静かに眠る我が子を見つめる怪物。
「よしよし・・・・・よぐ生まれでぎだなぁ・・・・・」
ぐるるるる・・・・
感慨深げに我が子を見つめていた怪物だったが、その腹が忘れていた怪物自身の欲求を思い出させた。
おもむろに、理沙の手足の戒めを解きはじめる。
「しがじ・・・・・御馳走を目のまえにじでの断食は・・・つらがっだなぁ・・・・・・」
怪物の口からは、大量のヨダレが溢れ出していた。
しかし相変わらず、放心状態の理沙は抵抗どころか動きすらなく、されるがままであった。
全ての戒めが解かれると同時に、怪物は理沙の両足を一気に咥え込む。
洋子のときのような下拵えはなく、ともかく早く空腹を満たしたい一心で、理沙の体を口の中へ押し込んでいく怪物。
ジュル・・・・ジュルル・・・・ゴキュ・・ゴキュ・・・
柔らかい肉の感触が口の中へ広がり、それが奥へ奥へと進んでいく。
双曲が口の中に収まったとき、怪物は舌をつかってその先端を舐めまわすと、ミルクの味がした。
もはや理沙は、顔と腕だけが見えている状態だった。
ゴキュゴキュ・・・・・ゴクン
怪物が大きく体を上へ向け、一気に理沙の体を呑み込んだ。
膨らみが、下へ下へと進んでいく。
新たに失踪者リストに名を連ねた少女の、最期。
その体はじっくりと溶かされ、怪物の一部となる。
だが、呑み込まれる瞬間、彼女は出産と授乳の快感で、恍惚を感じながら呑まれていった。
恐怖に怯え、全身を舐めまわされながら呑まれた親友よりは、幾分かマシな最期といえよう。
空腹を満たした怪物は、うっとりと生まれたばかりの我が子を見つめながら眠りについた。
この幼体もまた、いずれ怪物と同じように成長するのだろう。
多発する失踪事件、解決の目処は立っていない。
御粗末でした。
グロ表現は控えめにしたつもりです。
それとスカトロは範疇外なので、あえて排泄部分は書いてません。
以下、怪物についての補足説明
異空間に存在するモノ。
知能が高く、人間とは異なる技術や文化、能力を持っている。
いつから存在しているのか、どこからやって来たのかは不明。
空間の狭間に巣を作り、ロッカーの中やトイレなど、獲物を捕獲しやすい場所に出入口を作ることができる。
雑食性であるが、歯を持たないため、獲物は主に丸呑みにする。
特に若い人間の女性を好む。
雌雄同体で、特定の時期になると発情期を迎える。
単体での生殖が可能だが、哺乳類の子宮内は卵が孵化するために適切な環境であるため、捕獲した雌の子宮内に産卵する。
卵は1週間ほどで孵化し、生まれた幼体は母乳で成長するため、妊娠期間中に母乳を搾乳して集める習性がある。
苗床とした雌には栄養剤を飲ませる。
これには栄養となる成分だけでなく、麻薬成分や母乳分泌促進成分なども含まれている。
これにより、苗床となった雌の栄養失調や、自傷行為などによる卵の破壊を回避している。
幼体は1カ月ほどで成体となり、巣を出て自らの巣を作る。
このスレは素晴らしい
こんなにいい作品たちを読めるこのスレは素晴らしい
おつ!
やはり出産はいいなぁ
作者様お疲れさまです
久しぶりの投下。グロ食いちぎり。
前半ショタが食われるので注意よ。
ここにハルピュイアと呼ばれる魔物がいる。
自在に空を舞う半人半鳥であり、人間の腕に当たるところより鳥の翼が生え、
腰には尾羽根、膝から下に猛禽の鋭い足爪を揃える。
猛獣じみたパーツを備えながら、しかし人間である部分の容姿はなんとも可憐であった。
乱暴に短く切り揃えながら、粗野な色気のある銀の癖っ髪が、
その人間の基準としては幼く見える顔つきに、無邪気な魅力を醸し出していた。
一糸まとわぬ褐色のその体は、やはり人外故か、その顔に似合わず大変成熟したものを持っていた。
頭より大きく発達した胸は、直接的な表現だが、まさに蕩けるような柔らかい肉を
健康的な張りのある皮膚で包みこんだ果実であり、その頂点に一対、綺麗なピンク色の
花弁が彩っている。
腰回りもまた膝下に負けない筋肉を揃えているのか、大変肉付きがよく、
また羽毛で守られていない分、豊かな皮下脂肪に覆われており、
バランスが良く、過剰といえるほど女性的な形貌を備えていた。
猛獣のような屈強さを持つ手足先に、柔らかそうな女性の体、
そして無邪気な少女の顔という、不釣り合いな要素が絶妙なバランスで
均衡したそれは、まさに人ならざる存在であり、それ故に妖しい美しさを湛えていた。
だが、その容姿がいくら人類の基準で美しいとはいえ、
その本質は魔物という他無く、恋物語のように、心を通わそうなどというのは
とても無理な存在であった。ハルピュイアは好んで人を食らうのだ。
人里から離れた、切り立った山の崖の中腹に、
大きな鳥のそれを思わせるハルピュイアの巣があった。
今、上空から住処に舞い降りたハルピュイアは、
無邪気な喜びを浮かべ、捕まえてきた獲物をぼとりと巣に落とす。
それは生きた人間の男の子であった。
少年も、近頃子供をさらう魔物が出るという噂は、ささやかに聞いていたが、
まさか自分が、家のすぐ前で攫われるとは思わなかった。
どちらにしろ狙われた時点で、空より舞い降りる脅威からは為す術もなかっただろう。
肩を掴まれては、いつ落とされるかもわからない空の旅を経て、
この巣に生きて落とされたときは、すでに疲労と恐怖で足も立たなかった。
鋭い爪に掴まれた肩からはいくらか出血があるも、
それ以外身体は無傷であった。
だがそれでも、この切り立った崖を、
魔物を振り切り降りるなんてことは出来そうもない。
絶望的な状況を目の当たりにして、次の行動を考える間もなく、
目の前に、自分をさらってきた魔物であるハルピュイアが舞い降りた。
人間と同じパーツは、女性のそれと変わらぬ大きさだが、
子供一人をさらい空を舞う強靭な翼を広げると、今まで見たどんな生き物よりも大きく見える。
恐ろしい姿に、可愛らしい少女の顔で、自分を見下す凶暴な魔物を目の当たりにして、
少年は妖しさと恐ろしさの混じった、独特な感情に襲われていた。
ハルピュイアが笑顔のまま、足をあげると、その爪を少年に向ける。
崖を背にして後ずさりも出来ないまま、今殺されるのかと、少年が顔を背けると、
ハルピュイアの鋭い爪は、器用に少年のシャツを引き裂き始めた。
魔物は、少年の服を脱がす気のようだった。
「ぴゃあっ♪」
少年の華奢な体と肌が顕になると、ハルピュイアは鳥とも、
人間とも付かない、可愛らしい声で喜ぶ。
呆然とした状態から、はっと一瞬自分を取り戻した少年は、未だ自由な両手で、
シャツを半分まで破いたハルピュイアの足を掴み、抵抗し引き剥がそうとした。
「や…やめてーっ!!」
ハルピュイアは、少しも困った表情も見せることもなく、
笑顔のまま、軽く羽ばたくと、少し浮いたもう片方の足で…
容赦なく少年の頭を蹴り飛ばした。
少年の頭に星が飛び、目の前が一瞬暗くなる。
猛禽の足の、見た目通りの威力は、
少年にとっては生まれて初めて受けるレベルの強烈な暴力だったが、
それでもまだ、大変手加減したものだということを、少年は察した。
本気になれば…いや、おそらくもう少し力を入れただけで、
簡単に自分の首は折れていたのだろう。
少し年上のお姉さんが見せるような優しい笑顔は、自分に向けられたものではなく、
純粋に獲物を得た喜びによるものなのだ。
抵抗さえしなければ今のところは殺されない。そう至った少年はもう、動くことは出来なかった。
大人しくなった獲物を、ハルピュイアはまるで介抱するような優しさで、
残りの衣類を脱がしにかかる。シャツを破り捨て、恐怖で失禁したズボンも崖の外に脱ぎ捨てられた。
すぐにも、少年は全裸になっていた。
晒された素肌に、崖に当たる暖かい風が触れる。
毛皮のない人間は裸になると、なんと無防備なものか。
「ぴゃあっ!ぴゃあっ♪」
衣服を剥いだ目的。
声を上げハルピュイアが興味を示したのは、
少年の縮こまった、それでいて年の割には大きめなペニスだった。
「ぴゃあ…♪」
顔を寄せると、蕩けるような顔で、くんくんとペニスの匂いを嗅ぐ。
「や、いやだぁ……」
そのまま食いつかれる恐怖に、少年は涙を浮かべた顔を逸らす。
しかし、精通が始まったばかりの、まだ色のくすまない少年のペニスの匂いに、
ハルピュイアが見せたのは雌の表情だった。
少年が足を閉じようとすると、翼を使い、その足をこじ開け、
より少年の恥ずかしいところに顔を寄せる。
「ぴゃあ…」
とろんとした目付きで、そのペニスに頬ずりして、その匂いを自分の顔に
マーキングしようとする。
人間の少年の前に、ハルピュイアが見せたものは明らかに発情だった。
大きな乳房についた突起は明らかに固くなり、その未通である股間の割れ目からは、愛液が溢れていた。
少女のような顔に、不釣り合いな色欲がうかぶ。
今までハルピュイアには雄の姿が確認されてなく、
どのような方法で生殖するのかはわかっていない。
人間を攫い生殖相手にするという噂もあるが…
少なくとも、この若いハルピュイアが、少年を生きたままさらってきた理由は、
明らかに自分の性欲を満たす為なのは明らかであった。
そして、野生の存在であるハルピュイアがみせる発情は、人間のそれより、直接的であった。
蜜のあふれる股間をもじもじとこすり合わせると、
立派な肉付きの健康的な太ももが、扇情的にうごめく。
ハルピュイアがふと少年の目の前にその欲情した顔を近づけると、
突然唇に吸い付き、こじ開け、舐め回すような乱暴なキスを試みる。
「ふむん…ん!!」
獣臭がしそうな、その乱暴なキスは、少年にとってのファーストキスだった。
何が何だかわからなくなった頭に、酸欠と突然のキスが、少年の力を奪う。
体を寄せることにより、ハルピュイアのその柔らかな乳房が、
少年の胸の上で形を変え、潰れ、その重さとボリュームを主張する。
ハルピュイアはそのまま顔を下げると、少年の上半身に
その長い舌を這いまわし、ゆっくりとしゃぶりつく。
ぴちゃ、ぴちゃ…ちゅっ
首の根本をなぞるように舌を這わせ、
肩をくすぐるように通ると、
脇に顔を埋め…
胸の中心の間を舌が走る。
そのまま下半身に到達すると思えば、
敏感な脇腹に触れる。
涎が乾いたところがひんやりとすると同時に、
新たに別の箇所に温かい舌を感じる。
音を立て、時間をかけ、
少年の体を涎まみれにしていく。
獲物の味と匂いを舌先に感じるたび、よりハルピュイアの興奮は高まるのだ。
後ろ、揺れる尻の間、その股間からは蜜が太ももを伝わる。
一方、発情したハルピュイアから発せられる雌のフェロモンと、
また、体を焦らすように這いまわるその舌の感触に、
少年の混乱と恐怖は、これ以上ないほどの性的興奮に変わりつつあった。
ハルピュイアの舌が少年の下腹部に届く頃には、
自然と、少年のペニスはびくびくと痛いほどに起立していた。
準備万端となったメインディッシュの、天を剥いてもなお皮の被った頭に、
ハルピュイアはその形の良い鼻をくっつけ、一番濃い匂いを嗅ぐ。
少年の応え発情した匂いに、ぶるっと体を震わせ、
オスを誘うように、そのボリュームの有る尾羽根付きの尻をくねらせる。
「ぴゃあ…」
熱のこもった鳴き声を上げると、ペニスの前で舌なめずりをして、
興奮で息を荒げ、見つめる少年の前で、
ゆっくりとスローモーションで口を開け、あーんというように…
少年のペニスの先を口に含んだ。
「あっ…!!」
思わず少年が声を上げる。
ハルピュイアの口の中で、ペニスの皮はその器用な舌の動きによってぺろりと剥かれる。
その皮の中に隠されたオスの匂いと味をより味わおうと、大量に涎が分泌され、舌で舐め吸われる。
ちゅっちゅっと、赤子が乳首に口を寄せるような音を立てて、
少年のペニスの味と、尿道からあふれた先走りの味が吸い取られるたびに、
その強い快感に少年はびくんびくんと体を震わせた。
ハルピュイアもまた、嬉しそうに腰をくねらせる。
だが…
少年の快楽はそこまでであった。
「うあああああっ!!いたっ痛い!やめてっ!」
つい今まで最高の快楽を与えていた蜜壺が、文字通り牙を生やし、
ゆっくりと少年のペニスを押しつぶしてきたのだ。
柔らかく敏感な肉に、万力が閉まるような緩慢な速度で牙の圧力が掛かっていく。
抵抗しようにも、いつの間にかその両手は翼に押さえつけられて動かなかった。
「ひぐうううううううううううっっ!」
口の中からぶちりとした小さな音が聞こえる。少年の亀頭は潰れた。
この幼いハルピュイアが少年をさらってきたのは、性欲を満たすためであったが、
やはり同時に食欲を満たすためでもあった。
近くに成熟した仲間もなく、知識もないまま育ったハルピュイアは、ペニスの
本来の使い方を理解はしてなかった。
結局ハルピュイアにとっての人間のペニスは、生殖器ではなく、
食欲と性欲という2つの本能を刺激される、美味しい肉の棒にすぎなかったのだ。
このハルピュイアにとっては、好物であるペニスを食べることそのものが、セックスの代わりだった。
雄の血と肉が口の中に広がるたびに、ハルピュイアは性的快楽を覚えていたのだ。
ハルピュイアは恍惚とした顔で、そのまま何度も口の中で、
繋がったままの少年のペニスを少しづつ咀嚼し、味わい、ミンチと変えていく。
じわりじわりとペニスが砕かれていく痛みに、
少年の身体が生命の危機に反応したのか、欠けたペニスの先から、大量に精液が漏れ出す。
口の中に広がる、少年の血と精液と、ペニスの肉の味に、
ハルピュイアもまた、腰を震わせ、びくびくと軽い絶頂に達した。
よく口の中で味わったその肉を、ハルピュイアはゴクリと飲み込む。
少年の股間には、あとは切り株と睾丸だけが残った。
「ああ、僕のおちんちん、なくなっちゃった…」
あまりに強烈な痛みが続き、とうとう麻痺し、少し冷静な思考も取り戻していた
少年の頭によぎったのは、同世代の仲間より少し大きめで自慢だった、
男としてのシンボルを失った喪失感であった。
「ひぎいいいいっっ!!!痛い!痛いいっ!!!」
だが、その喪失感も消える前に、少年には新たな痛みが襲いかかった。
ハルピュイアにとって、性欲を刺激される肉を失った今、目の前にあるのは
もはやただの肉餌だった。食欲を満たすために、純粋な食事が始まる。
ハルピュイアが次に口に含んだのは少年の睾丸だった。
丈夫な皮に守られた中身を味わうために、皮の上から、
何度も2つの肉玉をごりごりと咀嚼する。中身が潰れその形がなくなり、
破れた皮からこぼれ出すまで噛み続けるのが、このハルピュイアの食べ方だった。
そのままとどめを刺されることもなく、ゆっくりと少年の体は咀嚼され食べられていった。
さきほど味見した時に、上半身はあまり美味しそうではなかったため、
ハルピュイアは結局、肉付きがよく柔らかい、
内腿や尻などの下半身を中心に少年を食い荒らした。
最後に、いつの間にか息を止めていた少年の、
栄養のあるいくつかの内蔵を食べ、満腹になったハルピュイアは、
まだ大分肉の残る少年の体を、崖の上に放り捨てた。
食欲と性欲を同時に満たしたハルピュイアに次に襲いかかった欲求は、
睡魔であった。
今回の獲物は、体の割に好物が大きく、なかなか満足ができた。
また目が覚めて、お腹が空いたら、あの美味しい肉をぶら下げた獲物を捕まえに行こう。
少年の返り血を浴びたままの姿で、ハルピュイアは眠りについた。
どれほどの時間が立ったか。
突然の衝撃が、食後の睡眠に浸る、ハルピュイアの意識を覚ます。
「ぴゃあっっ!!?」
切り立った崖の上に作った巣は、人間も立ち入れない、安全な住処のはずだった。
回りはいつの間にか霧が発生していた。
その中から現れたのは、ハルピュイアよりも二回りも大きな翼。
寝込みを襲った正体は、しばらくこの地域では見ることのなかった、
首の長い飛竜、緑色をしたワイバーンだったのだ。
巣とその回りに大量の人間の血の匂いを残していたことが、この更に強大な
捕食者を招く結果となってしまった。
一人で育ち、自分がこの空の王者であるとすら思っていた、
この若いハルピュイアには、まだ自分の種族より
強大な生き物がいるとは知らなかった。
経験豊かなハルピュイアであれば、この敵わぬ相手に対し、
逃げの一手という最善策を選ぶことが出来ただろう。
だが、生まれてこの方、恐ろしい目になど会ったことなく、
その爪と翼に大きな自身を持っていたこのハルピュイアは、寝込みを襲われた怒りのまま、
愚かにもワイバーンに対し鉤爪で反撃に繰り出してしまったのだ。
瞬きするほどの間にはるか宙に舞ったハルピュイアが、弾丸のようなスピードで
鉤爪を繰り出す。
人間の体など、簡単に引き裂ける尖い爪が、ワイバーンに突き刺さるも、
ハルピュイアよりさらに強靭な体を持つ、空の最強種族にとっては
些細な傷程度しかつかなかった。
その結果にハルピュイアが動揺する間もなく、
ワイバーンはカウンターでハルピュイアの急所である翼の根本を、その顎に捉えていた。
たったの一噛みで、ごきりと骨が砕ける音を立て、ハルピュイアの自慢の翼は
二度と使い物にならなくなった。
「ぴゃあっっ!!?」
ばさりと地面に落ちたハルピュイアの顔に、
初めて恐怖の表情が浮かぶ。
すでに勝負は決していた。
逃げ場のなくなったハルピュイアとワイバーンの間に、
幾らかの格闘はあったが、結果として、ハルピュイアの残った翼も砕かれ、
最大の武器であった猛禽の両足は踏み潰され、いびつな方向に曲がり、使い物にならなくなっていた。
「ぴゃあ…ぴゃあっ…」
ハルピュイアがもう許してと言わんばかりの顔で、弱々しい声をあげる。
涙を流しながら、この恐ろしい相手から、膝だけで体を引きずって遠ざかろうとする。
もちろんワイバーンに慈悲の心などはない。
その目に映るのは、自分の食欲を誘うように動く、餌の大きな2つの肉尻だった。
ワイバーンにとっては、ハルピュイアの固い鱗の生えた脚や、
毛ばかりで食べにくそうな翼などは、まったくどうでもいい部位だった。
それに対し、「人間」の部分は柔らかそうで、
それになかなか肉付きが良くて美味そうに感じるのだ。
牙の隙間から涎を垂らしながらのしのしと近づき、
ゆっくりと口を開くと、そのハルピュイアの、丸い大きな尻に齧りつく。
「びゃあああああああっ!!!!」
前足でハルピュイアの背中を押さえつけ、
顎と首の力でみりみりとその肉の塊を引きちぎる。
鋭い歯に丸い綺麗な形をしていた尻たぶは引き裂かれ、
ぶちぶちと音を立て、皮膚の繊維をまとわせながら、その柔らかくも張りのある肉は離れた。
扇情的だった2つの褐色の尻は、無残にも片方だけになり、
ピンク色の断面が覗く。そこから大量の血が溢れ出る。
一方、ワイバーンの口には、大きな肉が銜えられていた。
ワイバーンは、その丸みを帯びたステーキのような肉を、
ぐちゃぐちゃと美味そうに咀嚼する。
溢れた涎と血と脂がぼたぼたと巣の地面に溢れる。
つい先程まで、どんな人間の男も欲情させるような、扇情的な尻が、
今ではただの肉となって、爬虫類の餌になっていく。
肉食性の強いハルピュイアの肉は、ワイバーンのいつもの主食である
人間の娘と比べたら、臭みが強いものだったが、
たまにはいいだろう、と言えるほどのものであったし、
何しろ食べごたえもあり、脂がたっぷりと乗っていた。
美味しい肉をゆっくりと味わい、ごくんと肉の塊を飲み込むと、
ワイバーンは根本の肉を失し、ちぎれかかったハルピュイアの脚を前足で掴む。
そのまま力任せに引きぬくと、ハルピュイアがまた甲高い悲鳴を上げた。
引きぬかれた太ももは、まるで調理された鶏肉のようであった。
ワイバーンは器用にも、前足に持ったその太ももを口元に運び、食らいつく。
それもまるで人間がチキンを食べるかのような仕草に見えた。
張りのいい皮膚が破れ、脂の乗った赤身の肉がむしゃむしゃ、ぶちぶちと食いちぎられていく。
柔らかくも歯ごたえのある、そしてボリュームのある太ももの肉の、ワイバーンはなんとも満足そうな表情を浮かべる。
凄まじい食欲に、すぐに脚はただの血の着いた大腿骨となって、生ゴミと代わり巣の外に捨てられる運命となった。
もはや悲鳴を上げるほどの元気はなくなっていたが、自らの血の海に沈む状況にあっても、ハルピュイアはまだ意識もあった。
そんなハルピュイアの胸元に、ワイバーンがその長い首を寄せる。
ワイバーンが口を開けると、血と脂にまみれた大きな舌が、ハルピュイアの胸に実った、
柔らかい肉の塊に這いまわる。
舌先を這わせるたびに、ぷるぷるとその肉は形を変える。
ハルピュイアには理解できた。今から食べるご馳走の柔らかさを確かめているのだ。
蕩けそうなその肉に、ワイバーンは嬉しそうに目を細め、涎を溢れさせる。
つやつやと粘液にまみれ、長い舌に揉まれる乳房はなんともエロティックに見えるだろう。
さんざん、乳房の舌触りを楽しむと、ワイバーンはそのままぱくりと口に含み、
ゆっくりと牙を立てた。その大きな口からあふれるほどのボリュームの有る、張りのある肉球を、
食いちぎることなく、体についたまま咀嚼していく。
ハルピュイアはただ見るしかなかった。それは皮肉にも、自分が先ほどやった行為だった。
蕩けるような柔らかい肉と、たっぷりと乗った脂が、甘みとなってワイバーンの口の中に広がる。
肉食生物にとってまさに最高のごちそうであった。
ワイバーンは、食べやすく美味しいその部位は、自分たち竜に食べられる為に生まれたのではなどと考えていた。
肉片と変えられた乳房が少しずつワイバーンの喉を通り、減っていく。
もう片方の乳房は、乳首ごと頂点を口に含むと、ゆっくりと首の力で食いちぎろうとする。
丸い乳房が引っ張られ、洋なしのように形を変え、最後に耐え切れなくなって引きちぎれると、
その欠けた果実は弾力でぷるりと戻る。食材の柔らかさを楽しんでいるのだ。
ワイバーンはそれを奥歯で咀嚼し飲み込むと、再度また林檎をかじるように、
口先で乳房を食いちぎっていく。
大部分の自分の体が減っていく状況にあっても、なかなか死ぬことの出来ない
魔物の生命力を、ハルピュイアは呪うしか無かった。
食事は続き、もう空には夕闇が迫っていた。
結局、ワイバーンの食欲は凄まじく、ハルピュイアの体の肉はほとんど食べ尽くされ、
あとに残ったのは頭と、骨と脚先と翼だけだった。
満腹になったワイバーンは、まだ肉のこびりついた骨をしゃぶりながら、、
布団代わりに出来そうなので残しておいた翼を体に敷くと、新しい住処と決めたそこで眠りだした。
510 :
サルガソ:2013/04/14(日) 03:18:36.17 ID:Y+ak4TPf
もういっちょ書けたので投稿します。タイトルは「売れ残り」です。
511 :
サルガソ:2013/04/14(日) 03:19:08.07 ID:Y+ak4TPf
その国ではエルフは奴隷として扱われていた。
誇り高い森の麗人などというイメージははるか昔のことで、
その文明は人類によって蹂躙されつくし、文明は消滅した。
エルフの扱いは、もしかしたら奴隷という表現すら生易しかったかもしれない。
生殖を品種改良レベルで管理され、洗脳と言っていい教育の仕方で
人間に傅くよう育てられたそれは、もはや家畜と言って良かった。
施設で繁殖させられ、ある一定の年齢まで育てられたエルフは、
奴隷として市場に展示され、ものとして人の手に渡っていく。
人より寿命が長く、美しく、若い期間が長いエルフは、性奴隷として人気であった。
ただし、長く使える分商品として代謝することはなく、
ある程度普及した今となっては、エルフは余り気味となり、
大分価格が下がった今では、売れ残るエルフが出てきてしまった。
その売れ残ったエルフ達の末路は、奴隷などより更に悲惨なものであったのだ。
その施設の今月のエルフの出荷は、同じ月に生まれた雌だけ13人となった。
直営の店先にまとめて展示され、気に入られたものがいたら、それなりの金額と引き換えられていく。
ただし、エルフはある一定の年齢を過ぎると大変成長が遅くなるため、
成熟するまで施設で育てていては、元が取れなくなってしまう。
そのため、現在発出荷されるエルフは、実年齢は別として、人間で言えば*~**歳ほどの
子供といっていい見た目だった。
プライバシーも何もない、強化ガラス張りのウインドウの中に
少女たちが展示される。それはまるでペットショップのようであった。
少しでも買い手が見つかるようにと、
エルフの少女たちは、布をたくさん使った可愛らしい衣装を与えられ、
少女たち自身もまた、なるべくいい主人のもとに行けるように、それぞれ通りゆく人に自分をアピールしていく。
具体的には知らないものの、売れ残った末路が悲惨なものだということは
エルフたちも聞いていたので、それぞれ必死だった。
今月店先に並んだ13人、その中、一人目立たないエルフの少女がいた。
二の腕ほどまで伸びたクリーム色の髪は繊細で柔らかく、
大きな瞳は宝石のように青く深かった。
肌の色素は薄く、それでいて健康的で、頬にさす赤みがどことなく純朴。
エルフの特徴である長い三角の耳はすこし垂れ気味で、顔の横に伸びる形だった。
そのエルフは、他の少女たちに負けない可憐さを持っていたが、
今回の13人の中でも一番引っ込み思案で目立たなく、臆病だった。
また生来不器用なところがあり、ほかのエルフたちのように、
得意な歌や踊りを披露したり、
若い男に向かって、ガラス越しに股間にしゃぶりつくような仕草を見せたり、
ぎりぎり見えないところまで、長いスカートをたくし上げる…
そんな卑猥なアピールをする度胸もなかった。
自分より見上げるように大きく、また獣のようにすら見える人間の男はただひたすらに恐ろしく、
目を合わせるだけでも恐ろしいことだった。
また鈍臭い役立たずとして、恐ろしい人間のもとでひどい目に合わされることを想像すると、
外の光の当たらないウインドウの奥で、膝を抱え座り震えているしかなかった。
周りの仲間達が一人、また一人と売られ、減っていく。
もちろん焦る気持ちはあったが、そのエルフには最後まで光の当たるところまで出る勇気は沸かなかった。
最後には、そのウィンドウの中に残るのはそのエルフだけになった。
暗がりから、横目で外の光を見つめる。もはや、道行く人間は自分になど関心が無いようだった。
今そのエルフの頭ににあるのは、ただぼんやりとした諦めと、過去のいくらかの楽しい記憶だった。
一週間ほど一人で過ごした後、その日はやってきた。
ここに連れてきた時と同じ、顔全体を覆う、ガスマスクのようなものをつけた、
物言わぬ不気味な係員によって、エルフは外に連れだされた。
商品としての展示期間は終わったのだ。
そのまま檻のある車にのせられ、何処かに運ばれていく。
枷は嵌められていたが、少女は特に抵抗することもなく、ただ地面の揺れを感じていた。
半時ほど走り、大きな施設につくと、車を降ろされ、建物の中に連れられていった。
建物の中は、受付の先は、窓も音もなく、ただひたすらに白い壁と無機質な廊下が続く空間だった。
エルフは手綱を握った、相変わらず何も言わない係員に連れられ、電灯の続く廊下を連れられていく。
聞こえるのはただひたひたとした自分達の足音だけで、その間誰ともすれ違うことはなかった。
やがて長い廊下を抜けると少し開けた空間に出る。
そこにあるのは金属製の扉と、小さな窓口だけだった。
マスクの係員は、窓口の奥の、顔の見えない係員と、幾らかのやり取りをしたあと、
エルフの着ていた服を脱がした。
枷も外し、裸のエルフの手をつなぎ、金属製の扉の前に連れて行く。
扉は引き戸であり、機械的に音もなく開くと、そこにはまた数人かが入れるような
小さな小部屋があった。その扉はエレベーターだった。
係員はエルフの少女だけをそのエレベーターに乗せる。
係員は、扉が閉まるまでエルフを見守っていた。
無機質な狭く白い空間に、少女は一人だけになった。
少女はウィンドウの中にいた時と同じように、膝を抱え隅に座る。
見上げると白い光を放つ、細長い電灯があるだけだった。
じきにその部屋は動き出した。エレベーターの上下の動きと言うよりも、
ゴンドラで運ばれているような、吊り下げられた動きだということは何となくわかった。
ブーンという静かな機械の音だけが、その部屋に響いていた。
膝を抱えたエルフの少女は、何となくその施設から死の匂いを感じ取っていた。
静かなモーター音だけを聞きながら、
別れていった仲間たちは今頃どうしているだろうなどということを、
ただぼんやりと考えていた。
時間の感覚をなくすようなその部屋が、少女を一刻とその場所まで連れて行く。
そして、いつの間にか部屋は動きを止める。
不意に電灯の光が消える。
直後、あっと思う間もなく、突然、バタンという音がしたかと思うと、
そのエレベーターの床が開いたのだ。小さな悲鳴を上げて、エルフの少女は、
ころがり落ちる。
闇の中に、急なコンクリートの滑り台があった。
その先に何があるかわからない恐怖に、エルフは抵抗したが、
つるつるとした床に踏ん張れるところなどなく、無慈悲にただ滑り落ちていくしかなかった。
転がり落ちる先に光が見えたと思った瞬間、
エルフは苔の生えた柔らかい土の上に落ちた。そこは意外な空間だった。
その開けた空間は、高いドーム状のコンクリートの壁に覆われていた。
頂点の小さな穴からわずかに外の光が見える。光量はそれだけだったので、なんとも薄暗い。
見上げると、今自分が通ってきた穴は高く、よじ登って戻るなんていうことは出来そうもない。
空間の真ん中には、自然の池を意識したであろうプールが作られていて、そのきわには
陰に映える不気味な植物ばかりで作られた、飾りのような人工のジャングルが茂っていた。
一言で表現すると、これは何らかの生き物の飼育場だった。
少女は目の前の透明な水を張ってある池を見ると、そこには大きな丸い影が沈んでいた。
最初は岩だろうと思ったが、それが動くものだと気づいた時、少女はぞっとした。
その大きなものはゆっくりと手足を動かし、ざばあと大きな音を立てて、水からはい上がる。
その体長は体だけで3メートルはあっただろう。
全身はこげ茶色、ぬめりを帯びた丸い体は甲羅のない亀のようで、
脇から生えたゾウガメのような4本足が体を支えていた。
前足の間からは長い五本の頭が生え、目のない丸い頭に、魚のような丸い口が付いていた。
匂いを感じ取る器官なのだろう。5つの口の穴から突き出る、赤黒いぬめった舌が、粘液をこぼしながら蠢いていた。
「ぃやっ…」
エルフの少女は理解した。この施設で与えられるのは、静かな死などではなかった。
自分は、この生き物の餌なのだ。
人類の文明の発展は、亜人種の文明だけなく、魔物と呼ばれた存在も自然から駆逐した。
今では種の保存のため、それぞれのごく少数が生かされ動物園に飼育されている。
彼らは魔獣故に、人間の肉を大変好んで食べる。そして、定期的に与えないと、元気を無くしてしまうのだ。
今では売れ残った亜人種を、処分のついでに餌として与えるようにしていた。
今、エルフの少女が落とされたこの空間は、ヒュドラと呼ばれる生物の為に作られたものだった。
ヒュドラは舌に感じる匂いで、目の前に久しぶりのご馳走が居ることを感じ取っていた。
突然現れた、恐ろしい存在に少女は震え、声も出なかった。
裸足で後退り、なんとかヒュドラから離れようとするも、その空間に逃げ場など無かった。
武器になるものは無く、無防備な裸の少女は、震える足で走り回る。
だが、ヒュドラの動きは意外と素早く、そして5本もある長い首が逃げ道を塞ぎ、
とうとう少女は壁際に追い詰められてしまった。
コンクリートの壁に背中を向ける少女のもとに、ヒュドラの首が伸びる。
その先の長い舌が、涎を垂らしながらひくひくと動く。
とうとう、その舌がエルフの少女の肌に触れた。
それに続き、ほかの頭も我先にと少女の小さな体を舐め上げていく。
目の見えないヒュドラは、舌を使い、どのような獲物かを確かめようとしてるのだ。
腹筋の薄い腹、可愛らしいお尻、
まだ膨らむ様子もない胸、繊細な手足、
未発達な無毛の性器。
男根を思わせる赤黒い舌が、容赦なく少女の肌の上を這いまわり、涎をまぶしていく。
薄暗い中で、少女の繊細な柔らかい肌が粘液でぬらぬらと輝く。
少女はその気持ち悪さともはや逃げられぬ絶望に、
嗚咽と涙を流しながら、ただ地面に腰を落とすしか無かった。
ヒュドラの五つの頭は、驚いたことにそれぞれが別の意志を持っていた。
少女の体を味見しながら、この小さな体の、どの肉が美味そうか、
どの頭がどこを食べるかを、神経で相談していた。
この小さな雌は体中どこも柔らかく美味そうだというのが
それぞれの意見として一致したが、部位ごとの肉が少ないので、
どの頭がどれだけ食べるかかは、若干の取り合いがあったようだ。
結局は一つの個体なので、同じ胃袋に入るのだが。
それぞれの取り分はまとまったようだ。
ヒュドラの舌が仕舞われると、その中には、獲物の肉を削り取る、
ヤツメウナギにそっくりな鋭い牙が放射状に並んでいた。
五つの頭は涎を垂らすと、ご馳走にカチカチと嬉しそうにその歯を鳴らした。
「ひっ…」
ヤスリのような牙を見せつけられ、少女は戦慄の表情を浮かべ、失禁した。
恐ろしいその口その歯は、自分の肉を削り取ろうとしているのだ。
一つの頭が、鋭く動くと後ずさる少女の左足首を捉える。
細い足首に歯が突き刺さる痛みが走ったと思うと、
足は持ち上げられ、少女の体は逆さまに釣り上げられていた。
抵抗できない状態のまま、生きたまま少女を食らおうというのだ。
そしてそれぞれの頭が、それぞれの好みの場所にかぶりついていく。
まず頭が集中したのは、比較的肉付きのいい下半身だった。
一本はそのまま足首から逆さ吊りにする役に徹した。
一本の頭は食べやすそうなその左腿に、
一本の頭は右の内腿、
もう一本は柔らかい尻に、
最期の一本は開脚し顕になった性器に食らいついた。
それぞれが一斉に顎に力を込める。少女は悲鳴を上げた。
その口の見た目から想像した痛みが、違うこと無くそのまま下半身に一斉に襲いかかったのだ。
最初の一噛みで少女のきめ細やかな肌はあっさり破れると、その中から
上品な味の肉が現われる。
哀れな獲物に止めを刺すなんていう発想はヒュドラに無い。
それぞれの頭が、今自分の目の前の美味しい肉を味わうことに夢中だった。
それぞれ腿に食い込んだ頭が、その細かい牙を動かすと、
柔らかい嫋やかな肉が削り取られていく。
子羊の肉のように臭みのない味わいに、2つの頭は
くちゃくちゃちゃと下品な音を鳴らすことによりその美味と喜びを表現した。
尻にかぶりついた頭はその揺れるような尻の弾力に上機嫌だった。
二度三度、その丸い尻の頂点をつついては、ぷるぷると震える
その肉の柔らかさを楽しむと、今度は味わうために鋭い歯で噛み付き、引きちぎった。
可愛かったお尻は、スプーンですくい取られた半熟卵のような形になった。
頭は丸くちぎり取った皮膚と肉を、ヤスリのような歯で噛み潰し咀嚼し、飲み込んでいく。
ほどよく乗った脂が大変美味だった。
性器を選んだ頭が食べたかったのは、先ほど味見した時に蕩けるように
柔らかかった大陰唇だった。膨らんだ片側を食いちぎると、
脂肪の乗った柔らかい刺身のような肉が、素晴らしい食感を無数の歯に伝える。
未成熟な人間の雌からしかとれない少量の部位だ。
それぞれの頭の一口目で、すでに少女の下半身はズタボロにされ、流れる血の量は多く、
少女は瀕死の際をさまよっていた。
ヒュドラは図体の割にそれぞれの口は小さく、一口で食いちぎられていく肉は少量で、
被食者は死ぬその時まで、恐怖と痛みに耐えることになる。
少女にとって幸いだったのは、最初の一噛みのショックから、
痛みを感じなくなっていたことだった。
薄れる意識の中、自分の体がどんどん無くなっていくところを、ぼんやりと少女は見つめていた。
最初に脚に食いつき支えていた頭は、もう獲物が抵抗しないことを悟ったところで、
少女を地面に降ろした。
他の頭に遅れて、上半身の二の腕などの、柔らかい箇所に歯を立てはじめる。
腿の肉は食い進められ、あちこちから大腿骨が覗き、
一匹はふくろはぎの肉の膨らみを噛み破っていた。
尻を食い進めていた頭はすっかりそこを食い尽くし、背中から内蔵を貪り始めていた。
性器に食いついた頭は、そのまま股間に頭を沈め膣を食い進んでいる。
目が霞み、その光景すらも見えなくなってきた。ああこれが死ぬ瞬間か、
と最後まで思うこともなく、少女の意識は闇へ落ちていった。
ふと、エルフの少女は、目を覚ました。
自分は死んで、もう二度と覚めることのないはずだった。
顔を上げると、頭の上には細い電灯。
そこは、つい先程居たエレベーターの中だった。
先ほどの、裸で膝を抱えたままの格好のまま。
相変わらずブーンとした静かなモーター音が聞こえるのみの空間だった。
自分の体を見ると、食いちぎられ無くなったはずの脚も外性器も、全身無傷だった。
その箇所を見ていると、咀嚼される感触がじんわり蘇ってくる気がした。
多分夢ではないのだ。今自分が体験したことは、現実だ。
そして、おそらく、これから再度繰り返される。
自分は過ぎ去ったはずの時間に戻ってきているのだ。
理屈ではない、その当事者だからこそ解る感覚だった。
少女は、先ほど履きにもしなかったが、
エレベーターの壁にその長い耳を当て、外の音に耳を澄ませる。
ブーン…
とした、モーター音に
混じって、
かすかに、
この施設にいる
無数の魔物の
恐ろしいうめき声が
聞こえてくる。
エルフの少女は戦慄した。
間違いはなかった。
自分は、このエレベーターによって、その無数の魔物のどれかの元に
放り込まれるのだ。その後は確実な無残な死。
少女が泣き叫んでも、暴れても、無慈悲にエレベーターは動き続ける。
涙でくしゃくしゃになりながら、嗚咽しながら、少女は思う。
時間が巻き戻ったというのならば、なぜもっと前まで巻き戻らなかったのだろうか。
こんな末路が待っていると知っていたら、
店先に並んでいたあの日に戻れれば、自分はどんなことをしてでも、道行く人間に売り込んだのに。
神様がそうしたのだとしたら、なんと残酷な。先ほどの苦痛を再度味わうために
ただ時間を巻き戻したとでも言うのか。
そして、絶望した少女があきらめ腰を落とした時、モーターの音と共に、その部屋は止まった。
エレベーターが目的地に付いたのだ。
先ほどのように、ふっと電灯の明かりが消える。あとは、この床が開いて…
…
…
…
…
床は開かなかった。
開いたのは、最初に入ってきた、エレベーターの扉の方だった。
そこから、眩しい外の光がのぞく。
その前に待っていたのは、先ほどのガスマスクをつけた係員と、
一人の人間の青年だった。
「ああ、本当にギリギリだった。危ないところだった。」
「安心して。僕は君を引き取りに来たんだ。」
本当に些細な歯車の差で、結末は変わっていた。
エルフの少女は、助かったことがわかると、裸のまま、その青年にで泣きついた。
「ごめんね、ごめんね。怖い思いをしたんだね。…決断と、
お金を用意するのが遅くなっちゃったんだ。」
青年は膝を落とし、優しくエルフの少女を抱き寄せていた。
「最初の日から毎日見にきていたんだよ。いつも隅っこでおとなしそうにしていて、気がかりだったんだ。
多分、自分が何とかしないと、この子はここに送られるんだって。
…絶対、今まで以上に幸せにしてあげるから。一緒に、人として生きていこう。」
臆病だったエルフの少女は、青年が用意していた服を着せられ、
日の光の下へ連れられていった。
その青年は間違い無く優しく、その青年のもとで、
エルフの少女は暮らすだろう。
一方ヒュドラは栄養失調で死んだ。
おつです!
おい、ヒュドラ・・・
おいwww
521 :
名無しさん@ピンキー:2013/04/17(水) 12:08:44.61 ID:er3VeIWz
ヒュドラがかわいそうだろ、この人でなしめ!
エルフ食べたかっただろうに…
GJ!
ハッピーエンドなのにこの反応www久々に腹抱えて笑ったわ
エルフ幼女美味しそうだ
ヒュドラ吹いたwww
助かったと思ったらまた捕食されるルートにループする可能性も微存
wiki更新しました。
おつ
何かIDがかっこいい俺
こんなID何年ぶりやろ
誰かお題出してよ
誰かが作ってくれるよきっと
531 :
名無しさん@ピンキー:2013/05/07(火) 23:30:35.69 ID:CxUvAmGh
スライム的なものに包み込まれながら吸収される感じのvoreは英語でなんて言うの?
166+1 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/08/05(日) 23:42:33 ID:lE1ngkym (2/2)
生け贄
日本のとある地方では、不作が続くと若い娘を専用の儀式用便所の上にしゃがませ、中に潜む怪物(=神)に捧げて豊作を祈った。
後に残った肥料を田畑に撒くと、その年は必ず豊作になったという。
時が過ぎて昭和。その場所は、小学校の便所になっていたが、神はまだ死んでいなかった。
仮死状態で生き延びた怪物は数百年振りの獲物に襲い掛かる。
この日から、女子児童の度重なる失踪事件が発生し、校庭の花壇は何故か綺麗な花が咲いていたという。
っていう話を誰か形にしてみないか?
毎度毎度プロットだけなら思い付くんだがなぁ。
発掘したけどこれいいね
書いて見たい
是非ともお願いします!
皆の衆、全裸待機じゃ!
ここってどういう人達が来てるの
グロ好き?
新作来ないかなあ
>>534 普通の陵辱じゃちょっと刺激が足りない人向け
ムシャムシャバリバリが読みたいわけではなく絶望感を楽しむのだ
というのが俺の意見
食欲と性欲を同時に満たすためのスレだよ
538 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:24:20.08 ID:lP0pYn+F
儀式が終わり、部屋に戻された俺は罪悪感に苦しめられていた
あの女の子を食い殺してしまったのだ。
俺が人間に戻ることができたとしても、もうあの娘が生き返ることはない。
罪悪感に苦しむまま、俺は眠ってしまった
あの白い部屋
そこに俺はいた
全裸のまま
そう、初めて俺は自分が全裸であることを意識した
なぜなら、その目の前に、さっき自分が食べた娘が全裸でいたからだ
彼女はうつむき加減に俺の方を見ていた
その眼は、妙に恨めしいものだった
そうだ、俺が食べてしまったのだから
しかし、娘はその恨めしい視線のまま俺にはい寄ってくる
「寒い、寒いの…」
そういったまま娘は俺のペニスを口に含んだ
「え?君は一体?」
混乱した俺の意識に娘のフェラの快感が侵食する
そのまま娘は俺を押し倒して、上に乗りかかった
「あたためてください…そのお体で」
そういいながら、娘は俺の上に跨る
わけがわからないまま俺はあの娘と体を交わした
539 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:25:28.42 ID:lP0pYn+F
半ば無我夢中でされるがまま体を開く娘にペニスを突き入れた。
娘は目を閉じたまま俺を受け入れていた。
そして、すべてが終わった後、娘は満ち足りた表情で空へ昇って行った。
目が覚める
俺の腹の下に妙な異物感がある
動いてみたら、ゴロリと大きな物体があった
宝石のような輝きを持つが、その形は見覚えがあった
崩れていて、いくつもの塊になっているが、塊のひとつについてる半球形のものは、乳房そのものだった
目や鼻のようなものがついてる塊もあった
これは…
見回りに来たいつもの男がそれを見つけると、恭しそうに拾い集める
「崇神様がまたも奇跡を起こされた。これは昨夜召し上がった娘でございます。
かように美しい宝石になれてあの娘も喜んでいることでしょう」
そういって、娘だった残骸を片付けて去っていった。
その残骸を黒いスーツの男が引き取る。
黒いスーツの男はこっちを向くと、近寄ってきた
「なあ、おたくも突然のことで状況が呑み込めてないだろう?説明してやるぜ」
黒いスーツの男は俺の体をひとなでした
「ある程度は察してると思うが、ここはお前のような元人間の蛇を崇める宗教だ。
大抵の新興宗教がそうであるように、この世ならざる奇跡を見せられることで、みんな信仰もするし、寄付もあつまる。それでできたのがこの施設だ。」
宗教の名は、俺も記憶の片隅にあるものだった。
そういえば、目の前の男も見たことがある。
しかし、知っていたのは名前だけで、まさかそんな信仰だったとは知らなかった。
「といっても、全くのまやかしや故意でお前を蛇にしたわけではない。人間が蛇になるメカニズムは誰も知らないし、いつからこんなことが始まったのかも知らない。
もとは、この島の土着の宗教だったらしいが、文明化で島の人間が本土に行くようになってから本土の人間が蛇になるようになり、本土からも信者が出てきて今に至っている。
俺たちがやったのは、その土着信仰を宗教に変えただけだ」
男は俺に目をやった
「元人間の蛇の食料は人間の娘だ。それはお前さんも体験しただろう。しかし、俺のようなおっさんには食欲はわかない。だから俺は安心というわけだ。
そして、ある程度たったら蛇は姿を消す。消した後どこへ行くのかは俺も知らない。人間に戻るのかそれとも俺も知らないどこかへ行くのか。
わかっているのは姿を消した後また新たな人間がここへやってきて蛇に姿を変えるということだけ。今度はお前さんがその哀れな一人だったというわけだ」
つまり、元に戻る方法は誰も知らないということらしい。
男はさっきの宝石を手に取る
「で、お前さんが娘を食べた後に排泄物として出てきたのがこれだ。どうしたわけか食べた娘が排泄されるときにはこのような宝石になってる。
あの男は単純に奇跡だとありがたがっていたが、俺たちはこの宝石を石として粉砕して金に換えることにする。だから、俺にとってはお前さんは信者の信仰と宝石の収入両方で貴重な金づるということだ」
高笑いする男は暗澹とする気持ちの俺にとどめを刺した
「昨日食べたのは信者の娘で、最初からこうなることを知ったうえで体をささげてきた娘だ。
だが、いつもそんな娘ばかりというわけにもいかないから人間らしい良心は捨てた方がいいだろうな。今のお前は人間の女だけを食べる蛇なんだから」
男はそれだけを言って姿を消した。
540 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:26:08.27 ID:lP0pYn+F
男の言葉に嘘はなかった
その後も俺が腹を減らした頃にあの祭壇へ導かれては娘を差し出される
それを俺は湧き上がる欲望とともに食べてしまう
いや、食べずにはいられなかったのだ
空腹がもたらす蛇としての食欲と、一度覚えてしまった女性の味
それらが俺の体と心を動かし、娘を丸呑みする
今度の娘は最初の娘と違って口の中で必死で抵抗した
しかし、抵抗すればするほど体中から湧き上がる女性の香りが口の中で広がり、甘美な感覚を脳に伝える
暴れながら腹の中へ送られる娘の体は最初の娘よりスレンダーだが、その分瑞々しいのど越しがあった
腹の中で消化されるまで、娘は腹の中でぐるぐる暴れ続けた
その結果、手足の肉がまず剥がされて溶けていき、そのあとは動きを止めた体からボロボロと内臓が零れ落ちるのが知覚できた
この体は味覚を腹の中でも感じられるらしく、新鮮な肉や内臓の味が溶けるとともに感じられる
娘のすべてが体の中へ浸透するような感覚だった
そして、それとともに俺の心に再び人としての罪悪感が湧き上がる
また、人を食い殺してしまった
しかも、あの男の発言が正しければ今度は普通の娘だったはずだ。
さらわれて、犯された娘を食い殺してしまった。
もし、あの娘と同じなら、今度も…
その夜、もしやと思った通り、食べた娘が全裸で現れた
最初の娘と同じ恨めしそうな目線のまま体は寒さをこらえようとしているのがわかる
その恨めしそうな視線に耐えられないまま俺は目をそらす
今度は体を交える気にはなれなかった。
じっと見ていたが、やがて恨めしそうな視線を向けたまま空へ昇って行った
俺の心には奇妙な寂しさだけが残った。
最初の娘の時とは違うものだった。
目を覚ましたら、腹の下にバラバラの娘のなれの果ての宝石があった。
その顔は苦痛にゆがんでいた。
541 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:26:48.39 ID:lP0pYn+F
その後しばらく俺は考え込んでいた
これだけの苦痛のまま人生を終えたあの娘を俺は抱いてやるべきだったのか?
最初に食べた娘の最後の表情と昨日食べた娘の恨めしそうな表情が重なる
次に饗された娘は中学生くらいの娘だった。
まだ未成熟な身体を数人の男に蹂躙されて泣きじゃくる娘を食べた。
柔らかい皮膚に包まれた若い肢体は口の中に入れるとピチピチと抵抗するように動いたが、やがて泳ぐようにするりと喉を通っていく。
喉の奥で幼い瑞々しさを感じる女の味を広げた娘の体は砂糖菓子のようなはかなさで溶けていった。
夜、夢に出た娘は上目づかいで不安そうな目線を向ける。
俺はその娘を半ば無理やりのようにして抱いたが、娘は抵抗しなかった。
まだ未成熟な膣に俺のペニスを押し入れるのを、顔をゆがめて受け入れる
最初は涙を浮かべていた娘だったが、俺がペニスを突き入れるたびに少しずつわきあがる雌の快感に染め上げられていった
まさか、人生の最後にこんなかたちで女性の幸せを感じるとは思わなかっただろう娘は自ら腰を振り始めた
最後の快楽をかみしめるように
そして、最後は俺がリードされるような形で絶頂を迎えた後、満足しきった表情で空へ昇って行った
それから、俺の中の何かが変わった
この体から元に戻ることはできない
そして、この体は女性を食べないと生きることはできない
俺にとって女性は食べ物なのだ
そう考えるようになってから、不思議と気持ちが楽になった
供された娘が泣きながら助けを乞うても、なんの罪の意識もなく食べることができた
口の中で暴れる娘から剥がれる乳房や尻の味をじっくり味わえるようになった
そのあとは、寂しそうな顔の娘を抱いてやり、満足させたまま空へ昇らせた
そんな日々が続いた
542 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:28:37.18 ID:lP0pYn+F
その日も俺はいつものように祭壇に導かれる
もう、今日の娘はどんな味かということにしか関心はない
前に食べたような肉感たっぷりの娘か、はたまた貧弱な身体で一生懸命放っている女性の香りが初々しい幼い娘か
そんな俺の目の前に供された娘を見て、俺は凍りついた
全裸で縛られて祭壇に上げられた娘は恵美だったのだ
恵美は涙を浮かべながら俺を見る
その視線が刺すように痛かった
恵美に、何人もの男が群がりよる
このままだと、恵美は犯される
俺はとっさに自らの巨体を振るって恵美に近寄る男たちを薙ぎ払った
今まで満足に動けないまま、自分の力も知らない俺の尾の力は強靭だったらしく、群がる男たちはすべて薙ぎ払われた
目の前には、全裸のまま俺を見つめる恵美の目があった
ウマソウ
湧き上がる感情が俺の心を占拠する
止めろ!俺は恵美を食べたくなど…
食べたくなど…
そのまま恵美に目を向けると、かつて食べてきた娘のそれと同じ女性の臭いが立ち込めた
タベタイ
俺は、泣きながら恵美を食べた
恵美の体は俺の口の中で溶けてボロボロになっていった
不思議なほど抵抗はなかった
543 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:30:18.36 ID:lP0pYn+F
その夜
夢に出てきた恵美は、なぜかとても晴れやかな表情をしていた
「ありがとう、私を食べてくれて」
それを聞いて、俺は信じられなかった
自分が食べられて嬉しいはずがない
目の前の恵美を疑う目で見る俺がいた
「あの蛇があなただったというのはなぜかわかってた。
でも、目の前の恐ろしい蛇に食べられる瞬間、あたしはとっても嬉しかったの。
目の前にいたのがあたしの望んでいたあなただったから」
全裸の恵美は笑顔のまま言葉を流した
「あたし、貴方にもっと積極的にあたしを奪ってほしかったの。だから、飢えた目であたしをみるあなたを見た瞬間、食べられてもいいかとおもったの」
その瞬間。あの喧嘩の時に自分がしてやれなかったことに気がついた
俺は、自分の気持ちを解放するように、獣のように恵美を抱いた
何もかもをかなぐり捨てて、悔いが残らないくらいに乱暴に恵美を抱いた
「犯す」というほどに
俺の下の恵美は、不思議なほどに満足な表情を浮かべていた。
そして、絶頂に達して、二人抱き合ったまま崩れるように倒れこんだ
時間の感覚もなくなるなか、恵美は起き上がる
「あたし、貴方になら食べられてもいいと思って食べられたの。それは今も変わってない」
そういって恵美は俺の目の前に右手を差し出した
「お願い。あたしを食べて。このままだとあたしは一人であっちへ行かなきゃいけなくなる。その前に、あたしを食べて」
なぜか、その瞬間、俺は何をすべきかが不思議なほどくっきり像を描いていた
俺は差し出された恵美の指をにかぶりついた
骨は噛むとすぐに砕けて溶けていった
代わりに、恵美の味が口の中に広がった
そこからは俺はむさぼるように恵美を食べていった
腕から胸に、肋骨を噛み砕いてはこぼれる内臓を口の中へ放り込んだ
俺の体は満腹感なく恵美を取り込み続けた
腹のくびれを食べたところで恵美の体は二つに折れた
俺は、恵美の下半身を食べ続ける
恵美は満足げな顔で俺を見届ける
544 :
475の続き:
残った上半身を抱え上げた
恵美はすっかり軽くなっていた
恵美は俺に言った
「おねがい。最後に、キス、して」
恵美と唇を重ねる
唇を話した後、目を閉じた恵美の顔を俺は食べた
無我夢中のうちに恵美は俺に食べられた
そして、恵美の体が食べつくされた後、俺の体は光に包まれた
光の中に浮かぶ恵美の顔
「さあ、一緒に行こう」
どこへ?というつもりはなかった
いくところはひとつしかなかった
恵美と二人、どこまでも浮かんでいく
視線を下に向けると、一人の男がいた
俺はこういった
「お前が跡継ぎか。少し驚くかもしれないが、悪いもんじゃないぜ。ま、後はよろしくな」
そのまま、恵美に包まれたままどこまでも昇っていた
どこまでも、どこまでも…
翌朝
「おお、崇神様が死んでいる。」
目の前には冷たくなって横たわる大きな蛇の骸があった
そして、どこかで一人の男が、新たな崇神様となるためにわけのわからぬ使命感とともに島へ向かおうとしていたのであった。