【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ14【総合】

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585名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 18:50:42.66 ID:Jgp+i6Nw
一時期番外編にシフトして投下はされてたけど本編はもう2年半以上更新無しかな
過去ログにあった続きが止まったSSのまとめメモを転載すると

598 :名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 01:28:36 ID:2WMGHSk6
連作ものの続き投下を願ってざくっと現状メモ。
あまり遡ってもなんだから2009あたりまで。

全裸スキーの人:少年侍が裸忍と初体験前編
ハーレムの人:数レス前
エルミ召還士の人:サキュバス連れて住処探し11日目
鑑定士の人:うっかり媚薬でホ盗ノ僧エ妹君主が陥落
犬の人:犬君主の初調教。基本1話簡潔
魔物の人:女忍者禁欲継続1?日目
生命の楔の人:女の胸談義で折檻。エロは次回以降?

あとは今スレ>>276のドワーフ娘と>>403のマイルフィックが途中っぽい
この内のいくつの続きが今後読めるのか、あるいはどれも読めないのか・・・
お客様の中に召喚の魔法陣を使える悪の大魔導師はいらっしゃいませんか!
586名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 18:56:03.26 ID:Jgp+i6Nw
マイルフィックは>>406だった
587名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 22:31:44.08 ID:MDUYH1cu
がーんだな 出鼻を挫かれた気分だ
番外編もいいけど本編が超気になる所で終わってるんだよな
588名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 23:42:12.24 ID:lRCfzwOB
そいつはガッカリだなメーン、先に行きたいのに行けないもどかしさだ。
俺はあと何回ワードナを倒せばいいんだ……トレボーは教えてくれない……
589名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 23:56:44.00 ID:Jgp+i6Nw
鑑定士の続きはwizardryの正統な続編を待つぐらいの心持ちだな
番外編の方も中途でとまってるが全ては書き手さんしだいだし
後は変態くノ一の禁欲解除とKODのドワーフ娘の続きも待ってるんだけどな

というか続きに関わらずwizのエロパロさえ読めるのなら贅沢は言わない
590 ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 00:52:34.76 ID:D39kBoFl
>>403がマイルフィックだったら世界中のミーナちゃんが大変なことになってたが、そんなことはなかったぜ!

さて、これから落とすのはエロパロか否か。
エルフで即席ビショップを作っていたのは自分だけではないだろう、そう思いたい。
591かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:00:48.04 ID:D39kBoFl
 それは俺が冒険者だった頃のことである。
そのころ、トレボーの城塞都市には迷宮を作って立てこもったワードナとかいう魔術士を討つとかで
エセルナートのあちこちから人が集まっていて、その多くがワードナを倒して名を売って一旗挙げようとかいう
胡散臭い奴らばかりだった。
俺がなぜ冒険者になったかというと、地元を治めていた領主がトレボー王に仕えていて、ある日住民から数名を
ワードナ討伐隊の人員によこせとかいうお触れが下り、その面子に選ばれたのがきっかけだった。
正直言うと俺は前々から冒険者になりたかったが、なかなか踏み出すチャンスがなかった。そこへ降って
わいたのが先ほどのお触れである。俺はさっそく志願した。
メンバーが決まった翌日、俺たちは送迎の馬車に乗ってトレボーの城塞都市に向かった。
ただ面倒なことにメンバーの中には領主の息子も入っていた。社会勉強と武者修行を兼ねてというが、向こうでも
コイツと付き合わなきゃならないのかと思うと正直気が滅入った。
しかし兼ねてより願っていた、外の世界への旅立ちの喜びと期待に比べれば、そんなのはどうでもいいことだった。


 数日の旅を経て、俺たちはトレボーの城塞都市に着いた。
生まれて初めて見る大都市というものに俺も含めた全員が田舎者丸出しで、すげーすげーとハシャぎっぱなしだった。
やがて訓練所なる所に通された俺たちは一通り適正試験とやらを受けた後、それぞれに適した職業を知らされた。
俺は戦士だった。俺の他にも戦士が3名、あと僧侶と魔術士が一名ずつ。足りないのは盗賊だけだった。
ちなみに領主の息子は戦士だった。ヤツが盗賊でないのはある意味ラッキーであった。

「やっぱ盗賊がいないとな」
冒険の準備を前にテーブルを囲んで俺たちは同じ結論に達した。
迷宮に入れば当然そこに巣くうモンスターと戦わなければならないが、時たまモンスターから宝箱を手に入れることもあるという。
宝箱の中には金品だけでなく、冒険の役に立つ武具やアイテムが入っている場合がある。
ただし、ほとんどの宝箱には罠が仕掛けられており、それを安全に見分け、解除できるのは盗賊だけだという。
しかし、俺たちのメンバーは盗賊がいない。
となると、多くの冒険者で賑わうこの酒場から盗賊を誘うしかないのだ。
592かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:03:42.66 ID:D39kBoFl
「でもよぉ、実際いたとしてすんなり仲間になってくれるかなあ?」
「俺たちまだ迷宮入りしてない新入りだし、どうせなら少し経験上げてから誘ってみたらどうかな」
「おいおい、その間に宝箱が出てきたらどうすんだよ?せっかくのお宝を放り出していいのか?」
「けどよぉ、盗賊誘うったってどこにそんなツテがあるんだよ」
「バカ、そんなの片っ端から声かけろよ、どいつも使えねえヤツらだな」
「だったらお前がやれよ!口だけじゃなくてデキるってとこ見せろよ!」
「何だと!?テメエ、俺に向かってその口のきき方はなんだ!!」
言い合いで喧嘩になりかけた俺と領主の息子を他の仲間がなだめて抑える。
悲しいかな、田舎者が都会で真っ先に困るのは周囲との関係作りというやつだ。
誰も彼も田舎者の自分に引け目を感じている。領主の息子もそうだ。
それゆえに話しかけて鼻であしらわれるのではないかと、恐れ縮こまっていたのだ。
このまま迷宮に赴き、力を付けてから勧誘を始めるのもいいかもしれない。
だが、その間に腕の立つ盗賊を逃していたら…?
そんな不安がみんなの足を留まらせていた。
そんなにっちもさっちもいかない時だった。彼女に出会ったのは。

「アナタたち、一体どうしたの…?」
声に呼ばれて顔を向けると、そこにはローブを纏った一人の少女が立っていた。
流れる金髪にツンと伸びた両耳、彼女はエルフだった。

何と言えばいいものか、みんな答えるのをためらっていた。
必要な仲間が足りない、そう言いたかったが、その一言がなぜかすごく言いづらかった。
それは俺たちが田舎者という引け目を感じていたせいでもあり、エルフの少女が美しかったからかもしれない。
が、しかし。もしかしたら彼女が助けてくれるかもしれない。俺は意を決して言った。

「実は盗賊がいなくて誘うあてもなくて困ってたんだ」
「おい!ルース!」
「いいだろ、ホントのことなんだから。それにどのみち誰かに声をかけなきゃならないんだ、それが今ってことさ」
「オマエ、俺を差し置いてこんなことしていいと思ってんのか!?」
「あんたも盗賊を欲しがってただろ?だったら先に話すべきだったな、ベイン」
ちなみに俺はルース、領主の息子はベインという名前である。

「ふうん、そうなの」
エルフの少女は俺とベインの険悪な雰囲気に動ずることもなく、平然と応じた。
593かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:06:06.85 ID:D39kBoFl
「もう一度確認するけど、アナタたち盗賊がいないのね」
少女の問いかけに俺を含めた一同がそうだと答える。
「わかったわ。だったら明日またこの時間に来てちょうだい。もしかしたら盗賊を紹介できるかもしれない」
「今日じゃダメなのか?」
「あの子いま他のバイトしてるのよ。だから明日まで待って」
「そうか…わかった」
「おいルース!こんないいかげんな約束あてにするのかよ!?ただの冷やかしかもしれないんだぞ!!」
「私は田舎者をからかうほどヒマじゃないわよ」
「なッ…!」
「もう止せベイン、どうせ他にアテも無いんだ、彼女を信じてみよう。みんなもそれでいいよな?」
俺の問いかけにベインを除く全員が首を縦に振った。
「おい、オマエらホントにそれでいいのかよ!?」
当然ベインは納得なんかしきれていない。そこで俺は彼女にたずねた。
「なぁ、なんで俺たちに仲間を紹介するんだ?やはりお金とかとるのか?」
すると彼女は澄ました顔で答えた。
「別にお金は取らないわよ。でもそのうち私の客になるわ」
「客…?」
「そう、私の客にね」
「なら君の名前を教えてくれないか。俺はルースって言うんだ」
「私のことは“鑑定さん”って呼んでちょうだい。もちろん本名じゃないわよ」
「鑑定さん?どういう意味だ?」
「そのうちわかるわ。じゃあまた明日会いましょう」
そう言うとエルフの少女もとい鑑定さんは自分のテーブルへと戻っていった。

それから俺たちは装備を整えて迷宮に向かった。
バブリースライムにオークにコボルト、迷宮では底辺の雑魚だが、初心者の俺たちは死に物狂いで戦った。
初めて戦いの手傷を負い、僧侶の魔法で癒やしてもらった。
しかし僧侶の魔力が切れたため、その日の迷宮冒険は引き上げた。ベインはまだやれると不満げだったが。


 翌日、俺たちは冒険者の集う酒場で約束どおり鑑定さんと会った。

「アンタたちが鑑定さんの言ってたパーティー? あはは、ホント田舎くさい野郎ばっかり!」
鑑定さんと一緒にいた少女は俺たちを見るや、真っ先にそう言い放った。
「止めなさいフィニィ、これから仲間になるのに喧嘩売ってどうするの」
「なぁ…鑑定さん…君が紹介したい盗賊ってまさか……」
「ちぃーす!アタシが紹介に預かった盗賊のフィニィちゃんだよ♪よろしくね☆」
少女は愛嬌たっぷりの笑顔で俺たちに名乗った。
594かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:09:19.02 ID:D39kBoFl
「コイツが盗賊って…」
「キ、キミ、ボクたちと同じ人間みたいだけど、腕は確かなのかい?」
「大丈夫だって、アタシそこらのホビットよりできる子だよ?」
仲間たちの不安にフィニィは軽い調子で答えた。
「だったらなんで俺たちと組むんだ?腕の立つ連中と組もうとか思わなかったのか?」
「うーん、実はそれなんだけどね、」
俺に聞かれてフィニィが困った顔をしながら頬に指を添える。何とも愛らしいポーズだった。
「ほら、冒険者ってみんないかつくてワイルドなお兄さんばかりじゃない?アタシみたいな可愛い子が仲間になったら
それこそケダモノになりそうでおちおち冒険どころじゃないのよね〜〜。それに比べたらアンタたちは年も近いし
真面目だし、上から目線で馴れ馴れしくしたりしないだろうから仲間になろうかな〜って思ったの。納得した?」

「………」

俺たちは彼女の物言いにただただ呆れ返っていた。
私みたいな可愛い子が仲間になってあげるとのふざけた言いぐさに、よく誰も怒鳴らなかったものだ。
しかしながら、よく見ればフィニィはなかなか魅力的な美少女だった。
垢抜けた人なつっこい顔立ちに、メリハリのついた女らしい体つきに、肌もあらわな軽装は
男の関心を惹くに十分だった。
先ほどからフィニィを見る周りの冒険者どもの視線から察するに、彼女のたわごとは案外本当なのかもしれない。
しかし、こっちはこっちで女の子にムラムラする十代の若者ばかりなのだが、そっちの心配はしなかったのだろうか。

「わかったフィニィ、俺たちからもよろしく頼むよ」
「うわっ、やったあ!」
俺が了承の返事をするとフィニィは臆面もなく喜びはしゃいだ。
「ルース!!また勝手に決めやがって、いつからオマエがリーダーになったんだよ!!ふざけんな!!」
予想通り怒ってくってかかるベインに、俺は後ろを見るよう指差した。
「よろしく、俺ラルフだよ」
「オレ、デイルって言うんだよろしく、」
「ぼ、ぼくはクレイ、が、がんばろうね、」
「カイルだ、よろしく」
「あははっ、みんな仲良くしようねー!!」

「………」
「みんなフィニィを仲間にしたいとさ。あきらめろ」
次々とフィニィに話しかける仲間たちを見て唖然とするベインに俺はトドメの一言をくれた。
「これで交渉成立ね」
今まで沈黙を守っていた鑑定さんがようやく口を開いた。
595かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:11:39.51 ID:D39kBoFl
「ああ、本当に紹介してくれてありがとう、使えるかどうかまだわからないけど」
「大丈夫よ。腕は保証するわ」
「へえ、そうなんだ、」
俺の軽い疑問を鑑定さんはあっさり否定した。
もっともベインはフィニィのことを全く信用できてない様子だったが。
念願の盗賊が加わり、その場は穏やかに終わるかと思われたが、俺がふとつぶやいたことが思わぬ悶着を起こしてしまった。

「これでまた迷宮に挑めるな。チェックアウトが楽しみだ」
「…え? ねぇルース、今なんて言ったの?」
気が緩んでふとつぶやいた俺に鑑定さんがいきなり問いただした。
「え…だから、今泊まってる宿をチェックアウトしたら迷宮に行くつもりだって……」
「馬小屋を使ってないのね?」
「あ…うん、でも一番安い相部屋だよ、ロイヤルスイートなんてとてもとても…」
「何てこと!!信じらんない!!!!」
突然上がった鑑定さんの怒声に酒場が一瞬静まり返った。

「な、なに?俺なんか悪いこと言った??」
わけがわからずうろたえる俺を鑑定さんがキッと睨みつけた。
「あのね…ルーキーがお金使って泊まってたら、いつまで経っても強くなれないわよ」
「な、なんでだよ?」
「いいこと、冒険で受けた怪我や異常は僧侶魔法で治すのが基本中の基本よ!そのために僧侶がいるんでしょうが!」
「待てよ、うちの僧侶は全員を治せるほど呪文が使えないんだ」
「だから馬小屋を使うのよ。呪文の力は一眠りすれば回復するわ。呪文が切れたらまた眠って回復して怪我を治すの繰り返しよ」
「そんな無茶な…」
鑑定さんの熱弁に僧侶のカイルが信じられないという顔をする。
「呪文を切らすたびにホイホイ簡単に寝られないよ。それにあんな馬小屋で寝泊まりだなんて無理だって……」
「出来ないならアンタは仲間のお荷物ね。冒険者なんて止めてさっさと帰りなさい」
カイルの反論は容赦なく切り捨てられた。
「みんなも馬小屋で寝泊まりするのに馴れた方がいいわ。ルーキーのうちは金を惜しみなさい」
鑑定さんは言うだけ言うと憮然とした表情でテーブルに戻っていった。
どうにもいたたまれなくなった俺たちとフィニィはすごすごと酒場を後にした。
「びっくりさせちゃったね、でもせっかくのアドバイスだからよく考えてね」
そう言うフィニィの声はさっきとうって変わって、とても真面目な感じに聞こえた。
596かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:13:57.65 ID:D39kBoFl
 翌日から、俺たちは鑑定さんのアドバイスに従うことにした。
確かに一眠りすれば呪文の力は回復するらしく、一週間も待たずに全員の怪我はすっかり治った。
ただし、カイルは馬小屋でなかなか寝つけなくて苦労していたが。

盗賊のフィニィを加え、久しぶりに迷宮に向かった俺たちは相も変わらずオークやコボルトといった連中と
戦ってばかりだった。
その時に運良く連中の守っていた宝箱を手に入れた俺たちは、フィニィの腕のほどを見ることができた。
鑑定さんの言ったとおり、フィニィは宝箱の罠を的確に見抜き、安全に開けてみせた。
入っていたのは少しの金品と使い古しの剣のようなものだったが、初めて宝箱を開けた喜びはなんともいえないものだった。

いくつか宝箱を開けたところで迷宮から引き上げたが、拾った戦利品の始末で俺たちはまた鑑定さんの世話になった。
フィニィが教えてくれたのだが、武具や道具を扱うボルタック商店で鑑定させると買値と同じ値段を取られるが、
鑑定さんにお願いするとはるかに格安の値段でやってくれるのだ。

「彼女ビショップだからね、これが自分の売りだってわかってるのよ」
ビショップ、司教ともいうその職業は魔術士と僧侶の呪文を同時に使えると聞いたことがある。
フィニィが鑑定さんから聞いたところによると、呪文すべてを使いこなすにはかなりの修業が必要で、それまでは
お荷物みたいなものらしい。
しかしアイテムの鑑定は未熟なビショップでもできるため、鑑定さんは冒険者のアイテム鑑定を請け負うために
酒場で待機しているのだそうだ。

“そのうち私の客になるわ”

酒場で最初に出会ったとき、彼女が言ったことは本当だった。そして彼女がなぜ鑑定さんと名乗っているのかも。
鑑定さんにいくらかは支払ったものの、前よりは多くの収穫を得られた。しかしだからといって考えなしに
散財はしなかったし、できなかった。俺たちはまだルーキーであり、まだまだ迷宮で戦わなくてはならなかったからだ。

それからも俺たちは迷宮に入り、魔物や冒険者くずれのゴロツキ連中と戦い、探索に明け暮れた。
迷宮で戦い、帰ってくるたびに何かしら力がつくのを感じていた。
そして酒場で鑑定さんの顔を見るたびに、今日も無事に戻ってこれたと、俺はホッとする気持ちになっていたのだった。
597 ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:18:56.74 ID:D39kBoFl
あともうちょっと続くんじゃ。エロがあるからな!

鑑定さん(エルフ:女)はきっといいんちょタイプ
598 ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:23:53.98 ID:HoUsplax
ふむ
599名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 01:24:33.82 ID:HoUsplax
このトリ割れてますネ!
ともあれ投下乙、続き期待しております
600 ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 01:35:43.98 ID:D39kBoFl
げ、本当だw

主人公の名前から取ったんだけどこりゃ使えないな……というわけでトリ変更。
これが割れたら泣く。その前に続きを仕上げる。
601 ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:47:06.75 ID:D39kBoFl
続きができたので投下するよ!
一人語りが多いのは主人公の回想だから許してちょんまげ!
602かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:49:28.01 ID:D39kBoFl
 俺たちが迷宮に入ってから、約ふた月ほどが経った。
金もぼちぼち貯まり、たまには気晴らしがしたいということでみんなで遊びに行くことになった。
ただ僧侶のカイルだけは、久しぶりにベッドで寝たいと言って宿屋に引っ込んだが。
フィニィの案内でいろんな場所に行った俺たちは、日が落ちるまで存分に楽しんだ。

「ああ、また明日から迷宮に行くのか」
「心配ないさ、俺たちなら何があっても大丈夫さ」
「でも、油断と無理は禁物ですよ、ボクはまだ死にたくない」
「みんなわかってるよ、だからビビるこたぁないんだ、前向きに行こう、前向きにさ」
宿に戻る道すがら、俺たちはそんなことを言い合っていた。
明日からまたワードナの迷宮で戦う日々が始まる。
最初よりは確実に強くなったが、それでもまだまだ迷宮の奥に行ける強さではない。
冒険者として生きていくには俺たちはもっともっと強くならなければならないのだ。

宿屋に着き、各々が馬小屋の寝床についてしばらく経ったころだった。
「ねえ、ルース、起きて」
ウトウトしかけた俺はフィニィの声で起こされた。
「なんだよ…いま眠るとこなのに…」
「静かにして。ちょっとあたしに付き合ってちょうだい」
「……?」
声を潜めて付き合えと言うフィニィの誘いに、俺は渋々ついていった。

フィニィに連れ込まれたところはなんとスイートルームの一室だった。
「おいおい、まさか俺にここで寝ろって言うんじゃないんだろうな?」
「そうね、寝ることになるかも」
「なに?」
いぶかしむ俺の目の前で、フィニィが着ている物を脱ぎ始めた。
「お、おい!何やってんだよ!何で脱ぐんだよ!?」
「ねぇ、アンタたちと冒険する前にあたしがどんな仕事してたか聞いてる?」
「いや…鑑定さんは何も言わなかったけど」
「やっぱりね…」
上半身の着衣をすべて脱ぎ捨て、フィニィの白く豊かな乳房が露わになる。
「やっぱりってどういうことだよ!?」
目のやり場に困り、顔を手で覆いながら俺はたずねた。

「あたしね、アンタたちの仲間になる前は娼婦してたの」
「え…?」
「わかるでしょ。男とエッチなことしてお金をもらっていたの。酒場にいた連中も鑑定さんもみんな知ってるから」
フィニィの突然の告白に、俺の心臓が一瞬激しく高鳴った。
603かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:51:01.12 ID:D39kBoFl
「じゃ、じゃあ何で冒険者になろうと思ったんだ…?」
フィニィの方をまともに見られないまま、またたずねた。
「この先も娼婦を続けるのがイヤになったのよ。だから冒険者になろうと思ったけど、アイツらが娼婦のあたしを
仲間にしてくれるわけないしね…」
そう言ったフィニィの口調はどことなく自嘲めいていた。
「鑑定さんには前々から頼んでたわ。もし入れてくれそうなパーティーがいたら紹介してって。そしてアンタたちが来たのよ」
「………」
俺はフィニィから視線を逸らしていたが、彼女は話しながらまだ脱ぎ続けていた。
「鑑定さんの言った通り、アンタらって田舎から来た坊やそのまんまだったわ。だけどアンタたちなら
仲間にしてくれるって思ったの。そしてその通りになったわ」
「ああそうかい、そりゃ願いかなって良かったな。だけど冒険者になれたのに何でこんなことするんだ?」
「おかしい?」
「だってそうだろ、娼婦がイヤだって言ってたくせに今やってるのはまるで…」
「娼婦みたい?そうね…」
俺の背中に女の身体の感触が、重みがのしかかる。
「確かに死ぬまで娼婦でいるのはイヤよ。でもエッチは嫌いじゃないの。ううん、とっても大好き」
「ええ??」
耳元で囁くフィニィの言葉に心臓がバクバク鼓動する。
「最初会ったとき、みんなあたしの身体とかチラチラ見てたよね…?
それでいつ誘われるか期待してたんだけど、みんな案外オクテなんだもん、いいかげん待ちくたびれちゃった」
フィニィの手が俺の身体をさすり、奇妙な肉感が背中にグイグイ押し当てられる。
「で、でも、なんで俺…?他にも相手になりそうなのはいるじゃないか…!」
「それはね、あんたがあたしを仲間にしてくれたからよ」
「え?」
「あんたが決めてくれたからあたしは冒険者になれたの。だからルース、どうしてもあんたとしたかったの」
「ッッ…!!」
一体何と返せばいいのか。まったく予想もしなかった展開に俺の思考は完全に混乱していた。

「ルース…」
俺の背中からフィニィの感触が離れる。
「あたしを見て。いきなり誘われて困ってると思うけど、断るつもりでもせめてこのあたしを見てから決めてちょうだい」
「………」
見るべきだろうか。俺の理性は見てはいけないと告げている。
だが、自分をここまでさらけ出したフィニィの願いを無視していいのだろうか。
しばしのためらいの後、俺は意を決して振り向いた。
604名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 23:53:41.63 ID:lG0svkNe
なんとなく荒削りな文章が駆け出し冒険者の雰囲気にあってるかな
続きに期待乙
605かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:53:58.98 ID:D39kBoFl
 窓から射す月の光が室内のシルエットを照らし出す。

月明かりに映し出されたその姿は、女の裸身だった。

初めて見るそれは想像と話のとおりだったが、想像より、語られるよりもはるかに美しかった。
どういう形かを述べるのはたやすいだろう。だが、言葉でそのとき俺の感じたものを伝えるのは不可能と言ってもいい。
俺はただ、目の前にあるフィニィの裸身に魅入られたまま立ち尽くしていた。

「ねぇ、ルース…」
真摯な眼差しのフィニィが俺に話しかける。
「やはりあたしじゃダメなの…? この身体じゃその気にならないの?」
裸身を見たまま何も言わない俺の様子に、フィニィの眼が不安によどむ。
「…やはり娼婦なんか抱きたくないのかな……まああたしも秘密にしてたしね。こんな手垢のついた身体なんか
気持ち悪いって思われてもしょうがないか…」
「違う!!」
フィニィの言葉に俺は思わず叫んだ。
「気持ち悪いなんてそんなこと思っていない。初めて女の子の裸を見てそう思うわけないじゃないか!」
キョトンと俺を見るフィニィにさらに語りかける。
「フィニィ、君がどれくらいの男を相手にしたかは知らないし、そんなことはどうでもいい。でも……」
その次に出る言葉を言おうとして、なぜか口ごもってしまう。
しかし俺は絞り出すように彼女に言った。
「君はとてもキレイだ。俺は今までこんなキレイなものを見たことがない」
これがあの時、俺に言えた精いっぱいの本心だった。
言った直後、もっと気の利いた上手い言い方があったんじゃないかと思ったが、フィニィから意外な反応が返ってきた。

「ありがと……」

夜の静寂の中でなければ聞き取れないような微かな声だった。
フィニィは恥じらう表情を隠すようにうつむいていた。俺は何も言わずに黙っていた。
これ以上の言葉は気持ちを否定するような気がしてならなかった。

流れるしばしの沈黙。

やがてフィニィがそれを破った。

「ふふふっ、ルースって本当に真面目なんだね、」
フィニィは笑いながら俺の手を手繰り寄せると、ベッドに俺を押し倒した。
「フィニィ…?」
「なんで部屋に連れてきたか忘れたの?今夜はあたしといっぱい楽しもうよ、ね?」
仰向けの俺の上に裸のフィニィがまたがる。
「で、でも、俺はまだ女の子としたことが…」
「大丈夫。あたしがみんな教えてあげる…」
その言葉に、抗うすべも意志も俺には無かった。
606かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:55:41.03 ID:D39kBoFl
「ん…ぅう……」

 微睡みの中、身じろぎした俺のまぶたに光が射す。
柔らかい月明かりではなく目を灼くようなまぶしい光。
起きようと伸ばした手が何かに触れた。それは柔らかくなめらかな女の肌だった。
「おはよう、ルース♪」
目を開くと、いたずらっぽい笑顔を浮かべたフィニィが俺の顔を覗き込んでいた。
俺もフィニィも被った毛布の下は素っ裸のままだった。

(夢じゃあなかったんだ)
激しく動いた後の気だるい感覚が全身に残り、股間のイチモツは微かな痛みを訴えている。
昨晩、俺はフィニィに誘われてこの部屋で抱き合った。
初めて女を抱く俺に、フィニィは手取り足取り教えてくれた。
女の身体、女の抱き方、そして一つになる悦び。
イチモツはフィニィの中でかつてないほどにいきり立ち、俺は夢中で腰を使った。
女の中がこんなに気持ちのいいものだったなんて、本物は想像よりあまりにも素晴らしかった。
突き上げるたびに中が締まり、フィニィが甘い喘ぎを洩らす。
時には腰を抱き、時には背後から張りのある乳房を掴みながら俺はフィニィと交わり続けた。
互いに何度も果て、幾度となく悦びの声を上げた。
フィニィに請われるまま俺は唇を重ね、俺はフィニィの柔肌を余すとこなく触れ、魅惑的な肉体を存分に味わった。

“壊してぇ、ルース!ルース!”
俺に深く貫かれ、フィニィが叫ぶ。
その声に促されるままフィニィの中に何度も何度も突き立て、トドメを叩き込んだ直後、俺はありったけの精を放ったのだった。

「夕べはすごかったね、あたし壊されるかと思っちゃった」
「そ、そうか…」
「どうしたの?せっかく男になったのに嬉しくないの?」
「いや、そういうわけじゃ…」
「じゃあもう一回しようか?」
「ええ!?」
「ふふ、冗談よ♪」
フィニィが微笑みながら立ち上がる。
陽光の下に照らされた肌が白く輝き、みずみずしい裸体をまぶしく映えさせる。
本当にこの身体を抱いたのか、すべて覚えているにもかかわらず、なぜか夢のように思えてならなかった。

「だったら身仕度してみんなと待ち合わせしないとな」
「あっ、そうだ!」
俺も起き上がり、服を着ようとしたその時、フィニィがハッと気づいたように声を上げた。
「ん?どうした?」
「ルース……悪いけど先に行ってくれない?」
「かまわないけど、何でだよ」
「ほら、だってさ…」
607かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:58:43.72 ID:D39kBoFl
俺の疑問にフィニィは指で口元を掻きながら答えた。
「もしあたしらがふたりでみんなのところに来たら、いろいろ突っ込まれるんじゃない?」
「確かにありうるな」
「他のみんなはごまかせても、ベインは納得しないわよ。きっと後からしつこく聞いてくるに決まってるから」
「ああ、あいつなら絶対そうするだろうな…」
ただでさえもウザい奴なのに、フィニィとの関係を疑われた日にはどうなるかわかったもんじゃない。
ましてやフィニィが娼婦だったと知ったらどんな反応を示すか、彼女のことを思うと2人の出来事は
秘密にしなければならなかった。
「わかったフィニィ、俺は先に行ってるよ」
「ありがとルース、愛してる♪」
着替え終わった俺に裸のフィニィが抱きつき、頬にキスをした。


 酒場に着くと、俺以外の仲間はまだ来ていなかったが、鑑定さんがいつものテーブルに着いていた。
「おはよう、ルース」
「おはよう鑑定さん、朝から客待ちかい?」
「ええ、そうね…」
鑑定さんはそう答えると黙っていたが、しばらくして彼女が話しかけてきた。
「ねぇルース、一つ聞いていいかしら」
「ん?いいけど、なに?」
何の気兼ねもなく応じた俺は次の瞬間、心臓が飛び上がりそうになった。

「…フィニィと寝たの?」
「!!!!」
それを聞いたとき、動揺のあまり椅子から落ちかけた。
「な、な、何をいきなり…」
「答えて。フィニィと寝たの?」
鑑定さんは表情を変えることなく強い口調で問いかけてくる。
その眼差しは疑いとかではなく、確信をもって俺を見据えていた。
いささか躊躇したものの、周りに誰もいないのと鑑定さんの気迫に圧され正直に打ち明けた。
「ああ、寝たよ。夕べ初めて女の子を抱いた」
「ッ…!」
鑑定さんの顔が一瞬強張ったような気がした。
「言っとくけど俺は無理強いなんかしないし、彼女が言わなきゃ娼婦だったなんて知らなかったんだ」
「娼婦だって知ってたらもっと早く抱いてたの?」
「違う!俺は…そんなつもりじゃ……」
「無理強いしてないって、彼女の立場で本気で断れると思ってるの?結局アンタたちも同じね」
「それ、どういう意味だよ…?」
鑑定さんは一体何が言いたいのか。まさかフィニィが仕方なく俺と寝たと思っているのか。
剣呑な雰囲気の中、鑑定さんが応えた。

「フィニィは冒険者なのよ。アンタたちの娼婦じゃないわ」
608かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/31(水) 00:00:51.44 ID:g43QnaFm
「!!……」

重い口調で語られた鑑定さんの言葉の刃が心に突き刺さる。

(違う、俺も誰もそんなこと思っていない!)
そう言うべきだったのかもしれない、だが言えなかった。現に俺は仲間であるフィニィを欲情のまま抱いたのだから。
誘ったのはフィニィだが、その気がなければ断ることはできたはずだ。
そうしなかったのは、心のどこかでフィニィとそういうことをしたいと密かに思っていたからだ。
フィニィがいないところで彼女とエッチできたらなぁ、なんて話は男同士で何度もしていたのだ。
その時は冗談やたわごとでしかなかったから好き放題言えたが、それを俺は本当にやってしまった。
結局、俺は彼女を娼婦と知る前からそういう目で見ていたということなのだろうか。

いつの間にかテーブルに頭を抱え込んでいた。
やはり仲間と思っていたらフィニィを抱くべきではなかったのだ。
娼婦を辞めたかった彼女を仲間に受け入れた俺がやってはいけないことだったんだ。
とめどない後悔と罪悪感が俺の中で堰を切って溢れ出す。すまない、フィニィ、俺は最低の男だ。

「……いったい……俺はどうすればいい……」
どうしようもなく苦しい気持ちの中、うめくようにつぶやいた。

鑑定さんは答えなかった。そんなことは他人がどうこう決めるものではないとわかっていたからだろう。
だが、しばらくしてこんなことを俺に言った。
「仲間なら冒険者として扱ってちょうだい。あの子が冒険者でいられるのはアンタたちといる時だけなんだから」

その言わんとするところは昨晩フィニィが俺に話したことと似ていた。
もし最初会ったときに娼婦だと知っていたら、果たして俺たちはフィニィを仲間に入れていただろうか。


「よぉ、ルース先に来てたのか」
やがて仲間たちが酒場にやってきた。俺と鑑定さんとの間で何があったか知らない彼らは相変わらず意気揚々としていた。
それから遅れてフィニィがやってきた。
いつものようにニコニコと明るい笑顔と愛嬌を振りまいてみんなに話しかけている。
みんなも笑顔で応えていたが、俺だけが暗く沈んだままだった。

「どうしたのルース?元気ないけど何かあったの?」
「別に。何でもない」
俺の様子をいぶかしみフィニィがたずねたが、俺はそう言うしかなかった。
609 ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/31(水) 00:03:01.23 ID:g43QnaFm
今回の投下は以上!

・フィニィちゃんは肉食女子
・ルースくんは豆腐メンタル

もちろん続く。
610名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 01:02:12.66 ID:sfCAENv5
すみません
リロードせず投下の真っ最中に割り込んでしまいました
書き手さんと全ての読み手さんに陳謝
ちょっとテレポーター開けてくる

続きにも期待しています
611名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 13:55:49.54 ID:OppQ3bb5
NTRの臭い…
612名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 14:00:02.28 ID:rYTfdkL9
>>609
投下おつ〜
ここからどう転がるのか予想がつかないw
613 ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:36:39.45 ID:mW81nicY
先日の続きを投下します。
今回はのっけからルースくんの大反省会です。いったい彼に何があったのでしょうか?(ドヤァ
614かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:39:12.47 ID:mW81nicY
  ***   ***

「ルース……テメエ一体どういうつもりだ…?」
「………」
「おい、何か言えよ!!今日のアレはなんなんだよ!?真面目にやる気あんのかよ!!」

 酒場の席でベインが怒りも露わに俺にくってかかる。みんなは何も言わないが、内心はベインと同じ思いだろう。
俺がみんなに迷惑をかけたのはまぎれもない事実だ。だがなぜこんなことになったかは言えない、言えるわけがない。
すべては俺自身の心が招いたことなのだから。


俺がフィニィを抱いた翌日、俺たちパーティーはワードナの迷宮に挑んだ。
しかし、結果はさんざんだった。その理由は俺だった。
戦いの最中や探索中にありえないミスやドジをやらかしたのだ。
おかげでたちまち危機的状況に陥った俺たちは予定より早めに冒険から引き上げたのだ。
みんな不満げだったが特に腹を立てていたのがベインだった。
日頃なにかと俺と張り合い、くってかかるこの男がこんな時に黙っているはずがない。当然、激しい罵倒の嵐になった。
俺は何も言わなかった。ただ黙ってベインの言い放題にさせていた。
しかしそれも気にくわないのか、奴はさらに激しい暴言を吐いてくる。

“とっとと謝ればいいのに……”
俺を見るみんなの目が告げている。
確かに謝ればその場はそれなりに収まるだろう。だが、ベインをなだめるために謝る気にはなれなかった。

「もう、そのへんにしときなよ」
一方的な状況を見かねてか、フィニィが割って入ってきた。
「何だよ、そのヘタレ野郎をかばうのかよ!?」
「ベイン、アンタが怒るのもわかるけど少し調子乗り過ぎしゃないの?」
「ハァ?コイツが反省も謝りもしないシカトしてるから俺がみんなの代わりに言ってんじゃねぇか!!」
「アンタがウルサいからかえって言いづらいんじゃないの?少し落ちついたらどう?」
「オマエ何エラそうに俺に指図してんだよ、ルースに気に入られたからってオマエもリーダー気取りか?」
「なに、それ…?」
ベインの言葉にフィニィの表情がやや険しくなった。
「いいか、俺はオマエを仲間にするつもりはなかったのに、それをルースのヤツが勝手に決めてみんなが
なあなあで見逃していたから冒険に連れてやってたんだ、でなけりゃオマエみたいな自惚れ女こっちから願い下げだ!!」
「おい、ベイン!!」
「なんてこと言うんだよ!!」
ベインの暴言に仲間たちがたまらず声を上げる。
615かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:41:46.39 ID:mW81nicY
「彼女のおかげで冒険ができるようになったんじゃないか!なのにその言いぐさはないだろ!」
「そ、そうですよ、僕たちこれまでずっと彼女に助けてもらってたんですよ!」

「なぁーにが助けられただ、バカバカしい、」
フィニィを擁護する仲間たちをベインは鼻で笑った。
「まともに戦うのはいつも前衛で後ろは魔法で援護だろ。で、ソイツは何をしてたんだ?何もしてないじゃないか」
ベインの言う通り、戦闘中盗賊はアイテムを使うか、何らかのアクシデントで前衛が戦えなくなった時以外は戦いに参加することはない。
「宝箱を手に入れたときくらい働くのは当たり前じゃないか、そうでなけりゃこんな女ただのお荷物さ」
「!!……」
俺を罵倒していたはずが、いつしか矛先はフィニィに向いていた。
それを聞きながらフィニィの顔が怒りで次第に強張っていく。

“いけない!”

俺の中で嫌な予感がざわめきだす。
「だいたい最初に会ったときのこの女の格好覚えてるか?ありゃあ冒険者っていうより連れ込み宿の…」

「やめろ!!!!」

次の瞬間、ベインのセリフをさえぎって俺は叫んでいた。
「!?」
「ルース…!」
頑なに黙っていた俺が突然叫んだことに、ベインもフィニィも仲間たちも皆一様に驚いた。

「な、なんだよいきなり!!もうシカトは終わりかよ!?」
「ベイン、俺が悪かった。本当にすまない。みんなにも迷惑をかけた、今日みたいなことはもうしないから許してくれ、頼む…!」
俺はベインに、みんなに頭を下げ許しを乞うた。もとは俺のせいなのだから当然なのだが。

「まあそう謝られちゃ仕方ないね」
「ホント、しっかりしてくれよルース」
「まったく一時はどうなるかと思ったよ」
「ああ、今日はもう寝たいよ」
みんなは俺の謝罪を受け入れた。このままベインの暴言を聞かされるより早くこの場を収めたかったのだろう。
もっとも、ベインはその気などなかったのだが、足早に立ち去ったみんなを見て意気を削がれたらしく、舌打ちながら
自分も酒場を後にした。

「よく言ったね、ルース」
フィニィが声をかける。
「ホントあたしまでどうなるかと思ったわ〜〜、せっかくだからあたしと一杯付き合わない?」
「いい…ひとりにしてくれ…」
「え?…ルース?」
フィニィの誘いを振り払った俺は酒場を出て、あてもなくさまよい歩きだした。
616かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:43:29.16 ID:mW81nicY
 いったいどこをどう歩いたものか、俺はいつしか街を見下ろす塔の上で一人泣きじゃくっていた。
大の男がこんな風に泣いているなんて、とても恥ずかしくて見せられるものではない。
朝、鑑定さんから言われたことが、ベインが吐いた暴言が、心をさいなみ、とめどなく涙を流させる。
自分がとてもたまらなく惨めで情けなかった。
俺はベインを口うるさいウザい男と内心小馬鹿にしていたが、俺自身はどうだったのか。
冒険者になりたかった女の子を娼婦みたいに抱き、本当のことを言い当てられ動揺したせいで仲間を危険にさらした。
俺はどうしようもない最低のクズ野郎だ、そう思うと涙が溢れかえり、嗚咽をまた繰り返してしまう。
そうして俺はただただ泣き続けていた。


 どれくらい時間が経っただろうか。
「ルース、ルース、」女の声が俺を呼んでいる。

顔を上げると、横でフィニィが心配そうに俺を見ていた。
「フィニィ!なんでここに…!」
「ちょっと様子が変だったから気になったのよ。アンタたちより街には詳しいからすぐ見つかったけどね」
「そうか……じゃあ見られていたのか…ほんと情けないな……」
「ううん、あたしが来たときには泣き疲れて眠ってた。でも、そんなことはどうでもいいの」
そう言ってフィニィは俺の手を取り、握った。
「鑑定さんから今朝のこと聞いたよ。彼女に相当言われてヘコんでたんだね」
「………」
「鑑定さんはあたしの事情を知ってるし、彼女も色々あったから思わずあんなキツいこと言っちゃったけど、あんなに
気にしてたなんて鑑定さんも意外だったみたい」
「フィニィ、俺は…」
「ルース、アンタあたしから誘ったこと言わなかったのね。それにあたしの裸を見て何て言ったのかも」
「そ、それは…その…」
「あたしね、本気でルースとしたかったから自分から誘ったし、ルースにキレイだって言われてとても嬉しかったんだよ。
だからルースが自分を責めることなんかないの、それに……」
「それに…?」
「ベインがあたしを娼婦みたいって言いかけたのを止めたよね。あれ、あたしのためにしてくれたんでしょ?」
「さあ、それはどうかな……正直言うと俺もベインと同じこと考えていたから…」
「それでもね、あんなボロクソに言われても頭を下げてちゃんと詫びるなんて、やはりルースは優しくて立派な男だよ」
617かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:44:52.32 ID:mW81nicY
「お、俺が?優しくて立派??冗談だろ!?」
フィニィの歯の浮くような言葉に俺はまたしてもみっともなく動揺してしまう。
ありえない、俺はフィニィが言うようなそんな男じゃない。だがフィニィはなおも言い続けた。
「ルース、あんたは信じられないかもしれないけど、みんなアンタのこと頼りにしてるんだよ。なぜだかわかる?」
「そんなのわからないよ」
「あんたが優しくて強い男だからよ。いつも仲間のことを考えて自分から真っ先に動いて決断してきたから、
みんなあんたを信頼してあんたをリーダーのように思ってるの。ベインも態度はあんなだけど、本当は
アンタをリーダーとして認めてるからあんなにアンタに突っかかるのよ」
「ああフィニィ、俺を慰めるためにわざわざそんなお世辞を言わないでくれ、俺がそんな男じゃないのは
俺がよくわかってるんだ、だからもう俺のことはほっといてくれ!」
取り乱した俺はフィニィの手を払いのけた。

(嘘だ、ウソだウソだ、フィニィは俺を慰めるためにこんなことを言ってるんだ、きっとそうだ!)
俺はすぐにでも目と耳をふさぎ、床にうずくまろうとしていた。が、しかし───

払いのけた手がすかさず俺の肩をつかむ。
そして次の瞬間、フィニィの唇が俺の唇と重なった。

「ッッ…!!」
突然の出来事に俺は目を白黒させたまま何もできなかった。
フィニィは俺の頭に手を回し、さらに深い口づけをしてくる。
彼女の吐息に、柔らかい唇の感触に、俺の中のかたくなな気持ちが、次第にほぐれてゆく。
やがて俺が力無くへたり込むと、フィニィは唇を離した。

「ねぇ、落ちついた?」
「……ああ」
フィニィが並んで俺の横に座る。彼女の肌とぬくもりが腕に触れた。

「なんでだよ…」
「ん?」
「なんでそんなに俺に構うんだよ」
「おかしい?」
「だって冒険者のくせに、男のくせに、クヨクヨしてこっそり泣いてたんだぜ?そんなのの面倒を見なきゃいけない
理由でもあるのか?」
「あるよ」
俺の疑問にフィニィは真顔できっぱり答えた。
「だって、あたしのことを思って悩んでたんでしょ。そんなのほっとけるわけないじゃない」
「いや…それは…」
「普通なら娼婦だった女と寝ても気になんかしないのに、ルースはそのことをすまないって思ってたんだよね。
ルースにはツラい思いさせたけど、あたしそれがとても嬉しかったの、」
618かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:47:07.94 ID:mW81nicY
そう語るフィニィの顔はなんだか照れくさそうだった。
「嬉しかった…?」
「そのせいでルースやみんなが迷惑したのはわかってる……けど、ルースは娼婦だったあたしを冒険者として
仲間として認めてくれてた、それがわかって嬉しかったの、だからルース、もう自分を責めないで。
いつものルースに戻って」
「フィニィ…」
「あたしは金のためでもイヤイヤ仕方なくあんたに抱かれたわけじゃないの、わかるでしょ…?」
俺を見つめるフィニィの目の端に何かが光っている。
涙だ。フィニィは本気で俺を心配している。

そうだ、俺が抱いたのは娼婦ではなくフィニィという女の子なんだ、彼女が求めたから俺は彼女と一つになれたんだ。
娼婦だと知らされても、驚きこそしたが軽蔑できなかった。フィニィは俺たちの仲間で立派な冒険者だったからだ。
それにフィニィみたいな女の子とエッチしたいのは俺たち若い男にとって夢であり憧れでもある。
フィニィに選ばれた俺がそのことで悩んでクヨクヨするなんて、それこそ彼女に失礼なんじゃないのか?
そう思った瞬間、俺の中のわだかまりがみるみる解けていくのを感じた。

「ありがとう、フィニィ」
指でフィニィの涙をぬぐいながら彼女に告げた。
「ルース…」
「まさか一晩エッチしただけの男にここまでするなんて思ってもみなかった。本当にありがとう」
「礼なんていいよ、ルースが立ち直ってくれたらそれでいいの」
「でもさ、俺、あの晩のことがまるで夢のようだったんだ。君と本当にあんなことをしたのか信じられなかったんだ」
「そうなの…?」
「今まで女の子とエッチするのがあんなに気持ち良いなんて知らなかったから、まるで夢を見ていた気分だったんだ。
そこに鑑定さんにあれこれ言われて混乱して勝手に落ち込んで……いや、本当に心配かけて悪かった」
「ふふ、ルースはホント正直だね」
俺の告白を聞きながらフィニィが微笑む。可愛い笑顔だった。

「さあ、もう気を取り直して明日から頑張らないとな」
そう言って俺は立ち上がった。
「もう大丈夫なの、ルース?」
「ああ、大丈夫さ」
気づかうフィニィに応えてみせた、その時だった
「そう……じゃあエッチしようか!」

「……はい…?」

俺は一瞬耳を疑った。
「大丈夫だって言うんならエッチしよ、今すぐここで♪」
そう言うフィニィは屈託のない、満面の笑顔だった。
619かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:48:44.60 ID:mW81nicY
「ちょっと待てフィニィ、」
突然の誘いに俺はためらった。
「なんでそうなる!?立ち直ったからってなんでエッチしなきゃならないんだ!?」
「ん〜、だってルースが落ち込んだのはあたしとエッチしたからでしょ? だけどそれってルースの思い込み違いからだよね?
もし立ち直ったなら今あたしとエッチしても問題ないよね?」
「まあそうかもしれないけど……けど、さっきの今で言うことか!? それにここをどこだと思ってるんだ、いつ人が来るかわからないんだぞ!?」
そう、ここは街を見下ろす展望塔の真上、いつ誰かが来てもおかしくないのだ。
ていうか、さっきまで真面目に俺に諭して涙まで見せていた、アレはなんだったんだ!?

「えへへ、じゃあ早くしなきゃないといけないよね、見つかる前にね♪」
「ホントにやるのかよ!?」
「やっちゃうよ、だってあたしは娼婦じゃないんだしね♪」
フィニィが慣れた手つきでたちまち俺のズボンを下ろし、イチモツをさらけ出す。
そして俺の了解もないまま、イチモツを手に取り、しごき始めた。

「ッッ…!!」
「うふふ、ルースはこうすると勃つんだよね〜〜、ほらどんどんビンビンになっちゃうよ〜?」
柔らかい手の中で刺激されるイチモツが、みるみる硬くみなぎり反りたってゆく。
娼婦は辞めても、この手際の良さは間違いなく娼婦だ。

「あはっ、勃った勃った、夕べも見たけどやっぱルースのモノってスゴくイイよね〜〜」
「そりゃどうも……」
限界まで勃ち上がったイチモツをトロンとした目でフィニィが眺める。
興奮で顔を赤らめ、唇を舌でしきりに舐め回すその様子は、まさにエッチ大好きな女の子そのものだった。
「じゃあいただきまぁ〜す、ふぁ…」
「っく…!!」
熱く濡れた舌がイチモツに触れる。
スジを、竿を、丹念に味わうようにフィニィの舌が舐め上げる。
たちまち快楽の刺激が俺の背筋を電流のように駆け上がった。
「うふふ、気持ちいい?気持ちいいのルース?」
「なんの、これくらい…!」
「ならもっと気持ちよくしてあげる♪」
その直後、敏感な先端にフィニィの舌が襲いかかった。
張り詰めた先やカリ首に絶妙な舌使いを受け、俺の中の快感が一気に跳ね上がる。
「お、お、おおお、」
「ふふふ、どう、ルース、イキそう?イキそう?どうなの?どうなの?」
昨晩まで童貞だったイチモツは怒涛の快感に今にも暴発しかけていた。
620かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:50:06.69 ID:mW81nicY
「ふふ、もうギンギン〜、もう少しで出ちゃいそう〜〜」
鈴口からにじみ出た先走りをネトネト舌先にからめ、前歯で張り詰めた先端をカリカリなぞる。
もはや俺は達する直前だった。
「フ、フィニィ、俺もう…」
たまらず限界を訴える。だがそれを聞いてフィニィは意外な行動に出た。

「だぁ〜め、ルースにはもっと気持ちよくなってもらうんだから♪」
そう言うと、フィニィは上着の裾に手をかけ、一気にまくり上げた。
ブルンと弾みながらたわわな乳房がまろび出る。
ゆうべ存分に揉みまくり、ねぶり回し、吸いまくった魅惑的な乳房だ。
ゴクリと喉を鳴らす俺の前で、フィニィが乳房の間にイチモツを挟み込んだ。
「お…ぉおおぉおッ…!」
「えへへ、これは初めてだよね?おっぱいにはこんな使い方もあるんだよ?」
柔らかく、それでいてムッチリとした乳肉が、イチモツをギュウギュウと包み込む。
アソコとも口の中とも違う未知の快感に、たまらず声を上げ、のけ反った。
「くぅぅッッ!!うおおおー!!」
「ねぇルース、あたしのおっぱい気持ちいい?どう、気持ちいい?」
「ああッ、いいよッ!フィニィのおっぱいは最高だッッ!!」
「あははっ、ホントにぃ?」
「本当だッ!!本当に最高だッッ!!」
「ふふふっ、そう言われるともっとしたくなっちゃう〜!」
乳房を抱える手が更に動きを増す。フィニィの乳房はより甘美な快感で俺のイチモツを包み、責め立てた。
「ああ、フィニィ、フィニィ、俺もうダメだ、ガマンできない、」
「もうイッちゃうの?うふふ、いいよ、あたしのおっぱいでイッて、ルース!」
乳房の間から出たイチモツの先にフィニィがキスをする。その刺激が呼び水となり、俺の快感が弾けた。

「うおおおおおおお━━━ッッッ!!!!」

雄叫びとともにイチモツが脈打ち、熱いほとばしりを吹き上げる。
ビュッ、ビュッ、と放たれる精液がフィニィの顔や乳房にぶちまけられ、白い肌はネットリとした白濁に汚されていく。

射精がようやく治まると、フィニィはすっかり精液まみれになっていた。
「うわあ……ちょっと出しすぎたかな……」
自分の出しっぷりに我ながら驚いてしまう。他人はどうなのかはあえて知りたくはないが。
しかしフィニィの反応は違っていた。
彼女は顔や乳房にかかった俺の精液を指ですくい、口元に寄せて舐めていたのだ。
621かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:51:43.00 ID:mW81nicY
「ふああ……こんなにいっぱい……ステキ……ああん…!」
指に絡む白濁をしゃぶり、濃厚に臭いを嗅いで感嘆の声を上げるフィニィ。
床にへたり込み、ウットリとした表情で精液を味わう彼女はすごく淫らで、そしてキレイだった。

(本当にエッチが大好きなんだな……)

娼婦は嫌だが、エッチは大好きというフィニィの言葉は本当なんだとつくづく実感してしまう。
誰も誘ってこなくて待ちくたびれたとも言っていたが、もし誘われてたら誰でもよかったのだろうか。
ラルフ、デイル、クレイ、カイル、こいつらならまだしもベインでもよかったのか。
恋人でもないフィニィが誰としようと構わないのだが、もしベインが俺より先にフィニィとやっていたらと
思うと、頭が痛くなりそうになった。どう良い方に考えても今より10倍はウザくなるのは間違いないからだ。
もっとも、俺たちにフィニィを誘う度胸がなかったおかげで俺はフィニィとエッチすることができたわけで、
彼女に選ばれたのはラッキー以外のなにものでもない。
この時もこうして俺はフィニィとエッチをしているが、これで俺とフィニィが恋人同士になったかと言われると、
なんか違うとしか言いようがなかった。
部屋に誘ってもらって、筆下ろしをしてもらって、落ち込んだ自分を励ましてもらってその上またエッチしてくれたのに
恋人じゃないというのは自分でもおかしい気がするが、そういうのは俺とフィニィには当てはまらない、そんな気がしてならなかった。
いささか身勝手な考えとも思えるが、それは後になって正しかったと俺は知ることになる。


「ねぇ、ルース…」
精液を堪能し、オンナに火のついたフィニィが俺に迫ってくる。
「アタシももう我慢できないの…こっちにも熱いのちょうだい…」
フィニィは下半身の着衣を脱ぎ捨て、指でアソコをいじくりだした。
クチュクチュと卑猥な音を鳴らし、内股にタラリと淫らな汁が垂れる。
「ああ、わかってるよフィニィ、今すぐ入れるから尻をこっちに向けてくれ」
「うん、はやく入れて入れて♪」
後ろを向いたフィニィが尻を突き出す。乳房に負けず劣らず白い肌にムッチリとしてまろやかないい尻だった。
「入れるぞフィニィ…」
「ああん、じらさないでぇ…はやくぅ、はやくぅ…」
再び反り返ったイチモツを手にし、俺はフィニィのアソコに狙いを定めた。
622かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:52:59.46 ID:mW81nicY
ひくつく肛門の下で、フィニィのアソコが顔をのぞかせる。
ぷっくりと肉厚の会陰を開くと、真っ赤に充血した花びらが濡れて艶をおびていた。
秘所の中心には上から膣口とオシッコの穴、そしてフィニィが“お豆”と呼ぶ敏感な部分が並んでいた。
膣口はイチモツが入るのを待ちわびてヒクヒクわななきながら淫らな汁を垂らしている。
ゆうべ、フィニィがベッドの上で自ら広げて俺に見せたとおりだ。

俺のイチモツの先が膣口に触れる。ヌチャリと熱く濡れた感触を先端に感じる。
「ああ、はやくぅ、ルース、ルースぅぅ!」
「ほらよ!」
腰を突き出すとイチモツが膣口にズブズブ入ってゆく。最後まで入る寸前で腰を引くと、思いっきり腰を打ちつけた。
「はぅゔゔゔゔゔゔ〜〜!!!!」
歓喜の声を上げ、フィニィが仰け反る。
俺は更に腰を使い、イチモツの先で膣奥の行き止まりを小突くと、フィニィはおうおうと叫びながら首を振り、床をひっ掻いた。
「あああああいい、おくいい、ガチガチチンポでもっと突いてえええええ〜〜!!!!」
火照った肌に浮かぶ玉の汗が周りに飛び散り、フィニィの身体がイチモツを求めて打ち震える。
フィニィの腰を抱え、角度をつける。そして俺はひたすら腰を使った。

ジュブジュブと濡れた肉をえぐる音と腰と尻とがパンパン打ち合う音が鳴り響く。
フィニィの中は深く突くとギュッと締まり、イチモツを引けば惜しむようにイチモツを食い締め、突く時には緩くなる。
フィニィしか女を知らなかった俺だったが、これは極上のアソコだと確信していた。
「うああああルースぅ、気持ちいいよぉ、このままアタシを犯してよおおおお、チンポキチガイにしてええええ!!」

イチモツを突き立てるほど、フィニィは卑猥に、淫らに泣き叫ぶ。
快楽に酔い、メスの悦びを露わにするフィニィの恥態は俺の中の欲情をいたく刺激し、更に激しい交わりをうながした。
「そんなにチンポが好きか、この淫乱!だらしない顔しやがって、恥ずかしくないのか!?」
「あああ、だって好きなんだもん、チンポで突かれるとアソコがキュンってして気持ちいいんだもん、」
「へえ、そうかい、チンポぶち込めば誰にでも腰を振るんだな、この淫売!ほら、大好きなチンポだぞ、奥まで味わえ!!」
「ふあああッッ!!ヒドいいいい、でもうれしいよおおおおお!!!!」
623かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:54:26.33 ID:mW81nicY
俺とフィニィは互いに卑猥な言葉を吐きながらひたすら交わり続ける。
そして俺たちが達する時が来た。

「うおおおおお、イクぞフィニィ、ぶちまけてやるぞおおお!!」
「うん、イッてルース、アタシの中でイッてええええ!!」
「おう、イクぞイクぞ、うううううう〜〜〜ッッ!!!!」
「来て、来て来て来てえええええ〜〜〜はヒィイイイイ〜〜ッッ!!!!」
激しい腰使いから深い一突きの直後、俺のイチモツはフィニィの中で弾けた。
力強く脈打つイチモツを膣肉が締め、さらなる射精をうながす。
フィニィの乳房でイッた時よりイチモツは精液を放ち、フィニィの奥を満たしていった。


「ハァ…ハァ……」
「はぅん…ん…んん…」
一戦終えた俺とフィニィは床に横たわり、絶頂の余韻にひたっていた。
「……すっごく興奮したね、ルース」
「ああ…何だかんだ言って最後までやっちまったな……」
「でももう元気になったよね。よかった♪」
「そうだな。まさかエッチまでするとは思わなかったが……」
「もういいじゃない、あたしもルースも気持ちよかったならそれでいいんだから」
「そうか、そうだな……」
「じゃあ今日はもう帰ろ帰ろ、」
俺とフィニィは乱れた着衣を直し、何事もなかったかのように塔から降りた。


「あ…フィニィ…ルース……」
 俺たちが塔から出てくると、入口の前で鑑定さんが待っていた。
「鑑定さん、どうしてここに…」
「ルース、あなたに謝りたくて待ってたの」
「謝る?俺に?」
「今朝はひどいこと言ってごめんなさい……私、あなたとフィニィとのこと思い違いしてて、それでつい……
フィニィが話してくれなかったら私あなたをもっと責めてたかもしれない。本当にごめんなさい…」
鑑定さんは申し訳なさそうに深々と頭を下げた。
「もういいよ、やましいと思ってたからあんなことになったんだ。君が悪いわけじゃないさ」
「でも…」
「もう俺の中では終わったことだ。鑑定さんも気にしなくていいよ」
「………」
鑑定さんは納得しきれないようだったが、俺にこう言われてはどうしようもなかった。
しかし、まさか鑑定さんがこんなに気にしているとは思ってもみなかった。
俺はこのとき、自分のことでヘコんでいる俺を嬉しく思ったフィニィの気持ちがわかるような気がした。
624 ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:57:02.34 ID:mW81nicY
なんか容量が足りないようなので今回は以上です。ごめんなさい。
625名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 00:19:25.10 ID:q52vMY07
次スレを立てようと思ったら起って……立っていた
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ15【総合】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1351783018
626 忍法帖【Lv=24,xxxPT】(2+0:8) :2012/11/07(水) 14:48:52.79 ID:K5e3akAz
勿論容量不足ですよ!?♪。
627名無しさん@ピンキー:2012/11/07(水) 15:13:03.71 ID:9zETcby+
まじかよ
628名無しさん@ピンキー:2012/11/07(水) 18:26:03.68 ID:9zETcby+
ぶひひひひ
629名無しさん@ピンキー:2012/11/07(水) 19:54:11.56 ID:p6joiEtL
まだ書ける?
630名無しさん@ピンキー:2012/11/07(水) 19:54:54.74 ID:p6joiEtL
書けた
631名無しさん@ピンキー:2012/11/07(水) 20:36:59.96 ID:bQrvzKqA
保管庫には既にHTML保存済みで>>626-630の意味が分からない流れが保存されないのが救い
632名無しさん@ピンキー:2012/11/07(水) 20:40:05.70 ID:bQrvzKqA
ウィサ゛ート゛リィのエロハ゜ロ14 は まいそうされます.
633名無しさん@ピンキー:2012/11/07(水) 21:34:22.73 ID:sUmTGJCI
リセット
634名無しさん@ピンキー
げえ!データが消えた!