>>600 お疲れ様でしたー!
美男の気持ちが美子によって解されて良かった!!
不器用なお兄ちゃん、おいしくいただきましたwww
自分も良作今から自分用に保存します!
>>601 早速コメントありがとうございました。
いや、自分の中で美男兄は廉さんと同じ属性だと思ってるから気がつけば不器用な感じにw
次はドラマで馬淵さんが「柊の優しさ、勇気の明るさ」がある的なことを言っていたから
それら踏まえて書いてみたいかもとか思ってます。・・・想像したら結構カオスなことになりそうだけど;
兄妹の和解、よかったー!!GJです。
兄の独白、切なかった〜。
次のひと味違う美男も、期待してるのでよろしくお願いします!
私もネタを探し中です…。勇気×RINAさんの続きでも書いてみようかなw
>>603 感想ありがとうございました!
美男兄はドラマであまり語られなかった分、切ない話ばかりを書いてしまいます。
一味違う美男兄は、今の美男に対するイメージが消えない限り難しいかも;;
>>567 イイ!みんなかわいい!GJ!
男4人のばたばたはかわいくっていいねー
耳まで真っ赤になる廉さんカワユス
そのまま使ってる廉さんのどや顔が目に浮かぶwww
社長もいいキャラ!
昨夜本スレで怒られてたみたいなのでここでの妄想用に貼っておきますw
>1000なら廉さん童貞卒業
勇気「廉さん、卒業おめでとう!」(パン!)
柊「この歳でなんて、驚いたな…」
美男兄「…夜露死苦、義弟(おとうと)」
美子「(ブタ鼻)」
社長「(陽気に)廉〜聞いたぞ〜。You、コングッラチュレーショーン!」
馬渕「よかったなぁ、廉、美子、いい夢見ろよ!」
追加
沢木「社長、この件に関してマスコミ各社から取材の申し込みが殺到してます。」
RINA「(マズっ・・・もしかしてあたしがNANAに話してたの記者に聞かれてた?)」
NANA「廉のバカ・・・でも幸せなのね。だけどムカつくからちょっとくらい恥ずかしい思いしちゃえばいいわ!」
オカッパーズ「よーし、廉の独占インタビューの約束を絶対に取り付けるぞ!
明日の一面の見出しは『桂木廉、ついに童貞を卒業!』だ!」
そして新聞を読んで微笑む麗子
「・・・あの子もついに大人になったのね・・・。あの人の娘と結ばれるなんてこれも運命ね・・・。」
>>606 全員鮮明に想像できたw
でもこんな風に祝福されるなんて恥ずかし過ぎるだろw
拓海、沙織、麗子の話を書いてみました。エロはなしです。投下します
「私、いつか桜庭さんの曲を歌えるような歌手になりたいんです。」
「君はいい声をしてるからいつかきっといい歌手になれるよ」
歌手を目指し、オーディオを受けつづけ私はやっとデビューし、曲も売れるようになってきた。いつかのオーディションで尊敬する桜庭さんに言われた言葉がずっと私の支えになっていた。今の私ならきっと桜庭さんの歌も歌える!私は自信に満ちあふれていた。
でも…桜庭さんが楽曲を提供したいと言ってきたのは同じ事務所でデビューを控えている沙織だった。
沙織は私の唯一の親友と言える子でいつも明るく真っすぐでみんなの輪の真ん中にいるあの子が大好きでもあり大嫌いだった…私にはないものをたくさんもっているから。
桜庭さんの曲でのデビューがきまって、二人の仲がどんどん仲良くなっていくのがわかって私の苛立ちはどんどんつのっていくばかり。
「桜庭さん、なんであの子なの?私のほうがあなたの曲を上手く歌える自信があるわ!」
「確かに君は上手いし魅力ある声だ。沙織はまだまだ未熟だけれど、人を引き付ける何かがある。だから曲を提供したんだ。」
人を引き付ける何か…私は何もいい返すことができなかった。デビューまで1ヶ月になった時に沙織が双子を妊娠したことがわかり、デビューは白紙になることになった。
「やっとデビューだったのに。沙織これでいいの?」 「麗子、私ねこんなに幸せなことがあるなんて知らなかった。歌手にはいつでもなれるけれどこの子達を産むことは今しかできないもの。あなたもそう思ったから未婚でも廉くんを産んだんでしょ?」
本当に幸せそうな顔だった。私はたいして好きでもなかった男の子供を産んだのに沙織は私の歌手としての夢を横取りした挙げ句に私の尊敬してううん愛してる人の子供を産むなんて…許せない。
いつか拓海さんを奪うわ。どんな手段をとっても…
以上です。水沢麗子さん達の若い頃を思い浮かべて書いてみました。うまくまとまりきれてない上に暗い話でごめんなさい!
5話で廉の誕生日に抱き合う美男・廉←せつない顔の柊
にやられて書いてみました。投下します。
眠れない…柊は何度目かのため息と共に寝返りをうった。
頭の中ではさっき見た二人の姿が離れない。
美男が廉を抱き締めていた。
まるで子どもをあやすような優しい抱擁。廉にむけるまなざし。
見たくなかった。あんな二人の姿だけは…
胸の奥がざわざわと騒いだ。
俺は…お前だけを見ているのに…美男、お前は…
どうしようもない、やるせなさが柊を襲う。
今までそれなりに恋愛をしてきた。けれど、こんな想いは一度だって抱えたことはなかった。
暗闇の中、そっとその名前を呟く。
「美男…」
好きなんだ美男。俺なら誰よりもお前を大切にする。だから…
手が下半身に伸びて、ソレを取り出した。
こんなことをするのはいつ以来だろう…と頭の片隅で思うが美男への想いに、衝動を抑えることが出来なかった。
握って扱くとソレは徐々に反応しだす。
柊はきつく目を閉じて、愛しい人の顔を思い浮べた。
「柊さん」
頭の中の美男が笑顔をみせる。頭を撫でて髪を指に絡ませた。
本当は、ずっとこんな風に触ってみたかった。
「柊さん…?」
驚いたように目を見開く美男の頬に触れてみる。
すべすべの白い肌。指はそのまま、ふっくらとした唇をなぞる。
唇をそっと重ねた。
啄むようなキスを何度か繰り返すと、我慢出来なくなって隙間に舌を差し込んだ。
貪るようなキス。美男の舌を見つけて絡ませるとめちゃくちゃに動かす。
服の上から胸を撫でると美男の身体がぴくっと反応した。
「脱がせていい?」
美男は恥ずかしそうに俯く。
答えを待たずにシャツのボタンを外して、下着のホックを外すと可愛い二つの膨らみ。
「あんまり…見ないでください」
「だめだよ、美男は俺の彼女なんだから。ちゃんと見せて」
言うが早いか、胸の先端に舌を這わした。なぞるように舐めて、唇で音を立てて吸う。
「ああっ…ん」
可愛い声をもっと聞きたくて夢中で刺激する。
感触を楽しむように胸を揉みしだいた。
しばらくそれを続けながら、やがて手は美男の下半身に伸びていく…
「だめ…柊さん」
弱々しい抵抗も上気した頬も、潤んだ瞳も全部欲情を煽るだけだ。
「見せて、美男の全部を俺に」
ベルトを緩めてズボンを脱がせた。
そして下着の上から熱が籠もっている箇所を撫でる。
「っあ…」
「すごい濡れてる。下着がびしょびしょだ」
「やっ…言わないで」
ゆっくりと下着を膝までおろして、足から取り去った。
足をひろげようとすると、僅かに抵抗を感じた。
「…力抜いて」
「でも…恥ずかしい…」
「恥ずかしくなんかないよ、美男は綺麗だ」
足の中心に顔を近付ける。
「ああ…」
ため息にも似た美男の声。溢れている愛液を舌ですくうと、美男の体が大きく跳ねた。
入り口を、小さな突起を尖らせた舌で何度もなぞる。
「あっ…だめっ柊さんっ…!だめぇっ…」
うわごとのように繰り返す美男。
ずり上がり逃げる腰を掴んで、殊更執拗に刺激する。だめだよ美男、逃さない。
「ああっ!!」
悲鳴に近い声があがり、白い身体が弓なりになった。
美男が達した後も、愛撫の手は緩めない。
溢れ帰った愛液の中にゆっくりと指を差し込む。
「美男のここ、いやらしいね。俺の指を締め付けて離さないよ」
「やっ…そんなこと…!」
「本当だよ、中も熱くてトロトロだ。エッチだね美男は」
中を丁寧にこすっていくと、美男の顔が快楽に歪む
「あっ…あんっ柊さん」
いつもの美男じゃない、俺しか知らない顔。
独占欲を刺激されて、これ以上我慢が出来なかった。
「入れるよ」
ソレをあてがい身体ごと沈めていく。細い身体を潰さないよう、細心の注意をはらう。
「入った…」
きつく目を閉じて頷く美男。根本まで埋まったソレを引いては戻してを繰り返す。
「…っ、美男、俺のこと好き?」
答える代わりに美男の口から喘ぐ声が漏れる。
「言って…?俺のことすきだって」
早く…言って。俺が限界になる前に…っ…!
「柊さ…ん、…好きっ…」
その言葉に、快感が一気に加速した。もう止まらない。
「っ…いく…」
温かな液体が手にまとまりつく感触に現実へ引き戻された。
柊は後始末を終えると力なくベッドに腰をかけた。
清らかな美男を自分の妄想で汚してしまった。罪悪感が重くのしかかる。
ごめん美男…ごめん…、声にならない謝罪を繰り返した。
部屋にはまだ柊の汗と精の匂いが残っていた。
以上です。柊ファンに怒られないかヒヤヒヤですが、こんなのもアリかな?と
>>582 自分も柊に幸せになって欲しいのに、書けない。
相当割り切らないと難しいなー。
>>614 柊さんの妄想が切なすぎて涙出そうになったよ...
美男、俺のこと好きって言って?って...
うわーん、柊さ〜ん つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
>>617さん、
柊さんファンだけど、ありがとうございます〜泣けました。
これでこそ、ザ・柊さんという切なさMAXです。
柊さんが幸せになるには、パラレルにするしかないのかな、いっそ、美男高校生ぐらいにしてw
変な言い方だけど、美男って良い意味でイメージが固定化されてるから、
エロパロ的には動かしにくいキャラかもw
>617柊ファンです、男の切なさMAXで良かった!萌えた!
多少強引でも非合法でもよいのでwどなたか柊さんを…柊さんを幸せにしてあげてください!
個人的にぜひエロ込みでおながいしますw
>>617 うぉぉ!切ない!!
柊さんにも幸せを与えた!
これに触発されるように私も自分の作品を頑張って完成させようと思いました。
出来次第、こちらの方で投下予告します。
>>617 うぉぉ!切ない!!
柊さんにも幸せを与えたい!
これに触発されるように私も自分の作品を頑張って完成させようと思いました。
出来次第、こちらの方で投下予告します。
間違えて2度も書きこんでしまいました・・・。
正確には
>>622の方が正しいので
>>621の方は気になさらないでください。
本当に申し訳ございませんでした。
>>613 水沢さんの遣る瀬無い気持ち、すごく伝わりました。
ドラマでも最後は改心して良かったですよね。
>>617 柊さん、ひとりえっちキター!!想像が生々しいところがイイw
切ないなぁ…柊さん、幸せになってー!!GJでした!!
617です。柊ファンの方々にも受け入れていただいて、ほっとしました。
>>619 イメージ固定、そうですよね。
柊は経験豊富そうだけど美男が天真爛漫すぎて、なかなかどうして難しい。
何とか今日中に出来上がった・・・・。
取り敢えず、ざっと推敲しただけなのでおかしな部分があるかもしれませんが
43分になったら作品投下します。カプは柊×美子でエロありです。
結構無理なまとめ方をしましたがドラマ版にはないストーリーを味わってもらえればと思います。
今日、俺の中で抑えきれない何かが目覚めた。
原宿で見たあの姿・・・。女性としての美男の姿を見たその時、俺の中で今までごまかし続けていた感情が動き出した。
初めて、美男が女だとわかった時半信半疑だった。自分の中でどうも確信を得ることが出来なかったから。だからこそ、俺はあいつをそっと支えていこうと思って今日まで過ごしてきた。
けれども、その気持ちは美男を本格的に女性と意識だした今日、がらりと変ってしまっていた。
(もっと美男を近くで見たい。表面的な部分も・・・奥深い部分も・・・全部・・。)
ただただ、美男が恋しくて・・・・。
(今日一日は色々あったなぁ・・・・。)
合宿所のリビング。
テーブルの上にはたくさんのお皿と食べかけの料理がぽつりと置かれている。
廉とNANAの交際祝い。そんな名目で執り行われたパーティー。
勇気や馬淵さん、RINAさんはそのことを盛大に祝っていた。そして、美男もまた辛い想いを押し隠して笑顔であいつを祝っていた。
しかし、廉本人は嬉しそうでも何ともなかったように俺には見えた。
どんな訳があるかなんてわからない。ただ、その時俺の中で悪魔が頭の中で囁いていた。
(今なら、美男を自分のものに出来るんじゃないか・・・・?)
「廉がNANAと付き合っているなら、俺が美男と一緒になったって良いはず。」
そんな甘い誘惑が俺を襲う。けど、美男の望まないことは俺にはできない。
わかっていた。あいつは俺じゃなくて・・・・・
廉をいつも見ていることを・・・。
だから、無理やり俺の方に向かせても本当の笑顔を見ることはできないんだ・・・・。
やりきれない想いを胸に抱きながらも夜は時間の経過とともに深々と深まって行く。
そんなことを考えていると、奥の部屋から「ガチャリ」という音が聞こえた。
初めはてっきり廉が水でも取りに来たんじゃないかとも思った。
しかし、奥から現れたのは・・・・・・。
「美男・・・お前、どうかしたのか?」
涙を流しながら奥から美男が現れた。美男自身も誰もいないと思っていたのか、俺が声を掛けると驚いて
「柊さん!」と声を出し、すぐに自らの腕で涙を拭いていた。
そして、涙を拭き終わると何事もなかったかのように
「柊さん、まだ起きてたんですか?」と言った。
(美男・・・やっぱりお前の心には廉しかいないのか・・・?)
涙の理由、考えればすぐにわかった。
本当は分かりたくもない。俺じゃなくて、廉のことを考えて涙してたなんて・・・・。
そんなこと、わかりたくもないのに・・・・・。
「あ、あぁ・・・。何だか眠れなくてな。」
「私も・・・。何だか眠れなくて・・・・。ちょっとお水を飲みに来たんです。」
「それじゃあ、ハーブティーでも飲むか?心が落ち着いて眠れるかもしれないぞ?」
「え?でも、柊さんに迷惑じゃないですか?」
「いや、特にすることもなかったから気にすることはないよ。寧ろ、ちょうど退屈してて話し相手もほしかったし。
一緒にお茶飲みながら話でもしよう?そうしたら眠くなって寝れるかもしれないからな。」
「柊さん・・・・。ありがとうございます!」
そう言うと、「ぺこり」とお辞儀をし、小走りでリビングのソファに向かい座った。
キッチンへ向かい、ハーブティーの準備をしながらソファに座っている美男の姿をそっと見守る。
その姿を見るたびに俺の中で抑えきれない想いが溢れ出す。
その想いを振り切るように俺は美男には聞こえないぐらいの小さくため息をついた。
「はい、少し暑いから気を付けて。」
「あ、ありがとうございます。」
美男にティーカップを渡し、俺は美男の隣に腰を下ろす。
ティーカップを受け取った美男はハーブティーを冷ますために
何回か息を拭きかけた後にハーブティーを飲む。
ティーカップから口を離し、美男が少し落ち着いたのを確認して柊は話し出す。
「なぁ・・美男?余計なお世話かもしれないけど、さっきどうして泣いてたんだ?」
手に持っていたティーカップが一瞬「ガチャリ」という音を立てる。
戸惑ったかのように俯いてしまった美男。
「わ、悪かった。誰にだって・・・話したくないこともあるよな・・・。」
と、美男のそんな姿を見て柊は慌てたように先ほどの発言を謝罪した。
「い、いえ!いきなり泣いてる人を見たら気になるのは仕方ないですよ!柊さんが気にしなくて良いんです!!」
俯いていた美男の顔は柊の方へ向けられていた。しかし、すぐにまたその顔は俯いてしまった。
しかし、柊は見逃さなかった。一瞬だが美男の瞳にはうっすらと溜まっていた涙。
それを見た柊は自分の心のうちの想いが止められなくなっていた。
「廉のこと・・・か?」
「!!」
まるで自分の本心を見抜かれたかのように驚いていた美男。
俺の一言を聞いて、美男は俺のことを見つめる。
もう、自分の想いを止めることが出来なかった・・・・・。
「お前・・・廉のことが好きなんだろ?」
「柊さん・・・何を言ってるんですか?」
「美男は・・・廉のことが好きだから、NANAと付き合っていると知った時、ショックを受けたんだ。」
「違います!だって・・・僕は・・。」
「もう・・良いんだ。隠さなくて・・・。」
「え・・?」
美男が必死に隠してきた事実。俺は今、そのことを告げようとしている。
迷惑をかけないために、今までの美男の頑張りを俺は今自分自身で崩そうとしている。
けど、もう止めることはできなかった・・・・。
気がつけば、俺は美男の唇を奪っていた。
触れるだけのもどかしい口付けだった。けれど、俺には自分自身の
「美男が好き」という気持ちをごまかすことが出来なかった。
10秒ほどして、口づけをしていた唇を少しずつ離していく。
最初に見た時、美男は「ぽかん」と何が起きたのか分かっていない表情をしていた。
すぐに現実に戻ってきたのか、美男は慌てて俺の顔を見た。
「柊・・・さん?」
「俺は・・・知ってる。お前が・・・」
「・・・え?」
少し間を開けるようにして俺はその場で瞳を閉じた。
ためらい・・・・・。一瞬だがこのことを言うことをためらった。
この言葉を言えば、もう後戻りできなくなる気がしたから・・・・・。
そして、全ての覚悟がついた時、閉じていた瞳を開いて口を開く。
「お前が・・・女だってこと・・・。」
「!!!」
美男は少し口を開き何かを言いたそうにしていた。
しかし、驚きのあまり言葉が出ないようだった。
「俺は・・・ずっと前からお前が女だって知ってた。お前が初めて合宿所に来た日、俺はお前が女だって・・・・。」
「・・・・・・。」
何も言わない美男。俺の話が終わるまで・・・・何も言わなくて良い・・・・。
全てが終わった時、きっと俺の気持ちにも答えが・・・・「諦め」がつくと思うから・・・。
「お前が女だって知って、最初はただ見守るだけでよかった。一生懸命、A.N.JELLのメンバーとして頑張るお前をそっと支えているだけでよかった。」
「柊さん・・・」
「けど・・・・。時が流れて行くたびに抑えることが出来なくなっていた。考えないようにしてもお前のことばかり頭をよぎる。
お前が廉のことを好きだって・・・・俺自身、わかっていたのに・・・・。その好きなやつのせいでお前が苦しんでいる。そう思うと、俺の中の気持ちが抑えきれなくなっていた・・・・。」
そう言うと柊は美男の肩に手をまわし、自分の方へと抱き寄せた。
次の一言。この言葉を言ってしまえば全てが終わるような気がした。
だけど、俺の中の気持ちを隠し通すことはもうできない・・・・・。
それなら、一思いに全てを告げてきっぱり諦めれば気も晴れる・・・・・。
この想いを止めることはもう誰にもできない。今だけで良い。
この刹那な幸せを感じさせてほしい・・・・・。
「お前が・・・好きだ。愛してる。」
「え・・?柊さん?」
「愛してる。誰よりもお前を。」
この一言に、美男はすぐに何を言っているのか理解できていなかったようだった。
無理もない。予想もしていないことが連続で起こったんだ。パニックになるのも当然だ。
こんな状態の美男に想いを伝えるなんて・・・。卑怯なやり方なのかもしれない。
けれど、卑怯でも良い。俺の想いに嘘偽りはない。そのことだけが今大切なこと・・・・。
「お前の苦しみ・・・・。俺じゃ埋められないか?俺じゃあ・・・廉の代わりには・・?」
「柊さん・・・柊さん・・・。」
「その涙も・・・俺なら受け止められる。傷ついたお前の心も・・・。
俺はどんな美男でも受け入れる覚悟があるから・・・・。」
柊の胸の中で涙を流す美男。この涙の意味は・・・・。俺には分からない。
嬉しさなのか・・・・悲しさなのか・・・・。
しばらく、俺は何も言わずに美男を抱きしめていた。
たとえこの一瞬がもうに度々来なくても、今この瞬間がすべてだと思ったから・・・。
「柊さんは・・・・いつも私を支えてくれていた。」
「美男・・・・。」
沈黙を破るかのように涙を流していた美男は話しだした。
その時の美男はもう涙を流してはいなかった。けれど、今もちょっとしたことで涙が流れそうなほどに瞳には涙が溜まっていた。
「私は・・・ここに来るまで廉さんのことが好きだったのかもしれない。廉さんを見るたびにドキドキした気分になりました・・・・。」
(やっぱり・・・美男は廉のことが・・・・。)
わかっていたことだが、現実を目の当たりにさせられると余計に苦しくなる。
胸の中にいる美男から目を逸らした。
しかし、この後柊にとって思いもよらぬことを美男は言った。
「だけど、それは「憧れ」だったような気がします。私の廉さんに対する・・・。
そして・・・それよりも・・・先に違った気分を感じました。」
「え・・・?」
「柊さんと紙芝居を作った夜・・・。なぜか私はずっとドキドキしていました。」
(どういう・・・ことだ?)
「最初は・・・きっと男性と一緒に過ごしたことがあまりなかったからだと思いました。
けど、今もそう。あの時と・・・同じ気持ちがします。廉さんの時に感じたドキドキとは違って・・・・暖かくて、心地良い・・・・。
ずっとこのまま時が止まればって思うんです。」
「み・・・お?」
「柊さん・・・・」
今度は、美男が俺にキスをしてきた・・・。
柊も美男も静かに瞳を閉じていった。
(美男の突然の告白。そのことに俺自身が驚いた。
今まで、無理だと思っていた気持ち。その想いが今、どうなってしまったのか・・・・。)
唇が離れていく。
それと同時に少しずつ柊も美男も瞼を開き互いの姿を見る。
「美男・・・。」
「美子・・・・です。」
「え?」
「私の・・・本当の名前です。」
「美子・・・?」
「柊さん・・・。」
互いに交わした言葉は少なかった。
しかし、言葉以上に行動は二人の想いを表現していた。
再び交わした口づけ。
最初は触れるだけの寂しいものだったが、少しずつ俺は美子の口内に舌を侵入させていった。
抵抗されるかと思ったけれど、意外にも簡単に美子は俺の侵入を許した。
俺は美子の舌に自分の舌を絡めていった。
優しく、それでいて時折激しく緩急をつけながら何度も何度も舌を絡めた。
美子は一つ一つの衝撃が新鮮だったのか少しの隙間があくとそこから「んっ」という声が漏れた。
美子の胸の鼓動が激しくなってきたことに気がついた。慣れないことをしたせいか
うまく呼吸が出来なかったようだ。少しずつ絡めていた舌を唇を離していく。
完全に離れると美子は「ハァ・・ハァ・・」と息を切らしていた。
心配になった俺は美子の顔をのぞき「大丈夫か?」と聞く。
その言葉に美子は息を切らせながら「大丈夫・・・です。」と微かに笑いながら言葉を返してきた。
(もっと美子を感じたい。)
そんな想いが、俺を駆り立てる。美子を求める俺の想いがどんどん高まって行く。
息を切らしている美子を俺は抱き上げた。
いきなりだったこともあり「ビク!」と体を震わせるだけで俺のことを見つめていた。
「俺の部屋に行こう・・・・。ここじゃ、誰か来るかもしれないから・・・。」
「ハァ・・・ハァ・・・」
そう言うと、美子は上唇で下唇を噛むようにして軽く頷いた。
そして、俺は美子を抱き上げたまま自分の部屋に向かった・・・・・。
部屋についた俺は美子を自分のベッドの上にそっと下ろした。
まだ完全に息の整いきっていない美子。少し赤く染まった頬と髪にまとわりついている汗がより一層美子を嫌らしく見せた。
「美子・・・・」
「柊さん・・・。」
互いにそれぞれの名前を呼び、俺は再び美子にキスをする。
先ほどしたように舌を絡めながら。今度は先ほどとは違い美子の舌も俺の舌を求めるように暴れている。
そして時折、口から漏れる吐息が更に俺の中の感情を高ぶらせる。
少し強引にではあるがキスを中断させる。
その行動に美子は悲しげな声で「柊さん・・・。」という。
そして、美子の耳元に顔を近づけて「もっと美子の声が聞きたい。」と呟く。
その言葉とほぼ同時のタイミングで美子の服の上から膨らみに触れる。
「ぁ・・。」
触れただけでも声が漏れた。
「さらし・・・巻いてる?」
「はい・・・・。」
「それじゃあ、それ取らないとね。」
「は、恥ずかしいです・・・。」
「大丈夫・・・。大丈夫だよ?」
と恥ずかしがる美子の頭を優しく撫でる。
今の美子には撫でた時の衝撃すら敏感に捉えているようだ。
触れた瞬間に体が「ビクッ!」と跳ね上がったのを確かにこの目で見ていたから。
しばらくして、美子も納得したのか柊に自らの体を預けた。
柊は美子の背中に腕をまわして上半身を持ち上げる。
同時に美子は柊の首に両手を回して持ち上げやすいようにしていた。
上半身が立ち上がると柊は上着を脱がした。
そして、すぐに巻かれていたさらしもとっていった。
上半身が裸になりやはり恥ずかしさを隠しきれない美子は少し震えた声で
「やっぱり・・・恥ずかしいです。」と柊に言った。
そう言った美子の頬に軽く手を当てて微笑みながらその手を頭に持っていき撫でる。
撫でられた美子は少しずつ、緊張もほぐれてきたのか胸のふくらみを隠していた手をそっと下に下ろしていった。
柊は美子の首筋をなぞる様にして舌を這わせた。
それと同時に柊の右手は美子の膨らみを捉え、揉み始める。
「んぁあ・・あぁぁ・・・」
美子にとって、柊が与える刺激はどの刺激も味わったことのないものであり
その全てがまだ慣れていない美子の体にとっては強烈なものだった。
そして、いつしか柊は首筋をなめるのを止めていた。
右手が膨らみの頂点に到達し、ただ敏感な突起部分を執拗に弄る。
指で弾いたり強弱をつけながら摘んだりしていく。
その度に、美子の体がビクつく。
「あぁん!しゅ・・・さん」
「美子・・・綺麗だよ・・。」
胸の突起を集中的に弄っている柊は、再び美子の耳元まで顔を近づけて囁いている。
「しゅ・・うさん・・変な・・きぶんん・・です。」
「大丈夫・・・すぐに慣れるから・・・。」
「体が・・あつぃぃ・・です・・ハァ・・。」
「美子・・・」
体を刺激する衝撃を和らげるために柊は空いていた左手で美子の顔を自らの方へ向かせて深い口づけをした。
左手で美子の後頭部を支えながら何度も何度も舌を絡める。
美子も体を支えるのが精いっぱいなのか、柊の首に両腕を回し離れないようにしている。
その間、胸の突起を弄っていた右手はだんだんと下の方へと下がって行き、気がつけばズボンにまで達していた。そして、体をうまく使いズボンを全て脱がす。
最初、美子は嫌がるかとも思ったが美子は自ら腰を浮かせて脱がせやすいようにしてくれた。
多分、ずっとキスをしていたかったんじゃないかと柊は脱がせながらそう感じていた。
キスを終え美子は体に残る刺激の余韻に浸っていた。
しかし、柊は休ませる間も与えはしなかった。
「美子のここ・・・すごく濡れてるね・・・。」
そう言うと、下着の濡れが酷い部分に触れてその触れた指を美子に見せる。
触れた瞬間、今まで以上に体をビクつかせ美子は柊から顔を逸らした。
「そんなに・・・言わないでください・・・。」
「・・・・わかったよ。」
と恥ずかしさのあまり目を合わせることのできない美子に優しく微笑みながら柊はそう言い、
ゆっくりと下着の中に手を入れていった。
下着の中で柊は美子の割れ目の部分をなぞりながら何度も激しく擦った。
「あぁあぁ!駄目!駄目!」
今までで一番の刺激に美子は何度も首を振って指から逃げようとする。
けれど、柊はすぐに左腕で美子の肩を掴み抱き寄せて逃げれないようにする。
そして、ゆっくりと割れ目の中に指を侵入させて内部で指を暴れさせる。
「柊さん!駄目!あぁ!変に・・なっちゃいます!」
刺激に耐えきれずに何度も柊から離れようとする美子。
けれど、体は正直で時間が経つほど素直になって行き、気がつけば美子の出入り口は俺の指を必死に捕えていた。
「美子・・・駄目って言うけど、美子のここは出させてくれないよ?」
「柊・・さぁん」
「大丈夫・・・もうすぐ終わるから・・・・。」
そう言うと抱き寄せていた腕の力をさらに強めて美子と体を密着させた。
そして、内部に入れていた指を高速で動かす。
「あぁあ!駄目!んんん!あっ!」
次の瞬間、美子から大量の愛液が溢れ出した。
既に下着の中はぐちゃぐちゃに濡れていて、力が入っていた割れ目に既に力は入っていなかった。
ゆっくりと、内部から柊は指を取り出す。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・。」
「美子・・・・凄いな。こんなに濡れてるよ?」
先ほど抜いた指を美子の前に見せる柊。それを見て美子は顔を逸らし
「柊さんの・・・意地悪・・・。」
とぼそりと呟いた。
「ふふ・・美子・・・。」
微笑みながら左手で頭を撫でる。
「でも・・・俺も我慢できないよ。だから・・・もう少しだけ・・・付き合って?」
と美子にいう。それを聞いた美子は「?」と顔をしていた。
抱き寄せていた腕を離し、美子をベッドに押し倒した柊。
そして、美子の濡れた下着を脱がし自らも下着全てを脱ぎ捨てた。
今まで見たことのないものを見せられた美子は一瞬目を逸らした。
「美子・・・最初のうちは痛いかもしれないけど我慢してね?」
侵入させようとした瞬間、美子が「やっぱり・・・怖いです・・。」と柊に訴え広げていた足を閉じる。
「美子・・・・。大丈夫だから?ね?」
「・・・わかりました・・・。柊さんに私の体、預けます。」
美子がそう言うと柊は自分の竿を手に取り美子の割れ目に少しずつ侵入していった。
「んぁ!ぃた・・い。」
「ごめん。けど、少しの辛抱だから・・・我慢できるね?」
と顔を近づけて美子に言うと瞳に涙を溜めながら頷いた。
その姿に「偉いな、美子は」と言い、口づけをしながら少しずつ侵入させた。
奥へと行くほど柊の首にかかる美子の力が強まる。それだけの痛みが美子の体を襲っている。その痛みを忘れさせるために何度も何度も角度を変えながら舌を絡めていく。
全て入りきり唇を離す。
「美子・・・痛くない?」
「少しだけ・・・痛いけど、大丈夫です。」
「それじゃあ、動くよ?」
美子の反応を確認してゆっくりと内部の竿を動かしていく。
初めは美子の表情にも「痛み」があったようだが時間が経つにつれその痛みは和らいでいき、最後には「快感」に変わっていったようだった・・・・。
「あぁぁ!しゅ、柊さん!」
「み、美子!」
「あっ!あぁん!」
「お、俺も・・もう駄目だ!」
最後は激しく美子の内部に叩きつけ、俺は自らの欲望を外へと解き放った。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「しゅ、しゅうしゃん・・・・。」
美子も限界を迎えたのか、もううまく呂律が回っていなかった。
その美子はしきりに俺を求めていた。
「美子・・・」
俺は美子を起こし、そして最後にもう一度軽いキスをした・・・・。
そうして、美子の意識は途切れていった・・・・・。
数時間後
「んんん・・・・・あれ・・・?」
美子は気がつくと柊のベッドで寝ていた。時間は3時20分。まだ夜明け前だった。
「そうか・・・・私あのまま・・・・。」
と、少し冷静になり落ち着いてきた頃に昨日の出来事が頭の中によぎる。
それを思い出すとまた頭が冷静さを失い、顔が赤くなった。
「そういえば・・・柊さんは・・・?」
部屋の中を見渡す美子。
すると、柊の部屋の扉が開く。
「美子・・・起きたんだな。はい、汗たくさん流してたから水持ってきたよ。」
「あ、ありがとうございます・・・・・。」
赤くなった顔を柊に見られたくなかったため、顔を見なれないように伏せながら水を受け取った。その水を受け取ると美子が話を進める。
「あの・・・柊さん・・?」
「ん?どうした・・?」
「昨日の・・・柊さんへの答え・・・まだちゃんと言ってなかったな・・・と思って・・。」
あんなことをした後なのに、今更何をとも思ったが
自分の想いもちゃんと受け取ってもらいたいと美子は思っていた。
「・・・・その・・こ、これかも・・・よろしくお願いします。・・・美子として・・・」
美子のこの言葉を聞いて、柊はいつもの微笑みを浮かべた。
そして、柊は美子の隣へ行き座り
「これからは・・・・ずっと、美子の側にいるからな?」
と美子の体を抱き寄せた。
そして、二人はこの先も幸せな時間をずっと一緒に過ごしたのだった・・・・・。
以上で終了です。
色々謝りたいのですが、長すぎで申し訳ありませんでした!
そして、長時間書いていたせいか所々手抜き感が感じられるものとなってしまいました。
(特に最後の方がもう手抜き感満載な感じにw)
>>627 やった、柊さんが幸せになったー!
ありがとうw
自分も短いの書いてみたので投下します
カップリング、てのはないんですが、美子帰国後のA.N.JELLみんなの話
エロなしです
「あ〜も〜、うぜえええええ!」
美男が荒れている…というか、壊れている。
美子が2年ぶりにアフリカから帰国し、合宿所で歓迎パーティーを開いていた夜。
久々の再会で、廉、柊、勇気の3人が美子を取り囲み、昔話に花を咲かせていたその時だ。
酔っぱらった美男がソファーの上で突然クダを巻きはじめたのだ。
美男っ?!
みんなで一斉に目を向けると、美男の目はトロンとしてもう完全に座っている。
「どいつもこいつも、俺の美子とベタベタしやがって…」
顔を真っ赤にした美男はひとりひとりに絡みはじめた。
「柊!おまえ美子のこと触りすぎ!何度も何度も美子の頭撫でてんじゃねーよ!」
おっとっと…。柊はあわてて美子の頭から手を離す。
「勇気!おまえも馴れ馴れしすぎだ!美子と顔寄せてクスクス笑ってる場合か!」
やべっ。勇気は口をキュッと結んで視線を横にそらした。
「廉!………は仕方ないとして………」
よしよし。さすがに美男もわかってるな、とホッと胸をなで下ろす廉。だが。
「いーや違う!廉!おまえがいちばん鬱陶しいんだバカっ!」
ば、バカだって…?
廉の左頬がピクッと引きつったその時。
「くっそ〜、みんな邪魔してやるから覚悟しとけよ!
わかった…か、この…やろ…う……」
美男は言いたい放題吐き出して、あっという間に寝息を立てはじめた。
「………」
「………」
「………」
「………」
ぶはっ。
こらえきれずに勇気が吹き出した。
「み、美男、面白すぎるよ〜!なになに?いったいどうしちゃったの?」
「驚いたな…。これってさ、いわゆるシスコンてやつ?初めて見た…」
「ご、ごめんなさいっ!お兄ちゃんがひどいこと言って」
美子があわてて謝ったが、隣にいた廉は呆然としてつぶやいた。
「あいつ…邪魔してやる、って言ったか…?」
「ごめんなさい廉さん、私ちょっとお兄ちゃんの様子見てきます!」
美子が美男を介抱しに急いで飛んでいった。
「あーあ、廉さんもう美男にジャマされちゃってるよ。かっわいそ〜」
「う、うるせぇっ」
勇気が楽しそうに廉を冷やかす。
「そういえば美男、美子が俺たちと仲良くしてるところを見るの初めてだったんだね」
「あ〜、そうだね。美子、ライブの次の日にはアフリカ行っちゃったもんね」
「兄貴としては大切な妹が他の男と仲良くしてるのが気に入らないんだろうな。
『俺の美子!』だってさ。…頑張れよ、廉」
ムスッとしている廉の肩をポンポンと叩く柊。
必死に笑いをこらえてはいるが、その顔は今にも吹き出しそうだ。
3人の頭を走馬灯のようにかけめぐるあの頃の記憶。
2年前の、それもたったの3ヶ月間。
でも、その記憶はそれぞれの人生の中で大きな星のように輝いている。
「俺たちさ、兄貴に嫉妬されるほど美子との絆が深いんだね。
なんだかうれしくないか?」
柊の言葉に、廉と勇気も笑顔でうなずいた。
「ねえお兄ちゃん、大丈夫?いま水持って来るからね」
背後から美子の心配そうな声を聞こえてくる。
「よーし、今度から俺わざと美男の前でイチャイチャしてやろ〜っと。
あいつ絶対面白い反応するぞ」
「…俺も、いろいろ試してみようかな」
「柊さんが試すっていうと、な〜んか意味深に聞こえるなぁ。
ねえねえ、いろいろって何するの?教えて教えて」
「勇気の想像にまかせるよ。…多分、想像以上だと思うけど」
勇気と柊がニヤニヤしながら廉の反応を見る。
「ちょっ、ふざけんなお前ら!あいつは『俺の』美子なんだからな!絶対に手ぇ出すなよ!」
以上です
シスコンが思いっきり表に出たら面白いかなと思って書いてみました
いろいろ想像しやすくて、ついつい酒の力を借りてしまうのが自分の悪いクセorz
>>642 「実際の美男もこんな感じなのかな?」とか思いながら読みました。
とても面白い作品でした!
>>615 好きだって言って…に泣きました。でもさすが柊さんエロい!
エロさと切なさ大好きです
>>639 シスコン美男かわいいw みんなで楽しく過ごしてる会話も楽しかった!
触りすぎ!てよく言った美男GJ w
うおースレが滅茶苦茶進んでいる・・・驚いたな。
って事で
>>453です。廉×美子の続きが出来たので上げに来ました。
焦らしプレイで申し訳ないですが今回もスイートルームまでたどり着けませんでしたorz
遅筆なので本当生暖かく見守って頂けると嬉しいです。
そして感想下さった皆さんありがとうございました。では今から投下します。
前回更新分
>>549-557
>>615 GJ! 柊さん、セツナス…
エロくて切なくて、なんだかとても美しかった
いや、やってることは美しくないが…でも、すごくよかったです
>>639 タイトルからよかったwww GJ!
美男かわいいなあ、自分も美男はみんなとわちゃわちゃ楽しく過ごしてほしい
廉さん、まだまだ気が抜けないなwww
647 :
廉×美子10:2011/10/01(土) 03:47:44.07 ID:sv/+IzeI
廉の運転する車が都内の某ホテルへ向けてゆっくりと動き出す。
美子は助手席に座り窓の外の景色を楽しんでいる。
田舎町の小さな修道院で長年過ごして来たのにある日突然東京に出て
人気バンドA.N.JELLに加入する事になった兄の美男の身代わりとなり
数か月を過ごして来たが、移動中の間でもどうしたら女とバレずにいられるかとか
歌詞を覚えたり、慣れぬ譜面とにらめっこしたりで外の景色を楽しむなどという
余裕すらなかった気がする。
こうしてまた廉の側にいられる事になった…
桜庭美男としてではなく、本当の自分…桜庭美子として
この世で1番大切な人・愛する人と同じ気持ちでこうして一緒の時間を過ごせる
という事に何とも言えない幸福感が胸の奥から沸き上がって来る。
ちらっと運転席に目をやると、廉はただ前を向いて静かにハンドルを握っている。
(改めて見ると廉さんって…本当に綺麗な顔してるな……)
思わず美子が廉の横顔に見惚れていると、ふいに廉が怪訝そうな表情でちらっと美子の顔を見つめた。
何故か気まずくなってすぐ目を逸らしてしまう…
「…なあ、美子」
「は、はい…?」
「お前、いつアフリカに行くんだ?」
「……あ、えー…っと…飛行機は週に2便しか出てないから…えっと……
次は3日後だから?さきあさって……?かな…はい」
「……そっか…」
ぽつりと呟いた廉の声があまりにも寂しげで胸がずきんと痛むのを感じた。
648 :
廉×美子11:2011/10/01(土) 03:56:13.60 ID:sv/+IzeI
どうやっても廉の姿が見えない遠くへ行けば
傷ついた心も時間と共に癒されていくだろうと思い決めた部分もある。
けれど、美子は元は敬虔なクリスチャンで修道女の見習いとしてローマに旅立つはずだった。
世話になった母親代わりの院長様も言っていた。
「世界には他にも貴方のように恵まれない子供たちが大勢いるのです。
貴方も同じような境遇で育ったのですから、それがどんなに辛い事なのかよく分かっているはずです。
恵まれない人達に平等に愛を与えられる広い心を持った優しい人間におなりなさい」と。
自分に出来る事は何だろう…そう考えていた時に青空学園で
海外ボランティア活動の人員募集の広告を見た。
遠いアフリカの地にいる貧しい暮らしをしている人たちの為に
インフラの整備や物資の運搬と支援・子供の世話などを行うという内容だった。
その時は「あ、これだ。自分に出来る事はこれしかない」と直感的に思った。
…それなのに……今愛する人を真横にし、自分は本当にこのまま行ってしまって良いのだろうか
などと思ってしまう自分の心の弱さに美子はふっとため息をついた……
(こんなんじゃ全然駄目だなー…わたし…)
「…どうした?ため息なんかついて」
「…えっ…?」
そのため息が廉にも聞こえたのか、視線は前に向けたまま静かにそして優しく美子に声をかけてくる。
「ぃ、いえ…!何でもない…です!あ…そういえばー…お腹空いたかも!……ふへへ!」
自分の考えている事が廉に悟られないよう美子は取り繕うように笑顔で返す。
けれど、その美子の様子から見て今の答えが真実でない事は廉には分かっていた。
ほんの少しだけ眉を顰めて廉はそのまま車の運転を続ける…
649 :
廉×美子12:2011/10/01(土) 04:00:05.71 ID:sv/+IzeI
お互いに思っている事や伝えたい事があるはずなのに、どう切り出せば良いのか
タイミングが掴めず…ただ重苦しい沈黙が車内に漂い始める。
さらに気まずくなり俯いた美子は手の平に握ったままの廉から贈られた星のネックレスをじっと眺めたり
指先で突いたりしながら時間を持て余していると、ちょうど信号待ちに差しかかったのか車がゆっくりと停止する。
「なあ…前から思ってたけど。お前って嘘つくの下手だよな」
「……えっ?」
不意に廉の口から発せられた言葉にはっとして顔を上げると、廉は美子の顔を真っ直ぐに見つめている。
「嘘…ですか?」
美子はまた気まずくなって廉の瞳から逃げるように視線を泳がせると
「ほら…嘘。ついてんじゃんかよ。お前、嘘付いたり隠してる事があったりすると
そうやって視線を逸らして絶対に目を合わせようとしないよな」
「そ、そんな事―ないです、よー!れ、廉さんの…考え、過ぎ。です、よー…ははっ」
誤魔化すように笑うと、廉の顔はどんどん不貞腐れたような表情になっていく…
「おい、今のお前の顔ひきつってて気持ち悪いぞブタウサギ」
「……」
(何で…こうやってすぐ思っている事がばれてしまうのだろう…)
美子が心の内でそんな事を思っていると、廉が静かに…そしてはっきりとした口調で美子の顔を覗き込むようにして声をかける
「…行くんだろ?……アフリカ」
「……ぇ…?」
思わず顔を上げて廉の顔を見ると、廉はただ真っ直ぐに美子の目を見つめている。
一点の曇りもなく真っ直ぐなきらきらと光る二つの星のようなその瞳を見ているうちに、
美子は自分の全てが吸い込まれていくような感覚を覚える。
今までの自分の迷いが嘘のように気付けば美子は「はい、行きます」と
はっきりとした口調で答えていた。
650 :
廉×美子13:
その美子の様子を見て廉はふっと笑みを浮かべながらこう言った。
「……お前なら、そう言うって思ってた…」
「廉さん?」
「お前は良くも悪くも真っ直ぐで。自分でこうって思ったら、後先考えずに突き進んで行く奴だ。
時々面倒な事を派手にやらかして見てるこっちはひやひやするけどな!」
「(むっ…)そ、そんな…言い方…しなくたって……」
「けど。擦れてなくて、素直で…純粋で…優しくて…真面目で…あとは何だ…?
まあ良く分かんねーけど。けど、これだけははっきり言える。
お前は、そこら辺にいる他のちゃらちゃらした女とは違う。だから…好きに…なったんだと…思う。
逆に、もし俺が行くなって言って行くのを止めるような女だったら…好きになってなかったかも知れないな…」
「れ、廉さん…わたしに『行くな』なんて…一言も…言って…ない、じゃないですか…」
廉の自分を想って出た優しく、そして暖かい言葉を聞いているうちに
胸の奥から熱いものが込み上げてくる…泣いてはいけないと思っているのに
その自分の意志とは関係なく涙がぼろぼろと溢れてくる。
「例え話だろ!……行ってこいよ…アフリカ。それで自分が納得出来るまでやってみろ」
……待ってるから」
「は…い……」
「…もー!お前は!こら、なーくーな!!」
照れているのか廉がふざけた調子でそう言いながら美子の頭をぐしゃぐしゃと撫でる
その手は乱暴な言葉とは裏腹にとても暖かく…そして、優しかった。
自分が迷っている時にいつも欲しい言葉を不器用ながらも真っ直ぐに投げかけてくれる。
まるで暗闇の中を彷徨っている自分を正しい方向へと導いてくれる1番星のようだ。