【ドラマ】美男ですねでエロパロ

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1名無しさん@ピンキー

ここは金曜夜10時TBS系にて放送中のドラマ「美男ですね」のエロパロスレです

以下注意事項
・誹謗中傷厳禁
・荒らしはスルー
・カップリングは明記
2名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 22:56:05.81 ID:m5LMmcuR
乙です!
はじめてこの板に来てみた
3名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 22:57:06.00 ID:KNmdbFOr

待ってました!
4名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:03:03.91 ID:mesCRXug
1さん乙。
自分では描けないけど、柊さんの「積極的見守り」を見たいですねw
あと紙芝居手伝って清々しく寝てた二人の夜の話とかもw
5名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:15:28.07 ID:m5LMmcuR
自分2だけど、他スレをいくつか見てみて世の中には才能あふれる人たちがいるもんだと感心したw

自分じゃ書けないので作家さん待ちだけど、ぜひ美男柊カプのあんなことこんなこと読んでみたい
6名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:18:09.17 ID:EyyXiYWK
>>5
そうだね 書き手さんが現れるといいね
それまでは、萌えシチュでも語る場にしたらどうかな?
ここで思う存分語ればいいでしょ
7名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:20:32.16 ID:K+eSRLLa
柊さんの妄想スレはここですか?
8名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:24:41.86 ID:KNmdbFOr
廉×美男のぎこちない初体験
柊×美男の濃厚エロ
勇気×美男のラブラブエッチきぼん

もちろん非エロも待ってます
9名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:29:36.72 ID:/jC1Ys+a
乙!!
自分も書けないけどイロイロ読みたい!
脳内の妄想を文章化できたらいいんだけどw
とりあえず美男×柊さんで読みたいです…
10名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:44:12.34 ID:XLZ7I84B
美男「すみません。今日はそんな気になれません・・・」
柊「俺が…俺が、どんな気持ちでお前の生理が終わるの待ってたと思っt・・・!」

こんなの書いても許可してくれますか?w
11名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:47:29.02 ID:m5LMmcuR
>>10
www
許可してやる!!

本スレと同じく柊美男がいちばん盛り上がりそうだね
12名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:47:55.23 ID:bVyBAeCM
>>10
柊さんめっちゃ待ったのねW
13名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:52:28.12 ID:bVyBAeCM
美男 「えっ?柊さんなにするんですか??」
柊 「大丈夫だから俺に全部任せて。美男は体の力を抜いてリラックスしてればいいから」
美男 「柊さん…」
14名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:59:24.70 ID:ZqS6LryA
「あの・・・私こういうのまったくわからなくて・・・」
美男が不安そうな声で言うのを優しく遮るように、柊は言う。
「大丈夫。全部僕に任せてくれればいいから」
そのまま美男のあごにそっと添えていた右手の指に力を入れ、
顔を上に向かせた柊は、包み込むように静かに、穏やかに唇を重ねた。
「ん・・・」
「そんなに緊張しなくていいよ。体の力を抜いて、僕に任せて・・・」

(中略)

抱きしめた腕を少し緩め、軽く苦笑いしながら柊が
「こんな真夜中でも胸にサラシ巻いてるの?驚いたな・・・」
そうつぶやくと、月光の中でもそれとわかるほど美男の顔は紅にそまった。
「あっ・・・だってほらいつ誰が来るかわからないから」
思わず柊の目を見て答えようとした美男は、柊の瞳の甘さに気付き赤い顔を更に朱に染める。
そんな美男に目を細める柊は、また美男を抱き寄せながら耳元でささやく
「僕に任せてくれって言ったよね。サラシ、僕に解かせてもらえるかな?」

(後略)


みたいなことを書けばいい場所なのかな?
15名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:00:33.33 ID:eSxi4T44
美男「柊さんその硬くてヒモがついているものは何ですか」
柊「ローターだよ美男のあそこをシビレさせるよ」
美男「や、やめてください・・・・」

〜モーター音〜

美男「あっあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
16名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:10:03.52 ID:zhJkp60b
美男「廉さん、もう自分に嘘はつかないで(ガバっと押し倒す)」
廉「ちょ、ちょっ、まっ、おまえ、何すんだよ!」
美男「廉さん、まさか初めてなんですかぁ?(ニヤニヤ)」
廉「んなわけねぇだろ?俺は国民的人気グループのカリスマリーダーだ!
そんなことよりお前はシスターだろ?経験あんのかよ!?」
美男「あ、話をそらしましたねぇ?あやしーい!じゃあこうしちゃおぅ!」
廉「あっ、ちょ、おまっ」
ドアの外で聞いている柊「・・・。美男・・・お前、本当に廉でいいのか?童貞の廉で・・・俺のほうが・・・」
17名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:10:52.37 ID:Owxkgiac
廉 「美子、今日は朝までずっとお前といたい。ダメか?」
美子 「廉さん私も廉さんと離れたくありません」
廉 「みこ…!」
美子を抱き寄せてキスをする廉、だんだんと激しくなる口づけに戸惑いつつも一生懸命に応える美子…

これ以上はかけないW
18名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:23:52.31 ID:YBiOP5yc
柊さんがちょっとSで、優しい口調で命令するみたいなの、良かったらお願いしますw
19名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:24:24.96 ID:XHR1pmjQ
>>14
はい、そういうのでお願いしますwww
他の皆様もGJ!美味しく頂かせてもらいます
20名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:41:37.92 ID:zhJkp60b
柊「俺が抱きたいのは、美男だから」
美男「…え?」
柊「もちろん、すぐにとは言わない。ちょっとずつでいい。俺のアレを入れさせてくれないか?」
柊「もしも、俺のアレを受け入れてくれるなら、一緒にイこう。待ってる。」
美男「・・・」
21名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:49:28.17 ID:4Gvdp5gQ
柊さんは優しいんだけど確かにちょっとSの匂いがするよね
22名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:53:02.48 ID:l7tPoXi+
>>16
廉さん可愛いw
23名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:54:22.83 ID:Fgv4Y1k+
◆◆ここまで小学生の妄想並みな駄作◆◆

書くならちゃんと大人のエロでお願い
小房並みのエロ妄想なら本スレでやってくれ
スレをたてた意味がない>>589
24名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 01:38:29.76 ID:yTmTU3LA
>>23
わがままだなぁドMっぽいよ。

柊ってSっぽいかな?どの辺りにそれを感じるの?
25名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 01:50:07.38 ID:UPQShzI1
>>24
3話の原宿で美男に「言われたとおりに」って言った時は、>>18の言う
やさしい口調で命令してたと思うので、その辺に自分もSの匂いがした。
26名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 02:02:22.34 ID:CRq7YSfG
バンドの練習中の「〜してごらん?」とかもね
27名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 03:32:27.73 ID:yTmTU3LA
>>25>>26
なるほどね。じゃあこんな感じのはどうかな?
柊×美男ね


「大丈夫だよ。俺を信じて。」
初めてのことに固く瞳を閉じて震える美男をなだめる様に
柊はひざまずいて白い太ももに口付ける。
「怖くないから、息を吐いて足を開いてごらん。」
優しく諭すように柊がささやく。それでもどうしても美男がいう事を聞けずに居ると
焦れた様にため息をついて半ば無理やり美男の下着をずり下ろした。
「駄目です…見ないで。お願い、見ないで。」
恥毛に涎のように愛液が絡み付いて糸を引いたのが感触で分かる。
それを柊に見られてしまったのかと思うと恥辱で肌が燃え上がり抵抗する気力が失せていく。
柊は液体というには粘度のあるそれを指に絡めて塗り広げるように優しくなでさすった。
外周をゆるく一回りした後、中指がクレバスに沿って侵入してくる。
「凄く濡れてる。ここを弄られるのは好きか?」
「ち…違います。そんな事ありません」
思わず顔を上げて柊を見た
28名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 03:35:27.14 ID:yTmTU3LA
>>27の続き

柊の切れ長の瞳がこちら見据えている。
いつもの優しい瞳とは違う
美男の見たことの無い肉食獣が獲物を狙うような
それでいてどこか神にすがり懺悔を願う信徒のような
暗い色をした雄の匂いを感じさせる眼差しだった。
29美男×廉:2011/09/12(月) 20:02:13.18 ID:23s+J6Sr
「廉さん…もう自分に嘘はつかないで!」
「美男…」
二人は見つめ合い、勢いよくベッドに倒れ込む。
次第に二人の顔は近づき、唇が重なる。
美男は廉の口を割り歯並びを沿い、舌を侵入させた。「んっ…………」
今まで体験したことのない激しいキスに、廉の口からは甘い吐息が漏れる。
「ふふ…廉さん…可愛いです」
「俺が可愛いだと!?アホかっ!」
「大丈夫、優しくしてあげますよ」
美男は廉のズボンに手を入れ、既に固くなったそれを握る。
「何すんだ!やめろ!」
「廉さんのこれ…すごく熱いです…」
「っ………!」
「廉さん、どうして欲しいか…言ってみて下さい」
「電気…消せ!」
「暗いと…見えないくせに。恥ずかしがり屋さんですね…」

勇気の妄想ロングversion
美男が女でもこのシュチュは普通にアリだと思う
30名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 23:29:34.00 ID:2jY9YvkM
>>27
柊さん、場馴れしてるのね。シスター美男を導くにはうってつけ。
とっても優しい口調だけど、美男には色々と命令しそうだw

童貞廉さんは、美男にリードされそうだね。例え美男が初心者だとしても
チキンの廉さんよりは美男の方がメンタルはずっと強そうなのでw
31名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 23:30:43.45 ID:Dgk7lfAS
いいスレができてるなw
この4人は確かに妄想のしがいがある…

>>27
>>29
いいな、それっぽくていいよw

個人的にはファンから見たあの4人てな感じで、BLな妄想も捨てがたいw
「廉と美男って仲良すぎじゃない?」
「だよね、男同士なのにスキンシップ多いよね?」
「実はデキてたりして…!」
「「えーーー!!まさか…」」
的なw
32名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 23:36:52.51 ID:Dgk7lfAS
連投すまん
>>30
美男は「が、頑張ります!」と健気になんでもやってくれそうw
初心者だから多少恥ずかしくても、そういうものなんだ、と納得してくれそうだしな
柊はそこにつけこみそうだけど、廉は逆に照れちゃってダメそうだw
33名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 23:45:03.78 ID:2jY9YvkM
>>31
「えー、そんなことないよ。廉さんは美男には結構冷たそうだよ」
「そうそう、廉はいつも美男にだけ怒ってるよね」
 (by 初心者ファン達)

「最近、柊の視線が思いつめてるみたい、何見てるんだろうね」
「なんか、美男の方見てるみたい。ちょい怖いわ。」
「いや、廉さんを挑発してるみたいだよ、なんだろね、意味深だねー」
(by 中堅ファン)
34名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 01:12:40.85 ID:EggsnVkt
廉×美男

「ふぁ〜、廉さ〜ん、こんな遅い時間にどうしたんですか?」
美男の少し不満げな寝ぼけ声に、廉は安堵と緊張を同時に感じる。
「うるさいブタウサギ。今からファンミーテイングするんだよ」
「それにしてもわざわざこんな遅い時間じゃなくても・・・」
「遅くないと他の2人に・・・いや星がきれいに見えないだろう。文句を言うな」
「あ〜、新しく買った望遠鏡で星を見るんですね!!楽しみです!!」
星を見ると聞いて、美男の表情がパッと明るくなった。
「そ、そうだ。今日はお前に星をいっぱい見せてやる」
さて本題をどう切り出したものか・・・タイミングを計りかねる廉だった。
35名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 01:12:52.08 ID:QLkblsiz
柊さんはSってことに賛同してくれる人がいて嬉しい。
「どこが気持ちいいか言ってごらん?」とか美男に恥ずかしいことを言わせるようにして、どんどん追い詰めて欲しいw
36名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 01:13:10.74 ID:EggsnVkt
「うわ〜、廉さん廉さん、本当に星がはっきり見えますよ!」
望遠鏡に夢中な美男を見ると、廉はついつい口元が緩んでしまう。
「この間の星と、どっちが沢山見えた?」
「え?このあいだ?」
「ああ、えーとその・・・映画を見た日のことだ」
それを聞いた瞬間、顔を真っ赤にして口を押える美男。
ここぞとばかりに廉は、畳み掛けるように言葉を続ける。
「どうだ?あの時はどれくらい沢山の星が見えた?」
口を押えたまま美男は、しどろもどろになりながら答える。
「あの時は・・・数なんて数えられないくらい沢山見えました・・・」
廉は得意げに笑みを浮かべ、美男が予想もしない言葉を口にする。
「今日は、あの時とは比べ物にならないくらい星を見せてやるよ」
「えっ、それって・・・」
「お互いに好き同士なんだからいいだろ?」
そういうや否や、廉は美男の手を取り一気に引き寄せた。
そしてそのままキス。唇を重ねた廉は、微妙な違和感でキスをやめる。
「美男、口をつぶってちゃ本当のキスはできない。口を少し開け」
「これキスじゃないんですか?」
「大人のキスは違うんだ」
そう言って、廉はまた唇を重ねる。美男の唇を愛しげに吸った後、
廉は美男の口の中に舌を差し込んだ。
「・・・!!」
廉の舌がまるで何かの生き物のように美男の舌を絡めとる。
生まれて初めての感覚に、美男は頭の中心がとろけそうになる。
ぼぅっとした美男を廉は抱き上げると、ベッドへと連れて行った。
37名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 01:15:19.71 ID:EggsnVkt
続きは書き溜めてから続けます
クレームあればやめるけど
38名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 03:47:10.66 ID:MBuFEOnS
>>29
普通に想像できちゃうww
やっぱ廉さんは受け側でなきゃ
あたふたするのカワイイ

柊さんは色んなプレイ知ってそうでコワヒw
39名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 04:20:36.91 ID:UxYJ2b7/
>>36
乙です
アダルトな身のこなしの廉さん素敵すぎるw
ちゃんと原作とリンクしていてすごいw続きまってます
40名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 19:30:01.28 ID:hFuBuuIN
柊さんってコスプレ好きそうだよな。
1話でそんなセリフがあったような気がする。
41名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 19:44:21.88 ID:EggsnVkt
廉×美男 >>34>>36の続き
美男をベッドに横たえ、あごのあたりに唇を這わせながら、廉は手を胸にのばす。
美男がサラシを巻いていないのは、さっき抱きしめたときに確認済みだ。
「あっ・・・」
「力を抜け。怖くないから」
サラシに守られていない美男の胸は、思いのほか存在感を主張している。
「美男・・・お前、それなりに胸あるんだな」
「廉さぁ〜ん、からかわないでくださいよぁ〜」
こいつ、やっぱりからかうと面白い。そう思うと更に美男のことが愛しくなり、
廉は美男の唇を一層濃厚にむさぼるのだった。もちろん、胸の愛撫は続けたままだ。
「んっ」
美男の身体がかすかに跳ねる。
シャツ越しに乳首の上を、廉の指が滑った瞬間だ。その瞬間を廉は見逃さない。
シャツの上からでもそれとわかるほど固く尖った乳首を廉は執拗に弄ぶ。
「んっ、んっ、あっいやっ」
可愛くも甘い声を上げて、美男は跳ね、身体をよじる。
その唇を塞ぎながら、廉はシャツの中へと手を差し入れた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
知識の少ない美男でも、この先ずっと進めばどうなるかは知っている。
それよりもなによりも、まずはこの状況だ。こんなに明るいのに・・・
力が入らない腕で必死に廉を起こしながら、必死な態で美男が言う。
「廉さん、お願いがあります!明かりを暗くしてください!」
「そんなことしたら、俺は全然見えなくなる。却下だ」
「そんなぁ〜」
「続けるぞ」
言うなり廉は美男のシャツに指をかけ、一気に脱がせてしまった。
42名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 20:13:31.16 ID:PBTxHnpU
事務所に貼ってある海老ぞりポスター見るたび、これ絶対挿入って(ryと思ってしまう…
勇気が廉に、廉が美男に、美男が柊に…ww
43名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:25:47.91 ID:KOaJqO6g
>>41
美男のセリフがいちいち脳内再生できる、ほんとにそういう反応しそうだw
可愛くてGJだぜ
4427:2011/09/13(火) 21:31:49.61 ID:jOiqXZQ/
ある程度受け入れられてるみたいで良かった
スレ止まっちゃったから飛ばしすぎてドン引きされたのかと思ってたよ
柊を書くときは「ねちっこく」がテーマw
またなんか思いついたら書くよ
45名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 22:24:00.06 ID:EggsnVkt
廉×美男
>>41の続き
「きゃあああっ」
まさかいきなり脱がされると思っていなかった美男は、抵抗すらできなかった。
「襟元が緩いシャツを着てるからこういう目にあうんだよ」
と、まるで戦利品のようにまじまじと脱がせたシャツを眺める廉。
胸を両手で隠しながら、美男はあれ・・・とあることに気付く。
廉がこちらを見ようとしないのだ。しかも顔どころかはだけた胸元まで真っ赤になっている。
「廉・・・さん、もしかして廉さんも恥ずかしいんですか?」
「う、うるさい。そういうことはお前は考えなくていい!」
図星をつかれたかのように廉は手に持っていた服を放り出し、美男に覆いかぶさってきた。
触れる素肌の感触。美男以上に廉の体が熱い。
美男は、その体温をなんとなくうれしく感じ、廉の身体を抱きしめた。

廉が美男の唇に、頬に、首筋に、キスの雨を降らす。
美男はその度に印をつけられているような感覚になる。
初めは少しくすぐったかった乳房への愛撫も、だんだん性感へと変わっていく。
感じたのは最初は乳首だけだったのに、今では乳房が、身体のいたるところが感じる。
口づけるだけで、身体の芯がジン・・・と痺れる。
されるがままだった美男も、いつしか積極的に廉の唇を求めるようになっていた。
もう、このまま最後まで許してしまってもいいかも・・・
廉に胸を揉みしだかれ、口づけして舌を絡ませながら、美男は思った。
46名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 22:36:28.59 ID:EggsnVkt
廉が一度体を起こし、着ていたシャツを脱ぐ。やはり真っ赤のままだ。
その勢いでズボンも脱ぐ。下着越しに廉の隆起がはっきりと見える。
「美男・・・ジャージ脱がすぞ」
美男に嫌がるそぶりはない。軽く腰を浮かし、ジャージは難なく脱げた。
「廉さん・・・抱きしめてください・・・」
美男がささやくように小さな声で廉を呼ぶ。
断る理由もない廉は、美男を抱きしめる。
「廉さん・・・私は廉さんが好きです・・・好きだから・・・」
「だから?」
「私を・・・預けますね・・・でも痛くないようにしてください」
「美男・・・」
愛おしい。廉は心の底からそう思った。
「おぉ・・・任せろ。ちゃんと大事にするから」
美男の瞳からこぼれる一筋の涙。心が通じた瞬間だった。
もう一度長く心を込めたキスを交わし、廉は愛撫を再開する。
乳首を甘く吸い転がしながら、もう片方を円を描くように揉みしだく。
美男の吐息に、甘い喘ぎ声が混じりだす。
穢れを知らない美男の身体は、どこまでも綺麗だ。
白く吸いつくようにしっとりとした肌、淡い赤褐色の乳首、まるで芸術品のようだ。
その身体が自分を迎え入れてくれる、許してくれる。
廉は逸る心を必死に抑え、目の前の身体を貪った。
47名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 23:41:16.45 ID:EggsnVkt
読み返して我ながら思うけど、全然エロくないね
書き手さん光臨しないかな
48名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 23:51:41.12 ID:KOaJqO6g
なかなかいいと思うよ
ただ細切れだから、ある程度書きためて一気に投稿した方が読みやすいかも
どれの続きかわかんなくなるかもしれないからさ

自分で書いたものには納得できないもんだよw次も期待してます
49名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 23:58:05.23 ID:fGcNC0I2
>>46
廉がツンでいい!美男の反応が初々しいわ。
廉の夜盲症があるから、明るいところじゃないといけないとは、美男大変だ。
廉美男は、あまりエロくない方が二人ぽい気がする。
柊さんは、どうしてもエロもれしそうですがw

>>27
普段優しい柊さんの野獣モード、いい!
相当な経験をもつテクニッシャンとお見受けしましたw
50名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:07:22.53 ID:LA+QRiq3
>>49
同意。
廉は本スレでチェリー認定されてるし美男もシスターだったくらいだし。
柊さんVerだとヤバイくらいエロくなりそうw

51名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:20:32.04 ID:pUwatglo
ドラマ本編では全然美男は柊さんになびいてないけど…

エロパロでは、美男が完全に柊さんを好きになってしまった後、美男に冷たくされてた時代のことを軽く復讐?意地悪?する柊さんを読みたい!
優しくいたぶる柊さん…サイコーっすw
52名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:24:15.72 ID:HNIyaSVg
美男と柊さんが両思いでラブラブ?それいい!と思ったら
やっぱり柊さんSキャラなのか・・・w
53名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:27:13.81 ID:KTK+BlDc
本編で柊さんは美男に冷たくしたり意地悪したり強気に命令したりしたことは
殆ど無いんだけど(ヤキモチかよ俺の時くらい?)なぜかココでは強気なSキャラ設定
妙に納得できるけど、なんでだろ
54名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:33:52.92 ID:pUwatglo
Mな柊さんがまったく想像できないのは何故w
55名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:41:31.23 ID:JQq1wjuU
柊×美男で
途中までなんだけどどうしてもあの加賀友禅を描きたかった(w
56名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:42:05.70 ID:JQq1wjuU
その日スタジオで仕事が遅くまでかかるという廉のために美男はいそいそとお弁当を作っていた。
(廉さんは甘い卵焼き好きだからお砂糖を多めに入れて、あとは鶏のから揚げを作ろうかな。うふ)
そこへ扉を開けて入ってくる物音がした。廉さん何か忘れ物かしら。
「廉さぁーんお帰りなさ・・・柊・・・さん」
そこに立っていたのは金沢の実家から舞い戻った柊だった。とっさのことに美男はあとの言葉が見つからなかった。
すると柊はまるで何事も無かった事のように美男に微笑みかけるのだ。
あの空港ロビーで思ってもみなかった柊からの告白。突然聞かされた戸惑い。
結局、美男は柊について行かなかった。それでも柊はキッチンにたって呆然としている美男のそばまで来て
「これ、お土産だよ。」
と、美男に手渡したのはズッシリと重い包み。
「柊さん、これ?」
「開けてみて、実家が加賀友禅の老舗なんだ。絶対美男に似合うと思うよ。」
「えっ加賀友禅ってそんな高価なもの私いただけません。それに自分で着物なんて着たことないんです。」
「大丈夫。俺が着付けしてあげる。」(だったら俺が着せてあげる。)に変換可能
「あ。あのそれより柊さん、あの・・・空港での。」
「ああ、気にしないで、俺はどんな美男でも受け入れる覚悟がある。どんな美男でも好きなんだ。
 たとえ美男の心が誰かでいっぱいだとしてもね。
 だからこれからは美男を護るためならどんなことでもするし、美男を傷つけるやつには手加減しない。
 そう決めたんだ。」
と言って柊は美男をまっすぐに見つめた。
「柊さん・・・わたしは」
そう言いかけた美男を柊は素早く抱き寄せその唇を塞いだ。
「ん・んん・・・。」
この前空港で廉に耳元で好きだと囁かれ熱いキスをされたときに感じたあの甘いショック。それとはまた別の痺れるような
柊のキス。
57名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:42:38.89 ID:JQq1wjuU
(ああなんだろうこの痺れるような感覚、立っていられない・・。)
美男の身体から力が抜けていくのがわかった。
(どうして?わたしは廉さんが好きなのに、なんでなの?あっ・・ああっとろけそう。廉さんっ。)
精一杯の力で柊の肩を押し戻した。
「だ、だめです。柊さん。これ以上やめ・・。」
と言う美男を柊はすっと抱え込んでリビングのソファへ。
「美男、じっとして。」
有無を言わせぬ柊の低い押し殺すような声。その眼差しにたじろいでいると加賀友禅の艶やかな着物を見せながら
「これを美男に着て欲しい、服を脱いでごらん。」
今日の柊さんはなんだか逆らえない。柊の言い含めるような言葉に従う美男。
暗示にかかったように服を脱ぎ始めたが少し躊躇していると、柊の手が美男の手を覆うように添え
シャツのボタンを外していった。すっかり前がはだけ露になる。とっさに胸を隠そうとするが
「だめだ、美男。その手を外しなさい。」
透き通るような美男の素肌に吸い込まれるように見つめる柊が言い放つ。
「は・・い。」
微かな声で答えることしか出来ない。でも恥ずかしいこんな姿誰にも見せたことないのに。。
その力強い口調とは裏腹にまるで壊れやすい陶器を扱うように美男の肩にそっと着物を掛ける柊。
透き通るような美男の素肌に、流れるような流線型の模様と様々な花々を散らした友禅が絵巻のように浮かんだ。
「すごい美男とっても綺麗だ。」
思わず抱きしめる柊。そして
「もう離さないよ。」
と言うとシルクの感触を確かめるように美男のうなじから細い肩そして緊張で硬くなった背中を手のひらで撫で回しはじめた。
58名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:46:17.15 ID:JQq1wjuU
スマンさっぱりエロにはなっていない
これが限界っすw
59名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:55:54.29 ID:HNIyaSVg
>>53
美男には優しいけど、廉に対しては強気だからかな?
ハーブ育てても草食系には見えないし。
隙あらば狙ってるよね、奴はw

>>56
加賀友禅キタコレ!ww
ズッシリと重い包みワロス。気持ちもお土産も重いな〜柊さんは。
描写も上手くて最高です!
また気が向いたらお願いします。
60名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 02:10:29.49 ID:T1YOM4tF
>>46>>56いいねいいね楽しませてもらってます
61名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 02:19:10.28 ID:fmzvEyW8
>>58
加賀友禅ワロタw
いいよ〜妄想できたよハァハァ
62名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 08:29:37.60 ID:ZzhCkOFV
テレビでおみやげ持ってきた柊さんをみて。
加賀友禅きたーーーー!!!っておもっちゃったじゃないかwww

廉美男なんだけど、
「俺ならもっと廉よりたくさん星を見せてあげられる」
とか肩をさすさすしながら言って
童貞廉にエロでリードしようとする柊さんがみたいです。
63名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 09:38:01.20 ID:GCqzpyqO
>>56
加賀友禅キタwもしよかったら続きを…
柊さんは着乱れた美男に加虐心を煽られること間違いない
でもどこまでも優し〜い柊さんも想像できちゃうんだなあ
「ごめん、大丈夫??」って何度も確認しそう
美男×廉、柊はたくさん出てきそうだけど勇気も読んでみたいな

とりあえず書き手の皆様GJ!!
64名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 19:02:31.63 ID:yQHOinWS
加賀友禅ワロタwいいな、いい感じだ!

柊さんは美男(♂)と付き合えばいいんだ
柊さんならそういうアブノーマルもありなんじゃないかと思えてしまうw
とりあえず美織ちゃんのガチ男装に期待する!

あれ、BLは需要ないのかな?w
65名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 19:44:23.58 ID:Jx4eMM9k
>>64
美男(本物)にも選ぶ権利はあるぞww

みなさん勇気の話題も出してあげてください…エロ方面想像しにくいのは解るが
66名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 19:56:30.29 ID:VZADcOBr
柊さん、双子のどちらからも振られたら完全にトラウマになるだろうね...
67名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 19:58:17.28 ID:NYpbOCd8
>>51
柊さんは、Sぽいね、言葉は丁寧で優しいけど命令口調w まずは哀愁ストカデートのリベンジ
美男に裸エプロンまがいで一緒に原宿デートするとかw

>>56-57
>美男を傷つけるやつには手加減しない。
容赦ない柊さん、痺れますw

この後、廉さんが二人の秘密の関係を知って、「せっかく心から信じられる人が出来たと思ってたのに・・
 〜 もうお前の顔なんて見たくない」って美男を罵って泣いたんだね。
美男も申し訳なさそうに泣いてたわ。柊さん、罪作りな人だわ。
68名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 20:18:27.63 ID:RbeW6fk4
廉×美男
>>46の続き ※今回投下分で一応ENDです
美男の下着のクロッチ部分は、蜜を吸ってしとどに濡れそぼっている。
乳首を甘噛みしながら下着の上から指を這わせていた廉は、濡れた布の感触に手応えを感じる。
美男の吐息が熱い。すっかり身を任せている美男の下着の中へ、廉は手を侵入させた。
うっすらとした茂みの奥は・・・まるで熱い蜜壺だった。
「熱くてビショビショになってる・・・」
思わず口を出た言葉に、美男が体をよじって恥ずかしがる。
「もう・・・廉さんのせいなんですからね・・・!」
人差し指と中指で蜜壺をクチュクチュと探る。
小さな突起に触れたとき、美男の身体がビクッと跳ねた。
また突起を触ってみる。乳首の時など比ではないほど、美男の身体が反応する。
(クリトリス、だ・・・)
廉は半ば夢中になって、クリトリスを弄りだした。
蜜をすくって塗りつけたり、カリッとひっかくように刺激してみたり、指で挟んでみたり・・・
その度に美男が声を上げて身体をよじる。
「廉、さん、それ、だめ、だめ、から、だが、おか、しく、うぅ、あぁん!」
美男の身体が弓なりに反りあがってくる。廉は夢中でクリトリスを弄り続ける。
「だめ、です、れん、さん、れんさあぁぁぁぁっ」
しかし廉は指を休めない。
「いや、だめいっっっっっ・・・・・・〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」
美男は弓なりのままふるふると体を震わせたかと思うと、一気に脱力して倒れこんでしまった。
「廉さん・・・星が・・・真っ白の中でいっぱい見えました・・・」
「そうか、よかったな・・・でもこれからが本番だぞ」
クリトリスでイっただけでおしまいと思われては困る。
廉は美男の下着に手をかけた。脱がそうと力を入れたとき、美男が話しかけてきた。

「廉さん、廉さん、本当にどうしてもお願いがあるんですけど」
「なんだ?」
「真っ暗じゃなくていいから、少しだけでもいいから明かりを落としてもらえませんか?
 こんなに明るいところで全部脱いで裸になるなんて、恥ずかしくて死んでしまいます」
「まったく・・・暗いと俺が見えないっていったろう。少しだけしか暗くしないぞ」
「少しでもいいです、ありがとうございます」
「どういたしまして。そんなに恥ずかしいのか?」
「もう地球がひっくり返るくらい恥ずかしいです」
「わかんない例えだな・・・脱がすぞ」
改めて美男の下着に手をかける。
飾り気のない真っ白のショーツだ。濡れてグショグショになっているのが、かえっていやらしい。
またも美男は抵抗することなく、下着はするっと脱げた。
廉は自分のパンツも脱いだ。
そそり立つ隆起は、下腹に当たろうかというほどに勃起(た)っている。
「それじゃいいか、美男。いくぞ」
「・・・はい」
廉は美男の膝を割って入り、いざ美男を貫こうとする。
が・・・
「廉さん・・・そっち違います」
どうもうまく入らない。あちら、こちら、力を入れるのだが滑って入っていかない。
焦れば焦るほど上手くいかず、精だけが徐々にこみあげてきた。
「うぁ・・・」

びゅるっ!びゅっ!びゅっ!!       ・・・ぱたたっ
69名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 20:19:04.09 ID:RbeW6fk4
まだ挿入(い)れてないのに射精(で)てしまった・・・
気まずい沈黙に包まれる廉と、状況がわからない美男。
美男の鎖骨のあたりまで飛んだ精液をティッシュで綺麗かつ丹念にふき取りながら、
「い、今のはなし!もう一度やり直しだ!」
「え?」
「部屋を暗くしたのがいけなかったんだ!あのまま明るくしておけばよかったんだ。やり直し!」
と強がって宣言する廉。それで美男も薄々ではあるが感づいた。
「廉さん、失敗しちゃったんですか?」
「うるさい」
「もしかして、廉さんも初めてなんですか?」
「初めてじゃ悪いのかよ!」
「悪いとかじゃなくて、初めてだったら嬉しいなって思ったんです」
思わず美男の顔を見る廉。
「私の初めてが廉さんで、廉さんの初めてが私だったら、素敵と思いませんか?」
「素敵・・・?」
「だって、一番好きな人に初めてをあげられるだけじゃなくて、好きな人の初めてになれるんですよ。
 私の初めてのキスも廉さんでしたけど、初めてって素敵だと思うんです。廉さんもそうでしょう?」
「俺は・・・俺の気持ちを分かち合える奴としかこういうことはしたくないからな・・・」
「じゃあ、もっと嬉しいです。私、廉さんにそんな人だって思ってもらえたってことですよね」
「そうだな・・・初めてを分かち合うか。お前がそう言うなら、そうなのかもな」
廉は肩の荷がすとんと下りたような気楽な顔になった。
「無理して手慣れた人間のフリをすることもないか。」
「そうです。一緒に頑張りましょう!」
「じゃあ、とりあえずコレをなんとかするところから再開だな」
「コレ・・・!!」
「どうした?」
「言ってませんでしたが、大人の男の人のそれって初めて見るんです」
初体験なんだから見慣れてるほうがおかしいだろ・・・そう思いながら、廉はふとひらめいた。
「美男、コレお前がなんとかしてみせろ」
「えっ!」
「頑張ろうって言ったのはお前だぞ」
「でも、どう頑張ればいいのかわからないです」
「手や口で、コレに刺激を与えればいいんだ」
「手や・・・口・・・」
最初はチラチラとしか見ることができなかった美男だが、今は廉のうなだれた隆起をじっと見ている。
「じゃあ、やってみますけど・・・違ってたら言ってください」
そう言うと、美男は廉のそれに手を伸ばした。

恐る恐る…といった感じで廉のそれを手に取った美男は、興味深げにそれを眺めている。
「眺めてるだけじゃ刺激にならないぞ。」
「え・・・っと、具体的にはどうやって」
「手で前後にしごいたり、口に咥えて舐めたりするんだ」
「!!・・・咥えて舐めたり・・・」
握った手でゆっくりと前後にしごきながら、美男の目には決意が宿る。
(好きな人のためなんだから、私にもできる・・・!)
恥ずかしさに上気しながら、美男は廉のそれを口に含んだ。
さっき射精した残りの精液だろうか、口の中が少しイガイガと苦い。
「そう・・・そのまま頭を前後に動かして・・・」
廉は初めての感覚に腰をヒクヒクと震わせながら、フェラチオする美男を見下ろす。
まったくの素人が言われるままに初めてやっているのだ。テクニックなど欠片もない。
しかし、美男が俺のものを咥えている・・・それだけでも充分すぎる刺激だった。
「美男・・・歯、当たって痛い。歯が当たらないように気を付けて」
「ん」
廉の隆起は、もはや弩張と呼んでもいいほどに張りつめた。
美男は口に含んだ時とは比べ物にならないくらい太く大きくなったそれに圧倒されていた。
「美男、もういいぞ」
ちゅぷ・・・少し名残惜しげに美男は口を離した。
70名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 20:19:28.68 ID:RbeW6fk4
美男をあおむけに寝かせて脚を広げさせ、廉はそこに覆いかぶさる。
「美男、今度こそ・・・いくぞ」
隆起に手を添え、場所を確かめるようにしながら、廉が身体を進める。
「あ・・・きてる・・・」
廉の弩張した隆起が、美男の狭い蜜壺の中へと少しずつ侵入していく。
「あ、痛っ・・・廉さん、廉さんの大きいから入らない」
「大丈夫だから少し我慢しろ」
豊潤に溢れていた蜜が潤滑油になり、廉の隆起がついに根元まで収まった。
蜜に混じり、処女の証が一筋流れている。
「入ったぞ、美男・・・」
「・・・痛いのが治まるまで、じっとしててもらえますか?」
「わかった、その間ずっと抱きしめていてやる」
「キスしても?」
「ああ」
繋がったまま、深い口づけを交わしあう二人。
美男は最高に幸せな気持ちに満たされていた。

「・・・だいぶ痛くなくなってきたから、もう大丈夫だと思います」
充分にキスを堪能した後、美男は言った。廉の隆起の漲りは、少しも衰えてはいない。
「じゃあ、動く・・・多分また痛くなると思うけど、少し我慢しろ」
「はい」
最初は美男をいたわるかのようにゆっくりと、そして徐々に早く、廉は動き出した。
少し眉間にしわを寄せながら、突き上げられるたびに息を吐く美男。
その表情は、少しずつ痛みに耐える顔から愉悦の苦悶へと変わっていく。
「んっ、んっ、んっ、んっ」
廉の背中に回した指が、隆起を刻み付けられる度に爪を立てる。
くちゅっくちゅっくちゅっ
二人の繋がった部分が、淫猥な音を立てる。
「美男・・・エッチな音してるの聞こえるか・・・?」
「廉さぁん、そういうこと言わないで・・・あっ」
「もう・・・痛く・・・ない、みたいだな」
息を切らせながら、廉はより激しい律動を始めた。
美男の中は溶けるような感触で廉を飲み込もうとしてくる。
めまいを起こしそうな快感に、腰を動かすのを止めることができない。
「あっあっあっあっ・・・」
美男の声に甘さが加わる。
お互い身体を抱きしめあって、廉は最後の絶頂感を迎えた。

どくっどくっどくっ・・・どくっ

「熱・・・い・・・」


どれくらい抱き合ったまま時間が経ったろうか。
気付けば廉はそのまま横で眠り込んでしまっていた。
鮮血が混じった白濁した液は、拭っても拭っても溢れ出てくる。
美男は、部屋に戻ってシャワーを浴びることにした。
とりあえずシャツだけを着て、ジャージと下着は包んで手に持つ。
「廉さん、いい夢見てくださいね。・・・またファンミーティングしましょう」

廉の部屋を後にし、目の前の自分の部屋に戻る美男。
その一瞬を柊が偶然目にしたのを、美男は知らなかった。

廉×美男編 完
71名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 20:34:43.21 ID:cTOruMCg
>>68-70

ぎゃああ、また柊さん目撃しちゃってるwww
柊×美男編期待してもいいですかw

美男と廉さんの初々しい初体験とってもよかったですーー
所々廉さんらしくて笑っちゃった
72名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 20:43:04.40 ID:9YTKUgZQ
>>68-70
GJ!処女童貞の初体験イイ!!
挿れる前に出しちゃう廉さん可愛いww

柊さん…
73名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 20:49:14.14 ID:yQHOinWS
乙!
廉さん可愛すぎだw
74名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:50:18.27 ID:j/QzUgEt
加賀友禅も初体験もすごくイイ!GJです!!
75名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:55:09.36 ID:RbeW6fk4
>>34
>>36
>>41
>>45-46
>>68-70

で一本です。どうしても廉を童貞にしたかったので、こういう展開になりました。
推敲不足の駄文失礼しました。
柊×美男や勇気×美男は、もうちょっと力つけて書きたいと思います。
76名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 00:09:43.45 ID:dCQJqn2v
>>75
童貞の廉さんよかったよ!可愛いw


自分も途中までだけど書いてみたよ↓
77名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 00:10:07.42 ID:UcjIv+Vt
>>64
BL大好物だがマーベラスかつパーフェクトな美男(兄)は最強攻様な気がするぞw

柊×美男(妹)でレイポ物が読みたいって言ったら怒る?
78名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 00:10:56.56 ID:dCQJqn2v
「美男、早くしろ」
「え、で、でも」
「時間がない」
「・・・はい」

カチャカチャとベルトを外す音が静かな、
ここ男子トイレ内に響く。
美男は人のベルトを外すという慣れない作業に戸惑いながらも、
なんとかベルトを外し、チャックを下ろした。

「・・・早くしろって言ってるだろ」
「廉さんでも、」

美男は下着越しの、目の前にある大きく張り出したものを見て
思わず躊躇してしまい、手を止めた。
廉は苛立ちと焦りで、つい言葉がきつくなる。

「美男、時間がない、いい加減にしろ」
「・・・が、がんばります」
「そうだ、いい子だ」

廉の白く透き通るような綺麗な手が美男の髪を撫でる。
美男はその感触にビクっとしつつ、廉の下着に手をかけた。
そっと、下着を下ろすと勢いよくソレは美男の前に飛び出す。

明るいところではあまり見たことがないけれど
やっぱり何度見ても、どうしても見慣れない。
欲望をそのままに表したような状態のソレに美男はいつも怯えてしまう。

大好きな人が、自分のことを好きでいてくれて、
だからこそコレがそんな状態になっていることは理解しているけれど
それでも、美男はいつも怯えてしまう。

「美男、咥えて」
「はい・・・」

しかし、美男は廉の甘く蕩けそうな優しい声を聞くと
催眠術にでもかかったようにそっとソレに触れた。
そしてゆっくりとさするように、熱く固いものに触れる。

「んっ」

美男の柔らかな手の感触に、廉は思わず腰が引けた。
何度も触れているはずなのに、美男はこの行為に慣れなかった。
だが美男はこの拙さを廉が気に入っていることまでは知らない。
79名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 00:13:54.32 ID:dCQJqn2v
途中までですんません


>>77
いや美男に似て優しいお兄さんのはずだw
でも廉さん以上のツンツンしたキャラでも萌えられる気がするw
レイポはエロパロだし、ありじゃないかなーまあ嫌な人はいるかもしれないけど
80名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 00:44:34.67 ID:XjESo85v
>>75GJ!童貞廉ちゃん可愛いすぎるwそして柊さんww聞き耳立ててそうw
81名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 07:18:26.34 ID:cBJxk3b0
いんちょう様 エロパロはBLしか 書いた事がない私ですが
ちゃんと 書けるでしょうか   ノーマルカプ……
82名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 09:38:03.41 ID:w5MT6OEk
>>77
レイポもの…「イヤなのに感じてしまう」的な和姦に落ち着くなら激しく読みたい!w

>>81
このメンバーでBL…よ、読みたいです
もちろんノーマルも是非チャレンジして投下願いたいです
美男×勇気×柊の3Pとかもよさそうだな、なんて朝からもうっ><
83名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 13:42:15.35 ID:hF98rmcu
パロ書く人向け、よくわかる美男の口癖
・相手の名前を二度呼びする
・基本ですます口調
・すぐ謝る
・「え」と目を見開いて驚く


「廉さん廉さん、見てください、ものすごくおっきい魚ですよ!」
「お前はほんとになんにも知らないんだな。あれはジンベイザメっていう世界最大の魚だ。少しは勉強しろ」
「すみません・・・でもほんとに大きいんですねぇ・・・何食べてるんだろう」
「こいつはプランクトンしか食べないよ」
「え」
「身体は大きいくせに、肉食じゃないんだ」
「へぇぇ〜、サメって人間を襲うのばっかりかと思ってました」
「それはホオジロザメだろ。映画の影響受けすぎなんだよ。いくぞ」
「あっ待ってください、廉さん、廉さ〜ん」
84名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 16:44:00.25 ID:cBJxk3b0
BLおっけーらしいので
とりあえず、原作の例のシーンから妄想してみます。

「三角関係」

誰かを待つように、ピアノのキーの上をすべる廉の指は、どこか気持ちがこもっていない。
視線はときおり、宙をさまよい、唇は誰かの名前を形作る。
すると、ふわりと暖かい空気が動いて、廉の顔が、誰かの手で覆われる。
「柊か?」
それは待ち人の名前。
視線を遮るその手に、自分の手を重ねる。
何かが違う、と思った瞬間に目の前が解放され、振り返るとそこにいたのは
「勇気っ」
「いつも、柊の事ばかり」
泣き出しそうな顔で、立っていたのは勇気だった。
「あっ……」
とっさに言葉が見つからない。
勇気のその表情の意味を、廉は知っているから。
言い訳のために伸ばしかけた手をとられた。
勇気は廉の手を、ぎゅっと自分の胸に、鼓動の上に押し当てた。
「オレの中には、廉さんがいる」
85名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 16:50:07.36 ID:cBJxk3b0
「三角関係」2

トクン
勇気の激しい鼓動が、手のひらから響いてきた。
その思いに答えられないのは分かっているが、
手を離す事が出来ない。
ガチャンー
「っ」
ガラスの割れる音に驚いて音の方を向くと、
柊がいた。
すこしだけ開いた唇は、驚きを留め、顔色が白くなっていく。
勇気の胸に優しく手を当てる廉。そしてその手を大切に包む勇気の両手。
そう見えたのか。
「お前らを、壊してやる」
苦しそうに叫ぶと
柊は走り去っていく。
86名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:06:13.57 ID:Ep0q9gKz
>>70
廉・美男、初々しいですね。しかし・・・初体験、メンバー二人のいる合宿所っていいのか。
音が漏れて・・・
この後の柊さんが気になります。
ぜひ、次回は、紳士だけど悪魔な柊さんと美男もお願いします。

>>81さん、
エロパロ妄想BLなら、勇気 x 美男(兄)でどうでしょう。
勇気は一度はあっち側の世界の人間と自分でも思ってたわけですから。
87名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:16:27.58 ID:mWjyqE3I
柊×美男
「廉さーんおかえりなさ…」嬉しくてかけよる美男がみたのは金沢から帰ってきた柊だった。
「柊さん…」
「美男…廉だと思ったのか?もしかしておまえ達付き合いはじめたのか?」
強い眼差しで美男に問い掛ける柊。あの日、空港でみた☆はやはり廉の仕業だったんだと改めて確信した柊は怒りが込み上げてきた。
何も答えられない美男…
「俺がどんな気持ちでお前告白したと思ってるんだ!俺のことなんか少しも頭にないんだな。」
頭に血がのぼった柊は気がつけば美男を押し倒していた。
「柊さん…怖いです。落ち着いて下さい」涙を溜めた瞳で震える美男。
「心が無理なら体だけでも俺のものにしてやる」
88名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:31:50.62 ID:mWjyqE3I
柊×美男2
「やめてください!柊さん」必死で抵抗する美男の手首を着物の紐できつく結びつける柊。
「美男に着物買ってきたんだ。終わったら着付けてあげるな」
そういいながら美男の服をまくしあげ、歯をつかい勢いよくさらしを引き裂き美男の胸の突起に吸い付く柊。
「こんなの嫌です。柊さん!柊さん…」
必死で抵抗しようとするが手の自由を奪われた美男が男の柊の力にかなうはずもない
89名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:34:59.95 ID:mWjyqE3I
柊×美男3
柊は美男の胸の突起を時には優しく時には軽く甘噛みしながらもう一方の手は美男のズボンのファスナーを下ろしはじめていた。
「柊さんお願いですからそこだけはやめて…あっあん」
柊の手が美男の一番敏感な所に触れると美男は思わず甘い声をあげていた
(こんなの絶対いやなのに体が変。いやらしい声がでちゃう…)
90名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:39:23.48 ID:mWjyqE3I
柊×美男
思わずでた美男の甘い声に柊は甘い興奮を覚えた。
「美男…嫌がってるけどここはびしょ濡れだよ。」
その柊の言葉に真っ赤になる美男。
「そんなはずありません」
そういいつつも自分の体の変化に戸惑いを隠せない美男。
「もっとよくしてあげるな」柊は美男の中に指を入れ上の部分を刺激する
「あっあん嫌。なんかそこ変…」
いやなのにいやなのに体に力が入らない…
91名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:43:25.88 ID:mWjyqE3I
柊×美男5
「もう良さそうだな。そろそろ入れるよ。美男…」
柊の愛撫で力の入らない美男は抵抗することさえできない。
少しずつ自分のものを美男に挿入する柊。
「美男の中すごく暖かい…もう少しで全部入るよ」
「柊さん…痛いけどなんか変です。変なの」
全部はいると手で美男の弱い部分を擦りながら少しずつ動く柊
92名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:47:02.74 ID:mWjyqE3I
柊×美男6
「そこだめぇ。柊さんなんかおかしいです。変になっちゃいます」
「俺ももうやばいよ…一緒にいこう」
そういうと勢いよく美男の中にだし柊は力つきた。

動けない美男にお土産の着物をかけ部屋に運ぶ柊。
「今日のことは廉には秘密だよ。心は廉でも体はもう俺のものだから」 END
ながながとすみません
93名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:08:25.63 ID:UcjIv+Vt
>>92
リクエストに答えてくれてありがとうございます!
最後のセリフ良いですね。凄くつぼです。
94名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:43:11.09 ID:hF98rmcu
>>70の続き(?)です。
やたら長いうえに途中エロパロじゃなくてただのエロになってますが^^;
少しSな柊さんを目指して書いてみました。

柊×美男

「廉さんはなんにもわかってないんです!」
「ああ、どうせ俺にはわからないよ。悪かったな!!」  バタンッ!
2階まで響く2人の声。どうやらまた何かトラブルがあったようだ。

美男の半泣きの声に、柊は居ても立ってもいられず腰を上げた。
気持ちが昂ぶっているときにはハーブティーが一番だ。
柊はお茶を淹れると、美男の部屋のドアを叩いた。
コンコン。
「美男・・・俺だけど。入っていいかな・・・?」
「柊さん・・・」
「これ、ハーブティー。気持ちが落ち着くから飲んでごらん」
「柊さんすみません、いつも・・・」
涙目の美男のすぐ隣に座り、柊はハーブティーを差し出す。
赤い目のまま美男はカップを受け取り、こくんと一口飲む。
「こんなこと俺が言うのもなんだけど、あまり思いつめないほうがいいよ」
無言のまま美男は頷く。
「美男が苦しい思いをしているのを見ていると、俺も辛いんだ」
横を向き、柊の顔を見る美男。
「言っただろ?俺が好きなのは美男だ・・・って」
「柊さん・・・」
「いつも見守るばかりしかしてこなかったけど、もう見守るだけじゃ我慢できない」
柊は美男を抱き寄せ、耳元で囁いた。
「俺が、美男の悲しみを消してやる」
言うなり、柊は美男の耳たぶを甘く噛んだ。
「あっ」
ソファの端に逃げようとする美男の腰を、柊の腕がしっかりと抑え込む。
「今日はもう、我慢できないよ」
「柊さん私は・・・あっ」
何か言いかけた唇を、柊は自分の唇で塞いだ。
95名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:43:36.91 ID:hF98rmcu
まるで抵抗できない。
柊の舌は美男の口内に侵入し、クネクネと愛撫を続ける。
まさかキスがこんなにいやらしいものだったなんて・・・
柊はキスを続けながら、手慣れた様子で服の上から愛撫を始めた。
・・・しかしここで違和感。
「サラシ巻いたままなの?」
「はい、さっき帰ってきたばかりだから・・・」
「ほどいた姿を見てみたいな・・・俺がサラシを解いていい?」
「えっ・・・ちょっと・・・柊さん・・・!」
美男の返事を待たず、柊はサラシを解き始めた。
思ったよりも念入りに巻いてあるのが少々もどかしい。
「ずいぶん用心深いんだね。こんなに巻いているなんて」
「柊さんやめてください、恥ずかしすぎます」
なんとか抵抗しようとするが、力が入らない。
結局サラシはすべて解かれてしまった。
「これが美男の、サラシで守られてない姿か・・・」
脱がされたのはまだサラシだけとはいえ、守るものが減った美男は不安の色を隠せない。
「今日の柊さん、なんだか怖いですよ・・・」
「いいんだ、安心して。大丈夫だから俺にすべて任せて」
言うや否や、柊は美男をソファに押し倒す。
両手首をつかんで腕を上げさせると、柊は胸を愛撫し始めた。
「柊さん、ほんとにダメです!ホントに」
「あまり声を出すと、廉が来ちゃうよ。こんなところ見られてもいい?」
「・・・っ」
そう言われると、うかつに声が出せない。
愛撫されているうちに、気持ちとは無関係に乳首が立ってきた。
「美男の身体は敏感なんだね」
柊はそう言いながらシャツ越しに乳首をつまむ。
「あんっ」
「本当に敏感だ・・・シャツを脱いでみようか。ボタンを外してごらん?」
静かなのに抗えない口調に、美男はおとなしく従うしかない。
ボタンを外したシャツを、柊は丁寧に脱がせる。
「Tシャツも・・・これは俺が脱がせてあげるよ」
ほの温かい照明の中、美男の柔肌が露わになった。
96名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:44:04.06 ID:hF98rmcu
柊の指先が、這うように美男の肌をなぞる。
くすぐったいはずなのに、指が通るたび肌が火照る。
乳房の先端に円を描くように指先が近づいたかと思うと、乳首には触れずまた遠ざかる。
くすぶる身体の熱がもどかしく感じると同時に、愛撫を望む自分の気持ちに美男は戸惑う。
「きゃっ」
ふいに柊の指の腹が、乳首をかすめた。
ほんの一瞬の刺激なのに、身体は悦んでいる。もっと欲しいとねだっている。
「柊・・・さん・・・いじわるしないで・・・」
「意地悪なんてしてないよ・・・なにが意地悪なんだい?」
「一番感じるところに・・・その・・・触らないから・・・」
柊の目にほのかに邪が灯る。
「一番感じるところって?」
「えっとあの・・・胸の一番先です・・・」
「それじゃわからないな。もっとはっきりいってごらん」
「えっ・・・でもそんな・・・言えません・・・」
柊は目を細め、美男の耳元で囁く。
「おっぱいの先の乳首、だよね?そうはっきり言わないとわからないよ」
美男は顔どころか身体までみるみる紅潮していく。
「そんな恥ずかしいこと・・・言えません」
「言わないと、どこかわからないから触れないよ」
「・・・」
「じゃあ、もうやめる?」
「私のおっぱいの先の・・・乳首・・・」
「どうしてほしいの?」
「触ってください・・・」
柊は美男の頭をくしゃくしゃと撫でながら言った。
「やっぱり美男は可愛いよ。よく言えたね」
たぷっと美男の胸を持ち上げると、柊は乳首に吸い付いた。
待ち望んでいた刺激に、美男の乳首はすぐに反応して固く尖る。
舐るように舌で転がしたかと思えば、軽く噛む。
きつく吸い上げたかと思えば、ゆっくり舐め上げる。
あまりにも巧みな緩急に、美男の息は大きく乱れる。
「はぁっ・・・柊さん、気持ち良すぎます・・・」
両の乳房が面白いように愛撫で形を変える。美男は頭の奥が痺れてきたのを感じた。
「も・・・もうダメです廉さん・・・それ以上はもう・・・」
しかし柊は愛撫をやめない。
脇腹から脇の下、腕から指先まで唇を這わせ、そしてまた乳首を責める。
「ほんとにこれ以上・・・んぁっ!」
ビクビクっと身体を痙攣させ、美男の意識は白く飛んだ。
97名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:44:33.64 ID:hF98rmcu
「まさかおっぱいだけでいっちゃうなんて・・・驚いたな」
美男の髪を優しく撫でながら、柊は微笑む。
その柊の微笑にかすかな邪が浮かんでいるのに、美男はまだ気づかない。
「私もまさかこんなになっちゃうなんて不思議です・・・」
「続きは・・・ソファじゃ窮屈かな」
「え?続き?・・・きゃっ」
柊は驚く美男を抱きかかえ、ベッドへと場所を移した。
「やっぱりちゃんとしないとね」
言うなり柊は服を脱ぎだした。浅黒く引き締まった肌が照明をかすかに反射させる。
黒いビキニから今にも鎌首が顔をのぞかせようとしているほど、柊の欲望は勃起(た)っている。
恥ずかしいはずなのに、柊の股間から目が離せない。
美男もまた、理性を失いかけていた。
「そんなにじっと見られると恥ずかしいよ」
「ごっごめんなさい!!」
「美男ってエッチなんだな」
柊が意地悪っぽく笑うと、美男の紅い顔がさらに紅くなる。
「エッチな人にはエッチなお仕置きしないとね」
「えっ、何を・・・」
柊は美男のハーフパンツとショーツを脱がせると、大きく脚を広げさせた。
「廉さんやめてください!こんなの恥ずかしすぎます!」
だが柊はやめない。美男の秘部に顔を近づけ、まじまじと眺めながら言った。
「美男、ここにはまだ一度も触れていないのに、どうしてこんなに濡れてるんだい?」
言葉通り、美男の秘部は胸への愛撫だけでトロトロと愛液に溢れかえっている。
「そんなこと・・・聞かないでくださいよぅ」
「これから、美男が多分経験したことない感覚を教えてあげるよ」
柊は美男の秘部に舌を伸ばした。
「ひっ・・・」
膣口や小陰唇、クリトリスに至るまで、丹念に舐め上げ舌先で刺激する。
(潔癖症のあいつには絶対できないことのはずだ)
柊が思う通り、美男は初めての感覚に身体をこわばらせた。
思わず閉じようとする脚を、柊は両手で更に広げる。
(どうしようこんなの初めて・・・怖い・・・けど気持ちいい・・・)
美男はシーツを握りしめて、首を横に振りながら快感に耐えている。
しかし柊の舌先がクリトリスの包皮をべろんとめくり、直接舐めた瞬間に何かが弾けた。
「いやぁぁぁっ!やん、やん、あぁっ、やっ」
美男の悲鳴に近い喘ぎ声が響く。
「く・・・あぁぁっ!!」
美男の意識は、またホワイトアウトした。
98名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:45:06.35 ID:hF98rmcu
「・・・・・・はぁっ、はぁっ、はぁっ」
大きく肩で息をしている美男を優しく見下ろしながら、柊はボソリとつぶやく。
「本当に美男は敏感だな・・・」
「柊さんが・・・上手すぎるんです・・・」
「本当か?まだ途中なんだけどな」
「もうお腹いっぱいです・・・おかしくなっちゃいそう」
「でもここは・・・まだ欲しがってるみたいだよ?」
柊が手を伸ばす先には、ピチャピチャと音を立てて溢れる秘部がある。
「柊さんのいじわる・・・」
「そうだよ、俺は意地悪な人間なんだ。嫌になったかい?」
そう言いながら柊は片手で乳首を、もう片手で秘部を責め始める。
「イヤとかそんなじゃなっ・・・あっ・・・」
「可愛いよ美男。すごく可愛い」
さっきとはまた違う、優しい愛撫。しかし優しい代わりに焦らすようでもある。
「柊さん・・・また、おかしくなるかもしれません」
「いいよ、おかしくなって。そしたら嫌なこと忘れられるだろ?」
「でも・・・こんな風に触られたら・・・」
「触られたら?」
「その・・・欲しくなっちゃいます」
柊の目の中の邪が色濃くなる。
「何を?」
「何をって、その・・・アレです」
「アレって?」
「・・・言えません、恥ずかしくて・・・」
「さっきも言ったよね。ちゃんと言わなきゃわからないよ。」
わざと意地悪して楽しんでる。美男にも薄々わかってきた。
「もう、柊さんの意地悪・・・!わかっててそんなこと言ってるでしょ」
「ううん、本当にわからないよ。何が欲しくなるの?」
言葉は頭に浮かんでいる。でも恥ずかしくて、とてもじゃないけど口にはできない。
美男は恥ずかしさを我慢して、柊の股間を指さして言った。
「柊さんの・・・そこ、です」
「やっぱりわからないな」
優しくも邪な笑みを浮かべながら、柊はビキニを脱ぐ。大きな鎌首が勃起している。
「欲しいのが何か、言ってごらん?言えなかったらつかんでごらん」
言うのも触るのもどちらも恥ずかしい。
迷ったあげく、顔から火が出るほど火照りながら、美男は柊のペニスを触った。
「美男、そこは”おちんちん”って言うんだよ」
美男の耳元で、わざと囁く柊。
一度は触った手をすぐにひっこめ、恥ずかしさのあまり目をつぶる美男。
「もうギブアップ?じゃあ罰ゲームしないとな」
罰ゲーム?いぶかしがる美男の目の前に、柊の鎌首が迫った。
「俺がいいというまで、言うとおりに咥えて」
「・・・!」
「フェラチオっていうんだよ。言葉は知らなくてもやり方はわかるよね?」
「あの・・・どうしても?」
「どうしても。だって罰ゲームだからね」
どうしたものか戸惑う美男。
「どうしたの?やってごらん」
美男は意を決したように、柊の鎌首を口に咥えた。
99名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:45:44.80 ID:hF98rmcu
「もっとぐるっと舐めてごらん」
「唾液をたっぷりためて、音を立てながら」
「裏の筋を舌でなぞるように」
柊がやり方を指南してくる。その通りにできると、頭をくしゃくしゃと撫でる。
美男はなんだか褒められる度にうれしくなっていくような気がしていた。
「おいしそうにおちんちん舐めてるね。そんなにおちんちん好きかい?」
「美男がこんなにエッチだったなんて知らなかった。驚いたよ」
そう辱められる度に羞恥心を覚える。しかし、その羞恥心は何故か快感を呼ぶ。
美男は、完全に柊にコントロールされていた。
褒められる度、辱められる度に美男の秘部は潤う。
いまや糸を引いて蜜が滴るまでになっていた。
「・・・いいよ、美男。すごく上手だ」
口を離し、もじもじとしながら美男は言う。
「柊さん・・・もう、罰ゲーム許してもらえますか?」
「どうしようかな・・・美男次第、かな」
「えっ?」
「ちゃんと言えたら、罰ゲームは終わりにしてあげるよ。でも言えなかったら・・・」
柊の目が邪に笑う。
「言ってごらん?」
「はい・・・あの、・・・柊さんの・・・」
言おうとするだけで恥ずかしい。その恥ずかしさにまた秘部が滴る。
「柊さんのおちんちん・・・が欲しいです・・・」
やっと言えた。これでもう恥ずかしいことを言わなくて済む。そう思ったが、柊は許さなかった。
「どこに欲しいの?」
「え・・・そんな・・・」
「言えなければまた罰ゲームだよ」
必死の思いで言ったのに、これ以上は恥ずかしくて言えない。でも言えないと罰ゲーム・・・
逃げるという選択肢を思考から奪われていることにも気づかず、美男はもだえる。
「あそこです・・・」
「ダメ。あそことかそことかじゃどこのことだかわからないよ」
「でも、あそこのことなんです」
「もしかして美男は、どう呼ぶのかを知らないのかな。だったら教えてあげる」
柊が耳元に口を寄せる。
「おまんこ、だよ。言ってごらん」
その言葉を聞いた途端、美男の顔は卒倒しそうに紅く染まった。
一応知ってはいた言葉なのだ。だがそれを自分が口にしなければいけないとは。
「どこに、なにを欲しいか、きちんと言ってごらん」
柊が追い打ちをかける。羞恥の快楽に秘部からの滴りがさらに増す。
消え入りそうな声を、それでも振り絞って美男は言った。
「おまんこに、柊さんの、おちんちんが、欲しい・・・です・・・」
やっと言えた。だが柊の非情な声がその努力を無にする。
「美男、そんなに小さな声じゃ聞こえない。もっとはっきり・・・ね?」
せっかくの決意を折られたかのような感覚と苛められる快楽に美男の芯はうずいた。
さっきよりもかろうじて大きく、しかしきちんと聞こえるように美男が言う。
「わたしのおまんこに、柊さんのおちんちんをください・・・っ」
柊の目から邪が消える。
「よく頑張って言えたね。もういじめたりしないよ」
そう柊は言い、愛おしそうに美男を抱きしめて頭をなでた。
100名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:46:20.08 ID:hF98rmcu
「美男・・・」
「なんですか、柊さん?」
「俺は美男のことが好きだ。お前が誰のことを好きだとしてもそれは変わらない」
「・・・」
「お前が俺も気持ちをどう思ってもいい。でも、今この時だけはこの気持ちを受け取ってほしい」
「柊さん・・・」
「いくよ」
あおむけの美男の身体に、柊の身体が重なる。
「んっ・・・」
美男の膣内(なか)に廉が入っていく。奥深く、子宮口のあたりまで差し込まれる。
「柊さん、深い・・・」
柊の腕で大きく脚を広げられた美男は、味わったことのない感覚に震える。
そのまましばらく美男の体温を味わっていた柊は、ゆっくりと腰を動かし始めた。
深く、浅く、緩急をつけて挿入する。
予想もつかない不規則なリズムで責められて、美男は急激に登りつめ始める。
「あんっ、あっあっあっ」
突き上げられる度に揺れる美男の胸が、柊の欲を刺激する。
「美男、可愛いよ・・・本当にきれいだ・・・」
「柊さん・・・こんなに気持ちいいなんて、あっあん」
美男の膣内は熱く、動きに合わせてキュッと締まる。
あまりの具合の良さに、さすがの柊も声を押し殺せない。
「くぅっ・・・美男の膣内、良すぎる・・・!」
「もうだめ、ほんとにもうだめ、また飛んじゃう、白くなっちゃうっ」
息を切らしながら、聞こえるか聞こえないかの小さな声で救いを請う美男。
美男の限界が近いのか、膣内はますます締め付けを増す。
もっと沢山美男を責めるつもりだったが、もう限界だ。
柊は最後の理性の一欠片で、ペニスを引き抜いた。
「あっああああああ〜〜〜っ」
美男がいく声を聴きながら、柊は勢いよく射精した
びゅっ、びゅるっ、びゅるっ、びゅっ、びゅっ・・・

美男は失神したようだ。ぴくん、ぴくんと身体を震わせながら、じっと横たわっている。
あごのところまで飛んだ精液を優しくティッシュで拭ってやりながら、柊は思い返す。
忘れることのできない光景、シャツだけの姿で廉の部屋から出てくる美男の姿だ。
あの満ち足りた美男の顔、白く伸びる脚・・・
どれほどやるせない気持ちを燃やしたことか。今思い出すだけでもどす黒いものが湧きあがる。
「急に感度とテクニックが変化してたら、あいつは驚くだろうな」
まだ目覚めない美男に布団をかけると、柊は音を立てずに部屋を出ていった。

柊×美男編 完
101名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:57:57.92 ID:a/vZtYHd
ちょっ!!柊さん!!ww
GJでした!!しかし美男もけっこうエロでしたね。
・・・驚いたな。ってセリフが出るだけでもう笑えてしまいます!
102名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:29:22.01 ID:STNk8X1a
>>100
エロい!エロすぎる〜
めちゃめちゃイイです!!
おつかれさまでした!!
103名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:35:51.01 ID:dCQJqn2v
え、エロい!最高です!
柊さんや美男のセリフがいちいちリアリティーがあってさらに萌えた!
柊さんはやっぱこういうねちねちしたセックスが似合うなあw

ただ途中、廉が混じっちゃってますよw
104名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 00:04:47.31 ID:hF98rmcu
ほんとだ、2箇所廉になってるw推敲したはずなのにww
お目汚し失礼しました〜
105名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 00:54:33.00 ID:nLGELHLF
お疲れ様でした!
柊さん、絶対美男におねだりさせたりするだろうなと思っていたので
すごいよかったです!
106名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 03:18:46.23 ID:S4ZuDTUD
ID:hF98rmcuさん、すごくイイです!!
全部自然に読めるw 情景が浮かびます〜
廉を意識しながらとか描写も細かいしGJ!
また是非!
107名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 07:25:14.57 ID:VelkkPXO
GJ!萌えました!!やっぱ柊さんはエロいなぁ
廉美男も柊美男もいいなぁ
勇気美男も読みたいな、とおねだりしてみる
108名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 15:35:11.22 ID:ZxiH9RYR
美男×柊

柊はその晩、寝付けずにいた。
「美男の具合は大丈夫だろうか・・・」
熱を出して寝込んでいる美男のことが心配で眠れないのだ。
ベッドの中で何度も寝返りを打ち、気を紛らわしてみても一向に眠くなる気配がない。
柊は仕方なく起き上がり、キッチンへ水を飲みに向かった。

静かに暗い廊下を進む柊の足が、ふいに美男の部屋の前で立ち止った。
「美男、大丈夫か・・・?」
ドア1枚を隔てた美男の部屋からは、彼女の気配を感じることはできない。
柊は居ても立ってもいられない衝動に駆られ目の前のドアノブに手をかけた。
鍵のかかっていないそれは柊の重苦しい気持ちとは反対に簡単に押し下げられ
、ドアが開いた。
中に入ると、美男がベッドの中で熱のせいか呼吸を荒くして眠っていた。
柊はベッドに駆け寄ると美男の額に自分の手を乗せた。
「・・・ひどい熱だ・・・すぐに病院に・・・」
そう呟くと美男の体をそっと起こし、抱きかかえた。すると彼女がぼんやりと目を覚ました。
「・・・柊さ・・ん・・?」
「ああ、美男・・・、ひどい熱だよ、今病院に連れていってあげるからね」
「ダメです・・・病院は・・・ぜったい、に、ダメ・・・」
美男はハッとして熱で朦朧とした意識の中で、病院にいくことを強く拒んだ。
病院に行けば自分が女だとバレてしまう・・・こんな状況でも自分が女である秘密を隠し通そうとする美男に柊は胸が痛んだ。
「美男、いい子だから。病院に行こう・・・?」
「ダメです、ダメ・・・ダメ」
美男はうわごとのように拒否する言葉を繰り返した。その瞳にはうっすらと涙が滲んでいるようにも見えた。
「・・・美男、どうして、ダメなんだ・・・」
柊はそこまで言うと、意を決して次の言葉を繋いだ。
「女だって、バレるからか・・・?」
美男は突然発せられた柊の言葉にビクンと熱で熱くなった体を震わせた。
「柊さ・・・ん、知ってた・・・んですか・・・」
「・・・ああ、随分と前から・・・知ってて気づかない振りをしてた」
柊はじっと、腕の中の美男の瞳を見つめて言った。
「美男、だから俺の前では無理しなくていいんだ。・・・ね、病院に行こう」
その言葉に美男の大きな瞳から、はらはらと涙が零れ落ちた。
「柊さん・・・騙して・・・ごめんなさい。でも病院には、行けません・・・みなさんに・・・迷惑が・・・」
この期に及んでも未だ病院に行くことを拒む美男に、柊は終に観念した。
美男のA.N.JELLに対する真剣な、正に身を切るような思いに、どこか敬服の念すら抱いた。
柊は、わかった、と言う代わりに涙で濡れる美男の瞳にそっとキスを落とした。
「美男、じゃあせめて着替えよう。汗でぐっしょりだ。いいね?」
腕の中の美男がこくんと頷くのを確認して、柊はそっと美男をベッド横たえた。
109名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 15:37:35.38 ID:ZxiH9RYR
美男の体は熱のせいで汗でぐっしょりと濡れていた。このままではますます熱があがってしまう。
柊は手際よくタオルと新しい着替えを用意し、美男の体を拭いた。
「美男、パジャマの中も拭くよ」
そういうと柊は美男のパジャマのボタンに手をかけた。
するととっさに美男は自分の手で柊の手を押さえつけた。
「柊さ、ん、イヤ・・・恥ずかしいです・・・」
柊は、ふっと笑うと、
「美男、暗くてよく見えないから大丈夫だよ。少しだから我慢して、ね?」
耳元でそう言いながら美男の髪の毛をゆっくりと撫でた。
美男は髪を撫でられるのが気持ちいいのか、触れた途端ぴくんと体を震わせた。
「わ・・・、わかりました」
美男は柊に動かされるまま、両腕を左右に大きく、大の字のように広げた。

仰向けの美男の体に柊はそっと手を伸ばし、改めてパジャマのボタンを外しにかかった。
ひとつひとつ丁寧にボタンを外されるたびに、美男の中に今まで感じたことのない感覚が芽生える。
恥ずかしい・・・けれど、ゾクゾクする・・・なに、これ・・・。
全部外し終えたところで、柊は勢いよく生地を左右に開いた。
美男は恥ずかしさのあまり顔を背けたが、一方の柊は目の前の美男の姿に目が釘付けになっていた。
「・・・驚いたな・・・結構大きいんだね」
普段はサラシが巻かれていて小さく見える美男の胸だが、何も付けていない今の状態では、小振りではあったが、それでも女性らしい豊かな膨らみがはっきりわかる。
暗くてよく見えない、と言っていた柊だったが、実際は、美男の部屋には月明かりが差し込んでいてほのかに明るさがあった。
それに夜盲症の廉とは違い、柊は目が暗闇に慣れてくると十分に目の前のものが見える。
「柊、さん、恥ずかしい・・・見ないでください」
「あ、ああ、ごめん美男、今拭くね」
柊は慌ててタオルを持つと、美男の体をそっと拭き始めた。
トントン、と優しく首筋から肩、脇腹・・・上半身のいたるところを丁寧に拭いていく。
美男は熱のせいか、普段ならくすぐったいだけのこの仕草に、どんどん感じてしまっていた。
「はぁ・・・っ柊さぁ・・ん、くすぐったいです」
どこか色を含んだ美男の言葉に、ふと柊が気付いた。
まさか、美男、感じてる・・・?
美男の頬は紅く上気しているが、熱のせいだけではいようだ。
その姿に柊はぞくぞくと自分の下半身が興奮してくるのを覚えた。
無論、目の前に裸の美男がいるのだ、最初から柊自身は大きく膨らんでいたが。
徐々に、柊の中にちょっとした悪戯心が疼き始めた。
もし、ここに触れたら・・・。
そう思うや否や、柊は、美男の敏感な部分に触れるか触れないかの感覚で、
タオルを滑らせた。
そう、美男の敏感な、小振りな胸の頂に。
「あっあああんっ!」
両手を大きく広げていた美男は急激な鋭い刺激にシーツをぎゅっと掴んで感じた。
美男、やっぱり感じているんだね・・・。
柊はふっと美男に気づかれないように少し意地悪な笑みをこぼした。
「どうかした?美男」
わざと気付かない振りをして、柊は何事もなかったように冷静に声をかけた。
「い、っいえ、なんでも・・・はあっ・・・ないです」
美男は柊に自分が感じていることを気付かれまいとぎゅっと下唇を噛んだ。
「そうか・・・ならいいんだけど。あれ、美男、寒い?乳首が勃ってるよ・・・」
乳首が勃ってると言われて、美男はカーッと顔が熱くなるのを感じた。眩暈がする・・・。
「そ、そんな、ことありません・・・っ」
消え入りそうなほど小さな声で否定したが、美男の両方の頂は持ち主の意思とは反対に、その存在を十分に主張していた。
「そう・・・?でもぷっくりと赤く膨らんで痛そうだよ・・・俺が治してあげるね」
柊は美男がその言葉を理解するよりも早く、赤く膨らんだそれをぴちゃと口に含んだ。
「・・・・んっっっっっ!!!」
美男は言葉にならないほどの快感を敏感な部分に感じ、思わず手で口を塞いでしまった。
柊は美男の反応に気を良くして一方を口に含みぴちゃぴちゃと音をたてて弄り、もう一方を指の腹で捏ね繰り回す。
生暖かい柊のざらついた舌に転がされ、時には優しく吸われ、美男は気が変になりそうだった。
「う・・・あんっっはぁっ・・・!」
110名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 15:39:12.80 ID:ZxiH9RYR
柊もまた、声を殺して感じ入っている美男の乱れた姿に激しく興奮していた。
そもそもこんなことをするつもりで部屋にきた訳じゃないのに・・・。
ついさっきまで、柊自身、メンバーとして、そして美男のよき理解者として、
風邪の看病に1ミリも下心など抱いていなかったのに。
ほんの少し残る理性の中で、柊は今自分のしていることを悔やんだ。

けれど、熱にうなされながらも感じている美男の姿に、柊の中で何かがぷつりと切れてしまったのだった。
美男・・・、もう止められないよ・・・。
柊は唇を一旦美男の乳首から離し、膝をついて美男の上に覆い重なった。
「美男、ごめんね。でも俺は美男が誰よりも好きなんだ。痛いことはしないから、もう少し美男を感じさせて?」
さっき柊に施された愛撫で呼吸が乱れている美男は、胸を上下させながら自分の上に跨っている柊をぼんやりと見つめた。
これから柊さんは何をするというのだろう・・・。
性に疎い美男は柊の言っていることがあまりわからなかった。けれど、いやらしくて・・・、気持ちのいいことをするのだろう・・・と本能的に感じた。
それはきっとさっきの快感よりももっと強いもの・・・そこまで考えて、美男はぞくっとした。
「それ」が欲しい。
よくわからなくて、怖い、けれど、もっと気持ちよくなりたい・・・。
美男は初めて抱くこの感情に戸惑いながらも、その先へ突き進むことを選んだ。
「・・・わかりました・・・柊さん、お願いします・・・」
こんな状況でも尚も自分にうやうやしく言葉をかける美男を柊は一層愛おしく感じた。
「美男・・・ありがとう」
そう言うと、柊は美男の唇にキスの雨を降らせた。
雨は唇だけではなく、額に、瞳に、頬に、顔中に降り注ぐ。
柊の唇は今度は美男の耳朶を捕らえる。
わざとぴちゃぴちゃと音を立て、美男を聴覚で刺激していく。
肩にかかる美男の熱い吐息を感じながら、柊は空いてる両の手で美男の胸を揉みしだく。
「・・・美男、気持ちいい?」
柊はそう言いながら唇を下に滑らせ首筋をつつつ、と舌でなぞったが、
美男は言葉が出せない。
「あ・・・んっ!んんんっ!!柊さぁんっ・・・」
返事の代わりに美男の喘ぎ声が部屋に響く。
防音になっててよかったな・・・と自嘲気味に柊は笑った。
柊は感じて半開きになっている美男の唇に自分のそれを重ねる。
隙間から自分の舌を滑り込ませ、美男のを捕らえるとうねうねと絡ませた。
愛おしそうに、深い口付けを繰り返す柊。
美男は息ができなくて苦しかったが、この甘い痺れにもうどうなってもいいと思った。
美男の意識が飛ぶ寸前で、柊は唇を離した。つーっと二人の間に糸が引いた。
「ちょっと激しすぎたかな?」
そう言うと肩で息をしている美男の頭をそっと撫でた。
111名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 15:40:53.68 ID:ZxiH9RYR
「美男、もっと気持ちよくしてあげる」
柊は美男の下のパジャマの中に素早く手を滑り込ませた。
頭を撫でられ安心しきっていた美男には急すぎる行動だ。
「イヤっ!」
美男は予想だにしていなかった柊の動きに声をあげた。
しかし、体をねぶられ力が入らない美男の抵抗は言葉のみで、それすらも柊の耳には入っていない。
柊の指は美男の中心に触れていた。
「美男・・・ここ、すごく濡れている・・・どうしたんだろうね?」
ぴちゃぴちゃと音を立てて中指で粘り気のある体液を確かめる仕草の柊。
「ぁ・・・あ・・あ・・ん・・いやぁ・・・っ」
美男は恥ずかしくて消えてしまいたかった。
修道院育ちの美男は、自分で自分を慰めることなどしたことはなかった。
けれど、さっきから感じていた、自分の大事な部分から、とろとろと溢れ出るものを。
こんなものを出して感じている自分がたまらなく恥ずかしかった。
「こんなに濡らして・・・ダメだな美男は」
服の中から指を抜いた柊は愛液でぬらぬらと光るそれを美男に見せつけながら言った。
美男は恥ずかしさのあまり、目をぎゅっと瞑った。しかし、同時に、大事な部分からまたとろりと溢れ出るものを感じた。
そんなこと言わないで、いやらしいのがもっと出ちゃう・・・
柊は美男のそんな姿にますます劣情をかきたてられる。
「下も着替えなくちゃね」と興奮して少し早口になりながら、柊は一気に下着ごと美男の衣服を引きずり下ろした。

「あああっ!ダメ、見ないでぇ・・・っ」
柊は美男の言葉を無視し、彼女の両膝を広げて上に持ち上げ、ぬめぬめと光る蜜壷を凝視した。
愛液をだらだらと流しながら中心部分はヒクついていた。その上にある突起はぷっくりと膨らんでいる。
ごくり、と柊の喉が鳴る。
柊は、手入れのされた細く長い自身の中指を美男の中心部分に挿れた。
初めて異物を受け入れたであろうそこは、しかし、愛液で十分に濡れており、ぬるり、と簡単に入った。
美男は感じたことのない違和感に腰が引けたが、ゆっくりと中をかき回されるにつれ、徐々に違和感が消えていった。
柊は中指でぐるりと中をかき回し、時には上下に細かく振動させたりした。
それに加え、親指で、すぐ上の突起を押しつぶしたり捏ね繰り回したりもした。
美男は中の刺激よりも突起に施される愛撫に、頭を左右に振って感じ入っている。
「あっあっあん、ダメダメっ!柊さんっ変になる、変になっちゃうぅ・・・っ!」
蜜壷からは絶え間なくとろとろと愛液が溢れ出る。
ゆっくりと解された中に、柊はもう1本指を増やした。
感じている美男は挿れられた指の本数が増えたのにまったく気付いていないようだ。
しかし、今までよりも強く掻き回され、じゅぶじゅぶと音を立てて刺激を与えられると、
美男の膣内はきゅうっと柊の指を締め付けた。
美男・・・、もうすぐイクのか?
あまり長く責め続けると美男の体に負担になると感じた柊は、
イキにくいとされる膣内ではなく、一番敏感な部分で美男に達してもらうことにした。
112名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 15:41:47.84 ID:ZxiH9RYR
「美男、可愛いよ・・・もっといやらしい姿を見せて」
そう言って息の荒い美男の額にそっとキスをした柊は、おもむろにぷっくりとした突起に唇を這わせた。
柊がそっと美男の突起を口に含んだ瞬間、
中に入っている柊の指がぎゅうと締め付けられると同時に
美男は「んんんっ!!いやああああんっっ!」と叫び、つま先をピンと張って達した。

ベッドの上では脱力してぐったりしている美男がぴくんぴくんと体を痙攣させながら虚ろな瞳で天井を見つめていた。
柊は締め付けの弱くなった指をぬるりと美男の中から抜いた。
美男が「あっ」と小さく叫ぶと同時に、一層粘度を増した愛液がとろりと出てきた。
柊はそれをすくい、自分の口元に持っていくと、ちゅうと舐めた。
「美男のジュース、すごく美味しいよ」
美男はまだ絶頂感から覚醒できずにいたが、そんなことは柊には関係なかった。
「ここ、綺麗にしなくちゃね」
そう言うと、柊はさっきまで指を抜き挿ししていた部分に、唇を這わせ、じゅるじゅると愛液をすすった。
達したばかりで敏感な部分を吸われ、美男「あっ、あっ、あっ」と喘いだ。
先ほどのような激しい絶頂を迎えるには、彼女の体力はもう限界にきていたが、
それでも体は正直で、吸われるたびに小さい絶頂を何度か繰り返した。

柊が丹念に愛液を吸い終える頃には、美男はもう気を失い、眠っていた。
「やっぱり激しすぎたかも・・・」
柊は苦笑いしつつ、美男の様子がおかしくないのを確認すると、本来の目的・・・汗で濡れた衣服の着替えをきちんとしてやった。
顔にはまだ紅みが残っていたが、呼吸の乱れもなくなり、熱が下がったようだった。
柊は「運動したのがよかったのかな?」と自分に都合よく解釈しつつ、熱が下がった美男をほっとした表情で見つめた。
「美男、風邪なんか引いちゃダメだぞ、今度引いたら、もっと意地悪なことしちゃうぞ。・・・俺はお前のことが心配でたまらないんだよ・・・」
柊は穏やかな表情で眠っている美男の髪を撫でながら、そう呟き、そっと部屋を後にした。
113名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 15:46:38.25 ID:ZxiH9RYR
すいません、初めてのエロパロなので大目に見てやってください…
どうしても書きたくなって書いてしまいましたw
寝込む美男に言った柊さんの「見ているだけじゃいられなくなる」から
インスパイアされた作品ですw
114名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 17:23:39.29 ID:KFV9+Y+F
強引に事に及びつつ最後までしない柊さんのやさしさを感じたよ〜GJ!
美男×勇気も見たい〜どなたかお願いします!
115名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 17:41:13.42 ID:Uu4FpJEL
>>113
初めてとは思えないwうますぎるわぁぁぁぁ
柊さん、エロいいい。書いてくれてありがとう。
116名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 20:58:44.42 ID:u7Qeo+Xj
ほんと、最後までやっちゃわない柊さん素敵です。
ありがとうございますー!
117名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 21:17:29.61 ID:WG/sdUGy
廉×美男、柊×美男を書いたものです。リクエストの勇気×美男書きました。
明るい方向で行ってるので、正直エロくありません。
というかエロパロ板でSS書くほど「美男ですね」にはまるとは思わなかった・・・
まあ初心者3連作ってことで許してください。

勇気×美男

「なんだろうなー、なんかはっきりしないよな」
夜遅い、警備以外誰もいない事務所のリハ室で独り、勇気はつぶやく。
一応ドラムの自主練の名目で居残りはしているものの、練習には身が入らない。
「柊さんはお兄さん、廉さんは廉さんって言ってたけど実は好き、俺は友達・・・」
ドラムスティックをくるくる回しながらまたつぶやく。
「俺だけ友達、ってなんか身分低いような気がするんだよな・・・」
あの日、目の前で抱き合う美男と廉を見て、その後魔法のバスでリセットしたはずなのに。
今までどんなサイテーな気分の時でもリセットできてきたはずなのに。
勇気はまだ、美男のことを吹っ切れないでいたのだった。
いや、美男と廉のことはいい。美男の中で自分がどんな存在なのかが引っ掛かるのだ。
『いつも笑顔で明るくしてくれました・・・』
あの時バスの中で美男はそう言ってくれた。自分がいなければ挫けていたかも、と。
でもそれだけじゃ何か違う、というか物足りないのだ。
本当は美男は俺のことをどう思っているんだろう。
そしてまた勇気はつぶやく。
「なんだろうなー、なんかはっきりしないんだよな」

バタン。
ふいにリハ室のドアが開いた。
「あれ、勇気さん?!」
美男だ。
「あ、あれ?美男?なんできたの?」
(まさか俺に会いたいとか恋しくなったとかだったりして・・・)
「忘れ物しちゃったんで、慌てて戻ってきたんです!」
(そうだよねー、どうせそんなオチだよねー)
勇気は独り静かにスネる。
「勇気さんはまだ練習ですか?あんなに上手なのにまだ練習なんて、すごいです」
「いやー、俺なんてまだまだだよ。美男の上達ぶりに比べたら、ほんとまだまだ」
少し機嫌が戻る勇気。そしてハタと気づく。
(もしかして、むちゃくちゃ数少ない二人きりのチャンス??)
これはまたとない機会だ。こんなチャンス、逃したらもうないかもしれない。
「み、美男っ!」
声が裏返る。
「はっはいっ!」
「聞きたいことがあるんだけど、聞いてもいい?」
「えっあっはい、私で答えられることならなんでも」
「それじゃ聞くけど・・・美男の中で俺ってどういう存在?」
「え?え〜と・・・私を癒して元気にしてくれる、とっても大事な存在です」
「ほんとに?」
「はいっ」
「とっても?」
「はい、とっても大切です!」
ヤッター!!!! 勇気はなんだかものすごくうれしくなった。
「ありがとう美男!」
とバンザイをした途端、勇気はバランスを崩して後ろにひっくり返った。
118名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 21:17:59.94 ID:WG/sdUGy
「・・・さん、・・気さん大丈夫ですか、勇気さん」
後頭部が痛い。どうやらひっくり返って椅子から落ちたようだ。
「いたたたた・・・」
「勇気さん、すごい音立てて落ちましたよ、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。平気平気。でもびっくりしたなぁ〜」
「よかった〜、心配したんですよ」
目を開くと、美男の顔が目の前にある。
「うわぉ!」
思わず声が上がる。眠っている美男にキスしようとした時以来の美男のアップだ、無理もない。
「どうしました?どこか他も痛いんですか?」
更に美男の顔が近づく。勇気の胸がどくんと高鳴る。
・・・ちゅっ
勇気は思わず、美男の唇を奪っていた。
「・・・勇気さんっ!」
あまりに急なことに驚いて目を見開き、思わず後ろに下がる美男。
そんな美男を見ながら、ゆっくり身体を起こしつつ勇気が話し出す。
「ごめん美男、驚かせちゃって。でも、美男が悪いんだよ」
「私が悪い・・・?」
「俺の気持ち、知ってるよな。バスの中で伝えた」
「・・・はい」
「リセットしたつもりだったんだ。でも俺の中で引っ掛かってたことがあった」
美男のほうへと身体を向け、勇気は歩を進める。
「お前の中で俺ってなんなんだろうって。そしたら、すごく大切だって言ってくれた」
勇気は美男のそばで足を止め、そしてぎゅっと抱きしめた。
「リセットできないよ。やっぱり美男のこと大好きだ」
予想外のことに反応できず立ち尽くす美男。
「俺のこの気持ちがお前を困らせるってわかってる。だから、ずっとなんて言わない」
抱きしめる腕がかすかに震える。この先の言葉を言うのは勇気も怖いのだ。
「今だけ、この二人っきりの今だけ、好きな気持ちをぶつけさせてほしい」
当然拒まれると覚悟しての言葉だった。しかし、美男は意外な言葉を口にした。
「・・・私、今まで何度も勇気さんに元気づけて助けてもらいました」
今まで真下に下がったままだった美男の腕が勇気を包む。
「もらってばっかりじゃ勇気さんに悪いような気がします。私からもなにかを・・・」
美男の唇はそこまで言葉を紡いで、そのまま勇気の唇に重なった。
(美男・・・)
勇気はまぶたを閉じ、美男の唇を吸った。
119名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 21:18:55.41 ID:WG/sdUGy
二人はキスをしながら、廊下のガラスから死角になる場所へと移る。
勇気には、こうして美男と舌を絡ませていることがまるで夢のように感じる。
今まで経験した中で、最高のキスだ。本当に夢のようだ。
ふと口を離し、美男がいたずらっぽく言う。
「でも廉さんにはナイショですからね」
勇気も負けじといたずらっぽく言う。
「ここ防音だから、外には何も聞こえない。覚悟しろよ」
・・・くすくすっ。二人は顔を見合わせて微笑んだ。
「じゃあもう一度最初から。さぁいくぞ!美男!」
そういうと勇気は改めて美男を抱きしめなおし、ゆっくりと唇を重ねた。
「んふ・・んん」
美男の甘い吐息が漏れる。美男ってこんなに色っぽい声してたっけ、と勇気は思う。
(なんでだろう、今まで付き合ってきたどんな子より緊張する。)
それでも慣れてるつもりで胸をまさぐろうとしたが、ゴワゴワした感触に阻まれる。
「これ、胸にパンチしたときと同じ感じだ」
そうつぶやくと、美男があっと声を上げる。
「そうでした、今日もしっかりサラシを巻いて胸をぺったんこにしてるんです」
ああ、そうやってごまかしてたんだ〜と妙なところで感心する勇気。
「すぐ外すから、ちょっと待っててくださいね。・・・できればあっち向いててください」
素直に後ろを向く勇気。背後ではゴソゴソと美男が動いている気配がする。
「もーういいかーい」
「まーだです」
クスクス笑う声がする。勇気もつられて笑ってしまう。
「もういーいよー」
振り返ると、頬を少し赤くした美男が立っている。
「おまたせしました、勇気さん」
とん、と勇気の胸に飛び込む美男。
「かなり恥ずかしいんですからね・・・」
その一言だけで勇気のドキドキは一層高鳴る。
「美男・・・大好きだ・・・」
シャツの中に手を差し入れ、円を描くように美男の胸を揉みあげる。
刺激を与えるたびに、勇気に身体をもたせかけた美男の口から、甘い声があがる。
見かけの予想よりもボリュームがある美男の乳房の感触が気持ちいい。
「美男・・・シャツ脱がせてもいい?」
紅潮した頬のまま、美男が頷く。
「じっと見ちゃダメですからね」
シャツを脱いだ美男の姿は、しかしじっと見つめざるを得なかった。
肩から腰にかけてのラインの美しさは、普段男と偽る美男からは到底想像できないものだったのだ。
「あんまり見ないでくださいってばぁ」
その声に我に返る勇気。思わず口から言葉が漏れた。
「美男、本当にきれいだ・・・」
「もうっ、恥ずかしいです、そんなこと言われると・・・あっ」
勇気は美男が話してる途中で抱き着き、そのまま床へと倒れこむ。
「美男・・・俺、もうかなりヤバいかも」
美男の首筋に顔をうずめ、夢中で胸を揉みしだきながら勇気が荒い息で言う。
「多分、いや絶対途中で止められない。止まらないよ」
床に寝転がされた美男は、勇気を止めるそぶりもなくただ動くに従っている。
瞳には悦楽だけではない、暖かい何かが灯っている。
「あっ」
乳首を吸われ、思わず声を上げる。舌で舐め転がされ、快感に身体を捩りながらまた喘ぐ。
少し乱暴に揉まれるのとは対照的に舌使いは優しい。そのギャップがより快感を生む。
「あっやん、あん、そこ弱いから、ダメ、ダメ」
その言葉は余計に勇気に火をつける。なおも執拗に乳首を舐め転がす。指先でつねる。
「もう、ほんとに、ダメ、やっあんっ!!」
120名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 21:19:23.77 ID:WG/sdUGy
美男をみつめながら、勇気がニッと笑う。
「なんだか美男に勝った気分だ」
「もう・・・勝ち負けじゃないですよ!」
「でもそんな気分なんだ〜」
「じゃあ・・・仕返ししなきゃ!」
脱力して寝転がっていたと思った美男が素早く身体を起こし、勇気のズボンに手をかけた。
「男のフリのおかげで、男性用ズボンのつくりには詳しいですから!」
と手際よくボタンとファスナーを外し、少しずりおろした。
「あれ〜勇気さん。パンツにヘンなシミができてますけど〜?」
といたずらっぽく微笑む美男。精一杯仕返ししてるつもりらしいが、勇気は別のものを感じる。
(美男ってこんなにエロいの・・・?)
それ仕返しになってない、とツッコミいれようとしたところで声が詰まる。
美男が勇気のペニスをぱくっと咥えたのだ。そのままゆっくりとストロークする。
「うわ・・・美男・・・」
ねっとりと亀頭を舐め回し、カリに沿って舌先を滑らせる。浅く咥えたかと思うと深く飲み込む。
ちゅぽっ、じゅぼっ、ちゅっ、ちゅぷっ・・・
音だけでも興奮するような舐め方で勇気を責める。
「美男・・・気持ち良すぎるよ・・・っ」
こんなことは初めてだ。勇気は必死に我慢するが、それにも限界がある。
「美男っ今度は俺のほうがもうダメだ・・・っくっ!!」
どくっどくどくどくっどくっ・・・・・・勇気は美男の口内に思いきり精を放った。
「っ!!」
美男の目が大きく見開かれる。
ひとしきりペニスの律動が終わるまで咥えていた美男は、身体を起こした。
慌ててティッシュを探す勇気を他所に、美男は精液をゴクンと音を立てて飲み込んだ。
「変な味・・・」
あっけにとられる勇気。その視線に気づいて、美男は恥ずかしそうに小さな声で言った。
「一度、どんなものなのか飲んでみたかったんです・・・」
「美男・・・俺のが美男の初めてだったの・・・?」
ひとりこっそり感動する勇気。しかし美男の次の言葉でひっぱり落とされる。
「今度は私の勝ちですよね、これで」
軽くドヤ顔な美男。初めて飲んでくれたのは嬉しいが、これでは男の立つ瀬がない。
「いや、一勝一敗の引き分けだ!」
美男のズボンに手をかける勇気。
「次で俺が勝つ!」
ダボダボのズボンのせいか、ズボンとショーツが一気に脱がされる。
「きゃっ」
「覚悟しろよ、俺のスティックさばき!あ、スティックってほど細くないか?」
ずぶぶぶっ・・・っ
ついさっき精を放ったとは思えない固さと大きさのペニスが、美男を貫く。
「ああああああああっ」
既に充分に潤っていたとはいえ、まさか前戯なしでいきなり挿入されるとは。
予想しない勇気の行為に、美男の秘部は異様な快感に襲われる。
「そんなっ、いきなりなんて、そんなっ」
勇気の熱した鉄のようなペニスがガツン、ガツンと美男を突き上げる。
「あっ、熱いっ、勇気さんの、熱いっ」
勇気も美男のとろけるような膣内(なか)の感触に目眩を覚えていた。
こんなに気持ちのいい膣内は初めてだ。さっき射精したばかりなのに、もうこみ上げてきている。
「美男、すごすぎる、お前の膣内、すごい・・・」
「勇気さんのも、すごい・・・もう、ダメ・・・」
二人は同時に絶頂を迎えた。目の前が真っ白になる・・・
121名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 21:19:50.79 ID:WG/sdUGy
「・・・さん、・・気さん大丈夫ですか、勇気さん」
「いたたたた・・・」
「勇気さん、すごい音立てて落ちましたよ、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。平気平気・・・てあれ?」
「よかった、気が付いた。すごく心配したんですよ」
「え・・・あれ?俺、どうしたの?」
「ドラムセットのところでバランス崩して、後ろに倒れちゃったんですよ。
 倒れたままずっと気を失ってるから、もうどうしようかと思って・・・」
そういえば後頭部がズキズキ痛い。
「勇気らしくないな。いったいどうしたんだ」
「大丈夫か?一応救急セット持ってきたんだけど」
「廉さん、柊さん・・・」
「心配だったから私が連絡したんです。どうしよう、病院のほうがいいのかな?」
(そっかー、あれは全部夢かー)
「大丈夫か本当に。ボーッとしてるのはヤバいかもな」
「あっいやいや廉さん、大丈夫っす。」

(大事な存在って言ってもらえたのは夢じゃないから、贅沢言っちゃダメだよな)
今夜はみんなが部屋に戻ったら、家を抜け出してバスに乗ろう。
そう心に思いながら、勇気はみんなと帰路についた。
122名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 21:32:37.10 ID:WG/sdUGy
勇気×美男編 完、です

稚拙な長文にお付き合いいただきありがとうございました。
123名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 21:59:29.77 ID:VelkkPXO
GJ!!
このふたり可愛すぎ〜
と思ったら夢オチww
どこまでも報われないなぁ
124名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 23:31:09.66 ID:KFV9+Y+F
リクした美男×勇気がこんなに早く読めるとは!
会話が本当に二人の声で脳内再生されるくらい自然だ!
>>117さんありがとう!
125名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 23:52:18.06 ID:SpWp7KYe
>>117
勇気君いい人だ。なぜか、夢オチでほっとしました。
バスでリセットしちゃうのは、もったいないかも。

>>112
柊さんが優しいけど、鬼畜ぽいところもあって最高です。
こんなエッチされて、熱が下がる、美男恐るべし・・・柊さんの優しいけど強引で美男のこと心配でたまらないって感じがツボでした。
ドラマの「お前が苦しんでると、何かしないではいられない」って名セリフとリンクしててすごく良かったです。

ぜひまた気が向いたら書いて下さいね。
126名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 00:17:22.11 ID:4TvV2Y80
勇気、絶対それ夢精してますなw
すごい楽しかったです!3部作、ありがとうございました!
これからもどんどん書いてください!
127名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 00:17:39.75 ID:ezokz0Hz
>>98今日の放送の柊さん
「美男に一つクイズを出す」「ブー!」
で、このあと美男にあの罰ゲームをさせるのね!とwktkしちゃいました!
128名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 03:52:45.24 ID:G0HR34sK
>>108-113
GJです!描写うまくて好きです。
柊さんの優しい命令口調と愛撫たまりません
またよかったら書いて下さい!
129名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 20:24:30.92 ID:q/mGIhIW
>>113さん素晴らしいです。
柊さん優しいけど、ネチネチと意地悪いのがいいね。
もし美男とつきあったら、貸切レストランと原宿デートの再現するよね、
あの手この手で美男を追い詰めそうだw



>>112の続き(勝手な妄想ですスマソ)

翌朝の熱がすっかり下がった美男、
爽やかな朝の目覚めで、昨晩のことは一切覚えておらず。
 柊さんの「いたづら」付の看病トータルリセットに。
 
130名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 21:10:13.07 ID:6nGtpI6D
美男の大きな魅力の一つが「心がブレない」だから、話が作りにくいね。
一応3人それぞれのパターン作ってはみたけど、次が思い浮かばない。
どんなのをみんな見たいんだろう?
てかこのスレの住人って何人?
131名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 21:18:56.18 ID:2HuPUtAC
>>130
何人?って…日本人と答えればいいのか?w
それとも人数を聞いてるのか?
実際にカキコする人数は限られてるだろうけどロムだけなら相当な人数だろうて
132名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 21:43:11.76 ID:dOqZkvQn
>>130
ブレないんだろうけどブレそうになってもおかしくはないよね
本スレで物議を醸してた飛行場のよしっとか
あそこで世界一大きい星がなくてついて行ってたとしたらどうなったか気になる
133名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 22:06:04.61 ID:D78sAAf0
まだ最終回迎えてないから今後の展開とかも難しいよね。
私も妄想できそうで出来ない状態。
美男廉なら、来週で放送終わってから未来を捏造して書けそうなんだけど。
134名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 22:08:34.47 ID:FmmvvZeN
>>130
エロパロはフィクションと割り切って書いたほうが良いね
オリジナルの美男は一途なのが魅力だけど逆に
そういうのは本編にお任せして
偽者は偽者らしく自分の願望を書いてればいいやと思えば書けるよ
135名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 01:03:58.84 ID:9KiHv5Nm
勇気×美男よく書けたな。
勇気にはあまりエロスを感じないから妄想が難しいと思ったが
夢オチとか勇気らしくていいねw

柊の実家について行った後の展開とか自分も見てみたいかも。
あとはシチュエーションが思い浮かばんな。
136名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 01:30:54.68 ID:LSSeAnuN
>>130
パラレルワールドとして割り切って、廉を好きにならず、柊さんなら柊さん
勇気なら勇気に一途な美男を妄想してみるとか。

自分も柊さんの実家行ったとしたらの話、見てみたいです。

あと自分は、もし柊さんの妄想インタビューの記事が本当だったとして、
夜景の綺麗なレストランで食事とか、4回目のデートの遊園地の観覧車で
ファーストキスだとかが気になるw

記事を読む限り、柊さんはベタっぽいので、初めての夜は、ホテルのレストランで
食事の後か、ホテルのバーで美男をちょっとだけ酔わせた後に
「実は上に部屋を取ってあるんだ」とか言って誘ったりしそうなんだけど。


勇気の場合、ソファーで寝てる美男にキスをしようとして、柊さん帰って来なくて
あのままキスしちゃった場合の話とかどうかな?

こんなシチュエーションで書ける方がいらっしゃいましたら、
お願いしたいです。
137名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 02:01:01.39 ID:46JExQTN
いいよね、実家の話。見てみたい

あと柊さんは振られても思い出に1回だけ、とか
ちょっとだけでいいから、とか粘りそうな気がするw

勇気は難しいけど、一番男気あるし
実は周りがちゃんと見えてる大人だから
先々廉さんとの付き合いで困った時美男は
勇気の所に相談しにいくような気がする
138名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 02:48:10.20 ID:a+GxtCyc
本物美男の雰囲気よかった。柊さん釘付けになってたしw
よろしくの一言に柊さんと同じような色気を感じてしまった。
頭の中で本物美男が柊を誘惑してるw
139名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 03:27:15.14 ID:vCSEuHwD
>>138
驚いたな…そうか本物の美男と他メンのBLもありなのかw
美男(♂)の性格がまだわからないけどあのあいさつと服装を見る限りは
相当悪いというかかなりのワイルド系だよねw
最終回で性格とか話し方とかちゃんと出てくればBLでも萌えられそうな気がするわw
出てこなくてもここで職人がなんとかしてくれる…よね?w
140名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 04:26:40.68 ID:wOFrkTt+
個人的に柊萌えなので…
美子の心は廉にあるのに柊のテクが忘れられず、
今度は美子自ら柊の部屋のドアを叩いてしまう
みたいなのを激しく希望!職人様お願いします。
141名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 10:21:08.09 ID:H/2j3vD9
それ、イイね!
柊さんの部屋、初公開

職人さん、お願いします!!
142名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 10:32:02.07 ID:H/2j3vD9
あと、廉×美子で
『13時に空港迎え行く』メール
の空港が羽田じゃなくて那覇空港で、
仲直りしてそのまま沖縄デート→お泊まりに!
美子の水着姿に萌える廉とかどうですか?!

作家さん、お願いします!
143名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 10:40:41.90 ID:gXxDIh5G
普段露出の少ない美子が水着なんて着たら大変な事になるだろ
主に廉の下半身が
144名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 15:57:02.60 ID:J1D6cOxW
金沢編は、気持ちには応えられないが両親の誤解を解く手伝いはしたい、と柊に同行する美男と、
両親の前だけでいいから恋人の振りをしておいてくれ、と頼む柊・・・ってシチュにすると本編から逸脱しないね。
やっぱり加賀友禅を着るのか?w
145名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 16:36:26.71 ID:CBREhQot
よしじゃあ今から柊×美男ホテル編を書く
明日の朝にはUPる
146名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 18:22:37.77 ID:+Bzn4bOR
待ってます!
147名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 18:45:37.37 ID:eWi2mEba
>>144
柊さんも分かりにくいこと言わずに、あのまま馬渕マネージャーのおぜん立てにのって
美男を実家に連れてお泊り、両親にはちゃっかり恋人=婚約者として紹介すればよかったのに。
柊ママが気を利かせて、二人一緒のお部屋にお布団用意。
廉さんとは全く何もなくグッスリ寝てた美男だけど、柊さんはそんなヤワじゃない筈w
古い言葉だけど、既成事実作った方が勝ちというか。
148名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 18:51:42.98 ID:J1D6cOxW
原作では実家に帰ったら柊の母親が「柊に恋人ができたら渡したい」ってプレゼント用意してあったんだよね。
それを加賀友禅に置き換えて、夕食時に柊の父親に勧められるまま日本酒を飲んで酔った美男を柊が・・・

なかなか萌えそうだ。
149名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 23:52:19.89 ID:vCSEuHwD
全くエロ要素ないけど思いつきで書いてみたw
150名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 23:55:34.78 ID:vCSEuHwD
事務所の廊下、柊と美男はレッスンスタジオへと歩いていた。
そんな時、美男がポツリと言った。
「あの」
「ん?なんだ、美男」
「・・・正直、気持ち悪いんだけど」
「え?」
柊は、思いがけない美男の言葉に驚いた。
俺が気持ち悪い?そんなわけないだろう、と心の中で呟く。
「さっきから、いや、俺が加入してからずっと・・・お前俺のこと見てんだろ」
「な、何を言うんだよ美男」
「俺、男なんで。美子じゃないんで。そういうシュミ、ないんで」
「わかってる。も、もちろんじゃないか、み、美男!」
柊が声をかけたとき、美男はもうそこにはおらず
スタスタと、ポケットに手を突っ込んで柊の前を歩いていた。
当然、柊の呼びかけに立ち止まる素振りな どない。
柊はその後ろ姿を見て、美子のことを思い出す。

美子はもっと、華奢な背中をしていた。逞しい美男とは全然違う。
背も、少しだけ美男の方が高い。
だけど、顔は全く同じだ。
あんなに好きになった人のことを、思い出さないはずはない。

「俺・・・見てたのかな」
無意識に、見ていたのかもしれない。それは・・・確かに気持ち悪い。
「さすがの俺もそっちのシュミはないと思うんだけどな。」
と、小さく呟いてみて、大きなため息をついた。

このとき、柊はまだ気付いていなかった。
自分が愛した女性と同じ顔をした、
ちょっと口の悪い、男性に惹かれてしまっているということに。
151名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 23:56:22.34 ID:vCSEuHwD
柊さんごめんなさいw
ただあの空港での美男を見る目がw
152名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 00:01:55.20 ID:b+4MQeJ3
いきなり気持ち悪い言われて焦ったw
男の美男ね。
いいね、続き待ってます!
153名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 00:07:26.79 ID:BTC2nv1V
>>151
いや、すごくドキドキしましたよ。冒頭の気持悪い!で美男が具合悪くなって柊さんがエロ看病かと思ったら。

男美男、口悪そうだね。廉さんと気が合いそうだ、
が、美男と喧嘩中の廉さんが男美男でいいやとヤケになったら
柊さん、目も当てられたい、またしてもストカ展開?!
154名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 00:37:05.78 ID:tbjz0crM
>>150
イイ!!面白かったですw
エロだけじゃなくて二次創作的なものも、ぜひ読みたいな。
それはスレチになるからダメなんだっけ?
155名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 00:56:57.71 ID:1nyelSAo
まだ書きかけだけど、金沢編書いてたら2レス分まるまるエロなしになってしまった。
つか何レスで終わるんだって感じだよ・・・どうする自分・・・書き直すか・・・
156名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 01:02:32.51 ID:suCwgQbx
>>155
いや、柊さんが想いを遂げるまで紆余曲折あるのは仕方ないよ
存分に粘って美男を勝ち取ってくれw
157名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 02:37:02.49 ID:S7TBfgin
>>155の院長様!

お待ちしてますから、思う存分書いてください!
158名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 05:22:42.16 ID:2Il5mdPb
85の続き
「三角関係」3
「柊っ」
追いかけようとした。
「だめっ」
勇気の手が廉の腕を握りしめ.る。
「……勇気」
「行かないで、廉」
爪が食い込むほどの力。
その手を振り払う事が出来なかった。
「……勇気。なに?」
小さな息を一つ吐くと、力が入りすぎて白くなっている勇気の手に
自分の手を重ねた。
「ご、こめんなさい。でも、だめっ」
一瞬緩んだ手にまた、力が込められ、廉の袖をしっかりと掴み、
もう半歩だけ勇気は歩を進める。
「今だけ。ちょっとだけでいいから、柊さんの事は忘れてよ」
「……」
159名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 05:28:58.21 ID:2Il5mdPb
「三角関係」4

背中に感じる床は、堅くて冷たかった。
それなのに、ギタリストよりドラマーの方が腕力があるのかな、
などとのんきな事を考えている自分が可笑しくなってきた。
「くすっ」
「……んっ、なに?」
広げられたシャツの間からのぞく尖りに吸い付いていた勇気が、
廉のかすかな笑いに気がついて顔を上げる。
上目遣いで、上気した頬で……。
廉の胸にふっと浮かんだ思いも、愛情なのかもしれない。揺れている金髪に、知らずに手が伸びる。
「廉さん、本当に好きなんだ。ここにオレがいないのは知っている。
だけど……」
胸に当てられた勇気の手のひらは、少し汗ばんで震えていた。
「ごめん…」
「やだっ」
勇気の右手が胸から一気に下っていく。緩められたベルトをくぐり、
下着の端をすり抜ける。
廉は身を捻ってその手から逃れようとするが、肩を押さえる左手の力は、
案外と強く、逃げられない。
「勇気、やめろ」
「やだっ」
中心を捕らえられる。ゾクゾクッと背中を駆け上る痺れに、
抗う力が抜けていく。
「ゆ・う……」
「ごめんね、廉さん」
160名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 05:31:14.75 ID:2Il5mdPb
「三角関係」5

まだ、確かな反応を示してはいないソレを、
やんわりと握りしめ上下に軽くしごいてみる。
「……んん」
食いしばる口元ではなく鼻から抜けるような声は、
少しだけ熱が上がってきた。
「ねえ、柊さんの手だと思って」
「なっ」
見開かれた廉の眼。苦しそうに眉間にしわを寄せて、
視線は勇気から外れていく。
動きを封じようと、勇気の肩を掴んでいた手から力が抜ける。
パタリと床に落ちていく。
「そんなに……好きにすればいい」
小さな声、だけども勇気には聞こえている。
「廉さん?……なんで、許すんだよ。そんなの、そんなの、
オレがバカみたいじゃないか」
勇気はきつく唇を噛みしめ、
一気に下着まではぎ取り、
後ろの窪みに、むりやり指を突っ込んだ。
「はっ、うぁ」
161名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 05:32:30.06 ID:2Il5mdPb
「三角関係」6

突然の衝撃に目の前が真っ赤に染まる。
床に爪を立てるが、いやな音を立てるだけ。
「や、やだっ……勇気……」
身を捻り、勇気の手から逃れようとするが、
それは却って自分の中の異物を感じる結果になる。
「あぁ」
「廉さん…」
前と後ろ、一度に刺激を与えられ、それでもその快感に廉は酔いきれない。
「……えっ、やっ、あぁぁ」
異物感しか感じなかったのに、
勇気の指が、廉の中のある一点を擦ったときだ
「はっ、あっあぁ」
廉の腰が大きく跳ね上がり、
勇気の手の中で、はち切れそうになっていた廉のものが
震えながら、精をはき出していた。
「んっ…はあぁ」
肩を大きく上下させて、今の状況を理解しようとする。
だけど、解りたくはない。
「廉さん……うれしい」
濡れた自分の手を見つめた勇気が、寂しげに笑う。
廉の目尻からつーっと一筋、光が落ちていく。
「しゅ…」
誰にも聞こえない、小さな呟き。
彼が消えたドアに向けて伸ばされた手は、何も掴まなかった。
162名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 05:34:53.53 ID:2Il5mdPb
ども、2Il5mdPbです
無駄に長くてすみません
これでも、削ったんです
エロも無くて、ごめんなさい
163145:2011/09/19(月) 05:51:50.53 ID:ZpeNeAd8
予告した柊美男のホテル編
柊×美男 ホテルにて 1

ちょっと一緒に出かけて欲しいといわれて柊のランドクルーザーに乗った。
良いレストランに行くから着替えて欲しいと言われて元町のブティックで柊が見立てたラズベリー色のサテン地のワンピースを着た。
連れて行かれたレンガ造りの一軒屋レストランの個室で二人きりで向かい合ってイタリアンを食べた。
デザートは白くてふわふわの泡なのに食べると苺やチョコレートの味がして感動した。
嬉しくて子供みたいにはしゃいでしまって柊さんに笑われた。

夜景を見ようよと誘われて海の見えるホテルの最上階の星の名前を冠したホテルラウンジで一杯だけ甘いカクテルを飲んだ。
少し木の実の香りがして甘くてとろりと喉越しが良いから
するすると飲んでしまったけれど意外とアルコール分が多かったようだ。
ぼんやりと視界が滲んでしまっておぼつかない。
つまみにと進められたガナッシュトリュフも断ってしまった。
甘いものに目が無いからいつもならお酒より先にこちらをつまんでしまうのに。

「美男もしかして、酔っちゃったの?まだ一杯目だよ。」

柊はクスリと笑うと美男の肩を抱き寄せた。

「ごめんなさい。柊さん。私お酒弱いみたいです。」

おぼつかない思考に柊の体温が暖かい。

「しょうがないな。いいよ。帰ろう。」

優しく頭を撫でられて安心して
うなずいて席を立つ。
天と地が逆転したような夜景に別れを告げなければならないのが少しだけ惜しかった
164145:2011/09/19(月) 05:53:24.03 ID:ZpeNeAd8
柊×美男 ホテルにて 2

肩を抱かれながらエレベータに乗り込む。
柊が60階のボタンを押して扉を閉めた。
おかしい。出口は1階だったはず。
60階は客室フロアだ。

「柊・・・さん?」
「部屋押さえてあるから少し休んでいこう。もうチェックインも済ませて有るから。」
「い…嫌です。こんなのずるい。」

あわててフロント階のボタンを押そうとした美男の手を柊が掴む。
強引に抱き寄せ壁際に押さえつけられた。
美男の顔の脇に手をついてなだめるように髪を撫でられる。
頬についばむようにキス。

「柊さん・・・だめ。」

腕をかいくぐって逃げようとすると腰を抱かれてきつく抱きしめられた。
唇を奪われた。角度を変えて何度も強く口付けられた。
ワンピースの上から胸や腰を撫でられる。
それはいつもの優しい愛撫とはちがう明らかに性的な目的を感じさせる手つきだった。

必死に胸板を強く押すと少しだけ隙間が出来た。柊の手が止まる。

「柊さんは大人・・・でしょ?」

お願い・・・すがるように見上げる。

「大人?それは余裕があって優しくて紳士的で君を泣かせたり無理強いしたりしないってこと?
残念だけど俺はそんなに出来た人間じゃないよ。」

自嘲気味ににやりと口角だけで笑う。
どうして泣いているような顔をするのだろう。
また唇を奪われ揉み合っている内に60階についてしまった。
エレベータの扉が開く。
頭からジャケットをかけられ、腕をつかまれてそのまま歩かされた。
165145:2011/09/19(月) 05:58:19.76 ID:ZpeNeAd8
柊×美男 ホテルにて 3

断らなければ・・・今ここで。
断って・・・それでどうするんだろう。この手を振り解いたらどうなるんだろう。
このままだったら どうなるんだろう。


部屋に着いてしまった。
柊は左手で美男の手首をきつく掴んだまま、
右手だけで器用にズボンのポケットからカードキーを取り出して扉を開けた。


柊が先に扉をくぐる。

「美男入っておいで。そしたら優しくしてあげる。
もし、ここまで来てまだいやいやするなら俺も理性を保つ自信が無い。」

目が本気だ。
本当は気づいていた。
ただ優しくて甘い年上の兄とは違うこと。
柊も一人の男だという事に。

その本気が怖くて、情熱が怖くて、少しだけ後ずさる。
柊の目がゆらりと揺れた。黒目に暗い炎がやどる。

「美男、もういい。聞かないよ。」

結局強引に腕を引かれて 部屋の奥へ引きづりこまれる。

「柊さん、柊さん!痛いっ腕が取れちゃいます。きゃっ」

そのままダブルベットに放り投げらる。
羽根布団がふかふかと軟らかくて上手く起き上がれず
もぞもぞともがいている内に柊が覆いかぶさってきた。
頭にかぶさっていたジャケットを外して床に放り投げる。
右肩を強くつかまれてベットに押し付けられた。
柊の右手でワンピースの裾がまくられ足があらわになる。

「柊さん!怖い…。こんなの柊さんじゃない」
「うるさい!!!分かった風な事を言うなよ!俺だって男なんだ!このまま帰せる訳ないだろ!」

せめてベットから逃れようと抵抗しようが体重をかけて上から圧し掛かられて居る為に
にいくらもがいてもびくともしない。
硬くて熱くて重い。これが男という生き物の本来の姿なのだろうか?

腿をまさぐっていた手が恥部に触れる。細く浮き出た腰骨を撫でている。
何度も何度も。
大切なものを触るように。
宝物に触れるように。
166145:2011/09/19(月) 06:04:05.46 ID:ZpeNeAd8
柊×美男 ホテルにて 4

迷っているんだ。ここに来て。
大切に守ってきたものを自分の手で壊す事を躊躇している。
それでなぜか全てを許せてしまった。
この男に全てを捧げてしまって良いと思えた。

だってここまで来たらもう戻れないじゃない・・・。
そうしたのはこの男だが、そうさせたのは自分なのだ。きっと。

目を閉じると柊が口付けてくる。
まぶたに唇に。
耳たぶに口付けて首筋を舌がなぞる。鎖骨の浮き出た部分に歯を立てられて吐息が漏れる。
その後の事は痛かったとか熱かったとかぼんやりとまとまらない。

愛してるから
愛してるんだ
愛してるよ


美男、美男、美男

ただずっと名前を呼ばれて居た気がする。


「ごめんね美男服汚しちゃうけど明日新しいのを買ってあげるから」


ぱたぱたと白い体液が美男の赤いワンピースに滴る。

レストランで食べたあわあわのデザート美味しかったけどもう食べられないな・・・。
その代わり明日になったらウンとわがままを言って困らせよう。
一日中この部屋に居て甘えて抱き合っていよう。
それから、美男ではなく美子と呼ばせよう。

それが私の本当の名前だから。

ーおわりー
167145:2011/09/19(月) 06:06:14.49 ID:ZpeNeAd8
削るのはあきらめた。ト書きばっかり多くて申し訳ないけどこの書き方しか知らないのよ。とほほ。
自分で何度も「昭和かよ!」って突っ込みながら頑張って書いたよ。
いいじゃないか世の中には今でもこういう恋愛をしてる人だって居るよきっと多分。
なんとなく、クリスタル瀧本。
氷プレイやりたかったけど入らなかった。
お粗末様でした。
168名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 08:16:43.56 ID:UeXQYZs0
柊×美男
金沢から帰った柊に無理矢理に身体を奪われたあの日から美男は柊をみると身体が熱くなるのを感じ、毎夜自分で自分自身を慰めるようになっていた。
(こんなのダメなのに手が止まらないっ…)
しかし自分で毎夜、自慰をしても柊にされたような快感を感じることが出来ず、美男はもの足りなさを感じていた。
(もう我慢できないっ)
気がつくと美男は柊の部屋のドアの前にきていた
169名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 08:21:50.79 ID:UeXQYZs0
柊×美男2
トントン、ドアを叩き、柊の部屋に入る美男。
「みっ美男!どうしたんだこんな夜中に?」
予期せぬ美男の訪問に驚く柊。あの日から柊は美男とは気まずくなり、あんなことをしてしまった後悔と美男の身体を忘れられずハーブティーを飲みながら眠れない日々を送っていた
「柊さん私あの日から身体がおかしいんです。柊さんみると身体が熱くなって…私、エッチな身体になってしまったんです。柊さんどうにかして下さい」
170名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 08:26:46.61 ID:UeXQYZs0
柊×美男3
美男の言葉に驚く柊。と同時に美男の言葉で自分のものが一気に熱くなるのを感じた。
「そんなこと言われたら我慢できなくなるだろ」
美男を抱きしめ荒々しく唇を重ねる柊
「しゅうさぁん」
キスをしながら美男のズボンに手をいれてみると美男は下着越しにでもわかるほど濡れていた
「驚いたな…キスしかしてないのにぐちゃぐちゃだよ。もしかして自分でしてた?」
171名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 08:34:18.99 ID:UeXQYZs0
柊×美男4
柊の言葉に顔が赤くなる美男。
「美男…そんなに俺が欲しかったんだ。ズボンと下着を脱いで壁に手をついてみろよ」
柊の言うとおりにする美男。
「おしりを突き出して。そして上手におねだりできたら入れてあげる」
柊の言葉に目を潤ませ柊をみる美男。柊の強い目を見つめられると我慢できなくなった美男は素直に
「柊さんの大きいのを早く下さい。お願いっ柊さん」
美男の言葉に背筋にぞくっと快感が走る。
「いいよ。入れてあげる」
172名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 08:39:48.48 ID:UeXQYZs0
柊×美男
柊は一気に美男の中に入った。
「やぁんっ柊さんいいっ」
美男をつきながら手は前の美男の敏感な部分を優しく擦る
「やっそこだめぇ。変になっちゃいますっ」
美男の中がきゅっとしまり柊にも限界が迫っていた
「美男、俺もやばい一緒にいこ」
「あっしゅうさぁぁん」
2人は共に果てた。
その後、我慢していた分、朝まで二人の行為は続いたのだった End
173名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 08:41:55.46 ID:UeXQYZs0
長々とすみません。
駄作ですが読んでいただけるとありがたいです
174名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 16:11:39.83 ID:Ch1b5GZ7
>>158
>>167
>>173
みなさん乙!
書き手が増えるのは嬉しいね、たくさん読めていい!
柊さんはなんというかこういうのが似合いすぎるw
あと>>152-154
感想ありがとう!はじめに、美男(♂)の話って書けばよかったですね
驚かせてすいませんw
続きは考えてみたいなーと思っているんですけど
エロに繋がるかどうか難しそうかなと・・・
ここはエロパロなんだけどエロなしでもいいですか?
175名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 16:25:27.59 ID:cm34z//r
みなさん乙!
どの作品も特徴を捉えてて読んでて楽しかったです
なんという良スレ!

>>174
個人的にはエロなしでも是非読みたいです
176柊×NANA その1。:2011/09/19(月) 16:44:46.75 ID:zA0u/N3u
こんな組み合わせ、イヤな方はスルーしてください!
昨日の真夜中に思いついてしまい、しかも長い…。
8話で柊美男がドライブして帰ってきたあとの話で。
廉美男が痴話喧嘩している時の裏話、みたいな…。

柊×NANA

美男とのドライブを終えて宿舎に帰った後、柊はすぐにシャワーを浴びた。
昼間、NANAに屈辱的な扱いを受けたこと…自分の気持ちに気付かない美男に、
変に応援されてしまったこと…束の間の、ドライブデート。
今日1日の色々なことを頭の中で整理するために、カモミールティーの缶を
空けようとした時、マナーモードのままにしてあった携帯がブルルル…と
テーブルの上で震えた。
ディスプレイには、登録外の番号が表示されている。
「…はい…?」
「柊さん?私、NANAだけど」
「…!!何か…?それよりなんで番号を…」
思わぬ人物からの電話に、柊は動揺を隠せない。
177柊×NANA その2。:2011/09/19(月) 16:46:49.26 ID:zA0u/N3u
「そ〜んなの、私にはすぐ調べられるの。甘く見ないでちょうだい。
 そ・れ・よ・り!ちょっと今から、時間あるかしら?」
昼間のことなど、なかったかのようにいつもの調子でNANAは言う。
「いったい、俺に何の用?正直言って、もう君に関わるのは…」
「今、TBSにいるの。大事な話だから、人目につかない場所で話したいのよね。
 車で迎えに来てくれればいいわ。じゃ、待ってるから」
一方的に会う約束を取り付けて電話を切ったNANAに、柊は呆れてしまったが無視してもまた騒ぎ始めるだろうと諦め、外出着に着替えて車のキーを取った。

夜はもう11時を回り、道も混まずに15分ほどでTBSの地下駐車場に着き、
NANAを乗せてまた車を走らせる。
国道から少しそれた道をしばらく行き、公園の横にある空き地で柊は車を止めた。
周りには少し離れた場所にマンションが並ぶだけで、人の気配は全く無い。
「…で?俺に話って何なの?」
「そう警戒しないでくれる〜?…今日はちょぉっと、やりすぎちゃったかなって反省してるの。
 ごめんなさいね?」
ハハッ…と柊は苦笑し、それを見たNANAはフン…と顔をそらした。
178柊×NANA その3。:2011/09/19(月) 16:49:13.83 ID:zA0u/N3u
「でも、あなたがもっとしっかりしてくれないと、あたしだって困るんだから!」
「それを言うなら俺だって…NANAちゃんが頑張ってくれないと困るよ」
「そんなこと…わかってるわよ。でもあんたたち皆して、
美男、美男って…どうしたらいいのよ…」
NANAは少し、涙ぐんで顔を紅潮させていた。
「…驚いたな。NANAちゃんでもそんなに弱気になるのか」
「あたしになびかない男なんて、今までは1人も居なかったのに…1人も…」
大きな瞳から、ポロリと涙が落ちて紺色のシフォンブラウスに染みを作る。
NANAの頬を伝う雫を、柊はそっと、自分の親指で拭った。
驚いて、NANAは目を見開き隣の柊を凝視する。
「人を好きになるって、素晴らしいことだと思うけど…つらいことも多いね」
「しゅぅ、さん…」
薄暗い車の中で、柊の美しい横顔がくっきりと浮かび上がる。
あぁ、この人もやっぱりスターなのよね、とNANAは変に納得した。
次の瞬間、柊はNANAのほうにまっすぐな視線を向けた。
「NANAちゃん」
「何よ…?」
「これからも俺達は、まだつらいことだらけかもしれない。
けど…今だけ、今だけでいいんだ。忘れてしまわないか…?」
179柊×NANA その4。:2011/09/19(月) 16:51:58.62 ID:zA0u/N3u
柊は白く浮かびあがるNANAの細い腕をぎゅっと掴み、そっと顔を近づけた。
抵抗することも忘れるほどに、NANAは目を見開いて硬直していた。
我に返ったその時は、すでに唇と唇の間に距離は無く、何度瞬きをしても
目の前には柊の目元が映っていた。
「んっ…ん…」
廉に自分から不意打ちをした時のような、生やさしいキスでは終わらない。
わずかに開いたNANAの唇の隙間から、柊の舌が滑り込んでいく。
驚きの気持ちはあったが、つらい気持ちを忘れたい思いはNANAも同じで。
深いキスを交わすうちに、他に何も考えられない、
考えなくても良いこの状況をいつの間にか受け入れていた。
「ん、はぁ…んんっ…」
互いの舌を絡ませたまま、息遣いは荒くなる。
柊は貪るようなキスをしながら、器用に助手席のシートをゆっくりと
後ろへと倒した。
「…慣れたモンね…」
微笑んでそれには答えず、柊は運転席のシートも倒して広い空間を確保した。
後部座席との間に距離も無く、即席のベッドが出来上がる。
柊は、NANAの首筋を軽く舐めあげてから服の下に手を滑り込ませた。
180柊×NANA その5。:2011/09/19(月) 16:53:39.42 ID:zA0u/N3u
「ぁっ…」
NANAは小さく声を漏らし、徐々に上のほうをまさぐる柊の手を敏感に感じ取る。
自然にNANAが腕を上にあげた瞬間に、柊はすかさず上着を後部座席へと押しやった。
ブラのフロントホックを外して、薄暗闇の中に浮かび上がる白く豊満な胸に、
柊はオスの本能を一気にくすぐられる。
「…もう、やめる気はないよ」
「いちいち、言わなくていいわよ、バカ…」
NANAも既に、抵抗する気など失せていた。
柊は、それを合図に胸の中心にかわいらしく存在する乳首を舌で弄くり、吸い付いた。
181柊×NANA その6。:2011/09/19(月) 16:55:39.76 ID:zA0u/N3u
「んんっ…!」
身をよじって柊に反応し、NANAの手は少し強く柊の肩を掴む。
さんざん胸を愛撫した後、柊は息の上がるNANAの顔を一瞥し、
ミニスカートの中に手を入れた。
太ももから、するりと撫でて、シルクの下着を脱がせる。
NANAも少し腰を浮かせた。
ギタリストとして日々鍛えている柊の指が、秘所に到達する。
「ぃゃ…あぁっ…」
クリトリスをくるくるともてあそび、既に潤っているそこへ、
指を入れてかきまぜた。指を伝い、柊の手のひらはヌルヌルと光った。
「別に待つのは苦手じゃないけど…そろそろ、いいかな」
柊の前戯に翻弄されたNANAは、潤んだ瞳でわずかに首を縦に動かした。
後部座席中央の下にある収納ボックスを開け、奥のほうから
柊はゴムを取り出す。
「フフッ…なんだか用意周到すぎない…?ま、助かるけど」
「俺は、慎重な性格なんだ。お互いのためにもね」
手慣れた様子で装着する柊を、NANAは微笑んで見つめた。
と、その時。一気に脚を広げられて体が後部座席のほうへ移動する。
柊はNANAの細い腰をしっかりと支えて、秘所へ自分をあてがった。
182柊×NANA その7。:2011/09/19(月) 16:57:46.43 ID:zA0u/N3u
「ん…くぅ…」
「あっ…ぁ…んっ」
動くたびに互いが擦り付けられて、痺れるような快感をもたらす。
「ちょ、っと、体勢キツいな…うつ伏せになってごらん」
柊はそう呟くと、NANAをうつ伏せにさせて後ろから再度、NANAの中に入り込んだ。
NANAはされるがままに、肘をつき、下半身を柊に向けて突き出す。
互いに顔が見えない状態での行為は、二人に一種の錯覚をもたらした。
これは想っている相手との…行為なのかもしれないのだ、と。
「はぁっ…はぁっ…ぉ…ん…」
「もう…ん…ぃゃ…あぁっ」
激しい動きが止まり、柊は精を吐き出した。
NANAも力が抜け、ヘナヘナと腕に顔を埋める。

「…ごめん、ありがとう」
「別に…謝られるようなことも感謝されるようなこともしてないけど?」
NANAの言葉に、柊は心が軽くなった。

「これで明日…俺は、ちゃんと気持ち伝えられる気がする」
「頑張ってきてよね。あたしの運命も、かかってるんだから…」
服の乱れを直し、二人は顔を見合わせてかすかに微笑を交わした。
183名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 17:00:43.78 ID:zA0u/N3u
お粗末様でした…!!エロ部分があんまエロくなくてすんません。
ちょっと割り切った感じで、裏でこんなことあってたら面白いかも、
なんて妄想しちゃいました。
184名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 19:01:34.10 ID:ZpeNeAd8
>>176
いいね。このシュチュエーションとこのカプ凄くツボです。
185名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 20:27:00.82 ID:Ch1b5GZ7
とてもよかった!お互いに割りきった感じがいいなー
186名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 21:31:03.67 ID:1nyelSAo
柊×美男 金沢編 投下します。
3レスを前置きの非エロに消費してます。
エロだけ見たい人は最初は飛ばして見てください。
またも駄文ですみません・・・と先に謝ってみる。
187名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 21:31:25.69 ID:1nyelSAo
柊×美男 金沢編

金沢行きの飛行機の搭乗口の前で、柊は待っていた。
『俺の気持ちを受け入れて入れるなら、一緒に行こう』
柊にとっては大きな賭けだった。もし来なければ・・・
最終案内のアナウンスが流れる中、駆け足の靴音が聞こえる。
(まさか・・・?)
振り返った柊の目に映ったのは、柊が待ち望んでいた美男の姿だった。
一瞬信じられなかった。勝ち目のない賭けと諦めかけていたからだ。
美男は言う。
「柊さん・・・私、柊さんの想いに応えることはできません。でも逃げ出したくもありません」
駆けてきたからか、美男の息使いが荒い。
「柊さんのご両親に事情を説明して誤解を解く役目まで放り出すなんて私にはできないんです」
「そうか・・・それでもこうやって来てくれて、本当に嬉しいよ。」
理由はどうあれ、こうして自分のために来てくれたのだ。
「もう搭乗の最終案内だ。行こう」
そうして二人は金沢へと発った。

「ついたよ、美男。・・・あ、もう美子って呼ばなくちゃいけないな」
タクシーから降りたった二人。美男は空港で着替えていて、今はひとりの可愛い女の子だ。
「うっわぁ〜・・・ものすごく立派な日本家屋・・・」
「うちは古くからやってる呉服問屋だからね。家もそれなりに大きいんだ」
慣れた手で門を開け、中へと入っていく柊。美子はちょこちょことそれに従う。
引き戸を開け、柊と美子は玄関へと入った。
「母さん、ただいま」
奥の方から和服姿の品のいい女性が現れる。
「あら柊、思ったより早かったわね。そちら・・・が新聞に載っていた女性?」
あわてて美子が挨拶をする。
「はっ、初めまして柊さんのお母様。桜庭美子と申します。今日は新聞の誤解・・・」
「そうだよ、この人が俺が付き合ってる女性。一度会わせたかったんだ」
美子が話す途中で柊が遮る。思わぬ展開に目を丸くする美子。
「まあ・・・思っていたよりもずっと可愛らしい。美子さん、よろしくね」
「あっはい、こちらこそよろしくお願いします」
とりあえず返事を返すのが精いっぱいな美子だった。

客間に通された柊と美子。美子は二人きりの隙に柊を責める。
「柊さん!誤解を解くために来たんじゃなかったんですか?これだと話が・・・」
「ごめん、でも恋人を連れてきたってことにすれば両親も喜ぶと思ったんだ。
 恋人が美子みたいな子なら、両親も納得するだろうし。この場でだけは恋人でいてくれないか?」
「この場でだけ・・・」
「記事が嘘だといって親を落胆させるより、そのほうが親孝行だと思わないか?」
どうしたらいいものかとしばし考える美子。
その答えが出る前に、柊の母親が客間へ姿を現した。
「あらあら美子さん、もっとゆっくりくつろいでらしていいんですよ」
「母さん、そうは言っても普通緊張するものじゃないか?」
「そういえばそうね。でも柊が女の子を家に呼ぶなんて、初めてのことよね」
「母さんたちに紹介してもいいって思える子は、美子が初めてだから」
「ということは、それなりに連れてきた意味があるってことね。美子さんとのこと、色々聞きたいわ」
「そのつもりだよ。美子は緊張してるみたいだから、俺から話す」
これは成り行き上、柊さんの恋人の振りをするしかない。美子はそう決めざるを得なかった。
188名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 21:32:01.09 ID:1nyelSAo
「柊さんはいつも優しくて、失敗したり落ち込んでるときには助けて励ましてくれて・・・」
柊の母との会話が続く。母親は嬉しそうだ。終始目を細めて笑みを浮かべている。
「柊の相手が美子さんで本当に良かった。これからも柊と仲良くしてくださいね」
なんとか役目を果たせそうかな?そう思う美子に、柊の母がふいに話を持ちかける。
「そうだ美子さん、柊が恋人を連れて来たら、ぜひお渡ししたいと思っていたものがあるんです。
 よかったら、受け取ってもらえるかしら」
ちょっと待っててくださいね、と母親が席を外す。
「なんでしょう、記念品とかでしょうか?」
「いや、多分・・・」
少し考え込む柊と見当がつかない美子。ほどなく、柊の母は再び姿を現した。
手にしているのは、それは見事な加賀友禅だった。
「うわ、すごい綺麗な着物・・・」
思わず美子が声に出すほど、織も模様も文句なく素晴らしい逸品だ。
柊の母が、手に持った振袖を美子に差し出しながら言った。
「この振袖をね、あなたに差し上げたいの」
「い、いえ、こんな素晴らしくて高価そうなもの、いただけません!」
「いえ、ぜひもらってほしいの。柊は大人しいけど芯がしっかりしてるから、
 浮ついた付き合いの人なら家には連れてこないだろうと思っていたの」
柊のほうを見ながら、柊の母は言葉を続ける。
「もし家に連れてくるなら、柊が心に決めた人だろうと・・・
 あなたにお会いして確信したわ。だから、受け取ってほしいんです」
どうしよう、困って柊のほうを見る美子。柊は美子を見て、微笑んだ。
「俺からも頼む。受け取ってくれないか。できれば、着た姿を見たいな」
「えっでも私、今まで一度も着物を着たことがないから・・・」
「大丈夫よ、私が着付けをしてあげる」
「じゃあ着付けが終わるまで、俺は席を外すね」
「それじゃ美子さん、少し待っててね。襦袢や帯を持ってきますから」
客間に一人残された美子は、なにがなにやらさっぱりで軽くパニック状態になっていた。

「柊、もういいですよ」
客間から柊の母の声がする。隣の部屋で待っていた柊は客間へとつながるふすまを開けた。
思わず息をのむ柊。そこには可愛らしくも品のある、着物姿の美子がいた。
「どう、柊。美子さん可愛いでしょう」
「あ・・・うん、似合ってる。本当にきれいだ」
「柊さん、やめてください・・・」
消え入りそうな恥ずかしげな声で美子が照れる。
「ちょっと姿見を持ってきましょうかね」
母親が鏡を取りに行き、部屋には柊と美子二人になる。
「驚いたな・・・」
「こんなの初めてで、なんだかすごく恥ずかしいです」
「いや、でもすごく似合ってるよ、ほんとに」
「そうですか?嬉しいです。・・・でも、申し訳ないです」
「そんなに気にしなくていいよ。母を喜ばせてくれてありがとう」
姿見を手に、母親が戻ってくる。
「さ、美子さん、これで自分の姿を見てみて。似合ってるわよ」
鏡を前に、美子は自分を見る。まるで別人のような自分がそこにいた。
(すごく素敵な振袖・・・なんかずっと着ていたいくらい綺麗)
「ここで着ているだけというのももったいないし、このあたりの名所でも案内してあげなさい、柊」
柊の母の一声で、着物姿での金沢名所めぐりが決まってしまった。
(せっかくこんな素敵な格好してるんだし、少しぐらいいいよね)
美男に合わせて着物に着替えた柊は、美子を助手席に乗せ名所へとハンドルを切った。
189名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 21:32:27.33 ID:1nyelSAo
名所めぐりから帰ってきたのは、もう日が暮れかかる夕方だった。
「こんな格好であんな素晴らしい景色を見られて、もう最高に楽しかったです!」
「そう?それはよかった。でもまだこの季節に振袖は暑かっただろう?」
「そうですね、でも、思ったより暑くありませんでしたよ。」
満足げな美子の笑顔をみると、柊の心も晴れやかになる。
「多分夕食はうちで用意してると思うから、一緒に来てくれないか?」
「え、でもそこまでお世話になるわけにはいきません」
「父にも会ってほしいんだ。そうでないと来た意味がない」
「そうですか・・・そういうことなら、仕方ないのかな」
実家の玄関を開けると、柊の母親がすぐに出迎えてくれた。
「美子さん、加賀の町、楽しんでもらえましたか?」
「はい、とてもきれいで素敵な町です!こんなに良くして頂いて、ありがとうございます!」
柊の母が嬉しそうに微笑む。
「慣れない和服で疲れたでしょう?こちらにいらしてください。柊も着替えていらっしゃい」
母親に案内されるまま客間に連れてこられて、着物を脱がせてもらう美子。
肌襦袢姿の美子に、柊の母が言う。
「勝手にとは思ったけど、浴衣を用意してあるの。お客様用のだから、気兼ねなく使ってね。」
え、と美男は思う。
「それと主人が戻るまでまだ時間があるから、よかったらお風呂も使ってくださいな」
あまりに気配りが行き届きすぎて、恐縮してしまう。
「あ、ありがとうございます。じゃあお言葉に甘えて、お風呂いただかせてもらいますね」
こんな家で生まれ育ったから、柊さんは穏やかで優しい性格になったんだろうな〜、美子は思う。

お風呂からあがる頃には、柊の父も帰ってきていた。
「あっ、先にお風呂いただいて失礼しました。桜庭美子と申します!」
慌てて挨拶をする美子。風呂上がりのほんのり上気した肌と浴衣が相まって、なんとも艶やかだ。
「美子さん、あなたがあの新聞に載っていた女性ですか。私が柊の父です。」
なんとなく柊に似た穏やかな空気を持つ父親。美子は自分の父親を思い出して少し切なくなった。
そこへ料理を運んでくる柊の母。場の空気が和んでいるのを見て嬉しそうだ。
「あ、お料理運ぶの私もお手伝いします!」
「気を遣わんでもいいですよ、美子さん。それより私に付き合ってくれんですか」
「お父様・・・お付き合いといいますと?」
「加賀といえば酒、日本酒です。話を聞かせてもらいがてら、少し付き合ってください」
「父さん、美子はお酒弱いからあまりすすめないでくれよ」
「まあまあ、どうせうちに泊まればいいんだし、少しくらいはいいだろう」
(え゛・・・今日の夜って別のホテルとかじゃなかったの?)
「ほら、お前も突っ立ってないで美子さんの横に座りなさい」
柊が美子の横に座り、昼間の話の繰り返しが始まった。
繰り返しはいいのだが、途中途中で柊の父親が酒を勧めてくる。
美子は日本酒など初めてだ。なんとなく美味しいのだが、シャンパンより酔いが回る。
あまりの酔いと昼間の疲れで、だんだんまぶたが重くなってきた。
上機嫌の柊の両親も、ウトウトし始めた美子の様子に気づく。
「あら、美子さん眠たそう」
「父さんが飲ませすぎるからだよ。美子はお酒弱いっていったじゃないか」
「美子さんが可愛くてなあ。ついつい勧めすぎたみたいだな」
「長旅の疲れもあるんでしょう。柊、二階にお布団用意してあるから、寝かせてあげて」
柊は美子を抱きかかえると、二階へと上がっていった。
「柊は本当に美子さんを大切にしているんだな」
「気持ちのいい娘さんでしたよ。柊はいい人とめぐり会いましたね」
二階へ消える二人の姿を見て、両親はまた微笑んだ。
190名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 21:33:08.75 ID:1nyelSAo
二階の部屋には、布団が二つ並べて敷かれている。
「うちの親も気が早い・・・」
そうひとりごちながら、布団へ美男を寝かせる柊。枕元には丁寧に水まで用意してある。
横になった美男をしばし眺めながら、柊は心の底から思う。
(これが嘘じゃなくて、本当に俺の彼女だったなら・・・!)
「う・・・ん」
美男が寝返りを打つ。浴衣が寝乱れ、胸の谷間と白い脚がのぞく。
酔いで上気した頬と、軽く開いた唇が艶めかしさをより強調している。
柊は美子から目が離せなくなった。
「美男・・・こんな姿を見せられて我慢できるほど、俺は紳士じゃないよ・・・!」
意を決したかのように柊は美男の布団に添い寝し、唇を重ねた。

上下にゆすられる感覚と下腹部の甘い快感に刺激されて、美男は目を覚ました。
目の前には裸の柊が律動している姿があり、秘部には柊が挿入(はい)っている。
「柊さん・・・!!」
「美男、やっと起きたのか・・・」
「これっていったい・・・これって・・・!!」
「父が進めた酒のせいで美男は寝てしまったんだよ。今は二人きりだ」
「二人きりって、でもいきなりこんなこと」
「我慢できなかったんだ。でも美男、美男は抵抗できないよ」
「・・・!」
美男の手首は浴衣の帯紐で縛られ、自由を奪われていた。ますます目を見開く美男。
「ごめん、こうでもしないと逃げられちゃうかなって。でもそんな心配はなかったかもしれないな」
「どういう意味ですか柊さん。私はこんな・・・っあん!」
「前に強引に抱いたときにも思った。美男は、強気で押されると拒みきれない」
「そんなこと・・んんっ」
柊は欲望を一度刻み付けるごとに言葉を続ける。
「美男は、無理やりされると、余計感じる、いやらしい娘なんだ」
美男は違うと言いたげに首を横に振る。
しかし否定の言葉は出ない。いや、あまりの快感に言葉が出ないのだ。
「両親は気を利かせてくれてるみたいだから、誰も助けはこないよ」
欲望を打ち付ける。美男の膣内(なか)がキュッと締まる。
「美男はこのまま俺に犯され続けるんだ」
ぎゅうぅっ。「犯す」という言葉に反応したかのように膣内がきつく締まる。
「ほら・・・こんなに締め付けてる。やっぱり犯されたいんだね」
「そんなこと・・・ありません・・・」
「じゃあどうして抵抗しないの?」
「それは・・・」
「言わなくていいよ・・・美男が壊れるくらいに犯してあげる」
きゅうぅぅぅぅぅっ!奥深くまで刺し込まれた柊のペニスを飲み込むかのように、膣内が締めあがった。
「ああああっ!」
美男の悲鳴に甘い快楽が混じる。
柊は目に淫猥な邪を灯しながら、本格的に律動を再開する。
「見えるかい、美男のおまんこが俺のチンポを根元まで飲み込んでいるよ」
「きゅうきゅう締め付けてきてる。美男はチンポが好きなんだな」
「犯されて感じるなんて、美男は本当にいやらしいね」
言葉と同時にペニスを打ち込まれるたび、美男の膣内は締まり悲鳴にも近い喘ぎ声が漏れる。
「も・・・だめ、柊さん・・・私・・・ああああああああっ!!」
身体を反り返らせて美男は絶頂に達した。一歩遅れて柊が達しようとする。
柊はペニスを抜くと、美男の顔のそばに近づけた。
191名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 21:34:08.08 ID:1nyelSAo
「美男、口を開けて・・・」
美男の口内に限界直前のペニスを射し込んだ柊は、思う存分に精を放った。
「吐き出しちゃだめだよ」
先手を打って柊が言う。もっとも、吐き出したくても美男の手の届く範囲内にティッシュはない。
「いい子だね美男。それじゃ、そのまま飲んでごらん?」
「・・・!」
目を見開き、とてもそんなことできない、と首を振る美男。
しかし柊は容赦をしない。
「飲んだら、手首の帯紐を解いてあげる。さ、飲んでごらん」
・・・としばし考え、意を決してコクンと飲み込む美男。結構な量だったはずだ。
その健気な姿に、愛しさと同時に邪な思いも湧き上がる。
「よく飲めたね、約束通り帯紐は解くよ」
頭をなで、手首の拘束を解いてやる。やっと自由を取り戻した美男は、安心した顔だ。
「苦しかった・・・柊さん、もうこういうことは」
「まだ終わりじゃないよ、美男」
柊は言葉を途中で遮り、美男をまた押し倒す。
「美男が経験したことのない感覚を教えてあげるよ」
そう言って、柊は美男の秘部に指を伸ばす。
先ほどまで散々突き上げられて、愛液がヌルヌルと溢れかえったままだ。
柊の指が二本、秘肉を割って膣内(なか)へと侵入する。そこは溶けそうなほど熱を持っている。
「柊さんなにを・・・あっ」
柊は美男の首筋に唇を這わせ、空いた手で乳房を愛撫しながら膣内をまさぐる。
その手慣れた行為に、美男は抵抗する術もなく快楽へ叩き込まれる。
「ああっ、やんっやぁんっ」
「可愛いよ美男・・・」
膣内の指が、とある一点を捉えた。その瞬間美男の身体がビクッとこわばる。
柊の目の邪な灯が色濃くなる。一点を捉えた指が小刻みに揺れだす。
「やっ・・・そこ・・・ダメッ!」
「どうして・・・ダメなんだ・・・?」
柊の手の動きがだんだんと激しさを増し、それにつれて美男の身体は弓なりに反っていく。
「ダメ・・・でちゃう・・なんかでちゃう・・・だめぇぇぇぇぇ!」
美男は悲鳴を上げながら盛大に潮を吹いた。それでもまだ手を動かし続ける柊。
「ああああああああああああああっっ」
ガクガクと身体を震わせ、美男が脱力する。
手についた美男の飛沫を舐めながら、目に邪を灯す柊はまだ仕打ちをやめようとはしていない。
「まだ・・・まだだよ、美男」
まだ少し痙攣している美男の身体を四つん這いにさせると、柊は容赦なく挿入した。
「ああああっ!!!」
「まだ終わってないよ、美男。まだ犯したりない」
後ろから挿入されるのは、美男にとって初めての経験だ。
今までにない感覚で秘肉を抉られる快感は、さっき潮を吹かされた身体には強烈すぎる。
「後ろからなんて、本当に犯されてるみたいだろ」
言葉の鞭が美男を襲う。もう美男は理性をほとんど失ってしまっていた。
激しく打ち付けられる柊の欲望。その度に美男の尻肉はふるふるとふるえる。
秘肉だけは柊の欲望を貪欲に受け入れ、飲み込もうと締め上げる。
「うっ、うんっ、はぁっ、あんっ」
美男の締め付けに、今度は柊のほうが限界に達しそうになる。
「あん、あん、また、もうダメ、もう、またいっちゃう」
「くっ・・・俺ももう・・・っ!」
すばやくペニスを秘部から引き抜く。
びゅるっ・・・びゅっびゅっ!びゅっ!
二度目とは思えない量の精液が、美男の白い背中に吐き出された。
192名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 21:34:36.00 ID:1nyelSAo
「はぁっ・・・はあっ・・・」
肩で息をする柊。こんなに激しく夢中になったのは初めてかもしれない。
美男をふと見ると、くずおれたままぐったりと力を失っている。
「やりすぎたかな・・・」
邪の灯が瞳から消えた柊は、美男の秘部や背中を丁寧にぬぐってやった。
浴衣を着せてやりながら柊は思う。
「明日の朝には酔いがさめていて、覚えてないかもしれないな・・・」
柊は美男を改めて布団に寝かせてやり、自分も隣の布団で眠りについた。


翌朝。
柊の両親の見送りを背に、二人は東京への帰途についた。
「起きたら柊さんと同じ部屋で寝てたので、ものすごくびっくりしました!」
「ああ、夕食で父がお酒を飲ませすぎて、美男は潰れちゃったんだよ。だから運んだんだ」
「そうだったんですね。また迷惑をかけてしまいました」
「いや、気にしないで。父さんを止めなかった俺も悪いんだし」
(やっぱり覚えてないのか・・・)
柊は一抹の寂しさを感じる。自分が刻んだ印が残っていればいいのに。そう思った。
だが、寝込みを襲ったなどと卑怯な真似を自分から言うわけにはいかない。
「これでよかったのかもな・・・」
「? どうかしましたか?」
「いや、なんでもないよ」
柊はフッと微笑んだ。

しかし、実は美男は覚えていたのだ。それも鮮明に。
あれだけの快楽、そうそう忘れることはできないだろう。
(でもそれは廉さんを裏切ることになる。覚えていないことにしよう)
美男はいまだにジン・・・と疼く秘部を悟られないよう、シートに座りなおした。

柊×美男 金沢編 完
193名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 21:58:55.82 ID:twTgB5zQ
自分>>113です(高熱セックル)、喜んでいただけて安心しました〜
本当は柊さんにも気持ちよくなってもらうために最後は眠ってる美男の上に出す、
というのを考えてたんですが、あまりにも変態すぎるなと省略w
次回あのときの記憶のない?美男が柊さんの部屋を叩く、というシュチュで書きたいと思います

しかし!どんどんみなさんの素晴らしいお話が投下されてて、若干焦りますw
いや〜、ホント楽しいスレですね〜職人のみなさまありがとうございます
194名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 22:13:36.30 ID:1nyelSAo
どれもなかなかいいですね〜
書き手さんが増えるとやっぱいいですね、それぞれの色が楽しめて。
195名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 23:07:41.17 ID:Ch1b5GZ7
>>192
すごい、エロいw(ほめ言葉です)
乙です!柊さんエロい人だなぁw

というわけで、自分も美男(♂)の話の続きというか・・・を
書いてみました
1レスにまとめて突っ込んでしまったので読みにくいかもしれないですがどぞー
196名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 23:08:15.70 ID:Ch1b5GZ7
レッスンスタジオの中、勇気は新曲に向けてドラムの練習をしていた。
隣には、先ほどから何度も何度も同じフレーズの練習をする美男がいた。
廉と柊は取材だなんだと、今朝から事務所にはいなかった。
「美男、そこ、難しいの?」
「まあ、ちょっと」
「そ、そう・・・」
美男が加入してから、勇気は本来の明るい性格もあって
積極的にコミュニケーションを取ろうとするが
いつ何を聞いても、だいたい一言二言の返事しかない。
それも、大抵は下を向いたままで興味のなさそうな声だ。
「あ、美男、お昼ご飯何食べよっか?」
「なんでも」
「な、なんでもってことはないだろー?ほら、好き嫌いとか」
「ない」
「そうか、ないのか。美男はえらいな!」
「・ ・・はぁ」
美男の視線はキーボードにしか向けられておらず、返事も生返事だ。
だ、だめだ・・!と勇気は心の中で嘆く。
美子とは違いすぎる性格に、勇気の心は折れかけの状態になった。
うーん、どうしたものか。と勇気は思案するがなかなかいい案は出ない。
だがそれは勇気に限ったことではなく、廉も柊も同じ思いだ。
勇気は、グループのために美男を説得しようとした。
「美男、あのさ、俺たちってグループだろ?」
美男の前に立ち、勇気は視線を自分に向けさせる。
「まあ」
勇気が寄ってきて、美男は目の前に立った勇気を見上げた。
「もうちょっと、こうコミュニケーションていうか」
「はあ」
顔を見てくれてはいるが、やはり話を聞いているのかいないのか。
そんな気のない返事が聞こえてくるが、無視して勇気は続けた。
「仲間なわけだし、みんなで協力していい演奏しよう!」
勇気はガッツポーズを作り、美男に向かって笑顔を作った。
「・・・はぁ」
しかし、相変わらずの返事に勇気はちょっとムっとする。
「おい、ちゃんと聞け。俺先輩だよ?」
少し固い声で、勇気が言うと、美男からは想定外の返事が返ってきた。
「・・・・・お前、可愛い顔してんな」
美男はそう言って勇気の顎をグッと掴み、顔を近づける。
マジマジと顔を見られ、顔の近さに勇気は一瞬、息を飲んだ。
なにせ、あの、自分の大好きな美子と全く同じ顔が目の前にあるのだ。
美男の大きな目が勇気の目を捉えて離さない。
体つきは全然違う。背だって美子ほ ど小さくない。
鍵盤に触れる手は繊細な女の子の手じゃない。大きくて骨ばった、男の手だ。
なのに、至近距離でじっと目を見つめられている勇気の鼓動は
自分でもしっかりわかるほど、確かに速くなっていった。
「男のクセに気持ち悪い」
そんな勇気に、美男は勇気の目をしっかり見て吐き捨てるようにそう言うと、
勇気から離れてさっさとスタジオから出て行ってしまった。
勇気は何を言われたのか、何をされたのかすぐには理解できなかった。
そして、美男を追いかけることも呼び止めることもできず
その場で呆然と立ち尽くすしかなかった。
それでも次第に自身に向けられた言葉が頭の中に響いてくる。
『・・・・・お前、可愛い顔してんな』『男のクセに気持ち悪い』
お 、俺は自分はそっちの世界の人間じゃないって!そうわかったはずなのに!
なんで、なんでだ。何で俺はドキドキしてんだ!
俺・・・やっぱり?い、いや違う美子に似てるから!そ、それだけ!
勇気は混乱する頭の中で自問自答を繰り返す。

「・・・・ていうか、それ俺が美子に言ったことじゃん・・・・」
勇気の呟きは、スタジオに小さく響いて消えた。
197名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 23:09:59.97 ID:Ch1b5GZ7
以上です
勇気にしてみたw
198名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 23:37:55.22 ID:LZOAV5tH
わ〜金沢編きてたー
前置きが長くても後半にエロが待っているのは分かってるので
全然楽しめるよ。てか、話の展開が上手いww

それにしても柊さん多いね。
やっぱり一番エロくて経験豊富そうだから妄想しやすいんだろうかw
199名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 23:53:50.38 ID:BTC2nv1V
>>167
柊さん、ただのいい人で終わらなくて野獣も入ってて良かった。金沢から帰ったら、どうなるんだろ、泥沼?!

>>169
柊さんのハーブティは高揚を押さえる為のものだったんだね、GJ!

>>192
GJ!美男がこのままでいられるわけなく、金沢から帰って柊部屋ノックになるのかも、ですね。
柊さん両親、外堀埋めてくれたしこのまま婚約しそうな雰囲気でしたw

>>196
エロ無しでも全然OK。美男兄、魔性系なのかw こうなったら廉さんも惑わして欲しいデスw 
200名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 00:05:27.54 ID:T+51auVp
>>184-185
イレギュラーカプを受け入れてくれてありがとうございますw

私も美男と誰かの絡みを妄想はするんだけど、なかなか書けません…。
脳内で、なかなか美男がエロくなってくれないのです。
ほかの職人の皆さん、ほんと凄いです!!尊敬。
201名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 00:34:41.46 ID:IVpHoE38
>>187金沢編、最高です。
嫌と言いつつ、美子が柊に溺れていくシチュが理想なので
素晴らしく良かった!>>187様に感謝。またできたら続編希望します。
202風と木の名無しさん:2011/09/20(火) 01:55:43.77 ID:U3TQ1Hzr
>>187
金沢編、マジでゴチでした。
自分もあのまま柊さんの実家に行ったら、既成事実できあがるよね〜っておもってたから
自分の妄想がよりリアルになって、ニヤニヤしてしまいました。
続編をこっそり希望します。


なんでこんなに柊さんがエロいのかと思い、ざっと録画分を見直してみたら
柊さんは女慣れしているからか、いちいち美子との距離が近いのよね。
抱きしめる時もしっかりと抱きしめてるし。
廉は、抱きしめたりキスしたりの仕草はきれいだけど
どこかぎこちなさが残ってるのよね。ま、DTだから仕方がないか
203名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 02:36:02.06 ID:b5JmECAq
上の方で誰かが言っていた原宿デート、柊さんに携帯のレシーバーと遠隔操作の出来るオモチャを身につけさせられて、ストーカーデートとか、どなたか書いて貰えませんか?
柊さんはもちろん美男からは見えない所から美男が悶えてるのを見るっていうの。
自分で書いてみようとして文才の無さに萎えた、、。
204名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 03:29:20.55 ID:NVsLAhO2
>>187
金沢編 柊さんエロすぎて最高!続編楽しみ。

柊×NANAの大人の関係もシチュキャラ完璧でした。本物美男絡みも
ワクワクして待ってます。職人さん増えると楽しいw
てか柊さんの口調や表情ドラマ分で補えるとこが凄いよね
205名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 04:23:18.22 ID:Bxq1O8FY
描写の上手い職人さんばかりで投下も増えて読むのが楽しみです

どなたかにツアー中えっち禁止
ツアー終了で爆発wなんてもの書いて頂きたいです
206名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 16:30:08.07 ID:bTCuNZRh
美子×柊

美子はベッドの上で小さく喘ぎなら、自分の体を揺すっている人物をぼんやりと見つめていた。
その人物の姿は暗闇の中ではっきりとしない。
誰・・・誰、あなたは一体・・・?
「しゅう、さ・・・ん?」

「美子・・・!出る!」
そう叫ぶと、美子に激しく腰を打ち付けていた人物、
廉は、はあはあと息を切らせながら彼女の上に倒れこんできた。
「あ、廉さん・・・」
「なんだお前、気持ちよすぎて意識なくしてたのか?」
廉はニヤリとしながらハッとした表情の美子の頬を両手で包みながら意地悪っぽく言う。
「え、いや、そういうわけじゃ・・・なくて・・・」
「まーお前は感じやすいからな、仕方ないか」
ふふんと満足げな表情の廉は、もう寝ようぜ、と言うとあっという間に眠りについてしまった。
美子は一人ベッドの上で、隣に眠っている廉の寝顔を思いつめた表情で見つめていた。
廉さんに抱かれているとき、必ず最後に柊さんの顔を思い浮かべてしまう・・・。
どうして?私は廉さんを愛しているのに、一体なぜ・・・?
美子はもう一度廉の寝顔を見やると、そっとベッドから抜け出し、
足元に落ちている廉のシャツを羽織り部屋を出た。

皆が寝静まった合宿所のダイニング。
美子はそこのソファーにもたれながら、ぼんやりとしていた。
彼女は最近、ある悩みを抱えていた。
廉との行為の最中、なぜか柊の顔を思い出してしまうのだ。
まるで柊に抱かれているかのような錯覚・・・。
柊に抱かれたいなどと思ったことは一度もない。
なのに、なぜ。
そして、もう1つの悩み・・・、美子は廉との行為で、達することが出来ずにいた。
体中に愛撫を受け、膣内を刺激されれば星がチカチカするような快感が体を駆け巡る。
だが最後のところで、達することが出来ない。
何か、足りない。こんなものじゃない。
美子の中でくすぶる感情が徐々に大きくなってきていた。

実は美子は、先日高熱を出して柊に看病してもらった晩のことを覚えてはいなかった。
そう、看病という名の柊のいたずらを。
あの晩の翌日、目が覚めた美子は風邪のだるさとは違う、別の倦怠感を全身に感じていた。
そして熱の中で見た夢に柊が出てきたのを思い出した。
いつもと違う表情の柊。自分にキスをし、体をまさぐる柊。
それは夢とは思えないほどリアルで、思い出すだけで美子は大事な部分がきゅうとなるのを感じた。
もしかしたら夢じゃなかったのかも・・・という思いも一瞬よぎったが、
部屋を出るといつも通り「おはよう」と挨拶してくる柊の姿に、
やっぱりそんなはずはない、と結論付けていた。
207名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 16:32:18.97 ID:bTCuNZRh
「わ!誰だ!・・・あ、美子・・・?」
声に驚き振り向くと、そこにはティーカップを持った柊が立っていた。
「・・・柊さん・・・!」
美子はさっきまで思い悩んでいた張本人の姿に、驚きの声をあげた。
「・・・驚いたのはこっちだよ、こんな時間に。いつもなら廉の腕の中だろ?」
「・・・そんな、いつもだなんて・・・」
美子は恥ずかしさに俯いた。
廉と美子が付き合ってるのは周知の事実となっており、そんな二人が同じ屋根の下に住んでる以上、
そういう営みがあることは柊も勇気も知っていた。
廉は最初こそそんな二人の視線に照れているようだったが、最近では開き直ったか、
当たり前のように美子を自分の部屋に呼び一緒に寝ていた。
「どうかしたの?眠れない?」
柊はティーカップを流しに置くと、ソファーにやってきて、美子の隣に座った。
美子はどぎまぎして柊の顔が見れずに俯いたままだ。
「廉と・・・なにかあった?」
「あ・・・いえ・・・いや、はい・・・」
廉とは何もないが、廉との『行為』に問題がある・・・、
美子は「はい」とも「いいえ」とも取れない言葉を吐くしかなかった。
「俺でよければ相談に乗るけど?」
美子は柊の言葉にぱっと頭を上げる。
柊さん・・・あなたに聞きたいことがあります・・・どうしていつもアノ時、私の前に姿を現すのですか?
美子は胸の中でそう柊に問いかけたが、まさかそれを本人に言えるはずもなく。
思いつめた表情で自分を見つめる美子に、柊はまさか・・・?と思い、尋ねる。
「もしかして・・・廉との・・・その、ア、アレに関すること・・・かな?」
美子は自分の心を見透かされているような気持ちになり、胸に激しい動悸を感じた。
柊は美子の表情の変化に「あ、やっぱり」と思い、言葉を続けた。
「美子は自分に経験が少ないのを悩んでいるのかな?もしそうだとしたら、そんなの悩まなくてもいいよ。
男っていうのは、あんまり経験の多い女性には気後れするものでさ。
好きな女性を自分色に染めていくことのほうが興奮するんだよ」
柊は言いながら自分で恥ずかしくなり、「・・・一般的に、ね」と最後に付け足した。
「だから気にしないこと」と言うと柊は美子の頭をぽんぽんと叩いたが、それでも美子の表情は曇ったままだ。
「・・・他にも、悩みがあるの?」
「あの・・・その・・・廉さんと・・・最後、まで・・・できな・・いんです」
「最後まで、って・・・廉、イケないのか・・・!?」
柊は驚きのあまり、手で口元を押さえ仰け反った。
「いや、ちがっ」
美子は言いかけた言葉を途中で止めた。まさか自分がイケないのだ、などと恥ずかしくて言えない。
柊は廉が美子との行為で達することが出来ていないというのを聞き、まさか、最後は自分の手で??などと想像し、
それはさすがにひどい・・・と心の中で同情した。
そして目の前の美子が思い悩んでいるのも納得した。
「美子、それは確かに大問題だ」
柊は美子の両肩をがしりと掴み、うんうんと頷いた。
柊さん、何か勘違いしているような・・・
美子はどうしようか困ってしまった。
しかし、ふと思った。
廉との行為で達することができないのは、自分に問題があるのかもしれない。
相手が変わっても達することが出来なければ、それが決定的になる。
真面目な美子に、原因を追究しなければ、という強い意思が芽生えた。
そして一方で、あの高熱の中で見た柊の姿が忘れられない悩みもあった。
あの柊の姿が現れる以上、美子は廉と達することが出来ないような気がする。
「柊さん、私に上手なエ、エッチの仕方を教えてください!」
「・・・え?」
美子は意を決してそう柊に懇願した。
「美子、それは、一体・・・どういう意味?」
「よ、よくわかりません!でも、そうしなきゃいけない気がするんです!」
実際美子はどうしてそんなことを言ってしまったのかわからなかった。
もしかしたら・・・柊に抱かれてみたかったのかもしれない。
抱かれて、あの夢の柊が本物なのか、幻なのか確認しかったのかもしれない。
208名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 16:33:34.85 ID:bTCuNZRh
柊はまいったな・・・と手を自身の頭に置いたが、目の前の美子があんまり真剣なので無下に断ることができなった。
「仕方を教えろって・・・その、ヤ、ヤルってこと?」
「はい!」
「・・・い、今、から・・・?」
「はい!もしよろしければ・・・」
柊は、はぁーーーっと大きく溜息をつくと、こちらもまた意を決して言った。
「いいんだね・・・?」
「はい!」
「じゃあ、廉には悪いけど、手加減、しないよ?」
「お願いしま・・・きゃっ」
美子が言い終わる前に、彼女の体が宙に浮いた。
「今更やめてって言っても無理だからね」
真面目な顔でそう言うと、柊は美子を抱き上げ自身の部屋へと連れて行った。


初めて入る柊の部屋。
美子は緊張の面持ちで部屋の中を見回した。
間接照明の光でぼんやりと室内の様子が浮かび上がる。
本棚には、ハーブや観葉植物の本が並んであった。
柊さんらしいな・・・
美子はくすっと笑った。
ナチュラルなインテリアで統一された柊の部屋は、居るだけで癒されるよう。
「なんだろう・・・いい匂い・・・」
「気付いた?これはイランイランの香りだよ」
柊はそう言いながらゆらゆらと炎の揺れるアロマキャンドルをサイドテーブルに置いた。
「この香りはリラックスにいいらしいんだ。こういうのも2人の行為には有効だよ」
実はこの香り、性的な気分を高める・・・すなわち催淫作用があることでも有名だ。
柊はわざとこの香りをチョイスし、美子を乱れさせる計画だ。

実は彼自身、先日の美子へのいたずら・・・に対して随分と後悔の念を抱いていた。
前後不覚になっている美子へあんなことをし、
ましてや彼女の心は廉にのみ注がれているという事実。
どうしてあんなことをしてしまったのか。
部屋に戻ったあと、柊は自分のしたことを後悔し、なかなか眠れなかった。
なのでその晩のことを覚えていない彼女の様子に心底ほっとしたし、
自分も知らぬ存ぜぬで通すことにした。
二度とあんなことはするまい、そう心に誓っていた・・・が。
今回は違う。
向こうからやってきたのだ。
柊の理性は、「致し方なし」と美子との交わりにゴーサインを出してしまった。
209名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 16:34:18.27 ID:bTCuNZRh
「まず、美子、いつもはどうやっているの?」
「ど、どうって・・・?」
柊はどぎまぎしながら立っている美子を抱き寄せ、ちゅっとキスをした。
「・・・この後、どうしてるの・・・?」
耳元でこう呟くと、首筋に唇を這わせ、美子に答えを促す。
「はっん・・・れ、廉さん、が、服を脱がして・・・くれますっ」
「そうなんだ・・・じゃあ今回は・・・逆にしてみようか」
柊はなおも首筋を舐めながらそう美子に言った。
「あ、あっんっ・・・ぎゃ、逆って・・・?」
美子はすっかり快感で潤んだ瞳で柊を見上げた。
「いつもと逆・・・、美子が自分で脱いでごらん・・・?」
「そんなの・・・で、できませ・・っ」
美子はそう言いかけるが、すぐ柊に唇を塞がられた。
舌を入れられ、激しく吸い上げられるようなキス。
「ぁふっ・・・んんんっ・・・!」
美子は苦しさのあまり、柊の背中に回した腕に力を込めた。
気持ち良すぎて立ってられない・・・。
ぴちゃぴちゃと水音をわざと響かせて、いやらしいキスが続く。
すっかり柊のキスに酔ってしまった美子は、やっと離れた柊の唇を名残惜しそうに見つめた。
「美子、ここにいる間は『出来ません』は禁止だよ」
「・・・はい・・・柊さん」
美子はキスの後、まるで催眠術にでもかかったかのように、従順になっていた。
「美子、いい子だね。じゃあ、やってごらん」
柊に促され、美子はそっと体を離すと、おもむろにシャツのボタンに手をかけた。
1つ、2つと外すたびに、ほの暗い室内に、美子の白い肌が浮かびあがる。
美子は全部外し終えると、「これでいいですか?」と上目遣いで柊を見つめた。
「ボタンを外すだけじゃダメだよ。シャツを脱いでごらん」
「柊さん・・・っそんな、恥ずかしいです・・・っ」
美子はすがるような目で柊を見つめ続けたが、「さあ」と促され、
仕方なくシャツを脱ぎ払った。
「・・・これで・・・いいですか・・・」
恥ずかしさと悔しさ・・・そして感じたことのない快感に、美子の瞳は潤み、
今にも泣き出してしまいそうだった。
その証拠に、何も纏っていない美子の胸の、2つの乳首はぴん、と勃ち、快感に震えていた。
「美子、よくできたね。ご褒美をあげよう」
そう呟くと、柊は美子のそのぷっくりとした乳首に唇を這わせ、ぴちゃぴちゃと吸った。
「あっ!あっ!あっ!しゅう、さんっ!いきなり、ダメぇっっ!」
美子は急な胸への愛撫に膝をがくがくとさせ感じまくり、喘ぎを声を響かせた。
柊は左手で美子の腰を抱き引き寄せると、おもむろに反対の手を美子の下腹部に差し込んだ。
すぐさま指をその潤みきってる大事な部分に沈ませるとぴちゃぴちゃと音を立ててかき回す。
「柊さ、ん、もお・・・ダメ・・んっ!あっあっんっっっ!」
美子は立っていられず、柊に寄りかかっていたが、
しっかりと腰を密着させ、ショーツの上からクリトリスを柊にこすりつけて感じていた。
ああ、この感じ・・・。
このままいけば、イクことが出来る・・・!
美子がそう思った瞬間、柊は美子の中に入れていた指を抜いた。
「美子、一人で感じちゃダメだよ。今日美子は、勝手にイクの禁止ね」
「あ・・・あ・・、柊さん・・・いやぁぁっっ」
美子は達する寸前で止められ、そして自由に達することを禁止され、
頭を振って叫んだ。
「今日は廉をイカせるための練習だろ?美子がイクのは、一番、最後」
柊はわざと、「最後」という言葉に力を込めて言った。
「今のは下準備・・・さあ、これからが本番だよ」
210名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 16:35:02.18 ID:bTCuNZRh
「次は・・・実技講習、かな。美子、そこに座って」
柊はそう言うと、美子を自分の前に膝をついて座らせる。
すると、柊はパンツを一気に下げ、隆起した自身を露わにした。
「フェラチオ・・・したことあるよね?」
目の前に柊自身が現れ、目のやり場に困る美子は視線を左右に泳がせた。
「・・・はい・・・、廉さんは、好きみたい、です」
「どういう風にしてるの?咥えるだけ?」
「・・・!・・・はい・・・苦手、で・・・廉さんも出し挿れするのが気持ちいいみたいで」
「じゃあ、テクニックを覚えて喜ばせてやろう」
柊はそう言うと、まず美子に自身を握らせ、上下に擦らせた。
「そのまま、さきっちょを舐めてみて」
美子は言われるままにちろちろと鈴口の辺りを舐めた。
するとそこから段々、透明な液が出てきた。
「それは、気持ちいいと出てくものなんだよ」
柊は少し上気した表情でそう美子に教えた。
柊さんが、私で気持ちよくなってくれてる・・・。
美子はそう思うと胸の奥がきゅうと締め付けられ嬉しさがこみ上げてきた。
「次は、口に袋を含んでごらん」
美子は、はむとそれを口に含むと、舌の上で転がした。
ぞくぞくする快感が柊の背中に駆け巡る。
「み、こ、上手だ・・・そのまま続けて」
美子は一生懸命に柊自身に愛撫を施した。
あらゆる場所を舐めて、吸って、転がして・・・、
その度、柊から低い喘ぎ声が漏れた。
美子もまた、口に含みながら自身の下半身から愛液が溢れ出るのを感じていた。
こんなことしながら、感じてるなんて・・・、なんていやらしいの・・・!
だが美子がそう思えば思うほど、きゅうとアソコが締め付けられる。
「美子、そろそろ、出すね」
突然、柊がそう言うと、咥えているペニスがびくびくと痙攣し、
次の瞬間、白濁したものが美子の口の中に放たれた。
「んんーーーーーっっ!」
初めてのことに驚き、口を離そうとする美子の頭を押さえ、柊は「そのまま飲んで」と言った。
身動きが取れない美子は言うとおり、柊が放った精を飲み込んだ。
にがい・・・。
でも不思議な感じ・・・。
美子はいきなり口内を犯された感覚に、ただぼんやりとしていた。
「美子、すごくよかったよ。でも美子も、気持ちよかったみたいだね」
柊は美子の太ももの辺りに視線を落とす。
そこは美子の愛液がショーツを通り越し、太もも辺りまで濡らしていた。
「や・・・っあたし・・・」
美子は真っ赤になって俯いてしまった。
「美子はただ咥えるよりも、舐めたり吸ったりするほうが好きなんだね」
柊にはっきりと言われて美子は、本当に自分はそうなんだと思えきた。
「・・・私は・・・舐めたり・・・、吸うのが大好き・・・」
「今度廉にそう伝えてみようね」
柊は美子の頭を撫でながらそう言った。
211名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 16:39:49.89 ID:bTCuNZRh
すんません、流れぶった切って自己満投稿してしまいましたw
前半がだらだらと長すぎて、おさまりが悪いので途中ですが投下します
今週中には続きうpします…
もっと短く書ければいいんですが…くう
212名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 18:02:02.53 ID:bsOuMk7c
>>211

濡れました
続き待ってます
213名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 18:02:18.90 ID:FCFQkc5E
>>211
乙!柊さんは優しくていい人のふりして怖い人だなあw
なんかこの感じの柊さんがじわじわクセになってきましたw


美男(♂)のお話、エロなしなのに読んでくれてありがとう!
また書きに来ますー
214名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 18:12:24.46 ID:MRDn1Jw7
よかったですよ!!
セリフとか細かいシチュエーションとかが丁寧に書かれてると
美子と柊さんがイメージできて萌えます!
続きも待ってまーす!
215名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 19:17:53.30 ID:9Bps5Tr3
>>193
乙です!丁寧な下品言葉がエロくていいですね(ほめてます)
柊さん熱の時は入れなかったのに酒で潰れてるときは入れちゃうんかいww
これだと高熱挿入なし→廉で処女喪失→金沢なのかな?
216名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 19:41:19.74 ID:fEQyQGsj
柊×美子×廉
「来月のライブ構成の意見をそろそろ柊に聞いておなないとな。」
廉は柊の部屋のドアの前にくると中から変な声がすることに気がついた。
「あっん…そこだめです」
(柊…女を連れこんでるのか…!?)
驚きつつも興味をひかれた廉そっと少しだけドアを開けて中を覗きこんだ。
すると目に飛びこんできたのは柊の上にまたがり腰をふりよがる美子の姿だった

217名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 19:47:06.72 ID:fEQyQGsj
柊×美子×廉
(嘘だろ…)
自分の前ではみせたことのない美子の姿に愕然とする廉
「お前ら何やってるんだっ」「嫌っ。廉さんみないで…」突然のことに驚き慌ててシーツで身体を隠す美子。
「柊…お前こんなことしてどういうつもりだっ」
柊は廉を睨みつけながら
「心は廉のものかもしれないけど身体は俺が手なづけたんだよ。廉じゃ美子をこんな風に乱れさせることできないだろ?」
柊の言葉に唖然としながらもさっきの柊の上で乱れる美子を思い出す廉。
218名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 19:53:58.86 ID:fEQyQGsj
柊×美子×廉
「俺にも男のプライドがある。俺の方が美子を乱れさせれるのを証明してやるよ。みとけ」
そう言うと廉は美子の足の間に顔を埋め美子の敏感な部分を舌で刺激し始めた。(潔癖症の廉さんがこんなことしてくれるなんて…こんな状況なのに嬉しい)
「あっ廉さんだめっ。頭が真っ白になる…」
柊も黙ってみてはいない。「空いてる胸は俺がもらうよ」
そう言うと胸に吸い付き優しくなめたりかじったりして刺激を与える。
219名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 20:01:24.35 ID:fEQyQGsj
柊×美子×廉
二人からの絶え間無い刺激に美子は今までにない感覚を覚えていた。
「もう…だめです。我慢できないっ」
「我慢せずいけよ。いくことを許可してやる」
廉の言葉をきき美子は身体を震わせて達した。
「まだまだだからな」
廉はそういうと美子を四つん這いにさせバックから挿入した。
「あっいゃん」
いったばかり美子は廉の与える刺激に声をあげた
「廉ばかりずるいな、美子口を開けて
柊はそう言うと自分のものを美子の口に押し込む。
バックから廉に口内を柊に犯され美男の膣内がきゅっとしまる
「美子でるっ」 「俺もだっ」
3人は同時に果てたのだった…End
220名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 20:02:40.66 ID:fEQyQGsj
思いつきで3人を書きました。拙い文章ですみません…
221名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 20:49:40.95 ID:BK0XRi+9
>>192
柊両親、柊さんと裏で連携して美男をガッチリ囲い込んでるw
その場限りの嘘をずっと続けてく内に結婚しちゃえばいいよ。

柊xNANAさんも、美子×柊さんもエロ優しい。柊さんはネタの宝庫すぎるw

>>196さんの美男(♂)、掴みどころのないキャラですね。
出来れば柊さんを追い詰めて欲しいw
222名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 21:19:55.98 ID:w8w94X3t
美子ちゃんがどんどんエロくなっていきますな〜。皆さんGJです!
廉さんより柊さんのほうがホント、エロ想像しやすい…。

柊×NANAを、自分で書いておきながらナンですが、
ドラマの8話をリピっていたら、柊さんの車がカーセックスに
最適な車としか思えなくなって困ってるw
223名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 21:44:47.06 ID:Fk8bvjZ0
手マンで柊さんに潮吹かせたいな
224名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 23:25:02.46 ID:H6K18tVa
じゃあ8話の柊と美男のドライブデートっていうシチュエーションで
ひとつお願いしますw>書き手様

って、また柊さんだww
廉さんとか勇気も見たいっちゃ見たいけど、想像が難しいw
225風と木の名無しさん:2011/09/20(火) 23:40:42.12 ID:U3TQ1Hzr
確かにドライブ→カーセックスは柊さんならいける!

なんとなくだけど、廉はひたすら正常位のイメージ。たぶん廉自身も他が思いつかないっぽい。
柊さんはいろいろシチュや体位をして、美男を開発しそう。
特に厭らしくて、恥ずかしがる美男が好物っぽい。
勇気もいろいろ試すイメージだけど、事前に美男に「今度、こんなのやってみない?」とお伺いは立ててくれそうだ。
勇気は二人一緒に楽しく気持ちよくなろう!って感じ。

あくまで自分のイメージだけど。
226名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 23:44:14.07 ID:mCzA+wbC
あのー流れを読まずに...
あえて柊さんがドMなのを書いてくれるチャレンジャーはいませんか?
なかなか想像できないけどw
227名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 23:50:36.09 ID:w8w94X3t
柊さんがドM…美男がSなシチュが難しいよねw
いっそのこと相手をRINAさんにしちゃう?それだとみんな、萌えないかな…
228名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 23:52:17.29 ID:bsOuMk7c
>>225
廉さんが正常位のみってイメージなのは同意。
今、上の方でリクがあった沖縄編を書いてるのだけど、やっぱり体位変換とか考えられない。
てかまた前振りが長くなってるよ・・・
ついでにエロくならないよ・・・

柊さんだと思いきりエロくできるのにな〜

>>226
それはかなりなチャレンジだと思うw
229名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 00:08:31.36 ID:h4yB3LmW
Mな柊さん激しく見たい!
廉さんと勇気成分も不足してます
あと美男×美子…いやなんでもない
230名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 00:19:12.34 ID:gO1FfN1o
>>229
個人的に最後の行はアリですw
美子を独占してる廉さんに嫉妬するお兄ちゃんは
かなり萌えるんじゃないかと思いますw
お兄ちゃんはシスコンでツンデレだといいなあ
231名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 00:23:06.84 ID:h4yB3LmW
>>229
あ、廉さんと勇気成分って廉×勇気じゃなくて廉美男、勇気美男って意味だからね!
誤解されそうな書き方ですまない
232名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 00:28:36.88 ID:A+i2SVOA
どなたかドラマの廉さんを柊さんと美子のインタにしっとしまくった挙げ句
出てけといったシーンにかけて廉さんが嫉妬しすぎて
美子を犯すみたいなのお願いします!
233名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 04:24:35.53 ID:YnTXCyh3
>>211柊さんカッコエー…描写上手すぎますね。
とにかくすごく良かったです!
つ…続きを!続きお願い致します。
234名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 07:18:17.24 ID:Xxgg4A8V
>>228
沖縄編リクエストした者です。
書いて下さってるなんて嬉しいです!
楽しみに待ってまーす!
235名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 15:17:55.99 ID:XOb9pENF
美子×美男(エロなし)×3人


「美子!」

どこか聞いたことのある・・・、それでいて初めて聞くような、
そんな声に、美子は振り向く。
目の前に、自分と同じ顔をした人物が帽子を被り立っている。
「お兄ちゃん・・・!」
美子はそう叫ぶと、次の瞬間、目の前の男・・・兄の美男に抱きついていた。
その衝撃で美男の帽子が後ろに落ちた。
「・・・お兄ちゃん!・・・お兄ちゃん!あたし・・・っ」
泣きじゃくる美子を美男はぎゅうと無言で抱きしめる。
「・・・大きくなったなぁ、美子・・・昔はあんなに小さかったのに」
美男は、2人で星を見上げた幼い頃のことを思い出した。
父を亡くし、どこにいるかさえわからない母を想い・・・。
広い世界で、たった2人きりだったあの頃。
あのとき、自分だって不安だった。泣きたかった。
けれど、美子があんまり不安そうだったから・・・、
自分は美子のおにいちゃんだから・・・。

『美子をお母さんに会わせてやる』
全てはこのためだけに、美男は頑張ってきた。
けれど自分の不注意で、やっと掴みかけたデビューのチャンスを、
手放してしまいそうになった。
「馬渕さんに聞いたよ、美子が俺の身代わりになってくれたって・・・」
美男は自分の胸で泣きじゃくる美子の顔を手でそっと包む。
「ごめんな、つらかっただろ、男の振りだなんて」
指の腹で美子の涙を拭いながら美男は優しく語り掛ける。
「ううん、そんなことない、お兄ちゃんがせっかく掴んだチャンスだもん」
美子・・・俺の妹。
この世でたった一人、同じ血の流れる者。
俺はお前であり、お前は俺だ。
美男は愛おしそうに美子を見つめると、唇で美子の涙を拭ってやった。
美子はくすぐったそうに肩をすくめる。
「これからは俺が美子を守ってやる」
美男はそう言うと、いっそう力を込めて美子を抱きしめた。
236名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 15:18:52.11 ID:XOb9pENF
それを遠くで見つめる3人・・・。

「ちょっ!廉さん、あ、あれ!美男が知らない男と抱き合ってるよ!!」
「ふん、よく見てみろ勇気。同じ顔が2つあるだろうが」
「・・・本物の美男の登場ってわけね・・・」
「え、どういうこと、柊さんっ!あれはじゃあ・・・」
「美男の、いや、美子の兄貴だ」
廉が不機嫌そうに言い捨てる。
そんな廉の様子を横目でちらと見て柊は苦笑した。
・・・廉、確かに『アレ』は手強そうだな・・・同情するよ。

「え!あれが美男の、あ、いや、美子のお兄ちゃん!?」
勇気は手を口元に持ってきて驚いた表情で叫んだが、
すぐにほっとしたような寂しいような表情になった。
「うーん・・・でも、美子、嬉しそうだね。あんな顔見たことないや」
「唯一の家族だからな、美子にとって」
穏やかな表情で柊が言う。
「・・・そっか、そうなんだよね。俺、美男に挨拶してくるよ!」
そう言うと勇気は飛び跳ねながら美子たちの元へと駆けて行った。

「・・・仲良く、やろうな?」
「・・・向こう次第だ」
廉は不機嫌そうにそう言うと、ポケットに手を突っ込んだまま勇気の後を追った。
「なんなら協力してやろうか」
柊が廉の後姿に声をかける。
「余計なお世話だ!」
廉は振り返り、キッと柊を睨みつけると、ドタドタと足音を立てて行ってしまった。
その様子があまりにも可笑しくて、柊はくくくっと笑う。
・・・さあ、これからどうなるんだろうな、A.N.JELLは・・・楽しくなりそうだ。
237名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 15:26:28.83 ID:XOb9pENF
エロなしですが、美子×美男投下しました
男女の双子って萌えますよね…
どなたかがっつりエロいのお待ちしております

自分はこれから>>206-210の続きを頑張ります
つい寄り道しちゃってw
早く美子×勇気を書きたいっす
238名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 15:47:24.95 ID:XonKVbAf
>>237
ありがとう。エロ無しでも美味しく頂いたよ<美子美男
唇で涙を拭う、兄ちゃん、エロそうw 思いきりシスコン&ナル&テクニシャンぽいねw

柊さんの「なんなら協力してやろうか」って、俺が兄貴を引受けるって解釈でOK?
同じ失敗はしない!邪魔者(Rさん)もいない、リベンジみたいな。
柊さん、空港で美男兄を見つめる目がやばかったです。
239名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 16:21:44.20 ID:65tgNff5
男女双子大好物です!!個人的にこの二人でエロもアリw
柊美子の続きも待ってます〜
240名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 17:47:54.51 ID:gO1FfN1o
>>237
た、たまらん!めっちゃよかったです!
美男兄ちゃんのシスコンっぷりが最高だw

10話何度も見直すけど柊さんの美男(♂)への視線が
男を見る目じゃなく、妙にエロい目付きで吹くw
間違いがいつか起きるよあれはw
そのとき美子は何を思う…w
241名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 17:52:29.05 ID:YnTXCyh3
本物美男を見たとき
良いのみつけた!と柊の目が一瞬光った気がすw
242名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 19:52:56.55 ID:deOMbugx
ドMな柊さんか・・・驚いたな
相手が美男でBLとかなら書けるけど美子だとちょっとキビしいかな〜
243名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 20:07:24.94 ID:p5LGdapQ
柊さんは何度すっぽかされてもめげないって点ではどMだよね
辛そうに耐える顔もセクシーだと思うw
244名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 20:12:25.80 ID:rH+yaGfX
廉×美男、柊×美男、勇気×美男、柊×美男 金沢編を書いたものです。
今回は廉×美男 沖縄編をリクに沿って書いてみました。

また導入部分が長いです。しかもあまりエロくない・・・
ボキャブラリーの限界を痛感します。
駄文ですが笑覧ください。
245名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 20:12:46.47 ID:rH+yaGfX
廉×美男 沖縄編

何があっても廉さんのそばにいたい。
東京の夜空とは比較にならないくらいの満天の星空を眺めながら、美男は思った。
携帯を取り出し、廉に向けてメールを打ち始める美男。
『もう一度廉さんに会って話をした・・・』
そこに、突然メール着信が表示される。
新しいメッセージを受信・・・差出人は廉だ。
嬉しさと怖さ半分でメールを開く美男。そこにはこう記されていた。
『13:00着のANA便で会いに行く』
廉が会いに来てくれる!わざわざ沖縄まで!!
嬉しさに胸がきゅうっと締め付けられ、鼓動は高鳴る。
美男はすぐに返事を送った。
『私も会いたいです。空港で待ってます』
待ち遠しい気持ちを抑えながらベッドへ横たわる美男。
しかし気持ちがなかなか落ち着かず、一向に眠れなかった。


翌日13:00。美男は那覇空港の到着口で廉が着くのを待っていた。
もう男である必要がない美男は、白いワンピースにつば広の麦わら帽子だ。
待つことしばし、廉が現れた。帽子とサングラスで変装している。
その姿を見つけた美男は、手を振って廉を呼んだ。
廉も美男に気づき、サングラスを外しながら歩み寄ってくる。
美男の前に廉が立つ。しばしの沈黙。
「あの、廉さん・・・」
「ここに立ったままじゃ何かと目立つ。どこか入ろう」
「あっはい」
二人は空港内の喫茶店に入った。

「廉さんあの・・・」
「美男、すまない。本当のことがわかった」
「え・・・?」
「『miss you』は俺の母親じゃなくて、お前の母親のために創られた歌だった」
「え、それじゃあ・・・」
「お前の父親が愛していたのはお前の母親だ。捨てたりなんかしていなかったんだ」
「そんな・・・」
美男の瞳に涙が浮かぶ。
「すべて俺の母親の嘘だったんだ。俺が捨てられたのもお前の父親のせいじゃなかった」
美男の頬を涙がつたう。
「それじゃあ、お父さんはお母さんを愛していて、捨てたりしてなくて・・・」
「ああ。だから『miss you』はあの人には歌わせない。お前に返すよ」
「ありがとうございます・・・でもいいんですか・・・?」
「すべて俺の母親の嘘と俺の誤解が生んだことだ・・・美男、本当にすまない」
「いいんです、本当のことが解れば・・・でも、これじゃ廉さんが辛すぎます」
「俺のことはいい。これからも美男が・・・お前がそばにいてくれればいい」
「廉さん・・・」
「お前が俺のそばで笑っていてくれたら、俺は笑顔でいられる。」
美男の頬を伝う涙を指で拭いながら廉は言葉を続ける。
「だから・・・これからも俺のそばにいてほしい」
世界中のどんな愛の言葉より、美男の胸を打つ言葉だった。
246名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 20:13:08.34 ID:rH+yaGfX
「廉さん、いつまで沖縄にいられるんですか?」
ホテル行きのタクシーの中で美男が問う。
「そうだな、急に来たから明日の昼ごろには帰らないとな」
「じゃあ今日は一日一緒にいられますね!」
ついさっきまでポロポロ涙をこぼしていたとは思えない笑顔と明るさだ。
「お前、俺といるのがそんなに嬉しいのか」
少し意地悪な顔でにらみながら言う廉。だが意にも解せぬ様子で美男は即答する。
「はい!すごく嬉しいです!これからもずっとだなんてもっと嬉しいです!」
廉も思わず頬が緩む。美男がこういう奴だから、好きになったんだな・・・そう思う。
「で、美男様は、どんな一日をご所望で?」
「えーと・・・そうだ、プール!廉さん、プールです!」
「そんなこと言っても俺、水着は持ってきてないぞ」
「そういえば私もありませんでした・・・」
少しショボンとする美男に、ふいにタクシーの運転手が声をかける。
「よかったら水着を売ってる店に寄りましょうか?」
「あ・・・はい!よろしくお願いします!!」

「私学校以外でプールなんて初めてなんですよぉ〜」
などと言いながら水着の品定めをしていた美男も、今は試着室の中だ。
廉は早々に水着を決め、支払いまで終わらせている。
「どうせ周りがじろじろ見るわけじゃないんだから、適当でいいぞ」
試着室のカーテン越しに美男が答える。
「でも廉さんも見るのに、ヘンなの着られませんよっ・・・とこれでいいかな?」
カーテンが勢いよくシャッと開く。
そこには普段の男装姿からは到底想像できない、オレンジのビキニを着た美男の姿があった。
「どうですか、廉さん?派手すぎるかな?」
これはやばい。やばすぎる。あまりにもかわいすぎる。
気恥ずかしさで美男を直視できなくなった廉は、耳まで真っ赤になりながらなんとか答える。
「あ、ああ・・・いいんじゃないか。なかなか似合ってる」
「ありがとうございます!じゃあこれにしますね!!」
勢いよくシャッとカーテンが締まる。
「でもビキニってちょっと恥ずかしいですね〜、私が選んでたらワンピースですよ」
「ワンピースなんて何歳になっても着られるけど、ビキニは若いうちだけだろ」
「廉さんそんなにビキニが好きなんですか?」
「違う!お前に似合いそうだから言っただけだ!」
まだ耳が赤い廉は、自分でも不思議な感覚に戸惑う。
(なんでだ・・・ビキニの女なんていくらでもいるじゃないか・・・なんでドキドキしてんだよ・・・)
試着室から出た美男もレジをすます。大きなサングラスや浮き輪も一緒に買っている。
「えへへー。これでバッチリ変装できますよ」
「お前が変装する必要ないだろ・・・」
ここで廉がふと気づく。
「そうだ。変装だ。美男、俺はプールに入れないぞ」
「?なんでですか、廉さん?」
「バカ、考えてみろ。俺はA.N.JELLの廉だぞ。プールの中じゃ変装できない」
「え〜、一人だけプールなんてイヤです!それに私泳げません!」
「お前は本当に何も考えてないな。泳げないのにプールとか言うなよ!」
「だから浮き輪を買ったのに・・・そっか、プールに入れないんだ・・・」
楽しみにしていたのだろう。また少しショボンとする美男を気の毒に思い、廉が提案した。
「まあ・・・せっかくだからビーチソファにでも寝っ転がって気分だけでも味わうか」
「それなら変装できますね!それでもいいです!楽しみです!」
二人は待たせてあったタクシーに乗り、ホテルへと向かった。
247名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 20:13:30.60 ID:rH+yaGfX
部屋で水着へと着替えた二人は、ホテルのプールへと向かう。
プールサイドを歩く美男に、男たちの視線が集まる。
美子本来の肢体の綺麗さなのか、この三ヶ月の身代わり期間に身に着けたオーラのせいか・・・
廉は自慢したい気持ちと他の男に見せたくない嫉妬の気持ちが入り混じって変な気分だ。
「ほら、あそこにビーチソファがある。そこで気分を味わおう」
途中購入したカクテルを手に、二人はソファへ寝転がる。
「こうしてると、気分だけでも南国って感じだろ」
「そうですね、こうしてるだけでも楽しいし、カクテルもおいしいです」
「おい、カクテルは飲みすぎるなよ。甘くても結構アルコールは入ってるんだから」
「はい、わかりました」
美男のほうを見ると、こちらをじっと見ていた。
「・・・なんだ?なんか俺についてるか?」
「いえ、夢みたいだなあ、って。こうして廉さんとゆっくりと過ごせるなんて」
「・・・色々あったな、俺たち」
「そうですね。でも、だからこうして近くにいられるんだと思うとすべてに感謝できます」
「お前ってすごいと時々思うよ」
「ね、廉さん、ほんのちょっとだけプールに行ってきてもいいですか?」
「いいけど、俺は一緒には行かないぞ」
「一度入りたいんです。でも一緒じゃないから、ちょっとだけ」
美男は身体を起こして、プールへと向かった。揺れるお尻に目が釘付けになる廉。
まったく、どうしてこうも気持ちを揺すぶられるのか・・・と後姿をながめる。
が、その次の瞬間、廉は跳ね起きた。
美男がいきなりナンパされているのだ。廉は早足で美男のもとへと向かう。
「おい、『美子』!!早くこっちに来い!」
美男の手をつかむと、元の場所へと引き返す。
「まったく!お前はガードが甘すぎるんだよ!だから他の男にすぐ引っ掛かるんだ!」
他の男に、のところでピクンと美男が反応する。
「南国気分は中止!部屋に戻るぞ!」

部屋は、いつの間にか最上階のスイートに変わっていた。どうやら廉が変更したようだ。
「ほんのちょっとしかプールに入れなかったな・・・カクテルも残しちゃった・・・」
美男はまだプールに未練たらたらといった様子だ。
「お前、そんなに他の男にビキニ見せたかったのか?」
「そんな・・・!私はただプールを楽しみたかっただけです!」
「確かにお似合いの格好だからな、男は選びたい放題だぞ」
「他の人になんて見られても嬉しくありません!見てもいいのは廉さんだけです!!」
「ぐ・・・じゃあ、俺ならその姿をじろじろ見ても大丈夫なのかよ!」
「じろじろは恥ずかしいけど・・・廉さんなら・・・」
頬を赤らめる美男。耳が赤くなる廉。二人の間に少しの間沈黙が流れる。
「じ、じゃあその、あんまりじろじろは見ないから、ゆっくり見てもいいかな・・・」
「・・・ぐるっと一周とかしたほうがいいですか?」
「そ、そうだな、そうしてくれたほうがいい」
小ぶりで形の良いお尻、豊満ではないが形の良い胸、流れるような曲線が廉の目を奪う。
この姿は俺だけのためのもの。そう思うと廉の胸に愛しさがこみ上げてきた。
「やっぱり恥ずかしいです・・・」
「美男・・・こっちに来てくれ」
「はい?」
近寄ってきた美男を、廉がやさしく、しっかりと抱きしめる。
「やっぱり俺・・・お前のことが好きだ・・・」
二人は唇を重ね合わせ、より強くお互いを抱きしめあった。
248名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 20:13:55.97 ID:rH+yaGfX
「ん・・・んんっ」
二人はお互いの唇を貪るように口づけをする。
初めての時とは違い、美男も積極的に舌を絡めてくる。
その艶めかしい舌の動きに、廉は軽い眩暈を覚えた。
そのまま倒れこむように、ベッドへと美男を押し倒す。
「廉さん・・・嬉しいです」
俺を待っていたのか・・・その思いにますます愛しさは増し、股間の隆起は硬度を増す。
夢中で唇を吸いながら、右手は水着越しに胸をまさぐる。
「あん・・・」
美男が甘い声を上げるが、廉には水着の固いパッドがもどかしい。
背中に手を回すと水着の紐を引っ張り、ブラを外した。
少し冷えたからか、美男の乳首が固く尖っている。
廉の熱を持った手が、美男の乳房を揉みしだく。
「あっ・・・廉さんの手・・・熱い・・・」
「美男の肌が冷えてるんだよ」
美男の冷えた乳房は廉の手の中でくにくにと形を変え、すぐに熱を帯びてくる。
「やっ・・・だ、廉さん気持ちい」
つつ、と美男の手が廉の股間に触れる。
「っ!」
「ん・・・廉さんの、すごく硬くなってる」
「美男・・・」
「ここ、気持ちいいんですよね・・・?」
美男は廉の水着の上から隆起に触り、ゆっくりと上下にしごく。
「お前、何を・・・」
「私だけ気持ちよくなっちゃうなんて不公平ですから」
廉はされるがまま、水着を脱がされる。大きくそそり立った隆起を、美男は愛しげに口に含んだ。
「ん・・・」
亀頭を舐め回し、竿を舐める。袋を口に含み、裏筋に舌を這わせる。
手でしごきながら、浅く深く音を立てて隆起を吸い上げ、舐める。
廉の背筋に痺れが走る。あまりの快感に思わず廉の腰が引ける。
じゅぽっ、じゅぽっ、ちゅるっちゅぽっちゅぷっ・・・
段々ストロークが早くなる。もう廉は精をこらえることができなくなってきた。
「美男・・・くぅっ!!」
廉は美男の口内に、受け止めきれないほどの精を放ってしまった。
精を出しきるまでふるふるとしていた廉の動きが収まった頃合いに、美男がようやく口を離す。
ちゅるっ・・・まるで尿道に残る精液まで吸い取るかのような口の離し方に、廉の腰がまた引ける。
「美男、汚いから早く吐き出せ!」
だが美男は吐き出そうとしない。上を向くと、ゴクンと音を立てて飲み込んだ。
「美男・・・汚いだろ・・・」
「廉さんのだから汚くないです。っていうかこんな時まで潔癖症だなんて」
クスクスと笑う美男。廉はなんだか言いようのない気持ちのやり場に困る。
「美男、お前・・・いつのまにどこでこんなの覚えてきたんだ?!」
美男の肩がビクンと動く。まさか誰かに仕込まれたなどとはとても言えない。
「えっと・・・インターネットです!世の中にはインターネットって便利なものがあるんです!」
「インターネット?・・・まるで実践経験があるような感じだったぞ」
「それはその・・・バナナで・・・」
「バナナ・・・」
廉の脳内に、ネットしながらバナナを舐めている美男のビジュアルが浮かぶ。
間抜けなようでいて、それでいてエロティックな光景だ。
その想像だけで、廉の股間はまた隆起し始めた。
249名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 20:14:22.10 ID:rH+yaGfX
「美男っ!」
「きゃっ」
「今度は、俺の番だ」
美男の両手首をつかんで押し付け、夢中で乳首にむしゃぶりつく。
「あっやだ・・・あんっ」
固く勃った乳首を甘噛みしておいて、その乳首を舌ではじく。
刺激を受けるたびに美男の肩がピクッと反応する。
美男に抵抗する様子はない。むしろ待ち望んでいたようにも思える。
手首を拘束していた手を離すと、廉は本格的に乳房を責め始めた。
「んんっ・・・ん・・・」
美男の口からはくぐもったような喘ぎ声が漏れる。
廉の片手が乳房から脇腹、下腹部へとなぞるように動き、そのまま水着の中へ侵入する。
茂みの奥の秘肉はたっぷりと蜜に溢れていた。
「美男、もうビショビショになってるぞ」
「意地悪言わないでください・・・廉さんのを口でした時、もうジワッてなって」
「ずいぶんエッチなシスターだなっ」
「まだシスターじゃ・・・きゃっ」
廉が勢いをつけて水着の下を脱がす。その勢いのせいで美男の身体が軽くバウンドする。
「廉さん乱暴すぎ・・・もうちょっと優しく・・・あ・・・なにを・・・ああっ」
廉が予想してない行動に出た。美男の秘部に顔をうずめ、蜜を舐めだしたのだ。
「ああんっ・・・廉さん、汚い・・・汚いからダメ・・・」
少し顔を上げて廉が言う。
「俺の精液は汚くないんだろう?なら美男のここも汚くなんかない」
「でも・・・恥ずかしい・・・!」
「恥ずかしがらなくてもいい。お前のここはすごく綺麗だ」
溢れ出る蜜を味わうかのように秘部を舐め上げる廉。ぴちゃっと音が立つたびに美男が喘ぐ。
廉の舌使いに刺激されて、美男のクリトリスが充血して少し肥大してきた。
サーモンピンクの球体を、廉は見逃さない。
「美男、こないだのミーティングのとき、ここですごく感じてたよな」
蜜のついた指先でクリトリスをコロコロと弄る廉。美男は喘ぎ声でしか返事できない。
「じゃあまずここで一回・・・!」
「あああっ・・・廉さんだめそこっ!」
遮る美男の声を無視して、廉はクリトリスを舐めつつ膣内へ指をつぷぷ・・っと差し込む。
内と外から敏感なところを同時に刺激され、美男の身体は大きくのけ反る。
「や・・・だめ・・・感じすぎちゃう・・・廉さん・・・っ!」
膣内の締め付けをものともせず指を動かし、クリトリスを舐め上げる廉。
声にならない悲鳴を上げて、美男は頂点に達した。
「はあ・・はあ・・・はあ・・・」
肩で息をする美男の姿を愛おしそうに廉が見つめる。
「美男は本当に敏感だな」
「廉さんの・・・意地悪・・・」
「美男が可愛いからだよ」
顔を赤らめ、美男が照れる。そんな美男もまた愛しいと思う。
「どうやら俺も本格的にやられてしまったみたいだな」
「え、やられたって何が?」
「なんでもなーい」
と美男の頬に廉がキスをする。美男も廉にキスを返す。
「さっき、汚くない、綺麗だって嬉しかったです。潔癖症の廉さんがあんなことするなんて」
「他はどうか知らないけど、お前のは汚いなんて思ったことないぞ」
「嬉しいです。廉さん、大好き」
美男がまた廉にキスした。
250名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 20:15:08.35 ID:rH+yaGfX
「廉さん・・・ぎゅってしてください・・・」
美男が手を伸ばす。しかしそれを無視して、廉はバッグをゴソゴソし始める。
「廉さん・・・?」
「・・・あった。美男、ちょっと待ってて」
「?・・・」
「・・・これでよし。美男、待たせた」
「なにしたの?」
「コンドーム。子供ができないように」
美男の身体を廉が抱き寄せる。
「そういうのまでちゃんと考えなきゃいけないからな」
片手を添え、狙いが外れないように先端を美男の秘部にあてがうと、廉は一気に美男を貫いた。
「んんっ・・・・・・っ!!」
「ちゃんとぎゅって・・・してやる」
廉は美男の身体に腕を回し、強く抱きしめた。美男もそれに応えるかのように背中に回した腕に力を入れる。
抱き合ったまま、二人の身体が上下に動き始める。
美男がキスを求め、廉がそれに応じる。美男の心はその一体感に幸せで満たされる。
やがて唇は離れ、それぞれ熱い息を吐き始める。
静かな部屋に響くのは、お互いの息遣いと溢れる蜜がはじける音だけだ。
「廉さん、廉さん・・・気持ちいいです・・・」
「美男・・・俺も・・・すごくいいぞ・・・」
静かな快感は、やがて激しい波になって二人を包み込む。
「あっ、あっ、やっ、んっんんっ、だめ、だめぇっ」
悦楽が、美男の熱くとろける膣内の締め付けをより一層激しいものにする。
「みっ・・・美男っ・・・お前の膣内(なか)、キツすぎるっ・・・」
「ああっ・・・廉さん・・・もう・・・やあああんっ」
「美男っ・・・俺も・・・くうっ!!」
廉は思いきり精を放ち、美男は目の前が真っ白になっていった。
「すごい幸せ・・・」

肩で息をする二人。廉も美男も、力なくベッドに横たわっている。
「美男・・・」
「はい?」
「明日、一緒に帰ろうな」
「・・・はい・・・」
美男は廉の顔を見ながら微笑んだ。


翌日。
昼過ぎの飛行機で羽田空港に降り立った二人は、遅めのランチを食べている。
「今日はこれからどうするんですか?」
「お前の兄貴と色々打ち合わせなきゃだろうから、事務所へ行かなきゃかな」
「私が事務所に行くわけにはいきませんよね・・・兄に会いたいですけど・・・」
「合宿所のほうで待っていればいい。送ってやる」
ヴヴヴヴヴヴ・・・・美男の携帯が震えた。新着メール・・・差出人は・・・シゲ子だ。
『お母さんのことで、すぐに渡したい物があるの。空港にいます』
「廉さん、シゲ子さんが私にすぐに用事があるって」
「じゃあ行って来い。俺は車のほうで待ってる」
「ありがとうございます、じゃあ行ってきます」

しかしそれが二人の間を引き裂く物だとは、この時の美男には知る由もなかった。

廉×美男 沖縄編 完
251名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 21:19:55.03 ID:XonKVbAf
>>242
ドMな柊さんと美男兄ちゃん、ぜひ! 兄ちゃんの好きなのは、妹ぽいけどw

>>245
沖縄編、幸せそうな廉美男で癒されました。既に心身ともに2人の絆ガッチリなので、美男母の手紙読んでも大丈夫そう。
252名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 21:23:12.13 ID:YSRRR2Uf
廉×美男、沖縄編!!大変美味しくいただきましたw
なるほど、一発やっちゃった後にシゲ子から手紙を…切ない!
やっぱり廉は正常位なんですね、わかりますw
ありがとうございましたー!!
253名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 21:42:44.99 ID:65tgNff5
GJ!幸せそうでイイね
しかし沖縄編でも柊美子はセックス済みとか
廉さんかわいそすww
254名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 21:47:51.03 ID:YSRRR2Uf
めちゃエロの流れを読まずにエロくないのを投下します。
今までの話の中で、こんなエピあったら面白いなという感じでw
255その1:2011/09/21(水) 21:49:58.29 ID:YSRRR2Uf
なりゆきで、廉の部屋に美男が居候することになってから、5日が過ぎた。
これまで廉はその神経質な性格からか、夜の寝つきも朝の寝覚めも
決して良いとは言えなかった。
しかし毎晩寝る前に「おやすみなさ〜い」という美男の言葉と、
美男が布団に入るなりスゥ…スゥ…と規則正しい寝息を立てるのが
聞こえると、廉も安心したように眠気に襲われていた。
「…ったく、居候のくせに緊張感の欠片も無い奴だ…」
少し片方の口角だけ持ち上げて、廉も深くベッドに潜る。
洗いたてのシーツの心地よさと共に、眉間の皺が消えて廉は眠りに落ちた。

翌朝。美男はいつもどおり、午前7時に目が覚めて布団を片付けた。
夏の強い日差しは、朝からカーテンの向こうに照りつけている。
「今日は、確か9時にはここを出ないと…馬淵さん、雑誌の取材って
 言ってたっけ…」
同じ部屋の向こう側では、廉が寝息を立てていた。
寝起きはしばらく機嫌が悪く、シャワーも浴びることを考えれば
そろそろ起きなければいけない時間だった。
美男は廉のベッドへ近寄り、その寝顔をそっとのぞく。
256その2:2011/09/21(水) 21:51:22.39 ID:YSRRR2Uf
「やっぱり、寝顔はカワイイ・・・」
好きな相手の無防備な姿に、ニヤニヤとしてしまうが、起こしてあげないと!と使命感を感じて声をかけた。
「廉さん、起きてくださ〜い。廉さーん」
普通に声をかけるだけでは、眉を少し動かしただけで起きる気配が無い。
「なんか、気持ちよさそうな夢でも見てるのかなぁ…。
 空でも飛んでるのかも…」
口をむにゅむにゅと動かす廉を見て、美男はまた微笑んだ。
「って、起こさないと!廉さん、早く起きないとダメですって!!」
肩のあたりを揺さぶり、ようやく廉は目を開けた。
「…ぁんだよ、ほっとけ」
「そうはいきません!もう7時半ですからっ!!」
美男はそう言って、廉の掛け布団を勢いよく剥ぎ取る。
仰向けに寝ていた廉が体を起こそうとした時、美男の目に映ったのは…
まるで山のように盛り上がった、廉の下半身だった。
257その3:2011/09/21(水) 21:52:30.22 ID:YSRRR2Uf
硬直してしまった美男を一瞥して首を傾げてから、廉は体を起こした。
「ぅわぁぁぁ!み、見るな!!こっちを見るんじゃねえ!!」
耳や顔、首の辺りまでを真っ赤にして、廉は剥ぎ取られた布団を
頭から被った。
「あの、廉さん」
「ぅがぁ!!うるさいっ!!」
恥ずかしさのあまり、廉は美男と目を合わせられない。

「廉さん、とりあえず起きてくださいってば」
あまり恥ずかしがる姿を見られるのも、癪に障ると思った廉は、
赤い顔のままいつもの仏頂面で起き上がる。
そしてベッドサイドに置いておいた水のペットボトルに口をつけた。

「…廉さん」
「…なんだよ?」
「それって、いわゆる、朝勃ちですかっ!?」
「ブッ!!ゲホッ…ェホ…」
廉は盛大に水を噴き出してむせた。
258その4:2011/09/21(水) 21:54:07.16 ID:YSRRR2Uf
「お、お前…!!!」
「中学生のとき、美男兄ちゃんが教えてくれたんです。
 うわぁ〜初めて見ちゃいました!」
「ちょ、ちょっと待て・・・ゲホッ」
「健康な男の人だからそうなるんですよね?よかった〜廉さん、
 とっても健康で!!やっぱり人間、健康第一ですからっ!」
呆気に取られる廉に、美男は無邪気にそう言って、部屋を出て行こうとした。
「廉さん、早く起きてご飯食べちゃってくださいね!」
「美男!!間違っても他のヤツらにそんな話するんじゃねーぞ!!
 わかったか!」
「はいはい。わかりました」
怒鳴る廉を意にも介さない風に、美男は部屋を後にする。
「あいつ…何なんだ?あの反応は…恥ずかしがるほうがアホみたいだ…」

美男がダイニングへ行くと、柊と勇気も既に来ていた。
「おはようございますっ!」
「おはよ…!!美男、どうした…?熱でもあるのか?」
「なんか、すごい顔赤いぞ?俺、薬持ってくるよ!」
「い、いえ!!大丈夫ですっ!!」
ヘヘヘ、と笑って、美男は勇気に差し出されたグラスの水を飲み干した。
「廉さん…凄かったなぁ…」
自分にしか聞こえない声で、美男は小さく呟いた。 
259名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 22:01:44.97 ID:YSRRR2Uf
すみません、こんなので…。これ、言わせたかっただけw

         ________
       /             \
      /                \
    /   /・\     /・\   \
   /   /    \   /    \   \
  |      ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄     | それがいわゆる、
  |         (__人__)        |   朝勃ちですかっ!w
  |            \    |         |
   \          \   |       /
    \          \_|     /
260名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 22:49:03.31 ID:R3TE+nEu
>>244
沖縄編GJ!美男は柊に手なずけられてるんだねー
つか、バナナのくだりで笑ってしまったwww

>>259
朝勃ち廉さんわろすw
美男のセリフとかも含めてすげー想像できるww
261名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 23:21:52.36 ID:65tgNff5
>>259
ちょwwwwww

恥ずかしがる廉さん可愛い
朝勃ちを知らない美男がそれ、なんですかっ!ってジロジロ見るのも
ありだと思った
262名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:08:36.18 ID:X4Wulkib
>>244
水着の美男とか絶対可愛いですよねw
誰にも見せたくないって廉さんの気持ちもよくわかる
しかし柊と身体だけとはいえ関係を持ってしまっている
美男と廉の行為はなんか少し切ないですね…
>>259
ワロタwしかし廉さんも美男も可愛すぎるw

さて、美男(♂)の話>>196の続きもどぞー
今回は美男(♂)×廉です
263名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:11:26.50 ID:X4Wulkib
>>196

事務所の廊下、廉は先を歩く美男への用事を思い出して声をかけた。

「おい、美男」
と、廉が呼び止めても美男は聞こえているのかいないのか
振り返りもせずに歩みをやめない。
「おい、こら」
廉が駆け寄って肩を掴むと、美男はようやく歩みとめて振り返った。
「なに」
「なに、じゃない。呼んでるだろうが」
「…はぁ」

なんでこいつはこんなに反抗的なのか。と廉は頭を抱えていた。
柊や勇気にも心を開かず、コミュニケーションを取ろうともしない。
喋ったと思えば、一言か二言で会話に困る。
だが歌も演奏もすばらしく、仕事だけは完璧にこなす。
だからこそ余計に、廉は頭を抱えるのだ。

「…ところで」
「あぁ?」
「俺ってそんなにあいつに似てますか」
美男はふと、思い出したように言った。
「なんだ急に…そりゃ双子なんだから似てて当たり前だろ」
廉は話し出した美男に驚きつつも、返事をする。
「・・・だよなぁ」
「なんなんだお前は。それより、昨日の曲の構成変えるぞ」
「あぁ、はぁ」
「ちゃんと聞け、美男」
やっと本題を言った廉だが、美男の気のない返事を聞いて
少し怒ったような声で言う。
「…似てるってことは…こういうことされたら、やっぱドキドキします?」
美男はそう言いながら背伸びして自分より背の高い廉の額に
自分の額をくっつけた。自然と顔は近くなり、互いの鼻先が触れる。
264名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:12:25.96 ID:X4Wulkib
自分の好きな、自分を好きだといってくれる女と全く同じ顔の男。
その顔が目の前にあって、大きな目が自分を見つめてくる。
美男の吐息が、廉の鼻をくすぐった。
それはそこはかとなく甘い香りがしたような気がして
廉は思いがけず胸の鼓動は速くなる。
そして廉の耳や顔、首筋はみるみるうちに真っ赤になった。
そんな廉の反応を見た美男は、口角を上げて満足そうに微笑む。

「な、なにすんだ!」
「…ちょっと実験」
美男の笑った顔にはっとした廉は慌てて美男から離れて声を張り上げた。
だが美男は表情を変えずに呟く。
「お前いい加減にしろ、何がしたいんだ!」
「だから、実験」
「…もういい!いいか、次こんなことしたらただじゃおかねえぞ!」
廉は実験、と言われてカチンときてしまい、美男の胸倉を掴んだ。
「まあ…気をつけます」
明らかに反省の見えない態度と返事の美男。
廉はもっと、さらに怒りたくなったが、
美子と同じ顔の美男になんだかそれ以上いえなくなった。

そして美男は廉が何も言わなくなると、
何もなかったかのようにまた廊下を歩いていった。

取り残された廉は、先ほどのこと思い出す。
「…な、なんだあいつ。変なやつだ…気持ち悪い」
思わず身震いをしたが、廉の頭からあの至近距離で見た
美男の笑った顔やあの甘い匂いがしばらく離れることはなかった。
265名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:13:41.83 ID:X4Wulkib
以上です

廉さん難しいwこういうのは柊さんにするのが一番よさそうだ
266名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:23:07.97 ID:/1wpSXIn
美男(♂)魔性だな〜好みのタイプですw
ありがとうございます!
267名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:30:18.68 ID:2JeOYFxz
柊×美男1
ここが柊さんの部屋…
ある日の昼間、美男は躊躇いつつもホテルの一室のチャイムを押した。
「美男!来てくれたんだね!嬉しいよ…」
柊はドアを開けるなり、美男の手を掴み素早く部屋に引き入れた。

廉と上手くいってないのかな…最近合宿所で様子のおかしい美男が気になった柊。
柊のよく使っているベイエリアのホテルにあるプールやエステで
息抜きでもどうかと美男を誘ったのだった。

しかしもちろん柊には他の目的があった。
今までのアプローチや数度の告白で柊のそんな気持ちに美男だって気付いていたはずだ。
それでも来てくれた。柊はこのチャンスを逃す気は更々無かった。

「柊さん…」とうつむいたままの美男。
「美男?まあ、せっかくだからリフレッシュしてって」と言うや否や
柊はスルスルと美男のワンピースを脱がしにかかる。
「え?あっプ、プールはどこですか?」
「何だよ美男。水着なんか持って来てない癖に。ここに来たってことは良いんだよね?」
クスリとわらう柊。

268名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:33:36.18 ID:2JeOYFxz
柊×美男 2
ちょっと期待して部屋に来たことを知られ、恥ずかしくなった美男の顔が紅潮した。
そんな美男の様子に構わず、言葉と場にそぐわない爽やかな笑顔の柊は
下着姿の美男を軽々と抱き抱えバスルームへ運んだ。


「ここはスパなんだよ」確かにバスルームなのに綺麗なベッドが二つ並んでいる。
まるで南国のような、美男の嗅いだこともない良い香りが漂っている。
ガラス張りの大きなバスルームは海に面していて都会のホテルなのにまるでリゾート地の様だ。

窓際に置かれた大きな楕円形のバスタブにはお湯が張ってあり、部屋中いたるところに花が飾ってある。
(凄い!一体何畳有るんだろ?)美男の目には宮殿の様に見えてあっけに取られてしまっていた。

「本当はスパなんだけどね」と少し意地悪な笑顔で笑った柊が裸になり、
キョトンとしている間に美男も下着も脱がされようとしていた。

269名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:35:18.40 ID:bPrseiAa
沖縄編リクエストした者です!
ラブラブな2人とヤキモキ廉がステキでした!
こんな2人が見たい〜という夢を
叶えてくれてありがとうございます!
作家様☆
270名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:36:04.64 ID:2JeOYFxz
柊×美男 3 「よし、一緒に入ろうな」
美男の頬に優しいキスをしながら柊はバスタブに美男を運ぶ。
抱っこされた際、そそり勃った柊のペニスが美男の腰に当たっていたので
美男は気恥ずかしくなり気付かない振りをした。

いつの間にか裸でお湯の中にいる自分に今更ながら驚き「柊さん、違いまふ」と
口先だけの抵抗を試みたが柊のキスが唇を塞いだ。
「違わない、いいんだよ美男。俺に全部任せておくんだ。いいね。」
コクンと頷く美男。
明るい日差しの中、無防備な姿の美男、湯船の中で益々輝く肌と少し紅潮した顔
、これから起こることへの恐れと期待の入り交ざった潤んだ瞳に柊の理性は完全に崩壊した。

美男をバスタブに腰かけさせると、湯船に浸った柊は美男の両足をおもむろに持ち上げ
丸見えになった美男の小さな裂け目に舌を這わせた。
「きゃ!」
「きゃっ!何て言いながら美男のここはヌルヌルだよ?いやらしいなぁ、美男は。
良い子の美男のはずが可笑しいね?」
271名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:38:11.15 ID:2JeOYFxz
柊×美男4
「言わないで・・・恥ずかしいからやめて下さい・・・い、嫌ぁ〜ぅんん」
(美男の一番敏感な部分、プックリしていて可愛いな・・・)
濡れている美男に嬉しくなった柊、更にチュウチュウ吸いついたりチロチロと舐めながら、小さな突起を指で挟んでは弾く

「俺はどんな美男も好きだよ。美男も隠さないでいいから俺の前では本当の美男を見せてくれないか」
細くしなやかな柊の指と舌が美男の蜜壺の入り口や中を攻めたてる。
その度に美男は可愛らしい悲鳴をあげる。
「ひゃん!ぁぁあ〜」
(あいつも舐めたのかな・・・と柊は嫉妬しながらも、ついに美男を奪ったと優越感に浸っていた。)

もう我慢出来ない!柊は腰かけさせたままの美男に挿入することにした。
「挿れるよ?美男?ん!んぐぅっ」待ちに待った瞬間に柊は喜びの声を出してしまった。

「あっ入る・・・し、柊さぁん〜柊さん〜」柊が腰を動かす度に柊の名前を呼ぶ美男、
こんな時までけなげな美男の姿に柊は乳首を舐めまわし甘噛みしてその突起も楽しんでいた。

「美男の中、最高だ・・・美男?美男も気持ち良いの?」と耳元で囁きながら美男の中を更に激しくかき回す。
「気持ちいいですぅ〜何だかお腹と頭の中が変になりそう〜」
悦びでくねくねしている美男の白い体は発光しているかのように耀き、美しかった。
272名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:43:06.81 ID:2JeOYFxz
柊×美男 5 
挿入したまま片足をあげさせ、美男をくるりと後ろ向きの態勢にし、バスタブの縁に手をつかせた柊は後ろからも攻めたてた。
クリトリスに手をまわし撫でながら二本の指で弾く。(これが好きなんだな)きゅっと締まる美男の中が柊のペニスを離さない。
からみつく美男に柊が悲鳴をあげそうになった。(あぁ駄目だ、悔しいが俺の方が持ちそうもない・・・)

突然、柊は美男の腰をつかむとリズムをつけ緩急つけながら突きまくった。

「あっもうだめ・・・来ちゃいます!・・・しゅ、、柊さん!」「俺も!みぃ、美男〜!」二人は同時に果てた。


273名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:46:25.15 ID:2JeOYFxz
柊×美男 6 
ホテルの一室のソファで横たわる美男と柊・・・
(いつの間にか寝てしまった。ベッド、窓際、ソファ・・・
 あれから俺たち何回くらいしたんだろう?すっかり外も暗くなっちゃったな、ふふ。)
(柊は美男を抱けた喜びのあまり執拗に攻めてしまったが、美男も喜んでくれた様だ。)

スヤスヤ寝ている美男の髪を撫でながら、その可愛らしい寝顔を見つめて柊が嬉しそうに微笑んだその時、寝ている美男の腹が鳴った。
「キュル・・・ギュ〜キュル〜」(もう、なんて可愛い奴なんだ!)
普段は冷静な柊だが、所構わず叫びだしたいくらいに美男が愛おしかった。

「あれだけ動き続けたら腹も減るよな・・・ふふ。美男が起きたらとっておきのディナーに連れて行ってやろう!」と柊はいそいそと今晩の計画を立て始めた。
*終わり*


274名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:49:55.57 ID:2JeOYFxz
≫273すみません、人生初めてのパロでグダグダです。
お許しください院長様!
275名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 03:37:17.29 ID:DC+wlGkM
初なんでグダグダです。
柊×本物美男エロなし1
「あつっ!」「どしたの?大丈夫!?」
ソファーで雑誌を見ていた美男が慌てて駆け寄ってきた。
「大丈夫だよ。ちょっとお湯がとんだだけ」柊は指をヒラヒラと
して見せた。心配そうな顔がいつもの仏頂面に戻る。
「…なら、いいけど…」ボソッと呟いてソファーへと戻っていく
美男に柊は声をかけた。「美男、お前も飲む?ハーブティー」
「…いらない」再びソファーへと座った美男を後ろから眺めながら、
柊は口元を緩ませた。なんか、退屈しない。
第一印象のぶっきらぼうで無愛想は変わらない。まだ廉の方が何を
考えてるかわかりやすい分、楽だ。ただ…分かりにくいというのは
男女問わず魅力的に感じてしまうから厄介だ。

美男から少し離れた所に座り、雑誌を捲っていた柊は視線を感じた。
「な、何?」体をこっちに向け、上目遣いに見ている美男がいた。
『猫みたいだ…』少しずつ近寄ってくる姿を見ながら、柊は思った。
興味のないものには見向きもしないくせに、好奇心に捕われたら
無意識に大きな瞳を黒々とさせて近寄ってくる。
今までもふとした仕種や表情に美子を感じることはあった。
ドキッとする自分の未練がましさに情けなくなった時もあった。
でも、多分それは間違いだ。今、目の前にいるのは…
男でも女でもない中性的な艶が滲み出ているように見える美男だ。

276名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 03:44:09.76 ID:DC+wlGkM
柊×本物美男エロなし2

「どうしたの?柊さん…」
自分の顔をのぞきこむ美男に、柊は動揺を隠せない。
「柊さんいつも僕のこと見てるよね…そんなに美子と似てる?」
「え…ああ、…そうだね」曖昧に返事をしながら視線をそらす。
「柊さん、僕なら癒してあげられるよ。僕にどうして欲しい?」
「何言って…」
黒い大きな瞳が柊をまっすぐ見ていた。美子のそれとは全然違う
色気立つ表情と視線、美子では絶対に見られなかった顔。
口元をきゅっと結んだ柊の顔を美男の両手が優しく包み込んだ。
「口…開きなよ」
言われるがまま開いた柊の唇に、美男の唇が優しく触れた。
美男の唇と舌が丁寧に柊の唇をなぞらう。
何度も何度も柊の下唇を挟んでは舐めた。
「ああ…」
もどかしさに我慢できなくなった柊は強引に舌を美男の舌に絡ませた。
音をたて何度も美男の舌と唇を吸い上げる。
「ん…っ」美男が柊を押し離した。
「どうした?美男?」
「もう…寝る」突然そう言うと、柊の腕をスルリと抜け立ち上がった。
「美男っ…」
自分の部屋へと戻って行く後ろ姿を見送るしかできなかった。

どうしたんだ…俺。どうするつもりだったんだ?長いため息を吐き
ながら、柊はまだおさまらない胸の鼓動を聴いていた。

おわり
277名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 16:26:59.16 ID:Q2syvfUt
>>275
兄美男魔性系か!やばい好みのタイプ!!
278名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 18:35:44.93 ID:0RHa0Lry
>>265
実験って何の実験なのさw
美男兄ちゃん、『テニスの王子様』の”越前リョーマ”にそっくり(←分からない人御免なさい)。

柊さん廉・勇気3人とも兄ちゃんに翻弄されそう。
さすがのエロ達人柊さんも美男兄に対しては、ドMになりそうだねw
>>268さんみたく、美男妹に対してはかなりのSなのにw
279名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 19:12:20.80 ID:bPrseiAa
エロの達人www
確かに、品の中にもエロ漏れしてて
ただ者ではないよね、、、
280名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 20:12:07.07 ID:ggvskLdp
つべで美男の動画見てたら関連のとこに柊の中の人の動画出てきて
見てみたら余計エロの達人にしか見えなくなったww
281名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 20:19:28.26 ID:ZD7v/yof
柊さんは動きも少ないし、基本言葉も穏やかで丁寧なのに、
みんなががっつりエロ認定してしまうのは何故だろう
中の人がそういうキャラだからなんだろうけど
柊さんは踊ったりはしてないし、普段の中の人とは随分違うはずだし、
美咲のギャル男にはそこまでのエロさは感じないし。うーん
282名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 20:31:52.65 ID:C9sD4+yf
見てみたら柊の中の人、歌いながら腰をグラインドして振ってたw
柊が何故エロなのか納得しました。
自分の見せ方を心得てる。ありゃ、策士だわ。
283名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 20:46:01.50 ID:Q2syvfUt
美男(♂)とドMな柊さんの話かいたんだけど
愛なし鬼畜っぽくなっちゃったんだけどどうしよう
BLだし…このスレ的に受け入れられるかな?
284名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 20:52:42.83 ID:kA9VNmu6
柊の中の人が廉で廉の中の人が柊だったらどんなだったろ?
ドエロイ廉と棒セリフな柊とかw?

柊の中の人、アイライン引いたらなんか凄そう。
285名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 20:56:24.37 ID:tPefnEWI
廉だけでなくて柊さんのキスシーンも見てみたかったな。
海外ドラマみたいにアムアムいわせる感じでしてほしいw
中の人の、次回ドラマ出演に期待しよう。

>>283 なんでも読みたいですwお願いします!
286名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 21:19:36.05 ID:X4Wulkib
自分も読みたいです!
美男(♂)好きですw
287名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 21:20:31.70 ID:uw5NphZd
288美男(♂)×柊 鬼畜注意:2011/09/22(木) 22:10:37.19 ID:Q2syvfUt
それでは今から美男(♂)×柊BLを投下します。
愛の無い鬼畜風味でS美男M柊という設定です。
終わったところでその旨お知らせしますので苦手な方は飛ばしてください。
289美男(♂)×柊 鬼畜注意:2011/09/22(木) 22:13:29.12 ID:Q2syvfUt
「これ?何?」
「俺の…携帯」
「じゃなくて、この写真。何?これってさ俺のかわいい妹の美子だよね。
しかもどう見ても本人に許可とってないよね。」

場所はエンジェルハウス。廉はスタジオ、勇気は夜遊び。
妹の美子の代わりに引っ越してきた双子の兄の美男と二人だけの夜。
油断していた。
ちょっと席を外した好きにソファーにおいて置いた柊のスマートフォンを
美男に勝手に弄られてしまった。
アレだけは人に見られてはいけなかったのに。
うかつだった。


「うわ・・・何これ。寝顔とか、こっちは着替え?気持ちわりー。どういうセンスしてんだよ。」

美男が柊のスマホを勝手に開き中に入ってい写真を流し見している。
柊がひそかに撮り貯めた男装時代の美子のお宝写真だ。
おえっ。
美男が顔を背けて吐くそぶりをしてみせる。
顔はそっくりなのにこの兄弟は性格がまるで違う。
妹の美子は誰にでも優しく穏やかな性格だったが
兄の美男は自己主張が激しく攻撃的で人を人とも思わぬ態度だ。

「あんたさあ頭悪いよね。パスワードがMIOなんて頭プリンなの?それともゼリー?」

顔をしかめつつもデータを晒す事を止めない美男。
自分の携帯を勝手に人に弄られる事も不快だったが
美子との大切な思い出をまるで汚いものの様に言われる事にも腹が立った。
290美男(♂)×柊 鬼畜注意:2011/09/22(木) 22:14:32.81 ID:Q2syvfUt
「止めろ!いい加減返せ!」

柊は力ずくで携帯を奪い返そうとするが寸でのところでよけられて、その勢いのまま床に転がってしまう。

「だーめ。これは俺が没収します。美子に見せてもっと気をつけるように教えてやら無いと。」

柊の顔が青ざめる。

「やっやめろ。それはやめてくれ。」

そんな事をしたら美子に嫌われてしまう。柊にだってそれくらいは分かっていた。
それでも報われない思いのはけ口が欲しかったのだ。

「あ?それが人に何かを頼む態度かよ?」

しゃがんだ美男に頭をこずかれる。

「やめて・・・くだ・・・さい。」


「何で俺がお前のお願い聞いてやらなきゃならないの?
可愛い妹を危険に晒してまで俺がお前の言う事聞いてやらなきゃいけない理由って何?」

美男が柊の鼻先に突きつけた画面には天使の様に微笑む美子が映っている。


「何でもする!何でもするから、美子には言わないでくれ。」

立ち去ろうとする美男のひざにしがみついて追いすがった。
美男が立ち止まる。あごを指で撫でながらどうしたものかと考えているようだ。

「何でもって言われてもな。うーん。そうだ。一発やらせてくれよ。」

美男がちょっと買い物でも頼むかのような口調で言ってくる。

「え・・・?」

柊はあまりに唐突な申し出に戸惑ってしまいまともに返事をすることが出来なかった。

「ちょうど溜まってたんだ。女も皆あっちに置いてきちまったしちょっとケツ貸せよ。」
「何言ってっ・・・」
「お前に拒否権有ると思う?」

携帯をフリフリと振られる。
確かに柊には黙ってうなずく以外の選択肢は無かった。
291美男(♂)×柊 鬼畜注意:2011/09/22(木) 22:15:46.13 ID:Q2syvfUt
「イきたいの?イってもいいよ。やめないけどね。」

キッチンへ引きずられて行き服を全て脱がされて
そばに有った手拭用のタオルで後ろでに縛られひざを突いて床に這わされた。
せめて自室でと懇願したが聞いてはもらえなかった。


「あっ・・・んっんー」

尻にサラダ油を垂らされ指を入れられた。
手荒く挿入されるのかと身構えたが予想外に美男の前戯は長かった。
さっきからくちくちと指を浅く入れてこねくり回すだけだ。
サラダ油が溢れて足を伝うのが気持ちが悪い。
焦れてくると狙いすましたようにずぶりと刺して前立腺を刺激される。
その度に自分の意思と関係なく腰をゆらしてもだえてしまうのが悔しく仕方が無かった。

「くぁんっ・・・ひくっ」

性欲の処理をしたいなら早く突っ込んで終わらせればいいものを
猫の様に抵抗出来ない獲物をなぶって楽しんでいるとしか思えない。

「チンポたってきたね。ココ弄られんの気持ちいい?」
「あんたの腰クネクネしてスゲーエロい。たまんねー。」
「俺別にゲイじゃねーんだけど、向こう(アメリカ)では
ブラザー同士でこうやってセックスするんだ。
兄貴に忠誠心を見せる為にね。俺も仕込まれた。上手いもんだろ。」

「ふぁっ・・・うぅ・・・ん」

緩急をつけて追い立てながら耳元で囁いてくる。
屈辱だ。
嫌でたまらない。
それなのに腰を揺らして自身から透明な汁をしたたらせてしまう。
せめて吐息だけでも止めたくて唇を強く噛んだ。
すると美男が慌てて開いている方手指で口を無理やり開かせた。

「駄目だ!唇噛むの禁止。切れたら理由を聞かれるぞ。
なんか噛みたいならタオルで猿轡してやるけど、
俺ヒーヒーよがらせて泣かすのが好きだからあんまり口ふさぎたくないんだよね。」

指で口腔をかき回される。舌を指で強く押されて嘔吐感でげほげほとえずいた。
292美男(♂)×柊 鬼畜注意:2011/09/22(木) 22:16:53.20 ID:Q2syvfUt
「あんたの口の中熱くて湿ってて気持ちいいな。しゃぶらせたいけどさすがにそれはあぶねえか。」
「突っ込みたくなってきた。そろそろ本番行くか。」
「ちょっと痛いかも知れないけど最初だけだから。
ああ、でもこれは罰だからずっと痛い方が良いか。」

「挿れて・・・もう肩痛い。終わりにして・・・」
キッチンの硬い床の上に肩とひざで四つんばいにさせられて支えている肩が酷く痛い。
不自然な体勢を長時間強いられて腰も辛くなってきた。
柊は首を丸めて振り返り美男の目を覗き込んだ。

「あー、そういう可愛い顔するのも禁止。」

美男の顔がすっと近付いてきた。
キスされるかと思って身構えたが鼻先をカプリとかじられただけだった。
縛っていた手を解かれ体を横向きにされる。
そのまま片足を自分の肩にかけさせる体勢で美男が挿入してきた。

「痛い・・・」

予想はしていたが本当に痛い。指とは比べ物にならない存在感。
体を内側から裂かれるようで怖い。
しかしここで怖いから止めてくれと言うのは柊のプライドが許せなかった。
こいつにそんな事を言うくらいなら尻が割けてしまうほうがまだましだ。

「ん・・・ぅんん・・・んぐ」
「あーすげえ締まり。たまには男もいいよな。ちょっと締めすぎだけど。
なあもうちょっと緩めらんねぇ?」

美男が慣らしを兼ねてゆっくりと腰をグラインドさせる。
良いところに当たるとヒクンと足が撥ねてしまう。
感じるところを何度も擦られると声も汁も漏れてしまう、
それも恥ずかしくて嫌だ。
耐えようとして身を竦ませると尻に挟まったものを余計に締め上げてしまった。
ぎゅうぎゅうと締め上げてしまい、自分でも形がはっきりと感じられる。
やばいと分かっているが何もかものが初めての体験でまったく加減が効かない。
体が熱っぽく蒸気して喉がカラカラだ。
焦点が定まらない。ヤバイ。ヤバイ。

「はひ・・・あっ・・・駄目・・・ダメ・・・」
「コラあんまり締めすぎるなよ。抜けなくなるぞ。」

そう言うと美男はパンッと小気味よく柊の尻タブをはたいた。

「あっあああー・・・・・・うぅうあぁ・・・・・・ぁ」

その瞬間脊髄を電流が駆け抜けた。
柊はどこかへ吹き飛ばされてしまいそうなほどの快感に訳も分からず歯を食いしばって身悶えた。
全身から汗が噴出す。
293美男(♂)×柊 鬼畜注意:2011/09/22(木) 22:17:45.32 ID:Q2syvfUt
「お前、尻叩かれて感じたのか。マゾッ気が有りそうだとは思ってたがかなりのドMだな。」
「俺と相性いいんじゃねえの?」
「いきなり飛ばしてドライでイったらあぶねえから今日は俺が手で抜いてやる。」

美男が奥までしっかりと腰をねじり込んで揺さぶってくる。
なすがまま激しく前後に揺さぶられて意識が朦朧とする。

「分かんない怖いもう怖い」

柊は泣きべそをかいて首を振る。
自分が今まで築き上げて来たものがガラガラと崩れ落ちていく。
それなのに全身が粘膜になってしまったかのように何処を触られてもピリピリして、
髪が顔にかかるのさえ耐え難い刺激で身をよじった。
もう触らないで欲しい。どうにかなってしまいそうだ。
隠してきた秘密も感情も全て吐き出してしまいたい衝動に駆られる。
風呂の水が溢れるようにダラダラと自分の中の醜いものがあふれ出していく気がした。

「大丈夫だ。俺が受け止めてやるから好きなだけイけ。」

髪をくしゃくしゃと撫でられる。
こんな時だけ妙に優しいなんてずるい。

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌あああああぁぁぁぁ」

ぴゅるぴゅると自分の精液が飛んで、イった事が分かった。
普通にセックスするのとは違う
脳みそが真っ白になってどろどろと溶けていくような快感で
出し切った後も腰がヒクヒクと痙攣するのを止められない。

「可愛くしとこうな」

美男は満足げにつぶやき自身を引き抜くと柊の前髪を掴んで上向かせ、
その顔に射精した。
そして涙と精液でぐちゃぐちゃの柊の顔をパシャリとスマートフォンで撮影した。


「いい顔で撮れてるぜ。俺の携帯の方にも転送しておいたから、俺とお前は今日からブラザーって事でヨ・ロ・シ・ク。」

そしてそれを柊に投げて寄越した。
自分の無様な姿が映った画面を見て柊はもうどうにでもなれとつぶやいた。


-END-
294美男(♂)×柊 鬼畜注意:2011/09/22(木) 22:18:50.55 ID:Q2syvfUt

        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもな〜れ
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚


以上で終わります。
295名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 22:46:41.35 ID:X4Wulkib
素晴らしいwめっちゃ萌えた…
柊さんのMな感じが最高だ
296名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 22:57:31.44 ID:tPefnEWI
実は正直BLは読むのも得意じゃなかったけど柊さんのMっぷりみたさに
読ませていただきました!!すげー!!GJです!!
エロの部分もイイですが、それ以外の部分で笑わせていただきました。
面白かったですー!
297名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 23:35:19.21 ID:geh9/wU8
しゅ、柊さんが大変なことに...


萌えw
298名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 23:56:59.04 ID:0RHa0Lry
柊さん・・・盗撮してたんだね、それでこそ、エロ大将だよ。

それにしても、美男兄ちゃん、一番イケメンと自分は思ってたのに、ここまで性格悪いとはw
他の人に対しては天使なのに、柊兄さんにだけ、鬼畜なら萌えますw
299名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 23:58:27.26 ID:8oaGq5lw
同じく自分もBLはかなり苦手ジャンルなのだが…今回のこれはかなり萌えた!!GJです!

美子とそっくりの、キレイな顔した美男がドSで、本来はSっぽい柊さんが開発されてくってのは素晴らしいシチュ
300名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 00:02:40.98 ID:iTH87F/p
BL苦手だけど…これは…


イイ…
ドM柊さん最高!
301名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 00:04:00.92 ID:5m5wtE7t
>>298
それいいw廉に対しては人懐こい感じで弟っぽくて、
勇気とは遊び仲間っぽいのに、柊に対してだけ裏では鬼畜とかw
302名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 00:20:59.49 ID:OlfMy/GD
勇気、何とかならないもんでしょうか。
柊美子を目撃しちゃってつい混じっちゃうとか
303名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 00:27:14.96 ID:gLqr3aC/
288です。結構喜んでいただけたようで嬉しいです。
一生懸命書いた甲斐がありました。
BL苦手だけどM柊は好きというご意見が多くて
とても意外な感じです。
304名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 01:39:08.53 ID:phoNxxYT
柊さんは切ない顔が似合うよね

ひたすら振り回され
凌辱されて耐える柊がもっと見たい。相手は男女問わずw
305名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 04:11:45.24 ID:AyBxJyyT
BL柊さんすげー
こんな時間にすごいの読ませていただいて、ありがとうございます。

Mでいいので柊さんに愛と救いをどうか…
306名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 08:23:39.59 ID:8XiznsFC
本編の沖縄柊さんの振られて泣きそうになってる顔も切なくて良かった
柊さんのキレイな顔をもっと汚して欲しい♪
すいませんw
307名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 08:50:14.60 ID:2P+t1M1E
みんな、柊さんに対しては激しくSだなwww
ドラマスタッフさんたちもこんな気持ちだったんだろうかw
中の人、気の毒すぎるw
308名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 13:02:30.09 ID:Ana+OEuU
職人さんありがとう。色んなシチュが楽しすぎる!
エロパロって登場人物しかだめなの?
話しにそってれば第三者ありなのかな?柊さん、色々してそうw
もしOKなら職人さんお願いします!
309名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 13:27:10.78 ID:iTH87F/p
いっそのこと美男×美子近親相姦、廉柊勇気×美子4P、NANA×美子レズいじめが読みた…いやなんでもない
310風と木の名無しさん:2011/09/23(金) 13:43:50.20 ID:Mk5uTxkQ
>>309
たしかにその組み合わせどれも見てみたい。

個人的には廉柊勇気×美子4Pは激しく見てみたい。
シチュとしてあり得そうなのは、DT廉への性指導かな〜?
報酬も兼ねてってことで。

そんな時でも柊さんは美子を思いっきり開発してそうだけど。
311名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 16:11:32.93 ID:D49d7736
>>309
NANA美子みたいかもww
312名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 18:21:10.54 ID:sux4fUWy
職人の皆さま、ありがとう。沢山読めて楽しいです。

おばさんが合宿所に来て、美子が柊さんと相部屋になるシチュが見たいです。
廉が断るって言った後、柊さんつかさず立候補するか、一旦は廉の部屋に行くけど、
眠れずに(スタンガンは持たずに)水を飲みに行くとリビングで同じく眠れずに
少し酔った柊さんに「だったら俺の部屋に来いよ」みたいに連れて行かれるとか。

柊さんって年上の女性も似合いそうですよね。
沢木さんとか、廉母は…無理があるか。
313名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 18:49:12.84 ID:MzaNUNX/
>>312
ちょw 柊さん、廉母なんて年上過ぎ!廉と美男の父親になれるけどw

廉さんに常にいいとこ取られてたので、振り向いた美男とストカ後デート成立エピか
美男と同室話か、最初に男装の秘密を共有して廉ポジになるとか、
柊さんIFバージョンで幸せになって欲しいよ、1度だけでもいいから。

美男がダメなら、美男(♂)でもいいや。兄は、廉カリスマ性、勇気の面白さ、柊さんの優しさを持ってるんだよね?
男同士でいいから、偶には穏やかで幸せな柊さんも見たい・・・許可してください。
314名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 20:18:58.46 ID:2P+t1M1E
エロなしの、パラレル二次小説はスレチなのかなぁ

エロありでも勿論いいんだけど、どっちかと言うとそれが目的というより、柊さんが報われた場合のドキドキシチュを読んでみたい…

自分は書けないんだけど、スレチなら別スレがあったほうがいいだろうか?
315名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 21:15:43.35 ID:+GdrOkVv
廉×美子は本編でもここでも甘々ラブラブなのに、そういえば柊さんはひたすらハードだね...
柊さんにもスイートな思いをさせてあげてくださいw
316名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 22:11:45.37 ID:JRtzq0V/
廉柊勇気美子の4P見たすぎるwwww
317名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 23:16:56.42 ID:Ana+OEuU
何がスレチかわからないし、スレ乱立もなんだからとりあえずは
このスレで色々やっていけばいいんじゃないかな
最初に明記して、嫌なのはスルーしてもらう感じで。
318風と木の名無しさん:2011/09/23(金) 23:25:47.11 ID:Mk5uTxkQ
エロのありなしの許容はスレの空気によりけりだから一概には言えないが、
自分がROMっているスレはエロなしでも宣言すればOKだった。

まだちょっとしか進んでないものの、BLも許容されてる雰囲気だし、
エロなしのパラレル要望も多いように思うのだが。

かくいう自分も柊さんが報われるIF話は見てみたい。
319名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 23:50:58.70 ID:BsADtLzk
最終回見た?!美男兄は柊さんのこと呼び捨てだってさ!!
これは…w
320名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 00:01:40.95 ID:MzaNUNX/
>>319
廉さん気付いてないのに、柊さんは、美男兄と美男妹の違い、分かってたね。
両方と親しくなきゃ分からないねw
結局、美男兄のキャラがよく分からない・・・連絡無精な人?
とりあえず、年上の柊さんにタメ口きく、生意気キャラなのかな。勇気君は、廉さん、柊さんって先輩たててるのにw
321名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 00:35:19.24 ID:E5E4mjrt
初対面の夜露死苦とドヤ顔っぷりだけで相当生意気そうじゃんw>美男兄
幼いころは妹思いの優しい兄って感じだったのにね。
おそらく男に対しては超ドSで、妹にはデレデレのシスコンキャラと予想。

てか、>>309のやつ全部見たいww
322名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 00:36:51.40 ID:LE2JQGHP
自分も呼び捨てに思いっきり反応しちゃったよw
美子と同じ顔に呼び捨てにされるとか柊さんどんな気持ちなんだろうw

>>320
出番が少ないし結局「よろしく」以外喋ってないしよくわからないままだけど
まあでもその方がみなさんの創作意欲をかきたてるのかな、とも思うw
ある程度妄想というか、好きなように変えたりできるしねー

ただ連絡無精で生意気キャラは確定っぽいねw
柊さんにタメ口ってことは勇気にもタメ口だろうなーw
廉さんは・・・年下が呼び捨てにしたら怒りそうだよね

ここからは勝手な妄想だけど
美男はツンデレでシスコンだとなお嬉しいw
ツンツン生意気なんだけどデレるときは思いっきりデレたりするとかw
・・・なんて、自由に考えてもいいってことなんだ!w
ま、とにかく最終回も終わったしあとはみんなの妄想力で萌えよう!
323名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 00:51:07.90 ID:GRHtgPIw
勇気×美男 オフ1

「んーっ、よく寝たなぁ」
ベッドの中で勇気が大きく伸びをする。今日は久しぶりのオフ。目覚ましの音を気にせず眠れるのはやっぱり贅沢だ。
「腹ヘったな…」
ガバッと飛び起きて、部屋のドアを開けると階下からいい匂いがしてくる。
階段を降りてキッチンに向かうと、エプロン姿の美男がいた。
「みーおっ、何作ってるの?」
「あ、勇気さん。おはようございます!もうすぐできますよ〜。一緒に食べましょう」


ソファでしばらくぼんやりしているうちに、美男がテーブルにトレーを運んできた。
並んだのはフレンチトースト、サラダ、コーヒー。ブランチにぴったりだ。
ちょっと甘いフレンチトーストに濃いめのコーヒーが良く合う。
「うん、うまいよ美男!」
勇気の眠気もすっかり覚めた。


今日は廉さんも柊さんも仕事でいない。
ふたりには申し訳ないが、たまの休みを存分に楽しませてもらおう。
「よしっ、今日は思いっきり羽目を外すぞ。美男、まだ明るいけどビール飲んじゃおうぜ!」
「えっ、私あんまり飲めませんよ」
「いーのいーの。ちょっとでいいから付き合ってよ」
勇気は冷蔵庫から缶ビールを取り出し、美男の分もグラスに注ぎ始めた。
324名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 00:53:12.56 ID:GRHtgPIw
勇気×美男 オフ2

アルコールが入って、陽気になる勇気。
美男もだんだん楽しくなってきて、勇気が冗談を言うたびにソファの上で笑い転げる。
「美男、これから遊びに行こうよ!どこがいい?映画かな。いや待てよ、一緒に楽しめる場所のほうがいいな。ゲームセンター?それとも遊園地!」
勇気は夢中で話していたが、ふと横を見ると美男が微かな寝息を立てていた。
「なんだ美男、寝ちゃったのか。本当に弱いなあ…」
勇気は美男の無防備な姿についつい引き寄せられる。
「やっぱり可愛い顔してんな…」

ちゅっ。

うっすらと開いた美男の唇に思わずキスをしてしまった。
「うん…」
美男が寝返りを打ち、ふっと目を覚ました。
ヤバっ。勇気はあわてて美男から離れた。
「ご、ごめん美男、そんなつもりじゃなかったんだけど」
「えへへ、いーでーすよーゆうきさーん」
酔いが回った美男はまだふわふわとした夢の中にいるみたいだ。
可愛い。可愛い可愛い可愛すぎる!
勇気はたまらなくなってまた美男にキスをした。
325名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 00:55:14.22 ID:GRHtgPIw
勇気×美男 オフ3

(なんだろう、気持ちいい…)
意識がだんだんはっきりしてきて、美男は勇気の唇の感触を楽しむようになっていた。
この感じ…。
胸がドキドキしてしまう廉のキス。
頭の奥が痺れるような柊のキス。
どちらとも違う。
勇気のキスはふんわり軽くて心地よくて、ずっとこうしていたくなる。
美男はしばらく唇をついばまれるままうっとりしていた。
ふっと勇気の唇が離れる。
すこし照れたような勇気のチャーミングな笑顔に美男の胸はキュンとなった。


「よし、出掛けるのやめた!今日は俺の部屋で遊ぼう!」
美男は「遊ぶ」という言葉に違う意味を感じてドキッとする。
少し戸惑う美男の背中を勇気はほらほら、と押して2階に上がった。
勇気の部屋の中はポップでカラフルな小物でいっぱいだ。
「わあ、勇気さんの部屋、可愛いですね!」
「だろ?暇な時は来いよ。美男だったらいつでもウェルカムだ」
326名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 00:57:15.18 ID:GRHtgPIw
勇気×美男 オフ4

「さ、続きを始めるぞー」
そう言うと勇気はおもむろにTシャツを脱いで真っ赤なソファに腰掛けた。
華奢なイメージがあったが、普段ドラムを叩いている勇気の肩や腕は意外にたくましくて力強い。
「ほら美男、こっちおいで」
美男はとことこと勇気の隣に向かった。

勇気は美男を優しく抱きしめ、また柔らかなキスを楽しむ。
目に、頬に、唇に。軽く口づけ、ついばむようにしてはお互いの顔を見合わせていたずらっぽく笑い合う。
美男の表情が熱を帯びてきたのに気づいて、勇気はさっきより少し大胆に美男を攻め始めた。

「んっ…ぁ…」
薄く開いた唇の隙間から舌を差し入れて絡ませると、美男もそれに反応してきた。
美男の細い腰を抱きよせ、Tシャツをたくし上げる。
今日の美男はサポーターだけの軽装備だ。
美男をバンザイさせて薄い鎧をはぎ取ると、ぷるんっと白い胸が露わになった。
抱き寄せて美男の体温と胸のふくらみを直に感じとると、勇気は一気に高まった。

「美男、これからもっと楽しいことしよう」
勇気は美男の首筋に舌を這わせ、指先で胸の先端をもてあそんだ。
「ぁん、やっ」
美男は甘い声を上げた。
327名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 00:59:16.62 ID:GRHtgPIw
勇気×美男 オフ5

「あの…ベッドに連れてってくださいっ」
こんな言葉、美男が自分から言ったことはない。
でも勇気さんになら素直に自分の気持ちを伝えられるのは何でかな…。
そうか。一緒に楽しもう、という勇気の想いが嬉しかったんだ。

勇気に抱きかかえられて、ベッドにポンっと投げ出された。
「えへへっ、勇気さんのベッドふっかふかですね」
スプリングで身体が跳ねるのが楽しくて、つい笑顔になってしまった。
「俺も行くぞー。えいっ」
勇気が重なってくる。重みが心地いい。

ふたりでじゃれ合いながら、お互いの気持ちいい場所を探る。
宝物を見つけては、胸を高鳴らせてその悦びを分かち合った。

遊び疲れて抱き合って眠る。
夢のような、楽しい休日…。
328名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 01:02:43.12 ID:GRHtgPIw
初です
爽やかエロを目指してみましたが、むずかしいね
329名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 01:15:24.31 ID:LE2JQGHP
勇気ー!可愛いよ、二人とも!
勇気ってある意味柊さんより優しいから優しくがゆえに損してるよね…
330名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 01:31:09.57 ID:4fcWh4ED
勇気めっちゃかわええー!!いいねいいね!!GJです。
最終回、みんなかわいかったなぁ。
ヨシ、これから妄想どんどん膨らませてエロ書くぞーw
331名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 01:48:06.84 ID:POgc2cfX
>>328
勇気×美男可愛くていいね!

柊さん呼び捨てに思わずnynyしちゃったよw
ドM柊さんリアルに想像できすぎる
332名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 02:04:00.21 ID:nXuxD8tW
今日の柊さんは目立たなかったが、兄に呼び捨てされてるのは収穫だったw
333名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 02:39:14.95 ID:l6ReUxa9
>>328
勇気かわいいー!勇気のセリフ、ちゃんと脳内再生されました。GJです!
そして美男は、すでに柊さんとも経験済みなのねw
334名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 15:27:10.38 ID:L70Muxfm
今から投下するのは柊番外編で、柊×架空人物エロありです。
スレチかどうか判断できないので、嫌な方はスルーしてください。

ドラマを見ていて「俺が隠してやるよ」の後、怖い顔で街中闊歩してた柊さんが、
夜スッキリした顔でハーブティーを飲んでる姿が気になってました。
その空白時間の設定です。
335柊番外編1:2011/09/24(土) 15:28:56.09 ID:L70Muxfm
「だったら俺が隠してやるよ」
抱き締めた胸の中で泣いた美男、廉の姿を見て逃げ出した美男、昨日二人に何があったんだろう。
複雑な気持ちのまま、柊はただ街中を歩いていた。
事務所にはいたくなかったし、苛立ってる自分をどうすることもできなかった。
気が付くと柊は一軒の家の前にいた。高い塀と緑に囲まれたその中は、外からうかがうことはできない。
こ洒落た門を開け、柊は中へと入った。
「結局、ここなのか…俺の逃げ場所は」中庭に出るとその人はいた。
白いベンチに座り、いつものように空を見上げていた。
「久しぶり」柊の声にビクッとし、彼女は振り向いた。
「どうしたの?…何かあった?」意地悪な微笑み。
「なんでそう思う?」苦笑いしながら彼女の横に腰かける。
「何かあった時にしかここには来ないじゃない。それに…顔怖いわよ」
痛いとこをつかれて笑うしかない。
「あなたがブレンドしたハーブティーが飲みたくなったんだよ」
「そういうことにしといてあげるわ」そう言うと彼女は立ち上がった。

まだ売れてなかった頃、ヒーローショーのバイトをした。
お姫様役だった彼女が突然悪役をやりたいと言い出し、俺が行った時にはお姫様役しか残ってなかった。
仕方ないからやっただけなのに、かすかな充実感を覚えた。記念の写真を彼女が撮ってくれる時に言った
「たまには前に出るのもいいでしょ。見てるだけじゃ変わらないわ」
その言葉が…その後の廉との関係や、音楽にいい変化を与えてくれた。

彼女のいれてくれた綺麗な色のハーブティーを飲みながら、さっきの二人のことを考えていた。
「何かある度にここに来るのもう止めたら?」
「どうして…そんな意地悪を言うかな…」
「…心配するからよ」
柊の体の中で何かが動き回る。頭の中では廉や美男の顔がぐるぐる回る。
「あなたは…俺を置いて結婚したくせに…」
あの頃、だんだん仕事が増えて忙しくなった。
国内外のツアーも終えて一息ついた時、どれくらい時間が経っていたのかよくわからなかった。
日々予定をこなす毎日で、彼女のこともだいぶ経ってから人づてに聞いた。
結婚したことも、その相手が亡くなったことも…。俺は何も知らなかった。
「柊は私が必要な時に、側に居てくれなかった…そんな男はいらない。それだけの事よ」
一番言われたくない言葉だった。
「じゃあ…側にいたらどうだった?」横に座る彼女の腕を掴む。
「前にも言ったけど、こんな話は無駄よ。今が変わるわけじゃないし…」
「無駄じゃないっ!」
体の中で動いてた何かが柊を支配する。
抑えられない…そう思った時には、もう彼女を押さえつけていた。
336柊番外編2:2011/09/24(土) 15:30:44.73 ID:L70Muxfm
「やっぱり…嫌なことがあったのね。昔と変わらない」
柊は全身で彼女を押さえつけると、荒々しく唇を重ねた。
強引に舌をねじ込み、ピチャピチャと音を立てて絡ませる。
左手で彼女の両手を掴み、右手で彼女の胸をまさぐる。「…柊っ…」
力の入った彼女の身体にも言葉にも気付かない振りをして、自分の欲求を満たすことしかもう考えられなかった。
硬くなった彼女の乳首を指先でねじあげる。
塞いだ唇から漏れる彼女の吐息に柊は満たされていく…懐かしい体、確かに俺のものだった。
彼女のワンピースのボタンを器用に外し、ブラをずりあげる。
「柊…やめっ…あぁっ」
彼女の言葉より先に、柊の唇が乳首を捕えた。力強く舌で押し弾く。
そのたびにビクンと動く彼女が柊に伝わって、満足感が込み上げてくる。
唾液まみれの胸を形が変わるほど揉みあげ、チュパチュパと吸い上げた。
「んんっ…あっ…はぁ」彼女の体からだんだんと力が抜けてきたのに気付いた柊は、
スカートを捲りあげ、指を下着の上から秘部にあてた。
とっさに脚を閉じた彼女の耳元で囁く。
「脚を開いてごらん。俺、あなたが感じるとこ知ってるよ」
囁きながら、柊は秘部にあてた指先を細やかに動かし始めていた。
「んあっ…ん…」強弱をつけた指先の動きに脚は自然と開き、彼女の心地いい喘ぎ声が響いた。
「感じてくれてるんだね」
下着の中に手を差し込み、直接撫で上げる。
何度も何度も掌で撫でるたび、最後にあたる指先で彼女の体がビクンと震えた。「いやらしいよ…」
柊は目を細めて、まだ耐えようとする彼女の顔を見下ろした。
指を彼女の中心にあてたまま、焦らすように彼女の頬にキスをする。
「ねぇ…どうして欲しい?」
頑なに結んだ彼女の唇を見ながら、柊はゆっくりと二本の指を彼女の中に突き刺した。
「んぁっ…んっ…」期待通りに目の前で彼女の唇が大きく開き、甘ったるい声が柊の口元をかすめた。
喘いでる途中の彼女の口に、舌を入れ中をかきみだす。
彼女の中に入れられた指先も、同じようにうねうねと動き回っていた。
口を塞がれた彼女の喉元から聞こえる呻き声が、柊をいっそう掻き立てる。

337柊番外編3:2011/09/24(土) 15:32:58.86 ID:L70Muxfm
「いいよ…声だしなよ」唇を離した瞬間に彼女の声が響いた。
柊はそのまま乳首にむしゃぶりつき、左手でもうひとつのそれをつまみ上げ、右手の指先は彼女のブクリとした
それを器用にむき出しにしていた。指先が微かにそこに触れた瞬間、彼女の体がのけ反り、柊の待ち望んでいた
はっきりとした彼女の声が部屋中に響いた。
「あぁっ…あぅっ、や…だ、だめっ…」
「何がだめなの?…こんなに感じてるのに」
柊は、優しく刺激していたソレへの愛撫を突然強いものに変えた。
「あっ…やぁぁぁっ…んんっ」
側にあったクッションを握りしめ、一瞬固まった彼女の身体からヌルヌルとしたものが大量に出てきた。
肩で大きく息をする彼女を柊は優しく抱き締めた。
「変わらない…体は覚えてるんだね」
ぐったりとした彼女からすべて剥ぎ取り、柊は自らも洋服を脱ぎ捨てた。
彼女をソファーに座らせ、柊は床に膝まづくと脚を大きく開かせた。
イッたはがりのそこに、柊の吐息と優しい舌の動きが絡み付いた。
「んあっ…やめて……あっ」
「ちゃんと俺を見て…俺が何度でもイかしてあげる」
吐息をわざとあて、ビチャビチャと音を立てて吸い上げたかと思えば、突然愛撫をやめ、
一呼吸置いてまた舌先で刺激する。彼女がイきそうなとこで何度も止めた。
「ぁぁ…はぁ…はぁ…うぅっ…柊…」

338柊番外編4:2011/09/24(土) 15:34:36.37 ID:L70Muxfm
「言ってごらん…イきたくて仕方ないんだろ…ほら、いつでもイかせてやるよ」
「あうっ…お、お願い…もう…んんっ」彼女の肌がじっとりと汗ばむ。
「わからないよ?」動きを止める。
「お願い…柊、もう、イ…かせて…」涙目で柊を見つめる。
「やっと言ってくれたね…うれしいよ」
そう言うと柊は彼女の中にある指先をくの字に曲げ、一点を集中的に刺激しながら、舌先をクリにあて高速で
動かした。「んあっ、あぁんっ…ああああぁ…っ」
彼女の声が大きくなり、全身がびくびくと痙攣したのはすぐのことだった。
肩で息をする彼女の全身は汗ばみ、頬は紅く染まっていた。
床から立ち上がった柊は、力の抜けた彼女の片脚を自分の肩に乗せ、腰に手を回すと、
一気に彼女の膣内に入っていった。「ああ…」「んっ…」声にならない二人の喘ぎ声が同時に響いた。
柊はゆっくりと、味わうように腰を動かした。
「ああ…気持ちいい…たまらないよ、あなたの身体…」
背中に手を回し包み込むように抱き締めたり、両手で頬を挟んで何度も彼女の舌を求めたり…
浅く深く、時折グラインドさせゆっくりと堪能した。「ああ…一度抜くよ」
そう言うと柊は身体を離し、脚を肩から降ろすと、彼女の体位をクルリと変えた。
後ろからの体制になった柊は、彼女の両手を背中に持ってくると、側にあった自分のベルトで軽く縛った。
339柊番外編5:2011/09/24(土) 15:37:01.96 ID:L70Muxfm
「いやらしい格好だ…」
ソファーの背もたれに上半身を預けた彼女の腰を、柊はクッと持ち上げた。
「入れるよ…」
今度はゆっくり少しずつ挿入した。入れては戻りを何度か繰り返す度、喘ぎでる声に柊の気持ちは高ぶっていく。
「ほら、全部入ったよ」
後ろから肩を掴み、身体を捻るような形で強引に後ろを向かせる。
同時に激しく腰を打ち付けた。「うっあぁんっ」彼女の歪んだ表情に柊の支配欲が増していった。
縛った両手を右手で掴み、左手は彼女の頬にあて顔がよく見えるようにした。
不規則に何度か奥まで打ち付けると、次第に喘ぎ声は色を帯び、彼女の中が締め付けてくるようになった。
「感じてるの?うれしいよ」
柊は腰をグラインドさせながら、彼女のクリへと指を這わせた。
左手は彼女の胸を強く揉みしだき、背後から彼女の耳元に唇を寄せた。
「両方味わうのは、これからだよ。」
指先がクリを捕えたと同時に、柊は激しく何度も腰を打ち付けた。
「ああっ…ああんんっ…ああっ」彼女の声が絶え間なく響いた。
「…イくんだろ、凄く締まってる。あなたがこんなに乱れるなんて…
知らなかったよ」その瞬間、彼女の身体がビクンとのけ反った。
物凄い勢いで膣内がキュウっと締まっていく。
「あぁっ…はぁっ…はぁっ」柊は自分の限界まで、強く腰を打ち付けた。
「うっ、…うぁっ…あぁ」寸前で彼女の背中に欲望を撒き散らした。
柊は脱力感を感じながらも、スーッと自分の中で、何かが消え去ったことに気付いていた。

その夜、彼女のブレンドしたハーブティーをキッチンで飲んでいると、美男が今日のことを謝ってきた。
柊は思った。
『リセットしたから平気だ。いつものように優しく励まそう…見てるだけじゃだめなんだ』

終わり
長々すみませんでした。
340名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 16:27:15.56 ID:obgAouIn
>>328
GJ! 勇気は爽やか過ぎるから、いっそう、学園パロディの方が似合いそうw
幼馴染の美男と明るい男女交際しようと奮闘するが、シスコン美男兄に誘惑され、
エロい柊先輩からSTKされ、最後は、俺様廉先輩に美味しいそころ奪われそうですが。

そういえば、古い漫画だけど、双子の兄が女装して妹の恋を邪魔する話があったなw
美男兄が女装すれば、柊さんも傾きそうだ。
341名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 17:53:24.89 ID:iko1qCfe
>>339
架空人物相手とは言え、シチュエーションが本当にありそうで
読んでて楽しかったですよ!GJです。
文章も描写1つ1つが丁寧で好きです。ありがとうございましたー!
342名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 18:04:34.39 ID:Vc8cZu85
>>323
勇気×美男いいですね〜ほのぼの癒されました。
可愛い二人。

>>335
大人の恋ですね。ありがとうございます!

しかしSでもMでも男女問わずオールマイティーにエロが成立してしまう柊さん、さすがですw
343名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 19:13:45.07 ID:hYJybkqn
>>335
GJ!
勇気は魔法のバスでスッキリするけど、
柊さんの場合はこういう風にエロいことしてスッキリするわけですね・・・
本当にありそうですごいw
344名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:06:39.01 ID:2bAE4bOa
>>335傑作過ぎ!素晴らしい。エロ伝道師の柊さん炸裂、そのSっぷりに萌え死にました…
柊で新作おながいします!
345名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:07:50.89 ID:LE2JQGHP
>>150
>>196
>>263-264

これらの続きみたいなお話です
美男(♂)のお話です
今回は柊×美男(♂)です
相変わらずエロはありません、すいません・・・
↓どぞー
346名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:09:08.66 ID:LE2JQGHP
ここは合宿所の柊の部屋の中。
観葉植物やハーブの小さな鉢が窓辺いっぱいに並んでいて、
部屋の中にはリラックスできるアロマが香っている。
そんな部屋のベッドの上には、部屋の主である柊とは
別の人物が寝転がって雑誌を読みふけっていた。

部屋の主はというと、部屋にある一人がけのソファに座って
呆れたような、困ったようなそんな顔をして、その人物を見つめる。

「おい、なぜ自分の部屋に行かないんだ」
ソファの肘掛にひじを付いて、柊は問いかけた。
「…んーなんとなく。あ、いい匂いするから」
その人物は雑誌から目を離すことなく、答える。
「そんな取ってつけたような理由は聞いてないだろう?」
「……」
「無視か、おい、美男」
柊の問いかけに面倒になったその人物、こと美男は
柊を無視して雑誌を目で追いかける。
まあ、一度返事をしただけでもマシか。
と普段もよく無視されることを考えて柊は自分を納得させてみる。

はぁ、と小さくため息をついた柊は自分も雑誌に手を伸ばした。
が、ベッドを占領する美男が気になって雑誌の内容は頭に入ってこない。

気持ち悪いと言ったくせに。俺に、気持ち悪いと言ったくせに。
なのに、なんでそんな気持ち悪いやつのベッドの上にいるんだ。
もう見るな、気持ち悪い。…じゃなかったのか、美男。
あれ以来、もうあんなこと言われたくなくて、
そんなシュミはないって自分に言い聞かせたくて、
美男のことを必死で見ないように努力してきた。
それなのに、どうして俺の前にいるんだ、美男。

美子と美男は違う。そんなのわかってる。
美男は正真正銘の男だ。
こうして寝転んでいる背中や肩は小柄だけど筋肉質だ。
柔らかい美子とは明らかに違う。
だけど、こうして目の前にいる美男から目が離せないのはなぜなんだ。
見ないようにすればするほど意識してしまう。
視界に入れたくないのに、入る場所にやってきた美男。
…俺はどうすればいいんだ。
347名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:10:20.01 ID:LE2JQGHP
「柊、気持ち悪いから見るなって」
自問自答を繰り返していると、美男が呟く。
「…見てないよ、美男」
「見てんだろ、わかってるよ」
否定してもすぐにそれを否定される。
一切こっちを見ていないくせに。後ろに目でも付いているのか。
「…なら、出て行け。俺の部屋だ」
少しムッとした柊は怒ったような声で言う。
「いやだ」
すると、美男は意外にも少々拗ねたような、子どものような声を出した。
「なんで」
柊は首を傾げて尋ねる。子どもをあやすような優しい声を使う。
「…だって、」
「なんだよ、美男」
言いよどむ美男に、また優しい声をかける。
「……勇気は遊びに行ったし廉は仕事だし、…寂しいだろ」
小さな、聞き取りづらい声だったが美 男は確かに寂しいと口にした。
小さな子どもが、照れくさそうに言うように。
普段は何を聞かれても一言か二言しか返さない、
年上を呼び捨てにしてタメ口をきく生意気なやつが寂しいと、そう言った。

「そ、そうか…」

怒っていたのに、出て行けって思っていたのに。
美男の寂しいという言葉に、柊は驚きで何も言えなくなった。
相変わらず雑誌から目を離さないが、その横顔が本当に寂しげに見えた。

「一人は嫌いだ。寂しい」
雑誌をパタリと閉じた美男は、枕に突っ伏してそう言った。
くぐもった、小さな声が柊に届く。
「…俺も好きじゃないよ、一人は」
柊は急に美男が可愛く思えて、美子にそうしたように美男の頭を撫でた。
また気持ち悪いとか、男のくせにと言われるかもしれなかったが
子どもが母親を欲しがるような寂しげな声の美男に、柊は自然とそうしていた。

しばらくして美男がベッドから起き上がり、柊の目の前に立った。
柊の座るソファの背もたれに手をついて、柊に顔を近づける。
急なことに驚いた柊は思わず後ずさりするが、
後ろはソファの背もたれで柊に逃げ場はない。
348名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:11:27.81 ID:LE2JQGHP
「…廉も、勇気も俺がこうするとドキドキするみたい」
鼻先が触れそうな距離で、美男は柊に言う。
美男の吐息は柊の鼻をくすぐった。
「そ、そうなのか…」
「美子に似てるから?」
「そうじゃ、ないのかな…」
美男は冷静で、言葉も穏やかだが、柊の心中は穏やかではなく
廉や勇気がそうであるように、胸の鼓動は確かに速くなっている。
「柊もドキドキすんの?」
「…あぁ、ドキドキしてるよ。美男が可愛いから」
柊はこの距離にいろいろなものが吹っ切れたのか、
美男の頬に手を伸ばして、優しく触れた。
「……」
何も言わずに、柊の手を嫌がりもせず、美男は大きな目で柊を見つめる。
「別に気持ち悪いと思われてもいい。美男が可愛くて、俺は見てしまうよ」
ついに言ってしまった、と柊は後悔したが
それでも胸のつかえはとれたような気持ちになっていた。
「…柊」
「なに?」
「……お前、やっぱり気持ち悪い」
「あぁ、そうだな」
「でも…多分、俺も気持ち悪い」
「え?美男?」
「…おやすみ、もう寝る」

美男はそう告げると、柊から離れて足早に柊の部屋を出て行った。
残された柊は言われた意味がわからずにその場で固まってしまう。

美男はなんて言った?気持ち悪い?俺が、だろ?
男相手に告白まがいのことを言った俺が気持ち悪いんだろう?
…自分も気持ち悪い…美男はそう言った?
それって…どういう意味なんだ?

柊の鼻先には、アロマではなく、美男の香りが残っていた。
349名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:13:05.27 ID:LE2JQGHP
以上です
エロになかなかたどり着けない…

最終回も終わりましたが美男のことはよくわからなかったので
妄想パワーで乗りきりますw
350名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:28:42.94 ID:vrFpLCmQ
最終回は個人的に大満足でしたが、柊さん報われるバージョンです
廉と結ばれずアフリカに行っちゃった美子×柊
前置き長いです


アフリカの昼は長い。
照りつける太陽は体をじわじわと外側から溶かしていくようだ。
だが3か月経って、美子はこの暑さを心地よく感じるようになっていた。

日本より格段に悪い治安、親のない子供、悲しい争い、人の死。
自分はいかに力不足かを思い知らされるような、目まぐるしい毎日だった。
(最後に星を見たのはいつだろう)
あの時よりずっと鮮明に見える星を、いつのまにか美子は見ることが
少なくなっていた。

ある朝、美子はいつものように子供たちを集めて歌を教えていた。
「わたくしたちは、ひかりのこども…」
ふと、突然一人の子供が美子の後ろを見て声を上げた。
「パパが帰ってきた!」
「え、本当?おはようございます!」
抱きつく子供を抱え上げ、父親は白い歯を零して笑う。
「おはよう、ミコ。今そこで、道に迷ったという東洋人を拾ったんだ。
 ミコなら言葉がわかるかと思ってね。聞いてやってくれ」
「あ、はい!わかりまし…」
後ろから出てきた人影に、美子は言葉が出なくなった。
見間違いじゃない、あんなに優しくしてくれて傷つけた人を忘れられる訳がない。
それは、確かに柊だった。

「…驚いたな」
「柊さん…」
「ち、違うんだ。おっかけてきた訳じゃない。ただたまたま長い休暇が
 とれて、それで美男のいるところはどんなどころなんだろうなと思って…
 まさか、こんな広い国で会えるなんて」
「そうだったんですか。私もびっくりしました」
懐かしい顔。顔を見ると、柊は自分を見つめていた。
あの頃と変わらない、揺るぎなく自分を見つめる瞳。
久しぶりのせいか、なんだか気恥ずかしくなって美男は俯いた。
「髪、伸びたね」
前と同じように、柊の手が美子の頭をそっと撫でる。
「あ、はい。もう、短くする理由がないので」
「…そうか、そうだね」
「あ、兄は、元気ですか」
「ああ。うん。よく廉と喧嘩してるけど、なんだかんだ仲良くやってるよ」
「!」

(廉さん)
久しぶりに心の中で呼んだ名前は、まだ心の瘡蓋の端を引っ掻いた。
もう、諦めている。ただ、思い出を消すほどの何かが、美子にはまだなかった。
351柊×美子 2:2011/09/24(土) 22:29:31.39 ID:vrFpLCmQ
「…廉は、元気だよ」
そう言われて顔を上げると、少し切なそうな顔で柊は笑っていた。
(ダメ、美子。もうこれ以上この人を傷つけちゃいけない)
美子は、柊に満面の笑みを向ける。
「柊さん!どうせなら、ちょっと休んでいきませんか!
 ここ、美味しいお茶があるんですよ〜」
「そうなんだ?じゃあ、お言葉に甘えて、ちょっとだけ」
こうして、雰囲気を変えようとする自分を察して付き合ってくれる柊が
美子は本当に有難かった。


「美子はここで、子供たちに勉強を教えてるの?」
協会の庭で、向かい合ってお茶を堪能しつつ、柊は聞いた。
「勉強ってほどじゃないですけど。あとは、ちょっと怪我の手当てをしたり」
「そうか、すごいな。本当にシスターなんだな」
「いえ、まだシスターじゃないですよ。私なんか、まだまだです」
「そんなことないよ」
「そんなこと、あるんです…。
 ここには、本当にいろんな子たちがいて…。先輩と私だけじゃ、
 十分に面倒を見切れなくて。ふがいないです。えへへ」
「…美男…」
柊が話を聞いてくれると、つい本音が出てしまう。
(もう柊さんには甘えないって決めたのに)
話題を変えようと顔を上げた時、横の茂みからガサッと音がした。
音のした方を見ると…子供たちが二人を覗いていた。

「あ〜、こら、何見てるの」
美子が立ち上がると、子供たちが一斉に二人のほうに駆け寄る。
「この人は、ミコの友達?」
「そうだよ、柊さんっていうの」
「シュウ、歌を教えて!」
「いいよ」
そう言ってきた女の子を抱き上げ、柊が笑いかける。女の子は、一瞬で柊に落ちていた。
「だめよ、柊さんは旅の途中で…」
「美男。今回、旅でどこに行くかは全然決めてなかったんだ。
 もし迷惑でなければ、俺にも手伝わせてくれないか」
「そんな、悪いです」
もう柊には甘えないと決めたのだ。
「美男、これはお前のためだなんて思わなくていい。俺がそうしたいんだ。
 ここで手伝うことを、許してくれないか」
許可を求められて、美子は反論できなくなってしまった。

柊がこの集落に来て、2週間が経った。
思っていたよりも柊はずっと子供好きで、子供(特に女児)も柊に懐いていた。

そして、廉がいない状況になって初めて、美子は今までいかに柊が自分を
助けて守ってくれていたかに気が付いた。

例えば、自分の仕事をいつの間にか把握していて、忙しさのせいで
忘れてしまっていた部分を片づけておいてくれていたり。
危ない場所には、まるでたまたま同じ場所に用事があるようなふりで
着いてきてくれたり。

未熟な自分を、否定することなく補ってくれる。丸ごと包み込んでくれる。
異国の地で少なからず緊張して疲れていた自分の心に、柊の優しさは染み込むように
少しずつ少しずつ、浸透していった。
352名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:29:48.84 ID:obgAouIn
>>349
エロなしでもすごい良かったです(個人的にはエロなくていいかも)

美男兄、小生意気なのは、さびしがり屋さんだからなのか。
リミッタ振り切った柊さんGJ!エロ本領発揮で、美男兄にもネチネチ攻めでいきましょう。
353柊×美子 3:2011/09/24(土) 22:30:30.51 ID:vrFpLCmQ
「じゃあ、おやすみ。美子」
「おやすみなさい、柊さん」
一日の仕事が終わり、教会の部屋に戻る柊の後姿を見送る。
美子は最近、柊を見ると暖かいものが心にじんわりと広がるのを
感じていた。

自分も部屋に戻り、ベッドに入ってもそのぬくもりが中々消えない。

(帰ってほしくない な)

こんな気持ちになったことがないから、これがなんなのか分からない。
廉にも、兄にも感じたことがない、不思議と穏やかな気持ちだった。



うとうとと微睡み始めたころ、突然の銃声で目が覚めた。
「この野郎!ぶっころしてやる!」
物騒な叫び声と、子供の泣き声が聞こえて美子は飛び起きる。
「なに?なにがあったの?」
急いで部屋を出ると、柊も同じように飛び出してきていた。
二人して入り口に走ると、逃げる子供に銃を向ける男の姿があった。
「やめてください、あんな子供に!」
美子は男の腕を制止した。
「離せ!あいつは、俺の金をとりやがったんだ!ゆるせねえ!」
興奮した男は、美子を振り落す。
「あっ」
「美男!」
柊は美子に駆け寄る。痛みに顔を顰めた美子が顔を上げると、
子供に再び銃を向けている男の姿があった。
「やめて!」
銃声が鳴り響いた途端


――柊は、子供に飛びついていた。
354柊×美子 4:2011/09/24(土) 22:31:32.66 ID:vrFpLCmQ

「柊さん!!!!!!!」
頭が真っ白になる。
一瞬時が止まって、柊の足から血がこぼれるのが見えた。
「柊さん!柊さん!柊さん!」
感情より先に、涙が流れ出す。美子の取り乱すさまを見て、
男は気が削がれたのか逃げて行った。
「…大丈夫だ、美男。かすり傷だ」

「…しゅ、さ…」
美子は力をなくして座り込む。
「それより、大丈夫か」
柊の腕の中の子は、確かまだ3歳にもならない子だった。
銃声が怖かったのか、小さい体を更に小さくして震えている。
こんな子が、盗みを働くなんて。
「どうして…、お金をとったの?」
美子が問うと、子供は怒られると思ったのか体を震わせながら
話し出した。
「…お母さんとお父さんが、いなくなったんだ。だから、お金が
 欲しくて。ごめんなさい。ごめんなさい」
子供は、堰を切ったように泣きながら謝り続けた。
頭を抱える手に握られたお金が、悲しかった。

ふと、柊がその右手をとった。
その手を大事なもののように両手で包み、そっと口づける。
そして子供の頭を撫で、ただ優しく笑いかけた。
子供は、今度は柊にしがみついて、泣き出した。


神様のようだと、美子は思った。

355柊×美子 5:2011/09/24(土) 22:32:30.66 ID:vrFpLCmQ
子供をシスターのところに預けてから、美子は部屋で柊の傷の
手当をしていた。
「大したことないね、よかった」とか「流石手際がいいね」と
柊が言っても、美子は無言のままだった。
「…美男、何か怒ってる?」
包帯を片付ける美子の後姿に、耐えきれなくなった柊が問いかける。
「怒ってません」
「でも、じゃあなんで」
「違います、怒ってます。でもわからない」
「?」
頭では分かっているのだ。でも。

「柊さんは、本当にすごいです。あんな風に、自分を顧みず守って。」
「いや、あれは。傷つくのが見たくなくて、勝手にしたことだから」
「そんなことない!どれだけ、助けられてるか」
「美男?」
「どれだけ、私が柊さんの優しさに救われてるか!ずっとずっと!
 廉さんを好きだった時も、今も、どれだけよくしてくれてたか!
 気づいてないとでも、思ってたんですか!?」
「…いいんだ。恩を感じて欲しい訳でも、同情が欲しい訳でもない」
同情されること。それが、柊にとって一番嫌なことだった。
好きな人に心から好きだと思って貰えない辛さは、もう嫌だった。
「同情なんかしてません!」
「…えっ、?」
「私が、そんなどれだけ柊さんを失いたくないと思ってるか!
 さっき、柊さんが死んだと思って…どれだけ怖かったか!!」

あのとき。気づいてしまったのだ。
いつの間にか、柊がこんなに自分にとって大きい存在となっていたなんて。
涙が止まらない。

「美男」
「どこにも、行かないで」
「美男」
「好きなんです」
「!!」
「柊さんが、好きなんです」

廉の時とは、違う感情。だが、確かに恋だった。
初恋のように、きらきら眩く輝いて、わくわくするような想いではない。
まるで昔からあったかのように、穏やかで大きくて、熱い想いだった。


「…美男」
柊が、美子の前に立つ。
「俺でいいのか。廉じゃなくて」
「柊さんが、いいんです」
「…俺が、傍にいることを。許可してくれるのか」
あの時とは、逆の言葉。
「私の傍に、いてください。柊さん」

柊はそっと美子の涙を指で拭い、それに抵抗しないことに気づくと
そのまま美子を強く抱きしめた。
「美男。美男」
「ずっとこうしたかった。ずっと好きだったんだ。ずっとずっと」
美子は、初めて柊の背中に手を回した。
356柊×美子 6:2011/09/24(土) 22:33:06.74 ID:vrFpLCmQ
*こっからエロ

抱き合って暫くして、それでも美子はその手を外せずにいた。
もう離れたくない。
そう思っていたのに、柊がそっと美子の肩を押した。
思わず追いかける美子を強い力で制止されて、少なからずショックを受ける。
「違う、そうじゃないんだ」
傷ついた目を見せた美子に、初めて見せる狼狽えた目で柊は言った。
「…このままだと、戻れなくなるから。ごめんね」
「じゃあ、ここにいたらいいじゃないですか。ここにいてください」
「それは、出来ないよ」
「なんでですか」
「…お前を、抱きたくなってしまうから」
意味を把握して、一気に赤くなる。
知識として知ってはいるが、いざ自分の身に起こるとなると戸惑ってしまう。
「だから、また明日」
「!嫌です!」
「美男」
「…いいですから。柊さんなら、いいです」
「美男」
とにかく、美子は離れたくなかった。
セックスをし、処女を喪うことは怖いけれど。柊となら、乗り越えられると思った。
「本当にいいのか」
優しい柊に気を遣わせないよう、まっすぐに頷く。
「柊さんが、いいです。
 あ、でも柊さんは慣れてると思いますけど…私、初めてで」
言い終わる前に、柊が美子の額にキスする。
「優しくするから。俺を、最初で最後の人にしてくれ。
 美子」
そう言って、二人は初めてのキスをした。

ちゅ、ちゅ、と優しく口づけつつ、柊は美子をベッドへと導く。
横たえた美子に覆いかぶさり、今度は唇で輪郭をなぞる。
美子は胸の間から、ぞくぞくするものが上がってくる感覚を覚えていた。
「美子」
名前を呼んで、返事をしようとした唇の間に厚い舌を滑り込ませる。
逃げる隙を許さずそのまま舌を絡め取って、舌先でくるりと回す。
そのまま、舌の端で口の上側をそっとなぞった。
「んんっ…!」
反射的に声が出て、美子は自分でびっくりする。しかし柊の舌は止まらない。
唾液が伝うほどに口内を舌で舐めつくされ、頭の中までかき乱されたようになった。
357柊×美子 7:2011/09/24(土) 22:34:18.32 ID:vrFpLCmQ
ふと、顎あたりを触っていた柊の手が首筋をふれるか触れないかの距離でなぞり始めた。
そのまま胸の谷間を指で辿ったかと思うと、突然胸の先あたりを弾いた。
「きゃっ!」
思わず体が跳ねて、唇が離れる。
「敏感だね」
手はそのまま、乳房を下から包み込み回すように揉みあげる。
「ん、ん…」
恥ずかしさともどかしいような体を蠢く感覚に、美子は頭を振った。
その下に潜り込むように頭を入れて、柊は美子の耳に舌をねじ込む。
「や、あん!あん!や、柊さ、だめ!」
頭の中が熱くて、沸騰しそうだ。いやらしい声が止まらない。
自分の声だなんて信じられない。
「本当に感じやすいな。いい体だ。素敵だよ」
気づかないうちに柊の熱い手が服の下から滑り込み、脇腹を撫でられる。
跳ねる体の隙をついて、頭からシャツが抜かれた。
ハーフパンツの上はそれしか身に着けていなかったため、素肌が晒される。
「可愛いおっぱいだね」
恥ずかしくて隠そうとする両手を押さえつつ、美子の体を見下ろして
柊は笑った。若い乳房は上を向いて、呼吸とともに誘うように上下していた。
柊は腰を曲げて、目は美子と合わせたまま胸先をぺろりと舐め上げた。
「やあっ」
恥ずかしい。恥ずかしくてたまらない。
柊が、胸先を口で含んだり、鼻でふにふにと弄ぶ。
もう片方の手で乳房を包み込み、好き勝手に揉みつつ胸先を人差し指でこねる。
恥ずかしいのに、その光景から、美子は目を離せなかった。
(柊さんと、いやらしいことするんだ)
その現実を直視し、今まで感じたことのない熱が美子の足の間に集まってきていた。

柊は無意識で足をすり合わせる美子に気づき、笑みをこぼす。
「こっちも触ってほしい?」
顔を上げ、乳房を弄んでいた手を太ももに這わす。
「は、恥ずかしいです」
「いいんだよ。それが気持ちいいってことなんだ。俺にゆだねて」
そう言われると、抵抗出来なくなってしまう。柊の言葉は魔法みたいだ。
何度か太ももを往復していた手が、ぞくぞくした感覚を足の間に溜めていく。
溜まらなくなって腰を浮かすと、その瞬間を待っていたかのように
ハーフパンツの下から入れた手が下着を撫でる。
「あっ…」
「すごいね、びちょびちょだよ」
なんだか股間が冷たかったのは、気づいていた。それが、噂に聞いた「濡れて」いたからだと分かり、
自分の反応に美子は恥ずかしくなった。
「や、うそ、ごめんなさい」
「なんで謝るの。エッチなのはいいことだよ。もっと感じて」
柊が指先で遊ぶようにくちくちと下着の上から割れ目をなぞると、蜜が更に溢れ出す。
「あっ、あっ、あっ、」
触って欲しかったところに触られて、さっきより強い快感が美子を襲う。
「下着、美子のエッチな液がいっぱい出過ぎてもうダメになっちゃったね?下、脱がすよ」
そういうと、ハーフパンツと一緒に下着をおろした。
358柊×美子 8:2011/09/24(土) 22:35:36.34 ID:vrFpLCmQ
「!」
とっさに、足を閉じる。流石に恥ずかしい。
あんな音がしていた所が、自分でもみたことのない所が、どうなっているのか。
「柊さん、恥ずかしいです、私、私…」
戸惑う美子の閉じた膝に、柊は優しく口づける。
「ダメだよ。大丈夫だから。力を抜いて。美子」
そう優しくも強く言われて、少し躊躇した挙句陥落する。
力が抜けたことに気づき、わざとゆっくりと柊はその膝を開いた。
「ああ…見ちゃったよ、美子のおまんこ」
「やっ、はずかし」
そう言われて、思わず閉じようとする膝がまた手で制止される。
「だめだよ。もっとちゃんと見るからね」
そう言って、柊は美子の膝の間に顔を埋め、花弁を両手で開いた。
「こんな風なんだね、美子のは」
「っ…」
手はそのままに、恥毛の生え際あたりから、人差し指を滑らせていく。
「これが、美子のクリトリス。これが、美子のおしっこするところ。
 それで…ここが、美子の入り口だね。全部見ちゃったよ」
「柊さん、お願いです、言わないで」
「ダメ。この中は、どうなってるのかな」
そういうと、なぞっていた指をニューッ…と入り口に埋め込む。
「あっ、中に」
初めて感じる異物感に、美子は首をそらせる。
「美子の中、柔かくてぐじゅぐじゅで締め付けてくる。いいおまんこだ」
そう言って、柊はゆっくり指を動かす。
「あっ、あっ」
「痛くないようにするからね。」
決して傷つけないように、美子の中を探り気持ち良いところを探す。
反応の良かったところを重点的に指でついた。
それと同時に、クリトリスを舌先でチョロチョロと転がす。
「あんっあんっあんっ」
もう、美子の声は止まらない。
柊は最後に指を2本入れ、中を拡げるように指を開いた。
「あっーー!」
「…美子、もう入れるよ」
自分も耐えられなくなった柊は、服を脱いで美子を跨ぐ。


…その途端、柊の動きが止まった。

「…柊さん?」
突然動かなくなった柊をいぶかしんで、美子が問いかける。
「………だめだ」
「え?どうしたんですか?」
自分が何かいけなかったんだろうか。初めてなせいで、何が間違っていたかも
分からない。
「ごめんなさい、私がなにか…」
「違う、そうじゃない。
 …持ってないんだ。」
「え?何をですか?」
「…避妊具だよ」
「あっ」
そういえば、そんなものがあった。
それがなければ、どんな可能性を持つ行為なのかは知っていた。
359柊×美子 9:2011/09/24(土) 22:36:22.98 ID:vrFpLCmQ
「…いいです、なくても」
「!だめだ、美子が大事だから。傷つけたくないんだ」
「なんで、私が傷つくんですか」
「もし、子供が出来たら…」
「私は、柊さんの子供が出来たらうれしいです。好きな人の子供だから。
 たとえ捨てられたって、それはうれしいことです」
「捨てたりなんかしない」
「だったら、私が傷つくことはありません」
「…もし子供が出来た後に、廉と会ったらどうする?」
「どういうことですか?」
「…もし次に廉と会ったときに、俺との子供がいたら。
 恋愛がうまくいかないかもしれないだろ」
それは、親の恋愛のせいで傷つき別れた廉と美子を見た柊だからこそ
その親の立場に美子を絶たせることは避けたいと思ってのことだった。

「バカにしないで」
初めての美子からの強い抗議に、驚いて顔を上げる。
「廉さんは、本当に好きでした。初恋でした。
 でも、今私は確かに柊さんが好きです。この気持ちは揺らぎません。
 たとえ廉さんに会っても。なにがあっても」
「美子…」
そうだ、自分は美子のこの優しさの中にある脆さと強さに惚れたんだったと
柊は思い出した。
「好きだから。私を、そのまま全部柊さんのものにしてください」
「…分かった」
「あ、でもバンドの邪魔になるなら…」
「大丈夫。そんなことで文句言われないような、実力派になるよ。
 …ありがとう、美子」
「好きです、柊さん」
柊は、美子を強く抱きしめた。
360柊×美子 10:2011/09/24(土) 22:36:53.50 ID:vrFpLCmQ
美子を横たえ、柊はその上に再び跨った。
強がったものの、痛みにおびえて少し震えている美子の頬を撫でる。
「痛かったら、爪を立てていいから。止められないかもしれないけど、
 出来るだけ優しくする」
「はい、大丈夫です」
そう言って笑う美子に柊は口づけ、そのままゆっくり挿入を開始する。
「んん…く…いっ、た…」
指であんなに慣らされたというのに、押し広げられる痛みが体を貫く。
息をするのがやっとだ。
中の膜まで来て、あまりに痛がる美子に柊は戸惑った。
そんな柊に気付き、止めて欲しくないことを伝えるため、美子は目の前の柊の肩に口づけた。
美子の気持ちが伝わり、愛しさが柊の中に広がる。
「…いくよ」
美子の肩に手を回し、柊は一気にその膜を押し破り、再奥に達した。
「ああ!」
「入った、よ」
痛みにしびれてはいるが、美子の中に確かな異物感がある。
自分の中に、柊が入っている。
(もうこれで、柊さんのものになれたんだ)
「美子、おれのものだ」
感動していると、柊がそう言った。嬉しくて、痛いながらも笑顔になる。
「はい。私は、もう柊さんのものです」
美子がそう言うと、柊は泣きそうな笑顔になった。
「大事にする。大事にするよ」
そう言って、美子を強く抱きしめた。
「柊さん…」

あったかい。
どんな時も変わらずいつもそばにいて、自分を見守ってくれていて。
あたかかく、自分のことを頭の上から足先まで全て包み込んでくれる。

「柊さんは」
「ん?」

「柊さんは、太陽みたいですね」

「太陽?」
「はい」
こんな穏やかな愛しさがあるのかと、美子は思った。
361柊×美子 11:2011/09/24(土) 22:37:38.95 ID:vrFpLCmQ
意味が捉えきれず反応しかねている柊を促すように美子が柊の背中に手を回すと、
柊はゆっくり動き出す。
「大丈夫?痛くない?」
探るように、美子の負担がかからないように中に自身をなじませる。
「だいじょ、ぶです…」
まだ少し痛みは残るものの、最初の痛さは脱していた。
美子の様子を見つつ、少しずつ動きを速めていく。
「あ、あ、あ、」
体を揺すられるたび、声が上がった。
つながった場所からは、ぐちゅぐちゅという音が響いてきて耳を犯す。
セックスというものを確かに自分がしている、ということを感じ、さらに興奮した。
「嬉しいよ、こんなに濡れてくれて。きついのに、ぬるぬるで簡単に動けるよ」
「や…」
その言葉通り、スムーズに何度も出し入れを繰り返す。
入れれば押し返され、抜けば吸い込まれるような美子の中に、柊は驚いていた。
おもむろに柊が体を起こし、美子の太ももに手をかけ押し広げる。
「ん、あっ…」
中に当たるものの角度が変わり、また新しい場所を押し広げられる感覚に美子は恥ずかしさと喜びを感じていた。
「美子、見て。美子のおまんこに俺のが入ってる。俺たち、セックスしてるんだ」
そう言われて顔を下に向けると、足の間に柊の腰が打ち付けられるのが見えた。
「ああ、入ってます、柊さん…」
「そう、入れてるのは俺だよ、美子」
そういうと柊はさっき指で探し出した美子のいいところを容赦なく突き始めた。
「あああああん!だめっ、だめっ、おかしくなっちゃ…」
「美子っ、もう出そうだ」
「はい、出してくださいっ…出して…」
「出すよ、美子のおまんこの中にいっぱい俺の精液中出しするからね、全部飲み込むんだっ」
「柊さん、柊さんっ…して、くださ…」
「はぁ、はぁ、はっ、はっ、…うぁっ…!」
柊は再奥まで自身を押し込み押し広げた子宮口にその先をつけると、
びゅーーっ、びゅっ、びゅるっ…
と、大量の精液を叩きつけた。

柊はそのまま美子の上に倒れこむ。
激しい行為に、どちらもしばらく言葉が出ず、激しい息遣いだけが響いた。
美子は柊の重みが愛しくて、そっとその汗ばんだ背中を子供をあやすように撫でた。
息が少しは整った柊が顔を上げ、ちゅっと口づける。
「大丈夫?」
「だいじょぶです」
そういって笑うと、柊も笑顔になり、もう一度美子にキスをしてから自身を抜く。
「あっ…」
柊が抜けてから一瞬ののち、大量に出され過ぎた精液がこぷ、と溢れ出す。
それを見て柊はふっと笑い、両手で美子の顔を包む。
「もう、全部おれのものだ」
まっすぐ見てくる瞳が、嬉しくて。へへ、と美子は笑ってから、柊に向き直る。
「はい」
美子がそう認めると、柊は見たこともないような心の底から幸せそうな笑顔を見せて、美子を抱きしめた。
362名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:40:41.37 ID:vrFpLCmQ
以上です
両想いかつビッチでなく柊美子を書く場合、どうしたら廉を忘れられるか、柊は廉と違うと美子が認識してくれるかが
悩みどころでした。

余談ですが、柊の中の人の名前の由来は「太陽のように自分も周りも照らせるように」だそうです。
別にそれからとった訳でなく書いた後に知ったんですが。
363名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:51:29.02 ID:2bAE4bOa
>>362途中泣けました。柊のハッピーエンドに個人的に歓喜です。
ここは素晴らしい職人さんが多いですね…
ここの作品でTBS深夜にミニドラマやって欲しいw
364名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 22:58:16.26 ID:2z8VnkR6
あの〜美子美男のも読みたいんですが…
自分は文才無いんで誰か書いて下され。
365名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 23:09:55.04 ID:L70Muxfm
>>341-344
読んでくれてありがとう。感想嬉しかったです。今度は登場人物で頑張りたいです。
今はすっかり賢者タイムw

>>346
この柊さんと美男大好きだw
気持ち悪いて言われたこと根に持ってる柊さんかわいい。
エロなしでも二人の会話や空気最高です。続編読みたい!
366名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 23:15:52.27 ID:iko1qCfe
>>362
細かい描写も、エピソードも素晴らしい!!
アフリカでの一夜、エロ部分も最高です。
本編では廉美男の組み合わせが好きですが、柊美男も大好きだ!
367名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 23:48:48.49 ID:iqEPZdHT
>>362
GJ!こういうの待ってたよー!
廉美男前提の柊美男も好きだけど、
柊さんスキーとしては幸せになってほしい…みたいな。
感動した!
もうこのスレ大好き
368名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 23:52:34.95 ID:obgAouIn
>>362
柊・美子、アフリカの夜、良かった・・・柊さんが報われた。
このまま婚約しちゃいそうだ。(結婚前提ならシスターも婚姻前エッチOKなんですかね?)

2年後、廉は何を想うか、気になる。まぁ、廉ママと仲良く一緒に暮らしてるからいいよね?
369名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 00:24:42.00 ID:8mKCRN8y
>>362GJ!お疲れ様でした。そしてありがとう!呼び方が美男から美子に変わる細かい描写素敵でした。
370名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 00:36:46.25 ID:ybFllWcd
このアフリカの夜の世界であれば、廉の2年後は意地悪じゃないNANAと
復縁(?)も面白いかも!
お互い素直になれないまま、ツンツン、でもイチャイチャみたいなw
371名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 00:40:29.24 ID:J/kPdbv9
>>362
ありがとうございました!
柊さんがずっと報われて欲しかったので感涙です
372名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 04:46:40.14 ID:jjkB3XGw
柊美子素晴らしかったです!
エロパロなのに途中涙が…
柊さん報われて本当によかった…!!
柊美子スキー柊さん好きとしては感無量です。
このあと日本に帰った二人がどうなるのか激しく気になります!
373名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 07:38:30.66 ID:JJKgE8MZ
廉と美子がくっつかなかったら…のお話。エロなしです

廉×NANA
もうあいつは日本にいないんだな…
ライブ後、廉は眠れずに見えない星を一人ながめていた。
美子をこれ以上傷つけたくなくて俺はアフリカへ向かう美子を引き止めるなんてことはできなかった。手元にはぶたうさぎと渡せなかった☆のネックレスだけが残った。
「俺の前に現れた世界で一匹だけのぶたうさぎはもういない。さよならだ」そうつぶやくとネックレスをつけたぶたうさぎをそっと押し入れの奥になおしこんだ。
374名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 07:39:21.14 ID:JJKgE8MZ
廉×NANA2
最近の廉は元気がない。理由は分かってるあの子が遠くへいってしまったから。私に何ができるんだろう…考えこんでいるとテレビ局のスタジオの廊下を歩く廉の姿が。
「廉!今夜は暇?たまには一緒に飲みに行かない?」 「俺はお前みたいに暇じゃないんだ。曲作りがあるからな。
「そんな辛気臭い顔していい曲作れるわけないじゃない!そんな顔した男の作ったラブソングなんて誰もききたくないわよ」
375名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 07:46:06.53 ID:JJKgE8MZ
廉×NANA
2年後…俺とNANAは気がつけばお互いに素直に語りあえるいい関係を築いていた。
美子との別れに落ち込んでいた俺をNANAはあちこち強引に連れだし気分転換させてくれた。
素直になれない嘘つき妖精はいつのまにか俺のなかで大切な存在になっていた。そして今日、美子が帰ってくる。美子に伝えたいことがあった俺は空港へ向かった。
376名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 07:48:13.92 ID:JJKgE8MZ
そして今日、美子が帰ってくる。俺は空港へ向かった。2年ぶりに会う美子、緊張しながら声をかける
「美子、久しぶり」
そこには心からの笑顔を浮かべる美子の姿と寄り添う男性の姿が。
「俺、あっちで待ってるから話しておいで」そう言うと男性はさっていった。
「心の底から一緒に笑える人ができたんだな」
「はい。廉さんとのことも全部しっていてアフリカでの2年間を支えてくれた優しい人です。」
「俺にも大切な人ができた。人を信じる愛する気持ちがもてるようになったのはお前との出会いがあったからだ。ありがとう。それだけは伝えておきたかったんだ。2年前はいえなかったから…」廉の言葉にうっすら涙を浮かべて微笑む美子。
「後で合宿所にも顔だせよ!3人に馬淵に社長。みんなお前に会いたがってたからな。」 そう伝えると廉はさっていった。
377名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 07:49:01.93 ID:JJKgE8MZ
廉×NANA
空港から廉は電話で呼び出したNANAの元へと向かった。
廉との思い出の公園でまつNANA。そこに廉が現れた。
「話って何?」
「あいつと会って話してきた。」あいつの言葉に顔が強張るNANA。
「2年前にいえなかったことを伝えてきた。そうじゃないとお前と前に進めない気がしたから…」その言葉にNANAの目に涙が浮かぶ。
「この2年間つらい時気がつけばお前が側にいてくれた。大切な人になってた。俺はNANAが好きだ。」
「私も私も…廉が好き。」
NANAは廉に抱き着き叫んだ。ずっと廉を思ってきたが好きと言葉にするのは初めてだった。
「やっと素直になったな嘘つき妖精。」
「うるさいわねっ」顔を真っ赤にするNANAに廉は優しい微笑みを浮かべた。
378名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 07:50:26.93 ID:JJKgE8MZ
廉×NANA終わりです。エロなしの上に長文ごめんなさい…NANAにも幸せな話しをと思いかきました。
379名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 07:57:15.23 ID:JJKgE8MZ
>>374のあと一つ抜かしてました…
NANAは無理矢理に約束を取り付けさっていった。
夜、公園にはビールを片手に一緒に飲む二人の姿があった。
「廉。あの子を引き止めなくてよかったの?」
「あぁ…これでよかったんだ。あいつにはまた心の底から笑えるようになって欲しいから俺はそばにいない方がいいんだ。」
誰にもいえなかった本心がポロっとでて廉の瞳から涙が一筋こぼれた。
気が付かないふりをしながらNANAは明るく声をかけた
「廉が素直だと調子がくるっちゃう!でも少しはすっきりしたんじゃない?誘った私に感謝しなさいよね。」
「嘘つき妖精。偉そうに言うな」
NANAの言葉に廉に自然と笑顔になっていた
380名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 08:47:21.86 ID:euJ32X74
>>379
うわわーー!!>>370でそれとなくリクエストしちゃった者です。
まさかこんな早く廉NANA見られるなんて。感激。
美子のお相手は架空人物という設定ですかね?なるほど!
NANAちゃんもちゃんと付き合えば一途ないい子だと思うし可愛いですよね。
今度はエロも読みたい…なんて図々しく言ってみるw
381名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 09:14:37.50 ID:JJKgE8MZ
>>380
美子の相手は架空です。アフリカのボランティア先で出会った日本人男性の設定にしてみましたw
エロは…思いつかず他の方かいて下さい!
382名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 11:18:02.72 ID:4KKpAWDi
>>381さんGJ!

アフリカで第三者と美男が結ばれるのもありだけど
申し訳なくも別バージョンも妄想してしまった・・・


>>176
柊xNANA 切ない共依存で商談成立w

               ↓
>>350
柊x美子 アフリカ編 追っかけ柊さん大成功

               ↓
その裏で、
>>373
廉xNANA NANA戦略・努力で、廉さんもハッピー

4人丸く収まる、
柊さん・NANAのもとには、廉・美男がお互いに出したけど届かなかったメールや手紙がぎっしり保管されてますが。
383名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 13:58:02.85 ID:C6+VYQsx
まったくエロ要素なくてごめんなさいですが、書いてしまったのでとりあえず投下してみます。
テーマは男3人失恋物語w
384美男×柊勇気1:2011/09/25(日) 14:00:03.86 ID:C6+VYQsx
雲一つない夜空に無数の星が輝いている。
夏の終わり。時折優しく吹き抜ける風にもう不快な熱気は含まれていない。

美男にとって初めてのコンサートが終わった。
あの舞台に立つことをずっと目標にして頑張ってきた。だから15000人のファンから降り注いだ歓声には鳥肌が立って無条件に感動したし、充実感も感じている。
でもその時間から解放された今、心に埋められないほどの大きな穴が空いているのも事実だ。

コンサートが始まってすぐ、美子と廉の想いが一つに重なった。
周りの誰もがみな2人のことを祝福している。
打ち上げの話題も当然2人のことばかりだ。
人に話しかけられるのを可能な限り避け、社長の締めの挨拶が終わるとすぐに会場を後にした。
385美男×柊勇気2:2011/09/25(日) 14:02:04.97 ID:C6+VYQsx
合宿所の庭の芝生に腰を下ろし、美男はひとり夜空の星を眺める。
柊と勇気はテーブルを囲み、打ち上げの続きを楽しんでいる。

「廉さんと美子、本当に良かったよね。俺感動しちゃったよ」
「ああ、あの2人はいろいろあったからな…」
「柊さん、実は俺、美子に告白したことがあるんだ。…知ってた?」
「…そうじゃないかと思ってた。たまに思い詰めたような顔してたし」
「それ言ったら柊さんなんかもうずーっと思い詰めてたもんねー。いやぁ、あの頃の柊さんはしんどそうだった、うん」
「うるさいな、やめろよ」
アルコールの力もあるのか、2人は楽しそうに思い出話をしている。

(なんなんだよ、アイツら…)
笑い声が聞こえてくるたびに美男は苛立った。
「おーい美男、こっちに来て一緒に飲もうぜ!」
美男は勇気の誘いを無視する。
「なんだよ、しょうがないやつだなあ。柊さん、あっち行こうよ」

勇気と柊がグラスを持ってやってきたが、美男はそれを受け取ろうともせず、2人との間に高い壁を作る。
「お前さー、せっかく妹が幸せになったんだから、もうちょっと喜んでもいいんじゃないの?」
勇気の言葉に美男がビクッと身体を硬くした。

幸せを喜べ…?
そんな単純な話だと思ってるのか?

美男のただならぬ表情に気づいて、柊は言葉を継ごうとする勇気を止めた。
386美男×柊勇気3:2011/09/25(日) 14:04:07.10 ID:C6+VYQsx
「お前ら…親とか兄弟いるんだろ?」
美男がようやく小さな声を絞り出した。
「え?…あ、ああ、いるよ。金沢に住んでる」
「俺もいるけど…何?」
「俺には美子しかいない」

小さな頃から美子といつも2人で夜空を見上げていた。
「お母さんに会いたい」
あいつの願いはたったひとつだけだった。
美子の願いを叶えるために、夜空の星をつかまえるために。
そう思いながら歌手になるという目標を立てた。
美子の目標はシスターになること。神様に毎日お願いすればきっと夢が叶うから。
美子がそう思うのは自然な成り行きだった。
でも、高校生の頃だったか。
美男は美子がシスターになるということの意味に気が付いて、その重さに打ちのめされる思いがした。

「いつも一緒にいたんだ。あの時までは」
387美男×柊勇気4:2011/09/25(日) 14:06:09.52 ID:C6+VYQsx
美子が遠い。
隣にいても、美子の心が俺に向くことは決してないんだ…。
日本にいたって目標に近づくことはできたはずなのに、大きくなりたいんだ、なんて取ってつけたような理由で美子を説得して、美男は卒業と同時にアメリカへ向かった。
向こうに着いてしばらくしてから勝手に引っ越して、日本との連絡を絶った。
声を聞くと辛くなるから。手紙もメールもいらない。
それでもあいつの願いだけは叶えたかったから必死に努力した。
しばらく前に帰国して、そしてチャンスをつかんだ。

「でも今は、廉と一緒か…」

怪我をしてまたアメリカに行くことになった。デビューを伸ばすから大丈夫という馬渕の言葉を信じて。
シスターになると言っていた美子が俺のために目標を曲げていたのを帰国直前になって知った。
母がずいぶん前に亡くなっていたことが判り、美子の願いは叶わずに消えていたことも。
帰国してみると美子の姿はなく、心は廉に向いていた。
気持ちのやり場がない。
ポタッ…
美男の両目からはいつの間にか涙が溢れていた。
388美男×柊勇気5:2011/09/25(日) 14:08:11.69 ID:C6+VYQsx
「あいつ…美子と同じ泣き方するんだな」
「…うん、そうだね…」
美子の涙を思い出し、柊と勇気は言葉をなくす。
柊がスッと美男に近づき隣に座った。
美男の頭を軽くポンポンと叩き、髪をなでる。
勇気も小さな声でゴメン、と謝り美男の隣に寄り添った。
「美子っ…」
美男は肩を震わせ、声を押し殺して泣いた。


ひとしきり涙を流すとようやく気持ちが落ち着いてきた。
顔を上げて横を見ると、夜空を見上げる柊の美しい横顔があった。
反対側には、こっちを見てやさしく笑いかける勇気の顔。
もう、こいつらには壁を作らなくてもいいのかもしれない。
2人と一緒にいれば心の穴を埋められる気がした。

「…あっちで飲むぞ」
美男が立ち上がり、テーブルへ向かって歩き始める。
柊と勇気は安心したように顔を見合わせ、美男の背中を追いかけていった。
389名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 14:11:54.33 ID:C6+VYQsx
ややデレになった美男がこの先どうなるのかを書きたいんだけど、うまく妄想できないお
力不足でごめんなさい
390名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 14:48:28.84 ID:JIT4/UYI
美男が連絡無精だった理由はこういうことだったのかな…
そう思うと切ないな
391名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 16:02:06.85 ID:RvKyNQoP
まぶっちゃんは、本物美男に妹を身代わりにしたこと隠してたって感じかな。
美子は身代わりになるまで携帯ももってなさそうだったから、手紙でしか
連絡して無くって、鼻のケガも心配かけると思って黙ってた、みたいな?
なんか本編の補完作業できた気分wありがとう!!
失恋3人組、切ないけど幸せになってほしい…!GJでしたー!
392名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 16:05:28.85 ID:RvKyNQoP
>>382
ちょ、柊もNANAも鬼畜かーwでも4人丸く収まれば結果オーライ…?w
でもその話を全部同じ世界で考えたら、なんか辻褄合って面白いですね。
393名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 16:47:42.51 ID:V9X0uPa1
やっぱ廉美子の最終回後も読みたいな〜
職人さん待ってます
394名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 17:16:34.06 ID:JJKgE8MZ
最終回の続き書いてみました。またまたエロなしです…
廉×美子
「おかえり」 「ただいまっ」 2年ぶりの再開を果たす二人。
「お前は1年で帰ってくるって言ってたのにこの俺を2年も待たせるなんてずいぶんと偉くなったもんだな」 「廉さんごめんなさい。アフリカのこども達のために少しでも何かしてあげたくて…」廉の言葉に申し訳なさそうにする美子。
「まっまぁ。毎日いろんな☆の写真や手紙を送ってきたから許してやる!ここじゃファンに見つかるから移動するぞ」
廉の車に乗り移動する二人車内でも話しはつきない。「合宿所にも顔だせって3人に言われてるから合宿所にいきませんか?」
395名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 17:17:25.26 ID:JJKgE8MZ
廉×美子
「がっ合宿所?」美子の言葉に不機嫌な顔になる廉。
(こいつ2年ぶりに会ったのに、わざわざ邪魔するやつがいるところにいくわけないだろっ)
「あいつらの所には明日行けばいい。今日はお前を連れて行きたい場所があるんだ」
「連れていきたい所?どこですか?」
「行けばわかる。」

20分後、車は一軒家の前に着いていた。
396名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 17:18:45.64 ID:JJKgE8MZ
廉×美子
「廉さんここは一体…?」
「俺とお前の家だ。」
「えっ!!」
廉の言葉に驚く美子。
「これ以上お前と離れていたくないから合宿所と事務所に近い場所で馬淵に探させたんだ。バルコニーも広いから☆も一緒に見れるぞ」
廉の言葉に胸がいっぱいになる美子。
「廉さん嬉しいです!!」
「今日は2人で☆をみながらファンミーティングだな。新曲をお前だけのために歌ってやる。」
幸せに包まれて二人は新居に足を踏み入れたのだった…エンド
397名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 17:20:08.77 ID:JJKgE8MZ
この流れでファンミーティングの後に二人が結ばれる…てしたいんですがエロく書く自信なくてどなたか続き書いてもらえませんかー??
398名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:05:52.42 ID:V9X0uPa1
いいねいいねありがとう!やっぱ廉美子は可愛いなあ。本編も続編あればいいな〜
エロも待ってます!
399名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:06:39.37 ID:JIT4/UYI
本編で一言、よろしくとしか言っていない美男兄にはまってしまったよw
みんなの書いてくれる小生意気でタメ口な美男兄は可愛いw

美子美男の妄想してみるけど難しいね・・・
400名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:31:34.48 ID:q0FF9AlC
>>394
家を用意しとく廉、いいなあ〜。かわいいな〜
誰かファンミの続き書いてほしい…

ぜんぜん違う話ですが、最終回後の廉×美子のエロなし話を書きましたので
投下させてください。
ただ単に、みんなでばたばた廉さんばたばた、ってのを書きたかっただけですので、
お嫌な方はスルーしてください。
401花火の夜は。1:2011/09/25(日) 20:34:46.12 ID:q0FF9AlC
そもそも最初から、廉は機嫌が悪かった。
「今度のオフに、花火しよーよ、みんなで!美子も呼んで!」
と、勇気がいつもの満面の笑みで言い出したときから。

久々のオフ、美子とゆっくり…
とは口が裂けてもいえないが、正直そうしたいと思っていた。

2年も待ったんだ、そのくらい思うだろう!
渡したいものもあったのに!
と思いつつも、その誘いを告げたときのうれしそうな美子の笑顔に
何もいえなくなってしまった廉だったのだ。
そんなにうれしいなら、ま、一日くらいはいいか…
などと思ってしまった自分がはがゆい。
本当に、えらくなったもんだと思う、美子は。

その上、廉が美子を迎えに行くはずだった時間に、
オフだというのになぜか自分だけ社長から呼び出されるというハプニングがあり。
代わりに柊が迎えに行ったというのも気に入らない。

「大丈夫だよ、廉さん。柊さん、ちゃんと美男も連れて行ったんだよ!
二人っきりってわけじゃないんだから〜。もうすぐ来ると思うよ」
などとしたり顔でいう勇気も気に入らないし、
全員にそんな余計な気を遣われたのかと思うと、それも気に入らない。

そんなわけで、いつも以上に仏頂面でソファにふんぞり返る廉だった。
それを見て、何がおかしいのやら勇気はくすくすと笑う。
チッと舌打ちをして一瞥くれると、勇気は「廉さん、こわ〜」と逃げていった。
402花火の夜は。2:2011/09/25(日) 20:35:52.17 ID:q0FF9AlC
と、逃げていったはずの勇気が、頓狂な声を上げた。
「うっわー、美子、ちょーかわいいよ〜!」
その声に続けて、妙に盛り上がっている会話が繰り広げられる。
「ありがとうございます、勇気さん。これ、柊さんが選んでくれて…」
「よく合ってるだろ、美男も驚いてたんだよ、ね、美男」
「美子のこんなカッコ、初めて見たから…。同じ顔なのに、やっぱ女だよな」
勇気が声を張り上げる。
「廉さーん、廉さーん、美子ちょーかわいいよ、見においでよ!」

その声に弾かれるように廉は一瞬立ち上がりかけ…
腰を降ろし、ふん、とあさっての方向を向いた。
おもしろくない。なんとなく、おもしろくない。
何が「よく合っている」のか、気にはなるところだが、
気にしていないふりをすることにする。

と、4人ががやがやと楽しそうに話しながらリビングに入ってきた。
あさっての方向から、ちらりとそちらに目をやり…。
廉は絶句した。
403名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:36:40.14 ID:kxF7i97u
自分もこの板見てたら書きたくなって書いてみた。
一応最終的に柊×本物美男で序盤は美子が旅立った後の廉と美男の複雑なやり取りを踏まえつつ
柊が本物美男を支えて行きながらみたいなのを想像して書いてます。
ただ、もしかしたらエロ絡む前に完結させてしまう可能性もあります。
(このままだと流れ的にBLになってしまいますが、BLが苦手なので書けないかも・・・)

それでも良ければ投下したいのですが・・・良いでしょうか?
404花火の夜は。3:2011/09/25(日) 20:38:41.27 ID:q0FF9AlC
「似合いますか、廉さん」
はにかんだように微笑んだ美子は浴衣姿だった。
「なっ、なっ、なんだそれ!そのかっこ!」
予期せぬ姿に思わず叫んだ廉に柊がにっこりと答える。
「花火ときたら、女の子は浴衣だろ。な、勇気」
「もーちょーかわいいよね〜!すっごくよく似合ってるよね、廉さん!」
確かによく似合っていた。
紺地に撫子の清楚な模様。
小さな撫子に施された友禅調の華やかな色は、美子の肌の色をよく引き立てていた。
襟元からのぞくほんのりと真珠色の胸元が…妙に色っぽい。
「いや、その、いや…」
なんとなく正視できない自分が悔しい。
「あれ、廉さん、照れてんの?」
勇気がはやし立てる。
「意外とシャイだからなー廉さんは〜。とくに美子のこととなると〜」
「アホか!」
廉が叫ぶ。と、美子がほんの少ししょんぼりした顔で、廉に言った。
「廉さん、変、ですか…?」
「変とは言ってない!」
悔しいので、さらにあさっての方向に向かって怒鳴る。
美子がほっとしたように、つぶやいた。
「よかった…せっかく柊さんが選んでくれたから…」
405花火の夜は。4:2011/09/25(日) 20:40:32.02 ID:q0FF9AlC
せっかく。柊さんが。選んでくれたから。だあ〜?????
廉の中で何かが切れそうになる。
おちつけ。とりあえず、おちつけ。
自分に言い聞かせ、廉は話をそらそうと美子にたずねた。
「おまえ、自分で浴衣の着付けとかできたのか」
美子が小首をかしげる。何でそんなこと聞くんだろう?といわんばかりだ。
そしてふるふるっと首を振る。
「できませんよ?やってもらったんです」
美子が答えると同時に
「ね?」
と柊が意味ありげに笑顔でうなずいた。

そのとたん。
「美子、おまえ、ちょっとこっちにこい!」
突然廉が強引に美子の手を引く。
「や、ちょっと、廉さん、痛いです、廉さん!」
美子の叫びは完全無視。
ずりずりとそのまま美子を自分の部屋へと連れて行き…
ばたん!と大きな音を立ててドアが閉まった。

あとに残されたのは、男3人…。
406花火の夜は。5:2011/09/25(日) 20:41:50.76 ID:q0FF9AlC
「なんですか、廉さん!痛いです!」
美子が抗議する。
「おまえ、なんで柊に浴衣選んでもらってるんだよ!」
廉が叫ぶが、美子はまた小首を傾げるばかり。
「え?だって、花火は浴衣を着たほうが盛り上がるから、って、柊さんが」
「じゃあおまえは!柊が着ろって言ったから浴衣着るのかよ!」
だいたい、誰に着付けてもらったんだよ!柊か!? と、続けて聞くのはなんとなくプライドが邪魔をする。
「違います!そんなんじゃありません!」
美子が答えた。そしてうつむき、
「ちょっと…着てみたいなあ…って思ったりもしましたし…。
着たことなかったから…。それに…」
ぽつん、とつぶやく。その横顔に、廉はどきりとする。
「廉さんに、見てもらいたいなあ、って思ったし…」
この状況においてのその言葉に、廉はこっそりほくそえんだ。
そうか。うん、いい子だ、ぶたうさぎ。
…しかし。やはり、どうしても気にかかる。
「それ、下どうなってるんだよ」
「はい?」
突然の質問に美子が戸惑って顔を上げた。
「そ、その下だよ、浴衣の。下着じゃないだろうな!着付けた奴に…」
見られたんじゃないだろうな、という言葉はかろうじて飲み込む。
「い、いや、その、薄着をしてまた風邪を引くと困るからな!」
なぁんだ、と美子が安心した風で、にっこりと微笑んだ。
「廉さん、心配してくれたんですね、ありがとうございます」
こぼれるような笑顔に、廉も釣られて笑顔になりそうになる。
407花火の夜は。6:2011/09/25(日) 20:45:22.07 ID:q0FF9AlC
しかし、次の瞬間。
「ちゃんとキャミソールとショートパンツ着てますよ。
ほんとは専用の着物用の下着か、素肌に着るそうなんですけど、それでいいって、柊さんが…」
その言葉をきいて、廉の頭の中には完璧に
[着付ける柊・おとなしく着付けられる美子]の図が浮かび上がった。頭に血が上る。
「だいたい、誰に着付けてもらったんだよ!」
「え、おばさんですけど。シゲ子おばさん」

血が上った分、力が抜けた。おばさん、シゲ子おばさん…
「さっきから、何でそんなこと聞くんですか?」
きょとんとした美子の瞳に、ますます力が抜ける。
意味なく「もういい!」と叫んで、脱力したまま廉はポケットから何かを出した。

「おまえ、これ、つけとけ」
「はい?」
美子が差し出した手に、ぽとり、と落ちてきたのは
「わ、きれい…」
きらきらと輝く、星が形どられたダイヤのリング。
「これ…私に…?」
「おまえみたいなやつは、わかりやすく印つけとかないと、他にとられそうだからな」
あさっての方向を見つつ、廉がつぶやく。
「ちゃんとした指輪は、今度買ってやる。それまではこれをつけとけ」
「廉さん…!うれしい、ありがとうございます」
うるうると美子に見つめられ、廉はそっと口付ける。いつもの、触れるだけのキス。でも…

「別な、印も、つけていいか…?」
襟元に降りてきた手のひらが、すっと入り込み、胸元をなぞる。
廉の瞳の色に、美子は意味を悟る。ぎゅっと目をつぶり、一瞬息を呑んで、美子は答えた。
「はい…廉さん…」
美子の言葉をきき、廉は一気に深く口付けた。
408花火の夜は。おまけ:2011/09/25(日) 20:46:29.07 ID:q0FF9AlC
時は少し戻り。

ばたん!とドアを閉められ、残された男3人。
顔を見合わせ、ぷっと吹き出した。
「やれやれ。まったく、廉らしいというか」
「あれ、絶対柊さんが着付けたと勘違いしてやきもち焼いたよねー!
バッカだなあ、廉さん」
「さすがに、彼氏でもない男に浴衣の着付けさせるほどのんきな兄じゃねえぞ、俺も」
それぞれソファに身を投げ出し、聞こえないように、こそこそと話す。
「けど、柊のあの顔見たら勘違いするよな…。おまえって、ほんとそういうやつだよ」
あきれたように言う美男に、柊がすまして答えた。
「策士って言ってもらいたいな」
「でもさあ、これでやっと渡せるねえ、あの、ずーっと持ってた、ゆ・び・わ〜」
勇気がニヤニヤと笑う。
「あれだけ嫉妬すりゃ、渡さずにいられないな、あの性格は」
「ずっと指輪を持ってるの、ばれてないつもりなんだから、廉さんも結構かわいいよね」
「まぁそれも廉らしい、だろ」
柊が立ち上がった。
「さ、俺たちは花火とビールでも買いに行こうか」
「2時間くらい買い物してこようっと!柊さん、おつまみも買おうぜ〜」
「てか、美子、ちゃんと浴衣着なおせるといいけどな…」
ぼそりとつぶやいた美男に、柊が一言。
「そしたら、今度こそちゃんと俺が着付けてあげるよ、なぁんてね」
「ま、着替えてても突っ込まないであげるのが、愛ってもんだよねー!うんうん!
さ、いこいこ!」
409名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:48:23.93 ID:q0FF9AlC
以上です。やたら長いのに、エロなしですみませんでした…。
お粗末さまでした。ありがとうございました。

結構気分は、

        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもな〜れ
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚

好きなだけ、イチャコラしててください。って感じです…。
410名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:50:19.13 ID:RvKyNQoP
>>409
あはは!!廉も美子も、他の3人も超かわいいー!GJ!
その後、どんな顔して3人の前に現れるのか、見たいなw
411名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:52:42.43 ID:RvKyNQoP
>>403
何でも読みたいです。最終回終わって寂しくて、色んな妄想がしたい…。
ぜひ、投下してください!!
412名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:54:23.42 ID:kxF7i97u
駄作だしまだ完結してないのだけど投下してみる。
アドバイスとかしてくれるとありがたく思います。

「美男ですね」after story 「美男の涙」

廉と美子の衝撃の告白。そして、二人の想いが真に一つになった。周囲の関係者たちは二人の幸せを祝福した。かつて美子を好きになった勇気も柊も二人の幸せを誰よりも望んだ。けれど、ただ一人だけ納得していない人がいた。


「桜庭美男」
桜庭美子の唯一残った家族であり彼女の兄。彼だけは二人の幸せを素直に喜ぶことができなかったようだった・・・・・。

この話は美子がアフリカに旅立って間もない話・・。
413名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:57:42.63 ID:kxF7i97u
「それじゃあ・・・一度みんなで演奏してみるか。」
練習場に響く柊の声。
A.N.JELLのメンバーはライブに向けて演奏の練習をしていた。
いつも通りの場所。いつも通りの練習風景。ただ一つ違う事があった・・・。
美男が本物の美男になっていたこと。そして、美男が練習場にいないことだった。理由は本物の美男は廉とは仲が悪かった。
もともとあまり他の人と喋らない美男だが、練習の際などは勇気や柊と演奏についての話はしていた
。しかし、廉とは話をするどころか避けているように見えると周りの人間は言っている。


「♪〜♪〜〜♪・・・・駄目だ。やっぱり全員居ないとうまく調整ができない。」
演奏途中に廉がギターの演奏を止めて納得いかない顔で言った。
「そもそもあいつはどこ行ったんだ!俺がいるときはいつもいないだろ。」
そう言うと「何か知らないのか!?」と言わんばかりの顔で廉が柊と勇気の顔を見た。
廉のそんな怒りを募らせた顔を見た勇気は咄嗟に柊の顔を見た後に、
「美男・・・・はあれだよ!廉さんがいるときはきっと別の仕事で忙しいんだよ!
あいつ、馬渕さんの頼みで色々な所に仕事しに行ってるから!」
と美男をフォローするように勇気が言うとそれに合わせて柊も
「まぁ、いつもグループで仕事できるってわけでもないからな。仕方ないだろ?」
と言って少しでも廉の怒りを納めようとした。だが廉はそれに納得いかない顔をして、
「ほぉ・・・今日の朝も普通に俺が来る少し前まではここで練習してたのにか?」
練習しに来ていたのを知っていた廉が二人に言い放つ。
まさか廉に美男が来ていたのを見られていたのを知らない二人は動揺を隠せなかった。

「もういい!お前らも俺に隠し事をするつもりか!たく!どいつもこいつも人をのけものにしやがって!」
二人をにらんだ後、ギターを練習場において廉は立ち上がり、練習場の扉を叩きつけるようにして閉じてその場を後にした。
その場に残された二人は顔を合わせて焦った顔をしていた。少しの間沈黙が続き先に勇気が口を開いた。
「美男、どうして廉さんの事避けてんだろうね?柊さんは何か知ってる?」
と柊に聞き、柊も少し考えた後に
「いや、何も知らないけど・・・・。」と言った。

二人は知らなかった。
既に解決したことではあったが美子と美男の母親を孤独に追いやった張本人が廉の母親であることを。
廉と美子の間でそのことは解決したが美男自身は納得していなかった。
414名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:59:56.44 ID:kxF7i97u
気分が晴れない廉は一人先にA.N.JELLの合宿所に戻った。
この日は特に仕事も入っていなく、行く場所もなかったからなのか自分の部屋で作曲をしようとしていた。

合宿所に戻ってリビングに来た廉はふと、美男の部屋からキーボードの音が聴こえることに気がついた。
少しだけ扉が開いていたから聴こえたのだが、その音を聴いて廉は
「あいつ・・・・こんなところで!」
と再び顔を怒りに染めて美男の部屋に入って行った。

案の定、部屋には美男がいてキーボードを演奏していた。
美男子自身も誰か入ってきたことに気がついて扉の方に目を向けて廉の姿を見てすぐに
「勝手に人の部屋に入らないでくれない?」
と廉に言い放った。廉はその言葉に今まで溜まっていたイライラが爆発して美男の所まで行って美男の後ろに立つと服を掴み無理やり自分の方に体を向かせた。そして間を開けずに、
「お前・・やる気あんのか?A.N.JELLに入った以上、何が納得いかないか知らないがグループに迷惑かけるな!気に入らないことがあってA.N.JELLでやって行きたくないならさっさと辞めろ!
俺たちはA.N.JELLに命かけてやってんだ!生半可な気持ちでやられたらこっちが困るんだよ!」
廉は美男の胸倉を力いっぱい掴み持ち上げてそう言った。
5秒ほど美男は黙っていたがふと、気がつくと美男の瞳から一粒、涙が零れ落ちた。

そして、悔しそうに下唇を噛んでいたのに廉が気がついた。そして、気がついてすぐに美男の口が開いた。
415名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 21:03:18.65 ID:kxF7i97u
「・・・・・だったら辞めるよ。あんたと一緒の空気を吸いたくない。

例え美子が許しても俺は許さない・・・。」
廉は一瞬何の事を言われたのか分からなかった。

だが、美子と美男の関係を考えるとふと何かに気がついたような顔をしていた。

「まさか・・・お前・・・。」

その続きの言葉を言う前に苦しそうな表情をした美男が
「美子はずっと小さな頃から顔も知らなかった母親を探してた。
幼い頃から美子は学校に行っても周りの奴らから両親のことで冷やかされたり馬鹿にされてきた。
・・・俺は・・幾ら言われても我慢できた・・・。
美子のためにも常に涙を見せずに頑張って美子を支え続けた・・・・。
いつかきっと・・・母親に会わせる事ができる信じてたから・・・。
だが、日本に帰ってきて美子から全てを聞いた。
全てを知った上で美子はもう終わったことだからあんたとあんたの母親を許すって言った・・・・・。」

廉は帽子のつばの部分で美子の表情全体を見ることはできない。
だけど、話が進むたびに美男の瞳から涙はどんどん零れていた。
そして、その涙が胸倉を掴んでいた廉の腕に次々と落ちていった。
少しずつ廉の掴む力は弱くなっていった・・・・・。

「だけど、俺はあんたとあんたの母親を許すことができない!
たとえ美子が許したとしてもあんたの母親のしたことは許さることじゃない!
そしてあんた自身が美男を傷つけたことも!!
あんたは・・・・俺たちの親父のせいで捨てられたと思った・・・・。
そして、あんたのことを好きだった美子を・・・・拒絶した。
美子は何も悪くなかった・・・。
ただあんたの憎む人間の娘だったっていう理由だけで!!
美子がどれだけ苦しんだか!美子がどれだけ傷ついたか!!
そして・・・・妹を傷つけておいて・・・また一緒になりたいなんて・・・・
結局、あんたの都合じゃないか!!都合の良い時は美子を愛して、都合が悪くなれば美子から離れる!!
どんな言葉を言われてもあんたの言葉を俺は信じることができない・・・・・。」
416名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 21:05:47.70 ID:kxF7i97u
顔を俯かせて涙を流し続けながら話す美男の言葉に廉は何も言い返せなかった。
言い返すことはできたのかもしれないが
今の自分に目の前にいる人に言い返すだけの資格があるのかと考えたから・・・・・・。
そして、廉自身も美男の姿に美子の姿を見たのか
涙を流している美男の姿を直視することができなくなっていた。

「・・・・俺自身も・・・結局はあんたと同じだ。
親のしたことで関係のない息子を恨んで・・・・。最低な人間・・・・。
それでも、あんたには・・・・わかるはず・・・・。俺の気持ちが・・・・・。
このまま、あんたの近くにいたら・・・・美子の幸せを・・・自分自身で壊してしまうかもしれない・・・・。
だったら・・・もう、辞めることにするよ。それが・・・今の俺にとっても・・・・二人にとっても・・・」

止まらない涙・・・・・。
きっと、その涙には伝わりきらないほどの
「苦しみ」や「悲しみ」、「怒り」が込められていると廉は悟った。

(傷ついたのは美子だけじゃない・・・。こいつも・・・今まで辛い気持を抱えながら生きてきた・・・。)


「今は・・・気持ちが落ち着かない。だから・・明日。明日社長に伝える。A.NJELLでは・・・・やっていけない・・って。だから・・・もう出て行ってくれ・・・・・。」

これ以上涙を見せないためなのか、廉に背を向けながらそう言い放つ美男に廉は何も言わずに部屋を後にした。

(今の自分にあいつにかけられる言葉は何もない)

複雑な気持ちを胸に廉は自らの部屋に入り、部屋に置いてあったぶたうさぎを見つめながら

(美子・・・・俺は・・あいつになにかできることはないのか?)

と苦しいさともどかしさを胸に抱き
ただただどうすることもできない気持ちを拳に込めて机を叩いた。
417名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 21:07:52.94 ID:kxF7i97u
取り敢えずここまでです。
改行とかがうまくいっていないせいか所々見づらいと思います。

特に、最初の方は会話部分と説明部分の間を1行開けていなかったので
見づらくなってしまいました。そして、何より自分自身の文才のなさに涙目;;

それでも見てくれる方、乾燥よろしくお願いします。
418名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 21:10:23.53 ID:kxF7i97u
連投で申し訳ないとは思いましたが訂正がありました。
>>413なのですが

「いつも通りの場所。いつも通りの練習風景。ただ一つ違う事があった・・・。」
とありますが、正確には「ただ少し違うところがあった。」です。

見落としていたので訂正します。
419名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 21:12:41.82 ID:JIT4/UYI
>>409
GJ!全員がもれなく可愛いし、美子の天然というか鈍感なところ可愛いw
廉さんの嫉妬もなんだか微笑ましいですなあ
エロはなくても全然問題ないです!癒されました
>>417
乙です!
なんか胸が苦しくなる感じですね、確かに美男だってつらいですよね…
続きを楽しみに待ってます!
420名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 21:18:16.50 ID:s/4owK1R
>>394
HAPPYな廉×美子、嬉しいです
きっと廉さんのことだからさりげなく☆のインテリア揃えてるよね

>>401
みんなが協力してくれて、廉美子いちゃいちゃで、すっごい幸せ…!
美子めちゃ浴衣似合いそう

>>413
とっても心情伝わってきました
美子ですらあんなに辛い思いして乗り越えた過去、美男もたやすくはいかないよね

ドラマ終わっても職人さんたくさんで嬉しい
421名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 21:27:02.11 ID:Xz4W0sm3
ここって腐女子用のスレ?
422名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 21:37:45.10 ID:RvKyNQoP
いや、ノーマル好きな人もけっこういる。私もそうだけど
BLは一旦宣言されて書かれてる方ばかりなので、無理なら避ければイイはず。
423名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 21:44:30.04 ID:V9X0uPa1
逆ハードラマのエロパロスレなんだから基本はノマカプだろう
424名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 21:49:54.75 ID:JIT4/UYI
基本的にはやっぱりノーマルだろうね
でも、てことは美子と男三人くらいしか広がりようがないから
美男兄とかも絡ませると多少は広がるのかな、と思うわけで
425名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 22:02:14.31 ID:KMkHYzwD
美男とNANAしか使える女がいないのも辛いw
426名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 22:02:37.60 ID:RvKyNQoP
登場人物の幅を広げるとしたら…
社長、馬淵マネ、RINAさん、トオル、シゲ子、水沢麗子、
あとはおっかけ3人組、グンソクさん、香取くん…くらい?

実はちょっと今、勇気×RINAさんで考えてる途中ですw
427名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 22:13:05.15 ID:KMkHYzwD
アクがないのは社長秘書くらいか。
シゲ子がもったいないよね…別の女優さんだったら、かなり使えたはず。

>>426
楽しみです。新たな組み合わせでつね!
428名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 22:15:25.20 ID:kxF7i97u
あぁ・・・・文章書いてたら間違えて全部消してしまった・・・・。
もう見事に脱力状態・・・。\(^o^)/

もう一回書けたら今日中に続きあげます・・・
429名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 22:28:11.52 ID:To/LTavI
皆に触発されて、ちょっと書いてみました。
「だったら俺が隠してやるよ」の後のストーリー
エロは全く考えていません。宜しければお付き合いください。
エロなしなので、いらなかったらいらないと言って頂けたら助かります。

『廉の戸惑い・柊の葛藤』

あれは一体何だったんだ?
廉の脳裏に浮かぶのは、泣きながら柊の腕に抱かれる美男の姿。
歌を歌いながら震えていた小さな肩、大きな瞳から零れ落ちる大粒の涙。
「美男のヤツ、柊が好きだったのか」
馬淵の言葉が何故かチクリと胸を刺した。
「くそっ…!」
廉は拳を固く握り締めた。
あいつの顔が…頭から離れない。
今頃柊とあいつは…。
俺は一体どうしたんだ?どうしてこんなに胸が騒ぐ?
美男…。

その時、扉の向こうから賑やかな笑い声が聞こえた。
430名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 22:58:11.98 ID:4KKpAWDi
>>383
美男(♂)x柊・勇気、すごい良かったです。爽やか男友情物語ですね。
美子にふられた柊さんエロ成分ゼロなんでしょうかw 美男兄、切ないね。

>>394 >>401
どっちの廉さんも嫉妬が可愛過ぎる。廉美子はエロなしで丁度いいかも、初々しくて心洗われたよ。指輪渡せて良かったね。

>>412
なんか小説読んでるみたいにドキドキする。苦悩する美男兄に痺れます、続き待ってます。

>>429
廉さんの鈍感すぎ、あの美男の涙の意味が分からないのが解せないw でも好き。
431名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 23:14:55.10 ID:RvKyNQoP
>>428
どんまい!!完成を願い続ければ、エロパロだって2度書ける!!

>>429
エロなしでも私はいつも皆さんの作品楽しみです。続きお願いします!
432名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 23:15:21.78 ID:kxF7i97u
何とか書けた・・・。
所々一気に書いたせいで誤字脱字があるかもしれませんがお許しください。


(お兄ちゃん・・・。お母さんはどこに行っちゃったの?・・お兄ちゃん・・・)

「また・・・・あの夢・・か。」

廉との会話をした後、泣き疲れてしまった美男はそのままベッドで寝てしまっていた。
どれだけの時間眠っていたのかは一瞬ではわからなかった。
ただ、部屋の中も窓の外も真っ暗だったので相当時間が経っているのだけはわかった。

すぐに美男は時計を見た。
「午後11時21分・・・・・。10時間ぐらい寝てた・・・。」
時間を確認して「ふぅ」と少しため息をついた美男。

(あいつだって・・・俺たちの両親のせいで傷ついたのに・・・・)

今更だが、昼間に廉に言った言葉を思い出して美男はそう思った。
美男達兄妹も傷ついたが、廉自身も自分たちの両親のせいで深く傷ついた。
そんなことは美子から聞いていて知ってたのに・・・。
気がついたら俺はあいつに自分の怒りをぶつけてた。

「それでも・・・どんなに言葉で納得してもあいつを目の当たりにしたら・・・気持ちが抑えられなくなる・。」
全てを許しきることができないから廉を見たら今までの想いが爆発してしまった・・・・。
美男は後悔した。自分のために美子は3ヶ月間頑張ってくれたのに、それを自分自身で台無しにしてしまったのだから。

「美子・・・ごめん。俺、もうあいつと一緒に居れない。お前みたいに全てを許すことができないから・・・・。」
幼い頃に修道院で過ごしていた頃に撮ってもらった二人での写真を見ながら、美男はそう呟いた。

433名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 23:16:57.76 ID:kxF7i97u
「廉の奴・・・。どうかしたのか?帰ってくるなりどこか行ったし・・・」
勇気は仕事でまだ帰ってきていない。柊は一人リビングお茶を飲みながら考えていた。
「美男は帰ってきて部屋覗いたらベッドで寝てたし・・・・。」
柊は二人の間で何かあったのか心配で仕方がなかった。
ようやく本物の美男が揃って本当のA.N.JELLとして活動して行かないといけない矢先に
メンバーの間で問題が起こるのは良くないと考えている。

そんなことを考えると美男の部屋の扉から「ガチャ」という音が聞こえた。
その音を聞いた柊は振り返る。そして、美男の姿を見てすぐに側に行った。

「美男・・廉と何かあったのか?」
柊の一言を美男が聞いた瞬間、美男が開いてた右手を強く握ったのに気が付いた。
「全く・・お前ら兄妹はわかりやすいな。」
「・・・わかりやすい?」
ぎろりと睨まれたがそんなことは気にしないで柊は喋るのを続けて
「取り敢えず・・・喉渇いてるんじゃないか?お茶でも飲むか?」
いつも通り微笑んだ顔で柊は美男に聞いてみて、少ししたら美男が頷いた。
(驚いたな・・・いつもの美男なら断ると思ったのに・・・。)
心の中でそう思った柊はすぐに美男をリビングのソファに座らせてお気に入りのハーブティーを渡した。
434名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 23:17:10.01 ID:kxF7i97u
ハーブティーを渡された美男はそれを少し飲んで「ふぅ」とまた溜め息を出した。
「溜め息なんていつもの美男らしくないな・・・。廉と何かあったのか?」
心配した柊はすぐさま本題に入った。けど、美男は頑なに口を開きはしなかった。
仕方ないので柊は勝手に話を進めた。

「多分だけど・・・廉が美子と付き合ってるのが嫌なんじゃないのか?」
と鋭い部分をついてきた。いきなりだったため手に持っていたティーカップを落としそうだった。
幸い、中身は全部飲んでいたので衣服にこぼれたりはしていない。

「やっぱりか・・・・。コンサートの時も、お前だけは嬉しそうにはしてなかったからな・・・。」
美男は否定しようとしたのか柊を一瞬睨んだが柊が美男を見ていなかったので意味がなかった。
そのまま柊は話を続けた。

「確かに、最初は俺も何で廉なんだ!って思った。
あいつよりも俺の方が美子を大切にできるって自信があったから。」
少し納得のいかない顔をしながらもすぐにいつもの表情に戻って
「美男達兄妹たちと廉に何があったかはわからない。
ずっとあの二人を見ていたけど苦しんでいる時の方が多かったと思う。
けど、だからこそ今の二人があるんじゃないかって最近思うようになった。」
そう言うと柊は美男の顔を見た。美男は柊が真剣に話しているのを悟ると帽子を外した。
美男自信が柊の話を真剣に聞いていた表れだろう。
「二人の道は波乱なものだったと思う。廉自身も美子を傷つけていることで一緒にいるのを戸惑った時期もあった。
けど、だからこそこれからは誰よりも美子の事を大切にしてくれると思う。
美子に告白する前、最後に見たあいつの眼にはその覚悟が感じられた。」

(わかっていた・・・。美子があいつの話をするとき、どんな奴の話をするよりも
誰の話をしている時よりも嬉しそうに話していたのを。
アフリカに出発する前の数分間、廉について聞いたとき・・・。)

柊の話を聞いて美男は自分の心に何度もそう訴えていた。
それでも、やはり拭い切れない「恨み」の感情。

苦悩する姿を見た柊は立ち上がり自分の部屋に戻ろうとする時、去り際にこう言った。
「今、お前は廉の悪いところばかり見えてるんだと思う。けど、少しずつで良い。
あいつの良いところも見てやってくれないか?
あいつ、不器用だけど誰よりもメンバーの事は大切にしてるからさ・・・。
お前が廉と一緒に演奏するの、楽しみにしてるからさ。」

最後にそう言うと柊は自分の部屋へと戻っていった。
美男は少しの間、その場で泣いた。昼間のことと柊に言われたこと。
廉に対する複雑な感情を抱きながら涙を少しの間流した・・・・。


急いで書いていたせいなのかいつもの駄文がさらに酷いことに・・w
取り敢えず、本日はここまでとします。明日以降書けたら書かせていただきます。

435名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 23:20:07.15 ID:kxF7i97u
>>419-420 >>430
皆さん暖かなお言葉をかけていただき本当にありがとうございました!
これからもご期待にこたえられるかわかりませんが頑張って書いていきたいと思います。

>>431
文章消えた瞬間(゜o゜)あぼーん
状態でしたwなんとか今日の分はできたので良かったです。
436名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 00:14:47.15 ID:dzcPXwMT
続きです。
『廉の戸惑い・柊の葛藤』

「勇気さんはいつもそうですよね〜。」
「だってホントの事じゃんか〜。」
ケラケラと明るい笑い声が響いてくる。
何だ?この声、勇気とあいつ?
廉はデスクから立ち上がった。
「アホらしい。」
一人で悩んでたのが馬鹿みたいに思えてくる。
嫌味の一つでも言ってやろうとドアノブに手を掛けたその時、聞き覚えのある涼しい声が耳に響いた。
「美男、飲み過ぎだ。」
廉の指先がピクリと震えた。
「だーいじょーぶですよー。ちっとも酔ってませんからぁ〜。」
赤く上気した頬を手のひらで叩きながら笑いかける美男に、柊が眉を顰めて呟く。
「驚いたな…あの時みたいだ。」
その声に、水を入れたグラスを手にした勇気が言った。
「あの時って?ああ、廉さんにゲロ吐いた事件?」
この時、美男の肩が小さく震えたのを、柊は見逃さなかった。
「あれはある意味感動したね。初対面で廉さんにあんな事できる美男ってスゲー!」
「サンキュ。」
勇気の言葉尻をさらうように、柊は勇気のグラスを取り上げ、美男の肩をそっと揺らした。
「ホラ美男、水だよ。」
差し出されたグラスを黙って受け取り、美男は唇を寄せる。
その唇をじっと見つめていた勇気は、ハッと我に還ってパチパチと瞬きをし、
「そう言えば、廉さん帰ってんのかな?」
廉さ〜んと小さく呟きながら、部屋を出て行った。
437名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 00:17:01.61 ID:dzcPXwMT
『廉の戸惑い・柊の葛藤』

「ねぇ美男?」
空になったグラスを美男の手からひょいっと取り上げて、柊は言った。
「何ですか?」
美男の目が座っている。
まさかとは思うが、下手な事を言えば、平手打ちが飛んできそうな雰囲気だ。
「も…もう寝た方がいいんじゃないかな?」
動揺を押し殺すように、柊は手にしたグラスを、少し離れたテーブルに置いた。
コトン、と言うその音で、美男の中の何かが戻る。
「そう…ですね。言われてみれば眠くなってきたかも…。」
ソファーに両手をついて立ち上がろうとした美男の体が、グラリと大きく揺れる。
「あぶなっ…!」
二つの叫びがリビングに響き渡った。

目の前に、美男の体を支えるように抱き抱えた柊の姿がある。
柊の腕の中で、美男はすやすやと寝息を立てている。
「とにかく。」
美男の体をソファに寄り掛からせてから、
柊は美男の膝の下に腕を滑らせ、一気に抱き抱え上げて言った。
「寝かせてくる。」
その射抜くような鋭い視線に、廉は静かに頷き、柊の後に続いた。

パタン、と扉を閉める音が聞こえると同時に、廉は俯いていた顔を上げた。
「気持ち良さそうに眠ってる。あれは朝まで起きないな。」
唇だけで笑って見せながら、廉の顔を見つめる柊。
「なぁ廉、お前今日の美男見てどう思った?」
「どうって何が。」
声を抑えて答える廉だが、その胸中は穏やかではない。
『美男は柊が好きだったのか〜』
馬淵の言葉が胸をよぎる。
「美男、どうして泣いたりしたんだろうな?」
一ミリも動かない涼しげな顔。
それを何でお前が言う?
廉は不機嫌そうに吐き捨てた。
「知らねぇよ。」
去っていく背中を見つめたまま、柊は小さく呟いた。
「お前がそのつもりなら、俺は遠慮しないからな…」
美男は俺のものだ。誰にも渡さない。
誰にも…。

END
柊さんと廉さんのバチバチを書きたかったのですが、随分可愛くなっちゃいました。
お付き合い頂いた方ありがとうございました。
438名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 01:13:50.83 ID:HiKbwb4E
取り敢えず

・●●×○○ とかのキャラ名
・内容についての注意書き (続編・BL・エロあり・エロなし等)
・以前投下した作品の続編の場合は、 >> で以前の作品に安価
・投下終了したら、今日はここまで等の終了宣言
・誰かが作品投下中は、自分の作品を投下しない

上のような最低限のルールは決めようよ
そうしないと訳が判らなくなるよ
439名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 01:36:54.73 ID:oXSIo4QF
なんか入り乱れてるなぁ
分かり易く名前欄にカプかタイトルを入れようよ
それと書き込む前にリロードしないと他の人のSSに突撃しちゃうよ
ここのスレ職人が居ないと成り立たないんだからもう少し大事にしてよ
440名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 01:43:36.62 ID:LizABLeE
そうだね、ある程度ルール守らないとね。
あんまり長くなる場合はともかくだけど、書き終えてまとめて投稿して
いただけると助かるかなとも思います。その辺は臨機応変に、ですが。
441名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 02:55:01.78 ID:p5eMb7My
今日は入り乱れてたね。今まで上手くいってたから気にならなかったけど。
自分も入り込んで読みたい派なんで、ある程度はまとめてほしいです。

内容充実しててこのスレ大好きw
442名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 04:04:19.75 ID:HiKbwb4E
>>429 >>436-437
感想の流れ止めたみたいでごめんね
貴方の作品が分割されてたので、内容がいいだけに残念だったの
〜 一ミリも動かない涼しげな顔〜の柊さんが想像できてしまった
柊さんには、この後も遠慮しないで突き進んで欲しいわ〜 
エロ無しシリアス全然OK(むしろ好き)なので、また書いて欲しいです
本編に描かれてない狭間のストーリー良かったですよ

>>435
こういう美男の葛藤は本編にあってもいい内容だよね
柊さんの最大の優しさって、こういうとこなんじゃないかと思って読みました
続きまってますね


443名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 04:23:37.21 ID:+iT6ealy
あと、こういうスレって基本sage進行なのかなと思ってたんだけど、それはそうとは限らないのかな?
前にいたとこはそうだったんだけど。

せっかく力作揃いだから、基本ルールがあったほうが、やっぱいいね。
444名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 07:36:31.96 ID:qpv7Em1e
>>412-416 >>432-434を書いている者です。
やはり、色々と投下する上で意識不足の部分が皆様のレスを見て感じました。

ある程度、他の人がレスしていないのを確認したうえで投下しましたが
そうなると今度は完結していない作品とぐじゃぐじゃになってしまいますよね・・・
誠に申し訳ありませんでした。
しっかりスレッド全体の状態を見た上で今後は作品を投下したいと思っています。

本当にあまり見やすくない投下方法で申し訳ありませんでした。

スレ全体でのルールも早めに確定させた方が良いですよね。
個人的に>>438さんのルールが良いと思いました。
445名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 15:34:16.96 ID:p5eMb7My
まとめました。
>>412-416 >>432-434 美男の涙
>>429 >>436-437 廉の戸惑い・柊の葛藤

>>444
リロード投下云々は>>403だと思うの…
話の続き楽しみにしてますよ。

ルールは>>438で賛成です。
446名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 16:08:21.43 ID:HiKbwb4E
ルール
・名前欄にタイトル&連番を記入
・カブ名 ●●×○○
・内容についての注意書き (続編・BL・エロあり・エロなし等)
・以前投下した作品の続編の場合は、 >> で以前の作品に安価
・投下終了したら、今日はここまで等の終了宣言
・他の職人が作品投下中は、自分の作品を投下しない (被せ投下禁止)
・ある程度書き溜めて投下 (書きながら投下は禁止)
・sage進行 (メール欄に半角で「sage」と入れる)
・レスする前には必ずリロード


>>440-441 >>443 も追加して、こんな感じでとうかな?

>>445
403は、時間の間隔から言ってリロードしてなかっただけだと思ったので、
注意書きに入れておきました
廉と柊の火花バチバチや、柊の新たな展開待ってます
447名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 17:08:20.14 ID:qpv7Em1e
>>445
あぁ!>>403の方でしたか・・・。^^;;
そっちのレスの方は完璧に忘れてました・・・。
確かに、他の方が投下している最中にレスしたら途中で見づらくなりますよね。
今後は今まで以上に注意して行きたいと思います。

それと、投下した作品をわかりやすく安価でまとめていただきありがとうございました!
この先も皆さんに満足してもらえるような作品を頑張って書いていきたいと思います。

>>446
それで私は良いと思います。
他の人にも聞いてみないと決めようがないですが、私は賛成です。
448名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 17:52:17.70 ID:kglJ3MIt
本編の二人は最終回ラストの時点でセックス済みなのか否か
もし廉が二年童貞貫いてたら泣ける
449名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 17:58:42.36 ID:6UMJ4FH1
初心者で申し訳ないのですが
sageとageという用語をたまに見かけますが
意味を教えて下さい!
今後の書き込みのために・・
450名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 18:01:19.43 ID:B1AtqMK2
>>448
遠距離前の付き合ってた期間短いし、まだだったんじゃないかなぁ。廉さんいろんな意味で頑張ったね!!
451名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 18:17:30.15 ID:zviuJwkj
>>448
最終回後(廉さん童貞設定)でぜひ誰かエロパロを!
452名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 18:31:03.44 ID:f2MxvrZD
>>446さん、取りまとめありがとうございます。
私もそんな感じでOKだと思います!

最終回後の2人の行為よりも、廉さんが2年間会えないのをガマンして
自分で処理していた図をまず想像してしまうorz
453名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 18:40:26.39 ID:A3/jG20O
最終回後じゃなくて、ライブ後の星のネックレスの件からの
廉×美子エロネタなら今作ってる。いつ出来るか分かんないけど待ってw
454名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 18:43:01.79 ID:zviuJwkj
>>452
ちょww想像したら悲しくなってきた…

>>453
楽しみにしてます!!
455名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 18:44:32.44 ID:f2MxvrZD
>>453
いいですね!アフリカへの出発を遅らせたんだから、何かしらあっても良さそう!
楽しみにしています。
456美男の涙:2011/09/26(月) 19:29:23.94 ID:qpv7Em1e
取り敢えず一区切りできる部分まで完成しました〜。
でも、まだ最後の部分もできてないですし最後まで一気に上げたいのですが・・・。

今できている分だけでもそれなりの量があるので投下したいと思うのですが。
今大丈夫でしょうか?

それと、今やってる「美男の涙」が終わった後のネタに困り中;;
誰か良いネタプリーズ←

というより、書いていたら最終的に柊×本物美男のつもりが
普通に廉×本物美男になっていたという件。

さらにはBLネタにまでつなげられなそうにない・・・。
(やっぱりBL書くのは苦手なので断念させていただきます!
本当に申し訳ありませんでした!)
457名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 19:55:33.76 ID:f2MxvrZD
それなりの量であれば、投下して頂いて大丈夫だと思いますよ!
読むの楽しみですー。よろしくお願いします。
458美男の涙:2011/09/26(月) 20:00:41.14 ID:qpv7Em1e
>>457
わかりました。何か、書きあげるたびに
どんどん自分の文章が駄文になっていく気がします;;

今日中に最終話まで行けるかもしれませんので、その時はそちらの方も投下します。
459美男の涙 9:2011/09/26(月) 20:06:02.47 ID:qpv7Em1e
>>434の続きです。
一番最初 >>412-416 次 >>432-434

(あいつにとって俺は憎むべき対象なんだよな・・・。)
(あいつと俺、互いの親のせいでその「子」を恨んだ。皮肉な運命だ。)
(だが、あいつと俺の「恨み」には違う部分がある。)


(あいつの「恨み」は勘違いなんかじゃなくて紛れもない事実であること。)


美男が柊と会話をしていた時、廉は一人合宿所から大分離れた海岸にいた。
最近の廉は何かあると静かで星がきれいに見える場所に行き心を落ち着かせていたのだ。
無論、廉にはぼやけてしか見えなかったが、どこで見る星よりも海岸で見る星が綺麗に見えたからだろう。
いつもなら、ちょっと海に行きぼんやりと「点」としか見えない星を見て美子の姿を思い出す。
そうすれば、大抵の場合は心を落ち着かせることが出来ていたけど・・・・


今日だけはそういうわけにもいかなかった。


昼間の美男とのやり取りが、美男の言葉が廉の心に突き刺さる。
今後のA.N.JELLのこと、次回曲の事。気分を変えるために考えることなんていくらでもある。
それでも、何を考えてもあいつのあの泣き顔が・・・・言葉が消えることがなかった。

(美子と同じぐらい、美男も俺の母親のせいで苦しんだり悲しんだり、時には涙していたのか?)

そんなことばかりが頭を埋め尽くす。
そして、気がついたら合宿所から出ていた。
外に出ると、辺りは既に日が沈みかけていたせいか少し暗くなり始めていた。
合宿所を出る直前、たまたま柊が帰ってきたみたいだったが
全くそんなことも気がつかないほどただただ

「あいつと同じ空間にいてはいけない」

という気持ちだけがその時の廉の心を、体を、意識すら支配していた。
460美男の涙 10:2011/09/26(月) 20:07:34.28 ID:qpv7Em1e
そして今、廉は如何すればいいのか分からなくなっていた。
このままでは美男は明日、A.N.JELLからいなくなる。
あいつがそれを望むならそれでいい!・・・・・・・・。

「なのに・・・どうしてこんなにも苦しい?
あいつが!美男が辞めることを望むならそれがあいつにとって一番なんだ!
俺には関係ない。なのに・・・・どうしてだ?・・・・」


暗黒が広がる空に叫ぶ廉。
その声を聞く者は誰もいない。
虚しさはただ叫びとなり、辺りに広がる闇に消え
最後にはさざ波の音のみがその場に響き渡った・・・・。


空を見上げて叫んだ廉はしばらく「ハァ・・ハァ・・」と息を切らせていたが
1分ぐらいしたら再び辺りにはさざ波の音のみが聴こえるようになった。

そして、空を見上げたまま廉は
「美子・・・・。お前なら・・・どうした?」
と自分にすら聞こえないぐらいの声で夜空に広がる「星」に語りかけた・・・。


そして、廉は砂浜に背中から倒れゆっくりと瞳を閉じた。
少しずつ、意識も遠くへと消えていった・・・・・。
461美男の涙 11:2011/09/26(月) 20:11:31.24 ID:qpv7Em1e
(お兄ちゃんって・・・廉さんにそっくりなんですよ?)
・・・これは・・何だ?

(お兄ちゃんは意地っ張りで強がりでプライド高くて・・・・。)
(でも、誰よりも優しくて繊細で・・・・いつも私のことを考えてくれてたんです。)


そう言えば・・・・美子にペンダントを渡したあの日
あいつは兄貴の話をしていたのをふと思い出した。
何故かわからなかったが今まで思い出さないようにしていた気がする・・・・。
それは・・・無意識のうちにあいつ自身に俺が「壁」を作ってしまったからなのかもしれない・・・。



(私、ここに来る前にお兄ちゃんに全部話したんです。
お母さんのこと・・・水沢さんのこと・・・・。
廉さんが水沢さんの息子ってことも・・・。)

(最初は・・話そうか迷ったんです。
これから本格的にA.N.JELLとして活動していくのにこんな話を聞いたら
お兄ちゃん、A.N.JELLでやっていけなくなるんじゃないかって思って。
実際お兄ちゃん、話しをした後ピクリとも動かなくなっちゃって・・・。)

(けど、お兄ちゃんには全てを知った上で乗り越えてほしいと思ったんです。
そうじゃないと、結局意味がないと思って・・・。いつかわかっちゃうことですし。)


そうだ・・なんで今までこのことを忘れていた?
あいつは俺のことを知っていた。
そして、俺自身もそれを美子から聞いていた。
それなのに俺は・・・・・大事なことをまた見失っていた。
462美男の涙 12:2011/09/26(月) 20:11:49.26 ID:qpv7Em1e
(きっと、私と同じぐらい・・・それ以上に苦しんでしまうかもしれない。
でも、私も乗り越えられたんだからお兄ちゃんにも絶対乗り越えられる。
だけど、一人じゃきっと倒れちゃいます。
だから、廉さんにお兄ちゃんを支えてあげてほしいんです。)

俺が・・・あいつを?

(きっと、お兄ちゃんもわかってくれると思います。
恨んだり憎んだりしても過去は変えられないってこと。
傷ついたのは私たちだけじゃなくて廉さんもだってこと。
最初のうちはきっと・・・許してくれないと思うけど
けど・・・廉さんがお兄ちゃんに本気で接してくれればきっと・・・
お兄ちゃんもわかってくれると思うんです。
だから・・・お兄ちゃんのこと、よろしくお願いします・・・・。)


そこで俺の意識は少しずつ現実に戻されていった・・・。
そして、瞳を開けると今まで見えていなかった闇夜を照らす星が一瞬だがはっきり見えた。
今まで霞がかったかのようにぼんやりとしか見えなかった星が一瞬だが見えた。


「俺が・・・今できること・・・。」
海へ来る前までは迷いや苦痛ばかりが頭をよぎり
虚ろであった瞳には確かな光が宿っていた。


廉はその後、一人海を後にした・・・。
463美男の涙:2011/09/26(月) 20:15:42.34 ID:qpv7Em1e
一先ずここまでです。
次回の投下で最後になると思います。
けど、実際に書いてて色々とつじつま合わせするのが大変に・・・;;

最初は「こういう感じで〜それでこう!」みたいな感じで書くのですが
気がついたら色々取り入れたくなってしまって・・・。
どんどん調整に時間がかかるようになってしまいます。;;
そしてどんどんグダグダになってしまうのが悔しい。

それでは、最終話が出来ましたらもう一度投下しに来ます。
464名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 20:17:56.64 ID:HiKbwb4E
>>449
sage と age の意味とかは、正直クグレカスって言われることだと思うんだけど
次回から一応検索してみてね

ブラウザで書き込むときに

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前:________________________  E-mail (省略可) : ___________________________
                                ↑ここに sage と入れる

名前:________________________  E-mail (省略可) : sage

こんな感じ

何も入れないと、板で一番上にスレッドが上がってしまうので
目立ちやすい = スレッドを荒らされやすいんですよ
だから、次回からmail.欄に sage と 半角で入れてください
>>446 にもsage方書いてますよ
465名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 20:37:49.97 ID:sU9V4xWU
ご丁寧にありがとうございます!
すみません。今度からは検索して調べますね。

美男ですね、にはまって初めてこの様なサイトを見つけて
気さくな雰囲気に甘えて聞いてしまいました。
気をつけます!
466名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 20:46:36.75 ID:f2MxvrZD
>>463
詩のような一文もたくさんあって読み応えありました。
美子には色々旅立つ前に言われてたんですね。
そういう設定の辻褄合わせって書いてると難しいですよね。
私も駄文ですが、いくつか書いてるのですごいわかります。
最終話も待ってます。
467名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 21:09:20.79 ID:C7M8fkvS
>>465
2ちゃんねる初心者で、エロパロ板に突然迷い込んじゃったの?
一応2ちゃんねるのお約束読んでね
http://info.2ch.net/guide/faq.html

それとここは年齢制限あるPINKちゃんねる内だから、
子どもみたいな質問しないように気をつけて
http://www.bbspink.com/
468美男の涙:2011/09/26(月) 21:56:29.56 ID:qpv7Em1e
無事に最終話までできたぁ〜。
もうしばらくはこれで満足w

取り敢えず、10時になったら投下開始します。
469美男の涙:2011/09/26(月) 22:02:18.59 ID:qpv7Em1e
翌朝

結局美男はあの柊との会話の後に一睡もすることが出来なかった。
最後の夜はとても辛く、とても悲しいものだったから。
朝早くに柊と勇気が部屋を覗きに来た。
柊はともかく、勇気も美男の様子がおかしいことに気がついて心配になっていた。

勇気は柊よりも先に部屋に入り、美男の近くに行って
「おい美男!大丈夫か?顔色悪いけど・・・具合でも悪いのか?」
と言った。すぐに柊も部屋に入って美男に「具合悪いなら無理するなよ?」と優しい声で言った。

「・・・少しだけ具合悪いだけです・・。すぐに行きますから、先に行っててください。」
顔を枕に押し付けていたせいか、すこし「もごもご」した感じに聞こえたがそう言い
心配そうな顔をした二人を予想したのか「大丈夫だから・・・。」と言葉を繋げた。

これ以上無理に話をするわけにもいかないと感じた二人はそれぞれ
「おぅ!早く来いよな!」「わかった。でもあまり無理するなよ?」と言葉を掛けて部屋を後にした。


二人が出て行ってから数分後に美男の部屋に
「・・・ごめん・・・・。」という言葉だけが聞こえた。
それは、美男の本当の声だったのかもしれない。


今日もA.N.JELLは午前中特に仕事が入っていないため、いつもの練習場で練習することになっていた。
練習場に向かっていた柊と勇気。だが、やはり何か良くないことを感じ取っていた。
「柊さん?美男のやつ、いつも以上に変じゃなかった?」
「俺もいつもと違う感じがするのは様子を見て感じた。勇気もか?」
「やっぱり・・・。廉さんと何かあったのかな?」
「簡単に解決できること・・・なら良いんだけどな・・・。」
二人とも神妙な顔つきで美男の話をした。
そして、ふと勇気が
「そういえば、昨日練習場であってから廉さんに会ってないんだけど・・どこ行ったか知らない?」
と廉のことを思い出したかのように声に出してそう言った。
「昨日、俺が合宿所に帰ってきたとき車でどこ向かったみたいだけど・・・
どこに行ったかは分からない。」

柊はそう返答した後、ふと昨日の状況を思い出した。
突然出て言った廉、合宿所には美男・・・・・。
何か嫌な予感がした。柊自身、昨日話したこと以外思い当たることが他にあるわけではなかったが
今ここで美男の許に戻らないと大変なことが起こる。
そう感じた柊は勇気の腕を掴み、「やっぱり合宿所に戻ろう!」と腕を引っ張った。
突然のことすぎたので勇気は「うぉぉ!柊さん!どうしたんだよ!?」と混乱を隠しきれなかった。
470美男の涙:2011/09/26(月) 22:04:05.49 ID:qpv7Em1e
その頃、美男は部屋にある自分の私物をトランクに詰め込み終えていた。
「短い間だった・・・・。一からやり直しか。」
小さな声で呟き、美子と自分が写った写真を見て一言
「ごめん。」と言って自らの部屋を後にした。

だが、部屋を出てすぐ美男に予想していなかったことが・・・。
部屋から出てすぐ目の前に・・・廉がいたこと。

一瞬、美男も驚きを隠せなかった。
帰ってきていないようだったからいないのだと思っていから
予想外の人間が目の前に現れたのには美男も動揺を隠しきれなかった。


30秒。流れた時間はたったの30秒。
けれど、美男にはその30秒はとても重く
とても遅く流れているように感じた。


先に口を開いたのは落ち着きを取り戻した美男で
「・・・何か用?」といつものぶっきら棒な言い方で言った。
しばらく、廉は美男をじっと見ているだけだった。
その間に耐えられなくなった美男が「俺が辞めるのを見届けに来たのか?」
いつもの美男にはない荒々しい言い方で睨みながら廉に言った。

しかし、廉は一向に口を開かない。
ただずっと、美男の姿を見続けているだけだった。
訳がわからなくなった美男は帽子を少し深めに被り何も言わずにその場を立ち去ろうとした。
けれど、それを廉は許してはくれなかった。玄関へ向かおうと背を向けた美男の右腕を掴んだ。

いきなり前に進めなくなったので、廉の方に顔を振り向けた。
美男は必至になることもなく静かに「離せ」と言い放つ。
けれど、廉はただ一言「絶対に離しはしない。」と美男の目を見て言った。
すぐに美男は廉に顔を隠すために廉が向いているのと同じ方向を向いて俯いた。


・・・・もうどうすればいいのかわからない。
今ならもしかしたら、戻ることが出来るのかもしれない。
けど、それじゃあこの心の「恨み」はどうなる?ずっと抱えたまま?
俺には・・・・できる自信がない・・・・・


すると、廉が口を開き
「お前・・・本当に辞めたいのか?」
その言葉は、美男の心を動かした。正確には振動を与えただけだが
この言葉を聞いた瞬間、美男の中で何かが動いたのが本人にはわかった。
471美男の涙 15:2011/09/26(月) 22:06:22.73 ID:qpv7Em1e
美男が気持ちの整理をする間もなく、廉は話を続けた。
「お前は、俺が憎いからこのグループでやっていくのを嫌だと言った。それじゃあ、どうして・・・・お前の手はこんなにも傷だらけなんだ?」
掴んでいた腕の手を見ると指にはたくさんの絆創膏が貼ってあった。
すぐに何かを言おうとした美男は廉の腕を振り払い、廉の方向を向いて
「これはたまたま怪我しただけだ・・・・。」と言った。

しかし、廉は美男の言葉に続けるようにして
「違う!お前は俺がいない時、誰よりも演奏の練習をしていたんじゃないのか!?
グループのために頑張りたいと思ったから、お前は指がそんなになるまで練習してたんじゃないのか!?」

そう、昨日たまたま廉が練習場で美男の練習を見ていた時
その時に美男は指に絆創膏を貼っているのを廉は見ていた。

「関係ない・・・これはただの怪我・・・だ。」
とまだ顔を俯かせたままの状態で美男は言う。

「・・・・俺の母親がお前たち兄妹にしたことは許されることじゃない。
そして、その息子の俺がお前の妹と付き合う事をお前はよく思ってないんだろ?」

そう、こいつが言うとおりだ。全てを許せないからこそ今こうなってる。
もう苦しくなった。だから辞めることを選択した。

けど、お前は俺を引き止めている。
お前は俺にどうしてほしいんだ?何がしたいんだ?
もう・・・訳が分からない・・・・本当に・・・。


廉の気持ちが
一体廉がどうしたいのか分からなくなった美男。
俯いていた顔を廉の顔へ向けた。その顔は瞳からどんどん涙が溢れ出て
悲しそうな表情をしていた。


その表情を廉はしっかりと見ていた。
目を逸らすことなく、美男を見続けていた。その目には「覚悟」があった。

「辞めたいなら辞めろ・・・・。お前に昨日言った。
だが、俺はお前のことを何も見てなかった。
お前もあいつと同じで苦しんだ。俺のことを避けるのは当然のこと・・。
なのに俺は、お前の態度が気に入らないからかお前に酷いことを言った。
傷つけた。俺は、お前にどんなに謝っても謝りきれない・・・。」


少しだけ、ほんの少しだけ廉は目を細め美男から目を逸らした。
けれど、すぐにまた美男を見つめ再び口を開きだした。
「だからこそ、お前に見ていてほしい!罪滅ぼしができるかはわからない。
それでも、俺はお前を受け止める!
どんな過去があろうが、どんな辛いことがあろうが全力でお前を受け止めてやる!!
その姿を・・・2年で良い。見ていてほしい・・・。
そして、2年後。もう一度聞く。お前から見て、俺はどうだったか?
過去から目をそらさずにお前と接することが出来たか・・・。
見ていてほしい。お前が俺を許すに値するかどうかを・・・・・。頼む・・。」


たった一度、廉は目を逸らした。
それはきっと、美男に対する「罪悪感」があったからだろう。
この時、美男は気がついた。
しかし、それ以外の時は真っ直ぐ美男の目だけを見ていた。
472美男の涙 16:2011/09/26(月) 22:08:43.21 ID:qpv7Em1e
(美子は・・・こういう奴ってわかったからこいつと一緒にいることを望んだんだな・・・。
真っ直ぐでぶれることがない、強い意志を持っていたから。どんな過去も受け入れるだけの覚悟が。
そして、その中には「暖かさ」もあった・・・)

次々と溢れ出す涙。
自分の愚かさ、自分の未熟
そして何よりも・・・しっかりと真実を受け止める強さ。
何もかも、自分には足りなかった。
なのに、自分だけが不幸になったような口ぶりで俺はこいつに・・・・。
俺は、美子のためじゃなくて・・・自分のために今まで生きていたのかもしれない。


廉は涙を流し続ける美男の腕を掴んで抱き寄せた。
それは、感じたことがなかった感覚。
強くて・・・それでいて暖かい・・・・。

少しの間、美男を抱いた廉はその後、美男を自分の体から離して
「その涙も・・・俺が受け止めてやる。ぶつけたくなったらいつでもぶつけろ。
お前の気が済むまでな。」
そう言うと、廉は微笑んだ。

(急ぐ必要なんてなかった。少しずつで良い。
柊が言ってたように、こいつの良いところを見つけていけば・・・・。
いつか許すことが出来るのかもしれない・・・。)

この時、美男の心を縛っていた「恨み」の鎖は朽ち果てた。
まだまだ美男自身の心には言いきれない感情が残っている。それでも、少しだけ廉を認めるだけの余裕は心の中に出来ていた。
473名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 22:09:01.01 ID:oXSIo4QF
>>446
まとめありがとうございます。
それで良いと思います。
474美男の涙 16:2011/09/26(月) 22:09:04.16 ID:qpv7Em1e
「2年だけ・・・だからな・・・。」
「・・・・」
「2年だけ、お前の罪滅ぼしってやつに付き合ってやる・・・・。」
「・・・そうか。」
「お前のためじゃないからな・・・。3ヶ月間頑張り続けた美子の頑張りを無駄にしたくないからだからな・・・・・。」

まだ涙が止まらない美男は涙を腕で拭き取って廉を睨むように言った。

「たく、こんな時も睨むんだな!お前ら兄妹は面倒くさいぜ!」
「んだよ・・・また辞めるって言うぞ!」
「あぁ?あら辞めれば」
と言いかけた瞬間、玄関の方から足音が聞こえてすぐに
「あぁーー!廉さんが美男のこと泣かせてる!!廉さん!美男に何したんだよ!?」
と勇気が走って廉のところまでやってきて怒りながら言い、その後ろから柊が
「ホント、何かあるかと心配してきてみたら・・・余計なお世話みたいだったな。」
と少し安心した表情で二人の許へ来た。
廉はすぐに美男の傍から離れて
「う、うるせぇ!こいつが最近練習サボってるようだから焼き入れてやったんだ!」
「うっそだぁ!廉さんいないところで美男は一生懸命頑張ってたんだよ!?」
「だから、もっとグループと足並み合わせろって言ってやったんだ!」
「廉さんが怖いから一緒にやりたくなかったんじゃないの?」
「あぁ!?勇気、ずいぶん強気じゃねーか!俺とやるって言うのか!」
「おぅ!望むところだ!」

と二人して喧嘩を始めてしまった。
それを見ていた美男と柊。
「あーあ。喧嘩しだしちゃったよ。長くなりそうだな?お茶でも飲むか?」
そう言うと柊は美男を見た。
いつも通り、美男は特に何も言わなかったが

その表情は少しだけ笑っているようにも柊には見えた。
そして、柊の声を聞いた美男は小さく頷いた。

(まだまだ大変なことばかりかもしれない。あいつを許せないかもしれない。
けど、少しだけあいつの良いところ探してみるよ・・・美子。)

この日から美男は少しずつメンバーたちに心を開いていった・・・・・。
475美男の涙:2011/09/26(月) 22:15:40.05 ID:qpv7Em1e
>>474で全話終了です。
最初に色々と訂正が・・・。

>>469に安価をつけ忘れてしまいました。
>>469>>462の続きです。
また、最初2つに番号振るの忘れてしまいました;;

本当に申し訳ありませんでした。

まとめると 最初>>412-416 中間1>>432-434 中間2>>459-462 最後>>469-472 >>474
という風な流れとなっています。

今回、初めてこのような作品を書きましたがいかがでしたでしょうか?
まだまだ未熟な部分もたくさんありますが、今後も色々勉強して良い作品をかけてらと思います。

よし、次回こそはエロパロ書くぞー←

476美男の涙:2011/09/26(月) 22:49:56.36 ID:qpv7Em1e
そして、またまた自分の文章読んでたら間違えが・・・
>>474の勇気の台詞に「おぅ!望むところだ!」ってありますが
望む→臨むです。あぁ・・・変換ミス多すぎる・・。

しっかり確認したつもりが見落としてた。
この調子だとまだまだたくさんありそうだけど・・・
取り敢えずもう今日は何もやる気が起きないのでこの辺で失礼させていただきます。
477名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 23:07:27.58 ID:2FuZtSRQ
>>473
お前はそれわざとなの?
>>476
乙です!仲直りというかグループがまとまってよかった!
478名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 23:15:20.16 ID:cwcF69P8
>>473 リロード!リロード!
>>476 最終話以降のストーリー補完するのにイイお話、ありがとう!
次はエロ?楽しんで書いてみてください!待ってます。
変換ミスとかは、自分の書いた文章を何度も推敲するとかなり減るよ。
エロパロを何度も推敲してると、なんかある意味恥ずいけど大事だよw
479名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 23:53:48.12 ID:Xup3j3+x
>408
不機嫌な廉さんがツボすぎ。策士・柊さんも突っ込む勇気、原作そのままでした。
2年遠愛で、オフに二人きりになれないって・・・不機嫌童貞廉さん好きなので当分エロお預け希望w

>409
美男兄、苦悩いっぱいだったね。救われてよかったです。兄と妹との回想シーンに超萌えました。次のパロ楽しみ。

ここに触発されて昨晩エロパロ書いてみたけど、朝再読するとアホ恥ずかし過ぎてダメだ。
推敲前に挫折したよw
本当にここにUPして下さる職人さんは神です。心からアリがトン。
480名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 23:57:51.15 ID:oXSIo4QF
大変失礼いたしました。
謹んでお詫び申し上げます。
481名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 00:09:06.74 ID:P5egO7y1
>>479
柊「今すぐ投下してごらん…すっきりしたいんだろ」
w
482名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 00:21:07.88 ID:GsBNfQyO
>>479
読ませてー!!アホ恥ずかしい、結構なことじゃないですかw
ゼヒゼヒお願いします。
483名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 01:07:52.91 ID:GsBNfQyO
たまにはこんなのも許して!ってことで。
以前ちょっと宣言していた異色カプの勇気×RINAを書きました。
前フリ長いしエロも拙い文章ですが…。お付き合いくださる方は
お願い致します。
484勇気×RINA1:2011/09/27(火) 01:09:50.64 ID:GsBNfQyO
A.N.JELLのメンバーは先週、新曲をリリースしてからプロモーション活動に
忙しい日々を送っていた。音楽番組への出演、トーク番組への出演…。
バンドとしてではなく、ソロ活動も多くこなしている。

メンバー最年少の立場は勇気から美男に明け渡したが、美男の場合は漂う
カリスマ性や落ち着きもあり、笑いもわかっており…ある意味最強のメンバーとして
新たなファンを取り込んでいた。
そのせいか、おちゃめでカワイイ弟分という立ち位置は未だに勇気のもので。
今日は、お笑い芸人達とアーティストで繰り広げるトーク番組に1人で参加していた。

楽しく収録を終えた勇気は、隣に座っていた他のバンドアーティストと意気投合した。
連絡先をスタジオの出入り口付近で交換し終えて「またな〜!」と大きく手を振った…
その瞬間。…ゾクリと背筋に悪寒が走る。

「ゆ・う・き・くぅ〜〜ん!!やっと会えたね〜〜〜♪」

200mほど先の廊下からそう叫び、内股で走ってこちらに寄ってくるのは
NANAのスタイリスト、トオルだった。
485勇気×RINA2:2011/09/27(火) 01:11:47.94 ID:GsBNfQyO
「ドドスコ!!またお前かよ!」
身の危険を感じ、自分の楽屋へと全速力で廊下を走る。
控え室のドアを慌てて閉めると、待機していたRINAは大きな目を見開いた。

「どーぉしたの、勇気!」
「RINAさん!!ド、ドドスコが…匿って!!」
「まぁた、トオルの奴…ん、そこに隠れようか」
RINAに腕を掴まれて、奥にあるアコーディコンカーテンで仕切られた
簡易クローゼットの中に入った。
1人用の狭い楽屋に置いてあるもので、衣装も数着かかっているので勇気と
RINAが入るには如何せん狭すぎたが、2人で息を潜めていた。

ガチャリとドアが開き、トオルが中を見渡す。
「あれ〜?いないなぁ…。ここに逃げてきたはずなのに…。勇気くんったら、
どこにいっちゃったんだろ〜」
大きな独り言を言いつつ、控え室の中に入ってくる。
ペタペタと足音が勇気の近くまで来た時、長身のRINAは勇気の後頭部を
ぎゅっと自分のほうに寄せ、抱きしめる格好になった。

♪I will promise you〜ずっと〜君だけ…♪
promiseの着うたが流れ、トオルは電話に出た。
「はぁい、もしもし?…NANA!ゴメンゴメン、さっき勇気くんに会えたの〜。
わかった、すぐ戻るからぁ〜ちょっと待っててね〜」
はぁ…残念だな、せっかく会えたのに。とため息をつき、
トオルは諦めて勇気の楽屋を後にした。
486勇気×RINA3:2011/09/27(火) 01:13:58.56 ID:GsBNfQyO
ドアの閉まる音で、RINAはふぅ…と息を吐き出して勇気と離れようとする。
「さ、もう大丈夫ね。…勇気?」
「RINAさん…俺、大丈夫じゃないかも」
「え?どうした…っ?!」
勇気の手が、す…っとRINAのうなじに回され、驚く間もなく唇が重なった。
衣装の置かれた狭い空間で、勇気はRINAのスパイシーな香水の香りに
触発されたかのように、オスの本能をくすぐられていた。
息を殺して、RINAの美しい首筋が目の前にあるその状況に、勇気は我慢
できなくなっていたのだ。
ぷっくりとしたRINAの唇は、思った以上に柔らかく潤っていて。
勇気は、自分の唇をじっくりと這わせた。
RINAが「ぁ…」と声を漏らしたところに、するりと舌をねじ込んで口内をかき回す。
後ずさりしたRINAの腕が、カーテンをシャッと開けた。

明るい室内に出て、RINAは我に返った。
「ちょっと、勇気!いきなりなんなの…!」
いつものように少し荒い口調だったが、勇気を拒む腕の力は弱い。
「RINAさん…俺、弟にしか見えない?男として、は…?」
「えっ…」
大きな瞳でまっすぐに見つめられ、RINAは胸が締め付けられた。
487勇気×RINA4:2011/09/27(火) 01:15:40.17 ID:GsBNfQyO
この子、こんなに男っぽかったっけ…?
毎日のように着替えを見ていながら、意識することなくここまできていた。
歳だって、8つも違う。A.N.JELLのメンバーは皆、本当に可愛い弟たちのような存在だ。
それなのに、今なぜこの瞳に吸い込まれてしまいそうになるんだろう。

ぼーっとしてしまったRINAに、勇気はさらに畳み掛ける。
「俺、前からずっとRINAさんのこと綺麗だとは思ってたけど、
こんな気持ちになったの、実は最近なんだ。
今日、2人だけで仕事できるの超楽しみで…」
「そう、なの…?」
「さっき抱きしめられて、もう隠せなかった。急にキスしてごめん。
でもほんとに、マジだからさ」
真剣な勇気の告白とその眼差しに、RINAは体が熱くなった。
サラサラの金髪。八重歯を隠す為か、キュっと結んだ唇。
細身ながら、ドラムで鍛えられた筋肉質な腕。
1つ1つが、何年もそれを見慣れているはずのRINAを魅了する。
「勇気・・・あたし、もう30手前だよ?あんたそれでもいいの?」
「俺が早くオトナの男になればいいだけじゃん!関係ないよ」
「気ィ強いし、ドSだし、怪力だし…」
「それがRINAさんだろ?わかってる。俺じゃ、ダメなの?」

上目遣いの勇気の可愛さに、RINAの理性が飛んだ。
488勇気×RINA5:2011/09/27(火) 01:16:41.18 ID:GsBNfQyO
「…ダメじゃ、ないわよ」
「えっ?それじゃっ…」
勇気が言い終える前に、今度はRINAが両手で勇気の頬をはさみ、顔を近づける。
「あたしをほんっとに、大事にしてくれるの?ん?どーなの、本郷勇気!」
「当然だろっ!まっかせとけって!!」
頬を挟まれたまま、勇気は満面の笑みを浮かべた。

「もぉ〜〜、あんた可愛すぎるって!!」
そのまま今度は、RINAから勇気に軽く口づけた。
「RINAさん、俺…今日は帰りたくない気分なんだけど。この超〜幸せな気分に
もう少し浸ってたいっていうか」
勇気は、ニヤニヤとイタズラっぽい顔を向ける。
RINAの顔が、徐々に赤く染まっていくのを勇気は見逃さなかった。
「ねぇ、だめかな?RINAさん、だめ〜?」
そんな勇気からいったん視線をそらした後、意を決してRINAは
いつもの高圧的な表情で言った。
「いいけど。朝まで、眠れるとは思わないでよね…?」
489勇気×RINA6:2011/09/27(火) 01:18:14.93 ID:GsBNfQyO
RINAが1人で暮らす部屋は、女性特有の芳しい匂いに満ちていた。
靴を脱ぎ、RINAがバッグを部屋の隅に置いた直後に勇気は、
目の前のすらりとしたシルエットを後ろから抱きしめる。
RINAが長身のため、少々不恰好なハグになったが密着できただけで幸せを感じていた。
「お茶か…ビールでも、飲む?」
「やだ。RINAさん食べたい」
「なぁによ、それ…」
カワイイな、と笑った瞬間、RINAはベッドに押し倒された。

楽屋でのキスより、もっと深く。互いに息も出来ないほど唇を味わう。
RINAが思っていたよりも勇気は手際良く、まとった衣類を1枚ずつ剥がしていった。
勇気は自分に組み敷かれた裸のRINAを見つめ、その美しさにしばし見惚れた。
「そんな若くないんだから、あんまり見るんじゃないわよ」
「すげぇ、超〜〜キレイだよ!」
言うなり、勇気は胸のふくらみに顔を埋めてペロペロと舌を使って攻める。
唾液で濡れた舌が乳首の上を這うたびに、ピクン、と反応するのが楽しくてたまらなかった。
490勇気×RINA7:2011/09/27(火) 01:19:25.23 ID:GsBNfQyO
再びキスを繰り返し、それと同時にRINAも勇気の乳首に指を這わせ、
もう片方の手で、しっかりと上を向いて主張するペニスを上下に扱いた。
「うっ…ん…」
敏感な部分に急に触れられ、思わず勇気は声を出した。
「ここかぁ〜?勇気の好きなトコ」
リズミカルに手を動かし、RINAは勇気を攻め始めた。
「ちょ、RINAさん!あんまりそういうの…ぁっ、んっ」
「まずはイっちゃってもいいんだよ?ガマンしなさんなって」
「ィ、ヤだっ」
RINAの手を振りほどき、負けじと勇気は反撃に出る。

秘部に手をやり、2本の指を潤った割れ目に沿わせてヌルン、と中に入れた。
同時にまた胸を舐めつつ、中に入れた指をかき回してRINAの反応を見る。
「ん、ゃっ…ゆう、き…」
「へへ。RINAさん、かわいいなぁ♪こっちはどう?」
ぷっくりと膨れたクリトリスを親指で刺激する。
「ぁ…やぁ…んっっ!」
快感で達したRINAは少し力が抜けて汗ばみ、それを見下ろす勇気は、
その色気にますます煽られた。
491勇気×RINA8:2011/09/27(火) 01:20:25.52 ID:GsBNfQyO
ベッドに座ったままの格好でゴムを素早く装着すると、勇気が動くよりも早く
RINAが両肩に手を置いてそのまま腰を下ろした。
一気に、RINAの秘部が勇気のペニスを難なく奥まで受け入れて密着し、
2人は互いに「あっ…」と声を漏らした。
勇気は腰を動かして攻めていくつもりだったが、逆にRINAの巧みな腰使いに
刺激されてしまう。
ちょうど目の前で、白く美しい胸がぷるぷると揺れて最高の眺めになっていた。

「ぅっ…あ…RINAさん…サイコォ…」
「フフ…まだまだよ?イかせてやんないんだから」
そう言ってRINAは腰使いを弱め、キスで勇気の口を塞ぐ。
イきそうになる直前で焦らされて、勇気はもどかしくてたまらない。
RINAの唇が離れた瞬間を狙い、ベッドへ押し倒した。

「ここからは、俺がめちゃくちゃに攻めちゃうもんね」
「え…?ぃ…あぁんっ!」
そして、RINAの首筋にちゅ、ちゅ、っとキスを落としながら、
繋がったままのペニスを激しく動かす。
動く2人の汗が混じり合い、RINAが背中に回した手にキュ、と力が入った瞬間…
勇気の精が果てた。

「やっぱ社長にバレたら、怒られるかな、クビかな?
 あたしが勇気に手ェ出しましたーなんてねぇ」
「先に手を出したのは俺じゃん?今度、俺からちゃんと話すしなんとかする!
RINAさんは心配すんなって!」
「勇気…あんたってホント、かわいい奴!!」
「イタタタタ!」
裸のまま、RINAは勇気を力いっぱい抱きしめた。
492勇気×RINA9:2011/09/27(火) 01:21:29.59 ID:GsBNfQyO
数日後、NANAと同じ番組に出ていたA.N.JELL。
勇気はまたしてもトオルに見つかりスタジオから楽屋へと走った。
しかし今度は、隠れることはせずに。

「勇気くん☆今日はもう、逃がさないぞ☆」
「ドドスコ…お前の勘違いもここまでだ!俺はそっちの人間じゃないって
ちゃんと証明してやる!!」
「またまたぁ〜。素直になって…ね?」
トオルが言うや否や、楽屋のドアを開けて、いつものようにお疲れ様、と
迎えてくれるRINAを抱きしめた。

「勇気?やだ、こんなところで…」
勇気はトオルに向かってニヤリと笑い、そのままRINAにキスをした。

「いやぁ〜〜!!ボクの勇気くんが…RINAとなんて!!そんなぁ〜〜」
トオルは嘆きながら内股で走り去り、これでようやく誤解を解くことが出来た。
しかしその様子を、トオルの後ろから見ていたA.N.JELLのメンバーも驚きを
隠せずにいる。

「お前ら…そうだったのか…」
「へ〜勇気もやるじゃん?」
「ちょっと意外な組み合わせで…驚いたな」

「へへへ。ってことだからさ!今日は宿舎には帰らないよ!」
「ちょっと!!勇気っ」
オープンに言い放った言葉に赤くなるRINAを、勇気は得意気にまた抱き締めた。
493名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 01:28:46.69 ID:GsBNfQyO
終了です!!RINAさんをもっとSキャラにしようかと思ってたけど
かわいくなりすぎたかもしれません。もっと攻めさせればよかったかw
好きだけど廉美男のカプで書けなくて、他のキャラばかり書いちゃいます…。
494名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 04:40:56.48 ID:x1Y6+KXE
>>483
イイ!! GJ!
ドラマの中でもRINAさん大好きだったから、うれしい!
(いや、NANAに余計なこというなよ〜、とかもいろいろあったけどさw)
勇気が本当にかわいい!でもかっこいい。
エロパロなのに、本当に勇気が幸せになったみたいで、すごくうれしかった。
ありがとう!俺もおまえに100点をやる!(興奮しすぎてイミフ)
495名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 06:39:19.84 ID:z7wHrgUv
>>429>>436>>437
乙です!好きです。
リアルに光景が浮かびました!
496名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 11:12:36.22 ID:fcP3lrhP
廉さんの童貞疑惑で思いついた柊さんと勇気の会話です。エロはなしです。短いお話ですが投下してみます。よろしくお願いします
497廉さんは童貞?:2011/09/27(火) 11:13:24.27 ID:fcP3lrhP
「今日は集中できないから練習は明日にする」
イライラした様子で廉はスタジオからでていった。
「今日は廉さん機嫌わるいね、どうしたんだろ」
ため息をつきながら勇気は柊に話しかける
「昨日は月一で美子から電話がある日なのにかかってこなかったみたいだからそれでじゃないかな?」
「それでか〜ねぇ柊さん、廉さんって美子が付き合うの初めてなのかな??」
勇気の言葉に考え込む柊。「廉とそういう話したことないからわからないけど…初めてかもしれないな。」
498廉さんは童貞?2:2011/09/27(火) 11:14:34.94 ID:fcP3lrhP
「初めてで遠距離なんて廉さんも大変だなぁ。んってかあの二人そういうことは多分まだだよね」
ってことは…勇気は妄想を繰り広げ口に手を当てて驚きの表情を浮かべて
「廉さんってチェリー!?」勇気の言葉にお茶を吹き出す柊。
「ゆっ勇気、廉にはその話するなよ。ますます機嫌悪くなるからな」
「言えるわけないよっ」
廉さんも大変だなとぶつぶつと呟く勇気をみながら、柊も心のながで廉は、チェリーか。そうか…驚いたな… と呟いたのだった
499名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 11:15:36.96 ID:fcP3lrhP
以上です。くだらない話ですがこんな会話あったかもなと思って書きました。読んでくれた方いたらありがとうございます。
500名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 13:33:33.99 ID:P5egO7y1
>>484
2人かわいい!GJ!
凄いな-RINAさんでエロって想像つかなかったけど、明るくかわいくて
読み終えてニコニコしちゃいました。

>>497
廉さん、チェリーばれたw
501美男の涙:2011/09/27(火) 20:06:28.41 ID:F96OocBi
>>477
ありがとうございました!
実は最後回は今回書いたみたいに話まとまるように終わらせるか
逆に中途半端に終わらせて、当初予定していた柊×本物美男を発展させていくかで。
今回は、発展させたくはないと書いている最中に感じたのであのような終わり方にさせていただきました。

>>478
ドラマでは美男についてほとんど触れられなかったので、私なりに勝手に想像させて書かせていただきました。
もう少しドラマ内で美男との絡みがあればもっともっと詳しく書けたのですが
一人二役だと絡ませるのは難しいですよね、きっと。
次回は多分?エロになると思います。(気分がころころ変わってしまいますので約束はできないのですが・・)←
やっぱり、穴が開くぐらいしっかりと読みなおさないと駄目ですよね・・・。
今後の課題の一つになりそうです。

>>479
美男もドラマ内では語られていないですが、苦悩したでしょうね・・・。
美子だってドラマ内で滅茶苦茶苦しんでいましたから。
想像でですし、完全にというわけではありませんが救われて良かったと私も思います。
作品・・見てみたいです!もし良ければ投下してください!
502美男の涙:2011/09/27(火) 20:11:12.02 ID:F96OocBi
>>492
今までにない組み合わせでなんだか新鮮な感じでした!
いつもは子供っぽい勇気ですが、やっぱこういう時はがらりと変わりますね。

>>498
メンバーに廉さんがチェリーがばれてしまったww
まぁ、逆にチェリーじゃない廉さんは廉さんじゃない気もしますよね←

本当に、「美男の涙」を見てくださった皆様。
並びにレスで温かなお言葉をかけていただいた方々、本当にありがとうございました!
時間があればですが、この作品の私なりの感想も色々踏まえて書きたいと思います。
必要なかったら言ってください。それでは、失礼します。
503名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 20:51:05.64 ID:k7/lN/Rr
勇気RINAいいね〜萌えた!
もう完全に廉さんはチェリー認定されてるww

廉美子エロに飢えてる…職人さん待ってます!
504名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 21:12:09.74 ID:uHSATXcB
>>499 ほんと、そういう会話ぜったいある!チェリー、バレバレですな。
似た感じで男の下ネタトーク、私も書きたくなってきましたw(妄想中)

>>494 100点もらった!やった!!ありがとうございます。
RINAさん、私も大好き。憎めない姉御ですよねw
>>500>>502>>503 感想ありがとうございます!
1作目は柊×NANAでしたので、今回2度目のイレギュラーカプ妄想でした。
おかしいな…なぜ廉×美子は大好物なのにちゃんと書けないの…orz
頑張っても廉の朝勃ちしか書けていませんのでw
他の職人さんたちにお任せして、待っています!!
505名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 21:19:26.65 ID:fcP3lrhP
廉さんは童貞?をかいた物です。くだらない話なのにみなさんが反応してくれて嬉しい☆ありがとう。
また何か思いついたら書いてみます〜
506美男の涙:2011/09/27(火) 22:57:37.16 ID:F96OocBi
美男の涙を見ていただいた方々、本当にありがとうございました。
作品投下前にもレスしていたのですが、柊×本物美男で書こうとしたのですが
廉×本物美男の和解エピソードになっていました。
(柊さん、男だろうが普通に美男に色々させそうで書いてる途中、想像したら逆に怖くなったなんて口が裂けても言えない)←


私的に、美男は廉に似てるという解釈で作品内では進めていきました。
ドラマ内で馬渕さんは「柊の優しさ、勇気の明るさ」を持っている的なことを言っていたけど、初登場シーン&セリフ無しシーンの姿を見るとどう考えても想像できなくて。
今度本物美男で作品書くときは逆に優しさ+明るさ取り入れたどうなるんだろうとか今から考えていたりします。吉と出るか凶と出るか・・・。ある種の博打みたいです。

話が少しずれましたが、本当に美男は廉にそっくりだと書いていて思いました。
早くに親を亡くして周りからは冷やかされたりしてたみたいですし、廉とは少し違った幼少時代を過ごしたとはいえ味わった「苦痛」には共通する部分もたくさんあったと思います。
また、美男の場合は自分一人ではなく、妹である美子を守っていかなければいけないという強い気持があったから、
自分の意志を貫く強さ。あまり他人とすることを嫌う。弱さを他人には見せない。異常なほどに人間関係においては不器用。
だからこそ、認めた人には自分のすべてをさらけ出す。そんなイメージで描きました。うまく伝わってでしょうか?
また、美男は廉のツンデレよりもさらにツンが多めのツンデレみたいな。そんな感じだと思いました。


とにもかくにも、私にとって美男についての補完が出来て本当によかったと思います。そして、最後まで書けたのは投下のたびに感想を書いてくださった皆様がいらっしゃったからだと思っています。
これからも、色々な作品を投下していく予定です。
最初のうちは本当に駄作ばかりかもしれませんが、今後もアドバイスなど色々いただけるとうれしく思います。


今後の予定ですが、まず廉×美子のエロありを書いてみたいと思います。
(何でだろう・・。一番ベターなカップルが一番書きづらそうなイメージが・・)
エロ系は全く書いたことがないので時間がかかるかもしれませんが出来上がり次第、投下させていただきます。

そして、その後はまたエロなしのエピソードを書きたいと思います。
全体の流れではエロなし→エロありを繰り返して書いていくつもりです。
まだまだ未熟なため、至らぬところもあると思いますが今後もよろしくお願いします。

最後になりますが、「美男の涙」を読んでくださった方々ならびに私の作品感想に長々と付き合っていただいた方
毎回感想を書いてくれた方々、本当にありがとうございました!
507名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 23:50:03.53 ID:bQzEb09X
長編の作品は嬉しいけど、コメントは短く頼みます
508名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 23:59:10.23 ID:ZzJpXzQh
>>505
チェリー廉さん、良かったです。で、2年後戻ってきて、楽しみにしてたオフの日も
男3人と花火・浴衣につながって、邪魔されるなら、気の毒過ぎるw

勇気RINAさんも面白いです。異色カップルついでに、NANAx美男兄なんてどうでしょ、原作では
そういう設定らしいが、自分は原作見てないけど、美男兄は面食いらしいw

美男の涙さん、素敵なお話ありがとね、この後、美男兄と柊さんが妖しくなるのか、妄想しちゃいますw
509名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 00:13:06.21 ID:u3cD/J7t
最初から柊さんが積極的に押していたら柊×美子もありえたのだろうか…あの場面、この場面で…

と妄想してしまう自分www

だって事ある毎に抱き締めたり頭なでる柊さんに豚鼻してしまう美子が見てみたいwww
510名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 00:53:20.18 ID:p2FXwAOV
>>483さんの勇気×RINAの異色カプに触発されてついつい柊×RINA書いてもうた
エロありです
よろしかったらどうぞ
511柊×RINA1:2011/09/28(水) 00:55:21.83 ID:p2FXwAOV
「柊、ちょっとこっち来て」
RINAにうながされて階段を降りていった。
今日は大きな洋館を貸し切ってのロケ撮影。
扉の向こうには白いワンピース姿の女の子。うれしそうに鏡を見て今にも踊り出しそうだ。
いったい誰…?
その姿を見て胸が高鳴った。
「うれしいよ。こんな美男が見られて…」


もうっ、せっかくあの2人いい雰囲気だったのに〜!
RINAは2人の恋がなかなか進まないことにヤキモキしていた。
あたしは美子を最っ高にかわいく仕上げたのよ!
あの柊の顔、驚いてたけどすっごく嬉しそうだったじゃない?
これでやっとラブラブになってくれるかと思ったのに、どうしてくっついてくれないのよ〜。
もう!あのオカッパ頭!何すんのよまったく!
思い出すと今でも腹立たしい。
柊が美子と付き合ってくれないと困るんだから!


「柊…」
年下男になんて興味はない。A.N.JELLのメンバーはみんなかわいい弟みたいな存在だ。
でもあの子だけはなんだか違う。
年相応のかわいらしい笑顔の裏に時折混じる大人びた表情に時々ゾクッとする。
この前も、いつの間にか柊ばっかり目で追っていたことに気づいて、そんな自分にショックを受けた。
「あ〜、ダメダメダメ!違う違う!」
柊には美子がお似合いなの。
そう思い込んで気持ちを封印した。
512柊×RINA2:2011/09/28(水) 00:57:23.13 ID:p2FXwAOV
「やだ柊、少し痩せたんじゃない?あんたちゃんとご飯食べてんの?」
RINAはライブの衣装合わせで事務所に来たのだが、柊に用意した服のサイズが合わなくなっている。
「大丈夫、ちゃんと食べてるよ。ほら、ライブ前でちょっと鍛えてるから…」
実際には、美子への想いが空回りしていて食欲なんてほとんどなかったんだけれど。
「ねえ柊、美子とはどうなってるのよ?あんたもうちょっと頑張って、美子のことさっさと捕まえちゃいなさいよ」
悪気のないRINAの言葉に、柊が無理に笑顔を作る。
ウエストの辺りを調整していたRINAがふと目を上げて姿見の中を覗くと、柊が泣きそうな笑顔を見せていて目が離せなくなった。

あ、まずい
パンドラの箱を開けてしまった
胸が苦しい

「…じゃないとあたしが困る」
「…どういうことですか?」
ほら、柊が戸惑ってるじゃない!黙れあたし!
「いやほらだって、あ、あんたはあたしのかわいい弟みたいなものだからさ、やっぱり幸せになってほしいじゃない、ねえ?」
言葉が上滑る。
「無理しなくていいですよ」
柊にはすべて見透かされているような気がする。
もう、本当にこの子は…。
「…好き…なの」
「えっ?」
「柊のことが好きなのよ!でもあんたは美子のことが好きだし、年下だし、どうしていいかわかんなくて、頭の中がグルグルして、んっ…」
柊がRINAの唇を塞ぐ。
どうして?
513柊×RINA3:2011/09/28(水) 00:59:25.06 ID:p2FXwAOV
柊のキスは荒々しかった。
「ん…、は、んんっ…」
柊に両頬を押さえられ、何度も何度も角度を変えては噛みつくように唇を奪われる。
「ちょ、ちょっと待って」
RINAは柊の胸を押して必死に身体を離した。
すっかり息が上がってしまっている。

「辛いですよね、想いが届かないのって」
柊…
「美子が好きだけど、あいつは廉しか見てない」
そんな…
「分かってるんです。でも止められない」
ああ、柊、ごめん。私あなたにひどいことしてた。ずっと苦しかったよね…

「RINAさんが、俺のせいで辛かったなんて知らなかった…。
でも俺、恋とかそういうんじゃないかもしれないけど、RINAさんのことは好きだし、大切な人だって思ってるから…」
柊、いい。もう言わないで!
「もう自分の気持ちを隠さなくていいよ」

RINAの目から堰を切ったように涙が溢れてきた。
「泣いてていいよ…気持ちが落ち着くまで。俺が側にいるから」
「あ、り、がとう…」
柊の指が頬を伝う涙をぬぐう。これは夢?
思わず柊の背中に腕が伸びそうになったけれど、なんとか理性を働かせた。
「な、何してるの柊、まだ仕事終わってないのよ!サイズ計るからちゃんと立って!」
「…わかりました。じゃあフィッティングの続きはRINAさんの所で。追いかけるから先に帰っててください」
柊は衣装を脱ぎ、私服に着替えてさっさと部屋を出て行ってしまった。
「えっ?…ちょっと柊っ?」
514柊×RINA4:2011/09/28(水) 01:01:27.93 ID:p2FXwAOV
正直どうやって家まで帰ってきたのかよく覚えていない。
もう、何であんなこと言っちゃったんだろう?
絶対に言わないでおこうと思っていたのにとうとう吐き出してしまった。
「バカバカっ!」
ああもう、自分が情けない。
お茶でも飲んで落ち着こうとキッチンに向かうと、カウンターの上のハーブティーの瓶が目に留まった。
これ、柊からのプレゼントだっけ…。
ライブの後の楽屋でこっそり渡された。
「いつもありがとうございます」なんてカードまで付けて、周りのスタッフにも気を遣うのが柊の大人びたところだ。
優しい子なのよね、本当に。
なのに信じらんない、あんなキス…。
その時玄関のチャイムが鳴り、RINAは心臓が止まるんじゃないかと思った。


「じゃあ、続けるからこれに着替えて」
メンバーがこの部屋に衣装合わせに来るのは日常茶飯事だ。
柊の裸だって何度も見ている。
さあRINA、あんたプロでしょ。落ち着きなさい!
さっきの出来事をなるべく意識しないように、RINAは淡々と仕事を続けた。
「これでよし、と。じゃあ出来上がったら事務所に持っていくから、早く着替えて気を付けて帰るのよ」
「はい、よろしくお願いします」
柊がおとなしく着替え始めた。
ああ、やっと終わった。これでもう大丈夫。
解放された気分で道具を片付けていたら、突然後ろから抱きすくめられた。
「嘘。帰らないよ。何しに来たと思ってるの?」
耳元で囁かれ、目の前が真っ白になった。
515柊×RINA5:2011/09/28(水) 01:03:29.18 ID:p2FXwAOV
柊がRINAのワンピースの肩紐をずらし、ブラのホックを外して上半身を露わにする。
まとめていた髪を解くと背中に長い黒髪が揺れた。
左手で髪を前に追いやって白い背中に口づけると、RINAはビクン、と身体を強ばらせた。

「…っ」
声が出ない。
どうしてこうなったのか、まだ信じられないでいる。
「身体が硬くなってる。我慢しないでいいから…声出して」
柊にうなじをつ…っと舐め上げられると、背中にゾクゾクとした快感が走り、RINAは立っていられなくなった。
「あ、あっ…」
「素敵な声…もっと聴かせて」

柊はRINAを抱き上げ寝室に運ぶ。服を全部脱がせてベッドに横たえると上に跨がった。
手を握りしめて指を絡め、両手を頭の上に持ち上げるようにしてRINAの腕の自由を奪う。そのまま唇を重ねた。
「んっ…はぁ…」
柊の舌がRINAの柔らかな唇をなぞり、口の中を自由に動き回る。ぴちゃぴちゃと音を立てて舌が絡みついてくる。
頭の中がじんわりとしてきて、RINAの理性はどこかへ飛んでいきそうになる。
「RINAさんてさ、いつも強がってるけど…」
柊がRINAの首元から胸の谷間に向けて舌を這わせる。胸の先端を唇できゅっとつまんだり、舌の先でくにくにと転がしたりしながら弄ぶ。
「あ、そこっ…ふぅんっ…んっ」
RINAは首を左右に振って悶える。
腕を動かせない上に、唇と舌だけで一方的に攻められて、じれったくてもどかしい。
「本当は恐いんだよね?自分をさらけ出すのが…」
柊の舌がさらに下に降りていき愛撫を続ける。切ない快感をやり過ごしたくて脚を閉じようとしても、柊の身体が間に入って邪魔をする。
「んっ…もう、ヤダっ」
「わかるよ…素直になるのって…恐い…」
柊の舌がRINAの中心を捉えた。
「あんっ!」
RINAの腰が跳ねる。
「でもほら、身体は正直だね。RINAさんすげぇ濡れてる…」
516柊×RINA6:2011/09/28(水) 01:05:37.59 ID:p2FXwAOV
やばい、柊ってば、やらしい。
年下だなんて侮っていたけど、いままでの誰よりもすごいじゃない…んっ…

つぷぷっ…
腕が解放されたと思ったら、柊の指が入ってきた。中を探られると身体が勝手に反応して止められない。
柊が中をかき回し指を曲げる。上の襞を細かく刺激すると指が強く締め付けられた。
「声、出して。イッていいよ」
親指でクリトリスを刺激するとRINAが柊の肩に爪を立てて陥落した。
「もう…ぃゃ…いっ、ん…あああああっ!」


「…はぁっ…はぁ…………」
身体の震えが徐々におさまると、柊がぽつりとつぶやいた。
「RINAさんの心、全部さらけ出してもらおうと思ってたんだけど…。ごめん、俺やっぱり最後まではできない」
「いい、ありがとう柊。わかってる」
もう十分よ。あなたは私の心を開放してくれた。
最後までしなかったのは美子のためなんでしょう?それでいいの。

RINAが身体を起こし、真面目な顔で口を開いた。
「でもね、柊」
「…何?」
「あんた、もし美子と何かあっても最初からこんなに飛ばしたら承知しないからね!大事にしてやんなさいよ〜」
RINAが柊の背中をバンっと叩いておおらかに笑う。
柊もプッと吹き出していつもの笑顔に戻った。
517名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 01:09:50.68 ID:p2FXwAOV
以上です
なんかRINAさんのキャラが崩壊してる…
自分が書くとどんどんシリアス方面に傾いちゃうな
もっと軽やかなものが書きたいよ
518名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 13:18:27.26 ID:5Hf8ZLqm
>>511 GJ!
切ない…切なすぎる!キャラ崩壊してないと思うよ。
いつもの明るい元気なRINAさんの柊への気持ち、美子への気遣い、
みんなを大切に思う姐さん!を感じました。

ちなみに「何しに来たと思ってるの?」で鼻血でそうになりましたw
519名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 15:07:39.71 ID:5Hf8ZLqm
ちょっと昔のお話〜現在を書いてみました。
柊×NANAエロあり。よろしくお願いします。
520柊×NANA 1:2011/09/28(水) 15:09:36.03 ID:5Hf8ZLqm
夜、柊は1人でソファーに座り、今度取材を受ける予定の女性雑誌をパラパラと捲っていた。
この前新曲を出してから歌番組の出演や取材が増え、なんとなく3人の役割分担が決まってきた。
歌番組は廉、バラエティーは勇気、雑誌は柊。
絶対聞かれる『好きな女性のタイプ』を、読者層によって少しずつ変えなくてはいけない。
社長曰く、戦略らしいがあの二人にこんな予習は無理に決まってる。
「ふぅ…」ため息をつきながら雑誌を捲っていた柊の手が止まった。
「あ…」隅々まで目を通し、そのページを開いたままテーブルに置くと、
柊はソファーに横になり目を閉じた。

あれから…一年か…「頑張ったんだ…」
柊がそう呟くと同時に、パタパタと足音をさせて勇気が帰ってきた。
「ただいまぁ、あれ?柊さん、何してるの」
「おかえり。ちょっと予習を…ね」
「予習?あ〜雑誌の取材か〜わっ!かわいいっ!この娘。めちゃタイプ」
テーブルの雑誌を手に取りながら、勇気はソファーに座った。
「天使見たいな笑顔だ!うん、癒されるなぁ〜」
柊は起き上がると勇気の横に座り、雑誌を覗き込んだ。
「こういう娘、好きなんだ?」彼女が笑っていた。
「決めた!俺ファンになるっ!えっと…名前なんていうのかな…」
「NANAっていうんだって。それに、天使じゃなくて、妖精って言われてるらしいよ」
「そっかぁ、NANAちゃんか〜。ん?柊さんやけに詳しくない?もしかして柊さんもファンなの?」
「まさか…予習の成果だよ」
苦笑いしながら柊は答えた。勇気も何度か一緒だったのに、覚えてないんだな。
出会いなんて単純だった。
お互いにまだ慣れないバラエティーで何度か顔を合わせ、相談にのる内いつのまにかそうなった。
本当に好きだったのか…あの頃も今も答えは出ないままだ。

521柊×NANA 2:2011/09/28(水) 15:11:23.60 ID:5Hf8ZLqm
「他に好きな娘でもできたの?」
「いいや…なんで?」
「だって…いつも会いたいって連絡するのはあたしばっかりじゃない!」
「そう…かな…」
レストランは貸し切りで予約してあげたし、夜景の綺麗なホテルもNANAの希望通りとってあげた。
願いは叶えてあげてるのに、どうしてNANAが怒ってるのかわからなかった。
「柊はあたしのこと好きじゃないのよ!もう我慢できない!優しさだって、ただ皆に優しいだけ!
あたし嫌なの!皆にじゃなくて、あたしにだけ優しくしてほしいのっ」
「わかったから…落ち着いて、ね?」
窓辺に立つNANAを、柊は優しく後ろから抱き締めた。髪をかきあげ、白い首筋に唇を這わす。
「…やっ…あたしは今日別れ話に来たんだから!」
「…待つのは苦手じゃない。NANAの機嫌がなおるまで、いくらでも待つよ」
そう言いながらも、柊は柔らかな耳を口に含み、舌先でもて遊ぶ。
「…や…んんっ」
後ろから回した手でNANAの唇に触れ、もう片方は大きな胸をすでに何度も揉みあげていた。
「…や…柊のバカ…」
大きく開いた胸元から手を入れられ、直接その敏感な所を指で弾かれ、捻られる。
「どうした?ココ弾く度、NANAの身体ビクンビクンしてるよ…」
抵抗したいのに…身体の力は抜け、息が荒くなる。
喘ぎ声を出し始めたNANAが着ているものを、柊は全て脱がせた。

後ろから執拗に攻めてくる柊の指先、目の前には綺麗な夜景、そして…その手前には
身体をまさぐられているNANAの姿が映し出されていた。
「NANA…凄く濡れてるよ…」
柊の囁きにまた身体の中から何かが溢れてくる。
「柊のバカッ、もうあんたのことなんて何とも…あぁっん!」
下半身に伸ばされた柊の長い指先がNANAの中にねじ込まれていた。
「俺と…そんなに別れたいんだ…」
悲しそうな言葉とは裏腹に、柊の指先は角度をあちこち変えてNANAの中を攻めていた。
「あぁんっ…はぁ…はぁ…やめ…っ」
「止めていいの?…最後くらい素直になってごらん?」
柊の言葉にNANAの気持ちより早く身体が反応した。

522柊×NANA 3:2011/09/28(水) 15:12:37.42 ID:5Hf8ZLqm
『もうだめ…立っていられない…』
何度イかされたかわからないのに…また…いっちゃう…
目の前に跪く柊の舌先を下半身に感じながら、NANAは声をあげ続けるしかできなかった。
一番敏感なソレを舌で覆われ、弾かれたと思えば、
NANAの中を動き回る2本の指が一点で小刻みに揺れる。
「ほら…またイくんだろ…」
柊の言葉を聞いた瞬間、NANAの身体は大きくのけ反り、ビクッビクッと震えた。
「あぁ…あ…はぁ…」
崩れ落ちそうになるNANAの身体を支え、柊は立ち上がった。
「NANA…後ろから攻められるの…好きだったね」
そう言いながら手際よくゴムを装着すると、柊はNANAの柔らかい腰を後ろから掴んだ。
「そんなことっ…あぁっ!」
一気に柊のモノが突き刺さり、何度もNANAを突き上げる。
「こうやってさ…後ろから突かれながら、ココ触られるのも好きだった」
すでに何度も弄られ、プクリと大きくなっているソレを、簡単に指先で剥き出しにする。
「あぁ…」これからくる感覚を想像するだけで、NANAの中がキュッと締まった。
「うっ…ああ…驚いたな…まだ触ってないのに、こんなに締まるなんて…イかされるとこだったよ」
柊は動きを止め、大きく肩で息をした。
「…いやらしいNANA、乱れさせてあげる」
「あうっ…あぁぁぁんっ」
柊の腰が動く前に、指先が強くNANAの蕾をぐるぐると掻き乱していた。
「どっちが好きなの?ほら…こっち?」
突然指先の力を弱め、微かに触れる愛撫に変わる。
「あっ…ぁぁぁっ、んんんっ」
じんじんともどかしい動きにNANAの腰が無意識に動く。
「いやらしい動きだ…」
「柊っ…やだっ…んんっ…はぁ…はぁ…」
下半身はじんじんと焼けるように熱いのに、イけないまま快楽が続く。
「こっち嫌なの?こんなに感じてるのに…じゃあ、やっぱりこっちか?
いやらしいNANAは乱暴にされるのが好きなんだ…」
最初の強い愛撫に戻る。
「あんっ!…んんんんっ…だめっ…いっちゃうっ…やだっ-------」
NANAの言葉を聞いて、柊は何度も強く速く腰を打ち付けた。
「ああ…NANA…凄いよ。凄く締まってる…」
言い終わらないうちに、NANAの中が今までにない感覚できゅ-----っと締まっていった。
「んんっ!…いゃぁぁぁ…」
「うっ、あぁっ…はぁ…はぁ…」
ほぼ同時に声をあげ、二人ともふかふかの絨毯の上に崩れ落ちた。

523柊×NANA 4:2011/09/28(水) 15:13:36.29 ID:5Hf8ZLqm
「絶対、あんたのことなんか忘れてやるんだからっ!」
柊がシャワーから出てくるなり、身支度を整えたNANAが言った。
「見守るしかできない優しいだけの男なんか、絶対!いい人で終わるんだからねっ!」
「次会っても…じゃない!これから先、もし会うことがあっても、話もしないで!目も合わせないでよね!」
柊は服を着ると苦笑いしながNANAの横に腰掛けた。
「NANA、本気なんだ?」
「なによっ、またいつもの我が儘だと思ってたの?おあいにく様!今度はあたしを引っ張ってくれて、
もっとわかりやすい男を見つけてやるんだからっ。あんたなんか願い下げよ!」
これだけ言ってるのに、まだ優しい目で自分を見つめる柊にNANAはドキドキした。
(もぉっ!決めたんだから!忙しくなってきた柊を邪魔しないって…
それに…あたしだって頑張って、絶対柊に追い付くんだから!見てなさいよ)
「NANA…お前が決めたなら、俺は何も言わないよ」
柊がNANAの手を包み込んだ。大好きだった長い指。
「ただ…お前が無理してるなら、俺は…」
「もぉっ!そういうトコが嫌なの!優しいばっかりで…あ!いや…そう!鬱陶しいのよっ」
「そっか…」苦笑いしながら柊は続けた。
「NANAの笑顔は必ず人を幸せにできるよ。お前は我が儘で、感情がすぐ顔に出るから気を付けて。
それと…憎まれ口は誰も居ないとこで言うこと。わかったね?」
「な、何よ。分かったようなこと言って…柊のバカ」
一度だけ柊の手を握り返すと、NANAは立ち上がった。
「言っとくけど、もしこの先あたしに再会することがあったら、覚悟しなさいよ!
徹底的にいじめてやるんだから!彼女がいたらその娘にも意地悪してやるっ!」
「バイバイ柊」言うだけ言うと、最後ににっこり笑ってNANAは部屋を出ていった。
「まいったな…さっきは無視するって言ってたのに…
フッ…ああいうトコ嫌いじゃなかったんだけどな…」
柊は窓の外の夜景を見ながらボソリと呟いた。

524柊×NANA 5:2011/09/28(水) 15:14:40.46 ID:5Hf8ZLqm
「柊さん!NANAちゃんだっ」勇気が勢いよく立ち上がる。
「俺ちょ〜ファン!」
「大丈夫か?」勇気を見上げる。
「柊さんは知らないかもだけど、俺は何年も前からNANAちゃんのファンだったんだもんねっ!」
「そ、そう…だったんだ」
柊は勇気が雑誌を手に取った、あの日の夜のことを思い出した。
案外一途なんだな…うれしそうにはしゃぐ勇気を見て苦笑をする。
「今日はお招き頂いてありがとうございますぅ」
甘ったるい声で挨拶をするNANAを、柊は冷静に見れていた。
記憶はあるのに、感情は空っぽだった。まるで初対面のような感覚。
(やっぱり…好きだった訳じゃないんだな…)
あの頃いくら考えもわからなかった答えがやっと出た気がした。
少し痩せて綺麗になった彼女は完璧だった。
上手く視線をそらしながら、柊にも笑顔で頭を下げた。
さりげなく廉の横に座り、笑顔で廉に話しかける彼女が視界に入る。
アルコールのせいか柊はおかしくて仕方なかった。
『フッ…狙いは廉か…あいつはかなり手強いよ。お前の笑顔が通用するかな?』
廉に視線を向けると、こちらは美男を睨み付けていた。
美男は廉の視線に気付かないまま、NANAのスタイリストを指差して、何か言いたげにこちらを見ている。

…しばらくは退屈しないですみそうだ。
これから起こる出来事も知らず、柊はただ笑いをこらえていた。

おわり
525名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 15:15:39.76 ID:5Hf8ZLqm
柊×NANA以上です。

職人さんたちが産み出した、何気に手をだしてる柊さん!が大好きでw 強引に話を持っていきました。

推敲する度、柊さんのエロが増えていく…謎w
526名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 16:28:11.67 ID:Iq01GnJI
>>507
申し訳ありませんでした。
以後の作品では後日個人的感想は載せない予定ですので、どうかお許しください。

>>508
実は微エロ?ではありますが現在書いています。
多分短めになると思います。
527名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 18:47:28.73 ID:Iq01GnJI
無事、廉×美子完成しました。
ただ、何と言いますか取り敢えず量が半端ない量になってしまいました。
おまけに廉さんが不完全燃焼みたいな感じになってしまいました・・・・。
チェリー廉さん描くの難しいw

取り敢えず、色々と不完全燃焼部分があると思いますが投下します。
午後7時ぐらいから投下させていただきます。

528名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 19:00:33.50 ID:CNQZBan8
仕事から帰ってきたら良作が2つも!!ありがとうございます!

柊×RINA、最後までいかない柊の優しさというか酷さというかw
RINAさんの心情が本当に全部脳内再生されました。
勇気×RINAを書いた者としては非常に嬉しかったです。

柊×NANA、本当にありそう!まだ売れてない時期の恋愛っていいですね〜。
NANAの優しさにもキュンときたし、柊のSっぽいエロさにやられましたw
529廉×美子 1:2011/09/28(水) 19:00:56.28 ID:Iq01GnJI
この世で一番大切な星

(・・・・・・)
雨が降り続けるある日の夜。
ふと、窓から外の風景を廉は見つめていた。
廉は雨の日が嫌いだった。雨の日は道が水浸しになるため、服が汚れたり濡れたりするからだ。
普通の人にとっては大したことではないかもしれないが、廉は筋金入りの潔癖症だからこそ雨の日が人一倍嫌いだった。

そして、最近の廉にはもう一つ雨の日を嫌う理由があった・・・・。
「今日・・・星見えねーな・・・・。」
最近の廉は、望遠鏡で星を見るのが日課になっていた。
星好きの奴が近くにいるせいなのか、それともその星好きの奴が気になるからなのか・・・
ただ、星を見るとそいつの姿を思い出す。
俺にとって、近くて遠い星のような奴が・・・・。


そんなことをぼんやりと考えていたら、ドアの向こう側から
「廉さん・・いますか?」という声が聞こえた。
廉はその声を聞くと窓を見たまま「入れ」と言う。
その声を聞くと、声の主はゆっくりと扉を開けて廉の部屋に入ってきた。
「あのぉ・・廉さん・・・?いきなり私に用があるってどうかしたんですか?」
その声の主は美子だ。今は兄の代わりに美男となっている。

廉は美男の問いかけに対して一言「星が見たくなった。」と言う。
それを聞いて美子は「でも、今日は雨が降ってますから星は見えませんよ?」
と首をかしげながら廉に言う。しばらくしても、廉は何も言わなかったので美子は不思議に思い廉に近づく。
「廉さん・・・?どうかしましたか?」
「・・・・・なぁ・・美男。」
「何ですか?」
「お前は前、俺に一番大切な星はすぐ近くにあるって言ったよな・・・。」
「・・はい・・。」
「・・・今、その星はどこにある?」
その言葉を聞いて、美子は一瞬「ビクッ!」となったのを感じた。部屋の照明はわずかな光が照らしているだけ。
そのわずかな光でも廉にはすぐ目の前に見える美子の姿をはっきりと捉えることはできない。
しかし、見えないからこそ他の五感が研ぎ澄まされる。ちょっとした振動も・・・捉える事が出来る。
530廉×美子 2:2011/09/28(水) 19:03:31.76 ID:Iq01GnJI
しばらくの間、沈黙が続く。今ほどこの沈黙が重く感じることはないと美子は心の中で感じる。
そして、沈黙を破るように美子は口を開く。
「・・・星は・・今日も近くにあります。私にとって・・近くて遠い・・輝く星が・・・。」
少しだけ悲しそうな声で美子は廉を見つめてそう言った。
美子にとって、自らの心に宿る想いが叶う事はないと思うからこそ、この言葉が重くのしかかる。
(この感情が・・大切な人を苦しめてしまう・・。)
そんな感情が心を縛る。本当の気持ちを縛る。だけど、気がつくと既に自らの本心が言葉となって外へ出ていた。
言ってから少し経って美子は自分が言った言葉の意味を理解した。理解した瞬間、美子はあわてた。そしてすぐに
「い、いや・・あの・・星は雲が隠してもその向こうにあるから見えるっていう意味で・・・。」
と自分でも何を言っているのか分からなくなっていた。そんなあたふたする美男の姿を見て廉は「ふ」と笑い。
「俺も一つだけ言っておく。俺にははっきりと星を見ることはできない。」
この言葉を聞いて美子は現実を思い知った。と思った瞬間さらに廉が言葉を繋げ
「ただ、目の前に一番星があることだけは確かにわかる。」そう言うと廉は目の前にいる美子を抱き寄せてただ一言。
「離しはしない・・・。俺だけの星を。」とかすかな声で美子に言った。

廉の言った言葉に驚いて「れ、廉さん!?い、今・・何て・・?」と再度聞き返す。
「たく・・・。ちゃんと言ってやるよ・・・。お前が・・・好きだ。」
その言葉が、美子の心を縛る鎖を砕いた。美子は嬉しそうな顔をして
「私も・・廉さんが・・好きです。」
と赤くなった顔を見られたくないため、顔を俯かせる。
その顔を廉は自らの方へ向かせ、右腕を美子の後ろへ回して顔を近づけキスをした。
ただ触れ合うだけのキス・・・。それが気がつけば互いを求め合うかのように口内で舌が絡み合うキスに変わる。時間が経つほど互いを求め合う体。少しずつ互いの顔を離していく。
キスの味が恋しいのか離れる一瞬、互いの舌と舌との間に細い1本の糸が見えすぐに途切れた。


少しの間、美子は肩で息をしていた。
廉自身もあまり馴れていないせいか心臓が今も暴れている。
廉自身、初めてのキス。しかし、気がつけばもっともっと美子を感じたいという思いが強くなり気がつけば舌を絡ませていた。
自分でも何が何だか分からなくなった廉。息を整えると
「わ、悪かった!今のは・・忘れろ!」
と部屋を後にしようとしたが美子が「待って廉さん!」と廉を止める。
「まだ・・ハァ・・ハァ・・廉さんと一緒にいたいです・・・・。」
まだ息が整いきれていない美子は去ろうとした廉を止める。その言葉に、廉の心の中で何かが切れた。
部屋の明かりを更に明るくし、美子の腕を掴み廉は自らのベッドまで美子を連れていき押し倒した。
531廉×美子 3:2011/09/28(水) 19:06:10.44 ID:Iq01GnJI
まだ、完全に息が整いきっていない美子の頬や腕は少し赤みを帯びていた。
今までの美子にはない「色気」をその時廉は感じた。そして、自分自身を止めることが出来なくなっていた。
そして、無言のまま再び美子にキスをした。どうして良いかなど自分にも分らない。だが、気がつけば体が動いていた。
先ほど同様にぎこちなくではあるが舌を絡めながらも廉の手は美子の膨らみに手を掛けていた。既に頭で考えて行動をしているのではない。
考えるよりも先に体が動いている。今の廉は体が命じるままに動いているのだ。

膨らみを手のひらで軽く揉んでみるとキスをしている美子の息が乱れるのがわかる。
(もっと、もっとその姿を見たい。その声を聞きたい。)
その気持ちだけが今の廉の行動を決定づける。キスをやめた廉は美子の上着を全て脱がす。
そこには、透き通るほどきれいな肌に先ほどから自分が触れていた膨らみがあった。
今まで見たことのないものを見た廉は茫然とその姿を見る。その姿を見ていた美子が
「れ、廉さん・・恥ずかしいからそんなに見ないでください・・・。」
と顔を羞恥に染めて廉にそういう。
「あ、あぁ・・・。」
と言うが、この後廉は如何すればいいかさっぱり分からなかった。
自分から始めた手前、自分がリードしなければいけないのは分かっているのだが本当にどうすればいいのか分からない。少しあたふたしている廉の姿を見て美子が
「あ、あの・・・・廉さんも初めてなんですか?」と言う。
その言葉を聞いて廉は「ば、馬鹿!お、おれがは、初めてなわけ!」
と必死に反論をする。
廉の必死なを見た美子は少し微笑みながら笑った。
「な、何が可笑しい!?俺が初めてだからって馬鹿にしてるのか!?」
「い、いえ!違いますよ!?ただ、廉さんもあたふたしたりするんだなぁ・・・って。」
「何だよ!?ありぃかよ!」
「それに・・・廉さんも私も初めてなんだなぁ・・・って思うとなんだか気が楽になりました。」
安堵の表情を浮かべながら美子はそう言い、さらに
「無理しなくて大丈夫です。廉さんが思うとおりにやってください。」
その言葉に少なくとも廉は高まっていた感情が少し治まった。


しばらくして、「ふぅ」と息を抜いて体全体の力を抜いた。
「・・・良いんだな?俺で。」
「・・・はい。廉さんも私なんかで良いんですか?」
「・・・嫌なら・・・最初からやってねーよ・・・。」
今更ながら、自分のやっていることに恥ずかしさを感じた廉は
そう言うと顔を真っ赤にして顔を逸らした。その姿を見て美子は少し笑う。
「そ、それじゃあ・・・やるぞ。」
「はい・・・・。」
廉は少しずつ美子の膨らみに手をやる。初めのうちは美子も触られても擽ったそうにしていたが、膨らみの頂点に触られると「んん!」と今まで感じたことのない衝撃に体をビクつかせた。その姿を見逃さなかった廉は重点的にそこを責める。
「ぁあ・・れ・・んさ・・んん!なん・・か・・・変な気分です。」
初めは廉から与えられる感覚に戸惑いばかり感じていた美子。しかし、時間の経過がその戸惑いを快感に変えていた。何度も触れられるたびに体に走る衝撃。
その衝撃は与えられるたびもっとほしくなり、離れていくと恋しくなる。
衝撃が走るたびに自分の体の中で何かが目覚めていく。不思議な感覚。
そんな中で美子は「ぁっぁあ・・。れ・・んさ・・ん。・・れ・・ん・・さん」とずっと廉の名前を呼び続けた。
532廉×美子 4:2011/09/28(水) 19:11:27.72 ID:Iq01GnJI
しばらく、膨らみばかり触っていた廉だが時間が経つにつれて少しずつ手を下の方へと持って行った。そして、下着を残し衣服を脱がせた。
まだ見ぬ異邦の地。そこは既に美子の愛液によって濡れているのが下着の上からでもよくわかった。
そこに手を掛けると今まで以上に美子は体をビクつかせ
「あぁっ!んんっ!れ、廉さん・・・駄目・・そこ駄目・・・。」と手を掛けただけでそう言ってきた。

廉自身、美子の反応を見て(ここが一番良いのか。)というのはすぐにわかった。
しかし廉は、そのまま続けるわけでもなく美子が必死に駄目と言うためその言葉を聞いて
「本当に嫌なら止めてやる。」と言う。そして、触れられていた手が遠ざかる。

(何で?可笑しくなりそうなのに・・・もっと・・ほしくなってくる・・・。)
美子自身に宿る今まで体験したことのない感情。これ以上されたら本当にどうにかなりそうなのは分かりきっている。
なのに、この「悲しさ」は何?もっと、もっと触れてほしい。もっともっと廉さんを誰よりも近くで感じたい。


「・・・してください・・・。」
「・・・」
「もっと・・・廉さんを感じたい。もっと知らないことを感じたい・・・。」
そういうと、遠ざかっていた手が再び一番敏感な部分へと向けられる。
少しずつ、優しく下着の上から割れ目の部分をゆっくりとなぞるように・・・。
下着からなのに次々体を駆け抜ける熱い刺激。その刺激に耐えきれず
「っぁ!んんんっ」という声を出して喘ぐ。声が上がるたび、どんどん濡れていく。

(恥ずかしい・・・。でも、不思議と嫌な気分じゃない・・・。
この気持ちの答えは・・・全てが終わった時には出てるのかな?・・・)



(今まで下着越しで与え続けた刺激。それ以上の刺激がこの先にあるのか?)
下着越しから、割れ目をなぞるように弄っていた廉。
そして、この下着の先に何があるのかが気になった廉は手を離し下着を脱がす。
美子は突然のことで「んぁ!」という声を出した。
その声が出てすぐ、今まで弄っていた割れ目の部分に廉はゆっくりと指を入れていった。
すると、「あぁぁ!ハァ・・ハァ・・だ、駄目・・・」
指を入れると美子は首を振って指の侵入を拒絶する。
しかし、その言葉とは裏腹に美子の体は指を離そうとはしない。
きつく締めつけられた出入り口は出ることは許さない。ただ侵入することのみを受け入れる。
美子の心配をした廉は「大丈夫か?」と瞳に涙をためる美男に言う。
しかし、その返答に答えは返ってこない。既に言葉が出ないほどに限界を迎えようとしていた。しかし、その言葉に美子は微笑みを返した。

その姿を見た廉は、さらに奥へと指を進める決心をした。
奥へ行くほど暖かく濡れていき、それでいて美子の反応が敏感になっていく。
そして、もう奥まで行けなくなって指を抜こうとする。そうすると、美子はさらに艶っぽい声で「あっぁぁ」と声を出す。
そして、出入り口付近に近付くと再び指を奥まで侵入させる・・・・。
最初はゆっくりとだが、少しずつスピードを上げ行くと割れ目の中から卑猥な音が響く。
その度に美子の息が乱れ体がビクつき、喘ぎ声もだんだんと大きく、それでいて艶っぽさを増していく。

「れ、廉・・さん!駄目!あぁ・・もぅ・・・駄目!!」
最後に美子はそういうと割れ目から溢れんばかりの愛液が飛び出た。
それと同時に、今まで出ることを許さなかったのがふと力が抜けた。愛液に濡れた指を廉はゆっくりと抜く。
「美子・・・・。」
その言葉に今度は本当に何も返事は返ってこなかった。ただただ、その場で息が乱れたままであった。
そして、少しずつ行きの乱れがなくなっていったと思ったとたん、美子の意識は遠くへと無くなっていった・・・・。
533廉×美子 5:2011/09/28(水) 19:13:02.44 ID:Iq01GnJI
翌朝

「んん・・・もう朝?」
朝になり太陽の光が窓から降り注ぐ。その光で美子は目覚めた。
「私・・・どうして?」
自分の状況がわからない美子。掛け布団も服も着ている。
「あれ・・・私、どうして廉さんの部屋・・・あああ!!」
混乱していた記憶が少しずつよみがえる。
(そ、そうだ・・・。私昨日・・・廉さんと・・)
思い出すとだんだんと顔が赤くなる美子。あたふたしていると扉の向こうから廉がやってきた。
「目、覚めたみたいだな。ほら、飲め。」顔を逸らしながら美子に水を手渡す。
「あ、ありがとうございます。」手渡された水を美子は一口飲んだ。
「あ、あのぉ・・・廉さん?」
「何だ?」
「私・・・昨日廉さんの部屋で・・・・何か悪いことしましたか?」
(そうだよ!あれは夢!全部夢に違いない!!)
そう思い、その考えを確信に変えるために美子は昨日の出来事を廉に聞いた。
「その・・・昨日はやりすぎた。悪かったな。」
「え・・・?」
「だから・・・まさか意識失うなんて思わなくて・・・・悪かった。」
(え・・・?もしかして・・・あれって・・・現実!?)
その事実を聞くと美子は顔を赤くした。廉に至っては顔全体だけでなく体も赤くなっていた。
「あ、あの!すいませんでした!!」
「何で謝るんだよ。」
「いや・・・謝っておいた方がいいかと思って・・・。」
「気にすんな・・・・・・。」

しばらく沈黙。その後廉が先に喋りだす。
「もう・・・他の奴の所に行くなよ。」
「え・・?」
「俺にとって・・・お前はこの世で一番大切な星なんだからよ・・・。」
最後にその言葉を聞いた美子は満面の笑みを浮かべ廉さんに
「私も・・絶対に離しませんから・・・。」と言って抱き合った。
534名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 19:15:17.09 ID:Iq01GnJI
以上で終わりです。
見事に廉さんが不完全燃焼になってしまいました;;
最後まで楽しみにしていた方々、本当に期待はずれな結末になってしまい申し訳ありません!

それにしても、美子は書いてて困らなかったけど
廉さんのチェリーを表現するのが難しかった・・・。
535名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 20:42:43.85 ID:SC6h1gVU
>>534GJ!廉さん童貞可愛い!
次は最後まで致せればいいね廉さん…
ラストも幸せそうですごくいいよ
536名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 20:57:51.39 ID:HCxQN9WN
柊さん、RINAさんにもNANAに対してもエロいね。その本領を美男にも発揮すべきだったのに、なぜ・・・遠ざかっていくの・・・♪

>>534
廉@チェリー、GJ!
これはアフリカに行くちょっと前の話?
この後2年間、美男との夜を思い出して、甘酸っぱいのか、悶々とするのか、どっちですかねw
537名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 21:04:48.25 ID:Iq01GnJI
>>535
廉さんにとってはあれが幸せかはわかりませんけどね;;
不完全燃焼で終わってしまったので、最後ぐらいは綺麗にまとめてみました。
感想ありがとうございました!

>>536
ドラマ軸で考えるとアフリカ行くちょっと前の話になります。
甘酸っぱいか悶々としていくかは御想像にお任せしますw
また機会があればこの話を踏まえ2年後の話も書ければと思っています。
538名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 21:06:03.40 ID:CNQZBan8
初めて同士のえっちは難しいですよね。
でも廉も美子もかわいくって、GJでした!
今度は最後まで、させてあげてくださいw
539名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 21:10:51.42 ID:Iq01GnJI
>>538
本当に書いてて難しかったです。
柊さんとかだと手慣れてそうなイメージだからサクサク進行できるんですが
初めて同士ということを意識しすぎると本当に表現方法一つとっても悩んでしまいました。
次回書く時は最後まで・・・いけるか不安です←
540名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 21:28:18.22 ID:Iq01GnJI
そして、先ほど>>533を書いた勢いで美男の涙のその後を書いてみた。
ぶっちゃけ反省はそこまでしてない。←
意味深な終わり方をしていますが、続きを書くかは検討中。

カプは柊×本物美男です。
今回の内容は茶番みたいな感じになってます。エロは無しです。

「美男・・・話があるんだ」
「・・・いきなり何?」
練習場で二人しかいないある日、柊のこの一言から全ては始まった。

「俺・・・お前が好きだ。」
「・・・は?いや、冗談でも流石に受け答えに困るんですけど・・・。」
「最初は、お前の姿に妹の・・・美子の姿を重ねてた。けれど・・・」
そういうと、美男を壁際に向けて押し込む。そして、腕の自由を奪うために両腕を掴み
その腕すら壁に押し付けた。
「けれど、お前を見ていたら・・・気がついたら俺は・・・お前を求めるようになった。」
「・・・意味分からない・・・。」
「それでも良い。いきなりこんなこと言われて判れっていう方が無理だと思う。」
真剣なまなざしで美男を見つめる柊。
「お前を・・・美子の代わりではなく・・・お前自身が・・・・。」
「・・・これ・・ドッキリの撮影か何か?」
「え?・・・」
「そうじゃなかったら、流石にありえないでしょ。こんな展開。」
そう言うと美男は柊の腕を振り払い、練習場を後にした。

「・・美男・・・俺は・・・・本当に・・・お前のことが」


以上で終わりです。やばい、柊さんネタ書くたびに自分の中の柊さんが変態になってる。
書いた本人が言うのもなんですが、ついに兄にまで手を出すことになるなんて・・・驚いたな状態です。
というか、最近自分の楽しみが想像で作品書くこと以外無くなってきてる・・・。
541名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 22:23:06.45 ID:Xj4sprKC
>>518
ありがとうございます!
柊さん、なんであんなにエロいんでしょうね
NANAカプの柊さんもなかなかでのものでw
「何しに来たと〜」は自分で書きながらktkrと思ってしまいました

>>528
わぁいわぁい
勇気×RINA(&ドドスコw)が大好物なんで
作者さんから感想もらえてうれしい
ありがとうございます〜
542名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 22:35:39.76 ID:ooU/Dufy
>>525すごい良かった!売れる前の設定素敵!二人の感情がリアルでした。

職人様、院長様、ドSの柊さんもっとおながいします!
543名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 00:09:13.30 ID:AOLAc+aw
>>150>>196
>>263-264
>>346-348
これの続きみたいなお話です
柊×美男兄のBL?風味です BLなので気をつけてください
エロは相変わらずありません

↓ではどぞ
544柊×美男兄:2011/09/29(木) 00:09:55.14 ID:AOLAc+aw
今朝から美男はすこぶる機嫌が悪かった。
帽子を目深にかぶっているから表情はほとんど見えないけれど
問いかけにはほとんど答えないし、答えても一言だけ。
いつもの無口よりもさらにタチが悪く、
メンバーたちはその扱いに困っていた。

雑誌の取材中もそれは変わらず、
リーダーの廉は次第にイライラを募らせていった。
そして、それは取材が終わり4人だけになったとき起こった。

「おい、美男!お前やる気がないならやめろ!」
「…」
「聞いてるのか、何だ今の態度は。仕事だけはちゃんとやるやつだと思って
今まで大目に見てきたが・・・どうやら違ったらしいな」
廉は美男の胸倉を掴んで怒りをぶつける。
「…」
それでも美男は何も言わず、廉にされるがままになっている。
見かねた柊は二人の間に入った。
「廉、気持ちはわかるけど落ち着いて。美男、どうしたんだ」
廉は「ふん、お前は甘いな」と柊に嫌味を言う。
柊はまたか、とそれに取り合わず美男に向き直った。

「何が気に入らないんだ、朝からずっと変だぞ。美男?」
柊が帽子のせいで表情の見えない美男の顔を覗き込もうと
顔を近づけたときのことだった。
「…っ!?」
美男はビクっと反応して、びっくりしたように後ろにのけぞった。
「…み、美男?」
美男以外の3人はその少々大げさにも見える美男の反応に驚いて目を見開いた。

「お、お前気持ち悪いんだよ、俺に近づくんじゃねえよ!」

驚く柊に、美男は怒鳴り声を上げた。
ここにいる誰もが聞いたことのない、美男の大声だった。

「ご、ごめんよ美男」

顔を覗き込もうとしたくらいでどうしてそんなに怒るんだという戸惑いと
ずっと悪かった機嫌をさらにこじらせてしまったという焦りの表情が柊に浮かぶ。
昨日のことが何か影響を?と柊は考えていた。
545柊×美男兄:2011/09/29(木) 00:11:00.05 ID:AOLAc+aw
昨夜の美男は寂しそうで放っておけなかったし、何より本心で可愛いと思った。
だからあんなことを言って、髪を撫でて、頬に触れた。
だけど、美男は嫌がらなかったし…と昨夜の美男の表情が柊の頭に浮かぶ。
美男には気持ち悪いと思われてもいい、確かにそう言ったが…
こんな風に怒鳴られるようなことだっただろうか、と考えて
いや…と打ち消そうとしたが、あのときは美男は言い出せなかっただけで
ほんとは心底嫌だったのかもしれない。
だから朝から機嫌が悪かったのだ。そうだ、全部俺のせいだ。

柊はそう結論付けたが、心のどこかでそれは違うんじゃないかと
思う自分がいることにも気付いていた。

「美男?ちょっといいすぎだよ、柊さん困ってるよ」
「うっせぇよ、勇気」
怒りが収まらないのか、美男は仲裁しようとした勇気にまで悪態をついた。
「おい、ちょっと待て俺は先輩だぞ!」
「…あーあ…だりぃな」
詰め寄る勇気だが、それを無視するかのように美男は呟いた。
そして、「ふぅ」と小さく息を吐き出して
4人がいた部屋から出て行ってしまった。

「…なんだあれは」
途中、呆れてしまった廉は何か言うのも嫌になって黙っていたが
美男が出て行ってすぐにそう呟いた。
「柊さん、美男となんか…あった?」
いまだ呆然としている柊に、勇気は声をかけた。
「いや…わからない」
柊はそう言ってから昨夜のことを思い浮かべたけれど
そんなこと2人に言えるはずもなく、口をつぐんだ。

部屋に残った3人には、
さてこのあとどうするか…という空気が流れるのだった。
546名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 00:13:11.05 ID:AOLAc+aw
以上です
話、全然進んでませんw

美男はデレない子だなあ、なんて

おやすみなさい
547名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 02:37:34.65 ID:3jVbXhE9
>>453です。

廉×美子エロネタ話一生懸命を作ってるけど、凄く長くなりそうなので一旦上げに来ました。
書くのも久しぶりだし、遅筆なので生温かく見守って頂けると嬉しいです。

【カップリング】
廉×美子(今後エロあり。ただし今回はなし。)

【あらすじ】
最終回のライブ終了後の星のネックレス→キスのその後の2人

では今から投下します。
548名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 02:40:55.70 ID:XgObFAmE
>>528
ありがとうございます。書き直す度S化する柊さんを止められませんでしたw

>>541
ktkrわかります。柊さんエロ突入の合図ですねw

>>542
強引設定でしたが、喜んで頂いてうれしいです。自分もドS柊さん大好きですw

>>544
魔性美男キタ!早くデレて欲しいけど、もっと柊さんの戸惑いも見たいようなw
549廉×美子1:2011/09/29(木) 02:44:43.32 ID:3jVbXhE9
俺も大事な星を絶対に手放さない…
そう言葉に固く誓い、廉は美子の唇にそっとキスを贈る。
突然の事で初めは緊張して強張っていた美子の体もすぐに力が抜けて、
遠慮がちではあるけれどそっと廉に体を預けてくる。

一度は失ってしまったその温もり
自分の前ではもう笑えないさようならという言葉を残して、
涙ながらに去って行った美子の後ろ姿をただ見つめるだけで何も出来なかった。


自分がこれ以上傷付くのが怖かった…
けれど、勇気を出して一歩踏み出せば
「会いたい」「愛していると伝えたい」「もう一度この手で美子を強く抱きしめたい」と
心から強く願えば望みは叶うという事を美子は教えてくれた。
ぎこちないけれど自分の口付けにどうにか応えようと必死な美子の様子を
そっと目を開いて確かめた廉は美子に気付かれないように1人幸せ噛みしめるようにそっと微笑んだ。
550廉×美子2:2011/09/29(木) 02:48:57.93 ID:3jVbXhE9
…ところで、何度もキスをしてきた訳だが、ただ「唇を重ね合わせる」だけで、
一向に次の段階へと進まない事に廉自身焦りにも似た苛立ちを感じつつあった。

(…取りあえず、この小鳥のさえずりみたいなキスから何とか先に進まないとな)

溢れ出す美子への愛しい想いを何とか形に変えたい…
そう決意した廉は、もう片方の手も美子の頬に添えて美子の顔をそっと上に持ち上げ、
固く閉じたままの下唇を舌先で遠慮がちにゆっくりと舐め上げると、
安心しきったように自分に全てを委ねていた美子の体がすぐに強張ってくぐもった声を上げ始める。

それでもお構いなしに廉はちろちろと舌先で美子のふわふわとした下唇を舐め続けると、
くすぐったさに耐えきれなくなったのか僅かながらに美子の唇が開く…

それを見逃さなかった廉がすかさず美子の口内に舌を捻じ込もうとしたその時─

ズボンのポケットに入れてあった携帯から着信音が鳴り響き、
それに気付いた美子が必死で廉の唇から逃げる。
551廉×美子3:2011/09/29(木) 02:57:06.15 ID:3jVbXhE9
「ちょっ…と…!廉さん…電話…鳴って…ます!」
(何でこのタイミングで電話なんてかかって来るんだ…俺たちに残された時間はあと僅かなのに)
鳴りっぱなしの携帯の着信音も無視して、今度は美子の柔らかい頬や首筋に唇を這わせていくと…突然背中に鈍痛を感じた。
そう。犯人は美子で、廉の背中を握りこぶしで思いっきりドンドンと叩きまくっているのだ。

「ぃ…って!!何すんだよ!お前は!!」
「だって…電話がずっと鳴ってるのに!…れ、廉さんが変な事するから悪いんですからね!もう!!」

眉を顰めながら頬を膨らませてじっと廉の顔を見上げる美子の瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる
(何だよ……泣く程嫌だったのかよ…)
地味にショックを受けた廉は美子に気付かれないようにふっと溜息を付き、ズボンのポケットから急いで携帯を取り出した。

着信の相手はマネージャーの馬淵だった。
「……何だよ?」
『おい、廉!!お前今どこにいる?』
552廉×美子4:2011/09/29(木) 03:04:14.89 ID:3jVbXhE9
(…相変わらず声がでか過ぎる)
あまりの大声に思わず携帯を耳から遠ざけると、美子にもその声が聞こえたのか
「まぶちさん??」と言いたいのだろうか口をぱくぱくと動かしている

『おーい!!もしもーし!!もしもーし!!れーん!!!!れんちゃーん???』
「うるさい!!ちゃんと聞こえてる!!あと、れんちゃんとか言うなバカ!!!」
『……で。お前今何処にいるんだ?』
「…お台場…だけど」
『まだ美子も一緒にいるのか?』
「…いるけど…何かあったのか?」

馬淵の声色の慌て具合から察するにきっと先刻のライブの美子への告白の件で
関係各所への対応などに追われているのだろう。

馬淵が早口でまくし立てた伝達事項は廉にとっては全て想定内の内容だった

『いや…それが大変な事になっちまって。さっきのライブでのお前と美子の事を嗅ぎつけた全国のファンやマスコミがさー
ライブ会場や事務所の周りを囲っちゃって。もーうそりゃあ大騒ぎな訳よ!!事務所の電話はじゃんじゃん鳴りっぱなしだし
ライブ会場の近隣の企業からクレームは来るわ。スポンサーやレコード会社からも説明しろってメールがまあ来るわ来るわ!!
まあ……でも…お前の事だからそんなの承知の上でやったんだろうとは思ってるけどさ』

553廉×美子5 :2011/09/29(木) 03:07:19.30 ID:3jVbXhE9
自分があの場で美子への愛の告白をする上で
この先のA.N.JELLの活動に支障をきたす事になるかも知れない事
今までのような人気バンドではいられなくなるかも知れない事
マスコミはきっとある事ない事を紙面やTVを使って面白可笑しく事を書き立てるだろうという事


廉はその全てを分かった上で全ての覚悟を決めあのステージの上に立った。
「超人気バンドA.N.JELLのリーダー」
その肩書きを失くしてしまったとしても、1人の男としてどうしても失くたくないもの・手離したくものが廉にはあった。


そう、今目の前で今度は不安そうな表情(かお)をして自分の目をじっと見つめている美子……

美子は僅かばかりに表情が険しくなった廉の事を心配するように廉の腕を両手でぎゅっと握りしめてくる。
廉は美子の手をそっと振り払うかのように腕を動かしてから、
お互いの指を絡ませるように美子の手をぎゅっと握り返すと、
美子は一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐに嬉しそうに微笑んでもう一方の手の平で
互いに繋がれた手を大切な宝物を扱うかのようにそっと包み込んだ。
554廉×美子6:2011/09/29(木) 03:15:07.60 ID:3jVbXhE9
「おい、馬淵分かったから……それで俺と美子はこれからどうすれば良いんだ?」
『…あ、ああ悪い…けどなー事務所の周りはとにかくすごい人だから車も出せない。
しばらく合宿所に戻る事も無理だろうし、いつものホテルに何とか頼み込んで一部屋取ってもらったから、
少し落ち着くまで…あーあと美子の次のアフリカ行きの飛行機が出る日までか。それまでそこで2人で過ごすと良い』

「……分かった……けど……一部屋って……どういう事だよ?」

廉は自他共に認める潔癖症な上に自分のプライベートな時間や空間を誰かに邪魔される事が嫌いだった。
元は廉のペースを乱す事を派手にやらかす事故宅配便の美子の事だ。たった数日とは言え、先が思いやられる…
それに…合宿所で同じ部屋で一緒に過ごしていた頃とは訳が違う。2人は恋人同士なのだ。
違った意味で何も起こらないという確証も何も起こさないという自信も今の廉には…ない。


『まあまあまあーそーう心配すんなって!一部屋っつってもスイートルームだし?部屋は何個もあるんだから?好きに使えよ!
何部屋あっても一つだけ使っても良い訳だし?ふふーん……なーにを想像?心配してんだか知らないけどさ!』

「こら!!馬淵!!!!!」
555廉×美子7:2011/09/29(木) 03:17:23.22 ID:3jVbXhE9
『がははは!!!……とりあえずーお前の荷物とかはある程度まとめてホテルの方に届けておいたから!
もし、足りないものとかあったらいつでも連絡してくれ。誰かしら届けに行かせるからー。あー!!!!
あと、これは社長からの伝言。外出は絶対禁止!!!2人ともその部屋から一歩も出るなよ!!!
(馬淵さーん早く電話切って次の対応お願いしますー)あーはいはい・・・!って事でじゃーな!良い夢見ろよ!!!』

一方的にまくし立てて馬淵は誰かに呼ばれたのかそのままガチャンと電話を切ってしまった。

「ちっ……馬淵の野郎…余計な事まで言いやがって…!!」

廉が顔を赤くしつつぼそっと恨みごとを1人ごちると、
美子はまた不安そうな顔をして「れんさん…?」と言いながら廉の顔を見上げてくる。
「廉さん……何か…あったんですか?馬淵さん……何て?」
「……あ、ああ……何か…騒ぎが大きくなってるから、事務所が用意したホテルに移動しろって……」
「騒ぎ…って?……もしかして…さっきのライブの……」

美子の表情がまた一段と曇っていく…もうこれ以上美子に悲しく辛い想いをさせたくない
そう思っているのに…廉は美子の悲しそうな顔を見ているうちに胸がずきずきと痛むのを感じた。
556廉×美子8:2011/09/29(木) 03:20:07.91 ID:3jVbXhE9
「大丈夫だ。社長や馬淵達が何とかしてくれる。それに…俺も何とかするから…お前は何も心配しなくて良い」

まだ互いに固く握られたままの手に力を込めて、廉が美子の瞳を真っ直ぐに見つめながら答えると、
美子の表情は少しだけ和らぎ、そして何も言わずにただ首を縦に一度動かし強く頷いた。

握り合った2人の手を包み込むようにしていた美子のもう一つの手がそっと離されるのを見て、
廉は咄嗟にその手をぎゅっと握りしめた。

思えば美子が廉の許から離れて行こうとする時、美子の手を握りしめていた自分の手を
振りほどいて行く事が殆どだった気がする…
今、美子は何を考えているのだろうか…また自分から離れて行こうとしているのではないか…
廉は急に不安になった。
557廉×美子9:2011/09/29(木) 03:22:23.50 ID:3jVbXhE9
「…れんさん?」
そんな廉の心情に気付かない美子は急に両手を廉に握られ、きょとんとした顔で廉の顔を窺う。

「俺はもう、お前の事絶対に離さないから…だからお前も…俺の手…絶対に離すなよ?良いな?」
「わ……分かりました」

いつにも増して真剣な眼差しの廉に気圧されて返事をするのをやっとな美子の頬に廉がそっと口付けを落とす。
その優しく慈しみのこもった口付けに美子は改めて自分はすごく愛されているんだなと実感し、やっと幸せそうな笑みを浮かべる。

その笑みを見て、廉もまた幸せを噛みしめるようにそっと微笑むのだった。

「…行こう」
「……はい」
お互い名残り惜しそうな様子でゆっくりと手を解いた2人は、ゆっくりと駐車場へと歩き出した。
558名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 03:26:22.57 ID:3jVbXhE9
今回の更新は以上です。
何回やっても専ブラから書き込めなくてorz
久しぶりに板から書き込みしてみたんだけど、
スレ消費し過ぎだね…申し訳ありません、次回以降気を付けます。
559名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 04:55:32.35 ID:yR7ulhbG
>>558
ちょっっ!ここで止めちゃうの〜?! 院長様、これでは生殺しです…。
GJGJ!読んでて楽しかった。
そうだよねー、あの後絶対大騒ぎですよね。
キャラも立ってて(まぶっちゃん、サイコーw)すごくよかったです。

スイートルームで何が起こるのか、正座して待ってます!
560名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 06:52:25.91 ID:hZOZgUJ+
わっふるわっふる

ここで寸止めだと…!?
続き全裸待機してます!!
561名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 16:16:36.88 ID:OYVLM0EX
勇気の一人言みたいな感じなんですが、破局?の後のNANAが気になる勇気を書いてみました。
エロはなしです。
562気になるあの子:2011/09/29(木) 16:16:57.11 ID:OYVLM0EX
「真剣な交際でした。」
合宿所で1人テレビをつけるとNANAが破局についてインタビューに答える所が流れていた。
「嫌な奴だとおもってたけど結局美男の入れ代わりも黙っててくれたしそんなに悪い子じゃなかったのかもな」
勇気はテレビをみながら呟いた。
あの日、廉がテレビ局の廊下でNANAに話しかけた後、NANAが隠れて泣いているのを勇気は見てしまったのだ。その姿を見て廉のことが本気で好きで、でも不器用で素直になれなかったことが勇気にも伝わった。
563気になるあの子2:2011/09/29(木) 16:17:47.30 ID:OYVLM0EX
泣いているNANAの姿をみた日から俺は少しだけあの子が気にかかってる。
無理して笑ってるんじゃないかってまたどこかで隠れて泣いてるんじゃないかって…
まだ心の奥底では、美子のことを完全にふっ切れていない俺だからこそNANAの気持ちが分かるんだ。今度あの子を誘ってみよう。秘密のあのバスへ。
エンド
564名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 16:18:53.23 ID:OYVLM0EX
以上です。
破局会見に笑顔でのぞんだNANAをとおる以外にも気にかけてくれる人がいたらと思い書いてみました。
565名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 17:57:01.50 ID:1Ht+WjGP
>>544
美男兄、今後どうなるのか期待です。
果たして、いつになったら柊さんとくっつくのかw

>>588
最高!GJ!もう表情の表現方法とかが上手で頭の中で話が想像しやすかったです!
この先の話も気になります!

>>563
NANAも最初の方は悪女キャラでしたが、終盤になるほど可哀想にも思えました。
勇気とNANA・・・想像したらお似合いだと思いました。
566名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 19:42:20.86 ID:KNBs3jVR
>>558
2人の初々しさが本当にかわいい!GJ!
早く続きーー続きーーー!!スイートルーム…どきどきしますw
楽しみにしています。

>>564
勇気とNANAだと、NANAが強がらずに済みそう!!
いいカップルになると思います。
てことで、続きがあればぜひ…。
567名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 19:54:12.96 ID:KNBs3jVR
男だけでわちゃわちゃしてるのが書きたくて書いてみました。
>>497-498さんとネタがかぶっちゃってごめんなさい。
廉さんがイジられキャラで可笑しくなっててすみません…。
568廉の弱点1:2011/09/29(木) 19:56:36.12 ID:KNBs3jVR
2012年が明けてしばらく経った、とある日の社長室。
「今日はYou達に、いい知らせだ!いつものことだが、次の新曲も
 タイアップが決まったぞー!」
「今度は何だ、CMか?それともドラマ?」
曲を作るよりも前にタイアップが決まると、楽曲のPRはしやすいが、
好きなように曲作り出来ない側面もあって廉は少々不満げに聞いた。
「7月からの新ドラマだ。なんせ今をときめくキャストが勢揃いだからな。
 視聴率も良さそうだし・・・あ、小説が原作で内容はこんな感じらしい」
そう言って、安藤社長はドラマのあらすじの書かれた資料を配った。

「…あ、この原作読んだことあります。なんていうか、けっこう…」
<パチン>と指を弾き、安藤は柊の言葉に続けた。
「そう!!けっこうドロドロしてるんだよな〜。ベッドシーンとかも多いらしい」
「面白そうじゃん!俺、この女優さんのファンなんだよね。会えたりするかな?」
勇気はキャストを確認して浮かれていた。
「歌詞とか、ちょっとエロい感じに仕上げるべきかもな」
美男は冷静に、曲作りについて意見する。
「は?エロい感じ…?バカバカしい。いつもどおりでいいだろ、
 曲調で合わせれば」
廉が美男の意見を却下した。
「い〜やいや!美男の言うとおりだ!Youの歌詞はなんてーか、
 爽やかだったり切なかったりはイイんだが・・・足りないのはエロスだ!!」
「ちょっと待て、俺のどこが・・・!」
「どっちかっていえば柊が作詞したほうが、エロそうだよな〜。」
「そうそう!この際、柊さんやってみたら?」
「そんな…どうかな…?」
はやし立てる美男と勇気だったが、柊も満更でも無さそうに答える。
「ま、とにかく。幸い、時間はまだある。4人で話し合いながらでも頑張ってくれ」
ハイ、と元気よく答えた3人だったが、廉だけは不貞腐れたままだった。
569廉の弱点2:2011/09/29(木) 19:57:44.22 ID:KNBs3jVR
「エロ、ねぇ…」
夜、キーボードの置かれた自室の一角で、いつも作詞・作曲する机に向かい、廉は指でペンをくるくると回した。
作曲は昨日終わって、社長やメンバーに聞かせてもすんなりOKが出た。
テンポはやや速く、全体で何度か転調させて艶やかなメロディになっている。
しかし、問題は作詞だ。
「どうしたもんか…」

ドアをノックする音がして、美男がズカズカと入ってきた。
「廉、作詞進んでるか?」
続けて柊と勇気も入室し、思い思いの場所に腰掛けた。
「廉さん。昨日の曲、絶対めちゃくちゃ人気でると思うよ!
 もしかしたらpromiseよりもヒットするかも…」
「あぁ、そうだな、俺もそう思う。高音のソロに美男の声が入ったら、
 きっと鳥肌たつよ」
作った曲を褒められるのはいいのだが、作詞に悩む廉には更にプレッシャーがかかる。

「…だいたい、エロい歌詞ってどんなんだよ?」
イラ立つ廉が、仏頂面で言った。
「そりゃ、いろいろあるじゃん。そういうフレーズ。例えば、
 "お前の中に入って…"とか"もっと感じさせて…"とか?」
「そうそう、"その濡れた体に…"とか"もっと淫らなキスを"なんてどう?」
「"喘ぐ唇に…"とか、"縛られた体が…"とかどうだ?」
「うっわ、縛るとか、さすが〜柊さん!」
廉をそっちのけで、3人で勝手に盛り上がる。
570廉の弱点3:2011/09/29(木) 19:59:03.97 ID:KNBs3jVR
「ま、自分の経験とかある程度踏まえりゃいいんじゃない?」
「ふん・・・経験ねぇ」
美男が事もなげに言い放った。が…実際、廉にはその経験がなかった。
「俺だって、人並みだけどな。童貞捨てたの16だったし、
 今まで3人としかヤったことないし?」
「俺も俺も!3人。あ、でも長い子は2年付き合ってたし、
 けっこう色々試してたけどね〜なんつって♪柊さんは?」
「改めて数えたこと無いな…まぁ、それなり?」
そう言って考えながら指をいくつも折っていく柊。
うわー、やらしぃ〜と勇気&美男が騒いだ。
(柊も勇気もいつの間に…。何年も一緒に居るのに、
 そんな話聞いたことなかったぞ!どうなってんだ!)

「「「廉(さん)は?」」」
「お、お前らにわざわざ言う必要ないだろ!」
背を向けた廉の両耳が真っ赤になっているのを、3人は見逃さなかった。

「・・・そうだな、廉なら女に不自由してたなんてあり得ないし」
「美子、帰ってきたら百戦錬磨の廉の餌食か…兄貴としては心〜配」
「なんつっても廉さんだもんね、聞くほうが野暮だよね?じゃ、おやすみ〜」
3人は、廉の部屋をあとにした。
「あいつら…。たく、好き勝手言いやがって…!」

居間に場所を移した3人は、ソファに座った瞬間、ブハっと噴き出した。
「ねぇねぇ、やっぱり廉さん…まさかのまさかってことだよね?
 柊さんも美男も、不自由してないとか百戦錬磨とか…!!イヤミー!」
「言われてみれば、廉は潔癖症だからなぁ…仕方ないか」
「美子、初めての男が童貞だと可哀想だよな・・・」
571廉の弱点4:2011/09/29(木) 20:00:03.20 ID:KNBs3jVR
数日後、出来上がった新曲の歌詞は…

"その喘ぐ唇に もっと淫らなキスを
その濡れた体を もっと近くに感じさせて
縛られたお前の中に入って 揺さぶってあげる…"

「廉、さすがだ〜!グレィト!ワンダフォー!
 エロスが加わって、お前は本当にパーフェクトだ!!」
「ふん…どうってことねぇよ」
褒めちぎる安藤社長に、口角を上げてやや得意気に廉は答えた。

「あの出だしの部分ってさ…あん時の、だよね?」
「あぁ。俺たちが言ってた…」
「まぁでも、他の部分もいい感じだし、さすが廉…ってとこか」
その部屋の隅で、3人は顔を見合わせて苦笑した。

後日。この曲はA.N.JELLを代表する1曲となった。
572名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 20:03:38.55 ID:KNBs3jVR
以上です。
廉さん、イジめてごめんなさい…。
私の中で美男兄は普通に皆とワイワイしちゃう子ですw
573名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 20:06:45.73 ID:1Ht+WjGP
>>572
チェリーがもう定着している廉さん、もうドンマイとしか言いようがないw
逆にチェリーじゃない廉さんは想像できないけどww

自分の中だと美男は廉さんよりのツンツン時々デレみたいな感じです。

574名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 20:07:42.64 ID:OpAVhMG7
>>572
GJ!面白かった
廉さんいじり大好きですもっともっとww
575名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 20:11:26.36 ID:KNBs3jVR
>>573-574
感想早いwありがとうございます!!チェリーは確定事項です。
ヨロシクってだけ言った美男はツンツン時々デレっぽいですよね。
でも、まぶっちゃんが勇気の明るさと柊の優しさとも言ってたから
実際はどんなんでしょうね?
廉さん、もっとイジりたい…w
576廉さんイジリ 1:2011/09/29(木) 20:44:32.49 ID:1Ht+WjGP
私も触発されて書いてみた。
話し的には>>533と話が繋がっていると考えてください。

結局廉はあの後、美子と進展することもなくなんやかんやしている内に
美子はアフリカへと旅立っていった。


あれから2年近くの年月が過ぎていった。
とうとう明日、美子がアフリカから帰ってくることになっていた。
合宿所のリビングでは美子の話題で持ちきりとなっていた。
美子が帰国したらみんなでパーティーしようとかそれはもう本当に色々な話をした。


そんな最中、話の矛先は廉と美子の関係に向けられた。

「廉さんって童貞?」
勇気のいきなりの発言に飲んでいた水を噴き出す廉。
突然すぎる質問に廉は顔を真っ赤にしていた。その反応を見ていた柊が
「廉は潔癖症だから仕方ない気もするけどね。」
とさりげないフォローをしているように見せかけて茶化すように言った。
「う、うるせぇ!俺だって一度や二度ぐらい・・・」
「もぉ〜。廉ちゃん無理しなくたって〜。」
「む、無理なんかしてねー!」
茶化せば茶化すほど体を真っ赤にして反論する廉。その反応を見て楽しむ勇気。
「でも、美子と両想いになったってことは一回ぐらいしたんじゃないのか?」
と「ぎゃーぎゃー」騒ぐ廉と勇気の間に割り込むように柊は興味津々で聞いてくる。
その言葉に美男は「ピクリ」と反応して廉を睨む。

廉は慌てていたせいか美男に睨まれているのに気がつかずそのまま
「あ、あぁ!した!したさ!」と声を震わせながら周りにいた3人に言う。
(本当は最後までしてねーけど・・・。)心でそう思っていた廉。それを見透かしたかのように勇気が
「うっそだぁ!!廉さん美子に告白したのアフリカ行く前日じゃん!小心者の廉さんにはそこまで一気に行く勇気はないと思う!」
いかにも「信じられない」とアピールするように勇気は廉を指さして言う。
「うそじゃな」
「まぁ、廉だってこれから美子が帰ってくるんだ。それなりにさせてもらえるんじゃないのか?時間かなりかかりそうだけど・・・。」
廉がまだ全部言いきっていない所に柊がにやにやしながら廉に向かって言う。
柊は廉が経験済みであるという事を完璧に嘘だと思い、なかったものにしているようだ。
577名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 20:45:45.40 ID:leUwq43C
>>558
廉さんファイト!ミオも廉さんもエロは想像つかないから難しいね。照れてる間に時間切れ・・・2年後に続く、なんちゃってw
童貞廉さんなら、エロ知らないから我慢の子でもOK?異常に経験豊富な柊さんなら2年もお預けは悶え苦しみそうですがw

>>572
廉さん、弄られキャラ合ってるね。
美男兄、ツンツンデレいいね〜、ヨロシクシスコンなのに、廉妹想像して大丈夫なんだろうかw
ぜひ、色っぽく女装して、廉柊を惑わして欲しいw
578廉さんイジリ 2:2011/09/29(木) 20:46:08.55 ID:1Ht+WjGP
ハーブティーを飲みながら余裕の表情をしている柊を見て廉は
「あぁ!どいつもこいつも!!人を何だと思ってるんだ!?」
と大きな声で言いながらその場に立ちあがる廉。すぐさま柊と勇気が
「「童貞」」と言う。
その言葉を聞いた廉は下唇を噛みながら、目の下の頬の部分をぴくぴく動かしていた。
「お前ら・・・・いい加減に・・」
「おぃ美男!さっきから何も言わないけど・・・兄貴としての心境は?」
とまたしても廉が全部言い終わる前に勇気が前に身を乗り出して美男に聞く。
「人の話は最後までき「はいはい、今廉さんに聞いてないから!」」
もう、最後まで話を聞いてもらえないとあきらめた廉はその場に座り込む。
そして、美男は面倒くさそうな声で
「・・・・リーダー・・・。女関係に疎そうだからまだしてないんじゃない・・・」
と深々と帽子をかぶりながら適当に言った。
「お前ら3人揃って人をおちょくりやがってぇ・・・。」
顔真っ赤で下唇を噛みながら3人をにらんだ廉はその後、何も言わずにその場を後にした。


勇気はくすくすと廉が去った後も笑っていて、美男は全く興味なげに何の反応もしていなかった。
「何だか、廉に悪いことしちゃったな・・・。」
「でも、ホントのところどうなんだろうね?どう思う?柊さん?」
「さぁ・・・流石にそこまでは分からないな」
勇気の問いかけに苦笑いしながらそう答える柊。
「・・・・くだらね・・。」
と話に愛想を尽かした美男は立ち上がりすたすたと自分の部屋に戻って行く。
「もぉ!美男も気になってんじゃないの!?」
と大きな声で去りゆく美男に言う勇気。しかし、全て聞き終える前に美男は部屋の扉を閉じて部屋に入って行った。そして、その場にぽつりと残された二人。
「・・・・・・」
「・・・・・・」

その後、二人で廉に謝りに行ったのは言うまでもない。
そして、さらにその前に美男が廉に真剣な顔でさっき話したことは本当なのか聞きに行ったのもまた別の話である。


以上です。廉さん弄るのが最近楽しくなってきました←
今回、エロなしネタ書いたら次回はエロありで書こうと思ったのですがネタがないので
今制作してる美男×美子のエロなしの話を次回は投下したいと思います。
579名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 20:51:46.78 ID:1Ht+WjGP
投下予告するの忘れてしまった・・・。申し訳ありません!
次回以降しっかりと投下予告をしたうえで投下させていただきます。
580名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 21:08:50.06 ID:he9B5J48
職人さんの素晴らしい作品がたくさん…!!

廉さんいじりwww
ありありと想像できましたw


柊さんはやはり指折り人数…www

そんな経験豊富な柊×美子の甘い話を読んでみたいですと呟いてみるwww
581名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 21:19:10.87 ID:1Ht+WjGP
>>580
柊さんこそ百戦錬磨であると私は思う。
そのネタ、頂戴しました。時間かかるかもしれませんが書いてみます。
今度は、前回の廉さんみたいに最後まで行けないというのはないと思いますw
582名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 21:39:10.04 ID:he9B5J48
>>581
ま、まさか呟きを拾ってもらえるなんて…!!


廉のように妄想しながら2年待ちます!


経験豊富な柊さんが美子相手だとどうなるんだwww
せめてここでは幸せになってほしい
583名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 21:42:28.10 ID:1Ht+WjGP
<<582
書くネタに困っていたのでぐっとタイミングって感じでした。
それじゃあ、投下は2年後に(げふんげふん。
完成度はどうなるかわからないですが精一杯書かせていただきます。

最近、夜になるとここのページ開きっぱで作品書く日が続いてる・・・。
ここまで美男ですねにはまるなんて・・・驚い(ry
584名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 21:43:47.91 ID:1Ht+WjGP
>>583
安価の向き間違えたw
正確には>>582です。申し訳ありません。
585名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 22:20:17.14 ID:AOLAc+aw
みなさまGJすぎる!廉さんの、中学生か!
とでも言いたくなるような慌てっぷりが可愛すぎるw
ここは本当に職人さんに恵まれてますねーどれもすばらしい!

さて、
>>150>>196
>>263-264
>>346-348
>>544−545
これらの続きです。今回早く書けたー
相も変わらず、柊×美男兄なのでBLです気をつけてください
そしてやっぱりエロなしです
↓ではどぞ
586名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 22:21:26.24 ID:AOLAc+aw
その日の夜の合宿所、柊はリビングで一人、
ハーブティーを飲みながら今日一日のことを思い出していた。
 
美男はあの後、歌番組の楽屋にふらっと入ってきて
何事もなかったかのように仕事をこなした。
テレビカメラの前では、あの不機嫌がウソのようだった。
司会者とのトークも、演奏も、歌も、全く問題がなかった。
3人の方が意識しすぎてぎくしゃくしてしまったほどだ。

「やりたくなくても機嫌が悪くて仕事だけはちゃんとやれ」
「仕事さえちゃんとやれば俺は文句は言わない」
「今日の取材のときのお前は最低だ」

歌番組の収録の後、頬杖を付いて鏡を見ていた美男に対して
廉は後ろからそう声をかけた。
相変わらず返事はなかったが、美男は小さく頷いてみせた。

「ふん、わかればいいんだよ」
と廉は満足そうにそう言って、一人の仕事へと向かっていった。
そして残された柊と勇気と美男は合宿所へと帰ってきていた。

「ふう…」
ハーブティーの入ったカップをテーブルに置いた柊は、
天井を見上げて息をついた。
ふと、視界の隅に誰かがいるのが目に入る。
「…美男、どうした?」
柊は、勇気よりも小さな姿にすぐに美男だと気付く。
家の中であるから、当然帽子は被っていないし
その表情がはっきりと見える。
「……うるさい」
美男は小さな声でそう言うと、冷蔵庫からペットボトルの水を取り出した。
ふたを開けて、ゴクゴクと水を飲む美男。

「…なんだよ、見るな」
「ご、ごめん。そんなつもりじゃなかったんだ」

柊は美男に言われて初めて、
美男の事をじっと見ていたことに気付いた。
すぐに謝る柊だが、水を飲むときに見えたゴクリ、ゴクリと動く
少し伸びた白い首筋が柊の頭には浮かんでいる。

中性的な容姿のせいか、喉仏はあまり目立たないし
肌の色は美子より白く、柊にはより色っぽく見えた。
587柊×美男兄2 上1です!:2011/09/29(木) 22:22:36.96 ID:AOLAc+aw
男である美男が色っぽいだなんて。
昨日の可愛い発言といい、俺は…はぁ。柊は心の中でため息をつく。
しかし、どうしてそう思うのか、なぜそう思うのか。
まだ形ははっきりしないけれど、柊はその理由がわかっていた。

俺は…

「お前、ほんと気持ち悪いな……」
そう言う美男だったが、昼間のような刺々しさは薄い。
呆れているような、諦めているような、そんな声だった。

柊はいつものように気持ち悪いと言われてふと考える。
気持ち悪いと思われてもいいと思ったし、本人にもそう言ったのに。
だけど実際面と向かって言われるとやっぱりいい気分はしない。
…もちろん、そう言われるようなことをした俺が悪いのだが。

「…ごめん」
「今日一日で何回謝ってんだよ」

と言った美男から、
今朝からずっと続いていた不機嫌さが消えていることに柊は気付いた。
毒気が抜けたような、そんな雰囲気である。
一体何が原因だったのやら…と、
頭をひねってもその答えは美男にしかわからないのだが。

「……いちいち数えてないよ」
「あっそ」

美男は急に興味をなくしたように、すっと部屋へ行こうとした。
しかし、柊はそんな美男を引き止めた。

「美男、待って。話がある」
「俺にはないし」
「俺にあるんだ、ここへ来て」
「いやだ、俺は忙しいんだ」
「美男、近くに寄らないからこっちへ」
「…めんどくさいな、お前」

美男は呆れたようにそう言うと、
柊に指されたソファへと渋々ながら腰を下ろした。
588柊×美男兄3:2011/09/29(木) 22:23:22.59 ID:AOLAc+aw
「…もう機嫌直ったのか、何が原因だ。で、なんで機嫌は直ってるんだ」
「別に悪くないし」
「よく言うよ、どの口が言ってんだよ」
「ふん、うっせぇよ」
「で、俺はなんで怒鳴られたんだ」
「お前が気持ち悪いからに決まってんだろ…でも、別にもういい
もうなんか、どうでもよくなった。仏頂面やってんのも飽きる」

柊の言葉にいちいち返答する美男は今朝からの、
ことごとくみんなの問いかけを無視し続けた美男ではなく
より普段に近い、やや言葉数の少ない美男だ。

「…俺はまどろっこしいのは好きじゃないんだ」
柊は座っているソファに座りなおしてから、言った。
「お前、昨日から相当まどろっこしいよ」
美男にそう言われて、確かにそうだった、と柊は苦笑した。

美男が可愛いから見てしまう、気持ち悪いと言われてもいい。
頬に触れて髪を撫でて、鼻先をくっつけて…と、これは美男がしてきたんだけど。
ほとんど気持ちを伝えているようなものなのに。
なのに、はっきり言わなかった。言えなかった。
美男は、ちゃんと、全部お見通しなのだ。

昼間は、本当は触れて欲しくなかったし嫌だったから
俺を怒鳴ったんだと思っていた。
だけど、それはやっぱり違うのかもしれない。
と柊は根拠のない自信が沸いてくるのを感じている。

「あぁ、だからもうさっさとはっきりさせたいんだよ」
「なにを?」
「…美男」
「あぁ?」

「…そんな気はないって思っていたし、そんなつもりもなかったんだ
初めは…美子に似ているなって気になって見ていただけなんだ
もちろん、美子の代わりに美男だなんて思ってるわけじゃない
俺は美男が、…美男だから好きなんだよ。美子とお前は違う、ちゃんとわかってるつもりだ
自分のことを気持ち悪いと思った、でも、でも俺はこの気持ちを抑えることはできないんだ
お前になんて言われてもいい…ただ、気持ちはちゃんと言っておきたかった」

柊はゆっくりと、気持ちをストレートに伝えた。
言いたかったことはもちろん、考えていなかったことまで
スラスラと柊の口からは零れ落ちた。
589柊×美男兄4:2011/09/29(木) 22:24:05.70 ID:AOLAc+aw
柊は言い終えてからほっと胸を撫で下ろした。
なんだか、胸につかえていたものが軽くなった気がしたせいだ。
一方的過ぎる告白だけど、それも何も言わずにモヤモヤして
憂鬱な気分になっていしまうよりは数倍マシだからだ。

美男は無表情でそれを聞いていたが、柊が話し終えると
腕を組んで思案するような表情をして唸った。

「…うーん、0点」
「え?」
てっきり、「気持ち悪いな」とでも言われるのかと思ったのに
思いがけない言葉に柊の目は点になる。

「0点…いや、マイナスか」
「なにがだよ」
柊は言われている意味がわからず美男に食い下がる。
「…お前さ、考えてもみろよ。俺男だろ?」

美男は自分を指差して、「だろ?」と言った。
わけがわからないという表情のまま柊は頷いた。

「そうだけど…」
「それに、俺ってこういう性格だろ?」
「ん?何が言いたいんだよ」
それこそ、まどろっこしい物言いの美男に柊は焦れる。

「そんな素直な告白全然面白くねーだろうが。もうちょっと捻れよ」
「あのなぁ、…」
そして、次に言った言葉に柊は頭を抱えてしまった。
捻れ、どういう意味なんだか。
それに、告白の返事は?
0点、捻れ、ではなんの返事にもなっていないじゃないか。

「…柊がもうちょっと捻った告白ができたら返事してやるよ」

してやるよ、と言った美男は悪戯っ子のような笑みを浮かべている。

「ちょ、美男わけがわからない」
「考えれば?じゃ、俺忙しいから」
「美男、待って、美男!」

柊の呼びかけもむなしく、美男はすたすたと自分の部屋に行ってしまう。
かといって追いかける気にもならず、柊はどっかりとソファにもたれかかった。

「…わけわかんないだろうが、ったく」

冷め切ったハーブティーを口にしてみても気持ちは落ち着かない。
ちゃんと気持ちを伝えてすっきりした気分だったのに。
それはただの自己満足だけど、でもそれはそれでよかったのに。
そんな気分はどこかへあっさりと吹っ飛んでいった。

「捻るってなんだよ…」

柊はそう呟いてからバタン、とソファに寝転がるのだった。
590名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 22:26:48.34 ID:AOLAc+aw
以上です
>>586->>589

やっと話が動いた…ただ、柊さんにはまだまだ悩んでもらいますw
今回美男兄はデレてます、一応w

ではみなさまおやすみなさい
591名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 22:32:16.99 ID:KNBs3jVR
>>590
えぇぇーー!!美男兄!なんなんすか!?w
柊さん、悩ましいですね…捻ったらいいのか?OKなのか?
小悪魔美男・・・恐るべしw
また続編待っています!!
592名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 22:58:06.41 ID:he9B5J48
>>584
まさか、ここにも毎夜このページ開くファンがいたなんて、驚いたな

毎夜開いて作品を読みながら眠っているファンですwww


星座して待ってます!!
593名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 23:04:19.89 ID:1Ht+WjGP
>>592
おぉ、ここに自分と同じ人がいるなんて・・・こっちこそ驚いた(ry
もう少ししたら美男×美子が出来上がるのですぐに投下しようと思います。
594名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 23:10:11.32 ID:KNBs3jVR
ここにもいますよー。ノシ
毎晩、作品が増えてて楽しい。
良作は、自分で保存しておこうかと思ってます。
WEB上で保管庫みたいの作ればいいんだろうがどうやるのかわからん…
595名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 23:22:10.72 ID:1Ht+WjGP
>>594
保管庫のやり方は自分もわからないです;;
仲間が意外にも多いことに感激です。

それと、11時25分ごろから作品投下したいと思います。
美男×美子で>>472のさらに2年後の話として作成しました。
うまくまとまるかと思いきや何か結構グダグダになってしまった気がします;;

取り敢えず、もう少ししたら投下します。
596兄妹 1:2011/09/29(木) 23:26:06.47 ID:1Ht+WjGP
「お墓参り・・・やっと二人で行けたね。」
「・・・・・・・」
「お兄ちゃん!聞いてる!?」
「・・・・・・・・。」
「お〜に〜い〜ちゃ〜「・・・・聞こえてる。」
何度声を掛けても返事をしない美男に対して耳元で大きく声を出す美子。
流石にその声が耳に響いたのか咄嗟に美男は美子の声に反応する。
今は二人で母親の墓参りをした帰りである。
アフリカに行く前に美子が、二人で両親の墓参りに行きたいと言っていたのを美男が覚えていたため
アフリカから帰ってきた美子と一緒に墓参りに来たのだった。

「ホント、お兄ちゃんは7年近く経ってがらりと変っちゃったよね。」
「・・・・そりゃ、7年経てば人も変わるだろ・・・。良い方向にも・・・悪い方向にも・・。」
「それは・・・まぁ・・そうだけど・・・。」
兄の変わり具合に少し寂しさを感じる美子。二人は横に並んで歩いていたが
美男の一言を聞いた美子は途中で止まりその場で何も言わず立ち尽くしていた。
「・・・・・どうかしたか?」
「・・・・どうして、お兄ちゃんそんなに冷たくなったの?」
「・・・・・・・。」
「昔はもっと明るくていつも私のことを誰よりも大切に守ってくれたのに・・・・。」
「・・・・・・・。」
「何だか・・・お兄ちゃんがとても遠くに感じる・・・。」
俯いていた美子の顔が目の前にいる兄の顔をとらえる。
その表情は深く帽子を被り少し俯いていたせいか捉えることはできなかった。
しばらく、二人の間に言葉のやり取りはなかった。ただ、時が止まったかのように二人はピクリとも動かなかった。

そして、風が「ビュー!」という音を立てながら吹き荒れた。美子は風の強さに負けて目を閉じながら髪を手で押さえていた。美男はそのままジャケットのポケットに両手を突っ込んだまま何も言わずにその場に立っていた。

風がやみ、少しずつ美子が目を開けると既に目の前に兄の姿はなく少し前方を一人歩いていた。
その後ろ姿を見た美子はぼそりと「お兄ちゃん・・・」と呟いた。
そして、美子は兄の後ろ姿を追うように走って行った・・・・。
597兄妹 2:2011/09/29(木) 23:29:22.14 ID:1Ht+WjGP
(何だか、自分が惨めだった・・・・。)
美子が寂しげな顔で俺の顔を見つめている時、俺はそう感じた。

2年前。アフリカへ旅立った美子・・・・・。
あの時まで、俺はあの男を、「桂木廉」を許すことが出来なかった。
それは、自分自身の単なる「逆恨み」であって、俺たち兄妹と同じぐらいあいつも苦しんだとわかった。その上であいつは俺に対する「罪滅ぼし」をしたいと言ってきた。

この2年、あいつが本気で挑んできたのはずっと見てきた。
俺のことを拒絶することなく、真っ向から俺と接してきた。だからこそ、俺はあいつを決意を認め、お前を託した。

そして、美子を託した瞬間、俺は今まで自分が守ってきたと思っていた人に守られていたんじゃないかって。
ふとそう思った。

結局、俺が美子に何をしてやれた?
むしろ、美子が頑張ったからこそ色々な事に決着がついたんじゃないのか?
そう思うと、自分が惨めになった。気がつくと、そんな「自虐的」な態度が行動として表れていた。

アフリカから美子が帰ってくるまでの2年間、俺は美子との連絡を絶った。
帰ってきた後も俺は美子と会おうとはしなかった。
柊や勇気がしきりに「会わなくて良いのか?」と会うチャンスがあるたびに心配して声を掛けてくれたが、俺はその言葉に耳を傾けはしなかった・・・・・。

(会えば・・・自分が惨めに見える気がしたから・・・・。)

今回の話だって、正直行くか迷った。しかし、両親に二人元気な姿を見せてやりたかったから、俺は美子を連れて墓参りに行くことを決意した。しかし、今俺は後悔している・・。
やっぱり、美子の姿を見るたびに自分が惨めに見えてくる。
一回りも二回りも成長した美子を見ると、むしろ俺よりも美子が遠くに行ってしまったかのように感じた。

ずっと一緒に近くにいた存在が気がつけば遠くに・・・・・。
だから、俺は美子と距離を置くことにした。それがどんなに身勝手なことかはわかっている。けど、あいつはもう一人じゃない。廉が・・・あいつが美子を守ってくれる。

俺は・・・もう・・・・。

そんなことを考えながら、一人その場に美子を置いて俺は先に歩いて行った。
その行動も結果的に美子を悲しませるだけだと、心のどこかで気が付いていたのかもしれないが、これ以上は自分が耐えきれなくなりそうだったから・・・・。
598兄妹 3:2011/09/29(木) 23:32:55.77 ID:1Ht+WjGP
すると、後ろの方から「待って!」と美男を引き留めようとする美子の声が聞こえた。
振り返ることはしない。顔を見るたび、自分の決心が揺らいでしまいそうだったから。
後ろから走ってきて、自分のすぐ後ろにつくと「ハァ・・・ハァ・・・」と息を切らしながら美子がやってきた。

何も言わずにただ時だけが流れていく。
その場で息を整える美子の呼吸の音と風で揺れる木々のざわめき。
そして・・・・俺自身の心臓の鼓動・・・・。それだけが俺の耳に響き渡る。

「どうして!お兄ちゃんはどうして私を置いて行くの!?」
「・・・・・・。」
「あの時もそう!私に何も言わないで修道院から出て行って・・・・。
私、ずっとずっと心配してた・・・・」
姿は見ていない。しかし、美子が涙を流しているのは声を聞いただけでわかる。
いつも、涙を流している時は小さく、それでいて力強い声に変わるから・・・・。

「お兄ちゃんが歌手を目指してたのは知ってた!けど、私のために歌手を目指して立って聞いた時、私・・・・嬉しかった。」
「・・・・・。」
「何も話してはくれなかったけど、お母さんを探すために頑張っているんだって知った時、本当に嬉しかった。」
「・・・・」
「でも、どうして?どうして私のこと見てくれないの?私が弱いから?すぐ泣いちゃうから?・・・・」
「・・・違う・・・もう、耐えきれないんだ。」
苦しさが溢れだしそうだった。
その苦しさ、自分を偽っているからなのか美子の思いが辛いのか・・・・。
それはもうわからない。


「・・・俺はずっと、お前を守ってきたと思っていた。」
「・・・・おにい・・・ちゃん?」
「けど、それは違った・・・。何もできない自分に言い訳したかっただけなんだ・・。」

(もう、限界だった。全てを告げて楽になろう。)

「俺は・・・お前を守っていたんじゃない・・・。ただ、見ていただけだ・・。」
二度と流すまいと誓った涙。その涙が俺の頬を伝っていく。
2年前のあの日以来、そして幼き頃から流すまいと誓ってきた涙。
涙を流せば自分が一気に崩れそうに思えた。だから、もう流さないと決めたはずなのに・・・


「お前が一番苦しんでる時に・・・・何もしてやれなかった・・・・。」
「そんなこと・・・・」
「例え、お前がどんなに言葉を取り繕ってくれても、何もしてやれなかったのは事実だ・・。」
「・・・・」
「そんな自分を・・・お前を見るたびに惨めに感じた。
だから、お前が悲しむとわかっていても・・・・こうするしかないって・・・思った。」

心の中でずっと感じていた。
俺は、幼いころからずっと美子を守ってきていたと思いこんでいた。
けど、美子は俺が思っていた以上に強かった。どんなに辛くても明るく、誰にでも優しくできる強さを持っていた。
その姿を見て、俺は自分が美子を守ってるからだと勘違いしたんだと・・・・。そう思った。
その思いを、どこにもやることのできない「苦しみ」にし右手に込めて俺はポケットの中で強く握りしめていた。
599兄妹 4:2011/09/29(木) 23:41:23.04 ID:1Ht+WjGP
しかし、美子はそんな兄の姿を見て優しく後ろから抱き締めた。
その行動に美男は驚いた。その驚きを言葉にすることも行動にする間もなく美子は話しだした。
「お兄ちゃん・・・・もう無理しなくて良いんだよ?」
「!!」
「お兄ちゃんは・・・ずっと・・・ずっと私を支えてくれた。
誰よりも近くで・・・。私がいつも元気に明るく入れたのはお兄ちゃんがいたからだよ?
私はいつも、お兄ちゃんに守られてた・・・。」

(・・・・かあ・・さん・・?)
美子の言葉に遠い昔、本当にまだ物心つく前に感じた母親の温もりを微かに感じた。
優しくて・・・暖かい。それでいて全てを包み込む強い意志・・・・。

「私だって・・・お兄ちゃんに何もしてあげられなかったよ?
いつもいつも、お兄ちゃんの後ろにいてお兄ちゃんに守られてばかりで・・・・。」
「み・・・こ」
「だから、お兄ちゃんが何も言わずに出て行った時も「私なんて足手まといなのかな?」って悲しくなった。
けど、お兄ちゃんは私の笑顔のために頑張ってくれていったってわかった時、本当に嬉しかった。
お兄ちゃんは昔の優しいお兄ちゃんだって。」
ゆっくりと優しく、心を穏やかにするように喋る美子。
その温もりに、自分の胸の中に漂っていた「闇」が涙となって消えていくのがわかった。

「お兄ちゃん、もう我慢しないで?お兄ちゃんはもう十分頑張ったよ。
だから辛い時は辛いって言って?私、お兄ちゃんに守られてばかりだったから・・・今度は私がお兄ちゃんを救いたい。」
「・・・・・美子・・・。」
美子の抱きしめていた腕が少しずつ離れていった。
全て離れ終わった時、美子が俺のすぐ目の前に立っていた。
その顔は自分と同じく涙で埋め尽くされていたが、
不思議と悲しそうではなく嬉しそうな笑顔にその時の美男には見えた。

そして、美子が涙を自分の腕で拭い、終わると満面の笑みを浮かべ
「お兄ちゃんは、どんなことがあっても私の大切な・・・掛け替えのない人だよ。」
と言った。

今日、ここに来ていなかったらずっと深い闇の中にいたと思う。
これからは、無理しないで自分らしく生きていこう。
今日、俺の胸の中ではようやく始まりの風が吹いた気がした・・・・・。


「・・・・・・行くぞ。」
涙を拭き取った美男は何もなかったかのように再び歩き出した。
「お兄ちゃん」
「・・・何だ?」
「久しぶりに手つないで帰ろう?」
「・・・・」
手を突き出した美子。「ふぅ」とため息をついた美男は
「子供じゃないだろ・・・・。」
と言う。
「そうだよね・・・。」
少ししょんぼりとした美子の姿を見た美男は、少し頬を赤くし照れながらも
「けど・・・今日ぐらいは・・・・」
と言って美子の手を握り返し歩き出した。


この時、歩き出した二人の兄妹の姿に、幼き頃の二人姿が重なっているように見えた・・・・。
600名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 23:44:15.99 ID:1Ht+WjGP
以上で美男の涙に関する話しは全て終了とさせていただきます。
どうも、自分の中では美男は頼りがいがあるけど自分一人で背負いがちというイメージが拭えません。
寧ろ、幼いころから美子を守るために今も非情に振舞っているように感じられました。

次に美男を書く時はまた違った美男を書けたらとか思いました。
601名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 00:03:02.92 ID:IjNlmx2l
>>600
お疲れ様でしたー!
美男の気持ちが美子によって解されて良かった!!
不器用なお兄ちゃん、おいしくいただきましたwww

自分も良作今から自分用に保存します!
602名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 00:06:05.08 ID:1Ht+WjGP
>>601
早速コメントありがとうございました。
いや、自分の中で美男兄は廉さんと同じ属性だと思ってるから気がつけば不器用な感じにw
次はドラマで馬淵さんが「柊の優しさ、勇気の明るさ」がある的なことを言っていたから
それら踏まえて書いてみたいかもとか思ってます。・・・想像したら結構カオスなことになりそうだけど;
603名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 00:12:06.27 ID:RItBsFYW
兄妹の和解、よかったー!!GJです。
兄の独白、切なかった〜。
次のひと味違う美男も、期待してるのでよろしくお願いします!

私もネタを探し中です…。勇気×RINAさんの続きでも書いてみようかなw
604名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 00:19:38.37 ID:2kqIXG1/
>>603
感想ありがとうございました!
美男兄はドラマであまり語られなかった分、切ない話ばかりを書いてしまいます。
一味違う美男兄は、今の美男に対するイメージが消えない限り難しいかも;;
605名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 06:21:01.20 ID:1TnEULIh
>>567
イイ!みんなかわいい!GJ!
男4人のばたばたはかわいくっていいねー
耳まで真っ赤になる廉さんカワユス
そのまま使ってる廉さんのどや顔が目に浮かぶwww
社長もいいキャラ!
606名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 10:37:39.70 ID:FL+fYCos
昨夜本スレで怒られてたみたいなのでここでの妄想用に貼っておきますw

>1000なら廉さん童貞卒業

勇気「廉さん、卒業おめでとう!」(パン!)
柊「この歳でなんて、驚いたな…」
美男兄「…夜露死苦、義弟(おとうと)」
美子「(ブタ鼻)」

社長「(陽気に)廉〜聞いたぞ〜。You、コングッラチュレーショーン!」
馬渕「よかったなぁ、廉、美子、いい夢見ろよ!」

追加
沢木「社長、この件に関してマスコミ各社から取材の申し込みが殺到してます。」
RINA「(マズっ・・・もしかしてあたしがNANAに話してたの記者に聞かれてた?)」
NANA「廉のバカ・・・でも幸せなのね。だけどムカつくからちょっとくらい恥ずかしい思いしちゃえばいいわ!」
オカッパーズ「よーし、廉の独占インタビューの約束を絶対に取り付けるぞ!
明日の一面の見出しは『桂木廉、ついに童貞を卒業!』だ!」

そして新聞を読んで微笑む麗子
「・・・あの子もついに大人になったのね・・・。あの人の娘と結ばれるなんてこれも運命ね・・・。」
607名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 11:58:57.39 ID:g4bqTGBw
>>606
全員鮮明に想像できたw

でもこんな風に祝福されるなんて恥ずかし過ぎるだろw
608名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 14:03:30.56 ID:nenGF9D1
拓海、沙織、麗子の話を書いてみました。エロはなしです。投下します
609あの子を許せない:2011/09/30(金) 14:04:09.98 ID:nenGF9D1

「私、いつか桜庭さんの曲を歌えるような歌手になりたいんです。」
「君はいい声をしてるからいつかきっといい歌手になれるよ」
歌手を目指し、オーディオを受けつづけ私はやっとデビューし、曲も売れるようになってきた。いつかのオーディションで尊敬する桜庭さんに言われた言葉がずっと私の支えになっていた。今の私ならきっと桜庭さんの歌も歌える!私は自信に満ちあふれていた。
610あの子を許せない2:2011/09/30(金) 14:05:35.39 ID:nenGF9D1
でも…桜庭さんが楽曲を提供したいと言ってきたのは同じ事務所でデビューを控えている沙織だった。
沙織は私の唯一の親友と言える子でいつも明るく真っすぐでみんなの輪の真ん中にいるあの子が大好きでもあり大嫌いだった…私にはないものをたくさんもっているから。
桜庭さんの曲でのデビューがきまって、二人の仲がどんどん仲良くなっていくのがわかって私の苛立ちはどんどんつのっていくばかり。
611あの子を許せない3:2011/09/30(金) 14:06:37.61 ID:nenGF9D1
「桜庭さん、なんであの子なの?私のほうがあなたの曲を上手く歌える自信があるわ!」
「確かに君は上手いし魅力ある声だ。沙織はまだまだ未熟だけれど、人を引き付ける何かがある。だから曲を提供したんだ。」
人を引き付ける何か…私は何もいい返すことができなかった。デビューまで1ヶ月になった時に沙織が双子を妊娠したことがわかり、デビューは白紙になることになった。
612あの子を許せない4:2011/09/30(金) 14:07:47.62 ID:nenGF9D1
「やっとデビューだったのに。沙織これでいいの?」 「麗子、私ねこんなに幸せなことがあるなんて知らなかった。歌手にはいつでもなれるけれどこの子達を産むことは今しかできないもの。あなたもそう思ったから未婚でも廉くんを産んだんでしょ?」
本当に幸せそうな顔だった。私はたいして好きでもなかった男の子供を産んだのに沙織は私の歌手としての夢を横取りした挙げ句に私の尊敬してううん愛してる人の子供を産むなんて…許せない。
いつか拓海さんを奪うわ。どんな手段をとっても…
613名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 14:10:26.66 ID:nenGF9D1
以上です。水沢麗子さん達の若い頃を思い浮かべて書いてみました。うまくまとまりきれてない上に暗い話でごめんなさい!
614名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 20:00:15.88 ID:QLVXGciU
5話で廉の誕生日に抱き合う美男・廉←せつない顔の柊
にやられて書いてみました。投下します。
615名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 20:02:02.15 ID:QLVXGciU
眠れない…柊は何度目かのため息と共に寝返りをうった。
頭の中ではさっき見た二人の姿が離れない。

美男が廉を抱き締めていた。
まるで子どもをあやすような優しい抱擁。廉にむけるまなざし。
見たくなかった。あんな二人の姿だけは…
胸の奥がざわざわと騒いだ。

俺は…お前だけを見ているのに…美男、お前は…

どうしようもない、やるせなさが柊を襲う。
今までそれなりに恋愛をしてきた。けれど、こんな想いは一度だって抱えたことはなかった。

暗闇の中、そっとその名前を呟く。
「美男…」

好きなんだ美男。俺なら誰よりもお前を大切にする。だから…

手が下半身に伸びて、ソレを取り出した。
こんなことをするのはいつ以来だろう…と頭の片隅で思うが美男への想いに、衝動を抑えることが出来なかった。
握って扱くとソレは徐々に反応しだす。
柊はきつく目を閉じて、愛しい人の顔を思い浮べた。


「柊さん」
頭の中の美男が笑顔をみせる。頭を撫でて髪を指に絡ませた。
本当は、ずっとこんな風に触ってみたかった。
「柊さん…?」
驚いたように目を見開く美男の頬に触れてみる。
すべすべの白い肌。指はそのまま、ふっくらとした唇をなぞる。

唇をそっと重ねた。
啄むようなキスを何度か繰り返すと、我慢出来なくなって隙間に舌を差し込んだ。
貪るようなキス。美男の舌を見つけて絡ませるとめちゃくちゃに動かす。
服の上から胸を撫でると美男の身体がぴくっと反応した。
「脱がせていい?」
美男は恥ずかしそうに俯く。
答えを待たずにシャツのボタンを外して、下着のホックを外すと可愛い二つの膨らみ。
「あんまり…見ないでください」
「だめだよ、美男は俺の彼女なんだから。ちゃんと見せて」
言うが早いか、胸の先端に舌を這わした。なぞるように舐めて、唇で音を立てて吸う。
「ああっ…ん」
可愛い声をもっと聞きたくて夢中で刺激する。
感触を楽しむように胸を揉みしだいた。
しばらくそれを続けながら、やがて手は美男の下半身に伸びていく…
616名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 20:03:18.58 ID:QLVXGciU
「だめ…柊さん」
弱々しい抵抗も上気した頬も、潤んだ瞳も全部欲情を煽るだけだ。
「見せて、美男の全部を俺に」

ベルトを緩めてズボンを脱がせた。
そして下着の上から熱が籠もっている箇所を撫でる。
「っあ…」
「すごい濡れてる。下着がびしょびしょだ」
「やっ…言わないで」
ゆっくりと下着を膝までおろして、足から取り去った。

足をひろげようとすると、僅かに抵抗を感じた。
「…力抜いて」
「でも…恥ずかしい…」
「恥ずかしくなんかないよ、美男は綺麗だ」
足の中心に顔を近付ける。
「ああ…」
ため息にも似た美男の声。溢れている愛液を舌ですくうと、美男の体が大きく跳ねた。
入り口を、小さな突起を尖らせた舌で何度もなぞる。
「あっ…だめっ柊さんっ…!だめぇっ…」
うわごとのように繰り返す美男。
ずり上がり逃げる腰を掴んで、殊更執拗に刺激する。だめだよ美男、逃さない。
「ああっ!!」
悲鳴に近い声があがり、白い身体が弓なりになった。
美男が達した後も、愛撫の手は緩めない。
溢れ帰った愛液の中にゆっくりと指を差し込む。
「美男のここ、いやらしいね。俺の指を締め付けて離さないよ」
「やっ…そんなこと…!」
「本当だよ、中も熱くてトロトロだ。エッチだね美男は」

中を丁寧にこすっていくと、美男の顔が快楽に歪む
「あっ…あんっ柊さん」
いつもの美男じゃない、俺しか知らない顔。
独占欲を刺激されて、これ以上我慢が出来なかった。

「入れるよ」
ソレをあてがい身体ごと沈めていく。細い身体を潰さないよう、細心の注意をはらう。
「入った…」
きつく目を閉じて頷く美男。根本まで埋まったソレを引いては戻してを繰り返す。
「…っ、美男、俺のこと好き?」
答える代わりに美男の口から喘ぐ声が漏れる。
「言って…?俺のことすきだって」
早く…言って。俺が限界になる前に…っ…!

「柊さ…ん、…好きっ…」
その言葉に、快感が一気に加速した。もう止まらない。
「っ…いく…」
温かな液体が手にまとまりつく感触に現実へ引き戻された。



柊は後始末を終えると力なくベッドに腰をかけた。
清らかな美男を自分の妄想で汚してしまった。罪悪感が重くのしかかる。

ごめん美男…ごめん…、声にならない謝罪を繰り返した。
部屋にはまだ柊の汗と精の匂いが残っていた。
617名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 20:04:22.55 ID:QLVXGciU
以上です。柊ファンに怒られないかヒヤヒヤですが、こんなのもアリかな?と

>>582
自分も柊に幸せになって欲しいのに、書けない。
相当割り切らないと難しいなー。
618名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 20:19:28.72 ID:8r5S76+K
>>614
柊さんの妄想が切なすぎて涙出そうになったよ...
美男、俺のこと好きって言って?って...
うわーん、柊さ〜ん つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
619名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 20:48:51.92 ID:NMbzXWHb
>>617さん、
柊さんファンだけど、ありがとうございます〜泣けました。
これでこそ、ザ・柊さんという切なさMAXです。

柊さんが幸せになるには、パラレルにするしかないのかな、いっそ、美男高校生ぐらいにしてw
変な言い方だけど、美男って良い意味でイメージが固定化されてるから、
エロパロ的には動かしにくいキャラかもw
620名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 21:51:45.40 ID:ROHN0hjG
>617柊ファンです、男の切なさMAXで良かった!萌えた!
多少強引でも非合法でもよいのでwどなたか柊さんを…柊さんを幸せにしてあげてください!
個人的にぜひエロ込みでおながいしますw
621名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 21:59:10.10 ID:2kqIXG1/
>>617
うぉぉ!切ない!!
柊さんにも幸せを与えた!
これに触発されるように私も自分の作品を頑張って完成させようと思いました。

出来次第、こちらの方で投下予告します。
622名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 21:59:25.71 ID:2kqIXG1/
>>617
うぉぉ!切ない!!
柊さんにも幸せを与えたい!
これに触発されるように私も自分の作品を頑張って完成させようと思いました。

出来次第、こちらの方で投下予告します。
623名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 22:01:09.71 ID:2kqIXG1/
間違えて2度も書きこんでしまいました・・・。
正確には>>622の方が正しいので>>621の方は気になさらないでください。

本当に申し訳ございませんでした。
624名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 22:20:42.82 ID:NNlqUU7J
>>613
水沢さんの遣る瀬無い気持ち、すごく伝わりました。
ドラマでも最後は改心して良かったですよね。
>>617
柊さん、ひとりえっちキター!!想像が生々しいところがイイw
切ないなぁ…柊さん、幸せになってー!!GJでした!!
625名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 23:07:23.38 ID:QLVXGciU
617です。柊ファンの方々にも受け入れていただいて、ほっとしました。

>>619
イメージ固定、そうですよね。
柊は経験豊富そうだけど美男が天真爛漫すぎて、なかなかどうして難しい。
626名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 23:38:22.08 ID:2kqIXG1/
何とか今日中に出来上がった・・・・。
取り敢えず、ざっと推敲しただけなのでおかしな部分があるかもしれませんが
43分になったら作品投下します。カプは柊×美子でエロありです。

結構無理なまとめ方をしましたがドラマ版にはないストーリーを味わってもらえればと思います。
627通じ合う想い 1:2011/09/30(金) 23:46:06.81 ID:2kqIXG1/
今日、俺の中で抑えきれない何かが目覚めた。
原宿で見たあの姿・・・。女性としての美男の姿を見たその時、俺の中で今までごまかし続けていた感情が動き出した。

初めて、美男が女だとわかった時半信半疑だった。自分の中でどうも確信を得ることが出来なかったから。だからこそ、俺はあいつをそっと支えていこうと思って今日まで過ごしてきた。
けれども、その気持ちは美男を本格的に女性と意識だした今日、がらりと変ってしまっていた。

(もっと美男を近くで見たい。表面的な部分も・・・奥深い部分も・・・全部・・。)
ただただ、美男が恋しくて・・・・。

(今日一日は色々あったなぁ・・・・。)
合宿所のリビング。
テーブルの上にはたくさんのお皿と食べかけの料理がぽつりと置かれている。
廉とNANAの交際祝い。そんな名目で執り行われたパーティー。
勇気や馬淵さん、RINAさんはそのことを盛大に祝っていた。そして、美男もまた辛い想いを押し隠して笑顔であいつを祝っていた。
しかし、廉本人は嬉しそうでも何ともなかったように俺には見えた。
どんな訳があるかなんてわからない。ただ、その時俺の中で悪魔が頭の中で囁いていた。

(今なら、美男を自分のものに出来るんじゃないか・・・・?)

「廉がNANAと付き合っているなら、俺が美男と一緒になったって良いはず。」
そんな甘い誘惑が俺を襲う。けど、美男の望まないことは俺にはできない。
わかっていた。あいつは俺じゃなくて・・・・・

廉をいつも見ていることを・・・。
だから、無理やり俺の方に向かせても本当の笑顔を見ることはできないんだ・・・・。
やりきれない想いを胸に抱きながらも夜は時間の経過とともに深々と深まって行く。
そんなことを考えていると、奥の部屋から「ガチャリ」という音が聞こえた。
初めはてっきり廉が水でも取りに来たんじゃないかとも思った。
しかし、奥から現れたのは・・・・・・。

「美男・・・お前、どうかしたのか?」
涙を流しながら奥から美男が現れた。美男自身も誰もいないと思っていたのか、俺が声を掛けると驚いて
「柊さん!」と声を出し、すぐに自らの腕で涙を拭いていた。

そして、涙を拭き終わると何事もなかったかのように
「柊さん、まだ起きてたんですか?」と言った。
628通じ合う想い 2:2011/09/30(金) 23:47:17.26 ID:2kqIXG1/
(美男・・・やっぱりお前の心には廉しかいないのか・・・?)
涙の理由、考えればすぐにわかった。
本当は分かりたくもない。俺じゃなくて、廉のことを考えて涙してたなんて・・・・。
そんなこと、わかりたくもないのに・・・・・。

「あ、あぁ・・・。何だか眠れなくてな。」
「私も・・・。何だか眠れなくて・・・・。ちょっとお水を飲みに来たんです。」
「それじゃあ、ハーブティーでも飲むか?心が落ち着いて眠れるかもしれないぞ?」
「え?でも、柊さんに迷惑じゃないですか?」
「いや、特にすることもなかったから気にすることはないよ。寧ろ、ちょうど退屈してて話し相手もほしかったし。
一緒にお茶飲みながら話でもしよう?そうしたら眠くなって寝れるかもしれないからな。」
「柊さん・・・・。ありがとうございます!」
そう言うと、「ぺこり」とお辞儀をし、小走りでリビングのソファに向かい座った。

キッチンへ向かい、ハーブティーの準備をしながらソファに座っている美男の姿をそっと見守る。
その姿を見るたびに俺の中で抑えきれない想いが溢れ出す。
その想いを振り切るように俺は美男には聞こえないぐらいの小さくため息をついた。

「はい、少し暑いから気を付けて。」
「あ、ありがとうございます。」
美男にティーカップを渡し、俺は美男の隣に腰を下ろす。
ティーカップを受け取った美男はハーブティーを冷ますために
何回か息を拭きかけた後にハーブティーを飲む。

ティーカップから口を離し、美男が少し落ち着いたのを確認して柊は話し出す。

「なぁ・・美男?余計なお世話かもしれないけど、さっきどうして泣いてたんだ?」
手に持っていたティーカップが一瞬「ガチャリ」という音を立てる。
戸惑ったかのように俯いてしまった美男。
「わ、悪かった。誰にだって・・・話したくないこともあるよな・・・。」
と、美男のそんな姿を見て柊は慌てたように先ほどの発言を謝罪した。
「い、いえ!いきなり泣いてる人を見たら気になるのは仕方ないですよ!柊さんが気にしなくて良いんです!!」
俯いていた美男の顔は柊の方へ向けられていた。しかし、すぐにまたその顔は俯いてしまった。
しかし、柊は見逃さなかった。一瞬だが美男の瞳にはうっすらと溜まっていた涙。
それを見た柊は自分の心のうちの想いが止められなくなっていた。

「廉のこと・・・か?」
「!!」
まるで自分の本心を見抜かれたかのように驚いていた美男。
俺の一言を聞いて、美男は俺のことを見つめる。
もう、自分の想いを止めることが出来なかった・・・・・。

「お前・・・廉のことが好きなんだろ?」
「柊さん・・・何を言ってるんですか?」
「美男は・・・廉のことが好きだから、NANAと付き合っていると知った時、ショックを受けたんだ。」
「違います!だって・・・僕は・・。」
「もう・・良いんだ。隠さなくて・・・。」
「え・・?」

美男が必死に隠してきた事実。俺は今、そのことを告げようとしている。
迷惑をかけないために、今までの美男の頑張りを俺は今自分自身で崩そうとしている。
けど、もう止めることはできなかった・・・・。
629通じ合う想い 3:2011/09/30(金) 23:49:09.96 ID:2kqIXG1/
気がつけば、俺は美男の唇を奪っていた。
触れるだけのもどかしい口付けだった。けれど、俺には自分自身の
「美男が好き」という気持ちをごまかすことが出来なかった。

10秒ほどして、口づけをしていた唇を少しずつ離していく。
最初に見た時、美男は「ぽかん」と何が起きたのか分かっていない表情をしていた。
すぐに現実に戻ってきたのか、美男は慌てて俺の顔を見た。

「柊・・・さん?」
「俺は・・・知ってる。お前が・・・」
「・・・え?」

少し間を開けるようにして俺はその場で瞳を閉じた。
ためらい・・・・・。一瞬だがこのことを言うことをためらった。
この言葉を言えば、もう後戻りできなくなる気がしたから・・・・・。
そして、全ての覚悟がついた時、閉じていた瞳を開いて口を開く。

「お前が・・・女だってこと・・・。」
「!!!」
美男は少し口を開き何かを言いたそうにしていた。
しかし、驚きのあまり言葉が出ないようだった。

「俺は・・・ずっと前からお前が女だって知ってた。お前が初めて合宿所に来た日、俺はお前が女だって・・・・。」
「・・・・・・。」

何も言わない美男。俺の話が終わるまで・・・・何も言わなくて良い・・・・。
全てが終わった時、きっと俺の気持ちにも答えが・・・・「諦め」がつくと思うから・・・。

「お前が女だって知って、最初はただ見守るだけでよかった。一生懸命、A.N.JELLのメンバーとして頑張るお前をそっと支えているだけでよかった。」
「柊さん・・・」
「けど・・・・。時が流れて行くたびに抑えることが出来なくなっていた。考えないようにしてもお前のことばかり頭をよぎる。
お前が廉のことを好きだって・・・・俺自身、わかっていたのに・・・・。その好きなやつのせいでお前が苦しんでいる。そう思うと、俺の中の気持ちが抑えきれなくなっていた・・・・。」

そう言うと柊は美男の肩に手をまわし、自分の方へと抱き寄せた。

次の一言。この言葉を言ってしまえば全てが終わるような気がした。
だけど、俺の中の気持ちを隠し通すことはもうできない・・・・・。
それなら、一思いに全てを告げてきっぱり諦めれば気も晴れる・・・・・。

この想いを止めることはもう誰にもできない。今だけで良い。
この刹那な幸せを感じさせてほしい・・・・・。
630通じ合う想い 4:2011/09/30(金) 23:50:47.43 ID:2kqIXG1/
「お前が・・・好きだ。愛してる。」
「え・・?柊さん?」
「愛してる。誰よりもお前を。」
この一言に、美男はすぐに何を言っているのか理解できていなかったようだった。
無理もない。予想もしていないことが連続で起こったんだ。パニックになるのも当然だ。
こんな状態の美男に想いを伝えるなんて・・・。卑怯なやり方なのかもしれない。
けれど、卑怯でも良い。俺の想いに嘘偽りはない。そのことだけが今大切なこと・・・・。

「お前の苦しみ・・・・。俺じゃ埋められないか?俺じゃあ・・・廉の代わりには・・?」
「柊さん・・・柊さん・・・。」
「その涙も・・・俺なら受け止められる。傷ついたお前の心も・・・。
俺はどんな美男でも受け入れる覚悟があるから・・・・。」

柊の胸の中で涙を流す美男。この涙の意味は・・・・。俺には分からない。
嬉しさなのか・・・・悲しさなのか・・・・。
しばらく、俺は何も言わずに美男を抱きしめていた。
たとえこの一瞬がもうに度々来なくても、今この瞬間がすべてだと思ったから・・・。

「柊さんは・・・・いつも私を支えてくれていた。」
「美男・・・・。」
沈黙を破るかのように涙を流していた美男は話しだした。
その時の美男はもう涙を流してはいなかった。けれど、今もちょっとしたことで涙が流れそうなほどに瞳には涙が溜まっていた。

「私は・・・ここに来るまで廉さんのことが好きだったのかもしれない。廉さんを見るたびにドキドキした気分になりました・・・・。」

(やっぱり・・・美男は廉のことが・・・・。)
わかっていたことだが、現実を目の当たりにさせられると余計に苦しくなる。
胸の中にいる美男から目を逸らした。
631通じ合う想い 5:2011/09/30(金) 23:52:34.04 ID:2kqIXG1/
しかし、この後柊にとって思いもよらぬことを美男は言った。

「だけど、それは「憧れ」だったような気がします。私の廉さんに対する・・・。
そして・・・それよりも・・・先に違った気分を感じました。」
「え・・・?」
「柊さんと紙芝居を作った夜・・・。なぜか私はずっとドキドキしていました。」

(どういう・・・ことだ?)

「最初は・・・きっと男性と一緒に過ごしたことがあまりなかったからだと思いました。
けど、今もそう。あの時と・・・同じ気持ちがします。廉さんの時に感じたドキドキとは違って・・・・暖かくて、心地良い・・・・。
ずっとこのまま時が止まればって思うんです。」
「み・・・お?」
「柊さん・・・・」

今度は、美男が俺にキスをしてきた・・・。
柊も美男も静かに瞳を閉じていった。


(美男の突然の告白。そのことに俺自身が驚いた。
今まで、無理だと思っていた気持ち。その想いが今、どうなってしまったのか・・・・。)


唇が離れていく。
それと同時に少しずつ柊も美男も瞼を開き互いの姿を見る。

「美男・・・。」
「美子・・・・です。」
「え?」
「私の・・・本当の名前です。」
「美子・・・?」
「柊さん・・・。」

互いに交わした言葉は少なかった。
しかし、言葉以上に行動は二人の想いを表現していた。

再び交わした口づけ。
最初は触れるだけの寂しいものだったが、少しずつ俺は美子の口内に舌を侵入させていった。
抵抗されるかと思ったけれど、意外にも簡単に美子は俺の侵入を許した。

俺は美子の舌に自分の舌を絡めていった。
優しく、それでいて時折激しく緩急をつけながら何度も何度も舌を絡めた。
美子は一つ一つの衝撃が新鮮だったのか少しの隙間があくとそこから「んっ」という声が漏れた。

美子の胸の鼓動が激しくなってきたことに気がついた。慣れないことをしたせいか
うまく呼吸が出来なかったようだ。少しずつ絡めていた舌を唇を離していく。
完全に離れると美子は「ハァ・・ハァ・・」と息を切らしていた。

心配になった俺は美子の顔をのぞき「大丈夫か?」と聞く。
その言葉に美子は息を切らせながら「大丈夫・・・です。」と微かに笑いながら言葉を返してきた。

(もっと美子を感じたい。)
そんな想いが、俺を駆り立てる。美子を求める俺の想いがどんどん高まって行く。
632通じ合う想い 6:2011/09/30(金) 23:54:52.74 ID:2kqIXG1/
息を切らしている美子を俺は抱き上げた。
いきなりだったこともあり「ビク!」と体を震わせるだけで俺のことを見つめていた。

「俺の部屋に行こう・・・・。ここじゃ、誰か来るかもしれないから・・・。」
「ハァ・・・ハァ・・・」
そう言うと、美子は上唇で下唇を噛むようにして軽く頷いた。
そして、俺は美子を抱き上げたまま自分の部屋に向かった・・・・・。

部屋についた俺は美子を自分のベッドの上にそっと下ろした。
まだ完全に息の整いきっていない美子。少し赤く染まった頬と髪にまとわりついている汗がより一層美子を嫌らしく見せた。

「美子・・・・」
「柊さん・・・。」
互いにそれぞれの名前を呼び、俺は再び美子にキスをする。
先ほどしたように舌を絡めながら。今度は先ほどとは違い美子の舌も俺の舌を求めるように暴れている。
そして時折、口から漏れる吐息が更に俺の中の感情を高ぶらせる。

少し強引にではあるがキスを中断させる。
その行動に美子は悲しげな声で「柊さん・・・。」という。
そして、美子の耳元に顔を近づけて「もっと美子の声が聞きたい。」と呟く。

その言葉とほぼ同時のタイミングで美子の服の上から膨らみに触れる。
「ぁ・・。」
触れただけでも声が漏れた。
「さらし・・・巻いてる?」
「はい・・・・。」
「それじゃあ、それ取らないとね。」
「は、恥ずかしいです・・・。」
「大丈夫・・・。大丈夫だよ?」
と恥ずかしがる美子の頭を優しく撫でる。
今の美子には撫でた時の衝撃すら敏感に捉えているようだ。
触れた瞬間に体が「ビクッ!」と跳ね上がったのを確かにこの目で見ていたから。

しばらくして、美子も納得したのか柊に自らの体を預けた。
柊は美子の背中に腕をまわして上半身を持ち上げる。
同時に美子は柊の首に両手を回して持ち上げやすいようにしていた。

上半身が立ち上がると柊は上着を脱がした。
そして、すぐに巻かれていたさらしもとっていった。
上半身が裸になりやはり恥ずかしさを隠しきれない美子は少し震えた声で
「やっぱり・・・恥ずかしいです。」と柊に言った。
そう言った美子の頬に軽く手を当てて微笑みながらその手を頭に持っていき撫でる。
撫でられた美子は少しずつ、緊張もほぐれてきたのか胸のふくらみを隠していた手をそっと下に下ろしていった。
633通じ合う想い 7:2011/09/30(金) 23:59:07.66 ID:2kqIXG1/
柊は美子の首筋をなぞる様にして舌を這わせた。
それと同時に柊の右手は美子の膨らみを捉え、揉み始める。
「んぁあ・・あぁぁ・・・」
美子にとって、柊が与える刺激はどの刺激も味わったことのないものであり
その全てがまだ慣れていない美子の体にとっては強烈なものだった。

そして、いつしか柊は首筋をなめるのを止めていた。
右手が膨らみの頂点に到達し、ただ敏感な突起部分を執拗に弄る。
指で弾いたり強弱をつけながら摘んだりしていく。
その度に、美子の体がビクつく。
「あぁん!しゅ・・・さん」
「美子・・・綺麗だよ・・。」
胸の突起を集中的に弄っている柊は、再び美子の耳元まで顔を近づけて囁いている。
「しゅ・・うさん・・変な・・きぶんん・・です。」
「大丈夫・・・すぐに慣れるから・・・。」
「体が・・あつぃぃ・・です・・ハァ・・。」
「美子・・・」
体を刺激する衝撃を和らげるために柊は空いていた左手で美子の顔を自らの方へ向かせて深い口づけをした。

左手で美子の後頭部を支えながら何度も何度も舌を絡める。
美子も体を支えるのが精いっぱいなのか、柊の首に両腕を回し離れないようにしている。
その間、胸の突起を弄っていた右手はだんだんと下の方へと下がって行き、気がつけばズボンにまで達していた。そして、体をうまく使いズボンを全て脱がす。

最初、美子は嫌がるかとも思ったが美子は自ら腰を浮かせて脱がせやすいようにしてくれた。
多分、ずっとキスをしていたかったんじゃないかと柊は脱がせながらそう感じていた。

キスを終え美子は体に残る刺激の余韻に浸っていた。
しかし、柊は休ませる間も与えはしなかった。

「美子のここ・・・すごく濡れてるね・・・。」
そう言うと、下着の濡れが酷い部分に触れてその触れた指を美子に見せる。
触れた瞬間、今まで以上に体をビクつかせ美子は柊から顔を逸らした。
「そんなに・・・言わないでください・・・。」
「・・・・わかったよ。」
と恥ずかしさのあまり目を合わせることのできない美子に優しく微笑みながら柊はそう言い、
ゆっくりと下着の中に手を入れていった。

下着の中で柊は美子の割れ目の部分をなぞりながら何度も激しく擦った。
「あぁあぁ!駄目!駄目!」
今までで一番の刺激に美子は何度も首を振って指から逃げようとする。
けれど、柊はすぐに左腕で美子の肩を掴み抱き寄せて逃げれないようにする。
そして、ゆっくりと割れ目の中に指を侵入させて内部で指を暴れさせる。
「柊さん!駄目!あぁ!変に・・なっちゃいます!」
刺激に耐えきれずに何度も柊から離れようとする美子。
けれど、体は正直で時間が経つほど素直になって行き、気がつけば美子の出入り口は俺の指を必死に捕えていた。
「美子・・・駄目って言うけど、美子のここは出させてくれないよ?」
「柊・・さぁん」
「大丈夫・・・もうすぐ終わるから・・・・。」
そう言うと抱き寄せていた腕の力をさらに強めて美子と体を密着させた。
そして、内部に入れていた指を高速で動かす。

「あぁあ!駄目!んんん!あっ!」
次の瞬間、美子から大量の愛液が溢れ出した。
既に下着の中はぐちゃぐちゃに濡れていて、力が入っていた割れ目に既に力は入っていなかった。
ゆっくりと、内部から柊は指を取り出す。
634通じ合う想い 8:2011/10/01(土) 00:00:21.07 ID:2kqIXG1/
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・。」
「美子・・・・凄いな。こんなに濡れてるよ?」
先ほど抜いた指を美子の前に見せる柊。それを見て美子は顔を逸らし
「柊さんの・・・意地悪・・・。」
とぼそりと呟いた。
「ふふ・・美子・・・。」
微笑みながら左手で頭を撫でる。
「でも・・・俺も我慢できないよ。だから・・・もう少しだけ・・・付き合って?」
と美子にいう。それを聞いた美子は「?」と顔をしていた。


抱き寄せていた腕を離し、美子をベッドに押し倒した柊。
そして、美子の濡れた下着を脱がし自らも下着全てを脱ぎ捨てた。
今まで見たことのないものを見せられた美子は一瞬目を逸らした。

「美子・・・最初のうちは痛いかもしれないけど我慢してね?」
侵入させようとした瞬間、美子が「やっぱり・・・怖いです・・。」と柊に訴え広げていた足を閉じる。
「美子・・・・。大丈夫だから?ね?」
「・・・わかりました・・・。柊さんに私の体、預けます。」
美子がそう言うと柊は自分の竿を手に取り美子の割れ目に少しずつ侵入していった。
「んぁ!ぃた・・い。」
「ごめん。けど、少しの辛抱だから・・・我慢できるね?」
と顔を近づけて美子に言うと瞳に涙を溜めながら頷いた。
その姿に「偉いな、美子は」と言い、口づけをしながら少しずつ侵入させた。
奥へと行くほど柊の首にかかる美子の力が強まる。それだけの痛みが美子の体を襲っている。その痛みを忘れさせるために何度も何度も角度を変えながら舌を絡めていく。

全て入りきり唇を離す。
「美子・・・痛くない?」
「少しだけ・・・痛いけど、大丈夫です。」
「それじゃあ、動くよ?」

美子の反応を確認してゆっくりと内部の竿を動かしていく。
初めは美子の表情にも「痛み」があったようだが時間が経つにつれその痛みは和らいでいき、最後には「快感」に変わっていったようだった・・・・。

「あぁぁ!しゅ、柊さん!」
「み、美子!」
「あっ!あぁん!」
「お、俺も・・もう駄目だ!」
最後は激しく美子の内部に叩きつけ、俺は自らの欲望を外へと解き放った。

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「しゅ、しゅうしゃん・・・・。」
美子も限界を迎えたのか、もううまく呂律が回っていなかった。
その美子はしきりに俺を求めていた。
「美子・・・」
俺は美子を起こし、そして最後にもう一度軽いキスをした・・・・。
そうして、美子の意識は途切れていった・・・・・。
635通じ合う想い 9:2011/10/01(土) 00:01:22.53 ID:2kqIXG1/
数時間後

「んんん・・・・・あれ・・・?」
美子は気がつくと柊のベッドで寝ていた。時間は3時20分。まだ夜明け前だった。
「そうか・・・・私あのまま・・・・。」
と、少し冷静になり落ち着いてきた頃に昨日の出来事が頭の中によぎる。
それを思い出すとまた頭が冷静さを失い、顔が赤くなった。
「そういえば・・・柊さんは・・・?」
部屋の中を見渡す美子。
すると、柊の部屋の扉が開く。
「美子・・・起きたんだな。はい、汗たくさん流してたから水持ってきたよ。」
「あ、ありがとうございます・・・・・。」
赤くなった顔を柊に見られたくなかったため、顔を見なれないように伏せながら水を受け取った。その水を受け取ると美子が話を進める。
「あの・・・柊さん・・?」
「ん?どうした・・?」
「昨日の・・・柊さんへの答え・・・まだちゃんと言ってなかったな・・・と思って・・。」
あんなことをした後なのに、今更何をとも思ったが
自分の想いもちゃんと受け取ってもらいたいと美子は思っていた。

「・・・・その・・こ、これかも・・・よろしくお願いします。・・・美子として・・・」
美子のこの言葉を聞いて、柊はいつもの微笑みを浮かべた。
そして、柊は美子の隣へ行き座り
「これからは・・・・ずっと、美子の側にいるからな?」
と美子の体を抱き寄せた。

そして、二人はこの先も幸せな時間をずっと一緒に過ごしたのだった・・・・・。
636名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 00:05:03.26 ID:2kqIXG1/
以上で終了です。

色々謝りたいのですが、長すぎで申し訳ありませんでした!
そして、長時間書いていたせいか所々手抜き感が感じられるものとなってしまいました。
(特に最後の方がもう手抜き感満載な感じにw)
637名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 00:18:12.61 ID:14ASGHDP
>>627
やった、柊さんが幸せになったー!
ありがとうw
638名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 00:21:59.54 ID:14ASGHDP
自分も短いの書いてみたので投下します
カップリング、てのはないんですが、美子帰国後のA.N.JELLみんなの話
エロなしです
639シスコンですね?1:2011/10/01(土) 00:24:03.73 ID:14ASGHDP
「あ〜も〜、うぜえええええ!」
美男が荒れている…というか、壊れている。

美子が2年ぶりにアフリカから帰国し、合宿所で歓迎パーティーを開いていた夜。
久々の再会で、廉、柊、勇気の3人が美子を取り囲み、昔話に花を咲かせていたその時だ。
酔っぱらった美男がソファーの上で突然クダを巻きはじめたのだ。

美男っ?!
みんなで一斉に目を向けると、美男の目はトロンとしてもう完全に座っている。

「どいつもこいつも、俺の美子とベタベタしやがって…」
顔を真っ赤にした美男はひとりひとりに絡みはじめた。

「柊!おまえ美子のこと触りすぎ!何度も何度も美子の頭撫でてんじゃねーよ!」
おっとっと…。柊はあわてて美子の頭から手を離す。

「勇気!おまえも馴れ馴れしすぎだ!美子と顔寄せてクスクス笑ってる場合か!」
やべっ。勇気は口をキュッと結んで視線を横にそらした。

「廉!………は仕方ないとして………」
よしよし。さすがに美男もわかってるな、とホッと胸をなで下ろす廉。だが。
「いーや違う!廉!おまえがいちばん鬱陶しいんだバカっ!」
ば、バカだって…?
廉の左頬がピクッと引きつったその時。

「くっそ〜、みんな邪魔してやるから覚悟しとけよ!
 わかった…か、この…やろ…う……」

美男は言いたい放題吐き出して、あっという間に寝息を立てはじめた。
640シスコンですね?2:2011/10/01(土) 00:26:27.60 ID:14ASGHDP
「………」
「………」
「………」
「………」

ぶはっ。
こらえきれずに勇気が吹き出した。

「み、美男、面白すぎるよ〜!なになに?いったいどうしちゃったの?」
「驚いたな…。これってさ、いわゆるシスコンてやつ?初めて見た…」
「ご、ごめんなさいっ!お兄ちゃんがひどいこと言って」
美子があわてて謝ったが、隣にいた廉は呆然としてつぶやいた。
「あいつ…邪魔してやる、って言ったか…?」
「ごめんなさい廉さん、私ちょっとお兄ちゃんの様子見てきます!」
美子が美男を介抱しに急いで飛んでいった。
641シスコンですね?3:2011/10/01(土) 00:28:29.01 ID:14ASGHDP
「あーあ、廉さんもう美男にジャマされちゃってるよ。かっわいそ〜」
「う、うるせぇっ」
勇気が楽しそうに廉を冷やかす。

「そういえば美男、美子が俺たちと仲良くしてるところを見るの初めてだったんだね」
「あ〜、そうだね。美子、ライブの次の日にはアフリカ行っちゃったもんね」
「兄貴としては大切な妹が他の男と仲良くしてるのが気に入らないんだろうな。
 『俺の美子!』だってさ。…頑張れよ、廉」
ムスッとしている廉の肩をポンポンと叩く柊。
必死に笑いをこらえてはいるが、その顔は今にも吹き出しそうだ。

3人の頭を走馬灯のようにかけめぐるあの頃の記憶。
2年前の、それもたったの3ヶ月間。
でも、その記憶はそれぞれの人生の中で大きな星のように輝いている。
「俺たちさ、兄貴に嫉妬されるほど美子との絆が深いんだね。
なんだかうれしくないか?」
柊の言葉に、廉と勇気も笑顔でうなずいた。

「ねえお兄ちゃん、大丈夫?いま水持って来るからね」
背後から美子の心配そうな声を聞こえてくる。

「よーし、今度から俺わざと美男の前でイチャイチャしてやろ〜っと。
 あいつ絶対面白い反応するぞ」
「…俺も、いろいろ試してみようかな」
「柊さんが試すっていうと、な〜んか意味深に聞こえるなぁ。
 ねえねえ、いろいろって何するの?教えて教えて」
「勇気の想像にまかせるよ。…多分、想像以上だと思うけど」
勇気と柊がニヤニヤしながら廉の反応を見る。
「ちょっ、ふざけんなお前ら!あいつは『俺の』美子なんだからな!絶対に手ぇ出すなよ!」
642名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 00:31:31.34 ID:14ASGHDP
以上です
シスコンが思いっきり表に出たら面白いかなと思って書いてみました
いろいろ想像しやすくて、ついつい酒の力を借りてしまうのが自分の悪いクセorz
643名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 00:34:37.01 ID:vYqrTqPZ
>>642
「実際の美男もこんな感じなのかな?」とか思いながら読みました。
とても面白い作品でした!
644名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 02:23:22.88 ID:KLA0QlVt
>>615
好きだって言って…に泣きました。でもさすが柊さんエロい!
エロさと切なさ大好きです
>>639
シスコン美男かわいいw みんなで楽しく過ごしてる会話も楽しかった!
触りすぎ!てよく言った美男GJ w
645名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 03:44:09.05 ID:sv/+IzeI
うおースレが滅茶苦茶進んでいる・・・驚いたな。
って事で>>453です。廉×美子の続きが出来たので上げに来ました。
焦らしプレイで申し訳ないですが今回もスイートルームまでたどり着けませんでしたorz
遅筆なので本当生暖かく見守って頂けると嬉しいです。
そして感想下さった皆さんありがとうございました。では今から投下します。


前回更新分
>>549-557
646名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 03:44:35.67 ID:dLTyZWPD
>>615
GJ! 柊さん、セツナス…
エロくて切なくて、なんだかとても美しかった
いや、やってることは美しくないが…でも、すごくよかったです

>>639
タイトルからよかったwww GJ!
美男かわいいなあ、自分も美男はみんなとわちゃわちゃ楽しく過ごしてほしい
廉さん、まだまだ気が抜けないなwww
647廉×美子10:2011/10/01(土) 03:47:44.07 ID:sv/+IzeI
廉の運転する車が都内の某ホテルへ向けてゆっくりと動き出す。
美子は助手席に座り窓の外の景色を楽しんでいる。


田舎町の小さな修道院で長年過ごして来たのにある日突然東京に出て
人気バンドA.N.JELLに加入する事になった兄の美男の身代わりとなり
数か月を過ごして来たが、移動中の間でもどうしたら女とバレずにいられるかとか
歌詞を覚えたり、慣れぬ譜面とにらめっこしたりで外の景色を楽しむなどという
余裕すらなかった気がする。


こうしてまた廉の側にいられる事になった…
桜庭美男としてではなく、本当の自分…桜庭美子として
この世で1番大切な人・愛する人と同じ気持ちでこうして一緒の時間を過ごせる
という事に何とも言えない幸福感が胸の奥から沸き上がって来る。

ちらっと運転席に目をやると、廉はただ前を向いて静かにハンドルを握っている。
(改めて見ると廉さんって…本当に綺麗な顔してるな……)

思わず美子が廉の横顔に見惚れていると、ふいに廉が怪訝そうな表情でちらっと美子の顔を見つめた。
何故か気まずくなってすぐ目を逸らしてしまう…


「…なあ、美子」
「は、はい…?」
「お前、いつアフリカに行くんだ?」

「……あ、えー…っと…飛行機は週に2便しか出てないから…えっと……
次は3日後だから?さきあさって……?かな…はい」
「……そっか…」

ぽつりと呟いた廉の声があまりにも寂しげで胸がずきんと痛むのを感じた。
648廉×美子11:2011/10/01(土) 03:56:13.60 ID:sv/+IzeI
どうやっても廉の姿が見えない遠くへ行けば
傷ついた心も時間と共に癒されていくだろうと思い決めた部分もある。

けれど、美子は元は敬虔なクリスチャンで修道女の見習いとしてローマに旅立つはずだった。
世話になった母親代わりの院長様も言っていた。
「世界には他にも貴方のように恵まれない子供たちが大勢いるのです。
貴方も同じような境遇で育ったのですから、それがどんなに辛い事なのかよく分かっているはずです。
恵まれない人達に平等に愛を与えられる広い心を持った優しい人間におなりなさい」と。

自分に出来る事は何だろう…そう考えていた時に青空学園で
海外ボランティア活動の人員募集の広告を見た。
遠いアフリカの地にいる貧しい暮らしをしている人たちの為に
インフラの整備や物資の運搬と支援・子供の世話などを行うという内容だった。

その時は「あ、これだ。自分に出来る事はこれしかない」と直感的に思った。
…それなのに……今愛する人を真横にし、自分は本当にこのまま行ってしまって良いのだろうか
などと思ってしまう自分の心の弱さに美子はふっとため息をついた……
(こんなんじゃ全然駄目だなー…わたし…)

「…どうした?ため息なんかついて」
「…えっ…?」
そのため息が廉にも聞こえたのか、視線は前に向けたまま静かにそして優しく美子に声をかけてくる。

「ぃ、いえ…!何でもない…です!あ…そういえばー…お腹空いたかも!……ふへへ!」
自分の考えている事が廉に悟られないよう美子は取り繕うように笑顔で返す。
けれど、その美子の様子から見て今の答えが真実でない事は廉には分かっていた。
ほんの少しだけ眉を顰めて廉はそのまま車の運転を続ける…
649廉×美子12:2011/10/01(土) 04:00:05.71 ID:sv/+IzeI
お互いに思っている事や伝えたい事があるはずなのに、どう切り出せば良いのか
タイミングが掴めず…ただ重苦しい沈黙が車内に漂い始める。

さらに気まずくなり俯いた美子は手の平に握ったままの廉から贈られた星のネックレスをじっと眺めたり
指先で突いたりしながら時間を持て余していると、ちょうど信号待ちに差しかかったのか車がゆっくりと停止する。

「なあ…前から思ってたけど。お前って嘘つくの下手だよな」
「……えっ?」
不意に廉の口から発せられた言葉にはっとして顔を上げると、廉は美子の顔を真っ直ぐに見つめている。

「嘘…ですか?」
美子はまた気まずくなって廉の瞳から逃げるように視線を泳がせると
「ほら…嘘。ついてんじゃんかよ。お前、嘘付いたり隠してる事があったりすると
そうやって視線を逸らして絶対に目を合わせようとしないよな」
「そ、そんな事―ないです、よー!れ、廉さんの…考え、過ぎ。です、よー…ははっ」

誤魔化すように笑うと、廉の顔はどんどん不貞腐れたような表情になっていく…
「おい、今のお前の顔ひきつってて気持ち悪いぞブタウサギ」
「……」
(何で…こうやってすぐ思っている事がばれてしまうのだろう…)

美子が心の内でそんな事を思っていると、廉が静かに…そしてはっきりとした口調で美子の顔を覗き込むようにして声をかける
「…行くんだろ?……アフリカ」
「……ぇ…?」
思わず顔を上げて廉の顔を見ると、廉はただ真っ直ぐに美子の目を見つめている。
一点の曇りもなく真っ直ぐなきらきらと光る二つの星のようなその瞳を見ているうちに、
美子は自分の全てが吸い込まれていくような感覚を覚える。

今までの自分の迷いが嘘のように気付けば美子は「はい、行きます」と
はっきりとした口調で答えていた。
650廉×美子13
その美子の様子を見て廉はふっと笑みを浮かべながらこう言った。

「……お前なら、そう言うって思ってた…」
「廉さん?」
「お前は良くも悪くも真っ直ぐで。自分でこうって思ったら、後先考えずに突き進んで行く奴だ。
時々面倒な事を派手にやらかして見てるこっちはひやひやするけどな!」
「(むっ…)そ、そんな…言い方…しなくたって……」
「けど。擦れてなくて、素直で…純粋で…優しくて…真面目で…あとは何だ…?
まあ良く分かんねーけど。けど、これだけははっきり言える。
お前は、そこら辺にいる他のちゃらちゃらした女とは違う。だから…好きに…なったんだと…思う。
逆に、もし俺が行くなって言って行くのを止めるような女だったら…好きになってなかったかも知れないな…」

「れ、廉さん…わたしに『行くな』なんて…一言も…言って…ない、じゃないですか…」

廉の自分を想って出た優しく、そして暖かい言葉を聞いているうちに
胸の奥から熱いものが込み上げてくる…泣いてはいけないと思っているのに
その自分の意志とは関係なく涙がぼろぼろと溢れてくる。

「例え話だろ!……行ってこいよ…アフリカ。それで自分が納得出来るまでやってみろ」
……待ってるから」
「は…い……」
「…もー!お前は!こら、なーくーな!!」

照れているのか廉がふざけた調子でそう言いながら美子の頭をぐしゃぐしゃと撫でる
その手は乱暴な言葉とは裏腹にとても暖かく…そして、優しかった。
自分が迷っている時にいつも欲しい言葉を不器用ながらも真っ直ぐに投げかけてくれる。
まるで暗闇の中を彷徨っている自分を正しい方向へと導いてくれる1番星のようだ。