【とある魔術の禁書目録】鎌池和馬総合 34フラグ目

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1名無しさん@ピンキー
ここは鎌池和馬氏著作、『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』『ヘヴィーオブジェクト』のエロパロスレです
カップリングやシチュエーション、エロの有無を問わずSSは常時大歓迎。


ただし、特殊だったりや好みが分かれたりするシチュは投下前に警告しましょう(例 百合や調教、鬼畜や陵辱物など)。
投下前にカップリングの表記があるとなお良いです。
このスレは基本的にsage進行です。レスしたり投下したりする際はメール欄に半角で『sage』と入力しましょう。


次スレは要領が480KBを越えるか、レス数が950を突破した辺りで立てましょう。焦って重複しないように注意。
荒らし煽りはスルー。雑談は雑談スレに行きましょう。
ルールを守って、気持ち良く楽しみましょう。

前スレ
【とある魔術の禁書目録】鎌池和馬総合 32フラグ目(実質33)
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1302298202/
2名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 18:48:20.59 ID:VC/a97HB
過去ログ
とある魔術の禁書目録
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144682421/
とある魔術の禁書目録 2フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160741334/
とある魔術の禁書目録 3フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168450515/
とある魔術の禁書目録 4フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173925452/
とある魔術の禁書目録 5フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184435294/
とある魔術の禁書目録 6フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191802991/
とある魔術の禁書目録 7フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197245107/
とある魔術の禁書目録 8フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203107365/
とある魔術の禁書目録 9フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210639825/
とある魔術の禁書目録 10フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219072030/
とある魔術の禁書目録 11フラグ目
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とある魔術の禁書目録 12フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229736089/
とある魔術の禁書目録 13フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1233681145/
とある魔術の禁書目録 14フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236084927/
とある魔術の禁書目録 15フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1238177532/
とある魔術の禁書目録 16フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1241373517/
とある魔術の禁書目録 17フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1245347100/
とある魔術の禁書目録 18フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1247681121/
とある魔術の禁書目録 19フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250227058/
とある魔術の禁書目録 20フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1252893000/
3名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 18:48:51.64 ID:VC/a97HB
とある魔術の禁書目録 21フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1256077315/
とある魔術の禁書目録 22フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1260208744/
とある魔術の禁書目録 23フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1262184828/
とある魔術の禁書目録 24フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265879380/
とある魔術の禁書目録 25フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1268258778/
とある魔術の禁書目録 26フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1270447978/
とある魔術の禁書目録 27フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1276411604/
【とある魔術の禁書目録】鎌池和馬総合 28フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1280839493/
【とある魔術の禁書目録】鎌池和馬総合 29フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1285307937/
【とある魔術の禁書目録】鎌池和馬総合 30フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288300635/
【とある魔術の禁書目録】鎌池和馬総合 31フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1292488980/
【とある魔術の禁書目録】鎌池和馬総合 32フラグ目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296966129/
【とある魔術の禁書目録】鎌池和馬総合 32フラグ目(実質33)
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1302298202/
4名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 18:49:12.48 ID:VC/a97HB
2chエロパロ板SS保管庫
(ライトノベルの部屋>とある魔術の禁書目録の部屋)
http://sslibrary.gozaru.jp/


総合データベース
http://www12.atwiki.jp/index-index/
5名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 19:20:44.09 ID:i6qdhF6I
>>1
6名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 12:07:08.86 ID:lCWBiqhb
          . : : : : : : : : : : . .   _人_              -―――‐-.....    
        /: : : : : : : : : : : : : : \ `Y´           /:::::ニニニニニミ::ヽ:::::::::\
       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :\            /彡':::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::\  
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.             〃::::::::::::::::::::::::::::::!: : \::::ヽ::::::::::::
      /: : : : : : : : : : : :l : : : : : : : : \: : :.        /::::::::::|::::::::::!::::!:::|:::!ヽ   '::::::::::::::::::ハ
     /: : : : : : : : : : : |: :\: : : : : : :/: \: :.       ′!:l:::::l::::::::::!::::!:::l:::|  \ '::::::::::::::':::∧ 禁書一のせくしぃコンビが
     |: |: : : : : : : : : : |: : l: メ、 : : : /: : :ヽヽ:!      | ,:::|:::::|:::::::::|::::|::ナ:ナ ̄ ヽ ':::::::::::::::/::::,
     |: |: : : : : : : : : : |: :/:/ ヽ: ヽ,イヽ: : : :|      | !:::!ヽ:|:::::::::!::::!/_x禾芹ミ ' '::::/⌒;::::::::,  超>>1乙です
     |: |: : : : : : : : : : |:/ ´ `¨' ` vリ }: :/:/        l:::! ィ弋::::::|:::/ 〃 Vzツ ', Wヒ }::::::::l
      ',:ト、: : ヽ: : : : : :!|x=≠ミ   ` ''∨;′       ',':::. x芹ミl/     ¨´  | !  ノ /:::::::::.
        ヽ \: :|: l: : : : :, ''' _    ` /:/          , l:::癶 ゞ ' 、    '''   !' r=彳::::::::::.  
         ):|: |:/!:ト、: ', 〈.:.:ヽ _,ィ イ: |            ハ!:::∧ '''       ノ ノ!从从:::|_::::::::::::.
        ー=彡'/}人!/\:ト.二二 イl.|: :!          ,::::::::/r込、,_  --   ,ノ!   彡: : : :ヽ:::::l
/ヽ  /)    // /   `ヽ\\}`ヽ=、ヽ:|         ,:::::::/: : :彡 爻从  从リ   彡': : : : : : :.::::.
.| | ./ ./    // / /::/  }  ヽ-}_/{ ヽ}           /:::::::!: : 从  VVV从 //  爻::.、: : : : : :.l:::::.
7名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 18:56:52.46 ID:M7/SkjQa
AAとか容量の無駄遣いって気づけ
本スレじゃ良いだろうけどな、こっちじゃ迷惑なんだよ
8名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 20:14:10.79 ID:tFMks2Je
AAはるな詩ね
9名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 09:05:54.68 ID:Z+G8JXcr
AAは前スレを埋めるのに使えばいいんじゃない
10名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 20:18:02.64 ID:wNqDSXLe
前スレは新刊発売前なのに最後凄まじい加速だったな…
そんなにみんなゲスネタに飢えてたのか
11名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 21:32:32.97 ID:7auXHuvd
というよりエロのさせやすさじゃないかなと。
いちいちエロいくのに遊んだり、その気にさせたり、誘惑してみたりと面倒くさいんだよぉ
あのインポ野郎め
12名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 21:39:24.74 ID:MOM2ROoh
めんどくさいなら一行あらすじで済ませればいい

かくかくしかじかで上条さんと白井さんはラブホテルにいるのであった。(以下本文)

みたいな感じ
13名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 22:49:16.55 ID:VDAvAHS3
◆s5iGacR752.W
酉が出ないorz なんだったか忘れた
超電磁砲4人娘×上条 をはるか昔に投下した者です。

五部構成とか言いながら途中で終わらせていたので、最後まで投下したいと思います。

!注意事項!
これは同じく投下した 上条×黒子←美琴 の改訂版の内容となっております。
14名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 22:49:43.68 ID:VDAvAHS3
「にしても、最近よく黒子に会ってると思うんだが上条さんの気のせいでせうか」
「そんなことありませんわ、残念なことに私は週に一度しか当麻さんにお会いできていませんわ」
「おい、週に一度ってかなりの頻度じゃねーか」
 と二人が話をしているのは例のごとく常盤台の外部寮の御坂と黒子の相部屋である。その部屋には住人である黒子と“幻想殺し”こと上条当麻がベッドに隣り合わせに座っていた。
「本当は月曜日もお会いできるのですが、当麻さんが月曜日は他の女性のお方と約束があると言うことで身を引いてるんですの」
「まぁ黒子の場合だと月曜と水曜しか御坂と別々になる日しかないからな。その分、外であったらいつも買い物に付き合ってやってるんだからいいだろ」
「そうは言われましても、やはりもう少し日にちを取って―――」
「黒子、それは言わない約束だったろ」
「っはい」
 黒子に犬の耳や尻尾があったら確実にしょぼーんとしていたことだろう。そんな黒子を見てやれやれと肩をすくませると当麻は黒子の顎を持ち上げて半ば強引に唇を重ね合わせる。
 最初は驚いて目を見開いていた黒子も答えるように、当麻の首に手を回して身体ごと密着させる。
「でも黒子、それだけ俺と一緒にいたいというのが伝わったから嬉しかったぞ」
「んっはいですの」
「どうするんだ。黒子」
「今日も、今日も最後までしてくださって構いませんわ」
「ほんとに黒子は積極的になったな」
「そうしたのは当麻さんでんんっ、あっ、んふっ、ああっ」
「もっと聞かせてくれ」
「んやっはずかしっ…いでっす、わ」
 
首筋にキスをされながら右手が服の中で未発達の胸を揉まれてしまう。刺激があるたびに声が漏れ、そしてそんな黒子の喘ぎ声がとても可愛らしと思ってしまう当麻。
 だがこの二人は気づいてなかった。この部屋のもう一人の住人が着々と家に帰ってきていることを。
15名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 22:50:42.39 ID:VDAvAHS3
「んっもう、なによ、あのコンビニ。週刊誌をなんで置いてないのよ」
 とぶつぶつと呟き、若干ご機嫌斜めのお方は、誰もが一度は聞いたことがある学園都市が第三位にして、常盤台がエース、御坂美琴嬢である。
 そんなお嬢様学校のエースが怒っている原因は上にも書かれているのだが、週刊誌が読めなかった、発売されていなかったためだ。
加えて最近会いたい人となかなか会えないのだ。最後に会ったのは映画を4人で見た先々週の土曜日、10日も前のことである。
御坂が会いたいのはそう言わずと知れた上条当麻であり、その人物となかなか会えない。
帰り道を待っ(待ち伏せ)ていても、その道を通らなかったり、街を歩いて探してみてもあえなかったりと、空回りの日々が続いているのだ。
「はぁ、あいつは今頃何してんのかな」
 はい、常盤台の寮であなたの部屋で後輩とずっこんばっこんやっています。そんなことも知らずにただただ、コンビニで買ったプリンをベンチで食べながら青空を見て呟く。


プリンを食べ終え、容器を清掃ロボに回収させると、一度大きく背伸びをする。まだ辺りは明るく4時を回った程度だ。いつもなら6時過ぎまでコンビニで立ち読みをするという迷惑極まりないことをしている。
「久しぶりに早く帰ろうかしら、でも黒子がいるのよね」
 溜息をつき、でも結局することがなく、例の自動販売機の前を通り辺りを見回して、あいつがいないのを確認すると、再びため息をついた。
「不幸だわ―――――っつ!」
 思わず自分の口に手を当ててしまう。無意識のうちにあいつの口癖を、あいつがよく呟いている言葉を口にしていた。 自分が呟いたその言葉を意識してしまい一気に顔が赤くなる。
 あいつを意識して赤くなった顔を誰にも、特に会いたいはずのあいつにだけは見られたくない、と言うか見せられないと一気に寮まで走っていく。
16名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 22:52:55.70 ID:VDAvAHS3

貪っていた。それが一番しっくりくる言葉だろう。
少女のまだ成長しきれていない未発達な胸を貪っていた。
 それなのに少女のほうはそんな貪る野獣に対して抗うようなそぶりは全くなかった。むしろそれを悦と捉えて甘い喘ぎ声を出していた。
「んっくぅっ、んあっんふっ」
「日に日に感度が良くなってるな。ほんと黒子は変態な身体をしてる」
「ち、ちが、んんふっいますわ。とう、まさ…んの」
「俺の何――――んんっなんだ」
 突然音楽が鳴った。音楽と言うより、携帯の着信音である。すぐに当麻は黒子の胸から唇を離して、携帯を手に取った。
 普段ならこう言う時、携帯はとらないものだが、今回だけは違ったようだ。黒子のほうも不思議に思い、息を乱しながらも頭を起こして携帯を耳に当てている当麻の顔を見ている。
「はい、俺です。なにかあったんで――――ーまじで、はい。分かりました」
「どうなされ―――えっ」
「緊急事態だ。ひとまずベッドの下に隠れるぞ。御坂が帰ってきたらしい。声もかける間もなく部屋に戻ってるらしいからもってあと30秒ぐらいだ」
「えっ――――――」
「ったく御坂のやつも今日に限ってなんでこんなに早いんだよ」
 ベッドをまたぎ反対側の隙間から器用に奥に進み黒子を引っ張り込む。それと同時に部屋が開く音が聞こえた。
今の状況を簡単に説明するなら、御坂のベッドの下で当麻が黒子を後ろから抱き締めている形で横になっている。
そして御坂はそんな二人に気付かないで真っ先にベッドに倒れ込んだ。どうやら相当疲れているようである。
「ぎりぎりセーフってところかな。いやいや上条さんは冷や汗ものですよ」
「どっどどどどうしますの、おっおねえさまが帰ってきて……このままではばれてしまいますわ」
「んー問題ないだろ。いつまでも隠し通せるわけないからな、その時はその時だ」
「いやっダメ、んくっ、ですの」
「なにがだ?こんなに乳首を立てまくってるのにか、ほら黒子だって声漏れてるぞ」
「くっ、んあんふっんんんっっ」
「黒子、もう少し声を抑えないと上にいる美琴に聞こえますよー」
「そっそんな、こと言われましても、んんぁ、当麻さんが……はぅ」
「あいつが自分のベッドの下で後輩が外の男とこんな事をしているって知ったら、どう思うんだろな」
「いっ言わないでくだ…んんっさい」
「それじゃぁ止めようか?」
「だめですわ…んふぁ……止めないで」
「夕食の時間まで耐えれたらご褒美をやるよ」
「むッ無理でんぁ……強くひねったら、こっ声が……ふぁぁあああん」
 胸を乳房を必要以上にもまれ、あまつさえ敏感な突起……乳首をこねくり回されたら否でも声が出ると言う物だ。
声を抑え切れなかった黒子は声を上げてしまう。よく見れば当麻の左手は黒子の禁断の園へと侵入しており、秘部を弄くりまわしている。
17名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 22:55:18.46 ID:VDAvAHS3
帰るなり着替えることなくベッドにダイブした御坂は、どうやら夕食の時間まで軽い仮眠をとろうとしているようだ。枕に顔を埋めてうとうとしていたその時、突然ベッドの下から変な声が聞こえれば、どんな人間でも目が覚めるものだ。
「んっなによこの甘ったるい声?……黒子の声?ベッドの下から………黒子あんたいったい人のベッドの下で何やっ―――――?!!!」

そして嫌でも確認しなければならない。勢いよくベッドの下を覗き込むと案の定、黒子が居た、黒子が居た、黒子がい…た?
よく見ると黒子の上半身は裸になっており、そして露になった胸を揉んでいる人物が居るのに気づいた。その人物を美琴は知っていた。
無駄に正義感が強く、自分が唯一涙を見せたその人物……上条当麻が。
 
当麻・黒子ペアと美琴との間の空気が凍った……ように見えたが、黒子とこの部屋で何度も身体を重ね合わせていた上条さんは常にこういう場合を脳内想定してシュミレーションを立てていた。
「あーあ、なんて言うか不幸だ。まぁ弁解を言う前に黒子逝っちまえ」
「んあっだっ……ダメです……わ、おっお姉さまが…見ていらっしゃるの……んはっっぁぁぁあああああああ」
「はい、ちょっとごめんよー」
 うまくベッドの下から這い出てきて黒子も引っ張り出しベッドの上に寝かせていた。その作業を呆然と見つめていた。それからベッドの上に寝かせると黒子に覆いかぶさりキスをしていた。
「―――はっ……ってあんたは一体何をやってんのよぉー」
「あっ危ねーじゃねーか。今のは死んでたぞ」
「うっうっさい、ひっ人の後輩に一体なにをやってんのよ」
「そっそりゃぁ――」
 当麻が言い返そうとしたそのとき、絶頂の余韻に浸っていた黒子が復活を果たして、当麻の唇に自らの唇を重ね言葉を遮られた。数秒唇を重ねたのち、真面目な顔で御坂に話しかける。
「お姉さまこう言うことですの」
「っつつ」
「お姉さまはツンツンしすぎですわ。デレがないからこうやって殿方を奪られてしまうのですわ」
「くっ黒子?」
「残念でしたわね。当麻さんは私と一緒にいてくださることを選んでくれましたの」
「おっおい、黒子やりすぎなんじゃ」
「いえ、お姉さまにはこれくらいがいい薬ですの……当麻さん続きをお願いしますわ」
「………ああ」
左手は胸に添えられ、右手は黒子のスカートを巻く利上げパンティをずり下ろしていた。
黒子のまだ成熟しきっていない割れ目が姿を現す。成熟しきっていないとはいえ、初毛がうっすら生えていた。
股を開かせ、軽く舐めて黒子の準備が出来たことを悟る。そして自分のズボンを下ろして自らの一物を取り出すと
「黒子いいんだな?」
「ええ、来てください」
 ゆっくりと当麻は腰を落としていき、身体を密着させる。その光景をただただ茫然と何をしたらいいか、なにも考えることのできなくなった御坂が見ていた。
何が起こっているのか理解できなかった。いや理解したくなかったのだ。自分が好意を寄せていた相手が後輩に寝取られているその姿を。
「黒子の中、相変わらず気持ちがいいぞ」
「ありがとうございま…んんん、す」
18名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 22:57:12.10 ID:VDAvAHS3

どれくらいの間、そうしていただろうか。ただ何もせず突っ立て二人がやっている如何わしい行為を……なぜだか頬が冷たい。ああ、涙が流れているんだ、と気づいた。どうしてこうなっちゃたんだろ。
「黒子、そろそろ我慢できなくなってきた」
「んはっ今日は……大丈夫な…日ですわ」
「分かった」
 嫌だ、いやだ。だめっいやっ。それだけはダメだ。それを許したらもうあいつに会えない。これ以上許したらダメだ。絶対にこれ以上許したら―――

「私以外の中に出しちゃダメぇ!!」
 御坂が涙を流しながら、顔を真っ赤にしながら雷撃を飛ばしてきたのだ。当然、突然のことにも本能のままに右手を出してそれを止める。
「あんたは……当麻は私のものなんだから、これ以上黒子の好きなようにはさせないんだから」
「合格ですわ、お姉さま」
「ふぇ?」
「今までお姉さまのことをずっと見てきましたわ。当麻さんのことを…あの馬鹿としか言わないので、流石に私を助けてもらった後に聞いたら我慢ができなくなりましたわ。お姉さまにお聞きしますわ、当麻さんのことをどう思っておられます?」
 いつの間にか二人の結合が外れ、当麻のペニスは服の中に隠れていた。黒子は毛布を抱くり寄せて自分自身を覆い、それからベッドのそばに立っている“御坂”の眼を見て話した。
「私は……私は……当麻のことが好き。誰にも渡したくないほど好き」
「ああ、ありがとう、美琴」
当麻は立ってそう叫び帯電していた“美琴”の頭を優しく撫でる。そして顎を持ち上げて優しく唇を重ねる。
「俺も美琴のことが好きだ」
「お姉さまとはいえ、当麻さんのことだけは譲れませんわ。でも今日だけは共有して差し上げます。それにお姉さまは初めてでしょう。いろいろと手伝って差し上げますわ」
「えっちょっちょっと、黒子。あっあんたもそっそちは汚いとこ――――」
「俺に美琴の全てを見せてくれ」
「そっその前に!もっもう一回きっキス……して」
「ああ。そうだ、美琴。言っておかないといけないことがあるんだが」
「はぁっはぁ、んっなっなによ」
「美琴の告白は嬉しかったんだが、なんていうかだな。上条さんは諸事情によって俺はお前一人のモノにはなれないんだぜ」
「なによ。それ」
「お姉さま。もうすでに当麻さんと二人の世界に入っておられるんですの?間違ってもらっては困りますわ、当麻さんは私たち全員のモノですの」
「全員ってそんなおおげ……まさか、あんた」
「そうですわ。当麻さんは私の他に15人ほどの妻がおいでですわ」
「なっいっいくらなんでも多すぎでしょ」
「それは仕方ないんです。と上条さんは苦し紛れの言い訳をしておきます。っていうか、こればかりは俺もどうしようもないんだよな。俺は誰も不幸にしたくないからな。その結果、妻がお前らを合わせて17人になったわけだ」
「つっ妻っていきなり話飛びすぎでしょ」
「あら、お姉さまは当麻さんともうお別れになるご予定があるんですの?」
「そっそんなことあるわけないじゃない」
「それでしたら、当麻さんが多少他の方とLOVEされておられても嫉妬程度で抑えないといけませんわ」
「わっ分かってるわよ、でも当麻のほうだって私のこと忘れてたり――――」
「美琴、俺はお前を一生離す気はねーからな。お前が逃げない限り、俺はお前を愛しまくる」
「――っつ」
「黒子も愛してる」
「私も当麻さんのことを愛しておりますわ」
「なっなによ二人して私を見て」
「お姉さま、先ほども申しあげましたが、そこまでツンツンなされなくてもいいと思いますわ」
「ぅっ……わっわたしも当麻のことが好き、大好き、愛してるわよ」
 そう自分の上にまたがっている当麻に向かって叫ぶ。はっきり言おう、顔が真っ赤だ。耳まで真っ赤だ。今の美琴なら顔の熱だけでお湯が沸かせるかもしれない。本人も死ぬぐらいに恥ずかしいのだろう。
「やばい、かわいすぎだって、美琴」
 理性に歯止めが効かなくなるほど、可愛らしかった。で結局、再び唇を重ねた。今度は重ねるだけでとどまらずに美琴の口内に舌を侵入させた。
 いきなり、口の中に入ってきた異物に目を大きく見開き、抵抗しようとするが当麻の右手によって能力を封じられてしまう。こうなれば美琴もただの少女となってしまい、こーこーせいである男の力に勝てるわけもなく、なされるがままになってしまう
19名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:04:07.38 ID:VDAvAHS3

 例のごとく、胸に侵入する当麻の右手、なんていうか。はい竿師ですな。手際良く、美琴のブラをずらし揉み始める。
「んんぅ、んー、んんんっっんぅ」
「美琴、服を脱がせるぞ」
「んっはぁはぁっ、ひゃっだっだめぇぇ」
「いきなりどうしたんだよ。嫌なのか」
「だっだめ。むっむねは、じっ自信がないのよ」
「それでも構わないから美琴を見せてくれ」
「うぅ、ダメだって言ってるのに」
 結局、制服を脱がされてしまい、美琴の発展途上中の胸があらわになる。ピンク色に限りなく近い小さな乳首がちょこんと乳房に乗っていた。
 部活をしている少女のように多少筋肉が付いており、飾利や涙子のように華奢と言うには少し遠かった。
 それでも無駄な筋肉はついておらず、逆に胸を強調していた。
「綺麗だぞ、美琴。それに乳首をこんなに立ってるし感じてるんだろ」
「やっかんだら、っはぅっ」
「胸弱いのか」
「っわか、らなんっ、いわよ」
「……美琴、なんていうか、短パンはやめといたほうがいいぞ」
「――――――っっつ」
「ほら、少し腰上げろ」
 一気に恥ずかしさがこみあがり声にならない声を上げる。見られるのを防ぐために身に着けていたものが逆に羞恥心を煽っていた。当麻の言っていることがあまり耳に入っていなかった。
 当麻は腰に手を巻いて半ば強制的に腰を浮かせると、パンティを短パンごと脱がせてしまう。それはもう美琴が抵抗する間を与えることなく……。
「なっなにすんのよ」
「うぉお、とても痛いんだが。ぐーで殴ることはないだろ、ぐーで」
「そっそれはあんたがいきなりぬっぬがせるからよ」
「お姉さま。ですからそのツンがいけないんですわ。ツンが」
「くっ黒子なっなにするのよ」
「そうだな。黒子お前は美琴の胸を責めてやれ。お前の大好きなお姉さまの味を堪能していいんだぞ。まぁ俺の唾液があるのは我慢な」
「ちょっ、やっんん、だっだめ」
「その割にはこっちのほうは濡れてるぞ」
「やっ、やぁあ、みっみな、んんっ、い」
「上条さんは心からその提案を拒否させていただきます。上条さんも男なので、ここまで来たら歯止めが効かない」
「んんんんっっっだっ、めぇえ、んくぅっ。拡げ、たっら、だめぇ」
「あったけーな、美琴の中。ひくっ、って今動いた。ほら、また」
「いっ言わな、んんっ、いで」
「っていうか、黒子それ吸引しすぎだって、ただ強く吸ってりゃぁいいってもんでもないぞ」
「そうですの?」
「ああ、そうだな。基本は舌で弄り回して、たまに甘噛みしたり、吸うのがいいんだぞ」
「分かりましたわ」
「あと手でも揉んでやれよ」
「ふぁい」
「やっ、くろ、こ。んんっふぁんっんっくんっ」
「なんとか指2本入ったが、かなりきつきつだぞ。んじゃほぐすとしますかね」
「んんっはぅっんっんんんっく、んぅんっっんっっ」
「なんだ、美琴。逝きたいのか」
「ぃひゃだ、やぁんっ」
「お姉さま、さきほどより乳首が堅くなってますの」
「んんぁああっっんくっんふっ」

 
20名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:05:18.51 ID:VDAvAHS3
当麻と黒子の責めを必死に耐えている。歯を食いしばり、眉をひそめて、今はシーツを力いっぱい握って耐えている。だが、それもとうとう限界を迎えた。
 口から洩れる声を抑えることができない。快感を押しとどめることができず流されてしまう。生まれて初めて他人の手によって味わう快感が貫く。
 自分を慕ってくれる大切な後輩で親友でパートナー、白井黒子……その親友にも譲りたくないほどの気持ちを持っている自分が唯一頼った、涙を見せた、その他もろもろをしてくれた男、上条当麻の手によって絶頂を迎えさせられる。。
「やっやっやっ、んっんんんんんんんんんぅぅあああああああぁぁぁあああっっっっっっ」
「凄いな。黒子少しどいてろ」
「はっはいですの」
黒子がどき、当麻が右手を離す、その瞬間『ばちっばち』と帯電、そして『びりっビリリリぃっっ―――』すぐに右手を触れさせた。あまりにも高電圧が一瞬にして帯電し放電していた。
「うぉっとあぶねー。やっぱ妹のやつより激しいな」
「当麻さん、大丈夫ですの?」
「ああ、大丈夫だって。ってかお前もこんな感じで逝ってるぞ」
「そうなんですの……」
「恥ずかしくなったか」
「はいですの。でもお姉さまの胸おいしかったですわ」
「おっおい、いろいろ問題がある発言だぞ。にしても美琴のやつまだ戻ってこないぞ。おーい、大丈夫か」
「はぁはぁはぁっ。大丈夫よ、これ…くらい」
「そうか」
「ひゃぅっ、さわっ、たらダメ」
 秘部の近くにあるとても敏感な部分を指でこすりあげると、背中がかゆくなるほど甘い声で鳴いた。あまり大丈夫ではなかったが、その声があまりにも可愛らしかったので、もう一度擦りあげる。
「んぁっ、やぁっ。だめっ」
「やっぱ逝ったあとだと感度が良いな。ほら、触るたびにびくっ痙攣してんぞ。っともう少しほぐしとくか」 
中指と薬指の第一関節を入れたり、出したり。拡げたり、回したりしている。ちゃんと親指はクリトリスを皮の上から擦りあげて美琴に気持ち良くなってもらっている。
ちょっと刺激があるたびに身体が痙攣して声をあげる。黒子は美琴の顔をまじまじと見てなにやら悦に浸っている。どうやら美琴の新しい面を見出すことができたようだ。
21名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:05:29.56 ID:VDAvAHS3

「こんぐらいでいいだろう。っと」
 当麻は手に付いた愛液をシーツでふき取ると、そのまま美琴の足を持ち上げて、自分のペニスを誘導する。そして前かがみになり、美琴の顔に自分の顔をできるだけ近づけていく。ペニスの先端が接触すると美琴の身体がビクリっと震える。
「ちょ、ちょっとまって。そっその心の準備が……できてないから」
「ああ」
「そっそんなに顔見つめられると、はっはずかしいんだから」
「俺は美琴の可愛い顔が見れて嬉しいんだが」
「なっ、あんたはなんでそんな恥ずかしいことを平然と言えるのよ」
「さあ」
「さあってあん、当麻」
「だけど緊張は取れただろ」
「えっ、あっうん」
「そろそろいいか?」
「そっその初めてだから………優しくしてよね」
「善処しますよ」
「っ痛―――――とまら……ないでいいから、最後まで」
「……分かった」
 一瞬考えたが、美琴の思いを尊重するために、止めかけていた侵攻を再度始める。処女膜は一番軽いもので、どうやら動きすぎて膜が伸びているようであった。
 生温かな膣内をかき分けていき膣奥にペニスが当たる。当麻のペニスを全て包み込む……なんていうことは無理である。美琴はおろか黒子、涙子、飾利にさえ、全て飲み込むと言うことはできなかった。
規格外の為に根元の部分が“若干”残ってしまうのだ。なので当麻の好きな体位としてはバッグや騎乗位と言ったものである。
 しかしながらそれらすべては女性にとっては少し恥ずかしい体位に該当するために、やるまでに多少の時間がかかる。
「美琴、全部入ったぞ。どんな感じだ」
「っ、ぅん。熱くて変なのが、挟まり込んでて、変な感じがする」
「それにしても美琴の中、気持ちいいな。もう少しこのままでいていいか」
「ふぇっ。ふぇええんんっ、いきな、り、舐め、ああっ、たら」
「舐めたら痛みも柔らかくなるだろ」
「あっだけっど、んんっふぅっ」
「美琴、少しは痛みはマシになったか」
「うぅっん、へんあかんじ、いやっひゃっめぇて、あぅっん」
 必死に背中にしがみつき爪を立てている。当麻の背中を見ると、引っ掻いたような傷が何本か出来て、血がにじみ出てきていた。



『本当に深々と入ってますわね。っあら、お姉さまも血がにじみ出てきてますわ。私の時に比べたら少ないですわね。
  それにしてもお姉さまったら、あんなあられもない顔をなされて、完全に当麻さんに釘漬けですの。ってお姉さま、当麻さんの背中に手が、というか爪が食い込んでますわ』
 目の前で二人が身体を重ね、絡み合っていた。複雑な心境だったが、大好きな美琴が、大好きな当麻が愛し合っているのを見て、なぜか心が暖かくなってきた。
『――はぁ、良かったですわ。私もこれでお姉さまと当麻さんのことをずっと好きでいられますわ。お姉さまだけのけものにするだなんて心が痛みますもの。でもこれで当麻さんを堂々と部屋に連れ込めますわ』
当麻のことを好きになってから、愛してしまうようになってからずっと願っていたことが叶った。自分も幸せで、自分の大好きな人たちも幸せで、全員がとても幸せになることができたのだ。
22名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:05:43.24 ID:VDAvAHS3

「美琴、動くぞ」
「ぅん――んっ。……んっ」
 当麻は最、まで入れていたペニスをゆっくりと引き戻していく。仮の部分まで引き抜く再び中へと入れていくが、そのペニスには血がべっとりと付いており、ぶっちゃけそのペニスを見たら萎えるレベルである。
 まぁ当麻は何度も経験しているために、それが非日常から日常へとかわり、当然のことになっていた。
 膣を出入りすつ度に、美琴の口から喘ぎ声が漏れだし。痛いとも、気持ちいいとも取れる不思議で、変な感覚が溢れだす。
「んあっ、んんっふっ……ああっ」
「結構、痛みがひいたみたいだな。これなら――」
「んんふっ、はやっ、いの、よ。もう、んん、すこし、ゆっくりんふっ」
「残念なが、ら、それは叶いませ、んよっと」
「あっ、だめっんぁっ、あっほんとっだ、めっ。ああっんっ」
「耐えなくていいから、逝ってもいいんだぞ」


「やっ、んんっ。と、っとうまもいっしょ」
 どきゅーん、と胸にその言葉が直撃した。甘い声でそんなことを言われたら、我慢できるはずがない。というか我慢する必要がない、のだが、一応隣でこちらの様子をじっと見守っている黒子のほうを見る。
「はぁ、仕方ありませんわ。今回はお姉さまの記念と言うことで出して差し上げていいですの。ただし、次回からは私も混ぜていただきますわよ」
「ありがとな、黒子。ほら、美琴も黒子に感謝しろよ」
「ふぇっ!?あぅっ、くっくろこ、あっありが、んぅ、とう」
「いえいえ、どういたしましてですの。当麻さん、よろしいですわよ」
「ああ、んじゃ美琴ちょっくらラストスパートかけるぞ」
 その瞬間、加速した。腰を引き打ちつける。打ち付けるたびに美琴の声が荒く漏れ出す。当麻に言われたものの美琴の中では必死に快感に耐えていた。無理だとわかっていても耐えていた。先ほどの絶頂の時とは比べ物にならないほどの波の強さに、背中に回していた
手に力が加わる。
 結局耐えることができなかった。そして一段と美琴の声が高くなると同時に膣内が一気に引き締まり絶頂を迎えた。処女で窮屈な膣が引き締まり、当麻の規格外のペニスを締め付けあげたために、当麻のほうも我慢の限界を軽く超えてしまう。
「んん…んっ、んんくう。……んんっ、あ、あ、ああ、あ、ぁぁぁぁぁぅぅっっっっっ」
「くっ、射精る」
「ああんんんぅぅっ、ひゃひゃついのが、でっでてひゅ」
「大丈夫か、美琴」
「はぁ、はぁ、はぁっ、ぅん。だいっじょうぶ――あっまってもうすこし……」
「ああ。美琴は気持ち良かったか」
「うん、当麻は?」
「気持ちよかったよ。だからたくさん美琴の中にだしっちまった。けど今日大丈夫だったか」
「うーん多分大丈夫だと思うけど」
「念には念を入れとくか、黒子、お前の持ってる薬あとで美琴に飲ませといてくれ」
「はいですの」
「薬って……」
「ああ、避妊薬のな。子供は欲しいけどここで妊娠でもさせたら、本当にいい加減になるだろ、だから俺が責任を絶対にとれるという時までは……な」
「―――そっそうよね。ひっひ人は大切よね」
「……まさか、お姉さま。いま私だけ当麻との子供を――なんてことを考えてませんでした?」
「そっそそそそんなことないわよ」
「おい、きょどりすぎだろ。ったく絶対に飲めよ。」
「分かってるわよ。そろそろ抜いてもいいわよ」
「ああっ、よいしょ」
当麻が自分のペニスを握り美琴の膣から引き抜く。同時に逆流してきた液体が膣から流れ出す。その色は白濁色ではなく、血の色が混ざったピンク色の精液が流れ出ていた。すぐに当麻は辺りを見回すが、目的のモノが見当たらない。
「当麻さん、ティッシュならここにありますわ」
「おっさんきゅーな。美琴ちょっとふき取るぞ」
「えっ?きゃっ」
 いまだに余韻に浸っていた美琴の股に指が侵入してきた。その中指はすんなり入り、奥のほうまで入れて自分が出した精液を掻きだし、後片付けをすませる。


「まぁこんなもんか」
「お姉さま、また火がつきましたんですの」
「ちっ違うわよ」
「ほら、喧嘩しないで二人でシャワー浴びてこい。俺もシーツ片付けたらすぐに来るから」
「はいですの、お姉さま行きますわよ」
「分かったわよ。黒子、少し肩を貸しなさい」
「ええ、肩だけでなく胸もお貸ししますわ」
「そっちはいいから」
23名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:11:13.20 ID:VDAvAHS3
 





こんな感じで4人と付き合い始めて2週間ほど経つ訳だが、デートもしたし、記念日のプレゼントも上げたわけだ。

で昨日上条さんが恐れていた事態が訪れたんだよ。
 
インデックスが家にその4人を連れて来いって、不幸だ。俺の人生に修羅場なんて上条さんはいらないのに。 
だけどまぁ、いつかは顔合わせをしないといけないし仕方ないか。そういうわけで4人と待ち合わせをして家に招くことになったんです。と上条さんは現状を淡々と説明します。
「ごめんなさい。遅れました」
「すいません、初春の勝負下着がなかなか決まらなくって間に合いました?」
 おっきたきた。4人には普通のデートとしか言っていない。変に緊張されて、倒れられると困るんですっと。それにしても飾利のパンツネタは多すぎだろ。
「んー、まだ時間まで10分ほど余裕あるし気にするなって、それにまだ美琴と黒子が来てないし。そんなことより上条さんてきには飾利の勝負下着のほうが気になるんでせうが」
「えっそっそれは佐天さんのうっ嘘ですよ、とっ当麻さんも頷いて信じないでくださいよ」
「でも力を入れたのは本当ですって。あたしも今日の下着には多少自信がありますもん」
「楽しみにしとくよ」
 ……なんか周りからの視線が痛いような気がするのは気のせいか。気のせいだよな。って気のせいじゃないか。
はい、思いっきりみられてますねー。……美琴に黒子は早く来やがれ。そして俺を早くこの場から逃れさせてくれ。
「どうしたんですか、当麻さん。汗が凄い出てますよ」
「いやですね、あれですよ。おおっぴらになんていうかですね。下着の話をされますと、周りからの視線がいたんでせう」
「ほっほら、佐天さんのせいで周りから変な目で見られてるじゃないですか」
「なっ、ういは〜る〜。あたしの所為じゃなくて、初春が大声出したからでしょ」
「うぅ〜〜」
「むぅ〜〜」
 やヴぁいですぜ。なんて言うか飾利も涙子もほほを膨らませるな、可愛いすぐる。言動一つでこうポイントを押されるんですかー。
鼻血出るかもって上条さんは今はティッシュ持ってませんよ。とっ止めなければ、このままでは悶え死んでしまう。
「飾利も涙子も喧嘩するなよ。逆に目立ってるだろ」
「うっ、すいません」
「ごっごめんなさい」
 とまぁしおらしく謝っちゃって一つ一つが可愛すぎる。喧嘩をしてようが何をしてようが可愛く見えてしまうではいか、―――――んっ、やっと来たか。結構美琴も黒子も時間かかったな。
24名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:13:07.77 ID:VDAvAHS3
「黒子と美琴には珍しく遅かったな」
「遅れて申し訳ありませんわ。少々、お姉さまの着替えに手間取りましたの」
「うっ、べっ別に私がどんなものを来て行こうと私の勝手じゃない」
「で、どんなのを来ていこうとしてたんだ」
「ゲコ太のキャラクターデザインの下着ですの」
「……はぁ、短パンからレベルアップしたと思ったら、今度はキャラクターか。ほら、飾利。こんな時こそ言ってやれよ」
「えっ?……えええっっ、むっ無理ですよ。私なんかが御坂さんの下着のことなんか言えませんよ。幼いとかそんなこと、私は言えませんよ。ほっほら、佐天さんに聞いてくださいよ」
「……ええっと、初春。今思いっきり幼いって言ったわよ」
「あっ、そっその嘘ですよ。口が滑ったというか、って御坂さん。そっそんなに落ち込まないでくださいよ」
「うっうう〜、いいもん。幼くったっていいもん」
「あ〜あ〜、初春、御坂さん泣かせた〜」
「うぇええっあっ、あっとっ当麻さんどっどうしたら」
「はぁ〜ほら美琴、いじけるなよ」
「とっとうま」
 うっ、みことせんせー上目遣い禁止ですぜー。上条さんの理性が持たなくなるから。ダメだって、そこで涙をためない。
貯めたらほんと最強コンボだからやめぇい。ひっひとまず頭を撫でて落ち着かせねば……。
「美琴、気にするなよ。子供っぽいのしかないなら今度一緒に買いに行こうぜ。美琴ぐらいだと、ちょっと大人っぽ過ぎるのつけてもいけそうだし」
「えっ?」
「なんて言うか、大人の感じがうっすら出始めてきてるだろ」
「でっ出始めるって、どこ見てんのよ」
「確かにお姉さまの胸は最近大きくなってるような気がしますわね」
「そうなんですか?あたし当麻さんにされてるのに少ししか大きくならないんですよ」
「初春はどうなんですの?」
「えっわっ私ですか。私は、そっその、大きく、なりました」
「やはり好きな人にされると大きくなるって本当だったんですね。ね、当麻さん」
 だーかーらー、そんなことを大きい声で言わないでぇーー。周りの目がさらにきつくなってますから。
それにそんな会話聞かされて大きくなってるのは俺の幻想殺しも大きくなり始めてます。いい加減にしないとマジで理性が外れるぞ。
「ねっ笑顔で言われても困るんでせうが」
「あらそうですの?てっきり意図的に大きくしておられると思ったのですが。確か私の記憶が正しければ当麻さんの周りには胸の大きい方がかなり多くおられたと思われますが」
「どこの情報だよ。俺の周りには――」
 火織、オルソラ、オリアナ、五和、ルチア、制理ぐらい……ぐらい。2人に1人は巨乳ですね、はい。
「オオクハナイデスヨ、ハハハッ」
「やはり多いのですね」
「ほら気にするなって。ここにいたら上条さんの身体は視線で穴だらけになるから移動しようぜ」
 よし、なんとか話題回収できたな。とりあえず家に向かうか。
25名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:15:04.26 ID:VDAvAHS3
「今どこに向かってるんです?」
「俺の今住んでる学生寮だけど」
「へーそうなんですか」
「「「って、ええええええええええええ」」」
「大声出しすぎ」
「だだだだって当麻、今日デートって」
「いや、俺の部屋に来るのもデートの一つだろ」
「そっそれでもやはり心の準備と言うものがありますの」
「そうですよ。いっいきなり当麻さんの家だなんて」
「いやだったか」
「いっ嫌じゃないですけど……」
「俺ばかり皆の寮にお邪魔してるからな。たまには俺の寮でもいいんじゃないか」
「そう言われてみればそうね」
「今日は少し無茶して私服で来た甲斐がありましたわ」
 確かに、常盤台の制服は目立つからな。そりゃぁもう満員電車の中にいても見つけられるぐらいに……。
「管理人はいないけど常盤台の制服は……常盤台の生徒って雰囲気で遠くから分かるからな。いかにもお嬢様ーって感じで、そういった意味では私服で来てくれた助かるんだけどな」
「白井さんも御坂さんも遠くから見たらすぐに分かりますもんね」
「あれが俺の今いる学生寮――――っておい。御坂さん、なんですか、そのあからさまな驚きは」
「ただ普通だなーと思って」
「普通でわるうござんしたね。飾利と涙子のところもこんなもんだよな」
「はい」
「常盤台の寮が凄いんですって、当麻さんは何も悪くないんですよ」
「ですよねー。ちょうどエレベータも来てるし誰かに見られる前にさっさと行くか」
「はいですの」
26名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:15:52.72 ID:VDAvAHS3
「なんかドキドキしてきました」
「初春顔が赤いわよ」
「そう言う佐天さんだって……って御坂さん、顔赤すぎです」
「えっあ、うん」
「お姉さまは色々な属性をお持ちなんですね、羨ましいですわ」
 さてそろそろ言わないと駄目か、修羅場になりませんようにっと、特に美琴さん、あなたはすぐにキレる性質だから、お願いですからインデックスを怒らせないでください。さてとそれでは。
「えーと、みなさん、入る前に注意事項を」
「注意事項って、当麻の部屋ってなんかあるの」
「いや、特にはないけど。今日俺の部屋に来てもらったのはデートもあるんだが、新しくお付き合いした皆さま方を紹介しないといけないんです」
「「「「―――――――――」」」」
 やはり驚きますか驚きますよね、驚いて当り前か。そりゃぁいきなり本妻に紹介しますって誰でも驚くよな。えっ?そもそも本妻に紹介しますってこと自体あり得ないだって、
お前がそう思うんならそうなんだろう、お前の中ではな。
「インデックス……本妻の一番最初の恋人にだ。と言うか本妻が連れて来いって言うから」
「しょっ紹介ってあたしたちをですか?」
「いきなり修羅場ですわね、当麻さんも意地が悪いですの。もう少し早めにおっしゃってくだされば心に猶予がありましたのに。そう言えばインデックスさんと申されましたか、確か当麻さんとよくいたあの―――」
「ああ、銀髪の修道女だよ。俺も早めに言っておいたほうが良いって思ったんだけどな、ほら飾利がなにやら思考停止してるし」
「ちょっちょっと、紹介ってなにすればいいのよ」
「さぁ、俺は皆をインデックスに紹介したら席外すから、後はあいつに聞いてくれ……おーい、飾利聞いてますか〜」
「えっあ、はい。そっその緊張してしまって、ここで本妻の人怒らせたら、やっぱり、その当麻さんと別れないといけないんですか?」
「いや、そう言うことは絶対にないから安心しろ。ただ、どんなことがあっても嘘だけは付いたらだめだからな」
「「「はい」」」
「分かってるわよ」
「んじゃ行くぞ」
 何気に皆の見込みが速くて助かったぜ。さて修羅の門をくぐるとしますかね。
ううっ空気がいきなり重くなったのは気のせいじゃないよな。さて上条さんは早々にインデックスに紹介して退散させてもらいますかね。
27名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:18:42.97 ID:VDAvAHS3
「「「お邪魔します」」」
「しっしつれいします」
「インデックス連れてきたぞ」
「おかえり、とうま。そしていらっしゃいだよ」
 鬼神がおられるぞ。すでに正座・真面目モードでこちらを見ておられるではないか。飾利はそこまでびくびくするなよ。
神様、仏様、俺様どうかこの団欒を見守ってくださいましっと。
「ほら、みんなそこに座って――――えっとこちらはインデックスさんで学園都市の外から留学された、見ての通りの修道女さんだ」
「よろしくおねがいするんだよ」
「「「「よろしくお願いします」」」」
「で、インデックス。右からお前も何度かあってる常盤台中学2年の御坂美琴だ。その隣が後輩の白井黒子。でその右に座ってるのが第七学区立柵川中学1年の初春飾利。同じクラスの佐天涙子。新しく付き合い始めた4人です」
「ありがとうかも。じゃぁとうまは――」
「ああ、分かってるよ。んじゃスフィンクス少しの向こう行ってよーぜ」
 紹介は終わった、後は神のみぞ知る世界。頼みますから喧嘩だけはやめてくださいよ。まぁみなに限ってそう言うことはないけどな。
さて上条さんはこれからお風呂掃除をしなければならないわけだから、スフィンクス様は少しの間じっとしててくださいよー。
「先に重要なこと言っておくけど、とうまにも聞いたと思うけ―――」
 幸運を祈る。グッドラック。
28名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:19:21.06 ID:VDAvAHS3
 ……ちょっと胸を責めただけでここまで濡れるとはな。なんというか早熟ってやつか。
開発したわけでもないのに黒子も飾利も痛みで気持ちなりやがるし。かたや涙子と美琴も胸を揉み合ってるし……。
「二人とも今軽く逝ったよな」
「「えっ」」
「逝ったよな」
「うっそっその……」
「軽くですの、まだ足りませんわ」
「そうか黒子は素直だな。飾利は逝かなかったのか」
「うぅっ逝きました」
「だろうな。下ほうがもう濡れまくってるし。これくらい濡れてれば二人とももう大丈夫だろ」
「「はい」」
「黒子、飾利の上に乗ってくれ」
「乗ると言いますと」
「抱き合えば俺は二人を同時に相手にできるから。それに二人とも互いの顔が見れるだろ」
「白井さん、あまり見ないでくださいね」
「無理ですわ、この距離ですと初春の吐息すら感じますのに」
 これぞ二人を相手にする究極奥義、貝合わせ。さめきったらおいしくなくなるからな。それではいただきます。
「んんっ、はいってきまっ とうまさんの、おおきっんぅっ〜」
「『本当に気持ち良さそうですわ、私にもはや――――――』んんんぅっ」
「まさか黒子、まだ飾利に入っているから自分には入ってこないとでも思ってたのか?」
「んっやっいきなりは、あぅっ」
「また入って」
「あっあっあんふっんんっ」
「んんっぁぅっっ」
「いやらしい音が聞こえるぞ、ぬちゃぬちゃって入ったり出たりする音がよっぽど気持ちいいみたい、だなっ」
「言わなっいで、くだんんっさい」
「黒子はどうだ」
「きもっきもちいいですの。もっとついてくださいですの」
「素直だな。ほんとに……素直じゃない飾利には………」
「んんんっっ、おっ奥まで、あたって、ます。あっあっ」
「どうしたんだ」
「やっあっんんんっ!!ああぅっんんやっ」
「ん〜どうしても素直になれないみたいだな。黒子素直になれない飾利の口におしおきしてやれ」
「あっはいですの。うふふっ、初春んんっ」
「んんんっっ」
「キスし始めたらいきなり締まりよくなったぞ」
「ふぁ、っん、んっ。んっん」
「んん〜、むぅっぅ〜、んん。ぷはっ、ダメんんっですの。当麻さん」
「ぷっはぁぅっんんっやっだっだめですっ、んんっっきもち、ああっ、いきまっんんっだめ」
「おおっ飾利も素直に、なったな。俺もそろそろっ、限界きてるし。三人で一緒に逝こうぜ」
「はぃっ」
「あぅっはいでぅの。」
「んじゃ最終けーたい」
 ふふふっ、二人とも中を擦られるのとはまた違った快感に溺れるといい。
これぞ貝合わせの真骨頂。貝の間をクリトリスを直に擦る。中出しを犠牲にして同時絶頂をオープン。
「ぁっ、んっ、あっ、ん、ん…んんんっっ!?とっんまさぁ、あっっ」
「はふっんっっんんんんっっあぅっっ!!」
「くっそろそろ、やばっ。うくっ」
「んっんっんっ、いっきっますの。イクっイクッっ」
「だっだめあふっです。いぐっっいきまっっっ」
「つっ、俺もイクぞ」
「「んんんんんんんんんんんあああああああああぁぁっぁっぁっぁっっっっっ"|」」
「んくっっ……………ふぅ」
「んっはぁはぁはぁはぁっ」
「はぁはぁ。お腹があったか、いですの。」
「ほら、黒子。飾利がつぶれてるぞ」
 ははっやっぱ黒子も女の子だな。こんなに軽いし華奢な体してる。身体がびくっびく痙攣してる。飾利の隣に寝せるか。
「んっ当麻さん、キスしてください」
「ほら飾利。んっ」
「私にもお願いしますですの」
29>>28は3レス後のものです ミスりました sry:2011/07/31(日) 23:21:36.00 ID:VDAvAHS3
「とうま終わったんだよ」
「はいはーい。今行きますよーと」
 あれから30分かなかなか早く終わったな。インデックスの声もだいぶ軽いし、うまくいったみたいだし良かった。
「話は終わったみたいだな」
「うん。それじゃぁ、私は小萌のところに行ってくるんだよ」
「ああ……インデックス、ちょっと待て。これ牛肉だから夕方は焼き肉にしてもらえ」
「やった、焼き肉は最近食べてないから嬉しいかも」
「最近って5日前も焼き肉だったと記憶してるんだが」
「深いことは考えたらダメなんだよ。とうまいってくるね、くれぐれも―――」
「それを上条さんに言いますですか」
「分かってるならいいんだよ」
「そうだ、インデックス」
「ん――――」
「「「「あっ」」」
 ぷはっ、全員に見られてのキスは少し恥ずかしいだんだが……インデックスさん、なんですか、その勝ち誇ったような顔は……。
いつもは顔を赤くして“お願いなんだよ”って言ってるくせに、今日に限って勝ち誇りすぎだと思うぞ。
「いってくるんだよ」
「いってらっしゃい…………さてといろいと重苦しい話だと思うけど大丈夫だったか」
「はいですの。ただ当麻さんの休みが月2日ってのは少し……」
「気にするなって俺は皆が好きだからこうして一緒にいるんだから」
「いやー、あたし改めて当麻さんが凄いんだなって思いましたよ」
「当麻さんって昔からそうなんですか」
「昔らそうと言われると……」
「私を助けてくれたみたいに人を助けることです」
「ああ、確かに人を助けたりはやってたけど……飾利みたいにお礼をしたがる子はそうそういなかったぞ」
「えっ、だってあれは。その」
 おや、美琴のようすが……ライチュウがこれ以上何に進化するんですかね。ぶつぶつ呟いて美琴はどうしたんだって美琴さーーーん
30名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:23:12.28 ID:VDAvAHS3
「いきなりなに―――んむっ」
「おっお姉さま卑怯ですわ。私が先に当麻さんとの接吻を狙っておりましたのに」
「ずるいです、御坂さん。あたしもやりたいのに」
「私もやりたいですよ」
「ぷはっ、おいっ美琴いきなりどうしたんだよ。あと涙子と飾利は今の言葉は外では使うなよ」
「あの子、とうまも大変だから負担減らしてあげるんだよ、って言ってたから別に私からしても問題ないでしょ」
「問題ないけど、ん〜……ありがとな。俺の為に頑張ってくれたんだろ」
「うっ」
「とぉうまーさん」
「うおっ、いきなりテレポートするなよ」
「これでマウントポジションが取れましたわ。私もお姉さまに見習って――」
「ちょっ――――――――んはっ、いきなりキスするなよ……みっみなさんどうしたんでせう?」
 えまーじぇんしー、えまーじぇんしー。やばい、やばいんです、やばすぎる。はい3段ってそれどころじゃねー。
4人とも火がついてらっしゃるよ。4人も相手にすると上条さんでもさすがに腰が持たないって。これは幸せだが、不幸だよなorz。
「当麻さん覚悟してくださいよ。普段会えない分、あたしの相手をしてもらいます」
「あはははっ………分かった。わかった、んじゃ順番決めよーぜ。ジャンケンで勝った二人から相手してやる」
「言っておきますけど、私は負ける気はありませんから」
「あら、初春には珍しく大見え張った啖呵を切りますの?」
「当麻さんのことだけは譲れませんから」
「それじゃぁ、ジャンケンしようか。言っとくけど後だしは問答無用で負けだからね」
「分かってますよ。御坂さん」
「「「「じゃんけーん」」」」










 
 さてと上条さんの不幸伝説の幕開けだー、こんちくしょー。うっううっ。たまにはオナニーがしたい……。まずは飾利と黒子からか。
「飾利とはまだキスしてなかったな」
「はい……あっまってください」
「ん、なんだ」
「そっそのいつも当麻さんのほうからしてもらってるので今日は私のほうから……」
「ああ」
「ん――はぁはぁっ」
「当麻さん」
「脱ぐの速いな。そっちのほうが助かるんですがね。ほら飾利も脱ごうか」
「えっはっはい。だっ大丈夫です、じっ自分でできます」
「おーい、涙子さーん美琴さーん。ボーっとしてどうしたんですか」
「じゅっ順番待ちよ、当麻が言ったんでしょ」
「確かに言ったけどな〜。そうだ、二人とも目瞑ってろ」
「はい」
「うん」

 暇なんてさせない。にんずうが、おおいときこそ、ゆりプレイ。by当麻。
なかなかの出来だ。と言うわけで前戯を減らすために二人にはレズっててもらいますかね。
31名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:24:32.08 ID:VDAvAHS3
「はい、ちゅー」
「「んっ」」
「とっ当麻さん!?」
「あっ黒子、大声出すなよ」
「「んっ?!んん〜〜〜」」
「うわぁ、思いきっり佐天さんと御坂さんキスしてますね」
「なっなっなにすんのよ」
「キスだが」
「でっでも私は―――んんっ」
「……んっ涙子とは今日まだキスしてなかったよな」
「はい、あっありがとうございます。ってごまかされませんよ」
「いいか、皆言っとくけど。俺との縦ばかりの関係だったら、いつか壊れるぞ。ちゃんと横との関係も築かないと」
「横?って女同士のってこと?」
「ああ、俺はおまえらが嫌い合うなんて不幸なことを絶対に見たくないからな」
「当麻さん。………分かりました。御坂さん、あたしは当麻さんの言うとおりやりたいんですけど、いいですか」
「うっうう……わかったわよ」
 キターーーーーーー。百合プレイがこんなうまくいくとは予想外です。手を絡めあってのディープキスなんて、やばい上条さんもスイッチ入りまーす。
「飾利も黒子もベッドに横になれよ」
「えっ、はい」
「当麻さん目がぎらついておりますわ」
「俺も男なんでね、二人のあんな濃厚なプレイみたらちょーとスイッチが入っちゃうんですっとな」
「ひゃぅっ、んんんんっっ、あぅっだっだめでぇす。そっんなに吸わんんんっないで」
「んんずずずずりゅるゆるりゅっ、もうこんなに乳首立たせて吸ってほしいんだろ」
「んっんっっ、ちっちがいま、す。そんなんじゃ、あぅっんんんんっ」
「黒子も乳首立ってきたな」
「あぅっそんな、に乱暴にんふっ、揉まれったら、嫌でも立ちますの」
「嫌なのか」
「ちっ違いますわ」
「んじゃもっと乱暴にしてやるよ」
「へぇ?んんやぁぁっぁっつねりあげたら痛いですの」
「んやっ、あぅっ噛んだら、だめです」
32名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:25:58.62 ID:VDAvAHS3
ここで>>28の内容です。(山場を誤爆とか・・・ワロエナイ)
33名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:28:03.55 ID:VDAvAHS3
 ふぅ、飾利と黒子はいったん終了っと。次は美琴と涙子……ええっと、どういう状況なんでせうか、これは。準備万端即挿入可能って感じじゃないか。
「分かった、分かってる、分かってますよ。の三段活用、そんなもの欲しそうな顔して、いつもの美琴さんらしくないぞ」
「そんなことないわっよ。そっそれより早く」
「ん〜、まだお前の番じゃないぞ」
「そうでっすよ。みっ美琴さん。あたしの番ですから」
「うぅっ」
「ったくしょうがないな。涙子、美琴も一緒にいいか?」
「はい。今さっきまでみさっ、じゃなかった。美琴さんと気持ちよくしてましたから」
「おっ名前で呼び合い始めたのか?」
「はい。そっちのほうが他人じゃなくて親密って感じがしますしね」
「涙子はいい子だな。ほらベッドにおいで、そんでもって飾利と黒子はベッドからどいててろよ。上条さんのベッドはそこまで大きくないからな」
「はいですの」
 こう言う時テレポートって便利だよな。ベッドから床にすぐにテレポートできるし、NEETにはもってこいの能力だな。
「美琴は下で涙子は上だ。こんなに物欲しそうに濡らしやがって、しかもひくついてるじゃねーか。美琴さんそんなに欲しいんですか?」
「うっきっ聞かないでよ、わっわかるでしょ」
「えっと、その、あっあたしは当麻さんが欲しいですよ」
「よくでき――ました」
「んっはいっ、てきあぅっました」
「動くぞ、涙子」
「はぁっはい」
 素直になれない美琴にはちょっと躾が必要だな。少しの間焦らしプレイだこの野郎。自分だけ気持ちよくなれないの形しっこう〜。
「はぅっ、いきなっ、ふかっんはぅっ」
「とっとうま」
「涙子の中ひだがくっついてきて気持ちいいぞ」
「あっあたし、もぅ、とうまっさんの、んんっきっもちいいで、す」
「うぅっ。とうまぁ〜」
「はうっみ、ことさん。おねだっりしたら、とうま、さんもして、んんふっくださいますよ」
「おっおねだり…………」
 また涙子もマニアックなことを……だが上条さんも男です。おねだりには弱いですよ。しかもうまく顔をずらしやがって、美琴の涙目顔直視してしまうじゃないか。
34名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:32:03.41 ID:VDAvAHS3
「とっとうま、わっ私にもとうまの………………おっおちんちんちょうだい」
「ん〜、ちょっと声が小さいけど、最初にしてはよく言えたな。んじゃ美琴、お前が欲しがってたモノだっよ」
「んんんんはぅううっっあつっ」
「涙子とはまた違った気持ち良さだな」
「んあぅっ」
「とうまさっん、あたしにも」
「ああ、涙子も一緒だ」
「やぁっんんっ。はぅっ、んんんっあうっ」
「おくっに、あたっ、てる、んんふっ、あうぅっんんんっ」
「やぁとうま、んあうっ、あんっ」
「みっみことさっ、あうっ、かわっんんいい」
「あっ、そう、いうるいこんんんっだって」
「きっきすしましょ」
「いいっわよ。んんっ」
「これぞ下も上の口も使用中ってな」
 にしても、涙子のやつは才能あるかもな。美琴はMの路線で黒子と涙子は多少Sが入ってるな。
 でも飾利はまだまだ開発の余地がありそうだ。それにしてもこの二人キスし始めていきなり締りが良くなったんでせうが。
「っんはっ、んんんんん」
「くんっ、んんんっんん」
「二人とも、きついなら無理してキスすることないぞ」
「んぷはっ、はぁんん、ゆっ、くり、あぅっ、おねがいしま」
「分かった。早くだな」
「ひゃっぅっ、ちっちがっあぅっ、んん」
「とっとう、ま、はやっんっおくまでっ」
「ほら、涙子も美琴も二人の汁がこんな変態な音を立ててるぞ」
「いやぁっ、とうまさん、いわなっあぅっいでくださ」
「そんなこと、しらっんふっわよっ」
「二回目の上条さんもそろそろ限界がっ、近くなってきま、したので本気でいくぞ」
「ふぇ?!んんんあっっはげしっああああぅっです」
「おっおくまできて、るんんっっ。もうちょっとてかげっんんんんんあぅ」
「「―――――――!!!??」」
 っく二人の股の間密着度高けぇ。隙間なさ過ぎだ。美琴の毛がじょりじょりして気持ちいいぜ。っていうかそろそろ逝きたくなってきた。
「んんはっ、そっそこはだめっ。そんなところ擦ったらっ」
「擦れってま、きもちっはぅっ。そっそれ以上したら―――」
「俺も、そろそろ、持ちそうにない」
「とっとーま、いっしょに」
「いきたっいで、す」
「分かった」
 二人ともねだり方がうますぎる。しかも美琴さんなんかデレ100%じゃないですか。燃えてきましたよ。ラストスパート本気で逝きます。ふぅ、はぁ―――うおおおおおおおおおおおおぉぉぉ
「んんんんっっっはげしっ、あっあっああっああっあっいきまっ
「あぅっんく、んんっやっ、いくっいくっいぐっぅぅっ
んあっあああああぁぁっぁぁぁっっっっっっっ」」
「っつ、だすぞ」
35名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 23:35:06.75 ID:VDAvAHS3

ふぅ。つかれっ…………飾利さんと黒子さんなになさってるんでせうか?なぜ互いの股の部分を舐めて、というか白濁色の液体を舐めておられるんですか?
「そっそのもったいないと思いまして」
「これって舐めとるものじゃなかったんですか?」
「舐めとるって……苦くてまずくないか」
「当麻さんのですから、これくらいは我慢できますわ」
「それにこうしてもらったほうが男の人は喜ぶって書いてありましたし」
 さいですか。最近の中学生は上条さんの右斜め上を行き過ぎてるよ。ませすぎだぞ。
 それに飾利はすこし偏った知識を持ちすぎではないか。まぁ上条さんには偏った持ち主が多いが、それでもすこしなぁ〜。
「あっああ。うっ嬉しいぞ」
「ういは………飾利の変態さに引かれておられますわ」
「!!?」
「どうしましたの?」
「いっいま、白井さん私のことを……」
「変態と申しましたの」
「そこじゃなくて名前のところです。それに変態は白井さんです」
「ええ、当麻さんは私たちが仲良くやってくださることを望んでおられますわ、ですから私も涙子さん同様に飾利と呼ばせてもらいますの。異存はありますの?」
「なっないです。そっその私も白井さんのこと、黒子さんって呼んで」
「良いに決まってますわ」
「あ、ありがとうございます」
「それにしましても、お姉さまと涙子さんはまだ眠ってらっしゃいますわね」
「起こしてやったらいい。それに美琴にも涙子にも俺のが付いてるから舐めとってもいいんだぞ」
「はいですの。ほら、飾利起こしますわよ」
「はい」
「くっくろこ?どこなめっひゃ!」
「どこと言われましても、当麻さんの精液が付着しているお姉さまのおへそですわ。としか答えようがありませんわ」
「うっういはる?!めっめが」
「……涙子さん、私のことは名前で呼んでくださらないんですね」
「えっ?えええ?!あぅっ舐めたらだっ」
「お姉さまのここ当麻さんのが垂れてきておいしいですの」
「んぁっ、そんなに強く擦ったらだめぇ!」
 暴走を始められたよ。この上条めはアウト・オブ・眼中のようなのでお風呂に入ってこよーっと、もう夕方だし、全員が風呂入って飯食ったらちょうどいい時間になるだろ。
「それじゃぁ俺は風呂入ってくるから」
「はい。そっその当麻さん」
「ん、なんだ?」
「後で一緒にお風呂入っていいですか?」
「ああ、いいぞ」
「あっずるい、あたしも一緒に入ります」
「私も入りますの」
「わっ――」
「美琴、お前は駄目だ」
「えっ?なんで」
「お前ビリビリするじゃん」
「しっしないわよ!」
「本当だな?」
「本当よ」
「んじゃ少しでもしたら罰ゲームな」
「ふぇ?………いっいいわよ。それ受けて立ってやるわ」
「んじゃ、お前らももう少ししたら入ってこいよ」
「「「はーい」」」







 今日も上条さんは不幸ですよ。でも誰かが幸せになれるなら、それは最悪じゃない。最高なんだぜ。
36◇s5iGacR752.W:2011/07/31(日) 23:36:25.33 ID:VDAvAHS3

と言うわけで終了。
これにて超電磁砲四人娘×上条は完結と言うことで。

かなりの間隔があいてすいませんでした。
書きあがってはいたのですが、御坂関係の流れ上停滞しておりました。
次の話は一度設定をリセットして新たな作品を書こうと思います。


※本来ならこの話の伏線回収のために
とある連休の大性交祭
 とある学校の課外授業 1日目    小萌 吹寄 姫神
 とある本妻の閑話休題 1日目の夜 インデックス
 とある海外の潜入日記 2日目の朝 オルソラ アニューゼ ルチア アンジェレネ
                        オリアナ 火織 ヴィリアン
 とある姉妹の実験記録 4日目の朝 美琴 御坂妹
 とある謝礼の旦那出張 5日目の朝 滝壺 最愛 沈利 フレンダ
 とある冒険の旦那出張 5日目の昼 舞夏 打ち止め

なんてものを企画しましたが、見事企画倒れしました。

さて、今回はこの辺りで。またの次回作を無事に投下できることを願って……。


追記。最近魔術側の成分が足りないと思う
37名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 00:34:48.99 ID:1MvGdSI4
>>36
とある謝礼の旦那出張と、とある冒険の旦那出張を見てみたいです

それだけでいいんで、書いてくださいお願いします
38名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 00:52:03.79 ID:5vOiyvzs
>>37
お前がNTR好きなのはよくわかった
39名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 00:57:01.67 ID:GeM47Rvf
>>38
舞夏「私は今とーっても気分がいいから、素股ぐらいしてやっても
よろしいー」

>>37
海外の金髪碧眼も捨てがたいですぞ
40名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 01:07:09.96 ID:FQ/VifAP
とりあえずとんでもない分量と内容の濃さから凄まじいリビドーが伝わってきた
GJ
41名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 02:05:45.58 ID:m+UVNF6r
>>36
GJ! これも鬼畜道かそれとも愛のなせるものか
42名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 13:18:06.72 ID:mXWBrSAq
>>36
上条さんの妙に女馴れしたスケコマシっぷりと、それに進んで弄ばれる少女達を祝してGJooooooooooo!!
この上条さんは無自覚フラグ男から無自覚鬼畜男にクラスチェンジした方がいい。
43名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 03:25:09.09 ID:zszDoXC2
画集SSで上条さんがヒロインを妊娠させる疑惑が生まれるのも当然だと思いました。
44名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 15:25:18.25 ID:T9vPSElu
>>36
それを きかくだおれにするとは とんでもない!
45真世紀末帝王HAMADURAの一日 1/6:2011/08/02(火) 16:21:27.74 ID:G9kbB4Ho
埋めネタには丁度良かったけどここでは心苦しいなと思いつつも6スレ使う自分を許して欲しい。
ゲス面と言うかエロ面ですね。
くれぐれもネタなんだからね!



浜面仕上の朝は早い。
何せ新婚……いやまだそれは未来予想図の一部に過ぎないのだが、とにかく若い彼らは平和を謳歌するのに余念がない。
相手はもちろん相思相愛である滝壺理后。
そしてそんな2人が毎日する事と言えばもちろんSEXだ。
そこに疑う余地は無く、朝っぱらからさかりのついた2人は……いや昨夜からずっと繋がったままでした。
「は、は、は、は」
寝室に響く浜面の短い息遣い。
一方の滝壺は、
「…………」
浜面の下でぐったりと四肢を投げ出していた。
初めはいつも滝壺の方から誘うのに気が付けばいつも寝落ちされてしまう。いやホントは失神KOですけど。
それでも愛が有れば乗り越えられると浜面は頑張って腰を振る。
「何かこう……無抵抗な滝壺って……ぐっと来るんだよな……」
半眼。いや黒目の見えない薄眼に涙を浮かべ、軽く開いた口からは涎が泡となってこびり付いている。
そんな見る影もない滝壺にも欲情出来る浜面は、ヤバい領域に片足突っ込んでいる気がしないでも無い。
でも彼は馬鹿なので気にしない。
「滝壺っ……出る……出るぞ……、うっ」
「……ぁっ、ぃ……」
熱い猛りを最奥で吐き出された滝壺が無意識に何かを口走る――こうして1X回と思えない量の精液を放ってやっと夜の部は終了となるのだ。
毎日こんな事をしているが彼らは飽きない。
飽きないのだが浜面には内緒にしている不満が1つある。
「はあ。これはこれで満足なんだ……贅沢を言っちゃいけねえって事も判ってるんだ……でも、一回おはようのSEXってしてみたいんだよなぁ……」
愛とか何とかほざきながら早くも性の不一致かと彼は悩んでいます。滝壺を毎日失神昇天させている癖に。
「さてとシャワーでも浴びるか」
「…………」
もちろん滝壺から返事なんかありません。なにせ失神してますから。
だから浜面はもう何だか判らない液体のブレンドの海に沈む滝壺を抱えて風呂場に向かいます。
そしてシャワーを浴び、前日予約して置いた温かい湯船に2人で沈みます。
その間も相変わらずぐったりとされるがままの滝壺。それはもうまるで死た……いえ人形のようですが、
「されるがままの滝壺って可愛いよなぁ……」
そして風呂場で、脱衣所で、浜面は超能力者(レベル5)を下したその驚異の身体能力を如何なく発揮したりして、
「毎日毎朝……滝壺をハメ殺す気かこの下半身サルは?」
「は?」
顔を上げると目の前に不機嫌そうな美女……後妻その1の麦野沈利が立っていた。
「後妻の割におっかねーんだ麦野は。まず俺に対して遠慮が無い」
浜面は彼女を語る時遠い目をした。
そんな彼女だが後妻になってからは毎朝こうして通って来てくれる。
初めはずけずけと家に上がり込んで来ては2人の邪魔をする麦野に辟易していた浜面だったが、慣れとは恐ろしいもので最近は余り気にならなくなった。
だから、
「今終わるから少し待っててくれ」
46真世紀末帝王HAMADURAの一日 2/6:2011/08/02(火) 16:22:56.27 ID:G9kbB4Ho
麦野を気遣って腰をフルスピードを上げた。
だが、
「いや別に待つ必要なんかねーし。今すぐ私が逝かせて、あ、げ、る♪」
麦野がにっこりと微笑んだ。
「い!?」
浜面がその瞬間何かに気が付いて頬を強張らせる。
そして次の瞬間光が瞬き、浜面のいた空間がその後ろの壁もろとも根こそぎ吹き飛んだ。
だが浜面は間一髪滝壺を抱いて右へ転がって難を逃れると、
「ああ……部屋が……」
「ふんっ」
呆然とする浜面と何か不満げに髪をかきあげる麦野。
「馬鹿野郎が引っ越したばかりの部屋が滅茶苦茶だ! それに今のは冗談抜きで死ぬ所だったぞ!」
そうそう浜面は先日この部屋に越したばかり。
その前はこのボロマンションの1つ上の階に住んでいた。その前はもう1つ上の階……と言うかこのマンション一棟丸ごとアイテムの持ち物になっていて所有者は浜面だったりする。
壊されても誰にも迷惑が掛からない様にした浜面の配慮が凄いのか、アイテムの財力が凄いのか。
それはともかく麦野は怒っていた。
「馬鹿はテメエだよ浜面ぁ……」
「んだと誰が馬鹿だ!」
「それが馬鹿だっってんだよいい加減腰振んの止めろこのサル!」
麦野はよくキレるのでこれも最近慣れて来た。だから浜面はニヤリと笑うと、
「いや誰だろうと俺を止められる奴はいねえ……」
チンピラ風の全裸男が腰を振りながら言う台詞とは到底思えない。
もちろん麦野はポカンとして、
「く、腐れチ○ポ焼き切れて死ねこのクソったれ野郎があああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
その叫びと共に彼女の正面に巨大な光の粒子が集まり始めて、それはかつて自分自身すら消し飛ばした原子の奔流と――、
「だめ」
誰かの声。そして光は唐突に消え失せ、
「……ぇ?」
驚く麦野の膝がかくんと折れた。
そのまま崩落ちる傍らで、
「はまづらを虐めちゃだめ」
滝壺指導……いや始動。
最近絶好調な能力追跡(AIMストーカー)で麦野を無力化した2人は、
「さて麦野、俺が今触っているのはどこだ?」
「……私のマ○コだよ……」
「指は何本入っているでしょう?」
「……知るか死ね」
「ぶっぶー! 不正解なので指が追加されます」
「ふ、ふざけんな! 死ね! マジぶっ殺あひゃ!? あ、ぐく……」
「むぎの、柔らかい」
滝壺が場違いな程ほんわかと呟く。
「く、くるし……」
喘ぐ麦野。それはM字開脚に縛り上げられた姿を指したのか、それとも滝壺の五指を根元まで飲み込んだ秘所の事か……。
47真世紀末帝王HAMADURAの一日 3/6:2011/08/02(火) 16:24:45.35 ID:G9kbB4Ho
その後は出勤時間まで乱交が続き、
「いけね! もうこんな時間かよ!?」
「むぎのの事は任せて」
「う……ふ……」
浜面の精液が注がれた穴をしつこくこね回す滝壺と、焦点を無くした瞳で虚空を見つめる麦野を残して浜面は脱兎の如くかけ出して行く。
そして午前中はバイトに明け暮れ、昼休みを挟んで午後もバイト……なのだが今日は用事があって休んだ。
その用事とは、
「超待ちくたびれましたよ」
「悪いな絹旗。客が長居してて遅くなった」
絹旗最愛。浜面の後妻その2。彼女はこうして時々浜面を映画に誘うのだ。
「それはそれは……さぞや超VIPなんでしょうね……私を炎天下の下でこォンなに待たせた位ですからァ」
「いやいやコンクリート爪先で掘りながら拗ねられても可愛くねーし、それに口調変わってんぞお前……」
これ以上はまずいと浜面は絹旗を促して映画館の中に。
席に着けばものの数分で予告も無く本編が始ままり――、
「浜面」
「どうした?」
「ひとつ超聞いていいですか?」
「おう、手短にな。今日の映画は割と面白いから」
「では聞きますがポップコーンの中からにょっきり生えた超不気味な物体は何ですか?」
暗部では名の通った大能力者(レベル4)と言えど所詮は子供だな、と浜面はフッと笑顔を浮かべながら、
「気にしたら負けだぞ絹旗。因みに俺は全く気にならない」
「そう来ましたか……。浜面のくせに超いい度胸ですね……」
お陰でポップコーンは新たなトッピングを加えられる事になり、
「何ですかこのフレーバー? 超のどに絡み付きますし磯臭いです……」
「ノリ味なんじゃね? ノリの佃煮味とかネバネバしてそうじゃね?」
「ノリにも佃煮にも超失礼です!」
なら食うなと浜面は思う。因みに彼は精神的に大満足なのでポップコーンに興味は無い。
「どうしてくれるんですか浜面。こんな物食べたから超喉が渇いて来ましたよ」
「いや食えとか頼んでねーし」
それにしてもうるさい。映画館で騒ぐなんてそれでも映画ファンなのか、とはそこは怖いので言えないが絹旗には黙ってもらいたい。
そこで紳士浜面は仕方なくドリンクを提供する事にした。
「こほ、けほっ……んは、浜面、このドリンクも超喉に絡み付いて……」
(映画に集中出来ん……)
余り騒がしいので映画が終わるまで色んな口を塞いでいたら、
「あ、あァ! きもちいい! ズボズボ超きもちいいですはまずらああァ――――」
終わるころにはすっかり絹旗は大人しくなっていた。
だがしかし結局映画には集中出来ずに、
「次は滝壺でも誘うか……」
そうひとりごちながら映画館を出た浜面はふと時計を確認して、
「まだ時間があるな」
夕方の4時少し前。
浜面はポケットから携帯を取り出して電話をかけるといそいそとその場を後にした。
そして十数分後――、
「は、浜面氏、ぃ……はげし、いっ」
「は、は……お、俺だって、き、つい……」
浜面はバックから1人の少女を姦していた。
48真世紀末帝王HAMADURAの一日 4/6:2011/08/02(火) 16:26:00.81 ID:G9kbB4Ho
まるでゲームに出て来る自称くノ一と言ったこの見た目にエロく派手派手しい出で立ちの少女の名前は郭。
親友の半蔵のおっかけをしている奇特な少女だ。
以前から面識はあったのだが、何時からこんな関係になったのかは思い出せない。
ただ誘って来たのは彼女で、
「半蔵様を落とすにはもっと技術を磨かねば……」
「あ、そうなの。大変だね」
「と言う訳で半蔵様のご友人でもある浜面氏には私のスキルアップに協力する義務があるって事で?」
「な、何で俺が!?」
「それ以上は言えませんよぉ……もし教えたら私は浜面氏の事を今度こそ、け、消さないっと……」
「いやいい。本当にもうどうでもいいから喋るんじゃねぇ……つかそのすぐ脱ごうとするのはもっと止めろぉ!!」
とは言ったもののどうも幸の薄い彼女が忍びないので暇な時に協力していた。
「でるっ」
「は……あ……」
直腸に嫌という程吐き出して今日は修業は終了となった。
「はぁ……すげー締めつけ……いけんじゃねぇかこれで?」
「いえいえ、浜面氏は素人だからそう思うんですよ」
「そんなもんなの?」
「そんなもんです」
そんな話をしていると郭が懐から紙の束を取り出しながら、
「今日はこれ位にしておきますが……次までにこれを憶えて来て下さい」
「またかよ……」
前回は48手の春画だった。それはそれで役に立ったが、
「…………」
今回は手渡されたものには緊縛春画が描かれていた。
郭と別れると丁度良い時間となったのでとある場所に赴く。
「おっす、待たせたか?」
すると金髪碧眼の人形の様な小学生くらいの少女は首を横に振って、
「ううん。大体、丁度良い時間だよ。にゃあ」
フレメア=セイヴェルンとはあの事件以来ちょくちょく待ち合わせをしては一緒に食事をしていた。
「むぅ……」
少女の目の前には今日もグリンピースが残されて、親の仇でも見る様な眼で睨みつけている。
「よし、これが食べられたらいい事してやるからな」
「う、何でそう何かで釣ろうとするの!? 私は、大体子供じゃ無い!」
「へいへい」
そんな感じで食事が終われば、
「にゃ? にゃあ、あ、に゛、い、いや、あ」
浜面の腕の中でくねる小さな身体。
何時からこういう約束になったのか、食事の後のスキンシップが始まる。
「浜面、今日は、大体最後まで……する?」
「しねーよ」
「また私の事、大体、子供扱いしてる。にゃあ」
「してねーよ」
その代わりに優しいキスなんかして格好良く少女を施設まで送り届けて、
「早く姉ちゃんみたいに大きくなれよ」
49真世紀末帝王HAMADURAの一日 5/6:2011/08/02(火) 16:28:00.38 ID:G9kbB4Ho
そう1人呟いてそそくさとその場を後にした浜面は、とある隠れ家を目指して――、
「きゃっ!?」
「お?」
急いでいたせいで誰かにぶつかった。その拍子に相手が倒れてしまった。
「す、すいません大丈夫っすか!?」
「いたたた……ついて無いわね今日はフラれてばっか……」
と引き起した所でばっちり目が合って、
「「あ!」」
浜面とぶつかった相手は御坂美鈴だった。
以前は命まで狙った相手。だがそれに関しては先日きっちりとオトシマエは付けた筈。
自宅に押しかけて玄関先で土下座。
それで許されるとは到底思えなかったが浜面にはそれしか無かった訳で、
「浜面君♪」
「い!?」
気が付いた時には腕に手を回されしっかりとしたバストの谷間に肘がすっぽりと嵌っている。
「今暇?」
「い、いやちょっと急いでます!」
声が裏返るには訳が有る。
「ほんとぉ……」
「くっ!? ほ、ほんとうっす……」
ズボンの上から先程の情事の残り香を揉みし抱かれて声がかすれる。
かくして――、
「み、御坂さん駄目っすよこん、な……」
「美鈴って呼んでくれなくちゃ駄目」
「み、みす……ず」
「オーケーィ♪」
真っ暗な公園の草むらで年上の女に押し倒される受難。
「ごめんねぇ、浜面君、ん、今日もお尻でぇ」
「うあ、い、きつ……、き、気にしなくていいっす」
「うん♪ いい硬さ、若いって良いわね♪」
そんな感じでむしられるだけむしられて、その後はタクシーを捕まえて未練がましい顔を振り切って押し込んだ。
「はぁ、死ぬ。マジで死ぬ……でも今回は御坂さんだけで助かったぜ……、これに上条さんが加わったかと思うとぞっと……」
そこで携帯がプルルと鳴って、見れば宛名は美鈴。
「何時の間に……」
内容は……、
「不幸だ」
お察し下さい。
まあ浜面なので気を取り直して当初の目的地へ向かう。
「おう待たせちまったな」
「……飢え死にさせる気かっての。自覚無いの? 死ねよマジで」
50真世紀末帝王HAMADURAの一日 6/6:2011/08/02(火) 16:30:03.24 ID:G9kbB4Ho
そこにいたのは黒夜海鳥。かつて自らを『新入生』と称して学園の闇を取り戻そうとした能力者。
以前はパンク風の格好に白いフードコートを羽織っていたが、今はだぶだぶのジャージに素足。
「ほら飯」
「……フン」
黒夜は浜面が手渡した弁当をひったくると貪るように食べ始める。
あの事件の後こっそりとここに監禁した。
初めは洗いざらい聞き出してからバラシテしまうつもりだった。
そんな相手に情が湧いてしまうとは……、
「なぁ」
「しつけぇなぁ、私は飯食ってんの」
「まだ何も言ってねーぞ?」
「仲良こよしとかままごとふいでンじゃねェぞ。今更光の下なンか歩けるか」
そこで大体話は終わり、
「じゃあお前が素直になれる様に今日も頑張ってみっか……」
「ひひ、やっぱ最後は力づくってやつ? いいね……、いいンねェのォ! やっぱ最っ高にイカしてンよォ浜面くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」
そんな黒夜の首筋に薬――ただの栄養剤だが彼女はずっと催淫剤だと思っている――を注射して、
「あ、ひ」
「感じるのか?」
入れると彼女は必ず体を縮めてしがみ付く。
「感じるのか?」
「ひっはは、自惚れンてンじゃあねェぞ……、だ、誰がお前の腐れチ×コで感じるかっつゥンだよォ……」
「そうか」
「あひ、ひ、きゅうん、ひい、いい」
強がりも大体こうして高速ピストンの刑にかけると、
「イクっ、もうイクっ、あ、やだ」
「イクのか?」
ギュッと目を瞑ってコクコクと頷く黒夜の姿に、浜面は何故か絹旗の面影を見てしまう。
こうして彼女の意識がぷっつりと途切れるまで姦してから綺麗に清めてベッドに寝かせる。
「いつかあいつから仲間になるって言ってくれるといいんだが……」
そんな事を呟きながら時計を見れば、
「いっけね!?」
10時を過ぎている事に気が付いて走り出す。
マンションには滝壺が待っている。
今朝麦野に部屋を破壊されたからまずは引越して、それから引越し祝いだ。
「ただいま滝壺、遅くなっちまった!」
「大丈夫だよ、はまづら。今日は、皆が一緒だから、寂しく無かったよ」
「いや全然大丈夫じゃねーだろ? おい浜面ぁ、お前私達待たせて何処の女とちちくりあって来たのさ」
「麦野、ちちくるとか歳がばれますよ? それにしても、確かにバイトのかけもちとは言え超遅い帰宅ですねェ……」
「あ……」
呆然とする浜面の背後でバタンとドアが閉じる。
浜面のスリリングな日々はまだまだ終わりが見えない様子だ。


おわれ


以上。
猛省して次回は頑張るよ。そしてSSが出来たら俺……、
51名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 16:43:16.45 ID:1/AfY77Y
GJ!
次の構想もあるとは
楽しみにしてる!
52名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 16:44:51.60 ID:MVjTM4FW
『企画倒れしました』……そんな言葉は使う必要がねーんだ
なぜならオレやオレたちの仲間はSSの元ネタを頭の中に思い浮かべた時には!
実際にSSを書き終って もうすでに 投下してるからだッ!
だから 使った事がねェ───ッ
>>36 オマエもそうなるよなァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
オレたちの仲間なら……わかるか? オレの言ってる事……え?


『書きました。投下してもいいですか?』なら使ってもいいッ!
53名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 17:02:45.57 ID:sRS1tHJ5

もうこの作品に対する感想って多くを語らず一言でいいと思うんだ

浜面爆発しろ
54名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 19:14:35.29 ID:FRkYidID
GJ!
浜面爆死しろ
羨ましすぎる
55名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 19:38:54.63 ID:25qgc2Jx

はまでゅら爆発しろ
56名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 19:44:19.68 ID:xSk5ZEgA
GJ
浜面爆発しろ

ところでこういう場合って後妻って言うのか?
普通に愛人とか二号さん、もしくは内妻でいいのでは
57名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 19:54:57.51 ID:aQ0ZWx/M

前スレのゲス条ゲスセラ含めた三主人公爆発しろ

美鈴さん三人とも喰っちゃったんですかね
58名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 20:14:47.44 ID:Qu3dS9W0
GJ
美鈴さんはさすがに予想外だったw
59名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 00:49:45.66 ID:8aLEHrtL
なんか首がもげそうな名前だな>はまでゅら
60名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 01:26:36.80 ID:VLEJkc1f
ゲス条、ゲスセラ、浜面が交差すると酷いことになりそうで…

上「一方通行…お前は何もわかってねえ!互いに合意のうえでの生セックス以外は何の価値もねえんだよ!」
一「何もわかってねェのはテメェのほうだろうが三下ァ!
 女は殴りまくりながら無理矢理ヤるのが最高だってなンでわかってくれないンですかァ!?」
上「バカ野郎!そんな女の子の人権を無視するようなやり方に何の意味があるってんだよ!
 いい加減理解しろよ!相手からの愛があってこそのセックスだろ!?終わった後、横で幸せそうに寝てる女の子の顔とか最高だろ!」
一「はっ、ンなもんズタボロになるまで犯された後の絶望しきった顔に比べたらゴミみたいなもンじゃねェか!
 あと200人以上の女とヤっといて愛がどうのこうのとかどの口が言うンですかァ!?」
上「200人じゃねえよ、妹達入れたら1万人以上だ!」
一「て、てめェ…もうとっくに妹達全員を食い尽くしてやがったのか!?」
上「あ、お前のところにいた巨乳の妹、凄くよかったぜ…
 ちょっと優しくしたらすごい懐いてきてさ…あんなこともこんなこともしてくれて…いやあ、味わい深くって堪能したなあ」
一「…帰ったらお仕置きしなきゃなンねェなこりゃ…それはそうと三下ァァァァァァァァァ!
 俺のモノに手ェ出しやがって!そンなに死にてェンですかァ!?」
上「いや…お前だって実験のとき、ビリビリのことレイプしてただろ…むしろ、これでやっとおあいこじゃん…」
一「あー、そういやあったなンなこと…『抱かせてくれりゃ実験やめてやンよ』って言って犯してたっけなァ…
 散々嬲った後に『まあやめるってのは嘘なンですけどねェー!』って言いながら中出しときは最高にソソる顔してやがったな」
上「あ、それ想像するとちょっと興奮するな……なあ、今度あのロリなほうの妹を俺に…」
一「殺すぞコラ、あいつだけは死ンでも手前の毒牙にはかけねェ」
上「ちぇ…たまにはガチペドセックスも試してみたかったんだけどな」
一「代わりにあのシスター差し出したら考えてやンよ」
上「いいぜ…お前がインデックスを傷つけるつもりならぶち殺す!幻想じゃなくておまえ自身をぶち殺す!」
一「テメェで散々犯しまくっといて何言ってンだ…この前「最近とうまが他の女の子とばっかり…」って半泣きで彷徨ってやがったぞ」


浜(…何で俺こんな鬼畜どもの宴に連れてこられたの?さっきから喫茶店の店員がすごい目でこっち見てきてるし!
 もう帰りたい!っていうか帰る!なんか俺、この中では影薄そうだし、とりあえずこのままこっそり脱出を…)

「「ところで、お前はどっちが正しいと思うん(ン)だよ」」

浜「えっ」
上「お前は和姦派だよな?恋人もいるしそれと毎日ラブラブセックスしてるんだろ!?」
一「ねェだろ…こいつはどう見てもチンピラのスキルアウトだぜ?レイプなンか日常茶飯事、レイプ大好きに決まってンだろうが…さあどっちなンだよ!」
浜(何これ!何で俺が意見を求められてんの!?俺が何悪いことしたってんだ!ええい、もう適当に…)

浜「あ、いや…そ、そうだな……ぎゃ、逆レイプ…とかいいんじゃないかな?はは…」
上「………逆?」
一「………レイプ、だと…?」
浜「た、たまに絹旗や麦野が押し倒してきてさぁ…俺のこと性欲解消用に使ってるのかわからないけど、そういうこと多くて…はは…」

「「……なるほど、いいな!」」

浜「えっ」
上「その発想はなかったぜ!なるほど…女の子に押し倒されてそのまま無理矢理、か…今までにない発想だ!」
浜(無かったのかよ!ってことは今まで全部自分から食ってきてたってことかよ!)
一「いいねいいねェ!今まで調教してきた女どもに反逆されて搾り取られるってかァ!?
 開発されすぎた身体が火照って、我慢できなくなった奴隷に襲われるっていうのもいいねェ!最っ高だねェ!まあその後できっちに再調教ですけどねェ!」
浜(なにそれこわい!っていうかこいつら怖い!滝壺助けて!)
上「ありがとうな!お前のおかげで新しい境地を開拓できた!早速帰ってインデックスや御坂、御坂妹や五和や神裂や吹寄や姫神や小萌先生に襲われる!」
浜(そんなにいるのかよ!何なんだよこいつ!っていうか自分から襲われる時点で何か違うプレイになってね!?)
一「よし、俺も結標あたりをふン捕まえて、無理矢理襲わせるか…5〜6発ぶン殴りゃ言うこと聞いて、自分から襲ってくれンだろきっと」
浜(それもう逆レイプじゃねえから!そういう強要プレイなだけで完璧ただのレイプだから!)


こんなゲスい会談になるんだろうか…誰か書いてくれないかな
61名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 01:59:49.65 ID:EN/USefl
おwまwえw
62名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 02:06:28.27 ID:+J5RCnLz
>60
>一「殺すぞコラ、あいつだけは死ンでも手前の毒牙にはかけねェ」

こういう一方さんが可愛くてたまりませんw
63名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 02:30:12.72 ID:jPXlTzrk
やっぱ浜面このなかじゃ弱いよなー

土御門と舞夏が心配だぜ……
っていうかゲスくなってもやっぱりインデックスと打ち止めは特別なのね
64名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 05:49:03.03 ID:aZ8tiny1
>>63
浜面は追い込まれてからが強いからな。
自分の女に手を出されて初めて火が付くんだよきっと。
65名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 07:45:08.25 ID:LXwNXKCv
一方さんは逆レイプ希望なら打ち止めに襲われればいんじゃねえかな...
再調教はできなそうだが
66三人よってもゲスはゲス 1/4:2011/08/03(水) 10:14:14.34 ID:KoyluKi/
先日はとんだ誤字脱字誤用、ご指摘のだんありがとうございました。
皆にお詫びにもならないけど、ゲス3人の座談会を4スレ持って来ました。
既に >>60 で交錯したみたいだしエロ無しで肩身が狭いけど、ご免やっぱ投下するわ。



ここはとあるカラオケ店の一室。暗い室内をぼんやりとディスプレイの明かりが照らしている。
そんな中には3人の男達が、皆が皆思い思いにくつろいでいたのだが、
「なあ」
そう呼びかけたのは上条当麻。ここに皆を集めた首謀者だ。
「何だよ?」
一方通行は視線だけを送り、浜面仕上はカラオケの選曲を止めて顔を上げて返事を返す。
「お前らさぁ……、俺に嫁貸さない?」
「ぶっ!!」
一方通行は相変わらず無表情、そして浜面は派手に吹き出してから、
「ふざけ……、お前自分が何言ってんのか判ってんのか!!」
浜面は感情のままに上条を怒鳴り付けた。
ところが上条は全く意に反さずどころか、
「最近上条さん性生活にマンネリ感じて来ちゃったんでせうよー」
「お前のチンケな性生活なんか知ったこっちゃねぇんだよ!!」
浜面の言う事はもっともだが上条は一向に悪びれる様子さえ見せず、
「んだよケチだなお前……」
「ケチとかそういう問題じゃねぇ!!」
と今まで黙っていた一方通行が、
「……おい」
その声に上条と浜面は同時にそちらを振り返り、
「そうだ一方通行からもなんか言ってやれ!」
浜面は一方通行に援護射撃を期待した……しかし、
「見返りは?」
「は?」
一方通行の言葉に唖然とする浜面を余所に、
「自分の女ァ差し出すンだ。タダって事ァ無ェだろ」
すると上条は丸くしていた目を、こんな顔も出来るのかとすうっと細めて、
「流石一方通行は話が判るってもんですよ」
そう言って脇に置いてあった袋から分厚いファイルバインダーを取り出した。
「やっぱりな……」
「?」
したり顔の一方通行に、浜面は1人訳が判らないと言う顔をする。
だがファイルバインダーを開いた瞬間、彼も全てを理解した。
中から出て来たのは女性達のバストアップの写真。しかもご丁寧に自らスリーサイズの書かれたプラカードを掲げていて、
67三人よってもゲスはゲス 2/4:2011/08/03(水) 10:16:55.45 ID:KoyluKi/
「ここから選べってかァ?」
「嘘だお前……こ、こんなより取り見取りで何処に不満なんか……」
「贅沢な自分が妬ましい……不幸だ……」
一方通行は熱心に、浜面は唖然呆然、上条は我が身を嘆く、そんな三者三様のリアクション。
そんな中まず一方通行が動いた。
「おい」
「はい?」
「2人ってのもアリなのか? 例えば超電磁砲と白いガキとか……」
「別に……それは構わないけど?」
上条の答えに一方通行は下唇をペロリと舐めてから、
「結標に黄泉川付けてどォだ?」
「商談成立」
上条は迷わない。
「「ふっ」」
上手く行ってニヤリと笑みを交わす2人。
その横で浜面は1人苦悩していた。
(何だよこの何処を取っても死角はありませんちゅう様な世界規模の美女美少女軍団は……!)
正直この中だったら誰でもお願いしたい。
だけどそれには我が秘蔵の嫁達を差し出さなければいけないのだ。
(お、俺に、俺にあいつらを裏切れって言うのかあああああああああああああああああああああ……)
だが時は無常だ。
「お前は興味無いんだろ? 返せよリスト」
浜面の苦悩など関せぬと上条は手を差し出した。
「ま、待てよ……い、今俺は人生における大事な選択を迫られ……」
「いいよいいよ無理しなくって。浜面が嫁大好きなのは解ったから。だからリスト返せって」
「ちょ!? 待て待て待てって! 3人は決まってんだ……た、ただ俺の方から……」
「3人て?」
「この人とこの人と……この子……」
「オリアナ、神裂、と……アンジェレネか?」
(どォしてもガキは外せねェか……こいつの闇も深ェなァ……)
上条と浜面のやり取りを傍観者気取りで一歩通行は見ていた。
一方、
「ふぅーん……」
上条は浜面の選んだ女性達の写真を抜き出して暫し眺めて、
「いいぜ」
「え?」
「オッケーだって事。今回嫁は勘弁してやるよ」
「は……」
浜面はその言葉に呆然としたまま暫し頭の中で反芻して、
「いぃぃぃヨッシャああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
(喜びすぎだァ、カッコ悪ィ)
68三人よってもゲスはゲス 3/4:2011/08/03(水) 10:18:15.20 ID:KoyluKi/
かつてこんな良いガッツポーズを彼は見せた事が有るだろうか。
だが、
「ただし条件」
「お、おう」
上条の一言に浜面は冷や水を浴びせられたかの様に顔を強張らせた。
そんな浜面に上条は小型のカメラを取り出して手渡すと、
「このビデオでハメ撮りして来てくれ」
「お、か」
「浜面は顔出しNGでいいよ」
「あ、ああ……」
(あからさまにホッとしやがったなこいつ)
一方通行の指摘通り浜面はホッとしていた……しかし、
「後、」
「ま、まだ何かあんのかよ?」
そう身構える浜面に上条はさらりと、
「お前、母さんとヤッたろ?」
「ぶぼほっ!!」
むせかえる浜面には思い当たる所が嫌という程あった。

――――あらあら、浜面君はこんなにおっきくして……、御坂さんだけでは満足できないのかしら? 若いって本当に、良いですねぇ。

と言うか思い出したくない記憶だ。
「今度母さん紹介しろよ。お前との関係を盾に取れば最後までいけそうな気がするんだ」
(外道だ)
(ど外道がいやがる)
口には出さなかったが浜面と一方通行は全く同じ意見だった。
と、そんな時一方通行は奇妙な、そして1度と無く味わった事のある予兆を感じとった。
それはチョーカーとミサカ・ネットワークが遮断される瞬間――、
「がっ!?」
「何だ!?」
「ど、どうした第一位!?」






「あのひとは無力化したよ、ってミサカはミサカは事務的に報告してみる」
普段は見せない様な冷たい表情をした打ち止めが側に立つ相手を見上げる。
「後はアイツだけね」
そうひとりごちた御坂美琴に、
「それが一番問題だろーが。それでも駄目もとで太いのブチ込んでみるか?」
69三人よってもゲスはゲス 4/4:2011/08/03(水) 10:21:30.50 ID:KoyluKi/
麦野沈利は面倒そうに目の前にある雑居ビルを指差した。
「太……」
美琴が急に頬を染めたのを見て打ち止めはキョトンと、麦野はチッと舌打ちして、
「ったく浜面の野郎マジビンゴとはね……、妻が妊娠すると夫は浮気に走るって統計まんざら嘘じゃないって所か……」
そう。あれだけやりまくればと言う事で滝壺理后は妊娠した。
そしてインデックスも妊娠。
こちらの場合は上条が何時までも自宅軟禁しようとしたので、総出で押しかけて両者の意向を無視して病院に入院させていた。
「ん?」
スカートの裾を引かれる感じに麦野が現実に引き戻されると、
「ミ、ミサカは……?」
その言葉と泣きそうな瞳に言葉に詰まった。
だが、
「ほ、本人に聞いてみようね……」
美琴に助けられて内心ホッとする。
「で、どうするよ超電磁砲?」
「やるわ!」
ぐっと拳を握りしめる美琴に麦野はひゅーっと口笛を吹いて、
「おーおー勇ましいわねお嬢さん。そんじゃ私もいっちょ付き合ってあげますか」
「アンタ……」
「気色悪いからそんな顔で見んな。勘違いして濡れちまうだろ」
「ば、馬鹿っ!」
目の前で真っ赤になる美琴を見ていると素直でいいなあなんて場違いな事を感じながらも、
「さてヘマすりゃ間違い無く私達のオシオキ確定すっから気合い入れてくぞ」
「お、おー」
「おー! ってミサカもミサカもノリノリで拳を振り上げてみたりー」
3人はカラオケ店のある雑居ビルに突入して行く。
(さて、いざとなりゃ腹の子供を盾に取れば浜面はこっちに付くだろ……たく手間ぁかけさせやがる)
(お、おしおき……おしおきだって……)
(あのひとにミサカの女っぷりをみせてやるぜ! ってミサカはミサカは……うふ、ふふふふ……)
各々の内に心を秘めたまま……。


おわり。


本当におわり。
お目が汚れた方は申し訳ないが自費で眼科へ。
ではまた。
70名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 11:26:17.83 ID:fofz2uO3
挽回乙。
だけど >>69 は別のものを失ったよ。
大体 >>60 から間も開けないで投下とか何事? ネタも被ってるし失礼だよ。
自分のが流されたらどう思う? せめて半日、いやネタが被るなら2、3日位待つのが筋だろうと思うよ。
71名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 12:29:38.17 ID:VyU2food
いいじゃん別に
72名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 12:49:28.40 ID:PA7N53ql
9時間経ってりゃ十分じゃね
>>60>>69両方GJ
73名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 15:26:22.94 ID:LXwNXKCv
そんな間が空いてなかったか?と思ったら九時間か
九時間ならどうと言うことはなかろう
両方gj
74名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 18:49:44.38 ID:ZtIZUbV7
>こんなゲスい会談になるんだろうか…誰か書いてくれないかな
これ読めないのかな? 


終了
75名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 19:00:35.57 ID:+ddEDY37
ID:fofz2uO3マダー?
76名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 19:12:42.90 ID:0wG9Kef2
ROM専がこんな偉そうなスレ初めて見た
何も生み出せないゴミの分際で何を偉そうに言ってんだか
77名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 19:49:28.50 ID:uZz0SBjU
流れに乗ってるんだから、決して早すぎるということはないだろ
>>60,69
GJでした
78名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 21:32:06.38 ID:jPXlTzrk
>>69
やっぱヒロインが別の男とやるってのがいいよねー
ゲスの時代がきたのだ!
79名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 22:16:27.66 ID:DpLqr5kX
>>63
あの二人は大丈夫だろうドロドロの近親ソーカンに隙はない。


つかゲス面の属性はロリと巨乳、ゲス条はオールマイティ、ゲスセラはロリのみでいいのかな?
80名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 00:10:15.01 ID:+sIE+NKe
>>79
あの二人って確か義兄妹だったはずだが、そういう場合も近親相姦っていうのだろうか
てか良く考えてみれば土御門家の家族関係もいまいち謎だな
81名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 01:07:14.41 ID:o/7pPdG7
むぎのんに濡れたw >69GJ!
82名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 02:07:57.47 ID:YH9QzE5J
>>80
エロ本や同人誌のジャンル分けだと、血のつながらない義理の兄弟姉妹や親子でも近親モノに振り分けられてるけどな
エロパロ的にどうなんだろう
厳密に言えば兄妹と義兄妹は別扱いなんだろうけどどこまで厳密に言うかによるよな
83名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 14:51:57.42 ID:BQFdyl13
>>73
個人的には6時間くらい空いてりゃ十分かな
面白いと思うものは遮ってでもGJするし
84名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 16:41:20.72 ID:IEHWVgJg
>>69
みさきちも上条さんハーレムの一員ですか?
美琴とみさきちの常盤台レベル5による3Pとかお願いしたいんですが
ミーシャと風斬のマジ天使3Pとかいいねいいね最っ高だねェ

>>60
このゲス条さんならレベル6だね。妹達の処女を1万回ブチ破ればレベル6に進化できるんですね
つーか3巻時点で美琴はすでに一方さんに処女奪われてたんですねそそる
85名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 20:44:14.35 ID:kFIA6Yet
美琴と黒子に同時に手を出すのも義理の姉妹丼なのか?
86名無しさん@ピンキー:2011/08/05(金) 00:57:46.42 ID:/eLoMMCp
百合丼じゃね
87名無しさん@ピンキー:2011/08/05(金) 12:02:02.13 ID:FjKrwQrJ
美琴ちゃん対神裂さんの当麻争奪戦が見たい
88真夏の怪談オチ 1/4:2011/08/05(金) 16:16:21.67 ID:He9U58V1
>>86 を基にネタを考えたが百合もエロも無いので肩の力を抜いて大きな心で4レス付き合って下さい。



昼休みもすっかり過ぎた時刻、上条当麻は1人公園の木陰の下で昼食を取ろうとしていた。
「まさかこんな豪勢なもんが昼を過ぎてもまだ残っていようとは……今日の俺ってばなんてラッキーなんだ」
そんな上条の手には樹脂製の丼があった。
いつもの様に不良達に絡まれて散々追いかけられて、やっと振り切った所で空腹に気が付いた。
それで適当に入った店で見つけたのがこの弁当だ。
「『百合丼弁当』なんて不思議な名前だけど一体何が入ってんだ……?」
期待を込めて蓋をパカッと開けてみた。すると、
「く、黒子アンタや、め、な、さ、いぃ……」
「う、ぐぐぐ……抵抗されればされる程燃え上がる……それが愛ですわお姉様……」
何故かピッカピカの白米の上で押し倒されてなお抵抗する御坂美琴と、抵抗されてもなお諦めない白井黒子が入っていた。
「ごちそうさまでした」
上条はパタンと丼の蓋を閉じた。
だが次の瞬間丼の蓋が独りでに開いて――等とは生易しくひと筋の光と共にバギョンと粉々に吹き飛んだ。
「!?」
ギョッとして、恐る恐る丼の中を覗き込むと……、
「何蓋閉じてんのよアンタは!!」
いつもの様に地団太を踏む美琴と、
「あ゛う゛……きょ……も……はげし……い……」
その足元で幸せそうに震える白井がいた。
「不幸だ……」
そう嘆く上条の目掛けて電撃が飛ぶが、無意識に動いた右手がかき消す。
「危っ!?」
「無視してんじゃないわよアンタは!!」
「小さくても一緒だなお前は……」
器の中を再度覗いてしみじみと呟いた上条は、
「で、何してんだよビリビリ」
「ビリビリ言うなビリビリ!!」
「んな事どーでもいいから説明しろって」
「どーでもいい訳有るか!! 私には御坂美琴ってちゃんとした名前が……」
「判った判った……じゃあ、美琴さんはどーして丼の中になんかいらっしゃるんですかー?」
上条は扱くめんどくさそうに小指で耳をほじりながら適当に聞き直した。
だが、
「み、みこ……」
「おい?」
気が付けば美琴がぷるぷると肩を震わせ、
「ふにゃあ……」
ぽてっと崩れ落ちた。
(うわああ……、マジでめんどくせえ……)
89真夏の怪談オチ 2/4:2011/08/05(金) 16:17:47.47 ID:He9U58V1
最速捨てて帰ろうかとキョロキョロとゴミ箱を探していると、
「うへへへ……」
不穏な笑い声に上条は器の中を覗き込んだ。
すると白井が放心状態の美琴のスカートを覗き込んでいた。
「あの……」
「うへへへ……無防備なお姉様、む、ぼウび、ナ、お、ネえ、さま……」
白井の言葉がどんどん変になって行くのに、上条は不安しか感じられない。
「白井さーん、もしもーし、もしもーし!」
「こ、これは神がわたくしの願いを聞き入れてお与えくださいました贈り物では……!?」
「…………」
上条はこれ以上見てはいられず、右手を振りかざすとそのまま器に振り下ろした。
するとパキィィンと乾いた音と共に器は佐藤細工の様に砕け散り、それと呼応して美琴と白井が中に忽然と姿を現す。
「え?」
「は?」
気を失った美琴はともかく、悪戯中の白井と気配を察して見上げた上条は同時に声を上げた。
「きゃあああああああああああああああああああああ!!」
「おぶふぅっ!!!?」
美琴はキャッチしたが直後に白井が背中に振って来て上条は押しつぶされた。
「な、何でこんなお前らと……不幸だ……」
「痛たたたた……」
上条と白井が口々に言葉を発する中、
「う、うーん……」
気を失っていた美琴が夢から覚めた。
「あれ?」
キョロキョロと辺りを見回して、最後に自分お腹の辺りを見た。
「起きたか御坂?」
上条の顔がある。
「え?」
美琴は暫し考えた末、
「ア、アンタ何で私を押し倒して……」
「何処をどう見たらお前を押し倒して見えるんだこれが?」
上条はその言葉に心底がっかりした。
そして、
「で、これは一体何だったんだ?」
上条は美琴と白井を捕まえて今回の事件を問いただすと、
「願い事をしたのよ」
「お前の将来は丼になるのが夢か?」
「んな訳有るか! ただちょっと友達から絶対願いが叶うって聞いたから……」
願いが叶う……その言葉に上条は引っ掛かるものを感じて、
「1つ聞いていいか?」
美琴がこくりと頷いたので、
「その友達って学園都市の人間か?」
すると今度は黙って首を左右に振った。
「不幸だ……」
これは多分じゃ無く絶対に魔術だ――と上条はそれだけで心が重くなって来る。
90真夏の怪談オチ 3/4:2011/08/05(金) 16:19:13.59 ID:He9U58V1
「ね、ねえアンタ!」
「おう、何ですか? 上条さん今猛烈に疲れてるから手短にな」
「うっ」
早くも蚊帳の外な空気に美琴は一瞬腰が引けてしまう。
だが今回は簡単には引き下がれない。
何故なら、
「食べて!」
その言葉に上条は美琴を見て、その差し出された手に何も無いのを見てとって、さぁーと血の気が引くのを感じた。
「カ、カミジョーさん申し出は大変うれしいのですが最初は友達からのお付き合いが嬉しいかなぁーと……」
「は?」
「(お姉様、アレを忘れておりますわ)」
白井の助言にハッとして、側に転がっていた鞄の中から布の包みを取り出して、
「作ったの」
「作ったって現実問題コウノトリでもキャベツ畑でも子供は作られて……へ?」
正気に戻った上条は美琴の手の中にあるものを見た。
「何これ?」
「お、お弁当よ!」
上条は今一度美琴の手の中にあるものをまじまじと見つめて、
「で?」
「食べろ」
「お、おう」
鬼気迫る美琴に気押されて弁当を受け取った。
実際腹も減っていたし何でも有難いと蓋を開けた上条は、
「く、黒子アンタや、め、な、さ、いぃ……」
「う、ぐぐぐ……抵抗されればされる程燃え上がる……それが愛ですわお姉様……」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」















上条が目を覚ますとそこはいつもの病室だった。
91真夏の怪談オチ 4/4:2011/08/05(金) 16:25:26.13 ID:He9U58V1
(夢か……)
まだ心臓がドキドキしていて体が鉛の様に重い。
特に下半身はぼんやりと感覚が曖昧で……。
「ん?」
自分の体にしては下半身が盛り上がり過ぎているし、先程のぼんやりとした感覚から段々ムズムズして来た。
「おいおい、一体どうなってんだ俺の下半身は?」
まさか謎の老婆がしがみ付いていましたとかそんなベタな怪談ネタなのか。
(それはそれで怖いけど……)
上条は意を決して恐る恐るシーツをめくってみた。
するとそこには、
「なん……で?」
シーツ下から現れたインデックス、美琴、姫神秋沙、更にその後ろには白井、御坂妹+妹達3名、吹寄制理の姿が。
ベッドの上の3人の顔には何かがべったりとこびり付いて、微かに生臭いにおいがする。
「おはようなんだよ、とうま」
「今は夜。こんばんはが正しい」
「あ、あははははは……」
上条はこの時、いっそ怪談のベタネタの方がずっとマシだと思った。
「不幸だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」



おわれ
92争奪せん? 1/2:2011/08/05(金) 18:33:03.96 ID:He9U58V1
折角の >>87 のネタ、これも頂きマス!!



「勝負よ!」
「望む所です」
ここは上条当麻の住む男子寮。
その一室に学園都市に7人しかいない超能力者(レベル5)の御坂美琴と、世界に20人といないと言われる聖人の神裂火織が睨み合っていた。
原因は上条。
「どっちがコイツに相応しいか……」
「上条当麻の伴侶として……」
まあどっちが嫁に相応しいかとそういう事なのである。
「本妻を差し置いてなにをごちゃごちゃとむぐむぐむぐ!?」
「(イ、インデックス!! これ以上話をややこしくするな!!)」
かくして科学代表と魔術代表による上条当麻争奪戦が開始された。
まず、
「女らしさ」
「基本ですね」
ここは日本人らしくと茶道、華道と2人は火花を散らす。
「お茶とお菓子おかわりなんだよ!」
「や、止めなさいインデックス!」
続いては、
「料理ですか」
「ふ、任せなさいってもんよ」
神裂は和を中心に自家製の食材もふんだんに、美琴はスーパーの特売からとは思えない多国籍料理で対抗する。
「むぐむぐ、おいしいねとうま!! いっそ2人を妾にすればいいかも!!」
「……それお前が楽したいだけだろ?」
そして次は、
「炊事と来たら掃除洗濯」
「ま、流れとしては悪くありません」
2人の力を結集すれば、あれよあれよと上条の部屋は新品同然に変わって行く。
「こらこら、短髪もかおりも勝手に私物を持ち込まないで欲しいかも」
「お前は自分の私物を何とかしようぜ」
そしてついに、
「どうしたのかな2人共?」
「あ……」
「う……」
何故か余裕のインデックスの声に美琴も神裂も下を向いて言葉も出ない。
と言うのも、
「こ、こらインデックス!! 俺をベッドに縛り付けて……お、怒らないからすぐに外して下さいお願いします……」
手足をベッドの四方に拘束された上条がジタバタともがく中、
「さあ、最後は一番大切な相性なんだよ! 特別に今回だけはとうまの事貸してあげるから頑張って2人共」
「こ、こらああああああああああムごぐむっ!?」
上条が絶叫を上げるとガムテープが口にぺたりと貼られ、
「とうまは静かにして欲しいかも」
93争奪せん? 2/2:2011/08/05(金) 18:35:59.90 ID:He9U58V1
そしてくるりと2人に振り返って、
「さあどっちから?」
すると、
「あ、お先に……」
「い、いえ……貴女の方こそ」
「いえいえいえいえ!? ここは年長者である貴女がお手本を見せて下さい」
「はあっ!? 年長者は関係無いだろこのド素人が!!」
「何よ!!」
「表へ出ろ!!」
すると、
「はぁ……」
「「!?」」
その大きな溜息に驚いて振り返ると、
「じゃあ私がお手本を見せてあげるんだよ」
「「え?」」
そう言うとインデックスはおもむろにベッドの上、上条の脚の間にぺたんと座り、
「まず脱がす」
「「い!!」」
「む゛ーっ!? む゛ーっ!!」
「そして優しく握る」
「「あ!!」」
「む゛っ!? む゛っ、む゛っ」
「扱きながら舐める」
「うそ!?」
「インデックス……」
「ん゛っ、ん゛っ、」
「十分に硬くなったら咥える」
「そ、そんなに深く……」
「だ、大丈夫なのですかインデックス?」
「…………」
「ああおうおあう(頭を動かす)」
「そんな激しい」
「ああ……」
「「ん゛ん゛っ!!」」
「「!!」」
ごくっごくっとインデックスが何かを飲み込むのを2人は呆然と見詰めた。
やがて少女の喉から肉棒が引き抜かれ、最後は尿道に残った分も唇をすぼめて綺麗に吸い取ると、
「ぷはっ、けふっ、ふぅ……。こうするんだよ、判った?」
「「御見それしました。一から弟子にしてください」」
(不幸だ……)



おわれ
94名無しさん@ピンキー:2011/08/05(金) 20:43:49.93 ID:hLSf/kDh
GJなにこの貫禄あるインデックスサンはw
美琴は素股で、ねーちんはパイズリで対抗すれば本妻超えも可能…か?
95名無しさん@ピンキー:2011/08/05(金) 22:58:32.76 ID:t4nOB/4g
乙!!
存分に笑わせてもらいましたw
96名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 10:20:31.32 ID:s7e7gM1x
ゴチになりました。GJですw
当麻の女難はまだ続きそうですなw
今度はミサカシリーズ、姫神さん、吹寄さん、五和さん、オルソラさん、結標さん(笑)もその中に参戦もみたいですw
97名無しさん@ピンキー:2011/08/07(日) 09:38:22.72 ID:deQ5OZl3
吹寄の乳とオルソラの尻は実にけしからんな
98名無しさん@ピンキー:2011/08/08(月) 00:51:45.52 ID:nrjwvedN
ゲス条降臨
99名無しさん@ピンキー:2011/08/08(月) 08:21:31.31 ID:1ls8idrL
美琴ちゃん対五和さんの当麻争奪戦が見たい。
100五和、ヤンデレールガンに返り討ちにされる 1/5:2011/08/08(月) 12:03:47.08 ID:VnltPTB9
>>99
以前別の場所に落とした焼き直しだがさてこれは違法だろうか、合法だろうか?
レスも付かなかったし許されると思いたい。
5レス、微エロって感じです。



月夜の河川敷で2人の少女は真っ向からぶつかる――それは共に同じ男を愛したがゆえの避けられない悲しい出会いであった。
互いに攻守を入れ替えながら交錯は何時までも続くかと思われた。
だが片方の影から細長く伸びた一筋がもう片方を刺貫いた瞬間、
「当た――」
「――る訳無いでしょがこのマヌケえええええええええええええええええええええええええっ!!」
眩い閃光。
続いて落雷にも似た空気を引き裂く渇いた破裂音が轟く。
「!!」
そして全てが消え去り静寂が辺りを支配した時、
「ふん。これで勝負有ったわね」
御坂美琴は脇に挟んだままの海軍用船上槍(フリウリスピア)を地面に落した。
更にそれをいともたやすく2つに踏み折る。
「う、あ」
その様子を地べたに這いつくばって見ていた五和が呻き声を上げた。
危険を感じて槍から手を放してこの威力。五和は今全身が痺れて身動きが取れない。
それでも、
「まだ…ま……ける……わけに……」
カリ、カリ、と河原の石に爪を立てる。
例えその石が握れたとしても美琴に敵う事は万に一つも有り得ないのに……それでも五和には引けない理由が有ったのだ。
だが、
「その根性は認めるけどさぁ……正直アンタじゃ役不足なのよね、私の相手」
頭上でするその声に目だけを上に向けると美琴がすぐ側に立っていた。
そんな彼女の足が五和の掌を軽く踏み付ける。
「ぁ……?」
霞む視線の先に革靴が見えた。
その事の意味を確かめる様にもう一度視線を上げようとしたその時、
「おやすみ、クソったれのクソ豚ちゃん♪」
踏みつけた個所から今度こそ五和に止めを刺すべく強力な電撃が流し込まれた。
「あがががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががが!!!!!!」
五和の口から人のものとは思えない叫び声が上がる。
それは彼女が意識してのものでは無く、肺が勝手に委縮して喉から音を絞り出しているに過ぎない。
「があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――」
河原の砂利を巻き上げて滅茶苦茶に跳ねまわる五和はバネの壊れた人形の様だ。
とそんな五和の喉がひゅっと鳴って、それきり声はぷっつりと途切れた。
それを見て美琴も電撃を止める。
うつ伏せのままピクリとも動かない五和。
美琴はそんな少女の腹に爪先を突っ込むとごろんと仰向けに転がしてみた。
101五和、ヤンデレールガンに返り討ちにされる 2/5:2011/08/08(月) 12:05:28.36 ID:VnltPTB9
そしてしゃがみ込んで苦悶の表情を浮かべて白眼をむいた五和の首筋に手を添え、次に口元に手を翳してみる。
「ふぅ、息はしてるみたいね」
加減する気は無かったが殺すのはちと目覚めが悪いので美琴は少しホッとした。
生存を確認して立ち上がると改めて五和を見下ろす。
自分よりずっと女らしい体。いつかは追い越すだろうが今は敵わないこのスタイル。
すると突然、美琴の髪が風も無いのにふわっと浮いた。
続いて辺りがざわめき始めると共に、2人を取り囲む様にゆらりと黒い影の様なものが地面から立ち上がる。
それは美琴が操る砂鉄――命令ひとつで刃にも盾にも変化するそれは、シャラシャラと音を響かせながらその輪をぐっと縮めた。
とそれは円から黒い蛇へと変わって、五和のシャツの胸元やすだれの様なダメージジーンズの中に潜り込んで行く。
そして――バンっと五和の衣服がまるで紙吹雪の様に内側から弾け飛んだ。
それが服の内側に潜り込ませた砂鉄の仕業だと知るのは美琴だけ。
今やピンクの水玉模様のブラに純白のパンティーのみとなった五和が河原特有の荒い砂利の上に横たわる。
「ふん」
美琴が面白く無さそうに鼻を鳴らしてから五和の側にしゃがみ込む。
その指先にはナイフ程の大きさの砂鉄の剣が。
それが五和の胸の谷間をシュッと滑ると途端に内側から弾け飛ぶように白い乳房がまろび出た。
だらしなく広がらずに形をとどめるその姿に同じ女の筈の美琴は固唾を飲んだ。
自分とは違う女性らしさを示すそれ。
「何よっ、わ、私だって直ぐにこれ位になるんだからっ!」
自分からそうしておきながら今更突き付けられた現実に憤る。
だが、そんな美琴の顔が狡猾そうに歪んだ。
それは五和の胸の頂き。ピンク色のそれがツンと立ち上がっている。
指先で軽く弾くと振動がさざ波の様に乳房を揺らすのを見ながら、
「黒子のヤツも立つのよねぇ……そんなものなのかしらね……?」
電撃が無効な美琴には判らない感覚。
少女はそう呟きながら硬さを確かめる様に人差し指と親指で挟んで揉む。
「ぅ、ぅ……」
「ん……感じてるのかしら? それじゃあ……」
五和の唇から微か漏れる声に美琴の笑みが増した直後、五和の硬くなったしこりと指の間に細い光が走った。
「ぎあッ!」
途端に悲鳴を上げて海老の様に背中を逸らせた五和から美琴はひょいと体を離す。
そしてそのまま立ち上がるとぐったりとした五和の足元に回り込んだ。
そして足で器用に五和の太ももを右へ左へと開けさせて彼女の股間を露わにさせると、
「いやだ……漏らしてんじゃないの……」
言葉の割に黒々としたシミを見つめる美琴の表情は楽しそうだ。
そんな美琴の爪先が、まだ布で覆われた部分から女の最も敏感な部分探す様になぞる。
「ぁ、ぅ」
身動きひとつせずに成すがままに悪戯される五和の口から小さな呻きが漏れる。
暫くそうして突きまわしていると、
「いぅ、んっ」
同じ力で突いていたのに五和の声が大きくなった。
「ここね……」
102五和、ヤンデレールガンに返り討ちにされる 3/5:2011/08/08(月) 12:07:12.40 ID:VnltPTB9
靴先が深く、そして執拗にそこへ食い込むと、
「あ゛、ぐぅ」
身動きのできない五和の口から苦悶の声が漏れる。
だが美琴は止めない。むしろ嬉々として爪先を捻じ込む。
すると、
「ふ、んっ……」
五和の声音に艶が含まれ始める。
それと共に布越しにも判る湿った音。
「ん?」
その変化に気付いた美琴が靴の先を見ると微かに濡れている。
五和の股間に目をやれば土汚れとも先程までの汚れとも違う新しいシミが広がっていた。
美琴の唇に残忍な笑みが浮かぶ。
彼女は靴先を再び湿った部分に押し当てると、
「美琴様を舐めんじゃないわよこの売女。何が「上条さんは渡しません」よ。アンタなんかに任せたらアイツの命がいくつあったって足りないじゃない」
ぐりっとひと際靴先が喰い込む。
「ぎぁ」
「いい? これからアンタの手足を切り落としてやる。それからこのっ!」
更にぐりぐりっとまるで下着と靴ごと押し込もうと言うかのように体重を掛ける。
「ぎびっ、い゛い゛ぃ」
「クソったれな穴にギッチリ砂鉄を詰め込んで何処かの路地裏にでも棄ててやる……。ふふふ……、もしかしたら誰かが拾ってくれるかもね?
 だあって、喋る豚なんて珍しいじゃない? だ、か、らぁ、今からアンタをブヒブヒ鳴ける様に調教してあげるから感謝しなさい!!」
その言葉の終わりと共に唐突に責め苦が止む。
「あ゛……、はぁぁ……」
靴による責めから解放された五和の口から泡と共に明らかに解放された事への安堵の溜息が洩れた。
だがそれは新たな責め苦への前段階に過ぎない事は、美琴のまだ消えない残忍から笑みが明らかだ。
(死ぬほど後悔させてやる)
息は喉が焼けるかのように熱く燃え、呼吸は不規則に浅く短く、心臓の鼓動は早く早くと急く様に打ち鳴らされる。
およそまともな状況で無いこの状況が美琴を鬼へと変えて行く。
「あは♪ それじゃあ手始めにその不要な手足を斬り取ってあげる♪ あ、勝手に死んでもちゃんと蘇生させてあげるから安心してね」
その言葉が終わると同時に五和の手足に砂鉄がまとわりついた。
「う゛……」
「「う」じゃ無くて「ブヒブヒ」でしょこのクソ豚ちゃん♪ さっき教えた事も忘れちゃったのかしらぁ?」
美琴は声を上ずらせながら五和の下腹部を足で踏みつけて押さえつけた。
朦朧とした五和はただされるがまま虚ろに夜空を見つめている。
「さあ、いっくわよぉ♪」
その言葉と共に美琴は高らかに右手を突き上げた。
その先には3本の指。
「3……、2……、1……」
実に嬉しそうに指を折ってカウントダウンをする美琴。
今彼女の中で絶頂にも似た高揚感が駆け上がっていた。
(いきそ……)
だがその背後に影が立つ。
そして美琴は気が付かないで、
「ゼ――」
ゼロ、と高々と宣言する前に頭にゴチンと衝撃を受けて美琴はその場に蹲った。
103五和、ヤンデレールガンに返り討ちにされる 4/5:2011/08/08(月) 12:08:37.50 ID:VnltPTB9
そんな少女の頭上から、
「何やってんだこの大馬鹿野郎!!」
「ひぃっ、ア、アンタぁっ!?」
自分の操るイカヅチよりも恐ろしい雷に美琴は別の意味で頭を抱えた。
恐る恐る見上げれば、そこには上条当麻が苦虫を噛み潰したような顔をして立っていた。
もうそれだけで美琴は涙目になって、
「ア、アンタぁ!?」
「アンタじゃねえよこの不良娘っ!!」
「ひっ! だ、だってこのクソ豚、わわっ、私の事殺そうとしたんだからね! ね! ね! 私悪くないでしょ?
 って美琴は言ってみたり……?」
「中途半端に御坂妹の真似して媚ってんじゃねぇよ、ったく、こっちは取り返しのつかない事になったらと思って心配したんだぞ?」
その一言を美琴は都合のいい様に曲解した。
いや上条の言葉はあながち間違いでは無い。ただ美琴『だけ』とは一言も言って無いのだが、
「アンタっ!!」
美琴はぶわっと瞳から涙をあふれてさせて嬉しそうに上条目掛けてタックルした。
「ぐはッ!?」
「もうっ!! アンタが私の心配するなんて千年早いのよ!!」
「なっ!? 何言ってんだ御さ――」
「感謝しなさいよ!! 私だけがアンタの味方なんだからね!! 判ってる!?
 判ってるんなら返事をしろコラああああああああああああああああああああああああ!!」
「ツンだかデレだかわっかんねえんだよお前はああ!! つか帰ったらお前はお仕置きだかんな!! お、し、お、きっ!!」
そう言って上条が美琴を振り払う。
そして振り払われて尻もちをついた美琴は暫くぼぉーっとした後、
「え? おしおき?」
「あったりまえだっ!! 覚悟しやが……って逃げてんじゃねえぞ御坂ああああああああああああああああああああああああ!!」
脇目もふらずに逃げて行く美琴の背中に向かって上条が怒鳴り声を上げた。
そんな2人の側では――、
(河川敷の砂利ってひんやりして冷たいんですね……)
身動きも取れずに五和が1人さめざめと黄昏ていた。










ここはとある学生寮。
104五和ヤン 5/5 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/08(月) 12:13:49.90 ID:VnltPTB9
そこの小さなユニットバスの更に小さな浴槽には2人の少女が、手足を縛られた上で仲良く背中合わせで腰まで湯船に浸かっている。
「さあ、こいつはとある病院からお前達の為にとっくべつに分けてもらった学園都市製のウナギだ」
明らかに説明口調の上条の手には水槽が。
そして中には言葉通りにょろにょろうねうね動く白黒ツートンカラーの生き物が蠢いている。
その中々に生々しい姿に2人の少女は同時に顔を引き攣らせ、
「あ、あの、私……、その、ウナギはちょっとぉ……、苦手、かな? あ、あはは♪」
美琴はそう言ってへらへらっと笑い、
「か、上条さん……そんなものを用意するって……」
明らかに先を予想して怯える五和。
そんな2人の頭上へと上条は水槽を持ち上げて、
「『鰻風呂』……存分に味わって反省しやがれこの大馬鹿共!!」
その叫びと共に水槽の中身を浴槽の中にぶちまけた。
「「ひいいッ!?」」
ぴちぴちうねうねとしたものが体のあちこちに触れる度に美琴と五和が悲鳴を上げる。
とそんな浴槽から器用に一匹を掴みだしたのは――、
「ん? どうしたインデックス」
「とうまぁ、これ食べられないの? 美味しそうなんだけど」
「ん……そうだなぁ……、今こいつらが隠し味を付けてくれるから1時間後な」
「ひあっ♪ い、いちじか……んにゃぁ……」
「は、はいってっ、はいって、くふっ、う、あぁ!?」
もはやどちらの悲鳴か嬌声かも判らない大騒ぎをじっと見つめたインデックスは、
「うん♪」
これでもかと言う位いい笑顔で返事をしたのだった。



続かないんだよ。


最後だけトリ付きで本人アピルw
何か連日ごめん。
105名無しさん@ピンキー:2011/08/08(月) 18:42:33.50 ID:/zn8L1w2
間もなく新約2巻の発売だな。ステイルSSもあるしレイヴィニア祭りはくるか??
106名無しさん@ピンキー:2011/08/08(月) 19:19:21.44 ID:INZrC/K+
ぶっちゃけヤンデレ具合なら五和のが上だと思いつつGJ
むしろ鰻風呂地獄に悶える美琴と五和が見たかったと思いつつGJ
107名無しさん@ピンキー:2011/08/08(月) 20:04:09.26 ID:1ls8idrL
GJですな。
美琴ちゃん対神裂さんの当麻争奪戦の第二ラウンドも見たいです。
108名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 13:08:33.53 ID:8S9XBvdf
>>100
野暮な指摘だけど誤用の多い言葉だから…
>「その根性は認めるけどさぁ……正直アンタじゃ役不足なのよね、私の相手」
この場合は役不足じゃなく役者不足が正しい
役不足じゃ役が不足しているって事だから、五和にとっちゃ美琴の相手なんて楽勝って意味になっちゃう
109名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 16:46:48.16 ID:GjTm2Ksf
関係ないけど
たまに思うんだけど その言葉の本来の意味ってなんだろう
もちろん、自分一人が間違えてるならそれを直すのは結構なことだけどさ
でも、たとえばその誤用を皆が使ってるとしたら それはどうするべきだろうか
意味なんてさ、移り変わっていくものだと思うのよ 古語とかやればわかるけどさ
たとえばさ、昔の言葉で「かなし」とかいうとさ 今だと「悲しい」じゃなくて「いとおしい」とかって意味になるのよ
だけどさ、今、悲しいって言葉は本来「いとおしい」って意味なんだからそういう意味で使おうなんていう人いないでしょ?
「新しい」なんて昔は「あらたしい」って読んでたのを流行りで「あたらしい」なんて読み変えたのが流行ってこう読んでるんだぜ
言葉なんてさ、この言葉は昔はこういう意味だった、とか、この外来語はもとの言語だとこう意味だ、とか
そういうのをいうだけじゃなくその意味を使えと言おうが それが今の 若者のではなく今の 「言葉」なのかも知れんと思うのよ
関係ないけどさ
110名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 16:52:00.98 ID:BTuCRvQH
単にビリビリが日本語がアレだっただけ

という事にすればOK
地の文じゃなくて会話文だからね
111名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 16:56:03.88 ID:0ibDoU1X
そもそも今更役不足の誤用を
ドヤ顔で指摘する男の人って…
112名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 17:04:01.84 ID:IaMeMAPM
>>108
現代国語ではそれ誤用にならないんだよとうま
113名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 17:07:37.24 ID:rIANFo00
嫁だの豹変だのも意味変わってきてるからねぇ
114名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 19:32:33.49 ID:/wnc4ujZ
なんだ、レスが伸びてるからワクテカして開けばこれかよ。
>>108 も良かれと思って言ってるんだから別にたたく必要無いだろ?
こんな時ばかりしゃしゃり出てくんなこの自称常識人ども。
115名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 19:36:53.97 ID:GjTm2Ksf
>>108>>114も含めて自称常識人と彼自身で言ってたら
私は彼のいう通りにしたがっていったことだろうに
116名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 20:19:03.67 ID:c0HLrpUB
>雑談は雑談スレに行きましょう。
117名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 20:59:13.28 ID:+WyZ94tm
黒子かわいいよぉ
1181レス百合ネタ『黒春SS』:2011/08/10(水) 00:07:21.81 ID:PtoiXcCv
一七七支部の奥にある一室。誰かが見れば風紀委員を、もとい警備員を呼びたくなるような惨状が繰り広げられていた。
「もう一度、聞いて『差し上げ』ますわ。あなたは何をご存知ですの?」
言いながら、リモコンのような物をジャグリングの要領で弄ぶ。
「しら、知らないの。何にも、知らないの!」
上擦る声、紅潮した顔。まるで犯されている最中のようである。
「はぁ、強情ですわね。こうして穏便にお聞きしていますのに」
白井がリモコンを操作すると、拘束された春上の体が跳ねた。
そして短い呻きを漏らす。
息を整え、白井に文句をぶつける。
「どこが、穏便なの!?」
春上の指摘も当然で既に一時間はなぶられている。
卵型の玩具を膣に入れられ、答えない、あるいは答えられない度にソレが振動し、春上を責める。
「無理矢理、心を覗かれるよりはよほど穏便ですの。内容如何によってはわたくしも守秘するつもりですもの」
春上は僅かに首を振ると白井を睨み付け、下半身から来る感覚に出来るだけ浸らないようにする。
白井がため息を吐き、一旦放置するべくドアに手をかけた瞬間、春上が呟いた。
「どこなの?」
虚ろに繰り返される言葉の後、大きく建物が揺れた。
「あなた、知らないとは言わせませんわよ」
意識朦朧としている春上の眼前に卵型の玩具をいくつか突きつける。
「最終通告ですわ。話さないとおっしゃるなら、わたくしの能力でこれを奥に空間転移させますの。回収は手を使うしかないですから、覚悟して下さいな」
膜の前のみではなく責めるという事と、例えその後で話しても膜を破らなければ責めが終わる事がない事を告げる。
春上は何も話さず、結果的に奥へ空間転移した卵型の玩具が振動を始める。
「はぁ、まだ時間はありますからお付き合いいたしますわ」
言いながら二つ目を空間転移させる。膣内でぶつかり合い、当たる位置を変え、春上を責める。
背を反り、短い喘ぎ声がリズムを刻む中、白井は乗り気とは思えない表情で道具を準備し始める。
低周波治療器、何連にも球体が連なった玩具、スポイトのようなものにブラシと機械の付いた玩具。それから、いくつものパソコン部品。
「早めに打ち明けて頂きたいものですわね」
並べられた全てが自分を責めるのだと分かり、春上は叶わないと理解しながらも、ただ願った。
絆理ちゃん、助けて。と、遠いどこかで今も助けを求めている親友に向けて。
伝わるはずがない事に半ば感謝しながら。
119名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 01:14:04.84 ID:V+6q+CWd
うわアニレーの黒子超エグですね
これは初春さんに定温保存されても仕方のないレベル
黒子の春上さんへの疑惑を黒い方向に突き詰めたらこうなってしまうんですね
GJですの
120名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 08:20:50.00 ID:P6bJmKpY
黒子のサド女王っぷりと、責め甲斐のありそうな春上にGJ
リモコンと来た時食蜂を連想したのは内緒だYO☆
121名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 18:05:49.67 ID:kQEEvOUM
吹寄さんが当麻に逆レイプモノを希望
122名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 18:43:53.32 ID:CIZWtmGD
最近、当麻当麻ってリクしてるヤツ同一人物だろ?
せっかく新刊が二冊も出たんだからそれでなんか書いてくださいお願いします。
123名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 19:35:15.61 ID:UA5p1M8V
たくみなむち氏の禁書新刊見本がupされてた
124名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 19:35:53.28 ID:ueU/ej7W
とうまとうまー禁書幻想がよみたいんだよ
125名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 09:04:32.02 ID:DydJLgRD
解禁〜
126名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 11:32:42.93 ID:f1IcOBo8
予想通り日常でもラブコメでもなかったから2巻であんまり妄想刺激されなかったな…
127名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 11:38:18.28 ID:d7IvwAva
話自体は面白かったがキャラの描写(特にヒロイン達)がテキトー、てか浅くて妄想刺激されなかった
128名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 12:21:51.42 ID:DjVbjDk9
ヒロインの魅力がな...
129名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 12:47:01.82 ID:qQnLNcEv
ネコミミ…
130名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 17:44:50.17 ID:QDCM/q5G
きれいな下半身ロリの監禁緊縛切断陵辱マダー?
131名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 21:49:02.82 ID:sCjV7vWs
まさかあわきんも上条フラグの犠牲者だったとはな
ショタ顔だからか

そして御坂も本編に介入してきたか
行間で不遇なあなたが好きでした
132名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 22:23:26.83 ID:cl7Hxm35
バードウェイ姉逆レイプ(マークor上条)とか黒夜猫プレイ(一方or上条)とかランシスとか
思いつきやすいネタ自体は多いのに投下されない不思議
133名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 22:38:56.15 ID:hX3zI3Qi
それはキャラが多すぎてハーレム厨の俺が憤死
かまちーは企画倒しの異名でも持ってるんじゃないか?

浜面と滝壺の話も書いたが、いつ台無しになることやら
ともかく新約二巻読んで続行可能なようなら・・・
134名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 23:24:14.81 ID:fDKmaUaL
ここってアニメ禁書2期BDDVDの初回限定版超電磁砲SSネタ使ってもおk?

というか昨日発売されたばかりなのにもう新約2巻ネタ出たら速筆すぎるでしょその人
とりあえず、あわきん<風斬<雲川先輩は公式認定されたな
135名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 00:49:35.68 ID:zeWHgFJQ
いいんじゃね?
読んでないとわかんないとことかあるだろうから反応が少し薄くなるかもしれないけど
136名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 00:59:46.50 ID:i0KzDSJf
学園都市勢では黄泉川か風切が最大だと思ってたんだけどなぁ
先輩はサイズ描写が少なかったせいかまさかのダークホースでした
137名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 01:31:47.93 ID:V7QLJKwi
ラストのラストで美琴にやられますた
138名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 02:24:25.15 ID:/chvqavy
原作には黒子成分がたりない
139名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 05:45:02.34 ID:zSY3IWZI
今や禁書原作どころか超電磁砲原作ですら補給できないから困るw
140Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 06:42:37.52 ID:lCRDYRF6
おはようございます。
SS投下させて頂きます。
上インで、プチエネマ&アナルオンリーモノです。
まとまりきれず34レスに至り、分割投下とさせてください。
では、前半11レス投下します。
題『アクシデント』
1411/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 06:44:05.24 ID:lCRDYRF6
上条当麻は困惑していた。
それと言うのも――――、

「は、早くして欲しいかも……。こ、この格好は私でも結構つらいんだよ」
修道服に包まれた小さく可愛らしい尻がもじもじと目の前で揺れている。
四つん這いの姿勢から上体だけを床に付けて尻を高く上げる様なポーズのインデックス……。
「不幸だ……」
上条はいつもの言葉を口にするのだった。





事の発端は数時間前にまでさかのぼる。
「先生どうなんですかインデックスは?」
気が急いていた上条は、診察室に呼ばれて勧められた椅子に座ると直ぐにそう切り出した。
インデックスが自宅で腹痛を訴えて倒れ、彼がここに運んで来てから既に1時間近く経っている。
一刻も早く少女を楽にしたかったのだ。
それなのに、
「ふむ」
カエル顔の医者――上条の掛かり付けであり彼が最も信頼する医者――はカルテを眺めるだけで一向に話をする気配が無い。いや本当はそんな事は無いのかもしれないが、とにかく焦っている上条の目にはそう映った。
歯痒さに奥歯をギリッと噛締め、
(何で黙ってんだよ先生……何でこっちを見て話してくれないんだ……)
今すぐ胸倉を掴んでこちらを向かせてインデックスの事を聞きだしたい……だが僅かな理性がそれを押し止める。
上条はズボンの膝をギュッと握りしめて医者の答えを待った。
と、そんな彼のシャツの袖を誰かが引く。
「!?」
意識が集中していたのでドキッとする。
「とうまぁ」
さらにそこへか細い声が……振り返ると不安そうな表情を浮かべたインデックスがいた。
何時もの元気は何処に行ってしまったのだろう。
「心配するなインデックス。大丈夫だからな」
そう言って上条は少女の頭を優しく撫でる。
全く根拠の無い言葉……それでも言わずにはいられなかった。
「うん」
自分の掌の下でインデックスが小さく頷く……と2人がそんなやり取りをしていた時、
「うん、そうだね?」
とカエル顔の医者が、上条達に椅子を勧めて以来初めて言葉らしい言葉を口にした。
その自己完結でもした様な呟きに上条は期待の眼差しを向けて、
「何か判ったんですか!?」
その側でインデックスが固唾を飲んで医者の言葉を待つ。
1422/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 06:45:46.94 ID:lCRDYRF6
そしてカエル顔の医者は上条に……では無くインデックスに向かって、
「お嬢さん、最近お通じはどうかな?」
「お、つう、じ……?」
インデックスはその言葉にキョトンとしながらオウム返しに呟く。
医者が、そして上条が注目する。
そんな中インデックスは2人から目を逸らし、そして肩と首を竦めて窮屈そうに背中を丸めて「うぅ……」と呻いた後、
「と、とうまぁ……」
くるりとこちらに振り返ったインデックスに上条はキョトンとして、
「どうしたインデックス?」
「お……、『おつうじ』って何かな?」
「…………」
上条は暫く沈黙した後、カエル顔の医者に助けを求める様な瞳を向けた。
すると医者は軽く息を吐いて、
「ふぅーむ……、じゃあ質問を変えるけどいいかな?」
「は、はい!」
先程の事が有ってかインデックスが俄かに緊張する。
そして上条も同じく緊張する中、
「君は1日に何回トイレに行くのかな?」
その瞬間インデックスの顔が真っ赤になった。
そして上条の方をチラリと見ると、上条も丁度視線を向けた所だったので、顔を真っ赤にした2人の視線がばっちりと合う。
お互いにビクッと体を震わせて――先に逸らしたのは上条だった。
(まずい……)
上条の本能がここにいてはいけないと知らせて来る。
それに従ってそそくさと退席しようとしたのだが、そのシャツの裾をまたインデックスが掴む。
「イ、インデックスさん?」
「何処へ行くのかなとうまは……?」
「い、いやパーソナルな秘密を共有するには僕達はまだ早いかなぁと思いまして……」
「むぅ」
思わず本当の事を言ったらインデックスの表情が不機嫌なものに変わる。
しかしこのままここにいても少女に恥ずかしい目を合わせる事は確実である。
となればどっちにしても結末は……と上条が1人虚空を見つめて冷や汗を流す中、カエル顔の医者がインデックスに手招きをした。
「?」
それにつられてインデックスは医者の元へ。
そして2人はお互いに耳打ちし合いながら会話をする。
凍りついた上条は放置される事暫し――、
「うん、僕の見立て通りだったね?」
「へ?」
上条が正気に戻った時には全て終わってしまったらしい。
インデックスの方を向くと彼女は顔を見られないようにするためなのか俯いていた。
なので上条はカエル顔の医者に向き直る。
1433/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 06:47:44.19 ID:lCRDYRF6
「それでどうだったんですかインデックスは?」
初めと同じ質問を繰り返した少年にカエル顔の医者はふむと小さく息を吐いてから、
「便秘だね?」
「は?」
「うんちが出ていないんだよね? 彼女」
「え?」
「これがレントゲンの結果なんだけどね? ほら彼女の腸、排せつ物でパンパンだよ?」
指差されても良く判らないが確かにその部分は他より真っ黒だ。
「処方箋は特別に僕が用意して来るよ? 君達はここで待っていてくれるかい?」
そう言ってカエル顔の医者が席を立って居なくなっても上条は暫く呆然としていた。
そして、
「よかったぁ……」
上条は椅子の背もたれにドカッと体を預けて力を抜いた。
良かった。今はそんな言葉しか思い浮かばない。
一時は何の病かと気も狂わんばかりだったが、何だ聞いてみればただの『便秘』。
上条はチラリとまだ下を向いたままのインデックスに視線を向けると、
「インデックスお前何時から何だよそのうんこ出ないの? もしかして偏食のせいか? そしたらお前がうんこ出ないのは俺のせいだな。そうか食生活改善でも考えますか……」
そう言いながらインデックスの頭に手を乗せようとした。
頭を撫でよう……としたのだが、れより一瞬早くにインデックスが椅子から立ち上がった。
「ん?」
ゆらりと立ち上がった少女の姿に、もしかしてトイレに行きたくなったのかなと思ってそれを口に出そうとしたその時、
「とぉぉぉぉぉおおおぉぉぉぉぉぉまぁぁああああああああああああああああ!!」
唐突にインデックスの怒号が診察室に轟いた。
「い!?」
その瞬間すかさず椅子ごと後ずさるが、さほど広くも無い場所では直ぐに逃げ場を失ってしまった。
「ま、待てインデックス!?」
手で制そうとするがそんな手を退けてインデックスは鼻先も触れんばかりに顔を近付けて来る。
「うぐ!?」
思わず反射的にのけ反る――だが直ぐ壁に阻まれ、どころか頭を打ち付けて呻く事に。
「ごがっ!?」
そして痛みにしかめられた瞳を開けば、そこには顔を真っ赤にして目元には涙まで浮かべたインデックスが、
「私はこれでもレディーなんだよ……そんな私の前でう……、ううううううう……」
「どうしたインデックス? うんこしたくなって来たのか?」
今度は言った。
言ってしまってから言ってはいけない言葉だと思って、
「あぁー……、レディーの場合は『花摘み』でしたっけ? 先日もそれでビリビリにキレられ――」
上条は慌てて直ぐに言い直そうとしたのだが、
「もうとうまなんか許さないんだからああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
次の瞬間正面からがっちりとホールドされた上条の頭部にインデックスの真っ白な歯が食いこんだ。
1444/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 06:49:53.46 ID:lCRDYRF6
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「へふはふぃほはいほうははふははううはううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!
(デリカシーの無いとうまなんか大っ嫌いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!)」
「不幸だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


そして病院から自宅である男子寮に帰って来た2人だったが、
「もう本当に信じられないんだよあんな言葉を連呼するなんて……。とうまには心底呆れたかも!」
そこに響き渡る少女の声……そう、インデックスはまだご立腹だった。
病室を出てからずっと黙ったままだったから、また腹の具合でもと心配していた上条だったが、
「はぁ……、何だまだ怒ってただけか……良かったぁ」
取り越し苦労だった事にホッと胸を撫で下ろす。
「な、何を良かったとか……そ、それに怒っている『だけ』!? 『だけ』ってどういう意味なのかなとうま!」
インデックスが怒り心頭でギャンギャン喚くがそんな事はどうでも良かった。
それより彼は、
「良かったなインデックス」
「?」
急に頭にポンと手を乗せられたインデックスがピタリと動きを止めた。
その少し目深に被ったフードの下から碧い瞳がこちらを見つめて来ると、上条は少し照れくさそうに笑いかけながら、
「病気で誰かを心配する事ってあんま無いからさ……その……、少しビビっちまった」
「え?」
「ほら病気とかそういうのは俺の右手じゃどうにもならねぇだろ? こればっかりは上条さんもお手上げでしたよ」
やっぱり照れくさいと上条はインデックスから視線を逸らす。
「とうま……」
「ま、薬で直ぐ良くなるって言うし、良かったよなインデックス」
最後にくしゃくしゃっと少女の頭を撫でたのはその照れくささを誤魔化したかったからだ。
「うん……」
視線を外していたからインデックスが返事をした時に少し頬を染めていたのには気が付かない。
だが、
(何とか機嫌は直ったみたいだな)
と、そこで忘れていた今日の騒動の結末を思い出して、
「それでどんな薬貰ったんだっけか?」
上条はそう言うと医者から直接処方された薬の袋を鞄から取り出す。
それを持ってテーブルに着くと神妙な面持ちのインデックスが寄り添って来た。
「?」
その表情がちょっと気になったが、まず中身をと袋の口を開いて逆さにしてみる。
すると中からは、四つ折りになった説明書とチューブ薬とビニールに入ったピンポン玉の先端にストローが付いた容器と何故だかコンドームが2つ……。
「!?」
上条は慌ててコンドームだけ袋に戻す。
「どうしのとうま? 今何を仕舞ったの? それに何だか顔が赤いんだよ」
「な、何でもありませんの事よ!?」
「?」
若干声が裏返って誤魔化し損ねた感もあるが上条は押し通す事にした。
1455/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 06:51:05.11 ID:lCRDYRF6
ガッと説明書を掴むとバッと開こうとしたのだが、
「あ、あれ? クソっ、上手く行かねぇぞこいつ……」
先程のショックが大きいのか指が震えて上手く広げられない。
それでも何とか説明書を広げて、
「さ、さてこの薬の使い方は……」
さっき出て来たコンドーム(あれ)は何かの間違いだと念じながら文字を目で追う。
「えぇーと何々……『浣腸の仕方』はっとぉ……」
そこまで読んでからもう一度見出しとなる部分を読み直して上条は、
「か、浣腸ぉっ!!?」
「ふえぇ!?」
インデックスも上条に釣られて一緒に驚いた。
驚いてから、
「で、とうま。『浣腸』って何かな?」


そして最初に話は初めに戻る。
「不幸だ……」
上条は内心で頭を抱えてしまう。
あの後、説明書を読み終えて途方に暮れる上条に向ってインデックスは、「とうまがして」と小さな声だが確かにそう言った。
そして彼がその言葉の意味を理解しない内にこんな事になっていた。
インデックスが内容から想像して取った治療ポーズ……決して上条から頼んだ訳では無い。
「イ、インデックスさん?」
「今集中しているのだから話しかけないで欲しいかも」
「だ、だけどなぁ……」
上条は恥ずかしくてインデックスの事が直視出来ない。
幾ら治療だからとか修道服を着ているからとか言われてもこの格好は余りにも刺激が強すぎる。
ついでに言えば治療の際のポーズは左側を下にして横に寝て膝を軽く抱える様な姿勢であり、こんなエロ漫画の様な格好では断じて無い。
「ねぇ、私は覚悟を決めたんだから……女の子に恥をかかせないで欲しいんだよ」
「うっ」
上条は何とかえしていいのか判らず言葉に詰まってしまう。
だがしかし、このまま突き進んでしまうのはイチ男子コーコーセーには荷が勝ち過ぎる。
(そうだぜ……いきなり女の子に浣腸するなんて……物事には順序ってもんが有るだろ!?)
何かおかしい気がしないでも無いがとにかく現状を受け入れる訳にはいかない上条は、今一度説得してみる事にした。
「いやぁ……なぁ、素直に病院に行かね?」
「嫌なんだよ!」
「嫌って……そんな事言われてもなぁ、ほら餅は餅屋って日本のことわざにもあるだろ? お前だってそっちの方が安心しないか?」
些か真剣さが薄いのはこの信じられない様な不幸に辟易していたからであり、別にインデックスに対して何か含む所があった訳では無い。
だが、
「とうまは私の事が嫌いなんだね。私の事面倒くさいって思ってるんでしょ?」
「は?」
気が付けば上体を起こしたインデックスがこっちを睨んでいた。
1466/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 06:52:46.56 ID:lCRDYRF6
「私はとうまにして欲しいって言ったんだよ! 他の誰でも無い……とうまにっ!」
「い、いや、だからそれは……」
「それが嫌なら……私の事面倒くさいなら初めっから放っておくか玄関の外にでも放り出してくれれば良かったかも!!」
インデックスの言葉に上条はギョッとする。
慌てて振り返ると何故か彼女も驚いた顔をしていて、
「インデッ――」
だが名前を予備終わる前にふいっと視線を逸らされてしまった。
この態度に上条はカチンと来た。
自分はこんなに心を割いているのにインデックスと来たら我儘を言った上に、自分が彼女を疎ましく思っているとまで言ってのけたのだ。
そうか、ならば自分が取る道は一つしか無い……と上条は覚悟を決めて、
「そうかよ。俺はお前が傷付くかと思ったから遠慮したのにお前はそういう風に取るんだな……。ああ判ったよ。そうかよ。嫌なら放り出せってか……ふんっ」
「…………」
冷めた様な目で見下ろしながら淡々と喋る彼に、インデックスは押し黙ったまま何も言わない。
すると上条はインデックスの側に膝を付くと少女の肩を掴んで顔を向けさせた。
その瞬間視線が交わり、
「とう、ま……」
先程と打って変わって熱い……力強い眼差しにインデックスが唇を震わせる。
「舐めんなよインデックス。俺は一度助けた人間を放り出すなんて出来ねぇんだ……だから、お前も覚悟しろ」
上条の怒りは自分自身へのものだった。
大切である筈の彼女を結果として追い詰めたのは自分だと気が付いたから。
「いいな」
何時に無く低い声は……インデックスを救うと言う決意の表れ。
するとインデックスはごくりと唾を飲み込んでから、
「わ、判ったんだよ」
彼の気持ちが伝わったのか真剣な表情で短くそう答えた。


色々と手間取ったが、2人は改めて治療の準備を始める事に。
まず場所は部屋からトイレの側に移動した。
そこにたまたま家にあったレジャーシートを敷いて、インデックスはその上に左肩を下にして横になる。
服装はいつもの修道服から上条のワイシャツ一枚を羽織った。もちろん不要な下着は付けていない。
これで準備万端……と行きたい所だがシャツの裾から覗く白い太ももに上条は、
「インデックスちょっと俺は水を浴びて心を清めて来ます!」
「え?」
「(これからの事を考えればこれくらいで心がグラついてはインデックスの覚悟に申し訳が……)」
「…………」
ぶつぶつと念仏を唱える様に浴室に消える上条の気味悪さにインデックスは黙って見送る事にした。
そんなこんなでやっと準備は整い、インデックスは枕に頭を載せて膝を抱える様なポーズを取る。
「いくぞ」
「う、うん」
インデックスが小さく返事を返したのを合図に、上条はワイシャツの裾の部分をそっと捲り上げた。
1477/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 06:54:27.04 ID:lCRDYRF6
するとその下から現れたのは真っ白な尻。
先程まで身に付けていた下着の後など微塵も無い、張りのある瑞々しい尻たぶが目の前にさらけ出される。
その様子に喉が勝手にごくりとなった。
「い、痛くしないでね」
か細い声が誘っている様で、上条は軽い眩暈を覚えた。
だがそんな事をしている暇は無い。


――――便秘を馬鹿にするもんじゃないよ? あれも死に至る病気なんだからね。


カエル顔の医者の言葉を思い出し、先程の決意と清めの冷水シャワーを思い出して正気を振るい起す。
「よし!」
上条は改めて気合を入れ直して治療を始めた。
「まず良く手を洗って、その指にコンドームを付ける」
言葉に出して反芻しながらそれを実行して行く。
「次にチューブのワセリンを指に塗り付ける」
言葉通り絞り出した黄色みがかった半透明の薬をまんべんなく塗り付ける。
「ふぅ。そして……」
そこでインデックスの方をチラリと見る。
(落ち着いてるなインデックス)
その横顔を見て上条は無言で頷く。
だがいざ尻に視線を向けると、
(エ、エロいな)
思わず生唾をごくりと飲み込んでから、そんな自分に気が付いて慌てて頭をぶんぶんと振った。
(何回同じ事を繰り返してるんだ俺は!? 目の前にいるのは病人だぞ!)
そう自身を叱咤すると、「インデックス」と小さく呼びかける。
すると少女の背中がピクンと跳ねた。
「う、うん」
「今からちょっと気持ち悪いかもしれないけど、我慢してくれるか?」
「うん、大丈夫。とうまだから安心してるよ」
この言葉に上条はガツンと頭を殴られた気がした。
インデックスは自分を信じている。それに答えないで何が男だ。
「おう! 任せとけ!」
「う? うん」
無駄なテンションに少女が戸惑っている様な気がしたが気付かない。
上条は少女のま白い尻たぶにそっと左手を添える。
「ひっ!?」
「動くなインデックス」
「う、うん」
上条はインデックスの返事を待ってから、ゆっくりと尻を捲る様に押し開いた。
1488/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 06:56:19.62 ID:lCRDYRF6
何処にもくすみ1つ無い真っ白な肌、その中で唯一皺がより赤みを帯びたすぼまりを見つける。
その側にひと筋の亀裂も見えたが上条は全力でそれを見なかった事にして、そして先程のすぼまりにワセリンの着いた指先をそっと押し当てる。
「んっ」
先程よりは小さいがインデックスが声を上げる。
「動くなよ、動くと手元が狂う」
そう言いながらも心配で目だけを動かして様子を伺うと、それが伝わったかの様にインデックスが小さな手をひらひらと振って見せた。
(インデックスの奴……)
そんな姿にチョットだけ救われた上条はくすりと小さく笑う。
そして今一度気を引き締めると右手にそっと力を込めて行った。





インデックスは、お尻に感じるムズムズした感覚を我慢する為に奥歯をギュッと噛締める。
上条に全てを任せると言って焚き付けたのは自分自身。
だがしかし、いざこうして寝転がって自分も見た事が無い場所を指でまさぐられると、背筋を駆け上がる悪寒と共に膨らむ不安を抑えきれない。
(信じなくっちゃ……とうまの事を信じなくっちゃ……。父なる神よお願いします。どうか私にとうまを信じる力を御貸し下さい)
湧きおこる不安をかき消そうと心の中で神に祈る。
だが上条の指がぬるりと押し込まれた瞬間――、
「ひぁっ!?」
口から抑えきれない声が漏れた。
背筋を駆け上がる悪寒に全身が粟立つ。
そこへ反射から無意識に上条の指を締めつけてしまったインデックスは、
(これが……とうまの指……ゆ、び……ぃ!?)
それを意識した瞬間、彼女の中で何かがパチンと弾けた。
「イ、イヤぁっ!!」
インデックスが突然上条から身を遠ざけようとあがき出す。
「インデックス動くなって!?」
そう言われてお尻をギュッと掴まれると余計に体が……そして心が反応してしまう。
「だ、駄目っ! ぬるって……ぐにゅってして……ヘ、ヘンなんだよっ!」
そう叫ぶ合間にも意識は上条の指と、そこから湧き上がる異物感に支配される。
人差し指の第一関節も入っていない……だがそんな事など知る由も無いインデックスは、体の中に目一杯何かを詰め込まれた様な錯覚を覚える。
「抜いてっ! とうま駄目っ! 破裂しちゃう! は、早くっ、指を早く抜いてぇっ!」
今、彼女の頭に病気の事も上条との約束も無かった。
あるのは、ただただ背筋を走る嫌悪感とそこから一刻も早く逃げ出したいと言う気持ちだけ――。
「イヤぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
1499/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 07:06:41.11 ID:lCRDYRF6
だが、そんなインデックスの腕を上条の手が不意に掴んだ。
「!?」
ビクッとして振り返ると真剣な顔をした上条と目が合う。
向けられた事など一度も無い刺貫く様な眼差し……それだけでインデックスの頭がすうっと冷えて来る。
「とうま……」
「我慢しろインデックス。直ぐに終わるから」
「で、でもぉ……」
「俺を信じろ」
先程の声とはまた違う低い声にインデックスは身がすくむ。
(とうまが怒ってる……)
そうとしか思えなかった。
いや怒られるのは今日が初めてでは無い。
だがこんな静かに、ふつふつとわき上がる様な怒りをぶつけられるのは初めて……。
困惑したインデックスの目が泳ぐ。
先程の混乱はどこへ消えたのかなどそんな事はどうでもいい。
問題は今、彼女の目の前にあるのだから。
「う、ううううううううううううううううううう……、うん」
インデックスは逡巡する様子を見せたが直ぐに頷く。
結局そうするしか無いと思った。
それに少し冷静さが戻って考えてみると、
(とうまを信じるって決めたんだからとうまを困らせちゃ駄目。それにこれは私の為なんだから私が頑張らなくちゃいけないんだよ)
本来彼女は前向きな人間だ。
不安はまだあるが考えても無駄そうなので諦めた。
それに、
(またヘンになったらとうまが何とかしてくれる)
他力本願だがそれでいいと思う事にした。
「インデックス?」
「!?」
そんな事を考えていたら不意に名前を呼ばれた。
視線を向ければ先程の表情はどこへやら、心配している様な上条がこちらを見つめている。
インデックスは黙って、ごめんなさいも言わずにゆっくりと体を横たえた。
ぼふっと枕に頭を預けた所で上条の溜息が聞えたが、溜息のひとつやふたつ吐いた所でどうという事は無いと思う。
これからきっと自分はもっと彼に溜息を吐かせる。
それが現実。
「いくぞ」
「うん」
インデックスの返事と共に、忘れかけていた上条の指が自分の中で動き出す。優しく、腫れものに触れる様に、じれったい位にゆっくりと。
「ん、んん、ん、ん」
自分の内側を撫でられる感触に声が漏れる。
15010/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 07:08:48.17 ID:lCRDYRF6
気持ち悪い――信じても我慢してもゾクゾクする感覚はやはり消せない。
上条はその声を苦しいのだと感じたのか「我慢してくれ」と何度も言葉を掛けてくれた。
それだけを頼りにインデックスは早く終わりが来る事を念じる。
だが、
「今から回すからな」
「ん? う、うん」
内側の感触にすっかり気を取られていて、上条に何を言われたのか理解しないまま生返事を返してしまう。
そして上条は今の返事を合図にして、ぐるりとゆっくり手首に捻りを加えた。
「ひゃうんっ!?」
指が出入りする刺激だけでも目一杯だったのにそこへ回転が加わったのだからインデックスは堪らない。
口からは悲鳴が飛び出し、体は小刻みに震えだした。
既に慣れたと思った感覚が一気に元の状態に引き戻されて、
「ひひぃ……っ!」
「我慢してくれインデックス!」
そう言われても声が止まらない……ならいっその事と自らの口を手で塞いだ。
「ん゛……、ん゛……」
内臓を掻き回される錯覚。そこから湧き上がる新たな恐怖と嫌悪……しかし少女の中で芽生えたのはそれだけでは無かった。
「ん゛っ、ん゛ん゛、うぶっ? んんっ、ん」
苦痛の中に混じった新たな感覚は、今までとは違ってじんわりと腰の奥に残った。
(何?)
その感覚を追いかけてみると不思議と嫌悪感が和らいで行く。
(これいい!)
少女は天の助けと一も二も無くそれに飛びついた。
「ん、んん、ふぅ、ん」
苦痛が徐々に和らぐ。
更に指は大胆に中に潜り込んで来が、一度解放されたインデックスには余裕だった。
そんな余裕の表れか、少女は不意にある事が気になった。
(とうまは今どんな気分なんだろう?)
顔を見れば判るかもしれない――それを確認する為、少女はチラリと横目で上条の表情を伺ってみた。
すると先程と同じ、真剣な彼の顔が見える。
(とうま頑張ってる……)
胸の奥がじんわりと熱くなる。
だがその時不意に上条がぺろりと唇を舐めた。
緊張の為に渇いた唇を潤した――そう何の事は無い動作の筈が、
(とうま!?)
インデックスにはチラリと見えた彼の舌が妙に艶めかしく見え――、
「ん゛ぅっ!?」
先程まで温かかった場所に電気が走った。
裏返った声に慌てて身を縮めて耐えようと身構えたインデックスだったが、
「ん゛、ん゛、ん゛」
全身が小刻みに震える。
15111/11 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 07:17:28.63 ID:lCRDYRF6
上条の指に操られる様に体が反応してしまう。
インデックスは今更思い出した……この感覚は己を慰めた時のそれと良く似ていた事に……。
否、それは全部錯覚なのだとインデックスは漏れ出る嬌声を噛み殺しながら幻想を打ち消そうとする。
(だ、駄目っ! これは治療なの! とうまは一生懸命頑張ってる! それを私がエッチな気持ちに考えるなんて失礼なんだよ!)
だがそんな事を考えれば考える程インデックスは自分の中の上条を意識してしまう。
苦痛よりも恐ろしい拷問に少女は身震いした。
「っ! っ!」
ともすれば叫びそうになる声を必死に封じ込めながら治療に耐える。
(早くっ……早く終わって……)
だがインデックスの心情と裏腹に上条は丹念にワセリンを塗り込んで行く。
「ん゛ぐふぅ……」
「ここが痛いのか?」
特にインデックスが苦しそうな声を上げる所には特に念入りにワセリンを塗り付ける。
「ん゛お゛っ! ん゛ごお゛ぅっ!!」
「こ、ここが痛いんだな?」
(止めてぇ、違うのぉっ!!?)
実は気持ち良くなるスポットを擦られて不意に漏れた嬌声とも知らずに。
頭の中が真っ白になる。
せり上がって来る快感はもう縁まで一杯でいつ溢れてもおかしく無い。
「ん゛っ、ん゛っ、ん゛っ、ん゛っ、ん゛っ」
息継ぎがどんどん短く早くなって来ると限界は唐突にやって来た。
(だめ、いっちゃだめ、とうまだめ……、とうま、とうま、とうまとうまとうまとうまああああああああああああああああ――)
「お終いだ。終わったぞインデックス」
「ふぇ?」
その言葉と共に訪れた開放感に逝きそびれたインデックスは思わず拍子抜けしてしまう。
(お……おわったの……?)
それを確認する様にお尻に力を入れてみる。
(うぅ……ヘンなんだよ……まだお尻の中にとうまがいるみたいで……)
もう一度確認する為に力を入れたり緩めたりしてみたが、
「ん、ん? ……んぅ」
やっぱり何かが入っている様な感覚に、思わずお尻に手を伸ばして確認したくなる衝動を我慢するのがもどかしい。
(何だろう? スースーするし……、すっごく気になるんだよ……)
インデックスは目を閉じて、唇をもじもじと動かしながらそんな事を考えていた。
実はそうやって力を入れたり抜いたりする度に、小さなすぼまりがパクパクと口を開いたり閉じたりしていたのだが、誰にとっての幸いなのか上条に気付かれる事は無かった。





152Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2011/08/12(金) 07:18:31.90 ID:lCRDYRF6
連投規制でヒヤヒヤしましたが以上です。
では。
153名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 09:33:31.20 ID:crPgjm+p
おぉ……こういうのを俺は待ってたんだよ……
凄みというか本気を感じるエロスを…… ふぉぉ
154名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 10:15:27.31 ID:/chvqavy
ふぅ…
155名無しさん@ピンキー:2011/08/13(土) 01:07:55.75 ID:NvJDfMxA
>>152
つ、続きはいつだ!?
156名無しさん@ピンキー:2011/08/13(土) 08:25:13.93 ID:4kC85567
>>155よ、それより感想だっ

いい作品でした!
157Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:28:07.99 ID:TE9oPyAl
こんにちは。
レスを頂いた皆さんありがとうございました。
『アクシデント』の続き13レスを投下します。
15812/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:35:08.33 ID:TE9oPyAl
インデックスが自身の幻想と格闘している頃、上条の方はと言うと……、
(何とか第一段階終了……って所か)
心の中でそう呟いて胸の中に溜まった息を吐き出していた。
インデックスが抵抗しだした時には正直もう無理かと諦めかけたが、それでも彼女を信じてわざときつく当たる事で正気に揺さぶりをかけた。
結果、作戦は功をそうしてそれ以降は至ってスムーズに事が運んだと言えるだろう。
それでも苦しそうだったインデックスに負担をかけまいと素人ゆえ慎重に慎重を重ねて丁寧に丁寧に扱ったのだが、
「…………」
上条はじっと自分の指を見た。
既にコンドームを外されたそこは自分の汗で少しふやけている。
これが、この指が少女の体の中に……、薄いゴムの膜越しにも忘れ難いぬるりとして暖かく弾力のある感触が思い出されて、
(あれがインデックスのな、か……)
とそこでハッと我に返る。
(お、思い出すな! 思い出したら先になんか進めない……)
何度も心がグラついたのを何とかここまで持ちこたえたのだ。
今更それを反故にするなど、何よりも自分を信じて我慢したインデックスに失礼だ。
上条は指先の感触もそこから派生したイメージも強引に頭から追い出して、
(よしインデックスの顔を見て気合を再充填しますか!)
さらにそれを強固なものとする為に患者であるインデックスの横顔を覗き込んだ。
少女の顔さえ見れば、今のやましい心など粉微塵に吹き飛ぶに違いない……筈だった。
「あ、あれ?」
そこに見えたのは息も絶え絶えな少女の横顔――半分魂が抜けかけている。
それを見て上条の顔が盛大に引き攣った。
「あの……頑張ったよお前は……、で、その……大丈夫か?」
今更とは思いつつも上条は労いと気遣いの声をかけてみる事に。すると閉じられていた瞳が開いて、疲れた様な視線がこちらを向く。
「(……とうまぁ)」
やや溜めを置いた呼びかけは囁く様に小さい。
上条は聞き取りやすい様にインデックスに少し覆いかぶさるように身を乗り出して、
「ん、どうした?」
するとインデックスは視線を逸らして唇をもごもごさせた後、
「(私の……その……触ってどうだった?)」
「!?」
その一言は簡単に消えそうなくらい弱弱しいのに、上条の心に深々と突き刺さった。
「あ……か……」
喉が干上がって言葉が出ない。
(い、言い訳を……いや本当の事を……って本当の事って何だ? 治療中にインデックスに欲情しましたってか? 違うだろ? 違う? え? 何が……いやそうじゃ無くて俺が言いたいのは……、俺は何を言えばいいんだ!?)
頭の中は単語は出るのに言葉にならず、よってぐるぐるぐるぐると空回り。
そんな状態で気の利いた言葉など如何に上条と言えども出て来る筈も無い。
ただ空白の時が2人の間を通り過ぎる――だがその時、
「変な質問だったかも……。ごめんね、今まで一緒に暮して来たのに……、とうまがそんな事考える筈無いよね……」
消え入りそうな声だった。
15913/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:36:44.48 ID:TE9oPyAl
しかし先ほどよりもはっきりとしたインデックスの言葉……それが上条の耳朶を捉えた瞬間、
「そそそ、そのっ、その通りなんだぜインデックス!! この上条当麻はTPO位わきまえておりますの事よ!!」
唐突に上条の口に言葉が戻った。
「(声が……出る!?)」
そう思わず漏らしてしまった程突然であり本人も理解出来ない。
「そ……、そうだよね……」
「そうだとも、そうですとも、その通りですともインデックスさん!! 全てはカミジョーさんの船頭で大船に乗ったつもりでお任せくだされば良いのですとも!!」
上条は何か強迫観念にも似た焦燥感に駆られて一気にまくし立てた。
だから、
「……うん」
インデックスが暗い顔で頷いた事にも気が付かず、
(何とかごまかし切れた、のか……?)
上条は緊張したまま心の中で呟く。
治療にかまけてエロ行為……正にそれは性犯罪者のそれだった。
(幾らなんでもそれはヤバいだろ……。つか俺を信じてるインデックスに申し訳が立たねぇだろクソったれ!)
いっそ根性入れる為に……と自分の股間を凝視して、想像した恐ろしい考えに自ら身震いする。
「やべぇ……、俺今男を捨てる所だった……」
こんな事を繰り返していたらいつまでたっても終わらない。
(ってこれももう何回目だよ……不幸だ……)
我が身の不甲斐無さにがっくりと肩を落としながら上条は最後の道具――ピンポン玉にストローが付いたピンク色の容器を手に取る。
指先に温かみを感じるのは先程お湯で容器ごと温めたからだが、
「はぁ……」
「とうまぁ……私のお尻に入れるもの見て溜息つかないで欲しいかも……」
「あ、すまん」
溜息を聞き咎めたインデックスの言葉に謝ると、上条はやっと重い腰を上げて最後の治療を始める事にした。
(やるしかねぇんだよな、やるしか……)
まずストローの先にあるキャップを外して、続いてストローの先端に先程のワセリンを塗り付ける。
次に中の液体が零れない様にしながらインデックスの尻に近付ける。
「インデックス、零れない様に力を入れて置いてくれるか」
「う、うん」
尻がきゅっと引き締まる様を見届けた上条は、軽く肺の空気を吐きだしてから、
「いくぞ」
「い、痛くしないでね。お、お願いなんだよ」
「自身は無ぇけど約束する」
緊張からぶっきら棒に返事を返すと、インデックスが少しムッとした声で、
「そういう時は嘘でも『任せろ』って言って欲しいんだよ」
その返事にキョトンとして、それから上条は小さくぷっと噴き出した。
「な、何がおかしいの!?」
インデックスが慌てた様な怒った様な声を上げると余計可笑しくなって来て、
「いや何、俺なんかよりずっと随分と落ち着いてんだなと思ってさ」
こんな時でも彼女は変わらなくて、上条はここでも救われた様な気がした。
16014/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:38:20.59 ID:TE9oPyAl
一方インデックスは、
「ううう……、とうまは全然判って無いんだよ」
「へ?」
「いいから! もうさっさとして欲しいかも!」
上条はまた急に怒られて面を食らう。それでもインデックスの準備が良いのなら、
「お、うん。じゃあいくからな」
「うん……」
上条は少女の消え入りそうな返事を合図にすぼまりにストローを押し当てた。





インデックスは少しイライラしていた。
自分はこんなに気持ちが揺らいでいるのに上条と来たら平然としているのだ。
今しも自分のお尻にあんな不思議なものを刺そうというのに笑っていた。
(ホントにとうまってデリカシーが無いかも!)
1人でこんなにドキドキしているのが馬鹿らしくなって来る。
(あれ?)
そこでインデックスはふと思う。
自分は何を治療に……いや上条に求めているのか。
(…………)
答えが出て来ない。
出て来ないままお尻に例のものが押し当てられるとそんな気分は一気に吹き飛んだ。
(来る……来る……)
ギュッと目を瞑ってその時を待つ。
すると程なくして体の中にぬるりとした感触と共に異物感が湧きあがる。
「くっ」
やはり声が漏れた。
指より細くても違和感は変わらない。
いや上条の指からは優しさが感じられたがこれにはそれが無い。だからそれを思うと自然に体が強張ってしまう。
「薬を入れるぞ」
「う、うん!」
上条の声に答える声が上擦る。
ギュッと瞑った目に更にギュッと力を込めて何が起きても驚かないぞと気を引き締めた。
だがそんな気持ちも次の瞬間、
「ひやぁ!?」
体の中に液体が注入される感覚にインデックスは思わず悲鳴を上げた。
それと共に背筋が伸びそうになるとまたも上条にギュッとお尻を掴まれる。
「落ち付けインデックス! もう少しで終わるから我慢しろ!」
「う、うん……」
小さいが鋭い叱責の声にそうは答えたものの、インデックスは先程と同じくまた不安に囚われていた。
16115/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:40:10.42 ID:TE9oPyAl
初めての感覚。それは、
(気持ち悪い……)
薬だと知っていても嫌悪感がどうしても拭えない。
そんな状態で再び薬を入れられた。
「!?」
自然と上体が跳ねあがった。
そのままぐるりと振り返ると上条がギョッとしてこちらを見ている。
その様子にインデックスの頭の中は真っ白になって、
「だ、駄目だよとうま! そんな入る所からじゃないものが入って来るなんて有り得ないんだよ! 父なる神だって御赦しにならないかも!」
上条の指なら赦せた。
でもこれは違う。
そんな物に父なる神に捧げたこの身を荒される訳には……、
「動くんじゃないインデックス!」
上条の大きな声にビクッと体が竦んだ。
続いて起き上がりかけた上体を、ゆっくりとだが強引に押し戻された。
「イ、イヤぁっ!!」
悲鳴を上げるが上条は容赦してくれない。
枕の上にぼふんと頭を打ち付けて、痛くは無いが涙が零れた。
だが感傷に浸る間もなく再びお尻を掴まれたインデックスはギョッとする。
「!?」
慌てて首だけを動かして上条の方を振り返ろうと――だがそれより薬液の注入は一瞬早かった。
ぶちゅぅぅっという薬液が噴出される音が廊下に響いて、それと同時に生ぬるい薬液が一気に流れ込んで来る。
「ひぁぁあああああああああ、ああ、あ、ああ……」
馬鹿になった様な声が自分の口から出ていると思う余裕はインデックスには無い。
瞬く間に体の中に広がる違和感……それは直ぐに息苦しさに代わる。
大した量でも無い筈が……いや掌に収まるサイズはまやかしで本当は凄い量だったのかもしれない。
(私の中があんなもので一杯に……そ、そんなの絶対駄目っ!)
だが成す術も無く薬はインデックスの中へ注がれる。
(助けて誰か……もうゆるして……)
それは誰に対して請うたのか……だがその願いが通じた様に薬の注入が止まった。
ぶちゅぶちゅぶちゅっという猥雑な音がこれほど心地よく聞えた事は無い。
つぷりとストローが引き抜かれた時は一瞬ヒヤリとしたが、
「ふぅぅ……」
体の力を抜いて……とは行かずに、それでも解放された気分にインデックスは息を吐く。
そして思う。
沢山入れられたこの液体……自分はこれからどうなるのか。
結論からすれば診察室でカエル顔の医者に言われた通りになるのだろうが、本当にそれだけで済むのだろうか。
自分はもしかしたら何かとんでも無い事に足を踏み込んでしまったのでは……。
得体の知れない不安と体内の違和感に自分のお腹にそっと手を当てたその時、
「どうだインデックス?」
上条の声がした。
その声に上体を起こして振り返ると、上条が不安そうな顔をしている。
16216/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:41:29.24 ID:TE9oPyAl
インデックスは自分のお腹をさすって、「変な感じ」と短く答えた。
「そう、か……」
上条が言葉と共に安堵の息を吐く。
とそこでインデックスは気になっていた事を口にする。
「ねえとうま」
「ん?」
「私おかしい?」
「何が?」
「何処か変わって無い?」
その言葉に上条は目頭を親指と人差し指で押さえて暫しうーんと唸ってから、
「怖いのか?」
それは実に的確な、それでいて全く答えになってはいない。
それでもインデックスは、
「何かね、元通りになれない気がするんだよ……」
何がどうとは言えないがそんな気がした。
だから上条に、「何だよそれ?」と言われても答えられない。
「ううん、何でも無い」
ただお茶を濁すだけ――本当は上条に教えて欲しかったのだがどうやら彼にも判らないらしい。
「それより聞いていいか?」
急に今度は向こうから質問が来た。
「な、何?」
思わず構えると上条も心持ち神妙な顔をして、
「立入った事だけど……何で便秘なんかになったんだ?」
「え?」
「食事か? やっぱり偏食が原因とかか?」
「……そう、かも……」
インデックスは嘘をついた。
「ぐはぁ! やっぱりそうなのかよ!? ちくしょうなんてこったこのクソったれ! 俺は何でそんな事に気が付かないで……」
(ホントは私がトイレに入ってる所をとうまに聞かれたくなかったんだけど)
そんな乙女としては切実な理由があったのだが、
(幾らなんでも本当の事は言えないかも)
苦悩する上条には申し訳ないがそういう事にさせてもらおう。
そう心の中で舌を出したその時、
「ん?」
お腹の中で何かが動いた……それが最後となる試練の、その始まりの合図だった。





16317/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:42:54.87 ID:TE9oPyAl
上条の耳は確かにぎゅるぎゅるっという音を聞いた。
「!!」
そして音にギョッとする傍らでは、
「ふうっ……、うぅ……」
インデックスがお腹を抱える様にして体を丸め、苦しそうに呻きだした。
「だ、大丈夫か!?」
上条は慌て側に寄り添う。
だが早くも額に汗をにじませた少女は、
「でちゃうぅ……」
言葉だけでは無くその様子からも彼女の限界が近い事が判る。
トイレに連れて行くか――だが上条は直ぐに説明書の内容を思い出してクソっと小さく吐き出した。
「我慢しろインデックス」
「へ、ぇ……?」
言葉の意味が判らないと言う顔をするインデックスに、
「薬がちゃんと効くまで3……いや5分。それまでは我慢しなくちゃいけない」
早くに出してしまうと薬液の効果が出ずやり直しになってしまう。
心の中では判っていても、
「ご、ふん……?」
苦しそうにしているインデックスを見ていると心が痛んだ。
そしてその顔が今度は驚愕に歪む。
「む、むりっ!! むりなんだよ!! 私トイレに行くっ!!」
そう叫んで立ち上がろうとしたインデックスを、だが上条は行かせなかった。
あくまで刺激しない様に、だが決して逃がさない様にしっかりと抱きしめる。
「やぁっ!?は、放して!」
「無理でも何でも頑張らなくちゃ駄目なんだインデックス」
ここで彼女を放してしまえばお終いだと心を鬼にする。
「だ、だっ……は、ふう、くぐぐ……」
突如何か言おうとしたインデックスが苦悶の表情を浮かべて体をブルブルとッふるわせ始めた。
「どうしたインデックス?」
だが上条は答えより先に彼女の仕草で気が付いた。
必死に尻を両手で抑えるという事は……、
「でる、う、うう……」
(考えてる暇は無えっ!)
上条はインデックスの手を退かして、割れ目の奥に隠れたすぼまりに指を添えた。
「い!?」
インデックスの悲鳴。そして体が大きくビクビクっと震える。
今大きな波が来たのだろう。だが幸い指先に漏れた様な感触は無い。
「抑えててやるから我慢しろ」
空いた方の手で背中をさすりながらそう話しかけるが、
「は、は、は、は……」
もう声も出せないのかインデックスは体を丸めて小さく呼吸するばかり。
上条は指先の感触を確かめながら、インデックスに「頑張れ……、頑張れ……」と声をかけ続ける。
そうしながら時折時間を確認するが、
「クソったれブッ壊れてんのか遅ぇぞ秒針!!」
時計に毒づくしか出来ない自分がもどかしかった。
16418/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:44:39.72 ID:TE9oPyAl
そんな時、インデックスが身じろぎすると薄眼を開けてこちらを見た。
「どうした?」
「なん、ぷ……」
その声に上条は腕時計に視線を落として、
「あ、後1分だ……頑張れるか?」
「い、ぷ……」
「もう少しだ頑張れ」
そこからが本当の戦いだった。
「ん゛ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぅ……」
下手に時間を聞いたせいで苦しみが増したのか、インデックスがくぐもった悲痛な声を上げ始めた。
この状況では何が悪い方向に転がるか判らない。
ただ黙って見守る……。
(苦しいのは俺じゃ無い、インデックスだ)
とは言え祈る事しか出来ない上条は針のむしろに座る思いで時計を睨みつけていた。
1分がこんなに長く感じた事は初めてだ――だが終わりが来ない時は無い。
やがて秒針が予定の時刻を指した時、
「時間だ! 5分過ぎたぞインデックス!」
上条は心底嬉しそうにそう叫んだ。
だがしかし喜びを分かち合う相手から返事が無い。
「インデックス!?」
それどころか苦しそうに歯を食いしばるばかりで、自らの脚で立ち上がろうともしない。
何事か――だがそれは直ぐ彼女の口から明らかになる。
「むり……、おきたら……でちゃうよ……」
間に合わなかったのか……上条はガックリと肩を落とした。
だがすぐそこで考え直す。
(待てよ? 治療はちゃんと終わったじゃないのか)
そうだ。薬の効果はちゃんと出る筈だ。それなら別にここで漏らしても誰も困らない。
「このままここで……」
そう言いかけた所でインデックスが、
「つれて……て」
その言葉に上条はチラリとトイレの方を見た。
ドアは既に開けてある。
「よしっ!」
その気合とは裏腹に慎重に、インデックスに刺激を与えない様にそっと抱きあげる。
「はううううう……」
尻に栓代わりにあてがった指が少し中に沈み込んだが構わない。
要はトイレまで無事に運べばいい。
今までに比べれば、それはとても簡単に思えたし、実際に簡単な作業であった。
「下ろすぞ」
16519/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:46:50.79 ID:TE9oPyAl
「う、うん……」
そっと便座にインデックスを座らせる。
そして栓にしていた指を外して、
「いいぞインデックス」
上条はそのまま返事も待たずに脱兎の如くトイレから身を翻して――その筈が、
「インデックス?」
最後に残した手を、少女の震える指がしっかりと掴んでいる。
「こわ、い」
震える声がそう訴えるが、こういう時は1人が良いと説明書にもあった。
「インデックス」
上条は励ますつもりで名を呼んだ。
だが、
「しん、じゃう、よ」
「死なねぇよ!! ふざけんじゃねえこれからお前は元気になるんだ!!」
思わずそう怒鳴ってからしまったと慌てた。
どうもこの落ち着かない状況が上条を焦らせる。
「でかい声出して悪かったなインデックス……ほら、この手を放せ」
「いて、とうま」
「!?」
その言葉にほんの一瞬だけ戸惑ったが直ぐに「判った」と頷く。
そしてせめて少しでも彼女の負担を和らげようと視線を天井に向けた。
「う、うう……」
狭い室内に少女の苦しそうな声が響く。
手を掴む細い指から緊張が伝わって来るのが判ると、自分も何だか落ち着かなくなって来る。
(いくら人よりほんのちょっと変わった日常を送る上条さんでも、まさか人の……に立ち会う事になるなんて……不幸だ)
上条はそんな事を考えながら気を紛らわせていた。
そうでもしないと何だか叫びだしそうだった。
所が、直ぐにでも始まると思われた合図が来ない。
それどころか、
「で、でない……」
インデックスの言葉に上条は驚いた。
「な、出ない!? 何で出ないんだよ!!」
最もな質問だ。ついさっきまで漏れそうだと苦しんでいたのに。
「わ、かんな、い……くるし……」
「判んないって何だよそれ!!」
上条はまた反射的に怒鳴ってから、
(しまっ……!?)
慌てて取り消そうとしたが間に合わない。
少女の目が零れんばかりに見開かれて、そこにジワリと滲むもが――、
「ごめ……ん、なさ……」
そう呟いたインデックスの頬を涙が伝う。
16620/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:48:11.06 ID:TE9oPyAl
「ごめん! インデックスが謝る様なこっちゃねえよなっ!」
上条はすぐさま謝った。
しかし今度は、
「ぅぅ……」
「イ、インデックス!?」
インデックスは急にお腹を押さえて蹲ってしまったのだ。
「はわわわわわわわ……」
次々に振って湧く事態に上条は慌てふためく。
その間にもインデックスは、「い、いたい……たす……け……」と苦しそうに助けを求めている。
「どうしたらいい……どうすればインデックスを助けられる……」
上条はインデックスの苦しみを少しでも和らげるために背中をさすりながら考えた。
(インデックスは多分今も極度の緊張状態にある。何処かで聞いたけど緊張は人の体を委縮させて、思い通りの行動を出来なくしたり、予期しない行動を取らせたりするんだ。つまりその緊張を解けば……)
緊張感を解く――その為の行為を考えて、上条はインデックスの耳元に口を近付けると、
「インデックス」
「う゛?」
苦しそうだがインデックスから返事が返って来た。
これならいけるだろうか……一抹の不安を覚えつつ、
「笑えインデックス、笑ってみろ。そしたら楽になる」
笑いは副交感神経を刺激して人をリラックスさせる。
それは笑う『ふり』でも効果はあると医学的にも証明されて入るのだが……、
「むり、だよ……」
(だよな)
上条は作戦失敗にがっくりとうなだれた。
と突然インデックスの体がビクンと跳ねたかと思うと、「ぐぎゅううううぅぅぅ……」とこの世のものとも思えない音が響いた。
「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛……」
薬液による便意がインデックスの中で暴れているのだ。
このままではインデックスが壊れてしまう。
(後はなんだ……緊張感を解く方法……他に……何か……)
上条は頭の中の知識の戸棚を片っ端から引っ掻きまわした。
そして、
「あ!」
唐突にある事が閃いた。
「インデックス」
上条は先程と同じように呼びかけながら、今度は少女の体をそっと抱き起す。
「ふううう……」
インデックスが息を吐く様な唸り声を上げた。
その横顔は汗と涙と鼻水でドロドロになって本来の美しいさが見る影もない。
だが上条に一瞬の躊躇も無い。
「インデックス」
上条はもう一度、今度は心の奥底から思いを込めて名前を呼んだ。
16721/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:49:49.07 ID:TE9oPyAl
すると、
「う゛……あ゛……?」
インデックスの顔がゆっくりと上条の方を向いた。
「くる……じぃ……よぉ」
「今助けてやるからな」
上条はそう言うとインデックスの顎をそっと上げさせつつ自らも顔を寄せて行き……口付をした。
「ん゛」
予想以上に柔らかい唇に戸惑い、少女の唾液の甘さに驚きを覚えつつも、
(インデックス……)
全ては彼女を苦しみから解き放つ為に深く深く深く……。
やがて、
「お゛あ゛っ!?」
インデックスの体がかつてない程震えた。
既に絡めていた舌が助けを求める様にギュッと巻くついて来る。
そして――――――――――――。





天井から落ちた小さな滴が湯船に落ちてぴちゃんと音を立てた。
「はあぁぁ……」
大きな溜息を吐いたインデックスは、大量の湯気が立ち上るお湯の中に力尽きた様に肩まで沈み込む。
あれから良く判らない内に全ては終わっていた。
少女は事前に用意されていたお風呂に入り……いや、正確には放り込まれて上条に頭のてっぺんから足のつま先まで入念に洗われたのだ。
長い髪の毛を乱暴に扱われた時はどうなるかと心配になったが、
「ん」
ひと房を摘まんでついっと引いてみたが、特に問題がある様には見えない。
「ふぅ……」
また溜息が洩れる。
それにしても酷い目にあったとインデックスは先程の事を思い出す。
お尻に指を入れられて逝かされかけるわ、変な液体を体の中に注がれるわ、トイレでは……、
「…………」
ぶくぶくと泡を吹きながら顔の半分まで湯船に沈み込む。
自らそこにいて欲しいと頼んだ事ははっきりと覚えている。
でも恥ずかしい事には変わりない。
何もかも見られてしまったのだ。あれもこれもそれも――、
「ぶはあっ!」
いい加減息が続かなくなって、お湯をまき散らしながら浴槽の中に立ち上がる。
16822/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:51:51.45 ID:TE9oPyAl
そのままぜえぜえと荒い呼吸をしていると、
『大丈夫かインデックス!?』
今日はもう何度と聞いた台詞が、ユニットバスのすりガラスの扉越しに聞えて来る。
「な、何でも無いかも!?」
『お、おう……』
インデックスはそう言うとまた湯船に沈んで、
「はぁ……、ん?」
お尻に走った違和感に溜息を中断させられて、そっと指をそこに触れてみた。
「ぅ……」
ぴりっとした感触に自然と眉間に皺が寄る。
それでも我慢して押し込むと、指先がくぷっとそこに潜り込んだ。
「んっ」
痛みとは別の感触に声が溢れる。
あれからどうもここが弱い。
さっきも不意にシャワーをあてがわれた時、お湯が入って来てビックリした。
だが驚きは嫌悪感では無く、快感を感じてしまったから……。
(とうま……、気が付いて……無い……よね……?)
指先を少し引っ掛けながら引っ張ると思いのほか入口が伸びる事に内心驚く。
そうして出来た隙間からまた体の内にお湯が入って来る。
「ふぅ……ん……」
隠し様の無い快感に声が漏れるのを抑えられない。
もしかしたら上条に聞えるかもしれない――そう思うと余計に奥が熱くなって来る。
だが、インデックスはそこで手を離し、浴槽の縁に両手を組んで頭を載せると、
「はぁ……」
大きな溜息を吐いてから、片手をお湯の中に沈めて下腹部をそっと撫でてみる。
張りも、あの死んでしまいそうな痛みも今は全く感じられない。
多分、全部出し切った――そういう事なのだろう。
(治ったんだよね)
その割に何だかもやもやする。
何か忘れている様な、心の大事なパーツを何処かに落して来てしまった様な感覚……。
「ん」
またお尻がムズムズしだした。
お尻を浮かせて、ちょっと突き出す様な格好になって、そこに先程お腹に当てていた手を回して入口の周りを揉む様にふにふにと触る。
「あっ、ふ……んっ」
今度は痛みより先にあの痺れが来た。
(大丈夫かな私……)
薬を入れられた時の不安がまた甦る。
もしこのままお尻が緩くなって、しかも定期的にムズムズして、触るともっともっと触りたくなって……。
「ん、はぁ、ぅん……」
少女の口からまた無防備に嬌声が零れ出る。
16923/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:54:28.83 ID:TE9oPyAl
『おい本当に大丈夫なのかインデックス? お前さっきから溜息ばかり吐いてるぞ』
「!!」
唐突に聞えた上条の声がインデックスを現実に引き戻した。
快感とは別の意味で体が熱くなる。
「と、とうまは何女の子のお風呂に聞き耳立ててるのかな!?」
『や!? ちょっとそれは誤解で……』
「そういうのをむっつりスケベって言うのかも。とうまのむっつりスケベ」
『そ、そんな俺はただ……、はぁぁ、不幸だ……』
矢継ぎ早に言葉の刃で上条を撃退したインデックスは、また湯船に沈んでから鼻から大きく息を吐き出した。
(どうなっちゃうのかな私……)
天井から垂れて来る滴を目で追いながら考える。
(もしかしてお尻から頭の中身も出て行っちゃったのかも)
とそこまで話を飛躍させて、
「そうだったら私の価値は無いなぁ……それに禁書目録(インデックス)の名前も変えなくちゃ……」
少しのぼせて来たのか段々考えがあやふやになって来る。
というか正直面倒になって来ていたのだが。
「駄目かも私……」
そんな時、天井から新たなしずくが珠となって落ちた。
それは真っ直ぐにインデックスの上向いた唇に目掛けて真っ直ぐに――。
「!?」
取るに足らない、たかが水の一粒……だがその衝撃は想像以上に彼女を驚かせ、思わずのけ反った拍子に浴室の壁に頭をぶつけてしまった。
「あぐっ!!」
ゴンという音とインデックスの声が重なる。
続いて上がるお湯しぶきの派手な水音に、外で出番を待っていた彼が黙っている筈は無くて、
「どうしたインデックス!!」
異常を感じた上条が扉を開けて踏み込んで来た。
「う゛う゛……」
「だ、大丈夫か?」
上条が声を掛けて来るが返事をするどころでは無い。
いや――、
「へ? とうま!?」
「は?」
インデックスは上条の声に思わず立ち上がってそちらを見た。
するとそこには案の定上条が立っていて、
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
インデックスは慌てて湯船の中へ沈み、またもやしぶきが飛び散った。
そして上条はと言えば、
「ご、ごめん!!」
慌てて回れ右して背中を向け……た所で何故か転がっていたシャンプーボトルをぐしゃっと踏んづけた。
17024/24 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:56:21.24 ID:TE9oPyAl
「ぬおっ!?」
上条の驚きの声。
続いてお湯の中に頭まで沈んでいたインデックスの隣に何かが降って来た。
(!?)
気配で目を開けたインデックスが見たものは――逆さまの上条の顔だった。
「ぶはぁ!?」
驚いてお湯の中から飛び出せば、上条が逆さに沈んでいて、
「とうま!! お風呂の中まで追い掛けて来るなんて父なる神が御赦しにならないんだよ!!」
だが、
「ごぼがぼごぼごぼ……」
何やら上条の様子がおかしい。
「とうま?」
「ごぼっ、ぼごぼご、がぼっ」
インデックスの見守る先で湯船に立ち上る泡が大きく2度、3度と弾けた後、
「とう……ま?」
「……こぽ……」
そしてそれっきり泡は止んだ。
「とうまあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」





171Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2011/08/13(土) 11:57:33.18 ID:TE9oPyAl
以上、中編でした。
では。
172名無しさん@ピンキー:2011/08/13(土) 14:06:16.62 ID:voEF8g1E
イイネイイネ
GJ!
173名無しさん@ピンキー:2011/08/13(土) 14:20:24.76 ID:NvJDfMxA
>>171
エロいのにすれ違いなんて最高だな!
後編も期待してる
174名無しさん@ピンキー:2011/08/13(土) 21:40:37.63 ID:pk5VK12a
「ぐぎゅううううぅぅぅ……」とこの世のものとも思えない音が響いた

くぎゅううううぅぅぅ、に見えてワロタ
175名無しさん@ピンキー:2011/08/13(土) 21:43:54.54 ID:Mxlj+PyX



>>174
アニェーゼ×上条が読みたくなったじゃないかw
176名無しさん@ピンキー:2011/08/13(土) 21:45:24.78 ID:CZjtwILI
その組み合わせだと上条さんのアレを踏みつけてゴミ虫屑虫と罵倒して
恍惚の表情を浮かべるドSの変態しか浮かばないじゃないですか
177名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 01:25:49.59 ID:8Z897ERP
新刊読んだ後ならレイヴァニアさんでもいけそうだぜ
178名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 01:54:58.26 ID:J0qqinw+
「な、ナニやってやがるですかこのド変態・・・っっぅ!!!」
とか言われながらも後ろの穴でアニェーゼを可愛くしちゃうゲス上さんを幻視した
179名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 08:42:28.04 ID:xjB7qlOW
夏コミでアニェーゼあった
180Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:38:14.22 ID:BCRqDKq3
レスを頂いた皆さんありがとうございました。
これで『アクシデント』も終わりです。
10レス投下します。
では。
18125/34 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:39:29.66 ID:BCRqDKq3
上条が目覚めた時、目の前には天使がいた。
(ここは天国か?)
そんな馬鹿げた考えも、ボケっとした頭では事の重大さ――天国イコール死――もどこ吹く風。
それにしてもこの天使は知り合いに似ている。
「とうまぁ」
自分の名を呼ぶ声もそっくりと来ては、彼女に「実は私、天使だったの」と告白されてもなるほどと納得してしまうだろう。そんな天使の顔が近付いて来る。
だが上条はリアクションもせずに、どアップになる顔をぼんやりと見つめていた。
「!?」
唇に柔らかい何かが触れる。
それはとても憶えのある感触。
唇の隙間から舌先へと広がるほのかな甘みにも鮮明に記憶にあった。
これはごく最近憶えた事だから間違える筈は無い。
上条は自ら唇を押し付けると、可憐な唇を割って舌を差し込んだ。
すると、おずおずと舌に返事が返って来る。
どうやら嫌われてはいないらしい事に安堵して、上条は大胆に舌(それ)へ舌を絡めた。
「ぅん」
鼻先を擽る息が心地いい。
絡めたままの舌を引き出して、唇をすぼめてむしゃぶりつく。
「んろ、あぉ……」
じゅっじゅっと吸って、ぷるぷるとした弾力を甘がみしながら楽しんでから、ちゅるっと唇を放す。
「「はあぁ……」」
熱い吐息がお互いの頬を撫でる。
「インデックス」
「とうま」
お互いに名前を呼び合ってから2人はもう一度深く口づけを交わした。
「大丈夫?」
「ん? おう」
インデックスに手を貸してもらって浴槽から体を起こす。
どうやら彼女が機転を利かせ、お湯を抜いてくれたお陰で溺れずに済んだらしい。
(寝床で溺死なんて笑えねぇ……あ、でもここは風呂だっけか? ま、どっちにしても一緒だな、不幸だ……)
上条は洗い場にだらしなく脚を投げ出して一息つく。
するとだらしなく投げだした脚の間に、インデックスがこちらを向いて膝を付いた。
そしてまた口づけをする。
「んく……」
どちらからともなく喉を鳴らしてお互いの唾液を飲み下し合う。
そして唇が離れると上条は、
「まだ人工呼吸の続き?」
とちょっと的外れな事を聞いた。
18226/34 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:40:58.88 ID:BCRqDKq3
するとインデックスはキョトンとして、続いて目を横へ逸らす。
その仕草に上条は、
「ん? どうした」
そうして少女の顔を覗き込もうとした。
だが、
「何でとうまはそんなに余裕そうなのかな……。私はこんなにドキドキしていると言うのに……」
そうしてインデックスは上条の手を取ると自分の胸に押し当てる。
掌から感じる鼓動の感覚は確かに早い。
しかし、
「あ、あの……」
それ以上に彼女の硬くなった先端の感触が気になる。
それと同時にぼんやりとしていた頭に血がのぼり始めて、
(あれ……? 何ですかこの素敵空間は……)
生まれたまんまの姿のインデックスが目の前にいて、しかも自ら上条の手を胸に当てさせている光景とは、
「ちょ、ちょっと待って!?」
「?」
上条は今更だが、ここでやっと状況を理解した。
「ゆ、夢か!?」
いや全く理解していなかった。
こんな棚からぼた餅的な事が自分になどあろうはずがない。
高根の花と思っていたのだ。
それ以外にも思う所は多々あったから、だから側にいてくれるだけで満足だと常に言い聞かせていのに、
(それに)
こんな夢なら何度も見たじゃないか。
本来ならここでいつも夢は覚める。
しかし目の前のインデックスは消えない。
驚いた様な顔をしてた少女の顔が、にっこりと笑顔に変わった時、
「夢だと良かった?」
「まさか」
このチャンスを掴まないなら男に生まれた意味は無い。
(覚めない夢だってんなら突き進むまでだ。この幻想だけは誰にもブチ壊させやしない!!)
そうしてどちらからとも近付いた2人は、もう何度目になるか判らない口づけを交わした。
そして、唇がそっと離れた後、
「いいのか?」
常に不幸にまみれた少年は、幸せに対して慎重だ。
するとインデックスは予想していたとでも言いたげにふっと笑ってから、
「それはこっちの台詞かも」
そう言って彼女から羽で触れる様なキスをして来た。
(信じて良いんだな……俺が幸せになる未来が有るんだって信じても……)
そんな喜びがじわじわと心から滲みだして来たその時、
「ところでとうま。何であの時キスだったの?」
上条にはその話がトイレでの事だと直ぐに判る。
18327/34 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:42:37.73 ID:BCRqDKq3
あの時の状況を思い出しながら、
「うーん……、キスすると落ち付くってどっかで見た記憶が有って……」
「それで私にキス」
「そう」
「あの状況で?」
「う、うん」
目の前の少女は笑っている筈なのに何故か責めれれている様な気がする。
そう感じた矢先に、
「私、ファーストキスだったのに……」
「…………」
全身からどっと汗が噴き出た。
もう幸せのバーゲンセールはおしまいなのか。
天国から転げ落ちて早くも地獄の業火にのみ込まれると言うのか……。
「でも赦します。父なる神もきっと赦してくれるでしょう」
やはり今日のインデックスは天使だ。
「ありがとうございますだお代官様」
「そのリアクションはよく判らないかも」
「ではお詫びに誠心誠意尽くさせていただきます」
「うん♪」
そして2人はお互いに額をこつんとぶつけあって、心の底から幸せを感じて笑い合うのだった。





「あ……、胸ばっかり……ん……吸っちゃだめ……とうまぁ……」
インデックスは自らが上げる嬌声の甘ったるさに驚いた。
(まるで、「もっとして」ってせがんでるみたいなんだよ)
今更ながら己の変化には戸惑ってしまう事ばかりだ。
キスをすれば心が弾み、触れられると息が上がる。
まして硬くなった乳首を執拗になぶられては堪らない。
「はんっ……く、ふ」
我慢する様に唇を噛締めるが甘い吐息が零れ落ちる。
(変わる……私……変えられるんだ……)
だがインデックスには戸惑いはあっても後悔は無い。
人並の恋なんて出来ないと思っていた。
だから自分からは求めずに、上条の方から求めて来るまで待とうと思っていた。
彼には常々大事にされているのは知っていた。でも好かれていると本気で自惚れた事は一度も無い。
18428/34 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:44:35.62 ID:BCRqDKq3
だから自由に振舞っているつもりで何処か装っている部分が自分の中に有った。
例えばベッドに上条のスペースを作ってみたり、スキンシップを装って必要以上に体を密着させてみたり。
思い切って肌を晒してみた事もあった。
トイレの一件もそうだ。
何とかして上条に認めて欲しかった――自分が1人の女であると。
だが結局は上条はなびかない。その事に自分に魅力が無いのだと半ば諦めていた。
そこへ降って湧いた今回の一件。
(もしかしたらとうまは変わってくれるかも!?)
自分を女と認め、その魅力を認識してくれるかもしれない。
治療のさ中に未知なる体験を繰り返しながらインデックスはそれに期待していた。
自身の中を指でまさぐられた時、上条も同じ気持ちなのかと期待した。
「ひぁ!? と、とうまぁ……」
「後ろがいいんだろ?」
「……うん」
2度目ともなれば上条の指技は的確だ。
「くふっ……そっ、んっ」
入口を丹念になぞられるだけであの時の痺れるような感じが甦って……いや倍加して襲いかかって来る。
「あ……は……んんっ!?」
弓なりに反った所で上条に乳首を咥えられた。
「や!? あふ……、とうま伸びちゃうよぉ、私のおっぱいが……伸び、ちゃ、ふうっ……」
あの時の沈黙をインデックスは否定されたと思って落胆した。
でも本当は違った。
上条も自分と同じ位に自分の事を愛してくれている……。
「は、んんぅ……」
ぐにゅりと上条の指が中に入って来る。
それだけで体が悦んでしまう。
もう上条無しではいられない……いやあの時、助けられたあの日から上条がいない世界など考えられない。
「んいっ、は、ん……くひっ、うんっ、そこ、いぃ……」
インデックスは無意識に愛撫をねだる。
だが上条と来たら、
「やっぱりここが良いのか?」
その言葉に少し正気が戻った少女は、
「は!? し、知らないっ! 知らないんだよそ、うんっ、あ、あっ……」
必死で否定しようとした所をぐりぐりされて目を白黒させたた所に、
「ほらここ、こうするとビクビクしてんじゃねぇかよ」
「うう、ちが……そんな……ん、ちがう……」
「じゃあもう少し入念に確認してみような」
「だ、だめえぇ――――」
自分の弱い所を突いて来る上条には敵わない。
程なく責め立てられて、潮を吹かされて更に辱められる。
それでも、
「インデックス?」
こうやって最後に心配そうに囁いてくれる、決して突き放さない彼が好きだ。
18529/34 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:45:46.12 ID:BCRqDKq3
だから返事の代わりに、上条の首の後ろに手をまわして、自分から唇を重ねてしまう。
「とうまぁ……」
そろそろ体が辛くなって来たインデックスは、甘ったるい声で上条の名を呼んだ。
「そろそろ、いいのか?」
「うん」
それが2人の合図。
「ひゃ!?」
「大丈夫か?」
「う、ごめんね。大丈夫だよ」
熱く硬いものが押し付けられて思わず驚いてしまったインデックスだったが、
(あの、熱くて大きいものが私の中に……)
そう考えるとじんわりと奥が熱くなる。
今日、初めて2人は男と女として繋がるのだ。
ただ、
「こんな時に悪いんだけどさ」
「え?」
上条の声にインデックスは現実に引き戻される。
「いきなりハードル高いと思うんだが?」
「うっ」
インデックスは思わず言葉に詰まる。
と言うのも、
「普通も知らない俺がさ、その……後ろでお前を満足させられっかな? ははははは……いてっ!?」
上条が笑った所で頭に拳を振り下ろしていた。
「とうまは本っ当にデリカシーの欠片も持ち合わせていないんだね!」
無茶なお願いをした自覚はあるが、ここまで来て腰を折るなど許さない。
実はお尻に興味が湧いてしまったとか、本番でいきなりクリーンヒットして重たい女になるのが嫌だとか、新たな秘密を抱えていたりするのだが。
「とうまが嫌なら自分でするんだよ!」
そう言ってインデックスは、最初はおっかなびっくり、
(ううん、迷っていては駄目かも!)
そう心の中で自分に激を飛ばして上条自身をぐっと掴む。
「お、おい、ちょ、ま、お前!?」
戸惑う上条の事など我関せずと自分のお尻にあてがう。
「う」
やはり指とは違う、柔らかいが遥かに熱く大きい塊に息を飲む。
(は、入るかな?)
そう躊躇していると、
「大丈夫か?」
上条が心配そうに声を掛けて来る。
先程までの甘い雰囲気が嘘の様な、まるでさっきの治療の時の様なピリピリとした緊張感……。
18630/34 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:47:04.88 ID:BCRqDKq3
「んっ!」
インデックスは先程と同じく覚悟を決めて腰を沈めた。
(!!)
ワセリンと腸液でぬめったそこは、くぷっという小さな音共に容易に上条を受け入れた。
「はぁ」
インデックスはちょっと息を吐く。
思ったより苦しく無い事は僥倖と言えたが、道のりはまだまだこれからだ。
などと考えていると中がもぞっと動いた。
「きゃっ!?」
思わず声と共に震えが来た。
そして原因に目を向けると、何故かそいつは素知らぬ顔でそっぽを向いているではないか。
「とう、ま?」
おずおずと呼びかけると、これが返事だとばかりにまたもぞりと。
「んふっ」
入口を指より太いものでこじられて腰が痺れる。
どうやら上条は焦れているらしい。
(やる気が無い様な事を言って、本当にとうまって判らないかも)
ちょっとムカついたインデックスだったが、それよりも相手が乗って来た事が嬉しい。
何時の時も1人は寂しいものなのだ。
「ふぅ……」
息を吐いて、今度は一気に腰を沈めた。
何処まで入るとか、入らないとか、そんな事は初めてなので深く考えない。
だからドンと壁にぶつかった時、
「「うっ!?」」
インデックスは串刺しにされた気分になった。
「はぁ、うぅ……」
それが段々と納まると、お腹の中に自分の鼓動と違う脈拍が感じられてくる。
「おっき……」
そんな事を漠然と漏らしながらお腹を撫でていると、「無茶すんなよ」と上条に怒られた。
「入ったんだよ」
「判ってるよ」
上条は照れを隠す様にぶっきら棒に返して来る。
「お腹の中がごつごつするね」
「…………」
どうやら彼は拗ねてしまった様子でだんまりを決め込んだ様だ。
仕方なくインデックスはお尻の入口に力を入れてみる。
「うおっ!?」
今度は中にある上条を意識して、下から上へと順番に力を入れたつもりで、
「お、おあ」
上条の様子がおかしくてぷっと噴き出すと「な、何だよ」と睨まれてしまった。
「ごめんね」
あんまり苛めて駄々をこねられるのも困るので、インデックスは本来の行為を始める事にした。
18731/34 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:48:59.53 ID:BCRqDKq3
「んんんんんんんんんんんんんんんんんんん」
「こら急になに、を、おお、お」
ずるずると中から上条が出て行く。
「お腹が引っ掻かれてるみたい」
「馬鹿……、お前急に何で動くん……」
「はふぅ、んっ」
「っって言ってる側ああっ!?」
上条が何か言っているが、無視して再び腰を沈めると、
「なんだかさっきよりおっきくなったみたい」
「…………」
上条は赤面して俯いてしまった。
(何だか可愛い)
そんな可愛い上条がもっと見たくなって、
「ん、ううっ」
「お、おいだからちょ、うおぉ!?」
インデックスは上条の制止も聞かずにもう一度中からゆっくりと引き出して、もう一度ゆっくりと中に戻して。
「んん、あ、うん、んっ、とうまっ、すごい、んっ」
「おま、ちょ、はげしいって」
「ん、んんっ、ふっ、ふぅっ」
「だから、まてって、はやいってぇ」
(こんこんがいいっ、このこんこんするのがいいのっ)
「くっ、おまえ、なんだっ、くそっ、く、おおっ」
そんな事をどれ位繰り返したのだろう。
「はっ、はぁ……」
インデックスは、いつの間にか自分が動けなくなってしまった事を知る。
最後の方など大して腰も動いていなかった。
(えへ、ちょっとはしゃぎすぎちゃったかも)
みっちりと中に納まったそれは、今はどちらの肉体か判らない位に少女の中で溶け合っている。
それが楔となって彼女の動きを止めていた。
その上、
(いきそうなんだけど……)
それでチラリと上条を見れば、
「は、ふぅ、ふぅ、ふぅ」
こっちもすっかり出来あがっている様子。
これなら一緒に、とインデックスは胸をなでおろして、
「とうまぁ」
と甘く囁いて彼にしなだれかかると、そのまま口づけをした。
「「んっ、はぶっ、ん、ちゅ、ん」」
お互いの舌と舌とを絡め合って激しくいやらしく唾液を奪い合う。
「ん、はふ……」
「インデックス……」
唇を離して息を整えていると切ない声で名前を呼ばれた。
18832/34 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:50:49.34 ID:BCRqDKq3
うん、とインデックスは小さく頷いてから、
「とうまの」
「うん?」
「とうまのしたい様にして」
ここまでしておいてまる投げと言われ様が、初めてが全部自分のリードだったなんて、
(それはちょっと人には教えられないんだよ)
そんなちょっとした、乙女心のつもりだったのだ。
だからまさか、
「いいのか?」
「へ?」
何がいいのか聞き返す間も与えられずに、お尻に手を添えられて体を持ち上げられた。
視線の変化に暫し呆けていたインデックスは、外気に触れた内側の肉の痺れに何が起ったのか理解して、
「あは……、はひ……いぃ……」
頭が真っ白になる。
馬鹿みたいに口を開いて気の抜けた声を上げている事も、気持ち良さにオシッコまで漏らした事もどうでもいい。
(きもちいい)
何もかもがその一言に塗り潰される心地よさに酔う。
「いったのか?」
「うん、いったよ……」
だからインデックスは大事な事を忘れていた。
「そうか」
そう言った上条自身がまだ閉じ切らないすぼまりを狙っている事に。
「!!」
すとん、と落ちた。
本当にパッと手を放された位の感じで輿が落ちた。
淀んだ瞳にはまるで世界が早回しになったかのように見えた。
「こふっ」
インデックスは軽くむせてから、自分の身に起った事を理解する。
「あ、ああ、あ……」
貫かれた。
逝ってからさほど時間の立っていない敏感な肉を貫かれた。
「い」
体が新しい快感に委縮する――その前にまた上条が中から引き抜かれる。
「あ、は」
それを処理しきる前にまた貫かれる。
「ふうっ」
それは先ほどとは逆に、上条がインデックスを責める構図を示していた。
「あ、はげし、いく、いってる、いってるのに、い、くぅ」
「は、は、いけ、ん、ふ、もっといけっ、いってくれっ」
上条が荒い息を吐きながら突き上げて来る。
もうとっくに限界だった。
それでも彼が逝けと言うなら、インデックスに「否」と言う言葉は無い。
18933/34 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:52:22.73 ID:BCRqDKq3
「ついて、じゃあっ、もっと、たくさん、いっぱい、私を、いか、せてぇっ」
「あ、ああ、いかせる。いくらでも、ずっと、ずっと、たくさんんっ」
その言葉にインデックスは満たされた気持ちになって涙を流しながら、
「うれしい」
すると、
「俺もだよ」
呼応する様に上条が相槌を打つ。
突き上げ、削り取るスピードが増す。
「はひっ、めくれるっ、めくれちゃう、おひりのなかがめくれひゃむ!?」
だらしなく嬌声を漏らす唇を塞がれた。
「んちゅ、はんっ、ちゅ、はふっ、ん、くふっ」
舌をキツく吸われるとお尻が自然と弛み、そこを激しく出し入れされると瞼の奥に光が散る。
「はみゃ、らめ、ばかになっちゃ、ぃぃ……」
狂乱に酔う――とインデックスの体の内にある楔がひと際大きく膨らんで震えた。
「くっ」
上条が慌てて腰を引く。
だが、それより早くインデックスは上条の腰に足をギュッと絡めて、
「だいじょうぶだよ」
そこにどんな葛藤が有ったのか、上条は一瞬だけ躊躇う様に目を見開いてから、少女の最も深い所で弾ける事を選択した。
「「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――」」
そこから先は記憶が無い。
それだけがインデックスには心残りであった。





「こら、インデックス!」
「な、何かな?」
背後に立った上条の声にインデックスがビクッとして振り返る。
その顔には既にばれちゃったと書かれている様で、
「何かなじゃねぇだろ? 冷蔵庫に仕舞ってあったプリンはどうしたんですか!?」
「あ、あれは賞味期限がそろそろ怪しかったから始末しておいたよ。偉いでしょ」
本当に後半は褒めてもらいたそうな顔が上条には余計に腹立たしく映る。
「偉いでしょじゃねえ! あれは貰いもんだからちゃんと俺が食べて感想を言わないといけなかったの!」
「全体的に柔らかくて甘くて良かったけど、アレでカラメルが完璧だったら良かったかも」
「うっきー!!」
上条は怒りの余りインデックスが座っていた座布団ごと彼女をひっくり返した。
ごろごろごろっと転がった少女は3回転くらいで復活すると、
「何をするのかな、私はボールじゃないんだよ!」
「うるせえ!!」
「はうっ!?」
「もう怒った……その怒りは堪忍袋の緒が切れ切れにブチ切れて成層圏の彼方まで飛びました」
「そ、それは凄いね」
ちょっとこれはとインデックスの顔が引き攣った。
「晩飯抜き」
19034/34 ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 09:53:54.30 ID:BCRqDKq3
「ええーっ!? それは横暴と言うんだよ! たかがプリンにそこまで怒るなんて、とうまちっちゃい!」
「う、うるせぇ、ちっちゃいとかいうな!! こっちはお前のおかげでいい訳を……不幸だ」
「うわぁーん、ご飯ご飯ご飯あああああああああん!!」
突如として駄々っ子の様にジタバタするインデックスに上条は頭を抱えてしまう。
結局2人の関係は相変わらずだ。
こうして些細な事でしょっちゅう言い争いをしてしまう。
(変わらねえよな俺達……あれってやっぱ幻想(ゆめ)だったのかなぁ)
などと考え込んでしまう。
とそんな無防備な背中に何かが飛びかかって来た。
「とうま……女の子がこんなに可愛らしくおねだりしている時に考え事とはいい度胸だね」
「は!?」
「これはもう背信行為と言うか浮気と同義」
「何それ怖い!?」
インデックスの矢継ぎ早の台詞に上条は青くなる。
「でも優しくしてくれたら許さない事も無いかも」
「結局それかよ……」
上条はガッカリとホッとをない交ぜにして複雑な気持ちながら立ち上がった。
「とうま?」
「お嬢様、今晩のお食事は何が御所望でしょうか?」
「お肉!!」
「ばかやろう、せいぜい上条家の財政ではお豆腐ハンバーグです」
「えーっ!?」
「何か問題でも?」
我儘は聞きませんとつれなく返す。すると、
「隠し味に愛情を注いでくれたら我慢する」
「い、いいますねインデックスさん」
2人の間に芽生えたものは、気が付かないどこかで着実に育っていた。



END
191Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2011/08/14(日) 10:00:56.46 ID:BCRqDKq3
以上で終わりです。
長々とスレを消費してすいません。
またお付き合い頂きました皆さんありがとうございました。

アニェーゼ、バードウェイ、キャーリサの凶女による上条さんの躾教室(受講者に神裂)なんて新約2巻で想像しました。主に足コキで。
では。
192名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 13:03:48.71 ID:7VDnGRqK
乙!
初めてなのにww色々とぶっとんでて激しいけどびみょうにほのぼのでよかった
もうかたほうの初めても書いてくれていいのよ?(チラッ
193名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 22:48:08.32 ID:3qaGmjqq
ふぅ……乙


新約2巻の表紙は足コキをイメージさせるしね
194名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 23:49:54.78 ID:CSpkEb4c
あんだけの事をヤッておいて……ほんのちょっとだけ関係が進みました……だと!?

この二人の形状記憶合金っぷりと、まさかのアナルとスカ物に萌えさせてくれた>>191に乙!
195名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 02:30:41.69 ID:dIMH82iP
アナルやったあとに平常運転とは…… 逆にスゲェよどっちもさ GJです!
196名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 06:17:50.02 ID:mXWZBplM
黒夜の下半身は綺麗なものらしい
つまり...
197名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 08:14:07.70 ID:0ED2jYDw
百合キャラが異性に惚れちゃうシチュって素晴らしいよね
198名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 08:23:54.68 ID:eenrjAxH
素晴らしいね
199名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 09:11:01.51 ID:qNCVqZ39
GJですな。
上条と美琴ちゃんと佐天さんの3Pモノで孕ませモノを期待。
200名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 12:24:31.14 ID:OwG10Kz1
その発想は無かった
>>197 の人気に嫉妬しつつGJ
是非 >>199 の妄想を具現化して欲しいです
201名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 12:52:05.57 ID:hiD0BatN
書き手が現れたと聞いて。
個人的にこのお盆休みは不作だったので是非期待したい。
202永遠の地獄:2011/08/16(火) 13:39:16.42 ID:G8r4vi0q
絹旗陵辱&輪姦もの

ほとんどはじめて書いたのでよみぐるしいところもあるかと思いますが、感想もらえたら嬉しいです

8つもらいます
2031:2011/08/16(火) 13:40:51.36 ID:G8r4vi0q
絹旗最愛を犯したい、
彼女を一目見たときから上条当麻はそう考えていた

あの華奢な体を、あの勝気な目つきを、あの生意気な口を屈辱で歪ませたいと

だが彼女の能力『窒素装甲』はその大きな障害であった
彼の能力で一時的に消すことはできてももし一瞬でも右腕が離れたら、立場は逆転してしまう

だがあるとき、彼は1つの攻略法を知った
大変気の進まない方法ではあるが、彼はその方法に決めた
2042:2011/08/16(火) 13:41:39.07 ID:G8r4vi0q
上条「なあ、あんたらものは相談なんだが・・・」

彼の交渉はうまく行き、後は実行を待つだけとなった

幸いな事に彼はアイテムに身柄を狙われており、彼女との接触は難しくなかった

そして、その日はきた


上条「うおっ!あぶねぇ!!」

絹旗「超まて上条当麻!!」

手あたり次第に近くの廃車や鉄材を投げてくる絹旗
かろうじてかわしているもののその限界が見えてきた

絹旗「大丈夫です!捕まっても死にはしません!!超実験の為にその手がきられるだけですから!」

上条「お前なにいってんだ!?そんなのますますにげるわ!!」

絹旗(しかしなぜこんな超色々ある第十学区に?
わざわざ武器を与えてくれるなんて・・・超バカなだけでしょうか)

そんな逃走劇も長くは続かず、ついに上条当麻は行き止まりへ追い詰められた
絹旗は片手に廃車をひきずりながら近寄ってくる

絹旗「超言い残す事はありませんか?上条当麻」
2053:2011/08/16(火) 13:43:02.94 ID:G8r4vi0q
圧倒的に追い詰められたはずのこの状況、それなのに上条は慌てないどころかニヤニヤと笑いはじめた

絹旗「っ・・・!超むかつく!!
うわっ!?うっ・・・あああああ!!!!!」

思い切り振りかぶり廃車を投げつけようとする窒素装甲、
だが突然巨大な音が鳴り響いたかと思うと、彼女のその力は一瞬で消え、
すぐに地面に倒れてのたうちまわった

上条「おう、ありがと」

上条が声をかけると物陰から柄の悪い不良たちが5、6人出てきた

「いやいや、大した事じゃねえよ」
「それより早くはじめようぜ」ニヤニヤ

上条「まあ、その前にちょっと音を小さくしてくれないか?流石にあんなに叫ばれちゃ萎えちまう」

上条が、そう提案すると不快な音が少し小さくなり絹旗は何とか動けるようになった

絹旗「うっ・・・なっ・・・なに・・・を」

男たちの方を向くと後ろに大きな電波塔と、スピーカーが見える

絹旗「あれはっ・・・キャパシティダウンっ・・・!
何でお前らがこんな兵器を・・・!!」
2064:2011/08/16(火) 13:46:05.53 ID:S/4DzBEl
「ていうかなんだ?こいつの格好誘ってんじゃねえの?」
「うお!すげえ派手なパンツw」

絹旗「くぅ・・・やめっ・・・ろぉ・・・!!」

能力を使えず、ただの中学生以下の力しかなくなった彼女を、男たちは押さえつけると、服を乱暴に破き始めた

自分が見下してきた屑たちにこんな辱めを受けているという事実に、涙が出てくる

上条「はいはいちょっと待ってね〜、おれさぁお前にもちゃんと気持ちよくなって欲しいから、これ入れてやるよ」

そういって彼が取り出したのは一本の注射。これには体中を敏感にさせる媚薬効果の他に、判断力を鈍らせ、快楽に流されやすくする効果があった

上条「さて、いっぱい気持ちよくなってもらおっかな」ピッ

絹旗「ふぁ・・・なんですか、これは・・・超・・・体が熱くっ・・・
ひゃっ!んっ・・・んぁ・・・ひゃぁん//」

彼が乳首をひとつまみしただけで、彼女はよだれを垂らし矯正をあげる

その様子を見た男たちは昂り次々に彼女を嬲りはじめる
2075:2011/08/16(火) 13:47:30.36 ID:S/4DzBEl
「こんな平らな胸でも感じるんだなwww」

「ていうかもうこいつどこ触っても悶えてるぜ?」

絹旗「ひゃっ!んっ・・・やっあっ・・・あぁん・・・//」

「ほんとだ、へそ舐めただけで喘いでやがるwww」

「おいおいもうビショビショじゃねえか」

絹旗「ふぁ!だっめっ・・・そんなとこ・・・吸っちゃ・・・んんぁ!やめっ・・・はぁ・・・ひぐっ・・・!」

男たちは絹旗の体を取り囲むと体中を舐めまわし、弄り、そして彼女の反応を愉しんだ

普段ならその高いプライドでこんな醜態はさらさなかったのだろうが、薬によって判断力の鈍った今は快楽に流されるがままになってしまっている

絹旗「っ・・・こんな・・・なんでっ・・・!んっ・・・」

彼女の気持ちとは裏腹に彼女の体は男を迎える準備を整えていた
2086:2011/08/16(火) 13:48:21.19 ID:S/4DzBEl
上条「じゃあそろそろ入れちゃおっかな」

男たちが愛撫する間は見ているだけだった上条がついに立ち上がり、絹旗のはじめてを奪う為のモノを取り出す

絹旗「ひっ!やっやめっ!ふぁ・・・入ってくるぅ・・・
おっきいのがきちゃう・・・!」

上条「おっ・・・やっぱきついな・・・」ズッズッ

絹旗「んんっ!ふぁ!しゅご!しゅごいよ!!んむっ・・・入って、くるっ・・・!」

上条がゆっくりと動くたびに、喘ぎ、悦びの声を出すそこには既にアイテム構成員としてのプライドは残っていなかった

上条「ほらっ!そろそろ出すぞ・・・!」ドクドク

絹旗「あっあっあぁ〜」ビクンビクン

上条の精液が、たっぷりと中に注ぎ込まれるが、もはやそれを拒む事はなく、悦んで受け入れた
2097:2011/08/16(火) 13:49:18.83 ID:S/4DzBEl
上条「じゃあ、後は好きにしていいから、絹旗、仲良くしろよ・・・って聞いてないか・・・」

上条が去った後も残った男たちによる陵辱は続く、

男たちによって体中の穴を犯されながらも嬌声をあげてしまう絹旗

心の折れた彼女にとっての快楽の地獄はさらに続くのであった
210名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 13:50:39.80 ID:S/4DzBEl
以上です

最後の最後に痛恨のさげ忘れすいません・・・
211名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 14:52:20.76 ID:eenrjAxH
ふぅ
212名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 15:31:57.61 ID:hiD0BatN
GJ。絹旗凌辱数あれど上条さんは新しいな。
潤いましたツヤツヤ
213名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 16:09:53.01 ID:kCNntq+5
話し方が少し変
214名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 16:19:21.34 ID:dKWCfoR5
感想ありがとうございます

こう>>213さんのいうように話し方となんかすごい作り物っぽくなってる気がするんですけど大丈夫ですかね?

あと今日7時〜8時ごろにvipで禁書安価エロスレ立てようと思うのでよければきてください
215名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 16:25:51.68 ID:onBR7fti
投下乙

エロパロとvipすみ分けた方が良いぞ
向こうは 進展を重視 だから「」の前に名前をおいて、多少のキャラ崩壊でも誰だか分かるようにしてる
こちらは 表現を重視 濃厚な地の分で構成されてるから、別に誰が喋っているのか書かなくてもいい
216名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 16:36:36.12 ID:dKWCfoR5
あーなんか違和感残ると思ったらそのせいか

注意します
217名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 16:49:23.42 ID:hiD0BatN
>>214
みんな初めは違和感感じるもの。これからも続けて行くならその間に解消されると思いますよ。
あと手っ取り早く会話文をらしくしたいなら原作を傍に置いて、言い回しをこれでもかと真似したらいいんじゃないかな? 原作のセリフを上手く織り交ぜるとらしく見えたりしませんか?
>>215
書き方は千差万別だから何でもよくない?
それより誘導の方がまずいと思う。
218名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 22:48:40.20 ID:EdxRcRmx
gj。ゲス条さんもわりと増えてきたな
219名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 23:10:03.19 ID:8TauAP+4
乙なかなかくるものがあった
220 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/08/17(水) 00:51:40.77 ID:+4bNpnPz
「」の上下に改行があると読みづらいんで、なくした方がいいんでは?

それと、gj
221名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 02:09:03.19 ID:QcI8LvSI
新刊読んで、雲川先輩の上条さんに対するゾッコンぶりにビビッた
SS2巻の頃から妄想はしてたけどあそこまでとは流石に想像が追いつかなかったw
222 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/08/18(木) 07:26:03.59 ID:270Kio5E
>>221
無血開城宣言は伊達じゃないと言う事なんでしょう。
しかし風斬以上の乳などちょっとあり得ない。
ここは雲川先輩入れパイ疑わ…おや? 誰か来たみたいだ。
223名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 07:42:26.43 ID:e8v7rNo1
レイヴィニアは上条さんとフラグ立てるべきか、それともマークなのか。
むしろヒーロー三人を手玉にとるのがいいのかわからぬ。

安定だとマークな気がするけど
224名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 11:13:51.37 ID:Tb7jmold
上条さんにラッキースケベされてるし、上条さんハーレムの一員になるのが妥当だろう

新約は
メイン枠インデックス
ツンデレ枠美琴
ロリヒロイン枠レイヴィニア
225名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 11:36:00.69 ID:EXgOL+2C
ロリはもっと適切な担当者がいるだろ
226名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 17:31:55.07 ID:S3Z/UQs+
上条さんが小学生を拉致監禁しているのにはみんな突っ込まないんだなww
あと、上条さん愛されすぎワラエナイ
227名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 21:12:10.75 ID:Hkd7BOjE
上条が美琴ちゃんと佐天さんの3Pで孕ませモノを観たい
228名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 21:40:12.58 ID:e8v7rNo1
>>224
なんかレイヴィニアって別の作品の主人公みたいなんだよね。
魔術結社のお嬢様とダメ執事のマークとコンビでさ。

上条さんと絡むならいっそヒーロー三人を逆レイプ乱交ぐらいしてほしいぜ。
しかしレイヴィニア可愛いな。
229名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 21:46:56.37 ID:cou1CiMV
ペニバンで三人を掘る幼女だと…
230名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 15:58:43.94 ID:ZJmLjJZU
読み手がいるかどうか疑問だが美琴ちゃんと佐天さんで上条さんと3Pするモノを投下しやす。
策略家の黒子が不幸になります。
231名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 16:34:23.32 ID:ZJmLjJZU
今晩、生活の苦しい上条当麻は何故か御坂美琴からの天の誘いで夕食をファミレスで割り勘だが割引券を持ちながら有意義に堪能できる気分であった。
丁度、タイミングよくインデックスは担任の小萌先生に先に焼肉を食べている最中だから嫉妬の頭を噛まれる心配も無いのでホッとしてる。
もし、美琴に出会うとインデックスが知ってたら唯で済むはずが無いのも充分予想できたからだ。
ファミレスに入ると当麻を待っていて本当に来たのが嬉しかったようで美琴が手を招く。
当麻が席を見渡すと美琴の事を過剰な程尊敬してる白井黒子と見かけない花飾りを被っているショートカットの少女が座っている。
黒子とは面識があるが、そちらのほうは面識が無いので当麻は気軽に話す。
「俺は上条当麻…君は白井やビリビリの知り合い?結構可愛いね。」
「初春飾利です。よろしくお願いします。」
その最後の言葉が余計で美琴をご機嫌斜めにしてしまい、その証拠に足を思いっきり踏みつける。
「あんた…その目つきがやらしいのよ。」
苦悶の表情で痛がる当麻は美琴を怒らせた事に気付くのを反省しつつ美琴のご機嫌を取ろうとする。
「俺は別にそんなつもりじゃ…」
それを目の辺りにして呆然とする初春とざまあみろとほくそえむ黒子。
「(それでどんどん嫌いになると良いですわ♪類人猿♪)」


232名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 16:56:20.30 ID:ZJmLjJZU
話題を切り替えようと必死になる当麻…見渡すと美琴の言っていた人数が一人足りないようだ。
「なあ御坂…予定ではもう一人来るんじゃなかったのか?」
美琴は後から来る初春の親友の佐天涙子を気を遣いながら返事をする。
「佐天さんは欲しかったゲームを買いたかったので遅れてるのよ。」
上条自身はあまり関心は無かったので素っ気なく「あ…そう」と答える。
涙子が「幻想御手」で罰を受けての講習なんて見下しかねないと美琴なりに配慮したのだ。
丁度、上条の携帯電話に呼び出しの音が鳴り、席を外そうとする。
「悪い、ちょっと用を足すわ俺…」
気の利いたフリをする黒子は当麻にドリンクが何が欲しいか問いただす。
「上条さん、お飲み物は私が奢って差し上げますわ。」
「サンキュー白井、じゃあ俺…コーラを頼むわ。」
何も疑いを持たない当麻…実は黒子の完全な罠である。
「(この遅効性の発情する味の無い媚薬で類人猿は獣となると良いですわ。それに愛想を尽かしお姉さまはワ・タ・ク・シのモノ♪」
その巧みなる神業のような腕でさっと薬をコップに入れる黒子…鼻高々に完全勝利を確信する。
それが黒子にとって悲劇の元になるとは誰が計算できただろうか。
233名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 17:28:24.50 ID:ZJmLjJZU
丁度、当麻はトイレで電話中である。相手は居候のインデックスである。
「ねえねえ当麻〜今日は私、小萌の所で腹一杯食べて動けないから帰ってこないかも。」
羨ましい…当麻はこっちは大したのを食べられないのにインデックスの奴は焼肉をどんだけ食べたんだと突っ込みたく気分である。
当麻の座席に飲み物をセットした黒子のその態度があらかさまに怪しむ美琴は何か策略でも考えていたのだろうと問いただす。
「黒子…アンタ何か企んでない?」
美琴の鋭い視線が嫌で目を逸らそうと必死に誤魔化す黒子…丁度、急いでここに走って来た涙子が息をゼイゼイしながら美琴と目を合わせる。
「やっと終わりましたよ。疲れた。」
その涙子は丁度良いとばかりに空いてる席の飲み物をグーっと一気飲みしてしまう。
黒子はまさか涙子がそれを飲んでしまったせいで青褪めてしまう。
「(なんでそれを飲んでしまうんですか?もうスペアが無いのに!)」
計算が完全に狂い、まるで交通事故で人でも轢いたようにどんよりとした顔になる黒子。
黒子の謀略が崩れ、不安がよぎる美琴は涙子の様態を心配する。
「大丈夫?佐天さん、黒子に一服盛られなかった?」
美琴のとどめの一撃で完全にイジけてしまった黒子を見て涙子は完全に状況が把握できないで困惑する。
「あたしは別に平気ですよ。白井さんはなぜ落ち込んでいるんですか?」

234名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 17:49:01.54 ID:Aa/RWhY+
いいよいいよー
235名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 18:23:39.12 ID:ZJmLjJZU
イジけてる黒子を完全に無視して美琴は涙子を落ち着かせる。
丁度、電話を終えた当麻がやってくる。涙子をみて今度は美琴を刺激しないように自己紹介する。
「俺…上条当麻。」
涙子は興味津々な目でジロジロ見回す。その態度に明らかに困惑する当麻。
「あの自己紹介してくれませんかね?そうしないと上条さん困っちゃうんですが…」
自分の世界に酔った涙子は完全に焦って自己紹介を始める。
「佐天涙子です。貴方が上条さんですよね。あたしと同じレベル0の…」
美琴のボヤくのを全部聞いていた身としては同じレベル0でレベル5の友人がどうしても勝てない人間に興味を持ってしまったのだ。
自分でもいつかはレベル5に勝てるかもしれないと憧れになる涙子…当然胸の鼓動が大きくなる。
「(どうしよう…上条さんを見るとなんだかときめいちゃうよ。ひょっとして恋?)」
初春も美琴もいつもの涙子でなく当麻に逢う事で過剰に興奮してるのが良く解る。
自分達の持ってない彼女のコンプレックスの苦しさを考えるとそれはしょうがないと思った。

236名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 20:43:31.81 ID:ZJmLjJZU
涙子の容姿を改めて見ると当麻は素直に可愛いと勝手に頬を赤らめてしまう。
「(やべぇ!この子も結構可愛いじゃねぇか、しかもその歳でそんなにおっぱいがでかいなんて…)」
そう思った瞬間、痛い視線が当麻の胸に刺さる。完全に嫉妬してる美琴である。
冷たい目でこう物語っている「あたしの友達に手を出したら殺す」と。
その視線で当麻は戦慄を覚え寒気が立ち鳥肌が立ってしまってる。
そんな事を知らずに涙子は大胆な質問をする。
「上条さんって彼女とかいるんですか?もしいなければあたしと付き合ってくれませんか?」
今まで彼女がいなくて免疫が無くて困惑する当麻…すると…
「こいつには銀色のシスターが正妻よ。」
突然、美琴がインデックスの話を持ち出したので慌てて反論する当麻。
「あいつは唯の居候で正妻じゃねぇ!」
「あらそうかしら?」
その2人のコントみたいなやりとりを見てると思わず笑ってしまう初春と涙子。
「喧嘩するほど仲が良いんですね。」
涙子の言葉に美琴は真っ白になって完全に固まってしまう。
「だったらあたしの付け入る隙は無いようですね。頑張って下さい。」
237名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 22:25:15.56 ID:nvD1YW6G
さるさん?
238名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 22:41:03.32 ID:jX4tuaD4
横槍?で悪いけど、書き溜めてから投下しような。
239名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 22:49:39.27 ID:ZJmLjJZU
元気な素振りをしながらも本音は悔しくて心の中で涙を流す涙子…
美琴が相手だと勝ち目が無いので自分から放棄したのだから余計に惨めで辛くなってしまう。
その証拠に涙子の食べるスピードがどんどん速くなっている。
その行為に美琴が心理に気付き、気まずい空気にしたのを後悔してしまう。
「(佐天さんあれは明らかな本気だったの?)」
雰囲気の食事を終えた後、魂の抜けた表情の黒子とご満悦の初春はジャッジメントの仕事の連絡が入り、仕事に戻る。
KYな当麻はそんな事をお構い無しに美味しかったとご満悦のようだが…
明らかに元気の無い涙子の身体に異変が起こる。何故か自分の体が急に熱くなってきたのだ。
涙子の今まで経験のしたことの無い秘所が疼きしゃがみこんでしまう。
スカートの中身から徐々にシミとなって濡れていく。
こんなのを廻りに醜態を晒して涙を流す涙子に当麻と美琴は当麻の上着をスカートの上に被せて誤魔化すようにする。
「佐天さん…俺の家に来ないか?御坂お前も手伝え!」


240名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 15:47:23.64 ID:/9DYVE5Q
早速、2人は当麻の男子寮の部屋に入り、涙子の下着を洗濯する。
肉欲の制御する理性の我慢の限界が来てしまった涙子は当麻の顔に徐々に近づき…
チュッ!
「!?」
明らかに涙子のキスをする行動に動揺する当麻と美琴…
当麻の場合は、ファーストキスがインデックスでも美琴でも無く涙子だったりする。
美琴の場合は、まさかそんな大胆な行為を友達の涙子がするなんて計算外だったのだ。
「何て事をしてるのよ。不潔よあんた!」
当麻を涙目で叱咤する美琴、当麻も弁解しようとして涙子を剥がそうとするが涙子の強い力で離れない。
唐突に入ってきた涙子の舌は当麻の口の中を何かで探るように這いずりまわす。
涙子の唾液が当麻の口内に流れていくのが伝わってくる。
そして、失うものが何も無い涙子の口からとんでもない事を言い出す。
「御坂さんも上条さんと一緒にしません?セックスを?」
涙子の要求にヤケクソ気味に美琴は本音を曝け出しながら答える。
「やるわよ。やりゃいいんでしょうが!」
241名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 16:20:00.13 ID:/9DYVE5Q
既にやる気になって全裸になっている2人を見て、自分に拒否権が完全に無くなったと悟った当麻は青髪ピアスから貰ったコンドームを準備した。
順番をどうするか困った当麻…すると、先に美琴に薦めるように涙子は言う。
「上条さんは先に御坂さんとやった方が良いですよ。」
当麻もこの展開は動揺してしまうのだが、まあ良いだろうと覚悟を決める。
美琴の心地良いとも言える乳房の感触が当麻の胸に当たり、互いに性感帯を刺激しあう。
美琴の秘所に当麻のペニスが当たり、少しでも腰を当麻の腰に下がってきたら入りそうな感じである。
そう、涙子が美琴の体の上を少しでも押してしまったら…
ズブッ
「痛い!」
涙子が美琴を押したせいで当麻と美琴は完全に繋がってしまう。
繋がっている穴の隙間から…真っ赤な血が垂れてくるのを見て当麻が心配する。
「御坂、お前苦しかったら言えよ。ゆっくり動かすからな。」
苦しくて言葉を発するのが辛い美琴は「うん」と答えるのが精一杯である。
当麻は美琴をなるべくそっちの痛みに集中させないように優しくキスをする。
美琴はようやく自分がやっと好きになれた当麻とセックスが出来たのがようやく理解する。
段々と繋がっている箇所から、水音が高くなっていき、息づかいも荒くなっていく美琴。
互いに自分から腰を動かして、快楽の世界に嵌っていくと互いに絶頂感が押し寄せていく。
「あたし…もう限界!」
「俺ももう駄目だ!」
当麻はコンドームを付けていたので安心して中で思いっきり射精を射精をしまくる。
242名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 16:36:53.18 ID:/9DYVE5Q
射精された余韻の残る美琴…ビクビクと身体を震えながらも表情はウットリしている。
「何かコンドームを付けたのに凄い気持ちよかった。」
美琴は当麻に抱きつき、中から抜こうとしないで押し込むように。
「もう一回しない?」
「へ?」
ズブズブゥっと音をまた立てて美琴また腰を動かし始め、催促までし始める。
「アンタも動かすの!」
観念したのか今度は当麻が逆に押し倒し始め、そこに叩きつけるように挿排を繰り返す。
先のほうは奥の方にプニプニと当たってるような感じはしたのだが、快楽の波が激しくて止まらない。
ドクドクドク…
「熱いのが入ってくる!」
当麻は「まさかと薄型コンドームとはいえ流石に入ってくるわけ無いだろ」と半分苦笑いしながら変に思う。
「妊娠はしないから大丈夫だよな?」


243名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 17:00:03.61 ID:/9DYVE5Q
美琴はそのままグッタリして、完全に失神してしまったようだ。
「気持ち良さそうに寝てますね…御坂さん…」
当麻は美琴の中から自分のペニスを抜き取る…美琴の膣口にコンドームの包み口があった。
どうやら、さっきまで覆っていた当麻のコンドームである。
「まだ上条さんのは元気そうですね。」
当麻のそれはまだギンギンに勃起したままである。涙子はそれをうっとりと見つめる。
「慰めていたら上条さんのをしたくなりましたよ♪」
そう言いながら涙子は自分の秘所を当麻の先に当てる。
「痛!」
瞬時に表情に歪みを発した涙子…それを心配する当麻…
「佐天さん、無理にしちゃ駄目だ!」
クスッと微笑む涙子。
「大丈夫です上条さんならあたし…抱かれても良かったから。」
本音で語る涙子に当麻も覚悟を決めて本音を語る。
「俺も佐天さんみたいな素直で純情な子が好きなんだ。」
下に突き上げる当麻。美琴にやった感覚を思い出すように女性が感じるところを徹底的に責めまくる。
「な、何これ…凄く感じる。上条さん…あたし…変になっちゃ…あああっ!」
当麻はいつの間にか涙子のおっぱいを手で掴み揉んでいる。
もちろん、感じている箇所とタイミングをしっかりと計算しながらセックスマシーン化してきたのだ。
244名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 17:17:13.37 ID:/9DYVE5Q
当麻は腰を動かし膣内を掻き回しながら、胸を揉みキスをしまくる。
その口内をこれでもかと貪りまくる、涙子もその性感に完全に我を忘れ…
「ああっ…上条さん…もっと…良いの…あああっ!」
射精感が高まっていき…
「佐天さん…俺…」
「出して…あたしも…イ…イク!」
当麻は射精をした。もちろん新調したコンドームで抑えられているが…
溢れた精子が繋がった箇所から漏れてきた。
「凄い感じましたよ。まるで上条さんのが熱いのが奥に入ってきたみたいです。」
涙子は荒々しく息を吐き快楽の余韻に浸って、お腹をさすりながら中に熱さを感じているみたいだ。
「もし生だったら確実に妊娠してますよね♪」
「ハハハ…」
「もう一回しませんか?」
「え?」
当麻はとんでもない要求をしてしまう。四つん這いの格好で突き上げるのである。
「動物の交尾みたいで恥ずかしいですよ上条さん…ああん…」
245名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 17:33:53.60 ID:/9DYVE5Q
そうは言っても涙子のその喘ぎ声と腰の振り方では当麻は説得力無さ過ぎだと思う。
先のように感じるところをピンポイントに責めまくる当麻。
「深い所も感じます♪子宮に当たってますよ♪」
「佐天さんのも熱くてドロドロしてて…上条さんが出したモノですよ…でも出して…」
涙子も限界が来たようでお尻がビクビク痙攣してるので一気に射精する。
「出ちゃう!」
ドクドクドク…
その膣口には上条が付けていたコンドームが装着されていた。
「はまっちゃいそう。良かったですよ上条さん癖になりそう。」
3人は生でしていたのを知らなかった、そのコンドームはスフィンクスが知らずに先端に爪で穴を空けていたで機能しなかったのを。
2人の少女は数ヶ月も予定の生理が確実に来ない事に驚く。
それがバレた当麻は黒子、インデックス、神裂、五和、姫神、オルソラ、吹寄に連続コンボのお仕置きを喰らう羽目となる。
【終わり】
246名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 17:55:54.69 ID:2qYshdu5
なんか途中から状況描写適当なきがした
とりま乙
247名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 18:51:25.93 ID:SGK/qF/q
全体的に日本語が変だが乙
248名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 18:59:58.27 ID:Dibh2ncj
書ききってからコピペで投下するってのは板自体のローカルルールみたいなもんで
強制ではないが何度もやると嫌われる書き手になる
そういうのができないなら普通にSS速報で個人スレ立てるか2ch外で書いたほうが歓迎される
249名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 19:53:34.80 ID:z/VO3ERe
読みづらい
250名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 00:04:02.32 ID:6GNqBa0H
乙!

新刊読んで、次の巻はワキキャラと上条の絡みがあんま無いだろうから妄想が出来なさそうで怖い…

御坂が全部途中で電撃出して止めそう。
251 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/08/21(日) 00:30:11.02 ID:d4nrwyaw
>>245
途中どうなるかと思ったけど最後まで頑張ったしエロいしGJでした。
何か色々言われてるけど、次の肥やしにすればいいんだから気にしない。
先週? なんか3日間も我がもの顔でオナニーしてた人だっているんだから可愛いものだよ。アレには正直萎えた。
次もいいもの期待してます。
252名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 07:35:07.35 ID:EAcoawoN
なに言ってんだこいつ?
あまりの文量だと一気に投下したら規制食らうに決まってるだろ
だから普通は分割投下するのは常識
問題にしてるのは書きあがってないものを長々と間隔あけて投下してることなんだが

それにあれくらいで萎えるってここにいないほうが・・・ああ、嫌いなカプだったんですね

>>231
とりあえず 苗字か名前どちらかで統一した方が良いと思われ
全員名前表記かな?と思ったら会話じゃ普通に苗字だし、地の文にも混ざってるから
253名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 08:40:09.83 ID:UOakU1gs
新約二巻にツッコミたい人々がいると思うので代弁して貰います。

ネタバレは薄いですが二巻既読前提。
一行小ネタを何個かです。


「三巻程度で済むのなら。かなりマシな方」
「流石にとうまでもドラゴンを倒すのは無理かも。そもそも、ドラゴンが現代にいるとは思えないんだよ」
「てっきり初春の出番だと思いました。残念、今日はシマシマか」
「その挿し絵で『残念な』と称した奴、ケンカ売ってんのか!」
「そんな事が出来るならとっくにミサカ自身が会話していますと出番がないことをボヤきつつ事実を告げます」
「ドアの修理はどうするんだよ! 不幸だ……」
「とりあえず、麦野さんには超逆ギレとかいわない方が良いですよ。あの時は一応、裏切られた訳ですし」
「お前も同世代ってか、むしろ下だろ! ゆとりの隠語か何かかよ!」
254名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 12:16:46.07 ID:3UWN5+mR
そういや、何気に今回五和が初めて「上条さん」と言っててビックリしたな

基本的に上条さんって全然名前呼ばれないから、名前呼ぶキャラそのものが珍しい
御坂さんなど、禁書目録、超電磁砲を通じて本当に1回も呼んだことないから
たまに「当麻」って呼ぶ二次創作読むと違和感が凄まじかったりするし・・・

かまちー、はいむらー、三木、こぎのん、冬川を通じての絶対的なルールなんだろうか
255名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 18:01:25.24 ID:gCaMifXY
オルソラさんネタが見たい。
256名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 21:32:47.09 ID:UXWG3pan
今回の刊はエロ書きにくいなーと思いつつ、話のネタなればと思い、小ネタを書きました。
えーと、エロパロ板でssを書くのはは初めてなので、至らないとこがあったらご指摘ください
新刊ネタはほとんどないです。SPでパトリシアの口調を確認したくらいです。
4レスほどもらいます。今後のエロ書く参考に、三人称、台詞のみ、一人称と視点をそれぞれ変えています。
読みにくかったらすみません。


「あむ」
ステイル=マグヌスの肉棒がパトリシア=バードウェイの口腔に収まる。
「そうですよ。パトリシアちゃん。そこからまずはゆっくり……」
続けざまに与えられる快感に、両四肢を拘束された赤髪の神父には抗う術はない。
「さっきから何故魔術が使えないか分からないって顔ですねー」
唐突に桃色髪の教師が話かける。
「うふ。シスターちゃんにステイルちゃんが使えるか魔術を封じる結界ってやつを造っておいてもらったのですよー」
「なんで……」
彼女が指すシスターとはインデックス以外には考えられない。そして確かに禁書目録の少女ならば、自分のルーン魔術だけを一時的に完封することなどたやすい。
だが、理由はなんだ?
「むちゅ、シスターさんが、うみゅ、エッチの仕方を、ん、勉強ひたいって、ちゅ、先生に頼んだからです」
肉棒を口に含めながら金髪青眼の少女はその疑問に答える
「え」
「だから今撮影しているのですよー」
ジーと無機質な音を、学園都市製であろうビデオカメラが奏でている。
今の自分の姿が、あの純白の修道女に晒されるというのだろうか。
だったら、彼女は、
「つまりステイルちゃんの乱れる姿は、シスターちゃんにとっては只の参考資料に過ぎないのですよー」
「そんな、くッ」
パトリシアの動きが激しさを増し、それに比例して与えられる快楽が増す。
「パトリシアちゃん頑張りやさんですねー。教えがいがあります。なので先生もお手伝いしちゃいますよー」
そういうと少女の口腔に収まりきらない竿の部分に教師は舌を這わせた。
「くッ……やめてください、先生」
ステイルの懇願は
「ひやでしゅ」
あっさりと却下された。
257名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 21:33:42.85 ID:UXWG3pan
二人の協調運動によって絶え間なく与えられる快楽、それはもはや神父の限界を超えていた
「ふみゅ、出ひゃいひょうですかー、んぱ、出ひゅ時は言ってくださいねー」
教師である彼女が放ったその言葉は、それはそれは甘美な誘惑であり、
「……出ますッ」
長く尾を引く射精が行われ、白濁が勢いよくパトリシアの咥内に注ぎ込まれた
「んく……んッ……んあ!?」
精液は彼女の口腔から溢れ、さらにはその幼い顔を汚す
「んもう、パトリシアちゃん、一旦口の中に貯めこんで、それをステイルちゃんの見てる前で飲み込むよう教えたじゃないですかー」
「すいません、先生」
いつものように優しく生徒を叱るのと同じ口調で、彼女は『指導』する。
「しかし、こぼれちゃいまいしたねー。もったいないですよー」
「ふわ、せんせ
『教師』は『生徒』の首筋に滴る白濁を舐め取る。
その舌は這いあがり、少女の唇を奪う
まずは軽いキス、そして深いキスへ
「さて、キスの復習なのですよー」
精液を共有しながら、互いの舌を絡ませ、口腔を嬲る
「んちゅッ……ふみゅ、くちゅ」
どちらの声帯からあふれているのか分からないほどの吐息が絡みあい、
「んッッ……」金髪の少女は達した。

「さて」
生徒の口腔を凌辱しつくした桃色髪の教師はいつも通りの口調で言う。
「この映像がシスターちゃんのところに届くころには、あの子もかみじょうちゃんとお楽しみなのです」
対照的に頬を上気させたパトリシアも、神父に言葉を投げかける
「ですから、ステイルさん、もう我慢しなくていいですよ」
二人の雌は神父に向かって優し淫靡に話しかける
「「昔の女なんて忘れて私達に溺れちまえ(なのですよ)ー」」
258名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 21:34:24.20 ID:UXWG3pan
「なンだよ。これ」
「シスターさんから借りたエッチの教材だよってミサカはミサカは赤面しつつ答えて見たり」
「なッなんでミサカ達の部屋に勝手に第一位は入ってくるのよーーー」
「『こもえ先生の蜂蜜授業 アシスタント・ぱとりしあちゃん 上巻』、三巻編成だよってミサカはミサカは説明してみたり」
「お前ら……。何やってンだよ」
「何ってナニのお勉強だよってミサカはミサカh「言うンじゃねえェ!!!」

「ガキども二人の部屋ン中から、ヘタレな男の声が聞こえたから、「ミサカ達が男連れこんだっておもって第一位は心配になっちゃったんだ〜」
「そんな心配しなくても、ミサカたちはあなたに夢中だよってミサカはミサカは大胆告白」
「ヘイヘイ。こンなのが役に立つのかよ」
「さらっと上位固体の告白スルーしやがったよこのセロリ」
「でもシスターさんも滝壺おねいちゃんもこれを参考にフェラとかしたら、すっごく喜んでくれたってミサカはミサカは二人の恍惚とした表情を回想してみたり」
「オイ」
「うっわ歪んだガールズトークにさすがのミサカも引くわぁ」
「うるせえ処女。おい、ガキどもの教育に悪いから没収な。他にも持って無ェだろうなァ」
「ミサカ達の処女は第一位が「んーと他にはねえ。次滝壺おねいちゃんから借りる予定のだと」
259名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 21:35:03.24 ID:UXWG3pan
「『加藤蜘蛛によるおっぱいテクニック 3』」
「そういや加○鷹のファンだって言ってたよなって、風紀委員の彼女に何やらせとんだよ黒妻の兄貴ぃぃぃぃぃいいいいいいイイイ」
「なにって、ナニだよ。はまづら」
「言わないでください。滝壺さん」
みなさんどうも浜面仕上です。
ここはアイテムのセーフハウスの一つで、今日は滝壺と二人っきりでのんびりテレビでも見て自宅デートを、と思っていたのです。そしたら
「はまづらに見せろってくろづまがくれたブルーレイがあるからそれ見よ」
っと彼女に言われ、ソフトを再生したら、知り合い二人の濡れ場でした。
いそいでパッケージを見たら、半裸のスキルアウトの先輩と、ワイシャツ一枚に『せんぱいせんよー乳にくどれー』と書かれた腕章のみを付けた知り合いの元不良現風紀委員(妹達以上に目に光が無い)が写ってました。
何を言っているのか全然(ry
「しかもなんで乳だけ漢字なんだよ……」しかもほかは丸っこい字で書いてあるのにそこだけやたら達筆だし。
「ちなみに第125章目の『レズプレイ時におけるおっぱいの攻め方その1』をやってみたら、むぎのがすっごくかわいかったよ」
「レズプレイって…」
パッケージ裏を見ると『監督・脚本・主演・撮影2=黒妻綿流 先輩専用乳肉奴隷1=固法美偉 撮影1・先輩専用乳肉奴隷2=柳迫碧美』と書かれていました。
「あんたもか……」風紀委員ってなんだったっけ……。前回滝壺たちが見ていたのは明らかに幼女二人によるAVだったし
「じゃあ、せっかく全巻あるし全部試そうよはまづら」
彼女の台詞に呼応するように
「はーまづらぁ。これでアンタの貧相なテクも少しはまともになるかしらーん」
「滝壺さン!!!浜面がいるって私超聞いてないです。っていうか今度っこそ感度じゃなくておっぱいが大きくなる揉み方を超教えてください!!!」
「大体、『第213章 ロリ巨乳の育て方』って書いてあるけどロリ巨乳ってどういう意味なのか浜面に教えてほしい、にゃあ」
三人が二巻ずつ持って入ってきました。はは、これって
「「「「幸せにしてね」」」」
「俺は不幸だぁぁぁぁあああああああああ」
260名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 21:35:49.68 ID:UXWG3pan
以上です。
今回書きたかったけど、話の都合上書けなかった台詞↓
K.T.「そりゃあ黄○川先生、わたしも若い子は好きですけど、自分の教え子には手を出すはずないですよー。ええ教え子には……」
『禁書キャラが自分たちのAVを作ったらどんなのができるのか』が今回のネタでした。
上条サイドは感化されて自分たち主演のAVを造っているって設定です。最後の浜面の台詞が「不幸だ」なのは上条サイドに繋げるための名残です。
自分の文才の至らなさ故書けませんでしたが、多分浜面以上に爆発して欲しくなると思います。
AVなのですが、みさきちによる常盤台のレズ乱交プレイとか、風斬によるふた○りプレイとか、『俺様が馬鹿ップルの倦怠期(笑)の予防のために、アナルセックスの棒役をやらされるはずはない……ないと誰か言ってくれ』とかがあるんじゃないかなと妄想しました。
>>229などを見ると、このスレの変態紳士の方ならもっと凄まじい妄想ができるだろうと思い、自分の力不足を痛感しています。
またネタが思いついたら書きます。批判感想改善点ぜひ頂けたら嬉しいです。ありがとうございました。
261 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/08/22(月) 00:09:38.90 ID:+9+EnJvD
>>260
ネタにマジレスすると各キャラの口調が微妙に変かな。
きっともっと原作真似るとグンと良くなると思う。
あと、「ーー」は「――」がいいみたい。
禁書キャラでAVとか誰得だよ俺得だよと言いたいくらい目から鱗GJでした。
262名無しさん@ピンキー:2011/08/22(月) 08:02:10.06 ID:QlE7b5Rk
禁書でAVと言うとアンデックスを思い出すんだが・・・・



まぁ、それは置いといてGJ
263名無しさん@ピンキー:2011/08/22(月) 15:52:41.01 ID:E+hN20tL
単独で当麻X佐天さんを希望。
264名無しさん@ピンキー:2011/08/22(月) 17:24:15.53 ID:4YVddogn


ステイルはアレだな
フラグが立ってるロリとかバb…年上のお姉さんを食うより
食われてる方のがしっくりくるな
265 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/08/22(月) 17:42:12.57 ID:+9+EnJvD
>>263
そんなんで投下されるか!!
大体、上条佐天で思い付くのは佐天不良にからまれーのか、美琴すっぱ抜きーの積極行動か、ゲス条くらいか?
どれも書かれすぎるくらい書かれてんだろ?
お前はどんなのが読みたいんだ!! そのリビドーを文章にしろよ!!
それが書き手の心をダイレクトイグニッションしたら投下されるだろうよ。
まずお前の欲望を形にしろ!
266名無しさん@ピンキー:2011/08/22(月) 19:07:30.74 ID:5FZq9kIK
アンデックスは名作
267名無しさん@ピンキー:2011/08/22(月) 20:06:10.28 ID:cnGMjqkN
ダークサイドに落ちた佐天が御坂への当て付けに上条を籠絡する話が読みたいです
268名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 10:00:12.74 ID:Ir/zo6S/
>>265

黒子「殿方さんにお姉様以外の恋人ができれば、お姉様は私のものですの! 
    私が殿方さんに女性を紹介しましょう。さて、誰を殿方さんに紹介しましょうか……
    初春はお子様ですので却下。殿方さんも子供に手を出す方ではありませんの
    佐天さんを紹介してみますの」

な感じだろ
269名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 13:04:01.12 ID:Z2QwzFav
そういう展開良いね。
黒子「あの類人猿にはお姉さまは渡せませんわ。私のものですもの!
   同じレベル0の佐天さんをあの類人猿とくっつけさせましょう。
   それで既成事実を作れば完璧ですわ♪」
黒子ならマジやりかねないw
270名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 13:06:11.23 ID:TpJavTAz
黒子「あのにっくき類人猿を寝とってしまえばお姉さまはフリーですの。さっそく誘惑してくるですの」
271ダーク佐天 1/5:2011/08/23(火) 16:48:56.38 ID:zlwHn76w
ここはとあるオープンテラスのあるカフェ――。
「と言う訳ですの。いかがですか佐天さん?」
そう言ってから白井黒子は目の前のジュースのストローを吸う。
対してテーブルの向いに座る佐天涙子は、難しい顔をして腕を組んでいた。
白井の話は大体理解している。
彼女にしては珍しく男性を紹介してくれると言うのだ。
そこにどんな意図があるかは判らないが、元来何よりも好奇心が先に立つ佐天は、
「それって白井さんの彼氏ですか?」
「うぶぉほっ!?」
「うわっ!?」
白井が突然飲み物を噴き出したのをかわして白井の背中をさする。
「大丈夫ですか?」
「ごほ、けほ、し、失礼いたしましたわ、ありがとうございますですの」
「いえいえ。それでさっきの男の人の話なんですけど、あれってやっぱり白井さんの……」
「ち、違いますですの!!」
「わっ!?」
急に立ち上がった白井に驚いて佐天がのけ反る。
「あんなあんなあああああああああああああああああああああああああああんな類人猿のとうへんぼくがわたくしの思い人である筈などございませんの!!
 あんなとっかえひっかえ会う度会う度学園内から学園外から万国年齢問わず女性を連れ歩く様なケダモノがわ、わわ、わたくしいいいいいいいのおおおおおおおおおおおおおおおおおおお……」
「お、落ち着いて、落ち着いて下さい白井さん!? と、とりあえず水でも飲んで落ち付きましょうよ」
焦点の定まらない目で睨まれては堪らない――佐天は取り合えず白井を席に座らせて水を勧める。
「ぶはっ!」
「落ち着きましたか?」
「ええ、まあ。重ね重ね申し訳ありませんですの」
「いえいえどういたしまして。それでその白井さんの彼氏の話なんですけど」
「だからわたくしの彼氏などとは一度も申しておりませんですの!!!!!!」
「まあ良いじゃありませんかそんな事」
「いいえ! そこはきっちりと拘っておきたいんですの!」
「じゃあ、御坂さんの彼氏としましょうか?」
「もっと問題ありですの!!」
272ダーク佐天 2/5:2011/08/23(火) 16:55:08.00 ID:zlwHn76w
「(めんどくさいなぁ……)」
(素で面倒くさいって言われてしまいましたわ……)
無自覚に白井を凹ませた佐天は、
「それでその誰かの彼氏さんてどんな人なんですか?」
「……どうしても『彼氏』って所に拘るんですのね」
「えへへ……まあいいじゃないですか。で、どうなんですか?」
すると白井は一枚の写真を取りだした。
斜め上から撮られたその写真は縦に半分にカットされていた。
それでも写っている人物の特徴は大体把握できる。
黒髪をツンツンに立たせた髪型に、学生服姿の少年は見た感じパッとしない感じに見えた。
「ふーん」
「あら、お気に召しませんですの?」
そう言われて思わずハッとする。
顔に出てしまったかと佐天はペロッと舌を出して、
「いや本当に何処にでもいそうな普通の人だなぁって」
「学園に住むほとんどの人間がそうですわ」
「いやぁ、白井さんに言われてもねぇ……」
「それではまるでわたくしが人と違っている様に聞えますの」
「まあ、風紀委員(ジャッジメント)だと言うのを差し引いても大能力者(レベル4)のパンチラ製造能力……」
「わたくしの能力は空間移動(テレポート)ですの!!」
「そんな事言ったって巷じゃ「何処からともなく現れて美味しいローアングルを披露する空間移動能力者」の噂がですね」
「げっ!?」
そんな噂が、と白井が真っ白になって固まる中、
「まあともかくそれはどーでもいいですね」
(わたくしの一大事が軽く流されましたわ!? 佐天涙子……恐ろしい子)
また別の意味で白くなった白井に佐天は写真を指差して、
「この人の名前は何て言うんですか?」
「は?」
「名前ですよ。な、ま、え」
佐天の言葉に白井が凍りついた。
273ダーク佐天 3/5:2011/08/23(火) 17:08:07.51 ID:zlwHn76w
「え?」
それに気が付いた佐天が不思議そうな顔をすると、
「あ、え、えーと、そう! 上条……当麻! そう上条当麻さんですわ!」
「何かぎこちないですね。本当に知り合いなんですか?」
「おほほほほほほ! し、知り過ぎる位知っておりますの! 全っ然問題ありませんですわ!」
「うーん……」
今一釈然としない佐天だったが、
「上条当麻さんですね」
そう口にした途端何故か白井がビクッと身体を震わせた。
「どうかしました?」
「い、いえ。あんまり殿方さんを名前で呼ぶ習慣が有りませんので、そうさらっとお名前を口にされると変な気分と言うか……」
普段の白井からは想像つかない歯切れの悪い感じに、
「上条当麻」
「はう!?」
「上じょー、当麻っ!」
「あ、ああ……」
「とうまぁ♪」
「ひぃ!?」
最後は我ながら……と言う位心をこめて言ってみたら白井が耳を塞いで蹲ってしまった。
「白井さん?」
「有り得ませんですわあんな男がわたくしの心をかき乱すなんて……そりゃあ殿方さんは命の恩人ですわ。
お礼だってちゃんと言いたかったし正直あの時は見とれて……それなのに、それなのにあの方と来たら『もう少し食べたほうが良いぞ』なんて……わたくしがどれ程の思いをしてこの体型を維持しているとお思いですの?
 そんな物、二次性徴が来ればボンキュボンですの!
  そんなわたくしをつかまえて抱き心地云々で推し量ろうとするならば受けて立つ所存ですの!
 目にモノ見せてくれますわあの類人猿……お姉様がモノにする前にわたくしが貴方をモノにして差し上げ――」
「お取り込み中失礼しますね」
「?」
何か1人の世界に落ちた白井の頭を両手でがっちりと挟んだ佐天は、
「えい!」
掛け声と共にとある一件で知り合った常盤台女子寮寮監直伝の護身術で白井の首をグキリと捻った。
274ダーク佐天 4/5:2011/08/23(火) 17:19:16.11 ID:zlwHn76w
「が!?」
短い叫びと共に白井の瞳がグルンと反転した。
そんな白井を椅子に座らせ、その手に伝票を握らせた佐天は、
「うふふふ、これは面白くなって来たわよぉ」
何せ相手はどうやら白井のみならず御坂美琴も手玉に取る様な男らしい。
平凡な自分を変えられる大チャンスかもしれない――、
「もしもし初春? ちょっと調べて欲しい事が有るんだけど……」
そんな事を携帯に向かって話しながら、佐天はその場を後にするのだった。




「と言う訳なんですよ上条さん」
「え?」
街中でいつもの様に不良に絡まれていた少女を助けたら何故かその少女は御坂や白井を知っていて、手料理でお礼がしたいと言われてのこのこついて行ったら何故か部屋に監禁された。
部屋の唯一の鍵は先程目の前の少女が窓から放り出してしまって無い。
「な、何でこんな事……」
「もちろんあなたに興味があるからですよ♪」
そんな言葉を可愛い少女から言われても全くときめかない自分が悲しくて、
「不幸だ……」
「何ですか、不幸だってこんな可愛い女の子と2人っきりになって何が不満なんですか?」
「不満だらけだよ! 大体こういう時は物騒なお願いが付いて回るんだ、お前だって何を言い出すのか……国を救ってくれとか世界を守れとかそんな事言いだすんじゃないだろうな?」
その言葉に少女はキョトンとしてから、ぷぷっと噴き出した。
「な!?」
「上条さんておっかしいんだぁ。だって世界を救うとか一介の学生にそんなファンタジーみたいな事ある訳無いじゃないですか?」
「…………」
少女の言葉的を射ている。
しかし現実はちょっとどころか相当ファンタスティックな様で、
「俺があんたに監禁されるのも相当現実離れしてると思うけど?」
「あはは、それはそうですね」
275ダーク佐天 5/5:2011/08/23(火) 17:26:44.45 ID:zlwHn76w
そう言うと少女は少し離れた場所にある二段ベッドに腰掛けた。
そして、
「出たいですか?」
「ああ出たい」
「鍵はあります」
「何処に?」
「あたしが持ってます」
その言葉に上条はゆらりと立ち上がる。
「渡してくれないかな?」
「いいですよ」
その言葉に上条は直ぐには飛びつかない。
この程度のやり取りならかつて何度もやっている。
往々にして事後に来るのは、
「どうぞ」
少女が両手を広げて見せる。
「何の意味だ?」
すると少女ははにかんで見せて、
「上条さんが……その……見つけてください」
「!?」
言っている意味が良く判らない。
いや判る様な気もするが上条の心のどこかが理解する事を拒否している。
「な、に……?」
すると少女はベッドの奥からボストンバックを取り出して、それを上条の目の前に頬り出した。
それはどうやら口が開いていたらしく、上条の目の前で中身がぶちまけられる。
それは、マッサージ器やプラスチックのシリンダーや縄やロウソクや鳥のくちばしに似た金属の器具や穴の開いたボールに革ベルトが付いたモノや、バッグの中にはまだまだ沢山入っている様で、
「女の子って沢山ポケットが有るんですよ。出来れば丁寧にじっくり探してくれると嬉しいです☆」
にっこりとほほ笑んだ少女を前に、上条はこれが夢だといいなと真剣に思うのであった。
おしまい。
276 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/08/23(火) 17:34:27.66 ID:zlwHn76w
忍法帳怖さに予告無しに5レスも消費してすまなんだ。
>>267-268 をミックスしてネタにしてみたんだが完全に尻切れトンボでごめんなさい。
ではさやうなら。
277名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 17:37:50.99 ID:Z2QwzFav
GJ!ダークな佐天さんの続編も書いて欲しいですな。
278名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 02:04:16.80 ID:fmfwv+qJ
佐天さん大胆やなぁ
乙です
続きも浮かんだらでいいから期待してるんだよ
279名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 18:12:47.25 ID:l41cvt3o
いいぞ。もっと過激にやるんだ佐天さんw
280名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 20:17:45.98 ID:wvMGJXmo
とってもいいと思うんだよ!
ぜひとも続きを希望するんだよ!!
281名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 00:03:24.76 ID:nvHcKxZX
佐天さんは純情キャラも腹黒キャラも似合うな
282名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 01:25:48.10 ID:eEB26tsv
922 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 22:38:50.58 ID:r0GcckOj [3/3]
大覇星祭のナイトパレードで、
上条さんが姫神の手を握って楽しんでいる。
 ↓
それを見た美琴がちょっかい出そうとする。
 ↓
だが、小萌先生が美琴を阻止。
小萌「常盤台中学の御坂さんですよね?
 姫神ちゃんは勇気を出して上条ちゃんをナイトパレードに誘ったので、
 邪魔しないで欲しいのです〜
 ところで、御坂さんは上条ちゃんに何か用があるのですか?」
美琴「い、いや、別に何でも無いわよ。何でも…」

…と素直になれない美琴という展開構図を見たい。


だってよ
283名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 02:04:30.45 ID:rAgBag2y
そんなことより黒子の濃厚なオナニーが読みたいです
284名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 07:36:20.16 ID:Oi5BLYHj
ピュアバージョンの佐天さんの場合、レベル3の不良に捕まってレイプされそうになる所を当麻が助ける。
当麻が自分と同じレベル0だと知り、一目惚れし大胆に告白する佐天さん。
当麻も周りがまともじゃないのばかりで普通の女の子を彼女にしたくて、その告白を喜んで受ける。
発情した当麻が佐天さんを中学生とは知らずにセックスをする展開も捨てがたい。
285名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 08:22:18.82 ID:uD3w2hsL
実は中学生と知って青くなる上条さんが見たいw 中学生だと合意でもアウトなんだっけ?
286名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 09:20:46.39 ID:GX+XPxFd
高校生もアウトだよwww
287名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 09:30:25.45 ID:9BprzgRX
>>285
刑法上は相手が13才以上なら合意があれば強姦罪にならない
しかも輪姦でない限り、親告罪なので立件するには被害者の告訴を必要とする

東京都青少年保護条例では、相手が18才未満の未婚なら合意があっても罰せられる場合がある
しかも親告罪なので、被害者の告訴を必要としない(親権者からの告訴でOK)
288名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 09:31:59.35 ID:w7FVekE0
wikipediaに「性的同意年齢」という項目がある

日本において性的同意年齢は13歳
婚姻可能年齢は男子18歳、女子16歳

つまり法律上は13歳以上は自らの意思でセックスできる
ただし婚姻は男性で18歳以上、女性で16歳以上にならないと認められない

もちろん、あくまで法律上のことであり世間一般常識としては18歳が通例でもある
289名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 09:37:49.99 ID:9A+rT11X
そもそも日本の法律が通用すんのかぁ?
290名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 09:45:53.02 ID:URNcv5Us
つまりミサカとあの人がセックスするにはどうしたらいいのって
ミサカはミサカは聞いてみたり
291名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 09:49:57.93 ID:9BprzgRX
>>287
>>しかも親告罪なので、被害者の告訴を必要としない(親権者からの告訴でOK)

訂正

しかも親告罪ではないので、被害者の告訴を必要としない(親権者からの告訴でOK)

>>290

結婚するなら16年、しないのなら18年待てば安全
292名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 09:50:29.70 ID:rAgBag2y
戸籍がないならやり放題では?
あるなら戸籍年齢次第
293名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 10:20:47.60 ID:w7FVekE0
見える、見えるぞ
ミサカネットワークをフルに駆使して戸籍コンピュータにハッキングをしかけるミサカ10032号が幻視できるぞ
294 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:27:07.77 ID:7E7uUUBa
投下します。

注意点なのですが、上条さんじゃなく外道気味のゲス条さんが美琴に酷い事して酷い事言って
イチャイチャ風に落とす感じになってますので苦手な人はスルーしてください。
暴力とかは振るいませんが、出来うる限り下衆く書いてるので不快感がでるかもしれません。
295 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:27:53.21 ID:7E7uUUBa
「んっぶっ!あっ……!んっんじゅっ……!」
薄暗く冷房の効いたカラオケボックス内にはくぐもった声が響いていた。
モニターの音量は消されており他の音は聞こえない中、ズボンを下ろしソファーに
ふんぞりかえるよう上条当麻が座っている。
上条は不満そうに足元を見下ろして、横柄に言葉を投げかけた。
「もうちょっとやる気だしてくださいよー。そんなんじゃいつまで経ってもイケませんよ?」
見下ろした先には床に膝をつけ上条の股間へと顔を寄せている御坂美琴がいた。
「……けほっ、そんな事言われたって……!」
美琴がこのような行為をするのは初めてだ。それどころか男のモノを見たのも今日初めてだ。
なのに上条のそそり立つ肉へと奉仕を強要されていた。
美琴のファーストキスは使い込まれた浅黒い肉塊だった。
「オマエが勝負に負けたらなんでもするって言ったからじゃねえか。性欲処理ぐらいやってくれよ」
そう言って美琴の頭に手を乗せると股間へと押し付ける。

「や、やめっ……んぐぅっ……!んおぉぉっ……!」
美琴の手が上条の足をおさえ引き離そうとするが無駄だった。
亀頭の辺りに触れていた唇を割り開き浅黒いモノが美琴の口内へ押し入っていく。
奥まで突っ込まれると唇が肉に巻き込まれ内側へ沈む。
先端が喉を叩き美琴は目を白黒させる。
掴んだ頭が上げられると抜き出される幹に口元が引っ張られて、見目麗しい顔を歪ませる。
「こういう感じでやるんだぞ。あともっと唾だして舌も使えよ」
美琴の頭を上下に好きなよう動かし唇で扱かせ口内の柔らかさを味わう上条。
「……んっぶぅっ……んっ、んっ、んっ、んっ…………!げおっ!げほっ!」
されるがまま美琴は頭を揺らされていたが深く入った亀頭が
喉をえぐった瞬間、仰け反って強く咳き込んだ。
床に手をつけ苦しそうに喉の違和感を吐き出そうとえづいている。

「ちょっと苦しかったか?でもさ、喉まで使ってくれるとすっげぇ気持ちいいから練習しないとな」
まだ昂ぶっている肉棒を向けると美琴は涙を流しながらも上条を睨み付ける。
「どうして!」
「あっ?」
「どうしてよ!アンタはそんな奴じゃないでしょう!?」
その視線は強く、確信があるよう言葉を紡いでいく。
「アンタは自分からトラブルに首突っ込んで!
そのくせ自分が褒められなくても気にしないカッコつけで!
 間違ってもこんな事させるような奴じゃなかった! 
 こんな……女に無理矢理させようだなんて…………!」
黙って上条は聞いている。
「それに私はアンタがデートでもするかって言ったのは嫌じゃなかった!
 いきなりこんな事させなくても……アンタがちゃんと…………」
それ以上は続けれず俯いた美琴へ上条はどうでもよさそうに頬を掻く。
「つっても約束は約束だしなぁ」
無理もない。美琴の言葉は上条には覚えのないことだった。
落胆に美琴は歯を噛み締める。

勝負というのは決闘と言うには安く、じゃれ合いと言うには激しすぎる
一方的に美琴が上条へと喧嘩を売っていたものだ。
上条はそれを退けていたが重なる連戦で嫌になったのか、逆にチャンスだと思ったのか
負けたほうがなんでもするという条件を出し、美琴はその意味に悩みつつも
承諾した結果、拳の寸止めという屈辱的な敗北を被った。
切り出した上条の条件は能力を一日使わず、デートをするというものだ。
そう聞けばなんでもない事なのだが、不幸なのは上条にとってのデートと
美琴にとってのデートは意味がまるで違っていた事だろう。
296 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:28:33.66 ID:7E7uUUBa
今日、美琴はデートに赴くにあたって、あまり気合を入れすぎて
見えるのはどうかと思ったのか、それとも校則を遵守したものか
常盤台夏服なのはいつも通りだが、髪飾りは目立つものに変えていて
いつもよりほんの少しだけ頬を明るく見せる化粧と
近づけばわかる程度に目立たない薄桃色のリップを塗っているのがわかった。
だがデートと称しカラオケボックスに連れていかれた矢先
そんなお洒落もも意味がなく、約束と男の怒張を突きつけられた驚きと混乱はいかがなものだったか。
リップも始まった口虐にすぐ剥げてしまっていた。

上条はしょうがなく妥協案を投げかける。
「わかったわかった。デートの続きはちゃんとしてやるから、とりあえず一発抜いてくれよ」
ずいっとモノを顔に近づけても当然美琴は動けない。
「そ、そんな問題じゃ……」
固まって動かないまましばしの時間が流れて、はぁと上条はため息をつく。
「……そっか、そんな嫌か。だったらしょうがねえよな」
優しげな言葉に美琴は顔を上げると

「オマエもういいわ。二度と俺に顔を見せるなよ」

切り裂くほどの冷たい怒声に心臓まで凍てつかせた。
上条は使い捨てお絞りでモノを拭いてトランクスとズボンをあげる。
「ここは払っとくから一人で歌ってていいぜ」
「えっ、嘘……ち、ちょっと……」
美琴は信じられなくて上条のズボンに指をかける。
「はなせよ」
強い力ではない。なのにとんと肩を押されて力なく床に尻餅をついた。
スカートがめくれ短パンではなく、可愛げな刺繍が凝らされた
水色の下着を覗かせるが上条は気にも止めていない。
道端の石ころを見るほどの意志も感じない視線に、美琴の動悸が不規則に乱れる。

「ま、まってよ、ねえ、待っててば……」
上条は立ち上がりドアへと歩き出す。
「お願い、少しでいいから話を聞いて……」
取っ手を握りドアが開かれる。まるで聞こえていないようだ。
「言う事聞くから……!何でもするから待って……!」
必死な呼びかけに、上条の身体が半分ほど出口へと消えてからぴたりと止まった。
上条は止まったまま動かない。
不安げな美琴を焦らすよう、ゆっくりと振り向くと胡乱気な眼差しで美琴を見る。
「今度こそ嘘はないんだろうな」
美琴は頷く。
不審でも嫌悪でも、なんの関心もない目で見られるよりはずっとマシだったから。

「舐めろ」
暴君が座り足の間に小さく身を畳む美琴を睨め付け命令する。
「その、やり方知らなくて……」
「ちっ口の中に唾溜めてみろよ」
言われ、もごもごと美琴は口元を動かし口を開けると
健康的な色をした舌の上に透明の涎が溜まっていた。
「いいじゃねえか。それで濡らしてみろ」
突然だったためよく見ていなかった浅黒い男のモノ。
触れるどころか見るだけでも恥ずかしいが美琴は必死だった。
上条の足に手を置き股間に顔を近づける。
先ほど拭いたためか、匂いの薄い剛直へ舌を匙代わりに涎をすくい塗りつけた。
美琴は自分の意思で男の性器へ舌を宛がった。
「……ちゅじゅっ、はっ、じゅじゅっ……ちゅっ」
舌に硬いゴムのような触感と血管の微妙な凹凸が伝わってくる。
酷く熱いそこはお湯のようにすら感じる。
唾液を舌で塗りつけては溜めて、また幹に舌を這わせる。
浅黒い竿にピンクの舌が絡みつき、なまめかしいコントラストを生み出す。
297 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:29:05.32 ID:7E7uUUBa
「さきっぽに舌くっつけて全部垂らせ」
言うとおり溜めた涎を、勃起している真上から舌を橋にし伝わらせた。
唇を開きとろりとした液がじわりじわりと流れ落ちる。
上条はやわい舌から広がっていく熱さと、俯き言われるがまま
奉仕を続ける美琴を見て好色に笑う。
ほどなく先端から根元まで、肉棒が涎でコーティングされた。
「やればできるじゃねえか」
「うっ、はぁはぁっ……は、はぃ……」
慣れない舌奉仕に美琴は息を荒げ返事をしながらも、上条の声音から冷たさが
薄れているのがわかり、少しだけ安心するがまだ終わらない。
「じゃあ次は根元からやってくれ」
美琴の頭を押し下げて、唇を棒と袋の境目辺りにくっつけると
鼻梁を覆い隠すほどのそそり立つものが、美琴の顔を隠しているのがわかった。
上条は美琴の髪をくしゃりと握り舌奉仕を要求する。

「んっ、はぁっ……んじゅっ……ちっ、れおっれろ…………」
ちろちろと舌が動き回り涎に覆われた棒を掻き混ぜて
ピクピクと動く肉竿が美琴の頬を叩いていた。
「いいぞ……オマエのベロも顔も気持ちいいな」
(あ……怒ってないんだ…………)
喜色が混じる声音に、美琴は見上げながら笑いの表情を作った。
冷酷に拒絶されたのが効いたのかとても従順で、もし美琴に犬の尾でも
生えていれば内側に丸まっていたに違いなかった。
「こっちもだ」
美琴は頭を下へと寄せられたのでこうすればいいのかなと、玉袋を唇で食んだ。
毛の生えた皮を唇で軽く挟みこみ、袋の部分を舐める。
「よし、舐めながら吸え。歯は当てるなよ」
「ぴちゅっ……ちじゅぅっ……ずずずっ、んふぅっ……」
(なんか入ってる……)
美琴は言うとおりに舐めながら袋ごと睾丸を咥え音を響かせ吸う。
柔らかさと硬さが混じった不思議な舌触りは気持ちいいものではないが
美琴は茂みに顔を埋めたまま、袋の皺を伸ばすよう丹念に舌を使い
口内に含んだうずらの卵ほどの睾丸をころころと転がす。
上条は右手で頭を抑え、左手で握った竿を奉仕を続ける美琴の頬や額に
擦りつけ滑らかな肌を味わい、先走り液を塗りたくる。

この光景はどう見えるだろうか。
きっと同じ常盤台中学校の生徒達が見てもそうと信じられないに違いない。
常盤台で間違いなく最高最大と言える能力者の御坂美琴が
ふんぞりかえった男子高校生の股間に顔を埋め
機嫌をとるかのよう伺いながらも、唇で舌で頬で
まだ幼くも可憐な顔かたちを使って男性性器へと奉仕しているだなんて。

「なんだよ、上手いじゃねえか。常盤中のお嬢様はフェラチオでも出来がいいってか」
「……そんなことない」
嘲られて否定する。
ただそんな酷い事を言う上条の笑みは、いつかに見たふざけてる時と同じだった。
正義の味方をきどっていたようなアイツと、口でさせる事を強要してくるコイツは
同じ人間なんだと嫌でもわからせてくれる。
それとも元々がこういう男だったのだろうか。
こんな男に言われるがまま、いやらしい事をしている自分はなんなのだろうか。
けれど酷薄な上条の瞳を思い出すとそんな疑問も蓋閉じた。
噛もうとも能力で抵抗しようとも思わない。
あんな目をまた見てしまったら、あんな目でまた見られてしまったら
次は耐えられるかわからなかった。
きっと拒否をすればこれから先、学園都市のどこで会おうとも
先ほどの目が返ってくるのが想像できてしまう。
美琴は奉仕に集中して冷たい眼差しの恐怖を振り払う。
上条はそんな美琴の心情に無頓着のまま能天気に次の指令を下す。
298 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:30:01.01 ID:7E7uUUBa
「じゃあ次は咥えてくれ。大丈夫、さっきみたいに喉まではやんねえよ。
 オマエなら舌だけでもイカせれると思うぜ。俺が保障してやる」
いらない保障に美琴はどこか媚びた笑みを浮かべ、薄桃色の花弁を重ねたような
唇を開き、ゆっくりと涎と先走りで濡れる亀頭を口内に収めていく。
「いいぞ。そのまま穴のとこを舐めてくれ。何度もな」
触れた舌には涎とは違うツンとした味があった。
「れおっ、んぅっ……れおっ……ぴちゃぴちゅる…………」
丸みのある亀頭で口元がぷくりと膨れていて、尿道部分を美琴が
舌先で舐め続けている様子が上条にはいやらしく見えた。
美琴が舌の動きを止めないまま見上げると
(気持ちいいのかな……)
上条が奉仕を堪能しているのか目を細めている。
舐めるたび先走り液が滲み出て味が強くなり、ビクビクと口内で暴れていて
経験が無い美琴にも上条の性感が高まっているのがわかってきた。
「よし、舐めながら唇で強く締め上げて首を早く振れ。噛まないようにな」
より快感を引き出そうと上条が言えば美琴は忠実にそれを実行する。
「んっじゅっ……れろれろっ、んんっうっ……」
鈴口と筋が繋がる所を上下に舐めつつも、カリの膨らんだ部分を
体液で濡れ光る唇できゅっと引き締めたまま前後へ動かし始めた。

「ん、じゅぶっ!んあっ……んっ、んんっ!んっじゅじゅっ……!」
じゅぼじゅぼと濁った音がボックス内に響く。
「うぉっ……」
美琴の唇がくにくにと動くとやわく握られるような刺激が
幹の中ほどからカリ辺りまでに伝わってくる。
そんな快感がリズムよく何度も前後し続けて、上条は思わず声を出してしまう。
「ふぁ、んじゅっ!ぶっぶっ、ぐじゅじゅぅっ!」
トロトロの暖かい口内が激しく動き、纏わりつく涎が快感を増幅させる。
調子よく動く舌は無我夢中に亀頭を舐めているようで
時折いい位置に当たり腹から背筋までゾクゾクとする快感が走る。
上手いと言ってもいい口奉仕を味わい、満足げに上条は笑っていた。

「上向いたままやってくれよ」
言われ美琴が見上げ、目が合うと上条の瞳には紛れもなく興奮と喜びがあった。
美琴をしっかりと見つめながら美琴の行為を喜んでくれていた。
よくやったと言う風に頭を優しく撫でてくれた。
暖かい眼差しに美琴は酷く安心してしまう。
(これでいいんだ……)
じっと見つめながらも唇を強く窄めて、上条をより気持ちよくさせようと奉仕を続けた。
「ちゅぷっ、はぁっ……ちゅぶぶっ!んぉっ、じゅるるっ!」
「よしいいぞ……」
空気が口内と肉棒の隙間で攪拌され濁った音を立てる美琴へと
上条は頭だけじゃなく耳を撫で始める。
「ぅっぁ……!」
美琴は思わずといった感じに甘い声をあげた。
同時に声を出した拍子に舌が不規則に絡みついて上条を気持ちよくさせてしまう。
299 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:30:37.68 ID:7E7uUUBa
「なんだ耳がいいのか。そういうの上条さん的にポイント高いですよー」
「ひゃ、ひゃめ……!んぁっ……」
耳たぶを擦るように動かしてやり、小指で中までを弄ってやると頭の動きは止まるが
舌は逆にリズムが変わり感じている声が心地いい。
「ほらほら止まってるぞ」
上条は楽しそうに左手で頭を軽く前後に振ってやりながら、右手で赤くなってきた耳を
ほじくると美琴はされるがまま声をあげ舌で上条を気持よくさせてしまう。
「あっ……んっ、あぁ……んぅううっ」
たまに黒子から息を吹きかけられてゾクッとした事はあるけれど
自分でも知らなかった性感帯をイジられて美琴は声を止めれなかった。
耳だけではなく額を頬をうなじを、優しく撫でられると
心に巣食った恐怖が少しずつ溶けていくようだ。
それは一種の調教と言える事に美琴は気づいてなどいない。
喘ぐ美琴の耳元へ上条が顔を寄せ囁いた。

「……当麻って呼んでやってくれ美琴」
「…………!」
名前を呼ばれて息が止まる。
低く耳朶に響いた声で胸がきゅっと締め付けられる。
「なあ頼むぜ、美琴」
(なんで、こんな……私…………)
また呼ばれ鼓動が早鐘を打ってしまい自分がわからなくなってくる。
でも名を呼ばれるとドキドキが止まらない。
美琴は名前を呼びたいのか、頼まれたから呼ぶのか判断もつかないまま
「とうまっ……」
ポツリと呟いた。
「ああ、いいぜ美琴……!」
噛まないよう舌足らずになった呼び掛けに喜びの返事が返ってくる。
「んっ……当麻……とうみゃ……」
膨らんだモノに舌が触れると、ピクピクと動いて
喋りにくいのに何度も呼びたくなる。

「もっとだ美琴!もっと呼んでくれ。すげぇ気持ちいい!」
興奮しているのか亀頭だけを咥えている所から
咥内へ押し進んできて舌の動きがより制限される。
「ひょうみゃ……あっ、んぁ……ひょうみゃ、とうみゃとうまぁ…………」
口を占領されながら声を出し続けていると息がうまくできなくて頭がぼっとしてくる。
でも「とうま」と呼ぶたび、気持ちよさそうに上ずった声で「美琴」と
返してくれて髪や耳を撫でてくれるのが嬉しかった。
「ふぁ、んぶぁ……ひょうまぁ、んっ……とぉうま、ひょうみゃ……」
上条は余裕がなくなってきたのか、くしゃくしゃと少し乱暴に
髪をかき乱し、絶頂へ少しずつ昇っていく。 
美琴が発声する度、舌が涎とともにじゅるじゅると口内を掻き混ぜ
唇がプルプルと震えては敏感な亀頭とカリが堪らない快感に襲われていく。
「とぉぅま、ひょうま!じゅるるっ、んぶっ!とうま……ひゃうみゃ!」
美琴の呼びかけは激しさを増していき、昇り詰めた快感に上条は吼える。

「出すぞ美琴!飲めよ!」
「ふぁっ、とう……!んんんっっんん――!」
上条は抱え込んだ美琴の頭を固定し、咥内へと欲望の証を吐き出した。
全身が快楽に打ち震え、堅い肉棒へと振動が伝播しビクンビクンと熱い白濁液を送り込んでいく。
(熱ぅ―――!)
美琴は口の中を埋め尽くさんとする溶岩流のごとき熱を持ったドロリとした濃い液を
言われるがまま、注がれるままに、飲み込んでいく。
「んじゅじゅ、るり……んぶぶっ……ちゅっ、ぐじゅぅっ……」
(当麻が喜んでくれてるんだ……)
糸のようなダマが口内でねばついているのに、ぽおっとした顔のまま
こくこくと喉が動き、苦味と生臭さが混じった匂いと味も気にならず嚥下し続けている。
長いようで短い射精が終わると、ちゅぷりと音を響かせ唇から肉棒が抜き出された。
300 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:31:21.75 ID:7E7uUUBa
美琴はまだ口を開けたままでいて、舌の上にはまだ飲みきれていない塊が残っていた。
「吐き出していいぞ」
上条はウェットティッシュを数枚取り出すと口元の精液を吐き出させ顔を綺麗に拭いてやり
ペットボトルの水で、口を濯がせてコップに吐き出させると口内も清められた。

「よくやった美琴!オマエ最高だぜ!」
美琴は脇から持ち上げられ抱きしめられた。
まるで恋人にするかのような抱擁に、美琴は恐る恐る背中に手を回すと
ますます強い力でぎゅっとされる。
「うぁ……」
暖かい体温に包まれて、喉の奥からしわがれた声が勝手に出た。
身体が窮屈なほどに締め付けられて、張り詰めていた緊張の糸が
細く伸びほつれ千切れてしまいそうだった。
堪え切れずぽろりと透明な雫が頬を伝う。
「……ひくっ、うっ、うぅ……」
辛うじて塞き止めていた防波堤が脆くも崩れ去り、ぽろぽろと大粒の涙を零す美琴。
「よしよし、怖がらせちまったな」
止めようと思っても涙が止められない。
上条の肩に顔を埋め、安心できる身体に身を預けたまま
潤んだ瞳が赤くなるまで美琴は泣き続けていた。

五分から十分も経った頃だろうか。
まだ美琴の肩が震えしゃくりあげているのを上条は抱いたまま幼子をあやすよう頭を撫でていた。
「そろそろ落ち着いたか?」
優しく問われると美琴はそっとかんばせを上げ、上条の顔を見つめる。
見守るような暖かく優しい眼差しは、一度は冷酷に美琴を
見捨て切捨て置いていこうとした人物とは同じに思えない。
「もう怒らない?」
子供が親に問うような響きはまだ少しの不安。
「何言ってんだ。怒るわけねえじゃねえか」
上条はそれを笑い飛ばしながら口付けた。

(……!キスされてる……)
美琴は突然のキスに身体が硬直してしまい、動けない。
優しい優しいキス。
上条の舌が唇をなぞってきて、ゆっくり押し開かれる。
(うわぁっ……キスって気持ちいいんだ……)
舌が絡み付いてくる未知の感覚に美琴はうっとりと表情をとろめかせた。
「ごめんな。さっきは美琴が可愛すぎて我慢できなかった」
すまなさそうに上条から見つめられると、自分勝手な物言いだなんて
美琴には思い浮かばず、恥ずかしげに俯く事しかできない。
ちゅっちゅっと美琴の額や頬にキスの雨を降らせてから上条は言葉を紡ぐ。

「お詫びに今度は美琴を気持良くしてやるな」
「あっ……」
抱いた美琴の位置を変えてやって自分の左膝に座らせた。
上条の胸板に美琴の右肩が触れるよう身体を預け、左腕に抱えられた横抱きの姿勢。
座ったままお姫様抱っこをしているような態勢に美琴の頬が林檎色へと変わる。
上条はそのまま右手で顎を手を当て、美琴を上向かせてからまたキスをした。
「んっ……んんっ……」
「美琴、キスの経験あるか?」
「あ、ある訳ないじゃない……」
「そっか、じゃあ俺が美琴の初めてか」
301 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:37:41.79 ID:7E7uUUBa
「んァっ……んっ、んふぅっ……」
(そんな恥ずかしい言い方……!)
思っても口を塞がれては何も言えない。
(ダメ……キス……弱い……)
柔らかい唇同士が触れ合う感触。口の中を舌でくすぐられる快感。
力強く吸われると身体の中の酸素まで持っていかれて息苦しいのに
キスされている悦びのほうが勝っていて嬉しかった。

上条はキスをしながらも右手で制服越しから膨らみへと触れる。
「やぁっ……ん、はぁっ…………こんなとこで……」
(胸触られるのって、ビリってする……!)
まさぐられると、能力を使っているわけでもないのに
ピリピリとした感覚が走って胸の奥まで痺れてしまいそうで
知らず知らずのうちに鼻にかかった甘い声を美琴はあげてしまう。

上条は唇を離すと、右手を滑らせ制服の裾へと潜りこませた。
「…………ん」
忍び込んだ指が中学生の滑らかすぎる素肌を撫で回す。
スタイルのいい腰の曲線と引き締まったお腹を手の平全体で味わい楽しみながら上条は囁く。
「綺麗な肌で触り心地いいぞ」
誉めながらも触っていると美琴は真っ赤の顔のまま耐えるよう目をつむる。
上条は口元に笑みを浮かべると服の中でブラを捲り上げ直接、柔肌を揉み込んだ。
「んぁぅっ!」
「そうそうもっと声出せ出せ」
成長途上の乳房は敏感で、強めに揉まれると痛みのほうが先に立つ。

「さっき、気持ちよくって…………」
涙目で上条をみるがどこ吹く風だった。
「わかってる。美琴は気持ちいいほうがいいもんな」
変な風に言われ、美琴は不満げに眉を顰める。
「ちゃんとよくしてやるから」
次は指を立てて、肌に触れるか触れないかの微妙な力加減で愛撫をした。
「ひゃぅ……ン、ぁあ!なんかいやら、しいっ……」
「そりゃあ、いやらしく触ってるし」
優しい力加減のまま、緩やかな曲線を描く胸を指先でくすぐるよう撫でると
美琴は切なげな声で悶えてしまう。

「ふぁっ……!」
今度は小さい乳首に触れられた。
すでに硬くなっているそこを、かすかに爪先でひっかかれて
耐えきれないよう身をよじらせ上条の胸に顔を押し付ける。
「ここは強くしてもいいだろ?」
「うっ、あ……!そん、なの、きかないでよぉ……!」
まだ膨らみ切れていない乳房全体は優しく触っているのに
ほのかに主張している乳首のほうは人差し指と中指で挟んで
こりこりと強めに摘んでは、引っ張って、擦ったりと美琴は苛められていた。

「んぅっ……ぁっ!」
首筋に触れられて短く悲鳴を漏らす。
美琴が俯いているのをいいことに、うなじへと上条が顔を埋め唇を這わせているのだ。
ぞくぞくぞくと首筋から快感が伝わり、同時に弄ばれている胸も快感に襲われると
身体の中でぶつかりあって、心臓がさらに高鳴ってしまう。
サマーセーターが押し上げられ歪む度に美琴が身体をビクンと何度も震わせてしまって
慎ましい膨らみが服の中で弄られている様子は、はたから見れば
制服の中に小動物が入り込んで暴れまわっているかのようにも見えた。
そんな快感とも苦痛とも見て取れる美琴への責めはまだ終わらない。
302 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:38:57.29 ID:7E7uUUBa
「ひゃぅっ!」
胸だけでは飽きたらないと、上条の右手が蛇のように忍び寄ると
紺色のスカートをめくって水色の下着へと触れたのだ。
「美琴、濡れてるぜ?」
面白がるように言われて美琴の顔がさらに赤くなる。
水色のそれは部分的に汁気で色が濃く変わっていて
否が応にも美琴の感じている様子が見て取れた。

上条は下着越しにゆっくりと指で撫で弄りながら問う。
「なあ美琴、気持ちいいか?」
「そ、そんな、の……ぅぁっ!わかんな……!」
「自分の事だからわかるだろ」
知識では知っていたが、自慰の経験もない美琴は、こんなにも感じてしまうなんて知らない。
今日初めての経験で自分の身体がどう反応しているかなんてわからない。
「耳弱いし、俺のを飲んだ時もとろけてたよな。
 それにキスもよさそうだったし美琴はホントいやらしいな」
なのに言葉で上条は嬲る。
美琴にいやらしさを望んだのも、美琴がいやらしくなってしまっているのも上条のせいなのに。

薄い下着を指でなぞれば愛液が滲み、うっすらと少女の形が描かれる。
「ああっ、うぅっん……やぁっ……!だ、めっ……」
布越しに下から上へとじわじわあそこへ触れられ身を捩らせる。
拒否するかのよう上条の右手に美琴の手が添えられるが押し退けたりなどできはしない。
「ふぁ、んぅっ!あぁっ!んあぁぁっっ……!」
緩やかな指の動きとは裏腹に襲い来る快感で美琴は声が抑えられなかった。
快楽のままに涙が零れ、半開きに開いた口の端から涎が滴り落ちる。
意味のある言葉を発せない美琴を見て上条は含み笑う。

上条は左腕を巻きつけるように美琴を抱いて
ブラウスのボタンを幾つか外すと、制服を捲り上げた。
普段日に当たらない肌は思った以上に白く、上条の脳裏にとある少女を
想起させるがそんな想像はおくびにも出さない。
大きくはない膨らみだが、張りのある胸は綺麗な形をしていて
薄い乳輪の中心部分は、小粒ながらも触れられるのを待っているのかよう
ぷくりとわずかながら堅く膨らみ主張をしているのが見えた。
「ぁっ……ぬがさないでっ……」
ありえない場所で脱がされ恥ずかしさを訴えるが、上条は当然止めずに
左手で胸を揉みながら乳首を摘んで扱くように擦り始める。
「……ぅんっ!…………あ、んっ……」
びくっと身体が痙攣して悶えている美琴は恥ずかしいためか
外に聞こえるはずもないのに声を堪えようとしている。
上条は続けて右手を使い、蜜でしっとり濡れて下着から浮き出ている
秘裂を優しく沿う様に擦りあげた。
「可愛いぜ……美琴」 
「ぃゃっ……あっ、はぁ、あ、あっ……!んんぅっ…………」
悶えている美琴の唇をキスで塞ぐ。

美琴は上条の膝の上で、お姫様抱っこに近い体勢で抱きしめられたまま
全身をたっぷりと撫で回され嬲られて、快楽に融けてしまいそう。
「そろそろイカせてやるな」
(いかせ、て……)
美琴は全身のから流れ出す快楽電流に痺れながらも
キスに応えるため、だらしなく開いた唇から舌を差し出すと
咥えられじゅるりと強く吸い上げられた。
「ふぁっ……!!」
キスというより咀嚼されているような強引さ。
美琴も敏感な粘膜を吸われる快楽を味わいたいと舌を絡みつかせる。
「とうまぁ、ん、ちゅっ、んぁ……」
愛しそうに呼びながらキスを続ける美琴へ上条はご褒美をあげた。
303 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:39:59.53 ID:7E7uUUBa
「ぅ、んんぁぁぁぁっっ…………!」
上条の左手が乳首をつねるように激しくこねくりまわす。
同時に下着の上からなぞるだけだった右手を薄布の下に
忍び込ませ、陰核をつまむと指の腹で擦り扱く。
特に感じやすい性感帯をグチャグチャに弄られて美琴は
仰け反るほどの嬌声をあげてしまう。
「口離すんじゃねえよ」
上条は楽しそうにまたキスをする。
そうして舌と両手で美琴を責め抜き、息も絶え絶えな所を止めとばかりに
「イッていいぞ美琴……」
クリトリスを指で押し潰しながら秘裂へ薬指を突き入れた。

「……うあああぁあぁあっっ!」
お腹から一気に全身へ広がる激感。
太ももを擦り合わせると上条の指を強く感じ、内側から快感が弾けて
飛び散ってしまいそうになり、意識すらはっきりしなくなる。
「ああんっ!はああああぁぁぁぁ………………っ!!!」
美琴はぼやけ霧散してしまう心を拾いきれずただ甘い悲鳴を上げ続ける。
「はぁぁぁ…………はぁふ……はぁはぁ……ん、はぁん……」
程なく、絶頂によってだらしなくもどこかうっとりとした表情の美琴は
快楽の余韻に浸るよう上条へもたれかかって、荒い呼吸を繰り返していた。

「気持ちよかったか?」
愛しい男の胸に顔を寄せたまま美琴はゆっくりと頷いた。
「美琴はイッた時も可愛かったぜ」
無言の美琴が耳まで赤くなっている様子はあまりにもわかりやすい。
「よし……じゃあ最後までやっちまうか」
「あ……」
美琴は痛いほど胸が高鳴る。
それは初めての不安や上条への想いが入り混じった感情によるものだが
同時にたった今刻みつけられたばかりの快感を期待してのものだった。
「ここに手をつけてくれ」
上条は借りてきた猫よりもおとなしくなっている美琴をソファー背後の壁へと導かせる。
が、しかし

「う、そ……」
美琴はその時初めて気づいた。正確には入室時に見てはいたが意識する暇がなかった。
入ってすぐフェラチオの要求をされ、拒否すればあまりに冷たい拒絶を受けて
感情のうねりと行為の連続に忘却していた。
上条のモノに奉仕をして、上条の手に翻弄されていた時
すぐ後ろにある壁だと思っていた所は、大きな窓になっていて
通路の様子がはっきりと見えてしまっていたことを。
それは逆に言えば、通路からも今まで美琴がしていた
されていた行為が簡単に覗ける事に他ならなかった。
304 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:41:18.62 ID:7E7uUUBa
美琴は慌てて胸までまくりあげられていた制服を戻そうとするが上条が手首を掴み止める。
「慌てるんじゃねーよ。よく見りゃわかるぜ。これマジックミラーになってんだよ」
「そうなの……?」
能力によってはそういう専門もあるかもしれないが、常盤台中学のカリキュラムでも
習っていない美琴にはよくわからない。
マジックミラーについて知ってる事と言えばはせいぜい明るい側からは鏡に
暗い側からはガラスのように見えるということぐらいだ。
言われてみれば通路内は照明が煌々ときらめいており逆に室内は妙に暗い。
「そうじゃなきゃ、落ち着いてカラオケできねえだろ?」
「おかしいわよ、不自然じゃない」
「この店建てた奴はいい趣味してるってことですよー」
「……え」
思い当たった美琴の顔が赤く染まる。
学生ばかりのこの都市でこのような設備を作る意図が自ずと知れた。
表向きはそんな風に見せてなくても、ここは学生達がそういった
いかがわしい行為のため利用するカラオケボックスだと言うことに。

「ほら、誰か通るぜ」
ドキリと美琴が動きを止める。
今の美琴は制服もブラも捲り上げられて、上半身のほとんどが露出した状態のまま
マジックミラーに手をつけている態勢だ。
腰より下はソファーの背もたれで見えないとはいえ恥ずかしさは計り知れない。
身体を隠そうにも両腕は上条に囚われている。
「は、離して……」
「安心しろって。あっちからは鏡だから見えねーよ」
カップルらしい学生二人が美琴の数十cm先を歩いてきてちらりと美琴のほうを見た。
「ひぃぅ……」
空気だけを吐き出したかのような変な声が上がる。
だが、学生らは視線をただ流しただけで美琴が見えていないらしく
目的の部屋へと歩き去っていって、美琴は胸をなでおろした。

「大丈夫だったろ」
「はぁっはぁっ……でも、こんな所でだなんて……」
初めてなのにカラオケボックスで、しかもマジックミラー越しとはいえ
外から見られているような状況は当然不安だ。
ただ美琴自身は気づいていないようだが、上条との行為そのものは否定していない。
「まだまだやり足りないだろ。俺も美琴もさ」
「あ、っン……」
まだ絶頂の余韻が残っていて、ほんの少し太腿を撫でられただけで感じてしまい
「美琴が俺のために可愛い下着を選んでくれたんだよな」
背後からお尻を揉み解されれて美琴はミラーに額を押し付けた。
「んっ、やぁっ……そんな、つもりじゃ……」
普段は子供っぽい動物のワンポイントが入ったものなどが多いが
今履いている水色の下着は可愛らしさと色気を併せ持ったフェミニンなものだ。

「ほら足上げろ」
上条がスカートをまくり、下着に手をかけた。
薄い布地がくるくると足に巻きつくよう乱暴に引き下ろされて、汗ばんだ尻が外気に晒される。
すぐに熱杭が押し付けられた。
「あ、あああっっ……!」
そう勘違いしてしまうほど熱い。
背中から覆い被さるように抱きつかれて、太腿の間で凶悪と言ってもいいだろうモノが
これ以上ないほど主張しているのが、美琴の大切な所へと伝わってくる。
「入れるぞ」
「ま……まって……その、当麻の顔を見ながら―――」
言い終わる前に灼熱が突き入れられた。
305 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:42:13.39 ID:7E7uUUBa
「あ゙ッァ、ぅああッ」
狭隘な中へぐちゅりと濡れた音を響かせて押し入っていく。
「うっ、くっ、んあっ……うんっ……あ゙ッ!」
体内を割り開かれる感覚。
炎がゆっくりと進んできて中を灼いていくようだ。
「こら、逃げるんじゃねえ」
思わず腰が浮いてしまうのを、肩に置かれた手で抑えられじりっともう一押しされた。
「んはぁっ……」
そうして今度は引き抜いていく。
「く、うっ……んぅ……んっっ! あ、はぁ…………」
緩慢な動きは段々と速度を増していき、ぞくぞくっとした電流が背筋に走りだす。
耳や胸を触られる時とは違う身体の内側から生み出される快楽。
(私……えっちしてるんだ……)
固くて大きくて、お腹の中がいっぱいで息苦しいのに
繋がった所が溶けてしまいそうなほど気持ちがいい。
腰とお尻の境目辺りを掴まれると突き入れる速度がさらに激しさを増していく。

ぼちゅっ……!じゅちゅっ!ぐっちゅっ!ぢゅっ!ずっ!じゅっ!
「あっ……!ん、んっ、ひぃぁ……!あ、あっ!あっ!」
濁った音が拍子を上げていき、まるでリズムに乗るかのよう美琴の
甘い喘ぎも間断なく続いていく。
まだ未熟な膣粘膜を削り押し広げられて涙を流しながらも悦んでしまっている。
「誰か通るぜ」
「……!」
言われ美琴は緊張で身体を強ばらせる。
上条は数人の男子学生がミラーの反対を通りざまにゴンとミラーを叩いた。
向けられる三対の瞳。

「ひゃぅ……!」
見えていないのはわかっているのに、他人の視線が身体に絡みつく恥ずかしさ。
美琴は少しでも身体を隠そうと腕でカバーしようとするが
上条は容赦なく腰から持ち上げ叩きつけるよう責め貫く。
「うああぁっ!」
子宮まで衝撃が届くような強引な挿入に美琴の瞳に霧がかかった。
「あ、あっ、あっ……」
クーラーで冷えたミラーに膨らみが押し付けられて、堅くなった乳首が滑らかな
硝子面に擦られると冷たくも甘い疼きが走る。
学生達はミラー越しの光景など想像もしていないのか、物音で一時止まっただけで通り過ぎた。

「美琴の中、すげーキツくて気持ちいいぞ」
嬉しそうな声で美琴は手放しかけた意識を取り戻す。
気持ちいいって言ってくれるのは嬉しかった。
自分の身体で喜んでくれるのが嬉しくないわけがない。けれど
「こんなの……やだ。当麻以外に見られるなんて……」
冷えた鏡面に熱い涙が伝う。
実際見られているわけではないが、見知らぬ男に裸を見られるのは
疑似体験だとしても慣れないし、慣れていいわけがない。
306 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:43:59.83 ID:7E7uUUBa
「あー、悪い美琴。ちょっと調子のった」
慌てたように上条が身を乗り出して美琴に擦り寄った。
よしよしと頭を撫でてやるが、美琴の表情と態度がまだ暗く
どこか重みがある事を察した上条はさらに言葉を重ねる。
「その、美琴が可愛すぎるから上条さん苛めたくなるんですよ」
「えっ……」
思わぬ言葉に戸惑う美琴。
「表情豊かで明るい所とか」
顔を寄せられ頬ずりをされて
「おっぱいも手にぴったりきて調度いいし」
胸をふにふにと揉まれて
「腰もきゅっとして、お尻も引き締まってるし」
腰と尻の丸みある曲線を撫でられて
「中もすっげー気持ちいいし」
お腹の中の物がピクンと動く。
「なんかもう全部、可愛いすぎなんだって」
褒め尽くしに美琴の頬がこれ以上なく赤く染まっていく。

そんな風に思われてるなんて考えもしなかった。
容姿やスタイルに自信があるかと言われれば人並み以上かなぐらいの自負はあったが
いつも素っ気無い当麻からこうも褒められるだなんて。
「それに美琴が俺を追っかけて喧嘩売ってくる時な。
 怒ってる顔もいいけど、マジな顔してると可愛いくせ凛々しいんだよな」 
「えうっ……」
黒子から似たような事を言われた事はあるのに、当麻から言われると
ぞくぞくして嬉しいやら恥ずかしいやらで言葉がだせない。
「だからさ。そんな美琴が恥ずかしそうにしてるのが可愛いんだ」
ぐぐっと鏡へ押し付けるように抱きしめられ囁かれる。
「……俺さ、美琴の色んな可愛いとこを、いっぱい見たいんだけどダメか?」
「えっと……あ、えっと……」
耳朶が蕩けてしまいそうな賛美とお願いに美琴は混乱したまま
「ダメじゃない……」
ポツリと、か細くも返事をしてしまった。上条にとって美琴は実にチョロかった。

「ありがとな美琴。じゃあいくぜ」
「あっ……!ま、だ……ここで、するのっ……?」
状況が変わらない事に気づくが一度肯定したものを撤回はできない。
(せめて……当麻の、顔を見ながらがいいな……)
そう思い告げようとした所
「また誰か通るな……おっ、常盤台の制服じゃねえか」
楽しそうな上条の声が先んじた。
美琴が顔を上げると、言うとおり見慣れた制服の女子中学生。
顔に見覚えがあるという間柄ぐらいで話した覚えはなく、美琴と同じ二年生だ。
ただ相手はまず間違いなく自分を知っているだろう。
それほど遠くはない関係に美琴は怖気づく。
だというのに、その女の子はミラーの前で動きを止めた。

「ひっ……」
思わず声を出してしまう美琴。
見られていない、見られるわけがない。
(でも、もしかして透視能力を持ってたとしたら……)
絶対に有り得ない話しではない。
最低でもレベル3の能力を持っている常盤台生徒の能力者なら何人かはいるだろう。
もしくは光を制御するような能力なら、マジックミラーにも詳しいかもしれない。
通りかかった常盤台の生徒がそんな能力者ということはまずないにしても、可能性は決してゼロではない。
307 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:45:26.96 ID:7E7uUUBa
「……中がぎゅっと締まってるぞ」
「だってこんなの……!」
見られる緊張と恥ずかしさで脚に力が入って、知らず締め付けてしまう。
女の子は脚を止めたまま、じっと美琴のほうを見ているように感じる。
(きっと、気のせい……!もしも能力で見えてたら反応があるはず……!)
そう自分に言い聞かせるのは間違いではなかった。
女の子はマジックミラーとは知らず気づかず、最初から鏡の自身を見ていたのだろう。
髪に手櫛を当て、角度を変えたりと髪型をチェックしているだけのようだ。
ただなかなか納得がいかないらしく、何度も弄くりながら立ち止まっている。
「男とデート中なんだろうな。これからセックスするのかも」
「そんな……ゔあ゙ッ……あ、ふぁ……」
入れたまま上条が腰を回すと中への当たり方が変わって美琴はぞくりとした快感を感じてしまう。

「お手本見せてやろうぜ」
「あっ……!ぃやぁぁっっ!」
上条が腰を突き上げた。
身体の中心を突き抜けていく快楽に、美琴は鏡に手をついて叫ぶ。
眼前にはキスでもできそうなほど近い位置の女の子が
眉を八の字の形にして髪が決まらないと悩んで弄っていて。
美琴のほうは泣きそうに眉を八の字にし悦楽に表情を歪めて喘いでいた。
同じ中学校の少女らは鏡一枚で分け隔てられ全く別の表情を見せていた。
「や、だぁっ…………」
「ダメだぜ。顔隠すなよ」
美琴は蕩けた顔を手で覆うとするが上条が笑いながら制止して
背後から両腕を掴みながら腰を押し付けると美琴の背中が弓なりに曲がった。

「ぅっ、はぁっ……!あっンっ……!ふっ、んあはぁぁ…………」
入れたまま堅い先端が時計回りでぐりぐりと膣奥を穿り返す。
かと思えば、腰が少し引かれて膣入り口の浅い部分を
小刻みに亀頭で擦られ甘いため息を吐き出してしまう。
「じゃあ本番な」
嗜虐に笑う上条は、ソファーに足を乗せて美琴の太股を両腕で持ち上げ立ち上がる。
そうして美琴の脚を大きく広げてから、腰の位置にしっかり固定すると挿入した。
必然、繋がった部分が女の子の眼前へとさらけ出される。
とろりとした愛液が濡れ光り、ピンクの肉色が怒張に割り開かれて飲み込んでいる様子。
気づかずに髪を整えている女子中学生の数十cm先で男女の繋がっている部分が揺れているのだ。
「―――!」
「暴れると落ちるぞ」
音のない悲鳴をあげて、身を捩る美琴を抑えながら上条は腰を振り始めた。
「ぇあっあっ……!ぁっんんっ……!」
ぱんぱんと肉が肉を叩いている音が響き、ぐちゅぐちゅと蜜がかき混ぜられる音と甲高い声が唱和する。

「美琴の中どんどん濡れてきてるぜ。見られたほうがいいんだろ?」
「そんな、わけ、んんっ……ない、んっ、ああっ……」
(そんなわけ…………ないのに……!)
恥ずかしいのに気持ちがいい、混ざった感情と感覚に美琴は正常な判断を奪われていく。
「うぁっ……!んうぅっ……!あ、ふ、んっ……」
美琴自身の体重を利用して、奥深く子宮まで突き上げられる激衝。
「あ、やぁっ……やだぁっ……!」
見えてはいないとわかっているのに、淫らに喘ぐ様を晒してしまう恥辱。
身体が、心が、美琴を快楽の虜へと堕としていく。
308 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:46:32.95 ID:7E7uUUBa
「すげぇ気持ちいいぞ美琴……」
ぐにぐにと美琴の中が複雑に動き上条のモノを締め付け、男の欲を受け入れたい
飲み込みたいとでも言うように、収縮してまとわりついていた。
「美琴も気持ちいいか?」
「やぁっ!あンっ!んんっ、う、んっ当麻……気持ち、いいっ……!あっあ、ああっ……!」
美琴の膣内が上条の快楽を高めそれに応えるよう
上条自身もビクビクと反射で震えて美琴に快感を返していく。

「出すぞ美琴!」
「あ、はぁっ、んんっ……き、きて当麻……!」
高まりあった二人が同時に絶頂へと達した。
「あっあっあっ、はぁっ、ああああっっ…………!」
二度目だというのに少しも衰えない奔流。
何度も何度も幹が震え続けて熱い迸りを美琴の膣内へと注いでいく。
美琴もイって、膣壁が蠕動運動を繰り返し子宮内へと精液をごくごくと飲み込んでいく。
上条は全身を快楽で震わせる美琴の中へと全てを吐き出していった。
気づけば鏡の反対側にいる女の子は消えていて、上条はゆっくりと美琴をソファーへ下ろす。
美琴は身体の裡から広がっていた快感の残滓に涙をこぼしつつ、背もたれへ身を委ねて
繋がっていた所からは白濁した液が収まりきれないのか泡立ったものが垂れていた。

「んぁ……はぁっはぁっ……んんっ……」
(こんな気持ちいいの……しらなかった……)
ぼんやりと頭にモヤがかかったような、でも不快じゃなくて
むしろ気持ちがよすぎて、怖くすらなってくる快感に蕩けている美琴。
「キスしようぜ」
「う、んっ、んんっ……」
上条にキスをされると、また気持ちよく幸せな気分になってしまう。
「口で綺麗にしてくれ」
「あっ……」
目の前に突き付けられた愛液と精液の混合液に塗れた上条のモノを
美琴は恥ずかしそうにしながらも、うっすらと微笑んで唇を付けた。
気持ちよくしてくれて、幸せにしてくれて、とても愛しいそれを
教えてもらった通り、咥えては丹念にぺろぺろと舐めていく。
「子猫みたいで可愛いぞ……」
「あぁ、んんっ……んちゅぅっ……ぢゅびっ……」
優しく髪を撫でられてとても嬉しそうだった。

そうしていると突然、室内に備え付けられた電話が鳴り出した。
「もう時間みたいだな」
期限の二時間が終わりに近づき連絡がきたようだ。
「続けていろよ」
美琴に命令し受話器を取る。
「あーはい。時間ですね。ちょっと待ってください。連れに聞いてみますので」
今もなお奉仕している美琴へと、受話器を近づけ問う。
「なあ美琴。これからどこかデートへ行くか?それともまだカラオケ続けるか?
 美琴から店員さんに言ってくれよ」
美琴はぽおっとした顔のまま、言葉を反芻しているようだ。
「結構楽しんだし、俺はもう普通にデートでもいいんだけどな」
それを聞いて美琴の瞳は迷うように揺れていて
「じゃあデートするか。俺が言ってやるよ」
上条が受話器を引こうとすると思いがけない速さで美琴は受話器を握る。
「あ、あの……んんっ……延長、ちゅるっ……お願いします……」
肉棒に舌を這わせながらも恥ずかしげに告げる美琴を見て、上条はニヤリと汚い笑みを浮かべた。
美琴は奉仕と、快楽の期待でときめいていて、その笑みに気付くことはなかった。
309 ◆BAKEWEHPok :2011/08/25(木) 22:51:11.70 ID:7E7uUUBa
終了
タイトルは「ゲス条さんの嗜虐懐柔 美琴の場合」です。
次辺りバランスを取って上インの続きっぽいイチャイチャエロ重視を書きたいんですが
ゲス条さんの餌食にしてみても色々熱い組み合わせな気がするんですよね。
310名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 00:56:25.91 ID:1gpBG1FE
……ふう。

激しく乙!

ゲス条さんパネェw
311名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 01:44:41.77 ID:RwcOJGGn
さ、最低のゴミ野郎すぎるぜこのゲス上さん…
GJすぎる…

逆に考えるんだ、ゲス上さんとインちゃんさんのイチャイチャでもいいって考えるんだ
312名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 01:56:54.33 ID:GxEqQNAx
ゲス条さん最高だw
他の娘ともやりまくってくれ
313名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 02:28:31.05 ID:IC1E5bag
ここまでゲスいゲス条さんは初めて見た…
最低すぎる…

もっとお願いします
314名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 02:50:25.25 ID:+c79lPqB
えろいすなぁフェラ描写がたまんねー
○○編はシリーズ化のフラグですね、わかります!
乙でした
315名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 06:23:42.49 ID:KoKxdBK8
やっぱりゲス上さんからしたら美琴はチョロいんだなあw
この調子でフラグを立てた女の子全員頼むぜ
316名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 08:12:10.71 ID:h6aAyKdo
ゲス上は最高! 
317名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 13:01:41.74 ID:g/WO1MFu
このゲス場さんなら黒子を落とすのに美琴をだしにして
は?いやだ?いいけどお前捨てるよ、ぐらいのことは平気でやりそうだな
318名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 17:11:31.75 ID:qnCGkWrU
ゲス上は千人切りするでしょ。全く絡みの無いあわきんも佐天さんも全部俺のモノだとw
319名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 20:28:57.02 ID:htNCTqHQ
美琴の目の前で黒子を抱く上条さんをだな
320名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 21:09:22.41 ID:pUzMpBvH
他のゲス主人公sも使ってそうだな、このカラオケ
321名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 21:21:14.54 ID:gtoAbAaO
ゲス条さんの人気に嫉妬する上条さん
322名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 22:55:18.15 ID:WjyuStBd
そして目覚める純愛戦士のラブ上さん
323名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 00:00:33.03 ID:LsJFV6aQ
セリフが純愛っぽいだけで、やるこたゲス上さんと一緒なラブ上さん
324名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 00:03:36.12 ID:JgQOZGNr
人妻や人彼女に甘いセリフを吐いて落とすゲス条さんか
325 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/08/27(土) 00:07:09.06 ID:AMqs+8ZW
純愛がほしい
326名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 00:52:40.18 ID:FWme4CGY
>>318
あわきんは上条フラグ立ってるみたいだな
一方に殴られた後救急車を呼んだだけなのに

こんだけチョろいならゲス条さんなら瞬殺だな
327名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 01:24:31.76 ID:NVunmIP7
真のゲスなら滝壺あたりも美味しくいただくだろう
328名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 01:56:13.73 ID:RXSLfJU1
実はそのあわきんはゲスセラレータさんに陵辱の限りを尽くされて…
とかいう展開だったらもっとコロッと落ちてしまう…
329名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 02:13:48.84 ID:T2kfbX18
ゲスはゲスでもインデックスの食費のためにインデックスを夜の店で働かせるゲス条さん。
最初はとうまのために頑張るんだよ!って言ってたのに別の男に抱かれる直前にさめざめと原作7巻みたいに泣いちゃうの。
330名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 02:42:48.13 ID:OSDQrRgs
いくらゲス条化してもインさんを他の男に抱かせる上条さんは想像つかないな…
上条さんはインさんに関してはヤンデレ気味に嫉妬しがちだし
本人には凄いあんなことやこんなことしてそうだけど他人に差し出すことだけは考えられないなあ
一通さんと打ち止めも同じことが言えそうだけど
331名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 02:48:24.56 ID:T2kfbX18
多分そこらへんが読む人によって許容できるゲスさと出来ないゲスさの差なんだろうな。
エロゲだと陵辱ゲーじゃなくてハーレムゲーの主人公な感じ。
332名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 02:55:05.02 ID:w0iGclKN
>>328
その場合、ゲスセラさんにバレたらお仕置きという名の拷問が待ってそうだな
333名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 07:15:16.73 ID:yD6e9AqW
ダークな佐天さんもピュアな佐天さんもどっちでも楽しめそうだ。
ダークの場合、変態プレイで当麻をじっくり楽しむSっ気満載の女王様の佐天さんもいい。
ピュアな場合、同じレベル0で惹かれあいセックスまでいっちゃう展開もいい。
334名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 09:03:33.60 ID:u7s5SfMW
真のゲスはここの住人どもだ
335名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 09:08:40.10 ID:X8rrQVT6
>>334
ほめんなよ
照れるじゃねぇか
336名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 13:10:24.17 ID:RXSLfJU1
>>334
ありがとう
最高の褒め言葉だ
337名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 13:12:11.76 ID:NVunmIP7
俺はゲスじゃないから黒子とキュンキュンラブキュンしてくるよ
338名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 04:02:23.58 ID:Se2gD408
ひどいでげす
339名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 19:21:19.24 ID:yN3YwvdK
審議
340名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 22:00:25.73 ID:ogRqK+hh
ていとくんと心理定規のいちゃいちゃが読みたい
341名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 09:57:12.42 ID:RsRhl5UI
メイド美琴とメイド黒子エロ可愛過ぎてやばい3Pしたいわ
342名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 17:58:07.90 ID:W/dMxgDH
何このスレ

気持ちいい
343 忍法帖【Lv=13,xxxPT】 :2011/08/30(火) 07:38:32.12 ID:PczdKy/K
『グレムリン』を名乗る謎の組織に捕まった御坂美琴。
その身体に特殊な術式を組み込まれ、超能力を使おうとすると全身引き裂かれるような激痛が走り、それでも尚力を使うと全身の毛穴から汗の様に血が噴き出す様にされてしまう。
朦朧とする意識の中で毎日加えられる拷問が徐々に生きる気力を奪う中、唯一の希望上条当麻が助けに来てくれる事を待つ。
助けに来てくれたアイツが変わり果てた自分を見分けてくれるか心配しながら。
344名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 08:18:41.31 ID:jaafFfdQ
ダーク佐天さんの続編を希望。捕縛された当麻をどういうふうに楽しんで陵辱するか楽しみ。
それを観てNTRされた美琴の反応も楽しみ。
345名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 09:06:35.92 ID:YwEykcuS
>>343
体に特殊な術式を組み込まれるも頭脳プレーでさっさと逃げ出すことに成功した美琴

美琴「あんたの右手で私に付けられたじゅ、術式?ってやつを消して欲しいんだけど」

上条「いいぜ、どこにあるんだ?」

美琴「えっと、そのー、どこっていうかー、ぜ、全身! くまなくおねがいします///」

上条「」ゴクリ
346名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 09:14:13.56 ID:GfJtZxsm
>>345
そ れ だ
347名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 00:47:25.94 ID:g9U82ONi
新約2巻の打ち止めと番外個体が普通に仲よし姉妹なのを見たら
これ一方さんなら擬似姉妹丼いけるんじゃね?と思ってしまった
ロリ×巨乳×感情共有って美味しいと思うんだがどうだろうか
348名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 02:02:41.92 ID:/NW9LmlT
みさきさんの手袋プレイ
というものが浮かんだ
349 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/08/31(水) 07:44:19.64 ID:efnGkSv5
浮かんだだけならどうという事も無いからそのまま浮かばせておけ
350名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 16:26:59.98 ID:N5p479JK
ダーク佐天さんなら超媚薬のませたあと上条にペニスリングして
射精できないまま放置。精神崩壊しかけの上条に
「私の中だったら出してもいいですよ」とヤリまくり、孕む。
そして上条の取り巻きの女にビデオレター送りつけて完了。

ただし、この話は佐天さんがレベル5になってることが条件かと。
でないと八つ裂きにされそう。
351名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 17:53:24.37 ID:whaZR/K6
ダークダーク言ってるのおんなじ奴だろ
そこまで考えてんなら自分で書けよ
352名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 21:14:17.92 ID:Sgc5xIDt
8/31だがアニバーサリーエッチをする通行止めはこないものか
353名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 02:33:34.76 ID:oa5hVHwg
成長した打ち止めさんが一方通行に可愛がられる「桜降る夜」の続きを俺は待ってるんだぜ
354名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 03:17:25.27 ID:+4bNMvlK
百合子×打ち止めって今までに投下されたことある?
355名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 08:39:33.99 ID:O60GHM0E
修羅場に悩む当麻と当麻が好きなのを素直になれない美琴さんとそれを見て有利に立とうとする五和さんで3Pするネタが観たい。
356 忍法帖【Lv=15,xxxPT】 :2011/09/01(木) 11:43:29.08 ID:Xb2G5yP1
基本、上条さんを『当麻』って呼ぶ人少ないと思うんだわ。
もちろん禁書の中じゃなくてレスの中での話。
でさ。取り敢えず自分で書けばいいんじゃないかな?
357名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 13:38:19.62 ID:0gnIPXZF
自分で書くより人が書いたのを読むほうがニヨニヨできるんだぜ
自分で書いたら展開もわかっちゃうからサプライズもないし
358上五美 1:2011/09/02(金) 17:35:49.44 ID:TaXsWFAL
>>355
こんなネタ振りやがって。
と言いながら拾ってみる。


上条当麻とインデックス、そして強引について来てしまった御坂美琴の3人はイギリスの地に降り立った。
ここを訪れたのは彼らの意志では無い。
レイヴィニア=バードウェイ曰く、これから『グレムリン』との攻防は激化するだろう。
そうなると重要になって来るのはやはりイギリス清教の動向だ。
今の所1人勝ち状態の彼ら。
しかし如何せん彼らの目はイギリスの国益にしか向いていない。
それではただの宝の持ち腐れだ。
なので彼らには陳腐な拘りを捨てて『世界平和』の為に、金、人、知識、その他もろもろ潤沢な資産を惜しみなく提供してもらおう。
その為の橋渡し役に選ばれたのが、上条であり、インデックスであった。
片や世界を救った英雄。
片や世界を滅ぼせるだけの知識を持った魔道図書館。
脅しをかけるには打ってつけだ、と唇の端を吊り上げてニヤリと笑った彼女はどこまで本気だったのか。
少なくとも上条達を本当にイギリス送りつけた辺り100パーセント冗談と言う事は無い様だ。
かくしてインデックスの案内で真っ直ぐ聖ジョージ大聖堂に向かった3人は、入口の前に辿り着いた所で何故か屋台でアイスの買い食いをしていた必要悪の教会のトップ、ローラ=スチュアートと出くわす。
遠路はるばると何をしに来るの少年、とアイスを押し付けられながら聞かれた上条は、何の捻りも無く「力を貸してくれ」と言った直後にインデックスと美琴に石畳の上に叩き伏せられる。
不幸だと呻く上条を尻目に、インデックスと美琴は彼女達の視点から観たこれまでの経緯を代わる代わるに説明した。
するとローラは2つ返事でオッケーを出す。
唖然とする彼らにウインクを1つ。
更にはいつの間にか手にしていた日本語で書かれた観光ガイドを手渡して、用が済んだならイギリス観光でもして行けと言い残し去っていった。
ポツンとその場に置き去りにされた3人は暫し顔を見合わせた後、ローラの言う通りロンドン観光に出かける事にした。
しかし良く考えなければいけない。このイギリス、いやロンドンには上条に縁もゆかりもある人物が多い事に。
しかも男女比率に異常な格差が――もちろん多いのは女性である。
そしてもう1つ忘れてはいけないのが上条の不幸さ。
彼が望まない方向へ方向へ――あくまで表面上はで、最終的には彼の望む結果になるのだが――と常に事態は展開される。
その結果がこうだ。
街を散策していた所を偶然通りかかったレッサーに出くわせば、路地裏に連れ込まれてボンデージルックの少女に迫られ鞭を振るわれ、挙句にインデックスと美琴にぶちのめされる。
一息付こうとオープンカフェに立ちよれば、オリアナ=トムソンに出くわしてこれ見よがしにむき出しにされた胸に打ちひしがれたインデックスと美琴の八つ当たりに晒される。
気を取り直して美術館に入ればシェリー=クロムウェルに出くわして、何しに来たとつれない挨拶とは裏腹のこれ見よがしなスキンシップにインデックスと美琴の肘鉄に脇腹を抉られる。
ボロボロになりながら少女達の後を歩いていれば日本人街の文字。
何故か悪い予感しかしない上条は、突然横合いから現れた五和に抱き付かれた。そして泣かれた。
359上五美 2:2011/09/02(金) 17:45:22.61 ID:TaXsWFAL
上条には事態が飲み込めない。
そんな良く判らない状況のまま五和を抱き締めていたら後頭部を思いっきり殴られた。
殴ったのはもちろんインデックスと美琴である。
もう嫌だと思った。
イギリスなんて大っきらいだ。
そして女なんかもうこりごりだ。
そう思ってその場を走り出した上条だったが、元来た道を逆に戻って50メートルも行かない内に目の前に真っ赤な高級スポーツカーがタイヤを鳴らして止まった。
上条が唖然とする中、車から降りて来たのはこれまた真っ赤な衣装を身にまとったキャーリサだ。
踵を返して逃げようとしたが襟首を掴まれた。
「おーい、我らが英雄の身柄を確保したし」
その高らかな声と共に、あちらこちらから修道女(シスター)達がぞろぞろと。
いやその中には長身の、Tシャツにジーンズ、ウエスタンブーツという出で立ちの女性が1人混じっている。
かくして見事拉致された上条ご一行はキャーリサの私邸の1つに連れて来られた。
そこに集まったのは女性ばかりが二百数十名余り。
それら全てを交えてのドンチャン騒ぎが始まった。
呑めや歌えや踊れやキスやらスキンシップやら。
上条は揉みくちゃにされてボロボロへろへろ。
アルコールも幾分入って、何度理性が飛びそうになった事か。
それでもベルトが無事な所を見ると、己の貞操は今の所何とか守られている様だ。
下着を付けていればまだいい方で、中には女同士で始まってしまっている一角さえあった。
これが都市伝説にもうたわれた『本当の女子学校』か……。
「女って怖いよ……不幸だ……」
上条は何処かも判らない部屋の窓から星を眺めてそうぼやく。
とにかくこの場はもう誰にも会わないで一晩過ごしたい。
時折聞える上条を探す声に耳を塞ぎながら彼は部屋の片隅で蹲っていた。
そんな時だ。
「上条さん?」
微かに聞えたその声に上条は身を固くした。
そんな彼の方へと絨毯を踏む音が近付いて来る。
「上条さん」
「!!」
360上五美 3:2011/09/02(金) 17:56:43.77 ID:TaXsWFAL
上条は一層耳を塞ぐ手に力を込めギュッと目を瞑る。
するとそんな額にひんやりとしたものが触れた。
「!?」
それに驚いて目を開けば、
「ただのお水です」
差し出されたそれを奪う様に手にとって一気に飲み干す。
そうしてから自分がどれだけ喉が渇いていたのかを知る。
「大丈夫ですか?」
「ああ、サンキュー五和」
そう言うと彼女ははにかんだ様な笑みを見せてから、「隣に座っても良いですか?」と聞いて来た。
「あ、うん」
「大騒ぎになっちゃいましたね」
隣に座った五和が開口一番そう言った。
「まあな……はぁ、何であいつらあんなに浮かれてるんだか……」
「それはもちろん上条さんに会えたからですよ」
「会えたから……?」
上条には五和の言っている事の意味が良く判らない。
判らないのでそこはスルーして別の話を振った。
「そういや五和。何で泣いてたんだ?」
「え?」
お驚いた様な顔をした五和は顔を赤くすると俯いてしまう。
「あれ、何か聞いちゃいけない事だったのか?」
「ち、違いますよ。そんなんじゃ……ええ、全然そんなんじゃないんです」
「?」
上条はまた判らなくなってしまう。
すると、
「か、上条さん」
「はい?」
「お帰りなさい」
「は?」
また唐突にそんな事を言われて上条は面喰ってしまう。
「あなたが北極海に消えたって聞いた時私……本当に……ほんと……」
その時、五和の瞳から涙が零れた。
「ごめんなさい! 折角のお祝いなのに湿っぽくなっちゃって、ぐすっ……わ、私行きますねっ」
そう言って立ち上がろうとした五和の手を上条が掴んだ。
「もう少し……側にいてくれ……」
上条はここで改めて思い出した……あの時極寒の海に放り込まれた自分をどれだけの人間が心配してくれていたのかを。
「話し相手になってくれるか五和」
「はい、私で良ければいくらでも」
そう言って笑顔を見せた彼女が天使に見えた。
今着ている服装――大精霊チラメイド――を差し引いても上条にはそう見えたのだ。
そんな2人の姿を影でそっと見つめる少女の姿が有った。
「(アイツが……アイツか取られちゃう!?)」
出る機会を伺っていたら先を越された美琴が焦りの声を漏らす。
勢いで散々酷い事をしてしまった。
そのせいで嫌われたかもしれない……その不安は会席の間に雪だるま式に膨らんでいた。
だから1人そっと席を立った上条の姿にチャンスだと思って後を追って来たのだ。
「(何で!? どうして!? いっつもいっつも邪魔が入っちゃう! イギリスまで着いて来たのよ……それなのにこんな所でも私は味噌っカスなの?)」
己が巻いた種とは言え受け入れがたい状況に美琴は唇をギュッと噛締める。
このままではいけない。
今も2人はますますいい雰囲気になって肩を寄せ合っている。
これ以上進めば本当に飛び出す機会は永遠に失われてしまう。
(行くのよ私! アイツをこのまま取られちゃっても良い訳無い!)
ブルブルっと頭を振った美琴は、キッと前方を睨み付けると物影から走り出して行った。



とここでタイムオーバー。誰か繋いでくれてもくれなくても。
361名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 19:57:51.47 ID:oaS0ZK3g
段落ェ
空白部分つくらないと見にくいよ
362名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 21:13:08.03 ID:sxzTS5Gb
このスレでも黒夜さんは放置プレイですね
363名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 23:09:36.20 ID:1L6Qxbll
黒夜と上条さんとインデックスが同居するんだろうけどどうなることやら
364名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 23:34:31.03 ID:R7igZ+KI
>>363
上条「なんだか食品の減りが早いような…」

禁書「むっ、わたしをうたがってるね!なんだか失礼かも!」

カサカサ

上条「うげっいま黒っぽいのが見えた。もう秋だってのに。あ、ひょっとしてあいつに食われてるのかも」フコウダー

禁書「わたしのごはんを奪うなんてひどいやつかも!やっつけるんだよ!」

365名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 00:47:27.90 ID:9CNmBLC+
>>363
つか今のままだと留守番じゃね?
天然発動でインデックスにわややにされる黒夜もいいな。
それか調教されてスフィンクスのお嫁さんでもいい。
黒夜優勢など絶対にありえねェ話だ(クスクス
366 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/09/03(土) 00:51:13.78 ID:Yk+ow1CS
>>357
自分のSSをあげてから言って欲しいかも
367 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/09/03(土) 13:09:07.29 ID:puko+Ajg
>>360
嫌がらせの様な文字の羅列。正直目が痛いわ。
368:2011/09/03(土) 13:33:45.43 ID:KDQnGAgY

 お久しぶりです。通行止め連載をやらせていただいている者です。
 卒業シーズンの話なのに現実世界ではもう秋な件


 第四話です。
 未来ネタ苦手な方はスルー推奨です。大丈夫な方は生ぬるく見逃してやってください。


※注意※
・一方通行×打ち止め未来妄想ネタ(新約禁書発売前に書き出したので、後々設定に齟齬が生じるかもしれません)


 それでは、『桜降る夜』第四話、7レスお借りします。
369名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 13:39:55.18 ID:LCSjiwL5
>>368
待ってました!
370:2011/09/03(土) 13:41:49.83 ID:KDQnGAgY
 投下終了です。
 一方さんの童貞卒業への決心は丸々一話消費した一大スペクタクル。

 我ながら書いてて砂吐きそうでした
 エロパロ板でこんな長々と導入部分を書いてしまいましたが、次からはちゃんとエロパロっぽくなる筈です。
それでは、よろしければまた次回もよろしくお願いします。
371名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 13:44:14.30 ID:ZpuE/Wf0
…うん
……うん?
372名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 13:45:41.73 ID:jzc8tOiP
ど、どこに?
もしかしてレベル0には読めないレスなのか
373:2011/09/03(土) 13:46:22.69 ID:KDQnGAgY
あ…あれ?
本文投下したんですが、表示されてないみたいです…
手際が悪くて申し訳ない。

どなたか、対処法を紹介しているページ等を知っている方は教えてもらえないでしょうか。
374名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 14:08:23.45 ID:saWGFTsA
これは単に投稿ミスじゃないのかなぁ
>>373は普通に表示されてるし、レス番も異常なしだからもう一回やってみたらどう?
375名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 14:12:22.72 ID:6qmgaVHk
レベルが足りないんじゃないのかな
376 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/09/03(土) 14:31:18.44 ID:KDQnGAgY
>>375
どうやらそれっぽいです
今まで普通に連投できてたんですが、今回なんか忍法帳がどうとかで通常の投下が出来なかったので…

しばらくコテアカ無しで書き込みを続けて、レベルを上げてから改めて投下させていただきます。


長いあいだスレを独占してしまい申し訳ありません。

377 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/09/03(土) 14:33:29.60 ID:KDQnGAgY
×コテアカ
○コテハン
でした。恥ずかしい…

378名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 14:54:28.11 ID:upaMY1hd
違うスレに書き込んでるとかじゃねーの?
379名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 15:01:50.20 ID:Mcv4zEX/
今ってレベル足りねえと連投って出来なくなったんだっけ?
380 忍法帖【Lv=17,xxxPT】 :2011/09/03(土) 17:00:45.14 ID:9CNmBLC+
レベルによって連投間隔変わるみたいだけど、間違うと折角のレベルが下がる恐れがある。
だから自分は5分空けて投下してるよ。
潤さん、残念でしたね。
次回期待してます。
381名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 21:54:21.57 ID:os4/ef9y
キングクリムゾンの仕業か……
382 忍法帖【Lv=11,xxxPT】 :2011/09/04(日) 22:09:27.90 ID:AFHo+7sH
なんじゃそらあ
このレベルあげたいよ
待ってまーす
383 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/09/05(月) 00:29:22.94 ID:dXV26/9y
なんで焼かれるかなぁ…
384 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/09/05(月) 00:34:16.16 ID:KJDOq71A
これの仕様も良く分からんなあ
385名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 01:24:19.52 ID:UHtHtNrj
どこか外部にアップでもできれば楽なんだけどね…
386 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/09/05(月) 08:54:55.32 ID:rJylEJWn
レベルリセットになった人は自分でクッキー消してないかい?
387名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 09:09:58.99 ID:OF72g4nU
レベルが足りないにしても本文は投下できなくて後書きは書けるのはなんでだよ
388名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 10:22:40.48 ID:rJylEJWn
忍法帖巻物でぐぐれ
389 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/09/05(月) 10:29:10.10 ID:l2DYbdkm
文字数制限か?
390名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 21:01:02.80 ID:ftac6+E5
レベル低いと文字数宣言があるんだな
391名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 00:10:24.06 ID:hAc29b1j
ここのロダを使うとか

http://u3.getuploader.com/eroparo/
392 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/09/06(火) 02:28:00.75 ID:WTV5GamS
>>386
本スレの方は焼かれてないし…pinkだけ4回は消されてるな
393名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 09:58:45.20 ID:7KQA+Ifo
SS無いのは残念だが土曜からの流れに真剣に見入ってしまった
394忍法帖:2011/09/06(火) 18:43:11.43 ID:pQvfXt1W
五和さんが全然来ないな・・・
395名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 21:25:37.50 ID:y+kIX2mv
396 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/09/07(水) 10:55:36.91 ID:6ld6LLaR
>>394 の反応が全然来ないな・・・
397394:2011/09/07(水) 19:36:46.31 ID:bMy8aW1s
名前に忍法帖ってかいときゃ大丈夫じゃないのか・・・初めてだから知らなかった。
398 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/09/08(木) 00:14:21.51 ID:INbDPf/b
どんくらいのペースで書き込み続けたらレベル上がるんだろ
というかレベル何ぐらいあればSS連投に支障をきたさなくなるのだろうか
399名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 01:06:56.12 ID:HPuzzHNE
二十三時間ごとに一レスで1レベルup
レベル8から書き込み量に制限がなくなる。
ここで適当な時間にレスしてレベルを上げよう。!ninjaしなくてもレベルは上がる。 終わり
[test] 書き込みテスト専用スレッドLv=4 [てすと]
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1315225447/
400名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 12:37:45.28 ID:NszNLUAq
レベルが下がるのは勘弁してほしいよな
401 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/09/08(木) 18:18:52.34 ID:uMp+wEPH
まったくですたい
402名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 19:38:42.21 ID:hItJ8XyE
ゲス条、ゲスセラ、ゲス面とゲスが来で、黒春、黒佐天が来たなら、ビッチデックス、ビッチ琴、ビッチ黒子なんてのも許容されますよね?
403名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 19:58:09.24 ID:zc2ZVyTr
ビッチデックスなんか存在したら魔術サイドが傾くぞ…
404名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 22:20:39.98 ID:HPuzzHNE
その手があったか! 傾かせたい
405 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/09/09(金) 00:08:19.55 ID:hQms6gKM
>>399
おお、分かりやすい
ありがとう
406名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 00:27:07.24 ID:cpX/BMmm
上イン入れ替わりのバッドエンドで
ビッチデックス(中身上条)ってのがあったな
407名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 01:06:46.89 ID:2KBw6hcp
食欲の代わりに性欲が大変なことになっていて、昼夜を問わず発情状態のエロビッチデックスさんなのか
ステイルやアウレオルスを手玉にとって弄ぶのが趣味の悪女ビッチデックスさんなのか
それが問題だ
408名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 01:33:50.27 ID:m+s3kBlJ
>>370さんは投下できないのかな
このシリーズ凄く好きだから楽しみにしてるんだ
409名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 02:11:42.94 ID:lQ4hdLPs
23時間で1レベルだから8日くらいかかるんじゃないか……
410名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 02:28:48.99 ID:z77k8FFy
避難所+代理投下という手もある
411名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 10:09:18.76 ID:CZtV7zw9
●もちならもちょっと早いけどね
412 忍法帖【Lv=13,xxxPT】 :2011/09/10(土) 12:49:32.72 ID:QBF2UJlP
なんか、すごい
413Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2011/09/10(土) 16:48:08.04 ID:K0LVGYrY
さて投下させてもらいますよ。
初春×佐天×黒子のレズモノですが、キャラ崩壊、ビッチ、黒、エログロ、ファンタジーです。
ここには愛もへったくれもありません。
それては14レス拝借しますね。
4141/14:2011/09/10(土) 16:54:10.24 ID:K0LVGYrY
 まだ太陽が高い位置にある様な時刻。1人歩道を歩いていた白井黒子が立ち止まった。
「ここ、でしたわね」
 見上げた先には『Cafe』の看板が。
 扉を開けばカランコロンと鈴の音が客が来た事を知らせる。
「いらっしゃいませ!」
 早速、店員の女性が元気な声で挨拶をして来た。
 更に席に案内しようと近付いて来るが、白井はそれを片手で制して、
「待ち合わせしておりますの」
 そう答えた直後、店の奥から彼女を呼ぶ声が聞えて来る。
「白井さーん!」
 席の一角から身を乗り出して手を振る長い黒髪の少女――佐天涙子を見つけた白井は真っ直ぐ彼女のいる席に近付いて行った。
「お待たせしましたですの」
「急に呼びだしちゃってすいません」
 同時にぺこりと頭を下げて、同時に顔を上げてにっこりとほほ笑みあう。
 店員がお冷を運んで来た時に、白井はコーヒーと言いかけてから、観妙に顔を引き攣らせて注文をケーキと紅茶のセットに変更した。
 そして店員が下がると同時に白井は佐天に向き直ると口を開く。
「で、どうしたんですの?」
「へ?」
 その一言に、今正にカップを口に運ぼうとしていた佐天の手が止まる。
 白井は用事があると言われて佐天に呼び出されていた。
 要件とは何か。些か単刀直入ではあったが、それを聞くのは至極当然のことと言える。
 それがよもや頬を引き攣らせてギョッとされようとは……。
(何なんですの一体?)
 大体何故自分なのか。彼女なら相談に乗ってくれる相手がすぐ身近にいる筈なのだ。
 それなのに『白井さんだけに相談が』と言う意味――、
(となればこちらから切り崩しをかけてみますか)
 白井は軽く咳払いしてこう切り出した。
「初春がらみ……ですわよね?」
「あ……」
 白井のカマかけに佐天は呆然、そしてカマをかけた方はその顔にやっぱりと言う思いで溜息を吐く。
 初春とは白井と同じ風紀委員(ジャッジメント)であり、また同期でもある少女の名前。
 そして佐天とは同じ学校のクラスメイトで親友で……佐天と初春は恋人同士だった。
「あははは……、やっぱり判っちゃいました?」
 不自然なくらいに明るくふるまう佐天にもう一度溜息を吐いた白井は、
「あれは佐天さんがらみでしたのね……」
 片手で顔を覆う様な、頭を抱える様な仕草をする白井に佐天は言葉の意味を聞き返す。
「初春に何かあったんですか?」
「様子が変でしたの」
「様子?」
「そう。口はともかく仕事でミスなど皆無な初春が昨日一日だけでどれ程のヘマをやらかした事か……」
4152/14:2011/09/10(土) 16:59:29.18 ID:K0LVGYrY
「そ、そうなんですか!? け、怪我とかして無いんですよね!?」
「わたくしなど塩入コーヒーなどと古典的なボケをやられましたですの。ツッコミ所が満載過ぎて疲れましたですわ」
 白井が先程コーヒーと言いかけて顔をしかめた意味を理解した佐天は、恐縮して身体を小さくする。
「あ、それはどうも……ご迷惑をおかけして……」
 しゅんとした相手に白井はもう一度溜息を吐く。
「それで、初春とは喧嘩でもしたんですの?」
 その言葉に佐天は更に身を縮めて、
「はぁ、ええ、まあそんな感じで……」
「図星、ですのね……」
 白井は唖然呆然としながらも、「何をなさったんですの?」と続きを促した。
 すると佐天がその重い口を開く。
「重福さんて憶えてます?」
「連続暴行事件の犯人の名前が確かそんな名前でしたわね」
「い、今はちゃんと更生してるんですよ」
「その重福さんとやらがどうかしま……え、まさかもしかして……!?」
「あはははははははははははは、白井さんは洞察力が鋭いから助かります!」
 こんな時にあっけらかんとしている辺りが佐天なのだが、白井からすれば何の助けにもならない。
 既に肯定されてしまった観があるがまさか――、
「うわ、き?」
「まさか観られているとは思いませんでした」
 佐天の言葉に白井はガックリと肩を落とす。
「はぁ……、迂闊ですわ佐天さん。迂闊すぎますの」
 初春の事を思って白井は遠い目をする。
 曰く学園都市伝説の天才ハッカー守護神(ゴールキーパー)。
 曰く目的のためには手段も被害も後も先も考えず即断即決即実行の猪突猛進娘(ミス・ノーブレーキ)。
「それでもキスしただけなんですよ? それ以外はしていません!」
 何を自信満々にガッツポーズしていますの、と突っ込みたいのは山々だったが白井にはそんな気力は湧いてこない。
(浮気とはまた)
 重々しい言葉がずっしりと何故か自分にのしかかる。
「……佐天さんから誘ったんじゃないんですのね?」
「もちろんあたしは初春ひと筋ですから」
「本人にも言ってやったんですの?」
「もちろん!」
 だから何でそんなに元気なんですの、と喉元まで出かかったがそれは何とか飲み込んで、
「で、それでも納得しなかったと」
「『だって佐天さん来る者拒まずじゃないですか!』ですって」
 佐天の言葉に白井はテーブルに勢い良く倒れ込む。
 確かに彼女の周りには何故か友達が多かった。
 まさかそれ全部と関係を持ったのでは……。
「それはもう何と言うか……自業自得ですの」
4163/14:2011/09/10(土) 17:05:05.78 ID:K0LVGYrY
 白井は初春が何だか可哀そうになって来る。
 そんな何だかどっと疲れた所にケーキと紅茶のセットが届くと、白井はのろのろと体を起こす。
 そしてそれを機械的に口に運んでいると、急に佐天がポツリと、
「言葉では伝わりませんか?」
「うーん……あの初春を見る限りでは……」
 白井が思い出すのは幽鬼の様にフラフラとあっちに行ってはぶつかり、こっちに行っては転び、かと思えば……、
『うふふふ、私から逃げようなんて百万年早いんですよ? ホラホラ仏陀の掌でジタバタするお猿さんの気分を味わわせてあげます、ふふふふふ……』
 あの矛先が次は誰に向けられるのかと思うと背筋が寒くなる。
 そんな事を考えていた時だった。
「判りました!」
「へ?」
 妄想から引き戻されると目の前にいた佐天が立ち上がっている。
「白井さん」
「はいですの」
「協力、してくれますよね?」
 その笑顔に白井はここに来た事を後悔した。




「と言う訳ですの。許して下さいね初春」
「こ、これが許せると思ってるんですか白井さん!! そ、それに佐天さんも!!」
 今白井達がいるのは佐天の部屋。
 初春はそのベッドの上に裸にされて、更に四肢をロープで柵に固定されていた。
 初春の剣幕に白井はバツが悪そうに言葉を濁す。
「う、初春、これには深い訳……」
「ん、ふふふふ……」
「「!!」」
 突如部屋に聞えた含み笑いの声に2人が同時に身を強張らせる。
 そんな中するりと白井と初春の間に割って入った佐天が、そのまま初春を組み敷く様にベッドの上に乗って来た。
「かーざりん」
「っ」
 佐天がそう耳元で囁くと初春が怯えた様に首を竦める。
「かざりんはあたしのモノよねぇ」
「…………」
「かざりんもしかしてあたしの事捨てようと思ってる?」
「す、捨てようとしてるのは佐天さんじゃないですか!!」
 言いかえして、そして睨み付けて、それから初春は佐天の無表情な顔にギョッとする。
「佐天さん?」
「ひっ!?」
4174/14:2011/09/10(土) 17:10:05.74 ID:K0LVGYrY
 頬を撫でる手に、殴られると思ったのか初春が身を硬くする。
 だがその手は頬を滑り、顎から喉、喉から肩甲骨、やがてその指先が膨らみの中心で円を描くと、
「涙子」
「涙子さ……」
 初春のオウム返しが終わらない内に、柔らかな頂きに爪が食いこむ。
「ぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
 部屋に響く初春の声。
 それにかき消されない様に佐天は初春の耳元に唇を近付けた。
「涙子」
「る、い゛こ」
「はい、良く出来ました」
 パッと離された乳首に残る深い爪痕が力の強さを物語る。
 そんな初春の、そして佐天の姿に白井は驚愕を隠しきれない。
 初春には初めからSタチの気があるのは知っていた。
 だが佐天は比較的普段もアレの時もあっけらかんとして引っ張っている様で流されている、そんな感じだった。
 それがこのドSっぷりたるや……染まったのか、それとも素質があったのか。
(初めてでは無いにしてもぶっちゃけこの2人の関係怖いですの)
 これ以上は巻き込まれまいと心に誓いながらも、何故だか芯が疼いて我知らず内腿をすり合わせてしまう白井であった。
 などと白井が葛藤しているなどお構い無しに、佐天の傍若ぶりは更にエスカレートを見せる。
「今日はね、かざりんの体にあたしを刻もうと思ってるの」
 そう言ってスポーツバックをゴソゴソと掻き回して取り出されたのは、ハサミ、カッター、コンパス、マジックペン等の文房具の数々。
「「!?」」
 手にしたそれを見てギョッとする白井と初春を他所に、それをベッドの上に並べ始めた。
「ちょ、ちょっと待って下さい佐天さん。初春の体に何を刻むつもりですの?」
「いやだなぁ。まさかあたしが初春の体に傷でも付けると思ったんですか?」
「「…………」」
 佐天の言葉に白井と初春は同時に沈黙した。
 そして、
「「「あははははははははははははは」」」
 取り合えず笑おう。笑い飛ばしてしまえと皆で笑いあった。
 だが、
「それじゃあ今からかざりんの包茎手術を……」
「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」」
 チキチキチキ……と出て来たカッターの刃に、白井と初春が同時に絶叫した。
「嘘嘘。冗談ですよ、じょ、う、だ、ん」
 先程のカッターも、その他の物騒な品々もまとめて片付けながら佐天はあっけらかんとしてそんな事を言う。
 だが白井は床に尻もちを着いたまま、
「と、とても冗談などには見えませんでしたわ……」
 そして一番の当事者だった初春は、
「ぐすっ、うう……」
4185/14:2011/09/10(土) 17:15:42.41 ID:K0LVGYrY
「泣かないでよかざりん……って、今ので漏らしちゃったの?」
 佐天がそう指摘した通り、初春の股からお尻に掛けてシーツが黒々とシミになっている。
 まあ、こうなる事はお見通しだったのかシーツの下には介護用の吸水パットが敷いてあった。
 そんな事より佐天だ。
「か、かざりん……」
 何故だか熱い眼差しで初春を見つめたかと思うと自分の肩を抱いてぶるぶるっと身震いする。
 そして熱い吐息を吐きだすと、いそいそとセーラー服を脱ぎ捨てた。
 その時白井の目には、尻までビタビタに透けるほど濡れた佐天の下着が。
「かぁーざりんっ♪」
「いやぁ……」
 弱弱しく抵抗する初春を下に敷いた佐天が、上からキスの雨を降らせ始めた。
 目元、頬、鼻の頭、顎、唇の端。
「ふあっ」
 来るであろうそれを受け止めようと初春が舌を出した。
 だが一向に待てどそれは来ない。
「?」
 初春は薄眼を開けて確認しようとした。
 だがそれより先に口腔に深々と舌が差し込まれたのだ。
「ん゛っ」
 更にはその舌を伝って唾液が流し込まれ来る。
「ん゛っ、ぐむ゛」
 これでもかと流し込まれる唾液を必死で嚥下する初春。
 しかしそんな初春に更なる追い打ちが。
「んがっ!?」
 唐突に鼻を摘ままれた。
 それによって息苦しさが増す。
 唾液は既に飲み下し終えたが、唇は未だ佐天に塞がれたままなのだ。
「う゛、お゛あ」
 首を振って逃れようとしたがそれも阻止されると、暴れたせいで酸素を使い果たしたのか急激に頭がぼおっとして来た。
 そのせいか体も段々とふわふわして来ていい気持になって来る。
 だが実際体の方はと言うと――、
「さ、佐天さん!? 初春痙攣していますわよ!」
 白井が叫ぶのも無理は無い。
 固く握られて白くなった指。
 ピンと伸びた脚先の指が何かを掴もうと宙を掻く。
 体全体が反りかえったその様は正に断末魔の様相を呈していた。
 初春の瞼の奥で瞳が反転する。
 意識が消灯された様にふっと暗闇に落ちて行く。
 そして全身から力が抜ける。
「初春っ!!」
4196/14:2011/09/10(土) 17:20:10.59 ID:K0LVGYrY
 白井の悲痛な叫びも少女にはもう届かない。
 勢いの無い尿がしょぼしょぼとだらしなく割れ目から零れた。
 そして最後の一呼吸をと胸が有りもしない空気を渇望して虚しく震える。
 だがその時、唐突に鼻を塞いだ手が退けられた。
 更に口からも大量の空気が送り込まれると、初春の胸はさながら風船にでもなった様にそれらをどっと受け入れ膨らむ。
「かはっ!」
 解放された口からむせる様な声が漏れる。
 そしてひゅっひゅっと喉が笛の様に鳴り、最後ははぁっと大きな溜息が洩れた。
「う、ういは、る……」
 白井が震える声で呼びかけると、聞えたかの様に初春が目を開く。
 するとベッドから降りて何処かへ行っていた佐天がペットボトルを片手に戻って来たかと思うと、それをくいっと煽ってから、そのまま唇を初春に押し当てた。
 初春の喉が何かをこくこくと飲み込んで行く。
 そして唇が離れると同時に深い溜息が洩れる。
「な、何を……」
「スポーツドリンクです」
 呆然とする白井にそう答えた佐天は、優しく初春の頬を撫でている。
「どうだったかざりん?」
 今の台詞に白井はギョッとした。
 恋人を殺しかけて『どうだった』とは何事か。
 所が当の本人は違った様で、緩慢に佐天から視線を逸らすと、ボソリととんでもない事を呟く。
「……奪われる感じは良かったですけど……、る、るいこのモノにされた感じがありません……」
「かぁっざりぃーんんっ♪」
「わひゃっ!?」
 唐突に感極まった佐天に抱きしめられて初春が悲鳴を上げる。
「そかそか。かざりんはあたしのモノって証明が欲しいんだ♪」
「あ、当たり前でっ――」
 思わず言いかえしそうになって佐天のニコニコ顔に急に声が小さくなる。
「そ、そんな事言わせないで下さい……はずかしい……」
 はたから見ている白井からすればもう既に手遅れだと思う。
 それにしてもと白井は思う。
 佐天はともかくさっきまで危なかった初春が割と早い段階で復活して来たのが気になる。
 もしやあのプレイには何かコツの様なものがあるのだろうか。
 もしくは先程の『スポーツドリンク』に秘密があるのかもしれない。
(後で……少なくともお姉様が一緒の時にでも確認してみましょう)
 とても今の2人の間に割って入る行きの無い白井だった。




「はい、これは何でしょう?」
4207/14:2011/09/10(土) 17:25:08.31 ID:K0LVGYrY
「ペン、ですか?」
「ペン、ですわよね……」
 佐天の手にしたそれに白井と初春の視線が集中する。
 確かに2人が言う様に、それはどう見ても太いマジックペン。
 しかもご丁寧にラベルにも『マジックペン』と書かれているのだから、多分2人の答えで間違いは無い筈だ。
「正解!」
「だと思いました」
「まあ何の捻りもありませんでしたけれど」
 先程の件もあったので、無難なもので白井は取り合えずホッと胸を撫で下ろす。
 一方、初春は不満げに唇をもじもじとさせている。
 それを見透かしたように佐天が口を開く。
「ペンでどうすると思う?」
「し、知りません!」
 慌ててプイッと顔を逸らした初春に佐天はキョトンとする。
 その顔が意地悪な笑みに変わるのを見て、白井が「ひっ」と悲鳴を上げた。
 その声にハッとして振り返れば初春の目の前には先程のマジックペン。
「これをかざりんの中にブチ込んであげる。もちろんゴムも何にも付けないでそのまま」
 元よりそんな使い道など想定されていないペンは、円錐形の蓋が鋭角に広がっている。
 こんなモノを遠慮も無く柔らかい場所に受け入れたらどうなる事か……初春の喉がごくりと鳴った。
「欲しい?」
 佐天の言葉に初春は――――――――――――――――――――、
「うっそー!」
「なっ!?」
 頷いてしまう前に佐天に話を反故にされた。
「バッカねぇー……。ペンは書くのに使うに決まってるでしょ?」
 呆れ顔で言われた初春はただ口をパクパクと動かすだけだ。
 そんな初春を尻目に、佐天はよっとベッドから降りて初春の足元に回る。
 そしてペンのキャップを外すと、初春の足の裏に何かを書き始めた。
「きゃふっ!? く、くすぐったい」
「動かないでよぉ」
「そ、そんなこ、と、言われて、っう、ん」
 ジタバタする足の甲を押さえてキュッキュッとペン先を滑らせて行く佐天。
 やがてそれは書き終ると、
「よし、出来たぁ!」
 ガッツポーズで叫ぶ佐天に対して、未だ縛られたままの初春は置いてけぼりだった。
「な、何を書いたんですか!?」
「ん? ふふふふふ……ヒ、ミ、ツ♪」
「うがあああああああああああああああああああああああああ、教えてくださいよぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!」「だぁめ☆」
 ジタバタする初春を見て喜ぶ佐天。だがそれも白井の一言で水の泡に。
「涙子専用肉便器……」
4218/14:2011/09/10(土) 17:30:12.39 ID:K0LVGYrY
「…………」
「ん?」
 急に沈黙した2人に、ひとり取り残された佐天がキョロキョロする。
「に、にく……」
「(いやだ、うれしいです……)」
「はぁ!? 今何ておっしゃいましたの初春っ!!」
「!?」
「さあじゃんじゃん書いて行くわよかざりん♪」
「はい!! あ、いや、や、やめてくださいそんな……」
(駄目ですわこのバカップル……)
 白井が呆れかえる中、佐天は嬉々として、初春は恥ずかしがりながらも大胆に。
 気が付けば、初春の白い体の服で隠れそうな所は全部、佐天の名前で埋め尽されていた。
 いや、ある一部だけは違っていた。それは――、
「初春っ!?」
「はい?」
「そこはまずいですわよ!」
「何がですか?」
「な、あ……」
 キョトンと不思議そうな顔で見つめ返されると白井は言葉も出ない。
 しかし、
「お、おでこは如何なものかと思いますわよ」
「え? でもこうしないとアピールが……」
「何処の誰に何をアピールするつもりですの!? 佐天さんの専用肉便器って誰に!! あ、何でそんな不思議そうな顔する んです? 佐天さんまでそんな顔……あ、もういいです。諦めましたですわ……」
 白井はガックリと肩を落として部屋の隅に引き下がる。
 そして今や名実ともに相思相愛となったバカップルの初春と佐天。
 初春の拘束は既に解かれている。
 どちらからともなく磁石が吸い寄せられる様に唇を重ねた2人。
「「ん、ふ、ぅ」」
 ぴちゃぴちゃと唾液を混ぜ合わせながら舌を絡め合う。
 そうしながら片方の手のひらを合わせ指を絡め、もう片方の手はお互いの胸をまさぐり合う。
 やがて2人の唇は離れて、お互いの首筋、そして肩甲骨へと滑って行く。
「ふ、ん、ん」
「あ、は、あふ」
 やや初春が責められているのは既に何度も逝かされて体が敏感になっているせいか。
 更に2人が感じる場所を求めて体を交差させる。
「あ、あふ、ん」
 佐天が初春の乳首を舌で転がす。
 そして時折乱暴に歯を立てる。
「はあっ、うぅ、いぃ……」
4229/14:2011/09/10(土) 17:35:04.63 ID:K0LVGYrY
 そして攻守を入れ替えて――、
「ん、いい、もっと、ぉ……」
 自分には無いボリュームを誇る佐天の乳房を初春は愛おしく飴を転がす様に舐めまわす。
 かと思えば指先を肉にめり込ませて、零れる感触を堪能する。
「はぎっ!?」
「好きですよねこう言うの」
「すきっ、だいす、きぃ、して、ひてぇっ!」
 ぐりぐりと同時に捻り上げると、佐天は呆けた様に舌を伸ばして、下からは壊れた蛇口の様に潮を吹いた。
 そうしてお互いを堪能した2人は、ついにお待ちかねの場所に到達する。
「はぁ、はぁ」
 佐天の目の前にはピンク色をしたクレヴァスがぱっくりと口を開けて誘っている。
「ふぅ、ふぅ」
 初春の目の前には、自分色に染まった――肥大した小陰唇も大陰唇もクリトリスも、どれ一つとっても中学生とは思えない――佐天のクレヴァスが先程からぽたりぽたりと涎をたらしている。
 息を合わせた訳でも無く、掛け声を掛け合った訳でも無く、それでも2人はぴったり同時に、目の前のご馳走にむしゃぶりついた。
「はふっ、あう、ん、うぶっ」
 佐天は脇目もふらずに突き出した舌を入口を捻じ込んだ。
 そうしながら鼻先でクリトリスを刺激する。
すると奥から甘酸っぱい蜜がどんどんと溢れて、舌の動きは更にスムーズになる。
 初春の奥は浅く、その状態で奥まで差し込むと……、
「ひゃうんっ!!」
 今までは違うつるっとした部分。その中心にある穴を舐められるのが初春のお気に入りだ。
「あぶっ、んちゅ、うん」
 初春も負けじとむしゃぶりつく。
 責めるのは硬くなった肉芽だ。
 口先を窄めてチュウチュウと音を立てて吸うと、すぐさま大きくなって来る。
 それにころ合いを見計らって白い歯を立てると、
「ん゛ぎぃっ、ぴきっ」
 普段の佐天からは考えられない人とも思えない嬌声。
 その声にうっとりと耳を傾ける暇も無く、初春は蜜つぼに指を深くねじ込んだ。
 そして奥で指先を鉤の様に曲げて、肉壁を引っ掻く様に出し入れする。
「はあっ、あん、ん、、んんっ」
 瞬く間に奥が締まって身動きが取れなくなるが、構わず掻き回し続けた。
 そうやってお互いにお互いを責め続ける姿を、白井は荒い息継ぎをしながら見守る。
 いや、ただ見守っている訳では無い。
 その証拠に白井の手はスカートの奥に消えて――、
「はぁ、はぁ、2人共凄いですの……あんなに掻き回して……」
 やがて2人とリズムを合わせるかのように、スカートの中の動きが激しくなる。
「わたくしも……して欲しいですの……奥を滅茶苦茶に掻き回して欲しいですの!」
 3人のリズムが速くなる。
 せり上がって来る快感に、誰もが相手に合わせようとしていた。
42310/14:2011/09/10(土) 17:40:08.47 ID:K0LVGYrY
 それが、その抑え込む行為が更なる高みへと3人を押し上げる。
 そして訪れるのは絶頂の崩壊(カタルシス)――。
「「「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」」
 夜の勢力が増した部屋の中に3つの嬌声がこだました。




 白井がぼんやりと薄眼を開けた。
 そして最初に見たのは同性の股間のどアップだった。
(はて? これは一体何でしょう……)
 ボケた頭を動員して状況を整理しようとした。
 だがそれも唐突に股間に走った灼熱感に吹き飛んだ。
「ひぎゃあ!!」
 ビクンと上体を跳ね上げようとして身動きが出来ない事に愕然とする。
 そこへ再び先程の灼熱感が襲う。
「ぎゃひっ!!」
 混乱する頭では状況など一つも判らない。
 ただ誰かが自分の大事な部分に熱い何かを振れさせている。
 白井はギュッと目を瞑って叫ぶ。
「だ、誰ですの!? わたくしに何でこんな真似をっ!!」
 しかしそれは精一杯の虚勢だ。
 それを証拠に叫んだ後の白井は、歯の根も合わない程唇が震えていた。
 あわよくば誰かがこの声を聞いて助けに来てくれるかもしれない――そんな望みを掛けた叫び。
 しかしそれに対して返って来たのは、場違いな程甘ったるい少女の声。
「あー、白井さん白井さん。あんまり騒ぐと人が来ちゃいますよ?」
「そうそう。折角かざりんと2人で今回お骨折り頂いた白井さんにお礼をしようって決めたんですから。ここは黙って、ね?」
「う、初春!? それに佐天さん!」
 白井は声を上げてから、事の次第を思い出す。
 自分は確か佐天に頼まれて、初春との関係を修復する手助けをさせられたのだと。
 そしてそれが思いっきり肉体言語だったと言う事も。
 白井はビクビクっと体を震わせると、2人の申し出をすぐさま辞退しようとした。
「おほほほほほ。と、友達じゃありませんのわたくし達? こ、これくらいの事でお礼をして頂くだなんて……」
「いえいえ」
「いや初春」
「遠慮しなくても良いですよぉ」
「さ、佐天さん? わたたっ、わたくしはお礼が欲しかったんじゃ無くて……」
「これが欲しいんですよねっ」
42411/14:2011/09/10(土) 17:45:13.37 ID:K0LVGYrY
 初春の声と共に、白井の顔の横に何かがにゅっと突き出された。
 太さ5センチくらいの半透明の棒で、先端が俄かに湾曲している。
 そしてそれは仄かに冷気を放っていた。
「これ……」
「凄いですよね。これ全部氷で出来てるんですよ」
 白井の疑問を解消するかのように佐天が説明してくれる。
「いや、氷って……はっ!? まさか!」
「察しが良いですね、白井さん」
 その直後白井の股間に先程と同じ灼熱感――いやそれは冷たいものを押し当てられたのがそう感じられた錯覚。
「あびゃあ!!」
 あられも無い悲鳴を上げて身をよじる白井を押さえつける様に佐天が圧し掛かり、氷の張り型を手にした初春がそれで白井の股間をなぞる。
「私の手だって冷たいんですから白井さんも我慢して下さいよ」
「む、無茶を言わないで下さいですの! きゃはっ、そ、そんなもの我慢できるは――」
 白井が抗議の声を上げようとした矢先、それは無遠慮に体の中に入り込んで来た。
「んぎゃ、お、おお……」
 瞬間白井の体がばね仕掛けの様に跳ねあがり、押さえつける佐天の体が僅かに浮いた。
「すっごい反応。溶けない氷って凶器だね」
 佐天が興奮気味にそう呟くと、
「あが……サ、定温保存(サーマルハンド)ぉ……」
「正解です白井さん。そんな白井さんにはもう一本サービス♪」
「わぁお☆」
 初春が取りだしたそれを見て佐天がはしゃぐ。
「や、やめ――」
 白井は無駄と知りつつもそう叫ぼうとした。
 そして思った通り無駄であった事を体感した。
「えいっ」
 気の無い掛け声と共に、それはずくりと白井の中に入り込んで来た。
 しかも、
「前に2本とは流石大人マ○コの白井さん」
 佐天が感嘆の声を上げるが、白井には届いてはいない。
「駄目ですね。完全に気を失っている感じです」
 手応えで判るのか初春がガッカリした様な声でそう告げる。
 暫く2人は気を失った白井が何処まで伸びるのか確かめた。
「凄いですね……どっちも拳が簡単に……」
「前にもそんな事自慢していたわよ。両方から突っ込んで電撃だって」
「うわ変態……あ、ピアスが新しい!」
「良いよねコレ。誰かに選んでもらったって言っていたけど……」
「御坂さんじゃないんですか?」
「それが違うみたいなのよねぇ……良いよねペアリングとか……」
42512/14:2011/09/10(土) 17:50:06.40 ID:K0LVGYrY
 そんな世間話をしながら、
「あぎ! い、いぐっぅぅ!! いぐううううううううううううううううう……」
 時折半覚醒する白井を強制シャットダウンに掛けていた。
 そんな時、声を上げたのは佐天だった。
「そうだ!」
「え?」
 キョトンとする初春。
「いい事思い付いた」
「いいこと?」
 嬉々としてそう言う時は警戒しないといけない、と初春はちょっと身構えた。
 すると佐天はそんな初春の手を取ると、失神したままの白井の前の穴にズボッと突っ込んだ。
「ギィ!!」
「さ、あう……、る、るいこ?」
 どもりながらも名を呼ぶ初春を置いて、佐天はもう1つの穴に自分の手を突っ込んだ。
「あ゛、が」
 白井がヒクヒクともがく。
「あ、あの、これが何か……」
「ちょっと待ってなさいっ、と、よ」
 いぶかしむ初春に佐天はウインク1つすると、差し込んだ腕をこじる。
 その度に初春にも薄皮越しに感触が伝わって……とその急に何かに巻き取られる。
「お゛、ごご……」
 何か獣の断末魔に似た声が聞える中、驚いた初春は佐天を見た。
 すると佐天もこっちを見て、その顔は何故か恥ずかしそうに笑っている。
「白井さんにはちょーっと悪いんだけど、ペアリングになってもらいました」
「ペア、リン、グ?」
「ど、どうかな?」
 初春はその言葉に佐天の顔と、無様に伸びた白井の姿を交互に見やってから、
「白井さんには悪いですけど、私的にはもうちょっと軽い方が良いですね」
「あー、それは確かに白井さんには言えないわ」
 そう言いあってから2人はくすくすと笑い合う。
「じゃあ最後は白井さんの望み通り」
「2人の共同作業で昇天させちゃいましょうか、ね、白井さん?」
「あふ、もうお腹いっぱいですわ……」
42613/14:2011/09/10(土) 17:55:08.40 ID:K0LVGYrY
 まだ夢の中にいるらしい白井に、佐天と初春は優しく呼びかけた。
「「白井さん」」
「はう!? こ、これは夢なんですよね」
 寝ぼけながらもそうのたまった白井だったが、そんな彼女に少女達はにっこりとほほ笑むと、お互いの手をしっかりと携えあった。
「!!」
 惜しむらくはそれが白井の中で有り、2人の手の中には大切なものが挟まれていた。
 それさえなければ白井も少しは祝福出来たかも知れない。
 だが、
「―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ー」




「酷い酷い酷すぎますの!!」
「ごめんなさい」
「反省してます」
 2人を床に正座させた白井は怒りをぶつけまくっていた。
 さもあろう。白井は危うく壊される所だったのだ。
 あれから色々大変だった。
 大変過ぎて思い出したくも無い事が沢山だ。
 そして、やはり無茶をするのは男より女なのだと実感した。
 それから、2度とこの2人と関係はもつまいと……。
「無茶をしないで下さいまし。わたくしとて人並の体しかしておりませんの。どこぞの殿方じゃあるまいし壊れたら取り返しが付きませんの」
「ちょっと調子に乗りました。深く反省しています」
「ごめんなさい。二度としません」
 何度聞いたのかこの台詞。
 きっと自分が気を引き締めないと、またいつかこんな目にあわされるかもしれない。
(いや、もしかしてこの場にいる事自体が既に危険なのでは……)
 チラッと2人を見ると、じっと此方を見ている視線とばっちりあってしまう。
「い、いいですわ。気を付けていい、頂けるなら結構ですの」
 何とかそれだけは言いきった。
 後はそそくさとこの場を立ち去ればいい。
 よりも戻った様だしもう自分の出番はこれでおしまい。
「所で白井さん」
「は!? 何ですの初春っ!」
 白井の頬が盛大に引き攣る。
「門限、過ぎていますよね?」
「お、お気遣いなくですの!」
「なーるほど、そういう事か」
「な、何がそう言う事なんですの佐天さん!?」
42714/14:2011/09/10(土) 18:01:57.02 ID:K0LVGYrY
 ビクビクっとあからさまに怯える白井は、ずりずりっと後ずさって壁に行く手を阻まれた。
「聞きたいですか?」
「聞きたくありませんけど、聞かない方がもっと怖いですの」
 その言葉に佐天と初春は顔を見合わせて、
「それじゃあ白井さん」
「お望みとあれば言って聞かせあしょうかぁ!」



END


以上です。
NGしやすいようにしていなくて申し訳ありませんでした。
後、これは以前に書いた『堕落の園』に通じるシリーズでした。
副題は『友』としておきます。
それにしてもなんて俺得なSSなのかと。
では。
428名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 18:30:48.14 ID:1nzHQJvZ
>>407
シェークスピアさんすか
429名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 19:10:36.58 ID:CZtV7zw9
熱筆GJ!
というか佐天さんと初春が怖すぎですの
定温保存の効果的な使い方とかシャレになってませんから
430名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 19:11:33.38 ID:v+/3FySC
定温保存にはこんな使い方も…ごくり
431春春SS『幸せの背景は不幸』 ◆G7K5eVJFx2 :2011/09/11(日) 04:28:25.02 ID:ej2PrqSs
注意書き
以下の属性が苦手な方は回避して下さい
・百合
・黒春
・(微)鬱

カップリングは初春×春上。
2レスお借りします。
432春春SS『幸せの背景は不幸』 ◆G7K5eVJFx2 :2011/09/11(日) 04:29:47.71 ID:ej2PrqSs
薄暗い部屋の中、水音が響く。二段ベッドの下段に二つの影が重なりあっていた。
本来なら1人用の狭い空間で何をしているのか、それは少なくとも彼女たちを知る人でさえ想像しえないことである。
「駄目ですよ春上さん?」
初春は虚空へ視線を向けた春上にの乳首を抓る。それが出来ることから分かるように春上は一糸纏わぬ、いや、中から機械音を響かせている外見はゴムのパンツだけは身に付けている。
「さあ、もう一度チャレンジです。私は何を考えてますか?」
春上は意識を集中させ、古いラジオの周波数を必死に合わせるように目の前の少女の思考を読もうとする。
ノイズが消えて行き、鮮明に聞こえそうになった瞬間、思考ごと飛ばされる。
「正解はですね、『スイッチを最強にしたらどうなるんですかね?』ですよ。駄目ですよ春上さん、ちゃんと止めないと」
くすくすと楽しそうに、しかし暗く笑う初春は本来なら攻める側の人種ではない。
何もしなければ躰が疼き、逆の役割を興じれば過去を思い出し、結果的に攻めるしかなかった。
攻められている春上は被害者かと言えば、そうではない。
相手側から勝手に送られてくる『声』。自分の知らない誰かとの情事をありありと聞かされるなら、いっそこの行為は救いでさえある。
少なくとも今、彼女には『声』など聞こえてはいないから。
「駄目なの、止めて欲しいの」
声からは恐怖とあるいは別の何かが感じ取れる。それに対し初春は笑顔で応じる。
433春春SS『幸せの背景は不幸』 ◆G7K5eVJFx2 :2011/09/11(日) 04:31:20.71 ID:ej2PrqSs
いつの間にか手に持った低周波治療器の電極を彼女の未熟な胸の外側に貼り付けながら。
「春上さん、引っ掛け問題とか苦手ですか? ちゃんと、『止めたら今考えた事をする』って、付け足したのに」
流れた電流は胸を揉みしだくと表現するには、あまりに強く、彼女の声は上擦り、意味をなさなくなる。
首を振り、声を絞り出し言葉を紡ぎ、止めるように懇願する。
「考えてる事を当てられたら止めてあげます」
絶望に染まった表現を見て、微笑みながら言葉を続ける。
「ただし、思考を限定するのは自由ですけど」
その言葉を聞き、春上の手が初春の下半身の蕾へと伸びる。
拙い手付きで愛撫し、初春の思考をそちらへ誘導しようとする。
感じている、と言うよりはむしろくすぐったそうにしながら初春は笑う。
「良いんですか? まだまだ色んな事を思いつくかもしれないんですよ」
部屋の全てを後から来た春上が知り得るはずもなく、どれだけの玩具があるのか考えたくもないだろう。
慌てて、陰核にもう一本の手を当て、唇と舌、それから歯で乳首をそれぞれに刺激する。
彼女に取って気の遠くなりそうな程に長く感じる間を経て、やっと初春の思考に繋がる。
読み取ったそれは、彼女の波長に合わせるように感じ、答えを言う余裕を奪うように高みへ導いて行く。
短い吐息しか春上の口からは出ず、また彼女自身も答えを言うつもりさえなくなっていた。
初春は低周波治療器の片側の電極を自分に貼り付けると自分と春上の乳首を重ね、出力を上げた。
改造されたそれは人二人を通し余りある刺激をもたらし、二人は言葉を失った。


しばらくして、意識を取り戻した初春は春上の膣に収まっている物を取り除き、片付けを始めようとする。
その手を弱く春上が引っぱる。
「どうしました?」
暗い表情はなりを潜め、普段のあどけない笑顔を見せる初春。
それに対して春上は短い言葉を囁く。
「幸せだったの」
彼女の手を握り返し、短く優しいキスをして囁き返す。
「私もですよ」
隣にいるのは、望んだ誰かとは違くとも、二人の感じたものは嘘ではない。
幸せだと思う間だけは。
434春春SS『幸せの背景は不幸』 ◆G7K5eVJFx2 :2011/09/11(日) 04:32:38.57 ID:ej2PrqSs
投下終了します。
遅ればせながら>>427さんGJでした。
435名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 05:33:52.89 ID:SemJ9UPh
氷張型パネェ…… 
436名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 06:43:06.90 ID:+lrfkHrb
GJでした
なんかさっきから初春さんがやたら黒いんですけど気にしなくていいんですかね
愛生ボイスで入れてみたいなと思うくらいのめりこみましたよ
437名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 06:47:42.97 ID:VJj33H0w
>>434
文体がすごく文学っぽくて引き込まれましたGJ
438名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 11:16:12.94 ID:SCr5tEgC
春春SSってタイトル見て土御門×初春と思ったバカは多分俺だけだw
439名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 11:29:46.72 ID:+lrfkHrb
それはそれで見ごたえのある題材だけれどもなw
440名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 01:21:39.91 ID:PdbUh9EQ
春夏秋冬ということで、土御門×舞夏、上条当(冬)麻×姫神とか
441 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/09/12(月) 08:42:15.43 ID:K/ZRyWjH
それより誰を茶巾にしたら面白いか考えようぜw
もちろん茶巾にするんだからスカートが長く無いと駄目だ。
禁書でスカートが長いと言うと、初春、雲川先輩、風斬、オル……ソラ?
超電磁砲では佐天?
他に誰かいたかなぁ……。
何か書きだしてみると今時茶巾に出来そうな女キャラって少ないな。
442名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 09:56:56.17 ID:KE4WXk5X
ビッチなあわきんが上条をダシにしてわざとセックスを見せつけるかのように美琴を挑発する展開を希望。
443名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 14:35:35.09 ID:N3GjJlAz
そして挑発に乗った美琴が参加してさんピー
444名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 15:05:39.69 ID:XGtTSOJy
最近は番外個体が足りない…
編集め!期待を煽るような煽りを入れておいて殆ど出番無しなどと!
445名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 16:22:02.94 ID:bMq3Q7nq
>>442-443
まあ書いてみましたよ。
ただ完結してないのです。
申し訳なく思いながら6レス投下。
ダメな人は『性少年育成ゲーム』でNGを。
446性少年育成ゲーム 1/6:2011/09/12(月) 16:30:05.30 ID:bMq3Q7nq
 結標淡希は1人夜の街を徘徊していた。
「ようようオネェチャン! そんな寒そうな格好で何処行くんだよ?」
「何なら俺達が温めてやろうか? ぎゃははははははは――」
 そんな下卑た言葉を吐いた連中は皆、最寄りの川で自分の行動の愚かさを自覚する事になる。
「下品な男って嫌いよ」
 そうひとりごちてから、手にしていた軍用の大型ライトを腰に戻すと彼女は再び歩き出す。
 暗部が解体されてから、彼女は毎日の様に夜の街を……特に光の届かない様な暗闇を好んで歩きまわっていた。
 その目的はただ1つ。
「私が更生させるに相応しい可愛い男の子は何処にいるのかしら?」
 そこでホッと小さな溜息を1つ。
 それからキョロキョロと辺りを見回して、ふと目に付いたベンチに腰掛けた。
 誰が置いたのだろう大通り(むこう)からは死角になるが、路地裏(こっちから)は人の通りが良く見える。
 そこで結標はポケットからスマートフォンを取り出して、それにイヤホンを取り付けると自分の耳に装着した。
 それから画面を操作しながら、空いた手はスカートのポケットの中に。
「はぁ、はぁ」
 じっと画面を見つめていた結標が荒い息継ぎを始めたのは、それから暫く立ってから。
 ポケットに突っ込んでいる方の肘が小刻みに動いている。
「んっ……そこっ、あ、上手よ……」
 言葉と共に唇の端から唾液が零れる。
 暗闇中にスマートフォンの光に照らされて、上気した結標の顔が浮かぶ。
「ステキ……、いいのよ……そのまま中に出して……一番奥が好きなの……」
 まるでうわ言のように呟くと同時に、小刻みに震えていた腕が更に激しさを増して――、
「あうっ!」
 ひと際大きな声と共に、結標は白い喉を見せてのけ反った。
 そのままぶるっ、ぶるるっっと身震いすると、ベンチに崩れる様に横たわり、
「ふぅぅ……、止められないわね外でオナニーするの……」
 そう言って余韻に浸っていた彼女の耳を、何の前触れも無しに轟音が貫いた。
「きゃっ!?」
 驚いた拍子に余韻もすっかり吹き飛んだ結標は慌てて飛び起きる。
「な、何? 今の雷の音は一た……」
 その疑問の答えは言い終らない内に目の前に姿を現す。
「待ちなさいよアンタあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「あ、あれは御坂美琴!?」
 かつてとある計画が水の泡と消える原因を作った因縁の相手……。
「ふ、今はどーでもいい事ね」
 全ては終わった事だと結標は一笑に付す。
 それよりも気になるのは美琴が誰を追いかけているかと言う事だ。
「まさか私好みの男の子だったりとかしないわよね」
 なんて事を言って、自分であははと笑い飛ばした次の瞬間、彼女の体はとあるビルの屋上にあった。
「さぁって、何処にいるのかしら私のカワイ子ちゃん」
447性少年育成ゲーム 2/6:2011/09/12(月) 16:35:05.53 ID:bMq3Q7nq
 高い位置から見渡す事暫し、街の一角に雲1つ無い夜空だと言うのに雷が落ちる。
「もう、本当に派手好きなんだからあの子……お陰でこっちは特定しやすくって助かっちゃうんだけど」
 結標の姿が屋上から消える。
 そして次に現れたのは街路樹の陰。
 そこからチラリと顔を覗かせると、向こうから誰かが走って来る。
「ビンゴ♪」
 結標はタイミングを見計らって街路樹から飛び出すと、愛用のライトの光を向ってくる相手に向けた。
「だ、誰だ!?」
 眩しいのか相手は咄嗟に両腕を顔の前で交差して顔覆う。
 だがその声は少年のそれ。服装は学生服と来ては、結標に引き下がる理由は無い。
「私は正義の味方よ。悪の手先に追われている貴方を助けに来たの」
「そういうのは間に合ってます。それじゃ!」
 少年はそう言って踵を返すと、ツンツン頭を揺らして走り去ろうとした。
「待ちなさい」
 結標の手にあるライトが少年の背中に照準を合わせた。
 後は彼女の思う通り、少年は自分の腕の中に……、
「あれ?」
 しかし彼女の意に反して少年は走り去って行く。
 結標は咄嗟に側にあったゴミ箱を少年の頭上に飛ばした。
 そして、それは思い通りの場所に姿を現す。
「うぉわぁ!?」
 少年が地面を転がって避ける横で、ゴミ箱が派手な音共にぶちまけられる。
「何なんだ一体……」
「何だも何も、これが私の能力よ」
「うわわっ!?」
 目の前に現れた結標に、少年は地面を這って逃げようとする。
「そんなに驚かないでよ。傷付くわね」
 その目の前に再び結標が現れた。
 ここで初めて少年の顔を見た。
 何処にでもいそうな平凡な顔立ちの少年。
 少なくとも可愛いと言う感じでは無いのだが――と少年がおやっと言う様な顔をした。
「あれ? あんた……」
「ん?」
 こんな子に知り合いがいたかしら、と結標が記憶を掘り起こそうとする前に、少年の方が彼女を指差して言い放つ。
「あの時の露出狂!?」
「露出狂って失礼ね。これは能力を使う為に必要な格好なのよ」
 失礼な子ね、と結標がぷっと頬を膨らませる一方、少年はおおっと小さく口の中で呟くと、
「そうなんだ。それは悪かった」
「随分あっさり納得するのね」
「俺の周りにそういう奴多いから」
「ああ、そうなの」
448性少年育成ゲーム 3/6:2011/09/12(月) 16:40:08.29 ID:bMq3Q7nq
 結標は相槌を打ちながら少年が立ち上がるのに手を貸してやる。
「あ、ありがとう。それじゃ」
「待ちなさい上条君」
「え?」
 結標の言葉に少年――上条当麻は驚いた様な顔をしている。
「あんた何で俺の名前……」
「それは秘密よ」
 実は以前に一方通行(アクセラレータ)にぶちのめされた時に、病院に自分を運んでくれたのが彼だと言う事は知っていた。
 それ以上に彼女は、彼の事を知っている。
 それはそれは深くて暗くてドロドロとしているのだが。
「良いじゃないそんな事」
 結標は話を切り上げると上条の腕に自分の腕を絡める。
「え?」
「貴方だなんて私ラッキーだったわ」
 戸惑う上条ににっこりと微笑みかけたその時、
「見つけたわよアンタっ!!」
 闇の中から現れた美琴が紫電をまとって啖呵を切る。
「げっ、御坂!?」
「あら御坂さん」
 驚く上条と、余裕の結標。
 そしてやっと状況を理解した美琴が、結標を指差す。
「ア、アンタ……」
「お久しぶりね。元気にしていたかしら? と言う質問は愚問みたいね」
 その言葉にパクパクと口を動かしていた美琴だったが、ふぅーっと大きく息を吐きだしてから、落ち着いた様子で結標に話しかける。
「今度は何を企んでいるの?」
「あら人聞きの悪い。何も企んではいないわよ」
 などと言いつつ上条の肘に自分の胸を押し付ける。
「うおおっ!?」
「は、離れなさいよ!!」
 美琴から余裕が消えて、まなじりを吊り上げて怒り心頭の表情に変わって行く。
 その様子がおかしくて結標は思わずぷっと噴き出してしまった。
「な、何かおかしい!?」
「うふふ。貴女本当にこの間私と殺りあった御坂さん? あの時に比べると随分判りやすいわよ」
「な、何が判りやすいって言うのよ!!」
 歯をむいて今にも噛みついて来そうな美琴があんまり可愛いものだから、結標はからかいたくて仕方が無い。
 取り合えず上条の手を両手で掴むとサラシの隙間から、掛け声と共にその中に突っ込んだ。
「えい☆」
 その次の瞬間美琴から雷撃が上条達目掛けて迸る。
「うおわあっ!!」
 だがそれはすんでの所で上条の右手に打ち消されてしまう。
449名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 16:44:11.40 ID:IPLIPXCW
支援
450性少年育成ゲーム 4/6:2011/09/12(月) 16:45:13.22 ID:bMq3Q7nq
(あの雷撃を一瞬で消した……この目で見るのは初めてだけど……)
「危ないだろ御坂!!」
「アンタそこどきなさいよ!! アンタが邪魔でそいつを殺れない!!」
「ふざけんな、どう見たって俺がお前らに巻き込まれてるんだろ!! お前が何とかし、お、え?」
 美琴に言いかえしている最中の上条の腕を引いて結標が走り出す。
「あ、ちょっと待ちなさい!!」
 そこからは暫く追いかけっこ。
 しかもそれはあくまで美琴を誘導する為のおとりでしか無い。
 最終的に3人は、とある廃屋の中に紛れ込んでいた。
「もう逃げ場は無いわね」
 そこは廃墟の筈なのに、どう言う訳か微かに生活臭が残っている、そんな場所だった。
 ここがかつてグループのアジトの1つとして使われていた事を知るのは結標のみ。
 そしてそんな結標は、
「八方塞がりな貴方達に小石を1つ」
 そう言ってライトを軽く振るうと、上条と結標、そして美琴の目の前に、壁に添って置かれていた筈のベッドが出現した。
「「なあっ!?」」
 驚く上条と美琴。
 そんな2人の前で結標は1人小さくほくそ笑む。
「上条君」
「は、はい!」
「私の事好きにして」
「「は、はあっ!?」」
 結標の言葉に上条と美琴が同時に声を上げる。
 更に美琴は結標を視線で殺す様な勢いで睨みつけた。
「何言ってんのよアンタ!! 見た目通りの尻軽クソ豚女だったって訳!?」
 それに対する結標の返事は扱く覚めたもので、
「はいはい、負け犬負け犬」
「……その顔弾いてぶっ殺してやる、このクソったれ……」
 美琴は小さく呟くとスカートのポケットに右手を突っ込もうとした。
 だがそれより一瞬早く結標が動く。
「女の嫉妬って醜いわよ。同じ見せるんなら彼に喜んでもらえるものにしなさい」
 その言葉と共に美琴のスカートが消えた。
 美琴の右手が無い筈のコインをまさぐり、
「…………」
 自分がスカートを穿いていない事に気が付くまできっかり10秒。
「ひやっ、あ……」
 ストンと床に座り込んだ美琴に、結標はちょっとがっかりした顔を見せる。
「スカートの下に短パンなんてどれだけ鉄壁なのかしら。でもその白くて細い脚……じゅるり」
「!?」
 美琴は結標の視線に同室の少女と同じ妖しい光を見て鳥肌を立てた。
451性少年育成ゲーム 5/6:2011/09/12(月) 16:50:10.44 ID:bMq3Q7nq
 だが結標は目先の欲望には流されない。
「まあ、2兎追うものはと言う諺もあるし」
 そして改めて上条の顔を見上げて、
「上条君」
「はい」
「セックスしましょう」
「は?」
 上条が呆けた顔で隙を見せた瞬間、トンと肩を押すと同時に足を引っ掛ける。
「うおっ!?」
 その叫びと共に上条がベッドの上に倒れこむと、結標はすぐさま上条の足元に馬乗りになった。
「私に任せておけば安心よ」
 そして手馴れた様子でベルトを外し、金具を外し、チャックは歯で器用に下ろす。
 すると中から蒸れた雄の臭いがするテントが現れる。
「うん、元気が有っていいわね」
「ちょ、ちょっと止め……」
 上条が止めようと上体を起こすが、それよりもちょっとだけ早く、結標はパンツの上から固いものを咥えた。
「あぐっ!?」
 そしてそのまま音を立てて、ジュルジュルとパンツごと熱いものを吸いあげる。
「うあ、ちょ、やめ」
 上条が抗おうと伸ばす腕を払って、結標は口から手に変えて上条を責め立てる。
「あ、ああ、あ」
「どう? 悪く無いでしょこう言うの?」
 結標は楽しそうに聞くが、上条は何かを我慢する様に首を横に振る。
 そんな仕草も結標にはほほえましく映って見えた。
「我慢強い子って好きよ」
 そう言いながら上条を責める手は厳しく早く上下運動を繰り返す。
「は、は、は、は、は」
 荒く短い息遣い。
 パンツに広がる黒い染みは、結標の唾液か、それとも上条自身から漏れたそれなのか。
「あ、ぐ」
 結標の手の中の上条が震えた。
(そろそろ限界ね)
 それが判ると結標は上条から手を離す。
「あ……」
 逝くのをすかされた上条が苦しそうに見つめて来る。
「そんな顔をされると虐めたくなっちゃうわよ」
 結標はそう言うと上条のパンツをずり下ろした。
「くっ」
 パンツから跳ね出る上条自身から、粘っこいものが飛んで、それは結標の顔を汚す。
452性少年育成ゲーム 6/6:2011/09/12(月) 16:54:50.35 ID:bMq3Q7nq
「あらあら思ったより立派。入るかしらね」
「え?」
 上条が何がと、呆けた顔をするのをベッドに押し倒して、結標はその上に馬乗りになる。
「覚悟はいいわよね上条君」
 こうなった時の男は収まりが付かないのを誰よりも知っている結標は、それでもあえて上条の覚悟を聞いてみたかった。
 はたして上条から帰って来た言葉は――、
「やめ、よう」
「だぁめ♪」
 にっこりと笑って否定した結標が、軽く自分の頭を振った。
 2つに結んだ長い髪が彼女を中心に円を描く。
 そして気が付いた時には結標はその身に何一つ身に付けていなかった。
「さあ私と1つになりましょう」
 そう言って結標は自分の股間に手を当てた。
 そしてぴったりと閉じていたそれをぐっと左右に押し開く。
 人間の中はきっとこんな色をしているのか。薄いピンク色をした複雑な肉の重なりが姿を現す。
「あ、ああ……」
 上条がその光景に思わず声を上げる。
 そしてもう1つの上条も、待ちわびるかのように天に向かってそそり立つ。その距離わずか数センチ。
 そんな上条の様に結標はくすりと笑いを漏らす。
「良いわね男の子は素直で……それに引き換え女の子は面倒……」
 そこで結標はチラリとベッドの下に視線を向けた。
 するとそこには涙で頬を濡らして、じっとこちらを見つめる少女の姿が有った。
 そんな姿に結標は呼びかける。
「御坂さん」
 その声にぼんやりとした瞳が自分の方を見たのを見計らって結標はある提案をした。
「彼の童貞と貴女の処女。貴女はどっちが大切かしら?」



はい、すいませんここまでです、ええすいません。
この後美琴は上条の貞操を守るために自分の処女を結標に捧げるのですが、まあ結標ですから普通に美琴の処女は奪いません。
まあくんずほぐれつはまたの機会に。
以上。
453名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 16:58:06.03 ID:N3GjJlAz
おつん
続きwktkして待つわ
454名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 17:00:40.10 ID:2wXYQN9P
これで終われると思ったら大間違いだ
さあさあ早く続きを書きたまえ
455名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 18:41:23.91 ID:KE4WXk5X
エロいエロ過ぎる!かなり面白そうな展開だから続きをお願いしますだ。
456名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 20:00:59.09 ID:dEyZY/zV
あわきんすげえよ
457名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 20:21:37.00 ID:vcs5q0jE
上条さんは童貞であわきんは非処女なのか
458名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 20:24:26.56 ID:5J6F0b5C
実際に始まったら主導権が真逆になるんですねわかります
459:2011/09/13(火) 00:15:03.65 ID:2Cm4Q00E
続き待ってます!






・番外通行小ネタ『月が見える部屋』
・今夜は十五夜! ワーストたんの発言の意味が分からん人はググるとよろし
・一発書きのひでぇ出来
・忍法帖レベルをちょっと上げたので、連載の続きの前に小ネタをお試し投下。途中で不備があったらすみません
・2レス

†††

 張り詰めそうなくらいに静かな夜はどうにも苦手で、息苦しい。
 それを『感傷』と呼んでいいのかどうかは、所詮プログラムで固められたこの頭では解らないけれど。

「……、何してる」
「ちょっとあなたの寝首を掻きに」
 今夜の睡眠を放棄して、暇つぶしにたどり着いた先は寝ぼけ眼の少年の枕元だった。
 番外個体の不穏な言葉に顔を歪めつつも、一方通行はベッドの中から飛び起きる気にはなれないらしく、
ただぼんやりとした瞳で壁に掛けたデジタル時計を確認してはため息を吐いていた。
 迷惑そうなその様子を見て悦に浸るように笑い、彼女は両手に握った二つのマグカップのうち片方を差し出す。
「飲む? あなた好みの濃くて熱くて苦ぁいの☆」
「……どォあっても黙って寝かせる気は無ェらしいな」
 気怠い動作でゆっくりと上半身を起こし、一方通行はコーヒーでなみなみと満たされたカップを受け取った。
 勝手に人様のベッドに腰を下ろして布団の端をひざ掛け代わりにと引っ張っている番外個体は、ふと窓から
夜空を見上げ、何とはなしに呟く。
「ふうん。いいなあこの部屋、枕元から月がバッチリ見えるんだ」
「……ンなモンに興味示すキャラだったか、オマエ」
「べっつにー。ただ真っ暗だと万一の敵襲のことを考えて変に神経が冴えちゅうからねぇ。にしても第一位、
月明かりの下であなた見ると白すぎてすげー不気味なんだけど。ひょっとして進路希望が蝋人形な感じ?」
「返り血で真っ赤に染めてェってンなら相談に乗るぞ」
 互いにコーヒーを一口一口と含みながら、眠気と共に大して深い意味も無い会話をダラダラと進める。
 余談だが、番外個体が一方通行に淹れてきたコーヒーは嫌がらせかというぐらいにインスタントコーヒーを
ぶち込んだ特製仕様であった。文句を言ってもただ彼女が喜ぶだけだと経験から学んでいるため、一方通行は
眉間をしかめながらそれでも無言で飲み続けてやることにする。
 月が浮くマグカップの水面に息を吹きかけて揺らす番外個体が、やがてこんなことを言い出した。
「……第一位は眠れないことってある?」
「あることにはあるが、まァ、それに惰眠を貪ってる他人を巻き込んだ経験はねェな」
「何の夢を見てるやら、急に飛び起きて自分の脈拍呼吸音の変動に気付いて一人で舌打ちとかはしてるけどねぇ」
「……、」
「ミサカは何でも知ってるよ。ネットワーク経由で強い意識の揺れとかは何となく検知するし」
 睨みつける第一位の視線を快いものと受け止めるように、含み笑いを浮かべた彼女は一人で喋り続けた。
「ミサカもよく夢を見るよ。手足もぎ取られたり踏み潰されたり、あなたの悪趣味なダンスに付き合わされる夢」
 何気ない声音を受け、一方通行の顔面に無表情が張り付く。
460:2011/09/13(火) 00:15:43.57 ID:2Cm4Q00E
「……それで眠れなくなって、ミサカのお肌なんかもうボロボロだよ。道連れに夜中の話相手を求めるくらい、
あなたが目くじら立てるようなことじゃないと思うけれど」
「……」
「第一位の夢見の悪さは自業自得だけど、このミサカは立派な二次被害を受けてる最中だしねぇ。もうちょっと
ミサカの夜這いを優しくお招きしてくれてもいいんじゃないの?」
 くつくつと笑いながら満月を仰ぐ番外個体。
 相変わらず、一方通行からの返事は無い。
 頭が上手く回らない時刻なのもあるし、反論する意味がないとも自覚しているのだろう。
 今彼が何を言おうとも、それを墓穴に換えてやるための言葉を山のように用意しておくのが、彼女の本来の
性質ではあるのだが。
「……ま、悪夢の元凶の男に助けを求めるってのも妙な話だけどね。憎まれ口はこのミサカのアイデンティティ
みたいなもんだし、あんま深く考えると余計に寝れなくなるよ、お互いに」
「……どの口が言ってやがる」
「ねぇ第一位」
「何だ」
「ここで寝ていい?」
 自分に背を向けて窓の外を見ている番外個体の発言に、一方通行は怪訝そうな表情を作る。
 少女は楽しそうに笑うと、
「けけけ。別に変な意味じゃないから期待したらもれなく残念な気分になるよん。小さな子供とかは眠れない
時とかにそうするらしいから。最終信号とやってることは変わらないじゃん」
「期待すンのは一生有り得ねェから安心しとけ。つか大量にカフェイン摂取した人間の台詞じゃねェだろそれ」
「なんか喋ってたら眠くなってきたもので。一通り悪意を吐き出して脳みそが満足したのかねぇ」
 子猫のようなあくびを漏らしながら彼女は、何のためらいもなく二人入るには手狭なベッドに潜り込んでくる。
 締め出す暇もなく、ほんの数センチだけ離れた位置を確保されたまま寝の体勢になってしまった番外個体を、
判断能力が鈍っている一方通行はついに自力で追い払うことができなかった。
「……出ろ。ウゼェから部屋戻れ」
「やだ。ここいい感じに温い」
「……」
 眠れないと言っていた割には随分都合よく眠気が襲ってきたようで、番外個体の口調は段々と不明瞭なものに
なっていく。
 さらに、彼女が一度静かになってしまったためか一方通行も次第に気怠さが勝りはじめた。
「チッ……」
 マグカップを傍らのデスクに置き、マットレスに体重を預ける。
 寝転がった視界には、先程まで傍らの少女が眺めていた、窓の中の満月が垣間見えていた。
 ふと横を見ると、いつの間にか番外個体も瞼を開けて同じ景色を見ているらしい。
 やがて彼女は、極めてらしからぬ小さな声で、何かをポツリと呟く。
「あいらぶゆー」
「……」
「間違えた。月が綺麗ですねってヤツだ」
「……」
「……ドキッとした? 第一位」
「寝言は寝てから言え。っつーか本気で部屋帰って寝てろ」
「やーだ」
 淡い月の光が差し込む部屋の中、そんな途切れ途切れの会話はいつまでも続いていった。

 翌朝、目が覚めたら何故かお互い密着体勢になっていた所を小さな少女や大人たちに見つけられ、黄泉川家
全体が軽いハプニングに陥ったのはまた別の話である。

END
461名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 00:53:35.58 ID:RKgaUSXp
いい…
番外通行のよさが滲み出てる…
このくっつきそうでくっつかない感じと軽口の叩きあいがいいよね…

忍法帖死ねと思ってたけど小ネタが投下されるならいいかも…
462名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 01:06:39.78 ID:6oX7YAO3
番外 + 夜這い = 最強
463名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 10:36:41.26 ID:sHvzWXiy
ああああああああああああ!!死ぬ!!
最高すぎて死ねるよgj
464 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2011/09/13(火) 11:28:08.30 ID:BF6sJcYH
番外個体の甘ったるさに口から角砂糖が零れる位GJ!
465名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 15:29:50.35 ID:2+PAHzx2
GJや。ところであわきんはビッチの方が似合うのは俺だけかな?
あわきんは処女じゃない方がエロく感じる。マジで乱交パーティとかやりそう。
466名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 15:43:43.27 ID:KOmjJELc
暗部で忙しいだろうからそんなにパコパコやってる感じではないかな
たまにストレス発散にショタ襲ってそうなイメージはある
467名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 16:57:56.85 ID:ywO6YFkz
すまん
あわきん=ショタコンって原作でいうと何巻読めばわかる?
468名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 18:40:55.91 ID:KOfA0R70
19巻の「あからさまにショタコンのやつに言われてもなァ」「だにゃー」「ですね」
の一文のみ。そこから一気にあわきんのショタキャラが定着して現在に至る

まあ2巻で「元々、私がここでどんな扱いをされていたか聞く?
       何のためにこの建物に隠し部屋がいっぱいあるのかとか。
       俗物過ぎてきっと君は耐えられない」

この文であの子が一気に非処女キャラ扱いになったみたいなもんだ
469名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 20:03:19.67 ID:f/Cqw8Xz
姫神ってガチで非処女なんかね?
あと、暗部の女キャラは普通に非処女だと思う

ラノベだからオリアナとかも含めて処女のほうが萌えるけど・・・
470名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 20:12:56.35 ID:kM0Zo+dU
姫神のあれは読解力のない文盲がエロ方面に持っていっただけなんだけどな
普通に読んでたらそっち方面じゃないのはわかる

だからといって非処女かは知らん。少なくとも三沢塾でエロ方面はない

過去について語らないと上条さんもインさんも、禁書のほとんどのキャラが性交をしてた可能性はある
471名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:35:40.42 ID:RKgaUSXp
インデックスが非処女だったら興奮するなあ
あんな純粋そうな顔してて記憶消す前はいろんな男とヤりまくりだったとか夢が広がる
それで本人がそれを覚えてないで身体だけが開発されきった状態とかマジ興奮する

オリアナお姉さんが処女っていうのもいいよなあ
いつもはビッチぶってるけどいざ押し倒されたりすると急に赤面して慌てちゃうの
仕舞いには半泣きになって逆に押し倒したほうが困惑しちゃったり

あと妹達や番外個体は非処女でもおかしくないと思う
472名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:37:48.20 ID:sHvzWXiy
>>471
おまえは分かるヤツだ、一瞬でもそう思った俺が馬鹿だった
ワーストたんが非処女なはずかない
何を血迷いごとを言っている?
挑発→押し倒されてごめんなさい、がすばらしいというのに!
473名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:45:22.62 ID:RKgaUSXp
>>472
何もわかってないで血迷ってるのはお前のほうだ
番外個体が非処女の場合、一方さんと会うまでにそりゃ色々あって当然性的にも色々されてるんだよ
どうせ生還の見込みもないからって研究所で好き放題されててそれがトラウマになってたりさ
それでお前が言うようにいつもの調子で挑発してみるもマジで押し倒されてその拍子に色々と思い出しちゃって
泣きながらごめんなさいする番外個体と困惑しながら優しく慰める一方さんとか最高だろ
処女もいいけど非処女でも美味しいっていうのは死んでも譲らんぞ
474名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:47:19.99 ID:sHvzWXiy
>>473
ごめんなさい私が間違っていました
師匠と呼ばせてもらおう
475名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:48:13.26 ID:kM0Zo+dU
人それぞれ性癖それぞれ
いろんな性癖を許容できるようにならんとつまらんぞ
476名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:51:22.21 ID:vpr7cRBZ
じゃあこうしましょう
間をとって打ち止めが非処女ってことで
477名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:53:47.40 ID:itxJMjL5
打ち止めの場合は木原くンに攫われて
猟犬部隊に囲まれた時とか実にやばいシチュだったなw
478名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:54:58.39 ID:tiyNcZ/c
ここはあえて、その前にアクセラさんに奪われてる説を・・・アクセラさんが寝てるときに
479名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:55:21.46 ID:xx24Kpj2
打ち止めが天井に散々ヤられた後に記憶を消されて一方さんと出会う
という薄い本があったな
480名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:55:34.61 ID:52ot2NYM
妹たちは一人でもやられてたら記憶共有しちゃうんだよな
短期で成長させたり、調整とかもあるし、あくまで備品、実験資料という立ち位置だから正規ナンバーはやってないとおもうが
それ用の非正規ナンバーが裏で作られて…というのはあるかも
481名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:56:39.46 ID:J8KTFuhV
>>479
何それ天井め良い思いしやがって
482名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 22:05:23.17 ID:xx24Kpj2
>>480
そう考えると番外個体と打ち止めはやろうと思えば記憶共有できない・しない
という抜け穴があるよな
483名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 22:17:04.72 ID:tiyNcZ/c
だが、打ち止めは大事なところでだだながし派
484名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 22:35:57.94 ID:928Ma4/C
妹達が打ち止めの状況をあんまり気にしてなかったのは打ち止めがリンクしてなかったからかも
それなら過去天井やら猟犬部隊に色々やられてた部分を流してないってのも無理なくイケるんじゃね

非処女の打ち止めってなんか新境地だ誰か欠くべき
485名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 23:59:44.02 ID:Gr+RQUuv
非処女信号(ビッチオーダ)。
それを見て苦悩する一方通行さんと、どん引きする番外固体か。
ふーん。






ふゥゥゥゥゥゥン。
486名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:05:04.46 ID:/mKEV3Ha
いろいろきたない妄想はするけど、なんだかんだいって童貞と処女の奇妙な冒険が一番好きです
487名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:11:40.25 ID:FfYWkJWY
「あのねあのね、ミサカはミサカは貴方に助けてもらったからカラダでお礼しにきてみたり」
「何だこいつ!こんな小さい子なのに異常にフェラがうめぇ!どういうガキなんだ!?」
「えへへ、ミサカはミサカはあの人には言えないけどもいっぱい『こういうこと』してきたから
とっても上手いんだよ?ほら、ガチガチに硬くなってきた、びくんびくんしてるって言ってみたり」
「うおお!舌足らずな喋り方なのに不釣合いなまでの舌使い!お前エロすぎんぞ!!」

こうですかわかりません
488名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:15:13.97 ID:Rz+s5d/v
一方さんが妹達を猟奇的に殺害
+天井・猟犬部隊・木原が暴力的なレイプを繰り返したせいで
ベッドの上では人が変わったようにドMになる打ち止めか
489名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:15:13.81 ID:/mKEV3Ha
その横でヴェントさんが顔真っ赤にしてプレイを見てるのか
490名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:26:33.46 ID:uHNEpNMh
>>485
非処女だからといってビッチとは限らんだろ何言ってんだ
491名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:41:55.84 ID:lWGm6bun
番外個体が非処女だと
痛々しい過去を>>473のように一方さんに慰めてもらいたいと思うが、
打ち止めが非処女だとヒーロー3人とも食ってそうなビッチ臭いのは何でだろうな
番外個体の方が口であれこれ言ってても純情で純真そうだからだろうか
492名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 01:00:10.57 ID:zRdRaKV7
打ち止めが非処女とか非現実的すぎて、
キャラぶっ壊さないとバランス取れないからじゃね
番外はビッチキャラでも純粋キャラでもおいしいなー
493名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 01:09:48.97 ID:Mc1xm4Z3
このスレでは番外は番外通行が鉄板なのか
494名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 01:18:50.08 ID:yXPv5wmi
もうビッチデックスとビッチオーダで乱交しようぜ。
495名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 01:19:24.00 ID:lWGm6bun
番外は一方さんしかいないからな、打ち止めは幻想通行もありだが
そのかわり番外の方が性格が複雑な分、ビッチも純情もツンデレもいける
496名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 01:21:17.23 ID:lWGm6bun
幻想止めだったわ
ごめんな、番外打ち止め
497名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 08:16:07.92 ID:clgQGvuQ
ホモにした二人にも謝れよwww
498名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 08:59:56.80 ID:7M4ZvMVe
ビッチなあわきんは美琴の処女を喪失させないだろ。アナルはあるかも知れんがw
あわきんの色香でその世界に上条は嵌るだろうけど。早漏向きだな上条は。
499名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 09:15:49.76 ID:Mc1xm4Z3
上条、一方、浜面をチンコで操り、飼い慣らすビッチインちゃん、ビッチ打ち止め、ビッチフレメア
みんなが憧れ、強者も一目おくみんなのヒーローたちも、夜はロリータに踏まれて喜ぶ、完全に調教されたマゾ豚の正体を表す
もちろん、ロリビッチたちは昼間は猫を被って周囲を完璧に欺いてるのだ
500名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 18:24:20.03 ID:yXPv5wmi
常時反射を失ったせいで身体が汚れやすくなった一方通行がお風呂に入るのを忘れがち。
でもその匂いに興奮してしまう打ち止めはミサカが綺麗にしてあげるね、と身体の各部を舌で舐めとり
特に臭いの強い性器のみならずアナル舐めすら悦んでしてあげてるのだった。
501名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 18:35:47.59 ID:oB5eXXCW
奥まで洗ってあげるねってミサカはミサカは中指と薬指をグイグイ押し込んでこねくり回してみたり〜
502名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 19:30:30.56 ID:8vfAV6PM
殿方…さん………
お…お願いですから……
へ…変なことしないでくださいまし……
………私はお姉さまとしか………
確かにわたくしも…誤解とはいえあなた様にやつあたりしましたわ…
…でも、だからって…
そんな………無理矢理なんて………あまりにひどすぎますの……
503名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:33:52.00 ID:Hotceo6U
お前らさー、アイデアは形にしてから投下しようぜ。な?
504名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:14:05.00 ID:Qk4YjHDH
忍法帖とかもあるからたまにはこういう流れもいいんじゃない
それともまた雑談云々で50レスくらい潰したいのかい
505名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 00:36:20.40 ID:iv9vLZHq
だれかへヴィーオブジェクトのねたでもいいから投下してくれ…!!
506名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 00:59:04.09 ID:L2aNLb+8
このスレって投下間隔が、一人投下→半日か1日おいて投下→少し間があって投下 
以後投下なしが長く続くとと変な規則性があるね。
507名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 01:19:19.09 ID:x2INIsmT
作品投下があるだけ幸せだと思うべきなのだ…
508名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 09:22:26.82 ID:H4ZKp/oz
ビッチなあわきんの続編をお願いします。
このまま上条は本能に逆らえず3Pしまくるのか、美琴ちゃんが上条を犯すのか期待しまっせ。
あわきんじゃ座標移動を使って子宮まで出しまくるだろうけどw
509名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 19:16:13.72 ID:GwrYmyo5
>>505
過去にヘヴィーオブジェクトのSSあったっけ?
51032-335:2011/09/15(木) 21:17:32.69 ID:lcNA+Ggr
どうもお久しぶりです……と挨拶してみたはいいのですが、誰も当麻×黒子SSを投下した(初めて投下したSSは当麻×美琴でしたが)自分を覚えてる人居ないですよね無理言ってすみません。
これも誰も覚えてないと思うのですが(何せ最後にSS投下したのが半年以上前)、以前書いた上条×黒子SSの続きがようやくできたので投下しようと思ったのですが、何かそういう雰囲気でも無さそうなのでちょっとどうしようか迷っていたり。
今更需要ありますかね?

というかさっき文章量確認したらテキストで50KB以上という、こんな無駄に長い上エロ無しのSSに需要あるのかと超疑問orz
511名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:23:58.37 ID:oMbRUnAY
上黒はいつでも需要ありだぜー。供給が少ないからありがたいわ
51232-335:2011/09/15(木) 21:38:35.32 ID:lcNA+Ggr
>511
そう言ってもらえるとありがたいです。
ただ前述したように今回文章量がチト多いので、何日かに分けて投下しようかと思います。
エロ要素全く無しなSSですが、それでもよければ読んでみて下さい。

タイトルは『とある黒子の初デート』
まあ異性相手なら初デートの筈、という非常に安直な思い付きで決めたタイトルです。
513とある黒子の初デート-01:2011/09/15(木) 21:40:54.07 ID:lcNA+Ggr
 そこは第六学区のとあるテーマパーク、一般的には遊園地と呼ばれる類の施設である。
 名門常盤台に身を置くとはいえ、白井黒子も世間の女子中学生並にそういった所へ興味を持っていた。
 ただしそれは一緒に行きたいと思う対象が彼氏でも友達でもなく、自らの貞操を捧げたいと思う程に慕う『お姉様』という点を除けばであったが。
 実際彼女も今日はそれを期待し、今頃二人して園内を仲睦まじく歩いている筈だった(注:白井主観)。
 しかし現実には敷地内を文字通り疾走し、しかも隣で並走しているのは愛しのお姉様ではなく、
「白井、あと絶叫エリアで残ってるのは正面のジェットコースターとフリーフォールだけだぞ!」
 などと絶叫気味に確認するツンツン頭の高校生、上条当麻だった。
「急ぎなさい殿方、午前中までに半分はノルマを片付けておかないと!」
 打てば響くといった様子で言葉を返す白井だったが、内心では先日彼の母親に会った時と同じ事を呟いていた。
「どうしてこうなった」


 〜 とある黒子の初デート 〜
514とある黒子の初デート-02:2011/09/15(木) 21:44:07.86 ID:lcNA+Ggr
 全てのきっかけはこの前日、『風紀委員』の同僚にして親友でもある初春飾利が、第一七七支部で白井黒子の前に差し出したチケットだった。
「初春、何ですのこれ?」
「見れば分かるじゃないですか、第六学区にある遊園地のチケットですよ。
 嫌ですねぇ白井さん、声だけじゃなくて頭の方まで老化現象が進んで痛い痛い痛い!」
 話の途中で白井は『空間移動』で初春の背後に回ると、無言で彼女の頭を握り拳で左右からグリグリと挟み込む、通称梅干しを実行した。
「で、もう一度尋ねますが、何ですのそれは?」
「うぅ、何事も無かったように話を戻すんですね……それはともかく、これペアチケットだから、御坂さんでも誘ってご機嫌取ったらどうかなと。
 最近御坂さんがご機嫌斜めだって、白井さん自分で言ってたでしょう?」
 同僚の鋭い指摘に白井は思わず唸った。
 彼女の言う通り、白井がお姉様と呼びまた寮の同居人でもある御坂美琴の機嫌はここ数日甚だ悪い。
 実の所その原因は分かっているのだが、白井にとってもそれは鬼門というべき案件だったので、気持ちの整理がつくまで放置しておきたいというのが本音だった。
 そんな思案へ明け暮れる彼女を余所に、初春は更に話を続ける。
515 忍法帖【Lv=26,xxxPT】 :2011/09/15(木) 21:47:12.56 ID:A5CLcr4y
>>510
前の投下から大分経ってますし問題ないでしょ。
需要なんていうのも後から付いてくるもの、わざわざ聞くのは野暮ってもんです。
それより忍法帖の制約の方が気になりますが、大丈夫でしょうか? それが心配です。
516とある黒子の初デート-03:2011/09/15(木) 21:47:59.10 ID:lcNA+Ggr
「それに今なら園内のスタンプラリーで限定のパーフェクトゲコ太グッズが貰えるみたいですし、御坂さんもきっと喜んでくれますよ」
「あなたにしてはいい考えですわね……なんて私が感心するとでも思ったんですか、初春?
 貴女が何の企みも無くそんな殊勝な真似をする筈がありませんわ、さっさと悪巧みを吐きやがれですの!」
「いいい痛いですってばぁ!
 話します、話しますから手を離して下さい!!」
 梅干しを再開され痛みで涙目になりながら、初春は観念したようにソファーへ倒れ伏した。
「全く、最初から白状していれば痛い目を見ずに済んだものを」
「うぅ、私の花園がすっかり白井さんに汚されちゃいました」
「失敬な、私が汚す花園は後にも先にもお姉様だけですわ」
「汚す事自体は否定しないんですね……それはいいとして、実は私今日と明日とある企業から『風紀委員』本部を通して急なプログラミングの依頼が入りまして、代わりにそれの事務処理をお願いしたいなと」
「それって、まさかそのテーブルの上にそびえ立つ白い山脈の事ですの?」
 実の所先程からそれは視界に入っていたのだが、敢えて見ない振りをしていた書類の束だった。
「ちなみに期限は明日の朝までです」
517とある黒子の初デート-04:2011/09/15(木) 21:51:42.10 ID:lcNA+Ggr
「この仕事量とチケットでは全然バーターになっていない気が……」
「どの道ここで断っても私への依頼申請は正規の手順を踏んでるんで、本部から事務処理引継の許可降りちゃいますよ。
 そうなったら嫌でも白井さんへお鉢が回ってきますし、それくらいならここで自ら引継を申し出てこのチケットをゲットした方が絶対マシですってば。
 ちなみにさっき言ったスタンプラリーはこのチケット限定のサービスで、しかも明日までらしいですから、パーフェクトゲコ太グッズ欲しいなら早めに行った方がいいですね。
 そういう限定物をプレゼントしたら、御坂さん絶対喜ぶだろうなぁ〜」
 足元を見るような初春の補足説明に、白井は心底恨めしそうな顔でソファーにどっかり腰を下ろすと、怒涛の勢いで書類にペンを走らせ始めた。
「商談成立ですね、それじゃ固法先輩にはこちらから引継の旨を伝えておきますよ」
 それは書類整理を白井が責任持って終らせると上に明言するようなもので、つまりは初春の罠に嵌まり名実共に仕事を押し付けられたという事だった。
 ともあれ引継の連絡を終えた初春は、携帯を仕舞いながらチケットを差し出すとニッコリ微笑んだ。
518とある黒子の初デート-05:2011/09/15(木) 21:53:49.79 ID:lcNA+Ggr
「うぅ、奇跡も魔法も無いとは、正にこの事ですの」
「まあそういう非科学的なモノに頼りたくなる気持ちは分かりますけど、現実は非情ですから頑張って下さいね、白井さん♪」
 自分から罠に嵌めておきながらなんて白々しいと思いつつ、白井はペンを動かしながら空いた方の手で目前のチケットを奪い取った。
「ところで初春、何故このチケットを貴女が持っていたんですの?」
「実はそれ、以前『風紀委員』に支給された物なんです。
 慰労目的で全員に配布されてたんですけど、丁度このチケットだけ余ってたんで」
「なるほど、そういう事だったんですの」
 ペンを走らせながら納得の声を上げる白井だったが、初春の説明にふと引っ掛かりを覚えた。
「でも私、そのチケットの事は全然知らなかったですわ。
 全員分という事は、当然私の分も支給されていた筈ですけど」
「そ、それはその……」
 何故かそこで言い淀む同僚に、白井はペンを止め訝しげな視線で見やる。
「まさかとは思いますが初春、私にチケットの事伝えるのをすっかり忘れていて、たまたま見付けたこのチケットが実は私の分だったとかいうオチではないでしょうね?」
 それを聞いて身体をビクッと震わせる初春の反応に、白井は自らの憶測が正しい事を確信する。
519とある黒子の初デート-06:2011/09/15(木) 21:56:26.39 ID:lcNA+Ggr
 本来私の物だったチケットを餌にこちらを謀るとはいい度胸だと考えながらペンを置いた白井は、爽やかな笑顔で静かに告げた。
「初春、先に断っておきますけど、貴女にも選択の余地はありますわ」
「せ、選択って?」
「このまま更なる梅干しを味わうか、それとも私の『空間移動』で一緒に紐無しバンジーへチャレンジするか、痛みと恐怖お好きな方を選びなさいな」
「どっちも嫌です!」
 叫びながら立ち上がる同僚に、白井はわざとらしさ満点な驚きの表情を向けた。
「まあ初春ってば何て欲張りさんなのかしら、両方とも味わいたいから選べないなんて。
 でも親友のささやかな願いを叶えない訳にはいきませんわね」
「叶えなくていいですってば!」
 ういはるは いちもくさんに にげだした!
 しかし しらいに まわりこまれた!
「さあ、それでは軽く地表十mから逝ってみましょうか。
 何、仕事前の息抜きですから、すぐに終らせて差し上げますわ」
「だ、誰か助け――」
 初春飾利の必死な訴えは、その姿ごと白井黒子と共に消えた。
520とある黒子の初デート-07:2011/09/15(木) 21:59:10.37 ID:lcNA+Ggr


 翌日早朝、押し付けられた事務処理を律儀にも夜通しで片付けた白井は、徹夜明けのハイテンションのまま自室に入った途端、ベッドに眠る愛しのお姉様目掛け『空間移動』を活用した似非ルパンダイブを敢行した。
 もっとも唇が触れ合う寸前、レベル5の電撃付裏拳が白井の顔面へ炸裂し、あわよくば朝からお姉様とキャッキャウフフしようという彼女の目論みは潰えたのだが。
 「げふぅ」などと乙女にあるまじき言葉を吐きながら下着姿で床を転がり回る後輩の姿を、『常盤台のエース』は眠気と侮蔑が入り混じった視線で見下ろす。
「さ、流石はお姉様、例え就寝中でもカウンターを決めるのは文字通り朝飯前なのですね」
「お日様も昇ってない内から何やってんのよ、アンタは……」
 欠伸を漏らしながらノロノロと立ち上がる美琴に、白井は痛みに悶えるのを堪え昨日手に入れたチケットを差し出した。
「ところでお姉様、今日は久々に二人揃っての休みなのですから、これから一緒に遊園地へ行きましょう!」
「黒子、朝六時から遊園地に誘うような奴が一体何処に居るのよ?」
「ここですわ!」
 自信満々に自らを指差す後輩に、常盤台のエースはこめかみを押さえながら溜息を吐いた。
521とある黒子の初デート-08:2011/09/15(木) 22:02:21.01 ID:lcNA+Ggr
「あーはいはい、そういう奴だったわねアンタは。
 でも今日は丸一日予定が埋まってるから駄目よ」
「な、何故ですのお姉様!?
 確か今日は習い事も常盤台での能力実験も無い、完全無欠の休日だった筈ですのに!?」
「とある企業から新型の能力測定型ゲーム機の試験協力を頼まれたんで、今日行く事になったのよ。昨日の晩に急遽決まったから、知らなくて当然よ」
「そ、そんな……くっ、昨日徹夜する前に再度情報を確認すべきでしたわ」
「というかそれ以前に、なんでアンタは私の予定を事細かに把握できるのよ?」
「それは勿論、愛の成せる業だからですの!
 お姉様の事なら下着の好みから今ご執心になっている殿方の事まで、何でも知っておりますわ!」
 そう自信満々に言い放った途端、不意に白井の鼻先へ一筋の閃光が走り、同時に超不機嫌と化した『超電磁砲』の御尊顔を青白く照らした。
「黒子、全然関係無い話を思い出したんだけど、この前アイツやアイツの母親と結局何やってた訳?」
「へ? いや、それはこの前ご説明した通りなのですけど……」
522とある黒子の初デート-09:2011/09/15(木) 22:05:04.28 ID:lcNA+Ggr
 美琴が豹変した様子で問い質したのは、彼女が今口にしたアイツこと上条当麻とその母親である上条詩菜が、先日喫茶店で白井と一緒に居た件だった。
 詩菜が学園都市の去り際に「今度会う時は是非お義母さんと呼んで頂戴ね、黒子さん」などと宣ってくれたおかげで、それを聞き嫉妬に狂った美琴とインデックスから上条共々追い立てられる羽目になったのは、白井の記憶に新しい。
 実の所、ここ最近美琴の機嫌がすこぶる悪いのはそれが原因だったりする。
「ふーん、まだしらばっくれる気なのね」
 冷たく言い放ちながら、美琴は完全に目が覚めた状態でテキパキと出掛ける準備を進めていく。
 そんな愛しのお姉様とは正反対に、白井はあたふたした様子で懸命に弁明の言葉を脳内から検索していた。
「お、お姉様、何度も説明しましたけどアレは誤解ですの!
 私自身、何故殿方のお母様からあのような事を言われたのか皆目見当が付きませんわ!」
「はいはい分かった分かった、じゃあそういう事にしといてあげる」
 いつの間にか制服に着替え終っていた美琴は、言葉とは裏腹に全然納得していない様子で白井の横を素通りする。
「お姉様、お願いですから私の話を」
「それじゃ私、もう行くから。寮監には今日遅くなるの伝えてあるから、何も言わなくていいわよ」
 結局同室の後輩へ振り返る事無く、常盤台のエースはそのまま部屋を出ていってしまった。
523とある黒子の初デート-10:2011/09/15(木) 22:07:51.76 ID:lcNA+Ggr


「殿方の話を出したのは完全に薮蛇でしたわ……うぅ、わたしってほんとお馬鹿ですの」
 結局あの後眠気覚ましのシャワーを浴びてすぐに部屋を出た白井は、目的も無く『空間移動』でさまよっている内に辿り着いた公園で、自嘲気味にベンチでうなだれていた。
「しかしこのままではこのペアチケットが無駄になってしまいますわね。
 せっかくパーフェクトゲコ太グッズをお姉様に差し上げたかったのに、ペアでないとスタンプラリーできませんし……」
 残念無念という表情でまだ人通りが少ない早朝の通学路を何気なく眺めていると、ふと見知った顔というかツンツン頭が白井の視界を過ぎる。
「あれは殿方……制服を着ているという事は恐らく補習なんでしょうけど、休日のこんな早い時間から登校なんて、あの馬の骨は普段どれだけ点が足りていないのやら」
 そう言って白井は嘲笑おうとしたが、よくよく考えると彼の母親から妙な事を言われたり、それが原因でお姉様とチビシスターから追いかけ回されたり、その上未だお姉様から誤解を受け続けたりと、奴のおかげで散々な目に会わされてばかりだった。
 故にあの若造には全ての責任があるのだから、お姉様の機嫌を直す為こちらに協力するのは当然というか義務だろう。
524とある黒子の初デート-11:2011/09/15(木) 22:12:05.65 ID:lcNA+Ggr
 そんな風に思い出し怒りを曲解しながら白井がふと見た手元には、使い道に困っていた遊園地のペアチケットが握られている。
 能天気に歩く馬の骨こと上条当麻とチケットを交互に見つめた後、彼女は何かを決意した顔で『空間移動』を行うやいなや、彼の後頭部めがけドロップキックを敢行した。
「ふごがっ!」
 突如会心の一撃を喰らい地面へ接吻を強いられる形となった上条は、そのまま実行犯から襟首を掴まれずるずると引きずられる。
「いちち……って、朝っぱらから上条さんに見敵必殺ばりの一撃をかました上に市中引き回しの刑をしているのは一体どなたですかコンチクショウ!?」
「おはようございます殿方」
「って白井かよ!?
 上条さんは突然の理不尽な行為に説明を求めます!」
「四の五言わず黙って付いてくればよろしいんですの」
「だからなんでだよ? そもそも俺、これから補習なんだけど」
「そんなの私の知ったこっちゃありませんの。
 それよりもさっさと行きますわよ」
525とある黒子の初デート-12:2011/09/15(木) 22:14:24.11 ID:lcNA+Ggr
「何処にだよ、というかさっきから俺の質問に一切答えて無いよね?
 こんなの絶対おかしいよ!」
「ええい、男の癖にいつまでも細かい事をグダグダと」
「全然細かくねぇぶが!」
 諦め悪くまだ喚き立てている上条の顔面へ、白井は無言でネリチャギを決め沈黙させる。
(ふ、不幸だ……)
 内心いつもの常套句を呟きながらうなだれるツンツン頭の男子高校生は、聞く耳を持たない年下のツインテール娘から容赦なく引きずり回されるのだった。
52632-335:2011/09/15(木) 22:18:47.97 ID:lcNA+Ggr
今日はひとまずここまでにしておきます。
補足すると、SSの中でも少し言及していたように今回の話は以前投下したSSの続編という事になってます↓
http://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/t/toarumajutu773.html

ちなみに所々最近どこかで聞いたことある台詞が点在している件についてはスルーの方向で。
だって汎用性高過ぎなんだもん(滅
527名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:21:31.86 ID:oMbRUnAY
乙です
黒子その選択肢はどう考えても自爆www
528名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:54:46.63 ID:lmSjY4aG
なんという自爆フラグ
続きにも期待してます
529名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 00:01:08.92 ID:yJ0RoPeD
【とある魔術の禁書目録】上条×黒子スレ【上黒】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1316097687/

530 忍法帖【Lv=15,xxxPT】 :2011/09/16(金) 00:50:09.71 ID:tW+ZhHsB
gj
531 忍法帖【Lv=15,xxxPT】 :2011/09/16(金) 01:00:41.49 ID:tW+ZhHsB
>>529
そんなスレあったのか
53232-335:2011/09/16(金) 01:48:40.65 ID:z+BUtDnE
感想ありがとうございます。
なお予告という訳ではないのですが、今回は皆大好き『超電磁砲』の出番を大幅に増やしておりますので、次回の投下をお楽しみに。
ちなみにインデックスの扱いは本編準拠です。つまり今回出番はn(ry
533名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 08:16:02.99 ID:FBQ4JGmf
本編(原作?)準拠だったら出番は超電磁砲より多いはずだが・・・

534名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 11:29:27.13 ID:R9vCLSVo
あんまり余計なことは言わんほうがいいよ
インデックス関連はマジで荒れるから
アニメ放映時に散々言われてきたせいでファンの沸点も低くなってるからね
535名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 11:42:16.03 ID:b59pi/IE

>>532
雉も鳴かずば撃たれまい、余計な一言は身を滅ぼすよ
マジで
536名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 11:47:54.90 ID:AfGxm5kb
むしろネタだとしても原作読んでてそんな発言が出るほうが驚きだぜ…
537名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 12:00:03.21 ID:Hdhb12Mq
インデックスと美琴が上条の記憶喪失をネタに脅迫、捕縛しSMチックに既成事実を作るために逆レイプする展開を希望。
538名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 12:16:48.02 ID:Nijp/SfV
インちゃんネタは外野が反応よすぎて困るね
ハハッワロスで流せばいいのに
539名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 12:19:21.21 ID:d4qDZ/d4
明らかな釣り発言に敏感に反応するなんてウブなのね
ってオリアナに詰られたい
540名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 15:04:04.06 ID:Cbi21CY+
時代は上黒っ! でしょうが、そんな流れを無視も逆行するつもりも毛頭ありませんが、性少年育成ゲームの続きを放り込ませてもらいますよ。

>>532 氏におかれましては、気にせず投下くださいませ、と言われても無理ですか? ごめんなさい。

以下11スレ頂戴します。
541性少年育成ゲーム 7/17:2011/09/16(金) 15:10:19.24 ID:Cbi21CY+
 結標は勝ち誇った笑顔で美琴を見下ろしていた。
 だがその余裕の表情とは裏腹に、目の前で呆然とした表情を見せる少女に細心の注意を払うのは、その怖さを知っているからに他ならない。
 美琴は一種の爆弾と同じ。切断するコードを誤れば大爆発して、そうなれば結標と言えども無事には済まないだろう。
 そんな危険を冒しても美琴に……いや上条も含めた2人にちょっかいを掛けた理由は、実は結標自身にも判らない。
 じゃれ合う2人に嫉妬した。
 とある事件に対する美琴への蟠りは無い……と言いつつも目の前に現れた少女に意趣返しがしたくなった。
 上条には助けられた借りもあったし、一方通行(アクセラレータ)を倒したと言う話にも興味があった。だから偶然ここで会ったのも何かの縁、どうせいつかは捨てる純潔を彼に捧げても良いと思った。
 と上げ連ねたのは『あくまで』の話で、本心かと言われれば首を傾げざるを得ない。
 他にも色々と言い表せない混沌とした感情も有って、結標は内心ぼやいてしまう。
(私ってもうちょっと理性の人だと思ったんだけど?)
 少なくとも理性のある人間が深夜の街で男漁り――年下限定――などする筈も無ければ、親しくも無い男女を性的に襲ったりしないのだが。
 とにかく結標にとって美琴がどう動くかが問題だった。
 一気にブチ切れて襲いかかって来る可能性も考慮して、何時でも反応出来る様に力を込めた内腿が緊張で震える。
(さあ、キレるの? キレないの? どっちを選ぶの超電磁砲(レールガン)!?)
 はたして……美琴が瞳を泳がせて逡巡する素振りを見せた時、結標は緊張の糸が切れそうになった。
(やった……、と気を抜くにはまだ早いわね)
 それをぐっと堪えて一気にたたみ掛けて行く。
 まずは予め狙っていた通りの場所――上条の反りかえった半身に自身の女の証をそっと触れさせた。
 ちゅくっと微かな水音と共に結標の背筋に電気が走る。
「あふ」
 その刺激にふるっと小さく体を震わせて一瞬戸惑う表情を浮かべそうになるが、直ぐにそれを余裕の笑みで塗り替えて美琴に決断を迫る。
「ほらほらぁ、早くしないと入っちゃうわよ?」
 その言葉に美琴が驚いた様に此方を見た。
 その一方、結標の下では上条が小さく喘ぐ。
「う、あっ」
 そこで結標は、2人を挑発する為に腰をゆっくりと円を描く様に動かした。
「く、う」
 苦しそうな声に合わせてぴくんぴくんと少年の腰が跳ねるのが敏感な部分を通して伝わって来る。
「あん♪ 駄目よ焦っちゃ、あ……。せっかちな男の子は嫌われるわよ」
 結標が楽しそうに声を上げ……だがこれも実は演技で、入口をくにくにと上条の先端でこじられる刺激に膝から崩れ落ちそうになってしまう。
(ん、痺れる……)
 流されたい気持ちが結標の中でグンと膨らむ。
 だがここで刺貫かれる訳にはいかない彼女は、上条が無意識に突き上げて来るのを巧みな腰の動きでかわして行く。
 これも空間把握の能力に長ける彼女だから出来る事だ。
「ほらほら彼ったら我慢出来ないみたいよ? あんまりじらしちゃ悪いからそろそろ私が頂いちゃおっかなぁ?」
「!!」
 その言葉に美琴がギョッとした顔を見せた。
(いい加減諦めなさい)
 結標は心の中でそう呟く。
(でないと……う、ん……入れたい……このまま貫かれたい……でもそれじゃあ私の計画が……でも欲しい……入れたい……)
542性少年育成ゲーム 8/17:2011/09/16(金) 15:15:16.83 ID:Cbi21CY+
 その葛藤を表す様に、結標の奥からあふれる熱いソースが上条自身をドロドロと染め上げる。
 あともう少し――一瞬でも遅ければ上条は結標で童貞卒業していた。
 だがそんな現実は結局の所存在しなかった。
「(わ、私の処女をあげるわ)」
 か細く弱弱しい声だったが、結標は聞き逃さない。
「え?」
 ただじらされた分ちょっと意地悪したくなって聞き返してみた。
 すると美琴の表情が悪鬼もかくやの形相に変わって、
「私の処女をあげるって言ってんのよこのクソったれ!!」
 簡単に沸点を超える少女の姿に結標は苦笑してしまう。
(あの時とは大違いね)
 それは美琴へでは無く自分に対して。
 今の今まで脅威としか思えていなかった少女がこんなにも小さく見える。
 あの時と置かれた状況の違いが大きい、だがそれ以上にあれから結標が乗り越えたモノの大きさが彼女の自信を支えていた。
 そんな成長をこんな形で実感する事になるとは……。
(ふふふ。改めて可愛がって上げるわよ子猫ちゃん♪)
「な、何よアンタ? 急に笑ったりして気色が悪い……」
 結標の笑みに美琴が僅かに怯む。
 そしてそんな彼女に向かって結標は、ゆっくりと片方の手を掌を上にして差しのべながらこう言った。
「正解よ」
「え?」
 美琴はその短い言葉に理解出来ないと言う顔をした。
 別に頭で理解する必要はない、直ぐに嫌でも体で理解出来る。
 だから結標はそれ以上は語らずに行動でそれを示した。
 呆然とする美琴を、手招きする様に握りこんだタイミングで服を残して上条の上、自分が正にたその場所に飛ばす。
 そして同時に自分をちょっと後ろの位置に飛ばして、丁度美琴と二人羽織りの様な立ち位置とした。
「あ、あれ?」
 美琴が声を漏らす。
 続いてその体が急に斜めに傾いたので、結標はすかさず後ろから片方の肩を掴んで支えながら注意する。
「気をつけなさい。ベッドとは言え落ちたら怪我をするわよ」
「あ、え、え?」
 すると美琴が急にキョロキョロと辺りを見回し始めた。
 どうやら自分が置かれた状況が理解できていない様子だ。
 するとそこへ、か細い少年の声が少女の名を呼ぶ。
「(みさか……)」
 その声に――それが聞えた方に少女が視線を向ける。
「え、なんで……」
 その声に美琴の意識が完全に上条に集中したと見てとった結標が動く。
 支える方の手と逆の手を、美琴の脚の間にすっと差し込み、
「ちょっと確認させて頂戴ね」
543性少年育成ゲーム 9/17:2011/09/16(金) 15:20:13.43 ID:Cbi21CY+
「え?」
 そして美琴が呆けている間に、その無垢な割れ目に人差し指を差し込んだ。
「あえ、な、なにっ!?」
 明らかに美琴がうろたえた声を上げる中、結標は差し込んだ指をまず下から上へと素早く走らせる。
「ひぃ! んっ」
 更に返す刀で上から下へと、今度はゆっくりと肉の凹凸を確かめななぞった。
「んんっ、ん、んぅぅ……んひっ!」
 最後に位置口をちょいと指先で引っ掛けたら、思ったよりも美琴が大きな悲鳴を上げたので驚いた。
(何て場合じゃないわね)
 結標は反省すると先程悪さをした指を鼻先に持ち上げて僅かな光に照らしてみる。
 すると、その指先にはぬめる光がたっぷりとまとわりついて――、
「うん。これだけ濡れていればオッケーね」
 結標はその事にニヤリと笑う。
 部屋にはもしもの為にとローションも用意――自分が使う為――してあるのだが、どうやら彼女には必要無い様だ。
「な、何がよ……」
 股間の刺激かそれともこの先を考えてか、結標を振り返った美琴の声は僅かに震えている。
(ここまでさしたる抵抗も無し……ならこのまま進めさせてもらうわね)
 結標は確信を更に強いものとして、美琴の肩を掴んだ手に力を込めた。
「何がって……約束通りに貴女の処女を貰うに決まっているじゃない」
「うっ」
 そうピシッと美琴の疑問を切り捨てた結標は、美琴の体……いや腰をある場所に誘導して行く。
「あ、何? 何するのかくらい教えなさいよ!?」
「だからぁ、貴女の処女を貰うって何回言わせるの? もう、あんまり騒がないで頂戴な。折角の雰囲気が台無しになるじゃない……あ、と、っとと……」
 喋りながら下を確認すると、上条の股間は未だいきり立ったまま天を仰いでいる。
 チラリと顔を見ると、その顔は何だか期待している様に見えたので、
「お、ま、た、せ」
「だから何がよ!?」
 叫ぶ美琴を無視して腰の位置を微調整。
「もうちょっとこっち」
「ちょ、ちょっと腰触んないで……あ、え?」
 何やら急に美琴が黙り込んだのを幸いに、狙いを定めて少女の腰骨に掛けた手に力を加えて真っ直ぐに腰を落とさせた。
「ひゃん!?」
 美琴が変な声を上げて体を跳ねさせるが腰だけはがっちりとキープ。
 くちゅという水音が、狙い通りの場所を捉えた事を知らせ来る。
(あともう一息……)
 結標はゆっくり息を吐いてから、その腕に力を込めて行く。
「力を抜きなさい御坂さん」
「あ、いや、だめ」
 事ここに至って美琴は抵抗の意思を示すが、
「だめよ。約束はちゃんと果たしてもらわないと」
544性少年育成ゲーム 10/17:2011/09/16(金) 15:26:45.21 ID:Cbi21CY+
「そん……」
 結標がほんの少し美琴腰を下げさせた。
「やめ、て」
 怯えて、そして苦しそうな美琴の声。
 それを聞くと結標と言えど心が痛む。
(こんな形でごめんなさいね)
 だがここまで来て今更止める気などさらさらない。
「ゆっくりだと痛みが長引く『らしい』から一気にいくわね」
「あ、たすけ……」
 美琴の喘ぐ様な助けを求める声。しかし、結標は無情にもグンと少女の腰を一気に引き落とした。
「!!」
 結標はその時、ぷちゅんと微かな音を聞いた気がした。
 美琴は上条の股間に尻もちを突く様にへたりこんでいる。
 そのまま待つこと暫し…………………………、
「ふえぇ、いたいぃ……」
 美琴が震える声で言葉を漏らす。
 どうやら目的は果たされた、だが一応自分の目で確かめておかないと。
(万が一間違えましたじゃ申し訳無いわよね)
 結標はそうひとりごちると、失礼して2人の接合部分を覗き込んだ。
「んー……」
 首を左右に傾けて薄暗い中破瓜の証を探してみる。
 すると、はたして上条の内腿に微かに流れる紅い一筋が。
 位置もちゃんと女の子の部分にすっぽりと収まっている。
「よし」
 結標は満足そうに頷いてから体を起こして、今度は美琴の顔を覗き込む。
「痛いかしら?」
「へい、き」
「そう言うと思ったわ」
 ギュッと目を瞑ってそんな事を言われると抱きしめたくなってしまうのに……。
 だがそれは取り合えず自分の役目ではない事くらい結標と言えど弁えていた。
 だから抱きしめる変わらにべチンと背中を押してやる。
「きゃっ!?」
 予定通り、倒れた美琴は上条の腕の中に倒れ込む。
(これでオッケーよね?)
 結標はふむと短く息を吐いて2人を残しベッドを下りた。
 そして振り返りもせず手を振ると、
「それじゃあ後は2人で頑張って頂戴ね」
 そう言い残して部屋から姿を消した。
 後に残された上条と美琴。
 2人は繋がったまま重なりあって、そのまま暫く黙っていた。
545性少年育成ゲーム 11/17:2011/09/16(金) 15:30:10.34 ID:Cbi21CY+
 だが、その沈黙を美琴が破る。
「ね、ねえ……」
 至近距離から上条の顔を見つめて美琴が呼びかけると、
「ご、ごめん」
「謝らないでよこんな時……」
「でも俺……」
 上条が悲しそうに顔を歪める。
 それに対して美琴はと言うと、
「ホントお優しいわよねぇ、アンタって」
 ふふんと鼻で笑おうとした美琴だったが、上手く行かずに上条の顔に涙が落ちた。
「すまん……」
 上条はいたたまれない顔になって顔を背ける。
 すると美琴は暫くじっと上条の横顔を眺めていたが、その両手を少年の胸に押し当てると力を込めて自分の腰を持ち上げた。
「う、ん……」
「お、おいっ!?」
 そして慌てる上条をの顔を、涙もそのままに笑顔に変えて覗き込む。
「その気遣いをもう少し女の子の気持ちを汲むのに使いなさいよ」
 そこで美琴の動きがピタッと止まるが、まだ上条自身は少女の中に残されていて――美琴の唇の端が悪戯っぽそうに持ち上がる。
 そして次の瞬間彼女はすとんと腰を落とした。
「あんっ!」
「うっ!」
 2人の声が重なり合う。
 そして直後に上条が慌てて、
「御坂お前何――」
 そう叫びながら上体を起こそうとする。
 だが美琴はそれを片手で制すると、もう片方の手を下腹部にあてがいながら、
「感じるわ」
 御坂は自分の下腹部をそっとさする。
『アンタを感じる』
「いいわねぇ……青春って感じで」
 それをモニターで眺めていた結標が年寄りの様な台詞を呟く。
 そしてそのままテーブルに突っ伏して、
「好みの男の子と女の子の初めてに立ち合えるなんて……はぁ、はぁ」
 そんなオカズ代わりにされている等とはつゆ知らず、2人は結標の事など忘れて距離を縮めて行く。
「御坂……」
「(……………………)」
「え?」
「み、美琴って……美琴って私の事呼んでみてよ」
 急な言葉に上条は唖然とした顔を見せたが、それは直ぐに呆れ顔になったが、
「は、何言ってんのお前? 前にも呼んだ事あ……」
546性少年育成ゲーム 12/17:2011/09/16(金) 15:35:14.29 ID:Cbi21CY+
「何よ?」
 上条が急に口ごもったので美琴が不機嫌そうになる。
 だが上条は急にしどろもどろになりながら話を納めようとする。
「夢か? ああ、きっと夢だ」
「変な奴……」
 悪い空気に上条はオホンと1つ咳払い。
 それから改めて見つめ合った2人は、何故か同時に赤面する。
 そしてそんな中上条は美琴の名前を口にする。
「美琴」
 はたして美琴の反応は如何に……。
「んにゃぁ……」
 ぽわんと頬を赤らめて、目は虚ろ、言語も曖昧。更には体をふるふるっと震わせるのは何の意味があるのか。
 それに対する上条は、
「お、うそ、しま、しま、く、くくっ……」
 此方は此方で美琴の変化を肌で感じている様子。
「くひ♪」
 美琴が急ににへらと笑った事に上条は頬を引き攣らせる。
「おい」
 そして不安は見事に的中。
 美琴は上条を自分の中からゆっくりと引き抜き始めた。
「んっ、ふぅ、うう……」
「お、おいっ」
 そしてストンと腰を落とす。
「あんっ!」
「くっ」
 美琴が白い喉を見せて体をのけぞらせ、上条は堪える様に体を折る。
「む、無茶すんじゃねえよ」
 上条が小さく抗議すた。
 だが美琴の方は、骨が抜けた様にフラフラと頭を揺すっているばかり。
「おーい美琴? みっことちゃーん」
「んにゃ?」
 相変わらずの言語喪失に、上条は身ぶり手ぶりで彼女の気を引く事に。
 目の目で手を振ったり、その手を握ったり開いたり、そんな事をしていると、美琴の瞳に正気が戻って来る。
「ほえ?」
 そこから自分の手を見て、自分の体をまさぐって、最後に自分の頬を両手で挟んで、これ以上ない位に赤面した。
「あ、わ、わわわっ」
「?」
 急に慌て始めた美琴を、上条はキョトンと見ていただけだ。
 なのに美琴は急に言い訳を始める。
「は、初めてなんだからねっ! ほ、本当に本当にアンタが初めてなんだからっ!! 全くあのクソ豚野郎のせいでこんな事になるなんて……」
547性少年育成ゲーム 13/17:2011/09/16(金) 15:40:25.74 ID:Cbi21CY+
「は、へ、え、何が?」
 上条は呆けた様な声を出した後、涙目になっで押し黙った美琴に話しかける。
「良く判んねぇけどさ……」
「…………」
「痛くないなら嬉しい」
「…………」
「お、だ、だから締めつけんじゃ、あ、やめ」
 美琴の報復と言うか返事から辛くも逃れた上条は、美琴の頬に手を伸ばす。
「あのさ」
「何?」
「動いていい?」
「は?」
 その言葉の意味を理解するのにきっかり20秒は掛かってから、美琴は頬を真っ赤に染めて顔を逸らすと小さな声で囁く。
「(……エッチ……)」
「男はみんなエッチですが何か?」
「ばか」
 その言葉は合図だったのか、上条がゆっくりと腰を動かす。
「あ、ふ」
 ぐいっと美琴の体が浮くと、少女は溜息を吐きながらバランスを取る様に体を逸らす。
 すると下腹部から鳩尾までの綺麗なラインが浮かび上がって、上条が思わず溜息を洩らす。
「エロい」
「う、うっさい。コラ馬鹿勝手に大きくすんな」
「無理っす」
「も、はじめて、な、んん」
 そんな軽口もやがて徐々に少なくなって、2人はリズムを合わせながら愛の営みを紡ぎ合う。
「んっ、んっ、んっ、んっ……」
 その姿はさながら乗馬の様である。
「上手く乗りこなしてるわね彼女……いたいけな少女があんなに腰を大胆に……う、ステキだわ……」
 結標はモニターの向こうにいる美琴に称賛のつもりでとんでもない言葉を送りながら、その手は相変わらず自分を慰めていた。
「んっ」
 美琴の眉間にひと際深い皺が寄ると、上条がすかさず頬を撫でた。
「みことっ」
「ん?」
「感じてるか?」
「…………」
 すると返事は下腹部に帰って来たらしく、上条が驚いた様な声を出す。
「うおっ!?」
 だがそれは同時に美琴への刺激にもなった様で、少女は急に白い喉を見せてのけ反った。
「きゃはっ!?」
 そしてそれを見逃す様な少年では無い。
548性少年育成ゲーム 14/17:2011/09/16(金) 15:46:59.73 ID:Cbi21CY+
「あ……」
 美琴はニヤリと笑った少年の顔を見て頬を引き攣らせる。
 更には今まで特に何もしていなかった上条の手が腰に伸びて来ると、さぁっと表情が青ざめた。
「ストォォォォオオオオオオオオッ――――――」
 美琴は何かを止めようと、それこそ拳を握りしめて上条目掛けて振り下ろす。
 だがそれより早く美琴の体は頭一つ跳ねあがって、
「ひんっ!」
 直後に嬌声を上げて目を白黒させる。
「そうかそうか、みこっちゃんそんなにいいだ」
「は!? ちょ、アンタ何考えて――」
 それから繰り広げられら光景は、例えるならお子様用のポニーが、ロデオ用の荒馬に切り替わった様だ。
『あひっ、だめっ、そんっ、ついちゃ、あん、らめぇっ』
「あらあら完全に取られちゃったわねイニシアチブ」
 モニターの向こうで振りまわされる美琴の姿に、呆れた様な台詞とは裏腹に結標は食い入るように見入っていた。
 だが暫くしてポツリと、
「(……何で私だけこんな場所……)」
 そして結標の姿はモニターの前から消えていた。
 はたしてその行先は――、
「だらしない顔しちゃって」
「ふぇ……?」
 結標に痴態にまみれた顔を覗かれても、美琴は満足に反応出来ない程酔っていた。
「お、おいあんた一体何処から……」
 上条が急に現れた結標に不快感を露わにするのに、当の結標はニヤリと笑って美琴の後ろに回り込む。
「おい! 何をするつもりだ!」
「楽しい事よ」
 声を荒らげる上条に適当に相槌を打ちながら、姿勢を低くして2人の接合部分を覗き込んだ。
 とろっと糸を引いた肉の塊に笑みが止まらない結標は、その位置から手を伸ばすとまずは盛り上がった美琴の肉を撫でた。
「んに゛ゃ!?」
「お、おい、どうした美琴?」
 更に行動はエスカレートして、熱い肉棒をその柔肉ごと人差し指と中指で挟んでゴシゴシと擦ってみる。
「ひんっ、あ、だめっ、そこ、こすっちゃ……」
「くっ!? ちょ、おい! あんた本当に一体何してんだよっ!」
「あら凄い反応ね」
 ぐちゅぐちゅという水音に結標は心を奪われる。。
 嬌声を上げる美琴も、怒りを露わにする上条も彼女には関係ない。
 次はその下にぶら下がった袋に狙いを定めて、指を絡めて揉みしだく。
「お、あ、なに、すん……」
 上条が刺激に耐えかねた様に内股をビクビク痙攣させて体を跳ね上げ、
「ひあっ、あ、おなかぁ、おなかが、あっ……」
 美琴が苦しそうに喘ぎ声を上げる。
549性少年育成ゲーム 15/17:2011/09/16(金) 15:50:15.34 ID:Cbi21CY+
「うふっ♪」
 結標は笑みがこぼれるのが押さえられない。
 このまま黙って彼らが最後までするのを見ていよう後は見ているだけで十分だ――とここを一度離れた時まではそう思っていた。
 それなのに、全裸はそのままに腰にふんどしの様な革ベルトを巻いて、更にその股間部分に凶悪な角を生やして来たと言う事は……、
「私も仲間に入れて頂戴ね」
 誰に対して呟いたのか、結標は張り型を、予め塗りつけたローションを馴染ませる様に扱いた。
 そして手についたそれを、あろう事か上条の後ろのすぼまりに塗りつける。
 その行為に上条の体が今までに無く反応した。
「おひ!? ちょ、おいちょっと待ておいっ!? それはちょっと違うだろ!!」
「は、ぞん……つきあげ……たら……」
「おいみこと!? ちょ、そ、そんな場合じゃない!? 今カミジョーさんは処女喪失の危――」
 上条は慌てふためくが、美琴が上に乗っかっているので逃げられない。
 そして結標はゆっくりと、張り型の先端を持って狙いを定めると先程と同じように一気に腰を沈めた。
「ぐぅ、おぉ……!」
「ひぃ、ぎぃぃ……」
 男として有り得ないな所を刺貫かれた上条が苦痛の叫びを上げたのは兎も角、何故美琴まで悲鳴を上げたのか……。
 結標は思わぬその声を確かめようと、美琴の体を器用にずらしてみた。
 そしてその光景に結標は狂喜する。
「あ、は……すごい……すごいわ美琴さん! ねえ白目剥いてる場合じゃないわよ! ほら! さっさと起きなさい!」
 呆けた美琴の頬を叩いて無理やり目を覚まさせると、そんな少女の手を取って彼女自身のお腹に、自分の手を上から重ね合わせて押し付けた。
「ほら、お腹がぽっこり」
「あ、あが、は、は、は……」
 そして美琴が苦しそうに息を吐くのも構わず、彼女の手の上から揉みし抱く。
「良いわねぇ発展途上の体って、私も興奮して来ちゃった♪」
 もうずっと前から興奮していた気もするが、要は『もっと』興奮して来たという事だ。
「が、あ」
 何かに堪りかねて再び瞳を反転させた美琴を見て、上条が猛然と食って掛かろうとする。
「おいてめえいい加減に゛ぃ!? う゛、ぐ、ぐあっ……」
 だが結標が緩く腰を動かしただけで、その声は苦悶のそれに変えられてしまった。
 更にそこへ見透かした様に結標が言葉を投げかける。
「ほらほら貴方は頑張って堪えないと、彼女が妊娠しちゃうわよ」
「ぎ、あ、なに゛、を゛……」
 上条はもう何が何だかという体で、ただただ結標に言われるがその手にギュッとシーツを掴み、僅かに体を折り曲げて堪える様に歯を食いしばる。
 そんな上条を深く浅く責め立てながら、結標はまた美琴にある選択を迫るのだった。
「どうする御坂さん? 処女喪失はともかく、妊娠なんてしたら常盤台を退学になっちゃうかもしれないわ。
そうしたら折角貴女に期待して学校に入れてくれた親御さんも悲しむかもしれない……あら、もしかしたら初孫を喜んでくれるかもしれないわね」
「う゛……」
 結標の言葉に美琴が僅かに反応する。
 そして上条は自分よりも彼女を心配して手を差し伸べようとしていた。
「みこ……」
550性少年育成ゲーム 16/17:2011/09/16(金) 15:55:20.04 ID:Cbi21CY+
 だがそれを結標が許す筈も無い。
「あら貴方は黙っていて頂戴」
「お゛、お゛」
 ぐるりと後ろを貫かれた上条が声も無くベッドにのけ反った。
 その後ひと際大きな痙攣が走って、結標にも少年の限界が間近である事を伝えて来る。
 それはもちろん深くつながっている少女にも伝わって、
「だし、て……」
「(みこと……)」
 うわごとの様な少女の声に、上条が掠れる様な声で名前を呼ぶ。
 すると美琴が何度か頷いた。
 そして苦しそうに眉間に深い皺を刻むとその目尻からは大粒の涙が零れ落ちる。
「あ、あんっ……あんらのこどぉ……も、はぅ……」
 そこまで言ってふらっと斜めに傾いだ処を、すかさず結標が後ろから支え、
「さあ、最後まで言いなさい」
 その言葉に美琴は頷いた。
「うんだげる……、だからっ……とうまのこどもは……わたしがうむん゛っ、だからぁ……」
「みことっ!」
 上条が悲痛な声で美琴の名前を呼んだ所で、
(もう、妬けちゃうわね)
 結標は2人の心の繋がりを弄ぶ様に、予め探り当てていた場所をズンと突き上げた。
「あ゛」
 上条の瞳が焦点を失う。
「ひ、ん」
 美琴が何度目かの悲鳴を上げてのけ反った。
 そして結標はそれらの声を聞いて悦に入る。
(良いわねぇ、覚悟を決めたのに2人……嗚呼、何てステキな瞬間に私は立ち会っているんだろう……)
 およそ正気の沙汰とも思えない。
 彼女は最初っから今の今まで、2人の愛を常時させるキューピッドになったつもりでいたのだ。
(さあ結ばれなさい)
 そして最後の仕上とばかりに、彼女は抱きしめた美琴の胸の感触を楽しみながら更に深く腰を突き上げた。
「「!!」」
 上条と美琴が同時に跳ねた。
「で、る」
 上条が苦しそうに声を漏らすと、それに応じる様に美琴も、
「きて」
 ビクビクっと最後の震えを見せる2人の姿を結標は狂喜の笑みで迎えようとしていた。
 だが、そんな彼女の中にピシッと電気が駆け抜ける。
「え?」
 それは直ぐに小さな指先の震えに始まり、やがて全身に布に水がしみこむ様に広がって行く。
 その感覚は明らかに絶頂の時と同じ。
551性少年育成ゲーム 17/17:2011/09/16(金) 15:59:40.80 ID:Cbi21CY+
(く、る?)
 しかもその湧き上がる感覚は、今まで感じたどれよりも強く、結標の心を容易く飲み込んだ。
「…………」
 震え、硬直し、弛緩する。目の焦点は完全に何処かに飛び、意識もあやふやなものになる。
『ごめ……、あ、おれ、とまん、ね』
『あ、ああ、あ、あ、あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』
 側で聞えている筈の声が、まるでテレビの向こうからの様に聞えて来る。
「あふ」
 自分が全て仕組んだ事だ。
 それが今はどうでも良くなっていた。
(……いい気持……)
 ずるずると崩れ落ちながら、今はただこの感覚に流される、それに幸福を感じながら……。










 結標は目が覚めた時、ここが何処だか判らなかった。
 一時期はよくよく転々とアジトを変えていたから、こんな感覚になる事はよくあったから。
 それでもこんな胸騒ぎを感じて目覚めた事は無い。
 そしてその胸騒ぎが決して徒労でない事を、結標は直ぐに知る事となる。
「眠り姫が目を覚ましたみたいよ」
「おう、そうか」
 その声に首だけ左右に動かすと、右に1人の少年、左に1人の少女がいた。
 そしてついでに言う事ではないが、両手が背中の方で後ろで縛られている事にも気が付く。
「んー……」
 結標はちょっと考え込んでから、2人に向かって有る提案をする。
「無かった事にするって言うのはどうかしら?」
「「却下」」
「あら残念ね」
 結標の夜はまだまだ終わらない様である。



続かない、と思う。
552名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 16:42:59.21 ID:Cbi21CY+
遅れ馳せながら以上です。
では。
553名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 17:40:17.66 ID:Hdhb12Mq
GJです!上条と美琴ちゃんがあわきんに反撃ですな。
その続編も見たいですよ。
554名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 18:03:22.36 ID:O8QTBOXI
投下乙
とても興奮したのである
55532-335:2011/09/16(金) 19:25:11.23 ID:P1NzqpZ2
>>32-335です、昨日の続きを投下致します。
昨日貼った分と今日投下する分まで含めれば、文章量的には全体の半分といったところです。
相変わらずエロも萌えも皆無な展開が続きますが、何卒ご容赦下さい。

あとインデックスについてですが、別に卑下したりバカにしている訳ではありません。
ただネット上で安定の枕詞を冠されている某青い子のように、製作側から愛されているが故に常々不遇へ晒されているというか破滅まっしぐらなヒロインが居る事も鑑みれば、インデックスの扱いも別段酷いものでもないなあと思ったり。
ネタにされているのも愛されている証拠だと思うのは、当方だけでしょうか?

ちなみに当方は某赤い子派です。本編での扱いはともかく、中盤からの登場とはいえグッズ展開的には不遇の一言に尽きますがorz
とにかくあんこかわいいよあんこ。
ってどうでもいいですねそんな事。
それでは投下致します。
556とある黒子の初デート-13:2011/09/16(金) 19:29:02.53 ID:P1NzqpZ2


「あ、ありのままに起こった事を話すぜ。
 朝上条さんが補習の為に学校へ向かっていたら、知り合いの女子中学生に襟首掴まれて第六学区行きのバスに引きずりこまれていた。
 何を言っているのか分からねーと思うが以下略」
 そんな嘘臭さ満点ながら文字通りありのままを告げて補習を休む旨を伝えた上条は、だがサボりの為の意味不明な言い訳としか受け取らなかった合法ロリ担任からお叱りの言葉を電話越しに拝聴していた。
 しかし終わりの見えない説教に、業を煮やした白井は横から手を伸ばすと速攻で携帯電話を切った。
「何してるんスか白井さん、後で上条さんが怒られちゃうじゃありませんか!?
 大体まだ話は終わって」
「そんなの私の知った事ではありませんわ、後から好きなだけ叱られなさい。
 そんな事より殿方、先程私が説明した通りあなたは私に協力する義務が有るんですの」
「上条さんの補習をそんな事で片付けますかそうですか。
 というかそもそも説明っていうより殆どお前の愚痴だったじゃねえか。
 誤解されてるのは確かに同情するが、明らかに俺のせいじゃないぞ」
557とある黒子の初デート-14:2011/09/16(金) 19:31:29.39 ID:P1NzqpZ2
「お黙りなさい若造、とにかくお姉様の機嫌を直す為にも、あなたには私と一緒にスタンプラリーを回って遊園地限定のパーフェクトゲコ太グッズを手に入れてもらいますわ」
「そう言われてもなあ……大体自慢じゃないが上条さんは常に金欠少年だから、遊園地の入場料どころか昼飯代にも事欠く有様なんですが」
「男のクセに何を情けない事を……まあいいです、そんな心配無用ですわ。このペアチケットなら入場無料で園内全て乗り放題ですし、何であれ私からお誘いした以上食事代と交通費くらいはこちらで持ちますの」
 白井の説明にまだ納得がいかない上条だったが、美琴が不機嫌なままなのは自分にとってもマイナスなのは認めざるをえなかった。
 事実昨日ばったり美琴と会った際も出合い頭に超電磁砲を撃たれ、命からがら逃げ出したのは記憶に新しい。今後も会う度にこんな挨拶が続くようならば、冗談でもなんでもなく生死に関わる。
「しょうがない、色々と言いたい事はあるがとりあえずは協力するよ」
「最初からそう言えばいいんですの。
 では早速、プランを立てましょうか」
 そう言いながら白井は、昨日チケットと共に貰っておいた遊園地のパンフレットを懐から取り出した。
558とある黒子の初デート-15:2011/09/16(金) 19:33:47.15 ID:P1NzqpZ2
「プランって、そんな大袈裟な……遊園地行ってスタンプラリーやるだけだから、少しは楽しんでもいいだろうに」
「生憎ですが、あなたと一緒に楽しむ気はありませんわ。パーフェクトゲコ太グッズさえ手に入ればそれでいいのですから」
 そう言いながら白井が拡げたパンフレットを二人は覗き込み、同時に絶句した。
「なんだこのふざけたアトラクションの数は?
 ジェットコースターだけで一〇ヶ所以上あるぞ」
「そういえばあの遊園地、国内でも屈指のアトラクション数を集約していると以前ニュースで報じていた覚えが……にしてもアトラクションが一〇〇ヶ所以上って、学園都市も認可与え過ぎですの!」
 ワナワナと肩を震わせる目前のツインテール娘に、ツンツン頭の男子高校生は諦め顔で尋ねた。
「なぁ、本当に行くのか?」
「……ここまで来て今更引けますか。殿方、あなたも覚悟を決めなさい」
 白井の漢らしい返答に、上条はただ溜息を漏らすしかなかった。

 そして待ち受ける幾多の困難へ思いを馳せていたせいか、上条も白井も遊園地へ向かう自分達の姿を知り合いに目撃されているとは、欠片も気付いていなかった。
559とある黒子の初デート-16:2011/09/16(金) 19:36:58.23 ID:P1NzqpZ2


 その日、彼女は朝から自己嫌悪に陥っていた。
 確かに先日、アイツの母親がよりにもよって変態もとい後輩とお茶を同席し、それだけならまだしも息子と後輩の交際を容認するような台詞を公然と言われれば、自分でなくとも彼に想いを寄せる女性ならば気が気でならないだろう。
 とはいえ、ここ最近自分の態度は明らかに大人げなかった。
 いくら気に障っていたとしても後輩に冷たく当たり、またアイツにも出合い頭にいきなり超電磁砲を撃ったのは、誰が見ても子供の癇癪以外何物でもなかった。
「戻ったら、謝んないとね……にしても、いくら気が立っていたとはいえ、朝の八時にここへ来たのは流石に早過ぎたわ。
 大体試験が始まるのは午後からだっていうのに」
 とある企業に招かれていた学園都市第三位のレベル5・御坂美琴は、実験棟の一角で試作機の準備が終わるのを待ちながらそんな事を呟いていた。
「あ、御坂さんじゃないですか。こんな所で何してるんですか?」
 聞き覚えのある声に振り向けば、そこには白井の同僚兼親友の初春飾利が嬉しそうにこちらへ走り寄ってきていた。
「初春さんじゃない、貴女こそなんでここに?
 私はこの会社に試験協力を頼まれて来たんだけど」
560とある黒子の初デート-17:2011/09/16(金) 19:40:05.41 ID:P1NzqpZ2
「あ、それじゃ今度の試験に協力するレベル5って御坂さんの事だったんですね。実は私もその件でここに呼ばれたんです。
 もっとも御坂さんみたく能力者としてじゃなくて、プログラマーとしてですけど」
「プログラマー?」
 意外な言葉に、美琴は軽く驚いて目を丸くする。
「ええ、自慢じゃないですけど私プログラマーとしてそこそこな実力と実績がありまして、その腕をこの会社が買ってくれて今回試作されたゲーム、あ、スキルアタックっていうんですけど、その最新バージョンのプログラミングを一部任されたんです。
 何でも以前データ収集の為に作ったマシンがとあるレベル5からボコボコにされてしまったんで、そのリベンジの為にもソフトとハード両面で最高を目指すんだとか」
「な、なるほどね」
 そのマシンをボコボコにしたレベル5が実は自分で、しかもそれはとある高校生から邪険にされた腹いせを機械にぶつけた結果であり、その後ろめたさから試験協力を引き受けたとは決して言えない美琴だった。
「それで初春さん、プログラミングの方はもういいの?」
561とある黒子の初デート-18:2011/09/16(金) 19:42:59.83 ID:P1NzqpZ2
「はい、そっちの方は今朝までに徹夜で何とか終らせたんで、後は実地試験をやりながら不良箇所を修正していくだけです」
「ああ、だから顔が少しやつれ気味なのね。徹夜お疲れ様」
「い、いえ、顔色悪いのは昨日ちょっと地獄を見たせいからなんですけど……」
 言葉を濁らせながら昨日ツインテールの悪魔から嫌という程擦り込まされた恐怖体験へ震える初春に、事情を知らない美琴は首を傾げるのだった。
「な、何はともあれ、プログラミング自体は試験に何とか間に合ったんで大丈夫ですよ。
 まあそれもこれも昨日、白井さんに書類仕事を押し付け、いえいえ私の分まで残業引き受けてくれたおかげなんですけどね」
 初春の述懐に聞き逃せない名前が混じっていた事に気付いた美琴は、おや?という表情を浮かべる。
「もしかして黒子が今日朝帰りだったのも、そのせい?」
「はい。でも流石にただで頼むのは気が引けたんで、第六学区にある遊園地のペアチケットをあげたんです。
 丁度今パーフェクトゲコ太グッズが貰えるスタンプラリーやってるんで、今日御坂さんと一緒に行ってきたらと思って。
 ここだけの話、最近御坂さんの機嫌が良くないのを白井さん、ずっと気にしてましたから」
562とある黒子の初デート-19:2011/09/16(金) 19:46:53.26 ID:P1NzqpZ2
 初春が都合のいいように改ざんした部分はさておき、美琴は彼女の説明を聞き初めて後輩の真意を知ったような気がした。
 白井は白井なりにこちらの不機嫌を直そうと努力していた事実に、美琴はますます自己嫌悪に陥る。
「あ、この事話したの白井さんには内緒に願いますね」
「分かってるわ初春さん。
 でもそうと知っていれば後から一緒に行くって約束してやればよかったわね。
 せっかく初春さんが気を使ってくれたのに、無駄にしちゃったみたいでごめんなさい」
 美琴はそこまで口にして、今からでも連絡してこちらの用事が終り次第一緒に遊園地へ行く旨を伝えればいいんじゃないかと思い直し、携帯を手に取る。
 しかし初春の次の言葉が、今まさに後輩へ電話をかけようとしていた美琴の手を止めた。
「でも白井さん、朝から遊園地に出掛けたみたいですよ」
「え?」
「私もここに来る途中で見かけただけなんですけど、第六学区行きのバスに乗っていたんで多分間違いないかと」
 初春の説明に訝しげな視線で考え込む美琴だったが、続く言葉が彼女に更なる混乱をもたらした。
563とある黒子の初デート-19:2011/09/16(金) 19:54:12.15 ID:P1NzqpZ2
「なんか男の人と一緒だったみたいですね」
「!?」
「あ、男の人と言っても高校生くらいの人でしたけど、あの人前に何処かで見た気がするんですよね」
 そこまで聞いて、美琴の脳内にはある人物が検索にヒットしていた。
「初春さん、それってもしかしてツンツン頭の高校生じゃなかった?」
「あ、そういえば確かにそんな髪型してましたね。
 もしかして御坂さんのお知り合いなんですか?」
 初春の何気ない質問へ、美琴は回答する代わりに手元の携帯電話を自らの放電でショートさせる。
「ひっ」
 初春の怯えた声が聞こえない様子で黒焦げと化した携帯を握り締めながら、「またかあの野郎」という呟きが、嫉妬や憤怒と共に込み上げてくる。
 同時に先程まで考えていた白井への申し訳なさは跡形も無くなり、今や美琴の心は抜け駆けした裏切り者へどんな罰をくれてやろうかという黒い感情が溢れ返っていた。
 やがて溢れる感情を抑えきれなくなってきたせいか、美琴は携帯電話だったものを握り潰すと、放電垂れ流し状態で歩き始めた。
「ど、どうしたんですか御坂さん?」
「……何でもないわ。それよりも初春さん、そろそろ試験が始まるみたいだから中に入りましょうか」
「は、はい」
564とある黒子の初デート-21:2011/09/16(金) 19:56:47.85 ID:P1NzqpZ2
 有無を言わさない『超電磁砲』の促しに、初春はただ頷いて後ろから付いていく事しかできなかった。
「ウフフフフフ、私が一緒に行くのを断った意趣返しにそんな真似へ出るとは、流石に思い付かなかったわ。
 従順な忠犬と思いきや、その実漁夫の利を狙ってた泥棒猫だったのね」
 そんな意味不明な事を呟く『常盤台のエース』に悪寒を覚える初春だったが、彼女が発する放電と威圧感に声すら出せない。
 やがて試作機の前に到着すると学園都市第三位は突然振り向き、底冷えする笑顔で後輩の親友に告げた。
「初春さん、先に謝っておくわね」
「え、何をですか?」
「私、今日手加減できそうにないから、このマシン10分持たないと思うわ」
565とある黒子の初デート-22:2011/09/16(金) 20:01:28.71 ID:P1NzqpZ2


 そんなこんなでとある企業の実験棟に杭打ち機のような打撃音と悲鳴のような警報が鳴り響いていた頃、上条と白井は必死の形相で園内を駆けずり回っていた。
「よし、これでジェットコースターのスタンプは全部ゲットしたぞ!」
「あとは何処を回ればいいんですの?」
「絶叫エリアは正面に見えてるフリーフォールで終りだ。
 それじゃ白井、また『空間移動』で先回りして並んでてくれ!」
「はいですの!」
 お互いパートナーを不服に思いながら遊園地へ来た割に、蓋を開けてみれば息の合ったコンビネーションを見せる二人だった。

「はぁ、はぁ、はぁ……これでやっと、半分か」
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……ええ、でもこのペースなら、何とか全部回れそうですわ」
 小休止の為に立ち寄ったオープンテラスで二人は昼食と飲物を注文した後、共に心底疲れきった表情でテーブルに突っ伏していた。
「今更だけど俺達、一体ここへ何しに来てるんだろうな?」
「少なくとも思い出を作る為でないのは確かですわ」
「別の意味で思い出に残りそうだけどな」
 確かにその通りだと心の中で同意しながら、白井はテーブルに預けていた上半身を起こして椅子に寄り掛かった。
566とある黒子の初デート-23:2011/09/16(金) 20:03:43.31 ID:P1NzqpZ2
「しかし大丈夫なのか白井、いつもより随分と疲れてるみたいだけど」
「心配無用ですわ。確かに昨日徹夜した疲れが多少残ってはいますが、お姉様の為ならばなんて事はありませんの。
 殿方の方こそ、随分と体力がおありなのですね。
 正直こんなハードスケジュールに耐えられるのは、それこそお姉様くらいだと思ってましたわ」
「あいつならもっと楽勝なんじゃないか?
 御坂の事だから、ゲコ太グッズ手に入れる為なら俺達以上に園内を爆走してると思うぞ」
「否定できないのが残念ですわ」
 上条の見解に思わず笑みが零れる白井だったが、目前に居るのがお姉様を巡っての宿敵であるのを思い出し、すぐに表情を引き締めた。
「ところで殿方、前々から一つお聞きしたかったのですが、お姉様とは一体どういう関係ですの?」
 突如振られた予想外の質問に、上条は突っ伏したまま返答に窮した。
「うーん、正直な話上条さんにも分からんのです。
 気が付いたら電撃ぶっ放して追っかけ回されていたんで」
「冗談は止めて下さいな、私は真剣に尋ねているんですの」
「いや冗談も何も、本当に記憶が無いからそうとしか言いようが……」
567とある黒子の初デート-24:2011/09/16(金) 20:05:53.19 ID:P1NzqpZ2
 そこまで言って上条は慌てて口をつぐんだ。
 自分が記憶喪失である事を知っているのはカエル顔の医者と美琴の二人だけで、それ以外の人間に知られる訳にはいかなかったからだ。
 そこまで考えて、上条は身体を起こしながらふと次の言葉を漏らした。
「でもよくよく考えたら御坂は俺の秘密を知ってるから、その意味じゃ特別な関係と言えなくもないな」
「なっ」
 上条の何気ない言葉に白井は絶句しながら、突如沸き起こった正体不明の痛みに思わず胸を押さえた。
 それはまるで、普段愛しのお姉様がこの殿方に心奪われているのを嫉妬するのによく似た感情だった。
(いや、似ているのではなく嫉妬そのもの……まさか私、この殿方に)
「おーい、どうした白井。急に無言で獅子舞みたく首を横に振って?」
「な、何でもありませんわ!
 それよりも一体どんな秘密を握られてるというのですか!?
 つーかさっさと吐きやがれですの!!」
「急に黙り込んだと思ったら、今度はやたらとハイテンションだなおい! アップダウン激し過ぎるぞお前!」
 白井が照れ隠しでまくし立てている事に上条が気付かないまま、二人の言い争いは注文した料理が届くまで続けられた。
56832-335:2011/09/16(金) 20:14:52.19 ID:P1NzqpZ2
本日はここまでにしておきます。
タイトル番号が一部重複しておりますが、こちらの記入ミスなのでお気になさらぬよう。

それと気付くのが遅れましたが、>>540氏のSSもGJな内容でした。
当方のSSで楽しんで頂ければ幸いです。

ついでに次回予告っぽい事を申しておくと、とりあえずラブでコメな展開になる予定です。
569名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 20:16:57.67 ID:hXbdnF+x
上黒最高過ぎてにやにやが止まらない
570名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 20:20:12.58 ID:O8QTBOXI

黒子ちゃんかわゆいですなぁ
571名無し:2011/09/16(金) 23:15:00.37 ID:gK4vIh0H
tesu

572:2011/09/17(土) 00:28:04.21 ID:e5uHD+Au
>>568
GJでした! 前書きに某ジャンルへの愛溢れすぎワロタまぁ俺はピンク派だがな!!!

 通行止め連載の者です。
 連投制限に少し不安がありますが、とりあえず先日投下し損ねた分の再投下に挑戦してみます。
 万一制限されたら明日、また続きから投下したいです。30分くらいこちらの動きが止まったらどうぞ通常通りの書き込みを再開してください。


 第四話です。
 未来ネタ苦手な方はスルー推奨です。大丈夫な方は生ぬるく見逃してやってください。


※注意※
・一方通行×打ち止め未来妄想ネタ(新約禁書発売前に書き出したので、後々設定に齟齬が生じるかもしれません)


 それでは、『桜降る夜』第四話、7レスお借りします。
573桜降る夜C1/7:2011/09/17(土) 00:29:40.75 ID:e5uHD+Au
†††

 予想だにしない温もりの感触を唇に乗せられ、一方通行は言葉を失った。
 時間にしてみれば時計の秒針が一つ動く程度。その仕草は、口づけと呼ぶには少々稚拙すぎるのかもしれない。
 押し当てるように、ただ唇と唇を触れ合わせただけ――そんな程度のものだった。
 それでも、水分を含んでどこか艶めかしくも見える彼女のそれが、乾いて荒れた自分のそれに触れたのだと
思うと、繊細なその構造を傷付けてしまってはいないかという見当違いの懸念をどこか遠くの意識で感じもした。
 ――『あなたのことが好きだから、ずっと側にいて、触れていてほしいんだよ』。
 小さく蠢いた唇から囁かれた、そんな言葉の一つ一つが、意味を呑み込めないまま頭の奥に刻まれていく。
 伏せた睫の隙間から涙の粒を滲ませ、互いの呼吸が混ざるほど近くにある少女の顔が、やがて、いじらしく
感じてしまうほどに痛々しい、曖昧な微笑みを浮かべた。
 彼女は、か細い声で語る。
「……ミサカ、狡いよね。代理演算を引き合いに出して、こんな関係をあなたに強要するなんて。これじゃあ、
あなたを脅してるのと変わらないね、ってミサカはミサカは再認識してみる。このミサカは本当、どこまでも
厚かましくて、惨めなヤツだよ、ってミサカはミサカは、自分に対して無性に腹が立ってきてみたり」
 サイテーだよね、と自嘲した唇の動きがやたらと目に焼き付く。
「――、」
 本当は、否定したかった。
 打ち止めは何も悪いことなんかしていない。彼女が自分自身を責めるのは道理に合わない。そう言いたかった。
 しかし、一方通行は何も声に出せずにいた。
 その否定は、本当に彼女のためのものなのか? 否定することで、自分が満足したいだけなのではないか?
そんな考えが頭をよぎり、一方通行の口からことごとく言葉を奪い去っていってしまう。
 対して、打ち止めの言葉は真っ直ぐなものだった。
「でもね、今のミサカはそれでいいと思ってるの、ってミサカはミサカは開き直ってみる」
「……」
「我が儘だって解ってるけど……ミサカの気持ちに嘘は無いの。でも、これくらいのことをしないと、ミサカは
その気持ち自体に、嘘を吐くことになっちゃうから……それはすごく嫌だな、ってミサカは、ミサカは……」
 そう言って、彼女はまた泣きながら笑う。
 紡がれる言葉は要領を得ず、震える声は途中から空気に霧散して、一方通行の耳まで届かないまま消えていく。
 それでも、感情は伝わる。
 どこまでも、何があろうともひたすらに真っ直ぐであろうとする彼女の声は、一方通行にはいっそ眩しすぎる
ぐらいの光量でその感情の輪郭を照らし出す。
 どうして、彼女は一方通行なんかにそういった感情を向けることが出来るのだろうか。
 一方通行から打ち止めへ向ける感情は、対照的に、こんなにも――汚いものだというのに。
「……、」
 言葉が出ない。
 綺麗事を言う資格など、彼にあるはずも無かった。

 全ての理不尽から幼い少女を守り抜いてみせると誓ったのは、一体どこの誰だったか。
 その少女が成長する度に、何気なく身体が触れあう度に、傍らで彼女が笑いかけてくる度に――たった一つの
『最後の希望』で支えられる一方通行だけの現実は、醜い音を立てて軋んだ。
 昔の自分と今の自分は違う。当然そんな事は当たり前で、また、決して同じであってはならないというのも
解っているつもりだった。いつまでもあのままでいていい訳も無く、前を向いて成長していくことが人としての
マトモな答えなのだと、ごく当然の倫理として知っている筈だった。
 それでも、長かった闘いからハッピーエンドを勝ち取り、それまで味わったことも無かった、人としての
幸福を無条件に享受できるようになってからは。
 学園都市第一位の怪物ではなく、ただの学生として振る舞うことを許されてからは。
 怪物としての本質が少しずつ人間に近づいていく度に、怪物だった頃には到底気付くことも出来なかった感情が
段々と浮き彫りになっていくのを実感していた。
574桜降る夜C2/7:2011/09/17(土) 00:30:26.67 ID:e5uHD+Au
 一人の少女を守りたいと切に願えば願うほど、『幸福』を知りすぎたこの頭は薄汚い欲望を全身に訴えかける。
 独占欲、加虐嗜好、破壊願望――それらは、彼女を大切にするという目的とは遠くかけ離れた動物的衝動だ。
《彼は打ち止めを傷付ける》。
《彼女の瞳を直視することを恐れる自分がいる》。
《どうしようもなく彼女を苦しめたいという衝動が沸き起こる》。
《自分の腕の中であの少女が泣き喚いて、愛おしいあの笑顔が壊れていく様子が見たい、と》。
 そんなものは全て一方通行の醜い感情が生み出す害悪の一端で、また彼女に対して抱く罪悪感すら、目の前の
現実から逃避して己の苦痛を軽減させるために分泌した脳内麻薬にすぎない。全くどこまでも独り善がりで、
どうしようもなく悪趣味な自慰行為だ。
 救いようがないクソガキだったとはいえ、彼女を守るためだけに奔走できた以前の自分の方が今よりはまだ
マトモだったように思える。戦いと絶望の渦中でしか『マトモ』に振る舞えないというのもまた皮肉な話だが。
 それでも――自分を笑えないほどの屑だと自覚していてもなお、打ち止めを始めとする妹達を守りたいという
願いだけは、馬鹿の一つ覚えのように後生大事に抱き続けていたはずだった。それだけが一方通行をこの平穏に
繋ぎ止めるたった一つの救済で、だからこそ、彼女達を守るためならばいつでも平穏をかなぐり捨てる覚悟を
持ちながら、彼はこれまでの幸せすぎた日常を辛うじて受け入れてきたのだ。
 けれど、目の前の少女はそんな彼の姿を『間抜けな勘違い』と言い切った。
『あなたが傷付くとミサカだって沢山傷付く』――そんな、甘ったるくて優しい言葉を掛けてもらえるような
資格など、一方通行には存在し得ないだろう。
 怪物は怪物らしく生きればいい。平和に浸かり、歪んだ人間性を手に入れてしまったことがすでに間違いだ。
 継ぎ接ぎで固めた心が、彼女のことを愛おしいと叫ぶからこそ、彼はそれを自分で否定しなければならない。
 いずれその感情が打ち止めを喰い殺すと――そう自覚しているのならば。
 打ち止めの幸福を守るために、彼女の前から消え失せなければならないと、頭では解っているはずだった。
 それなのに。
「……っ……ごめんね、もうミサカ、泣くつもりじゃなかったのに。ウジウジするのはおしまいにしようって、
ついさっき……吹っ切れたはずなのにね、ってミサカはミサカは、」
 この身体は動かない。
 彼女を冷たくあしらってでもこの場を離れるのが、最終的に彼女にとって最良の結果になると知っていながら。
 一方通行はどうしても、このたった一人の少女の体温を、振り解くことが出来なかった。
 その制止力は紛れもなくただの醜い執着心で、いずれはこの内側で煮えるような独占欲や加虐嗜好や破壊願望へ
繋がっていくと、痛いくらいに認識していた。
 それでも、彼はこの感情を断ち切れない。
 断ち切れる、わけがなかった。
「でも……やっぱり怖いんだ、ってミサカはミサカは、白状してみる」
 かつて、白く澱みきった彼の世界に色を与え、無知ゆえの無垢で一方通行を変えた子供は、ここにはいない。
 目の前にいるのは、持ち合わせの無垢を汚し、当たり前の『人間』としてこの場で呼吸する、ただの少女だ。
「……ミサカ……忘れちゃうのかな。あなたの良いところが見えなくなって、心の中が、真っ黒になって……、
そうして、いつかあなたを嫌いになっちゃうのかな。あなたのことが、大好きだって気持ちも……全部、」
 消えちゃうのかな、と。
 悲痛な表情で、打ち止めは自問していた。
 学園都市最強の超能力者を一種の盲信へと導いた、さながら聖女のような笑顔は、もう作れない。
 そこにあったのはどうしようもない、擦り切れた『人間』で、何の特別さも無い、ありきたりな『人間』で、
 こんな成り損ないの怪物のために涙を流すことが出来るような、ただの馬鹿らしい『人間』で。

 ――その姿が、何をもって抑えようにも、どうしようもなく愛おしいと。
 一方通行はただ漠然と、そう感じた。
575桜降る夜C3/7:2011/09/17(土) 00:31:47.48 ID:e5uHD+Au
 一方通行を抑えつけていた精神的な枷が、音もなく弾けた。
 腕を伸ばし、涙を落とす打ち止めの後頭部に掌を添え、そのまま自身の胸の上にその頭を引き寄せる。
「っ、……!?」
 突然のことに身を硬く強張らせる彼女の反応を気にも留めず、一方通行はただ、その細く柔らかな身体を
強い力で抱き止めていた。
 必然的に彼の胸板に顔をうずめる形となった打ち止め。単純な酸欠と驚愕に合わせて、異性の身体に触れる
ダイレクトな感触に、羞恥と焦りで意識が丸ごと持って行かれそうになる。
 一方通行が家族とは違った大切な存在だということに気付いてからは、それこそ手を繋ぐだけで幸せすぎて、
それ以上の接触など望む余裕すら無かった。そんな少女に今、大好きな人の熱や呼吸の音、咽せ返るような
肌の匂いがひとまとめになって襲いかかっているのだ。
 酩酊する意識の中、それでも彼女はこのまま死んでしまいそうなくらいの幸福感を感じていた。
 猫のように全身から力が抜け、全体重を彼に委ねながらも、打ち止めは回らない舌で必死に一方通行を呼ぶ。
「あ、なた……?」
「……ふざけンな」
 ほとんど聞き取れないほどに掠れた声は、一方通行として有り得ないほどに、弱々しいものだった。
「未来の可能性? ンなモン知るかクソったれ。オマエが俺を憎もうが殺そうが、その時はその時だ。それが、
オマエら妹達が選んだ最高の終わり方だって言うンなら、俺は喜ンで付き合ってやるよ。だがな」
 一方通行の細い指が、腕に抱く打ち止めの頭をくしゃりと掻き回した。
 やや乱暴で危なっかしいその手つきは、年齢相応の青年のそれと何ら変わりない。
「今、それは俺にもオマエにも関係無ェことだろォが。あるかどォかも分からねェような未来の可能性とやらに
怯えるなンざ俺はゴメンだ。クソくだらねェ怪物としてのプライドにしがみついて人間辞めるのはもォ飽きた」
 ――だったら、正々堂々と『人間』になってやる。
 雄弁に反して酷く揺らいだ声で、かつての学園都市最強の怪物は、血を吐くように呻いた。
 自分がこれまで手を染めてきた無数の惨劇を、何一つ残らず覚えていながら。
 それでも、無様に醜い信念を抱いたままで、どこの誰に批判されようと――人間として生きてみせる、と。
「……消してたまるか」
「あなた、」
 この局面まで来て、彼はようやくそれを選びとったのだ。
 泥にまみれたままの手を伸ばし、大切な少女を抱き締めるという、何とも身勝手で傲慢な選択を。
「安っぽい意地に、これ以上振り回されてたまるか。考えなくてイイよォな不安で、オマエを泣かせてたまるか」
「……!」
 これまで幾度となく『後悔』という感情を胸に刻みつけた一方通行だったが、おそらく今以上に苦い思いを
味わった時はそうそう無かっただろう。
 口に出せば出すほど、自分がやらなければならないことはこんなにも明確になっていくのに。
 自分のためを思って、打ち止めが苦しんでいる。
 それを知っていながら、どうして一方通行は今の今まで何もしてやれなかったのか。
 今やっと、実感した。一方通行が己を抑えつけて藻掻く行為自体が、打ち止めを傷付けていたのだとしたら。
 惨めったらしく藻掻くのは、もう止めてしまおう。
 独占欲も加虐嗜好も破壊願望も――全て晒してしまえばいい。それらの根底にある感情は、皆同じ名前だ。
「   」
 たった三文字。それだけで十分に、いつだって、その思いは伝えられた。
 何度でも彼女から自分へと贈られてきたその感情を、ようやくマトモな形で、一方通行は理解した。
 つまりは、そういうことなのだ。腕の中の小さな命を、その笑顔を、他の何に替えても守りたいと願わせ、
遠く離れた時には暗い炎で胃を灼かれるような、苦しく、そのくせに失いたくないと思わせる、ソレの実態。

 ただ、他の誰でもない、この少女に惹かれた。
 この腕の中に抱き締めることを、強く望んだ。それだけのことだ。
576桜降る夜C4/7:2011/09/17(土) 00:32:39.70 ID:e5uHD+Au
 胸の上に乗せた打ち止めの身体は、軽く、そのくせに成熟した女のそれのように柔らかかった。
 髪の束を指で梳くようにして、より深く身体を密着させると、やがて打ち止めの方から音を上げ始める。
「や、苦し……」
「……」
 一方通行は無視を決め込んだ。
 元より、今だけは彼女の言い分を聞き入れるつもりは無い。
「やだやだ、ほんとに苦しいんだからっ、ってミサカはミサカは別の意味で涙がこみ上げてきてみたり……!」
「…………、」
「お……おっぱい、潰されてて、息ができないんだよう、ってミサカはミサカは……」
「…………………………………………、」
 負けた。
 哀れみを誘うくぐもった涙声で微妙にアレな台詞を呟かれ、仕方なしに腕の力を緩める。
 直後、腕を突いて身体を起こした打ち止めが真っ赤な顔で荒い呼吸を繰り返している姿に、ほんの少しだけ
脱力感に近いものを感じた一方通行だった。
 大切にしたいと思うのに優しく扱うことすらままならないこの状況は、確かにまあ人間らしいと言ってしえば
非常に人間らしい。しかしこれは、想像していた雰囲気とは微妙に違う気がするのだが。
 良くも悪くも平和ボケしたこの季節では、シリアスな空気もそう長くは続かない。
 息の吸い吐きに必死になっている打ち止めのコミカルな表情を見ていると、何となく、数秒前の自分の妙な
テンションが猛烈に萎んでいく感触がした。
(……あー……クソ、)
 つくづく一方通行は、この少女にいとも容易く振り回されている。
 善悪の価値観や、果たすべきことの優先順位。これまで、打ち止めの何気ない言動や表情によって何度それらが
引っ掻き回されてきたか分かったものではない。そんなことの繰り返しこそ我が人生と割り切ってしまえるほど、
一方通行は達観した性格でもマゾヒストでもなかった。
 けれど、やはりどうしても、彼にとって打ち止めと呼ばれるその少女の存在は不可欠なもので。
「……え、っと。あ、あはは。ご……ごめんなさい、もう、大丈夫だから――、?」
 一方通行の膝の上に尻餅をついたまま、まだ少し錯乱しているのか困ったように笑う打ち止めの前で、
彼はバランスが上手く取れない自身の上半身をゆっくりと起こした。
「……」
 吐息が、近い。
 随分長い間触れなかったその頬に手を伸ばし、幼さが残る丸い輪郭を軽く撫でる。打ち止めはそれを何らかの
合図と受け取ったのか、あるいは単純に彼に対して気を許しているのか、微睡むようにそっと瞼を閉ざす。
 そんな少女に対して、一方通行は壊れ物を扱うような慎重さで――唇をあてがった。
「っ――」
 微かに身を竦める打ち止めの背にもう片方の手を添え、顔の角度を少しずつ調整する。
 湿った肌からは化粧水の淡い香りが漂い、否が応でも打ち止めの中の『女』を意識させた。
 大切に思う少女に向かって欲情をぶつける道理など知らないし知りたくもないが、それでも身体は自動的に、
本能に刻まれたプログラムを追いかけるようにして、次の何かを求めていく。
 口唇を隙間無く合わせ、薄く開けるように誘導する。一瞬戸惑いの表情を浮かべて目を開けた打ち止めは、
それでも半ば陶酔に浸るような様子で一方通行に従った。
「ん……っ。む、ぅ……」
 ゆっくりと押し割るようにして入り込んできた未知の感触に耐え、鼻に掛かる甘いトーンの声が上がる。
 押し返しているのか迎え入れて絡ませようとしているのかよく解らないような舌の拙い動きを追い回し、熱が
絡みつく腔内を深くまで探ると、それらの愛撫が何らかの琴線を掠めたのか、突然彼女の身体が大きく震えた。
「ぅ――、ん、っ……!」
 初めての行為への隠しきれない怯えと、じわじわと迫る不思議な心地好さで、打ち止めの頭は痺れたまま、
グチャグチャに掻き回されるようだった。
 抵抗は出来ない。
 彼女が抵抗の意思を見せれば、一方通行はもう絶対にこうして自分を求めてくれないと解っていたから。
577桜降る夜C5/7:2011/09/17(土) 00:33:24.13 ID:e5uHD+Au
 余裕が無く、ひどく乱暴に貪りながら、けれどまだどこかで自分のことを丁寧に扱ってくれる一方通行に対し、
彼女は怖いと感じながら、それと同時に、一種の悦びをも覚えていた。
 あんな凄惨な強姦現場を見たばかりの夜だ。こういう行為に関して、不安と恐怖で泣き出しそうになってしまう
ことは否定できない。
 けれど、苦しくて、独善的で、辛いだけのように思えるこの一瞬こそが、紛れもなく打ち止めが欲しがった
一方通行その人を示す、ほんの一端だ。
『大好きだから、触れてほしい』。
 彼女がその口で告げた言葉に、今、彼は自分が与えうる物全てをもって応えようとしてくれている。
 今にも泣き出しそうに揺らぐ声も、白い髪が肌を滑る感触も、切羽詰まったような鋭い光を帯びた瞳の色も、
少しかさついた感触の唇も、奥深くに閉じ込めていた、ドロドロとした爆発的な感情も――全て、打ち止め
一人の為に曝してくれた。それは彼女にとって、涙が零れるほど嬉しい出来事だった。
 打ち止めは、自分たちだけが『人間らしく』なってしまうことが怖かった。あの時と一切変わらないまま、
ただ真っ直ぐに突き進み自分を省みない一方通行を一人置いて行ってしまうことが、怖かった。
 けれど、彼は一切のしがらみを切り捨て、『人間』として打ち止めに手を伸ばしてくれた。
 だからこそ打ち止めはこれを拒むことが出来ず、最初から拒む気にもならない。
 苦しさの中で、何か暖かいものに満たされていくようなその感触は、彼女にとっての悦びに他ならなかった。
「っ、はぁ……」
 何分経っただろうか。痺れた舌が何かおかしくなってしまいそうだと打ち止めが思い始めたころ、一方通行は
ようやくその繋がりを解いた。
 浅い呼吸を繰り返す、無防備に開かれた少女の唇は唾液に濡れ、妙に艶めかしい光をぬるりと照り返している。
 生理的な涙を零す虚ろな瞳に捕らえられたような錯覚。何とも言えない後ろめたさに、彼は思わず顔を歪めた。
「……悪い」
「なんで……あやまるの、って……ミサカはミサカは、不思議に思ってみたり……」
 弱々しく囁きながら、打ち止めは彼の背中に両腕を回し、深く抱き留めた。
 小さな笑みさえも浮かべて、その少女は一方通行の耳元にゆったりと語りかける。
「……やっと、ミサカから抱っこしてあげられた、ってミサカはミサカは幸せ気分に浸ってみる」
「……、」
 お人好しか、あるいは真性のバカなのか。
 きっとそのどちらでもない。今しがた一方通行が注ぎ込んだ衝動も、そこから先の事も、全て理解していて、
その上で全てを受け止めようとしているのだ。脆く頼りない全身で。幼く未熟なその心で。
「……告白、してくれたんだよね。さっきの」
「だったら何だよ」
 細い肩をもう一度抱き、簡単に言葉を返す。
「意外と、普通の台詞だったね、ってミサカはミサカは……」
「悪りィか」
「……、えっと。両思い、ってことで、いいのかな? ってミサカはミサカは確認を取ってみる」
「……」
 クソったれが、と彼は薄くため息を漏らす。
 このクソガキは、一方通行に少女漫画のヒーローのような役回りでも期待しているのだろうか。あまりにも
ミスマッチなキャスティングに思わず遠い目をしてしまう。
 何が面白いのかくすくすと小憎たらしい様子で笑い出す打ち止めは、一方通行の肩に頭を軽く擦り寄せながら
甘く口ずさむような言葉を紡ぐ。
「……ミサカ、なんだか夢見てるみたいな気分かも、ってミサカはミサカはなかなか素敵なシチュエーションに
合格ハンコを押してみる」
「こンな事がか」
「こんな事がだよ、ってミサカはミサカは言い返してみたり。だって、ずっとずっと、こうすることがミサカの
夢だったんだから、ってミサカはミサカは素直に打ち明けてみる」
 互いを腕の中に庇うように、きつく抱く。
 それでいてこの空間にはもう、死に物狂いで縋りつくような危うい切迫感は残っていなかった。
 随分と久しぶりに、この温もりに触れた気がする。
 その実感が、一方通行の鋭すぎた感情の棘を、ゆっくりと抜き取っていく。
578桜降る夜C6/7:2011/09/17(土) 00:34:09.72 ID:e5uHD+Au
 汚い衝動の全てを内包しながら、ただこの少女を大切にしたいと真っ直ぐに願わせる根底にある感情は、
あえて名前を付けるとしたら極めてチープで、ありふれたものだ。
「大好きだよ、ってミサカはミサカはもう一度しっかり伝えてみる」
 きっと、それは何度でも繰り返す。
 本人たちがそれを望む限りは、その感情は何物にも決して掻き消されたりなどしない。
 過去を無視せず、未来に恐怖せず。ただ今現在を生きている自分たちのために、ずっと側にいたいと願い続ける
限りは、その幻想を壊す権利はどこの誰にも存在しない。
 躊躇や怯えは何も結果を生み出さない。かつての激戦の中、一方通行が学んだことはその程度のものだ。
 そして、その教訓は、こんなちっぽけな個人間の問題にも当てはまってしまうらしい。
「……大好きな人だから、色んな顔が見たいって思うし、一緒にいたいって思うし、たまにはその相手のことが
怖いって感じたりもするんだよ、ってミサカはミサカはコミュニケーション能力がいまいち欠けているあなたに
大事なことを教えてあげてみたり。だから、そういう自分に怯えたり、それを責めたりする必要は無いんだよね、
ってミサカはミサカは自分もろとも言い聞かせてみる」
「……要領が掴めねェ話だな」
「だよね。ミサカもなんだかよく分かんなくなってきちゃった、ってミサカはミサカは今ちょうど幸せ真っ盛り
だからもうそれで良いのですって強引に締めくくってみる」
 緊張をすっかり緩めたような口調は、恐らくはあえて彼女が作ってくれているものだ。
 戸惑わないで――と。彼女は一方通行に対してそう言いたいのだろう。
 成長に伴い莫大な悪意を知ってもなお、どこまで行ってもこのガキは善良で甘ったれな優しさを保ち続ける。
 それを眩しく思うと同時に、あまりにも不甲斐なくちっぽけな自分の姿を鼻で笑ってやりたくなった。
 けれど、もしかすると今はまだ、その不完全さや不安定さを放り捨てなくてもいいのかもしれない。
 はじめから、一つの方向のみを見つめ続けられる人間など居やしない。『人間』だからこそ、道に迷い続け、
いくつもの相反する自分自身を抱えながら、それでも進むべき方向へゆっくりと歩んでいくのだ。
 なら、ここで無理に焦って自分を見限る必要は無いんじゃないか。
『傷付けずにして誰かに触れることは出来ない』などという錆び付いたトラウマに捕らわれ、そんな自分を
勝手に憎んだり恨んだりする段階に移るには、時期尚早ではないだろうか。
「……、」
 触れてみたい。
 今の彼はただ漠然と、そう思うことが出来た。
 華奢な背中に添えた掌を腰の辺りまで下ろし、パーカーとズボンのわずかな隙間に覗く肌を、そっと撫でる。
「ふあ、……っ」
 きめ細やかな皮膚の感触に吸い寄せられるように、背筋に浮く脊椎の形を指の腹で確かめる。
 男とは根本的な作りが違う、成長した少女としての柔らかさを孕んだ身体。
 単なる欲情とは少し異なる欲求に従い、一方通行は肌を滑るようにしてその手を衣服の下へと潜らせていく。
「……ん……」
 くすぐったさを感じて、あるいは怯えもあってか、吐息に交える打ち止めの声音はかすかに震えていた。
 肉欲のそれと言うよりは、体温に触れて安堵感を得ようとするかのように、緩い力加減で背筋を往復させる。
 少しずつ、衣服に隠された奥深くまで探っていく指先が、不意に何か硬い感触を捉えた。
「……っ!」
 それの正体――下着のホック部分に触れられたのと同時に、打ち止めの全身が強張る。
 その反応を拒絶と受け取り、思わず手を止めた一方通行だったが、
「や、だ……やめちゃ駄目、ってミサカはミサカは引き留めてみる……!」
「……オマエな、」
 半ば呆れた顔で向き合う彼とは対照的に、頬にうっすらと上気の色を乗せた打ち止めの表情は真剣そのものだ。
「ミサカ……あなたなら全然平気だもん、ってミサカはミサカは強がってみる」
「……我慢大会じゃねェンだぞクソガキ。俺には生憎とブルってるガキを犯す趣味なンざ無ェからな」
「っ、……そういうのじゃ、なくて……ってミサカはミサカは……」
 不用意な軽口を聞いて先程の光景を思い出してしまったのか、打ち止めはしばし躊躇うように視線を落とす。
 やりすぎたか、と一方通行は一瞬後悔しかけるが、考えてみればこの程度の脅しでダウンしてしまうようなら
ここから先の行為に耐えられるはずもない。番外個体の奴はショック療法代わりにソレを勧めてきたりもした
ものだが、そんなガチガチに緊張した状態で無理に事を成すのはむしろ逆効果だ。
579桜降る夜C7/7:2011/09/17(土) 00:35:04.36 ID:e5uHD+Au
 あくまで彼個人として、打ち止めを欲する気持ちがあることは、もう否定できない。
 けれど同時に、彼女を傷付けたくないという感情が変わらずにここにあるというのも事実なのだ。
 自分の身勝手に従いその行為に及ぶにしても、出来るだけ彼女を傷付けない形で終わらせてやりたい。それは
一方通行にとって守るべき最後の一線のようなものであった。
 だが。
「……そういうのとは、違うよ、ってミサカはミサカは言い直してみる」
 すぐに真っ直ぐな眼差しで居直ることができるこの少女は、彼の予想よりも随分と強い人間のようだった。
「やっぱり少しは、怖いって思うけど……それだけじゃないもん。あなたに触ってもらえるのは、ミサカにとって
すごく幸せなことだって分かるから……嫌だなんて思わないよ、ってミサカはミサカはとっても心配性で優しい
あなたを安心させてみたり」
「……」
「……だからね、もっとあなたの好きなように、えっと……いろんな事、してほしいかな、ってミサカはミサカは
ちょっぴり大胆にお誘いしてみる」
 大胆に、とは言ったもののおよそ色気と呼ばれるようなものはほぼ見当たらない、緊張からか強張った挙動で、
自身の服の端をぎゅっと握り込んだまま言葉を紡ぐ。
「……そォかよ」
 上の空で吐き捨てながら、何となく一方通行は思い知った。
 自分が迷って立ち止まったり、無意味に思考を巡らせてフリーズしてしまうような事柄は大抵の場合、彼女に
してみれば何ということもない、憂慮に値しない問題なのだ。
 好きなものは好きだと言い、怖いものは怖いと言う。彼にとって、それはあまりに遠い在り方で、ほんの
数分前までは選択肢にもならないようなくだらないものだった。自分にはそんな手段を考える資格もない、と、
無意識のうちに己を殺していた。泥にまみれ汚れきった自分の存在を心の底から欲するような人間など、本来
どこにもいないのだと勝手に見限り、代え難く大切な少女が差し出す手さえも払いのけようとした。
 けれど、何度傷付けてしまっても、何度引き離そうとしても、打ち止めは一方通行を求め続けてくれる。
 その強さを――その存在を、かつて彼は眩しいと感じた。煩わしいと思った。消してしまいたいとさえ願った。
 マトモに向き合ってしまえば、それまで築いてきた一方通行という存在が、壊れてしまうと直感していたから。
 ――そんな馬鹿げた怪物としてのプライドなど、宝物のように抱えている必要は無かったのに。
 すぐに壊れるような頼りない拠り所はいっそ捨ててしまえ。それで打ち止めの笑顔が見られるというのなら、
彼はいくらでもその固定観念をぶち壊すことができる。
 たとえ、自分の手がいくら汚れていようが。たとえ世界中からいくらその傲慢を非難されようが。
 可能なはずだ。
 至極当然の、ありふれた人間のように、愛おしい存在に触れることぐらい。
「――、」
 結論は出た。
 ループに嵌っていた思考を自ら寸断し、一方通行は首筋の電極に触れると、指先でそのスイッチを弾いた。
「わ、ひゃあ!?」
 重心のベクトルを微調整しつつその軽い身体を抱き上げると、打ち止めの口から間の抜けた悲鳴が飛び出す。
 リハビリの甲斐あって本来はこの程度の距離ならなんとか杖なしで歩ける一方通行だが、まさかこの状況で
うっかり打ち止めごとコケるなんてことになったら死んでも死にきれないため、ここは素直に能力に頼っておく。
 数歩歩いた先は、やや広めのワンルームの隅に置かれたベッドだった。
 マットレスの上に優しく載せられた少女は、彼の身体の下、薄い紅色が差した頬のままで嬉しそうに微笑む。
「……遅いよー、ってミサカはミサカは五年越しの待ちくたびれた感を表現してみたり」
「馬鹿かオマエは」
 いつもと同じような憎まれ口を叩き、そして、一方通行はふとその顔から表情を無くす。
「……一応言っとくがな」
「なあに?」
「壊しちまわねェ保証は無ェぞ」
「大丈夫だよ、ってミサカはミサカは即答してみたり」
 他方で、打ち止めの返答は滑らかだった。
「ミサカ、簡単に壊れちゃうほどヤワな女じゃないんだから、ってミサカはミサカは不敵な笑みで挑発してみる」
 その言葉はある種の確信に近かった。根拠など無くとも、その小さな笑顔には、明確な力を感じた。
 一方通行一人があれこれと思い詰めることが、馬鹿らしくすら感じてしまうほどに。
「……上等だ」
 本当に、適わない。
 舌打ちでもしたくなるような心境で、一方通行はもう一度目の前の少女に唇を重ね合わせた。
580:2011/09/17(土) 00:35:37.55 ID:e5uHD+Au
 投下終了です。
 ちくしょう。良かった。本当に良かった……ッ!!(投下成功への喜び)

 長い期間自分の不手際でスレを騒がせてしまい申し訳ありませんでした。
それでは、よろしければまた次回もよろしくお願いします。
58132-335:2011/09/17(土) 00:47:56.05 ID:PvNQ6eO3
>>580
乙でした。
このシリーズは前から読ませてもらっているので、リアルタイムに続きが読めたのは幸いでした。
ちなみに某作品については、愛が溢れ過ぎて夏コミで合同誌出したくらいです(実話
禁書との掛け合わせも密かに考えてはいるのですが、実際に文章へ起こすのは厳しいよなーと。

ところで日付変わったからこちらも続き投下してもいいのかなーと思ったり思わなかったり。
正直忍法帳の仕組みが今一つ分かってないので、どうしたものかと。
まあ無理に投下する必要もないかなとも思っているのですが。
582名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 01:34:53.45 ID:0fT5hbuW
>>568
乙です。
美琴が今後何かをしでかしそうなのが怖い。
あと、白井の一人称って原作では平仮名で「わたくし」ですよ。

>>580
変わらぬ通行止め愛GJです。
一通さん「壊しちまわねェ保証は無ェぞ」って台詞、カッコいい///
583名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 03:50:26.89 ID:MBHsRqGq
>>580
待ってた!
通行止めスキーの俺の琴線をビンビンに刺激してくれるあンたを待ってたぜ!!!


続きをジラジラされながら待ってるからね!
584名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 06:53:03.90 ID:qHONYPM+
>>580
待ってましたGJ!!
続きが待ち遠しい
585名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 09:35:08.43 ID:wHLJqPAB
投下できてるぅ!おつです
相変わらず文章力の高さに恐れ戦いています…gj
58632-335:2011/09/17(土) 10:22:00.38 ID:cPNb/Ssk
おはようございました、本日もいい天気ですね(曇天を見上げながら
さて、それではお出かけ前に本日分の投下です。
しかしそろそろ次の話も書かないと……自信無いけど、そろそろ黒子エロに着手しましょうかね?
587とある黒子の初デート-25:2011/09/17(土) 10:24:29.20 ID:cPNb/Ssk


 そんなこんなでとある企業の実験棟に杭打ち機のような打撃音と悲鳴のような警報が鳴り響いていた頃、上条と白井は必死の形相で園内を駆けずり回っていた。
「よし、これでジェットコースターのスタンプは全部ゲットしたぞ!」
「あとは何処を回ればいいんですの?」
「絶叫エリアは正面に見えてるフリーフォールで終りだ。
 それじゃ白井、また『空間移動』で先回りして並んでてくれ!」
「はいですの!」
 お互いパートナーを不服に思いながら遊園地へ来た割に、蓋を開けてみれば息の合ったコンビネーションを見せる二人だった。

「はぁ、はぁ、はぁ……これでやっと、半分か」
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……ええ、でもこのペースなら、何とか全部回れそうですわ」
 小休止の為に立ち寄ったオープンテラスで二人は昼食と飲物を注文した後、共に心底疲れきった表情でテーブルに突っ伏していた。
「今更だけど俺達、一体ここへ何しに来てるんだろうな?」
「少なくとも思い出を作る為でないのは確かですわ」
「別の意味で思い出に残りそうだけどな」
 確かにその通りだと心の中で同意しながら、白井はテーブルに預けていた上半身を起こして椅子に寄り掛かった。
「しかし大丈夫なのか白井、いつもより随分と疲れてるみたいだけど」
「心配無用ですわ。確かに昨日徹夜した疲れが多少残ってはいますが、お姉様の為ならばなんて事はありませんの。
 殿方の方こそ、随分と体力がおありなのですね。
 正直こんなハードスケジュールに耐えられるのは、それこそお姉様くらいだと思ってましたわ」
58832-335:2011/09/17(土) 10:26:07.57 ID:cPNb/Ssk
失敬、コピペするとこ間違えました、では仕切り直しをば。
589とある黒子の初デート-25:2011/09/17(土) 10:27:11.58 ID:cPNb/Ssk


 白井と上条が一時休戦し束の間の休息を取っていた頃、学園都市の空に第六学区目掛けて飛翔する一塊の物体、いや人影があった。
「待ってなさいよ二人共、この私を出し抜いた借りはきっちり返してもらうんだからね!」
「わーい、これがホントの人間砲弾だー、ってミサカはミサカはおおはしゃぎしてみる!」
「面倒クセェ……」

 この少し前、美琴は初春への宣言通り試作機を10分どころか5分足らずでスクラップに変えると、関係者一同へわざとらしさと脅しに溢れた謝罪を残し実験棟を後にした。
 恐怖で半泣きの初春を一顧だにせず、そのまま敷地内を飛び出した美琴は一刻も早く件の遊園地へ向かうべくタクシーを探したのだが、そうは問屋が卸さなかった。
「クソッ、なんでこういう時に限ってタクシー捕まんないのよ!?
 さっき携帯壊しちゃったからあいつらとも連絡取れないし、公衆電話も見つからないなんて!
 ああコンチクショウ、もう誰も頼るもんか!
 こうなったら遊園地まで爆走してやるわ!」
 バスを待つという思考すら既に無く極限までテンパリまくっていた学園都市第三位に、意外な二人が声をかけてきた。
「あっ、『妹達』発見と思ったら『お姉様』だー、ってミサカはミサカは偶然の出会いに喜びをあらわにしてみる」
「あァン? いきなり道端で汚ねェ言葉口走るクソアマが居るから誰かと思えば、第三位かよ」
 背後から聞こえてきた声に振り向けば、そこには上着代わりのワイシャツをバタバタさせる『打ち止め』と、杖を付きながらこちらを不機嫌そうに見やる『一方通行』が揃って立っていた。
 このクソ忙しい時に余計な邪魔かと忌ま忌ましげに視線を返す美琴だったが、一方通行を見るや否や即座に何かを閃き彼の襟首を掴んだ。
590とある黒子の初デート-26:2011/09/17(土) 10:28:47.27 ID:cPNb/Ssk
「いきなり何すンだこのクソア」
「アンタ、確か『位相操作』で空を飛べたわよね?」
「だから人の話を」
「飛・べ・た・わ・よ・ね!」
 第三位から有無を言わさない様子で迫られた上、襟首を押さえられ首元のチョーカーに指が届かない状況では能力も使えず、第一位は気圧されながら不承不承答えるしかなかった。
「飛べる事は飛べるが、俺一人ならともかく人を抱えた状態ならスピードは出せネェぞ」
「車より早くて最短距離で飛べるならそれで十分よ。
 いきなりで悪いんだけど、今から第六学区にある遊園地まで運んで欲しいの」
 言葉とは裏腹に全然悪びれてない様子で睨む第三位に、第一位は不機嫌極まりない顔で睨み返す。
591とある黒子の初デート-27:2011/09/17(土) 10:30:30.32 ID:cPNb/Ssk
「なんで鉢合わせしたクソアマから突然襟首掴まれた上に、いきなり意味不明な頼み事されないといけねェンだ?
 つーかお前さッき誰も頼らねェとか何とかほざいてたじゃねェか」
「そんな細かい事グダグダ言ってないで、できるんならさっさとやりなさい!」
「ちッたァ人の話を聞けクソアマ!」
「でもでもミサカもお姉様と一緒にお空を飛んで遊園地に行きたい、ってミサカはミサカはお姉様の提案に賛成してみる!」
「テメェも黙ッてろクソガキ!」
 そんな一方通行の反抗も虚しく、美琴からは狂気と怒気が溢れる血走った目で、打ち止めからは好奇心と期待感で爛々と輝く瞳でそれぞれ見つめられ、無言の圧力をかけられた。
 彼はクソッタレと一言呟くと、掴まれていた襟首の手を払いのけてチョーカーの電極をオンにし、打ち止めを右腕で抱え上げながら美琴の腰へ左手を乱暴に回す。
「クソガキ、ミサカネットワークでその遊園地の座標を検索しろ」
「入場口はあの一番遠くに見えるビルの丁度向こう側、ってミサカはミサカは既に検索済のデータから答えてみる」
 打ち止めが指差した方を向くやいなや、一方通行は二人を抱えてアスファルトを軽く蹴り、そのまま宙を飛んだ。
592とある黒子の初デート-28:2011/09/17(土) 10:47:34.01 ID:cPNb/Ssk
 遅めの昼食を終えスタンプラリーを再開した白井と上条は、手間と時間の掛かるエリアを先に片付けた事も手伝って、午前中に比べればかなり余裕が出てきていた。
 だからという訳でもないだろうが、上条はゴーカートを運転しながらふと思い付いた事を口にする。
「なあ白井」
「なんですの、殿方?」
「今冷静になって考えてみたんだけどさ、これってもしかしてデートなんじゃね?」
 そう口にした途端、左隣を並走していた白井はハンドルを思いきり右へ切った。
「おまっ、いきなり何ぶつけようとしやがるんですか!?」
「あ、あなたが突然妙な事を口走るからです!」
「とにかく落ち着け、このままだと本当にぶつかるぞ!」
 やいのやいの言い合いながら何とかゴールへ辿り着いた二人は、スタンプをゲットした後、次のアトラクションに向かいながら話を再開した。
「まあいきなり変な事言った上条さんも悪かったですが、真面目な話こんな風に女の子と何処かへ遊びに行った記憶が無いもので」
「あら、随分と下手な御冗談ですこと。普段あれだけ女性を侍らせておきながらデートの経験すら無いなんて、誰も信じないですわよ」
「そんな事言われても、実際女の子との甘酸っぱい思い出なんて、俺の記憶ファイルには全然セーブされてねぇしなあ」
 溜息混じりにそう話す上条へ、白井はなおも信じていない様子で更に問い質した。
「ではお姉様ともそういう思い出は全く無いと?」
「さっきも言ったけど、気が付いたら御坂は電撃や超電磁砲で襲い掛かってきてたからな。
 正直最初にアイツと何処で出会ったのか、未だに分からねぇし」
「そんないい加減な。せめて出会った時の思い出くらいはあるでしょうに」
593とある黒子の初デート-29:2011/09/17(土) 10:59:29.72 ID:cPNb/Ssk
「出会った時の思い出って言われてもなあ……白井と初めて会った時の事なら覚えてるんだけど」
「へ?」
「何だ覚えて無いのか?
 お前の方から手を握ってきたくせにってうわ、いきなりノーモーションで鉄矢を投げ付けないで下さいまし白井さん!」
「あなたがいきなりまた妙な事を口走るからですの!」
 そう叫んだ白井は地面に刺さった鉄矢を回収しながら、過去の自分の浅はかさを呪うと共に、朱の差した表情で上条に向き直った。
「わ、私の事より今はお姉様の話ですわ。
 本当にお姉様とは何の思い出もございませんの?」
「そう言われてもなあ……あ、そういやこれも思い出と言えば思い出になるのか?」
 そう言いながら上条はおもむろに携帯を取り出すと、何やら操作して出てきた画像を白井へ向けた。
「一体なんですの?」
 訝りながら白井が見た携帯の画面には、パンツ全開でドロップキックを炸裂させた彼女自身と、それを喰らって高速にぶれている上条と、そんな二人を見て驚いている美琴の姿が写っていた。
「……」
「罰ゲームであいつとのツーショット写真撮った時に写ってたやつだけど、まあこれも忘れられない思い出には違いないよなってぎゃあああ!
 目が、目があぁぁ!?」
 無言でサミング(目突き)をかます白井に、上条はただ目を押さえながらのたうちまわるしかできなかった。
594とある黒子の初デート-30:2011/09/17(土) 11:01:18.16 ID:cPNb/Ssk

 
「着いたぞクソアマ」
 遊園地の入場口前に音も無く着地し、素っ気なく言いながら腰に回していた手を外す一方通行に、美琴はゲートから飛び出る競走馬のような勢いで駆け出しながら叫んだ。
「ありがと一方通行、この借りはいつか必ず返すから!」
「お姉様の武運を祈る、とミサカはミサカはよく分からないまま女の勘に従って応援してみる!」
 傍らでブンブン手を振る打ち止めの頭を押さえながら、一方通行は入場ゲートを破壊しそうな勢いで突撃する『超電磁砲』の後ろ姿を見送ってふと呟いた。
「ついこの前まで『妹達』を殺しまくッてた相手に向かッてありがとうだの借りは返すだの、『超電磁砲』も随分と丸くなッたモンだなァ」
「それは違うよ、ってミサカはミサカはあなたの思い違いを指摘してみる」
 思わぬ所からの反論に、一方通行は怪訝そうな目で打ち止めを見下ろした。
「お姉様は元からあんな性格で、もし変わったとすればそれはきっとあなたの方だよ、とミサカはミサカは心の底から思った事を口にしてみる」
「何バカ言ッてやがるクソガキ、一体俺の何が変わッたと」
「以前のあなたなら例えさっきみたいに脅されても絶対に言うこと聞かなかっただろうし、私のお願いにも聞く耳持たなかったと思うの。
 でも今のあなたはこんな風に本音を指摘されても、それをじっと聞けるだけの分別というか余裕みたいなものが備わってきた、とミサカはミサカは過去と現在のあなたを比較してみる」
「…………」
 沈黙する一方通行を余所に、打ち止めは頭に置かれていた彼の手に自分のそれを重ね、更に言葉を続けた。
595とある黒子の初デート-31:2011/09/17(土) 11:02:18.96 ID:cPNb/Ssk
「あなたは自分が心身共に規格外だと思ってるみたいだけど、だからといって人間らしい心を持ってはいけないと思い込む必要も無いの。
 どうせあなたの事だから素直に聞いてはくれないだろうけど、少なくともミサカとヨミカワとヨシカワはあなたを怪物じゃなく一人の人間と思ってるから、もっと人らしい感情を表に出していいんだよ、ってミサカはミサカはいい感じに話をまとめてみる」
「……ガキのくせに何偉そうな講釈垂れてンだ。
 そんなに無駄話がしたいンなら、ここに置いてくぞ」
「あ、待って待って待ってってば、ってミサカはミサカはあなたの手を握りながら遊園地へ誘導してみる!」
 そう言いながら握ってきた打ち止めの手はいつでも振り払える程度の力しか込められていなかったが、今の一方通行に何故かそれを振り払う気は起こらなかった。
596とある黒子の初デート-32:2011/09/17(土) 11:03:44.55 ID:cPNb/Ssk


「スタンプラリーもようやく終りが見えてきたな。
 このままいけば閉園前には何とか全部回れそうだぞ、白井」
 最初は嫌々ながら始めたスタンプラリーに、いつの間にかのめり込んでいた上条は嬉しそうに話し掛けたが、隣からの返事は無い。
 不思議に思いながら上条がそちらに向けばそこには誰の姿も無く、更に視線を後ろにやれば、首を不安定に揺らしながら外灯に激突する白井の姿があった。
「っ〜」
「お、おい、大丈夫か白井?」
 鼻を押さえながら涙目になる白井は、上条の声で我に返った。
「……ああ失礼、ちょっと眠いだけですから心配は無用ですの。
 少しばかり寝不足ですけど、このまま回るのに支障はありませんわ」
 そう言って気丈に振る舞う白井だったが、先程休憩していた時以上に疲労の色が濃いのは上条にも分かった。
「おいおい、ならどっかで少し休んだ方がいいんじゃないのか?」
「まあ何ていやらしい。いたいけな中学生相手に御休憩を勧めるなんて、この馬の骨は一体どういう下心持っているのやら?」
「上条さんの思いやりが下心に曲解されたー!
 つーか御休憩の意味が生々しいんだよ!!」
 いつもならただ欝陶しいだけな上条の騒々しい突っ込みも、眠気で身体が重くなっている今の白井には目覚ましに丁度よかった。
「それはともかく、御心配かけて申し訳ありませんわ。
 でもお気遣いには感謝しますが、あと少しでパーフェクトゲコ太グッズが手に入るんですから、ここで寝る訳にはいきませんの」
 そう言いながら力強い視線を返す白井に、上条は諦め顔で溜息を一つ吐いた。
597とある黒子の初デート-33:2011/09/17(土) 11:04:49.78 ID:cPNb/Ssk
「ならいいけど、無理はするなよ白井」
「いつも無理ばかりしている殿方が言っても、説得力が皆無ですの」
 何も言い返せずただ呻く上条を尻目に、白井はしてやったりという表情で次のアトラクションに向け再び歩きだした。
(そうですわ、ここで寝たら一体何の為に、この類人猿と遊園地へやってきたのか分かりませんもの。今の私は念願のパーフェクトゲコ太グッズを手に入れる為ならば、殺してでも奪い取る覚悟ですわ。
 だから絶対、スタンプラリーをコンプリートして、パーフェクトゲコ太グッズを手に入れたら、お姉様に、差し上げて、喜んで、貰――)
「白井!」
 自分を呼ぶ誰かの声を聞きながら、白井の意識は深く沈んでいった。

「遂にダウンしちまったか……まあ寝てるだけだから、心配はいらないみたいだけど」
 崩れ落ちる少女を咄嗟に抱き留めた上条は安堵の息を漏らすが、この態勢のまま公衆の面前に晒すのもどうかと思い直し、とりあえず彼女を背中に背負う。
「まあなんであれ、これだけ一生懸命な奴の頑張りを無駄にする訳にはいかねえよな」
 上条はそう独りごちると、寝息を立てている白井を背負ったまま次のアトラクションへと足を向けた。
598とある黒子の初デート-34:2011/09/17(土) 11:06:38.01 ID:cPNb/Ssk
 
 
「奴らは何処に行ったー!?」
 そんな悪役じみた雄叫びを上げて入場した『超電磁砲』こと御坂美琴は、これ以上無いくらいに血走った目で園内を爆走する。
 その姿を客は勿論遊園地の職員までもが猛獣を見るような目付きで遠巻きに眺めているが、実際常時放電状態な今の彼女は猛獣以上に危険な存在だったので無理もなかった。
「ハッ、アイツらの気配が向こうからする、と美琴は自らの直感を信じてみる!」
 まるで『妹達』のような口調で、美琴はもう何度目になるか分からない直感の閃きに従い(あてずっぽうともいう)、疲れの色すら見せない脚力で再び地面を蹴った。
 普段のあまりなスルーされっぷりを神様が哀れに思ったのか、それとも血眼の努力というか地獄の執念が実ったのか、ともあれ美琴は捜し求めていたツンツン頭を遂に発見し、獲物を見た虎のように凄惨極まる笑顔を浮かべた。
「そこにクソいやがったわね、アン」
 しかし言葉の途中で美琴は、口をパクパクながら全身を震わせた。
 何故なら彼の背中には、もう一人の探し人である白井黒子が安心し切った表情で背負われていたからだ。
 その二人は動揺で震える学園都市第三位に気付かぬまま、正面にあるヤケに小綺麗かつ安っぽい、一見ラブホテルにも似たピンク色の建物へと入っていく。
「な、な、な」
 ここは遊園地だからそんないかがわしい施設は無いとか、そもそも互いに学生服を着てそんな所へ行けば入店拒否どころか確実に補導されるとか、美琴はそういった常識を一切合財無視し、自分が見たありのままの光景を全力で誤解した。
「人の後輩をなんてとこ連れ込んでんだこの腐れ外道がぁーっ!」
 そんな怒号と共に『常盤台のエース』は、そこがミラーハウスと気付かぬまま入口へ突貫していった。
599とある黒子の初デート-35:2011/09/17(土) 11:09:53.05 ID:cPNb/Ssk

「へぇ、外見より結構広く感じるもんだな」
 一面ガラス張りならぬ鏡張りな施設内に、この類の建物へ初めて入る上条は、感嘆の声を上げながら歩を進めた。
「それにしてもよく寝てるな。よっぽど疲れてたのか」
 そう言いながら首を横に向ければ、そこには未だ熟睡中の白井が腕を垂れ下げた体勢で上条の肩に顎を載せていた。
「こうしてる分には素直に可愛いんだがなぁ……欲望一直線な性格といい無駄にバイオレンスなところといい、こいつを育てた親の顔が一度見てみたいよ」
 そんな溜息混じりの声に反応したのか、それまでだらりと下がっていた彼女の腕が突如上条の首へ絡み付いた。
「げ、寝たふりしてたのかお前!
 いやいやさっきの独り言は別に白井さんの悪口ではなくてですね、えーとなんだ、そうそうあなたの長所だと上条さんは思う訳で!」
 そのままチョークスリーパーを決められると思った上条は咄嗟にそんな言い訳じみた台詞で弁解したが、白井は予想外の行動に出た。
「うふふふふ……お姉様、やっと私の想いに応えてくださるのですね。ようやく本当の気持ちと向き合ってくれて、それはとっても嬉しいですわ」
「え?」
 頭に疑問符を付けた上条をよそに、白井はただでさえ近かった顔を頬擦りしながら嬉しそうに呟く。
「ああ、この時をどれだけ待ち焦がれた事か。黒子は……黒子はぁっ!」
 そう叫びながらビクンビクンとクリムゾン状態な白井に、上条は困惑と羞恥と喜色が入り混じった表情で焦りの声を出した。
「し、白井さん、もしかして寝ぼけているのでございますか?
 だとしたら擦り寄る相手間違ってますよ白井さん、白井黒子さんってば。おーい、く・ろ・こ!」
600とある黒子の初デート-36:2011/09/17(土) 11:11:42.57 ID:cPNb/Ssk
「うふふ、そんなに私の名を連呼しなくとも、黒子はずっとここに居ますわお姉様」
「げ、名前で呼んだの薮蛇だったか!」
 上条が自らの失策を悔やむ間にも、白井は更に密着の度合いを高めてくる。
 それは彼女を背負った時からなるべく考えないようにしていた甘い髪の香りや、背中に感じるささやかながらも柔らかい感触をより一層意識させる効果をもたらす。
「おい白井、しっかりしろ!
 お前は御坂一筋だった筈だろうが、このままだと絶対後悔するぞ!
 つーか絶対後で責任取れと言われそうで俺が嫌だ!」
「後悔なんて、あるわけないですわ。それに嫌よ嫌よも好きの内と言うじゃありませんのゲヘヘヘヘ」
「普通言う方と言われる方が逆だよなそれ!」
 泣き言のような叫びが白井に届く事はなく、むしろ上条を蹂躙するかの如く無意識にその全身を絡ませるのだった。

 そしてこの会話になっていない会話は、不幸にも彼ら二人を血眼になって探す彼女の耳にも朧げながら届いていた。
「……ミラーハウスだから大丈夫と思って安心してたら、やっぱりいかがわしい事が目的かこの野郎!!」
 そう叫びながら美琴は、先程から「私の想いに応えて」だの「待ち焦がれた」などとまるで告白のような言葉を垂れ流す後輩の声と、その彼女の名を何度も連呼するツンツン頭の絶叫に、ただでさえ壊れかけていた理性が一気に崩壊した。
「うおぉー! とりあえず一発殴らせろぉー!」
 とにかく一刻も早く二人の元へ向かおうとする美琴だったが、流石の彼女も鏡張りかつあちこちから声が乱反射するこの環境では、ただひたすら鏡の迷宮を走り回るだけしかできなかった。
「一体何処に居やがんだ馬鹿どもーっ!!」
 散々屋内を走り回り遂に我慢の限界へ達した美琴は、そんな雄叫びと共に周囲へ青白い閃光を迸しらせた。
601とある黒子の初デート-37:2011/09/17(土) 11:13:07.80 ID:cPNb/Ssk


「あれ、向こうで煙が上がってるみたいだな。なんか俺達がさっきまで居たミラーハウスからっぽいけど、もしかして火事か?」
 白井の抱き着き攻撃で焦った上条は、結果的にその弾みでミラーハウスを足早に出ていた。
 そして持ち前の美琴スルースキルがこの時ばかりは功を奏したのか、上条は彼女に気付く事無くスタンプをゲットし早々にその場を後にしていた。
 残り僅かとなったスタンプラリーの空白欄を確認しながら、上条はようやく大人しくなった白井へ安堵の息を漏らすと共に、間もなくこの騒々しくも楽しい時間が終わる事へ、いくばくかの寂寥感を感じていた。
 それをごまかすように首を横に振りながら顔を上げれば、紅く染まりつつある空が視界を埋め尽くし、スタンプラリーのタイムリミットが近い事を知る。
「よし、あと少しだから白井、もうちょっと我慢してくれよな」
「はい、ですの…………」
 寝言ながら素直に返事をする年下の女の子に、ツンツン頭の高校生は苦笑しながら残るアトラクションへと歩を早めた。
60232-335:2011/09/17(土) 11:20:12.30 ID:cPNb/Ssk
以上です。
一度連続投稿で引っ掛かったので焦りました(汗
あと1〜2回の投稿で終わりの予定です。

やはり萌えを書くのは難しい…………エロはもっと難しいですが。
603名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 11:27:00.86 ID:wHLJqPAB
おつ
あと一方さんの小さい「つ」は普通に平仮名でいいんだよ!
604名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 11:34:52.12 ID:qHONYPM+
おつ
黒子可愛い
あと打ち止めも「〜、とミサカはミサカは」じゃなくて「〜、ってミサカはミサカは」だけなんだぜ
605名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 18:17:01.39 ID:cbfEyYTR
乙です
寝言ってレベルじゃねーぞwww
つーか黒子ちゃん最後の返事は実は起きてただろ、とか思うとニヤニヤがとまらない
606名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 19:02:52.94 ID:ecZmmAh2
おお!ここ数日の投下ラッシュに乾杯!皆さん乙です!gjです!
607名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 19:06:19.23 ID:RKKd0GBE
おつ

初っ端から飛ばしまくったおかげで、すぐに500kbだな
608名無しさん@ピンキー:2011/09/18(日) 10:50:07.45 ID:mWl5rvwL
吹寄さんと姫神さんが勉強の強化合宿という名の体裁をつくり上条と既成事実を作る話を希望。
609 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2011/09/19(月) 10:48:30.32 ID:+B1ogaM8
投下ラッシュとかマジ最高!

これにのってみんなSS書き始めようよ
610名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 14:46:23.74 ID:5x8KZZS5
>>608
言い出しっぺが小ネタでもいいから投下して。
そしたらおいらもいっちょ頑張るわ。
まあ、おもしろげなネタだし既に着手してる奴もほら今見てるアンタとかw
611名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 01:44:51.04 ID:EXQ8OynJ
連投規制がどうなのか心配ですが投下。

通行止めで「おっぱいは揉んで育てろ」という話です。
よろしくお願いします。
612通行止めこねた:2011/09/20(火) 01:45:50.78 ID:EXQ8OynJ
「じゃあよろしくお願いしまーす、ってミサカはミサカはお願いしてみる!」

 一方通行の思考は半ば停止ししていた。座っている自分の膝の上には、見慣れた少女がちょこんと乗っている。
 問題はその少女――打ち止めが、見慣れたワンピースや白いシャツを纏うことなく、すなわちパンツ一枚という状況ということだ。

(どォしてこォなった…)

 遠い目をしている少年は、とりあえずその原因辿り、状況を整理することにした。



 まず本日は彼女と自分の二人しかいない状況だった。そして自分が雑誌を読みながらウトウトしているところで、バーン、と元気いっぱいに部屋のドアを開けた打ち止めは、元気いっぱいにアホ毛を振りながら入ってくるなりこう言った。

「ねぇねぇ、今日はあなたにお願いがあるの、ってミサカはミサカは可愛いらしさを武器にとった表情とポーズで可愛らしくあなたにおねだりしてみたり」

「…却下」

「えーっ!?」

 にべもない一方通行の反応に大げさに悲しみを表現し、打ち止めは不満の色をありありと示しつつ、彼のベッドに飛び乗った。

「何だよ。買って欲しいもンでもあるのかよ」

「違うの、あのね、ミサカはとある筋からおっぱいをおっきくする方法をゲットしたんだけど――」
613通行止め小ねた:2011/09/20(火) 01:46:49.01 ID:EXQ8OynJ
 ああ、また小さいだの大きいだのいった話か、と一方通行は一人納得する。彼女自身はまあ年相応だとは思うが、オリジナルである超電磁砲や同一の遺伝子を持つ『妹達』をベースに己の未来を考えれば、胸の成長はあまり望めない。
 例外としては番外個体がいるが、その彼女とは調整の条件が異なっているため、あてにならないとのことである。
 ここで彼が『胸が大きかろうと小さかろうと俺がオマエを愛してることに変わりねェンだよ(キリッ』とでも言ってやれば何かが変わるかもしれないが、それは全くありえない話なのである。
 ともかく、一方通行としては女はそんなことにいちいち拘って面倒だなくらいにしか思っていない。思っていないが、打ち止めが続けた言葉は、それどころではない作用を彼にもたらした。少女は言った。

「――男の人におっぱい揉んでもらうとおっきくなるんだって、ってなわけでミサカはミサカはあなたにおっぱいを揉んで欲しいのだっ!!!」

「…はァ?」

 異次元である。どこの都市伝説だ、そもそもそんなくだらないことを彼女に吹き込んだのはいったいどこのどいつだという突っ込みを彼が入れる前に、彼女はるんるんで解説を始めた。

「何かね、話によると異性におっぱいを揉んでもらうことで女性ホルモンが分泌されて、おっぱいが大きくなるんだって、ってミサカはミサカは受け売りの知識を披露してみる」

「怪しげなダイエット広告みてェな謳い文句だな」

「そんなこと言わないで試してみようよ、ってミサカはミサカはキラキラとした眼差しであなたを見つめてみたり」

「絶対やンねェ」

 アホなこと言うなという態度を露骨に示した一方通行は、ばっさりと彼女のお願いとやらを切り捨てた。あまりにもくだらなすぎる。しかし打ち止めは納得しない。
614通行止め小ねた:2011/09/20(火) 01:48:01.69 ID:EXQ8OynJ
「えー、減るもんじゃないじゃないー、ケチー、ってミサカはミサカは訴えかけてみる」

「黙れ」

「ちょっとだけー、ちょっとだけで良いからー、ってミサカはミサカはお休みモードに入るあなたを引き留めてみたり」

「うるせェ」

「ミサカのおっぱいの未来がかかってるんだから、ちょっとくらい協力してくれたって良いじゃない、ってミサカはミサカは不満をあらわにしてみる」

「無視無視」

 とりつく島もない様子の彼の態度に、打ち止めはがっかりした表情を浮かべた。アホ毛も萎れている。

「…じゃあ仕方ないから他の人に頼んでみる、ってミサカはミサカはゲコ太先生かヒーローさんにお願いしにいく決意をかためてみたり」

「……オイ、ちょっと待て」

 入ってきたときとは打って変わって、しょんぼりした様子で出て行こうとする彼女を一方通行は引き留めた。今ものすごく問題のある発言を聞いた気がする。
 ノコノコと野郎のところに行って胸を揉んでもらうという状況はあまりにも問題だらけで頭の痛くなる展開だ。そもそも彼女が別の野郎のところに行くこと事態妙に腹立たしい。さらに胸を揉まれるとなっては許しがたい。
 それにしても、ガキ過ぎるのか妙なところで羞恥心が欠如しているのか、それとも胸の大きさがそこまで彼女にとって問題事項なのか、大人びた側面を持つくせにどうしてこれほどまでに彼女が常識と警戒心に欠ける言動ができるのか謎である。
615通行止め小ねた:2011/09/20(火) 01:50:30.94 ID:EXQ8OynJ
「つーかその人選は何だ」

「だってあなた以外にミサカの知ってる男の人って、ゲコ太先生とヒーローさんしかいないもん、ってミサカはミサカはミサカの交友関係が意外に狭いことをあなたにこっそり告げてみる。
あ、でもミサカがぼっちの寂しい子だって誤解しないでね! その気になれば友だち一万人出来るかななんだから、ってミサカはミサカは実は『妹達』を投入する強攻策であることを隠しつつ言葉を添えてみたり」

「全くもって隠せてねェぞ」

「しまった、ってミサカはミサカは口元を手で覆ってみる!」

 深々とした溜め息を零した一方通行は、更に少女に問いかける。

「そもそも何でンなコトに拘り出したンだよ」

「それは…」

 打ち止めはじっと一方通行を見上げると、ふいっと視線を逸らした。

「秘密。とにかくミサカ行くね、ってミサカはミサカは――」

「待てクソガキ」

 ガシッと細い腕をつかんで引き留めた一方通行の眉間には深い皺が刻まれているが、きょとりとした表情の子どもにはこたえていない。そこはかとなく漂う不機嫌そうな雰囲気には気付いているが、彼女にとってはそれ以上に気になる案件があるのである。
 そう、それすなわち『異性に胸を揉んでもらって大きくしちゃうのだ☆』大作戦。
 ――彼女のオリジナルと同じ思考で、目の前の少年にもう少しつりあったお年頃に見てもらいたいという願いがその根底にあるが、いろいろと間違ってしまっていることに本人は気付かない。
616通行止め小ねた:2011/09/20(火) 01:51:36.33 ID:EXQ8OynJ
「常識的に考えろ。ダメだ」

「え、何でどうしてミサカの大問題なのに! ってミサカはミサカは」

「うるせェ。ダメなもンはダメに決まってンだろォがグジグジ文句垂れてンじゃねェぞ」

「ゲコ太先生は診察の延長っぽいし、10032号がヒーローさんに触ってもらったことはあるって言ってたから大丈夫だよ、ってミサカはミサカは任務遂行に何の障壁もないことをアピールしてみたり」

「そォいう問題じゃねェっつってンだろォが一歩たりともこの部屋から出さねェぞバカガキ。つーか何やってンだよアイツら…」

「だってだってだってあなたがミサカのおっぱい揉んでくれないからじゃないミサカだって揉んでもらうならあなたが良いのにあなたのバカー、ってミサカはミサカは手足をジタバタさせてブーイングしてみるっ」

「だったら俺が揉めば良いンだろォがクソッたれっ」

 売り言葉に買い言葉、彼がその台詞を放った瞬間に、世界は止まった。
 彼が言葉を訂正しようとする前に、少女はキラキラとした眼差しで少年を見上げて、「ひゃっほーいありがとうやっぱりあなたは優しいのね!」なんてぶっとんだことを言ってくれるものだから、どうにもこうにも後には引けなくなる。
 さらに何故かご機嫌モードの彼女が、「とある筋からの情報だと直接揉んでもらう方が効果があるんだって、って」と言い出していそいそと服を脱ぎだした瞬間に、彼は何かを思考することを放棄した。
 そして漸く半分ほど自我を取り戻せた時点で、冒頭に戻る。


617通行止め小ねた:2011/09/20(火) 01:53:02.70 ID:EXQ8OynJ



「…マジかよ」

 がっくりと項垂れる一方通行。視界に入るのは打ち止めの明るい茶色の髪と、首筋から背中、そして腕のあたりの白い肌程度だが、あらゆる意味で始末が悪いことは明白だ。

「早く早くー、ってミサカはミサカはネットワークは切断済みで準備万端オッケーなことをアピールしてみたり」

「……はァ」

 魂の抜け出るほどの溜め息を零して、彼はのろのろと腕を上げた。こんなあほくさいことはとっとと済ませてしまうに限るのである。律儀に打ち止めのおねだりに付き合ってしまうあたりに、彼の融通の利かない生真面目かつ世間ズレした一面がうかがえなくもない。
 だいたいの見当をつけたあたりで手のひらを少女の肌に滑らせれば、絶壁だと思っていたはずの場所に、汁物の椀の蓋をひっくりかえした程度のかすかな膨らみの感触があって、やんわりと押しつけた手のひらを押し返す。

「んっ」

 くすぐったいのか、打ち止めは小さな声を上げて身動いだ。それを無視して、とりあえず要求通りかすかな膨らみを揉んでみる。
 しかし彼はすぐそれを後悔することになる。

 滑らかな肌はしっとりとしていて、小さな膨らみは芯が残っているかのように中央部にはかたさがあるが柔らかく、とてもとても認めがたいことに、気持ちイイものだった。
 そしてその柔らかい中に主張するぷくりとした感触が手のひらをくすぐり、単純に外部刺激に対しての反射によるものだとは思うが、どうにもゲスな勘ぐりを呼ぶ。 
 それに更に「ふぁ、」だの「んんっ」だの、普段の彼女らしくない――艶の滲んだ、とでも言おうか――声が、妙に耳に残るのである。
 ここで普段の彼ならば、「一丁前に感じてンのかァ?」くらいの台詞を吐けそうなものだが、一応その手のセクハラの入り交じった発言は彼女に向けてしないように心がけている成果を発揮しているわけでもないのに、
何故かそういったことをして場を茶化すこともできない。
 ヤバイと頭の中で警鐘をが鳴り響いているにも関わらず、打ち止めの胸を揉む手の動きがどうしても止まらないのだった。
 部屋の中は妙な空気に包まれた。膝の上の少女は、ふわふわとした吐息を漏らし、白い肌をほんのりとした桜色に染めながら、落ちつきなく少年の膝の上で揺れている。その熱を孕んだ白い首筋がひどく甘く見えて、くらりと項に近付くように一方通行の頭が傾いだ。

 そのとき。
618通行止め小ねた:2011/09/20(火) 01:53:39.09 ID:EXQ8OynJ



 ――ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ  と、電子音が響きわたる。



 
 途端、一方通行は弾かれたように打ち止めから手を離すと、そのままその背中を突き飛ばした。バランスを崩した打ち止めは、不安定な姿勢のまま顔面からベッドの上に倒れ込む。

「いったーい何するの?! ってミサカはミサカは恨みがましい目線であなたをじっとりと睨みつけてみるっ」

「っせーなっ! 終わりだ終わりっ! とっとと服着ろっ!」

 ワンピースと白いシャツを文句を言い続ける打ち止めに投げつけると、一方通行は乱暴な動作で部屋を後にした。向かった先は残念ながらお手洗いである。
 
 

 そして数分後、自己嫌悪と罪悪感に死にそうな表情で戻ってきた一方通行に向かって、着替えを完了した打ち止めが飛びついてきた。勘弁してください許してくださいなんて心中を隠したまま、思い切り不機嫌な顔をした一方通行は彼女に問いかける。

「もォ満足しただろ。二度とこンなこと――」

「とある筋によれば、継続して行わないと効果は出ないんだって、ってミサカはミサカは次はいつにしよっかとあなたに問いかけてみたり」

 にこにこと。にこにこと。純粋な子ども故の凶悪さで引っ付いてくる打ち止めに対し、一方通行は口の端を引き攣らせたまま彼岸を見た。
619名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 01:56:06.55 ID:EXQ8OynJ
以上です。ありがとうございました。

本来はこの裏で番外幻想を進行させようと思っていたのですがそっちのネタがまとまる前に新約2巻が出てしまったというオチ。
そんなわけで打ち止めさんに間違った知識を吹き込んだのは番外さんです。

スレ汚し失礼いたしました。ではでは。
620名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 02:57:09.42 ID:JmATWdI+
GJ!
打ち止めマジ無邪気エロカワイイ

ところで、ガガガガって何の音?
携帯? 99.9%のNoisy?
621名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 05:06:10.04 ID:LMu9Y9M8
これは悪く無い…… むしろいいものだ…… GJ
622名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 11:12:04.98 ID:aVEQtit4
俺も電子音よく分かんなかった、でもガガガは笑ってしまうww
一方さんセクハラって自覚あったのかよ…おつ
623名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 11:48:52.90 ID:Ri/iednc
通行止めはいいな
実にいい


で、大きくなる過程についての続編はまだかね?
624名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 13:06:14.54 ID:JZ1SVMkH
まさか一方通行はパンツの中に……?
それともたった数分で自家発電?
どっちにしても無残。
62532-335:2011/09/20(火) 22:11:21.28 ID:ofRb+zm8
こんばんわ、>>32-335です。
『とある黒子の初デート』、今日で残っていた分を全部投下しようと思っていたのですが、まだ10KB以上あるのでスレの容量500KBを超えそうです。
次スレが立つまで待った方がいいでしょうか?
626名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 22:16:51.35 ID:suEsV+B0
>>619


だが480kb超えたら建てような

>次スレは要領が480KBを越えるか、レス数が950を突破した辺りで立てましょう。焦って重複しないように注意。
627名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 22:32:47.11 ID:aVEQtit4
たてれる人いなければ俺がいくけど
だいじょうぶ?
628名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 23:02:44.99 ID:1cpbih/o
お願いします。
629名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 23:09:10.89 ID:aVEQtit4
じゃあ行ってくる
630名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 23:14:03.06 ID:aVEQtit4
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1316527845/
次スレどぞー
あとごめん、実質〜スレ目、とかよくわかんねーって思ってたんだけどたててから気付いたわ
もしかして間違ったか…orz
間違ってるところあったらスマソ
631名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 00:16:11.83 ID:3kRVuvZ7
>>630
乙でした。
632名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 05:18:10.05 ID:52KA7JrE
>>630
スレ立て乙!
63332-335:2011/09/21(水) 07:05:29.21 ID:ev9/bYj1
>>630
スレ立て乙です、では早速新しいスレに『とある黒子の初デート』の残りを投下してきますね。
634名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 09:25:17.65 ID:q5xyDOKA
>>630
おつー

実質はまぁドンマイ
635名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 15:47:34.72 ID:3kRVuvZ7
さあ次スレも立ちましたし、それを祝して埋めネタ投下です……が、リョナです。
でも大した事なくて、最後はギャグ締めです。
都市伝説 3レス投下です。
636都市伝説 1/3:2011/09/21(水) 15:55:00.76 ID:3kRVuvZ7
 最近、巷ではまことしやかにささやかれる噂があった。
 曰く――――――――――、



『立ちはだかるもの有れば老若男女を問わず拳でブチ殺す無能力者の存在』



 誰もが一笑に付してもおかしく無い。
 それなのに誰もが笑い飛ば素どころか顔を強張らせるのは、目撃情報の余りの多さにあるだろう。

 それは例えば――、


 そこは河川敷。
 少女の放ついかづちの雨をかいくぐって易々と懐に飛び込んだ少年は、少女の顔面に躊躇無く拳を見舞う。
「がっ!?」
 ただでさえ少年より体格差の劣る少女は、軽い一撃と言えど弾ける様に後方に飛んだ。
 それでも倒れなかったのは、この後を考えると不幸としか言えなかった。
「おら、さっきまでの威勢はどうしたビリビリ? お前が本気出せっつったんだぞ。言っとくが今のは3割くらいって所だ」
「うるひゃい!! だ、だいたいビリビリ言うなビリビリって!! 私にはちゃんと御坂美琴って名前があるって何度言わせたら気が済むの!!」
 少女は口元を覆う指の間から血を零しながらも、まだ少年に対して立ち向かおうと言う姿勢を崩さない。
 それが気にらなかったのか、少年がずいっと一歩距離を縮めながら、
「名前が呼んで欲しけりゃ一発位当ててみろよ」
「言われるまでも無いわよっ!!」
 次の瞬間少女の血塗られた指先にコインが握られ、全身に凝縮された電気エネルギーで空間が歪む。
「死んでも恨むんじゃな――」
 だが、その言葉も、凝縮された力も、超低空で踏み込んで来た少年の姿に、
(!?)
 少女が目を丸くする。
 その先で低く構えた少年の影から固く握られた拳が飛び出して、それはゴキャッと少女の股間に真下からめり込んだ。
「!!!!!!」
 瞬間少女の体はあろう事か自分の身長を超えて飛び上がり、そして着地と同時に糸の切れた操り人形の様に前のめりに倒れ込む。
 その傍らに、後から落ちて来た血塗れのコインが乾いた音を立てた。
 ひくひくと痙攣する少女は、その後少年に股間を再度足蹴にされ、更には虫の息のまま姦されたと言う話だ。




 他にもこう言う話がある――。


「これより特定魔術(ローカルウェポン)『聖(セント)ジョージの聖域』を発ど――」
「その幻想をブチ殺す!」
 白い修道服の少女の言葉を遮って、少年がその言葉と共に右の拳を空間に叩き付けた。
 すると少女の目の前に現れたねじくれた空間は、形を成す前に飴細工の様に粉々に砕け散る。
「!?」
 そこへ更に少年が一歩踏み込みながら少女の右頬に拳を叩きこむ。
「おらぁっ!」
637都市伝説 2/3:2011/09/21(水) 15:59:28.32 ID:3kRVuvZ7
「きゃっ!」
 悲鳴を上げて小さな身体が錐揉みしながら畳の上に転がると、すかさずその上から少年が覆いかぶさる。
「え、あ」
 動転して声も出ない少女。
 その胸元を鷲掴んだ少年は、金糸で飾られた豪奢な修道服を迷うことなく引き裂いた。
「いやあああああああああ――!!」
 悲鳴を上げる少女――だがそんな少女の頬に平手が飛ぶ。
 パチィィンと乾いた音が室内に響き渡る。
 少女は呆然と唇から血を滲ませ……、
「とう……」
 だが何かを呟こうとするその前に、覆いかぶさって来た少年に遮られてしまった。
 「やだ、あ、とう……どうしてっ、わたしっ、まも……んうっっ……」
 その後少年に姦された少女を見たものはいないと言う。




 他にも――、


 操車場にごっ、ごつっ、と骨と骨がぶつかる音がした。
 そこには1人の白い髪の少年が、黒髪の少年に馬乗りになられて殴られ続けている。
 右手で肩を押さえ、左の拳を振るう。
 小さなモーションで繰り出されるその拳は、意識を刈り取るには弱く、しかし着実に白い少年の心を蝕んで行く。
「が! もう……、ごっ! かンべンしぶっ! やめェ、ぎっ! なぐン、ぐがっ!」
「お前が殺した妹達(シスターズ)だって心の中ではそう言っていたんだ」
「しらがはっ! しらなかった! しらなンがっ! ホントにしらぎっ! だ、あがっ!」
 一撃一撃は弱いとは言えもうかれこれ数時間殴られ続ければ、顔面は赤黒く変形し、既に白い少年の顔に見る影もない。
 それでも馬乗りになった少年は拳を振るい続けたと言う。
 その後白い少年は重い後遺症を患い、人生の転落を味わったと言う。



 その他にも、通りすがりの長身ウェスタンサムライガールにエロいと因縁を付けて殴り倒して姦したとか。
 たった百円を形に巫女服の少女をスタンガンで処女喪失させたとか。
 通りかかった少女がパーフェクトクールビューティーと見るや、下着露出を強要して自宅まで荷物を持たせ、
その荷物だった自動販売機から強奪した缶ジュースで人間自動販売機ごっこと言う人道を無視した行為に耽ったとか。
 異国にて右も左も判らないロシア少女をガムひとつで貸しは貸しだと脅して砂浜で露出調教したとか。
 イケメンを鉄骨の下敷きにして人柱にしたとか。
 また異国にて右も左も判らないゴスロリ女性を抵抗出来ないまで殴り倒して、その長いスカートで茶巾にしたとか。
 知り合ったばかりの眼鏡巨乳を、右手の力で四肢の自由を奪った上でプリクラに撮りながら姦したとか…………………………。







「お、女の敵ね! 見つけたら私がやっつけてやる」
「短髪、初めて意見が合ったみたいなんだよ」
「短髪ってアンタ……ふん、まあいいわ。同士として特別に許してあげるわ」
「あの……盛り上がってる所悪いんだけどさ……」
 と割って入ったのは上条当麻。
 因みに彼は御坂美とインデックスに挟まれて、正に割って入る……と言うよりもサンドイッチに近い。
「さっきからくっつかれて歩きにくいんだけど?」
638都市伝説 3/3:2011/09/21(水) 16:04:51.20 ID:3kRVuvZ7
 上条がそう言うと、美琴とインデックスが同時に頬を引き攣らせ、
「な、何言ってんのよ!? アンタを守ってやろうって言う私の心意気が判らない訳?」
「そ、そうなんだよ! あんな物騒な話を聞いたらとうまがまた首を突っ込まないとも限らないから私達が見張ってるの!」
 そう言って2人は仲良く頷き合う。
「おい、それってまさか……だってありゃ噂話……」
「「噂だって馬鹿には出来ないわよ(かも)!!」」
「いっ!?」
 息まく2人に気押される形で上条は押黙る。
 そうしながらも……、
(しかし妙に引っかかる噂だった……何と言うか、俺をピンポイントで攻撃している様な……)
 そう考えながら上条は視線を泳がせた。そしてその先に有り得ないものを見て愕然とする。
「君達、実はこの学園都市には恐ろしい伝説があってね……」
 染め上げた様な真っ赤な長髪の神父は手にしたカードを自在に操りながら、目の前の女子高生に世間話の様に語っていた。
「わたくし最近ある噂を耳にしましたの。何でも婦女子を中心に暴行をはたらく不埒者が学園都市にいるそうですわ」
 ツインテールの少女の意味深な台詞に、一緒に歩いていた少女達から黄色い悲鳴が上がった。
「お、お前ら……!?」
「何処に行くつもりよアンタ?」
「とうま、私達から離れちゃ駄目なんだよ」
「だ……」
 上条は何か言おうとしたが言葉が出て来ない。
 と、ふと背筋に寒いものを感じて顔を上げると、冷たい二対の瞳が此方を見ていた。
「…………」
「さ、こ、これからわ、私が用意したアジトに……行こう……」
「と、とうま……」
 押し黙って冷や汗を流していると、此方は此方で不穏極まりない空気が立ち上っていた。
(最速噂全然関係無いんですけど……って、どうなるのかな俺? 不幸だああああああああああああああ!!)



おしまい


以上、埋めネタでした。
639名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 16:06:33.50 ID:rvsGVHkD
酷い濡れ衣だw
640名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 23:01:33.93 ID:6JQgLyi7
おつ
641名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 23:44:30.14 ID:UbD1scaK
乙! 間違ってはいないよなw

埋めネタ 

白く艶やかに輝くその肌
均整のとれたバランスの身体
冷たいようでいて、様々なものを受け入れるその性質
気がつけばかけがえのない存在になっていたんだ
いつもそっと傍にいてくれるお前
沢山の人がお前を必要とはするだろう
しかしここまでお前を愛しているのは俺だけだ

なあ、

愛しているんだよ、





垣根「冷蔵庫…っ」
心理定規「ねえあなたに何があったの」

酷いネタですみませんでした。
642名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 00:51:12.28 ID:GbpyWbHV
>>638
この分だと一方・浜面に対してもろくでもない噂たてられてそうだ
>>641
帝凍庫ェ……
643 忍法帖【Lv=17,xxxPT】 :2011/09/23(金) 00:21:29.82 ID:ImG2ppeK
馬った?
644 忍法帖【Lv=15,xxxPT】 :2011/09/23(金) 01:04:55.45 ID:OxY3ts9b
まだだ、まだ埋まらんよ!
645名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 01:20:49.52 ID:KFuxxVJz
もっと!もっとだ!
646 忍法帖【Lv=32,xxxPT】 :2011/09/23(金) 10:49:13.27 ID:QsZ/wyLV
これが埋まったら俺得の濃厚SMを展開するZE☆
647名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 12:20:17.16 ID:9C2TQHqz
うまー
648名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 15:32:01.33 ID:d1UHQ0dU
そろそろ埋まるか
649名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 15:32:46.61 ID:Jpx1A1zE
   >┴<   ⊂⊃
...-(・∀・)-         ⊂⊃    幸せだった日々
   >┬<       ワーイ
       J( 'ー`)し ('∀` )    いくら金を積んでも手に入れられない思い出
        (  )\('∀`) )
        ||  (_ _)||
;;⌒::.;;.⌒⌒/   /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /::. :; ;⌒⌒:.:⌒:;⌒;;⌒
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  : :::., /   /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /,,;  (◯)  ::: ヽ|〃  ;;:
.  ,:.; /   /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /.., ,; :ヽ|〃  ,,。,    ::;;,
650名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 15:32:58.81 ID:Jpx1A1zE
すまん誤爆
651名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 16:12:18.21 ID:9C2TQHqz
尻を出すのである
652名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 19:07:13.98 ID:ugfWj9G4
↑何言ってんだこいつ?

産め
653名無しさん@ピンキー
私の。出番?