俺は若葉の手を引き寄せて
ある目的の場所に向かうことにした。
・・・といっても行き先は俺の家だが。
「着いたよ」
「小波さ・・・いえ、小波の家に伺うのは初めてですね」
「・・・合格だよ。まあ、とりあえず中に入ってよ」
「では、お邪魔します。」
「っていっても俺たち以外は誰もいないけどな」
こういう時に誰かいると鬱陶しいし面倒くさいしね。
それで若葉を俺の部屋に入れて
ようやく一段落つくことにした。
それにしても何か落ち着かないな
隣に若葉がいるなんて最近だったらいつものことなのに
こういう時には緊張してしまう
まあ、青春ってやつさ。
「あの・・・小波・・・」
「ん?」
そう言うといきなり俺の腕を組んで近くにきた。
「小波の傍にいると何故かわからないけど幸せな気持ちになれます・・・
あと、心が暖かくなる感じがします。」
「そうかい・・・そ、それはよ、良かったよ」
なんてことを冷静っぽく言おうと努めているが内心、心臓はバクバクだ。
とにかく何か他の事を考えないと・・・
このままだと若さゆえの劣情に身を委ねることになってしまう。
もちろんそれでも俺は大丈夫だし、若葉もきっと承諾してくれるだろうが
それでも心の準備というものはどうしても必要なのだ。
そ、そうだ!
円周率を数え上げれば!
3.14・・・・・・あれ、次は何だっけ?
「・・・小波は私を抱いてくれないんですか?」
「えっ?」
「私は小波のことが好きです。だからどんな事でも出来ます。」
「・・・・・・若葉・・・いいのか?」
「はい。構いませんよ」
そう言われて、俺は瞬間的に体が動いて
若葉のことを抱きしめてキスをした。
舌と舌を絡ませ、互いの唾液も何もかも混ざり合い
じゅるじゅると音を立て俺たちは求め合った。
「はあっはあっ」
少し離すと透明な橋が出来ていた。
名残惜しそうにしている若葉の顔は紅潮していて
それは俺の僅かに残っていた理性を砕くような
砂糖みたいに甘くて愛おしいほどの表情だった。
それでもどうにか持ちこたえようとして
飛んでしまいそうな意識を覚まして
ブラウスのボタンを一つずつ外していった。
ぷちっ、ぷちっ
解いていくたびに聞こえる音が
今、現実に起こっていることを改めて実感させる。
若葉のほうは今か今かと待っているようで
上気しきった顔で俺のことを見つめていた。
俺はそんな若葉の期待に応えるために解いていった。
ボタンが全て外れたことを確認した後
ブラを捲り上げて、たわわに実った胸をおもむろに掴み
右手は乱暴に、左は乳首を舌で入念に責めていく。
「ふぁっ、ああっ・・・」
「気持ちいいかい?若葉?」
「はい、気持ちいいですぅ もっともっとお願い・・・」
「ああ、言われなくてももっと良くさせてあげるよ。」
一つの手を胸から離し、それを今度は
パンツの中から入れ、若葉の恥丘に触れた。
それだけでも少しばかり濡れていたが
そのまま指でズボッと一気に入れた。
「はああっ、あん、ふひぃ、あっ、いいです、そこ、そこ、いい!あんっ」
「こんなに濡らすなんて若葉はエロいね」
「私は小波だけですっ。 あなたのだったら何でも好きですっ」
「嬉しいよ。俺も若葉の事愛してるから」
「私もです! ああっ、こ、小波といるとこんなにも感じてしまって・・・」
「気にすること無いよ。俺だけに普段見れない若葉をさらけ出してよ」
「あ、ありがとう・・・ございます。小波にだったら・・・はああん、もうイキそうです。」
いつもあんなに清楚でおとなしくて真面目な女の子が
こんなにも淫らに、深く、俺に夢中になってくれるなんて。
その姿を見ると確かに一人の少女に
愛されていることが分かって
少しでもその希望を叶えてやりたいと思った。
限界が近い若葉に俺は
指の動きを強くし、早く絶頂を迎えられるようにした。
「わ、私・・・もう!」
「イってよ・・・それでその姿を俺にだけ・・・」
「はいいっ、あああああっ!」
いきおい良くイッた若葉はパンツをびしょびしょに濡らし
太ももにもその滴が付いていた。
ひゅうひゅうと息を切らして疲れ果てた若葉の様子は
とても美しくて可愛らしかった。
「はあはあっ、可愛いよ若葉」
「ありがとうございます。でも・・・少し激しすぎです」
「ごめんごめん。だけど良かったよ」
「そうです・・・か? こちらこそです」
そう言って俺はまたキスをした。
すると若葉のほうも舌を求めてきてぴちゃぴちゃといやらしい音を響かせ
情熱的に、積極的に、また淫靡的に俺たちは舌を絡ませあった。
「ふう・・・そろそろいくけど大丈夫か?」
「はい、いつでもどうぞ」
俺はもはやその体を全く為していない
ぐしょぐしょに濡れてしまっているパンツを脱がし
ベッドの上に若葉をそっと押し倒した。
準備は万端となったわけだが
そのまま挿れるのもそれはそれでいいけどそれじゃあ面白くない
ここはやっぱり・・・
「・・・まだ、しないんですか・・・ひゃう!」
スカートの中に潜り、その割れ目に舌でなぞることにした。
しっとりと濡れている花壷は簡単にその侵入を許した。
指で穴を拡げて行きながら舌をどんどん奥へ進ませていき
さまざまな方向へ動かした。
「ふああっ、あっ、いい、また感じてます、中に・・・ああっ」
何度もそこに快感を与えられていては限界も近くなるだろう。
なので舌を勢い良く差し込み
片方の手でそのままクリを捻った。
「ああああっ!」
またしても強くイッた若葉は
その花壷に溜まった淫らな液体を
至るところに放出させながら濡らしていった。
「ふっ、不意打ちは卑怯ですよ・・・それにまだ私は小波を気持ちよくさせてませんし」
「それは悪かったよ。今度は若葉の望みどおりに!」
その直後、俺は若葉の割れ目に一物をあてがい、そのまま貫いていき
濡れた花壷は感度を敏感にさせ、ギュウと俺のを締め付けた。
これには俺も堪らなくなりイキそうになったが
それを何とか我慢し、腰を何回も何回も動かしていった。
「ああっ、小波の大きなものが私の奥深くに入って・・・気持ちいいですっ」
「俺もだよ。若葉の中、すごく熱くて締め付けられるよ」
「か、壁のような所にゴリゴリとしてて、いいですっ。」
ずぶずぶと淫らな音を鳴らして
二人は繋がっていた。
腰を打ちつける度に水音が強くなっていき
ぱちゅんぱちゅんといろんなものが混ざった音がしている。
「わ、若葉!もう俺・・・」
「私もですっ。あっ、あっ、一緒に・・・ああっ、私の全てを小波だけに・・・」
「イクぞ!」
「んんんんんっ! ふぁあああっ!」
大きくのけ反った若葉の体に
俺は真っ白な感情を中に吐き出した。
「まだ中で暴れている感じです。
それになんだか小波といると全てを忘れさせてくれる気がします・・・」
「俺も若葉に会えて良かったと思ってるよ。」
激しい情事で乱れた若葉の髪を優しく梳きながら、こう言った。
「好きだよ、若葉」
『私もです』と言ってくれた少女を
俺はいろんな想いを込めて強く抱きしめることにした。
その上でこんな事を思った。
─輝く太陽が緑を育むように、これからの日々を若葉と一緒に実らせたい─と。
以上です。
ありがとうございました。
GJなんだぜ!
活気を戻す切っ掛けになってほしい
GJ!
>>105 乙です。今作はバグフィックスされたとよく言われてるが、若葉はまごう事なきバグ。
しかし、あの地震からもう1ヶ月以上経ったのか。
どうでもいいけど、俺が美空ちゃんと海に行くSSを封印してから1ヶ月でもあるなあ。
いつか投下できるぐらい日本が元気になりますように。
>>105 GJ!
しかし桜華がどうなったのか気になるw
>>105 GJ!
>>109 バレンタインの反応を見るにもう攻略してるも同然なんだよなあ
桜華ルートの13主は桜華にベタ惚れだし
3Pとかなら考えられるかな?
112 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 10:48:08.59 ID:R1am0/7r
今までずっと見ているだけでしたが、もっと盛り上がってほしいので初投下します。
タイトルは「釣られる側は命懸け」
11裏で、エロ無しのギャグ(?)ですが、どうかご覧ください。
パライソタウン。
俺達が住むこの町は、信じられないが宇宙人達の侵略を受け、
ハタ人間と呼ばれる驚異に脅かされていた。
宇宙人が去って数ヶ月がたった今も、その爪痕は俺達を悩ませていた。
行方不明になったままの人達はもちろん、
逃げ出したモンスターの駆逐に、宇宙人によって破壊された施設の修復
(正しくは宇宙人と戦う際に考え無しに武器をぶっ放した
某緑色の悪魔による損害)や、宇宙人達の残した薬品などを解析、
危険がないように処理すること
(どこぞの食いしん坊が食べたり飲んだりしそうになり
作業が大幅に遅れた)などなど。
ようやく学校は再会されたけど……。
「みんなー!久しぶりです……ってあれ、小波君? 皆さん?
何か先生から遠いような気が」
「気のせいです」
俺達の心にもしっかりと傷痕は残っていた。
主に田中先生への苦手意識云々といった感じで。
まあともかく、色々あったけど少しずつ事態も収束へ向かっている。
それは喜ばしいことだろう。うん、喜ばしいことだ。
「とはいえ、まだまだ解決とはいえないこの状況で、
本気で釣りをやるのか?」
別に悪いとは言わない。頑張り過ぎず息抜きをすることも大切だろう。
それに今となっては俺達に出来ることは少ない。
でもだ、皆が一日でも早く元の町に戻るよう、奮起しているこの最中に、
のんきに釣りをするというのも何か罪悪感が……。
113 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 10:52:58.48 ID:R1am0/7r
俺の言いたいことを察してくれたのだろう。
青野が「そう言うな」と口を開いた。
「俺も出来ることはやろうと今日までやってきたんだがな、
近所のじいさんに怒られたよ。
『子供は遊ぶのが仕事じゃ!』ってな。
俺だけじゃない、お前だって頑張り過ぎだ。
あの十日間、お前はリーダーとして皆を引っ張っていって、
皆と疲労は段違いのはずなのに
その後も率先して活動してたじゃないか」
「青野……」
「それにだ」
青野は笑みを浮かべながらゆっくりと港の奥へと目を向けた。
「釣りしようと言い出したあいつらは絶対何も考えていないぞ」
「だろうな」
『何であんたがいんのよ越ゴリラ!
小波に釣りを教えてもらおうと思ってたのに!』
『うるせえリコ!
俺だって小波は呼んだぞ!
何で同じ日に同じ奴を釣りに誘うんだテメエ!』
そうなのだ。
まず今日の朝方、リコから釣りを教えてほしいという電話があり、
前に教えるという約束もしていたから了承した。
その後、今度は越後から電話がきた。
今の状況を話そうとも思ったけど如何せん越後だ。
一方的に話され一方的に切られた。
『あんたの日頃の行いがバカだからバチが当たったんじゃない?
というわけで帰れゴリラ』
『何!?これが日頃の行いという奴なのか!?』
ツッコミたい。
日頃の行いは良いか悪いかのどちらかだと。
『大体あんたには釣りをする資格すらないのよ動物ヤロー。
釣り道具の隠し場所を忘れるなんて釣り道具に対する冒涜じゃない?
このトリ頭』
『なんだとテメエ!
俺の髪は別にトサカみたいにはなってねえぞ!』
114 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 10:59:45.74 ID:R1am0/7r
「めんどくさいから止めるか?」
俺の問いに対する答えが後ろから返ってくる。
「まあ、待て。面白そうだからもう少し見てよう」
「でも収集つくのかアレ?」
「相手が越後だからな。
ところで、こういう時って普通
『……ってうわあ!お前いつの間に!』
って言うところなんじゃないか?」
「実際そう驚かないよ。
改めて――おはよう、夏菜」
後ろを振り向くとやっぱり夏菜がいた。
まあ、リコから電話があった時
『お腹をすかせて来てね』
と言っていたから大体来ることは予想していたけれど。
115 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 11:01:12.09 ID:R1am0/7r
「霧生、そう言うからにはいざとなったらお前が止めろよ」
「面白おかしくなら考えてやるよ」
「……お前が石川と仲が良い理由がよくわかった」
『大体お前釣り道具なんて持ってるのか?』
『あるよ、ほらこの通り』
「ちなみに、あの釣り道具は本来越後のだ」
「それを本人の前でよく堂々と掲げられるな石川の奴」
「いや、もうどうでもいいけど釣りしろよ……」
口喧嘩は夏菜が飽きてきた頃に越後を海に突き落として終わった。
……………………。
「ぶあっくしょん!」
借りることの出来た小さな小船の上に、越後の盛大なくしゃみが響き渡る。
そりゃあもう季節は夏じゃないんだから寒いのも当然だろう。
風邪を引く心配は誰もしていないだろうけど。
理由は当然以下自重。
「うるさいぞ越後。
魚が逃げたらどうするんだ」
「いや夏菜。突き落とした張本人が言える言葉じゃないからそれ。
あと、魚は声みたいな音には反応しないよ。
地面を強く蹴ったりすると、振動が水の中まで伝わって
逃げられたりはするらしいけど」
「なんだ小波、勉強は苦手なのにそういうのには詳しいんだな」
「う、まあ……。
野球とか釣りとか楽しいことの知識は妙に覚えてるんだよなあ」
「あたしと一緒だね!」
「妙な仲間意識持たれても困る……」
116 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 11:03:19.97 ID:R1am0/7r
やれやれと釣竿へと目を落とす。反応は無し。
腹減ったから釣れなきゃ困るんだけどなぁ。
(一方、同時刻。海の中)
「くっくっく、さすがのヒナコも潜水艦で海中を進めば追ってはこれまい。
宇宙人の技術はわし一人だけのもの、まずはパライソタウンまで戻り、
基地にこっそり隠しておいた武器を回収せねば……。
しかし、有り合わせの材料で造ったから所々もろいのう。
もっと深く潜れればいいんじゃが」
……………………。
「ん?
こ、小波!ひいてるぞ!
どうすればいいんだ!?」
今まで一切の当たりが来なかったが、
そんな状況を夏菜がひっくり返したようだ。
117 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 11:08:26.29 ID:R1am0/7r
「でかいな、焦らず落ち着いて釣り上げよう。
みんな、手伝ってくれ!」
「おう、ばっちこーい!」
「まかせておけ!」
「何々?面白いならあったしも〜♪」
……………………。
(ギ……ギギギ)
「なんじゃ?潜水艦が何かに引っかかったかの?
ええい、フルパワーじゃ!」
……………………。
「うわわわわっ!
落ちるっ!」
突然大物が暴れだしたようだ。
こんなひき見たことない。
すごい大物だ。
「二人共平気か!?」
「青野、ありがとう。ただ私の力じゃどうにも……」
118 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 11:10:22.37 ID:R1am0/7r
「こんな時こそ、俺達運動部男子の腕の見せ所だろう。
小波、越後、気合いを入れろ!」
「なんだかよくわからないけどわかったぜ!」
「いくぞ、青野、越後。
いちにのさん!」
…………………。
「ぬぉおおっ!?
浸水したらどうするんじゃ!
急いでいたからただでさえ沈まないのが奇跡というのに!
わしは、わしは負けられんのじゃあ!」
(ブチッ)
……………………。
『どわぁあああっ!?』
力一杯竿をひいていた俺達三人は、
糸が切れると同時に後ろへ尻餅をついて倒れ込む。
転落はしなかったし、小船とはいえ、やすやすと転覆するような船でもないけれど、
危険すら感じる程の大物だった。
糸が切れて安心する自分さえいる。
119 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 11:12:19.87 ID:R1am0/7r
「くそっ!後少しで釣れたはずなんだが」
「あのさ、小波。
あたしはまだ釣りってよくわかんないけど、
逃げたばかりならまた釣り上げることもできない?」
「できなくはないと思うけど、そう簡単にかかってはくれな――」
「うおおおおおっ!
今度は俺の竿がひいてるぜ!
すげえひきだ!」
「かかるのかよ!ああ、もう、ちきしょー!」
……………………。
「ふぅ、なんとかなったようじゃの。
まったく、ヒヤヒヤさせよって……」
(ミシ……ミシミシ……)
「…………ミシ?」
120 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 11:14:11.88 ID:R1am0/7r
……………………。
「こんどは全員で引き上げるんだ。
リコと夏菜も準備はいいか?いくぞ!」
……………………。
「のあああああっ!
ハッチが!ハッチが開く!
誰じゃ!誰がわしを沈めて海の藻屑にしようとしとるんじゃ!
この体にはちときついが、何とか引っ張らねば……
ふぬぅううっ!」
……………………。
「ってうわあっ!
また切られた!」
「…………魚のくせにこのゴリラ並にしぶといわね」
「おい、今の言葉ちょっと待て」
「なあ小波。まさかサメでもかかってるんじゃ……」
121 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 11:15:42.91 ID:R1am0/7r
夏菜が冷や汗を流しながら恐る恐る尋ねる。
宇宙人と戦った俺達とはいえ、今は武器もなく丸腰だ。
本当にサメだったとしたら、とても太刀打ちできない。
「ねえ、なんかもうめんどくさくなってきたしさ、
手荒な方法でちゃちゃっと片付けちゃっていい?」
リコが嫌な予感しかしないワードを口にする。
俺にはわかる。
こういう時のリコは止めなきゃろくなことにはならない。
「リコ」「ヤダ」
…………さて、速攻で拒否された場合俺はどうすればいい。
「ま、とりあえずあたしの話を聞いてよ。小波、これなーんだ」
リコが満面の笑顔で何かを取り出す。
…………って!
「げ!教授の作った手榴弾!」
「うん、何かの役に立つかと思ってかっぱらっといた」
「やめい!少なくとも今の状況はその何かじゃないから!」
というより、もう一生こないでほしい。手榴弾が役に立つ時なんて。
122 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 11:17:01.90 ID:R1am0/7r
「えーと、アレだよ。撒き餌?」
「撒き餌にしてはバイオレンスでデンジャラスすぎるわ」
「やれやれだぜリコ。
そんな物を使ったらそれはもはや釣りじゃねえぜ。釣りをなめるな」
越後、お前はバカだけど普通に釣りを楽しむ心はあると信じていてよかった。
「越後、もしサメだったら私がフカヒレをささっと作ってやってもいい(ウソ)」
「やっちまえリコ!
フカヒレだぜ!うぉおおっ、ばっちこーい!」
越後!?
フカヒレは長期間漬け込んで作るものなんだけど!?
くそっ!こうなったら頼れるのは青野しか――。
「すまん、小波。
俺に止められるのは越後だけだ……。
よく考えろ。例えば霧生を止められるのなら、
あの時あんなめんどくさい事にはなっていない」
助けて、リコを止められる人。
「えいっ♪」
「マジで投げた!
チームに欲しいくらい綺麗なオーバースローで!」
123 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 11:18:09.55 ID:R1am0/7r
……………………。
「ぜぇ……ぜぇ……。
これも宇宙人の技術……いや、世界を手に入れるための試練かのお……。
しかし!パライソタウンまでは後少しなんじゃ!
もうここまでくればちょっとやそっとのトラブルなど恐るるに足りん!
もはや今回の計画は成功したも当然よ、はぁーっはっはっは――」
チュドォォォオオオン!
……………………。
「…………何でガラクタばっかり浮いてくるんだろ」
「…………さぁ」
翌日、秘密基地近くで風邪を引いてヨロヨロの教授が保護された。
「宇宙人じゃあ!宇宙人がわしの潜水艦を爆破していったんじゃあ!」
と、教授は語っていたとかいないとか。
けど、俺達とは関係ないよな!
――関係……ないよな?
124 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 11:22:45.57 ID:R1am0/7r
以上です。
ネット云々はまだ慣れておらず、2chへの書き込みも初だったので緊張した……。
何か手違いあったらすいません。
では、皆はお年寄りは大切にネ☆
>>124 GJ!
ギャグ組の話で面白かったです
リコはどこでも自由だなあ
>>124 乙。コテ付けるならトリップも付けたほうがいいよ。
このスレ、質の悪いなりすましいるし
127 :
ヴォイド:2011/04/18(月) 16:36:13.93 ID:R1am0/7r
>>126 ト、トリップ?
すいません、それなんでしょう?
無知ですいません……。
>>127 お前もPink板にくる年齢ならググってくれよ
えっと……。
こう?
>>110 >>111 作者です。 ありがとうございます。
桜華は理事長になったということで、はい
まだ関係は続いてるって感じで
たぶん悶々としてて迫っちゃうんじゃないですか・・・たぶん
後の展開は・・・いずれの日には!?
まぁ18歳未満だろうが良い作品書けば称賛されるけど
ボロを出さないように振る舞ってほしい
ルーキーに厳しくするなよ
過疎ってきてるんだしさ
下手でもスレチじゃなければ乙かGJが入る時点でかなり甘いスレだと思うがな。これくらいの厳しさはあってもいいだろ
>>133 ルーキーに厳しいんじゃない、乳臭いやつに厳しいんだ。
評価に対する評価とか無限ループになるだけ。不毛不毛。
おれたちはエロと萌えを求めているのじゃないかね?
そうだよ(便乗)
とりあえずさぁ、18歳未満お断りって約束があるのに守れないのはどうかと思うんだよね それ一番言われるから
まぁとりあえず脱げ
このスレがまた活気づくまで全裸待機だ
わざと過疎らせようとしている奴がいるな
まあそこら辺は気にしてもしょうがないし
気楽にまったりと行きましょう
143 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/20(水) 07:06:59.11 ID:6Nygu/CB
>>124 クソの役にも立たないゴミ駄文投稿して恥ずかしくないわけ?
あんなんなら俺が書いた方がまし
それじゃあ過疎回避も兼ねて、投下してみます。
ここに投下するのは三年振りで、小説書くのも久々なので見苦しい点が多々あるかと思いますが…
まぁそういう予防線が一番見苦しいですよね。
千羽矢1週目BADのIFストーリー…って感じです。
申し訳無いですが非エロの予定。
思いの外長くなりそうなので、分割して投下させて下さい。今週中には終わらせるので。
それではスレ違いを恐れつつ投下。
ツッコミ所があれば後でまとめwikiで(載せられれば)修正するので是非。
タイトルは「後悔なんて、あるわけない」
…仮ですがw良いのが思いつけば後で変えます。作者名は「天咲」
――もうすぐ、試合が始まる。
私の大好きな二人の男の、運命を決める試合が。
いや…三人かな?まぁモッチーは兄貴の付け合わせみたいな物だから
この際省いてもいいかな。
ゴメンね、モッチー。まぁでもどうしたって主役を張る柄じゃないでしょ。
混黒高校マネージャーとして、出来る事は全てやった。
残っている数少ない力を全て、全力で、余す事無く注いだ。今日までの行動に後悔は無い。
もし負けたって笑って小波君を祝福出来るだろう。
いや…どうなのかな?
全力を尽くしたんだから負けても悔いは無いっていうのは常套句だけど
真剣であればある程、一生懸命やればやる程、負けたら悔しいとも思うんだけど。
或いはコテンパンにやられた方がスッキリする?
二回戦で絶対勝てない相手と当たる場合、一回戦で負けても悔いは無いのかな?
そんな恐らく答えなんて千差万別で、正解なんて無いだろう思考に埋没していく。
ホントはこんな事、産まれてこの方全勝街道を突き進み
それこそ秋の体育祭であのケツデカ女にしてやられるまで
敗北の味なんて知らなかったスーパーガールのチハちゃんには縁遠い事で、正直どうでもいいと言って良かった。
でも最近…自分の死が迫っていることを文字通り肌で感じてからは、こんな事ばかり考えてしまっている気がする。
即ち。悔い、後悔、未練。
私は―――笑って逝けるだろうか?
良い人生だった、と。
「千羽矢」
と、そんな事を空白のスコアブックをぼんやりと眺めながら思っていると
目の前に小波君が居た。
私の幼馴染。…兼、最愛の彼氏。
まぁ後者の役職が付くには結構な間、待たせてくれちゃったけど。
いや待たせたのは私…かな?
普段もまぁそれなりにカッコ良いけど、野球をしている所は五割増し、公式戦の時となれば更に倍率ドン!でカッコ良くなるという罪な男だ。
「おーおーピリッピリした甲子園を掛けた試合前に、敵軍の参謀の所に来るとは良い度胸してるねぇ?」
実際、後数分で整列という時に相手ベンチに来るのは非常識だ。
ほらほら、皆睨んでるよー。
モッチーなんて凄い形相。兄貴が宥めてなきゃ飛び掛って来そうだ。
「なーに、この程度慣れたモンさ。それ位の度胸は無きゃあ務まんねぇよ」
「弱小高のエースは?」
「弱小言うな。…お前の彼氏はな。」
む。………ったく、何でこの男はこういう事をさらっと…。
あんまり私の心臓に負担をかけないでもらいたい。
「クックック分かってるねぇ。流石はチハちゃんの脳内奴隷栄えある第二号だけの事はある。」
「脳内奴隷!?何だその不安気な単語は!?」
「ちなみに第一号はおニイ。第一印象から決めてました。」
「…それは何か分かる気もするな。まぁ本人には言わないでおいてやれ」
アハハッと笑い合う。
こんな下らない掛け合いが、堪らなく楽しい。
試合前なんだから相手のエースなんて親の仇位に思ってなきゃいけないのに
どうやら私にとっては親の仇より恋人が優先されるらしい。
ゴメンね、パパ。親不幸な娘をお許し下さい。
「っと、あまり時間も無いんでな。手早く要件を済ませてもらうぞ」
スッと小波君の顔が引き締まる。
マウンドの上でしか見る事の出来ない真剣な、私の一番好きな顔だ。
思えば、いつから私はこの男に惚れてたんだろう。
中学の時に告白を全て袖にしていたのは、無意識に彼の事をーなんて乙女みたいな事は言わない。
意識的に小波君の彼女になる事を期待して、袖にしていたハズだ。
と、なるといつからか…一目惚れ?ガラじゃないけどそうかもしれない。
まぁ何にしても野球バカに惚れたんだ野球をしている姿に惚れた以外は有り得ないだろう。
その野球バカの口がワインドアップで投球フォームに入り――第一球…投げました!
なんてn
「千羽矢、今から俺は、お前に今までの人生で最高の瞬間を味あわせてやる。
他の奴の一生分の、いや、それ以上の熱くて熱くて熱くて嬉しくて悔しくて、涙がボロボロ出るような、そんな瞬間をな」
―――その言葉は、私の中のモヤモヤした焦燥感を、不安感を、恐怖を…どこかへ吹き飛ばしてくれた。
渾身のストレートと渾身のスイングがぶつかって産まれる様な、敵味方問わない強烈な爽快感。
そんな力がその言葉には、『小波君の言う』その言葉にはあった。
…全く、本当にこの男は。私の人生最後の、寿命を知った日からずっと抱えてきた宿題を簡単に消し飛ばしてくれちゃって。
どこまで惚れさせれば気が済むんだよこの野郎!!!
「アハハハハハッアッハッハッハッハ!!!!!!」
ベンチ中の、下手したら観客席の人の視線まで向くような大声で私は笑い転げる。
こんな素敵な大馬鹿は地球中探したってそうはいやしないだろう。
「…そんなに笑う事無いだろう」
恐らく小波君も悩みを乗り越え一大決心をし、万感の思いを込めて投げつけた言葉を
これ以上無く笑い飛ばされ、拗ねた様な顔をして小波君がそう呟く。
「ゴメンゴメン。でもホンットに最高だよ小波君は。
…でもこのチハちゃんが、自らの人生の最高の瞬間を人任せにして貰うだけにすると思う?」
「………チッ少し位彼氏にカッコ付けさせても罰は当たらないと思うぞ。たまには大人しく受けておけよ。」
「それも悪く無いんだけどね。…でもそれだけじゃ満足できない…かな?」
「欲張りな女だな。」
「お褒めに預かりどうも♪」
「フッまぁいいさ。だったら二人で作ろうじゃねえか、俺達は全力でお前等を叩き潰す!そしてお前を泣かせる!」
「私達も圧倒的に絶対的に無敵に素敵に小波君達を捻り潰す!…泣いたら膝枕して慰めてアゲル♪」
「千羽矢…」「小波君…」
「「勝負だ!!!!!」」
お互いに天下無敵な笑顔で言い合って、小波君は自分のチームメイトの元に帰って行った。
「…やれやれ好き放題言ってくれたな。」
小波君の後姿を眺めながら、おニイが苦笑いで言う。
「おニイ、私今ワクワクしてゾックゾクして止まらないよ〜♪あの小波君を私の手で滅茶苦茶のボッコボコにして、泣かしてあげれる日が来るなんて♪
そんな事が出来ればいつ死んだって構わない、無念無しって感じ!!!」
本当に…自分で全然コントロール出来ない程、体の事なんて忘却の彼方へ飛んで行く程、今の私の気持ちは盛り上がってる。
結構テンション高いと言われる事の多い私だけど、ここまでのハイテンションは久々、否、初めてかもしれない。
否とか使っちゃってるし。
まぁ…考えてみれば演技で無く明るく振舞ってたのは、おニイと小波君の前だった気もするけどね。
「全く、敵わないよ。お前『達』には」
「なーに情けない事言ってんのおニイ!小波君に勝つにはおニイのホームランが必要不可欠不必要可決なんだからね!私は参謀。戦闘は任せたよ!」
さて、やれる事は全てやったと言ったものの、こうなると話は違う。
采配諸々は監督に任せようと思ってたけど、こうなれば監督をゆすって私が…
あ、グラウンドの状態の確認と10分天気予報のチェック、デカ尻女のとこに行って話術で情報をくすねる事も視野に入れないと…
なんて事を考えていると、少しの間黙って回想シーンの様な顔していたおニイが、目を炎の形にして話し出した。
「…約8年越しの代理戦争。思いがけずリベンジの機会がやってきたって訳だ。そいつは責任重大だね。
…ちなみに今回は何が懸かってるんだ?」
8年越し…8年だったかは覚えてないけど、言わんとする事は分かった。
他愛無い子供の頃の口喧嘩から始まった私と小波君との真剣勝負。
…まぁ実際にやったのはおニイだったけど。
「うーん、雨崎千羽矢の辞書に「敗北」の文字が載るか否か?」
「…お前、体育祭で負けたじゃないか」
いやでもアレは反そ…まぁバレない反則は高等技術か。
そうか…この試合はあの尻デカ女へのリベンジも兼ねてるのね。
永遠のライバルとの決着、ここで付けるのも悪くは無いわね。
…じゃあ一つ策を弄しますか♪
「五月蝿いなぁ…じゃあおニイにだけ特別に勝ったらご褒美あげようか?」
「へぇ。何をくれるって言うんだ?」
「キスしてあげる。……小波君には内緒だよ?」
「よっしゃあ!!!!絶対勝あああつ!!!!!!」
「キャラ変わった!?そこはおニイなら真っ赤になってボソボソ言うとこじゃないの!?」
「あはは、少しばかり小波だけ役得が過ぎると思ってたんだよ。
そしてお前達見てたら小波が勝った方が良いのかな、とも思ってた。
でもこれでそんな思いは消えた。…僕だってお前の事がずっと好きだったんだからな?」
おおぅ告られた。まぁ知ってたけど。そして過去形かい。
過去形にする事は無いでしょ、恋人の愛は冷める事もあるけど、家族の愛は永遠なんだからさ。
究極の現在進行形の愛っていうと、何か聞こえは良いよね。
「おおぅ豆柴が一気にドーベルマンにクラスチェンジってトコだね♪やるじゃんお兄い。
…ありがとう。私もおニイの事愛してるよ。家族愛だけどねっ」
「そりゃどうも。
…なぁ千羽矢。僕は一つ後悔している事があるんだ。」
と、急におニイの声のトーンが下がった。
シリアスな空気。…何かさっきまでも勢いに任せて大分ぶっ飛んだ会話してた気がするけど。
試合前だよね?今。修学旅行の夜じゃないよね?
「へぇ何?ていうかお兄いならざっと5桁はクヨクヨしてる事ありそうだけど。」
ここはあえて茶化してみる。何を言うのかは予想がつくし。
そしてそれは今となってはたいした事じゃない。ホント「今」となってはだけどね。
「僕はお前の体の事を知っていれば…離れたりはしなかった。お前の夢だって小波を縄で引きずってでも叶えてやったさ」
やっぱりその事か。ははっ気持ちは嬉しいけど、もう良いんだよおニイ。
たしかに今のこの状況、ゲーム風に言うならこのルートが全て正しかったとは言えない。
ひょっとしたら、どこかで何かが違っていれば、私が生き続ける方法を見つけて小波君と結婚して
子供を作ってフツーの幸せを手に入れる事が出来たかもしれない。
…ま、逆に改造人間にでもされちゃって記憶も自我も全部失った、殺戮マシーンの化け物にされちゃうなんて可能性もあるけどね。
でも、私は今の状況をそんなに『悪くない』と感じている。
それはきっと幸せな事だ。
「アハハッ小波君の事は運命だったと思うしかないね。
それに残念だけど小波君はあっちの高校の方が合ってたみたいだしさ。
それに…その夢はもう古いなぁおニイ」
「古い?」
「そりゃあ確かに私の夢は、三人が同じチームのマネージャーをする事で
それを邪魔した奴を××した事もあったけどさ」
「…やっぱりアレお前だったのか」
「それは今さっき書き換わっちゃったよ」
「書き換わった?」
「うん!今の私の夢はね―――――
とりあえず前半?終了。
名前のとこ小説の間は変えた方が見やすいかもですね。
次からそうします。
ストックはありますが、連続投下規制?に引っかかりそうなので、続きは後日投下します。
…千羽矢の過去話書きたかっただけなのに、どうしてこうなったorz
くあああああああああ!!!
なんでぶった切るんですか!!!続き…早く続きをおおお!!!!
GJ
レスどうもです。励みになります。
微妙にスレ違いか…?と怯えながら書いてたので、受け入れられたようで嬉しいです。
これからもそうであれば良いのですが…
前回、前半とか言ってたんですが、書いてたらどんどん分量が増えていつ終わるんだよという感じにorz
群像劇的というか、区切る事に意味が多少あるみたいな構成なので、出来れば分割して投下したくはあるのですが…
連続投下規制の事もありますし。
…まぁ過疎気味だから良いのかな?駄目だったら言って下さい。
では第二章。タイトルも章毎に変えときます。
159 :
父親:2011/04/21(木) 04:09:42.99 ID:w/+WPYJz
所変わって、混黒高校側応援席。
奇しくも決勝を戦う両校の中心選手の父親が二人並んで座っていた。
「いやぁどうした事かと思いましたねぇ雨崎さん」
「ははっ私も驚きましたよ。小波さんの息子さんがこっちに来たと思ったら
千羽矢が大笑いして、挙句の果てには「勝負だ!」ですからね。
…そうえば小波さんは混黒側の応援席に居て良いんですか?」
二人は混黒高校のベンチ裏の応援席に席を取っていた。
本来…というまでも無く、保護者は自分の息子の学校の応援席に居るのが当たり前なので
政重は混黒ベンチ裏来て小波の姿を見て驚いた。
「いえ、さっき言った通り、私は息子が甲子園なんかに行って綱渡りの人生をする事は望んで無いですからね。
だから応援席はこちらで合ってます。」
「強情な方ですね」
160 :
父親:2011/04/21(木) 04:15:34.84 ID:w/+WPYJz
苦笑しながら保護者としてのスタンスの違いに驚く。
まぁ自分とどちらが一般人かと聞かれれば、小波の方に多数票が集まるだろうが、意見としては少数派だろうなとも感じていた。
座ってすぐの会話の小波の「信じるのは簡単だ、考えなければ良い」という意見には
政重に少なからずグサリと来るものがあったのは事実だが。
「それにしても、さっきのは何だったんでしょう?詳しい話までは流石に聞こえなかったですが、まさかあのバカ息子が千羽矢ちゃんに何か粗相を…」
息子の普段の様子を知っているだけに心配になる小波。
千羽矢とは幼馴染な事は知っているが、試合前の談笑というには些か異常な様子だった。
161 :
父親:2011/04/21(木) 04:19:09.12 ID:w/+WPYJz
「はぁ…確かに気持ちの良い笑い声でしたね。では勝負だ、とは?」
「憶測に過ぎませんし、というより私の希望的観測になってしまうのですが、それでよろしいですか?」
小波は首を縦に振る。
自分の息子が絡んでいる事だけに心配であるし、何より政重が珍しく興奮しており
自分の考えを喋りたくて仕方が無いという様子だったからだ。
「ではまず千羽矢の昔話から。…親バカになってしまって恥ずかしいんですけどね。
あの子は所謂天才と呼ばれる部類の人間でして、何をやらせても人並み以上、人並み外れて出来てしまう子だったんです。」
「ほう。それは羨ましい限りですな。ウチのバカ息子に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい位です。…アイツなら喜びそうですが」
ゾクッ
自分の預かり知らない所で謂れのない変態性癖を押しつけられ、円陣中のバカ息子は背筋に寒いものを感じていた。
162 :
父親:2011/04/21(木) 04:23:42.86 ID:w/+WPYJz
「ハハハ、でもですね、その代わりと言っては贅沢な悩みかもしれないんですが
あの子は本気の勝負というものを、一度もしたことが無いみたいなんですよ」
「勝負…ですか?」
「えぇ、人生を豊かにするのはライバルとの切磋琢磨、勝負にあると私は考えています。
ですが、あの子の場合運動も勉強も図抜けていて、対等な勝負ができる子なんて一人も居なかったんですよ」
政重の言葉には多分に嘘が含まれているが、真実を捉えてもいた。
オオガミベビーと呼ばれる所謂人造人間であり、更にテロメア異常という特殊な体質を持つ雨崎千羽矢に敵う人間など居る訳も無い。
むしろ、その過剰な力から人間では無い事が露見する事を政重は恐れており、あるテストで全教科満点という快挙を成し遂げた千羽矢を
厳しく叱責した事すらあった。
163 :
父親:2011/04/21(木) 04:27:49.54 ID:w/+WPYJz
「ええ、そんなある種悪夢と言える程の千羽矢だからこそ、何か一つの事に熱中する事はありませんでした。
中学の時も色々なスポーツに手を出していたようですが、すぐに飽きてしまうようでね」
千羽矢のその姿勢は、政重にとっては好都合ではあった。
もし一つの事に打ちこんで居れば、間違い無く世界の頂点に立つ事が出来ただろう。
そして、それはいつか『越えてはいけない壁』すらも易々と越えてしまう。
それを無意識に感じていたのか、それとも先の叱責が効いたのか
千羽矢はどのスポーツもある程度までしか勝ち進む事は無かった。
164 :
父親:2011/04/21(木) 04:30:19.76 ID:w/+WPYJz
「負ける事があっても、自分がほんの少し努力すれば、少し底力を見せればその相手にあっさりと勝てる事が分かっている。
それは、とても負けとは言えませんよね。
だからあの娘は、今迄本当の意味での『勝負』は一度もした事が無かった。あの娘に勝てるのはあの娘だけ。…性差すら関係無くね。」
「はぁ…それは本当に凄いとしか言い様が無いですね。
多くの人間は産まれてからどこかで他人との能力差から挫折を経験するものですが
ごく一部にそれを知らずに生きる事の出来る『選ばれし』者が居る…ははは都市伝説の類かと思いましたよ」
どこまでも平凡という言葉の似合う小波からすれば、確かにそれは空想上の存在と言っても良かった。
165 :
父親:2011/04/21(木) 04:39:20.61 ID:w/+WPYJz
そしてそれは一般人の物差しで言えば、そのままの意味で通じるだろう。
裏社会に通じて居なければ、選ばれしならぬ『作られし』者が居るなんてそれこそ空想でも考えない様な事だ。
だからこそ悟られる危険は無いと判断し、政重は話しているのだが。
一方で、裏に片足を突っ込んでいる政重は知っている、人が人を作る…
神の領域とでも言うべき行いに、もう随分前に人類は侵入りこんで居る事を。
勿論その事は機密事項であり、漏れれば殺害される危険すらある。
その危険を押して、この会話を続ける政重の胸中は…一言で言えば、感動、だろうか。
166 :
父親:2011/04/21(木) 04:41:51.70 ID:w/+WPYJz
作られた人間であり、満足な寿命も与えられない、そんなお世辞にも幸せとは言えない、言えるハズも無い少女が今
『人並み』の幸せを得る事ようとしている様に感じたのだ。
たかが声一つでそこまで感じ取ったのは政重の能力に寄る所もあるだろうが
それは一要因すら言えないだろう。
それが出来たのは政重が千羽矢の
―――『父親』だからだった。
167 :
父親:2011/04/21(木) 04:45:14.71 ID:w/+WPYJz
他のオオガミベビーを受け取った重役達からすれば、彼の行為は一笑に付される事だろう。
たかが作り物に何を感情移入してるのか、と。
実際彼達の中には、便利な奴隷としか扱わない者、ストレス解消に虐待する者、最低限の生活すら与えず、家出された者まで居た。
家出した者は今では新しい家族を見つける事ができた。彼女はマシな部類に入るかもしれないが
他の彼等の末路、今後は暗いとしか言い様が無い。
雨崎政重はそれ達オオガミベビーの『所有者』とは決定的に違う人間だった。
彼はオオガミの重役に上がるまでに、汚い事に手を染めた事が無い訳では無い。
世間一般の常識的な観点から見れば、善人とはとても言い切れないだろう。
しかし、それでも彼は千羽矢の事を愛していた。
自分の血の繋がった本当の息子と同じ…或いはそれ以上に。
168 :
父親:2011/04/21(木) 04:52:44.46 ID:w/+WPYJz
だから彼にとって、運命を受け入れ諦観の様な態度を取っていた彼女の姿を見るのは
あまりにも辛いことだった。
そこに彼の妻の死が関係しているかは定かではない。
彼自身にも説明出来ないだろう。
この数年は、ずっと自分の無力さを嘆き、悩み苦しんでいた。
ここ最近よく訪れる得体の知れない研究者共に任せてみるかと悩み、夜が明けた事も一度や二度では無い。
それを拒むのは千羽矢の意思を尊重して…と表面上そう言って自分を騙してはいるが、そこに立場から来る打算が無いとは言えない。
それを自覚する度に、自分の汚さに嫌気が差す事もあった。
169 :
父親:2011/04/21(木) 04:55:16.87 ID:w/+WPYJz
そんな風に苦しんでいた彼だからこそ、先程の二人のやり取りに或いは本人以上の歓喜と爽快感を得ていた。
油断すれば泣き出してしまう位に。
…だからこれは、ある種恩返しの様な者だった。
この話がいつか小波を通して息子の所へ届く時に、彼は自分がいかに素晴らしい事をしたか、知るだろうから。
「そんなあの娘が、今初めて勝負を始める様に私には感じるんですよ。息子さんとね。彼になら、遠慮なんて必要無いと。
あの娘は初めて本当の勝利、或いは本当の敗北を得る事が出来るのではないかとね」
「…買い被り過ぎではないですか?アイツはただの野球バカですよ?」
170 :
父親:2011/04/21(木) 05:00:57.57 ID:w/+WPYJz
そう謙遜する小波。…或いは、いや、恐らくは本心からの言葉だろうが。
「多分、身体能力どうこうの事では無いと思うんですよ。それは理屈で説明出来る事でもない。
息子さんとだから…あの娘は笑ったんだと思います」
正直な所、思いの外熱の入った語りに小波は圧倒され、そこまでの事かと温度差を感じるのは避けられなかったが
この試合がただ甲子園の切符を賭けただけの試合では無いという事は、心で理解していた。
(全くあのバカ息子め…まるで主人公だな。もしかするとアイツは俺が平凡な道を歩もうと思う切っ掛けとなった
俺が憧れたヤツと同じ…器を持ってるのかもしれないな)
そこで会話を終えた二人の父親は
整列に向かう子供の姿をじっと見つめていた。
やっと終わった…
いや、何度も長文規制と連続投稿規制食らってたので大分疲れました。
昨日はここまで長文規制強くなかったんですけどね…。
wordから掲示板仕様に修正する作業が思いの外苦戦するorz
本当はせめて次の章まで載せようと思ってたんですが、規制きついのでまた
日付越えた位に投下します。
まとめwikiの管理人さん掲載ありがとうございました。
出来れば「後悔なんて〜」の一番下にリンク張る形式で章を飛んでいく形で載せて頂きたいです。
また良い所で切られてもうね!もうね!
日付超えたぐらいなんて言わずに早く投下してくれ!
しかし自分の三人称のヘボさには辟易、一人称も大概ですが。
主人公の親父、小波は無かったか…?
この章要るのかと聞かれれば微妙ですが、千羽矢の想いの補足説明というか。
単純に政重かっけぇ「お前はもっと運命を恨んでいい」みたいなのマジ名言!という思いもありますが
まとめwikiの茜父SSを読んでこういうの良いなって思ったのもあります。
過去話とか本編の幕間みたいなのが好きなので。
千羽矢の設定や表現技法等々に粗とか矛盾が多分あるかと思われるので
もし見つけた場合、アドバイス、ご指摘頂ければ嬉しいです。
修正出来る所は修正しておきたいので。
ってログ読んだら作者天咲さんだったのか! 今気付いた
好きな作者が久々に来てくれてすげえ嬉しい、相変わらずいい話作るなあ
>>171 13の父親たちキャラたってて良いですよね
GJです
GJです
ひとつだけ、前回の話ですがユウキの一人称は「オレ」なので次回から修正してもらえれば幸いです
>>174 あんな昔の事を覚えてくれていた方が居ましたか。
好きな作者と言って頂ける程嬉しい事はありません。ありがとうございます。
>>175 ですよね。能力的にもオイシイので良く利用します。
まぁ政重に関しては盛った感バリバリですがw
>>176 ご指摘ありがとうございました。まとめの方も修正しておきました。
地味に書き直した部分もあるので、お時間があれば読んで頂ければ。
では宣言通り…でもないですけど、続き投下しときます。
「やれやれでやんす。ホント小波くんはどこまでも主人公体質のヒーローでやんすねえ。
あそこまでいくと逆に虫酸も走らないでやんすよ」
ベンチに座ってイメージトレーニングをしていると、餅田がぼやきながら話し掛けて来た。
「まぁそれには同感だね。つくづく凄い奴だよ」
「オイラはこれでも甲子園にも行った混黒のエースでやんすよ?傍目から見れば主役と呼んでも
差し支えないハズでやんすのに…あんな事されたらとてもそうは思えないでやんす」
ぼやくのも分かる。本当は餅田みたいな奴こそ、主人公に選ばれるべきなのかもね。
元々努力に定評のある奴だったけど、校内戦で僕達に負けてからは、鬼気迫るといった感じだった。
正面から小波に挑戦していける姿を、羨ましいと思った事もあったっけ。
「それも同感だ。今日の試合はオレにとってとても重要な意味を持つ、ずっと待ち望んでいた小波との真剣勝負だったんだけどね。
いつの間にやらあの二人の物語の脇役だ」
「…お互い辛いでやんすね」
二人向かい合ってお互いに同情の視線を向け合う。
混黒に戻ってからは、餅田とは本当に長い時間一緒に練習し、切磋琢磨しあった。
…まぁいつの間にか恒例となった、練習後の1打席勝負では8割勝ったけど。
小波に対する同じ思いがあるだけに、餅田とは小波に次ぐ親友になれた気がする。
「………そこでも小波君に次ぐんでやんすか」
「うわっ!?心読むなよ」
「そんな顔してただけでやんす」
更に拗ねて落ち込む餅田。
いやでも本当に感謝してるんだよ?
混黒に戻って、覚悟していた事とはいえ、チームに溶け込めずに苦労していたオレを
餅田が陰ながら手を回して、支えてくれていた事をオレは知っている。
本人は否定してたけどさ。
まったく女房役が支えられるんじゃ、立場が逆だよね。
ま、その代わり野球面ではオレが支えてやってたけどさ。
そんな事を思いながら、ここまでの戦いを振り返る―――
…と言っても、ここまで特に苦戦する事も無く勝ち上がっただけに、思い出は薄い。
この辺が、小波との違いなのかなぁ。
悪く言えば綱渡りのギリギリで、良く言えばお客さんを楽しませる試合を続けて勝ち上がって来た小波達
やっぱり主役っぽさがあった。
…初戦で先行相手に負けかけてた時はブン殴ってやろうかと思ったけど。
二戦目も『間違ったヒーロー』一歩間違えれば小波の未来だったかもしれない相手に対しての、逆転サヨナラ勝ち。
いや、小波ならああはならないか。アイツは本物だからね。
多分、この試合もお客さんは開拓の勝利を願ってる、その方が面白いと思っている人が多いだろう。
僕も客観的に見ればそう思う。
小波の辿って来た軌跡を見れば、どんな漫画だよって感じだもんね。
接戦をモノにして来た勢いのあるチームが、圧勝を続けた格上のチームを破るなんてのも
あまりにもベタで………そして王道な話だ。
オレも新聞で「怪物」だなんて言われてるけど、大抵の物語で怪物は英雄に退治されるものだ。
千羽矢にはカッコ付けてあぁは言ったものの、何だか勝てる気がしな「でも」
「でも、勝つでやんすよ」
!…そんなオレの考えをまたも見透かしたように、餅田は力強く宣言した。
「全く…ホントに雨崎君は捕手の癖に、すぐに考えが顔に声に出るでやんすねぇ。
そんなんじゃあ勘の良い奴にはすぐバレるでやんすよ?」
「…気をつけるよ」
「雨崎君の考えてた事は大体分かるでやんす、それはオイラもずっと考えてた事だから分かるでやんす。むしろオイラだから分かるでやんす」
ずっとコンプレックスを抱えて来たオイラだから―と餅田は言外に言う。
「でも、それでも、オイラは勝つでやんす。それが目標で夢で悲願でやんすから。
例え他の奴に空気読めとか言われても知らないでやんす。邪道でいいでやんす。それが最近の流行りでやんすし。
オイラだって、ずっと努力して来た。勝つ資格は十分に持ってるハズでやんす!!!」
自分に言い聞かせるように、自分を鼓舞するように叫ぶ餅田。
誰にも文句は言わせない、文句を言う権利を持ってる奴なんてどこにも居やしないと背中が語っている。
…なんて気迫だ。
…やれやれ、敵わないなぁ。餅田、お前は十分に王道だよ。王道の主人公だ。
小波にだって負けやしない。
こんな泥臭い奴がエースなんだ、ウチが勝つのも悪くないシナリオだろう。
誰もが自分の人生という物語の主人公―なんて良く聞く台詞で
ナンバーワンよりオンリーワンみたいな事も良く言われるけど
そんな事には何の意味も無い、負け犬の理論だと中学の時に少しの間居たコーチは言っていた。
確かにそれはその通りだろう。
でも、それでも、良いんだ。他の事はあくまで些事。
目の前の事に、自分の想いにただ正直になれば良い。
僕は小波に勝ちたい。このチームで甲子園に行きたい。千羽矢のご褒美が欲しい。
それだけ考えれば良い。
全員が全員、自分が主役だと思って居れば、名作が産まれるハズだよね。
…ま、願わくば自分の惚れた女の物語のヒーローになりたかったケドさ。
「うん、そうだよね。確かにそうだ、ありがとう覚悟が決まったよ」
餅田と顔を合わせ今度はニッと笑い合う。
「ま、それにでやんすね。…良いんでやんすよ別に脇役でも。
チハちゃんの勝負の、駒の一つになれるなら十分でやんすよ。…きっと奇跡も起こるでやんす」
餅田―――。
切なそうな、それでいて嬉しそうな複雑な想いがこもった表情で
チラリと千羽矢を見ながら餅田は言う。
もしかして、餅田は千羽矢の体の事を知っているんだろうか?
化粧の効果もあり、ぱっと見る分には、千羽矢の体調の事に気付くのは難しいだろう。
校内戦以降の欠席の数等から、芳しくない事は想像がついても
……………もう、長くない事までは、気付けないハズだ。
そんなヘマをする奴じゃない、オレの妹は。
…あえて聞く事はしない。聞くのも野暮ってものか。
それに、餅田の言葉は身に染みた。
そうだ、千羽矢と小波との勝負とは言ったって。実際にやるのは僕達だ。
僕達の頑張りで千羽矢を勝たせる事が出来る。
気の抜けたプレーをして負ける事は絶対にあってはならない。
それこそ千羽矢への裏切りだ。
アイツは天才、雨崎千羽矢だぞ?
アイツの人生の大一番が敗北なんて結果になっていい訳が無い。
そんな事は…この僕がさせない。
千羽矢の中の僕の役が、飛車か角かナイトかルークかは分からないけど
僕が王将(キング)を殺ってやるさ。
「それにしても、でやんすね」
餅田が空気を変えようとしたのか、照れ隠しなのか声の調子を変えて言う餅田
「彼氏彼女が敵同士で甲子園巡って対決―なんてのは邪道もいいとこでやんすよね。
フツーは彼女の祈りで彼氏が勝って、その夜学校の校舎で記念パーティと称してムフフでやんすよ
…発生率は低いでやんすがorz」
やけに具体的な例を挙げて言う餅田。
…まぁ邪道っていうか、ゲームか何かの話だろうけど。
もしそんな事に小波と千羽矢がなれば、オレは小波を殺すけどね。
しかし…フム。
考えてみれば、普通はくっつくのはマネージャーと主人公というのが王道だろう。
小波の好きな野球ゲームではマネージャーはヒロインじゃない事多いけど、普通はそうだろう、うん。
そういう意味ではオレと千羽矢の立ち位置は王道だ。
しかも血の繋がりの無い妹のおまけ付き………。
「このエロゲ野郎でやんす………」(ボソッ)
「な、なななな何言ってんだよぉっ!」
「今初めて雨崎君への強い殺意を感じたでやんす…アンタの立ち位置も美味し過ぎでやんすよ!
ていうかベタ過ぎでやんす!死ね!」
「死ねって言った!?女房役に対して!?」
「五月蠅いでやんす!…というかよく通じたでやんすね。もしかして雨崎君もそういう漫画好き…」
「な、なななななんの事かな?」
「いつまでくっちゃべってんの二人共!!!!!」
オレがバットで餅田を黙らせようと振りかぶっていると
後ろからの千羽矢の怒鳴り声が脳天を貫いた。
「うわっ!?ち、ち、ちちち千羽矢」
き、聞こえてないよな?特に最後のは。
「もう整列でしょ、睨みでも利かしてビビらせて来なさい!」
バン!と餅田共々背中を叩かれて送り出される。
やれやれ、おてんばな王将(キング)だ。
餅田と三度顔を合わせて苦笑しながら、オレ達は小波達の待つ整列場所に向かう。
整列場所に居るのは、かつて一緒にプレーした懐かしい顔。
詰井、軽井、杉田、澄原、プル畑、沖田、御影、宇佐美、下山。
…そして小波。
皆気合いの入った良い表情だ。だれも臆していない。
…いいね。相手に取って不足は無い。最高に熱い試合をやろう。
「両校並びに、礼!!!」
「「よろしくお願いします!!!!!!」」
第三章終りです。
そしてミス
>>181の三行目の終わり、勝ちあがって来た小波は
の間違いです。
そして
>>186で、雨崎の一人称が僕になってるのは修正忘れですorz
指摘受ける前に書いてた部分なので。
…ていうか奴の「オレ」に違和感バリバリなのは秘密。
妙に雨崎がポエムり出してスミマセン。
でもこの章は書きたかった。
むしろ、雨崎主人公の雨崎視点SSにしても良いかなと思った位。
てか全員主役ですね。
混黒が単なる敵役でなく、特別な思いを持って試合に臨んでるという事を。
それこそ千羽矢からしたら「味方」ですから。
色々な人の想いを書きたいのです。
ただ、そんな事やってるから膨大になってるのは自覚。
さっさとまとめに入れという声もあるでしょう。
出来るだけ速く終わらせるので、よろしければもう少しお付き合い下さい。
しかしnext主人公は冴花orz
GJ!
みんなかっこいい!
そしてプル畑www
あとレス数削減のためにもう少し一レスに文を詰めたほうがいいかもしれないです
まあ容量で落ちるくらい活気付いたら関係はないんですけど
ついでに裏話も少々
ちょっとネタ出しも兼ねて、千羽矢ルートやってポイントをメモって
ストーリーに使えるか考えるという作業してたら、5時間かかったというorz
意識してやると、思いの外伏線とかあって驚きました。
ホント良いシナリオだ…泣ける。
その過程で、今まで書いてた分に結構な矛盾というか、影響があるとこがあったので
まとめでしれっと修正しときます。
>>192 そうしたいのはやまやまなんですけど
何故か二章から、やけに「本文が長すぎます!」になるんですよね。
何が原因なんでしょう…?
>>186と
>>187みたく、間を取る為にやったとこもありますが。
結構な時間使って作ったネタ帳がフリーズで飛んで
なんとかさっき復元した…何とかなって良かった。使えるか分からないけど。
一番吹いたのは、雨崎さんがチハヤに告白してはった事です。
完全そんなシーンがあったの忘れてたので、一章での告白がアレな事に。
一応ゲームの補足小説みたいなノリなので、ゲームであった事はこっちでもあったみたいな事
にしたかったので地味に痛恨。
…まぁいいか。
>>195 そう言って頂けると本当助かります。ここの人は皆優しいなぁ。
あーこれみたいですね。
これほっとけば勝手に書き込める量増えるって事なんでしょうか?
まぁ試しながらやってみます。
プル畑がウけたのは何よりですw
地味に小ネタを随所に挟んでるので、それに反応してくれると何か嬉しいですw
2章なら「ちょww茜www」的な。
…痛いですね。分かります、それではまた1時頃に投下予定。
>>191 駄目だwどうしてもプル畑でw
GJ!
一つ言うなら、わざわざ全てのコメントに返す必要はないですよ
容量とか食ってしまいますし
エロ無しのスレチのSSを長々投稿するのってどうなんよ
エロなしだがスレチではない
第一エロありしか駄目という制限を付けるとこのスレの平均年齢を鑑みて新しい作者が出てきにくくなる
いや
>>198が言いたいのはわざわざ18禁の板でやらなくてもってことだろ