デモンズソウルをエロくするスレ3

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1名無しさん@ピンキー
このスレはデモンズソウルでエロい妄想ができる猛者を広く求めています。
2名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 22:01:18.67 ID:K6/vc9St
前スレが512kを超えてかけなくなったので、次スレ立てました。
それだけ多くのSSが投下されているのだなと、改めて思う。

前スレ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272413943/

前スレにて次スレへの誘導が出来なかったので、気付いてくれるだろうか…。orz
3名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 22:08:53.01 ID:K6/vc9St
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://green.ribbon.to/~eroparo/

デモンズソウルをエロくするスレ1
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1239437136/

スレ1が見れない人はこちらから

デモンズソウルをエロくするスレ
ttp://ranran2.net/app/2ch/eroparo/1239437136


たびたび、すみません。>>2の前スレは2つ目でした。
4名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 22:45:42.70 ID:7HB5jCJU
乙です!
>>3のranran2.netのやつ見れなくなってるね
↓のなら見れるみたい

デモンズソウルをエロくするスレ
http://unkar.org/r/eroparo/1239437136
デモンズソウルをエロくするスレ2
http://unkar.org/r/eroparo/1272413943
5名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 06:11:54.11 ID:NJgXzZ1F
いちおつ!ソウルを求めて徘徊したらたどり着いたw
容量オーバーなんて凄いな

>>前スレ818

ウルトラGJ!
せつない乙トラ…
6名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 10:47:51.36 ID:m1NoeIO2
メフィストフェレス×ユルト

「フレーキ暗殺したから、ご褒美くださいっ!」
土下座するユルトを軽蔑の眼差しでメフィストは見下ろす。仮にも"沈黙の長"ともあろう者が、プライドがないのだろうか?
「愚物が……褒美だと?この痴れ者め」
吐き捨てるように罵り、兜に脚を置き、踏みつける。
「あぁ、こ、光栄ですぅ」
しまった、逆効果だった……。慌てて脚を離し、小突く。
「次はウルベインだ。さっさと殺れ」
脱兎の如くユルトが素早く駆ける。その後ろ姿を呆然と見つめた。
「ふぅ。誰かあいつ殺ってくれないかな……」


ユルトさんごめん。つい、男主人公×メフィストフェレスが進まなくて書いてしまった。
ちょっとショーテルに刺さってくる…
7名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 14:35:02.23 ID:XKlI50bu
バカかw
8名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 07:04:13.70 ID:7cYxsKWY
512k越えると書き込みできんとか初めて知ったw
9名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 09:09:03.45 ID:RUlGIxgp
純粋な>>1

容量オーバーって凄いな!
この新スレでも期待してるぜ
10名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 14:07:54.25 ID:/247kmGZ
>>1乙!
ありがとうございます!
すいません。埋めてしまいました…orz
しかもその後も無反応なんだとしか思ってなくて
携帯から検索して漸く気が付きました。
本当に申し訳ありませんでした。
11男主人公×メフィストフェレス:2011/03/17(木) 19:28:57.29 ID:Zrvou7Tr
なんとか書き上げました。不要の場合はスルー願います。
長文注意、ご都合展開、即落ち

楔の神殿は静まりかえっていた。まるで人の気配がない。
あちこちにはどす黒い血痕が付着し、主人を失った道具が散乱していた。

いや、神殿の隅で物音が聞こえる。デーモンを殺す者と呼ばれる男が、魔女と呼ばれる女を組み伏せ、身体を貪っていた。
「うぁ……いやぁ……いきたくない……。もう、殺して、お願い……」
ぽろぽろと涙を流し、男に哀願する。すでに抵抗する力がないらしく、ぐったりと身体を預け、息も絶え絶えだ。

「もういいの?せっかくいけるようになったんだから、もっとしようよ」
無邪気に笑い、魔女を責める。何処が感じるかは既に知っている、もう何度も……いや、十数回いかせているからだ。
「ひぃぃ、またいっちゃう!いや!もう、いやぁぁぁ!」
胎内が収縮を強める。何度となく注ぎ込んだ白濁液が、結合部から断続的に漏れだす。
「これで終わりにしようか。ありがと、最期は苦しまないようにするね……」

唇を重ね腔内を蹂躙し、片手で乳房を弄る。充血し腫れあがった陰核を身体で擦り付け、あっという間に上り詰めさせる。
「んぅ!んんっっ!!」
一度に大量の絶頂を与えられ、大きく身体を痙攣し、打ち上げられた魚のように跳ねる。男は空いている片手で床に置いた短刀を拾い、魔女の脇腹から正確に心臓を刺し貫く。
一呼吸後、霧のように彼女の身体が霧散し、後には衣服と身につけていた指輪が残るのみ。
「ごめん……」
身支度を済ませた男は呟き、魔女の帽子を持って階段を上がって行った。

「終わったよ。これで全部だね」
壁に溶け込むように寄りかかっていた人物に、魔女の帽子を投げる。放物線を描いた帽子は床に落ち、足元に転がった。
「ふん、随分と手間取ったようだな」
声の主は金の仮面を身につけ、表情を窺い知る事は出来ない。腕を組み、体格や声色から女であるのがかろうじてわかる程度。
「まあね。女の子には優しくしないと……勿論、君も同じだよ」
悪びれる事なく、近づいて行く。余裕があるのか、足取りは軽やかだ。
「愚物が……、自分だけは特別だと思ったのか?」
素早く武器を構え、男に襲いかかる。油断している男に渾身の一撃を振るう。
しかし、紙一重で回避され背後を取られる。しまったと思った時には痛打を受け、意識は闇へと落ちて行った……。
12男主人公×メフィストフェレス:2011/03/17(木) 19:30:33.79 ID:Zrvou7Tr
「……ん?もう気がついたんだ。やっぱり鍛え方が違うのかな」
先程のダメージが残り、ずきずきと身体が強張る……違う。何かで拘束されているらしく、身体が動かない。
「くっ、何をする気だ!」
勇ましく男を凄むが、動くのは頭部のみ。滑稽に思われているのだろう、男はにこやかに話しかけた。
「何って言われても、いきなり襲いかかる人に、とやかく言われたくないなあ。でも痛い事はしないから、大丈夫だよ?」
そのまま髪を撫でられるが、不快感を露わにして顔を背ける。くすりと笑われ、無理やり猿轡をかまされた。
「本当はこんな事したくないんだけど、暴れて怪我しても困るし、自害されてもやだから……ごめんね?」

改めてメフィストフェレスは状況を確認する。
手首と足首が一緒に左右ずつ拘束され、床に座らされている。座るといっても、壁に身を預けているだけだから、ちょっとした拍子に寝転んでしまうだろう。
脚を開けばバランスは保たれるだろうが、あまりも酷い姿勢だ。そう、まるで……。
「誰もこないし、たっぷりいかせてあげるね?あ、服を脱がせるの忘れた……ま、いっか」

冷たい床に何枚も重ねた布が敷かれ、後ろから抱きかかえられて胸を弄られる。男の宣言通り乱暴ではなく、優しく、恋人へ愛撫するかのように丁寧だ。
布越しの焦れったい刺激に身体がむずむずと疼く。猿轡からくぐもった声が漏れだし、慌てて奥歯を噛み締める。
「我慢しなくて良いってば。ほら、だんだん尖ってきたのがわかるよね?」
強めに擦られて、んぅ!と声を上げてしまう。だめだ……これ以上されたら抑えられない。

不意に身を寄せ、耳朶を舐められる。大きく身体を仰け反り、身体を強張らせてしまった。
「案外、攻められるのが弱いみたいだね。この調子ならあっという間かも」
上機嫌で胸を弄り、耳朶は甘噛みされ執拗に刺激される。ぞくぞくと切なくなり、身体をもじもじと動かす。
……足りないのだ。絶頂に達する程ではない快楽が心を掻き乱す。
今だに直接触ってもらえず、喋る事も叶わない。焦燥感がじりじりと頭の中で渦巻いてきた。

「気持ちいい?」
耳元で囁かれる。それだけで吐息が零れてしまう。私は、こんなに淫乱だったのだろうか?
口元からは唾液が伝い、切なさに耐えられず、落ち着きなく身体を揺する。酷い有様だ。秘匿者という威厳もプライドもこの男の前で打ち砕かれようとしている。
「意地張らなくていいから、教えて?嫌なら、止めるから」
13男主人公×メフィストフェレス:2011/03/17(木) 19:34:13.94 ID:Zrvou7Tr
……心の折れる音が、はっきりと聞こえた。
大きく頭を左右に振る。言葉を発する事が出来ずに、くぐもった声で訴えた。
「……もっとしたい?」
「うぅっ!」
もどかしい気持ちを露わに、男に身体を預ける。しなだれかかり、仮面越しに流し目を使う。
もう、秘匿者なんてどうでもいい。ただ、楽になりたい。このままでは気が狂ってしまいそうだ。
「素直に言ってくれてありがと。もっと気持ち良くしようね」
ああ、所詮私はただの女という訳か……。屈辱感を感じたが、それ以上に期待に心が打ち震える。

手枷は外され、猿轡も取り除かれる。だらんと肢体を横たわらせ、浅く呼吸を繰り返す。
男が覆いかぶさり、メフィストフェレスの手首を優しく撫でる。そこにはうっすら鬱血し、痕が残っていた。
「ごめん。痛かったよね?」
済まなそうに謝るが、求めているのはそれではない。少し痺れている両手を首に絡ませ、唇を重ねる。
舌を伸ばして深く交わろうと懸命に行為に没頭した。ぴちゃぴちゃと音を立て、零れる唾液を飲み込む。
些か呼吸困難になりながらも、無心に快楽に身を委ねる。男は嬉しそうに髪を撫で、愛撫を再開した。

上質の衣服を脱がし、ほんのり赤く染まった肌が露わになる。双丘の頂点は硬く尖り、下腹部は切なそうに震えていた。
「もう、準備万端だね。本当はもっと焦らしたいけど……」
脚を抱えて充分に潤った秘所に分身をあてがう。くちゅりと水音がして、粘膜同士がこすれ合う。
「我慢出来なくなったから、もう挿れるよ」
そのままゆっくりと胎内の奥深くまで突き入れる。待ちかねた襞はわななき、飲み込むように迎え入れる。
圧迫感に息が止まるぐらいだ。思わず下腹部に力がこめられ、ぎちぎちと締め付ける。
「ああっ、く、苦しい……。だめ、挿れただけで、もう……」
切なそうに顔を歪め、小刻みに痙攣する。気を抜いたら、すぐにでも達してしまう。
散々焦らされ、いつも以上に身体が反応し、視界がぼやけて耳鳴りがしてきた。
「あ、あああああ!」
男の身体をきつく抱きしめ、嬌声を上げる。下半身が別の生き物のようにうねり、わななく。
暫く身体を硬直するが、糸が切れた人形のようにくたりと力尽きる。しかし、胎内は小刻みに震え、熱いそれを包み込む。
「もういったの?随分早いね。まだまだこれからなのに、気を失わないでよ」
14男主人公×メフィストフェレス:2011/03/17(木) 19:37:58.31 ID:Zrvou7Tr
「ひぃ!いったばかりだから、嫌だ……待って、ああ!」
ただ前後に動かすだけで、メフィストフェレスは酸素を求めてぱくぱくと口を開ける。あまりの快感に言葉が出せずに、ひゅうひゅうと呼吸音がするだけ。
男はだらしなく開いた腔内を容赦なく蹂躙する。舌を尖らせ、歯や歯茎をつつき唾液を流し込む。
飲み込む余裕もなく、口元から零れ落ちた。

「ん、もうすぐ出そう。奥に出すよ」
すっかり下まで降りてきた子宮口を先端で小突き、ピストンを加速させる。男も余裕もなく、荒い息を繰り返し、己が欲望に忠実となった。
「ぁ……」
何度も果て、もはやされるがままの人形となり、言葉も発する事もままならない。ただ大きな波が押し寄せてくるのを、待つばかりだ。
男が低く呻き、深く突き入れ胎内の最深部に欲望を注ぎ込む。その衝撃に身体をびくりと震わせ、肉襞が蠢く。
小刻みに痙攣し、メフィストフェレスは深い闇の底へと意識を沈めた。
男が自身を抜き取り、身体から離れる。栓を失った孔は少し緩み、混じり合った体液がゆっくりと零れ落ちた。


スレ汚し失礼しました。
純粋な1乙です!そして、前スレの乙、GJです。長文でも読みやすかったです。
15名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 23:11:01.68 ID:BGeyMe5f
>>14 GJ!
俺得男主×メフィ来た!
男主がメフィより黒い所がよいな。あと、エロがうまいです。
エロの書き方、教えてください。

>>1乙です〜。
これからは容量オーバーも考えとかないといけないな。
まさか1000おろか900すら迎えずに書き込めなくなるとは。

前スレ乙SS
最高だった。何だろう…。涙しか出てこないよ…。
せ、せつな過ぎる…。
リアル乙が女じゃなくて、よかった気がする。
16男主×メフィ書いた人:2011/03/18(金) 18:37:59.04 ID:eRxtyEcs
>>15
メフィは自身が最黒じゃないと出現しないから、黒いのですw

エロうまいなんて初めて言われた!ありがとうございます。
書き方は……描写ですかね?語彙があるといいかもしれません。
とは言っても、自分も5ヶ月ぐらい前から書き始めたので……お役に立てず申し訳ない。
もっと上手い方、アドバイスお願いします orz
17名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 12:16:32.52 ID:0ZELa1mZ
>>1
つ純粋な刃石

前スレ>>818
やっと乙ができる…中身実は女とかまじで俺得でした、ありがとう!!

>>15
メフィ受けへの抵抗をみごとに打ち砕かれた。どうしてくれる!
18名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 12:18:52.84 ID:0ZELa1mZ
あ、15やない、>>16や。
19名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 19:50:57.47 ID:9eYUdCjS
>>前スレ818
どうしてくれる!泣いちまったじゃないか!!
GJだよちくしょおおおおお!!

乙かわいいよ乙!!!
俺が幸せにしてやりたいぜ・・・。
20名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 08:46:53.31 ID:SLr4aSTh
そして俺は赤目騎士×オストラを全裸待機しているわけだが。
21名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 15:07:53.77 ID:yKHGePY9
げ、原型ですか?
22名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:53:51.17 ID:SLr4aSTh
>>21
最初は女体乙でと思ってたが、もうどっちでもよくなった。

俺はそろそろだめかもしれない・・・。
23名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 21:18:09.50 ID:ZZdNasYB
かつてユルト祭りというのがあった。
な〜に。そろそろ乙祭りの時期がきただけさ。
24名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 08:38:20.96 ID:ba/sB6OP
乙祭りとか激しく俺得
25名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 11:36:36.82 ID:MsInD0Ze
>>23
あのときはもうユルトがガチホモにしかみえんかった
26名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 15:03:35.46 ID:pHYn2z8/
ノーマルもあったが、何故だかアッーが多かったなww ユルトは大人気で幸せ者だ

乙祭り…書きたいがまた女主人公になってしまう。乙、女体化だったら城4の三人組とかか?
27名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:58:06.36 ID:NQSrgKRA
>>26
頼む! 俺が書いてもエロくならん…orz
28名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:31:28.67 ID:sbyiUX5g
ユルト祭りは色んな意味ですごかったぜ。
そういえばこのスレガチホモネタ多いよな。
腐女子でも紛れ込んでるんじゃないか・・・?
29名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:13:03.50 ID:mtTGDQak
んーっ…。紛れ込んでいないとは言いがたいかもな。
ウィン兄弟のシモネタも殴り書きされてたくらいだからな。
ホモスレではないが、ノーマルスレでもない。此処はエロスレだからなぁ。
それに、エロスレといえどエロなしSSだって多数ある。ギャグだってある。
幾度と無くこのスレの寛大さを目の当たりにしているので
一括りにされてしまっても仕方ないなぁとか。
まあ、ユルト祭りの時もそうだが。


うまいエロなら許す。
俺は許す。
もちろん、ホモだけでなく、ユリだってな。俺得なんだぜ?
つか、ユリ。少なくね?もちっと、欲しいぞ。
30名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:02:08.19 ID:US9I7HvS
俺はノーマルでもホモでもユリでもおいしくたべちゃうんだぜ

ところでパソコンぶっこわれた
ちまちま書いてたビヨールさんアッー!がどっかいった
これは乙祭りにのっかれという神のおぼしめしか…
31名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:20:54.90 ID:pHYn2z8/
>>27
おK、明日は移動時間が長いからちまちまやってみるよ。
前書いた女主人公×乙だと二番煎じだから、悩むな…

>>30
一緒に や ら な い か
32名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:29:48.23 ID:tRjCgIOd
よくわからないが、腐女子はウィン兄弟には萌えないのではないだろうか。
まあこのスレは本当に懐が深すぎるので、本当に腐女子の方が来ても
何とかなってしまう気もする。

うまいエロ難しいよ。職人の皆さん、エロの書き方教室開いてください!
33名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:54:49.21 ID:US9I7HvS
>>31
ウホッいい誘い…
赤目騎士×乙は俺にまかせろ!!




…すまん嘘ついた
あこがれの女主人公×乙かいてみるかな
34名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:13:57.65 ID:ba/sB6OP
>>33
赤目騎士×乙は俺に任せて全力で女主人公×乙を書くんだ・・・!!

いや、冗談だよ、うん。
前スレ最後の主乙♀がなんかもうすごく哀しかったから明るめの話書いてみるかな・・・。
35名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:38:05.73 ID:jVSZ24bs
ついにピエールさんの出番が来たか
36名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:56:28.78 ID:ba/sB6OP
>>35
ピエールときたらカトリーヌ
37名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:58:34.19 ID:MsInD0Ze
なんかめっちゃ百合かきたい
でも誰と誰にすれば…
女主×かぼ かぼ×ゆーりあ は既出だしなあ
38名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:00:01.36 ID:tRjCgIOd
この流れ、女主×女乙しかないだろ!
39名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:08:10.77 ID:4Q4pyOo3
>>38
がってん承知!!
40名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 01:12:25.91 ID:WwxFowC9
>>38
なにそれ萌える
女体化してもへたれな乙に女主が照れながらも「もっと指うごかしなさいよ…っ!」ってねだるとか
逆に女主が「い、いたかったら痛いって言いなさいよね…!」とかって怖々愛撫してあげるとか妄想たまらn
41名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 06:53:51.98 ID:1kPrOPGW
「かぼ、こんばんどや?」
42名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 08:31:48.21 ID:y2tX6fBz
>>40
ぐっじょぶ・・・大変ぐっじょぶ・・・!!
主♀乙♀ハラショオオオオオオオオ!!!

物凄くヒットした、ズキュンときた。
43オストラヴァ×ウーラン:2011/03/23(水) 21:44:11.62 ID:je+Bf9sZ
キャラ崩壊、凌辱表現注意!ウーランは女性と仮定しています。
色々と残念な感じなので、すみません orz


どこの城にも緊急事態に使用する通路がある。それは王族など限られた人間のみ。
オストラヴァはその通路を利用して城内へ侵入する。かつては栄華を誇った煌びやかなボーレタリア城も、ソウルを求め彷徨う者がうろつく廃墟となっていた。
暗く湿った通路を灯りをつけずに慎重に進む。鎧の軋む音と、反響して大きく聞こえる足音が暗い闇に吸い込まれていく。
……あと少しで、父に会える。私は、止める事が出来るのだろうか?何故父はあのような所業を起こそうと決意したのか?
真意を問い、私は諌められるのだろうか……。

暗闇の彼方から何かがオストラヴァの盾にぶつかり弾ける。盾をかざし、前方を見据えた。
この道を知る者がいるとは……舌打ちし、じりじりと前へ進むと、二撃目が放たれた。鎧をかすり、後方へ飛んでいく。
並の腕前ではないのが分かる。暗闇で位置を把握し射つ、そして何より飛距離が長い。
……そうか、あの人だ。オストラヴァは、思い当たる人物を浮かべて絶望する。
異国の戦士、長弓のウーラン。ボーレタリア城において、弓の名手として知られており、愛用する白の弓は何処までも届くといわれている。
もしそうであれば、自身の技量では太刀打ち出来ない。しかし、諦める事は死を意味する。
志し半ばで死してはボーレタリアはどうなるのか、王族としての責務が今では支えだ。
ゆっくりと深呼吸し、武器を構え、オストラヴァは闇に向かって駆け出した。

何度となく矢が当たり、鎧や盾に衝撃が響く。バランスを崩し、倒れそうになりながらも、前へ走る。
遠距離では勝てる見込みはない、ならば前へ進み、自分の獲物の距離に持ち込むしか算段はないのだ。
……見えた!赤黒く染まり、弓を構えたウーランがいる。既に人を捨て、かつての姿のままで、躊躇いもなく矢を放つ。
盾で弾き、オストラヴァは大ぶりながらも剣を振るった。相手は弓を捨て、後方へ飛び退く。
もはや弓では分が悪い、片手に何かを持ち、ウーランもオストラヴァに向かう。咄嗟に盾を構えるが、次の瞬間には視界が赤い炎に包まれた。

「……ぅ、がはっ。はあ、はあ……」
魔法の直撃を喰らったオストラヴァは、吐血する。何かが焼ける嫌な臭いと、熱く刺す様な痛みが全身を包み込む。
生きている……、これは神の思し召しだろうか?ふらつく身体を気力で奮い立たせ、視界を巡らす。
棒のような物を持ったウーランが、こちらを見据える。オストラヴァは相手の動く間を与えず、自らを突進させて地面に押し倒した。

「……貴方まで堕ちていたなんて、もう世界は終わりなんでしょうか」
オストラヴァの問いかけに応じずに、ウーランはじっと睨みつける。憎悪を露わにしたその顔は、昔の面影など微塵もない。
何か言おうと口を開くが、ごぷりと血液が溢れ出る。兜を脱ぎ捨て、忌々しげに吐き捨てた。
その様子を哄笑するウーラン、オストラヴァは襟元を掴み激昂した。
「何故止められなかったのです!父は何処にいるのですか!」
首を絞めかねない勢いで叫ぶ。答えなどないのは百も承知だ。やり場のない怒りが身体中を駆け巡る。
44オストラヴァ×ウーラン:2011/03/23(水) 21:47:07.34 ID:je+Bf9sZ
両腕を離すとウーランの襟元が緩み、男性にはない谷間が露わになる。どす黒い衝動が抑えきれず、オストラヴァは彼女を押さえつけ、血で汚れた口で口づけをした。

熱い、身体が焼ける。炎に焼かれた痛みとは違う、体内からの熱。怒りや憎悪に身を焦がし、オストラヴァはウーランの衣服を乱暴に剥ぎ取る。
華奢な身体、控えめな双丘が露わになり、手甲を外した両手で強く揉みしだく。乳房は形を変えながらも、手のひらに吸いついた。
ウーランは抵抗しない、ただその身を任せて動かずにいた。表情だけは変わらず、オストラヴァを嘲笑う。
自らの鎧を外して分身を晒し、濡れていない秘所にあてがい、一気に貫いた。

ただ、獣のように行為を続ける。腰をつかみ、逃げないように固定し、欲望の赴くまま腰を打ちつける。
じわりと秘所が濡れ始め、淫靡な水音が暗闇に響く。荒い呼吸と肉のぶつかる音がこだました。
ウーランは苦悶の表情を浮かべ、乱暴な行為に堪える。しかし、水音が奏でる度に身体は震え、こみ上がる快楽を押さえ込もうと身を固くする。
「……がぁぁっ」
唸り声を上げ、欲望を胎内へ放出する。結語部分からは体液が零れ、僅かに残る衣服を汚す。

行為がこれで終わらない。オストラヴァは無言で、ゆっくりと動きを再開する。
にちゃにちゃと音を立て、胎内を蹂躙する。しっとりと汗ばんだ肌に強く吸いつき、双丘の先端部を歯を立てて噛み付く。
びくりと大きく身体を震わせ、咥え込んだ物をぎちぎちと締め付けると、二度目の射精を促すように蠢いた。
声も出せずに彼女は達し、ぐったりと地面に伏す。その後、身体は霧の様に消え失せた。

朦朧とした意識のまま、オストラヴァは鎧を着け始める。
「……行かなくては……ごほっ、ごほっ……」
ふらつく足取りで、這う様に進む 。既に致命傷を受け、時間の問題だ。
この通路を越えれば王座の間まであと少し、残された時間はあとわずか。
暗闇に溶け込むように、オストラヴァは消えて行った……。


おまけ
デーモンを殺す者が要石から現れた。武器を構えて、弓兵を屠り竜の死骸の上に立つ。
「あれ?一人いない……バグかよ。ま、いっか。弓なんて使わないし」


本当にすみません!口直しに乙と女主人公の百合に挑戦してきます…。
45名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 23:49:34.82 ID:WwxFowC9
>>44
おつ!超乙!感情的に黒くなった乙もいいね!
ふだん穏やかそう?な彼だからこんな一面のSSもすきだ

口直しなんて言わずに、乙と女主人公の百合モノ待ってる
もちろん全裸正座でな!
46名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:00:28.99 ID:4Q4pyOo3
>>44
GJ!!てかやっぱウーランって女なのか。
おう、俺も女主と女乙の百合は書く。
近いうちにかならずこのスレに投下するつもりだ。
47名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:40:10.31 ID:wkV94qhr
訳では『彼』となってるけど、使用モデルは女性だからねぇ・・・<ウーラン
乙がウーランが女性だと知らなかっただけなのか、ただ無意味に女性モデルを
フロム側が使用しただけなのか・・・まぁ、結局フロム脳で考えるしかないやね
48名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 09:22:27.58 ID:YjHYpxp1
>>44
GJ!まさかウーランで来るとは盲点だった!!
こういうオスくさい乙もいいね!


皆女主と女乙書いてるのか。
エロ無し萌え無しの乙救済話とかでも需要あるかな・・・。
4944:2011/03/24(木) 10:44:37.37 ID:7Y5eD5Jr
まさかこんなに感想頂けるなんて、本当にありがとうございます。
自分の精神が不安定だったのか、あんな結末で申し訳ない…
次はイチャラブを目指しますw


乙の救済SS、なんという俺得。期待して待ってます!
50名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 17:43:28.59 ID:aLR1DGl4
前スレ818です。
自分で書いておいてなんですが、悲し過ぎたので、フォロー書いてしまいました。
もういいよって方は、スルーでお願いします。











「…ありがとうございました。
あなたのおかげで、やっと、役目を終えることができます」

火防女の声に送られて、空の下へ出た。
もう体の一部と言っていいほど馴染んだはずの獲物が重くて、腕を上げられない。
足が地面に根を張ったようで、前に進む力が無い。
もう本当に、楔から開放されてしまおうか。ここでこのまま足を止めてしまえば。

ああ、でも。

目を閉じたまま、空を仰ぐ。瞼に映るのは、青い光。たった一つの希望の灯。
もう一度、いや何度でも。何度、失う痛みを刻まれようとも、きっと必ず。

男は、もう一度進み始める。





考えられないようなところから人が降ってきて、いきなり突き落とされた。
敵襲?!と混乱する間も無く、一緒に飛び降りたその人は、あっという間に奴隷兵たちを
全滅させる。こういうとき、なんて言えばいいんだろう、ありがとう? それとも、
いきなり何するんですか?
しかし、私が口を開く前に、悪戯を成功させたって顔で私を見ていたその人は、言った。

「なあ、別に全然困ってるわけでも一人で進めないほど弱いわけでもないんだけどさ。
まあなんだ、折角だから、これも何かの縁だから。だから……一緒に行こう」

私には使命がある、とか。この世界で他人を信じるなんて、とか。足手纏いになったら
どうしよう、とか。多分、言わなければいけないことはたくさんあって。
でも、もうずっと昔から、待っていた気がして、返事は決まっていた気がして。
彼の差し出した手に触れる。何故だろう、知っている、手。何故だろう、震えてる、手。
何故だろう? ──私、笑ってる。

「はい。ずっと、君と一緒に」
51名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 18:03:48.77 ID:YjHYpxp1
>>50
涙 腺 崩 壊
貴方のファンになった、貴方の主乙が大好きだ。
久しぶりに泣いたよ・・・ありがとう、素晴らしい作品を・・・!!
52名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 20:43:14.71 ID:jb5fQXTV
>>50
ああ、そういうことか! GJ!
二週目で幸せになってくれ!
53名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 22:10:04.37 ID:89s6VZ0q
放浪者男主×オストラヴァのアッー!小説って需要あるのかな……。
今書いてるやつの成分は
・脳筋気味、寡黙、記憶喪失の男主
・周回プレイで既視感
・純愛で悲恋になるかも

記憶を求める旅に出た男主が周回プレイしてたら懐かしい奴(乙)発見→前回のプレイでどこかに失踪した恋人の乙と同一人物か?→もうどこにも行くなアッー!
という流れなんだけど、どうしましょう。
54名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 22:20:43.15 ID:Fm0E0CYd
>>53
取り合えず投稿してみてはいかがか。
今のここのテンションならきっとイケる、俺もイケる。
55名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:07:09.71 ID:LYYDeRfW
>>53
スレ内で乙祭りの熱がひっそり盛り上がってる今ならイケるとおもう。
とかって別に乙の流れじゃなくても俺的には全然カマーンなんだがw
誰かが投下したSSひとつで一気に盛り上がったりするからなー
56名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 07:23:09.50 ID:OxFs885+
シリアナも久々にウォームアップを始めるとするか…
57寂しさの涙の味は 1:2011/03/27(日) 17:43:27.67 ID:KruB19FY
 怪しげな男が一人、ボーレタリアの城門をくぐる。鈍色に輝く甲冑を身につけ、白銀の直剣を携えている。無造作に短くカットされた黒髪、前髪の奥で燃える瞳。
 唯一露出している頭部も下半分は布で覆われ、その表情を窺うことはできない。漆黒の双眸はきりりと前を見据え、曇る空に聳える城を映していた。
 男には記憶がない。失われた記憶を求めた旅の途中で敵からの猛攻に遭い、気がついた時には神殿にいた。
 どこか見覚えのある人々、知っているようで知らないこの空間に懐かしさを感じた。記憶が呼び起こされようとしているのだろうか。
 要石から転送されたこの城も、完全に未知のものとは思えなかった。
 来る者を拒む堅牢な城壁。悠然と天空を舞う翼竜。初めて見る。しかし逆に、またか、という気もする。
――ここに、俺の過去があるのかもしれない――
 男は直剣を握り直して気合いを入れると、全速力で駆け出した。数人の奴隷兵士が、薄笑いを浮かべて飛びかかってくる。
「……食らえ……!」
 男は敵を睨みつけると、前方を大きく薙ぎ払った。
58名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 17:48:41.09 ID:KruB19FY
 「ふう……」
 敵の姿が見えなくなったところで、男は額の汗を拭った。
 広大な城にも関わらず一度も迷わなかったことから、やはりここは男の知る城と一致しているらしい。しかし敵が格段に強くなっている。
 男は路銀を稼ぐために、傭兵として剣を振るうこともあった。それもかなりの場数を踏んできたつもりでいた。
 強い奴は一度戦ったら忘れない。ならば、この城の奴等は一体何者か。覚えのある世界の一部分だけが未知のものに侵食されたようで、気味悪さを感じずにはいられなかった。
 装備品のコンディションを整え、自身も携行食で小腹を満たすと男は立ち上がった。

 先に進むと、何やら騒がしい声が聞こえてきた。奴隷兵士のものだろうか。声から判断するに、随分人数が多いようだ。
 ここは避けるべきか。デーモンの気配を濃厚に感じる今、雑魚相手に力を使うことは得策ではないと思われた。
 面倒なのはごめんだと踵を返した瞬間、罵声や下卑た笑い声に、微かに別のものが混じっていた。
「誰か……助けてください!」
若い男の声。どこだ。声の主はどこにいる。
 男は無意識のうちに焦っていた。早く助けなくては、それだけを考える。声に導かれるように疾走する。
「お願いです! どうか……」
だいぶ近くなってきた。今では助けを求める声がはっきりと聞こえる。向かってくる兵士を切り捨て、細い道を抜ける。
 揺らめく炎が見えた。剣を掲げる奴隷兵士。そして、鎧を纏った声の主。高台に追い詰められ、身を震わせている。
 奴隷兵士は青年に気を取られ、男の存在に気づいていない。青年の目は男をとらえていたが、驚きのためか敵に悟らせない配慮のためか口を噤んでいる。
 男はしめたものだと背後に近づき、次々に腹を貫く。致命の一撃を食らった奴隷兵士は絶命の声を上げる間もなく、その場に突っ伏した。
59寂しさの涙の味は 3:2011/03/27(日) 17:50:58.05 ID:KruB19FY
 周囲を見回して残党がいないことを確認すると、男は青年に降りてくるよう手で促した。
「怪我はないか」
「あ……あなたは……」
「名乗る名前はない。あんたが無事でよかった」
「私はオストラヴァと言います。助けてくださってありがとうございました」
「何だって……?」
その名には聞き覚えがあった。名どころか、彼の佇まいや、こうして出会った場面も、記憶の彼方で霞んでいる。頼りにならない朧な記憶であるが、確かに男はこの青年を知っていた。
「やっぱりあんたは、俺の知ってるオストラヴァなのか?」
「?」
何を言っているんだと言わんばかりに首を傾げる。兜の下では呆れた表情を浮かべていることだろう。
 まだはっきりと思い出すことはできない。しかし、こうして二人で向き合って得られる心地よさは身体が覚えていた。
「私の他に、同じ名前の人物がいるのでしょう……なっ、何を!」
男は躊躇いもなく青年を抱き寄せた。最後に青年を身近に感じたのはいつだったか、もう覚えていない。それほど長い時が経ったように思えた。
「ずっと、こうしたかった。もうどこにも行くな」
二人とも鎧を着込んでいるため、どんなに力を込めても密着することはできない。その距離感がもどかしい反面、また愛おしくもあった。
60寂しさの涙の味は 4:2011/03/27(日) 17:54:46.30 ID:KruB19FY
 二人で神殿まで戻って一息つくと、青年は男を質問責めにした。王子という身分柄、歳の近い者と話すことは普段ないのだという。
 記憶を失っていることもあり、男は話すのが得意ではなかった。だが目の前の青年が目を輝かせて話に聞き入っているために、何とか楽しませてやろうと努力した。
 記憶喪失になってから、どこを旅して、そこでどんな人間に出会ったのか。思えば青年に促されるまで回想したことすらなかったので、男にとってもこの談話は実り多いものだった。
「もっとお話聞かせてください。私の世界が広がるようで、凄くわくわくするんです。」
「そう言ってくれるのは嬉しいが、もう殆ど話してしまったぞ。旅とはいっても、戦ってばかりだったからな」
「……あの、疑問に思っていたのですが、いいですか? あなたの知っているオストラヴァという方は、どんな方だったのでしょう」
「あぁ……。無鉄砲だが優しく、責任感の強い奴だった。初めて俺と会った時から友達だと言ってくれて……にわかには信じられないかもしれないが、互いに愛していた」
「愛する……」
「あいつはおっちょこちょいでな、すぐ敵に捕まるんだ。その度に俺が助けてやってた。その後大人しく神殿に戻ればいいのに、無茶して一緒に戦おうとしてたっけな」
そこまで一気に話すと、男は溜め息をついた。足元を見つめていた瞳には急に暗い陰がさす。
「どうしていなくなっちまったんだ。それも何の相談もなく、急に。生死だってわからない」
「私であなたの気持ちは満たされますか? お話を聞く限り、無関係ではいられないように思えるのです。あなたが望むなら、私を彼と同じようにしてください」
「オストラヴァ……お前はこの世界でも俺に優しいのか」
「はい……。あなたが私を助けてくださったように」
「……上に行くぞ。最上部の秘密の部屋なら誰も入ってこない」
これから何をされるのかわからないほど子供ではない。青年は頬を赤らめると、こくりと頷いた。
61寂しさの涙の味は 5:2011/03/27(日) 17:58:37.82 ID:KruB19FY
 神殿最上部の壁の一箇所に触れると、二人の前に先人の勇者を称える霊廟のような空間が広がった。
「凄い……。神殿にこんな部屋が隠されていたなんて」
「ここなら大きな声をあげても気づかれることはないだろう。冷たくないか?」
床に青年を座らせて、男は問うた。青年は黙って首を縦に振る。
 床の冷たさや硬さを軽減するために柔らかい外套があるとよかったのだが、生憎トマスに預けたままになっていた。が、わざわざ下に取りに行く雰囲気でもなかったため、次の作業に移る。
 怖がらせないよう慎重に防具に手をかけ、慣れた手つきでそれを外していく。脱がしやすい体位をとるのに協力したおかげで、瞬く間に本来の身体が表れた。
 均整のとれた身体の線は戦士としては細かったが、それでも相当な筋肉を蓄えている。白くきめの細かい肌には傷一つなく、まるで神を象ったオブジェのようであった。
 欲を必要としない肉体的な美しさとは、まさにこのことを言うのだろう。凛々しく端正な顔は男の記憶の彼方の青年と一致していた。何度見ても愛らしい。頬を染め、恥ずかしげにちらちらと男に視線を向ける。
 これからの行為、同性との交わりは禁忌とされてきたもの。青年もそれはよく理解している。だからこそ、理性と欲望の狭間で揺れているのだ。
「可愛いよ、オストラヴァ……」
男は暗殺者の覆いを外し、青年の柔らかい唇を塞いだ。それだけに収まるわけもなく、舌を絡ませ、混ざり合ってどちらのものともつかない唾液を嚥下する。
「ふっ……んぁ……」
舌の動きに合わせるように胸の突起を摘んでこねると、青年が甘い声をあげる。こうした愛撫は初めてなのだろう。敏感な二つの芽はたちまち固く尖り、感度を高めた。
62寂しさの涙の味は 6:2011/03/27(日) 18:04:24.00 ID:KruB19FY
 思えば、青年はこれまで男の素顔を見たことがなかった。男は常に暗殺者の覆いで顔を隠していたからだ。
 彼は一体何者なんだろう。重装備にもかかわらず軽やかな身のこなし。どのような師の下で修行したのかと問いたくなるほど洗練された剣技。
 蛮族顔負けの頑強と豪胆さ。武勇一辺倒かと思えば、魔法や奇跡さえも操ってしまう。
 何でもできて凄い人だと青年は感心し、憧れを抱いた。弱々しく、助けを求めるばかりの自分とは大違いだ。
 輝いて見える彼に、昔読んだ物語に登場する英雄の姿を重ね合わせる。格好良い。
 色々なものを背負っていると思われる、広く逞しい背中。恥ずかしいことに、ずっと守ってもらいたいと思ってしまう。
 今までのお付きの騎士の誰よりも、男には惹きつけるものがあった。
 その憧れの彼に今、青年は組み敷かれている。雰囲気や口調から粗雑な行為を想像していたが、性感帯を愛撫する舌や指は驚くほど優しい。
 快感に瞑っていた目を開き、男を見つめた。と同時に突然唇が離れ、呼吸が自由になる。
「はあっ……はぁ……っ」
「そんな目で見んなよ。いじめたくなるだろ」
「だって、こんなこと……初めてだったから……」
「これから色々経験させてやる。……俺も脱ぐぞ」
言うが早いか男は無造作に鎧を脱ぎ捨てる。肌着の上からでもわかるほどの筋肉に、青年は目を見張った。
 露出した腕や太ももには多数の傷痕が刻まれている。古傷に混ざって、幾つか新しい傷も見受けられた。
 負傷した戦士を見慣れない青年は、すぐに心配そうな顔になった。
「酷い傷……すぐに手当てしないと」
「ああ。こんなもの、ほっときゃ治る。ありがとうな、心配してくれて」
男は微笑むと、くしゃくしゃと青年の頭を撫でた。品の良い金髪は柔らかな触感を手に残す。
 青年を見ると、また顔を紅潮させて男を見つめている。王子である青年の周りには、がさつな男などいなかったのだろう。
「あなたの手……大きくて温かい。もっと私に触れて……ください」
男は慈しむように白い頬に触れた後、力強く青年を抱き締めた。
63寂しさの涙の味は 7:2011/03/27(日) 18:09:59.73 ID:KruB19FY
 憧れの男に身体を蹂躙され、青年のものは歓喜の蜜を滴らせていた。自慰もあまりしないのだろう。与えられる刺激はどんなものでも反応し、腰をくねらせる。
 露出している桃色の先端はてらてらと濡れ、官能的な香りが漂う。窪みから湧く露を指ですくうと、指に乗りきらなかった分が糸を引いて垂れた。快感が深い証拠だ。
「どうしてほしい?」
「どうしてって……?」
「もっと気持ちよくなりたいんだろ。手伝ってやるから、どうされたいか言え」
「そ……んな……そんなはしたないこと……」
「じゃあ、俺の身体を使ってもいいから、射精してみせろ。お前が主体になってやるんだぞ」
「……では、失礼して……。あぁっ……あまり見ないでください!」
青年は男の節くれだった手を掴み、猛ったそれを握らせる。蜜は先端から溢れ続け、淫棒全体を濡らしていた。
 小さな穴や裏筋を爪で軽く引っかき、蜜の分泌を促す。部屋には卑猥な水音と荒い息づかいだけが響いた。
 茎を握る反対側の手は睾丸に添えられ、痛みを感じない程度にやんわりと圧力をかける。
「ううっ……はあぁ……もっと……」
時間が経つほど、竿を握る手には力が込められていった。青年は必死で男根への愛撫を続けたが、より強い快感を得るやり方に気づいたようだ。
 今は手を動かすよりも腰を突き出し、手に擦り付けている。始めは遠慮がちだった腰も、快感の前には恥すら忘れ、大胆になっていた。
「あぁ! もう……もう限界です! 出てしまう……っ!」
思い切り腰を動かし、青年の身体がびくりびくりと震える。その度に先端からは若い白濁が放出された。よほど溜まっていたのか、何発も何発も出されたそれは男の掌を汚す。
「はあっ、ん……はあっ……」
「よくできたね、オストラヴァ。ほら、こんなにべたついてる」
男は男根から手離すと、掌を逆さにしてみせた。精液はどろりと粘り、床にぽつりぽつりと染みを作った。
「やぁ……見せないで……」
射精の余韻に浸る青年。上気した顔や熱に浮かされたような虚ろな瞳が扇情的だ。
「もっと見たい。オストラヴァが感じてるところ」
粘液の付着した手で自らの男根を弄びながら、男は青年の耳元で囁いた。
64寂しさの涙の味は 8:2011/03/27(日) 18:15:37.20 ID:KruB19FY
 自分の身体はどうなってしまったのだろう。青年は奥から沸き起こる疼きに理性を奪われながらも考えた。
 元々性欲は強くなかったのに、不思議なことに男の手にかかると止めどもない欲に支配されてしまう。
 男同士だから感じる部分がわかっているのだろうか。あるいは自身にそちらの気があったのか。どちらにせよ青年はこの甘い刺激を楽しんでいた。
 今まで誰にも触れられたことのない一点をつつかれ、青年は身を仰け反らせた。反射的に力が入り、侵入しようとする指を拒絶する。
「おい、ほぐさないと裂けるぞ」
「すみません……初めてだから怖くて……」
「怖い、か。ならずっと俺を見ていろ」
「えっ……」
「目、瞑ってるから余計怖くなるんだ。俺が視界に入ってたら少しはマシになるだろ」
「少しの間、抱き付いていてもいいですか? そうすれば何とか……」
「少しなんて、ケチくさいこと言わないでいい」
男はゆっくりと、傷をつけないように指を押しつける。
 やはり恐怖は拭えないのか、青年はしがみついて小刻みに震えていた。薄く開いた瞳は、涙で潤んでいる。
 男は、遠い昔の青年との行為を思い出していた。その時も彼は怯え、なかなか侵入を許そうとしなかった。
 慎重に何とか指を奥まで到達させる。それから後は早かった。一番の性感帯がすぐに見つかったからだ。そこをかすめただけで無垢な青年は喘ぎ、達していた。
 ――こんな俺に夢中になってくれた。あいつは――
 つい勢いで、第二関節まで埋め込んでしまう。急に中に異物を感じ、青年は穴を締め付ける。
 少し顔をしかめていたが、痛がっている様子はない。男は青年の顔を窺いながら、徐々に奥に進めていった。
65寂しさの涙の味は 9:2011/03/27(日) 18:21:07.56 ID:KruB19FY
 刺激にも慣れてきたのか、青年の秘所は広がりを見せるようになった。
 指を二本に増やしてももう嫌がる素振りは見せないが、指を曲げて中を探ると急に落ち着きを失う。理性を保つのが難しくなっているのかもしれない。
 それは男とて同じである。自分の肉体の一部でこれほど感じてくれるのは嬉しい。もっと欲で狂わせたいと思ってしまう。
 乱暴に己を打ちつけるやり方は単純に気持ちが良い。しかし、こうして時間をかけて開発していくのもまた一興だった。
「滑りがよくなってきたぞ」
「あっ、あっ……だ……め……」
「駄目なのは俺も同じだよ。もう、いいよな」
男は怒張した己をちらつかせ、濡れた蕾にあてがった。指とは明らかに質量の違うそれが体内に入ろうとしている。正気でいろと言う方が無理がある。
「そんなに太いものっ……!」
「指だけで我慢できるのか?」
「っ……意地悪……」
「癖にさせてやる」
まずは臀部を撫でまわして注意が一点に集中しないようにする。割れ目を開いて狙いを定め、少しずつ結合させていく。
「くっ……ううん……!」
柔らかくなった青年の秘所はずぶずぶと男根をくわえ込んだ。誰も踏み入ったことのない青年の領域はきつく温かい。
 最奥部まで到達すると、軽く何度か腰を打ちつける。防ぎようのない無防備な部分を擦と、身体がびくんと跳ねた。
 ある部分を刺激する度に青年は切なそうに喘ぐ。それを男は見逃さなかった。
「はあっ! あぁ! あ……!」
「見つけた。お前の弱点」
一旦腰を引き、再度挿入する。脇目も振らずに敏感な奥の箇所を責め立てる。男の的確な狙いに、青年はよがり狂った。
 先程大量に精を放った陰茎は充血し、透明な露で濡れている。
 肌と肌がぶつかる音や粘りつく水音が余計に本能を刺激する。これで最後だと言わんばかりに根元まで一気に挿入すると、目の奥で火花が散った。
 愛する者の嬌声は、もはや男の耳には届かない。身体にかかる熱い液体だけが、青年が達したことを教えていた。
66寂しさの涙の味は10:2011/03/27(日) 18:23:38.11 ID:KruB19FY
 男は戸惑った。こうして青年と繋がれたことは確かに嬉しい。
 しかし、己の名前すらも思い出せない重度の記憶喪失に陥っている自分が、なぜか青年の名前を覚えている。名前だけではない。共に過ごした日々のことも思い出されるのは気がかりだった。
 青年の方に男の記憶があるかは定かではない。初対面の時から友好の姿勢を保っているのは、高貴な生まれが影響しているのではないかと思われた。男が過去に知るオストラヴァもまたそのような人物だった。
「ん……」
隣でぐったりとしていた青年が、だるそうに身を起こした。まだ頬には赤みが残っており、とろりとした眠そうな目を擦っている。
「具合はどうだ?」
「え……あの……」
青年は行為を思い出すと、ただでさえ快楽の余韻の残る顔を真っ赤にし、しどろもどろになりながら答えた。
「気持ちよかったです……。このところ一人で戦い続けてきた私にとって、あなたの抱擁はとても温かくて……幸せでした」
「こんなこと面と向かって言うのは柄じゃないが、もう一度言わせてくれ。大好きだ」
「もっと……もっと言ってください。私も心の底から、あなたを愛しています」
「好きだ。俺の大切なオストラヴァ」
言うと、男は青年の濡れた唇に口づけた。燃えるような激しさはなく、ただ触れるだけ。それでも男の青年を愛する気持ちは十分に伝わった。
 そして男は誓ったのだった。今度こそ、今度こそオストラヴァを守り抜くのだと。
67寂しさの涙の味は 11:2011/03/27(日) 18:29:55.95 ID:KruB19FY
 ボーレタリアの城も、ようやく全てが攻略されようとしていた。襲い来る数々のデーモンや欲深な公使をねじ伏せ、城の中枢に歩みを進める。
 要所に近づいているためか、敵の攻撃は苛烈を極める一方だった。鍛えられた剣の一撃も受け流されることが増え、地形や敵の配置もあって苦戦を強いられる。
 ――これから先、何が起こるかわからない。一度帰還して、装備を整えてから出直すか――
 武器だけでなく、防具の状態も悪化している。この先敵が弱くなることはまずないだろう。それも初めての場所に足を踏み入れるのだから、慎重過ぎるくらいで丁度良い。
 男は現地点から一番近い要石に歩みを進めた。

 神殿の鍛冶屋に装備品を渡してから修理が終わるまで、男は階段に腰かけて身体を休めた。と、あることに気がつく。
 いつも明るい顔で出迎えてくれる青年の姿が見当たらないのだ。心配になって神殿を隈無く探しまわったが、気配すらもなくなっている。
 一瞬にして男の顔から血の気が失せる。青年はやはり、ここでも王子としての責任と義務を棄てていなかった。
 青年には何回も、単独行動をしないよう言い聞かせてきた。今のボーレタリアは危険だ。お前には行かせられない、と。
 だが、国を想う王子の志は、俗の一言で簡単に雲散してしまうものだろうか。いや、そのような筈がない。
 最悪のシナリオで頭が一杯になる。悲劇はまた繰り返されるのか。
「おい坊主! 修理が終わったぞ!」
鍛冶屋の声で、男ははっと我に帰る。こうしてはいられない。
「助かった。釣りはいらない!」
 ――まさか……。まさか!――
修理代に充分なソウルを差し出すと、男は急いで装備を身につける。
「何があったか知らんが、早く追いかけてやれ。あの若造、寂しそうな目しとったぞ」
「……!!」
鍛冶屋の優しさに胸が締め付けられた。急がなくては。急いで合流しなくては手遅れになる。
 今の男には、神殿から城に転送される短い間すらもどかしく感じられた。
68寂しさの涙の味は 12:2011/03/27(日) 18:34:38.53 ID:KruB19FY
 一体青年はどこにいるのだろう。城の牢屋や小部屋の一つ一つを虱潰しに探してみても見当たらない。もう失望する時間も惜しかった。
 曲がり角を曲がった所で、赤目の騎士にばったりと遭遇する。これは道中の敵の中でも上位の実力を持つ。
 このような敵からすれば、戦い慣れていない青年など赤子同然だろう。
「くそっ、こんな時に……!」
最大限まで性能が引き出された直剣で、敵の喉元を貫く。経験を積んで体得した、致命の一撃だ。
 期待して死体を漁っても、手がかりになるものは何一つ持っていなかった。
 男はひたすら走る。城全体を駆け回り、疲労はピークに達していた。それでも立ち止まることは許されない。こうしている間にも、また青年が危機に陥っているかもしれないからだ。
「オストラヴァをどこにやった!? 返せ、俺のオストラヴァを返せよ!!」
敵も男の剣幕に怯み、次々に致命を決められていく。男は狙ってやっているわけではなかった。半狂乱になりながら、戦いの本能に身を任せている。
 敵を倒す毎に正気を失い、目は血走り、歯はぎちぎちと音を立てた。
 奥まった小部屋にいた公使を張り倒し、息の根を止める。巨躯が倒れた衝撃で、棚から何かが落ちた。それは金属音を響かせながら、公使の朽ちた身体の側に転がった。
 それを見て、男の全身の血が凍る。どうか見間違いであってほしい。おもむろにそれを掴み、薄暗い小部屋から外に出た。
 恐る恐る握った手を開く。見間違いなどではなかった。自然と涙が溢れてくる。
「また……守れなかった……。俺の……大切な、人……」
太陽は残酷だった。その光をもって、男の掌のものを照らしている。偽りの一切ない現実を無遠慮に突きつけている。涙に濡れた掌のそれは冷たく、眩い輝きを放っていた。
「終わらせる……。これを最後の悲劇にするために……」
男はそれを丁寧に道具袋にしまうときつく口を紐で縛った。そして、きっと城の一点を睨む。
 ――これが終わったらまた、会えるよな――
 再び男は歩み出した。不安を抱く必要がなくなった今、もう慌てることはない。その横顔は強い信念と、決意に満ちていた。
69寂しさの涙の味は 13:2011/03/27(日) 18:36:37.48 ID:KruB19FY
 城門前に、一人の男が立っている。再びこの地に赴いたのは、明確な目的があったためだ。デーモンを殺すこと。そして、愛する者との再会を果たすこと。
 放浪者の彼が愛したのは、ボーレタリアの王子だった。常に共にあるという誓いを交わすも、世界の終焉を二人で見届けたことはなかった。
 彼に謝りたい。そして、本来王子が持つべきであるものを返したい。今の男には、デーモンよりもそちらの方が重大だと思われた。
 幾度となく訪れた城。青年の居場所は既に把握している。また奴隷兵士に囲まれていることだろう。
 向かってくる敵を薙ぎ倒しながら、青年のいる場所に直行する。やはり、いつもの所にいた。高台に追い詰められ、逃げるに逃げられなくなっている。
 男は段差に足をかけ、高台めがけて軽やかに落下した。
「オストラヴァ。お前を助けに来た」
青年はきょとんとしている。一体どこから湧いてきたのだ、とでも言いたそうに男をまじまじと見る。
「またあいつらか……。ちょっと掃除してくるから、終わるまでここで待っててくれ」
「あ……あの……」
言うが早いか男は飛び降りて行ってしまう。次の瞬間、青年をここまで追い詰めた奴隷兵士の断末魔が上がる。
「もう大丈夫だ。降りて来られるか?」
鎧を着ていた青年は着地の際によろめいた。それを男は支えてやる。無愛想なのにどこか優しい男に、青年は心を動かされた。
 ――なぜだろう。この感じ、とても懐かしい――
「話がしたい。一緒に神殿まで来てくれ」
青年に断る理由はなかった。頷くと、前を歩く男に続く。
「迷子になるなよ」
突然手を繋がれ、青年はどきりとした。懐かしい、手。篭手のせいで隔たりはあるけれども、青年はこの手を知っていた。
70寂しさの涙の味は 14:2011/03/27(日) 18:39:35.57 ID:KruB19FY
 神殿に戻る道すがら、男は青年に向かって言った。これだけは伝えたかった謝罪の気持ちを。言ってしまうことで、自身を縛る重い鎖から解き放たれるように思われた。
「お前の気持ち、わかってやれなくてごめん。危ないから戦うな、神殿で待ってろなんて言って。
 怪我するのを見てるのは辛い。けど、これはお前の国の、お前が片付けなきゃいけない問題なんだよな。王子として背は向けられない……。
 なのに、縛りつけるようなことばかり言って悪かった」
「……えっと……」
「それと、これ。お前がいつも首から下げてたものだろ。いなくなったお前の代わりだと思ってずっと大事に持ってたけど、やっと返せる」
「それは霊廟の鍵! 今までどこを探しても見つからなくて……。
 あの……勘違いだったらすみません。以前、あなたにお会いしたことありますよね……? 記憶が無くて、それを求めるために戦う騎士様……」
「勘違いなんかじゃない。『初めまして』なんて言わなくても会話が噛み合ってる。これが証拠だろ」
「やっぱり、あの時のあなたなんですね! また会えて、とても嬉しい……」
「顔、見せてくれるか」
青年を正視するのが気恥ずかしく、男は視線を少しずらして言った。自分も口元の覆いをずり下げる。
 兜の下から表れた顔、覆いの取り除かれた顔はお互いによく知っているものだった。
「あぁ、あぁ、オストラヴァ……。いつ見ても可愛いな」
「や、やめてください! 恥ずかしいです!」
ようやく念願の叶った男は暴走しつつあった。長い間抑圧されてきた欲望が肥大してくる。鎧のまま抱き締め、頬擦りする。
 青年の柔らかな頬を楽しんだ後は、いつもしていたように唇を重ねる。久し振りの濃厚な口づけ。すぐに終わる筈もなく、二人はしばらく絡み合っていた。
71寂しさの涙の味は 15(完):2011/03/27(日) 18:51:20.34 ID:KruB19FY
 いつ来てもここは落ち着きますねと青年は言い、笑顔を見せた。男は素直に同意する。要石の向こうが殺伐としているだけに、こうして人と談話ができる空間が尚更穏やかに思えた。
 神殿の隅に腰を下ろすと、青年はそわそわした様子で切り出した。男と同じく、彼にも言いたいことがあったのだろう。
「実は私も、あなたに言いたいことがあるんです」
「何だ?」
「お帰りなさい、って。あの時は黙って出て行ってしまって……言うことができなかったから。すみません。今更……遅いですよね」
青年はあのような悲劇を迎えても、男のことを想っていた。その一途さに胸を打たれる。
 彼がどんなに寂しいおもいをしていたか、今ならわかる気がした。それは、愛しているなら尚更させてはいけないこと。
 人を、愛を失いたくなければ危険から遠ざかれば良い。そのような単純な問題ではなかった。そして、その答えも一つとは限らない。
「お前も辛かったろうに、そんなこと考えてくれてたのか。嬉しいよ。でも、もうやめにしないか」
「えっ……」
「我が儘かもしれないが、これからは一緒に戦ってほしい。一人が戦ってる最中もう一人は待つことしかできないなんて、戦士として悔しいし、寂しいと思うから」
「……」
「それに、俺はお前を、その……恋人として大切に思ってるけど、友達としても大切にしたい。だからいつも隣にいてほしい。お願いだ」
「……っ……っく……」
「ごめんな。もう一人にしない。絶対」
「私……私も……っ」
しがみついて嗚咽を漏らす青年の頭を優しく撫でる。
 過去の寂しさは消せないが、少しでも空いた穴を埋められたら。過去の分までこれから愛することができたら。
「オストラヴァ」
「……なんです……?」
「約束、しよう」
涙の跡を指で拭うと、男は顔を近づける。触れるぎりぎりの距離を保ったのは、彼の意思の確認をするためだった。
 青年は溢れる涙を止められなかったが、それでも構わずに唇を合わせた。



           完    
72名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 19:00:25.64 ID:KruB19FY
男主×オストラヴァ完結。
ゲーム内でオストラヴァを失った悲しみが深過ぎたので、心折れた自分を慰める意味も込めて勢いで書いてみました。が、長くなりすぎた……。
ネタの重複があるかもしれませんが、楽しんでいただけたらと思います。

次こそは死なせません。
73名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 20:34:31.03 ID:oOnRmfJ6
>>72
本当にアッー!だった!
びっくりするほど純愛かつこっちが恥ずかしくなるくらいの馬鹿ップルで2828が止まらんwww
GJだ!!

俺も乙救済がんばる。
74名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 20:57:26.22 ID:mtYuSA53
>>72
GJ!乙おとめすぎるかわいすぎるwww
そして男主人公おとこらしすぎる頼りがいありすぎるww
丁寧に描かれたアッー!だったのでちょっとびっくらしたwww
…そして全然いける俺はもう勝ち組と思い込みたい。

>>73
>びっくりするほど純愛かつこっちが恥ずかしくなるくらいの馬鹿ップルで2828が止まらんwww
俺が書き込んだのかとおもったぜ!
75名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:26:54.91 ID:oOnRmfJ6
>>74
よう、俺w
76名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:27:32.17 ID:beMsKruo
>>72

SGEEEE!寝る前にスレのぞいて良かった!!二人とも幸せになれ〜
雑食の俺はアッー!でもどんとこいだww
77名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:32:18.67 ID:75EKMMGE
あああぁあぁぁぁぁ…。
乙ぅぅぅっっ…。



GJ!

そんな俺は今、赤目×乙をいじくってる所さ。
78名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 01:49:39.25 ID:ybmAe1el
乙を幸せにしてあげたい気持ちと酷く陵辱したい気持ちがあってだな
79名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 19:53:13.25 ID:icUG0dJq
静かなうちに小ネタ投下

かぼたん「私の中のデーモンに触れて下さい////(脱ぎっ)」
男主「遠慮します」

ユーリアたん「この痩せた身体しか・・・////(脱ぎっ)」
男主「結構です」

乙王子「これは感謝の気持ちです////(脱ぎっ)」
男主「うほっ!いい王子、やらないか」


主乙ってこうですかわかりますん。
80名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 20:54:49.24 ID:zR+fksM1
>>79
クソわろたwwww
徹底したアッー!男主だなオイwwwww

>>78
酷く陵辱したあとに幸せにしてあげたらいいよ!いいよ!!
81名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 04:42:47.60 ID:XANFxePd
腐女子自重してくれ
82名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 10:31:32.02 ID:4opeGnL7
>>81
だからなんだって言われると困るけど、腐女子の流れというよりは、ガチホモの流れのような気がするんだ。
83名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 11:05:04.48 ID:0r6MQHBB
別にゲイブンとかそういう系統のガチホモネタは嫌いじゃないが
さりげなく真性の腐臭いのが混じっててきめえ
801板でやれ
84名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 12:30:09.10 ID:ywB6JKi1
そういえば、皆は女乙の容姿ってどういうの想像してるんだろう……。
金髪碧眼で少し華奢な感じなのかな。

女主×女乙小説を書くためにイメージを膨らませたいから、協力求む。
85名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:30:46.30 ID:y7pWxfVJ
やっぱりここ、腐女子いるよな・・・。
801板にデモンズスレないのか?あるならそっちでやってくれると嬉しい。
俺もガチホモネタなら歓迎だが、モロ801ネタになると・・・無理だ。
もう少し配慮していただけると助かる。

>>84
金髪碧眼で男のフリをするために髪は短め、自信なさげにおどおどした感じの女の子かな。
あくまで俺の中のイメージだが。
86名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 15:46:59.04 ID:v9zndSb9
>>84
オーラントは白髪?銀髪だけど、乙は金髪のイメージ。瞳の色はゲームで確認できたような?
男乙なら華奢だけど、女だとあの装備はどうやって着るんだ?まさか、意外に体格が良かったりしてww
87名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 18:09:39.43 ID:fGX5VU7P
腐とガチホモの違いはよくわからんが…

よし、待ってろ、百合モノ書いてここの女成分多めにしてやるからさ!
88名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 18:14:05.83 ID:fGX5VU7P
連続かきこすまぬ

てか なんだかんだデモンズも女性ユーザーそれなりにいるんだな
89名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 18:43:29.33 ID:N0+i1Dsd
1レス程度のガチホモならネタと思って笑えるけどな
大真面目なガチホモSSを何レスにも渡って投稿されると正直キツいわ
90名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 20:24:30.26 ID:X/vhhBNH
>>88
半分とはいかないまでも四分の一くらいは女性なんじゃないかな。


俺は恋愛要素皆無のガチシリアス小説でこのスレの傾向をグレーにしてやるぜ!
91名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 21:04:27.83 ID:2gc1Pu+F
ビジュアルブックに素顔載ってるし、乙は男も女も黒髪碧眼のイメージだな
フロムの後付けだろうと公式資料の存在感はでかい
92名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 21:08:41.90 ID:X/vhhBNH
>>91
え、黒髪?あの設定画金髪だと思ったんだが。

とりあえず碧眼は決まりだよな、ゲーム中見えるし。
93名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 21:15:21.29 ID:2gc1Pu+F
>>92
今ぐぐって確認し直したらマジで黒髪じゃなくてびっくりした
ずっと黒髪だと思い込んでたわw
94名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 21:17:52.40 ID:X/vhhBNH
>>93
きっとユーリアたんの黒髪のイメージが強かったんだw
俺はあのユーリアたん好きだわ。
95名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 21:24:33.30 ID:qNc/VFZP
801とガチホモの違いはマジ分からん。
乙が幸せならそれでいいと思っていたが、違うんかな。

乙金髪だと思う。いや、金髪じゃないとちょっと…。
今乙×おっぱい6の続きを書いているんだが、金髪設定で行ってるんだ…。
実際、どうなんかな?
96名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 21:26:44.26 ID:2gc1Pu+F
ガチホモは男同士のアッー!をネタとして扱ってる
801は恋とか純愛とか真実の愛とかマジメに言っちゃう
97名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 21:27:42.15 ID:2gc1Pu+F
ガチホモってのはフロム作品におけるゲイブンとかのガチホモネタって事な!
98名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 21:41:00.33 ID:X/vhhBNH
俺も基本は乙が幸せならいいんだがね、やっぱり苦手なものはどうしようもないんだ。
腐女子には百合ネタ好き多いが、その逆はなかなか、ね。
それをわかってくれればいいんだが・・・。

そしてゲイヴンじゃないかなと思った。
99名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 21:42:42.30 ID:qNc/VFZP
>>96-97
今、フロム的ゲイブンをググってきたぜ。
よ〜くわかった。だがな。人生最大の無駄だった。

ようするに、ネタだな。
乙が幸せになる日が遠くなったよ…。
100名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 22:16:54.35 ID:2gc1Pu+F
別に乙を幸せにしたいってのを嫌だって言ってるんじゃないんだからどんどん幸せにすべき
ただその相手を男で、男×男で幸せにしたいんなら801板でスレ立ててやってくれってだけだ
住み分けようぜ
101名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 22:18:32.78 ID:N0+i1Dsd
ホモネタで乙が幸せと思える思考回路ががそもそも理解不能
102名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 22:20:01.08 ID:X/vhhBNH
>>99
そうか、ACシリーズは未プレイなんだな・・・。
それならゲイヴンでググった時のダメージは凄まじかったろう、どんまいだ;

>>100
いい事言った、それだ。
住み分け大事。
103名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 22:22:26.67 ID:J1tYkp7W
俺はホモとかユリとか正直勘弁してほしい
あとエロくないのもここに書く必要ないと思う
ここエロパロ板だし
104名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 22:31:05.75 ID:2gc1Pu+F
エロくないのも俺は好きだ。純粋にデモンズが好きだからどんどん読みたい
百合も801板みたいに隔離板があればそっちでやれと言えるんだが、無いから
ここしか投下できる場所が無いから良いと思う
801は専用の板があるんだから住み分けできるよな

住み分けできる部分は住み分けて、好みに合わなければ読まないって選択肢を選べばいいんじゃないかな
105名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 22:32:41.21 ID:2gc1Pu+F
って連投すまん、百合板あるんだな
今確認して初めて知ったw
106名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 22:34:43.46 ID:X/vhhBNH
801板があんまりにもアレ過ぎて百合板は存在感薄いのか?
百合板いいとこ一度は来なはれ。
まあ、どこもピンキリだが。
107名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 23:14:07.65 ID:ywB6JKi1
主人公と女乙の百合書けたんだが、投稿する場所はここでいいのかな?
108名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:03:55.36 ID:qNc/VFZP
ゲイブンを知った俺が言うのもなんだが、住み分けをすると過疎らね?
マルチでさえ過疎ぎみだからなぁ…。
ここのSS楽しみにしている分、過疎って共倒れしたら残念なんだよな。
俺はデモンズネタなら基本なんでもいいんだ。純粋に見たいんだ。
今書いてる乙×おっぱい6だって、なかなかエロにならなくて…。orz
エロには持っていくつもりだ。もちろんだ。
だが、エロに持っていくまでが非常に長くなってしまって…。
投稿すら今、悩んでいる。
109名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:07:00.85 ID:2gc1Pu+F
それでも俺はこのスレで801は見たくないな
乙女みたいに頬染めたりもじもじしたりあんあん喘ぐ男キャラとか違和感凄いし、気持ち悪くてしょうがない
そのネタでスレの空気読まずにはしゃぎまくる腐もうざい
110名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:11:54.32 ID:f1v+rZjm
なんか、このスレ心狭くなったな(´・ω・`)
なんでもおいしくいただくのがここの良いところだったはずなのに。
111名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:19:35.02 ID:ftvjfZtI
事前に注意文があれば801だろうが取捨選択して見るから構わないけど
はしゃぎまくる腐女子っぽい人達のノリのレスは嫌だな
スレを分散させると過疎化が一層進むから分散はしないで欲しい
112名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:20:24.16 ID:zPuXyPSN
>>110
何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し。
やり過ぎたのさ・・・腐女子が・・・。

801は801板でやって欲しいが、女主と女乙の百合ネタならいいんじゃないかと思う。
俺って心狭い?
113名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:21:42.89 ID:nJkx0nj1
心狭いとかそういう問題じゃ無いと思うんだが…
114名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:22:49.80 ID:nJkx0nj1
すまん俺のレスは111宛てだ
115名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:24:03.17 ID:nJkx0nj1
更に間違えた
111宛てじゃなくて110宛てな
もう寝るわ
116名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:38:22.22 ID:f1v+rZjm
>>112>>113
そうだな、ネタの域をとびこえたからいけなかったんだな。
たしかに心狭いとかじゃなくて、マジになっちゃたら不快に感じる人もでてくるだろうしな。
注意書きさえあれば分散の必要はないよ、多分。
>>72
乙でした。ちょっと議論になったけど自分的にはよかったと思うよ
117名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:39:56.08 ID:+VnOXX0n
特殊性癖は、最初に明記、苦手な人間は回避ってのが、基本なんじゃないのか?
ひとつのネタや話題をあんまり引っ張り続けるのはいかがなものか。

>>108
おっぱい6待ってる! これも、その旨最初に明記で、エロだけ読みたい人は読めるようにしては?
俺もエロまでが長すぎると思って短縮したことあるけど、もっとエロにいたるまでが見たかったって
言ってくれた人がいてびっくりした。個人的にエロじゃなくてもおっぱい6好きなんで長いのは嬉しい。

>>107
すごく読みたい!んだが、どうなんだろう。>>111のいうとおりで、職人より読み手のレスの
ほうが荒れる元になりやすい気がするから、自重するならむしろ俺らなんだろうと思う。
個人的には投下は今までどおり自由にして欲しい。
118名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 01:14:34.60 ID:2IxYur+Q
801だけは隔離して欲しいな
それ専用の板があるんだからそっちでやれば良いじゃない
別に801ネタなしでも過疎りはしないでしょ
つーか過疎った方がマシだわ腐女子がはびこるぐらいなら
119名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 01:32:42.02 ID:I1MtkUoZ
801も百合も隔離すりゃいーじゃん
専用の板あるんだし
120名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 04:38:32.13 ID:OyDi0wO2
801はともかく、過去スレ見る限り百合は需要もあるからなあ…。色々な人がいるから、ここでどのレベルまで許容されるのか悩む。

取り敢えずSS投下は様子見します。
121名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 08:31:53.34 ID:zPuXyPSN
801は801板にスレ作ればいいんでないかな
百合は難しいな・・・俺は好きだからここでもいいと思うが苦手な人もいるみたいだし
かといって全部分けると過疎ると
本当に難しい
このスレ好きだから過疎るのは悲しいな
122名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 09:14:48.64 ID:OyDi0wO2
書く方も、読んでくれれば誰でもいい。じゃなくて、デモンズソウル好きのここの人達だから読ませたい、読んでもらいたい、っていうのもあると思う。

ノーマルも百合も、表現の仕方が違うだけで作品が好きな気持ちは同じなんだよな……。好きじゃなきゃ創作なんてできない。
123名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 10:12:36.53 ID:nJkx0nj1
好きを免罪符にすれば、何を押し付けても良いってわけじゃないだろ
124名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 12:48:32.50 ID:dojHjjCT
801板や百合板があるからといってスレ立て出来るかと言うと、それぞれでスレを維持するほどの需要はないだろ。
グロやスカみたいなのと同じで、小ネタや雑談にも下げるとか引きずらないなり配慮は必要。
ただ、VIPACノリのゲイブンが現れるのは覚悟しとけ。受け入れろってんじゃなくて、現実だ。

>>123
今日もID真っ赤にしますか?頷ける意見も、過ぎればアレですよ。
百合嫌いなのかしらんが、エロはただでさえボーダーなんだから投下する側はいつもガクブルなんです。
なんでもこいな姿勢にどれだけ救われたか。
125名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 12:57:29.44 ID:2wCfWS3X
住み分けすればいいだろう
801見たくない奴も百合見たくない奴もいるしエロ無しは不要ってんなら、ここはノーマルエロ小説のみ投稿するスレだ
これで万事解決だ

どこも過疎って消えるだろうけど
126名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 13:10:04.74 ID:s5E86cNl
どうしてこうなった

俺は801も百合も苦手だが、とりあえず801だけは住み分けして欲しい
腐女子が全員そうだとは言わんが、上のssのあとのノリとかがやっぱり独特だと思う
この先もああいう流れにげんなりしなきゃいけないのは勘弁して欲しい
百合はこのスレでも需要あるみたいだし、グロスカと同じように注意書き書けばいいんじゃねえの
127オストラヴァ×女主人公:2011/03/31(木) 01:31:35.91 ID:rPH4uQX5
流れのぶった切り失礼します。
前回の口直し、オストラヴァ女体化で百合です。
苦手な方はスルーをお願いします。


城で助けたオストラヴァを要石まで送ろうと、歩みを進ませる。
あらかたの敵を倒したと思って油断していた。物陰から現れた赤目の騎士に不意打ちを喰らう。
デーモンを殺す者と言われる彼女もオストラヴァも大きく吹き飛び、壁に叩きつけられたが慌てて態勢を整え、赤目の騎士と対峙する。
「全て倒したと思ったのに、どこから湧いてきたのよっ!」
騎士の剣撃を躱し、槍で渾身の一撃を放つ。重い手応えを感じ、重厚な鎧に身を包んだ騎士は霧の様に消滅した。
それを見届け、後ろを振り返る。オストラヴァが壁にもたれたまま動かない事に気がつき、慌てて彼のもとへ駆け出す。

「オストラヴァ!大丈夫?ねえ!」
激しく身体を打ちつけ気を失っているのか、問いかけに応えてくれない。こんな時神の奇跡があれば良いのだが、生憎彼女は魔法や奇跡を習得していない。
「ごめん、鎧を外すね。酷い怪我がなければいいけど……」
彼女は気絶しているオストラヴァに声をかけ、兜に手をかけた。金色の髪に陶磁器を思わせるような肌が露わになる。
思わず見惚れてしまうが、頭を左右に振り作業を続ける。今は怪我の確認が大事だ。
胸当てを外すと、僅かに衣服から血液が滲み、染みをつくっていた。小袋から草をだし、手で揉み込み脇腹の傷口にあてる。
呼吸は規則正しく小さな双丘が上下に動き、彼女は安堵の溜息を漏らした。
……え?胸を凝視すると、男性ではあり得ない膨らみがそこにある。
自分より小ぶりではあるが、ちゃんとした乳房だ。
「……ぅ、痛っ」
「良かった、気がついて。とりあえず手当てをしてるけど、大丈夫?他に痛い場所ある?」
オストラヴァはいまだに焦点が合わない瞳を彷徨わせる。青い瞳がぼんやりと彼女を捉え、大きく見開く。
「わあ!な、な……痛たたた……」
驚き、立ち上がろうと身をよじると激痛が走り、顔を歪める。倒れそうになるオストラヴァを彼女はそっと支えて、謝った。
「ごめん、勝手な事をして。あの、わざとじゃないよ?不可抗力というか、怪我の確認が必要というか……」
もごもごと言い訳し、しょんぼりと頭をさげる。脇腹の暖かい感触に気がつき、視線を巡らすと彼女が手を添えて怪我を治療していた事にようやく気がつく。
「いえ、こちらこそ大きな声を上げてすみませんでした。それに怪我の手当てまでしてくださっているのに……すみません」

沈黙が辺りを包む。言葉をかけたいのだが、どうすれば良いのかわからない。
「……驚きましたよね?私が男に扮していたなんて」
その場を取り繕うように笑い、彼女を見る。困った様な表情で固まっていたが、我に返り早口で捲くしたてた。
「あ、あの、この事誰にも言いませんから。わたし、こう見えても口は堅いんですっ」
「ぷっ、あははは。では、お願いしますね」
彼女の動揺っぷりに笑いがこみ上げる。こんな風に笑ったのは久しぶりだ。
128オストラヴァ×女主人公:2011/03/31(木) 01:32:36.43 ID:rPH4uQX5
ずきんと脇腹が痛み、小さく呻く。少し笑い過ぎたらしく、傷に響き思わず涙で視界が滲む。
「大丈夫?もしかしたら、骨折しているのかも……少しだけ我慢出来る?」
「はい。って、何をするんですかっ?ちょっ、ちょっと、止めてください」
服をたくし上げようと彼女が手をかける。驚き制止しようと手を抑えるが、真剣な顔で怒られてしまった。
「傷を確認するから、手を離して。わたしは死なない身体だから良いけど、オストラヴァはそうじゃないでしょ?」
「す、すみません……」
素直に従い、手を離す。衣服をずり上げ、草を取り除いて脇腹をそっと触る。
肋骨を撫でるように触れ、少し強めに骨を押す。痛みに顔をしかめるが、我慢出来ない程ではない。
「良かった、打撲だけみたい。ごめんね?痛かったでしょ?」
傷口に草をもう一度当て、ずり上げた衣服を元に戻す。ふと包帯代わりになるかと思い、彼女は自身の衣服を破き始めた。
「ああっ、そこまでしなくても大丈夫です。貴方は女性なんですから、もう少し慎みを持ってください」
「……オストラヴァだって女性じゃない。別にわたしの肌を見て喜ぶ人なんていないから、大丈夫」
「そういう問題じゃないんですけど……貴方だってとても美しいです」
彼女の動きが止まり、赤面してそっぽを向く。
「嘘つき」
「嘘じゃありません。……私が男性なら、貴方に結婚を申し込みます」

「ありがとう、でもお世辞はいいよ?」
酷く寂しそうな表情で、包帯を巻き始めた。傷つけてしまった後悔をよそに、彼女は手際良く作業を終わらせる。
「これで良しっと。痛みが落ち着くまで休憩しようね。要石まであと少しだから」
その場を離れようとした彼女を抱きしめる。柔らかな感触が伝わり、埃っぽい匂いとは違う甘い香りが鼻をくすぐる。
「えーと、オストラヴァ?離してほしいんだけど」
「嫌です。このまま一緒にいてください」
駄々っ子のように首を振り、離すまいと強く抱きしめた。早鐘のような鼓動が衣服を通して伝わり、彼女が緊張しているのがわかる。

「確かに私は女性です。でも、貴方の事が好きと言うのは駄目ですか?」
「だって女性同士だよ?わたしはオストラヴァの事が嫌いじゃないけど……」
もごもごと口の中で呟き、困惑する。確かに同性愛は世間では良しという風潮はない。
「大丈夫ですよ。私は男性として育てられましたから、貴方と結婚出来ますよ。さすがに子をもうけるのは出来ないですが」
強引に彼女を足の間に座らせ、優しく髪を撫でる。大人しくされるがままの彼女は、諦めたのかなすがままだ。
「はぁ、初めて告白されたのが女性なんて、びっくり。でも……いいの?わたしなんかで。
もっと良い人いるし、オストラヴァなら選び放題だよ?」
上目遣いで見つめる瞳は躊躇いがちだ。冗談だと言って欲しいと訴えている。
「貴方だから良いのです。強くて、優しくて、それに、美しいです。私を助けてくれたあの時、まるでお伽話の英雄かと思いました」
「大げさだよ。わたしはそんなに強くもないし、きれいでもないよ。でも、嬉しい……ありがとう」
ここまで褒められるなんて、恥ずかしい。ふとある事を思い出し、オストラヴァに聞いてみた。
「……オストラヴァ、本当の名前は違うよね?もしよければ、教えてくれる?」
「ええ、私の名前はアリオナです。デーモンを殺す者、貴方の名前も教えてくれますか?」
彼女はくすりと笑い、アリオナの耳元で囁いた。
129オストラヴァ×女主人公:2011/03/31(木) 01:33:36.74 ID:rPH4uQX5
触れ合うだけだったのに、いつしか行為はエスカレートする。髪を撫でていた手は彼女を抱きしめ背中をさする。
ついばむ様な控えめなキスは舌を絡めた濃厚なキスに変わる。
甘い声を上げ、小刻みに震える姿はとても可愛らしい。
「んぅ……あの、痛くないの?無理しちゃだめだから……や、やだぁ、話聞いてよ」
彼女の言葉に耳を貸さず、首筋に舌を這わせ、服越しに柔らかな胸を弄る。ちょっとした愛撫にも大きく反応し、頬を赤らめて堪えている。
「聞いてますよ。動くと痛いから、このままでしますね」
彼女の抗議を受け流し、衣服をたくし上げて少し赤く火照った肌を撫でる。肌はしっとりと汗ばみ、手のひらに吸い付く。
両手で大きく揉みしだき、先端部分に舌で突く。大きく身体を震わせ、声を押し殺そうと手で口を塞ぐが、くぐもった声が零れた。
「あっ、は、恥ずかしいから、もう止めて?これ以上されたら……」
「もっと声を聞かせてください……。好きです……貴方の全てが好きなんです」
真っ直ぐな瞳が彼女を射抜く。言い訳しようと口を開くが、上手く言葉が見つからない。
はにかみながら目を瞑り、彼女はアリオナにキスをした。触れ合うだけの優しいキス。
「もう、怪我しているから、あんまり無茶しないでよ?……わたしも、アリオナが好き」

くちゅくちゅと水音が響き、時折切なげな喘ぎ声が紡がれる。立膝をつき、アリオナの首にすがりつき彼女は眉間に皺を寄せて悶えた。
蜜は止めどなく零れ、割いた衣服の隙間から滴り落ちる。指は巧みに動き回り、包皮から顔をのぞかせた肉芽に蜜を擦り付け撫でた。
「あ!そこは、待って……」
「? どうかしましたか?」
手を止め、彼女にキスして問いかける。呼吸を整えようと酸素を多く吸い込んだ後、彼女は恥ずかしそうに告白する。
「気持ちいいと思うけど、刺激が強くて……怖い。だから、優しくて?」
「ええ、勿論です。怖かったら私に教えてくださいね」
こくりと頷き、ぎゅっと抱きつく。身体は強張り、小刻みに震えている。
これでは意味がない。苦笑し、指を綻んだスリットになぞる様に上下に動かす。
てっきり触ってくると思っていた場所は触れられず、慈しむような愛撫に眩暈がする。じわりと快感が溜まっていく。
あまりそういう経験のない彼女は戸惑いを口にする。怖い、おかしくなってしまいそうだ、と。
その度にアリオナは優しく声をかけ、あやす様に背中を撫でる。強張った身体も徐々に緩み、もたれかかる。
「ぅ……やだ、何かがきちゃう……アリオナ……もう、いいよ。いいからぁ」
感極まり、涙が零れる。その涙をキスで舐めとり、耳朶を甘く噛み囁く。
「いきそうですね……大丈夫です。怖くないですから、いってください」
浅く胎内に指を入れ、襞を擦る。ざらざらとした部分を見つけ、そこを重点的に責め始めた。
びくりと大きく身体を跳ね上げ言葉にならない嬌声を上げる。ぎちりと指を締め付け、そこだけ違う生き物のように動き出しす。
「あ、あ、だめ、きちゃう!いやぁ、やだ、やだぁ!」
痙攣が大きくなり、がくがくと身体を震わせ、すがりつく。親指で肉芽を捉え、圧力をかけて押し付ける。
「ああああぁ!」
指が千切れるくらい膣が収縮し、ごぷりと多量の体液が溢れだす。アリオナの指どころか、手までも濡らした。
130オストラヴァ×女主人公:2011/03/31(木) 01:34:53.20 ID:rPH4uQX5
「……あれ?わたし、気絶したの?」
アリオナに抱きしめられたまま、ぼんやりと目を開ける。視点は定まらず、ぼんやりとした表情で話しかける。
呂律が回らず、絶頂の余韻からいまだに戻らないようだ。
「少しだけ、です。平気ですか?」
すっかり汗ばみ、肌に貼りついた衣服を緩ませて頬を撫でる。熱でもあるぐらいに体温が高い。
「うー、ちょっとだめかも。世界が回っていて、ふわふわしてる感じなの」
「すみません。貴方に無理をさせてしまいました」
「アリオナは悪くないから、謝らないで。……その、き、気持ち良かったから……」
語尾がどんどん小さくなり、赤い顔がさらに赤くなる。思わず強く抱きしめるが、脇腹がちくりと痛み動きが止まってしまった。
「! ごめん。こんな事してる場合じゃなかったよね。今起きるから」
慌てて上体を起こす。不安そうな顔が目の前に映り、そっと包帯越しに傷に触れる。
「痛いよね?あまりここにいてもしょうがないから、戻ろう?歩ける?」
「はい、お陰様でだいぶ良くなりました。ありがとうございます」
手際良く鎧を身につけ、立ち上がる。いまだに座り込んだ彼女に手を差し出す。
「怪我が治りましたら、貴方の事を教えてください。もっと色々知りたいのですから……」
「……お手柔らかにお願いします」


スレ汚し失礼しました。
131名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 03:53:17.36 ID:jpQtEfPl
GJ! 女乙が男前だw
男として育てられた系は夢が広がるな!
132名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 04:57:38.31 ID:EiilGrFW
>>127
GJです!
可愛い乙もいいけど、こういう頼り甲斐のあるお姉様みたいな乙も魅力的でいいね。
ますますオストラヴァが好きになりました。
133名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 07:06:43.65 ID:GS90w7aY
GJ!!普通に乙がかっこいいw
この女乙女主は新しい・・・惹かれるな・・・。
しかし乙は女主気絶した後自分でしたのか?
生殺しかわいそうにwww
134127:2011/03/31(木) 21:12:21.91 ID:rPH4uQX5
百合っぽくなくて申し訳ない…一方的だとあんまりイチャラブ感が薄いや orz
女乙は多分自慰をしてないと思います。
きっと傷が治ったら、彼女とぬるぬるのぐちょぐちょになるまでするに違いないw

また機会があれば書き込ませてください。お邪魔しました。
135女主×女乙:2011/03/31(木) 22:46:47.58 ID:EiilGrFW
書き進めてきたSSに127さんと色々似ているところがあって吃驚しましたが、せっかくなので流れに乗って投下。乙女体化で。



 「結晶トカゲは絶対に逃がしちゃ駄目だよ。クマムシもね。あと、変な敵が出てきたらすぐに教えて」
「わかりました。今日も頑張りましょう」
取り敢えず鉱石を片っ端から集める。これが女とオストラヴァの日課だった。武器強化が大好きな女は、最高の一品を求めてあらゆるダンジョンに赴く。
 オストラヴァは城で彼女に助けられてからというもの、毎日こうして鉱石収集を手伝わされているのだった。初めはつるはしの使い方すらわからなかったが、今では工夫も驚くほどの採掘マニアである。

 二人は剣を抜くと、周りをよく見ながら奥に進んだ。慎重になったおかげで目についた結晶トカゲは全て始末でき、鉱石収集はいつになくはかどった。
「疲れてない?」
「はい、大丈夫です。 あ、あんな所に人が……」
オストラヴァが人影を見つける。その指差す方向を見ると、マグマ溜まりのただ中に誰かが佇んでいる。だがそれは本当に人だろうか。全身が赤く、どす黒いオーラを纏っている。足音に気がついたのか、影がこちらを振り向く。
「黒ファントムよ!」
言うなり女は飛びかかった。オストラヴァは恐怖を感じるもそれに続く。
 足が焼けるように熱い。それでも、この状況で背中を向けるのは危険だった。相手の装備を見れば、致命に特化しているのがよくわかる。
 ファントムは女を執拗に狙っていた。ぶつかり合う剣からは火花が散る。一進一退の攻防が続き、こちらが優勢になったところで、女は一度体勢を整えるために距離を取った。
 ――次で決める――
剣を握る手に力を込め、腰を低くした瞬間だった。ファントムが手を振り上げると、前方にもやが発生する。
「酸の雲!?」
「危ない!」
オストラヴァは反射的に二人の間に入り込み、全身で敵の魔法を受け止める。肉体に直接のダメージはないが、鎧が急速に劣化し、徐々にその形を変えていく。
 女は最初動転したが、今敵は詠唱後の硬直状態にある。これを逃すわけにはいかない。一気に間合いを詰めると、脳天めがけて剣を振り下ろした。
136女主×女乙:2011/03/31(木) 22:52:37.89 ID:EiilGrFW
 「なんなの! いきなり現れて……」
女はファントムが立っていた空間を睨みつけながら地団駄を踏む。無駄に神経がすり減ってしまった。
「あなたを守ろうとしたばっかりに……」
後ろから女に近づくオストラヴァ。その鎧は歪んで穴が空き、既に原型を留めていない。酸の雲にやられたのだ。
 ひとまず敵のいない安全な場所に退避すると、女はオストラヴァを気づかう。
「もう! どうしてあんな危険なこと! 攻撃したのが身体の方じゃなくてよかったけど」
「すみません。あの時は何も考えられなくて」
「取り敢えず、脱いで。歪んだ鎧着てると危ないでしょ」
「えっ! でもこんな所で……」
「ほら、手伝うから」
「あっ」
「あぁ、ボロボロ……。ごめん、私のせいで。神殿帰ったら、弁償するよ」
鎧の損傷が予想以上に激しいため脱がせるのも一苦労だった。下手に動かせば、めり込んだ箇所で肌を傷つけてしまう。
「っ……ん」
「痛かった?」
「いえ……」
オストラヴァには、本当のことなど言える筈もない。人前で素肌を晒すことに慣れない彼女は、心配され、見せてみろと言われるのが恥ずかしかった。
137女主×女乙:2011/03/31(木) 22:56:49.77 ID:EiilGrFW
 やっとのことで装備を解除する。肌着だけになったオストラヴァは胸を押さえ、縮こまっていた。
「あ、血が……」
肌着の胸の下辺りが血で赤くなっている。脱がす時に手こずってつけたものだと思われた。女は手早く肌着も脱がし、傷に薬草を擦り込む。なぜかはわからない。触れられた箇所が熱を持つ。
「や、やめてください……っ」
「身体に傷が残ったら嫌だもんね。しみるけど、我慢しなくちゃ」
「あ、あっ……あっ……」
声が熱っぽくなっているのに気づき、女は手を止める。三日月草に副作用などあっただろうか。そんなものは聞いたことがない。
「どうしたの?」
「胸が……くすぐったくて熱くて、変なんんです。それも治してくれるんですか?」
傷の応急処置に夢中で周りが見えていなかった。胸と言われて見てみると、露わになった乳房の先端は微かに尖っている。オストラヴァは恥ずかしい部分を晒し、触られたことで感じてしまっていた。
「それは……三日月草じゃ無理ね」
「では、一生このまま……?」
火照った顔を上げて、女を見る。すがるような瞳で見られるとつらい。嗜虐心が煽られ、酷いことをしたくなる。
 女は自分を嫌な奴だと思った。オストラヴァは自分を庇ってこのような状態になっているのに、その彼女をいじめたい、なんて。いつも一緒にいる友達なのに。
「もっと恥ずかしいことしないと治らないよ。それでもいい?」
これ以上に恥ずかしいこととはなんだろうか。考えてみても、無垢な彼女には何も想像できない。
 それでもこのつらさが治まるなら、とオストラヴァは躊躇った後に頷いた。
138女主×女乙:2011/03/31(木) 23:00:22.15 ID:EiilGrFW
 小ぶりな乳房を掌で包み、それに指を食い込ませる。桃色の突起を弾く度にオストラヴァの身体はぴくりと震え、小さく喘いだ。
「本当に治るんですか……? さっきよりも苦しいっ」
「大丈夫よ。そのうちよくなるから」
こんなことをして嫌われないだろうか。嫌われて、一緒に旅ができなくなったらどうしよう。
 女は思った。が、乱れる彼女を前にして、もう余計なことは考えられなかった。嫌われるのは怖いけれど、この機会を逃して可愛い彼女を見られなくなるのも嫌だった。
「ここが変なんだよね?」
「ひうっ……!」
乳首を噛み、ちゅっと音を立てて吸う。吸っていない方も摘み、くりくりとこね回す。
「あぁあ! やっ……嫌ぁ……」
「こっちは?」
下着の中に手を突っ込むと、そこはもう快楽の蜜で濡れていた。とろとろした露が指に絡みつく。こちらも脱がそうとすると、珍しくオストラヴァは抵抗した。
「やめて! やめて! そんな所見ないで……触らないで!」
ばたついた足が女の顔に当たる。本気ではないのだろうが、当たった場所が場所だけにかなり痛い。
「何よ。こんなにびしゃびしゃにしておいて」
オストラヴァの上に跨がり、強引に下着を剥ぎ取る。すかさず割れ目の上に位置する肉芽を擦り、ついばんだ。赤く濡れている芽は今までも下着でこすれていたのか、ぷっくりと膨れている。包皮を剥き上げ、隠されていた敏感な部分も舌でちろちろと刺激する。
 嫌がるオストラヴァの声は完全に嬌声に変わっている。これで言われた通りに止める方が鬼畜というものだろう。
「ここ舐めるといい反応するじゃない」
「きゃあ……! あぁ、ああ!!」
裏側にも舌を這わせ、何度も円を描くように陰核をいじめる。勃起した核はこりこりと舌の上で転がり、その度に感度を高めた。
139女主×女乙:2011/03/31(木) 23:06:58.28 ID:EiilGrFW
 肉芽が一番の性感帯なのか、そこを集中して責めると途端に狂ったようになる。止めてと言っても腰は物欲しそうに揺れていて、彼女の肉体は既に欲に支配されていることがわかった。
「こんなに腰揺らして、何か欲しいの? ここ、随分とろとろしてるよ?」
「やあぁ! 言わないで!」
「残念だけど、指しかないの」
指を押し込むと、濡れた膣はすんなり受け入れた。まだ誰にも荒らされていないのか、指一本でもきつく締め付けてくる。
 ゆっくり抜き差ししてみると、指が抜けそうになる瞬間によく締まった。出て行くなと引き留めようとしているみたいで、愛おしさが募る。
 自分が男だったら、この未踏の地を踏み荒らしてやれるのに。指しか繋がれるものがないというのは寂しい話だ。
 充分にほぐせば、膣には二本、三本と指が入った。それでも標準的な男性器よりもかなり細いので、たくさんくわえ込んでいる割には痛そうな素振りは見せない。
 中で指をぐりぐり動かし、良い場所を探る。爪がそこをかすめると、オストラヴァの顔が快感に歪んだ。
「こんなこと、初めてでしょう。他人を受け入れた気分はどう?」
「あ……れ……私、おかしく……!?」
リズミカルな運動で一点を責めると、今までと明らかに彼女の様子が変化した。与えられる刺激が今までと異なり、動揺している。表面ではなく、身体の深部を揺さぶることにより、快感にも深みが増しているのだろう。
「気持ちよさそうだから、もっと速くするね」
手の運動を速め、力も込める。内部をえぐられる感覚に身体が仰け反る。
「あっあ……、そこっ……そこは……やあぁーっ!!」
大きく震えると、透明な露を何度もほとばしらせる。それは指の動きにあわせて放物線を描き、遠くの地面まで濡らした。オストラヴァが意識を手放してからも、そこからはちょろちょろと快楽の証が流れ出ていた。
140女主×女乙:2011/03/31(木) 23:13:54.15 ID:EiilGrFW
 神殿に帰還した翌日、ようやくオストラヴァの目が覚めた。失神している間に移動したため、彼女はここがどこなのかすぐにはわからないらしい。神殿に戻ってきたことを伝えると、彼女はほっと胸を撫で下ろした。
「ねえ、身体はなんともない? 痛い所とか」
女は坑道での行為を思い出しながら言った。治療という名目で、つい酷いことをしてしまった。オストラヴァは怒っているだろうか。女は自分の挙動がおかしくなっていることに気がついて、余計に焦る。
「まだ少し……奥の方がじんじんします。痛くはないんですが」
「そう……。あ、鎧、新しいの頼んでおいたよ。フリューテッドでいいんだよね」
「はい。ありがとうございます。明日には復帰できると思いますので、またお供しますね。あの……また怪我してしまったら治療をお願いしていいですか?」
顔を真っ赤にしてオストラヴァが問う。彼女の中で何かが目覚たようだ。女は心配そうな表情を浮かべながらも嬉しくなって、つい呟く。
「怪我してなくても……いつでも私はいいんだけどね」
「えっ?」
思わず漏れた本音にはっとする。いけない。これは二人の間では治療行為の一環なのだった。
「ううん、なんでもない! じゃあ、回復したらまた一緒に収集しに行こうね」
笑う女に、オストラヴァもまた笑顔で答えた。次はどこを狙っているんですか、と。
141名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 23:20:40.47 ID:EiilGrFW
ありそうでなかった酸の雲ネタ。
適度にサディストな女主につい振り回されるオストラヴァを書いてみました。
百合には初挑戦ですが、こんな感じでいいのでしょうか。

次はノーマル乙でいきます。
142名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 23:29:15.68 ID:GS90w7aY
逆できたか!!GJ!!
これは女主でなくてもイジメたくなるw

無知で純粋な女乙もいいなぁ・・・ほんとに女ならいいのに・・・。
143名無しさん@ピンキー:2011/04/01(金) 06:46:45.67 ID:Q8TK53VE
GJっ!一粒で二度美味しいとはこの事かw 朝から良いもの読ませてもらったよ。
同じお題でも書き手が違うと全然違うな、面白い。
144名無しさん@ピンキー:2011/04/01(金) 16:42:35.36 ID:2NB0lvPc
治療だと思って抵抗できないとか、クリ責めとか、潮とか、またお願いしますとかドツボ過ぎる。GJ!
145名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 10:39:56.33 ID:TbElUirZ
かぼたんと乙がならんで足ぶらぶらさしてたら和むだろうな…
神殿の人たちの普段の生活を覗きたい
146名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 13:17:09.49 ID:bOcBhK6y
確かに、乙は神殿で座ってる時地面に足が着いてなかったな。
昨日話しかけようとしたら、間違えてどついて落としてしまったw
147名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 14:21:29.87 ID:EhFHRAfV
下世話なんだが、トイレとかお風呂とか食事ってどうなってるんだ?
それらしい部屋もないし、ソウルがあれば必要ないというなら人間とは思えないし
148名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 15:13:35.33 ID:KpUJbN7o
「あるけどわざわざ描写してない」ということで自由に想像したらいいんじゃね?
デモンズに限らずそういうことって制作陣でも答えられるのか怪しい。
まあ谷を巨大な肥溜めにしてるんだから出すものはあるんだろ。
149名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 17:20:27.70 ID:EhFHRAfV
>>148
レスthx つまり風呂場のガールズトークが可能という事か…胸が熱くなるなw
150名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 20:34:49.81 ID:qwJI2axm
>>149
つまり殿堂の扉のように女性が触れると開く扉、男性が触れると開く扉がそれぞれあってその先に風呂場とトイレが・・・。
ユニットバス!?

かぼたん<覗き対策は万全です(キリッ
151名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 20:56:25.75 ID:bOcBhK6y
乙「見ないでください! あなたは友だと思っているのに」

秀逸。しかし友以外の何物でもないと考えると寂しい気もする。
152名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 00:51:37.30 ID:EvwivAmE
>>146
ダイナミックテーマでかぼたんがあの橋?で足ぶらぶらさせてるの見て、
となりに乙がいたらとか思ったんだ。ていうか、自分がいないときのかぼたんと
住人たちの交流とかって良くね?
153名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 20:52:54.00 ID:8PEDKEi8
前スレのおっぱい6のひとの乙と女主人公にめっちゃツボって
その勢いで乙と女主人公の話をかいたら
なんかおっぱい6のひとに影響されまくった内容になってしまった
不愉快にさせたらすみません
154名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 20:54:24.69 ID:8PEDKEi8
ボーレタリアの王城は、小国なれど立派な城壁と十分な広さを持つ場所だった。
かつては慣れ親しんだその場所も、オストラヴァを敵とみなす者がはびこる今となっては、その広さが逆に仇となっていた。
長い城壁に巣食った飛竜の炎にはばまれ、目的地である城内への道のりを更に遠いものとさせる。
からくもその炎を潜り抜けることはできたものの、待ち構えていたかのような兵士達に囲まれ。
切り捨てていく兵士達へ祈りの言葉を心中捧げながら、剣を振るう。

…一度、神殿に戻ったほうが得策でしょうか。
最後の一人を地に伏せさせ。息を整えながらオストラヴァは前方を見据える。
見れば空を飛びかう竜の姿。灼熱の刃を向けるに違いない。
炎が届かぬところまで抜けることが叶ったとしても、おそらく今と同じく兵士らに阻まれるだろう。
持っていた回復の道具もいささか心もとない。態勢を整え、確実に進んでいくほうが賢明と思えた。
剣を鞘に納めると、炎を避けて地下へと降りる階段を進んでいく。

明かりが乏しい通路を進む中、オストラヴァはふと異変に気づいた。
王城へ近づく方向ではないにしても、切りかかってくる兵士の気配がない。
それに、通路の端に転がる遺体が生々しすぎる。
霧に包まれてからのこの土地で、動かぬ人間のそれを見ることは珍しくはないのだが。
死体から流れ出た血液は固まりきってすらいない。
…誰かが、ここへ来た…?
静寂が逆に警戒心を煽る。
オストラヴァの手が無意識の動きで剣の柄に伸びる。
呼吸すら慎重になる緊張の中、耳が微かな声をとらえた。
「…んっ…」
押し殺したような声は苦しさすら含まれている。
誰かが囚われているのかと、暗がりの通路から一歩踏み出すと。
そこには、神殿では『デーモンを殺す者』と呼ばれる彼女の姿があった。
自慰にふける彼女の姿が。

「…っく、ふ…う」
床に両膝をついた彼女は、長い衣服の裾をめくりあげて落ちぬよう口に咥え。
露わになった秘所に埋めた指先に出し入れを繰り返している。
逆の手は胸へと伸び、小さな突起を摘まむように慰めていた。
くちゅくちゅと音を立てるそこへ視線を落とす眼差しは潤んでいて、頬には赤みがかかっている。
――ごくり。
思わず生唾を飲み込んでしまった自分に焦り、一歩後退した為に鎧の音が僅か周囲に響く。
それが耳に届いたのだろう、はっ、とした表情で彼女の瞳がオストラヴァの姿を認めること数拍。
「…なに見てんのよこの変態!!!!」
最重量を誇る巨大な槌が、オストラヴァめがけて一直線に飛んできた。
155名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 20:55:12.98 ID:8PEDKEi8
「まじまじ見てるんじゃないわよ!このスケベ!!」

「…………あ、あぶなかった…」

「あっ!なに暗月草で回復してんのよ!それあたしのでしょ!」

「ブラムドをクナイのように投げる女性がどこにいますか!!ってか私の暗月草を勝手にあなたのものにしないでください!
それに、なにやってんですかこんなところで!」

「ど…どこでなにしようがあたしの勝手じゃない!いやらしい目で見てるほうが悪いのよ変態この変態!!」

「変態変態連呼しないでください!と、もうしますかこんなところでやる行為ではないでしょうが!!」

「しかたないじゃない!雑魚の弓兵がうった矢が掠っちゃって、でも掠った程度だからって放置してたら、
実は強い媚薬が塗られていて、我慢できずにここでやることになっちゃったのよっ!!」

「なんという強制エロ設定!!さっさとおっぱじめろという書き手の都合を押し付けられても困ります!!」

「あたしだって困るわよ!!しかもヘタレでよわっちくってへたれでへたれ×10のあんたと!!」

「言うなら省略しないでちゃんと言ってください!よけいに悲しくなります!
私だって願い下げですよ!あなたの相手なんて!」

「なっ…なによ!さっきあたしの姿みて生唾飲み込んだくせに!」

「ままま前レス読み返さないでください!あなたの貧相な身体で欲情するほど落ちぶれてはいません!
ビヨールさんのたくましい胸筋を見ているほうがまだハアハアできます!」

「なあああんですってええええ!」

「ちょ…まってまってドーザーもやめてドーz」

「あっ!」

すてーん
156名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 20:56:33.75 ID:8PEDKEi8
がくり、と彼女の身体が足元から崩れ落ちる。
彼女の手から重量のある武器が零れ落ち、衝撃の音が床を振るわせて響く。
しかしオストラヴァの瞳はそちらに向けられず、床に転倒した彼女の姿に釘付けになる。
伏した彼女の唇からは短い吐息が零れ、額に僅か汗を滲ませながら頬を赤く染めており。
今まで身体の疼きを耐えていたのだろう、自分の身体を両腕で強く抱きしめていた。
「…う、ふうっ…」
噛みしめた唇からは甘さを含んだ声が漏れ。
快感をやりすごすように自分自身を抱きしめる両手で強く衣服を握りしめている。
目を開いた彼女はオストラヴァを睨み上げるが、潤んだ瞳でその威力は半減していた。
「は…早く、どっかいきなさいよっ…」
「どっか、と申しましても…」
彼女の言うとおり、ここはそっとしておくべきなのだろうと…おそらく、自分が邪魔してしまった行為の続きをしたいのだろうと。
そう理解はしているものの、ここへ放置していくことは気が引ける。
先ほど見えた、倒された兵士の姿は彼女の仕業だろう。しかし新たな兵士がこの場所へ来ないとは断言できない。
そうなった時、それはオストラヴァにとってとても面白くないことに思えた。
なぜそう思うのか、明確に説明はできないのだが。
オストラヴァは小さく息を吐き出すと、ゆっくりと一歩を踏み出す。
途中、荷造りのためにだろう置いてあったロープを手に取り、彼女との距離を狭めていく。
「どっかいけって言ったのが聞こえないのっ?って、なに持ってんのよそれ…!」
「そうして差し上げたい気持ちもあるのですが…そうしますと、色々と問題がありまして、その」
「問題ってなによ…ちょ!なに縛ってんの!!」
彼女の身を起させると、手首を後ろ手で括りあげる。
普段ならばオストラヴァの拘束などあっけなく振り解くのだろうが、媚薬が効いているのか身じろぐ抵抗しかできないようだ。
「あなたが暴れて痛い思いをさせたくはありませんので…すみませんが、少し我慢して下さい」
「ふ、ふざけないで!いいかげんにしなさいよねこの馬鹿!のろま!変態!!へんた…、っう…」
床の上に座らせた彼女を背後から抱え込むようにし、片手で腹から胸元へと撫ぜあげると、罵倒を繰り返す声が途切れる。
衣服の上から緩く触るだけで、小さくくぐもった声が漏れた…大分敏感になっているらしい。
157名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 20:58:00.20 ID:8PEDKEi8
抵抗する気配がなくなると、優しく愛撫を繰り返しながら彼女の服を脱がしてしまう。
合わせてオストラヴァは身に着けていた装備を外し、鎧の中に着込んでいた衣服の姿となった。
背後から彼女の首筋へ口づけを落とすと、その肌が熱くなっていることが分かる。
ふくよかな胸とはお世辞にも言えないが、手の中にすっぽりと収まる膨らみは手に馴染むようだ。
まるで彼女の身体ごと抱きしめている感覚になりながら、固くなった乳首を指先で摘まむように弄る。
オストラヴァが膣内へ指を埋める頃には、潤ったそこから流れる淫液が彼女の太腿を塗らす程だった。
「ん、んっ…く、っう…」
きつく閉ざした彼女の唇からは絶えず押し殺したような声が漏れる。
どうやらまだ快楽と理性のはざまで戦っているらしい。
彼女の中をかき混ぜ、時折極小さな突起を指先で捏ねながらオストラヴァは、あの…、と口を開いた。
「声を出したほうが、辛くないのでは…?」
びくりと身体を震わせた彼女は、口を真一文字に結んだまま、ぶんぶんと首を横に振る。
口を開いたら喘ぎ声が出てしまうからだろう。
「このままですと、その…、まるで私が貴女を襲っているように見えないかと…」
実際、半分は襲っているようなものではあるが。
振り返った彼女に案の定無言で睨まれてしまい、思わず苦笑する。
「それに…私は、貴女の声が聞きたい」
「っ!な、なにを言っ…っあ!あっ、やめ、はぁ…や、だめっ…!」
素直な気持ちを口にすると、驚いた彼女が非難の声上げる。
その唇が開くと同時に膣内へ埋める指を更に増やし、指を軽く曲げて弱いところを突いてやる。
ぐちゅぐちゅといやらしい音をわざと立たせて指を動かす。
「あっ、は、あ…ああっ、いやっ…やあ…!」
熱い息と合わせて嫌がる言葉がこぼれるが、すでに喘ぎ声にしか聞こえない。
宙を切なげに見る瞳は涙が滲んでいて、その思考が快楽に染まっているのがわかる。
オストラヴァが与える快感を求めてゆるゆると腰を揺らす。
普段気丈にふるまう彼女が自分の手によって乱れていく様が、オストラヴァにぞくぞくとした興奮をもたらす。
腕の中で彼女が見せる痴態に耐えべく眉を寄せるが、知らず自分の息にも熱がこもっていることに気付かない。
再び彼女の首筋に唇を寄せ、ちゅ、ちゅ、と音を立てて口づけ、ぬらりと舌で舐め上げる。
「あ、あっ、も…もう、だめぇ…っ!」
収縮を繰り返していた彼女の柔らかい壁が指をきつく締め付け。
大きく体を震わせた後、脱力するように背後のオストラヴァへもたれ掛ってきた。
158名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 20:59:19.35 ID:8PEDKEi8
オストラヴァに支えられながら乱れた息を整えていた彼女は、ふと腰あたりに当たる塊に気付いた。
これは何だと問いかけようと僅かに身を捻り振り返ろうとした拍子に、括られた手の指先がそれに触れて目を見開く。
「な…な、なにおっきくさせてんのよ!」
「あ、やっぱり怒ります…?」
なんとも情けない笑みで応えるオストラヴァ。
耐えた努力も空しく、オストラヴァの自身は布地を押し上げるほどに硬くなっていた。
「私の身体なんかじゃ欲情しないとかほざいてたじゃない!」
「そう思ってたんですが…しょせんは私も健康な男子だったと申しますか、意外に予想以上だったと申しますか」
「失礼ね意外ってなによ!」
声を荒げる彼女を片腕で強く抱き、自分の下半身を押し付ける。
とたん口をつぐむ彼女の顔を見ながら、埋めたままの指をそっと動かせる。
「あっ、や…」
顔を逸らされてしまうが、その耳元を追いかけて唇を近づける。
「…駄目、ですか…?ここに…」
一度指を引き抜き、濡れたそこへ視線を落とす。
彼女の目線も同じ場所へ向けられたことを確認してから、再び指先を挿入させていく。
「っ、ふ」
「ここに、これを…欲しくは、ないですか…?」
奥には侵入させず、第2関節までそっとと出し入れさせる。
その小さい動きでも、濡れたそこからはくちゅと粘着質な音が漏れる。
まだ媚薬の効果が続いているのか、それだけの刺激でも薄く開いた彼女の唇から零れる息に少しずつ熱が含まれていく。
せつなげに眉を寄せた彼女がゆっくりと振り返り、その唇が吐息に紛れて小さく言葉を紡いだ。
しかし控えめすぎる声を耳が聞き取れず、はい?と問うように彼女を見る。
責めるような眼差しを向けながらも、彼女はもう一度唇を動かしてくれた。
「暴れたり、しないから…手、ほどいて」
159名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 21:00:55.11 ID:8PEDKEi8
手首を捕えていたロープを解くと、オストラヴァは彼女の手を取り自分の唇へ招く。
跡がついてしまった肌へ舌を這わすと、恥ずかしそうに手を解かれてしまった。
ゆっくりと身を動かす彼女は、向き直るとオストラヴァを背後にあった壁に凭れさせ。
オストラヴァの身体をまたぐと、硬くなった男根を覆っていた布地から取り出し。
指を添え先端を秘所にあてがい、片手をオストラヴァの肩において支えとしながら、ゆっくりと腰を落とす。
「くっ…う、っ…は、あ」
熱い息を吐き出しながら、オストラヴァの猛ったそれを少しずつ飲み込んでいく。
彼女の中は熱く、そして狭い。
奥へと侵入するほどに、滴るほどの淫液が竿を伝っていく。
根元まで咥えこむことができると、俯いた彼女は荒い息を何度も吐き出した。
「…あの、すみません…」
オストラヴァがそっと声をかけると、肩で息をする彼女が顔を上げた。
大変そうな様子にいささか申し訳ない気持ちになりながら、すまなそうな笑みを浮かべる。
「もう、出そうなんですが…」
「はやっ!!ってかまだ入れただけじゃない!早漏か!」
「し…仕方ないでしょう!貴女の中が思っていた以上に気持ちよすぎるから!」
「そんなん言われても困るっ、…あぁあっ!」
彼女の細い腰を両手で掴み、一度大きく引き上げて深く貫く。
達しそうになるのを堪えて幾度も腰を落とさせる。
「私だけ、では…申し訳ないので、一緒にお願い、します」
「ん、なっ!かって、んっ、すぎるっ!あ、あっ!」
非難の声が上がるが、聞こえぬフリをして彼女の身体を揺り動かす。
狭まっていた膣内も柔らかく収縮し、硬くなったオストラヴァの男根を包み込むように締め上げる。
引き抜くたびに惜しむように壁が圧迫し、目もくらむような快感に歯を食いしばる。
先走りの液とあふれ出た淫液が混ざりあい、ぐちゅぐちゅとした卑猥な音すら耳を刺激する。
オストラヴァは凭れていた壁から背を起こすと、揺れる乳房に唇を寄せて先端に吸い付く。
「やっ!そっちも、された、ら…っ、だめ、なる…!」
甘い声で駄目だと訴える彼女は、快感を求めてみずから腰を振る。
口に含めた乳首に僅か歯を立てると、締め付ける圧が増して眉をしかめた。
腰を揺らす動きに合わせ、オストラヴァも下から突き上げて一気に追い上げる。
「は、はっ!も、もう、イっちゃ…イ、くうっ…!」
「…くっ…!」
あられもない声を上げてしがみ付いてくる彼女を抱きしめながら、オストラヴァは膣内の奥へと精を放った。
160名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 21:02:43.87 ID:8PEDKEi8
力が抜けた細い身体を胸元で抱きとめる。
彼女とつながったまま背後の壁に寄りかかり、息を整えながらそっと背を撫でてやる。
目を閉じて彼女の体温と息遣いを静かに感じていると、身を動かす気配に瞼を上げ。
ゆっくり視線を落とすと、丁度こちらを見上げる瞳と目が合った。
伸びあがるように、彼女が唇を寄せてくる。
驚きで目を見開くオストラヴァに、触れるだけの口づけをして。
そっと唇を離した彼女は、うっすらと目元を赤くした上目で睨んできた。

「……ばか…」

ぽつりと。
恥ずかしげに、小さく落ちた非難の言葉。

「!!…ちょ…ちょっとちょっと!なんでまた硬くなってんのよ!」
「その…不意を突かれまして、つい」
「つい、ってなんだついって!つい、で興奮すんな!」
非難の声を上げる彼女をまあまあなどと言いながら宥め。
ゆっくりと背を撫ぜながら、オストラヴァは無言で目を合わせた。
なに?と文句をこぼす彼女も口を閉ざすが、それでも沈黙を保ち瞳を見つめる。
その間も、彼女の中に埋め込んだ男根は硬さを維持したままだ。
赤みを帯びたその顔に焦れるような表情が見え始めると、オストラヴァは彼女の唇に小さく口づける。
ちゅ、と音を立てて離してからも、じ、と彼女の目を見つめ続け。
「……わかった!わかったわよ…もういっかいしたいんでしょ?」
折れてくれたらしい。
オストラヴァは情けなく笑みながら、すみません…、と謝罪する。
彼女を抱く腕に力を込めようとした矢先、だけど!と声が挟まれた。
「今度は、もう少しゆっくりやってよね!べ、べつに…さっきのがイヤって、わけじゃないけどっ」
後半部分は言い難そうにしどろもどろになって、視線まで逸らされてしまう。
ぽかんとした顔になった後。オストラヴァは思わず小さく笑みを吹き出してしまった。
「な、なにがおかしいのよ!」
「いえ、普段からそれくらい素直だったら良いのに…と思ってしまいまして」
失礼な言葉に彼女が声を上げそうになる前に、腕の力をこめて唇をふさいでしまった。
ゆっくり、と…伝えてくれた彼女の希望に応えようと思いながら。






長くなったうえに、なんかエロくない
改めておっぱい6のひとすんません
161名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 22:55:10.81 ID:OAmhWmeH
>>160
いいや、GJだ。
最高だったよ。

俺も前スレ818の人に影響された身だ。
男主×女乙、書いてしまったんだ。
162名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 08:43:21.13 ID:uZI8A4ac
前スレ818の方に影響されまくりです。
以下属性

・男主×女乙
・エロというか下ネタ?
・独自設定かつご都合主義
・厨二病かつ無駄に長い
・世界は悲劇じゃない
以上がダメな方はスルー推奨!

7レスお借りします。
163男主×女乙1:2011/04/07(木) 08:44:51.97 ID:uZI8A4ac
「黙っていてすみません・・・」
ボーレタリアで初めてできた友達は、初めて見せた素顔を伏せて縮こまっていた。
「えっと、その、あー」
その様子に何を言えばいいのかわからず、俺は明後日の方向を向く。
俺はいつもの暗銀装備一式で、正面のオストラヴァは上下肌着一枚で向かい合って正座している。
はたから見たらさぞ滑稽だろう。
俺は突然の告白、いや激白に、脳みそがついてきてなかった。
だってそんな、友達だと思ってた奴が突然。
「私、実は女なんです」
なんて言って脱ぎだしたらそりゃビビるだろ、俺じゃなくても。
いや、正確には鎧を脱いでから「私は己を男と偽っていましたが、本当は、女なのです」なんだけど大体あってるからいいだろう。
どうして男のフリしてるのか、とか、どうして俺に打ち明けたのか、とか色々疑問が浮かぶが、今にも泣きそうにふるふるしてる女の子にかける言葉は浮かんできてくれない。
信じもしない神様に祈りたくなるってもんだ。
しかしずっと黙っているわけにはいかない、俺は意を決して口を開いた。
「と、とりあえず、服着ようか」
戦いに明け暮れる日々に、女性の生肌は刺激が強過ぎる。
たとえそれが男だと思ってた友達の物でもだ。
俯いてるせいでちらちら見える胸元が(ちっぱいとはいえ)大変けしからん。
「服は、ありません。鎧しか・・・」
肌着の上から鎧着てたんかオストラヴァ。
というか、そんな細っこい体で男用フリューテッド着てたんか。
いや、脱ぐとこ見てたけど放心してて鎧オン肌着なことに気付かなかったのよ、ほんと、突然のストリップを舐める様に見てたから失念してたわけじゃないのよ。
色々ツッコミたいことはあるが、場が和んだところで理由を問い質しておこうか。
164男主×女乙2:2011/04/07(木) 08:45:32.82 ID:uZI8A4ac
「何で男のフリしてたんだ」
まずは最初の疑問。
女でも俺より強い奴なんてたくさん見てきた。
ブラムド片手でぶん回す女に(どことは言わないが)叩き潰されたこともあるし、今の装備の原因になった走り嵐(ダメ!絶対!)連発女に瞬殺されたこともある。
戦場で女だからとて侮られる様なこともなかろうに。
「父は跡継ぎに男子を望んでいたのですが、恵まれず・・・。私を男として育てることにしたのです」
なるほどね、よくある話だね、テンプレートだね。
初っ端から気付いてたけどオストラヴァはここボーレタリアの王子様だ。
今は王子様改めお姫様。
この国は古い慣習にとらわれてるようだし、ラトリアとは違い女君主は認められないのだろう。
「それで、そんな大変な秘密をなんで俺に打ち明けたんだ」
重要なのはそこだ。
王子様が実はお姫様でしたなんて下々の者が知ったらお家騒動になる。
確かに今のこの国は大混乱だしこのまま滅んでもおかしくないとはいえ、この真面目で素直な友人のことだ、自分が復興させなきゃと考えてることだろう。
なら何故部外者である俺に秘密をあかしたのか不思議でならない。
「君は何度も私を救ってくれました。しかし私は、充分にお礼をできていません。もう、差し上げられる物もなくなってしまいましたし」
いや、遠眼鏡とか草とか石とか鍵とかくれたじゃないか。
今回鍵はまだだけどまあいい。
俺的にはあれで充分なんだが、オストラヴァはそれじゃ気が済まないらしい。
「その、私の貧相な体しか、無くて・・・」
その台詞はユーリアたんの真似ですか。
俯いて隠してるつもりらしいけど耳まで真っ赤になってますよお姫様。
つまり、体でお返ししてくれるんですねわかりま
「ってわかるかああああ!!」
突然の大声にびっくりするオストラヴァを無視して俺は続けた。
「確かに最近ストレス発散に色んなとこに黒ファンとして出没してる、けどほとんど返り討ちだし、メフィストフェレスを私怨でぶっころころしたいんでここんとこソウル傾向も黒寄りだがね、そこまで堕ちたつもりはないわああああ!!」
そんな義務感的なもので抱かれようなんて、俺はお断りだ、言語道断、断じて許さん。
だってだよ?元々やんごとなき身分な上に男として生きてきたんだよ?
それってつまりお初です、バージンですって言ってるようなもんだろ?
そんな大事なものを助けてくれたからお礼に、だなんてそれはダメだろう!
「もっと自分大事にしろよ!安売りすんなよ!!」
驚くオストラヴァの肩をがっしり掴んで泣きながら揺さぶる。
だってこんな、悲劇みたいな世界で出来た大事な友達なんだ。
何度も助け損ねたり、ある時は泣く泣くこの手で息の根を止めたりしてたけど、やっぱり助けずにはいられない友達なんだ。
というか、俺をそんな男だと思ってたのか?
そうだと思うと悔しくて、そんな風に考えさせてしまったことが悲しくて、涙が止まらなかった。
「すみません!どうか、泣かないで下さい」
驚きにかたまっていたオストラヴァがようやく正気を取り戻した。
「君がとても優しい人だというのは知っています。こんな事望まないだろうことも。でも、私は・・・ぃ」
最後の方はまた俯いてしまって尻窄みになって聞こえなかった。
でも、なんだかものすごく大事な事を言った気がして、思わず聞き直す。
「私は、なんだ?」
すると俯いてるけど見える耳が、大丈夫なのかと思うくらい赤くなった。
「私は、君に抱かれたい」
その言葉を頭が理解するまで数秒かかり。
理解した途端目の前が真っ白になった。
165男主×女乙3:2011/04/07(木) 08:46:56.69 ID:uZI8A4ac
side:A

いつから、なのでしょうか。
出会った時、いえ、出会う前から。
初めてなのに、初めてではないような、不思議な感覚。
兵士達の包囲から助け出してくれた、一人で進もうとすると先行して庇ってくれた。
道を阻む飛竜を屠り、熟練騎士だった三人を相手取っても怯まない。
とても強い人だと思う。
そして、とても優しい人だとも。
だから、好きになってしまったのでしょう。
男として育てられてきたとはいえ、私は結局女なのだから。
楔の神殿で私に話しかけてくれる度に嬉しくて胸が高鳴った。
火防女さんやユーリアさんと楽しそうに話しているのを見ると胸が苦しかった。
友達として大事にされているのはわかっている、けど、それだけでは満足できなくなった。
本当の私を見て欲しい、本当の名を呼んで欲しい。
日に日にその思いは強くなり、明日、父王オーラントを打倒しに行くと聞いて、居ても立ってもいられなくなってしまった。
だって明日には、私はーーー。

side:A out
166男主×女乙4:2011/04/07(木) 08:47:38.57 ID:uZI8A4ac
「だ、大丈夫ですか?」
随分長いこと放心していたのか心配そうに聞いてきた声ではっと意識を取り戻した。
取り戻して、さっきのやりとりを思い出す。
つまり、こいつは。
「お前、俺の事が好きなのか」
言うと、オストラヴァの顔が再び耳まで真っ赤になった。
あんまり何度も赤くなってたら血管切れるんじゃないかと思う。
「そう、なのか」
確認の意味を込めて問い直すと、赤い顔のまま下を向いた。
頷いた、と思っていいんだろうか。
「そうだったのか」
正直どうすればいいのかわからない。
基本脳筋の俺である。
そりゃ恋愛したことはあるし、この歳で童貞なはずも断じてないし、禁欲生活のソウル体人生でかぼたんやユーリアたんにムラムラすることはしょっちゅうある。
ただ、こういうのははじめてだ。
友達だと思ってた奴が実は自分の事が好きだった、なんてのは。
無い頭がフル回転してオーバーヒート寸前だ。
だから、もういい。
考えるのはやめだ。
目の前には俯いて表情の伺えない友達、薄い肌着でふるふると震える女の子。
俺の事が好きだと、言ってくれている女の子。
では、俺は今何を感じている?
オストラヴァは大事な友達。
それが、俺の事が好きな女の子だった。
それがわかって、俺は何を感じている?
嬉しい。
そう、嬉しいんだ。
俺は、この女の子が俺の事を好きだと知って、嬉しいんだ。
男だと思ってた、それがどうした。
バカで戦うことしか能が無くてでも対人勝率25%未満な弱っちくて未熟な俺を、好きだと言ってくれる女の子が居てくれたんだ。
こんな状況、男として嬉しくないなんて嘘だ。
だから、俺は決意した。
「オストラヴァ」
名前を呼ぶと、びくりとか細い肩を震わせる。
産まれたての仔鹿のように震えるその肩にそっと手を置く。
見た目以上に頼りない肩、こんなのが俺に必死でついてきて、戦っていたなんて。
「自分の気持ちを確かめたい。抱き締めてもいいか?」
込み上げるこの気持ちが、愛しさなのかただの保護欲なのか。
抱き締めると分かる気がするから。
「あの、その前に」
オストラヴァは俯いていた顔を上げ、不安そうにこちらを覗き込んだ。
「鎧が、痛そうなので」
そうだ、俺今暗銀フル装備だった。
167男主×女乙5:2011/04/07(木) 08:48:38.38 ID:uZI8A4ac
「では改めて。抱き締めてもいいか?」
お互い肌着一枚で向かい合う。
オストラヴァは少し恥ずかしそうに、でもどこか嬉しそうにこちらを見上げる。
フリューテッドで結構身長誤魔化していたのか、女とわかって俺の目にフィルターがかかったのか、その両方なのか通常比30%程低い。
「はい」
返事を待って、一歩前に出る。
何故だかものすごく緊張していた。
こんなに緊張したのはカンスト最黒でオーラントとタイマンして後一撃まで持ち込んだあの時以来か。
緊張で強張る手を両肩に置き、最終確認を。
「く、苦しかったり嫌だったりしたらちゃんと言えよ?」
「大丈夫です。嫌でもありませんし苦しくても平気です」
ほんのり笑顔でそう返されてしまったら後はもう抱き締めるだけだ。
俺はそっと体を引き寄せて、そして一思いに抱き締めた。
胸元でぐぅ、と呻き声が聞こえた気がするが大丈夫だと言っていたので一先ず置いとく。
さて、俺は今どう感じている?
うん、柔らかくてすごく気持ちいい。
いや、それはそうだが違う違う。
「どう、でしょうか」
くぐもった声で聞いてくるオストラヴァに答えるべく、俺は思った事を口にした。
「まだよくわからん。キスしてもいいか?」
おいおい俺はアホか。
思ったことストレートに言い過ぎだ。
昔から考えるより先に手が出ていたが口の方も脳より素早いらしい。
ほら、腕の中のオストラヴァがかたまったてるじゃないか。
「い、いいです、よ。キス、してください」
かっちこちにかたまったままぎこちなく答える声はやっぱり硬い。
きっとファーストキスだと思うし怖いのだろうか。
あ、やべ、そう考えると恥ずかしくなってきた。
しかし。
「しないんですか?」
恐々腕の中からこちらを伺う、少し潤んだ上目遣いに撃沈した。
腕を緩めて少し体を離すと、その薄幸そうな唇を奪った。
や、柔らかい・・・!
何度も言うが童貞ではないぞ。
単に女の子とキスするなんてものすごく久しぶりなだけだ。
オストラヴァも緊張しているのか、ぎゅっと目を瞑って体を硬くしている。
緊張を解してやろうと背中をさすり、頭を撫でてやると擽ったそうに身をよじった。
少し緩んだ唇に、すかさず舌を差し込む。
突然の刺激にびくりと体が慄いたが、怖れていた舌を噛まれるという事態には至らなかった。
早速縮こまっていた舌を絡めとり、軽く吸うように刺激する。
「んっんっ!」
はじめての経験に焦ったように抵抗するが、背中を撫でてなだめる。
そうこうしてるうちに、久方ぶりの刺激にご無沙汰だった俺の下半身が反応を示しはじめた。
まずいぞ、まだ自分の気持ちもちゃんとわかってないのに押し倒すのはまずい。
あれ、というか既にディープキスがまずい?
内心慌てて、表面上は余裕を持って唇を離す。
刺激が無くなって潤んだ瞳で見上げるオストラヴァの表情、唾液が唇を濡らして激しくエロい。
冬の湖のように澄んだブルーの瞳に、月の光を取り込んだような金色の髪、同じ色の睫毛が涙に濡れて光っていた。
ああ、王族ってみんなこんなに美人なのかなぁ。
「すまん、大丈夫か?はじめてだったんだろう?」
下半身の状態がバレないように少しだけ前屈みになる。
はじめてのディープキスに軽く放心しているのか、焦点が合ってない。
「大丈夫か?オストラヴァ、おい」
何度か揺さぶってやると、ようやく視線がかち合った。
「名前」
「え?」
正気に戻ったオストラヴァは、肩に置いた俺の手に自分の手を重ねると、まるで花が開いたかの様な笑顔を見せた。
「私の名前、アリオナと言います」
アリオナ、それが彼女の名前。
本当の名前で呼んで欲しい、そう言って今度は自分から口付けてきたのだった。
168男主×女乙6:2011/04/07(木) 08:50:45.25 ID:uZI8A4ac
俺は確信した。
俺は彼女を、アリオナを愛してる。
だから嬉しかった、好きだと言ってくれて嬉しかったのだ。
そうなると後は男女の仲だ、行き着く先は一つだけ。
二人で繋がって気持ち良くなるのだ。
アリオナを冷たい床の上に寝かせるわけにはいかないので、胡座をかいた自分の膝の上に向かい合うようにのせて体中を愛撫する。
もちろん、二人とも既に下着すら纏っていない。
「くすぐったいですよ」
そうやって目の前で笑う彼女は、微弱な快感に上気した肌をすり寄せた。
かわいい、愛しい、もっと愛したい。
込み上げる気持ちのままに俺は手を舌を這わせる。
貧相な体、と自分で言っていたが確かに貧相だ。
貧乳だし骨自体が細いのか抱き締めると折れそう。
けれどしっかりとした弾力を持った小さいが形のいい乳房と、脂肪と筋肉のバランスがとれた体は手にも滑らかで美しい。
貧乳貧乳言ってるが、俺は別に胸で女性を判断しないから気にしてない、断じて。
なのでこの美乳は良い美乳である。
形さえ良ければいいのだ!
「でもこれでは君の望みは叶えられませんよね」
突然の言葉にぎくりとする。
見るとアリオナは自分の胸を寂しそうに揉んでいた。
その光景は大変目に美味しいが、俺の心を読んだかのような発言に冷や汗をかいた。
この前谷3をクリアした後アストラエアの巨乳でパイズリして欲しい、と洩らしたのを覚えているのか!
というか男だと思って色々下ネタ連発していたが軽蔑されてなかったのが凄い。
俺は慌ててフォローできる言葉を探す。
「大丈夫だ、胸は好きな人に揉んでもらうとデカくなるらしいぞ。これから毎日揉んでやる」
ちょっと待て、これはフォローになってない。
ただのエロ親父じゃないか。
我ながらアホだアホ過ぎる。
しかしアリオナの反応は、と伺ってみると。
「では、私でも君を気持ちよくできるのですね!」
ぱぁっと目を輝かせている。
いや、穴さえあれば気持ち良くなれますよ、と下世話なコメントは絶対口には出さない、さすがに。
そして世の中には肋骨ズリといって貧乳というか幼児乳でも楽しめるものがあるのだが、俺はそっちの気はないので投げておく。
前々から思ってたが純粋培養だったんだなぁ、としみじみ感じながら早速美乳の弾力を楽しむ。
「ん、ぁっ」
優しく揉みしだき、たまに先端を掠めるともどかしい刺激に焦れたのか自分から胸を擦り付けてきた。
可愛く鼻に抜ける声も若干艶が混じってきている。
気を良くして、ピンク色の小さな乳頭を舌で撫ぜた。
「ひゃ!」
途端驚いて飛び上がる身体を腰をがっちり両手で固定することで押さえ込む。
そして今度は口に含み軽く吸い付いた。
「あぅ!や、そん、あっ!」
片方の先端は指でこね回し、もう片方は舌で転がす。
刺激が強すぎるのか、俺の頭をぎゅうぎゅうと抱き締めて身体をはねさせる。
イヤイヤと頭を振るが開放してやらない。
胸を左手と口で愛撫しながら、右手は身体のラインをなぞりながら腰から下腹へと下ろす。
その行き先に気付いたのか、胸への刺激に意識を集中していたアリオナがはっと息を呑むのがわかった。
「大丈夫」
不安そうに見下ろしてくる目からこぼれる涙を舐めとって、頭を撫でてやる。
それでもやっぱり怖いのか、さっきより若干硬くなった身体を撫でながら、右手は目的の場所へと触れる。
金色の茂みを指で掻き分けると、そこはもうねっとりとした愛液で湿っていた。
「もう少し濡らさないとな」
強張った身体を宥めるように左手で撫でながら、右手は探るように割れ目をなぞる。
169男主×女乙7:2011/04/07(木) 08:52:53.14 ID:uZI8A4ac
「ぁん!え?」
尿道のすぐ上辺りにある出っ張りを爪で引っ掻くように擦ると、びくんと身体がはねた。
「ここ、気持ち良くなるけど怖くないから。不安だったら俺にしがみつけ」
突然の強烈な刺激に戸惑っているアリオナに優しく声をかける。
さっきよりも溢れ出てきた愛液を中指に絡めると、出っ張り、陰核を押しつぶす様に愛撫した。
「あぅ!あっやだ!だめ、ですっんぅ!あああ!」
はじめての感覚に何度も腰をはねさせ、その度に愛液が溢れ出る。
開発前の陰核でこれ程感じるとは、感じやすい体だなぁ。
しばらくそうやって押しつぶしたり指先で引っ掻いたりして反応を楽しんだ。
「も、んぁ!やですぅ、くぅん!やめ、てくださぁっん!ひ、ぁあああ!」
ああ、涙声が。
嬌声がかわいくてついついやり過ぎたようだ。
手を止めると苦しいくらいしがみついていた腕が緩み、荒い息を吐く。
軽くイったのか、体が小刻みに震えている。
再び割れ目をなぞると、愛液がべっとりと手に流れた。
茂みが受け止めきれなかった分が、太ももに伝っててらてらと光る。
「私、おかしく、なりそう、です」
中々息が整わないのか、切れ切れに発せられる声が愛しい。
「おかしくなるから、俺に抱かれるのは嫌か?」
その様が嗜虐心を煽り、少し意地悪な質問をした。
途端慌てて首を振って否定してくる。
「嫌じゃないです!よくわからないだけで、嫌じゃないです!」
そんな健気な様子も愛しくて、顔を引き寄せて口付けた。
今度はちゃんと自分から唇を開き、舌を誘ってくる。
これは淫婦の素質があるんじゃないかと、少し不安だな。
俺にだけ、こんな姿を見せればいい。
そう、俺にだけ。
充分に濡れたので、今度は指で慣らしていかなければ。
なんといっても処女だ、かなり狭いのは覚悟しなければならない。
「痛くても平気ですから、挿れてもいいんですよ?」
不安そうな顔でなんてことを抜かすが、こいつはわかっちゃいない。
俺の息子は誰が見ても自慢出来るくらいの大きさはあると自負している。
ちなみにアリオナの歳を確認したところ、16だそうだ。
16歳のハジメテでこの俺と言うのは正直可哀想だと思う。
自画自賛じゃない、本当にデカいんだ。
そして小柄なアリオナは中も極めて狭いことが予想される。
本当ならもう少し彼女が大きくなってからの方がいいのだろうが、それは叶わない。
何より今正に俺の息子がツライ。
なので、まずは丹念にほぐすことからはじめよう。
「体を楽に、力を抜くんだ。指挿れるぞ」
優しく声をかけると、中指をゆっくりと挿入していく。
「ふぅ・・・っくは」
大きく息を吐き、精一杯力を抜いてくれてることはわかるが、やはり想像以上にキツい。
なんとか慎重に、中を傷つけない様に指を進める。
第一関節、第二関節と時間をかけてじっくりと挿入していき、中指が全て埋まる頃には身体にじっとりと汗をかいていた。
「痛いか?」
「いえ、変な感じは、しますが」
幸い、相当濡らしたお陰か傷はついていないようだ。
まず第一関門は突破した。
「よし、ゆっくり抜き差しするぞ。力抜いてろよ」
こくり、と頷くのを確認して、今度は慎重に指を抜く。
できれば処女膜は俺の息子で破りたい。
傷つけないよう、ゆっくりと中指を抜いた。
170男主×女乙8:2011/04/07(木) 08:53:26.94 ID:uZI8A4ac
「はぅ」
抜ける瞬間、小さく声が聞こえた。
見上げてみると、頬に赤みが戻っている。
もしかして、もう中で感じているのか?
「なあ、指を抜く時気持ち良かった?」
まさかと思い聞いてみる。
するとかっと頬に朱がはいって俯いてしまった。
まさかだろう。
ここまで感じやすいと、少々不安になる。
俺が思い込んでいただけで、実は初めてではないのかも、と。
「やっぱり変、でしょうか?き、君が中に居ると思うと、その、触れられてる箇所が痺れたみたいになってきて・・・」
俺の様子に、ひどく不安そうにしどろもどろに言い募るアリオナ。
どうなんだろう、誰かに抱かれた事があるのだろうか?
そうだとしたら、俺は。
疑いたくないがどうしても考えてしまう。
「なあ」
きっと違う、絶対違う、そうだと言ってくれ。
「お前、誰かに抱かれた事あるのか」
内心穏やかでない事を隠すように、なるべく感情を込めず問う。
もし彼女の口から肯定の言葉を聞いたら、俺はきっとおかしくなるだろう。
ソウル傾向は真っ黒になって、彼女が泣いても嫌がっても許さず、酷い事をしてしまうだろう。
そして、その誰かを探し出して、殺してしまうだろう。
どうか、否定してくれ。
そう願いを込めて。
問われたアリオナは一瞬質問の意味がわからなかったのかきょとん、とした顔で俺を見返し。
ぼろぼろと泣き出した。
「ア、アリオナ!?」
俺はぎょっとした、まさか泣かれるとは思わなかった。
「わ、私、他の誰とも、こんなこと、したく、ないです。君、だけ、なのに」
嗚咽交じりにそれだけ言って、泣き崩れてしまった。
胸が引き裂かれるかの様に痛んだ。
俺の言葉が、彼女を傷つけたのだ。
正真正銘の大バカものだ、俺は。
少し感じやすいからって彼女の不義を疑うなんて。
「ごめん!悪かった!許して、いや、許さなくてもいい、でも聞いてくれ!」
泣きじゃくるアリオナを抱き締めた。
俺は自分で彼女も自分をも傷つけたんだ。
さっきまでの自分自身が許せない。
「お前が好きだ、好きなんだ。だから、不安になったんだ。お前が普通よりもちょっと感じやすいのに、不安になったんだ」
偽らずに、正直に話す。
他の誰かが彼女に触れる事を考えると、怒りで我を忘れそうだった。
「だから、誰かに抱かれた事があるんじゃないかって。そいつに慣らされてたんじゃないかって考えちまって、不安で堪らなくなったんだ。本当に、ごめん」
許されなくてもいいけれど、もう一度チャンスが欲しい。
折角わかった自分の気持ちを自分でぶち壊すのは自業自得だけど、彼女を失くすのは耐えられそうにない。
だって今俺の最重要事項はデーモンを殺す事でも世界を救うことでもなく、彼女なのだから。
「俺は」
「もう、いいです」
遮られてぎくりとする。
抱きしめているため表情が見えない。
そのいいです、はどれにかかるいいです、なのか。
「その気持ち、わかります。私も、君が、他の女性と話してる時、羨ましいって、思ってたから」
鼻声で、嗚咽交じりで、聞き取りにくいけど、ちゃんと聞こえた。
ああ、彼女は最初から俺を見てくれていたんだな。
ずっと想いを閉じ込めて、我慢して、今日初めて伝えてくれたんだな。
腕から開放すると、彼女はまだしゃくり上げながらも、眩しい笑顔を見せてくれた。
「これで、おあいこにしましょう。ね?」
ああ、なんて俺は幸せ者なんだろう。
こんな女性に愛されるなんて。
171男主×女乙9:2011/04/07(木) 08:55:30.74 ID:uZI8A4ac
「本当にいいのか?絶対痛いぞ?」
その後、ちょっとインターバルを挟んで再び行為を再開したんだが、アリオナはそのまま挿入するよう求めてきた。
「私が普通の人より感じやすいと言ったのは君ですよ?それに私、散々焦らされてるんですけど」
「それに関しては返す言葉もございません」
俺の息子もスタンバった状態でかれこれ経ってますけれども、自業自得なので言いません。
さっきクリで一回イった分余裕のあるアリオナと違い、こっちは挿れた瞬間にイきそうなくらいですけど、言いません。
「自分が悪いと思うんでしたら、挿れてください」
まったくもってその通りなので、従うほかありません。
「わかった。けど、ほんとに痛いから覚悟しとけよ?」
最後の確認とばかりに念を押す。
多分ないとは思うが、後で恨み言は言われたくない。
内心、いきなり最奥まで貫きたいと逸る気持ちを抑えるのに精一杯だ。
「じゃあ、ちょっと腰を浮かして」
対面座位で挿入するには、アリオナにも手伝ってもらわなければならない。
挿入速度が彼女自身で調整出来る分、この体位で良かったかも。
「こう、ですか?」
「そうそう。そのまま、俺が支えるからゆっくり腰を落とすんだ」
亀頭が膣口に当たるよう調整し、固定する。
対面座位だと挿入時に滑って中々入らない事も多いが、そうならなように慎重に位置を調整した。
「い、いきます・・・!」
「力み過ぎ。腹から力抜いて、それじゃ入るものも入らない」
まさかの勢いで挿れようとする彼女を制して、苦笑する。
こんな不慣れなアリオナが初めてでないわけがない。
まったく、さっきの俺はどうかしてたようだ。
と、鈴口がぬるりとした感覚に包まれた。
見ると、少しずつ先端が飲み込まれて行く。
ぞくり、と快感に肌が粟立った。
「あ、あ、んぅっ」
相当キツイのか、苦しそうに小刻みに息を吐き出している。
亀頭が入りきり、少し長く息を吐く。
そしてまた少しずつ腰を落としていった。
「っつ!いた、あ」
ぷん、と鉄の匂いが鼻をついた。
どうやら処女膜が破れたらしい。
ああ、この匂い、抑えが効かなくなりそうだ。
しかしそこは鋼の理性を総動員して抑え込む。
我慢だ我慢、彼女が慣れるまでは我慢するんだ。
しかし、思いの外痛がっていない。
俺の方はキツくてキツくて、出るものも出ないくらいキツい。
正直、痛いぞ。
「あ、ん、あっ、ああ」
ず、ず、と腰が沈み込む度に快感が宿る声がもれる。
繋がった箇所からは幾筋かの血と、お互いの体液が混じったものが流れていた。
耳と目に飛び込んでくる卑猥な情景に、否が応でも煽られる。
ただでさえキツいのに、更に苦しくなって思わず呻いた。
「うわ、え?」
アリオナも気付いたらしい。
膣内で更に膨張した男根に驚いた様に腰を浮かそうとしたが、両手で腰を固定していたので抜けるのは免れた。
「ごめん、そのまま続けて」
俺の苦しそうな様子に気付いたのか、心配そうな顔をしてる。
大丈夫、全部入ったら後は楽になるはずだ。
そのまま続けるように再度促すと、また挿入に集中しだした。
172男主×女乙10:2011/04/07(木) 08:56:22.96 ID:uZI8A4ac
小刻みに息を吐きながら、少しずつ腰を落として行く。
キツく締め付け、肉棒を擦っていく襞に耐えながら、その時を待つ。
「ぅ、はぁ」
ようやく全部入りきったようだ、一際長く息を吐く。
俺はまだ気を緩められない。
ビクビクと痙攣する襞にいつ暴発してもおかしくなかった。
「痛いか?」
腹筋に力を入れて射精感を抑え込み、一仕事終えて息を整えようとしているアリオナに聞いた。
「少し・・・でも、熱くて気持ちいい、です」
ああ、理性よもってくれ。
絶え間なく痙攣し締め付ける襞と快感に蕩けた表情、そしてこのセリフはヤバイ。
「動くぞ」
崩れ掛けた理性をなんとか繋ぎとめ、ゆっくりと腰を動かす。
深く繋がっているため大きく動けないが、小さく揺さぶるように攻めた。
「あ、すご、ひっ!」
先端を奥に小刻みにぶつける。
通常子宮口で感じるようになるにはそれなりの経験が必要なはずだが。
「ああ!ぁ、あは、んぁ!」
思った通り、彼女は最奥への刺激に堪らないようにすがりついてきた。
感じやすいのもあるだろうが、身体の相性もすこぶる良い。
ほんの少し揺さぶるだけで身体は大きくはね、襞が俺の肉棒を愛撫する。
堪らなく気持ちが良かった。
アリオナは断続的に与えられる快感に身を捩り、自分から腰を揺する。
融けた瞳が涙に潤み、だらしなく開いた口からは飲み込みきれないのか唾液が流れ、ちらちらと舌が覗く。
誘うようなその様子に、堪らず舌にむしゃぶりついた。
激しく舌を絡め、貪る。
両手で乳房を揉みしだき、指は乳頭を押しつぶす。
腰は今では激しく突き上げるように動き、塞いだ口からは嬌声が吐息となって零れた。
快感が強すぎる。
アリオナのすべてが、気持ちが良い。
全部欲しい、すべてを俺のものに。
そこで、何かがプツンと切れた。
「っ!!」
理性に限界がきた。
脱ぎ捨ててあった肌着を手探りでかき集め、申し訳程度に床に敷くと、そこに繋がったままアリオナを押し倒した。
「待っ!ぅあ!?あああああ!!」
ビクビクと大きく痙攣する身体が、彼女がイったことを伝える。
俺はきゅうきゅうと吸い付く様に締め付ける襞に耐えきれず、膣内に勢いよく射精した。
173男主×女乙11:2011/04/07(木) 08:56:46.72 ID:uZI8A4ac
「あ、ひ、奥にぃ!熱っああっ!」
暫くご無沙汰だったからか、何度も何度も腰を打ち付けて精を吐き出す。
その度に彼女は体を大きく波打たせ、嬌声をあげた。
中に全部出し切ると、硬度を保ったままの男根を叩きつけるようにそのまま大きくピストンを開始する。
「ぁあああ!だめ、だめですぅ!イったばかり、だからあ!」
泣き叫びながら制止する声にも答えられない。
申し訳ないという気持ちは、確かにある。
大事にして、優しく快感を与えたい。
それでも、止められなかった。
両手首を押さえ付け、夢中で腰を叩き付ける。
彼女は過ぎる快感に翻弄され、目からは大粒の涙が流れていた。
敏感になり過ぎた膣内は赤く充血し、俺の男根を離すまいとするように密着して再び俺を追い上げる。
腰がぶつかり合う度尻を叩くような恥ずかしい音と、結合部から空気を含んだ粘着質な水音が響く。
五感全てを快楽に支配された彼女の嬌声は、俺の劣情を極限まで煽るのに余りあった。
「ひ、イく!またイくぅう!!無理、ですぅ!もう無理ぃ!ああぁはぁぁあああ!!」
「っく!」
陸揚げされた魚のように、大きくびくりびくりと身体がはねた。
搾り取る様な膣内の動きに、再び射精する。
子宮口が鈴口に吸い付くように密着し、腰を擦り付けるようにして一滴残らずその中に出し切った。
息が荒い。
長く後を引く嬌声の後、アリオナは意識を失ったのかぐったりとして動かなくなった。
急に静かになった空間に二人の荒い呼吸が響く。
一人きりになった空間で、正気に返った俺は自己嫌悪に膝を抱えるしかなかった。
174男主×女乙12:2011/04/07(木) 08:58:26.15 ID:uZI8A4ac
side:A

ちょっと予想外だったけど、嬉しかった。
まさか彼が私の想いに答えてくれるだなんて思ってもみなかったから。
どうせ叶わない想いだと、せめて身体だけでもと思っていた。
拒絶され軽蔑されるか、手酷く抱かれるか、と覚悟していたけれど。
あの後、目が覚めたら彼が裸で土下座していたのは、おかしかったなぁ。
本当に嬉しかった。
彼のその想いだけで、私の全ては満たされたのだ。
だから、もう怖いものなんてなかった。
今、最期の階段を昇っている。
父王オーラントを諌めるため、諌められなかったら、殺す為に。
でも、私では敵わない事くらいわかっていた。
だって父は、既にデーモンなのだ。
なぜ知ってるのかはわからない、でもわかるのだ。
私に倒せる道理はない。
わかっていても、行くしかなかった。
だって私は、ボーレタリアの王子、オストラヴァなのだから。
だから、彼の元に、少女アリオナを置いてきた。
彼と寝た、あの日にアリオナを殺した。
だから、私はもう何も恐れないのだ。
私は一度、死んだのだから。
一段昇る毎に、玉座へ続く昇降機が見えてくる。
さあ、せめて彼が父と対する時に、少しでも楽をさせてあげないと。
階段を昇り切ると、死への赤絨毯へ一歩踏み出した。

side:A out
175男主×女乙13:2011/04/07(木) 08:59:03.73 ID:uZI8A4ac
あーあ、ぽかーんとしちゃって。
昇降機前に下からは見えないよう座っていた甲斐があった。
フルフェイスの兜越しでも、その間抜けヅラが丸わかりである。
「いやー偶然ですねーオストラヴァ君」
ワザとらしく声をかけ、ガシャガシャと暗銀の鎧を鳴らして近づく。
驚きに固まっているフリューテッドの塊をニヤニヤと見やる。
この俺を出し抜こうとするなんて、デモンズソウル1000周回早い。
そもそも、ここに来るまでになんにも会わなかったのを疑問に思わなかったのだろうか?
相変わらず天然でかわいい奴だ。
「いやね、俺の恋人とここで待ち合わせしてたんだよね。知らないかな?」
がちゃり、と音を立てて肩に手を置く。
そこでようやく正気に帰ったのか、がばっと俺から距離を取る。
「な、な、何故ここに居るんですか!?」
びしっと人差し指を突き付けられた。
人を指差すのはお行儀が悪いぞお姫様。
「なんで、て。決まってるだろ、恋人とデーモンを倒して、その後の愛のランデヴーを楽しむためさ」
そう、一人で繰り返したこの戦いも、今回で終わりだ。
次からは最愛のパートナーと共に旅するのだから。
うらやましかろう他世界のデーモンを殺す者達よ。
「む、無理に決まってます!私は、ここで死ぬんですよ!?」
ああ、やはりか。
かぼたんには確かめていたが、やっぱり本人の口から確認するのが一番だ。
「何故ここで自分が死ぬ事を知っている?何故俺を好きになった?何故会う前から俺の事を知っていた?」
ずばずばと俺が知り得ないはずの事を並べ立てる。
見えない顔色が見る見る変わっていくのが手に取るようにわかった。
「それは、俺と同じ理由だよ。俺が色んな事を知ってたのと同じ。いつからか、お前も繰り返してたんだ」
そう、かぼたんにも確認した。
あの心折れた戦士はデーモンを殺す者だった。
しかし、肉体を取り戻そうともせず、消滅した。
デーモンを殺す者では無くなったのだ。
その資格を失う者が居るのだ、新たに得る者も居るはずだと俺は考えた。
そしてあの日、あの後様子のおかしかったかぼたんに聞いたんだ。
『あの方は、あの清い百合の様なソウルを持った方は、貴方と同じ感じがします。以前までそんな事は無かったのですが、ここ何度かを経るごとに、円環の一部となるべき感触が強くなっている』
こんな事ははじめてだったのか、酷く狼狽えていたが、俺は凄く嬉しかった。
もう何度繰り返したかわからない。
最初にボーレタリアに入った日の事など、遥か昔の事に思える。
楔の神殿にはたくさんの仲間が居るが、それもその一回限りの事だ。
何度も何度もはじめましてを繰り返して、俺は結局一人だった。
正直、寂しかったんだ。
だから助けを求める者には手を差し伸べ、救える者は片っ端から救った。
中でもオストラヴァは、毎回俺に懐いてくれるので特に大事にしていた。
それでも、一度終わるとまたはじめから。
ずっとずっと、一人ぼっちだった。
「でも、今は違う。これからは違う。俺は一人じゃない」
この悲劇の世界で初めて見つけた、希望。
「共に生きてくれ、アリオナ。俺はデーモンを殺す者、孤独な男。お前を愛してる、ただの男だ。俺を、救ってくれ」
どうか、見捨てないで欲しい。
そんな想いを込めて、手を差し出した。
176男主×女乙14:2011/04/07(木) 08:59:22.06 ID:uZI8A4ac
side:A

思えば助けられてばかりだった。
もういつかわからなくなってしまった最初から。
私は何も出来ず、ただ追い詰められて震えるだけで、いつも彼の助けを待っていた。
それが、今目の前で、彼が助けを求めている。
他でもない、私に。
私は馬鹿だ、本当に馬鹿だ。
一度寝たくらいで女を捨てられると本気で思ってたなんて。
彼に求められて、私を必要としてくれて、すごくすごく嬉しいのに。
結局私では、国を救えない。
ならば、私に救いを求めるこの手を取ろう。
そして、共にこの悲劇の世界を行こう。
私は纏っていた鎧を脱ぎ、己の身を偽っていたソウルの業を解く。
差し出された手は、目の前にあるのだ。
「共に生きましょう、デーモンを殺す者。私は何でもない、ただの女。君を、愛しています」

side:A out


177名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 09:00:23.12 ID:uZI8A4ac
7レスどころじゃなかったorz
長々と申し訳ない限り・・・

失礼しました!!
178名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 09:10:28.05 ID:1HLzF7AB
ただのエロゲっぽいw
179名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 09:16:46.44 ID:yl1ai7AD
荒れさせたい訳じゃないんだが、女体化モノは名前欄に書いてくれないか
特殊系は書いてくれるとNGがしやすくて有り難い
180名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 09:21:53.57 ID:bNmIjY99
やっぱり脳筋素敵だな。いい意味で馬鹿なところがまたw


乙×女騎士(女主?)の話書いててボーレタリア崩壊前の設定なんだが、世界観微妙だよな。果たして投稿していいものか。
181名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 11:36:13.78 ID:qdb+1DEd
女体化って要はオリキャラだよなと思った
182名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 14:53:32.68 ID:naflW1oU
>>177
GJ! エロくて幸せでいいな
183名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 15:18:39.05 ID:naflW1oU
途中で送ってしまった

>>182
かぼたんの目が見えないのは、みんなに理想の目を想像で補ってもらうためってのがあったけど、
女体化とかも、女だったら良かったのに的想像で補う部分が各人の理想になるんだろうなと思った
そういえば、かぼたん純愛ノーマルって意外と少ないよな。ある程度ゲームで満たされてしまうからだろうか
184名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 15:28:28.50 ID:naflW1oU
>>181
だな、失礼

このスレなんだかんだで主人公絡み多いけど、NPC同士ってのも見てみたい
ただ、ガルとアストラエア以外は接点がなかなかないんだよね
変わったSSにと思うとオリジナル要素が増えるし、忠実にだと結構書き尽くされてるし…
185名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 19:33:12.52 ID:h4UJLAoi
ケータイから故ID違うけど>>177です

>>178
否定はしない
ほぼ俺×理想のヒロイン的な意味で

>>179
配慮が足りなかった・・・申し訳ないorz
次回からは気をつけます;

>>180
脳筋キャラ楽しいよな!
ゲーム前設定か・・・あんなSS書いた俺が言うのもなんだが、賛否わかれそうな話だな
俺は読みたいので投稿希望

>>181>>183
そうなんだよな、どうしても俺の理想が入るからオリキャラみたくなるんだ

>>182
thx!!

NPC同士と聞いてユルト×ユーリアとか思い付いたんだ
暗殺者と暗殺対象かなーと
186名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 19:45:35.98 ID:lnEll9s2
このスレの最初にあった主メフィの冒頭の主ユリが鬼畜でよかった
187名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 20:08:06.09 ID:lnEll9s2
見返したら凄い言葉足らずだな
暗殺者×被暗殺者だとああいう感じかなと
ユーリアはなんでかユルトのこと知ってるし、妄想が広がるな
188名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 21:15:34.52 ID:uZI8A4ac
言い出しっぺだしユルト×ユーリア書いてみたいが
ネ タ が 浮 か ば ん
男主×女乙は半日かかったが
189名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 22:41:16.52 ID:bhekMBUj
>>188
どう考えても凌辱しか浮かばなかった俺のソウルは最黒

152のコメントでなんとなく書いてみた。エロなしだし、イミフの小ネタ


「お?今日は足ブラだ。ちょっと修理が終わったらレベルアップ頼むわ」
楔の神殿、ここで私はデーモンを殺す者に力を与えている。私の中には古き獣と同じくらいのデーモンを宿し、死する事なく終わりを待ち望んでいた。
「……はい。お待ちしております」
颯爽と過ぎ去ったのは要人が導いた戦士。今はソウルを多く身体に蓄え、人以上の能力を身につけている。
声の調子から察すると、上手くいったみたい。

よく通る声が少し離れた私のところにも聞こえてきた。あの声は……ボールドウィンさんだ、ボーレタリアが色のない濃霧に包まれた後、要の神殿に身を寄せている。
彼は武具修理や物品の販売をしているらしい……私は目が見えないので、よくはわからない。ただ、腕の立つ職人であるのはリズミカルな金槌の音でわかる。
気難しく思えるが、とても彼を心配している。傷付いた武具を修理する度に毒づいても、要石に向かっていく姿を目で追っているらしい。
これは隣のトマスさんの話で、時折独り言のように「死ぬんじゃないぞ……」とそっと呟くそうです。

「お待たせー、んじゃ、よろしく」
気がつくと彼が私に声をかけ、かしゃりと鎧が音を立てる。膝をつき、片手を差し出す、いつものように私は詠唱する。
「Soul of the mind key to life's ether …」
溢れるソウルを力に変え、彼は人ならざる道へと進んでいく。きっと、今度こそ終わると信じて。
「よしっ、また行ってくるわ。またな」
お礼?を言って何処かに歩き、彼の気配がなくなった。要石に触れて移動したみたいで、しんとあたりは静まり返っていた。

「彼は凄いですね。さながらボーレタリアを救う英雄という感じでしょうか」
少し離れた場所から私に話しかけた人がいた。……あの声は、たしかオストラヴァさんでしょうか。
「そう、ですね。あの人ならこの世界を救えるかもしれません」
地面を擦り、足の裏の感覚で声の元まで歩みを進ませる。目が見えずとも、神殿の全てを把握しているのだから造作もない。
「隣、座ってもいいでしょうか?」
「ええ、どうぞ。しかし、貴方は一体?」
戸惑いの声が聞こえる。ああ、この方は彼に助けられて間もない。私の事をよく知らないのだろう。
「私は……要の神殿にいる者です。そう、随分と昔から。要人は私の事を黒衣の火防女と呼んでいます」
「では貴方は、あの古き獣を知っているのですか?あれは一体……」
声が上ずり、緊張しているのがよくわかる。また、悲劇に向かってしまうのでしょうか。
「ええ、知っています。あれをまどろみの眠りに導くのが私の務め。彼が全てのデーモンを滅すれば、それが叶うのです」

しばらく沈黙が続く。私は待つのは慣れている、今までどれだけ時を過ごしたのかわからないほどに。
「ただいまー。おおっ、今日は足ブラが連続なんてついてるな。ん、オストラヴァと一緒だと?なんというミラクル」
彼が上機嫌でこちらに近づく。鼻歌交じりに隣に座っていたオストラヴァさんをからかった。
「オストラヴァ、いくら健全な男子だからって、見せつけないでくれよ。俺が居ない隙に仲良くなって」
「な!なんですかっ!私は、ただ、その……決してそういう気持はありません!」
お互いのやりとりが頭の上で展開する。思わずくすりと笑ってしまった。
彼が戻ると神殿は賑やかで、最初は戸惑ったが今では心地が良い。

「そうだ、ラトリアの牢に監禁されていた人を助けたんだ。神殿に連れて来たんだけど、いいかな?」
ふと我に帰った彼は私に伺いを立てる。普段は陽気ではあるが、根は真面目なのかもしれない。
「はい。何もありませんが、どうぞお好きな場所で寛いでください」
もう一つの気配に向かって私は話しかける。衣擦れから考えると、戦士というより聖職者や魔術師なのかもしれない。
「心遣い感謝する。ではデーモンを殺す者、儂は待っておるからな」
老齢の男性?が、要石のある階段を降りていく。

「さて、デモンズソウルを手に入れたから少し休もうかなー」
「お疲れ様です。まだ先は長いですから、ゆっくり休んでください」
かしゃりと音を立て、彼はその場を離れる。音が遠くなるまで私は耳を澄ませて見送った。
190名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 23:49:16.94 ID:uZI8A4ac
>>189
あれ、続き待ってたけどもしかして終わり?
それとも規制くらったのか?
凌辱って苦手なんだよな・・・愛が無い

乙×かぼたん(ボソッ
191189:2011/04/08(金) 00:00:44.11 ID:C7keTpKk
すまない。地震で気が動転してしまった。毎日余震で怖いが、東北の人はもっと不安だよな。

続きは、また落ち着いたら書くよ。申し訳ない。
192名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 00:42:37.85 ID:TQfZGMWv
おおっ、言ってみるもんだな
GJ!! 地震でなんか不安だったけど、和んだよ

>>160
遅くなったけどGJ!
ツンデレ女主と情け無いけど押しの強い乙が良いなw
193名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 07:52:31.42 ID:OrwRd05S
>>191
昨日の地震でかかったもんな・・・
続き楽しみにしてるぜ!
194名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 22:22:29.12 ID:mp3udlmZ
乙×かぼたんとは。おお〜新しいというか。ツボだな。
続き楽しみだ!
195名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 22:28:56.02 ID:OrwRd05S
>>194
乙×かぼたんは俺が勝手に言ったんだw
196名無しさん@ピンキー:2011/04/09(土) 02:05:17.47 ID:sVQdXFEz
みんなGJ過ぎる
少し落ち着いてきたからちょいとだけ『世界を繋ぎとめたあとに…』の続き
本当にちょっとだけ
197世界を繋ぎとめたあとに… 中1/3:2011/04/09(土) 02:06:02.04 ID:sVQdXFEz
「しかし、大変なことになった」
「そう言う割には、落ち着いているようだが?」
「ははは、確かに。実感もあまりないからな」
ユーリアがそっと身を寄せる。男の余りに苛酷な使命の前に自分は何もできな
い。悔しさが込み上げ、重ねた手の甲に涙が落ちた。
「傷付くのはいつも貴方だ…」
「傷付く度に癒してくれたのはいつもユーリアだった」
二人の唇が接し、ゆっくりと名残惜しむように離れ、もう一度近づく。
枯木の塔が、炎で割れ瓦解する。その崩れる音で二人は唇を離した。潤んだ魔
女の瞳が炎に照らされ、男にはこの上なく美しく思えた。
「弔いの場で、なんてさすがに罰当たりか?」
「もとより真っ当な生き方をしてきたつもりはないよ、私は」
「じゃあ…」
「しかしここで脱ぐのは、寒い…」
脂が少なく、肋がうっすらと浮き出るほど痩せたユーリアには野外は些か寒さ
が過ぎた。
「それと…その、貴方とだからこそ…ここは好きじゃないというか……」
慎重に言葉を選ぶ姿を見て、男はすぐに後悔した。このボーレタリア城はユー
リアが監禁されていた地ではないか。想像を越えた凌辱がなされていたことだ
ろう。そのような場所で性交に及べるはずもない。
「すまん…そうだな…」
「申し訳ない…弱いな、私は……」
「弱いなら、護ってやる。ずっとな」
ユーリアは、男が裂け目に入ってから出会った人物の中で、最も常識的な思考
の持ち主の一人であった。何かに妄執することもなく、かといって総てを儚み、
厭世的になっているわけでもない。ただ一つ、誰よりも過去に怯えている。男
は、ユーリアが真っ当な心を持っている故であると思っていた。裏を返せば、
それだけ凄絶な半生を送ってきたと言えよう。その半生は心に大きな傷を残し
た。そこが膿み、心が腐ることがなかったのは奇跡とも思えるような傷である。
今、男はその傷に、しかも一番新しく痂も柔らかなトラウマに触れてしまった。
意外にもユーリアは涙腺が緩い。多感であった。出会った頃よりもよく泣くの
は心を許した証拠だろう。恐らくはこれが本当のユーリア。
肉体を取り戻して帰った日の夜は、組み敷かれながら喜びに眦を濡らし、傷つ
いて帰れば、必死に平生を取り繕うが、いつも涙がその思惑を裏切った。
198世界を繋ぎとめたあとに… 中2/3:2011/04/09(土) 02:07:37.70 ID:sVQdXFEz
しばらく男の腕の中でぐずったユーリアだったが、火葬が終わる前には涙も止
まった。
「すまない」
「いいさ。それよりこっちこそ」
「貴方が謝ることはない」
「いや今のもだが、これからもあの神殿に縛ることになってしまって……」
「心配しないでほしい。私が決めたことだ」
それでもなお男の表情は冴えない。比較的楽観的な彼にしては珍しいことだ。
「本当に気にしなくていいのだぞ?」
「うん…まぁ、いやこれは俺の勝手な願望だから気に留めなくていいのだが…
俺、故郷の花嫁衣装が好きなんだ。それを着たユーリアを見てみたかったな、
と思って。誰よりも近く、花嫁姿のユーリアの隣でさ」
男の顔が朱くなっていたのは、単に死者を弔う炎に照らされているだけだろう
か。その横顔を見つめながら、ユーリアは頭を必死になって働かせた。こんな
とき、何と答えれば良いのか彼女は知らなかった。数多の魔法を知るユーリア
だったが、その利発な頭の中に答えを求めることは出来なかった。
「残念だな…本当に。私も着たかった」
嬉しい。同時に悔しい。この人の為にドレスを着られたら、静かに暮らせたら
どれだけ幸せであっただろうか。全ては叶わぬ夢と分かっているほど想像は膨
らんでしまう。
「それでも、今は貴方と居られる事が嬉しい」
至高の幸福はいつもそばにいるではないか。ずっと分かっていたこと。いつも
居てくれることに慣れすぎて、忘れかけていたことだ。
「大切にしよう。これからの日々を」
世界は絶望かも知れぬ。悪夢のような時を否応なく与えられるかも知れぬ。身
を切るような辛さに、心が折れてしまいそうになるのが定めやも知れぬ。
それでもユーリアは信じていたいと願う。世界を繋いだこの男を。最愛のこの
人を、とユーリアは誓いを立てるように唇を寄せた。
199世界を繋ぎとめたあとに… 中3/3:2011/04/09(土) 02:08:02.99 ID:sVQdXFEz
「静かだ」
「本当にな。まぁもう聞かれないと思えば…」
「や、やめてくれ!あれは本当に…恥ずかしかったんだ……」
赤面したユーリアが、男のことを睨む。なんともいじらしく思えて、男はその
場で抱きしめた。
「!?…こ、こんなところ」
「いまは誰も居ないし構わんだろ…」
「そうだが…どうしたというのだ、今日は」
「ダメかな?」
「そういう事ではないが…んっ」
生きているという実感が欲しかった。首筋に顔を当て、ユーリアの薬草のもの
と甘いものが混じった香り。何度も嗅いだユーリアの匂いだ。
自分はまだ人間として生きている。徹底的に自分に言い聞かせるために、ユー
リアを求めた。
「多分、今日は止まれない…」
「分かった…分かったから、っんふ…場所を…あひっ!」
「どこがいい?たまには広々とした所も悪くないと思うが…」
言っている最中もユーリアの上着の隙間に手を入れ、乳房の感触を愉しんだ。
「手をつけるようなものがっ…はぁっ…欲しい…!!」
行為を中断するのは嫌だが、致し方ないとして、男はユーリアを抱き上げた。
「お姫様みたいだろ?」
「不釣り合いだ。少し恥ずかしい…」
「良いんだよ。綺麗なんだから」
『お姫様』をそっと階段に下ろす。背に回り込み、一心不乱に胸を掴んだ。
「抑えられん…済まん……」
ユーリアの背に腹を、首筋に顎を、尻に股間を擦り当てて、男は必死に自分の
存在を示した。


今日の男はケモノだ。
喰らう、貪るといった形容がよく似合う。普段は慈しむような愛撫をしたもの
だが、今夜は己が欲望に忠実だ。
欲望のはけ口と言うと聞こえが悪いが、この男に求められていると思うと嬉し
かった。
舌を吸い取られてしまうようなキスも、痣が残りそうなほど強く胸を揉まれる
ことも、今のユーリアにとっては幸いでしかない。
200名無しさん@ピンキー:2011/04/09(土) 02:11:01.95 ID:sVQdXFEz
我ながら変な所で切ったと思ってる。今では反省している

震災後も元気なここに勇気付けられてるんだ本当。ありがとう。皆も生きてね
ではでは
201名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 01:07:08.14 ID:wl1jL7ER
GJ! 幸せっていいな
今夜はほんとにそう思う
幸せになりたいなあ
202189:2011/04/10(日) 10:42:42.63 ID:f8TsI6Vv
GJ!ユーリア可愛いよ、ハァハァ

>>189の続きです。一人称が苦手で、書き方が変です。

彼を見送り、私はオストラヴァさんに向き合う。
「あの、もし良ければ会いますか?要人に。私が説明するよりも、深く理解出来るかもしれません」
重い鎧の軋む音が聞こえる、こんな提案に戸惑っているのかもしれない。本来なら会わす筋はないのだけど。
「……わかりました、お願いします。その、要人という方はどちらに?」
「上になりますが……一緒に行った方が良いでしょうか?」

以前、彼に会うようにお願いしたら、しばらくして戻ってきた。捜したけれど、場所がわからない、そう言われてしまった。
なんでも、通路奥にある階段が分からず、何度もぐるぐる回っていたらしい。不慣れな土地だから方向感覚が狂ってしまうのかもしれない。
「そうですね、お願いします。あの、立てますか?もしよろしければ手伝いますよ」
見えない私に優しい言葉をかけてくれる。別段不自由はないのだけれど、お言葉に甘えてお願いしてしまった。

少し硬く頑丈そうな手袋が、手を包む。人に触れられるなんて、あまりないので少し緊張してしまい鼓動が早まる。
すみません、と謝るつもりがバランスを崩して転倒しそうになる。咄嗟に支えてくれたオストラヴァさんに、強くぶつかってしまう。
「だ、大丈夫ですか?」
慌てた声が凄く近くで聞こえる。金属鎧に頬を打った私は、痛みを堪えながら努めて冷静に声をかける。
「ええ、すみません。大丈夫です……あの、案内しますから……離してもらってもいいですか?」
「うわぁ、失礼しました!」
ぐいと身体を引き剥がし、がちゃがちゃと鎧を鳴らして気配が遠のく。気を取り直し、私は足を擦りながら階段へ案内した。

幾重にも続く階段を上り、狭い階段踊り場で足を止める。歩調を合わせて後ろについて来たオストラヴァさんに、ゆっくりと振り返った。
「この階段を上がれば要人に会えます。ただ、求めていた答えかは、わかりません……」
「ありがとうございます。あ!あの……痛くないですか?」
突然の問いかけに驚く、痛い?あ、ぶつかった時の事を心配してくれていると、ようやく気がついた。
なんて答えればいいのか分からず、困惑していると、ごそごそと何かを探す音、それから水音が聞こえる。
「失礼します。たいした処置ではないのですが、冷やした方が良いかと」
頬に冷たい物が当てられる。思わず小さく声を上げて、自身の頬に触れようと手を伸ばす。
そこには暖かい手があり、その手は水?で濡れた布が私の頬に置かれている。その状況に面食らい、呆然としてしまう。
「あ、ありがとうございます。その、私は大丈夫ですから、どうぞ行ってください」
オストラヴァさんの手が離れる。少し寂しい気持ちがしたが、また戻ってくるのだから……私は何を考えているのだろう。
程なく鎧の擦れる音が遠のき、気配が消えていった。

しばらく私は頬に布を当てたまま、ぼんやりと夢想する。どうしてあの人たちは優しいのだろう。
私はデーモンで、滅びゆく世界を繋ぎとめるように使役させているのに……本当によくわからない。
布の冷たさが肌の暖かさに勝つ頃、金属の擦れる音が近づいてきた。
「ああ、戻られたのですね。……オストラヴァさん?」
声をかけるが、反応がない。じっと動かず、言葉も発しない。要人に何を言われたのだろうか?
「……火防女さん、ありがとうございました。あまりにも突拍子もないから、まだ受け入れそうにはないです」
ショックだったらしく、声は震えていた。無理もない、受け入れるには時間がかかるし、受け入れないかもしれない。
「そうですか……すみません、これ、お返しします。でも、洗って返した方がいいですか?
頬に当てた布を丁寧に折りたたんで、オストラヴァさんの声の方向に差し出す。死なない身体なので、手当ても本当は意味がない。
でも好意を無にするのは申し訳ない、彼らから私も少し学んだ。
「まだ赤いですね。痛みはありますか?」
無造作に頬を撫でる、痛みは……気にならない。首を横に振り、平気です、と答える。
203189:2011/04/10(日) 10:46:08.13 ID:f8TsI6Vv
「気になっていたのですが、どうして優しいのですか?トマスさんも、彼も、オストラヴァさんも。
私には、よくわからないのです」
少し向こうで、うーんと唸る。難しい質問なのだろうか?それすら私にはわからない。
「……人は、お互いを支え合って生きています。先人を敬い、親が子を慈しみ、伴侶と共に生きる。
理論的ではなく、心から湧き起こるものかと」
やはりよくわからない。でも、その好意は気持ちがいい。気遣いも、人の温もりも。
擦り足で近づき、触れてみる。金属の冷たさを感じ、手を這わせて温もりを探す。
剥き出しの手のひらを感じ、両手でそっと包み込む。私とは違い、大きくて暖かい手。
「……暖かいです。これが、人、ですね。もっと、触れてもいいですか?」
「わかりました。あの、どうして?」
戸惑い、訝しげな声で質問される。確かに、私はおかしいと思われても仕方がない。
「何故でしょうか……こんなに温もりが心地が良いなんて、初めてです」
暖かさをもっと感じていたくて、頬ずりする。温度が伝わるように、たくさん感じたくて。

「その、申し上げにくいのですが、あまりそういう事をされると……苦しいです」
言いにくそうに、もごもごと口の中で歯切れ悪く呟く。苦しい?鎧が締めつけているのだろうか?
「苦しいのは私が原因ですか?どうすれば治りますか?」
手を離さずに質問するが、言葉が返ってこない。ごくりと喉を鳴らす音が聞こえ、身体が鎧に押しつけられた。
「すみません、決してそういうつもりではなかったのですが……いいですか?」
小首を傾げて考えるが、わからない。でも、治るのであればと思い、頷く。
身体を離して、オストラヴァさんは鎧を鳴らして外していくらしい。金属が床に落ち、鈍い音がする。

どうすればいいのかわからずに立っていると、気配が近づき抱きすくめられる。びっくりしたけど、暖かい。
がっしりとした身体と、荒い呼吸、鼓動も早く、本当に苦しそうで心配してしまう。
顔を埋めていると、髪を撫でられる。身じろぎをすると、太ももに何か固い物?がぶつかる。
それどころか、ぐいぐいと押しつけられてしまう。とても熱い、火傷しそうな程の熱が伝わる。
頭の上ではあはあと苦しそうに呼吸し、辛い声を漏らす。これが原因かもしれない。
押しつけられたそれを恐る恐る触れてみる。びくりと身体が跳ね、動きが止まった。
「触ってください……」
切実な声に頷き、両手でそれを触る。手のひらで高温を感じ、熱さに堪えつつ撫でてみる。
「ぅ、直接触って、上下に動かしてください」
ごそごそと衣擦れがあり、固い何かも露わになったらしい。直接触るとびくびくと脈打ち、先端部からじわりと溢れてきた。
両手を合わせてゆっくりと上下に動かす。くちゅくちゅと音が鳴り、うめき声が零れ落ちた。
動かす度にぬるぬるとした何かが絡みつき、滑らかになっていく。
ようやく私は何をしているのか気がついた。オストラヴァさんは私に欲情していたなんて、鈍い自分が恥ずかしい。
それとは別に私の中の何かが疼く。こんな気持ちは、いつ以来だろうか。

緩急をつけて擦り上げ、先端部に親指を這わせて、少し抉ってみる。押し殺した喘ぎ声が頭の上で聞こえ、びくりと震えた。
「……あの、やはり、口でした方がいいですよね……」
顔を上げ、おずおずと聞いてみた。答えは返ってこず、柔らかい何かが口を塞ぐ。
んぅ、と声を上げて口を開けば、ぬるりと舌が腔内を掻き回し、むさぼるように蹂躙する。私は流れ込んだ唾液を嚥下し、舌を突き出し、絡ませた。

むぎゅりと乳房を鷲掴みされ、塞がれた口から嬌声が溢れる。熱い手のひらがぐねぐねと揉みしだき、緩んだ布がずれて敏感な突起に擦れてしまう。
絶え間ない刺激に、手を動かすのが雑になっていく。頬、首筋、鎖骨を啄むようにキスをされ、胸に強く吸いつけられる。
「あぁ、だめです……手が、動かせなくなってしまいます……」
自分の声とは思えないぐらい、鼻にかかった甘い声。切なくて、身体が震えてしまう。
巻きつけた布が乱れ、隙間から手が入れられる。耳を塞いでも聞こえるぐらい、はっきりと水音が聞こえ、恥ずかしい。
指先が巧みに動き、ぐちゅぐちゅと捏ねまわされ、快感に堪える事しかできない。頭の奥がじんじんと熱を帯び、耳鳴りがし始める。
「ひぁ、すみませんっ。いってしまいます……あ、あぁぁあっ!!」
身体を強張らせ、ぶるぶると痙攣する。呼吸をする事もままならない。浅く挿入された指の感覚だけが、強く私の意識を保つ。
204189:2011/04/10(日) 10:47:49.71 ID:f8TsI6Vv
壁に背中を預け、呼吸を整えようと、息を大きく吸い込む。が、油断しきった私の口は再び塞がれ、舌を吸われてしまう。
抵抗する力も残っておらず、呼吸困難になりながらも受け入れる。解放されたと思ったら、耳元で囁かれてしまった。
「もう、我慢出来ません。中にいれます」
言葉を理解する間もなく、片足を大きく上げられ、熱い何かが私のひくつくそこにあてがわれ、押し広げられる。
「ふぁぁっ。だめです……あ、熱いぃ」
ゆっくりとした圧迫感に、首をいやいやと振り乱す。大きすぎて裂けてしまいそうな恐怖を感じる。
「くっ、きつい……力を抜いて」
意識をしても、身体がいう事を聞かない。肌が粟立ち、下腹部がひくひくと蠢くのがわかるが、どうする事もできない。

オストラヴァさんの身体にしがみつき、子供のように嗚咽を漏らす。いく事が恐怖ではない。
胎内の熱が私の身を焦がすのではないのだろうか?そんな恐怖が渦巻く。
いやらしい水音と私の声が響く。奥まで当たり、痺れる感覚に堪えられずにつま先を伸ばして少しでも逃げようとする。
でも何度も突かれる度に、片足で支えられずによろめいてしまう。それが深く抉られるなんてわからずに悶え、すがりつく。
「ああ、もう、でそうです……」
切ない声が耳元で聞こえる。それだけではしたない私は、胎内を締め上げてしまう。
「中に、ください……直接、感じたい……」
息も絶え絶えに懇願し、口づけをする。しっとりと汗ばんだ肌が心地が良い。
身体を押し付け、動きに合わせて腰を振る。私もそろそろいってしまいそう……。
両足を持ち上げられ、身体が完全に浮いてしまう。それと同時に深く突き上げられ、あっという間に高みに登りつめる。
「ひいっ、いっちゃいます!あああああ!!」
ぎちぎちと締めると、胎内で大きく震え、熱い何かを感じる。あまりの熱さに私は声も発せず、天を仰ぎ見た。

気がつくと、私はオストラヴァさんに跨り、座って抱きしめられていた。すでに胎内からは抜かれ、暖かい温もりが少しずつ薄れていく。
ちょっとだけ寂しく感じたが、抱きしめてくれたこの温もりがあるから構わない。
「……ありがとうございます。少しだけ、わかった気がします」
疲れて眠ってしまったのだろうか?胸に顔を埋めて反応がない。
私はオストラヴァさんの髪を撫で、いつまでもこの時が続くようにと願ってしまった。


なんか乙×かぼたんとあったので、書いてみたが……色々すまない。
205名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 11:12:43.79 ID:wl1jL7ER
なんだこのエロ切なさは! GJ!!
206名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 12:04:40.12 ID:V7IoWfPJ
GJ!
乙祭り半端ないな! なんて官能的なんだろう。
職人達のおかげで左手が封印されてSSが書けないじゃないか……。乙×女騎士が一向に書き終わらん。
207名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 22:37:43.40 ID:C43vU9G5
>>200
お前も生きろ!!
やはり幸せで甘い作品は荒んだ心を癒してくれるぜ・・・。
GJ!!

>>204
お、俺の発言が思わぬ名作を・・・。
GJ!!かぼたんはぁはぁ。

>>206
早く書き上げろと股間の古い獣が鳴いている。
208名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 23:11:30.83 ID:f8TsI6Vv
書いておいて何だが、これってかぼたん誰とでもヤレるフラグなんだよな……ビッチ過ぎてどうしようも無いが。
もう、俺は駄目だと思う。腐れ谷に棄ててくれ。
209名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 20:20:12.74 ID:YnV6DO/+
うーん、エロSSの純愛って、こんな感じなんじゃないの?
なんかあっという間に心の交流、愛し合う二人が出来上がる的な
まあ書いた人がそういうつもりで書いたんならなんとも言えんが
210名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 20:50:38.40 ID:Alh/oMGe
王子イケメンで優しくてヘタレだから女心をくすぐりまくりんぐ?
211名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 22:01:30.90 ID:a/5sOteQ
普段はヘタレでもやる時には雄くさくなる乙が好きだ。


意外とオストラヴァって体格が良いのだろうか? フリューテッド着た男主人公と並べたらそっくりだった。
あの装備は重量もあるし、実は頑強キャラなのかもね。
212名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 22:11:28.15 ID:Alh/oMGe
>>211
画面前で思い切り頷いた
そんな乙いいな、実にいい

俺んとこの主人公並べたことあるけど、なんか乙のが身長低かったような
213名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 12:33:36.55 ID:+YBZtovE
NPCが全員女だったらと妄想してたら夫と子供を亡くして悲嘆に暮れる未亡人トマスという電波を受信した
214名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 21:27:07.98 ID:2VFOC4Ji
全員女だったら…心折れた戦士とか慰めてあげざるを得ない
215名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 21:59:30.32 ID:YuJtE9On
ツンデレボールドウィンですねわかります。
「べ、別にあんたの心配なんかしてないんだから! 客がいなくなると私の生活が困るの。だから……だから簡単にくたばんじゃないわよ!」
216名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 01:38:37.41 ID:ENWTNVEz
心折れた女戦士にハァハァしそうな勢い。
それなのに、俺と来たら…。心折れまくりだよ…。

職人さんたちの素敵SSのGJな後にヘタレ長文投稿するのに心引けるが…。
前スレにて最後まで書くと決めたからには、亀のごとくでも投下するよ…。orz

オストラヴァ×女主(おっぱい6)の続きです。
未だエロなし。
長文傾向・自己設定あり。
苦手な方はスルーよろしくお願いします。
217前スレ795続き 乙×女主(おっぱい6):2011/04/13(水) 01:43:43.41 ID:ENWTNVEz
嵐の要石をくぐった彼女は、ただ何をする事なく突っ立っていた。ソウル体である。黒侵入もなければ、青を拾う事もない。
また、此処に徘徊する者たちはすでに屍となった者たちばかり。
普通の人にとっては身の毛もよだつ場所であるが、彼女にとって一番居心地の良いところであった。
たとえソウルに飢えた者であったとしても、生きていた時の肉体と同じ格好をしている。
デーモンが相手といえど、この飢えた者たちを手にかける事に罪悪感が無いとは言い切れないからだ。
相手が骸骨であれば死者の冒涜だけで、殺人にはならないからだろうか。居心地が良い場所とは言えないのに、気が楽だと心底思う。
彼女は目の前の骸骨を潰すと、さらに奥へと進んで行く。ソウル体と言っても、ブラムド一本で突き進むには困難な場所が多い。
特に崖の細い道では幾度と無く落下し、要石の前まで戻ってしまう。それでも彼女は、神殿に戻る気にはならなかった。
“瞳の石を持ってくればよかったかな。それなら青を呼べるのに”
そう思った彼女は、大きくため息をつく。
“瞳の石とか青とか黒とか。本当、人間とは思えないよね…私…”
オストラヴァに言われた一言が心から離れず、彼女はまた、何度目かの要石の前に立っていた。
“いや、正しくは、私たちかな…”
彼女は小さく笑い、自身のぼやけた手のひらを見つめた。
肉体を取り戻すためにのみ、デーモンを倒す者。少しばかりの良心でボーレタリアを救おうと、デーモンを倒す者。
もはやデーモンすら興味なく、ただひたすら生きた肉体を取り戻すために侵入を繰り返す者。
自分は果たして、前者か後者か…。そう思うと悲しくなった。今自身がソウル体であって本当に良かったと、彼女は思った。
もし肉体を取り戻していたならば、青であれ黒であれ、誰かに自身の涙を見られていたかもしれないから。
幾度となく要石に戻るにつれ、彼女は手持ちのアイテムに心細さを感じていた。
奇跡を使わない彼女は以前出会ったナイスガイの事を思い出し、回復アイテムを手に入れようと久々に彼に声をかけた。
「グッダイ!」
そして去り際にそう、声をかけられた。その時の、うれしい気持ち。
「そ〜いえば、あの人に教えてもらったんだよね〜。此処の骸骨の事。え〜っと、スキルヴィルだったっけ?あ〜あれは坑道だったな。
え〜っと、冒険者、冒険者…。思い出せないなぁ…。ま、いいか。どうせまた要石に戻るんだし。その時名前聞こうっと」
重苦しいはずだった自身の胸中だが、ナイスガイの声で再び元気を取り戻す。呪われたボーレタリアの中でも、生きのびた人々がいる。
たとえ自身が人とは違う物であっても、人として接してくれる人がいるのだ。彼らの何気ない一言で、何度も救われているのだから。
“帰ったら、あいつに、あやまろう”
元気が出た分、心に余裕が出てきたのだろうか。元気が出た分どうにも調子がいい。
ましてや此処の骸骨は、打撃が弱点なのだ。打撃武器の最高峰であるブラムドは、扱いこそ大変だが当れば一発である。
時折死神に苦戦を強いられたが、何度も繰り返すうち対処法を覚え、元気の出た彼女の前では、もはや敵ではなかった。
“このまま、一気にデーモン行こうか”
そう彼女は思う。先ほどのナイスガイからしっかり回復アイテムを補充したし。
何より、足元にうっすらと浮かび上がる文字が、「デーモンは近いぞ」と、教えていたからだ。
デーモン特有の膨大なソウルを感じた霧前で、彼女は大きく深呼吸をする。そして、霧を払いのけるようにくぐった。
だが、彼女の足は、そこで止まった。
骸骨、死神、審判者と言う名のモンスター。此処には人は居なかったはず。だが、目の前に立ちはだかるは、人であった。
人型の、デーモン。古い勇士のデーモン。かつて、『人』であった、者。
その時、彼女の中でフラッシュバックが起こる。自身がブラムドを持つようになった、あの時の罪悪感。
初めて『人』を手にかけた、瞬間。結果としてデーモンを倒しただろう。だが、確かに人であったのだ。
聖女アストラエア。そして、その従者ガル・ヴィンランド。二人の存在が、どれだけ彼女を追い詰めただろうか。
自分が人ではなくなった、その心を忘れないためにも、ブラムドを自分の武器にしたのだったからだ。
「目が、不自由なんだね」
彼女のデーモンを見る目が、変わる。見上げるほど大きな体だというのに。口が裂け、巨大な大剣を振り回しているというのに。
此処に来る前、オストラヴァと言い合いしなければ、勢いに任せて目の前のデーモンを屠れたかもしれないが。
彼の発した言葉が、重くのしかかった。
218乙×女主(おっぱい6):2011/04/13(水) 01:44:51.89 ID:ENWTNVEz
「グオオオオッー!」
彼女の声に気付いたデーモンが奇声を上げ、彼女の方へと突進してくる。彼女は何一つできずに、振り下ろされた大剣の餌食となった。
ソウル体に戻った彼女は、再び要石の前で意識を取り戻す。あのナイスガイの名前を聞こうと勇んでいたときの心は消えうせていた。
彼女は要石に触れた。

女神の像の前に立つ彼女は、どうやって「あいつ」に会おうかと思った。平然と会うには、胸中穏やかではない。
かといって、今までどおりにふざけて?会うにも、心が痛む。
はあ、と、ため息が大きく出た。だが、戻ってきたのだ。謝ろうと、決めたのだ。決めたからには、実行に移すのが彼女流。
すぐさまオストラヴァの姿を探そうと、彼女は意を決して振り返った。
が、目の前に鉄の壁が邪魔をして、思い切り振り返った彼女は、それにぶつかった。
え?こんな所に壁?と頭に疑問符が湧いたが、突如目の前に見えた物がそれが壁でないことを教えてくれた。
「何?コレ…。草?」
目の前には、満月草とも三日月草とも新月草ともいえない、カラフルな草がもっさりとあった。
「はい。フラワーアレンジメントしてみましたよ」
草の上から、聞きなれた声が降ってくる。え?と思って見上げれば、鋼鉄の鎧で身を固めた青い瞳が、自身を見下ろしていた。
その瞳は少しばかり震えていたが、細く穏やかであった。
「その、草ですから…。フラワーとは言えないんですけど…」
その青い瞳オストラヴァは、恥ずかしそうに頭をかいた。
意を決して会おうとした相手に不意打ちされてしまい、彼女はらしくもなく、呆然としてしまったが。
「プレゼントです」
と、言われてそのもっさりを押し当てられては、彼女は半ば反射的に受けとった。
「ありがとう」
そして、お礼を言う。たとえ得体の知れないものであっても、もらったらうれしいものだ。
「その…。先ほどは、その…。ひどい事…言ってしまって…。すみません…」
しきりに頭をかきながら、消えそうな声でそう言うオストラヴァを見上げて、彼女は先を越されたと思った。
目の前のもっさり草が彼なりに自分を励まそうとしてくれるのが、良く分かったくらいだ。
「ありがとう。センスは最悪だけど、タイミングは最高よ」
だから、謝る代わりにお礼を言った。もちろん、彼女らしく。オストラヴァは、また、恥ずかしそうに頭をかいた。
「よくこんなにたくさん満月草とか、集めたね。新月草、あ、暗月草もあるじゃない!やるぅ」
謝る代わりにお礼が言えた彼女は、普段どおりに自分を取り戻せていた。
恥ずかしそうに頭をかく彼を見ていると、余計に心が温まるのが分かるからだろう。
彼女はそんな彼らしいプレゼントを大事に取っておこうとトマスに預けるのだが、せっかくのフラワーアレンジメント?なのだ。
そこはやっぱり女の子。どうせなら、花束にしたくなった。
「ねえ、トマス。ハンカチか、紙持ってない?コレ、花束にしたいんだ」
だからそう、トマスに聞くが。
「ハンカチなら持っているが…。その、コレは汚れてるからなぁ…」
と、涙を拭いたハンカチを握り締める。それは確かに、ちょっと…である。
「じゃあ、ボールドウィンは?」
隣にいるボールドウィンに声をかける彼女だが。
「ん〜わしのは、ハンカチというよりは、ぞうきんじゃな。紙は有るにはあるが、これも飾り物にするにはすすけておる」
たしかに、バケツには雑巾が。荷物の上にはすすけた紙が置いてある。
「じゃあ、アンバサの人に聞いてみよ。彼女なら持ってそうだし。そうだ。香料と交換してもらおうっと」
彼女はトマスから自分の荷物を受け取ると、中から古びたものと新しいものの香料を取り出し、ボールドウィンの隣を通り過ぎた。
「アンバサさんたち。もし、ハンカチとか持っていたら、もらえないかな?コレ、花束にしたいの!」
元気良くもっさり草を目の前に掲げて言う彼女に、いち早く反応したのは女性ではなく、聖者の方であった。
219乙×女主(おっぱい6):2011/04/13(水) 01:45:50.84 ID:ENWTNVEz
素敵な草ですね。本当に花のようです。ハンカチよりは、こちらの方が、似合うかもしれません」
穏やかに言う聖者に、彼女は自慢げにもっさり草を見せる。と、聖者は供え物のパンやくだものを包んでいた包み紙を彼女に渡した。
「ありがとう!これ、お礼。私には必要ないから、使ってね」
彼女は礼を言い持っていた香料を聖者に渡すと、包み紙で草を包んだ。
「わぁ…素敵…。本当に花束みたい…」
彼女は手に持ったもっさり草を握り締める。
「そう言えば…。ここずっと…。花を見ていないな…」
彼女はもっさり草に鼻先をうずめ、香りを楽しむ。花独特の香りは無いものの、薬草特有の匂いがした。
呪われたボーレタリアは人間だけでなく、生きとし生けるもの全てに、呪いをかけていったのだろうか。
「本物の花…見たいな…」
彼女は、小さくそうつぶやきながらトマスの所へ行くのだが、目の前で折りたたまれたフリューテッド一式を見て、硬直する。
「何…。あんたまた、何かしでかした?」
彼女の声のトーンが変わる。
目の前のフルフェイスはトマスの隣で、綺麗に床に張り付いている。つまりは、土下座。
そもそも、デモンズソウルは中世ヨーロッパを模しているようである。土下座という日本古来の様式が通用するとは言えないのだが。
まあ、そこはね。ネタっつう事で。それに、あんなくそ重い鎧で土下座したら膝割れるとか、言わないでね。
「すみません。それは…」
と、少し顔をあげたフルフェイスは、ちらりとトマスの持っている彼女の荷物を見つめた。彼女は察する。
「な〜るほどね〜。私の荷物から、勝手に取ったってことね〜」
彼女の事を、トマスから聞いてある程度理解したつもりのオストラヴァは、あげた顔を再び下す。
「トマス!私の袋からゴッドハンド一式とプレートヘルム取り出す!オストラヴァは顔を上げなさい!」
「「はいっ!」」
と、彼女のドスの利いた声にトマスとオストラヴァは綺麗に返事をハモらせ、オストラバは正座スタイルで背筋をのばし
トマスはすぐさま言われた物を取り出した。彼女は両手にゴッドハンドをはめると、プレートヘルムをトマスにかぶせる。
「この〜っ!二人とも!!」
そして二人の頭めがけて彼女は、ゴッドハンドを振り下ろした。
奇跡魔法に頼らない彼女は、奇跡を十分に上げていない。よって、ゴッドハンドは能力不足でダメージはほぼ無い。
「どうせ使わない物ばかりだから、別にかまわないけどっ!私に内緒で勝手に使わない!トマスも渡さない!分かった!」
「「はいっ!!」」
彼女の釣りあがった眉を見る二人は、声をそろえて返事を返す。二人の絶妙なるハーモニーがおもしろく、彼女は大笑いした。
「あははははは!それ、おもしろいよ!もう、許す!」
そして、ゴッドハンドを外しトマスのプレートヘルムを外すと、それらを大袋の中に突っ込んだ。
「よし!決めた!嵐をクリアーする!そして、一気に坑道を突破するもん!決めた!」
そう元気良く彼女は言うと、袋の中から取り出した名も無き戦士のソウルをつかった。
ピカーっと光輝く彼女の手のひらを見て、オストラヴァはまた、不可解な感覚を覚えた。
「綺麗ですね。それは、何ですか?」
だから、その不可解な感覚を質問という形に変えたのだが。
「これは、皆には使えないもの。私たちデーモンスレイヤーにしか扱えないものなの。だから、教えられないし、教えない」
彼女の答えは全く答えにはならない。オストラヴァは理解しがたいように彼女を見つめる。
本当は教えて欲しいのだが、彼女の答えが重いものだろうと察した彼は、それ以上知ろうとはしなかった。
「じゃあ、行ってくるね」
装備一式修理を終えると彼女はまた、嵐の要石の前に立ち、二人に振り返ると、嵐で拾った瞳の石を使う。
今までぼやけていた彼女の肢体がはっきりと見えるようになると、彼女は要石の向こうに消えて行った。
オストラヴァはしばらく、視線を戻すことができなかった。
彼女のその、人とは違うところに。不可解と不愉快と、それ以上の興味で。
220216:2011/04/13(水) 01:52:30.95 ID:ENWTNVEz
今回は此処までです。本当に亀ですみません…。orz
なんだろう。おっぱい6が乙とマジ恋におちる様が思い描けないのだ。
単にネタでギャグオチとか、そういうのだったら俄然有りなんだけどな。
雄虎で押すトラなエロにもつれ込ませて〜とか始めはそうノリノリだったんだ。
でも、どうしても、悲哀になるのが。
どうしても、悲哀にしたくないというか。変な意地が出ちまったよ…。
きっと、震災の直後だったから…。余計にキタんだよな…。

これからも長文・自己設定に陥るので、苦手な方はスルーよろしく!
そうではない方は、どうか広い心で見逃してやってくれ…。orz
221名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 02:09:22.60 ID:w1QZ2ao6
GJGJ!! 女主も乙も一途で健気で…愛しすぎる!
何気に谷4トラウマ主って書かれてない題材じゃね?興味深い

>>220
その気持ちよくわかる。俺も大概オリジナル展開成り勝ちだけど、
本当に悲哀救済エンド書いてしまうには、一旦距離置いて、自分の
書いたSSの3次創作というかたちで折り合いつけたからな

ちゃんと注意書きして、あまり自分を語りすぎず、ある程度まとめて
投下とかで大丈夫じゃないだろうかと思うんだが
222名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 06:04:50.52 ID:F40Xh/Xe
>>220
おっぱい6の続き来た!GJ!!
悲哀になるのは仕方ないな、結局乙死ぬし世界は悲劇
色々捏造して無理矢理GOODENDに持っていくとか?
押せ押せ♂虎!でエロ突入に期待してる!!
223名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 20:54:42.44 ID:T2qJJDr4
>>220
GJ!
前回のおっぱい6を読み逃してたから保管庫まで行って読んできたよ
あっけらかんとしつつ、悲哀の混じる空気がすごく好きだ
続き楽しみにしてるよ!
224名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 00:25:48.73 ID:cxJBmnVx
まあなんでも原作通りなら創作する必要ないし、かと言ってあんまり変えすぎると
その作品で創作する意味ないし、頃合いが難しいよね
225220:2011/04/16(土) 23:51:39.54 ID:Y5GfvuMN
みんな優しいのだな…(;;)
223は前スレにまで飛んでくれてありがとう…。
自分が出過ぎないようにと気をつけるのだが、
書きたい物と書ける物が中々一致しないようで難しいのさ…orz
注意書きはもちろんする!
此処まで亀でも書いてみたいって思えるってのはやっぱり
デモンズがそれだけ好きって事なんだよな。
226名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 22:00:32.21 ID:sVpY9Wap
ヘタレ少年男主の逆レイプものって需要ある?
あれば書く
227名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 22:08:08.70 ID:MyjSnaLu
>>226
なん・・・だと・・・!?
ぜひ載せるべきだ!そして少年の貞操を食うのは誰なんだ!?
228名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 22:21:42.29 ID:sVpY9Wap
>>227
予定では塔の貴婦人と偶像
遅筆だから明日になるかも・・・
229名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 22:53:35.82 ID:MyjSnaLu
>>228
偶像たんktkr
正座して待ってる!!
230名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 23:03:51.43 ID:+RtaxCuA
ついに偶像たんが!これまで待ったかいが!
231名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 02:25:14.60 ID:Z320ptUo
>>199の続き。Q間あった割に短くない?→A短いよ
232世界を繋ぎとめたあとに… 後1/2:2011/04/19(火) 02:27:00.42 ID:Z320ptUo
後ろから突かれているから顔は見えない。臆病から、情事の最中も男の顔を見
ていたかったユーリアだったが、覆いかぶさるように背に腹、うなじに顎、尻
に腰が当たる為に、存外悪くないと思っていた。とくに、男の息遣いが鮮明に
聞こえてくるのは、今までにない趣があった。
「っん…凄っ…い…あぁ!」
「っう…」
後背から突き上げられる。深く、熱い衝撃に身を震わせる。ほんの数日前まで
皆が居た場所かと思うたびにどうしようもなうほどの背徳感に緊張とも興奮と
も言えぬ感覚を覚え、体が熱くなった。
「ユーリア…!愛し……」
「んっは…もっとぉ…!!もっと言ってくれ!!」
「愛してる!」
その言葉が、どんな媚薬よりもユーリアを女にさせた。唇を合わせる度に、舌
を絡ませるたびに、唾液を嚥下するたびに、心は疼く。
「ふぁあ!!!……ねぇ……んんっ!!」
「どうした!?」
「はぁ…はぁ…。ありがとう」
「な、なんだって急に…?」
「ふふふ…それもそうだ……」
ただ、伝えたかった。何故だかは分からない。すぐにでも伝えたかったのだ。
何に対するものなのかも分からぬまま。
「っぐ…悪い…!!」
「ふっ…んんん!……んっ!」
熱い精が爆ぜた。膣内にたたき付けるような勢いで吐き出される胤に、ユーリ
アは感嘆と快楽の入り混じった声を漏らした。
「ごめん…今日全然終われない…」
「えっ?ひゃ!?」
余韻も味わわぬうちに倒され、右足に跨がった男が、左足を抱える形になった。
「多分、今日は長くなる」
「はぁっ…!!うぁ…おぁぁ…!!」
内股の上を滑りながら、激しい出し入れが再開される。先ほどまでとは逆に、
上から刺されるような刺激。快楽と情愛の渦の中で、魔女は鳴くことしか出来
なかった。


「…」
一体、どれだけの時間性交に及んでいたのだろう。射精するたびに体位が変わ
った。立ち上がって尻から持ち上げられ、突き上げられるがままということも
あった。正常位のようだが、腰を持ち上げられ、結合部を曝すような恰好もし
た。逆に男に跨がることもあった。最後に、口で奉仕するころには疲れ果て、
しっかり最後までしたのか定かではない。かつてない疲労感も取り切れぬまま
ユーリアは男の隣で目を覚ました。
その横顔を、ただじっと眺めた。男の目は開いていた。
233世界を繋ぎとめたあとに… おしまい:2011/04/19(火) 02:27:30.07 ID:Z320ptUo
「…どうかしたか?」
「…よくもあれだけ出来たな、と」
「いや、すまん。なんかやっぱり普通の人間とは少し違うようなんだ。眠たく
いしな」
「これからの私の身にもなってほしい」
「あはは…気をつけるよ」
また、激しい睡魔に襲われ、少しだけ目を閉じた。ほんの少し、寝たかもしれ
ない。再び目を覚ましたときも男は目を開いたままだった。
「……」
「『愛している』だとかそういうものを声が枯れるまで言い続けたくもあるし、
何も言わずにただ見ていたい。そういう気持ちもある。貴方は不思議な存在だ」
抱き着いていた左腕を静かに撫でた。やはり人の−触れ慣れたこの男のものに
違いない。蛮族の祭壇で負った傷の痕も、しっかり残っている。
「あぁ…そうか…」
「ん?」
「いまの時代、夢が叶う人間などそういない…」
「そうだな…」
男の脳裏に、様々な人間やデーモンの顔が浮かんでは消えた。永久に生きよう
とし、醜悪で脆弱な存在に堕ちた老王。ただ命が尽きるまで静かに暮らすこと
を望んだ聖女と死してなお守らんと盲信する騎士。父に会うために鎧に身を固
めた王子。ラトリアに君臨していたデーモンも、女王の成れの果てなのかもし
れない。
皆望みを持ち、叶う事なく死んだ。
「私は幸せ者だ。誰かに愛してもらうという、小さい頃からの夢が叶ったのだ
から…」
それだけ言うとユーリアは寝息を立てはじめた。
今、自分の腕の届くところには幸せがある。守ろう、それを。何が起ころうと
も。男は静かに誓い、離れぬように幸せを抱きしめた。
234名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 02:31:18.60 ID:Z320ptUo
まだまだ余震続くね。嫌だけど、笑えるときは思い切り笑おう。空でも元気が良いはず。
多分俺の主×ユーリアはこれでおしまい。時系列的にももう難しいしね。本当にお付き合いありがとうございます。
何かビビっときたらまた来るかも。
ではでは
235名無しさん@ピンキー:2011/04/20(水) 01:06:00.62 ID:iTKKcQds
GJ!完結お疲れ様でした
純愛いいね癒されるよ
236名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 14:04:51.11 ID:adNyEpR5
デモンズギャルゲがあったら、主人公にもアストラエア落とせるだろうか
好感度は簡単に上がるのに、恋愛に持っていくのは至難とかな感じになりそうだ
237名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 14:56:00.71 ID:8LOrguKc
>>236
それはifにしたってキャラ崩壊してるだろ……。
根底から設定変更したらもうガワだけ同じ別キャラだし。

せいぜいガルが「こいつの方がもてそうだけど、ライバルという訳ではない主人公の知人」
系のキャラで、ライバルにならない理由も兼ねたガルの固定パートナーってポジションだな。
代わり(?)に、二人はセレン攻略でキーになってくれるよ、みたいな。
238名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 22:37:04.81 ID:yMsTf19b
俺のフロム脳内では、ガルは生身の人間だから谷の毒には耐えられない
それでも無事なのは暗銀のおかげ。つまりガルは鎧を脱いだら死ぬ…ってことになってる
239名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:04:55.18 ID:boVZjc5o
暗銀鎧に疫病毒出血完全無効の効果があるならそれでいいと思うけど・・・ないじゃない
黒ガルも生身と同じく疫病毒出血完全無効ならそれでいいと思うけど・・・違うじゃない

普段なら人のフロム脳内に突っ込むなんて野暮なことはしないよ?
しかしエロパロ的に考えて反論せざるを得ない
240名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 13:58:15.24 ID:+qTNJELN
ガルとアストラエアの間にあるのは恋愛だとは思うけど、案外敬愛とか信頼とかで、
どっちかが片思いでやきもきパターンもおいしいと思うんだ
241名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 15:30:19.24 ID:p8wTnXhG
やきもきはいいが他のやつと恋愛関係にするのはないわ
そこまでやったらもはやメアリー・スーだろ
書くのを禁止する権利なんてないけど個人的にはNG登録しちゃう
242名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 00:26:11.90 ID:u9Wveqjd
>>239
ガルが持っているときのブラムドと自分が持ったときのブラムド、明らかに違うだろ?
姉であるセレンのブラインドだって自分が持つと違うし、彼女は毒の沼に半身浴をする人物だ。
つまりヴィンランド家の家宝はヴィンランド家のものにしか扱えない隠された力があるのではないか。
ブラムドには、ガルが持っているときだけ働く状態異常無効化の効果があったのかもしてない。
黒ガルはあくまでガルのファントムだからその威力しか再現できなかったのではないか。
だから生身ガルが無事なのはブラムドのおかげ。


またはアストラエアへの忠誠心で腐れ谷の不浄すら克服しているのか、アストラエアと共にデーモンとなっているのか。
243名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 13:36:39.88 ID:GlKo3Chr
最近ガルは頑強と同じくチート運振られてる脳内設定(ゲーム的には無効だろうけど
ブルブラ的にもおいしいしょ
244名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 14:43:00.76 ID:Q9CDqUkJ
ギャルゲ変換は難しいが、エロゲ変換なら簡単だけどな。
削り取るヤリとか吸魂ハメなんて、もうね…。
フロム脳爆発するぜ。
245名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 16:14:24.15 ID:CNzlsQ2i
>>244

削り取る槍により半裸になるイメージが浮かんだ
耐久力が下がるからありだよな?
246名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 16:26:21.78 ID:Tgqlptpc
それじゃつらぬきも……
247名無しさん@ピンキー:2011/04/26(火) 21:47:13.47 ID:DdWJP7he
アルフレッドとメタスがウーランフルボッコしてる様が浮かんだ。
それを見た男主がそれ以上進めなくなってしまうとか。
普段使いもしない望遠鏡が大活躍するとかしないとか。
あえてフルボッコと表現したが、どういう内容かはゲフンッゲフフンッ。
248名無しさん@ピンキー:2011/04/27(水) 00:49:32.25 ID:d/djfcXx
女主でかぼたんとキャッキャウフフしたいぉ
249名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 11:49:23.39 ID:a7zV/+kZ
ナメクジ×月光のSS見つけて、ここの懐の深さを感じた自分は新参
250名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 12:10:08.43 ID:KaV2rSfq
女乙のイメージキャラクター作って攻略中だけど、谷は色々おいしいな。蚊に食われて膝つきハァハァしたり、大腐敗人や腐敗人に輪姦されたり……。
そして梯子を登る時の貧金生足と尻。堪らん。
251名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 13:15:57.79 ID:Uc05ROwQ
生身の時の声が、たまらんよ。
転落死の際、女主の悲鳴が無いのが解せん。
でも、男主の転落死時の声が結構スキだ。
ダークソウルでは、イヤンな声(に聞こえる)もっと増えるといいな。
252名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 00:32:08.20 ID:ZwQz5AWZ
装備萌えSSは無いのかな。
全裸より、萌えると思うんだけどな。
253名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 03:10:11.07 ID:FfNnIQbq
キャラの詳細ってどこかに載ってたりする?顔とかの設定とか

久々に何か書こうかと思える
254名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 08:52:49.08 ID:hcvy9NKs
ぐぐって北米版アートブックの顔絵を拾えるくらい
ちなみに現物もってるがあのアートブック、
文章は公式サイトレベルのことしか書いてないから気にしなくていい
255名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 10:25:39.29 ID:4smRjWRq
アートブックの乙とガルの格好良さは異常
256名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 11:27:21.61 ID:eaxnmGbq
ユルトは一周して悟ると受け入れられた
257名無しさん@ピンキー:2011/05/01(日) 04:30:39.05 ID:G9FlKi1h
初めてファントムじゃないミラルダさんに会ったのに一言も喋らないまま足踏み外して落ちてった…


ついでに初めてスキルヴィルさんにも会ったけど、ローディング画面のイメージとは全く違った小物感が
258名無しさん@ピンキー:2011/05/01(日) 20:47:26.73 ID:s4HeCpR2
スキルヴィルさんは小物の仮面をかぶった戦士!

…と信じたいんだが、攻撃してみてもパッチみたいな台詞しか言わないんだよな…
「ほう、何のつもりだ?死に急ぐことも(ry」
とか言ってくれたら良かったのに
259名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 01:42:38.88 ID:z8GY3sw+
ユーリア助けたけど成る程なぁと思った

あれは色んな意味で美味しい
自虐的で、でも一途で守ってやりたくも虐めたくもある

あとビヨールさんも助けたけど、すぐ近くにいるのにビヨールが行方不明とか言いだしたオストラヴァ
260名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 05:13:04.17 ID:M47YiACd
ユーリアいいよね。
魔法覚える画面で何もせず離れた時の「あ……」がなんとも。

会話途中で離れると皆違った反応で面白い。一番のツボはオストラ。この人も一途過ぎだろ……。
261名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 13:26:59.99 ID:l6+2g1Af
実際の発音は「Oh…」て感じだな

ユーリアは普通に進めた場合、最後に遭遇するであろう救出NPC
助けられるキャラが兄貴とかおっさんとかおっさんとかばっかりだった
プレイヤーに対するご褒美だな
あの涙声を聞いた瞬間に最黒寸前だったソウルが一瞬で漂白された
262名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 15:04:48.29 ID:kZTqzRgK
書き込めた!
263名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 15:17:07.77 ID:kZTqzRgK
ユーリア「魔女っ子ユーリアたんの魔法講座〜」
主人公「いや、ちょっとまて。なにそのテンション」
ユーリア「このコーナーではデモンズソウルの魔法を私がわかりやすく説明したいと思います」
主人公「そうか無視か」
ユーリア「今回の魔法はこちら!呪いの武器ー」
主人公「お、脳筋技量の得意魔法だな」
ユーリア「この魔法は能力不足の獣のタリスマンを装備して」
主人公「初っ端から不足呪いじゃねーか!」
ユーリア「この魔法を正規の手続きで使う戦士などいない!」
主人公「いるよ!そりゃ確かに少ないけど!」
ユーリア「むしろ能力みたしたタリスマンで呪いを使う戦士はどちらか言うと魔法使いになる」
主人公「ぐ、それなら木の触媒が」
ユーリア「この世界の触媒は獣と狂気しかない。銀?指揮棒ですか?」
主人公「グサグサツッコミすぎだ!」
ユーリア「まあね。私は行使に何度もスタブを」
主人公「おいばかやめろ」
ユーリア「まあホントに怖いのは起き攻め死の雲だけどね」
主人公「やかましい!」
ユーリア・主人公「どうもありがとうございました」
264名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 15:30:47.45 ID:z8GY3sw+
ユーリアは喋り方からして弄りがいがあるだろなぁ

柴染鎧にブラムド装備で帽子被ったら皆騙されるのは笑えた
265名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 22:05:24.93 ID:l6+2g1Af
ユーリアって自虐的な台詞多いけど
「ボーレタリアに入って後そう思う」
とか言ってたから、以前は違ったのかもね

自分を虐げてきた周囲を見返す為にデモンズソウルを求めたけど、
ミラルダとブヨ虫に色んな意味でボコボコにされた結果あの性格になったと思うとハアハア…
266名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 13:55:24.68 ID:lBgaxlzR
ユーリア「魔女っ子ユーリアたんの魔法講座〜」
主人公「早いな第二弾。需要はなさそうだが」
ユーリア「今回の魔法はこちら!炎の嵐!」
主人公「ボス殺しの最強魔法だな。まぁ対人じゃ起き攻めくらいにしか使えないけどな」
ユーリア「使い方は簡単!まずは火の飛沫にカーソルを合わせて」
主人公「走り嵐じゃねーか!なんでお前は前回といいバグ技からはいるんだよ!」
ユーリア「まあな。私は何度も行使のナニが膣内に」
主人公「黙ればか!」
ユーリア「いや、スレ名に恥ないようにサービスを入れました」
主人公「描写が無いエロシーンなどタダの駄文だ!」
ユーリア「ならしかたない。私がどの様に輪姦されたか語ろうか。あれは」
主人公「林間に捨てるぞ馬鹿野郎!いいから魔法の話にもどれ!」
ユーリア「そうだったな。この魔法は確かに強力だが大味すぎる。そのためとある猛者はこれに飛沫のモーションを重ね」
主人公「バグ技使いは猛者じゃねーよ!」
ユーリア「猛者(笑)」
主人公「笑ってやるなよ。彼らは必死なんだから」
ユーリア「猛者(哀)」
主人公「哀しいよな。彼らだって元は普通のデモンズプレイヤーだったはずなのに」
ユーリア「猛者(爆)」
主人公「バグ技使いマジ爆発しろ」
ユーリア・主人公「どうもありがとうございました」
267名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 15:49:33.12 ID:mzL+dGu4
つい最近やりはじめたもんで、魔法関係のバグよく分からないから割と真面目にためになった

嵐1にいるキラピカちゃんの声が凄い可愛いんだけどあれの正体はなんなんだろう
268名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 23:34:50.41 ID:Og9ImwDN
木の上を飛んでる鳥、という意見もある
ちなみに声はユーリアと同じ人らしい
269名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 00:35:11.81 ID:4h9KuBBT
サンクス、て事はただの鳥なのかな
270名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 01:16:11.90 ID:Ky54o+vc
久しぶりにSSってのを書いたら凄い前置きが長くなってしまった
271名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 07:19:35.26 ID:baf3v0tS
同じく。つい長くなっちゃうんだよな。

PSN繋がらなくて切なくなったから、衝動的に公使×女乙の純愛エロ書いちまったよ……。まともに喋る公使とか誰得だ。
272名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 11:19:42.52 ID:zc1UE59X
>>271
ちょっと待てユーリアじゃないのかwww
どういう組み合わせだよwwwwww
273名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 14:00:31.78 ID:Ky54o+vc
一応書いてみたんだけど、キャラ設定とかよく分からないままだったから自信がない

274名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 14:11:32.68 ID:baf3v0tS
どうかしてるよな。ちょっと疲れてたんだ。
女乙をイメージした主人公使ってて、城3開幕で礼する公使を見てたら妄想が膨れてしまった。もしこのキャラが顔見知りで、仲が良かったらどうなんだろうって。
275名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 16:25:36.92 ID:0j0v1XXR
大丈夫!このスレは優しいよ!!全部剥がした後のファランクスくらい優しいよ!!
自分も久しぶりにデモンズのを書こうかと思ったけど、友人に貸してるから資料集めづらい…
276名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:04:33.66 ID:hpji+kzC
最黒主人公×セレンで陵辱で救いがありません
ご注意を


焚き火の揺らめきをずっと見つめていた。
火の中に在りし日の思い出を映し出す。
誰よりも強く、折れない心を持った自慢の弟、ガル。ガルがアストラエア様の守護の任を
拝領した時は、誉より嫉妬の念が強かった。
アストラエア様がこの地で消息を絶ち、当然ガルの安否も知れない。
唯でさえボーレタリアから滲み出る濃霧に民は不安を隠しきれていない上に、
アストラエア様への良からぬ噂が流れてきたのはそれから暫くの事だった。

事の真偽を確かめるために、幾人もの聖騎士が霧を越えて行った。
そのような中、私は恐れ多くも我が弟のことばかり想っていた。

ぱちん、と焚き木が爆ぜる。
この火が消えれば辺り一面は自然の光が全く無い原始の闇。
幸いくべる木には困る事はない。私は再び火の中に思いを馳せる。

277名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:07:55.55 ID:hpji+kzC
−父が亡くなり遺言を伝える名目で私も魔が蔓延るボーレタリアに足を踏み入れた。
例え千の悪魔が道を阻もうと、切り伏せ必ず弟の下へ辿り着く決意していた。
そしてガルの無事を信じて疑わなかった。

だが、ここ腐れ谷にて己の弱さを身をもって味わされた。
恐れを知らず話す言葉も無いソウルを奪われた亡者どもは凡百の兵にはない強さを持ち、
あの巨大な怪物は私が死に物狂いで戦って尚適わない存在であった。

所詮私は人の強さでしか無かったという事か。数えきれない戦士の亡骸がその現実を突きつけた。
おぞましい毒虫、耐え難い悪臭、一刻も安らげない現状。


278名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:11:24.28 ID:hpji+kzC
それでも同胞の遺骸を踏み越えて先に進めたのは、日の光が届かないこの地でも神の奇跡が顕在した事、
物売りの女性から直にアストラエア様が生きておられる事を聞いたから。
女性が言うにアストラエア様がデーモンになったとの事だが、そのような事が在るはずも無い。
アストラエア様がご無事なら弟もそうであるに違いない。

そう信じた、でなければ心折れそうだったから。


−気が付けば焚き火の勢いは失われ種火が心許なげに揺れている。
焚き木をくべ直す。
再び燃え盛る炎に見守られながら私は一時のまどろみに身を委ねた。



気配。

一瞬の内に私の体は緊張し、眠った頭を叩き起こす。
毒虫のものではない人の気配、だがこの場所にソウルに餓えた者が来るはずがない。


279名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:16:25.14 ID:hpji+kzC
分以外の生きた人間は確かに居る。だがそれは決して味方などではなかった。
丁寧な物腰に騙されて身の上話をした自分が恨めしい。
黒い「何か」を内包していたあの男は、私が話し終えると同時に斬りかかって来た。
殺意を感じない、驚かせるための剣。
突然の出来事に驚愕した私の顔を嘲りながらあの男は闇に消えていった。
あれから出会う事が無かったため、朽ち果てたのだと思いたかったのだが。

目を瞑り、一呼吸つく。

覚悟は出来た。気配は沼を波立たせる音と伴い大きくなる。
火の明かりがそれの姿を照らし出す。
私は、血が滲むほどに剣を握り締め、そしてその手を離した。

それの姿は我が一族の宝具である暗銀の甲冑を纏っていた。

「ガル…?ガルなのですね?」

280名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:20:18.67 ID:hpji+kzC
一族の宝であるのは分かっているが、烏賊にしか見えないあの兜、間違えようが無い。
私が最後に見た弟の姿。


「ああ…ガル。会いたかった…」

どうして一人なのか、アストラエア様はどうしたのか、何も考えられなかった。
ガルは私に手を差し伸べ−。




衝撃が体を走る。頬に鈍い痛みを感じ、麻酔が解けたかのように四肢に感覚が戻っていく。
思考は戻らない。何が起こったのか理解できていない。

ガルが差し伸べた手は私を掴むと、思い切り地面に叩き付けた。
恐らくそれで意識を失ったのだろう。

それは分かる、だが何故そのような事をされたのかが分からない。

「目が覚めたか?」

その声に私は心の底から震えた。
ガルの声ではない、弟の声を忘れはしない。

281名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:25:14.08 ID:hpji+kzC
声が聞こえた方を見遣ろうとして、自身が地に横たわり両腕を縛られている事に気付く。

「私の姿が見えるか?」

体が動かない私の目に映るように暗銀の鎧を纏った男は屈みこむ。

その声はやはり弟のもではない、ならば目の前の男はなんなのか。
血が逆流するような感覚、体が、心が理解と否定の狭間で動転する。

その男はゆっくりと頭部を完全に覆っている兜を持ち上げた。
そこにあった顔は、例の黒い男であった。


「これがどういう事か分かるな」

嘘だ。そんな事があるはずがない。

「言われないと分からないか?」

何を言う?いや分かっている、いや認めない。

「確かセレンいったな。貴公の弟は−」

「黙れっ!」
282名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:29:28.87 ID:hpji+kzC
男の声を遮るように、自分とは思えないほどの大声を発してしまう。
男は私の髪を乱暴に掴み上げ、耳を口元に押し付ける。

「貴公の弟は私が殺−」

「黙れぇ!」

「神は居ない。救わぬ神など意味が無い。あの乙女は人として人を救うためにデーモンになった。
皮肉なものだ、人の為に悪魔に身を食わせ世界を救うためにには自らは殺されなければならなかったのだ」

神が居ないと言うならば、タリスマンを通じて顕在する奇跡はなんだというのか。

「私は神を信じない。神が居るならば貴公を救っているはずであろう、あの乙女を救っているはずであろう。なぁ、神など居ないのだ」

アストラエア様、いやデーモンを救わぬのは当然だ。しかし弟は。
283名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:32:31.17 ID:hpji+kzC
「貴公の弟も神を信じているようには見受けなかった。あの純粋な男あの乙女がデーモンとなった後も愛していた。
それは正しい。人が欲の為に生きるものだ。救済も欲だ。我欲が罪だと言うのならば、それを静かに受け入れたあの乙女は何よりも美しかった」

そこまで詭弁を語っていた男は私の顔を一瞥するとつまらなそうに嘆息した。

「本来ならここで絶望の叫びが聴けるはずだったのだが致し方なし。段取りとは違うがその体をいただこう」

弟を殺した相手にこれらか犯されようというのに私の体はまるで動かない。
弟の声を聴いたのはもう何年前だったか。立派な姉であろうと厳しく接しすぎたように思う。
そんな私がある事で泣いていた時何も言わず一緒に居てくれた弟。
長じるに従い家族である私すらため息がでる美貌をもった弟。


284名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:34:49.41 ID:hpji+kzC
ああ、ガルよ、愛しい弟よ。
貴方がこの世にいないというならば、私は何を糧に生きればいい?

貴方と会えると思っていたからこそ今まで心折れずに来れたのに、私はこれからどうすればいい?

全てがどうだってよくなった。私は男の為すがままに任せていた。



胸を曝け出し、股を大きく広げられ、今まで自分でもまともに見た事が無い「そこ」に白くべたつく何かが垂らされる。
騎士である前に私も女である。行為に及ぶ際には前戯を行なうことは書物で知ってはいた。

男は私の胸をいたぶろうと顔を近づけたが、すぐに顔を顰め臭いが酷すぎると言った。
それはそうだ、このような不浄の地で身を清めることなど出来はしない。

285名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:37:49.83 ID:hpji+kzC
垂らした白くべたつくなにかを撫で付けるように延ばしていく。
今更恥ずかしさは感じなかったが、くすぐったい感覚に声が漏れそうになる。
丘はすっかりべとつき滑らかになっている。男の指は割れ目をなぞり、ついには割れ目を掻き分け内側を擦るように粘液を塗していく。

「ん…んん…、ひあっ!?」

声を出すまいとしていたのは無意識の最後の意地だったのだろうか。
だが下腹部に突然与えられた痛みに図らずも情けない声が出てしまう。

「豆を弾かれるのは好きか?」

好きも何も初めての事だ、男もそんなことは判っているだろう、やりたいのならばさっさとやればいい。

指に付いた白くべたつくなにかを払うと、身に着けていた鎧を外していく。
男が露にしたモノは、昔見た弟のそれより遥かに太く恐ろしい肉の狂気に思えた。

286名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:40:18.38 ID:hpji+kzC
「ふむ、やはり完全には立たぬか。つまらない女には相応しい態度だが事が収まらぬな」

仰向けになっている私の頬に肉剣の先端を押し付けなぞる。
虫が這うような気持ち悪さに、肉の剣先から逃れるように顔を背ける。

「ほう、雰囲気が出てきたな」

この期に及び逃れようとする私を嘲る。
男は私の頭を動かせぬように両手で固定し、唇に肉剣を押し当てる。

「噛むなら噛むで構わぬ。どうせ元に戻る。だがそれをしたらどうなるかはわかるだろう。まぁ私としてはそれを望むところだが」

その言葉の意味を理解する前に男は私の口内に肉を突きいれ蹂躙する。
頭が前後に激しく動かされ、時折剣先が喉を突く。
頬に伝う涙の跡を男確認すると男の狂気は太さを増し圧迫し顎が外れそうになる。
287名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:43:01.38 ID:hpji+kzC
「くはぁ…う、ぐぅえ…」

口辱から開放された私はついにその時が来た事を知る。
最早諦めた生、そう思っていたはずなのに弟の仇に奪われることに恨みと恐怖が合い混じり男を強く睨みつけた。

「いい顔だ。先ほどまでとは打って変わった生きた顔だ。それでこそ我が相手に相応しい」

じたばたと脚を動かしてみたものの、そんな抵抗に意味があるはずもな程なくく入り口に男の肉剣が当てられた。

「いくぞ」

その言葉と同時に私の全身に痛みが走る。
私はこの男に、弟を殺したこに男に奪われたのだと実感した。
悔しさが声になり、その声を聞く自分が情けなく、ぼろぼろと涙を零して泣いた。

先ほどまで死んでいた感情が蘇り、弟を亡くした哀しみが心を引き裂いていく。


288名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:45:28.62 ID:hpji+kzC
「うああぁぁー!!」

叫んだ。現実を、神を恨んで。
男は律動を繰り返しながら、私の首を締め上げた。
絞め殺さんばかりの力に、呼吸すら出来なくなる。

「哀しいな。神は助けてくれないのだ。今まで神に祈った時間がどれ程意味のないものだったか」

「あえ…へ…」

やめてと言ったつもりだったが言葉にならなかった。
通じたわけではないだろうが、男は手を離してくれた。
私の腰を掴むと律動の速度を上げていく。こちらのことなどお構いなしの動き。
感じるはずも無く、ただ痛みのみを与えられる。

「く…そろそろだな」

男の言葉を妙にあっさりと理解できた。そして今の私がそれから逃れる事が出来ない事も。


289名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:47:31.00 ID:hpji+kzC
いや…いや…それだけは、それだけはゆるして…」

その願いが聴き届けられるはずも無いのに哀願する。
恥も外聞もなく、一人の弱い女としての訴えを男は満足げに聞いている。

男が一層強く突き入れたかと思うとそのまま動きを止めた。
腹の内側から何故か感じる熱。ああ、これはそういうことか。

どくんどくんの私の中で躍動する男を感じながら私は再び意識を無くしていった。


男は既に居なかった。
私は両腕を縛られたまま取り残されていた。
このまま他の骸と同じように朽ち果てるのか。
私の生はこのようなところで終わるのか、神は何故救って下さらぬのか。

私は祈った。

長い間祈った

祈り続けた−

290名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:49:32.69 ID:hpji+kzC
「これは。そうか、そういうことか」

何故再びこの地に戻ったのか。あの女騎士の最後の姿を拝みに来たのだ。
我ながら相当に悪趣味だと思う。。

このボーレタリアで飽きるほど英雄の最後を見てきた。
あのラトリアで、かつて憧れていた人物を見つけた時は心臓が鷲掴みにされた思いをした。

気高く自分にはとても届かぬ花であったその人は、拷問器具に括り付けられていたまま朽ちていた。
傍らに血で書いた神への恨み言、信心深かった彼女が最後にたどり着いた境地。

その時から自分は目覚めたのだろう。

291名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:51:46.87 ID:hpji+kzC
あの女騎士が居た場所に佇む黒い魂。
神を捨てたのだ、神に抑圧されていた欲が我執となりその無念を晴らさんと神の定めた死を否定する。

神など居ないのに、神を信じた故の悲劇か。
あの女騎士を模した黒い魂は此方を確認すると、人のものではない叫びをあげ向かってくる。

神は居ない、そう神は居ない。そう呟きながら得物をしっかりと握り締めた。


292名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 21:54:20.82 ID:hpji+kzC
終わりです

久々というか何年かぶりだったので勝手が分からず時間がかかってしまいました

お目汚し失礼
293名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 00:31:25.93 ID:qaB5Bfp0
うん、スレの流れ止めて申し訳ない
294名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 00:52:50.68 ID:G2AGY/QO
GJ!
黒ファンと神官系の親和性は異常
こういう世界観いいよな
295名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 17:22:39.48 ID:qaB5Bfp0
有り難う、また何か書いてみるよ
296名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 17:58:48.89 ID:gAVvXN9q
遅くなったけどGJ!
最黒主人公は欲望の塊なんだな。誰とでも絡める可能性を秘めてるって素晴らしい。

真面目な人が堕ちていく様を見るのって興奮するよね。
297名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 20:42:38.14 ID:Nlfi6viY
エレベーター前の黒乙×女主キボンヌ
298『肉団子がないなら……』:2011/05/08(日) 16:13:29.89 ID:VyxJUec3
投下します。

ラトリアの愉快な仲間たち×女主(騎士)

※諸注意※
・快楽堕ち系ですが陵辱です
・一行ない程度の極かるーい失禁描写あり
299『肉団子がないなら……』:2011/05/08(日) 16:14:31.63 ID:VyxJUec3

「ぐう……」
 
 激しい頭痛に襲われ、女騎士は意識を取り戻した。
 混濁した意識のなかで自分が仰向けに倒れていることだけを認識し、立ち上がろうとする。
 
「なに……?」
 
 思わず戸惑いが声にでた。
 両の手首には冷たい金属製の枷が嵌められており、動かせなかった。
 一瞬で血の気が引く。
 
 目を開いても周囲は完全な闇に包まれており、状況を視認できない。
 しかし冷静になってみれば、自分がただ仰向けになっているのではなく、
 両手両足を大きく開いた格好で拘束されているのだと嫌でも理解できた。
 その金具が想起させる景色と、カビ臭いじめじめとした空気は、簡単にある場所を連想させた。
 
「ラトリア……? ……そうだ……」
 
 最低限の現在地を把握できたからか、欠けていた記憶が蘇った。
 自分はラトリアの塔で、蛇の尾を生やした2体のデーモンに敗れたのだ。

 それにしても、現状との繋がりは理解できなかった。
 記憶が正しければ、自分は楔の神殿へ送還されるはずではないか。
 そんな疑問を覚えた直後だった。涼しげな鈴の音色が聞こえてきた。
 可能な限り上半身を起こすと、緑がかったカンテラの灯が徐々に近づいてくるのが分かった。
 
「なんのつもりだ!」
 
 無意味であると知っていながら、タコ頭の獄吏へ向けて怒鳴る。
 ずいぶん広い空間らしく、罵声が反響した。
 しかし獄吏は全く意に介さない様子で歩み続ける。

 結局なにもできないまま接近を許した。
 カンテラの灯があたりを照らしたために、自分の横たえられた場所は一段たかくなっているのが分かる。
 だがそれについて女騎士はさして思うこともなかった。
 獄吏がじわじわと近寄ってくる間もがき続けたが、枷は緩む気配すらない。
 こうなっては、一時の死を待つのが上策と考えていた。
300『肉団子がないなら……』:2011/05/08(日) 16:15:51.23 ID:VyxJUec3
 間近でみる獄吏は醜悪極まりなかったが、女騎士はありったけの殺意を込めて睨みつけた。
 戻ってきたら根絶やしにしてやると誓いながら。
 そのとき、ぐるぐると周囲を徘徊していた獄吏が動きを止めた。
 シュルシュルと奇妙な音を口らしき部位から漏らしつつ、激しく鈴を打ち鳴らす。
 魔法が打ち出されるでもなく、暗闇に鈴の音だけが響く。
 
「何をしている……?」
 
 やがて静寂が戻るころ、かさかさとなにかが這い回る音が聞こえてきた。
 カンテラの灯を目印としたかのように、酸を吐く人面ムカデが2、3体闇から姿を現す。
 
「っ……」
 
 薄々感じていた気味の悪さが強まった。
 ムカデは周囲を取り囲み、異様なうめき声をあげている。
 
「どういうつもり……なっ!」
 
 違和感の正体を突き止める前に、ムカデが一斉に酸を放った。
 一瞬にして身体を覆う鎧が腐食してしまう。
 それを皮切りに、獄吏の触手が出来上がった胸元の穴へと進入していく。
 
「ひっ!」
 
 触手は冷たく、やはりタコのそれのように吸盤らしき突起とぬめりを持っていた。
 地肌がそれを這うので、思わず女々しい声を上げてしまう。
 
「やめろ!」
 
 叫び、身をよじるが触手はやわらかな肉の双丘へぐるりと巻きついた。
 豊かな乳房を締め上げていた布はあっさりと裂かれ、
 半端に失われた装甲のなかで、ぐにゅぐにゅと柔肉がこね回される。
 
「やめっ……く、う……」
 
 乳房の周囲をしごくように這い回る触手は、まとった粘液を素肌に残し、
 潤滑をどんどんと高めていく。
 動きこそ単調であったが、複雑な吸盤の凹凸が乳房を揉みほぐす。
 冷たかった粘液は摩擦と体温で、やがて心地よい温もりをもたらしはじめた。
 
「う、あ……!」
 
 女騎士の口から甘ったるい声が漏れはじめる。
 じんじんと胸の奥から熱が生まれ、全身へ伝播していく。
 
「んぐうっ……」
 
 羞恥に歯を食いしばり、快楽に抗おうとする。
 だがその間も、獄吏の責めは止まらない。
 しごくような動きを続けたまま、先端のみを乳房の頂へと向かわせる。
 すでに充血しきった乳首を的確に捉え、吸盤を吸いつかせた。
301『肉団子がないなら……』:2011/05/08(日) 16:16:12.34 ID:VyxJUec3
「ひあっ!」
 
 たまらず身体を跳ねさせる。
 吸盤は脈動し、乳首を吸い上げるように締めつけた。
 
「あっ……ああっ……!」
 
 とうとう固く閉じていた口を開き、嬌声をあげてしまう。
 無意識に腿を摺り合わせようと、下半身をくねらせる。
 大きく股を開く形で拘束されているためそれは叶わないが、
 それでも女陰からは蜜が溢れ出し、股布に染みこんでいく。
 自身の快楽の証で股布がへばりつく感触は、ある意味で胸元に溢れる粘液よりも興奮を煽った。
 
「ふあ、あっあっ!」
 
 暗闇にこだまする嬌声と胸辱から生じる水音はその大きさを増していく。
 涙とよだれに塗れた表情には、もはや戦士としての威厳はない。
 
「ああああああっ!」

 やがて女は身体を跳ねさせて、絶頂の声をあげた。
 
「や、あっ! もっ、やぁ!」
 
 快楽の極みに至ったはずの女は、続けざまに悲痛な叫びを上げる。
 獄吏が動きを止めないのだ。
 ただ機械的に胸への強烈な愛撫を続けている。
 
「うあ、ああっ! やめてぇ!」
 
 ゆるくウェーブのかかった髪を振り乱して静止を請う。
 絶頂を迎えたばかりの敏感な女の身体は許容量を超えた快楽を受け、
 容易く二度目の絶頂を迎えた。
 
「ひああっ!」
 
 それすらも意味を持たず、ただ獄吏は乳房を弄び続ける。
302『肉団子がないなら……』:2011/05/08(日) 16:16:38.27 ID:VyxJUec3
 
「あっ……あ……」
 
 どれだけの時間が過ぎたのか。
 女は小水すらその場にまき散らしてぐったりとしている。
 目に光はなく、獄吏の責めは緩んでいるが、ただ鳴き、絶頂を繰り返す。
 そんな女の元へ、黄衣をまとった影が近寄ってきた。
 ほとんど干からびたような風体の翁である。
 
「んあ……は、あ……」
 
 女の瞳は翁の姿を映していたが、意味を解すことはない。
 翁は手にした鍵で女の足首の枷を片方はずした。
 女はぼんやりとそれを眺めながらも、なすがままにされている。
 翁は拘束を解いた脚をぐっと持ち上げ、辛うじて女の股を覆っている防具の名残を引きはがす。
 その下の股布は水に浸したかのようにぐっしょりと濡れていた。
 
「ああ……」

 翁が股布にも手を伸ばすと、女の顔に喜色が浮かんだ。
 女陰の疼きは限界をとうにすぎ、刺激を待ち望んでいる。
 ぱっくりと開ききった肉ビラは股布がはがされると、ごちそうを前に涎をこぼすかのごとく、粘ついた糸を引いた。
 
「ああ……はや、く……い、いれて……」
 
 腰をくねらせ、かつての恋人たちへ求めたときですら出さなかったような、甘ったるい声で翁へ懇願する。
 翁は黄衣をはだけると、不気味なほど瑞々しく隆起した性器を女のなかへと埋めていく。
 
「あ、ああ……」
 
 待ち望んでいた感触に、女は打ち震えた。
 満面の笑みをもって自ら尻を揺らし、翁の肉棒を奥へ奥へと導く。
303『肉団子がないなら……』:2011/05/08(日) 16:17:22.48 ID:VyxJUec3
「んあ、は……」
 
 翁は膣の状態を確かめるようにゆっくりと肉棒を引き、また奥深くまで貫く。
 あまりに緩慢な動作に、やがて女の心に再びじれったさがわき出した。
 
「もっと、もっとぉ! 激しくしてよぉ! なんでもいいからぁ!」
 
 涙をこぼしながら懇願する女に応じたかのように、翁はペースを速める。
 
「んあ、あ、そ、そうよっ!」
 
 道具のように翁に犯されながら、女は悦びの声を上げる。
 完全に蕩けきった女の膣は、どのような陵辱からも快楽を引き出すようになっていた。
 
「あ、ああっ!」
 
 挿入されてから二度目の絶頂を迎えるころ、翁の肉棒が膣内で爆ぜた。
 子種がどくどくと迸り、膣を満たす。
 
「ふああ……」
 
 女はどこか満足げな表情でそれを受け止めると、意識を手放した。
 翁は動かなくなった女の膣から性器を抜き去る。
 黄ばんだ精液が緩みきった女陰から溢れた。
 女は拘束をすべて外され、意識を失ったまま石の床へ転がされる。
 翁はその様子を一瞥すると、悪意に満ちた笑みを浮かべてその場を後にした。
 
 あとに残された女に、人面ムカデが群がりはじめる。
 みな興奮し、下腹部の節から棒状の器官をぶら下げていた。
 肉を無理矢理棒状に加工したかのようなそれは、間違いなく生殖を目的としたものであった。
 きーきーと声を上げながら、倒れ伏した女にのしかかり、ムカデたちは交尾を行う。
 それは人間ほど複雑ではなく、ただ翁のしつらえた苗床に種を植えるだけの作業であった。
 乱暴に膣へ挿入し、あっさりと果てては、すぐさま別の個体が同じ行為を繰り返す。
 
「ん……う……」
 
 しかし意識を取り戻しつつある女は、すでに甘い吐息を漏らしはじめていた。
 そして少なくともその空間は、一つの苗床のために用意されたにしては広すぎるのであった。
304『肉団子がないなら……』:2011/05/08(日) 16:18:08.60 ID:VyxJUec3
以上です。
305名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 00:13:41.06 ID:+smakL44
GJ!ラトリアは夢が広がるな
306名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 00:29:20.84 ID:L/AzKQRk
ネタに困ったらラトリアに行けばいいと思う

ところで、飛び蜥蜴倒した後ビヨールが死ぬって言われてるけど、王様倒さないで帰るとまだ神殿に居たんだ

倒してからは居なくなってたんだけど、もしかして人知れず殉死してるんじゃないかと妄想した
307名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 12:32:57.69 ID:ivqA8aJ5
ユーリア「魔女っ子ユーリアたんの魔法講座〜」
主人公「前作でまさかのタメになったコメントが来て驚いた。まぁしかし走り嵐はダメだぞ」
ユーリア「今回はこちら!浮遊するソウルの矢です」
主人公「これもまた強力な魔法だな。まぁあてづらいが」
ユーリア「お手玉みたいでキレイです。以上」
主人公「異常があるわ!つーか終わるな!」
ユーリア「ボケ老人の使う魔法はよくわからん」
主人公「そうか、お前はバカだったんだな」
ユーリア「まぁ魔女魔法はフレーキ殿の使う学問的な魔法ではなく感情的なものだからね。理系と文系みたいなものよ」
主人公「ならしょうがない。今回は俺が講師をしてやる」
ユーリア「先生お願いします」
主人公「ごろ寝しながら返事するんじゃねー!……浮遊するソウルの矢、通称・浮遊矢は術師の周りに最大で五つの弾丸を召喚する」
ユーリア「最大?それは数が人によって違うのか?」
主人公「それは魔力によって変わる。魔力が31以上なら五個出せる。最大火力を出すには純魔信魔で無いと使えないな」
ユーリア「ではやはり魔術師専用の魔法になるのか」
主人公「威力を求めればな。ただ俺はこの魔法の最も恐ろしいのは索敵能力だと思う」
ユーリア「む?」
主人公「こいつは追尾するんだよ。もっとも、範囲と射程も低いがな。だがたとえ相手が抑制使いの隠密でもどこにいるかわかる。正面にいればの話だが」
ユーリア「なるほど。それなら低魔力の戦士でもサーチ用に使えそうだね」
主人公「もしくは奇襲用にもな。黒ファントムが先回りし、死角で発動。ホスト側が接触した瞬間に一人消す事だってできる」
ユーリア「ところでこれもバグ使用ができるとも聞いたが」
主人公「俗に言う見えない浮遊か。これはマルチでセッション開始直前直後に浮遊を使うとなりやすい。おそらく一切りのオーラが黒側には見えない時と同じ原理だと思う。同機されないんだろうな」
ユーリア「なら浮遊するソウルの矢を使う時はそこも気をつけないとならないね」
主人公「まぁ攻略組相手なら仕方ないからな」
ユーリア・主人公「どうもありがとうございました」
308名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 13:08:27.58 ID:CZfugjs+
ユーリア「魔女っ子ユーリアたんの魔法講座〜」
主人公「前回はまさかの講師交代。そして二本立てか」
ユーリア「今回の魔法はこちら!姿隠し」
主人公「チョイスに脈絡が無い!?」
ユーリア「先生お願いします」
主人公「今回はあれか。最初から放棄する気か」
ユーリア「魔女魔法以外はよく知らん」
主人公「はいはい。そこでごろ寝しながらブクブク太りながら聞いてろ」
ユーリア「えーと吸魂吸魂」
主人公「俺の発言はソウルレベル下げるほどムカついたのか!?…………姿隠しってのはあれだ。名前の通り姿を見えなくする魔法だ」
ユーリア「隠密爆発しろ!見敵必殺!見敵必殺!豚のような悲鳴をあげろ!」
主人公「ユーリアさん!?」
ユーリア「隠密黒とかマジ卑怯だし!正々堂々戦えよ!」
主人公「こっちは一切り無いんだよちくしょう!」
ユーリア「き、貴公?」
主人公「隠密黒がどんだけ辛いかわかってるのか!?姿が見えない、当たり前だ。こっちは体力犠牲にしてまで見えない事を利点に選んだんだよ!」
ユーリア「す、少し落ち着こうか。ホラ、脱ぐから」
主人公「お前の痩せた体なんか興味無いわ!」
ユーリア「その発言については後で走り嵐の刑にするとして、なぜ熱くなる?」
主人公「……黒はな、ホストを倒しに来てるんだよ。勝つためにな。色んな戦い方があるからこそ対人戦は面白い」
ユーリア「それはそうだね。拡散した世界の中でも1人とて同じ人間はいない」
主人公「ホスト側が青呼んで遊ぶのが自由なら、黒側も隠密して戦うのも自由だ。敵である事には変わりないから返り討ちでも何でもすれば良い」
ユーリア「実際、このゲームでは黒ファントムは負ける様に作られているからね」
主人公「それを隠密黒だけ他の黒と一線を引かれるのは我慢ならねぇ。卑怯?嵐1で正々堂々正面からアンバサリジェネ雲巻きでもしてろ」
ユーリア「今のあなたは口から毒の雲を吐いてるがな」
主人公「効果説明すると抑制と違って出が早い。消費MPも低い。だが抑制見つかる範囲が一人分か二人分長い。そんぐらいだ」
ユーリア「うーむ、汎用性は高いというわけだな」
主人公「抑制は対人もしくはNPC黒にしか効果が無いが、姿隠しなら攻略中のモンスター相手にも使えるから、実はかなり優秀な魔法だ」
ユーリア「しかし今回はやけに熱く語るね。なぜ?」
主人公「筆者が高レベル帯では隠密黒する隠密厨だからな。さすがに低レベル帯ではしてないがな」
ユーリア「隠密厨なんて言葉初めて聞いたわ。あぁ、今作ったのね」
主人公「隠密は黒の集大成だと思ってる」
ユーリア・主人公「どうもありがとうございました」
309名無しさん@ピンキー:2011/05/10(火) 00:18:08.51 ID:5fAcjKt0
成る程、ためになる

上のセレンもの書いたやつだけど、また書いたので今日中に載せてみます
310名無しさん@ピンキー:2011/05/11(水) 19:52:50.81 ID:QmOuUSHM
主人公「おーい、ユーリア。ちょっと魔法の記憶手伝ってくれ」
ユーリア「すまない。後にしてくれ。今は手が離せない」
主人公「なにしてんだ?」
ユーリア「ダークソウルを遊んでいる」
主人公「なにしとん!?」
ユーリア「いやだからダークソウルを」
主人公「せめて世界観を合わせろ!どっから一式持ってきた!と言うかなぜ九月発売のゲームが今ここにある!」
ユーリア「パッチにおっぱい触らせたらくれた。チョロいチョロい」
主人公「人間性を捧げやがった!?」
ユーリア「あなたも触ってみるか?」
主人公「マジで!?いやー実は前々から触りたくてな」
ユーリア「なんと!?もっと早くいってくれればよかったのに。待って。今脱ぐ」
主人公「わーい!うお!やべぇ!うぎゃー!汚い!さすがダークソウル汚い!」
ユーリア「………………そっち!?」

ダークソウルの新情報を聞き書きました。楽しみですな
311309:2011/05/13(金) 03:58:17.53 ID:+bNMqo9j
ちょいと手間取りまして遅れました

主人公(魔術女)×ライデルさんです
ここに投稿されたライデルの話が気に入ってて、空の魔女はライデルの妻
だという設定です

デモンズの世界観らしくないと思われますので、ご注意を
312名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 03:59:45.83 ID:+bNMqo9j
最早心は折れていた。
牢に囚われ怨嗟の叫びを聞かされながらゆっくりと消滅を待つだけの日々。
全ての記憶が消えた時、今度こそこの世から解き放たれるのだろう。

無−友も愛した者も、苦しみも喜びも、全てが無くなる。
これほど恐ろしい事はない。
愛した者が居たのにその顔が思い出せない、愛していたはずなのに愛した記憶が無くなっていく。

せめて私が身に着けていた妻の形見を見れば、何かを思い出せるかもしれない。
頼む、私をここから出してくれ。
無意味な事だとは分かっていた、しかし叫ばずにはいられなかった。
313名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:00:56.20 ID:+bNMqo9j
                                          *

これは夢ではないのか。まさかあの牢から出られる日が来るとは。
あの魔女のような格好をした少女に救いを求めはした。
だがそれは気を紛らわすためであって、人の悪意を出来得る限り再現したこの場所では仮に本物の魔女ですら
無残に喰われるものだと思っていた。

急がねば、時間が無い。そこに大切な物があったはずだ、それが何だったのか今では思い出せないが。
導かれるように私は進む。足はある牢の前で止まった。

そこにあるのは既に朽ち果てた死体と、それが握り締めていた折れた棒切れ。
あの棒切れは何なのか、自分がそれを知っていたことは分かる。

触れてみる。その瞬間それがなんなのか悟った。
314名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:02:09.42 ID:+bNMqo9j
忌み嫌われし空の魔女が持っていた燐光のポール、それを求め魔女と相対した若き自分。
一目見て心が奪われた、宝具ではなく彼女に。

何とか振り向かせようと必死になっていた、心が奪えぬならばせめて燐光のポールだけでもと彼女を騙した。
その時に見せた彼女の涙、あれには完全にやられてしまった。

素晴らしき黄金の記憶。
彼女に出会えたから私の人生は花開いた。

私をあの牢から解放してくれたあの少女も魔女ならば、つくづく自分は魔女に縁がある。

315名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:03:17.42 ID:+bNMqo9j
そろそろか。この思い出を供に私は消えるのか。
…消えるのか?折角取り戻したのに、消えなければならないのか?
あの少女に救ってもらえたのに、そもそもあの少女は何者だ、私を救ってくれたのは何故か。

私が愛したのは魔女、あの少女も魔女。
ならば私が愛したのは彼女か、何を考えている、そんなはずはない、ではなぜかのじょはわたしを、きえる、
きえていく、いやだ、あいたい、こんどこそは−。

316名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:04:50.92 ID:+bNMqo9j
                                        *

今日もここは恨み節のハーモニー。
デーモンを倒してもソウルは戻らない、ソウルを奪われた人は二度と戻らない。
あの趣味の悪い人形を壊してもここは何も変らなかった。

自分が居る世界がどれだけ冷たいか漸く分かった。

英雄に憧れて、親に頼んで魔術と剣を習わせてもらい、親に黙ってこのボーレタリアに来て、親に知られないまま死んだ。
現実は非常なり、勇者は助けてくれないばかりか自分のこともままならない。

楔の神殿に囚われて、ソウルを集め強くなって、また死んでの繰り返し。
生きてる人なんて殆ど居ないし、だからデーモンを倒したところで救えないことを知った時はショックだったな。

そしてあの辺境卿が殺されていたのには、失神しそうになった。
伝説の勇者、風に乗ってどこまでも広がり知らないものは居ない雲の上の人。
317名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:06:11.42 ID:+bNMqo9j
そんな人がソウル体となってこのか弱い女の子に助けを求めるというのは、自分が物語の登場人物になった気がして
それを叶えようと頑張ることが出来た。

ライデルさんは鍵はあのふとっちょが持っていったと言ってた気がするけど、騎士さんの亡骸が鍵を握り締めてたのは取り返したものの
逃れ切れなかったのかも。

手を取り合って倒れていたの二人もここから逃げ出そうとしていたんだろう。
そんなこんな考えている間にライデルさんが囚われていた場所へ向かっていた。

何で戻ってきたかって、ライデルさんにまた会えるんじゃないかなと、ね。
辺境卿ライデルと空の魔女の話は人気があって、私も好き。

憧れてた物語の主人公、あの時は何も言わず離れたけど、本当はもっと色々話したかった。
居ないなら居ないで無事に旅立たれたと思えばいい。

そんな呑気な気分で居たら、遠目に在るはずの無い光を見て驚きの声が出てしまう。
私の声に反応したんだろう、紫色の光はこちらに向かってくる。
318名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:07:35.22 ID:+bNMqo9j
触媒を構えて詠唱の準備に入る。何も言わず向かってくるのは敵、何度も殺されて身に付いた教訓。

光は接近してくるにつれて、それが赤黒い何かが持っているものが発しているのだと分かる。
敵はファントム、人の形をしていても会話の余地は無い。

覚えたてのソウルの光の実験台になってもらおうと集中する前に、対象の姿を確認して−

「えっ?」

えっ?どういう事?赤黒いファントムは強い恨みといった暗い気持ちがソウルと交じり合って生まれた悪霊みたいなものだと
フレーキのおじさんは言っていた。

じゃあこのファントムがライデルさんの姿をしているのは何故?

混乱している私にファントムは光を放つ棒を振るってくる。
脇腹から入った一撃は軽い私の体を吹き飛ばし、格子に叩きつけられる。

打撃の衝撃と全身を焼くような痛み、触媒を持っていた右腕は折れている。どうにもならない。
ファントムはゆっくりと近づいてくる。慌てたって仕方が無い、どうせ死ぬのだから。

目の前までやってきたその亡霊はやっぱりライデルさんの顔をしていた。
だとしたら持っているのはあの燐光のポール?
319名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:09:18.77 ID:+bNMqo9j
このファントムがライデルさんだとしたら結局は間に合わなかったってこと?私の独りよがりだったってこと?

所詮私には物語の主人公みたいな事はできないんだなぁ。
今まで頑張ってきた事が馬鹿みたいに思えて消え去りたくなる。

目を瞑って、開けたらそこは神殿のはず。
なのに、何も起きない。

変に思って薄目をすると、そのファントムは私の顔をじっと見つめていた。
一瞬気味が悪く感じたけど、よく見ると切なそうな哀しそうな、今にも泣いてしまうんじゃないかって表情だ。

さっきまでは何の感情も無い亡霊といった雰囲気だったのに、今私を見つめているこの人には感情がある。
視線を私に向けたままファントムは屈みこんで、私の顎を掴むと唇と唇を触れさせた。

まさかの出来事に思わず顔を背けたけど、そのキスに気遣いを感じたのは何故なんだろう。
ファントムはそのまま私を大切なものに触れるように優しく抱きしめた。

私が読んでた物語では、傷ついた女騎士はそのままお約束で悔しいでも感じちゃううんぬんで、こんな風に自分を傷つけた者に
優しくされるというのはなかった
320名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:10:23.77 ID:+bNMqo9j
「あっ!?」

背中に回されていた手が私が考え込んでいる間に私の胸を服の上から弄っていた。
男の人に触られたことなんて初めてで、女の人にも触られた事はないけど、そんなこと考えている場合じゃない。

私はやっぱり襲われるんだ、幾ら優しくされようが始めてがこんな場所で、こんな体で、しかも相手が人間ですらないって、
幾らボーレタリアだからってこれはあんまり。

服の上からだからか、それとも私の胸が貧相だからか、感触を確かめるように強く揉まれている。
体を捩って逃げようとしても折れた右腕が痛んでそれも出来ない。

必要最低限の体力しかない私には魔法無しで何かをする事はできない。
諦めるしかないのかな。

胸の先端を中心に掌で捏ね繰り回され、押しつぶす度に服が擦れる刺激にそれが尖っていくのが分かる。
胸ばかりかt思いきや、首筋を舐め上げられ、鎖骨のくぼみを舌がつつき、上に意識を向けさせられれば
今度は服の下から直に乳首を摘まれて、初めてなのに、犯されているのに気持ちよさを感じている。

首から上にかけては舌の責めは止まらず、胸を弄られているのはそのままに、空いている腕が私のお尻に伸びてきた。
壁にもたれ掛かった姿勢なので体重が掛かっているお尻は揉みにくそうで、むず痒く感じる。

お尻に回されていた腕は、私の「あそこ」に向かって来るのを見て、割と呑気してた私も顔を青ざめさせる。
321名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:12:02.56 ID:+bNMqo9j
私の純潔を守るには心許ない薄い布切れは荒々しく引きちぎられ、ることはなく私の太ももを摩り腰を浮かせて
出来た隙間に手を差し入れまた私のお尻を揉もうとする。

お尻が好きなのかな。

掌全体を使って揉み、お尻の割れ目をなぞる指の動き。その間胸への攻めは止まらない。
上と下への同時攻撃は私に意識を集中させる事を許さず、深いキスをさせられても抵抗する気が起きない。

与えられる快感への嫌悪はもう無くなっている。唾液を飲まされた事も抵抗できないのだから仕方がないと言い訳する。

「あ…、はぁ…」

ファントムは一度私への責めを止めると、頭を私の太ももの間に押し付けてきた。
下着越しに匂いを嗅がれ、舌が割れ目を這っていく。
湿ったそこは下着がぴったりとくっ付いて割れ目の跡がくっきりと残っている。

私の姿勢を変えたいのか、体を抱きかかえられ折れた右腕が痛まないように支えられながらうつ伏せにされる。
確かな事はこのファントムは私を気遣っている事。

お尻を突き出す格好にされると、お尻の間にファントムの顔が差し入れられ左右を鷲掴みにされる。
あくまで下着は履かせたままに、むしゃぶりつく。そんなシーンは私が今まで読んできた物語にはなかった。
322名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:13:56.97 ID:+bNMqo9j
寧ろこれが普通なの?

漸く下着がずらされると、指が私の中をゆっくり押し開いていく。
 
ひっ、と情けない声がでたけどさっきから喘ぎっぱなしだし気にするのも変か。

「うあ…ぁ」

入れられた時と同じようにゆっくり引き抜かれる、内側から与えられる刺激は胸やお尻からのものとは違う。
ファントムは背中から覆いかぶさってくると、胸を弄り耳の裏側を舐め上げながら私のお尻に何か固いものをぐりぐりと押し付けてきた。

それが私の下着の上から入り口を突く度に、もどかしさと言うか何と言うべきか分からない気持ちになる。
今度は仰向けに寝させられると石畳の冷たさが火照った体を冷ましてくれた。

ファントムは私の太ももの間に体を置くと、私の初めてに男のそれを押し当てる。
入り口が抉じ開けていく感覚は圧迫感もあり、怖くてこれから先が不安になる。

その様子を見ていたファントムは何故か私に笑顔を向けると安心させるように頬を摩ってくれた。
入り口で止められていたそれは徐々に私の中に入っていき、ある一点から一気に貫かれた。

「いった…ぁ!」

槍が腹を掠めた時、タコに全身を貫かれた時、どちらにもない痛みが涙を誘って止まらない。
私の中に入ったまま動きを止めているファントムは私の涙を拭い再び笑顔を向けると小さく動き出した。

少しずつ動きの幅は大きくなり、、それにつれて痛みはぼやけていくような。
私の脇腹をしっかりと掴み、ファントムはゆっくりと私の内側を擦るように動いている。
323名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:15:30.61 ID:+bNMqo9j
「ひ…い…ぃっ」

食いしばった歯の間から声が漏れる。
体の力が抜けていっているのは多分気のせいじゃない。

少しぼやけていたファントムの姿は今ははっきりとした輪郭を持っていた。
赤黒かったソウルの輝きも何か薄くなってきている。

ぴちゃぴちゃと、液体が肌に擦れてでる音が私の頭をぐちゃぐちゃにしているのかも知れない。
抱きしめられると、私も足をファントムの腰に回してもっと感じられるようにしてしまう。

「…る…」

声?

「こ…ど…そ…は…」

なに?

「こんど…こそ…は…!」

今度こそは?
324名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:16:55.39 ID:+bNMqo9j
ファントムの声は誰に向けたものだろう。顔を見てもその目は私を写しているのかどうか分からない。
ファントムの顔はやっぱりライデルさんで、黒いファントムになるとしたら何か悔いが残っていたのだろう。

奥さんの形見のことを言っていた覚えがある。悔いがあるとしたらそれかも。
痛みと快感の狭間で、妙に冷静にものを考えている自分。

その時、私のお腹に熱いものを感じた。
しゅわーっと広がる熱が何なのか分からず、ファントムが疲れきったかのように倒れこんできて、
もしかしたらあの可能性があるんじゃないかと思った。

中に出されちゃった…?私まだイってないのに?

いや、イクって何かよく分かってないけど。

ファントムは今は青いソウルを発している。それは以前のライデルさんそのもの。
その顔を見て何を思っているかは分からないけど、私はある計画を思いついていた。
325名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:18:44.32 ID:+bNMqo9j
                                          *

妻を抱いた夢を見た。
消える前に神が与えてくれたのか。もし叶うのならば、もし再び二人が出会えたならば。

今度こそは幸せにする。



…消えるはずの意識はまだ残っている。寧ろはっきりとしている。
快眠から醒めたような清清しさすら感じる。

気付けば目の前には冷たい暗闇。どうやら倒れている姿勢らしい。
体を起こし周りを見れば何時もと変らない狭い牢。

いや、待て、何故私はここに居る?
ここから出たのではなかったのか?本当にあれは夢だったのか?

絶望感に耐えられず、衝動的に叫んだ。

「プリィィィィィズッッ!!ヘルプミィィィィッッ!!」 

叫んだ。腹の底から叫んだ。

「大の大人がそんな事叫んで恥ずかしくないんですか?」 

突然の声。格子の端からあの少女が顔を出していた。
そうだ、私は彼女にここから解放してもらったはずだ。夢でなかったのならばこれはどういうことか
326名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:20:25.66 ID:+bNMqo9j
                                          *

妻を抱いた夢を見た。
消える前に神が与えてくれたのか。もし叶うのならば、もし再び二人が出会えたならば。

今度こそは幸せにする。



…消えるはずの意識はまだ残っている。寧ろはっきりとしている。
快眠から醒めたような清清しさすら感じる。

気付けば目の前には冷たい暗闇。どうやら倒れている姿勢らしい。
体を起こし周りを見れば何時もと変らない狭い牢。

いや、待て、何故私はここに居る?
ここから出たのではなかったのか?本当にあれは夢だったのか?

絶望感に耐えられず、衝動的に叫んだ。

「プリィィィィィズッッ!!ヘルプミィィィィッッ!!」 

叫んだ。腹の底から叫んだ。

「大の大人がそんな事叫んで恥ずかしくないんですか?」 

突然の声。格子の端からあの少女が顔を出していた。
そうだ、私は彼女にここから解放してもらったはずだ。夢でなかったのならばこれはどういうことか
327名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:41:46.96 ID:+bNMqo9j
「えと、その、私は君を抱いたのか?」

我ながら何を言っているのだろう。自分でも訳が判ってないから仕方ないが。

「……襲われました…」

うん、最悪だな自分。
馬鹿かと、そんなに溜まってたのかと、いや仕方ない、こんな状況だもの。

「では、これは復讐なのか?」

自分が何故牢に戻っているのか、意識を失っている間にこの少女に閉じ込められたはずだ。
今度はここから出してはくれないだろう。恩を仇で返すような人間はこのまま消えさるしかないか。 

「おしおきです」 

えっ?

「…責任、取ってくれますよね?」



328名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:43:32.32 ID:+bNMqo9j
連投規制が絡んでミスったw
327は無しでお願いします
329名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:44:50.86 ID:+bNMqo9j
「君はここから私を出してくれたのではなかったか?」

私の言葉に彼女は呆れたような顔をした。

「覚えてないんですか?さっきまでの事」

先程までなら夢を見ていたはずだ、妻と夜を過ごした時の。

「…本当に覚えてないんですか?」

じと目で見られても困る。

「酷い…」

涙目になられても、こちらは何が何やら。
魔女だった妻を抱いた夢見てたなんて、目の前の魔女の格好をした少女には言えない。

…魔女?魔女か。いいや、それはない。

「…初めてだったのに…」

うん、夢の中の妻も初めてだった。

…うん、何となく飲み込めてきた。

はっきりさせるべく私は彼女に言った。

「えと、その、私は君を抱いたのか?」

我ながら何を言っているのだろう。自分でも訳が判ってないから仕方ないが。

330名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:46:15.15 ID:+bNMqo9j
「……襲われました…」

うん、最悪だな自分。
馬鹿かと、そんなに溜まってたのかと、いや仕方ない、こんな状況だもの。

「では、これは復讐なのか?」

自分が何故牢に戻っているのか、意識を失っている間にこの少女に閉じ込められたはずだ。
今度はここから出してはくれないだろう。恩を仇で返すような人間はこのまま消えさるしかないか。 

「おしおきです」 

えっ?

「…責任、取ってくれますよね?」

えっ、いや、私は妻が居るし、いや今は居ないけど、歳の差ってあるし、いやそんな問題じゃない、
大丈夫だ問題ない、いやあるだろ。

よし、落ち着いて話そう。

「いいか、よく聞いてくれ。私はすでに肉体がない魂だけの存在だ。もうこのまま消えていくしかない、だから君を幸せに出来ない」

「大丈夫です、問題ありません。体を取り戻す方法ありますから」

さて、どうしたものか。正直事態を飲み込めていない。
何より彼女を襲ったというのに何故好意を寄せられているのか。

「憧れていた人を好きになったらおかしいですか?と言うか責任取ってくれないと出しませんよ?」

何という策謀、何処かの誰かはかつて言った。
女は怖い生き物だと。                    
331名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 04:49:58.37 ID:+bNMqo9j
これで終わりです

何という失敗、恥ずかしい

ちょっとオリジナル過ぎた気がします
実は後日談も書いてたりします

黒ファンは妄想しがいがあっていいですね
332名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 08:46:41.97 ID:mJ9C1OgY
GJ!

どうでもいいがプリーズヘルプミーが脳内再生されすぎて笑ってしまったw
333名無しさん@ピンキー:2011/05/14(土) 15:04:35.69 ID:HfgcL9h9
GJ!ライデル謝れよw後日談も読んでみたい
デモンズって酷くしたいときと幸せにしたいときの振り幅が半端ないんだよな
334名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 01:27:30.09 ID:vKd9k//P
GJ!!
ラトリアは夢が広がるねぇ…、ちょっとトマスから燐光のポール出してくる。
そういやフリューテッドと銀の腕輪の死体って手繋いでたんだな〜。
その上に「真実の愛」とメッセージがあって初めて気がついた。
ああいうのって何も語られてないからこそ、よけいに物悲しさを感じられるよね。
335331:2011/05/15(日) 03:37:46.49 ID:03JjiS/W
感想有難いです
もっと早くこのゲーム知ってればと後悔してる自分は今だオンラインでやったことがなく。

では上の後日談を。
336331:2011/05/15(日) 03:39:50.54 ID:03JjiS/W
少女は一心不乱に机に向かっていた。
机は何時ものようにボールドウィンがぼやきながら手早く、使いやすく仕立て上げていた。

かつて辺境卿と謳われた男は、少女と同じように神殿に囚われた存在となっていた。
死して尚戦い続けなければならない、少女がそのような境遇であった事に同情をするが、
当の本人は実にのほほんとしているのだからどう接してよいか正直戸惑っている。

「何を書いている」

「んー、見てみる?」

あの塔の一件以来、少女はライデルに対し言葉を崩すようになっている。
少女は筆を休めずに、すでに書き終えたらしい一枚をライデルに差し出した。

「どれ…プリィィィィィィィィズッッヘルプミィィィィィィッッ!!助けを求める私のまえに現れたのは、
天使のように可憐で花も恥らうであろう美しき魔女…っておい。」

「えー?じゃこっちは」

「プリーズ!プリーズヘルプミー!ライデルは泣き叫ぶ私の事などお構い無しに固くて長い竿状武器を
私の秘所に宛がうと…うん本当に申し訳ない。」

度々このネタで弄られるのはたまったものではないが、男としてやってはいけない事をやってしまったのは事実である。

「あ、今動いた…」

「?」

「貴方のこども…」

ライデルはローリングした。見えない何かから逃げるようにローリングした。
少し考えればそんなはずは無い事が分かるのにローリングし続けた。

337331:2011/05/15(日) 03:44:52.39 ID:03JjiS/W
「冗談にきまってるし」

その様子をふてくされたように見ている。トマスの目が少女を向けられていたことには気付かない。
うちのかみさんはこっちからプロポーズしたんだよなぁと、遠い日を空に浮かべていた。

スタミナが切れたライデルが息を切らせながら戻ってくる。
塔での一件はかつて冒険者として養った高等で巧みな話術で難?を逃れたが何時までも答えを出さない訳にはいかない。

彼女の容姿は、顔は幼くくりっとした童顔は寧ろ好み。
体つきは豊かとは言えない。しかし魔女の体は痩せているもの、それがよいのだ。
背は低く、これもまた好材料。

幼女趣味ではない、偶々愛した者がそうだっただけだと何時かの酒の趣味で豪語したものだが
まるで説得力が無かったのは言うまでもない。

ライデルは自分を許していなかった。妻に対してではなく、あの黄衣の怪物から国を守れなかったことに。
牢に囚われてからも自分に助けを求めた声が、自分を恨んで消えていった声がライデルを縛っていた。

自分だけが、あの地獄から逃げ出だせた。
あの時あのまま消え去れば悩む事もなかったのに、未練たらしく現世にしがみついている自分は許されない、と。

とは言え彼女に対しても罪を償わなければとも思っている。
ただ彼女が言う「責任」を取れば、それは自分にとっても幸福に繫がるのではないかと恐れていた。

「全く、娘っこ一人面倒見れないで何が英雄じゃ」

ボールドウィンは鍛冶道具の手入れをしながら、聞こえるように呟いた。
そういえばこの老人と自分は話した事がないと思いながら、無遠慮なその呟きに言葉を返す。

338331:2011/05/15(日) 03:46:24.37 ID:03JjiS/W
「英雄。牢に囚われ死ぬまで助けを求めた人間が英雄か、ご老人」

「はっ、これだから若いもんは。おい、こんな奴は止めておいた方がいいじゃろう」

自分の事を何も知らない老人にこんな奴扱いされライデルは怒気を込める。

「そんな事は彼女が決める事だ」

「ほう、ならとっとと受け入れろ。それが出来ないなら男をやめるんじゃな」

「それとこれとは話が別だ。他人に口を出される事ではない」

ボールドウィンは立ち上がると、ライデルの顔面に長年の鍛冶仕事で鍛え上げられた熱い拳をお見舞いした。
驚くべき速度で振りぬかれた拳は、ライデルの体を軽々と吹き飛ばす。

「男だったら体で示すもんじゃ。その軽い口じゃ誰も納得してくれりゃせんわい」

「何が分かると言う。あそこに居なかった人間が何を言う!」

右の頬を打てば今度は左。

「なぁ、ライデル様。一度ちゃんとあの子と話してくれませんかい。」

心配そうに近づいてきたトマスを払いのけると、ボールドウィンに固く握った拳を向ける。

「生意気なガキじゃ」

その言葉を引き金にライデルは拳を振り下ろしたが、この老人はびくともしない。

「口も軽ければ拳も軽い、確かに英雄じゃなかったようじゃな」

割れた眼鏡と投げ捨てると、屈み込んで渾身の一撃をライデルの腹に突き刺す。
重い鉄塊の如き衝撃は、人間の意識を飛ばすには過ぎたる物であった。
339331:2011/05/15(日) 03:48:15.70 ID:03JjiS/W


少女は泣きそうな顔をして見つめていた。いや、泣いていたのだ。
私の頭に濡れた布巾が乗っている、私が意識を取り戻すまで看病してくれていたのか。

彼女の泣き顔は、あの日の事を思い出す。
妻は泣いて私に訴え、そして私は受け入れた。

「私は、そんなに強くない…」

ぽつりと、心を零すようなか細い声。

「でも、貴方のためなら頑張れた。貴方のようになりたかったから。」

今の私には余りにも重い言葉。

「心が折れそうになった時、貴方の物語を思い出した。貴方はどんなことだって諦めなかった」

彼女は再び泣いていた。心が言葉では足りないというように。

「他のどんな物語よりも、私には貴方が一番だった。貴方に認められなかったら私は、わたしは…」

「もういい。」

今、目の前で泣いている少女を助けずして何が男か。
そうだ、生き残ったからには何かを成さねばならないのだ。彼女を支え、あの黄衣を除く事が何よりの供養ではないか。

私は彼女と口付けを交す。
彼女に言われるまま指を差し出すと、彼女は薬指に指輪をはめた。

「これは窮鼠の指輪?」

私がそう言うと、彼女は嬉し恥かしといった顔付でこちらにも指を見せる。

「えへへ、お揃いだね」

彼女の指には私が渡したこの窮鼠の指輪の片割れが。

340331:2011/05/15(日) 03:50:13.35 ID:03JjiS/W
「ね、ウルベインさん。見てたでしょ」

えっ?

「ふむ、お互いの気持ちが通じ合っているのならば私はそれ祝福するだけです。アンバサ」

「ウルベインさんが証人だからね。じゃ皆飲もうか!」

えっ?

「いやぁまさかたった3発で気を失うとは思わなかったわい」

「ボールドウィンさjんは手加減できない人だからねー」

「いやぁめでたいよ。おめでとう」

「ありがと、トマスさん」

えっ?

「ソウルの業は人の業。人の心を操るもまた人の業か」

「まるで私が誘導したみたいなこと言わないでよねー、フレーキのおじさんったら」

「フレーキ様は私のものだ」

「酔った勢いでさらっと言うな。この薄情者の馬鹿弟子が」

「いや、私はフレーキ様の事を思い、一番確実な方法で」

「はいはい、馬鹿はほっといてほらライデル…貴方も飲んで」

渡されたワイングラスを一気に飲み干すと私は言った。

「えっ?」

「なに、そんな難しい事じゃないわい。お前さんの背中を後押ししただけじゃよ」

いや、殴られただけな気が。

「予定じゃ喧嘩が盛り上がったところで私が泣きながら止めにはいるつもりらったんらけろねー」

あぁ成るほど。

そういうことか。


いや、ここまでさせた私が悪い。酔ったからそう思うんじゃない。
私は今生きている。笑えている。今を生きてい者達がいる。


私は生きよう。彼女と供に行こう。
妻よ、貴女も一緒だ。その時が来るまで私達を見守っていてくれ。
341331:2011/05/15(日) 03:52:50.63 ID:03JjiS/W
終わりです

そろそろ自分の語彙に限界感じてます

今度は女主人公×黒オストラでも書いてきます
342 ◆Aero/I9MVY :2011/05/15(日) 08:31:05.47 ID:piD2qGf7
この長文ワロス
343名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 16:42:56.48 ID:Myj96sxG
>>341
GJ!女主の図太い性格が良いな
ローリングワロタ
3441レス小ネタ:2011/05/16(月) 23:32:28.21 ID:tkqGfINx
静まりかえった楔の神殿

要石の前に腰掛け、ひたすらに待ち続ける女がいた。漆黒の闇夜のような黒髪、衣服も同様で異彩を放つ。
粗末な布切れを身体に巻きつけ、黒衣の外套を身に纏う。背丈以上の杖を両手で持ち、女性らしい装飾品が揺れる度に涼やかな音を立てる。
異彩を放っていても、わからないだろう。なぜなら彼女の両目には、蝋のようなものが覆われているから。

「……気配が感じられない」
誰に話しかける訳でもなく、ポツリと呟く。少し前から、拡散した世界のデーモンスレイヤー達の気配がぷつりと消えたのだ。
普段であれば、楔の神殿に血痕や文字かあるのだが、現在はまったくない。
まるで時が止まったかのように、沈黙を保ち続けている。

待つしかない。火防女は杖を握り直し、要石の前に座り続けた。



早くネットワーク通信したい…
345名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 13:54:20.93 ID:Q5H/qXiJ
ほしゅ
346名無しさん@ピンキー:2011/05/24(火) 09:42:45.59 ID:LaAKxa+E
PSNの影響受けなさそうなこのスレまで過疎るとは。
やっぱり、マルチあってのデモンズなんだろな。
復旧までかぼたんのスカートと、セレンさんの生足でしのぐか。
347名無しさん@ピンキー:2011/05/24(火) 10:48:32.92 ID:Vq/1Ybm/
なんかお題クレ
ちょっと書きたくなったが、ふわふわしたイメージしかなくて書けない…
348名無しさん@ピンキー:2011/05/24(火) 12:31:35.21 ID:pKc82jTZ
復旧したら記念に、綺麗な公使×女乙の小説うpするから待っててほしい
349名無しさん@ピンキー:2011/05/24(火) 12:48:30.90 ID:EMI17sap
>>347
ヤンデレユーリア
350名無しさん@ピンキー:2011/05/24(火) 23:13:24.36 ID:Vq/1Ybm/
おK、挑戦してみる
ネタありがとう
351ヤンデレユーリア:2011/05/28(土) 05:20:40.67 ID:dJgvGcwZ
ヤンデレという定義がイマイチわからなかった。きっと違うと思う、本当にすまない。


混濁した意識の中で、身体が熱く疼く。胎内には灼熱の肉塊が突き入れられ、私を穢す。
ああ、死ぬことも出来ずにソウルを与えられ、繋がれた日常。いっそ、心が壊れればどんなに楽であろうか。

魔女として呪われたボーレタリアに単身入ったのが後悔の始まりでしかない。
いくら人より魔術の心得があったとしても、私はただの女だったようだ。

断罪者ミラルダに捕えられ、城のどこかに幽閉されている。
下へ降りる梯子は私を見張る公使が管理し、逃げることさえままならない。
……いや、本当に逃げたいのだろうか?
もしここを逃げ出せたとしても、まわりはソウルを失った者達ばかり。
ここで、奴らに辱めを受けていても、生きているのが正しいのではないだろうか?

私に覆いかぶさっていた公使は、低い呻き声をあげて果てた。
ああ、またソウルが入ってくる。

もう、捕えられた日から何日経ったのだろう。薄暗く黴や埃にまみれた床に座りこむ。
肉体も精神も憔悴しきっていて、動くこともままならない。
きっと私は徐々に衰弱して死んでしまうのだろうか……。

静かな屋内で、誰かの足音が聞こえてくる。
それはこちらに向かっていき、隣にいた公使が梯子を下ろし始めた。
……また来たのか……もはや心が動くこともなくなり、呆然と眺める。
あの印象的な帽子が梯子の端から見え、私は目を閉じた。好きにしてくれ。

奥で鈍い物音がし、大きな何かが落下していった。いつもと違う事態に私は重い瞼を開ける。
目の前にはぶよぶよと太った公使……ではなく、金属鎧が視界に入る。
視線を上げると、見知らぬ人物が私の様子を窺っていた。

大丈夫ですか?と、言っていたのかもしれない。朦朧とした意識では、何を話しているのかよくわからなかった。
けれど、心配そうな顔つきで察せられる。呻く声か呪詛を呟く声しかだせない私は、言葉をゆっくり紡ぐ。
「……私を、助けてくれたのか?あ、ありがとう……」
思ったよりも声がでない、これでは相手が心配してしまう。慌てて私は、言葉を続ける。
「今の私では、貴方の邪魔になってしまう。少し休んでから向かうので、先に行ってほしい」
一瞬不安そうな顔をしたが、大きく頷き踵を返して梯子を降りていった。
352ヤンデレユーリア:2011/05/28(土) 05:23:43.68 ID:dJgvGcwZ
助かったという実感があまり湧かないが、あの公使がいないという事は事実だ。
息が詰まりそうな忌まわしい部屋が、何故だか清々しく感じられる。……調子が良いものだ。
つい先ほどまで世を恨み、自暴自棄になっていたのに、皮肉だ。
しかし、私は生かされた。神がいるかはわからないが、まだ生きていて良いようだ。
ふらつく脚を叱責し、外へと歩き出した。

楔の神殿にたどり着いた頃には体力は幾分か回復していた。黒衣の火防女は私を心配していたが、思ったほどではない。
いや、ただ気分が高揚していて疲労を感じていないのかもしれない。それでもいい、少なくともあの黴臭く淀んだ空気から解放されたのだから。
なんとなく自分の場所を確保すると、先ほどの人物が要石から現れた。私の姿を見つけると、真っ直ぐに向かってくる。
「ああ、無事着いたのですね、良かった……」
ぞくり、身体が熱く震える。私は、どうしたのだろう?顔を直視出来ずに、俯きながらお礼を言う。
「すまない。助けてもらったのに、私には何もする事が出来ない。貴方の役に立てるのであれば、何でもしたいのだが……」
男は戸惑ったらしく、しゃがみ込み私と視線を合わせる。兜越しから見える瞳は慈愛に満ちて、ますます目を反らしてしまう。
「知っているとは思うが、私は魔女だ。貴方に出来る事は……せいぜい堕ちた魔法ぐらい。
しかし穢れをわざわざ受ける必要はない」
突然手を掴まれ、呆然とする。硬直した私に、優しく言い聞かすように話しかけた。
「どうか、自分を恥じないでください。貴方は何も悪くないのです」
握られた手は暖かくて、安らぎがあって、恥も外聞を捨てて涙を流してしまった。

忌まわしい身体ではあるが、あの人は綺麗だと褒めてくれる。お世辞だとわかっている。
こんな痩せた身体は抱き心地など悪いだろう。それでもあの人は褒めてくれる。
何度も公使に穢された身体を、慈しむように愛撫する。苦痛であった性交が、相手によってもこうも変わるものか。
この夢のような時間がいつまでも続けば、そう願ってしまう。所詮はただの気まぐれであろう。
全てが終われば、あの人は元の世界へ。魔女と結ばれるなんてあり得るはずがない。

要石に向かう前に、必ず私に立ち寄るあの人。私も気をつけてと声をかける。
立ち去った後、いないであろう神に小さく祈りを捧げる。魔女は祈っても願いは聞き届けないだろうが。
どうか、この時が 永 遠 に 続きますように……。


おしまいです。ヤンデレというより、ただの鬱かもしれない。大変失礼しました。
353349:2011/05/28(土) 08:22:22.84 ID:DEzNQMVG
GJ!
すげえ適当にネタ振ったんだが本当に書いてくれるとはッ
やはりユーリアは良い…
354名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 00:38:36.79 ID:p6+Oanll
PSN復活!早速少しだけ遊んできたぜ
基本的にソロだけど、メッセージがあるだけで心強いw
ヤンデレユーリアの次は何書こうか…ぼちぼち考えよう
355名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 23:56:32.17 ID:tmgesesb
どのスレに当てはまるか分からんかったから、此処で吐く。
メッセージや血痕で霧前がふさがっていたのだろう。
ホスト様がエイエイオーしてくれた時段差があって、俺が下にいた形になってた。
それで、ホスト様の生足チラパン見放題だったんだよ…。
エイエイオーって若干股広げるじゃん。だからさ。
ユーリア似の公使コスの裸帽子でユーリア似って…。

もう、此処で吐くしかねぇだろっ。
356名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 00:36:25.80 ID:i79pssYn
公使に羞恥プレイさせられた訳か
357名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 00:07:12.13 ID:AokZvyf0
悪気は無いんだが、どうしてもホスト様の顔は覗きたくなるな。
それと、スカートも。
358名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 01:30:05.00 ID:mxEcJ6ft
私、たこ口、目なしの緑オークだけど、それでも見たい?
体は他の子と同じだけどね。色以外。
359名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 20:13:32.01 ID:732zRi2K
ラトリアたこのスカートを覗く俺が通りますよっと。
360名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 18:11:29.71 ID:LnPwxYdM
ほっしゅ
361名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 00:18:05.07 ID:4lWyjLvF
保守でスレが埋まる日が来たか…。
エロ語で保守してくれれば、職人さんに刺激になるのではないかと思うのだが。
人いるか〜っ。エロイ人いるか〜っ。エロい人は、周回最黒か〜っ。

フレとまじめに語った事がある。
職業を分けるのなら、職業別の初期装備があるのなら。
職業別に、下着の種類も違っていてもよかったのではないか、と。
騎士系は、トランクス&パンティ。
貴族系は、ブリーフ&コルセット。
蛮族系は、ふんどし&腰巻…。

…なんてな。
362公使×女乙1:2011/06/15(水) 06:45:24.72 ID:f+5gaBkR
属性
女体化、綺麗な公使、妙な世界観


 またやってきた、王城に。ここに足を踏み入れるのは何度目だろう。考えて、くすりと笑う。おかしいからじゃない。すっかり麻痺してしまった自分の感覚に半ば驚き、半ば呆れていた。
 私はボーレタリアの王女、アリオナ。国を統べる立場の私がこのようなことは言ってはいけないのだけれど、これ以外にどう言い表せばいいのかわからない。
 ここは確かに私が愛した国。けれど、私の知らない国。
 あの出来事以来、全てが変わってしまった。民衆は正気を失い、日々繰り返される小競り合い。
 生まれ持った肉体や精神を失い、デーモンとなった騎士達。ここにはもう私の知る人も、私を知る人もいなくなってしまった。
 城は私の家だった。生まれてから成人の儀を迎える日までずっとそこで育ってきた。幼少の頃、冒険と称しては隅々を回ってよく父上や騎士団長に叱られていたっけ。
 部屋毎に色々な役割の人がいて、いつも笑って庇ってくれた。たくさんの場所にそのまま置いてきた思い出。今となっては拾い集めることすらできない。
363公使×女乙2:2011/06/15(水) 06:47:01.39 ID:f+5gaBkR
「懐かしいな……」
あの頃に戻れたら、と思い溜息を吐く。望んだところで、どうにもならないのはわかっているけど。
 亡くなった母上は今の自分を見て何とお思いになるだろう。
 ドレスの代わりに甲冑を纏い、花束で塞がっていた両手には剣と盾。
 挨拶は「御機嫌よう」でなくて、剣の一振り。腰まで伸ばしていた髪もばっさり切ってしまった。戦闘に媚びなんて、必要ないから。
 今までの異常が、今や正常に定着しつつある。戸惑いながらもそれを受け入れている自分が怖かった。
 ふと、足音が近づいていることに気づく。また敵なのか。できるならば、もう誰も傷つけたくない。こんな形の戦など誰も望んでいないのだから。
 剣を抜く時は必ず視界が歪む。愛すべき民をこの手にかけるのはつらい。横たわる亡骸を見る度に無力感と悔しさに苛まれた。
 更にこちらに近づいてくる足音。ひょっとしてという希望と、まさかという否定。私は常にその二つの間で揺れていた。
 希望が叶えられた例は一度もなかったけれど、それでも信じてみたかった。生き残った人がいる、と。
「そこにいるのは誰ですか?」
恐る恐る声をかけてみる。返ってきた声を聞いた途端溜まった涙が流れ、止まらなくなった。
364公使×女乙3:2011/06/15(水) 06:51:26.11 ID:f+5gaBkR
 足音の正体、それは以前私をよく可愛がってくれた公使だった。
 その地位の者は民衆を虐げるという話をよく聞くけれど、彼は違う。
 いつも王城にいて、私の世話をしてくれた。父上よりも接す時間が長かったし、母上も信頼を置いていた。
 そんな彼が非道な公使と同等だとは思えない。
 彼は私よりも大分年が上だったけれど、ずっと好意を抱いていた。それは親しみよりも深い……許されざるもの。
 公使という立場にそぐわない誠実さと優しい人柄に惹かれた。
 政略結婚を迫られ、相手がどんなに自分をよく見せようとしても、私の気持ちは彼から離れることはなかった。
 しかし結婚を間近に控え王国全体が浮き足立っていたから、思い切った行動には移れない。私達は抑圧されながらも仕方がないと耐え忍んできた。
「ご無事でなによりです。アリオナ王女」
「あなたも……あなたも、よく生きていてくれました」
「不安で堪りませんでした。ですが、もしかしたらと思って毎日王城を探しまわっていたんです」
「ごめんなさい、心配をかけてしまって。でもこうして会えて、私……」
再会の喜びに再び涙が溢れ出す。人前で泣くなどみっともない、そう父上に何度も叱咤されてきた。
 一人きりなら……そう思っても、抑えられ続けた涙は流れることを知らず、感情の中に留まるだけだった。
 それなのに。どうして私はこの人の前だと素直になれるのだろう。物心ついてからは誰にも見せたことのない涙。
 泣いているのは私。なのに自分で戸惑ってる。
「アリオナ様……」
ああ、涙が止まらない。これは甘えなのだろうか。私は何をやっているんだ。こんな時こそ私がしっかりしないといけないのに。
「しばらくこのままでいさせてください……」
義務を自覚しながらも、今の自分には気丈に振舞う余裕がなかった。
 無力感、そこから来る自責、疑念、寂しさ。色々なものが頭の中にあって、整理することができない。
 考えることにも疲れてしまった。現実に立ち向かわなくてはいけないと思う反面、投げやりな気持ちもあった。
 流れに身を任せられたらいいのに。抗うことなんて、無駄ではないかしら。
365公使×女乙4:2011/06/15(水) 06:54:58.04 ID:f+5gaBkR
 世界が変わってしまっても、彼は以前のままだった。それが、それだけが嬉しくて抱き締める腕に力を込める。
 そう、もう誰にも邪魔されない。この状況でこんなことを考えるべきではないのだけれど。
 でも、もしこれが最後の機会になったら。もう一度離れたらそれきりになってしまったら。はしたないと思われるよりも、そちらの方が余程苦痛だった。
「あの、もう周りを気にすることありませんから……。ね……?」
その方面に疎い私は、どうしても回りくどい言い方しかできない。遠回しでも慣れないから顔が熱くなるのがわかる。
 自分から誘うのがこれほど恥ずかしいなんて、頬をおさえてしまいたい。
 鎧が取り外され、肌着だけになる。ひとしきり撫でた後は直に触れられて、くすぐったさに身体をくねらせてしまう。
 今までにも愛撫されたことはあったけれどいずれも服の上からで、掌の温度を素肌で感じたことはなかった。
 薄く色づいた胸の突起を何度も吸われ、その度に身体の中心が熱くなる。くすぐったいのに気持ちがよくて、自分から舌を求めてしまう。
 唾液で濡れた部分は次第に硬くなって、つんと上を向いている。
「あっ……いい……っ」
片手が下腹部に潜り込む。そこはもう愛液で濡れていて、いやらしい音を立てながら指をくわえた。
 まだ誰も受け入れたことがないけれど、指一本ならすんなりと入る。ゆっくり抜き差しする度に子宮の奥が疼くのを感じた。
「どうですか、アリオナ様。気持ちがいいですか?」
「あの……あの、もっと奥が……。奥が熱いんです」
366公使×女乙5:2011/06/15(水) 06:57:00.09 ID:f+5gaBkR
「私を受け入れる覚悟がおありですか?」
「はい……。あなただけを想っています」
「アリオナ様、私も同じ気持ちです。貴女が好きだ」
近くにあったベッドに寝そべり、言われるままに脚を開く。恥ずかしいのに熱い視線が心地良いような気がした。
 誰にも晒したことのない部分だからこそ、好きな人には見てもらいたいのかもしれない。
「綺麗ですね。ここも、剥いてあげますよ」
「剥くって? え……あっ……!」
割れ目の上の部分を摘まれ、引き下げられる。
 どうしたのだろうと起き上がって覗き込んでみるとそこには、自分でも初めて見る赤く膨れたものがあった。
 愛液を指ですくっては円を描くようにそこに塗りつけ、擦られる。細かな指づかいで摩り上げたり扱かれたりもした。
「やっ、やめて……! そこ……そこっ……」
「もっと強く触ってほしいのですか? アリオナ様から押し付けなさっているようですが」
「お願い、もう限界なの……。身体が熱くて堪らないんです」
「それなら一度達すると良いでしょう」
指よりも幅広のものが肉芽にあてがわれる。
 湿ってざらついたそれが核を這い回る度に身体が跳ねる。軽く歯を立てられ、唇で挟み込まれると呼吸さえも苦しくなった。
 そんな所を舐めるのは汚いと言おうとしたけれど、もはや呂律も回らない。
 何度根元から先端に向かって舐め上げられただろう。剥き身になって無防備なそこを、ちろちろと舌が掠める。
 愛液がどくどくと溢れるのが、朧な意識でもわかった。お腹の奥が熱い。反射的に膣が締まるのを感じる。それは何かを必死に求めているようで……。
「さあ、アリオナ様。私がしっかりと見ておりますので」
声と同時に、そこに鋭い快感が走る。目を瞑っていたから何をされたのかはわからない。
 けれど急に頭が真っ白になって、何も考えられなくなった。身体の熱が一点に集中して、爆ぜる感覚だけが長く残っていた。
367公使×女乙6:2011/06/15(水) 07:00:44.66 ID:f+5gaBkR
 硬くなったものが壁を掻き分け、ゆっくりと侵入してくる。そこは初めて他人に踏み込まれたことで、ぎちぎちと悲鳴を上げた。
 時間をかけて慣らしてくれたけれど、まだ馴染めない。安心するようで不安でもあり、奇妙な感覚に混乱する。
 誰かと一つになるとはこのような感覚なのか。
 押し広げられる苦痛がなくなると、彼はそれを更に奥に進めていった。熱を持った部分同士が合わさって気持ちがいい。
 奥から出て行く時もやはりそこが擦れて、自然と声が漏れてしまう。
 引き抜かれてまた奥まで突き上げられる度にそれがほしくて堪らなくなった。
 脚を絡みつかせて身体を密着させる。彼も察してくれたのか、腰の動きが次第に激しくなっていく。
 再び意識を失いかけたその時、身体が裂けるような感覚で我に返った。
「い、痛い! 待って……」
うっすらと涙で濡れた目をそこにやる。腰を浮かせて見ると、白いシーツに鮮やかな赤が点々と散っている。破瓜の証がそこにはあった。
「すみません。つい夢中になってしまって、配慮が足りませんでした。どうかお許しを」
「許しだなんて……」
元々、近いうちに私は人と繋がらなければならなかった。だから純潔を失うことの痛みは覚悟していた。
 それがこのような形で破られたことに、少なからず安心感を抱く。一度は諦めていた望みが叶ったのだから。
「いいんです。これでもう、誰にも奪われることはないのですから」
「アリオナ様……」
慈しむように撫でてくれる。彼はいつもそう。子供みたいで恥ずかしいと断っても、笑って私の髪を梳く。
 長年世話をしてきたものだから、大人になってもつい子供のように扱ってしまう、と以前誰かに話していた。
368公使×女乙7:2011/06/15(水) 07:01:34.51 ID:f+5gaBkR
 このように乱れる姿を見ても、彼の中での私はまだ子供でいるのだろうか。もう無垢ではいられないのに。私は女になったのに。
「名前で呼んでください。あなたと対等でいたいのです」
「本当に宜しいのですか? 尊い方と思って、堪えたものも沢山ございますが」
「ええ。うまくは言えませんが……あなたの本当が知りたくて……」
心臓が暴れて胸が痛い。面と向かって本心を打ち明けたのは初めてだった。
 ぎこちない風にしか言えなかったけれど、きっと彼ならわかってくれる。楽しい時もつらい時も傍にいてくれた彼なら。
「ああ、アリオナ……。教えてあげましょう、何もかも」
再び粘膜に熱さを感じた。そしてそれは中で徐々に硬度を増してくる。
 きっと、これからの行為に言葉はいらない。全てを解放して、あるがままを受け入れたい。
 そう、欲に忠実に――
369公使×女乙8:2011/06/15(水) 07:04:16.32 ID:f+5gaBkR
 何度胎内に精を感じただろう。呼吸をする度に内腿を伝って流れ出ていくのがわかった。
 彼の目はそこに釘付けになっている。恥ずかしくて足を閉じようと思っても、股関節が痛んで動かせない。
「そんな格好でまだ私を苦しめるおつもりですか?」
「そ、そんなこと……」
「本当にいい身体をしていらっしゃる。小ぶりな乳房もなんとも……」
同年代の娘と比べて胸が小さいのはコンプレックスだった。彼の手にすっぽりと収まってしまうくらい発育が悪い。
 それなのに感度だけは一人前で、この頃は布が擦れるだけでも中心が硬くなってしまう。
 彼の手つきはいやらしかった。乳を搾り出すかのように、強弱をつけてそれらを弄る。
 先を摘まれたり甘噛みされたりする度に下半身に熱が集まってきた。
「おお、美しい。真っ白な肌に乳首だけが薄く色づいて……そして繊細な産毛。肌触りはまるで白桃のようです」
「あ……それ以上されたら……」
「また達してしまいますか? 構いませんよ。私も別の方法で致しますので」
初めは彼が何を言っているのかわからなかった。挿入する気配が全くなかったからだ。
 男の人が性交以外でどのようにして快感を得るのか、私は知らない。
370公使×女乙9:2011/06/15(水) 07:05:49.73 ID:f+5gaBkR
「ほら、こうするんですよ」
熱くたぎったそれが胸に押し付けられる。そしてそのまま彼は腰を揺らし始めた。
 先の穴から溢れる透明なものはぬるぬるしていて、それで乳首を擦られると先ほどとは違った快感が生じた。
「や、やめてください! じんじんします!」
「私のこれで感じてくれているなんて、嬉しいです」
「やっあ……身体が変に……」
「これだけあれば、なんとか大丈夫そうですね」
質量のない果実で、谷間の雄を挟むようにする。腰の運動は更に早くなって、流れる体液の量も増してきた。
 見上げると彼は息も荒く、苦しそうにしている。
 乳首への愛撫は男の人のそれではなくて、指で弾かれるものに変わった。粘液が残っているから指も滑ってしまう。
 胸に直接伝わる彼の焼け付くような体温と先端の痺れ。それらの刺激は私を狂わせるには充分過ぎるものだった。
「く……アリオナ……っ!」
胸に達した証拠が広がる。未だに勢いが衰えないそれは顔にまで飛んできて、濡れた箇所の深層を疼かせた。
 これほど身体が熱く、苦しくなったのは初めてで。耐えられなくなった私は、彼に包まれる感覚に身を任せて目を瞑った。
371公使×女乙10 ラスト:2011/06/15(水) 07:08:51.73 ID:f+5gaBkR
 あなたのおかげで自覚が持てた。私はこの国の王女。惨憺たる状況から目を背け、逃げてはいけない。
 私を必要としてくれる人がいた。それだけで充分だった。
 王国は失われてしまったかもしれないけれど、まだ完全にではない。少しの希望がここに残っている。
 これから対峙する者がどのような存在に成り果てていても、私は屈しない。もしそれが、闇と欲望に生きるデーモンだとしても。
 父を超えることはない、一部の人間にそう思われていることは知っていた。私自身も、父上を超えようなどとは一度も考えたことがなかった。
 けれど、今抱いている感情はまさにそれなのかもしれない。超えるというよりも、力を示す、と言った方が正しいように思えるけれど。
 ここに来るまでに、私は多くのことを学んだ。世界に対する認識の甘さも、この状況での王族の地位の脆弱さも。
 これは平和な時では知る機会などなかった。
 数々の苦難を乗り越えた今ならば向き合える気がした。世界に仇成す者に。
「行ってしまうのですか、アリオナ」
「ええ。いつまでもこうしてはいられませんので」
「これが終わったら、どうされるおつもりですか?」
「私は……」

 絶対に生きて帰ってくる。
 ここは私の知らない国。けれど私の大好きな、故郷だから。
372362:2011/06/15(水) 07:19:27.06 ID:f+5gaBkR
長くなりましたが、これで公使と女乙の話は終わりです。
城3開幕ムービーでの公使は邪悪な人ではないと思いたい……。

次は城mobと乙でも書こうかな。
373名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 07:56:42.23 ID:rbVEe88/
>>372
公使はまさか、あのブヨ虫そのままの外見なのか・・・?
とりあえずGJ、乙祭りはまだ続いてたんだな!

俺も何か書ければいいんだが、ネタがなぁ
新キャラ作って一周目行ってくるかな
374名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 10:41:24.70 ID:iFlf5sv9
乙乙

書きたいネタはあるがSS書き的にも忍者的にも修行が足りないでござる
375名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 16:11:27.72 ID:4lWyjLvF
おおおっ!乙!GJ!!
ブヨのあのえへへへが印象に残っていてな。
どうにも恋愛というよりは変愛に見てしまう…。
でも、最後切ないのがどうしても、乙だよなぁ…。
>>374
自分もだよ…。何度心折れたか…。
376名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 09:13:12.59 ID:dd+wmIBi
リアルが大変で書く余裕がないんだよなぁ
377名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 18:25:52.91 ID:KpCfr/Tc
378名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 23:43:50.09 ID:7Ik9REOC
誰もいなくなった
私は賑やかな日々を思い出す。

そう言えば、沼で出会ったあの娘は無事に家族に会えただろうか。
会えたとして彼女はなんと言っただろう。

塔で会ったあの婦人は、いまでもあのうめき声の中で歌っているのだろうか?


彼女たちの話を聞こうにも誰もいない。
私はただ待つだけだ
この場所で
誰かが来るのを
379名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 00:11:43.78 ID:nnEJ9w5f
>>378
おおぉっ。どなたが主人公か気になる所。
男主かな?それとも。
(T)
380名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 00:46:56.18 ID:60e0pXh8
名無しさんピンキーから名前変わったのな。
デモンズは声がエロいと思う。
ダークソウルではもっとエロい声増えるといいな。
生足も好きだ。
女性の足見せもよいが、チェーンの小手のように
二の腕チラ見せもいいと思う。
381名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 13:24:11.50 ID:nzDD9+q1
フリューテッドの胸元
ブラックのうなじ
秘匿者の尻
バインディッドの腰

ハアハア…
382名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 10:15:51.62 ID:RAjMPVbl
>>378
楔の神殿で要人になった主人公と予想

文章力ある方にターゲットを次々と暗殺していくカッコイイユルトさんを書いていただきたい
対ビヨールとか激しい戦闘になりながらも華麗にトドメをさすユルトさんはぁはぁ
383名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 11:08:01.26 ID:u2VDJqcl
>382
( T)沈黙の長戦闘小説、書いてもいいんだがエロ成分少なくなりそう。そして性懲りもなく長くなりそう。
384名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 12:17:31.34 ID:RAjMPVbl
>>383
おお!マジですか!
対ユーリアたんとか対主人公♀とか対メフィストならエロ入れられるかも・・・!?
385名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 13:11:18.82 ID:sg8mnxsl
そういや乙祭りは終わっちまったのか
386名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 21:54:59.70 ID:tDpkdh+7

この先、白くべたつく何かがなければ引き返したほうがいい
387名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 23:44:56.67 ID:/RWzB6Me
暗殺者服だっけ?アレ、おっぱい強調されていいな…。
あと、秘匿者の尻も良いです。

でも、ドラン鎧のように脇チラになる女服って無いの?
ドラン鎧見るたびに萎えるんだよ…。野郎の脇チラ見たってよぉ…。
それならいっそ、裸でもしてろっての!!

でも、女性の裸はランニング着てるみたいで、ちょっと魅力に欠けるよな。
388名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 04:03:38.52 ID:PZEaE+rm
そこはあえて、鎧をかっちり着込んで足装備だけ外して
生足とパンツじゃないから(ry 的な楽しみ方をする手もある。そして梯子を上る
389名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 19:30:22.25 ID:9+bonTrk
そして、その後を裸イカ頭紳士で上るんだな。
ちょうどイカ先が女ホスト様の股下にあたるように(ry
その逆もしかり。
女ホストで梯子登ってる最中に青が登ってきたら敢えて下りるとかな。

そう考えると、デモンズって結構エロいんだよな。
390名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 20:56:50.30 ID:9pUtBA2c
>>389
エロいのは俺等の頭ん中だと思ふ
391名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 00:10:10.38 ID:h+v8i5Zw
>>387
女の子の裸はビキニがよかったな
ドラクエ4のマーニャだったかミネアみたいな
またはチューブトップ?の胸だけみたいなやつ
392名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 02:03:07.78 ID:hDhkK3vA
だが顔と体色がクリーチャーの時もありますよ?
393名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 00:59:51.29 ID:CUpzY/m4
ユルトコスって、女か男か微妙な時あるよな。
妙にイケメンでキャラフェイスがんばったんだなとか思ってちょいとゲンナリしてたら
声が女性で一気にテンションハイ!って事もある。
まあ、逆もあるんだぜ。
394名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 02:12:34.10 ID:7qzb3d6o
ユルトコスと見せかけて足だけ貧金にしたことならある
露出がどの程度かは忘れたけど。それはユルトコスじゃないってのはスルーでw
395名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 00:39:56.28 ID:o5ZmvxDQ
「盾の“受け能力”ってなんかエロいわね」

「お前さんは何を言っとるんじゃ」
396名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 01:35:40.90 ID:D7Va0DEs
なら裂傷のショーテル+5もエロいな
受けを貫通して出血
397名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 07:56:49.37 ID:6T7NsYjx
月明かりさんで盾姦通
398名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 18:42:37.21 ID:DPY7vdqX
受け能力低くてスタミナもりもり、パリィ上手なガルさんの夜は、
アストラエア様に搾り取られつつ絶倫パリィで逆転ということだな
399名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 21:56:09.38 ID:SPK6vIHJ
月明かり×暗銀盾とかわくわくすんな
暗銀ちゃん純潔で超潔癖な子、簡単に触らせたりしないです><
でも誰とでも気安くスキンシップとれちゃう月明かりさんにひっそりと恋心を抱いている
という妄想を今日一日楽しんだありがとう>>397
400名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 14:05:04.32 ID:zu5TdvrE
非処女っぽい盾ルーンシールド
だってスカスカ
401名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 23:23:10.72 ID:0n6SW6tG
カイト:幼馴染。姉の北騎士と妹のヒーターがいる
ルーン:弱気、おどおど。よく不良に絡まれてる
暗銀 :ツンデレ。ガードは堅いが一度崩されると弱い
バックラー:隠れS。油断してると反撃をくらう
スパシー :ヤンデレ
奴隷 :ドM
兵卒 :ディシズ・スパルタァッ!!
ウッド:露出狂
レザー:
402名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 23:46:52.28 ID:R0TOjh46
レザー:元気いっぱいやんちゃ系
403名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 00:38:36.29 ID:QxfEh7t9
塔の盾:難攻不落な委員長
404名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 09:14:10.99 ID:v/RKV0Ij
>>403
ヤバい、俺もう塔の盾預けられない…
405名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 20:26:05.97 ID:l3Q07t+F
審判者は癒し系の保健委員か。ただし、打たれ弱いので背中で守る必要があるな
406名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 09:48:45.68 ID:XaEIxfnq
防具萌え良いよ防具萌え。
遮光ヒーター+2を愛用している。年季は入っているが、気の聞く良い女房だ。
そんな萌え流れをぶった切ってすまないが…。orz


>>219の続き、再びです。
皆さんのお目汚しになりそうで、なかなかアップできなかったが…。orz
今回は、ちょ〜っぴりだけどエチ?っぽく見れる所があるっす。
まだ、永遠と続きそうだよ…。どうした俺…。

乙×おっぱい6の自己満足ストーリーです。未だにエチなしです。
長文・自己設定苦手な方は、スルーよろしくお願いします。
眉唾ものですが苦手でない方は、生暖かく見逃してやってくだしゃあ…。
407乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/07/28(木) 09:50:04.74 ID:XaEIxfnq
「そうだったーっ!此処、嵐だよっ!たちの悪い黒ばっかじゃんっ…。って、黒に立たちのいい悪いは無いけど…」
目の前の断崖絶壁に向かって叫ぶ彼女。そして大きくため息を吐いた。
「ま、いっか。どうせブラムドだし。こんな足場じゃ対人まずムリだし。あのおじさんの名前教えてもらったら帰ろっと」
愛用のブラムドを肩に担ぐと彼女は、細く暗い階段を下りて行った。そしてナイスガイの前に立ち、彼を見上げて言う。
「そういえば、おじさん。誰だったっけ?冒険者?」
言われたナイスガイは苦笑交じりだ。
「名前を忘れた上に、おじさんだって?お兄さんって言ったら、教えてあげるけど」
「う〜ん…。ギリでお兄さんかな」
「じゃあ、教えない」
「え〜。気になるよ。もう少しで思い出すのに思い出せないっていうの、結構ストレスなのよね〜」
彼女の眉が潜まるが、表情は無垢な少女。彼女の真剣に悩む顔に根負けしたナイスガイは頭を掻き、もう一度自己紹介をした。
「俺は発掘者ブライジ。冒険者とは似ているかもしれないけど、違うよ」
「あーっ!そうそう!発掘者!冒険者はスキルヴィルのおっちゃんだったよ。まだ生身で会った事、無いけど」
彼女の笑顔と言葉に、発掘者ブライジは妙な事を言い出す。
「生身とかソウル体とか、あんたらも大変だな。そうだ。もし奥を目指すんなら、青い体の奴を連れて行くといいぜ」
彼女は疑問に思う。どうしてソウル体と生身を知っているのか。デモンズスレイヤーたちの特徴、特権ではなかったのだろうか。
「どうしてそれを?」
彼女は驚いてブライジに聞いた。
「此処は呪いの巣窟さ。あんたらが人まがいの体になったのも、此処の邪気に当てられたんじゃないかと思ったが、実際そうかもな」
彼女はその言葉に驚きを隠せない。色んな事が一気に起こって、こうなるべき物としか、受け入れるしかなかったのだからだ。
「私の体が、異常じゃないっていうこと?」
そう言う彼女はますます、目を丸くしている。ブライジはふうと、小さく息を吐いた。
「俺は古い歴史に触れてきたからな。始めは単に残虐な拷問を隠すためのカモフラージュとも思っていたが。あんたらを見ていて、
歴史は事実だったって思い始めている。此処はあんたらみたいな体を手に入れようと、権力者たちが人間の命を弄んだ場所なんだ。
だから俺は、あんたらの事は異常とは思っても、変だとは思っていない。むしろ、被害者じゃないかとも、思っているんだ」
ブライジは目の前の少女の肩に、そっと手を置いた。彼女の屈託の無い瞳は、疑問と不安が混じっていた。
だからこそ自身が持つ知識で、その不安だけでも取り除いてやりたいと思ったのだろうか。
「そんな体になりたくてなったんじゃないって事くらい、ボーレタリアの黒い歴史を知ってる奴なら分かっているさ」
本来なら語られる事のない黒い歴史であったとしても、不安に満ちた彼女の瞳は、次第に明るくなる。
「ありがとう、お兄ちゃん。なんか、こう…。いっぱい元気出た!」
彼女のとびっきりの笑顔よりも、「お兄ちゃん」というセリフにぐっとくるブライジは、大いに笑顔だ。
元気を取り戻した彼女は、振り返り奥へと走り出した。
「おいおい!今言ったばかりだろ!青い奴連れてけって!」
と、ブライジに呼び止められて、彼女は足元を見た。青絨毯とまでないかないが、ぽつりぽつりと青いサインが見て取れる。
彼女はそのサインに触れていった。青い幻影が、おぼろげに見える。その中で目に留まったのが、あった。
「オストラヴァ?」
彼女は無意識にそう、小さく言った。

「へぇ〜。何度見ても不思議だねぇ〜」
ブライジがそう声をかけた時は、彼女がサインに触れて少しばかり時間が絶っていた。
出現したファントムは、ホストがいない事を確かめると奥へと走り去る。
だがブライジは、ファントムが出現する所を興味深い視線で見ながら、小さくつぶやいた。
「青い体が床から生えてくるんだもんな。不思議なもんだ。オーラントの奴はひでぇことしやがったが、悪いばかりとは言えねぇか?
俺はデーモンよりも、あいつらの方がよっぽど興味そそるぜ。此処は危険な場所だが、しばらく観察させてもらおうか」
だが、中にはいるようである。黒い歴史を知る輩たちが。それでも、此度の災悪を望んでいた者が居ないことを願う所だ。
408乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/07/28(木) 09:50:58.50 ID:XaEIxfnq
青を呼ぶのは久しぶり。というか、異性の青は初めてかもしれない。奥へと進む彼女はそう思っていた。
それに、本来なら呼ぶつもりはなかった。何度も蒸発したおかげで、攻略そのものには不自由ないくらいでもあったからだ。
だが、あのデーモン戦をまともにできるかどうか不安でもある。胸中複雑だが、ブライジが進めたのが真の理由であろう。
触れたサインの幻影は、見覚えのある装備に身を固めていた。全身フリューテッドにルーンソード、ルーンシールドだ。
今、気になるあいつの装備。だが、名前は違った。その名はOtsu。乙と読むのだろうか。
彼女は「あいつ」と同じかどうかが気になり、その青のサインを呼んでいたのだ。
もし、「あいつ」に似ていなかったなら、はたして、呼んでいただろうか。彼が発した言葉が、今。彼女の枷になっていた。
考え事をしていた彼女の前で、幾度と無くしてやられたカマを持った死神の黒い幻影の指先が光った。
彼女はその瞬間に相手に向かって転がると、足元をなぎ払うようにブラムドを振り回す。そして、死神が仰け反った所に彼女の
大攻撃が入る…はずであったが、半透明の幻影が自身の背後に復活していたのに気付かず、足元を掬われた。
「うわっ…。生身だとリアルに痛いんだよな…」
と、起き上がるのに時間を要した彼女は、指先から放たれた青い光に目を閉じた。だが、その光は自身をつらぬく事はなかった。
ガキィンという金属音が甲高く耳に入っただけである。直後、目の前に見慣れた鋼鉄の鎧がある。
彼女はゆっくりと立ち上がった。立ち上がった時には黒い幻影は消され、莫大なソウルが自身の中へと吸い込まれていく。
「ありがとう。なかなか、やるじゃない」
彼女の声に鋼鉄の鎧は振り返り、一礼をした。彼女も同じく一礼を返した。

青一人いるだけで、こんなにも違うのだ。彼女は幾度と無く通ってきた道を、半分の時間で通り過ぎていく。
道中無言であったが(相手が男でもあったからか)彼女はほとんど手を出すような事がなかったのだ。
ブラムドである。細い足場で振り回せば敵にも当るが、相手にも当たりそうで思うように振り回せない事もあった。
「俺を盾にしたらいい」
相手はそう言うが、いざそうするとなると気が引けるものだ。それに、全身青いソウルに身を包む相手は、個々の色まで見分けがつか
ない。格好は同じでも中身は違うのだ。当たり前だが、なんと言っても頼りがいがあった。ヘタをしなくとも、自身より強いだろう。
だが、その強さが返って彼女には受け入れがたかった。だから余計に「あいつ」が気になってくる。
あいつなら、おそらく自分の後ろで盾ばっかり振るっているだろう。剣を振り回すつもりが、剣に振り回されているのが良く分かる。
だから、人間なんだと思う。自分たちの方が、異常なだけなのだ。と、彼女の足取りは、次第に重くなった。

だからだろうか。黒いソウルが侵入してきたのに、彼女は気付くのが遅れていた。
とっさに青が身構えたが、彼女は単に空を自由に浮遊するエイの針でも防御しているのだろうと思っていた。
直後目の前に炎の柱が立ち上がる。とっさに身構えた青は盾を弾かれ受け切れなかった炎を浴び、後方へ大きく吹き飛んだ。
身構えるのが遅れた彼女は炎の嵐に全身を焼かれて蒸発するはずだったが、自身の周りを囲むように火柱が上がるだけに留まった。
何故?と思うのと同時に、その理由を知る。
「捕まえた」
身の毛がよだつような気持ち悪い声が耳に入る。そして、全身を冷たいものが覆うように自由を奪われた。
自身の後ろから、覆いかぶさるように黒いソウルが抱き付いている。
「おじょうちゃん、かわいいね。年、いくつ?」
「い、いやっ。離してっ!」
抱きついた黒いソウルを振りほどこうと、彼女はもがいた。だが、目の前にあるどす黒い血のような腕に、彼女は身の毛がよだつ。
力の差が大きいわけではないはずだが、ムリに引き剥がそうとすれば、この細い足場。相手もろとも自身も落下するだろう。
それだけでない。冷たく気色の悪い感触が首筋を伝う。
「ブラムドだって、すごいね。そんなの振り回しちゃうから、ほら。汗、かいてる」
全身をどす黒い血の色に染めたファントムが、腐ったヒルのような舌を出し、彼女の首筋を舐めていたのだ。
「おいしぃ。汗の味もその声も。たまらないよ」
「い、いやぁあっ!!」
身の毛がよだつとは、こんなことだろうか。彼女はその感触と気色悪さに、たまらず悲鳴を上げた。
409乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/07/28(木) 09:52:03.74 ID:XaEIxfnq
また、彼女の装備はぼろ布の服。相手の感触が、直に伝わってくるのが分かる。
自身の臀部に当る硬い感触。それが股の間に侵入しているのが、感触として伝わる。
どす黒い血まみれの腕が、自身の胸を弄る。それらの感触が全身に纏わりつく。
「あ、まだ、おっぱい無いんだ。あ〜、おじょうちゃん。もしかして、10代前半?えへへへ。僕の大好物…」
「やめてっ!離してっ!!」
氷のように冷たい感触と硬い感触が全身にめぐり、相手の黒い声が耳に触る。
それらが彼女に恐怖に似た感情を覚えさせ、無意識にもがく。だが、もがけばもがくほど相手の思う壺。
「そんなに激しくしちゃ、僕のムスコが暴れちゃうよ?」
彼女の股下にある硬い感触が、ぼろ布を通して自身の股下を擦る。
「きゃぁーっ!!」
気持ち悪い感覚に、彼女はまた悲鳴を上げた。その時、彼女の全身に突風が突き抜ける。
彼女には単に風が突き抜けた感触しかなかったが、彼女に纏わりついていた黒いソウルは、大きく後方に吹き飛んでいた。
「あ〜?何だお。落っこちたんじゃねぇのかよ。あ〜オストラフル装備かぁ〜。巧い奴多いんだよな。こりゃ、相手が悪いわ…」
後方に飛んだ黒いソウルは更に距離をあけると、辺りの景色に溶け込むように消え去った。
“早く逃げなきゃ”
黒いソウルから開放された彼女はそう思い、行動に移そうとした。だが震える全身を止める事が出来ず、体が動かない。
全身に血を浴びたかのようなソウルに体中を弄られ、過度の拒否反応を起こしているようだ。
「広い足場まで、走れ!」
ようやく体制を整えた青が自身の目の前で叫ぶが、彼女は辛うじて青と視線を合わせるだけ。
単に黒いソウルだけであったなら、此処まで拒否反応は起きなかっただろう。
十分な間合いを取り、お互いの武器でぶつかり合い戦うのであったなら、恐怖心よりも戦闘本能が勝ったであろう。
だが今は、全身に血を浴びたかのような死人のような手足が、自身を取り囲んだのだ。
まるで今まで手にかけてきた者達の、断末魔のように。地獄へと引きずり込む、死にきれぬ者達の憎悪の腕のように。
彼女の自由をうばっていたのだ。
「…どけっ!!」
硬直する彼女に青がしびれをきらせ、彼女の腕をつかんだ。そして彼女の腕を引っ張り上げると同時に、彼女の腹を蹴り上げる。
彼女はその一撃で背中に背負ったブラムドと一緒に、前方に大きく投げ飛ばされた。
「…っ!!っ…」
痛みに声を上げることすらままならない彼女は、全身を激しく打ちつけ呻いた。だが、そこは細い通路を下りた若干の広場。
もし、先ほどの黒いソウルが対峙したとしても、このくらいの広さなら彼女のブラムドが功を立てるだろう。
ただし、震える全身を収める事ができればだが、呻く彼女は辛うじて身を起こし目の前の攻防を見た。
青いソウルが黒い霧を発する。死の雲か、毒の雲。黒いソウルを屠るには、あまりにお粗末なダメージのようだが、
相手の居場所を知らせるにはちょうど良い。黒いソウルが徐々に失われ、赤い血の霧が何も無い空間から時折、漂って見える。
それを見た青いソウルは、一気に走り間合いを詰める。黒いソウルは後退を繰り返し、間合いを取ろうとしていた。
だが、間合いを取ろうとした黒いソウルは相手の武器が入れ替わっていた事に、若干気付くのが遅れていた。
青いソウルが替えた武器は、とてつもなく長い大剣。彼女には見覚えがないようだが、その剣はストームルーラー。
間合いを取ろうと後退した直後、大きく振りかぶった切っ先に黒いソウルの鎧を引っ掛けると、彼女を投げ飛ばしたように
青いソウルは黒いソウルを谷底へと放っていた。黒く莫大な量のソウルが、彼女と青に吸い込まれていく。
そして、青が彼女の下へと戻ってきた。
その時には、青の武器は「あいつ」と同じ、ルーン装備であった。それが、彼女にとって違和感を覚えずにはいられない。
彼女は手に、白石を握り締めていた。
「白石で俺を帰すくらいなら、今すぐ崖から飛び降りてソウル体に戻れ」
白石を握り締めていた彼女に、青が上から言い捨てる。彼女は身を起こしたが、立ち上がれるほど力を戻せてはいないようだ。
「俺を帰しただけでは、あの黒を追い払う事はできないだろ?」
そう言う青は、手を伸ばして彼女の手を取る。彼女はその手を払いのけ、青を睨んだ。
410乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/07/28(木) 09:52:34.77 ID:XaEIxfnq
何かを言ってやろうと思ったが、うまい言葉が出てこない。それどころか、声すら…。
だが、相手が伸ばした手を払いどける事ができた。それでようやく彼女の振るえが止まり、立ち上がった。
そのまま青を素通りしようとしたが、再び青の手が彼女を止めた。
黒いソウルが纏っていた血まみれの腕とは違う。青い、大空のような色。深い、大海原のような色。
よく見上げる、見慣れた瞳と同じ色だった。その色に彼女の心はホッとした。何故か、安堵したのだ。
「これ、あんたにやる」
青い手が握り締めていたのは、見慣れぬ小刀。それは致命の隠密短刀。最上にまで鍛え上げられたものであった。
「何?これで相手の命を奪えって?そうよね!密着していたら、これくらいの小さい剣の方が役に立つもんね!!」
彼女は怒りに任せ、相手の手を再度振り払った。だが相手は、さらに彼女の前に剣を押し付けた。
「違う。これは、自決用だ」
そう言いながら青は、彼女の手に握らせるように短刀を渡す。
自決。彼女には意味が分からない。自分で自分を殺すような事か…。彼女は目を丸くし青を見上げたが。
「いずれ、分かる。いや、分からない方がいい」
青はそうつぶやくと、彼女に視線すら合わせず先へと進んだ。
その淡々とした態度に彼女は嫌悪感を覚える。これが、自身と同じデモンズスレイヤーなのだと思うと余計に。
かといって、ソウル体に戻るにもオストラヴァの一言が心に刺さる。だから余計に、相手にも。相手と同じ、自分にも。
“こんなの、嫌だ。こんなの…”
白石を握ったまま、渡された小刀を放り出す事も出来ずに彼女は走り出した。
青を素通りし、目の前の細い通路を走り出す。胸中の違和感を払いのける事もできずに。
“会いたい。皆に会いたい…”
嫌だ嫌だと嫌悪したところで、現実は変わらないのだ。そう思えば思うほど、彼女の嫌悪は増していく。
“オストラヴァに…会いたい。…人に…。人間に会いたい…”
自分たちはもう、人ではないのだろうと思えてくる。思わずには、いられない。そうであろうと、確信すら覚えて。
目の前の影人が蒸発しようが、浮遊する白い光に触れ爆発に巻き込まれようが、彼女はただ真っ直ぐにデーモンへと向かった。
必死になって、自分を人として接してくれる皆の顔を思い出しては、溢れそうになった涙を拭いながら。



「気になるかい?彼女の事」
「え?」
ぼーっとしていたオストラヴァの耳に、トマスの声が入ってきた。耳には入ったが、その意味を処理するには時間を要する。
「彼女の後姿をずっと見つめていたものだからさ」
「あ、いや、別に。ぼーっとしていただけで」
トマスの言葉にオストラヴァは素直にそう答えたが、大人なトマスには、ちょっとだけ素直には受け取れなかったようだ。
「彼女の事、好きなのかい?」
若干茶化すような言い回しだったようだが、本当にぼーっとしていたのだろう。オストラヴァは素直に答えた。
「ええ。好きですよ。彼女はとても、いい人ですから」
その素直な所が、素直じゃない相手には素直に通じただろうかはさておき。
「そうかい!それはいい事だ!」
と、トマスは喜んでいた。その喜ぶ顔にオストラヴァは首を傾げたが、近くに居たボールドウィンも同じように言った。
「お前さんは嬢ちゃんと年が近い。しっかり彼女の力になってやれよ」
と、深い一言を伝えたが、深すぎたのか若い彼には違う意味に捉えられた。
「そんな!彼女の方が断然強いですよ。私は彼女に何度も助けられたんですから」
また、自分は足手まといでしかないと、およそ謙遜とは捉えられない事実をつぶやくオストラヴァ。
その言葉に、二人の大人は大きくため息を吐いた。
411乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/07/28(木) 09:53:11.94 ID:XaEIxfnq
「確かに嬢ちゃんは強い。あのデーモンを倒すほどだからのう。だが、力というのは単に強さだけを言うもんじゃないぞ」
職人気質のボールドウィンが、仕事道具を置いてオストラヴァを見上げる。普段の彼にとって、珍しい事である。
「優しさも時には必要じゃろう。ましてや、嬢ちゃんのように過酷な日々を送る者にとっては、優しさの方が大事じゃ」
ボールドウィンの言葉に、トマスも続く。
「彼女は笑顔しか見せた事ないんだ。きっと、辛い事いっぱいあるだろうに、俺たちには何一つ言わないんだ。愚痴の一つでも
聞いてやりたいのに、俺たちには心配かけさせたくないんだろう」
ボールドウィンとは違ってトマスはうつむき、手のひらに握り締めたヒスイの髪飾りをしきりに見つめている。
「オストラヴァ君、変に思わないでくれよ。君と彼女のやりとりを見ていると、本当に仲が良いなって思えてね。もしかしたら
君になら、彼女は打ち解けるんじゃないかって、ね。だから、その…。心の支えというか、彼女の力になって欲しいんだ」
握り締めた髪飾りを、見つめたままトマスは彼に言った。オストラヴァは目線を髪飾りに移した。それを見たオストラヴァは
その髪飾りがちょうど彼女に似合うだろうと、感じた。目線こそ合わせないが、トマスの思いは深いのであろうとも思う。
だからトマスが自分に言った言葉が、冗談ではないだろうなと思った。だが、その意を汲んでやる事はできないのだ。
その意を汲めるほど、自身の立場は安易ではない。二人に言われて他人に言われて改めて、自身に言い聞かせる。
オストラヴァはトマスを見下ろし、意を決して言った。
「彼女が私の心の支えとなったとしても、私が彼女の心の支えにはなれない。なっては、いけないんです!」
その声の大きさにオストラヴァ自身驚いた。だからこそ、自身が彼女の事を彼が好いている事が、事実だと感じるのだ。
トマスに茶化されたからではない。自分自身の、確信にも似たもの。
でも、オストラヴァはすぐさま頭を左右に振った。そして小さくも強い口調で、言う。
「私には、やらなくてはいけない使命があるのです。彼女を巻き込むわけにはいかない。それに、彼女は私の命の恩人です。
やましい心で彼女を見る事はできない。だからこそ、最高の友人だと思っています。ただ、それだけです」
彼女の背を見つめても、彼女の背を追ってはいけない。オストラヴァは強くそう思った。そして彼は二人に向かって頭を下げる。
「すみません。もう、行きます。此処に長く居すぎたかもしれません」
頭を下げる彼にボールドウィンはため息を吐き、肩を落とした。だがトマスは立ち上がる。
余計な事を言ったのかもしれないと、罪を感じたのだろう。声をかけ、彼を止める、が…。
「彼女の帰りを、待ってはくれないのかい?」
本当なら、彼の身を案じてやる言葉をかけるはずである。だが、つい出た言葉は彼女の事だ。
彼女が自身の娘と重なる時がある。が、それだけではない。
オストラヴァが神殿に来て、かなりの時間が経っている。それなのに彼は、ただの一度もフルフェイスを取った事がない。
聞いてはいけない事情があるのだろうと、いつかは話してくれるだろうと、あえて問わなかった事が引っかかったから。
トマスの声にオストラヴァは振り返りはしたが、足は止めなかった。
「彼女に会ったらきっと、決意が揺ぐでしょうから」
彼はそう言って、王城の要石の前に立った。
打ち明けられぬ事情を持つ者の全てを受け止められる事など、今此処に居る者たちに、できるだろうか。
だが運命の歯車は、回りつつあった。もし彼女の帰りを待たずに先へ進んでいたならば、悲劇は免れたかもしれない。
もしくは彼が後に言うように、独りよがりで済んでいただろうに。



「いけません!ウルベイン様!!」
二人の大人が子供一人を止める事ができない中、オストラヴァの足を止めたのは悲鳴に近い女性の声だった。
三人は驚き、声の方へ駆けつけた。女性の前には普段祈りを捧げる聖者の姿があるのだが、聖者は祈りを捧げては居なかった。
「皆さんも、ウルベイン様を止めてくださいませ」
駆けつけた三人に、女性がそう言う。状況がつかめない三人は、目の前の聖者を見上げた。
「驚かせてすみません。ただ、備蓄していた食べ物が残り少なくなってきたのです。ですから、食料を調達しに行くだけです」
と、聖者はにこやかに言うのだが、正反対の顔で女性は言った。
412名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 10:29:03.43 ID:XaEIxfnq
中途半端に終わってすまない…。orz
書き込み量大杉でアップできなかった。

アップしてからいつも思う。



恥ずかしい…。いや、だったらアップするなとか思うけど。
まあ、デモンズはその。
マゾゲーですから…。(と、言い逃れてみる)
413名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 15:09:23.55 ID:/JhI3Mo7

続きも期待してる
414名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 20:18:17.04 ID:5GR60WBe
男キャラの蛮族装備にオールバックな人が一緒だとがんばっちゃいます
M字ゎキライです。コワイから。
415名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 00:47:17.75 ID:Si3D5kvI
女盗賊衣装に、スキンが萌え。
グルームに魔女帽子。

だが、うんこグルームは男か女か見分けつかないので却下。
416名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 13:30:15.55 ID:Ws+PACXg
グルームでも立ち姿やフォームで見分けつくと思うぞ
417名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 17:17:15.81 ID:bDE90kuE
>>407
黒きめえw…じゃなかった、おっぱい6かわええw
デモンズ最後を締めくくるキャラとして再現キャラ作ろうかな
418黒×女主:2011/08/04(木) 00:23:30.44 ID:TyZYUVJ7

「―――来た」

 乾いた風の吹き荒ぶ祭祀場。英霊の骸骨に腰掛けていた女はうっそりと呟いた。化粧気の無い、それでも整った相貌に微笑とも冷笑と
もつかない笑みを浮かべながら立ち上がる。くすんだ金の軽鎧がしゃらん、と音を立てた。
 女の目線の先には要石があった。楔の神殿と外界とを繋ぐ、唯一の移動手段であるその石が、光を失っている。
 アレが来る際に起こる現象だ。何かに阻害されたように力を失った要石では、ここから出ることは叶わない。

 逃げ場は無い。―――逃げるつもりも無い。
 間違い無い。―――アレが、来る。
419黒×女主:2011/08/04(木) 00:26:17.65 ID:TyZYUVJ7
 女は乱れた金の髪をかき上げると、腰の長刀を一息に抜き放った。細い刀身は外見以上に重く、限界まで削り上げられたその刃は怖気
がするほど鋭利だ。喜悦に細められた女の碧眼が、鏡よりも澄んだ刀身に写し出される。嗚呼、綺麗。
 足元に転がしてあった盾を拾い上げると自然な、それでいて油断の無い構えを取る。空気が、変わっていた。
 潮の匂いを孕んでいた風は生臭い血の香りを発し、暗雲は一層に厚みを増して不安げな薄闇を作り出す。命あるモノならば本能的に恐
怖を抱くであろう変化を前にしても、女はそこから離れない。長いとも短いとも言えない時が過ぎ、遂にソレは現れた。
 大気が乱れる。空間が歪む。地面から噴出した赤黒い炎は、生命を否定するかのように辺りの雑草を枯死させる。炎はひとしきり吹き
荒れると、甲高い、聞こえるはずの無い音を立てながら一つの形に収束した。人間だ。
420黒×女主:2011/08/04(木) 00:29:01.88 ID:TyZYUVJ7
 曰く、暗いソウル。曰く、人と神の敵。曰く、黒いファントム。

 拡散した別世界の戦士を助け、助けられる“人の関係”に基づいて現れるファントムとはまるで異なるその姿。赤く、黒く、殺意とい
う物が形を成したならばこんな色をしているのだろう。真逆の、“獣の関係”に基づいて現れた彼等が望むものは―――

「さあ、踊りましょう」

 女はダンスの相手を求めるかのように右手を差し出し、手を招いてみせた。元より、女はこれを待っていたのだ。楔に囚われ、戦い続
け、ソウルを奪い続けてきた女は強くなりすぎた。思考を失った亡者など敵ですらなく、巨大なデーモンでさえ、その暗い情欲を満たす
ことはできない。自分と同等のソウルを有し、戦士としての思考を保った黒いファントム達だけが、女のカウンターパートたり得る存在
だった。
 黒いファントムは死体のように立ち上がると、その手に歪んだ曲剣を構えた。対盾に特化された特殊な刀身がぎらついた光を放つ。全
身から発せられる狂暴なソウルがその姿を陽炎のように歪ませている為、装備を完全に把握することはできない。ただ、その頭を覆う暗
銀の兜だけが存在を誇示していた。
421黒×女主:2011/08/04(木) 00:32:44.45 ID:TyZYUVJ7
『――――――、―――』

 黒いファントムが涸れ井戸から噴き出す風のような声を発したが、意味を解することはできない。拡散世界より渡ってきた彼と言葉が
通じるはずもないのだ。先の女が発した言葉も同じだろう。元より、双方の間に言葉など―――

『―――――――ッ!』

 言葉など不要、とばかりに黒いファントムが動いた。質量の無い、足音すら無い人ならざる、それでいて洗練された戦士の動きで以て
女に迫りくる。

「ふ――――――ッ!」

 対して女は歓喜で迎え撃った。怖い。背筋が凍る。逃げろ逃げろと本能が警鐘を打ち鳴らしているのに、心は、ソウルはこんなにも沸
き立っている!
422黒×女主:2011/08/04(木) 00:35:16.12 ID:TyZYUVJ7
 黒いファントムの曲剣が閃く。巧みに手首を返して切っ先を視界から逃した一撃は、並の戦士ならば確実に首をかき切られていたであ
ろう必殺だ。様子見も何も無く、初撃から放たれたそれを、女は読んでいた。
 左手の盾を振りかざす。だがしかし、あの特殊曲剣を前にして盾受けを行うなど愚行でしかない。湾曲した刃は盾を易々と跨ぎ越え、
手首を貫くだろう。故に攻勢を諦め、回避に徹するのが定石―――その定石を無視して、女は盾を振りぬいた。
 女の右手には黄色い液体を封入された奇妙な指輪がはめられていた。徐々に傷を癒す効果のあるその指輪があれば、多少の手傷など問
題無い。ソウルの業で強化され、ただでさえ頑丈な肉体を持つ女にとっては傷とさえ呼べない物だ。例え、それで手首を失ったとしても
その先にあるのはガラ空きになった黒いファントムの胴体であり、研ぎ澄まされた女の長刀であった。敗北など、あり得ない。
 殺<ト>った。
 絶頂にも似た愉悦に女が亀裂のような笑みを浮かべ、そして、黒いファントムの“大剣”が女を吹き飛ばした。
423黒×女主:2011/08/04(木) 00:37:58.66 ID:TyZYUVJ7
「か、あ―――?」

 何が起こった。
 破壊槌でも叩きこまれたかのような衝撃に吹き飛ばされ、朽ちた城壁に叩きつけられた女は霞む目で敵を見やった。対して、黒いファ
ントムは“左手で”振りぬいた大剣を肩に担いだ。柄に過剰な装飾が施されたその大剣には刃が無く、代わりに螺旋状の棘が並べられて
いる。“嵐を支配するもの”を意味する銘を与えられた、その伝説の大剣こそが黒いファントムの本命だったのだ。

「ふ―――」

 自嘲。技に溺れていたのは自分の方かと、女は吐息を漏らした。あるいは、殺意に満ちた強敵を相手に単身で待ち構えること自体が愚
行だったかと。
 どちらにせよ、女は敗者であり、勝者である黒いファントムに生死を握られていることに間違い無い。首を刎ねられるか、あるいは嬲
られるか。できれば前者であってほしいと、女は諦観と共に目を閉じる。楔に囚われた女に死の恐怖など無く、ただ、強敵との一戦を楽
しみ切れなかったことだけが残念だった。
424黒×女主?:2011/08/04(木) 00:41:46.77 ID:TyZYUVJ7
「………?」

 とどめが来ない。女はうっすらと目を開けると、遠眼鏡で自身の顔を覗きこんでいる黒いファントムと目(?)が合った。
 ていうか、近い。こんな吐息すらかかりそうな距離で遠眼鏡が必要なのか。普通に見えるだろう。その烏賊みたいな兜に視界があるか
は甚だ疑問だが。既に回復し始めている身を起こすと黒いファントムは、元が同じ人間とは思いたくないような動きで飛び退る。その勢
いのまま、握りしめた両手を天高く突き上げて全身で歓びを表現してみせる。訳するならば『イーヤッフウゥッ!!!』とでもいったところか。訳
しなくて良いから。
 何がどうなっている。端麗な顔を混乱で満たしている女の美貌を見るや、コフーコフーと飢えた北騎士のような吐息を漏らしながら黒いファ
ントムがにじり寄ってくる。怖い。マジ怖い。
 何ていうかもう、逃げたかった。ていうか、逃げていた。尻もちをついたまま、両手でずりずりと距離を取るが、当然、逃げ切れる訳
も無く、容易に追いついた黒いファントムは、なにかを女の足元に放る。
 警戒して拾おうとしない女に対して、黒いファントムは足でそのなにかを軽く小突いた。『ヒロエYo!』といった感じか。
 恐る恐る、伸ばした手が“なにか”に触れた瞬間、べちゃり、と、耐えがたい感触が女を襲った。

【白くべたつくなにか 1】
    ○:閉じる
425黒×女主?:2011/08/04(木) 00:45:19.44 ID:TyZYUVJ7
「………」

 その名の通り白くべたつくなにかが付着した右手を凝視したまま、女はふるふると震えていた。
 対して、黒いファントムは色んな意味で最高潮となっていた。骸骨のようにローリングしながら広間を転がり回ったかと思えば、左手
に持ったショーテル(笑)をぐるぐる回しながら腰を振るという卑猥極まりない踊り<パリィ>を披露する。その身の殺意が収まったからか、
(最初からそんなモノがあったかどうかは置いておいて)ソウルの陽炎が収まってようやく、黒いファントムが兜と短パンしか身に着け
ていないことが分かった。変態だ。

「………!」

 もう、我慢ならなかった。
 怒りと羞恥で顔を真っ赤に染めて涙目になりながら鋭利な打刀+5を両手で握りしめると輝石でハートを描いていた黒いファントムに
ダッシュ突きをかまして割れに割れた腹筋をつらぬくとすかさず石突で押し出し大上段から振り下ろした一閃でイカ頭をかち割り返す刀
で股間から斬り上げようとしてやっぱりやめたってもう、死ね!帰れ!真面目に戦ってた私のがんばりを返せ!!
 合計ダメージ1000を越えるであろう、魔術師泣かせの技量コンボを叩きこむと、嬉しそうな悲鳴を上げて黒いファントムは力尽きた。
最後に『G.J!!』と力強くおっ立てた親指を斬り落としてやろうかと思ったがやっぱりやめた。絶対刃が錆びる。
426黒×女主?:2011/08/04(木) 00:49:11.74 ID:TyZYUVJ7
「………」

 どうしてこうなった。
 スンスンと鼻を鳴らしながらトボトボと要石まで歩く女の姿に歴戦の戦士としての威厳は欠片も無く。ただ、汚された乙女の顔がそこ
にあった。

 ―――今日も嵐1は平和です。
427名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 23:09:03.65 ID:14EukJJZ
くすんな女主かわええw
428名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 14:48:16.43 ID:WacMzvPi
>>407
おっぱい6キターー!続きが気になる、楽しみにしてるぜ

>>418
最初はラノベくせえwと思ったが、輝石でハートを描いている黒ファンで耐え切れなくて吹き出した
良い変態だ。厨二かと思いきやアホな展開で面白かったGJ!
429名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 21:09:09.64 ID:IVOCKarg
感想ありがとう
調子に乗って続き(?)なんてものを書いてみた
430黒×女主?:2011/08/10(水) 21:13:21.14 ID:IVOCKarg
 祭祀場で剣戟の音が鳴り響いてから、半刻が経とうとしていた。二つの影は、片時も止まることなく踊り続ける。
 かたや、金の軽鎧を纏った女剣士。鎧と同色の髪を振り乱し、研ぎ澄まされた長刀を振るう様は完成された美しさだった。
 かたや、イカ頭+半裸の黒い変t…ファントム。両手に白くべたつくショーテル(笑)を構え、物理エンジンの限界を超えたくねり具合
で女の斬撃をかわす様は直視に耐えないおぞましさだった。

「…ッはあッ、はあ…ッ」

 女の劣勢は明らかだった。楔の神殿に帰ろうと要石に触れた瞬間、グリコポーズで再臨した黒いファントムは言わずもがな先の変態だ
ったのだ。格好と行動の異常性はともかくとして、技量は女のそれを遥かに上回っているらしく、全ての攻撃を的確に捌き、その合間に
女の美貌を堪能していた。今もまた、女の渾身の一撃を半歩下がるだけの動きで回避し、返す刀を左のショーテルで絡め取ると遠眼鏡を
取り出して、至近距離から顔を覗きこんでくる。女は最早、押すことも引くこともできず、完全に動きを掌握されていた。
431黒×女主?:2011/08/10(水) 21:16:01.38 ID:IVOCKarg
【帰りたい…】 評価:0

 もう、いろんな意味で心が折れそうだった。いっそのこと、負けてしまおうか。殺されたところで、肉体を失うだけだ。今更ソウル体
生活に不便があるわけでもなし、それどころかこの変態にも二度と遭わずに済む。あとは神殿に帰って火防女に膝枕してもらえば全て忘
れられる気がした。そうだ。そうしよう。長刀を握る力を緩めようとした瞬間―――

『ぉぃ…オい…』

 声が聞こえた。その発生源は無論、眼前の黒いファントムだ。
432黒×女主?:2011/08/10(水) 21:18:16.33 ID:IVOCKarg
『オい、生あsi、シッてruカ』

 いかなる業か。この黒いファントムは、歪な発音ではあるが女と同じ言語を操っていた。ていうか、誰が生足だ。軽鎧の裾を手で押さ
えながらキッと睨みつけると、さも愉快そうに黒いファントムは言葉を続ける。

『―――生身wo溶カすと、服ガ透keて見eルんだze?』
「………ッ!」

 絶対負けるもんか。負けるもんか…! 涙目で、女は再び長刀を振りかざした。


【苦しいです、評価してください】 評価:0
433名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 21:20:49.12 ID:IVOCKarg
おわり

嵐1で美女に白べた配る作業に戻ります
434名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 23:48:39.49 ID:UUB9Dmar
女主かわいいなあ
435名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 00:54:56.51 ID:65Lnw1dP
侵入した時、ホストがマジかわいかったら視姦したくなるよな。
いや、実際したけど。

求婚ハメに出会った時って、妙にドキドキしちまう。
そんな時に限って男キャラで侵入して損した気分になるんだよな。
なんであいつら、かわいい女キャラで求婚ハメしてくれないんだろ。
436名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 22:58:47.25 ID:ZrAtOTVb
誰の目にも及第点でかわいいキャラ作れるタイプの奴が
求婚ハメに興味あるとはあまり思えんw
437名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 01:34:37.72 ID:U+CX5CtD
魔女ユーリア。
マゾユーリア。

いや、忘れてくれ。
438名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 08:13:46.22 ID:m6Kcqu8O
>>437
詳しく聞かせてもらおうか
439名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 11:27:55.79 ID:IRh/fh3i
ブラムドを振り回すつもりが、逆にそれに振り回されるロリガル
440名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 19:58:27.45 ID:P/wPvfVS
>>439
ロリ・・・だと(ゴクリ
441名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 19:27:17.47 ID:UVMA7RKq
ほしゅ
442名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 19:12:06.85 ID:17aKpP6T
>>411の続き、再びです。
もう、九月になりましたぁ〜。…。ダークソウルが始まったらこのスレどころか
デモンズ関連スレ事態が過疎ると思うので、皆さんのお目汚しになりそうですが、アップしました。
永遠と続きそうですが、ダークソウルまでには終わらせたい。
もはや、意地ですかね…。

乙×おっぱい6の自己満足ストーリーです。未だにエチなしです。
長文・自己設定苦手な方は、スルーよろしくお願いします。
残り時間一ヶ月ないので、小出しでちょくちょく上げますが、
眉唾ものですが苦手でない方は、生暖かく見逃してやって下さいませ…。
443乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/01(木) 19:24:33.05 ID:17aKpP6T
「再び嵐の祭祀場へ向かうとおっしゃられるのです。あそこは、大変危険な場所です!」
彼女の不安もだが、食料調達に何故祭祀場なのか、三人はそちらの方が気になってしまった。
「どうして祭祀場へ向かわれるのです?」
足を止めたオストラヴァは彼女を気遣うように言う。聖者は、穏やかに言った。
「以前祭祀場に赴いたとき、大ナメクジの巣を見つけましてね。ナメクジの肉は栄養価が高いのです。非常食には良いかと
思い捕獲しに行くところです。ナメクジですから神の怒り一発ですよ」
その言葉を聞いた時、三人の顔が女性並に青くなる。もちろん、もう一人聖者の弟子も顔が青くなっていた。
心配する女性には悪いが、青い顔の男供の頭には、ナメクジ食うのかよぉ〜と、声に出すわけにもいかない言葉がよぎった。
だが、食料が尽きるのは困る。はたして、どうしたものかと考えていた所にオストラヴァが言った。
「王城に備蓄されている兵糧を頂戴したら、どうでしょうか」
言った直後オストラヴァは、しまった、と後悔した。だが、言ってしまった後だ。どうにもならない。
もちろん皆は驚いた。兵糧という考え事態が、普通の感覚を持っている人間には思いつかない事だからだろう。
「兵糧をですか?」
聖者が驚いたように言うが、オストラヴァは淡々と答えた。
「父が高位の騎士でしたので、私は王城に詳しいのです。此処に来たのも、いなくなった父を探すためですから。それに、
父を探す最中、何度かそれらしき物も見かけました。この非常時です。兵糧の一つや二つ、頂戴したっていいはずです」
オストラヴァは自身の身分を語る事は避けた。そして、父の事には、偽りすら加えた。
もし、自身がこの災悪を持ち込んだ王族であったと皆に知れたら…。そう思うだけでも、彼は身が裂ける思いに駆られる。
此処の者たちにどう説明をすればいいのか、責任を逃れたい訳ではない。彼らの不安を掻き立てるだけにしかならないのだ。
いや、違う。本当は、逃げたいのだ。そうでなければ何故顔を隠し、名前さえ偽るのだ。現に今、身分すら偽って…。
もし、深く問われたらどうしようかと不安を巡らせていた所に、心配性のトマスが口を挟んだ。
「そんなこと、勝手にしていいのかい?もし、兵士に見つかったら、大変じゃないか!」
トマスの言い分ももっともだが、オストラヴァはその言葉に、肩を落として言った。
444乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/01(木) 19:27:54.27 ID:17aKpP6T
周りには落胆に映ったかもしれぬが、彼の本心は安堵によるもの。偽りを真実まではいかないにしろ、疑われなかったのだ。
「兵士に見つかって欲しいくらいです。私を見つけ、父を呼び出して欲しいくらいです。それなのに、何度も王城に赴いた
のに、誰一人私の声に耳を傾ける者はいなかった…。皆、ソウルに飢えた者ばかりだった…」
今の言葉に偽りは無かった。自然に、口から出たのだ。とにかく、父に会って真実を聞きたいのだから。
肩を落としたオストラヴァに、聖者は微笑んで言った。
「大丈夫です。きっと、お父様は見つかります。兵士がお父様にご報告するくらい、堂々と兵糧を頂戴しようじゃありませんか」
すると聖者は、オストラヴァの小手を握って王城の要石の方へと向かった。
「ウルベイン様!」
再び女性が声を上げるが、聖者は彼女に微笑みを返す。
「大丈夫です。オストラヴァ殿もいらっしゃる。それよりも、皆の食料が心配ですから」
そう穏やかに言う聖者を気遣う女性は、オストラヴァを見上げて言った。
「オストラヴァさん。ウルベイン様を、よろしくお願いします」
「分かりました」
オストラヴァは、彼女にそう短く答えた。そうして二人は、王城の要石に触れた。
王城の要石をくぐったオストラヴァは、目の前の奴隷兵に向かって剣を振り回す。
「ウルベインさん!危険ですから、下がって…」
オストラヴァが声を上げた直後だった。祈りをささげる聖者から、強風が走った。単に風が吹き抜けただけにしか感じなかった
が、辺りの奴隷兵が悉く倒れていく。何が起きたのか分からなかったが、オストラヴァは倒れた奴隷兵に近寄った。
自身が切り捨てた者とは違い、一切の血しぶきの無い体のまま、抜け殻のように横たわる奴隷兵。
自身の剣は人を傷つけるのに、聖者の祈りは傷をつける事をしない。彼が聖者と呼ばれる所以が、分かった気がした。
445乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/01(木) 19:28:44.88 ID:17aKpP6T
「優しいのですね」
「え?」
いつの間にか彼の横に立つ聖者を見上げ、オストラヴァは間の抜けた声をあげた。聖者は微笑みを湛える。
「彼らはソウルに身を奪われた、いわば抜け殻です。生きている存在とは、悲しいですが言えないでしょう」
そして膝をつき、抜け殻となった奴隷兵に手を合わせた。
「私は皆よりも、長くこの濃霧の中に居ます。だからでしょうか、彼らがどうしても生きた人とは思えないのです。もし、
あなたが剣を振るったとしても、決して罪に問われることはないでしょう。神はお裁きになりません。むしろ、呪われた
ソウルより彼らを解放してくれたと、我らをお褒めになられるでしょう」
聖者は合わせた手を広げ、オストラヴァの肩に手を添えた。
「ですが彼女は、デモンズスレイヤーである彼女はそれを知っているでしょうか。常に笑みを湛え、何事も無いように私たち
と接しているのは彼女の生来の強さからでしょうが、私は心配です。優しい彼女が罪の意識に苛まれているのではないのかと…」
オストラヴァの肩に乗せられた聖者の手は、強く彼の肩を握る。
「彼女がその重荷に耐えかねた時、ソウルに飲まれてしまうのではないかと…」
「聖者ともあろう方が、なんてこと言うのですか!!」
聖者の言葉が終わらない内に、オストラヴァの強い声がさえぎった。
聖者は彼の強い言葉に、否定はしなかった。うつむき、聖者とは思えぬ寂しい表情を湛えた。
「かつて私と同じ聖者であったアストラエア殿が、デーモンに堕ちた事実を教えてくれたのが、彼女だったのです」
うつむいた彼の表情までは、オストラヴァに見えなかったのだろう。オストラヴァは先ほどと変わらぬ口調で言う。
「だからといって、彼女までデーモンに堕ちるとでも言いたいのですか!仮にも、デーモンを倒す者ですよっ!」
オストラヴァは自身の肩に置かれた聖者の手を払いのける。失礼とは思う行動だが、彼があらわにした怒りは戻せないようだ。
払われた手を握り締め、聖者は訴えるようにオストラヴァを見つめて言った。
「彼女は平然とそれを言いのけました。自身の役目を果たしただけだと。私も同じ聖者として、聖女を戒めました。だけど、
彼女はそれ以来、枷を負い続けているのです」
446乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/01(木) 19:29:35.68 ID:17aKpP6T
訴えるような口調の聖者と、彼が言った言葉にオストラヴァは、少しばかり冷静を戻した。
「枷?」
そう疑問を口に出し、彼女の姿を思い浮かべるオストラヴァ。枷らしき物はおろか、奇跡の一つも使用しない彼女の、何がそう
なのか。彼には、見当も付かなかった。
「ヴィンランドの騎士のみが持つ事を許された武器、ブラムド。聖女に付き従えた聖騎士ガル・ヴィンランドの物でした。
あの武器は重量だけ見ても、到底女性が扱える物ではありません。それに、聖女のデモンズソウルを手に入れてからは、彼女が
ブラムドを離した姿を見ていません。それだけ、深い意味があるのはないでしょうか」
俯いた聖者の言葉に、オストラヴァはハッとする。だが、それ以上、何ができると言うのだろうか。
「私に、何ができると言うのですか!彼女はデモンズスレイヤー。私なんかよりも、はるかに強い戦士です。私は無力だ!」
だから素直に、そう言った。それは事実だからだ。それに、相手が聖者だからだろう。自身の憤りも、素直に出した。
ウルベインはオストラヴァの、無礼とも取れる口調には全く気を留めない。それだけでなく、彼を見上げて言った。
「彼女に今、私が言った事を伝えてください。私が言った所で、当たり前にしか彼女は受け止められないでしょう。ですが、
あなたからなら、その言葉聞き入れてくれるかもしれない。お父様から事の次第を聞きたいのは、あなたよりもむしろ、彼女
の方ではないでしょうか。彼女たちデモンズスレイヤーが一番、この濃霧の影響を受けているのですから」
オストラヴァの憤りは、一瞬に冷めた。それどころか、現実を見つめ直された。彼は、小さく息を吐いた。
「分かりました。でも、食料も大事です。彼女とて、おなかを空かせて帰ってくるでしょうから」
オストラヴァの言葉に、聖者はホっとしたように、笑みを返した。
ウルベインと供に王城内を散策する中、オストラヴァは出鼻をくじかれたような、そんな複雑な気持ちになった。
だが、兵糧を言い出したのは自分である。その場所を知らせるのと兵糧の運搬くらいは、手伝わなくてはならないだろう。
それに、濃霧の向こうにはさらなる強敵が待ち受けている。王城を知るオストラヴァは、不安を隠せなかった。
今一歩が出せない自分に、何ができるのだろうか。それでも前に進まなければ、ならない。
だけど彼女と供になら、きっと、前に進める事ができる。オストラヴァの思いは、深くなっていた。
447442:2011/09/01(木) 19:35:09.97 ID:17aKpP6T
うわぁ…恥ずかしい…。こんなはずじゃあ、なかったのに…。
なんて言っても、書きたい物と書ける物が一致しないんだな。
文才ねぇ…。果てしなく…。
本当に、苦手な方はスルーお願いします。

でも、ようやくオストラつぁんが想いを寄せてくれる感じになってくれたかな。
あとは、女主の方か…。

地味にこのスレ、書き込める量が少なくなってきたんだな。
書き込めなくてあせったです。この量だと、ヘタするとあと50レスはするかも…。
ダークまで21日…か…。
448名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 21:55:18.65 ID:5GXGdZQ9
うわぁ…切ねぇ…
この先どうなるのかすごいきになる
449名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 21:28:44.10 ID:QA5J6zfP
再び、お目汚し失礼します。
どうにもダークまでには終わらせたくて、ちょっとずつ投稿しようと思う。
本来なら昨日アップするつもりだった分だが、まじ長くなりそうなので…。orz

乙×おっぱい6の自己満足ストーリー。未だにエチなしです。
長文・自己設定苦手な方は、スルーよろしくお願いします。
残り時間一ヶ月ないので、小出しでちょくちょく上げていきます。
眉唾ものですが苦手でない方は、生暖かく見逃してやって下さいませ…。
450乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/02(金) 21:29:47.30 ID:QA5J6zfP
一方、嵐の奥へと進む彼女は、デーモンの霧前で躊躇していた。この霧を越えれば、元人間だった者と対峙しなくてはならない。だが、今は一人ではない。考える間もなければ、選択権は一つしかないだろう。彼女は震える手で、霧に触れていた。
続いて青が入ってくる。だが、彼女の足はそこで止まったままだ。このまま青一人突っ走れば、人であった者との対峙は必須。
いや青一人突っ走ってくれれば、その後に自身は続くだけ。ただ流れに身を任せばいいのだ。考える事など、今更であろう。
だが青も足を止めていた。彼女は予想外の事に、正直に驚いた。しばらく無言が辺りを包んだが。
「い、行かないの?」
静寂に耐えかねたのは彼女だった。多少上ずった声で、青の表情が見えぬフルフェイスをじっと見上げる。
「愚問だな」
青は彼女を見下ろし、そう言った。愚問と言う割には、何故自身は足を進めないのか。彼女に一種の疑問が湧いた。
「愚問って、何よ。行くの?行かないの?それとも、今更白石で帰るの?私が行かなかったら、あなたも行かないの?」
その疑問は怒り、まではいかなくとも憤りに近い感情を彼女に持たせた。立て続けに青に発せられる彼女の言葉。
青はその言葉に小さくため息を吐いた。その態度も彼女の癪に障ったが、彼女は怒りよりも恐怖が勝った。
彼女はそのまま、うつむいて言葉を閉じた。知らない相手だが、青の姿がどうしても“あいつ”に見えるからだろう。
“あいつ”なら何て答えるだろう。何て答えてくれるだろう。自身を慰めるか戒めるか。今はどちらも彼女には堪えるだろうが。
「ブラムド…を持っているなら、ヴィンランドの紋章も持っているな?」
青の答えは、あさってのことだった。
「はぁ?」
彼女は、あまりにも答えになっていない青の言葉に拍子抜けし、間の抜けた返事を返した。
だが、間抜けた彼女とは違い、青の口調は淡々としたものだった。
「ガル・ヴィンランドの姉が腐れ谷にいる。その人に会うといい。少しはあんたの荷が軽くなるんじゃないかな」
そう言った所で青は、勢いよく駆け出していた。
451乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/02(金) 21:31:09.69 ID:QA5J6zfP
「ちょっと!待ってよ!!」
彼女も青の後を追い、必然と勇士のデーモンとの戦いにもつれ込まれた。
ヴィンランドの紋章やガルの姉の事など色々と聞きたい事があったが、デーモンと言えど勇士と謳われている者。
二人に会話をさせるほど余裕を与えてはくれなかった。
だが、どうしても聞きたい。自身の荷の重さを、あの青は知っているからだ。そう、彼女は思った。
「次、嵐の王の霧前で待ってる!必ずサイン出してね!!サイン出るまで、帰らないから!!!」
勇士が解けていく間際、彼女はそう大声で叫んでいた。

彼女は待った。黒侵入があるかと思って身構えたが、嵐の王は勇士のすぐ後ろ、廊下を挟んですぐだ。そんな近距離では
黒とて侵入直後に蒸発させられる率が高い。そんな分の悪い所におめおめと侵入する幼稚な黒は、少ないのだろう。
また、逃げ場の無い場所だ。侵入されたとしても遅れを取るような彼女ではない。
どれくらい待ったか、それともさほどの時間は経っていないのか。
うっすらと浮かんだ青いサインは、先ほどと同じ“あいつ”と同じ影を湛えていた。彼女は迷う事無くそのサインに触れた。
「よかった、来てくれたんだ」
うれしそうに声を上げる彼女を見下ろしながら、青は不釣合いにも照れくさそうに頭を掻いた。
「あんたには嵐の王はまず、無理だと思ったからな」
淡々とした青の言葉は、照れ隠しにも似ていた。
「ブラムド一本で此処まで来たのよ。別に嵐の王くらい、どおってことないわよ」
それに釣られる彼女もどうかと思うが、青は小さく笑った。
「な、何よっ」
彼女のあせった顔が面白かったのか、青は小さい笑いを大きくした。
「まあ、霧越えてみろ。自分の器が小さいこと、よ〜く分かるぜ?」
青の言ったとおり、彼女は霧を越えた直後、青と一緒に大笑いしていた。
452乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/02(金) 21:32:21.01 ID:QA5J6zfP
「私、あんたの事、好きだわ」
いきなりの告白に大いに挙動不審に陥った青は、思わず×ボタンを二回押していた。激しくバックステップ。
「はぁ?!」
今度は青が間の抜けた声を出す。散々咳払いした後にだが。
「今まで呼んだ青よりも断然強いし、ちょっとだけど頼りがいあるから」
彼女のあっさりとした告白に、小さく落胆して答える青。
「そりゃどうも」
それでも自身が成すべき事はしている。彼女の前に立ち、できる限り盾でエイの攻撃を受けては、奥へと彼女を誘導した。
彼女も青が持ち合わせていた盾を借り、ブラムドを背中に背負って盾を両手で持って構えながら青の後について行く。
「ブラムドの事、何で知ってるの?」
彼女はどうしても、気がかりだった。どうしても、知りたかった。聖女とガル・ヴィンランドの事。
「まずは、あんたから。どうしてソレを手に入れた?」
青がそう言った事に対して、彼女はためらわずに言った。
「分からなくなった」
思い出したくはなかった。だが、後悔するよりは、ずっといい。否、後悔は二度したくない。
「話し合いたかったの。でも、聞き入れてくれなかい。どんなに違うって言っても、相手は私を攻撃してきた…」
いつも振り回すブラムドを背中に背負う今は、いつも以上に重く彼女に伝わる。
「殺されそうになった時、吹っ飛ばされた勢いで沼地に落ちて…。その時、ガルが不浄の者って言った。その者たちの姿って
私には、赤ん坊にしか、見えなかった…。だから、分からなくなった…」
思い出したくない事実を震える声で、つぶやくように。青が至近距離で彼女を守っていなければ、聞こえないくらいの大きさで。
「私は、青を呼んだ。一人じゃ無理だったから…。でも、その青は…すぐにガルを屠った…。そして、聖女は…自害したの…」
それでも言い続ける彼女は、誰かに知って欲しかったのかもしれない。
「後悔した…。もしかしたら、話し合えたかもしれないのに…。青さえ呼ばなかったら…ううん。私一人で戦えば…」
453乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/02(金) 21:33:45.05 ID:QA5J6zfP
そこまで言い切った時、彼女の声が止まった。青はそれでも、彼女の言葉を待つ。が、やるべき事はしなくてはならない。
言葉を失った彼女の前で、大地に突き立てられた剣を指差して言った。
「アレを使うといい。嵐の王の力を利用できる」
青に促されるように、彼女は剣を握った。青はそれを確認すると、持っていた同じ剣を振り上げた。轟音と供に爆風が吹き荒れ、
天が一瞬割れる。それと同時に、エイが霧となって落ちていく。彼女もそれに倣って、握った剣を振り下ろした。
「青がした事は、正しい。その青を呼んだあんたもだ」
彼女が剣を振るったのを確認すると、今度は青が話し始めた。
「苦しみを取り除くだけなら、麻薬と同じだ。物売りのおばさんも言っていただろう?聖女が来るまでは腐れ谷もそれなりに
活気があったと。だが、そのおばさんまで命の危険にさらされているじゃないか。じゃあ、何の為の聖女なんだ?苦しみながら
でも、精一杯生きる事を教えるのが、聖女の役目じゃないのか?だから俺は、彼女がやっている事は悪だと判断した」
青の言葉は淡々としてる。だが、冷徹さは感じられなかった。
「俺が代わりに、デーモンから谷の人たちを救おうと思った。だから聖女を手にかけた。あんたも、同じ。そうだろ?」
そう言った時、青は剣を置いて彼女の方へ向き直った。
「そうだと、言ってくれ」
その声色は、彼女と同じ物だった。彼女は剣を強く握り締めた。
「どうしてよっ!どうしてガルは、聖女を止めさせなかったのよ!それに、どうしてっ。どうして聖女は自害したのよっ!」
彼女は叫びながら、力いっぱい剣を振るっていく。
「どうしてっ。どうしてガルが死んでしまったのに、聖女は彼に対して何も言わないのっ。あなたのために命を落したのに!」
彼女は震える手で、何度も剣を振り下ろした。
「私に一撃くらい、入れなさいよ!あなたのために死んだ相手に、お礼の一言ぐらい、言ったらどうなのよ!ガルが…、ガルが
浮かばれないよ!!だから、だから私が代わり浮かばれないガルを、あなたがいる所に連れて行ってあげたんだからぁっ!!」
彼女の剣は轟音を上げ続け、小さなエイを片っ端から蒸発させていく。彼女は剣を振り続けた。そのため、小さなエイが彼女の
知らない間に消え去っているのに気付かない。直後、嵐の王が王たる力を降り注いでいった。
454449:2011/09/02(金) 21:38:53.87 ID:QA5J6zfP
>>448
こんな稚文でも、楽しみにしていただいて、本当にありがとう…。orz
世界は悲劇なんかじゃ、なかったんだなぁ…。

は、恥ずかしいを通り越して意地っぱりになってるような感じですが…。orz
のんびり書いていた分、あせりまくってます。
あと20日か…。楽しみだな。ダークソウル。
455名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 01:25:44.87 ID:2i7BNMuy
そうさ!世界は悲劇なんかじゃないんだ!
と、悲劇にならない結末になるのだろうか。
もうちょい、エロスがあれば〜とか…。いやいや、のんびりして下さい。

そういや、ガルさん先に倒してもアストラエアさんガルに対して
何も言わないんだよな。ちょっと寂しいよな。
ガルさんは思いっきりアストラエア様…って言ってるのに。
か、片思いなのかっ。
456名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 06:11:32.09 ID:MDfw+s4O
>>455
英語だと顕著だが最期の台詞はガル殺しをなじるところから入って主人公への皮肉丸出し
ガルについて何もいってないとはとてもいえんよ
だいたいそんなこといったらガルも立場上わかりやすいだけで、
直接的な台詞でアストラエアへの思いを語っているわけではないし、
普通に考えて2人とも主人公にいちいちそんなことを説明してやる義理はないだろw

それにアストラエアはガルが生きてさえいれば回復したり反撃したりするわけで、
普段はガルの面子をたてているだけで事実として愛する人のために戦える人だよ
しかもこのときの台詞は主語の使い方とかみるとガルをあからさまに特別に扱ってる
その点を踏まえればガル死後の自殺という行動は尚更ガルへの愛深き故だと思うけど
先立たれたときのリアクションはガルだって実質同じだしね
互いに互いが生きていなければ意味がない、心が通じていればこそ当然の心情では?
むしろ相愛や一途さについては結構露骨というか、解釈云々という次元の話でもないかと
さすがにあの場面で無意味な戦いを要求したり、薄情扱いするのはちょっと……
457名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 21:38:59.35 ID:2i7BNMuy
>>456
英語さっぱりだったからよく分からんが、皮肉ってたのかぁ。
教えてくれてありがとう。
でも、薄情とまで思わないが、皮肉を言ってるとも捉えたくはなかったなぁ。
日本語字幕でも捉え方によっては皮肉とも受けれるっちゃ受けれるか?

アストラエア戦はプレイヤーの多くを悩ませた場面だもんな。
人それぞれ受け方が違うんだろうな。
458名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 22:44:58.53 ID:vRtBhi5y
ああ、ガルとアストラエアはな・・・
その斬っても斬れぬ愛をどんなふうに濃厚に確かめ合っていたかが最重要課題(キリッ
459名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 21:41:23.05 ID:LLeRpetZ
>>457
You…you killed him. didn't you?
Very well. I can no longer resist you.
Do as you like. Take you precious Demon's Souls.

…らしい(死に際の台詞)
意味はだいたい原作の字幕そのままだと思うけど、何か皮肉っぽい感じはするな

(直訳)
「貴方…彼を殺したのですね
 良いでしょう、私は抵抗などできない
 お好きなように。大切なデモンズソウルを持って行きなさい」
460名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 00:02:51.88 ID:7Ctn2niN
>>459
最後のところは「Take you precious〜」じゃなくて、「Take your precious〜」だな。
ここがもっとも皮肉めいているといえるであろう言い回し。
文脈として第一にガルを殺したことから入ってるのだから、
「あなたにとってデモンズソウルはそんな(残酷な)ことができるほどに大切なのでしょうね」って具合。
ただ、これは裏を返せばアストラエアにとってはガルがそれだけ(主人公のデモンズソウルに対する、
どんなことをしても手に入れようとする姿勢のように)大切だったということ。
主人公に対しては単純に非難の言葉だが、どうしてこういう皮肉を使ったのかを考えれば、
やはり本質は純粋そのものではないかな。
461名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 00:24:06.49 ID:3t/hwh+8
皆様、アストラエアさんのセリフを教えてくれてありがとう…(;;)
そして、字幕鵜呑みのSSには何も触れずにいてくれて、本当にありがとう…orz
事前に知っていたらきっと…。いや、ここのクダリって必要だったか?
と、今更ながら悶々としております。
後付けフォローしましたが、何かしっくり来ない…。ああ…文才が…。
書き直せば書き直すほどカオスになりそうなので、すみませんが再び続きを投下です。

乙×おっぱい6の自己満足ストーリー。未だにエチなしです。
長文・自己設定苦手な方は、スルーよろしくお願いします。
眉唾ものですが苦手でない方は、生暖かく見逃してやって下さいませ…。

>>455
次回は…次回こそは…エチを用意します。
でも、不本意なエチなので、注意必要かと…。
462乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/09(金) 00:25:07.74 ID:3t/hwh+8
「きゃぁっ!」
彼女は今、盾ではなく突き刺さっていた剣「ストームルーラー」を握っている。全弾とまではいかないが、彼女は降り注いだ
針のほとんどを受け、瀕死の状態になっていた。彼女は立ち上がるが、追撃を避けるほど体力を要せない。
すぐさま回復をしようとしたが、正常な精神状態じゃない彼女は行動が遅れていた。
その時、何かが入って来た。その表現が正しいと思えるほどの感覚。心臓をわしづかみにされたような、感覚…。
だが、痛みは一切無い。直後、全身をまばゆい光が包み込む。そして、彼女は瀕死だった体力が全快していた事に驚いた。
それだけではない。自身に入り込んでいた『何か』が決して有り得ない物だった事に、さらに驚いたのだ。
それは、青の腕。自身のはらわたを貫くように、相手の腕が体内にめり込んでいたのだ。
彼女は目を見開き、驚きの余り口をぽかんとあけた。何かを言おうとしても、言葉すら出ない。
「俺が谷に来た時には、聖女はすでにデーモンだった。聖女は何故、谷でデーモンになったか。その経緯を俺は知らない」
青はぽかんとする彼女から離れ、彼女に聞こえるくらいの声で話し始めた。
「だがどんな事情があろうとも、俺らはデモンズスレイヤー。聖女にとってガルにとって、俺やあんたは敵でしかないんだ」
青は盾を外してストームルーラーを振るう。振るいながらも、言葉は続けた。
「その前に、俺たちは生きている存在とは言い難い。思い出してみろ。俺らはボーレタリアに来る前に、死んでしまったんだぜ?
もし俺らが真っ当な人間なら、聖女ともあろう人が耳を傾けない訳がないだろう?きっと、彼女らには分かる何かがあるんだ」
彼女は青と同じ行動はできなかった。ただ言葉を聞き、盾を構えるだけだ。
「聖女とは違うけど、俺たちにもデモンズスレイヤーという事情がある。ガルが言ったように、戻れはしない事情がな。だから
俺は、深く考えない事にした。ただ、己の成すべき事を成す。それ以外に、どうやって答えを出そうと言うんだ?」
ガルも言っていた、戻れはしない事情。お互い殺しあわなければならない立場。考えるだけで、答えの出ない大いなる疑問。
青の言葉は、彼女に通じるものがあった。思いは違えど、立場は青と自分は同じ位置にあるのだ。
「俺はそれでも答えが欲しくて、青稼業を続けているのかもしれないけどな」
青の言葉はそれで終わった。彼女はしばらく無言だったが、思いつめたようにポツリと言った。
463乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/09(金) 00:25:51.14 ID:3t/hwh+8
「たとえ成すべきことだったとしても…私は…。人を殺したくない…」
小さくつぶやく言葉と一緒に、彼女の瞳から不意に涙が落ちる。彼女の声は震えていた。小さく嗚咽を堪えて、瞳を閉じる。
その時、再び何かに触れた。触れたというよりは、包まれた。驚いて目を開けた時、見慣れた鎧に包まれていた。
「オストラヴァ…」
彼女は思わずそう、言っていた。相手は青いソウルに身を包んでいるのに、出た名は今気になる“あいつ”だった。
「その気持ち、忘れないでくれ」
耳元でささやく青の声が小さく震えていた事に、彼女は気付いただろうか。その間もなく、再び嵐の王の力が降り注ぐ。
だが、嵐の王の攻撃は彼女には一切当らなかった。それもそうだろう。今は青い盾に覆われているのだから。
「あんた、北の人間じゃないだろ?北の言葉に慣れていないから聞き取れなかったんだろうが、聖女はガルに対して何も言わ
なかった訳じゃない。俺に対して皮肉たっぷりだったぜ?だから、ガルも聖女も心では繋がっているさ」
青のその言葉に、彼女は小さくも安堵した。
「よかった…」
彼女の顔に、ようやく笑顔が戻った時、青は言った。
「もう、あんた一人で大丈夫だろう。その盾はやるよ。俺のこと好きだって言ってくれた礼だ」
彼女の代わりに全弾を受ける青の身は、うっすらと消え去ろうとしていた。その時、彼女は大声で叫んでいた。
「炎に潜むものが倒せないの!」
その声に、青は小さく笑いながら消え去る。
「気が向いたらな」
そう一言残して。
「あ、谷に寄ってから行くから、遅くなるけどね!」
彼女が慌てて付け足した一言が、青に届いたかどうかは定かでは無い。
「ん〜、カイトシールドかぁ。ラトリアで拾ってるし。ブラムド持ってるから盾持つほど余裕ないし。トマス行きかな」
その一言までは、聞こえていない事を祈るところだ。
464乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/09(金) 00:26:34.68 ID:3t/hwh+8
「よ〜っし!嵐の王。ちゃっちゃと片付けちゃうからね!」
彼女は再び剣を振いだした。彼女の一撃は嵐の王のとどめとなり、彼女は嵐の王のソウルを手に入れた。その時、ふと思い出す。
“そういえば、ブライジさんに青サインの事。教えてもらったんだったっけ”
ブライジは発掘者である。普通の人が知りえない何かを知っているのだろう。彼女は礼を言おうと思い、再度嵐へ入った。



「オストラヴァ殿。鎧を脱いで運ばれたら、どうでしょう」
兵糧を肩に担いで息切れをしているオストラヴァに、両肩に兵糧を担いで平然としているウルベインが言った。
「ははは。でも、私はその…。この鎧が…その。あ、父上との思い出の品ですから…。目印になるかな…と…はい」
急に言われたオストラヴァは、あせったようにしどろもどろだ。だが、息切れする彼を見たウルベインは彼を気遣う。
「お疲れのようですね。あまり無理をなさらぬように」
しどろもどろに出たセリフだが、ウルベインはオストラヴァの言う事に疑問を持たなかった。オストラヴァは俯いた。
もし自身がこの災悪をもたらせた王族の一人だと気付かれたら…。彼は拭えぬ不安を抱えたまま、ウルベインについて行った。
「おや?あちらにも砦があるのですね。行ってみませんか?」
二人が王城の要石付近まで戻ってきた時、周囲を見渡していたウルベインが後方を歩いているオストラヴァに振り返って言った。
ウルベインに追いついたオストラヴァは、兵糧を足元に置いてウルベインが指し示す方角を見ながら言った。
「あれは、処刑場です。関わりの無い者はたとえ騎士であっても、入ることは許されない場所ですから、行く事はできません」
そう言った所で、処刑場を見ていたオストラヴァは驚愕した。
「なっ!何故、処刑場への入り口が開いているんだ!」
その声は大きくはなくとも、ウルベインにはしっかり聞こえる大きさだった。
「どうかなさったのですか?」
その声色に、ウルベインは不安の声を上げた。オストラヴァは小さくうなずいて、声のトーンを落として言う。
465乙×おっぱい6(自己設定注意):2011/09/09(金) 00:27:08.16 ID:3t/hwh+8
「本来なら、処刑場にむやみに立ち入らないように入り口は閉ざされているのですが、今は開け放たれている…と、いう事は、
処刑場が使用されたか、使用されるか、でしょう。ですが、この非常時にそれが行われる状況が、思い当たらないのです」
オストラヴァの深刻な言葉に、ウルベインは深くうなずいて言った。
「確かに。ソウルに飢えた者は正気を保てていない。彼らが無意味な殺戮ではなく、秩序ある処罰を行うとも考えにくい…」
ウルベインの言葉に、オストラヴァはハッとした。
「ソウルに飢えた者は抜け殻だと、おっしゃられた。その者たちが処刑など、できましょうか?だとしたら、考えられる事は、
ソウルに飢えていない正気の者たちの仕業。正気を保っていて、尚皆に不安を与えることをするだなんて…」
そう言った所で、オストラヴァは息を呑んだ。それは、考えるだけで恐ろしいこと。
「だとしたら、その者たちが…。この災悪をもたらせた…張本人たち…」
彼の言葉の続きは、ウルベインが言った。そのウルベインの言葉に、オストラヴァは慎重に言った。
「ウルベインさん。この事は、誰にも言わないで下さい」
そしてオストラヴァは、ウルベインの胸にこぶしをあて、願うように言った。
「分かりました。様子を見ることにしましょう」
ウルベインの声に、オストラヴァは小さく息を吐いて安堵する。彼から手を離して、置いていた兵糧を担いだ。
「兵糧の運搬は、しばらく私だけでします。たとえ不穏な者に見つかったとしても、私なら疑いはしないでしょうから」
担いだ一瞬、オストラヴァの足がもつれた。それを見たウルベインは、兵糧を肩に担いでオストラヴァに笑みを返した。
「兵糧も大切な物です。しばらくこれだけで、しのぎましょう。それに、あなたはまず体を休めてください」
ウルベインの、オストラヴァを気遣う言葉にオストラヴァは小さく笑ってうなずいた。
神殿に戻ると、兵糧はウルベインの手で分けられた。オストラヴァは自身の兵糧を受け取り、いつもの場所に座った。
そして、不安に渦巻く脳で思考を巡らせていく。この災悪をもたらせた者たちが、邪魔だと思う者。その答えは容易に導かれた。
デーモンを引き入れた者たちにとってデーモンの敵である、デモンズスレイヤー。彼女の存在であった。
“どうか…どうか無事であってください…”
拭えぬ不安は渦となって、オストラヴァの胸中を覆った。
466461:2011/09/09(金) 00:35:33.09 ID:3t/hwh+8
ダークソウルに向けて、何とか終わらせようとしているのに…。
どんどん長くなっていくのは何故?
短いSS書かれる職人さんたちには、マジ惚れるよ。
467名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 18:03:50.32 ID:kzoKumFM
青かっこいいな。このままでは三角関係になってしまいそうな勢いだな。GJっす。次のエロwktk

自分語り多い人は長文多い気がする。逆はそうでもない気がする。んだぜ
468男主→ユーリア:2011/09/11(日) 20:37:00.04 ID:e6oHscd4
『あ』

 ―――楔の神殿、その上階。俺とユーリアはお互いに絶句した。

 それもそのはず、苦悩の釣針片手に要人に会いに行った俺が見たのは、半裸のユーリアだったのだ。身体を清めていたらしい彼女は
濡れた布を肩に当てたまま微動だにしなかった。あの特徴的な帽子は床に投げられていて、端正な顔立ちが露わになっている。普段は
伏し目がちな瞳もまっすぐに俺に向けられていた。ばさりと、かろうじて腰に引っかかっていたボロ布が床に落ちた。
 細い。白い。一瞬彼女がソウル体になってしまったのかと思う程、その体は儚かった。俺の腕より細い脚線。両手でつかめそうな程
くびれた腰。たおやかな双丘。真っ赤に染まった顔。これは、うむ!俺は手を合わせて…

「アンバサ」

発火。
469ユーリア→男主:2011/09/11(日) 20:39:37.34 ID:e6oHscd4
『あ』

 ―――楔の神殿、その上階。私と私の恩人はお互いに絶句した。

 それもそのはず、黒い鎧の男に呼び出され、上階に登った私が見たのは、半裸の彼だったのだ。「ダイスンスン」と血文字を書いたまま
倒れ伏している男から鎧を奪っていたらしい彼は、捻じれた角が生えた兜をかぶったまま微動だにしなかった。普段纏っている銀色の
騎士鎧は床に投げられ、筋骨隆々の上半身が露わになっている。がらんと、かろうじて両足を覆っていた具足も下履きごと床に落ちた。
 厚い。硬い。一瞬彼がソウル体であることを忘れる程、その体は逞しかった。軍馬のような両足。固く引き絞られた腹筋。それ自体
が鎧のような胸板。(T)な兜。いや、違うんだ、これはその。彼は体をくねらせて…

「いやん」

炎の嵐。
470名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 21:13:37.25 ID:HLFiFN5S
>>466
たしかに、そろそろエロ欲しい所だな。
でも、不本意エロってなんだろう。押せ押せ雄虎なら大歓迎だ。

>>468
もちろん、続きがあるんだよな?って期待して
>>469
厚い。硬い。一物と読んだ俺は、468の続きキターって思ったんだぜ…。
471名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 02:27:03.54 ID:XUdoUCw0
感動した
472名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:55:35.35 ID:YGYklGLN
>>470
騙して悪いが、これで終わりなんでな…
うちの男主は鈍感だからユーリアの気持ちは最後まで気付かなかったんだぜ!
473名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:39:03.20 ID:szYUeUKm
>>468-469
感動した。続きが無いのが悔やまれる。
何故だろう。男主がかわいく思うのは…。
でも、(T)は何故ユーリアを呼び出したんだろうか。
…深いな…。


>>467
まさに自分語り多い内容だぁ…orz
初っ端オストラヴァの独り言から始まったんだもんな。
そして、エロの期待を裏切ってしまう形になるので、申し訳ない。
>>470
本当は押せ押せ雄虎で短編に終わる所だったんだが、果てしなく長くなってしまい…。(焦)
エロも期待を裏切ってしまう形になって申し訳ない。



乙×おっぱい6の所が、何故かサツキ×おっぱい6になってしまいました。
レイプ物です。
残酷な表現にも捉えられるかと思うので、注意してください。

いろいろと、すみません。
長文・自己設定苦手な方は、スルーよろしくお願いします。
眉唾ものですが苦手でない方は、生暖かく見逃してやって下さいませ…。
474サツキ×おっぱい6(レイプ物注意!):2011/09/14(水) 22:40:28.25 ID:szYUeUKm
乙×おっぱい6の続きです。

「おにぃちゃ〜ん!」
ほとんどわざとらしいが、彼女はブライジがいるであろう場所に向かって声をかけ、手を振った。
普段は仏頂面なブライジだが、お兄ちゃんの一言で目じりを下げ、彼女に手を振り返した。
「青いサインの事、教えてくれてありがとう。お陰で嵐の王。やっつけたよ!」
「おぉ〜っ!それはすごい!」
自慢げに話す彼女にブライジは両手を広げて喜んだ。まさに、お兄ちゃんの胸に飛び込んでおいで状態だ。
もちろん、そんなアホに付き合うほど彼女もヒマではなく、彼女はふと疑問に思っていたことをブライジに言った。
「そういえば、どうして知ってたの?青サインの事」
彼女の問いに、ブライジはう〜んと唸って言った。
「知るも何も、闇儀式について知りたくて此処に来ただけさ。だが、すぐ捕まっちまって。あの時はお迎えが来たかと思ったぜ」
ブライジの言う闇儀式に、彼女の疑問は吹っ飛んだ。彼女は思い出したくない場面を思い出してしまい、顔をしかめた。
祭祀場奥の骸骨の壁や壁に繋がれた遺体。数え切れないほどの人骨。それは見るに耐え難き物であった。
「おお、そうだ。お嬢ちゃん。嬢ちゃんが奥に行った後だ。胡散臭い野郎が武器を探しに来た。父親の形見が何とか言ってたな」
ブライジも何かを思い出したようだ。彼女を見下ろし、目を細めて言う。
「まっとうな奴が武器を欲しがるとは思えないな。まだ入り口付近にいるかもしれねぇから、気をつけな」
彼女はブライジの言う“武器”に思い当たる所があった。彼女はブライジにありがとうと言うと手を振り、奥へと進んだ。

「やっぱり、落っこちてる」
彼女は盗人に蹴り落とされた岩下を覗いた。遺体が何かの武器を持っている。何故かは分からないが、嵐の王の影響だろうか。
その遺体の本人らしき暗いソウルのファントムが、聖者の動きを止めていた事を思い出す彼女。
「浮かばれなかったんだ…きっと…。もし父親の形見っていうのが本当なら、せめて武器だけでも子供の所に行きたいよね」
胡散臭い奴というブライジの言葉を、彼女はしっかり聞いていたはずである。だが、生来の優しさがそれを一時的に忘れさせた。
だから彼女は安易に、呪われた武器を手にしてしまうのだ。
475サツキ×おっぱい6(レイプ物注意!):2011/09/14(水) 22:41:35.84 ID:szYUeUKm
乙×おっぱい6の続きです。

彼女は再度祭祀場入り口付近へと赴いた。確かに、居た。胡散臭いとブライジが言った通りの、中年男性だ。
名前はサツキ。知った名でも顔でもない。しかも、デモンズソウルを交換条件に持ちかけてきた。明らかにおかしい。怪しい。
そう思えるはずだが、暗いソウルのファントムが彼の父親ではないかという思考が、正常な彼女の思考を鈍らせていた。
「くくく…。やはり、人を切ってみないと、分からないだろうなぁ…」
本来なら礼の一言でも貰うはずの相手から刃を向けられ、彼女は一瞬目を疑った。
「どういうこと?」
そう言うと同時に、胸元に熱い痛みが走る。それでも意味が分からなかった彼女だが、男の薄気味悪い笑みに身の危険を感じた。
「どういうことか、身を持って分かればそれでいい」
男は刃を彼女に向かって振り続けた。彼女の体は無意識に反応し、男の攻撃をかわしていく。だが、最初の不意打ちとも言える
一撃が、彼女が思う以上にダメージを与えていた。ただ、それだけなら彼女の負担にはならない。
デーモンとの戦いを重ねた、人ならぬ力を手にしたデーモンを殺す者である。所詮、人間相手に遅れを取るような戦士ではない。
だが、彼女にとってこれ以上の無い苦痛であった。たとえ自身を殺そうとする悪人であったとしても、相手は『人間』である。
彼女の腕は、どんどんと重くなっていった。足取りも、おぼつかなくなる。
“このまま、殺されればいい。どうせ、死ねない体なんだから…”
彼女は半ば、死を望んだ。人の死を目の当たりにするくらいだったら、自身の死を受け入れた方が、どんなに楽だろうか…。
彼女はとうとう、ブラムドを置いた。肩で大きく息をしながら、彼女は呪われた相手を見上げる。
「何だ。無抵抗か…。それもそれでつまらないな」
相手はつまらないと言った言葉とは正反対に、楽しそうに彼女を見下ろしている。
「ふふふ…。ガキ…だが、女か…。ただ殺すには惜しい、かな…」
その笑みは不気味さを帯びる。男は刃を止め、切っ先を彼女の鼻先に向けた。
「脱げ」
相手が言う事は分かる。あの時の黒がしようとした事と同じ事。気味悪いのは黒の方が上であろうが、気持ち悪さは同じだ。
だが、自身は死ねぬ体。相手は自分を殺そうとした者。ならば自身の抵抗が意味することは、相手の死に繋がる。
476サツキ×おっぱい6(レイプ物注意!):2011/09/14(水) 22:42:40.01 ID:szYUeUKm
乙×おっぱい6の続きです。

「意味が分からぬか。そうか、それだけガキか…ふふ…」
彼女の鼻先に当てられた刃は、そのまま勢いよく下方へ下げられた。再び彼女の胸元に熱い痛みが走る。
だが、死ぬほどの痛みではない。死ぬ事ができれば、彼女の痛みは体のみで済んでいた。だが不運にもまだ、死ねぬのだ。
「幼いが…悪い顔じゃないな。イイ…。十年、いや、五年後に会いたかったくらいだ」
男の腕は彼女のアゴを掴み、自身に引き寄せる。薄気味悪い男の笑みが、彼女の目の前を覆った。
彼女は悲鳴をあげたが、その声はかき消される。男の唇が彼女の口を多い、悲鳴を上げ損ねた彼女の舌を、男の舌が吸い上げる。
口を閉ざそうにも顎を掴む男の力が強すぎて、閉じることはできない。逃げようともがくが、びくともしない。
それどころか、相手の空いた手が引き裂かれたぼろ布の服をさらに引き裂いていく。
「ふぐぅっ。ふむむぐぐうっ!」
自身ができることと言えば、情けない声を漏らすだけだ。上半身があらわになったところで、男は彼女の口を解放した。
「その、恐怖に凍てつく顔がもっとも美しい。お前はイイ女だな」
男のくぐもった声が脳内に響く。その声はデーモンの断末魔以上に、彼女を凍えさせた。
「いやあぁぁっ!!」
自由を奪った男の身体に覆いかぶされ、背中を地面に激しく打ち付ける。その痛みに反射的に声を上げる事ができた。
背中の次は腕に強い痛みが走る。男を振りどけようと無意識につっぱねた両腕を捉えられ、岩だらけの地面に押し付けられた。
「全く胸が無いわけじゃないか。ガキをヤる趣味は無いが…。どうやら、思ったほどガキじゃないようだな」
あらわになった彼女の胸を見下ろしながら、男は薄い笑みを湛えた。男は彼女の腕を押さえつけたまま、顔を近づける。
なだらかではあるが、ふっくらとした乳房が眼に見えて分かる。その中央で小さくもつんと立つ乳首が、より男を駆り立てた。
「いやぁあっ!!」
彼女は悲鳴を上げ抵抗するが相手の力が上回り、たいした抵抗ができない。彼女は気持ち悪さと恐怖で、顔を横に背けた。
男は彼女の首筋に吸い付く。首筋を這い回る男の舌の感触が、彼女の全身に虫が這うような気色の悪い感覚を走らせた。
「離してぇっ!!」
彼女は両足をバタつかせるが男の体が股の間にあるので、相手を蹴り上げて逃げることもできない。
477サツキ×おっぱい6(レイプ物注意!):2011/09/14(水) 22:43:38.63 ID:szYUeUKm
乙×おっぱい6の続きです。

「まったく、自分が置かれた状況が分かっていないようだな」
男は一度顔をあげ、薄い笑みを彼女に送る。
「仕方ない、分からせるか」
男はさも楽しそうに彼女を見下ろすと、押さえつけていた彼女の手を握り締めて自身に引き寄せた。一瞬だった。
「きゃあぁぁっ!!」
再度男が彼女の腕を地面に押し付ける。いや、叩きつけた。それと同時に、彼女の口から悲鳴があがる。
彼女の泣き叫ぶ声を楽しげに聞きながら、何度も、何度も、男はそれを繰り返した。彼女の手が血に染まるときには、彼女の体
から力は抜け、抵抗らしい事はできなくなっていた。おそらくは、両腕の骨を折られているだろう。
「物分かりは良いようだな」
くぐもった笑いを湛え、男は彼女の体を物色していく。首筋に吸い付き、噛み付く。首筋に飽いたら彼女の乳房へと舌を這わす。
未発達な彼女の乳房を無理矢理掴み、先端に吸い付く。そのまま噛み付き歯跡ににじむ鮮血を舐め取り、吸い上げる。
体中に痣と歯跡をつけられ、小さい痛みと激痛で、彼女の意識は朦朧とし始めた。だが、デーモンを殺す者。そう易々と意識を
手放せないでいた。あげ続けた悲鳴も枯れ、かすれてくる。男の手は尚も執拗に、彼女を辱めていく。
下腹部を撫でる男の手が下方へ下り、下着を剥ぎ取った。朦朧とした意識でも、これから何をされるかは嫌でも理解した。
「あああっ…ん。あっ…」
男の手が彼女の秘部に触れた時、悲鳴とは違う甲高い声が上がった。枯れかけた涙が、溢れ出す。男は楽しげに笑った。
「なるほど。やはり、女か…。そうでなければ、おもしろくない」
男の手は彼女の秘部から離れ彼女の太ももを握り、上へ押し上げた。力の入らない彼女の両足は簡単に押し上げられ開脚される。
「ふふ、肉ヒダがある…か…。初潮は迎えているな?しょんべん臭いガキかと思ったが、どうやら大人のようだ」
男はギラついた瞳で視線だけ上に向け、彼女の顔を見た。彼女の幼い顔が、余計に男を駆り立てた。
「ははは。処女だ…。久しぶりの、女…」
男の荒い息が彼女の敏感な部分に当る。彼女は抵抗を試みようとした。だが、それ以上に体が反応していく。
男の舌が彼女のヒダをつつき、捲るように舐め廻す。男はさらに舌を出し、小さく痙攣する彼女の肉芽をつつくように舐め回す。
478サツキ×おっぱい6(レイプ物注意!):2011/09/14(水) 22:44:36.71 ID:szYUeUKm
乙×おっぱい6の続きです。

「い、やぁっ。あ、あ、あんっ」
感じたことの無い感覚が電流のように流れ、彼女の全身を蝕んでいく。男は更に執拗に、彼女の秘部を攻め立てた。
舐め上げ、吸い付き、歯をあてがい噛み付く。彼女の全身は痙攣を起こしたように、震えていく。
激痛を伴う両腕さえも、強い感覚に耐えかね震えた。その刺激が、つと途絶える。彼女は震える瞳で、視線を下方へ落とした。
「はぁ、…。いい、匂いだ…。女の、匂い」
朦朧としたような男の声と目が、狂ったように映る。彼女は直視できず、瞳を強く閉じた。再び彼女に、強い刺激が襲った。
男の舌が彼女のヒダを割り、中に押し込まれていく。男は息荒く、舌を彼女の奥へとねじ込ませていく。
彼女の両足を抑えていた男の右手が、彼女の中心を撫でる。意識と反して主張する彼女の肉芽をつまみ、擦り上げていく。
「あああぁぁっ。だ、だめぇっ。いやぁあっ!」
絶え間なく襲い掛かる強い刺激に、彼女の全身の小さい痙攣が次第に大きくなり、彼女の上半身が大きくバウンドした。
直後全身が脱力するが、強い刺激は途絶える事無く彼女を襲い続ける。
「ははは。ガキを犯る奴の気が分かるというものだな。こんなうまい蜜、初めてだ。匂いもきつくない」
男が時折つぶやく言葉の意味が分からない。だが、これ以上はもう、彼女の限界を越える。
彼女は後悔した。だがそれ以上に、悲しみがこみ上げる。もし抵抗していたなら、必然と男と戦う事になっていた。
それでも尚、相手との抵抗を試みたなら、それは相手を殺すことに繋がるのではないか。最悪の状態が、彼女の脳裏を蝕む。
相手の刃に己の血が滴ると同時に、己の武器も相手の血飛沫によって赤く染まるであろう。それは想像するに容易い。
彼女はただ、泣き続けた。意思に反した刺激に対して、自身のどうにもならぬ状況に対して。
肉芽を撫でていた男の右手指が下方へ下り、彼女のヒダを割り奥へと侵入する。それと同時に男の舌が再び肉芽をついばんだ。
「人差し指でこれだけきついとは…。楽しみだな…」
男はくぐもった声でつぶやくと、彼女の奥を犯す指を激しく上下させた。
「ああっ、い、いたいぃ。や、やめてぇっ!」
彼女の悲鳴が叫びに変わるほど、それは強い刺激を彼女に与えた。じゅぶじゅぶと粘着質な音を立て、男の指は彼女を襲う。
彼女の甲高い悲鳴と新鮮な女の秘部を楽しんだ男は、彼女の足を抑えていた左手を己の股に持ってくる。
479サツキ×おっぱい6(レイプ物注意!):2011/09/14(水) 22:45:38.56 ID:szYUeUKm
乙×おっぱい6の続きです。

「はあ、もう、限界だ…」
男は深くため息を吐き、己自身を取り出す。瞳を閉じた彼女には何かが分からない。だが、理解する。耐え難き激痛と供に。
「ぎゃあぁあぁっ!!」
彼女は悲鳴をあげた。それは死を直視した断末魔のようにも聞き取れるほどであった。彼女の全身に、有り得ない痛みが走る。
「あああっ、ああああっ。あーっ!!」
その声は彼女の意思に無い。無意識に、強制的に、その声は上がる。何度も、何度も。
「くうっっ。さい、こうだ…。お前のその顔も声も、ま××も…。くくくくく…」
その声を楽しげに聞く男は、ため息と供に呪文のように言葉を吐く。それは、狂気の沙汰。
男の一物が彼女の奥を貫く。引き裂かれた肉ヒダからは、大量の血が滴った。ねじ込まれた秘部は赤く染まり、男を受け入れる
には早すぎた女性器が悲鳴を上げ、下腹部は膨れ上がった。彼女は、否彼女の体は痛みから逃れようと全身を跳ねさせた。
男の両腕が彼女の腰を掴み上げ、地面に押さえつけている。彼女を襲う痛みは、増した。抵抗すら、できない。
男は狂ったように腰を打ちつけ、彼女の最奥を何度も犯していく。その振動は、彼女の未発達な乳房さえも激しく揺らした。
ひどい痛みに悲鳴を上げ続ける中、彼女の意識は悲しくもはっきりとしていく。
“どうして。どうして私は今、こんな奴に…大切なものを奪われなくては、ならないの…”
彼女の声は言葉を成さない。この言葉は脳が唱えるもの。視覚は男を映しているのに、脳に浮かぶは力なく朽ち果てた銀の鎧。
“アストラエア様…。あなたをお守りできずに…すみません…”
「やめてぇぇえええ!!」
“私の抵抗など無意味でしょう…”
「いやああぁぁっ!!」
悲鳴と供に涙を流す。それだけは、彼女の意思に従うもの。
体の痛みなど、関係ないだろう。もはや死ぬことのできぬ体である。それ以上に彼女を苦しめるは、心の痛み。
“今までの罪が罰として帰ってきただけ。それなら、いい。それだったら、いい。そうであって欲しい”
それを忘れさせてくれるには、この程度の痛みなど物足りぬのか。その痛みは、彼女を必然と冷静にさせた。
480サツキ×おっぱい6(レイプ物注意!):2011/09/14(水) 22:46:32.89 ID:szYUeUKm
乙×おっぱい6の続きです。

体の痛みが次第にしびれに変わっていた時、彼女の思考に若干の余裕が出始めていた。
“あいつなら、どう思うだろう。今の私を汚らわしいって、思うかな。それとも、慰めてくれるかな…”
上げ続けた悲鳴に声も枯れ、乾いた息が男の動作に合わせて吐き出される。
“青なら、分かってくれるかな。ううん。分からなくていい。同情でいい。あの嵐の王の時のように、抱きしめてくれたら…“
もはや出す声も無くなった時、ふと、思い出す。それは、彼女ではなく彼女の体。
体は己以上に危険に敏感である。彼女の体が彼女の無意識に脳裏を駆け巡り、青という単語によって一つの答えを引き出す。
自決用にと青から貰った、一本の短刀。その短刀が、彼女の背中に忍ばせてあることを。
「はあ、はあ、はあぁっ」
男の息が大きく荒くなっていく。それとともに、男の動きも早まった。おそらくは、射精が近いのだろう。
彼女の体が行動を起こす。まだ、男を、オスを受け入れるには早かった彼女の体が、拒絶を行う。
彼女の動かぬはずの右腕が、彼女の背中に回る。それは、一瞬だった。
「なっ!き、きさまっ!!」
男が言葉らしい声をあげた時には、彼女の体は霧のように蒸発していた。男が見た彼女の形は、彼女自身が握り締めた短刀が、
彼女の喉を貫いていたものだった。男は慌てて彼女から飛び退いたが、その時にはすでに彼女の体は無くなっていた。
「ほほぉ。もしかして、死ななずの体か?初めて見た。やはりこのボーレタリアには、何かある」
男はイキそこねた自身を晒しながらも、彼女が残した血痕を興味深く見つめた。
「しばらくは此処に居座るか。誠の切れ味も楽しみたいからな」
男は意味深な言葉を吐き捨てると、己の武器を仕舞った。そして嵐の門へと向かい姿を消した。

彼女の体は自由を取り戻していた。肉体はソウルとなり、繋ぎ留められた要石の付近へと引き寄せられている。
まだ男は彼女の存在に気付いていない。ただ、彼女が居た地面を見下ろしているだけだ。またいつ気付かれるか分からない。
だが楔の神殿に戻れば、ビヨールも居ればウルベインも居る。彼らに助けを求める事ができる。
彼女の体は無意識に、要石に触れていた。
481乙×おっぱい6:2011/09/14(水) 22:48:19.90 ID:szYUeUKm
サツキ×おっぱい6は以上です。

楔の神殿に戻ってきた彼女は、身の安全を確保したとともに、安堵した。その安堵がようやく自身を正気に戻す。
その直後、今の状況を改めて思いだす。全身を引き裂かれ、ぼろぼろになった我が身を。
“ヤバイ!!超ヤバイ!”
今まで、やせ我慢とまではいかないにしろ、皆に心配かけぬと心がけてきたのだ。
悲しみにくれた時でさえ、涙を見せはしなかった。だが、今は一刻を争った。だから己を隠す事になど、気付けなかった。
“ふ、服どうしよ。着替えはトマスが持ってる…。でも、こんな格好見せたらトマス気絶するよっ。それだけはちょっと…!”
今更ながら、あせる。激しくあせる。そのあせりが、より彼女の行動を遅らせていた。
挙動不審な自身を隠そうとしたはずが、ばれてしまっていた事に気付くのが遅れていたのだ。
とっさに彼女は己の体を抱きしめるような仕草をしたが、直後、後方から上がった声に反射的に振り向いてしまった。
「コレを持って!コレで前を隠して!」
小さくも強い声が彼女の耳に入った時には、彼女の胸に見慣れた鈍い金色をした盾が押し付けられていた。
「何も言わないで。石碑の後ろに早く隠れて!すぐに、何か着られる物を持って来ますから!」
その声の主を知った時、彼女は一瞬ほど硬直した。見慣れた鎧が、彼女を見下ろしている。それもそうだろう。
嵐の要石から出てきたのだ。そこを通る一本の通路にいつも座っているオストラヴァが、いち早く彼女を見つけたのだ。
今、一番知られたくない相手に、真っ先に見られた己の姿。それは直視に耐えがたい、全裸に近い半裸。
彼女は涙がこみ上げる衝動に駆られたが、彼女が取った行動は、それとは真逆のものだった。
「私に、近づかないで!」
そう言ったと同時に彼女は、力いっぱい盾を押し返していた。彼女の力はオストラヴァの上を行く。押し返された盾に押されて、
オストラヴァは一瞬後方へよろめいた。その隙に彼女は踵を返し、嵐の要石の隣にあった腐れ谷の要石に触れていた。
オストラヴァが彼女を追った時にはもう、彼女の姿は腐れ谷へと吸い込まれていた。
オストラヴァは腐れ谷の要石の石碑の前で、呆然と立ち尽くした。押し返された自身の盾を、抱きしめて。追うこともできずに。
否、追うことができようか。非力な自分が、彼女を追って何になるというのか。彼女を追い詰める事にしか、ならないだろうに。
自身が彼女を追い詰めた、王族の一人だというのに。この国の災厄の一つだというのに。
482473:2011/09/14(水) 22:55:34.20 ID:szYUeUKm
不本意エチは以上です。
エロと言っておきながら、本命とは全く違うものですみません。
あんまりにも長く書きすぎてしまい、なんかこう…。
別に、乙に初めて捧げなくてもいいんじゃね?とか
マジで乙との純愛物語りを書きたいのか?路線ズレてるんじゃね?とか。
変にアレコレ考えすぎてしまったようです…。

はぁ…。自分のSSに言い訳するほど、惨めなものは無いな…。
次回からまた、当分エロから遠のきそうだ…。


脱線しすぎた。おそらく、ダークソウル間に合わないかも。
でも、このスレ落ちるまで。のんびり行くよ。
483名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 00:22:48.60 ID:I7Wvj4cr
もちつけw
投下が不安なのはわかるが、書き手さんの内幕はそういうスレがあるから、な

サツキがそうきたかって感じで、ブライジとの落差がいいな
それと乙、ルーンシールドじゃ隠れな(ry
484名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 02:31:48.54 ID:nZoVy/kk
乙が颯爽と助けに来たとしても、ルンシでマコゥトゥ装備のサトゥーキーの猛攻は怖すぎる。草とか食うし
まあ、そんな状況知る由もないんだから登場自体ムリゲーですが
そしてどうでもいいが逃げてる道中だけど、嵐→腐れ谷の要石の間にはビヨさん居るよな。後ろ向いてるけど

あれだ。汝の為したい様に為すが良いって、異教の邪神様も言ってたから気楽に行こうぜw
485名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 22:58:57.52 ID:8JQG9GDG
アリだと思うぞ〜。サツキならヤりそだな。
そういや、サツキ攻めって今までになかったな。そこそこいい男だし。
いきなり切りつけて来るから、できそうなんだけどな。
と、職人さんたちにお願いしてみる。

まあ、なんだ。此処は妄想の掃き溜めなのさ。
486名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 00:46:40.19 ID:Cyj1D0ax
ダークソウル早くきてくれートレイラーに出てた人外お姉さんがたまんね
487482:2011/09/23(金) 00:36:05.28 ID:DdZE0H2H
皆、優しいのな。(;;)
なんか、心配かけちまったようだな。申し訳ない…。orz
それに良い悪いは、読み手が決めるものだしな!ありがとう。

ダークソウル始まったな!!
それに、エロスレも立ったことだし。ってまだ、ネタがっ…。
唯一、生身を取り戻した女主にニートがムラったくらいか…。
奇跡の契約するおっちゃんも混じってのむにゃむにゃくらいか…。
ん〜…。どうにもあの二人は色物系だから、考えにくいが。
それに、かぼたんらしき女性もいた事だし、デモンズ以上に盛況しそうだな。


では、毎度の事ですまないが。
長文・自己設定苦手な方は、スルーよろしくお願いします。
眉唾ものですが苦手でない方は、生暖かく見逃してやって下さいませ…。

こちらは、このスレが落ち次第終了させてもらうよ。
それまでに、終わらせればいいな〜って感じで、気楽に行かせてもらうよ。
488乙×おっぱい6:2011/09/23(金) 00:37:01.00 ID:DdZE0H2H
腐れ谷の要石をくぐった彼女は、その場に座り込んだ。後悔と同等の悲しみが彼女を覆い、泣き崩れた。
どれくらい経ったか分からなくなった時、彼女は立ち上がる。だが、歩みは谷奥に進むものではなかった。
“私は、汚れてしまった。もう、取り戻せない…。だったら、汚れた物を捨てればいい。こんな物…”
彼女はただ、前に進んだ。足場が無くなり前へ進む事が出来なくとも、前へと進んだ。その体は、目の前の谷底へと落ちていく。
だが、死ねぬ体。楔に繋ぎ留められたその身は、要石へと戻されていた。それでも彼女は歩みを止めない。
死ねぬ体と知りながらも、腐れ落ちた物が流れ落ちる谷底へと身を投げ続けた。彼女の思考は後悔の渦に飲まれ、止まっていた。
その意をただ、前方へと進む体が従うだけであった。
彼女の止まった思考を再び戻したのは、その意に従い続けた体が止まった時だった。
何かが引っかかったように後方へ引き戻され、つんのめる。何が引っかかったのかと、後方へ視線を戻した時だった。
「ブラムド…」
いつもブラムドを背中に背負う時に使用していた紐がほどけ、要石を繋ぎ留める剣の柄に引っかかっていた。
それが、彼女の体を前方に進めぬようにしていた。彼女の思考は、急激に戻ってくる。
手放したはずであった、ブラムド。何故か、彼女の身に戻ってきていた。
確かに彼女は自決用の短刀を握っていた。だが、蒸発する際に手放した気もする。その時、無意識にブラムドを握っていたのか。
手放したとしても、彼女はブラムドを投げ捨てたわけではなかった。ただ、足元に置いただけ。
そして何処を探しても、あるはずの短刀が無かった。
だが、それがどうして彼女の手にあるか戻ってきたのか、その事実よりも、彼女はブラムドの存在そのものが有り難かった。
彼女は手放したブラムドを、抱きしめる。そして、枯れかけた涙が再び溢れた。
「私はあなたを殺したのに、あなたは私を助けてくれるんだね」
その悲しみは、励ましとなる。彼女自身の思い込みかもしれないが、有り得ない存在に自身の境遇が重なったのだろうか。
勘違いでもいい。偶然でもいい。それが、奇跡であることに違いは無いのだ。
「ありがとう、ガルさん。アストラエアさん」
二人に対しての罪悪感も、同時に戻ってくる。たとえ己が朽ち果てたとしても、それは拭えぬものなのだ。
489乙×おっぱい6:2011/09/23(金) 00:37:44.71 ID:DdZE0H2H
「私はデモンズスレイヤー。それを忘れたら、いけない」
彼女は立ち上がる。そして、前方ではなく斜め前を上に登る板へと視線を移した。
「必ず、お姉さんに伝える。そうよ。そのために此処に来たんだから!!」
と、固く誓った。
「っと、ちょっと待ってよ?えっと、ヴィンランドの紋章?だっけ。あれ、どこやったっけ!丸い銀貨みたいな奴!!」
同時に彼女らしさも取り戻したようだ。腰にぶら下げていた荷物は背中に回っていたが、中身は変わらずあった。
彼女は心底安堵した。そして彼女の歩みは今度こそ、谷奥へと進んだ。

「さすがにこの格好はダメよねぇ…」
歩みを進めてすぐ彼女は自身の姿を再度確かめ、ため息を大きく吐いた。下着は上も下も剥ぎ取られて無くなっていた。
彼女は一度ぼろ布の服を脱いだ。それだけで、全裸である。ぼろ布の服は服とは呼べぬほど引き裂かれていた。
だが、一枚の布としてはかなりの大きさを保っていたので、それを体に巻きつけ、とりあえず胸と股下だけは隠した。
「膝上20cmの超ミニスカートと思えば、どおってこと無いわよ」
と、いったものの、すこしでも身を屈めさせば、尻丸出しになるくらいだ。
「うん。大丈夫大丈夫。此処の人たちは、アストラエア様一筋だもん。私の貧尻なんて、見向きもしないわ」
彼女が言うように、目の前の者たちは彼女の命を奪おうと襲って来た。彼女は軽快にブラムドを振るっては奥に進んだ。
「アストラエアさんが、超美人でよかった〜。もし少しでも私の方が上だったら、こうはいかなかったかも?ってねー!」
ブラムドに叩き伏せられ、ソウルの抜け殻となった巨大腐敗人を見て、彼女はそう言った。
「こんな格好でも、皆私に見向きもしないんだもん」
と、言った直後、大きく笑う。
「逆に迫られたら絶対アウトでしょ!無理だって!まだ、さっきの真ん中分けヘヤーの親父の方がマシ!つうか、よくよく思い
出したら、あのオヤジもそこそこイケメンじゃない?な〜んてね!あはははは!!!」
大声で笑ってはいるが、涙は零れ落ちる。だが、その涙におぼれる事はなかった。もう、進むべき前を見ているのだから。
490乙×おっぱい6:2011/09/23(金) 00:38:38.66 ID:DdZE0H2H
「あ〜、あの青。肝心な、姉さんの居場所を教えてくれてないじゃん。腐れ谷って迷うんだよ」
しばらく谷奥を進んでいた彼女は、ようやく重大事項を思い出した。でも、この格好である。今更神殿に戻ることもできない。
彼女は仕方なく、しらみつぶしに谷をさまよった。道中、透き通る大剣と黄金色の槍を見つけたが、一向に女性は見えない。
「そうだ。物売りのおばさんに聞いてみようかな」
彼女はさらに、谷奥へと進んで行った。

「おや、ずいぶんな腐れ谷スタイルじゃないかい」
彼女を見つけた物売りの女性が、皮肉ったか正直にか、そう言って彼女を見上げていた。
ちょうど新しい物を仕入れた所なのだろう。僅かではなるが、女性の周りに荷物が置いてあった。
「そうそう、あんた。あの胸クソ悪い女を退治してくれたんだって?有り難いねぇ。ようやく此処も活気を取り戻せそうだよ」
女性の言う胸クソ悪い女という単語は、彼女はできる限りの冷静さで、何とか聞き逃した。
それができたのも、女性が言った活気という一言。それだけじゃない。有り難い。確かに女性はそう言ったのだ。
それは、自身が取った行動が、初めて誰かに認められた瞬間だろうか。彼女は、活気を取り戻すのが何よりもうれしく思った。
「この子のためにも、た〜んまりソウル持ってきてくれたんだろうねぇ?」
さっそく女性は、彼女への礼も早々に荷物を並べ始めた。その時彼女に、ふと疑問が湧く。
「そう言えばおばさん。この子って、誰?」
女性が時折この子と言っていた子。今までは先に進む事で気に留めていなかったが、今となって気になった。
「なんだい。さっきから、そこで寝ているだろう?」
彼女は指差す女性の指先に、視線を移した。そこには、決して子供とは言えない、否、正確に人とは言えないモノが、あった。
「この子は病気がちでねぇ。だから、たくさんのソウルが必要なんだよ」
女性の指先の方へと、彼女は視線だけでなくその身も近づけた。それが何か確かめるために。
そこには、自分より年上の、女性が横たわっていた。彼女は、声を上げそうになったが、必死に両手で口を押さえた。
口を押さえた分、小さくなった声でささやく。
491乙×おっぱい6:2011/09/23(金) 00:39:18.82 ID:DdZE0H2H
「死んでる…」
その声は、他には聞こえないほどに小さい。だが、彼女にとってそれは悲しみとは違う感情を抱かせた。
その遺体は、おそらくは母であろう女性がソウルを捧げ続けた甲斐あってか、今まで見てきた遺体のどれよりも、綺麗であった。
「綺麗な人だね」
彼女は横たわる女性の頬に触れながら、言った。
「そうだろう、そうだろう?私の若い頃に似て、美人なんだよぉ」
女性の声色は、この上ないくらいに上機嫌になった。
「あんたは、分かる人だねぇ。あの胸クソ悪い女よりもよっぽどあんたの方が聖女だよ。まったく、あの女には参ったものさ」
女性はここぞとばかりに、聖女への憎み口を言ったが、彼女にはその言葉はもう悪いものとは受けとられなかった。
それだけじゃない。女性がしている事が、彼女にとってプラスになることではなかとさえ、感じたのだ。
「おばさん。この子、絶対元気になるよね!」
彼女は女性を真剣に見つめた。女性はその意までは汲み取れないだろう。
「当たり前さ。あんたが、た〜んまりソウルをくれたらねぇ?」
そこは商売人である。女性は手のひらを彼女に差し出して、そう言った。彼女は女性の手を握る。
「元気になったら絶対教えてね!お友達になりたいの!」
彼女は、真剣だった。彼女には、一筋の光すら見えたのだ。死体が生き返るなど有り得ない。だがもし、それが有り得たなら。
そう思うだけでも、彼女は今までの自身の不遇など、吹き飛んでしまうだろう。それは、希望にすら感じた。
「そうかい!そりゃ、大歓迎だよ。でも、この子があんたの腐れ谷スタイル真似しなきゃ、いいけどねぇ。あははは!」
そう答えた女性は、本当にうれしそうに笑った。彼女は女性の笑顔を見て、涙がこみ上げる衝動に駆られた。
だが、押さえ込む。女性のうれしそうな笑顔の妨げになりそうだからだ。
彼女は一度大きく息を吐いて心を落ち着かせると、女性の周りにある荷物を見た。
「じゃあ、せっかくなので!何か貰おうかな」
彼女の明るい声に女性は、さっそくとばかりに荷物を広げた。その中に、今彼女にとって必要な逸品があった。
492乙×おっぱい6:2011/09/23(金) 00:39:54.54 ID:DdZE0H2H
「コレ!!コレ欲しい!!」
それは、ハードレーザーブーツ。ブーツではあるが、腰から下を大きく覆って下半身全体を保護する形になっている。
彼女は早速はいてみた。すっぽりと入る。少し大きめではあったが、所々にあるベルトのような物で多少の調整ができた。
「それだけかい?もっとあるよ」
と、自慢げに見せた女性の手にはチェーンメイルがある。それと同じくチェーンヘルムもあった。
「う〜ん、欲しいところだけど…。懐がねぇ…」
彼女は申し訳なさそうに言った。それもそうである。今まで溜め込んでいたソウルは、自身の血痕と供に嵐に残して来たのだ。
それだけでない。もし、彼女が腐れ谷をくまなく歩いていなかったら、レーザーブーツでさえ、買えなかったかもしれない。
「ケッ。この子の友達だって?貧乏人には用は無いよ!帰んな!」
女性の口調はいつもどおりに戻ったが、彼女にはそれが女性の普通なのだろうと受け取れた。彼女は笑いながら、衣服を整えた。
再びぼろ布を脱ぎ、上半身に巻き直す。下半身が隠せた分布に余裕ができ、上下ともすっかり隠せるようになった。
「おいおい、あんた。いくら腐れ谷だからって、女の子がそうそう裸になるもんじゃないよ?もう、あの女はいないんだよ?」
彼女の姿があまりに貧相だったからだろうか、不憫にも見えたのだろうか。女性が、彼女を気遣うような言葉を言った。
「そうだ。あんた、此処に来る途中に出会った、金持ちな女から防具の一つでも貰ったらどうだね」
「金持ちの女性?」
彼女は驚いて、女性に問う。女性はふんと鼻を鳴らして、言った。
「店の場所移動をしようとした時だったよ。金色の鎧を着た女が、あの胸クソ悪い女とイカを探しに来たんだよ。何でも、あの
二人を止めに来たとかなんとか。でもあんたが知らないってなら、金ぴかの鎧が重過ぎて、橋から落っこちたんじゃないかねぇ」
そう聞いた直後、彼女は踵を返していた。
「ありがとう!おばさん!!」
そして一度だけ振り返り、お礼を言うと、すぐさま元来た場所へと走り出した。
「今度は、たんまりソウル、持っておいでよ!!」
女性の声に、彼女は手だけ振って答えた。
493乙×おっぱい6:2011/09/23(金) 00:40:36.23 ID:DdZE0H2H
“此処に来るには、細い板橋を通って来たんだった。鎧を着ていたなら、あんな細い板橋から足を滑らす事だってあり得る!”
彼女は早足に向かう。細い板橋の所まで来た時、彼女は板橋に沿って沼地を歩み出した。
彼女は精一杯走った。だが沼地である。中々早くは行けないもどかしさの中、目の前にロウソクの灯火ほどの明かりが見えた。
彼女は闇雲に走るのは良くないと思い、一度明るい所まで行き進路を確認しようと、その明かりの下へと近づいた。
近づくにつれ、ロウソク以外にも何かが揺らめくような明かりがあるのに気付いた。それは、鈍い金色に輝く鎧であった。
歩みを進める中、彼女の中で葛藤が始まる。言うべきか、言わぬべきか。答えは決まっているのにだ。
それでも彼女は、金色の鎧を目の前に映した。だが、言い出せないでいた。
女性の方から、話しかけてきた。女性の名は、セレン・ヴィンランド。青が言ったとおり、ガル・ヴィンランドの姉であった。
二人を探しているという事であったが、彼女が震える手で握っていた丸い小さな銀貨を見るなり、その存在を彼女に問うた。
彼女は言葉につまったが、一つ一つ言った。事実を、述べた。自身が、聖女と彼女の弟を手にかけた事を。
本来なら、当然のごとく彼女の罪を攻める言葉を、言われたであろう。だが、セレンが言った言葉は違っていた。
それは、彼女を気遣うようにも聞き取れた。それだけでない。純粋すぎた、二人。そして、自身の弟には不肖とさえ、言った。
セレンがそう言うにあたった経緯こそ知る事はできぬが、彼女には解せなかった。どうしても、聞き入れ難かった。
そう、まるで『殺されても仕方ない』とまで、言っているようにも彼女には捉えられたのだ。
「不肖なんかじゃ、ないわ!」
彼女はとっさに、そう言った。どうしても、納得がいかなかったのだ。彼女は背負っていたブラムドを、セレンに見せた。
「この武器、見てよ!こんなに大きな武器を振り回せる相手が、私みたいな貧相な、しかも女よ!貧弱な女に負けると思う?!」
本来なら、姉が叫ぶはずの言葉であったかもしれない。それでも、彼女は言った。言わずには、いられなかった。
「私、デーモンと戦ってきたの。どのデーモンも、私を逃がすような事しなかったわ。でも、ガルさんは違ったの。全く、動か
なかった。聖女もガルさんが死んだって分かったら、自害したわ。もし本気で戦っていたら、きっと。私は此処に居ない」
彼女はブラムドを足元に置き、セレンを抱きしめた。そして震える声でささやく。
「本当に、ごめんなさい。本当は、戦いたくなかった…」
セレンは、抱きしめられた彼女の背に両腕を回した。
494乙×おっぱい6:2011/09/23(金) 00:41:26.60 ID:DdZE0H2H
「確かにあなたは、弟を殺したかもしれません。ですが、同時に私を。不肖の姉を救ったのです」
セレンは、回した腕を彼女の両肩に持って行くと、そっと己から離す。
「謝るのは、私の方なのです。弟を止める事ができなかった。全ては、そこが原因。だからどうか、前を向いてください」
そして流れ落ちる涙を払わずに、彼女に笑顔を湛えた。その優しい笑顔が、彼女の救いとなるであろう。
「コレを。せめてもの、お礼です」
セレンは彼女に指輪を渡した。彼女は、受け取る。奇跡を使わない彼女には必要ないだろうが、それは大切な宝物となるだろう。



谷の要石の前で立ち尽くすオストラヴァを、兵糧を受け取り自身の定位置に戻ろうとしたビヨールが見つけた。
普段なら通路に腰掛けているはずの彼だが、今はただ、石碑の前で立ち尽くしていたのだ。何があったのかと声をかけようと
したが、彼の体が震えているのが見えた。それを見たビヨールは声をかけず、ゆっくりとオストラヴァに近づいた。
「強く、なりたい…。彼女を…救えるくらい…に、つよく…」
震える声で小さく繰り返す彼に、ビヨールは何かがあったと察した。オストラヴァの言葉から、彼女の身に何かあったであろう
事も、想像するに容易い。だが立ち尽くすオストラヴァの姿を見るからに、その事実を詮索せぬ方が良いと悟った。
それでも、そのまま放っておけるほど、ビヨールは無神経ではいられなかった。
「強くなりたいのなら、まずは己を鍛える事から始めてはどうかな」
ビヨールはオストラヴァに声をかけ、剣を抜いた。オストラヴァは、はっと我に返ったようにビヨールに向き直った。
直後、ビヨールはオストラヴァに剣を振り上げた。だが、振り上げただけで振り下ろしはしない。
「少々手荒いが、わしでよければ手合わせいたそう」
オストラヴァは、ビヨールの言葉に大きくうなずき、ビヨールが振り上げた剣に向かって自身の剣を合わせて言った。
「よろしく、お願いします」
その後しばらくの間、楔の神殿に硬い金属音が鳴り響いた。
495487:2011/09/23(金) 00:47:57.78 ID:DdZE0H2H
とりあえず、此処までです。
コレだけ投下しても、ようやく半分かな〜って思っている自分が恐い。


本来ならユルト×セレンで大人エチをと思っていたのだが
つい、ユルトさんの勇ましき素顔を見てしまったからなぁ。
人生知らない方が幸せなことって、あるんだな。
496名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 17:37:55.64 ID:WtwwTB8+
乙、面白かったぜ!ダクソで心が折れかけてたがあと少しは頑張れそうだ
497名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 10:59:36.26 ID:vE5UxH/T
腐れ谷スタイル=持たざる者スタイルですね
498名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 03:33:37.94 ID:mzKyw85b
おいおいおいおい。プリシラたん可愛すぎだろ…是非とも契約したい
499名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 02:13:10.52 ID:4nRyn1l5
ここってダークソウルSSもいいの?
500名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 02:15:03.73 ID:iVWSEElS
>>499
ひとまとめでもいいような気もするが、すでにダーク専用がたってるから一応そっちで

ダークソウルをエロくするスレ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1315776927/
501名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 02:17:17.08 ID:LhutWjoc
ここだとネタばれ困る人もいるだろうしな
502名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 00:48:03.54 ID:H5dLl/BY
ネタばれというよりは、誰?状態になると思うよ。
503名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 17:00:28.49 ID:pnkseRyy
俺はまだプレイできてないからネタバレ勘弁して欲しい
504名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 00:49:32.47 ID:PFflI+Kh
静かだ…
みんなダークソウルやってんのかな
505名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 01:34:29.22 ID:KjDp6Chc
ダークやってるけど、デモンズに戻ってきてる人、結構いるよ。
自分もダークトロコンしたら、デモンズに戻るつもりだ。
正直、マルチはデモンズの方がおもしろいからね。
まだまだ此処が健全だったのが、ちょっぴりうれしいよ。
ただ、職人さんたちは向こうに行ったみたいだな。

此処が落ちるまでには、完結したいものだけどな。
まったり更新ですが、>>494の続きです。
自己設定ですが、苦手な方はスルーよろしくです。
506乙×おっぱい6(エチ無し):2011/10/13(木) 01:35:38.95 ID:KjDp6Chc
アンバサと言うセレンの祈りを背に、彼女は再び谷奥へと歩みを戻した。谷奥に進みながら、これからの事を思う。
今すぐにでも要石の破片を使って神殿に戻りたいのだが、それもちょっと気が引けた。
オストラヴァに自身を見られたせいもあるからだ。それだけではない。下着が無くては神殿での着替えが、できない。
“もし、オストラヴァが何か言い出したら、この格好はそうだな。お!ローリング骸骨にやられたって事にしよう!”
嵐でゴロゴロと転がって剣を振る骸骨モンスターが居たのを思い出した彼女は、自分なりに良い案を思いついたと指を鳴らした。
だが、たとえ彼女は言い訳?を考えていたとしても、オストラヴァは彼女の事を察して何も言えないだろう。
「物売りのおばさんはきっと、売ってくれないだろうな。って、売ってたら、こんな固いズボンなんかよりも先にそっち買うよ」
彼女はまだ、ぶつぶつ言って沼地をさまよっていた。セレンの姿はとうに見えなくなっていた。
「そうだ!塔にも、物売りのおばさんいたよ!あのおばさん、貴婦人だって言ってた。だったら、きっと。持ってるかも」
彼女の次なる行動は決まったようだ。彼女は不潔な巨像の要石に触れ、楔の神殿へと戻った。
谷の要石の前で、彼女は小さく深呼吸をする。そして、振り返り視線を少し上に向けた。
いつもはそれだけで、金属質なブーツがぶら下がっているのが見えるはずだが、あるはずの鎧はそこに腰掛けては居なかった。
だが、彼の居場所はすぐに分かった。絶え間なく鳴り響く金属音が、その位置を教えていた。
彼女は声を出さずに音の方向に視線を移し、彼らに気付かれないように、さらに不審な行動にならないようにできるだけ自然に、
塔の石碑へと歩いていく。だが、どうしても塔の石碑の前に陣取る一人には見つかってしまうのだ。
「ヒューッ!お嬢ちゃん、イメチェンかい?下半身はいただけねぇけど、上半身は艶めかしいぜぇ〜」
盗人らしい言い草に彼女はムカっ腹が立ち、思いっきり盗人を蹴り上げていた。盗人は勢い余って要石より下階へ落っこちる。
「ちくしょう!何だってんだよ!俺が何かしたかよぉー!!」
盗人は尻をさすりながら彼女にさらに何か言おうとしたが、彼女の腰にある武器を見て、言おうとした言葉が総代わりした。
「うっひょー!イスタレルに月明かりの大剣!ビトーとリザイヤの武器じゃねぇか!ど、どうしたんだよそれ?」
盗人の声に、彼女はハッとした。ビトーにリザイヤ。二人の名はウルベインから聞いた事がある。谷に向かった、勇者の名だ。
セレンを探している最中、ほぼ迷子になった時に手に入れた物で、ビトーにもリザイヤにも会っていない。
武器の真意を知る事はできないが、そんな事を考える前に、盗人が落っこちた為に剣を置いた二人が彼女の存在に気付いた。
507乙×おっぱい6(エチ無し):2011/10/13(木) 01:36:28.26 ID:KjDp6Chc
「あ、あの。貴女、だ、大丈夫ですか?」
たどたどしく声をかけるオストラヴァに、彼女は平然(胸中は穏やかではないが)として手を振った。
「ただいま〜」
「あ、お、おかえりなさい」
彼女の彼女らしい声に、オストラヴァは半ば反射的にそう答えていた。
「な、な。その武器、どうしたんだよ。ちょっとだけでいいから、見せてくれねぇなかぁ〜」
盗人は彼女を見上げて、手を振る。だが、彼女は舌を出した。それでも盗人は、さらに懇願するように彼女に言った。
「ちょっと、だけでいいからよ。お願いだよ。な、な!」
彼女はさらに舌を出し、盗人を指差しながらオストラヴァに言った。
「オストラヴァ。こいつのハゲ頭、研石で磨いてぴっかぴかにしといて」
言われたオストラヴァは、思わず盗人の頭を見つめる。
「おいおい、冗談だろ?」
盗人は思わずそう言って、しり込みしていた。オストラヴァは盗人の見事なハゲっぷりに、小さく笑った。
「じゃあ、私。ちょっと塔で買い物してくるからね〜」
彼女はそのままのノリで、塔の要石に触れる。
「じゃあ、いってきま〜っす」
「あ、いってらっしゃい」
彼女の声に、また反射的に答えるオストラヴァは、手を振って彼女を見送っていた。
「強い子だな」
谷の石碑の前で立ち尽くすオストラヴァを見た時に彼女の身を案じたビヨールだが、彼女の笑みを見て何かを悟ったように
オストラヴァにそう言った。オストラヴァはこぶしを強く握り締めた。
「ええ。強い女性です。私よりも、誰よりも」
オストラヴァはしばらく、塔の要石から視線を外せなかった。
508乙×おっぱい6(エチ無し):2011/10/13(木) 01:37:10.89 ID:KjDp6Chc
ラトリアの要石をくぐった彼女は、鉄格子の前で大きく息を吐いた。
「よかったぁ…。とりあえず、何も無かったように振舞えたと思う」
まだドキドキが収まらない胸を押さえながら、彼女は深呼吸を繰り返す。
「ビトーとリザイヤの武器…。パッチがそう言ったのなら、きっと本物だわ。あのハゲ盗人だから貴重品には詳しいだろうし…」
胸中が落ち着くと、彼女は腰に留めていた武器が気になった。
「トマスに預けるのも危なっかしいから…そうだな。帰ったらウルベインさんに渡そう。それならいいかも」
彼女は二つの武器を握り締めると、背中に担ぐ袋に押し込み、貴婦人の下へと行った。
道中タコを倒し、ある程度のソウルが手に入っている。これで、なんとかして欲しいとゴリ押し…ではなくお願いしてみるのだ。
「え?下着ですって?」
さすがに驚く貴婦人。それもそうだろう。今までに下着を売ってくれと言う人など、あるはずがない。
もちろん無い。ある訳が無い。もちろん、コレはネタって事で…。ご了承くださいませ。
「その…。そう、ゴロゴロ転がってくる骸骨がいてね!そいつが、大きな剣を持っていてね!それでっ」
彼女はオストラヴァに説明しようとして考えていたセリフで、何とか説明を試みていた。
貴婦人は小さくうなずくと、彼女の方を見た。見た、と言っても、貴婦人の瞳はすでに潰され彼女自身を映してはいない。
「ひどいこと、されたのね」
貴婦人の優しい声に、しどろもどろだった彼女は言葉を失った。
「私、こんな姿になってしまったのだから、あなたの気持ち少しだけ、分かるの」
その貴婦人の優しい声と言葉とは裏腹に、その容姿は直視に耐え難いモノ…。
そうなるまでの間に、どれだけの苦痛をこの女性はその身に受けてきたのだろうと思うと、彼女は涙が溢れる衝動に駆られた。
「それに、骸骨がゴロゴロ転がって剣を振り回すだなんて。そんな冗談すぐにわかっちゃうわよ」
本当は冗談ではないのだが、彼女はウソが苦手なのだろうか。それとも、貴婦人には見えない物が見えるのだろうか。
「心配しないで。世の中はひどい男ばかりじゃないわ。こんな身になってしまった私を救って下さった男性もいるのよ」
貴婦人が彼女に触れようと、手を伸ばしてきた。彼女はその腕を見た。自分の細腕よりもさらに細い、骨と皮だけの女性の腕。
509乙×おっぱい6(エチ無し):2011/10/13(木) 01:37:44.36 ID:KjDp6Chc
貴婦人は変わらず優しい声で言い、彼女の手に触れる。
「本当なら、あなたが見てきた囚人たちのように、私も上を目指す者の一人になっていたわ。でも、私を不憫に思って下さった
方が私をその列から逃がしてくれたのよ。そして、私にソウルを分けてくださった。それ以来私はこうして、歌っていられるの」女性は優しい声で言いながら、彼女の手を胸に抱く。
「その方に愛する妻がいらっしゃらなければきっと、私は夫がいる身でも、その方に心を寄せていたかもしれないわ。ううん。
今でも此処で歌い続けているのはきっと、その方に思いを寄せているから…かもしれないわ」
彼女は、見えるはずもない貴婦人の瞳を見つめた。貴婦人は笑顔を湛えることはできないが、声のみで小さく笑った。
「妻が居る身でありながら、危険を顧みず私のようなモンスターを助けてくださったあの人への想いが。きっと。今の私を支え
ているの。ふふふ。ひどい男もいるけど、そうじゃない男も居るのよ?まだ、お嬢ちゃんには、分からないかな」
彼女を見つめ返す貴婦人を見上げながら、彼女はようやく言葉を発した。
「おばさんは、モンスターなんかじゃないわ。私なんかよりも、ずっとずっと、綺麗よ」
彼女の言葉を、貴婦人は小さく笑って答えた。
「そんな冗談言っても、モンスターに違いないわ」
貴婦人の言う事は、事実だ。だが、彼女は大きく首を振る。
「冗談なんかじゃない。もし、私がそんな姿になっちゃったらきっと、立ち直れないもの」
彼女らしくない小さな声でそう言った。だが、力ないその言葉が、貴婦人には冗談には聞こえなかった。
「じゃあ、私の勝ち。こんな非力な私でも、デモンズスレイヤーに勝てるのね。ふふふ」
貴婦人の声色は明るくなった。貴婦人は、胸に抱いていた彼女の手をさらに自身に引き、彼女の頭を胸に抱いた。
「これが、私の戦い方。どんな姿になっても、人として生き続ける。泣けない姿になっても、まだ私は歌うことができるもの」
泣けない姿。貴婦人のその言葉が、彼女の胸に刺さった。自身は今までに、どれだけ泣いてきただろうか。
だが貴婦人は、泣くことさえできないのだ。そう思うと、押さえ込んでいた涙が溢れてしまった。
「でも、私の前で泣くのは今日だけよ。だって、私はもう泣けないの。少しだけど、嫉妬しちゃうから、ね?」
爛れた顔につぶれた瞳を見上げて彼女は、見えるはずもない笑顔を湛えた。
510乙×おっぱい6(エチ無し):2011/10/13(木) 01:38:30.98 ID:KjDp6Chc
「ありがとう。おばさん」
彼女は貴婦人の手を取り、貴婦人から離れた。そして、ぼろぼろになった服で涙をふき取る。
「それと、こんな話しの後で悪いんだけど…」
彼女は頭を掻きながら、彼女には珍しく小さな声で言った。
「あの…。し、下着…。売ってくれるかな?」
彼女の小さい声に、小さかった貴婦人の笑いは大きくなった。
「いいわよ。ただし、条件があるわ」
そういう貴婦人の声は、明るい。彼女は少しばかり緊張して貴婦人の言葉を待った。が。
「恋をして、欲しいの。素適な男性とね。それが、条件。せっかくの勝負下着なんだから、それくらいはして欲しいわ」
貴婦人の冗談じみた言葉に彼女は顔を赤らめ俯いたが、すぐに顔を上げ貴婦人を見上げて言った。
「じつわ…。恋…をして…ないわけでは…ない」
その声は彼女にとって、有り得ないほど小さな声だったが。
「まあ!本当に!おばさんの大好物。おばさん、ちょっと年だけど、ガールズトーク大好きなのよ」
貴婦人の明るい声と、その姿には似合わないかわいらしさに彼女はすっかり打ち解けてしまった。
さすがに名前までは言わないが、今気になるあいつの事や、青の事は同じデモンズスレイヤーと位置づけて語っていた。
だが、嵐での事までは言えなかった。貴婦人も彼女を気遣い、詮索はしなかった。
貴婦人は楽しいひと時のお礼にと、未使用の下着を数枚彼女にあげた。
彼女はようやく神殿に戻ることができるのだが、別れ際に貴婦人が言った言葉が気になっていた。
『神殿の彼には、ちゃんと本当の事を言ってあげてね。きっと、責任を感じているわ』
貴婦人の人の良さと、人生の経験を感じた彼女は、自身の辱められた姿を見られた事だけは、貴婦人に相談していた。
オストラヴァのことだから、何も感じないことはないだろう。それに、何より自身の胸中が苦しかったのだ。
このままずっと、すっとぼけ続けた方が楽だろうとは思う。だがそれでは、自身の胸中の苦しさを拭えはしない。
彼女は答えが出せぬまま、楔の神殿へと戻っていた。
511乙×おっぱい6(エチ無し):2011/10/13(木) 01:40:52.70 ID:KjDp6Chc
塔の要石の前で彼女は、いつもどおり盗人を蹴落とすと、二人のチャンバラ音が聞こえないのが気になった。
下着を着用したので、ようやくトマスの前で着替えが出来る彼女は、着替えついでに二人が居ない事をトマスに聞いた。
聞いたトマスではなく、隣で鍛冶道具の手入れをしていたボールドウィンが言った。
「あの二人は、坑道に水汲みに行かせたわ。二人揃ってチャンバラなんぞ始めよって、そんなに力が余っておるんじゃったら、
ストーンファングで水でも汲んで来いと言ってやったわ。アンバサの娘さんなんか、自分の飲み水を工面してまで身を清める
水を確保しておるのに、まったく。汗臭いことしよってからに」
ボールドウィンはいつも以上に不機嫌そうに、ぶつぶつと言った。確かに汗臭そうだなと、彼女は小さく笑った。
「ふ〜ん。でも、ビヨさんが一緒なら、大丈夫だね」
彼女はぼろぼろになったぼろ布の服を脱いた。そして、それをトマスに渡す。
「ごめんね、トマス。もうこれ、ぼろぼろになりすぎちゃったから、別の服を着るよ」
トマスは彼女から服を受取ると、俯きながら言った。
「いや、別にいいんだよ。今まで役に立てたことが、何よりだ」
そして受取ったぼろ布の服を自身用の大袋に入れると、頭をかいてさらに俯いた。
彼女はトマスに預けている大袋の中身を、ごそごそと無造作に探しだす。
「このズボン履き心地はちょっとだけど、結構防御あるし。上だけ変えようかな。あ、魔術師の服がちょうどいいかも」
無造作に探しながらも見つけた魔術師の服を、彼女は取り出して見た。
「あっと。これ、ちょっと胸元が強調されて作られてるっぽいなぁ。ま、でも今はちゃんとブラしてるから、大丈夫かな」
そして彼女は服に袖を通して着替える。その時、俯いたままのトマスが小さく咳払いをして、そのまた小さくつぶやく。
「あ、あの。お嬢ちゃん。これからはその…。向こうで着替えた方が…。その、いいかなって。思うんだ」
トマスの小さいつぶやきを聞いた彼女は、魔術師の服を整えながらトマスを見下ろした。
握り締めた髪飾りをしきりに触りながら、ずっと俯いたままだ。そして彼女は、横目で隣のボールドウィンを見る。
ボールドウィンは鍛冶道具の手入れをしている。だが、その道具は手入れをしなくとも、ぴっかぴかに磨き上げられていた。
つまりは二人とも、目のやり場に困っているのだ。彼女はあせったように、言った。
512乙×おっぱい6(エチ無し):2011/10/13(木) 01:41:26.98 ID:KjDp6Chc
「し、しょうがないじゃない。だって、オストラヴァにあんな風に言われちゃ。そりゃ私だって、乙女心傷つくわよ。だから、
さっき塔の貴婦人の所に行って、わざわざ買ってきたのよっ」
多少の脚色はあるが、彼女は下着の存在をごまかした。内心、うまくごまかせたとも、思う彼女。
今までは彼女の年の割には幼い体と、全く持って色気も無ければ、ソレ、本当に下着か?と思うほどの格好で大人な二人も、
子供の着替えだからと彼女の好きにさせていたのだろう。
だが、今は貴婦人お墨付きの、勝負下着なのである。そりゃ〜目のやり場に困るってぇものさ。
「そ、そうかい。オストラヴァ君に言われたもんな。そりゃ、傷つくよな。うん」
そういうトマスだが、何故か声色が良い。隣のボールドウィンも、しかめっ面を緩めていた。
あせった彼女は、二人の大人の小さな変わりようには、気付けないでいた。
「しょうがないな。もう、トマスの前は、卒業かな」
さすがに彼女も、トマスといえど男性の前で下着姿になるには、気が引けたのだろう。上だけ着替え、下は着替えなかった。
あせりにも似た胸中であったが、彼女は不自然にならないように背伸びをすると、ウルベインの方へ行った。

彼女の背に視線だけ向けたトマスが、彼女には聞こえないが隣のボールドウィンには聞こえる程度の声で言った。
「俺の前は卒業だってよ。へへへ」
その笑顔は、うれしそうにも悲しそうにも見て取れた。
「もし、彼女に子供できたら、女の子だったらコレ。あげるんだ。オストラヴァ君に似て、おしとやかなんだろうな」
トマスは髪飾りに目を落し、握り締めた。隣のボールドウィンは小さく息を吐くと、ようやく道具を置いた。
「だったらわしは、男子だったら鍛冶をさせるかの。彼女に似て、腕っ節は良いじゃろうなぁ。はっはっは」
と、言った所で二人は小さく笑った。その表情は小さくとも、明るいものであった。
「きっと、似合うだろうな、髪飾り。もし、コレを渡せたら…。俺も、俺も卒業できるかも…しれないんだ…」
トマスは誰にも聞こえぬ小さな声でそう言うと、ぎゅっと髪飾りを握り締めた。

513505:2011/10/13(木) 01:46:07.39 ID:KjDp6Chc
のんびりと更新させてもらってるけど、さすがに自分の投稿ばかり目だってるのも寂しいな。
デモンズに戻ってきてる人いるから、そのうち此処もにぎわって欲しいものだよ。

もしそのうち此処もにぎわってきたら、ユルト×セレンさんもしてみたいものだ。
ただなぁ…。ユルトさんの素顔を知ったからなぁ…。
ここまで自己設定やってるんだから、ユルトさんの素顔も自己設定させるのも…アリかな…。
514名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 04:11:57.52 ID:w3pWOMMk
ここまで話作れるんならいいんじゃね?
自分なんてせいぜいユーリアさんぐへへ
ってぐらいやで
515名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 09:17:05.91 ID:Bb6OO/aB
今更ながら、乙の最期を思うと目からソウルが逆流する思いなんだぜ…
516名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 14:00:35.04 ID:rB7HUH5u
そんなん言うたら乙もどんだけ漢前やねんって顔してるしなあ
イメージですよ、イメージが全てですよ
517名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 21:09:44.75 ID:CQWK8zHT
乙でござる。いつも楽しみに読ませてもらってるよ
マルチ4桁いったら自分も記念に投稿させてもらうよ
エロなんて書けるのかわからないけどがんばる
518名無しさん@ピンキー:2011/10/21(金) 20:43:20.27 ID:QOv34Xv+
ほしゅ
519名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 18:54:36.02 ID:8uiNKM0G
>>517
侵入して白石を使いまくれ
マルチ4桁なんてあっという間だ

それにしても過去に自分が投稿したやつみると切なくなるな
もう少し良い書き方できなかったのかよ、と
520名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 21:36:09.65 ID:UfpIAqT7
さあ、リメイクだ
521名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 01:59:40.46 ID:Ui4fAdi0
>>519
めっちゃ分かる。ならいっそ新作を書いてしまった方がいいのかもしれないけれど…
522名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 02:42:35.83 ID:xZ+HmX1v
お蔭様でのんびり青してたら4桁行ったから今ちまちま書いてます
貴公達のリメイク楽しみにしてる
523名無しさん@ピンキー:2011/11/03(木) 18:43:48.72 ID:e0tz5STQ
ho
524名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 03:49:36.42 ID:REIpT24o
ここってダクソもおK?
525名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 05:12:23.01 ID:6yHBq6ZR
>>524
ダークは↓でどうぞー

ダークソウルをエロくするスレ
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1315776927/
526名無しさん@ピンキー:2011/11/13(日) 15:27:03.41 ID:/ZPH8Rtu
ho
527名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 01:01:29.46 ID:Lb297ma7
此処は相変わらずのんびりだけど、青ファンのスレとかは結構回ってるな。
デモンズもにぎやかになってきて、うれしい限りだよ。
皆のリメイクや新作、楽しみに待ってる!


少しだけど、512の続きを投下させてもらうよ。
自己設定ですが、苦手な方はスルーよろしくお願いします。
528乙×おっぱい6(エチ無し):2011/11/17(木) 01:02:27.30 ID:Lb297ma7
「こ、これは…」
彼女が二つの武器を聖者に渡すと、聖者は驚いたように目を見開き、受取った武器を見つめた。
「やはり二人は、命を落としていたのですね…」
聖者は瞳を閉じ、武器を抱きしめた。その聖者の様は、悲しみさえ帯びていた。それは聖者らしからぬものであった。
「ウルベイン様…」
常に聖者と供にあるアンバサの女性が、聖者を気遣って声をかけた。聖者は彼女に笑みを返した。
「心配をかけてすみません。ただ、二人は英雄と湛えられていた分、私も期待が大きかったのかもしれません」
そう言って落胆するウルベインを見た彼女は、胸が詰まる思いになった。同じく聖者と謳われいた二人の死を目の当たりにした
のだ。自身もまた彼らと同じ道を辿っていたと思うと、聖者の思いは彼女の思うものよりも、大きいだろう。
彼女は聖者に悪いとは思ったが、武器だけを見つけてよかったと思っていた。もし二人に対峙していたなら、聖女を手にかけた
として、責められただろう。それだけでない。もし、二人の遺体を目の当たりにしたなら、此処に戻れたか分からなかった。
彼女は胸に手をやり、心から二人の冥福を祈った。そして小さく頷くと、腰にぶら下げた荷物からある物を取り出した。
それは、アストラエアのデモンズソウル。彼女は手に入れたデモンズソウルはトマスに預けずに、自身で持ち歩いているのだ。
デモンズソウルと言っても、単なる透き通る丸い玉である。普通の人が見ても、水晶か何かとしか認識されないのだが。
「アストラエア殿の…ソウル…ですね」
聖者の手の中でデモンズソウルは、まるで返事をしたかのように一度ほどキラリと光った。
ウルベインの言葉にアンバサの女性が目を丸くする。聖者の弟子も、聖者の手のひらで輝くソウルに目を奪われていた。
「ずっと、どうしようかと思っていたの。本当はデモンズスレイヤーとして私が持っておくべきだと思う。でも、アストラエア
さんは、聖女だもん。だから、聖者の所に戻るのが…いいかなって」
彼女は、そこまで言って言葉に詰まった。何て言えば何て説明すればいいのか。いや、言い訳である事は分かりきっているのに。
聖者は言葉に詰まる彼女を見上げ、手に取ったソウルを胸に収めた。そして、不安の色を見せる彼女に笑みを返した。
「貴女が気に病む事など、何もありません。これで聖者が皆、揃ったのです。皆を集めて下さり、ありがとうございました」
聖者の言葉は、彼女の意表を突いた。驚いた。それだけでなく、安堵した。彼が聖者として謳われるのが、良く分かった。
529乙×おっぱい6(エチ無し):2011/11/17(木) 01:03:36.96 ID:Lb297ma7
だが次の言葉は、彼女を考えさせた。
「そのブラムドも、私が預かりましょう。彼もまた、聖者と言えるほどの騎士であったのだから」
聖者の声は先ほどと変わらぬ、優しいものである。彼が彼女を思って言っているのが、感じられた。だが、彼女は思いとどまる。
ブラムドを預ける、つまり手放すという事。だが、彼女は従わない、従えない。嵐の王の時に誓った、自身の決意でもあり
青との約束でもあるだろう。そして、自身の罪の証でもあるのだ。彼女は意を決したように、言った。
「これは渡せない。だって、私は決めたの。これでデーモンたちを屠ってやるの」
彼女は声こそ穏やかだが、強いものがあった。それは、聖者を驚かせたくらいだった。
「アストラエアさんがデーモンにならなかったらきっと、ガルさんはデモンズスレイヤーとして、戦っていたと思うの。だって、
彼は敵であるはずの私を殺さなかったもの。ううん。戦いすら、しなかったんじゃないかって、思う」
彼女はセレンに言った事を、聖者にも言った。もちろん、事実ではない。単なる彼女の思いこみにすぎない。
だが彼女の言葉に、聖者は彼女を信じてみようと思った。彼女への、確実な信頼があるという分けではない。
だが、聖者の下に集った英雄たちが彼女の力を信じているのではないかと、思えたのだ。
聖者は再び顔を上げて彼女に言った。その声色は、彼の顔色を模していた。
「実は、不穏な動きを見つけました。あなたに、それを確かめてもらおうと思うのですが、危険を承知で受けてくれますか?」
それは、今までに無い慎重な声色であった。聖者がそう言うのは、意外であった。信じられない類の物とも感じた。
彼女は息を呑んだが、直後大きく吐き出してうなずいた。
「もちろんよ。もっと、詳しく教えて」
聖者の言葉はすぐには出なかった。一瞬の間を要した。それは、オストラヴァの言う事が気に掛かったからである。
聖者はオストラヴァの事は言わず、彼が言った言葉を自身の言葉として言った。王城で不穏な動きを見つけたと。
「分かったわ。その処刑場に行って見る。私が見た時は入り口は閉ざされていたから、そこは調べていないの。気になるわ」
彼女は大きくうなずき、聖者に笑みを返すと王城の要石に触れ、神殿を後にした。
彼女の背を視線で追うウルベインは、拭えぬ不安に駆られた。彼女一人に押し付けてしまって本当に良かったのかとさえ、思う。
だが彼女以外の誰に危険を伴う事情を頼めると言うのだろうか。聖者は渦巻く不安を晴らすように、彼女の無事を祈り続けた。
530527:2011/11/17(木) 01:13:39.45 ID:Lb297ma7
今までと比べるとずいぶん少ない投稿だけど、今回はここまでで。
あんまり自己設定に走ると、心折れそうになるのが良く分かった。
少しずつでも投下して、テンション上げていこう。
さもないと、ユルト×セレンに浮気しそうだよ。

ダークにもエロスレあるけど、自分はデモンズほどネタが浮かばないなぁ。
むしろ、聖女×イカ頭のギャグが浮かんで…。
どうしてこう、デモンズのNPCは魅力的なのが多いんだっ。
531名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 10:02:17.48 ID:f/ikm3Zv
>>530
暗にダークソウルのキャラに魅力が無いって言ってるみたいで感じ悪い
532名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 10:58:30.47 ID:Lb297ma7
>>531
悪い感じを与えてしまって、すみませんでした。
自分的にはダークキャラよりは、デモンズキャラに魅力を感じてしまい。
そう捉えられても、仕方ないですね。
しかもダーク関連はスレ違いでした。

スレ汚しすみませんでした。
533名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 12:16:41.53 ID:1jAdsb0F
どっちのキャラも魅力的だからね
どっちかが好きってのは、当然あるだろ

で、こっちのかぼたんと向こうのかぼたんが、くんずほぐれつするのh………『スレと世界が切断されました』
534530:2011/11/20(日) 22:57:51.96 ID:IbNFbAb8
不快にさせてしまって申し訳ないです。

あちらのキャラに全く魅力を持ってないわけじゃないんだ。
あちらでもSS投下させてもらってるし、時折レスしたりする。
アイテムの説明に色んな物語りがあるのも最近知った事だし
トロコンしたらこちらに戻るつもりでいたけど、カンストまで回したくなったよ。

こちらも、あちらとまでは言わないが、賑わってくれるといいなぁ。
535名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 21:56:04.94 ID:G3u0i7S4
ユルト×かぼたん
という、書きかけテスト
暴走するとグロになりそうで筆がすすまん
苦しいです。評価s
536名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 16:12:25.83 ID:MA5E92W1
>>535
つS評価

デーモンであるかぼたんを捕獲し、楔の神殿に幽閉したユルト。
捕獲する際に抵抗され、自身の素顔を見られたユルトは
彼女の両の目を熱蝋で塞ぎ、抵抗できなくなるまで拷問を繰り返した。
とか?
ではないか。
これだと暴走以前からグロ以上になるな。うん。


忘れてくれ。
537名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 20:16:05.66 ID:09M5KsFd
かぼたん捕獲は十中八九要人なんだけどまあ気にしたら負けか…
538名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 22:22:26.41 ID:RvmY5ocX
だな。
ただ、あの石像さんたちがどうやってかぼたんデーモンを捕獲したかだよ。
かぼたん自身が自ら望んで捕獲されたとか。

新しいショーテルの試し切りにかぼたん拝借していたら
かぼたんの仰け反る姿についムラっときてって
これ、何もユルトさんじゃなくてもいいよな。俺でもムラってくるわw

ユルトさんは普通にかっこいいんだけどな。
カンスト最黒だったらユルト氏がオーラント並に強かったらよかったのに。
539名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 02:14:19.88 ID:KuFLYu9l
ユルトさんは人が落ちる画の怖さを伝えてくれる重要人物
540名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 22:25:56.06 ID:sbfeeBE5
>>538
いや要人になる前は普通の戦士だろ
541名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 21:18:45.36 ID:l8K/yjo9
ほしゅ
542ユルト×火防女:2011/12/11(日) 00:10:31.00 ID:SLRYtHKb
スマホ投下の為、色々不具合があるかと思います。平にご容赦ください。
ユルト×火防女 陵辱、媚薬、バッドエンド展開です。
不要の方はスルー願います。


「……貴方は、何が目的ですか?」
闇に隠れて自身の仕事を終えた甲冑の人物に、黒衣の火防女が声をかける。 顔の半分を蝋のような物で潰され、足を引きずりながら歩みを進めていく。
驚いた。全く気配を感じる事が出来たなかったのだから。
暗殺業をして長いが、まさか素人風情に悟られるとは……自分の未熟さに苛立ち、兜越しに女を睨む。

女の歩みは止まらない、血糊で汚れた愛刀を死体の衣服で拭き取り一閃した。
刹那に崩れ落ちるそれを一瞥し、その場を立ち去ろうとする。が、肉塊のはずのそれは動き出す。
「私は、死なない身体です。そのような行為は無駄ですので、どうぞ剣を納めください」
よろよろとふらつきながら立ち上がり、見えぬ両目でこちらを見据えていた。
「……ほう、火防女が不死とは。要人も酷いものだ」
「ええ、私は拡散した世界を繋ぎ止める役目。故に死は無縁であります」
黒い布を巻きつけ、簡素な装飾を身につける姿はさながら死神。ユルト自身よりもそれらしい。
「ふん、ならば貴公の好きにすれば良い。
デモンズスレイヤーはどのように判断するか、楽しみではあるな」
火防女が何か話しかけようと口を開いたが、それよりも早くショーテルが彼女を切り裂いた。
543ユルト×火防女:2011/12/11(日) 00:11:14.82 ID:SLRYtHKb

火防女が意識を取り戻した時には、身動きがとれなかった。両手両足は杖に拘束され、推測ではあるが固定に使われた紐は自身の身につけていた布であろうか?
大胆に脚を開かされ、肌はひんやりと風を感じる。恥ずかしい格好に赤面するのが嫌でもわかっしまう。
「……なかなか良い眺めだな。不死身のデーモンといえども所詮は女か。いや、我々人間と同じか」
「こ、これを、外してください。……い、痛っ」
突然乳房を握りしめられ苦悶の表情を浮かべる。快楽などなく、ひたすらに痛い。蝋で潰された両目からじわりと涙が溢れ出す。
「痛いのも人間同様か。ならばこれはどうだ?」
手が離れ、露わになった肌に液体が注がれる。冷たさに身じろぎするが、次の瞬間には灼熱のような熱さが身体を包む。
「ひぃっ!いやぁ、あ、熱いぃ」
「媚薬にも反応するか。なかなか面白いものだ」
こもった笑いを浮かべ、冷酷に見下ろす。

火防女は身動きのとれない身体をくねらせ、何かに抵抗していた。
先ほどの液体とは異なる体液が溢れ、肌には大量の汗が浮かんでいる。時折押し殺した声が漏れ、苦悶の表情を浮かべていた。
「大した精神力だ。とっくに狂ってもおかしくない」
「ぁ、うぅ……」
地面に転がり虚ろな瞳をした女の髪を引っ張り、口を開かせる。さして抵抗することなく……いや、だらしなくあいた腔内を指で蹂躙し、ユルトは自身の下半身を突き入れた。
544ユルト×火防女:2011/12/11(日) 00:12:22.11 ID:SLRYtHKb

時折大きく身体は跳ね、苦しそうに呼吸をするが、ユルトはお構いなしに喉奥までそれを擦り付ける。
柔らかい肉に温かく包まれ、えづく度に締め付る……それが心地良く甘美だ。
顔を掴んだままがくがくと揺さぶり、久しぶりの快楽に酔いしれたが終わりが近い。こみあがる放出感を堪える事なく腔内に吐き出した。
「うぐっ! ぅぅ……けほっ、けほっ」
気管に入ったのか、激しくむせて白濁液を吐き出す。ぐったりと横たわり、荒い呼吸を何度も繰り返したがそれでは終わらない。
開かれた足の付け根には物欲しげにひくつき、止めどなく蜜を零した孔があった。少し上にある肉芽は充血し、ピンと尖っている。
無造作にぬかるみに指を何本も挿入するとすんなりと奥までくわえ込む。
「ぁあああ!」
突然の絶頂に火防女は喉が張り裂けんばかりに声を上げる。身体は痙攣し、拘束してなければ暴れていたかもしれない。
指を引きちぎるぐらいの収縮、指の隙間からごぷりと溢れる体液。並みの女であれば気をやったであろう。
古のデーモンを宿す火防女は死なない……死ねないのだ。この地獄のような快楽も気絶出来ずにただ、受け止めるしかない。
545ユルト×火防女:2011/12/11(日) 00:13:27.23 ID:SLRYtHKb

「はぁ、はぁ……」
気が遠くなるような絶頂を数え切れないほど受け、弛緩し床に転がる。肌をひと撫でする度に上り詰めてしまう。
乱暴に転がされ、顔が冷たい床に押し付けられる。ああ、その時が来たようだ。早く、早く欲しい。
待ちきれなく身体を揺すり、呻き声を漏らす。もはや喉は枯れ、言葉を上手く紡げない。
「くくく、ようやく堕ちたか。まだ時間はある。そう焦らずとも全て犯してやる」
固く怒張した肉塊をなすりつけ、粘膜同士の音がいやらしくあたりに響く。くちゅりと湿った音をたてて、一気に最奥まで貫いた。
「っ!!」
声なき叫びが喉を震わせた。
歓喜の悲鳴は聞こえずとも、胎内は侵入者を歓迎し飲み込むように迎え入れる。火防女の意識とは関係なく膣は収縮を繰り返し、内壁がざわざわと蠢く。
連続で達して続け、口から零れた唾液が床を汚す。もはや知性の欠片もない、ただ恍惚の表情を浮かべ白痴のそれだ。
「んー!ああっ、あっ、ああ!」
「それでいい。もっと堕ちろ。貴公にはお似合いだ」
尻たぶを掴み、乱暴にピストンを繰り返す。結合部分からは止めどなく蜜が零れ、太ももを伝う。
水音と肌がぶつかる音があたりに響き、止むことはなかった。


以上です。勢いで書いてしまい、申し訳ありませんでした。
546名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 01:30:16.03 ID:1Zv/lhS+
GJ!GJ!!
紳士スタイル待機の甲斐があったよ。
ユルトさんは酷なプレイが似合うよな。
547名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 18:50:33.78 ID:YcoNoH2t
貴公……GJ!
548名無しさん@ピンキー:2011/12/18(日) 21:26:13.09 ID:DFUInk9t
ほしゅ
549名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 09:57:07.73 ID:E49Yh1zb
ほしゅ
550名無しさん@ピンキー:2011/12/27(火) 12:53:45.81 ID:hci3T9x9
保守
551名無しさん@ピンキー:2011/12/27(火) 18:32:44.40 ID:tys1dqq5
保守
552男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:28:45.12 ID:+p2IpPuN
男主→?×火防女
エロ分薄め
厨二病



「デーモンを狩る方…」
抱けば骨の無いような柔らかなその体を、
しなるほどに抱きしめる。
熱い息が頬にかかる。
何の抵抗も感じない。
抱かれるままに、ただ抱かれる熱い身体。
「ああ…」
その手にいつもある、灯火の熱い蝋を己が手で己が双眸に垂らして、
彼女は自らの目を、塞いだのだという。
最悪の、最強の、最凶の、デーモンだったという彼女。
魔眼。
見るだけで、見られた者のソウルを奪い、
見られるだけで、見た者のソウルを束縛する。
ソウルを以て何かをなすのではなく、ソウルそのものを自在に操る、
ソウルのデーモン。
だから、彼女は、自らをそうやって封じるしかなかったのだ。
要人は、彼女を指して、神殿に繋がれた囚人のように言っていたが、
それは違う。
彼女は自ら望んで、ここに居るのだ。
己を、生きたまま、
いや、死ねぬ自分を、死ねぬままに、葬るために。
553男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:29:26.54 ID:+p2IpPuN
彼女を、彼女自身を封じる、封蝋の上から口づけする。
「いけません…」
行為を始めて、初めて抗う気配を見せる、火防女。
何を恐れるというのか。
まぶたを固く閉じて、精製度の低い、濁った鑞で塞ぎ固めて、
灼け、爛れた皮膚は生体も物体もごちゃ混ぜになって癒着して、
そんな目で、何を見るというのか。見ることが出来るというのか。
それほどまでに、彼女の心は束縛されているのだ。
着衣を取り去り、こうして繋がって、
お互い身体の境界が分からなくなるほどの快楽に呑まれていても、
なお、
彼女の心は鎧われて、囚われて、余人を受け入れてはくれないのか。
凶暴な衝動が、むくりと、起き上がる。
この女は、何をしても、何をされても、受け入れるのだ。
それがたとえ他者の肉体でも、凶刃でも、変わらず、受け入れる。
肉体などこの女にとってさしたる意味を持っては居ないのだ。
何をしても、何をされても、変わらない________
ならば、それは、何も受け入れないのと、違いはない。
「はは、」「はは、」「はははははは、」
その事実に思い至って、俺はもう笑うしかなかった。
俺が、何を、どうしようと、
何回、成し遂げようと、
変わらない、この世界。
彼女は、どうしようもなく、この世界と一体化して、
この世界そのものだった。
俺の身体からも、心からも、止まらずに流れ続ける血には、何の意味も無いのだ。
554男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:30:56.32 ID:+p2IpPuN
モノを彼女の熱い女の部分から引き抜き、髪の毛を鷲づかみにして引き起こし、
ひざまずかせて乱暴に上を向かせる。
悲鳴一つあげない。
口にねじ込んで、何の工夫もない、雑な動きで頂点まで持っていく。
喉の奥にまで乱暴に突き込まれて、舌の付け根が異物を排除しようとする反射的な動きを感じる。
なのに、
うめき声すら上げない。
それどころか、一瞬後には絡みつき、なでさすり、なぞり、はじき、吸い上げ、つつみこみ、
ひたすらに、快楽をあおり立ててくる。
深海に住むという異形の魚のような白い腕が、あまりに強い快感に痙攣する腰を逃さぬように
尻と脚に絡みついてくる。

「くっ、ぐ……うぅ。」

女はそのまま飲み込んだようだが、飲み込みきれなかった分が口の端からあふれて滴る。
「…ご満足、いただけましたでしょうか…?」
卑小な征服欲を満たして、乾いた気持ちで、見る。
儚げで繊細な、優しい曲線を描く白い頬。可憐と言っていい薄い桜色の唇。
555男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:31:35.00 ID:+p2IpPuN
死と腐敗と悲鳴と憎悪と汚濁と虚無と闇と憤懣と裏切りと悲惨と夜と嘲笑と絶望と。
そんなもので満たされた、そんなものしかない、この世界で、
いつ折れてもおかしくない、今にも折れそうな、心を癒してくれた、支えてくれた、
闇の中に小さく、だからこそ何よりも強く、鋭く、輝く灯火。
その嘘くさい美しさ。
手をさしのべると、したわしそうに掌にほおずりしてくる。
今更のようにわき上がるいとおしさが心臓に爪を立てる。
その柔らかさの名残を惜しむように頬の輪郭をなぞり、

そのまま顔の上半分を覆う鑞に手をかけ、無造作にひきはがす。
556男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:32:24.75 ID:+p2IpPuN
「____________________!」
女は両手で目の部分を押さえて、声にならない悲鳴を上げ、飛び退る。
「な、なにをなさるのですか!」
「ははは、さすがデーモンだな。」
鑞と皮膚との境目にはっきり見て取れていた瘢痕。
相当に酷い火傷だったはずなのに、その細く白い手指では隠しきれないその部分は、
封印を解かれてすぐさま、目に見える速度でじゅくじゅくと再生を始めていた。
「俺がお前を好いていると、抱きたいと言った時よりもよっぽど反応が良いじゃないか。」
「………。」
「いいぜ、その殺気。犯ってる最中よりもよっぽど相手されてる気がする。」
「………。なぜ、こんな酷いことをなさるのですか。」
「酷いか。そうだな、酷いな。だがそれはお互い様だ。」
「どうしてそんなことをおっしゃるのですか?
 わたくしは、ただ、デーモンを殺す者のために、あなたのために、
 ここにいますのに。」
「それは嘘だな。いや、デーモンを殺す者のため、は本当だろう。
 だが、俺のためじゃない。デーモンを殺さない俺に、お前は用はない。
 そうだろう?」
「……そんなことは。」
「おれは、もう嫌になったんだ。
 何の意味も無い、ただ繰り返すだけの、こんなことは、もう嫌だ。」
「………。」
「俺に、デーモンを殺す者ではなくなった俺に、気持ちがあるというなら、
 情けをかけてくれるというなら、俺の望みを叶えてくれ。」
「____何を?」
557男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:33:18.95 ID:+p2IpPuN
「もう、終わらせてくれ。頼む。」

「…この神殿に一度くくられた者は、もう、永劫に解放されることはありません。」
「解放なんかは望んじゃ居ないさ。故郷に帰ろうなんて、そんな、
 それこそ故郷を出発するときにそんな甘っちょろい望みは捨ててるさ。
 俺は、もう、終わりたいんだ。
 生身としても、____ソウル体としても、もう復活したくない。
 この魂を、存在を、丸ごと終わらせたいんだ。
 お前には、それができるんだろう?なあ?ソウルのデーモン。」
「酷い、酷いことをおっしゃいますのね。」
女は、恨みがましい声でそう言った。
顔を伏せて、目を掌で押さえるようにしている。
その様子は泣いている姿のようにも見えるが、そんなことは決してない。
自由意志を奪われて、ただ世界を構成する部品として、世界に組み込まれて、
そんな存在になって、なりはてて、だから、デーモンは泣かないのだ。
558男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:34:19.99 ID:+p2IpPuN

「では、私はどうすれば良いのですか?
 デーモンを殺す者を失って、デーモンを殺す者のために存在する私は?」
「俺の代わりなんていくらでも居るだろう。」
あなたを失って、とは、やっぱり言わないんだな、と心の片隅で思いつつ俺は言った。
「この前重なった世界の、やたら元気で鼻息の荒い新人、あいつなんていいんじゃないのか。
 どうせ、あいつの世界に居るお前も俺の世界に居るお前もお前なんだ。
 俺が俺の世界から居なくなるだけ、俺の世界が再生されなくなるだけさ。」
本来、神殿において世界が重なることなど無いはずなのだが、たまに、他の世界と重なる時がある。
これも世界のほころびという奴なのだろうか。
それに、世界が重ならなくとも、至る所でうろうろふらふらとしている、白い幻影達。
あいつらは全員、異世界の「デーモンを殺す者」だ。掃いて捨てるほど居る、俺の代わり。
最もそれは要人の野郎にそうと聞かされただけで、本当は、とっくの昔に心折れて骸になりは
てた過去の英雄達の亡霊なのかも知れないし、終わらないこの世界をいつか終わらせてくれる
未来の英雄を望むあまりに世界が夢見た妄想の産物なのかも知れない。
もしかしたら、何度も何度も、もう何回成し遂げたのかもわからない、過去の俺自身の残響に
すぎないのかも知れなかった。
しかし、同じ時間を、無数の平行世界を、ぐるぐると繰り返すだけのこのくそったれな世界で、
そんなことは頓着するだけで労力の無駄だ。そうであろうとそうでなかろうと、何も変わりは
しないのだから。
だが、あの中に未来の俺が居ないことだけは確かだろう。
俺はもう終わらせるのだ。もう、疲れた。眠ることすら許されないのなら、消して欲しい。
559男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:35:15.68 ID:+p2IpPuN
「本当に____本当に酷い方。」
「そうか、そう思うならさっさと俺を消してくれ。」
片膝を抱えるようにして座り込み、うなだれて自分のつま先を見ている俺に、
女が歩み寄ってきた。
さきほど垣間見えた再生の速度なら、もうその双眸は開いていることだろう。
視界の端で、女がその白い膝を落としたのが見える。
無精髭に覆われ、肉のそげ落ちた両頬に、柔らかな白い両掌が添えられる。
促されて、顔を上げ、女の顔を見れば________
終わりだ。
待ち望んだ終わり。
女の目は、
冷たいだろう。
怒りに燃えているだろう。
蔑みに満ちているだろう。
それとも、そこにあるのは、ただの無関心か。
空虚か。
いずれにしろ俺はその視線に恐怖し、後悔と慚愧と絶望に呑まれて、
凍り付き、砕け、消滅するのだ。
だが、それでいい。
それでいいのだ。



なのに。
560男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:36:20.69 ID:+p2IpPuN
俺の顔はそのまま女の胸に抱かれていた。
ひな鳥が暖かで優しい母鳥の胸羽に包まれるように。
なにか、暖かい、熱い滴りが、髪の毛を濡らす。
「酷いひと。」
女は繰りかえす。
「この神殿は、唯一つの繰り返す時間を、あまたの世界をつなぎとめて。
 デーモンを殺す者は数限りなく、その訪いは絶えることなく____ 」
そして。
皆。
行ってしまう。
逝ってしまう。
私を置いて。
私を残して。
終わったと、成し遂げたと、そう思っていても。
気がつけば。
また見慣れたここにいて。
「だから。」
熱い滴りは絶えることなく、
俺の頭を抱きしめる力の強さに、
彼女の嘆きの深さがこめられていた。
「デーモンを殺す者でなくなったあなたに、私は、仕えません。」
________従ってなど、あげません。

デーモンを殺す者は、数限りなく、その訪いは、絶えることなく、
代わりは、いくらでもいるけれど、
「あなたは、あなただけで、
 あなたの代わりは、いないから……」
わたしの________
561男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:40:41.66 ID:+p2IpPuN
引き寄せられて、見上げる。
微笑んでいた。
悲しげに。
寂しげに。
繊細な長いまつげ。
ゆらゆらと揺れる、潤んだ瞳。
涙。

そんなわけはない。
デーモンは泣かないのだ。
いや、やっぱり違う。
これは涙だ。
涙を流す、人の身のままで。
この女は。
562男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:41:34.27 ID:+p2IpPuN
そっと口づけられる。
一気に、吸われる。
ソウルも。
命も。
心も。
なにもかも。
存在そのものを。
引き寄せられて、惹かれて、
あまりの美しさに。
あまりの慕わしさに。
魂がどうしようもなく縛られ逃れられない。

「これじゃあ、しかたねえよなぁ____。」

そのまなざしは魂を奪い、
その姿は魂を束縛する。
そのまなざしは慈母のごとく、
その姿は光に満ちて。

彼女こそがデーモンの王。
古き獣____神と、人とを繋ぐ。
彼女こそが世界。
そして俺は____世界の一部になった。
563男主→?×火防女:2011/12/30(金) 06:42:43.35 ID:+p2IpPuN
これが、俺の終末の顛末だ。
自由意志を奪われ、世界を構成する部品として、世界に組み込まれて、
彼女の一部になって。
繰り返す。
彼女と共に。
吸い尽くされたはずの俺がこうして話しているのは、
だから、俺自身ではなく、
お前さんの世界に残された、俺の世界の残響だ。
ひとかけらの、ソウルの塊。
お前さんの手に取られて、お前さんの一部になって、
それすらも終わる。
願わくば、お前さんの世界の彼女に、優しくしてやって欲しい。
誰よりも、優しく、悲しい彼女なのだから。


564名無しさん@ピンキー:2011/12/30(金) 06:46:24.67 ID:+p2IpPuN
小説とか最後まで仕上げたの初めてで、
いやーみなさんこんなしんどいことなさってたのかと
今までお世話になってたうp主様方には敬服しきりです。
ではでは皆様良いお年を!
565名無しさん@ピンキー:2011/12/30(金) 09:09:08.59 ID:E3XjBXz0
gj!! す、すげぇSSを読んでしまった…
かぼたん。゚(゚´Д`゚)゚。
566名無しさん@ピンキー:2011/12/30(金) 14:19:42.09 ID:B6mWyi3q
名も無き〜なのか、伝説の〜なのか、それとも名残か
ソウルにはドラマがあるよな
デモンズソウルの神髄を見た思いだ。GJ!!!
567名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 05:28:48.32 ID:Nb+YenI1
あけましておめアンバサ
568名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 12:04:26.35 ID:CV2UN0TR
あけおめスンスーン
569名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 21:26:03.15 ID:sRknDhqP
ほしゅ
570名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 05:42:50.50 ID:u4Iwvyq5
保守がてらコピペ改変
タコ看守×女主
スイーツ(笑)



 「ちりーんちりーん・・。」・・・またか、と猛者なアタシは思った。スルーするつもりだったけど、
チラっとタコ看守の顔を見た。
「・・!!」
 ・・・チガウ・・・今までのタコ看守とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを
駆け巡った・・。「・・(赤い・・!!・・これって赤ファン・・?)」
世界は最黒だった。電撃撃たれて触手で持ち上げられホールドされた。「キャーやめて!」
アタシの身体を持ち上げている6本の触手、余った残りの2本がいやらしくアタシの胸を防具の上からなでさすり始めた。
チクショウもっと頑丈な勝負鎧を着てくるんだった。今日はそんなつもりはなかったのでテキトウな軽装しか
してこなかったのだ。
赤タコ看守は触手をアタシの小ぶりだけど形の良い自慢のおっぱいに巻き付かせ、ぐにぐにともみしだいてくる。
そうかとおもうと真ん中の特にごぶっとい吸血器官をかねた触手がアタシの股間に伸びてきていた。
にたりと虹彩のない赤タコ看守の目がわらう。「こいつ!」
精一杯の力でもがこうとするがまだ麻痺した身体は動かない。
そうこうしているうちに黒革のタイツのなかに太触手が侵入してきた。
「キャー!」ぐにぐに、うねうね。
にゅぐり。蛇腹のような横筋が刻まれた太触手がアタシのワレメに食い込んで前後運動を開始する。
「あっあっ嫌ぁ・・ああん!」
乳首も細触手がつんつんとつついてくる。
クリを前後前後ずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっとこすられて、
アタシは簡単にイってしまった。
いつもはこんなことないのに!
恐怖と緊張でいつもより感じやすくなっているようだった。
顔が熱くて真っ赤になってしまっているのがわかる。
内側が膨らんでビクンビクン痙攣しているアソコに太触手がズドン!下の口から上の口までつらぬかれた。
「ズバ!ドシュ!」アタシは死んだ。You Dead(笑)
571名無しさん@ピンキー:2012/01/17(火) 23:08:32.39 ID:/Ez9yuCU
ほしゅ
572名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 18:26:49.78 ID:1LhCJVCb
ダークソウルスレで統合の案が出ているけど、ここのスレ住人的にはどうだろう
573名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 19:04:48.93 ID:92XPU1G5
いいんじゃないか?
ここでも前に統合する意見あったからな、ほぼシリーズものだし
ただそのときはダークが発売前だか直後だかで、
ネタバレがあっちゃまずいって話になって分けたはず
もう気にするような時期でもないだろう
574名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 21:11:52.25 ID:Cpv9kuBQ
おっぱい6を書いていた者だが、あちらのスレで少々ご迷惑をかけてしまったようです。
レスがうざい奴のSS投下し続けるのも、未だ終わりが見えない物に執着し続けるのも、どうかと思う。
話途中だけど、前回までで終わりにさせていただくよ。

統合は大いに賛成!だからこそ、自分のレスでスレ汚ししたくないからね。


今まで読んでくれた方々、本当にありがとう。
そして、不快にさせてしまった方々、本当にすみませんでした。
575名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 22:21:43.06 ID:wKkUwXD0
気にしすぎだけど、書きたくないなら書かなくてもいいし、書きたくなったらまた書けばいいだけ

ダークソウルスレとこっちはあんまり住民が重複してないんだろうか
576名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 05:34:07.30 ID:caqzX7+J
【ダークソウル】エロパロソウル【デモンズソウル】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1327090832/
577青ニートといっしょ(1/11):2012/01/22(日) 19:06:37.00 ID:gjB6+imv
青ニート×女主人公な妄想。容量に余裕があるのでこちらに投下

*****

【XX周目かの世界より】

 いけすかない女、というのが、彼の彼女に対する第一印象だった。
 彼の存在を彼女は一顧だにしなかったから。まるで彼がオブジェや何かであるかのよう
に脇をすり抜け、言葉を交わそうとすらしなかったから。
 ──ああ、でも、仕方がない。
 ボーレタリア王城に続く要石の前に座り、男は俯いたまま自嘲する。
 ──諦め、心折れてしまった戦士に、価値はない。これは正当な反応だ。
 同じ姿勢でいることは苦痛ではない。何時間でも、何日でも。生身を失いソウルのみで
構築される肉体は様々な制約から解放されている。食事、排泄、睡眠、死。“デーモンを
殺す者”として楔の神殿に囚われた男は、死ぬことも疲弊することもなく此処でこうして
ずっと座り続けている。何も成さず。死すら選べず。
 ──何だったろう。
 ──ああ、そうだ。女の話だ。
 胸元を革ベルトで締めつける独特な防具を身に着け、見たこともない紋様の刻まれた
タリスマンを腰からぶら提げ、長い黒髪と黒い布とで顔の大半を隠した、戦士とも、盗賊
とも、はたまた魔術師ともつかぬ雰囲気を漂わせる奇妙な女。
 彼女がデーモンスレイヤーとして楔の神殿に現れたのは、つい先日──時間の感覚の
曖昧な男にとって、という但し書きはつくが──で、それから彼女は恐ろしい勢いで各所
のデーモンを屠っていっているようだった。何しろデーモンの縄張りに生身で突っ込んで
いって生身で帰ってくるのだから恐れ入る。

 ──彼女は、自分とは。
 ──心の折れた己れとは違うのだという、劣等感めいたものと。
 ──どうせ彼女も最後には己れと同じく心折れるのだという皮肉っぽい予感が、男の中
でずっと燻っている。

 とん。微かな足音。気配。

 視線を上げると、要石からくだんの女が現れたところだった。
 黒髪の合間から鮮やかな緑の瞳が覗いている。南の国の海の色だ、と、誰かがそんな
喩えをしていた。
 女は言葉ひとつ発するでもなく戦士を一瞥すると、滑るように立ち去っていった。黒革
のブーツは足音も気配も完璧に消す。
 女が鍛冶師に防具の修理を頼むのを、心折れた戦士はなんとはなしに盗み見ていた。
578青ニートといっしょ(2/11):2012/01/22(日) 19:07:33.21 ID:gjB6+imv
 鍛冶師の隣を定位置とする男が驚いたように声を上げる──「その服、どうしたんだい。
穴が空いてるじゃないか」──思い返せば、女の防具の腹の部分がぽっかり口を開けていた
気がする。切り裂かれた痕とも魔法や炎で焼かれた痕とも違って見えた。例えば極太の槍
でつらぬかれたらあんな傷も出来るだろうか。その場合、中身も無事では済まないだろう
が──「平気よ、トマスさん」

 布を通してやわらかな。落ち着いた。女にしては低い声。
 彼女の声。
「現にこうして生きてるし」
 心折れた戦士には決して話し掛けぬ女の、声。

 とてつもない気分の悪さを感じて男は目線を床に戻した。静寂が戻る。男の視界には
神殿の床とソウル体の己が身だけが映る。
 何だ。これは何だ。ソウルの身体だ。楔の神殿に囚われて、肉体を取り戻しにも行けない
戦士の成れの果てだ。見慣れたものだ。受け入れたものだ。諦めを、受け入れた果ての
ものだ。それが何故こんなにも、

 足音。気配。視線。

 顔を上げる。
 女がいた。心折れた男を見下ろしていた。
 不思議と見下ろされる屈辱は感じなかったが、女の目がどうにも気に障った。放って
おいて欲しかった。
「……どうした?」
 耐え切れず、男の方から話しかける。女の目が僅かに見開く。男が話しかけてきたのが
意外なのか、それもそうだろう、男だって自分から会話を持ちかける破目になるとは思わな
かった。
「お前の探してるのは、その要石の先さ。デーモンを殺しに行くんだろう? 名誉か、金
目当てかは知らないが、ご苦労なことだ」
 要石を親指で差し、男は吐き捨てるように笑う。
「せいぜい頑張れよ」
 そして。息を呑む。
 女が瞳を揺らした。それだけのことなのに、男は視線を外せなくなる。
「あと、一体……いや二体、だから」
「──は?」
 突然の呟きに反応が遅れる。
 女の目は相変わらずの落ち着いたものに戻っていた。何時もと違うのは、女が男を見て
話していることだけだった。
「今度ここに戻ったら、貴方に渡したいものがある」
 声が、男に向けられる。布越しでもやけに明瞭に届く、低く心地の好い響き。
579青ニートといっしょ(3/11):2012/01/22(日) 19:08:27.30 ID:gjB6+imv
「……俺はお前から何かを貰ういわれはないぜ」
「そうだね。“貴方には”、きっと、ない」女が自らの口元にそっと手を遣り、黒布を引き
落とした。男は再度驚く。女が顔を晒すのを初めて見て。女の顔立ちが、老成した瞳の
印象を裏切り幼いのを知って。「だから、これは“お願い”」
「私が今度戻ってきたら、貰って欲しいものがある。だからそれまで、」
 女は。そこで不意に苦笑する。
「“なんで”って思ってるね? “今まで口も聞いたことのない相手の頼みをどうして
聞かなきゃならないんだ”って」
 図星だった。
 分かっているのであれば最初から頼むな──という気には、どうしてかなれなかった。
女の目が余りにも真剣だったからか。女の声が、微かに震えていたからか。
「ごめん」
 呟いて、女が布を顔に戻す。
「“貴方に”無理は言えない。そうだった。ごめん。忘れて──ッ?!」
 咄嗟に立ち上がり女の腕を掴む。細い。剣を振るうだけの筋肉自体はあるが、数多の
デーモンを殺してきた人間のものとは思えぬかぼそさだ。男はうろたえ、女に振り払われる
のを待った。そうされるだろうと思った。
「……」
「……」
 けれど、予測した事態は起こらなかった。
「……」
「……」
「……貴方は、」
 沈黙ののち。女が、喘ぐように囁いた。
「自分が誰か。まだ、言える」
「──」
 ──成程。そう来るとは。
 掴んでいた手を離す。
「俺は心の折れた臆病者さ。ここで唯座って時を過ごすしかない無能。デーモンスレイヤー
様のお邪魔をして悪かったな」
 質の低い皮肉は、女が顔を背けるには充分だったらしい。
 女は無言のまま要石に触れ姿を消し、男は元の位置に座り直した。
 胸には、年端もいかない子どもを苛めてしまったかのような罪悪感が。手には、懐かしい
ものに触れたかのような温もりが。それぞれ残っていた。


【XX周目より以前の世界より】

 楔の神殿の一角に、押し殺した喘ぎ声が響いていた。狭い場所に溜まった粘液を掻き回す
重い水音も。
580青ニートといっしょ(4/11):2012/01/22(日) 19:09:09.62 ID:gjB6+imv
「ふっ……ああ……っ」
 太い柱の陰に隠れ己が秘部を慰めるのは、まだ若い女。黒革のズボンとブーツ、顔に
着ける盗賊の覆いは乱雑に脱ぎ捨てられ、手袋も別の方向に転がっている。右の手袋の上
に放り出されている布きれは、彼女の下着だった。
 上半身を拘束するバインディッドクロスだけのあられもない姿で、女は自慰に耽る。
冷たい床に横倒しになり、頭と右肩を石づくりの床に擦りつけ、ひたすらに右手の指を
濡れた孔へと突き立てる。
「っ、ふ、う……!」
 女の緑の目には涙が浮かんでいる。真っ赤になった頬を、涙と汗とが伝い落ちる。
 身体と床とに挟まれた右腕はひどく動きにくそうで、利き腕とは思えぬ不器用さで女の
柔肉をめくり、粘液を掻き出している。女は背中を丸め、指が少しでも多くの快楽を生み
出せるようもがく。
 つぷつぷ。細い指が粘膜を擦る。きしきし。バインディッドクロスの革ベルトが乳房を
締めつける。「あ──ひっ──あ──」自分自身に追い詰められ、女は昂ぶってゆく。
 女が。陰核を弄る右手をそのままに、左の手を開く。
 左手の中にはうすじろく輝く鉱石に似た塊があった。
 ソウルの塊だ。かつて生きていた誰かの、命を、力を、想いを練り固めたもの。
 女はソウルを握る。常ならば容易く砕け砕いた相手へとソウルを与えるそれは、今は
硬く沈黙していた。
 女の手がソウルをまさぐる。自身を掻き回す指よりも優しく、何かを求めるかのように
丹念に探る。そこに残ったものはないかと、伝わるものはないかと。幾度も。幾度も。
 やがて。
「……ふ。は、ははは」
 望んだものが無いと知り、女は乾いた笑いを洩らし。
「はは、は、はははは──っあ、ぐ、あぐあああッ!」
 自らの秘裂をこじあけソウルを捩じ入れた。
 身体がのたうつ。ソウル自体に実際の男根ほどの質量はない。けれどソウルは硬い。
冷たい。歪で滑らかな表面は女の肉と全く馴染もうとせずひたすらに異物感だけを送って
くる。
 女はぼろぼろ涙を零し。それでも犯す手は止めず、やわらかな襞を傷つけながらソウル
を咥え込もうとする。腰を揺らめかし、指で秘裂をいっぱいに拡げる。痛みを和らげよう
と滲み出た蜜がとろとろ溢れて床を汚した。
 朱い肉に白いなにかが呑み込まれてゆく。透明な粘液と赤い体液の混ざったものが滲む。
「ひぐっ、んっ、ぐっ」
 挿入で痛めつけるだけでは飽き足らず、僅かに外に残った部分を掴んで抜き差しする。
入る度、出ていく度に女の腰が跳ねる。歯を食い縛る様子から感じているのは快楽ではなく
苦痛と知れた。
 それでも。
「ひ、ぐ、あ、あ、ああ」
581青ニートといっしょ(5/11):2012/01/22(日) 19:09:48.59 ID:gjB6+imv
 女の声が上擦る。苦痛に耐え切れなくなった脳が痛みを快楽に変換しだしたのか、似ても
いない誰かの肉を思い出しているのか。目を固く瞑り膣と陰核とを嬲る女は、空想の中に
溺れているようだった。
 ソウルの動きも滑らかさを増す。じゅぶじゅぶと派手な音を立て、女はぎゅっと身を
縮め──「あ──、──ッ!」
 腹側の肉を抉り突き上げる冷たい塊に、女は絶頂を迎えた。
 引き攣りぶるぶる震えていた太腿から力が抜け、くたりと崩れる。
 そのまま、一拍、二拍。
「──」
 荒く息つく女が秘所からソウルを抜き、愛液まみれのそれをてのひらに載せる。濡れて
もほの白い輝きを失わぬ塊を眺め。
 ぱきん。握り潰す。
「──」
 砕けたソウルからソウルが流れ込む。誰かの命、力、
 でも、記憶は、ない。
 女は肩を震わせ。「そうだね、」やがて、笑いだす。「はは、こんな、ことしたって──
はは、はははは!」
 汚れた下半身もそのままに狂女の如く笑い──「嫌だ」
「嫌だ、嫌だ、嫌だ嫌だいやだ──!」
 蹲り、叫ぶ。
「失くしたくない忘れたくない狂いたくないそんなの嫌だ私は、私は──!」
 慟哭。
 からっぽになったてのひらに爪を立て女は泣く。

 泣いて。泣いて。涙も枯れた頃、女はのろのろと身を起こす。散らばった衣服を集めて
身に着け、強張る脚を叱咤し立ち上がる。
 まだ殺すべきデーモンは残っていた。
 デーモンを殺す者は立ち止まるわけにはいかなかった。
 口元を布で覆う寸前。
 ──今度こそ、と。蒼褪めた唇が声なく囁いた。


【XX周目より以前の世界より】

 自分と性交渉を行いたい旨を女から告げられた瞬間、デーモンとの戦いで心折れ大分
卑屈になった男はまず「からかわれているんだな」と考え、こういう下品な悪ふざけを
仕掛けても不思議ではない“ハイエナ”の姿を探した。デーモススレイヤーたる女は自ら
こんな悪戯をする性格ではなく、なれば他に扇動者がいると踏んだからだ。
 いなかった。
 黒髪緑眼の女が自分の手を引き人気のない場所へ導く段になって、男はようやっと事の
重大さを悟った。
582青ニートといっしょ(6/11):2012/01/22(日) 19:10:32.14 ID:gjB6+imv
「お──おいおい?!」
「どうかしたか」
 先導する女が眉をひそめる。長い髪と口元を覆う黒布で顔の大半は隠されているが、
多分そうだ。
「冗談はこの辺にしとけよ」
「私は冗談で性交渉をする女じゃない」
 女は憤慨したようだった。腰のショーテルが不穏な刃鳴りを立てる。斬られた瞬間大量
出血しそうな音に男は口を噤んだ。
 男の定位置である神殿広間から離れ、左右に柱の立ち並ぶだだっ広い部屋にまで来た
ところで、女がふと溜息をつく。男もなんとなく目線を落とす。床には幾つもの文字が
輝いていた。戦い方や装備について、新米デーモンスレイヤーへのアドバイスだ。男も
遥か昔──まだ自分に力があると信じていた頃読んだ覚えがある。
 彼女も読んだのだろうか。男は脈絡もなく考える。
 女だって最初からデーモンの長を屠る強さであったはずがない。それとも。デーモンを
殺せる人間は、最初から強いのだろうか。
 そうかもしれない──ソウル体でいるところを殆ど見ない、今も生身の女を眺め、男は
結論づける。
「──」
「──」
 そうしてぼんやりしていたせいで、女が見つめていることにしばし気づけなかった。
「私を抱きたくないのなら、正直に言ってくれて構わない」
 言葉は意外なものでもなかった。
 意外なのは、ずきりと心臓の痛んだ自分にだった。残念がっている? 期待していた?
 これだから男ってやつは。
「私が信用ならない、とか」
 ──女は。言葉を幾度か交わした限りではひどく“真っ当な”性質に思えた。殺し合い
の場に身を置いていれば多かれ少なかれ何処かが歪んでくるものだが、彼女はよく耐えて
いるようだった。
「醜い、とか」
 女の容姿はそれほど悪くない。少なくとも今の吐き捨てる口調は卑下に過ぎる。
 黒髪はやや色褪せているものの艶を保っており、合間あいまから覗く肌も滑らかだ。
身体にぴったりと添う革製の防具のお蔭で女らしい腰つきをしているのが一目で分かる。
口元は盗賊めいた黒い布で覆われているが、その下に愛らしい唇があることを知っていた。
見た目は全く障害にならない。

「そういうことなら、言ってくれて構わない。けれど、私の言葉を、冗談とだけは取るな」
 かてて加えて。ここまで言われて引く男がそうそういるものだろうか?

 何故自分を、という疑問は無論あったが、順立てて考えればおかしくもないように思えて
きた。
583青ニートといっしょ(7/11):2012/01/22(日) 19:11:40.22 ID:gjB6+imv
 神殿にいる男で彼女と特に親しくしているのは鍛冶師ボールドウィンと大袋のトマス、
そして金色鎧の青年だが、鍛冶師は年齢的に厳しく、トマスは彼女を娘として見ている
フシがあった。どちらにも話を持ちかけにくかろう。一番相手として有り得そうな童貞臭い
青年騎士はここしばらく姿を消している。あとは神にしか興味のない聖職者連中と、魔術
にしか興味のない魔術師どもだ。
 残る“ハイエナ”パッチと自分とを天秤にかけ、たまたま傾いたのが自分の方だったの
だろう。
 男は納得し。疑問にケリがついたらこの状況をせいぜい楽しむ余力も出てきた。
 女はといえば同衾相手の心境にも頓着せず着々と床の用意を進めている。厚手の衣服を
何回か重ねて敷いただけだが、床でそのままヤるよりはましだ。
 この場合女の手際の良さを誉めても失礼には当たらぬだろうか──久々に卑下と自己憐憫
以外で頭を悩ませる心折れた戦士を尻目に、女はぽんと急ごしらえの寝具を叩いて終了の
合図とする。
「出来たよ」
「お、おう」
 どもったのが恥ずかしかったが、女は気に止めていないようだった。
「貴方も脱ぐといい」
 女がショーテルを剣帯ごと落とす。
 悩む暇はなさそうだ。事態はもう始まってしまったのだから。

 女の舌が男根を這う。半ば勃ちあがったモノへと丁寧に唾液をまぶし、裏筋をちろちろ
くすぐる。
「ん、っふ」
 ぴくんと震える男根がぬるりとした感触に包まれる。先端を咥える女は躊躇いなく幹の
部分を唇でしごく。的確な、ツボを心得た舌遣いだった。
 思わず洩れた呻きに、女が咥えたまま目線を上げる。
 ──見間違い、と思った。
 女の目は、“嬉しそう”だったから。
 娼婦の如く自らの技術を誇るではなく、堪え性のない男を嬲る風でもなく。恋人へ快楽
を与えることが出来た娘めいた喜びを滲ませていたから。
「もう、いい」
 男の言葉に女は素直に口を離す。ぬらぬらと光る剛直が姿を現した。すっかりご無沙汰
していたせいか膨張も甚だしい。
 挿入の瞬間射精するようなガキくさいことはしたくないが──危惧を抱えつつ女を仰向け
に押し倒し秘裂に触れる。「……っ」緊張が指にも伝わり、僅かに綻んだだけの場所が
震えた。
 残念なような、安心したような。
「じゃあ、今度はお前の準備だな」
「あ、え──うん」
584青ニートといっしょ(8/11):2012/01/22(日) 19:12:41.07 ID:gjB6+imv
 早く突き入れたいのは山々だが、猶予があるのは有難い。指を唾液で濡らして秘裂を
なぞる。ゆっくりとした動きだが、効果は覿面だった。女の息が荒くなる。肌が紅潮し、
甘いにおいがつんと香る。秘裂が開き、とろりとした蜜を零し、第一関節を埋める指を
濡らした。
 更に深くまで。脚をひらかせ、指を沈める。
「ひ──う、あ──」女が顎を仰け反らせ喘ぐ。狭い孔を掻き回すと華奢な腰が跳ねた。
孔が更に狭まる。けれど指への圧は低くなる。柔襞がほぐれ、充血し、他人を受け入れる
に必要なだけやわらかくなる。

 ──ああ、くそ。
 指で掻き回しているだけなのに。裸のオンナを組み敷いているだけなのに。高揚が、
酷い。

 指を引きぬく。女の腰がひくつく。喪失感にか、次への期待にか。
「挿れるぞ」
「う、ん」
 恋人めいた言葉を交わし肌を合わせる。生身の肉の合間にソウル体の肉を潜らせる。女
の顔が歪む。ソウルのみで構築された身体でも、生身と変わらぬ硬度と質量を備えている。
女に与える負荷は変わらない。男の得る快楽も変わらない。
 締めつける入り口の感触。ぬるつき絡む柔襞の感触。奥へ奥へと誘う肉の感触。男の
射精を促す全ての動きが余さず伝わる。
 技巧も矜持もふっとばして性急に奥を突き上げると女の背中がしなり乳房が揺れた。
服の上からでは分からなかったが、大きい。革生地とベルトの拘束から解放された胸は
柔らかく張り詰めていて、赤く色づく先端だけが硬そうだ。
「ふあっ?! お、っきく──!」
 悶える女の乳房を両の手でわしづかみ捏ねる。ぐにぐにと形を変える肉に指が何処までも
沈む錯覚。本当に沈めている場所は一層狭さを増してきちきちに包んでくる。手で押し
潰す。男根で擦り突く。どちらの肉も男の挙措に容易くかたちを変え、男を離すまいと
する。乳房は視覚で、膣壁は触覚で、それぞれ男を刺激し煽る。
 先端を掠める毎に女の口から嬌声は洩れて、奥を叩く度に女の身体が揺れる。黒い髪が
衣服の上散らばり、うねる。滑らかな肌は汗で濡れてしっとりとすいついてくる。最も
酷く濡れる場所は下品な音を立て気泡を弾けさせている。おんなの匂いが強くなる。
 気持ち好かった。それだけだった。
「ふ──あ──」
 だから。貫いたままの女を抱き締めたのは、一瞬泣きそうな何かを期待するような目を
した彼女の思うようなことではなくて。驚くほど軽い彼女の身体を抱きかかえ、起こし、
自分に跨らせる格好に持っていったのはただ単にもっと深いところまで届かせたかった
からだった。
「悪いな、ちょっと、」
 彼女自身の体重で奥を押しつけてくる感触に、眼前でたぷたぷ揺れる乳房に、男は腰の
溶けるような快さを感じ、
585青ニートといっしょ(9/11):2012/01/22(日) 19:13:51.17 ID:gjB6+imv
「──、」
「……? おい、どうした?」
「──、あ、」
 震える彼女への対応が遅れる。

「あ、あ、うあああああッ!!!」

 男根を包む肉がきゅうっと締まった。
 快楽ではなく。おそらく、恐怖で。或いは、悔恨で。
 女の全身が震えている。男に貫かれて。男の勝手で扱われて。
 女が狂ったように身をよじり、細い腕が傍らの床を探るのを、男は呆然と見ていた。
確か横にはショーテルがあって、そいつは女の獲物だったはずだ。
 斬られる恐怖は、無いわけではない。けれど、なんとなく斬られた方が良い気がした。
 ──  い女を泣かせるオトコは、死んだ方がマシってものだ。
 男根に絡みつく肉の温もりと死にかけているのに勃起したままの性器の輪郭をやけに
はっきりと感じつつ、男は。
 叫ぶ口内に黒布を押し込み酸欠で顔を真っ赤にする女に、ようやっと我に返った。
「この……馬鹿か?!」
 腹筋で上体を起こしもがく女を腰に乗せたまま押さえつけ口から布を引きずり出す。
嘔吐寸前の咳とひゅうひゅう言う呼吸を経て、女の顔色は蒼から紅へと戻った。
 と思ったら今度は自分の手を横咥えにして歯を立てる。ぶつり、赤い血玉が生まれ、
ひとつ、ふたつと落ちる。
 悲鳴を堪える目的なのは明白だった。
 楔の神殿は如何な構造か、柱一本隔ててしまえば例え炎の嵐を乱発しても音の届かぬ
場所だから、女が悲鳴を聞かせたくないのは他の誰でもなく同衾相手である心折れた戦士
だろう。
 生身の肉を自ら傷つけ女の目に涙が浮かぶ。
 男にはどうしたらいいのか皆目見当もつかなかったがとりあえず女の華奢な手が噛み痕
だらけになるのがどうにも我慢ならなかったので顎を掴み無理矢理こじ開け、身をよじる
女の口に代用品として自分の指を突っ込む。
 ソウル体でも怪我はする。痛みはあるし、血の代わりにソウルが流れ出すこともある。
 そういったもろもろを覚悟しての──ことだったかは定かではないが、とにかく男は
“そう”し、指先に温い唾液と舌の弾力を感じ。
 予測していた痛みがないのに戸惑う。
「ふっ、ぐう、う」
 女の舌が男の指に絡む。指の腹をしゃぶられるとぞくぞくした。女の舌遣いは尽くす
もののそれで、ありもしない愛情を錯覚させるものだった。
 抜くと、名残り惜しげに舌が震え、唾液が細く糸を引いた。
「……、」
 何事かを言いかけた女の口に再度突っ込む。女は目を白黒させている。
586青ニートといっしょ(10/11):2012/01/22(日) 19:14:43.50 ID:gjB6+imv
 口を塞いだ理由は男自身にも遥とは知れなかったが、不安げな眼差しで見つめる女から
謝罪の言葉でも聞こえた日には死ねもしないのに死にたくなること請け合いであった。

 視線が絡む。繋がったままの場所が熱い。熱。足を崩し胡坐をかく男の性器は未だに熱
と硬度を帯びていて、男の腰を跨ぎ抱きかかえられる女の秘裂は温もりとやわらかさを
取り戻しつつあった。
「……その、悪かった」
 女が首を横に振る。
「続けていいか」
 女がこくりと頷く。
 男は逡巡し、「噛むなよ」言って、指を抜く。
 女が言葉を発するより。再び女自身の手を噛むより、早く。
 彼は彼女に口付けていた。

 近くで見ると、彼女の瞳はほんとうに碧だ。

 舌で舌を押し、狭く濡れた口内をまさぐる。頬の肉をこそげ、歯列をなぞる。鉄錆びた
味がした。気のせいかもしれないが、気に喰わなくて何度も舐めて味を薄めようと躍起に
なった。
 女の重みが増す。男根を包む肉がさざ波立ち熱を増す。
 切なげな吐息を男へと口移し、彼女は抱く男に全身を預けてきた。生身の両腕がソウル体
の首へと回され、かき寄せる。豊かな乳房が胸板に押しつけられひしゃげる。その熱、
その重み。彼のため誂えたかのようにひたりと寄り添う肉の熱。
 尻を掴んで──当然ながら彼女は尻も張り詰めてやわらかい──固定し、突き上げる。
「……ッ!」女の身体が跳ねる。秘裂が引き攣り、咥え込んだ男根をぎゅうぎゅう絞る。
生の肉。ソウルの肉。両者の差異は障害にもならない。柔襞を巻き込んで男根が行き来する
度、奥をごりごりと突かれる度、女が高い泣き声を洩らし男にしがみつくのがその証拠。
 息が苦しくなる。唇を、舌を離す。
 女の口からはもう余計な言葉は零れなかった。荒い呼吸だけが男の鼻先に当たる。上気
する肌、潤む緑眼、離れまいと寄り添う肉。女の全てが男を煽る。
「も……ね、もう……!」
 甘ったるく切羽詰まった懇願に、男は応える。
 再度の接吻。痺れる悦楽。
 激しく抉る動きに、女は腰を合わせることが出来ない。代わりに悶える身体を押さえつけ
男を限界まで呑み込む限界まで沈める。膨れた襞を拡げられるのも、奥を抉られるのも、
全部を受け止める。
 やがて。
 男の動きが速まり、ひときわ大きく突いて最奥へと先端を押しつけて。
 実際の精液ではない何かの奔流は女の胎へと注がれて。絶頂を示す女の嬌声は、絡み合う
舌の上に消えていった。
587青ニートといっしょ(11/11):2012/01/22(日) 19:15:26.69 ID:gjB6+imv

 涙が。女の目から、零れる。

 ──どうせ、
 ──貴方は。

 呟きは音になる前に消えて。女は最後に、男を弱々しく抱き締めた。


【XX周目より以前の世界より】

「こうなるのにな。分かってたのにな」
 ぱきん。
 女の手の中でソウルが砕ける。新しいソウルが女のものとなる。
「一緒だ。他のソウルと、貴方のソウルと、何も、何ひとつ変わらない。同じだ、他と
同じ、他の知らない誰かと同じ。だから平気。全然平気。分かってたから、どうせこうなる
どうせ同じ結末だと分かってたから、だから平気だし、私はまだ戦えるし、折れてなんか
いないし、“次”にだって行けるし、だから──」
 だから。
 続きを、女は口に出せなかった。
 嗚咽が楔の神殿の一角に響いていた。
588名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 19:35:22.19 ID:WV+E1vcI
おおう、乙!
ゆっくり読ましてもらうぜ
589名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 20:36:11.14 ID:V/aLWZo8
うわなんだこの俺得
何気に待望の青ニートさんにめっさ可愛いクールな女主といい
綺麗な文章とエロさが共存してるとこといいGJすぐる
ありがとう本当にありがとう!!
590名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 21:28:47.33 ID:+4GAtle5
ぬ、濡れ場の表現力マジパネェ…
このスレはもうダクソスレに吸収されて落ちるもんだと思ってたよ。
ここにきてまさかの青ニートエロ…GJ!
591名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 21:32:37.61 ID:R2Nxn2l0
おおおっ!GJ!
やっぱりエロ良いよエロ。
エロ無しSSが長く続きすぎると、他のSS投下しにくくなるもんな。
おっぱい6さん投下しなくなって、よかったかも。
592名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 22:37:15.54 ID:r6lU1Pvs
>>591
後半二行で余計なこと言い過ぎ
素直にGJコールだけ送っときゃいいものを
過疎った原因をおっぱい6の人に押し付けんのは筋違いだろうが
593名無しさん@ピンキー:2012/01/23(月) 01:06:10.02 ID:cwNttrEI
投下しにくくなる本当の原因は>>591みたいな奴の存在
たちの悪い事に、そういう事言う奴に限って自覚が無い
594名無しさん@ピンキー:2012/01/23(月) 03:00:36.15 ID:GpBpNWKw
まぁどこだって住人のせいだよな、過疎るのは

妙に排他的なのが気になるんだけど多分同一人物かね

何にせよGJです
595名無しさん@ピンキー:2012/01/23(月) 05:19:02.43 ID:HTnBuH1a
周回SSのこの切なさはなんなんだ
その先にそれでも希望を見ようとするのか、
それすら繰り返される悲劇なのかみたいな
マジで絶妙な設定だよなあ
いつか必ず死ぬのに、それでも何かを信じて
生きようとするんだよなあ…
596青ニートといっしょ・中編(1/9):2012/01/23(月) 18:46:04.53 ID:4Ad3hpWZ
青ニート×女主人公な妄想>>577-587の続き。前回続き物ですって言い忘れちゃったごめんね
容量の心配はあれど、愛着のあるスレだし折角だから最後まで使い切りたいってのも人情

今回エロなし、勝手設定多めなので、苦手な方注意

*****

【XX周目より以前の世界より】

「だから」と、女は言った。

「だから、一緒に死んで?」

 吐き出される精を胎の一番深くで受けながら、彼に跨る女は言った。黒布で口元を覆って
いるのに、声はやけに明瞭に届いた。盗賊らしい黒装束一式を必要最低限はだけただけの、
碧の目が綺麗な女だった。
 射精の悦楽に浸っていた彼はしばし阿呆のように女を見上げ、出し終えて満足した男根
が膣壁に擦れる刺激で我に返った。下肢で男を咥えた女が、姿勢を変え傍らのショーテル
を取った。
 ソウルのみの身体でも、恐怖を感じれば血の気が引く。
 彼は何事かを喚きながら自らも剣へと手を伸ばす。
 混乱し床を這い回る手に、華奢な手がそっと剣を握らせたのを。彼は把握していない。

 女は、泣きそうな、縋るような目をしていた。

 刃を振り上げる女が何故そんな表情をするのか、彼には分からなかった。
 そもそも彼は。女が何者なのか。自分は、何者なのか。そんなことすら忘れていた。

 唯ひたすら哀れなほどの死への恐怖と滑稽なほどの生への執着に突き動かされ、彼は剣
を彼女の腹へと突き立てた。
 彼女の緑眼から光が失われ。
 冷たい刃先が静かに彼の喉を撫ぜていった。


 ──暗転。


 女が目覚めたのは何時もの場所で。楔の神殿、女神像の前でだった。
 そっと腹を撫でる。治りきった古傷──ボーレタリアに入る以前に受けたもの──以外
は滑らかな、娘らしい肌の感触。その他には何もない。何も。
 女はゆっくりと視線を走らせる。王城の要石の前、今はもう誰もいない空白に。
 歩く。歩く。覚束ない足取りで、階段を昇る。神殿二階の一隅、ひっそりと静まり返った
場所まで、歩く。
597青ニートといっしょ・中編(2/9):2012/01/23(月) 18:47:11.46 ID:4Ad3hpWZ
 そこには未だ情交の残り香が漂っているようだった。ソウル体となった女の錯覚かも
しれなかった。床に残った淡く輝くソウルの残滓だけが確かなものだった。
 女がソウルに触れる。元の持ち主と巡り合い、ソウルは当然のように女の中へと巻き
戻ってゆく。
 記憶しているよりも、多く。例えばそう、戦士ひとりぶん程度を増やした量のソウルに
女は口の端を上げた。
「笑える」
 笑うために。
 泣くように。
「どうして、私は、まだ」
 呪いにも似た疑問に答えるものはいなかった。


【XX周目かの世界より】

 ドラゴンの炎吹き荒れる中、熱風を肺に吸い込まぬよう息を止め、走る。水のヴェール
が術者の身代わりとなって蒸発する。歯を食い縛る。目指す場所、王の居城は、もうすぐ
其処。
 視界が白熱する。
 地面に叩きつけられる。軽装鎧の身体が悲鳴を上げ、喉は新しい空気を求めて痙攣する。
 呼吸を意志の力で押さえ込み、走る。耳に轟々と唸り。吹き荒れる風、炎、ドラゴンの
咆哮、身体じゅうをぐるぐる回る自分の血。
 最後の一駆けは殆ど転がるようにして。
 女は、ボーレタリア玉座へと続く回廊へ辿り着いた。
「が……っは! うえっ、げほっ!」
 肺いっぱいに新鮮な空気を取り込み、女はえづいた。急激な酷使に、死から逃れた安堵
に、身体が震えている。
 此処までくればドラゴンの死角に入る。炎を浴びる心配はもうない。呼吸を落ちつけた
女は、ぱしんと頬を叩いて喝を入れ、背中から紫炎の盾を下ろした。炎を防ぐ大盾は真っ黒
に焦げていたが、持ち手を守るという役目は立派に果たした。
「よし」
 呟き、別の盾を背負い直す。鮮やかな色彩で異教の神の描かれる盾は、守りに使うには
些か心許ない代わりに所有者の体力を僅かずつ回復する魔力を秘めていた。
 今からの“敵”に盾が有効ではないと女は知っていた。“かのデーモン”の一撃は彼女の
腕ごときで受けきれるものではない。
「……よし」
 受けなければいい。
 斬られなければいい。
 傷を負うより先に、自分が死ぬ前に、殺す。
 それが純粋な力ではデーモンに劣る女の戦い方だった。
598青ニートといっしょ・中編(3/9):2012/01/23(月) 18:48:45.07 ID:4Ad3hpWZ
 タリスマンを手に聖句を唱え、一度きりの復活を願う。祈る対象は聖職者の信ずる“神”
ではないことを女は既に知っていた。女は、何度も繰り返していたから。
 勝つための最適解は既に在る。
 あとはなぞるだけ。繰り返すだけ。

 ──何故、を。彼女は自問する。

「……帰らなきゃ、ならないから。約束、はしなかったけど。お願いは、してしまった
から。私から反故にするなんて出来ない」

 ──何故、を。彼女は自問する。
 ──どうして。何度も、何度も。

「なんでだろうね」
 歩く。歩く。誰もいない階段を上がり、玉座へ続く無人の廊下を進む。
「あの一度だけ、だったのに。“また”なんて無いかもしれないのに」
 昇降室の扉を開ける。死しても尚王に仕える奴隷たちがぎいぎいと滑車を回す。浮遊感。
小さな箱部屋に乗った女は、上へと運ばれてゆく。
「でも」
 停止。
「私は、これ以外を知らないから」
 呟いて。扉を開ける。一歩を踏み出す。
 朽ちた玉座にてボーレタリアを見下ろす、白い偽王を殺すために。


【X周目かの世界より】

 すらりとした脚がふらふら目の前を横切っていくのに男は僅かに目を向けたが直ぐに
興味を失った。
 ソウル体の脚だった。新しいデーモンスレイヤーはまた何処かで死んだのだろう。心
折れた自分が言える立場ではないが、よくもまあ飽きずに死ぬ。
 どさり。重い音。落下音。硬いものの砕ける水っぽい音。
 ──また自殺か。
 男はうんざりする。楔の神殿名物の身投げだ。せっかく得た生身の身体を、デーモンを
殺す者は枷になると簡単に投げ捨てる。この世界以外でも日常的に行われる光景。
 ふらふらと。復活した女が心折れた戦士の前を横切ってゆく。
 彼女の傍らを白い幻影が軽快に駆け抜けてゆき、後ろの階段を上がっていった。あの
幻影も自殺志願者だろうか。わざわざ痛い思いをして、ご苦労なことだ。幻影の後を追う
女を眺め、フンと鼻を鳴らす。
 ──。
599青ニートといっしょ・中編(4/9):2012/01/23(月) 18:50:23.47 ID:4Ad3hpWZ
 ──違和感があった。
 デーモンを殺す者は、死ねば生身を失う。これは正しい。
 デーモンを殺す者は、自ら死んで生身を捨てることがある。これも正しい。
 繋がらない。
 何処かで殺され生身を失った女が、此処で死ぬ理由が見当たらない。

 どさり。重い音。けれど生身よりは軽い音。ソウルの身体が落ちる音。硬いものの砕ける
水っぽい音。床に激突した女の頭が砕ける音。

 女の女神像前での復活と高所からの自殺の往復がそろそろ二桁に届きかけた頃、
「……お前、何をしているんだ」
 男はようやっと声を掛けた。
 男は苦り切っていた。こんなもの自分の役柄ではない。死ぬなら親身になって心配する
であろう人間の前で死ねばよいものを。
 呼び止められた女はびくりと身を竦ませ男に向き直る。長い黒髪を銀のコロネットで
留め、首から下を板金鎧で固めた兵士風の装い──というか、いかにも“ありあわせの装備
で頑張ってみました”という感じの女だった。
 だが。彼の目を引いたのは、女の格好ではない。
 汚れた沼のように澱みきった緑の瞳。
 心折れた者の目、自分と同じ目だった。

 咄嗟に女の手を掴み、自分の横へ座らせた理由。彼女は自分の同類だと思ったから。
折れたのは自分だけではない、と思い、薄暗い喜びが生まれたから。その、他者の挫折を
喜ぶ己れに嫌悪と罪悪感が湧いたから──笑える話だ。罪悪感、まだ自分にそんなものが
あったとは。そして。彼女の澱んだ目は、戦士のそれではなく、泣きそうな唯の小娘の
ようにも見えたから。
 とにかく。
 デーモン殺しを諦めた男は、デーモンに殺された女を座らせ、自分も横に腰を下ろす。
 沈黙。
 沈黙──「放って、おいて」
 微かな嗄れ声がした。
「どうせ死ねないんだから、気にしないで」
 ああ、出来れば自分も気にしないでおきたかったさ──男は、は、と息を吐き。思った
のとは別の台詞を口にした。
「だが、痛いだろう」
 女が顔を上げる。幼げな顔立ちだった。男よりもずっと若いのだろう。
「どうせ死んでも死ねないんだ。ここでじっとしているのと、何が違う? 痛くないだけ
マシだろう?」
「……」
 女はぽかんと口を開け──「そう、かも」
600青ニートといっしょ・中編(5/9):2012/01/23(月) 18:52:17.27 ID:4Ad3hpWZ
「だろう? だったらここに座ってりゃいい……俺みたいにな」
 女の唇から微かな吐息が洩れる。うん、と聞こえた気がした。

 どのくらいの時間、二人雁首そろえてぼーっと座っていただろう。
 不意に。膝を抱えていた女がもぞもぞ動き。
「……痛い」
 呟いた。
 手が、後頭部を押さえている。落下時に砕けた部位だ。
「痛いも何も、前の傷は全部治っちまうだろうに」
「そうだね。じゃあ、痛かった」
「……お前実はバカなのか?」
「ひどいな!」女は憤慨し──気の抜けた顔で笑う。「かも、しれないけど。貴方は口が
悪いよ」
 華やかではないが愛らしい笑顔だった。男の、折れた心の何処かを揺さぶるには充分な。
「ありがとう」
 全く必要のない礼を言い、女は立ち上がる。
「行くのか?」
「うん。じっとしているのとか、待つのとかは苦手だから」
「ハ。また殺されに行くとは、ご苦労なことだ」
 女の手が微かに震えた。ほんの一瞬、言うのではなかったと後悔した。
「……それでも、他に道なんてないし」
 前向きなことだ、と思った。やはり彼女は自分と“違う”のだ、とも。
「──なあ、」
 その。自分とは隔たりのある筈の女が、おずおずと訊ねてくる。
「また、死にたくなったら……次も、ここに来ても、いいかな」
 死ぬのも、痛いのも、実はあんまり好きじゃないんだ──これからまた死にに行く女は
そんなことを言った。
「どうでもいいさ。……好きにしろよ」
 余計な一言をつけ加えてしまったのは、彼女への罪悪感が残っていたからだろう。
 だから彼女の安堵と微かな親愛を込めた笑顔を向けられて。男はどうしようもない心地
になってしまった。


 それが切欠で彼と彼女は言葉を交わすようになった。男はいつも同じ場所にいて、女は
様々な場所に赴いて死ぬ度に男の隣に座った。
 女は、本当によく死んだ。死ぬ度にべそべそ泣いて、或いはぶつぶつとあれが悪かった
こうすれば良かった、と反省だか自虐だが判別し難い独り言を呟いていた。
 彼女が男に対して何かを要求することはなかった。慰めであれ、激励であれ、男からも
与えることはしなかった。そんなことの出来る人間ではないと自覚していた。

 その日までは。
601青ニートといっしょ・中編(6/9):2012/01/23(月) 18:53:46.09 ID:4Ad3hpWZ

「なあ……お前、死に過ぎじゃないのか」
 今日も今日とて嵐の祭祀場のローリング骸骨にブチ殺された彼女は、男の言葉に傷ついた
表情を見せた。
「私はどうせ弱いよ……放っておいてくれ……」
 いじけて三角座りの女を、男は呆れた様子で眺め。
「……お前、ちょっとローリングしてみろ」
「はい? なんで?」
「いいからやってみろよ」
 突然の要求ではあったが、根が素直なのか女は首を傾げつつ従う。
 頭部以外を板金鎧で覆った身体が前転し。がしゃがしゃ耳障りな音を立てのたのた起き
上がる。
 成程。こいつはダメだ。これは死ぬ。というかこれでボーレタリアまで辿りつけたという
のが不思議でならない。
「なんでローリングしただけでそこまで言われなきゃならないんだ! わ、私のローリング
はそんなにおかしいのか?!」
「いや」ソウル体だというのに頭痛を感じながら、男は溜息交じりに告げる。「おかしい
以前に、出来てねえだろ」
「いやちゃんと転がって起き上がっただろうが!」
 言っても分からないそうなので行動で示した。
 その場で床へと飛び込み、肩口を支点に回転、着地の衝撃を逃がす。しかし回る勢いは
殺さずそのまま立ち上がる力に転化する。この間、一秒にも満たない。
「……」
 女は悔しげに唇を噛み。「……私には出来ないよ」
「いや出来る。というか出来るようになれ。まずはそのクソ重い鎧を脱げ。それでも
出来なきゃ死ぬかもう諦めろ」
「な」女は驚き、抗議する。「鎧を脱ぐ、だって? 冗談も休み休み言え。私の体力で鎧
もなしに敵の攻撃に耐えるのは無理だ」
「それじゃあ訊くがな」
 抗議に、男は返す。
「お前、鎧を着けていれば敵の攻撃に耐えられるのか?」
「……! そ、それは……」
「耐え切れないから何度も死んでるんだろ。鎧の上から削り殺されるのと、鎧なしで一撃
で殺されるのと、何が違う?」
 一拍。
「違うな。全然違うな」
「え」
 男は溜息を吐く。
 誰が死のうが生きようが、挫折した自分には関係ない。関係ないが──死ななくてもいい
人間が死ぬのは、やはり気分が良くないものだ。
602青ニートといっしょ・中編(7/9):2012/01/23(月) 18:55:17.01 ID:4Ad3hpWZ
「鎧の上から殴られりゃ死ぬ。鎧なしで殴られても死ぬ。けどな、当たらなければ怪我も
しないし死にもしないだろ。お前の力じゃ鎧を着けたまま避けるのは無理だが、脱げば
何とかなるかもしれん。違いってのは、そういうことだ」
 女はじっと、男が居心地の悪さを覚えるくらいにじーっと見つめて、
「頼みがある」
 なんだか必死な様子で懇願してきた。
「私に訓練をつけて欲しい」
「俺にそんな義理はないぞ」
「……分かってる。けど、」女の目は、必死だった。目の前の相手しか存在しないように
必死だった。
「このままじゃ、私はどうにもならないままだ……お願いだ、礼は、必ずするから! 私
は、死ぬのも、痛いのも、もう嫌なんだ……!」

 助けて、と。
 デーモンスレイヤーであることを未だ諦めていない女が、此処から進むことを諦めて
しまった男に、言ったような気がした。

 ──誰かに助けを求められたのは、本当に久々だったから。
 ──心折れた自分にも、役目があるかもしれないと、思ってしまったから。

 男は、つい頷いてしまった。


「防具は限界まで軽くするとして、だ。武器はどうする」
「力はあんまりないから、重いものは持てない」
「銀のコロネット持ちってことは、魔法も使えるんだろ。そっちで戦えば少しはマシに
なるんじゃないか」
「魔法は……教わったけど、上達は全然しなかった。触媒だって“姿隠し”のために持って
いるようなものだし」
「……お前、思った以上に弱いんだな」
「言わないで……」
 とりあえず手持ちの防具で一番軽い魔術師の衣服一式を装備させ軽快なローリングが
可能であることは確認した。次は攻撃手段だ。
 何時も使っているというロングソードとヒーターシールドを持たせ、軽く打ち合う。
「お前程度の力で、盾で防ごうと考えるな! 受けて、相手の剣を崩すと考えろ!」
「……ッ! は、いっ!」
 盾めがけ剣を思い切り振り下ろす。金属と金属が擦れ、ヒーターシールドを支える腕が
加重を逃がそうと躍起になる。
 突き出された直剣の一撃を、今度は男が盾で弾く。大きく体勢を崩したところに、一突き。
 女の反応は速かった。
603青ニートといっしょ・中編(8/9):2012/01/23(月) 18:56:57.86 ID:4Ad3hpWZ
 横へと滑る、軽やかなローリング。「わ、っと」勢い余ってたたらを踏んだが、装備の
軽さに馴れてしまえはどうということもなくなるだろう。
 意外にも剣筋は悪くない。先のロングソードでの攻撃も、力がないと嘆く割にはなかなか
の威力だった。
「お前な、」
「うん?」
 ──これは、試してみる価値がある。
「刺突剣は使ったことはあるか?」
「うん。前はレイピアを使っていたけれど、こっちの方が頑丈だから今は預けっぱなしだ。
それがどうかしたのか?」
「持ってこいよ」
「え」
「剣を見る。もう一戦だ」

 獲物を変えての再度の打ち合い。
 予測は正しかった。
 女の剣は一変していた。直剣の重さを扱いかね大味になっていた刃筋が、軽いレイピア
に替わった途端安定する。鋭い一閃が矢継ぎばやに男を襲い、いくつかは盾が間に合わず
大きく間合いを取って避ける破目になった。
 これか。これが、彼女の本来の剣か。
 重さに任せて振るう剣よりも。敵の隙を狙い防護の僅かな間を抜くスタイルの方が彼女
に相応しいということか。
 全く。
 自分の生きる術も知らずに。
「よく此処まで来れたよなあ──!」
 剣を叩きつける。女が盾で受け──

 受けない?!

 切っ先が空を切る。女がいない。黒髪の残像だけが視界にある。何処に、どこに、
「────ッ!」
 ぞわりと総毛立つ感触が生まれる。理屈より理解より先に身体が状況を把握する。背後。
致命狙い──!

 鈍い衝撃が左手に来る。悲鳴もあげず女の身体が石床へと転がってゆく。「しま……っ!」
咄嗟に裏拳の要領で振り抜いた盾が、女の顔面をまともに捉えたのだ。
 ソウル体、戦士同士とはいえ顔はまずかっただろうか──似合わないフェミニズムが頭
をよぎる男の前で、女は身を起こし。
「今の──なんだ?!」
 物凄い勢いで男ににじり寄ってきた。
604青ニートといっしょ・中編(9/9):2012/01/23(月) 18:58:36.72 ID:4Ad3hpWZ
「ああいや悪かった悪かったからまずは鼻血を」
「今の何だろう! なんか身体が有り得ないくらい軽かった!」
「鼻血を拭けって──何だって?」
 女は興奮しきりだった。ソウル体なので殴られた頬の赤みもだらだら垂れる鼻血の色も
目立たないのだが、高揚に顔が真っ赤になっているのは何故か分かった。
「レイピアがあんなに軽かったのも狙ったところに持っていけたのも初めてだし、失敗は
したけど何時後ろに回ればいいのかも分かったし──なんでだろう!」
「いや落ち着けよ」
 当たり前のことだろう、と男は女を宥める。
「負け続けのお前だって幾らかソウルを喰らったろう。ソウルでの強化は普通の鍛錬なんか
目じゃない効果を及ぼすんだよ」
「ソウルの……そっか、そうだったんだ」
 女は握るレイピアをじっと眺め、
「行ってくる」
 鼻血もそのままに凛々しく宣言した。
 は、と間抜けな声を洩らしたのは男の方。
「行くって、何処にだ」
「祭祀場だ。この感覚を忘れない内に骸骨どもに一矢報いてやる」
 女はくるりと背を向け走り出し。
 男の元に戻ってくる。

「ありがと」

 はにかむ姿は育ちの良い令嬢でも通る愛らしいものだった……服の袖でこっそり鼻血を
拭っていなければ。
「俺は何もしてないだろ」
「いいや」
 卑下も含んだ返答に対し、女はきっぱりと言い切る。
「貴方がいなければ私は先に進めなかった。貴方のお蔭だ。ありがとう」

 真直ぐな目。
 その色は、もう澱んではいない。透き通る南の海の色。

「行ってきます」

 今度こそ女は駆け出す。
 残された男はひとつ頭を振り、自分の定位置に戻る。そこで何時も通りの姿勢を取る
ことになるだろうが。今度はそこに、“待つ”という行為が加わりそうだ。


 その後。ローリング骸骨に競り負け、奴らには刺突武器より殴打が有効と気づくまで
三度ほど死ぬ彼女の洟水を拝むことを、男はまだ知らない。

*****

長くなったので分けます。続きは終わり次第
605名無しさん@ピンキー:2012/01/23(月) 21:52:24.06 ID:HTnBuH1a
やばい女主マジかわいい
GJ!続き待ってるぜ
てゆーか俺の涙を返せw
606名無しさん@ピンキー:2012/01/25(水) 12:42:55.82 ID:5gW6YcBx
青い人はやっぱ実は好い人役が似合うね、素敵
607青ニートといっしょ・後編その1(1/14):2012/01/25(水) 17:40:36.35 ID:c7YgWnZD
青ニート×女主人公な妄想>>596-604の続き。主に女主人公関連で好き勝手してます

*****

 ソウル体になって長いその男は、生身の感触を久しく忘れていた。無論この身体でも
痛みを感じれば五感もある。けれど、その感覚が肉の身を持っていた頃と同一であるか
どうか、男には確信が持てなかった。
 身体の前で両手を組む。指を組み換える。出来る。感触もある。ソウル体の身体は生身
と同じように動く。
 動くのに。
 自分は、

「わっ!」
「うおおっ?!」

 予兆なく背中を叩かれ比喩抜きに飛び上がる。耳元で弾けるような笑い声がした。
「ははっ、奇襲成功!」
 陽だまりの猫の如く目を細め笑うのは、黒髪緑眼のデーモンスレイヤーだ。曖昧な燐光
を纏う姿は男と同じくソウル体であることを示しているが、活力に溢れる印象は明と暗
ほどに異なった。
 今日の彼女は何時もの魔術師装備から髪を留める銀のコロネットだけをそのままに、
盗賊めいた黒一色の格好をしている。足音が聞こえなかったのは布で裏打ちしたブーツの
効果だろう。
「なあなあ、足音も気配も全然気づかなかっただろ? ラトリアのタコ看守もこいつで
後ろからばっさりさ!」
 女は片足立ちになりその場でくるくる回ってみせる。身に着けているのは後ろ暗い職業
の人間の好む色無し音無し装飾無しの装束だというのに、はしゃぐ彼女は新しい服を与え
られた幼女の如しだった。
 一瞬翻るスカートの幻影が見えた気がして、男は眉間を押さえた。引きずられ過ぎだ、
どうかしている。
「……デーモン殺しは順調なようだな」
 座り直しての男の言葉に女は「うん」と頷き、自らも腰を下ろす。
「最近、“敵に倒されない内に倒す”っていうのがどういうことか、分かってきた気が
する。あ、弓も作って貰ったよ」
 ごそごそ背負い袋を探る女を、男は遮る手の動きで止める。
「興味ないんでな。……それより、さっきの。気配を殺すのはやめてくれ。気分が悪い」
 気配を絶たれ気づかぬ内に背後を取られるのが嫌なのか──彼女を信じていないのか。
気配に気づけぬ己れが嫌なのか──自身を信用していないのか。少し考えればどちらの
理由かは明白だろう。
 しかし。
608青ニートといっしょ・後編その1(2/14):2012/01/25(水) 17:41:21.32 ID:c7YgWnZD
「ご……ごめん」
 顔を曇らせ謝る女に気を取られどうでもよくなる。
 ──クソ。何だってんだ。
 ──お前は、デーモン殺しも板についてきた女は。心折れた自分よりも余程強くなった
のに。
「もう、しないから。許して欲しい」
 捨てられる不安と、縋りつく懇願と。僅かに甘い媚びすら含んだ声に表情に、庇護欲と
滅茶苦茶にしたい欲と、心の両端が揺すぶられる。
 服装も悪い。この鎖骨をまるごと露わにするデザインといい、身体の輪郭をくっきり
浮き立たせる材質といい、魔術師ローブのときにも思ったが質量豊かな胸といい、男の
よからぬところを刺激してしまう。最後のは服装は関係ない気もするが、とにかく背丈の
関係でちらちら覗く谷間が悩ましい。あ、関係あった。
 オーケー、落ち着こう。
 まず視線を胸から引き剥がして、この。たかだか戦い方を教えた程度の女自身よりも
弱い相手に潤んだ瞳を向ける女に「これから気をつけろよ」とか何とか言って、ほっと
して笑う彼女を見物するとしよう。

「──前に“礼をする”って言ったよな」

 舌と声帯が理性を裏切る。
「え、あ、うん」女はいきなりの話題転換に間抜けな反応を返す。
「私に可能な返礼なら……なにか必要なものはあるかな?」
「モノじゃねえよ。武器も装飾品も、俺には必要ない」
「……うん、でも、それじゃあ」
 不安げに目を泳がせる女。
 ──止めろ。止めておけ。こいつはガキだ。おっぱいばかりはご立派だが、このほけっ
とした様子じゃ自身が──“女”であることが異性にどう影響するのかこれっぽっちも
理解していない。
 腕を掴む。細い。女は混乱している。
 舌打ち。女がびくりと身を竦ませる。
 ──反応が違うだろう。
 振り払えよ。怒れよ。お前は女で、俺は男なんだ。何を言われるかくらい考えろ。
 そんな。
 捨てられた犬っころみたいな目で俺を見るんじゃない。

「抱かせろ」

 男は。自分を、敗残者と自覚していた。無能な臆病者だと知っていた。
 けれど。下衆ではないつもりだった。
 そのつもり、だった。
609青ニートといっしょ・後編その1(3/14):2012/01/25(水) 17:42:23.67 ID:c7YgWnZD


 女は抵抗しなかった。拒絶すらしなかった。人気のない柱の陰に引きずりこむまで終始
無言で俯いていたはものの、その態度は従順そのものだった。一瞬“抱く”という言葉の
意味も分からぬほど子どもなのかと疑ったが、覗く耳たぶの赤さからその可能性も消えた。
幸か不幸か。
 今現在。女は壁を背にし正座をし、男は彼女の前で胡坐をかいている。互いに無言。
張り詰めた空気が漂っている。
 女の目は不安と緊張とで潤み、男は性欲と苛立ちと自己嫌悪とで爆発しそうになって
いた。
「……」
「……あ、あの」
「脱げ」
「あの、私は別に──はい?」
「脱いでそのでかいおっぱいを拝ませろって言ったんだよ」
「……!」
 女が胸を交差させた腕で隠す。顔が真っ赤だ、ソウル体のくせに。
「おおお大きくなんかない! これ服で寄せてあげてるだけだしそんな大きくない!」
 しかも混乱しているのか明後日な抗議をしてきた。この空回り具合をからかってやりたい
気分とこの馬鹿さ加減を怒鳴りつけてやりたい気分とが混然一体となって男の側も言葉が
重くなる。
「いいから、脱げよ」
「あ、ああああのあの」
「……“礼は”“何でも”じゃなかったのか」
 あう、と女が言葉を詰まらせる。
 一秒。
 二秒。
 たっぷり十を数えて、女がようやっと動く。
 震える指が上着の留め紐を一本一本ほどき、前をはだける。色気のない下着が露わに
なり、それも少しばかりの逡巡ののちに取り払われた。
「大きく、なんか……ない、よな」
「手をどけろ。見えん」
 女が泣きそうな顔をして腕を下ろす。命じた側がうろたえるほどに白くやわらかそうな
乳房が異性の眼前へと晒される。慎ましやかな乳首が外気に触れて震えていた。
 手袋を脱ぎ、無遠慮にも掴む。ひ、と、女の喉から小さく息が洩れる。構わず力を込める。
最初指の沈む頼りない感触があったかと思えば直ぐに見た目に相反する硬さが手を押し
返してきた。誰にも触れられていない、処女の胸の弾力だった。

 頭痛がした。
610青ニートといっしょ・後編その1(4/14):2012/01/25(水) 17:43:32.86 ID:c7YgWnZD
 確かにこんな状況下だ。純潔を金にすることは出来ないししたところで意味はないし、
好いた相手に捧げるというのも難しかろう。しかし、だからと言って自分のような人間に
むざむざ渡す奴があるか。こいつはバカだ。大馬鹿だ。

 ぎゅう、とわし掴む。男の手から白い肉が溢れて零れる。たっぷりとした質量、心地好い
重み、芯を残す癖に男の力でいとも簡単に形を変えるその柔らかさ。「痛……っ」悲鳴が
洩れて、噛み殺される。緑の瞳に涙が溜まっている。矢張り彼女は馬鹿だ。痛いなら、嫌
なら悲鳴を上げればいい。泣けばいい。少なくとも無抵抗で蹂躙を受け入れるべきでは
ない。細く色めいた息なんか吐くな。どうして乳首が硬くしこり始めているんだ。
「……きつくするからな」
「う、ん」
 いやそうじゃない。抵抗しろ。委ねるな。

 ──この俺に、何を求めているんだ。

 乳房を掴んだまま、指の股で乳首を挟んで擦る。びくんと女の肩が跳ねる。くすんだ
桜色の乳輪が痛みと不平とを訴えるかのように色味を増す。女の顔が痛みに歪む。身体の
方が言葉よりも余程正直だ。どうしてこの乳房はこんなにも簡単にてのひらに吸いつくんだ。
どうして、嫌がっているのを知って、この下衆野郎の手は止まらないんだ。どうしてこの
女は。

 濡れる緑の目を、見た瞬間。
 ようやっと。罪悪感が閾値を超えた。

「────え」
 手を離す。
「悪かった」
「え、え」
 何時の間にか随分と近づいていた身体を離す。
「冗談だよ」
「冗談って、え、え」
「ちょっとからかっただけなのに本気にしやがって。お前は本当に馬鹿だな」
 責任転嫁する自分を殴りつけたくなる。その自己嫌悪が、ズボンの中で理屈はいいから
とっととブチこませろと暴れる分身を押さえつける。
 分かっていたはずだ。彼女が身を委ねた理由。彼女が男に従った理由。
 捨てられた犬の目。捨てられる子どもの目。
 何のことはない。彼女は、男の命令に逆らって男の機嫌を損ねるのが。男と──この
土地で数少ない“人間”と疎遠になるのが、嫌だっただけだ。
 子どもだった。どうしようもなくガキだった。“大人”が傍にいなければ生きていけない
と思い込んで精一杯の媚を売る、哀れなガキ。男は彼女の“親”ではないし、男は哀れな
彼女に劣る存在なのに。身体を提供したところで、彼女の得るものは何ひとつないのに。
611青ニートといっしょ・後編その1(5/14):2012/01/25(水) 17:44:56.90 ID:c7YgWnZD

 冗談で済ませよう、と。女への庇護欲が囁く。
 馬鹿みたいに自分を慕ってくる女へ、元通りの関係を戻してやること。それが傷つけた
唯一の償いだと。なあに馬鹿なんだからそれでカタがつくさ──。
 冗談で済むものか、と。女を滅茶苦茶にしたい欲が喚く。
 関係は壊れた。お前の望む通り、お前が壊した。もう戻らない。戻らないなら徹底的に
壊してやれ。自分の手でとどめを刺してやれ──。

 ぐらつく膝に力を入れる。立ち上がる。立ち去る。何時もの場所に戻る。それでお仕舞い。
彼女は戻ってこないかもしれない、それでお終い──「──わたし、が、」

 声。泣き声?
「私が、おかしい、から?」
 理屈に合わない言葉。
「やっぱり、おかしいんだ。だから、」
 緑眼。南の海の色らしい。相応しい喩えだと思う。こんなに揺れて、こんなに濡れて。
「だから、貴方も」

 ──私が要らないの?

 ──かちん。頭の中で噛み合う音。女は泣いていた。男が“抱かせろ”と言ったときも
腕を乱暴に掴んだときも乳房を犯したときでも顔は歪めても泣きはしなかったのに、今は
ぼろぼろ涙を零していた。泣かせたくない、と、頭の何処かが喚く。彼女はもう泣いて
しまったのに。元凶である彼がいなくなっても独りで泣き続けるだろうに。泣かせたい、
と、頭の別のところが喚く。泣いているのが許せない、彼女が一人勝手に泣いているのが
許せない、彼女を泣かせるのは自分だけでいい。
 守りたい欲。壊したい欲。
 ふたつの欲が指向性を同じくし、ひとつの行動を導き出す。
 女を冷たい床に押し倒す。彼女は泣きながら腕で顔を隠す。見ないで、見ないで、醜い
私を見ないで。乳房が揺れている。先端に口付ける。硬いそれを口の中で転がし、吸う。
ソウル体は食事を必要としないのに、味覚はまだ残っていた。甘かった。
 女が。びっくりして、涙も止まった様子でこっちを見ている。突然胸乳を吸われたの
だから当然の反応か。
「あ──や──」
「知るか」
 胸元をかき合せる腕を押し留め残った衣服を乱暴に脱がせる。
「で──でも──私──」
「知らんと言ってるだろうが」
 滑らかな肌が露わになる。震えて、しっとりと湿っていた。撫ぜるとそれだけでぞくぞく
した。
612青ニートといっしょ・後編その1(6/14):2012/01/25(水) 17:46:12.70 ID:c7YgWnZD
「俺はお前の身体でおかしいところなんか知らねえよ」
 だから。男は続ける。「おかしいって言うなら、確かめさせろ。俺が、お前はおかしく
ないってのを証明してやるからよ」
 なんという屁理屈。
 なんという卑怯者の論理。
 最低で、最悪で。女の顔もまともに見れず薄い腹を舐める。
「────やってくれる、の?」
 その。どうしようもない男の頭を遠慮がちな手が撫でていって。
 それでもういいと思った。


 神殿の床は堅く冷たかったので脱いだ服と脱がせた服とを重ねて仰向けになる女の背中
に突っ込んだのだが、流石にベッドの柔らかさまでは望めない。
「マントか何か取ってこようか。トマスさんに頼んで」
「要らん」
 女の申し出を一蹴し、男は彼女の肩を撫ぜる。ひくりと震える肌が赤みを増す。朱色を
全身に拡げるように、華奢な身体を撫でる舐める。息を呑み固く目を瞑る彼女は、しかし
抵抗らしい抵抗はしなかった。繊細な首筋、おとがい、真っ赤になった耳朶をくすぐると
「ひゃっ」と頓狂な悲鳴を上げる。半開きの唇に自分のそれを重ねる。やわらかかった。
「──あ」
 舌まで突っ込んで思うさま嬲って満足して離したところで、零れた唾液で唇を光らせた
女はぼんやりと男を見上げ、
「初めて、だ……」
「そ、そうか」
 だろうとは思ったが直に聞くと気恥ずかしい。
 女は小首を傾げ。男の手に、おずおずと指を絡めて、
「もう一回したい」
 おそるおそるといった風にねだってきた。
 唇を重ねる。今度は女の好きにさせる。彼女は遠慮がちに男のかさつく唇を舐めて、舌
を差し入れる。口内の浅い部分をまさぐる舌先には、技巧はないが真摯さがある。
 長いような、短いような時間が過ぎて。女はようやっと口を離し。
「……味、しないんだな」
「当たり前だろうが」
「当たり前なんだ。そっか」
 なんだかひとつ大人の階段を昇った顔で頷く女に、妙に愛おしいような腹立たしいよう
な微妙な衝動を感じ発散すべくお留守になっていた乳房をこねる。
 慣れたのか力を加減したからか、女から微かに上擦ったような吐息が洩れる。指が何処
までも沈むようなやわらかさと、幾ら嬲っても芯を崩さぬかたさの同居する、絶妙な感触
だった。
「あ──なあ──ん! ──待って、聞い、て」
613青ニートといっしょ・後編その1(7/14):2012/01/25(水) 17:48:04.30 ID:c7YgWnZD
「どうした」
 切れぎれの声に乳輪をなぞる手を止める。
「あ…あの……私の、胸、そんなに、気に、なるのか」
 愚問であった。
「そりゃあそうだ。こんなでかいおっぱい──」
 みるみる潤む女の目に、男は自らの失言を悟る。「い、いや、触り心地の好いおっぱい
──」またしてもの失策であった。「いや、その、エロいおっぱい」傷口に塩を塗り込む
悪鬼の如き所業であった。組み敷かれる女は泣き出す寸前だ。男も内心割と冷や汗を流して
いる。
「ああ、くそ」
 ぐにぐに乳房を揉む。しっとりしてすべすべして最高の触り心地だ。殆どやけくその
勢いで叫ぶ。「でかくてエロくて俺好みのおっぱいだからだよ! クソ、気にするなって
方が無理なんだよ!」
 ここで泣かれた日には準備万端の下半身をどうすりゃいいんだ──打開策もなく唯ひたすら
に胸を揉む男に。女は。
 ぽろりと。女の目尻から涙が落ちて男はぎょっとする。が、泣いたわけではなく溜まった
涙を振り払うための動きだった。
「……好き?」
「好みだよ悪かったな」
「……そう、なんだ」ゆっくりと。女の身体から力が抜ける。「じゃあ、好きに触って、
いい」
「……は?」
 紅潮する頬。伏せ気味の睫毛が震えている。「でも……出来れば、痛くは、しないで」
 かぼそい声に理性があらかた持っていかれた。

 硬くしこった先端を吸い、色の境目を歯でなぞり、甘い肉と甘い喘ぎをこれでもかと
堪能し。
 男は、ようやっとその傷痕に気がついた。
 白い肌の中埋もれていた白い古傷が、紅潮した肌の中で浮かび上がる。男の視線に気づき
女が身を強張らせる。
 再三言っていた“おかしい”の元凶はこの傷だろう、と男は思い至る。両乳房の間から
鳩尾を通り腹まで走るその傷痕は、確かに年頃の娘が気にしても仕方がない。
「別におかしくねえよ」
 先んじて宣言する。男の言葉に、男が傷痕をなぞる感触に、女が喉に詰まるような声を
洩らす。
「戦ってりゃこの程度の傷、誰でも負うだろうよ。別に、お前だけってわけじゃない」
 傷痕を舐める。癒着した痕特有の固い舌触り。滑らかな肌の歪な部分。コントラストに
馬鹿々々しいくらいに興奮するのが分かる。
「そう、なの?」
「そうなんだよ」
614青ニートといっしょ・後編その1(8/14):2012/01/25(水) 17:49:20.22 ID:c7YgWnZD
「そう、なんだ……そうだったんだ……」
 どうということもない掛け合いの内に、華奢な身体から余計な緊張が消える。そっと
伸ばされるたおやかな手が、男の肩を、頬を優しく滑る。茂みの奥、未だ綻んでもいない
秘裂に触れると流石に止まったが。
「あ……」
 指の腹で幾度かなぞるが腰が揺れるばかりで反応がない。
 男は女の顔を見る。
 女は。男を信じきった──というか、“もう”“何をされても、恨まない”との面構え
だった。
 ──こいつは。本当に。
 ゆっくりと、舐める。秘裂ではなく太腿の内側を。そんなところを責められるとは思って
いなかったのか、女の脚が跳ねる。
 抉じ開けることも、無理矢理貫くこともしなかった。どうせ死なない身だ、時間だけは
腐るほどある。
 たっぷり脚を愛撫し、軽い身体をひっくり返す。

 久方ぶりに、女が抵抗するそぶりを見せた。が、「貴方なら──もう、──でも、いい
──」と呟いて身を任せる。
 期待と不安と信頼と怯えと覚悟とを押し込んだその身体を滅茶苦茶にしてやりたいと
思う。その心に応えたいと思う。どちらも本心から、そう思う。

 女をうつ伏せにし、尻を突き出す格好を取らせる。豊満な、とまではまだまだ足りない
尻を抱えてほったらかしだった男根を擦りつける。己が一部ながら涎を垂らして喜ぶ様は
白い肌とはいかにも不釣り合いだ。
 肉に触れる──秘裂がひらいていなくて良かったかもしれない──綻ぶ素振りでも見せ
ていたら、何がなんでもブチ込んで泣かせていた──圧に、熱に、男根が震えて悦ぶ。
“汚す”悦楽に、脳が酔いはじめる。
 下半身が本能任せに好き勝手しているというのに。
 男の目線は、眼下の背中に釘づけになっている。
 日に焼けない、生白い背中。男と比べると哀れなほど狭い背中。そこにぶち撒けられた、
無数の傷痕。
 深いものはひとつとしてない。命に支障のある傷も、神経を駄目にするような傷も、
何処にも見当たらない。単に。後々も残る程度の傷が、背中一面余すところなく広がって
いる。それだけ。それだけのこと。
 覆い被さる。
 傷のある背中に、自分の胸板を押しつける。
 充分注意したつもりだったが、下敷きになった華奢な身体は重みに耐えかね喘いだ。

「痛む、か」
615青ニートといっしょ・後編その1(9/14):2012/01/25(水) 17:50:51.84 ID:c7YgWnZD
 過去の傷。今の重み。どちらを指してかも分からぬ問いに、女も答えようがなかった
らしい。
 沈黙の内。床についた男の手へと、細い指が重なる。冷たかった。触れるのが精一杯と
震えていた。
 どうしようもなかった。歯を食い縛って、耐えるしかなかった。
「お前は、」
 但しわけの分からない情動に身を任せる前に、告げておかねばならないことがある。
「何処もおかしくねえよ。何処もかしこも、……俺の、好みだ」
 震える手が。同じく震える手を、握った。


 前戯にはたっぷり時間を掛けた。掛け過ぎて、うっかり漏らしてはいないかとこっそり
確かめるほどに、長く。女の肌が余すところなくほの朱く染まる程度に、長く。
 そんな風な経過だったものだから。組み敷いた女がおそるおそる先走り塗れの男根に
触れた瞬間情けない声を上げたのも致し方なきことだろう。出さなかっただけ上出来だ。
「あ、ご、ごめん」
 女は焦点の定まらない瞳でふわふわと謝って、
「私も、貴方になにかしたくて──ごめん──」
 触れるか触れないかのところでの愛撫を繰り返す。無意識にだろうが、生殺しだ。“女”
というのは残酷極まりない。クソッタレ、と呟いて秘裂をなぞる。ひくつくそこは固さは
減ったようだが、まだ閉じていて、
「ふ…あ……っ」
 甘ったるい鼻声が聞こえた。
 女から。
 蕩けて、泣きそうな、男を責める目で、見ている。
「も……」
 何だ。何でそんな顔されなきゃならないんだ。こちとら気を最大限遣っているのに、
まだ強請ることがあるのか。
「もっと──」
 上気した顔。霞がかった瞳。荒い呼吸。これは──。

「──もっと、深、くっ……! ごめん、ごめん──! も、我慢、できない──っ!」

 やはりこういうときに反応が速いのは頭よりも身体だ。脳ミソが理解するより先に指が
秘裂へ潜ろうとする。抵抗。抉じ開ける。無理矢理。薄い膜を引き千切るように、二本の
指で押し広げる。
 途端。
 溢れた。女の背が大きくしなった。高い声──嬌声、が、溢れて、鼓膜から脳髄まで
一直線に駆け抜けた。
616青ニートといっしょ・後編その1(10/14):2012/01/25(水) 17:52:17.50 ID:c7YgWnZD
 どろどろの肉の間に指が挟まれていた。ぬかるんでいた。蕩けていた。語彙の全てを
引っ張り出しても尚足りないくらい、其処はたっぷりの蜜を湛えて膨れていた。よくもまあ
今まで溢れなかったものだ。
 動かす。にちゃにちゃ音がする。動かす。熱い粘液が絡まる。動かす。襞が絡んでぎゅう
っと締めつける。快楽に指が溶けそうになる。
 女の嬌声が止まない。処女の肉の中に限界まで高まる熱を押し込めていた女は、今や
快楽から遮るものも無く男の下で悶えていた。
「あ、あ、──ひうッ?! っは、ああッ!」
 二本目を突っ込み、掻き回す。声のトーンが高くなる。乳房が呼吸につれ激しく上下
する。本数を増やしたのに、溢れる蜜で指の滑りは良くなる一方だ。

「……やっぱり……私、おかしい……」
 喘ぎに混じる自虐に無性に腹が立って細腰を持ち上げるように抉る。女が泣く。涎と涙
を垂らしてよがる。
「だって……はじめて、なのに……っ! 初めて、って、痛い、のに、私、痛く……おかしい
よ……! 気持ち好いの、おかしいよお……ッ!」

 頭の何処かが切れた。

 ──気持ち好い、か。もしかしたら、ソウル体同士なのが貢献しているのかもしれない。
 世界との境界線を曖昧にした身体は不安定で、自分以外と混じりかけては元のかたちを
取り戻す。世界とソウル体の境目が曖昧なように、ソウル体とソウル体の境目も曖昧だ。
自分とも他人ともつかぬ身体だからこそ、受け入れ、快楽を素直に享受することが可能に
なったのかもしれない。

 知らない。
 そんな理屈は知らない。
 今、自分の手で開いて自分の下で喘いで自分によって絶頂を迎えようとしている女が。
唯々愛しくてならないだけだ。

 限界だった。
 おそらく、どちらも。
 大きく綻んだ其処に男根を当て。一気に、貫く。ぬるりとした感触に包まれたかと思う
とそこかしこの柔襞が絡みついて奥へと送って途中微かな引っかかりを感じた気もしたが
締めつける心地好さに手招きされがむしゃらに奥を目指し。
 しなる女の身体を抱き締め、男は腰の溶けるような快楽を味わった。
 悦楽。達成感。解放感。
 嫌な予感が頭を冷やしたのは、貫いたままの女に口付けしている最中のことだった。
 ──これ、もしかして、挿れただけで出したんじゃなかろうか。
617青ニートといっしょ・後編その1(11/14):2012/01/25(水) 17:53:40.58 ID:c7YgWnZD
 身体をひくつかせ、とろんとした目で抱かれる女を前に、男の矜持は崖っぷちまで追い
詰められた。挿入即射精とか、何処の童貞だ。自分は童貞でも早漏でもない。きっと。
おそらく。多分。
 男としての誇りを回復すべく、腰を動かし女の中にあるはずの男根を前後させる。女
からひゃあとかそんな感じの切羽詰まった嬌声が聞こえたはものの、心苦しいが構う暇は
ない。
 膣の感触で男根の様子を確かめようと思ったのだが。
 駄目だった。
 何処をどうしても蕩けて快いばかり、この法悦の前では自己の存在なぞ塵芥に等しい。
つまり気持ち好すぎて何も分からない。しかし引っこ抜いて万が一萎えていたら──神
かけて冗談じゃない! この女に早漏だと思われるくらいなら今すぐ首かっ切る方が万倍
マシだ!
 ぐるぐるうだうだ悩んだ末に。男は、女に声を掛ける。
「おい」
「は、ひゃ、ひゃうい」
 呂律が回っていない。あと目も焦点を結んでいない。大丈夫だろうか。
「今、どうなってる」
「ふえ?」
「今、お前の中が、どうなってるか。言えるか」
「ふえ──?」
 なか──? 呟いた女の、男根を咥え込んだ場所がうねる。華奢な身体がびくっと震える。
「中だよ。どうなってるか、言ってみろ」
 もうひとつ突っ込んで言えば中に存在する男根の様子を聞きたいのだが、そこまで直接
言うのは恥ずかしかった。
「あ、あ」
 そんなことを命じられた女の方が恥ずかしいだろうとまでは思い至らなかったが。

「あ、」襞がぎゅっと絡みつく。そこを引いて、襞を巻き込んで奥へ進む。「あ、いっ、
今はっ、おなかの、ところ、ごりごりって……!」先端らしき部位を押しつける。「奥、
いっぱい……! やあっ! 拡がるから……! 元、戻らなくなるからあ……ッ!」

 ああ、この様子だとばっちり勃起している良かった良かった──そんなことどうでも
よくなる。
 泣きじゃくる女を抱き締め突き上げる。女の声が高くなる。自分が女の何処にあるかも
分からないのに、女を高めているのは自分だという興奮がある。華奢な身体が痙攣を始めて
いる。耐える表情。崩したくて、抉る。目が眩む。こちらも限界。込み上げる射精感。
彼女より先に果てたくない。その一心で堪えてひたすら最奥をこそげ落とす。
「ひう」
618青ニートといっしょ・後編その1(12/14):2012/01/25(水) 17:55:33.04 ID:c7YgWnZD
 女の目が見開かれる。細い腕が男の背中に回り、強く抱き締められる。

「あ、ああああ──!」

 全身を痙攣させしがみつく女へ、男は余すところなく吐き出した。
 どろどろに溶けて。溶けあって。このまま離れずとも構わない──そんな気すらした。
 そんな願い。叶わないと分かっていたのに。




「──子どもの頃、王子様を待ってたよ」
 男の腕を枕に、女はそんな寝物語をした。
「笑わないのか? 笑っても怒らないよ?」
「いや、いい」
 片腕を女に貸し、もう片方の手で女の背中を撫でて。男は答えた。
「そうか」女は嬉しそうに。けれど申し訳なさそうに笑う。「ごめん。ありがとう」
「えっと、それで、そうそう。王子様を待ってたけど、来なかったから。待っても、誰も
来てくれなかったから。だから待つのは得意じゃない」
 待っても救いは何処からも来ないから。
 彼女は笑って、男の胸に額を押しつける。
「……あったかい」
「ソウル体だろうに」
「そうだね。……こうしてて、いいかな」
「好きにしろよ」
「うん。好きにする」
 彼女はそうしてしばらく男の胸で静かにしゃくりあげていた。
 再びデーモンを殺し、デーモンに殺される覚悟がつくまで。彼女はずっとそうしていた。




「じゃ。行ってきます」
 笑って手を振る女に、心折れた戦士は応えられなかった。
 彼は。定位置から離れ、要石の前に立つ。手を伸ばす。中空で止まる。そのまま。腕が
震える。疲労ではなく、恐怖で。自己嫌悪で。
「……クソ」
 吐き捨て、ずるずると座りこむ。
「畜生、畜生」
 その要石の先は、彼が最後に死んだ場所だ。もう己が死体は朽ち果てただろうか。もう
己がソウルは塵と消えただろうか。
619青ニートといっしょ・後編その1(13/14):2012/01/25(水) 17:56:36.23 ID:c7YgWnZD
 確かめるのは容易いはずだ。この先に行き、己が目で見ればいい。道中の化け物どもは
倒せばいい。倒せなくても殺されても、どうせ楔の神殿で蘇る。辿り着くまで死に続ければ
いい。
 それが、出来ない。
 心折れた自分には、出来ない。
「畜生が」
 彼女には出来るのに、自分には出来ない。
 ──縋る目。信頼の目。そんなもの自分には値しないのに。
 嫉妬。劣等感。どす黒い感情が渦巻いている。デーモンスレイヤーたる彼女を、自分の
腕に抱かれてまどろんでいた彼女を、酷く傷つけかねない昏い淵。
 どうすればいい。
 彼女の身体を滅茶苦茶にしてやりたかった。どろどろに蕩かして、喘がせて、動かなく
なるまで思うさま嬲ってやりたかった。
 彼女の心を守ってやりたかった。よく泣く彼女の、よく死ぬ彼女の、支えになれれば、
と思っていた。
 どちらも本心だ。どうしようもなく。
 けれど自分は此処から動けない。負け犬。敗残者。唯一歩を踏み出す、それすら叶わぬ
臆病者。彼女への昏い感情を溜めこんでいつか手酷く傷つける、卑怯者。
 彼は、ゆっくりと元の場所に戻る。
 ボーレタリア王城に続く要石、その前に。

 ──分かっていたはずだ。
 ──デーモンを殺すことを諦めたその日から。
 ──こうなることは、分かっていたはずだ。
 “そう”ならなかったのは、自分が臆病者だったから。もしくは──彼女が、いたから。

 彼は静かに腰を下ろす。何時も通り、膝に肘を載せ、前屈みの姿勢を取る。負け犬には
相応しい姿勢だ。彼は自嘲する。
 だが。もういい。もう終わる。終わらせる。

 ──負け犬には。負け犬なりの、遣り方がある。


「あんた……誰だ?」
 男の言葉を彼女は最初性質の悪い冗談ととった。
「あんまり縁起のいい冗談じゃないぞ、それは──な、冗談、だろ?」
 語尾が不安に揺れたのは、それだけ彼女が彼をよく見ていたから。ということになる
のだろう。
「ああ……俺は、誰だ? ……全部忘れちまったよ……」
 彼女の顔が強張り、慌てて男の肩を掴む。
620青ニートといっしょ・後編その1(14/14):2012/01/25(水) 17:58:07.96 ID:c7YgWnZD
 掴んで揺すぶって、必死で呼びかけても。男は彼女を見ようともしない。
「……ッ! 待ってろ! 今、貴方はちょっと調子が悪いだけだ! そうに決まってる
……!」
 彼女は踵を返し、神殿の一角に向かう。そこには聖職者がいて、多くの聖職者が医療の
技を持っていることを、女は知っていたからだ。
 しかし頼みの綱は己が無力を恥じるように首を横に振り、彼女は呆然とした。

「──何、止まっているの」
 彼女は呟く。
「待っても、助けは来ない──何処にも、来ない!」

 そして。顔を上げ、男の元へと向かう。俯き何事かをぶつぶつ呟き続ける男を、そっと
抱く。
「……祭祀場で、徳の高い聖職の方が閉じ込められているそうなんだ。その方を、連れて
くる。きっと何とかなる」
 抱き締める。何も伝わらないソウルの身体を、強く。
「待ってて。私が返るまで、待っていて」
 手を──離す。
 背を向け、駆け出す。
 このまま会えなくなるような。悲しい予感を、押し潰して。


*****

書いてるうちにくっそ長くなったので、続きは総合スレに投稿になるかと思います。
大量投下にスレまたぎ、本当に申し訳ない

>>605
ごめんね、これで涙返せたらいいんだけど!
621名無しさん@ピンキー:2012/01/25(水) 19:33:40.05 ID:+zn7NPs9
うわああぁぁぁぁ
何このクォリティ…エロも文章もキレイだし女主人公マジ好みだし
ループの切なさとかバッドエンドの絶望感とかなんやかんやでヤバイヤバイ
おっぱいの描写が特にGJ、俺好みのエロいおっぱい御馳走様です。

次回ラストなんだろうか。全裸で待機してます!
622名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 04:26:59.89 ID:dEHE2nZI
女主ちゃんいじらしい…いいわぁ

いいもの読ませて貰った。ありがとう。
次回も楽しみにしてます!
623名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 17:46:27.24 ID:K3t/XpzE
test
624名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 17:47:30.31 ID:K3t/XpzE
あれ、まだ書き込めるのか
埋まってないじゃん
625名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 18:29:47.37 ID:lFIO/Cgp
500kbで落ちるからどっちにしろ投下は厳しいな
626名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 18:53:09.73 ID:wZsPeu9w
念のため誘導
【ダークソウル】エロパロソウル【デモンズソウル】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1327090832/
627SS保管人:2012/01/27(金) 00:22:27.02 ID:+e06NXYm
業務連絡です。

保管庫はゲームの部屋の「2号室」から「デモンズソウル/ダークソウルの部屋」に移転しました。
628名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 08:36:12.80 ID:Aley7IeZ
>>627
SS保管いつもお疲れ様です
629名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 08:59:57.65 ID:3qVeEzdM
>>627
ありがとうございます!
630名無しさん@ピンキー:2012/02/03(金) 10:59:45.04 ID:5VMDO5Tg
俺の青春と共にあったスレももうそろそろ消滅か…
切ないな
631猟奇系な彼女(1/5):2012/02/03(金) 18:11:24.57 ID:D2V+ploF
埋めに女主人公×黒ファントムネタ
逆リョナっぽい暴力的な表現があるので苦手な方はスルーよろ


*****

 嵐の祭祀場にて少女は笑う。零れるような笑み。若く、無邪気な目をした少女だった。
 それが笑う。
 笑って、右手の竜骨砕きで剣持つ骸骨を“壊す”。
 敵を“壊した”少女は平然として剣を戻し。
「──ははっ」軽やかなバックステップを踏む。先まで少女が居た空間を鋭い刃が抉り、
引き戻される。
 下手をすれば自分の臓腑を抉ったであろう刃を、その持ち手を、少女は愛しげに眺める。

 輪郭の曖昧なそれ。赤黒い影とも炎ともつかぬ幻影に彩られたヒトならざる者。誰かの
妄執。誰かの残滓。
 黒いファントム。

「──さあ」
 “敵”にしか成り得ない対象へ、少女はそれはそれは甘く囁く。
「邪魔な間男はもういないよ──さあ、ボクと踊ろうよ──」

 黒ファントムは答えない。
 一足にて飛び込んでの突きを以って応えとする。
 少女の。弾けるような狂笑が響いた。
「あははははは! 激しいねえ! もっと! もっと頂戴! 激しいの頂戴!」
 喰らえば血反吐を吐く連撃を容易く避けて少女は笑う。挑発。誘い。黒いファントムは
揺らがない。ヒトではない敵意と悪意と妄執の塊は、ソウルを奪わんと襲いかかるだけだ。
システマティックな行動原理が、少女は決して嫌いではないのだけれど。
「……ちょっと飽きちゃうなあ」
 ぽつり呟き。
 くるり。右手を返し、竜骨砕きを地面へと突き立てる。大地が抉れ鉄塊は歪なオブジェ
の如く自立する。
 鈍い音がして、黒ファントムの切っ先が竜骨砕きに弾かれた。鉄塊の真後ろにいたはず
の少女は既に距離を取っている。けらけら笑う声が風に混じる。
「ね! これ見て、これこれ!」
 自慢げな、甘えるような要望は、恋人とのデートに精一杯のおめかしをしてきた乙女の
如しであった。
「キミの為に用意したよ! ほらほら見て見て!」
 黒ファントムが──“見る”。
632猟奇系な彼女(2/5):2012/02/03(金) 18:12:21.61 ID:D2V+ploF
 瞬間。
 空気が変わる。
 黒いファントムの様子が変わる。
 害意を撒き散らすだけであったはずの黒ファントムが、たった一人に対して明確な“殺意”
を持つ。
 右手に刀を、左手に同じく刀を携え無邪気に笑う少女へ。ソウルを奪うためではなく“殺す”
ために疾る。
 二本の刀は同一のもので、この世に二つと存在しない一振りであった。
 刃の部分をわざと砕いた歪な刀──敵の血と脂で隙間を埋めることにより完成する刃
を備えたそれは、『誠』の銘持つ妖刀であり。そして黒いファントムの妄執の核ともなる
刀であった。
 それを。
 少女は、くるくると。遊び道具のように扱い、回し、刃同士をふざけて打ち合わせる。
 冒涜に、黒いファントムが無音で吼える。少女の哄笑が重なる。
 突き立つ竜骨砕きを間に置いて、少女とファントムはくるくる周る。戯れ、とは呼べない。
黒いファントムの繰り出す刃、その鋭さと重さを見れば。笑いながら位置を変える少女、その
めまぐるしい早さと位置取りの繊細さを見れば。

 手も触れない清いダンスはどれほどの間続いたろう。

 不意に。
 少女がふらりと足を止める。
 その顔は白い。刀を握る手も白い。

 ──『誠』が妖刀と呼ばれる所以──
 ──使用者の体力を削り、やがては死に至らしめる呪い刀──
 ──斬る者。斬られる者。そのどちらにも“死”をもたらす呪いの刀──

 浅く息継ぎする少女。その期を逃さず黒いファントムが疾る。“突き”の体勢に獲物を
構え、最後の一足で大きく腕を引き、踏み込むと同時に前へと突き出す。速度と体重と刃
の鋭さの乗った必殺の一撃は吸いこまれるように少女の腹を目指し、

 満面の笑みにて迎えられた。

 幻影に思考する能力があるとすれば、彼は何を思ったろう。無防備を晒した少女。彼女に
誘われるまま放った致命打が、彼女の左手の『誠』で弾かれたとき。体勢の崩れた刹那、
彼女が抱擁を求めるかのようにふわりと飛び込んできたとき。その右手の『誠』が胴を
貫き貫いたままぐるりと回転しソウルの血と肉とを抉り更に上下左右滅茶苦茶にかき回し
止まったかと思うと腹をしたたか蹴られ倒れたところを一気に引き抜かれ大量のソウルを
撒き散らしたとき。そして今。呼吸を速くし、うっとりとした表情で馬乗りになる少女を
見上げる今このとき。少女の両の手の『誠』が、黒いファントムの両肩をそれぞれ貫き地面
へと縫い止める今、このとき。声無き声で吼える彼は、一体何を思っただろう。
633猟奇系な彼女(3/5):2012/02/03(金) 18:13:08.85 ID:D2V+ploF

「あっは」
 少女はそれはそれは楽しそうな声を洩らし、両肩から『誠』を生やす黒ファントムの腰に
跨ったまま厚い胸板を指でなぞる。
 その繊手には指輪が嵌められていた。鋭い輝きを放つひとつと、鈍い輝きを放つひとつ
の、対の指輪。持ち主が窮地に陥った際に指輪の効力は発揮される。例えば今。妖刀に
よって体力を消耗せしめられた今。

 少女の手は止まらない。黒ファントムの腹筋をなぞり、下腹部へ。
 抵抗は不可能。
 黒ファントムの下半身は絡めた脚でがっちり固め、上半身は両肩を地面に串刺しにする
ことで固定した。左右の肩からぎりぎりばきばきと不穏な音がするが、なに人間ならば骨
のある辺りを貫いた。肘などの関節部分であれば引き千切ってしまえばそれまでだが、
この位置ならば早々に抜けることもないだろう。

 少女が熱い吐息を洩らす。
「ね」
 頬は赤く、目は潤み、唇は濡れてうっすら開いていた。
 ゆるゆると。腰が上がる。それでも絡める脚は相も変わらず黒いファントムの下半身を
拘束している。
「見てよ、キミのせいで、ボク」
 少女の手が、彼女自身の股へと向かう。
 ブーツのみでズボンを穿いていない脚は、白く、しっとりとぬめっている。そこをなぞり、
短い上衣の裾をまくりあげる。と。
「──こんなに濡れちゃった」
 汗以外の体液で重く湿った下着が、布一枚下の肉のかたちをくっきり浮かび上がらせて
貼りついていた。

 少女は笑って、片手で濡れた下着をずらし、空いている手で黒ファントムの下腹部を探る。
目当てのものは直ぐに見つかった。生身の少女のかたちとにおいに当てられ、鎌首をもたげる
男性器。
 自分を殺そうと暴れる男を組み敷いて、少女は男根を衣服から解放し、細い指でしごく。
 あっという間に天を向くソウルの肉に、少女は蕩けた笑みを浮かべた。そうしてびくびく
震える幹を握り、先端を涎を垂らす肉の合間へと導いて。
「う…っふ、あ、っはあ──!」
 歓喜と共に呑み込んだ。
 硬くエラの張ったソウルの塊が少女のなかを一気に拡げいっぱいにする。
 胎を満たす質量を、少女は顎を反らしてじっくりと味わう。蕩けた襞を絡ませて、その
形状を膣に覚え込ませる。相手がソウル体だからかそれとも黒ファントムだからか、微細
な棘が潜り込むような、ちりちりと灼ける感覚がある。が、それすらも今の少女には刺激的
で心地好い。
634猟奇系な彼女(4/5):2012/02/03(金) 18:13:54.07 ID:D2V+ploF
 ゆっくりと。ぬるま湯のような熱に浸っていると。
 足の下に筋肉の動きを感じた。
 同時に、収めた男根が胎をぐちりと掻き回すのも。
「キミも動きたいの?」
 両肩からばきばきごりごりと異音を上げ、刀を抜こうと刃部分を掴む手からはぼたぼた
とソウルを流し、犯す女をはね除けようと腰を足を動かそうともがく黒ファントムを、少女
は慈愛の目で以って見下ろした。
「しょーがないなあ、せっかちさん」
 少女は。歌うように、囁いて。
 体重をほんの少しだけずらした。
 たったそれだけで黒ファントムの稼働域は飛躍的に──但し、下半身に限っての話だが
──向上する。
「…っ! うあ、奥、の、きた…っ!」
 突き上げられて少女が仰け反る。内腿の筋がぐっと浮き出しぶるぶる震える。締めつけ
られて尚も荒々しく内襞を抉る男根に、少女は舌を突き出し喘いだ。
「ふやあっ! これ、すごいっ! おく、おなか、ぐりぐりするう…っ!」
 根元まで埋めて下から腰を回されると唯でさえ丸く拡がっていた膣内が更に引き延ば
される。襞が痙攣し壊れたように粘液を溢れさす。恐ろしいまでに滑りの良くなる胎内を
膨張する男根がごつごつと突き上げた。
「抜ける…っ、抜けちゃう…! 抜いちゃ、やだあっ!」
 腰が浮いた瞬間抜けかけた男根に、少女が被せるように尻を落とす。ぶちゅう、っと粘液
の弾ける音がして、黒い男根が朱い肉のなかに消えた。少女の喉から喜悦が洩れる。
 自由を取り戻す僅かばかりのチャンスを逃した黒ファントムは、狂ったように暴れて
いる。その動きが少女の快楽を引き出すと知っているのかいないのか。
 男根は少女が収められる限界ぎりぎりまで膨れあがり、黒ファントムの動きは殆ど狂乱の
体をなしてきた。

 ばきばきがりがり。
 異様な音。淡く輝くソウルが黒ファントムを染めている。彼の両肩は砕け、半ばまで
千切れ、『誠』の拘束から逃れる寸前にまで迫っていた。
 ばきばきごりごり。
 黒ファントムの曖昧な容貌の中、爛々と光る真っ赤な目に射抜かれ。少女は快楽に濁った
だらしない笑みを浮かべた。

 殺されるかもしれないのに。恐怖と興奮で狭まるナカを壊す勢いで抉られて、内臓の
位置が変わるまで押し上げられて、少女は苦鳴と紙一重の嬌声を上げる。
「ひぐああっぐあっああっ!」
 人ではない、獣の悲鳴。
「おなっおなかやぶれるボクのおなかやぶれちゃう──っ!」
 上衣が乱れる。覗く下腹部が膨れて見えるのは気のせいだろうか?
635猟奇系な彼女(5/5)
 泣き叫ぶ少女。結合部から体液が飛び散る。笑う少女。背中が折れそうなくらいにしなる。
黒い男根を咥える朱い肉が晒される。びくびく震えて奥へと蠢く様が晒される。
「やぶれる、やぶけちゃう、」
 少女の手が指に嵌めた指輪にかかる。鈍い窮鼠の指輪。窮地に陥る所有者に、守りの加護
を与える指輪。
「これ、はずしたら」
 内側からの暴虐により少女が破壊されるを防ぐ指輪。
「こわ、れ、る? こわされ、ちゃう──? ひぎっ、ひっ、っか、あははは──!}
 狂ったように少女は笑う。否、とうに狂っている。胎を貫く快楽に狂っている。
 少女の視界が白く霞む。呼吸は限界、熱が──擦りたてられ、砕く勢いで突かれる場所から
熱いかたまりがせり上がり──少女の指から、鈍い窮鼠の指輪が落ちる。
 衝撃が熱を打つ。爆発。全身がめいめい勝手に痙攣する。
「あ゛ーっ! ああ゛──っ!」
 暴虐的な絶頂に少女は獣の叫びを上げ。死の匂いを間近に嗅ぎ取り──、

 黒いファントムは消滅した。

「……あ」
 ぜえぜえと息する少女が、同衾相手が消えたと気づくまでにはしばらくかかり。
「あー……そうだ、出血ダメージ」
 原因を悟るまでにはそれよりも少しだけ余計に時間を要した。


 白く晴れ渡る空の下、少女はふうと溜息を吐いた。
「あうー、惜しいことしたなあ……もう一回くらい、今度はソウル体で試してみたかった
のになあ……」
 肉欲の火照りは既にその身体にはない。一発ヤッたあとのすっきりさっぱりした清々しさ
だけがある。
「今度からどうしよ……オストラヴァは可愛いんだけど、齢がなあ……まだ女の子に夢を
見せてあげたいよね。あと、カタギに手を出すのは良くない。ダメ、ゼッタイ」
 少女は二本の『誠』を腰にたばさみ、竜骨砕きを地面から引き抜く。
「パッチの奴がもーちょっと頑張ればいいのに。何だよ、抜かずの五発やったくらいで
さー。しかもあれからボクを見るだけで逃げるし。何が気に入らないのさ。気持ち好さそう
にして、泡まで吹いてたじゃん」
 身長と比べれば三分の二、体重で比較すると下手をすると自分と同程度の重さの鉄塊を
少女は軽々と担ぎあげる。デモンズスレイヤーの名は伊達ではない。
「あーどーしよっかなー」
 デーモンのソウルを喰らい色んな意味で人としての規格を外れつつある少女はしばし
悩み──「あ!」
「そうだ! ラトリアの、ユルトがいたじゃん。アイツ暗殺者だしきっとえっぐいテク
とか道具とか薬とか使えるよ。しかもユルトの後はメフィストフェレスが控えてるし、
一粒で二度美味しいってやつだね! ぃやったあ!」
 拳を突き上げ歓喜のポーズを取る少女。

 ボーレタリアの空は、今日も色の無い霧に包まれている。