美紀のすじを上下になでていると、人差し指がふとはまった。おもわずそのまま指を中に入れてしまう。
「えっうそ、ゆびがはいってる、やだもうはずかしいよ」
「すごい、しまってくる感触が。お前のなかってあたたかくってこんなに複雑なんだ」
「…もう、そんな解説いらないよ…あっやだっ」
美紀の中には複雑な肉襞があって、僕の指をしめてくる。
女の子のなかってまっすぐなのかと思ってたのに意外と曲がってるんだな。
ちょっと曲がった先にある部分をひっかけるようにして、指を前後にうごかしてみる。
「ああああっ、そこダメ、やだやだ、なんか変になるよっ」
「お、お前、そんなにしごいたらだめだって。僕もガマンできなくなる」
「やだっやだっ、うごかしちゃ、へんに、おかしくなる」
「だから、そんなにはやくしごいちゃ、うっうっくっ」
美紀の手のひらは僕の先端からでた液体でぬるぬるになってそれが激しくぼくを刺激する。
僕の指も、彼女の中で感触を楽しむように前後させていった。
彼女の手のひらにつつまれたまま僕の腰が勝手に動き出す。
「もう、そんなにしたら、なにか、なにか出て。でる。でてくるよーーっ」
「あ、あっ、僕ももうダメだ、出るでる、うわぁーーっ」
頭の中が白くなり、僕は一気に射出した。どびゅどびゅっと外になんどもはき出す。
そして僕が美紀の中にいれている指の手のひらにも、熱い液体が伝わってきた。
「ふう、ふぅっ」
「はあ、はぁっ」
気がつくと、僕は美紀のおなかの上に精液をまいていた。
そして、シーツには、美紀の腰あたりに染みがひろがっている。
「これって潮吹きってやつなのかな…」
「え?あたしどうしちゃったんだろ。うわおなかのうえ、べたべただ。これよーじの精液?」
「お前、そんな直接的に言うなよ、って舐めるもんじゃないよそれ」
「んわ、ちょっとニガ。んーでもうれしいな。よーじがあたしの手で気持ちよくなってくれて」
「まあ、まだ指に中の感触が残ってる…」
「もう、はずかしいな。あっ、でもまだよーじの元気だね、すごいなあ。一回だけじゃ小さくなんないんだ」
たしかに僕のはまだいきり立っている。全く衰えそうにない。
「ね、もういっかい。今度は中で。はじめてはよーじがいいな」
「う、うん」
美紀はおなかのうえをタオルでかるく拭いて、染みをさけるようにベッドに仰向けになる。
雑誌では何度か見た光景。それが目の前にある。
「ここ、だよね」
「う、もちょっと下、そこ、そこに」
ちょっと誘導されながら、ぼくのをあてがう。そしてそのまま腰をいれる。
「ああっ」
「はいった」
「あれ?いたくない?初めては痛いって聞いてたのに。ゆめだから?」
「じゃうごかすよ」
ぎこちないままに、腰を動かし始める。さっきまでの美紀の手のひらとは違う感触。
指でふれていたのとはまた違う感じで、美紀の内部が伝わってくる。
「やっぱ複雑な構造が…」
「だから、そんな解説なくて、あぁ、またなにか、きてる、あっ、ね、よーじ、キスして」
いわれるがままに、キスをする。腰をうごかしながら、舌を絡め合い、美紀を突きながら舌先を突く。
「ぷふぁっ、あ、あっ、なんか、いい、そこ、さっきのとこ」
「うわ、複雑にしめてくるな、もうちょっと加減して」
「そんなの、わかんないよ、そこ、そこ。もっと突いて」
美紀の胸にもふれる。
座りながらさわっていたときよりも、全体が張り、揉みしだくようにしても痛がらない。
乳首も硬くなり、ころころと指でころがすと、それだけで美紀はいやいやをするように首をふる。
「ふぁ、そこ、いいよ、よーじ、もっと、もっとよーじのちょうだい」
「どんどん、しまって、くる、すごく、あつくて、きもちいい」
「うん、かたくて、きもちいい、もっとおく、おくまで、よーじの、なかまで、いれて」
美紀はそういいながらも、またキスをせがむふりをしてくる。僕も美紀にキスをする。
キスが好きになってきたのかもしれない。
「む、むぐぐちゅちゅぱ、うううっ、ぷはぁ」
「ね、もう、あたしだめ、もっと、おく、はやくついて」
美紀の腕が僕の背中に回って、脚も僕の腰にしがみついてくる。
ときおり美紀のなかが、キュっキューと締まりはじめる。
「ね、これだと中にだしちゃう、もうしまりが、きつい、中が、よすぎるよ」
「いいよ、ゆめ、だから、なかで、なかに、ほしいよ、よーじの、あっあっ」
ガマンできずに、僕は腰の動きを速める。美紀の中に、奥に、いっきに攻め立てる。
「あっ、また、あっあっあああっ、もう、くる、なにかくる、またきてるよ、あっもう、もう、いく、いっちゃうっ」
「だめだ、もう、出る、中に、もう出る、うわああああっ」
美紀の中が何度も収縮を繰り返し、それにあわせるように、僕も美紀の中に何度も繰り返し放出した。
「あぁぁ、もう、よーじ、よーじ、だいすき」
快感が全身を包む。まるでゆめのようだ。あ、これはゆめだった。そうか覚めなきゃ。これはゆめなんだ。
僕は夢から覚めた。
・ ・ ・ ・
「うわっ」
おもわず半身を起こす。ここは元通り学校の作業室だった。美紀はまだ寝ている。
「うむむむにゃ」
美紀が起きた。きょろきょろとまわりを見渡す。
「あ、あたしちょっとトイレ」
あわてて出て行ってしまった。あいつも同じ夢をみてた?一気に恥ずかしさが出てくる。
ふと下半身に違和感を覚える。
えっと。
「これって夢精?ってパンツべとべとだ」
夢の中でおわりじゃなかったのか。つまり二回分夢精したってこと?
あわてて僕もトイレに向かう。下着を洗うか拭くだけですますか。そんなことばかり思っていた。
僕は全く気づかなかった。美紀がいた椅子が濡れていたことも。
そのあと美紀がこっそりと掃除をしていたことも。
・ ・ ・ ・
一週間の間。美紀とは、ほとんど話らしい話はしなかった。恥ずかしすぎて声もかけられない。
夢の中と言ってもあんなことをして、そして美紀もたぶん覚えているなんて。
そして一週間。
こんどこそ成功させよう。先週は皆峰さんの都合であんなことになったけど今度こそうまくやるんだ。
作業室に入る。まだ皆峰さんは来ていない。計画を再確認する。
そして皆峰さんがきた。
「こんにちは。先週はごめんなさいね。急に用事ができちゃって。
直接言いに行こうと思ったら、佐多さんが通りかかって伝えてくれるというからお願いしちゃった」
「いいですよ、僕は帰宅部なんで、放課後はヒマですから。
じゃ今回は僕がお茶を買ってきます」
「え、先週のおわびに、今回はわたしが」
「大丈夫です、行ってきます。いつもの紅茶でいいですよね」
こんな人だから先手を打って立ち上がる。ここで皆峰さんに買わせるわけにはいかない。
自販機で、紅茶とコーヒーを買う。そして青のキャンディを口に放り込み、そばの蛇口でのみこむ。
味は全くしない。というよりも水を飲んだ時点で、かたまりが消えた感じだった。
そして紅茶のカップへ赤のキャンディを入れる。前と同じように消えるように溶けていった。
「おまたせです」
「じゃあはじめましょうか。各クラスから出てきた書類をまとめて生徒会に提出するんでしたね」
書類のまとめにはいる。そっと皆峰さんの様子をうかがいながら。
皆峰さんが紅茶のカップに手をのばし、口をつけ、そして一気に飲んでしまった。
「あら、わたし、こんなに喉が渇いていたかしら」
作業を進める。皆峰さんの様子がかわり、うつらうつらとしはじめ、必死に耐えているような感じになる。
でも皆峰さんはたえきれずに寝てしまう。
僕も眠りにはいった。
・ ・ ・ ・
夢の中にいた。
ここは皆峰さんの部屋だろうか。小物や雰囲気は女性の部屋という感じだ。
でも細かいところをみようとすると、なぜかぼやけるような形になってはっきりとしない。
行ったことがない場所は、こうなるのだろうか。
「えっ?あなたがここにくるなんて、これってゆめ?」
皆峰さんがベッドに座っていた。立ち上がって僕にむかってくる。
「ゆめよね。あなたがわたしの部屋に来たことはないもの。
でもうれしい。ゆめの中にあなたがわたしのところに来てくれるなんて」
皆峰さんが目の前にたつ。かわいい。そしてこの落ち着いた雰囲気。
美紀とは違う女性の香りが僕をくすぐる。
先週の行為、それが頭の中に一気によみがえってくる。
おもわず一歩前にすすみ、彼女の顔をもち、キスをしていた。
「…うれしい! あなたからキスしてくれるなんて」
皆峰さんが抱きついてきた。
僕に皆峰さんの質感が押しつけられる。背中にまわされた腕。胸にあたる柔らかい感触。
鼻腔をくすぐる皆峰さんの香り、首のあたりにかかる吐息。
僕も皆峰さんを抱きしめる。
華奢でやっぱり壊れてしまいそうで、背中に回した手に長い黒髪が触れて。
思わずくちづけてしまう、細い首からおりた胸のあたりに。
「もう、あわてないで」
皆峰さんはベッドのそばに行き、ブレザーを脱ぎ出す。ブラウスも脱いで下着姿になってしまった。
おおきい胸だ。美紀よりも一回りは大きい。
制服を着ていてもわかるけど、あらためて見るとその大きさがわかる。
「わたしばかりにこんな格好させないで」
皆峰さんが僕の制服を脱がせていく。どうしても胸元に目がいく。
やわらかそうな胸が、僕のボタンをはずすための腕にはさまれ、ブラをしていても揺れる。
上半身を脱がされ、ズボンもおろされる。そして彼女の手がパンツにもかかる。
「え、ちょっと」
「じっとしてて」
パンツもおろされ僕の性器が露わになる。
「すごい、あなたのってこんなのになるのね」
僕のはもう、皆峰さんの甘い香りと、おおきな胸元だけで怒張していた。
先端が暖かいものにつつまれる。
「うっ」
強烈な快感が全身をつつむ。皆峰さんの口が僕のを含んでいるんだ。これってフェラというんじゃ。
「うぐっ、ちゅぱっ、ちゅちゅちゅ」
「ああ、すごくいい」
「うれしい、もっときもちよくなって」
皆峰さんが後ろに手を回して、ブラのホックをはずす。やわらかそうな胸がおおきくはずむ。
「こう、かな」
皆峰さんが、胸の谷間で僕のものをはさんできた。これがうわさにきくパイズリなのか。
たまらずに、皆峰さんの髪の毛をなでてしまう。
先端を舌でちろちろと舐められる。胸のやわらかさに包まれて、先を刺激されると一気に高揚する。
「うわっ、それは、やばい、すぐにいきそう」
「そう?こうすると男の人がよろこぶって本に書いてあったから。
いきなりこんなことするのはずかしいけど、ゆめの中ならいいわよね」
「そんな本、読むんだ」
「あなたが喜ぶなら、なんでもするわ。
勉強だってスポーツだって。全部あなたに釣り合おうとしてるんだもの」
「わわわ、ストップ、ストップ」
ますい、もう少しで出るところだった。いくら夢の中でも早すぎるところは見せたくない。
皆峰さんが立ち上がる。その豊満な胸につい手がでる。
「ああっ」
やわからい。手からあふれそうな胸。それをゆっくりとやさしく揉む。
「本当にゆめのよう。あなたのその大きな手でふれられるだなんて」
顔をあげてきたところにキスをする。舌を入れると拒むこともなく絡めてきた。
「うぐっちゅぱっじゅるっ、はあぁぁ」
「ね、名前を呼んで」
「皆峰さん」
「下の名前で呼んでよ」
「みさをさん」
「さん、もいらない」
「みさを」
また抱きついてきた。女性とは思えない力で抱きつかれ、僕もそれに応える。
彼女の吐息がぼくの首筋をくすぐる。
「あなたになかなか言えなかった。何度も言おうと思ったけれど。断られるのが怖くて。
あぁ、清助さん」
「え?」
「清助さんとこうなるのが夢だった。うれしい。清助さんが望むならわたし何をされてもいいわ。
ねえ清助さんの理想の女性はどんな人?少しでも清助さんの望みに近づくから」
清助、聞いたことがある。スポーツマンで、学業もできて、本學院大學への進学も確実と言われる人。
一年上の三年生。
『夢の中では、相手にはあなたは理想の男性に見えます』
あの店員の言葉が、頭をよぎる。
違う、彼女が見ているのは僕じゃない。彼女の理想の男性なんだ。
一気に気持ちが萎える。抱きついてきている彼女を強引にひきはなす。
「どうして?わたしじゃだめなの?清助さん!」
「僕じゃないんだ」
「あなたよ、清助さん」
「僕は清助じゃない」
「待って、いかないでよ、どこへいくの、わたしのそばにいて、千明先輩!」
僕は夢から醒めた。
・ ・ ・ ・
椅子にもたれたまま、呆ける。
「ううっ」
皆峰さんも起きる。彼女の瞳は潤んでいたが、僕がそれに気づくことはなかった。
「ごめんなさい、寝てしまって。今日は体調がすぐれないから、またにしてください。
生徒会への提出は来週までだから…」
「うん、そうしよう。僕も寝ちゃってたから」
これが現実だ。逃げるように帰って行く彼女を見送り、委員会の作業を始める。
こうしたのは僕自身なのだ。
−−
一人で作業を終え、帰る支度をする。カバンの中にあるお菓子のパッケージが目に入る。
これにすっかり翻弄されてしまった。それに彼女にも悪いことをした。捨ててしまおう。
パッケージを細かくやぶって、大きな紙につつむ。これで見えないようにどこかに捨てれば。
カバンのなかに封筒がある。封筒?そういえば粗品と言ってもらったんだった。
なにをくれたんだろうか。
・ ・ ・ ・
それから数日。気分がのらない。落ち込んでいる。大失恋だ。
今日のクラスの中は浮ついた雰囲気で満ちている。なにかあったのだろうか。
とてもそれにつきあう気にはなれず、一人窓の外を見ている。
気がつくと、そばに美紀がたっていた。
「ほら、これ、あんたにあげるわよ」
「なに、これ、クッキーかあ」
「べ、べつにあんたのために焼いたわけじゃないんだから。
調理実習で余っただけで取り残されてるあんたがかわいそうだから分けてあげてるだけなんだから」
それで教室内がざわついているのか。みるとあちこちで即席カップルや、クラス公認カップルが
いちゃついていたりする。クッキーを一個口の中にほおりこむ。
「うん、けっこうおいしい」
「ほんとに?」
もういっこ。
「うぇ、あまっ。砂糖のかたまりだ」
「えっ、ダマになってた? あんまり混ぜると固くなるっていわれたから…失敗かあ」
校庭が見える。そこを歩いているのは「千明 清助」先輩。その後ろに近づくのは「皆峰 みさを」。
手にしているのは、美紀がもってきたのと同じクッキーだろうか。
「あれって…」
「あれね、もう校内の女子じゃ有名だよ。剣道部主将で全国大会優勝、千明先輩。
全校女子のあこがれの的だった人に皆峰さんが告白して見事Okもらったって。もう公認コース」
「へええ、告白したんだ」
「うん『夢のままにしない』って告白するまえに友達に言ってたんだって。勇気あるよね。
あたし、そんなの言えないよ。夢のままにしたっきりのこともあるし…」
夢のことが思い出される。そうか『夢の中でおきたまま、そのとおりにしない』ってことを選んだのか。
彼女は理想を手に入れたんだ。
そうだよな、あんなに千明先輩の名前を呼んで。
名前を呼んで…?
クッキーをひとつもったまま、美紀の顔を見る。
こいつの夢に入った時、こいつが最初からずっと呼んでいた名前は…
「なによ、おいしくないならもう食べなくていいわよ」
取り上げようとする美紀の手をくぐって、口にクッキーをほうりこむ。
「ねえ、みのり。月末の日曜にさ、ファンタジックランドにいかない?
こどものときに、うちの両親に連れられて、みのりも一緒にって行ったよね。
今なら僕たちだけでも行けるんじゃないかな」
「えっ?月末の日曜ってファンタジックドリームイベントの日じゃない。
そりゃ行ってみたいけど、あんなのチケット取れるわけないし」
「それがそうでもないんだよ」
封筒から二枚の紙を取り出して美紀に見せる。
それを見た美紀が顔をよせてきてひそひそ声で話し出す。
美紀の香りが近づく。
「これってなに?
『ファンタジックランド特別優待券・本券と引き替えに一日パスポートをご利用いただけます
(一枚につき一名様・ファンタジックドリームイベント日でも予約無しでご使用になれます)』
って、こんなもんどこで手に入れたの?」
「ちょっとした流れでね。パスポート分のお金は出してるんだけど」
「うわーうわー、すごいね」
美紀は姿勢を戻して。
「ま、まあ、これムダにするのももったいないからつきあってあげるわ。
感謝しなさいよ。月末日曜の9時に緑ヶ谷駅に集合ね。遅れたらしょうちしないんだから。
いっとくけど、舞台背景は携帯は無いしポケベルすらあやしい時代なんだから、絶対よ」
「みのりって、リアルでデレるとツンツンキャラになるんだね」
「だ、だれがデレてんのよ。べつに誘ってもらったのがうれしい、ってわけじゃないんだから」
「はいはい」
また顔を近づけてくる。
「…よーじがあたしのこと、その呼び方するのってひさしぶりだね…」
「たまにはいいかなって」
「たまにじゃなくって、もうずぅっとそのままにしなさいよ」
「えーっ」
「えーっじゃなーい」
−− 登場した三名の男女はそれぞれの道を歩み始めたようです。
理想の相手。それは思春期にはいれば誰もが思い描くもの。
人はそれに近づこうと努力をする。いや〜青春ですね。
その理想の相手は、あなたの近くであなたを密かに想っている人、なのかもしれません。
ではまた、当店へのご来店をお待ちしております −−
と以上です。
「ではまた」と書いてありますが、たぶんもうこの店が開くことはないでしょう。
ここまでありがとうございました。
おつ!
供養おつ
おつ!
面白かったし読後感よかったよ
保守
とあるスレで書いたSSの続きを書こうとしたもののエロに発展せず詰んでたのを発見したので
季節外れネタでおじさん化学教師×女子高生
暑い。熱されたアスファルトからの照り返しもあって、上から下からと僕は参ってばかりだ。
何だってこんなに暑いんだろう。
元々インドア派であることは重々自覚しているが、不摂生も祟ってか眩しい日差しに眩暈がした。
「はあ……」
横断歩道の信号が青に代わり、一歩を踏み出すだけでシャツに汗が染み込む。
ハンカチをこめかみに当てながら歩く。日差しから逃れたくて、なんとなく目の前の本屋の自動ドアをくぐった。
そうだ、確かそろそろ新刊コーナーが入れ替わる頃だから覗いてみよう。
学生時代にはあんなに待ち遠しかった夏休みも、教員になってからは新学期への仕込みに追われてばかりだったが、
たまには息抜きだって必要なはずだ。
「……うーむ」
そう思ったものの、ふらりと足が向いたのは参考書コーナーだった。職業病ってこわい。
『わかりやすい化学!』という背表紙を引っ張り出して開いてみると、
色とりどりのページに一瞬だけ目がちかちかした。
二等身のマスコットキャラが「中和滴定とは♪」なんて笑顔で説明している。
やはりカラフルで可愛いキャラクターなどを用いて説明した方がわかりやすいんだろうか。
隣り合って並んでいた参考書を開くと、今度は堅苦しい言葉でmol濃度について述べてある。
夏休み中に行った補習での生徒の小テストの点数がちらついてすぐ閉じた。
補習、といえば――“彼女”も来ていた。
化学の成績は上の下と優秀な方だったが、
強制出席を言い渡した生徒の中に混ざって教科書とノートを開いていたので驚いた。
目を丸くした僕を見るとすぐに教科書に視線を落としたが、
黒板に向かっているときにはぐさぐさと背中に刺さるものだから何というか。
さて、あのホワイトデーを越えて、彼女は受験生へと進級した。受験生の夏。
はっきりと拒絶するでもなく彼女を持て余してしまった僕は、とうとう突き放すタイミングを逸してしまった。
「はあ」
無駄につっついて動揺させて、勉強に差し障りがあると可哀相だ。
しかし、このままの宙ぶらりんで放置するのも気が引ける。だとしても、何と返事をしたものか。
「……先生?」
思わず肩が跳ねる。振り返ると、今の僕の思考から抜け出てきたように、彼女が立っていた。
それは僕の妄想でないのは、彼女が制服姿でないことから証明されている。
「こ、こんにちは」
「まさかこんな所で会えるなんて思ってませんでした」
「はは……」
彼女はシンプルなワンピースに目の粗いカーディガンを羽織っていた。
足元は可愛いサンダルで、ペディキュアが施してあるところがさすが女子高生だ。
僕はまたちかちか眩しくて、目を瞬かせる。
「君は、参考書を探しに?」
「はい。……、ううん、違います」
「え?」
ふるふる、と首を振った彼女の髪が揺れて、ふわりと甘い匂いがする。
女の子と僕とは何か元々の構造が違うんじゃないかと思う。
僕が曖昧に笑って首を傾げると、彼女は表情をきつくして、僕を見上げた。
広く開いた首元から鎖骨のラインが露わになっていて、なぜだか息が詰まる。
「先生のせいで化学の教材ばっかり充実しちゃってるので」
「……え、なんか、ごめんね」
「別にいいです!」
彼女は何かと僕に怒ってばかりな気がする。
でも色白のせいで今みたいに頬や耳がすぐ赤くなるから迫力は半減、それ以下だ。
ありがとう、と流すと、ふと思い立って僕は先ほどの『わかりやすい化学!』をもう一度引っ張り出した。
彼女へページを開いて見せる。
「これ、どう思う?」
「これって、……このキャラクターですか?」
「こういうのあった方が分かりやすいもんなのかなと」
彼女は少し俯いて、頬にかかる髪を押さえてテキストを覗き込む。
この暑い日が続く中、日焼けの気配のない白い肌に目が行く。
少し汗ばんでいて、彼女もまた日差しから逃れてきたのかな、なんて思った。
「……そうですね、あった方がいいと思います。うん、思う」
「そうかー」
「じゃあ。その、新学期のプリントにはこういうの、描いたら、どうですか」
「僕が?」
「先生が」
参ったなあ、と苦笑いをする。僕には絵心が無い。しかし生徒が必要と言うなら仕方ないかもしれない。
本当に要る? と問おうと彼女の顔を見ると、想像以上に顔の距離が近くて内心で驚いた。
しかし僕より彼女の方が驚いたらしく、大きな目を見開いて固まると、じわじわと頬を赤らめていった。
「……」
なんとなく血の巡りをそのまま眺めていると、彼女は耐え切れなくなったように唇を噛みしめて僕を睨み上げた。
「……先生のもやしっ子! どうせ夏休みもひきこもってたくせに!」
「ええ? いや、だって」
「ちゃんとご飯食べてよく寝てるんですか!?」
思わず言葉に詰まったのに目ざとく気付いた彼女は、一瞬寂しそうな顔を見せたがすぐに厳しい表情に戻る。
「そんなことだから顔色悪いんですよ、ご飯くらいちゃんと……」
「じゃあ、作ってくれる?」
「へっ?」
口から飛び出た言葉に、一番驚いたのは、実は僕だった。
しかし引っ込めることもできず、半ばやけで笑いかけてみると、彼女は素早く身を翻した。
さすがに今のはアウトだった、PTAに訴えられたらどうしよう。
既に胃を痛ませはじめた僕に向けて、震え声が届いた。
「し、新学期……」
「?」
「新学期明けのテストで、九割、取れたら……」
ぜったい、おしかけますからね、と、そう聞こえた。
相変わらず、僕がそれに返事をする前に彼女は駆け出して言い逃げしていく。
あっという間に小さくなっていく後ろ姿を見送った僕は、乾いた笑いをもらして口元を覆った。
「……妙に律儀だな、本当」
なんだか頬が熱いが、きっとここの本屋は温度設定を高めにしているんだろう。
新学期はすぐそこだ。
以上です
エロなしSSだったのにGJって言ってもらって嬉しかったです 南無
投げ乙!!
290 :
名無しさん@ピンキー:2013/02/05(火) 12:23:52.00 ID:jzN362Sb
投げ乙
投げ乙!
お蔵入りじゃなくて、ここに投げてくれてありがてえ
もう何年も続きを書かずに放置してるので投下。
その教師が、それを目撃したのは偶然だった。
たまたま、生徒から取り上げた携帯電話を手にしていたのも。
「浦部、そこで何をしているんだ」
植木鉢を振りかざして、叩きつけようとしていた児童の顔が恐怖、後悔、憤怒、嫌悪、様々な感情に歪む。
「さあ、こっちに来なさい先生とじっくり話し合おうじゃないか」
教師の顔には、場違いな笑みが浮かんでいる。
子供にすら理解できるほど、いやらしく、忌まわしく、おぞましい欲望をあらわにした笑みが。
児童が手に持っていた植木鉢が落ちて、壊れる。
まるで未来を暗示するかのように。
他に誰もいない、少子化が進んだせいで使われなくなった空き教室。
カーテンが引かれ、鍵を掛けられた密室。
男と、若すぎる女。
「先生、びっくりしたぞぉ。まさか児童会長の浦部が、あんなことをしているだなんてなぁ」
息がかかるほど、近くで囁かれる声。
なれなれしく肩にふれる手にうつむいた児童、小学生とは思えぬほど完成された体を持った少女の顔に嫌悪の念が浮かぶ。
だが、
「皆にも知れせんとなぁ。クラスの皆驚くぞぉ、最近噂の犯人が児童会長だったなんてなぁ。親御さんにも連絡して見てもらおうなぁ、この画像」
「やめて! 親、には……」
激しい声に一瞬、脅えた教師は、しかし、自らの優位を確認して、再びいやらしい笑みを浮かべる。
「まあ、そんなにいうんなら考えんでもないが、罰は与えんとなあ。先生辛いけど浦部に、浦部が嫌がることをするぞう?」
そう言いながら教師の手が、少女の小学生とは思えない体のおうとつを確かめるように撫でていく。
少女の震えを感じ取りながら、しかし、抵抗しないのをいいことに教師の行動はどんどん大胆になっていく。
「浦部ぇ、おっぱい大きいな。先生の娘は高校生だが、それより大きいぞぉ」
大人である教師の手に余るほどの巨大な突き出た膨らみ。
だが、どんなに大きくても、まだ小学生の未成熟な胸は、触られれば、ましてや揉まれれば、羞恥以前に激しい痛みが襲う。
それでも声一つ上げず。少女は、ひっそりと涙をこぼす。
294 :
名無しさん@ピンキー:2013/02/12(火) 21:23:17.76 ID:reVN3x7M
最初は服の上から、ついには服の間に手を突っ込んでのしかかるように、少女の耳に興奮した中年の息がかかる。
「ハアハア、こんなのを見せ付けられたら、クラスの男子どももたまらんだろうなぁ。お前が児童会長になれたのはこのおっぱいのおかげだぞ。みんな壇上で揺れるおっぱいが見たくてお前に決めたんだ」
教師は、最低の発言で自分の教え子の誇りを汚して喜悦に浸る。
「こんなに育ちやがって。毎晩、自分で揉んでるのかぁ? それとも、糞餓鬼に揉ましたのかぁ? それとも親父に揉まれてんのかぁ?」
その瞬間、少女の体が屈辱に震える。
大好きな、敬愛する父親におぞましい嫌疑をかけられたショックでだが、ただ優等生の児童会長を辱めることが目的の心が捻じ曲がった教師にとってはどんな反応も辱めの材料にすぎない。
「そうか親父に揉まれてんのか。お前ん家は金持だからなぁ、金持は歪んでるっていうもんなぁ」
それが事実では無いと知りながら、教師はそれがさも真実であるかのように言い放ち、恐怖と嫌悪、羞恥に震える教え子の体をまさぐる。
大きさだけは、世の大多数の女性が成長しきっても持ち得ないほど膨らんだ乳房が大人の男の手で揉まれて、指が食い込み、形をやわやわと変える。
「でも、確か浦部の親父さん、いやパパか。パパは海外に行ってるんだよなぁ。寂しいだろ。でもこれからは先生がパパの代わりになってやるぞぉ! パパの代わりに毎日浦部のこと可愛がってやるぞぉぉ!」
教師の熱く、固くなった下腹部が服越しに少女の背中に強く押し付けられ、一瞬、動きが止まり、痙攣する。
それは、高校生の娘を持つ中年教師が、自分の四分の一も生きていない、娘より幼い教え子の肉体で射精した瞬間だった。
自分の体から離れていく教師に、やっと終わったと思うまもなく、さらに過酷な試練が少女を襲う。
「ひっ!!」
あろうことか教師は、教え子の前でベルトを外し、ズボンを脱いで自らの汚液まみれになった性器を露出したのだ。
「さあ、浦部。今度は、このお前のせいで汚れたものを綺麗に舐めとるんだ」
座り込み、涙を流しながら厭々をする少女の口に、教師は欲望の証を恥ずかしげも無くそそり立たせながら近づける。
「せ、先生だってこんなことおおやけになったら」
それでも自らの身を守ろうとした、ささやかな抵抗は
「生意気を言うな!」
大人の暴力に封じられた。
手加減の欠片も無い張り手が、生まれて初めて直面する身勝手な暴力が、少女の整った顔を赤く腫れ上がらせる。
そして無言で少女を見つめる教師の目。
少女を欲望の道具としか見ていない、教え子どころか人間扱いすらしていない目に少女はつい先ほどまで抱いていた家族を侮辱された怒りも忘れて、恐怖にそまった。
「お、お金なら……」
再び容赦の無い暴力。
教師の蹴りを腹部に受け、吹き飛ぶ体。
仰向けに倒れ、呼吸すら上手くできないほどえづく少女に、下半身を丸出しにし興奮した性器を露出させた教師がかがみよる。
少女の口元に突きつけられた、おぞましい異臭をはなつ汚液まみれの男性器を、痛みと恐怖に負けた少女は震えながら口を広げて受けいれる。
以上投下終了。
元ネタは「らいか・デイズ」っていう4コマ漫画。
色々やらかしている教師は4巻のオマケに載った過去話でなれなれしく肩を抱いて跳ね除けられたり、
「あの体つきは反則ですよ」と同僚に言っていた奴という設定。
投げ乙
バレンタインにまとめきれず投下できなかったもの
最近集中力が続かなくて困る
2月14日。学校に来て、意中の人を待ってみる。
目が合ったら、つまらないものですが、とでも言って渡そうと思っているプレゼント。
誰と仲良くする訳でもなく、一人でぼうっと窓の向こうを眺めていることが多い彼は、クラスでも空気と言える。
外見も特に良いとは言えない。何事にも無頓着ゆえ、無魅力という感じだ。
でも不思議と、その姿に趣を感じてしまう私がいた。
何度か話しかけたりしたし、周りの子との会話を取り持ってあげたりもした。
しかし彼はいつも、つまらなさそうに流す感じだ。
普通ならそれで相手にするのをやめるだろう。
彼とは席が隣だった。
だから、たまに彼を見つめていた。
そして、そうしていれば彼が何を考えているのか分かるかもしれないと思った。
――結局分かることはなかった。
外を向いているので目が合うこともなく、視線に気づかれてさえいないだろう。
全部、一目惚れみたいなものなんだろうか?
恋は初め、自分の中で葛藤のようなものがあると友だちから聞く。
それが私には、ないみたいだ。
私は何故この人が気になるのだろうか。それが本気で分からない。
一度友だちに、彼のことが好きなの? と突っ込んで聞かれたことがある。
しばらく考えたが、好きになるきっかけがないんだよ、何も。
だから、分からないけど違うと思う――そう答えた。
友だちは、ふーん、と言ってそれ以上彼に関わることは言わなくなった。
みんな彼を、得体が知れないよね、と軽くバカにしたりするが、基本的に興味はないのだ。
ただ何となく見てしまうのは、私くらいと言って良い。
今や彼に意識が向いている時、忙しい日常から切り離されたような、穏やかな気持ちすら得られるようになってしまった。
そして今日はバレンタインデー。
俗っぽく言えば、女子が男子に様々な思いを込めて、プレゼントを渡す日。
彼は、異性がプレゼントを渡したいと思うような性質には見えないし、仲良くするきっかけそのものをたぶん嫌がるだろう。
しかし、私なりにあなたの存在を認めているよ、というちょっとした確認の気持ち。
それと、もし少し歩み寄ることができたなら、私の悩みが解決するかもしれない。
そう思ってチョコレートではなくクッキーだが、プレゼントを作った。
勿論、友だちとの交換用や、仲の良い男子用にも別に持って来ている。
差別化しないようにしたが、彼に渡すものだけ、気づいたら包装が凝ってしまっていた。
やはり、特別な気持ちが無意識にでも、あるのだろうか。
来るのを待ちながら、そんなことを考えていた。
しかし、彼は学校に来なかった。
私は空いた机を時々ぼんやりと、恨めしく見つめながら、一日待ち続けた。
昼を過ぎ、これは遅刻でなくもう欠席かと思って諦める。
理由は知らないが、学校を休む日もそれなりにあったから、たぶん今日もそれだろうと。
バレンタインの劣等感が嫌で学校休むなんて、そんななら逆に可愛げがあるのだが、彼に限ってそれはないな。
と、こんなことを勝手に想像している内はまだ良かった。
そのまま夕方になるとHRで担任が出てきて、彼の欠席の理由を告げた。
それを言われた時、少し心がざわついた。
……来るはずもなかった。昨日を最後に、転校したというのだ。
しかもそのことはこのタイミングまで、生徒には内緒にしてほしい、と彼から頼まれていたという。
担任はそれ以上詳しいことは教えてくれず、そのままHRは終わる。
クラスも特に動揺しなかった。あ、そうなの、という感じで流された。
彼の存在感の薄さからすれば似合いすぎる引き際で、感傷に浸るより感心してしまう有様だ。
そして私のプレゼントも、あっさりと行き場を失った。
後で担任に聞きに行こうかとも思ったが、すぐに野暮なことだという結論に達した。
これは、彼の望んでいたことなのだと思う。
自分なんて早く居なかったことにしたかったのだ。
今この結果を彼は知る術はないだろうが、見なくても分かりきっているに違いない。
もしかすれば、最後にしてやったりという気分なのかもしれない。
あーあ。
私だけバカみたいな話だ。
放課後、委員会の仕事を済ませて教室に戻ると、引き戸の横に女子が立っていた。
「あ、あのっすいません。一年四組の奥村といいます。西川先輩は、来てませんか?」
もう誰もいない教室に入ろうとすると、突然そう尋ねられて、私は彼女の顔を見た。
「西川衿子? なら部活じゃないかな」
「いいえ、違くて、ですね」
このクラスに西川という名字は一人しかいない。
――昨日までは二人だったが。
「もう一人の西川”くん”は転校したから、もう来ないよ」
「……えっ?」
予想だにしていなかったという表情だ。
そしてか弱そうな初見だったのが突然、
「ひ、酷いこと、言わないでください! 先輩が何したって言うんですか!」
と大きな声で怒りだした。
「なっ、何突然?」
「勝手に転校扱いとか、いじめじゃないですか!」
どうやら嘘をついてると思われているらしい。
何とかなだめて事情を説明すると、彼女はすぐにごめんなさいと謝ってきた。
「お昼も来たんですけど、まだ来てない、知らないって言われたので……そう、ですか」
「西川くんに何か用事があったの?」
「チョコレート、渡そうと思ってたんです。今の今まで、転校してるなんて、知らなかった、から」
誤解を受けた私でも見ていて可哀想なくらい、彼女は気を落としている。
と同時に、彼にプレゼントを渡すような子がいたということが意外だった。
「失礼かもしれないけど、西川くんとは親しかった?」
すると力なく首を横に振る。
「ちょっと話をしたことがあるだけです。……じゃあ、失礼します」
ちょっと、か。
立場としては案外私と似たようなものだったのかな。
彼女は真面目に好意を持っていたのかもしれないが。
小さな後姿が悲しい。
帰る前、私が持ってきたプレゼントは、使う人のいなくなった机の上に一瞬だけ置いてあげてから、引き取った。
こんなものここに置きっ放しにしたら、きっと明日見た子が引くだろう。
捨てるのも忍びないし、あとで自分で食べるか。
そんなことを考えながら一人、今日一日バレンタインの舞台だったのがまるで嘘のように静かな校舎を通り抜け、靴箱まで来る。
「……?」
さっきとは別の女子が靴箱の近くに持たれかかり、携帯電話を弄っていた。
目が合ったので、どうも、と頭を下げる。
「あなた、2-3の子かな?」
「そうですけど」
「わたし、三年の清見花緒って言うんだけど、西川笹治くん、知ってる?」
結構可愛い方な外見をした彼女が、そう聞いてきたので戸惑った。
「え、っと……ですね」
そんな私を前に、彼女は携帯をぱちりと閉じる。
「西川くんは、転校、だってね?」
「知ってたんですか?」
「うん。さっき先生に聞いた」
三年生ながら今日登校日だった彼女は、やはり彼にチョコレートを持って来て、渡すつもりでいたらしい。
「かれさ、前に文化祭の時、一日中ずっと一人で中庭で景色見ててね。わたし、声かけたんだよ」
「そうですか」
「それ以来、見かけたら何度か、ね。でも、ダメだねぇ……全く答えてくれないというかさ」
彼はクラス以外での振る舞いも、あまり変わらなかったようだ。
「でも、そういう所が気になっちゃうってこと、あるんだよ。お節介だったんだろうけど」
しばらく話を聞いていた。
二人は委員会が一緒で、私なんかと比べればまだまともに会話もしていた。
彼女は昔から教員に憧れていて、既に進路は決まっているそうだ。
そんな気質が彼みたいな年下を心配させるというか、放っとけなくさせるのだろうか。
悪さをする訳ではないが、目に見えて周りから浮いている訳だしな。
けれども、その彼女が根気よく接してみてさえ、彼の心を開くには至らなかったのか。
「……僅かな望みと思って、聞いて良いかな? かれ、昨日まで何も言わなかった? どこに転校するとか」
「いつも通りでした。話したりはしてないですし」
すると彼女は溜息を吐いた。
「家の電話番号だけ、教えてもらったことがあるんだ」
携帯を持っていなかったそうで、それでも、困ったら相談しなよってことで、彼女から頼んでのアドレス交換だそうだ。
何度かかけたことはあるらしい。
「で、今日学校にいないっぽいから、渡せないかと聞くつもりでかけてみたら」
「はい」
「――おかけになった電話番号は現在使われておりません」
「酷いでしょ?」
と呆れたように笑う彼女。
見ているだけで、胸の奥が小さく痛む。
「家に渡しに行ってあげようかと思ってたけど、まーこれは完全に引越してるパターンだよね」
そうだと思う。
突然、自分の存在を足跡も残さずに消してしまった。
誰にもその後のことを心配なんてしてほしくなくて、自分のことを忘れてほしいのだ。
けれど、大部分は本当に彼に対して無関心だったとしても、彼のことを気にかけていた人は確かにいた。
気づかなかったのか、目を背けてしまったのかは分からないが、それが、私も当事者の一人だが、空しかった。
「あっと、ごめんね。こんな所で呼び止めて話なんかして。さっ、帰るかっと」
最後、独り言のように呟いて、彼女は軽く伸びをした。
「ふぅ……先輩として、異性として、きっと力不足だったんだろうな」
「そんなことないと思います」
「ありがとう。あなたみたいな人が彼の近くにいたんだなと思ったら、少し気持ちが晴れたよ」
恋する人との別れや、届かない思い――いろいろあるが、こういうバレンタインデーのエピソード。
”プレゼントを渡せなかった”という類は、切ないものが多い気がする。
では私は、同情されるべき立場か。
帰り道、遮断機の下りた踏み切りで立ち止まり、考える。
彼のことを卑怯だと思う前に、本当に分かってあげようとしていたか。
その上で突っぱねられたのなら仕方がないが、普段一番近くにいたのは、チョコを渡そうとしていた他の二人ではなく、私だったはずだ。
「ゆうく〜ん」
「どうした、ナナ」
「えへへ〜。寒いから、手握ってほしいなっ」
線路の向こう側でカップルが――兄妹のようにも見えるが、戯れている。
「えー恥ずかしいわ」
「良いじゃ〜ん。勇気出して大本命のチョコレートあげたんだから、そのくらいさ」
「実感ねーんだよなぁ……ほれ」
男の方から引き寄せるように手を繋ぎ、体を隣にくっつける。
「……ふふふ、あったかいな」
といったところで、近くの駅に停車していた電車がやっと目の前を遮る。
おわり
供養乙
こっちでやれと言われたので。
百合モノです。完全に捨てSSになってしまったので手入れすらしてません。
「」や()や地の文も整理してません。
憑依されたと言うことですね
ええ、体が熱くなるんです
どんな風に?
息が荒い
小鳥さん、あなたに取り憑いている霊を調べさせてもらっていいかしら?
はい、よろしくお願いします
そう
ちょ、ちょっと何をするんです?
体を見ないと
そ、そんな、困ります
少しで終わるから大人しくしてて
は、はい
体のラインに沿いながら指をしならす。
人指し指は小鳥の唇に軽く触れたあと、クビから肩にかけて皮膚に沿いながら柔らかく撫でる。
その後にねっとりとした吐息を耳に吹きかける。
もちろん感じさせることを意識した上でのこと。
あ、あん…いや…
…続けていい? 必要なことなんだけど?
は、はい
かかったとほくそ笑む。彼女にすれば同業者の側近に近づいただけでも嬉しいのに、小鳥が主である麗華には内緒でエクソシスト近づいてくれたのは願ってもないことだった。
あなた、よく見ると可愛いわね
わ、私は…やめて下さい…あん…そんなとこ…
優しく肩に触れていた指が乳房に移動し始める。もちろん霊気を追って性感帯を探しながら。
彼女は霊気の微かな乱れを感じて人間の性感帯が見えるのだ。
あん、なんで、こんな…
気持ちいいのは普通の事だから気にしなくていいのよ
え、あ…あん…いい
そう、感じたままでいて
あ、ああ、
そして、こうして心にまで入っていく。こうやって触れてしまえば小鳥の愛液の量まで感じ取ることができた。
さらに乳房を何度か揉んだあと、谷間の心臓に手を当てて、小鳥の精神の軸になっている霊気を感じ取る。
随分、精神が侵食されている。海外のエクソシスト特有の結界も取り除く。
そして今度は東洋の除霊師特有の結界を張り直す。
ずっと乳房を揉んだままだ。
この作業中、強烈な絶頂を感じるものもいる。
小鳥はどうだろうか、と観察しながらその背中に、優しく腕を回しながら覆いかぶさる。
既に小鳥の上のシャツとブラジャーはまくれ、少し主張した胸が露わになる。
「ん…ちゅぅ…ん…どう?」
「あ、き…気持ちいい…ダメ…なんで?」
ふふそれが普通よ
で、でもおかしいんです…こんなに感じるはず…ないのに…
いいのよ、さ、私に身を任せて、安心して、取り除いてあげるから
あ、あ、ダメ、そこはダメ
股間に手を伸ばし淫らにあふれている場所に指を当てる
あ、あ、あああああああああああああああああああ
全身をうち震わせながら小鳥は歓喜の絶叫をあげながら失禁してぐたりとなった。
その瞬間だった。
「…やめなさい」
彼女の首の横にヒヤリと冷たい金属が当てられていた。
「動いたら首を切ります」
「しゃべるのはいいのよね?」
その人影に彼女は動じない。わかっていたからだ。
人影は西洋の使用人の格好をしていた。小鳥が訪ねてきた格好と同じだった。
シックの青紫のメイド服。程よく体を強調させた格好はよく知っている人物だった。
長い髪を後ろで結んだ女性は切れ目で整った顔立ちで、同性の彼女から見ても美人に属するものだった。
「相変わらずいい性格してるわね。これだけのことをしておきながら…」
「小鳥ちゃんのこと? 可愛いね彼女。もう少しで落とせたのに」
「く…今回のことは私のミスよ…あなたが相手とは…」
「あはは、反省会より首の横の冷たいものをどうにかして欲しいなあって。あ、まだこのロザリオ使ってたんだ」
「あ、動かないでって…!」
スルリと首に当てられた小さな銀のロザリオをくぐったあと、そのメイド服の前に立つ。
「鐘やん、久しぶり。留学は楽しかった? 何年ぶりだろ」
「そのアダ名を呼ばないで!」
「いいじゃん、感動の再開なんだしさ」
「あ、あなたね…」
微かに頬を引きつらせているメイド。
鐘ヶ江は彼女の旧友だった。
「ほら、怒んないで。美人が台無しだよ」
「千明…」
彼女。千明奏(ちぎら かなで)。霊能力者の巫女。
目の前の鐘ヶ江も大層な容姿だが、さらに輪をかけた悪魔的な美しさを持っていた。
純粋な長い黒髪に整った目元。それでいてどことなく神秘性がある。そんな女性だった。
ちなみに下には弟の清彦と妹の舞がいる。
「小鳥にしようとしたことはわかるわ」
「あはは、能力バレちゃってるからね」
「何が、あはは、よ。小鳥を支配下に置いて何するつもりだったの?」
「いや、ナニを…」
「…っ!」
ロザリオと殺意を向けられる。その小さな銀色のものはミスリル製で刃物としての殺傷能力があることを奏はよく知っていた。
「じょ、冗談だってば…」
「私の気持ちを知った上でしてるのよね?」
「ご、ごめん」
「謝らないで!」
「でもさ…」
奏が何気なく続けようとした時、ぎょっとした。鐘ヶ江は目を泣いていたのだ。
目に涙を浮かべ瞼をこすりながら。年端も行かない少女のように隠す素振りも見せず。
「ちょ…なんで…」
「私があなたを好きなのを知ってて」
「…わかってる」
「それでも仕事が大事? 小鳥をこんな風にしてまで、お嬢様の」
あとはプロット兼あらすじの原形
裏設定スレの方がいいのかも知れないけど…
神社で起きた時での博美への嫉妬から
兄はこのひととけっこんするんだ
というぜt某
でもわたしだって
くやしい
兄との修行
自分の方が脳ry区高かったのに
やさしくしてくれる
じぶんののうりょくはことだま
それもかなりのクラス
でもひろみには勝てない
自分の方が上なのに
なんかおかしくない?
私の方が上なのに
曽於時声が聞こえる
力がほしくないかと
そしてその力があると
またこの声か
ここにきてからなんだもする
たぶん悪霊
こんなのにかまってられない
いつもなら無視するのに
お前の方が奴より上だ
兄と結ばれることはおかしなことではない
お前がかってにおもっていることだ
出す気はないか
神社の結界をきるだけでいい
勝ちたくないのか
私なら勝たせられる力を持たせてやる
何、お前の力にしてしまえば
いざ追い出す時になっても追い払える力があるだろう
大丈夫
うそよ
本当だ
あの女と兄との情事を見せてやろう
やめて
ああ
くやしい
くそくそくそなんで妹なんだろう
わかったわ、やるわ
ただし私の力をあまくみないでね
あの女より私の方が上なんだから
ああ、わかってるお前の方が上だ九九九
だが、この力はお前が除霊氏と成功すると無くなるを覚えておけ
ふん、そんなのいらないわよ
力尽けたら追い出してやる
入ってくる
結局、魅力的な姉キャラを作ることができなかった
供養終了
投げおつ!
本スレに投下しなくてよかったよ
確実にぶっ叩かれていた
FEスレに投下しようと思ってた一発ネタ。
どうしても書けない部分があって寝かせているうちに、
ネタ元のレスがあったスレが流れてしまったのでここに投げ。
イーリス城内。真夜中。
移動力が激減しそうな強い雨の中、ユニ男はとある一室に呼び出されていた。
部屋には寝台と小さなテーブルが1つ。
設えは絢爛ではないが、王城を名乗るには十分なぐらいには瀟洒である。
そう、そこは何の変哲もない客間だった。
……ただ、広いとはお世辞にもいえないこの部屋に10人の女たちがひしめいていることを除いては。
ミリエル、マリアベル、ティアモ、ノノ、サーリャ、アンナ、チキ、インバース、シンシア、デジェル。
10人の女たちは不思議なことに皆一様にダークナイトの職に就いていた。
「こんな夜中に呼び出して、何の用だ?」
ユニ男の問いに、女たちは10方向サラウンドで答えた。
「生命吸収の訓練をさせてほしいの」
生命吸収とは倒した相手のHPの50%を己の物とするスキルである。
そんな事はユニ男だって知っている。
だが、なぜこんなところで? こんな平和な城内で、どうやって生命吸収の訓練をするのだろうか……?
そんなユニ男の脳裏に浮かんだ疑問を知ってか知らずか、10人の女たちはそれぞれに身を寄せてくる。
「嫌とは言わないわよね、ユニ男」「生命吸収は学術的に必要なことなのです」
「そうそう、ガクジュツテキに必要なんだよ!」「だから生命吸収させてほしいのよ」
「もちろんさせてくれるわよね」「生命吸収させてくれたら、イイことしてあげるわぁ」
「させてくれなきゃ……呪うわ……」
ティアモとマリアベルが柔らかな頬を寄せ、ミリエルが眼鏡を煌めかせ、ノノとシンシアが足元にまとわりついてくる。
チキとサーリャの豊満なバストに挟まれた腕はアンナに握られ、デジェルは珍しく鎧を脱いで頬をすり寄せてきた。
豊満なバストを押し当てるように後ろから抱きついてくるインバース。
10人の体臭が混ざり合ったかぐわしい匂いは並みの男ならばそれだけで必殺の一撃されてしまうぐらいの色香を放っていた。
しかし、ユニ男は動じない。この状況に怪訝に首を捻るばかりだ。
10人の美女に囲まれたこの状況は、並みの男ならばそれだけで必殺の一撃されてしまうぐらいの羨ましい状況だろう。
だが、百戦錬磨のユニ男の直感はこう告げていた……ヤバイ!キケン!
その証拠に、見よ、トールハンマーもかくやという稲光に照らされた女たちの顔を!
女たちは10人ともヴァルターめいた目でユニ男の事を見つめている!
ユニ男はさりげなく女たちを引きはがしながら己に問う。この戦況をどうやって変えればいいのか?
ユニ男の選んだ戦術は――走為上。三十六計逃げるにしかずというやつだ。
なに別に恥じることはない。魔符の英雄・賢王リーフだって逃亡に5MAPも費やしたではないか。
『逃げるが勝ち』とは歴史的に重要な戦術なのだ。
ユニ男は女たちを押しのけて後退した。そして囲みを突破するとドアノブに手をかける……!
その時だ!
「あーっ、逃げた!」シンシアが叫んだ。
女たちの対応は素早かった。
「イヤーッ!」デジェルが強烈なタックルをユニ男にかまし、ティアモはその隙にドアノブを奪取した。
倒れたユニ男にチキを始めとする女たちがのしかかり、その動きを封じようとする。
だが、なんという逃走にかける執念だろう!
限界突破まで鍛え上げられたユニ男の肉体は、5人の女たちにのしかかられてもなお、入口を目指して匍匐前進を続けている!
「このままでは、押さえきれませんわ!なんとかしてくださいまし!」マリアベルが叫ぶ。
「わかったわ」とアンナが答える。「こんなこともあろうかと仕入れておいた商品があるのよ」
アンナは懐から一冊の本を取り出した。
その本は……ああ、なんということだろう! その本の名は……!
古代アカネイアにおいて悪の司祭ガーネフが使っていたという暗黒魔法、マフーの書である!
「ふふ、これならまちがいないわね。逃がさないわぁ、ユニ男!」
インバースに手渡されたマフーの書から、おびただしい怨霊が立ちのぼる!
実体を持たない白い影は標的の体中にビグルめいて絡みつき、ユニ男は身体の自由を失った。
抵抗ひとつ出来ないまま、ユニ男は丸太のように寝台の上へと放り投げられた。
スターライト・エクスプロージョンじみた柔らかな寝台に受け止められながら、ユニ男は
円陣を組むように己を取り囲む、女たちを見上げた。
地に落ちたガイアの高級菓子に群がる蟻めいてユニ男に迫る女たち。
儀式めいた忍び笑いが10の唇の端から漏れ、20本の手がユニ男へと伸びた。
これはなんだ? 果たして女たちは一体何をする気なのか……?
……賢明なエロパロ板の住人の皆様は、既にお気づきであろう。
そう、女たちの目的は生命吸収である。もちろんエロパロ的な意味での。
ユニ男を必殺の一撃し、白いHPを吸収する。そのためだけにこの10人は集まったのだ!
何という背徳であろう!ナーガ!
女たちの手によって、見る間にユニ男の服は脱がされた。
下着からまろび出たペニスを見た女たちの歓喜の声が部屋の中に響き渡る。
「男の人のおちんちんを見るなんて、何千年ぶりかしら」チキが微笑んだ。
「私は初めてよ。変な形をした器官よね」
とデジェルがだらりと垂れたモノを手に取る。そして、はたと動きを止めた。
「……で、どうすればいいの?コレは」
「私の研究によると、『こう』すると良いそうです」
デジェルの問いかけに、卑猥に手を上下させてミリエルがお手本を示す。
「そうなの。じゃあやってみるわ」
槍を持つかのように力強くと肉槍を握りしめる!
「イヤーッ!」デジェルの手が天空のように激しく前後!「グワーッ!」
竿を握りつぶさんばかりに込められた力は快楽どころではない。激痛!
(ここが書けませんでした)
しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ! 激しい手淫は止まらない。
物理的な刺激に、ユニ男のペニスは徐々に勃ち上がった。
そして固くなり始めた肉槍にデュアルアタックをかけるのは天才ティアモである。
赤黒い亀頭をぱくりと頬張る。
「んちゅ……ひどいじゃないユニ男! じゅるる……何も、ぷはぁ、逃げなくたって……!」
ティアモの疾風迅雷! 天才は舌技や口技もまた天才であった。
全く身動きが出来ないというのに、ユニ男の股間のモノは見事なヴェルニの塔めいて勃起した。
まさに古の暗黒魔法の神秘である。
「えーっ! これ、入るかなぁ?」
「入るかな、じゃないわ……入れるのよ……」
「じゃあ誰から行くかそろそろ決めましょうか」
女たちは即席のくじで順番を決めた。一番手はマリアベルだった。
にじり寄る金の縦ロールがゆらゆらと揺れる。
「ンーッ! ンーッ!」
マフーの影響下ではあるが、かろうじて、ユニ男は首を小さく左右に振ることが出来た。
マリアベルと目が合い、ユニ男は視線で語りかける。
苦し紛れの意思表明。ノー逆レイプ・ノー生命吸収。これで拒否の意が伝われば良いのだが。
しかし、マリアベルは無情にもこう言い放った。
「今更往生際が悪いですわ、ユニ男。さあ、そろそろ覚悟を決めてくださいまし!」
マリアベルは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
マリアベルはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。
ミリエルは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
ミリエルはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。
チキは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
チキはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。
アンナは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
アンナはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。
インバースは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
インバースはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。
サーリャは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
サーリャはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。
ティアモは服を脱いだ。そのバストは豊満ではなかった。
ティアモはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。
ノノは服を脱ぐ。そのバストは豊満ではなかったが、ティアモよりは若干あった。
ノノはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。
デジェルは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
デジェルはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。
シンシアは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
シンシアはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。
絶頂に次ぐ絶頂に、ユニ男は肩で息をついた。もう身体が限界だった。
10人に搾り取られた輸精管はひりつく痛みに悲鳴をあげ、金玉からは赤玉が出る寸前である。
しかし、女たちはそんなユニ男の様子など目を留めもしない。
生命吸収を終えて先ほどより幾分かつやつやとした女たちは、
まるで『輸送隊のこわれたやり』のようにユニ男のことをうち捨てて、思い思いのことを口にするばかりである。
「こ、これが生命吸収ですの?」
「ふふ、ごちそうさま♪」
「若い男の精液……いいわぁ」
「これで、ユニ男の子供……孕むわ……」
「なるほど、これが生命吸収なのですね。実に興味深いスキルです」
「思ったより良い運動になるわね。何かの訓練になりそうだわ」
「実際やってみると、たいしたことなかったねー」
「ま、まさか、ノノにまで負けるだなんて……っ!」
「ノノこうみえてもオトナだもん!」
ユニ男は天井をぼんやりと見上げながら、ぐったりと10人の女たちの会話を聞いていた。
なぜ任天堂は、自分を誰とでも結婚できるようにしたのだろうか。
もしかして、このゲームに結婚システムが無ければこんな目には遭わなかったのだろうか?
視界がぼやけ、意識が段々と遠ざかっていく――。
薄れゆく意識の中で、チキの死刑宣告めいた声がぼんやりと聞こえて来る。
「ねえ、もう少し生命吸収したいと思わない?」
「そうですわね。まだ吸い足りない気がしてましたの」
「ユニ男、今夜は寝かせないわよ……」
無邪気な声とともに再びくじを引き始める女たちのシルエットに、
快楽地獄がまだまだ終わりそうにないのを、ユニ男はひしひしと感じ取っていた。
<終>
以上です。なむなむ。
供養乙
投げ乙
保守投げ
保守
319 :
名無しさん@ピンキー:
保守