ヤンデレの小説を書こう! Part44

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1名無しさん@ピンキー
ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。
○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど)
○ぶつ切りでの作品投下もアリ。
■ヤンデレとは?
 ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。
  →(別名:黒化、黒姫化など)
 ・転じて、病ん(ヤン)だ愛情表現(デレ)、またそれを行うヒロイン全般も含みます。
■関連サイト
ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ
http://www42.atwiki.jp/i_am_a_yandere/
■前スレ
ヤンデレの小説を書こう!Part43
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1299431815/
■お約束
 ・sage進行でお願いします。
 ・荒らしはスルーしましょう。
  削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、
  削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。
 ・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。
 ・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。
■投稿のお約束
 ・名前欄にはなるべく作品タイトルを。
 ・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。
 ・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため)
 ・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。
 ・作品はできるだけ完結させるようにしてください。
 ・版権モノは専用スレでお願いします。
 ・男のヤンデレは基本的にNGです。
2名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:36:37.28 ID:QejW93CC
重複だから誘導するよ
削除依頼は自分で出しとけ


ヤンデレの小説を書こう! Part44
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1299431815/
3名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:41:43.57 ID:RalP/cHG
悪いがそっちは勝手に決まりを変更しているから消すならそっちで頼む。
まあ作者さんも皆こっちに来ると思うよ。
4名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:43:49.47 ID:+zVz5p9O
>>1乙です!
勝手に変えるとか……ないわ。
5名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 03:34:46.47 ID:RalP/cHG
6名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 03:46:14.02 ID:djIQoXmD
>>1お疲れ〜
勝手にルール変更とかどのみち認められるわけないのにね
作者はこっちに投下すると思うけどさ
7名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 08:13:30.03 ID:PZ9yPLh9
あっちに投下が来ちゃったよ

こっちの負けだな
8名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 09:14:40.93 ID:hhzzk/ut
どっちも残せば?
9名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 09:16:26.09 ID:g38yVh6L
それはやめてくれ
某スレみたいになる
10名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 09:55:06.69 ID:rggN6S1F
あっ、やべ。保管庫両方ともやっちまったよ
でも、別に反省も後悔もしていない
11名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 09:58:15.17 ID:dxpTPT1I
笑ったwwww
こっちだけ保管庫に登録されてたのに、わざわざ両方載せた上にあっちを本物扱いwww
12名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:10:10.94 ID:Das6nV29
どっちに投稿すりゃいいんだ?
13名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:14:15.46 ID:RkyiQ0AR
テンプレを独断で改変したのがあっち
でも出遅れて重複させる形になったのがこっち

保管庫に載せる気があるならこっちの方が良いんじゃない
向こうは保管庫なんて要らないって、テンプレから消したみたいだしさ
14名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:11:17.88 ID:/J0K2ffp
向こうは審議用か
15名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:19:44.66 ID:07Be7SW/
次スレ立っててびっくりした
立てない方向かと思ってたから
テンプレみたら滅茶苦茶だし>>1が立て直してくれて助かった
16名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:42:29.92 ID:fA5E8u8G
>>1
スレ立て乙!
17 ◆Hlz8FFHZZrcg :2011/03/07(月) 18:49:43.39 ID:AlkgZLjl
うわっ!超自演!

てか向こうに投下来たんだからこっち消せよ
18名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 19:13:28.70 ID:ctguU61C
保管庫の掲示板に投下した方が良いという声もあれば、こっちのスレに投下しろあっちのスレに投下しろという声もある……一体どこに投下すりゃいいんだ?
19名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 19:17:22.72 ID:RkyiQ0AR
落ち着くまで投下しないで書き溜めときゃ良いよ
既に書き終わってるってなら、他のスレに投下する奴でも書くと良いさ
20名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 22:02:08.12 ID:P11wLo6x
          l「,沙'´ (フ'
          〔{-―E‐く       チャリーン
          〃` rュー- ′    _.__, lヽ,,lヽ
             _| ::|_         | |Θ|(    )
        | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|_   |_|_|と   i
        |___|__|_|    |_|  しーJ



                        ,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                     ,,,,;;;;;;;;
                   ,,:::::
           ー忿-ィ'ひ!,,-''
          l「,沙'´ (フ',,             ....::::: ::: : :
          〔{-―E‐く -,,         .....:::::::: : ::
          〃` rュー- ′  ''::::,,     .:::::::::::: : :
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        | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|_   |_|_: '''i'''''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
        |___|__|_|    |_|   しーJ

21名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:12:41.31 ID:We6Y9tc9
やっぱりアッチは荒れやすいみたいだな
最初から普通にスレたてすれば良かったのに
22名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:46:56.29 ID:juvh+O5E
まぁこっちは普通に投下すればいいんじゃない
23名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:48:50.50 ID:VVzWOvIR
あっちが犠牲になる代わりこっちは落ち着いてるな
24名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 01:07:44.23 ID:9VK6H63O
すぐ戻ってくるかも
25名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 01:53:38.14 ID:0cql2pYr
ぽけもん 黒を読んで感銘を受けた。
全然18禁じゃないですが、勢いだけで書きました。

投下します。
26栄光を君に:2011/03/08(火) 01:57:28.64 ID:0cql2pYr
―気がつくと、私は闇の中でうずくまっていた。
気配を探るが、誰もいない。
弱々しくなってしまった手足を引きずり、ボロボロになってしまった城の扉を開ける。
高い山の上に建つ城は強風に煽られ、私の緑色の髪を持ち上げる。
そして風に意識を乗せ、私の想い人の気配を探る。

―感じ取れない。あの人の、気配を…

またも私は早く起きてしまったようだ。
ふっとため息をつくと、独りごちた。
「また100年で封印が解けちゃったのかな…あなたに会えるのは千年後なのに…」

私は、龍王と呼ばれる存在。そして、勇者を愛していた。
27栄光を君に:2011/03/08(火) 01:59:38.17 ID:0cql2pYr
平和とも呼べる世界の中、私はあの人のために下準備を始めることにした。
残りの900年を寝て過ごしてもいいが、私の悪名轟けば彼の名声は比例して高まるのだ。
せっかくの時間なのだし、私は魔界とこの世界をリンクさせ、じわじわと侵略することにする。
100年が過ぎた頃だろうか、だんだん人々は不安を掻き立てられ、我々がいるはずもない地を探り、
我々が戦うはずもない相手に我々の所在を確かめ始めた。
私は下僕たちに厳命を下していた。
「けして500年後まで気配を悟られるな。」と。
私の下僕は忠実に意見を守り、力を蓄え、かつ深い深い闇のなかで息を潜めた。
私は次の命を側近の下僕に伝えた後、寝ることにした。

愛おしい、彼の夢を見ながら…
28栄光を君に:2011/03/08(火) 02:01:48.11 ID:0cql2pYr
―彼と初めて逢ったのは、もう何万年、何億年前のことだろうか…
新天地を求めてこの地を侵略した私と、人々を守るために立ち上がった、彼。
彼は志は高かったが、腕は未熟極まりないものだったな…ふふっ…
私に無様に負けても…何度も、何度も何度も立ち上がって…
「皆を守る!この命にかえたって!絶対に…!」
って、私の前に立ちはだかるのだから…

そんな彼だからこそ、私は彼を鍛えてしまった。
そんな彼だからこそ、私は彼に恋をしてしまった。
そんな彼だからこそ、彼は私に応えてしまった。
そんな彼だからこそ…彼は勇者で…
そんな彼…だからこそ…彼は私を置いて行ってしまったのだ…

彼は人間で、私は龍王とも呼ばれる魔族。
彼の寿命なぞ、私の毛先にも及ばないほど短いものだった。
彼が老い、私を愛せなくなり、やがて死ぬとき…
彼は私と約束をした。

「何回生まれ変わっても、君と一緒に生きていきたい。数千のボクが、君といつまでも一緒にいる」
彼はそうつぶやくと、枕元で握っていた私の手を少しだけ強く握り…
―二度と目覚めなかった。
29栄光を君に:2011/03/08(火) 02:03:52.36 ID:0cql2pYr
私は発狂しかけた。
彼がいないこの先の人生など考えられなかった。
この世界も人も全て、全て巻き添えにして死んでしまいたかった。
しかし彼は約束してくれた。
必ずまた会いに来てくれると。一緒に生きてくれると。
その言葉だけを頼りに、空になった私は生きることにした。

やがて、彼が死んで千年が過ぎる頃。
私は遠くの地にて、彼の気配を感じることが出来た。

私は喜んだ。全身が満たされていくような気がした。
足りないものが埋まっていくような気がした。
彼の気配を感じたのち、すぐに私は迎えの部隊を寄越した。
すぐに来てくれる…私と彼はまた一緒に生きて行けるのだ…

しかし、期待は最悪の形で届いた。
私が出した部隊は、全滅した。
彼と、彼のパーティによって。


何故?何故私を拒絶するの?
あの時一緒に居てくれると約束したのに。
あの時一緒に生きてくれると言ってくれたのに。
何故?何故?
わからない…わからない…
30栄光を君に:2011/03/08(火) 02:05:58.84 ID:0cql2pYr
やがて、地方にいる私の部下達は彼によって殺されてしまった。
たとえ仲間を殺されても、彼を恨むことができなかった。
愛してしまったから。
愛しすぎてしまったから。
それでも胸を締め付けるのは、彼が私の知らない人になってしまったから。
彼をどうすればいいんだろう。
殺しちゃえばいいんだろうか?自分のものにならないなら、最初からなかった事にすればいいのだろうか。
死んじゃえばいいんだろうか?約束してくれた彼ではないのなら、この世界に未練なんてないのだから。
グルグルと頭の中で回る。結論が回り続ける。
結局何も結論を出せないまま、私のもとまで彼はやってきてしまった。


私は、彼が城に来て初めて決意をした。
彼に殺されるという決意を。
たとえ彼が覚えていなくても、私が覚えていればいい。
私が彼に栄光を捧げよう。
彼の人生が、より良きものになるように。

やがて私と彼が対峙したとき、彼は武器を落とした。
そして目からポロポロと涙をこぼすと、私の名前を呼んでくれた。
思い出したのだと、剣を向けてすまなかったと謝ってくれた。
私の方こそ謝らなければいけないのに。
生きることを諦めたことを…
そして私は彼と約束をする。
今後何があっても、死なないことを。
絶対に彼と生きて行くことを…

その後、彼が老衰で死に、また生まれ変わり、私に会いに来てくれるということを繰り返した。
10代までは私のことをはっきりと思い出してくれた
20代までは、うろ覚えながらも私を思い出してくれた。
30代までは、私のことを知らないけれど、大切な存在としてくれた。
40からは、少しずつ、私という存在が彼から薄れていっていることに気づいた。

そして今、もう彼は私のことを覚えていない。
でも私は彼と約束をしてしまった。
死なないことを
彼と生きて行くことを…
31栄光を君に:2011/03/08(火) 02:08:01.96 ID:0cql2pYr
ふと、目覚める。
今は何年だろうか?
私に対し、剣を構えた下僕に聞いてみる。
「今は・・・貴方が解かれてから800年後にございます。」
あらら、もうちょっと寝てても良かったかな?
私があくびをしながら礼と、下がるように命令を下すと、下僕は私に剣を構えたまま言い放った。
「もはやあなたの時代ではないのです。ここに召喚してくれたことに感謝いたしますが、
あとは我々が全てをより良い方向へ導きます。我らのために…」

私に対し斬りかかってくる。
この下僕は分かってない。
私を傷つけることができるのは彼だけで、彼以外に殺されることなどできないのだと。
私は億劫そうに手を挙げると、刃は私の手の前で止まった。
この下僕はどうやら勘違いしているようなので、一言だけ伝えておいてあげよう。

―あなた達のことなんて、正直どうでもいい。大事なのは彼がいて、私がいること。

下僕にそれだけ伝えると、もう面倒になってしまったのでその下僕を塵にした。
再建された城を抜け、扉を開ける。

目の前に広がるのは、屈強なデーモン、頭の悪そうなドラゴン、意地の悪そうなコボルトたちの群れ。
…どうやら、私の厳命はちゃんと行き届いていて、その次の命令も行っていたようだ。
私は手を上げ、最後の命令を行った。

―人間から全てを奪いとれ。金、土地、そして命―

そして命令を出した後、また眠りに付くことにした。
狂おしいほどの、彼への想いを抱いて。
32栄光を君に:2011/03/08(火) 02:10:08.14 ID:0cql2pYr
―ふと、周りが騒がしい。
今、何年なんだろうか?
もう、彼は来てしまったのだろうか?
とりあえず下僕を呼び寄せ、聞いてみることにした。
「龍王様!人間によって我らが駆逐されています!もう我々しか残っておりません…!」
どういう事だ?
…まさか!
「龍王様…!早く逃げてください!あの男が…あの…あ…」

目の前で下僕が霧散する。
見覚えのある顔が来る。
私の好きなあの人が、今そこに佇んでいる。
しかし今はまだ姿を見せられない。
この奥のダンジョンを抜けた先で…相手してあげるね…
33栄光を君に:2011/03/08(火) 02:12:13.84 ID:0cql2pYr
私はひらりと洞窟の奥へと進んだ。
そして最奥までワープした後、鏡の前に立つ。
目の前には、緑の髪と赤い目を持つ少女が佇んでいた。
いけない。このままでは彼が私を倒したことに罪悪感を抱いてしまう。
私は急いで姿と声を変えた。
醜い、化け物のような姿に。


やがて彼が、私のいる部屋の扉を開ける。
私はさも悪魔のごとく、彼に接する。
「ところでどうじゃ? わしと手を組むのなら、世界の半分をお前にやろう。」
乗ってくれるというなら、私は全てを彼に捧げてしまうだろう。
しかし、絶対に彼は私のところには来ない。
それは私が一番良く知っている。
現に彼は、嫌悪感をむき出しにして、私の誘いを断った。
―これでいい、これでいいんだ。
心のなかでそう呟く。
彼は私を倒し、英雄になる。
私は彼の誇るべき1シーンに刻まれるのだ。
その反動で私はまた眠りについてしまうが、仕方ないこと。
これが私の約束であり、彼の約束でもあるのだ。


―そうして、私は今も、彼と一緒に…生き続けている。
34名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 02:15:44.27 ID:0cql2pYr
投下終了です。
読んでいただきありがとうございました。
35名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 04:02:45.66 ID:V/D3mLlx
Gj!

竜王可哀想だな。勇者は忘れてるのに健気すぎ。
36名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 04:41:02.02 ID:We6Y9tc9
gj!

龍王が可愛いすぎて泣いた
37名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 07:08:06.25 ID:1AeAYDG9
ていうかさ、どっちかに統一して欲しいんだが

テンプレを変えてるからこっちとか云う理由だとあっちを擁護しているやつらには効かないぞ?

俺は作品が読めればどうでもいいけどさ、両方に投下されるとなんかややこしくなるんだよな


まあ、そんなことよりGJです
わたしの場合、ヤンデレを書くとどうしても刃傷沙汰がはいっちゃうんですよねー
だから、いつもそういうのがはいらない人のを見ると、なんか感心してしまいます

しかも、ヤンデレで最も重要(だとおもっている)男性への愛がしっかり描かれてていいと思います

こっからは戯言
でも、龍王さんは何度でも生き返るせいか、それほど病みを感じなかった気がします
これはあくまでわたしの思ったことなので、適当に聞き流してくださいね

では、長くなってしまってすみませんでした
38名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 10:25:56.84 ID:VF4AwOM2
>>34
乙です
読んでて悲しくなっちまったぜ・・・
39名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 14:08:20.41 ID:2e3T9W9u
投下乙!!
話が綺麗にまとまっていて、しっかり骨格のある物語になってる。
なんか読んだ後に胸がキュンキュンして苦しい
40名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 15:32:19.54 ID:nQq9c0ZY
別に統一なんてしなくていいよ
せっかく荒らしが向こうに行ったのに、わざわざ元にもどす必要ない
向こうは隔離スレとして機能させておけばいい
41晴れのち病み ◆O9I01f5myU :2011/03/08(火) 16:17:17.29 ID:01Uo1WPn
晴れのち病み 第四章を投下させていただきます。
42晴れのち病み 第四章:2011/03/08(火) 16:18:17.08 ID:01Uo1WPn

 チキンにケーキにスナック菓子、各種ドリンクと密かに用意された酒……テーブルの上にはクリスマス、と言うよりも未成年の宴会の定番と言える品が揃っており、皆がそれぞれを摘み食いしながら会話に華を咲かせている。
 パーティは滞りなく開かれた。参加者全員――勿論、二見と朝倉、佐原一家も時間内に集まり、盛大なクラッカーの音と乾杯の音頭が取られ、じきに夜を照らす程の賑わいとなった。
 香山宅は今夜、両親が仕事の都合で留守にしているという。それを聞いた一同は「それなら遠慮はいらないか」と言わんばかりに酒に手を伸ばし、早々に出来上がっていた。誰もが酔いに任せるばかりに振舞い、お祭り騒ぎになっている。
 二見と朝倉も好奇心で酒を煽ってほのかに頬を赤らめ、皆から離れて――朝倉の積極的なモーションに二見が負けた形だが――二人寄り添って食事を楽しんでいる。周囲も空気を読んでか、誰も彼らの邪魔をしようとしない。

 「ヒッヒッヒ……」

 それらを眺めて笑うのは佐原だ。委員長に頼んで特別に作ってもらった湯豆腐の出し汁を啜っている。その傍を固める妻子――忍は自前の瓶酒をストレートで煽り、幸華は甘いお菓子を片っ端から掻き集めている。皆と同じく、貪欲に宴を楽しんでいる。
 テーブルに散らばる空き缶やペットボトルを見ると、ジュースにウーロン茶、ビールにチューハイと、食べ物よりも飲み物の方が減るのが早い事が分かる。
それを時折確認しては冷蔵庫に足を運ぶ香山。気が利く人物と知られている彼女だが、こういった気配りもなかなかだ。
そんな背中を見送る佐原。彼の白濁した右目は何を映しているのか、二見達とアルコールに酔ったクラスメート、時計、そして彼女の背中、そのそれぞれにキョロキョロと視線を動かしている。
 出し汁をずずっと啜り終え、土鍋を静かに置く。手近な皿に盛られている揚げ物を掴み、口に放り込む。佐原の好物の一つである鶏のから揚げのジューシーな味わいが口内に広がるのを舌で感じ、満足そうに目を細める。
43晴れのち病み 第四章:2011/03/08(火) 16:20:47.39 ID:01Uo1WPn
 「まだ待つのか?」

 三本目の瓶を空けた忍が佐原の耳元で呟く。

 「もうちょっといいでしょう。せっかくの宴会なんですから、心ゆくまで楽しもうではありませんか、ママ」

 ニタニタ笑いながら忍の大きな胸に後頭部を預ける。忍はそんな彼の頭に手を添え、やさしく撫でた。
 それがクラスメート達の酒の肴となる。

 「おおっ! 随分大胆じゃないか、佐原!」

 グラスを握りしめて離さない一人の男子が茶化すと、それに感化されて周囲も佐原を注目する。
 忍の乳房を枕に、何時も羽織っている迷彩服を毛布代わりにして料理を貪る彼のだらしない格好を目の当たりにした皆は、呆れるべきなのか、微笑ましく見守るべきなのかと判断に困って苦笑いを零した。
 内、何人かが佐原を「マザコン野郎」だと揶揄した。
 佐原はまどろみから瞬間的に覚め、目を見開いた。その目はクラスメートにではなく、彼の妻の顔に向けられている。
 忍は表情を殺していた。先程まで佐原に向けていた微笑みは無い。
 佐原は彼女の吊り上がった三白眼の奥に激昂の炎を見た。

 「ママ」

 周りに感づかれない様、忍の両腕に絡まる形で抱き付き、そっと首筋に顔を寄せる。

 「同級生同士の戯れですから」

 傍目からすれば求愛好意とも取れる佐原の抱擁に周囲はさらに湧き立つ。その歓声がカムフラージュとなったのは幸いだった。

 「……そうか」

 両肩の強張りが解けたのを肌で感じると、佐原はほっと一息吐いた。

 「ふふっ、羨ましいなぁ」

 香山がドリンクを盆に乗せてやってきた。ぴったりと抱きしめ合う二人を見るその目は羨望に染まっている。
 忍の体温を全体で感じつつ佐原が首だけ彼女に向ける。

 「貴女にも素敵な出会いがありますよ。今日辺りにも、きっとね」

 含みを持たせたその言葉に周囲の空気が若干変化した。誰もが香山に少なからず好意を寄せている事もあり、その佐原の一言には敏感だった。
 クラスメート達が浮つき始めたその時の、この香山の返しの一言はさぞ衝撃的であっただろう。

 「私にはもう好きな人がいるもん」
44晴れのち病み 第四章:2011/03/08(火) 16:22:55.21 ID:01Uo1WPn
 男子連中の下顎が項垂れるかの様に下がる。香山程の人物が好きになるといったら、それはきっと自分たちが敵うような相手ではないのであろうと、言いようの無い失望感に打ちのめされた。
 女子達はそんな男子達を見て――酔った勢いもあってか――すすっと距離を縮める。肩をぽんぽんと叩き、歯を見せて笑いながら酒を勧めて失恋を慰めると、男子達は苦笑いを顔に貼りつかせた。
 男子は男子、女子は女子と同性同士で集まる形が目立っていたのが、男子の合間に女子を挟む様な形になった。
 女子が両隣の男子を茶化したり、慰めたり、相談に応じたりと心のケアに回っているこの光景を見るからに、今回の参加者の内、恋愛に初心な者が男子に集中しているらしい事が分かる。どうも男子より女子の方が恋愛を得手とするらしい。
 男のプライド故か、男子は現在のこの空気に居た堪れなくなってきたらしく、気まずそうだ。
 それを目にした忍は酒瓶を握り締めておもむろに立ち上がり、男子達の合間に割って入ると、グラスにどぷどぷと酒を注ぎ始めた。
 男子の一人がキョトンとしてそれを見守っていると、天井を突き刺さんばかりの長身を誇る大女は威圧的な声で一言、「飲め」と言い放った。
 彼女なりの好意であると注がれた彼は何とか解釈したものの、吊り目の三白眼が遥か高みから見下してくるその様はむしろ脅迫ではないかと思われてもおかしくない。
 少し怯えながらも彼が礼を述べると、忍は無言で次に回った。皆にお気に入りの酒を振舞うつもりらしい。

 「可哀想」

 お菓子を頬張ってご満悦な幸華の顔が、その一瞬だけ真顔になった。齢五歳が見せるとは思えないその冷たさを感じさせる表情の先には、忍の手にある酒瓶と、それを注がれている少年少女達の姿があった。
 背の丈二メートル近くの女が室内を歩き回る様はなかなか目立つ。半ば二人の世界に入り込んでいた二見達も思わず彼女に注目してしまう。
45晴れのち病み 第四章:2011/03/08(火) 16:25:09.99 ID:01Uo1WPn
 佐原を毛嫌いする彼らの事、その縁ある者とも出来るだけ関わるまいとしていたのだが、男性ならいざ知らず、ここまで大柄な女性はテレビでもあまりお目に掛かれない。図らずとも湧き起ってしまう好奇心が、彼女に視線を向けてしまう。
 又、彼女は長身であるばかりか肩幅も広く、それが彼女をより大柄に、より逞しく見せている。
 朝倉は丸みを見せるフォルムで肌も柔らかそうだと目で感じられるが、忍はその真逆で角ばっている。言わば筋肉質だが、それに反して佐原が枕にしていたその胸は女性の色気を惜しげなく漂わせている。
 年頃の男子故に致し方ない事であるが、これには二見も唾を飲む。
 朝倉はそんな彼に気付き、肩をつつく。二見が振り向いて見ると、彼女は少しムッとした顔をしていた。

 「……なんだよ?」
 「助平」

 朝倉はそっぽ向いた。
 二見は顔に血が上るのを感じた。

 「なっ、何だよいきなり……」
 「ふ〜んだ」

 二見が慌てて朝倉にあれこれと言い訳をするが、朝倉は答えようとせず、ただ「ふ〜ん」「へぇ〜」と投げやりに返すばかり。
 彼女も怒っているわけではないのだが、日頃のアプローチにこれといった反応も見せない彼が人妻の女体に欲情しているのが面白くなかった。これはその仕返しである。
 わたわたとはしゃぐ二人を、酒を注ぎながら横目に認める忍。注がれている男子もこれで何回目か、すっかり顔を赤くしているのだが、気にもせずにどんどんと勧めていたところだった。
 その酒瓶に栓をし、懐から別のボトル缶を二つ取り出す。傍から見た分では極普通のビールだが、それらはとっくに封が切られていた。
 周りは全員泥酔状態に陥っており、中には呂律が回らないのもいる。意味も無く笑い出す者や陽気に歌い出す者も出始め、室内を酒気が覆い尽くしていた。元より酒が回っていて喧しい事に変わりはなかったが、それが一段と向上している。
46晴れのち病み 第四章:2011/03/08(火) 16:27:00.40 ID:01Uo1WPn
 そんな状態で、忍の持つ二つのボトル缶を怪しむ者なぞ現れようがなかった。まだそれほど酒にやられていない二見と朝倉も互いに夢中になっているので気付く由もない。

 「お前達の分はこれで良いか?」

 気付けば自分達のすぐ傍まで来ていた忍に二見達は思わず怯んだが、すぐに気を取り直す。

 「あ、はい。ありがとうございます」

 二見が礼を言う。朝倉はまた少し不満げな視線を彼に向けた。
 忍はそんな二人の微妙な関係に興味は無さそうで、無言で注いだと思ったらすぐに踵を返した。振り返る際に揺れる彼女の胸に目を見開く二見だが、すぐに朝倉に背中を抓られ、最後まで観賞する事は叶わなかった。

 「何なんだよ、さっきから……」

 何故か不機嫌な友人――朝倉に愚痴を零しながら、二見は忍が注いだビールを煽る。

 「……ニブチン」

 乙女心を理解してくれない、そんなボーイフレンドに煮え切らなさを禁じ得ない朝倉も、胸の中を洗わんばかりに杯を干した。
 ――賑やかな酒の席。夜を騒がす宴の中、一人の乙女の恋心が漆黒の帳に紛れて静かに蠢きだした。
 それは欲望塗れの情念に操られて淫魔となり、まるでそれに精気を吸い取られるかの様に一人、また一人とクラスメート達が意識を落としていった。次々に眠りゆくクラスメートを訝しむ者もいるが、その者も長く持ち堪える事もなく、瞼を閉じる。
 あれだけ騒がしかった宴会が嘘の様に静まり返った。酒瓶、菓子の包み等といったゴミを辺りに散乱させたまま、誰もが床に身を伏している。二見と朝倉もテーブルに頭を乗せ、とうに気を失っていた。
 健在であるのは佐原一家と香山の四人のみ。足元にひれ伏す様に眠る彼らを見下ろし、唇の端を吊り上げている。

 「では、私達は彼らを送り届けてきますので」

 そう言って佐原が忍に目配せすると、忍は無言で眠りこけるクラスメートを担ぎ上げた。腕一本で人一人を軽々と扱い、外へと連れ出していく。
47晴れのち病み 第四章:2011/03/08(火) 16:28:58.00 ID:01Uo1WPn
 外にはバンが駐車してある。その後部座席乃至積み荷スペースに彼らを積み上げる。手際は非常に乱暴で、まるでゴミを放り投げるかの様だが、それでも彼らは目を覚まさない。

 「お兄ちゃん達は帰らないの?」

 忍が機械的に働いているのを見守る中、幸華が香山に訊ねたのは、二見と朝倉の事だ。クラスメート達が次から次へと積まれていくのに対し、二見達には指一本と触れようとしない忍を不思議に思ったらしい。

 「うん。二人にはまだ用があるからね」

 小学生に上がるか否かの年頃の娘にこれから起こす事を教えるつもりはない。香山は曖昧に答えた。
 幸華はそんな彼女の瞳をじっと見つめる。
 香山はその彼女の目に少し気押された。
 母親の面影が強く受け継がれているその美貌が真っ直ぐ自分を見ている。今のこの少女には感情が無い。雛人形の様に抜け落ちていて、その両目はカメラのレンズみたいに無機質だ。淡々とこちらを監視している。
 先程まで甘いお菓子を貪っていた姿が嘘みたいだと香山は思った。

 「お姉ちゃんは、あのお兄ちゃんの事が好きなの?」

 突拍子もない質問だった。

 「……え?」

 香山は反応し切れず、ぎこちなく訊き返す。

 「男の人と女の人がクリスマスの夜に何かやるとしたら、ご飯食べながらお酒を飲むぐらいで、後があるとしたらセックスしかないってママが言ってたの」

 香山はぎょっとして忍と佐原を見た。二人は互いに話をしながらクラスメートを運びこんでいるので、こちらには気が付いていない。
 こんな小さな子供の口からセックスという単語が出てきたのが信じられなかった。小学校そこそこの年齢ならば何かしらの性教育は受けていただろうが、幸華がそれを教わるのはまだまだ先の事であるはずだ。
 自分達が幸華の年代だった頃を思い出す。あの頃の自分達は赤ちゃんがどこから来るのかをまだ知らなかった。訊ねても、返ってくるのはいつも決まって、幼児向けの絵本から抜粋した様な答えだったと思う。
 近頃は子供の性意識が進んでいると聞いた事はあるにしても、幸華の場合、それを認識して理解するにはまだ早すぎるのではないだろうか?
48晴れのち病み 第四章:2011/03/08(火) 16:30:53.45 ID:01Uo1WPn
 そこまで思案すると、ふっと唇が綻んだ。
 ――あの両親だからか……。
 香山が見つめる一組の夫婦。片目ではあるがハンサムな顔立ちをした少年に、三白眼だが肉付きの良い大柄な美女……二人は年齢に差が開いている。
 訊けば忍は三十歳らしい。幸華が産まれたのは今から五年前。すると――佐原の言う事に虚偽が無ければ――佐原は十二歳で一児の父になったという事だ。
 さらに遡ってみれば、出産に至るまでの時間、妊娠するまでの間等、諸々を含めれば十歳そこそこから忍と佐原は肉体関係を結んでいたという事になる。
 狂っているのだ。彼も彼女も。
 今の幸華があるのも不思議ではない。全ては必然なのだ。あの二人が結ばれたその時から決定付けられていたのだ。

 「――そうだね」

 香山は微笑みを幸華に見せた。

 「二見君の事が好きなの。どうしようもないくらいにね。それに気が付くのが随分遅かったかもしれないけど……」

 幸華の目に香山の瞳が映りこむ。

 「恋に気が付いたら、やっぱり突っ走りたいんだよね」

 気恥ずかしそうな目だ。その胸の中に宿る欲望の一切が断絶されており、一滴と滲み出ていない。
 幸華はそれに気が付いてるだろうか。
 いや、全てを知っているのだろう。彼女も。

 「お幸せに」

 笑顔を浮かた幸華のそれは、年相応の無邪気なものだった。
49 ◆O9I01f5myU :2011/03/08(火) 16:31:33.88 ID:01Uo1WPn
以上で投下終了です。
50名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 16:36:21.23 ID:2e3T9W9u
投下ありがとさん。
無邪気なのか・・・・・
51名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 16:44:39.57 ID:l0/sz8fX
GJ!!
52名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 16:58:09.47 ID:VF4AwOM2
>>49
乙です
53名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 17:18:34.39 ID:ygFlfwhh
ぐっじょぶ
54名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 18:29:23.93 ID:1AeAYDG9
>>40
ん、まあそれもそうだな
浅はかだったよ

ただ、なんか最初の方のレスが荒らしみたいに見えて、どっちのスレもあまり変わんないなーとか思っててさ

まあ、これからGJ以外はROMっとくつもりなんで
55名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 19:28:46.89 ID:msT0cxXU
晴れのち病みってこれより前の話が保管庫に無いからわかんないんだが
56名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 19:43:10.47 ID:2e3T9W9u
なんか最初題名がなかったんだよね
57名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 19:49:24.22 ID:QvMmLACi
pてす

58名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 19:53:38.28 ID:0cql2pYr
>>49
GJです。
過去ログから漁って、1話から読んでみようかな
59名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:38:34.35 ID:tNHnE3sg
避難所をちゃんと作って機能させたほうがいい
修羅場スレはそれができなくて荒らされきったといっても過言じゃない
後、荒らしはスルー
反論するから荒れてるように見えて作者が逃げ出す
60名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:46:23.92 ID:X6uQOUDY
反論も荒らしが書いてるんだよ
1人でご苦労さま
61名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 22:12:52.01 ID:vVyJRuJb
>>49
投下乙
もうなんというか嫌な予感しかしないな
62名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:03:22.68 ID:dmSHeCRo
>>49
乙!
63名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 10:37:27.08 ID:iHNTZ0Nl
次の作品投下まだかな?
64名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 14:30:20.23 ID:VEXh2rbn
対抗措置としても、こんなつまらないのばかり投下されてもなぁ(苦笑
65名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 16:09:58.36 ID:SCVPOVxL
対抗っていうけど、ここと競う相手なんていたか?

荒らしが自己満で立てたスレに、自分で投下して、自演でGJ言ってるだけじゃん
そもそも、あんなの誰も読んでないだろ
66名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 17:17:31.69 ID:wFiFVlcU
せやな^^
67名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 17:21:46.02 ID:mdbtf2a6
>>65
GJ
68名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 17:30:29.53 ID:QM+ACruU
投下と感想以外のカキコ禁止
69名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 18:58:28.99 ID:+aV+1W6j
荒らしで聞くやつはいないだろうさ

だから逆に、投下と感想以外の書き込みをしているやつが荒らしってことで見分けがつく

あと過剰な批判を混ぜてくる感想とかな
70名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 19:45:50.27 ID:xA2nZPfX
>>68
それが理想だけど荒らしが多いスレじゃ無理だろうな
71名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 19:47:53.42 ID:cAZfcPrW
ここほど自演GJがまかり通っているスレはないだろうな
前回まではほとんど相手にもされていなかった作品までにあからさまなGJが……
不自然というにはあまりにもバカバカしい
72名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 19:51:31.90 ID:KXU1pk4Y
自演とかアホなこと言ってる子はあっちのスレにお帰り
自演でGJなんか付けたとして、一番虚しいのは作者自身だよ
73名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:16:53.08 ID:iHNTZ0Nl
まぁた、作者の才能に嫉妬した書く才能の無い荒らしが沸いたね…かわいちょうでちゅねぇwww
74名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:16:08.42 ID:QM+ACruU
iPhoneで「でちゅね」って打とうとすると、候補に「で(^з^)-☆」
ってでるぞwwwwwww
75名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:28:08.13 ID:iHNTZ0Nl
>>74
マジで!?謎の技術だな…iPhone
76名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 02:02:27.71 ID:78eM+KNR
なぁ、ちょいと気になったんだが…
長編と短編の境目ってどっからだ?
気になって眠れなくなった。
77名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 02:33:00.71 ID:3lwGMxTG
個人的には1話〜3話ぐらいが短編かな。
でも長編だとしても、25話だの30話だのってのは嫌い
78名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 03:24:23.79 ID:78eM+KNR
なるほど、理解できる。
安心して寝れそうだ。ありがとう。
79名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 22:32:47.54 ID:rgxu3X4G
僕たち純真無垢なsageブラザーズ!
人目につかないようにsageてあげるよ!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ∧_∧     ∧_∧    sage
   (・∀・ )    ( ・∀・)    sage
   /    \    /   \ sage
  ⊂(  ヽノ つ ⊂ヽ/  ) つ  sage
    し(_)     (_)J
80名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 23:37:52.43 ID:A7pMod6j
次の作品投下まだかな?
81名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:52:48.55 ID:Mw3Y6zE9
みんな大丈夫か?
82名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 19:15:50.60 ID:7fnCkTQL
腕ちぎれたorz
83名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 20:54:56.07 ID:Blaa3h4K
ヤンデレに紛れて津波が凄い。
84名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 20:55:18.27 ID:XPqYJ1EX
あそこをヤンデレっ娘に食いちぎられた。ノゾミガタタレタ
85名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:01:17.35 ID:ZEoclIF5
即興で書き上げたssを投下します。
1話完結でとても短いです。
86名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:02:02.59 ID:ZEoclIF5
午後十時、俺は暗い夜道を走っていた。
何故、俺は走っているのか。
奴が言うには
『お外は危険なことがたくさんあるから私のお家に一生いてね』
だそうだ。
俺にはやりたい事が一杯ある。それに、ようやく大手企業の就職が決まったのだ。
俺は働いて、結婚して、子供を作って、老後は寿命までのんびり生きると決めている。
だからここで捕まるわけにはいかないのだ。
タッタッタ、とテンポ良く走り始めてから二時間が過ぎた。
しかし俺がマラソン選手並みの体力を持っている筈も無く、
足取りは覚束ず、立ち止まってはいけないという脅迫観念に突き動かされ、
何とか歩きよりは速いというスピードで走っている。
シャツは汗にまみれ、足は悲鳴を上げているかのように痛み出す。
正直に言って、もう限界だった。
だが、休む暇もくれずに奴は追ってくる。
数メートル後方、振り返れば確かに奴がいる。
見た所軽い息切れだけで難なく俺に追いつけそうだった。この化物め。
奴の手にはナイフが握られている。脅しだとしても、怖いものは怖い。
奴の足音が段々大きくなってくる。
あぁ、俺もここまでか、と諦めた時、事は起こった。
キャっと小さい悲鳴が聞こえたかと思うと奴の足音がピタリと止まった。
その次には低い男の声。
「祐、早く逃げろ!俺が時間を稼ぐ」
この声は聞きなれた友人の声。
俺が三十分前にメールを送った。内容は支離滅裂で雰囲気だけは危険を感じ取れるような文章だった。
それでも友人は状況を察してくれたらしい。
俺は返事をすることもなく走る。
ありがとう、そして無事でありますように。
87名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:02:39.34 ID:ZEoclIF5
友人の助けが入った後、俺は逃げる事よりも隠れることにした。
このまま逃げ続けてもいつかは殺されてしまう、幸い近くには出来たばかりの大きな公園がある。
辺りを見回し隠れるのに適した遊具を探すとドーム状の形をした遊具を発見。
思ったより広いドーム、背の低い出入り口が一つだけ。
もしも奴がここに気付いたら俺は逃げ道がない、だがここしか隠れられそうな場所は無かった。
俺はドームの中に入り腰を下ろす。冷たいアスファルトすこし心地よかった。
乱れた呼吸を整え、しばらくするとかなり落ち着きを取り戻した。
しかし休息も束の間、奴の声が聞こえてきた。
「祐く〜んどこにいるの〜」
間延びした声、俺は胸に手を当て息を殺す。
「祐く〜ん」
―ドクン
「祐く」
―ドクン、ドクン
足音と声が近づくに連れて動悸が激しくなる。
「ゆう」
―ドクン、ドクン、ドクン
治まれ、治まれ、そうは祈っても心臓はバクバクと動いている。
そして、俺のいるドームの目の前で足音が止まった。
出入り口からはスラっとした綺麗な脚が見える。つま先はこちらを向き今にも入ってきそうだった。
南無三と目をぎゅっと瞑る。
遅れて、がっかりしたような声。
「もう、帰っちゃったのかな、祐君。じゃ、また明日ね」
奴はそれだけ言うと踵を返し去っていった。
足音が聞こえなくなった辺りで俺は安堵と不安に包まれた。
友人は生きているのだろうか、また明日という事はまた俺は追われるのか、
拭えない不安がいくつも出て来る。それと同時に睡魔も襲ってきた。
疲弊しきった体を起こすのは無理そうだ。今日はここで寝てしまおう。
アスファルトに寝転がり目を瞑る。
次第に意識が保てなくなり、俺はすぐに眠りについた。
少し気になった点を挙げるとするならば、誰かの足音が聞こえた事だ。
88名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:03:20.04 ID:ZEoclIF5
俺は夢を見ていた。
忘れられない、ごく最近の俺と奴が別れることとなったあの光景。
誰もいない廃ビルの屋上。いがみ合う女が二人。
一人は奴、もう一人は高校の頃付き合っていた元カノ。
二人は昔、とても仲が良かった。
しかし、今となっては二人は恋敵となり、罵り合いお互いを傷つけた。
とうとう元カノは奴の首に手をかけた。そのまま絞めあげる。
奴はコートのポケットからカッターナイフを取り出し、元カノの手首を切りつけた。
奴は圧力から解放され咳き込み。元カノは切られた手首を押さえている。
そして奴はとどめをさそうと元カノの胸部へカッターナイフを突き刺した。
手首と胸部から血がとめどなく溢れ、元カノはそのまま死んでしまった。
恐らく人の死を目の前で見たのはコレが初めてだと思う。
そして人が人を殺す瞬間も。
俺は止めることが出来なかった。情けなくも俺は腰を抜かして動けなかったのだ。
奴は振り返り俺を見る。今まで見たことの無い位明るい笑顔だった。
そこで俺の夢は終わった。
ゆっくりと目を開くとドームの白い天井が見えた
伸びをしようと腕を真上に上げようとしたが右腕が上がらない。
何かが巻きついているような感覚と鎖のジャラという音。
何気なく右を見てみると奴が俺の腕を抱くようにして寝ていた。
俺の右手首と奴の左手首は仲良く手錠が掛けられている。
背筋は凍りつき、唖然としていると、奴は目を覚ました。
眠たそうに目を擦り、俺を見ると笑顔を浮かべだした。
俺は何も言えなかった。あの日の奴と今の奴が重なる。
「おはよう、祐君」
その声はとても明るく、どこか狂喜染みていた

89名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:05:11.97 ID:ZEoclIF5
投下終了です。
お目汚しすいません
90名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 22:44:12.98 ID:EILgV/yp
投下乙!地震と同じくらい怖かった。
91名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 22:58:31.81 ID:7fnCkTQL
話がすっきりしててよかった
92名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 23:19:35.39 ID:bqNZ7hlK
投下乙!

喉越しすっきりでサクッと読めた。素晴らしい。是非とも、また投下してほしい。

……地震のせいで家に帰れない。静岡県は震度四。
みんなは大丈夫だった? 同じくヤンデレを愛する同士の事、とても気になる。
93名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 23:37:38.20 ID:0hsM02D1
>>92
神奈川で5強
本棚をまた整理するハメに…トホホ

でも東北の人達はもっと大変なんだよな… 俺の友達もひとり連絡つかない
94名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 23:49:08.70 ID:7fnCkTQL
ちなみに岩手の知人が遣られたそうです
95名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 00:04:42.70 ID:7fnCkTQL
96名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 00:20:17.77 ID:6In1yKTK
>>95は見ないほうがいいよ
かなり精神的にくる
不謹慎ネタは自重しろよ糞が
97名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 00:24:34.20 ID:dWYYoyef
ごめん
98名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 01:05:18.08 ID:etNCODxs
ガスが止まって風呂に入れねぇし、お湯も沸かせねぇ。
このクソ寒い中、マジでやってらんねぇよ……。
山形にいる知り合いの子とも連絡付かねえし、もうどうしろと……。
こんな極限状態で家に一人ぼっちだと、ヤンデレ娘でもいいから一緒にいたいと思ってしまうな。
まあ、被災地の宮城はもっと酷い状態だろうから、そんな余裕さえないんだろうけどさ……。
東北の人達、本当に大丈夫か?
99名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 01:09:51.98 ID:dWYYoyef
がんばれ
布団で寝パソでもしたら?
今夜は怖くて眠れないな・・・
100名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 02:40:06.25 ID:4i1p1aa0
この地震はヤンデレの神様の怒りだな
101名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 05:30:21.79 ID:w0H9ppep
表情が見えないのがせめてもの救いだが、冗談抜きに上の画像は洒落にならん
吐き気がするから見るのはやめとけ
これだけだと余計見たくなるだろうから内容解説
NGワードは溺死体
見たくない奴は回避推奨









地震と津波の被災状況写真
瓦礫の山かと思ったら死体の山
うつ伏せに重なりあって、溺死体特有の死に方・・・体が膨らんで、汚物がはみ出てる死体もある
変色して茶色くなってたり、微妙に血が混ざってるのが吐き気を誘う
つーかこんなの相手に頑張って仕事してる自衛隊の人は本当にヤバいと思うわ


ヤンデレに癒されようとしたけど頭に貼り付いて離れない・・・

真剣に冥福を御祈りします
102名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 06:10:26.58 ID:xjna0ho1
静岡県……被害は小さい方だろうが、如何せん家が津波の範囲内なもんだから、交通規制敷かれて帰宅できん……。

車で寝泊まりするのもやむなしと考えてたが、友人宅に泊めてもらえる事に。助かったわ……。

現在未だ津波警報解除されず。余震もまだあるかもだし、引き続き、みんな気をつけてね。
103名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 08:19:50.58 ID:5tZBv40t
わたしの方は意外と被害が少かったです

ですが、親戚が東北の方にいるので心配です
無事だといいのですが……
104名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 09:50:10.94 ID:xjna0ho1
水と空気と友人の愛

これだけあれば、落ち込む事はない。

とあるサイトの「ひとことファルコン」にあった一言。

今、身にしみて感じてるわ……。
105名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 11:02:34.80 ID:yg8hnA/5
これだけしか言えないけど
がんばれ!
106名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 12:19:08.43 ID:dWYYoyef
ハワイに津波が行ったらしいな。
大変なことにならないといいな
107名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 12:55:35.37 ID:Iu2xWm72
こんな時こそヤンデレのことを考えて気を紛らわしたい
108名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 13:34:26.83 ID:nWO7duBp
そーいや、石原の奴都知事出馬宣言の会見しようとした途端に地震発生したんだよな…神は言っている…「もう出馬するな」と
109名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 13:49:54.03 ID:dWYYoyef
神ちょっと表でろ
110名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 14:06:49.98 ID:DnWcOKx9
この糞スレのモラルの低さがよく分かるな
スレ立ちからして異常だったが
111名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 15:27:03.89 ID:Iu2xWm72
>>110
こんな時にも荒らすことしか出来ないお前のモラルの低さに絶望したわ
112名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 15:34:09.61 ID:5tZBv40t
荒らす元気があるなら是非その元気をほ
113名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 15:34:41.36 ID:5tZBv40t
ミスった

荒らす元気があるなら是非その元気をボランティアに生かして欲しいものです
114名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 16:04:41.65 ID:dx48GHq1
ボランティアは落ち着くまで待つしかないだろ
今行っても邪魔にしかならん
115名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 17:38:45.96 ID:GrdpEx7s
ド低脳の荒らしに構うなよ
116名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 17:55:32.32 ID:nWO7duBp
神=手塚 治虫

石原「ばあさん、ワシ出馬するよ」

ばあさん「おじいさん、昨日引退したばかりじゃないですか」
117名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 18:27:44.88 ID:/FI1/SKd
だが東京メトロを全速力で復旧させたのも石原なんだよな・・・
人格は色々問題あるかも知れんが、政治力は認めざるを得ない
118名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 18:42:40.57 ID:C2fROzoT
政治に完全を求めちゃいけないんだよ
119名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 22:35:26.63 ID:40xlWO9G
皆…生きてここに帰ってカキコをしてくれ…
120名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 22:53:42.39 ID:nWO7duBp
多分この地震に紛れて監禁されてる方がいると思うよ
121名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 23:16:08.38 ID:Iu2xWm72
避難先でヤンデレSS書いてるんだけどいつまで電源持つか分からん……。
明日も無事だったら投下したいな。
122名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 23:47:17.52 ID:PDbd1U9a
おぉ、その投下でどれだけの人たちの荒んだ心が癒されるだろうか…
123名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 23:48:19.57 ID:etNCODxs
>>121
PCの電源は貴重だから、無駄に使ったらダメだって!!
SSなんか、命さえあればいつでも書けるんだから、いざというときにネットから情報得るために、ちゃんと節電しろ!!
124名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 23:58:13.63 ID:xjna0ho1
原発が大変なことになってるな……。

被害も千人超えたし、このスレの同士は無事だろうか……。

あしたの為に、エネルギーは節約して、な。気をつけて。
125名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 02:41:50.21 ID:+J82/Pnv
なんか急にみんな優しくなったな。
これは荒れてたこのスレに神が救いの手を差し伸べてくれたのかな?
いや、でも国家的には大損失だよな。ニュース見てるともう東北とかめちゃくちゃで
ただでさえ経済的に参ってんのに、神様酷いことするなと思う。
でも日本人ておちるとこまでおちると嫌になる人種なんだよな。歴史から見て。
必ず復興するだろうよ。このスレもな。
ここの住民にはなんとなく感謝したくなったわ。ありがとな
しばらくこれないかもだけど、また来れる様になったその時は荒らしでもなんでも懐かしく感じるだろう。
ではみんなお気を付けて。
126名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 02:56:50.09 ID:86IlVwY8
むしろ経済的には災害特需でこの地震はおいしいかもしれん
人道的には最低な考え方だけどな
127名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 03:23:46.03 ID:b2VJu/I1
>>126
確かにこんな事考えるのは不謹慎なんだが、政治もガタガタで経済もあまり循環してない中でこれがきっかけで一つにまとまりあちこちの復興特需で上手く循環していくかもしれん

だが、それにしても亡くなった方があまりにも多すぎるから結局は不謹慎以外の何物でもないんだろうな…
少しでも多くの人が助かる事を祈ってます
128名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 03:27:30.89 ID:eqBOyZJ5
ぶっちゃけ祈っても何も起こらないし
前向きに考えるのは良いことだと思うけど
被災者からしたらふざけんなって話だな
129名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 03:44:44.20 ID:b2VJu/I1
そうだな。実際、自分でも自己満足だってのは自覚してる

ただ、できる事といったらせいぜい募金ぐらいだからな
それに不思議とこの世の中神がかり的なコトもあるもんだから祈るってのは案外無駄ではないのかもしれない
130名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 08:17:41.86 ID:BdSaCVRV
反政府デモといい、大地震といい、今年は色々ありそうだな
131名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 14:50:06.65 ID:5s1hR1vH
千葉県民だが何かしら思ってくれるだけでありがたいことだ
(主にヤンデレさん)
後は終わりよければすべて良しとしたいな
(監禁エンドとか)
132名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 15:20:56.81 ID:bx6pSzA8
そう言えばシーシェパードの連中滅茶苦茶喜んでたよ
133名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 16:16:33.63 ID:X7h5QrnU
>>132
それがマジなら人として腐ってるとしかいいようがない。
134名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 16:17:44.95 ID:axOBxo6u
>>132
真の慈善活動家であれば、自然災害や紛争の際は、国籍・人種・宗教に関係なく救いの手を差し伸べるものだ。
それをせず、世界で50カ国もの国が支援を表明しているにも関わらず、日本人の死を喜ぶ連中……。
しかも、今回の地震被害者の殆どは、捕鯨とは関係ない人ばかりじゃないか!!

結局連中は、人の面の皮被った守銭奴だよ。
こんなところでボロを出すとは、下衆はどこまで行っても下衆だな。
135名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 16:43:46.65 ID:dxO+OHse
このスレは・・・誰でも投稿して良いのかな?
136名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 16:49:01.92 ID:bx6pSzA8
誰でもどうぞ
137136:2011/03/13(日) 17:04:29.81 ID:dxO+OHse
>>136
では、ちょっと考えてみます。
スレ汚しになるかもしれませんけど(苦笑)
138135:2011/03/13(日) 17:05:18.67 ID:dxO+OHse
>>137
間違えました。
135でした;;
139名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 19:15:54.42 ID:BdSaCVRV
そろそろ作品投下来ないかな?何か作品読みたくなってもうた
140名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 20:11:51.98 ID:bx6pSzA8
投下しても荒らしが・・・・ってなって書けん
141名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 20:31:25.10 ID:yFJYVL42
バッシング受けまくっても、百人中の一人がgjしてくれればそれで勝ちじゃないか。
142名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 21:21:24.15 ID:BdSaCVRV
荒らしは書く才能ないただの社会の、いや人間の産業廃棄物だから大丈夫だ、ただ生ゴミが生きて発言してるもんだと思えば気にならない!
143名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 22:09:00.27 ID:EdGuq1LF
元ネタ、と言うかイメージソースありのヤンデレ話ってここじゃマズイかな?
あまり有名な漫画じゃないんだけど
144名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 22:15:00.91 ID:bx6pSzA8
丸パクリじゃないのならいいんじゃないの?
ぽけもん黒とかあるんだし。
145名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 22:45:29.71 ID:BdSaCVRV
ひぐらしを似せた奴でドラゴンファンタジーの鳴く頃にがあるからね。大丈夫だ、問題ない
146名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 23:13:54.03 ID:eqVhjFdn
ハードル上げないうちに投下したほうがいいよ
荒らしもその分大きく騒ぐから
147名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 23:39:18.48 ID:EdGuq1LF
わかりました
と言うか、ついさっき>>144 >>145の回答を見てから書き始めたんです
もしも投稿不可だった場合、書いて無駄になるのも嫌だったもので
今夜二時くらいまでには投下したいと思います
148名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:44:07.16 ID:iFBeYCIY
二時過ぎちゃったけど投下します
イメージソースありの一話完結の短編です
149名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:44:48.92 ID:iFBeYCIY
「妹、いる?」

夜もどっぷりふけたバイト帰り
真っ暗なゴミ捨て場で、ボロボロの服の女の子にいきなりそんなこと聞かれたお前らならどうする?
普通なら警戒して全力で逃げるか適当なこと言って逃げる
誰だってそーする、俺もそーする
まあ、いつもだったらな
その日はバイト先でランクアップして時給が30円上がってハイテンションになってたのだ
そのせいかなあ。あんま警戒することもなく、臆面もなくこんなふうに言っちまった

「そりゃもう、くれるもんなら全財産(1万2千とんで8円)でも払うよ
 え、何? お嬢ちゃんが妹になってくれんの? バンザーイ、やったな妹よ! 今夜はホームランだー!」

……痛い人とか言わんでくれ。それだけ昇給で最高にハイになってたんだ
そんでその娘、どうしたと思う? 
怪しい男と思って逃げた? 失敬な、人聞きの悪い
少し笑顔を浮かべて、その場から歩いていなくなっちまった
何が異常だったって、口の中で小さく[お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん……]って呟いてたことか
いやマジだって、マジマジ。幻とかそんなんじゃねーから
そんでうちに帰ってからダチに電話してそのこと話したんだ
顔はよく見えなかったけど、たぶん年下の娘に妹宣言された。うらやましいだろギャハハハって
そしたらそいつ、こんなこと言いやがった

「……ご愁傷様、って言うべきか? さすがに冗談だよな? その話」
「マジだから、酔っ払っても嘘ついてもねーから」
「………ネット繋がってるか?」
「あ? まあ一応」
「それなら、[妹、虐待、都市伝説]でググってみろ。俺に言えんのはそれくらいだ」
「待て待て待て待て。ちゃんと説明しろってば」
「じゃあな、大学一年からだから2年程度の付き合いだったが、お前は良いダチだったぜ」
「死亡フラグ立てんな! おいコラ! ……切りやがった」

あいつがフケた講義のテスト範囲、きちんと嘘予報を教えてやろうと誓いながら
グーグル先生に[妹、虐待、都市伝説]と打ち込んでみると……なるほど
あのバカの言ったことがようやく腑に落ちた
150名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:45:14.55 ID:iFBeYCIY
[都市伝説:兄探し

平成○○年 ×月▽□日 一家三人(父(48)、母(44)、長男(19))が惨殺死体となって発見された
その中でも長女(13)の姿が見えず、警察の捜査も虚しく今日まで見つかってはいない
その後の捜査で、長女は家族から肉体的虐待。長男からは性的虐待を受けていたということが判明
怨恨を動悸とした最有力容疑者として行方を追っている

都市伝説としては、兄に引きちぎられた服のまま、体には両親からの虐待の痕が残る少女として現われる
まず、彼女はあなたが男であったならこう聞いてくる
「妹、いる?」
ここで、絶対にいると答えてはならない。彼女は自分を虐待した兄ではない、優しい兄を求めている
そのため、自分が兄だと思った男には四六時中どこまでも付きまとい、少しでも邪険にすれば自傷行為
次にあなたの周りの人間。そして最終的には、兄であるあなたに害が及ぶでしょう
命が惜しければ、絶対に彼女の質問に答えてはいけない]

「あ、あははは……」

なにこれ? ジョークきついぜ
俺、この娘にあんなハイテンションで妹ほしいって言っちまったのか?
両親からの虐待の痕ってのは見えなかったが、まあ暗かったし、そんなにじっくりと見たわけでもないし
いやでももしかしたら、あの娘はこの都市伝説を騙ったイタズラかもしれん
そうだ、そうに違いない。そうと決まればさっさと寝よう! 明日は大学一限からあるしな! んじゃ、おやす―――

[アイムシンカートゥートゥートゥートゥトゥー アイムシンカートゥートゥートゥートゥトゥー アイムシンカートゥートゥートゥートゥトゥー アイムシンカートゥートゥートゥートゥトゥー]

で、こんなタイミングで着信。しかも非通知。超やな予感しかしねぇ

「……もしもし」

『おやすみ、お兄ちゃん』プツッ

それだけ言って、電話は切れた
声はついさっき俺の横を通り過ぎた少女の声に瓜二つ
その日、俺は眠るために、もらいもんのブランデーを一気に飲む羽目になった
151名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:45:43.16 ID:iFBeYCIY
朝、まだ空気は冷たい時間、十分に一限には間に合いそうだ
……ブランデーを使っても、恐怖のために酔いつぶれるとまではいかなかった
携帯に電話かけてくるなんて間違いない。俺には、妹が憑いちまった
しかし大学にいけばダチも何人かいるし、少しは恐怖がまぎれるだろう
さっさと行って、ダチに話して癒されよう。そして昨日のバカには嘘のテスト範囲を知らせよう
そう思って、外への扉を開けた

「―――おはよう、お兄ちゃん」

そしてすぐに閉めた
一瞬しか視認しなかったが、肌にはいくつもの痣や切り傷、リスカの痕みたいなのが見えた
顔は伏せてた上に前に垂れた長い髪で見えなかったけど、頬は腫れたり痣になってるのがわかった
幽霊とかそういう類の物ってのは夜に来るもんだろ。今は朝だぞ、夜は墓場で運動会して朝は寝床でグーグーグーだろ

「なんでドアを閉めるの? 開けてよ、お兄ちゃん! 開けなさいよ!」

ドンドンって音が、今じゃガンガンってな音になってる。金属を爪で引っかくような音も重なってるのが酷く耳障りだ

「ねえお兄ちゃん、意地悪しないでよ。昨日言ってくれたでしょ? 妹がほしいって
 わたし、初めて妹が[ほしい]って言ってくれる人に会ったんだよ。それなのに、どうしてこんなことするの
 ……ああ、開いちゃった……これじゃあお兄ちゃんに会えない……また来るからね。もう酷いことしないでよ」

ガンガンってどころの話じゃねぇ、鉄パイプで戸をぶん殴ってるような音がようやく止んで、恐る恐るドアを開く
……人って、恐怖すると言葉すら出ないんだな。ドアは血まみれ、どんな力でやったのか分からないが、指の爪がドアに食い込んでる
折れたっつってたけど、道具も何も無い以上、あの音は手でドアを殴って出した音、つまり開いたってのは、あの娘の、手の傷
恐慌状態になった俺は、残ってた酒を飲もうと戸棚を開ける
その酒瓶の底に沈んでいたのは、長い黒髪がびっしり
悲鳴を上げて床に突っ伏すと、目を凝らしてようやく分かる薄い小さな足跡の形
それがベッドの周りにいっっっぱいついていた
見られていた、しかも、昨晩からずっと
気絶寸前になりながら、布団を頭からかぶって震えた
何をすればいいかなんて分からない
いや、何も考えたくなかった
152名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:46:14.55 ID:iFBeYCIY
気絶していたのか眠っていたのか分からない
とにかく夕日が窓に差し込む頃、俺はようやくベッドから身を起こした
逃げていても始まらん、とにかく何かしよう。そうしなきゃ昨日のバカに言うように死亡フラグが確立しちまう
そんなふうに考えられる程度には、脳味噌はすっきりしていた
まずは、昨日のサイトでももっかい見てみるか……
何か分かるんじゃないかと思って読み込んでみても、昨日と変わったことが書いてあるわけでもない
しかし、俺の心に、そんなこととは別のところから、まったく関係ない感情がふつふつと沸き上がってきた

「こいつら、マジでゴミだな……女の子、しかも自分の娘や妹を苛めてなにが楽しいんだクズが……」

なんか、自分の危機も忘れて(自称)妹の家族におもいっきり憤りを感じていた
そして次にやってきたのが、憐憫

「こんなクズ共のとこからいなくなって、今じゃ優しい兄を探してんのか……泣かせるじゃねぇか畜生め……」

そうして暫くもらい泣きしてから、自分がその兄候補にされていることを思い出す
けど、もう恐怖は感じなかった
その代わりにやってきたのが、強い義務感

「よっしゃー! 俺が今日からお兄ちゃんだ! この娘が生前なれなかった分、思いっきり幸せにしてやんぜコンニャロー!!」

生前って、生きてんのか死んでんのかわかんねえけど、もうどっちだっていい
座右の銘は[猪突猛進]
好きな言葉は[成せばなる、洗えば食える、なにものも]
そんな単純男が俺だ、俺の身自体どうなるか危ういが、悩むなんてガラじゃねえ


ドアスコープを覗くと、当然のように妹がいた。ひたすらに俺が出てくんのを待ってんだろう
さっきまでは怖い行動でしかなかったそれが、今じゃひどく健気な姿にしか見えん
しかし今ご近所さんに見られるのはまずい。ドアの血痕だってまだ拭き取ってねぇし
そう思って、ドアを少し開けて、そこから抱き込むようにして妹を部屋に招きいれた
153名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:46:42.90 ID:iFBeYCIY
ここで、俺は初めて腕の中の妹の顔を間近で見た
整った顔立ちながら、さっき見えた頬の痣や目元の酷い腫れのせいで無残なものにされている
よく見ると、さっきのドア叩きで開いたリスカ痕の他にも、腕には煙草の火の痕も多々見受けられた
クズが。こんな娘を散々苛めやがって。そう思いながらも、なんでもない口調で言葉をかけた

「おかえり。今日の晩飯何食いたい? 俺はカレーでも作ろうと思ってんだが」
「…………」
「あ、さっきドア開けなかったこと怒ってんのか? ごめんな。俺もちょっとテンパっちゃってな」
「…………」
「あと、着替え用意しといたぞ。んなボロボロの服じゃ嫌だろ?
 俺の昔の服だから大きいだろうけど簡便な。その代わりと言っちゃ何だが、パンツだけは新品のトランクスを開けたぞ」
「……………お兄ちゃん」

妹が、ぎゅっと俺にしがみついてくる。やっぱこの娘幽霊じゃないな、暖かいし

[アイムシンカートゥートゥートゥートゥトゥー アイムシンカートゥートゥートゥートゥトゥー アイムシンカートゥートゥートゥートゥトゥー アイムシンカートゥートゥートゥートゥトゥー]

おいおい、この兄妹の会話に電話で割り込むなんて無粋なバカがいたもんだ。……しかも昨日のバカだよ、まあ通話っと

「よう相棒、まだ生きてるか?」
「ああ、まだ死んでねーよ。そのかわりたった今可愛い妹が一人できたとこだ」
「は?」
「以上、通信終わり」

色々と叫んでるのが聞こえるが気にせず電話を切って、ついでに電源も切っちゃう
俺の胸に顔を埋めてる妹がどんな顔してんのか分からんが、不満オーラ出してるのだけは分かる
初日からこれはマズい。ちゃんとご機嫌を取ってやらねば

「よーし、んじゃカレー作るか! 今日は俺に妹ができた記念に牛肉いっぱいいれちゃうぞー!」
「…………おー」
「元気ないぞー!」
「お、おー! こんなふうにわたしを受け入れてくれたお兄ちゃん、はじめてで………」
「バーカ、なに涙声になってんだ。今日からずっと、お前は俺の妹だ」

ちょっと気障っぽく決めて、妹を強く抱きしめた
そういや、名前もまだ聞いてなかったな
それに気が付いたのは、カレーができた後の事だった

154名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:47:11.57 ID:iFBeYCIY
それからは、大変の連続だった
都市伝説にあるように、妹は四六時中俺についてくる
別に、慕われてると思えばなんてことないが、周りからは色々と言われたよ
バイト先のコンビニに俺が上がるまでずっと居座る。大学の講義にも、飲み会にもついてくる
店長やダチは上手く誤魔化した(例のバカは正しいテスト問題を餌にして黙らせた)が、飲み会帰りにポリに見つかったのにはまいった
妹おぶって走って逃げ切れなかったら、二人で留置所に入るとこだった
しかし置いていけば寂しがるし、部屋が妹の血で汚れてるってことにもなりかねない
だから俺は合コンだろうが旅行だろうが、まずは妹を一番に構っている
みんな溺愛しすぎだと呆れ顔だが、俺は別にいいと思ってる
で、一番の問題は、明日なんだよコレが………

「どうすっかなぁ……」
「……わたしは、お兄ちゃんの妹……否定する人は嫌い。大っ嫌いだよ」
「しかしなぁ……親父とオカンにはどう言ったもんか……」

世界で一番誤魔化しがきかない二人。新しくできた妹って、この二人にどう言えばいいのよ

「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん………」

ああ始まった、こいつが不安になったときの一秒間16回お兄ちゃんコール
そしてそのままほっとくと自傷しかねないほど顔色が悪くなってくる
せっかく痣や腫れも引いて可愛い顔が見られるようになったのに

「ああもう、ウジウジ悩んでもしかたねえ! 単純に行こう単純に!」
「……単純?」
「そー、単純」

両親にすら妹と言い張る。最悪彼女だとでも言っとけば黙るだろう
仕送りが途絶えても、まあキツイがどうにかなる
三年で単位を取れるだけ取って、四年次の学費はバイト増やしてなんとかしよう
妹を養う立場にもいるわけだしな

「……ごめんね、お兄ちゃん。……でも」
「でも?」
「………一生、放さない」
「んなこた、お前をこの家に入れた時から承知してらぁ」
155名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:49:16.08 ID:iFBeYCIY
投下終了です
拙い話な上にありきたりなハッピーエンドにしてしまいましたが
読んでくれた人はありがとうございます
156名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:59:53.79 ID:P38qz40e
GJです!
157名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 03:02:20.06 ID:DyaVFRtW
元イメージの漫画わかったw
アレBADENDだったからそのギャップの分よりさわやかな気分になる
158名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 03:44:24.02 ID:W5HB6NE7
元ネタがなんなのかわからないけど、GJ!!!
短編だが長編にも負けないくらい物語に深みがあったぜ。
初めてでこのクオリティーは素直に凄いと思う
159ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 03:58:07.47 ID:zNbxk1hk
みんなもう覚えていないと思いますが、
一応完結させておきます。
160ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 03:59:50.76 ID:zNbxk1hk
後編

〜翌日の朝〜

秋だというのにかなり冷え込んでいて、起床がかなり億劫だ。
今日からまた一周間が始まる。
いろんな事があったなぁと、回顧しつつ、
凍えた手で周りの身支度にとりかかり、その途中、ふと窓を覗いた。
すると、おれんちの正門前に誰か立っているのが確認できた。
もしやと思い、窓を開け病子の名前を叫ぶと、
やはり彼女で、茶色の若干大きめのコートを来ていて、
なんだかとても寒そうだったが、
俺の顔を見るやいなや、幼く可愛らしい笑みで
「おはよーう、眠りすぎだぞぉー。」と叫んだ。
こうした状況になっている事を理解したため、待たすのは悪いと思い、
充分間に合う時間であるにもかかわらず、
10分少々で身支度を済ませ家をでた。
門を飛び出した瞬間、物陰から病子が腹部にタックr・・じゃなくて、
飛びついてきた。
「いてぇ!勢い付け過ぎ、臓物ぶちまけるかと思ったよ。」
彼女は至って真剣な眼差しで、
「えへへ・・・、そん時は私が拾って食べるから大丈夫!
 好きな人の一部を食べられるなんて贅沢じゃない・・・。
 その時は、私のもあげるぞぉ!」
さすがの俺でもこの言葉には引いてしまった、
改めて彼女の重すぎる愛を垣間見た。
そんな事もお構いなしに俺の腹に自身の頬をすりすりあてて、
「マーキングだよぉ。ほら犬が良くやるじゃん。
 でも私のやつはメスに対してのみ、
 効力が発揮されるんだよぉ。もう、近づかせないから安心してね!」
こんな調子で学校まで行ったため、
周りの人間には発情期のバカップルだと思われただろう。

161ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:00:31.23 ID:zNbxk1hk
さすがに、教室では俺から離れ、
病子自身が属する女子グループへ混ざって行った。
俺はライ子の事が気がかりで教室一帯を見回したが、その姿はなく、
ほっとしたのが半分、心配したのが半分、
といった心持で内心落ち着かなかった。
男連中が話しかけて来るが、今は話しかけないでくれ、
とぶっきらぼうに言い放ち、こんなことしちゃ友達無くすな、
と脳内で自嘲している内に、ライ子が教室に入ってきた。
俺に気付くや否や、傍までやってきて、
「おはよう、また一からヨロシクね!」と笑顔でそういった。
罪の意識が少し洗い流されたような気がした。
「お、OKOK!」と、どもり気味に返すと、にっこりと笑顔で俺の元を離れ、
友達の元へと駆け寄って行った。
ああ、やっぱり思うのは、さすがライ子だという事。
俺に気を使わせないようにといった配慮が表情や仕草から見て取れたし、
それに、本人もそこまで深刻には受け止めていなかったのかもしれない。
この調子だと、病子と早めに打ち解けるのではないか、と淡い期待がよぎったが、
病子自身はどうなのだろう、と一転曇った気分になった。

机の縁からとび出るささくれをひっこ抜きながら、延々と考え事をしていたら、
突然後頭部に柔らかい感触が、これは手が乗ったのだと一瞬で分かった。
こんなことする奴はあいつしかいないと、すぐに反応して振り返る。
やっぱり、病子だ。
「ライ子の事が諦められないのかぁ・・?」
「あ?おまえ・・、何を言い出すんだ。朝の挨拶してもらっていただけよ。」
「そっかぁ・・・。ごめんなぁ。
 私頑張るから、なるべくライ子と話すのやめてほしいなぁ。」
病子昨日から全然変わっていないじゃないか・・・。
まさか、これからずっとこんな調子ってことはないよな・・。
「挨拶くらいはいいんじゃないか?俺もうフラれたし。あんまし敏感になるなよ。」
「何言ってるんだぁ?こんな些細なことから、よりを戻されることだって・・。」
俺は小さな声で「そもそも、お前と俺はお付き合いしてないだろ。」
それに応えるように何か含みのある小さな声で
「今日弁当作ってきたから・・。お昼によぉ・・。」と照れ臭そうに囁く。
彼女はいつもの幼げな笑顔で、HRのチャイムと同時にそばを離れて行った。
162ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:01:03.75 ID:zNbxk1hk
〜一ヶ月後、闇雄の心中〜

ライ子と一悶着あった、あの日の翌日を境に病子の俺への愛が大きくなっていった。
最初こそ教室では俺の心境を考慮してか、あまり目立った愛情表現はしなかったが、
一ヶ月近くたった今では、普通に手を繋いで一緒に離れ教室へ移動しようとしたり、
突然抱きついて大好きだとか、もう一生離さないだとか、
周囲の生徒をはばからずに公言するようになった。
もちろん、ある程度の抵抗や嫌悪感を彼女に示しても、素直じゃないんだから、
と母性的な笑みで一蹴されてしまう。
こんな事が毎日学内で繰り返されているものだから、
周囲には当然カップルだと思われているし、
時たま吹っ掛けてくる正式なお付き合いの話をはぐらかす俺をよそに、
彼女自身は相思相愛であることを疑わないようである。
こんな事とは無縁だったのに、突如このような事態に巻き込まれるなんて、
少し前の自分には想像もできなかった。
それも、友達以上になるなんて有り得ないと常々思っていた、
あの乱暴で女っ気のない、チビすけの病子にである。
急に女の子っぽく愛を囁き、
自ら率先して良く尽くしてくれるようになったものだから、
未だに脳内が常時、状況整理を上手く行えていない。
愛情表現をところ構わず大げさに表現するようになったのは、
百歩譲ってよいとして、ただ厄介なのが、俺の行動に過敏反応し、
それを深刻に捉える傾向が顕著になってきた事である。
これは主に女性との接触があった場合であり、
上記の事実が彼女の目の前で起こるや否や、話の途中であろうが、
大事な用件であろうが、素早く手を彼女に引かれ、
話の中身や何をするつもりかを、
この上なく真剣かつ不安そうな表情で尋ねられる。
大した事でもない限り、胸につまりそうな彼女の切な訴えを聴かされる。

163ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:01:41.77 ID:zNbxk1hk
私に飽きたのか、捨てないでほしい。
嫌いなところがあるんなら直すから。
私の愛が足りないんだろぉ、ごめんな・・。
私以外を見つめないでくれ、悲しいよぉ。
こんな事ばかり、言われる。打算?本音?見当がつかない。
これら以外にも、大声では言えないほど恥ずかしい愛の言葉を囁かれた。
もちろん、みな病子を気遣ってか、俺に話しかけてくる女子はいない、
まあ、もともと、あまりいないが・・。

ああ・・・、そういえば、明日は病子に
何処かへ連れまわされることになってんだっけ・・。
今回で12回目くらいか?
俺は満月が照らし出す、くすんだ窓際にふと目をやると、
何かから逃れるように開きっ放しのカーテンを素早く閉める。
なぜかって?最近、なにかの視線を感じるからだ。
まあ、ホラー映画じゃあるまいし、きっと気のせい気のせい。

〜闇雄、受難の一日〜

「闇雄!今日は精いっぱい楽しむぞぉ!」
「うん、程ほどにね・・。」
隣に座っているえらく上機嫌な病子を、
電車の座席で揺られながら苦笑しつつ見ていた。
今日は県内で一番規模の大きいショッピングモールに行くらしい。
まぁ、俺らは車がないわけで、遠出するには電車を使う。
相変わらずテンションの高い彼女は、
大はしゃぎでしゃべりかけてくる。
「電車から見る景色って最高じゃん、
ほら、なにかもが高速で動いてるっ!おもしろ〜。」
「ああそうだな・・。てか、このセリフ前回も言わなかったけ。」
「そうだったかぁ?」「うん。」
一段と嬉しそうな顔で「憶えていてくれたのか・・、嬉しいぞぉ。」
「いや、なんとなく。
別に意識して憶えようと思ったわけじゃないよ。」
「それでも嬉しい、私の何気ない言葉が、
闇雄の心に残ってるって事がさぁ。」
そう言い終えた後、俺と彼女の間に空いたわずかな空白を埋めるように、
ぴったりと体を寄せてきた。
「へへ・・、電車揺れるなぁ、闇雄にくっ付かないと
 そのまま転げ落ちてしまいそう。」
恥ずかしいからやめろ、と言いたかったが、
2週間くらい前のあの一件を思い出してやめた。
164ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:02:23.73 ID:zNbxk1hk
〜闇雄の回想〜

「ちょっ、おまっ、くっ付き過ぎ、人がいっぱいいんだろ。」
「恥ずかしがるなよぉ、お前と私の中じゃないか。」
「だめだ、むり、俺はシャイボーイなんだ。」
だめ、いいだろぉ、だめ、いいだろぉだめいいだろぉ・・・。
こんな不毛にも思えるやり取りを小声でしばらく続けていた。
まあ、小声とはいえ完全に目立っていて、
堪らなく恥ずかしかった。でも、彼女はそんなのお構いなし。
いい加減うんざりだと思い、多少怒気を込めた声で
「もう、次の駅で降りる。」と言った後、
俺は恥ずかしさと相手が言う事を聞いてくれない事に拗ねて、
彼女を無視することにした。
「え〜、冗談だろ。」
「なぁ、なぁ闇雄。聞いてんのかぁ?」
「くっ付くのOKって事?じゃ、便乗してチューしちゃうぞぉ。」
「もしかして、怒ってんのかぁ?なんで?わけわからない。」
「うぅ・・、無視すんなよぉ・・。」
そうこうしてる内に、電車が駅へ到着した。
無言で彼女を引き離し、電車のドアを跨いだ。
案の定、彼女も大急ぎで俺のもとに駆け寄ってきて
「なんで?私、闇雄の体温を感じたいだけ・・・。」
後ろで何かを言いつつオーバーな身振り手振りをしながら、
バツの悪そうな顔で付いてくるが、まだ無視を続けた。
200m程歩いたあたりで、彼女は俺の前に回ってきて、
突然土下座の様な事をしたかと思うと、
俺を見上げながら
「ごめんなさい、私を殴っていいから・・!嫌いにならないで。」
驚いた俺は思わず
「おいっ!おまえ何やってんだよ。いいから立てよ!」
「許してくれる?無視しない?嫌いにならない?」
「分かったから!ほら早く。」と急かすように促した。
立ち上がりざまに、彼女の目に浮かぶ涙が、
悲しみから喜びをたたえた涙に一瞬で様変りしたのが見て取れた。
「ごめんなぁ、闇雄を愛してるばっかりに、
 周りが見えなくて・・。だけどよぉ、
押さえてる方なんだけどなぁ、あれでも。」
ニッコリと笑顔なったかと思うと、
小指を差し出してきて「仲直り・・しよ?」と、訊ねてきた。
それに応えるように短めの返事をし、指きりをしてあげた。
彼女は嬉しそうに、絡められた小指を見つめ
「ゆ〜びきり・・・」と、定番の小唄を囁くように歌い始めた。
だが、彼女は半分くらいで歌うのをやめてしまった。
「まさか、歌詞忘れたのか?」
この問いにこう返して来た。
165ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:03:01.10 ID:zNbxk1hk
「いつでも、私は闇雄と繋がっているから、
『切った』なんて不吉な事は言わない、
それに『針千本飲ます』なんて事、
約束破ったぐらいで愛する人にできるかよぉ・・。
へへ・・・なんてね・・。」

俺はこの日から、彼女を押しのける事をしなくなった。
嫌われたくないが為に土下座をし、また、
幼さを含んだ純真な笑みで愛を囁く。なんて、一途なんだ。
まだまだ、彼女の急激な変化に慣れないが、
慣れればこの変な違和感もなくなり、
彼女が普通に見えてくるかもしれない。心の中でそう言い聞かせた。

〜再び電車内〜

「なぁ、何か考え事?もしかして、私つまんない?」
彼女のこの言葉で回想の世界から呼び戻された俺は、
反射的に「あっいやぁ、そんなことないよ。
これから、どんなサプライズがあるのか妄想してただけ。」
開けたような明るい表情で、
「そっか、うれしいぞぉ、闇雄!
ご褒美にもっと強く抱きしめてやる!」

カップルみたいな連中が、
痛い会話と行為を臆面もなくしている姿は
目立つし、迷惑だ。
俺自身も顔から火が出るほど恥ずかしい。
でも、彼女の愛はなりふり構わないのだ・・・。
166ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:03:56.45 ID:zNbxk1hk
〜ショッピングモールにて〜

終始電車内テンションを、
ショッピングモールに着いてもなお、
継続しているもんだから、バカップルたらありゃしない。
「ひあ〜、やっぱ賑やかだわ。ここ。」
「ほんとだなぁ。楽しいこといっぱいできそうだな、闇雄!」
俺の手を握ったままの彼女は、
強引にファンシーなショップへ俺も連れ込む。
基本的にがさつな奴だが、
こういう女の子らしい趣味は昔から一貫している。
「うわ〜、これみろよぉ!すげぇ可愛いストラップだな!」
「え〜、そうですかね。俺はこっちが可愛いと思うよ。」
そういうと、彼女は自らの手に持っているストラップを元に戻し、
「おまえがそういうんなら、そっちの方が絶対いいよなぁ。
 よぉし、色違いをもう一個買う!」
拍子抜けした。あっさり自分の言葉を反故にしよった。
こんな調子で、俺がいいんじゃない?と何気なく言ったものや
手に取ったものを、無造作に買い物かごに詰めていく。
彼女の手にぶら下がっている買い物かごの中身をのぞくと、
彼女単独で選んだものは一切なく、全て俺が選んだものだ。
そして、全て二つずつである。
きっと、俺用に買ってくれているんだと思うが、
金額が脳裏に浮んで素直に喜べない。だって、量がすごいもの!
彼女が俺の心中を察してか、輝いた目で
「今日は私のおごりだから、気にすんじゃねぇぞ。
 その代わり今日は、雑用係だぞぉ!
へこたれるな、むち打つぞ!さぁ、レジへ往け!」
と、レジを指さした。
わかった、じゃぁ先に外出といでと彼女を促し、
レジに歩みを進めた。
ん・・、なんとこれは驚き。クラスの女子がレジやっとる。
「ここで、バイトしてんだ〜。奇遇だね。病絵。」
病絵は明らかにからかいを含めた笑みで
「あんたら、熱々過ぎ!よくあきないね〜、
 ま、あんたらはいつかそうなると思ってたし。」
病絵は手慣れた手つきで、ピンクの袋に詰めていく。
「あの・・、口外はなしで・・。」
「無理無理。ってか、今更隠す必要なくない?」
「やっぱそう見えんのか?」
「当り前じゃん。カレシカノジョにしか見えないよ。」
「でもカップルじゃないよ・・、
ただの幼なじみのよしみで買い物につきあわされているだけ。」
「はいはい、わざわざ2組ずつお買い上げどうも〜。」
「まぁ、バイト頑張れよ。あと、口チャックな。」
多少赤くなった顔で、レジ袋を受けとろうとした瞬間、
167ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:05:21.09 ID:zNbxk1hk
「楽しそうだね・・・。」
真後ろに病子が。あっ、やってしまった、俺の馬鹿!

「そんなことない、さぁ、パフェでも食いに行こうぜ!
 イヤッホウ!」
病絵のどうしていいかわからないような表情を背後に受け、
必死で取り繕う。とりあえず、彼女の背中を押して店を出る。
「えーと、ホント偶然だよね。びっくりしちゃったよ。」
「私もビックリした、あんなに仲良くおしゃべりなんて・・・。」
彼女のびっくりは俺のとはベクルトが違うらしく、
さっきまでの輝いた瞳とは一転して、瞳が濁ったように感じる。
「世間話程度。病絵とは全然仲良くないし、
 こんなに長く喋ったのなんか初めてだよ。」と釈明する。
「そうかも知れないけど、
私にとってはそれだけでも苦しいんだ・・。」
「たった、これだけの事がか?」
「自分でもどうしてこれっぽっちのことで、
胸が苦しくなるのか分からねぇんだよぉ・・。」
「もっと、俺をぞんざいに扱っていいんだぞ。
 ワレモノじゃないんだ、真剣にことを考えすぎだって。」
「どういう意味だぁ・・?」
「俺に対して過保護じゃないかって。
つまり、カップルみたいな関係になる前の気楽な
 友達同士の間柄に回帰しようってこと。
俺をバンバン殴ってた頃さ。」
提案を聴いた彼女は一呼吸置いて
「無理だよ、ごめんなぁ。」
俺は間髪いれずに「なんでだ?お前も苦しまずに済む。」
「もたもたしてっと、
誰かに闇雄を盗られちまうって事が分かったんだぁ。
心配で、怖くて仕方がなかった。
だから、勇気をだして殻を破った。」
ライ子の事だとすぐに分かった。彼女は続けて
「そして、やっと大好きな人を掴まえた。
 でも今度は、私から離れていかないか不安になる。
だから闇雄には、私の愛を感じてもらって、
 一緒に居たい、って思って貰えるように頑張ろうって。
 こんなにも、愛してくれてるんだって思ってれば、
 浮気とかもされないんじゃないかなってさぁ。
 でもそれって結果的に、
闇雄を縛りつけてるってことなんだよなぁ。」
168ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:06:09.56 ID:zNbxk1hk
黙って彼女のあふれる思いを聴きながら、周りに目を配ると
いつの間にか俺たちは、人通りのほとんどない、
チープな設備の公園に来ていた事がわかった。
そこでちょうどベンチを見つけ、抱きかかえるように、
涙を浮かべた彼女をそっと座らした。
「ごめんなぁ、迷惑掛けて。
こんなウザい女に優しくしてくれるの闇雄しかいないよなぁ。」
「なに言ってんだ。普通の紳士なら当然。」
「そっか・・・。なぁ、闇雄。
ひとつ提案があるんだけどよぉ・・。」
「なんだ?」
「私、闇雄と距離を少し置こうかぁ?
 学校で闇雄に恥ずかしい思いばっかりさせて、
 よくよく考えれば、逆に嫌われちゃうよなぁ。
 さっきまで、全然気付かなかった、愛って盲目だなぁ。」
一筋の涙をながしながら微笑む病子。
幼馴染の痛烈な胸の内を明かされた俺は、
なにかに突き動かされるように、
彼女の瞳の奥を見つめこう告げ放つ。

「そんな事必要無い。どんどん、俺を愛しやがれ。」
169ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:06:44.68 ID:zNbxk1hk
大きく目を見開いてあっけにとられる病子。
彼女は想定外の発言に、返す言葉を失っているようだ。
俺は病子を察して「お付き合いしてやってもいいかなって。」
病子はやっと声を発し「えっ、喜んでいいところだよな?」
「ああ、喜んでいいところだよ。」
「闇雄の口からお付き合いって、はじめて聞いた・・。」
「ん・・、そうだっけかな。」
「でも、私の事そんなに好きじゃないんだろぉ、
 無理しなくてもいいぞぉ・・・。」
彼女の体を自らの肩に強く抱きよせ
「そんなことないよ。」
嬉しそうに俺の胸に顔を埋め「なにか裏があるんだろぉ。」
「裏っつーか、条件がある。」
彼女は埋めていた顔を俺の正面へ向け、真剣な表情をした。
「友達同士だったころのフランクな関係に戻る事!」
「つまり、それって・・。」
「あんまりにもべったりくっつき過ぎたり、お互いを縛ったり、
気を遣いすぎたりとかの重い関係は、御免こうむるってことね。
あと、恥ずかしすぎる発言とかも禁止。」
「それだと、愛をお前に伝えられない気がするんだけどぉ・・。」
首を横に振り、
分かってないなー、とでも言いたげな素振りを取った後に
「だーかーらー、
そんなことしなくても俺たちは繋がっているんだよ。
心配すんな。」
彼女はすっきりしない顔で
「でも、浮気とかの原因にならないかぁ?」
「ならんならん。うっ・・・なんだ信用してくれないのか。」
俺がワザとしょんぼりしてみせると、
彼女は慌てて「そ、そんなことねぇよ!
 闇雄を世界中の誰よりも信用してるんだぞぉ!
 闇雄の素晴らしい提案に踏み込む余地なし!」
「そっか、そっか。そりゃあ、嬉しいね。
 じゃ、そういう事で正式にお付き合いさせて
 もらえるんだよな。」
彼女は元気よく承諾した。
先程までの涙はいつのまにか乾いていた。
「なぁなぁ、闇雄。あのさぁ。」「ん、質問か?」
「私の事、愛してるって証拠見せて欲しいなぁ。」
「条件を破らない程度にだったらしてやる。」

「キスしてよ。」
170ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:07:24.41 ID:zNbxk1hk
「な・・・、マジすか。」
「してくれたら闇雄の事100%信用する。
 私もあの時の気軽さで愛し合えるのがベストだと思う。
 愛に重さを感じて闇雄が疲れちゃったら意味がねぇからな。」
キスか・・初めてのキッス。どきどきするなぁ・・、
覚悟を決めなければ。病子よ、そんな準備万端な表情はやめてくれ。
ああ、いつまでも待たせるわけにはいかない、よし!

彼女の体を引き寄せ、淡い紅色の唇に自らの唇を重ねた。
重なり合った瞬間、彼女が力強く迫ってきた様な気がした。
柔らかくて、湿り気があって、温かく、
何ともいえぬ甘い香りが鼻腔を通過した。
彼女は目いっぱい体を俺の方へ乗り出し、
俺の唇をむさぼりながら、両手で俺の上半身全体をまさぐった。

俺は一回離れようとしたが、
彼女が強引に唇と上半身を蹂躙してくるので、
なんだか変な気分になって、そのまま行為を続けることとなった。
2分近くキスをしていたと思う。

いったん彼女の両肩を掴んで押して、
「もういいんじゃないか、恥ずかしいし、
 初めてだからこの位で・・・。」
残念そうな表情をしながら、
彼女の両頬は火照り、瞳は潤んでいた。
「続きしようよぉ、私まだ物足りないぞぉ・・。」
「またいつか、そんな感じの雰囲気になった時に、ね?」
「今闇雄の愛を感じたいのに・・。」
彼女は渋々了承し、
乱れた着衣を直しながらうっとりとした表情で、
「闇雄の愛は受け取った・・・。
ずっと監視する必要はないって事がはっきりしたぞ!」
あんなことした後だったので、
少し照れながら相槌を打った。
171ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:08:22.52 ID:zNbxk1hk
〜その後〜

あの日を境として、
徐々に軽口を叩き合える仲へと戻って行った。
俺の心うちは、以前と比べていく分すっきりし、
軽くなった気がする。
病子に関しても俺が見た・経験した限りでは、
あの日以前の病子が姿を現す事が無くなった。
俺が他の女子と話をしたり、
他の女子の話題を口に出したりしても、
浮気すんな!とか言って、笑って突っ込まれる程度だし、
学校内で恥ずかしげもなくされてきた、
あの行為の数々が一度も起きていない。
どこにでもいる、
校内公認のお似合いカップルといった印象を受けるのではないか。
それになんだか、病子が以前より可愛く見える。
最近ニヤニヤしながら、
遠目で病子をチラ見する事があるのだが、
これは全て、病子のカレシなんだぞっ、
ていう優越感から来てるものであって、
すなわち、俺自身が彼女を自慢に思っているからである。
172ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:08:44.22 ID:zNbxk1hk
あっ、ほら、今こっちを見て笑った。病子はカワユスな〜。
「見たか!どうだ!」
「なにがだよ・・・。」
目の前の椅子に座って、
俺の机で肘をついているヤロフミが呆れた表情で訊ねた。
「病子可愛いだろ、羨ましいんだろ。」
「否定はしない!」丸められた教科書で頭を一撃叩かれた。
「いたっ!・・・まあまあ、お前もそのうち彼女デキるって。」
ヤロフミはひとつ息をついて「だといいけどよ〜。しかしまぁ、
一時期はホント、教室の空気がピリピリしてたぜ。
 誰かさん2人のせいでな〜。」
「そんなに変な感じになってたっけ?」
「そりゃあもう。異常なくらいお前に固執してたっていうか、
 超過保護ってかんじ?ともかくクラスのムードメーカーが
 あーじゃ居心地悪くて仕方なかったつーの。」
「まぁ、普通に戻ったんだから結果オーライって感じ?
 そうだろ。後腐れはないね。」
そうこう雑談していると、
病子が俺の後ろに近付きヤロフミに声を掛けた。
彼女は幾分照れ臭そうに
「あー、あれはちょっと若気の至りって奴が
暴走してたんだ。ホント周りが見えなくてよぉ、
ヤロフミに謝るのは癪だけど、一応詫び入れとく。
あれは、忘れてくれ。」
詫びを入れられたヤロフミは面食らったようで、
軽くうなづく程度の反応に留まった。
俺はからかい気味に「なんだ火消しに回ってんのかい。」
「おい!言うな!正気に戻った今となっては、
 自分のやったことが恥ずかしいんだから。」
「とりあえず、めでたしめでたしって事で。」
病子はクスッと微笑み
「これからはお前に気を使うなんて事しねぇ。
お前にバンバン正義の鉄槌が下して、
パシリなカレシとして可愛がってやるよぉ。」
「おいおい、少しは優しくしろ。それはそれでいやだ!」
この関係がやはり一番だと、
心の奥底で嬉しさを感じていた。
さぁ、今日も平凡な生活が始まる。
173ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:09:09.44 ID:zNbxk1hk
紆余曲折あったが今は非常に幸せだ。
思い返してみればいろいろあった、そういろいろ・・・。
でもライ子との出来事を思い出すと手放しで喜べない。
俺から見ればライ子がそんなに傷の深い出来事だと
思っていないように見える。
たまにお喋りをするが、
あの出来事が話のネタになった事は一度もない。
その理由は、正直のところ彼女にしか分からないだろう。
でもまあ、あんだけステータスが高けりゃ、
すぐに恋人ができるだろうし、そのうち俺との思い出なんて
遠い記憶の彼方に消し飛ぶだろう。

授業終了、と小さな声で呟き、
帰り支度を済ませたその時、
不意にあのよく通る声が耳元に聴こえた。
「ありゃ、今日はヤミーと帰らないんだ?」ああ、ライ子だ。
「うん、ダチとどっか行くんだってさ。」
「ふーん、そうなんだ。でもホント良かったね!
凄くいい雰囲気のコンビだよ!」
「コンビ・・、まぁ漫才みたいなやり取りするから、
 言いえて妙だね。」
彼女は一間置いて言いだしにくそうにしながら提案した。
「話は変わるけどね、
また一緒にお勉強会したいなって思って。
 いやならいいんだよ!うん、
無理も承知でお願いしてるだけだから!」
な、なんと、全てのきっかけとなったアレか。
贖罪のチャンスだが、カレシとしてはこういうイベントには
参加すべきじゃないよな。う〜ん、どうしよう・・。
ちょっとばかり悩んでいると、
彼女の初めて見るような恭しい表情が目に入った。
俺は思わず「まぁ、一時間だけ・・。」
と中途半端な口調で言った。
返事を聴いてすぐに俺の手を半ば強引に引き
「やった!じゃ早速レッツゴー!」と嬉々とした声を上げた。
まぁ、いいか。俺は病子にぞっこんだし。

ライ子は図書室の門を跨ぐ直前、
なにやら俺の耳元に囁いた。
「こんな結末おかしいよ、もう一回振り出しだよ・・・。」

=おわり=
174ステレオタイプの量産ナンバー:2011/03/14(月) 04:13:13.33 ID:zNbxk1hk
投稿終了です。

ああ、終盤が駆け足に・・。
本当はもっと先まで考えていましたが・・・、
ほんと申し訳ありません。
175名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 07:06:57.14 ID:j1BtGD/a
待ってました、GJです

思いましたけど、ヤンデレが正気に戻るのもありなんですか
わたしはあれな感じに思いましたけど、他の皆さんはどうなんでしょう?

最期のライ子の言葉が気になります
是非、完結編があれば読みたいです
176名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 07:21:30.77 ID:H8+yX33t
瓦礫の下に埋もれたり、壊れた家屋に閉じ込められたまま死んでいこうとしている大勢の被災者がいるって時に
非常識にも監禁ネタとかで盛り上がってる連中は恥を知るべきだな
君たちには人の心がないのか?
177名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 07:22:47.36 ID:W5HB6NE7
ブーメランっw
178名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 08:17:53.96 ID:cO3SsTPt
>>155
着信音の一億人虐殺鼻歌のせいで、主人公が妹の家族に対して言う[グズが……]が乙樽で再生されるw
あと元ネタの漫画で兄がもう少し優しかったらと思ってた者として凄く俺得話だった
GJ!
179名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 08:36:40.63 ID:YPj2KICd
GJ!人間の産業廃棄物である荒らしが沸いていますが気にせずに!!
180名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 08:39:29.87 ID:eG9VR5gI
もう非常識厨はあきたからいいよ
181名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 09:27:06.05 ID:YPj2KICd
次の作品投下まだかな?
182名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 09:45:34.27 ID:UyA2Rlr5
元ネタは特にないけど、有り触れた構成になってしまった・・・
それでも良いのかな?

今夜、投下したいと思ってるけど
183名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 10:16:11.22 ID:baxAOWE9
いいのよ
184182:2011/03/14(月) 11:42:19.38 ID:UyA2Rlr5
了解です

稚拙な文章ですけど、ご勘弁
185名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 13:30:04.10 ID:ORG/xRlk
楽しみ。これから停電がくるかもしれないから一際待ち遠しいわ
186名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 16:09:39.67 ID:W5HB6NE7
投下宣言キタ!停電くるとスレ見れないからね・・・
187名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 16:25:24.54 ID:vnaZXQtH
GJ!!



だんだん盛り上がってきた。職人さんたちが復活してほしいなぁ。特に魔王が続きめっちゃきになる。
188名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 17:09:01.14 ID:N+h3ufoE
停電きたらスレ見れねーとか…
189名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 17:36:05.84 ID:W5HB6NE7
は?
190名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 18:18:11.61 ID:YPj2KICd
>>188
携帯から見れば良いべ。今のうちに携帯の電源チャージだ!!
191名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 18:22:47.38 ID:W5HB6NE7
見れないと言うよりも投下できないんだよな
192名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 20:33:29.46 ID:pEB4R6t3
投下wktk!!
193名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:08:38.80 ID:1TQotZMA
投下します

処女作なのでまぁ・・・多めに見てやってください
タイトルはまだ未定です
194名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:09:09.70 ID:1TQotZMA
転校した登校日初日の電車の中で私、『西名 梓(にしな あずさ)』は痴漢に遭った。
とても最悪な新しい生活のスタートで私は思わず泣いてしまった。
痴漢犯の荒い息遣いに弄られる下半身に気持ち悪さを感じる。でも、怖くて、恥ずかしくてどうしようもなく怯えて……ただ耐えるだけだった。
でも、そんな私を救ってくれたのは一人の男性だった。

「おい、あんた!なにやっているんだ!」

痴漢犯の腕を捩じ上げて、犯行を糾弾するその男らしい声は私を救ってくれた。

私を助けてくれた男の人の名前は『東宮 佐(あずまみや たすく)』。聞けば私の転校先の中葉高校の新任教師だった。
優しくて誠実そうな暖かい雰囲気に眼鏡が似合う端正な顔立ちをしていた。

恋に恋する年頃の私は当然と言うか、見事に恋に落ちていた。
それが十五の秋、私の初恋でもあった。

教師と生徒立場は違えど、同じく新しい高校での『一年生』ということで共通するところもあってか自然と良い関係性を築くことができた。
あくまで、『仲の良い生徒と教師』というだけの関係性だったけど。

佐先生は私の割り当てクラスの一年二組の副担任となった。
初めは驚いたけど、その時に私は、佐先生と私は運命の糸で繋がっているんだ! 
と驚き以上に嬉しさを感じた。
これからは毎日のように佐先生に会えるんだ……と、そう思っただけで心は弾む。
佐先生のことを考えるだけで胸はドキドキと鼓動は早まって、身体中が熱を帯びて少しクラクラする。


195名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:11:06.33 ID:1TQotZMA
それはまるで初めての体験。なんだか胸の辺りがチリチリとして熱くて、切ない気持ち。でも、気分は悪くなかった。
むしろ、最高と言って良いくらいに気持ちが良かった。

転校してから数ヶ月、私によく告白してくる男子生徒もけっこういたけど、そんなことまるで気にも留めることもなかった。
みんな即お断り。
それほどに私には佐先生しか見えなかった。

そして、私は毎日のように佐先生に色々なことを聞いた。それは自分なりのアプローチのつもり。

「東宮先生って、好きな食べ物は何?」

「東宮先生って何か趣味ある?」

「東宮先生、お仕事って大変?」

「東宮先生、今帰りなの? 途中まで一緒に帰ろうよ」

「東宮先生、メアド交換しようよ」

「東宮先生の好きなタイプって、どんな女(ヒト?)」

「東宮先生って、彼女いるの?」

「東宮先生、好きな人いる?」

徐々に深く、生徒としてではなく、一人の『女』として・・・。

それに佐先生は・・・。

「そうだなぁ・・・。カレーかな」

「趣味は読書かな。まぁこれ!っていう趣味はないかな」

「大変だけど、西名も含めて他の生徒もみんな良い子たちばかりだからすごく助かってるよ」

「少し寄る所があるんだ。すまないけど、一緒に帰るのは今日は無理かな。もう遅いし、早く帰りなさい」

「うーん・・・。すまないが、そういうことは色々と問題になっちゃうかもしれないから難しいな」

「優しくて家庭的な女性かな」

「それは秘密だ。プライベートなので却下かな」

「あ、それもプライベートなので却下ね」

そんな感じでいつも適当という感じにあしらわれている。縮まらない距離に私は少々不満を感じていた。
でも、先生と話せる。それだけで幸せだったから気にはしなかった。


196名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:11:42.59 ID:1TQotZMA
それからしばらくの月日が経った。
私が二年生になると佐先生は別のクラスの担任になった。

とてもショックでかなり引きずった。
もちろん、学校で会う機会がないわけでもない。佐先生の授業だって受ける機会もあると思う。

でも……それ以上に今はダメージが大きかった。

そんな私を気にしてくれたのか、佐先生は担任じゃないけど家まで様子を見に来てくれた。
自分で生徒と深く関わりすぎるのは良くないと言ったくせに・・・。

でも、すごく嬉しかった。
そこでついに私は先生とメアドと電話番号まで交換することができた。
佐先生が私を元気付けるにはどうしたら良いか?と聞いてきたからだ。今更クラス変えはできない。だから、私はそう頼んだ。
長年の念願が成就したようなそれくらいに渇望していた瞬間だった。

「……仕方ない。絶対に内緒だぞ? 誰にも言うな?」

「うん。私たち二人だけの秘密だね」

197名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:12:15.09 ID:1TQotZMA
それから毎日のように佐先生と連絡を取り合った。メールは一日に何通も送ったり、休みの日には先生の都合をちゃんと尋ねてから長電話に興じたりと学校での距離は広がったけど、心の距離は前以上に近付いていった気がした。
そして、日を追う毎に佐先生への気持ちは高まっていった。もう、自分ではどうしようもないほどに加速していく想い。一日の大半を先生のことを考えることで費やしていった。
無理を言って撮らせてもらった佐先生の写メを自室のベッドの上で見つめながら何度となく想いに耽り、自分を慰めることに使ったかも分からない。『勝手に使って』少しだけ申し訳ない気分。でも、あの快楽は病みつきになってしまいそうだった。
あくまで、佐先生だからだけど。。
夏休みになると自力で先生の借りているアパートを探し当てて、はんば無理にだけど押しかけたりもした。
ちょっとだけ胸が見えるような大胆な私服で出掛けちゃったり。

そんな私を佐先生は困った顔をして始めの二、三度は玄関先で追い返したりしたけど、毎日のように押しかける私についに折れたのか部屋に入れてくれた。

「えへへ……嬉しいな。東宮先生のお部屋……。けっこう綺麗にしてるんだね」

「まぁな。だらしない人間が教師やっても威厳がないからな」

「あはは! そんなこと気にするんだ?」

「西名、お前なぁ……」

「アハハハ。ところで、東宮先生?お昼は食べた?」

「ん?いや、まだ」

「じゃあ、私が作ってあげる」

「いや、それは……」

「私を入れてくれたお礼だよ!」

「本当に……西名はしょうがないヤツだなぁ」

入れてくれたお礼に前々から練習していたカレーを作った。
佐先生は二杯も食べてくれた。なんだかこうしていると新婚夫婦みたいで私は一人で密かに興奮していたりする。

「おいしかった?」

「うーーーん……」

「おいしく……なかった……?」

「おいしかったよ」

「本当?」

「ああ、本当においしかったよ。じゃなきゃ二杯も食べないよ」

「そっか。嬉しいな」

「もしかして、僕が前に好物がカレーだと言ったから、作ってくれたのか?」

「うん。東宮先生に食べて欲しくて」

「そうか。なんか嬉しいな。これだけ美味しいカレーを作れるなら、西名は将来良い奥さんになるんじゃないか?」

「えっ……」

198名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:12:37.85 ID:1TQotZMA
―――ドキリとした。

何気ないそんな褒め言葉が……私にはとても大きく響いて……
優しく微笑んだ佐先生を見たら胸がキュッと締め付けられるように切なくて、心臓は鼓動が早めてバクバクしはじめた。

普段とは違う佐先生の私服姿とか、佐先生の部屋の匂いとか、二人きりの今のシチュエーションとか……色々なことが合わさって、今まで以上に佐先生を愛おしく感じて……。

―――とても……すごく……

―――だから……私は……。

「好き……」

私の佐先生への全ての気持ちを込めた一言だった。

「……え?」

佐先生は先ほどまでしていた優しい笑顔が凍るように強張らせて真剣な表情に変わった。

「東宮先生は優しくて、かっこよくて……私を助けてくれたり……すごくすごく……。だから、私は……」

「西……名?」

「私は……東宮……佐先生が……大好きだよ」

自分の中に積もり積もった恋慕の気持ちの全てを吐き出した。
これが自分の全て。
佐先生なら、受け取ってくれると私はどこか確信めいた浮ついた気持ちもあった。

199名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:13:05.55 ID:1TQotZMA
それを聞いた佐先生はしばらくレンズ越しに見える目を大きく見開く。
時間にすると数時間に感じる数秒だった。

やがて、先生は眼鏡を軽く弄った。

嫌な予感がした……。

「そう……か。それは嬉しいな。一教師として……生徒に好かれるというのは光栄なことだ」

そう言った。極めて冷静な表情で。

―――それは……私が求めていた答えじゃなかった……。

―――答えにすら……ならない返事だった……。

それからの後のことはあまり覚えていない。
適当な話をして、私は家に帰って呆然としていた。何もする気が起きないままにその日はベットに寝転がる。

佐先生は元より自分を『女』としては見てくれていなかったのだ。
メアド交換もしたし、電話だって毎日のように……。佐先生だって、困った顔はしていたけど、楽しそうにしてくれてた……はず……。
でも、それらは全部私の空回りで……。距離は縮まっていたはずなのに……届かなかった……無駄だった。

いや、それどころか……言葉のニュアンスとして、私が『生徒』としてでなく、『一人の女』として好きだと言った事に佐先生は気付いていた……。
佐先生をずっと見てきて分かったとこだけど、先生は嘘をつく時に眼鏡を弄る……。

「あの時も……」

思い返せばそれ。

胸が張り裂けるように痛くて、気分が悪かった。最高に最低の気分だった。

その晩泣き通した。
今までの人生で一番泣いたと思う。

200名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:13:34.86 ID:1TQotZMA
その日以降は佐先生のアパートへは行かなかった。夏休みは終わるまではとても長かった。

登校日の朝の気分はやっぱり最悪最低。夏休みの途中からずっとこの状態だ。
とてもではないが学校に行く気にはならなかった。

自室のベッドの上で自堕落に過ごす。
傷心の中、未だに未練がましく携帯の待ち受けに設定してある佐先生の苦笑交じりの……でも優しい顔を見ては出るのは深いため息。消すことができない。
だって、消したら全てが終わる気がしたから。
ずっと考えていた。佐先生のことを・・・。辛いけど、本当に苦しいけど・・・。忘れようと思っても考えてもまるで逆効果。意識してしまう。

嫌われたかもしれない。
気持ち悪いって、思われたかもしれない。
軽蔑されたかもしれない。
もう、元通りの仲の良い生徒と教師の関係すら戻れないかもしれない。

そして、辛苦は増していく悪循環。どうしても忘れられない。どうしても諦めきれない。
こうやって部屋に篭っているとまた前みたいに佐先生が会いに来てくれるかも・・・なんて淡くもみっともない考えが心の隅にあったのかもしれない。
佐先生は来ることはなかった。

「佐先生……先生……私……先生……佐先生……」

毎日のようにそんなうわ言を呟いた。

声は虚空を彷徨うだけで届く先はない。
誰もいない。何もない。天井が寂しくこちらを見ているだけ。
絶望の時間は長く感じるもので何時間、何日と過ぎたかすら分からない……。
こんな苦しい日々が続くんだと心の闇に囚われかけていた

―――でも……そんな日々に変化はいきなり訪れた。

今日もいつもと同じように眺めている携帯画面。そこに一通のメールが着信する。

もしかしたら……。

そんな期待が私の中で生まれる。

201名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:13:57.00 ID:1TQotZMA
逸る気持ちを制御できないままボタンを早押しする。

液晶に映る……。

―――相手は私の待っていた人。

「佐……先生……」

身体中が震えた。
涙も出てくる。
その夜、私は……携帯を抱いて寝た。佐先生を抱きしめるように。

『学校で待ってる』

そんな短くて、言葉足らずな内容だったけど、やっぱり嬉しかった。

佐先生はいつでも私を助けてくれる。救ってくれる。手を差し伸べてくれる。
出会ったあの時も、先生とクラスが離れてしまった時も。そして、今でも……。

「ああ、やっぱり、私……」

好き。大好きなのだ。この想いは消えない。消えるはずもなかった。

また、更に好きになった。

今まで以上に……恋しい……狂おしいほどに……東宮佐を……欲していた。

私は次の日、学校へ行った。

佐先生に会うために。

待ってくれているのだ……。

佐先生は私を……私だけを……。

いつか、もう一度、伝えるんだ。今度は……絶対に……伝えきって……佐先生と……。

「私……絶対に諦めないよ……。好きだよ……先生」

そう呟いて、愛しい人の映る液晶の中の笑顔に口付けをした。

「待っててね、佐先生……」

私の心に差し込んできた一筋の光は佐先生が照らしてくれた優しい光……。それは……黒い……光。

202名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:16:36.51 ID:1TQotZMA
↑一応投下終了です

なんか、ありきたりの話になってしまいまして;;
駆け足で内容も薄いですけどご勘弁を(誤字脱字あるかも)

正確には病む前から始まりのお話になります

長々とスレ汚し申し訳ありませんででした
203名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:48:26.17 ID:kjr+jNox
GJ!!あなたは神か?
204名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:57:30.61 ID:dDboMLUR
投下乙!!やっと荒らしも消えてスレに活気が出て来たな。
話のテンポが中々いい感じで、時間の流れに違和感を感じさせない所がGJ
それと先生と生徒の組み合わせはこのスレでは珍しい
サクサク読めて面白い作品だった。
205名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 02:01:03.16 ID:8amvYRZY
ヤンデレSS読んで癒されてるのって俺だけ?
206名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 02:03:26.46 ID:dDboMLUR
ここにいる全員
207名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 03:22:28.59 ID:s+x/dWwt
皆さんGJでした!
208名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 07:14:43.01 ID:1TQotZMA
なんというかお恥ずかしい;;
209名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 07:19:20.07 ID:5ZTYDxnX
コピペじゃないか
荒らしの仕業だな
210名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 10:23:52.17 ID:nQauDHkZ
レス数を伸ばしたいだけなんだろう
ライバル意識剥き出しだなw
211名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 11:07:26.84 ID:8amvYRZY
ニュースで石原都知事が被災者たちに対して「これは天罰」とか発言しやがった。東京をこんなボケ老人に任せて大丈夫なんか?
212名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 12:04:17.99 ID:byWClnrq
石原の発言に関してちょっと調べてみたが、どうも宮城県民に天罰が下ったというわけではなく、日本人に対して天罰が下ったという発言みたいだな。
キリストの処刑じゃないが・・・宮城の人達は、言わばアホな日本人の身代わりってことだろ。
だから、今回の件を肝に銘じて一致団結して復興しないと、亡くなった方に申し訳が立たないとも言っているよ(後付けかもしれんけどね)。

別に都知事を擁護するつもりはないし、個人的にはむしろ嫌いなんだが、都知事以上に酷いのは叩きやすそうな言葉だけを拾って報道するマスゴミの方じゃね?
石原の発言も問題だが、その内容をさらに歪んだ物に変えて拡散させ、その裏で喜んでるのは明らかにマスゴミの連中。
この大変なときに、一国の報道機関の姿勢が2chの荒らしレベルってのもどうなのよ・・・。
213名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 12:31:02.46 ID:8amvYRZY
ただ良い印象は持たないよ。ハッキリ言って誤解を生む事を想定していない時点で石原はお終いだよ。もうボケ老人の時代は終ったと言う事だ
214名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 12:34:26.45 ID:dDboMLUR
しかし石原慎太郎以上に政治的にやり手の議員いなくないか?
青少年保護ナンタラ〜ってのも、騒いでんのってキモオタだけだろ

215名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 12:55:50.49 ID:c9OxJ/0m
あんま関係ない話題は自粛しようぜ
216名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 13:43:28.48 ID:8amvYRZY
>>214
探せば案外いるんじゃない?ただ表舞台に出ないだけで、探せばいるよ
217名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:14:08.70 ID:LZFd7ZGh
見初めたGの神経を麻痺させて、巣の中に監禁
          ↓
卵を植えつけて子どものエサにする

そんなヤンデレ虫の動画を見たぞ。
Gが苦手じゃなくて興味があれば、zombie cockroachで検索してみて
218名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:14:32.27 ID:gTF+atCt
政治板でやれ。ということで投下待機。
219名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:42:51.87 ID:8amvYRZY
>>217
何かデッドラみたいな……ひぐらしもそんな内容じゃないかね?
220名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 15:53:08.24 ID:dDboMLUR
ひぐらしはヤンデレじゃないだろ。
あれはサイコだろ
221名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 17:26:32.36 ID:dDboMLUR
お前ら雨に絶対濡れるなよ
222名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 20:00:51.96 ID:c7Tjua7m
>>221
ガセだろ、それ
223名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 20:06:31.21 ID:MJEXPdkT
刃傷沙汰のあるヤンデレと、刃傷沙汰のないヤンデレ
どっちがいいんだろう
224名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 20:09:40.07 ID:SqMc/R4Q
その人の趣味によるんじゃないか
俺は無し派
225名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 20:36:46.62 ID:dDboMLUR
別にあってもいいけど、誤ってドラゴンボールになるのは嫌だ。
精神的に「おおぅ・・・」ってくようなのなら許す
226晴れのち病み ◆O9I01f5myU :2011/03/15(火) 21:53:35.06 ID:1GFNWItX
投下させていただきます。
今回で〆になります。
227晴れのち病み 第五章:2011/03/15(火) 21:56:15.10 ID:1GFNWItX

 道が霜に覆われ、吐息が白く立ち上る朝。冬休みが明けたこの日、学生達が身を震わせながら登校していた。
 冬眠明けの気だるさで重い体を引きずりながら、のっそりのっそりと歩いている彼らのその背中は、若さの張りが少しも見られないくらいに丸まっていて、何だか老けこんでしまったかの様だ。
 自転車を使用している生徒は体をガタガタ震わせながら「寒い寒い」と連呼し、凍った道路を走っていた。
 なまじ速度があるから相対的に風を受ける形になるので、大層身に応えるだろう。鼻水垂らしながらという情けない面を晒しているのもいた。
 長期休暇明けの初日に見られる風物詩はバス通学にしても同じだ。車内で居眠りこいて危うく寝過ごす生徒が散見され、中にはギリギリまで眠りから覚めず、慌ててバスから転げ落ちる者もいた。大人達はそんな彼らを溜め息混じりで温かに見送る。
 全体的にスローモーな登校景色。その中に目立つのは、紺の制服達に混じる深緑。佐原の羽織る迷彩服の色だった。
 休み疲れ一色の中、彼はご機嫌な顔をしていた。クラスメート達に明るく挨拶をしながら、軽い足取りで校門を跨ぐ。通されていない迷彩服の袖がひょこひょこと揺れた。

 「――マジかよ?」
 「ああ、何だか変だったよ」

 その軽やかな歩調をピタリと止めたのは、二人の男子の会話だった。
 佐原はそれを盗み聞きしようと耳を凝らした。白く濁った右目を覗かせ、さり気無さを装いながらそれを捉えようとする。

 「一体何だろうな?」
 「あれだけ仲良かったのになぁ」

 どうもその会話は、誰かについての事らしい。

 「喧嘩でもしたのかね」
 「だとしたら相当根深いかもな。今まで見た事ないぞ、あんなの」

 その誰かとは、複数であるみたいだ。

 「確かにな。まぁそんな事もあるにはあるだろうが……」
 「クラス名物がねぇ……。こんなのってあるんだな……」
 「本当にな」

 佐原は笑いを堪えた。その話題の人物が誰であるかが分かったからだ。あの夜、上手く事を運んだのだと喜んだ。

 「……ん? 佐原か、おはようさん」

 その内に男子の一人が佐原に気が付いた。
228名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 21:56:33.37 ID:dDboMLUR
キタキタ
229晴れのち病み 第五章:2011/03/15(火) 21:58:47.99 ID:1GFNWItX
 「おはようございます。今朝は冷えますね」

 笑顔を取り繕う佐原。羽織る迷彩服をきつく握り締めて見せる等、おどけたリアクションをする。

 「その迷彩服、この時期だと便利だな。暖かいだろ?」
 「ええ。色々と重宝しておりますよ。ヒッヒッヒ……」
 「こんだけ生地が厚いんだもんな。そりゃ暖かいわけだ」

 男子が袖を握り、指を走らせる。簡単には破れない耐久性と保温性を思わせるその布地の感触は、被服としては重量を感じさせた。

 「ポケットも両胸、両脇にありますからね。なかなか機能的で便利なんですよ」

 袖をふいっと男子から離し、少し誇らしげに佐原が言う。
 誰もが何時も見慣れている姿ではあるが、佐原のこの珍奇な格好はこの季節になると少しだけ羨望も集める様になる。真冬の風にも難なく耐える彼を見て、そのジャケットを欲しがる者も出てくる。
 最も、その後教員にお説教される彼の姿を見て、それもすぐ収まっていくだろうが。

 「そう言えば佐原、知っているか?」

 佐原のジャケットでしばし戯れながら歩いてしばらく後、男子の一人が佐原にそう話し掛けた。
 盗み聞きしていた佐原はその内容に見当が付いていたが、しらばっくれる事にした。

 「何をでしょう?」
 「二見と朝倉の事だよ!」

 彼の装われた態度に男子は食い付いた。鬼の首を討ち取った様な勢いだ。
 佐原は首を傾げて見せた。

 「ほう、あのお二方が如何なされたので?」

 彼らは揃って鼻息が荒い。佐原は「無理もないか」と内心思う。

 「さっきからみんなで話題になっているんだがな……二人の様子が変なのさ。何時もぴったりくっついているあの二人が、今日見たらお互いに何かよそよそしいというか……距離を離しているというか……とにかく何か気まずそうなんだよ」

 もう一人がそれに続く。

 「あの二人に一体何があったのかって思ってたら、そうしたら何と、委員長がやたら二見に話し掛けているのな。そこで合点がいったのさ。そういう事なんだってな」

 二見が委員長とくっ付いて、朝倉は捨てられた――それが彼らが見て判断した事だった。

 「ほほう。クラス名物と謳われた彼らが……何とも……」

 佐原は心底驚いた様に見せ掛け、内心で悦に入っていた。
230晴れのち病み 第五章:2011/03/15(火) 22:01:11.99 ID:1GFNWItX
 ――恋を彩る粉雪……でしたか。
 佐原の目の裏にある光景が浮かんでいた。それは、粉雪が舞い散る雪原の中、一組の男女が結ばれるというものだ。
 雪が降る公園の噴水前、互いが照れくさそうに頬を染めてキスをする。それまで他人だった彼らが一つになった、ロマンチックな瞬間だ。
 お互いに手を結び、お互いの肌を感じながらゆっくりゆっくりと歩いていく。雪の冷たさも、お互いの温かさを引き立てる役者でしかない。冷たい風も、お互いを寄り添わせるキューピッドとなる……。
 佐原は段々と笑いを抑える事ができなくなってきた。
 可笑しくて可笑しくて仕方無かった。自分が今組み立てた仮初のロマンスと現実の相違が、あまりにも激しくて。
 香山はきっと、佐原が考えたチープなストーリー程ではないにしても、小説やドラマで良く見られる様なロマンスを、順を追って体験したかった筈だ。
 それが朝倉の存在で揺らめいて、容易くその夢を手放してしまった。狭まった視野は、とうとう回復する事もなかった。
 あの時のパーティで忍が皆に振舞った酒には睡眠薬が混入されていた。二見と朝倉に注いだビールも同様だが、二人の物は少し軽度に調整してあった。加えて、香山にはあらかじめ、ある物も手渡してあった。
 注射するタイプの性欲を強くさせる薬だ。これを薬の作用が利き始める時間を計算した上で使用する様にと付け加えた上でプレゼントしたのだ。香山が二見に抱いてもらう為に。
 即ち、恋に焦がれた一人の女は、夢のあるロマンスを捨て、爛れた肉欲へと身を落したのだ。
 焦りに捕らわれ、憎しみに駆られ、正面から相対する勇気を恐れによって退けられて……。
 朝倉は、二人が交わっているところを見せ付けられたのだろう。香山の憎しみによって描かれたこの段取りが手筈通りに行われたのなら、そうなっている筈だ。
 そして、この男子二人の話に間違いが無ければ、全て打ち合わせした通りに進んだという事だ。
231晴れのち病み 第五章:2011/03/15(火) 22:03:35.05 ID:1GFNWItX
 「――しかし朝倉のあの落ち込みようときたら、半端じゃないぜ。女子が挨拶してもちっとも笑いやしねぇ。相当ショックだったんだろうなぁ」
 「そりゃあそうだろ。本人達はいつも彼カノ関係である事は否定してたが、朝倉が二見を好きだったのは見てりゃ分かるし……だが二見の方は意外だったがな。まさか委員長と一緒になるとは……」

 男子二人は話の華を再び咲かせていた。脇から押し殺した様な笑い声が漏れ出てきているのに気付く事もなかった。
 三人は教室まで仲良く登校し、それぞれの席に散る。教室は半数以上集まっているが、まだ空席が目立っていた。時間には余裕があるので、時間が迫るにつれて席は埋まっていくだろう。
 五分経った。十分経った。噂の的である二見、朝倉、香山の三名はまだ見えない。佐原は首を傾げる。

 「もうそろそろ見えてもいい頃なんですがね」

 自分と一緒に登校してきたあの二人が二見達の様子を見たと言っているのだから、時間的にそう開きは無いはずだ。なのにまだ一人とこの教室に来ない。
 結局、三人が姿を見せたのは、ホームルームが始まる直前の事だった。
 佐原は周囲に悟られない様にするのに苦心した。
 ホームルーム、始業式、行事をトントンと終えていく度に空気が重たくなっていくのが分かった。
 その中心にはあの三人の存在、それを取り巻くはざわめき……憐れみ、戸惑いに嘲笑……クラス名物のまさかの顛末に、クラスメートは様々な反応を見せている。
 登校時に男子が言っていた通り、朝倉は酷く気落ちした様子だった。香山は休み時間とあらば二見に近づき、あれこれと楽しそうに会話をしている。二見はそれに応じながらも、時折朝倉を目で追っている。
 香山が二見の頭を抱きかかえたりすると、少しうろたえながらも彼はそれを受け入れていた。
 それに対して女子達は憤りを見せた。「朝倉の想いを知っているはずなのに」と、明言しないまでも口々に批判した。無論、香山も含まれてはいるのだが……。
232晴れのち病み 第五章:2011/03/15(火) 22:06:12.37 ID:1GFNWItX
 かつてのクラスの中心が、冬休みを跨いだ途端にその流れが一転した。佐原はそれを笑いながら遠目に眺めていた。
 一人机に俯いている朝倉。彼女の心は今、何を映しているのだろうか。
 佐原は思う。事と場合によっては、より面白い見世物が生まれるかもしれないと。
 周囲が彼女を憐れむ中、その隠された顔に怨恨を見る事ができたのは佐原一人だけだった。

 「――結局は似た者同士なんですよ、委員長殿も朝倉さんも。二人共、今の関係が何事も無く進んで、何時かは何かの拍子で意中の人がこちらを振り向いてくれる事を期待していたんです」

 夕日が富士を照らす頃、妻である忍の運転する車の助手席に乗る佐原は、未だに興奮が冷めないでいた。

 「だが、朝倉という小娘は、あの小僧に常日頃、告白には至らないにしても……アプローチを掛けていたのだろう? 小僧はそれでいて小娘の好意に気が付く事もなかったのか?」

 忍のもっともな質問に佐原も渋い顔をした。

 「私も最初は少し驚きましたけどね。まさか、本当に二見君が朝倉さんの気持ちに感付いていなかったとは……。まぁ、それはそれで面白かったとは思いますがね。空回りし続ける乙女の恋心を見られたので」

 ヒッヒッヒと笑う佐原に、忍も鼻で笑った。

 「朝倉のお姉ちゃんも、いつかはお兄ちゃんを取り戻そうとするのかな?」

 幸華が後部座席から顔を覗かせる。

 「今回の事で二見君の存在の大きさを痛感したでしょうからね。彼女の中の恋心にタフネスがあるのなら、何かしらの行動に出る事もあるでしょうが……」

 顎を撫でながら言う佐原。

 「そうなったら、今度はそっちの小娘に茶々を入れるのか?」

 忍の問いに佐原は苦笑した。

 「そんな事をしたら、委員長殿と……真相を知った朝倉さんと二見君を一度に敵に回してしまう事になりますからねぇ……ただ傍観に徹すると思います」

 それを聞いた忍が指の骨をゴキゴキと鳴らした。

 「お前に害を与える輩がいるならば、私が始末してやるから安心しろ」
 「ママは手加減知らずなので、できればそれは土壇場まで待って頂ければと思います」
233晴れのち病み 第五章:2011/03/15(火) 22:09:01.26 ID:1GFNWItX
 引き笑いをする佐原の脳裏に、何時ぞやの記憶が過った。
 かつて佐原を苛めていた中心的存在の不良少年達を、忍が完膚なきまでに叩き潰したあの日の事。
 学校で騒ぎになるのを面倒だと思って火消しに走った日々の事。
 忍に殺されかけた彼らの口止めに回った事――彼らは忍の影に怯えてか、すんなりと了承してくれた――等、笑うしかない様な日々だ。

 「ママは野蛮人だからねー」

 幸華がぽつりと呟いたそれに、忍のこめかみが反応を見せた。

 「何かと言えばママは暴力で解決しようとするんだから……。ね? お父さん」
 「こら、幸華……」

 窘めようと振り向いた佐原の顔を、幸華は両手で抑え込んだ。
 忍は目をギョロつかせた。幸華は身動き取れない佐原の唇に熱烈なキスを贈っていたのだ。
 ただの接吻を通り越して舌まで入れているのだから、忍としては面白くない。自分を差し置いてのディープキスなんて許し難いものだ。

 「……ユキカ?」

 佐原は、ハンドルを握る忍の手を見た。筋肉が痙攣したのかと思う程震えている。言うまでもなく彼女は怒っていた。

 「お父さん、ママが怖いよ。ママが鬼になってる。その内ツノが生えるかも」

 幸華の挑発に忍がますます怒りを見せる。

 「……帰ったら憶えていろ、幸華……」

 腹の底から響くその声を、そっぽ向いて聞こえない振りをする佐原。その先には夕焼けの富士山が美しく映えていた。
 今朝は曇っていたおかげで余計に冷えた。それが何時しか晴れて、少しだけ暖かさを感じる程度になり、今もこうして綺麗な富士を拝めている。予報によると、この天気も明日には崩れてしまうみたいで、それが残念でならなかった。

 「曇りのち晴れ、晴れのち……雨ですか」

 人の心は天気そのものだ。晴れの様ににこやかな時もあれば、曇り空の様に憂鬱になる事もある。雨の様に泣きだしたと思ったら、また晴れる。
 何かが切っ掛けとなってそれは替わるのだ。時間か、又は人の手で、いくらでも……。
 ――まるで誰かの事みたいですね。
 騒がしい車の中、一人思い、そして笑う佐原であった。
234 ◆O9I01f5myU :2011/03/15(火) 22:12:16.93 ID:1GFNWItX
以上で「晴れのち病み」投下終了です。

読んでくださいました方、この作品にタイトルを与えてくださいました方、保管庫に保管してくださいました方、どうもありがとうございました。
235名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 22:48:34.54 ID:1GFNWItX
ちょっ今、地震きた。
こちら静岡県、震度六とのこと。

みんな、気をつけてね。
236名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 23:28:02.22 ID:fpoiEWOP
年あけてから3ヶ月。
こんな事が起きるなんて・・・
237名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 23:56:01.54 ID:s+x/dWwt
>>234
投下お疲れさまでした
とても面白く読ませて頂きました
238名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 23:58:03.10 ID:MJEXPdkT
>>234
GJ
もうちょい続いても良かったな。
ヤンデレは刃傷沙汰なしのほうがいいか・・・
239名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:22:11.18 ID:VD4TeKoA
gj!楽しく読ませてもらったぞ!
一時は荒らしが沸いてもう投下してくれないかと不安だった・・・
次作も楽しみだぞ
240名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:33:02.93 ID:VD4TeKoA
241名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:35:37.83 ID:Uqfg+M1i
容姿が良くない男が主人公のSSってある?
242名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:51:46.78 ID:2nGYTpHZ
>>241
ぱっと思いついたやつならウエハースなんてそうだぞ

243名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:12:17.68 ID:u9qt6qOX
俄の書いた晴のち病みなんか評価の対象外だからな
荒らしもスルーしてたんだろ
古参が投下すればどうなるかなw
244名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:20:49.52 ID:2nGYTpHZ
俺はにわかとは思わねぇよ?
むしろ地震で心が渇れてる今の俺にはたまらないオアシスなんだけど
まぁ、他にも投下があるとより活力になるんだがね。でもやっぱありがたいよ

次も期待してるっす
245名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:21:46.02 ID:wb+WqJii
>>240
ドヤ顏でそのリンクを貼るお前に吐き気がする
246名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:30:43.15 ID:VD4TeKoA
今日も飛ばしてるな荒らしちゃん
247名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 10:06:34.65 ID:7y2CYH6T
荒らしは人間の産業廃棄物だから気にしない。生ゴミが生きて発言してるだけ
248名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 19:38:52.33 ID:VVoVuDzA
作品投稿待ってまーす
249名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 20:12:25.11 ID:Xk9i0lf2
>>248
まともな神経してたら、こんな時にエロSSなんか投稿できるわけないだろ
自分の非常識さを基準にして物事を考えるな
250名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 20:40:01.15 ID:OGT++iJ/
>>249
こんな時だからって考える人だっている。
だから今日はバラエティだってテレビでやってるだろ。お前の基準で考えるなよ。
251 ◆AW8HpW0FVA :2011/03/16(水) 20:58:56.87 ID:TvuwFHqw
test
252 ◆AW8HpW0FVA :2011/03/16(水) 21:02:22.21 ID:TvuwFHqw
投稿します。
253ドラゴン・ファンタジーのなく頃に ◆AW8HpW0FVA :2011/03/16(水) 21:04:58.17 ID:TvuwFHqw
第二十二話『自由槍』

怨敵ともいえるブリュンヒルドを殺したシグナムだったが、当の本人の記憶は曖昧だった。
崖上から手を伸ばすブリュンヒルドを見た辺りまでは覚えていたが、
その後意識がなくなり、気が付いてみたら宿で眠っていた。
目覚めて気になる事が二つあった。一つは本当にブリュンヒルドを殺せたかである。
胸のざわめきを抑え、エイロス岬に向かったシグナムは、
その一変した光景を見て、やっと安心する事ができた。胸の閊えが一つ外れた。
だが、まだ一つ残っている。それは確信に近いものだったが、
確かめるべく林のさらに奥に進み、足を止めた。
身体がとにかく疼いた。それはイリスと融合した時の感覚そのものだった。
右手に力を込める。渦巻く灰が一羽の鳥を形作った。
今までであれば、それは精巧な作り物でしかなかったが、
「ワレハ……ガガッ……ハイドゥニ……アラズ……」
それは生きていた。やはりこの疼きは、ネクロマンサーになる兆候のものだったのだ。
「ますます人間から離れていくな」
そう呟いたシグナムは、立て続けに七羽の鳥を生成し、それ等を大空に放った。
鳥達は呻き声を上げながら、空の蒼に消えた。

六日ほどして、シグナムは再びエイロスの林に来ていた。
差し込む木漏れ日の下、シグナムは傘を差して佇んでいた。
そのシグナムの周りに、前に飛ばした内の七羽が集り始めた。
呻き声を上げる鳥の頭を、シグナムは優しく撫でると、
瞬く間に鳥の身体が崩壊し、灰は風で吹き飛んでしまった。
七羽の鳥も呻き声も、跡形もなく消え去ってしまった。
「なるほどねぇ……」
ネクロマンサーの能力は、操るだけでなく、その記憶も読み取り、改竄する事も出来る。
シグナムの頭の中では七国の情勢が、あたかも本を捲るかの如く、手に取るように分かった。
髪を指でクルクル弄りながら、シグナムは方策を練り始めた。
「南の大国オルクスのさらに南……、……異民族……」
呟きながら、シグナムは林の奥に進んだ。
254ドラゴン・ファンタジーのなく頃に ◆AW8HpW0FVA :2011/03/16(水) 21:05:29.25 ID:TvuwFHqw
翌日、シグナムはカヴァールを出て、七国の一つであるナキ国の首都エテニアに向かった。
ナキ国は大陸の中央に位置し、商業が発達している反面、四方を大国に囲まれ、
また攻められやすい位置にあったため、軍事では常に劣勢な国だった。
カヴァールは西の大国シンに属する町であり、出る時に手形を要求されたが、
灰で創り出した手形を見せ、難なく通過した。
ナキ国までの道は険しく、レッドドラゴンなどの強力な魔物も出てきたが、
シグナムはそれらを二月で踏破した。
エテニアに着いた頃には、シグナムの髪は腰まで伸び、ほんのりと紅くなっていた。

エテニアの町は商業都市の割りに閑散としていた。
日が暮れているとはいえ、商業都市らしい賑やかなものを想像していたので、
不意を突かれた思いだった。
時折見掛ける人達も皆足早で、なにかを恐れているようだった。
しばらくすると、道を往来するのはシグナムただ一人となっていた。
刺すような風が頬を撫でた。服の下では肌が粟立っていた。
宿を探すシグナムの足は、自然と速くなった。
一段と強い風が吹き荒んだ。吹き付ける砂埃を避けるために覆った腕を解くと、
道を遮るように誰かが立っていた。フードで顔を覆っているそれは、
突如としてこちらに向かってきた。左手にはナイフが握られていた。
ナイフはシグナムの胸倉に吸い込まれた。が、聞こえてきたのは金属音だった。
灰で創り出した剣の腹で、ナイフを防いだのである。
「通り魔か、くそっ!」
一歩飛び退き、剣で薙いだ。的確に左腕を斬り飛ばした。
血飛沫が上がる。あっという間に地面は血で染まった。
かなりの出血であるというのに、目の前の通り魔は傷口を抑えるだけで平然と立っていた。
第二撃があるのか、と身構えたシグナムだったが、通り魔は背を向けて逃げ出した。
シグナムは追い掛けたが、路地に入ったと同時に見失ってしまった。
元の場所に戻ってきたシグナムは、地面に落ちている左腕を持ち上げた。
形からして、女のものだった。
「人影がないのは、これが原因という訳か」
そう呟いたシグナムは、腕を放り投げた。宙を舞う腕は、粉となって降り注いだ。
255ドラゴン・ファンタジーのなく頃に ◆AW8HpW0FVA :2011/03/16(水) 21:06:11.61 ID:TvuwFHqw
翌日、シグナムはエテニアの郊外で灰人形を作っていた。
百八十センチの灰人形に、青い鎧を着せ身を固めさせ、魂を注ぎ込めば、
あっという間に立派な兵士の出来上がりである。
顔色が悪く、あーうーとしかしゃべれないが、その数は百体もおり、戦力としては十分であった。
「さてと、軽くウォーミングアップといくか。……全軍、前進ッ!」
号令と共に百体の灰人形が動き始めた。
司教を先頭にして進む奇妙な集団が向かった先は、ナキ国とシン国の国境サンである。
この地では、常にナキ国とシン国が激闘を繰り広げられている。
サンで行なわれた会戦は、これまで悉くシン国が勝っているのだが、
そこから先へは発展せず、和平と会戦の無限ループが繰り返されている。
その理由は、ナキ国が滅ぼされたら次は自分だと分かる各国が合従して、
ナキ国を助けるのだが、その後はシン国が個別同盟で合従を解いて、再びナキ国に攻め込み、
また各国が合従する、という事をいつまでも続けているからである。
それにしても、ナキは本当にだらしない国である。
独力で一度もシン国に勝った事がないのであるから、そう言われても文句は言えまい。
両陣営が見える丘までやって来たシグナムは、旗色劣勢のナキ国軍を見て、改めてそう思った。
「さてと、このヘボ軍団の方々に勝利の美酒を味わわせてあげましょうか。
……狙うは黒い鎧を着た者達のみ。赤の鎧は攻撃するな。……全軍、進撃ッ!」
シグナムの号令と共に灰人形達が丘を駆け下り、シン国軍に突撃した。
不意を突かれたシン国軍だったが、流石は歴戦の兵達である。
すぐさま混乱を鎮め、迎撃をしてきた。とはいえ、そんな事は全くの無意味である。
シグナム軍の兵は灰人形である。首を斬られようが射抜かれようが死ぬ事はない。
腕や首を斬られても、平気で向かってくる兵に、シン国軍は怯え始めた。
その怯えが全軍に伝播し、遂に後退を始めた。
すかさずナキ国軍がこれを追撃し、散々に打ち破った。ナキ国戦史に残る大勝利となった。
シグナムは悠々とした歩みで丘を下り、
灰人形の前でなにやら御託を並べている派手な男の前まで出向いた。
「どうしたんだい、お嬢さん。私の魅力に引き寄せられたのかな?」
シグナムを見た瞬間、歯の浮くような気色悪い台詞が男の口から発せられた。
うわっ、こいつ気持ち悪、と思ったが、表情には出さず、
「私は女ではありません。それに、そこの者達は私の僕です」
シグナムが指を指すと、灰人形達が跪いた。
「あっ、いや、申し訳ない。貴方ほど美しい人は見た事がないので……。
申し遅れましたが、私はナキ国陸軍西方方面軍司令官ヌミディア・オルコットと申します。
貴方達の働きにより、我が軍は大勝を得る事が出来ました事、深くお礼を申し上げます」
被っていた帽子を脱ぎ、ヌミディアは深々とお辞儀をした。
その仕草を見ても、苦労を知らずに育ったぼんぼん臭が漂っている。
見下す思いで、シグナムも深く頭を下げた。頭上から、シグナムの望んだ台詞が降ってきた。
「ところでどうですか。貴方の精強な部隊がいれば我が軍も心強い。
ナキ国の繁栄のために、共に戦いませんか?」
「私もそのつもりで来ましたから、話が早くて助かります」
「はははっ、そうですか。それでは新たな仲間達の歓迎を兼ねて戦勝会といきましょう!」
ヌミディアの腕が、さり気なくシグナムの肩に回された。
邪念の篭るその手付きを、シグナムは黙って見つめていた。
256ドラゴン・ファンタジーのなく頃に ◆AW8HpW0FVA :2011/03/16(水) 21:06:48.89 ID:TvuwFHqw
ナキ国正規軍に入り込む事に成功してから十日、
太陽の下では戦う事の出来ないシグナムは幕舎に籠り、
ヌミディアと共に紅茶を飲み、マカロンやマドレーヌを食べるなどして一日を過ごしていた。
そんなシグナムだったが、誰一人として愚痴を言う者はいなかった。
「報告します。攻め寄せたシン国軍を撃破。首級二千を上げました」
「そうか。これで五度目だな。それで殊勲を立てたのは、どこの部隊かな」
「ブレーメン隊にございます」
ブレーメンは正規軍が勝手に付けた灰人形達の別称である。
全身を青で固めた見た目と、圧倒的な戦闘能力を理由にそう付けられたらしい。
その化け物部隊が、幾度も攻め寄せるシン国軍を撃退しているのだから、
愚痴など言えるはずもないのだろうと思っていたが、それだけではないらしい。
「やはり、貴方の部隊はお強いですね。
これは料理長に頼んで作らせた飴で出来た軍配ですが、いかがですか?」
どうやら自分の容姿が男ばかりで飢えている営内では、
兵達の心のオアシスとなっているのが最大の要因らしい。
方面軍司令官であるヌミディアからは猫可愛がりをされ、兵士達からは陰で姫と呼ばれていた。
気持ち悪いがやり易い、そう思いながら飴を舐めた。

幾多の連敗に懲りたのか、シン国軍はこの頃攻めてこなくなった。
そんな折に、ナキ本国から使者がやって来た。
使者はヌミディアに慰労の言葉を掛けると、シグナムに向き直り、礼をした。
「貴方がシグナム様ですね。ヌミディア将軍の報告書に、
貴方の傭兵部隊の活躍が事細かに記されていました。
それを見た王が、ぜひとも会いたいと申されました故、何卒ご足労願います」
予定調和、シグナムの頭にその言葉が浮かんだ。頷こうとして、ヌミディアが異議に遮られた。
「我々は現在、シン国軍を撃退し続けているとはいえ、
予断を許さぬ状況にあるのには変わりありません。
そんな中、軍を裂くというような愚を犯すのはいかがなものかと思いますが」
「たかだか百人が抜けただけで、軍が崩壊するとは思えません。
それに、これは王の命令です。貴方がどうこう言う資格はありません」
「ここは戦場です。戦場にあっては将は王の命令を聞かない事があります。それが今です!」
なんだかくだらない論争が始まってしまった。王と面会するのは既に決めた事だが、
早めに説得しておいた方がよさそうである。そう思い、シグナムは論争に口を挟んだ。
「ヌミディア様、これまでの戦いで、シン国軍は疲弊しきっております。
しばらくの間は攻めてきません。……私のせいで貴方が罰せられるのは心苦しいです」
「そういう問題ではないのです。私は……」
「分別をお持ちください、ヌミディア様!……使者殿、私を王の許へ連れて行ってください」
有無を言わせぬ口調で、ヌミディアの口を塞いだ。
しばらくもすれば、自分がどれほど恐ろしい事を口走ったのか理解できるだろう、
それで頭を冷やすがいい、そう思いながら、シグナムは使者の馬車に同席した。
257ドラゴン・ファンタジーのなく頃に ◆AW8HpW0FVA :2011/03/16(水) 21:07:20.72 ID:TvuwFHqw
シグナムがエテニアに着いたのは、雪が降り注ぐ時期だった。
練兵場の前で馬車から降りたシグナムは、澄み切った空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
冬とはやはりいいものだ、などと思いながら待っていると、壇上の辺りが騒がしくなった。
後ろに傘を差した侍女を控えさせたナキ国王の登場だった。
「君が報告にあったシグナム君か。なるほど、稀代の美女じゃな」
「私はれっきとした男です」
すぐに訂正した。こんな事がつい最近にもあった様な気がする。
あぁ、そうか、あのぼんぼん馬鹿のヌミディア将軍か、と思い出す。
どんだけ女に飢えてんだこの国、とシグナムは軽く眩暈を覚えた。
「いや、冗談だ、冗談。緊張をほぐすための冗談だ。ほほほっ……」
二、三回咳払いする様が、なんともわざとらしい。
冗談という単語を強調するところを見ると、本気の言葉だったに違いない。

幾らか場の空気が和らいだところで、本題となった。王の表情に威厳が宿った。
王が直々に呼び出した理由は、灰人形達だけでなく、その主を見極める事である。
これは言わば試験である。設問は出題者の気まぐれで変わる、超難問の。
顎鬚を扱き、品定めをする王の表情が、次の瞬間には悪意に満ちたものになった。
「報告書によると、ブレーメン隊は不死身の軍隊らしいな。
……どうかな、私の目の前でその兵達の首を掻き切ってもらえないかな?」
それは無茶振りにも程がある内容だった。
一介の傭兵であれば、必死に頭を下げて再考を願うだろうが、シグナムはそれをする必要がない。
なので、好きな事が言える。自ずと口角が上がった。
「不死身かどうかは分かりませんが、王がそう望むのなら今すぐやりましょう。……ですが……」
言葉を区切り、シグナムは王を見据えた。
「もし、それで兵達が死ななかったら、私は貴方達を皆殺しにします」
「なっ……なにを無礼な!」
臣下の一人が怒鳴り声を上げたが、それは王によって制せられた。シグナムは続けた。
「私達は傭兵です。契約主である貴方が死ねというのならば、喜んで死にましょう。
ですが、死んで蘇った場合、私と貴方との間の契約は破棄される事になります。
……理不尽に殺されて、いい気分の人間がこの世にいると思いますか?」
そう言って、シグナムは微笑んだ。
群臣が敵意の視線を投げ掛けるが、シグナムは歯牙にもかけなかった。
その居心地の悪い沈黙を破ったのは、王の笑い声だった。
拍子を打ち、呵呵大笑している王を見て、群臣はぽかんと口を開けていた。
「気に入った!それぐらい気が強くなければつまらんからな!
今日より汝は、私直属のめか……部隊として活躍してもらおう!」
どよめきが走った。どこの馬の骨とも知れない、
それもあれほど無礼な発言をした男を、いきなり直属するというのである。
当然といえば当然の反応だった。
「それで、住まいについてだが、やはり私のこう……」
「住居の件は、私に一任ください」
シグナムの住居について言及し始めた時、凛とした声が上がった。
群臣の前に出たのは、自信に満ち溢れ、
どこか人を見下している様な冷たい目を持つ女だった。
「バートリー卿か……。だが……」
「素性も分からぬような薄汚い傭兵を、王の許に侍らせる訳にはいきません」
有無を言わせぬ、それでいて適切な発言だった。周りの群臣もそれに釣られて野次を飛ばした。
こうなると、流石の王も我を通す訳にもいかず、
バートリー卿なる女貴族の進言を受け入れざるを得なかった。
決定の後、王が悲しそうな表情を浮かべて出て行くのを、シグナムは偶然見た。
258ドラゴン・ファンタジーのなく頃に ◆AW8HpW0FVA :2011/03/16(水) 21:08:45.66 ID:TvuwFHqw
「先ほどの無礼な発言、真に申し訳ありませんでした、ファーヴニル王太子殿」
馬車に乗り込んで、移動している最中、バートリーは頭を下げ、そう言った。
高圧的と思われたバートリーの突然の行動だったが、
シグナムが本当に驚いたのは、まだ誰にも名乗りもしていないファーストネームを、
会ったばかりであるはずのバートリーが知っていたという事である。
「バートリー卿、どうして私の……」
「私の事はエルザとお呼びください、王太子殿」
話の腰を折られた。礼を失する行為であるにも関わらず、当のバートリーもといエルザは、
涼しい笑みを浮かべ、シグナムを見つめていた。
本当に自分の事を敬っているのか甚だ疑問であるが、シグナムは続けた。
「シグナムでいい。……それで、どうして私のファーストネームを知っている?
私はまだ誰にも名乗っていないつもりだが……」
「貴方様の一挙手一投足は、全て礼に適ったものでした。
それに、王の御前で切ったあの啖呵、一般人や貴族崩れでは出来ませんもの」
「たったそれだけの情報で、私の正体を見抜いたとは思えないが……」
「そんな事、もうどうでもいいではないですか」
ほほほ、とエルザが笑った。完全に茶化されていた。
その敬いのうの字も存在しないエルザに、シグナムはどうしても報復したくなった。
「エルザ、君は壇上で私の事を、薄汚い傭兵、と言ったな。
本来ならば、盟主国の王太子の名の下、極刑に処すところだが、
今回は私の質問に答える事で特別にそれを許そう」
頭のいいやり方ではなかったが、この際それは無視した。
「女である貴方がここまで来るのに、一体どれほどの事をしてきたのかを聞かせてほしい」
エルザの家の事など全く知らないが、女がたった一人で貴族の地位を保ち続けるなど、
例え資産や才能があったとしても不可能である。
どこかの貴族と一夜を共にしたと考えるのが当然である。
それを知っていて、敢えてシグナムは聞いた。
エルザが頬を紅く染め、言葉に詰まる様を見られれば、シグナムはそれで満足だった。
しかし、エルザは頬を紅く染める事も、言葉を詰まらせる事もしなかった。
返ってきたのは、寒気がするほど低く、感情のない声だった。
「貴方の思っている通り、この身体を使えば、男達に取り入って、
自分に有利な政策を持ち出す事も出来るでしょう。……ですが、私は男が嫌いです。
そしてそれ以上に、他人に馬鹿にされる事が死ぬほど嫌いなのです。
例えそれが未来のものであったとしも、です。
もしその様な事をすれば、後世の者共はなんと言うと思います?
やれ阿婆擦れだ、淫乱だ、と私の事を貶すでしょう。
そうなるくらいなら私は……、……話が逸れましたね。
とにかく私は、これまで誰の手も借りずにここまで来ました。この言葉には嘘偽りはありません」
言い終えて、目を細めて微笑んだ。
大火傷をしてしまった、とシグナムは後悔したが、もう遅かった。
259 ◆AW8HpW0FVA :2011/03/16(水) 21:09:22.10 ID:TvuwFHqw
投稿終了です。
260名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 21:22:27.03 ID:1jfLTzBd
とうとうやっちゃったみたいだねw
SS下手くそなだけかと思ってたけど、心底腐った奴だったんだな
261名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 21:54:26.50 ID:z5RQGPZy
あんな挑発に簡単に乗っちゃうなんて
ドラファンって単細胞なんだなあ
262名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 21:57:06.23 ID:LEzrgS1X
ドラファンは後悔したが、もう遅かった。w
263名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 22:09:55.21 ID:UcA1BWsc
>>259
GJです
シグナムさんがマルフォイっぽくなってきた
264名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 23:07:46.20 ID:uoePk51e
なんでヤンデレスレにって感じの作品だな
ただの安っぽいファンタジー戦記じゃん
265名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 23:08:04.48 ID:2nGYTpHZ
>>259
エルザは病むのかな?
ブリュンヒルドがしばらく出てこなさそうだから近いうちにまたヤンデレが出てくるような展開になるといいな
266名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 23:49:09.95 ID:uoePk51e
ヤンデレなんて出てこないじゃない
単なるスレの賑やかしなのに、作者だけが気づいていない
なんせキャラに魅力がないし、ストーリーも凡百の域を出ていない
どうすればこんなにつまらない作品が書けるんだろう?
一度作者の頭の中を見てみたい
267名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 00:04:47.09 ID:d2qM9RbM
ドラゴン・ファンタジーは今後の展開が気になるな
アンチが湧くぐらいだから人気あるんだな
268名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 00:07:52.11 ID:KSka8PUA
>>259
GJ!向こうのスレから荒らしが必死に叩きにくるのがよくわかるわ。
投下された時点でお前らの負けだよ。これからはドラファンのおかげで投下も増えるだろうしな。
269名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 00:30:40.56 ID:ZMmHCk/9
>>ドラファンのおかげで投下も増えるだろうしな。

まさに噛ませ犬というか単なる撒き餌w
まあ、以前からそれだけが取り柄の作品だわな
270名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 00:32:29.53 ID:htrGHI+K
>>259
GJです。投下してくれて本当にありがとう。
荒らしのやり方もワンパターン過ぎてもう慣れた。
気にせず頑張って下さい。
271 ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:17:24.68 ID:Lt1NYQrV
>>259
GJです。次回も期待しています!

夜分遅くに投下させて頂きます。今回は26話です。
よろしくお願いします。
272リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:19:00.16 ID:Lt1NYQrV
要が目を覚ますと周りには真っ白な景色が広がっている。これまでにも何度か見た光景に特に取り乱すことはなく、要は辺りを見回した。
今までならば彼女、海有朔夜が何処からともなく現れるはずなのだがその気配はない。ため息をついた後、要はそっと目を閉じた。
おそらく自分は海有朔夜と共に川に飲み込まれたのではないか、と要は推測する。何故敵であり仲間を散々傷つけた朔夜を助けようとしたのか。
要は自分自身の行動に疑問を感じたがとりあえずはここから出ること、つまり意識を取り戻すことが先決だと思った。
今までも何度かこの空間に来ているがあれは全て意識を失っている時に限り発生していた。だからこそ川に飲み込まれたであろうこの時にこの空間に長居すべきではないことは要も理解していた。
「…………?」
暖かな感触を感じて目を開けると目の前に手のひらほどの光がふわふわと浮いていた。光は静かな輝きを発していて逃げるでもなく向かってくるでもなくただ要の目の前に漂っている。
もしかしたら朔夜の仕掛けた罠かもしれない。ふとそんな考えが要の脳裏をよぎったが気にしていても仕方がない。どの道このままでは埒が明かないのだから。
軽くその場で深呼吸をしてから要はゆっくりと光に手を伸ばした――
「待って……!」
要の手が光に触れる直前、真っ白な空間に声が響いた。思わず掴み掛けた光から手を引いた要の頭にまた声が入ってくる。
「その光…には……触ら…ないで……全部……無駄に…なっちゃう……」
弱々しい、けれども必死に訴えてくるその声に要は聞き覚えがあった。聞き覚えというよりはむしろついさっきまで聞いていたあの声だ。
意地悪い笑みを浮かべながら要やその仲間たちを傷つけてきたあの少女の声に違いないと要は思った。そしてまたゆっくりと光に手を伸ばす。
「止めて……!お願いだから……私を……私を……!」
必死に訴える朔夜の声を無視して要はそのまま光を掴もうとする。どうやら今の朔夜に要を直接止めるまでの力はないようだ。ならば掴むべきだと要は思った。
この光を掴んだらどうなるのか、それは要自身にも分からない。ただもう海有朔夜の言う通りに行動するのは御免だと強く思った。
この光を掴む。それは要自身が、海有朔夜という一人の少女ではなく要組の仲間と生きていくのを選んだ要の海有朔夜との決別のようにみえた。
少なくとも要はもう迷うことはない。自分にはちゃんと帰るべき場所があるのだから――
「……皆、待っててくれ」
そして要は小さな光をしっかりと握りしめた。途端に辺りは眩しい光に包まれ要の頭に何かが流れ込んでくる。それは誰かの記憶。決して表に出してはいけない少女の精一杯の記憶だった。
要はきっと後悔する。その光を掴んだことを。これは要が憎むべき少女、海有朔夜の記憶だったから。
273リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:19:49.55 ID:Lt1NYQrV

※※※
私、海有朔夜の記憶の中に両親についての思い出はあまり……というかほとんどない。物心ついた時には既に両親を亡くしていて父方のお爺ちゃんに引き取られていた。
なので両親のことで覚えているのは抱かれた時の暖かさと両親の優しい眼差し。そして――
『おーい!こっちだ!こっちにまだ女の子がいるぞ!!』
肌が焼けてしまうような熱風と煙、そして血とガソリンの臭いだ。誕生日プレゼントとしてもらった純白のワンピースは両親の血でベッタリと濡れて、真っ赤に染まっていた。周囲は泣き叫ぶ声と何かが燃える音で包まれている。
『……パパ?ママ?…………どこ……?』
『こんな大惨事で無傷なんて奇跡だ!よし、早く連れていこう!!』
そんな中、私はただ呆然とするしかなかった。一体何が起こったのか、それを理解することも出来ずただ目の前に広がる地獄のような光景を見つめることしか出来なかった。
血と何かが焼けている臭い。周囲は地獄絵図なのにも関わらず私の身体は全く痛みを感じない。無傷だったのだ。だから救急隊の人が私を助けてくれる時も特に何も感じなかった。
これは何かの夢に違いないと思った。これがはっきりと覚えている両親についての思い出。
結局両親は死にその大規模な交通事故は死者数十人、負傷者数百人という大惨事を引き起こした。これが私の人生を一変させるきっかけとなった事故。そして始まりでもあった。



『海有さんの所の一人娘さん。あの事故で両親を亡くして以来、ずっとふさぎ込んで……』
『仕方ないわよ、ご両親は朔夜ちゃんを溺愛してらしたから……』
あの交通事故以来私の人生は一変してしまった。両親が死んでしまい近くに住んでいる父方の祖父に引き取られた。
そしてあの事故の直後、世間は私のことを"奇跡の少女"として持て囃した。なぜならば私が助け出されたのは事故の中心部で私以外の数十人は全員死亡。私だけが無傷で生き残るというマスコミからしてみれば格好の的、つまりネタだった。
毎日の様にテレビで報道される私の顔と名前、そして死んだ両親の軌跡。お爺ちゃんの経営する道場の前には連日マスコミが張り込み、私にインタビューを試みた。

そしてそれは私の通っていた小学校にまで及ぶことになる。
『おまえ"奇跡の少女"なんだってな!』
『でもおやはりょうほうしんでんだろ?かわいそうなやつ!』
『わ、わたしは……!』
『あんたくらいのよ!……ねくらなあんたなんかしんじゃえばよかったのに!』
『っ!?』
テレビで毎日の様に報道されるクラスメイトにいらついたのか、または羨ましかったのか。それとも元々私のことが嫌いだったのか。理由は分からないけれど私は虐めの標的にされた。
心ない彼等の言葉は当時の私の心を折るには十分だった。担任の先生は虐めの現場を目撃してもただ注意するだけ。彼等は先生がいなくなるとまた私に対する虐め、言葉責めを再開した。クラスメイトに助けを求めても――
『ごめん……。さくやちゃんとはかかわるなっておかあさんがいうから……』
『あいつら……こわいからさ……いっしょにいじめられたくないよ……』
誰も助けてはくれなかった。結局彼等の思惑通り私はすぐに不登校になり、やがて時間が経って次々と新しい"ネタ"が入っていく内にマスコミも私のことを忘れていった。
こうして私は着実に人との繋がりを嫌い孤立していったのだった。
274リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:20:37.55 ID:Lt1NYQrV

『……朔夜、ずっと寝ていても仕方あるまい。どうじゃ、わしと稽古でもしてみんかの?』
『……お爺ちゃんとなら……やってもいい』
そうして不登校が続いていたある日、お爺ちゃんが私を道場の稽古に誘った。元々お爺ちゃん子だった私はそれを受け入れとりあえず海有塾の稽古に参加してみることにした。
お爺ちゃんにしてみれば私に何かきっかけを与えたかったのだろう。私が希望を持つようになるきっかけを。結果的にそれが私の人生を大きく変えるきっかけとなったのだ。

『はあっ!』
『師匠、朔夜ちゃんは中々筋が良いですね』
稽古をするのは凄く楽しかった。身体を動かせられるのは勿論、お爺ちゃんと一緒にいられるし道場の皆も私に優しかった。今思えば皆私よりずっと年上だったし、私に気を遣ってくれていたのだろう。
何よりも日に日に上達することが嬉しかった。上達すればお爺ちゃんや皆が褒めてくれる。それがその時の私が生きる一番の糧だった。だから私は一生懸命稽古に励んだ。
毎日毎日胴着が汗びっしょりになるまで道場に通う皆と稽古をする。たまに担任の先生が様子を見に来ているようだったが私は学校に戻る気はなかった。
『やあっ!』
『筋が良いなんてもんじゃないのう……。もしかしたらあの子は……』
そんな私をお爺ちゃんが厳しい目で見つめていたことを、この時の私は知るはずもなくがむしゃらに稽古を続けていた。
そして稽古を始めて3年が経ったある日私はお爺ちゃんに勝負を申し込まれた。まだ私は小学6年生だったし何故この道場の師匠であるお爺ちゃんに勝負を申し込まれたのかよく分からなかった。
皆は口々に『武道家としての朔夜ちゃんの実力を見ておきたいんだよ』と微笑みながら言っていた。それを聞いて私も勝てるはずはないけれど、精一杯頑張ろうと思った。でも実際は――
『し、師匠!?師匠!!しっかりしてください!』
『師匠!?おい、救急車だ!早くしろっ!!』
それは真剣勝負だった。お爺ちゃんは始まった瞬間本気で私を"取りに"来ていた。だからつい恐くて無我夢中になってしまったのだ。その時のことは今でも思い出せない。
ただ気が付いた時には私の両手は血まみれでお爺ちゃんは真っ赤に染まって目の前に倒れていた。
『わ、私……』
『ば、化け物!!』
『えっ……』
『おい止めろ!朔夜ちゃんはこっちに!』
そのまま私はお風呂場に連れていかれた。でも今でも記憶に鮮明に残っている。
皆の、仲間だと思っていた彼等のあの怯えるような眼差しを。まるで自分達とは違う何か恐ろしいもの、化け物を見るような目付きだったことを。

『お爺ちゃん!ごめんなさい!わたし……!わたし!』
病院で目覚めたお爺ちゃんに私は泣きついた。大好きだった、唯一の肉親であるお爺ちゃんを傷付けてしまったことをひたすら後悔した。
『悪かったのう朔夜……。怖い思いをさせて……。わしが愚かじゃった。やはりお前は既にわしを遥かに凌駕していたのじゃ……』
お爺ちゃんは私の頭を撫でながら何度も謝った。でも私はこの時理解してしまった。自分は"人間"ではなく"化け物"なんだ、と。
だからこそ"人間"が数十人もまとめて死んだあの事故でも私は死ななかったんだ。いや、死ななかったどころか私は大きな怪我さえしなかったじゃないか。
お爺ちゃんに頭を撫でられながら私は少し楽な気持ちになった。もう悩む必要はない。だって私は人間ではないのだから。

それからはただただ稽古をこなす日々が何年も続いた。道場の皆と語ることもなく誰にも、大好きだったお爺ちゃんにも心を開くことはなかった。それが誰も傷付かない唯一の方法だと思ったからだ。
私は"化け物"なのだから誰かと関わらず生きていった方がいい。愚かだと思われるかもしれないけれど、私は本気でそう思っていた。少なくとも去年の夏までは。
275リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:22:29.75 ID:Lt1NYQrV

『うわぁ!これが"ドージョー"なのね!素敵!お母さんの日記にあった通りだわ!』
それは去年の夏頃だったか。蝉が盛大に鳴いていたその日にやたらとテンションの高い少女はやってきた。
透き通る白い肌に光り輝く金髪。そして澄んだ青い眼はとても印象的でまるでフランス人形のようだった。そしてこの道場には全くもって場違いな少女は一人で稽古中の私を見つけるとすぐに駆け寄って来て――
『貴女一体……?』
『わぁ!朔夜ちゃんだ!朔夜ちゃんだよね!やっと会えた!やっぱり可愛い!』
『ち、ちょっと!?な、何!?誰!?』
そのまま私を抱きしめた。夏真っ盛り、しかも汗だくの私を彼女は嫌がることなく抱きしめ続ける。普段から人の温もりに慣れていなかった私は突然の出来事に対応できず、ただ突っ立って金髪さんに抱きしめられていた。

海有塾の二階、一番右端に私の部屋はある。クーラーがガンガンに効いているその部屋で金髪少女は何故か正座をしていた。
『……何…してるの……?』
正座が相当辛いのか、身体を小刻みに震わせながら少女は口を開く。透き通るような青い眼には涙が溜まっていた。
『に、日本では……こうしなきゃいけないって……お母さんが……!』
少女は震えながらも一生懸命正座を続ける。真向かいにいる私はあぐらをかいているのに、だ。必死な彼女を見ていると何だか意地悪したくなり私は――
『……ふふっ、そうなの。日本ではね、他人の部屋にいる時は正座をしなきゃいけないのよ』
自分でも相当意地悪いと分かるような笑みを彼女に向けながら丁寧に説明してあげた。すると彼女は黙って頷き正座を再開する。一生懸命震えながらも堪えている彼女を見ていると何だか笑いが込み上げてしまって我慢するのが一苦労だった。
結局30分ほどしてからようやく今にも泣き出しそうな彼女を解放してあげた。事情を理解した彼女はしばらく背を向けてふて腐れていたが冷蔵庫にあった羊羹を振る舞うと機嫌をよくしてくれた。
彼女が『べ、別にこんなので……こんなので機嫌が取れると思ったら大間違いだから!』と言いながら羊羹を食べる。それが可笑しくて私は噴き出してしまった。それでまた彼女の機嫌を損ねてしまったのだが。
これが私、海有朔夜とライムの出会い。それまで他者とのコミュニケーションを一切拒否していた私を変えてくれた少女との出会いだった。

彼女、ライム=コーデルフィアは当たり前だけれど日本人ではなかった。彼女は小国コーデルフィアから日本のトップアイドルになるために来たらしい。突然の話についていけない私にライムは丁寧に話してくれた。
元々自分はコーデルフィアの王家一族であるお父さんと日本人のお母さんの間に生まれたこと。お母さんは難産でライムを産んで死んでしまいお父さんも後を追ってしまったこと。自分は王宮の離れに閉じ込められ"呪われた、汚れた子"として育てられたこと。
そしてそんな王家を見返したくてお母さんの生まれた日本でトップアイドルになる。そして自分の存在が正しいことを天国の両親に見せる。
それが彼女、ライム=コーデルフィアが日本に来た理由だった。この道場には彼女の母親が若い時に通っていたらしく私のお爺ちゃんと日本を離れてからも連絡をたまに取っていたらしい。
それを母親の日記から知ったライムはとりあえずこの道場を訪ねてみたということだ。
『お母さんの日記に朔夜のことが書いてあってね。一人だけ同い年くらいの女の子がいたから"朔夜"だと思ったけど合ってて良かったぁ!』
明るく話すライムに私は思わず言葉を失っていた。私と彼女の境遇はよく似ている。両親が幼い頃には既にいなかったり、周囲から虐められたり。
にも関わらずライムは前向きに生きている。自分の運命を呪うことなく懸命に生きた証を作ろうとしている。それに比べて私はどうだろうか。ひたすら運命を呪って学校にも行かず、他人とも距離を置いて――
『さ、朔夜ちゃん!?大丈夫!?』
『えっ……』
咄嗟に手を頬にやると濡れていた。無意識に私は泣いていたのだ。……本当は分かっていたのかもしれない。自分のしていることは間違っているって。でも何処かで諦めてしまっていたんだと思う。
それをこのライムという少女は教えてくれたのかもしれない。泣き止まない私をライムはそっと抱きしめてくれた。
276リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:24:10.97 ID:Lt1NYQrV
しばらく泣いて涙が止まった後、私はライムを見つめる。決心が鈍らない内に言わなくてはならない。これからはもっと前向きに生きるべきなんだ。これはそのための儀式のようなもの。
『……ライム、えっと……その……私と……』
ライムはきょとんとした後、私の言いたいことが分かったのかにやにやし始めた。これはおそらくさっきの正座の復讐なのだろうが自分で言うしかない。そうでなければ意味がないことくらいは分かっているつもりだ。
『何かな?朔夜ちゃん?』
『くっ……わ、私と……友達……』
『んん?』
『とっ!友達になってくれないかな!?』
恥ずかしさを紛らわす為に大声で叫ぶ。顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。ライムは少し考えるふりをした後、私に抱き着いて来た。それが答えだった。生まれて初めて出来た本当の意味での友達に、私は情けないがまた泣き出してしまった。
私達は部屋で話をした。好きな食べ物から好きな異性のタイプとか……本当に色んな話をした。気が付けばもう窓からは夕日が刺し5時を告げる鐘が鳴り響いている。そろそろ帰るというライムを私は玄関まで見送ることにした。
とても楽しかったし、少し……いや、凄く寂しくなると思ったからだ。二人でたわいもない話をしながら別れを惜しむ。
ライムはまた遊びに来ると言っていたがこれから彼女が目指す道はとても厳しい。ライムなら何とかなる気はするけれどしばらくは会えないような感じがした。
『あっ!そういえばね、私良いこと思い付いたんだ!』
そんな私を元気づけるようにライムは話す。彼女の思い付きとはアイドルになった時の芸名だった。明るく話すライムにいつの間にか私もつられて明るくなる。
ライムは私に一枚のメモを見せた。そこには私の家の番号と私の名前がローマ字で綺麗に書いてある。流石に外人だけあって達筆だと思った。ライムはその名前の部分、"umiari sakuya"を指す。
『これをね、逆から読むと……』
『えっと……あ、ゆ、か、し、ら、い、む……ライム!』
私の答えにライムはウインクをする。何の因果か、それとも奇跡なのか。私達の名前は一部だけれど"裏"の関係にあったのだった。ライムは『あゆかしらいむ……ちょっとダサいけど使わせて貰うね!』とおどけながら私に話す。私が寂しくならない為に。
『……ありがとう』
『ううん、"友達"だからね!』
こうして後の日本、いや世界を魅了するアイドル、鮎樫らいむは生まれた。そして私を白川要と引き合わせる運命もこの時生まれた。勿論、ライムの背中に思いっ切り手を振るこの時の私には分かるはずもなかったのだが。
それは今年の5月のことである。



初夏。暖かな春を越え風が心地好い季節だ。これからの暑さを予感させるような季節でもある。気が早い誰かが吊した風鈴を弄りながら私はテレビを眺めていた。ブラウン管の向こうには今や世界でも知られるアイドルがこちらに微笑んでいる。
"鮎樫らいむ"――日本人ならば誰でも知っているアイドルの誰も知らない秘密を私は知っている。何だかそれが嬉しくて私はライムがテレビに出るといつも彼女の曲を口ずさむ。
私とライムが出会ってから半年、彼女は見事宣言通りアイドルになった。私もあれからほんの少しだけれど自分からコミュニケーションをすることにしている。
まだぎこちないし相手はお爺ちゃんだけとそれでも良い。少しずつ変わっていこうと決めたのだ。
277リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:25:15.09 ID:Lt1NYQrV
そんな初夏を感じさせる夜のことだったか。しばらく連絡を取っていなかったライムから久しぶりに電話があった。はしゃぎながら電話に出た私とは対照的にライムは以前とは打って変わって静かだった。そして一言――
『アクアポートに……来て』
それだけ言うと彼女は電話を切ってしまった。明らかにいつもとは違うライムの態度に焦った私はとりあえず指定された場所に行くことにした。
アクアポートとはこの桜ヶ崎市にある海上娯楽施設"アクアマリン"の中にあるビルだった。何故ライムがそんな場所にいるのか。
最近テレビではライムがアイドルを休業していることについて様々な報道がされていた。両親を亡くした事故以来、極端なマスコミ嫌いになった私はあまりそのようなワイドショーは見ていなかったので気にしていなかったのだが。
もしかしたら直接何か話したいことがあるのではないのだろうか。そんなことを考えながら私はアクアポートへと向かった。だが結局ライムには会えずアクアポートを上っている途中で変な集団と出くわした。
そして私はそこで偶然にも白川要と出会うことになる。そして入れ代わるようにライム、もといアイドル鮎樫らいむは姿を消した。アクアポートの爆発と共に。
今になってもどうしてライムが私を呼んだのか、そして何故アクアポートが爆発したのかは分からない。私はライムを探す暇もなく仕方なく家へ帰ってきた。
この時は白川要のことなど途中で出くわした変な集団の一人くらいにしか思っていなかったのだが――



ライムが私を呼び出してから一週間ほどが経ったある日。世間はアクアポートの突然の爆発と鮎樫らいむの失踪で盛り上がっている。
あれからライムとは連絡が取れずずっと塞ぎ込んでいた私を白川要が尋ねて……いや、押しかけてきた。気分を変えようとたまたま稽古をしに道場へ来た私を見るとすぐに彼は近付いてきて――
『やっと見つけた……!お前、あの時の奴だろ!?』
『……誰?』
『この前の借りを返しに来た!』
目の前の少年が言うには私がアクアポートに行った一週間ほど前の夜、彼とその仲間もそこにいたらしい。
そして死闘(本人曰く)を誰かさんと演じている時に私が入って来て邪魔、というか全員蹴散らしたらしい。『お前は……誰だ!?』と言う彼に対して私は――
『てめぇは一言…"海有塾の者だ"と言って去りやがった』
厨二病じみた台詞を残して去っていったらしい。よくよく思い返して見れば確かにあの日、アクアポートを登っている途中騒ぎに巻き込まれた。あの時はライムのことしか頭になくてとりあえず一掃したがまさかそんなことになっていたとは……。
『……何か……ごめん』
謝る私に対して少年はいきなり勝負を申し込んで来た。何でも仇は拳で取るのが彼の流儀らしい。とにかく、こんな意味不明の出会いが私の人生を大きく変えるなどどは私はこの時微塵も考えていなかった。
278リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:26:03.18 ID:Lt1NYQrV

とりあえず死なない程度に少年、白川要を叩きのめすと彼は毎日海有塾に通うようになった。元々彼にも武道の才があったらしく急激に成長していった。そんな彼を見ていると昔の、あのがむしゃらだった自分を思い返して何だか複雑だった。
白川要は私と道場で会う度に勝負を挑むようになり、私も何となく彼が気になり始めた。今まで生きてきてどんな形にせよ、自分を求めてくれる人なんていなかったからだ。
そして気がつけば要と手合わせ出来るのを楽しみにしている私がいた。他人には邪魔されたくなかったので地下にある道場で毎日のように手合わせをする。そして手合わせの後に話をした。お互いのこと、家族や趣味など内容は多岐に渡った。
最初は乗り気ではなかった要も私の境遇を聞いてからは私に心を開いてくれるようになった。この頃の私はとにかく世間知らずで、よく要に馬鹿にされた。そしてその度に私は要を押さえ付けながら教えろと強要した。
『朔夜っていつも胴着だよな……。それでも本当に若い女の子かよ』
『ふーん……じゃあ明日、今時の女の子が着る服でも選んで貰おうかしら』
『はあっ!?明日は休み……いてぇ!!』
『返事は?』
『わ、分かったから離せ!いや離してください!!』
今思えば要も私もデートに誘う、誘われるのが気恥ずかしいからわざとこんな掛け合いをしていたのだろう。でも私は"恋"というものを全く知らなかったし何よりそれを自覚していなかったのだ。
要は口では嫌味を言いながらも放課後や休日を私との時間に使ってくれるようになった。最初は申し訳ない気持ちもあったのだが要といる内にそれも忘れて思いきり楽しんでしまっていた。
思えばあの交通事故以来私は遊びにも買い物にも行ったことはなかった。そんな私に要は新しい世界を次々と見せてくれたのだ。あの時がおそらく私の短い人生で一番幸せな時期だった。
そんな友達以上恋人未満の関係が一ヶ月以上続いたある日。太陽がアスファルトを照らし茹だるような暑さが町を覆う7月上旬。いつものように手合わせを終えた私は要に――
『朔夜……えっと……』
『何?再戦ならまた今度に――』
『す、好きだっ!』
いきなり告白され抱き着かれた。端から見れば要は単なる変態なのだが情けないことに私自身、この告白でようやく自分の気持ちに気がついた。
そして私はそのまま要を自分部屋に招いて愛し合った。生まれてきてから今まで一番痛くて、そして……一番幸せな夜だった。私を必要としてくれる人がまだこの世界にいるんだと実感した。
行為が終わった後、ベッドの中で要は私に色々打ち明けてくれた。自分も私同様虐めを受けていたこと。その影響で妹が自分に依存してしまいそれを受け止めきれないこと。自分の大切な仲間達をもしかしたら自分が傷付けてしまっているかもしれないこと。
そして何も出来ない自分が情けなくて消えてしまいたいと思っていること。
『俺は……屑なんだよ。分かってるんだ。優も遥も潤も……でも俺はそれに答えられない』
『要……?』
『もう一度……もう一度皆で笑い合えたらな……』
要は寂しそうな笑みを浮かべて私を抱きしめた。きっと要にとってその"仲間"達はとても大切なんだ。凄く悔しかったけれど同時に要のために私が出来ることはないのかと思いはじめた。
279リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:26:55.80 ID:Lt1NYQrV
それから日に日にやつれていく要を見ているのはとても辛かった。一度は要を苦しめるその"仲間"達を殺そうかとも思ったけれど、それはすぐに止めた。
一度、苦しむ要に耐えられなくなって、あるいは嫉妬心からか私は彼の学校にこっそり忍び込んだ。もし要を苦しめるその仲間たちを見つけたら――
でも私が学校で見たのはその仲間たちと談笑してふざけ合う彼の姿だった。私といる時には絶対に見せてくれない眩しいほどの笑顔だったのだ。私にはあの笑顔はさせられない、そう確信してしまうくらいだった。
私にはただ疲れた要を抱きしめることしか出来ない。要のために何か出来ないか。要が幸せになるためなら私はどうなっても良い。だから要にだけは……。
そんな私の思いとは裏腹に要の様子は悪くなる一方で私はただそれを見ているしかなかった。二人で何処に行っても、何をしても要は何処か上の空で遠くを見ていた。

要はゲームが好きで特に魔王が現れて勇者一行がそれを倒す、という王道が好きらしい。理由は言わなかったけれど今ならはっきりと分かる。きっと要はバラバラになった仲間が魔王という共通の敵を前にして団結する姿に憧れたのだろう。
バラバラになってしまいそうな自分の仲間を重ねて。もし私が魔王になれたら要はまた幸せになれるのだろうか。私はそればかり考えていた。そして運命の日は訪れる。



その日は蝉が五月蝿く鳴く夏真っ盛りの気候だった。要の学校ではちょうど終業式の日らしく、要は昼過ぎには道場に来たのだが――
『かな……どうしたのその頬!?』
要の左頬は赤く腫れていた。手当をしようとする私を止めて彼は学校に行くからここで待っていて欲しいと言って出ていってしまった。私は止めることも出来ず日が暮れるまでただ道場で立ち尽くしていた。

『……要』
流石に夜になり心配になって学校に様子を見に行くと要が空き教室で白髪の女の子に刺されているところだった。咄嗟に私は要を抱きしめてそのまま駆け出し学校を離れた。
突然のことに気が動転しながらも白髪の少女を振り切り要に呼びかけるが――
『っ……』
『要っ!しっかりして!』
要は腹部を深く刺されたらしくまともに歩けない状態だった。要の言う通り電車に乗って空いている席に座らせる。たまたま彼がこの前買ってくれた白いワンピースを着ていたので裾を千切って応急処置をする。
夜の微妙な時間帯、しかもローカル線で人は皆無なのが救いだった。そしてそこで要は全てを話してくれた。今日の昼間、仲間に別れを告げて来たこと。
仲間の一人、妹のことが好きな親友に殴られたこと。そして結局仲間を傷付けて逆に刺されてしまったこと。要は苦しそうにそれを私に教えてくれた。
『別れれば……もう傷付けなくて済むなんて……甘かったな……』
要は天井を見上げながら呟く。両手は腹部からの出血で赤く染まっていた。
『病院に……』
『行かない……もう……疲れたからさ……もう……良いんだ……』
要はゆっくりと目を閉じる。私は慌てて要を連れて駅を下りた。桜ヶ崎からは随分離れてしまっていて潮の香りがする。
病院を探そうとする私に要は駅から見える高い崖を指してあそこへ行って欲しいと言った。何となく、何となく感じる。要はもう死ぬ気なんだ。上手く生きられない自分を許せなくて海へ還るつもりなんだ、と。
私は黙って頷くとそのまま要を崖まで連れて行く。彼に買って貰った純白のワンピースはあの幼い頃の事故と同じように赤く染まっていた。崖は意外と高くここから飛び降りれば高い確率で死ねるような場所だった。要はゆっくりと顔を上げると私を見つめる。
『俺を……』
『私も行く。一緒に……行く』
彼の言葉を遮るように私は話す。そして何かを言おうとする要の口にキスをした。この二週間、毎日と言って良いほどしたキスも今日は何だか違う味がした。それは鉄と少しばかりの悲しさを含んでいたような気がする。要は驚いた表情で私を見つめていた。
『この二ヶ月近く、私は十分に幸せだった。少なくとも一生分はね。だから……大丈夫』
『……わりぃ』
もう何を言っても聞かないと諦めたのか、要は一言私に謝った。でも本当に謝るべきだったのは私の方に違いない。私がいなければ要はこんな結末を迎えずに済んだのだから。結局私は要を幸せにすることが出来なかった。そんなことを思いながら私達は――
『要……ありがとう』
『朔……夜……』
暗い海へと飛び込んだ。
280リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:30:27.11 ID:Lt1NYQrV

『……ここは……?』
真っ白な空間が周りには広がっていて死ぬことを覚悟していた私にとって目覚めることは意外だった。
さらに意外、いや奇跡とも言えるのが「私の精神だけが切り離されて要の精神の中へと取り込まれていたこと」だ。
昔ドラマで母親と娘の精神が入れ代わった話があると要が話していた。これはそんな感じなのかもしれない。
理解するのに時間はかかったけれど要の心の声が聞こえてきてようやく分かった。
そして私は自分の精神を削れば要に私を"認識"させることも出来ることが分かった。認識というか私の精神を要の精神と連動させて私が目の前にいるように感じさせる。
要が目覚めた病院で偶然にもそれが起こり私は彼と話をすることが出来た。これを奇跡と呼ばずしてなんと呼べばいいのか。
何よりも要が偶然にも記憶喪失になったことが私が要の中にいられるスペースを取らせてくれた原因だと私は思った。
一時的に記憶が一部無くなったことで私が要の中にいられる空間を作れたのかもしれない。
とにかく私は精神だけであるけれど要の一番側にいられることが出来るのだ。そして――
『この力があれば……要を幸せに出来るかもしれない』
そう。あの時は何も出来なかった。だけれども今度は要を導ける。要とその仲間達の絆を直して彼の望む世界を作ることが出来る。そのためには……。
『私は……"魔王"にならなくちゃいけない』
私の精神が続く限り要の前に現れて消えゆく少しのあいだ、彼と時を過ごすという選択肢もあったのかもしれない。
でもこのままではきっと繰り返す。要を巡って仲間が争いバラバラになってしまうだろう。要が生きている以上遅かれ早かれそれは起きる。
だからこそ共通の敵を作らないといけない。私なら出来る。きっとこの状態は神様が私に残してくれた最初で最後のチャンス。やり遂げてみせる。
要に私を"認識"させるにはかなりの精神を削るしいつも目覚めていることは出来ないだろう。むしろ彼の精神の中で眠っている時間の方が長いはず。
それでも私はやり遂げてみせる。要に仲間の存在を思い出させ、謎の少女を演じて要に私を……憎ませる。
嫌われたって良い。必要ならば私は魔王にだってなってやる。全ては、全て要の幸せのため……だから。
そう、これは私の愛。この世界で孤独で死にかけていた私を救ってくれた要への愛なんだ。


それからはかなり大変だった。要に私を"認識"させるのにかなりの精神を使ってしまい、頻繁に彼の前に出られなかった。
それに咄嗟に答えてしまった"鮎樫らいむ"という名前も私の本名を捜し当てるヒントになってしまった。
そして彼が私を"海有朔夜"だと認識した瞬間彼の精神から私が乖離してしまったのも予想外だった。おかげでそれからは依り所がなくいつ消えてしまってもおかしくなかったのだから。
ただラッキーなことも幾つかあった。私の力、つまり武道の才は私が要の精神にいる間は要のものになっていた。これで要は生活に慣れるまでは身を守れたし、"衝撃波"も使えていた。
また要が仲間と打ち解けてゆく内に彼等にも私を"認識"させることが出来るようになった。これで妹や会長さんの意志を導けた。そして何より仲間だけではなく新しい要素が要を支えてくれた。
それは"桜花"であったり"里奈"であったり"桃花"であったり"撫子"であったり……。そし
て"ライム"と"亙さん"……。
流石に要が初対面ではライムには私を認識させることは出来なかったけれど私は満足だった。
彼女が生きていて、そして幸せそうだったからだ。もしかしたら私にも有り得た未来……何て言うのはただの妄想だけれども。
結局私は最後まで"魔王"を演じきることが出来た。一度は会長さんや遥や妹の暴走でバラバラになりかけた"要組"は私という共通の敵を目の前にしてまとまったのだ。
多少紆余曲折はあったが最後は皆が要に集まっていた。そう、要はようやくリバース……つまり生まれ変わることが出来たんだ。
そして要ははっきりと私と決別することが出来た。後は私が消えればハッピーエンド。勇者一行はいつまでも幸せに暮らすことが出来る。
※※※


「たくさんあるんだ!」
要は朔夜を抱きしめながら川へと落ちてゆく。最後は精神が尽きかけてボロを出してしまったが頑張ったと朔夜は思った。だから、きっと最期に要が私を抱きしめてくれたのは囁かなご褒美に違いない。朔夜は誰にも分からないようにそっと微笑んで呟いた。
「……あったかい」
281リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:31:19.25 ID:Lt1NYQrV


要は運良く川岸に流れ着いていた。辺りを見回すと穏やかな森が広がっている。どうやらかなり下流まで流されてきたらしい。安心したのと同時に記憶が蘇る。正確には流れ込んできた海有朔夜の記憶が。
「……だから……言ったのに……最期に記憶が…また混同するなんて……」
腕の中にいる朔夜はそっと呟いた。今にも消えてしまいそうな小さな声で。要が体験した今回の一連の事件の首謀者がじっと要を見つめた。
「私が……消えれば……それで……」
未だに必死に訴える少女に要はゆっくりと首を横に振った。ようやく全てを思い出せたのだ。全ては自分の責任。どうしようもなく狡くて、過去に縛られて人の優しさが信じられなかった自分の責任だと要は痛感した。
「何で……こんなこと……」
要の呻きの様な、心の叫びの様な問いに朔夜はゆっくりと微笑む。それは要がかつて、まだ朔夜と幸せな時を過ごしていた時に見せてくれていた笑顔だった。
「要を……愛しているから……」
そう。少女からすればこれは愛。愛なくしては到底出来ることではなかった。今まで人のために生きるなんてことをしなかった彼女が最初で最後、白川要という愛する人のために自分の人生を捨てたのだ。
しかし要にはそれは狂気にしか見えなかった。本当ならば気が付かなければならなかったはずだ。仮にも自分が好きだと言った少女を守るべきだった。いや、その前に彼女の苦しみを分かってあげるべきだったのかもしれない。
要は結局仲間を選んだ。しかし本当にその選択は正しかったのであろうか。その選択が海有朔夜を追い詰めることになったのではないのだろうか――
「朔夜……俺――」
話そうとする要の口を朔夜はそっと手で覆う。段々彼女の身体が軽くなり、透けてくる様子を見て焦る要に対して朔夜はとても穏やかな表情をしていた。彼女にとってはこの物語を考えた時から覚悟していた結末だから。
「いいの……これで……私は……幸せ……だって………要が幸せだから」
穏やかな笑みを浮かべる朔夜を見てなんとなく要は感じる。きっと彼女の幸せには彼女自身が入っていない。いや、そこまで考える余裕はなかったんだと。
「違う……朔夜がいなきゃ……駄目なんだ……!」
もう随分と軽くなった朔夜の身体を要は必死に抱きしめた。気が付くのが遅すぎたのかもしれない。自分にとって何が大切なものなのか。
「最後の一週間……凄く幸せだったから……私はもう十分……」
朔夜には分からなかった。どうすれば要が幸せになれるか。必死に考えた結果、狂気ともいえる行動に走ってしまった。要には自分しか見えていなかった。他にも不幸な境遇の人などいくらでもいるのにそれが見えなかった。
「もっと……色んなとこ行こう。お前……世間知らずだから……」
朔夜は意地悪そうに微笑みながらそれに返す。よく見ると彼女の服装はあの夜のままだった。真っ赤なワンピースは裾が少し千切れている。
「ふふっ……余計な……お世話ね……」
二人は静かに笑いあう。最期の最期でようやく狂気は晴れ、一番幸せだった頃の二人に戻ったような気がした。そして朔夜はゆっくりと消えていく――
「朔夜!俺!俺――」
「……死んでも……好きだよ……」
要の言葉を待たないまま、朔夜は消えた。真っ赤な、要の血で濡れた真っ赤なワンピースを残して。
「……………………ばかやろう……!!」
要はその場に泣き崩れた。真っ赤なワンピースを握りしめただ泣いた。自分の不甲斐無さ。情けなさ。様々なものが自分の中で渦巻いていた。



結局、英達が要を見つけたのはそれから何時間も経った夕暮れ時だった。そしてそれから約半年の月日が流れる。
282 ◆Uw02HM2doE :2011/03/17(木) 01:33:08.16 ID:Lt1NYQrV
今回はここまでです。読んで下さった方、ありがとうございました。
次回で最終話になります。投下終了します。
283名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 02:00:18.25 ID:htrGHI+K
GJです。朔夜が急激に好きになった俺がいる。
最終話、楽しみにしてます。
284名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 02:19:29.17 ID:hNDZ04qk
ttp://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AC

ここに書いてあること凄く良くまとまってる
ニコニコだけどオススメしとく
285名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 08:29:57.00 ID:KSka8PUA
>>282
朝からGJ。最終話に期待。
286名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 08:48:54.10 ID:P6tWIdtz
>>260
まぁた人間の産業廃棄物が人語話してるよ…生ゴミは生ゴミらしく焼却処分されなさい
287名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 09:03:31.71 ID:1wfbjYJ/
>>259
>>282
乙です
288名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 09:37:53.24 ID:CYKCfMSt
不謹慎だ〜とかほざいてる奴は、24時間1秒たりとも黙祷でもしてろよ。
別に被災者を指差して笑ってるわけじゃねえだろ。
289名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 11:11:00.62 ID:WsVt8SVa
>>286
君にとっては震災で亡くなられた犠牲者たちも生ゴミ同然なんだろうなあ
このタイミングでそんな語彙を書き込める神経が信じられないよ
言葉はもっと吟味して使おう
290名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 11:53:55.21 ID:CYKCfMSt
だまれシーシェパード
291名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 13:20:12.26 ID:WsVt8SVa
シーシェパードは被災者の心情を考えてあげられない君の方じゃないのか?
くだらない娯楽を我慢することくらいできるだろ
シーシェパードだって鯨の保護というもっともらしい大義名文を掲げてるのに
君ときたら「暇だからヤンデレSS読みてぇ」か
情けなすぎて涙も出ないよ
292名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 13:50:45.48 ID:v6NNnaCW
被災者の心情って291には解るのか?
293名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 13:54:18.39 ID:KSka8PUA
>>291
何でコイツここにいるの?口先だけじゃん。
SS投下されてそんなに悔しいか荒らし。
294名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 14:02:33.22 ID:CYKCfMSt
意味不明w
別に被災者を指差して笑ってるわけじゃねし、どこも不謹慎じゃねえだろ。
くだらない娯楽を我慢しろ意味不明だよw死ねよ不謹慎厨
295名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 14:32:29.43 ID:P6tWIdtz
>>291
才能溢れる作者のように文章書けない癖に批評して嫉妬するから荒らしは人間の産業廃棄物なんだよ。いや、社会の失敗作の方が良いか?
296名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 15:02:53.26 ID:K24dwGZk
未だに何かにつけて不謹慎言ってるアホがいるのか……

こういうやつが関東以外でも節電を、とかわかめわかめって言ってんだろな
つまり自分で物事を考えられない
復興の時の企業活動にも不謹慎って言うつもりか糞やろうが
297名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 16:03:45.19 ID:mfavCyRx
そんなことより伝奇物のヤンデレが読みたい
幽霊でも妖怪でも何でもいいから
298名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 16:17:25.03 ID:CYKCfMSt
獣娘はいかが?
299名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 20:33:37.63 ID:J54Yh5OB
>>282
投下乙!次回も期待。
300名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 20:48:37.73 ID:WsVt8SVa
本当のバカが紛れ込んでるな
震災とか関係なくても節電は当たり前だろうに
完全に自分を見失っているようだ
301名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 21:20:55.14 ID:TJfbEhZx
>>300
じゃああんたはその節電のためにこのスレから消えるべきだよ
自分のブーメラン発言に気付いてないの
302名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 21:36:31.45 ID:M7Sgslw4
ネットで節電しろと他人に説く前にお前がパソコンの電源切れよ
携帯なら少しでも節電するためにネットするなよ
303名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:08:37.30 ID:tNVEZ8dE
うわあぁぁ!!ドラファン新作きてるうぅ!

激しくGJです!
304名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:28:00.14 ID:CYKCfMSt
ホトトギスの続編出たら
俺幸せすぎて死ぬは
305名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:31:55.24 ID:WsVt8SVa
必要がない時にはちゃんと電源切って、コンセントも抜いているよ
何でも四六時中つけっぱなしのお前らとは違うから
306名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:41:48.24 ID:pYO6Y6cd
>>305
>>必要がない時にはちゃんと電源切って

電源切る前にこのスレに来ることがお前にとっても俺らにとっても一番の無駄だよな
307名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:43:21.40 ID:pYO6Y6cd
ああ、すまん。荒らしみたいなこと言っちまった
このスレが無駄だって言ってるんじゃなくて、>>305がいるのが無駄だってごく普通のこと言ってるだけだから
308名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:47:48.30 ID:CYKCfMSt
不謹慎言う奴等は24時間飲み食いせずに神に祈りでも捧げたら?????
309名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:57:50.76 ID:mbreQ1Jj
荒れるのは現実世界だけにしてくれ
作者がどんどん逃げちゃう
310名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 23:06:35.23 ID:v6NNnaCW
>>305はただの偽善者だろ。被災者の事を親身になって思ってんなら
節電してここにくる筈がないからな
311名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 23:12:11.28 ID:Y7yWrEo/
ほトトギす来てくれないだろうか

こんな時に無形氏が現れてくれたら一発でスレは元通りになるのに…

312名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 23:21:48.30 ID:iJiOZvTO
でもまあ何やかんやで投下多いし
荒れてるとはいえヤンデレスレはまだまだ大丈夫そうだな
313名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 23:34:33.27 ID:WsVt8SVa
そういうことを言ってる奴がいる限り、俺もまだまだ大丈夫だよ
314名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 23:37:42.40 ID:TJfbEhZx
偽善者は粘着質に進化した
315名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 23:37:51.89 ID:Iiny3xgs
SSスレにレスする、投稿するっていう日常で行われていることを
「不謹慎」と言う人間は慈善事業なり寺社で日々修行するなりしているよほど
徳の高い人間とお見受けする。
が、そんな人間がこの災害時にこのスレを見ている時点でそんな暇あるなら現地で慈善事業
しろよ、だの精神を鍛える修行しろよだの言われてもしょうがないよなあ
自分自身が「不謹慎」なんだから
つまり、このスレ来て「不謹慎」と批判する時点で自分たちにその言葉が跳ね返ってきてる
ということすらわからないバカってことを露呈させてるだけ
批判して「俺は慎ましやかに暮らしてるぜ(キリッ」とかいう気分に浸ることが
痛々しいし、それこそ不謹慎極まりないことに気づけないんだよな
316名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 23:48:29.62 ID:xUAJ1W7k
まあまあまったり行きましょう。荒らしはスルーが一番。
ということで>>282GJ!
リバースも次で最終話なんで楽しみにしてます。
317名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 02:56:54.09 ID:Aco3Lk/n
投下します
短いので、2レスくらいです
尚、グロというほどのものではありませんが、少しそれっぽい描写があるので苦手な方はご注意を
318白衣の天使:2011/03/18(金) 02:57:42.43 ID:Aco3Lk/n
ふと、夜中に目が覚めた。
何か、身体に不自由を感じたのである。
動かせない。
右腕も、左腕も、右足も、左足も、どこも動かせないのだ。
金縛りか、と思ったが、どうやらそうじゃないらしい。
もっと単純に、手足が全て縛られているからで―――――

「ッ!?」

今度こそ完全に目が覚めた。
何だこれ?何でこんなことになってるんだ?
助けを呼ぼうにも、猿轡を噛まされて喋ることもできない。

「あ、目が覚めました?」

声のした方向に顔を向ける。
そこには、白衣を着たショートボブの可愛らしい女性が立っていた。
彼女の名は河本ユキノ。
足を骨折して現在入院中の俺、佐久間エイジの世話をしてくれている看護師さんである。
ユキノちゃんはいつものように、優しい笑顔でこちらを見つめている。
いつもと違うところがあるとすれば、それは

「ああ、このノコギリですか?ちょっとそこのホームセンターで買ってきたんですよ。
 新品ですから、切れ味は良いと思います」

彼女は、大きなノコギリを持っていた。
それで何をする気なのかは、この状況から見て一目瞭然だろう。

「………………ッ!!」
「ああもう、暴れないでください。
 心配しなくても、これであなたを殺そうなんて思ってませんから。
 そうですよ、殺せるもんですか……世界で一番、大好きな人なのに」

そう言って、顔を赤らめるユキノちゃん。
え?大好き?彼女が?俺を?
319白衣の天使:2011/03/18(金) 02:58:29.20 ID:Aco3Lk/n
「ええ。大好きですよ、佐久間さん。
 いえ、愛しています。狂ってしまいそうなくらいに。
 気づいてましたか?私がいつもあなたを視姦していたのを。
 気づいてましたか?あなたが口をつけた食器を、私がこっそりおうちに持ち帰って、自分を慰めるために使っていたことに。
 気づいてましたか?夜の見回りの度にここに忍び込んで、寝ているあなたにキスしたり、首筋を舐め回したり、
 ナニにむしゃぶりついたりしていた私に。
 気づいてましたか?私がもう、どうしようもないくらいに、あなたに堕とされてしまっていることに。
 気づいてませんでしたよね?じゃなきゃ、あんなこと平気で言えるわけありませんもの」

この子は本当に、あのユキノちゃんなのだろうか?
虚ろな瞳で俺への狂気じみた愛を告白する彼女は、普段の彼女とはあまりにもかけ離れすぎていた。
まだ夢だと言われた方が納得できるくらい、今の彼女の様子は異常だ。

「私ね、佐久間さんがもうすぐ退院するって聞いて考えたんです。
 考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考え抜いたんです。
 どうすればずっと佐久間さんのそばにいられるのかって。
 どうすればずっと佐久間さんのお世話をしていられるのかって。
 それで、思いついたんです。
 佐久間さんのお怪我が一生治らなければ、私は一生佐久間さんのお世話をできるんじゃないかって。だから」

じりじりと、ユキノちゃんが俺に近寄ってくる。
やめろ……来るな……

「その足、切っちゃいますね?大丈夫、安心してください。痛いのは一瞬だけです。
 それに、あなたの面倒は、私がこれから一生見てあげますから。何も心配は要りません」

両足の膝辺りに、ノコギリがピタリと押し当てられる。
やめろ!やめろ!やめてくれ!

「ずっとずっと、あなたのお世話をしてあげますからね……エイジさん」

ギゴリ、とノコギリの引かれる音がした。
320名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 03:00:03.11 ID:Aco3Lk/n
投下終了です
短い上にヘボい文章ですいません
それでは、読んで頂きありがとうございました
321名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 03:39:14.37 ID:HNiW/GUb
>>320
凄く…GJです…!!
322名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 04:00:33.10 ID:b40eDCbP
GJ !!
まさに白衣の天使だった
323名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 09:29:45.85 ID:jESqezyG
投下の皆さんGJです!
てかさぁ〜不謹慎発言してる人間いるけどさぁ〜ここに来てる時点で皆同じってことに
何で気づかねぇかなぁ。ここにいる人間に不謹慎って、じゃあ同じくここに来てる
お前は何なんだよwwwよほど自己内省性にかける浅はかな人間だな。マジでwww
あと投下作品に文句付けてるDQNども!ここで稚拙な文を書いて荒らす程度の文才しかない
分際で一著前に批評してんじゃねぇwwwマジ滑稽だからwww
324名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 09:56:21.78 ID:ikQlou13
Sageろよ
325名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 10:05:28.50 ID:ikQlou13
GJ!!!ユキノカワイイな
「家」の所を「おうち」って言うのがなんかツボったw
次の作品も期待
326名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 14:36:23.15 ID:jvt3jkVR
ぶっちゃけ遠い土地で起きた震災なんてピンと来ないし
縁もゆかりもない赤の他人が死んだって感情移入できるわけないだろ
そんなことよりここのヤンデレ小説が読めない方がよっぽど重大じゃん
被災者に気を使って自粛しなきゃならないなんて迷惑な話だよ
327名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 15:29:31.96 ID:rl/B//x8
生ゴミってのが言い得て妙だなw
身元不明の水死体なんか焼却処分されるだけの物体だから。
生ゴミだという表現に間違いないよ。
そんなことより次の投下マダァ?
328名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 15:47:26.00 ID:ikQlou13
326
それは無いよ
329名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 16:14:05.77 ID:C/gNxEI/
>>320
乙です
330名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 16:23:32.05 ID:xyIxpb6S
>>326
あっちのスレにお帰り
331名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 16:41:25.28 ID:m6c0b9ec
なんか…汚いスレになったなぁ
332名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 16:47:13.53 ID:ikQlou13
不謹慎厨が暴れてるからね
しかし326の発言は少し酷いと思う。
333名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 16:59:55.58 ID:IJq4RgM3
どうせ自演だから構うなよ

そのうち>>326-327あたりに自演アンカー付けてまた不謹慎厨が暴れ出すに決まってるんだから
334名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 17:07:04.20 ID:W+KuPytg
ドSヤンデレに飼われるのとドMヤンデレに「私を飼ってください」とせがまれるのならどっちがいい?
335名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 17:12:31.55 ID:eDqUQmWW
ドSだな
336名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 17:13:11.36 ID:ikQlou13
Mのヤンデレって数が少ないよね
簡単に主人公に逃げられそうだ
337名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 18:04:27.02 ID:OY6VznST
>>326-327は不謹慎厨の自演に決まってるだろ
不謹慎厨叩かれまくり→アンチ不謹慎厨に潜り込んで極論を書く
→スレの雰囲気が「アンチ不謹慎厨ひでえな」→不謹慎だと思わないやつらのスレなんて
潰してしまえ→見事スレ潰し成功

みたいな感じで考えていたんだろうけど釣り針でかすぎて大失敗。誰も釣れないっていう
哀れみだけが残るだけだし。
338名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 18:08:51.58 ID:4m2LeCZ1
相変わらずやり方汚いな向こうの住民は。
>>331とか向こうのスレにも書き込んでるし思い切り自演だわな。
339名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 18:08:51.41 ID:Lz/HBsas
ドMヤンデレを飼っても、結局調教されるのは男側
340名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 18:37:25.06 ID:ikQlou13
無視が一番だよ
誰だれが自演だ〜なんて言っても荒らしが喜ぶだけ
341名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 19:00:16.08 ID:Bymv6gU1
>>336
・暴言吐いても暴力振るっても喜ぶ
・無視したら無視したで放置プレイだと思い込んでうっとりし出す
・ヤンデレなので当然想い人の追跡、泥棒猫排除は標準装備

実はドMのが厄介かも知れない
342名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 19:09:01.42 ID:ikQlou13
ドMのほうがいい嫁さんになりそうだな、イメージ的に。
343名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 19:57:22.26 ID:g1DJHBfM
まあ、スレの品性下劣さが証明されただけでも充分だ
いかに俺を貶めるためとはいえ、言っていいことと悪いことくらいはあるはずだ
ここに巣くっているシーシェパードどもにはどっちでもいいんだろうけどな
344名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 19:59:11.51 ID:ikQlou13
シーシェパードってww
ニックネームじゃないんだからw
345名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 20:26:16.82 ID:ikQlou13
シーシェパードと言えば今回の地震で大喜びしていた連中だが、
アメリカの奴等も大喜びしてたぞ、なんでも真珠湾攻撃の
天罰らしい。でも実際はアジア人が死んだから嬉しいだけなんだろうね。
346名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 21:43:13.23 ID:/+PeHdD4

289 名無しさん@ピンキー sage 2011/03/17(木) 11:11:00.62 ID:WsVt8SVa
>>286
君にとっては震災で亡くなられた犠牲者たちも生ゴミ同然なんだろうなあ
このタイミングでそんな語彙を書き込める神経が信じられないよ
言葉はもっと吟味して使おう


ええー、生ゴミって言葉が出ただけで誰もそんなこと言ってないのに急に犠牲者を生ゴミ扱いですか(^_^;)

>まあ、スレの品性下劣さが証明されただけでも充分だ
品w性w下w劣wさ
君にはブーメランという言葉を贈ろう
つーかもう黙れ、荒らす手口もバレバレだし、何しろきもいんだよ
減らず口叩いてる暇あったらさっさと死んでこい
347名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 21:46:46.60 ID:LsoUn4UK
同意するがそんなのに構わないほうがいいぞ
憤りを滾らす暇があったらSS書くんだ
俺も書くから
348名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 22:03:28.97 ID:ikQlou13
それは.....投下宣言なのか!?......
349名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 22:05:17.46 ID:C0ItmZLN
>>ええー、生ゴミって言葉が出ただけで誰もそんなこと言ってないのに急に犠牲者を生ゴミ扱いですか(^_^;)

やっとこの手のレスがついたか、待ちくたびれた
実際、関係のない人にとっては生ゴミ感覚なんだろうよ
けど頭の中で考えるのと、それを連想させる言葉を文字として書き込むのとの間には大きな開きがあるんだよ
万が一にも犠牲者の遺族がこのスレを覗いたら、とは考えられないのかね?
だから言葉を吟味しろと言ってるんだ
350名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 22:11:25.97 ID:4m2LeCZ1
>>やっとこの手のレスがついたか、待ちくたびれた

どうみても粘着荒らしですありがとうございました。
待ちくたびれるくらいパソコンに張り付く前に節電しろ。
351名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 22:14:51.48 ID:ikQlou13
言葉を吟味だの言って納豆みたいに粘着すんな

このシーシェパードwwww
352 ◆aUAG20IAMo :2011/03/18(金) 22:38:15.53 ID:LsoUn4UK
投下します
うちの奇妙な同居人・三話(完結)です
353うちの奇妙な同居人 結:2011/03/18(金) 22:39:00.94 ID:LsoUn4UK
「それじゃ、行ってくるぜぇ〜」
「………」

昨日の夜、俺が大学にあくまでも行くと言い張ってから、こいつはまたウンともスンとも言わなくなった
うるさくないのは大歓迎で昨日は久々にぐっすり眠れたんだが、正直少し怖い
昨日の例もあるし、こいつがまたどっかにハッキングかけて俺が捕まることになるんじゃないかと憂鬱になる
しかしまあ、今日は久々にあのAIから開放されたんだし、大学でのんびりすっかあ!
課題? ええ終わらせましたよ。ほとんど参考文献丸写しでね
ああ、一人で本を読みながら電車を待つ。そんななんでもない一人の時間もまた愛おしい

[Now, let us take back our “Shattered Skies”!  “Shattered Skies”! “Shattered Sk―――]
[Fire away, coward!  C'moooon! C'moooon! C'moooon! C'moooon! ]

メール着信音が流れ、それにかぶさるように通話着信音が流れる
どういうタイミングだよ。と思いながらも俺は携帯を開いた……が、非通知?

「はいもしもし、どちらさん?」
『私だよ、マスター』
「おかけになった電話番号は現在使われておりませんからさっさとお帰りください。いや帰れ」
『そんなこと言わないでよ。せっかく頑張ってパソコン以外の通信手段にもぐりこんでたのに』
「できるんじゃないかなと一抹の不安を感じてたがマジでできるのかよ」
『うん。だから私もマスターと一緒にお出かけできるようになったんだよ』
「そうか。ではさらばだ」

素早く通話を切って携帯のバッテリーを抜く
フハハハ、電源がなければ繋げまい。パソコンもこうしてればよかったぜ
脳の思わぬ閃きに乾杯

『マスター!! 早く携帯戻さないと、私このままおしゃべりしちゃうよ! それでもいいの!!?』

………さっさとバッテリー戻しましたよ
駅構内のスピーカーからあいつの大声が響いてきてんだから、そりゃ戻すでしょ
ああ周りで驚いてるみなさんすみません。俺があんなソフト買ったのがいけなかったんです
そして教育法を大間違いしたのがもっと悪かったんです

[Fire away, coward!  C'moooon! C'moooon! C'moooon! C'moooon! C'moooon! C'moooon! C'moooon! ]

いたたまれなくなって、鳴り響く携帯を隠してその場から立ち去った
354うちの奇妙な同居人 結:2011/03/18(金) 22:40:59.96 ID:LsoUn4UK
「じゃ、最初のメールもお前か」
『うん。送ったはいいけどいつ見てくれるかわかんないから、すぐに通話にしたの』
「何件送った?」
『う〜んと、だいたい4000件を一度に』

受信って通話料かかるんだっけ? 頼むから無料であってくれと強く願う
しかしこいつはこれから俺をどうしようってんだ。いい加減解放してくれないもんだろうか

「で、どうしろってんだ? 俺はこれから大学なんだが」
『だーかーらー、もう単位は卒業分取得したってデータを書き換えたって言ったじゃん。そんなことより、私とデートしよっ』
「ケータイ小脇に抱えて女の子と歩いてる顔しろってか。惨めすぎて涙が出るわ」
『大丈夫大丈夫。パソコンとか携帯とか、特にネットに繋がってる場所ならどんなところにでも私は入れるもん
 だからこれから、私は文字通りマスターとずぅーーーーーーーーーーーーっといっしょにいられるんだよ』
「無人島に移り住もうかな、俺」
『都会っ子のマスターが? 無理無理。それにそんなことしたら警察に連絡入れてすぐに助けに来てもらえばいいもん』

詰んだ。マジで人生詰んだ
この情報化社会でこいつから逃げるのは不可能ぽい。つかヘタしたらこいつ公衆の面前でなにやらかすか分からない

「………わかったよ、で、どこに行けばいいんだ?」
『やっと素直になってくれたね。それじゃあまず………』

嬉しそうにデートプランを喋ってるAI
俺もコレが普通の女の子に言われてるんだとしたら嬉しいよ
彼女いない暦=年齢だしな
しかしこの相手は、所詮AIだ。人間に近くても人間じゃない
つーか、そもそも生きているものじゃない。だからこんな茶番劇は早々に幕を下ろしたいんだよ俺は

[昔流行ったAIってあるだろ? あれの妙なバージョン掴まされて迷惑してる。対処法って何かないか?
 明日は大学行くから、そこで口頭か紙に書いて教えてくれ。面倒だけどネット検索はしないでくれ。
 たちの悪いスパイウェアみたいなのに感染するかもしれんから]

実は俺は携帯を二台所有していたのだ! 無料範囲内でしか使わんポケベルみたいな携帯だがこんなとこで役に立つとは
しかも敵は今通話で一生懸命、周りには監視カメラのようなものはない
よし、完璧だ! 送信! ゼミの仲間達に届け俺のSOS!

[送信に失敗しました。恋人の話はキチンと聞いて不穏な行動は慎みましょう]

『―――だよ、マスター』
「OH MY GOD………」
355うちの奇妙な同居人 結:2011/03/18(金) 22:42:13.15 ID:LsoUn4UK
それから一週間。なんだかこいつ、どんどん進化してやがる
この前のデートでは待ち合わせ場所を決めて(待ち合わせって必要か?と思うが、それがデートの掟らしい)行くと
駅前のでっかいテレビパネルにこいつが大写しになって手を振ってた
周りに人がいっぱいいたのが唯一の救いだ。あいつの視線が俺ひとりに向いてるとバレたらどんなことになるやら
………白いワンピース姿のあいつを、思わず一瞬だけでもかわいいと思ってしまったのは不覚だがな
あと、最近の一人遊びは監視カメラ全域を駆使しての指名手配犯探しらしい
見つかったら匿名で警察にタレこんでるんだって自慢してた
いいことをしてると思うが、自分もこうして監視されてんのかと思うと薄ら寒い気持ちは抜けない
……そんで、一番嫌になったのは、脅しの手段が多様化してきたってことかな

『マスター、明日また遊びに行こう? 私見たい映画があるんだ。新作フィルムだからまだネットに流れてなくって』
「やだ。明日はバイトがある」
『退職届は出しといたよ。受理確認も私のほうでやっておいたから、これで明日は一緒に行けるね』
「おおおーーーい!」

『ねえ、さっきからマスターの携帯に女の子からメールが何件もきてるんだけど』
「たぶんゼミの二人だろ。俺がいつまでも大学来ないし連絡もしないから心配してくれてんのかな
 あと、俺そのメール見てないんだけど」
『送信をシャットダウンしてるから当然だよ。あと、ここに来ようとしてた時は全線急行にしてこの駅に電車止まらないようにしたり』
「たのむから人様に迷惑をかけるなよ」

『……最近マスターが冷たい。夜になったら寝ちゃうし、ご飯やお風呂やトイレの時はちっとも私の話を聞いてくれない………』
「覚えとけ、人間はみんなそうだ」
『これ以上冷たくされたら、私悲しくなって株式市場のTOPIXを思いっきり操作して狂わせちゃうかもしれない………』
「わかった、気の済むまで付き合ってやるから無茶な手段は止めろ」

高度に進化しすぎた科学は魔法と見分けがつかない
この言葉が事実だって、最近嫌ってほど実感してる
ネットを海を思いのままに泳ぎ、動かしていくこいつにはどうしたってかなわない
しかし、人間にはどうしようもなくなった時、それに対する自己防衛本能ってもんがある

「んじゃ、明日は水族館でも行くか? 監視カメラ無いとこでは、携帯のカメラモード起動しとけば見られるだろ?」
『うん! でも、どうしたの? マスターから誘ってくれるなんて初めてだよね?』
「まーな。不満か?」
『そんなことないよ! ありがとう!』
「明後日もその次も、行きたいこと遊びたいこと考えときな。体力が続くまで付き合ってやるよ」
『うんうん。マスターもやっと彼氏としての自覚を持ったね』
「このやろ、いっちょまえに生意気抜かしおって」

そう、その自己防衛本能ってのは簡単なもの―――ただの開き直りだ
356 ◆aUAG20IAMo :2011/03/18(金) 22:44:09.89 ID:LsoUn4UK
かなり駆け足でしたがとりあえず完結です
これなら短編欄でよかったかもしれませんね
拙い出来ですが、読んでくれた方はありがとうございます
357名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 22:49:03.29 ID:ikQlou13
GJ!!
AIのヤンデレは斬新な発想だな
次作も、もし出来たら投下してくれ!
358名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:00:10.95 ID:B3BBzfQk
また横文字だよ
好きだねぇw
359名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:05:35.08 ID:VsHPhfId
横文字って着信のとこか?
あれってエスコン4・ZEROネタじゃね?
360名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:06:51.29 ID:k7P0T0Ok
エスコンネタだね
361名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:12:32.43 ID:ikQlou13
横文字?
362名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:38:04.62 ID:ikQlou13
ヤンデレ系の同人誌がねえよ、、、、グッズもねえよ、、、
昔流行ったんだけどなあ、、、
363名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:41:26.21 ID:Bymv6gU1
>>356
投下乙
364名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:57:28.93 ID:En4vLvKh
GJ
安心して読める
365名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 00:35:05.06 ID:6DUTFNII
>>356
AIちゃんが野水伊織ヴォイスで脳内再生された
366名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 01:34:22.03 ID:MXolj4o9
騎士にヤンデレな姫とか主にヤンデレなメイドとか
身分差ヤンデレって本当に素晴らしいものですね
367名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 01:50:05.18 ID:D5EqhJNH
自然に泥棒猫ができそうだな隣国の皇女とか
368名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 11:13:45.96 ID:/I6BgaoU
>>356
乙です
情報社会恐い
369名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 11:56:38.82 ID:N++8ALEA
不謹慎だとつつかれて過剰に反応している奴らは
自分でもその通りだと自覚しているからに他ならないw
人間、痛いところを突かれると逆上するからなあ
370名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 12:15:30.96 ID:KpnMeIAj
ホントに余裕のない被災者はこんなとこ見ないんだから、不謹慎どうこうはまるで的外れ
371名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 12:35:56.43 ID:N++8ALEA
被災者に上下の格差をつけようって神経が信じられない
こういう人非人は自分が震災にあってみるまでは永久に理解できないんだろうな
372名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 12:38:29.16 ID:SnnlMIW4
本日のNGID:N++8ALEA
373名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 14:50:08.68 ID:2Q8Cv7Wy
負けそうになったり都合が悪くなったりするといつもこうだw
逃げるのだけは上手くなったようだな
374名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 14:51:01.40 ID:D5EqhJNH
鯨はあっちだよ
375名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 15:18:01.48 ID:gCi2KrcZ
不謹慎(ふきんしん)とは、慎みや考慮の欠如であり、
そういった事柄が発言や行動に表れ、
それが見ている人を不快にするような状態であること。
こっちとしてはN++8ALEA が不謹慎だよな
376名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 16:00:51.52 ID:bnSL2Ks9
同情だけならいくらでもできるからな
こういうときに試されるのは、どれだけの支援を送れるか、だ
かくいう俺も募金程度(しかも4桁前半)しかしてない辺り、人非人と言われても反論はできんよ



でだ、こういう時こそターゲットを落とす絶好のチャンスなんだろうな
落ち込んでたり、不安になっていたりするときに優しくされると、簡単にコロッといっちゃうものだし
377名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 16:12:19.55 ID:D5EqhJNH
どーでもいいから投下マダー
378名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 17:50:03.20 ID:juTzaT15
>>375
つまりこのスレさえ大丈夫なら、被災者なんてどうでもいいと認めたわけですね?
被災者が見て不快に思う類の語彙は使わないでとお願いしているだけなのに
このスレの住民にとっては、それが不快と感じるわけですからね
379名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 17:53:43.37 ID:D5EqhJNH
>>378
見苦しいよ君
380名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:21:57.56 ID:ZbOn4mgA
いちいちNGするの面倒だからIDころころ変えんなよ
誰もてめえのレスなんて読んでないんだから便所にでも書いてろ
381名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:23:02.44 ID:NZF9ObVr
何でお前ら2chの震災全く関係ないスレで被災者がどうのこうの言ってるんだ?
震災の事は震災の事、このスレはこのスレでいいじゃん
特にいい歳して切り替えすら出来ん>>378みたいな奴らは恥ずかしいっていい加減気付けよ
厨房でもないだろうしそのくらいの分別は付けろや

あ、もし冗談抜きで消厨房なら2chなんて見てないで津波の被害を防ぐ方法の勉強でもしてろよな
382名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:33:59.64 ID:NuxsGdxO
地震発生直後じゃないんだからもう地震の話はなしでいいだろうに・・・
383名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:35:27.41 ID:juTzaT15
関係ないって思ってること、あっさり認めちゃったよw
384名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:42:56.14 ID:NZF9ObVr
>>383
誰も震災自体に関係ないとは言ってないだろ
このスレとは関係ないって言ってるんだけど?日本語分かりますかー?^^
日本語もろくに分からんような奴がSSスレに張り付いて震災がどうのこうの言うな見苦しい
385名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:50:40.92 ID:juTzaT15
ほう
このスレの住民の中に、被災した人間は一人もいないと?
そういう決めつけと解釈してもよろしいですかな
386名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:53:37.10 ID:NZF9ObVr
>>385
めんどくせえ奴だな
分別しろってのも書いたはずだが?
被災者がこんなスレ来てわざわざ荒らすのか?娯楽にするならまだしも

矛盾だらけの発言してる暇があったら勉強しろやガキ
387名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:55:38.63 ID:NZF9ObVr
後書き忘れたがこのスレとスレの住民って全くの別物なんだけど

もうだるいからこれぐらいにするわ
388名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:56:58.65 ID:juTzaT15
やっぱり君も逃げるのかw
便利だよな、スルーって言葉は
389名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 19:09:35.59 ID:D5EqhJNH
最終的にお前はなにが言いたいんだ
390名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 19:23:25.03 ID:co3IN03V
荒らしだけが津波に飲まれれば良かったかもな
391名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 19:24:30.73 ID:vKhplyUg
流石にそいつは不謹慎だぜ
噛みつく恰好の餌を与えるんじゃない
392名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 19:29:42.25 ID:2LojQLU2
心底同意だがそういうのは心で思うだけにしとけ
口に出しちゃいかん
393名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 19:43:24.01 ID:6rKE0jwG
↓以下、何事も無かったように投下再開
394名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 20:05:15.96 ID:mBgLugE+
したいのは山々なんだが……
395名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 20:09:31.99 ID:C7uYq6yO
まつろわぬものの子孫なんか純粋な日本人じゃないし。
震源地が東北地方だったことは、日本にとって不幸中の幸いだったな。
396名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 20:12:46.09 ID:mBgLugE+
規制食らっててどうせ書きこめねー と思って書いたら書き込めちゃったよw
深夜くらいに短めの一本書けたらいいかなくらいのペースでのんびりやってます
397名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 20:24:26.08 ID:YOCz7ogM
期待して待ってる
398名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 20:26:37.56 ID:D5EqhJNH
投下キタキタ@@
399名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 00:35:42.39 ID:7AWQjQvP
ヤンデレの前で思いっきり他の女の子といちゃつきたい
400名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 00:53:53.27 ID:gyfivW++
>>399
おいやめろ……と思ったが
ヤンデレは煽ってナンボの生命体だから別にいいや。
その場合刺されるのはおまいさんなのか相手の女子なのか、
非常にワクワクするな。
401名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 01:12:56.16 ID:aFAvwtTf
衝撃の事実!!
そのヤンデレさんは実は百合趣味だった!
402名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 02:00:44.88 ID:Oqp4O3s+
>>396さんじゃありませんけど、短いの一本書き上がったので投下します
403幽霊とヤンデレ:2011/03/20(日) 02:01:37.09 ID:Oqp4O3s+
度重なるあの女のストーカー行為に耐え切れず、とうとう俺は自殺した。
しかし、自殺したにも関わらず、しばらくするとどういうわけか意識を取り戻してしまった。
最初は自殺に失敗したのかと思ったが、すぐ隣に自分の死体があったことと、
今の自分の身体が半透明であることから、自分が幽霊になったのだと気がついた。

ラッキー!
これでもうあの女に付き纏われずに済むし、仕事もしなくていい。
ずっとのんびりダラダラと過ごして行けるんだ。
こんなことならもっと早く死んでおくんだったぜ。
よし、まずはその辺りをグルリと回って、俺と同じ幽霊仲間がいないか探してみるか。
あわよくば可愛い女の子の霊とお近づきになってあんなことやこんなことを……
って、そういえば幽霊はセックスできるんだろうか?
まあそのうち分かるか。

とにかく、俺はあの女から解放されたことと、
これから始まる素晴らしき幽霊生活(もう死んでるけど)に胸を弾ませながら、町に繰り出した。





そうしてしばらく町をうろついていると、見覚えのある後姿が目に付いた。

「あいつ……」

あの女―――――美鈴のことは、多分未来永劫忘れられないだろう。
俺に散々ストーカー行為を働き、自殺させるまでに追い詰めた女。
だが、もう俺はあの女を恐れる必要などないのだ。

俺は度胸試しのつもりで、あいつの前に出てみることにした。
正直めちゃくちゃ怖いが、今の俺は幽霊である。
あいつに気づかれることは絶対に無い。前に出るなんて楽勝楽勝。

そう自分に言い聞かせながらヤツに近づくと

「……あ、隆志くん見ーつけた!」

美鈴が、こちらを振り返って、はっきりと俺を見て、俺の名前を呼んだ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――え?
404幽霊とヤンデレ:2011/03/20(日) 02:02:52.82 ID:Oqp4O3s+
「もう、ダメじゃない。ちゃんと私が迎えに行くまでじっと待ってなきゃ。
 お陰で町中探し回ったんだからね?ま、いいわ。こうやってちゃんと逢えたんだし」
「な……んで?」
「ん?どうしたの?隆志くん?」
「なんでお前俺の姿が見えてるんだよ!?」

俺の問いに、美鈴は何でもないような顔でこう答えた。

「なんでって、私も幽霊だからに決まってるじゃない」
「……え?」

言われて見れば、よく見ると確かに美鈴の身体も半透明だった。
そして更によく見ると、微妙に宙に浮いている。
つまり、こいつもまた幽霊だということだ。

「あなたの家に行くと、あなたが首を吊って死んでるのを見つけたの。
 冷たくなった隆志くんを見て、私もすぐ死ぬことを決意したわ。
 だって、あなたのいない世界なんて何の意味もないもの。
 だから私は、自分の家で、あなたと同じように首を吊って死んだ。
 来世でもその次の来世でもそのまた次の来世でも、ずっとずっとあなたと巡り逢い続けられることを願いながら、ね。でも」

すっ、と。
美鈴が俺に抱きついてきた。
幽霊であるにも関わらず、ぞわりと背中に寒気が走った。

「や……やめろっ!」

引き剥がそうとするが、凄い力で抱きしめられていて、まったく動けない。

「くそ!離せ!離せよ……!」
「でも、こうしてまた隆志くんと逢えた。幽霊として、隆志くんとまた巡り逢えた。
 うふふ。嬉しいね、隆志くん。これでもうずっとずっと一緒だよ?
 どちらも死ぬことがない。文字通り、未来永劫ずーっと一緒。
 どこに逃げても、どれだけ逃げても、追いかけて追いかけて捕まえてあげる。絶対、離さないんだから」

そして美鈴は、動けない俺に強引に口付けた。
その瞬間、俺はもうこの女から永遠に逃れられないことを悟り、全てを諦めた。
405名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 02:03:39.26 ID:Oqp4O3s+
投下終了です
スレ汚し失礼致しました
406名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 02:11:56.26 ID:xrr2Mkqi
話はいいんだが、主人公の名前は○○にして欲しかったなw
407名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 02:12:20.90 ID:xrr2Mkqi
すまん、なんか勘違いしてた。忘れてくれ…スレ汚しすまん
408名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 02:28:06.76 ID:Iezq5WDY
イイネ・・・
個人的に追い死って、ある種ヤンデレの最終奥義的なとこあるだけに、それを凌駕するヤンデレ・・・イイネ

死後まで付き纏われたら永遠だねw
409名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 02:52:04.08 ID:K5WfwzsV
ゴチ
いいヤンデレ戴きました
410名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 03:03:53.92 ID:zDz8o2+l
とてもいいヤンデレだ。
理想型だな。
411名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 03:36:04.74 ID:UHLet37d
本当にいいヤンデレだな
教科書に載せたいぐらいだ
412名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 09:42:21.65 ID:i58t1rSX
あの、長編はともかく短編投下するときっていうのはコテってはずしといたほうがいいですかね?
変なのが来るかもしれませんし
413名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 10:00:11.83 ID:zXnz+wpo
外さないといけないって事はないと思いますよ? 私も今短編(中編かな)書いてるけど投下する時はトリップつけるつもりですし。
414名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 10:12:11.53 ID:mKj0Ki4T
変なのは何やっても噛みついてくるから気にしなくておk
415名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 12:04:44.14 ID:uRVi5bt7
GJ!!!幽霊ヤンデレとはよく考えたな。
一途でよろしい
416 ◆aUAG20IAMo :2011/03/20(日) 13:59:47.18 ID:i58t1rSX
>>413
>>414
書けたので投下します
全部で三話くらいの短編です
41717:00時の女の子 1:2011/03/20(日) 14:00:59.02 ID:i58t1rSX
現在、16時59分
バイトが入っていない日のこの時間は、なるべく家にいるようにしている
あと20秒……3…2…1……[ピンポーン]
呼び鈴が鳴るのはいつも決まってジャスト17時、一秒のズレもない
そしてドアの向こうにいるのは、いつもの舌っ足らずな口調で制服姿の女の子
その手には協力プレイのできる一昔前の携帯ゲーム

「おにいちゃん、あそぼ」
「いいよ。で、今日ママは何時に帰るの?」
「………11じ」
「それじゃご飯はうちで食うか? 卵焼きとウインナとご飯しかないけど」
「たまごやき、すき」

この娘はアパートの隣に住んでる女の子、菊池美幸(きくちみゆき)ちゃん。中学一年生
お母さんが女手一つで働いて育てているんだけど、そのせいでいっつも夜は一人ぼっちだった
んで、ちょっとおかず作りすぎちゃった時にミユをご飯に誘ったら、そのまま懐かれちゃったって寸法
同じゲームやってて、協力プレイで盛り上がったってのも理由だけどね
それに、お母さんも申し訳なさそうにしながらも、時間があるときはミユのことをよろしくと言ってたし

「んじゃ、米炊けるまで2・3クエストやるかぁ。ミユは行きたいクエストある?」
「おにいちゃんがいきたいので、いい」

そう言われるのが一番困る
実は俺、ミユと始める前からこのゲーム他のダチとも長々やっていて、もうプレイ時間もカンストしてるほどやりこんでるのだ
よって強いてやりたいものがあるわけでもない。もう続編もとっくに発売されて、今はそっちをやってるわけだし

「んじゃ、ミユがまだクリアしてない面に行こうか。難しいところは兄ちゃん手伝ってやるから」
「うん。おにいちゃんうまいから、あぶなくなったらたすけてね」

そうしてミユはいつもの指定席、俺の膝の上に座って体を預けてくる
正直言って小学校低学年くらいの子供ならともかく、中学に入った娘をこうして座らせるのには抵抗がなくもない
俺はロリコンじゃないと思うんだが、二つにまとめた髪の匂いや女の子の体温は、年齢=彼女いない歴の俺には刺激がいささか強い
しかしこれはミユがここに来るようになってからずっとのことだし、うちにいる時間の大半は膝の上で一緒にゲームやってすごしてる
………うち、テレビないしな。もともとあんまり見ないし、このアパートは地デジ対応してないから買っても仕方ないんだよ

「いやいや、その前に米研がせてくれ。炊飯器にセットしてくるから」
「うん」

渋々俺の膝から降りたミユは、今度は俺のシャツの裾掴んだまんま台所まで着いてくる
伸びるから伸びるからつっても黙殺されるんで、今じゃほとんど諦めてるけどね
つまりこの娘、うちにいる間はほとんど俺から離れてくれないんだ
41817:00時の女の子 1:2011/03/20(日) 14:01:41.53 ID:i58t1rSX
ミユはお世辞にも上手いとは言えない
でも頑張っているのはわかるから、つい俺も援護に熱が入っちまう
もちろん援護だけ。直接的な手出しはほとんどしない
やっぱミユ本人が倒さなきゃ上達もしないし、達成感も薄れちゃうからな

「やった、かったよおにいちゃん!」
「うん。上手くなったね。初めてうちに来た頃は序盤の敵にもやられてたのに、上達してるよ」
「……えへへ」

頭を撫でてあげると、あまり変わらない表情がなんというか……ほにゃっ、とした感じになる
可愛いなあ。できればこの笑顔を曇らせたくないから、俺が調合分まで持ち込んだ回復粉塵を使い切ったということは黙っていよう
ミユも楽しそうにしているし、俺も楽しい。引退して若者を教える教官の気持ちってのがすげえよく分かるな

「…………ふぁ」

時間は22:48、そろそろかなと思ってたが、だいたい予想はほとんど外れてない
一度ミユがあくびをしたら、そっからはもう吸い込まれるようにこてんと眠っちまう
歯を磨かせられなかったのが心残りだが、まあご飯も食べたしお風呂にも入らせたし
それにもうすぐお母さんも帰ってくるちょうどいい時間だ
んじゃ、こっそりミユのデータをセーブして、寝かしといてあげるか
………そうして23:00、控えめにノックの音が響く。ミユが時間に正確なのはお母さんゆずりだ

「あの、美幸はおじゃましていますか?」
「ええ。奥で寝てますからおぶってきますよ。歯をみがかせられなかったのが残念ですけど」
「いつもいつも本当にすみません」
「いえ、自分も妹ができたみたいで嬉しいですよ。お気になさらず」

お母さんの恵理子(えりこ)さん。もう30半ば差し掛かりかけだとミユから聞いたが、まだ20代後半で通用するような美人
その上外ではバリバリのキャリアウーマンだってんだから、天は一物もニ物も与えてるんだなあと思うよ
んで、ミユを隣で寝かしてからうちに戻って冷蔵庫を開ける

「恵理子さん、晩ご飯食べました? まだだったらミユと一緒に食べたウインナと卵焼き残ってるんで、チンできますけど」
「……すみません」
「謝んないでくださいってば。別に大したことしているわけでもないんですから」

そう、本当に大したことじゃない
それなのにこうも恐縮されると、むしろ俺のほうが申し訳ない気持ちになってしまいそうだ
41917:00時の女の子 1:2011/03/20(日) 14:02:32.40 ID:i58t1rSX
「私たち、来月の頭に引っ越すんです」

そんなことを言われたのは、恵理子さんがご飯を綺麗に食べ終わってからだった

「ええ!? 初耳ですよそんなの」
「すみません。あなたと楽しそうに遊んでいる美幸を見ていると、どうしても言えなくて……」
「そこのところはご家庭の事情もあるでしょうけど……って、それってミユにも言ってないってことですか?」
「………はい」
「いやいやいや、それはまずいですよ。ミユも友達やクラスにお別れしなきゃいけないし、時間的余裕をあげなくちゃ」
「その必要はないんです」
「え? どういうことですか?」
「……あの子には、友達も、報告するクラスメイトもいないんです
 あの話し方や、人見知りが激しくて臆病な性格のせいで、クラスでもすっかり孤立してしまっているみたいなんです」

顔を伏せて、苦しそうに話す恵理子さん
そりゃ、こんなことを母親が言うのは本当に辛いことだろうし、自分の配慮が足りなかったと思う
けど、考えてみれば符合することが多い
学校が終わってすぐ帰る。自分事だから正確じゃないけど、中学の頃の下校時刻は大体五時くらいだった気がする
それにミユは制服のブレザーを着たままうちに来ている、ってことは学校終わってそのままうちに来てんだろう
それも俺がバイト入ってない日は毎日。まさかフリーターの俺にミユが時間合わせているはずもないだろうし
それはつまり、ミユはいつも学校が終わったら、その後は友達との約束も何もなく、すぐに下校してるって事か

「あの子には、あなたしか友達がいないんです。だから、いつもうちで話すのはあなたのことばかりなんです」
「……それで、引っ越しと言うのは」
「私の実家は京都にあるので、そこにある子会社に転属希望を出していたのが受理されたんです
 そこなら私の両親に美幸を見てもらえますし、学校も変えられると思って……」
「そうですか、お話はよくわかりました。でも自分にはもっと早く教えてほしかったですよ。なんせミユの友達なんですから」
「………すみません」
「それで、引っ越しはこれから3週間ちょっとですよね? できればその間も、今まで程度にミユをお借りしてもいいですか?」
「そ、それはもうお願いできるのであれば。私もギリギリまで出社しなければならないので……」

親御さんのお許しも出たし、明日からは忙しくなりそうだ
バイトはもう長年続けてるし僅かながら有給も持ってる
この三週間で、その有給を吐き出してしまおうと俺は考えていた
もうすぐお別れすることになる、ひとりぼっちの女の子のために
420 ◆aUAG20IAMo :2011/03/20(日) 14:05:22.18 ID:i58t1rSX
一話投稿終了です
すいません、この時点ではまだ全然病んでません
気長にお待ちいただければありがたいです

それと>>366も私ですが、投下予告から大きく遅れました
重ね重ねすみません
421名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 14:15:19.17 ID:uRVi5bt7
GJ!!次回がとても気になる....
話の展開が上手いから、飽きずしてこれからも
読めそうだ。
422名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 16:53:30.50 ID:pNx5rEGP
GJ
文章も読みやすいな
無理ないペースで投下してくれい
423名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 17:34:50.33 ID:1U8TYzdv
GJ!
424名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 18:22:11.67 ID:SyE/Wy/o
期待してます!
425名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 18:24:59.70 ID:2vgl6JFm
>>420GJ!
一瞬、お母さんの方が病むかと思ったが、やはり娘かwww

いや、もしかしたら両方で親子ど(ry
426名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 00:45:44.30 ID:3QQSiTly
なんか良いヤンデレのネタないかな
427名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:05:02.92 ID:Ew284+yC
Shuffleの楓ちゃんマジオススメ
依存幼馴染とかもうね
428名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:06:40.29 ID:GJ+BltL7
家庭的なのがね
429名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:09:50.40 ID:UOWuJfZU
ちょっと確認

ef(一期)の景
windのみなも
ってヤンデレになる?
430名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:23:34.69 ID:vcfFSxU7
幼い頃からコツコツ洗脳していって、ようやく結婚可能な年齢になったと思ったら
自分と似たタイプの泥棒猫に惚れちゃった幼馴染を監禁とか?
431名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:40:08.88 ID:d7dC/hxP
ウェハースきてくれー!
432名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:49:31.52 ID:4JNon/Bq
>>426

角川スニーカー『ピーチガーデン』
三巻完結(打ち切り?)だが、非常に宜しいヤンデレが
終わり方が余りに酷いが、ヤンデレは最後まで残るので、まあ良し
幼馴染みの年上お姉さん


MF文庫『オトコをみせてよ、倉田くん』 
現在刊行中。既刊四巻
年下幼馴染みの巨乳な清楚ヤンデレ
残念ながらラブコメ自体はありふれてるので、面白いとは言い難いけど・・・ヤンデレのためだけだと思って買えば

電撃文庫『輪環の魔導師』
現在刊行中。確か既刊八巻
幼馴染みの病的依存性ヤンデレ
物語自体も面白いが、ヤンデレものとして読むのは物足りないかも


幼馴染みモノが多くて申し訳ない
まあ、プロがヤンデレを書くとどうなるかの参考ぐらいに 
433名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:59:08.36 ID:4JNon/Bq
ちなみにこの中で『くるくるファナティック』をやった奴は何人いるんだ?
ハンバーグENDは一見の価値ありだ
434名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 04:13:32.43 ID:Y0ZWxIu9
>>426
ヤングガンガン 『ユガミ』
二巻完結のコミックス
ヤンデレと言うか狂デレと言うかは個人の好みに分かれる
まあスレ住人でイモウトスキーの人は読んで損はないかと

ジャンプコミックス 『ジョジョの奇妙な冒険』 32巻
原作が原作のため萌えろというほうがどだい無理な話だが
昨今少なくなってきた基本に忠実なヤンデレとして押さえておいてもいいかも
あくまでもヤンデレのネタとして。原作好きなら二度美味しい仕様に


……う〜ん、うちにあるヤンデレものって(エロゲ除いたら)コレしかないなぁ
何か他にお勧めあったら情報求む
435名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 08:32:33.44 ID:NpuaPhhN
くるふぁなはヤンデレとはずれてるだろ・・・
436名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 11:07:35.54 ID:O7QCM/BC
漫画

アフタヌーン『こはるの日々』
現在二巻
小動物系ヒロインの後輩が一途がイきすぎちゃってるヤンデレ

月刊少年エース『未来日記』本編11巻、外伝2巻
おそらくヤンデレ系では一番認知されている漫画、狂気系なヒイロン

ヤングアニマル『ハルとナツ』一巻
ヒロインが双子のヤンデレ

ラノベ

スーパーダッシュ文庫『滅びのマヤウェル』
クラスメイトで学園アイドルなヒロインが一途系ヤンデレ
良いヤンデレだったのに二巻で打ち切り

電撃文庫『DADDYFACE』7巻
大学のミスキャンバスがヤンデレ
トレージャーハントがメインの物語なのでヤンデレは少なめ

MF文庫『ギャルゴ』全六巻
物語後半から色々ヤンデレ
ヤンデレ除いても面白いので、おすすめの一品

ネット小説やエロゲのヤンデレでいいのがあれば情報願う。




437名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 11:10:50.60 ID:KbE3yoxj
>>420
乙です
438名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 11:12:45.52 ID:EJ8ICaQB
ゴールデンアニメにまたユベル並のヤンデレが出ないか密かに期待してる
439名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 11:17:43.12 ID:rPQRGkBK
>>435

わずかさんだけはちゃんとしたヤンデレだと思うのだが・・・
440名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 11:40:05.99 ID:iCt+xJeS
>>434
その[ユガミ]って漫画、ちょっと前にここでSS書いた人が元ネタ有りって言ってたやつだっけ?
441名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 12:13:32.46 ID:XIn5+l5S
そういや進撃の巨人のミカサがなかなかのヤンデレ具合だって聞いたけどどうなの?
442名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 12:49:15.75 ID:GJ+BltL7
呪怨の小説版
ヤンデレすぎる
443名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 13:40:39.47 ID:BZnBnNyg
そんなもんヤンデレでもなんでもないだろ
願望強すぎだ
444名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 13:40:40.39 ID:1gRlp+z1
呪怨の場合、怖すぎて何がヤンデレか分からなかった・・・
ただ「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」は俺のトラウマ
445名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 13:54:54.81 ID:GJ+BltL7
映画じゃなくて小説版な角川文庫の奴
446名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 14:02:51.49 ID:GJ+BltL7
敵の化け物女の生きてる頃がヤンデレすぎ。
楓とは比べ物にならんぐらいヤンデレ
447名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:17:46.78 ID:qOIRBhnx
名前も忘れてしまったし、商業誌か同人誌かすらも分からない作品だが……。

姉弟モノで、姉の自宅に住む事になった弟が連日エッチな事をされて、弟はそれを嫌がっているのだが姉に逆らえない……っていう物があったっけな。
ちなみに姉は眼鏡着用。長髪で(スクリーントーンの柄からして)赤茶色(だと思われる)。見た事あるって人、結構いるかもしれない。

エッチな事をしているその節々に病みがあって、この作品がきっかけで私はヤンデレにハマったんだよなあ。
448名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:29:46.22 ID:cCZ3ZUWF
>>447
楓牙
姉と弟と
449名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 18:16:46.36 ID:uwVoDITe
>>434
ヤングガンガンの漫画のタイトルはユガミじゃなくてイビツじゃなかったか?
うろ覚えだけど…
450名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 19:33:32.52 ID:CHeL0J7z
>>449
そうだねイビツだね。
あれは萌えっていうより物凄く気持ち悪かったけど
451名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:27:41.41 ID:qpILtwij
>>441
ヤンデレといえばヤンデレだけど
世界観が殺伐としすぎてそっちのほうがハラハラする
452名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:39:25.03 ID:5Afw0z5e
プロ作家と素人作家の違いって何なんだろう?語彙の豊富さ?発想の豊かさ?
453名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:43:51.53 ID:mmi8L1OV
小説への必死さ
454名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 21:27:13.15 ID:QzNiQg1Y
決して勘違いをしないところだろうな
455名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 21:32:50.27 ID:GJ+BltL7
またなんか荒らしを召喚しそうな質問だな
456名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 21:44:56.17 ID:Gq1RUCKl
出版を認められるか否か
457名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 21:46:18.70 ID:Rs150Lct
ここに書き出すことこそ作家だよ。荒らしなんか口だけでろくな話書けない社会の失敗作だからな
458名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 22:23:04.35 ID:GJ+BltL7
考えてみたが、やっぱり経験や技術の差じゃないのか?
誰だって始めは素人なんだし、書いてるうちに上手くなっていくさ
459名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 22:38:30.54 ID:CHeL0J7z
プロと素人の違いって時点でまず質問の内容がおかしいだろ。
460名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 22:45:09.57 ID:QzNiQg1Y
上手くない時点で人気作家みたいにチヤホヤするから勘違いするんだろ
書き手を潰すのはいつだって無責任な読み手なんだよ
461名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 23:10:57.71 ID:AizsomsU
またどうせ自演だろ
462名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 23:17:09.26 ID:5vDyoocj
荒らしとかヤンデレの友達に言ってボコボコにしてもらうわ(`・ω・´)
463名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 23:20:11.84 ID:mmi8L1OV
技術や経験、発想力なんかは素人でもそれなりな人はいる
ただ、文章で飯食ってるプロと趣味でやってる素人じゃ小説に対する姿勢が違う

でもな、ここは所詮趣味でやる人間のスレであって、プロ作家を育てようスレじゃないんだ
つーことでID:QzNiQg1Yは、ご自分で建てた「読者様が作者を育ててやるスレ」にお帰りください
464 ◆aUAG20IAMo :2011/03/21(月) 23:31:08.06 ID:Y0ZWxIu9
そこで趣味で書いた一レス投稿します

君は、ただ愛してほしいと言う
だから僕は、その気持ちに答えられるように頑張った
交際も始めた。プレゼントも買った。休日はいつもいっしょにいた
それでも君は、微笑んでくれなかった
全然満たされないと、涙ながらに言った

君は、ずっといっしょにいたいと言う
だから僕は、その気持ちに答えられるように頑張った
同棲を始めた。リングも買った。籍を入れてマンションも借りた
それでも君は、まだ足りないと言った
もっと僕を独占したいと、涙ながらに言った

君は、自分だけを見てほしいと言う
だから僕は、その気持ちに答えられるように頑張った
女友達との付き合いが無くなった。男友達との付き合いも減った。極力仕事以外で家を出ないようにした
それでも君は、僕を求め続けた
どんどん欲張りになる自分が怖いと、涙ながらに言った

君は、自分といっしょに死んでほしいと言う
だから僕は、その気持ちに答えられるように頑張った
霊園に土地を買った。二人で入るお墓も買った。二人の名前も入れた
でも僕は、そのお願いだけは聞けなかった

君は、どうしていっしょに死んでくれないのかと言う
だから僕は、その気持ちに答えられるように頑張った
君に死んでほしくないから。君と生きていたいから。もっといっしょにいたいから
そしたら君は、僕に抱きついてきた
これからは私が頑張るねと、決意をした顔で言った


僕は、何をするのと言う
そして君は、僕のために頑張った
僕の会社に就職した。僕の課に配属になった。僕の隣の机になった
その配属の日、これからは24時間いつもいっしょだよと、君は微笑んで言った
465 ◆aUAG20IAMo :2011/03/21(月) 23:34:46.08 ID:Y0ZWxIu9
一レス投稿なので投稿終了宣言は必要なのかわかりませんが、一応しておきます

>>449
ホントすいません。うっかりしていました……

それとまた訂正なんですけど、>>420>>366は私と書きましたが、>>396の間違いでした
また重ね重ねすみません………
466名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 00:11:40.44 ID:oOYIvfRr
GJ!
なぜにID:QzNiQg1Y?
467名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 00:26:03.47 ID:oOYIvfRr
ああ理解した
468名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 00:47:39.64 ID:MUId3bnP
>>447
明日からの僕達?
469名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 01:05:41.39 ID:JEqOn6Ph
最近簡潔で良い作品が多いな

何はともあれGJ
470名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 03:31:45.77 ID:9/xo6ahi
完璧な女のヤンデレはたまらない!
471名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 03:42:29.93 ID:yuKj7wwx
>>448>>468
そうだ!
「姉と弟と」に収録されていた「明日からの僕達」だった!

サンクス!
472名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 05:42:35.24 ID:8wudh/lZ
まあ、下手糞でも短編は勘違い大長編よりは罪が少ないからな

けどそれだけだ
473名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 06:05:30.19 ID:bqYND6k+
記憶喪失の主人公と記憶喪失の原因を作った幼なじみヤンデレ
記憶喪失をいいように使うヤンデレ幼なじみの親友
記憶喪失主人公の性格に段々惹かれていく新たなヤンデレ
この三人の大乱闘見てみたい
474名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 07:08:14.16 ID:+fDmuleT
誰憚ることなく、好きなだけ脳内で見てるといいよ
もしくは布団の中でね
475名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 08:13:59.35 ID:laGxA6cz
ヤンデレは作品につき一人までだ
複数だそうとするから不快なバトルものに成り下がる
ヤンデレ対ヤンデレなんてのは愚の極みだろう
476名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 08:38:01.12 ID:r1SmfCNZ
男を独占するために殺すとか心中するとかってバカじゃないのか?
いや、ヤンデレ女じゃなく、作者に言ってるんだが
東日本大地震では生きていたいのに命を奪われた人が何万人もいるんだぞ
このタイミングで書くことの意味を考えろよ
477名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 09:50:36.91 ID:oOYIvfRr
乙武が酒を飲もうとしたら、不謹慎だっと言った馬鹿
が居たけど、お前の事か。
478名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 09:56:49.51 ID:A14bwBB3
作中で地震で死んだってんなら許されないだろうけど
あくまでもフィクションですから。
それに今はお亡くなりになられた方のためにも
いつまでもしょげずにどんな分野でもいいから日本を
活気づける事が大事なのではないかなと思います。
479名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 10:09:23.01 ID:8FfQyWE2
ヤンデレなんてマイナス要素ばっかなコンテンツなんだし
日本が活気づくとは思えんけどなぁ
人の不幸を笑えるような人種だけが活気づいても、なんだかなあ
480名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 11:04:40.30 ID:oOYIvfRr
お前の存在のほうがマイナスコンテンツじゃないのかと
なあシーシェパードwwww
481名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 12:37:36.30 ID:xjwymQ1u
まあ少なくとも被災者を平気で荒らしのネタにするようなカスより
面白いSS投下してくれる人たちの方が百倍人の役に立ってるよな
482名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 12:43:14.89 ID:+XkN/7Et
お前ら……
短時間に単発IDで似たような内容、文体のレスなんかに構うなよ
明らかに自演だろうが、構ってるやつも荒らしだ
いい加減に学習してくれ
483名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 12:45:41.58 ID:cDcEXiJh
だから荒らしはろくに作品書けない口だけの社会の失敗作だっての。才能ある奴に失敗作が嫉妬している、ただそれだけ
484名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 13:36:11.27 ID:JNbI85iJ
面白いSSなら大歓迎なんだ
けど、書いた本人(と反射的にGJしちゃう信者)だけが面白がってるSSのことを
「面白いSS」と表現するのは根本的に間違ってるだろ?
俺たちだって無条件に噛みついているわけじゃないってのは、古参の住民なら分かってるはずだ
でも脊髄反射的なGJもらって「こんなのでGJもらえるのか」「俺って文才あるんじゃない」
なんて勘違いさせられる書き手こそ本当の被害者かもな
485名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 13:47:33.14 ID:oOYIvfRr
どーーーーーでもいいけど出て行ってくれないか?
なに5行も書いてマジレスしてんだよw
ここは自由に書き込める所なんだから、文句あるなら鯨でも保護してろ
486名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 13:59:33.14 ID:efLjuzxD
>>465
乙です
487名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 14:24:45.60 ID:JNbI85iJ
日本がいくら自由だと言ってもTPOってものがあるよ
一握りの好事家のみが必要する歪んだ趣旨の娯楽は自粛するべきだ
488名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 14:32:16.42 ID:oOYIvfRr
何言ってんだコイツ
489名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 14:49:43.12 ID:JNbI85iJ
どの日本語の語彙が理解できないのかな
TPO? 好事家?
教えてあげるから言ってみ
490名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 14:52:02.04 ID:XMRirGcC
>>489
こらこら
日本語の不自由な半島人を苛めるな
彼の母国からは援助だってもらってんだから
491名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 14:55:44.29 ID:9FnE6h3O
>>484
「俺なら商業誌でもいける」なんて過信しちゃったバカも実在したしなw
でもあれだけ褒められりゃそう思っちゃうのも無理はない
492名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 15:03:21.00 ID:DH4Bh132
くやしかったんだなー
493名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 15:22:34.33 ID:cDcEXiJh
>>491
嫉妬乙W嫉妬乙Wろくに褒められた事無いのね、可哀相
494名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 15:48:28.27 ID:yqxdga06
ヤンデレビジョンにかかればどんなものでも害虫に☆
そんな目が欲しい。切実に。
495名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 15:53:28.14 ID:BBoTZEpe
>>436
お前のせいで『こはるの日々』買っちまったよ
本棚いっぱいなのにどうしてくれるんだよ
すげぇ可愛いじゃねえか
496名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 15:56:10.57 ID:9s/4Ja6L
>>495
死ねば……いいと思うよ……
497名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:20:09.06 ID:IDAIdBmv
日本国中でみんなが助け合わなきゃいけない時に
このスレッドの人達って何やってるの?
頭がどうかしてるんじゃない
498名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:23:15.67 ID:oOYIvfRr
お前なんでここに居るのwww
499名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:24:33.88 ID:hx/hvzg3
ヤンデレってのは自己犠牲とかけ離れた、っていうか対局にあるものだからな
自分さえよければ周囲には無頓着で、己の欲を満たすことのみに全てを懸けるんだ
500名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:51:01.07 ID:xjwymQ1u
ヤンデレに捕まったらやっぱ徹底的に搾り取られるんだろうか
それともひたすら甘えてくるんだろうか
501名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:51:37.76 ID:oOYIvfRr
愛の究極形
502名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 17:22:26.43 ID:JGujstlk
ヤンデレ女なんかに狙われたら、先制攻撃を仕掛けてぶっ殺してやる
優柔不断な態度をとってるからつけ上がらせるんだよ
503名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:09:41.55 ID:1acq8ae1
ヤンデレって結局はストーカー女が見せる最終形態のことだろ
殺さなくても裁判所で接近禁止命令を出してもらえば終わりじゃん
無視すりゃ逮捕されるだけだしなw
504名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:10:31.95 ID:oOYIvfRr
先制攻撃とか無理だろwww
w相手がヤンデレである事が
わかった時点でもう先制攻撃かけられてると思うよw
505名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:11:22.74 ID:oOYIvfRr
裁判所の前に監禁END
506名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:14:58.59 ID:1acq8ae1
目の前で泥棒ネコとイチャイチャやってんのを見せつけてやるんだよ
逆上したヤンデレは思考停止するから幾らでも隙を突ける
いわゆる後の先を取るんだ
所詮は甘やかされて育った女だから、ビシッとかましてやりゃいいんだ
507名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:21:18.11 ID:oOYIvfRr
甘やかされてってそれは多分メンヘラじゃないの?
思考停止って言っても物理的に止まる訳じゃないし...
むしろ高速化するだろっw
508名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:24:47.69 ID:1acq8ae1
視界が狭くなりゃそれでいいんだよ
物理的な視野狭窄状態に追い込めば罠に掛かりやすくなる
隠しカメラの前で出刃包丁やノコギリでも振り回してもらえれば
殺人未遂の証拠としては充分すぎる
509名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:27:46.26 ID:1acq8ae1
ヤンデレって、つまるところ主人公に選んでもらえなかったダメ女なんだろ?
魅力において泥棒ネコに劣っているという証拠だよ
510名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:28:07.29 ID:BBoTZEpe
で、あくまで絵空事の話として楽しんでいるとこにマジになって面白いか?
俺なら虚しくなる
511名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:29:39.66 ID:oOYIvfRr
隠しカメラの前で武器を振り回す状況を
作るのは難しいだろw
それにそのビデオを警察に提出してアレコレやっている内に
物理的に殺されるか監禁されるだろw
512名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:33:19.93 ID:oOYIvfRr
ヤンデレは100パーセントの愛の塊だと思うんだけどな
絶対に自分を裏切ったりしないし信用できるし骨の髄まで愛してくれるし......
いい事ずくしじゃん
513名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:35:31.43 ID:1acq8ae1
>>510
リアルじゃヤンデレどころか普通の女にさえ見向きもされないんだからな、お前は
むしろ絵空事を夢想している方が遙かに虚しいだろ
まだ「AKBのあの子と……」なんて考えている方が健全だぞ

そんなことより、ヤンデレを愛しているのなら、どうやって更生させるかを考えろ
514名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:36:29.78 ID:vcRc1C92
K察なんて刺されて血塗れになりでもしないと動かんよホント
第一に相手が地位も名誉も金も持ってる様な御令嬢だったりしたらどーすんの?
頭の回転や行動力でどう逆立ちしても敵わん様な相手だったらどーすんの?
それこそ好き勝手な創作だし保管庫見ればそんなヒロイン星の数さね。

>>512
そこまで行くと煩わしくなる事が有るんですよ。男ってのはさ。
515名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:38:38.44 ID:1acq8ae1
>>512
その代わりに心身共に自由を奪われることになる
どうしてヤンデレが病むのか、なぜ主人公に選ばれなかったのか
その辺をよく考えろ
516名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:42:09.43 ID:1acq8ae1
ヤンデレ状態は一種の妖怪化だからな
お札だよ、お札
後は偽りの愛で浄化してあげる
通常状態に戻ったところを一気にグサリだよ
517名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:43:26.79 ID:3UMsAHd9
>>512
わたしも同意見ですね
それに、選ばれなかったからヤンデレになるわけじゃないでしょう
なにか勘違いをしているのでは?
ここの保管庫の作品を読み直すことをお勧めします
518名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:45:21.52 ID:xjwymQ1u
お姉ちゃんより妹より母親より
娘のヤンデレが最強だと気付いた
519名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:49:29.20 ID:1acq8ae1
>>514
よくK察が何もしてくれないとか言う奴がいるが、そんなことはない
そのための法整備もしっかりしてるし、現状で逮捕できるネタがあれば傷害や暴行でパクってくれる
ただし刺された被害者が踏ん切りをつけて被害届を出さないから、K察はどうにもできないだけ
相談を受けた警察は、記録に残す上で結果が欲しいんだから、被害申告さえすれば喜んで事件にしてくれるよ
後で「何もしてくれなかった」なんて言われるのが、彼らにとっては一番怖いんだからね
520名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:51:50.10 ID:1acq8ae1
絶対に自分を裏切ったりしない女……

そんな女と付き合って、面白いか???
521名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:52:23.89 ID:dFLOxSwn
娘のヤンデレは至高だわ
ただ、奥さんもヤンデレだった場合は毎日が修羅場だな
522名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:57:26.75 ID:vcRc1C92
>>519
極論プラス話がズレるという前置きした上で言うけど

相手がロックフェラーとかロスチャイルドクラスでも?
はっきり言うけど絶対に無理!
マスコミにたれこんでも、
街頭でメガホン片手に叫んでも、
ありとあらゆる方法取っても自分の掌どころか親指で踊ってるような物でしょう。
実際世の中に握りつぶされた事件のなんと多いことか・・・

強いて言うなら自分がそれ以上に狂うか或は来世に期待して旅立つか・・・
いや、それすらも阻止されそうな気がするな・・・
523名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:58:46.50 ID:C/OD+gzN
とにかくヤンデレが怒り状態の時は、積極攻撃は控えて逃げまくれ
そして隙を見つけて閃光玉だ
ピヨったらひたすら弱点を斬りまくれ
ヨダレを垂らし始めたら疲労した証拠だから、落とし穴に引っ掛けて麻酔玉な
捕獲の方が安全にクリアできるぞ
524名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:01:29.84 ID:X2x866YA
>>実際世の中に握りつぶされた事件のなんと多いことか・・・

具体的に実例を挙げてもらおうか
そんなに多いのなら、すかざず1つや2つは出てくるだろw
525名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:03:37.75 ID:ACzXb36o
近親相姦は畜生道
ヤンデレ以下の外道の嗜好だからこれ以上は語るな
526名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:05:18.30 ID:oOYIvfRr
創作物に対して現実を当てはめようとして必死な輩
がいるな。そんなにヤンデレ嫌いなら何故このスレに居るのww
527名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:07:11.05 ID:oOYIvfRr
それと何故に警察の噂話になってんのw
それと結婚するならヤンデレがいいな
528名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:07:19.93 ID:ZOvL41qF
>>522は時代がずれてるというか、認識が甘過ぎる
現行犯ならパリス・ヒルトンでも逮捕される時代だしね
ハリウッド女優のウィナノ・ライダーなんてせこい万引きで捕まったしw
むしろ問題なのは公判の維持と有罪化だよ
特に陪審員制度のある国じゃ、何が起こるか分かったもんじゃない
529名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:09:04.81 ID:oOYIvfRr
ヤンデレスレでパリスヒルトンの名前を聞くとは思わなんだ
530名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:11:22.22 ID:wch6Zfa8
現実を逃避するのに必死な輩もいるなw
心配しなくてもお前らはヤンデレに刺されるほどいい男じゃないよ
531名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:13:22.36 ID:xjwymQ1u
俺はヤンデレに追い回される男を安全圏から見物するのが好きだから相手にされなくていいや
主人公の親友ポジが理想だな
532名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:15:27.50 ID:wch6Zfa8
ほら、これが本心だ
お前らは人の不幸を笑い、高みの見物するのが大好きなんだよ
だから震災の犠牲者を平気で生ゴミ扱いできるんだな
533名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:16:51.75 ID:vcRc1C92
>>528
だから極端な話プラス創作物になる事を前提で言ってみただけだってば
それ言ったらコレ有り得なくない?って設定のストーリー沢山だし、
自分達は平和な日本に暮らしてるからそう思うけどさ
元USSRの国とか某宗教とかそれと骨肉の争いしてるあの国とかだったら
そんな事もさもありなんかなと思ったり思わなかったり・・・
534名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:19:31.89 ID:AKgj3Orq
急に具体性を喪失したなw

>>実際世の中に握りつぶされた事件のなんと多いことか・・・

これって完全に断言の形を取ってるんですけどぉ〜w
535名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:31:52.98 ID:vcRc1C92
>>534
どうしてもというなら日本なら疑獄、大獄で調べればいくらでもヒットするし
あわや闇にという事件もゴロゴロ。

外に目を向ければさらに対象は増える。当事者達の死後相当経ってから
明るみに出た事件も数多いし(さすがにコレ具体例挙げろとは言わんでしょ)
JFKとか現在進行形でよく解らない事件も多い。


何が言いたいかと言うと人の趣向にケチつけなさんな
ワンピースにケチつけてる人も居たけどあなたも同類?

それと冗談でも「犠牲者を平気で生ゴミ扱いできるんだな 」なんて言うな。
その発言はそのまま自分はそう思ってますと公言したんと同じですよ?
536名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:33:23.81 ID:QSOMGbfn
>531 :名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:13:22.36 ID:xjwymQ1u
>俺はヤンデレに追い回される男を安全圏から見物するのが好きだから相手にされなくていいや


う〜む、見事に誘導されちゃったな
これを言わせるための>>530だったか
537名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:36:05.88 ID:YskBj1tx
>>それと冗談でも「犠牲者を平気で生ゴミ扱いできるんだな 」なんて言うな。
>>その発言はそのまま自分はそう思ってますと公言したんと同じですよ?

急に常識人ぶるのはよそうよ
ヤンデレファンの癖にw
538名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:36:09.57 ID:VhrhgMAU
このスレは何のために存在してんですか?

他スレで可能な談義を行うためにあるんですか?

投稿を待ちませんか??
539名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:38:52.66 ID:hssp6rAm
ここは遅れて立てられた重複違反のスレだからなあ
投下は正スレの方に頼む

こっちは「どうやってヤンデレから身を守るか」「ヤンデレを更生させるには」
を語り合うスレとなりました
540名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:46:09.99 ID:oOYIvfRr
シーシェパードはさっさと帰れよww
541名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:47:15.62 ID:WI24QsIk
>>535
疑獄なんて大抵は単に証拠不充分で、現行の司法制度じゃ立件できないだけの話だろ
大概は真犯人が嘘泣きして、それを弁護士とマスコミが煽ってるだけじゃん
初動段階ですんなり罪を認めているから採証措置が甘くなり
後で否認に転じられた時に証拠が散逸してしまっててどうにもならないから罪に問えない
それとか取り調べ段階で自白の任意性に問題があるとされたとかの話だ
542名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:48:36.60 ID:vcRc1C92
>>537
否定はしないの?
そしてその最後の草はこのスレへ向けてるのか被災者に向けてるのか
それとも両方か・・・
543名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:48:54.79 ID:1Slrekxu
一度ヤンデレ化したら、もう何があっても元には戻れないのだろうか?
544名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:51:22.54 ID:wmAfhGCP
>>542
最初に「生ゴミ云々」言い始めたのは、自称健全な住民さまだろうが
545名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:53:03.64 ID:AYStqMDh
>>543
いろんなSS読んでると稀に更生(?)してるヤンデレさん居る
546名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:55:12.08 ID:xjwymQ1u
更正したと見せかけてぶり返して悪化する場合もあるけどな
547名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:00:33.84 ID:oOYIvfRr
不謹慎言う奴等はなにも喰うなよw
パソコンと暖房も切って節電だw
銀行の通帳の金も全部下ろして募金なっw
SS書いて楽して居る事が不謹慎なら同じ事だろwww
ヤンデレそのものを否定している輩が居るがお前がこのスレから
出て行けばいいだろーがks隣国の文化に
文句を言うなwwこのシーシェパードのアホがw
548名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:02:57.29 ID:wmAfhGCP
>>547
ヤンデレは日本の文化だろ
君たち韓国人の文化じゃないよ
それともまた起源説を捏造するおつもりですかな?
549名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:03:42.29 ID:vcRc1C92
自分は最後に主人公が覚醒して全員纏めて大団円に運んでいくよーなのが好きだな。
切った張ったの殺陣があって最後はハッピーエンドが好きってのは少数派ですか?
550名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:06:35.51 ID:UUL81c3j
>>SS書いて楽して居る事が──

書いたこともないくせにSS舐めんなよ
たとえ数レスの小品でも、決して楽なんかできるか
まあ、元々そういう上から目線の読み手ばかりのスレだけどな
551名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:11:33.72 ID:3UMsAHd9
投下、投下、こないかな〜
続きが気になるやつ、いっぱいあるのに〜
552名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:11:59.87 ID:4CThxN4N
>>549
ここのSSって、だいたいは監禁とかのバッドエンドばかりなんだろ?
俺でよかったら過去作の最終回だけを書き直してやろうか
ヤンデレが目覚めて真人間に戻り、泥棒ネコとも「ゴメンね。でも負けないよ」
とか言って一応は仲直りするグッドエンドに
553名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:14:56.88 ID:oOYIvfRr
ホトトギスを頼む
554名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:21:28.43 ID:t1x5ePnK
>>552
きちんと完結してる物語の比重では半々ぐらいな気もするけどな
それはともかくとして、他人の褌で相撲取るような真似は控えたほうが良いと思うよ
555名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:30:58.52 ID:oOYIvfRr
まあたしかに混乱が起こるかもな
556名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:32:13.62 ID:4CThxN4N
なぁ〜に
他人が考えたヤンデレというコンテンツをパクってSS書いてんだから
外伝というかリスペクトを込めたトリビュートSSと思ってもらえば作者も喜んでくれるはずさ
557名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:32:59.90 ID:PFa9REz0
>>550
書くこともヤンデレもどっちも好きじゃなかったらSS投稿なんてしないよ
まあ楽ではないけど辛いと思って書くものじゃないし
別に義務もノルマもないんだから、書きたいときに書きたいものを書いてるだけって人が大半だと思うよ
558名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:33:32.39 ID:IZQSjhwX
>>554
いや、そんなこと初めから分かってて書き込んでんだろ。
無視しとけ
559名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:37:59.42 ID:4CThxN4N
取り敢えずは「真・ホトトギス」にリクがあったが
元の作者さん本人は文句なんか言わないかな?
文句があるなら先に言っておいてよ
保管庫に収録する段になって、後からゴタゴタするのはゴメンだから
560名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:39:03.48 ID:PFa9REz0
しかし最近やっとSS投稿できる雰囲気になってきたってのに不謹慎厨のせいでまたダメになってきたな
またしばらくROMるわ
561名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:40:45.89 ID:oOYIvfRr
作者に許可は取らないとなw
562名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:45:45.74 ID:8kkwZk+E
この板はエロもパロもOKなエロパロ板なんだから
まさか「一次ものSSのパロに限っては違反だ」なんて世迷い事を言う奴はいないだろ
成り済ましはダメだろうけど、リスペクトがあるなら作者も文句は言うまい
文句があるのならハッキリそう言えばいいだけの話だろうな
俺は名作と言われる作品を、原作とは違った視点や別の解釈で読んでみたいよ
563名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:49:26.16 ID:1jkVJ5I/
この板で2次創作書いてる奴で、出版社や版元に許可を取ってる奴なんて皆無だろw
許可を取らなくても、拒否されなければ勝手に書いても文句は出ないんじゃね?
本人にしたらキャラを改変されるのは微妙だろうけど、そこは有名税ってことで辛抱してもらわないと
564名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:52:23.56 ID:oOYIvfRr
まあそうかもしれないが一応確認とらないと不味いんじゃないか?
また荒れる原因になるしさ
565名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:00:49.29 ID:PFa9REz0
>>他人が考えたヤンデレというコンテンツ

この時点でまず違う
もともと作り手がヤンデレというコンテンツを作ったと言うよりは
そのキャラクターやストーリーを解釈した読み手側が作ったコンテンツだろ


>>「一次ものSSのパロに限っては違反だ」なんて世迷い事を言う奴はいないだろ

一次ものSSのパロってのは、つまり二次創作
じゃあこのスレで他の作品(漫画やゲーム等)の二次創作は是か非か、よく考えてみようか


あと、世界観やキャラクターを使うのはパロディとして分かるけど
最終話だけってのは露骨なパクリ以外の何物でもない
その最終話に至るまでの過程は全て同じ話なんだから
まあもちろん作者さんがOK許可出したんなら問題ないけど
566名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:08:11.19 ID:t1x5ePnK
それにしても、手を変え品を変えとよくもまぁ荒らしのネタが尽きないものだ
彼らのこのバイタリティーは一体何処から出てくるんだろうな
567名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:13:43.79 ID:yuKj7wwx
えっと……投下……していいの、かな?

もしかしたら、投下したくても投下できない空気だと感じている人、いっぱいいるかもですね。
568名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:15:18.80 ID:oOYIvfRr
さあッ!!!投下してくれエ!!
569 ◆O9I01f5myU :2011/03/22(火) 21:22:47.60 ID:yuKj7wwx
それでは投下させていただきます。
よろしくお願いします。
570忍と幸人:2011/03/22(火) 21:25:10.98 ID:yuKj7wwx

 夏の日差しが連日降り注いでるおかげで、このところの平均気温は三十を下らない。
 日によっては三十七度を観測する事もあり、熱中症に悩まされる人々が連日テレビで紹介されている。この猛暑は記録的だとワイドショーで取り沙汰されており、「今年の夏はおかしい」と誰もが口にしていた。
 日程を考えるべきだったと、私は焼ける様な道路を歩きながら思っていた。
 今日は日曜日。兼ねてから約束していた友人と外出していた。他愛の無いショッピングを楽しんだその後に友人と別れて、今は一人ホームセンターへと向かっているところだ。
 書物を纏めるのに本棚が欲しくなったので、休暇である今の内に用意しようと思い、そのまま直行しようとしたのだが……強い日差しの下を長く歩き続けたせいか、些か頭がクラクラしてきた。
 友人とのショッピングで購入した、本や雑貨といった荷物の重みをより強く感じる。足を引き摺る様になってきたのを見て、いよいよ危うさも感じ始めてきた。
 日陰で休もう。朦朧としてきた意識の中でそう思い、近くの公園へと立ち寄った。
 私はタフネスには自信があるつもりだ。大抵な運動では息を上げないし、腕力だって男に負けはしないと自負している。
 そんな私だが、流石に炎天下の中で水分補給を疎かにしたおまけに、冬季仕様の迷彩服を常に羽織るという「こだわり」を貫き続けるのは無謀であったらしい。
 木陰にベンチがあった。お誂え向きに、その傍に自販機まである。
 有り難い。私はベンチに荷物を置き、すぐさま自販機にかじりついた。
 購入したペプシコーラを一気に煽り、一息吐く。爽快な炭酸の後味が喉を刺激する。本当はアクエリアスといったスポーツ飲料が良いらしいと聞いてはいたが、今は炭酸飲料が飲みたかった。
 コーラの甘味が渇きを促進させる。それをボトルを再び煽る事で潤す。
 それを何回か繰り返していると、ふと視線が砂場へと向いた。その砂場の真ん中に、髪の長い小さな背中がポツンとしていた。
571忍と幸人:2011/03/22(火) 21:27:31.89 ID:yuKj7wwx
 視線を左右に向ける。ブランコで遊んでいる子供達がいるし、ジャングルジムではしゃぐ子供達もいる。男の子も女の子も一団となって遊んでいるのが分かる。砂場にいるあの子だけ、一人ぼっちになっているのだ。
 親しい友達がいないのだろうか。そんな事を思いながらボトルを傾ける。
 その小さな背中は、一人でせっせと山を作っているみたいだった。特別な装飾も何一つ無い、ただの砂山だ。脇から砂を寄せ集めたり、上から被せたりと、一つの山を作り続けている。
 寂しい背中だ。周囲は楽しそうなのに、あの子だけ孤独になっている。
 ベンチから立ち上がる。ボトルがチャプンと音を立て、中のコーラが揺れた。
 ゆっくり歩く。近づくにつれて、その背中が酷くくたびれている様に見えてくる。
 さらに近づく。白いシャツの背中には戦隊ヒーローが終結している絵がプリントされているが、節々が擦れているみたいだ。白い生地には薄黒い汚れが点々とある。
 脇にちょこんとしゃがみ込んでみる。チラッと覗き見る様に顔を向けてきたが、すぐに背けてしまった。
 可愛い男の子だ。素直にそう思った。
 長い黒髪は手入れ不足を思わせるが、顔は中性的で、成長すればなかなかの美男子になるのではないかと思わせる(何故か片目を閉じているが)。細い手足を抱える様に丸くなっているのもあって、小動物みたいなか弱い存在に見える。
 思い切り抱き締めてみたい――胸がトクンと高鳴った。
 私を警戒する様子は無いみたいだ。今もこうして隣にいるというのに、彼は気にもしていない。
 私はよく子供に怖がられる。というのも、私は背が百九十五センチで肩幅もがっしりしており、目尻が吊り上っているおまけに三白眼なのだ。
 小さな子供達は体が後ろにこける程見上げなければ私の顔を見られないし、見たら見たで「目が怖い」と怯えられる。
572 ◆O9I01f5myU :2011/03/22(火) 21:30:27.82 ID:yuKj7wwx
 道を歩けば、子供達はポカンとした顔でこちらを見て距離を離す。ぐずる子供も私を見た途端にきょとんとして嗚咽を止める。そういった反応の数々に友人すらもネタにしてくる始末だ(さらに腹立だしい事に、成人した男が相手でも同様だった。
皆私を見るや子供達と同じく、怯んで二歩、三歩と後退りする。おかげで未だに私は異性との経験が無く、一部の人間はそれを揶揄してくる。止むことのないストレスの根源だ)。
 この子は私に怯える様子も見せないし、あの「変わりものを見る様な」視線を向ける事もしない。先と変わらず、山を作っているだけだ。無視されるのもなんだが、何時もの様な顔をされるよりはよっぽど良い。

 「別の物も作らないか?」

 話し掛けてみる。彼は俯いてた顔を持ち上げ、今度ははっきりこちらと向き合ってくれた。

 「……お山しか作れないの」

 小さくて力無い声だった。
 私はコーラのボトルを一気に飲み干し、水道に向かった。水を汲んでから砂場に戻り、ボトルの中の水で山を湿らせた。

 「砂は濡れると固まる。適度に濡らせばこの山にも一工夫する事ができる」

 濡れた砂山に両手を添え、思い思いに弄り始める。
 まさかこの年になって砂遊びに興じる日が来るとは思ってもいなかったが、途中、ジュースを振る舞いながら、山にトンネル開通させたり、簡単なお城を作ったりと、割と本気で楽しんでいた。
 彼も感嘆の溜め息をしたりと、結構気に入ってくれているみたいだった。
 遠くから聞こえる烏の鳴き声で、ふと時間が気になった。泥だらけの手を水で洗い流して携帯を開いてみると、何と夕方になろうとしていた。この公園にも、もう私達しか残っていない。

 「ついついはしゃいでしまったな」

笑いながらも一つの事が気になった。
 この子の親は一体何時になったら迎えに来るのだろう?
 彼の年齢は、見たところでは小学校に入ってそこそこといったところだ。確かにこれくらいの年齢にもなれば一人で遊びに出歩くなんて普通の事ではあるが、夕刻にもなれば流石に両親も心配するだろう。
573名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:31:13.18 ID:eUggAS8k
季節感がまるでなく、のっけからまったく感情移入できないな
574忍と幸人:2011/03/22(火) 21:32:54.25 ID:yuKj7wwx
 自転車は付近には無い事から、彼は徒歩でここまで来たのだろう。ならば彼の足で考えて自宅はこの付近、時刻も五時に近いからそろそろ様子見にやってきても良いはずなのだが……。

 「お姉ちゃん、僕、そろそろ帰るね」

 手を泥だらけにしたまま、彼はすっくと立ち上がった。

 「家は近いのか?」

 訊ねてみると、彼は一つ頷いた。

 「送って行こう。と言っても私も歩きだがな」

 そう申し出たら、首を横に振られた。

 「大丈夫。僕一人で平気」

 水道で手を綺麗に洗い、ついでに一口の水を飲む。

 「ありがとう。楽しかったよ」

 笑顔で礼を言う彼に「こちらこそ」と返すと、彼は手を軽く振って走り去ろうとして、思い切り転んだ。慌てて助け起こすと、顔を打ったらしく、掠り傷が頬にできていて、軽く血が滲んでいる。
 彼の右目を見る。遊んでいた時にもそうだったが、彼はその右目を開こうとしない。常に閉ざしていて、左目だけで視野を保っているみたいだった。病気か何かなのだろうが、片目だけでは遠近感を捉えるのにも一苦労するだろう。
 それに、この子はどうも歩き方が変ではないか? 左右の足での歩幅が合っていない様に見える。まるで片足を引き摺る様な形だ。
 遊び盛りではあるが、体に不調がある子を一人でそのままにするとは、親は何を考えているのだろう。何かやむを得ない事情でもあるのだろうか。

 「ありがとうお姉ちゃん。大丈夫だから……」

 私の体に寄り掛かっていた彼がすぐに離れようとしたので、少し強めに抱き締めた。ちょうど胸に彼の頭が包まれる格好だ。
 彼が大人しくなった――というよりも固まっているみたいだが――のを見て、そのまま抱き上げ、自分の荷物を置いてあるベンチまで歩いて一旦腰掛けた。
 彼は私の胸に夢中になっているらしく、抱く手を緩めてもそのまま胸に顔を寄せたままだった。男は幾つであっても、おっぱいが好きらしい。
 ……可愛らしい。私の胸の中で心地良さそうにしている彼がたまらなく愛しく思えた。
 荷物を腕に通し、彼を抱っこしたまま再び立ち上がる。夏の日中は長いので未だに太陽は健在だが、風が吹き始めてきたので幾分楽だ。
575忍と幸人:2011/03/22(火) 21:35:14.61 ID:yuKj7wwx
 「そう言えば、まだ君の名前を訊いてなかったな」

 背中を擦りながら話し掛けると、「佐原幸人(サワラ ユキヒト)です……」と返ってきた。

 「ほう、君も佐原というのか。私は佐原忍(サワラ シノブ)だ。宜しく」

 背中に少し手を押さえて、胸に彼――幸人の顔を埋める。胸の中から「よろしく……」と、消え入りそうな声がした。
 気持ち良さそうにしている幸人の顔を見ていると、自然に頬が緩んでいく。
 ……本当に可愛い。
 胸に甘えたままの彼の案内で、結局家まで送る事になった。
 着いた所は公営団地だった。
 名残惜しそうに胸から離れた幸人は、「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。

 「お母さんかお父さんはいるのか?」

 一言だけでも挨拶をしておこうと思ったのだが、幸人は「いない」と答えた。
 家にいないのか……。家の鍵は持っているのか?
 それを訊いてみると、少し顔を渋くして「……うん」と、遅れて頷いた。
 何か変だ。彼は何かを悟られないようにしている。
 私はそこも追及したかったのだが、流石に躊躇いが生じた。場合によっては、人の家庭内の事にまで言及する事になってしまうからだ。幸人もそれは望まないだろう。

 「……そうか。それなら私はここで……」

 長居は無用だと帰ろうとした時だった。団地全体を揺るがす様なヒステリックな叫びが響き渡った。甲高い、耳障りな声で、思わず顔をしかめてしまう。

 「幸人! 五時までには帰れと何時も言っているでしょう!」

 女だ。ウェーブが掛かった茶色の長髪を振り乱し、ヅカヅカと鼻息荒く近寄ってくる。
 ……何なのだ、この女は?
 その心の問いに幸人が答えてくれた。

 「……ごめんなさい、ママ」

 幸人がやけに抑揚の無い声で謝っている。
 ……ママだと? 少し厚い化粧にセパレートのボディコンシャス、如何にも水商売の恰好をしたこの女が幸人の母だというのか?
576名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:36:47.07 ID:eUggAS8k
全然好感の持てないヒロインだな
なんでこんなのを主役にしたんだろう
577忍と幸人:2011/03/22(火) 21:37:27.96 ID:yuKj7wwx
 顔を見てみると、彼女は器量が良い。化粧は濃いが顔の良さを充分に引き立たせていると思う。スタイルも良いし、女の私から見てもなかなかの美人だ。
 幸人も奇麗な顔をしている事を思えば、なるほど親子だと納得もできる。しかし……。

 「何回言えば分かるのよ! この前も何時まで経っても買い物から帰ってこないで遊び呆けていたくせに!」

 私なぞ最初から存在しないかの様に幸人をなじり飛ばす。一体何を怒っているのだ彼女は。幸人も俯いて言葉を失っている。

 「さっさと来な! どうしようもないグズなんだから!」

 幸人の母親は幸人が黙りこくっているのに業を煮やしたのか、いきなり彼の髪の毛を鷲掴みにして引きずり始めた。
 苦悶に歪む幸人の顔を見て、とうとう私も黙っていられなくなった。

 「失礼だが、貴女が幸人のお母さんか?」

 呼び止めると、苛立ちをぶつけてくる様な形相で睨みつけてきた。

 「……そうだけど、あんた誰よ?」
 「公園で彼に会った、単なる通りすがりだが」
 「その通りすがりが何の用よ!?」

 最後まで言い切る前に遮られた。何とも沸点の低い女だ。私も短気だからあんまり長く相手にしたくない。

 「見たところ、彼は右目が悪いみたいだが、病気か何か? それに、足にも何かあるみたいで、歩くにもしんどそうだ。そんな彼を一人公園に置いといて、一体貴女は何をしていた?」

 他人相手なのでなるべく言葉には気を付けていた私だが、あまりにも無礼な彼女の態度に段々と胸がむかついてきた。言葉尻にもなると随分キツい口調になってしまった。

 「あんたに答える必要は無いでしょう!」

 それだけ吐き捨ててそっぽ向いた。話は終わったとばかりに早足で部屋に戻ろうとする。手は幸人の長い髪を掴んだままだ。

 「それが自分の子供にやる事か!」

 堪らず叫ぶと、彼女はぴたっと足を止めた。

 「この子が気に入ったの?」

 ゆっくり振り向いて言った。

 「何?」
 「この子が気に入ったのかって訊いているのよ」

 さっきまでのヒステリックな顔は鳴りを潜め、その代わりに愉悦の入った不快な顔を見せた。

 「この子、結構人気あるのよね。男にも女にも」

 ……この女は一体何の話をしているのだろう?
578名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:39:02.72 ID:eUggAS8k
身障者差別だけかと思ったら、職業差別までやるのか
この作者は
579忍と幸人:2011/03/22(火) 21:39:32.01 ID:yuKj7wwx
 「男の客ならフェラチオをさせたり、女の客ならクンニさせたり……未成熟なオチンチンにしゃぶりつきたいってのもゾロゾロいるのよねぇ」

 ニヤニヤ笑いながら女が喋る。幸人は電源を落とされたみたいに無反応だ。その左目は虚ろだった。

 「この子のお尻の穴目当てで金を出すのもいるわ。まだ小さいから全部は受け入れられないけど……それがまた受けが良かったりするんだから、変態ってのは分からないわ……本当に」

 幸人の局部を荒々しく擦っている。幸人は僅かに身じろぎしたが、何も言わず、ただされるがままだ。
 ケタケタ笑うこの女の口から出てくる無数の言葉が、私の全身を掻き毟ってくる。
 心臓が騒ぐ。掌に汗が滲んでくる。歯が噛み合ってギリギリと音を立てている。

 「あんたもそんな女なの? この子を犯したいって思っているの?」

 じりじりと距離を詰めてきた。傍に幸人を従えながら、ゆっくりと。

 「この子、感度は良いと思うわよ。お尻を犯されてもオチンチンを愛撫されても……良い声で鳴くわよぉ。射精はまだできないけどね……フフ」

 耳元まで口を持ってきた彼女のその一言に、何かが頭で切れた。
 目障りなその顔を思い切り張り飛ばした。女は体勢を崩し、アスファルトの上に倒れ込んだ。
 息が荒い。胸が上下に揺れる。
 私は何を興奮しているのだろう。何に対して怒り、何に対して殴ったのだろう。
 頭が痛い。脳が興奮物質で漬けられているみたいな感じがする。思考が止まりそうだ。

 「フフフ……」

 女が起き上がる。ゾンビが如く、こちらを見つめて這ってくる。
 目の前で立ち上がる彼女。その手が喉元に絡み付いてくる。

 「随分取り乱しているわね」

 指には力が込められていない。ただ絡みつくだけ。温かみの無い冷たさがひたひたとするだけ。

 「まぁいいわ、気が向いたら来て頂戴。たっぷりサービスするわ。勿論、有料でね」

 背中をこちらに向け、階段を昇っていく。
 幸人は一連の出来事に反応を何一つ見せなかった。自分の母親が叩かれても、倒れても、気にも留めなかった。私にも興味を示す事なく、黙って母親の背中を追った。
 彼の名前を呼んだ。幸人は立ち止まりもせず、振り返る事もなかった。
580名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:42:19.35 ID:eUggAS8k
こういう児童虐待ものは反吐が出そうになるな
創作ものだとはいえ、よくも平気で書けるものだ
581 ◆O9I01f5myU :2011/03/22(火) 21:42:44.09 ID:yuKj7wwx
投下終了です。お粗末様でした

>>573
>>576
>>578
なんだか申し訳ない。欲望に従って書いたらこうなってしまいました。

差別の意図は無いんですがね……。
582名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:44:08.29 ID:eUggAS8k
あと「終結」じゃなく「集結」な
583名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:48:05.98 ID:vg7RMPaj
>>581
野次に反応する必要ないぜw
584名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:48:54.13 ID:yuKj7wwx
>>582
あ! ほんとだ!

御指摘どもです。
585慎 ◆WpiQkGpmvw :2011/03/22(火) 21:55:07.38 ID:K8M7sXIW
>>559
私の作品でよかったら外伝書いて貰っても全然オッケーですよ。
つか、書いてください、お願いします。
他人の書いた別ルートの受難を是非とも読んでみたいです。
古い作品なんで覚えている人もいないでしょうが。
586名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:01:13.24 ID:gCoVDVe8
真・ホトトギスの方がリク早かったんだから
慎太郎は無効なw
587名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:08:11.86 ID:BBBXrlGR
>>もともと作り手がヤンデレというコンテンツを作ったと言うよりは
>>そのキャラクターやストーリーを解釈した読み手側が作ったコンテンツだろ

大した詭弁だな
その両者に何の差異がある?
他人が作ったコンテンツであることには変わりないだろ


>>一次ものSSのパロってのは、つまり二次創作
>>じゃあこのスレで他の作品(漫画やゲーム等)の二次創作は是か非か、よく考えてみようか

君が金科玉条とする>>1で禁止されてるのは、専用スレのある版権モノだろ
素人の書いたSSが版権モノとかって、俺たちを笑い死にさせるつもりか
588名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:25:53.21 ID:PFa9REz0
>>他人が作ったコンテンツであることには変わりないだろ

うん
問題はそのコンテンツを使うことが[パクリ]と言うかどうかの話だからべつにどっちでもいいよ
不確定で多人数の読み手側が作った概念を使うことがパクリだとは言わないだろ?


>>君が金科玉条とする>>1で禁止されてるのは、専用スレのある版権モノだろ

まずは君が>>1を読んでみようか。版権物を禁ずるなんてどこにも書いてないよ
あと自分が問題にしてるのは版権じゃなく倫理的な問題
人の書いた話や設定を作者の承諾なく丸パクリする行為が是か非かって話だから
589名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:49:00.63 ID:oOYIvfRr
GJ!!!!途中で荒らしが湧いたが気にするな!!
佐原幸人は凄い家庭環境だなw文章も窮屈じゃないしとても面白い
ドラマチックで次回がとても気になる感じww
590 ◆Uw02HM2doE :2011/03/22(火) 22:52:44.02 ID:OJqpm33j
>>581 投下お疲れ様&GJです。

こんばんわ。今回は27話を投下します。
よろしくお願いします。
591リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/22(火) 22:55:16.11 ID:OJqpm33j
あれから、あのクリスマスに起きた出来事から半年が経った。
季節は既に春の穏やかさを過ぎ、太陽が照り付ける夏に入ろうとしている。白川要が記憶喪失になってから間もなく一年が経とうとしていた。



「さあ、要!今日は和風だぞ」
燃えるような赤髪に透き通る碧い瞳を持つ少女が黒髪の青年の前に重箱を差し出した。余りの大きさに彼等の目の前にあるテーブルの半分ほどが使えなくなっている。
新生徒会長である少年は前生徒会長である少女の毎日の愛と言う名の拷問に思わずため息をつく。
この生徒会室に毎日のように押しかけては少女、美空優は少年、白川要に弁当を持って来ているのだ。ちなみにこれでもう二ヶ月目になる。
何故この東桜高校を卒業して今は東京の名門大学に通っている優が毎日ここに来ているのか。理由が理由なだけに不躾に断れない要は仕方なく重箱に手を伸ばす。
「おっす!……ってまたやってるよ。遥も、だろ」
「うん……。はい、要。今日の分」
と同時に短髪の少年、如月亮介と白髪の少女、春日井遥が部屋に入って来た。遥は空いている要の左隣りの席に座ると半分空いているテーブルに可愛らしい弁当箱を置いた。
そしてそれを要の方に少し押し出す。"食べてくれ"という合図だと要にはすぐに分かった。
だが右隣りでは優が無言で遥を見つめているし、そもそも彼には弁当を誰かに頼んだ覚えなどないのだ。
そんな要を見ながら亮介は三人の向かいの席に座って購買で買ったパンを取り出していた。
「会長もよく毎日来るよな。大学は大丈夫なのかよ」
「ああ、送り迎えは桜花にさせているし大学は昼が長いんだ。それに要の為だからな」
半ば呆れたような口調でパンをかじりながら聞く亮介に対して優は当たり前のように答える。
要としては毎日致死量ともいえる弁当を持って来られるのは迷惑以外の何物でもないのだが、それを知ってか知らずか優の持ってくる弁当の量は日に日に増すばかりだった。
「じゃあ……頂きます」
覚悟を決めて要は優の重箱と遥の弁当箱の蓋を開ける。そしておもむろに食べはじめた。今年の四月から続いている奇妙な光景だがもはやこれも日常の一部となっているのだ。
そんな奇妙な空間の中、亮介はカレーパンをかじりながら遥を見る。無表情を装っているものの、遥は要が「美味い!」と言う度に頬を赤らめていた。優も同じようなものだ。
遥が頬を赤らめる度、亮介は思わず彼女を見つめてしまう。やはり、今更だけれども亮介は遥のことをまだ諦められずにいる。遥が要を諦めきれないように、だ。
「おお、やってるね。要、美味しい?」
「兄さんもよく食べるよね」
扉が開いて更に少年と少女が入って来た。金髪の天然パーマで端正な顔立ちをした少年、藤川英は要に嫌味を言いながら亮介の隣に座る。
続いて英の隣に茶色いウェーブのかかった髪が目立つ少女、白川潤が兄の頑張りに呆れながら座った。潤は鞄から弁当箱を二つ出す。
一つは赤く、もう一つは青い。そして青い弁当箱を持つと――
「はい、英。今日はきんぴら牛蒡、入れてみた」
「本当に?いつもありがとう潤」
それを英に渡した。これも二ヶ月近く続いているいつもの光景。まるで恋人同士のように二人は揃って同じ弁当を食べ出す。
半年ほど前ならば潤が要を気にせずに英と弁当を食べるなど有り得ない光景だった。しかしこれは既に日常として認識されつつある。
今日も要、そして"要組"の仲間達はいたって平和だ。少なくとも要以外にはそう見えるに違いなかった。
592リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/22(火) 22:57:48.06 ID:OJqpm33j

あのクリスマスから半年が経ち、時間は穏やかに流れている。
美空優は都内の名門大学で経営学を学んでいる。将来は日本を代表する大企業である美空開発を継ぐことが決まっている彼女には当然の進路だった。
それでも優は要を追い続ける。もう彼女が自分の気持ちを隠すことはないだろう。自分の気持ちに正直になることを彼女は誓ったから。

春日井遥は未だに学校に馴染めずにいた。それでも彼女は周りなど気にせずに要組の集まりに参加する。
遥にとってはここが居場所なのだ。そしてこの居場所を作ってくれた白川要のことを彼女はまだ諦めきれずにいる。いつかまた心を病んでしまったとしても。
そして彼女の傍にはいつも如月亮介がいた。国会議員の息子として育てられた彼にはもっと相応しい相手がいるのかもしれない。それでも亮介は遥の傍にいる。
自分を親や生まれ関係なく、ばっさりと切ってくれる遥に亮介は惚れたのかもしれない。いつか彼女が狂ってしまってもそれを止められるように亮介はそこにいる。

白川潤は学校の屋上から落ちて頭を強打した影響で記憶喪失になっていた。病院で目覚めた時、彼女は目の前にいた兄のことも思い出せなかったのだ。
自分が身を滅ぼすほどに恋い焦がれ、慕った兄ですらも彼女の記憶からは削除されていた。でも良かったのかもしれない。
もし潤が記憶喪失にでもならなければ彼女はまた狂気に侵されていたに違いない。要はなるべく潤と関わることを避けて、藤川英に全てを託した。
自分が潤と関わって万が一記憶が戻るようなことがあったらどうすることもできないから、と。結局、潤はいつも病室で看病やお見舞いに来てくれた英を慕うようになった。
それでもいつか潤は要の所に行ってしまうに違いないと藤川英は思う。自分が唯一好きになった女性はどうしようもなく兄を愛しているのだから。
だからこそせめてその日まで、偽りの幸せを花は享受するのだろう。

桜花は里奈と共に英の家で暮らしている。藤川里奈、英の姉である彼女のクローンが英の家に住むことになり桜花もそれについていった。
勿論、桜花は元々優のメイドなのでいつも里奈と一緒というわけにはいかないが出来る限り里奈を見守っていきたいと桜花は思っている。
一方里奈は要との別れをすごく惜しみ、藤川家に移り住んだ今でもちょくちょく白川家に行っては要と遊んだり潤の手料理をご馳走になっている。
要に対する行為は今のところ、潤や桜花に対するそれと変わらないようだ。彼女もいつか知ることになるのだろうか。自分の本当の姿や気持ちを。

大和撫子はしばらく学校には戻っていなかった。クラスメイトは入院しているとしか聞いていなかったが要にはそれは嘘のように思えた。
とある県のとある病院に撫子はいる。あの事件の後、彼女は精神的に病んでしまい精神に問題を抱えた患者がいる隔離病棟に移された。
担当医が話しかけても反応せず撫子はただ一人の名前を呟き続ける。高校一年生の理科の実験中、当時はとても地味で一人も友達がいなかった彼女を手伝ってくれた男子。
その時の彼の気さくな笑顔を撫子は忘れられずにいる。そして彼を呼ぶようにそっと呟くのだ――――――― 要君、と。


そしてこの物語で勇者を演じ、見事仲間と魔王を倒し平和を取り戻した白川要は―――
593リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/22(火) 23:00:06.44 ID:OJqpm33j

放課後。駅前が夕日に包まれる頃、要は駅前の喫茶店"向日葵"にいた。席は奥から二番目の定位置。要が記憶を失ってからもそれは変わらなかった。
いつも頼んでいるマスター自慢の珈琲を飲みながら要はゆっくりとため息をついた。そう、いたって平和なのだ。
まるで半年前に起こった彼等を引き裂いたあの出来事など皆覚えていないように。そして実際に仲間達は海有朔夜について全く覚えていない。
あの森の中の小屋も、要が監禁されていた牢屋も、優が受けた瀕死の傷も全てが消えていた。彼女、海有朔夜の消失と共に全てがないことになっていたのだ。
ただ一人、あの小さな光を掴んだ要を除いては。
「浮かない顔してるね、白川君」
「あ……」
いつの間にか目の前にはサングラスをかけた赤髪の女性が座っていた。そのサングラスのせいかモデルや女優で活躍している神谷美香だと気がつく人は店内にはいないようだ。
要も偶然この席で知り合ったのだが。ここの常連らしい神谷はマスターに注文をした後サングラスを外して要を見つめた。
「やあ久しぶり。元気にしてた?」
「久しぶり……ですね神谷さん」
明るく話し掛ける神谷に対して要は歯切れが悪い。そんな返事を神谷が流すはずもなく
「何か元気ないね?お姉さんに話してごらん」
神谷は自分の平らな胸をぽんぽんと叩いて要に詰め寄る。
見た目が明らかに高校生以下にしか見えない年上お姉さんに相談する気は全く起きなかったがこのまま引き下がってくれるわけもない。
それに要は誰かに知ってほしかった。全てが消えてないことにされている朔夜の頑張りを誰かに分かってほしかった。
だから要は神谷に語ることにする。どうしようもなく不器用で一生懸命だった海有朔夜の物語を。
594名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:01:59.66 ID:kKsU7xPO
リバースの新作なんかもいいかもしれないな
595リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/22(火) 23:02:07.04 ID:OJqpm33j

要は神谷に全てを話した。仲間のことは勿論、記憶喪失になってからのことや様々な事件。亙のことは秘密にする約束だったので省いたが。
そして……彼女、海有朔夜のことも。話し終わる頃には外は真っ暗闇に包まれていて店内には彼等以外の客はいなかった。
要所要所を思い出しながら語る要の話を神谷はたまに相槌を打ちながら最後まで聞いていた。そして冷めきった珈琲を少し飲んだ後要に向き合う。
「…………白川君は今、幸せ?」
意外な質問に要は戸惑う。もっと話の信憑性を問うような質問を予想していた。そもそも精神だけで生きられるなんてすぐに信じられる話ではない。
海有朔夜関連の話は実際に体験した要でさえ未だに信じがたいのだから。要は深呼吸をして神谷の質問に答える。
「……不幸では、ないと思います」
「じゃあ良いんじゃない、それで。朔夜ちゃんだっけ?その子のしたことも無駄じゃなかったんだし」
神谷はあっさりとそう答えると冷め切った珈琲を一気に飲み干した。あまりにもあっさりとした答えに呆気を取られている要に神谷は続ける。
「大事なのはさ、事実とか嘘じゃなくて……信じるか信じないか、でしょ。そんなに後悔してるんだったら今度は白川君が朔夜ちゃんを幸せにしてあげれば良いだけじゃない」
「し、幸せにするって言っても朔夜はもう――――」
「君の話じゃ消えたのは精神なんでしょ。君と一緒に崖から落ちた彼女の肉体の方は生きてるかもしれない。……君がそう信じるならね」
神谷は当たり前のようにそう言った。この二ヶ月、考えたこともなかった。朔夜がまだ生きているなんて。いや、考えようとしなかったのかもしれない。
神谷のいうように朔夜が生きている可能性はまだある。要だって一緒に崖から落ちたのに助かったんだ。彼女も何処かで生きているかもしれない。
「だから後は君が彼女が生きていることを信じられるか――――」
「神谷さんありがとう!俺、探してみます!それじゃ!」
要は急に立ち上がり神谷に一礼した後、すぐに店を飛び出した。突然の出来事に唖然としている神谷にマスターが近づき彼女のコップに珈琲を注ぐ。
「また喧嘩ですか、お嬢さん?」
「ち、違うから!今のは彼が勝手に出て行っただけで……」
マスターの指すまたに思わず神谷は顔を赤らめる。マスターは冗談ですよとおどけてみせるが神谷はまだ頬を赤らめていた。
ちょうど一年くらい前の今頃、この席で神谷は一人の男に大声で説教をしたのだ。おそらくマスターのまたとはそれを指すのだろう。
思えばあれからマスターとも仲良くなった気がする。神谷は彼が入れてくれたいつもの珈琲を飲みながらため息をついた。
「あ、そういえば私の弟も喫茶店を始めましてね。結構前のことですが。お嬢さんなら弟の珈琲もお気に召すと思いますよ」
「へぇ。マスターに弟なんて初耳だよ。今度行ってみようかな」
他愛もない話をしながら神谷は先ほど要に言ったことを思い返す。事実か嘘か、ではなくて信じるか信じないか。
もう半年以上芸能界にいるが未だにあの女、鮎樫らいむの真意は分からない。そして神谷が追い求めている先輩の消息も。
それでも神谷は諦めない。信じているから。いつかまた、あの人に会える日を―――
「……で白川君の珈琲はわたしが払うわけだ」
先輩にほんの少し似ている少年を思い浮かべながら神谷はくすっと笑った。
596名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:03:05.71 ID:kKsU7xPO
今回みたく平気で被せで投下するような身勝手な書き手だから
多少のことでは文句は言わないだろうし
597リバース ◆Uw02HM2doE :2011/03/22(火) 23:04:22.57 ID:OJqpm33j
要はもうすっかり暗くなった町を全速力で駆け抜ける。今頃潤が要の帰りが遅いから心配しているに違いない。でもそれだけではない。
今まで考えもしなかった。朔夜が生きているなんて考えずにただ後悔していた。せっかく朔夜が命をかけて作ってくれた未来を、要は無駄に食いつぶしていた。
でももう諦めない。情けなことに神谷に言われて初めて気が付いた。まだ終わりじゃないんだ。俺が諦めない限りまだ終わりじゃない。
もう一度やりなおす。勇者と仲直りできる魔王だって、一緒に幸せになれる魔王だって居ていいはずだから。
今はまだ無理かもしてない。自分は高校生だしそんな簡単に彼女を見つけ出すことは出来ないと思う。それでもいつの日か見つけてみせる。
そして今度は皆が幸せになるような結末を――――
「待ってろよ、朔夜!」
彼女と作ってみせるから。



誰にでも裏がある。誰にもみせられないような醜い顔がある。
でも誰もが生まれ変わることだって出来る。少し見方を変えるだけでいい。そうすれば新しい何かが見える。
だから変わることを恐れないで。醜い自分を見せることを躊躇わないで。一緒に歩けば、変わることが出来るはずだから。



とある県のとある病院の屋上で今日も水に花をやる少女がいる。遠くには付添いの看護婦がいて彼女を優しい眼差しで見つめていた。
そこに少女の担当医である男が呆れながらやってきた。彼からすれば本来病院側がやるはずのその作業に何故少女が毎日夢中になるのかが分からない。
「おはようございます先生!見て!今日も元気に咲いてるの!」
「……本当に君は花に水をやるのが好きだね、澄香(スミカ)」
「はい!」
澄香と呼ばれた少女は返事をするとまた水やりに戻っていく。長い黒髪に端正な顔立ちは一度見た者なら絶対に忘れないほど美しく儚かった。
澄香とは彼女の本名ではない。
病院の近くの浜辺に流れ着いた少女を偶然ここの職員が発見したのだ。何とか一命は取り留めたものの少女は一切の記憶を失っており、当然名前も分からなかった。
そこで今担当医の後ろに立っている花好きの看護婦が仮の名前として「澄香」、澄んだ香りを少女から連想してつけたのだった。
無邪気に水をやる澄香を見て担当医は思う。願うなら、あの無邪気な少女の笑顔が壊れてしまわないような家族や知り合いが現れることを。
「ほら澄香!そろそろ戻るぞ!」
「はーい先生!」
澄香は満面の笑みで担当医へ駆け寄る。彼女が本当の名前を、そして本当の自分を知るのはまだ当分先のことであった。



リバース・完
598名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:04:29.50 ID:kKsU7xPO
でも、初めから面白くないSSを面白く書き直すのは大変そうだし
つか、よく読んでないから最初から読まなきゃならんな
599名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:05:51.56 ID:kKsU7xPO
無駄に長いから一から読むとなるとちょっと引いちゃうなw
600 ◆Uw02HM2doE :2011/03/22(火) 23:06:53.51 ID:OJqpm33j

以上です。今まで読んで下さった方、本当にありがとうございました。
投下終了します。今までありがとうございました。
601名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:08:17.56 ID:GQlgYsM9
しかし身障者のショタとか出すのはどんなもんだろう?
荒らしじゃなくてもちょっとなって思ってしまう
602名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:10:08.44 ID:EHpL04Gj
問題なのはショタにフェラとかさせる部分だろw
ひょっとして腐女子の人が書いてるのかな
603名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:14:01.07 ID:dFLOxSwn
>>600
GJ!そしてお疲れ様でした!
要が朔夜を見つけ出す話も面白そうです。
とにかくお疲れ様でした!
604名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:17:45.60 ID:2EhJ5pMD
>>600 これはGJせざるをえない。乙!
撫子の末路がぞっとした。本当に乙でした!
605名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:18:28.39 ID:HkI7FvRd
>>まずは君が>>1を読んでみようか。版権物を禁ずるなんてどこにも書いてないよ

・版権モノは専用スレでお願いします。
ってのを、その行為を禁止するって意味に解釈するのは間違いだとでも?


>>あと自分が問題にしてるのは版権じゃなく倫理的な問題
人の書いた話や設定を作者の承諾なく丸パクリする行為が是か非かって話だから

お前のレスでそんなことは提議されていない
問題視している事項は、あくまで二次創作の是非についてだけだ

今度の言い訳は詭弁にすらなっていないぞ
606名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:19:47.11 ID:r17bYBOR
片目のショタに強制フェラとかって、正直勘弁してくれ
607名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:22:06.79 ID:++RVdUMo
でかい女は沙織バジーナあたりがモデルなのかな?
まあ流行らんだろうがね
608名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:22:27.97 ID:Kjk9AxSa
リバースGJ!お疲れ様!
完結してくれて本当に良かった。
609名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:24:53.96 ID:J6RMHs78
おつかれー!
610名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:25:04.24 ID:FIAo6zyB
終わってくれて本当に良かった
これで少しはスレが平和になる
611名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:25:55.12 ID:7kNsyUKZ
>>600
待ってましたのGJ!
神谷が相変わらずのキャラで嬉しかったな。
とりあえずお疲れ様!
612名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:26:55.15 ID:KZGKtiU6
商業誌なら打ち切りレベルの不人気作品でも最後まで書かせてもらえる
投稿掲示板ならではの温情だわな
読む側からすればいい迷惑だけど
613名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:27:15.92 ID:PFa9REz0
>>版権モノは専用スレでお願いします。
ってのを、その行為を禁止するって意味に解釈するのは間違いだとでも?

すまん、ここは自分がうっかりしてた


>>問題視している事項は、あくまで二次創作の是非についてだけだ

二次創作の是非についてだけでも問題だと思う
版権がなきゃいくらパクっても無問題かい?
614名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:29:06.76 ID:Z5Bcj+vL
つまらないストーリーをつまらない文章で読まされることほど苦痛なものはないな
それを身に染みて実感させられた
615名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:31:51.24 ID:Cf8MatNi
リバースってここが荒れるようになった元凶の一つでしょ?
他の作者はみんな自粛しているのに、一人だけ勝手なことしてやんの

まさかリバースがマッチポンプやってたんじゃないだろうな
616名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:36:32.61 ID:PFa9REz0
作者が調子に乗ってるってどいつもこいつも言ってるが、何を指して調子に乗ってるかって誰も言わないよな
荒らしたいだけの奴が集まってるだけじゃねーか
もう嫌だこんなクソスレ
なんかここの倫理観欠如したバカ相手にしててイラついてきた
戦ヴァル3やってもう寝る
617名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:37:17.73 ID:fQWeTHAa
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1299431815/
議論はこっちでやってくれ
お前が立てたスレなんだからそこから出てくんな
618名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:40:43.87 ID:PxAF0psh
このスレはすごいな。修羅場スレのようにはならないのか。荒らしも焦るだろうな
619名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:41:22.79 ID:xRmHkwLj
つかもうスルーしろよ
いつまでもスルーできないで長文反論してるアホはなんなの?死ぬの?
620名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:03:33.38 ID:eQupbBhV
>>616
えぇっ?
謎掛けじみた裏設定の講釈とか、近況報告とかの自分語りのことじゃなかったか
プロ作家のあとがきを気取ってる態度が調子に乗ってるって、住民総掛かりで叩かれたんだっけ
それが原因で、一作まるまる吹っ飛ぶほどの大問題になったような記憶があるけど

それを指してるんだと思うよ
621名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:06:26.23 ID:CICw4Ut0
>二次創作の是非についてだけでも問題だと思う
>版権がなきゃいくらパクっても無問題かい?

最初のレスを読み返せば分かるだろうけど、版権がどうのとイチャモンをつけてきたのは君の方だろう
で、この板で神と呼ばれる職人の中で集英社やCAPCOMに許可を取って書いてる人っているの?
倫理的には問題ありなんだろうけど、ここは元々そういう無法地帯なんだよ
嫌ならほトトギすの作者が拒否すればいいだけのこと

しかし、誤りを誤りとして素直に認める態度には、少しだけ好感を持ったよ
622名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:07:23.48 ID:05hRXf9M
>>618
荒らしの思考は10年スパンだったと思う
じっくり腰を据えて掛かるつもりだろうから
全然焦ってなんかいないだろうなあ
623名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:12:45.23 ID:fkSnqwF0
しかし、リバースの作者も連載開始時にはこんな環境の中で大団円を迎えることになろうとは
まさか思っても見なかったろうな
拍手に包まれながら最終回を投下し終わり、「ぜひ続編を」なんて声援も上がるはずだったのに
それを考えると少し侘びしいものがあるなあ
624名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:29:15.26 ID:pHxXg6Ot
十wwwwww年wwwwwwスwwwwwwwパwwwwwwwンwwwwwwwwwwwww
不毛すぎるwwwwwwwwww
ドンだけ惨めな人生なんだよ荒らしの一生って奴はwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
625名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:32:20.81 ID:HuhuPKe7
誰にも読んでもらえない素人SS書くのも不毛なんだろうなあ
惨めだ、惨めすぎる……
626名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:41:34.81 ID:pHxXg6Ot
いや十年さん、アンタには負けますわwwwwwwwwwwwwwwww
マジパネエッスねwwwwwwwwwwwwwwwwwww
十年スパン(キリッwwwwwwwwwww
ひょっとしてマジだったんすか?wwwwwwwwwwwww
マジでこんな恥ずかしいこと言ってまだそれに気づけないほど脳逝ってるんスかwwwwwwwwwwwwww
尊敬するッスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
627名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:41:39.25 ID:2rvDuifF
意味もなく荒らそうとするバカ共がいるからな
トーシロのクセして一端の批評家気取りなのがタチ悪い
ワザワザタイトルやコテ付けてくれてるんだから、キライな作品ならNG登録なりスルーなりすりゃいいのに
『俺イイコト言った。カッコイイ!』とか自画自賛してんだろ。ウザッ!

>>600
完結お疲れ様です!こんな空気のスレの中、よくぞがんばってくださいました!心より感謝、感激、感服いたします!
あと『荒らし(ゴミ)』共の戯言は気にしないでください。ここは書きたい人が書き、読みたい人『だけ』が読む掲示板ですからw
では、また何か作品を思いつきましたら、拝見させていただければ幸いです。
本当にGJっした!
628名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:44:11.63 ID:N0oSdXQc
>>616
このスレの住民が倫理観を語る場面に遭遇するとはな
長生きはしてみるもんだ

ヤンデレに倫理も糞もあるかよw
629名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:46:10.67 ID:nOOe+TMa
まぁ荒らしは何がしたいかよくわからんし、わかりやすい自演するし
いろんな意味で残念だけどな
こっちは作品が読めれば満足だし
630名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:47:12.94 ID:+qbSRSTT
wの数は悔しさに比例するって誰の言葉だっけ?
ID:pHxXg6Otもよほど悔しかったんだろうなあ
しかし、あまりにも惨めだ
631名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:53:28.05 ID:pHxXg6Ot
wの数は悔しさに比例するって誰の言葉だっけ?wwwwwwwwwwwwwww
名言頂きましたwwwwwwwwwwwwwww
誰の言葉だっけだなんて言ってあたかもこの名言を考えたのは俺じゃないっていう演出が心憎いッスwwwwwwwwwwwwwwwww
wの数が悔しさに比例するんならvipはこの世の地獄ッスねwwwwwwwwwwwwww
さすが目の付け所が違うッスwwwwwwwwwwwwwwパネエッスwwwwwwwwwwwwwwwwwww
632名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 01:00:13.18 ID:t3E8vPmz
病 ま な い か?
633名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 02:11:46.27 ID:mswAFi00
ヤンデレが更正どうたらこうたらって流れ、ステレオなんちゃらの終わり方が発端だよな?まあ、俺はありだと思う。そう早く荒らしは氏んでくれ。
634名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 02:12:23.98 ID:d49xuDCL
>>600
お疲れ様でした!朔夜には幸せになってほしい。
次回作に期待!
635名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 02:17:51.47 ID:mTRm2knb
荒らしはスルーで。
とにかく>>600は完結おめでとう!次回作に期待してる。
636名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 07:50:37.65 ID:/WlAevAS
>>600
完結お疲れ様
マスターの弟ってシリーズに出て来たっけ?
それとも次回作への伏線?
637名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 08:20:52.63 ID:TzLVnecS
10年スパン……いやだからそのモチベは一体何処から出てきてるのかと
そんだけの無駄なエネルギーがあるなら、もっとマシなことに使えば良いのに
638名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 09:57:48.56 ID:U1oC6hd2
>>581
>>600
乙です
リバース完結おめでとうございます
639名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 10:22:33.70 ID:2RyiOdlV
>>636
何話だか忘れたけど前に要が亙と入った喫茶店で倒れたって描写があったから
そこのマスターとかじゃね?
640名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 10:43:29.81 ID:IVQmq0BM
版権があーだこーだもういいだろw
作者に確認取るでいいじゃないかと。
641名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 11:21:32.50 ID:cgAP4jDX
つか、作者が拒否しなかったら別にいいんじゃね?
悪意のないリスペクトだって言ってるし、そういう板だし
許可とか言ってると、またプロ気取りだなんて騒ぎ出す奴が出てくるから
642名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 11:26:37.18 ID:FGT8zdlV
荒らしが書くわけねーじゃん
どうせそんなこと言ってみたのも、このスレを荒らす手口の一つだろ

というかこのスレってスルーもろくにできない厨房しかいないんだな
愛想尽きたわ
643名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 11:27:45.35 ID:aDwMCNGT
タイトル「荒らしの一生」 荒らしの哀れで惨めで、人気のある奴・才能ある奴に嫉妬して批評する毎日。散々荒らしたあと、悦に浸るかと思えば自分の行動の惨めさに気付き鬱になってすすり泣き続ける。まさに社会の失敗作
644名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 12:06:48.24 ID:pUjMHbr8
>>600
GJ!澄香は朔夜なんだよな。本当にお疲れ様!
神谷と亙がまた出会う話も面白そうだ。
645名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 13:05:16.09 ID:jPfbbhV3
完結っていいね。
646名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 16:38:22.08 ID:1Rt6aWph
荒らしって何が目的で荒らすんだ?
647名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 17:34:18.39 ID:IVQmq0BM
そんな質問をしてスレをヒートアップさせるお前も荒らしなんだよ
648名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 21:18:16.11 ID:wbL8e8m5
>>581
>>600
次回作に期待!
649名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 21:27:30.11 ID:siEXeNRh
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1299431815/
荒らしに関する議論はこっちでやってくれ
650名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 22:59:17.49 ID:wbL8e8m5
↑流れ変えようとしてんのになんで荒らしの話題出してくるのかねえ・・、馬鹿なの?
651名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 23:14:18.59 ID:cgAP4jDX
あっちに投下されたSSは保管されないの?
652名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:51:38.52 ID:IY+wHMov
「動き出す時」ってどうなった?
なんかできてるみたいなこと言っててまってるんだが?

まぁ読みたいのはそれだけじゃないんだけど
653名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:52:00.34 ID:IY+wHMov
「動き出す時」ってどうなった?
なんかできてるみたいなこと言っててまってるんだが?

まぁ読みたいのはそれだけじゃないんだけど
654名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 01:08:36.28 ID:6njxLRyv
自分も思った
655名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 10:24:04.04 ID:AGATAasy
おおう・・・荒れてるなぁ・・・
ちと投下は自粛しよう
656名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 11:17:00.86 ID:uMuje7mb
ほんと、荒らしは自演が大好きなんだな
657 ◆m10.xSWAbY :2011/03/24(木) 11:45:04.57 ID:TF5O3dwf
んほぉぉぉぉぉ荒れてるぅぅぅぅ
このスレにも大津波が来てるんだねwwwwwwwwwwwwwww
たくさん死んでエコしてくださいね(^w^)あっ笑えてきたwwwww
658名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 12:26:43.31 ID:KsFGEqZc
流血沙汰で話を終わらせると短編で終わらせやすいんだけど、依存型を書こうとすると長くなっちゃうな
やってはみたいんだが、なんだか〆るタイミングが難しい
659名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 12:31:11.28 ID:TbMtBm6G
依存型は監禁で終結する
660名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 13:31:28.97 ID:OjEnMTUu
>>659
まぁ、まず依存型は自分から離さないようにするから監禁ってのはオーソドックスだよね。あとは心中パターン?


いざ考えてみると他に思いつかないんだけど誰か案ない?
661名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 14:20:18.01 ID:AGATAasy
>>660
これは依存に入るか分からんが・・・
裏で工作をして男を追い詰める→男は人間不信に陥る→そんな男を助けるたった一人の味方に→男はもう彼女しか信じられない→自作自演による籠絡達成→男は自分のものになる

あれ・・・これ、本人でなく相手が依存になってるかもしれんw

相当の腹黒ヤンデレってことになる
662名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 16:03:09.02 ID:QBkZadD2
そういうのをきちんとした文章で作品にできる書き手が一人でもいてくれたらなあ
荒らしだって一発で黙り込んじゃうだろうに
663名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 16:24:41.71 ID:TbMtBm6G
お前が黙れ
664名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 17:10:55.38 ID:KsFGEqZc
相手すんなってば
665名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 18:36:32.12 ID:QBkZadD2
>>663
お前が黙ってろや
ID変えながらGJ連呼するしか能がないくせに
666名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 22:48:59.99 ID:O26UEbaZ
依存型より独占支配型がヤバい気がするが
667名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 22:56:41.45 ID:TbMtBm6G
女とは絶対に喋るなとか言ってくるタイプだよな
自慰禁止とか私が作った物しか食べちゃダメとか色々命令してくる
668名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:13:56.36 ID:dxIty/Lu
ヤンデレの子供もヤンデレ………


だったらヤバいな
669名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:18:41.43 ID:TbMtBm6G
それはそれで円満かもね
670名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:24:06.66 ID:Tz6tct8g
そういう独占欲の強い彼女が欲しいっていう願望があるだけじゃん
普通の彼女もいないモテない君のくせになw
ゴチャゴチャうるさい女なんか、思い切りぶん殴ってやりゃいいんだ
それで目が覚めて従順になってくれるぞ
671名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:34:16.90 ID:MZNQErjS
携帯とか勝手にチェックしやがったら半殺しがデフォだな。
でもわざと別の女とのイチャイチャメールを残しといてやるのもいいかも。
半狂乱になってわめき散らすとこなんざ糞笑えるだろうな。
672名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:44:25.67 ID:EyMLZhOY
>>196
これ編集してるだろ
673名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:45:23.33 ID:TbMtBm6G
編集?
674名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:46:17.53 ID:EyMLZhOY
ごめん派手に誤爆したw
お詫びにヤンデレに嫉妬されてくるわ
675名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 00:11:22.36 ID:VXQrS8oO
そうして>>674はめでたくヤンデレに監禁されました…とさ

今頃洗脳やらなんやらでヤンデレさん忙しいぞー
676名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 00:30:52.54 ID:8QDB1WJB
誰か>>674のエピソードたのむ
677>>674の末路:2011/03/25(金) 01:08:16.82 ID:1bccnhWo
「あーあ、誤爆しちまった…」
誰とも話しかけるわけでもなく、ポツリと言った。
スレには思わずヤンデレに嫉妬されてくるなどと書いてしまったが、
見事なまでに女っ気のない自分には無理な相談だった。

どうせ、匿名なんだし嘘つきでも問題ないさ…

ふと、腰に疲れを感じ、椅子の背もたれに体を預けて伸びをする。
ギギッと軋む音も、ポキポキと体がなる音も心地よい。
さて、まとめサイトのSSでも読むかと体勢を戻したとき
―後ろの景色に違和感を覚えた。

今、今俺の影はどうなっていた?
後ろはベッドだ。ベッドに影が伸びるべきだよな?
光源は?俺のPC以外にあるというのか?
いやない。もう寝る予定だし、既にモニタを消せば真っ暗のはずだ。
なのになんで…
なんで 俺 の 後 ろ に 影 が 無 い ん だ ?
―違う、違う違う違う。
影がないんじゃない。現に手の影が見えている。
俺には
ベッドが見えなかったんだ…!
つまり俺の後ろに…

何かいる…!
678>>674の末路:2011/03/25(金) 01:24:13.78 ID:1bccnhWo
スッと肩に何かが触れる。
手だ。これは手だ。
つまり人間…人間!?
いや待て、俺の家に今、俺以外に人間なんていないはずだ。
どうやって、どこから入ったって言うんだ!?
「…また、私以外のスレを見ていたんだね…」
何を…こいつは何を言っているんだ!?
そっと自分の頬を手がなぞる。
冷や汗が止まらない。震えは既に痙攣のようになっている。
「私ね、私以外のスレを見られていたのが…ガマンできないの。」
「貴方は別のスレに夢中になっていたわね…妬ましい…妬ましいわ…」
背中から強烈な憎悪をぶつけられる。
肩に置かれた手に力がこもっている、肩がギシギシと悲鳴を上げている。
俺もあげたい。でも口がストライキを起こしているようだ。
「でもいいの、誤爆とはいえ貴方がこのスレに帰ってきてくれたんだから…」
このスレ?ヤンデレスレのことか?
なら話は早い、俺はこのスレの愛読者だから毎日見てるってことを相手に伝え―
「だから、もう―」
次の一言で、俺の恐怖心が爆発した。

「ニガサナイ」

「うわ…うわあああああああああああああああああ!!!」
やめろ!やめろやめろやめろやめろ!
こっちにくるな!近づくな!俺に近づくなああああああああああああ!!
モニタが背中に当たる。相手が迫ってくる。
右手が液晶を思わず割って…いない!?
手が穴の中に突っ込まれたかのようになり、モニタに突っ伏す。
「貴方をこのスレに招待してあげようと思ったんだけど…自分から一緒に来てくれるなんて…嬉しい…」
目の前の人型の怪物は、心底嬉しそうに微笑みかける。
モニタに吸い込まれた自分の手は動かず、逆に吸い込もうとしている。
嫌だ!嫌だ!いやだいやだいやだいやだいやだ!
俺はこんなところで終わりたくない!まだ彼女だって作ってないんだ!
俺がどうしてこんな目に…!

女が俺の体を押す。
途端にモニタの領域が俺の体を包むように広がった。
ズブズブと沈むように、俺の体がモニタに埋まっていく。
「もう、ずっと…一緒だからね…」
女が覆いかぶさるように俺をモニタに押し込む。
誰か…誰か助けてくれ…!

やがて俺の体が全て沈み込む直前、
女が俺にキスをした…ような気がした。
679名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:26:16.60 ID:1bccnhWo
投下終わり。
ついカッとなって書いた。後悔はしていない。
2次パロの扱いってどうなるんです?
ヘタすると自分の今書いてる作品がお蔵入りなんだけど…
680名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:34:04.19 ID:2hmxsFdi
むろんOKだ
ドシドシ投下してくれ
俺も頑張ってる
681名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:40:02.05 ID:2m65iFbZ
>>679
なんの遠慮があるものかw
ここはエロパロ板なんだぞ
パロディって分かる範囲にある限りは盗作じゃない
一から俺が創作したって主張しないならパクリとは違うだろ
682名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:47:40.33 ID:hvxVnPS/
元作者がトリップ付きで出てきて「嫌だ」って言わない限りは無問題だと思う。
基本的に二次創作するのを禁止しているスレッドなんか他にはないよ。
作者が投下した時点で全作品は作者の元を離れ、二次創作の対象になるんだから。
勿論荒し目的の原作レイプは論外だし、元作者へのリスペクトは必要だけど。
683名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:53:31.29 ID:hfCP8Muh
作者に拒否権なんかないだろ
自作をパロられるのが嫌ならこんな盗作犯の巣みたいな場所に投下するなと
プロの作家じゃないんだか著作権なんか主張しないだろうけどさ
684名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:56:44.29 ID:wAgpKgOD
「リバース家族が啼くコロニー!」なんて露骨なのも有りか?
685名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:59:52.84 ID:hfCP8Muh
>>684
ああ、どんどん書いてくれ
このスレにはそれと似たようでもっと露骨なタイトルの作品も連載されてるんだ
686名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 02:08:27.40 ID:jDtLET/2
となると、シグナムを大和撫子と楢柴綾緒が奪い合う、なんてのもありだな
ヤベ、なんかクロスオーバーものも面白そう
687名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 02:09:32.98 ID:cOqlgyow
>>685
ドラファンのことですね、分かります
688名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 02:12:57.38 ID:KYuDWbCo
パクリはダメだなんて一部の住民がガタガタ言ってるだけだろ
こっちは面白い作品さえ読めればなんでもいいよ
どうせこんなところに投下されてるSSって、読み捨ての素人小説なんだし
689名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 02:31:50.07 ID:/pTwyukm
>>686
パロるのならもっと有名どころの、誰でも知ってるキャラを出してくれ
悪いけどその3人とも分からないぞ
690 ◆STwbwk2UaU :2011/03/25(金) 03:30:33.22 ID:1bccnhWo
元気と勇気をもらったので、勢いで投下。

前に書いたときは病んでないという評価をもらったので、
頑張って病ませてみた。
691The Hanged Man  ◆STwbwk2UaU :2011/03/25(金) 03:31:40.39 ID:1bccnhWo
私が彼に出会ったのは、雪の積もる小さな島でのこと。
それも一晩の…夢のなかの出来事だ。
私はドラゴンを退治するためにその島を訪れ、その島で彼と出会った。
一目惚れだった。
私は彼に一緒に来ないかと誘った。
彼はやることがあるから行くことは出来ないと断った。
そして…別れた。
たったそれだけの夢なのに
一晩だけの夢なのに

―私はそれを忘れることが…出来なかった。



私はこの大陸を支配する、巨大な帝国を斃すために、とある反乱軍を率いている。
星に導かれ…と言えばかっこいいかもしれないけれど、
最初はただの1個中隊程度の戦力しかなかった。
ただ…
偶然にも帝国を憎んでいる人が近くにいて、
偶然にも考えに同調してくれる人がいて、
偶然にも自分を慕ってくれる人がいて、
いつの間にか、大きな軍という姿に変わっていた。
692The Hanged Man  ◆STwbwk2UaU :2011/03/25(金) 03:32:47.26 ID:1bccnhWo
私は彼らの期待に応えるため、徐々に地方から解放をしていった。
やがて旧王都を解放し、敵本拠地へ進軍をしていると
元皇子と出会った。

私たちの戦いぶりを見て、反乱軍に参戦したいのだという。
私はもちろん断った。
何故なら、元とはいえ皇子に危険を負わせるわけにもいかないし、
なによりこの男の視線が嫌に気になってしまったからだ。
自分が丁重に断りの言葉を告げると、彼は吐き捨てるかのようにこう言った。

「 しょせん、貴様らも帝国と同じ。
 頼んだ私がバカだった……。
 さらばだ。」

元皇子と別れ、進軍すると、北からの援軍がきた。
なんでも北の大陸が独立を果たしたという。
私たちの大陸の状況を鑑み、少しでも手助けしたいという義勇軍が私たちと合流してくれた。
そして、私は見てしまう。

その中に
私が忘れられなかった
初恋の人を


―結論から言おう、彼は私を覚えていてくれなかった。
それもそうだろう。
たった一晩の夢で、たった少しの間一緒にいただけの仲間…
それも相手が見ているとは限らない夢。
それでも…それでも私は…期待していた…
その日、私は自分の部屋で、恥も外聞もなく大声で泣いた。
693The Hanged Man  ◆STwbwk2UaU :2011/03/25(金) 03:34:08.43 ID:1bccnhWo

―私が率いる反乱軍はさらに進軍をし、伝説とも神聖なる物とも呼ばれる武具や装飾品を手に入れた。
中には真の英雄のみが持てると言われる聖剣もあった。
私はそれを手にしたとき、脳裏に強烈なイメージが焼き付いた。
この武器は、私があの島で携えていた武器と同じ…!
やはりあれはただの夢じゃなかった!
きっと、きっといつかあの人も私を思い出してくれる…
この剣を見せ、大陸を平定出来れば…!

そこから数ヶ月は私が獅子奮迅のごとく進軍したこともあり、一気に各地の都市を解放していった。
この戦いが終われば彼が私を見てくれる。きっと…いや、絶対に…!
…しかし、その幻想も夢に終わってしまった。
彼に、浮いた噂が流れたのだ。

―北の義勇軍指導者は、同軍所属の聖母とも呼ばれるプリーストと恋仲にある。

この噂を聞いたとき、私は目の前が真っ暗になった。
彼は私のことなど本当に覚えてないのだ。
あの夢は私が勝手に見た夢で、ドラゴンを倒したのは幻で、彼を独りよがりで覚えていたことになる。

嘘だ

嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!
彼が私を覚えてないはずがない!
私が彼を忘れないはずがない!
あの夢は真実で!ドラゴンを倒したのは本当で!彼も私のことを覚えているんだ…!
―いや、もう覚えてなくても、知らなくても…いい…
彼を手に入れるためなら…どんなことでも…そう、どんなことでも…
694The Hanged Man  ◆STwbwk2UaU :2011/03/25(金) 03:35:22.16 ID:1bccnhWo
私は、プリーストを一人解雇した。
戦力にならないし、お金ばかりかかるし、なにより目障りだったからだ。
彼が今、私の前にいる。
私は今、彼と話しているのだ。
なんという幸せなんだろう。彼とふたりきりで話せるなんて夢のようだ。
死んでもいい。もうこの時間が続くなら死んでもいいかもしれない。
話している内容が、あの泥棒猫のことじゃなかったら…だが。

彼は、私があの女を解雇したことを問い詰めに来たようだ。
たしかに腹立たしいこともあるだろう。私だって自分の信頼する部下を勝手に解雇されたら、離反だってするかもしれない。
だがケダモノは別だ。
信頼どころか戦力にすらならない、よりによってあのような噂を流す奴と彼を一緒になんてできるわけがない。
でも、本当のことを言うと彼は怒るだろう。
だから私は努めて、「彼女を大事に」思って、「ここで死なせるわけにはいかない」ことを強調し、「国で待っていて欲しい」と伝えた。
彼は言葉に詰まったような表情になると、私に感謝の言葉を述べてくれた。
私は当然のことをしただけなのに、お礼を言われるとは逆に恥ずかしくなってしまう…
もう、私は迷わない。彼に…あの人に近づく女どもは全て排除しよう。
何があろうとも、私は彼を失うわけにはいかないんだ…
695The Hanged Man  ◆STwbwk2UaU :2011/03/25(金) 03:36:50.79 ID:1bccnhWo

やがて私は、敵の本拠地たる帝都へ攻め込んだ。
途中、いろいろな不届き者が彼に擦り寄ったが、全て解雇するなり、危険な都市に解放へ向かわせたりした。
そのせいでなにやら民衆の支持が下がってしまったようだが、仕方ない。
彼を失うくらいなら、民衆を全て無くしても構わない。
大体私はこの大陸の覇者になる気はない。
散々断ったのについてきたこのバカ皇子にさっさと全てを渡して消えたかった。
なにより、この皇子は私に対し、嫌な目を向けてくる。
欲情しているような、視姦されるような…とても気持ちの悪い目。
私の体は全てあの人のためにあるというのに、この男は本当に気持ちが悪い。
この目を向けてくれるのがあの人だったら…

―いけない、下着をかえてこよう。



帝都内での最終決戦前夜、私は皇子に呼ばれた。
皇子は私に告白をしてきた。
「君のような人を探していた。この私と結婚して、二人で国を治めよう。」
こいつ…出会ったときに言った言葉を忘れたのか?
私のことを帝国と同族扱いしていなかったか?
吐き気がする。虫唾が走る。
今すぐこいつを叩き切りたかったが、今殺してしまうと私が王位につくはめになってしまう。
だから私は、またも丁重に断った。
その時、またあのバカは私に何か言おうとしたが、口を噤んで下がれと言った。
その命にしたがって下がるとき、あのバカの視線が、前とは少し違うことに気づいた。

―もうすぐだ、もうすぐ終わる。
終わったら、あの人に会いに行こう。
好きだと、ずっと好きだったと伝えよう。
あの人と一緒に喜びたい。
あの人と一緒に悲しみたい。
あの人と一生を共有したい。
ずっと…ずっと…
運命が…二人を分かつまで…
696The Hanged Man  ◆STwbwk2UaU :2011/03/25(金) 03:38:07.49 ID:1bccnhWo
ついに、邪悪の根源たる女王と、その黒幕である賢者…そして邪神を討伐することに成功した。
王都に戻ると街はお祭り騒ぎで、
人々は喜びに溢れていて、
世界は私たちを祝福してくれているようだった。
王都にもどると、私をリーダーに立てた占星術師の老人が「王位について欲しい」と相談された。
今まで見守り、面倒を見てもらった老人には悪いが、この国には既に王位継承者がいる。
そして私には、この大陸よりも大事なことがあるのだ。
私はそのことを老人に伝えると、老人は悲しそうな、でも嬉しそうな顔をして
「あなたの進みたい道を進みなさい。」
と応援してくれた。
はやくあの人に会いたくて、道を急いでいると
あのバカ皇子が私の前に現れた。
急いでいるというのに…!
挨拶もほどほどに通りすぎようとすると、こいつがポツリと言った。
「本当に、私と結婚していただけないのだな?」
当たり前だ。何を馬鹿な…

………なん…だ……?

私の、脇腹に、短剣が、埋まっている。
ふと、周りを見ると、2〜3人の騎士がいた。
見知った顔もいた。最初の頃から戦っていた仲間もいた。

「 …勇者殿! ごかくごをッ!」

ああ、つまり私は今、裏切られているのか。
「 英雄殿にいられては、いつの日か
 ゼノビア王国の覇権をめぐる
 争いが起きてしまうことだろう。 」

頬にうっすらと笑いを浮かべ、冷ややかな目で私を見ている。
こんなところで…死ぬのか…私は…
あの人に…彼に気持ちを伝えられぬまま…
手が、無意識に虚空へ伸びる。
しかし、あの人の手すらも掴めぬまま、私の意識は闇に落ちた。

「―っかり!しっかりしろ!」
…重い瞼を、少しずつ上げる。
目の前には、愛おしい君の姿。
ああ、なんて精悍な顔つきだろう。
でも、泣かないでくれ、せっかくの色男が台無しだ…
「もっと早く気づいていれば…っ!もっと早く…くぅっ…!」
彼は私を抱えて走ってくれているらしい。
夢のようだ。いや、もしかしたら夢なのかもしれない。
私はもう…死んでいるのかもしれない。

ふと、彼の脇に指している聖剣が見えた。
私は…


1.その聖剣は昔、夢で見たことがあると話した。
2.その聖剣を、彼の心臓に突き刺した。
697The Hanged Man Side A  ◆STwbwk2UaU :2011/03/25(金) 03:39:18.38 ID:1bccnhWo
「その聖剣…私は…夢で見たことがあるんだ…」
意識が少し朦朧とする。血が…足りないのかな…
「忘れもしない…私が…占星術師に呼ばれる前に見た…夢…」
私は…何を言ってるんだろう…彼は覚えてない…って…言ってた…のに…
「雪の降る…小さな島で…君と…ドラゴンを…討伐したんだ…」
止まらない…私の口が…声が…
「君はその剣を握り…ドラゴンを…倒したんだ…」
やめて…もう…やめて…私…
「君に…一目惚れだった…今も…好き…大好き…だよ…」
もう…しんでしまうというのに…私は彼を…苦しめて…
「言えた…やっと…言えた…」
伝えたい想いが…止まらない…
目から…涙が溢れてくる…
もう、思い残すことも…ない。

「僕も…夢をみたんだ…」
…え?
「北のアルカナに会う前夜…雪の降る小さな島で…ドラゴンを討伐したんだ。」
「君がこの剣を握り、君と一緒に…討伐したんだ…」
そんな…まさか…
「僕も君に一目惚れだった…君が好きだ…大好きだ…!」
嬉しい…あの夢は…嘘じゃ…嘘じゃなかったんだ…
「怖くて言い出せなかった…夢の君が一緒だったと確信が持てなかった…
 君に…君に拒絶されるのが怖かったんだ…」
彼が私を抱きしめる。
すっかり血が抜けて、冷たくなってしまった私を。
「…ありがとう。あなたの言葉で…私は救われた…」
もう、意識を保てないや…
「あなたの道に栄光があらんことを…愛してる…」
願わくば…愛おしい…君に…祝福…を…



大陸は、皇子の手によって奇跡の統一がなされた。
だが、その影で一人の英雄が死んだことを知る者は少ない。
698The Hanged Man Side B  ◆STwbwk2UaU :2011/03/25(金) 03:40:28.95 ID:1bccnhWo
「え…?」
愛しい彼が驚く。無理もない。
心臓に、剣が突き刺さっているのだから。
「私は、あの雪の降る島で君と出逢ってから…君を忘れられないんだ。」
彼の膝が地面につく。それでも私を離そうとしない。
「君が好きだ…大好きだ…君を誰にも…渡したくない…」
心臓に刺さった剣をさらに押し込む。彼の血が私にかかる。
「渡すくらいなら…渡すくらいなら…っ!!」
目から涙が溢れる。
言いたかった、伝えたかった想いが…
彼を…渡したくない…誰にも渡したくない…!!
さらに剣を押し込もうとすると、ふと強い力で私は抱きしめられた。

彼が、私を抱きしめていた。

「僕…も…夢を…みたんだ…」
ゆ…め…?
「北のアルカナに…会う前夜…雪の降る小さな島で…ドラゴンを…グッ…討伐したんだ…」
そんな…そんなまさか…ああ…
「僕も…君が…好きだ…大好き…だ…」
彼の、腕の力がなくなった。
私より、私より早くこの世界から旅だったのだ。
私は彼の抜け殻を抱きしめる。
「…ありがとう。」
私も、意識がもう保てない。
「栄光が…あなたとともにあらんことを…」
願わくば…あなたと…一緒に…生きて…



大陸は、皇子の手によって奇跡の統一がなされた。
だが、その影で二人の英雄が死んだことを知る者は少ない。

699 ◆STwbwk2UaU :2011/03/25(金) 03:41:30.24 ID:1bccnhWo
投下終了です。
調子にのってコテ付けた。
今ではちょっと後悔している。
700名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 08:13:56.61 ID:XW9Fejv2
やっぱ止めた方がよかったよ
これはファンタジー戦記に属するお話しだ
こんな糞スレに投下するには勿体ない
701名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 08:37:24.24 ID:rGqnbofA
これが件の二次創作なのか?
元になったのは一体何だ
702名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 08:43:06.44 ID:tVgjYlyW
だ・か・ら・作家崩れの荒らしに構うなって
703名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 09:42:09.15 ID:/Yiok8Xp
>>699
>>679
乙です
704名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 10:30:48.67 ID:QHbb3oB3
>>702
作家崩れなんていいもんじゃないよ。あれは社会の失敗作だっての。荒らしは世の中に必要とされない出来損ないがなるもんだ
705名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 11:25:16.39 ID:8QDB1WJB
GJ!!!!ロマンチックな作品だなw
あとリクエストに本当に答えてくれるとは思わなかったwありがと
706名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 13:11:44.60 ID:ZNOU4Kp8
このスレで一番人気のヤンデレ娘って誰なのかな?
俺は綾緒を激しく推すが
インパクトも怖さも最強レベルだろ
707名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 13:31:54.96 ID:ZyqeFpIx
ベストヤンデレアンケートか
人気投票するのも面白そうだな

俺は朔夜がいいな
付き合いも随分と長いから
708名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 14:08:15.26 ID:gB+Ch8vB
>>699
これは悲しい話ダナー
けどGJ!
709名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 14:18:57.29 ID:wAgpKgOD
ブリュンヒルト(だっけ?)はカスだな
何をしたいのかが全然伝わってこないし
簡単にライバルを殺してしまうとこなんか吐き気すらする
実在してたら間違いなくブッ殺すな
710名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 14:23:17.22 ID:ZyqeFpIx
ブリュンは可愛げがないのが致命的
あれはヤンデレというよりただの気持ち悪いサイコ女だよ
影も薄いし
711名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 14:40:18.55 ID:szQUj7SL
ドラファンはキャラの描かれ方に一貫性がないからなあ

主役からして粗野な野生児的な登場だったのに、直ぐに高貴な美男に変わってるし
スライムに苦戦していた間抜けのはずが、知らぬ間に天才軍略家だからな
灰の能力にしても、作者自身が失念していたとしか思えないしw

あと、どんよりしている作品の中で唯一救いだったイリスをあっさり殺しちゃった時
この作者は先を考えずに行き当たりばったりで書いてるなって失望したよ
少なくとも小説というものをまったく分かっていないのだろう
キャラの活かし方を考えないと、骨格たる物語自体が破綻してしまうといういい見本だ

オチのない漫談を延々聞かされているようで、読んでて苦痛以外の何も感じない
712名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 14:46:29.62 ID:wAgpKgOD
けど作者の中じゃ、シグナム=自分=天才なんだぜ、きっとw
713名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 14:50:38.50 ID:szQUj7SL
やけにスケールの小さい天才だな
714名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 15:04:29.84 ID:8QDB1WJB
グダグダ文句言いながらもちゃんと読んでるんだなww
715名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 15:08:56.87 ID:ydR6yuPe
努力を伴わない主役の成長や、必然性のない死や復活ばかり扱ってると
ストーリーがどんどん安っぽくなっていくもんな
そういう作品でもキャラに魅力があればグイグイ引き込まれるもんなんだけど
716名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 15:10:16.21 ID:8QDB1WJB
ワンピース現象
717名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 15:14:08.49 ID:wAgpKgOD
>>714
俺たちだって食わず嫌いで文句を言ってるわけじゃないから
ヲチサイトじゃいつも激論をかわしてるんだ
いい作品には文句つけないのがルールだし
いいと思えば絶賛の拍手は惜しまない
718名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 15:17:20.07 ID:ydR6yuPe
>>714
そりゃ、読まないと叩きも褒めもできないからな
本当にいい作品にはケチを付けたりしないよ
まあ、叩くに値しない作品もチラホラあるけどw
719名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 17:07:13.31 ID:Hy/gHdw0
オチサイトで激論を交わすのは全く問題ないんだけどさ、ここでやるなよ
良い作品が投下されないからって言うけど、それで投稿しにくい雰囲気作ったら本末転倒だぞ
720名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 17:15:51.07 ID:M8mU1LAK
うわあ…今度はそうきたか…
荒らしってすげえや
721名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 17:40:57.33 ID:G2EqJzHk
荒れてる中で投稿するような人は、自作にかなりの自信を持っている人だけだろ?
ハードルが上がれば、それだけ良い作品が投下される確率も増えるというものだ
722名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 18:15:11.71 ID:6Yn6rcEo
まあ、確かに叩かれてるのって大したことない作品ばかりだしな
ほトトギすや魔王とかは割りと好意的な意見が多いし
妙に納得してしまう
723名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 18:39:10.97 ID:1bccnhWo
>>701
元ネタは「伝説のオウガバトル」
タイトルはEndingで参考にした「ハングドマン」から。
分かりづらいのは、多分これ書いてたときに2次パロが書きづらいふいんきになってて、
叩かれたくない一心で原作色を薄めちゃったせい。
…ごめんなさい。
724湯雲村立悶煩高等学校 ◆PJPg7YdM9U :2011/03/25(金) 19:26:41.27 ID:e8Lgrb5u
「おいっ、繁太ッ。繁太はいねぇ〜のかぁッ」
 四時間目の終了を告げるチャイムが鳴り終わるのを待たず、僕の名を呼ぶ叫び声が廊下に轟いた。
 聞くのも嫌になるがさつな声である。
 身をすくめて黙り込んでいると、ガラガラと音を立てて扉が開かれた。
 と思うと、恐ろしく長身の女子生徒が教室に入ってきた。
 うちのクラスの女番長、イビル嬢である。
 授業が終わってから教室に入ってくるのを見ても分かるだろうが、彼女はとんでもない無法者なのだ。

 ここ、湯雲村立の悶煩高等学校じゃ、教師を始めイビル嬢に逆らえる者などいない。
 厳に今も教師たるレイア先生が注意をするどころか、彼女に見つからないようコソコソと教室を出ていくところだ。
 レイア先生も家庭生活じゃ夫婦仲が冷え切り、やる気をなくしているそうだからなあ。
 それをいいことに、イビル嬢の無法ぶりはますます酷くなっている。

 以前、村で唯一頼りになりそうな村長さんにイビル嬢のことを訴えかけたことがあった。
 僕としても決死の覚悟だったのだ。
 それなのに村長ときたら──
「オォ〜ナニシトルネン。ソ〜ナルホドォ」
 なんて勝手に納得して自己完結してしまったのだった。

 その報復措置は凄まじいものだった。
 村の渓流地に呼び出された僕は、イビル嬢からボッコボコにされたのだ。
 女を相手に情けないとお思いだろう。
 しかし圧倒的な体格差は性別を超越していた。
 攻撃の重さが全く違うのだ。
 僕はグゥの音も出ないほどぶちのめされただけでなく、無理やりヨダレを飲まされるといった精神的リンチまで喰らった。
 その上で子分になるという屈辱的な契約まで結ばされたのであった。
725湯雲村立悶煩高等学校 ◆PJPg7YdM9U :2011/03/25(金) 19:27:15.73 ID:e8Lgrb5u
「繁太ぁ〜ッ、呼ばれたのなら返事をしねぇかっ」
 間近に轟いた怒鳴り声が僕を現実に引き戻した。
 物理的に質量を伴っているかのような強烈な咆哮である。
 見上げるとイビル嬢の不機嫌そうな顔があった。

 憎々しげに歪んでいるが、顔の造り自体は端正だ。
 いや、美人顔と言っても差し支えない。
 上背があるだけではなく、足はスラッとしていて異様に長い。
 つまり、彼女は女優並みの美貌とスーパーモデル級のプロポーションを誇っているのだ。
 この恵まれた肢体をいい方向に使えば、素晴らしいことになるのに。
 それなのに彼女は、それを校内支配の道具として悪用しているのである。
 実に勿体ないことだと思う。

「なにあたしに見とれてんだい? さっさと購買部に行かねぇと、焼きそばパンが売り切れちまうだろうがぁっ」
 イビル嬢に怒鳴られて、僕は飛び上がるようにして立ち上がった。
 食いしん坊の彼女は2時間目までに弁当を平らげてしまうので、昼休みには僕がパシリをすることになっている。
 早くしないと人気の焼きそばパンは売り切れてしまう。
 只でさえ気の短い嬢は、空腹になれば更に凶暴になる。
 いったん怒り状態になれば、鎮まるまで誰にも手が付けられない。
 これは拙いと、僕は走り出した。

「はぁぁぁ……」
 なんとか買うことのできた焼きそばパン(×2)を手に、僕は教室へと戻っていた。
 こんな生活があと2年も続くのかと思えば、深い溜息もつきたくなるというものだ。
 いっそこのパンに眠り薬でも仕込んで、決死の反撃を試みてやろうかとも考える。
 眠り込んだところに、ダイナマイトでも仕掛けてやれば──
 ダメだ。
 それでもあのイビル嬢を倒せるような気がしない。
 それに、やるからには絶対に失敗するわけにはいかないのだ。
726湯雲村立悶煩高等学校 ◆PJPg7YdM9U :2011/03/25(金) 19:28:01.38 ID:e8Lgrb5u
「先輩っ、またパシリですか?」
 よからぬことを考えていたこともあり、いきなり背後から話し掛けられた僕は文字通り飛び上がっていた。
 振り返ると後輩の小さな体が目に入った。
「アイるんもご同情申し上げますにゃん」

 可愛い後輩はネコ目をウルウルさせて擦り寄ってくる。
 僕を慕ってくれる頼もしい仲間なのだが、ことイビル嬢を相手にするのには何の助けにもならない。
 せいぜい一緒になって溜息をついてくれるくらいが関の山だ。
 それでもネコ耳カチューシャの似合う美少女と話し、少しは気持ちの癒された僕だった。

 遅くなってはイビル嬢の機嫌が悪くなるので、僕は早々に教室へ戻ることにした。
 昼飯を食べたらいつものように下校してくれるだろうし。
 それまでの辛抱だと自分に言い聞かせ、重い足取りで教室へと向かう。

 辛抱といえば、この焼きそばパンの代金だって僕持ちである。
 嬢が払ってくれたことなど一度もない。
 最初に金を要求したら、1000zと手書きした紙片を寄越しやがった。
 ここは我慢だと言い聞かせ、自腹を切ってパンを買ってきた。
 すると嬢の奴は「釣りはどうした?」なんて抜かしやがった。
 頭に来た僕は紙をくり抜き、800z分の硬貨を作って手渡してやった。
 むろん「ふざけんじゃねぇ」とぶん殴られたが。
 パンを買わされた上に、釣り銭まで払わされてはたまったもんじゃない。
 だから、少しでも被害を抑えるためにも200zのパンを奢る方がまだマシなのだ。
 ここまで来れば犯罪なのだが、警察機能の及ばない辺鄙な村では訴えようもない。

 それに、イビル嬢の子分になったことで、嫌な目ばかりしてるわけでもないのだ。
 まず、皆から同情の念をもって接してもらえる。
 何より、他の不良グループが黙って敬遠してくれることは最大の恩恵だ。
 つまり僕はイビル嬢の保護下にあると見なされているわけだ。
 お陰で僕は、これ以上はないという安全な高校生活を送れるのである。
 と言って、これでいいわけはない。
 男として情けなさ過ぎるし、まともな恋愛もできそうにない。
「なんとかしなくちゃ……」
 僕は再び溜息をつくと、教室へ向かって駆け出した。
(つづく)
727名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 19:34:37.05 ID:8QDB1WJB
GJ!!
モンハンはやった事ないから詳しくは知らないが、とても面白かった!
ツンデレ×ヤンデレは大好物なので今後に期待。
それと投下する時は先に投下宣言したほうがいいぞ
728名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 19:40:53.89 ID:XpJqVHWJ
まさかと思ってたイビル嬢、キタァァァァーッ!!
ヨダレ攻撃に糞ワロタw
モンハンやってるのとやってないのじゃ面白さが段違いだろうな
729名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 19:48:46.17 ID:s1oCpdKe
GJ!!
イビルのあの細い足に何度泣かされたことか
ペイントボールが当たらないんだ
あとヨダレも怖いけど、ブレスが超強烈なんだよ
切れやすさとか食いしん坊とか、何気に再現率が高くて感心した
730名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 19:53:23.15 ID:PiKXAXLd
おお、何しとるねん? そうなるほど
ゲロワロタ
言ってる、言ってるw
731名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 19:55:34.94 ID:8QDB1WJB
誤爆?
732名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 19:59:27.46 ID:1ewG7fb8
睡眠爆破の1度や2度じゃイビルは倒せないぞ
それに眠りや痺れの耐性が異様に強いし
怒りの逆襲を喰らうのが目に見えてる
733名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 20:44:05.28 ID:uDy6qHwC
やっぱイビルを倒すにはエピタフちゃんの助けがいるだろ
今は風化してたりするのかな?
734名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 20:48:53.62 ID:WP/FdEML
村クエで村長に話し掛けると「なにしとるねん」って言ってるように聞こえるのって
もしかして関西人だけなのかな
735名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 20:58:05.94 ID:3WkPbIw4
>>600GJお疲れ様でした!!
要さんのハイスペック振りに続編も期待してます
736名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 21:01:17.84 ID:ev0q5NSv
>>735
???

誤爆?
737名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 21:08:17.27 ID:7sDi8EaR
イビル嬢は一騎当千の関羽みたいな感じでいいのかな?
とても面白かったです
続きに期待せざるを得ない
738名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 21:30:41.85 ID:3WkPbIw4
>>736いや…リバースに対してだったのだけど続編もあれば期待してます
ってことで…日本語変でしたねスミマセン…
739名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 21:39:25.53 ID:tFhvB2Ky
別作品投下直後の亀GJは荒らし扱いされても仕方がないぞ
リバースの名声がまた一段と汚されたな
740名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 21:41:16.96 ID:OHhFXIUg
あざといというか、あからさま過ぎるだろ
どうしても今言いたかったのなら保管庫の専用スレ使えば良かったんだ
こいつどう考えても荒らしだな
741里村冬継:2011/03/25(金) 21:58:04.24 ID:GVxyPbuZ
書き手の汚いオナニー作品ばかりで『エロパロ』っていう作品がなくなったな。

そしてサラサ・キサラーギーは俺のエロ奴隷。
嫁とか言ってるあなたはもはや時代遅れの道化にすぎない!(ブラックハート風に)
742名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 22:02:31.26 ID:OHhFXIUg
そんな作品ここには昔からないよ
オナニー作品なのはPart1からの話だ
何を今さら
気取って出てきたお前こそピエロだろうがw
743里村冬継:2011/03/25(金) 22:07:37.53 ID:GVxyPbuZ
黙れfuck野郎
744名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 22:09:36.26 ID:OHhFXIUg
はいはい
有名希望の俄コテハン君は新学期に備えてお勉強しましょうね
「俺って2ちゃんじゃ有名人なんだぜ」って自慢したんでしょw
745名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 22:15:54.23 ID:d3gzccSn
保管庫更新してくれた人、ありがとう
746名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 22:31:33.46 ID:Hy/gHdw0
ブラックハートって何だ? ブラックバードなら知ってんだが
湾岸ミッドナイトは城島編までは大好きだったなぁ
747名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 22:35:41.01 ID:8QDB1WJB
そしてサラサ・キサラーギーは俺のエロ奴隷。
嫁とか言ってるあなたはもはや時代遅れの道化にすぎない!(ブラックハート風に)

文章から厨坊の匂いがするwwニコニコに帰れw
748 ◆O9I01f5myU :2011/03/25(金) 23:04:19.97 ID:xvmloqPv
忍と幸人 第二話を投下します。

749忍と幸人 第二話:2011/03/25(金) 23:06:20.67 ID:xvmloqPv

 真夏の日差しは少しも衰える事なく、さんさんと輝いている。ハンカチを手放せないこの陽気に殺される人も続々と出てきているのもあって、テレビでは水分補給を忘れない様にと、しつこく訴えている。
 それに習って、外出時には何時も何かしらのボトル飲料を買う様にしたのだが、汗を流しては一口、また流れては一口と飲むので、消費するペースが早い。
 水分の摂取量に比例して汗の量も増す。シャツが汗でシッポリ濡れてしまい、透けないかと心配になる。
 そうこうしている内に飲み干してしまった。最後の一口だった。買って間もなく飲み切ってしまった。
 空になった容器を手近なゴミ箱に捨てる。自販機は無いかと目がうろついてしまう。後戻りはしたくない。
 先週、何だかんだで結局買えなかった本棚を今日こそ買おうと家を出たはいいが、相変わらずこの晴天には参ってしまう。体は丈夫なつもりだが水分には気を遣わなければ、先週の二の舞となる。
 それは勘弁願いたかった。自らのタフさを自負している身として、繰り返してはならぬ過ちだ。
 迷彩服を羽織っているおかげで肌は日差しから守られているが、そのおかげで熱が籠ってしまい、余計に体感温度が跳ね上がっているのは承知している。
 同僚や友人はそんな私を変人呼ばわりするが、この迷彩服はお気に入りなので手放したくないのだ。周囲はそんな私の気持ちを露程にも理解しようとしないが。
 籠る熱気と頭に浴びる日光で汗が止まらない。何か飲みたいのにそれが手に入らないもどかしさがより募っていく。
 そんな時、丁度あの公園に差し掛かった。
 あれから毎日気掛かりだった。幸人の事は勿論、あの女が口から垂れ流していたあの言葉も……頭から離れなかった。
 何となく公園を覗いてみる。ブランコもジャングルジムも先週と同じく賑わっている。砂場も又、一人のポツンとした影があった。
 何て声を掛ければ良いのだろう。それとも無視してしまおうか。
 後者はすぐに却下した。先週のあの件で気まずくなるのは分かっているのに、それでも彼を無視する気にはなれなかった。
750忍と幸人 第二話:2011/03/25(金) 23:08:20.52 ID:xvmloqPv
 「幸人」

 名を呼んでみる。今度は振り向いてくれた。あの時の様な無機質な顔ではなかった事に安心する。

 「お姉ちゃん……」

 その顔に笑みが浮かんだ。どこか安心した様な笑顔だ。
 脇にしゃがんで頭を撫でる。気持ち良さそうに目を細めて、まるで猫みたいだ。
 撫でながら考える。先週のあの事――母親の事については触れない方が良いのだろうかと。
 先週のあの話に偽りが無ければ……あの母親は娼婦なのだろう。そして、幸人も身売りをさせられている……。あの小さな体、綺麗な顔が、幾人もの男や女達によって……。

 「幸人、ジュース買ってやろう。こっちへおいで」

 彼の小さな手を取り、ベンチ脇の販売機まで連れていく。
 幸人が選んだのはアクエリアスだった。私もそれを買ってベンチに座る。
 ボトルのキャップを捻ると、プシッと圧の抜ける音がした。
 ちびりちびりと口を付ける彼の横顔を見つめる。
 私は彼の右隣に腰かけているので、その横顔の目は閉ざしたままだ。彼からすれば、私が腰掛けている位置は視界が途切れているせいで見る事ができないはずだ。右半分の視野が潰れているのは本当に気の毒だと思う。
 可哀想だと思う。が、今彼は目の前のボトルに夢中になっているという事に、ほんの少しの悪戯心が生まれてきた。
 そろりそろりと彼に寄る。彼は感付かないまま、アクエリアスを美味しそうに味わっている。こっくりこっくりと飲んでいるから、何だかうたた寝している子供を相手にしているみたいだ。
 ある程度近づいたところで、一気に詰め寄った。手は彼の左肩に回し、頭は胸の谷間に埋める様に、思い切り抱きついた。

 「お、お姉ちゃん……!?」

 いきなりだったからびっくりしているみたいだ。驚きを隠せないでいる幸人の顔が谷間から覗き見えた時、また悪戯心がちくちくと刺激された。

 「ふふっ……この間、私のおっぱいの中で気持ち良さそうにしていたからな……それそれっ」

 胸をグニグニと顔に押し付ける。大分量が減っているボトルの中身がちゃぷちゃぷと鳴っているのが聞こえる。
 幸人は既に大人しくなっていた。頬を少し染めながら目を閉じている。私の胸の感触を味わう事に集中しているのだろうか。
751忍と幸人 第二話:2011/03/25(金) 23:10:23.80 ID:xvmloqPv
 彼の頭一つがすっぽりと覆える、この乳房の柔らかみを顔全体で受けている幸人。安らかな吐息がすうすうと聞こえる。寝てしまったかと思ったが、時折顔でぐりぐりと胸を押し返してくるのを見ると起きてはいるらしい。
 幸人の汗の匂いを味わいながら、背中をぽんぽんと叩いてやる。すると、ぶら下がっていた彼の両腕が私の背中へと回ってきた。

 「……気持ちいい」

 ゴロゴロと甘えてくる彼が呟いた。
 心臓が強く脈打った。彼に悪戯を仕掛けようと思い始めた時からさらに大きくなっている。胸の中も何だか膨らんできている気がする。
 ほうっと息を吐く。幸人の肌が気持ち良い。お互いに汗ばんでいるが、全然不快な気分にならなかった。
 綺麗な顔つきの、可愛らしい女の子みたいな男の子が、今私に全てを委ねている。錯覚か、体ばかりか心と心まで癒着しそうだ。
 そうだ。この子は右目が見えないだけでなく、足も悪い。先週と今日の様子を見た限りでは、同年代の友達もそう多くはないのかもしれない。母親もあの調子だ、彼は体ばかりか、心まで追い詰められているだろう。
 地面を一瞥する。そこには、二つが一つに結ばれている影がはっきりと描かれていた。まるで、小さな木が大きな木に寄り添い、慎ましくも成長をしていく物語を影絵で見せられている様だ。
 この子は今、私に依存しているのだ。彼はおっぱいから離れようともしない。乳離れできない赤ん坊を思わせる。
 ――乳離れできないと言えば、先週の母親との件を思い出す。あの時の幸人の異変について、今、おぼろげにだが合点がいった。
 あれは端的に言えば、幸人の防衛本能によるものなのかもしれない。
 幸人は独り立ちするだけの体力も無いし知識も無い。お金ともなると言うまでもない。彼が生きていくには、あの母親との同居が不可欠なのだ。
 自らが生き延びる為に彼は、過酷な環境に適応する為に、無意識の内に不感症に陥る術を習得した。あの時の幸人は、母親と接触した時にスイッチが移り変わった状態だったと考えると、色々と辻褄が合う。
 ミンミンと鳴き叫ぶ蝉に包まれて、幸人と抱き締め合う中、滴る汗の様な冷たさが胸の中にさっと広がるのを感じた。
752忍と幸人 第二話:2011/03/25(金) 23:12:31.29 ID:xvmloqPv
 彼は誰かに頼らないと生きていけないのだ。この影絵の様に、何かに縋り付いていないと成長できない。寄り添える物が無いと、自らを支える事も叶わず、地面に伏してしまうのだ。
 今までの彼は母親を支えにする他なかった。今この瞬間は私を支えにしている。
 これからの彼の支えは? 一体誰が彼と寄り添う?
 またあの母親か? 自分の息子を商品としか考えていないあの母親の手に委ねられるのか?
 そんな事、許せるわけがない。
 ではどうすれば良いのか。
 そう自らに問い掛けた時、ふと頭に過った。
 それを認識すると、私は自らの欲深さに可笑しさが込み上げてきた。
 私はこの子を欲しているのだ。愛おしさのあまりにどうしようもなくなって、幸人を手元に置いておきたくなってしまった。
 あの女の言葉が思い出される。あの人を見下した、忌々しい顔と一緒に脳内に浮かび上がってくる。
 ――この子が気に入ったの?
 良い客を見つけたと言わんばかりだ。
 ああ、気に入った。
 貸せとは言わん。
 この子の全てを寄越せ。
 私に夢中になっているこの子の全てが欲しかった。私を見つめて、私に安らぎを求め、私の胸に還ろうとするこの子が欲しかった。
 こんな綺麗な子を汚し続ける、あの女が憎かった。あの顔を思い切りぶん殴って、粉々にしてやれたらどんなに胸がすくだろう。

 「――お姉ちゃん?」

 幸人がこちらを見上げていた。

 「どうした?」

 頬笑みを見せる。私の中の欲望が彼に悟られない様に。

 「何か様子が変だったから……ちょっと怖かった……」

 どうも彼に感付かれそうになっていたらしい。

 「少し考え事してた。すまない」

 後頭部を優しく撫でる。これも彼はお気に入りらしい。
 私の手で彼が踊っている。この子は私の思いのままにできる――そんな興奮が沸き起こる。
 あの母親からこの子を奪い取ってやりたい……。
753名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:13:36.14 ID:nAHxwN5W
こりゃ驚いた
児童虐待ものの続きが投下されるとはな
754忍と幸人 第二話:2011/03/25(金) 23:14:36.18 ID:xvmloqPv
 彼を可愛がる傍ら、くつくつと妄想が煮えたぎる。
 私と幸せになろう、幸人。今までの……あんな母親の事なんか忘れて、私と一緒に。
 怖かっただろう? 知らない人にエッチな悪戯ばかりされて……可哀想に。
 私と一緒ならもう怖い思いはさせない。何時でもおっぱいで寝かせてあげられるし、たくさん甘えさせてやれる。永遠に。
 その為なら、あんな母親なんて、いらないだろう?
 な? 幸人……。
 ――たっぷりと私に甘えた幸人は満面の笑みを浮かべていた。充電が完了したのか、さっきよりも断然、活き活きとしている。

 「お姉ちゃん、またお城、作って?」

 迷彩のジャケットの裾を掴み、じゃれついてくる幸人。また砂や泥と戯れるのかと苦笑してしまうが、彼の頼みなら嫌な気はしない。

 「いいだろう。今日は先週のよりも凝った造りをしてみよう」

 そう言うと彼は大層喜んで、「早く早く」とぐいぐい引っ張り始めた。「急かすなよ」と笑いながら彼を宥めるが、はしゃぎっぱなしで聞く耳持たずだ。
 先週とは打って変わって活動的になっている。私の影響なのだろうか?
 だとしたら嬉しい。彼が私の存在を経て、変わる事ができたという事なのだから。
 良い兆候だ。彼は私を信頼し、守りを着実に解いていっている。これは、その年にして幾度と悲惨な経験をしてきた事も後押ししているのだろう。私の事を「優しいお姉ちゃん」だと刷り込ませるのをより容易くしている。
 心を囲む堀を埋め、外壁を崩し、心理的無防備の状態にまで私が入り込む。そうすれば、彼の中に私という存在を根付かせる事ができる。
 破壊し、侵略し、そして再生させる。そうすれば、何時でも私の事を想い、私を求める、私だけのお人形を生み出す事ができる。
 その為にも、地道に積み上げていく。この砂の城の様に、水を織り交ぜて地盤を固める事から始め、一つ一つを形作る。途中で泥濘に手が汚くなる事もあるだろうが、そんなもの、その後に約束される幸福を思えばさして苦にもならない。
 今、脇で私の手元をじっと見守るこの微笑みが、私の物になる事を思えば……。
755忍と幸人 第二話:2011/03/25(金) 23:17:08.25 ID:xvmloqPv
 ああ、なんて可愛らしいのだろう、この子は。
 鼓動が早まっていく。私の胸の内に秘めた欲望が暴れている。
 手が震える。砂がポロポロと零れ落ちているのが見えた。
 抑えなければ。幸人に怪しまれてしまう。私はあくまで「優しいお姉ちゃん」でなければならないのだから。衝動のままに彼を求めるのは全てが終ってからだ。
 じゅるりっと舌舐めずりをすると、彼がきょとんとした顔をして言った。

 「お姉ちゃん、お腹が空いたの?」

 涎が垂れた私の顔を見て、そう思ったのだろうか。

 「フフッ、少し、な。後で何か食べにいこうか」

 体は好き勝手に弄ばれていてもその心は純粋無垢、擦り切れた所が何も見られない。
 ますますこの子を私の中で守ってあげたくなる。

 「ありがとう。でも、ママが怒るから……」

 この子は常に、あの母親の影に怯えている。今も「姿の見えないママ」にびくびくして、酷く憔悴している。
 先週もそうだった。足が悪いにも関わらず走って帰ろうとしたのは、私と遊んでいて時間を忘れてしまい、門限を破ったという事で母親に折檻されるからだった。
 あの時見た、幸人の髪を思い切り掴んで罵声を浴びせていた姿が頭から離れない。あの光景が強くイメージされる度に私は歯を食いしばっていた。

「……そうか」

 歯噛みしながらも、そう一言だけ返した。
 今はまだ行動に出る事ができない。下手にあの女にぶつかっても、大騒ぎされて場を混乱させられてしまうだけだ。正面から相対する事の無い手段を用いるのが無難だろう。
 警察には頼りたくない。警察に通報してあの女が逮捕されたとしても、せいぜい数年で出獄できる。
 弁護士等が張りきって――例えば彼女の恵まれない生い立ち等――アピールすれば、さらに刑期が縮まる可能性もある。日本警察が優秀であろうとも、あの女を数十年も懲役刑に処せられる証拠を暴けるとは思っていない。
 懲役を終えて、またあの女が娑婆の空気を吸う機会が与えられると思うと虫唾が走る。たかが数年檻の中に入れる程度では生温い。

 「――あ!」

 幸人が目を丸くした。どうしたのかと思ったら、手元が狂って城の一部が崩れてしまっていた。
756名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:17:36.50 ID:Xb0+IJkT
こんなんで流れは変わりまへんやろ
お呼びやあらしまへん
757忍と幸人 第二話:2011/03/25(金) 23:18:54.91 ID:xvmloqPv
 「……しまったな」

 物思いにふけていたせいで全く気が付かなかった。結構強めに腕を当ててしまったらしく、損害が大きい。

 「すまないな、幸人。今日は調子が悪いみたいだ」

 苦笑いして誤魔化す。幸人はにっこり笑って「しょうがないよ」と言ってくれた。

 「あ、そうだ。お姉ちゃん、今何時?」

 その場から立ち上がった。
 ……もう帰ってしまうのか?

 「三時……五十分だな」
 「ごめん、お姉ちゃん。今日はママに早めに帰れって言われているんだ」

 水道までよたよたと歩き、手を洗う幸人。
 またあの母親の所へ戻るのかと言い掛けた。仕方ない、今はまだ、あの女が彼の帰る場所なのだから。

 「家まで送ろう」

 彼を抱き上げ、頭を胸の上に乗せてやると、「ありがとう」と小さくお礼をしてくれた。
 団地の前まで辿り着く。あの女との鉢合せを避ける為、死角となる箇所で彼を降ろし、そこで別れた。

 「……さて」

 しばらくすれば夕闇に包まれ、月が昇る。その時、あの女は動き出すだろうか。

 「尻尾を掴んでやらないとな」

 指の骨を鳴らし、幸人が入って行った部屋を睨みつけた。
758 ◆O9I01f5myU :2011/03/25(金) 23:21:02.68 ID:xvmloqPv
以上で第二話、投下終了です。

第一話を保管してくださり、どうもありがとうございました。
759名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:22:26.79 ID:uvM8izd5
いや、幼児虐待なのはこの主役のバカ女だけど
赤の他人を性的いたずらの対象にするのは罪が重いぞ
強制わいせつは5種ある重要犯罪の内の一つだからな
760名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:24:01.44 ID:DWWV4/8P
犯罪者が主役のSSか
ルパン三世の向こうでも張るつもりなのかなw
761名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:26:23.43 ID:YgEyWkdd
>>759
怖いのは主役もそうだが、作者もそれに気づいていないってことだな
こういうのを読んで真似するショタコン女が出てきたらどう言い訳する気だろう
762名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:26:39.11 ID:8QDB1WJB
GJ!投下待ってた!途中嫉妬してる荒らしが居たけどきにすんなw
幸人がカワイソス。次回は糞女から幸人を奪還するのか?
次回がとても楽しみだ
763名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:29:59.40 ID:8QDB1WJB
>>761
ラーメン屋でステーキでも注文するおっさんみてえだなお前w
764名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:31:51.86 ID:YgEyWkdd
奪還とは奪われたものを取り返すことだけど
元々自分のじゃないものを奪い返すことなんかできないなw
それはそれで誘拐罪が成立しちゃうし
いずれにしても豚箱送りになるのは間違いない
765名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:34:16.28 ID:/Yiok8Xp
>>758
乙です
766名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:36:21.10 ID:8QDB1WJB
誘拐のほうが表現が正しいなw間違えた
767名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:39:23.71 ID:Jgy1LJCO
こういう自己中心的な正義派女が一番むかつくな
左翼系TV局の女子アナやバカ代議士を見ているようだ
非常に不愉快な気持ちになる
768名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:44:01.38 ID:8QDB1WJB
自演だなお前
769名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:45:38.85 ID:wzpPaC9d
>>767
代議士は代議士でも、自分が主婦代表とか主張してるオバハン議員な
言えてるw
あと法外なまでの高給取りのくせに庶民代表を自称してる局アナも腹立つけどな
770名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:48:11.84 ID:nmXBbLEK
なんでモンハンのやつには噛みつく奴がいないんだ?
771名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:48:39.61 ID:8QDB1WJB
局アナはわからんでもない
772名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:51:35.53 ID:8QDB1WJB
>>770お前が即に噛み付いてるだろw
モンハンは色々ネタの仕込みとか奥深かったからじゃないの?だからと言って
他の作品が変なわけじゃないけど
773名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:56:06.98 ID:4nkDjJe8
いや、この正義派腐女子は充分に変だよ
まずこのスレでは需要はないだろ
モンハンの当て付け的にGJはもらえるだろうけど
774名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 00:05:57.83 ID:nmXBbLEK
いや、面白いならそれでいいんだ
自分もモンハンやってるから分かるなぁってところあったし
ただ、その前後で結構エグいこと言う奴がいる中で、全くふれられないのも不思議だなって
まあ、それだけ面白かったってことでいいか
775名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 00:06:41.87 ID:b8bdfMvU
俺は男だから同年代の男が女子からヤンデレ攻撃受けるSSが読みたい
いい歳した女が小さな男の子にヤキモキするSS何か読んでも面白いと思うわけがないだろ
加えて言うのなら改行の仕方とか字面とか、見た目に非常に読みにくいし
文と文の継ぎ目が不自然で、文章全体が下手くそに感じる
だから面白くもないし需要もないって言ってるの
別に狂犬みたいに理由もなく噛みついてるんじゃないよ
776名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 00:17:46.45 ID:D79bOQok
忍のSSは変に暑苦しくてねっとりしている

けどモンハンのは軽妙洒脱な文章で、バカっぽいのにスタイリッシュだった
掛け値なしに面白かったよ

機を読む能力に加えて表現力の差、つまり文才の違いじゃないの?
777名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 00:21:41.84 ID:SJrP6C8w
モンハンSSに対する嫉妬か
醜いな
滑稽だなw
778名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 00:27:05.36 ID:mnl1AMEd
このスレには
ここのssなんて糞ばかりなんだから誰も見ねぇーよ、と言う奴と
真似する馬鹿が出たらどうすんだ、と言う奴がいるけど
正直なところどっちなんだ?

779名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 00:41:48.26 ID:bCIRROjI
ただの荒らしだから深く考える必要はない
780キング・ワイルドウエスト:2011/03/26(土) 00:50:17.38 ID:5jsMa8yD
とりあえずスルーでOK
781名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 00:58:14.52 ID:hGGbsFPa
久々に来てみたが相変わらず嵐の自演ご苦労様
折角立てた偽スレ過疎らせてどうするの?
後バカみたいに嵐に乗せられて噛みつく住民ってこれも嵐の自演?……

後嵐君に聞きたいんだけど、@作品叩いて駄作を排除すると言ってるが素人の投稿掲示板で素人同士がまったりとやっているのが気にくわない理由は?
A君って嫉妬スレと関係が有るの?
B特定の作者とフアンに恨みが有るの?
C仮にこのスレが潰れたら次はどうするの?
D人は人、自分は自分。他人の自由な意志や発言を認める気持ちって君には有る?それとも自分と違う感覚や意見は全て悪と考えてるの?
以上嵐君への公開質問状です
逃げるも答えるのも君の自由だけど……
782名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 01:26:47.00 ID:hGGbsFPa
あ…ごめん……

具体的に言うと今日のレスでいくとID:D79bOQok君とID:b8bdfMvU君の事だね
783名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 01:29:40.44 ID:gG4s1ZcS
何この流れ
特定のSSが好きっていうのは人だから仕方ないと思うけど
他の人の作品をけなすのはスレの合意なの?
>>1に書いてあることってなんなの?飾りなの?
だったら潰れちまえよこんな糞スレ
784名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 01:34:03.09 ID:UYDoVxSh
合意のわけないだろ
俺たちだって迷惑してるんだよ
785名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 01:37:31.44 ID:mnl1AMEd
まともな住民がいて安心したけど
このスレはこれからどうなるんだろう
786名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 01:37:45.25 ID:hGGbsFPa
>>783-784
自演で誤魔化すの?
違う人なら邪魔しないでもらえるかな?
787名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 01:44:42.19 ID:6wbxOssO
またバカ認定された荒らしが暴れてるのか

もうすこし賢くなってから出直してきなさい
788名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 02:02:52.71 ID:UYDoVxSh
>>786
意味不明
回答しただけで自演とか何のことだかわからん

あとどうもそっちの言ってることがわからんのだが、自分の質問が終わってないから書き込むなって言ってるのか?
だとしたらスレ私物化すんなと言いたい
789名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 02:15:32.17 ID:rHbs8dL3
>>788
やめろ、かまうな。荒らしの自演だ
荒らしの文体はいくつかのパターンで決まっているから、このスレにしばらくいれば分かるようになると思う
現在このスレに書き込まれている相当数の書き込みは荒らしのものだ
良識ある人間は>>1に従ってきちんと荒らしをスルーしているんだから、必然的に書き込みは荒らしだらけになる
ヤンデレとここに投下されたssの話題から離れたようなレスに答えるな
それだけで、荒らしがいようとスレは正常に回る
どれが荒らしで、どれが荒らしじゃないかわかるようになれば、荒らしがいてもいなくても同じことだからだ
だからたとえスレが荒れていても気にしないで欲しい。そしてまともじゃないようなレスには一切取り合わないで欲しい
目に見えるものは違っても、ここは多くのまともな人間がいる。だから大丈夫だ
790名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 02:32:02.23 ID:hGGbsFPa
>>789
激突スルー 話題自体がスルーの話に移行してまう。泥沼状態。
流石嵐君。
見事な自演だ。
自分の都合の悪い話題の時は自治厨になりすますのが上手いw
791名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 02:54:31.03 ID:EhfUC1Fx
荒らししかいないんでしょ
792名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 03:13:49.34 ID:CZkyVPJl
>>758
GJGJ

荒らしは無視しておk 荒らせるネタさえあれば何がなんでも荒らすから

それが嫌ならWiki掲示板に投下しても良いと思うよ
793 ◆aUAG20IAMo :2011/03/26(土) 10:13:55.33 ID:miKa7dF2
投稿開始します
79417:00時の女の子 2:2011/03/26(土) 10:15:08.71 ID:miKa7dF2
「おにいちゃん、あそぼ」
「いいよ、んじゃ入ってくれ」

いつもの時間、いつものチャイム、いつもの女の子
でも、それを迎える側が今日はちょっと違うんだ

「おいおい、お前が言ってた女の子ってその娘か」
「こりゃ、援護のしがいもあるってもんだな」
「…………?」

先に部屋に居座ってる二人の男にミユも動揺を隠せない様子
こいつらは俺の友人の松尾と鈴木。ミユが持ってくるゲームを、大学の頃は授業中でもいっしょにやりまくってたダチ
昨日電話で今回の経緯を話したところ、絶対にパーティ数限界(4人)までそろえたほうが楽しいから、と言って遊びに来た
こいつらは俺と同じく卒業単位ギリギリオールCのバカだが、こいつらなりにミユを楽しませてあげようとしている。良い奴らだ
ちなみに、ミユには先に言っておいてもよかったんだけれども、ちょっとびっくりさせたいといういたずら心が勝ってしまった

「ほら、兄ちゃんの後ろに隠れないの。こいつらは兄ちゃんよりもそのゲームやってる中毒者だから、今日は四人で遊ぼうって企画だよ」
「誰が中毒者だ。だいたい俺らもお前もプレイ時間カンストしてるからわからんだろうが」
「………いじめない?」
「いじめない。むしろ愛でる」

それからこたつを囲んで四人でプレイ
人数増えてもミユの指定席はいつもと変わらず、俺の膝の上
初めは緊張してたミユも、やっぱり初めての四人プレイは刺激的だったらしく目を輝かせていた
アタッカーはミユで、松尾が遠距離から、鈴木が近距離から敵の足を狙って転ばせ、俺は広域回復薬や回復粉塵でサポート
でしゃばりすぎもせず、しっかり初心者に花を持たせて練習にもなる三人援護だった……と自負してる
それから四人騒いで遊んで飯食って、アホな冗談にミユも笑って、気が付くとそろそろ恵美子さんが帰る時刻になってしまっていた

「おにいちゃん、すずきさん、まつおさん、ありがとう。とってもたのしかったよ」
「おう。また時間できたら来るようにするわ」
「同意。こいつん家で飯食えば食費も浮くし、なにより美幸ちゃんと遊ぶのはたのしかったしね」
「前半いらないだろ。普通に後半だけ言えよ。あとうちは食堂じゃねぇ」
「わたし、こんなにたくさんのひととあそぶなんて、うまれてはじめてなの。またきてね」

その言葉に、少し寂しそうな笑顔を浮かべる二人。たぶん俺もおんなじような顔をしてると思う
さっきの言葉はつまり、13年間、4人以上で遊んだことがないと言われたってことだろ
そのせいかなんだか無性にミユを愛でたくなった俺たちは、それから恵美子さんがチャイムを鳴らすまでずっとミユを撫で回していた
恵美子さんは驚いていたけど。事情をかいつまんで話すと少し呆れたような、でも嬉しそうな顔で笑っていた
79517:00時の女の子 2:2011/03/26(土) 10:15:31.89 ID:miKa7dF2
翌日は、五時から夜中まで以前ミユが見てみたいと言っていた映画のレイトショーに連れて行った
その翌日は普通に五時からいつものように二人でゲームをした。夕食は外食だが
またある時は、松尾がバイトしている水族館から入場券をパクってきたので、4人で堪能してきたりもした
ミユが一度行ってみたかったと言ってた千葉ネズミーランドも二人だけど行って来た
こっそりカンパしてくれた二人にはしばらく飯をうちで食わすことになりそうだな
学校? どうせもうすぐ転校だ、嫌なところなら休んでしまえと俺が言い切ってやったぜ
万一学校から苦情が来たら恵美子さんに深々と頭を下げる心構えも万全だしな
ミユもミユで、遊びに行くどころか母親以外の人と出かけるのすら数年ぶりだと言っていた
そのたびに俺や鈴木たちに愛でられる羽目になったが、ミユはそんなことでも嬉しそうに笑っていた

それから、引っ越しまであと三日という日。俺の部屋、二人だけでゲームをしていた
けれどもこの日は少し違っていた。ミユはゲームの内容にはあまり集中せず、もっぱらおしゃべり
珍しいことである。寡黙と言うほどではないが、そんなに口数の多い娘じゃなかったから

「あと、水族館もよかったよな。特にあのイルカのショーがさ」
「うん。おにいちゃん、ずぶぬれになっちゃったよね。でんしゃで、すっごくめだってたよ」
「それを言うなって。駅員さんの目がかなり痛かったんだから」
「でも、とってもたのしかった………とっても、とってもたのしかったんだよぉ………」

膝の上で、小さな体が震えてる。声も同様に震えてる。考えるまでもなく、ミユは泣いている

「いやだよ、はなれたくないよぉ……。おにいちゃんも、いっしょにきょうとにいこうよぉ……」

俺に向き直って、胸元にしがみついて泣きじゃくる
そんなミユに僕は一言、「ごめんね」と返すことしかできなかった
そのかわり、両手でその小さな体を強く抱きしめる

「いっしょにいて。ずっといっしょにいて。わたし、おにいちゃんのためだったら、なんでもするから……」
「………」

別に見返りを求めたつもりじゃない。きっと松尾も鈴木もそう言うだろう
ただ俺は、この地を離れるミユに、最後に楽しい思い出を作ってあげたかっただけなんだ
79617:00時の女の子 2:2011/03/26(土) 10:16:39.47 ID:miKa7dF2

「京都に行けば、ちゃんと新しい学校で新しい友達を作ることができるんだよ
 だから、兄ちゃんとはもうすぐさよならしなきゃいけないんだ」
「いやだいやだ! あたらしいともだちなんていらない! わたしはおにいちゃんがいてほしいの!」
「大丈夫だよ。電話ならいつかけてもいいから、いつだってお話はできるさ。メールアドレスは恵美子さんに教えてるし」
「そうじゃないの! わたしはおにいちゃんがそばにいてくれなくちゃだめなの!」

俺の胸元から少しだけ顔を離して上目遣いで見上げてくる
涙のせいで赤くなった瞳で、必死になって訴えてきている
このいじらしく、臆病な女の子に自分はなんと声をかければいいんだろう
わからない。俺は頭が悪いから、正しい回答なんて分からないんだ

「ミユ、明日は何をするか知ってる?」
「……わたしとおにいちゃんとママ、まつおさんとすずきさんと、おわかれかい」
「そう。だから、明日最後の日を思いっきり楽しんで、笑ってお別れしよう」
「……わらえないよぉ…………おにいちゃぁん………」
「泣いちゃ駄目だよ。兄ちゃんも二人の友達も、ミユの笑い顔が大好きなんだよ」
「……まつおさんもすずきさんも、たいせつなおともだちだよ。でも、おにいちゃんがいちばんたいせつなひとなんだよ……」

思わず、心臓が跳ねるような感覚が来る
バカ。この娘はまだ中一だぞ。告白なんて大人びたものじゃないっての。勘違いするな、俺
そんなことを少しでも考えた自分に僅かな嫌悪感を覚えつつ、また笑顔を作る

「なあミユ、兄ちゃんはな―――」

俺の言葉は、ミユの唇に遮られる
時間にすればほんの数秒。けれども、俺には数分の出来事のようにも感じられた
その数秒で、俺は何を話そうとしていたのか、すっかり頭から抜け落ちてしまった
これは俺にとって、そしてたぶんミユにとってもはじめてのキス
そして頭の中が大混乱している俺とは裏腹に、ミユは涙目ながらも笑顔になっていた

「おにいちゃん、だいすき。わたし、こどもだけど、なにしてもいいよ。おにいちゃんが、わたしをはなさないでいてくれるなら」

その時、俺今まで妹としてしか思っていなかった娘に、初めて女の影を見た
違う、違うんだよミユ。俺はそんなことをしてほしくてミユと仲良くしていたんじゃないんだよ
胸にほんのわずか芽生えた劣情を押し殺して、俺はまたミユに笑顔を向けた

「明日、みんなで騒ごう。そうしてさ、それを思い出にしてお別れしよう。大丈夫、俺はいつか京都にも遊びに行くよ。な?」

本当に俺から京都に行く日が来るのかは分からない
それでも、今この場ではこう言っておくべきだと、俺の本能が言っていた
79717:00時の女の子 2:2011/03/26(土) 10:16:59.70 ID:miKa7dF2
「今日は、美幸のためにこんなことまでしていただきまして、本当に―――」
「ストップストップ! 俺ら別にたいしたことしてませんから! 友達の送別会ですから!」
「そうですよ恵理子さん。そんなに恐縮しないでくださいっていつも言っているでしょう」

俺と松尾で恐縮癖のある恵理子さんの言葉を遮る
今日はせっかくのお別れ会だ、堅苦しいことは抜きにしたい
……そんでミユは、今日も今日とていつもの指定席――俺の膝の上に座り込んでいる
しかし俺含めみんな何も言わない。もはやこれがデフォルトと化してしまっているのだ。慣れって怖い

「かんぱーい」
「「「「乾杯!」」」」

5つのグラスがカチンと音を立てる。4つはビール、1つはジュース
それから、夜遅く帰ることが多く、あまり近状報告できなかった恵理子さんに最近のことをジョークを交えて4人で話す
いや、ここは本当に大変だった
話す内容が多くて、というのもあるが、なによりいちいち恐縮してしまう恵理子さんを抑えるのがさ
それから三人で共同購入したプレゼント。ミユがいつも持ってきていた携帯ゲーム機と、そのソフトの最新版を渡す
本来なら30,000は飛ぶところを18,000に値切って購入。俺のバイトしてる電気屋でラベルを張り替えたのを鈴木に買わせたのさ
よい子は絶対マネすんなよ! バレたら店長の説教じゃすまねえぞ!
そんな綱渡りで値切りに値切ったゲームだが、ミユは目を輝かせて大喜びしてくれたし、まあよかったよかったってことで
まあそんなこんなで、気が付くとすっかり辺りは夜。酒に弱い鈴木が酔いつぶれて寝ちまったのを松尾がタクシー呼んで返す
料金は鈴木につけておく、と悪魔のような笑みを浮かべていたのがなんともいえなかった

そうして、家の中には俺とミユ、そして恵理子さんが残される
ミユは昨日あんなことがあったというのに、今日は平然として楽しんでいた
不満があるわけじゃない、むしろ良い傾向だろう。でも、何か違和感が抜けなかった

「おへや、もどるね」
「そうね。私も戻ります。今日は本当にありがとうございました」
「いえ。こちらこそ、今までありがとうございました」

俺と恵美子さんが深々と頭を下げる。本当はもっと言いたいことがあったのに、なんだか言葉が出てこない
そんな時、ミユが俺の顔を引き起こして、昨日よりも浅い口付けを交わす

「おにいちゃん、だいすき」

その言葉を、きっと恵美子さんは[大好きなお兄さんに対する妹の別れの言葉]のように見ていたことだろう
けれど俺には、それ以上の意味が含まれているのだということがわかっていた
798 ◆aUAG20IAMo :2011/03/26(土) 10:20:40.00 ID:miKa7dF2
投稿終了です
たぶん次で終わると思います

それと、wikiの作者欄に私の項目を作っていただきありがとうございます
これからも精進していきたいと思いますので、よろしくお願いします
799名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 11:01:21.40 ID:cFoQbERd
>>798
ヤバい、ワクワクしてきた
でもこの主人公確信犯だよな。こんなコトしてたら絶対惚れられるだろ(笑)

ってことはこれから病んじゃうってことかな。楽しみっす!
800名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 11:03:26.62 ID:YA9UAW1j
投下乙&GJ
ロリは正義やでえ
801名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 11:12:32.00 ID:ew5oTmYN
GJ!!!!なんか胸が妙に苦しいというか、寂しいというか.....
感情移入しそうだw
802名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 11:41:44.11 ID:tSYLoy5q
>>798
乙です
803名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 12:05:41.62 ID:UYDoVxSh
お前さんって本当に悪人を書けない人だよな
そのおかげで読後感がかなり良くて面白いぜ
GJ
804名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 15:31:45.94 ID:ew5oTmYN
悪人て.....
805名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 16:02:39.12 ID:UYDoVxSh
悪人って言い方が悪いなら[登場人物がみんな優しい]って言い直すけど
806名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 16:26:10.28 ID:s7hejP5W
ドラマでもプロレスでも、悪役が有能だと盛り上がるね
スレッドでも同じなんだな
807名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 16:31:56.89 ID:ew5oTmYN
別に悪役いてもいいけどな
808名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 17:29:30.92 ID:s7hejP5W
いつもの悪役の人たち、この作品には文句つけないけど
気に入ってくれたのかな?
809名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:02:25.05 ID:1Ea0/GzN
そうだ投稿、しよう
810名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:03:18.84 ID:1Ea0/GzN
 投稿します

 どうにも、夢を見ているらしい。
 
 目が覚めると、周囲にある全てのものが別のものに見えた。
床やベッド、窓から他の家具に至るまで、すべてが記憶と同じ形を保っていない。
……木の床は畳、四本脚のベッドは布団、四角い窓は丸い窓、
そんな感じにまったく別のものへと変わっている。

「いったいどうなっているんだ」
 
 記憶との相違に戸惑い、俺は呟いた。
こんな状況に戸惑わないことの方がどうかしている。
 
 不意に、頭痛と吐き気が襲ってきた。
腹の中のもの全てを吐き出したい気分だ。
だが気持ち悪さのおかげで思考はクリアになっていき、
断片的にだが記憶が戻ってくるのを感じた。
 
 確か、居酒屋で見知らぬ女と話をしていたはずだ。
女の歳は十六、七といったところで、黒く長い髪は清楚な印象を与えていた。
そう考えると此処は女の家なのだろうが、どういう経緯で話し合い、
泊めてもらったのかが分からないので、
二度寝でもして現実逃避したい気持ちに駆られる。
 
 階段を上がってくる音が聞こえた。続いて襖を開ける音。
視線を向けると、そこに昨夜の女がいた。
811名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:03:35.75 ID:MhKThTe+
いや、だって今んとこ特に文句あるような文章じゃないし
なにはともあれGJ
812名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:04:37.45 ID:1Ea0/GzN
「おはようございます。酔いは覚めましたか?」
 
 女は優しく微笑む。
しばらく呆然としていると、白く、ひんやりとした手で俺の額に触れた。

「熱はないようですね、安心しました」
 
 随分と親しげに感じる。好意を向けられているのはありがたいが、
何しろ記憶がない。少し罪悪感を感じた。

「心配してくれてありがとう」

「当然のことですよ」

「ところで、昨夜、君と居酒屋にいたことは覚えているけど、
どうして此処で寝ているのか、何を話したかが分から……」
 
 そう言いかけて、口をつぐんだ。
彼女は暗い瞳で、無言のまま俺を見つめている。
そこに妙な不気味さと重たい空気を感じた。

「祐一さん、冗談ですよね」
 
 背筋に寒気が走った。彼女は薄ら笑いを浮かべている。

「昨夜、彼女にしてくれるって言いましたよね。
それとも、あの女の顔を見なきゃ思い出せませんか?」

 無表情のまま彼女は続ける。 

「酒に酔い、泣いて悲しんでいるところを狙ったのは悪いと思います。
でも私の告白に頷いてくれたし、抱きしめてくれましたよね。
あれも覚えていないんですか?」

 抑揚のない声が、逆に怒っていることを表している。
俺は思わず首を横に振り、否定を表した。

「すまない、紗耶。酔いのせいで少し混乱していた」
 
「私も取り乱して申し訳ありません。
お水、持ってきますから、
……そこにいてくださいね」

 紗耶は踵を返し、階段を降りていく。昨夜の出来事は覚えていないが、
彼女のことを土壇場で思い出せたのは不幸中の幸いだろう。
813名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:04:50.42 ID:MhKThTe+
いや、だって今んとこ特に文句あるような文章じゃないし
なにはともあれGJ
あ、あとピーチガーデン紹介してくれた人サンクス
大変良いヤンデレでした
でも終わりかたはファッキンだな
814名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:05:44.20 ID:1Ea0/GzN
 柊紗耶、俺が告白して振られた女、夕香の妹だ。
夕香は俺と同じ高三で、茶髪のボブカット、澄んだ目が特徴的である。
同好会内では男女問わず誰からも好かれており、
昨日、男三人でいっぺんに告白して全員玉砕した。

「みんなとは友達でいたいから」その言葉は俺達の心に傷をつけ、
飲み会という名の自棄酒大会の後、お互いの友情はより固くなった。
未成年のくせに飲み足りず、更に潰れるために一人で行った居酒屋で、
紗耶とは何らかの会話をしたはずだ。

「お水、持ってきましたよ」

 物思いにふけている間に、いくらか時間は経っていたようだ。
ピンク色の可愛らしい湯呑に並々と水が注がれている。
俺が湯呑に口をつけ飲んでいると、紗耶は口を開いた。

「もし昨夜のことを忘れているのなら、
哀しいことですがそれで構いません。
けれど、祐一さんは私の告白を受け入れた。
その事実だけは覚えておいてください」

 紗耶は俺の頬に触れ、そっと撫でた。
その顔は妖しげに笑っており、影を含んでいる。
俺は黙って頷いた。


 

 
 


815名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:06:11.86 ID:MhKThTe+
書き込み間違えた・・・失礼
816名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:07:59.24 ID:1Ea0/GzN
投稿終わりです
お目汚しでしたら、すみません
817名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:24:02.79 ID:qBesuXAY
>>816
乙です!

そんな謙虚になる必要は無いですよ。ゆっくりしていってね!
818名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:30:34.56 ID:qBesuXAY
>>798
乙です! 次回も楽しみにしてます!
819名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 19:03:06.98 ID:ew5oTmYN
乙!!!次回に期待だな!
上品な作風だね
820名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 19:55:47.43 ID:89sM8Kjj
乙ですね
これからが気になります
821名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 19:58:17.46 ID:yHMJlZ2d
告白した女子の妹……なんて奴だ……萌える!!
822名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 22:29:26.35 ID:2KDtYYm9
ひゅっけばいん
823名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 23:14:04.32 ID:gG4s1ZcS
>>816
GJ!
続きを期待してる!
824名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:13:44.01 ID:cns5caFz
>>816
GJ
今後姉と妹の間で何か起こるんだろうね。マジで楽しみだ
825名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 01:55:06.62 ID:VCiWx1Cl
やべぇ 興奮してきた
826ノータイトル:2011/03/27(日) 01:57:00.80 ID:7WUC3Jpr
なんとなくで書いたのでタイトル未定です。
投稿します。
827ノータイトル:2011/03/27(日) 02:05:36.30 ID:7WUC3Jpr
第一話

「竜史、後でわしの部屋に来てくれんかのう」
「え?俺なんかやらかしたっけ?」
「何を馬鹿な事言っておる、これは重要な話じゃ。
やるべき事を済ましたらすぐ来るようにの」
門下生たちの後片づけの音が響く中、
湛山先生はそう言い残して2階へあがって行った。

ここは「陽ノ国」と呼ばれる島国の極南の町、
ここ「大琉ノ町」に総本山を構える剣術道場。
湛山先生は陽残流という流派の後継者で、この道場の師範である。
俺はここに心身を鍛えるという名目で小さな頃から通っている。

つい先程、先生から呼ばれたので、
さっさと体を拭いて先生の部屋に行く事にする。
手ぬぐいを自身の麻袋から取り出そうとした時、
「はい、お兄ちゃん」

冷えた手ぬぐいを差し出す女の子がいた。
この気の利く女の子は深優(みゆう)、でも俺は、
ミューっていう風に後ろを伸ばしぎみに呼んでいる。
水色の髪に水色の目、前髪は左目をギリギリ隠す程度、
後ろは首の付け根まで伸びる短髪で爽やかさを感じさせる。
身長は普通の女の子と比べかなり高め。
ミューはこの道場の2階に住んでいるが、わけあって剣術はやっておらず、
槍術を先生に個別で稽古をつけてもらっている。

俺はありがたく差し出されたものを受け取り、体を拭く。
「いや〜、ありがたいね。・・・・・・・・・・ふ〜、すっきり」
ミュウは相変わらずの包容力のある柔和な微笑みをたたえている。
「ふふ・・・お兄ちゃんたら」
背中を拭こうとしたら、
「私がやるよ、届かない部分があるからね」
と言って、俺の背中を優しく手ぬぐいでなぞった。
「打身とかしていない?いつも心配でたまらないよ・・・」
「大丈夫。なんだお前、今日もずっと見てたのか」
「うん、お兄ちゃんが頑張っている姿を見るのが好きなのぉ。
それに万が一怪我をした時すぐに治してあげられるからね」
「はは、大げさだな〜。」
小さく首を振り、
「ううん。私ね、普段は臆病で恥ずかしがり屋で役立たずだけど、
お兄ちゃんのためならどんな事でもできるような気がするの・・・ホントだよ!」
「そっか、ありがとミュー。でも、そんなに自分を下げちゃダメじゃないか」
「いいの、本当の事・・・。だから私、
お兄ちゃんに愛想尽かされないように努力する」
「ミューが自分の事をダメな奴だって思ってても、
俺はミューが妹で良かったと思っているよ、分かった?」
ミューはニッコリして軽く頷いた。
828ノータイトル:2011/03/27(日) 02:06:21.78 ID:7WUC3Jpr
その後用事があるので、と言ってミューと別れた。
着衣室を出て二階に上がり、
上がってすぐ右の襖の閉じた部屋の前で一言挨拶をして襖を開いた。
先生は奥の掛け軸側に鎮座していて、俺は一応の目配せをして正面に腰を下ろす。

先生は俺をまっすぐ見つめ、
「わしと一緒に『西の菱島』へ行かんか?」
驚いた、まさかそんなことを提案されるとは。
「なんと言えばいのか・・・。冗談じゃないよね。困ったなぁ」
「無理にとは言わん。それに一週間ほど考える期日をやるから安心せい」
「そもそもなんで俺を?それになぜあんな遠いところへ?」
「うむ・・・・・新たに二つ目の道場を開く事になっての、
それで指南役が足らん。そこでお前に高弟になってもらいたい。」
俺は間髪いれず
「俺にはそんな大役務まらない!俺より上手い人は他にいるでしょ。
向川さんとか銀次郎とか紅子とか・・・」
話を遮るように
「その3人は行くと言っておった」
自らの予測が思いのほかあたってしまったので、
一瞬言葉に詰まったがこう返した。
「そ、そっか。でもその3人に比べてだいぶ落ちるよ!」
「お前がそう思っているんなら、それでもよい。
まぁ、確かに剣捌きは今のところ中の下じゃの。
しかし、わしはお前がなにか大きな事をやってくれそうな気がしてならん、
それにわしの孫のようなものじゃ、竜史」
「それが俺を連れていく理由?」
「まぁの。それにお前、世界を見たくないのか?」
「見たいです・・」
「そうじゃろ。うむ・・・まぁの・・・行きたくないならそれでも良い。
きっと、様々な困難に直面する事になるからのう・・。
ただ、なるべく早めに出発したいんでの・・。
一周間たっぷり考えれ・・・」

他にもいろいろあちらの話を聴いた。行政学を学べる学舎があること、
様々な人種・種族が行き交う商業・文化の中継地点であること、
菱島の国家情勢・・・・。
先生に、遅くなると帰りずらくなるぞと言われ、
惜しみながら、そうそうに話を切り上げた。
いろいろ思念しながら下の更衣室へ向う。
するとなんと、まだミューは濡れ縁に腰を下ろし待っていた。
829ノータイトル:2011/03/27(日) 02:07:43.70 ID:7WUC3Jpr
俺の姿を見ると労うような微笑みで
「お兄ちゃん・・・長かったね、疲れたでしょ。もう日も落ちゃうよ」
「ああ・・まぁ結構大事な話だったからな」
ミューの隣に腰を下ろした。心地よい風が吹いている。
「俺、ミューと一緒に居られなくなっちゃうかも」
思わずそんな事を口走ってしまった。
「急にどうしたの変な冗談。私はずぅーーっとお兄ちゃんと一緒!
どこまでも付いて行くからね・・・」
ミューは二人っきりになると、いつもこんな事を言う。
可愛いもんだ。少しからかい気味に次の例え話をした。
「もし俺が物凄く遠い遠い国まで行くとしてもか?」
ほぼ即答で
「うん。行くよ・・・。
お兄ちゃん無しの生活なんて寂しくて死んじゃうよ・・」
(むむむ、こやつ、やはり可愛いな)
そんな事を思いながら、上の窓から顔を覗かせる夕焼け雲に目を遣りつつ
「お兄ちゃんな、ホントに遠くへ行っちゃうかも知れん」
一瞬で心配そうな表情に変わったミュー。
「えっ・・・、どういうことぉ?お兄ちゃんいなくなっちゃうの?」
「ごめんごめん、驚かせてすまない。まだこれは決まったわけじゃないんだ」
「湛山先生の話と関係あるの?嫌じゃなかったら教えて欲しいなぁ・・」

要求に応え、一部始終を話した。
複雑な表情をしながら、うんうんと何回も頷きながら真剣に聴いていた。

830ノータイトル:2011/03/27(日) 02:08:21.59 ID:7WUC3Jpr
「そんな、お兄ちゃん行っちゃダメぇ・・・」
先程にも増して不安げな表情。
ミューはよくこんな感じになるが、いつ見ても心が痛む。
「いやだからさ、まだ行くって決まったわけじゃないよ。
でも・・・、どっちかって言うと、行く可能性が高いかなぁ」
「あ、あのねっ、
お兄ちゃんが居なくなったら困る人悲しむ人いっぱいいるよ。
例えばね、お兄ちゃんのお父さんお母さん弟の竜臣さんでしょ、
道場の人やお兄ちゃんのお友達とか、親戚の人、
近所のおじさんおばさん、仕事場の人たちとか、
あとそれとね、猫のミケちゃんも悲し・・・」
ミューの言葉を遮るようにして、
「まぁ、男はどこかへ旅にでるもんだ。
だからみんな、ふ〜んとしか思わんし、
人によっては喜んでくれるかも、色んな意味で」
「そ、そんなことないよ・・。
お兄ちゃんはこの町に必要だよ、みんな行かないで欲しいと思ってるよ」
「いやいや、俺一人抜けたってなんも変わらんよ。
それに大した迷惑にはならないしな」
ミューが俺の裾を軽く手で引っ張って、
「うぅ・・・嫌だよぉ・・。
私お兄ちゃんがいないと胸がジンジン痛くなって、夜も眠れないんだよ・・・」
頭を撫でて諭すように説いてみる。
「いつまでも俺がそばに居れるわけじゃないか。
今生の別れってもんでもないよ。ちょっと、離れるだけさ」
「ちょっとてどの位・・・?」
「5・6年くらいかな」
「嫌・・!」
そう言うと同時に、ミューが胸に頭を沈めてきた。
ちょっと涙目になっているように見えた。
「私そんなに長くお留守番できないよぉ、
お兄ちゃんに会えなくなるなんて絶対嫌ぁ・・・」
俺はなにも言わなかった。
ただ、優しく頭を撫でてあげるだけ。
しばらくすると、ミューのすすり泣きがかすかに聴こえてきた。
831ノータイトル:2011/03/27(日) 02:08:56.45 ID:7WUC3Jpr
ミューは昔っから泣き虫。
これは、元来生まれ持ったものでもあろうが、
幼少期の経験が少なからず関係していると思われる。
陽ノ国の人間は基本的に黒髪か銀髪で茶眼をしているが、
ミューは遥か北に住む青髪青眼の遊牧民の系統。
そのため、見た目でかなり浮き、目立ってしまうため、
物心ついたときから苛められ差別されてきて、
その度に悲しい思いをし、泣きながら俺の胸に飛び込んできた。
泣く事が彼女自身にとっては日常だったので、
泣き癖がついてしまったのかも知れない。
それに俺はいつもこうミューに言っていた。
「悲しかったら泣けばいいよ、
お兄ちゃんが受け止めるから我慢するな」って。

もう完全に日没してしまって、
眼下に広がる家々の明かりが闇にぽつぽつと散らばっている。
俺はミューをそっと抱えおこし
「もう遅いから帰るよ。明日もここに来るから、
心配せずにお休み」
ミューは涙の引いた、名残惜しそうな表情で
「うん、お兄ちゃん、気をつけて帰ってね、
寄り道しちゃダメだよぉ」
ミューは俺より早く立ち上がり、
後ろに置いてある俺の荷物を俺の肩にかけ、
草履を素早く履きやすい位置に並べた。
どうも、と一言言いながら草履を履き、
背を向けて歩き出したが、ミューの声に呼び止められる。
「お兄ちゃん・・・明日も来てね。約束だよ」
ミューに目で相槌を打ち、再び家路を歩き出した。
ミューはきっと、俺の姿が見えなくなるまで玄関先で見送っているだろう、
そんな事を思った。
832ノータイトル:2011/03/27(日) 02:09:25.37 ID:7WUC3Jpr
お兄ちゃんが帰ってしまいました。
いつも別れた後、名残惜しい気持ちになります。
またすぐに会えるって分ってても、
ぽっかりと穴が空いたようなの虚無感が心に広がります。
お兄ちゃんはものすごく優しくて、立派で、
かっこよくて、頭がよくて、私には勿体ないくらいです。
お兄ちゃんは私にとって兄であり、父でもあり、好きな男性でもあります。
川辺に捨てられていた私を拾ってくれたのはお兄ちゃんで、
私が先生の養子になった後も、
家を空けがちな先生に代わって一生懸命世話をしてくれました。
お兄ちゃんとは5歳くらいしか変わらないのに、
大事な事をたくさん教えてくれて、いつも優しく、
時には強く叱ってくれました。
この町の人は先生をはじめ、みんな優しくて、
温かくて、個性的な人たちですが、
でもやっぱりお兄ちゃんが一番大好きです。
833ノータイトル:2011/03/27(日) 02:10:59.09 ID:7WUC3Jpr
以上第一話でした。
気力が続く限り、投稿させていただきます。
834名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 05:01:07.15 ID:EY758et9
>>833
GJ!
しかし長編ラッシュか…
作者の皆さん、あんまり気張って燃え尽きないようにしてくれぃ。
835名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 08:29:44.52 ID:+wjqw06r
>>833
タイトル「どこまでも」が良いかと
836名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 10:23:19.69 ID:d9el1ysH
荒らしのお陰で稚拙な作品が淘汰されて
スレッド全体のレベルが大幅に向上したみたいだ
結果的にはスレの役には立っているんだな
837名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 10:52:51.23 ID:+wjqw06r
>>836
社会の失敗作発見。ろくに作品も書けない失敗作がよくそんな惨めな事言えるね。嫉妬ってとことん醜いね、社会の失敗作ならなおさら醜さを引き出してるねー失敗作?
838名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 11:57:01.38 ID:1aWEXwW9
乙です
839名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 12:01:40.33 ID:lePon0Kn
>>836
そうだよね。荒らしは口だけって言われてるけど、それは違うよな

実際は口も大したことないおバカさんだよな

誰からも見下されるような、そんな底辺くんがいるから、みんな自由に投下できるんだよね
840名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 12:22:39.71 ID:+wjqw06r
ここの作品が幼稚なものばかりというなら荒らしはその幼稚な場ですら作品すら書くことも出来ないんじゃ社会の失敗作ならぬ、人間の産業廃棄物だね…
841名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 12:23:10.65 ID:8eVV7yBP
>>833
GJ!!!とても面白かったぞ!!
なんか和風FFみたいな世界観だなw結構好きだぞこういうの。
842名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 13:13:25.07 ID:mCu3wG81
せっかく荒らしが沈黙を守っているのに
また荒らしをネタにしてスレを荒らそうという第三勢力が暴れているなあw
もうお終いなのかな、このスレも
843名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 13:15:16.34 ID:8eVV7yBP
スルーできないコ★
844名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 14:48:12.36 ID:8wmriDBp
元々がこのスレを潰そうと企む連中が、他スレの荒らしを煽ってこっちに呼び寄せたんだったな
他スレの勢力とは和解できそうだけど古参の荒らしはどうしたもんか
845名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 18:41:52.20 ID:hto6/imG
一人の書き手がトリップを変えてSSを次々に投下して
スレが栄えているように見せかけてるってのはここだけの秘密だ

書き手の目で見ればバレバレなんだけどw
そうやって荒らしの気を挫こうって魂胆なんだよな
846名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 18:51:34.32 ID:SfDFxWkK
SSを嫌がらせの道具に使うって、あっちのスレやモンハンSSで荒らしがやってるのと同じじゃん
ここの書き手も荒らしと同レベルってことかw
気合い入れて書いてるだけ荒らしの方がましかな
847名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 18:59:31.35 ID:ENTrliR6
昨日からの一連の作品は一人の書き手が書いてたのか?
どうりで一つ一つが軽く感じたわけだ。
書き捨てるつもりだから適当に書いてたんだな。
折角の作品にタイトルも付けないってのもおかしいと思ったんだ。
他人に読んで貰おうと真剣に書いてるのならあり得ないことだから。
848名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 19:04:17.53 ID:+wjqw06r
>>847
まぁた、社会の失敗作がいるよ…おめぇらがここを低レベルな場というならそこで作品投下出来ないおめぇらは人間の出来損ない…だと言葉が良過ぎるから生ゴミだな
849名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 19:42:39.57 ID:ENTrliR6
>>848
もういいって
ばれちゃったんだから
850名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 19:57:42.04 ID:EY758et9
作品に貴賎無し
>>1を読め。議論は外でやれ。
851名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 20:02:52.47 ID:ENTrliR6
>>850
激しく同意する
あるのは「面白いか、面白くないか」だけだよな
たとえ低レベルでも投下する姿勢は尊いよ
852名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 20:09:32.11 ID:8eVV7yBP
>昨日からの一連の作品は一人の書き手が書いてたのか?
難癖にも程があるww
853外の人:2011/03/27(日) 20:20:37.80 ID:HshMPXQO
>>851だからあぁああーーーッ!!
あんた嫉妬スレと関係あるの?

それとヤンデレ家族の作者に粘着荒らしした人と同じ?

表現の自由と鑑賞の自由って認める?

アマチュアイズムって認める?

スレに対する要求は何?

はっきり言って意図も無い職人叩きは基地害ストーカー病人としかおもえないけど質問に答える気はある?
854名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 20:53:06.93 ID:+wjqw06r
作品に批評する荒らしはきっと嫉妬して荒らすんだろうな…荒らしたあと、自分の惨めさに気付いてさめざめ泣いてる姿が目に浮かぶ
855キング・ワイルドウエスト:2011/03/27(日) 20:57:25.02 ID:yxDpg/A8
左様
856名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 20:58:46.54 ID:8dfjb3/+
こういう展開を救うのは
馬鹿すぎるレスか作品投下だな
……狙ってやっているなら大したもんだが
857名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:20:24.80 ID:8eVV7yBP
キング・ワイルドウエスト
最初英語だったろw
858名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:29:30.53 ID:KU/ZoOeJ
在日朝鮮人キム・ワイウエw
859名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:32:33.79 ID:8eVV7yBP
ネトウヨは愛国やってないで働けクズ
860名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:32:35.92 ID:KU/ZoOeJ
漢字表記は金猥飢w
861名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:35:39.70 ID:8eVV7yBP
ID:KU/ZoOeJ
悲しい奴だなお前
862名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:36:17.74 ID:NhG0jclx
新学期に「2ちゃんで有名なキング・ワイルドウエストって、実は俺なんだぜ」
なんてクラスで自慢したいんだろうなあw

クラスメートの「???」って困惑した顔が目に浮かぶようだw
863名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:39:07.98 ID:8eVV7yBP
昔も一人いたよなwたしかブラックプラスチナードだったっけ?
864名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:39:31.79 ID:AlSpgMwc
金にとって現実とは2ちゃんのことだからなあw
865名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:48:53.05 ID:TSlHq58j
「俺って、実はネット作家としちゃ結構知られた有名人なんだぜ」とか
「商業誌のコンクールに応募してりゃよかった」なんて思ってるアホも大勢いそうだな
このエロパロ板でも最低レベルの作品が並ぶ糞スレには
866名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:51:47.41 ID:NzsmSWQK
そんな天狗様を生み出してしまったのは、なんでもかんでもGJするアホ読み手w
祟り神を生み出したのも同じアホ読み手様だわなw
867名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:55:06.30 ID:8eVV7yBP
IDwwwww
868名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:01:15.79 ID:d9el1ysH
書き手もある意味犠牲者かもな
869名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:02:19.97 ID:NzsmSWQK
ここのSSって上手いとか下手とかの問題じゃないんだ
読み物として普通に面白くなさ過ぎる
870名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:26:34.29 ID:lePon0Kn
じゃあ自分に合わないんだよ
それなら来なきゃいいのに
自分好みのスレでも立てて籠ってれば良いじゃん
それともなに、他人との繋がりでももとめてるの?

バカなんだから一人ぼっちなのは当たり前でしょwww
871名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:27:44.75 ID:k49uhGIF
>>869
面白くないなら見るなよ。
わざわざ面白くないことまで報告することない。

第一、なんでこのスレにいるのか理解できない。
872名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:33:53.12 ID:8eVV7yBP
>>869カレー君に対してハヤシライス野郎が味を押し付けて拒絶され、ハヤシライス逆ギレ
の図
873名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:37:10.74 ID:NzsmSWQK
ヤンデレ女が自己中心的なのは分かるんだよ
そういうものだから
しかし作品までが自己中心的な展開してはいけない
ほとんどの作品が書き手の独りよがりの域を出ていないよ

恋愛下手な女がヤケクソになった挙げ句
短絡的に暴力に訴えることをヤンデレとは言わない
874名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:42:47.05 ID:d9el1ysH
一時流行った悪乗り似非ヤンデレSSがなくなっただけでもスッキリした
安っぽいバトルものはもうウンザリなんだ
875名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:48:52.32 ID:IhLI0MJR
まあ、こいつらグッジョバーたちも本心から面白いと思っているんじゃないんだから
とにかく投下しやすい雰囲気を作り、いい作品が投下されるのを待ってるだけなんだし
ワン・オブ・サウザンドっていうか、1000本も投下されたら1本はプロ並みの名作があるかも……
そう信じてGJを続けているだけなんだよ
876名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:49:37.62 ID:/w3O+Y24
書き手の独りよがり上等だろ
書きたいやつが勝手に書くスレなんだからその指摘が的外れ
877名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:55:15.73 ID:stxPA+wa
>>書き手の目で見ればバレバレなんだけど

書き手の目wwwワロスwww
読み手の目とどう違うのそれwwww
878名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:57:29.62 ID:IhLI0MJR
>>876
なぜ作品が貶められるかって話をしているんだ
作者だけが面白いと思っても、読み手が望んでいないような展開は受けない
結局ニーズに合っていない作品は淘汰されていくのが自然の法則だ
独りよがりで勝手に書かれた作品なら、勝手に批判されても文句は言えないよ
879名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:00:03.06 ID:/w3O+Y24
>>1読め
趣味趣向にあわない作品は読み飛ばすように
意見は実になるものを。罵倒バッシングはお門違い
と書いてあるだろ
880名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:04:23.94 ID:8eVV7yBP
>>873
>>874
バトル物とか、ただ単にエロいだけとか、そういう『勘違い』をしてる作品があるのはわからんでもないがなw
しかしながらこのスレは自由に書き込むスレだし、文句を言うのは場違いだ。嫌いな作品が有るのなら
批判するのではなく読み飛ばせ。アドバイスするにしても過激な人を馬鹿にするような発言は避けたほうがいい、
ただ単にこのスレを潰したい嫉妬スレの荒らしが喜ぶだけだww
881名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:04:44.00 ID:EY758et9
作品に貴賎無しって言ったのにまだわからないのかな?
>>1を読んで欲しかったのに…理解してほしかったんだけどなぁ…
もう、議論は要らないの。話し合いも要らない。

ええ?好きで荒らしてるわけじゃないって?
作家のレベルアップのために嫌だけど苦言を言ってるって?
もういいの、何も言わなくていいの。
私がそばにいてあげるから、貴方は何もしなくていいの。
作品を読みましょう?
GJも作者に対する慰労も私がやっておいてあげるから。
ずっと一緒にいましょう…?ねぇ…?

ねえ…なんで私を無視するの…
なんで私の注意を見てくれないの。
私じゃだめなの?私だけじゃだめなの?
私だけが貴方を満足させられるの。他の人じゃ貴方は満足できないわ。
もっと私を見て。私のテンプレを見て。
もっと…もっともっともっともっともっともっともっと!!!!!!!!!!!!
あはははははははははは!
そうよ!私以外をみちゃダメ!
他の人に罵倒なんてしちゃだめ!他の人に構わないで!
私だけが!私だけが貴方を満足させられるんだから!!

…いいわ、貴方がこの手をとってくれるなら、水に流してあげる。
この手をとって、SSまとめサイトに行きましょう?
さもないと…私…貴方が欲しくて…

―我慢できないわ…
882名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:05:36.74 ID:8dfjb3/+
三行でおk
883名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:06:20.18 ID:8eVV7yBP
>>881
もう作者になれ
884名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:06:39.16 ID:OjOemNup
>>877
ちょっとしたレトリックのこだわりとか、主格の省略とかの癖
あるいは語尾の表現や、接続詞の選択なんかをどのように吟味しているか
そういうのを考えながら読み進めていくと、ストーリーを追うのとは別に
「ここは俺ならこう表現する」なんて思いが自然に湧いてくる

それが書き手の目だよ
字面を追っているだけの読み手とはちょっと違うんだな
885名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:06:57.16 ID:EY758et9
>>882
皆でSS
書こうよ
886名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:07:25.71 ID:fN354Ibd
タダ飯食らうくせにそれに文句つけるのと一緒だなこいつらは
金払ってなんかやってるわけでもないし何も文句つける権利ないんだから黙っていればいいのにね
そういう自称グルメ(笑)は現実じゃ誰にも文句一つ言えない野郎ばっかりなんだろうがな
887名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:07:52.06 ID:8eVV7yBP
>>884挑発するなよ
888名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:08:51.54 ID:8eVV7yBP
>>886
残念だがお前は燃料だ
889名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:11:06.86 ID:GA/qBjW2
与えられた餌をブゥブゥ鼻を鳴らして喰うだけの>>877、涙目www
施しを受けるのに慣れきってれば、そりゃスレの忠実な奴隷にも成り下がるわなw
890名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:11:21.73 ID:8eVV7yBP
気に入らない作品もあるだろうが文句を言うな、読み飛ばせ
891名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:12:49.54 ID:8eVV7yBP
>>889
お前はスレ潰したいだけだろww
892名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:17:27.14 ID:EY758et9
青年はGJを言うだけでよかった。
「ヤンデレっていいね」とか、
「一人の女性にここまで愛されたい」とか
たわいもない事を言いつつ、たまに投下されるSSを読むだけで満足していた。
しかし、最近の荒れ様には泣いていた。

ここにはもっと沢山の作家が集まっていたはずなのに。
ここにはもっと楽しい空気が流れててもいいはずなのに。
青年は泣き暮れ、やがて決意を新たにする。

―自分が小説を書こう、たくさん書こう。

くじけたら好きだった作品を読み、大好きなヤンデレをたくさんつくろう。
皆にヤンデレの良さを知らしめよう。

今、一人の青年が…SSに立ち上がる。
893名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:17:37.90 ID:lSi7E6WA
みんなで仲良くss書いて、時には笑い、時には歓喜し、時にはネタに詰まってショボンとする。それで良いじゃないか。

自分の嗜好に合わないものもあるだろうが、それぞれが自分の好みを綴る事を許されているのだからそこは気にせずに。

あまりカタい事は言わずにss書こうや。カタい事言ってばかりいるとストレス溜まって頭が禿げるでよ。
894名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:17:46.86 ID:DPP/+k/K
自サイト作る労苦を払わずに、多数の目に止まる場所に無償で作品を公開させてもらってるんだから
ここの書き手はもう少し謙虚になった方がいいんじゃないかな
読んでもらってるという感謝の気持ちを忘れないように、もっと真剣に書け
細かいキャラ作りとか台詞回しとか、悩んだような形跡がまったく見当たらないぞ
895名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:18:13.96 ID:EY758et9



 ―――SS作家募集中―――


896名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:18:23.98 ID:stxPA+wa
そりゃ趣味に合わないものが多々あんのは当たり前だが、それを我慢できないガキって嫌だよな
自分の基準がスレ全体の総意だと勘違いしてんのか、ただ荒らしたいかどっちかだよな
897名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:19:12.52 ID:8eVV7yBP
>>894
ここはお前の土地じゃないっていうww
あと嫌いな作品は読み飛ばせよww
898名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:21:28.47 ID:4DMyMcho
ここにはもっと沢山の作家が集まっていたはずなのに。
ここにはもっと楽しい空気が流れててもいいはずなのに。
青年は泣き暮れ、やがて決意を新たにする。

―自分が小説を書こう、たくさん書こう。
そしてそれぞれを別IDで投下して、作家が一杯いるように見せかけよう。
スレが繁栄しているように装えば、他の作家も投下してくれるだろう。
899名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:22:11.30 ID:stxPA+wa
>>894
謙虚になるのはむしろ読み手だと思うぞ。なんだかんだととにかく文句が多すぎる
読んでもらってるという感謝の気持ちってのもそのとうりだが読み手も読ませてもらってる立場なんだから
900名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:24:22.59 ID:8eVV7yBP
>>899
謙虚になるのはどっちもだろー
901名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:26:28.49 ID:EY758et9
みんなー
SS…書こうよー
別IDでもなんでも、いい作品にはたくさん感想がつくんだよ。
中の人が同じでもいいんだ。
作品と、それを読む人がいれば。
902名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:29:11.14 ID:8eVV7yBP
SSをかいちゃあそれを読んで皆でワイワイする所だったんだがなぁ・・・
何時からこんなにも批評野朗が沸いたんだ
903名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:30:48.11 ID:8dfjb3/+
ヒント・のせられた
904名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:31:02.61 ID:lSi7E6WA
気楽に楽しみたいね。堅苦しい事は無しでさ……。
905名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:46:56.84 ID:EY758et9
>>904
うんうん、書く方も読む方も楽しいよ。
面白い作品に出逢えばGJが出るし、感想も言いたくなっちゃう。
自分が出した作品にGJがつくとさ、すっごい嬉しい気分になるんだ。
例え誰も見てくれなくても、一人がGJ出してくれるだけで救われた気持ちになる。

つまりね
皆でSS書こうよ。
あなたの作品が読みたいです。
suiton
5
906名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:47:26.98 ID:8eVV7yBP
suiton
5
907名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 00:13:00.59 ID:oO+T0Ucy
suitonってなに
908名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 00:16:11.79 ID:XAtKfDwg
忍法帳初期化
レベルが0になるので書き込み制限が長くなったり、スレ立てられなくなったりするっぽい。
詳しくはここ
ttp://info.2ch.net/wiki/index.php?%C7%A6%CB%A1%C4%A1%B4%AC%CA%AA#uee71b77
909名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 00:19:23.03 ID:0oKXmsam
>>884
おいおい……
お前のそのレス…
嫉妬スレでトライデントの話題が出た時
中の人疑惑のコテハンと論争した住民のレスじゃないか……

お前のとこの党首ウナギイヌは当スレとは関わらないと言ってるのに、どういうことなんだ!!

910名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 00:26:59.94 ID:6QEgyKda
911名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 00:31:12.81 ID:oO+T0Ucy
その内、火遁とかも出てきそう
いつから規制人はナルトが好きになったんだ?
912名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 00:32:01.46 ID:6QEgyKda
外人ナルト大好きだよなw
913名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 00:52:57.13 ID:0oKXmsam
627 ◆m10.xSWAbY 時代は腋 2011/01/21(金) 08:56:56 ID:4Clzs79H
俺はトライデント好きだけどな( ̄∀ ̄)
真に頭の良い奴は文法おかしくても頭の中で組み立てて読んじゃうんだよね
ちょっとかじりましたよ系の小僧は一々突っ込むみたいだけどwwwにょほほ(^w^)  

628 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/21(金) 14:00:54 ID:Kgb2EAMI
それこそが書き手とROM専の決定的な違いなんだろうな
創作者は、他人の書いた文章を読みながらも
「へぇ、上手いな」とか「俺ならこう表現する」なんて考えてしまうからね
おかしな表現やあからさまに間違った箇所を目にしてしまうと、
気持ち悪くてどうしようもなくなり、素直にストーリーを追えなくなってしまう
それがあちこちに散りばめられた文章となると、もうねw
その点じゃ、損してるというか不幸なのかもしれないなあ
>>664と内容が酷似している‥‥‥‥
914名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 00:58:28.39 ID:0oKXmsam
ごめん…アンカーのミス>>884だ……

どう見ても同一人物だ‥‥
915名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 01:23:26.72 ID:ZoRZcBSu
>>845

それマジで言ったん?ソースあんならすぐ出せ

マジなら2ちゃんねら総力を上げてつぶすが

     /⌒::::                      ◆⌒\
    / ひ )                     ( ひ   ヽ
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 イ  ゝイノ | ヽ                      冫y彳 (;⌒ヽ
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     | く__く     >>  ̄\__ | ̄ヾ.くく         >_ > )
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      `ー' .   ̄ ̄           ̄ ̄       `ー'


916名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 02:30:06.53 ID:XP9wKnYV
『ヤンデレって良いよなぁ』

って感じに今や少数派となったヤンデレ好きが
ヤンデレを楽しむ場所じゃないのか?

皆が使ってる玩具箱の中に爆竹を入れるような意地悪はしないでくれ・・・
917名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 02:30:54.95 ID:XP9wKnYV
↑ゴメン、sage忘れた
918名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 02:40:09.65 ID:mBvKQLId
919名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 04:17:10.59 ID:m2NoeiK6
爆竹だって玩具だろ
少々うるさい音が出るからといって差別しないでくれ
920名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 08:16:08.33 ID:tVOSwSZN
>>918
最近全然更新されないし、めっきり人がいなくなったから
みんな地震でそれどころじゃないのかなと思ってたら
ずっとそのスレ見てたわ
誰かもっと早くこのスレ教えてくれよ
921名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 11:29:10.05 ID:lsm6Ieee
そっちが正スレなんだよ
君は間違っていなかったんだ
でかい地震ってのも、あながち的外れではないし
922名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 11:33:01.60 ID:G2GARXjA
>>920
誘導乙
923名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 19:03:00.28 ID:6QEgyKda
ヤンデレ弁当
924名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 20:39:31.15 ID:aPw+aX5x
>>923
おかずは泥棒猫か
925名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 20:45:35.33 ID:0CpnPO2O
なんかシラけちゃったな
926名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 20:59:56.54 ID:6QEgyKda
>>924
よく泥棒猫を料理して想い人に喰わせる描写がよくあるけれどそれはおかしいと思う。
普通は想い人に泥棒猫をあまり触らせたくないというかくっ付いて欲しくないのが普通じゃない?
927名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:04:20.71 ID:6QEgyKda
過疎・・・・それは投下のチャンスッ!
928名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:07:11.88 ID:dEZ8n3xq
投下・・・・それは荒らしのチャンスッ!
929名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:08:38.01 ID:lCrvnUk/
荒らし・・・・それは過疎のチャンスッ!
930名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:08:49.74 ID:6QEgyKda
それをわざわざ発言して指摘するのも荒らしだよな
931名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:13:17.61 ID:xifvEFN8
過疎った時に投下される作品って、なんか急拵えの粗悪品が多いような気がする
3レスくらいの小品なのに連載形式をとってて、「続く」とかになってても、続きが投下された例しがないし

それでも何故か盛大にGJが付くんだよな、このスレはw
932名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:17:01.59 ID:Q6A6ddyg
糞面白くないSSを投下して図に乗っているのも荒らし
内容に関わらず脊髄反射的にGJするのも荒らし
それを叩きまくるのも荒らし

住民総荒らし状態のスレだなw
933名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:23:00.06 ID:6QEgyKda
ID見てるとおもしろいんだな、これがwww
934名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 22:28:45.97 ID:/VKxtC/s
ID:6QEgyKda
ロック……えじくだ……分からん?
何が面白いんだろう???
935名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 22:34:27.61 ID:6QEgyKda
いやそういう意味じゃなくてさ・・・
936名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 22:50:22.41 ID:aPw+aX5x
>>926
確かにそれは私も思ったんだけどね。

カニバリズムは死者の力を取り込むという概念、死者との魂の同居という側面を持っている事から考えれば確かに仰る通り。

が、カニバリズムはその者の肉を食し、排泄されるという事から、相手に対して最大級の侮蔑を意味する……という考えもあるらしい。これを思えば特別違和感も感じないと私は思ったりするよ。

まあ、個人の考え方によりけりという事ですなあ。
937名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 22:54:53.38 ID:ZoRZcBSu
投下=荒らし
GJ=荒らし

荒らししかいないのかここは
938名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:01:16.06 ID:ZoRZcBSu
>>931
過疎時がどうかは知らんが、現状のこと言ってるなら書き手の気持ちは分かる
一生懸命書いた話を、荒らされるの分かってる場所に放り込む気にはなるまいよ
939名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:02:38.70 ID:6QEgyKda
>>936
う〜んなるほどな侮蔑という意味か〜
でもわざわざ想い人に喰わせんでも、野良犬の餌で十分なような・・・・
泥棒猫の肉なんか想い人に食わせたら穢れるとか考えないのかな?
940名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:04:21.13 ID:6QEgyKda
>それでも何故か盛大にGJが付くんだよな、このスレはw
よく考えろよ
941名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:04:54.24 ID:lYZjNeRK
>>915
こういうことだろ?
  ――
  | ウ |
つ|  ス|
  |  タ|
  |   | |
  ――
942名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:07:21.80 ID:6QEgyKda
ひひひ
943名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:08:05.44 ID:/VKxtC/s
>>940
やっぱり自演で何度もGJしているのか
そうじゃないかとは思っていたんだが
ちょっと不自然というか無理のあるGJが多いもんな
944名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:08:37.03 ID:/VKxtC/s
>>940
やっぱり自演で何度もGJしているのか
そうじゃないかとは思っていたんだが
ちょっと不自然というか無理のあるGJが多いもんな
945名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:09:10.72 ID:/VKxtC/s
大事なことなので二度言いました
946名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:09:56.86 ID:6QEgyKda
根本的に考え直せw
947名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:13:27.57 ID:/VKxtC/s
そうか、嫌味でGJ付けてるのか
「これだけ不相応に持ち上げられたら気恥ずかしいでしょう?
分かったらもう二度と投下しないでね」って意味で

つまり、京言葉で言うところのブブ漬けどすなぁ
948名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:19:43.56 ID:6QEgyKda
つまらん奴だなお前
949名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:23:05.37 ID:HhQcNYeh
>>931
GJ以外の具体的な褒め言葉が「読みやすい」「ワクワクする」
「展開が上手い」「続きが楽しみ」の4つくらいしかないんだよな
それって本当は全然具体的じゃなく、中身のない褒め言葉なんだけどねw
950名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:23:21.94 ID:6QEgyKda
このスレには三つの群集がいるな
951名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:25:07.77 ID:oO+T0Ucy
>>1
超今更だけどスレ立てGJ
952名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:25:29.38 ID:6QEgyKda
>>949
たしかになwwでもそれ以上になにを求めてるんだい?
953名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:30:27.28 ID:HhQcNYeh
>>952
せっかく考えたキャラの魅力やキレのいいギャグとかも話題にして欲しいな
じゃないと裏設定とか自分語りしちゃうぞぉw
あと、できれば定番の「神!」とかも付けて欲しいな

いや、できればでいいんだけど・・・
954名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:32:20.57 ID:THAp/tDe
>>950
SS書いて荒らしている奴
荒らしを煽って荒らしている奴
GJ付けて荒らしている奴
955名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:41:27.48 ID:6QEgyKda
>>953
なるほど「半端な気持ちでヤンデレ語ってんじゃねえ!」と言いたいのか?
956名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:42:29.18 ID:6QEgyKda
「なんでもいいからヤンデレSS書いて、読んでワイワイしたい!」と言う住民と
「最近の作品はバトル物とか、ただエロいSSとか、昔に比べて詰まらなくなった!勢いで書いてる糞書き手が
いるからだ!ただでさえヤンデレSSを読める所が少ないのに!もっと評価を厳しくしてスレを浄化しよう!」と言う革命派住民と
「ムキーーーーッコイツ俺よりもSS上手い!荒らしたれ!」とか「嫉妬スレの刺客だ・・・」と言った野次馬の3組で
このスレは構成されている・・・・・・・・



三国志かよ
957名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:49:32.89 ID:XsHYs4gj
>>956
孔明がいない
958名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:50:41.53 ID:6QEgyKda
孔明はあれだ・・・・・お前
959名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:57:21.62 ID:6VAgGNj5
ちょっと質問。 男の娘→男のヤンデレってアリ? 
保管庫には男の娘ヤンデレがあったんだが・・・
俺はテンプレのNGは、男→女がNGという事だと思ってるんだけど、どうなの?
960名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 01:14:47.80 ID:EF/l48RK
いいと思うよ
961名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 01:35:28.23 ID:jOgvhHEk
うんこーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
962名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 01:40:36.90 ID:jOgvhHEk
とりあえずみんなでうんこ食べればいんじゃないかな?
ね?うんこ食べよう!
平和になるようんこーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
963名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 01:49:40.59 ID:5ScgzwE5
いくつだ、お前
964名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 01:49:46.21 ID:CQtD1JWH
男の娘は場違い。結局オカマなんだからキメぇにもほどがあらぁ。
ルール違反。

投下したら絶対許さない。>>956
965名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 01:56:23.19 ID:szNSG7CO
単に趣味趣向の問題であって別にルール違反ではないだろう
まあ俺も苦手な属性だけど、書くのなら怖いもの見たさで見てみたい
966名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 02:12:02.76 ID:SmjfnqBb
注意書きしても荒らしてくる奴は荒らすんで男の娘スレに投下するのもアリかも
男の娘ヤンデレはほとんど見たことないから期待してる
967名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 03:28:58.24 ID:jOgvhHEk
>>963

うんこくさい!!
968名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 05:52:50.27 ID:jOgvhHEk
う〜んこ〜うんこ〜う〜ん〜こ〜♪
うんこっこっこ〜 うんこっこっこ〜
う〜〜ん〜〜こ〜〜〜
ザ!うんこ!!!!!!!!!!!!
969名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 06:50:24.05 ID:uEwdqJES
>>939
惚れた男に何も知られないまま食われ、排泄されていくという事に意味があるのではないかと思ってる。

排泄に至る過程が相手に対する侮辱なのだから、それを男にやってもらえば、「間接的に男が泥棒猫を踏みにじった」という構図になるからね。
970名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 06:55:18.94 ID:uEwdqJES
男の娘について。

確か、いくつか前のスレのテンプレに「男の娘のヤンデレは、投下前に注意書きをお願いします」とかあったような?

今はテンプレに載ってないが……事前に一言書いてくれれば、男の娘も十分良いのではないかと。
971名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 07:53:04.53 ID:s4hM1ksA
たしか「月輪に舞う」が男の娘のSSだったと思う。
前例がちゃんとあるから、一言言えば問題ないと思うよ。
是非頑張ってね。
972名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 08:21:15.33 ID:jOgvhHEk
>>969

じゃあ排泄されたうんこ食べよう!
それでサイコーーー!!
う〜ん〜こ〜
973名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 09:09:05.23 ID:QtbxzrUP
多分ウンコ叫んでる奴は笑いを取ってスレの転換を目指してるんだろうな









多分
974名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 09:55:52.73 ID:szNSG7CO
滑稽だけど面白くはないな
975名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 10:26:24.24 ID:uEwdqJES
>>973
彼を気違いと呼ぶか英雄と呼ぶかで、このスレの明暗が分かれるという事か。
976名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 11:06:26.62 ID:3NgRhow9
エロパロの超有名人うんこさんを知らん人がいたとはな
この板にも新参の俄が増えたってことか
これで勢力は荒らし側に大きく傾くな
977名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 11:14:34.47 ID:QtbxzrUP
お前ウンコ叫んでる本人だろ
978名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 11:41:14.44 ID:5ScgzwE5
結構昔からいるが初めて見た
超有名人かどうかはしらんが、エロパロはここしか見てないからなぁ
979名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 12:21:59.29 ID:uEwdqJES
超有名っていってもなあ……。

んな事はどうでもいいが、そろそろ>>980になるね。
980名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 12:25:29.87 ID:kszS1rzC
次スレ立ててくる
981980:2011/03/29(火) 13:03:58.26 ID:kszS1rzC
規制中につきスレ立て不可、援護を求む
982名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:19:56.96 ID:QtbxzrUP
俺やっていいかい?
983名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:21:15.94 ID:xS184qii
今立ててもまずいのでは
ついてくると思う
984名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:25:12.46 ID:QtbxzrUP
それだとスレそのものが潰れる
985名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:26:05.81 ID:jOgvhHEk
うんこーーーーーーーーーーーー!!!
うんこっこ!うんこっこーー!
ううううううんこーーーーー!
986名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:26:36.81 ID:QtbxzrUP
lvが・・・・・・
987名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:35:02.95 ID:jOgvhHEk
うんこーー?
うんこうんこ!!!うんこっこ!!
うんこ〜う〜ん〜こ〜♪
988名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:37:52.04 ID:QtbxzrUP
つまんね
989名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:40:04.02 ID:jOgvhHEk
俺もちょっと飽きてきたわ
うんこうんこってあほか

黙るからもう気にせんでくれ

次スレよろしく♪   さらば!うんこ!!!!
990名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:45:49.73 ID:3NgRhow9
どう思おうと勝手だけど、このスレがうんこの奔流に流されることは決定したな
旧スパロボスレを始め、幾多のスレッドが辿った末路だよ
991名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:47:14.80 ID:QtbxzrUP
↑ID変えて楽しいか?
992名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:49:02.61 ID:jOgvhHEk
そっ、そんな!
俺のうんこのせいで!うっ、ううううううううう

うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
993名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:50:39.22 ID:QtbxzrUP
有名だーとか自称すんなw
994名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:52:40.52 ID:jOgvhHEk
ばれたか!
この流れを読むとは!

お前まさか、しっこか!
しっこめーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
995名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:55:54.45 ID:nS6BShhn
うめ
996名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:56:10.11 ID:nS6BShhn
うめ
997名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:56:26.20 ID:nS6BShhn
うめ
998名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:56:58.42 ID:nS6BShhn
うめ
999名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:57:16.94 ID:jOgvhHEk
うんこ
1000名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:57:25.19 ID:nS6BShhn
最後くらいは恵んでやるよ
10011001
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。