【俺の妹】伏見つかさエロパロ15【十三番目のねこシス】

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1名無しさん@ピンキー
ここは伏見つかさ作品のエロパロスレです
次スレは>>980か480KBあたりで立ててください

◆まとめwiki
http://www15.atwiki.jp/fushimi_eroparo/

◆前スレ
【俺の妹】伏見つかさエロパロ14【十三番目のねこシス】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296227693/

◆書き手さんへ
 ○陵辱・NTR・百合・ホモ・オリキャラなどの特殊嗜好モノ、
   万人受けしないモノは投下前に注意書きをお願いします
 ○書きながら投下はお控えください

◆その他
 ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
  ・SS投下宣言、直後は雑談をしばらく自重
  ・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること
 ○こういうSSが読んでみたい等のリクエストは節度を持って
 ○荒らし、煽りは勿論スルー
 ○sage進行です。メール欄に半角で sage と書いてください。ageた人を煽るのはやめましょう。
   大半のsageていないレスは荒らし目的の釣りか煽りです、慎重に見極めて反応しましょう。
2名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 14:16:31 ID:NgB/afoV
俺のぬるぽ

十三番目のぬるぽ
3名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 18:17:53 ID:INJj23Kq
俺の妹ガッ!こんなに可愛いわけがない
4名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 18:46:49 ID:gpGBva+R
>>1
乙!
5名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 22:58:34 ID:yXGrIRbI
不謹慎だが、倒壊したビルに埋もれた京介を助けるために、桐乃達に兄パン嗅がせて、その匂いで探知するというネタが浮かんだぜ。

ちょっと、教会に行って懺悔してくるわ
6名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 01:14:48 ID:fxlznfnL
沙織にパイズリさせておっぱいを支えるために両手が塞がったところで
おもむろに眼鏡を取り上げたい。
7名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 01:30:38 ID:oNVPOWNg
>>5
くんかー共は兄パンに夢中で使い物にならない予感
ここはやはり赤城しか
8名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 03:36:10 ID:JIMdLZFL
SL66さん大作待ってます
でも次回作があるなら主人公に自己投影入れないで書いてください
正直気持ち悪いっす
ストーリーは面白いんで楽しみにしてます
9名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 03:47:06 ID:nR5Hm8Jk
主人公に自己投影してハーレム気分を味わっている読者が何を言っているんだ
10名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 03:49:07 ID:YJWbMKXd
感想に感想をつけるのはご法度だよん
11名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 04:53:50 ID:XkVbw/9q
SL66氏のSS、内容抜きにしても分量的にあれだけあるのなら
外部ブログかSS速報VIP板あたりに専用スレ立ててやった方がいいと思うけどなぁ。

ファンとアンチがはっきりしてるんだし、棲み分けた方が全員にとって幸せな解決な気がする。
12名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 05:59:09 ID:/cv4zMbz
アンチが付いてるというか本人が挑発してるもんな
人格と才能は比例しないという良い例だ
俺もVIPで専用スレ使う方に賛成
たぶんここに投下するよりも3倍は賞賛される
13名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 08:06:12 ID:ufleARxd
なんでそーやって職人追い出そうとするかなぁ
14名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 09:24:52 ID:8rRmSRON
うーん
15名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 09:59:16 ID:XWsuye9F
どうみても>>988が先に挑発してるように見える
職人さんは何も言わず、サンドバッグになれって事か?
16名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 10:17:58 ID:PgsR2oJP
そら200kbなんて言ったらそんなのも出てくるわ
17名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 10:28:44 ID:6ZIj9/lV
vipに個別スレでも立てた方がいいんじゃないの
18名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 10:47:38 ID:4UB9nX64
どうせ中身スカスカのssとか不必要な雑談で1000まで埋められるんだからこっちでやってもいいだろ
容量落ちになってもそれはそれで(密度の濃い)投下が盛んに行われていると勘違いしてくれるご新規さんがいるかも知れないし
自分に文章力が無いからって僻むなよ
19名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 10:51:25 ID:1639IhL6
VIPもSS速報もキャラスレもエロパロもチェックしてるからどこに投下されても構わないぜ!
20名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 11:05:34 ID:hhBDxpOi
たかが200KBぐらいどうでもいいだろ……
俺は読むよ。落としてほしいね。
21名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 11:46:29 ID:PgsR2oJP
スレに200kb分も投下すると色々厳しいってことだろ
保管庫に直接とかなら大歓迎なんだが
22名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 11:48:54 ID:M8y5i08k
別に容量足んなくなっても次スレ立てればよくね?

最近投下減り気味だし
23名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 12:11:14 ID:9c34F9uE
SL66氏、続編楽しみにしてます
24名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 12:12:05 ID:PgsR2oJP
容量の問題じゃないと思うが
まぁ別に好きにすればいいんじゃない
俺は投下されたのを読むだけだし、その辺りはどうでもいい
25名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 12:27:09 ID:67AbeuqY
書き手がどこに落とすかは書き手任せでいいな
そりゃ俺妹スレに別作品のSS投下されたらちょっとまてだが、場所さえあってればいいよ
容量尽きたら次スレ立てれば済む話
26名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 12:28:16 ID:rwHiPK+b
作品の前提状況を作り出すために、キャラを歪めてるのがどうにもなあ。
京介追い出す母親とか、引き離されただけであっさり諦めてる京介とか、何のアクションも起こさない桐乃とか。
その辺の無理矢理感さえどうにかしてもらえれば、純粋に楽しめる力作なんだけど。
27名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 12:34:57 ID:D4gFqJuh
コテとりはあぼんするためにあるってばっちゃが言ってた

投下時名前欄にコテ入ってるのはかなり良心的だろ
正直オリキャラ化してるのがなー
28名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 12:43:13 ID:nR5Hm8Jk
兄パンとかクンカとかそういう類のキャラ崩壊は気にしないくせに何を
作品として楽しめればそれでいいよ
29名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 13:10:02 ID:EQ/vhbul
前回の話あんま覚えてないけど、とらドラの高須が弁理士になるくらい違和感たっぷりだった
まあ楽しみにしてるけど
ここにいるやつみんなツンデレだなw
30名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 13:17:51 ID:dmLz2kKw
京介の冷遇ぶり見るに普通に家追い出されるのって有りうると思うけど
近親しかねん相手を家に追いとくのは無理だろ桐乃は高校生だから
まだアクション起こすの難しいだろうし

俺妹に関しちゃそこまで違和感ないと思う
とらドラは竜児はともかく亜美が別キャラだったけど
31名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 13:25:55 ID:V70RQWJ+
vipなり個人サイトなり外部サイトなり、
そういう選択肢があるのは書き手が一番知ってるんだよ
荒れるだの容量だの言うなら、読み手もwikiに感想書いてりゃいい
好きにやらせてやれ。反対したところで止められないのだし
32名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 13:27:01 ID:9c34F9uE
クンカーさんもまたココで書いてくれないかな
あの独特の文体、かなり好きなんだけどw
33名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 14:28:11 ID:XkVbw/9q
たかが200KBって言うけど、さすがに1人でスレ容量の4割使うのはどうかと思うよ。
連投が続いてる間は他の人が投下できなくなる訳だし。

予告編1つだけでファンとアンチの論争でこれだけスレが荒れるんだし、
専用スレでやった方がお互い気兼ねなくレスできていいと思うんだけどなあ。
34名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 14:41:32 ID:BuTLvtbl
同じような事2回も言わなくていいから
35名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 14:43:52 ID:7zwJnRX6
>本編投下が、いろんな意味で、楽しみですね。

つってんだから、こーやって荒れるのもわかっててやってんでしょw
36名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 14:55:44 ID:V70RQWJ+
200KBつってもたかだか数万字程度のこと。コンスタントに投下してる人ならスレ跨いでその位書いてるだろ
だからこそ、一作品をだらだらと連載されてスレを専有される方が迷惑だと思うけどね
前回みたいに深夜に投稿するぐらいのマナーは弁えているだろうし、他の作者は関係ないだろうよ

自分の話題でスレを埋めてやろう、アンチの鼻を明かしてやろう、みたいな自信満々な魂胆が見え隠れしてるのは心底ムカつくがな
投下するな、いや投下させてやれ、という意見をこうして応酬させている時点で作者の思うつぼだ
37名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 15:08:34 ID:t7TCOQka
俺は別のスレで100KB投下したことあるよ。
40レス程度の消費で、40分かからずに終わった。
めいっぱい見ても2時間はかからんでしょ。なんでそこまで目くじら立てて職人追い出そうとするのか分からん。
38名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 15:25:05 ID:6TvW1XwH
予告するなら早く投下しろよ
ほかの書き手が透過しづらい状況が出来上がってんじゃねーか今現在まさに
39名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 15:28:19 ID:g591pbB8
投下前も投下後もしばらくこんな状況になるのか
40名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 15:37:51 ID:O4Z/gM2v
人の多いスレには馬鹿も多くなるからね。
もう作品が投下されやすいスレの空気とかは完全にどうでもよくて、
自分の意見が通るか通らないか以外のことはどうでもよくなっちゃってるんだろう。
41名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 15:41:11 ID:uxefo6hp
なんかえらそうな奴いるけど気にしないで投稿してくれることを待つよ
+(0゚・∀・) + ワクテカ +
42名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 15:42:06 ID:V70RQWJ+
作者を攻撃したいなら投下直後に無茶苦茶な批判でも投げつけ、あるいはそんな批判に食いつき、こういう不毛な議論へ誘導するか
害意なく賞賛や批評したいなら、そういう荒れた流れは全く無視して、横レスせずに、素直に感想をつければよろしい
43名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 15:43:14 ID:HHktYo6Y
空気悪いよ
誰か換気して
44名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 15:55:50 ID:GfkkHkzJ
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45名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 16:02:11 ID:Ez8D82cZ
スーハースーハー
クンカクンカ
46名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 16:13:58 ID:u9W7E276

      ∨          〃  ̄ ヽ
     〃´ ̄`ヽ .    k.,|」」Ll」〉
     | l |_」L」」     ,ゞ(i!゚ -゚ノ! <窓開けるからちょっと待ってね、お兄ちゃん
     Ll」 ゚ヮ゚ノ」 .    (ソくi广゙iつ
      c'}゙ゐiっ        i''T'i
     uu゙'        じ'J
47名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 16:19:22 ID:IoZ1ag/d
何を求めるかは人それぞれってな
むしろその為の虹だし
原作のパロディを求める人もいれば、テーマやifのシチュエーションに重きを置く人もいる

キャラが違うとかはキャラ板のSSでならともかく、虹創作板で騒ぐことじゃなくね?
48名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 17:00:58 ID:m5MP2ugU
とりあえず、あやせたんが天使であることは間違いない
49名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 17:37:13 ID:JU9oHYer
長い文章を読まされる労力に比べて、面白いとか楽しいとかそういう読み手が得るものが少ないというか
いささかコストパフォーマンスが悪いというか
50名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 17:39:02 ID:M8y5i08k
あやせたんは天使のような悪魔の笑顔
51名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 17:40:45 ID:k6+C8kmc
読まされるって……つまらなかったら途中で切ればいいんじゃないの?
誰も読むこと強制なんてしてないっしょ
別に感想書くのが義務なんじゃないんだし、嫌なら読まなければいいだけじゃん
52名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 17:45:46 ID:fQ7AVPi0
>>51
どう考えても真性だし触んなって
53名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 18:44:28 ID:fAZRXbku
予告せずに投下すればいいのに
54名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 18:44:33 ID:FXfYf2t3
真っ当な作品を投下しようとする人を、止めるわけにはいかないわけで。
みんな、あんまり触らない方がいいと思うよ
最近、ずっとこの手の流れじゃないか
レスが進んで、空気が悪くなる
55名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 18:53:31 ID:0egX20SA
なんだ?久々に覗いたら荒れてんな
好きにすりゃ良い、読みたくなければNGする、誰でも分かる
予告や自己主張やあとがき延々レスは激しくうっとおしいからやめて欲しいから、テンプレに追加して欲しい
個人的な希望
56名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 19:20:52 ID:FXfYf2t3
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↑あやせが手を耳にそえて「でっかくなっちゃった!」言ってるように見える
57名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 19:25:54 ID:hcWWGYsv
書きためがある・分量がおおい・作者に固定ファンがいる

こういう条件ならSS速報VIPの方が向いてると思うから、
SS速報VIPでスレ立てたらって意見は割といいと思うんだけどな
58名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 19:33:45 ID:HxXkM5d8
スレ立ててそっちでやれよ。
狂信者もみんな連れてってくれ
59名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 19:59:23 ID:0yf3iV86
けんかを
やめるん
だ。。。
60名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 20:03:55 ID:JU9oHYer
どーもすみません
ゆゆぽスレでも同じこと言った気がする
61名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 20:07:54 ID:OhJbs+/E
>>57
SS速報VIP合ってるって意見もわかるし、いっそサイト持ったほうが色々捗るぞとも思うけど
まあそれでも書き手がやりたい場所でいいんでないかな。gdgd議論になるのもだるいしな
62名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 20:11:27 ID:/TFmFEDg
>>59
くんかをやめるんだに見えた
63名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 20:29:10 ID:M8y5i08k
どうせ結論なんて出ないんだからつまらん議論やめて妄想に戻ろうぜ
64名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 21:01:42 ID:hcWWGYsv
ではいつ京介があやせタソに種付けしたのか?

1  京介の誕生日
2  あやせの誕生日
3  桐乃の誕生日
4  あやせの卒業式
5  クリスマス
6  バレンタイン
7  ホワイトデー
8  夏休み
9  運動会
10 元旦(姫始め)
11 七夕
12 特に記念日ではない
65名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 21:09:41 ID:FXfYf2t3
>>64
全部
66名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 21:11:41 ID:6ZIj9/lV
毎日が種付け記念日
67名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 21:28:11 ID:ioADy/lS
「この中出しがいいね」と君が言ったから二月二十五日は種付け記念日
68名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 21:33:04 ID:M8y5i08k
「お兄さん……なんで……ゴムするんですか?」
「私のこと愛してるんですよね?」
「だから子供が出来ても大丈夫ですよね」
「それともゴム着けずにする人が居るんですか?そんなことないですよね?」

あやせはちょっと間違えるとゴム拒否されそうな気がした
69名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:02:14 ID:FtczN1rC
今大奥観てるんだけど、俺妹メンバーで大奥やったらどんなカオスな話しになるんだろうなw
70名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:08:05 ID:C0DbXJm0
漣、凄く良かったから、続編楽しみだな。
アンチは読まなければ良いだけ、コスパとか関係無いだろ。
無事に作品が投下される事願う。
71名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:17:36 ID:hcWWGYsv
>>69
徳川慶喜はよく3Pしてたそうだ
三人で寝た方が敵襲を受けたときに生きのこれる可能性が上がるから
72名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:26:04 ID:GGwvZ0G+
つまりあやせとの3Pは無いってことか。残念だ。
73名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:26:56 ID:g591pbB8
あやせは襲撃に来る側だな
74名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:53:40 ID:isTnCDJj
>>71
……慶喜は将軍時代に江戸城にはいないぞ。大奥に入れるのは将軍だけ。
家定や家斉と混同してるか、明治・大正時代の慶喜と混同してないか?
75名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:55:50 ID:M8y5i08k
桐乃と加奈子と遊んでたら、あやせが襲撃に来たでござる
76名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:57:15 ID:v4I2l5Y2
3Pというか、夜伽をする人間の監視をする役目の生娘が
一晩中寝ずに記録を取ってたらしい
77名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:58:09 ID:hcWWGYsv
>>74
だから京都時代の慶喜の話してんだが?
そもそもドラマの大奥は慶喜の話じゃないだろ
78名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:59:52 ID:PpPGpdGo
半分過疎スレになりつつあるんだから容量の話はお門違いだけど、より受け入れられやすいのはvipだと思うの。

まあ嵐じゃあるまいしどうするかは作者の勝手だがな。俺は悪いけどNGにしてるからあんまり関係ないし
79名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 23:06:46 ID:0yf3iV86
前スレ976をだれか実写化するんだっ!
80名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 23:08:54 ID:v4I2l5Y2
>>79
俺が京介役やるから2次元からヒロインを出してくれ
81名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 23:10:44 ID:OhJbs+/E
そして4Pに発展するのか
82名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 23:28:29 ID:oNVPOWNg
>>75
ベッド下からの襲撃はどう防げばいいんだろうか
83名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 23:33:04 ID:k6+C8kmc
そこは対あやセンサーでどうにか……
84名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 23:33:32 ID:XIWLIt8e
『漣』の続編て・・・あれって完結してたの?
まあ、続き読みたかったんで楽しみに待つわ

他にも途中で止まってるSSの作者は続き書いて欲しいなぁ
85名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 23:45:12 ID:ijOs24fj
俺も漣の続編は楽しみだけど、ほかの書き手が長時間投稿できなくなるのはちょっとな。
最近過疎ってたけど。

それでもどうせなら個別にスレ立ててやってほしい。
200kbとかもうssじゃなくて長編なわけだしな
86名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 23:55:41 ID:WjaZK9qT
そもそもここはss書きがssを投下する場所
本来の用途で使用されているのにそれに文句をつけるのは筋違い
時間帯についても夜中にするんだろうから大した問題は無いし200kb程度なら前例が無いわけでもないだろ
いい加減にしろよクソガキ共
87名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:03:16 ID:LKiiaJhY
200kbはもう程度のレベルじゃねえだろうが
一人で目立ちたきゃそれこそvipでやれ
88名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:04:22 ID:wuXU7Hc+
そうやって煽るのが逆効果なんだって
平和にスレ投下を終えたければ黙って投下すればいい
89名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:07:00 ID:FXfYf2t3
無視するのが平和だけど、ほっとくと色々ある

ゴキブリみたいだなw
違いは、こちらは駆除できないってところか
90名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:08:09 ID:4UB9nX64
エロカワなんちゃらのは全部で200kbを軽く突破してるような気がする
91名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:13:07 ID:Hv/nG0oe
>>90
おれは実はエロカワよりも龍神寵愛の方が好みだったり……
92名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:14:58 ID:ppDv4bEB
>>87
"前後編に分けるかも"

荒らしが来るから投下するなというのも、坊主憎けりゃ袈裟まで、だな
もっともらしい理由を付ければ余所でやれと書き手に促せるという風潮のどこが
「書き手さんが投下し易い雰囲気づくり」に貢献するのか。そこにまったく正当性はない

間の空いた予告や過度な後書きはウザいことこの上ないが、それとこれとは話が別だ
93名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:16:12 ID:LXbryfXg
おれはまだ女王様黒猫の投下を諦めていない
94名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:25:43 ID:ppDv4bEB
あの作者、普通に前スレであやせモノ投下してたじゃん
95名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:32:52 ID:BEut8Ej2
漣のひとはテロに屈さないでほしい
96名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:45:07 ID:MmcNcoRH
200kbっつったらラノベ一本分だからなあ
ssではないだろ
逆にちゃんとスレ立ててそっちでじっくり読みたいわ
97名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:51:09 ID:ROKjKd3m
作者がこっちで投下したいって言ってるんだから他人が何を言っても無駄
98名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:54:33 ID:kXMwQ6pB
>>94
おそらく別人だよ
女王様の作者は多分、黒猫の胸がちょびっと成長する話を書いた人だと思う
ていうか、あやせモノの人は初投稿って言ってたじゃん
99名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 01:12:00 ID:1HplDJrw
ssに容量指定なんぞあるのか
てか、ss=side story=二次創作小説だろ
100名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 01:14:02 ID:ppDv4bEB
>>98
初投稿なんて書いてなかったぞ?
トリップ一緒なのに別人はないだろ
保管庫で通読したけど、文体もふざけっぷりも大体同じ
それとも中の人が二人以上いるとでもいうのかw
101名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 01:15:54 ID:AtYFDIIR
二次創作なんだから多少のキャラ崩壊はありだと思うし
主人公に自分を投影してヒロインたちとキャッキャウフフするのもエロパロらしいと思う

でも漣の人のはもはや俺妹のキャラを借りた私小説って域じゃないか?国立大法学部生の日常とかさ
その設定のために作品の重要な前提を色々と無視するのって「二次」創作、エロ「パロ」と言えるのか?

あんだけ書けるだったら、既存作品の借り物なんて止めていっそオリジナルで書けばいいのに…
102名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 01:29:17 ID:p7Y2QrBt
200KBって聞くと多く感じるが連載SS全部纏めたらそんぐらい行く気が…

それにオリキャラ化うんぬんって騒がれるほど酷かった気もしない

つーかそこまでして職人追い出して何が面白いの? ハルヒスレや修羅場スレの二の舞になる未来しか見えない
103名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 01:33:11 ID:Hv/nG0oe
とらドラでのssが酷かったからな……
こっちではそんな酷い内容じゃないけどw
それで固定アンチがついちゃった
104名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 01:37:51 ID:KQzwrWYd
まあ連載は連載だからな
長い作品は分割(連載)して負担を軽くって考え方もあるし
キャラ崩壊だってギャグ前提の作品は壊れてナンボってのもある
シリアス二次創作のハードルが高いのは、シリアスになればなるほど、キャラが原作と異なると違和感がでるから
キャラ崩壊無しでクンカクンカしてたら、それはシリアスだろ
105名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 01:40:26 ID:1HplDJrw
>>104
>キャラ崩壊無しでクンカクンカしてたら、それはシリアスだろ

シリアスというよりホラーだなw
106名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 01:52:57 ID:KQzwrWYd
いや上手く書けたらアブノーマルものとしては成立するだろw
107名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 02:00:51 ID:OZZeQAe4
なんだ、追い出そうとしてるのは嫉妬スレからの出張組か。荒らせそうならどこでもいいなんてご苦労なこったな。
108名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 02:07:47 ID:/HnfF1Hi
このまま1000まで行こうぜ!
109名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 02:08:23 ID:I6c7+fZl
伸びてると思ったらまたこれだよ
スレの浪費が好きな住人ですね
禁書スレと同じくらい民度ひっく
110名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 02:10:20 ID:I6c7+fZl
その癖投下する職人にスレを浪費すんなだってwww
何のギャグですか?www
111名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 02:11:55 ID:fmFv/yNv
>>103
どういうのなの?

個人的にはどんなもんでも追い出すのだけはないけどな。
ハルヒスレとかネタ混じりとはいえSSの登竜門みたいなコピペあったし。
112sage:2011/02/26(土) 02:16:22 ID:APxCxYbn
自分の作品を貶した(周囲からすれば普通の批評なのだが)と本人が思い込んだ時は逆に煽ったり
別人装って自分を擁護する見え見えな自作自演したり他の書き手を誹謗すりゃアンチつくのも当たり前
とらドラの時はそれで日記書いてた人とか消えた書き手もいたし
113名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 02:16:29 ID:hasS9cLf
アニメが始まってバカが増えた
これ真実
114名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 02:21:41 ID:YR08wNwp
SSスレなのに、キャラスレよりSS投下し辛い雰囲気になっててワロタw
どういうことなの
115名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 02:27:17 ID:qyy2cB8g
別にどうでもいい
面白いSSが投下されたらGJを送り、SSが書けたら投下する
感想が貰えたら嬉しいが、そこまで期待しない
116名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 02:28:48 ID:I6c7+fZl
>>112
あん時はひどかったな
日記面白かったのに
ほんとバカばっかり
SLさんまだー?
117sage:2011/02/26(土) 03:33:52 ID:AzCFq9r6
どんなSSでも、お待ちしてます!
それがオイラの栄養剤です!
118名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 03:35:30 ID:AzCFq9r6
し、しまった… さげ間違えた…
119名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 05:07:27.97 ID:sMoxjBn/
 992 SL66 ◆Fy08o57TSs   mail:sage  

まぁ、アンチ君もこのスレの肥やしぐらいにはなるでしょう。
本編投下が、いろんな意味で、楽しみですね。

   2011/02/25(金) 00:43:28 ID:1ULfQQvv [2/2]

こんなこと言ったら荒れるのは分かってるだろ
早く投下しろよ
120名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 05:46:48.20 ID:++1TSctx
伸びてるから期待して見てみれば、またSL66が原因の荒れか。
ファッキン。
121名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 06:35:47.86 ID:yBfVmDY+
まぁ正直この人の作品はどの二次創作品でも元のキャラが別人過ぎる。

あんだけ個性あるとオリジナルだよ
122名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 06:43:57.43 ID:o3BnIwNX
宣言してから時間かかりすぎじゃね?
確かに他に投下したい人の邪魔になってると思う

やるなら早くすればいいのに
123名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 07:12:53.33 ID:TJex1yoC
規制でも食らってんじゃねぇの
124名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 07:14:46.79 ID:W2WN2gi9
伸びてると思ったら何も無しかw
ところでお前ら誰のどんなのが読みたいんだ?
125名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 07:21:03.94 ID:iVP+7HOR
>>124
あやせと黒猫のガチ修羅場

ゲームのあれは…ちょっと違うよなぁ
あやせルートだから、あやせが絶対的に強いわけだし。
そうじゃなくて、対等な状態で修羅場をきちんとやって欲しい

もしくはきりりんと京介のバカエロでも可
126名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 07:49:44.82 ID:IQpzclT4
高学歴のおっさんの純愛妄想まだかよ
127名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 09:19:40.81 ID:zIjdsvCZ
>>124
かなかなちゃんとかあやせとのいちゃらぶ
他はきりりんとの兄妹物とか好みだな
128名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 09:25:40.58 ID:iVP+7HOR
まさかのメルル×桐乃

桐乃「うへへ…良いではないか良いではないかwwあーもうかわいいなこんちくしょー!!」
129名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 09:30:08.15 ID:sMoxjBn/
>>124
加奈子のいちゃらぶ
130名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 09:39:10.41 ID:QcrpCAyT
真壁君が桐乃式人生相談をしたら
変に勘違いされてそのまま最後まで行っちゃうSSはまだですか

…この場合真壁姉はオリキャラなのか?
131名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 09:44:41.19 ID:zIjdsvCZ
半オリキャラ? 存在自体は公式であるキャラだしな
132名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 11:44:47.19 ID:Y7wKWCMB
>>124
桐猫と3Pが見たいれす
133名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 11:45:45.73 ID:TLfx2NtM
>>124
京介×桐乃で甘ラブなエロいやつ
134名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 12:37:24.72 ID:0xp29MZs
実年齢の確認のしようは無いんだが精神年齢が18歳未満のお子様が多いんだな
原作からしてそういう層に受けそうな内容だったけどアニメ化してから本格的にニコ厨の目に触れたか
全員まとめて巣に帰れよ
135名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 12:47:09.16 ID:IQpzclT4
はい
136名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 12:54:21.25 ID:HZUrFk60
>>124
桐乃と麻奈実が和解して三角関係するやつ
137名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 13:02:31.71 ID:NasQmIgY
自室で黒猫といたしてる最中に
あやせが桐乃の部屋の壁に耳をあてて聞いてるシチュ
138名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 13:07:16.85 ID:VNYY/VR8
ちょっとでも喘ぎ声が聞こえようものならSWATばりに突入してくるあやせたんマジ天使
139名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 13:11:18.24 ID:LXbryfXg
>>124
ブリジットのエロいやつ
140名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 13:45:38.16 ID:F3kzfFz4
>>124
黒猫とのSM
141名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 14:37:36.20 ID:zrtG1Vt/
過去の栄光が忘れられない方の私小説はまだ?
142名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 14:47:38.63 ID:IhmmhpzU
>>124
黒猫のツンデレいちゃラブ
143名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 18:54:32.22 ID:iVP+7HOR
最後の手段として、>>1で指定して、特定の人間を出禁とすることもできる
板によっちゃ、そうしてるところもあるしな

今回の件でそれが妥当なのかは、特に俺には意見はない
スレの皆さんで話し合って決めたらいいだろう
144名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 19:39:07.08 ID:v4S5+JXR
話し合うまでもなく追い出し厨が荒らしなだけだろ……
145名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 20:00:16.45 ID:KjrhUNSI
話し合いwww
俺の腹筋壊す気かよwww
146名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 20:56:36.98 ID:Vu6T0BHi
やっぱSLが出ると荒れるな
147名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 20:59:51.99 ID:Ur5vMbAO
新スレで結構伸びてるから投下あったのかと見てみれば…

おまいらのやりとりだけで結構楽しめたぜwww
なんにしてもSL66氏楽しみにしてます
148名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 21:00:13.57 ID:eB5TD+Xf
>>124
わたしあやせ。今、あなたのベッドの下にいるの・・・
的な。
149名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 21:06:54.63 ID:XbRFapW5
本人までアンチ煽ってんだからそりゃ荒れるだろ。
もはやSL関連は本人もアンチも信者も荒らしレベル。
150名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 21:09:18.70 ID:eFr7BObh
>>84
今止まってるのってどれくらいあるんだ?
151名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 21:10:22.35 ID:XgL+AOfJ
せっかく流れ変わってたのに
いちいち話題戻す奴なんなの
152名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 21:17:09.36 ID:Ddj8URu5
>>151
ただの荒らしだろ
スレの雰囲気が良くなったタイミングで毎回狙ったようにウザイ書き込みしてるし
153名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 21:23:53.94 ID:p7Y2QrBt
ヤンデレスレも修羅場スレも谷川スレもみんなこの手の連中に潰された

SL66氏を追い出したらまた次のターゲットを定めてそいつを追い出そうとするだけ
154名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 21:30:56.21 ID:ScukfEyH
こんなの専ブラ入れてNGしろで終わる話だろ
いつまでやってんだ
155名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 21:53:51.44 ID:Vu6T0BHi
予告なんていらねーからさっさと投下するならすりゃ良かったんだよ
あんな自意識過剰な要らんことしといて最後にアンチを煽っていくからこうなってんだろ
これでSLを100%擁護できる奴もずいぶんとお花畑だなおい
156名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 21:57:11.07 ID:hkKRwqvX
予告なしで投下しても叩くだろうが
157名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 22:00:37.85 ID:Vu6T0BHi
わざわざ投下前から荒らしアンチを呼び込むような真似していくなって意味だよ
ちょっと考えりゃ分かるだろ
158名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 22:09:29.65 ID:ua3GUQBH
前に大量に投下してもその人は叩かれなかった
その人は全文も締めもいらんこと書かないし、つまらん予告とかしなかった
結局、量が多いとかじゃなくて、そいつがウザいかウザくないか
それだけ
159名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 22:21:48.47 ID:TJex1yoC
ガキが跋扈してるようじゃ、この板も末期だな
160名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 22:23:15.66 ID:i5UolDMr
>>124
メインキャラばかり取り上げられがちだが、
たまにはサブキャラのも見てみたい。
特に佳乃メインのシリアスな昼ドラ的なのとか。

ひょんな事から詐欺的な事件に巻き込まれそうになる佳乃。
その事を知った京介の機転を利かせた行動に助けられ、彼を見直す。
そしてある日、京介の部屋で彼の日記を見つける。
そこに書かれていた桐乃達とのこれまでの経緯や家庭内での彼の悩みを知り、
京介へのぞんざいだった態度が一変、過剰なまでに溺愛するようになる。
そして、桐乃をはじめとする京介を取り巻く女達との彼を巡る壮絶な修羅場が…。

ゴメン、真面目に書いてて気持ち悪くなってきた。
やっぱり誰得ですかねw
161名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 22:26:00.54 ID:DdtWR0yn
>>100
出先なんで確認してないけど、どうやら俺が勘違いしてたんだと思う
惑わせてすまなかった
162名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 22:26:21.71 ID:Vu6T0BHi
>>160
ちょっと面白そうだと思った
親父がデレるのは以前ここだかどこだかで見たことがあるんだが
163名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 22:34:07.09 ID:ripByQue
真面目で勉強家な親父さんは、娘のことをもっと知るために本気でエロゲに手を出しかねない
大介氏は、運命とか怒りの日みたいな厨二系より、鍵とかの泣きゲーの方を好みそうなイメージ
164名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 23:09:55.33 ID:zBmP3uwE
―ここからも自治―
165『そのウソ、ホント』:2011/02/26(土) 23:09:58.57 ID:ci2dDduT
『そのウソ、ホント』

登場人物
高坂京介 高坂桐乃 田村麻奈実

語り
高坂京介


でやってみます。


※本SSはフィクションであり、実在の人物とは一切関係ありません
166『そのウソ、ホント』:2011/02/26(土) 23:10:27.90 ID:ci2dDduT
「ねえ、ちょっと訊いていい?」
「何だよ?」
「どうして、アタシはこんなところに居るワケ?」

いつも以上に不機嫌な様子で我が妹・桐乃様が問いかける。
それもそのはず。今、俺と桐乃は『田村屋』の店舗兼住宅二階の一室に居る。
早い話が、麻奈実の部屋に居るわけだ。
麻奈実のことを毛嫌いしているはずの桐乃がなぜ麻奈実の部屋に居るかって?
それはな‥‥‥


「麻奈実んところの店を手伝いに行くよ」

俺がお袋にそう言って田村屋の手伝いに出かけようとすると、
桐乃が俺の前に立ちはだかった。

「ふーん。また地味子のトコに行くワケ? ホントに手伝いなんてすんの?」
「なんだ、疑うのかよ? 店が書き入れ時とかで人手が欲しいんだってよ」
「そーんなコト言っちゃって、ホントはイチャつくつもりでしょ!」
「なに言ってんだ。そんなに疑うのなら、一緒に来て監視でもするか?」

迂闊だった。突き放すつもりで、つい好戦的な台詞を吐いちまった。

「そこまで言うなら、監視してあげてもいいケド?」

こういう実にくだらない流れで、俺と桐乃は田村屋まで来た訳だ。
要するに、桐乃は自分から麻奈実の家に来たってことなのだが、
そのくせ桐乃は、麻奈実の部屋に居ることが実に不本意そうな顔をしている。
いつものこととは言え、我が妹ながら我が侭が過ぎるぞ。


167『そのウソ、ホント』:2011/02/26(土) 23:10:57.36 ID:ci2dDduT
「ほんとうに久しぶりだねえ。桐乃ちゃんがうちに来るなんて」

麻奈実がお茶を入れながらニコニコした顔で話し始めた。

「ふたりともお茶と和菓子でいいかなぁ?」
「おう、ありがとうよ」
「アタシ、和菓子よりもケーキがいいな。それと紅茶にしてくんない?」

お前、よそ様の家でご馳走になるってのに、その態度は何だよ。

「あぁッ、ごめんなさいッ! ケーキと紅茶は無いの‥‥‥」
「チッ。つかえねえ!」
「お前、いい加減にしろよ! せっかく麻奈実が用意してくれたのに!!」
「別にィ、アタシが出してくれって頼んだワケじゃないし」
「てめ、このッ!!」
「やめて! きょうちゃん!! あたしがいけないんだから」

桐乃の理不尽な態度にもかかわらず、麻奈実は全部自分のせいだと言うんだな。
まったく、どんだけお人好しなんだよ。


168『そのウソ、ホント』:2011/02/26(土) 23:11:24.37 ID:ci2dDduT
いきなりそんなゴタゴタがあったものの、俺はなんとか田村屋の手伝いを終え、
俺たち三人は再び麻奈実の部屋で寛ぐことになった。

「ねえ、なんか面白いコト無いの?」

退屈を持て余した桐乃が不機嫌そうに言う。

「じゃあ、この前私が行った旅行の写真でも見る?」
「げ。地味なネタ!」

うーん。こればかりは桐乃に同意だな。
でもせっかく見せてくれるというのだから見てみますか。


「これが、親戚で集まって旅行に行ってきた時の写真なんだよお」

麻奈実は、プリントした写真を俺たちに見せた。
麻奈実の家族のほか、親戚の人たちだろう。結構な人数が写っていた。
その中にちょっと目を引く女性がひとり。

「お前の親戚にこんな若い女の人がいたのか?」
「ああ、ゆかりおばさん。最近会ってなかったんだけどね」
「叔母さん? 従姉妹じゃないのか? ずいぶん若そうだし」
「若く見えるよね? でも本当は(ピー)歳なんだよお」
「え!? (ピー)歳? ウソだろ!?」
「ウッソ、マジで!? これで(ピー)歳?」
「うん、(ピー)歳。でも自分じゃ『永遠の17歳』って言ってるけどね」
「ああ、そう‥‥‥なんだ」

俺と桐乃は二人でゆかりおばさんに驚いた。
世の中には人知を超えた領域ってものがあるんだな、と思ったよ。


169『そのウソ、ホント』:2011/02/26(土) 23:11:48.06 ID:ci2dDduT
「でも、桐乃ちゃんがこの部屋の来たのって何年振りかなあ?」
「よく覚えてないケド‥‥‥」
「桐乃ちゃんがうちに初めて来たときのことを覚えてる?」
「だから、覚えてないって言ってんでしょ!」
「初めて桐乃ちゃんがうちに来たときのことは、わたし、よおく覚えているよ」

また麻奈実の昔話か。
本当にこいつの昔の思い出話は俺の記憶に欠片すら残ってないんだよな。
今度はどんな話をしてくれるのやら‥‥‥
あー、桐乃のヤツ、クソつまらなそうな顔をしてやがる。
そして麻奈実は昔のことをひとつひとつ思い出すように話し始めた。


「桐乃ちゃんが初めてうちに来たとき、きょうちゃんと一緒だったんだよね。
 そしてきょうちゃんってば、桐乃ちゃんのことをすっごく自慢していたよねえ。
 かわいいとか、誰にも渡さないとか言っちゃって、聞いてて恥ずかしかったよ」

な‥‥‥なんだそれ? そんなノロケ紛いの妹自慢って俺的に黒歴史だろ!!
そんなことを桐乃の前で言うなよ。俺、殺されるぞ。
恐る恐る桐乃の顔を見ると、顔を赤らめ、口をパクパクさせていた。
まるで酸欠状態の金魚みたいだ。そんな桐乃を意に介さず、麻奈実は続けた。

「でね、きょうちゃんを桐乃ちゃんにとられたような気持ちになっちゃって
 わたし、すっごく悔しかったの」

俺、オワタ。麻奈実、俺の骨は拾ってくれるよな?

「わたしにはお兄ちゃんがいないから、桐乃ちゃんのこと、羨ましかったなぁ」
「そんなに羨ましいのなら、代わってあげてもいいケド?」

酸欠金魚状態から復帰した桐乃が憎まれ口をたたきやがった。

「もう桐乃ちゃん。そんなこと言っちゃ、きょうちゃん、かわいそうでしょ!
 きょうちゃんは、桐乃ちゃんのことを今でも大事に思っているんだよ?」
「う‥‥‥」

珍しい瞬間だった。憎まれ口をたたく桐乃を麻奈実がたしなめるなんて。
しかも桐乃が珍しく、麻奈実に気圧されている。こんなこともあるんだな。

「また昔みたいに、きょうちゃんと桐乃ちゃんの仲が良くなるといいね」

昔みたいに‥‥‥か。それは難しい相談ですぜ、麻奈実氏。


170『そのウソ、ホント』:2011/02/26(土) 23:12:11.55 ID:ci2dDduT
「あ、お菓子をもっと持ってくるから、ちょっと待っててね」

オイ、こんな空気にしておきながら俺と桐乃を二人っきりにする気かよ?

「‥‥‥」
「‥‥‥」

どうすんだよ、この空気。

「「あのさ、」」

言葉が被った。ここはひとつ、俺が主導権を取るとするか。

「なあ、麻奈実にああいう態度取り続けるのって疲れるんじゃねえか?」
「だってしょうがないじゃん。アタシ、地味子のことがアレだし‥‥‥」
「なんつーか、もうちょっとカドの立たない態度を取るとかあるだろ」
「でも、どうすりゃいいのよ?」
「麻奈実と仲良くしろ、ってのは無理か?」
「無理!」

即答ktkr。コイツ、どんだけ麻奈実のことを嫌ってんだよ。

「じゃあさ、麻奈実の言う『昔みたいに俺と仲良く』ってのも無理か?」
「ナニそれ? このアタシにアンタと仲良くしろっての? うげえ、キモぉ」

我ながら、無茶な提案だったと思う。桐乃の反応も当然だろう。

「麻奈実は俺たちのことを心配しているんだぞ。心配かけさせるのもアレだから、
 せめて仲良くするフリだけでも‥‥‥」
「なんでアタシが地味子のために気を遣う必要があんの? バカじゃん!?」
「麻奈実のためじゃねえ! 俺のために気を遣ってくれないか?」
「アンタ‥‥‥自分でナニ言ってるかわかってんの?」

わかっている‥‥‥つもりだ。

「つまり、アタシにウソを吐けって言うの?」
「‥‥‥そうだ」
「そこまで言うのなら、アタシに何か見返りあるんでしょうね?」
「わかった。何でも言うこと聞くよ」
「ウソじゃないでしょうね? 絶対だかんね!」


171『そのウソ、ホント』:2011/02/26(土) 23:12:33.98 ID:ci2dDduT
「おまたせしました」

麻奈実がお菓子を持ってきた。
俺が桐乃に目配せをすると、桐乃は意を決したかのように話し始めた。

「あ、あのさ、ま、まなちゃん‥‥‥」
「ふええぇぇっ!? 『まなちゃん』!?」

桐乃のヤツ、そこから入るのかよ! 麻奈実がひどく驚くのも当然だ。

「アタシ、あ、兄貴とケンカばかりしていたけど、
 これからはもう少し仲良くしよう‥‥‥と思ってんの」
「ほんとう? 桐乃ちゃん」
「む、昔みたいに、兄貴と仲良く‥‥‥できたらいいなって思ったり。
 それに本当はアタシ、兄貴のことを」
「そうなんだあ。桐乃ちゃん。昔みたいにきょうちゃんと仲良くしてね」
「うん‥‥‥、仲良く‥‥‥するよ、まなちゃん」
「きょうちゃん、桐乃ちゃんとこれからも仲良くしてね」
「ああ、任せておけ!」

ガチガチで違和感ありまくりだった桐乃のウソ。まあこんなもんか。
それにしても、麻奈実が遮ったせいでわからなかったが、
『本当は俺のこと』って桐乃は何を言いたかったのだろう?
おっと、これは「ウソ」だったよな。
チッ、ウソの意味を読み取ろうなんてバカなことを考えたもんだな、俺。


172『そのウソ、ホント』:2011/02/26(土) 23:13:11.02 ID:ci2dDduT
「邪魔したな」
「ううん、邪魔だなんて。お店を手伝ってくれてありがとう、きょうちゃん」
「アタシ、先に行ってるから」

桐乃はそう言うと、さっさと外に出て行った。

「麻奈実。今日はありがとうな。お前の昔話、桐乃に効いたみたいだぞ」
「‥‥‥」
「どうした、麻奈実?」
「きょうちゃん、あのね‥‥‥」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥

173『そのウソ、ホント』:2011/02/26(土) 23:15:39.79 ID:ci2dDduT
俺が田村屋の外に出ると、待ち構えていた桐乃と出くわした。

「ナニやってたの? イチャイチャしてキモッ」

俺は桐乃と並んで我が家に向けて歩き始めた。

「しかし地味子って昔話が好きなんだね。全然覚えてないことばっかり」
「‥‥‥」
「アンタもアンタよ。あたしにウソなんか吐かせちゃってさ」
「‥‥‥」
「約束通り、アタシの言うことを聞いてもらうからね」
「‥‥‥」
「ちょっと、聞いてんの!?」

「桐乃―――」

俺はそう言うと、桐乃の右肩に右手をかけて桐乃を抱き寄せた。

「ちょ、ナニすんのよ!?」
「オマエ、ウソを吐いたのが気に入らないのなら、あのウソをホントにしようぜ」
「ナニ言ってんの?」
「つまり、オマエが言った通り、俺たち仲良くしようってこった」
「ハァ? ワケわかんない。つーか、キモいから馴れ馴れしくすんな!」

俺は、さっきの麻奈実の告白を思い出していた。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「きょうちゃん、あのね‥‥‥、さっきの話はうそだったの」
「え?」
「きょうちゃんが桐乃ちゃんのことをすっごく自慢してたとか、
 かわいいとか誰にも渡さないとか言ったってこと、うそなの」
「どういうことだ? 俺、自分の記憶にないだけだと思ってたぞ!?」
「だって、今の桐乃ちゃんってきょうちゃんとよくケンカしているでしょ?
 だからぁ、きょうちゃんは本当は桐乃ちゃんのことを昔から大事に思って
 いるって桐乃ちゃんに思ってもらいたくてうそを吐いたの」
「お前、ウソは嫌いっていつも言っているだろ? それなのにウソを?」

そんな問いかけに麻奈実は微笑みながらこう返してきた。

「きょうちゃんと桐乃ちゃんが仲良くなるなら、わたし、うそだってつくよ?」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥


174『そのウソ、ホント』 ◆ACPRLbMxAk :2011/02/26(土) 23:16:23.00 ID:ci2dDduT
「ちょっと、キモイから放せっつってんの!!」
「ダメだ!」
「つーか、いきなりどうしちゃったのよ!?」
「うるさい! グスッ」
「ア、アンタ、泣いてんの?」

俺は泣いていた。
俺と桐乃の仲を取り持つために麻奈実にウソを吐かせてしまったことに対して
自分自身が情けなかった。

「オマエだって、自分の吐いたウソ、無駄にしたくないだろ?」
「よく意味がわからないケド、アンタが泣くほどなんだからよっぽどなのね」
「ああそうだ。よっぽどなことがあったんだよ!」
「そう‥‥‥なんだ」
「だから今日だけ、いやせめて家に着くまでは仲良くしてくれないか?」
「ん‥‥‥、わかった‥‥‥」
「ありがとよ」
「勘違いしないでよね!! これはさっきの約束を守ってもらってるダケだし」
「約束?」
「そう。『何でも言うこと聞く』ってアレ」

ああ、そうだったな。そんな約束をしていたな。

「だからあ、アタシの言うことを聞いてよね!」
「ああ、何でも言ってくれよ」
「アンタと腕を組んで‥‥‥いいかな? ってコレは命令! 拒否権無いから」
「ああ、もちろんだ」

桐乃は少し赤くなった顔にわずかな笑みを浮かべて、俺の右腕に両手を絡めた。

「おい、ちょっと腕、絞めすぎ」
「ナニ? 何か文句あんの?」
「無いよ」

ちょっと歪だけど、これで俺たち『仲良く』なれただろうか。
形はどうあれ、お前のウソは無駄にしないぞ、麻奈実。
俺が桐乃の肩を強く抱き寄せると、桐乃は俺の肩に頭を預けてきた。
すっかり暗くなった帰り道、俺たちを家まで導くように月明かりが輝いていた。


『そのウソ、ホント』 【了】
175名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 23:25:00.34 ID:YR08wNwp
麻奈実…いい人過ぎるよ…
176名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 23:28:42.61 ID:mfdmwVUe
>>1にNTRは注意書きしろっておかしくないか

お前らまさか↓みたいなこと思ってないよね・・・?

・主人公以外とセックスした過去がある→ビッチ
・主人公以外とキスをした過去がある→ビッチ
・主人公以外と付き合った過去がある→ビッチ
・主人公以外を好きになった過去がある→ビッチ
・主人公以外に心揺れた描写がある→ビッチ
・レイプ等の本人が望まない形で処女を失った→ビッチ
・本人が望まない形でキスをされた→ビッチ
・主人公への宛てつけであっても主人公以外を色仕掛けした→ビッチ
177名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 23:31:26.49 ID:V/8MNkhg
>>176
おかしいのはお前だ
178名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 23:56:15.28 ID:0GkaR0Ju
ネトラレとかレズ物とか、毎回どっかで騒動起こってんだよ
そういう無駄な言い合いとかウザいから禁止されてんだ
知らないなら黙ってろよ
179名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 23:59:11.90 ID:ripByQue
他人の創作物にマジになっちゃってどうするの?
180名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 00:09:48.60 ID:DdyGTv9X
まぁ処占厨は毎回正義面をして突然荒らし始めるからな
予防線は張っておいたほうがいい
181名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 00:10:38.23 ID:BMXf0aNh
……なんかホントにお前らスゲーな……
たかがこんな事でビッチなんてありえねえわ、ホントにキチじゃん
人生普通に生きてりゃ男女関係なくよくある事じゃん
レイプなんて犯罪の被害者じゃん、なんでそんな被害者までビッチなんて言って叩くの?
全然理解できない
182名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 00:12:48.68 ID:XTK8grdD
>>165
スレの救世主乙
SSがあるっていいもんだ

にしても投下があった直後にこれ
実に勘ぐりたくなる流れだなおいww
183名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 00:13:04.77 ID:EffAcn9U
>>176
そんなんNTRじゃねえよと、NTR嗜好持ちが一言。

彼女を寝取られる時はね、もっとえげつなく、放埒で、救いがない状態じゃなきゃダメなんだ。
孤独で、静かで、絶望していて……

とまぁ、孤独のグルメネタはさておくとしても、相手と寝た上で体の相性、チンコのデカさその他での敗北によって奪われないと
寝取られじゃないというのが寝取られスレの見解だ。
184名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 00:22:21.53 ID:1C2ch3Zr
>>176
いい加減にしろカス
185名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 00:29:55.94 ID:wU5N1HJX
>>174
乙です、雰囲気が好きだ


帰り道をあやせに目撃されるとこまで妄想した
186名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 00:59:50.54 ID:BK8Yc4DA
>>174
おつかれさま
いつも、ありがとう!


癒されるなぁ
187名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:06:59.58 ID:m6HrT5ec
>>174
GJ
やっぱ麻奈実は癒しに限る

ところで投下直後にわざわざ荒れるような話題を振るってことはそういうふうに見なして良いんだな?
188名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:12:03.63 ID:Kxe3PPyj
メガネの自己犠牲からくる自己陶酔あいかわらず虫酸が走る
189名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:16:03.31 ID:wU5N1HJX
見なすも見なさないもスルーすれば良いじゃん、反応しても意味ないんだし
190名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:21:14.14 ID:8+U/xgoa
SL66氏はやく来てくれー
このスレ皆あんたを待ってるんだ
191名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:28:51.45 ID:ggESkLgV
・主人公以外とセックスした過去がある→ビッチ
・主人公以外とキスをした過去がある→ビッチ
・主人公以外と付き合った過去がある→ビッチ


192名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:30:27.67 ID:heBJB+78
鬼姑みたいな桐乃ワロタ
193名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:41:35.96 ID:BK8Yc4DA
声がたつき→ビッチ
194名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:45:21.75 ID:Zv7rsQk3
昨夜スレ閉じてからさっき開くまでに新着レス75あったから例の新作が来たかと思ったら・・・

>>174
乙でした。
ムスッとしてたり、照れたりしてる桐乃が容易に思い浮かぶわぁ。
195名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 02:43:40.27 ID:n+Dl0wkR
>>174
相変わらず高いクオリティで感服します
こんなバカな議論ばっかりやってる糞スレですが今後も投下ヨロシク

>>188
どうせクソ猫厨だろ?
屋上
196名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 04:57:56.20 ID:4mDx6ft0
>>174
GJ!
197名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 08:11:41.01 ID:alkeHuoJ
>>174
麻奈美はホンマええ子や…

京介なんかには勿体無さ杉
198名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 10:32:22.65 ID:SJqj8m6B
一番平穏な人生になるのは麻奈実とだろう
一番苦難な人生になるのは桐乃とだろう
一番危険な人生になるのはあやせとだろう(命的な意味で)
199名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 11:46:04.71 ID:lcnv/cbI
それでも俺はあやせを選ぶ
200名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 11:52:40.01 ID:Fc4Fn2In
なら俺はあやせを選ぶ
201名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 12:09:02.95 ID:wU5N1HJX
じゃあ俺はかなかなちゃん貰うね
202名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 12:36:05.21 ID:I0/DwLVV
じゃあ俺は桐乃・・・、あ、すみません、京介さん
203名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 12:40:13.43 ID:p4e2RNPp
それなら、俺は加奈子をもらうことにする
204名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 13:04:56.63 ID:eLUEza9n
じゃあ俺は沙織と瀬菜ちゃんにしとくわ
205名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 13:28:47.98 ID:6bomxBKL
大介さん、佳乃さんを僕にください
206名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 13:37:02.10 ID:1ztpLry8
俺は瑠璃ちゃんにする!
207名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 14:04:19.24 ID:pPWeUT9w
>>206
残念だが黒猫はお前に譲れん!
208名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 14:12:00.15 ID:a1pkMvOG
麻奈実貰った俺の一人勝ちですね
209名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 14:12:05.72 ID:I8Vpfw32
>>207
京介君ですねわかります
210名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 14:39:16.25 ID:Ej5OdkpZ
>>205
正直彼女の息子に対する仕打ちを見てると、大介氏の人生で唯一の汚点は佳乃と結婚したことじゃないかと思う
母親の人間性が屑過ぎだろ高坂家
211名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 14:53:08.84 ID:TN5wE8XS
アニメだと、母親が良妻賢母くさく描かれているからなぁ。
あれはおかしい。
212名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 15:13:02.92 ID:rbAnyVqN
一応、料理が不得手という描写はあったような気がするけど、
大幅なイメージアップがなされているのは否めないなw
213名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 15:15:38.21 ID:zm1lBfJm
最初はほとんど設定考えてなかったんじゃないのかな
214名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 15:56:28.47 ID:JMYun2uq
料理は得意ではなく、結構手抜きをする。
近親相姦はダメ絶対。
習い事をしている。
ノックする習慣が無い。
家事は普通?
息子のエロ事情には結構寛容。

結構普通の母親してる気がする。
215名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 16:28:09.85 ID:uFkBt4V7
>>314
近親相姦はダメ絶対→三角関係はダメ絶対

こうじゃねw
216名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 16:28:26.92 ID:uFkBt4V7
間違えた>>214だった
217名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 16:32:42.15 ID:eLUEza9n
>>214
けど、京介が中学生の時にはじめて買ったエロ本を近所の奥さん達に晒して話しのネタにする
なおかつエロ本のことをネタに家事手伝いを強要する
日常的に桐乃と比べて扱いに区別をしていて、信頼していない
京介には小学校卒業後お年玉は渡していないが桐乃ダケには渡している
7巻の御鏡が来たとき、桐乃が泣いてるのを見て京介を一方的に断罪して殴る

まり普通の母親って気がしない
218名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 16:32:55.45 ID:KNF5Zv/B
>>214
まぁ、それだけなら普通の母親してて良いんだろうけど、
>>210も言ってるように人間性に問題があるんだろう。
原作では考え方・行動がどことなく幼稚で、
桐乃を依怙贔屓してる部分が多少見受けられたし、
京介の扱いがその分ぞんざいだった気がする。

やっぱり、普通の親ってのは子供の出来の良さで差別(区別?)
しちゃうもんなんだろうか?
219名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 16:35:25.86 ID:xvKNmupx
加奈子とブリのロリ丼か桐乃とちゅっちゅをずっとするようなSSが読みたいです
220名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 16:47:00.32 ID:Y8OrMlgo
>>218
出来というか、男女の違いと年齢差だな
誇張している部分はあるけど、まぁ普通じゃね?
221名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 17:05:13.72 ID:EffAcn9U
男女関係なく、下の子の方が可愛がられるってのはよく聞く話だな。
逆に上の子の方が出来が良いと上の子ばかりという事もあるらしいが。

>>217は下二つ以外はその兄弟順や出来による贔屓抜きでも普通にも思える。
上二つは男からすると外道の所業だがそこら辺無神経な女性も居るし。
三行目は、女性同士の連帯感が家族内で築かれる場合もあるし。
222名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 17:24:27.71 ID:JMYun2uq
おい馬鹿やめろ。
なんか俺のトラウマを広げてんじゃねえ。
ニーサンより駄目な俺に失望してんな鬼母、学科がまずちげぇんだよ畜生。
いやまじで出来のいい兄貴もつと普通に差別されるから。兄妹だとどうなのかわからんが。
223名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 17:30:32.80 ID:RN/h0ESS
>>222
  `¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´
224名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 17:33:23.64 ID:DKjiaQBg
初めてで緊張してるんですが
投稿してたいと思います。

エロなしですが(汗)
7巻の伏線のある解釈のSSです。

タイトルは「真実の一片」で。
225名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 17:35:55.68 ID:DKjiaQBg
私の名前は伊織・フェイト・刹那。
厨二病臭い本名を持つ廃ワナビよ。
うぅ……自分で言っていて落ち込んでくるわ。

でもね、そう悪いことばかりではないのよ。
今日は借金(今50万近くになっているわ)を返済する目処が立ちそうなの。
ふふふ……見てなさい。ここから私の人生の逆転劇が始まるの。

―――カランカラン
「あ、伊織さん。こんにちは」
このライトブラウンの髪の女の子は高坂桐乃。
美しい容姿に溢れる才能。努力をすればしただけ認められる幸運の持ち主。
前にちょっと魔がさして―――という話は今日は置いておくわ。
輝かしい彼女に正直あまりいい印象を持っていないのだけれど、今日は違う。
「こんにちは、桐乃ちゃん」

「あの、早速ですけど、はいこれ」
「うん。ありがとう」
ふふふ、僕テンション上がってきたよ。
受け取った50万を鞄にしまって、と。
「この前は、ありがと。おかげでなんとか兄貴をごまかせたわ」
「それに、大好きなお兄ちゃんとデートできたし?」
「っ!ち、そ、そんなんじゃなくて―――」
「はいはい、本物の藤真社長?を説得するのに写真が必要だったんでしょ?」
この辺りの事情は詳しく聞いていないのだけれど。
何かの事情があって、桐乃ちゃんはとっさに京介くんに
『彼氏のフリをして、会ってほしい人がいる』と言ってしまったらしい。
226名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 17:37:31.22 ID:DKjiaQBg
で、その時ちょうど、藤真社長という人にモデルの引き抜きをされそうになっていて。


『彼氏がいるから』と言い訳したら『写真を見せなさい』と言われたらしいの。
したたかな人らしいから、写真程度で納得するハズないと思うのだけれど。

そこで、私に『藤真美咲』という人物になりきって演技してほしいと言ってきて。
京介くんをごまかすのと同時に、写真を撮るためのデートを仕向けてほしい。
ということだったわけ。
ほら、前に編集者のフリをして桐乃ちゃんを騙したこともあるし、
ある程度時間があって自分の自由になる大人の女性として私に白羽の矢が立ったわけ。



「それで、本物の藤真社長に写真は渡せたの?」
「うん、一応。あ、これ伊織さんにも」
ふふふ、赤くなっちゃって。
まー彼氏と彼女に見えなくはないかな。もし私が社長だったら、そうね。
桐乃ちゃんの仲のいいモデル仲間あたりに、プリクラを元に事実確認をすると思うのだけれど。
ま、そんなこと言ってあげる義理はないわ。
私が頼まれたのは演技、見返りは50万貸してくれること。それだけよ。

「でもよく京介くんに、私だってバレなかったわね」
「え?」
「一応それなりの変装はしたけれど」
「ちょっと待って、伊織さんってあいつと面識あるの?」
あ。しまった。
桐乃ちゃんの兄と姉(本当は姉じゃなくて友達らしい)とは、
この前の盗作騒動のときに面識があったのだけれど。
桐乃ちゃんには内緒にしといてって言われてたのに。
ま、いっか。

227名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 17:38:35.16 ID:DKjiaQBg
「え、あいつらそんなこと一言も……」
「うん、あの子達も桐乃チャンに知られたくなかったと思うから。
黙っといてあげてね。」
「はい……」
「あ、そうだ。その時のお礼をしたいのだけれど、
京介くんの連絡先を教えてもらってもいいかしら?」

京介くんの連絡先を聞きながら、
私は鞄の中の50万を思い、晴れやかな気持ちでいた。
そうだ!この50万をFXで増やせば、借金返済だけじゃなく………
ふふふ、どうやらこの私にも、運が向いてきたようね。


おわり。
228名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 17:45:21.50 ID:xvKNmupx
初投稿乙!
駄目だこのフェイトちゃん早くSLBで消し炭にしないと
229名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 17:46:02.38 ID:EffAcn9U
乙です。

そして自重しろフェイトそんw
それは死亡フラグだw
230名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 17:52:28.45 ID:DKjiaQBg
いやー、改めて読み返すとところどころ(汗)
緊張しました^_^;
231名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 18:05:17.11 ID:uFkBt4V7
さすがフェイトそんだぜw
もっとダメになってくれ
232名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 18:22:33.55 ID:DKjiaQBg
ちなみに伏線は
・美咲さんがフェイトさんそっくり
・あやせのプリクラ入手ルート
・美咲さんが兄妹だと看破してた(by御鏡)
・フェイトさんが京介・黒猫と認識あることを桐乃が疑問に思わない
・フェイトさんが桐乃からお金を借りた
・フェイトさんが夏コミで「久しぶり…でもないか」発言

とかを勝手に解釈して組み込んでみました( ̄▽ ̄)b
233名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 18:32:22.70 ID:Y8OrMlgo
アニメのフェイトさんは仕事のできるキャリアウーマンなんだよな
あれこそがアニメで一番納得できない部分だ
234名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 18:42:43.69 ID:j+ek8cwp
廚二、ヤンデレを追い越して俺妹最強のダメ人間なのになw
235名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 18:49:38.25 ID:I8Vpfw32
まさに女版カイジだなw
236名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 19:05:36.49 ID:GL8aEi+y
乙です
フェイトさんがロスカットされたオーストラリアドルはただ今絶賛値上がり中ですよ。
このビッグウェーブに乗り遅れてはいけません。
50万と言わず、どーんと…

それは、さておき原作の矛盾を埋めるいい解釈ですね。
そしてフェイトさんのダメッぷりも、桐乃の小細工っぷりも原作に忠実な感じでgjですw
237名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 20:05:22.37 ID:heBJB+78
フェイトさんそのうちマジで泡に沈められるぞ
238名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 20:11:39.41 ID:m5lVZR9e
桐乃→京介→フェイト

フェイトは京介の愛人に、京介はきりりんのヒモに

これで金は問題ない
239名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 20:59:32.08 ID:Ej5OdkpZ
黒猫さんは、猫なのでバックが好きですか?
240名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 21:16:07.39 ID:Yv72tCIL
>>239
黒猫なら今俺と対面座位で繋がりながら喘いでるぜ
241名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 21:16:10.42 ID:FugZliz1
フェイトさんの辞書に堅実の二文字はないようだな
242名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 22:04:35.34 ID:unbH4cE6
>>240
獣姦乙
243名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 22:59:11.15 ID:6bomxBKL
>>232
フェイト愛を感じます

乙です
244名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:13:15.93 ID:OEaKsAw2
今からエロSS投下します。

タイトル『ある夏の日の忘れられない一日』
京介×桐乃です。
ただ、エロは後半部分に集中していますので、あまり期待なさらない方がいいかも…(汗
245名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:14:11.41 ID:OEaKsAw2
初夏。
早朝。
今日も朝から快晴だった。
そして今日は祝日で、さらに今日から長い夏休みの始まりであり、好きなだけ惰眠を貪れる期間でもあった。
しかし…

「うー…今日も暑っちーなぁ…」

あまりの暑さに目が覚めちまった…。
もうちょい寝ていたかったんだけどな…。
それにしても…本当に暑っちー…。
おかげで下着まで汗でびしょ濡れだよ…。

「しょうがねー…着替えて朝飯にでも行くか…」

俺は着替える為に、寝巻を脱ぎ始めた。





その頃、リビングでは…

「桐乃ー、ちょっと悪いけど京介を起こしてきてくれない?」
「えー…? 面倒くさいなぁ…」

今日は休日。
だけど我が家は、食事は平日も休日も関係なく、いつも決まった時間に食べるのが習わしになっている。
もうすぐ朝食の時間で、お母さんは準備の仕上げに入っていた。
そしてあたしはお母さんに頼まれて、兄貴を起こしに行く。
本音を言うと面倒くさいけど、朝ご飯抜きはさすがに可哀想だもんね。
うんうん、あたしってホントできた妹だよねー♪

階段を上がって兄貴の部屋の前に来たあたしは、ノブに手を掛けて扉を開いた。
246名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:15:19.27 ID:OEaKsAw2
寝巻を脱ぎ、たまたまあったタオルで身体を拭いて、下着を替えようとパンツを脱いだ瞬間だった…。

ガチャ

「兄貴、そろそろ朝ご飯だ…よ…」

妹様が、何の前触れもなく、ノックもせず…扉を開けやがった…。

今の状況を説明すると…

俺は下着を着替える為にパンツを膝ぐらいまで脱いだ。
因みに上着は一切何も身に着けていない。
つまり、ほぼすっぽんぽんの状態だ。
それに対して桐乃はTシャツに短パンというラフな普段着姿で、ドアノブに手を掛けて扉を開いた状態で固まっている。

目線は…俺のナニに釘付けになっていやがるけどな…。

「う…」 「き…」

「うわああああぁぁぁぁ!!!」 「きゃあああああぁぁぁぁ!!!」

「あ…ああああ…あんた、何そんな汚いモノを見せてんのよ、このヘンタイ!」
「るせー! てめー、人が着替えている最中にいきなりドアを開けやがって!! ノックぐらいしろといつも言ってるだろうが!!!」
「いいから、その貧相なモノをしまいなさいよ!!」
「な…だれが貧相だ! てめー、他人のモンでも見た事あんのかよ!!」
「な…! あ…あるワケないでしょ!! ヘンタイ!!!」

桐乃が涙目で俺を睨んできた。
てのか、そんなに見たくなけりゃ扉閉めればいいだろうが…。

「…で…? てめーはいつまで俺の着替えを見てるんだ…?」

俺はジト目で桐乃に尋ねた。
するとどうだろう、桐乃は気付いた様子でハッとして、みるみる顔が真っ赤に染まり…

「…ぐす…っ…知るか! バカ!!」

バタン!!!

桐乃は逆ギレして、涙を浮かべながら扉を乱暴に閉めた。

…少し大人げなかったかな…。
いや、今回ばかりは俺が被害者なんだから、譲歩する必要はねーよな。
まぁ…あとであいつの我侭にでも付き合ってやれば、機嫌は収まるだろ。
そういう結論に達した俺はとっとと着替えて、桐乃から少し遅れてリビングに向かった。
247名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:15:52.46 ID:OEaKsAw2
「お早うー」

俺は朝の挨拶と共にリビングに入る。
そこにはお袋と共に、さっき怒って先に降りて行った桐乃が座っていた。
桐乃は…まだ顔を真っ赤にして怒っている様子だ。
その証拠に、ギロリ…という擬音が聞こえてきそうな形相で俺を睨んできたよ。
あーこわ。

「あんた、桐乃に何したのよ? さっき泣きながら降りて来たわよ? 理由聞いても答えてくれないし…」

お袋が俺を諌めるように言ってきた。
なんだ、桐乃は何も言ってねーのか…じゃあ俺も答える必要無いな。

「別に、大した事じゃねーよ」

俺はあまり取り合わないようにして席に座った。
隣に座る桐乃がまだ横目でにらむので、俺は桐乃の頭をくしゃっと撫でる。

「さっきは言い過ぎた。 悪かったな」

桐乃は真っ赤な顔のまま俯いて、「ん…」と首を少しだけ縦に振った。
いつまでも喧嘩しててもしゃーないし、俺が折れるつもりで桐乃に謝る。
これで御破算でいいよな。

「「いただきます」」

それじゃ、朝飯でも食べますかね。
248名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:17:14.60 ID:OEaKsAw2
「ごっそーさん」
「御馳走様でした」

俺たちは同時に朝食を終え、一旦自室に戻ろうと階段を上る。
階段を上り切り、部屋に入ろうとした時、桐乃が口を開いた。

「今日の予定は?」

今日の予定?
桐乃がそういうのを聞いてくるとは珍しいな。

「午前中は麻奈実と図書館で受験勉強。 午後からは一応空いてる」

別に隠す必要も無いので、俺は正直に答えた。

「チッ…地味子か…」

麻奈実と一緒というの部分に反応して、桐乃は露骨に嫌を顰めて盛大な舌打ちをかましてきやがった。
今更だからいいけどさ、そういうのはせめて当事者の居ないところでするものだぞ、妹よ…。

「じゃあ午後からあたしに付き合って」

ほらきました。
多分そうじゃないかと思って、午後は空けといたんだよな…。

「へいへい。 で、どこへ遊びに行きたいんだ? アキバか?」

こいつの事だから、俺と一緒の場合はファッション系ではなくオタク系の場所だろう。
大方アキバか新宿…ぐらいじゃねーかな…と思って聞いてみたら…

「アキバもいいけどさ、今日はブクロに行きたいんだよね」

池袋…予想外の回答が来たぞ…。
池袋っつったら…瀬菜のヤツが以前『池袋には乙女ロードがあって、そこがあたしたちのホームだ』とか言っていた気がするが…、ま…まさか…

「き…桐乃…お前まさか…BLに転んだワケじゃ…ゲフぅッッ!!!」

お…ふ…不意打ちでボディーブロー…かまされた…ゲフ…。
腹を押さえて桐乃を見たら、真っ赤になって怒っていた…。

「ふざけんな! あたしがBLに転ぶワケないっしょ!! キモい事言うなっての」

どうやら桐乃にとって、BLは否定しないが相容れないものらしい。
そりゃあ今の今まで妹ゲーやってたんだから、まさかとは思ったけどさ…だからって、いきなりボディーブローはねーだろうよ…。

「あたしが付き合ってほしいのは、しすしすオンリーで、 ホントは午前中から行きたいけど、あんたも受験生だから我慢してあげてんじゃん」
「しすしすオンリー?」

聞き慣れない言葉が出てきたぞ?
俺が頭に疑問符をつけていると、桐乃は『そんな事も知らないの?』的な顔をして、腰に手を当てて説明してきた。
249名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:17:46.02 ID:OEaKsAw2
「しすしすオンリーってのは、しすしすのみをテーマにした同人誌即売会で、他のジャンルでもそういう一定のテーマに限定にしたオンリーイベントが、毎週都内のどこかで必ず行われているの。 で、今日は池袋のサンシャインシティでそれが行われるってワケ」

なるほどな。
同人誌即売会はコミケだけだと思っていたから、そういうのがあるとは知らなかったぞ。
本当に同人誌ってのは奥が深いな…。

「で、開始が11時なんだけどさ…」

桐乃はちらっと上目遣いで俺を見てきた。
…そういう視線は反則だろう…お前…。
俺はちらっと腕時計に目をやった。

8時40分か…ここから池袋だと…2時間近くかかるな…。
午後からだと間違いなく間に合わないだろう。

しゃーねーか…。
俺は自室に入り、扉を開けたままケータイを持って、ある電話番号にダイヤルした。

「もしもし麻奈実か? 悪いけどさ、今日の勉強会だけど…ドタキャンさせてくれ。 この埋め合わせは必ずするから。 ああ、悪い。 明日は必ず。 ああ。 じゃあな」

麻奈実に勉強会中止の連絡を入れて、俺は桐乃に向き直った。

「桐乃、池袋に行くから準備してくれ」

俺の言葉に桐乃はきょとんとして、頭に「?」マークを浮かべている。

「え? …てのか…勉強会はいいの…?」
「今日1日くらい休んだって影響はねーよ。 それよりも…しすしすオンリー、楽しみにしてるんだろ?」

桐乃は暫く呆然としていたが、俺の言葉の意味を理解したのか、顔に少しずつ笑みを浮かべて…

「うんっ!」

最後には天使の様な笑顔で慌てて自室に戻っていった。
250名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:18:18.86 ID:OEaKsAw2
そして約2時間後…俺たちは池袋のサンシャインシティに着いた。
コミケ程ではないとは言え、けっこうな人数が並んでいる。
桐乃が準備出来てすぐに俺たちは千葉駅へと向かい、快速〜錦糸町乗換で各駅停車〜飯田橋で地下鉄〜東池袋というルートを使って1時間半で行けた。
サンシャインは池袋が最寄りかと思っていただけに、このルートはけっこう便利だ。

桐乃は俺の分を含めてカタログを2部購入し、早速サークルチェックに取り掛かる。
カタログを買って来た時の桐乃の顔は、まるで子供みたいに楽しそうだったな…。
因みに俺は最初から桐乃の荷物持ちのつもりで来たから、カタログのチェックはしていない。

それから少しして、一般入場が始まった。
それと同時に桐乃はサークルチェックを終えて、臨戦態勢に入る。
今回の参加サークル数は大体80ぐらいだったので、サークルチェックも簡単だったみたいだ。

「兄貴、入ったらすぐに○○△に並ぶから、ついてきて!」

桐乃の頭では既にシミュレーションが出来ているらしい。
ホント、自分の趣味になると、こうも人間って変わるものなのね…。
俺は半分呆れつつも、桐乃に従って行動を共にした。


それから2時間。

全てのサークルを回り終えた桐乃と俺は会場を後にした。
けっこう豊作だったらしく、桐乃はとても御満悦な顔をしていた。
その分だけ同人誌の冊数もあるから、手提げ袋が手に食い込む分だけ重いんだけどな…。

池袋駅へと向かう途中のサンシャイン通りで俺たちは軽く昼食を摂り、ゆっくりと雑談を交わしていた。

「兄貴…今日はあたしの我侭に付き合ってくれて、ありがとね」
「おいおい、どうしたんだよ急に」

今日はえらく殊勝な事を言ってるな。

「だってさ…受験生じゃん、兄貴…。 夏コミにも付き合ってもらうのに、さらに一日あたしの為に潰してくれて…」

どうやら俺が麻奈実との勉強会をドタキャンしたのを気にしているようだ。

「大学受験てさ、高校受験の比にならないぐらい…難しいんでしょ…? だから…午後だけでよかったのに…」
「いいんだよ、桐乃」

俺は桐乃の頭の上に手を置いて、軽く撫でてやった。

「今日桐乃に付き合うと決めたのは俺の意思だからな、お前が気にする必要はねーよ。 だから今日は一日中、何にでも付き合ってやるぜ」

桐乃の頭を撫でながら、俺は桐乃に気にするなと伝えると、桐乃は顔を真っ赤にして、軽く頷いた。
これ…今朝も同じ様な事をした気がするな…。

「よし、じゃあ次はどこへ行きたい? さっきも言ったが、今日はどこにでも付き合ってやるよ」
「………ホントに…いいの…?」

まだ桐乃は気にして聞いてくるので、『気にするな』と、俺は桐乃に対して首を縦に振って応えた。
その答えに桐乃は、今朝の様な満面の笑みで返してくれた。

「じゃあ、次はアキバに行こ♪」
251名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:19:01.93 ID:OEaKsAw2
それから数時間後、俺たちはとらのあな、メロンブックス、ソフマップやラジオ会館などのアキバ散策を満喫して、自宅へと向かっている。
桐乃から『ささやかなお礼』ということで、帰りは東京駅からちょっとだけ贅沢してグリーン車で千葉まで戻った。
俺は普通車でもいいと言ったけど、桐乃はこういう時は絶対に譲らない。
その辺りは親父そっくりで頑固だなと思う。

でもまぁ…今日一日ずっと歩きまわったから、桐乃のこの心遣いは正直言って有難かったな…。




そして夜。
晩飯が終わった後、桐乃がシスカリ対戦を希望してきたので、俺は桐乃の部屋に向かった。


対戦ゲームが終わり、そろそろ自室に戻ろうかという時だった。

「ちょっと待って…」

と、桐乃は俺を呼び止めた。
何か思案顔をしていた桐乃はパソコンチェアを立ったかと思うと、扉の鍵を閉めてベッドに座る。
鍵を閉めた…って…一体何を考えているんだ? コイツは…。

「あ…あのさ…最後に…もう一つだけ、お願いがあるんだけど…」

桐乃は何かを躊躇う様に、重く口を開いた…。

「あんたのソレ…もう一度…じっくりと見せてくんない…?」
252名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:20:43.23 ID:OEaKsAw2
……はい…?
何か、とんでもない事をぬかしましたよ、この妹!?
お…おおお…俺の…モノ…見せろって…

「おおおお…お前、何考えてやがるんだ!? 俺の見せろって、変態か!!」
「あんたが朝っぱらからあんなの見せるから、今日一日ずっと頭から離れないんじゃないのよ! 責任取ってよ!!」
「責任取れって…アレはお前が悪いんだろうが!」

ああもう…忘れてたのに蒸し返しやがって、ホントこいつが何を考えてるのかたまに分からなくなるわ…。

「それに…兄貴、『今日一日は何にでも付き合う』って言った…」

ええ!? それって…こんなアホな事も含まれるの!?
確かに言ったけどさぁ…。

ああもう…好きにしろ!!
俺は開き直って桐乃に尋ねた。

「…で? 責任取れって…俺のナニ見てどうするつもりなんだよ…」

「…じっくり観察する」

はあ? 観察??

「エロゲーじゃモザイクかかって分からないから…実物がどんなのか…見てみたいかな…って…」

…興味本位っすか…。
俺だって男なんだけどなぁ…分かってるんだろうか、こいつは…。
しゃーないから、一応釘刺しておくか…。

「あのな、俺だって男だぞ。 それが何を意味するのか分かってるんだろうな?」

桐乃は真っ赤な顔になって目を見開いた。
次に機関銃のような罵詈雑言が来るものだと警戒していたら…

「…い…いいよ…アンタだったら…」

…はい…?

「あの…桐乃さん…?」
「だから、兄貴だったら…その…間違いが起こっても…いい…って言ってんの…。 何度も言わせないでよ…」

そ…それって…。

「つべこべ言ってないで、早く見せればいいでしょ!!」

桐乃はヤケっぽく文句を言ってきたと同時に、素早くベルトに手を掛けて…一気に俺のスポンとパンツを下ろしやがった…。
そして…露わになる、俺のモノ…。
それを桐乃が興味深そうに凝視している…。

「うわぁ………お…思っていたより…その…グロテスク…?」

グロテスクって…まぁ…そうだろうなぁ…。
初めて見るんだろうから、そんな印象を持ってもおかしくないわな…。

「へぇ…」

桐乃は俺のを興味深げにジロジロと色々な角度から観察しているが…これ…なんて羞恥プレイだ? 俺が恥ずかしい思いをしているだけじゃねーかよ…。
253名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:21:21.44 ID:OEaKsAw2
「…あ…あのさぁ、桐乃…。 その…ジロジロ見られると…恥ずかしいんだが…」
「…もうちょっと我慢してくんない…?」

桐乃は俺の意見を却下した…。
うう…涙が出そうだ…。

「ねぇ…兄貴…」
「あん…?」

桐乃が上目使いで俺を呼ぶものだから、俺は桐乃に顔を向けた。
すると…

「今日一日…ホント…ありがとう…。 今からのは…全て…今日のお礼だから…」

と、一言だけ口を開いて…

「ん…!」
「………!?」

何を思ったのか、桐乃は急に…俺の唇を塞いできた…。
そしてそのまま舌を俺の口の中に侵入させ、口腔内をくまなく貪り始めた。

「んむううぅ…!?」
「ん…んむ…っ…んん…っ」
「ん…んんん…んむむ…」

あ…やべ…桐乃の舌の気持ちよさに…頭がボーっとしてきた…。
そしてそれに反応するように…俺のモノも…カチカチに硬くなりましたよ…。

「ぷは…」

桐乃の口が俺の顔から離れ…俺と桐乃の唇を、透明の唾液が糸を引く様に伝う…。
そして、桐乃は視線を…硬くなった俺のモノに移した…。

「…ごく…っ…これが…男の人の…」

桐乃が艶やかな表情で俺のを凝視し、その直後…

「はむ…」

桐乃は躊躇う事無く…俺のを…頬張った…。
254名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:21:48.55 ID:OEaKsAw2
「ん…んちゅ…んん…」

兄貴のアレを見ているうちに、気持ちが高ぶっちゃって…あたしは…兄貴のを頬張っちゃったんだけど…せっかくだから…兄貴にも気持ちよくなってもらいたいな…。
あのゲームのフェラチオのアニメーションシーンを参考にしてるんだけど…確か…こんな感じ…だったかな…。

「お…き…桐乃…すげ…気持ちいい…っ…」

兄貴…あたしの口で気持ちよさそうにしている…。
ちらっと表情を見たけど…なんか…可愛い…♪
もっと…もっともっと気持ちよくなってもらお…。

あたしは兄貴のを隅々まで舐め回し、時には竿を甘噛みし、時にはぶら下がっている袋を咥えて口の中で舐め回しと、色々と試してみた。
そして兄貴が一番気持ちよさそうにした場所…その…兄貴のモノの先っちょと亀の頭の首筋みたいな部分を、重点的に舌先で攻める様に舐め回した…。

「やべ…桐乃…出ちまう…」

兄貴がそろそろ限界のようだから、ちょっと苦しいけど…あたしは兄貴のを再び口に含み、それを根元の部分…あたしの喉の奥まで達するぐらいまで深く咥え込んだ。
その瞬間…

「うおおお…っっっ…!!」

兄貴のがあたしの口の中で激しく震え、喉奥に精液を射精しているのが分かった…。
喉から逆流した精液があたしの口の中に溜まっていく…。
生温かくて…苦くて…ヘンな味がして…そして臭い…。
だけども嫌ではない精液独特の味と匂いが、口腔内に充満していく…。

「んぐ…んぐ…」

あたしは頑張って精液を飲み下そうとするが、兄貴のからは未だに大量の精液が放たれていて…とても飲み干せる量ではなくなってしまった…。
そして溜め込まれなくなってしまった精液があたしの口の端から溢れ出し…あたしの顎から首を伝い、あたしの服へと染み込んでいく…。

やがて放出が止まり、兄貴はあたしの口からアレを抜いていく…。
兄貴のはあたしの唾液と兄貴の精液で滑っていて、てかてかに光が反射していた…。

「…はぁ…はぁ…はぁ…」

漏れた分以外の兄貴の精液を何とか飲めたのはいいけど…あたしは身体が火照っていて、頭がボーっとして…何も…考えられなくなっていた…。
255名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:23:13.37 ID:OEaKsAw2
いかん…あまり気持ちがよくて、思わず桐乃の口に射精してしまった…。
桐乃はボーっとしたままだし…大丈夫か…?

「桐乃…大丈夫か…?」

「…あ…兄貴…」

何とか気が付いたみたいだな…。

「桐乃…一応確認する…。 俺…もう…収まりつかねーぞ…いいんだな…?」

口に出しちまったとはいえ、俺たちは兄妹だから…今ならまだ引き返せる。
俺は警鐘のつもりで桐乃に尋ねた。
しかし…

「いいよ…」

桐乃は拒絶しなかった…。
本当にいいのか…? と再度聞くと、桐乃は微笑みながら答えを返して来た。

「兄貴だから…いいよ…。 あたし、最初から…兄貴に…全てあげるつもりだったからさ…」

あ…やべ…。
この笑顔と答え…反則だろ…。

俺は桐乃が愛おしくなり…唇を塞いだ。

唇を離すと桐乃は一度俺を離れ、ゆっくりと…そして1枚1枚丁寧に自分の衣服を脱いでいく。
そして桐乃は恥ずかしながらも…俺の目の前で生まれたままの姿になった…。
桐乃の裸は…陸上競技で鍛えられて、さらにモデルをもやっている所為か…とてもバランスが取れた、とても美しい姿だった…。
俺が桐乃の姿に見惚れていると、桐乃は再びゆっくりと俺に抱きつき、俺に抱き抱えられるようにしてベッドに横たわった…。

「桐乃…」
「いいよ…きて…お兄ちゃん…♥」

俺たちはお互いに頷き合う。
そして俺は自分のを桐乃の秘所に充てがい…

ズプ…ヌププ…

「んん…んんん…っっ!!」

少しずつ体重をかけて…

「い…痛…っっ…!!」

根元まで…全て挿入した…。
256名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:23:52.97 ID:OEaKsAw2
「桐乃…痛くないか…?」

俺は耳元で桐乃に囁いた。
だけど桐乃は涙を流していたが、嬉しそうだった…。

「少し…痛いけど…、それよりも…兄貴に挿入れてもらった…幸せの方が大きいかな…へへ♥」

くうぅ〜〜〜…っっ!!
すげー嬉しい事を言ってくれるじゃねーのよ、このお姫様は…。

「兄貴…動きたいんでしょ…? いいよ…♥」

挿入れたまま暫く動かずにいると、桐乃が求めてきた。
桐乃が痛がらないように気をつけて、俺はゆっくりと…抽送を開始した…。

「…ん…んん…っ…」

とりあえず一往復だけストロークしてみたけど…桐乃…眉を顰めて…痛そうだな…。

「桐乃…無理するなよ…。 あまり痛そうだったら…その…止めてもいいんだぞ…?」
「いいよ、そのまま…続けても…兄貴が気持ちいいなら、あたし…それで十分だからさ…」

桐乃…お前ってやつは…。
こんな状況なのに俺に心配かけまいとして…。

「今だから言うけどさ…あたし…小さい時からずっと…兄貴だけをみてきたんだよ…?」

桐乃…?

「幼い時にさ…『お兄ちゃんのお嫁さんになる』って言ったの…覚えてる…?」

ああ…覚えてるさ…。

「途中、冷戦状態になっちゃったけど…あたし…今でもずっと…あの言葉を心の中で温めてた…。 だから…今…夢が叶って…とても幸せだよ…」

桐乃は涙を零しながら、俺にこれ以上ない笑顔を向けてくれた。

「お兄ちゃん…好き…愛してる…」

桐乃…俺…本当に…幸せ者だ…。
小さい頃からずっと…俺の事だけを見ていてくれたなんて…。
なのにお前を長い間無視してしまって…本当に…申し訳ない…。

俺は感極まってしまい…瞳から…涙を零してしまった…。
その涙は少しずつ…少しずつ…桐乃の顔を濡らしていく…。

「桐乃…俺も…お前の事…愛してる…」

俺は心の奥底にあった本当の気持ちを、桐乃に伝えた。

「何があっても俺たちはずっと一緒だ…兄妹だとかはもう関係ない…。 俺が社会に出て生活できるようになったら、一緒になろうな…桐乃…」

そして…そのまま…俺はプロポーズした…。
俺の言葉に目を大きく開いた桐乃は…暫くして…とても嬉しそうな顔で…その瞳から大粒の涙を溢れさせた…。

「お兄ちゃん…」
「桐乃…」

俺たちは自然に顔を近づけて…唇を重ねた…。
そして俺はそのまま、抽送を再開した…。
257名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:24:28.78 ID:OEaKsAw2
「んんん…んん…っ」

俺の先端が、桐乃の膣内の壁のような所に当たり、その瞬間…桐乃の身体が激しく震えた。
どうやら子宮口に当たったみたいだ。

「お…兄ちゃん…っ…すご…気持ちいい…よ…っ」

抽送を繰り返していくうちに桐乃は痛みを感じなくなったみたいで、その代わりに呼吸が激しくなり、喘ぎ声を発するようになった。
そして結合部からは桐乃の潤滑液が溢れ出すようになり、さらに抽送がスムーズになる。
次第に俺の腰の動きが激しくなっていき、俺ももっともっと桐乃で気持ちよくなろうとさらに動きを加速させる。

「あ…ああ…♥ おにい…ちゃ…激し…♥」
「桐乃…お前の膣中…すげ…気持ちいい…」
「も…っと…もっと…激しく…して…♥」
「桐乃…桐乃…っっ!」

パンパンパンッ! という肌と肌が叩き合う音が室内に響き、俺と桐乃はお互いを激しく求め合う。

「だ…め…だめ…! あたし…イっちゃう…♥」
「俺も…そろそろ…出ちまう…っ…」

桐乃は両脚を俺の腰に回し、俺のが抜けないようにしっかりと咥えこむ形をとると、俺も桐乃の膣内に射精しようと激しい抽送を繰り返す。
俺もそろそろ限界が訪れようとした。

「桐乃…イクぞ…イクぞ…!!」
「きて…お兄ちゃん…♥ あたしの膣内に…出して…いいからぁ…♥」
「桐乃…っ」
「お兄ちゃんの…精液…全部…あたしに…ちょうだい…!!」

桐乃…桐乃…っ!

俺の忍耐は限界を超えて…

「桐乃おぉ…っっ!!!」

ビュルルルルルルッッ!!
ビュルルルルルッッ!!!

「……………!!!」

桐乃の膣内に大量の精液を射出した。

「…! ………!! …………!!!」

桐乃は俺の射精を子宮口で受け止め、身体を痙攣させてイキながら必死になって声を殺し、俺の身体にしがみつく。

「き…桐乃……きりの…おぉ…っっ」

ビューーーッッ!!
ビュルルルルッッ!!
ビュプッビュプッ!!!

「はぁ…はぁ…お兄ちゃん…おにい…ちゃ…ん………っっ」

ビュクッ…ビュプッ…
258名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:24:56.65 ID:OEaKsAw2
長かった射精がやっと終わり…俺は脱力して桐乃に覆い被さった。
桐乃も俺の背中に両腕を回して、俺を受け止めてくれている。
お互いの身体にき、心地よい疲労感が漂っていた…。

「桐乃…」
「お兄ちゃん…」

俺たちは互いに見つめ、微笑み合いながら…自然に唇を重ねた…。


「幸せになろうな、桐乃…」
「うん…♪」


これからは大変な困難が待ち構えているだろう…。
だけど、俺たちはそれを乗り越える覚悟で結ばれた。
だから、何があっても俺たちは一緒に生きていく。
可愛い妹でもあり、愛する異性でもある桐乃と共に…。


「大好きだよ、お兄ちゃん…♥」


END
259名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:26:13.51 ID:OEaKsAw2
以上です。
ここへの投稿は初めてだったので、皆さんの求めるものが書けたのかはビミョーですが…(汗

御目汚し失礼しました。
260名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:34:41.67 ID:YSHvyq8n
「御鏡さんと付き合ってる」
「もうセックスもしたし」
って発言を真に受けた京介が暴走して桐乃を御鏡から「寝取る」話を考えたが書くのは諦めた。
261名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:40:40.79 ID:xvKNmupx
>>259
GJ!ナイスです
イイね〜まさかこんない早く自分の読みたいものが投下されるなんて今日はラッキーデイだw
262名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:41:25.68 ID:uFkBt4V7
>>259

某所で先に読んだぜw

>>260
良い設定だな
ちょっとアレンジしてなんか書こうかな
263名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 00:05:51.10 ID:Cnf8FhrE
>>259
乙です

今日ちょうど池袋行ってたわw



確か来月五日に俺妹メインのあったよね
264名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 02:22:54.48 ID:qYhNjTDY
猫が人間にスリスリするのはマーキングのためらしい。
その際猫は、長い間我慢していたかゆい背中をかけたくらいの快感を得るのだとか

何が言いたいかと言うと京介にスリスリ甘える黒猫可愛い
265名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 05:50:42.70 ID:4dgbcaaH
>>259
ラブラブっぷりがよかったです
266名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 09:22:30.64 ID:wFrboEJE
>>259
乙です
桐乃可愛い

>>264
俺も京介×黒猫で甘々読みたい

誰か書いてくださいおねがいします
267名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 12:45:07.99 ID:yChkSUlb
猫じゃらし→指揮棒→牛皮鞭→電気鞭と刺激を強くして調教するとか?
268名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 13:56:15.61 ID:JTXwS/A1
最近は良作が多いな
少し前は活気が薄れてた感じなのに
これなら俺芋ブームはまだまだ続きそうだな
269名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 15:54:59.15 ID:T6vBolwN
昨日は夜勤だったんで今読み終わったぜ。

>>232
良い話でした。
フェイトさんやべーよw

>>259
乙でしたー。
270名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 23:16:14.73 ID:9Q1E0bEK
>>267
むしろ黒猫がドMな京介にドン引きしつつ
頑張る展開が見たい
271名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 23:29:43.13 ID:iJJxXG9Y
女王様続編希望ですね私もです
自分で書くとスローペースになるから書くの早い人がどうやって書いてるか知りたい
272『仲裁人』:2011/03/01(火) 00:23:52.33 ID:KPV++WHg
『仲裁人』

登場人物
高坂桐乃 高坂佳乃 高坂京介 高坂大介

語り
高坂桐乃


でやってみます。
273『仲裁人』:2011/03/01(火) 00:24:21.20 ID:KPV++WHg
「ウザッ! キモッ!! 死ね!!!」


‥‥‥またアイツと喧嘩だ。なんでだろう。
理由は―――この際どうでもいい。その程度の理由なのだから。
あたしの趣味を理解してくれて、いろいろと相談にも乗ってくれているのに、
なんでアタシはこんな態度を取っちゃうんだろ。バッカみたい。


リビングを飛び出したところでお母さんと鉢合わせした。

「‥‥‥また京介と喧嘩したの?」

コトの顛末をどこかで聞いていたのだろう。
半ば心配、半ば呆れた表情で話しかけてきた。

「お父さんも心配しているわよ。でもお父さんはあまり口を挟まない人だから、
 あなたたちの仲を取り持つなんてしそうに無いしねえ」

わかってる、わかっているよ。お父さんお母さんに心配かけているってことは。

「あなたたち、どうしてそんなに喧嘩ばかりなの? 昔は―――」

アタシはお母さんの言葉を振り切るように階段を駆け上がった。
そんな話聞きたくなかったから。そんなの忘れたい話だったから。


アタシは自分に部屋に戻るとベッドに身を投げた。
わかってる、わかっているよ。アタシの一方的な我が侭だってのは。


274『仲裁人』:2011/03/01(火) 00:24:53.97 ID:KPV++WHg
どうしよう。誰かに話を聞いてもらいたいな‥‥‥。
あやせに電話してみよう。

携帯‥‥‥ アレ? どこにあるんだろ?
もしかして、リビングに置いて来ちゃった? しまったぁ。
でも、取りに行ってアイツと顔を合わせるなんて絶対イヤ。
もし居たらどんな顔すればいいっての? 死んでもイヤ。


あああぁぁぁ ムカつく! なんか息苦しい。
言いたいことを誰にも言えないってのがこんなに苦しいなんて。
携帯さえあれば、あやせと電話さえできれば、こんな苦しみなんてないのに。


一線だって 越えたいの♪
楽園の味を知らないまんまじゃいられない♪


壁越しにアイツの携帯のメール着信が聞こえた。部屋に居るのかな‥‥‥‥。
最近、順調にアニオタになっているらしく、アニソンを着信にしてんのね。
まったく、どんだけ薄い壁だっての。丸聞こえじゃん。
これからはヘッドホン無しでエロゲするのは控えようかな。

でも、誰からのメールだろう? 地味子? 黒いの? 沙織? まさかあやせ?
こそこそメールなんかしちゃって。キモすぎ。


275『仲裁人』:2011/03/01(火) 00:25:21.50 ID:KPV++WHg
ガチャ

ドアを開く音がした。
チッ。どっか出かけるのかな。アタシを差し置いてドコに行くってのよ?

コン コン コン

―――ッ!
このノックはアイツだ。何の用だっての?
シスコンならノック無しにドアを開けてみろっての。

「桐乃、居るんだろ?」

ウザッ! 何だっての一体!?
勢いをつけてドアを開けるとアイツが立っていた。

「ナニ? まだ何か文句があるワケ?」

トゲを纏った言葉をアイツに投げかけた。

「桐乃‥‥‥悪かった。俺もちょっと頭に血が上りすぎた」

え!? な、ナニよ? そんな殊勝な様子で頭下げられたら‥‥‥
アタシが悪者になっちゃうじゃん。
う、うう、もう―――ッ!!

「アタシもちょっと言い過ぎた‥‥‥と思う」

仕方ないよね‥‥‥。意地張ったって疲れるだけだし。

「なあ、明日暇なんだろ? だったら出かけないか?」
「ナニよそれ? デ、デートに誘っているつもり?」
「ちげーよ。たまにはオマエの買い物に付き合ってやろうかって思ったんだよ」
「ふーん。そうなんだ」
「でも、今度はあんなデコメじゃなくて、直接言って‥‥‥くれよ?
 まあ、オマエらしいけどな」
「え?」

良く解らないことを言い残してアイツは部屋に戻って行った。
何だったんだろ一体。


276『仲裁人』 ◆ACPRLbMxAk :2011/03/01(火) 00:26:08.95 ID:KPV++WHg
あ、携帯‥‥‥。
アタシはリビングに忘れたであろう携帯を探しに行った。
リビングのドアを開けると、ソファーに座ったお父さんの姿。

「お父さん、アタシの携帯見なかった?」
「ここにあるぞ」

テーブルの上、お父さんの真ん前にアタシの携帯があった。
ああ、やっぱりここだったんだ。アタシは携帯をテーブルから拾い上げて
リビングから出ようとした。
‥‥‥その時、アタシの頭の中にあまりにもバカらしい思いが浮かんだ。

「あのさ、お父さん、アタシのメールを見た、なんて言わないよね?」
「馬鹿なことを言うな。お前のメールなど見てはいない」
「やっぱそうだよね」
「当然だ」
「ごめんなさい。変なこと言っちゃって」

アタシ、バッカじゃないの。お父さんがそんなコトするわけ無いっての。

「‥‥‥ところで、京介とは仲直りできたのか?」

やっぱり喧嘩のこと、お父さんにもバレていたんだ。

「う、うん‥‥‥まあ、ね。仲直りできたよ」
「そうか」

気のせいか、お父さんの口角が上がったように見えた。

「それがおかしいのよ。いきなりあっちから頭を下げてきちゃって驚いちゃった」
「そう訝しがるな。京介もお前のことをちゃんと考えているのだろう」
「そう‥‥‥なのかな」

お父さんはアタシとの会話の間ずっと新聞を見たままだった。


『仲裁人』 【了】
277名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 00:28:23.91 ID:l9lZnA45
親父さんまじカッコヨス
278名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 00:31:23.56 ID:RNppJeZv
デコメわろた
279名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 00:32:08.54 ID:z4HFQJIr
>>276
乙&GJ
親父wwwwもう親父の萌え力がパネェwwwwwwwww
280名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 00:51:03.34 ID:0URTq9Yg
>>276
乙!
何このベスト・オブ・親父
281名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 01:54:16.71 ID:19D/Xl5T
最近はフェイトそん萌えに親父萌えに面白いな。
こんな感じのもっと読みたい。
282名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 02:42:49.36 ID:8UYXyWN3
お気づきだろうか
283名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 03:20:08.90 ID:53GkkxNU
SL66氏・・・
まだか・・・・・皆あなたを待ってるとゆうのに・・・・
284名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 03:39:00.02 ID:39OYDbEL
アホなやつらが荒らしたからな投下してくれるんだろうか
SLさん別にスレ立てる時は報告してくれ
285名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 05:11:13.84 ID:bXezz0Ym
親父△
286名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 06:15:04.67 ID:dbjXptLw
デコメ駆使する親父w
287名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 08:09:33.10 ID:uQAsOVzn
作品より書いてる本人のほうが面白い→SL66氏
288名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 08:52:28.85 ID:XjSZzScK
荒らし挑発しといて荒れてるから投下控えるとか言ってたらただのアホだろ
289名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 09:04:05.25 ID:IPS9v3vf
そうやって自分に注目集めたいだけだろ?
290名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 09:08:09.59 ID:8UYXyWN3
もういいだろその話題
また繰り返すの?アホなの?
291名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 09:11:29.99 ID:6+DR1H6t
アンチを「スレの肥やし」呼ばわりしてたら
自作がHDDの肥やしになっちゃったでござる
292名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 10:15:18.18 ID:hmq3RoVE
>>287
あんまりいじってやるなよw
またムキになっちゃうぞ
293名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 10:28:36.44 ID:LZf0sP43
京介さん、桐乃からの着信音それにしてるって…
294名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 21:29:37.23 ID:399GFaOx
いやでもこれ、桐乃からしてみたら、物凄く複雑な気持ちになるぞww
295名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 21:41:25.74 ID:miliTwsv
メールは見てないけど作ったんですね
しかしデコメかよw
若いなw
296名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 22:17:05.41 ID:4emL3Ufi
SL66さん、無理に他の作品の話してる奴らに負けずに頑張ってください!
このスレは全員あなたの味方ですよ
297名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 22:31:07.59 ID:kmRSqU9+
あの強面で携帯を大きな両手で持ちながら四苦八苦してデコメ作成する親父想像したら萌えるなw
298名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 22:37:39.94 ID:ccolCwpv
>>296
そーゆー書き方するからSL66氏の自演を疑われると思われ。
静かに待つが吉。
オレはそうする。
299名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 22:57:49.04 ID:GRE2wgm5
>>298
粘着がわざとやってんだよ
あのアホ、煽った書き手に反撃されたのが死ぬほど悔しかったらしくて手段を選ばず粘着してる
最終的にはどういう形であれターゲットにダメージを与えられそうだとあいつが思えればいいんだろ
マジで友達いないんだろな
300名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 23:17:43.72 ID:aOtCifT/
どうにも自演臭いんだが
301名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 23:18:41.17 ID:FfsC1IH5
もうやめてくれ頼むから
302名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 23:41:01.92 ID:OclPnqhb
人間とは不自由な生き物ね……by黒猫
303名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 23:44:00.05 ID:DqPhrKgl
ふふ、ふふふふふ...
304名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 00:05:51.59 ID:Gk3Elia1
なんだろう、このすさんだ空気を見てると、昔とらドラスレで読んだ、
亜美ちゃんがサークルクラッシャーにハメられそうになるSSを思い出す
305名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 00:34:07.01 ID:RMYAZ2N6
親父、間違えて母さんにデコメを送って修羅場に……
306名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 00:41:06.34 ID:kbhx4JaC
サークルクラッシャー?
俺妹にもそんなのが1名ほどいたな
307名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 02:30:58.42 ID:L35+44P3
何この空気。
もっとSL66さんが投下しやすい空気をみんなで作るべきだろ。
大体、投下予告があったのに投下してるのとかいるし。
そーゆーことでは駄目だろ。
308名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 02:31:19.27 ID:l9I5I8vJ
面白いギャグだ
309名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 02:33:38.68 ID:obYUVz1d
自演や信者を装ったアンチ活動お疲れ様です^^;
310名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 02:34:12.08 ID:Ja3gr36y
黙れ
311名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 03:38:18.70 ID:NuRJawCi
見事に単発だらけでふいた
312名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 03:42:39.55 ID:obYUVz1d
何度もレスするような話題があったか?
流れと時間を考えろよ
313名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 04:56:01.80 ID:JHwnfYiN
エロパロで単発云々言う奴初めて見たかも
314名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 09:16:22.05 ID:dj7IRFrF
予告って投下日時とか予告されてるの?
そうじゃないなら単にSLとやらが他の書き手に迷惑なだけだろ
別に他の書き手も気にせず投下すればいい
315名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 10:24:52.11 ID:vzTWoxMr
こんな荒らしの常駐するクソスレに投下しろとか馬鹿なのか
316名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 11:00:50.64 ID:x97vVvvL
どうせ人の意見は何ひとつ聞かないんだし、ブログ開設してコメ認証制にしたらいいのよ
別作品のスレで実績あるんだし、みんな読みにくるでしょ
自分あてのGJさえ貰えりゃ、スレのコミュニティ崩壊しようが関係ねえじゃ迷惑なのよ
317名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 11:25:29.81 ID:Yppj89Ap
>>316が言う「人の意見」w=粘着荒らし>>316だけの意見。
これ豆知識な。
318名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 11:25:58.69 ID:DNqvfuTe
これ以降SL66の話題ご法度な
319名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 12:29:13.29 ID:v3fiG2Xc

 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||               ~~~~~~~~~~~~~~~
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  Λ_Λ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ < ´♯` > キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    〜(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は〜い、先生。
      〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)
        〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ
320名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 12:47:17.12 ID:aHJakOW2
反面教師ですね、わかります
321名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 13:05:20.59 ID:kbhx4JaC
やっぱ奴は出禁でいいな
322名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 13:19:10.89 ID:dj7IRFrF
気に入らなきゃ酉でNGでいいんじゃね?
そこまで話題にする必要もないんだがなぁ
とりあえず今の状態が他の書き手にとって迷惑なのは確か
323名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 13:24:56.49 ID:6yh7rKmL
俺含めSL66さんの作品楽しみにしている人も居るんだし、
322が言う様に、見たくない人は、酉NGすりゃいいだけの事だろうに。
324名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 13:40:36.93 ID:fcKQPb0c
とりあえずSL66氏の投下はいつになるかわからんのだから、
他の職人さんが遠慮する必要はまったくないと思う
325名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 13:51:27.39 ID:JEMTE8IY
SSはNGすりゃ良い
予告はうっとおしいからやめろ
言いたいのはそれだけ
326名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 14:22:25.42 ID:vzTWoxMr
そもそも「SLに遠慮して投下待機してる職人」なんかいないよ
327名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 16:16:21.05 ID:KdtnODrW
本人の酉NGにしても名無しの煽り合いはNGにしようがないから困る
やっぱり専用スレか何かで棲み分けてほしいわ

スレが伸びてるから開いてみたら投下じゃなくてフレームだったでござる、な現状は誰得だよ
328名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 16:42:06.58 ID:FE0muQ/A
>>327
馬鹿馬鹿しい
ワードで絞り込める分はNGであぼーん、
NGしきれない自分が気に入らない書き込みはスルー、
こんなの2chの基本だろ

こんなことくらで一々スレを細分化してどうすんだよ
頭のおかしい粘着荒らしはどこにでもいるんだから、
スルースキルを高めるしかないんだよ
329名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 17:34:38.42 ID:Ja3gr36y
もうやめろよ
330名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 17:41:20.82 ID:1M1SzXth
まとめwiki大体読み終わったけど、未完の作品がいくつもあるな・・・
俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない の作者はどこへ行ったんだ?
もしも、京介が桐乃とぶつからなかったら も最後が無いし
俺の幼馴染がこんなに不人気なわけがない も止まってるし

未完作品の作者は続き書いて完結させてください。御願いします。
331名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 17:48:18.32 ID:ZG8dgyYu
未完の作品にかぎっておもしろいのが多いんだよな
332名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 19:28:08.18 ID:vzTWoxMr
具体的にどれのことか言えばいいのに
小賢しい
333名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 19:32:19.86 ID:kphRQVIo
俺的には未完は気になる補正がかかってるだけで
どんな作品でも完成>未完がジャスティス
334名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 20:11:42.00 ID:sbmOcBAs
もうSL66様以外投下しなくていいよ
335名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 20:42:56.96 ID:3v4jtEh+
この混沌としたスレに救世主が!
336名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 20:48:07.82 ID:obYUVz1d
       /|
       |/__
       ヽ| l l│<ハーイ
       ┷┷┷
337名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 20:49:12.94 ID:+R6UCEf6
(^ω^)
338名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 20:50:10.92 ID:ZQb5cxN+
(#^ω^)
339名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 20:57:41.19 ID:Gk3Elia1
だめだだめだ


首領さまを批判するのは
340名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 20:58:14.71 ID:OpcPBUyw
ブリジット・リアのロリ3Pの最中に桐乃・あやせ・加奈子に見つかるという電波が来た
341名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:08:08.20 ID:3v4jtEh+
凶介「おい加奈子こっちに来いよ。今はババアの気分じゃないんで桐乃とあやせはイラネ」
342名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:12:00.43 ID:hX1GvHk7
久々に覗いてみれば相当荒れてるね。なんで仲良く出来ないかな。

>>330
正月ネタの時期を逸しちゃったからほっといたのがあるけど書いた方がいいかな?



まぁとにかく書きあがったSS投稿しますわ。
343名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:13:27.45 ID:hX1GvHk7

[とある黒猫の異常行動 2]



俺は高坂京介。高校3年生の18歳だ。来年には受験も控えてるし、進路に関しても悩んでる時期だ。
―――なんで急に自己紹介を始めたかって?俺の年齢だよ、18歳。それを言っておきたかった。

まぁ18年なんてその辺の大人からしてみりゃ短いかもしれないが、俺としては色々あった人生だし、長くも感じてる。
だが、今この瞬間だけは言わせてくれ………。

「短い人生だったな………」
「何を急に訳の分からない事を言っているんですか?
 私は何故あなたが女の子を連れて、こんな場所から出てきたのかを聞いているんですよ?お兄さん」

あぁ、この「事と次第によってはブチ○しますよ」と爽やかで真っ黒な笑顔を向けてくる女は、新垣あやせっていうんだ。
素敵な笑顔だろ?こんな天使のような可愛い顔して、俺に手錠掛けたり通報しますよと脅してきたりするんだぜ。
ちょっと前に、桐乃の―――桐乃ってのは俺の妹でな、あやせとはモデル仲間なんだが―――オタク趣味がバレた時には
狂気の沙汰としか思えねぇ反応しやがった。今にも刃物取り出してきそうな感じだったんだぜ。ほら、丁度今みたいにさ。
桐乃の事を心配しての行動だったし、悪いやつじゃないとは思うけどな。

「あー……、俺こいつと付き合ってるんだ」
「随分と嘘が下手ですねぇ?さ、もう大丈夫。ひどいことされたでしょ?でも私が助けてあげるから!」
「ちょ、ちょっと……………先輩?これはどういう事なのかしら?」

恐ろしさで忘れるところだったが、あやせに腕を引っ張られて抵抗している少女は五更瑠璃って名前で
つい先日付き合い始めたばかりの彼女だ。付き合い始めてまだ1日だってのに、なんでこんな場所にいるんだろうな………。

「ぼんやり見てないで助けて頂戴!」
「可哀想に、催眠術でもかけられたの?なんて事するんですかあなたは!」
「そっくりそのまま言い返すが、なんて事するんですかあなたは。そいつ俺の彼女なの、放してくれよ」
「そうよ!放しなさい!」

「なんだあれ?ドラマ?」「やだ、浮気現場とか?」「なんか俳優地味じゃね?」などなど、好き勝手言いながら野次馬が集まってきた。
ちょっと強引にでもここを離れないと余計面倒なことになりそうだ。というか、切実に離れたい。

この茶番劇が起きた理由を語るには、少し時間を遡る事になる。







344名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:14:42.00 ID:hX1GvHk7

「黒猫」
「……っ…」
「俺の、彼女になってくれ」

いつも通り、と言うべきか――――黒猫が俺の家に来た。で、茶菓子を用意しようと下におりて
そこでくつろいでたお袋と少し話し込んでいたら、黒猫が俺のベッドで半裸になってやがった。
何を言ってるか分からないと思うが、俺も何が起こったのか分からなかったぜ。

話をしてる内に黒猫が俺の匂いに欲情しただのなんだのと言い始めて、半裸になってた理由は「オナニーしてました」だとさ。
そんでもって「裸を見た責任を取れ」と来たもんだ。そりゃ、こう言うしかないだろ?

「と、とりあえずは合格よ………」

こいつには珍しいくらい、えらくニヤけた顔でそう言われた。ったく、俺はラノベの主人公か。
人気のないところへ呼び出したり、部屋に上がりこんでベッドで寝転んだり、別れ際にキスしたり。
心当たりはいくらでもあるじゃねぇか。どんだけ鈍いんだ俺。………あぁ、ちなみに今突っ込んだヤツは明日財布を落とすぞ。

彼女になってくれなんて言ったのは、まぁ―――――責任を取れって言われたのもあるっちゃある。けどな、それだけじゃなくて
俺はこいつの事が好きなんだと思ったよ。好きじゃなかったら付き合うなんて選択肢出てこないしな。
これは責任じゃなくて、俺が告白しただけなんだ。

でもホントにこれで良かったのか?

「やっぱ俺のこと好きだったのか?」
「うん……でも先輩、私が何をしていたか忘れたの?」
「え…っと………黒猫さん?」

両思いなのは良かったが、ちょっと雲行きが怪しいな。

「あなたが邪魔するから満足出来なかったの。か、彼氏なのだから、責任を取って満足させなさい?」

ごめんなお前ら。俺、今日で童貞卒業かもしんないわ。

―――いやいや、落ち着こう。こんな美味しい展開エロゲに決まってるって。そうだよな、うん。
だってよ、見てみ?こんな顔真っ赤にして目を潤ませた黒猫なんてあり得ないだろ?
これはきっとアレだ、沙織辺りが作ったエロゲだ。黒猫がヒロインの。

………おかしいな、なんで立体に見えるんだろう。3Dテレビだってここまでリアルに出来ないはずだぞ?

「………っぅ…………ぇっ……」
「っお!?おい、何で泣くんだよ!?」
「………黙っ……てないで何かっ……ひっぅ………言ってよ………」

誰だよ女の最大の武器は涙とか言ったヤツ。最大の武器どころじゃなくね?もう壊滅的ダメージなんですけど。
とか言ってる場合じゃねぇ!何か考えるんだ俺!こいつを泣き止ませる方法を!
345名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:16:05.28 ID:hX1GvHk7

「おおおい頼むから泣かないでくれよ!俺が悪かったから!」
「………ぷふっ、あはははっ!」
「え?!」
「見事に騙されてくれたわね、面白かったわ……ヒック………」

こ、こいつ!嘘泣きしてやがった!――――割には今しゃくり上げてなかったか?

「私がせっかく勇気を振り絞って……っ………素直になったのに、何も言ってくれないんだもの」
「わ、悪い。あまりの超展開にびっくりしたもんだからついな……」
「……っぅ………だったら早く答えてよっ…………」

そう言われてもなぁ………。満足させてほしいというのは―――つまりはそういう事だろう。
しかし俺にも良識だとか理性だとかがあるわけで、その観点からすると「いきなり」はよろしくない。

そりゃ興味はあるぜ?半裸の黒猫を見たときにはもう砲撃準備整っちゃってたよ。
けどこの場合、こいつも俺も未成年なので青少年健全育成なんちゃらというヤツに
思い切り引っかかるだろうし(実際のところどうなのかは知らないが)、お袋は多分いろいろと勘違いしてる。

今はまだ「あらぬ疑い」で済むが、ここでOKしてしまえばかなりまずい事になるのは確実だ。
黒猫には悪いが、拒否するしかない。

「……なぁ黒猫、いきなりそういうのはどうかと―――」
「いきなりが……っ………ダメなら、段階を踏めばいいの?」
「んー……まぁ、そういう事だな………」

俺が答えた直後、黒猫が動いたところまでは見えた。その次の瞬間には――――

「………っは!?」
「こ……れで、第二段階よ…………先輩?」

―――キスされてた。前にもキスされた事はあるが、今度は口と口だ。正直に言おう、キスってヤバイ。

よく甘酸っぱいとか表現するヤツがいるけど、あれ間違い。もう甘々です。いや、実際味とかしないけど
なんかもうスゲェの!味だとかどうだとかそういうのを通り越してる!ダイレクトに甘〜いんだよ!
ていうか黒猫の表情がヤバイ。もう可愛いとかそういうレベルじゃない、天使みたい!
前に誰かを「マイエンジェル」とか呼んだ気がするけど天使ここにいた!
とにかくお前ら、俺の目の前に現れた天使の可愛さをもっと知るべきだと思います。

さっきまで断る気でいたけど、どうするよ俺?こんな可愛い黒猫今まで見たことあったか?
ここは据え膳食わぬはなんとやらって言葉に習って食べちゃおうかな。
346名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:17:10.04 ID:hX1GvHk7

「はーい、続きはお外でやってね〜」

俺が黒猫の可愛さに理性を失いかけていた時、不意にドアが開いてそんなセリフが聞こえた。

「「…………は?」」
「ほら!ぼーっとしてないで出て行った出て行った!お父さんには友達の家に泊まりに行ったって言っておくから!」
「……え?…………え?」

オーケイメーン、状況を整理しようか。
今ドアを開け放って何事か言っているのはお袋だな。んでもって俺と同じタイミングで「は?」って言ったのは黒猫だ。
お袋は何て言った?続きはお外?親父には友達の家に泊まりに行った?え?もしかして今までのやり取り聞いてたわけ?

「ホンリーシーッ!」
「ちょ、ちょっと先輩落ち着いて―――」
「あ、そうそう。制服だと断られるかもしれないから着替えていった方がいいわよ〜。それじゃ☆」

畜生!プライバシーもへったくれもありゃしねぇな!
俺、この先もこういう扱いなのかな………。

しかも、トドメとばかりにちょっと落ち込んでいる所へお袋が戻ってきて「ちゃんと避妊はするのよ〜?」とか言ってきやがった。

「余計なお世話だ!」
「…………わ、私もさすがに子供は早いと………」

ぬあああああああ!なんでお前も俯いて赤くなってんの?!もうやだこの星!!








347名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:18:34.01 ID:hX1GvHk7
「ねぇ、もしかして来た事あるの?」
「………ないぞ?」
「今変な間があったわよ」
「…………ごめん、ある」

お袋に追い出された俺たちは、悩んだ末に食事とちょっとした買い物を済ませてから
いつぞやのクリスマスに来た渋谷の某ラブホへ向かった。覚えてて良かったぜ、ここ泊まりもOKなんだよな。ちょっと高い気もするが。

「まさかとは思うけれど、あの子とじゃないでしょうね?」
「…………………黒猫、それには深〜い事情が―――」
「"取材"に付き合ったという話でしょう?聞いていたわ」
「聞いてたんならなんで………」
「あなたがどう答えるか気になっただけよ、シスコン先輩」

ですよねー。こいつはホント、俺をイジメてる時だけは楽しげで緊張もしないんだよな。
やっぱ調子が出るからなのか?友達みたいに落ち着けるから?くそう………そんな理由でイジメられては身が持たない。

「……先輩。お願いだから、今は私だけ見て………」

その考えを否定するかのように、細い声で黒猫が話し始めた。

「どうせ自覚は無いでしょうけど、結構好かれて…・・・いえ、モテてるのよ?先輩………
 沙織も、田村先輩も………おそらくはあの子もね。私が知らないだけでもっといるのかもしれないわ」
「い、いきなり何言い出すんだ?」

また緊張し出したと思ったらとんでもない事を言いやがる。モテてる?この俺が?
沙織は………多分こいつの言う好きとは違うだろうが、友達としては好かれているつもりだ。麻奈美に関しても違う。
あいつは幼馴染ってだけで、そういう感情は無いはずだ。

問題は、桐乃の事か。あ、その前にあやせならちょっと嬉……じゃなくて、ちょっと疑わしいところもあるかもしれない。
いやほら、ツンデレってやつ?普段は罵倒したり暴力振るったりするけど実は好きです、みたいな?
まぁそうだとしても、今はこいつがいるしな。あやせにゃ悪いが――――

「今思い浮かべてる人は多分違うわよ」

速攻切り捨てやがった!つかなんで俺の考えてることが分かるんだよ……。

―――そうだった、桐乃の事だな。

「黒猫、お前盛大な勘違いをしてるぞ?桐乃が俺を好きなわけ―――」
「嫌いだったら…………嫌いだと言うのなら、何故あの子はあなたに頼るの?
 思い返してみなさい、本当に嫌いなら頼るどころか口も利かないわよ。どうして分からないの……?」
「…………」

今日の黒猫は何かおかしい。プライドの高いこいつが、自らの醜態を暴露したり―――いや、俺はちょっと嬉しかったけどね?
もちろん暴露した事じゃなくて、黒猫が俺を好いてそういう事を………。あー、俺が恥ずかしくなってきたな。

まぁそれは置いておくとして、確かに桐乃は俺を頼ってくる。けどそれは好きだからとかではなく、ただ単純に「使える」からだ。
頼ればどうにかしてくれると思っているからだ。好き嫌いの問題じゃない。こいつならそれくらい分かってると思うんだが。
…………どうしてそんなやつを助けるかって?決まってる、「妹」だからさ。

黒猫に限ってこんな事を言い出すなんて、本当にどうしちまったんだろう?
348名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:20:40.26 ID:hX1GvHk7

「…………お風呂、先に入ってるから」
「え?あ、あぁ」

黒猫よ、ココの場合「シャワー」だと思うんだ――――とは言えず、擦りガラス越しに水音が聞こえてくるのをぼんやりと聞いているしかなかった。

もしかしたら黒猫があんな話をし始めたのは、あいつの言う「他の誰か」に俺を奪われるのが怖いからかもしれないな。
何故そこで麻奈美や沙織、そして桐乃の名前が出てきたのかは分からない。だが仮に俺がモテていたとしても
俺は黒猫が一番好きだ。自信を持って、そう言ってやろう。

そういやあいつ「先に入ってるから」って言ってたよな………。まさかアレ、後から来てもいいよ的な
お誘いだったの?でも最初だしなぁ………うん、非常に気まずい。ここは後で入る事にするか。



しばらくして黒猫が出てきた後、俺が入ろうとすると「……意気地無し………」と恨めし気に言われた。
やっぱ入った方が良かったのかなぁ……。








シャワーを浴びて、洗うべきところを洗った後(言わせんな恥ずかしい)俺は少々悩んでいた。
だってよ、ここから出たら黒猫が待ってるわけで――――いよいよだろ?どう声をかければいいんだよ。
悩んでいても擦りガラス越しにこちらの様子は分かるはずなので、備え付けのバスローブを着て出てみた。

「あら、丁度出てきたわね」

そう声をかけてきた黒猫は、ノートPCを立ち上げていたんだ……。

「念のため聞くが、何してたんだ?」
「新しいシナリオを書いていたのよ。今読んで感想を聞かせてくれないかしら?」

そう言って自分の隣を指す。………あれー?なんかいつも通りのこの感じ、ラブホに来てまでそれやるの?
他に仕方が無いのでここは素直に従っておく事にする。
349名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:22:03.66 ID:hX1GvHk7



「……どう?」
「これって………」
「そうよ。文にするとこうなるの」

黒猫が見せてきた”シナリオ”は、今日まさに俺と黒猫が繰り広げた超展開を文にしたものだった。ちょっと電波入ってるけど。
改めて見るとすげぇな。こいつ完全に変態じゃん。好きだから別にいいけど。

「まぁなんというか……お前、エロいな」
「なっ!?急に何を言い出すのかしらこの雄豚はッ!」

お前もついさっき急に変な事言い出してたよね。つーかよくこの短時間で書けたな。

「でも嬉しいぜ?お前すげぇ可愛いし」
「かわっ!?………え!?……」
「俺なんかの事好きになってくれてありがとな」
「? ??? ??」

黒猫、大混乱である。目を白黒させて顔を赤くして、本当に可愛い。
そろそろ頃合だ。……どうやって始めればいいんだ?とりあえずキスしてみるか。

そのままでは難しいので、黒猫の方に向かい直して抱き寄せてみる。
すると慌しく瞬きを連射してパニクってたのが急に大人しくなっちまった。

「…………上書き………」

様子を窺ってみると、ボソボソと何か言っている。上書きって………PCの事か。

「これを上書き保存でいいのか?」
「……そうじゃなくて…………呪いよ、前にかけた呪い」
「それって………」

抱き寄せといてなんだが、顔が熱くなった。呪いってあれだよな、アメリカ行く前の………。
呪いを上書きするって事なのか?上書きって、もしかして次の段階を指して言ってる?するつもりだったけどさ。
あの時はこいつからしてきたんだったな。まさかとは思うが、私がシテあげる的なイベント始まるの?それなんてエロゲ?

「あら、顔が赤いわよ?何を考えているのかしら」
「えっ?いや、別にお前がしてくれる的な事を考えていたわけじゃ――――あ」

やべぇぇぇぇ!!何口走ってんだ俺落ち着け!そんな事言ったら怒って帰っちまうかもしれないだろうがぁぁぁぁぁ!!
350名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:23:02.42 ID:hX1GvHk7

………ってあれ?なんか照れてる?俺を見ては何か言いかけ、俯いてしまう。(←かわいい)
お、なんか言ったぞ。よく聞こえないけど。

「………………し、してほしいの………?」

辛うじて聞き取るとそんな事を言っていた。お前ら、萌えってコレの事で合ってる?………ああ、そうだよな。
あんまりかわいいもんだから勢い余ってキスしちゃったもん。ちょっとびっくりしたような顔をしていたが、すぐ背中に手を回してきた。
しかし間近で見るとホント美人だよなぁ、こいつ。

……確かディープキスだっけか?舌入れたりするんだよな………。

「んぐっ!?」
「あら、痛かった?」
「痛ってーよ!何で噛むんだ?!」
「言ったじゃない、上書きよ。今から他の女に欲情したら、こっ……この………………かたくなってる………………」
「言いよどんで恐る恐る触ってんじゃねぇッ!?」

なんとなく舌を入れてみたところ、抵抗されないと思ったら噛みやがった!これ血出てるだろ、口の中が鉄の味だ。
油断したぜ。こいつそういえば俺をイジメるの大好きだったよな。

「……っ………他の女に欲情したら、全身の血液が沸騰して死ぬ呪いよ。
 私の唇を自ら奪ったんだから…………貴方の舌を噛んで血を飲んだのは、貴方の血を呪う為に仕方なかったからよ」

電波が入ってるのは多分、照れ隠しだろう。にしたってホントに噛まなくてもいいじゃねぇか。痛ぇ……。

「田村先輩にも、沙織にも、あの子にも………少しでも私を裏切ったら、その呪いで死ぬんだから。
 普段は今まで通り、誰にお節介を焼いてもいいから………今は私だけ見て………?責任、取ってくれるんでしょ……?」

バカか俺は。かもしれないじゃなくて、その通りだった。こいつは、こいつの言う「他の女」に俺が
好意を向ける事を恐れていたんだ。そりゃそうか。言われて見れば、俺は困ってるやつを見るとお節介焼いてた。
大嫌いなはずの桐乃をはじめ、色々な人に。まぁ助けになったかどうかは別としても、黒猫だってその中の1人だ。
そんな俺が、求められれば他のやつを好きになりやしないか不安だったんだな。

だったら、安心させてやるだけだ。
351名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:24:01.93 ID:hX1GvHk7

「黒猫。俺はお前の事が一番好きだ。一番大事に思ってる。……だから言うぞ、愛してる」
「え………」
「黒猫、俺はお前を愛してる」

たった1文字のシンプルなもの。けれど何より価値のあるもの。そして、口にすれば途端に安っぽくなるもの。
誰かがそんな事を言っていたが、安っぽくなったって構いやしない。黒猫に伝わればそれでいい。

ああくそっ、世の男性方が口にしない理由が分かったぜ。これ滅茶苦茶恥ずかしいじゃねぇか。
……なんだ?プルプル震え出したぞこいつ。言っとくが俺のほうが恥ずかしかったからね?今のセリフ。

「………あの子より、私の方が大事?」

そりゃ彼女だもん。

「決まってるだろ。どっちも大事さ」

あれ?




つづけ。
352名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:27:03.65 ID:hX1GvHk7
3は今から書き始め。多分3で終われると思います。
にしても原作っぽく書こうとすると難しいね。あらためて姓が伏見の某氏をリスペクトしてしまうw
353名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:29:52.63 ID:snBHU0oh
>>352

続いて下さい
黒にゃん可愛い
354名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:40:14.66 ID:5JzXHVBS
>>352
おもろかったww
きりりんが家でどんな反応するか、妄想しながら待ってますわ
355名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:47:13.14 ID:aHJakOW2
GJ!黒にゃんかわいい
正しくはHoly shitですよ
関係ないけど舌怪我するときついよね
356名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:49:33.80 ID:fcKQPb0c
>>352
乙です
嫉妬する黒猫最高
続きお待ちしてます
357名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:52:19.27 ID:gjnAObon
L66さんはまだか・・・
続き書いてください。お願いです
358名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 22:10:44.21 ID:OpcPBUyw
>>352
修羅場ってあやせと黒猫が多いが何でだろ?
359名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 22:15:45.22 ID:1M1SzXth
>>352
時期がずれてても全く問題ございませんとも!だって季節は巡るからね!

ホントに京介と黒猫の会話っぽいと思いましたよ。
黒猫可愛い!でも原作の黒猫もこういう感じで不安だったんだろうなぁ・・・
360名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 22:24:51.42 ID:2UgN0Oqh
>>352
おもしろかった!
カーチャンフリーダムすぎんだろw
361名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 22:25:57.35 ID:kbhx4JaC
黒猫と京介がヤったことを知り、絶望で真っ黒になるあやせが見たい

あやせ「嘘!嘘!!お兄さんがこの人を脅したんだ!!ねえ、お姉さん、好きでもない男に犯されて、どんな気分でしたか…?」的な
362名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 22:49:06.19 ID:yJyOSO44
>>352


これは続きを期待せずにはいられない
363名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 22:54:34.76 ID:S6yp4aMS
長い3分だよな
それに書きながら投下は、厳禁だろ
364名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 22:59:36.86 ID:kfGBeeJG
「多分3」の部分を3分と誤読してんのかな?
とりあえず完結編楽しみにしてます
365名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 23:45:42.70 ID:1M1SzXth
>>361
それ黒猫が刺されちゃいそうだから止めたげて・・・
366『初恋の記憶』:2011/03/02(水) 23:48:00.11 ID:1WoIGf0A
『初恋の記憶』

登場人物
高坂京介 高坂桐乃 田村麻奈実 新垣あやせ

語り
高坂京介


でやってみます。

367『初恋の記憶』:2011/03/02(水) 23:48:42.56 ID:1WoIGf0A
さてこの俺、高坂京介は、一体何から話したら良いか迷っている。
とりあえず、目の前のことを実況しよう。

今俺はカフェに四人で居る。言っとくがメイドカフェではない。
最近オープンしたばかりの軽音カフェってヤツだ。
なぜか学生服姿の女性五人がそれぞれ、ギター、ベース、リズムギター、
ドラムス、そしてキーボードを担当して店内で生演奏をしているという店である。
趣向としては新しい(と思う)が、いまいちツボが理解できない。
だが客の入りは上々だ。ただ、アキバでもないのにアキバ系の客が目立つ。

さて、俺の他の三人は、麻奈実、ラブリーマイエンジェルあやせ、そして桐乃だ。
なんでそんなハーレム状態か知りたいだろ? あ? 知りたくないって?
そんなこと言わずに、聞いてくれよ、な?

‥‥‥‥‥‥

「きょうちゃん、今日はつきあってくれてありがとう」

俺は、荷物持ち要員として麻奈実の買い物に付き合っていた。
麻奈実の買い物は細々としたものばかりで、荷物持ちが全く苦にならない。
桐乃の買い物とは大違いだ。

「あの店に寄ってくか?」
「うん」

俺は目についたカフェに二人で寄ることで買い物の仕上げにすることにした、
‥‥‥のだが、
その店の前で、桐乃とあやせに出くわした。

「げ! お兄さん‥‥‥とお姉さん‥‥‥」
「ふーん、地味子と一緒なんだ‥‥‥、ふーん」

あやせがまるで大切な人に忌まわしいモノがへばり付いているような目で、
そして桐乃は、親の敵を見るような目で俺たちを睨み付ける。
俺が針の筵に座らされている感覚に包まれているにもかかわらず麻奈実は

「桐乃ちゃん、あやせちゃん、こんにちはぁ」

といつものトーンで二人に挨拶をした。
あやせは挨拶を返してきたが、桐乃はもちろんガン無視。まあ、いつものことだ。

「二人とも買い物か?」
「今日は、わたしの服を買うのに桐乃に見立ててもらっていたんです」
「そうか。桐乃、あやせと仲良くやっているんだな」

俺はそう言って桐乃の頭を撫でてやった。

「ウザい! 子供扱いすんな!!」

至極当然な反応である。それはいつもの通りだった。
違っていたのは、突き刺さるような視線を感じたこと。
ふと見ると、あやせが俺と桐乃の様子を見つめていた。
あー、また光彩の消えた“あの目”で睨んでいるんだろうな‥‥‥と思って
あやせの目を見ると‥‥‥意外や意外。大きく見開いてはいたが普通の目だった。


368『初恋の記憶』:2011/03/02(水) 23:49:09.69 ID:1WoIGf0A
俺にとって意外な様相を呈していたあやせが問いかける。

「‥‥‥本当は、お兄さんと桐乃ってすごく仲がいいんじゃないですか?」
「と、とんでもない! やめてよ、あやせ」

桐乃が全力で否定した。

「桐乃ぉ、無理しているんじゃないの?」
「ホント、無理なんかしてないってばぁ!」

珍しくあやせが桐乃にちょっかいを出している。それに反論する桐乃は少しキモい。

「なあ、あやせ‥‥‥」

俺は桐乃に助け船を出すつもりで、あやせに話しかけた。
その途端、桐乃が俺とあやせの間に割り込むと、俺に対峙して声を荒げた。

「うっさい変態! あやせに近づくな!!」

聞いた? この扱いひどくね? 桐乃は俺をあやせに近づけまいとしている。
さらに、

「あやせ、離れた方がいいよ」

と言ってあやせの手を取って離れていった。
クソ、俺をなんだと思っているんだよ。

「ここじゃほかの人にめいわくだから、お店に入らない?」

俺たちは麻奈実の提案を受け入れてカフェに入った。

―――とまあ、こんな具合だったわけだ。


369『初恋の記憶』:2011/03/02(水) 23:49:37.54 ID:1WoIGf0A
カフェで女子中高生三人に囲まれた俺に向けて、まずあやせが先鞭をつけた。

「お兄さん、お姉さんとデートの最中だったのですか?」

やっぱりそこか。確かに俺は麻奈実の買い物につきあっていた。
でも断じてデートなんかじゃないぞ、と言おうとしたが、

「で、でえとじゃないよ! わたしときょうちゃんは!」

麻奈実が必死な形相であやせに反論した。

「本当ですかお姉さん? わたし、お兄さんがお姉さんの初恋の人だと思ってますよ?
 お兄さんもお姉さんが初恋の人じゃないんですか? だからこうしてデートを」
「何を言っているんだ、あやせ。俺の初恋の人はお前だぞ!」

ドスッ―――

桐乃の肘鉄が俺の脇腹に食い込んだ。俺の苦しみを余所に、麻奈実が話し出す。

「初恋かぁ。ねえ、あやせちゃんの初恋の人ってどんな人?」
「わ、わたしの初恋ですか!? それをここで‥‥‥ですか!?」
「アタシも聞きたい! ねえ、どんな人だったの!?」

うん。桐乃と同じく、それは俺も聞いてみたい。

「話してもいいけど、大丈夫かなぁ?」

その時、俺にはあやせが何を心配しているのかよくわからなかったが、
あやせの初恋話の前にはそんな疑問はどうでも良いことだった。


370『初恋の記憶』:2011/03/02(水) 23:50:03.72 ID:1WoIGf0A
「わたしの初恋は‥‥‥幼稚園の頃でした」
「へー、あやせちゃんて、結構おませさんだったんだぁ」
「いやだぁ、お姉さんったら」

うん。恥じらうあやせたんはとてもかわいい。

「ねえ、相手はどんな子だったの!?」

桐乃が興味津々な様子であやせに訊いている。

「相手は、とても可愛らしい子で、いつもオシャレで格好のいい子でした」

くそー。どこのどいつだ。ラブリーマイエンジェルの心を奪ったヤツは?

「髪もきれいで長く、スカート姿がすごく似合っている子で‥‥‥」

へ? スカート姿?

「結局その子には彼氏ができちゃって、わたしの初恋はそこで終わりました」

あの、あやせサン? 髪が長く、スカートが似合って、彼氏ができる子って‥‥‥

「皆さんどうしたんですか? ねえ桐乃‥‥‥?」
「ひぃっ!!」

桐乃が引きまくっている。
エロゲーの深夜販売のときに俺が赤城に言い放ったように、
『ひぃっ!!』に続いて、『近寄るな!』と言いたかったのかもしれない。

そうか‥‥‥。あやせの心配事ってコレだったのかよ!

も、もしかしてあやせたんって‥‥‥レ


371『初恋の記憶』:2011/03/02(水) 23:50:28.85 ID:1WoIGf0A
「あやせちゃんってぇ、れずなの?」

こらっ! 麻奈実サン!! 地雷を踏むな!!!

「まさかぁ。小さい頃の話ですよ?」

あやせの桐乃に対する態度に思い当たるフシがあるんだが、気のせいですかねえ?
そんなことを思っていると、麻奈実の両肩をあやせが掴んだ。

「お・ね・え・さん! そんなことあ・り・ま・せ・ん。私はストレートです」

おいおい、この流れでストレートって言葉を使うんですか、あやせたん?
どうせ、“あの目”で麻奈実を睨んでいるんですよねえ?
麻奈実のトラウマにならなきゃいいが。

「あやせちゃん、どうしたのお? 目がちょっとおかしいよ?」

麻奈実サン、TUEEEEEEE!

「で、でもあやせ? その“初恋”は人間として好きだったって意味でしょ?」

桐乃、ナイスフォロー! 今日のオマエは最高だ!!

「うーん、そう言えばそうかも。というか、今のは冗談ですよ。てへっ」

あやせは悪戯っぽい表情で舌を出し、自らの拳で頭をたたいた ←かわいい
ああよかった。今のは冗談だったのかよ。
だが念のため、俺はあやせの親友である桐乃に確認を取った。

「(オイ、あやせって冗談を言うタイプなのか?)」
「(アタシは聞いたこと無いよ)」

そうか。すると人生初の冗談をこの場で炸裂させたんだな。きっとそうだ。

「あ、あやせ? できたら男の子に初めて恋をした話が聞きたいんだケド」
「そう? それじゃあ‥‥‥」

あやせは気を取り直して、初恋を語り始めた。


372『初恋の記憶』:2011/03/02(水) 23:50:53.83 ID:1WoIGf0A
「私の本当の初恋の人は、やっぱり幼稚園のときに、公園で見かけた男の子です」

幼稚園のときか。やはりおませさんだったんだな。

「その日わたしは公園で独りで遊んでいました。気がつくと、遠くで男の子と
 私と同じくらいの歳の女の子が仲良く一緒に遊んでいたのが見えたんです。
 わたし、その子たちと一緒に遊びたかったんですが、きっかけが掴めなくて。
 そのうち、男の子がちょっとトイレに入っている間に、
 わたしはその女の子のところに行って、いろいろ話しかけました」

オイオイ、また女の子が出てきちゃったよ! 大丈夫か?

「でもその女の子、泣き出しちゃって‥‥‥。多分、見ず知らずのわたしが
 いきなり話しかけたのがいけなかったと思います。
 そしてわたし、あわててその場から逃げちゃったんです」

まさか、“あの目”でその女の子を睨んだんじゃないよね、あやせサン?

「そして物陰からその女の子の様子を見ていると、男の子が戻ってきて、
 泣いていたその女の子の頭をとても優しく撫でてあげていました。
 その撫でてあげる様子がとてもやさしい感じで、とても素敵な男の子に
 見えたんです。それがわたしの‥‥‥初恋の人です」

そうか。あやせたんは“やさしい男”に弱いのか。覚えておこう。

「だから私の初恋の人は名前も知らない、どんな声をしているかも知らない
 男の子だったんです。今となっては顔も‥‥‥覚えていま‥‥‥せん」

へー。ラブリーマイエンジェルがそんな初恋をしていたとはな。
結構ほろ苦い初恋だが、可愛らしいじゃないか。
桐乃もそう思うだろ?―――と、ふと横を見ると桐乃が固まったまま
目を見開いてあやせを凝視している。一体どうしたんだ?
あやせもそんな桐乃の様子に気づいたらしく、桐乃に問いかけた。

「桐乃、大丈夫?」
「え!? な、何でもないから!」

あやせの問いかけに、桐乃がビクッと体を震わせたように見えた。

「あやせちゃんの初恋って、ちょっと切ない感じだけどかわいらしいね」
「でも、初恋は実らないものだって思っていますから、仕方ありません」

あやせはさばさばした様子で自らの初恋話を結んだ。


373『初恋の記憶』:2011/03/02(水) 23:51:14.53 ID:1WoIGf0A
「あやせの初恋話を聞けて今日はラッキーだったよ」
「もう、そんなこと言っても何も出ませんから!」

相変わらず手厳しいな、と思いつつ店を出た俺があやせと談笑していると、
桐乃が血相を変えてあやせと俺の間に割り込み、あやせに対峙して声を荒げた。

「ダメ! あやせ、近づいちゃ。コイツ変態だから離れた方がいいよ!」

桐乃はあやせを俺に近づけまいとしている。そして

「ちょっとアンタ、離れなさいよ!!」

と言って俺の腕を思いっきり引っ張ってあやせから遠ざけようとしている。
いてえな、そんな引っ張るなよ。

「きょうちゃん? あやせちゃんになにか、えっちなことしたの?」

何てことを言うんだ麻奈実! 俺をどんな目で見ているんだよ。


374『初恋の記憶』 ◆ACPRLbMxAk :2011/03/02(水) 23:51:44.27 ID:1WoIGf0A
ようやく女子中高生三人に囲まれてのハーレム状態から解放され、
俺たちは家路についた。

今日の出来事を思い返していると、脇から桐乃とあやせの会話が聞こえてきた。
ガールズトークを盗み聞きするつもりはなかったが、ついつい聞いてしまった。

「ねえ、あやせ」
「なに、桐乃?」
「もし、あやせの初恋の男の子に会えるとしたら‥‥‥会いたい?」
「え―――? さっきも言ったけど顔を覚えてないから会ってもわからないよ?」
「それでも! もし会えるとしたら‥‥‥会いたい?」
「全然会いたいと思わないよ。だって顔を覚えてないから。だから安心して」
「覚えて‥‥‥ないんだ。ふーん」

なぜか桐乃は安堵の表情を浮かべていた。

それにしても、顔を覚えていなくても初恋の人って記憶の中に存在できるんだな。
あやせはこれからも、顔のない“初恋の人”を記憶の中で大事にすることだろう。


しかし‥‥‥さっきのあやせの台詞がなんか気になるな。

『―――だって顔を覚えてないから。だから安心して』

『安心して』ってどういうことだ‥‥‥?
あやせが初恋相手の顔を覚えてないと、なぜ桐乃が安心することになるんだ?
などと、取り留めの無いガールズトークをマジ分析しようとする俺が居た。


『初恋の記憶』 【了】
375名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 23:52:48.14 ID:9ZuV7BVI
>>352
GJ! でも、時期を逃したから放置とかは次から勘弁だぜw
まあ、これの場合、前回で一応完結したのかと思ってたけど

>あらためて姓が伏見の某氏をリスペクトしてしまうw
なぜか伏見健二が出てきた
376名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 00:07:55.28 ID:mJTGHCkS
>>374
きりりんデレ多めで良かったww乙です
377名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 00:34:32.39 ID:EVyBA4/G
>>374
安定と信頼の原作者乙w
やっぱキャラの動かし方がすげぇ上手いw

>>359,>>375
いやー、切りの良いトコで終わってたし今書いてる異常行動のが評判良かったもんで…w
途中までは書けてるから近いうちに修正して投稿するっす。
378名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 00:44:59.41 ID:dpKgxa+X
>>374
終始きちんと京介主観なのが素晴らしい!おもしろかった!
続きが気になるがそれは野暮なんだろうな。
京介てめーに分析はムリだ!
379名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 01:24:05.36 ID:m2Iz+Kn8
桐乃の初恋…別に考えるまでもないのでどうでもいいな
380名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 02:34:03.27 ID:DuwpCfU3
>>379
確かに桐乃と麻奈実は考える必要が無いなw
こうなると黒にゃんと沙織が気になってくるな
381名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 03:50:31.70 ID:I8/NIIHs
黒猫はなあ……件のガムテープ事件の女の子が気になるんだよな
382名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 04:06:48.67 ID:J0Gi0eGl
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/02(水) 14:10:52.02 ID:ejsFjbTD0
【次回予告】
闇のゲームで城之内の精神まで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないで城之内!
あんたが今ここで倒れたらどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。これを耐えれば勝てるんだから!
次回『城之内死す』お楽しみにネ☆
383名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 04:07:08.24 ID:J0Gi0eGl
ごめん誤爆
384名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 04:34:46.61 ID:ztQa17tD
>>352
乙ですね
黒猫は嫉妬深い所がまた可愛い
そして、バスローブ一枚でごろごろしていたと考えるとエロい
>>374
385名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 05:37:41.15 ID:7YqhneIc
>>352
エロ猫かわいいよエロ猫
3期待してます

>>374
あやせと仲良くすると割り込む桐乃にニヤニヤ
386名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 06:21:15.32 ID:T30CqUpS
>>366-374
あやせに嫉妬するきりりん可愛いなw
4人でカフェとあったからいつものオタクっ娘3人組かと思ったら、桐乃あやせ麻奈実の組み合わせは新しいね。
いつもながらの高いクオリティでGJでした。
387名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 07:02:06.40 ID:U0Bz+l7v
>>374
GJ!
面白いSSが続いて嬉しいっす
388名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 11:02:10.30 ID:VUP5ffLP
>>366
うまいなぁ
あやせはいつ頃気が付いたんだろう?

次回作も期待してます。
389名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 20:49:50.44 ID:onOJngxc
>>366
そうだな、普通に考えれば親友がレズだったらそういう反応になるよなw
390名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 21:01:00.02 ID:EVyBA4/G
親友がレズだった時は悪寒しかしなかったよw
桐乃の反応はすごく自然だw
391名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 23:10:50.35 ID:VUP5ffLP
>>390
その後を詳しく
392名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 23:14:24.82 ID:IvbJrEcR
桐乃「もし私がオトコだったら…」



桐乃「考えるのやめよ」ゾゾ
393名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 23:15:28.79 ID:EkSJM/8t
現実はそんなモンだ・・・
394名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 23:43:06.32 ID:onOJngxc
桐乃「ひーっ!?」
あやせ「き、きりの?どうしたの?」
桐乃「あ、あやせ。あんたは、い、いわゆるレズってやつだったの」
あやせ「ち、違うの。私の目をよく見て」
桐乃「ひっ、○されるー!」

なんだろうな、深夜販売の時の赤城兄とのやりとりを桐乃とあやあせに置き換えたらシャレにならん感じだな。
395名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 23:59:22.79 ID:EVyBA4/G
>>391
詳しくったって普通に縁切ったさ。エロゲみたいな展開は期待すんなw

>>394
紅茶返せww
396名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 03:41:52.30 ID:qJoZgrzX
五更三姉妹調教
397名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 04:28:52.20 ID:vHaBC4kX
「おにいちゃん、なんだか、なんだかからだがへんです。あ、あっ、ふあっ! こわい、こわいよう」
「ん、んあっ、くふぁ……気持ちいい、気持ちいいよぉ高坂くんっ!! あ、あああぁぁぁっ!!」
「っく、あぅ……っ!? こ、この鬼畜っ! 人の妹にまで手を出して許されると……っふあああああっ!!?」

>>396
こうですかわかりません><
398名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 06:01:23.22 ID:LAmfVAaz
漣の続きがよみてぇ
あそこからがいいとこなのに
ていうか作者さんはまだこのスレにいるんかな
399名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 07:46:33.73 ID:Y3GvrXYA
自分そっくりのキャラがヤられるエロゲーを見せられても
友達続ける黒猫△
400名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 14:37:45.39 ID:JtbL67N9
SLさん以外はクズやでぇ
401名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 15:01:59.85 ID:eDJ93EBZ
ふむ、こうやってSLとやらのイメージを悪くしようとしてるわけか
面倒な連中に付きまとわれてるな、ある意味自分のせいではあるだろうけど
402名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 15:04:12.96 ID:snE6Oa5o
ハイハイ以外通常運営
403名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 18:19:01.07 ID:YeXCWP3Y
何なんだよSLって、機関車厨でも居るのか?
404名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 18:24:12.83 ID:SQSYEnL6
リアのSSって驚くほどないな
405名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 19:12:08.32 ID:UQUYW8ol
まず日本に引っ張って来なきゃいけないし

ストレートに好き好き言い過ぎてるし、好きって言ってる理由が微妙だしで書き辛いんだろww
406名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 19:20:59.87 ID:XDqwyWw6
資料が少なすぎるのもある
407名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 19:32:57.06 ID:imLYxpo6
リアとブリジットを鉢合わせて、ちびっ子による京介争奪戦ネタが思い浮かんだがすでに書かれてそうだ
408名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 19:40:40.08 ID:6aix6KpH
ネタ被りなんて気にせず書いてくれ!
409名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 22:13:03.10 ID:ZeswO0v7
ぶっちゃけ人気がないからじゃね?>リア
キャラが悪いというより、登場したあの陸上エピソードが正直つまんなかったせいだと思うが
せっかくのロリキャラだし、作者も再登場させる気があるなら、もうちょい面白い話を考えて投入して欲しいな
410『暗転』:2011/03/04(金) 23:00:16.43 ID:AFPbxekq
『暗転』

登場人物
高坂桐乃 高坂京介 高坂佳乃 ほか

語り
高坂桐乃


他スレにあった、
「桐乃の授業参観に出かけた京介が、女子中学生にモテモテ」という
シチュエーションを参考にやってみます。

411『暗転』:2011/03/04(金) 23:00:51.68 ID:AFPbxekq
「じゃあ、これ」

アタシは一着のスーツをアイツに渡した。

「何だよいきなり?」
「あれ? お母さんから聞いてないの?」

アタシの進路相談が学校で行われることになった。それも父兄同席で。
お父さんは仕事だし、お母さんは法事に出なきゃいけないから
代わりにコイツに出席したもらうってワケ。

「オイ、俺、兄貴だぞ? オマエの進路を決めるのに兄でいいのかよ?」

あからさまに嫌そうな顔をしてきたから、案内の紙を見せてやった。

「ここ読みなさいよ。父『兄』ってあるでしょ? だからアンタでもいいの」
「オマエ、それ屁理屈だろ」
「別にあんたでもいいのよ。桐乃は進路に悩む必要なんて無いくらい優秀だし。
 あんたはただ黙って話を聞いて、あとで内容を報告してくれれば十分」

お母さんが助け船を出してくれた。

「で? このスーツは何なんだ?」
「アンタ、人前に出られるような服を持ってないでしょ。
 モデルの衣装で使えそうなスーツを借りてきたのよ。サイズは大丈夫だから」
「へーへー。至れり尽くせりってことね」
「当日は遅刻厳禁だかんね!」
「わかったよう!」


412『暗転』:2011/03/04(金) 23:01:21.63 ID:AFPbxekq
進路指導の当日、アタシは学校の玄関でアイツが来るのを待ち構えていた。
なにせこの学校、アタシを筆頭にかわいい子が多いから、
アイツが変な気を起こさないように見張らなきゃいけないのよね。
そして、アイツをなるべく人目につかないように面接室に引っ張り込まないと。


『キャアアアアア』
『かっけ―――――!!」
『SUGEEEEE!!』
『ねえ、あの人、誰!?』

教室の方から叫び声が聞こえてきた。そんなにカッコイイ人が来たのかな?
でもそんなことより、アイツが来たらとっ捕まえないとね。

暫くして玄関にアイツが姿を見せた。それも―――全身ずぶ濡れで。

「‥‥‥ナニ、その格好?」
「あ、いや、そこの池に落っこちまった」

ハァ? 池? あの池に落ちるってどんだけボサッと歩いてんのよ?
悲鳴を上げられるくらいカッコイイ人もいるってのに、コイツは‥‥‥もう最悪!

「進路指導担当の市古です‥‥‥。はわわわ‥‥‥どうされたんですか!?」
「ちょっとそこの池に落ちてしまって‥‥‥」
「部室のシャワーを使ってください。それと着替えを用意しますので」

もう‥‥‥。こんなことになるのならコイツに頼むんじゃなかった。

‥‥‥‥‥‥

進路指導室には、市古先生とアタシ、そしてジャージに着替えたコイツの三人。
せっかく用意したスーツ、台無しじゃないの。もう死ねッ!

「えー、桐乃さんの進路のことなのですが‥‥‥」

もう進路の話なんて全然頭に入らなかった。
アイツはウンウン頷いていたけど、どれだけ理解していただろうか。
あーあ、早く終わんないかな‥‥‥
ふとドアの窓を見ると、クラスの女の子たちが覗き込んでいる。

『あの人? 本当に!?』
『へえー、高坂さんのお兄さんだったんだ』
『信じられないよねー』

みんなのヒソヒソ声が聞こえる。もう‥‥‥この場から消え去りたい!
最低! 最悪!!


413『暗転』:2011/03/04(金) 23:01:41.10 ID:AFPbxekq
「お疲れ様でした」
「桐乃のこと、よろしくお願いします」

アイツは市古先生と挨拶を交わして相談室をアタシと共に後にした。


「もう用は終わったんだから、さっさと帰ってくんない?」

アタシは周りに誰も居ないのを確認して、可能な限りの侮蔑を込めた言葉を
アイツにぶつけた。

「わかったよ。じゃあな」


イラつく感情のまま、教室に戻るとアタシはみんなに囲まれた。

「ねえ、あの人、高坂さんのお兄さんだったの!?」
「え、う、うん‥‥‥そうだケド。ごめんね。みっともなくて」
「みっともないって、何が?」
「だって、あんなのカッコ悪すぎでしょ!」
「何言っているんだ!? 高坂の兄ちゃん、最高にかっけーじゃん!!」
「みんな、どうかしちゃったの? 池に落ちるなんてカッコいいワケ無いし!」
「高坂さん、見てなかったの!? お兄さんは―――」

え‥‥‥!?


414『暗転』:2011/03/04(金) 23:02:00.48 ID:AFPbxekq
「ただいま‥‥‥」

家に帰ったアタシはリビングに入った。誰も居ない‥‥‥
二階に上がってアイツの部屋のドアをノックすると、
アイツがバツの悪そうな顔でドアを開けてきた。

「ただいま‥‥‥」
「おう、お帰り‥‥‥。ああ、今日は悪かったな。あんなことになって」
「なんで言ってくれなかったの!?」
「な、何を?」
「アタシ、クラスのみんなから聞いたんだよ! アンタ、池に落ちたんじゃなくて、
 池で溺れていた猫を助けるために自分から飛び込んだって!」

アイツは、頭を掻きながら言った。

「いや、オマエが俺に用意してくれたスーツを台無しにしちまったし、
 自分で飛び込んだ以上、言い訳はみっともないと思ったからな」
「ナニ、カッコつけちゃってんのよ!? バカッ!!
 あの後大変だったんだから。クラスの子に囲まれて、女の子からは
 『カッコイイ』だの、男の子からは『男前』だの散々言われたし」
「ホントか?」
「ニヤつくな! キモッ!!」

ぽふっ

アタシは頭のてっぺんをアイツの胸に押しつけた。

「オ、オイ、何を?」
「カッコ悪いアンタにアタシのカッコ良さを分けてあげるから充電しなさいよね」
「でも‥‥‥」
「じっとしてて!」

なんて子供染みた言い草だろう。自分が嫌になってくる。
アイツの心臓の鼓動を感じながら、今日のことを思い浮かべた。

「ねえ、なんであんなコトをしたワケ?」
「うーん、何というか、それが俺に課された使命っていう感じ?」

アイツは薄笑い含みの声で答えてきた。


415『暗転』:2011/03/04(金) 23:02:26.89 ID:AFPbxekq
「ナニそれ? バッカみたい」
「でも猫も喜んでいたみたいだぞ?」
「ハァ? 猫が喋ったとでも言うワケ?」
「ああ、そうだ」
「猫なんかと喋ったら、首を吹っ飛ばされるわよ」
「オマエ、あのアニメに相当堪えてんのな」
「うるさい! あれは―――」

アタシは頭をアイツの胸から離して怒鳴った。
もう、コイツ調子に乗りすぎ!

「ああ、借りたスーツ、クリーニングに出したから」
「あ、そう」
「返すときは俺も付き合うよ。お詫びしないとな」
「いいよ別に‥‥‥」
「そんなワケにいかないだろ。返した後、そのままどっか遊びに行くか?」
「え‥‥‥、そこまで言うのなら、行ってあげても‥‥‥いいケド」
「よし! 決まり!!」


アタシは自分の部屋に戻ってベッドに身を投げた。
なんか今日のアタシ、すっかり主導権をアイツに取られちゃったじゃん。
でも、こうなったのもそもそもアタシの我が侭だし、学校に来なければ
あんなことにもならなかったワケだし、それに誘ってきたのはアイツなんだし。
全然構わないよね‥‥‥。


ふふん。何を着て行こうかな。


416『暗転』 ◆ACPRLbMxAk :2011/03/04(金) 23:03:09.62 ID:AFPbxekq
ピロピロピロ

メールが来た。あやせからだ。
なになに、『お兄さんの大活躍聞いたよ。写メが回っているから桐乃に送るね』
―――って、まさか、ずぶ濡れ姿の写メってこと? もう! 物好きなんだから。
アタシは半ば呆れながら、添付の写メを開いた。

――――――――ッ!!!

ピッ ピッ ピッ ピッ
アタシは写メをメールごと削除した。あんな写メ、見るんじゃなかった。


ピリピリピリピリ

今度は電話だ。誰から‥‥‥?
―――ッ!!
イヤだ。出たくない。絶対に出ない!!
アタシの耳をつく着信音を必死に無視した。

“あいつ”は諦めたのか、着信音が止まった。
なんでこのタイミングで電話をかけてきたのよ?

今になってアイツの言葉が頭の中を駆け巡る。

『―――それが俺に課された使命っていう感じ?』

そんなコトありえない。そんなワケあるはずない。深い意味なんて何もない。
そう、全部偶然。偶然なんだ。


写メに写ったアイツの腕の中に居る猫が―――


真っ黒だったなんてこと。


『暗転』 【了】
417名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 23:11:05.43 ID:6aix6KpH
GJ!

2828して呼んでたのになんというラストw
418名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 23:12:48.41 ID:aEeJLVtG
test
419名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 23:14:04.18 ID:tkIbbNr1
GJ!
こういう終わり方もいいなあ
420名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 23:21:23.15 ID:reTRxHHL
もしきりりんが表象系オタクだったら…
みたいなSSを妄想してたけど、書くのメチャメチャ難しいな
学のないヌルオタの俺じゃ、そもそも無理だわ
421名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 23:30:48.65 ID:/TMmZdbc
いいねー、こういう京介さん嫌いじゃないぜ
乙!!
422名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 00:53:54.69 ID:J5LpHCd6
>>416
乙でした!!
さりげなくマギカ☆まどかネタが入っててワロタwww
423名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 00:59:21.96 ID:6WA34rI4
これ続きがあったら面白そうだな。
424名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 01:08:08.98 ID:5qUjZ5FQ
>>422
それだけじゃないみたい。
市古 はわわわ でググるとw
425名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 01:19:56.54 ID:xvopEt2h
>>396-397
百合スレへおいで下さい。

>>410
乙でした
TBSがロクに映らなくてまどか☆マギカ見れない・・・
アンテナの向き調整しないとなぁ
426名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 01:35:55.27 ID:J5LpHCd6
>>424
ググッてきたw
こんな細かいトコにまでネタを仕込むとはwww
このラノベ読んでないから今度買ってみっかなー
427名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 01:52:21.19 ID:5qUjZ5FQ
しかもそのラノベの劇場版で、市古役を演じたのがこれまたw
428名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 02:00:46.24 ID:J5LpHCd6
>>427
うんwこの配役にはマジ吹いたwww
でも「はわわわわ…」んとこは素で出来そうだなw
429名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 02:30:55.76 ID:6JE8UUls
>>396-397に対する>>425のレスが意味不明な件について
430名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 03:05:22.71 ID:dthh8AuQ
ふむ、どうやらSLとやらに嫉妬している輩がいるようだな
まああれ程の作品を見せられれば仕方のないことだろうけど
431名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 03:26:28.61 ID:S4QqFAg4
432名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 06:29:28.36 ID:SFrni5dG
あやせSSが読みたい
誰か書いてくれー
433名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 07:58:59.18 ID:BTo4Tugx
 
434名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 08:07:33.40 ID:UHks5uiy
(=゜ω゜)ノ
435名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 14:37:06.50 ID:PAYUJbyg
>>416
乙でした!ちょいちょい入る小ネタに2828しつつ
オチで仰天したw
436名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 15:48:09.68 ID:RZhDO3/6
>>397のSSが真剣に読みたい
黒猫三姉妹を純愛調教とか最高過ぎる
437名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 17:12:01.08 ID:3W203PjA
たしかに。
>>397 是非とも書いてみてはくれないだろうか?
よろしく頼む。。。

438名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 18:42:12.03 ID:wMEWwgui
きりりんってiphone使ってるんだっけ?
読モ系の友達からハブられたりしないのかね
439名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 19:17:17.24 ID:SaB7pa7w
それだけでハブられる理由がわからん
てか桐乃は赤い普通のガラケーじゃないっけ
440名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 20:23:56.25 ID:BmHTW/jB
ツイッターで以前、秋葉のヨドバシでiPhoneを買ったという話があった
7巻では作中でiPhone弄ってた
それでなぜ、読モ仲間からハブられるのかは俺にもわからん
441名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 21:10:02.29 ID:wMEWwgui
赤外線とかデコメとか使えないじゃん
あの年代で扱えないのは、結構苦しいだろ
442名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 21:47:15.07 ID:NvCJKeL3
桐乃はお金稼いでるしガラケーもiPhoneも両方持ってるんじゃないの
443名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 21:47:35.88 ID:BRBcDuoN
それこそあの年代はミーハーだからテレビでやってたってだけで何よりも勝っちゃうんじゃないだろうか。
444名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 22:28:55.70 ID:4E/6UgAk
二台持てばいいじゃん・・・・・・
445名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 23:26:05.48 ID:BmHTW/jB
そんな理由でハブられるのは、いくらなんでも、あの世代を舐めすぎだろw
446名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 23:42:10.56 ID:iQSPENJ0
そんな理由でハブられはしねぇよww
でも
「アイツ赤外線出せないとか有り得なくね?」
「マジあり得ない!」
みたいな会話してたら感動する
447名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 00:22:47.28 ID:AxxwZSBr
何その読モ、萌えるんだけど
むしろ燃やされそうなんだけど
448名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 01:07:57.20 ID:tT1P3tdw
普通に考えれば、さるお方が桐乃に近づけないように工作しているんだろ。忍者マスター様が
449名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 01:51:14.55 ID:+vvuUd+N
中猫ちゃんのSSを投下してみます

こちらへの投下は初ですので勝手が違っていたらすみません
本当は某スレに投げる予定だったのですが長くなりすぎてしまったので・・・

京介視点で書くのもこれも初めてなので違和感あったらご指摘くださいませ
450名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 01:55:32.78 ID:+vvuUd+N

「あ、高坂くん、いらっしゃい!」

 とある日の夕方、五更家を訪れた俺は、黒猫の上の妹の出迎えを受けた。

「よ。姉ちゃんは? まだ帰ってないか」

 今日は黒猫のバイトの日。一応、それが終わって帰宅する時間を見計らって訪問したんだが、ちょっと早かったようだ。
 先に携帯にかけるべきだったか。失念してたぜ。

「うんー。でも、もうすぐ帰って来ると思うし、上がって待ってれば?」
「そうだな。んじゃそうさせて貰うか」

 出直すのも面倒だし、もう遠慮するような家でもないしな。
 妹ちゃんのお言葉に甘えて、俺は居間へと上がっていく。

          ☆

「お茶でも飲む? 高坂くん」
「んな気を使うなって。──今日は一人か? 下の子は?」
「お母さんとお出掛け。だからあたし一人で留守番で退屈だったんだよ〜」
「そっか。偉いな」

 上の妹ちゃんは、歳の割には結構しっかりしているように思える。黒猫の教育の賜物かね。
 まあ、言動は多少生意気なところもあるが、俺の妹様に比べたら猫とライオンくらいの差があるぜ。勿論桐乃は百獣の王のほうね。
 頼むから、あんな風に成長しないでくれよ? 俺が泣くから。

「そうだな。んじゃ、暇潰しに何かして遊ぶか」
「やった! それならゲームしよ、ゲーム!」

 待ってましたと言わんばかりに、てててっ、と早足で自分の部屋のほうへ駆けていく。
 程なくして、その手にPSPを持って戻ってきた。

「これでさ〜、どうしても倒せないボスがいるんだよぉ」

 そう言って、ゲームを起動させたPSPを俺に手渡してくる。

「え、俺がやんの? 言っとくけど俺、そんなに得意じゃないぞ?」
「まァまァ、試しにやってみてよ。誰かがやってるのを見るのも結構参考になったりするしさっ」
「ってか、参考にするならそれこそお前の姉ちゃんが適任じゃないのか? あいつ半端じゃなく上手いだろ」
「……ルリ姉がやるとさ〜、こんなボス、瞬殺過ぎて何やってるか全っ然分からないんだよ……」

 ……なるほど。次元が違いすぎるってのもそれはそれで難儀なもんなんだな……。
 そういうことならまぁ、不肖ながら微力を尽くしてみますかね。
451名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 01:56:51.62 ID:+vvuUd+N
          ☆

 ──ちゅどーん。

「ありゃ〜」
「…………面目ない」

 挑戦1回目。敢え無く轟沈。

 ゲーム的には、様々な武器を駆使して巨大な敵を倒すという、最近よくある3Dアクションゲーム。
 桐乃も持っていて、通信機能を使ってよく黒猫や沙織と同時プレイしていたりするやつだ。
 俺自身も少しはやった経験はある。
 ──正確には、妹様に『やらされた』経験はあるので、まあ操作自体に困ることは無かったのだが……。

「なんか凄ぇ痛い攻撃喰らったな」
「でしょー? あんなの絶対避けられないよねぇ?」

 耳元で口を尖らせて嘯く。声が近すぎて、何とも言えず櫟ったい──って。

「……何でお前、俺の背中にべったりくっついてんの?」

 耳元で声がするのも当然。
 こいつは、胡坐をかいて座っている俺の背中から首に手を回し、所謂「おんぶ」のような格好で、その小さな身体を密着させているのだ。

「え? だってこうしないと、あたしから画面見えないし」

 ……そう言われると、至極尤もな理由だった。
 それにしても、女の子独特の柔らかさが、その体温と共にしっかりと伝わってくるわけで。
 とりあえずまだ双丘の膨らみを感じることが無いのが、俺の理性にとっての救世主だったりする。
 ここは強調しておくが、断じて俺はロリコンじゃないからねっ!

「で、どう? 高坂くんにも無理そう?」
「……ふっ、伊達にやられたわけじゃないぜ。パターンは大体分かった。次は男を見せてやる!」

 大見得を切って、コンティニューで再開。
 道中の雑魚を蹴散らして進み、程なく件のボスと再対峙する。

「要するに、こいつはこっちの攻撃に反応して、さっきの痛い反撃をカウンターで撃ってきやがるわけだ」

 そう言って、俺は自キャラの手持ちの武器を選択。

「あの攻撃を至近距離で避けるのは至難の業。ここは射程の長い武器で攻撃して、避けられるだけの距離を取る作戦でいくぜ!」
「お〜、なるほどっ!」

 選んだのはリーチの長い武器としては定番の『槍』タイプの武器、「ホーリーランス」。

「こいつで一気に貫いてやるぜ!」

 距離を計り、攻撃がぎりぎり届く間合いで攻撃を繰り出す。
 当然、その攻撃に反応してカウンターが発動するが、それを緊急回避動作でかわそうと──

「あ〜っ! 惜しいっ!」

 ぎりぎりのところで敵の攻撃に当たり、HPが削られてしまった。
 幸い、直撃ではなかったため、大ダメージは免れたが……毎回喰らうと分が悪いな。
 そうなると、だ。
452名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 01:57:56.67 ID:+vvuUd+N

「仕方ねぇ。こうなりゃ飛び道具に頼るしかないか」

 このゲームの遠距離攻撃武器といえば銃火器なんだが……何故か近距離武器より攻撃力が低い。
 そこはまぁゲームバランスってやつなんだろうが、攻撃力が低い分、接近戦より敵を倒すのに時間がかかるのが難点だ。

 俺は武器の選択画面から、飛び道具の中で一番攻撃力の高そうな「アサルトランチャー」をチョイス。
 まぁいわゆるロケットランチャーのような武器で、連射は出来ないが一発の威力はそこそこあるという代物だ。

「これなら……どうだっ!」

 最大射程から砲弾を発射し、返ってくる反撃を緊急回避で──と、今回は完璧に避けることが出来たぜ!

「よしっ、これならいけそうだ」
「おぉ〜! やっちゃえ、高坂くんっ!」

 一発撃って回避、の繰り返しで非常に地味な戦いとなったが、このパターンなら負ける要素はまず無い。
 段々と攻撃のテンポが掴めてきて、順調にボスのHPも減っていく。
 嵌ると結構楽しくなってくるもんだ。

 あと一撃、というところまで来て俺のテンションもMAX。
 ギャラリーもいることだし、ここは格好良く決めさせてもらうぜっ!

「フッ、俺のロケットランチャーが火を噴くぜ! こいつでトドメだッ!」

 俺の放った最後の一発は華麗にボスの頭部を直撃。その巨大な体躯は、断末魔の咆哮をあげて崩れ落ちた。

「よっしゃぁ!」
「お〜っ! やった〜〜っ! 高坂くん、凄い凄いっ!!」

 ガッツポーズをする俺の背中で、歓喜のあまり飛び跳ねる小さな体。
 というか、首に手をかけられたまま体を揺さぶられて、く、首が絞まる……っ。

「お、おいっ、暴れるなっ、苦し……っ!」
「えっ? あ……わぁっ!?」
「ぐおっ!?」

 ばったーーん!

 畳に足を滑らせたのか、首に手を回したままバランスを崩した妹ちゃんに思いっきり背後に引っ張られ、翻筋斗を打ってひっくり返る。
 幸い、咄嗟に体を90度捻ったお陰で、華奢な体を下敷きにすることはなんとか避けられた。が──

「あイッタぁ〜〜、お尻打ったぁ〜……」
「いてて……大丈夫か?」

 体を起こして覗き込むと、妹ちゃんは仰向けに倒れたまま顔を歪めていた。
 流石にちょっと焦る。俺が付いていながら妹に怪我でもさせたりしたら、黒猫に申し訳が立たない。

「お、おい、頭とかぶつけてないよな? 動けるか?」
「うん、それは大丈夫だけど、ちょっとビックリしちゃって……高坂くん、起こして〜」

 両手を俺のほうに差し出して、甘えた声で懇願してくる。この様子なら、体のほうは平気だろう。
 ったく、調子に乗るからだぜ。……でもまぁ、調子に乗ってたのは俺も同じか。
 侘び代わり、ってわけでもないが、我侭のひとつくらいは聞いてやらないとな。

「しょうがねえなぁ。ほら、掴まれ」

 俺は、倒れたままの小さな頭と背中にそれぞれ手を入れ、こいつはこいつで両手の輪を俺の首にかける。
 いっせーの、で体を起こそうとした、まさにその瞬間だった。
453名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 01:58:59.73 ID:+vvuUd+N

「ただいま。先輩、来ている……の……っ……?」

 不意に俺の頭上の方向から、第三者の声が響く。
 倒れた体を抱えたままの姿勢で、顔だけを居間の入り口のほうへ向けると──

「く、黒猫……っ?」

 どさっ。

 手に提げていた学生鞄を床に落として、襖を開けた姿勢のまま黒猫が硬直していた。
 額に冷や汗を浮かべ、その眉は引き攣り、双眸を見開いて目の前の状況を凝視している。

 うん、まぁ客観的に今の状態だけ見れば、俺が小学生の女子を押し倒して、抱き合ってるようにしか見えないよね。
 ははっ、どんな変態だよ俺。

 ────最悪じゃねえかっ!

「ま、待て。今お前は絶対に妙な誤解をしているぞ──!?」
「あ、あああ、あなた……、い、妹に一体何をしているの……っ?」

 黒猫の顔色が紅潮していく。ヤバい、急速に怒りゲージが上がっているのが手に取るように分かるぜ。
 ふふん、こいつとの付き合いもそろそろ長いからな。このくらいの感情の変化はお見通しだ。
 ──なんて冷静に観察してる場合じゃねえっての!

「い、以前から重度のシスコンだとは思っていたけれど……あなたまさか、妹と名の付くものなら何でもいいというの……っ」
「んなわけあるかっ! 落ち着いて話を聞けっ!」
「まっ、まさか……、シスコンなだけではなくて……、っろ、ろ、ろり……」
「違ーーーうっ!!」

 駄目だこいつ、早く誰か何とかしてッ!?
 そ、そうだ。誰かといえば、正に生き証人が居るじゃねえか!
 俺は、腕の中で呆けているもう一人の当事者に助け舟を求めることにした。

「おいっ、ぼーっとしてないでお前からもちゃんと言ってくれよっ」
「えっ? ……あー、えっと」

 上目で姉の様子を見ていた妹は、その視線を俺のほうに向け、しばらく考えるような素振りを見せた後。
 ──にゅふっ、と、その口元を三日月の形にして言った。

「えっと、まず高坂くんに『男を見せてやる!』って言われて」
「──っ!?」「んなっ!?」

 俺と黒猫は、同時に息を呑む。
 ここっ、こいつ、一体何を言い出しやがる!?
454名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 02:00:00.85 ID:+vvuUd+N

「それから、『こいつで一気に貫いてやるぜ!』とか、『俺のロケットランチャーが火を噴くぜ!』とか……」
「待て待てっ! 何故そういう非常にデリケートな部分だけを抜粋する!?」
「だって、そう言ったよね?」
「い、言ったといえば言ったが、あれは遊びの中の話でっ」
「そんな……あたしとはアソビだったってことっ?」
「遊 び だ っ た だ ろ !!」

 ぴきーん!

 一瞬、張り詰めていた何かが切れたような感覚。
 はっとして顔を上げると、いつの間にか、真っ赤になった黒猫の顔が俺の目の前にあった。
 そして次の瞬間。

 ごんっ!!

「いッてぇぇぇぇぇ〜〜ッ!?」

 黒猫のやつ、思いっきり頭突きをかましてきやがった!!
 思いがけない直接攻撃に、妹の体を抱えていた手を離して転げまわる俺。
 不意を突かれたとはいえ、結構痛いぞこれッ!? てかこいつ、ゲージが溜まるとこんな超必殺技使えたのかよ……ッ!

「っつぅ〜……、お、落ち着け、って……っ?」

 涙目になりつつも黒猫を見やると……あいつ自身も額を押さえて蹲っていたりする。
 ……小刻みに震えているところを見ると、ダメージはあいつのほうが大きいのかも知れん。なんという諸刃の剣。
 こんなところまで捨て身とは、黒猫らしいといえばらしいが──

「お、おい、大丈夫か黒猫?」

 心配になって手を伸ばすと、それを振り払うかのように、きっ、と顔を上げて睨んできた。
 その目はもう涙目を通り越して半泣き状態だ。

「な、泣くなよ。だから違うんだって」
「っ、な、泣いていないわっ。何がロケットランチャーよっ、先輩が、そんな人だったなんて……っ」
「いや、だから妙な誤解をするな!? 俺は悪いことは何もしてないからっ!」
「……そう、そうよね。先輩だけが悪いんじゃないわ。先輩の性癖を見誤っていた、私も悪いのよ……」

 ぐすっ、と涙を拭い、体を起こして正座する黒猫。
 少しは冷静さを取り戻した……のか? ってか性癖って……俺、今あなたの頭の中でどういう変態に思われてるんですかね?

「……先輩がどんなに異常な嗜好の持ち主であっても、共に在ると誓った私の気持ちは変わらないわ。先輩のことを、信じているから」

 信じているなら、少しは俺の話を聞いてくれ──と口を挟む前に、黒猫が決意を込めた口調で続ける。

「でも……私は姉として、大切な妹を守らなければならない使命もある。だからいっそ…………先輩を殺して、私も……っ」
「ちょっと待てェェェェい!?」

 流石に生命の危機を感じた俺の行動は迅速だった。
 光彩が消えた瞳で俺の首に手をかけようとする黒猫の目前に、床に放り出されていたPSPを印籠のように付きつける。

「……何よ、この期に及んで往生際が悪いわよ」
「だからっ! 今までの話は全部コレ! ゲームの話なんだってっ!」

 ぱちくりと目を瞬かせる黒猫に、俺は事のあらましを一から懇切丁寧に説明していった──
455名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 02:01:01.95 ID:+vvuUd+N
          ☆

「……っそ、それならそうと早く言いなさいな。全く……先輩がいつもセクハラ紛いの言動ばかりしているから無用の誤解を生むのよ」
「いや、今回の件ばかりは俺に疚しいところは一点たりとも無いんだが……」

 ようやく状況を理解してくれたようで、黒猫はちょっと拗ねるような、それでいて少し気恥ずかしいような様子。
 っていうか、俺ってそんなにセクハラ行為を働いているように見えてるのか? ちょっと悲しくなってくるぜ。
 大体、いくらセクハラ先輩の異名をとる俺でも、小学生相手に劣情を催したりするかっての。
 ……まぁ、背後から抱きつかれてちょっとだけ意識したりしたけど、あれは正常な男子の反応だからノーカンだよな?

「てか、元はと言えば、お前の妹が事を荒立てるような妙な発言をするから……って、……あいつどこいった?」

 さっきまで近くに座って傍観していた姿はそこには無く。
 部屋を見回すと、自分に話が及びそうなのを察知したのか、忍び足で居間を出て行こうとする小さな影があった。

「……ちょっと待ちなさい」
「ひっ!?」

 黒猫の静かな一声に、その影はびくん、と肩を竦めて動きを止める。

「あなた……さっきの事、ワザと言ったわね?」
「……な、ななな、何のことかなぁ〜」

 そういえばこいつ、あの時悪戯っぽい笑いを浮かべてたもんな。黒猫が桐乃をからかう時と同じ顔だったぜ。流石姉妹と言うべきか。
 ていうかなんつーマセガキだよ、末恐ろしいぜ全く。

「……先輩、少し待っていて貰えるかしら。ちょっと妹に教育を施さないといけなくなってしまったの」

 そう言って、すっと立ち上がる黒猫。
 つかつかと妹へ歩み寄り、怯える首根っこを掴んで奥の部屋へ引き摺っていく。

「ひぃ!? った、たた、助けて〜〜っ、高坂く〜〜〜んっ──!」

 遠ざかっていく声に、俺は心の中で合掌。
 スマン、怒ったお前の姉ちゃんは俺も怖いんだわ。
 自分の蒔いた種だ。大人しく成仏してくれ。

「──ぎにゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

 先程ゲームの中で倒したボスを彷彿とさせる断末魔の声が、家中に響き渡る。
 一体どんな教育を受けているのやら……考えただけでも恐ろしいぜ。

 ……まぁ、そうは言っても。

 俺は後ろ頭をポリポリと掻きながら立ち上がる。

 ──ふぅ、やれやれ、仕方ねぇ。今回だけはこのくらいで助けてやるか。
 俺も妹ちゃんには甘いな、こういうのもやっぱりシスコンっていうのかねぇ……。

 入り口に落ちている学生鞄を拾い上げ、俺は五更家の奥へと歩いていくのだった。


-END-(中猫の悪戯目録・ゲーム編)
456名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 02:28:14.70 ID:FGdbenXP
苦労性なお姉ちゃんとマセガキ妹可愛いよ
>>455GJでした
457名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 02:33:13.31 ID:AwZV1yLL
>>455
GJ。黒猫と妹絡むと面白いね〜。
458名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 02:50:26.29 ID:AxxwZSBr
>>455
ほほぉ・・・。ここでは珍しい中猫物ですな
そして俺は、五更家の奥の間で、黒猫にズボンひん剥かれてお尻ぺんぺんされてる中猫と
仲裁しようと襖を開けて、それをバッチリ目撃してしまう京介の姿を幻視したぜ
459名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 03:44:22.09 ID:VwyeIlIu
まとめ読んだがなにこのエロSSの少なさ・・・
エロパロスレだってのに作品のほとんどがエロ無しかよ。

CPだけじゃなくて一般かエロかってちゃんと明記してくれよ
無駄な時間を過ごしたわ。
460名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 03:55:11.26 ID:syrYOyIr
>>456
中猫可愛いなあ
とっとと京介の義妹になればいい

もちろん黒猫も可愛い
461名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 03:56:12.41 ID:Vh6u832I
>>459
おまえの時間なんぞ知るかカス
462名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 04:12:32.33 ID:4M+fhgQA
俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない ※陵辱
がいいんじゃないか。
463名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 04:34:11.66 ID:EdUCUvQp
>>455
乙ー
あの妹ならやりそうだw
そしてさすがは黒猫。しっかりしたお姉ちゃんだな
464名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 05:27:59.83 ID:GeUrXY4b
>>455

悪戯好きの妹と変態な彼氏を持ってる黒猫は大変ですな
465名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 05:33:45.32 ID:Yg/1th3h
黒猫単体でも好きだけどやっぱ黒猫姉妹が好きだな。
>>455みたいなのは大好きだ。
下猫も絡むともっといいよね
466名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 05:54:50.53 ID:vgA61QRE
でもエロパロなんだしエロ無しとかは結構大事だと思おう
467SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/03/06(日) 06:15:49.33 ID:9cdJfIvR
午前8時より、『漣』の続編である、『風』(Fu)の前編を44レス(106kb)で投下します。
468名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 07:14:01.65 ID:1JbDoo/p
おせーよ
予告すんならせめて24時間以内には投下しろ
469名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 07:32:34.81 ID:BfCTZlzf
>>468がかなかなに見えた俺はもうダメかもしれんペロペロ
470SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/03/06(日) 07:57:58.86 ID:9cdJfIvR
さて、時間になったので、次レスより投下を開始します。
例によって変なのが湧くかもしれませんが、徹底スルーでおながいします。
471風(前編) 1/44:2011/03/06(日) 07:58:55.48 ID:9cdJfIvR
「ふう……」

 夕食を終えて自室に引っ込んだ俺は、畳の上に仰向けになって、天井の木目をぼんやりと眺めながら、ため息を吐いた。
 とにかく、昨日今日と色々なことがありすぎて、俺の頭の中は混乱していた。

 突然の思いがけないあやせの訪問、それに禅寺での保科さんとの、あやせをからめてのセッションは、こっちに来て
からというものの、下宿屋の女主人としか会話らしい会話がなかった俺にとって、良くも悪くも久々に感情を交えたやり
とりが出来たひとときだった。
 あ、赤城との電話もあったな……。
 だが、麻奈実の一件があるから、あいつとの間柄は微妙なものになっちまった。

「あいつと麻奈実が付き合っているってことよりも、遠慮なく言い合える悪友が居なくなっちまった方がキツイぜ……」

 そんなことを呟きながら、俺は目をつぶった。相変わらず俺のことを嫌いだと言い放ちながらも、強引にキスをした
あやせの姿が脳裏に浮かび、次いで和服姿の保科さんの姿が浮かんだ。
 いつもなら、『ブチ殺しますよ!』と喚くはずのその口が俺の唇に吸い付いてきて、さらには、大胆にも舌まで絡めて
きたんだから、驚きだ。
 そのひと時は、紛れもなくうつつだったんだが、あまりにも突飛な展開で、未だ何かに化かされていたんじゃないか
という気持ちが捨てきれない。
 保科さんとの一件もそうだ。
 大学でさして目立たない俺に、彼女のような超絶美人の令嬢がわざわざ興味を示すなんてことは、どう考えても
あり得ないことだった。

「う、何だ?」

 結論が出そうにないことを、物憂げに思案していた俺は、シャツの胸ポケットで着信音を奏でている携帯電話機で
現実に引き戻された。
 誰からだろうと思って液晶表示を見れば、それは親父の携帯端末からだった。

「もしもし……」

 だが、相手はお袋だろう。

『ああ、京介ぇ?』

 案の定だ。
 俺の携帯は、実家からの電話を着信拒否に設定させられている。桐乃の携帯電話からのも同様だ。そのため、お袋
からの電話は、親父の携帯からというのが常だった。
 高坂家での長男に対する扱いのひどさってのは、実際どうなんだろうね。別段、今に始まったことじゃないんだけどさ。

「…………」

 しかも、お袋が口にするのは、桐乃、桐乃、桐乃、の一辺倒。
 何でも、高校でも成績優秀で、陸上競技部の一年生エースだとかで、親として鼻が高いんだとさ。

 そりゃ結構なことで。
 だがな、その桐乃が変に色気づいたから、俺は故郷から遠く離れたこの街に追いやられたんだぞ。分かってるのか?
 昔からそうだが、デリカシーのない女だな。

『でね……』

 当然に俺の心情などは、お構いなしのお袋は、散々に桐乃、桐乃、桐乃とまくし立てた挙句に、とんでもないことを
抜かしやがった。
472風(前編) 2/44:2011/03/06(日) 07:59:57.72 ID:9cdJfIvR

『桐乃は間違いなくT大にも合格するし、陸上競技でも相当なところまで行くと思うのよ。
でね、そのために色々と物入りで、悪いけど京介、今からでも育英会の奨学金を申請してくれないかしら』

「どういうことだよ」

 敵の魂胆は読めていたが、こっちから結論を急がないことにした。そうしたからって、結果は変わらないんだけどな。

『う〜〜ん、奨学金が出るようになれば、その分、仕送りが少なくなっても問題ないでしょ? そういうことよ』

「そういうことって……」

 分かってはいたが、いざ聞かされると、本当にむかつくな。携帯電話を握る左手が、怒りでぶるぶると震えている。
 たしかに桐乃の成績だったら、T大も楽勝だろうさ。陸上競技だって、超高校級かも知れねぇ。
 だが俺だって、そこそこ自慢できる大学に合格した身だ。あんたの息子にしては上出来過ぎるほどだろう。なのに……、

『出来の悪いあんたと違って、桐乃は高坂家の誇りなんだから。あんたも桐乃のために我慢なさい』

 あっさりと抜かしやがった。畜生め……。
 『ふざけんな、バカヤロー!』と、思いっきり怒鳴りつけてやりたい衝動を何とか抑えて、俺は努めて冷静を装った。
 だが、こうまで言われっぱなしだと、嫌味の一つも言いたくなるよな。

「もう、ご自慢の娘さんの話は聞き飽きた。どうせなら本人の声を聞きたいな。居るんだろ? 家にさ。
桐乃に代わってくれよ」

 その途端、ブツッ、という無愛想な音とともに、通話は一方的に打ち切られた。

「けっ、ガチゃ切りかよ……」

 俺は、舌打ちしながら起き上がり、携帯電話機を座り机の上に置いた。
 久しぶりにあやせに会えたっていうのに、全てがぶち壊しになった気分だな。それにさっきのお袋の様子じゃ、奨学金
の申請が通るか否かにかかわらず、仕送りは減額されるだろう。

「地獄だな……」

 何だか、事態はどんどん悪い方へ転がって行きやがる。
 その悪化していく状況に、俺自身では歯止めを掛けられないんだから、たまったもんじゃねぇ。
 仕送りが減額されることは確実とみて、明日にでも学生課に赴き、奨学金申請の手続きをするしかない。
 それと、奨学金の申請が認められなかった場合にも備えて、何らかのアルバイトをすることも覚悟しておいた方が
いいだろう。

「金はない……。知人も居ない……」

 これが、いわゆる五月病って奴なんだろうか。背伸びして難関大学に合格したものの、講義についていくのが精一杯。
仕送りは最低限で、身の回りの物も十分には賄えない。
 そして何より、家族からは見放されたも同然で、周囲には女友達はおろか、相談できる男友達も皆無と来たもんだ。
 ゴールデンウィーク明けに、大学生とか新社会人の自殺記事が新聞の片隅に載ることがあったが、
今の俺にとっちゃ他人事じゃないわな。
 自殺する奴の気持ちが、痛いくらいによく分かる。

 だがよ、お袋がいかに俺をボロクソに扱おうが、俺はこの程度でくたばるようなタマじゃねーんだよ。
 昨日今日はあやせがはるばる来てくれたし、つい数時間前だが、信じられないことに、濃厚なディープキスを交した。
 あやせの本心は未だ不可解だが、俺のことを憎からず思ってくれていると信じたい。
473風(前編) 2/44:2011/03/06(日) 08:01:03.97 ID:9cdJfIvR

『桐乃は間違いなくT大にも合格するし、陸上競技でも相当なところまで行くと思うのよ。
でね、そのために色々と物入りで、悪いけど京介、今からでも育英会の奨学金を申請してくれないかしら』

「どういうことだよ」

 敵の魂胆は読めていたが、こっちから結論を急がないことにした。そうしたからって、結果は変わらないんだけどな。

『う〜〜ん、奨学金が出るようになれば、その分、仕送りが少なくなっても問題ないでしょ? そういうことよ』

「そういうことって……」

 分かってはいたが、いざ聞かされると、本当にむかつくな。携帯電話を握る左手が、怒りでぶるぶると震えている。
 たしかに桐乃の成績だったら、T大も楽勝だろうさ。陸上競技だって、超高校級かも知れねぇ。
 だが俺だって、そこそこ自慢できる大学に合格した身だ。あんたの息子にしては上出来過ぎるほどだろう。なのに……、

『出来の悪いあんたと違って、桐乃は高坂家の誇りなんだから。あんたも桐乃のために我慢なさい』

 あっさりと抜かしやがった。畜生め……。
 『ふざけんな、バカヤロー!』と、思いっきり怒鳴りつけてやりたい衝動を何とか抑えて、俺は努めて冷静を装った。
 だが、こうまで言われっぱなしだと、嫌味の一つも言いたくなるよな。

「もう、ご自慢の娘さんの話は聞き飽きた。どうせなら本人の声を聞きたいな。居るんだろ? 家にさ。
桐乃に代わってくれよ」

 その途端、ブツッ、という無愛想な音とともに、通話は一方的に打ち切られた。

「けっ、ガチゃ切りかよ……」

 俺は、舌打ちしながら起き上がり、携帯電話機を座り机の上に置いた。
 久しぶりにあやせに会えたっていうのに、全てがぶち壊しになった気分だな。それにさっきのお袋の様子じゃ、奨学金
の申請が通るか否かにかかわらず、仕送りは減額されるだろう。

「地獄だな……」

 何だか、事態はどんどん悪い方へ転がって行きやがる。
 その悪化していく状況に、俺自身では歯止めを掛けられないんだから、たまったもんじゃねぇ。
 仕送りが減額されることは確実とみて、明日にでも学生課に赴き、奨学金申請の手続きをするしかない。
 それと、奨学金の申請が認められなかった場合にも備えて、何らかのアルバイトをすることも覚悟しておいた方が
いいだろう。

「金はない……。知人も居ない……」

 これが、いわゆる五月病って奴なんだろうか。背伸びして難関大学に合格したものの、講義についていくのが精一杯。
仕送りは最低限で、身の回りの物も十分には賄えない。
 そして何より、家族からは見放されたも同然で、周囲には女友達はおろか、相談できる男友達も皆無と来たもんだ。
 ゴールデンウィーク明けに、大学生とか新社会人の自殺記事が新聞の片隅に載ることがあったが、
今の俺にとっちゃ他人事じゃないわな。
 自殺する奴の気持ちが、痛いくらいによく分かる。

 だがよ、お袋がいかに俺をボロクソに扱おうが、俺はこの程度でくたばるようなタマじゃねーんだよ。
 昨日今日はあやせがはるばる来てくれたし、つい数時間前だが、信じられないことに、濃厚なディープキスを交した。
 あやせの本心は未だ不可解だが、俺のことを憎からず思ってくれていると信じたい。
474風(前編) 3/44:2011/03/06(日) 08:02:23.25 ID:9cdJfIvR
 それに、束の間ではあったが、学内随一の超絶美人である保科さんと、一緒にお茶を嗜むこともできたんだ。
 彼女を女友達とみなすのは恐れ多いが、とにかく、地元出身の学生と初めて会話らしい会話が出来たんだ。
 一大収穫と言っていい。

「居場所を作ることだな、俺にとってのここでの居場所を……」

 あやせとの遠距離恋愛も、保科さんとの会話も、ここで単身頑張っていく励みにはなったが、それだけでは足りない。

「赤城のようにバカを言い合える友人、麻奈実のように気軽に話せる女友達、そうしたもんがないとな……」

 本当に信頼できる友人知人は、一朝一夕には見つからないだろうが、それも運次第だろう。
 何かがきっかけとなって、事態が思いもかけない方向へ転がり出すかも知れないからな。

「もう寝るか……」

 時刻は、午後十時前だったが、今日は本当に色々なことがあり過ぎて疲れた。
 明日は明日の風が吹くって言う訳じゃねぇが、日々、頑張っていくしかない。
 俺は、明日提出の民法のレポートと、英文法と第二外国語のドイツ語の予習がどうにかなっていることを確認すると、
布団を敷いて横になった。

「こっちの布団は、昨夜、あやせが寝ていたやつだ……」

 ほんのりと感じるのは、彼女の残り香だろうか。
 だが、心底疲れていた俺は、その残り香が気になったのも束の間、泥のような眠りに落ちていった。


*  *  *
 長いようで短かった連休が明けた五月六日。俺はいつも通り、法学部の教室の隅っこの方にぽつねんと座っていた。
 教室の前の方には、華やいだ雰囲気を醸している女子の一団が陣取っていて、その中には、昨日、禅寺で思いがけ
ない出会いをした保科さんが居た。
 和服姿だった昨日とは違い、腰の辺りまで届く艶やかな黒髪をストレートにしている。枝毛が全くなさそうな、こんなに
もしなやかな髪は、俺の知っている限りでは、他には黒猫ぐらいだろうか。面立ちは、瓜実顔とでも言うべきか。色白で
鼻筋が通り、やや面長な印象だ。まるっきり丸顔な桐乃はもちろん、桐乃ほどではないが、どちらかと言えば丸い印象の
あやせとは完全に趣を異にしている。桐乃やあやせと似通っているのは、ほっそりとした体型ぐらいだろう。背は、もしか
したら、あやせの方が少しだけ高いかも知れない。

「隙がない美人って、居るんだなぁ……」

 単にルックスがいいとかってレベルじゃなくて、その存在に華があるとでも表現すべきか。
 この地方屈指の名家の令嬢ってのは伊達ではないらしい。おそらく、幼少時から、躾や習い事とか勉強とかで
磨かれてきたんだろう。それでいて高飛車なところが全くなく、いつもにこやかに微笑んでいる。

「昨日のことは夢だったのかもな」

 同級の女子と楽しそうにおしゃべりしている保科さんは、当然のように、俺が居る教室の隅っこの方には目もくれない。
でも、これが現実なんだ。
 彼女とは昨日、禅寺でたまたま出会った。
 そして、俺が、それなりの美少女であるあやせと一緒だったから、俺にも一時的に興味を持った。
 さらには、俺が彼女と同じ大学の同じ学部の同級生で、今日これから提出するレポートを読んでいたから、俺と暫し
話し込んだだけなんだ。

「それに、何の取り柄もない俺なんかに、変に目線向けられたら、ヤバいことになっちまう」

475名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 08:03:00.39 ID:cYPfX7i/
例によって変なのが湧くかもしれませんが
476名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 08:03:58.59 ID:7vXvcdcy
クンカクンカ
477風(前編) 4/44:2011/03/06(日) 08:04:13.45 ID:9cdJfIvR
 彼女に言い寄る男子は、同級生から上級生まで、それこそ数えきれないほど居るに違いない。もしも彼女が昨日の
ような調子で俺に話しかけてきたりしたら、俺は翌朝、市内を流れる川に浮かんでいるかも知れねぇ。

「保科さんと親密に話す機会は、もう、あれっきりなんじゃねぇのかな……」

 いや、待てよ。二週間後に保科さん宅で開かれる野点に、あやせ共々招待されていたっけ。
 だが、あれも今となっては、夢幻だったんじゃないだろうか。
 実際、招待状とやらを受け取っていない以上、本当に俺たちが招待されているのか否か、はっきりしないからな。

「お〜い、静かにしろ!」

 いがらっぽい声とともに、頭がつるつるに禿げ上がった小太りの初老の男性が教室に入ってきて、ざわついていた
学生達を一喝した。
 禿頭がタコ坊主を連想させることから、誰言うとなく『タコ教授』と呼ばれている民法の担当教授のお出ましだった。

「では、連休前の宿題にしておいたレポートを回収する。後ろの席から前の席に、順繰りにレポートを送ること」

 俺のすぐ後ろの奴が、無言で何人分かが束ねられたレポートを俺の右脇に突き出してきた。
 そのレポートの束に自分のレポートを重ね、俺もまた前に座っている奴に無言でレポートの束を突き出した。
 そんこんなで、学部一年の全員のレポートは手際よく回収され、タコ教授の講義が始まった。

「では、物権の妨害排除請求権について……」

 退屈で眠気を催す講義ではあるが、民法は必修科目だから聞き漏らすわけにはいかない。
 俺は眠気をこらえながら、タコ教授の声に聞き入っていた。

 眠いことこの上ない眠法じゃなかった、民法の講義の後は、学生に読ませ訳させるソクラテス方式で恐れられている
ドイツ語の講義を受け、学食で不味いラーメンを食い、午後は教養科目である物理学と、国際法の講義を聴講して、
本日の予定を終えた。
 
 おっと、学生課に寄って、奨学金の申請書をもらうのを忘れるところだった。
 あまり気は進まなかったが、壱号館の薄暗い廊下の奥にある窓口に行き、一通りの説明を受けて書類一式をもらっ
てきた。
 何でも、四月に受け付けた申請者の中から、かなりの数の不適格者が出たとかで、追加の申請は一応は受理すると
のことらしい。
 しかし、受理はされても、審査ではねられるおそれがかなり高そうだ。
 奨学金は、高校での成績が余程いいか、親の年収が余程低いか、あるいは母子家庭とかなら、申請が認められるん
だが、あいにく、俺はそのいずれにも属しない。
 
「こりゃ、バイトも覚悟しておくか……」

 奨学金が受けられそうにもないことを思うと鬱な気分になるが、ひとまず、今日の学内での用件は、これで終わりだ。
 サークルにも何にも属してない俺は、後は帰宅するだけだ。
 帰れば帰ったで奨学金の書類の記入と、明日の英文読解と刑事訴訟法の予習が待っている。
 昨日、あやせと一緒に乗った路面電車に乗り込み、下宿最寄りの停留所で降り、車の往来が途絶えた隙を見て車道
を強行突破した。
 俺はもうさすがに慣れたが、車道のど真ん中にあるくせに、乗降客用の信号も横断歩道もないなんて、物騒この上
ない停留所だな。これで死亡事故が起きてないんだから、世の中はよく分からない。
 運命を司る神とか悪魔とかは、恐ろしく気まぐれなんだろう。

「さてと……」

 下宿の女主人に帰宅した旨を告げるのもそこそこに、俺は自室に引っ込んで、学生課からもらってきた奨学金申請
の書類に、本人が記入できる事項を書き込んだ。それを『高坂大介様』と宛名書きした封筒に収めて封をした。明日は
478風(前編) 5/44:2011/03/06(日) 08:05:31.92 ID:9cdJfIvR
講義が終わってから中央駅前の大きな郵便局に寄って、実家へ送付してもらえばいい。後は、おそらくお袋が、親父の
年収とか何とかを、適当に書き込んでくれるだろう。

「こういうのってのは、面倒臭くってなぁ」

 時計を見ると午後六時近い。何だかんだで、一時間半も申請書とにらめっこしながら、それに必要事項を記入して
いたようだ。大学当局とか、この奨学金を管理している育英会とかの公的機関に出す書類ってのは、どうにも記入が
ややこしくていけねぇ。ミスったら受理されないから、勢い慎重にもなる。記入にはどうしたって時間がかかるのだ。

「すっかり遅くなっちまったぜ」

 俺は、パソコンを起動した。明日の刑事訴訟法の講義に備えて判例を検索するためだ。あと一時間もすれば夕食の
時間だが、少しでも下調べをしておきたかった。

「しかし、インターネット様々だな……」

 値が張る上に、分厚くてクソ重い判例集がなくても、今は重要判例を検索できる。まれに、インターネットでは公開
されていない判例もあるが、そうしたものだけを図書館常備の判例集で調べればいい。

「おっと、その前にメールもチェックしておくか」

 パソコンのメアドは、大学当局には知らせてあったから、時折、当局から通知が来ることがある。それに、Amazonとか
で書籍を購入する際の連絡先としても、そのメアドを指定していたから、特典等を知らせるメールマガジンが、しばしば
入り込んでくるのだ。

 だが……、

「件名『探しましたぞ!』、差出人『槇島沙織』だと?!」

 沙織を名乗る者からの開封通知付きメールを認めて、俺は驚愕した。
 バカな。沙織には、このパソコンのメアドは知らせていない。

「まさか、新手のネット犯罪じゃねぇよな?」

 開封通知付きってのが怪し過ぎる。
 開封せずに破棄しようかと思ったが、本当に沙織からのメールかも知れないかと思うと、それは出来なかった。

「ちょっと見て、怪しかったら、速攻で削除だ」

 思い切って、そのメールをクリックした。
 
『沙織でござる。
 京介氏、そちらに引きこもって以来、つれないではござらんか。
 しかし、隠者のような暮らしにも、そろそろ飽いてこられたのではありますまいか。
 いい加減、我々の前に、そのお姿を見せていただきたい。
 京介氏が嫌だとおっしゃられても、近日中に、黒猫氏共々、そちらへ参上仕るのでよろしくでござる。』

「げ!」

 沙織からのメールには違いなかったが、その内容は仰天ものだ。

「近日中に、黒猫と一緒に、こっちへ来るってか?!」

 それがハッタリでないことを示すつもりなのか、文末には、『拙者は京介氏の居場所を突き止めておりまする』の文言
とともに、俺が世話になっている下宿屋の住所が記載されていて、おまけに、地図のURLまで貼ってあった。
479風(前編) 6/44:2011/03/06(日) 08:06:34.02 ID:9cdJfIvR

「……そうだよな。沙織が超が付くほどのセレブだってのを忘れてたぜ……」

 父親が議員であるという特殊な事情があったにせよ、あやせのような小娘でも、俺の居場所を突き止めたんだ。
 大きなマンションに一人住まいを許され、自由に扱える資金も権限も十分にありそうな沙織ならば、あやせ以上に
様々な手段で、俺のメアドや居場所を突き止めることが出来るだろう。

 俺がメールを読み終えるのを待っていたかのように、机の上に置いておいた俺の携帯が着信音を奏でていた。
 確認するまでもない。相手は沙織だろう。さっきの開封通知で、俺がメールを読んだことを知った上での電話に違い
ない。

「俺だ、京介だ」

『おお! 京介氏。お久しぶりでござる。お元気そうですな』

 この独特のヘンテコな言葉遣い。無駄に感嘆詞に力を入れるイントネーション。まさしく沙織だった。

「まぁ、元気っちゃ、元気かな……。なんとかかんとか、やってこれているよ」

 本当は八方塞がり一歩手前といった感じだが、それを正直に告げたところで、沙織を無駄に心配させるだけだ。
 何の益にもなりゃしない。

『それは何よりでござる。いや、拙者も黒猫氏も心配しておりましたぞ。本当に、ある日突然に、拙者たちの前から、かき
消すように居なくなられて……。きりりん氏も、京介氏の行く先はとんとご存じない。ご両親に京介氏のことをお伺いし
ても、いっこうに埒があかない。いやいや、拙者も黒猫氏も、京介氏がいかがなされたのか、本当に危惧しておりました』

「いや、沙織にも、黒猫にも、心配をかけてすまなかった。だが、事情が事情だけに、行き先をお前や黒猫に告げるわけに
はいかなかったんだ」

『その事情は、拙者も存じておるつもりです。ご両親が、京介氏ときりりん氏との関係を危惧されたからというのは、
拙者のみならず、黒猫氏も存じておりまする』

「そうか……」

 俺がこんなところに隠遁させられている事情は、赤城もあやせも分かっていたんだ。沙織や黒猫だって気付くだろう。

『不躾ながら、事件の発端は、拙者、昨年夏の御鏡氏の登場と理解しておりますが、宜しいですか?』

「うん……。まぁ、そんなところなんだよ」

 俺と同い年の男でありながら、エタナーの女社長のお抱えファッションモデル兼デザイナーで、常人離れした美貌の
持ち主。
 その御鏡が、その女社長の工作とはいえ、桐乃の彼氏として俺の実家に出現したのが昨年の夏だった。
 忘れようったって、忘れられない事件だったぜ。

『その御鏡氏に対して、京介氏は敵意を剥き出しにされた。それを京介氏ときりりん氏のお母上が、てっきり京介氏が
実の妹であるきりりん氏に執着されていると勘違いされたというのが、宜しくなかったんでござろう……』

「そう、最初は、お袋の勘違いだったんだよ……」

『でも、その事件がきっかけとなって、きりりん氏の本心をご両親も知るところとなった……。その結果、京介氏は、
そちらへ隔離……、いや、これはちょっと不謹慎でござった……』

「いや、本当の事だから、気にしてねぇよ。実際、桐乃から隔離するために、実家から放逐されているようなもんだからな」
480名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 08:06:39.00 ID:7vXvcdcy
支援私怨紫煙
481風(前編) 7/44:2011/03/06(日) 08:07:34.85 ID:9cdJfIvR

 それどころか、奨学金の申請と引き換えに、仕送りが減額されるんだぜ。
 もう、親、特にお袋からは半ば見捨てられているに等しいよな。

『そんな京介氏を、拙者たちは励ましたいと思っておりまして。近日中、出来れば、次の日曜日あたりにでも、拙者と黒猫
氏とで、お邪魔させていただければと思い、先ほどはメール、そして今はこうして電話にてお伺いしておる次第でござる』

「そ、それは、まぁ、ありがたいけどよ……」

 俺だって、正直、沙織や黒猫には会いたい。しかし、この下宿屋に押しかけられるのは、御免被りたい。あやせの時は、
どうにか『妹』ということでごまかせたが、沙織や黒猫が来た時まで、同じ嘘が通用するはずがないし、他にうまい言い
訳も思いつかないからな。それに、まさかとは思うが、桐乃がこの件に関わって居るのかどうかが気になる。
 だが、聡明な沙織は、そんな俺の懸念を鋭く見抜いてくれたらしい。

『ご心配には、及びませぬぞ。先ほどのメールにしたためた京介氏の住所は、黒猫氏にも、きりりん氏にもお知らせする
ことはござらん。ただ、拙者が本気で京介氏にお会いしたいという決意の現れを示すために、僭越ながら貴殿の居場
所を調べ、それを先ほどのメールに記載させていただいた次第でござる』

「じゃ、じゃあ、こっちの下宿には来ないんだな? それと、桐乃は、今回は関わってこないのか?」

『京介氏の下宿の住所は、黒猫氏にも秘密にさせていただく以上、拙者も京介氏の下宿にお邪魔するわけには参りま
せぬ。それに、今回そちらへお邪魔するのは、黒猫氏と拙者のみでござる。きりりん氏も、おそらくは京介氏に会いたい
とは思いまするが、今はまだ、その時期ではござらん』

「そ、そうか……。そうしてもらえるなら、助かるよ」

 状況を的確に判断したマネージメントには恐れ入る。これで、俺よりも年下なんだからな。末は、立派な実業家になり
そうだ。

『それでは、京介氏。今度の日曜日ということで宜しければ、当日は、午前中にそちらの中央駅に到着するように致しと
うござる。先ほど、黒猫氏とも相談致しましたが、朝八時頃に東京発の新幹線に乗れば、昼前には、そちらの中央駅に
到着するでござろう。しからば、中央駅前にあるアニメショップを見てから三人で昼食をして、その後は、市内を見物し
ながら互いの近況報告を含めたおしゃべりということでいかがでござろうか?』

「いいんじゃねぇか、俺も、みんなと久しぶりに会いたいからな」

 しかし、駅前のアニメショップって、アキバにある店の小規模な支店なんだけどな。
 見てもしょうがないと思うが、まぁいいか。

『おお、それはそれは……。では、黒猫氏ともスケジュールの詳細を詰めて、後日、改めてご連絡申し上げる』

「いや、そんなにしゃちほこ張らなくてもいいよ。当日、新幹線の中からでも到着一時間前くらいに電話かメールでもしてくれ。そうしたら、中央駅の改札まで迎えに行く」

『では、そう致しましょうぞ。それでは、今度の日曜日は、宜しくでござる』

「ああ、こちらこそ、宜しく頼むぜ。だがな……」

『おや、京介氏。何か、気になることが未だおありでござったか?』

「いや、念のために訊いておくが、俺の居場所をどうやって突き止めたんだ? それに、俺のパソコンのメアドとかも、
どうやったら分かったんだ?」

 電話の向こうでは、沙織がからからと笑っていた。
482風(前編) 8/44:2011/03/06(日) 08:08:39.91 ID:9cdJfIvR

『京介氏、それを訊くのは野暮というものでござろう。拙者、色々と人脈もあれば、年齢不相応な権限も持ち合わせて
おる次第にござる。京介氏の居場所を知るためとあらば、それらを行使することもやぶさかではござらんと、ご理解くだ
され』

「そうだったな……。お前だったら、俺の居場所を突き止められるだろうな」

 そうはいっても、個人情報保護法があるんだから、簡単じゃねぇよな。沙織だって、それなりに本気で俺のことを心配
してくれているから、多少の無理は承知の上で、彼女が言う『人脈』とか『権限』とかを行使したんだろう。
 沙織が具体的にどんなことをやったのか、下々の俺には分からねぇけどよ。

『では、拙者の用向きは以上でござる。拙者も黒猫氏も、当日は京介氏にお会いできることを楽しみしておりまするぞ』

「俺もだ。当日は宜しく頼むぜ」

 通話を終えた俺は、自身の携帯端末の液晶画面に暫し見入っていた。
 画面には、沙織の携帯端末の番号と通話時間が、角張った無機的なフォントで表示されている。
 見たか、お袋よ。
 あんたが、俺をこの地に追いやり、俺のことを半ば見捨てようとも、こうして俺のことを気に掛けてくれる奴は居るんだぜ。
 あんたが、俺の居場所をどんなに秘匿しても、そいつらは、あやせや沙織は、おそらくは合法非合法の手段を問わず
に、こうして俺の居場所を突き止めてくるんだ。
 ざまぁ見やがれ。

「落ち込んでいたけどよ……、ちったぁ元気が出てきたのかもな……」

 誰も彼もから見捨てられては、人は生きてはいけない。
 だが、遠くからでも、誰かが想ってくれるのなら、それが生きる上での励みとなるのだろう。
 そんなことを思いながら、俺は、本来すべきであった判例の検索に取りかかった。
 それが一段落しそうな頃合いに、下宿の女主人が、階下から俺を呼ばわった。夕餉の時間なのだ。
 俺は、ダウンロードしたPDFファイルに適当なファイル名を付けて保存すると、飯を食うべく、のそのそと階下の
八畳間へと向かった。


*  *  *
 昨日の予習のおかげで、刑事訴訟法の講義は、まあまあ楽勝だったが、英文読解はちょっと冷や汗ものだった。
 語学系の講義は、どれもいつ当てられるかヒヤヒヤしながらの1時間半が常で、これがすこぶる心臓に宜しくない。
一応、予習はしてあったんだが、ちょっとでも言い淀むと、その辺を突っ込まれて、晒し者になるから気が抜けないのだ。
 今日も、誰だか知らねぇが、講師の質問に答えられずに、大恥をかかされていた学生が居た。
 俺が当てられなくてよかった。その質問には、俺もまともに答えられそうになかったからな。

 そんなことを思い返しながら、俺は壁や天井が煤けた学食の片隅で、いつものようにコロッケをトッピングした不味い
ラーメンを食っている。
 栄養学的には褒められたもんじゃないんだろうが、安くて腹が膨れるから、昼飯はもっぱらこれだった。
 そんないかがわしい代物を学食の隅っこに引っ込んで、もそもそと食う。我ながら、どっから見ても負け犬っぽい。

 俺は、ラーメンを食う手を止めて、ちょっとだけ周囲を窺った。大学生活を始めておよそ一箇月。一年生で、よそ者だと
いう遠慮が無意識に働いているせいなのか、俺は、決まって隅っこの方で飯を食う。
 そのため、場末とでも言うべきこの場所は、俺の指定席みたいなもんになっちまった。

「しかし、俺の周囲の連中も、いつもながら似たような顔ぶれだよな……」

 どいつもこいつも、高校生に毛の生えたようなガキっぽい感じがするから、その多くは新入生なんだろう。料理を受け
取るカウンターに近い便利な場所は上級生に遠慮して、こうして隅っこで大人しくしているのかも知れない。
483風(前編) 9/44:2011/03/06(日) 08:10:11.30 ID:9cdJfIvR

「でさぁ……、午後の解剖学なんだけどぉ……」

 声がした方に目線だけを送ってみると、目がパッチリとして、長い髪を一本のお下げにした、モデルばりに可愛い娘が、
弁当箱の蓋を持ち上げながら、差し向かいで座っている男子学生に話しかけていた。

「解剖学は、筋肉の一筋、末梢神経の一本一本に至るまで細かく分類されてっからなぁ……。たしかに面倒くさいよ
なぁ……」

「これって、全部、前期のテストに出るんだよね?」

「そりゃ、出るだろ。やる気のない奴や、記憶力のない奴をふるい落とすにゃ、こうした細々とした事項を訊くのが一番だ
ろうからさ」

「新入生のうちから、不適格者は排除って、ことぉ? 何げにひどくない?」

「しょうがないさ、いずれは人様の命を預かるんだから、無責任なヤブはまずいってこったろう。お前も、家業を継ぐため
には頑張るしかないだろうが」

「そりゃ、そうなんだけどさぁ……」

 『解剖学』というから理学部の生物学科かと最初は思ったが、『人様の命を預かる』という台詞で、医学部生だと分
かった。二人とも、俺と同じ新入生のようだが、法学部と医学部とじゃ、同じ大学でも偏差値が段違いだ。法学部にぎり
ぎり滑り込みセーフだった俺(たぶん、そうだろう)なんかとは、違う次元の連中だぜ。
 それもモデルばりに可愛い娘の実家は開業医らしい。

「まぁ、お互い必死こいて、この大学に入ったんだ。その勢いで、医師国家試験の合格まで頑張ろうぜ」

「……うん……」

 その女子の相方である男子学生は、度の強そうな黒ブチ眼鏡のせいで、目元はよく分からなかったが、鼻筋が通り、
顎のラインがすっきりとしたカーブを描いていた。どちらかというと、イケメンに属するだろう。

『頭脳明晰でイケメン、おまけに才色兼備の彼女付きとはね……』

「おっ、この高野豆腐、上出来」

 そのイケメン男子学生も自分の弁当箱を開けて、おかずに箸をつけていた。
 何じゃこりゃ、弁当箱の大きさや形は違っても、その女子学生と男子学生とで、中身は全く同じじゃねぇか。
 しかも、美観にまで配慮したセンスのいい盛り付けをしてやがる。

『彼女の手作り弁当かよ……』

 無い無い尽くしの俺にとっちゃ、気分のいい光景じゃねぇな。
 畜生、羨ましくなんかねぇぞ!!!! ………………………いや、本音は羨ましいよな……。

 二人のことを努めて意識しないようにしていたが、それにしても、色とりどりのおかずが盛り付けられた弁当は旨そう
だった。
 不覚にも、その弁当をまじまじと凝視していたらしい。それにお下げ髪の女子学生が気付いたのか、俺と彼女の目線
が交錯した。

「あ、あのぉ〜〜、な、何か?」

 不幸にも俺と目線が合ってしまった女子学生が、肩をすくめておののき困惑している。
 鏡で自分の顔を確認したわけじゃないが、この時の俺は、一昨日の起きがけに、あやせから「性犯罪者予備軍」と罵
られた時と似たような目つきだったんだろう。
484風(前編) 10/44:2011/03/06(日) 08:11:19.52 ID:9cdJfIvR
 そのお下げの彼女は、差し向かいに居る男子学生に救いを求めるような眼差しを送っている。し、しかし、

「……………」

 イケメン眼鏡も、ドン引きして絶句してやがるのか?
 俺って、どんだけ人相悪いんだろう。いや、こっちに来てから完全に負け犬モードの連続だったから、急速に悪化した
のかも知れない。
 元々がよくはないけどな。

 そのイケメン眼鏡は、俺が食いかけているコロッケ乗せラーメンを一瞥し、眉をひそめている。
 そりゃそうだ、栄養学的には、お世辞にも褒められたもんじゃねぇからな。
 そっちの彼女手作りの、おそらくは栄養のバランスも考えている弁当とは大違いだ。

 食い物からして、リア充と負け犬とじゃ、こうも違うんだな。
 俺は、今にも二人が席を立って別の場所に移動するか、リア充眼鏡が俺に抗議をしてくるか、そのいずれかを覚悟した。

『俺の女をガン見するんじゃねぇ!』

 ぐらいは言われて、下手すれば、一発、二発は殴られてもおかしくはない。

 だが、そのリア充眼鏡の行動は、斜め上を行ってやがった。

「よ、よかったら、ど、どうだ? 俺とこいつだけじゃ食べきれないほど作っちまったから、え、遠慮なく、く、食ってくれて、
い、いいぞ……」

「?!」

 イケメン眼鏡は、おずおずと自分の弁当箱を俺の方に差し出してくるじゃねぇか。相方の女子学生を見れば、彼女も、
困惑しているような雰囲気は否めないが、それでも微笑していやがる。

 これって、リア充の余裕?

 乞食じゃあるめぇし、理由なく施しを受けるのは気が進まなかったが、差し出された弁当は、本当に彩りがよく、旨そう
だったんだ。
 俺は、ラーメンの汁が染みた割り箸を、イケメン眼鏡が差し出した弁当箱に恐る恐る伸ばし、出汁巻き卵の一片を掴
み取って口に運んだ。

「旨い! すんげぇ旨いよ」

 昆布か何かの出汁の味とともに、砂糖とは異なる嫌味のない甘さが印象的だった。
 濃口醤油でどす黒く染まり、化学調味料と砂糖の入れ過ぎで後味が悪い、お袋が作る卵焼きとは大違いだ。

「そ、そうか、よかった……」

 そう呟いて、イケメン眼鏡は、相方に頷いた。

「やったじゃん。やっぱ、亮一って、医者以外だったら、調理師になっていたかもね」

「え?!」

 俺は絶句した。彼女と揃いの弁当は、彼女ではなく、亮一と呼ばれたその彼氏が作っていたのだ。


485風(前編) 11/44:2011/03/06(日) 08:12:27.08 ID:9cdJfIvR

「俺は、陶山亮一、医学部の一年だ。こっちは、同じ高校の出身で川原瑛美、やはり医学部で俺の同級生だ」

 陶山と名乗る男子学生に紹介されたお下げの女子学生は、「川原です」と言って、俺に対して軽く会釈をしてくれた。

「お、俺は、高坂京介、法学部の一年だ」

 俺も、彼らに倣って、軽く自己紹介だ。
 だが、他人の彼女をガン見した上に、弁当までおすそ分けされたバツの悪さがあって、どうにも緊張しやがる。

 そんな俺に対して、陶山も川原さんも鷹揚そのもので、川原さんに至ってはニコニコと害のない笑顔を浮かべている。
うわ、やべぇ、人の彼女だってのに可愛すぎる。

「亮一は、料理が好きなのよ。で、作ったものを食べてもらって、それを褒めてもらえるのが純粋に嬉しいの」

 男でも料理が好きな奴が居るらしいってのは聞いたことはあったが、実物を目の当たりにしたのは、これが我が人生
で最初だろう。
 にしても、料理を褒めたぐらいで、あやせに『性犯罪者予備軍』と罵られたほど目つきの悪い俺を信用していいもの
か。今いち理解に苦しむよな。

「さ、さっきは、川原さんのことをジロジロ見て……。俺って目つきの悪い不審者だよな。それなのに……」

 いじけて愚痴るように言っちまった。だが、陶山は苦笑し、川原さんは、「うふふ……」と笑っている。

「高坂くん、だったっけ? さっきの高坂くん程度の目つきじゃ、あたしは別に驚かないから……」

 そうして、川原さんは、相方の陶山に、黒ブチ眼鏡を外すように促した。

「うわ!」

 眼鏡を外すと、こうも印象が変わるものなのか。沙織もそうだったが、陶山の場合も驚きだ。

「びっくりしただろ?」

「ああ、格闘ゲームのラスボスみたいな迫力があるな……」

 言われた陶山は、俺の一言にピンと来なかったのか、「ラスボス?」と呟きながら小首を傾げている。
 どうやら、こいつはゲームなんかとは無縁であって、オタクではないらしい。

「亮一のは伊達眼鏡なのよ。本人は、目つきが悪いってコンプレックスを持っていてね。それで掛けてるの。あたしゃ、
別段、目つきは悪いとは思わないんだけどさ」

 三白眼っぽいが、よく見れば柔和な印象もある。迫力はあるが、少なくとも悪党ヅラではない。

「ま、まぁ、事情が特別らしいのは分かったよ……。でもよ……」

 その後は、『どこの馬の骨とも知れない俺みたいな……』と続けるつもりだったが、言えなかった。リア充のカップルを
前に、格好が悪すぎるからな。だが、

「何でかしらね……」

「うん、何でだろうな」

 陶山も川原さんも、勘が鋭いらしい。こちらが言いかけていたことを見抜いているようだ。

「理屈とか、理由とかなんてのは、多分なくて、高坂は、何となく俺たちと似たような感じがしたから、瑛美の奴が声を
486風(前編) 12/44:2011/03/06(日) 08:13:44.60 ID:9cdJfIvR
かけたし、俺も弁当を差し出した。そんだけの気がするな」

「うん、そうかも……」

 本当に頭のいい奴、嫌味な言い方を許してもらえば、高等な奴ってのは、勘が鋭いだけじゃなくて、偏見や先入観も
変な風には持っていないのかも知れない。

「ところで、俺も瑛美も地元の人間なんだ。高坂、お前は?」

 二人ともジモティだってのはイントネーションで何となく分かっていた。
 それは俺の場合も同様で、この二人には、俺が関東出身だってのがモロバレだろう。

「千葉出身だ。千葉県の千葉市に実家がある」

「へぇ〜〜千葉なんだぁ〜。あたしも、中学二年から高校二年の五月までは、埼玉の親戚の家に居たんだよね」

 川原さんの一言に陶山も頷いている。
 地元出身のこの二人に、関東出身者である俺への偏見みたいなものが感じられなかったのは、そのせいだろうか。
 それとも、こっちの人間が関東の人間をバカにしているというのは、俺が抱いていた根拠のない思い込みだったのか。

「何だかんだ言っても、首都圏が文化の中心なんだ。こっちの人間に、東京への憧憬がないかっていうと、そりゃ嘘だ。実際、俺だって、瑛美の奴が中学の途中で向こうに行った時は羨ましかったよ」

 陶山が呟くように言った。こいつは、表裏のない正直な奴なんだろう。
 そうした点は、馬鹿正直な俺と似通っているのかも知れねぇ。

 俺は、腕時計で時刻を確認した。あとちょっとで、午後一時十分前になるところだった。

「そろそろ昼休みも終わりだな」

 陶山と川原さんは、微笑みながら頷いている。

「高坂は、明日もここで飯を食うんだろ? よかったら、今度は首都圏での話を聞かせてくれよ。それと、法学部での
話とかも頼むぜ」

「そうは言ってもよ、大したことは話せないぜ」

「いや、瑛美はとにかく、俺は関東のことはロクに知らないんだ。何だって構わないさ。それに、医学部の連中だけで話し
ていると、息が詰まってなぁ。なんか純粋培養ってのは、俺の性に合わないんだよ」

 そう言うと、陶山は川原さんを伴って、「じゃあな……」という一言を残して、医学部のある学棟の方へと歩み去って行った。

「純粋培養ね……」

 医学部生らしい表現なのかどうなのか知らないが、妙なことを言うもんだ。
 とにかく、陶山も川原さんも、物好きな変わり者なんだろう。
 そうでなければ、俺なんかに声は掛けなかったに違いない。
 しかし、それでも、保科さんに次いで、地元出身の学生と知り合うことができたんだ。

「俺にも居場所があるのかな……」

 八方塞がり一歩手前だった状況も、少しずつだが、変わりつつあるのかも知れなかった。


487風(前編) 13/44:2011/03/06(日) 08:14:54.33 ID:9cdJfIvR
*  *  *
『あと、一時間ほどで到着するでおじゃる』

 次の日曜日の午前十時頃、相変わらずヘンテコな言葉遣いのメールを沙織から受け取った俺は、新幹線が停車
する中央駅に向かった。
 いつものように、路面電車に乗り、終点で下車。そこからはこの街を南北に貫いている地下鉄に乗り換える。

「こんな骨董品ばかりで出来ている街に地下鉄とはね……」

 恐ろしくミスマッチなんだが、渋滞に巻き込まれたら身動きがとれなくなる路線バスよりも断然便利ではある。
 ただし、首都圏の地下鉄に比べて初乗りの料金が高めなのはいただけないけどな。

「ちと早めに来ちまったかな」

 駅の時刻表を見たところ、沙織と黒猫が乗った新幹線は、あと二十分ほどで到着するようだ。
 手持ち無沙汰な俺は、新幹線の改札口からコンコースをぶらぶらと所在無くうろついていたが、何とはなしに駅の
北口に出てしまっていた。

「そういや、こっちの方は、あんま来ないからな……」

 この中央駅辺りに足を向けたのは、大学受験の時と、合格して今の下宿屋に手荷物持って引っ越してきた時と、この
前の連休であやせを見送った時と、それに奨学金の申請書を親元に郵送するために駅前の中央郵便局に行った時く
らいだ。
 俺は、そんなことを思いながら、街並みをぼんやりと眺めていた。
 何らかの規制でもあるのか、この街には高層建築らしいものが見当たらない。そのせいで、千葉や東京の街並みを
見慣れた目には、えらく大昔の景観を見せられているような気分になる。

「ビル自体も古くさいのが多いけどな……」

 モルタルがねずみ色に変色した雑居ビルの一つに、原色を多用した、この街には場違いといえる派手な看板が
掛かっていた。
 アキバにある著名なアニメショップの支店が、あのビルにあるんだ。
 あの店があることは、大学受験を終えて、ひとまず千葉に戻る時に気が付いたが、未だに行ったことはない。
 この街に島流し同然に隠遁させられたことで、オタク趣味を持つ沙織や黒猫、それに桐乃との関係がぷっつりと
途絶えてしまった。
 もともと、積極的にオタク趣味にのめり込んでいなかったせいもあって、桐乃たちの影響がなくなってしまえば、
この種の店に足を向けようという気も失せてしまったようだ。

「それに、アキバを思い出させるような店は、あいつらのことも思い出させるから、辛いんだよな」

 だが、今日は、そのあいつらがやって来るんだ。俺は、腕時計で時刻を確認した。間もなく、あいつらが乗った新幹線
が到着する。


「京介氏ぃーーーーーーーーー!!」

 ぐるぐる眼鏡にバンダナ、それにチェックのカッターシャツの裾をジーンズに突っ込むという、相変わらずのオタク
ファッションの沙織が右手を高々と上げ、それをブンブンと振り回している。
 その傍らには、黒を基調としたゴスロリファッションで異彩を放つ黒猫が付き添っていた。

「お前ら!」

 本当に来てくれたんだな。首都圏から数百キロも離れたこの街に。
 先日、メールと電話で沙織と連絡した時には、あまり気に留めなかったが、首都圏からここに来るってのは、時間的に
488風(前編) 14/44:2011/03/06(日) 08:16:10.97 ID:9cdJfIvR
も経済的にも、そうそう簡単じゃねぇからな。
 おっと、いけねぇ。不覚にも涙腺が緩みそうになっちまったぜ。そこをぐっとこらえて、改札口から出てきた沙織、それに
黒猫と、がっちりと握手をした。

「あら、もっとしょぼくれているかと思ったけど、意外にも元気そうなのね。肩透かしだわ……」

 赤いカラコンを嵌めた瞳を瞬きもさせずに、辛辣なことをさらっと言う。こいつも相変わらずだ。そのくせ、不意打ちの
ようにキスをしたり、『付き合ってください』とかをのたまうんだから、女ってずるいよな。

「まぁ、まぁ、黒猫氏も、不器用な照れ隠しはほどほどに……」

「照れだなんて、そんなことあるわけがないでしょう?」

 抗議しかけた黒猫に、沙織は、「チッ、チッ、チッ、チッ……」と、軽く舌打ちしながら、右の人差し指を振って見せた。

「そういう素直でないところが、黒猫氏の個性ではありますが、ここは素直に京介氏との再会を喜ばれた方が宜しかろ
うと思いまするぞ」

「……余計なお世話よ」

 恨めしげな半眼を沙織に向けていやがる。
 だが、沙織は沙織で、後頭部をポリポリと掻きながら、「いやぁ〜。この黒猫氏のリアクションも、久方ぶりでござる」
なんて、余裕をかましていた。
 でも、本当に久しぶりだな、こんなやりとり。これに桐乃がいれば完璧なんだが……。

「それよりも、まずは、この街にあるアニメショップに行こうではありませんか。帰りの電車のことを考えますと、時間は限
られておりますからな」

「そうだな……」

 場を仕切るのは、いつだって沙織なんだ。サークルの主催者であるし、その正体は大富豪のお嬢様だからな。帝王学
とでも言うんだろうか。マネージメントのコツとか極意みたいなもんを、既に教え込まれているか、教えられなくても、沙織
自身が家族とのやりとりで自然に身に付けてきたのかも知れない。
 おそらく、保科さんもそうなんだろう。下々の俺には、想像も出来ねぇや。
 おっと、それはさておき、

「しかし、その店なんだが、思った以上にしょぼい感じだぜ」

 前述のように行ったことはなかったが、ちっぽけな雑居ビルの一角にあるってだけで、おおよその規模は分かるからな。

「それでも、ご当地特有のものがあるかも知れないでしょ? 遠路はるばるやって来た私たちを落胆させるようなことを
わざわざ口にするなんて、本当に気配りに欠けているのね」

 そりゃー、お前に言われたくねぇよ、と言ってやりたかったが、まぁ、やめておいた。
 こんな痛い台詞も、こいつの個性なんだからな。

 で、肝心のショップだったが、見事にアキバにある本店の劣化版だった。
 売り場の面積が本店よりも限られているから、どうしても売れ筋というか、メジャーなものばかりで、本場を知っている
俺たちには物足りなかった。

「う〜〜ん。まぁ、こんなもんでござろうか……」

 沙織も黒猫も、それほど落胆していないようだ。
 黒猫も口ではああ言ったものの、この店自体には、さほどの期待はしていなかったと見える。
489風(前編) 15/44:2011/03/06(日) 08:18:02.29 ID:9cdJfIvR

「まぁ、東京とかに比べると、ちっぽけな街だからな……」

「拙者たちは、この店を目当てにこの街へ来た訳ではござらんから、お気になさらずに……」

 そうだよな。何だか面はゆいが、こいつらは、俺に会うためにやって来てくれたんだ。
 俺も、こいつらが楽しめるようなところに案内してやらないといけねぇ。
 だからと言って、これからどうするかはノーアイディアなんだけどな。

「とにかく、食事にしようぜ。ちょっと早いけど、今のうちなら、どの店も空いているだろう」

 何を食うかって? そりゃ、オタク連中にはジャンクフードが似合うのさ。
 俺も沙織も黒猫も、ひとまずは駅前のハンバーガーショップに入ることにした。

「で、午後はどうする?」

 この前のあやせのように、寺社を訪ねるってのも考えたが、沙織や黒猫が喜んでくれるかどうかは微妙だった。
 それに、保科さんと出くわした禅寺は微妙に行きづらい。
 保科さんの級友だってだけで、拝観料も、茶代も茶菓子代も受け取ってもらえなかったのが、何だか引け目になってしまっていた。

 どうしたものかと内心思案していた俺をよそに、沙織も黒猫も、黙々とハンバーガーと付け合わせのポテトを平らげ、
沙織に至っては、最後にコーラをストローでズウズウとすすり上げて、やおら、にんまりとした。

「もし、宜しければ、拙者にお任せあれ。以前から行ってみたかったエリアが、この街にはござる」

「あ、そ、そうなの?」

 ホスト形無しだな。まぁ、下宿と大学を往復するのが関の山の毎日じゃ、この街のことを何も分かっちゃいないも同然
だから仕方がない。

「あまり期待は出来そうにないけれど、沙織のおすすめが何なのか、少しだけ気にはなるわね……」

 黒猫も異存はないらしい。

「では、参りましょうぞ。まずは、駅前の七番のバス乗り場でバスに乗るのでござる」

「バスで行くのか?」

 沙織は、この街のガイドブックのバス路線網のページを開いて頷いている。
 市内のバス路線は、とんでもなく複雑で、渋滞にも嵌りやすいから、俺は滅多に乗ったことがなかった。

「まぁ、見知らぬ街を探訪するには、バスが一番でござるよ。地元の人がよく利用されるから、その街の個性というか
匂いというか、そんなものをじかに感じ取ることが出来るのでおじゃる」

「たしかに、そうかも知れないけどよ……」

 一つ路線を間違えただけで、バスってのはとんでもないところに行っちまうからなぁ。
 しかし、沙織は、自信たっぷりだから、こいつを信じて行ってみるか。
 こういう自信ありげなところも、サークルとかの主宰者に必須の資質なんだろうな。

「それでは、いざ、参ろうではござらんか」

 沙織に促されて俺たちはバス乗り場に向かうことにした。
 細長い島状のプラットフォームには、鉄パイプの先端に『市営バス 7番乗り場』とだけペンキで手書きされた丸い
490名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 08:26:08.55 ID:wjrrLZFK
支援
491風(前編) 16/44:2011/03/06(日) 08:27:26.24 ID:9cdJfIvR
鉄板が取り付けられ、その下には四角い鉄板にこれもペンキで手書きされた時刻表が申し訳程度にくっ付いている
ポールがぽつねんと突っ立っていた。このレトロなしょぼさが、いかにもこの街らしい。首都圏には、こんな一昔以上前
のバス停なんか、もうありゃしないからな。

「ありがたいことに、バスが待っていてくれてるぜ」

「でも、時刻表では間もなく発車時刻でこざるぞ。各々方、お急ぎを」

 沙織に言われ、あたふたと乗り込んだ途端、バスは身震いするようにブルブルとエンジンを始動し、ドアを閉じて動き
出した。

「間一髪ね。沙織と一緒だと、無駄にスリリングなことがあって、本当に飽きないわ……」

 黒猫の指摘は、毎度のことながらシニカルだが、俺も同意見だな。だが、それがいい。
 
 ガタゴトという騒音が目立つ、この街に似つかわしい古臭さを漂わせたバスに揺られること二十分。俺たちは、この
街の東側にある繁華街に行き着いた。
 この街が変わっている点はいくつもあるが、その一つは、中央駅の周辺には大手の百貨店とか中央郵便局とかが
あるにはあるが、繁華街と呼べるほどの賑わいはないことだ。
 本当の繁華街は、中央駅から離れた、盆地の中央付近に散在していた。
 これは、鉄道が古くからの街並みを避けて、盆地の南の縁をなぞるように敷設されたためだろう。
 新幹線が通るようになっても、この街が本当に賑わっているところは、昔も今も変わらないらしい。
 だが……、

「ここなの?」

 バスから降りた俺と黒猫は、沙織に訝るような視線を向けた。
 だって、繁華街とはいっても、大通りから狭くて薄暗い路地がいくつも延びているだけで、東京や千葉のそれとは
かなり趣きが違う。

「たしか、この路地で間違いないはずなんでおじゃるが……」

 沙織は、目当ての店のホームページか何かを印刷した紙切れで、その店の場所を確かめているようだった。

「いったい、俺たちをどこへ連れていくんだよ」

 ここに至っては、もう、俺の出る幕はねぇな。あとは、沙織だけが頼りだ。

 その沙織は、その紙切れに記されている住所と、電柱とかに書かれている番地とを見比べながら、目的地を探っている。

「交番で訊いた方がよかねぇか?」

 あ、そうは言っても、交番がどこにあるか分かってないよな。俺って、どんだけ間抜けなんだか。

「まだ、分からないの?」

 黒猫も、埒があきそうもない沙織にイラついてきたのか、赤い瞳から繰り出す視線が、心なしか刺々しい。
 だが、沙織は、時折、「う〜〜ん」と呻吟はするものの、磊落そのもので、紙切れに記されている住所とガイドブックの
地図とを照合し始めた。

「おお!!」

「わ、分かったんだな?!」

492風(前編) 17/44:2011/03/06(日) 08:28:49.87 ID:9cdJfIvR
 沙織は、にんまりと頷いた。

「京介氏に、黒猫氏、気を揉ませたようで、あいすみませぬ。しかし、この路地に、目指す店がござるよ」

「ここか?」

 沙織には悪いが、思わず詰るように言っちまったぜ。
 だって、その路地は、狭くて、薄暗くって、入口付近にある洋品店は品揃えがどれも婆臭そうで、見るからに垢抜け
ない感じがしたからだ。
 どう見ても、地元のおばちゃん向け。それも、昨今の不況で寂れまくっている場末の商店街以外の何ものでもない。

「入り口の雰囲気が、何となくいただけないわね……」

 黒猫も容赦がない。たしかに、入り口からしてこの寂れようじゃ、奥の方はさらにどうしようもない状態だろう。
 おそらくは、シャッターが閉まった、廃業店舗が立ち並んでいるのが精々ではないかと思われた。

「まぁ、まぁ、ロクに見もしないで、結論を急いではなりませぬぞ。拙者が入手した事前情報によれば、この奥には、あっと
驚くような宝の山があるはずなのでござるよ」

 にぱっ! という感じで口元を緩めた沙織を見ていると、『そんなもんかいな……』という気がしてくるからな。実際、
今までも、沙織の見立てが外れたことはない。ここは、こいつを信じて、行ってみっか。
 俺と黒猫は、いつものように喜色満面といった風情の沙織に続いて、その路地に足を踏み入れた。

「うわ……。ここは、この街でも、極めつけにレトロだな」

 入口付近にあった垢抜けない洋品店の隣には呉服店があったが、振袖とかの派手なものばかりではなく、いつぞや
保科さんが着ていたような紬の反物が並んでいた。

「京介氏。ここのお店はなかなかいい反物が揃っているようでおじゃるぞ。そこの結城紬なんか、昨今珍しい草木染め
で、おそらくかなり昔に織られた、ビンテージ品でありましょうぞ」

「これがそうなの?」

 黒猫と俺はショーケース越しに沙織が指差す反物を一瞥し、それからプライスタグを見て仰天した。

「何だよ、こりゃ、軽く自動車が買える値段じゃねぇか!」

 一見、寂れたような店に、こんなもんがゴロゴロしてるんだぜ。本当に、この街は油断がならねぇな。

「その隣の隣は、おもちゃ屋だけど、品揃えが怪しい感じだわ」

 黒猫の指差す方向には、ブリキの玩具、セルロイドの人形、それにこの地方独特の独楽や凧等の郷土玩具が、所狭
しとカオスのように渾然とした状態で並べられている玩具店が、アーケードの薄暗い白熱電球に照らされて佇んでいた。

「冥界の眷属が経営しているのかしらね……。時の流れから取り残された、この世にあって、この世にない、そんな雰囲気ね……」

 そいつは俺も同感だな。白熱灯に照らされた人形の顔が、薄闇から浮かび上がって見えるんだからさ。

「こういうお店には、初期のガンプラとかも置いてあることが多いんでござるよ」

 品揃えは、昨今のレプリカなんかじゃなくて、デッドストック、つまりは大昔の新品未使用品ばかりのようだ。
 ただ、残念なことに、入り口には「本日休業」の札が掛けられていて、店の奥は真っ暗だった。
 いや、この方がよかったかな?
493風(前編) 18/44:2011/03/06(日) 08:33:32.38 ID:9cdJfIvR
 なまじ踏み込んでしまっていたら、色々とお宝が出てきて、大散財ってことになったかも知れねぇからな。

 その後は、怪しげな漢方薬店、老舗っぽい和菓子屋、牛肉に衣をつけて揚げた『ビフカツ』を食べさせる店が続く。
 ついでだけど、この地方でカツっていうとトンカツよりも、このビフカツのことを指すらしい。

 ビフカツ屋を過ぎると、コッペパンやアンパンを自製して売っているこじんまりとした昔ながらのパン屋があり、
その隣に、沙織お目当ての店が並んでいた。

「おお、ここでござるよ!」

 下の階が一段低くなって半地下状になっていて、そこはモデルガンやエアガンのショップになっていた。その上の階、
一階と呼ぶべきか二階と呼ぶべきか中途半端な高さにある店は、軍の放出品を扱ういわゆるミリタリーショップのようだ。

「お前のお目当ては下の階か? それとも上か?」

 そういえば、こいつはサバイバルゲームにも関わっていたんだよな。
 昨年、横浜の自宅をアポなしで訪問したら、電動エアガンを手に迷彩服で登場しやがった。

「もちろん、両方でおじゃるよ。しかし、京介氏や黒猫氏にも楽しんでいただけるように、まずはファッションから攻めて
みましょうぞ」

「言っておくけど、私にあなたのようなミリオタ趣味はないわよ」

 咎めるような黒猫の視線を笑顔で受け流し、沙織は彼女の右手を取った。

「いやいや、黒猫氏にも絶対に気に入っていただけると思いまするぞ。この店は、軍の放出品と申しましても、ヨーロッパ
の、それも五十年代、六十年代のビンテージ物を主に扱っているという話でござる。昔の軍用品は、今のように機能一
点張りではござらんから、デザインも言うなれば時代がかった重厚なものにござる。素材も、良質のウールを惜しげもな
く使っていて、今では同じようなものを手に入れようとすると、大変な金額が掛かりそうなものがあるのでござるよ」

 ビンテージ物っていうと、保科さんの紬や、路地の入口付近で見た結城紬の反物を連想してしまった。

「そんな昔のものが残っているんだとしたら、とてつもなく高価なんじゃないか?」

「いやいや、そこが官給品の面白いところにござる。軍は、使用済又は未使用のままデッドストックとなった被服とかを
民間の業者に払い下げるのでござるが、その際に、購入した価額以上では払い下げ申さん。廃棄処分に準じる扱いだ
からでござるよ。加えて、昔と今とでは貨幣価値に大きな差がござる。今は昔に比べてインフレ状態でありますれば、軍
が購入した価額であっても、今となっては低廉ということにもなるのでござる」

「なるほどねぇ……」

 末は女流実業家間違いなしの沙織が言うと説得力あるよな。

「でも、中古品、つまりは廃棄処分になるような古着が多そうな感じだけど、大丈夫かしら……。私は、ボロをまとうような
グランジなファッションは願い下げよ」

 うわぁ、相変わらず遠慮がねぇな……。しかし、こいつの指摘も頷ける部分はある。
 俺も、『どうなんだ?』と問うつもりで、沙織のぐるぐる眼鏡のレンズ部分に目線を向けた。

「まぁ、『廃棄処分に準じる』というのは、いささか言い方に問題がござった。古着となったものにはそれなりにダメージ
があるものもござろうが、着られないほどのオンボロは扱ってはおらぬようですぞ。それに、この店は、新品未使用の
デッドストックを出来るだけ多く扱うようにしているとのことでござる」

「そう、新品があるというのなら、まぁ、救いがあるわね。でも……」
494風(前編) 19/44:2011/03/06(日) 08:34:54.47 ID:9cdJfIvR

 沙織に手を引かれたままの黒猫は、ためらうように背を丸め、腰が引けていた。
 どうやら、オタはオタでも、ジャンルの違う世界に踏み込むのが内心は怖いんだろう。強気な発言ばかりが目立つが、
その実、人見知りしがちな黒猫の、悪く言えば弱さ、よく言えば繊細さ故なんだろう。

「なぁ、お前の趣味には合わないかも知れないけど、せっかく沙織が連れてきてくれたんだ。入るだけは入ってみようぜ」

「…………………」

 黒猫は、赤い瞳を俺に向け、暫し無言だったが、やおら、こっくりと頷いた。

「黒猫氏も、百聞は一見にしかずでござる。なに、入ってみて趣味に合わないようであれば、早々に退散しましょうぞ」

 俺たちは沙織を先頭に、沙織に手を引かれた黒猫、そして俺が、上階のミリタリーショップへと入って行った。

「古着特有の匂いかしら……」

 黒猫が、本当に猫のように鼻をひくつかせながら呟いた。
 たしかに、体育倉庫のような埃臭さと、箪笥を開けた時に感じるウール特有の匂いと、防虫剤らしい薬品臭さが店内
には漂っていた。

「でも、そんなに嫌な匂いじゃねぇな。俺はあんまり気にならない」

 意外にも店内は整理整頓が行き届いていて、アイテムが国別にまとめられていた。
 コートやジャケット等の被服類はハンガーにきちんと掛けられ、時計や飛行機か何かの計器とかのメカは、ガラス
ケースにきちんと収められている。

「う〜〜ん、何と申すべきか……、若者向けのファッションの店みたいで、これはこれで宜しいのでござろうが……」

 迷彩服も着こなす沙織にしてみれば、もっと雑然としていた方が、放出品を扱う店っぽいとでも思っていたんだろう。
だが、それが、いい意味で肩透かしを喰らったらしい。

「俺みたいな素人は、こうしたきちんとした店の方が、好みのアイテムを見つけやすくて助かるけどな」

「それもそうでおじゃるな……。ひとまずは、各々方で、めぼしい物がないか個別に探索してみてはいかがでござろう」

「え? お、おい!」

 言うが早いか、沙織は俺たちをその場に残して、店の奥の方へと進んでいく。
 ミリタリーものには正直疎い俺は、正直、どこから見ていいものか見当もつかない。それは黒猫も同様らしかった。

「よかったら、一緒に品物を見て回らない?」

「そうだな、俺も、軍の放出品を持っていないわけじゃねぇが、沙織ほどのオタじゃねぇからな……」

 俺が持っている軍の放出品と言えば、あやせと一緒に出かけた時に着ていた戦車兵用のジャケットだけだからな。

「沙織は、サバゲーもこなすミリオタですもの。彼女は特別よ……。いろんな意味で……」

「そいつは、たしかにそうだよな……」

 沙織が本当は何者なのか、例えば、沙織の実家がどこにあって、沙織の一族がどんなビジネスをしているのか、俺も
黒猫も皆目分かっていない。
 もしかしたら、こうして俺たちを率いて遊んでいるのも、実業家たるための訓練の一環なのかも知れない。
495風(前編) 20/44:2011/03/06(日) 08:36:34.95 ID:9cdJfIvR
 そう考えると、俺も黒猫も、そして桐乃も、体よく沙織の訓練に付き合わされているようなものなんだろう。
 だが、それでいい。束の間であれ、こうして一緒に過ごすことが出来て、それが楽しいんだ。
 何の不足もない。少なくとも、この俺には。

「旧ソ連とか、中共のは野暮ったくて、いただけないわね……」

 国別の区分けには、ロシアや中国以外にも、クロアチアとか、チェコとか、ブルガリアとか旧東側のものあったが、ここ
は無難に西側のグッズから攻めることにした。
 俺と黒猫が佇んでいるところの間近には、『フランス軍』と『ドイツ連邦軍』の区分けがあって、コートやら、ジャケット
やらの被服が、一列になってハンガーラックで吊るされていた。
 その多くは、usedらしい、くたびれた感じが否めないものだったが、闇雲同然に手さぐりで吊るされている被服類をま
さぐっていたら、明らかに新品と思しき毛織物の感触を俺の指先は感じ取った。

「何だか知らねぇけど、こいつは古着じゃなくてデッドストックみたいだぜ」

「そう……、でも、手さぐりじゃ何が何だか分からないでしょうに……」

「たしかにそうだが、何か、こいつはとんでもない掘り出し物のような感じがするんだよな」

 俺は、半ば冗談で、そんなことを口にした。だが、実際に、探り当てた商品をハンガーから外して手に取ってみて、それ
が本当に掘り出し物であることに俺はもちろん、黒猫も仰天した。

「な、何じゃこりゃ……」

「マ、マント、なんじゃないかしら……」

 重量感のあるウールの生地で出来てはいたが、その形状はまさしくマントだった。色は、漆黒に近い濃紺で、本当に
闇の眷属あたりが着用しそうな雰囲気だ。
 商品のタグには、『フランス軍ウール・ケープ デッドストック』とだけ書いてあった。肝心の年代が不明だったが、
おそらくは、五十年代、下手をすれば四十年代というところだろう。とんでもないビンテージ品だ。

「き、着てみるか?」

「う、うん……」

 元々は男性用だから、黒猫にはサイズ的にどうかと思ったが、黒猫の足首よりもちょっと上という辺りに裾がくる程度
で、これなら無様に引きずったりしないだろう。
 というか、これぐらい裾が長い方が、往年のマントらしい感じがする。

「おい、おい、似合うぜ!」

「……お世辞なんて、陳腐なことを言わないでもらいたいわ……」

「いや、本当に似合っているんだぜ」

 黒を基調としたゴスロリファッションをすっぽりと覆うマント。本当に決まりすぎて怖いくらいだった。
 このマントが、これほど似合う奴ってのは、世の中にそうは居そうもない。
 しかし、これも軍の制服だったんだな。こんなのが制服だったなんて、フランス、というか時代が時代だったんだろうか。
 いずれにしても半端ねぇぜ。

「おお! 黒猫氏、お似合いではござらんか」

 何やら、コート類を漁っていたらしい沙織も、マントを着た黒猫に気が付いた。

「だろ? ゴシック調のファッションが似合うから、こいつにマントは本当にマッチするよな」
496風(前編) 21/44:2011/03/06(日) 08:38:39.87 ID:9cdJfIvR

「そ、そんなに似合うの?」

「ああ、掛け値なしに似合うぜ。何なら、そこの姿見で確認してみろよ」

「う、うん……」

 店内の大きな鏡には、黒っぽいマントを纏った黒猫の姿が映し出された。
 黒猫は、自分の姿に初めは戸惑いを覚えたのか、口を真一文字に引き結び、背筋を伸ばすようにして身を強張らせ
ていた。だが、やがて、おずおずとではあるが、首を左右に回したり、上体をひねったりして、ポーズをとり始めた。

「やっぱり似合うじゃねぇか。それと、着心地はどうだ?」

「悪くないわね。重くてどうしようもないかと思ったけど、着てみると、意外に重さは気にならないわ」

 クールであるはずの黒猫が、頬を微かに染めている。
 日常的にゴスロリファッションでキメているくせに、マントくらいで気恥ずかしいのだろうか。こいつにも結構かわいい
ところがあるじゃねぇか。
 やがて黒猫は、得心したかのように、鏡に映る自分に向かって、こっくりと頷いた。購入することにしたらしい。

「虫食いとかのダメージがないかどうかも、今のうちに確認しておいた方がいいだろうな」

 多少のダメージは、裁縫が得意な黒猫のことだから問題にはならないだろう。
 だが、購入前に知っていた方が、購入後に分かるよりも、後々の精神衛生上いいからな。

「それは、問題なさそうね。虫食いもないし、縫製に問題があるような箇所もなさそうね」

「そういや、いくらなんだろうな?」

 この期に及ぶまで、俺も黒猫も未だにプライスタグを確認していなかった。

「消費税込みで九千八百円……。本当にとんでもない掘り出し物ね……」

「桁が一つ間違っているんじゃねぇか? 最近の英国のブランドものコートなんか、中国で作らせているらしいのに、
その十倍はしやがるぞ」

 俺たちは、念のために、もう一度、アラビア数字で『9,800円』と書かれているタグを確認した。
 何度見ても、九と八の右には零が二つしかない。

「沙織が言ったように、本当に放出品って、とんでもないお宝があるものなのね……」

「だな……」

 意匠だって洗練されている。下手なデザイナーズブランドとかよりもよっぽどセンスがいい。

「それはそうと、あなたは何も買わないの?」

 先月は引越しとか、教材や書籍の購入とかで物入りだったが、今月は、先月とかに比べれば、予算には少しは余裕
がある。
 仕送りが減額されるおそれはあるが、不確定要素に怯えているのも何だかバカらしい。

「うん、俺もジャケットか何かを買うことにするよ」

「どんなジャケットが欲しいの? ジャンパーみたいな奴とか?」

「いや、そうしたもんは既にあるから、出来ればブレザーみたいなジャケットが欲しいんだ」
497風(前編) 22/44:2011/03/06(日) 08:41:41.37 ID:9cdJfIvR

「そんなものが都合よくあるかしら……」

 たしかに……。軍のジャケットっていうと、フライトジャケットとか、俺のジャケットみたいなブルゾン形式か、あとは何
だか作業服っぽい野戦服ってのが相場だからな。
 だが、各国の海軍の制服は、濃紺のウール地に金ボタンのブレザーというのが大半だから、もしかしたら、俺の好み
通りのブツが見つかる可能性が全くない訳じゃない。

「フランス軍の隣はドイツ軍の被服なんだな」

 『ドイツ連邦軍』と記された札が掛かっているハンガーラックには、黒猫が買うことになったマントが見つかったフラン
ス軍の被服が掛かっているハンガーラックと同様に、コートやジャケット類がぎっしりと収められていた。
 その多くは、緑色系の陸軍の野戦服だったが、一部分、全体の二、三割ほどが、濃紺の服で占められている。

「何だか、色だけは紺色のブレザーっぽいのがあるようね」

「そんな感じだな。もし、本当にブレザーなら、願ったり叶ったりだ」

 俺は、その濃紺の服が集まっている辺りから、おもむろに一着を取り出してみた。
 前身頃に金色のボタンが二列に設けられたそれは、濃紺のダブルのブレザーそのものだった。

「これが軍服?」

「普通にブレザーだよな」

 これなら、ドレスシャツとネクタイ以外に、白系のタートルネックの薄手のセーターに合わせるとかの着こなしが出来
そうだ。
 肩も普通のスーツなんかと同じで、階級章とかを付けるエポレット等はない。
 金ボタンに錨のマークがレリーフになっている点を除けば、海軍のものらしい雰囲気は皆無だ。それだけに、普段でも
抵抗なく着用できるだろう。

「サイズはどう?」

 手元にあるのは日本の寸法換算でM寸相当だった。改めてハンガーラックを探ると、L寸相当の品も見つかった。
 どちらかというと細身である俺の体格だとLかMかで悩むところだが、まずはLを着用してみた。外国の、それも軍
用だから、筋骨隆々の大男が本来は着用するようなものなんだろう。多少はブカブカなことを覚悟した。

「お、何だこりゃ。ずいぶんとスリムに作られていやがる」

 肩幅、胸囲りは、誂えたようにぴったりだった。袖丈もちょうどいい。

「すごく似合うわね」

 相変わらず抑揚に乏しい口調で黒猫がぽつりと言った。
 だが、変に感情を込めてない言い方こそが、黒猫の偽りない気持ちを現しているんだろう。

「ダブルのブレザーってのは、一度着てみたかったんだ。だけど、洋品店では、細身の俺にはダブルは似合わないって
言われてな、それで今まで着てこなかったのさ」

「そんなことはないでしょ。その店員の見立てが間違っていたのよ。多分、昔の映画とかで、恰幅のいいギャングのボス
とかが、好んでダブルの服を着ていたから、ダブルは細身の人には似合わないっていう先入観が生まれたんでしょうね。
要は、思考力のないバカな連中の戯言に過ぎないわ」

「俺を擁護してくれているんだろうが、その言い方は……ちょっとなぁ……」

498風(前編) 23/44:2011/03/06(日) 08:43:45.31 ID:9cdJfIvR
 その後は、『お前、そうした毒のある言い方、そろそろ考え直した方がいいぞ』とでも続けたかったが、やめておいた。

「でも、現に、細身のあなたに海軍のダブルのブレザーが似合っている。体格がよくなければダブルは似合わないって
のは、結局は迷信みたいなものなのよ。要するに、バカな奴ほど、変な先入観とか、偏見とかでものを判断するのね。
個々の事象でものを考えない。だから愚かなんだわ。人間は……」

「…………………」

 そう、どこまで行っても、黒猫は黒猫なんだ。俺なんかが忠告出来るような存在なんかじゃない。

「ところで、その海軍の制服だけど、結局は買うの? 買わないの?」

「買うことにするよ。値段も驚きの三千八百円だしな」

 ちゃんとしたウール地で、ほつれがどこにもない完璧なデッドストックだった。それでこの値段なんだからな。
 放出品恐るべし。
 何にせよ、俺みたいな貧乏学生にはありがたい。これからは、この店で、衣類を調達することになりそうだな。

 俺は、L寸のブレザーを着たままで、M寸の物をハンガーラックに戻した。
 Lでジャストフィットだったから、Mじゃきつくてどうしようもないのは明らかだ。

「おお、京介氏、お似合いではござらんか!」

 その声で振り返ると、灰色のロングコートを着てご満悦の沙織が、にぱっ、と微笑していた。
 裾が膝下まで届くそのコートは、前身頃がダブルで、袖先が折り返しになっているのが印象的だった。どっかで見た
ことがあるようなコートだな、と思ったら、戦争映画とかに出てくるナチスの将校が着ていた物にそっくりだった。

「お前、すごいコートを着ているな。ナチスの将校かと思ったぜ」

「おお、さすがは京介氏。しかし、ナチスのコートではござらん。これはスウェーデンの将校用のコートにござる。デザイン
は、往年のナチスのコートに酷似しておりますが、ヨーロッパの軍用コートというものは、大体がこんなデザインなんで
ござるよ」

 それにしても、かっこいいな。
 そういえば、男性用なのにこれも結構細身に出来ているようで、沙織が着ても、ダブついた感じがしていなかった。

「沙織は、上背があるからな。こうした海外ものは似合うんだろう」

「いやいや、ヨーロッパの軍服は、思いのほか細身に出来ているのでござるよ。その辺が、米軍のものとは大きく違う
ところでござる」

「そうなのね……」

 そう呟いて、黒猫は、ブレザー姿の俺を見ている。
 どうりで、痩せている俺にもドイツ軍のブレザーが似合ったわけだ。

「京介氏のブレザーもなかなかの掘り出し物でござるが、黒猫氏は、また、とんでもない値打ち物を見つけましたな。
先ほども申しましたが、とてもお似合いでござるよ」

 そういえば、黒猫もマントを羽織ったままだった。

「そう……。闇の眷属にふさわしいマントでしょ?」

 褒められてまんざらでもないのか、黒猫は、右手をゆっくりと斜め上に伸ばし、マントの裾を優雅にはためかせた。
 生地が分厚いから、普通なら冬場にしか着れそうもないが、黒猫なら夏コミでも根性で着こなしそうだ。
499風(前編) 24/44:2011/03/06(日) 08:45:49.06 ID:9cdJfIvR

 買う物も決まったので、レジで清算した。沙織のコートも、しなやかなウール地で出来ていて、仕立てもよいのだが、
usedということもあってか、六千円もしなかったようだ。


「さて、次は、階下でモデルガンを見てみましょうぞ」

 黒猫はもちろん、俺も、モデルガンとか、エアガンの類にはあまり興味はなかったが、他ならぬこの店に連れてきて
くれた沙織が行きたがっているのだ。それを拒絶するわけにはいかないよな。

 階段を下りて、商店街の通りよりも一段低くなった店舗に入ると、そこは、黒光りするモデルガンやエアガンであふれ
ていた。

「すげぇな……」

 おもちゃ屋とか、模型店の一角でモデルガンとかが売られていることしか知らない俺にとって、モデルガン専門店に
足を踏み入れたのは、これが最初だったかも知れない。

「こうした魔道具もよいものね……」

 黒猫も銃器類に多少は興味が出てきたらしい。ベクトルは多少違っていても、オタクという点では、沙織とも共通点
があるんだろう。

「それにしても、この店は、最新式の電動エアガンはもちろん、今や希少となった金属モデルガンが多数ありますぞ」

 沙織が指さした方には、金色に輝くハンドガンが展示されているコーナーがあった。

「売り物なのかな?」

 今はBB弾を打ち出すエアガンが主流で、そうではない昔ながらの金属製のモデルガンは、あまり製造されていな
いということを、以前に沙織あたりから聞いたような気がする。
 だとすれば、金属製のモデルガンは単に展示してあるだけで、非売品かも知れない。

「値札が付いているわね」

 黒猫の指摘に、ガラスケースの中に目をやると、各々のモデルガンの銃身あたりに、切手サイズぐらいの手書きの
値札が白い糸でくくりつけられていた。

「一応は、売り物のようでござるな……」

 しかし、値段が値段だ。
 プラスチック製のエアガンというか、フロンガスで実銃っぽく動くブローバック・ガスガンが一万円強というところを、
金属製のモデルガンは、どれも二万円以上するんだ。
 金属製の方がコストが高いのだろうし、今や希少となったこともプライスに影響しているんだろう。

「俺にゃあ、おいそれと買えるもんじゃねぇなあ……」

 沙織は別だろうがな。
 しかし、今の俺に比べれば多少はマシな程度の資本力しかないであろう黒猫が、ガラスケースの中を食い入るように
見詰めている。

「何事でおじゃるかな? 黒猫氏」

 沙織の指摘に、黒猫は無言で、右手の人差し指をガラスケースの中に向かって突き出した。
 そこには、精密な彫刻が施された金色の拳銃が、黒い十字型をした勲章のようなものとセットになって展示されていた。
500名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 08:47:47.02 ID:DOmrIGuS
どうして中猫ちゃんはこんなに可愛いの?
お股で頭を挟まれてくんかくんかしてあげたいよおおおお
501風(前編) 25/44:2011/03/06(日) 08:48:11.92 ID:9cdJfIvR

「おお、黒猫氏、お目が高い。これは、ナチスの大立者で、国家元帥だったヘルマン・ゲーリング愛用のルガーを忠実に
再現したモデルですぞ」

「そうなの……」

 そのあっさりとした返答で、黒猫の興味の対象が、モデルガン本体ではなく、それに付随しているものであると分かった。

「なぁ、拳銃の隣にある勲章みたいなもんは何なんだ?」

「あれは、騎士鉄十字章でござる。ナチスドイツにおいて、軍人が獲得し得る最高の戦功章で、受章者は当時、ドイツ社
会で英雄とみなされ申した」

「そういう代物なんだ……」

 中央に鉤十字がレリーフになっているのは好みが分かれるだろうが、周囲を銀色の金属で縁取りされた黒い十字は、
いかにも黒猫が好みそうな意匠だった。

「モデルガンじゃなくて、あの勲章が欲しいんだな?」

 俺の問い掛けに黒猫は、こっくりと頷いた。
 だが値札には、三万六千円と記されている。

「ちょっとなぁ……、甲斐性なしの俺には、不可能に近い金額だぜ……」

 昨年のコミケで御鏡が作ったシルバーアクセサリーを買ったように、目の前にある騎士鉄十字章をモデルガンごと
黒猫に買ってやりたかった。だが、それは金額的には到底不可能だった。

「……別にいいわよ……。それほど欲しいと思った訳じゃないから」

 そう言いながらも、目は勲章に釘付けになったままだ。こいつは、こういうところで嘘がバレるんだよな。
 さて、どうしたものか。

 沙織も、下顎に手を当てて、何やら考えているような雰囲気だった。
 その沙織が、決心したかの如く口元を一文字に引き結び、何かを確かめるかのように、軽く頷いたように見えた。

「黒猫氏、そのモデルガンと騎士鉄十字章は、拙者が購入致しますぞ」

「そう……、沙織が買うのなら仕方がないわね」

 資本力がある者が、欲しい物を優先的に手に入れる。
 古今東西から変わらぬ、商取引の原則の一つだ。
 だが、沙織には、金にあかせて何かを買い占めるというような下品な振る舞いは、およそ似合わない。
 沙織のことだ。購入したモデルガンと騎士鉄十字章のうち、後者を黒猫に譲るつもりなんだろう。
 そうすることで黒猫は目当ての勲章を入手できる。だが、黒猫の自尊心はどうなんるんだ。

「でも……、施しだったらいらないわ……」

 案の定、誇り高き闇の眷属は、沙織の狙いをお見通しだった。
 ささやかだが、腹の底から搾り出されたような黒猫の抗議の声に、沙織は、口元を『ω』な風にすぼめ、後頭部をポリ
ポリと引っ掻いた。

「いや、いや、黒猫氏、それは早合点というものにござるよ。拙者、別に黒猫氏にその騎士鉄十字章を差し上げたくて、
502名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 08:49:06.99 ID:DOmrIGuS
あ、バッティングしてた
ごめんなさい
投下乙です
503風(前編) 26/44:2011/03/06(日) 08:50:18.99 ID:9cdJfIvR
モデルガンを買うわけではござらん。純粋に、彫刻が施されたルガーが欲しいから買うまででござる。然るに、拙者に
とって、その騎士鉄十字章は無用の物ゆえ、黒猫氏に譲渡するというわけでおじゃるよ」

「いや、だから……、沙織の好意は分かるが、勲章を只で貰う黒猫のプライドはどうなるんだよ」

 詰るつもりはなかったんだが、ついついきつい言い方になっちまったかも知れない。
 ぐるぐる眼鏡の奥にある沙織の瞳が、微かに色を帯びたような気がした。

「京介氏、拙者はいつ、『只』などと申しましたかな? 拙者は騎士鉄十字章を黒猫氏に譲渡するとだけ申した。黒猫
氏さえ宜しければ、相当の対価をお支払いいただいた上で、拙者は騎士鉄十字章を黒猫氏に譲渡する。これならいか
がでござろう」

「お、おう、たしかに……」

 さすがは未来のエグゼクティブだな。一瞬だが、いつもへらへら笑っている時とは、まるで違う迫力に圧倒された。
 それに、相当の対価を条件に騎士鉄十字章を黒猫に譲渡する。商取引の原則にも適っているじゃねぇか。

「……それでいいわ……」

 それなりの対価を支払うのであれば、黒猫の自尊心も傷付かない。
 今さらながら、沙織って奴のマネージメントの上手さを思い知らされたな。

 そんなことをぼんやりと考えているうちに、沙織は店員にそのモデルガンと騎士鉄十字章のセットを購入する旨を告
げ、レジで代金を支払っていた。

「おお、京介氏、いかがなされましたかな? 拙者と黒猫氏は、ここでの買い物は済みましてござるよ。京介氏にこの店
での買い物とかがないようでしたら、そろそろお茶の時間に致しとうござるが、宜しいですかな?」

 先ほどの迫力は微塵も感じさせない、屈託のない笑顔だった。
 その笑顔を前に、俺は、「あ、ああ……」といった気抜けした返事をしちまったな。

「では、この商店街を抜けましょうぞ。ここを抜けると、この街でも一番大きな神社の前に続く大通りに出るはずでおじゃ
る。その大通りを神社の方に向かって行くと、この街でも指折りの歴史を持つ老舗のホテルがありますれば、そこのホテ
ルの喫茶室でお茶でもいただきましょうぞ」

 そう言うと、右手にスウェーデン軍のコートが入った紙袋を、左手に先ほど購入したモデルガンと騎士鉄十字章が
入った紙袋をそれぞれ提げて、颯爽と歩き出した。
 なんだかんだ言っても、場を仕切るのは、いつも沙織なんだ。
 俺は、苦笑すると、沙織のすぐ背後に居て、マントの入った紙袋を大事そうに抱えた黒猫を追いかけるようにして、
歩き出した。

 薄暗いアーケードは、その後もしばらくは続き、琴や三味線等の和楽器を扱う店、茶と茶道具を扱う店とか、いかにも
この街らしい老舗が軒を連ねていた。

「こんなバーもあるのね……」

 和風な店の並びに、忽然と重厚なレンガ造りのショットバーらしきものが現れた。
 レンガの角が丸まっているところとか、漆喰の黒ずみ具合とかで、その建物も相当に古いであろうことが分かった。
 おそらくは、昭和初期か、下手すれば大正の頃に出来たのかも知れない。

「真昼間だから、今の時間は閉店してるんだな」

 未成年の俺たちは、当分はお呼びでないところなんだが、いずれ、分別がついた大人になれたら来てみたい店だ。
 そのとき、俺は独りさびしく飲んでいるんだろうか。それとも、気心の知れた仲間と一緒なんだろうか、又は、伴侶と
504風(前編) 27/44:2011/03/06(日) 08:52:04.03 ID:9cdJfIvR
なるような女性を伴っているんだろうか。

「あそこの和菓子屋が、この商店街の最後の店のようでござる」

 餡の入った生麩を笹でくるんだ菓子が売られていた。この類の菓子は、さすがに田村屋でも作っていなかったな。
 どうやら、この地方独特のものらしい。
 その店の前を通り過ぎると、アーケードは終わりだった。

「アーケードを抜けると、こんなにも明るかったんだな……」

 片側二車線の大通りには、初夏の陽光が降り注いでいた。
 薄暗い白熱灯でぼんやりと照らされていた、あの商店街は、この大通りに出てみると、異空間だったんじゃないか
という気がしてくる。
 それに、アーケードの中は、地元の人間が圧倒的に多いような感じだったが、この大通りは、よそ行きというほどでも
ないんだろうが、ちょっと派手めな服を着て、二、三人で連れだってあちこちをきょろきょろと見渡しながら歩く、旅行者っ
ぽいのが目立っていた。

「おお、あれが目指すホテルのようでござるぞ。あちらの喫茶室か何かで、お茶でも飲みながら、各々方がご購入なされ
た品々を吟味致しましょうぞ」

 沙織が右手を突き出した方向には、都心のホテルとかに比べると、こじんまりしていて古びてはいるものの、佇まいに
老舗らしい風格があるホテルが建っていた。

「あのホテルなんだな?」

 名前だけは、俺も聞いたことがあった。
 何でも、地元の者は、ここで披露宴をするのが一種のステータスであることを下宿の女主人が言っていた。
 それが本当かどうかは分からないが、とにかく格式あるホテルであることはたしかなようだ。

「何となく敷居が高そう……。コーヒー一杯だけで二千円も取ったりしないでしょうね?」

 黒猫が、赤い瞳で沙織の顔を訝しげにねめつけている。
 コーヒー一杯だけで二千円というのは、さすがにないとは思いたいが、本当のところはどうだか分からないからな。
 それに、典型的なオタクファッションの沙織に、異彩を放つゴスロリファッションの黒猫、あ、ついでに垢抜けない学生
の雰囲気丸出しの俺が行っても大丈夫なのか? 入ろうとした途端に、体よく門前払いとかは、かなり凹むからな。

「どうなんだ? 茶代も気がかりだが、そもそも、俺たちなんかでも入れそうなところなのか?」

 まさかとは思うが、本当はセレブに属する沙織の根回しとかがあって、こんな場違いな格好でも、喫茶室に入れたり
して……。
 だが、当の沙織は……、

「え~と、このホテルの喫茶室は……」

 ガイドブックを開いて何やらブツブツと呟いている。
 どうやら、沙織も、そのホテルでは『一見さん』に過ぎないらしい。
 こりゃ、身なりとか、古着が入った紙袋を抱えている怪しさとかでペケかも知れねぇな。

 だが、ここまで来て引き返すのも癪な話だ。
 俺たちのことはお構いなしに、ずんずん先を行く沙織の後に、ひとまずは従うしかない。
 その沙織は、今や、他所ではほとんど見られなくなった、手動式の回転ドアを右手で押している。俺と黒猫も、沙織の
すぐ背後にへばりつくようにして、ホテルのロビーに足を踏み入れた。
 広さ自体は、都心のホテルと大差はない感じだったが、高い天井と、その天井付近に、フレスコ画なんだろうか、空と
雲と、雪を抱いた山々と、豊穣の緑野が、うっすらとした色使いで描かれているのが、まずは目についた。
505風(前編) 28/44:2011/03/06(日) 08:54:40.89 ID:9cdJfIvR

「おお! 天井のフレスコ画も含めて、これは紛れもなく、戦前以前の物件でしょうな。絵もすばらしいですが、灰色の大
理石を磨き上げ、要所に彫刻を施した、いい仕事をしておりますぞ。今となっては、こうした良質の石材は少のうござるし、
何よりも、このようなすばらしい彫刻やフレスコ画を施せる職人は居りませぬ。したがって、これと同じようなホテルは、
もう建てられないでしょうな」

「緋色の絨毯に、暗灰色の石材。魔界の者が棲み付きそうな雰囲気とでも、言うべきかしら」

 石材の色は、どちらかというとニュートラルグレーなんだけどな。シックな雰囲気も、黒猫にかかれば、万事がこんな
調子だ。
 たしかに暗い感じはするが、今風の、何が何でも明るい雰囲気ってのは、無理に元気を装っているというか、空々し
いっていうか、とにかく薄っぺらな感じは否めないからな。俺みたいな地味な奴は、こうした適度に暗い方が何となく
落ち着くし、そこはかとなく感じられるノスタルジーが好きだ。
 そういや、さっき買い物をした商店街も、薄暗くてノスタルジーを感じさせるってところは同じだな。通っている大学の
建物も古臭いが、その方が俺にとっては居心地がいい。

「で、喫茶室でおじゃるが……」

 ロビーのすばらしさに気を取られて、ここへ来た本来の目的を一時失念していた。
 ホテルの喫茶室は、宿泊客以外も利用しやすいように、というか、宿泊客でないよそ者は出来るだけ奥へは入れな
いようにするため、大概は一階にあるもんだ。
 果たせるかな。ロビーの右側には『喫茶室』と書かれた札が下がっている入り口が、観音開きになっている重厚な扉
を開けて控えていた。

「とにかく、入ってみましょうぞ」

 黒猫が指摘したように、敷居が高そうで、俺たちは場違いな存在そのものという感じなんだが、沙織のみならず黒猫
までが、

「とにかく、堂々としていれば、係りの者も何も文句は言えないでしょうね」

 と言って、心持ち胸を張って、扉をくぐっていく。俺も、彼女らに続いた。男子たる者が怯んでどうする。

「こっちは、ロビーと違って、明るい雰囲気なんだな」

 壁の色はベージュで、テーブルとかの調度品も黒を基調とした落ち着いた雰囲気の物だったが、東側と南側が
ガラス張りとでも表現出来そうなほどの広い窓で覆われており、そこから外の光が白いレースのカーテンを通して、
やんわりと導かれていた。

「シックな雰囲気なのに明るい……。悪くないわね」

 俺も同感だな。何でもかんでも白系統の色で統一して、無理やりに明るさを演出したようなのは、どうにもいただけない。

 そんなことを言い合いながら、俺たちは、喫茶室の入り口付近に三人で固まって、ウェイターを待った。
 俺たちの存在に気付いた黒いスーツに蝶ネクタイがよく似合う長身の初老の男性が近づいてきた。
 フロアマネージャーとか給仕長といったところだろうか。
 門前払いか否か、ちょっとした正念場といった雰囲気に、俺は下げていた両手の拳を、ぐっと握り締めた。

「三名様でいらっしゃいますか?」

 もしかしたら慇懃無礼という感じがしないではなかったが、あくまでも穏やかな物腰だった。

「そうです。わたくしども三名、こちらでお茶をいただきたいのですが、宜しいでしょうか?」
506風(前編) 29/44:2011/03/06(日) 08:57:14.80 ID:9cdJfIvR
 いつもの変てこな言葉遣いではなく、育ちのよさを窺わせる穏やかな言い方だった。
 いや、この言い方こそが、本来の沙織なんだよな。

 フロアマネージャーらしい初老の男性は、沙織の一言に一瞬意外そうに瞠目したような感じだった。
 オタク丸出しの垢抜けない大女から、令嬢のような応答があるとは思っていなかったんだろう。
 だが、一瞬意外に思っても、その初老の男性は、沙織の本質を見抜いたのかも知れない。

「それでしたら、窓際にお席をご用意できます。どうぞ、こちらへ……」

 接客を長くやっているんだろうから、人を見掛だけでは判断しないんだな。
 初老のウェイターは、俺たちのそれぞれのために、椅子を引いて、その椅子に座るように促すと、

「では、ご注文がお決まりでしたら、お呼びください」

 とだけ告げて、フロアの端の方へと引っ込んで行った。一連の所作が流れるようで無駄がない。プロだな……。

「さて、各々方、何をいただくか決めようではござらんか」

 メニューを開いてみた。

「意外にリーズナブルな感じかしら……」

 『コーヒー一杯で二千円』とか言っていた黒猫が、ほっとしたように呟いた。

「ここは、コーヒーだけじゃなくて、紅茶も充実しているだな」

 メニューには、『ダージリン 850円』、『アッサム 800円』とか、産地別にいくつかの紅茶の種類が列挙されていた。

「まぁ、少々お高いですが、紅茶はポットで供されるようですぞ。そうであれば、むしろ、割安でござろう」

 たしかにな。ポットだったら、少なくとも二杯は飲めるだろうから、決して高くはない。
 俺は、スリランカ産のウバをミルクティーで頼むことにした。黒猫と沙織は、ダージリンをやはりミルクティーで頼むようだ。

「ケーキもあるのね……」

 俺はそんなに甘い物に執着はないからパスだったが、黒猫と沙織はチョコレートを使ったザッハトルテを注文した。

「では、黒猫氏。お茶とケーキが来るまでの間に、例の騎士鉄十字章の譲渡についての商談を致しましょうぞ」

「そうね……」

「なら、俺はちょっと席を外すよ。当事者たちだけの方が、具体的な金額を交渉しやすいだろうしさ」

 俺は、右掌を二人に向けて軽く振りながら立ち上がった。
 そういえば、携帯はマナーモードにして、メールも全然チェックしていなかったからな。
 買い物の途中で、携帯が振動したような気がしたが、面倒臭かったから無視していた。

 喫茶室を出て、ロビーの片隅に佇んだ俺は、携帯電話機を開き、メールや電話の着信を確認した。
 着信があったとしても、どうせスパムか何かだろう程度にしか思わなかった。何せ、実家や桐乃とは、通話やメールは
ご法度だったし、頼れる友人である赤城とは麻奈実を巡って微妙な関係になっちまったんだ。メールを寄越しそうな
沙織や黒猫は、今は一緒に行動している。だから、まっとうな相手からの連絡はまず考えられない。だが……、

「げっ!!」

507風(前編) 30/44:2011/03/06(日) 08:59:36.41 ID:9cdJfIvR
 俺は、メールの着信リストに、新垣あやせからのものを認めて絶句した。
 しまった、久しぶりに黒猫や沙織に会えたんで、こいつのことをすっかり忘れていた。

「け、件名が、『大至急電話をください!』だとぉ?!」

 件名からしてヤバそうな雰囲気がプンプンする。
 俺は、震える指で、そのメールを選択して、読み始めた。

『お兄さん! どういうことですか?!
今しがた、五更先輩から、彼女がお兄さんの住む街に行っているっていう挑発的なメールが届きました。
どういうことですか? 今すぐ電話で説明してください。
ことと次第によっては、ブチ殺しますよ!!』

「(うわあっ!)」

 なんてこった! 
 その場で頭を抱えて絶叫したかったが、ここは閑静なロビーだ。俺は、歯噛みしながら、辛うじてその衝動を抑え込んだ。

 俺はあらためて、あやせからのメールの時刻を目にし、それが今から一時間ほど前であることを確認した。
 そろそろ、しびれを切らして、ブチ切れる寸前だろう。
 黒猫があやせのメアドをなぜ知っているのか、黒猫が何でまたあやせに挑発的なメールを送ったのか、いろいろと
不可解な要素はあるが、兎にも角にも、あやせへの電話が先決だった。
 桐乃の親友であるあやせへの電話は、両親、特にお袋からは厳禁されていたが、こいつは既に俺の居場所を知って
いる。いまさら電話をするな云々は無意味だ。

「も、もしもし……」

 我ながら、腰が引けて、おっかなびっくりなのが情けない。

『お兄さん……』

 電話の相手は、それだけ言うと、ちょっと押し黙った。この間合いが何とも不気味だ。

「い、いやぁ、わりぃ。さっきメール貰ってたんだなぁ。そ、それで、電話したんだが、まぁ、ちょっと連絡が遅くなってすま
ねぇ……」

 場の雰囲気を和ますつもりで、ちょっとおどけたような口調で話しかけた。
 だが、そいつが逆効果だったのかも知れねぇな。
 こっちの釈明が終わらないうちに、俺の耳には、いきなり、『バカァ~、死ね!!』の悪罵がぶつけられた。さらに……、

『何を今まで、もたもたしていたんですか! 大方、五更先輩とのデートで、鼻の下をでれっと伸ばしていたんでしょ?! 
けがらわしい、破廉恥です。もう~っ、死ねっ!! 大体が、何でそっちに五更先輩が行ってるんですかぁ! お兄さんの
居場所は桐乃にも、桐乃に関係する人たち全てにも秘密だったはずじゃないですかぁ! どういうことですか?!
ちゃんと分かるように説明してください。まさか、お兄さんが五更先輩に居場所を白状したんですか?! どうなんです? 
さっさと答えてください! さもないと、今からでもそっちに行って、ブチ殺しますよ!!』

 耳をつんざくような大音響で、かつマシンガンのような勢いでまくし立てられた。
 こりゃ、黒猫があやせに送ったとかいう挑発的なメールの内容とか、何で黒猫があやせのメアドを知っているのかと
かを、あやせ本人から訊くのは後回しだな。
 だが、この剣幕で、あやせと黒猫の高校での関係がどんなものなのか、大体は想像できた。

「ちょ、ちょっと、もう、ちょっと、ゆっくりしゃべってくれぇ! そんなに早口で、まくし立てられたんじゃ、こっちは対応の
しようがねぇよ」
508風(前編) 31/44:2011/03/06(日) 09:02:19.33 ID:9cdJfIvR

『お兄さんがさっさと電話をしてこないからです。それともう一つ、保科さんの野点の件はどうなっているんですか? 
それについても、お兄さんからは何の連絡もないようですけど。もし、わたしを除け者にして、お兄さんだけが保科さんの
野点に出て、その後で保科さんと何かしようものなら、本当に、ほ・ん・と・う・に、もう、ほ~~ん・と・にぃ! 包丁で
めった刺しにして、ブチ殺しますからね!!』

 今さらながら、あやせって、こえ~~~。
 こいつの『ブチ殺します』ってのは、どこまで冗談だか分からねぇからな。

「ほ、保科さんの件なら、い、今のところ、何ら音沙汰なしだ」

『また、嘘吐いているんですね? その舌、閻魔様に代わって、引っこ抜きますよ!』

「ま、待て、待て、と、とにかく落ち着け!」

 本当にこいつは、異常なまでに保科さんのことを敵視してやがる。

『だって、野点は来週の土曜日だっていうのに、何も連絡がないはずがありません!』

「いや、本当だってば……」

『でも、お兄さんは、大学で保科さんに毎日会っているんでしょ? それなのに、何の返事も貰っていないのは不自然
です!』

「お前なぁ……。大学ってのは高校と違って、クラスメートとの関係なんて疎遠なもんなんだぞ。それに保科さんは学園
のマドンナで高嶺の花。俺みたいな只の学生がおいそれと話しかけていい相手じゃないんだよ」

『でも、毎日同じ教室に居るんじゃないんですか? それなのに、返事がない? 明らかにおかしいじゃありませんか!』

「大学の教室って知ってるか? 学部生はかなりの数が居るから、大きな階段教室で講義を受けるんだぞ。映画とか
テレビドラマとかで、お前も見たことはあるだろ?」

『そりゃ、ありますけど……』

「その教室で、保科さんは、はるか前の方に座っていて、俺は後ろの窓際だ。保科さんとは同じ教室に居ることは居るが、
互いにかすりもしねぇよ。どうだ? これなら、毎日同じ教室に居ても、話す機会なんか、ないってことが分かるよな?」

 本当は、階段教室を使うのは、講義の極々一部なんだが、まぁいいか……。
 保科さんと話せないってのは、階段教室なんかのせいじゃない。
 実のところは、さえない俺じゃ、学園屈指の美女であり、本物のご令嬢である彼女に、俺自身が気後れして近寄れ
ないんだよな。

『……、何だか嘘臭いですけどぉ……』

 半分は嘘だよな。階段教室だからなんてのは口からでまかせに近いもんだし。
 でも、保科さんから音沙汰なしってのは本当だからな。

「信じられないなら、保科さんに直接訊けよ。もっとも、俺は彼女の電話番号も居場所も知らない。彼女に連絡を取りた
かったら、俺の居場所を探ったように、お前の父親の顧問弁護士とかに相談してみるんだな」

 半ばやけくそになって、突き放すような言い方になってしまったが、あやせにしてみれば、俺が強硬な態度を取るとは
思わなかったのかも知れない。

『くぅ……、この変態……』

509風(前編) 32/44:2011/03/06(日) 09:04:12.01 ID:9cdJfIvR
 どんな反論があるかと思いきや、彼女にとっての常套句の一つを呟くように漏らしただけだった。
 しかし、俺に言い負かされただけだってのに、変態扱いか。何なんだろうね。

「保科さんの件については、今のところ何とも言えない。もしかしたら、俺たちはお呼びじゃないのかもな。保科さんが
親御さんか何かに、俺たちを招待したいって言ってはみたものの、反対されたってのも考えられるし……」

『……じゃあ、保科さんの件は、ひとまずいいです……。でも……』

 おっと、これからが本題だな。気を引き締めていかねぇと、文字通り命取りになる。

『五更先輩の件はどういうことですか? 今日、一時間ほど前に、五更先輩から、“今、私は、京介さんと一緒よ。京介
さんをあなたが独占できるなんてのは大間違い。それを心しておくことね”なんてメールが届いたんですよ! どういう
ことですか?!』

「何だとぉ!!」

 うわぁ、黒猫の奴、なんてメールを送ってやがるんだ。こりゃ、あやせがブチ切れるのも道理じゃねぇか。

『五更先輩、いえ、あの泥棒猫と今はデートなんですか? どうなんです? 事実をちゃんと答えてください!』

 思い込みが激しいからな、こいつは。黒猫のメールに俺が黒猫と一緒に居るって書かれていただけで、俺と黒猫が
デートしているって勘違いしてやがる。いや、あの文面じゃ、あやせでなくてもそう思うか。

「い、いや、誤解があるようなんで、それを解きたいんだ。たしかに黒猫とは一緒で、さっきは一緒に買い物をしたところ
だ。だが、これはデートじゃねぇよ」

『はぁ?! 一緒に買い物したっていうのに、デートじゃないんですか? どこまで嘘吐きなんですか、お兄さんは!!』

 あやせがすさまじい剣幕で怒鳴りまくっている。こりゃ、黒猫と一緒であることを否定した方がよかったかな、とも思っ
たが、嘘ってのは思わぬところでばれるからな。ばれた時のリスクは、あやせの場合、洒落にならないくらい恐ろしい。

「黒猫には俺以外の連れが居るんだよ」

『連れ? まさか、桐乃じゃないですよね!』

「違うって! お前も一昨年の夏に、桐乃を夏コミ会場で呼び止めた時に見ている奴だよ。バンダナを頭に巻いて、牛乳
瓶の底みたいなレンズが付いた眼鏡を掛けて、チェックのシャツにジーンズ姿のデカイ奴が居ただろ? そいつが黒猫
と一緒なのさ」

『でも、あの人って女じゃないですか! ちょっと、お兄さん、女の子二人とデートですか?! 不潔です、ふしだらです、
破廉恥です、もう、死ね!!』

 うわ、ダメだこいつ。デートってのは一対一でないと成立しないって前提を忘れてやがる。

「あのなぁ……。仮にお前が言うように、黒猫と、デカイ奴、こいつは沙織っていうんだが、この二人とダブルでデートし
ているってんじゃ、黒猫と恋愛めいた話なんか出来ねぇよ」

『お兄さんには無理でも、あの泥棒猫は大胆不敵ですから、もう一人、沙織とかいう人が居ても、平気で睦言を口走る
んじゃないですか?!』

「そんなことあるかい!」

 黒猫って、根は繊細だからな。沙織だって誰かが一緒の時は、俺にデレるようなことはない。確証はないけど、そんな
気がするんだ。それに、そういうのが、人間の感情や感覚として普通だよな。

510風(前編) 33/44:2011/03/06(日) 09:07:55.91 ID:9cdJfIvR
『どうでしょうか? 不本意ながら、わたし、高校ではあの泥棒猫の後輩なんですけど、学校でのあの人の言動は、何か
につけて挑発的で痛々しいんです。そんな人が、そんな控え目な態度でお兄さんに接するとは思えません』

「挑発的って、お前と黒猫との間になんかあったのか?」

『ありましたよ! おおありです!』

「具体的には、どんなことがあったんだよ」

 俺は努めて冷静な口調を心掛けたが、それがかえって、あやせを苛立たせたらしい。

『ええい! 今は、そんなことを悠長に話している場合じゃないんです。何ですか、学校で聞いたんですけど、お兄さん
は、あの泥棒猫と、キ、キスしたことがあるって話じゃないですか?!』

 うへぇ、学校でって、どこの誰から聞いたんだろうか。俺と黒猫が付き合っていると邪推しているのはゲーム研究会の
面々、特に真壁君あたりだからなぁ。もしかしたら、彼から聞いたのかも知れない。オタク嫌いなあやせがゲー研の連中
に接触するはずはないと思っていたんだが、甘かったか。あやせの執念深さは、人並みじゃねぇからな。俺と黒猫の関
係を洗い出すために、必要とあらば、嫌悪感を感じるオタク連中とも接点を持つんだろう。
 しかし、黒猫の奴、そんなことを軽々しくゲー研の面々に吹聴するとも思えないよなぁ。
 おっと、そんなことを考えてる場合じゃねぇだろ。ここは、しらを切り通すか、はたまた正直に言うかだな。どっちの方が
傷が浅いだろう……。

「あ~~~、その話か……。あれはだな、頬に軽くキスされただけであって、この前のお前みたいに舌入れるようなエロ
い奴じゃねぇって」

 ちょっとした逡巡を経て、俺は結局事実を口にした。キスした事実を認めるのはヤバイが、嘘はもっとヤバイ。

『やっぱり泥棒猫とキスしていたんですね。もう、本当に、こういう主体性のないフラフラしたところは危なっかしくて見て
いられません。だいっ嫌いです。こんなだらしないお兄さんは、ブチ殺しますよ、もう!!』

 くそ、地雷だったか……。本当に、こいつキチ▲イの一歩手前だな。扱いにくくってしょうがねぇや。あの淑やかそうな
ルックスからは想像も出来ねぇな。ここは、取り敢えず、あやせに形だけでも詫びておくか。

「ま、まぁ、黒猫とのキスも、お、俺がぼうっとしている時にやられたんだ……。す、すまねぇ、た、たしかに、しゅ、主体性、
な、ないよな……。あは、あはははは……」

『笑ってごまかさないでください! 私も、お兄さんと泥棒猫がキスしたと聞かされた時は、まだ嘘だと思いたかったから、
お兄さんに文句は言わずに我慢していたんです。それが何ですか!! こともあろうに、その泥棒猫と一緒だなんて、
本当にだらしがないじゃありませんか』

「そ、そう、悪し様に言うこたぁねぇだろ……」

『もぅ! 事の重大さを全然分かってないじゃないですかぁ!!』

「うへ!」

 あやせの怒鳴り声で鼓膜が破れるんじゃねぇかと思ったぜ。ほんと、こいつって、ごまかしが効かないんだよな。

『お兄さんがだらしないのは、もとより承知していましたが、ここまでダメだとは思いませんでした。それに、あの泥棒猫、
高校に入学してからあらためて桐乃を通して紹介されましたが、生理的に無理です。あんな人と付き合うのは』

「生理的に無理って……。散々だな……」

 まぁ、黒猫はオタクだし、あやせはオタクが嫌いだし、そりなんかが合うわけがないんだよな、そもそも……。
 それでもメアドの交換はしたってことか……。その交換したメアドのおかげで、黒猫はあやせに挑発的なメールを送り、
511風(前編) 34/44:2011/03/06(日) 09:10:34.78 ID:9cdJfIvR
そのおかげで俺は今、あやせに吊るし上げられている。何なんだよ、この理不尽極まりない展開は……。

『無理なものは、無理なんです! 気持ち悪いんです、本当にあの泥棒猫は。それに、お兄さんには今まで以上に厳し
い監視が必要なことが分かりました。今回の件は、“デートじゃない”っていうお兄さんの主張をひとまずは受け入れま
すが、今後はこのようなことがないようにしてください』

「………………」

 三歳年下の女子高生に説教されて、言い返せない大学生ってどうよ? 情けなくって涙が出てきそうだ。

『保科さんの野点がどうなったのかが現時点では不明ですが、それには構わず来週末はそちらへ行きます。とにかく、
お兄さんは、わたしが付き添っていなくちゃ、まるでダメなんですから』

「………………」

 なんか、ここまで言われると、幼稚園児か禁治産者、おっと、今は成年被後見人だっけか? とにかく、まっとうな
人間としての扱いじゃねぇよな。死にたくなってくるぜ。

『ちょっと、お兄さん聞いています? そうやって、人の話を、ぼうっと聞き流しているから、あんな泥棒猫とか、保科とか
いう同級生にちょっかい出されるんです。もうちょっと、気を引き締めて毎日を送ってください。いいですか!!』

 その怒鳴るような一言を最後に、通話はあやせの方から一方的に打ち切られた。

「はぁ~~~っ」

 俺は大きなため息を吐くと、携帯電話機を折り畳んでシャツの胸ポケットに突っ込んだ。
 あやせもあやせだが、黒猫も黒猫だ。何で、あんな挑発的なメールを送り付けたんだろう。

「おお、京介氏。ちょうどお茶とケーキが届いたところですぞ」

 喫茶室に戻ると、沙織が、牛乳瓶の底のようなレンズが嵌った眼鏡越しに、害のなさそうな笑顔を俺に向けてきた。
 騎士鉄十字章を巡る商談も万事がうまくいったらしい。

「でも、ずいぶん長かったのね……。たまたまちょうどよかったけど、これ以上、遅くなったら、お茶が冷めてしまうところね」

 何気ない口調だったが、俺を見て、邪険そうに口元を歪めたような気がした。
 こいつ、俺があやせにこっぴどく叱られたことを分かってやがるな。

「二人の商談の邪魔にならないように、これでもタイミングを見計らっていたんだぜ。俺は、けっこう気遣いな人間なんでな」

 黒猫が意地悪そうに双眸を半眼にして、にやついているような気がした。

「まぁ、まぁ、黒猫氏。京介氏にも事情がおありなんでござろう。それに、せっかくお茶が届けられたのですから、まずは
これを嗜みましょうぞ」

 沙織に急き立てられるように、俺は丸テーブルの一角、そこに設けられていた黒い鉄フレームに赤いチェック柄の
クッションが座面に付いている椅子に腰掛けた。
 椅子の鉄フレームとテーブルの脚部にはアラベスク・パターンっていうんだろうか、蔓草が絡まるような模様の意匠
が施され、シックな雰囲気を醸し出している。

「やっぱりポットで出されるんだな」

 俺は、乳白色の磁器、おそらくはボーンチャイナだろうポットの蓋を開けてみた。
512風(前編) 35/44:2011/03/06(日) 09:12:25.46 ID:9cdJfIvR
 ポットの中では茶葉が開き、ほわーんとした暖かい紅茶の香りが漂ってきた。

「最近は、けしからんことに、結構有名なホテルの喫茶室でも、ポットの中はティーバッグということがありますが、ここ
はちゃんとリーフティーを使っておりますぞ」

 俺の右隣に座っている沙織が、口元をほころばせている。
 リーフティーを飲み慣れているであろう沙織にしてみれば、ティーバッグではなく、ちゃんとリーフティーで淹れてあっ
たことが嬉しいのかも知れない。

「せっかくだから、そろそろいただきましょう……。これ以上、待っていたら、お茶が冷めてしまうし、濃く出すぎてしまい
そうだわ」

 黒猫のもっともな指摘で、俺も沙織も各自にあてがわれたポットからカップに紅茶を注いだ。これもボーンチャイナ製
らしいカップには、淹れたての紅茶が鮮やかだった。
 本来ならここでミルクを入れるところなんだが、紅茶の色があまりにも美しいので、ミルクは入れず、砂糖も入れずに、
そのままで飲んでみた。

「お? かすかに薄荷みたいな風味がする……」

 これならミルクなし、砂糖なしの方が美味しいかも知れない。

「京介氏がお頼みしたウバは、ミントに近い清々しい香りが特徴でござる。この清涼感を好まれる方は、もっぱらウバ
ばかり飲まれるようですな」

「そうなんだ……」

 先日嗜んだ抹茶といい、今飲んでいる紅茶といい、嗜好品ってのは奥が深いな。この街での暮らしに余裕が出て
きたら、好みの茶葉を買ってきて、下宿で楽しんでみたいもんだ。

「こっちのダージリンも、巷で飲むようなものとは香りも味も大違いね……」

「ダージリンには色々とグレードがありますからな。拙者も紅茶のことはそれほど詳しくないのでおじゃるが、おそらくは、
高地で特別に栽培された高品質な茶葉を使っておりますぞ」

 黒猫と沙織の前には、黒に近い暗褐色をしたケーキが、それぞれ置かれていた。
 さっき二人が注文していたザッハトルテとかいうやつなんだろう。その鋭角に尖った部分を、黒猫はフォークで切り分
けるようにして、ブラックなチョコレートで覆われた一片をすくい取った。

「中まで真っ黒なのね……。でも、このケーキは表も黒だから、中が黒でも罪ではないわ……」

「これは、これは、ずいぶんと意味深な一言でおじゃる……」

 何となく剣呑なものを察したんだろう。沙織が混ぜっ返そうとしたが、黒猫は、赤い瞳の双眸を瞬きもさせずに、皿の
上のケーキをじっと見つめている。

「反対に、表が白くて、中も白い……。そういうのは空々しくって、何だか腹が立つわね……」

「お、おい、黒猫、お前は何を言ってるんだよ」

「最悪なのは、表が白で、中が真っ黒っていう場合ね……。無垢を装っていて、本当は腹黒い……。そんな人間が多過
ぎるのよ」

「黒猫氏……」

 黒猫は、俺や沙織の困惑をよそに、すくい上げたケーキの一片を口に運び、じっくりと味わうつもりなのか、何回か
513風(前編) 36/44:2011/03/06(日) 09:14:22.88 ID:9cdJfIvR
もぐもぐという感じで口を閉じたまま顎を動かした。

「少し苦いわね……。でも、それが現実なんでしょうね」

 黒猫の言わんとするところは、鈍い俺でも察しはつく。何せ、つい先ほど、黒猫から挑発的なメールを送られたと主張
する人物に、電話で散々に詰られたんだからな。

「……お前、あやせのことを言っているのか……」

「あやせ殿とは、たしか、きりりん氏の親友とか申すお方ですかな?」

 黒猫は、俺の顔と沙織の顔に視線をさまよわせ、それから軽く頷いた。

「お、おい、あやせと何があったか知らねぇが、あいつはそんな腹黒い奴じゃねぞ」

 だが、黒猫は、俺の言い分を一蹴するかの如く、小さな鼻孔からフンッ! とばかりに息を噴き出した。

「この前の月曜日に、新垣あやせとかいう、あの女が何をしたのか……、それを知れば、あなただって納得がいくはずよ……」

 それだけを押し殺した声で呟くように言うと、黒猫は、一瞬だけ赤い瞳で俺を睨みつけ、ゆっくりとうつむいて押し黙った。
 和やかであるべきはずの茶話会の雰囲気が、黒猫の呪詛のおかげで、一気に重苦しくなっっちまったじぇねぇか。

「黒猫……。あやせと一体何があったんだ……」

「黒猫氏。せっかく、京介氏に再会できたという折に、そうした物言いは、あんまり宜しくございませんぞ」

 黒猫は、俺や沙織には構わず、自らが放散した重苦しい雰囲気を確かめているかのように、じっと瞑目している。

「黒猫……。おい、何とか言ってくれよ……」

 黒猫は瞑目して沈黙したままだ。俺は、かりかりとこめかみの辺りを掻き、ため息交じりで沙織の顔を窺った。

「……黒猫氏が、頑ななのは今に始まったことではござらんが、この場に居もしない人物のことを、ああまで悪し様に
言われるのは、ちょっと尋常ではござらん」

「そうだよな、こんなのは、普段の黒猫らしくない……」

「黒猫氏にとって、ああまでして言いたいことが、この前の月曜日には、やはりあったんでござろう。そして、それが何で
あるかは、京介氏もある程度はご存知なのではありますまいか?」

「まぁ、何となく察しがつくって程度だけどな……」

 あやせの奴、俺の下宿を訪れて俺と一夜を過ごしたとか、キスをしたとかを、黒猫に洗いざらいぶちまけたんじゃない
だろうか。
 黒猫との口論の挙句、半ばやけくそになって言っちまったんだろう。
 だとしたら、俺と会って、俺と過ごしたってことは、絶対に桐乃や桐乃と関係がある人間には秘密にするという約束は、
早くも反故かよ……。

「あの女が何をしたのか、話してもいいかしら?」

 目をつぶっていたはずの黒猫が、いつの間にか、赤い瞳で俺と沙織を交互に睨め付けていた。

「拙者は、ちと席を外しましょうかな……」

514風(前編) 37/44:2011/03/06(日) 09:17:21.14 ID:9cdJfIvR
 空気を読んだ沙織が立ち上がろうとした。

「あなたにも聞いて欲しいのよ。この前の月曜に何があったか……」

「そういうことなら、拙者もお伺い致しますぞ。しかしながら……」

「あら……、何か不都合でもあるの? それとも、何か不服があるのかしらね……」

「話の中身によっては、拙者も第三者の立場で冷静に対応することが難しいかも知れぬということでござる。拙者とて、
京介氏に関わることとなれば、多少の利害関係は有しますゆえ……」

 俺は驚いて沙織の真意を確かめるつもりで、彼女の顔をあらためて窺った。
 その沙織は、眉をひそませ、忌々しそうに下唇を引きつらせている。いったい、これはどういうことなんだ。

「……なるほど、そういうことね……」

 そう呟いた黒猫は、うつむいて、「くっ、くっ、くっ……」という嗚咽にも似た含み笑いをしてやがる。

「な、何だよ、何がおかしいんだよ?!」

 事態を把握しかねている俺に、黒猫が侮蔑のこもった冷やかな目を向けていた。

「鈍いわね。あなた、ここまで鈍いのは犯罪的だわ」

「鈍くて悪かったな。俺は、面倒臭いことは苦手なんだよ」

「でも、そんな鈍いあなたでも即座に理解できるほど、これから私が言うことは簡明なのよ」

「勿体つけずにさっさと言ってくれ。鈍い俺でも、お前が言いそうなことは分かってるけどな」

「そうかしら……。あの女が私に何を告げたのかは大体は分かっているつもりでも、それを告げられた私や、それをこれ
から聞かされる沙織の気持ちというものを、どうやらあなたは過小評価しているみたいね……」

 黒猫が、整った面相を一瞬だけだが般若のように歪め、赤い瞳で俺を睨め付けた。黒猫の身体から、憤怒、憎悪、
妬み、嫉みといった負のオーラのようなものが、ぶわっと一気に放射されたような感じがして、その雰囲気に俺は
思わずたじろいだ。

「……黒猫氏。京介氏は、どこまでも鈍い方ゆえ、単刀直入に申された方が宜しかろう……」

「そうね……、前置きが長すぎたかしら。手短に言うわ……。この前の月曜日の放課後、私は、あの女に校舎屋上へ呼
び出された。そのときに、あの一見清楚で実は底なしに腹黒い女は、先週末にこの街のあなたの下宿先を訪れ、あなた
の部屋で寝て、あなたとディープキスを交わしたって……」

 沙織の表情が、むっとばかりに険しくなった。眉をひそめ、口をへの字にして、敢えてだろうか、俺には目もくれず、
喫茶室の壁の一点辺りを凝視しているように見えた。

「……それも、あの女、胸を張って誇らしげな態度で言い放ったのよ。ねぇ、元先輩、これは事実なのかしら……。
それとも、あの女の狂言めいた与太話なのかしら……。それを、はっきりさせて欲しいわね」

 黒猫の畳み掛けるような問い掛けで、俺はある覚悟を決めた。

「……下宿先にあやせが来たのは事実だ……。それ以外のことは事実に反する……」

 あやせとの電話で、馬鹿正直に振る舞うことの愚かしさを痛感したからな。
 黒猫と沙織には悪いが、ちょっとばかり嘘を吐かせてもらうことにした。
515風(前編) 38/44:2011/03/06(日) 09:19:33.90 ID:9cdJfIvR
 もう、一方的に不手際を詰られ、腐されるのはうんざりなんだよ。

「あら、へたれなあなたらしくない……。てっきり、あの女の押しの一手で、ずるずると関係を結んだかと思ったのに、違う
のかしら」

「俺にだって節操てぇもんがあるからな。あやせが俺の下宿に来たことは確かだが、ここでの俺の暮らしを、ほんの二、
三時間ほど見届けて、そのまま帰ったよ。だから、俺の部屋で寝たとか、キスをしたとか、そんなのはない」

「……変に自信たっぷりなのが怪しいけど……」

 あやせが俺の部屋で寝たのは事実だが、俺は居たたまれなくなって、別の部屋で雑魚寝したからな。まるっきり嘘
じゃないさ。
 それを拠り所にして、嘘を吐き通してやるぜ。
 だが、それでも突っ込まれる部分は色々とあるけどな。

「……京介氏……。これはどういうことでおじゃるかな? 京介氏の居場所は、誰に対しても秘密であったはず。それが
なにゆえ、あやせ殿が京介氏の下宿を知り得たのでありますかな?」

 さっそく来たか……。
 ぐるぐる眼鏡越しなので、はっきりとは分からないが、沙織が非難がましい目で俺を見ているのは明らかだ。
 俺が自分の居場所を、あやせにだけ教えたと思っているんだろう。

「あやせは、父親の顧問弁護士に頼んで、俺の居場所を探り当てたんだよ。何でも、俺は、性犯罪者予備軍だから、
野放しには出来ないんだとさ。どうだ? こんな扱いを受けているのに、寝泊まりとかキスとかあり得ねぇだろうが」

「なるほど……。弁護士を通じて、京介氏の戸籍を調べることは確かに可能でおじゃるな……」

 どんな方法を使ったのか知らないが、沙織も俺の居場所を突き止めているからな。
 そのことは、黒猫にも内緒なんだろう。
 だから、あやせが俺の下宿先を突き止めたってことは、これ以上追及出来まい。

「……ふぅむ……」

 沙織が、口をへの字に曲げたまま、考え込むように、下顎に人差し指を添えている。
 何か腑に落ちないものを感じながらも、黒猫が居る手前、思い切ったことが言えない苛立ちのようなものが俺にも
感じ取れた。
 沙織には悪いが、取り敢えずはごまかせたらしい。

 俺は、冷静さを装うつもりで、カップのお茶をゆっくりと飲み干し、お代わりをポットから注いだ。
 冷たく白々しい空気の中に、生温かい湯気がほんのりと漂っている。

「でも、何かおかしいわ。あの女が、あなたのことを性犯罪者予備軍と認識しているのなら、何でわざわざ、あなたに会
いに来たのかしらね」

「知らん。あやせって女は、ちょっとおかしなところがあるようだからな。そんな奴の考えることは分からねぇよ。知りたきゃ
本人から聞け。お前は、あやせと同じ高校に通っているんじゃねぇのか?」

「それはそうだけど……」

 黒猫とあやせは互いに嫌悪しているんだな。本当は小心な黒猫にしてみれば、この件で、あらためてあやせを直接
問い詰めるようなことはしたくないはずだ。

「とにかく、俺の部屋であやせが寝たとか、俺があやせとキスしたとかは、事実無根なんだよ」

「……………………」
516風(前編) 39/44:2011/03/06(日) 09:22:03.91 ID:9cdJfIvR

 黒猫は、半眼で俺を睨め付けている。『お前は嘘を言っている』とでも思っているんだろう。
 その通り、俺って、もう嘘まみれだな。何でもそうだが、一線を越えると歯止めってもんが効かなくなるらしい。
 それに嘘を吐くとき、後ろめたさから動揺するってのも正しくないようだ。嘘を吐き通す覚悟みたいなもんがあれば、
どうってことはないんだな。

「お前とあやせの間にどんな諍いがあったのか知らないが、お前とあやせは、屋上で口論になったんだろ?」

「……そうね……、どこで耳にしたのか知らないけど、私があなたに……」

 そこまで言いかけて、沙織が居合わせていることに、はっとしたんだろう。
 俺とキスしたことは沙織にも内緒のはずだ。言える訳がない。

「どうされましたかな? 黒猫氏……」

 今度は沙織が黒猫に疑惑の眼差しを送っている。本当のところは、沙織も気付いてはいるんだろう。後はそれを黒猫
が認めるかどうかだ。
 だが、その沙織だって俺の居場所を桐乃や黒猫に黙って勝手に調べ上げていた。
 それが黒猫に対する一種の負い目になっているはずなんだ。

 俺も含めて、この場に居合わせている全員が嘘吐きなんだ。こうなりゃ、毒を喰らわば皿までもじゃないか。

「それはそうと、黒猫……。お前、先ほど、あやせに挑発的なメールを送ったらしいな」

「いきなり何を言い出すのよ……」

「お前だって、俺とあやせがキスをしたとか、いきなり言い出したじゃねぇか。人のことはとやかく言えねぇだろうが」

 黒猫が、むっと、顔を歪めて、俺を睨んでいた。

「京介氏、そのぐらいにしてくださらぬか。この場は、本来、和やかにお茶を楽しむべきでありましょうぞ。京介氏らしから
ぬ傲岸な振る舞いで、黒猫氏が可哀想でござるし、場の雰囲気が台無しでござる」

 沙織は、腕を組み、眉を吊り上げた険しい表情をしていた。
 何だよ、何もかも俺が悪いと言いたげじゃねぇか。
 そもそも、場の雰囲気を悪くするような話題を持ち出したのは、誰なんだよ。

「それは黒猫にまずは言うべきだろ? それだけじゃねぇ。俺は、黒猫があやせに挑発的なメール、あやせの話だと、今、
俺と一緒で、俺をあやせが独占できるなんてのは大間違いだ、とかいうのを送りつけられたっていうんだ。
それが事実なのかどうなのかを知りてぇな」

「……そんなことを知ってどうするの?」

 黒猫め、しれっと抜かしやがった。むかつくぜ……。

「お前も気付いているんだろうが、お前のはた迷惑なメールのおかげで、俺はお前らが騎士鉄十字章とかの譲渡交渉
をしている間、そのメールを送られた人物から電話で散々に文句を言われたんだぜ。こんな理不尽な話があるかよ」

「あら、その人物に、今ここで私と一緒だってことがばれた程度のことで、なんで文句を言われるのかしらね……。そっち
の方が余程おかしいでしょ?」

 この野郎……。可愛くねぇ。本当に可愛くねぇよ。黒猫って、これほどまでに嫌な奴だったのか……。

「お前とあやせは口論になって、あやせはお前のことを心底嫌悪しているようじゃねぇか。そのお前と俺とが会っている
んじゃ、そりゃ面白くねぇだろう」
517風(前編) 40/44:2011/03/06(日) 09:24:26.22 ID:9cdJfIvR
「論点をぼかそうと必死ね……。哀れだわ」

「お前に哀れんでもらう筋合いはねぇよ!」

「京介氏! そろそろ控えられよ。それに、黒猫氏もでござる。険悪な雰囲気は、落ち着いたこの喫茶室にはふさわしく
ありませんぞ」

 諫めようとしている沙織の声の方が場違いに大きかったけどな。
 黒猫の不遜な態度にはむかつくが、そろそろ潮時か。
 これ以上、こいつを追及したら、本当に喧嘩別れになっちまう。そうなったら、二度と和解なんてできないだろうからな。

「そうだな……。沙織の言うように、俺も少々大人げなかったようだ。お前は、あやせに挑発的なメールは送っていない。
これでいいんだな?」

「……そうね……」

 多分、嘘なんだろうが、俺だって嘘吐きだからな。

「で、おれとあやせの間には、キスとか何とかの、いかがわしい行為はなかった。そういうことでいいな?」

「…………………」

 黒猫は、うつむき加減で俺を恨めしげに睨み、沙織は、先ほどのように腕を組んで、虚空だか喫茶室の壁だかを
無意味に凝視している。
 二人とも、明らかに納得していない。
 特に、こんなにも不機嫌丸出しの沙織を見るのは、これが初めてかも知れない。

 その沙織は、急に黒猫に何事かを耳打ちし、俺に向き直った。

「京介氏……」

「いきなりあらたまって、何だよ」

「誠に申し訳ないのでござるが、再び、席を暫し外していただきとうござる……」

 いつになく真剣そうな沙織の顔と、恨めしげに半眼の黒猫の顔を交互に見やった。
 是非もない。俺が居ない間に、俺の扱いをどうするか決めるんだろう。いわゆる欠席裁判ってやつか。

「いいよ、俺も、ちょっと外の空気を吸いたいと思っていたんだ」

 俺は、ゆっくりと立ち上がり、先ほど俺たちを席に案内してくれたフロアマネージャー然とした初老のウェイターに、
「ちょっと、洗面所へ……」とだけ告げて喫茶室を出た。
 ロビーを横切って、フロントで洗面所のありかを尋ね、ロビーから奥まったところにある洗面所へ入り込んだ。

「畜生……」

 呪いの言葉を呟きながら、蛇口からほとばしる冷水を両掌で受けて、それで顔をザバザバと洗った。
 白々しい嘘を吐いて自己保身を図ったこと、その上、黒猫の態度を責め立てたこと、バカ正直が取り柄であるはずの
俺が薄汚れてしまったような気分だった。

 特に、黒猫に対する振る舞いは、そのちょっと前に電話であやせにこっぴどく詰られたことに対する、鬱憤晴らしの
ようなもんだったのかも知れない。

「俺って、ダメな人間だな……」
518風(前編) 41/44:2011/03/06(日) 09:26:29.70 ID:9cdJfIvR

 今頃、沙織と黒猫は、俺を沙織のサークルから追放するか否かということまで話し合っているに違いない。
 俺としては、喧嘩別れをしたくなかったから、黒猫への追及を途中で打ち切ったつもりだったが、当の黒猫やそれを
見ていた沙織には、俺の言動とか態度が相当にひどいものと映ったようだ。

「サークルを追い出されたとしても、しょうがないよな」

 もとより、首都圏から遠く離れたこの街に追いやられ、黒猫や沙織への連絡も禁じられていたんじゃ、実質的には、
もう脱会しているようなもんだ。

「しかし、あやせが『性犯罪者予備軍』って罵ったが、本当にそんな感じだな……」

 黒猫と口論したばかりというのもあるんだろうが、自分でもぞっとするぐらい人相、特に目つきが高校時代に比べて
悪くなっていた。
 故郷を追い出され、頼れる者が皆無の状態で、もがき苦しんできた結果がこれだ。
 『苦難が人を育てる』とか、もっともらしいことをいう奴が評論家とか、政治家とか、財界人とかに居るが、糧になる苦
難と、そうでない苦難とがあるはずだ。そして、俺が今直面している苦難は、俺自身を劣化させる類のものでしかない。

 俺は、我ながら人相が宜しくないその面をハンカチで拭った。
 嘘を吐く覚悟があれば気持ちは動揺しないとか強がったが、嘘を吐くというのは、やはりいつもと違う緊張感を強い
られるのか、額や鼻筋や頬が、普段とは違う臭いの汗だか脂だかでギトギトしている。

「嘘吐き野郎の罪の汚れというか、穢れだな……」

 だが、今さら、『嘘でした』なんてのは絶対になしだ。一度嘘を吐いたら、その嘘をとことん吐き通すしかない。
 洗顔しても心は晴れなかったが、俺はそろそろ頃合とみて、喫茶室に戻ることにした。

 席では、沙織と黒猫が眉間に皺を寄せた険しい表情のままで座っていた。
 二人とも、俺が元居た席に座っても、眉一つ動かさない。

「で、二人きりでの話し合いとやらは、まとまったのか?」

 険悪な雰囲気ではあったが、黙っていては埒が明かないからな。
 その一言で、険しい表情のままではあったが、ようやく沙織が俺の方を向いた。

「京介氏……。黒猫氏とも意見が一致したのでござるが、本日、拙者たちは、ひとまず帰ることに致しますぞ」

「そうなんだ……」

 俺は、しくじった、やりすぎたんだ、と後悔したが、出来るだけ平静さを装った。一応は、体面があるからな。
 沙織とも黒猫とも、このまま喧嘩別れのような状態で、永遠にさようならなのかも知れない。

「しかしながら……、京介氏も、新しい生活に馴染むか馴染まないかの時に、拙者たちが押し掛けたというので、
少々お気持ちが昂ぶられていたのではないかと推察致しまする」

「いや、そういうわけでもないんだけどよ……」

「とにかく、本日は、少々不本意な形でのオフ会となりましたが、これだけをもって、万事を決め付けることは出来ませぬ
ゆえ……」

 沙織の含みのある言い方は、どう解釈すべきなんだろう。
 こうした持って回った言い方……、今までは気にならなかったが、今日は、先ほどの諍いの余韻のせいか、妙にイラッ
とさせられる。

「『これだけをもって』ということは、別途、何かがあるってことなのか?」
519風(前編) 42/44:2011/03/06(日) 09:28:41.16 ID:9cdJfIvR

「鈍いわね……。もう一度、仕切り直しのつもりで会いましょう、ってことよ」

「黒猫氏、その言い方は感心しませんぞ」

 相変わらずだ。
 黒猫って、こうやって無駄に敵を作るんだよな。あやせとだって、結局はこんなやりとりで、関係がこじれたんだろう。
 今日は、俺も危うく黒猫を敵にするところだったからな。

「言い方はどうあれ、もう一度、お前らが来ることは分かったよ」

「しからば、まぁ、そういうことで……。来週の日曜日に、再び、この街にお邪魔致しますぞ。宜しいですかな?」

「ちょ、ちょっと、待て! それじゃいくら何でも早すぎる」

 まずいぜ。来週末の土曜日は、あやせがやって来る。保科さんの家で催される野点に俺共々行くためにだ。
 野点の招待状は未だに保科さんから受け取っていないが、あやせは、野点があろうがなかろうが、そんなものにはお
構いなしに、この街にやって来て、俺の下宿に上がり込むだろう。そうなったら、日帰りということはまずあり得ない。
 この前みたいに、下宿に泊まり込み、翌日の日曜日も俺を監視するという名目で、俺につきまとうに違いない。
 この街で、黒猫と鉢合わせでもしようものなら、マジで流血の惨事だな。

「都合でも悪いの?」

 こいつは、腹が立つほど人の痛いところを遠慮なく突いてくるな。悪意があってやってるわけじゃなくて、これが黒猫
の地なんだろう。
 こいつに友達が少ないのは、こんな風に思ったことを率直に口にしてしまうこと、それが原因の一つのような気がする。

「いや……。別に、一瞬、何か予定が入っているかと思ったが、勘違いだったようだ」

 意味もなく率直なのもどうかと思うが、嘘はもっとまずいよな。
 これで、今度の週末にやって来るあやせをどうするか、という難問を抱えることになっちまった。

「京介氏のご都合が宜しいようですので、それでは、来週末の日曜日に再びお会いするということに致しましょうぞ。
なお、当日の詳細なスケジュールにつきましては、黒猫氏とも協議の上、追って、京介氏にご連絡申し上げるでござる」

 なんだい、時間に関して俺の都合はお構いなしかよ。これには少々むかついたが、我慢した。
 下手に不満を口にして、今週末にあやせもやって来ることを気取られるようなことがあってはならないからだ。

「ああ、そうしてくれ。スケジュールは空けておくよ」

 ことさら鷹揚に頷いてみせた。不自然な演技だったかも知れないが、何とかごまかせたと信じたい。
 俺は、自身を落ち着かせるつもりで、ポットの中に未だ少しは残っているはずの紅茶をカップに注いだ。
 だが、それは、すっかり冷め切っていて、茶葉が長時間お湯に浸っていたために色が異常に濃い。
 俺はカップの中身を一口すすって、思わず顔をしかめた。

「そんなもの、よく飲めるわね……」

 不愉快な指摘だが、全くその通りだな。
 冷たい上に、渋くって、苦くって、とてもじゃないが飲めたもんじゃない。

「紅茶は、飲み頃がありますれば、それを逸すると、かようなことになり申す」

 時機を逸する羽目になったのは、沙織が俺に席を外すように命じたからじゃないか。
 そう思うと理不尽極まりないが、この場で、諍いを蒸し返すのも面倒くさい。

520風(前編) 43/44:2011/03/06(日) 09:30:53.22 ID:9cdJfIvR
「民事訴訟法っていう裁判に関する法律でも、『適時提出主義』ってのがあるんだ。何にでも頃合ってのはあるんだろうな」

「ほう、裁判で証拠の提出が遅れると、裁判所はそれを証拠として扱ってくれないとか、そんなものなのですかな?」

 さすがは沙織だな。
 え〜と、根拠条文は民事訴訟法百五十六条だったよな。それはともかく……、

「ああ、概ねそんなところだ。世の中ってのは、万事がそんなもんなんじゃねぇの?」

「そうかも知れませぬな……」

 俺の紅茶がすっかり冷めてしまったことを察したフロアマネージャーと思しき初老のウェイターが俺の傍らに来て、
紅茶のお代わりはどうかと訊ねてきた。
 しかし、もう、この喫茶室を出る頃合だろう。
 大声で怒鳴り合ったりはしなかったが、落ち着いた雰囲気のこの喫茶室に、ぎすぎすした敵意と悪意を撒き散らした
のはたしかなんだ。

 各々が紅茶や菓子の代金を支払い、あの初老のウェイターに「ご馳走様でした」と告げ、俺たちはロビーを横切って、
ホテルの外に出た。

「駅まで送ろうか?」

 しかし、相手方は頑なだった。

「せっかくでおじゃるが、ここはこの場でお別れした方が宜しいでござろう。それに、拙者たちは、ちょっと、この街の観光
名所を見て回りますゆえ」

 もう夕方になるし、コートやら、マントやらのかさばる冬物アウターを入れた、でかい紙袋を抱えてか? 嘘くせぇ。
 だが、そっちがそうなら、それでいいや。

「ああ、それなら、このホテルの前で解散しよう……」

 俺は、沙織と黒猫に二度、三度、軽く右手を振ると、くるりと背を向けて歩き始めた。
 ひとまず関係の破綻は免れたが、きわどい状況だっただけに、心は晴れなかった。
 
「沙織や黒猫の言動が、今日に限って、妙にイライラさせられたぜ」

 黒猫は、以前は俺に恋愛感情みたいなものを抱いていたようだが、あやせのこともあってか、今や俺を恨み、呪って
いるんじゃないかと思う。
 沙織も、黒猫との諍いがあったことを割り引いても、どことなくよそよそしかった。

 俺が実家を追い出されて一箇月ちょっとの間に状況は変わった。
 沙織や黒猫の心境にも、相応の変化があったのかも知れない。

「何より、俺が、高校時代とは変わっちまったんだろうな……」

 さっき、ホテルの洗面所で見た顔は、おそろしく人相が悪かった。
 この一箇月、頼れる者が皆無の慣れない環境で頑張ってはみたものの、手に入れたのが、あの悪人面じゃ救いが
なさ過ぎる。
 もう沙織とも黒猫とも、以前のような親しい間柄ではないという寂しさ、先行きへの不安、さらには、やり場のない怒り
が、気持ちをいっそう萎えさせる。

 俺は、街をあてどもなくさまよい、ほっつき歩き始めて一時間以上過ぎてから、ようやく地下鉄の駅に行き着いた。
 だが、俺は乗る気にはなれず、そのまま下宿があるはずの西の方へと歩み、夕日が街を囲む山々に沈みかかる頃に
521風(前編) 44/44:2011/03/06(日) 09:32:20.99 ID:9cdJfIvR
なっても当てどもなく歩き続けた。

 あたりが薄暗くなりかけた頃、路面電車の線路が敷設された見覚えのある道路に出た。そのままその道路に沿って
進み、午後八時近くになって、どうにか下宿に帰ることができた。

「遅くなって済みません……」

 下宿の女主人に、夕飯に遅れたことを詫び、洗面所で手を洗ってから、八畳間で独りっきりで飯を食う。
 食欲はなかったが、出されたおかずと、味噌汁一杯と、ご飯一膳だけは、無理をしてでも腹に収め、その夕餉をこしら
えてくれた女主人にいつものように「ご馳走様でした。美味しかったです」と告げて、自室に引きこもった。

 心も身体もひどく疲れていた俺は、何もする気になれず、布団を敷いて、早々に横になった。
 瞑目すると、後味の悪い別れ方をした沙織や黒猫の姿が浮かび、次いでキスをねだるあやせの顔が浮かび、
さらには和服姿の保科さんの姿が脳裏に浮かんできた。

「どうなっちまうんだろうな……」

 そんなことを愚痴るように呟きながら、俺はいつしか深い眠りに落ちていった。

(『風』後編に続く)
522名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 09:34:18.09 ID:mpl65euN
おつおつ
523SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/03/06(日) 09:35:51.60 ID:9cdJfIvR
前編は以上です。
後編は、保科邸での野点での騒動、あやせと黒猫の対決、それに主要登場人物の最後の一人が現れる予定です。
524名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 09:42:21.98 ID:Ri1B2VKD
>>523
長編投下乙でした
後編はいつごろ投下予定なんですか?

期待して待ってます
525名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 09:43:42.47 ID:LUFzmqII
読んでないけどVIPでやれば?
526名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 09:45:15.68 ID:DOmrIGuS

きりりんのバカエロ、誰か書いてくれる方はおらんかの
527SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/03/06(日) 09:46:43.61 ID:9cdJfIvR
後編は、次スレでしょう。

ちょっと見直したところ、『2/44』がダブっていますね。
もし、保管庫に入れるのであれば、重複箇所は除外して戴ければ幸いです。
528名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 10:05:17.64 ID:DOmrIGuS
ふーん
529名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 10:25:43.71 ID:51ru993o

後編期待
530名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 10:43:43.78 ID:7vXvcdcy
おつおつ
ちょっと京介がスレてるというか歪みすぎてる気もせんでもないが
後編にそのカタルシスを期待します。
つーか京介ぼっち過ぎワロタw新歓の時期に抜け殻だったんかいな
531名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 11:38:58.07 ID:PzpcIXWU
母親の描写が酷すぎて不快なのと、薀蓄が多いせいで盛り上がりに欠け
長いだけのSSになってしまった感じがする
後編に期待
532名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 12:15:45.51 ID:XmZSZm9s
佳乃さんの扱いがとんでもないことに
ここまで悪辣に書かれるといっそすがすがしいけどちょっと後味よくないかなぁ
あの親父がここまでの扱いを放置するかな?という感想

読み応えはあったけど俺妹とは関係ない薀蓄が多すぎて途中でだれる感じがした
京介の今後の人間不信が心配されるが後編に期待
最後の主要人物はやっぱりあの子でいいのかねぇ
533名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 12:24:24.17 ID:6BfPTD0S

『「風」前編』よかったです。
ここまでの文章を書くのって大変ですよね。
色々と意見はあるようですが、僕は蘊蓄も含めてよかったと思います。
ラノベのように、勢いで押すのとは違って、押さえ気味の文章が
いい雰囲気を出しています。
佳乃の描写が酷すぎるという意見には同感ですが、
設定と物語の文脈から導きだされる当然の結果ですので違和感はありません。
後編に期待しています。
534名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 12:45:13.87 ID:7zY9oF8N
SLさん乙っす!!

変な輩がいるけど気にせず徹底スルーで頑張ってくれ
楽しみにしてるんで!!!!
535名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 13:15:57.98 ID:TvE+gADm
乙!
ていうか俺最近やっとこのスレに通いはじめたから、噂のSLさんが漣の作者だと思わなかった

続き、ずっと読みたかったんで書いてくれてありがとうございます。
完走まで頑張ってください。
536名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 14:23:51.89 ID:coG5nFpu
乙。ただ気になる点がちょっとあった。

多分裏設定を作りこんでいるだろうなとは思うけれど
(オリキャラが出ている以上は考慮しているはず)、
それを活かしきれることができるのかなというのが一つ。
今回の登場キャラにあなたの過去作キャラの設定の流用を匂わせているのだけど、
ただのサービスのつもりか意図的なオマージュなのか
悪く言うと適当なキャラを考え込むのが大変だからとりあえずとやったのかわからない。
(これは好みの問題だろうからさしたる問題ではないと思う。個人的にはめったに使うべき
技ではないと思うが)

どこかの豪鬼みたいな編集者きどる気はないけれど、気を悪くしたら申し訳ない。
ただの感想なので。
続きが気になるのは間違いないので、待っている。
537名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 14:41:38.52 ID:paRt/5Z4
前作品見た人は分かるんだろうけど
カプとかエロ有無くらい教えてほしい
興味ないカプはスルーしてるんで
538名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 14:50:35.78 ID:c82SN4Ux
それはネタバレになるのでは?
例えば三角関係のssで先にCPを書いてしまうと読んでても結果が分かりきってるからドキドキが半減してしまうだろう
539名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 14:52:00.82 ID:i8XkcSQ7
感想的にまたキャラ崩壊させたのか、舞台も違うしオリキャラもばっちし
どこが俺妹なの?長いから読まないけど前作を読んでそう思ったよ
540名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 15:07:16.88 ID:jZf6moVC
>>539
真剣に、おまえが何を言いたいのかわからないw
もっときちんとした日本語で言ってくれ。
541名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 15:11:16.55 ID:mpl65euN
感想的にまたキャラ崩壊させたのか、舞台も違うしオリキャラもばっちし(入ってるし)
どこが俺妹なの?長いから読まないけど(、)前作を読んでそう(=どこが俺妹なの?)思ったよ
542名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 15:11:16.86 ID:f8diGNsz
煽りはスルー
543名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 15:17:02.17 ID:paRt/5Z4
>>538
確かにそれはあるな
誰が中心なのか程度でいいから教えてほしいってことで
544名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 15:34:06.81 ID:PzpcIXWU
キャラに合わせた話を書くんじゃなくて
話にあわせてキャラを微妙に変えている部分があるので
好き嫌いが出るのは仕方ないんじゃないかな
信者も多いけど自分の色を出したがるのでアンチも少なくない
アニメの脚本家や監督みたいなもん
545名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 15:54:04.86 ID:ExTH7Gds
なに、つまるところ超凄いオナニーなわけ?
546名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 15:57:59.85 ID:Fbb/EaLA
オナニーじゃないssなんてあるか?
547名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 15:58:23.41 ID:aO7UaPCh
yes
548名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 16:13:03.83 ID:6shKXlSy
なんとなく読んだけどいまいちだな
549名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 16:13:56.58 ID:Xc2QV39t
エロパロは、不特定多数にズリネタを提供できれば、
それで良いんじゃないかい。
550名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 16:26:29.48 ID:2DWntxMX
相変わらずで安心した
551名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 16:31:55.08 ID:DOmrIGuS
読んだけど、話にも、話から透けて見える作者にも共感できるところがほとんど無いし、ぶっちゃけつまんない
文章はうまいんじゃね?

スレを大荒れさせる程の人だから、さぞ凄いのを書くんだろうななぁと思ってたけど、実際のモノを見たら正直がっかり
自分の出来事をオリジナルでやっても誰も読まないから、俺妹のキャラ借りてやってんのかな?
それ自体は否定しないけど、それならもうちょっと読ませる文章書いて欲しいよねぇ

次に期待します
552名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 16:34:11.27 ID:xlbB56/P
後半早く読みて〜。野点が来ると思ったらお預けですが。
作者さん、楽しみにしています。
553名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 16:46:43.43 ID:kL5ylBJK
何かから台詞の引用してきてるのか台詞回しが違和感あるのかな
その辺が読み手側としては反発したくなるというか
オリキャラ持ち出す前に原作キャラ大事にして欲しいところ
554名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 16:56:33.52 ID:nRJfzvRW
SLさんの待ちに待った新作きた。
医学部の男女の描写で、亜美と竜児の存在がふと頭をよぎったのは俺だけだろうか。
555名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 17:13:32.33 ID:igF7GL2f
これが全部オリキャラなら誰も読まないレベル。
俺妹のキャラ使って、ここで書いてるから人目につくだけ。
556名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 17:25:44.46 ID:ohxH2pfP
すごくよかった。続きが楽しみ
557名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 17:47:29.57 ID:E8GbJvoy
みんな荒みすぎててハッピーエンドが見えねえぜ…
SL氏の手腕に期待しつつ待ってる
558名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 17:56:28.70 ID:ryaUwmsI
まぁ文章も上手いと思うが
大学での会話とか京介が住んでる町の描写とか長すぎてうっとおしいな
全部飛ばして黒猫達との会話だけ拾うようにしたわ
医学部の男女や野点もあんま興味がわかん・・・

あやせと黒猫の対決、それに主要登場人物の最後の一人が現れる
ってのには期待しますわ
559名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 18:01:42.56 ID:e3ywefXu
SLって荒らしでしょ?なんでスルーしないの?
560名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 18:03:55.80 ID:6BfPTD0S
登場人物の会話だけとかって、なにが面白いんだ?
情景描写なども小説の重要な要素じゃないか。
まったくわけわからん。
561名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 18:13:38.44 ID:LUFzmqII
褒めてるのって全部自演だろw
562名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 18:21:24.42 ID:GgUkoc3G
京介とかなかなちゃんの結婚後のイチャイチャが見たいです
563名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 18:25:04.98 ID:9OGPgncq
>>416
オチがなんか嫌
564名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 18:31:25.55 ID:AxxwZSBr
>>470
内容はともかく
>例によって変なのが湧くかもしれませんが、徹底スルーでおながいします。
こういうのはやめないか? あなた自身がスルーできてないってことじゃないか
結局、自ら煽ってトラブルを呼び込んでいるようなもんだし、書き手は、もっと泰然として構えているべきだよ
565名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 18:33:33.74 ID:oWqFloUM
彼専用スレを立ててそこでやればいいのに、大人気SS作家(笑)なんでしょ?
566名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 18:40:00.78 ID:DDIcwdUO
>>560
まおゆうをバカにすんな!
567名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 18:57:33.58 ID:MuTCrB2j
正直読んでテンション下がったな…

読後感が悪いす。
568名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:23:29.76 ID:xmLNth2I
VIPでやれってのはすごく思う
569名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:29:34.03 ID:6BfPTD0S
>>566
なら言い方を変えよう。

>>558
情景描写も小説の重要な要素だ。「漣」や「風」の情景描写などは、
情景描写も丁寧にやっているだけ。普通の小説でこれくらいの描写は普通だ。
むしろ、「まおゆう」や他のSSの台詞だけの形式のほうが例外なんだ。
それが余計なものだなんていうのは、一般形式の小説まで否定することになるだろ。
てか、原作さえ否定しているといえる。
原作だって、これくらいの情景描写や蘊蓄は書いている。
まさか、原作を読んだことないってことはないよね?
原作まで否定するの?
SL66氏がどんなことをしたのか知らんけれど、このシリーズは結構好きだ。
SSは原作を基にして様々な可能性を描くものだろう。
なら、こういう鬱展開だっていいはずだ。
なぜ、自分の好みに合わないからといって頭ごなしに否定したりするのか。
馬鹿じゃないのか。
台詞だけのSSがいいってんなら自分で書け。
570名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:34:24.19 ID:tZiXeJGz
SLの言った変なのってこいつの事だったのか
571名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:34:44.24 ID:B6tT3qFk
『漣』で京介がブリーフ派だったから読むのをやめた
572名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:36:26.81 ID:HKdUA7+e
なんか痛いのがいるなw
興味ねえから読んでもないけど、誰一人としてセリフだけが良いとか言ってなくね?
573名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:36:57.35 ID:NKycQdCp
まあここは「俺妹」のSSスレなわけで
目に見えたキャラ改悪や主要キャラのはずが消えてたりオリキャラが出張り過ぎてたらそりゃ言われることはあるだろう
見た感じカップリング以外に不快なとこあるしまあvipでやれ
574名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:37:10.35 ID:Sacb1EZ4
設定を詰め込むのはいいが、
詰め込みすぎて使いこなせてないってヤツ?
575名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:37:17.66 ID:xmLNth2I
おい縦読みが見つかんねー
なげーよ 小説以外は3行でまとめろ
576名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:44:41.54 ID:vgA61QRE
ID:6BfPTD0S
こいつ痛すぎワロタwww
577SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/03/06(日) 19:47:12.72 ID:9cdJfIvR
ID:6BfPTD0S 殿

色々と擁護ありがとうございます。
しかしながら、相容れぬ主義主張の持ち主を説得するのは、あまり意味ある行為とは申せません。
ここらで、放置が宜しかろうと、存じます。

しかしながら、わたくしからは、アンチ諸君にこれだけは申しておきましょう。

反対意見は、残らず伺いました。
しかしながら、他者を貶めたところで、自身のレベルが向上するものでもありますまい。

他者の作品が気に入れなければ、もっとよい作品を、ご自身で書かれるのが宜しかろう。
他者の作品の不満は、自己の作品で返す。
これが、創作系BBSのあるべき姿でありましょう。
578名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:50:35.24 ID:LUFzmqII
>>577
アンチじゃねえよ
オリキャラだのでしゃばらせて何十レスも使うならVIPでやれって言ってんの
それが投稿者のマナーてもんだろ
579名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:51:00.74 ID:Ax/of1XT
だからそうやってワザワザ煽るなと…
580名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:52:20.65 ID:Ki4hOWF0
>>564
SL666はとらドラSSスレの時からマンセーな感想以外は受け入れない輩だから
この耐性の低さはいまさら治癒しないよ
581名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:52:27.01 ID:Ijc7I+8A
なんかいろいろ荒れてるけど俺得なSSでした

期待して待ってます
582名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:53:36.81 ID:oalwu0fU
うわー・・・
どうでもいいから追いだす言うやつは、見たくねえならNGでいいだろって言って方だがこれは酷い
なにげに他の作者さんが嫉妬してるとか思い込んでる痛いヤツみたいだし、死ねよコイツ
583名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:54:40.03 ID:2DWntxMX
言葉は丁寧だけど、それって「だったらお前が書いてみろや」ってことですよね
そんなこと言う書き手さんの作品は読みたくないです
584名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 19:55:08.52 ID:i8XkcSQ7
俺妹SSスレで全然俺妹じゃない話を延々書き連ねるのが気にいらない
ブログででもやればいい
585名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:14:35.96 ID:qgv5Gt52
SL66氏がレス見てるんなら前から訊いてみたかったことがひとつ。
とらドラSSの頃から主人公に法学系の学問を修めさせていますが、
これはご自身が法学系出身だからですか?
586名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:21:33.44 ID:VwyeIlIu
SSってのは基本二次創作だからクロスオーバーなんて的外れでもなきゃ問題は無い。
ただ読んでいて浮かんだ疑問点が「どのCPか」「エロはあるのか」の二点。

原作からして世界観は特別大したものはなく、その二次創作となれば必然的にCPを定めることは必然ともいえる。

また、ただでさえ小ネタの投稿(しかもエロなし)が多くなってきて、
無駄にまとめられてるのにエロなしの長編を延々ここでやられても迷惑だということ。

以上の2点から作者様には「名前欄にCP表記」を徹底してもらい、
かつそれがエロなしならば速やかに各キャラスレ、VIPに移行していただきたい。>>577
587名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:22:35.80 ID:D9Y56qW4
>>583
なら読まなくておk
588SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/03/06(日) 20:22:49.24 ID:9cdJfIvR
コテハンでの応答は、禁忌なんでしょうが、そろそろ正体の一部分を明かしていい頃かも知れませんので……。

>法学系出身だからですか?
残念ながらハズレです。理学部の化学科、専攻は無機化学です。
今は、特許関係の部署にいて、必要な資格をもれなく有しています。

したがって、著作権法に触れるような、原作まんまのものは、職責上書けないということです。
589名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:24:42.10 ID:QHDeY3MI
なんでSLは1レス2分もかかるの?
590名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:25:51.36 ID:y+g4GqVR
すげー進んでるから期待したら、あいつが消費しただけかよ、がっかりだ。
591名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:26:10.49 ID:4M+fhgQA
うーん 本人のキャラは痛面白いけどエロパロ向きの作風じゃないって感じかな。
592名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:27:27.61 ID:UICS2EuD
↓この殺伐としたスレに救世主が!↓
593名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:28:55.95 ID:rp1f+Jrh
           __
        , ‐' ´   ``‐、             / ̄:三}
.     /,. -─‐- 、.   ヽ        /   ,.=j
 _,.:_'______ヽ、 .!       ./   _,ノ
  `‐、{ へ  '゙⌒ `!~ヽ. !     /{.  /
    `! し゚  ( ゚j `v‐冫   , '::::::::ヽ、/     そんなことより野球しようぜ!
.    {.l   '⌒      ゙ 6',!   / :::::::::::::::/ __
.     〈  < ´ ̄,フ  .ノー'_ , ‐'´::::::::::::::;/ (_ノ)‐-、
.      ヽ.、 ` ‐", ‐´‐:ラ ':::::::::::::::: ;∠.   ヽ_}  ゙ヽ
        ,.r` "´  /:::::::::::::::::::ィ´  `ゝ  !、  /
     /       / :::::::::::::::: ; '´   /´\ /   r'\
.     i      ! ::::::::::::::/ 墨 | .!::::::::/ヽ、.._!ヽ. ヽ、
     {      {:::::::::::;:イ /   ‖i:::::::/:::::::::::::/  \
.      ヽ       ヽ,.ァ‐'´ /ヽ 二 ,/`ヽ、::::::::: /
594名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:31:48.26 ID:Sacb1EZ4
あー、長い明細書を書いてページチャージを稼ぐという
独立に向けての訓練をここでもやっているのか。
595名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:41:48.54 ID:DOmrIGuS
>>577
正直、あなたのレスが一番面白いw
爆笑しました
なんならずっとこのスレにいていただいて構いませんよ。というか、是非に
596名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:44:17.67 ID:VQ77KfOG
まぁ、vipというより理想郷向きかと。
この文体は。

ログその他を見た感じだと、SS内か余所で過去に所謂ヘイトスピーチやらかしたから強烈なアンチがついて、
さらに特殊な本人のキャラと、アンチとで作り上げるギスギスした空気でアンチが増殖した感じかな。

あと、創作系と言ってもエロパロ板なんでね。
エロ無しだけならともかく、それに加えて長すぎたりは実際名無しでも嫌われるよ。
この板は仮にそういった特殊な作品の投下がなくても、容量を気にする人が非常に多いからね。
597名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:44:25.13 ID:PzpcIXWU
>>588
意味わかんねぇ
著作者に損害を与えない限りは著作権を侵害したと認められないのに
ネットのパロディごときで何言ってんだかw
598名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:46:11.08 ID:ONDTh53T
>>588
原作のキャラ改変して話作って発表するってのは著作権主張されたらアウトになるよ
職務に差し支えるならなおのことやめておいたほうがいい
599名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:46:40.35 ID:DOmrIGuS
>>596
SL氏はエロも書いてるよ
的外れな批判は立法機関への通報も辞さない
600名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:47:14.12 ID:xtV6xrEX
とりあえず、次からtxtにしてどっかにうpって欲しい。詠みやすさ的に
601名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:48:50.65 ID:VwyeIlIu
>>596
理想郷ってよくわからん。投稿掲示板と捜索掲示板って何が違うのか
602名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:50:15.60 ID:HKdUA7+e
エロ有り無し、話長い短いは関係無い、どうでもいい
単純に気持ち悪いやつだってことだろ、挙句他の人より自分が上手いと勘違いしちゃってる
603名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:50:16.65 ID:sPo+UTYO
それは幾らなんでも馬鹿過ぎるだろ……
604名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:50:20.71 ID:DOmrIGuS
>>601
京介が京都に行くSSを投稿するのが投稿掲示板
「外部のブログなどで、京介が京都に行くSSはありませんか?」と投稿するのが捜索掲示板
605名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:06:32.46 ID:XYY8sJse
読専としては作品が投稿されさえすれば
いくら作者とアンチが煽りあおうが構わない
606名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:10:07.01 ID:ekJwBmQd
読専だけど10レスを大幅にこえるようなものはtxtにしてupしないとスレが読みづらいのでやめてほしい
607名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:19:03.30 ID:3QnL7t/i
容量の無駄だな
608名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:20:03.46 ID:VwyeIlIu
いや長文なのは別に構わん。
ただ主題がはっきりしないままだらだら続くのと、エロパロスレでエロなしは勘弁願いたい。
ついでに1レス以下の小ネタも自重してくれ
609名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:24:06.81 ID:igF7GL2f
著作権に触れるようなものは職務上書けないって、何それ。
だったら最初から全部オリキャラで書けよ。
そもそも著作権に職務が関係あるのかよ。

あなたのやってる事は
「オリキャラでオナニー作品が書きたい。
 でもそれじゃ、誰も見てくれないから、最近流行ってる俺妹のキャラを借りました」ってだけの事。

感想が欲しいなら「つまらん」「不愉快」と言ってあげるよ。
610名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:24:46.24 ID:Sacb1EZ4
つーかさ、ここに投稿する以上は、住人の意見・突っ込みという審査を
請い求めることなしに受けることになるわけで、
それに対して自身の意見のみを展開するだけで、己を補正することを
一切しないってのはどうかと思う訳よ。
審査する側は全員人間であって機械じゃないんだから、
意見のごり押ししていれば「何をコノヤロウ」となって
いらぬ状況に陥る罠。
611名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:26:37.11 ID:K48/uiyq
みんな>>1は読んでるんだよな?
612名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:29:59.77 ID:AxxwZSBr
書き手さん自身がそのテンプレを守らずに、書き込みしづらい空気を作るのはどうなんだろうな・・・
スルーしろって他者に言うんだから、言い争いなんかに率先して参加せず、自身もしっかりスルーして欲しいぞ
613SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/03/06(日) 21:30:15.94 ID:9cdJfIvR
609 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/03/06(日) 21:24:06.81 ID:igF7GL2f Be:
著作権に触れるようなものは職務上書けないって、何それ。
だったら最初から全部オリキャラで書けよ。
そもそも著作権に職務が関係あるのかよ。

あなたのやってる事は
「オリキャラでオナニー作品が書きたい。
 でもそれじゃ、誰も見てくれないから、最近流行ってる俺妹のキャラを借りました」ってだけの事。

感想が欲しいなら「つまらん」「不愉快」と言ってあげるよ。

610 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/03/06(日) 21:24:46.24 ID:Sacb1EZ4 Be:
つーかさ、ここに投稿する以上は、住人の意見・突っ込みという審査を
請い求めることなしに受けることになるわけで、
それに対して自身の意見のみを展開するだけで、己を補正することを
一切しないってのはどうかと思う訳よ。
審査する側は全員人間であって機械じゃないんだから、
意見のごり押ししていれば「何をコノヤロウ」となって
いらぬ状況に陥る罠。

----------------------

↑他者の作品に不満があれば、それを凌駕する作品を書けばいいだけのこと。
これだけ、高飛車に言えるのであれば、さぞかし素晴らしいものを書けるのでしょう。

期待しているので、投下の折は、本日のIDを名乗られたし。
宜しくwww
614名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:32:34.39 ID:2DWntxMX
>>SL66氏
それ以上
いけない


信者さんたちがかわいそうだから…
615名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:35:18.62 ID:Sacb1EZ4
あれ?
>>610の書き込みは特許絡みの仕事をしていれば
思うところのある内容のハズなんだけどね?
616名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:37:27.35 ID:HKdUA7+e
駄目だこいつwww
早く何とかしないとって言うか手遅れw
617名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:38:51.02 ID:i8XkcSQ7
50レス以上の文章作ってスレ荒らすとかパネェな
618名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:39:03.23 ID:2DWntxMX
>>SL66氏
とらドラスレであんたの作品読んでSS書きはじめた連中のためにも
もう黙ってて
619名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:39:08.45 ID:Ax/of1XT
結局前スレ>>992で彼自身が言ってる通りに、彼自身がこのように荒れる状況を望んでるって事だろ
992 名前: SL66 ◆Fy08o57TSs [sage] 投稿日: 2011/02/25(金) 00:43:28 ID:1ULfQQvv
まぁ、アンチ君もこのスレの肥やしぐらいにはなるでしょう。
本編投下が、いろんな意味で、楽しみですね。

書き手なら何を言っても良いって訳じゃないんだ、もうちょい自重白や
意図的に他の書き手が投稿し辛い雰囲気作ってどうするよ……
620名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:39:25.90 ID:7p1Q4m03
>>613
どうして荒れるようなことを言うの?
自重できないのかよ。
621名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:40:55.66 ID:e3ywefXu
他の場所を勧めてる人までアンチと思ってるだろうな。SLは。
622名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:43:01.91 ID:MuTCrB2j
>>613
ハリウッド版ドラゴンボールって、駄作だよね。
もちろん、それより素晴らしい映画を自分で作れるわけじゃないけど、
でもつまらんもんはつまらんよね。

あなたの「じゃー自分で作ってみろ」は
自分の作品が駄作だということから目をそらしてるだけだ。



あくまで俺妹のパロディのSSを投稿するスレであって、
自分のオリジナル作品に無理矢理俺妹のキャラをねじ込んだ駄作を
不快になるほど長々と貼るためのスレじゃないんだよ。
623名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:48:33.96 ID:VwyeIlIu
別に小説以外のとこで不快にしようが構わんから
エロいれるかよそ行くかどっちかにしてくれ。文章の量が多いってことは強力な武器なんだからもったいないわ。
624名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:49:18.16 ID:ONDTh53T
>↑他者の作品に不満があれば、それを凌駕する作品を書けばいいだけのこと。
>これだけ、高飛車に言えるのであれば、さぞかし素晴らしいものを書けるのでしょう。

ここは「上手い奴がルールだ!THE小説バトル!」とかいう世紀末な場所ではないのでお引取りください……
625名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:49:19.73 ID:uVzyqvaU
SSを書いてもらえるなら有難い。でも最初に注意書きは必須だと思う。
オリキャラが悪いわけでなくそのキャラがイベント扱い程度に過ぎ去ればいい。
でも最初にCPを明記する必要は何もない。つまらない。
特定のCPを贔屓して他を排斥するのでなく、SS全体の流れを楽しんで欲しいと想う。

この板ほど書き手を排斥しようとするところは珍しいと想う。
自分も同じ書き手としていうが、他の書き手の皆さんには頑張って欲しい。
626名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:53:44.23 ID:Ijc7I+8A
たしかに注意書きはいれたほうがいいな
エロなしオリキャラが嫌いな人はそのままスルーできるし
627名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:56:33.99 ID:Ax/of1XT
注意書きにはオリキャラ云々は書いて有ると思うが……
エロ無しは最初に断り入れてる書き手の人も増えてるよね
628名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:57:41.94 ID:DOmrIGuS
SL氏は出禁、と言う事で本当によろしいか?
629名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 21:59:38.09 ID:cYPfX7i/
佳乃さんカスすぎワロタ

ssはおもしろかった・・・けど、またSLは荒れるような発言してんのか。
SLがそういう人間(賞賛コメ意外をアンチ認定するような人間)なのは周知の事実なんだからおまえらもスルーしときゃいいのに
SL自体がもっと大人にならなきゃこの荒れようは収まらねえよ
630名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:00:40.11 ID:VwyeIlIu
>>628
良質な職人の出禁はありえない。
だがSS全体の流れを他も締めという意見は傲慢ではないか?
他ならいざ知らずキャラありきの二次でCP表記がないのはありえない
631名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:02:16.66 ID:8/ulIzy9
ところで、>>577で「創作系BBS」って書いてあるけどいまどき2ちゃんの事をBBSなんていう人いるか?
もしかしておっさん?
632名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:05:06.32 ID:tZiXeJGz
このSLが投稿する前後って前回の漣や件のとらドラSS(自分は見てない)も含めて
いつもこんな感じになるの?
633名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:09:28.30 ID:DOmrIGuS
>>632
活気があって楽しくていいじゃん
爺さんのチンチンみたいに萎えしなびて元気がないスレより、100倍マシだろ?
SL氏には、毎日でも投下して欲しいくらいだ。
634名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:10:04.19 ID:Sacb1EZ4
そもそも、予告から投下まで1週間以上って何なの?
俺はまた、2〜3時間後、遅くても翌日には、
と思っていたが。
635名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:11:06.40 ID:e3ywefXu
毎回
636名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:13:10.30 ID:paRt/5Z4
次スレも荒れるのかねぇ
637名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:13:50.64 ID:MuTCrB2j
SLマンセーの人って、SLいるときだけ現れるよね…。
自演乙?脱糞乙?
638名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:17:25.04 ID:Sacb1EZ4
>>637
もし本人の自演だったら、虚しさに呵まれているだろう。
いくら何でもそれはない、はず。
639名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:19:11.94 ID:15H+QPuZ
>>629
物事を敵味方、賞賛とアンチのような硬直した二元論でしか見られないのはアスペ・・・おっと誰かが来たようだ
640名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:20:06.65 ID:XmZSZm9s
いや、そういうのが(虚しさ)ないから自演なんて出来るんじゃないか?
641名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:24:33.51 ID:DOmrIGuS
>>639
SL氏がマジでやってるとでも思ってるの?
あくまでこのスレを盛り上げるためのプロレスだよ
顔真っ赤にして文句垂れてる連中を、釣ってるだけだって
スレは盛り上がる。人も増える。いい事づくしじゃん?
642名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:27:05.63 ID:Sacb1EZ4
>SL氏がマジでやってるとでも思ってるの?


ほう。
まるで本人が目の前にいるかのような。
643名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:29:34.84 ID:QBeF7cu8
>>588
どうして出自を語る必要があるのかとても謎
化学科出身者が皆あなたのようなメンタリティを持っていると思われるのは、同じ出自を持つものとして慚愧に堪えない
自重あられたし
644名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:31:37.97 ID:jZf6moVC
>>639
まあ、おまえのそういう挑発的な言い方は間違いなくアンチのそれだけどな。

一歩引いてみてみたら、
この作者もつまらないと思う作品をスル―せず、オリキャラ嫌だ、長文嫌だ、とか勝手な自治論で文句言ってる読者も痛々しさは変わらない。



>>634
予告から投下まで一週間がそんなに嫌か?
アニメだって予告から放送まで1週間あるじゃん。


645名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:31:41.36 ID:VQ77KfOG
取り合えず、ID:DOmrIGuS氏は中途半端に引っ掻き回して遊ぼうとするのをやめようぜ。
646名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:35:51.81 ID:DOmrIGuS
>>645
うん
今日はメルル聴いて寝る
おやすみ
647名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:36:05.44 ID:Sacb1EZ4
>アニメだって予告から放送まで1週間あるじゃん。


悪いけど、弁護しているつもりなら、奴も迷惑だと思うぞ。
648名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:36:28.16 ID:xmLNth2I
ほんまに荒れるんやなー
信者だけならまだしも、本人が率先してやもんなー
それもやむなしか
649名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:39:41.73 ID:sPo+UTYO
黙って投下だけすればいいのに妙に煽って空気を悪くするし、
それに対してスルーすればいいのにID赤くしてまで反応してる奴もいるし
どちら側もなんか日頃の鬱憤をここで晴らそうとしてる感じがするのが何ともなあ……
650名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:40:04.27 ID:HKdUA7+e
>>646
実は顔が真っ赤だけど、対面保てた気になれて良かったなw
651名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:54:32.47 ID:VQ77KfOG
>>650
そいつのID抽出してよく読んでみ。
最初は投下中の闖入に始まり、投下後気のない乙をして、まだヒートアップしてない時期にSL氏に煽り入れて、
そのあとSL氏が芝居がかった口調で妙に意固地なこと言って一気に荒れたあとに、敢えて逆に褒め殺し始めてる。
思いっきり愉快犯。
652名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:01:27.30 ID:e3ywefXu
で、SLのssはだれとだれのカップリングなの?京介×保科さんか?ww
とりあえず、このl現状を見てSLはニヤニヤしてるんだろなww
653名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:08:25.25 ID:3N+AtHyh
今までは特に気にしないでいたけどさすがにここまで煽りあってるとどちら側も気持ち悪い
論争になってスレが盛り上がるとか思ってるのも一部の人だけなんで迷惑ですよ
654名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:13:57.42 ID:Ijc7I+8A
煽り煽られはもういいよ
655名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:30:53.61 ID:4HYIm/2/
自分に酔ってる感じがひしひしと伝わってくるな。
つうか投下宣言したいなら同時に即投下できるようにしとけ、他の書き手さんの迷惑だ。

で、感想だが。
なげぇ。自分の趣向推しすぎ、舞台やらオリキャラやらキャラの性格改変やら。
文章力と丁寧さは素直に評価できる。
今度投下するときは自己アピールしたいんだろうが予告なんかしなくていい、あとオリキャラヒロインにするなら先頭に書いといてくれ。
656名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:40:31.00 ID:/pGpBDTj
SLさん乙でした

確かに長いし、キャラにも色つけ過ぎかなとは思うけど
台詞回しや描写が丁寧で退屈はしなかったです
後編の桐乃の登場に期待してます
657名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:41:55.55 ID:XjS4iO0R
おまえらもう止めてー

こんな下らない、つまらない議論された方がよっぽど迷惑だ
658名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:42:06.54 ID:f8diGNsz
この流れ優に100レス以上続いてるわけだがまだ飽きないのか
659名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:43:37.89 ID:AxxwZSBr
とりあえず書き手本人がその言い争いに参加するのだけは、不毛すぎるんでやめて欲しい
660名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:44:53.40 ID:a0qdlJrb
とりあえずそんなにSLの話が見たくないならNGするなり何なりすればいいと思うよ。
661名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:47:45.86 ID:Ijc7I+8A
まあみんなもう飽きてきてそうだしそのうちおさまるだろ
662名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:01:53.74 ID:VQ77KfOG
まぁ、なんでもいいがSL氏には内容はともかく体裁についての進言は容れて欲しいな。
ある程度はマナーの問題だから。

他板他スレの荒れ対処を参考例として挙げれば
・軍板の某政治系スレのコテハン達の一部はゼロ魔SSやオリSS投下時には理想郷を利用してる。
・キャラ板の牧瀬紅莉栖スレ等では一定レス以上にわたるSSはtxt化してろだに挙げてリンクを貼ることが通例となってる。
というのがある。

個人的にはこの二つに加えて、
・注意書きをした上で、分割をするか、ある程度の進捗毎に複数日にわたって投下する。
を勧めておく。
ここに直接投下するなら、注意書きは避ける人間にも便利だし、投下側としてもある程度は名分になりうるから、是非利用してくれ。
ここは少ない容量を共有している場所だから、分割も頼む。
一気投下は見辛いという問題もあるしね。
663名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:02:00.91 ID:hJdgW3Zi
日付跨いだからまだ続くよ
664名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:06:59.38 ID:NpvKsdUB
>>660
SLの話を見たくないってよりこんなくだらない話題で
いつまでもレス消費するのいい加減にしてほしいだけなんだけど
665名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:08:23.51 ID:Sgu1IsYT
久しぶりに小ネタを思いついたから覗いてみたら妙に殺伐としてるな
時間ができたらなんか書いてって大丈夫な空気?
666名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:09:11.53 ID:PZ9yPLh9
別にSSとして面白いから問題ないけど、荒らしを煽ってヒートアップさせるのはやめてくれ
667名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:10:02.76 ID:PZ9yPLh9
>>665
投下はいつでもおk

つーかさっさと投下して流れを変えてくれ
668名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:10:30.35 ID:onFgyWqm
>>665
当然おk
期待してる
669名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:10:51.44 ID:ecVKTxrH
「漣」や「風」を読んでいて思ったのだが、
この話の京介は、母や父はともかく妹の桐乃に対しては
どういう感情を持っているんだろうか。
「読解能力がないのか」と言われるかもしれないが、
あまりいい感情は持っていないように思えてならない。
670名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:12:02.31 ID:PZ9yPLh9
>>665
投下はいつでもおk

つーかさっさと投下して流れを変えてくれ
671名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:12:28.57 ID:VFkL4a4v
>>662
ろだに貼られたり、PDFにされると文字化けその他で携帯から見れなくなること多いんだよな
出来るなら理想郷でもどこでもいいので、普通に貼って欲しい
672名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:18:35.43 ID:onFgyWqm
>>670
大事な事だから二度言ったんですね!

>>669
俺の主観で言わせてもらえば全くよくないだろうな...
673名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:40:07.05 ID:7O+ot/5n
SL66ちゃんも瀬奈みたいに「こいつら絶対殺してやる!」とか言ってんのかなあ
こいつら人の心がないんですかね!とか
674名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 00:45:53.20 ID:2fqNIKee
あっちは作品そのものが叩かれていたけど、こっちは(ry
675名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 01:06:47.06 ID:C7Tq8Ipn
まったく凡人どもの妬み嫉みには際限がありませんねw
少しは鏡に映った今の自分達の姿を省みようとは思わないのでしょうかwww
676名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 01:13:37.17 ID:ZsYjCmOE
こうしたネット上での煽りでしか他人と関れないのだろうね
この板でレス乞食をして嫌がられるくらいなら、
VIPでもいって馴れ合いした方がいいんじゃないかな
677名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 01:20:52.18 ID:JqvioA08
>>675
本人降臨乙
678名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 01:31:41.03 ID:8RRWw9FE
SL氏のSS最初は楽しみにしていたんだが、確かに不要な描写が多くて間延びしている感が否めないね。
「普通の小説なら情景描写が入るのは当然なんだ」って擁護意見もあったけど、一般の商業小説のそれは
ちゃんと話の文脈の中で必然性を持って描かれているけど、SL氏の作品だと必ずしもそうとは思えなかった。

あと、情景描写以上に不要なディティールに注力して文章を水増ししているのも頂けないかと……。
俺も学部・院で法律の勉強しているけど、1年の春先で物権的請求権のレポート書かせたり、民訴にまで
勉強が進んでいるってどんなスーパーエリート校だよとちょっと笑った。
ロースクールの既習者コースでもない限り、民法はせいぜい制限能力者とか法人あたりをやってると思うよ。

話の本筋に直接関係のないことに長々と描写を割いてボロを出すぐらいなら、全部削ったらいかがでしょうか?
679名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 01:33:22.51 ID:JqvioA08
SSの出来以前にマナー守れないなら職人でもいらない
二度とこないで欲しい
680名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 01:40:15.43 ID:Pr3KAeuR
文句があるなら書いてみろと仰っていますが
正直他の作者さんのSSのほうが数段面白いです
もしかして自分が一番だとか思ってませんか?
681名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 01:56:28.04 ID:C7Tq8Ipn
>>677
あの方と同一視されるなんて畏れ多いですが私はSL66さんとは別人ですIDだって違いますし


682名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:02:58.08 ID:0gh67DLW
◆その他
 ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
  ・SS投下宣言、直後は雑談をしばらく自重
  ・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること
 ○こういうSSが読んでみたい等のリクエストは節度を持って
 ○荒らし、煽りは勿論スルー

というテンプレも読めない白痴文盲が大挙して来ているのか?
SL何とかがどうしたとかよりも、そっちの方が板として問題だろ
683名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:08:31.46 ID:ecVKTxrH
>>678
舞台は京都で、京都の国立大で法学部、
医学部まであるってんなら、京大じゃないのか。
千葉大学を余裕で合格するレベルなら、京大も無理したら入れるかもしれない。
国家公務員試験第一種にもチャレンジできるってんなら京大あたりではないかな。
京大に受かったにしては、京介に対する佳乃の扱いが酷すぎるが。

文章を水増し云々となんかたれているけど、
専門外のことで書いているのだから、多少の齟齬は仕方ないでしょう。
刑事物とか戦争ものだって、本職の人間がみたらとてもじゃないが
内容ではないだろうし。

てか、要するに文句たれている人たちは、物語を書き込まないでも
いいからとにかくエロ描写をしろってんだろ。
それこそ、俺妹でなくてもいい。
なんか、適当な作品でやればいいじゃん。
どうせエロ描写だけのショートストーリーなんて中身ないんだからさ。
主人公の内面を描写するには細かい描写は必要だろう。
エロだけ観たいってんなら、そういう作品を書いて自分で投稿すればいい。
なんで自分でやらないの?
684名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:11:46.79 ID:Eqt33QCx
嘘みたいだろ
これだけ長文書いて「マナーは守れ」とか微塵も目に入ってないんだぜ
685名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:13:35.00 ID:ecVKTxrH
>>678
情報の出所は怪しいが、こんな質問をなげている大学一年生がいるぞ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1453612339

678氏がどこの大学か知らないが、大学によっては一年からやらされる課題らしい。
自分の経験だけでものをいうのはどうかと思うけどねえ。
686名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:13:47.40 ID:BoApJwU/
>>683
くだらない釣りをするな。
687名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:15:09.23 ID:FwAoIqV2
>>682
エロパロ板で勢いソートすると、このスレが一位の状態
二位のヤンデレスレと三位のエヴァスレも悲惨な以上、一位ともなれば何をいわんやって話だね
勢いがあるから変なのが来るのか、変なのが来るから勢いが付くのかは知らんけど
688名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:17:32.31 ID:0gh67DLW
「俺も学部・院で法律の勉強しているけど、」

こういう痛いことを自慢げに書く時点で、ダメだろ?
689名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:18:23.58 ID:9luyMgOM
まあ小説はまだまだ旬のものだし、
時々こういう下らん展開になっても、
当分は何だかんだで良SS挟みつつ伸びていくでしょ
690名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:19:55.52 ID:BoApJwU/
>>688
まず>>588に言え。
691名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:22:23.96 ID:y2EUCwQl
まとめが少しづつ重くなってきてる気がする
以前はwikiモードなら重い感じだったがtextモードでも重くなってる感が
PC変えたせいだろうか
692名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:29:52.58 ID:8RRWw9FE
>>685
いや、それは投稿された日付見れば分かるとおり、1年生の後期試験前のレポートでしょう?w
それと、京介のいる大学がおそらく京大だろうということは俺にも分かっていますが、それを踏まえた上で
例え京大であっても1年の前期にやる内容ではないことを平然と学生に課すような大学ってのは一体どこだ
(=そんな学校ないわw)と皮肉ったつもりでした。
693名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:30:12.45 ID:0gh67DLW
>>588 は、きかれたから、ある程度のことをいったまでという感じだけどね

一方のID:8RRWw9FEは、きかれてもいないのに院とか言ってるのが痛すぎ
694名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:36:00.31 ID:ecVKTxrH
>>692
いや、もうエロが読みたいだけで、その他はいらない
ってのはわかったから。いいから。
695名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:39:53.21 ID:0gh67DLW
一連の流れを見ていると、

台本形式に固執する一派と、小説としての出来にこだわる一派がいて、
台本形式マンセーな奴がSL氏に噛みついている印象を受けたな

台本形式がよけりゃ、VIPにでも逝け
696名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:52:18.60 ID:OCmQsu8j
話が投下されたと思ったのに、何このガッカリな流れ?
何かもう残念な流れなのよさ(ーー;)
697名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 02:58:13.27 ID:O5qO0iMp
>>695
まーたそうやって対立構造作ろうとする。
698名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 03:00:13.43 ID:7pnZhOzA
台本形式が糞だと思ってる俺だけどSLさんのは好きじゃないし
699名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 03:05:26.04 ID:5vQ88BL8
というか、この流れで、どこから台本形式云々なんて妄想したんだろうな
700名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 03:08:29.11 ID:Eqt33QCx
誤爆を疑うくらい出てない話題だなw
701名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 03:08:52.08 ID:PvOrYabu
面倒だからSLを否定するならNGにでもいれてスルーしろよ。
批判でスレ消費するくらいなら埋めるか削除依頼ものだぞ。
702名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 03:16:21.13 ID:lv704qor
オリキャラ出てしかもエロなしならSS投稿掲示板行った方がいいよ
そうすれば叩かれないしね
あと長編ならtxtで投下ぐらいマナーだと思うが
特許とか大学とか言ってるならそのくらい考えれると思うんだよね
ここはエロパロ板だからな
703名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 03:22:36.51 ID:9luyMgOM
言っても聞かない聞きそうもないってのは
そろそろ批判する方も学んでもよさそうなもんだが
だからこんなに引っぱる羽目になってんだし
704ADRY:2011/03/07(月) 04:05:22.11 ID:n3NHBJc9
前スレで、一つの恋が〜を投稿したものです。

新しいSSが完成しそうなので、そろそろ投稿できるのですが・・・。
今回も非エロで前作よりちょっと長くなったので、どうしようかと思っています。

とりあえず今スレでの投稿は控えておこうと思っています。
どうすればいいかホントわかっていないので(汗)、アドバイスがあればぜひともください!!

あと、投稿者は一応名前があった方がいい的な意見もあったので、名前付けときました。
今後とも、よろしくお願いします。

本当に、アドバイスがあったらください。お願いします!!
705名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 04:16:42.30 ID:5vQ88BL8
非エロなら非エロで最初にそう明記して、メインキャラクターが誰なのか
メインキャラだけどそのキャラのカップリングじゃないなら、その注意書きとか
要するに、前回あなたがしていたような注意書きをして投下すれば、何も問題ないでしょう
(この板はみんな、書きたいものを書き、読みたいものを読みにきている板なので
作品スレではカップリングとか明記するのが望ましいってこと)

件の人が叩かれてるのは、主に、そういう注意書きをしないことと
なぜか、書き手自らがアンチを煽って正面対決していることの二点についてなので

そんなわけで、お早い投下をお待ちしています
706名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 04:17:01.50 ID:Bhnj+uNX
人が投稿した後に一日ほど置いて投稿するだけでいいよ。
それ以外は特に気にしなくていい。
707名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 04:21:45.20 ID:n3NHBJc9
>>705
>>706

早速のアドバイス、ありがとうございます!!
もらったアドバイスは、心身受け止めて、投稿する際に注意しようと思います。

出来るだけ早く投稿しようと思いますので、そのときはよろしくお願いします!!
今スレで投稿していいのかな・・・?
708名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 04:30:02.31 ID:5vQ88BL8
>>706の意見も含めて考えると、今日の午前中くらいまでに誰も投下しなければ
行って構わないんじゃないですかね(あくまで俺の一意見ですが)
むしろ、不毛な争いを断ち切れるなら、投下した方が望ましいようにすら思える
709名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 04:32:16.40 ID:CybWH64V
むしろ今投下して全然OKだろ
投下期間なんて前の人が投下してから30分〜1時間も空いてれば十分だと思うし
710名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 04:40:21.54 ID:9luyMgOM
そもそも、ぐっちゃぐちゃの混じり合いにでもならん限り、
気にするようなもんでもないと思う
711名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 04:43:56.77 ID:VrRkFs+m
だいたい24時間は待ってたりする
感想もしやすいだろうし
712名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 04:49:49.51 ID:+kZWdTSw
とにかく流れを変えるためにも欲しいね
713名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 04:53:31.35 ID:n3NHBJc9
様々なアドバイス、ありがとうございます!!

とりあえず、明日何も投稿されなければ、投稿しようかなと思います。
時間帯は昼以降だと思います…。

親切な人が多くて嬉しかった。編集頑張ります!!
714名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 04:55:30.48 ID:3N9qVEfI
SL66さんの邪魔をしなければOK。
まあ氏の作品と並んで霞むだろうが気にせず頑張れ!
715名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 05:03:06.34 ID:/c5pi8Oc
>>714
自演乙
716名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 05:03:38.62 ID:0gh67DLW
>>714
そういうことを書くなって
何よりも、SL 本人の迷惑になるぞ
717名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 05:08:59.32 ID:9luyMgOM
もう触るなって
718名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 05:24:59.63 ID:3N9qVEfI
空気作者と読専たちの嫉妬が熱いw
スレから出て行きたまえ
719名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 05:25:17.03 ID:WiYNEZQ1
SL66氏に正論で忠告するのも荒らし
氏に善意で忠告するのも荒らし
氏の作品にツッコミ入れるのも荒らし
投下自体を喜べよカス共
720名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 05:48:48.41 ID:Vf6j2AI5
なんか大変だなあ。
長篇を投下できるスペックの持ち主はなかなかいないんだから
読み手は黙ってろやボケ
721名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 05:57:29.27 ID:ondV4eLD
SL66使って荒らしてる奴がウザいですって話
長編を何ヶ月もやるならブログでやってくれたらいいのに
722名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 06:32:49.05 ID:gz64JjFQ
激しく同意
723名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 06:39:50.86 ID:IjNDFqJa
書き手には書き手のマナー、読み手には読み手のマナーがあるみんな言い合ってんだなww
724名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 06:56:21.21 ID:4uWZXwnL
やはり長文SSは投稿を控えたほうがいいんかね、機関車さん程にならずとも別にあげたりとか?
725名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 06:57:18.82 ID:z2m+3afo
くだらない小ネタより長編の方がずっと価値がある。
問題はエロなしの作品が多すぎることと、一部CPを明かさない書き手がいること。

ここはエロパロ板ってことをもう一度考え直して欲しい
726名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 07:01:37.52 ID:tXCboIHs
作者云々はともかく俺的には一連のシリーズは素直に先の気になる面白いものだと思う
うんちくが多いとか言うけれど原作がライトノベルなので比較すればまぁ人によっては
遠まわしに見えるのかも
けど逆に舞台になる地域特有のゆったりとした空気を表現するのにはいい表現と思うし
少なくともああも細かく書けるってのはそれなりの知識に裏打ちされたInputがあるからで
自分としては感心せざるをえない
…けどまぁ母親が糞過ぎるのは同意だし作者もちと煽り耐性なさ過ぎな気がするけど
ここから話がどう展開されていくか先を楽しみにしてるよ
727名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 07:54:53.66 ID:ondV4eLD
>>724
長編でもなんでも普通に歓迎
SL66問題は誰かの投稿があったら信者なのか知らんがSL66がどうたらと感想妨害して荒らす奴が欝陶しいだけ
728名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 08:09:08.65 ID:PZ9yPLh9
結局SL66をネタにしてスレを荒らしてるだけだから投下はいつでも歓迎
729名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 09:04:35.42 ID:NpvKsdUB
ここはガキのたまり場か
730名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 09:25:28.88 ID:N3zHkC5V
>>713
ひとつの提案として、
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1298976928/
こちらへの投稿をお奨めします(VIPの俺妹SS総合スレです)

理由は3つあり、
@現在のスレの流れからして、投下しても正常なレスが付かないと予想されること
 某氏との比較云々よりも、流れを変えようとするあまり無理に持ち上げるようなレスが付くと思われます
 投下する以上はやはり素直な感想が欲しいのではないでしょうか

Aこのスレでも何度か言われていますが、ここはあくまで「エロパロ」板であること
 特に拘りの無い方が大部分でしょうが、「エロパロ」目的で板を閲覧している方も確実に存在します
 注意書きして投下するより、氏の作品が非エロならどうせならそれを万人が求めているスレのほうが相応しいのではないでしょうか?

B書き手として、前投稿者の作品の感想レスが続いている間は次の作品の投下は避けるべきかと
 これは私個人の考えかも知れませんが、前の作品の感想が続いている中で次の作品を投下するのは失礼に当たると思うからです
 読み手さんからすればどんどん投下してほしいでしょうが、書き手さん同士ならその心情も理解出来るのではないでしょうか
 無論、現在の流れが正常な感想レスとは思いませんが、数日もすれば落ち着くでしょうし
 このスレへ投下をご希望されるとしてももうしばらく待ってみてはどうでしょう

以上、長文すみません
こんな意見もあるということだけ認識していただければ幸いです
731名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 09:31:54.37 ID:8yFOJRLO
まあなんだ
人間引き際が大事だよな
732名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 09:48:26.44 ID:WJ/9SzNy
誰かあやせ罵倒攻め、京介受けのエロSS書いてお願い
733名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 09:51:57.52 ID:rKZlAo0d
>>730
いやここでいいだろ 何言ってんだ
むしろこんな流れだからこそSS投下が必要だと思うが
734名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 10:07:01.55 ID:xq/qzhdX
非エロはVIPみたいな奴が多いけど
ここに投下されたSSのほとんどは非エロじゃないか?
735名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 10:23:29.81 ID:PdcA/ccR
>713
カモン
投下楽しみにしてるぜ
736名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 10:23:39.27 ID:t34Y0UoY
SLが自分以外の作者追い出そうとしてるだけだろ
737名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 10:32:40.19 ID:/+mcXnwN
そして誰もいなくなった
738名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 10:37:07.68 ID:nSjxY0yO
ふさわしい場所で書くべきって言ってその結果がSS速報の現在の状況だしな
739名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 10:37:30.37 ID:/5UFEEzx
誰か空気入れ換えて
740名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 10:55:23.38 ID:r6pDQz/z
sageてないし書き込み内容からいって荒らし目的だね730は
741名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 11:00:24.04 ID:WAT7CDZD
小出しにすりゃいいのに、あほだなぁ
742名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 11:40:11.68 ID:vujwtlMV
長編、短編なんでも投下大歓迎。後編お待ちしております。
743名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 11:42:14.53 ID:N3zHkC5V
言われてsage忘れに気付きました
申し訳ありません

念の為弁明させて頂きますが、>>730は現在の状況を考慮して>>713氏に提示した一意見であって
このスレの暗黙の了解を捻じ曲げるつもりは毛頭ありません

ただ、それほど理不尽なことを言っているつもりもありませんが
個人の意見を自分の意向に反するからといって荒らし扱いするというのは
某氏と同類だとご自覚なさったほうが宜しいかと
744名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 12:09:19.23 ID:L5AmjxMe
SL66って絶対学歴コンプあるよな
745名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 12:34:12.25 ID:8yFOJRLO
後編投下が色んな意味で楽しみになってきた
746名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 12:37:38.01 ID:lF8820XA
書きたいもの書いてるんだからいいじゃない
747名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 13:30:34.66 ID:g0Sj956H
ここで流れを変えるお題募集!
気軽に読める短編・中編に仕上げるつもりです
748名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 13:32:41.65 ID:8yFOJRLO
どうせならトルストイ級の長編で
749名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 13:33:20.73 ID:5vQ88BL8
>>747
桐乃と黒猫が張り合って京介をおもちゃにするお話
750名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 13:36:27.90 ID:nSjxY0yO
>>747
PSP加奈子√のあと大介と佳乃さんに加奈子紹介する話
751名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 13:37:11.33 ID:VFkL4a4v
>>747
読モの沙織
752名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 13:37:15.04 ID:zXkew/Ji
>>747
黒猫のオナニーが中猫に見られて
京介の前でからかわれる話
753名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 13:39:22.13 ID:5vQ88BL8
>>747
ああでも、ID:n3NHBJc9 が投下すると言っているので、今日の投下はやめておいた方がいいかも
さすがに、そんな速攻で書きあがるとは思えないがw
754名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 14:12:20.31 ID:SXIx5/xt
ああ、お前らみたいなのがいればなんとなく続けれそうな気がした
755名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 14:35:03.20 ID:LQ6dw8DX
SS速報の利点はそこじゃねーよ

・連投規制がない
・依頼しない限りスレ落ちがない
・1レス行数制限が多い(60だっけ?)



この辺りだろ
ニュー速じゃないので台本形式じゃなくもOK(むしろちゃんとした文体は歓迎される)
中編以上の流さなら総合スレじゃなくて独立してスレ立ててよいし
向こうにもエロありの作品は沢山あるし、エロの有無が線引きじゃないよ
長めの作品をコンスタントに投下するのにはストレス無くてよい
756名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 15:18:52.84 ID:JTIJWFZK
>>720
オマエ何様w
757名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 15:31:37.08 ID:zpvDzK5S
>>753
誰かが投下してる最中ならともかく、そうじゃないならそこまで気にしなくていいだろ
投下後1日あけるとか長すぎるし
758名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 15:39:12.22 ID:rKZlAo0d
>>746
書くのは別にかまわない
だが荒らしだから来て欲しくないだけ
759名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 16:45:02.35 ID:8yFOJRLO
コテハン背負ってアンチにケンカ売る規格外の存在にそれまでの常識は通用しない
760ADRY:2011/03/07(月) 17:13:30.59 ID:n3NHBJc9
おはようございます(今起きた)!前スレで一つの恋が〜を投稿したものです。
誰も投稿していないようなので、恐縮ですが、投稿いたします!!

今回は黒猫×京介中心の物語です。
一応、前作の一つの恋が〜のその後をイメージして書きましたが、物語上の繋がりはないです。
非エロです。ゴメンナサイ。また前作よりも少し長いです。

また駄文が目立つ内容で、読みにくいかもしれませんが、読んでいただけたら幸いです!!
761名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:14:31.97 ID:n3NHBJc9
全ては、その一日のために

俺、高坂京介には彼女がいる。
妹、高坂桐乃のオタク趣味に巻き込まれたことによって知り合った、桐乃のオタク友達であり喧嘩友達でもある五更瑠璃、通称黒猫。
マスケラというオサレ系厨二病アニメ(桐乃談)をこよなく愛し、そのマスケラの登場人物であるクイーン・オブ・ナイトメアのコスプレのゴスロリファッションをよくしている、ちょっと変わった女の子だ。
付き合い始めたのは、俺が高校3年生だった時の、夏休み終盤。
あの頃はひどくバタバタとしていたものだが、今となってはいい思い出だ。

そんな黒猫と付き合い出してから、今に至るまでの日々は、そりゃあ濃密だった。

それまで言ったこともなかった恥ずかしい言葉を言い合ったり、たくさん抱きしめ合ったり、キスしたりもした。
毎日のように連絡を取り合い、毎日のように会っていた。

それでも足りないと思えるぐらい、俺は黒猫のことを愛している。
それは高校を卒業し、大学に通っている今でも、変わっていない。


しかし、カップルの宿命というのだろうか(黒猫以外の奴と付き合ったことはないが)、今俺達はある窮地に立たされていた。

「だから違うって言ってんだろ!?」
「何が違うと言うの?私が納得する説明をしてみなさい」
「それは…!」
「ほら、出来ない。所詮、あなたもそこら辺の野蛮な男と変わらないのね」
「…ッ!お前なぁ!」

…そう、俺達は遂に


大ゲンカ、をしてしまった。


そもそもの原因は、少し前から行っていた、ある事が関係しているのだが、これは、どうしても黒猫には言えなかった。

詳細はまだ語れる時ではないのだが、何故黒猫がこんなに怒っているのか、それを話そうと思う。

話は、数日前に遡る。
762名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:15:07.92 ID:g0Sj956H
俺はまだまだ書いてる途中なのでどうぞお先に
期待してます!
763名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:15:38.47 ID:n3NHBJc9

***

黒猫に呼び出された俺は、集合場所の秋葉の某バーガーショップに来ていた。
腹があまり空いてなかったので、コーヒーだけ買って店の中を散策すると、
隅っこの窓際の席に一人座っていた、いつものゴスロリファッションの黒猫を見つけ、声をかけた。
…が、黒猫は何故かこちらをギラッと睨みつけてきたと思ったら、「フンッ」と言ってそっぽを向いてしまった。
どうやら、ご機嫌ナナメのご様子。
しかも、態度から察するに原因は俺。
いや、集合時間には遅れてないはずだし、何かした覚えもない。
困惑していた俺に、「早く座りなさい」と促してくれた黒猫だったが、相変わらずそっぽを向いている。
何がなんだかわけがわからずとりあえず黒猫の前に座るが、相変わらずこっちを向いてくれない。少し泣きそうになった。
「―――あなた。なぜ今日呼ばれたか、わかっている?」
目だけをこっちに向けて、黒猫はやっと口を開いた。
「いや、全然」
明日何時にここに来てとしか書いてなかったメールから、どうやって目的を知れというのだこいつは。

「まぁ期待してなかったし、いいわ」
と、内心呆れたかのように言う黒猫。
ヒデー言いようだなおい。

黒猫は財布を取り出し、その中に入っていた写真らしき物を数枚俺の前に広げた。

「…!?」
「これは、どういうことかしら…?」

そこに写っていたのは、俺の幼なじみであり同じ大学へ通う田村麻奈美と、その横で親しげに話している

―――俺だった。

「こ、これは…!」
「一緒に帰る、ぐらいならまだ許すわ。だけど…」
俺の前に置いていた写真の内の一枚を手に取り、俺に向ける。
「これは、どう説明するつもり?」
それは、俺と麻奈美がある和菓子屋に入る瞬間の写真。
ただの和菓子屋ならともかく、そこは…
「ここ、たしか田村先輩のお家よね?なぜあなたが一緒に入っていってるの?」
そう、麻奈美の実家は和菓子屋であり、名前も田村屋。写真には見事に『たむらや』と掘られた看板も写っており、もはやごまかしは効かない。
「そ…そりゃあ、和菓子買ってたに決まってんだろ!」
「へぇー…」
黒猫は、別の写真を手に取り、2枚こちらに向ける。
「2日連続で和菓子を買いに行ったの?あなた」
よく見ると、写真には、日付と時間が表示されており、2枚は違う日付を表示していた。
くっそぉ〜!まさか一日だけじゃなかったなんて!
「つか誰だよこれ撮ったの!?」
無理矢理話しを変える。
「赤城さんよ。偶然通りかかったところを、持っていたデジタルカメラで撮って、プリントして私にくれたの」
あの腐女子があぁぁぁぁ!!
今度あいつの兄貴に怒ってもらってやる!!
…いや、わかってるよ!?無理なことぐらいはさ!

「―――で、もう一度聞くけど、これは何?」
764名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:16:44.52 ID:n3NHBJc9
「こ、これは…その…」

―――マズイ、何と説明すればいいんだ…?
本当のことを言ってしまえば、今までの準備が全てパーになっちまう。それだけは、絶対に避けたい。
どうにかして、この場は誤魔化すしかなかった。

「べ、勉強を一緒にしてたんだよ!!」
「勉強…?」
「ああ、そうさ!!」
正直、黒猫に嘘をつくのは心が痛かったが、こうなればとことん誤魔化すしかなかった。
「なぜ図書館ではなく、わざわざ田村先輩の家で勉強するの?」
「い、今の時期は、図書館は人が多いんだよ!行っても勉強出来ない時もあるし、それなら私の家で勉強しようって麻奈美が誘ってくれたから…」
「ずっと、田村先輩の家で、一緒に勉強しているってこと?」
「ん、まぁ…ほとんど教えてもらっているんだけどな…」
ちなみに、時折一緒に勉強をする時もあるが、本当の目的は、全く違う。
ただ、それを黒猫に言うわけにはいかなかった。

「なぜ、黙っていたの?」
「そりゃあ…彼女じゃない女の家に入り浸ってるなんて、言えねぇだろ…」
「自覚はあるのね」
「まぁ…、そりゃ…な」
「…そう」

黒猫は、黙ってしまった。
ここで、黒猫がまた口を開くのを待つのは、間違いだろう。俺が、言わなきゃいけない。
言うことは、決まっていた。

「黒猫」
「…なに?」
「勉強が必要なくなったら、もう麻奈美の世話になることもなくなる。そうしたら、今までの埋め合わせをするよ。
寂しい思いをさせた分も、それ以上に楽しい思いをさせて、上書きしてやる。だから…今は待っててほしい。それまで寂しい思いをさせると思うけど…」
「あら、私がいつ寂しいと言ったかしら?自惚れるのもいい加減にしなさい」
黒猫はこちらを向いて、いつもの笑みを浮かべていた。
言っていることはヒデーが、どうやら調子を取り戻してくれたようだ。
「―――でも、今言ったことを忘れたら…呪い殺すわよ」
「…おう」

俺の彼女は、やっぱり可愛かった。

「あと、私に内緒で、他の女と会うのもダメ」
「……」
「わかったのかしら」
まるであやせの纏っている黒いオーラを見せて聞いてくる黒猫に、若干の恐怖を感じた。
「ハイ!!わかりました女王様!」
「よろしい」
そう言って、黒猫はスクッと立ち上がった。
「それで?今日は一日中付き合ってくれるのかしら?」
――そんなこと、
「当たり前だろ?」
765名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:17:49.68 ID:n3NHBJc9



―――その日の夜、俺はとある奴に電話を掛けていた。
その相手とは…、
『はい、もしもし』
「久しぶりだな、赤城」
『お久しぶりです、高坂せんぱい!』
俺が通っていた高校の後輩で、俺の同級生で級友の赤城浩平の妹であり、黒猫の友達でもある、赤城瀬菜だ。
『突然どうしたんですか、高坂せんぱい?』
すっとぼけているわけではないみたいで、電話した理由を、どうやら本気でわかってないらしい。
「お前、黒ね…五更に、俺と麻奈美が一緒に歩いてるのを撮った写真渡しただろ?」
『ああ!そーですよ!!ダメじゃないですかー!!浮気するなんて!』
「うぐっ…!」
説教しようとしたら逆に怒られた…!
「あ、あいつとはそういう関係じゃねぇし、そんな気もさらさらねぇよ!」
『それでも、他の人から見たらそう見えても仕方ないんですよ!?ああいうのは自分で意識して、自制しないとダメですよ?』
「ぐっ…!!」
あれ〜?おかしいな〜?
なんで俺が説教受けてるんだろ?なんか腑に落ちないんだけどなぁ〜?

―――ただ、この後輩の言うことは、一つも間違っていない。悔しいが。
「反省してます…」
『それでいいんです!』
女の後輩から説教される、男の先輩である俺。
威厳もへったくれもありゃしねぇなホント。
『もうダメですよ?お兄ちゃんという人がいながら他の人に手を出すなんて…』
「おぉぉぉぉぉぉぉい!!」
今なんつったこの後輩!?

ガンッと壁を叩く音が聞こえる。
恐らく、桐乃の『うるさい』という無言の文句。
だが、スマン桐乃。今は我慢してくれ。
こいつには、叫ばずにはいられない。
『お兄ちゃんに話したら喧嘩になるんじゃないかと思って、代わりに五更さんに先輩を注意してくれるよう、言っておいたんですよ?私の気遣いに少しは感謝してほしいですよホント』
「ホント余計なことしやがって!!」
そのまま赤城だけに伝えてくれてたら、どれだけ良かったことか!!
『余計なこと…?―――ハッ!!も…もしかしてお兄ちゃんに攻められるためにわざと』
「いい加減妄想から帰ってこいや!!」
こいつ、遂に妄想と現実の境界を越えやがったのか?
おい、赤城!!病院連れていけ!今すぐ!!

そう、赤城瀬菜はいつもは真面目で潔癖症な委員長タイプの女子なのだが、実はBLやガチホモ系統が大好きな腐女子なのだ。
しかも、2次元だけでは飽き足らず、3次元の男と男が絡むシチュエーションを一瞬で妄想できる、(いかれた)頭の持ち主だ。俺も、こいつの妄想の被害にかなりあっていた。(どうやら)現在進行系で。
特に俺が瀬菜の兄である、赤城浩平と仲が良いことを知ってからは、俺と赤城の絡みをよく妄想しているようだ。

てか、ここまで説明しといて何だが、説明している自分が気持ち悪くなってきた。
766名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:18:45.91 ID:n3NHBJc9

「とにかく!!俺とお前の兄貴はそういう関係じゃない!つか、俺お前には五更と付き合っているって話してたよな!?」
『あれ?その後別れて、ショックが大きかった高坂先輩を、お兄ちゃんが慰めてそのまま愛を深めたんじゃなかったでしたっけ?』
「なんでお前の中では、俺達別れてることになってんの!?」

ちなみに、俺にはそっちの趣味はない。
断じて、ない。

「別れてねぇよ!そんな修羅場も起きてねぇよ!ずっと愛してるよ!ラブラブだよ!」
『す…凄く愛されてますね、五更さん…』
若干、瀬菜が引いていた。
つか、『俺達バカップルです』って宣言しているもんじゃねぇか。何言ってんだ俺。

『…ま、まぁ冗談はこの辺にしておきます…』
「…」
こいつの『冗談でした』は、ハッキリ言って信用出来ない。
だが、もし本物に冗談だとしたら、俺は瀬菜に乗せられて、一人赤っ恥をかいたことになる。
…ヤバイ、凄く恥ずかしい。

『ともかく、先輩?』
「…なんだよ?」
『なんで、2日連続で田村先輩の家に行ってたんですか?』
あれ?こいつ、麻奈美のこと知ってたの?
…まぁ大方、黒猫か赤城の奴が話していたんだろうな。
あまり気になることでも無いので、聞かないことにする。

「ん〜…、お前になら、話してもいいかな…?」
『?』
「実はな―――」

767名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:19:37.62 ID:n3NHBJc9

『…そうだったんですか。…私、余計なことしちゃいましたね…』
「まぁ、過ぎたことはいいさ。ただ、今話したことは…」
『わかってます。五更さんには絶対に話しません』
「サンキュー、赤城」
『…高坂せんぱい』
「どうした?」
『…あの、できれば私も…』
「もちろんいいぞ。つか、いつか声をかけようと思ってたから、ちょうど良かったわ」
『あ、ありがとうございます!』
「気にすんな。んじゃ、詳細は決まり次第連絡するから」
『わかりました!お願いします!』
「ああ、じゃあまたな」
『はい!お休みなさい、高坂せんぱい!』

―――パタン、と携帯を閉じる。
電話中に、壁が何度かドンドンいっていた気がするが、聞こえていないことにしておく。

部屋の電気を消し、ベッドの上に寝転ぶ。
今日は久しぶりに黒猫と一日中遊んでいたので、少し疲れた。


―――明日も早いし、今日はもう寝るか…
だんだんと重くなっていく瞼に逆らわず、閉じる。




――この時、俺は知るよしもなかった。

次の日、俺にとって最大の修羅場が、待っていようとは。

この時の俺には

―――わかるわけが、なかったんだ。
768名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:20:08.95 ID:n3NHBJc9

***

「すまねぇな、沙織。いつも付き合ってもらっちまって」
「なんのこれしき、お安い御用でござる」

次の日、俺は都内の繁華街(渋谷)に来ていた。
もちろん、一人ではない。
俺の隣には、ぐるぐる眼鏡にオタクファッションをした長身(悔しいが、俺よりも身長は高い)の女性がおり、正真正銘俺の知り合いだ。
彼女は自分を沙織・バジーナと名乗る、見た目通りのオタクである。
彼女も、桐乃のオタク趣味に巻き込まれたことによって知り合った、桐乃にとっても、もちろん俺にとっても、大切な友達だ。

いつもは、秋葉か俺の家でみんなで集まって、遊んだり話したりするのだが、今日は渋谷に、沙織と二人で来ている。
俺みたいな見たくれ凡人と、見るからにオタクな女が渋谷の街道を歩いてるんだぜ?もう視線が突き刺さってイタいイタい。


今回、こんな俺にはあまり縁のない、渋谷みたいなオサレ街なんかに来たのには、ちょっとした目的があるのだが…すまん、今は言えねぇ。

とにかく、俺達は渋谷を一通り回り、今一息ついたところである。

「一通り回りもうしたが、どうでござったか、京介氏?」
近くにあった自動販売機で買ったジュースを適当に座って飲みながら、話をする。

「うーん…、たくさん紹介してくれたのは、有り難かったんだけど…」
「最初に見たアレが、一番印象に残っているでござるか?」
「そうだなぁ〜…。やっぱりアレを見た時の衝撃は、忘れらんねーなぁ…」
「やはり、そうでござったか。アレを見た時の、京介氏の目は見たこともない輝きを放っておりましたからなぁ〜」
「輝きって…、どんな輝きだよ…?」
「それはもう!不思議の国に迷い込んだアリスのような輝きでしたぞ!」
「よくわからんわその例え!」
「あの時の京介氏の目で見つめられていたら…、可愛すぎて抱きしめてしまってたかもしれないでござる!」
「なっ…!」
沙織は、その長身と見事に調和したナイスバディーでもある。出る所は出てるし、引き締まる所は引き締まっている。
こんないい身体をしている女は、他には瀬菜ぐらいしか知らない。
そんな身体に抱きしめられたら、いったいどんな天国が見えるのだろうと考えると、抱かれてみたい気が…。

―――って待て待て。俺は黒猫一筋だ。黒猫以外には抱きしめさせないし、抱きしめない。
あぶねぇあぶねぇ。危うく煩悩に従って、セクハラに走るところだったぜ…。
「き、京介氏?拙者、今一瞬、身の危機を感じたのでござるが…」
「気のせいだ」

769名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:21:04.45 ID:n3NHBJc9
ともかく、だ。
「本当に、助かったぜ沙織。こんなところ、桐乃に無理矢理連れてこられてしか来たことがなかったからよ。沙織が案内してくれたおかげで、今後の参考にもなったぜ」
「いえいえ!この程度のことならば、この沙織・バジーナ、いつでも京介氏の元に駆け付けてくる所属、でござるよ!」
「ハハ、そりゃあ頼もしいな」

沙織は、本当に頼もしい奴だ。
桐乃に黒猫を、そして俺と黒猫を巡り会わせてくれたのは、間違いなく沙織だ。

沙織がいなかったら、今の俺達は、存在しない。
それぐらい、かけがえのない存在なのだ。

「――さて、今日のところはこれでお開きとするでござるか」
「そうだな」
中身が無くなった缶を捨て、立ち上がる。
ふと周りを見渡すと、少し昔の、懐かしい記憶が蘇る。

一昨年前、桐乃に自身が書くケータイ小説の取材に付き合わされ、この街を訪れたことがある。
しかもその日はクリスマスイヴ、街行くカップルが多かったし、クリスマスのイルミネーションが凄かったことも、覚えている。それはもう、場違い感がハンパなかった(今もそうだが)。
あの時のことは、さすがに人に話せる内容ではないが、いい思い出だ。
…いろんな意味で。

あれから2年近い歳月が経った今、本当に変わったなと思う。
この街の景色も、桐乃も、俺も。

「?どうしたでござるか、京介氏?」
「いや、ちょっと昔の事を思い出してさ」






770名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:21:46.46 ID:n3NHBJc9
「―――何をやっているの、あなたたち?」

ピシッと、背筋が凍りつく。

気のせいであってほしい。

空耳であってほしい。

確かめたくないが…

確かめないといけない。

どうか、気のせいでありますように。


―――しかし、運命の悪戯とは、残酷な様で、

振り向いた先にいたのは、紛れも無い、黒猫だった。



「く、黒猫…?どうしてこんなところに…?」

「…私が、『こんな』ところに来てはいけない理由があるのかしら…?」

そう、変わったのは俺と桐乃だけじゃない。
黒猫も、こんな人が多い街に来る様になるぐらい、変わっていたのだ。
ただ、それだけだ。

では、何故今日なのか。
それこそ愚問だろう。

そこに、理由なんて必要ない。
偶然この街に出てきて、偶然俺達に出会った。

それだけだった。
それだけだったのだ。

「…昨日、私言ったわよね?」
「…ああ」
「『私の知らないところで、他の女に会わないで』って」
「…ああ。言われた」
「なのに…」

黒猫は、キッと沙織を睨みつけ
「これは、何?」
と、言った。
771名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:22:43.48 ID:n3NHBJc9

この時、俺は愚かにも、黒猫に対して少し腹を立ててしまった。
全部俺のせいだと言うのに。

沙織を、「これ」と言った黒猫に、腹を立ててしまった。

「おい、黒猫」
「何?」
「これって何だよ?沙織がわからないわけじゃないだろうが」
「あら、その女が大事なの?彼女であるはずの私よりも」
「違う!そうじゃねぇ!」
「ホント罪な男ね、彼女がいながら他の女と逢引なんて」
「だから違うって言ってんだろ!?」
「何が違うと言うの?私が納得する説明をしてみなさい」
「それは…!」

言えない。
それを言ってしまったら、今までの苦労が水の泡だ。
だから、言えなかった。

「ほら、出来ない。所詮、あなたもそこら辺の野蛮な男と変わらないのね」
「…ッ!お前なぁ!」

直後、俺が言った一言が、黒猫の感情を爆発させてしまう。

「お前!ずっと俺のことをそんな奴だと思っていたのかよ!?」








772名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:23:33.59 ID:n3NHBJc9




「そんなわけないじゃない!!!」



今まで聴いたことのない黒猫の大きな叫びで、周りが一瞬静まった。

「あなたはそこら辺の男とは違う!臆病で、怖がりで、ヘタレだけど!優しくて、勇気があって、頼りになって…!」

「―――大切にしてくれる…!」

ボソッと呟いた黒猫の顔は俯いて、どんな表情をしているのか、わからなかった。
だけど、震わせた身体とギュッと握られた拳で、何となくわかる。

俺は何も言えず、ただ黒猫の言葉を聴くことしか出来なかった。

「そう、信じていたのに…」
「黒猫…」

やっと言葉を絞り出した俺は、少しずつ黒猫に近づいて行く。
「本当に、違うんだ。何をやっていたのかは…今は言えねぇけど、黒猫が考え
た様なことじゃない。…信じてほしい」
「―――何を信じろって言うの…?」
「…黒ね」
「約束した次の日から裏切られて、何を信じろって言うのよ!?」

こちらを睨んだ黒猫の目からは、涙が流れていた。

その問いに、答えることが出来ず、俺は再び口を紡ぐ。

言えるわけが、なかった。

―――俺を、信じろなんて。

そんな何も言えない俺を見て、黒猫は踵を返し、走り出した。
「黒猫!」
「来ないで!」

伸ばした手は、届かず。
足は、びくとも動かない。
俺は、小さくなっていく背中を、見つめることしかできなかった。



773名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:25:07.26 ID:n3NHBJc9
「―――ごめんな、沙織」
「いえ、ただ黙って見ていた拙者も、申し訳ない…」
「沙織が、入れるわけないだろ?」
これは、俺と黒猫の問題なのだから。
「フフ」
「沙織?」
「いえ、部外者の入る余地なしと言われている気がしたのでござるよ…フフ」
「え、あ…」
顔が、熱くなっていた。
「―――京介氏は、本当に黒猫氏のことが大切なのですな」
「あったりめーだろ」

今更、何を言っているんだこいつは。

「しかし、黒猫氏のことは、どうするでござるか…?」
「―――俺が、何とかする」

正直、自信はない。
でも、今回のことは、俺じゃないと、何ともならない。いや、俺が何とかしない
といけない。

「わかりました。黒猫氏のことは、京介氏にお任せするでござる」
「…サンキュー」



その後、俺は沙織と別れ、真っ直ぐ家に帰り着いた。

「…あ」
「…ただいま」
玄関先でばったり出くわした人物は、桐乃だった。

「あんた、今日どこ行ってたの?せっかく買い物に付き合わせてあげようと思ってたのに」
何がせっかくだ。その言い方じゃ荷物持ちになってたんじゃねぇか俺。

「ちょっとな…」
「あ、まさかアレのこと?」
言葉を濁したのに、相変わらずこいつはずばり言い当てる。
「…そうだよ」
「あんた、どうしたの?リストラされたサラリーマンみたいな顔してんじゃん」
ほっとけ!どうせ幸薄い顔だよ!!
「色々あって、疲れたんだよ」
「…ふーん」
聞いてきたくせに、あまり興味のなさそうに桐乃はその場を立ち去った。
「―――ねぇ」
階段を上がろうとした桐乃が、顔だけをこっちに向けた。
「なんだよ?」
「私はぶっちゃけあんまり乗り気じゃないんだけど、結構楽しみにしてんだからさ。主催のあんたがそんな顔してたら、何か不安になってくんの。だからそんな顔すんなバカ!」

そう吐き捨てて、桐乃は階段を上って行った。

不器用な桐乃なりの励ましだったのだろうか。

どちらにしろ、少し救われた気がした。
「―――ありがとうな、桐乃」
誰もいない玄関で、呟く。
774名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:25:41.39 ID:n3NHBJc9


どうにかしないといけないと、わかっているのだが…

どうすればいいか、考えてもわからず、


―――そのまま、3日が経った。

***

その日、学校から帰った俺は、麻奈美の家であり、和菓子屋でもある田村屋の裏手の壁に寄り掛かっていた。

「…ふぅ」
一息つく。ツー…と流れる汗を借りたタオルで拭きながら、空を見る。
見事な、夕焼けだった。

「お疲れ様、きょうちゃん」
いつの間にか側にいた、麻奈美から差し出されたペットボトルを有り難く手に取り、口をつける。
冷たい麦茶が喉を通るのを感じながら、生き返ったとしみじみ思う。
「サンキューな、麻奈美」
「えへへ〜」
相変わらず、麻奈美はのほほんとした仕種をする。
その仕種に、心和む俺がいた。

「―――ねぇ、きょうちゃん」
「ん?なんだよ」
「最近、きょうちゃん元気ないけど…どうしたの?」
隣に寄り掛かって、俺の目を見て聞いてきた。
「…そんなこと、ねぇよ」
「きょうちゃん」
ズイッと顔を近づける麻奈美に、少したじたじな俺。
「な、なんだよ…」
「きょうちゃんは私が元気無かったら、どうしたって声を掛けてくれないの?放っておくの?」
「―――いや」
「それと同じだよ?きょうちゃんが私を心配してくれるのと同じで、私もきょうちゃんが心配なんだよ?」
「麻奈美…」
前にも、同じ様なことを言われた気がする。
なんで、こういう時の麻奈美は、押しが強いのだろう。
昔から変わらないな、こいつだけは。

「わかったよ、たく…」
観念した俺がそう言うと、麻奈美の表情は、パアッと明るくなった。

全く、ホント敵わないよ、お前には。
775名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:26:28.58 ID:n3NHBJc9


「――てわけだ」

俺は、黒猫に麻奈美の家に通っていたことがばれたこと、その時に内緒で他の女と会わない約束をしたのに、沙織と二人で渋谷に来ていたのを偶然見られてしまい、喧嘩してしまったことを、できるだけ詳細に話した。

話が終わると、麻奈美は「そっかぁ…」と呟いて、うーんと唸りながら、何やら考えているポーズをしている。

「黒猫と付き合って、こんなこと初めてでさ。どうしたらいいのかさっぱりわかんねーんだわ…」
「きょうちゃん不器用だもんねー」
「うっせえ」

お前が器用すぎんだよ。

「―――多分、怖いんじゃないかな?黒猫さん」
「…怖い?」
麻奈美から発された言葉は、意外なものだった。
「きょうちゃん、誰にでも優しいから」
麻奈美はいつもの口調で言っているはずなのに、
なぜか、その一言には棘があるように思えた。

「本当に、自分が特別な存在なのか…恋人として、見られているのか…は言い過ぎかな?とにかく、不安なんだと思うよ?」
「不安…」
「きょうちゃんにとって、黒猫さんはどんな存在?」
「どんなって…」
「私や、きょうちゃんの知り合いの女の子と同じなの?」
「違う」
はっきりと否定する。
だって、当たり前だろう。
「黒猫は、俺にとって最も大切で、最も必要な存在だ」

そう、黒猫と同等の存在なんて、いない。
黒猫は、一人だけだ。

「うん。そうだね」
「わかってて聞いたのかよお前は」
「うん」
何と言うエスパー。今度からはエスパー麻奈美と呼ぼう。
「きょうちゃんのことは、だいたいわかるよ?」
俺限定かよ!
「黒猫のことも、わかってたじゃねぇか」
「黒猫さんのことは、あくまでも予想だよ〜」
「予想でも、わかるもんなのか?」
「…私だって、女の子だよ?きょうちゃん」

つまり、こういうことか。
男にはわからない、女の共通の気持ち。
だから、麻奈美にはわかったのか。

776名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:27:31.80 ID:n3NHBJc9
「…きょうちゃんにとって、一番は何?」
「…は?」
突然、麻奈美がそんなことを聞いてきた。
「私にとっての一番はね、きょうちゃんなの。―――きょうちゃんと一緒に学校に行って、一緒に喋って、一緒に勉強して…。私はきょうちゃんと一緒にいられれば、それが一番なの」

麻奈美はそこまでで一旦区切って一息つき、もう一度、俺に聞いてきた。

「ねぇ、きょうちゃんにとっての一番は、何?」

―――そんなの、決まってる。
「―― 」

その答えに納得したのか、麻奈美はうん、と言って頷いた。

「それを、伝えてあげれば、きっと大丈夫だよ」

そっか、悩む必要は無かったんだな。
結局、俺は俺のやり方でいくしかないわけだ。
「サンキュー、麻奈美。なんかスッキリしたわ」
「うん。いい顔してるよ、きょうちゃん」
「カッコイイか?」
「うん!」

さて、やることは決まった。あとは…
「麻奈美、明日大学休むから、すまんが一人で行ってくれ」
「うん」

麻奈美は、ポケットからはみ出ていた封筒を取り、俺に渡した。
「頑張ってね、きょうちゃん」



―――田村屋からの帰り道、俺はふと麻奈美の言葉を思い出した。
『――私にとっての一番は、きょうちゃんなの』

おいおい麻奈美、これはまるで…


俺が好きだと、告白しているみたいじゃねぇか。

777名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:28:14.72 ID:n3NHBJc9
***

次の日の夕方、俺は懐かしい校門の前にいた。
もう卒業して、来る必要の無くなった高校。
なぜそんなところにいるか?待っていたのさ。

「……!」
俺を見た瞬間、驚いた表情をしているそいつ、黒猫を。

「黒猫」
「…ッ!」
俺に呼ばれてハッとした黒猫は、有無も言うことなく、走り出した。
「ちょ、黒猫!」
走り出した背中を、追いかける。
もう、迷いは無かった。


「待てって…黒猫!」
しばらく走ってやっと追いついた俺は、黒猫の右手を掴む。
「―――ッ離して…!」
「いいや、離さねぇ!」
「あなたと話すことなんてない!」
「俺にはあるんだよ!」

黒猫の力が抜ける。
俺も、掴んでいる手の力を緩めた。
どうやら、逃げ出す様子はない。

「聞いてくれ、黒猫」
「今更、何を…」
「ごめんな。約束、破って」
「……」
「俺は、取り返しのつかないことをしたと思う。お前の信頼を、裏切るようなことをしたと思う」
黒猫はこちらを向かず、ただ黙って聞いていた。
「―――でもな、黒猫」

今こそ、伝えよう。あの時、言えなかったことを。

「俺にとって、一番はお前だから!」
黒猫の身体が、ビクッと震えた。
「一番大切なのも、一番一緒にいたいのも…。―――一番、必要なのも、お前なんだ!だから黒猫…ッ!?」
突然、腹に何かが突っ込んできた。

目を下にやると、俺の胸に顔を埋めて抱きついている黒猫がいた。

「―――遅いわよ、バカ…!」
「え、あ…」
混乱していた俺だったが、少しずつ落ち着きを取り戻し、黒猫の頭に手を置く。
なんか、似たようなことがあったな昔。
「ごめんな…」
ただ、あの時とは状況が全く違うが。
778名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:29:03.31 ID:n3NHBJc9

「ずっと、待っていたのよ…!連絡したいけど、会いたいけど、怖くて…!あなたが来てくれるのをずっと待っていたんだから!!」
そこまで言った黒猫は、嗚咽をこぼした。

4日間、会えず、話せずの状態が続いたのだ。黒猫にとっては、とても辛かったのだろう。

たった4日間?ふざけるな。
毎日のように会って、毎日のように連絡を取り合ってたのだ。
それが、4日間も出来なかったのだ。

「―――ごめんな。本当に、ごめんな」
「バカ、バカ…」
ポカポカと、胸を叩く黒猫の背中に、手を回す。

―――実のところ、4日間黒猫に会えなくて、俺もかなり滅入っていた。
だから、今この状況で俺は、

申し訳ない気持ちと、

とてつもない安堵感が心を占めていた。



779名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:30:21.84 ID:n3NHBJc9
―――その後落ち着いた黒猫から聞いた話なのだが…

どうやら、お節介な奴が二人ほどいたらしい。

一人は、赤城瀬菜。

瀬菜は、俺から電話があった後、即座に黒猫に電話を掛けて
『高坂先輩は大丈夫です!信じてあげて下さい!』
とだけ言って、電話を切ったらしい。
瀬菜にとっては、黒猫を安心させるつもりで言ったようだが…
「―――不信感が募ったわ」
「…ですよねー」
そりゃあ、突然の電話で突然そんなことを言われて突然切られたら、疑いたくもなる。
そんなことがあったからこそ、次の日が大変なことになったようで…

そして、もう一人は、沙織・バジーナ。
俺と黒猫が喧嘩した後、とにかく誤解だけは解いておこうと、黒猫に会いにきたらしい。
なんとか誤解は解けたようだが、ではなぜあの時俺と二人でいたのかという質問には、沙織も『京介氏を信じてくだされ』とだけ言って、答えなかったらしい。
何をしていたのかも答えてくれないことに、混乱した黒猫は、俺に直接聞こうとしたらしいが、連絡をとるのが怖かったらしく、どうしても聞けなかったようだ。
だから、俺が連絡をしてくれるのを待っていたようだが…
「4日も待たせるなんて…。どうしようもないヘタレねあなた」
「…返す言葉もありません」
まあ、結果がどうあれ、二人のお節介が、俺には有り難かった。

「でも、田村先輩が…」
「ああ。あいつのアドバイスが無かったら、今日お前に会いに来ていたかどうかもわからねえ」
「そう…。――借りでも作ったつもりかしら…」
相変わらず、こいつは麻奈美が嫌いらしい。
「だからあいつはそんな奴じゃないっつーの!いい加減認めてやれよ!」
そう言った俺を、黒猫はじとーとした目で見て、呆れ果てたような溜息をついた。
俺、なんか変なこと言った?

「そうね、田村先輩は本当に優しいわね。―――腹が立つぐらい」
どうやら、黒猫が麻奈美を好きになることは、一生なさそうだ。


780名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:31:35.27 ID:n3NHBJc9
「それで?」
「…ん?」
「私、まだ大切なことを聞いてないのだけど」
「え、言わなかったけ?俺にとってお前が一番…」
「そ、それはわかったわよバカ!!」
顔を真っ赤にした黒猫は、相変わらず可愛かった。

「なぜ田村先輩の家に通い詰めていたのか、なぜあの時沙織と二人でいたのか。
理由を、聞いていないわ」
「あー…」
すっかり忘れてた。喧嘩の根本的な理由なのに。
ていうか、麻奈美と勉強していたっていうの、嘘ってばれてたのね。

「…すまん、まだ言えない」
「じゃあ、いつ言えるの?」
「明日」
「!?い、意外と早いのね…」
「ダメか?」
「そんなことはないけど…。それに、明日って…」
「ああ」
よっと立ち上がる。
「明日、学校が終わったら、校門前に待っててくれないか?迎えが行くらしいから」
「???わ、わかったわ…」

さて、準備は整った。

あとは、明日を迎えるだけだ。

***

―――そして、今日。

俺達は、主役の登場を待っていた。

沙織によれば、既にこちらに着いて、そろそろここに入ってくるらしい。


ギイ、と扉が少し開く。

俺達は、構えた。



扉が完全に開いたのと同時に、

俺達は、手に持っていたクラッカーを鳴らした。


「―――え?」

突然の出来事に、何がなんだかわからないというような顔をしている本日の主役に、俺達は告げた。

「「「「「「―――誕生日おめでとう!」」」」」」


そう、今日は俺の彼女、

黒猫の、誕生日だ。
781名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:32:13.38 ID:n3NHBJc9



―――話は1ヶ月ほど前に、俺が沙織に電話したことから始まった。

「どうしたでごさるか?京介氏」
「ああ、ちょっと相談があんだけど…」
「ほう!京介氏が拙者に相談とな!?それは聞かねばなりませんな!」
「なんか嬉しそうだなお前…。―――実はさ、来月あいつの…黒猫の誕生日だろ?」
「ふむ」
「その誕生日を、今年はみんなで祝ってやりたいんだ」
「それはまた、どうして?」
「あー、なんつーかさ…」
「俺達付き合って、一緒にいる時間が確かに増えた。けど…」
「そもそも、俺達が付き合えたのは、お前達がいてくれたおかげだし…そのお礼ってわけじゃないんだけど…」
「黒猫の誕生日を、祝ってあげたいのは俺だけじゃねぇだろ?だから…今年は、
みんなで盛大に祝ってやりてーんだ」
「京介氏…」
「だから、沙織がよければ…」
「もちろんでござる!会場、準備もろもろ用意しますぞ!」
「え?いや、そんなの俺ん家で…」
「いえいえ京介氏!どうせなら、黒猫氏がビックリするような大掛かりなパーティーにしましょう!サプライズならば、感動も倍増ですぞ!?」
「ハハハ、サプライズか…。――よし、沙織。会場とか任せていいか?」
「任せてくだされ!最高のパーティーにしましょうぞ!」
「ああ、もちろんだ」


―――それから、桐乃達をパーティーに誘い、黒猫には内緒にしておくという共通の約束をして、今日のための準備をしていた。
まあ、会場や食べ物とかの準備はほとんど沙織がしてくれ、実質俺達は何もしてないに等しいのだが…。
つか、タキシードやドレスも用意してたのを知った時、正直たまげたぜ。

とにかく、いろいろあったが、今日という日を迎えることが出来た。
あとは、黒猫の反応がどうかという心配があったのだが…

どうやら、サプライズは成功のようだ。
782名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:32:51.61 ID:n3NHBJc9

「あ、あなた達…」
「ごめんな、黒猫。ずっと黙ってて」
純白のドレスを着た(沙織マジナイスチョイス)黒猫に内心ドキドキしながら、冷静を装って話しかける。

「今年の黒猫の誕生日は、みんなで祝ってあげたいって思ってさ。サプライズにしたくて隠してたんだ」

桐乃、沙織、瀬菜、ゲーム研究部の面々…
ここにいるみんなは、お前をお祝いしたくて集まって来たんだぜ?

初めてあった時とは違う。
お前には、こんなにも仲間が、友達がいる。

お前を、こんなにも祝福してくれる人達がいる。

俺のことじゃないのに、何だか嬉しくなった。

同時に、何だかわからない一抹の淋しさも感じたが。




「―――…ひっ……ひくっ…」


「く、黒猫!?」

え、なんで泣くの!?
「ちょ、ちょっとあんた!何泣かしてんのよ!?」
俺と同じく、動揺している桐乃が、俺を睨んで言った。
「えぇ!?俺か!?」
「あんたしかいないでしょうがバカ!!」
「えぇぇぇぇぇ!?」
んな理不尽な!?

「―――ち、違う…違うの…」
「「え?」」

泣きながら黒猫が言ってきた。
ちゃんと言葉に出来ない黒猫の肩をポンと叩いて、沙織が代わりに答えた。

「嬉しかったのでごさるよ、黒猫氏は。嬉しさのあまり、泣いてしまったのでしょう。…ね、黒猫氏?」
沙織の言葉にコクンと頷く黒猫。

「あり…がとう。…あり、がとう…」

ボロボロ泣きながら、黒猫は必死にそれだけは告げた。


―――どうやら、サプライズは予想以上に大成功だったようだ。
783名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:33:50.50 ID:n3NHBJc9

***

「誘ってくれて、サンキューな高坂」
「いえいえ、部長には俺も黒猫もお世話になりましたし、むしろこちらがお礼をしたいぐらいですよ」
「なら、お互い様ってことで、チャラにしようぜ。つか、俺はもう部長じゃないだろ?」
「あぁ、そうでした。元部長」
「なんかその呼ばれ方も、微妙だなぁオイ…」
俺は今、高校3年の時に入部していたゲーム研究部の元部長、三浦絃之助(ちなみに結構年上)と、同じくゲーム研究部員の真壁楓、そして瀬菜と談笑をしている。
「しかしあの時は驚きましたよ。『真壁、お前に後は任せた』って言ったと思ったら、いきなり卒業するんですから…」
「フ、寂しかったか真壁」
「いいえ全然。むしろ毎日が静かになって快適ですよ」
そう即答する真壁君の鋭いツッコミは相変わらず生き生きしていた。
「今は、高坂先輩と同じ大学にいるんでしたっけ?」
「高坂先輩と同じ…?―――ハッ!まさか高坂先輩と一緒にいたいから…」
「てめぇ妄想も大概にしとけよ腐女子!!!―――真壁君、こいつの妄想癖は相変わらずなの?」
「ハッハッハ…」
真壁君の微笑から、言いたいことが何となくわかった。
察してくれってところか。
真壁君も大変なんだな。

「ん?まぁ、高坂がいくから同じ大学に行ったってのは、事実だぜ?」
「「「!?」」」
俺と真壁君は後ずさる。瀬菜は目をキラキラさせて、三浦さんを見ていた。
「?なんで離れんだお前ら?」
「部長…彼女が出来ないからって遂にそっちの道へ…」
「お、俺はそっちの趣向はないんで!!ごめんなさい!!!」
「は?…って違う違う!何考えてんだお前ら!?」
「「え?違うの?」」
俺と真壁君は同時に聞き返した。
「違うわ!…ただ、高坂みたいな面白い奴と一緒にいたら、毎日が充実しそうだなと思っただけだ!」
「「……」」

ジト目で三浦さんを見る俺と真壁君。瀬菜はさっきから妄想の世界を堪能しているようで、一人ぶつぶつ言っている。
「そ、それより高坂。お前のお姫様がお待ちのようだぞ?」
クイッと三浦さんが指をさしたところには、桐野と話しながらこちらをチラチラ見ている黒猫がいる。
気恥ずかしいのか、こちらと目が合ったらすぐにそっぽを向いてしまった。

「ほら、早く行ってやれ」
いつの間にか後ろにいた三浦さんに、ドンッと背中を押される。
「わかりましたよ。…それじゃあ、また」
「おう、またな」
「またいつか、高坂先輩」
そう言って、俺は三浦さん達から離れた。

ふと瀬菜の方を見ると…相変わらずトリップ中のようだ。
―――そっとしておこう。

784名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:34:29.82 ID:n3NHBJc9

黒猫の元へ向かう途中で、ポケットの中を確認する。
探していたものは、すぐに見つかった。

それを取り出そうとした時、ドスンと背中に何かがのしかかってきた。

「京介氏、まだそれは早いでござるよ?」
「さ、沙織?」
俺の背中にベッタリと身体を載せている沙織が、そこにいた。

―――つか沙織さん、マズイです。
背中に柔らかい何かが当たって気持ちいいんですが、こちらをチラチラ見ていた黒猫と桐乃がこっちをめちゃくちゃ冷たい目で見てますから!!
つかニヤけてやがるコイツ!?わざとかコノヤロー!!

「京介氏のために、とっておきの場所を用意しておきましたので、そちらに行ってからでござる」
「はぁ?」
「とにかく!着いてきてくだされ!」
「お、おい!?―――ぐっ!ワイシャツ襟首引っ張るな!!首絞まってんだろうが!!つか着いていくじゃなくて無理矢理連れていかれてんじゃねえか俺!!」
「細かいことは気にしない、気にしない!」
「気にするわ!」
反論も虚しく、俺は沙織に無理矢理連れていかれた。
ああ…黒猫と桐乃の視線が冷たい…



「ここで待っててくだされ!黒猫氏もこちらにきますので!合図をしたらその時ですぞ!?」
そう言って、バタンッと扉を閉めて、去って行った沙織。
俺が置いていかれた場所は、2階のバルコニーだった。
「なんなんだ?たく…」

一人取り残された俺は、することもなく、とりあえずバルコニーの縁側へ行く。

夜風に当たりながら、外の景色を見る。
辺りは一面海で、夜風に乗ってきたかのように波の音が響いていた。
それほど都会ではないこの場所では、星が結構見えており、1階のパーティー会場
とは打って変わって、とても静かだ。

「綺麗だな…」

ボソッと、呟く。
今は誰も見ていないこの景色を一人で見ていることに、ちょっとした淋しさと優越感を感じる。

そんな中で、ロマンチストになってみたいって思うのは、俺だけじゃないはずだ。

785名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:35:28.06 ID:n3NHBJc9
「なに一人でニヤニヤしているの?ハッキリ言って気持ち悪いわよ」
「!?」
バッと声がした方を見る。

いつの間にかすぐ隣に、黒猫がいた。

「おまっ、いつからここに!?」
「ついさっきよ。私が入って来ても、あなたずっと外を眺めていて、全く気づかないんだから」
全く気づかなかったよホント。

どうやら、さっきの一人言は聞かれていないようだ。よかったよかった。

「―――綺麗ね」
「!!!?」
「どうしたの?そんな驚くようなこと言ったかしら?」
「い、いや…なんでもない」
「?変な男ね…」
クスッと笑う黒猫。いつもの人を見下した様な嘲笑とは違う、温かみがある微笑み。
見慣れたつもりだが、未だにドキドキしてしまう。
「…本当にどうしたの?今度は顔が真っ赤になってるわよ?」
「な、なんでもねぇよ!」
恥ずかしさのあまり、プイッとそっぽを向く。乙女か俺は。

こういう時、「お前の方が綺麗だ」って言うのが正解なのだろうが…
そんなことを言えるほど、ロマンチストにはなれない。

「どれくらい前から、計画してたの?」
「ん?」
「今日の、私の誕生日パーティー」
「ああ、1ヶ月前ぐらいからかな…?まあ、ほとんど沙織が用意してくれたんだけどな」
「それはそうでしょう。私の迎えにあんな高そうな車をあなたが手配できるとは思えないわ」
「…ですよねー」
「この宴会場も、沙織が借りたの?」
「いや、ここは沙織の…眞島家の別荘らしい」
「!?」
「料理作ってくれてる人も、飲み物とか配ってくれてる人も、全部眞島家の使用人らしい。もちろん、俺達の服を用意させたのは沙織だ」
「―――本当に、でたらめね」

786名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:36:09.70 ID:n3NHBJc9
黒猫が驚くのも無理はなかった。
沙織・バジーナ、本名眞島沙織。
俺達が知っているのは、オタクの沙織・バジーナとは違う、眞島沙織という姿があり、マンション一戸建を一人(なのかは知らないが)で住んでいる、正真正銘のお嬢様だってことだけだ。
今日、また新たな一面を見たが…
「―――でも、それも沙織なのね」
「…ああ、そうだな」
まあ、そういうこった。

そのまま、黙ってしまった黒猫に何を言えばいいのかわからず、また外の景色に目をやる。
ちらっと横に目をやると、同じ様に外を見ている黒猫。
何かを考えているように見えるが、その横顔からじゃ何を考えているのかわからない。

「そういえば」
「ん?」
「私、まだ答えてもらってないわよ」
黒猫は、再びこちらを向いた。
「何を?」
「田村先輩のところに通っていた理由と、あの時沙織といた理由よ」
「…あー」

そういや、言ってなかったな。
喧嘩の根本的な理由だったのに、忘れてたってどうよ俺。
しかも二回目だぞ俺。

―――しかし、それを言う前にしなければいけないことがある。
だけど、沙織は『合図』があるまでダメだって言ってたし…
つか、合図ってなんだよ?

「どうしたの?今更言えないなんて言わないわよね?」
「いや、あのな…」
ああもう待てねぇ!
ポケットに手を突っ込み、ソレを掴む。


その瞬間





―――パァンッ…



突然、辺りが明るくなる。

ハッと俺と黒猫は、同時に外に目をやる。

―――パァンッ…

真っ暗な空を照らしたのは、花火だった。
787名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:36:54.04 ID:n3NHBJc9

かなり近くで上げているのか、見たこともない大きさだ。

「すげぇ…」
思わず、呟いてしまう。

黒猫も、花火に目を奪われていた。

―――ブルル!ブルル!

突然震えた携帯を、ポケットの中から取り出す。

宛先:沙織

件名:気に入っていただけましたか?

本文:私から、黒猫さんと京介お兄様へのプレゼントですわ。
頑張って下さいませ。


―――どうやら、黒猫にとっても、最高のプレゼントになったみたいだぜ、沙織。

それに、最高の合図だよホント。

「―――ありがとうな」

ここにはいない、最高の友人に、お礼を告げる。


さて、いい加減種明かしをするとしよう。
俺がやってきたことは、全てこの時のためだったのだから。

「黒猫!」
突然呼ばれた黒猫は、一瞬ビクッとし、こちらを向いた。
「な、なに?」
「俺が麻奈美のところに通っていたのも、この前沙織と一緒にいたのも」

ポケットから取り出した小さな箱を、黒猫の前に差し出す。
「全部、コレのためだったんだよ」

差し出された箱をおずおずと受け取った黒猫は、こちらをおそるおそる見た。
「あ、空けていいのかしら?」
「もちろんだ」
丁寧にリボンから少しずつ剥がしていく黒猫。

そして、箱の中に入っていたものを、取り出した。



十字架の形をした宝石をあしらった、指輪。

俺から、黒猫への誕生日プレゼントだ。

「これ…」
「ああ。プレゼントだよ」
黒猫は、まじまじと手の平に載せた指輪を見ている。
「話すとちょっと長くなるんだけどな…」

俺は、黒猫に全て話した。
788名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:37:42.19 ID:n3NHBJc9



―――黒猫への誕生日プレゼントを考えていた俺は、何となく形として残る物にしようとしていた。
そこで、ちょうど電話をかけていた沙織に、相談してみたのだ。

『ふむ、それならアクセサリーとかはどうですかな?』
「アクセサリーか…。ありがちだけど、無難な選択だよな。ただ…」
『ただ?』
「俺自身がそういうのに詳しくないから、どういうところで買えばいいのか、わかんねぇんだよ」
『きりりん氏に紹介して貰えばいいのでは?』
「昔、そういうアクセサリーショップに連れていかれて、無理矢理ピアス買わされたことがあるからなぁ…」

しかもクリスマスイヴに。
何と言う罰ゲームだ。

「そういうこともあって、あいつには相談したくない」
『愛されておりますなぁ、京介氏は』
「今の話からどうしてそう結論着けた!?絶対おかしいだろ!!」
『ハッハッハ。まあともかく、京介氏はきりりん氏にはお願いしたくないのですな?』
「ああ」
『ならば、僭越ながら…拙者が紹介しましょう』
「へ?沙織そういう店、詳しいのか?」
『詳しいというほどではござらんが…ウチが経営しているお店が、何件かあるのでござるよ。そこでよろしければ、紹介いたすが…』
「全然OK!!むしろ頼む!」
『承知したでござる!この沙織・バジーナにどーんと任せてくだされ!』

後日、沙織に連れられ回ったアクセサリーショップでふと目に入ったのが、今黒猫が持っている指輪だ。
何故かわからないけど、俺はそれを見た時に、『これだ』っていう確信を持っていた。

―――ただ、その指輪を買うにはちょっとした問題があった。

ぶっちゃけ、高かった。親の小遣いで生きてる俺にとっては。
沙織の口添えで少し安くしてもらっても、俺には手を出せないのは変わらなかった。

とりあえず、指輪を一応残して貰って、いろんな店を何件も廻ってみた。
でも、パッと来るものはなく、また後日廻ることにして、その日は解散した。


―――その後、俺は一人模索していた。あの指輪を買う方法を。

親に交渉…ダメだ、親父が許してくれないだろう。特に、彼女へのプレゼントを買うためなんてなんて不純な理由ならなおさらだ。

あとは…

「バイトするしかないよなぁ…」
「?きょうちゃん、バイトするの?」
789名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:38:51.97 ID:n3NHBJc9
―――ん?今の声は…

気づいたら、麻奈美が俺の顔を覗くように、こっちをじっと見ていた。
「…麻奈美、お前いつからいた?」
「さっきからずっといたよ〜。きょうちゃん声かけても、一人ぶつぶつ言ってて気づかないんだもん」
「わりぃわりぃ」
そういや、ここ大学だった。

「それで、きょうちゃんバイト始めるの?」
「いや、まだ決まったわけじゃないんだけどな。…でも、この時期短期バイトなんて募集してないだろうしなぁ…」
「なんで急にバイトしたいなんて言ってるの?」
「別にしたいわけじゃないんだがな…。黒猫への誕生日プレゼントのために、金が欲しいんだよ」
「ああ〜、なるほど〜」
手を合わせて相変わらずの脱力しそうになる口調で言う麻奈美。
「それなら、ウチで働かない?きょうちゃん」
「へ?お前ん家で?」
「うん!今からちょっと忙しくなるから、ちょうど人手が欲しいって言ってたんだ〜。おばあちゃん達には事情を説明しておくから、どうかな?」

俺には思ってもいない、最高の提案だった。
麻奈美ん家なら、親同士仲が良いし、家から近い。

「んじゃ、頼んでいいか?麻奈美」
「うん!」

どうやら俺は、最高の人達に恵まれているらしい。



「―――それから、沙織と何回か店を回ったり、麻奈美ん家で働いてたりしたんだよ」
「それじゃあ、あの写真も、あの時沙織と一緒にいたのも…」
「そういうこった」

これで、全てだ。
黒猫に対して、言わなきゃいけないことは。

「―――黒猫、許してくれないか?今まで隠してたことも、そのせいで傷付けてしまったことも…」
「許さないわ」
全部言う前に、却下された。
790名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:39:37.54 ID:n3NHBJc9
「ど、どうすれば許してくれんだ?」
「―――覚悟を、見せて貰うわ」
「覚悟?」
「ええ、そうよ」
何故か顔を真っ赤にさせている黒猫。
一呼吸置いて、俺に言った。

「私に、つけなさい」
左の手の平に置いている指輪を俺に差し出して、黒猫が言った。

「指輪を、お前に?」
「ええ、そうよ」

どういうことだ?指輪をつけてやることが、覚悟を見せることになるのか?

ん?待てよ?指輪…?

―――ああ、そういうことか。

俺は、黒猫の左の手の平から指輪を取り、そのまま黒猫の左手を軽く握る。
そして、指輪をそっと左手の薬指につけてあげる。

「これで、いいか?」
「……」
「黒猫…?」

何も言わない黒猫をじっと見ていると、ツー…と黒猫の頬をつたう、一筋の雫が流れる。

「黒猫…!?」
あれ!?指輪つける場所間違えた!?

「―――本当に、私なんかでいいの…?」
「え?」
「私なんかを、選んでいいの…?」
増えていく雫を拭うこともせず、黒猫は言った。
791名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:40:05.45 ID:n3NHBJc9

俺は黒猫の肩を持ち、黒猫の顔を正面に立つ。
しっかり目を合わせて、言う。

「当たり前だろ、瑠璃。俺は、お前とずっと一緒にいるって決めたんだ」
「これから先も、ずっと一緒にいる。何があっても、全部乗り越えて、お前のところに帰ってくるよ」
「―――だから、瑠璃。お願いします、俺とこれからも一緒に歩んでくれませんか?」
「当たり前でしょう…!?」

そのまま俺の胸に飛び込んできた瑠璃を、ギュッと抱きしめる。

パァンッ…となる花火の音が、心地好かった。

「―――京介」
「ん?」
「その…ね?」

スッと瑠璃を正面に戻し、じっと瑠璃を見る。
頬を赤らめ、もじもじしている瑠璃がとても可愛く見える。

「瑠璃」
ゆっくり顔を近づける。
それに合わせて、瑠璃もゆっくり目を閉じる。


花火をバックに、俺達は誓いのキスをした。
792名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:40:47.85 ID:n3NHBJc9

***

「―――ここへ来るのも、何度目かしらね」
「さぁ…数え切れないぐらい、来てるからなぁ…」

誕生日パーティー終了後、俺と黒猫は、送ってくれていた運転手さんに断って、
途中で降ろして貰った。

そこから少し歩いた先に、目的の場所はある。

俺が通っていた高校であり、今黒猫が通っている高校の校舎裏。
既に着替えた黒猫は制服姿で、この場所にしっくりきていた。

事あるごとにここで黒猫と一緒にいる気がする。
今も、何となく来てしまっただけで、特に理由はない。

つか、来るだけでいいのだ。
黒猫と二人で来ることに、意味があるのだ。

「―――ねえ、先輩」
「ん?どうした?」
「もう、今日みたいなサプライズはやめて」
「えっと…。もしかして、お気に召しませんでしたか…?」
「当たり前でしょう?私以外みんな知っていたなんて、私がこっそり嘲笑われているようなものよ?そんな屈辱、もう二度と味わいたくないわ」
「屈辱て…」
相変わらずの負けず嫌い。
「それに…」
「?」
「嬉しすぎて、死にそうになるから…」
そして、相変わらず可愛い。

「わかったよ、黒猫」
ポンッと黒猫の頭に手を置き、撫でてやる。
黙って撫でられている黒猫は、まるで本物の猫の様だ。

「お前が悲しむなんて、二度と嫌だからな」

793名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:41:36.03 ID:n3NHBJc9
「フフ…」
「ヘヘ…」
俺の答えに満足したのか、黒猫が微笑む。
釣られて、俺も笑う。


こうして、俺達の一日は終わりを告げた。
この一日を迎えるために、たくさんの出来事があったが…
それも、今日得た物と比べたら、対価にしても足りないぐらい、最高の一日だった。

今日が終わり、明日、明後日と続き、同じ日は二度と来ないけど、俺と瑠璃の日々はこれからも、ずっと続く。
その日々一日一日を、思い出に出来なくても、大切にしよう。

今更離れることなんてないさ。
誓ったからな。

「さて、もう遅いし帰ろうぜ?送るからさ」
黒猫の手を取り、その場を後にしようとした。

―――が、何故か黒猫に手を引っ張られ、歩みを止められる。
「く、黒猫?」
「あの…その…」
何故か俯いて、俺の手を握ったままもじもじしている黒猫。

「どうかしたのか?」
「あの…ね、えっとね…」





「―――今日はその…、帰りたくない…気分なの」






―――どうやら、俺達の一日は、まだ終わりそうにない。




Fin.
794ADRY:2011/03/07(月) 17:45:23.80 ID:n3NHBJc9
以上です。
前作出せなかったキャラがいっぱい出せてよかった。でもごめんあやせ!!麻奈美!!

駄文があいかわらず目立つ内容になっていますが、感想などをいただけたら幸いです。

長文、失礼しました。
795名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:47:53.83 ID:rKZlAo0d
長文乙
次からは最初にカップリングを書いておいてくれ
796名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:52:45.00 ID:dODpzFVX
>>795
カップリングは>>760で明記してあるだろう
797名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:54:39.16 ID:rKZlAo0d
>>796
あら本当
失礼した
798名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:15:33.05 ID:jXFy/4YH
>>794
お疲れ様でした。
キャラ愛にあふれた、いいSSでとても嬉しいです。
是非次回も書いてください。応援します。
799名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:19:00.94 ID:g0Sj956H
>>794
ダッシュの使用が多い気がしたのと
構成が王道でオチが少し予測できてしまいましたが、綺麗にまとまっていて良かったです
文章も修辞が過不足なく、気持ちよく読み進めることができました
次回作にもすごく期待しています
乙でした!
800名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:29:11.27 ID:wOqw1Fb+
>>794
乙です!
すごくよかった(*´∇`*)
ニヤニヤしながら読みました!
801名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:40:15.18 ID:zXkew/Ji
>>794

黒にゃんは京介が好き過ぎですな
802名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:48:24.73 ID:z2m+3afo
で、エロは?
803名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 19:11:48.66 ID:g+x1lUkn
>>794
期待の新人さん2作目乙。GJ!
> こちらをチラチラ見ていた黒猫と桐乃がこっちをめちゃくちゃ冷たい目で見てますから!!
ここ読んだ時、京介家帰ったら正座でお説教喰らうなと思ったけど、最後まで読んだら
そんなもんじゃ済まなそうな気配が・・・
玄関開けたら、怒りの炎を吹き上げた桐乃が仁王立ちしてるみたいな?

前作もそうだったけど読みやすくて話も纏まってて良いと思う。
ただ、個人的には前作のあやせがすごく良く書けてたと思うから
ちょっと物足りない感じは受けた。
次回作も待ってますのでよろしく御願いします。
804名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 19:20:00.72 ID:nSjxY0yO
>>794

ニヤニヤしながら読んでた
805名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 19:41:38.08 ID:XTHWGgQ3
ちょっとすまないが質問。
・京介って文理どっちかって描写あったっけ?
・桐乃がやってるような読モって一般的にはどのくらい稼げるもんなのかな?
よろしければ回答くだしあ
806名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 19:42:39.52 ID:XTHWGgQ3
しまったageてしまった……すまない……
807名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 19:52:26.11 ID:VFkL4a4v
>>805
ない
現実には全く稼げないが、俺妹世界では違うようだ

あれ?あやせは稼いだ金、何に使ってんの?手錠とか?
808名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:11:12.33 ID:xq/qzhdX
>>805
事務所通してなら、3千円〜1万円くらい
桐乃がどういう形態で読モしているか分からんけど
フリーならもっと多いか、無償だと思う
809名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:11:29.83 ID:FFw0vFJr
ドクモって稼げないの?
810名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:13:34.07 ID:fGbeZhBm
>>807
手錠、目隠し、猿ぐつわ、首輪?
811名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:14:33.37 ID:FFw0vFJr
あやせは地味子から京介グッズ買ってるよ。落とした消しゴムのカスとか。
本人から聞いた
812名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:35:16.67 ID:1xH9JG/p
>>807
ほら、盗聴器とか
813名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:37:12.42 ID:ruN/PAll
>>794
指輪指すところのニヤニヤっぷりが尋常じゃなかった
もう結婚しろよお前らw
814名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:39:11.12 ID:kXXhG1rL
まあ、よくある話なのでオチは見えてたな
そこで予想を外して黒猫が別れたらおもろかった
815名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:40:26.81 ID:KUP1o+Dx
>>794
乙です。
沙織と瀬菜と麻奈実が揃って出てくるシチュなんて中々難しいと思ったけど、
きれいに纏まってますね。

人一倍、勘が鋭い黒猫が気付かないワケないだろと思ったけど、
おそらくこういう誕生日の祝福のされ方って人生初だったん
だろうなと思うと、ニヤニヤがとまらん。
816名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:59:21.18 ID:5vQ88BL8
オチがバレバレなのは、おそらく最初から読者に対しては隠す気などないからだろうね
良い意味での予定調和だからこそ、修羅場ってるシーンですら安心して読める
こういう優しい雰囲気の作品は、読んでてホッとするね

ところで、沙織の親の会社って、サブカル系の産業じゃないかと思うんだよね
沙織の元ネタになった十三番目のアリスのキャラは、日本有数の玩具メーカーの社長令嬢で
俺妹の沙織も、メディアスキーの雷撃文庫編集部に関連商品がいくつも置いてあるような会社だった気がする
817名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 21:26:09.51 ID:KXswwwsL
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818名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 21:26:50.72 ID:KXswwwsL
ごめん誤爆した
819名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 21:33:41.01 ID:TDX+lT0N
かわいいから許す
820名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 22:32:01.48 ID:lgEEO5cU
でかくなるバージョンあったのか、そいつ
821名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 23:15:01.41 ID:+kZWdTSw
あやせは京介のドールでも買ってんだよ
822名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 23:19:41.61 ID:VKJadyVT
対して京介氏が愛でるのは大学合格後に買ったフラッグという名のバイク
823名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 23:21:27.45 ID:VFkL4a4v
終わったら速攻忘れ去られるアニメがあるように、SSにもそういうのがあるよね
824長文スマン:2011/03/07(月) 23:26:17.28 ID:5Or0LVuF
>>588
専門家を名乗る人間があまりにもいい加減な話を流布すると
正直にそのまま受け止めてしまったり、他でもその内容を話してしまう人がでないとも限りません
そして今回は、特に、皆がこの板で広くやっている二次創作についてなので
おかしなところで萎縮効果(二次創作を書くのをおそれて止めてしまう)が生じるおそれもあります
以下に疑問点を指摘し、真摯な回答を求めます

>今は、特許関係の部署にいて、必要な資格をもれなく有しています。
>したがって、著作権法に触れるような、原作まんまのものは、職責上書けないということです。

まず言葉の定義を正確に明らかにして下さい
「原作まんま」というのは、他の作者さんが書いているような
原作の舞台、イメージのままのキャラを使用したものという理解で宜しいのでしょうか?

二次(的著作物)創作というのは等しく原著作物の同一性を侵すものであり
いずれも著作者の許諾を要するという点で、価値としては全て等しいものですよね?

二次創作について許諾要件を明示している作家や企業は極一部で
同人やネット小説イラスト漫画などの二次創作は、ほぼ黙認されているのが現状です

任天堂、小学館、コナミなどで訴訟や警告が取りざたされる企業もありますが
無許可の二次創作であれば、何であれほぼ訴えられた時点で負けというレベルの話であって
イメージが汚されたと原作者や会社が判断し、
その結果、犯罪を親告、あるいは民事訴訟で損害賠償を求めるという可能性はあるものの
どういったものがイメージを壊すか、訴えるに値するかというのは、
あくまで著作者が、著作者の価値観に従って判断して動いたときに明らかになるものです

外部の人間が、「これは原作のイメージまんまだから駄目」と判断できるような代物ではありえません
例えばポケモンの例でいえば、主人公とポケモンが獣姦するような
原作とはかけ離れたものが、却って訴訟の対象になりました

どらえもんの最終回を原作に忠実に描いた同人が発売中止になったこともあれば
コナンのエロ同人を描いていた人が土下座させられた例もあります

あなたの二次創作にせよ、原作のキャラクター(名)・設定をそのまま使用し
「伏見つかさエロパロスレッド」に投稿した時点で二次創作であることを自認しており、仮に訴えられれば負けでしょう
(フェアユース法理がありますが、判断基準は「原作まんま」なんて代物じゃありませんし
「江差追分事件」をはじめとする翻案にもあたりません)

「著作権法に触れる」なる発言は
何の、どういう部分が、著作権法の何条に触れるのでしょうか?
それが貴方の書いているアフターストーリーと異なる理由と共に明示して下さい
もし「アフターストーリーであれば著作権を侵害したことにならない」なんて判例があるなら、是非ご提示下さい
仮にも専門知識を有するがごとく名乗る人間が、あまりにもいい加減な発言をしないで下さい
825名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 23:36:22.92 ID:lH8rot2k
その長文を書く気力をSSに回してくれた方が、スレとしては有難いんだが
826名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 23:55:41.53 ID:xq/qzhdX
これ、まとめwikiに入れてくれないかなぁ
スレ違いだが、ほっておくには勿体無いと思うんだよね
http://blog.livedoor.jp/gundam2ch/archives/51751332.html
827名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 23:55:43.26 ID:n5ujCN8c
SL66さんに嫉妬してるんだろ
悔しかったら作品作ってあげてみろバーカw
828名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:04:09.91 ID:R5zZsdDQ
>>826
vipのほうはwikiないん? vipはみてまわってないからわからないが
829名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:06:00.56 ID:oOzVfCy7
>>824
長文乙
でもSL66は答えずにスルーするだろうな。
その程度の奴なんだよ。
もう放っとけ。
830名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:17:28.27 ID:brd2j+pn
荒らしはどうでもいいので、どなたかSS投下してください><
831名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:18:18.78 ID:PRGM1dDf
>>827
こういうレスが自演が見えるほどSL66の性の悪さが本人のレスから露呈してしまっている
SL66には正直なところ自分のブログか何かでひっそりと活動して欲しい
衒学的な文章に陶酔した物書きとその作品は見苦しい
荒らしと同じ
832名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:19:34.41 ID:lj7DnRLV
頑張って書いてもつまらん話題やらで流されるとやる気無くなるわな
833『CV:来栖加奈子』:2011/03/08(火) 00:19:47.11 ID:hOvaXQXF
登場人物
来栖加奈子 新垣あやせ ほか

語り
来栖加奈子


エロありません。
カップリングもありません。
加奈子の日常のひとコマを短くやってみました。
834『CV:来栖加奈子』:2011/03/08(火) 00:20:36.45 ID:hOvaXQXF
「来栖」

担任のセンセが加奈子の名を呼ぶ。
この瞬間、加奈子、一番イヤーな瞬間なんだよね。

「加奈子? どうだった?」

あやせがいきなり食いついて来やがった。
このでかいブスのせいで、今日は特にイヤな感じだぜ、まったくよぉ。

「あ、いやー、大丈夫だったぜ。余裕じゃん?」
「か・な・こ? 何点だったの?」
「だから余裕だっつってんだろ!?」
「見せなさい!」

そう言うとあやせは、さっき返されたテストの答案をかっ攫いやがった。

「56点‥‥‥」
「いやー、ちょこっとチョーシ悪かったから仕方ないんじゃね?」
「加奈子、あなたねえ‥‥‥」

あやせのヤツ、加奈子の成績が悪りーからっつって、テストの点数が悪かったら
サシで勉強会をすると言いやがった。
しかも最初は90点以下だったら勉強会とか抜かしやがって。
そんな点数、加奈子には縁がねえし、ポーダーを60点に下げさせたんだよ。
そこで56点だぜ? 勉強会ケテーイじゃん! しかもこのブスと!!
あーやってらんねー。


835『CV:来栖加奈子』:2011/03/08(火) 00:21:08.35 ID:hOvaXQXF
あやせとの勉強会なんてバックレるしかないっしょ。
つーワケで、あやせの目を盗んで帰ることにしたんだわ。
ラッキー♪ あやせ、居ねえでやんの。
後は靴を履き替えて、下校なうってカンジ?
―――って、加奈子の靴、ドコ? ねえじゃん?

「か・な・こ? 探し物はこ・れ・か・な?」

透明感のある悪魔の声に加奈子が振り向くと、あやせが居やがった。
手には加奈子の靴。やられたぜ、チクショー。

「さあ、勉強会しましょ。わたしたち、友達でしょ?」

この女に逆らってもロクなことがねえから、腹括るしかねえな‥‥‥


836『CV:来栖加奈子』:2011/03/08(火) 00:21:55.11 ID:hOvaXQXF
「んあー、疲れたー」

思わずそんな言葉が出てしまうほどの勉強会だったぜ。
あのブス‥‥‥、いや、思い出したくねえ。
今度こそはボーダーを超えねえとな。体が持たねえよ。

すっかり暗くなった道を家まで歩いていると、スーパーの前に小さいガキが居た。
独りなのか? 親とか居ねえのかよ? んー? よく見ると女の子か?
最近、おかしなヤツが居るからヤベエだろこれ。

そのガキの様子を見ていると、何やらぬいぐるみを持っている。
よく見るとメルルじゃん。へー。キモオタばかりじゃなく、ガキにも人気なんだ。

「ねえ、はやくおしごと、おわらないかな」

ガキがぬいぐるみのメルルに話しかけている。
ははーん。つまり母親がこのスーパーで働いていて、
この子は仕事が終わるのを待っているってことか。ちょっと泣けるじゃん。

「メルルも、はやくかえってくればいいとおもう?」

くぅー! 加奈子、こういうのに弱ええぜ! 早く帰ってこいよ、母親よ!

「メルルとおはなしができたら、いいのにな」

あのガキ、泣きそうだし。やってやろうじゃねえか‥‥‥!
あのガキに背後からこっそり近づいてやった。


837『CV:来栖加奈子』:2011/03/08(火) 00:22:20.36 ID:hOvaXQXF
「ねえ、メルル‥‥‥」
『まだまだ勝負はこれからだよ!!』
「え!? メルル?」
『そう! 星くず☆うぃっちメルルだよ!』
「ほんとに!?」
『メルルはいつも一緒! ずっと一緒だよ!』
「うん、ずっと一緒!!」
『だから寂しくなんかないんだ! 泣かないでいつも元気いっぱいに居ようね!」
「はいー」

うへえ。いつの間にか、大きなお友達ばかりか、
小さなお友達まで扱えるようになっちまった。プロ意識怖えええ。

「あ、ねえさま!」

ん? 母親じゃなくて姉ちゃんを待っていたのか?
やべ。変な人扱いされたら面倒だから、さっさと退散するか。
んじゃな。


838『CV:来栖加奈子』 ◆ACPRLbMxAk :2011/03/08(火) 00:23:01.20 ID:hOvaXQXF
「来栖」

担任のセンセが加奈子の名を呼ぶ。
この瞬間、加奈子、いつまで経っても慣れねえんだよな。

「加奈子? どうだった?」

あやせがまた食いついて来やがった。

「あー、ハイハイ。44点でございました!」

加奈子の答案をヒラヒラさせながらあやせに見せてやった。

「一体どうなってんのよ!? 全然ダメじゃないの!!」

うっせ、ブス! オメーの教え方が悪りいんじゃねえのかよ?

「また勉強会ね。覚悟しなさい!」


つーワケで、加奈子の家で勉強会をすることなっちまった。
あやせと一緒に加奈子の家まで歩いていると、あの決め台詞が聞こえてきた。

『いっけえ―――! めてお☆いんぱくとぉぉぉぉ!』

声の主を探すと、幼稚園の庭で遊んでいるガキが目についた。
お? よく見るとこの間のガキじゃん。男の子、女の子と混ざって遊んでやがる。
ふーん。すげえ元気じゃん。加奈子のアレも無駄じゃなかったってコトか。
小さなお友達にも大人気か。加奈子、すごくね? きひひ。

「加奈子? 何を笑っているの?」
「なんでもねえよ。さ、早くウチまで行こうぜ! 競争だ!!」
「え? 加奈子? 一体なに?」
「へへーん、追いついてみろってーの!」
「加奈子! さては逃げる気ね! 待ちなさい!!」
「いやーだね、ここまでおいで―」
「かーなーこー!!」


『CV:来栖加奈子』 【了】
839名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:28:51.08 ID:PRGM1dDf
小さな女の子はチビ猫かな
結局加奈子の成績は上がらず終いかw
乙でした
840名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:29:36.55 ID:xa3GMqt3
乙でした。
カナカナマジプリティw
841名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:31:43.67 ID:HF9qrozg
心が癒されるSSだ。GJ。
842名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:40:07.25 ID:LEasO44f
乙です
もう完全にあやせは加奈子の保護者というか口うるさいママンだなw
843名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:41:28.03 ID:uCB22zUP
中学にして44点か……頑張れ加奈子!
844!ninja:2011/03/08(火) 01:12:41.24 ID:weM0cQ8x
テスト
845!ninja:2011/03/08(火) 01:14:28.49 ID:weM0cQ8x
間違った(´・ω・`)
846名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 02:08:00.14 ID:qFj35ar5
つまらん話書く人はどうでもいいので、SL66さんSS投下してください><
待ってます
847名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 02:12:55.97 ID:xrPAe8ai
SLさんも、粘着と正面対決するくらいだったら、こういう逆方面の粘着も直々に嗜めれば好感度急上昇するよ
848名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 02:21:30.83 ID:hzrxJvLr
下猫と加奈子の組み合わせGJです。

甘えん坊の癖に、妙に面倒見のいい加奈子の両面性がよくでてるSSだ。
849名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 02:38:34.81 ID:WOufkDJA
下猫ちゃん無防備だと誘拐されそ
850名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 03:09:09.14 ID:I/XMWiQ9
>>794>>833
乙です
どっかの自称専門家の小説家気取りと比べるととても面白いです
これからもヨロシク
851名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 03:35:03.73 ID:xrPAe8ai
煽るなってば
852名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 04:33:20.31 ID:d6T7ARyV
>>794
一ヵ所気になったとこ、769の沙織のセリフで「所属」ってとこ「所存」だよね。
853名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 07:09:47.78 ID:ZE8qDluZ
>>794
まとめで一気に読んだ。( ;∀;) イイハナシダナー
でも彼女の誕生日イベントとか都市伝説だろ?
854名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 07:21:23.99 ID:28Juz2WS
>>794

黒猫可愛い。京介にべったりだな

>>833

加奈子は面倒見良いよなぁ
本編でもこの組み合わせで何かやらないかな
あと、俺の日課に夜のスーパー巡りが追加
855ADRY:2011/03/08(火) 07:23:02.85 ID:R2H440Yf
全ては〜を読んでいただいた皆さん、ありがとうございます!!
感想を読んでいたら、内容の薄さや誤字、その他諸々の指摘が多々あり、やはりまだまだだなと痛感してます。

次は、もう少し濃密な内容にしたいと思っています。
今考えているものとしましては、京介を泣かせたいとおもっています。

読んでいただき、本当にありがとうございました!!
次回も、よろしくお願いします!!
856名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 08:01:26.16 ID:q5lcqDgJ
>>855

よかったよ、次も期待



粘着してんの本人だろ?
自分を誉めるのが自分しかいないのに
他の人のSSが誉められてて悔しいんだろうよ。
857名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 08:01:38.70 ID:q5lcqDgJ
>>855

よかったよ、次も期待



粘着してんの本人だろ?
自分を誉めるのが自分しかいないのに
他の人のSSが誉められてて悔しいんだろうよ。
858名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 08:19:43.56 ID:GulI2O+K
  /\___/\
/ ⌒   ⌒ ::: \
| (○), 、(○)、 |
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |
|   ト‐=‐ァ'   .::::|
\  `ニニ´  .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\
859名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 08:20:02.65 ID:9hFHtkAB
>>833

かなかなちゃんマジ男前
860名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 13:14:26.63 ID:NnipJyej
掲示板やコミュニティなどにやってくる「荒らし」(英語では「Internet Trolls」と呼ばれる) への
対処方法として、長らく「無視する」「火に油を注がない」というのがベストだと言われていた。しかし、
これよりも効果的な方法がある、という話題が 本家 /. 記事で紹介されている。
Unarmed but still Dangerous の記事によると、David D. Burns による臨床心理学に関する
名著「Feeling Good: The New Mood Therapy」にその回答はあったという。詳しくはこの記事を
確認してほしいが、「やっては行けないこと」としては
1. 主張に対し批判を行う
2. 無視する
3. BANする/BAN要求をする
4. 荒らしをするなと説得する
5. 批判の対象となっているものを中止/閉鎖する
が挙げられており、その代わりに
1. 相手が何を主張したいのかを尋ねる
2. 相手に同意する
3. 相手との共通認識を持てるように徐々に交渉を積み上げていく
という対処法が勧められている。また、荒らしに対処するために心がける点としては
1. リラックスする
2. 分かりやすいはっきりとしたコミュニケーションを取る
3. 相手の言っていることに直接は反論しない
4. 非論理的な主張は避ける。特に感情的な対処は避けるべき
5. 礼儀正しく、フレンドリーにする
6. 簡潔すぎないように
7. ただし、しゃべりすぎるのもよくない
一部略
15. 会話は必ず「Hi <相手の名前>」で始め、可能な限り相手に感謝する
ということが挙げられている。
詳細は http://slashdot.jp/it/11/03/08/0059208.shtml
861名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 17:21:21.51 ID:ygFlfwhh
ニュー速からわざわざもってくんなよw
862名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 19:04:55.30 ID:nR3bJ8Hv
そうだねプロテインだね最強ってことか
863名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 19:08:11.15 ID:WTSXcOUr
隙間のない長文はスルーされるのが定石。
864名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 19:33:03.82 ID:aca8Iea9
>>854
ああ、24時間営業のスーパーで安くなる魚とか探しに行くんだな

切り身とかなら、醤油んなか漬け込みゃあとあとガッツリとイケる
865名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 19:58:14.74 ID:HkHPefsq
加奈子と一緒にフロ入りたい
866名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 20:33:30.18 ID:Spe2hU1D
中猫ちゃんと黒猫といっしょにトイレ行きたい
867名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:00:05.92 ID:b3RZJk8d
>>866
確かに加奈子と一緒に風呂入っていろんなところを撫で回したい。
特に性的な意味はなくなんかぷにぷにして気持ちよさそうだし。
いや、やっぱり性的な意味でそういうところを重点的に・・・・。
という葛藤を抱えながら背中洗ったりとかしたい。
868名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:02:37.42 ID:VtXMLQIw
ぼくはブリジッドちゃん!
869名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:19:53.78 ID:28Juz2WS
>>866
マセてる癖に夜中に一人でトイレに行けない中猫ちゃんだと……?
瑠璃ねえについて来てもらう訳か
870名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:23:31.30 ID:aca8Iea9
>>868
俺の知ってるブリジットは僕っ子ではない
871名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:23:49.28 ID:icuoRFP7
     〃´ ̄`ヽ
     | l |_」L」」
     Ll」 ゚ヮ゚ノ」 <一人でおトイレにも行けないなんてプークスクス
      c'}゙ゐiっ
     uu゙'
872名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:32:18.54 ID:6bGuxYZ+
SL66さんの作品に不満があれば、それを凌駕する作品を書けばいいだけのことです。
もっとも、著作権法に触れるような原作まんまのもので満足しているような人たちには、無理でしょうがねwww
873名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:34:57.06 ID:DacmoL8B
スレ破れてSL在り
874名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:35:23.43 ID:GulI2O+K
>>873
嫌だ…
875名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:35:40.28 ID:BckDfyZJ
ここにエロありが投下されるのって何回に一回ぐらい?
876866:2011/03/08(火) 21:36:32.43 ID:NnipJyej
すまんさっきはリアルで小水漏らしそうでマジ笑えない状況だったんだ
中猫ちゃんは恥ずかしがってついて来てくれなかったけど、きりりんと黒猫と3人で行ってきたからもう大丈夫だお^^
877名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 22:10:53.97 ID:PRGM1dDf
>>872
評価する側に資格は要らない
あとSLよりも面白い長編を書く人は確かに存在するけど
そういう人はまずSLの駄文が眼中にないんじゃないかな
878名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 22:12:19.39 ID:HkHPefsq
>>870
ブリジットがボクっ子ならオレは死んでタナ歓喜のあまり
879名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 22:21:59.25 ID:s28+IMKQ
粘着アンチが必死になってる時点で、
SL66氏の存在の大きさが分かるな
880名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 22:26:49.21 ID:1WxrMFxO
>>872
いちいち蒸し返して煽るなってのヴァカ
俺は素直に俺妹SSを楽しみたいだけなのに
881名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 22:27:02.49 ID:LrftYe1V
全部SLの自演で嵐ってことで
882名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 22:50:34.19 ID:aca8Iea9
SLって奴マジで自演してんのか 気持ち悪い
奴のコトはもう触れない方がいいな 真性だぜこいつ
883名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:03:47.48 ID:MI5QdsRo
いつまでSLネタ引っ張るのー
884名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:11:21.24 ID:3PSGfogf
NGワード:SL
885名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:12:41.52 ID:Ys9+ywhS
だから自演の荒らしじゃね
886名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:17:06.50 ID:MwVyPySw
SLは楽しくてしょうがないだろうな
この状況は
887名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:27:15.57 ID:PRGM1dDf
真性マゾかよ
888名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:34:31.58 ID:ZEbhmFc8
おまえらそのネタ引きずりすぎだろw
889名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:38:09.92 ID:AxReSm4o
SSスレで長編がダメって考えが全く理解できん。批判すべきはエロがないってことだけだろうに。
890名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:00:26.87 ID:MwVyPySw
長編がダメなんじゃなくて漏れ無くセットで付いてくるアンチその他が駄目なんだよ
891名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:21:02.70 ID:ITXqTv4/
SL氏に意見をしている人間は

1、粘着と正面対決して、SL氏自身がスレ汚しになっていることを嗜める人
 (スレを荒らさないで欲しいという当たり前のマナー)
2、カップリングやエロなし等の注意書きを最初に明記して欲しいと求めている人
 (書き手が書きたいものを書くように、読み手も読みたいものを読みにきている
 =長編を最後まで読んだ上でオリキャラメインのストーリーと知ってがっかりしたくないという要求)
3、内容に関する感想、特に否定的感想を書く人
 (全ての人に受け入れられる作品があるはずもなく、まして2chで不特定多数に公開したのだから当たり前)
4、長すぎるのでロダや別スレ、別板でやれという人
 (この辺は、どちらの言い分にも一理あるのだが・・・)
5、単なる粘着荒らしおよび、便乗してSL氏を擁護しているふりをしている便乗荒らし
 (論じるに値せず)

に分けられると思うのだが、彼はこれを全部ひとまとめにして「自分と対立する人」として突っぱねる、というか罵りあうのがなあ
1や2あたりは、むしろSL氏の方が譲歩というか、守って欲しいと思うぞ

うわ、箇条書きしただけなのに、結果的にすげえ長文だ。俺キモ!
892名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:23:07.57 ID:uVkqrHey
ファンも増えればアンチも増える
いつまでも話題引っ張る辺り、ホントはSL大好きなんだろお前ら
893名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:25:35.76 ID:ITXqTv4/
>>892
少なくとも俺は、別に氏の作品内容を叩こうとは思わんなあ
894名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:40:23.13 ID:fN27Yn4S
うーん。
このスレの中でネタ募集をした人と、
それに対してネタを提案している人がいたけど、
もしそのネタがSSにならなかったら、
横から書いてしまってもいいのだろうか。
1週間は待とうと思うけど。
895名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:41:26.23 ID:0wt/BH44
話題が流れてんのに蒸し返してる奴らは、ただ便乗してるだけの荒らしだろ
そいつにレスしてる奴も更に便乗しただけの荒らしなんじゃね

荒らしじゃないなら擁護レスも叩きレスもスルーしとけよ
896名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:43:40.97 ID:N2GDTaeq
SLの感想
なげえ

これ以外ある?
897名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:46:15.89 ID:5O5wD1WQ
アンチうぜぇ

とか
898名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:52:44.16 ID:+fL8gJV4
SLの感想
キャラちげえ
オリジナルで書け

これもあるだろ
899名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:54:45.05 ID:jgBUZJSz
『あやせから毒気を抜いたらどうなるの?』っと
900名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:55:42.31 ID:OLq14EAg
>>894
あんまり細かいこと気にしないで描いちゃいなよYOU
901名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 01:33:14.18 ID:y+CD7knY
SL氏のアンチは見苦しい。
スレから出て行ってくれませんか
902名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 01:43:50.85 ID:QWvstu9V
SLはアンチいる俺スゲーみたいなこと思ってんじゃね
アンチがステータスの一部
903名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 02:57:51.61 ID:bdzL+A+2
SLってやつの態度悪いからこのスレから消えて欲しいだけ
SSの出来がいくらよかろうが不快
オリキャラマンセーだし、俺妹と関係が希薄だからべつのとこで書け
904名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 03:14:14.51 ID:8F3LWWvs
別にアンチもSLもスルーすればいいのでは?
905名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 03:35:07.85 ID:s4O6sXjo
とらドラスレで色々言われてるな
906名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 03:39:00.81 ID:eUyNNwgS
まとめの管理人マジでもういないの?完全失踪?
907名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 03:45:42.55 ID:KkQqQl7J
>>905
向こうでも嫌われてて吹いたわ
908名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 04:29:41.75 ID:yMg/Cy5C
才能がある者はな妬まれやすい。
それは仕方がないと思うよ。
大半が平凡な人なのだから。
909名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 05:13:55.84 ID:oDIIdcrR
えっ
910名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 05:56:58.26 ID:VnoaC4Or
えっ
911名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 06:48:23.41 ID:sO3YwxtS
えっ
912名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 06:49:59.66 ID:K/0KjABE
Name:SL66
Skill:荒らしを呼び寄せる程度の能力
913名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 08:01:24.61 ID:8F3LWWvs
だからわざわざ煽らんでも。
914名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 08:26:39.62 ID:cC4QeoQr
SL滅べ
915名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 08:30:53.33 ID:x6doIXuz
どうでもいいがそろそろエロいのを一本読みたいな
書いてくれる人がほとんどいないのが残念だ
916名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 09:13:07.68 ID:vyY938lr
エロいの書いてストックしてあるんだけど規制中で…(汗)
近日中に投下できればいいんだけど。
次スレになるかも。

ちなみにこのレスは携帯から。
917名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 09:14:57.96 ID:xYtIWoI/
頼むよもうマジでSLのアンチも擁護もどっか行ってくれよ
無視すりゃいいじゃん それだけじゃん
918名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 09:24:53.92 ID:7rvG4f7x
そんなことより赤城(兄)×高坂(兄)の18禁エロパロはまだですか!?
919名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 09:31:44.19 ID:3dbvgMJH
801板へどうぞ、といっても専用スレないけど
920名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 09:37:54.82 ID:K/0KjABE
アニメの最新話配信されればSS熱もまた盛り上がるはず!
921名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 09:41:54.71 ID:jb4w/vqg
アフターものは実質的にオリキャラものだから読まない人が多い
だからあんな長編を投下されれば邪魔だとも言いたくなる
922名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 10:10:53.66 ID:E3Y+Somf
エロパロ板っていう看板で、思っている以上に敷居を高く感じちゃうのかもね

断り入れればエロも可なSS速報VIPの俺妹スレは定期的に投下あるし
キャラ個別の高坂桐乃スレはかなり賑わってるしなあ
923名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 10:31:04.53 ID:VQx2j8sS
どちらもここみたいに頭おかしい奴があまりいないから快適ではあるな
924名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 10:44:23.15 ID:vyY938lr
桐乃スレで若干ここの話題になってるな。
他スレ住人の目は冷静だった。
925名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 11:51:13.05 ID:VHVknm8s
単にSLが糞なだけでアフターでも長編でもいいけどな
926名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 12:51:57.16 ID:4k+e0ZcJ
アフター長編オリキャラなんて理想郷、虹不安、秘串部とかでやってろよ
927名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 12:54:26.62 ID:9G8YnuU2
エロパロに投下されたものに限らず
SS速報VIPとか全体でお勧めの長編ある?
あ、もちろんSLなんちゃらのは除外で
928名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 13:04:43.35 ID:cC4QeoQr
ない
929名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 13:10:15.44 ID:HSfAgCOn
エロパロで桐乃なら俺と桐乃は シリーズは好き
930名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 13:11:23.30 ID:E3Y+Somf
どのキャラの話を見たいとか
ある程度絞らないと答えにくいだろうな
931名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 13:15:53.78 ID:K/0KjABE
>>927
現在進行中だがVIPの沙織が妹のやつ
桐乃√終わっていま黒猫√
932名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 13:18:59.93 ID:9G8YnuU2
>>930
キャラの好み的には
あやせ>桐乃>黒猫>その他

教えてくれた人どうも
933名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 17:09:53.11 ID:qxmn+NGQ
態度はまだしも作品内容にとやかく言うのは気が知れん
934名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 17:18:05.01 ID:xUSsyzzF
黒猫が遠まわしに桐乃の予定聞き出して
京介と二人きりになってコスプレお願いするやつの続きはないの
935名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 17:18:41.31 ID:l8yJvHxj
自分の好きな作品のキャラがSS作者の勝手な脳内設定で変に歪められてりゃ
言いたくもなるんじゃね
936名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 17:20:42.35 ID:cC4QeoQr
それが嫌ならss読むなとしか
937名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 17:24:01.18 ID:HSfAgCOn
一人を除いて歪んでないからだろう
愛ある改変じゃないから反発も増えるわけで
938名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 17:39:00.12 ID:5O5wD1WQ
愛ある改変ってなんだよ
SSにおいてのキャラ改変に程度の差異以外に違いなんてあるか
939名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 18:02:02.86 ID:0kQZhKXJ
違いは分からんけど
読んでて嫌悪感が湧いたSSはSLのが初めてだ
940名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 18:25:31.61 ID:mxsLgRUL
>>938
キャラをただ貶めてるのじゃね?
SSよりは流行りに乗っただけの同人に多そうだけど
941名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 18:27:35.89 ID:mxsLgRUL
って、愛のある改変か。間違えたスマン
942名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 18:45:07.25 ID:jb4w/vqg
愛があろうとなかろうと、面白くても面白くなくても
完結していない作品のアフターものってだけで叩かれるに決まってる
943名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 19:05:44.12 ID:iPyfDTRs
別に作品内容についてはどうでもいいが、
わざとスレが荒れるように仕向けてるからな
要するにSL自身がこのスレにとっちゃ荒らし同然
つうても、良い年して厨二病拗らせちゃってるみたいだから、
何言われても止めはしないだろうが
944名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 19:13:27.21 ID:jSCp1eaQ
>942
未完原作のアフターは別に構わないだろ。

問題なのはキャラを改変してるところと、
その理由を「著作権法に引っかかるから」だなんてトンチキな言い訳してるとこ

そんなにキャラ似せるのが嫌ならオリジナルで書けばいいのに
945名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 19:24:51.62 ID:cwdUCMUa
おまえらが自分の大学生活をオリジナルで書いたとして、それを一体、どこの物好きが読むんだ?
どうしても人に読んでほしい自分のエピソードがあって、SL氏はやむなくそれを俺妹のキャラを使って展開してる訳よ
SL氏だって、本心では完全オリジナルが書きたいはずだ。
946名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 19:26:22.92 ID:bp+alDgQ
>>944
理由が素敵だな、プライドだけは立派なワナビっぽくて
947名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 19:40:14.30 ID:HSfAgCOn
>>945
擁護か叩きかわからんぞww
948名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 19:47:37.90 ID:cC4QeoQr
>>945
やむなく書いたssを読まされるオレらにも配慮しろw
949名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:12:30.56 ID:K/0KjABE
>>945=SL66
わかりやすいなー
950名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:13:17.86 ID:vDlQyEPR
なんでかまうの?
951名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:15:17.16 ID:jXfI/baA
擁護でもアンチでもなくそれらを装った荒らしだよ
一々触るなよ
952名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:15:23.30 ID:mdbtf2a6
ツンデレだから
953名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:19:33.83 ID:zqbdFAxm
>>944
「設定その他借りたけど改変したキャラだから
著作権に引っかからない僕のオリジナルです」だからな
二次創作界隈にいちゃいけないクズとしか言えん
954名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:19:45.33 ID:o6GJChpD
今後はフェイトちゃんって呼ぼか
955名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:26:05.79 ID:N6AA+WdW
スルー能力がないから
956名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:33:28.11 ID:jSCp1eaQ
>945
>どうしても人に読んでほしい自分のエピソードがあって、SL氏はやむなくそれを俺妹のキャラを使って展開してる訳よ

実際そうかも

SLは自分の書きたいネタの為にキャラを利用してるんだよな
とらドラスレじゃネトウヨ的憂さ晴らしのために在日の教師とかいう
叩き用のオリキャラを登場させてたし
957名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:38:54.89 ID:cC4QeoQr
>>956
最悪すぎるなw
958名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:43:26.87 ID:NN/tAHKE
在日嫌いの俺でも好きな作品のエロパロであれはやめて欲しかった
とらドラSSの頃はここまでアンチ多くなかったんだがなあ
人間性の歪みは垣間見えたが
959名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:43:34.02 ID:KkQqQl7J
>>956
しかも超つまんねえんだよな
960名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:48:51.72 ID:QWvstu9V
踏んだり蹴ったりでワラタ
961名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:10:06.91 ID:vyY938lr
本人しか自分の作品ほめてないからなぁ。
自分がいなくなった後に残る意見は当然辛辣だよね。

自演するならするで、もーちょっと口調とか内容に変化つけたらいいのにね…
962名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:20:43.80 ID:rNRRYjAf
褒めレスの文調がワンパターンだから、とらドラスレの時と同じと感じてワロタけどな。
963名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:25:45.29 ID:cwdUCMUa
明らかにこの数日投下が減ってて笑える
奴が通ったあとにはぺんぺん草も生えないんだよなぁ
964名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:27:15.70 ID:VQx2j8sS
アンチもアンチでIDころころ変えて粘着質すぎ
このまま次スレでもまだこの話題引っ張ってくようならそのうち書き手も嫌気さして離れてくぞ
965名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:34:52.80 ID:VHVknm8s
可憐な女子中学生が厨2病だと可愛いけれどおっさんだとキモイだけ
ということね
966名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:46:34.90 ID:cC4QeoQr
黒猫も早く中二病を卒業しないとな
967名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:50:19.05 ID:N6AA+WdW
卒業しない場合、フェイトさん的運命か
968名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:06:21.58 ID:cwdUCMUa
同人ゴロ?
人望ないから無理無理
969名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:11:23.07 ID:o6GJChpD
>>965
厨2が可愛いのは二次元だけ!
970名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:14:32.70 ID:FGBraYuw
>>945
どうしても人に読んでほしい自分のエピソード

あの読後感の悪い長文から、あやせたんを差し引いて
更に5割くらい現状を悪化させたのが本人の体験談かもね。

まあ、理学部の化学科を出たのに、研究者にもなれず、
まともな知識もないのに特許関係の仕事をして、
この年度末の糞忙しいはずの時期に、読むのもめんどくさい駄文を書いて、
そして昔から同じ事繰り返して叩かれてるんだから、
よほどの根深いコンプレックスを抱えて、負け犬人生を送っているのだろう。
971名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:15:12.56 ID:k0ajONrs
というかいい加減このスレの立ち位置について学習しても良いだろうに。
エロが読みたきゃエロパロまとめいけよ
972名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:21:44.86 ID:QIJ35o5V
エロパロ板にあるスレなのにエロが読みたきゃ他に行けとは之如何に?
973名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:22:17.18 ID:8f56HA7I
SLうぜーのは分かるが、これ以上個人叩きやりたいなら最悪板行けよ
頻繁にあんなSSを投下して他の職人の妨害をしてるならともかく、
現状ならNGにでもしてスルーしとけばいいレベルだろ
974名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:31:11.24 ID:s4O6sXjo
そろそろ次スレ?
975名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:32:16.37 ID:VJiFJXJQ
SLさんを妬むアンチはどっか行けよ
お前らはこのスレにいらん
976名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:43:40.23 ID:N6AA+WdW
980あたりを目安にだからそろそろだな
977名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:48:23.96 ID:k0ajONrs
>>972
エロパロまとめにあるんじゃないの?ラノベのページ
978名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:54:12.17 ID:/2PKGyyD
さすがに>>970にはドン引きだわ。
なんでこんなに偉そうなの?そんなに嫌なら見なけりゃいいのに、バカだなあ。
979名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:55:44.19 ID:ul1wXoFa
もうやだこの流れ
昔のここは叩きも荒らしもなく平和だったんだぜ
二次創作板でなに訳のわからない騒ぎ方してんの
投下作品は拒まず叩かずが基本、事前注意と作者コテで自己責任で読むものだろ
者コテがあったら、嫌いならスルーすればいいだけじゃん
読んでみて気に入らなかったときこそが一番我慢のしどころだろ
大体、二次創作って「原作のあのシーンでもしこうなったら」とか「あのキャラに〜させたい」とか、「もし〜がこういう設定だったら」っていう妄想が根底にあるわけで、他人を喜ばせるために投下してるわけじゃないだろ
オリキャラなんてストーリーの緩衝材に過ぎないし、原作にどれほど重きを置くかなんて知ったこっちゃないし
黒猫風にいうなら、他人のオナニーを見て、それを見た自分が勝手に楽しむようなものじゃん
事前注意とかの最低限のマナーは別問題として、やれキャラが違うだの雰囲気が暗いだの作品内容で叩くのはお門違いってもんだろ
SL某に過剰反応する輩だけじゃなくて、ずっと前から住人がおかしくなってるんだけど一体何が原因なの
980名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:57:44.21 ID:cC4QeoQr
春だから
おかしな人間が湧く季節
981名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:58:42.65 ID:jXfI/baA
>>979
どう考えてもアニメ化
982名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:09:55.14 ID:E3Y+Somf
俺は作品内容についてとやかく言うつもりはないけど、
もし自分が常駐してるスレで同じような数十レス連続投下とかやられたら
それでもスレの雰囲気が悪化しないと断言できる自信はないな
983名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:16:24.26 ID:m8AtzjIQ
とりあえず次スレからSLの話題はなしの方向で
984名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:18:17.22 ID:QWvstu9V
次スレで後編じゃないの
985名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:21:31.07 ID:vDlQyEPR
>>980
立てれるの?
無理なら自分行くけど
986名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:24:43.23 ID:uVkqrHey
>>985
あ、お願いします
987名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:31:45.76 ID:5O5wD1WQ
>>980
自己紹介ですか
988名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:34:27.58 ID:vDlQyEPR
次スレです

【俺の妹】伏見つかさエロパロ16【十三番目のねこシス】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1299681223/
989名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:37:19.97 ID:s4O6sXjo
>>988
990名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:55:08.22 ID:WMfUk3Es
SL個人のアンチも居るだろうがそれ以上にSLをダシにしたスレ荒らしだろこいつら

現在分裂状態のヤンデレスレも最初はこういう流れだった
SLが出てっても別の職人に対象を切り替えるだけ
991名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:58:52.83 ID:6S4d8sga
>>990
お前らが自治したがるからこうなるんだよクズ
992名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:00:07.42 ID:yYpZJBn/
まぁなんだ、>>988
993名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:01:02.15 ID:FtClKlb0
もうこのスレ終わったな
994名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:04:13.30 ID:L60y2WfL
>>988

そして梅
995名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:20:29.10 ID:93Wo0KpU
確かにこのスレは終わる
996名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 02:06:30.79 ID:YZIlvC34
うめ
997名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 02:18:40.09 ID:HIvMygwq
>>990
次スレ見る限りそんな感じだな……
何が何でもSLネタ引っ張り続けてスレを荒らしたい執念みたいなのを感じるわ
普通の感覚ならスレが荒れてたら新スレに変わったタイミングで心機一転させようとするだろうに
いきなり>>2からしてアレだもん
998名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 02:20:57.03 ID:i7RTjH13
意図的に荒らしを呼び込んだSL自身には、なんの責もないと言うのかね
こんな状況を作り出したSLは荒らしごと出禁になって欲しいわ
999名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 02:35:36.59 ID:YZIlvC34
うめ
1000名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 02:35:40.14 ID:/Rtl3NPI
うめ
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