オリジナル魔法少女陵辱スレ16【和姦も】

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1名無しさん@ピンキー
オリジナルの魔法少女のエロを扱うスレです。
陵辱に限らず和姦でもOK
魔法少女が陵辱しても全然OK

【前スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ15【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1286184341/

【注意事項】
○sage進行でお願いします。
○職人さんは特殊嗜好の作品の場合は投下前に注意書きをお願いします。
○職人さんが投下しづらい雰囲気はやめましょう。供給があってこそのエロパロ板です。
○好みに合わない作品や意見はスルー(読み飛ばし)を推奨します。
○荒らし、煽り、広告はスルーしましょう。
--------------------------------------------------------------------------------

【保管庫】
http://kuma.usamimi.info/magi/  (更新停止中)
【代理保管庫】
http://magicalgirlss.x.fc2.com/  (諸事情により閉鎖)


【過去スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ14【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1280504505/
オリジナル魔法少女陵辱スレ13【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1274171469/
オリジナル魔法少女陵辱スレ12【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1269784803/
オリジナル魔法少女陵辱スレ11【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1264523242/
オリジナル魔法少女陵辱スレ10【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1258913109/
オリジナル魔法少女陵辱スレ9【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1256649067/
オリジナル魔法少女陵辱スレ8【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1254959024/
オリジナル魔法少女陵辱スレ7【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235747369/
オリジナル魔法少女陵辱スレ6【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225259428/
オリジナル魔法少女陵辱スレ5【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213170878/
オリジナル魔法少女陵辱スレ4【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208254990/
オリジナル魔法少女陵辱スレ3【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204801095/
オリジナル魔法少女陵辱スレ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187699066/
オリジナル魔法少女陵辱スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156666135/
2名無しさん@ピンキー:2011/01/16(日) 01:28:08 ID:S9RQLRw4
オリジナル魔法少女ぬるぽスレ
3名無しさん@ピンキー:2011/01/16(日) 01:43:13 ID:pYwGRAMp
>>2
オリジナル魔法少女ガッスレ
4名無しさん@ピンキー:2011/01/16(日) 05:36:57 ID:49io+kDd
粉砕天使>>1乙メ
5名無しさん@ピンキー:2011/01/16(日) 08:44:46 ID:pgmufmUp
「私は貴方になんか負けたりしない!」と颯爽と現れた魔法少女いちごを魔物がフルボッコにして陵辱、いちごを助けるため、次々と新手の魔法少女が啖呵切って救援に来ては陵辱してご満悦な魔物
だが、全ては魔法少女の幻覚で魔物は幻覚見たままバッサリと一刀両断される。
勝ち誇るいちごは魔物の陵辱で下半身不随になった一般人のいちごの妄想の実体化した存在
そのいちごも魔物もSS投下乞食の俺の妄想だった。

>>1
6名無しさん@ピンキー:2011/01/16(日) 18:23:09 ID:TCjbsPLP
「悔しい!くやしひいいぃッ!」
成す術もなく雑魚と高をくくっていたモンスターに弄ばれて
屈辱と怒りで涙を目に一杯にさせる魔法少女
「イヤッ!イヤぁッ!こんな、下級モンスターに、モンスターなんかにぃぃ!」
快楽漬けにされてた身体が絶頂を期待し、震え始める
モンスターの腰が複雑に動きだし、魔法少女の蜜壺を激しくかき回す
「イヤぁぁぁッ!あいつと以外でイキたくない!」
自分の片想いであろう男の子の顔が走馬灯のように流れ、やがてその時は来た
「ああ!あえ!も、もお、あええぇー!」
モンスターの止めとばかりの一番深い突きと精液の放出に
魔法少女は身体をしならせ、流れてくる快感の悦びと味わった屈辱の哀しみが
入り交じった瞳で虚空をただ見上げていた







あ、>>1
7名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 00:13:53 ID:LnptMokU
>>5
長期連載にするなら颯爽陵辱は話の導入に必要だな
ただそんなお膳立てしても、希に初戦を生き延びれないのが居るけど、その程度なら退場させた方が優しさだと>>1
8名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 09:33:27 ID:3fVBxNGS
だれか代理保管庫の代理を早く作ってくれ
9魔法銃士戦争7-A:2011/01/17(月) 18:38:01 ID:F5bF1foV
※TS物っぽい描写があるかも知れません。苦手でしたらごめんなさい。


「ぐあっ!?」
私こと日野朱美にそっくりな女の子が蜘蛛人間の様な怪物の攻撃を受けて吹っ飛ばされる
今回、私が襲われたのはどうやら高位の強さを持つ怪物らしい
そうとはいくら素人目から見ても先程吹っ飛ばされた
私モドキこと順一を見ればわかる事だった
既に順一が戦い始めてかなり経っているものの
まだ有効なダメージを怪物に与えられていない
むしろ、先程みたいに怪物にやられている方が割合的には多い位だ
高水寺さんも今回は用事も重なりすぐには来れないとの事だ
『MODE SPEAR』
長柄の槍の様な武器を出現させ、リーチの長さを活かした攻撃に移る順一
当たる攻撃はあるが、どれも致命的とは思えない
決着をつけようと大きい動作での攻撃に出ようとしたのがまずかった
蜘蛛の怪物は手足を地面に着け、這うように素早く順一の懐に入り込む
そして強烈なパンチが順一の得物を持って無防備気味な腹部にモロに入ってしまう
順一の身体が大きく浮いて、気のせいか脚をつくのが遅い気がした
「が・・・っ!げほっ!」
そして攻撃を受けた腹部を抑え、横にうずくまってしまう
私そっくりな見た目な姿で苦しむ幼馴染みを見るのは、心苦しい心地だ
「逃げろ!朱美!」
呆然としていた私に順一が叫び、現実に引き戻す
「出来る訳ないでしょ!」
高水寺さんを呼びに行き、戦えない私は、助けを求めるべきなのだろう
だけど、そんな行動に移るのは何処か嫌だった
「きゃっ!?」
突如私の足が白い糸が絡み取られ、バランスを崩した私は尻餅をつく
と、同時に蜘蛛の怪物の方にズルズルと引き摺られて行き
同じく足を絡み取られている順一と期せずして再会となった
「俺になんか気を使わないで逃げろよ・・・!」
「私の生き方に反する事はしたくないの!」
捕まったと言うのに口論をしてしまう私達
すると、蜘蛛の怪物は私と順一を向かい合わせにさせる
順一は両手首を糸を何重にも巻いているかの様な物で上に組まれてる形だ
無遠慮に蜘蛛の怪物の数本の手足が私そっくりな姿の順一の身体を嬲り始める
胸や、股関節、お尻を撫で回されて悶える順一
「見るな・・・!見ないでくれ朱美・・・!」
私から屈辱を受けてる顔を背けて、順一は懇願する
私だって、見たくはないが見ない様にと思っても耳には嫌でも入ってくる
それがまた、淫靡な妄想を駆り立てさせる為にいっそのこと開き直ってみたけど
責められる順一の姿を見て、太ももをモジモジと擦り合わせたい衝動が生まれた
この感覚は覚えてる。いつぞやの蝙蝠の怪物に襲われそうになった、あの感覚
いつの間にか息も荒くなってくる
私は最低だ。変身しているとは言え、嬲られてる幼馴染みを見て劣情を催しかけてる
すると、蜘蛛の怪物が何を思ったのか私と順一の身体をくっつかせた
どういう趣味をしてるんだこの怪物は
10魔法銃士戦争7-B:2011/01/17(月) 18:41:09 ID:F5bF1foV
「・・・っ!」
とうとう耐えきれなくなった順一は背けていてもまだ上がっていた顔を俯けてしまった
飽くまで顔は私に見せない様にと気を遣ってる
すると、ここまで順一を責めていた蜘蛛の怪物が動きを止めた
そして、何やら首を傾げてるような様子を見せた後
順一を押し退けて私に近付いてきた。今度は私に標的を変えたらしい
私は必死に今や身体中に巻き付いている糸を千切ろうと動く
こんな事で千切れる物ほど生易しい代物じゃないのは分かってる
でも、何もしないで受け入れる事は出来ない
怪物が私の身体を触ろうとした時、後ろからの攻撃で中断された
攻撃した主を確認しようと振り向いた怪物は胸部に赤い閃光を喰らい、吹っ飛ぶ
攻撃した主は順一だった。手元には据え置き気味な狙撃ライフルの様な形状の武器
両手首を拘束されていたとは言え、腰のスキャナーの様な物に
指輪を読み込ませる事は可能であり、それであのライフルを出したのだろうか
が、まだ状況は好転してはいない。現に、順一は未だに拘束から脱せていない
今までの攻撃と比べて効いていたからか
蜘蛛の怪物は逆上したかのような雄叫びを上げ、順一に突っ込む
順一は何とか回避せんと身体を起こそうとするが
手足を拘束されていてはそれも難しい状況だ
と、その時私の後ろから銀色の閃光が蜘蛛の怪物に向かって伸びる
銀色の閃光を喰らった蜘蛛の怪物は何故かその場を動けず、もがく
そして先程の閃光が放たれたであろう場所から銀色に光る矢印の様な物が怪物を貫いた
貫いた銀の矢印は長い銀髪の女の子に姿を変えるのと同時に怪物の身体は崩れ
その中から石と寄生されていたであろう男性が出てきた
「こいつはレアだなぁ、いい特典だ」
やはりというか、この女の子も女声だけど明らかに喋り方が男だ
順一と違う魔法銃士は、石を容器に入れて回収した後
「良かったね、貞操奪われなくて、サ」
何やら意地の悪そうな笑顔で私と順一、どちらに向けたか分からない皮肉を残し
人外なジャンプ力で建物から建物へ飛び移り、去っていった
後に私達は糸の拘束から逃れる事に成功したわけだが
その日の帰り道、順一は私の顔を見て話す事は無かった
私も、また何故顔を合わせないのか追及はしなかった
私達は一応幼馴染み。野暮な事は言わないのが、人間関係での生活の知恵というものだ


昼の喧騒が幻かのように静かな夜の街。響く剣が交差するかのような音と
人の物と獣の様な物の声だけが響いている
ワニ型のドレイナーズと、相対するティールと呼ばれる
濃い緑がかった青の髪の色の魔法銃士
「観念したら?もう逃がす機はないんだから」
『MODE GLAVE』
長刀状の武器を出現させ、悠然と近付く魔法銃士
しかし魔法銃士は失念していた。ワニ型ドレイナーズが倒れ込んだ先はビルのモニュメントの噴水がある場所だった
ドレイナーズは手に水を掬うと止めとばかりに
踊りかかってきた魔法銃士にその水を投げる様にかけた。そう、ただかけただけ
それだけでまるでハンマーででも殴られたかのように突進が止まり、膝をつく魔法銃士
11魔法銃士戦争7-C:2011/01/17(月) 18:42:36 ID:F5bF1foV
「!?、!???」
ダメージを負った魔法銃士は、訳が分からないと言いたげな表情をしている事だろう
その間にもワニ型ドレイナーズの水かけ遊びは続く
とうとう倒れ、わずかにしか動けなくなった
にも関わらず、その様が楽しいのか水を掬ってはぶつけている
終いにはダメージを受けすぎてしまった為に、変身が強制的に解けてしまった
先程の余裕さが消え、一転して怯えたように後退りを始める少女
変身が解けた魔法銃士の姿を確認したワニ型ドレイナーズは少女に襲い掛かる
「や!嫌あああぁぁ!!」
四つん這いの態勢に無理矢理させて衣服を剥ぎ取りにかかるドレイナーズ
少女の方は予想はついているが経験した事のない初めての事に
不安と絶望からか、涙を流すしか出来ない
ワニ型ドレイナーズの性器が少女の陰部の筋に沿って何度も執拗に擦ってくる
ドレイナーズの性器から溢れる先走り汁が股間を濡らしていく
少女も徐々に陰部への刺激に身体の芯から、疼きを感じる
その間にも背中へのドレイナーズの舌での愛撫が拍車をかけていた
「・・・あ、あ、」
切ない表情を敵であるドレイナーズに向ける少女
ドレイナーズは意地悪くもそこで動作を止めた
まるで、続きをして欲しいなら、と催促してるかのようだ
「い、いいから・・・っ!この先に行っても・・・私を滅茶苦茶にしていいから!」
最後の方は恥と外聞もかなぐり捨てた必死の懇願だった
その言葉を聞いたドレイナーズは挿入を最初はゆっくりと
徐々に肉のぶつかる音が聞こえてくる程勢いをつけて行ってくる
「きひゃっ!?あふっ!ああああぁぁああぁ!!!」
ぐずぐずに濡れている陰部は破瓜の痛みさえ、快感のスパイスでしかない
そして「何か」が自分の身体より出ている感じがより甘い痺れを 加速させる
「もっと!もっともっともっともっともっともっと!!!」
もっと、の言葉を言うとそれはどんどん増していく事から狂ったように叫び続ける
するとドレイナーズが予告もなしに膣内に子種を放つ
「あぐ!?」
一瞬我に返るが射精しながらのピストン運動に再びよがり狂う
「もうダメぇ!膣内でぐちゅぐちゅ掻き回されてええぇ!!!」
ドレイナーズが一番深い一突きを浴びせると同時に、大量に射精する
少女にとってそれが止めだった
「イク!イクイクっ!?ひゅわああああ!!!!」
異常に響く絶頂の独唱を叫び、彼女は果てた
ドレイナーズは十分に運を貪った後、何を思ったか彼女の指輪と腰のスキャナーが付いているベルトを取り、装着してみた
「?」
右手にはめた指輪を腰につけたベルトのスキャナー部分に通過させる
『CHANGE』
すると先程の少女の姿を模したティールの魔法銃士姿に変身した
「???」
人間の姿を得て、戸惑うように自分の手足、胴を見回す元ワニ型ドレイナーズ
「・・・♪」
何やら喜色満面な笑みを浮かべたドレイナーズだった魔法銃士は
持ち主だった少女を置いて、夜の街に跳躍していった
12名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 20:03:08 ID:XDmunF22
>>9-11
投下乙
怪人が魔法少女化か・・・。
13名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 07:53:54 ID:tRFfR1/v
まさかの展開w
14名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 10:23:18 ID:pkfMxoCP
GJ
これを見て、とある上級魔族娘が手違いでとある人間に服従の契約を結んでしまい
魔法少女の扮装して手伝いをする羽目になっちゃう物を何故か思いついた
魔族娘「はぁ?淫魔討伐の手伝い?ばっかじゃないの!?誰が」
退魔師男「・・・俺の手伝いが出来て、嬉しいよな?」
魔族娘「そんなこと、はい、とても光栄です!」
魔族娘「・・・ぐぬぬっ・・・!」
退魔師男「じゃあ魔法少女の格好でいつもの時間にな」
魔族娘「いくら正体をバレないようにとは言え、あの格好は嫌・・・!」
退魔師男「魔法少女の格好は、大好きだよな?」
魔族娘「はぁ!?はい、魔法少女の格好は大好きです!」
退魔師男「難儀だよな、お前・・・」
魔族娘「ぐぎぎ・・・悔しい・・・!」
15名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 17:20:09 ID:bwNrWbTC
おいおい、かわいいな……
つーか魔法少女の服装のテンプラってなんだろう?
16名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 17:21:58 ID:a0pVJGvP
服を食べる化物とは
17名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 17:47:42 ID:bwNrWbTC
テンプレだよテンプレ、って分かんだろなあ……
18名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 18:24:36 ID:m2vDva0G
>>14
ちょっと、こたつ要塞が乗った3年めくって無い2枚重ねの煎餅布団をめくって魔界ゲート的な何かが無いか見てくる。
19名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 20:44:54 ID:Hb9xs55c
>>15
皮手袋
タイトなボディースーツ
カウボーイハット
でっかいベルト
20名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 23:28:36 ID:Zj4fzf5c
マユの前話を読んで妄想。

マユちゃんと同じ14歳の頃の美由紀さんを見つけた、ゲリオスのじっちゃ。
あの手この手を使い、彼女を魔法少女として覚醒させる事に成功。
リグヴェードに悪の組織のボスをやらせ、ルフィリアをライバル魔法少女にしたてる。
自分は可愛いマスコットキャラを思念で操作し、彼女のサポート行ってみたり。
王の花嫁に相応しい存在にする為、魔族達を使い様々な事件を起こし、彼女に解決させていく…

最後のじっちゃの所を想像して噴いて、そこで妄想するのをやめた。
21名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 00:17:46 ID:ARSNhkoE
旅の魔法少女が山越え中に繁殖期の低位の竜の群れに襲われる
実は山越えの準備のため滞在した麓の村で貰ったお守りが雄の竜を呼び寄せる物で、村を繁殖期でサカった竜から守るために人身御供にされたのであった。
手負いで洞穴に逃げこんだら巨大な竜と鉢合わせ、圧倒的な力で組み伏せられ嫁にされる妄想をした。

ぶっちゃけ言うとギギネブラってエロいよね!
22名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 17:03:52 ID:mWif/vB4
鍵のようなアイテムを使って変身したり、武器や魔法を扱ったりする魔法少女
その最高の地位に当たるマスターキーを目指し日々戦っていく
ライバルにカードの鍵で戦う魔法少女や番号入力で変身する魔法少女等がいる
23名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 19:54:00 ID:3sJUKeJe
>>22
三桁の暗証番号が覚えられないぶきっちょ
24名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 20:25:00 ID:U2t/d6Zo
仕方ないので本人確認は潮吹き時の本気汁で
25マユの人:2011/01/19(水) 23:11:00 ID:Qmvoc1b4
こんばんわ、御無沙汰しております。
また規制を喰らっていましたが、解除されたので生存報告に来ました。
仕事の方が忙しく、まだ次の話は完成していませんが、近々投下できるように努力します。
26名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 23:25:06 ID:mPeVy8qA
>>25
お久しぶりです!お帰りなさい!
生存報告でちょっとホッとしたよ
27名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 03:02:48 ID:lqRJmjqE
保管庫作るって言ってた人はどこいったんだ?
28名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 14:27:56 ID:jBxtY43H
>>22
敵対組織は「ピッキング」とか「アンロック」とかの
錠前破り的な単語が由来の名前だったりして
時間があったら、このネタで書いてみたいな
規制食らってる当分は無理そうだけど
29名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 15:02:36 ID:VrrwXdwf
>>28
むしろセコムとかそんな感じ
30名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 23:50:12 ID:2RR79+WH
夏目がリメイクしてると聴いて飛んで来たら保管庫が死亡(?)してるらしい俺は
一体どちらにコロニーレーザーを向ければ良いのやら・・・
31名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 23:50:49 ID:x5KyzObK
夏目って?
32名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 00:59:11 ID:Y/j1upX/
ヒロイン三人のエロが抑え目な分をモブキャラで補ってるような感じだからな>ナツメ
そこら辺、もうちょい手を入れて欲しいと思う。切に
33名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 09:56:51 ID:47ON08uu
>>30
ttp://mirrorhenkan.g.ribbon.to/

過去スレのURLからここで探せば?
34名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 11:35:44 ID:iALG2/Ir
>>22
イダタツヒコのゴルディアスですね
35名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 13:17:06 ID:sxm5eXHw
トランプゲームのスピードの要領な魔法で、魔物と戦う魔法少女
一ゲームが終わる毎に負けた方はダメージを受け
最終的にどちらかがダウンするまで続けられる
36名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 03:21:30 ID:j0x+Pu79
魔法少女カードで別世界の魔法少女を召喚し悪のカード使いが実体化させるオリカの魔物カードと戦うマジカルカードバトラー

序盤は順調に魔法少女を召喚し優位に立ち追い詰めるが
「ダメージを与えた女性カードが破壊される度にクリーチャートークンが場に出る」や「あなたがコントロールする虫クリーチャーの数だけ対象にダメージ」と言う能力の淫虫のオリカを召喚、次々と陵辱され虫を産んで元の世界に送還される魔法少女達
最後に残った切り札の魔法少女に賭けて最後の攻撃に出るも除去され、ダイレクトアタックで陵辱され虫を産む事になった。

悪のカード使い「さて、お仕置きタイムもそれまでにしてカードを奪うか」
>新米魔法少女リィン(コモン)
>ラストシューティング・リィン(レジェンド)
>戦意喪失する魔法少女・リィン(レア)
>復讐の魔法少女・リィン(アンコモン)

悪のカード使い「全部売っても缶コーヒーも買えない…orz」
負けが続くとパックも買えず古本屋の5円コモン箱を漁るしかないけどマジカルカードバトラーは明日も戦うぞ!
37名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 21:25:46 ID:ux08kH72
呪いによって赤ん坊の姿になってしまった魔法少女の相棒の男の身体を
いろんな意味で狙ってくる魔族や他魔法少女達から守るべく
男とは古い付き合いの魔法少女が奮起する
○ッシー○イラン○みたいな、母性を試される作品
38名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 11:54:16 ID:kgUsGG24
まさか、魔法少女物でパックンチョのトラウマが再発する事になるとは…
39名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 16:29:27 ID:4heKCjXY
>>37
ライバル魔法少女(幼)「ん?んん??」
ライバル魔法少女(幼)「な、何か面白そうなのを連れてるでちね・・・」
ライバル魔法少女(幼)「わ、私に寄越すでち!!」

後に長年に渡って男を狙い、ヒロインと戦う事となるライバルとの邂逅であった
40名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 23:12:50 ID:kgUsGG24
>>38
黄色の最後に比べたらリィンちゃんも恵まれてるよな
41名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 00:10:17 ID:AmvOXtjE
捕食される時って結構恍惚の表情が云々ってどこかで見た

こう考えるととたんにエロく見える不思議
42名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 00:50:16 ID:0iNnG7NB
>>40
リィンはリメイクされるたびに、やられっぷりに磨きが掛かる
そしてマユシリーズは、そのリメイクを後2回くらい残している・・・かも知れない
この意味が分かるな?
43名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 07:27:29 ID:AyhvV25b
ミノタウロス「肉は和牛のロースに限るっ!(キッ」
魔王娘「この店のバイキングのロースはモモロースらしいぞ」
ミノタウロス「何だってー(AA略
 ちょっと店主に文句言って来やす!!」

数分後…

店員「店長からのお詫びのミノ、タン、ロースになります♪」
魔王娘「予想通りかっ!!」
44名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 13:30:34 ID:5eKnN6nC
…なんでこのスレに?
45名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 14:09:09 ID:raqX6ZvL
このスレで今まで投下されたSSの世界の片隅を巡っていく魔法少女
飽くまで片隅で、なのでその世界の住人のほとんどには認識はまずされない
一定の時間が過ぎたら別の世界に強制的に飛ばされる

効果:筆者は死ぬ
46名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 14:19:53 ID:Q4qy/qp3
47名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 17:18:18 ID:AyhvV25b
>>44
いまの流れとニュースをみていたら不意に思いついた
反省は無い
別スレでやった双子のオークが厨房に特攻して、ダブルポークの餡掛けになるオチから進化してないのには同意する
48名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 19:42:26 ID:0Ieq856A
>>46
こういうのって荒らしと言う認識でおk?
魔法使いつながりとは言え、このスレ自体には無関係だし
49名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 19:46:54 ID:Q4qy/qp3
>>48
この程度で荒らし認定されても困る。
ネタになるかと思って引っ張ってきたが、不快だったら申し訳ない。
50名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 06:52:25 ID:MDPAzuEF
序盤の陛下戦の消化試合中に偶然あった願いの石の力で陛下とレドを倒すまで何度も蘇る事になったLV1のリィンちゃん
ゲームオーバーの度に無限ダンジョンを旅をし、LV10に上げてダンジョンから出るか戦闘不能になるとLV10のステータスのLV1で再挑戦!
陛下、レドを倒したらEXステージの物語終了後の第一世界の解放陛下と魔王妃マユと魔王軍と闘い、最終的には全ステータスカンストの規制神×8と戦うゲーム。

やりこみがいだけはあります
51投下宣言:2011/01/25(火) 09:07:35 ID:hDOS2F9x
これから「風雷魔法少女サイモリル」4話を投下します。
全9レス予定です。
52風雷魔法少女サイモリル 四話 1:2011/01/25(火) 09:09:04 ID:hDOS2F9x

 我々の世界における「午前一時」に、ガライは眼をさました。
 いつも傍らに眠っているはすのフィーナがいないことに違和感を覚えたのだ。

「……フィーナ?!」
 彼は文字通り一気に眼がさめ、最初はうろたえたが、彼自身の性格もあってすぐに落ち着きをとりもどした。
 娘がいない考えられる理由は、九割がたあれしかない。
 油断したな、とガライは思った。
 完全に寝かしつけたと思ったのに、まさか狸寝入りを決めこまれていたとは……なかなかやるな、あいつめ。

 だが、そうなるとぐずぐずしてはいられない。
 フィーナには悪いが、彼女はリルの助力になるどころか足を引っぱりかねないのを知っている。
 ガライはすぐに戦支度をし始めた。

 何年か振りにあの剣を使う時がきたのかもしれない。
53風雷魔法少女サイモリル 四話 2−1:2011/01/25(火) 09:10:28 ID:hDOS2F9x

「くそ………………が………――――うあぁぁッ!!」

 百戦錬磨の魔法少女は、自分の身にふりかかった災難に悪罵を禁じえなかった。
 意気揚々と敵の根城に乗り込んだはいいが、多数の魔物と戦って疲弊させられ、その上人質をとられて無力化させられた。
 あげく、暗鬱な地下室に落とされ、満身創痍の状態で強大な怪物をあてがわれ…………

「ふざ、け――あぁっ! …くふぅ、はぁ………! んっ、ぐ………はぅ、ん…………っ!!」

 《炎の魔蝕蜘蛛》の火によってのみ明るさを保った地下室に、ふだんは剛毅な意志をもつ少女の抑えきれない快感のあえぎが、とめどなく溢れ出てくる。
 巨大蜘蛛の肢によって四肢を壁に縫い付けられ、一糸もまとっていない上半身を責めたてられていた。

 リルの下半身の衣類はまだ何も剥かれていない、にもかかわらず内股からは何らかの液体がしたたって、脛あたりまで到達していた。
 胸を責められるだけで性感の絶頂まで導かれるのは初めてであり、少女はその事実から屈辱感に打ちのめされそうだった。

 未だ魔物は、イボが無数に生えている、一目見るだけで吐き気をもよおしそうな形をした卵管を、外気に晒された少女の胸に吸い付かせている。
 卵管内にはとても小さな無数の触手が潜み、ようやく姿をみせた稚い少女の胸乳を舐めしごきあげるのだ。

「ふぅ、んんっ………――ひぁ! ぐぅ、んぁっ………くっ、そぉ…!!」

 リルは、胸に奔る異常な快楽に喘いでしまう自分と、こんな眼に遭わせたアムノンをどうにかしてやりたい思いでいっぱいだった。
 なのに……今の彼女は、相手の魔物にとっては赤子も同然の無力さだった。
 疲労の極みにあるうえ、陶然としてしまうような絶え間ない心地よさが彼女を支配している。

 リルは折れそうな心を奮い立たせ、なおも魔力チャージを試みようとする。
 しかし、そのたびに魔蝕蜘蛛は搾乳し、強烈な濁音を発生させる。

 ヂュウウウゥゥゥゥゥッ…………

「ひゃああァあぅんッ!!」

 まだあどけない顔立ちの魔法少女は、卵管内の触手の催淫効果もあってか、よりあえやかで抑制のきかない嬌声を放つ。
 どんなに心が否定しようと、媚薬以上に強い液体を塗布された身体は正直に性の愉楽を受けいれてしまう。

「い、いやだ……やめ、ろぉ…! ――ふあぁぁん!」

 少女はついに涙と涎を流しながらも懇願してしまったが、魔物がそんなものを聞き入れるはずもない。
 なにしろ久方ぶりにありつけた、年頃の乙女の肉体なのだ。
 存分に愉しんで、穴という穴を犯しつくし、最後には種を植え付けてやるのが礼儀というものだろう。
54風雷魔法少女サイモリル 四話 2−2:2011/01/25(火) 09:11:55 ID:hDOS2F9x

「な――!? や、やめっ…そこはっ…――ひゃぅぅんッ!?」

 スカートを捲り上げられたのに否定の声を上げるが、乳首をちゅくちゅくと吸われる気持ちよさで喘ぎ声をあげてしまう。

 リルの履いている純白の下衣が顕わになる――股間の部分はもうぐっしょりと濡れていた。
 その股間部に、魔蝕蜘蛛の触手が無遠慮に伸びてゆく。

「くっ……!! ふぅ…………っ!!」

 少女の双眸から大粒の涙があふれる。
 悔しいがどうすることもできない……それでも、彼女はやはり癖のようにこう思う。

(強く、ならねば…………強くならなきゃ、いけな――)

「ひぃあっ?!」

 下腹部に奔った衝撃に、リルは全身を小刻みにわななかせた。
 魔物の触手が数本、下衣ごしにリルの秘処をまさぐる。

「くぁああんッ!!」

 リルは堪えきれずにいろよい喘ぎ声を張りあげる。
 しかし休む間もなく、触手は布の上から陰核をつつき、擦り上げ、さらに膣の中へと布を押し込み、戻すのを繰り返す。

「はぁっ、んっっ……!! うっ―――あぁぁんッ! あっ、やぁ、あぁンっ、ひゃぁああぁっ!!」

 気が抜けてしまったのか、リルは抑えきれずに可愛い喘ぎ声を発してしまっている。
 魔蝕蜘蛛は彼女の痴態をさらに愉しもうと、下衣を履かせたまま触手を中に侵入させる。

「くぅっ………あぁっ………――!!」

 リルはもう否定の声を上げることもできない。
 下衣の中に入った触手は、無遠慮に陰裂を弄りはじめる。
55風雷魔法少女サイモリル 四話 2−3:2011/01/25(火) 09:13:12 ID:hDOS2F9x

 くちゅくちゅ……ぬちゅ――

「んぁああぁッ!!」

 淫猥な水音がひびき、リルはあどけない鳴き声を張り上げて表情を歪める。
 しかし、眼を瞑り口を開けたその顔は、屈辱とともに愉悦を享受している表情でもあった。

 くちゅっ、くちゅっ、くちゅくちゅ――「ふぁああん!!」
 ぬちゅ、ぬちゅ……ずぷぷ――「ひゃあぅぅん…!!」
 しゅっしゅっしゅっ……コリコリコリ――「くはああアぁっッ!!!」

 膣口に触手を出し入れさせられ、愛液を掻き出される。
 クリトリスを擦られ摘まれ、頭がおかしくなりそうな快感が少女の身体を突き抜ける。
 あまりにも強烈な性感をその身に浸透させられ、抑えられるはずもない猥らな声が絶えず少女の口をついて出てくる。

 突如、リルの膣内に侵入していた触手に、胸に張り付いている卵管のようなイボが生え始める。
 しかもそのイボからにじみ出ているのは、魔蝕蜘蛛特有の催淫効果を持つ、「媚蜜」だ。
 そのイボ付き触手をバイブさながらにずぼずぼと出し入れさせられ――――

 びしゃぁっ――「うあぁぁんっッ!!!」

 と、魔法少女のそこから何かがふき出した。

「いっ――――あ! ……っ―――か――――はぅっ―――」

 びくびくっ! びくっ! びくんっ、びくんっ……びくん…………。

 少女はくぐもったあえぎを漏らしながら、拘束された肢体を何度となく、激しく痙攣させた。
 天をあおいだその表情は、涙をながし、光を失った瞳を薄くひらき、半開きになった口唇から少なくはない涎が垂れ流されている。

 快楽の絶頂に達したことで秘裂から多量の愛液があふれ、ぐしょ濡れの下衣からぼたぼたとしたたり落ちてゆく。
 じゅるじゅるという吸音が、乳首をすうだけでなく、リルの膣内から噴き出した透きとおった液体を吸引している音としても響きわたっていた。

「はぁはぁ、はぁ……! くっ…うっ…………はぁぁっ……!!」

 汚辱感に打ちひしがれて嗚咽を漏らしているのに、少女の身体は生理反応としての心地よさを感じてしまう。
 リルがここまでの恥辱にまみれたのは初めてかもしれないが、しかし……ここまではまだ序の口にすぎなかった。
56風雷魔法少女サイモリル 四話 3−1:2011/01/25(火) 09:14:57 ID:hDOS2F9x

「おやおや……ずいぶんお楽しみのようではないか…テア=サイモリル」

 突如、下卑た声とともに天井からかすかな光が差し込んできた。
 地下室がわずかに明るくなる。
 辱められた魔法少女の耳朶に変態商人の言葉がしみわたるのには、ふだんの倍以上の時を要した。

 打ちしおれているリルはすぐには状況を把握できなかったが、アムノンが大きな黒い翼をもつ猛禽類の魔物にのって、ゆっくりと地下室の湯浸しの床に降りたったのだ。
 猛禽類の魔物の名は《ムルムル》といい、鷹をひと回り大きくしたような魔物だ。
 その鋭いくちばしには、縄で四肢と口を拘束させられ意識を失ったフィーナが吊るされている。

「よくやったギレス。……下がってよい」

 醜男がギレス――《炎の魔蝕蜘蛛》の名である――に命じると、‘彼’はリルを磔(はりつけ)ていた自らの肢を引っ込めた。
 少女は地面に突っ伏すように倒れこむ。
 ギレスは大人しく(?)、ガサガサ、ボオオオという音を立てながら、地下室の隅の方へいき、炎を治めて眠り始めた。


 ゴォォォォォ……――


 と。
 リルの身体に風の魔力オーラが立ち昇りはじめた。
 その量・大きさは平時の十分の一あるかないかだが、彼女は片ひざをついて顔を上げ、憤怒をたたえた眼差しを《ムルムル》の背に乗ったアムノンに向けている。

 なすすべもなく身体を玩ばれたはずなのに、まだ屈していないとは…………。
 中年男は思わずほうと感嘆の声を発し、愉しげな笑みをうかべて少女と眼を合わせた。
 少なくとも、まだまだ楽しめそうだ――

「どうやらお前は自分の立場を解っていないようだな」
「な、なん……だと……?」

 リルは魔力チャージしながら呼応する。
 彼女の上半身は何も着ていないままだが、今はそんなことを気にしていられる場合ではない。

「わしが乗っている《ムルムル》が何をくわえているのか、見えないわけではあるまい」
「…………っ」

 リルは歯噛みした。
(また人質か…! ……しかし、こいつは一体なぜここに降りてき――)

「がっ――!」
 リルはふいに身体に電流を通されたかのような呻き声を発し、湯浸しの地面に両手をついてひざまずいた。
 麻の手袋ごしでも熱湯は熱く感じるが、それ以上にこの正体不明の金縛りの方が彼女にとっては大きな苦痛だった。
57風雷魔法少女サイモリル 四話 3−2:2011/01/25(火) 09:16:10 ID:hDOS2F9x

「く、あ……! ………こ、これは…一体……」
「ふひひ……さすがの『風雷』もここまで消耗していれば、《ムルムル》の{鷹邪眼}を避けられぬか」

 魔物専用の魔法も魔力オーラで相殺可能だが、今のリルの魔力オーラでは力量が足らず、敵わなかったのだ。
 リルは再び悔しげに歯噛みした。

 そして、ひざまずいた姿勢の彼女の視界に、災難を暗示させるものが飛び込んでくる。
 《ムルムル》の口から伸びてきた長い舌――先が二つにわれた触手だった。

「………っ!」
「さて、サイモリル……ひとつ提案がある」
 アムノンはしたり顔で言った。

「お前がもし、わしに許しを乞うたうえで服従を誓うのであれば、‘赦してやってもいい’」
「だ………誰がっ!!」
 リルは全身に小針を刺されるような痛みを感じながらも、全力で否定する。

「なぜおまえに赦しを乞う必要がある!?」
「ほう……本気で言っているのか? それとも、案外頭の足りない娘なのか」
「何…………――!」

 つぶやいた少女は、自分の身体に異変が生じるのを察した。
 自らの意思に反して、身体の各部位が勝手に動こうとしている……!

 リルは立ち上がり、両手を背中に持ってきて組み、両脚を軽くひろげて起立した姿勢に‘させられた’。
 鷹のような姿をした魔物、《ムルムル》の{鷹気眼}の力なのだろう。

「さて、もう一度問うが」
 アムノンはもったいつけたように喋る。
「お前はわしに‘赦してほしいのか’? それとも‘罰されたい’のか」
「っ…………!」

 リルは、男の問いにすぐには答えられなかった。
 自分の目のまえで、《ムルムル》の触手がゆらゆらと揺れ動いているからだ。
 だがそれでも、彼女の剛毅な意志は曲がることはなかった。

「だ……誰が貴様に赦しを乞うか。
 それに、罰するだと? 赦しを乞うのも罰されるのも、貴様がすべきことだ」
「…………ほう」
「このことが村民、ひいては王都の連中に伝聞されれば、貴様はおわりだ………そう、おわり――っくぁ!」

 少女は口上のさなかに嬌声を上げてしまった。
 《ムルムル》の舌――触手にスカートをまくり上げられ、純白の下衣ごしに陰部を擦られたのだ。

「そうか……言って聞かせて解ってもらえないのは、至極残念な事だ…………」
 アムノンはまったく残念には思っていなさそうな口調で言う。
「口で言って分からない子供には、身体に叩きこんで教えこむ……今も昔も、それは変わることがない」
58風雷魔法少女サイモリル 四話 3−3:2011/01/25(火) 09:17:11 ID:hDOS2F9x

 などと言いながら、彼は《ムルムル》に何事かを耳打ちする。
 巨鷹の魔物は表情を変えることなくかすかに頷くと、口からあらたに触手を二本だした。
 これで《ムルムル》の口からは触手が三本出ていることになる。

「き、貴様ぁ………や、やめっ、ふあぁっ!」

 先刻《炎の魔蝕蜘蛛》に「媚蜜」を塗られたのがまだ残っているのか、リルは股間を少し触られただけで身体を激しくうち震わせてしまう。
 三本の触手は、きわめて統率のとれた行動をとる。
 ひとつはスカートをまくり上げ、のこり二つで秘陰を隠している下衣を脱がす。

「………っ!!」
 もっとも見られたくない部位を晒されたことで、リルの顔は酩酊でもしたかのように真っ赤に染まる。
 だが、《ムルムル》に命を下したアムノン――つまり《ムルムル》は、まったく容赦がなかった。

 先端が二つに割れた触手のうち一つが陰核を、もう一つが膣口に照準を合わせる。
 少女は、これから何が行なわれるのか悟ってしまい、眼を剥いて歯を食いしばった。
 その瞬間、彼女の身体に強烈な快感がほとばしった。

「くぁああ゛ぁあッ!!」

 歴戦の魔法少女が天をあおいで仰け反り、痛々しささえ感じさせるような喘ぎ声を上げる。
 触手はそれにかまわず、クリトリスを優しく愛撫し、ヴァギナを指のように出し入れする。

「んはっ! ふっ、あッ、はぁあン…! ひっ……――ひゃあうぅぅん……!!!」

 リルのあえやかな喘ぎに混じって、秘処からは愛液が濡れそぼるぐちゅぐちゅという水音が聞える。
 さっき「媚蜜」を塗られたのに加え、これだけ責められているにも関わらず、少女はまだ果てていない。
 いや、‘果てさせてもらえない’のだ。

「やっ、はっ……くっ! んあっ! はあぁああっ!!」

 リルは強制的に味わわされる気持ちよさに、自然とあふれ出てしまう嬌声を抑えることができない。
 しかも、この触手は彼女がイく寸前で責めを緩める、いわゆる寸止めをしてくる。 
 端整な面立ちの少女が顔をゆがめ、色よく鳴くのを、変態の醜男は股間をさすりながら愉快そうに見つめている。

 くちゅくちゅくちゅ……「ひゃぅ! あぅん! はぁあン!」
 にちゃにちゃにちゃ……「あぁんッ! ひゃぅん! ふあぁぁあっ!」
 ずぷずぷずぷ…………ずりゅ――「んああァぁぁあンっ!!」

 少女は気持ちよさに堪え切れないというような表情を見せ、膣口から漏れ出る水音に呼応するように全身をひくひく痙攣させる。

「ぐっ、あぁ…ン!! んはァ、ひやぁぅ……――うァあぁぁん!!」

 永続的に絶頂手前の状態を続けさせられる…………こんなことはリルにとって初めてだった。
 暴力を交えて犯されたり、苦痛の極みをぶつけられる拷問をさせられたことはあるが、この「絶頂寸止め」はそれらと比類ない責苦かもしれない。
59風雷魔法少女サイモリル 四話 3−4:2011/01/25(火) 09:18:32 ID:hDOS2F9x

「ひゃ、はぁ……か、あっ、や……――っ?!」

 リルは、ふいに責めが弱まったのを感じた。
 同時にアムノンの声も聞えてくる。

「どうだ、ん? サイモリルよ。わしに赦しを乞う気になったなら、いつでも言ってくれて良い。
 わしはいつでも受け入れてやる」

 甘い言葉だった。
 だが、彼女は知っていた。

 嘘だ。
 彼の言葉は嘘っぱちなのだ。
 リルがどんなに自分を下げ、アムノンを持ち上げて赦しを乞うたとしても、彼は嘲笑いながらこう言うだけだ。
「まさか、本当に赦すと思ったのか、サイモリル?
 おまえは本当におめでたい娘なのだな。褒美として、拷問を続けてやろう」

「ふざけ……くぁ! …ふざけ、るな……っ!!」
 少女は切れ切れに言葉をつむぐ。
「貴様は絶対にっ、あぅ! …絶対にころsひぁあアぁあっッ!!!」

 突如触手の責めが激しくなり、リルは高らかに稚い喘ぎを発した。
 少女の陰核は触手によって何度となく摘み、擦りまくられ、少し離れたところから見てもわかるほどに勃起してしまっている。
 もう一つの触手は膣口を執拗に探っては出てを繰りかえし、無理やり愛液を掻きだしていた。

「うん? 聞えなかったぞ、サイモリル。それにしても、ずいぶんと気持ちよさそうにしておるな」

 アムノンの言葉を耳にしたリルは、かなり無理をして口をつぐんだ。
 アムノンは憫笑した。

「イきたければイきたいと言えば、イかせてやらんこともない。
 しかし、お前はわしに不愉快な思いをさせたからな。
 もし懇願したとて、暫くはその状態でいてもらうことになる……」

 リルは絶頂に昇りつめたくて仕方ないのに、醜男の言葉を聞いて絶望的な気分になった。

「して、どうなのだ、サイモリル。
 わしの気分が変わらないうちに、早く言った方がいいのではないか? 『イきたいです』、と……」

 アムノンが科白を言い終えると同時に、にちゅにちゅにちゅと、高い濁った水音が地下室に反響した。

「ひゃああぁぁああァアっっ!!!」

 少女は全身を激しくびくびくと震わせ、絶叫に近い嬌声を張り上げた。
 それでも彼女は果てさせてもらえず、さらにもう一度、秘裂からにちゅにちゅにちゅという淫音がなった。

「ん゛くぅうううああぁあ゛あ゛あ゛ッッ!!!」
60風雷魔法少女サイモリル 四話 3−5:2011/01/25(火) 09:20:32 ID:hDOS2F9x

 リルはまた大声で泣き叫び、絶頂の手前で止められる快感に堪えなければならなかった。
 もはや彼女の顔は、涙と涎と鼻水でぐちゃぐちゃになっていて、その鮮鋭さの八割以上は損なっている状態だった。

「くぁああっ…………――は…?」

 突如責めを中断させられると、彼女は一瞬だけ呆けた。
 しかしすぐに、にちゃにちゃにちゃという擬音がひびくと、

「ぎゃぅあ゛ああぁあああ゛あ゛っっ!!!」

 と凄絶な性感をぶちこまれて猛烈な叫び声をひねり出す。
 そんな様子を、アムノンはリルの眼の前でにやにや顔で視姦している。
 リルもまた、アムノンに視られているのを感じている。

(イきたい…イきたい……イきたい!! なのに……――)
 少女に雑念が入りこみだした瞬間、触手の愛撫は突如、きわめて優しいものになっていた。

 くちゅ………ぬちゅ………ちゃくちゃく……「ふぁ……! んっ……………あぁっ…………!」
(気持ち、いい…………早く、達してしまいたい………!)

「そんなにイきたいか、サイモリル」
 まるで読心でもしたかのようにアムノンが話しかけてくる。

 ――リルは思わず、本能的に首を縦に振っていた。
 振ったあとに「しまった」と思うも、時すでに遅し。
 ある意味当然のように、醜男の顔にはすさまじい嘲弄の破顔大笑が張りつけられていた。

「わかった……これから二十分間声を出さなかったら、絶頂まで導くと約束しよう」
「――ひゃああぁぁあんッ!!!」

 その条件は一秒たりとも守れなかった。
 ぴしゃあぁぁ……と、リルのそこから大量の愛液が吹き出す
 それでも彼女はオーガズムに届いてはいないのだ。

 アムノンの愉悦に満たされた顔を見て、リルは身体に快楽を味わいながらも精神は屈辱に満たされていた。
 彼女はまだまだしばらく、この希望も終わりも見えない恥辱に耐え続けなければならなかった……



 四話 おわり
61名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 12:16:36 ID:OqqF2i9A
投下乙
62名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 15:03:05 ID:VSUPaKxZ
凛々しい表情がぐちょぐちょとか俺得すぐる
63名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 18:37:11 ID:Q0qVIJW7
GJすぎるな、これは………俺の愚息が興奮しまくりだぜ………
64名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 12:31:34 ID:L7e40CDL
GJ
65名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 14:31:28 ID:1569ec04
またスレ違いか
末期だな
66名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 16:01:32 ID:yad78DIF
いやあ、これは良い作品だ
GJ
67名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 21:36:58 ID:m2Ku/qMJ
剣等の武器に契約したモンスターの力を借りて魔力を込めて戦う魔法少女
68名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 22:04:03 ID:7ss7WfVf
ネクロマンサーとその配下のアンデットを倒す力を持つ、クールな死神魔法少女
69名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 22:27:06 ID:s4sqVqAJ
全員修羅場に慣れて冷静になっているからこそ、熱血が映える



青臭いのや自己満足を垂れ流すのは映えないけどな
70名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 14:12:59 ID:11Pl1KYQ
>>68
冷え切った永久凍土は堅いがガラスのごとく脆い
そんな事をマゾーンの人が言ってた。
71名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 11:35:52 ID:DoLh/KhY
今読んだGJ!
72名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 12:55:02 ID:bqpbV5ML
自分の名前位しかわからない魔法少女が
全国回るライターの男性と47都道府県を巡り、そこでの魔法少女との交流、魔物との戦闘を通じて記憶を取り戻していく

というのはここで出すとなると最終的に思い出さない方がよかった記憶
なんてオチになったりして
73名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 17:00:50 ID:J6W+a/g2
淫獣「格闘技やってる子だけど、最近は近距離格闘系多いから、遠距離砲撃系にしよう」
 ↓ ↓ ↓
淫獣「まさか、一発も当てられず陵辱され、火事場の力で銃で殴って相討ちになるとは思わなんだ」
 ↓ ↓ ↓
淫獣「今回の子は少々メンタルに難があるけど、やっぱり器用貧乏でも12のフォームを使うバランスタイプが一番だよね!」
 ↓ ↓ ↓
淫獣「まさか、テンパってフォームチェンジ失敗して、そのまま戦死するとは思わなんだ!」

そんなパートナーの資質ではなく趣味でタイプを決めるダメ淫獣
74名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 00:37:09 ID:Lr2V58ax
新人魔法少女「…ねえ、私、こんなフォームで大丈夫なの?」
淫獣「大丈夫だ、問題ない」



やり直しがきかないのがこのスレのいいところだがな!
敗北=BAD END
75名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 12:35:48 ID:dhGBQmd8
久しぶりに適性が合る魔法剣士、マジカルシューター、マジカルガンナーの仲良し三人組を選び上司にどや顔の淫獣
だが、初戦で魔物に突撃したらフレンドリーファイアで重症を負いスライムに丸飲みされる魔法剣士
「これでアナタを消せば彼は私の物!」と弓と銃がドス黒内乱バトルを始め、スライムの自我乗っ取った魔法剣士も参戦
最終的に恐ろしい魔人が誕生して弾かれ小さくなったスライムに「どういった教育してんだ!?」と説教され「マジでどうしてこうなった」とつぶやきながら始末書を書く淫獣
76名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 19:39:39 ID:PMLKkTYy
淫獣だとリリカルなのはのユーノ、エロ妖精だとどこぞのツクール製RPGの合成屋連想してしまう
引き出しの少ない自分に適当な魔法少女のパートナー紹介してくれ……。
77名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 19:41:51 ID:8RdVG262
プリキュア……
78名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 20:52:23 ID:3Gn7Lg2o
とある敵の魔物に毒液をかけられるも倒す魔法少女

その毒液は催淫効果があり、時間が経過すればするほど効果が強まり
最終的には発狂する位になってしまう代物

魔法少女「ね、ねぇ・・・私の事、出来る範囲で助けるって言ったよね?」
男「あぁ、どうし―!?」
魔法少女「ハァハァハァ」
古くからの気心知れた間柄の男を押し倒す魔法少女

毒の効果はすっかり解除される

その後、大分経験は積んで強くなってきたが
何故かこの毒液は一週間に一度のペースで浴びてくる↓
その度に男は「解毒」活動するが
徐々に五日間間隔、三日間間隔、と狭まってくる

おかしいと流石に勘づく男は魔法少女に連絡を取ろうとする

するといつの間にか部屋に入られた気配もないのに、男の後ろに現れ
虚ろな目で男を魔法で拘束し、貪るように求めてくる魔法少女の姿が

というバイオハザードの○○の日記的な
第三者視点での魔法少女の変貌ぶりを描く作品
79名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 20:55:00 ID:8RdVG262
メタモルファンタジーを改変してもいいんじゃないかな?
80名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 23:49:07 ID:Lr2V58ax
>>76
今流行のキュゥべえとか。
あれほど殴りたくなるマスコットキャラもはじめてだ。
81名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 00:00:23 ID:w0FDEb6y
きゅうべえはドライすぎるんだよな。
人間を物としか扱ってないような感じ
82名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 00:45:34 ID:Uyp0oISy
魔法少女と魔族、双方と商売する、ファンシーなマジカルショップの店長。
休憩中は専ら狂ったように笑いながら、割れると叫び声が聞こえる食器を割ってるが気にしてはならない。
この店で万引きや料金を踏み倒す輩が出る度に食器が増える事も気にしてはならない。
好きな物:野菜類、嫌いな物:肉、趣味:阿鼻叫喚・屍山血河、特技:八つ裂き

そんな店長の店で一番いい魔法具をローンで買い、死ぬまでに完済出来なければ大変な事になるため店でバイト(セールスの4割が返済に回る)をしながら魔物を狩ってマナで返済する魔法少女。
83名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 09:09:47 ID:6NlXzGqf
昔は純真可憐な魔法少女だった女の子が、年老いて金勘定にうるさいしわくちゃババァになるんだな
指に唾つけて札束数えて、現役魔法少女達にステッキやら箒やら魔法薬、魔法の宝石を売りさばいて商売してる

魔法少女「学校の掃除当番で使うような箒じゃアイツの結界はぶち破れねぇ…。
ババァ、あたしのおかずかい全部やる。螺旋術式越界重衝角付きの箒を仕入れてきてくれ…」
ババァ「おめぇそりゃあ無理だ。魔法の国のインペリアルガード御用達の最新鋭箒だよ…」
魔法少女「あん?金さえ出せばクレムリンでも引っ張ってくるって大口叩いたのは誰だよ」
84名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 20:07:14 ID:ZGToXOE8
ランダムで選ばれた各家に謎のトランクが届けられて
開けてみたら女の子が蹲っている姿勢で中に眠っていた
開けた人物次第で、使える魔法の種類、質、数が違う様になっており
他の同じ様な境遇の魔法少女候補生と戦い、勝ち抜いて
一人前の魔法少女をある意味「主」となった男と共に生活しながら目指していく
という拾われ魔法少女バトル&エロもあるよ、な魔法少女作品
85名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 17:47:19 ID:66yLu9iR
保管庫無いなら触手・怪物スレ辺りに統合お願いしてもいいのではと
思ったけど、過去作で何かスレ違いというかジャンル違いになっちゃう
作品って有りましたっけ。相手側が人間型だったりするタイプとかは
アウトっぽいかね。
86名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 17:49:54 ID:d2aXMeZN
>>84
魔法少女「何よあんたの能力微妙なのばかりじゃない!」
と文句を言いつつ、他の魔法少女や魔物がそのことを馬鹿にすると
ブチ切れるであろう流れということは把握してる
87名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 19:13:55 ID:moC/naZU
きっと砂鉄を集めるだけとか鉄分を操作するだけみたいな能力なんだな
88名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 19:18:48 ID:TjtW3Muh
>>85
いやいや、作品を選り分けるのはない
だけど15スレもある以上エロパロSS保管庫さんに頼むのもなんだし、
独自保管庫復活が一番望ましいな
89名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 19:35:51 ID:PPnKfcX7
HTMLの知識とかセンスとか金とか問題はあるからね
90名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 20:27:29 ID:Xp64NWWB
>>87
そう言う駄目能力が無限剣錬成とかの絶技に変わる事に成長を見れるから好きだ。
91名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 20:47:15 ID:H/ISReXf
>>90
爪を回転させる能力で次元を超えたりなw


友情イベントでパワーアップがやっぱり好きだな
92名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 23:58:07 ID:W2i+1toc
スカートをめくるだけの能力とかもな
93名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 00:05:09 ID:VlRfnBAR
保管庫か………とらあえず、↓にお願いするってのも候補として挙げておくわ
http://red.ribbon.to/~eroparo/
94名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 02:00:40 ID:2p0tgZsC
>>92
グッジョブウィンド:全てのスカートの魔法少女は1ターン行動不能、防御力アップ
エターナルジョークブリザード:(ネタを)見たら凍る(ネタを)聴いたら凍る、とにかく凍る
95名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 21:42:03 ID:KveJZUzu
電子マネーみたいなシステムで変身し、戦う魔法少女
特技やスキルは別売かつ回数に限り有
96名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:03:57 ID:DRA1J6F7
後半から魔族まで変身
97名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 08:57:32 ID:V5M24oMA
>>96
魔族を魔界に封印している四方の魔法少女が話の進展に従い次々と陥落していき、魔族がパワーアップして変身できるようになるんだな

魔族「颯爽登場!銀河魔法少女!」
魔法少女「さて…ステージが進んで、陵辱されるのは魔法少女だけかな?」
98名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 13:31:37 ID:apUVh3+C
魔法少女を罠にかける為に、人質に見せかけたダミー人形等
やたら手が込みすぎてる仕込みをしていき
魔法少女の弱味に付け入り犯す魔物や邪教集団であるが
最終的に後からやってきた、魔法少女のパートナーである男に看破されては
怒りの魔法少女に敵役が爆破でぶっ飛びオチに終わり
〆に魔法少女と男が「何処まで手の込んだ事を・・・」と呟く
ある意味、ほのぼの陵辱ストーリー
ほのぼので陵辱と言えるか分からんけど
99名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 13:59:01 ID:os7Zfvv1
設定も固まったし流れも全部できてすでに本編書き始めてるんだけど
魔法少女の名前(ひいては作品タイトル)が決まらんwwwww
なんかどれもこれもありきたりというか使われてる気がして困る。
仮名のまま書いてるけどなんかいい名前無いかなー。
100名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 14:22:14 ID:fB5sqqeG
自分好みの名前つけちゃっていいんじゃない?
ありきたり上等!
101名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 14:22:57 ID:V5M24oMA
>>99
魔法少女+ヒロインの名前じゃいかんのん?
102名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 15:01:15 ID:Sps+u+qI
>>99
ttp://thesaurus.com/

英語がちょっとできればこれどうぞー
類語辞典なので、適当な英単語を入れれば、似た意味の言葉を出してくれる
それを英和辞典で発音や正確な意味をチェックして使うと
103名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 20:06:22 ID:GdiYg2ar
>>99
既存の作品から取ったらいいよ


元ネタに気づいてもらえない悲しさは異常
104名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 20:37:16 ID:MKvTSXkU
>>98
魔族「ぐはは!かかったな魔法少女!」

魔法少女「くうっ!こんな罠を仕掛けるなんて卑怯よ!」

絶賛陵辱タイム

魔法少女「もうやめて・・・やめてよぉ・・・(虚ろ目)」

男「魔法少女!?」

魔法少女「み、見ないで・・・こんな私を見ないで・・・!」

魔族「丁度いい!相方を交えてお前を再び貪ってやる!」

男「あの・・・魔法少女よ・・・あれコピー人形だぜ・・・?」
魔法少女「へ・・・?・・・えっ!?」
魔族「・・・!!!」

魔族「くそっ!見破るとは人間にしてはやるじゃないか!覚えてr」
魔法少女「待ってよ・・・せめて礼位させなさいよ・・・!」

爆発
魔族「くそっ今回は何で見破られたんだ!?」
使い魔「いつも思うんですけど回りくどすぎるのが原因なんじゃないすかね?」

キラッ☆

魔法少女・男「相変わらず手間のかかることを・・・」
みたいな流れということか
105名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 07:13:27 ID:TPrjGjo2
>>99
魔法少女のネーミングで困った時は洋菓子から取ればいいってばっちゃが言ってたよ
106名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 07:32:20 ID:1ieCfILJ
>>99
名前が被るのなんて気にしてたら創作なんて無理だぜ!
107名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 09:05:01 ID:Z3btHdHS
日本のお菓子でもかっこいい名前ならたくさんあるぞ!
108名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 10:01:27 ID:TPrjGjo2
魔法少女らくがん
10999:2011/02/03(木) 10:16:00 ID:iak0Huk6
みんなありがとー。
とりあえずない頭振り絞って美珠と名付けてみる。
まだ被りそうな気はするけどもう疲れてきたwww
あれだな、MMOでキャラ作成する時に「その名前は既に使用されています」って出る感じだなこれ。
週末使って一話書き上げてみます。〆切り作らんと筆が進まんねん。
以下予告めいたもの。


 一人草原に立つ。
 頬打つ風は冷たく、目を閉じれば浮かぶのは思い出。
 胸の内に残る暖かいもの。
 ――これが、守ったもの。
 ――これが、失ったもの。
 ――これが、残ったもの。

『魔法少女ミタマ』

 ――それが、生きるということ。
 ――それが、いのちというもの。


 魔法少女は、終わらない。

             comming soon,,,
110名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 17:44:50 ID:x4kO5PhX
触手スレからの流れがあるSSのまとめってないですか?
粉砕天使ナツメシリーズとか好きだったけど、こちらに移っていくことを知らなかった>>>

 
111名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 18:20:41 ID:/MGyexYi
>>110
>>30-33参照
112名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 20:07:48 ID:ejkaUMNI
なんだかんだで結局更新止まってるけどな
べ、べつに再開期待してる訳じゃないんry
113名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 20:24:47 ID:iOHcq2wy
してないの?
俺はすげー期待してる
114名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 22:35:21 ID:X/4L1S2Z
魔法少女のいくつもの小グループに分かれて抗争していく
なんていう裏切りやバイオレンスな魔法少女バトルロイヤル物
115名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 22:39:06 ID:orZLLXPn
まどか☆マギカですね
116名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 23:08:34 ID:fSn2L1bO
大戦後、最も激しい戦いのあった古戦場の街にはパートナーを失い野良化したマスコットが多数住み着いた。
それ以来、パートナーを奪われ怒れるマスコット達の「強制契約」が横行し、
ぬこを撫で撫でしに来た少女は「集団強制契約」され
鳩に餌あげた少女も「集団強制契約」され
多数のマスコットと多数の魔法少女のフォームと人格(マスコットの思い出の三割り増し)を持つ歪な魔法少女が誕生し
死ぬか自我を取り戻すまで魔族と戦う戦闘まっすぃ〜んとなったと言う
117名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 00:09:20 ID:v+zJXRAn
>>116
マスコット「ほらほら、契約しないとぎゅ〜っと抱きしめるどころか肉球も触らせないぞ〜?」
少女「ハァハァ…そんな事で契約したり…しない(肉球触りたい…でも契約したらフラグが)」

こうですか?
118名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 02:13:57 ID:yVSXTn/7
ナツメシリーズを読んでると、あの魔法天使の世界観でなんか書きたいって思ってしまう
でも文才がない……
119名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 04:42:45 ID:Bfg0OUaW
節分にはぶっとい太巻きじゃなくて、魔物さんのぶっといアレを口に突っ込まれてたんだろうな。
120名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 07:36:31 ID:Q2c+QFHn
>>119
鬼門の方角に立つ魔物に、恵方に立てと要求
恵方に立ったら魔物が消滅した
121名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 15:43:36 ID:vdHUg+Xn
>>116
不思議な夢を見てトランス状態に陥ったヒロインが、導かれるようにフラフラと路地裏にさまよい込む、
ハッと我を取り戻して顔を上げれば薄暗い路地のそこらかしこにマスコット達がいて、可愛らしい外見と裏腹に
不気味な沈黙のままギカッって目を光らせる…

そして思わずたじろいで後退りするヒロインに一斉に飛びかかってくるマスコット…

何かを咀嚼するように蠢くぬいぐるみの山、それが崩れた場所には、無数の契約の徴を全身に刺青のように表し、
ちぐはぐなコスチュームに包まれた虚ろな目の新たな魔法少女が…
122名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 20:06:22 ID:Q2c+QFHn
>>121
すごく面白そう
123名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 21:40:49 ID:ezO4+gab
大規模テロ行為を起こしたグループのリーダーの天才的魔法少女が
今いる魔法少女達では対抗する事が難しいとされ
その魔法少女のクローン『レプリカ』を生み出し
対抗させようとする魔法管理組織
そのレプリカとコンビを組む事になってしまった現場叩き上げな男性が
レプリカに振り回されながら、オリジナルな存在の魔法少女を追っていく
124名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 21:48:27 ID:v+zJXRAn
魔法少女に雪辱を晴らすため夕飯時に自宅を襲撃したら3分で一個軍団が壊滅したでござるの巻
125名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 02:05:41 ID:/ESKhWww
現役時代は取るに足らない雑魚だった魔物に必殺魔法直撃させ余裕の笑みを浮かべ
「なんで生きてんだって最高のバカ顔だなぁw」
「日々進化するっ!」
ドスッ!
「魔族(俺たち)にっ!」
ドガッ!
「止まった過去の英雄さんが勝てるわけ無いだろwwww!!」
ドッガーン!
とボディ→アッパー→オルテガハンマーと受けて沈み弟子の前で陵辱される師匠。
126名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 12:13:39 ID:i0o3xJjP
>>125
>止まった過去の英雄


これかっこいいな
127名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 23:21:11 ID:5HhC5UNj
朝起きたら女の子になっていました Part49
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1296915621/

立てたけどBeじゃなくて●ついたや
まぁどっちでもいいけどさ・・・
128名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 23:21:35 ID:5HhC5UNj
これはひどい誤爆・・・すまんかった
129魔法銃士戦争8-A:2011/02/05(土) 23:50:11 ID:nozqrHz9
※TS物っぽい描写があるかも知れません。苦手でしたらごめんなさい。


―面倒な事になりました
―我々の対ドレイナーズ装備がこともあろうに、ドレイナーズに強奪されました
―今回、奪われた魔法銃士のランクは18
―決して低いランクでない為、アビリティ等、手段は豊富に持っているでしょう
―我々も独力で捜査中ではありますが、見つけた場合こちらにご連絡願います
―連絡があり次第、こちらから「業者」を向かわせます
―また、この魔法銃士を撃破してくださっても構いません
―その場合には何かしらの礼・特典は尽くす事を見当しています
―魔法銃士の基調カラーはティールです。存分に警戒を


私こと、日野朱美は只今恐るべき状況に直面している
何処となくカバな怪物に何処となくワニな怪物が突如襲いかかってきたのだ
この状況って、助かったと考えていいんだろうか?
取り敢えず、私はその二体の怪物に気取られないようにゆっくりと離れ
順一と高水寺さんの携帯に電話する。きっとどの怪物が勝っても
次に狙われるのは私の様な気がする
二人に現在地と状況を説明し携帯を切ろうとしたところ
突如、ワニな怪物が私も順一がしているのを見知ったスキャナー付きのベルトを巻き
左手の指に嵌めてる指輪をバクな怪物に向かって翳し始めた
ここからでも見える程の緑がかった青い輝きが見える
『CHANGE』
すると、その指輪をスキャナーに通し指輪の石とそっくりな髪の色と
基調な色のコスチュームを身に纏い、魔法銃士に変身した
え?どういうこと?
変身した中身がワニな怪物の魔法銃士は形容するなら
正に「無邪気」が当てはまる笑顔を見せたかと思うと面喰らってるカバな怪物を
パンチで数メートル吹っ飛ばし、尻餅を着かせる
『MODE RIFLE』
そして、その倒れたカバな怪物に向けてライフルのような武器を出すやいなや
カバな怪物を撃ち始める。それが楽しさのツボに入ったのか分からないが
拍子をつけてリズミカルに、よろめいてはそれでも前に行こうとするカバな怪物を
連射し撃ち続け、遂にはそのカバな怪物は仰向けに倒れ、地面をのたうち回った
『CHARGE TO BREAK』
そして順一が怪物を仕留める時に決まって聞こえる機械音
ライフルの様な武器から緑がかった閃光がカバな怪物に向かって放たれる
そして怪物の前でその色の巨大な矢印に変化して突き刺さり
カバな怪物はもがくものの身体がうまく動かない
そしてライフルな武器からの先程より出した閃光よりも大きい閃光
最早、ビームと呼べる代物を放ち、カバな怪物はそれに飲み込まれる
カバな怪物は撃たれてからもその場に立ち尽くしていたが
やがて全身がボロボロと崩れ始め、寄生していたであろう女の子と石を残し、消えた
緑がかった青色の魔法銃士は、倒れている宿主だった女の子と石に近付き
何やら見比べているような素振りを見せた後、石を口に運び、飲み込んだ
本当に食べたのだ。しかもその石を飲み込んで暫くして
まるで甘いお菓子に舌鼓を打つ女の子の如く、満たされ顔をする魔法銃士
その魔法銃士を赤と藍の閃光が襲い、命中する
食後の至福時間を邪魔されたのが腹立たしかったのか打たれた先を睨む
変身した順一と高水寺さんが到着したようだ
130魔法銃士戦争8-B:2011/02/05(土) 23:53:38 ID:nozqrHz9
「お前がティールの魔法銃士か、見逃す訳にはいかないな」
『MODE BLADE』
「その装備を返しなさい。それは貴方が持つべきものじゃありません」
『MODE BOW』
順一が赤く輝く光の剣を、高水寺さんが藍色の弓を出現させる
暫くティールの魔法銃士は首を文字通り大きく捻って難しそうな顔をしていたが
何やら合点がいったかのような笑顔を見せる
多分、頭上にピカッと光る電球があったら、お似合いだっただろう
いきなりライフルを二人に向けて乱射し始めた
狙いも素人目から見てもでたらめであるだろう外れ具合だったが
二人が怯めばそれで良かったのだろう。ティールの魔法銃士は消えていた
『CLEAR』
逃げられたと察した二人は変身を解く
「朱美、無事で良かった」
駆け寄ってきた順一に私はワニの怪物が順一達と同じ様に変身した事
その怪物が人より石に興味を示した事を事の顛末と共に話す
順一や高水寺さんは、前日にその装備が奪われた事をメールで知らされたらしく
実際、今回の緑がかった青。所謂、ティールの魔法銃士を目撃して
その魔法銃士を攻撃する事を決めたとの事
現在は人間に被害は出てはおらず、怪物を狩りまくっているらしい
話終わるとメールを打ち始め、送信する順一
「メールなんて何処に送ったの?」
「この件では仕事人がいるらしいし、任せる事にした」
自分たちが目撃した地点を報告したようだ
「特典であるアビリティは惜しい気もしますが、下手に触らない方がいいですね」
高水寺さんはそう言うが、倒せば特典が付いてると聞いて
他の魔法銃士、特に私達を襲ったような好戦的な魔法銃士が
黙っている筈がない気がするのは気のせいだろうか


一方、別の市街地にてマゼンタの色の髪とそれを基調とした魔法銃士が
負傷したのか、右肩を左手で押さえつつ何かより逃げていた
先程ゾウ型ドレイナーズと交戦したものの、桁違いな突進力にたまらず退いてきたのだ
決して勝てない相手ではない故に、このまま撤退というのも気が引けた
「つっ・・・!あの馬鹿力ドレイナーズめ・・・!」
身を隠しながら、変身態の女の子の姿でドレイナーズに対して
悪態を付き始めるマゼンタの魔法銃士
今まで普通の人間サイズの型のドレイナーズしか見ていなかった為に
今回のそれとは桁が違う大きさのドレイナーズには苦戦を強いられた
『MODE RIFLE』
ここは距離を置いて戦うのが得策と判断した魔法銃士は
長柄のライフルを現してゾウ型ドレイナーズに再戦しようとする
その時、隠れている場所の壁を突き破りゾウ型ドレイナーズが奇襲する
完全に裏を状況も武装選択もかかれてしまったのは痛かった
「ぐ!?・・・ぁ・・・」
身体に巻き付いた鼻で高く持ち上げられ地面に叩きつけられる魔法銃士
今ので危うく意識が完全に飛んでしまう所だった
とは言え、現在でも意識は身体を強く打ち据えられた衝撃で
やたら朦朧としている為に、いい状況とは言えない
131魔法銃士戦争9-C:2011/02/05(土) 23:55:21 ID:nozqrHz9
それでもガクガクと安定しない脚で壁に手を伝いながら立ち上がろうとする
こんなの表の顔である職業での訓練で散々味わってきたことだ
こんな状況でうまく立ち回る方法なんて若輩ながらも心得て・・・
「グオオオオオォォォ!!!」
ドレイナーズのタックルを浴びて、魔法銃士は数メートル程吹っ飛ばされる
今度は背中を強く打ち、痛みに悶絶している魔法銃士の股間部を
ドレイナーズの長い鼻がモゾモゾと探ってくる
こういう状況をうまく立ち回る事は訓練ではなかった
そんな事をこんな状況の中でふと頭の片隅で思ってしまう魔法銃士
が、その間にその鼻は股間部に密着させていた。云わば鼻と陰唇の布越しでの接吻
何とも言えないくすぐったさに似た疼きを感じた魔法銃士は
太股同士を擦り会わせたい衝動に駆られてしまう
が、ゾウ型ドレイナーズの怪力は脚を押さえつけ閉じる事を許さない
こうなったら強引に手で退けてでも股間から鼻を離そうとするが
「ッ!?」
微かに湿った股間を勢いよく吸い上げると半ば起き上がろうとしていた
上半身はビクン、と跳ねて首も反らせて首下の白い肌を晒す
ゾウ型ドレイナーズが吸えば吸う度にどんどん身体は全体的に弓形に反っていく
最終的には再び地面に倒れてしまう
その内、汗だけでなく大量の愛液で股間が濡れ始め、吸われていく
「っ!・・・も、もうッ!?ッ!ッ!!?や、やッ!!」
そして股間を吸われるのと股間にかかる鼻息の刺激で
小爆発の様に連続で軽い絶頂をその身体に迎え入れる魔法銃士
今までは勿論これからも味わう事はないであろう快感に魔法銃士は溺れかけていた
墜ちかけている魔法銃士の姿に気をよくしたのか、鼻を高く掲げ、雄叫びを上げる
それがゾウ型ドレイナーズの最期だった
「・・・」
突如、まるで駆けつけてきたというよりそこにワープでもしたかのように
急に現れた長い黒髪、黒を基調としたコスチュームの魔法銃士が現れ
宙に跳び、キックの体勢をしたかと思えば黒く輝く矢印となり、ドレイナーズを貫く
貫かれたゾウ型ドレイナーズはその誇った巨体が嘘のようにボロボロに崩れさる
残されたマゼンタの魔法銃士は思いもしなかった急展開に暫く動けずにいた
132名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 23:57:07 ID:nozqrHz9
>>131
8-Cでした、間違ってスマソ
133名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 00:50:42 ID:KH60CSMh
>>129-132
投下乙
同族を襲ったのは同族から吸収するほうが手っ取り早かったからか?
134名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 03:21:30 ID:IYmcfAxP
GJ
こういうどっちも襲い始める怪人タイプって
基本しぶとい気がする
135名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 10:11:03 ID:lr6jK1Ee
GJ!
なんか良いね
136名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 02:20:06 ID:UUASVwMd
カードで召喚して魔物を実体化させて、それを憑依させる能力を持つ素人五色使いの聖霊使いで雑魚魔物としか戦った事の無い
自称正義の魔法少女がカードを奪う敵のオークデッキの聖霊使いの召喚したオークの「女性型魔物を撃破するたび山札からオークを場に出す」能力で女性型魔物を陵辱され追い詰められ
自らの半身の大天使を憑依させて、起死回生のダイレクトアタックを挑むもオークに憑依した敵に陵辱されオークを出産し負けてしまう
オーク使いが変身が解け路地裏に転がる魔法少女のデッキを物色するが、殺して奪うしかない大天使以外はめぼしいカードが無いためお持ち帰りされてしまい
記憶喪失の魔法少女とラブラブ和姦ストーリーに発展しオーク使いがドラゴン使いの熱血主人公化する夢を見た。
137名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 02:38:58 ID:nTvwQS8a
>>136
さあ早く本編を書くんだ
138名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 11:01:25 ID:abvlJPQ4
「見た目が女っぽい少年が魔法少女にされてしまう魔法少女モノ(仮)」を構想中なんだが
主人公となる男の娘の名前だけがどうしても思いつかないでござるの巻
カタカナで映える中性的な日本人名って何かのぉ
139名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 11:24:08 ID:zdGTgsP5
今思いついた名前だと、カナメ、マドカ、シン
名前考えるのって難しいね
140名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 11:33:32 ID:aVLrSR1s
アキラ、レイ、ハル、リョウ、セイ、ユウとか・・・?
141名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 12:58:29 ID:eR4T9sSv
>>138
ヒビキ
イブキ
サクヤ
ムツキ
リョウ
マコト
レン
ツカサ

あたり
142名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 13:19:17 ID:abvlJPQ4
「ハル」にするかな
他の名前も参考にさせてもらうよん

ttp://up3.viploader.net/ippan/src/vlippan185332.jpg (名前が未定だったのは右側)
配色を考えてる時に描いたやつ
多感な時期におジャ魔女とカスミン(と、コレクターユイ)を観たせいか絵柄がこんな感じで10年間固定されてしまった
こいつとヒロインを陵辱する予定はないけど、スペースがなくてここに描けなかった2人目の魔法少女は陵辱あるよ!
143名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 17:04:32 ID:ibs0TeGI
>>136
キャラクターのモデルって何かある?
何となく一番最初の部分であるキャラを連想したんだが………もし、違ったらスマン
144名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:55:40 ID:lIPcCs1o
猛毒な催淫液を浴び、効果が薄いのでそのままにしてたら
以後、その時をフィードバックされてるのか、変身姿で
自慰絶頂を迎えたいと思い始め
遂には敵もいないのに自宅で変身、その姿で徘徊、そのネタ元となった魔物の巣へ……
までに悪化していく魔法少女
145名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 07:27:50 ID:itEK2HEw
両親:魔導傭兵のお仕事で海外出張中
長男:電車4駅先の町で女の人だらけの探偵事務所でいろんな敵と抗争中
長女、次女:双子のオッドアイでお婆ちゃんの所で妖怪と戦いながら巫女修行中
三女:母似で異世界に召喚され魔王を魔砲でヘッドショットな女勇者
次男:全寮制の学園を中心に悪女結社と戦うショタ変身ヒーロー
末妹:特に取り柄は無いが魔法少女
構想だけあったネタをまとめたらなんて戦闘民族
末妹「他の家族に比べたら魔法少女なんて普通だよねー」
マスコット「当たりを引いた…のか?」
146名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 12:17:07 ID:qIvK32pu
ボードゲームのガイスターの如く
悪い幽霊が集まる魔法少女の精神負担から身を守るために
相手から善い幽霊を取り合う一対一のバトル方式な魔法少女物
悪い幽霊が集まり過ぎると精神的負担が強すぎて
幻覚を見た後に精神衰弱死等になってしまう
147名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 18:38:04 ID:vfilA6+n
ナツメがデスパイアに飲み込まれてから3ヶ月
おそらく刺されっぱなしのエミリアと片方おあずけ中のデスパイア
どっちが辛いのでしょうか
148名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 19:30:04 ID:Fhal7Tm5
なまこ型魔物に海鼠腸ぶっ掛けプレイされる魔法少女とか、蟷螂型魔物を倒して
気を緩めたところを魔物の腹ぶち抜いて出てきたハリガネムシ型魔物に寄生されちゃう魔法少女
とか書きたいけど、その状況に至るまでが書けないから困る。
149名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 19:38:24 ID:t/JSppyS
>>148
書きたいところから書いちゃえばいいんだよっ
インパクトのあるシーンから始めるの大事
というかそれ、すっごい読みたいっ
150名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 19:49:21 ID:aNdBdj7c
日本の妖怪とか伝承的なものを扱った魔法少女ものってある?
151名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 19:54:18 ID:t+UKCp3O
>>150
書けというなら書くよ
書くなと言われたら脱ぐよ!
152名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 20:09:18 ID:itEK2HEw
>>147
さっきスタッフと一緒に居酒屋に行ったよ
153名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 20:26:41 ID:aNdBdj7c
>>151
たのむよ!
154大体区分:2011/02/09(水) 02:20:19 ID:zEB8iTvv
第一次魔法少女紀
 夢を叶える力を与えるマスコットが派遣され繁栄するも、少女の自立により卒業され魔法界は衰退した。
第二次魔法少女紀
 社会のストレスにより生まれた悪しき願いから魔物が発生し心荒廃が進み治安が悪化し始める。
 だが、これは衰退した魔法界には好機でありマスコットは魔力の強い少女をスカウトする傾向が強まる。
第三次魔法少女紀←イマココ
 悪しき願いから分岐したエロい願いから魔法少女を狩る強力な魔物が現れ戦死者が増加する。
 一方で魔法少女の戦闘力インフレは加速し、一部では軍用化など夢や希望とは程遠い存在になる。
 マスコットも増えたがノルマはその倍に増え、時に性別を問わず希望をチラつかせて契約し
「死んだら叶えた願いが失われるよ」や「僕が死んだら大切な人も消えるよ」と絶望的な枷を付ける悪徳ケースが増える。
155名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 08:40:16 ID:Zs9k5eVU
魔法少女のパートナー、もしくはそれに類する親しい異性が幼児にされてしまい
他の魔法少女や魔族と戦って勝ち進んでいくことで
そのパートナーを元の姿にまで成長させていく事を目的とした魔法少女乱戦
純粋に元の姿に戻そうとする魔法少女もいれば
ある程度の境で成長させるのを躊躇ってしまう魔法少女や
完全にショタの暗黒面に目覚めてしまい、わざとパートナーを
幼稚園児の姿に留めようとする魔法少女も存在する

という子育てバトルマイエンジェル的な魔法少女物をふと思い付いた
156名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 12:50:21 ID:E8sGp0iu
>>153
脱ぎたかったのに……


おけ、灰色の脳細胞と無色のやる気を総動員するわ
157名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 22:57:36 ID:zEB8iTvv
魔法少女「念願の召喚獣を手に入れたぞー!」
セールスマン「この二体は強力な召喚獣なため契約条件は「術者が死後にその精神、肉体の提供」となっております」
マスコット「いいよ印鑑でいい?」
魔法少女「(゚Д゚)」
セールスマン「えーはい、これで焔帝と告死天使の契約成立になります」
マスコット「これで戦力アップするから、もっと難解で危険なミッション受けられるから良かったね!」
焔帝「これぞ人の業!」
告死天使「ハンマァァァコネクトッ!!(違」
魔法少女「ナンテコトヲ(゚Д゚//)…」
158名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 02:23:01 ID:URUcvr0j
>>157
なんという常世の麒麟
159名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 11:51:54 ID:NU0JqBdn
魔法少女見習い達が雪上戦闘強化合宿の為に
雪山のペンションに訪れ、暫くそこで生活するが
ある日、魔法少女見習いの一人が生気を吸い取られて死亡しており
唯一、人払いの結界を解ける教官も重症に至ってしまっており
見習いとは言え各部屋の防御結界を通り抜ける事が出来ている状況から
外部の高位魔術師か高位モンスターと判断して探索をしようとするが・・・
みたいな純粋に推理ミステリーやオカルトサスペンス、はてはスパイ物にも広がる
魔法少女アドベンチャー作品
160名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 12:46:50 ID:QtbVPjJR
>>157
>告死天使
ドミニオンとファイナルフュージョンする全く新しい超勇者王ですね、わかります
161名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 13:51:30 ID:ZR67ZuKD
>>159
その魔法少女達の名字はみんな釜井ってんだろ
162名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 19:37:51 ID:4hqd1Iq3
>>159
魔法でいろんな事が出来る分、疑心暗鬼率がパネェ事になりそうな
魔法少女達の夜、でつね
163名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 22:18:45 ID:goH4OUaS
>>154
まどか☆マギカですね分かります
164名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 23:49:27 ID:aTRPyl6s
>>159
犯人の疑いをかけられて地下倉庫に閉じ込められる時はエロモンスターも放たれたり・・・
165名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 07:50:11 ID:d9pzl44b
様々な武器の化身として世に溢れたウェポンモンスターを収集していく魔法少女物
収集された後はコイン状になって自分の武器として取り出せる
中にはバリスタや火砲等通常個人で扱う感覚のない大型武器のモンスターも
レアで強いモンスターとして存在したりする
166名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 21:47:13 ID:1jxyDfpK
魔王娘「はあっ、はあっ・・・!」
魔法少女「し、死にたく・・・ない・・・!死ぬ訳にはいかない・・・!」
魔法少女「やっと好きな人と付き合えたばかりなの、に・・・!」
魔法少女「・・・っ」
魔王娘「・・・」
魔界より逃亡した魔王の第5王女が
追手との戦闘に停めに入った魔法少女を巻き込ませ
事故とは言え死なせてしまった事に罪悪感を持ってしまい
魔法少女になりきって魔法少女の恋人である男に本人が死んだと気付かれないように
振る舞おうとするが、段々一緒に過ごしていく内に男を自分の物にしたい欲求と
追手と戦う事に、な魔法少女物
167名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:22:38 ID:POWXIKC9
長期で続けたいと思っている駄作一点、投下させていただきます。
よくある触手もので書いたつもりなので触手駄目な方はお気をつけください
168魔法少女エンジェルメイト-プロローグ:2011/02/11(金) 23:24:28 ID:POWXIKC9
 吐く息は白く、雪の一つでも降るのではないかと思うほどに寒い。冬の朝ともなれば当然のことである。
 当然の話であるはずなのだが、駅前にある広場だけは異常なまでの熱気に包まれていた。
 熱気だけではない、臭気。それも強烈で圧倒的な生臭さ。そこらじゅうに飛び散った白濁の液は湯気さえなければそれこそ軽く積もった雪のようにさえ見える。
 生気の無い瞳をしてそこらじゅうに横たわる女達。服装や倒れ込んだ格好はさまざまな彼女達であるが、下半身を中心に服を引き裂かれていることと股の間から白い液体を垂れ流しているという点においては共通している。
「ふっ……うん……んっ……」
 その中の一人、白濁でデコレートされた尻を突き上げるような格好のまま震えていたセーラー服の少女が声をあげた。
 震えはそのまま故意の腰の動きへと代わり、柔らかな尻を飾っていた白濁がその振動で少しずつ滴り落ちる。
「あっ……はあ……んんっ……! でちゃう……なにかでちゃう……!」
 それが尿などではないのは彼女自身が分かっている。経験したことの無い感覚。しかし排泄の感触。だからこそ彼女はそれをなにかと称した。
「あっ、あっ、うぅ……――!」
 絶頂。それと同時に彼女の性器から出てきたもの、それは皮を剥いた状態の男性器のような液体まみれの怪物。赤黒く、太さもまた男性器ほどであるが、長さはだいたい人間の指先から肘にかけてほど。びちびちと動き回るその様子は釣りあげたばかりの魚のようだ。
 それは動き回るのをやめると鬼頭部分を天に向け、二度三度体を振る。すると皮が剥けた状態から包茎の男性器に近い形となった。
 そして芋虫のように這っていき、広場の中心に置いてあった壺へとゆっくりと歩を進めその中へと消えた。

169魔法少女エンジェルメイト-プロローグ:2011/02/11(金) 23:26:38 ID:POWXIKC9
 ……何も出来なかった。
 一部始終をずっと隠れて見ていた少女の持った感想はそれだった。
 その服装は傍から見ればコスプレにしか見えないであろう。肌を一切露出しない超ロングスカート、全体的な黒色な服に白いフリルが散りばめられ、頭にはヘッドドレス。茶色のローファー靴。一言でいえばメイド服一式だ。
 しかし、これはコスプレでは断じて無い。どう見てもコスプレであってもだ。
 彼女は魔法少女エンジェル・メイト。怪しい壺を偶然発見し、
あのセーラー服の少女から産まれた生物をそのまま大きくして大量に絡み合わせたようなものが壺から這い出てきたのを見て変身したまではいいものの、
 その間に凌辱は始まっていて、目の前に流れ弾の白濁液が飛んできた拍子につい駅の入り口の横に隠れてしまったのだ。
 つまり、何も出来なかったというよりは何もしなかったという方が正解だといえる。
 とはいえそれは仕方の無いことだったのかもしれない。彼女は変身こそできるものの今までそういった化け物の類と戦った事は無く、精神はまぎれもなくただの女学生と同じなのだから。
 一番の問題として……攻撃手段が一切無いのだ。武器の一つも飛び道具も必殺技も、何も無い。
 一応、空は飛べる。運動能力も常人の数倍になっている。が、攻撃方法には結びつかない。できるのはパンチやキックくらいか。そういった一般人じみた攻撃でさえ、彼女は今までしたことがなかった。
 ただ、一つだけ。一つだけ特殊な能力はあった。本来なら一通り凌辱を終わらせ壺に戻っていった大きな化け物がいなくなったと同時にその力を使うつもりだったのに彼女は茫然と立ち尽くし、いや座り尽くしていた。気付けば腰を抜かしながら意識はどこかに飛んでいたからだ。
 そうしている間にも事後の女達からは怪物が産まれ、それらは壺の中へと入っていく。
 救急車の警報が鳴り響いた音でやっと彼女は正気に帰った。
 本来の予定から大分遅れて彼女は広場へと駆けつけ、飛翔する。見上げれば悠々と彼女のハイソックスやガーターベルト、白のパンツが覗けるくらいの高さだ。
「エンジェル・メイト……キュア・コンディション!」
 彼女がそう叫ぶと風が吹き荒れ、天使の羽が舞い踊る。その羽々が犯された少女達に触れるや否や、少女達が浴びせられた白濁や破瓜の血の跡は綺麗さっぱり消え、服装さえも元に戻していた。
 これが魔法少女エンジェル・メイト唯一の力。詳しいことは分からないが、とにかく傷の類を癒すものとして本人は認識している。
 広場へ着地し、ふぅと一息ついたエンジェル・メイト。目の前でのろのろと起きあがりつつある凌辱された体の傷だけは癒えた人達を見ているとうしろめたさを感じ、視線を逸らした。
 そこにあったのは、凌辱の原因となった壺。彼女はそれを……
170魔法少女エンジェルメイト-プロローグBAD:2011/02/11(金) 23:27:29 ID:POWXIKC9
 調べるためと言わんばかりに近付いて触りだした。
 こうしていれば、まるで今到着して凌辱が始まるまでに間に合わなかっただけのように見える。まさか、最初から現場にいたのに隠れていただけなんてそんな愚かしい真似をしたとは思われまい……そんな打算から出た行動だった。
 被害に遭った人達から産まれ出た怪物はまだしも最初に壺から出てきた怪物はこの壺に収まるようなサイズではなかった筈だ。
 見る限りでは、人間が一人しゃがんで隠れることができるかどうかくらいの大きさでしか無い。
 しかしあれは、そんなものでは無かった筈だ。それこそ小さな部屋一つくらいなら埋め尽くすのではないかというくらいの大きさがあった。
「そんなものが、ここから出入りなんて……できな――!」
 壺を覗きこんだ瞬間だった。真っ暗で何も見えない壺の内部から怪物の一部が一瞬にしてエンジェル・メイトの首を絡め取り、雑念にまみれていた彼女は何の抵抗も出来ずに中へと引きずり込まれた。

171魔法少女エンジェルメイト-プロローグBAD:2011/02/11(金) 23:29:12 ID:POWXIKC9
 ぐにゃり、という嫌な感触が背中を打つ。
 おかげで痛みは無かったものの、粘ついた液体がべっとりとこびり付き気持ち悪い。
 やけに蒸し暑く、甘さに生臭さを混ぜたような臭いも含めこの場所は不快感の塊のような場所であることは分かる。
 起きあがって周りを見回すと赤黒い色をした壁で囲われていた。手を振りまわしても当たらないくらいの広さで、内側からしてもなぜこんなにも広い空間があるのか、不思議でならない。
「あれ……?」
 もう一つの疑問が浮かび上がる。壁と同じ色合いの天井があるのだ。
 それは落ちてきたはずの入り口が無いということで、それはつまり――
「出口……」
 そう、出口が無いということだ。
「うそ、やだ。出して、ねえ、誰か――!」
 叫んでみても効果は無い。それどころか、声に反応して地面が揺らぎだした。
 何かに足首を掴まれ、転倒する。
 今度は前半身から地面にぶつかってしまい、メイド服は完璧に透明な粘液まみれになってしまった。
「もう……なんなのよ……」
 転んだまま何が自分の足首を掴んでいるのかを見てみるとそれはあの怪物だった。
「ひっ……!?」
 赤黒い地面から生え、そのままエンジェル・メイトの左足首に絡みついていた。
 それだけではない。うつぶせのまま辺りを見渡すと地面からは何本も触手が生えてきているのだ。
 つまり、ここは怪物が自分達を繋げ合わせて作った一つの囲いで、獲物を逃がさぬ為の檻なのだ。
 獲物がかかった喜びを表すように、その触手達は身を震わせ、自らの皮を剥いた。
「いや、いやぁ――!」
 彼女の脳内に犯されていた女達の様子がフラッシュバックする。
 どうにか退けようと手足を振りまわして抵抗するものの、すぐにそれは新たに生えてきた触手が手首に絡みつき一周し無力化した後に先端部分を手のひらの中に押しつける。
 手のひらに感じる熱と鼓動。エンジェル・メイトにとっては声を上げることすら忘れるほどの恐怖。
 ローファー靴と靴下の間に入りこんだ触手が、足裏をくすぐるかのように優しく暴れまわる。
「やだ、ちょっ、あっ、あははははは……!」
 どこか場違いさを感じるくすぐったいという感情がどこかおかしくて、大きな笑い声をあげる。
「んむっ!?」
 その隙を見計らい、口に侵入する触手。
「んっ、んっ、んっ……!」
 規則正しい動きで喉を犯され息苦しさを感じる暇も無く、さらなる責めが続く。
 ついにロングスカートに守られていたその内側に魔の手が及んでいた。
 ふとももはからみつく触手のねっとりとした粘液でべとべとになり、ソックスにも染み込んだせいで重さを感じる。
 そして、ついにパンツの上から触手が女性器をつつき始める……
「んーっ! んーっ!」
 口辱されながらも必死で首を横に振る。そこだけはという意思を込めて強く、何度も。
 そんなものが通じる筈も無く、それを無視して何度もつつく。パンツの上から同じ強さで。
 十回、二十回と繰り返されるがパンツが突き破られる事は無かった。
(知恵はあんまりないんだ……!)
 だから最悪の事態にはならない。そう安心したのも束の間、今度は胸に違和感を感じる。
172魔法少女エンジェルメイト-プロローグBAD:2011/02/11(金) 23:29:49 ID:POWXIKC9
 地面に押しつけられたままの胸。
 それはつまり、触手の群れに押しつけていたのと同意義になる。
 服の上からざわざわとした感触を押しつけて来る。
「んっ……」
 服や下着の上からとはいえ、さすがに乳首に触れられると反応を返してしまう。
 だが、それはすぐに終わった。
 というよりも……すべての触手の動きが止まったのだ。
 口の中に侵入した触手はそのまま入りっぱなしだが、彼女は安堵した。これで終わるのだ、と。
 そんな筈は無かった。
 一瞬の間を置いて、手首に絡みついていた触手が彼女を引っ張り上げる。
 完全に立ち上がる格好になる前に膝に絡みつきそこで固定させる。膝立ちの格好だ。
 それだけではなかった。体位を変更したと同時に後ろ側からロングスカートの中に侵入し、器用なことにブラジャーを剥ぎ取ってしまったのだ。
 それを首の裏側部分から取りだし、捨てる。
 その触手はそのまま背中を愛撫し始めた。
 ブラジャーを外したかった。
 ただそれだけのために体位を変更した。
 そしてエンジェル・メイトは気付く……
(この怪物がパンツを脱がせられないほどに知恵がないわけない……!)
 考えてみれば、ほんの少し前までたくさんの女性を犯し尽くしたこの生物がパンツ一枚にてこずるわけなどなかったのだ。
 遊ばれている。体だけではなく、心さえも弄ぼうとしているのだ。
(そのためにわざわざパンツを突き破れない演技までして……)
 悔しさで目頭が熱くなる。
 しかし、熱くなるのは目頭だけではなかった。
 そのやわらかな胸がブラという防具を失い、触手にいいようにいじられ熱を帯びていた。
 下から上に掬いあげ、重力に任せて落とす。その時わざと乳首にひっかけて性感を引き出す。
 粘液でぐしゃぐしゃになっているせいで乳首が浮き出ているのに、わざとらしく僅かに外してつつく。かと思えば乳首を中心にこねくりまわす。
 陰湿というべきか、淫湿な遊びを繰り返す。
 そうしている間に彼女は無意識の内に腰を動かしていた事に気付く。さらには。
(うそ……もしかして……濡れて……)
 パンツの中が粘液とは別の液体で濡れてきているのを感じていた。
 この賢い生物がそれを見逃すはずもなく、歓迎すると言わんばかりに愛撫を一旦止め身を大きく震わせる。
 手首を抑えていた触手がこんどは後ろに引っ張り、再び体位を変更させた。その勢いで口を犯していた触手からは逃れることが出来た。
「はぁ……ぁ……ごほっ、ごほっ」
 あお向けとなった彼女のロングスカートの中に侵入し、今度は直に胸をいじり始めた。逃がさないと言わんばかりに左右それぞれの胸に一周巻き付けて。
「もう、いや……おっぱいさわらないで……」
 それを聞いたか偶然か、胸への愛撫をやめた。かわりに乳首に吸いつき始めた。
 ちゅうちゅうとわざとらしく立てられる音。
「あっ……んっ……やっ……」
 暴れるような体力はもはやエンジェル・メイトには残っていなかった。ただされるがままに自らの乳首を触手にいいようにされているのを見ていると、ロングスカートの前部分が持ちあげられていくことに気がついた。
「もしかして……」
 ロングスカートは胸のあたりに適当に放置され、ガーターベルトとパンツが丸見えの状態になっている。
「い、いやっ! お願い! それだけは……!」
 最後の力を振り絞り、彼女は叫ぶ。
 触手が一本追加で胸の谷間から入り、開けた口に侵入した。しゃべるな、と言わんばかりにそのまま開始されるピストン運動。
「んぅー……! んぅー……!」
 首をどれだけ横に振ろうとも、それは止まらない。
 一本の触手がパンツに絡みつき、そして――
 あっけなく、秘所が空気に晒された。
173魔法少女エンジェルメイト-プロローグBAD:2011/02/11(金) 23:30:16 ID:POWXIKC9
 綺麗な割れ目、一本筋からつっ……と流れる愛液は、まるで彼女の流す涙の代わりのようにも思える。
 それに触手も興奮したのか、新たな触手が十本二十本と生え、すべてが秘所に狙いをつけるように停止した。
 激しくなる口辱。胸への吸いつき。
 それを合図としたかのように割れ目を狙う触手達の皮の部分が激しく振動を始める。
 男性の自慰の一種、皮オナを男性器のみで行なえばこうなるだろうと予想されるような動き。
 そんなもの、当然見たことが無い彼女にとってそれはとにかく意味不明の動きで、恐れ以外の感情を抱く事は無かった。
 今度こそ完全に犯される。そう覚悟した彼女に訪れる一瞬の空白……
 ドプッドプドプドプッ!
(っ――――!?)
 挿入された。その瞬間に絶頂というものを迎えたのだ。
 そう彼女は思いこんだ。
 しかしそれはまったくの別物。
 たしかにそれは女性器での絶頂。だが、それは内側ではなく外側だったのだ。
 口内、胸、背中や足。そして数十本もの割れ目狙いの触手群は一斉に白濁を吐き散らした。
 その温度、量は圧倒的で。
 まるで輪姦でもされたかのように下半身を中心に白濁だまりが出来ていた。
「んくっ――ん……」
 口に出されたものを彼女が飲み干すのを確認すると、口を犯していた触手は抜けた。
 ただぐったりするだけのエンジェル・メイトは、ただぼんやりと汚されたのだと感じるばかりだった。
 なぜ中で出さず外側を徹底的に汚したのか。それは彼女には分からない。
 ただ、それは彼女の心に大きく傷を残したのは間違いない。破瓜という体の傷の代わりにつけられた、深い深い傷。
 結局は孕ませはしなかった。その代わり徹底的に心をいたぶって遊びたかったのだ……そう彼女は結論付けた。
 どくんっ
 心臓が跳ねた。
 物足りない、と言わんばかりに。
 今までの比ではない身体の火照り。
 それを待ってたといわんばかりに再び動き出す触手群。
 細い触手二本、両側から彼女の割れ目をくぱぁと開くとそれだけで愛液が大量に飛び散った。
 美しく、型崩れの一つないピンク色の膣内。そこに、触手は白濁をすくいあげ優しく塗りたくっていく。
「あ、あ、あ、すごい! それすごい! ふぁ、ぁぁぁぁぁ――!」
 ぷしゃぁっ
 あまりの快楽に自然と漏れる尿。
 腰は浮きっぱなしで膣はヒクヒクと物欲しげに鼓動する。
 物欲しげなのは後ろの穴もだ。ピクピクと動くアナルにも白濁が塗りたくられる。
「いいっ! いいっ! 気持ちいい! 欲しいのっ! 挿入れてぇ……!」
 メイド服の少女のはしたないおねだりを受けて、一本の触手が奥の方まで一気に侵入する。もちろん、白濁を塗りたくった状態で。
「――――――っ!」
 声にもならない叫び、悦楽の表情。
 一回のピストン毎に膣から噴き出る大量の愛液。一突きごとに絶頂している。
「ま、まえっ! まえにもっ! いれてっ! すっごいのっ! おねがいっ!」
 それに答えるために生えてきた、一本の太い触手。
 腕か何かと見間違えるほどに大きく、ごつい。
 それを彼女が先ほどまでさんざん挿入されるのを嫌がってきた部位へと狙いを定め……挿入。
「いいっ――! すごい、すごいのぉ! すご、すごぉ――!」
 破瓜の痛みとは程遠い、雌の声。声にもならない声を上げ、激しく腰を降りさらなる快楽を得ようと必死に動く。圧倒的な快楽のあまり、破瓜の痛みにも重みにももはや気付く事は無かった。
 まずアナルの触手から発射。メイド服の少女がなんらかの反応を示そうとした次の瞬間。極太触手からの大量射精。
 その量たるやすさまじく、その一発で孕み腹のようになってしまった。
 あまりの快楽に彼女はそのまま気絶してしまった。
 それでも構わないとばかりに動き続ける触手。
 気絶中、両穴だけではなく体中をくまなく犯し続けられている彼女が再び目を覚まし、もし正気に戻れたとしても。
 彼女の身体は開発し尽くされ、もはや触手の与える快楽からは逃れられないだろう。
 そして、あの大量射精を浴びて孕まないということはありえない。
 どれだけの抵抗をしたとしても最終的には触手を生む快楽に流され、触手を生み続ける未来を自ら望む事になる。
 彼女がもしあの時素直に逃げていればこんなことにはならなかった。
 彼女がもしただの少女ならば、魔法障壁による妨害無しに粘液だけで媚薬の効果を得られ、膣外集中射精などされなかった。
 彼女がもつ力が他の何かだったならば……魔法少女総凌辱などという未来が生まれる事は無かった。
 ――BADEND
174魔法少女エンジェルメイト-プロローグ正規:2011/02/11(金) 23:31:41 ID:POWXIKC9
 視界の中に入れるとビクりと怯え、急いで壺とは逆方向に飛んで逃げてしまった。



 「はぁ……」
 教室で深いため息をつくポニーテールの少女、天野巴。髪を縛るために使われているゴムは黒色で髪の色に極めて近く目立たないが、その分ゴムにつけてあるワンポイントの白い羽根飾りが映える。
「どうしたのともえちゃん? ため息なんてついちゃって……」
 心配そうな声で話しかけるのは隣の席の竜宮静音。
 制服の上からでもいやというほどよく分かる圧倒的な巨乳の持ち主。
 牛のようだと誰が言ったか気付けばあだ名はうしずねさん。もしくは眼鏡巨乳。
 ここ、黒曜女学園は基本的には二人一組の部屋が与えられる寮制度で、巴と静音はルームメイト……だった。
「ちょっとね。なーんで私って臆病なのかなーって」
 それを聞いて静音は左頬に手を当てて微笑む。
「そうよね……ともえちゃん、こわがりだものね。せっかく成績優秀者の権利として一人部屋貰える事になったのに大丈夫? 一人で寝れる?」
「あのね……」
 呆れたようにがくりと頭を垂れ、持ち直して言葉を続ける。
「子供じゃないんだから平気よ。それに、静音こそ私ほどじゃないけど怖がりじゃない。静音こそ一人部屋だけど大丈夫なの?」
 巴は左腕を机に置きながら右手で作ったパーを向ける。指を差す代わりだ。
「大丈夫よー。だって、眼鏡外しちゃえばほとんど何も見えないからこわかったらすぐに外せばいいもの」
「そんなものかなあ。こわいものはこわいと思うけど」
 他愛の無い雑談を遮るように鳴り響くチャイム。
 自分の席から遠く離れたところでおしゃべりをしていた生徒達が慌ただしく着席を始める。
 一分も経たないうちに現れる担任の教師。壇上に立てばそれはホームルームの合図だ。
 どうせ春休みは近いけれど、気を抜かずに〜というような内容であろうと判断し、巴は昨日の事を思い返そうとする。あまりにも臆病だった、情けない自分を。
 思考はすぐに遮られた。教室がやけにざわつき始めた事に違和感を覚えた為だった。一体教師は何を話したのか。
「転校生だって。変なタイミングだよねえ、しかも二人も」
 静音はこちらを見て首をかしげている。
 なるほど、だから騒がしいのかと納得し相槌を打つと巴は先生の方に意識を向ける事にした。
 教師の「入って」という指示の後に扉が開けられ、現れた二人はどちらも同い年とは思えない小柄な体だった。
 一人はショートカットの黒髪。表情はぼんやりしているというべきか、無表情をしているというべきか……少なくとも緊張しているというのとはわずかに違う気がしていた。首から下げた三日月のペンダントもまた印象的だ。
 それ以上に、もう一人が目立つ。髪型はツインテールで、ピンク色をしている。
 クラスはみんな黒髪で、校則で髪の染色は禁止されている。それなのにあまりにも堂々としたそのピンク色に巴は目をぱちくりさせるばかりだ。
 が、周りを見渡してもそれに違和感を覚えている人がいないような事が不思議でならない。混乱している間に自己紹介は終わってしまっていたらしく皆、拍手で二人を迎えていた。
 二人は教室で一番後ろの席に座るように指示され、巴の横を通り過ぎる。
「放課後、屋上で待つから」
 ピンク色の髪をした少女がそう呟いたのを巴は確かに聞いた。
 それだけならば、巴は自分のこととは思わなかったかもしれない。しかし、
「昨日の力の事」
 ペンダントの少女が後ろで一言付け加えたことで、それは自分に向けられているのだと巴は確信した。
 ――第一話に続く。
175名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:33:13 ID:POWXIKC9
以上で終わりです。駄文長文失礼しました。
久しぶりに文章を書いたので我ながら駄目だなあと思いつつも反省点があまり見つけられていないので文章の指摘などいただけるとありがたいです
176名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 00:06:11 ID:pvsxdOwa
>>175
GJッス
177名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 00:09:55 ID:iniAP/cA
GJだ
178名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 05:38:05 ID:22YYraLA
正統派触手エロ乙です。へたれ加減がむしろいいかと。
文章の話しですが体言止めは単語の余韻を残すというか強調するような表現なので
多用すると強調したい場所がぼやけてしまうやもしれません。
179名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 20:02:35 ID:qB3qaYLe
>>178
なるほど、有難うございます。気をつけてみます。
180名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 00:23:23 ID:He8XeDeX
>>86>>166になり
魔王娘「ねぇ…彼に手を出しちゃダメ?」
遺影「らめぇえええ!!」
魔王娘「!?」

そんなこんなで彼と一線を超える日に
彼がイク時に魔法少女の本名を言ったのでうっかり真字を口走ってしまい
「実は彼女は魔王娘だった」とお茶を濁すも前スレの>>ように彼のドS星王子の才能が開花し絶対服従状態となり
魔王娘「どうしてこうなった!」
女暗殺者(私に魔法少女の心臓が移植されていると言う設定マダー?)

最後にやっぱり実写版街狩人は無理だった。
181サイモリルの人:2011/02/13(日) 02:59:02 ID:W3SY9xdb
規制されました。
……とだけ、お伝えしておきます。
続きを貼ることができません――
182狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:10:42 ID:x2Dwqar5
エロ神のあとで恐れ多いんですが>>109できたんで投下させてくださーい。
連載作『魔法少女ミタマ』
第一話すいませんがエロ無しになっちゃいました。
虫系ダメな人は鳥でNGしておいてください。
183狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:10:58 ID:x2Dwqar5
 目の前には、ただ赤。
 壮麗を誇った草原は炎に巻かれ、赤い柱をいくつも立ち並べる。
 彼方から響く悲鳴を、狂った業火が覆い隠すように打ち消す。
 一切の貴賤無く、老若男女分け隔て無く、すべて平等に裁きが下される。
 世に誇るレン高原の星空は、今は赤く焼けて、血の海のように。
 細々と暮らしていた人々の小さな営みは、一夜にして滅び去っていた。
 目をやれば、邑の中央に位置したご神木が燃えている。
 その根本にはついさっきまで暮らしていた、自分たちの家があるはだった。
 宮廷とは名ばかりの、木と布で作られた移動式住宅。
 今は崩れ落ちて、残骸が虚しく煙を燻らせるだけ。
 一帯は残らず熱風が吹きすさび、涙すら頬を伝うことなく空へと還る。
 抱きかかえる腕の中の小さな身体は、苦しげに胸を上下させている。
 ふたつ下の妹だ。
 早くに気を失ってくれて、良かったのかも知れない。
 ――こんな事に、誰が耐えられるというのか。
 よくお菓子をくれたニイ婆。面倒見のいい兄貴分だったラジ兄。歴史担当のカラ先生。
 みんなみんな、死んでいった。
 こんな、ただ王族と言うだけの、なんの力もない、自分たちを逃がす為に。
 揺らめく炎の中、影はわずかに六つ。
 腰まで届く長い髪を揺らし、凛とした顔で遠くを見つめる長女。
 いつもの快活な顔は影を潜め、次女はくずおれて声をかみ殺しすすり泣く。
 三女は早くに気を失い、兄である自分の腕の中でか細い呼吸を繰り返す。
 乳母であり、教育係でもあった侍女はいつものように優しく微笑んでいて。
 この邑の長、女王にして四人の母親は一心に神へと祈りを捧げている。
 数にして五百に満たない、小さな邑。
 そのすべての住人はことごとく凶刃に倒れ、火に焼かれ、逃げおおせた者もなく、命を落としていた。
 襲撃者は慈悲もなく、逃げ惑う姿を躊躇無く屠り、虐殺を繰り返した。
 残った者は、わずかに六名。
 ここにいる、六名。
 それだけが、この民族の生き残りすべて。
 ――頭では理解もする。
 彼らを憎むのは間違っている。恨むのは筋違いだ。
 彼らにはこうするだけの理由があったのだから。
 それがなによりもよくわかっているのは他ならぬ、自分たちだったのだから。
 ……だがそれで、納得ができるというのか。
 ただ生きていく。この世に生まれてきて、それが許されないというのなら。
 どうして我らは、生まれてきた?
 なぜ我らは、存在した?
 一体何が悪かったというのか。
 わからない。何一つとしてわかることはない。
 もう流せなくなった涙の代わりに、握りしめた拳から血が滴り落ちる。
 それすらも地へと染みこむことなく空へと還るけども。
184狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:11:22 ID:x2Dwqar5
 ――わすれる、ものか。

 ここで過ごした日々。
 皆の笑顔。
 綺麗だった、高原の空。
 忘れない。絶対に、忘れない。
 せめてそれだけを、堅く心に誓う。
 何もできなかった自分への、罰として心に刻む。
 朗々と響き渡っていた女王の声が止んだ。
 それは神への祈りが届き、儀式の準備が八割方整ったことを示す。
 古の邪法。そんな物に頼るしか、もはや手は残っていない。
 成功の確率など知る由もなく、結果どうなるかなどわかるはずもない。
 希望とすら呼べぬ細い糸にすがりながら、命の火を繋ぐ。
 生き延びること。それがただ一つ、自分たちを逃がしてくれた者達の願いだったのだから。
「お母様。長たるナゴーブの名において誓います。弟たちは必ず守ると」
 凛とした上の姉の声。
 女王を見つめる姉の瞳は誇りと気品にあふれ、このような状況にあってなお強さを感じさせた。
 はるか遠く、鬼火がひとつふたつ、ゆらゆらと揺れながら蠢く。
 ややもするとまたひとつ、またひとつと数を増やして。
 まるで死神の足音のように。
 無念。ただただ、悔しさだけが胸の内を埋め尽くす。
 歯を食いしばりうなだれていると、ぽんと頭の上に大きな手のひらが置かれた。
 顔を上げると、そこにはいつもの豪快な笑顔で侍女のウィノがいて。
「ほぉら、なんて顔してるんですか、ぼっちゃま。そんな子に育てた覚えはありませんよ?」
 ――ああ。
 自分は最後まで、叱られたままなのか。
 まだ、まだなんの恩も返してはいないというのに。
 手を取り、強く握る。
 大きくて暖かい、大好きだったこの手。
 言葉もなく、ただ触れることで、心に刻む。
 忘れるな、と。
185狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:11:52 ID:x2Dwqar5
「……ごめんなさいね、ウィノ。他に手があれば良かったのだけれど」
 投げかけられる女王の声。
 悲しみに満ちた声は無力な身を責めているようで、弱々しく聞こえた。
「いいえぇ、どのみち同じことなんです、女王様。どうせなら最後に一つ、ぼっちゃま達の役に立ちたいモンですわ」
 からからと、気持ちの良い笑い声。
 いつもいつも聞いていた。明るい声。
 無くすことなど考えもしなかった、大好きな声。
 揺らめく鬼火はすべてを刈り取ろうと、数を増やしてだんだんと近づきつつある。
 ふう、と息を吐き、女王が羽織った法衣を翻した。
「では行きなさい。大いなるニョグサのご威光は常にあなたたちと共にあります。それを忘れないで」
 母であり、邑の長であり。
 時に優しく、時に厳しく。
 最後の女王ヘール・タルはどこまでも慈悲深い微笑みをたたえ、静かに一族に伝わる宝剣を振りかざした。
「サルドルラル様」
 侍女に名を呼ばれた長姉は、強い意志で顔を上げて。
「ヘルヘー様」
 次女はゆっくりと視線をあげて、赤く腫れたまぶたで前を見る。
「イネーフ様」
 気を失ったままの三女はか細く呼吸を繰り返し、ただ静かに。
「ツェウェル様」
 妹を抱きかかえた自分は、なすすべもなく、無言でたたずんで。

「愛していますよ」

 どん、と。
 背中から胸を女王の宝剣に貫かれながら、それでも侍女は微笑んでいた。
 それが何よりの、幸せであるように。
 力の限り、名前を呼んだ。
 実際は枯れ果てた喉で、どれだけの音が出たのかはわからないが。
 地面に描かれた法円へとふりかかる血飛沫はまるで流せなくなった自分たちの涙の代わりのようで。
 触媒を得て発動した古の禁術は、まばゆい光で周囲を照らす。
 周囲の赤をすべて消し去るように、法円はどこまでも強く強く光り輝いて。
 人の命を糧に、わずか四人をいずこともしれぬ地へと飛ばす。
 その先に待つものが希望でも、絶望であろうとも。
 微笑む二人の母に見送られながら、姉弟は旅立つ。
 生きること、それだけを祈りながら。
 薄れゆく風景の中、槍に貫かれる女王の姿が見えた。
 何本も何本も、体中余すところ無く貫かれ、切り刻まれ、それでも母は――女王は笑っていた。
 すべてをやり遂げたように、満足した顔で。

 憎むことは間違っている。
 恨むのは筋違いだ。
 だからせめて、俺は忘れない。
 絶対に、忘れない。



 あの日のことを、忘れない。
186狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:12:40 ID:x2Dwqar5
『魔法少女ミタマ』


 Act.1 「わすれない」






「みーたーま、美珠ってば、起きろコラ」
「……んぁ」
 名前を呼ばれて目を開ける。もう朝かぁ。
 しぱしぱと何度か瞬いて、顔を上げる。
 するとそこには、見知った顔。
 髪を頭頂部で結い上げているにもかかわらず、腰まで届くほどのロングポニーテールをした友達。
「あー、おはよー冴子ぉ。いい朝だねー」
 すぱぁんと、いい音がした。
 頭を教科書ではたかれたはずみで、机に打ち付けた額がじんじんと痛む。
「い、いいいいいい痛い痛い! なにすんの冴子!?」
 心底あきれたような表情で、ため息を一つつきながら、冴子はこめかみに指を寄せた。
 ……あれ、なんで冴子がうちにいるの。
「いい加減起きなってば。もう授業終わったよ」
「はれ」
 そういわれて周りを見る。
 がやがやと賑やかな一年三組の教室。
 席を立ち始めるクラスメイト。
 なにより私もパジャマじゃなく、しっかりと高校の制服を着てる。
 ……ひょっとして授業中に寝てしまったのだろうか。
 教室の前にかけてある時計は三時半を回ろうとしていた。
 おかしいな。お昼を食べた記憶まではあるんだけど。
「そんな難しい顔しなくても寝てたことぐらい解れ。後ろでいびきまでかかれてあたしゃホトホト困り果てましたよ?」
「い、いびきなんてかいてないもん! 冴子のすかぽんたん!」
 必死で抗議する私を横目に見ながら、冴子は意地の悪そうな笑みを浮かべた。
 なんかもう意地悪な継母とかそんな役がしこたま似合いそうな。
「すかぽんたんとか数年ぶりに聞いたぞその死語。お前いつの時代の人間なんだよ」
 左の耳に届く、低めの声。
 横を向くと、椅子を斜めに、手を頭の後ろに組んで、秋月くんが伸びをしていた。
「あれ。秋月くんまだ残ってるの?」
「いちゃ悪いのか。お前のマヌケな寝顔があまりにも面白かったんでな」
「そーだよねー、よだれまで垂らしてぐーすか寝てるんだもん。何度蹴り倒そうと思ったことか」
 しまったヤブヘビ。
 悪代官が二人に増えてしまった。
 いや、てゆーか寝顔て。寝顔て。
「さ、冴子気づいてたんなら起こしてよぉ!」
 ほとんど涙目になりながら、前の席の人間に文句を言う。
 いや悪いのはあたしなのは解ってるんだけど。
「んー、そうだねぇ。愛しの秋月くんにイビキとか聞かれてたんじゃ死にたくもなるわねぇ」
「いやちょっと待て冴島。さらっと言ってんじゃねーよ」
「そ、そそそうだよ冴子! あたしイビキなんかかいてないもん!」
「お前も落ち着け。あと突っ込むところ違うから」
 顔から火が出るように恥ずかしい。
 ううう、なんたる失態……
「どうせ寝てないんでしょ。また家の手伝い?」
 ふ、と息をついて、冴子が声のトーンを落とす。
 なんやかや言って、この娘はこの娘なりに心配してくれてるのだろう。それだけは解ってるつもりなんだけど。
「あは、でもそれほどじゃないんだよ、お姉ちゃんと交代で見てたから。シェットランド・シープドッグの成犬でね、すっごいふわふわしてて、可愛いの」
187狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:13:03 ID:x2Dwqar5
 うちは獣医をしてる。
 時々飛び込みで急患が運ばれてくるときがあるんだけど、目が離せない状態の時は私とお姉ちゃんが交代で患畜の様子を見ることになってるんだ。
 動物は大好きだから、見てるだけで全然苦にはならないんだけど、それでもやっぱり寝不足は堪える。
 そんなわけで授業中、いきなり気を失うように寝てしまうことが多々あるわけで。
 中学からの親友、冴島冴子はこんな私にいつも気を回してくれているのでした。
「家の手伝いとはいえ、毎度毎度ご苦労なこった。動かない犬と一晩中にらめっことか俺ぜってーできねー」
「ふうん」
「へえ」
 秋月くんの気怠げな言葉に、思わず私と冴子の声が重なる。
 冴子はしたり顔で、珍獣を見るような目つきで秋月くんを見てる。
 多分私も似たような顔をしてるんだろう。ほっぺたが緩くなってるのを自覚しつつ。
 そんな私たちの視線がいたたまれないのか、がたんと椅子が鳴る。
「ぷくくくく。ですよねー秋月ってば硬派ですもんねーふひひひひ」
 口元を押さえる冴子の声は明らかに笑っている。
 肩が小刻みに震えるとかホントは爆笑したい気分なんだろう。
「何笑ってんだ冴島。大体犬だとか猫だとか、そんなもんは軟弱な奴が飼うもので――」
「わ、笑ってない笑ってないうぷぷ。お強い秋月にはペットとか邪魔だもんねくくく」
「秋月くんち団地だもんね。住宅事情は仕方ないよー」
「そうじゃねえだろ野守!? 事情とかじゃなく、男の生き様っつーかよ!?」
 フォロー入れたつもりなんだけど、何だかお気に召さなかったらしい。
 よくわからないけど、まぁいろいろあるってことなのかな。
 にこにこと温かい目で見守っていると、秋月くんはカバンをひっつかんで勢いよく立ち上がった。
「ひーひ−。あれ、秋月どったの」
「うっせえな! 帰るんだよ、悪ぃか!?」
「え、え、ちょ、ちょっと待ってよ秋月くん、あたしまだ支度がっ」
 あわててあたふたと帰り支度をする。
 寝てたせいでそんなの全くしていないわけで。
 乱暴にカバンへ荷物を突っ込み、わたわたとコートを羽織る。
「付いてくんな! 男は一匹狼なんだよ!」
 そんな言葉を残し、ずかずかと秋月くんは教室を出て行ってしまう。
「ほれほれ、早く行かないと。飼い主さんがいっちゃうよ」
「ま、まだ飼われてないもん!」
 ひらひらと手を振る冴子に半ば追い出されるように、急いでドアへと向かう。
 きょろきょろと背の高い後ろ姿を探しながら、廊下の人波にもまれるように転がり出た。
 教室の中に残るのは冴子と数名の生徒のみ。
「……まだってことはこれから飼われる気なのかね」

 そんな冴子の呟きは、私の耳には当然届くはずもなく。



188狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:13:30 ID:x2Dwqar5
「付いてくんなっつってんだろうが。毎回毎回」
「えー、だって帰る方向同じなんだもん」
「女なんか連れてたら軽い奴だと思われちまうんだよ。しかもこんなちんちくりん」
「ち、ちっちゃくないよっ!」
 秋月くんは背が高いからすごく見つけやすい。
 人混みの中でも目印になるぐらいだ。
 それに対してあたしはほんのちょっとだけ人より背が低めなので、並ぶと随分身長差がある。……頭二つ分ぐらい。
 ちびっていうな。
「ったく、なんでこんなのに取り憑かれる羽目になったんだか……はぁ、不幸だ」
 口ではこんなこと言ってるけど、秋月くんはやっぱり優しい。
 さっきも言ったようにこんなに身長差があるんだから、あたしと秋月くんじゃずいぶん歩幅が違うんだ。
 だけどあたしは別に小走りになったりすることもなく、普通に秋月くんの隣を歩けてる。
 ――こんな何気ない発見が、すごい嬉しかったりするわけで。
「えへへ」
「……何笑ってんだお前、気持ち悪いぞ」
 そう言われても、止められない。
 こんなに嬉しいんだから、笑っちゃうんだ。
 ただ隣を歩いてるだけで、なんだか幸せで。
 幸せなんだから、仕方ないんだ。
「ホント、変な奴……ん?」
 秋月くんの、視線の先。
 校門の影に、なんだか見知らぬ制服姿が見える。
 あれ中学校の制服だっけ?
 なんかこっちに手を振っているように見える。
「留美? なにしてんだお前、こんなとこで」
「ヨウ兄お疲れー。ちょっと人待ちしてるんだけど……ってあれ、美珠さん?」
 栗色のツインテールがくるくると回る。
 あ、この娘……
「留美ちゃん? だっけ」
「そーです! 先日はお世話になりました。一言お礼が言いたくて」
「そんなたいした事してないよ。応急の処置だし」
「……何お前ら、知り合いなのか」
 三日前、うちの動物病院に飛び込みが来た。
 素人目にも衰弱しきったちっちゃなしっぽの長い猫。
 泣きながらその子を抱いて連れてきたのが、この留美ちゃんだったのだ。
 幸いなことに何とか快方に向かっているので、あと数日で退院できると思う。
「……で、なんでヨウ兄と美珠さんが一緒にいるの?」
「ただのクラスメイトだよ。こいつが勝手にひっついてきやがんだ」
 秋月くんがそう説明する。
 ただの、ってのがちょっと気になったけど、まあ仕方ないか。
 留美ちゃんはきょときょとと私たちの顔を見比べるように視線を行ったり来たりさせた。
「はっ! ま、まままさか二人はそういう関係!? ええとええと、と言うことは私のお姉さんなわけで! ふ、ふつつか者ですがよろしくお願いします!」
「人の話を聞け。今発想がぶっ飛んだぞ。しかも色々間違ってるし」
 置いてかれてる間になんだかすごい勢いで話が展開してる。
 何が何だか分からなくておたおたしてるあたしに、みかねたのか秋月くんが妹なんだよ、と注釈してくれた。
「あー、秋月くんと留美ちゃん兄妹だったんだ。それでかぁ」
「何納得してんだお前」
「だって似たもの兄妹だなぁ、と思って」
189狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:13:44 ID:x2Dwqar5
 うちに飛び込んできた時の留美ちゃんを思い出す。
 半泣きになって、こっちが心配になるくらい必死な姿。
 飼ってるわけでもないのに、見かけただけで気づいたら抱いて駆けだしたという。
「ヨウ兄も硬派だとか言って隅におけないね。美珠さんみたいに可愛い人捕まえるなんて」
 ぶほ、と盛大に吹き出す秋月くん。
「待てお前、その勘違いはやめろ。心臓に悪いから」
「えー、付き合ってるんじゃないの? すごい仲良さそうなのに」
 つ、つつつ付き!? い、いやでもまだそんなの考えたこともないって言うか、告白もまだだしっていうか。
 そりゃ秋月くん優しいし、背高いし、かっこいいし、素敵だなとか思うけど思うけど。
 あたしとじゃ釣り合わないっていうか、勿体ないって言うか。
 おたおたするあたしと憮然とした表情の秋月くんの間を、留美ちゃんの視線が行ったり来たりする。
 うう、なんだか顔から火が出そう。
「お似合いじゃん。あたしも美珠さんみたいなお姉ちゃんなら欲しいなー」
「二人もいてまだ姉が欲しいのかお前は。大体俺たちは――」
 そういいかけて。
 それまで楽しそうだった秋月くんの顔に、影が差した……気がする。
 ……俺たち、は?
「いやなんでもねえ。つーかお前、質問に答えろ。こんなとこで何してんだ」
「だから美珠さんを待ってたんだよ。あの子の様子どうかな、って聞きに」
「うん、だいぶ衰弱がひどかったけど、なんとかものを食べられるトコまでは回復してきたよ。でも人にあわせると暴れちゃうだろうから、あと二、三日は会うの待ってもらえるかな」
 そっか、残念、としょぼくれる留美ちゃん。
 会わせて上げたいのはやまやまなんだけど、獣医の娘としてこれはちょっと譲れない。
 なにより大事なのは患者さんの身体だしね。
「ちぇー、じゃヨウ兄、買い物付き合ってよ。CD買いに行くんだ」
 げー、と露骨に秋月くんが嫌そうな顔をする。
 拒否の言葉が出てこない所を見ると、嫌々でも何でも結局付き合うんだろう。
 なんだかんだ言って仲良さそうな兄妹だなぁ。
「そういえば、なんでヨウ兄って呼ばれてるの? 秋月くん」
「要だからだよ。カナメ。家で普通に呼ぶと、香奈美とまざってわかんなくなるから、昔っからそう呼ぶんだ」
「ああ、そういえば隣のクラスのお姉さん、そんな名前だったね。双子なんだっけ?」
「まーな。何の因果かしらねえが」
 クラスが違うせいであたしも何度かみかけただけだけど、すごい綺麗な人だった覚えがある。
 秋月くんと双子なだけあって、背が高い人だったなぁ。
「一番上にもう一人、美桜ってお姉ちゃんがいるんだけどね。あ、そうだ! 美珠さんも一緒に行きません? Luck'sの新曲出たんですけど」
「え、あれ今日発売だっけ? うわわ、お金下ろさないと」
「わ、美珠さんもファンなんだ? 嬉しいな、じゃ決定ですね!」
「待て待て待て! 俺は了承してねえぞ!? 女二人も連れて歩けるか!」
「ぶっぶー。ヨウ兄に拒否権はありませーん。強制連行でーす」
「あはは、秋月くんの負けー。ほら、いこいこ!」
 そう言って、秋月くんの左手を引く。見れば留美ちゃんも右手を取っていた。
 ずるずると私たちに引きずられながら、秋月くんは人さらいだとか誘拐魔だとか口走ってる。
 別にそんな強く握ってるわけじゃないんだから、振りほどこうとすれば簡単に振りほどけると思うんだけど。
 そんな優しさに甘えるように、ぎゅっと、秋月くんの腕に抱きついてみた。



190狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:14:05 ID:x2Dwqar5
 楽しいときは、あっという間に過ぎてしまうもので。
 気がつけば日も落ち、街には灯が点る。
 CD屋を見回って、ファーストフードでお喋りして。
 お夕飯の買い物に付き合ったら、もうそんな時間。
「じゃヨウ兄、あたし晩ご飯の支度してるから、なるべく早く帰ってくるんだよ」
 ていうか、留美ちゃんほとんどの家事をしてるらしい。
 料理なんて全然できない私はすごいなー、と感心するばかりなのだ。
「つーか本当に大丈夫か。それなりに重いだろ、それ」
 家族四人分の夕食ともなれば、結構な量の材料になる。
 両手一杯の荷物は果たしてどれだけ重いのやら。
「へーきへーき。それより美珠さんをちゃんと送り届けてきてよ。それくらいはヨウ兄でもできるでしょ」
 あたしも一人で帰れるから大丈夫だよ、って言ったんだけど、なんだか知らないうちにまとめられてしまった。
 秋月くんも留美ちゃんには強く出れないみたい。
「じゃ美珠さん、今日はありがとうございました。ヨウ兄、襲っちゃだめだよー」
「誰が襲うかこんなの」
 うわ、今さりげにひどいこと言われた。こんなのて。こんなのて。
 愕然とショックを受けてる私に、ぺこりと頭を下げて、失礼します、と言い残し、留美ちゃんは雑踏に消えていった。
「ほれ、行くぞ」
「え、あ、うん」
 仕方ない、と言った表情の秋月くんの隣を歩く。
 鞄の中には無事手に入れたCDと、いくばくかのファンシーグッズ。
 あちこち連れ回された秋月くんは終始嫌そうな顔をしてた。
「留美ちゃんいい子だねー。ホントに妹になってくれたら嬉しいのにな」
「断る。留美がいなくなったらうちは一家で飢え死にしちまう」
 あはは、と笑いがこぼれる。
 なんだかんだいって、留美ちゃんはすごい大事にされてるみたい。
 ちょっと、羨ましいな、と思った。
「そういや留美がネコ持ち込んだって、診察費どうしたんだあいつ――もしかして」
「うん、秋月くんの時と同じー。これだからうち儲かんないんだよね」
 留美ちゃんが連れてきた、衰弱しきった猫。
 お父さんは事情を聞くより先に処置室へ搬送して、ほとんど……っていうか何も聞かずに治療を始めちゃったんだ。
 その間興奮状態にあった留美ちゃんの話をぽつぽつとあたしが聞いてた。
 当然お金の話とかも出たんだけど、そんなのあとでいいよって打ち切っちゃった。
「……そっか、悪ぃな。そのうち必ず払うからよ」
 ううん、と首を振る。
 似たような状況でうちへ来る人は結構いる。
 お父さんは、そういう子達を助けてあげたくて獣医になったそうだ。
 お金なんかよりずっと大事なもの。
 そういうものがあるって事を憶えておきなさい、と小さい頃から言われてる。
 そんなお父さんがあたしは何より誇りで。
 お父さんみたいな獣医になりたいな、とあたしも心から思う。
191狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:14:56 ID:x2Dwqar5
「秋月くんもすごい動転してたよね。あたし子犬より秋月くんの方が心配だったもん」
 ぶほ、と秋月くんが吹き出した。
 げほげほとさらに数回咳き込んで。
「わ、わわ忘れろ! ありゃ人生の汚点だ! 気の迷いだ!」
 三ヶ月ほど前。
 雨の降ってた夜に、大けがをした子犬を抱えて、秋月くんがうちに飛び込んできたんだ。
 ずぶ濡れの、今にも泣きそうな顔で、お願いします、助けてやってくださいって叫び続けて。
 そういう人の話し相手は私の役なんだけど、翌日学校でその話を持ち出すと、お前だったのかとか驚かれた。
 動転しててあたしだと終始気づかなかったらしい。
「事故現場からもっと近いところもあったのに、なんでうちに来たの?」
「おまえんとこ、インパクトがすごいんだよ。『わんにゃんびょういん』とか無駄に看板でかいし。素直に野守動物病院とか書けってんだ」
 それは一理ある。
 あたしも電話の応対するときとかちょっと恥ずかしいかなと思ったりするし。
 ともかくもそれから、なんとなくで秋月くんとはお話しするようになった。
「ああいう人良くくるけど、秋月くんほど必死な人って早々いなかったよ。忘れろって言われても無理無理」
「……しょうがねえだろ。目の前で犬が轢かれて、それをほっとくとか、人間ができるこっちゃねえよ」
「放っておく人だって、いっぱいいるんだよ。血まみれの動物を、まるでゴミみたいに見る人だっている」
 しばし、無言で。
 秋月くんはそっぽを向いて、少し歩きを早めた。
 あたしは微笑みながら、やや後ろを歩いて。
「秋月くん、やっぱり変わったよね。中学の頃は、もっと怖い人だと思ってた」
「あー? 別に変わっちゃねーよ。別人じゃあるまいし、そんなぽんぽん変わるもんか」
 そうかも、しれない。
 変わった訳じゃなく、あたしがそんな秋月くんを知らなかっただけなのかもしれない。
 でも、知ってしまったから。
 あの姿を。あの声を。
「あたし、忘れないよ」
 秋月くんは、背中を向けたまま、前を歩き続ける。
 その大きな背中を、まぶしく思いながら。
「わすれない」
 そよいでいた風が、止んだ。
 秋月くんは歩みを止め、うつむいて。
 あたしはそんな秋月くんの背中を見上げながら。
 とくん、とくんと響く心臓の音に励まされるように、唇を開いた。

「あたしね、あたし、ホントに秋月くんのことが――」

 その瞬間。
 びゅお、と空気を切り裂いて、目の前を何か大きなものが横切った。
 あまりに一瞬で何も見えなかったけど、サッカーボールほどの大きさの影は奇妙な弧を描き、すーっと、路地へ吸いこまれるように消えた。
「野守!? 大丈夫か!?」
 何かの物体はすごい風圧で、あたしの体を地面に倒した。
 どすん、と尻餅を不格好についたあたしに、心配そうな秋月くんの悲鳴が届く。
 ――え? 今、一体何が?
 ともかくも差し出された手をつかんで、よいしょと立ち上がる。
192狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:15:16 ID:x2Dwqar5
「な、何? 今の、なんなの?」
 多分何かが入っていった路地の方をみる。
 そっちのほうでは野良犬がぎゃんぎゃんと騒いでるのが聞こえた。
「いや、わかんねえ。鳥のわけねえし、何か――」
 秋月くんの言葉は、そこで打ち切られた。
 ギャンっと響いた、ひときわ大きな犬の悲鳴によって。
 その声の後、路地は再び静寂に包まれる。
 自分がつばを飲み込む音が、やけに大きく聞こえた。
 じりじりと靴底を擦るように、緊張に包まれた雰囲気の中、秋月くんが路地へと近づいていく。
 その背中に隠れるように、息を殺してそうっと路地をのぞき込んだ。
 入ってすぐの、電柱の下に置いてあるゴミ箱。
 その陰に、犬の足が見えた。
 不格好に、中空へと投げ出された形で、ゆらゆらと不規則に揺れている。
 耳を澄ませば、ぶちゅぶちゅと気持ち悪い音が路地に響く。
 それは間違いなく、犬の体のあたりから聞こえていた。
 すっと、目の前に腕が差し出される。
 ここで待っていろ、という事だろう。秋月くんは学生鞄を構え、すり足でゆっくりと電柱へ近寄っていった。
 がらん、と一つ音を立てて、いきなりゴミ箱が転がった。
 果たしてその向こうにいたのは――蠅、だった。
 複眼をぎょろりと蠢かし、熱心に顎から伸びた太いストローのような口を犬の体に突き刺している。
 何をしているかなど考えるまでもなく、食べているのだろう。死んだばかりの犬の体を。
 そこまでが鮮明に解るほど――その蠅は、巨大だった。
 そう、まるでサッカーボールほども体長があって――
「――ひ」
 思わず、喉が動いた。
 叫びにもならず、ただ漏れた、か細い声。
 小さく呻いたその音に、蠅の頭がこちらを向いた。
 お皿ほどもある二つの複眼を光らせて。
「走れ、野守!」
 秋月くんの声と同時、うわんと大気を震わせて、蠅が羽ばたいた。
 三対の肢がもぞりと犬の体を蹴り、空中へと浮かぶ。
 表情のないハズの蠅の顔が、にたりと笑った気がした。
「――にゃろ!」
 ぶぉんと音をさせ、秋月くんが鞄を振り回した。
 けれど蠅は巨大な体にもかかわらず、ものすごい早さで空中を不規則に動き、その一撃をかわす。
 路地の壁に張り付き、きょろきょろと動かした頭の顎のあたりは、犬の血でべっとりと濡れていた。
 頭の奥の方で、危険信号が鳴り響いている。
 何か解らないけど、一刻も早く逃げなければ。それは解ってはいるのだけれど。
 がたがたと震える足はその場に縫い止められたように、まるで動いてくれなかった。
「野守! 逃げろ!」
 蠅の姿が、いきなり大きくなった。
 ――いや、ふくらんだわけではない。単純に――こちらへ向かってきたのだ。ぎちぎちと、顎を鳴らしながら。
 ものの0.5秒も無い時間が、途方もなく長く感じた。
 血に濡れた口の先がぐるんと動き、一直線に私の胸に向くのを見て、心臓が止まった。
 電柱の陰に転がっている、無残な犬の死体。それはまるで、一瞬後のあたしの姿を連想させて、胸の奥から吐き気がこみ上げる。
 けれど身体を動かす時間などはまるでなくて、蠅はまっすぐにあたしを目掛け――
 急に、視界から姿を消した。
 一瞬遅れて、どすんと音がする。それなりの体重を持つ、蠅が地面に転がった音だ。
 秋月くんが投げた鞄が、うまく蠅に当たったらしい。
 背中から地面に落ちた蠅は、羽根をブブブブと鳴らし、肢を不気味に動かしてもがいている。
「野守! 野守! ――くっそ!」
 がっと力強く、秋月くんの腕が回された。
 脇と両足を抱え、あたしを軽々と持ち上げると、地面を蹴って走り出す。
 未だ耳に届く、ブブブブという羽ばたく音から逃げるように。
 ただ必死に、走り続ける。
 そのうちに、路地はすっかり遠ざかっていた。

 電柱の上に佇む小さな影には結局、気づかないまま。
193狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:15:40 ID:x2Dwqar5
 見慣れた『わんにゃんびょういん』の看板。
 家にたどり着くまで、さほど時間はかからなかった。
 肩で息をしながら、秋月くんはまだ私を抱えたままで、家のドアにもたれかかる。
 身体の震えは全然治まっていない。
「あ……あきづき、くん……」
 おそるおそる出した声は、なんとか喉から出た。
 それ以上喋ることはできなかったけど、秋月くんは声を聞いて、その場にずるずるとへたり込んだ。
 あの羽音はもう聞こえず、はぁはぁと息切れを起こした私たちの息づかいだけが響いていた。
「……な……なんだ、ありゃあ……」
 ようやくに聞いた秋月くんの声は、いつもと全く違う、弱々しい声だった。
 それを聞いてもあたしは答えることができず、ただ力なく首を横に振った。
 息を大きく吸い、吐くと、リズム良く刻む自分の鼓動が聞こえてくる。
 視線を胸へとおろすと――そこでどきりとした。
「あ、あの――秋月くん」
「……なんだ。大丈夫か、野守?」
「う、うん、あの、あのね、その――手、が……」
 それだけ言うと、秋月くんはゆっくりと視線を下げていく。
 ある程度まで下がると、ぴしっと凍り付いて――慌ててあたしを下ろした。
「う、うわわっ!? わ、わざとじゃねえんだ、いやその、悪ぃ、野守!」
 そうなのだ。あたしを抱きかかえ、脇から回された秋月くんの手は――あたしの胸に添えられていたのだ。
 そんなこと気にしている場合じゃなかったし、あたしも――秋月くんなら別にかまわない、けど。
 口にしたことをちょっと後悔しながら、おそるおそるに立ちあがる。
 ドアノブを杖代わりに、生まれたての子鹿のようにして。
「……とりあえず家に入ってろ。先生も命さんもいるんだろ。戸締まりして、今日は絶対に家から出るな。いいな」
 こくん、と小さく頷く。
 ――そういえば、お姉ちゃん達は無事だろうか。
 そんなことを考える余裕まで出てきた所で、小さな事実に気づく。
「あ……カバン、置いて来ちゃった」
 荷物に構ってるヒマなんか無かったから、あの路地に放り出したままだ。
 勿論、あそこに戻る勇気なんか全く出ないんだけど。
「だめだ。明るくなって、人通りが出てきてからいけ。遅刻したってしょうがねえだろ。最悪交番にでも届いてるさ」
 もっともだ。
 ふたたびこくんと頷いて、呼び鈴を押す。
 家の鍵は鞄に入っていた為、開けられないのだ。
 中からぱたぱたとスリッパの音が響いて、ほどなくがちゃ、とドアが開く。
「ほいほーい……って美珠か。どした」
「あ、ただいま、お姉ちゃん……いや、ちょっと、ね」
 ドアの向こうからは、くわえタバコにエプロンをしたままのお姉ちゃんが出てきた。
 顔をみるとなんだかほっとして、足の力が急に抜けていく。
 詳しく話す気はあまりしない。
 思い出すだけでも怖気が走るのだから。
 どうやって取り繕うか、それを考える方が優先だった。
 目を丸くするお姉ちゃんに、後ろから秋月くんがぺこり、と会釈した。
「お、久しぶりじゃん、少年。元気か、主に性的に」
「お久しぶりっス、命さん。すいませんけどそいつ、宜しくお願いします。それと今夜は絶対に外に出ないで下さい」
 ぴこぴこと口にくわえたタバコが上下に動く。
 視線はあたしと秋月くんをいったりきたりして。
 お姉ちゃんはふうん、と呟いた後、短く分かった、とだけ返事をした。
「まぁ立ち話もなんだから、上がってけ少年。今なら姉妹でくんずほぐれつご奉仕してやるぞ」
「すげえ魅力的なお誘いですけど、今日は遠慮させて下さい。家族の方も見てこなくちゃならないんで」
 そうだ。一人で先に帰った留美ちゃんは大丈夫だろうか。
 無事に帰ってるといいんだけど。
「……でも、秋月くん、大丈夫?」
「俺のことは心配いらねえよ。一人でならなんとかなるし、逃げることだってできる。お前は自分のことだけ考えてろ」
 そういって、秋月くんはぽんぽんとあたしの頭をはたいた。
 強く言われると何も言えないし、あたしでは何の力にもなれない。
 あたしにできることはせいぜい、手を振ってかけ出す、秋月くんの姿をじっと見送ることぐらいだった。
194狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:15:55 ID:x2Dwqar5
 一歩一歩、ゆっくりと階段を上る。
 地面が揺れているような気がするのは、多分気のせいではないんだろう。
 左手首をぎゅっと握ると、未だに細かく震えているのが分かる。
 もう大丈夫、もう大丈夫と自分に言い聞かせて、二階への階段を上りきる。
 ふう、と一度深呼吸をして、部屋のドアノブに手をかけた。
「わっぷ!?」
 びゅう、と吹いた風に、ドアが強い音を立てて全開になる。
 中をのぞくと、窓が開いていて、ばたばたとカーテンがはためいていた。
 ……おかしいな、窓を開けて出て行った覚えはないんだけど。
 ともかくも、うんしょと声をかけ、ドアを閉める。
 開いた窓からは月明かりがさして、暗いながらも部屋の中を照らしてくれていた。
 灯りをつけようと電灯に近寄ったあたしの足に、こつんと、何かがぶつかった。
「……え、なんで?」
 それは、あの路地に置いてきたはずの鞄。
 サイドには見慣れたキーホルダーが付いていて、間違いなく自分のものだと分かる。
 しばしその場で呆然としていると、ゆら、とカーテンが動いた。
 ――否、それはカーテンではなく。
 窓枠に佇む、一匹の猫の影だった。
 留美ちゃんが連れてきた、あの小さな猫の姿。
 月明かりを背に、ゆらゆらと長い二本の尾が揺れている。
 けれど猫の姿は一匹のみ。
 つまり、その猫は二本の尾を生やしていて――
「こんばんわ。ええと、ハジメマシテ、でいいのかな」


 ――そんな挨拶を、あたしにしてきたのだった。







           To Be Continued...

195狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/02/13(日) 05:20:59 ID:x2Dwqar5
第一話以上でございます。
御一読ありがとうございました。
こんだけ使って登場人物紹介しきってないとか
オリジナルはキツいですねー。

投下間隔は2〜3週間に一話ぐらいのペースを予定しております。
ではでは。
196名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 21:59:35 ID:JInMdKVG
投下乙
197名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 22:45:56 ID:x6BzZhUr
>>195
実にいいね。GJだ。
臨場感があるというか、ものの見事に話に引き込まれた
次回も期待してるぜ
198名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 12:33:39 ID:+mE0dHAh
なんか心理描写に凝った作品の投下が続いてるね
俺的に読める作品と抜ける作品とに分けているんだが、前者寄りと感じる
サイモリルなんかは抜ける作品と捉えている

どっちがどうとかではなく、色んな魔法少女モノが読めて凄く嬉しい
皆さんGJ
199名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 19:55:36 ID:62Yc8AnF
首に戦死した戦友達の契約器を掛けるマスコットだけを心の支えに聖戦を巡る召喚師の魔法少女
実は彼女の契約器に親姉妹、戦友、犠牲者、魔物、魔王の魂がマナとして蓄積され
マスコットはそれで製作者にして嫁だった初代パートナーに彼女を上書きする魂胆で必要量に達すると最強の13番の召喚獣カ・オスとして真の姿を現す

そんな黒歴史ノートが出て来た

天月星時空木火土金水属性とか108種類のボスイラストとか「火魔法をオーブに吸収し木魔法で威力二倍の土魔法返しする魔法少女」とか「時間・空間制御能力の魔法少女」とか実に黒歴史ノートだ。
200名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:36:17 ID:QlYoMDhL
>>195
GJ 読み応えあるな

>>199
黒歴史にエロは入れてないのか
201名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:59:39 ID:M/x4OXrk
魔法少女の中で実力もトップであり、気になる幼馴染みともうまく過ごして
順風満帆だった魔法少女が突如入ってきた新人魔法少女に
完膚なきまでに敗北してしまった事で
地位や、幼馴染みとのポジションまで奪われてしまう挫折と
再び奪還しようと奮闘していく栄光の物語
202名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 00:11:34 ID:Vmzu1Hus
首、戦死、契約、マスコットって単語だけ見たらまマ魔と思ったわ
203名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 04:51:08 ID:2x7wXrOm
先日書いた魔法少女エンジェルメイトの続きを投下させていただきます。
触手、獣姦要素が嫌いな方は御控えください。
序盤が設定だらけですのでエロ目的の方は終盤のみどうぞ
204魔法少女エンジェルメイト-第一話:2011/02/15(火) 04:51:53 ID:2x7wXrOm
 天野巴は魔法少女である。
 だが危機に対して立ち向かう術は無く、勇気すら持たない。
 先日、駅前に現れた触手壺の一つすら対処せずにただ怯え。被害者に治療を施すのみだった。
 戦えない魔法少女、エンジェル・メイト。彼女に接触を試みる転校生の正体は!?

  魔法少女エンジェルメイト-第一話『転校生』

 机の上で祈るような格好で唸る巴の頭の中は転校生に何を言われるのか、そればかりを考えていた。
 昨日の事を知っているという事は現場に居たのだろう。ともなれば、逃げた自分を責めるのは必至。
 それこそ暴力を振るわれることさえありえるのではないかと、恐る恐る転校生達が座っている斜め後ろをチラリと見る。
 他の生徒達が二人を質問攻めにしているため、複数の背中がバリケードになってその様子を伺い知る事はできない。
 ため息を一つ吐き、しかたなく元の姿勢に戻る。
「どうなるんだろう……私」
「今日はため息ばっかりだねえ。幸せが逃げちゃうよ?」
 疲れ切ったような巴の呟きに対して静音の反応は、事情を知らないためにのんきなものだ。
 そんな静音に、少しばかりいたずらをしかけたくなったとしてもそれは仕方ないことだ。
 ちょっとしたやつあたりのようなものではあるものの、ちょっとだからいいだろうと自分を納得させる。
「逃げた幸せってどこを目指すんだろうね。もしかして、ここ?」
 静音の豊満な胸に上から人差し指を当て、スイカの中身を確かめるかのようにトントンと叩く。
 服の上からでもその柔らかさを感じた。
 完璧なまでのセクハラである。
「きゃっ。……もう、ともえちゃんってば。じゃあ私の幸せはこっちに集まってるのかな?」
 お返しとばかりにゆっくりと胸を一突きされ、静音とまではいかないがそこそこある胸に人差し指が埋まる。
 強めの反撃はさらに強い反撃を生む、その結果。
「へぇ……それじゃあ私の幸せ、返してもらおうかな」
 両手の指をわきわきと動かし、鷲掴む。そのまま一揉み、二揉み。
「んっ。ともえちゃん、積極的……」
 若干色っぽい声をあげた静音の声でふと我に返り、教室を見渡す。
 みんなに見られていた。みんなとは、今日転校してきたあの二人も含めてだ。
 静かな教室内。この上なくやってしまった感。
 どうにか弁解しようとして立ち上がり、周囲にアピールする。
「あ、いやこれは同じ部屋の時によくやってるコミュニケーションというか――」
 逆効果である。
 言いたかったのはコミュニケーションとる事自体がよくやってる事であって、胸に触れる事はほとんどない。
 しかし、これでは胸を揉む行為をよくしてると取られてしまってもおかしくない。
 きゃーきゃーと黄色い声が上がる。ほほうと納得する者もいる。
 女学生は色恋毎に興味津津なのだ。それも同棲している同性ともなれば他人毎とも言い切れない。
「いやはや、二人はそういう関係だったか。馴れ初めを是非聴かせてもらいたいね」
「どのくらい進んでるのー?」
「どっちが攻めるのかな? 毎日交代?」
 一気に囲まれ、質問攻めである。もはや転校生の事で悩んでいる暇など無い。
 困り切った巴を、転校生二人は席についたまま冷静に見続けていた。
205魔法少女エンジェルメイト-第一話:2011/02/15(火) 04:52:47 ID:2x7wXrOm


 そういう関係では無いと説明を繰り返し納得してもらうことになるまで、結局は放課後までの時間を要した。
「納得してくれてない人がちらほら……というより結構居た気がするなあ」
 冗談めかして聞いてくる人よりも割と本気の質問をしてきた人がいた多かったがする。恐るべし女の園。
 普段静音と共に寮に戻るのだが、今日は転校生に呼ばれているからと言って先に帰ってもらっている。
 それを聞いて、浮気は駄目だよ? と返した静音のマイペースぶりは流石だと巴は思う。
 屋上へのドアの前、ドアノブに手をかけたところで動きを止める。
 慌ただしくなったおかげで忘れていた、緊張感を思いだす。
 そこに浮かぶ一つのアイディア。
 聞こえなかった事にする。
 あの時の呼びかけは聞こえなかった。そういうことにするだけでとりあえずこの場は逃げられる。
 その後の事を考えない浅はかな考えではあるものの、彼女にとって今それは最高の選択肢のようにすら思えていた。
 ドアノブにかける筈だった手をゆっくりと引き、一歩下がり背を向けようとする。
 しかしそれは、錆びついたドアが鳴らす音によって遮られる。
 ドアがこちらに向けて近付いてくる。それは、向こう側から開けられたという事。
 開ききった扉の前で、ツインテールの少女が両腕を腰に当てていた。
「なーんで逃げようとするのよ……」
 その少女のツリ目が口以上に物を言う。呆れたと。
「あ、あはは……なんとなく?」
 完全にバレていた。とりあえず笑ってごまかさずにはいられない。
「ほら、こっち来る! 寒いかもだけど我慢我慢!」
 巴の腕を引っ張り、屋上のフェンス付近まで近付く。
「千里も! いつまでもそんなところでポテチ食べてないで!」
 ドアの方に振り返り、斜め上に向けて叫ぶ彼女が声をかけた方向を巴も釣られるように見る。
 そこには屋上の入り口の上に設置された円形の給水塔の上に座ってポテトチップスを食べる銀髪の少女がいた。
 白いマントに身を包み、履いているブーツも付けている手袋も白。
 純白一式のその装備の中、一際目立つのが燃えるような真紅の瞳。
 それが巴達を見据えている。
 呼びかけに頷き、千里と呼ばれた少女は立ち上がり飛びおりる。
 給水塔は高所に設置しており、そのまま着地すれば足を怪我してもおかしくはない。
 しかし、そんな心配は無用とばかりに平然と着地し二人の元へと歩いて近付く。
 真正面から見るとマントの中の服装が分かる。
 白いハイレグのワンピース型水着のようなものと、首から下げた真っ赤な色をした三日月のペンダント。
「あのペンダント……」
 そう呟いた巴に、ツインテールの少女は微笑む。
「そ、正解。彼女はまぎれも無く篠原千里。今はホワイトハーミットって呼んだ方がいいのかな」
「じゃあ、彼女は」
「彼女も、魔法少女。あなたと同じね」
「私と、同じ……」
 そう呟く頃にはホワイトハーミットは話をするのに不都合の無い距離に近付いていてその歩みを止めていた。
「よろしく、ね」
 静かな声で一言。
「あ、うん。……はい? よろしくお願いします?」
 なんとなく敬語を使った方がいいような、そうでないような。
 そんな疑問から巴のイントネーションはなんとも微妙なものだった。
 苦笑し、ツインテールの少女は話を続ける。
「さて、それじゃ。何から話しましょうかねっと」
 人差し指を突き上げ、お茶目にウインクを一つ。
 その様子に、怒られるわけじゃないと感じ取りホッと一息をつく巴であった。
206魔法少女エンジェルメイト-第一話:2011/02/15(火) 04:55:38 ID:2x7wXrOm
◆ 
 
「なーんで名前知らないかな! 自己紹介したじゃない!」
 怒られた。
 何か聞きたい事はあるか、そう問われた為に
「じゃあ、まずは名前を……」
 そう問うたのがまずかった。
 ツインテールの少女がビシッっと二つ名のようなものを語ったのに対して、「あの、本名を……」と返してしまった。
「じゃあとりあえずこっちからね。彼女が篠原千里。魔法少女ホワイトハーミット」
「よろしく」
「あ、はい……よろしくお願いします?」
「それはもういいから」
 曲げた右手をスナップ利かせて元に戻して突っ込みのポーズ。
「で、あたしが桃野楓。同じく魔法少女で鋼のフォーゼメイデンね」
「さっきみたいに格好良く自己紹介しないんですか?」
 あっさりとした自己紹介に疑問を挟む。先ほどはノリノリでポーズまで決めてくれたからだ。
 それを聴いて眉をピクリと動かす楓。
 両腕を伸ばして巴の頬をつねる。
「あんたが話の腰折ったからでしょうがぁー!」
「いふぁい! いふぁいへふ!」
 つねった頬をぐにぐにと押し引き。巴涙目である。
「あんな雰囲気で格好付け直せるか! あと敬語もいらない! オッケー了解!?」
「ひょうはい! ひょうはいへふ!」
 必死に頷く巴の頬をゆっくりと離す。
「うぅ……痛かった……」
「じゃ、自己紹介1、2、3、キュー」
「え、ええ!? 天野巴ですエンジェル・メイトですよろしくお願いします!」
「はい、よろしく。それじゃ改めて、何か聞きたいことはある?」
「え、ええと……」
 思考する。まずは何から聞くべきか。
 当たり前の事を聞いたらまた失敗してしまうのではないか。
「あー……こっちから話すから分からないこととかあったら適当に口挟んで」
「は、はい」
「もっと気軽でいいから」
「う……うん」
 楓のペースが早過ぎてあまりついていけていない。
(静音とはまた逆のマイペースだなあ……)
「とりあえず、私達が転校してきた理由。それはエンジェル・メイトの護衛」
「え、護衛!? そんなちっちゃいのに……」
 目の前の話に集中していなかったがゆえの正直すぎる感想。楓の眉が再びピクリと動く。
「……ちょーっと、まさかそんな形で口挟んでくるとは思わなかったかな」
「疑問は当然。実力を見てもらえば早い」
 聞こえてきた声は巴の真後ろから。
 巴は自分の心臓がビクリと跳ねるのを感じた。
 後ろを向けばそこには千里の姿。
 いつの間にか移動していたらしい。手にはポテトチップスの袋が握られていた。
「なるほど、それはもっともね」
207魔法少女エンジェルメイト-第一話:2011/02/15(火) 04:56:58 ID:2x7wXrOm
 感心して頷く楓が次に見たのは巴にポテトチップスを一枚渡そうとする千里の様子だった。
「握って」
「……え?」
 受け取ったポテトチップス。それを食べてというのならば分かる、それを握れというのは一体。
「私に見えないように」
「ちょっと待ったちょっと待った! やりたいことは分かる! 分かるけどそんな脂っぽいもの握らすな!」
 どうするべきかと悩む巴を救ったのは楓。手に持っていたポテトチップスをひったくると、千里の口に入れた。
「おいしい」
「よかったわね。……それはともかく、千里の力の一つは透視能力なのよ。それを見せたかったんでしょうけど……」
 だからってポテチて。そう呟いた後にさらに続ける。
「あとは五百里眼。これはすっごい遠くまで見渡せるって感じね。ただ、前百八十度限定」
「え、じゃあもしかして。透視とその五百里眼っていうのを組み合わせたりは……」
「できる」
 すごい、と驚きを隠せない。まるで超能力者だと巴は言う。
 魔法少女に対して超能力者のようだ、などという感想はおかしなものである。
 これを使って昨日のあなたの様子は千里が見てたの、と楓は付け加える。
「それだけじゃない」
 僅かに誇らしげに千里はほんのりと微笑する。
「来て……『暁』」
 呼びかけに答えるように、彼女の赤い三日月のペンダントが光りだす。
 その閃光もまた、鮮やかな紅色。
 光が収まる頃には彼女の左手には大型のスナイパーライフルが存在していた。
 そのスナイパーライフルは取っ手の底が尖っていて、半円形の刃物のようだ。
「弾は魔力で生成する。弾切れの心配は少ない。こうやって使えば……」
 右手のポテチ袋を地面に置き、両手でライフルの筒部分を持つ。
 取っ手の刃物部分を相手に向ければ、それはまるで斧のようだ。
「この刃は、斬った対象の魔力を吸い取る。この二種類の使い分ければ何の心配もいらない」
 理解した――これが、本物の魔法少女。
 巴にしてみれば打ちひしがれるような思いだ。たった一つの能力しかない自分とはまるで違う。
 それと同時に、自分が戦えなかった事は仕方が無いのだと正当化された。
 手札の数が段違いなのだから当然だ、と。本来戦うべきなのはこれだけの力を持った人間……。
 二十六点しか取れなかったテストで、同じクラスの天才の解答を見せつけられているような感覚。
「そして」
「まだあるの……?」
 その点数が九十四点で、残りの六点が教師のミスだったので実質百点だった。そんな気分。
 勉強の出来る巴にしてみれば、普段は天才の側なのだ。
 しかし今は凡人の、二十六点の側。いや、それ以上の差かもしれない。
「気配操作。いるように見せかけて、いない。いない筈の場所に、いる」
 巴は首を傾げるばかり。ただでさえ気落ちしているだけに理解しようとする気が薄いせいもあるだろう。
「ほら、さっきいきなり千里に声かけられたでしょ? ああいうのが自由自在に出来るの」
 助け舟は楓から。それでなんとなく掴めた気になる。
「目の無いセイブツには特に有効。暁から放った魔力を破裂させて閃光弾のように使えば大体の相手から逃げられる」
 これであなたを守る、とホワイトハーミットは言う。
 成程、これだけの力があるならどんなものからでも守って貰えるだろう……ぼんやりとした思考の中でふと気付く。
「さて、それじゃあたしの力だけど――」
「待って! そういえば護衛って……どうして?」
 楓はポケットから何かを取りだそうとする仕草を途中で止める。
「あれだけの力を持ってる人に守られなきゃいけない理由なんて、私にはないのに」
「昨日の。現場にいたあれ、もし魔法少女が襲われたらどうなると思う?」
208魔法少女エンジェルメイト-第一話:2011/02/15(火) 04:57:22 ID:2x7wXrOm
「えっ」
 唐突な問いに、彼女はすぐに答えが思いつかなかった。
「それは……魔法少女だって人間だから、あの生き物を産まされて……」
「そうね、正解」
 それだけじゃなくてね、と続く。
「産まれたやつは母体と同じ力も持って生まれるのよ。……父親、のも。全部引き継いで、何匹でも。何十匹でも」
 自分の言っている事に嫌悪感を露わにしながら楓は続ける。
「さて問題。何の力も持たない一般人と、不思議な力を持った魔法少女。どっちが狙われる?」
「魔法少女……」
「そうよね。あの生物、でっかいのいたけど。元々はもっと小さいのの集合体なの。じゃあもし……」
 一息。
「一匹一匹が治癒の力を持ったらどうする?」
「あっ……」
 それを狙って、あの化け物が襲ってくる。それも大量にだ。
 想像しただけで身震いしてしまう。
「攻撃しても攻撃しても回復して、数に物言わせて襲われたとしたら……私どころか千里だって無理ね」
「…………」
 巴に出来るのはただ沈黙し、話を聞く事だけ。
「ちなみに引き継ぐ能力の数に限界があるって報告は無し」
「あくまで仮定として。もし能力数に制限が無いとすれば」
「最終的に誰も敵うものは無く、更なる力を得ようとしてすべての魔法少女は為す術も無く……」
 楓は握り拳をつくる。強く、強く。
「その手駒として一匹でも多く産ませようとするから……! 捕まって、救出されない魔法少女はずっと……!」
 そこまで話して、ふと我に返る楓。
 興奮していたのを隠すかのように咳払い。頭を掻く。
「とにかく、そういうわけで護衛は必要なのよ。これは決まってることなの、国の方針で」
「国……?」
 疲れ切った巴の心はもはや鸚鵡返しをすることしか出来なかった。
「そ、国。研究機関とかあるんだけど。それは今度一緒に来てもらう事になってるから、その時にね」
 そこまで話したところで、ホワイトハーミットの体が白い光に包まれる。
 変身を解いた篠原千里の姿へと戻っていた。ペンダントの三日月も白色で、変身時のように赤くは無い。
「どうかしたの、忍?」
「二人とも疲れてるみたいだから、今日はこのくらいにしておいた方がいい」
「なるほどね。ありがと。それじゃあ……」
 終わりだ、と肩を降ろす。
 情報の量も質も、巴の体に大きな負担をかけるものだらけだった。
 今日はお風呂に入って早く寝よう、それが一番の願い。
「あと二つ三つ、重要なこと話したら解散ね」
 ずっこけずにはいられなかった。
 校長先生の長話がキリのいいところだから終わるかと思ったら全然別の話に変わった時のような悲しみに近い。
「そんな顔しないでよ……あたしだって疲れてるんだから」
 はいはい、と手を鳴らす。
「一つ、あの生き物は通称『性物』。性的な事してくる物体で性物って覚えてね。普段そういう呼び方だから」
「一つ、髪の色。あたしのね。一般人には違和感阻害の術でごまかしてるから普通の人は気にしないの」
「理由としては私は変身済みで戻らないから。常時変身型(ウィザードタイプ)って言って……これ長くなるからパス」
「違和感疎外の術が一般人にしか効かないのはそういうのしか修得できなかったから」
「魔法少女に効果ある術は万一性物が持った場合、性物が隣にいても違和感感じなかったりするから覚えちゃ駄目なのよ」
「とにかく、私の髪の色はそういう裏技使ってるから一般人の前で話さない事。術の効果切れちゃうの」
「一つ、……はいこれラストだから頑張る!」
「性物は魔力の少ないものなら体内に侵入してそのまま乗っ取ることが出来るから犬とか猫みても油断しない!」
「以上! お疲れ様! 帰る!」
 ペラペラと喋るだけ喋り、それじゃと手を上げると楓はスタスタと早足で校内に入っていく。
 同じように手を上げ、千里もゆっくりと歩いて校内へ。
 ただ一人残された巴は。
「髪の毛の話、必要だったかなあ。あれが一番長かったんだけど……」
 そう呟き首を傾げ、校内へと入っていく。

 その日巴が見た夢は、楓が腕を触手のように伸ばし頬をつねりながら「髪は女の命なのよ!」と繰り返すものだった。
209魔法少女エンジェルメイト-第一話:2011/02/15(火) 04:58:31 ID:2x7wXrOm


 空想の中の悪夢に苦しむ者もいれば、現実に起こり得る悪夢を阻止する為に戦う者もいる。夜とはそういうものだ。
 性物達が本格的に活動を開始するのは深夜が中心であるためである。
 魔力感知の能力を持つ魔法少女は本部へ連絡を入れる。
 戦闘能力に長けた魔法少女は本部から指令を受ける。
 この報告者と派遣者が現場へ赴き、性物を撃破するというのが基本的な流れだ。
 派遣者は本来人数が多ければ多いほどいいのだが、最近では一人しか派遣されない。
 非戦闘魔法少女の護衛に人数が割かれ不足しているため、やむを得ない事ではある。
 それでも魔法少女は負けないのだと、信じられている。
 今まで何度も、あらゆる不都合や困難を乗り越え世界の危機を救って来たのだ。その不思議な力によって。
 ……その力を複製し量産するのが、性物という存在だ。
 魔法少女の天敵とさえ言える存在。
 それを相手に今夜も魔法少女が一人、戦いを挑む。
 世界の平和の為に、その身を犠牲にして。

 電柱の上に立ち、静かに周囲を見渡す一人の少女がいた。
 指先の空いた手袋、底の厚いブーツ、ふとももまで見えているミニスカート。
 美しい肢体を飾る服の色は青、そしてわずかな白。
 魔法少女ブルーシンガ・アクア。
 ネックレスの中心に輝く宝石が月の光に照らされて、映える。
 彼女は視線を一か所に定めると、ただそれのみに注視した。
 人が二人、三人通れそうな広さの路地を埋め尽くし、のっそりと進む触手の塊。
 赤黒いその身体は複雑に折れ曲がり、まるで絡まった糸クズのようだ。
 飛翔。その閃光は青い軌跡を描き敵の進行方向に立ち塞がる。
 ちょうどマンホールの上に着地したブルーシンガ・アクアは性物を指し、口上を述べる。
「世を脅かす穢れたその身、綺麗にしてさしあげましょう!」
 目の前の女を獲物とみなし、狙いを定めた触手は彼女に向けて何本もの触手を伸ばす。
 それらが掴んだのは女体ではなく、激流であった。
 マンホールの蓋は乗っていた魔法少女ごと穴から逆流した水に持ちあげられ、バランスを崩し揺らぐ。
 上方向からの衝撃により、それは落下を始める。
 衝撃はブルーシンガ・アクアが強く踏み抜いたためであった。
 彼女はその勢いで瞬時に触手群の後ろへと回る。
 着地の体勢のまま敵に背を向けつつも、その手のひらは相手の方を向けていた。
 いまだ続く激流。そこから一本の水の塊が分かれ、性物を貫通し魔法少女の手の中に握られる。
 それを一振りし、あらためて振り返る頃にはその右手の中に一本の剣があった。
 剣を横に構え突撃。右腕一本で触手を切り抜く。
 激流の前で止まり、再び振り返り剣を相手に向ける。
 一息。微笑を浮かべれば。マンホールの蓋は今やっと地面に落ちたらしくコンクリートの地面とぶつかる音がした。
 それは声などあげはしないない。口など存在しない生き物だ。
 のたうちまわるように暴れている。
 その衝撃で撃破した一部分がぼとぼとと落ちていく。
 触手の塊は体当たりによる反撃を試みる。それは先程の魔法少女の突撃の速度とは雲泥の差。
 しかし、もしそれが当たれば。
 彼女の身体を完全に包み込み為すすべなく犯す事も可能だろう。
 当たることがあったならば、の話であるが。
 彼女の後ろで続く激流は二又に分かれ、それらは左右同時に性物へと襲いかかる。
 水を浴び続けるそれを前に、剣は青い焔を先端に灯す。
「穢れを、落としなさいな」
 右の激流に剣を差し込む。
「……シャフツ!」
 一言唱えた瞬間。
 水の塊はボコボコと音を鳴らしながら蒸気を生む。
 圧倒的な水量と熱量に耐えられなくなった触手群は吹き飛ばされ、T字路の電柱へと勢いよくぶつかった。
 そこでマンホールから発生していた水は止まる。
 ピクリとも動かなくなった性物へと歩み寄りながら、周囲を見渡す。
 どこもかしこもずぶ濡れだ。
「少し、やりすぎてしまったかしら」
 そうひとりごちて、性物の目の前へ。
「これで終わりね。さっさと帰って寝直したいの」
210魔法少女エンジェルメイト-第一話:2011/02/15(火) 04:59:38 ID:2x7wXrOm
 右手の剣を振り上げた瞬間。
 触手群の内側から再び伸びてくる数本。
 しかしそれは彼女とはまったく別の方向に。
 その先をふと見ると。
 犬がいた。
 首輪もついていないような野良犬だ。
「くっ……」
 ブルーシンガ・アクアはその数本を一本足りとも逃さず斬り払う。
 その代償として。
「しまっ、た……」
 内部から伸びる第二波の触手を避け切れず右手首を取られてしまった。
 危機はそれだけではない。
 先程助けた犬がなにを思ったか、ブルーシンガ・アクアの元へと走ってくるのだ。
「駄目よ! こっちにきちゃ駄目!」
 その必死の呼びかけ関わらず、野良犬は走る。
「駄目! っ……!」
 背中から飛びかかる野良犬。体勢が崩れ両膝をつく。
 それと同時に手首の触手をきつく締められ剣を落としてしまう。
「ワン!」
 一鳴きし、元気よく振られる尻尾。そして、腰。
 犬のモノが布越しにぶつかってくる。
「いやっ! 駄目!」
 先程までとは違う犬に対する駄目の意味。
 そしてふと気付く。
 性物には他の生物に寄生する能力があり、その場合感知能力に引っかかりにくいのだと。
 もしかすると、この犬は……
 そうだとすれば、なんて単純な罠。
「それでもまだ負けていませんわ!」
 水の大量操作、そして愛剣フレイアブレードで消費した魔力。
 しかしそれは彼女の総魔力量の一割にも及ばなかった。
 勝算はある。ブルーシンガ・アクアは水と熱の能力者。
「手首を抑えているこれを焼き切ってしまえば……!」
 皮膚の温度を上昇させる。
 慌てたように他の触手が他の箇所に巻きつく。
「どれだけ数で押そうと。な……!」
 おかしい。
 魔力が、吸われている。
 まさかそんな、と彼女は呟く。
 この一帯の性物はまだ魔法少女を捕らえた事は無く、性物本来の力以外の特殊な力は無いと説明されていた。
 説明を忘れていた? 接触戦にも強い彼女をわざわざ魔力吸いの相手と戦わせるメリットは無いはずだ。
 しかし、現実として今戦っている。
 だから。
「今やれることをするだけですわ……貴方が魔力を吸いきるよりも早く、焼き切ればいい!」
 どんどんと上がる皮膚の温度。吸われる魔力。
「魔力量には自信がありましてよ……っ!」
 肩に乗せられた両手。
 それを忘れてはいけなかった。
 ずん、と。強く押し当てられる犬のモノ。
 一度意識してしまうと頭から離れない。
 もしこのまま、衣装を突き破られてしまったらという仮定。
 それは集中力を散漫にし、思うように熱量が上がらない。
 まとわりつく触手が増えていく。
 他の触手が吸った魔力を供給されることで、体を無理矢理動かしているようだ。
 増えれば増えるほどに魔力は加速度的に吸収され。
「ああっ……」
 ついに、吸い尽くされた。
211魔法少女エンジェルメイト-第一話:2011/02/15(火) 05:00:46 ID:2x7wXrOm
 目の前を見れば瀕死だった筈の触手群はすべて動いている。
 そして数匹が彼女の右手と左手を一つに巻き取り、電柱に絡まった。
 その電柱を中心に触手達は集まり壁を作り、天井をつくり……『部屋』となった。
 ここにあるのは蠢く『部屋』そのものと、魔力を吸いつくされた魔法少女。
 それを縛りつけた電柱と、両肩に手を乗せ腰を振り続ける一匹の犬。
「くぅっ……」
 なんとかして逃れようとする魔法少女。しかし絡められた手首の触手はもちろん、両膝も触手が抑えていて動けない。
 それでも腰を動かし、お尻を振るように抵抗したことで犬が一旦体を離した。
 ほっとしたのも束の間。短いスカートの中に押し入り、布の上からアソコの臭いを嗅ぎ始めた。
「うそ、いや、そんなところやめなさい!」
 荒い鼻息が彼女の性器に当たる。
 今度はどれだけ暴れても犬は諦めない。
 そして、ペロリと一舐め。
「ひっ……いや……」
 体が震える。
 捕食されるようなイメージ。
 床から生える一本の触手が、彼女の股布をずらした。
 そこでもう一舐め。
「ひっ! いや、いやぁぁぁ!」
 誰にも触られたことの無い秘部。
 それを舐められる嫌悪。
 そして繰り返される舌による愛撫。
 ペロ、ペロ、ペロ、ペロ……。
 何度も、何度でも。
 その度に彼女は、嫌。と言い続けた。
 変化はすぐに現れる。
「うぅ……嫌、嫌……ぁ……?」
 興奮しているのだ。
 彼女の心が、それを求めているような。
 そんな気分を確かに感じた。
 腰が揺れ方が変わっていた。拒否するものから誘うようなゆっくりとした動きへと。
「なんで……そんな……」
 答えは単純なもので、性物はその粘液に媚薬の作用がある。犬に寄生した性物は唾液にその作用が移っていた。
 魔力を吸収され、心を乱されているために魔力による抵抗が出来ていないのも一因だ。
 しかし彼女はそれを知らない。
 犬に舐められ悦んでいる身体に羞恥心を感じている。
 その羞恥心をどこか心地よい、と思ってしまった。
「あっ、ああっ……んっ、ふぅ、んっ……あ、ああっ! ――――!」
 次第に激しくなっていく責めに耐えきれず、絶頂。
「はぁ、はぁ……あぁ……」
 ぐったりとした身体。
 肩に肉球の感触。
 振り向けば、それは――
「あ……いや……」
 準備は万端だ、とばかりにお尻の割れ目にたくましい一物をこすりつけているところだった。
212魔法少女エンジェルメイト-第一話:2011/02/15(火) 05:01:08 ID:2x7wXrOm
 そのまま、先端を秘所へと挿入していく。
 ゆっくり、ゆっくりと進めば抵抗する箇所に突き当たる。
「いや……犯される……」
 ただ思うがままの一言。
 しかしそれは彼女の中で。
 何か不思議な響きがあった。
 みしり、と処女膜が軋む気がした。
「おか、される……犯される……!」
 秘所から流れる一滴の赤い雫。
 それが触手で出来た床に滴った瞬間。
「おかされ――!」
 一気に、貫かれた。
 彼女の最奥へと到達した犬の一物。
 始まるピストン運動。
「おか、されて……る……犯されて……」
 ぐちゅ、ぐちゅと掻き混ぜられる愛液。
 ぱん、ぱんと音を立てる結合部分。
 そのリズムは少しずつ速くなり、そして。
「おか、されっ、て……! イっ、ちゃぅぅ――!」
 犬のイチモツの根元が唐突に膨らんだ衝撃で再度の絶頂。
 子宮へと吐き出される白濁。
「すごっ、い……でて、るっ……でてるぅっ……」 
 精液が送り込まれる毎に彼女はびくりと肢体を震わせる。
 一秒。
 十秒。
 三十秒。
 一分。
 五分。
 十分。
 十五分……。
 射精が終わるまでずっと、ブルーシンガ・アクアは嬌声をあげ続けた。
 長い射精の結果、彼女のお腹の中は精液でつまったお腹は妊娠しているかのように。
 その股下には大量の精液。へその下あたりから爪先まで、白濁一色になっている。
 ずっと縛られたままの両手首。その触手に全体重をかけただぐったりとしながら身体を休める。
 しかし。
 ずっと股布をずらしていた触手がそれを思いきり引っ張る。
 その勢いで戦闘服に腹を押され、溜まった精液がまるで射精のように飛び散る。
 それでもまだまだ膨らんでいる腹。
 触れられる尻穴。
「はぁ……は、ぁ……?」
 股布部分が引き裂かれ、後ろの穴まで完全に露出していた。そこに、一本の触手が触れていた。
「う、そ……もう、むり、ですのに……」
 彼女の体はたしかに限界を迎えている。
 しかし、彼女の心は。
「また……犯されて、しまいますのね……」
 それを歓迎していた。
213魔法少女エンジェルメイト-第一話:2011/02/15(火) 05:01:33 ID:2x7wXrOm


 寄生した犬の精液にもまた、粘液以上に強い媚薬の効果があった。
 あれだけ注ぎこまれれば抵抗できる人間などこの世には存在しないだろう。それが魔法少女だとしても。
 触手もまた、不浄の穴を犯した後に前の穴で射精をした。その間は犬がお尻を責めた。
 交代で繰り返される凌辱。
 朝を迎えるまでそれは続いた。
 夜が明ける頃、触手はブルージンガ・アクアと犬を内部に入れたままどこかへと移動した。
 とある秘密の場所に潜み続けるそれらは今。
「また、産まれてしまいます! でるっ! でるっ……!」
 魔法少女に出産を繰り返させることで戦力を増強していた。
 触手から生まれた性物は、見る限りでは普通の触手にしか見えないがきっとアクアの力を手に入れているだろう。
 犬から生まれた性物は外見からして違っていた。
 自由に動き回る液体。それらは自由に硬度を変え、色さえも自由自在だ。
 それだけではない。親となった犬に擬態することさえ可能としている。
 生まれた子もすぐに成長し、母体であるブルーシンガ・アクアを凌辱する。
 そして、また孕む。
 もはや一人では手が回らないブルーシンガ・アクアに続く次の犠牲者が出るのはそう遠い未来の話ではないだろう。



 携帯の着信音が鳴る。携帯を開き、電源ボタンを押す。
「はい、もしもし。……え、アクアが捕獲された!? 緊急出動、はい、はい。了解しました。それでは」
 通話終了、耳から携帯を離す。
 ピンク色の髪をしたツインテールが揺れる。
「千里! 緊急出動! ……巴、あたし達ちょーっと出かけて来るけど、一人で出歩いちゃ駄目だからね!」
 次の犠牲者が出るのは、そう遠い未来の話ではないだろう……
 ――第二話に続く。
214名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 05:02:06 ID:2x7wXrOm
以上です。長文駄文失礼しました。
215名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 07:19:39 ID:DC9dICn5
だれか魔法少女になって規制を倒してくれ……
216名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 07:31:08 ID:z+DZ6RuX
>>214
乙乙っす。
だいぶ読みやすくなって素直に内容が楽しめました。
子供に孕まされる母体はやはり萌えなのです。

やたら感想・書き込みがすくないと思ったけどみんな規制なん?
217名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 08:50:47 ID:EAhsNEYf
>>214
GJ!
主人公が犯されたら、ジ・エンドなのか………これは中々スリリングな予寒。
218名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 11:16:23 ID:G6yiOpKK
エロいな畜生!

だが、ライフルの筒とか取っ手とかいう表現は悲しい。
ちゃんと名称で表記したほうが様になる。
ぐぐればすぐ出てくるんだしね。
219名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 12:10:39 ID:9efSvOTc
>>214
GJ
こんなに能力のバラつきがある魔法少女側において、
まさに戦闘屋に相応しい能力なブルーシンガ・アクアさんが早々に堕とされてるとか
既にどうしょうもない状況なんじゃ…
220名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 14:07:16 ID:ICdH+uDs
水制御能力持ちが親の性獣と初夏さんみたいに水を被ると力が出なくなる魔法少女の子だと
水魔法と火魔法が合わさり最強に見える!のか
自分の撃った水鉄砲でヘチョるのかが気になる。
221名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 15:04:45 ID:DC9dICn5
>>218
異世界なら銃をおちんちんと呼び、弾丸を精子と呼ぶ世界かもしれないじゃないか

その世界ではそういう呼び方なんだよ

あと乙
222名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 15:05:32 ID:MsUyLDSY
状況がどんどん絶望的になっていくのがいいな!
223名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 15:59:04 ID:uglx6Iu+
>>215
ニダーランやれば規制に困らないくらいには●手に入るよ
スレ違いだから自分で調べて欲しいけど
224名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 22:47:34 ID:2x7wXrOm
>>218
まったくもってご指摘の通りです。次からはバレル、グリップといったワードを使わせていただきます。
おかげさまで作品の完成度が高まりましたありがとうございます。少しでも具体性が出せるように
白い銃身を持ったステアーSSG69のようなもので銃床からグリップ下を通りトリガーガードの先の部分まで続く巨大な刃を持つ
といった形にしたいと思います。

>>220
子を産み能力継承される際に劣性遺伝子が駆逐されて云々かんぬん……
という小難しい理屈がある感じのご都合主義と考えて頂ければ。自由に能力を使う性物に謙虚さはにい。
性物の引き継いだ能力はある程度噛み砕かれ簡略化される場合もあります。エロシーンで使いたい時、それが顕著になります


質問疑問大歓迎です。矛盾点の指摘は改善することで作品の完成度が上がるのでとてもありがたいと思っています。
今後は大体、共通ルート、選択肢による凌辱BADEND、正解ルートまでまとめて投下する予定です。
後はときおりIFとして、本筋では入れられなかった没エロが投下出来たらと思っています。
抜けるエロ妄想のお手伝いができるように頑張っていく次第ですのでもしよろしければこれからもよろしくお願いいたします。
GJや乙等々、ねぎらいの言葉ありがたく頂戴しています。ありがとうございます。
エロの無い長文失礼いたしました。エロシーン書きたさのあまり描写不足が多くならないよう気をつけつつ続きは準備中です
225名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 00:52:24 ID:yh7YZzVO
元は食料生産力アップ用の20才になると発症する殺人ウイルスや天道地獄・新生森より自重しない性物……
勝てる要素が無いな
226名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 22:25:09 ID:xZ/pfJh2
魔法少女(男の戦闘面での師匠)←→男←魔法少女(師匠のライバル)
な魔法少女物は誰か書いてたか
227名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 07:57:03 ID:FNMT+iV7
この前の仮面ライダーに出てきたライオンとクラゲの怪人って、凄くエロパロ向きかもしれないとふと思った
ライオンの身体能力とクラゲの分裂能力・放電能力。
少し改造するだけでちょっとしたエロ怪人になりそうだわ
やっぱり特撮の怪人・怪獣ってエロパロ向きな奴多いよねぇ

>>226
まだ、いないんじゃね?
228名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 11:00:02 ID:GxE9U2PH
魔物と人間の真剣勝負の異種格闘試合の17回防衛のチャンピオンだったが、魔界の奥の方から来た挑戦者にベアハッグしながら客に見えないように処女を奪い、そのまま失神KOさせられるという屈辱を与えられ
その挑戦者を追うために適正無いけど魔法少女となった超高校生級格闘魔法少女
適正が無いため魔力・魔力耐性は並み以下な分、身体能力強化だけは高く変身や魔法は全てカートリッジ式
229魔法銃士戦争9-A:2011/02/17(木) 23:39:36 ID:I5Vc/CFn
※TS物っぽい描写があるかも知れません。苦手でしたらごめんなさい。


私こと日野朱美は何やら面倒くさい出来事に巻き込まれている
流れとしては、まず順一から話があるからと何時もとは違う喫茶店にて
と誘われたので、いくら気心が知れた気安い間柄と言えど
やっぱり異性の目は少し気になるお年頃だ
朝風呂に多少入り、身だしなみも多少整え、それなりにお洒落して来てみた近所のファミレス
何やらここのバイトで給料が入ったから
日頃巻き込んでしまっている罪滅ぼしも含め奢りたかったらしい
断るのも順一が気にしそうだし、ご相伴に預かろうと思った訳だが
「おざーっす!ヘルプ言われて来ました古河で、す・・・」
とりあえず、私と順一とロン毛で無精髭なバイトの兄ちゃんの時は止まった
そして今、深夜の22時にそのバイトの兄ちゃんのシフトが終わるまで待ち
私達二人とバイトの兄ちゃんは空いてる適当な席にて相対する
私達と視線を合わせるのが気まずいのか
仕切りに四方へ目を泳がせるロン毛なバイトの兄ちゃん、改め古河太和さん
以前、私達を急に襲ってきた橙色の魔法銃士とは思えない落ち着きの無さだ
「まさか店舗が違うだけで同じバイトだったなんてな・・・」
順一がそう言うや、いきなり低姿勢で弁解してくる古河さん
「い、いやーあの時は新しいアビリティに浮かれちゃってて・・・」
と自分の前回の言い分を話すものの私達の胡散臭げな視線を送る私達
「本当に悪かったってよ。ドレイナーズ狩りからそう時間経ってなかったし・・・」
そんな時は多少テンションがハイな感じになっちゃっても自然だろ?
と古河さんは言いたいらしい。
「俺は別に仕掛けてきたこと自体は否定しませんが・・・」
と言いつつ順一はジト目を古河さんに向け
「何やらこいつを見つけて変身したように思えましたが?」
と私の方を指しながら疑惑を口にする
「いやいやそれは誤解だよ。何でわざわざ何の得にもならない民間人を・・・」
古河さんも必死に弁明しようとするも、尚もジト目をする順一
「参ったなぁ・・・」
古河さんはそう溜め息をつくが、果たしてどういう意味合いでの溜め息かは分からない
すると古河さんのデジタル腕時計が光出した
まるで携帯の着信した時のイルミネーションの発光を思わせる代物だった
それを見た途端、古河さんは目の色を代えて店を飛び出す。私と順一もその姿を追う
とあるビル群の一角の路地の入口にて走りをやめ、息を軽く整えたかと思ったら
『CHANGE』
橙色に光る指輪を腰のスキャナーらしきものを通過、読み込ませ古河さんは変身した
「おほ、かかってるかかってる!」
そして変なテンションで愉快そうに笑うと路地の奥に駆けていった
どうしようか、とお互い顔を見合わせていたが
『CHANGE』
順一も奥に恐らくドレイナーズがいると踏んだのか
変身し、古河さんの後を追っていった
私は暫く隠れていようか順一の近くにいようかと迷っていた
その時、私の頭上のビルの間を何かが通りすぎた気配を感じ
気になった私も結局奥に進んでいた
230魔法銃士戦争9-B:2011/02/17(木) 23:42:45 ID:I5Vc/CFn
進むに連れて複数の殴打音が聞こえてくる
やはりあの「かかった」という言葉は怪物の事を指していたらしい
何やら見た目がガゼルの様な怪物と古河さんと順一が戦っていた
「邪魔すんな!これは俺のだ!」
「いつぞやの借りをここでのしつけて返すいい機会かと思ったんで」
「ふざけんな!」
二人は口論になりながらもガゼルな怪物と戦っている
自慢の脚力を活かした素早さで戦うガゼルな怪物は
その二人がかりでの戦い方は心底やりにくいようだ
キックを放つものの常にもうひとりが邪魔で
結果中途半端な威力に止まるキックしか放てていない
「悪いな、今回の石は俺が貰った!」
『CHARGE TO BREAK』
指輪をスキャナーに通過させて読み込ませる
橙色の髪とコスチュームな女の子の古河さん
出遅れてしまった感の順一も遅れてとどめの一撃をしようとするが間に合わない
空中高く跳び、古河さんが跳び蹴りの姿勢から大きな矢印に変わってゆく
その橙色の矢印がガゼルの怪物に向かわんとするところに
緑がかった青色の矢印がガゼルな怪物の背に突き刺さる
怪物の断末魔の叫びが聞こえてないかの如く、その矢印は
ガゼルの身体に侵入していき、貫通した矢印が外に出て
その引導を渡したティール色の髪とコスチュームの魔法銃士の姿に変わると
ガゼルの怪物の身体はボロボロと崩れていった
後に残るのはやはり寄生されていた人と石
ティールの魔法銃士は迷いなく石の方へ向かい、石を拾い、それを食べた
突然の乱入者に順一も古河さんも何事かと呆然と立ち尽くしていたが
突如、順一がそのティールの魔法銃士に襲いかかる
『MODE BLADE』
順一が赤く輝く剣のような武器を出してティールに斬りかかる
数回その斬撃を食らっていたけど、そのティールがニコりと笑う
『MODE RIFLE』
その機械音が聞こえたかと思うとほぼ零距離でティール色のビーム状の銃撃を浴び、後方へ吹っ飛ぶ
苦悶に歪む私そっくりな顔と言うのが何か嫌だ
手応え的に気に入ったのか、半ば狂った様にそのライフルを乱射しまくるティールの魔法銃士
近くのビルにも当たった事により
いつ流れ弾に近い銃撃によっての建物の破片が上から自分を襲わないか
私はといえばその事を想像しては気が気でない
そして、かなり破片等で様々な煙たちこめる路地からティールの魔法銃士は去っていた
一体、彼女・・・いや彼か分からないがいずれにしても目的は何なのだろう


一方、別の地点である同時刻のとあるビル伝いに於いても戦闘は行われ、終息に向かおうとしていた
『ENERVATION』
「く・・・ぐっ・・・!」
突如、青の魔法銃士がその場にへたりこむ
立ち上がろうとしても腰砕けな状態で力が入らないのだ
「な、何をした・・・!?」
青の魔法銃士が腰砕けさせた張本人である紫の魔法銃士を半ば涙の滲んだ目で睨む
「いえ、貴方は厄介そうですので身体を弛緩させただけです」
紫の魔法銃士は淡々とした話し方で青の魔法銃士の問いに答える
「私の勝ち。勝負あり、ですよね」
槍状の武器を喉元に突き付け勝利を宣言する紫の魔法銃士
231魔法銃士戦争9-C:2011/02/17(木) 23:44:55 ID:I5Vc/CFn
「おい、まだ俺は負けてな・・・」
「そんな腰が抜けちゃってる姿で言われても」
青の魔法銃士が粘ろうと声を荒げて決着は着いてない事を主張し
紫の魔法銃士は受け流し続ける
その時、その二人のいる屋上にセミ型ドレイナーズが飛来する
予想だにしない空からの襲撃に二人の魔法銃士は反応に遅れ
動けない青の魔法銃士はセミ型ドレイナーズに連れ去られてしまう結果となった
動こうにもほぼ全身脱力してる現状では無理な話である
セミ型ドレイナーズのねぐららしき場所に遂には連れて帰られた魔法銃士は
やや雑に降ろされた後、その身体を魔法銃士の身体に擦り付けてくる
腹部の異常なまでの熱さに全身が汗ばむ魔法銃士
「熱・・・っ!?身体くっつけるな!離せ!」
魔法銃士はまだ弛緩より回復してない両手で力無くドレイナーズを殴る
が、擦り付け行為は止まらず顔に脚に胸に股間にそれは及び
魔法銃士の身体はその熱が伝染したかのように熱くなった
この流れはよろしくない。自分がどういう末路を辿るのか分かりようものだ
少し感覚が回復してきた魔法銃士は無理にでも動こうと身体を起こそうとするも
いつの間にか身体の向きを逆にしたセミ型ドレイナーズが
生殖器を魔法銃士の口に突っ込む
「むがっ!?」
生殖器を抜いて貰えず、それをくわえた状態のまま再び身体を封じられた魔法銃士
セミ特有の長いストロー状の口が魔法銃士の脚を開かせ
股間部分にそれを突き立てる
「むぐぅっ!?」
まさか一撃で股布部分を突き抜けて下にある膣の入り口にも
入ってくるとは思わなかった魔法銃士は首を弱々しく横に振る
何の解決にもならないが、何かせずにはいられなかった
そして膣に入ったストロー状のドレイナーズの口が
自分の分泌した体液を吸われていく感覚が先程で火照った身体も相乗して
何とも言えない快感を魔法銃士に与える
更にこちらの口内での少しの刺激で何回も射精する生殖器の攻撃にも
青の魔法銃士は参ってしまっていた
延々30分も自分の口に射精されつづけている為に、まさか自分の口が
生殖器と勘違いしてる節があるんじゃないか、と思えてくる
そして魔法銃士も軽い絶頂を何回も迎えていた為に
口内射精だけでも甘美さを感じてしまう
しかも中盤からピストン運動を行う為にますます大きな絶頂に向けて加速していく
そして何度目か分からない射精と膣からの吸い上げが同時に行われて
魔法銃士は今日最大級の絶頂と共に白く霞がかった世界を見た
何回もやりつくした体位を変えようとドレイナーズが動こうとした瞬間
『MODE BLADE』
ドレイナーズの胸部を青い閃光が輝く剣が貫通する
『CHARGE TO BREAK』
その貫かれたショックで動きを止めたドレイナーズは
その青い閃光が一際激しく輝いたかと見れば
身体をボロボロに崩して消えていき、寄生されていたであろう女性と石が残る
「・・・」
一人まだ完全に起き上がれない青の魔法銃士は
のしかかってる元寄生女性を抱き、仰向けで上を呆然と見つめながら思う
絶対に紫の魔法銃士を潰してやる、と
232名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 00:34:38 ID:XsYn+jqS
投下GJ
なんでだろう?橙色な人にそこはかとなくダメな大人臭がするぞ
233名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 20:15:07 ID:pJy4nkob
GJ
234名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 09:17:04 ID:LDU1GnvS
GJ
青の人運が良かったじゃんw
紫の人に潰されずに急場から逃げれて、ドレイナーズからも生還できたんだからw
235名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 11:45:31 ID:zpODCwre
前方不注意で轢いた少女を魔法少女に改造して逃げた
謎の博士を追う改造魔法少女達と博士とは関係ない魔族との戦いの物語

博士「よ〜し、今回は金髪おっぱいの左手がドリルな天使にしちゃうぞ♪」
助手「ヤケッパチー!ヤケッパチー!」
瀕死少女「やーめーろー…」
236名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 14:59:04 ID:JxYim9D1
県立地球防衛軍の博士みたいだな
237名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:39:13.97 ID:ffhCxXJk
魔法に優秀な女の子と科学に優秀な女の子の
二つの魂が一つの身体に同居している形の魔法少女
魔法な女の子は術式で
科学な女の子は装置を使って
それぞれ変身して戦う
238名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 00:32:51.31 ID:3tiiqGq4
>>235
手抜きになると変身したら若本ボイスのドラム缶になる不良品とかもあるのだろう
239名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:06:01.36 ID:RUMjKZlk
自分の記憶を無くした魔法少女が自分の故郷探しに全国都道府県市町村を
物書きな男をネタ提供を条件に引っ張り回し巡っていく
「次にこの魔法少女が訪れるのは貴方の街です!」
な魔法少女との旅企画。現地の都市伝説、民間伝承モチーフの妖怪から
責められたりな展開も多々あり
240名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:07:39.85 ID:ec6qFtny
その妄想、前にもどこかで見た気がする・・・
そんなに気に入ってるなら、自分で書けばいいのに
241名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:12:52.77 ID:LoGhiYoN
>>239
妄想だけじゃなくて、ちょっとは書いてみろよ。
242名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:26:25.98 ID:r0JTqNjt
そういえば>>201の書き込みも他のスレにまで書き込まれてたな
どうせ書かないんだろうけど
243名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 21:14:58.32 ID:oP1wX/cQ
モチベーションや試行錯誤で断筆繰り返しているんだよ
俺だってそう
悪く言わないであげてください
244名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 08:36:39.88 ID:wX728NhY
>>243
最近はPCが規制中だから、携帯で書くとさ行と電源を押し間違えウボァー!となると意欲を失いネタだけ書く
↑これだけで二回電源押した件
245名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 10:02:20.61 ID:fS3f82PR
>>244
わかるわかるw
246名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 10:30:09.84 ID:ldUqLVQY
>>244
それなんて俺。
247名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 10:34:17.58 ID:Mx64yhIe
pcで書いてメールで携帯に1レスずつ送ればいいんでは。何度か別スレでやったことがある
248名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 20:06:33.58 ID:rhmhVLTF
携帯にPCメールが送られても届かない、という種類があったりする
ソースは俺
249名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 22:53:11.97 ID:UPDDcu2t
魔法少女エンジェルメイトの第二話を投稿させていただきます。
触手、尿もしくは尿道や飲尿の類に嫌悪感を示す方はご注意ください
250魔法少女エンジェルメイト-第二話:2011/02/21(月) 22:54:07.73 ID:UPDDcu2t
 性物の持つ子への能力継承能力、それは回復の力を持つ巴が狙われるのに充分な理由だった。
 巴が護衛の意味を知った日の夜、水と熱を操る一人の魔法少女が罠にかかり敗北。凌辱出産させられてしまう。
 それによりフォーゼメイデンとホワイトハーミット、巴の護衛である二人の魔法少女に緊急出動が命じられる。
 戦えない魔法少女、エンジェル・メイト。彼女が辿る運命はいかに!?

  魔法少女エンジェルメイト-第二話『守られるものと守られぬもの』

 本部から得た情報は性物の発生を感知した大まかな範囲、そして夜中に行なわれたらしいということのみ。
 触手の作る『部屋』の恐ろしさはここにあった。
 本来ならば地面に大量にこびり付いた精液によって位置の特定は容易。
 魔力探知系の能力持ちならばある程度離れた位置にいても射精の瞬間から凌辱中であることに気付くことも可能だろう。
 しかし、完全に囲い込むことによってその魔力を遮断。
 行為の最中に滴り落ちる白濁も埋め尽くされた触手群が床になることでそれを地面に残さない。
 そうすることで発見を遅らせ一匹でも多くの子をなす時間をつくるのだ。
 特に今回は発見がより難しくなる要因があった。
251魔法少女エンジェルメイト-第二話:2011/02/21(月) 22:55:32.35 ID:UPDDcu2t
 探知系の魔法は基本的に近いほど具体的に位置毎の魔力総量を大体の距離毎に調査する事を可能とするものだ。
 ブルージンガ・アクアのように実力のある魔法少女はその魔力を体外へ放出する量を出来る限り抑えている。
 そうすることで無駄な魔力の消費を減らし、より長い戦闘行動を可能とするのだが今回はそれが裏目に出てしまった。
 もし取り込まれたのが並の魔法少女ならば、急に減少した数値によってそれを推測できたのだ。
 ほぼ完璧な魔力操作のせいで『部屋』へと飲みこまれても探知魔法で見た魔力総数値には誤差の範囲しか現れなかった。
 それを何かに例えるとすれば。飲んでいた強い甘みのジュースが急に砂糖水になれば誰でも気付ける。
 しかしそのジュースから砂糖一摘み分を取り除いても、気付くのは限りなく困難。そういったものなのだ。
 ブルージンガ・アクアは本来ならば生成できる筈の水を操作のみに抑えた戦闘方法を取っていた。
 生成と操作ならば生成の方が魔力の消費が激しく、また生成したものからはどうしても魔力が滲み出る。
 無駄な消費を嫌い、水の操作のみに抑えた事。周囲に一切無駄な破壊をしなかった事。
 それらによって戦闘の場に残った魔力の残滓や建築物被害による詳細な位置の確定を難しくした。
 これだけの悪材料が揃ったならば、どれだけ位置の特定に時間がかかってもおかしくはなかった。
 しかし、出動命令から約十分後、魔法少女達は昨夜の凌辱の現場となったT字路へと到着していた。
 具体的な位置を速やかに特定出来たのは一本の電柱のおかげだった。
 ブリージンガ・アクアが犯されている間に腕を縛りつけられていた一本だ。
 そこに凌辱の拍子で白濁が飛び散ったか何かしたのだろう。それが目印となり位置を特定した。
 精液自体はとっくに乾いて目に見えるものではないが、残滓が魔力という形で残っていて僅かだが臭いもまだある。
 ならば、追跡の手段はある。
 だがそれよりも先に言っておかねばならないことがあると楓は考えている。
「あたし達に来る連絡が遅すぎる。今は金曜日十二時二十分……平日なんだから最低でも朝には発覚するはずよ」
 変身後の千里、ホワイトハーミットを見据え言葉を続ける。
「魔法少女(こっち)側で性物を手引きしてるやつがいる。ちょっと無理矢理な推論だけど、そう考えてるのよね。あたし」
「その人物が性物に手を貸すメリットは?」
 唐突な疑念に、ホワイトハーミットは疑問を重ねる。
「それは……ほら、犯人はあいつだと思うし」
「もしかして、さっき本部からかかってきた電話」
「う、正解。でもほら、巴の時に待機命令出してたのもあいつだし……」
 言葉尻が弱くなる楓に、ホワイトハーミットは若干肩を落とす。
「それは犯人が彼という前提に理屈をつけただけじゃ」
「…………」
 沈黙。
 二人の間に言葉が無くなる。それを破ったのは、
「あの……あいつって、誰なの?」
 メイド服の、魔法少女だ。
 一瞬訪れる、二度目の沈黙。
「なーんであんたがここにいるかぁー! いや、気付いてたけど! 一刻を争うからスルーしてたし今も一刻争ってるけど!」
 そして爆発。楓は、エンジェル・メイトを指差し叫んだ。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
 両手を合わせ頭を下げ、謝罪のジェスチャーも忘れない。
「でも昨日あんな話聞いて、守ってくれるはずなのに二人してどっかいっちゃうっていうからつい……」
 一応、一緒に来たから一人で歩き回ったわけじゃないよ? と僅かに涙目で言い訳さえも重ねる。
 その様子を見て楓は左手で自分の頭を押さえ苦悩する。
「こっちの方が危ないと思うんだけど……ああ、もう! 連れて帰ってる暇ないから一緒に来てもらうからね!」
 刺していた指で額を一突き。ホワイトハーミットへと向き直る。
「千里! 交戦の気配を感じたら巴連れて全力で距離取って巴の護衛優先しつつ私の援護よろしく!」
「了解」
「巴はあたし達の足を引っ張らないように……は無理だから一人で何かしようとしない! 約束! 一方的に約束!」
「それって、約束って言わないんじゃないかな……」
「返事!」
「はい!」
 条件反射で結局、約束を結ばれてしまう。
「それでよし。じゃ、さっさと場所確認しないとね」
252魔法少女エンジェルメイト-第二話:2011/02/21(月) 22:57:10.80 ID:UPDDcu2t
 言うと、楓は空中に文字を描く。
 彼女の指の動きに白い光が続き、止まる。
 完成した文字は小文字のLを筆記体で書いたものから丸みを奪ったような、菱形とバツ印を組み合わせたような形。
「――オシラ」
 呟けば彼女の中に、この場所の記憶が流れ込む。
 間違えてT字路に入ってきた車、その逆走。後ろ歩きする中学生、数人のグループ毎の小学生達。
 脳内にこの場所の映像が巻き戻しで再生されていく。
「見つけた……!」
 戻ってくる触手群の映像が出たところで逆再生を終了し、通常再生へと移行する。
 楓は自分の中で再生されている触手群を追うようにゆっくりと歩を進め、二人も後ろに続いた。



 エンジェル・メイト、ホワイトハーミットの二人は水野ビル屋上で待機していた。
 一時間半ほど追跡を行ない、ある程度の距離まで近付いた所でホワイトハーミットの五百里透視眼により探索成功。
 古ぼけた小さな公園。そこにある公衆トイレの中はもはや埋め尽くさんばかりの触手で溢れかえっている。
 そして男性側の一番奥の個室。そこでブルーシンガ・アクアは捕らわれ今も性物を産んでいる。
 人から忘れられたようなその場所は、人ならざるものによって活用されていた。
 露骨に嫌そうな顔をしながら楓が本部へ連絡。援軍を送る、監視しつつ可能ならば攻撃せよとの指示。
 やるからには数を減らしつつ、それでいて決して捕まらないという条件は必須である。
 ならば、攻撃をされる可能性が限りなく低い遠距離高所からの狙撃を中心に行なえばいい。
 その結果公園を見渡せる高所としてチョイスされた、付近で一番高いビルが水野ビルだ。
 ただ、この作戦には問題があった。
 性物側はあくまでトイレの中で籠城しており、その状態では攻撃を行なえない。
 中にいるブルージンガ・アクアが今の状態では建物の倒壊に巻き込まれたら確実に死んでしまう。
 ならば中に潜んでいる性物を誘い出すしかない。
 そのための餌はある。
「大丈夫、誘いだしたらちゃんと下がるから。そしたら千里がばっちり決めてくれるでしょ。ね?」
 ホワイトハーミットの肩に手を置きウインクし、楓は笑った。
 もしも、捕らえられるような事があれば。
 リスクは高い。それに、援軍を待ち一人魔法少女を見殺しに籠城元ごと破壊してしまえば安全だ。
 それでも彼女は、同じ魔法少女を見殺しにする低リスクな作戦よりも己を危険に晒す事を選ぶ。
 それはただ、もしもブルージンガ・アクアがまた復活してくれたなら大きな戦力になると考えたからだと彼女は言う。
 こんなところで終わるようなやつじゃない……あたしも、アクアも。と。
 今、楓は公園へ向かって歩いている。あと数分もすれば到着するだろう。
 フェンスを一か所破壊し、身を伏せ、暁を構えているホワイトハーミット。左手側に置かれた携帯は無線の代わりだ。
 護衛対象であるエンジェル・メイトにも役割が与えられた。
 後ろで足りない分の視界を補う為に背を向け、何かあったら声をあげるという簡単なものだ。
 楓は右ポケットに入れた携帯がしっかりと音を拾う事を確認し、公園へと足を踏み入れた。
 まだ反応はない。
 一歩、古ぼけた遊具に視線を向ける。
 二歩、進めた所で横目で水飲み場を見る。
 三歩、またトイレの方を見据え、進む。
 公園の真ん中まで来たところで反応あり。
 男子トイレ、女子トイレから一つずつ。
 否。二つ……三つ。
 合計六つの触手群がゆっくりと楓へと近付く。一つ一つが軽く人間の背の高さを超える程に積もっていた。
 紅の光弾が斜め上から一つの触手群を貫通する。
 弾け、砕ける音が連続して響いた。
 その色合いは間違いなく、暁による狙撃。
 一瞬にしてその身を半分近く失った触手群は萎縮し、動きが鈍る。
 これならいける。
 楓はそう思いつつもまだ五つも元気な触手群が目の前にあることを思いだし、気を引き締める。油断するにはまだ早い、と。
「戦力の減少に成功。後退して。追撃を行なおうとする相手を確実に削る」
「オッケー了解」
 性物が詰めてくる距離と同じだけ、後ろに下がる。
253魔法少女エンジェルメイト-第二話:2011/02/21(月) 22:58:11.46 ID:UPDDcu2t
 下がりつつ、両手をそれぞれのポケットに入れ取り出した二つのもの。
 それは板チョコレートの袋だった。中身も入っている。
 唐突なおやつタイムなわけではないし、ふざけているわけでもない。
 それは単なるカモフラージュ。普段から持ち歩いていても怪しくない形として考えられた、仕込み刀の鞘も同然だ。
 赤い袋から押しだせば銀紙が出る。爪でそれを破けば中身が取り出せる。
 中から出てきた物。だがそれはやはり板チョコだった……しかし、鋼製の。
 片手に一つずつ鋼の板チョコレートを持ったまま、また近付かれた分だけ下がる。
 業を煮やし、性物はその触手を伸ばす。
 右手の板チョコレートを一振りすれば、伸ばした触手は斬り裂かれていた。
 今、彼女の手にあるのは二本の剣。まごうことなき、戦う為の武器。
 再び伸ばされる触手数本を、両の剣によって軽やかに切り、払う。
 ならばと言わんばかりに伸ばされる触手は十を軽く超える。
 捌き切れないと判断したか、二本の剣を目の前でクロスさせ防御の姿勢。
 かと思えば唐突に迎撃に応じる。
 一本を突き、引き戻す流れで大きく円を描き六本の軌道を逸らす。
 残りが到達するよりも早く地面に武器を突き立てその反動で空中へ浮かびあがり後ろに下がる。
 それは剣に行なえるような動きではなく、実際、彼女の手に握られているのは剣では無かった。
 両手持ちの長槍、楓はそれを武器としていた。
 触手群の一つだけを相手にしている間に、僅かに包囲をつくろうとしている。
 性物の思惑に気がつくと一番右にいた触手群に対し突撃する。
 槍を使った棒高跳びで急激な軌道の変更。そのまま後ろに回りつつ、着地に際し手にした“斧”で一刀両断。
 しかしそれでは一つの触手群全てを殺すには至らず。
「くっ……!?」
 その両腕に触手が絡みつく。
 しかしそれは一秒も続かない。
 ホワイトハーミットによる援護射撃がその群れを破壊した。
 それでも残った数本は逃げ回り、他の触手群と合流する。
「それは、後退とは言わない」
 通信を通じて批難を浴びる。
「結果オーライってことで。ナイス千里」
 それを笑ってごまかすように回避しながらも、これ以上の無理はするべきではない無いと考えている。
 ほんの僅かな間の接触ではあったが、その間に魔力を吸われていたことは間違いない。
 当初六つだった触手群を一つと半分削った。
 これだけやれば、とりあえずは良しか。あとは全力で撤退して――
254魔法少女エンジェルメイト-第二話:2011/02/21(月) 22:58:50.99 ID:UPDDcu2t
 そこまで考えたところで、大量の水が公園外の側溝から噴き上がる。
 それは間違いなく、ブルーシンガ・アクアの使っていた水の操作能力だ。
 水の壁が公園を囲むように高く高くそびえ立ち、ドーム状を作る。
 側溝蓋が落ちコンクリートの地面にぶつかり割れ、グレーチングは激しい衝突音を周囲に響かせる。
 楓が思うのははこれで逃げられなくなったか、ということ以上に本当にアクアが性物の手に落ちたのだという実感。
 それならば、と。両手持ちの斧を地面に立て、柄の部分を片手で持ちながら左手で記号を描く。
「あたしが代わりにアクアの雪辱を果たす――!」
 それはハガラズのルーン。
 嵐を意味するルーン文字は楓に速度を与える。
 持ちあげ、両手で斧を掴むと瞬時にそれは短剣二本へと形を変えた。
 さらに上がる速度によって性物が伸ばす触手のギリギリを避けながら切り分けて進む。
 懐へと潜り込んだところで二本の短剣で同時に一点を突き刺し、引き抜く頃にはそれは大鎌となり触手群の後ろに鋭い刃が。
 とん、と。軽い音で行なわれたバックステップは瞬時に大きく距離を離した。
 大鎌の内側を向いた刃はその勢いにより強烈な一撃を加えている。触手群れはばっさりと斜めに切り捨てられ二つに分割。
 回避と攻撃を両立させた一撃により、戦況は仕切り直し。
 触手群は無傷のものが三体、最初の射撃により体を半分失ったものが一体。先程の鎌によって分割された二体。
 今のところ、有効な大きなダメージを与えているのは全てホワイトハーミットの魔力射撃。
 楓の攻撃ではリスクを犯して攻撃しても一回で潰せる触手の数はたかが知れている。
 さらに、性物は少しずつだが確実に楓を囲むように距離を詰めている。
 それだというのに彼女は、
「千里、聞こえてる? あ、やっぱり水の壁が邪魔で魔力射撃が通らないのね了解。……ま、こっちはなんとかなるわよ」
 なんとかなるのだと、そう言った。
 楓は確信していた。
 水の壁を操作してこちらに攻撃をしてくることはない、と。
 あれはこっちを逃がさないという目的よりもどこから来るとも分からない一方的かつ強力な攻撃から身を守るための盾、
 そして酸素の出入り口を無くし長期戦に持ち込むだけで勝利をもぎとる時限爆弾だ。
 あとは時間を稼ぎ火力の低い自分を確実に追い詰める戦法を取るだけでいい。
 しかし、速度は圧倒的にこちらが上。
 念には念を入れ、その速度を抑えるために手数を増やしてくる。
 だとすれば、まず最初に行なうのは水の生成だろう。
 その考えは見事に的中する。
 触手群の中から作り出された水は意思を持ってるかのように動き出す。
 水製の触手が楓を襲う。
 構えていた鎌は大きな盾に変形し、一撃一撃をガードしながら走り回って逃げる。
 ただ守っただけでその位置に留まっていては再び操作され水の触手は復活してしまうため簡単に捕らわれてしまう。
 そういう使い方が出来るという事を彼女は知っていた。
 そして、次の一手も予想している。
 水をガードされるのは威力が低いからこそ。
 威力にまで力を入れるとなればなんらかの手段。例えば、元々水の発生する場所を利用して生成分の魔力を抑える事が必要。
 ここで楓は飛翔する。
 触手相手に空中戦は悪手。
 ただでさえどの方向からでも攻撃の可能性を持つ相手に、さらに下方向からの攻撃を可能にさせてしまうからだ。
 しかし、それでいい。
 これは誘いだ。威力の高い水流を生み出す為に使うのは水飲み場から直接操作した水――!
 無傷の触手群の一つへ空中から突撃をしかけるフリをして、このタイミングを待っていた。
 全方位、水飲み場の蛇口から強烈な勢いで発射される水。
 構えていた盾は、球体となり楓の身体を守る。
 内側についた二つの取っ手。それを思いきり回す。
 回転の力で水の勢いに対抗し動きは拮抗する。弾け飛んでいく水。
255魔法少女エンジェルメイト-第二話:2011/02/21(月) 22:59:35.25 ID:UPDDcu2t
 ……彼女が戦闘で使用する力は三つ。
 まず『変容』。魔法少女となった時に身についた、彼女の魔法。
 触れている無生物の形を密度等も含め自由に変形させるもので、変える形のイメージがしっかりしていないと発動しない。
 二つ目がルーン魔術。記号を刻むことでルーンの形そのものが持つ力を引き出すものだ。
 常時変身型の特徴である、魔術勉強により手に入れた力。
 最後に単純な身体強化の魔術。
 しかし、ルーン魔術にも身体強化の力がある。ハガラズのルーンもその一つだ。
 それでも彼女はその習得に時間をかけた。更なる強化が必要だった為に。
 『変容』とルーン魔術の二つだけでは及ばない相手がいた。ブルージンガ・アクアだ。
 何度勝負を挑んでも負ける相手、それを打ち負かすために手に入れた更なる力。
 それを身に付けてついに互角の勝負をした時、二人はライバルとしてお互いを認め合った。
 そのライバルは今、性物に犯され触手を産んでいる。
 認められない現実ではあるが、その性物が同じ力を使っていた以上は事実なのだろう。
 それが許せない。
 何より一番許せないこと、それは――
 内側の取っ手に触れ、外側に長い棘を作る。
 水の触手に紛れ伸ばしていた触手へと突き刺さり、それらは動きを止めた。
 そして鋼を一つのリングへと形を変え手首飾りへと変える。
 飛びかかってくる水は全て回避した。一滴たりともかかっていない。圧倒的な速度で空を飛び回避を続ける。
 それでもしつこく迫りくる水に対し縦一本線を描くことで発動するルーン。そこにある意味は停止、そして氷結。
 水の触手は氷へと徐々に形を変えていき、コードのように伝道し性物へと伝わっていく。
 性物から、次は地面へと伝わっていく。長時間の回避で弾いた水は地面を濡らしていたのだ。
 そこらじゅうが氷一面となり、性物も完全に凍りつき動くことが出来ない。
 ――その能力を使ってなぜここまで弱いのか。
 楓の手には揺らめく虹色の光を帯びた鉱石が握られていた。
 それは、ホワイトハーミットにおける暁。ブルージンガ・アクアにおけるフレイアブレード。
 巨大な槌となり、固まり切ったその触手群を一振りで粉砕した。
「想像より創造されし究極の鋼……ヒヒイロカネ!」
 フォーゼメイデンは速度とトリッキーな動きを以て火力を補うただのスピードタイプではない。
 ここぞという時の強大な火力を速度とトリッキーな動きによってさらに高めた近接戦闘力こそが彼女の本領だ。
 欠点として、魔法少女の一つ装備(アーティファクト)を召喚している間はそれに大量の魔力を持っていかれてしまう。
 そんな事はおかまい無しにさらに描かれる三つのルーン。
 テイワズ、ソーウィル、ウルズ。
 彼女の中の魔力はどんどん消費されていく、しかしその代わりに膨れ上がる魔力は限度を知らず。
 それらはすべてヒヒイロカネに注がれ、巨大な魔力がオーラとなり巨大な剣へと形を変えたヒヒイロカネを纏う。
「でりゃぁぁぁぁぁ!」
 咆哮。
 横一閃、フォーゼメイデンは全ての魔力をかけて斬り払う。
 剣に触れる筈の無い距離、しかしその魔力のオーラは性物達へと届く。
 力の奔流に飲まれ、氷を砕きながら残った触手群はすべて消失。
「勝っ……た……」
 彼女ががくりと膝を落としそのまま倒れ込む。魔力の大量消費と、酸欠になりかかりつつある状態が原因だ。
「もう一歩も動けないけど、まあいいわよね……」
 苦笑し、倒れたまま目の前を見る。
 目の前には水の壁。
 そういえばあの二人は大丈夫なのかと考えたところで、気付く。
 この水の壁が残っているという事は、これを操作してる性物はまだ生きている……
 己の迂闊さを恨んでいられるのも今だけか。
 公衆トイレからは一回り大きな触手群がゆっくりと力を使い果たした楓へと近付いてきている。
256魔法少女エンジェルメイト-第二話:2011/02/21(月) 22:59:57.23 ID:UPDDcu2t


 水の壁が原因で射撃が通らないと通信を入れたホワイトハーミットが受けた答えはなんとかなる、という曖昧なもの。
 なにより、楓が無意識に携帯の通話を切って終了してしまった事が一番困る。
 たまにあるのだ。彼女は頭がキレるし常識人ではあるのだが、時折天然ボケを出してしまう。
 千里は思い出す。楓が自分の妹は天然なところがあるのだと言っていた。それは姉妹揃ってのことだとは口にしなかったが。
 どれだけ魔力を込めて狙撃しようと効果が無いならば接近戦でどうにかするしかない。
 ならば、と暁を持ちあげつつ立ち上がる。
「あ、篠原さん。もう私こっち向いてなくていいのかな?」
 そこに背中合わせで立つ形でエンジェル・メイトがそこにいた。
 彼女を置いていくわけにはいかない。しかし楓も心配だ。
 エンジェル・メイトを危険に晒してでも今すぐ水の障壁の突破を狙うか、派遣されてくるはずの援軍を待つかのどちらか。
 それならば……
257魔法少女エンジェルメイト-第二話BAD:2011/02/21(月) 23:00:39.38 ID:UPDDcu2t
 援軍を待つ。
 ここで機を誤れば全滅の可能性が高い。ならば確実な手段を取るのが正解だと判断した。
 双剣を握り、大鎌で斬り裂き、盾で身を守り、球体で攻撃を弾く。
 一対多の圧倒的不利な状況でなお、戦い抜ける様子を五百里透視の力で見守るばかり。
 しかし、ただ見守っていられるのもそこまでだった。
 戦いの最中でもブルージンガ・アクアが捕らえられている場所で凌辱を繰り返していた性物が動き始めたのだ。
 トイレの下水道を通り、増えていく触手群。
 こちらのではなく、向こうの援軍が到着しつつある事に気付いたホワイトハーミットは急ぎビルの屋上から飛び降りる。
 エンジェル・メイトの事を考えている余裕は無かった。ただ急ぎ空を飛ぶ。
 目の前に水の障壁が差し掛かったところで、虹色の閃光が放たれる。
 それはフォーゼメイデンのヒヒイロカネによるもので、ほんの数秒で周囲の性物を片付けた。
 しかし安心をしている暇は無い。倒れてしまう彼女と、トイレから出撃してきた一つの大きな触手群の距離が縮まっている。
 水の壁の透視する。流れている複雑な魔力によって操作されているものと推測し、暁のバレルを持つ。
 縦にまっすぐと振り下ろす。魔力を吸い赤く染まる刃、そして弾かれホワイトハーミットの手から離れる暁。
 下方向へ流れる水と上方向へ向かう水の二層により、生半可な直接攻撃は届かない。
 しかし暁の吸魔能力によって勢いが若干減少しているのも事実。
 この機会を逃すまいと一瞬の判断で水の中へと飛び込んだ。
 その衝撃はすさまじく、激流はホワイトハーミットの小さな体を砕かんばかりに襲いかかる。
 だが、彼女は耐えた。公園の中へと侵入することに成功し、ずぶ濡れになりながらも走り抜ける。
 結果、ゆっくりと近付く性物よりも早く楓に触れた。
 倒れている楓の腕を掴み、入ってきた方向へと背を向けようとした瞬間に彼女の体は動きを止めた。
「なっ……!」
 それは自分の意思ではない。ただ、彼女の体を押さえつけるものがあっただけだ。
 粘液状の何かが、いつの間にかホワイトハーミットの身体に付着していた。
 コンクリートのように硬いそれは、粘液型の性物。ブルージンガ・アクアより産まれた新種だ。
 水の壁の中、それは水そのものに紛れて機を伺っていた。
 そしてずぶ濡れになった彼女に付着した性物達は一瞬にして硬度を上げ、動きを封じたのだ。
 ホワイトハーミットが透視して見た複雑な魔力の流れは操作された魔力とこの性物に流れる魔力が混じったものだったのだ。
 動けなくなったホワイトハーミット、倒れているフォーゼメイデンの二人は性物の伸ばす触手にあっさりと捕獲された。
 ブルージンガ・アクアを捕らえているのと同じ、男子側の公衆トイレへと連れ込まれ。性物は『部屋』へと形を変える。
 その瞬間、公園を覆っていた水のドームはただの水となりただ落下し地面へと吸い込まれていった。
 置いてけぼりのエンジェル・メイトは水の壁消失を見ていたが、それは彼女達の勝利によるものだと思っていた。
258魔法少女エンジェルメイト-第二話BAD:2011/02/21(月) 23:01:31.11 ID:UPDDcu2t


 ホワイトハーミットが『部屋』のなかで最初に見たもの。
 それは気を失った楓が男子用小水便器に座らされ大股を開いた状態で縛りつけられていく姿だった。
 その体勢の為にパンツが見えているのはもちろんのこと。粗雑な扱いにより、制服は乱れおへそも見えている。
 完全に固定されたその身体を視姦するように、大量の男性器型触手は楓に集まっている。
 天井部分から、床から、壁から……完全な楓に対する包囲網。
 それらは興奮しているようでとっくに皮が剥けていてビクビクと小刻みに痙攣していた。
 助けたい、しかしそれは不可能だった。ホワイトハーミットには固まった粘液性物がこびりついていて指一本動かせない。
 性物達は手を出すことなく痙攣している。
 何を企んでいるのか、と考えた瞬間だった。
 一本一本の男性器型触手から水が発射される。
 ただの水ではない、黄色くてアンモニア臭のするそれは……
「おしっこ……!」
 そう、尿だ。正確には尿のようなもの、だが。
 水を生成する能力、それを利用し自分達の媚薬成分のあるぬるぬるした分泌液を改良し尿のようなものを生み出した。
 桃色の髪の魔法少女にぶちまけられていく尿。
 それは彼女を便器扱いしているようにもマーキングをしているようにも見える。
 もともと媚薬効果を持っていた分泌液、それを利用したともなれば、尿にも媚薬効果があるのは当然だ。
 体中に尿を浴びた楓の頬が赤く染まり、腰が動き出す。
 その様子は尿を浴びて喜んでいる痴女そのものだ。
 アンモニア臭のする液体でぐしゃぐしゃになった楓のAカップブラジャーが外され、捨てられる。
 液体を吸って重くなった制服がまくりあげられ、その小さな胸が露わになる。
 一本の触手が彼女の乳首をいじりまわすと、彼女の両手のひらに自身をにぎらせるものやへそをつつくものも現れる。
 地面から生えた触手が彼女の開脚した最奥、パンツに体を添え、上下に動きだす。
「んぅ……んっ……」
 気を失ってはいるものの、快感を感じるようで楓のあえぎ声が聞こえてくる。
 そして行なわれる白濁の発射。
 彼女の身体を汚すそれを、再び発射された尿がわずかに洗い流す。
 そして再び動き出す触手達。
 三度、四度とそれは繰り返され便器の上に座る彼女は尿と精液でドロドロになっている。
 それでもまだ繰り返される執拗な責め。
 ホワイトハーミットは固定された身体でそれを見続けるしかなかった。
259魔法少女エンジェルメイト-第二話BAD:2011/02/21(月) 23:01:55.19 ID:UPDDcu2t
 しかし、その時間も終わる。男性器型触手がホワイトハーミットの身体を縛りつけたのだ。
 粘液型性物はその硬度を失い、固体と液体の中間程度のぷるぷるとした感触に変わる。
 頭や膝下、腕を地面に抑えつけられ持ちあがっているのは臀部のみ。
 向きは穢されている楓の方角で距離も近い。
 そのために凌辱の跡である滴り落ちた尿と精液の混ざり物に顔をつけさせれることになる。
 不快感を感じずにはいられないホワイトハーミット。しかしその不快感はさらに高まる事になる。
 ひんやりとした粘液型性物が服の中に侵入してきたのだ。
 変身後の姿はノーパンノーブラの為に布一枚を容易く超え、体中を愛撫されていく。
 彼女の胸もまた楓と同じかそれ以上に小さい。
 その小さな胸に貼りつく粘液はその身を振動させバイブのように定期的な動きを繰り返す。
 ただそれだけの動きで、徐々に高まりつつある性感。
 粘液型は彼女の身体に液体として外側から侵入し媚薬効果を発生させている。
 体中に染み込むような快楽に彼女の身体、特に乳首が反応してしまう。
 それをどうにか押さえられないかと無駄な努力をしている後ろ。死角からは男性器型触手が大量に構えていた。
 ホワイトハーミットの胸は確かに小さいが、しかしお尻は大きめ、安産型だった。
 その魅力的な大きめなお尻に向けて、男性器型触手達は尿を大量にぶちまける。
 温度の高いそれは胸に吸いついたまま離さない冷たい粘液型のそれとは真逆。
 二つの温度が彼女を責め立てる。
 男性器型触手が尿の排出をやめると、その大きめのお尻を包む白い魔法少女の衣装はお尻部分ばかりが濡れきっていた。
 その白さゆえに布が透け、女性器の割れ目がまでくっきりと見えてしまっている。
 触手は彼女の股布部分を完全にずらしたために女性器も尻穴も丸見えになってしまう。
 お尻の上に一体の粘液型性物がのしかかる。
 それは彼女の尻穴へとやわらかな体をつかい侵入していく。
 ひんやりとしたその感触にホワイトハーミットのお尻は僅かに震える。
「うそ……いや、やめて……」
 奥まで進むとその動きを止める。しかし、それは彼女の訴えを聞くためではない。
 尻穴の入口から奥までの一直線。この部分まで侵入し切った性物はその身体をわずかに硬化させると外側へと広がっていく。
 徐々に拡張されていく尻穴。そこへ一本の男性器型触手がいまにも侵入しようとしている。
 しかし、行なった行為は発射。白濁液を直接、拡張した穴へ発射したのだ。
「ひいっ……!」
 つづけて、尿を排出していく。
 最後に入り口付近を拡張していた粘液がそのまま奥へ入っていき、彼女の尻穴は元に戻る。
 しかし戻ったのはあくまで尻穴のみ。彼女のお腹の中にはひんやりとした粘液と温かな白濁と尿が送り込まれている。
「うぐっ……! うぅ……」
 侵入した性物はお腹の中で静かに動き出す。
 白濁や尿を体内に染み込ませるようにじっくりと。
「ふ、ぅ……! ぅ、ん……」
 その快楽から逃れようと動かす臀部は、色気とアンモニア臭を振りまいていた。
 小さな粘液型性物が彼女の陰核へと絡みつく。
 そのサイズは丁度彼女のクリトリスを包み込むカバーとなっている程度だ。
 徐々に染み込んでいく媚薬効果、さらに高まる情欲。
 さらに追い詰めんと再び侵入する粘液型性物が目指した先は……膀胱。
「ぇ……」
 気付いた時にはもう遅かった。いや、気付いたとしても何が出来るわけでもない。
 それが侵入すると、尻穴を拡張したときのように僅かにその身を尿道の中から外側に広げる。
 たったのそれだけで。
「でるっ! でてっ……あ、ひぅぅ……!」
 簡単におもらしさせられてしまった。
 それだけではない。尿が出ている間だけ、陰核に絡みついた性物が振動していたのだ。
 もらした尿は触手が手に入れた水の操作能力によって、彼女自身のお尻にかけられる。
 男性器型触手は尿を馴染ませるようにお尻に塗りたくり続ける。
 さらに、一本の触手は彼女の尿道にキスをするように体をぶつけ、代わりの尿と言わんばかりに送り込んだ。
 本来ならば入るはずのないそれは、やはり水の操作によって可能にさせられる。
 出た分以上に注ぎこまれ、その尿の持つ媚薬効果で彼女の膀胱は乱されてしまう。
 再び行なわされる尿の強制排出。それと同時にいじめられる陰核。
「おしっこ……きもちいい……」
 うっとりとした表情で、彼女はおもらしを喜んだ。
 そしてまた流し込まれる追加の尿。
 三度、四度と延々と繰り返されていく尿道調教。
 その果ては。
260魔法少女エンジェルメイト-第二話BAD:2011/02/21(月) 23:02:17.99 ID:UPDDcu2t


 楓は温かい液体の感触で目を覚ました。
 一切自由にならない縛りつけられた体、脱がされた制服の上、体中にまとまりつく臭気とその原因の黄色と白濁の液体。
 ただゾッとするばかりだ。
 犯される……いや、犯されたのだと思うとなんとも不思議な感じだ。
 それを自分自身が体感せずに済んだのは不幸中の幸いか。
 先程から続く上からの温かい感触の来る方向に目を向ける。そこには
「千里!」
 男性器型触手に体を持ち上げられ、自分に向けて尿をかけるホワイトハーミットの姿があった。
「すごい、でしょ……おしっこ、だすだけでイける身体に、なった……」
 そういって喜ぶ彼女に、なんと声をかけたらいいのか分からなかった。
 ただし、それを行なったであろう連中に向けて叫ぶ。
「許さない……絶対許さない! 一匹残らず消し飛ばす!」
 光明などありはしないこの場所で、しかし決意を固める楓。
 身体はとっくに穢されていたとしても、心は生きている。ならばまだ手段はある、と彼女は考えた。
 その瞬間。
「ひんっ……」
 男性器型の触手により乳首を下から上に一度弾かれた。
 かよわい声をあげた自分に若干の怒りを感じると同時に、大きな違和感が。
 目の前で再び尿を補充されるホワイトハーミットの姿をぼんやりと見てしまう。
 そして再びかけられる尿。
「うそ、うそよ……」
 ホワイトハーミットは喘ぎながら尿の排出を行なう。かけられる尿を、なぜか。
「なん、で……きもち、いいの……?」
 快楽として受け入れてしまう。
 自然と大きな口を開けてそれを受け入れて、飲み干す。
「おい……しい……」
 幸福感と共に子宮がときめき、うっとりとした笑顔になってしまう。
 気絶している間に楓の身体は尿をかけられることで絶頂させられる身体になってしまっていた。
 それはまるで、使ってもらう事をよろこぶ便器そのものだ。
 尿を出し絶頂するホワイトハーミット、尿をかけられることで絶頂できるフォーゼメイデン。
 二人の魔法少女は快楽に負け、もはや中出しを拒むこともないだろう。
 あとはただ、快楽の中で触手の子を産み続ける一生を送ることになる。



 もはや誰にも止められない、三人の魔法少女の力を持った性物。
 ホワイトハーミットの力は遠くを見通し気配を悟られず接近、もしくは強敵を回避するために。
 フォーゼメイデンの力は自身の強化と、何故か変化を起こし性物自身の形を自由に変化させることで対象の捕獲を容易に。
 ブルージンガ・アクアの水の生成操作能力は戦闘も含め様々な用途に。
 これらの力で隙のほとんどなくなった性物は確実に一人ずつ魔法少女を捕獲し、さらなる力を得ていった。
 当然、捕獲された対象の中にエンジェル・メイトもいて……
 ――BADEND
261魔法少女エンジェルメイト-第二話正規ルート:2011/02/21(月) 23:03:12.02 ID:UPDDcu2t
 今すぐ障壁破壊を狙う。
 危険ではある、しかし今一番危険なのは楓なのだ。
「公園に接近する。ついてきて。離れないように」
 エンジェル・メイトにそう声をかけると彼女は飛翔し公園前の水のドームへと近付いた。
「なにこれ……すごいね」
 そんな間の抜けた感想をあげる隣の魔法少女には呆れざるを得ない。
 ただ、本当に自分の後ろを真剣に見てこちらを見てなかったからこその感想が出るのだろう。
 彼女は彼女なりに真面目なんだ、とホワイトハーミットは考えそこで余計な思考を終了する。
 透視して見る限りでは魔力が通っている。それのせいで魔力弾を発射しても魔力同士がぶつかり合い破壊に至らない。
 試しに超至近距離でチャージショットを放つが効果は無し。水飛沫がかかるだけだ。
 暁のバレル部分を握りしめ斧としての使い方へシフトする。
 物理攻撃でも通すのは難しい、しかし、目的はそれではない。
 暁の刃には魔力を吸う力がある。それを利用してこの障壁を弱体化させる。
 一振り。しかし水の勢いに負け暁は弾かれる。しかし、それでもバレルをしっかりと握りもう一撃。
 手前側の水の流れる方向、下から上になぞるように切り上げた。身体が若干浮かぶ。
「それなら」
 そのまま飛翔し、流れに逆らわず斧と共に空中へ。大量の魔力を吸い、暁は刃の紅をさらに輝かせる。
 着地し、次は横に薙ぐ。これは失敗でバレルを握っていることができなくなり吹き飛ばされた。
 悪戦苦闘しながらも少しずつ水の中の魔力を削ぎ落とし、暁の中へと溜めこんでいく。
 中の様子を透視する。トイレの中に残っていた触手がトイレの水道管から出てくる大量の触手と合流しているのが見えた。
 もう一体追加されるとなれば危機はさらに高まる。
 急がねばという思いが手汗となりじんわりと手袋の中で滲む。
 内側から虹色の光が迸った。
 それはフォーゼメイデンが魔法少女の一つ装備を使った為に生まれたもの。
 倒れた楓と、ゆっくりと近付く触手群。
 今すぐ助けなければいけない。ならば、と再び握りをグリップへ。
 先程は弾かれるだけであった射撃。しかし今は違う。
 ほんのわずかに弱った障壁の勢い、大量に魔力を吸った暁の放つ一撃。
 これならばいける。いけないのであれば無理矢理通るという最終手段を取るしかない。
 内部の魔力を使いきった強大な威力を誇る一撃は人が充分に通れるだけの穴を開けた。
 そこに潜り込み公園内への侵入を成功させる。
 楓と触手群の間に立ち、バレルを握る。
 伸ばす触手を刃で斬り飛ばす。
「ね、ねえどうすればいいかな?」
 かけられた声は後ろから。気絶している楓を前におろおろするエンジェル・メイトのものだ。
「侵入した穴は?」
「もう閉じちゃってる!」
「それなら楓連れて適当に距離だけ離して」
「うん、わかった!」
 ホワイトハーミットは防戦一方で耐え続ける。
 触手が攻撃を続けるのを刃で斬り払い続けてはいるものの徐々に本体が近付いて来ている。
 時折水飲み場の水を操作して楓達へ攻撃してこようとするときは一瞬で持ちかえて射撃を行ない妨害する。
 当然、そうすれば伸ばしてくる触手への対応を遅らせねばならなくなり余裕は少しずつ減っている。
 薄い空気も動きを落とす一因だ。
 このままでは、と。心が折れそうになった瞬間だった。
 視界に白い羽根が入ってきた。後ろを見る余裕などない。
 続いて虹色の光が。もしや、とホワイトハーミットは思う。まさか、とも。
 そして、驚愕は後ろを向くまでも無く目の前に。
 その手にヒヒイロカネを持つ、先程まで魔力切れで倒れていた筈のフォーゼメイデンがいる。
「ありがと千里。大丈夫?」
 そう言ってこちらに振り返っている彼女は幻覚などではない。
 次の瞬間には巨大な剣を作り出し、一撃を以てそれを完全に撃破した。
262魔法少女エンジェルメイト-第二話正規ルート:2011/02/21(月) 23:03:51.39 ID:UPDDcu2t


 最後の触手群を倒すと同時に、水のドームはゆっくりと側溝の中へと戻っていた。
 もはや彼女達を襲う障害は無い。あとはブルーシンガ・アクアを救出するだけだ。
 だからこそ余裕を持ってホワイトハーミットは聞いた。なぜ元気になったのか、と。
「うん、なんか巴がやってくれたのよ。分かってるのはそれだけ」
 そう言って楓もまた、エンジェル・メイトを見た。説明を求めるように。
「え、ええと……普通に怪我を治しただけ、なんだけど」
 頬を掻き、彼女は続ける。
「怪我してるのに動かしたら危ないと思って、キュアコンディションしたんだけど……え? どうしたの?」
 当然ながら、魔力の大量消費は怪我などではない。
 しかし、事実として楓は元気を取り戻していた。つまり、
「……あれね、なんかあんたの能力ってただ怪我治すだけじゃなさそう。なにか秘密があるのかも」
「そうなのかなあ。そんなことはないと思うんだけど」
「あたしが元気になった時、強化系のルーンが勝手に全部発動してたのよ。身体強化の魔法も」
 ルーン? と首を傾げるエンジェル・メイトを無視して続ける。
「だからこそ、起きるのと同時にあのでかい奴を速効で倒せたんだけどね。……ん、ここね」
 三人が立っているのは男子便所の前。この一番奥の個室にブルージンガ・アクアがいる。
「男子トイレ……」
 呟き、わずかに躊躇を見せるエンジェル・メイト。ホワイトハーミットも入ろうとはしない。
 しかし楓はさっさと入っていく。それに続いて二人も入る。
 一番奥の個室を覗いたのも楓だった。
 木材を思いきり叩く音。それは、楓が個室の壁を思いきり叩いた為に出たものだった。
 もはや服としての面影しか残らず破かれた衣装、膨らんだ腹。性物を産み出し嬉しそうに笑う。
 そんなブルージンガ・アクアを見てしまった事は楓にとってショック以外の何物でもなかった。
 例え犯されていても、ずっと誇りを捨てず頑張っているのだと彼女は想像していた。しかし現実は違う。
 嬉しそうに孕んだ腹を撫で、快楽に身を任せていてこちらに気付いてすらいない。
 壁を叩いた時の音に驚き、トイレの外に逃げていたエンジェル・メイトをホワイトハーミットが連れ戻し個室の惨状を見た。
 何を言うことも出来ず、エンジェル・メイトはただ力を行使した。白い羽根がブルージンガ・アクアを包んでいく。
 その治癒は、なにかをせねばならないという義務感のようなものから生まれた行為。
 沈黙に耐えられなくなったために行なったものだった。
 白い羽根が、消えていく。
「あら、フォーゼではないですの。そんな顔をして、どうかなさいまして?」
 顔をあげた楓が見たのは、記憶のままのブルージンガ・アクアだった。
 青の衣装に破かれた跡などなく、その腹部はすっきりとしている。性物の子など一度も産んだことがないかのように。
「アク、ア……どうして」
「どうして、と言われましても何の話やら。ひやかしなら帰ってくださいな。今から任務でして、忙しいの」
 あらここはどこかしら、と彼女は周囲を見渡す。
 足元に一匹、産まれたばかりの小さな性物を見つけブルージンガ・アクアはそれを踏みつぶす。
「なにかよく分かりませんが……とにかく、こんなところは出てお話しましょう? このような汚い場所にいたくありません」
 先程までの事をすっかりと忘れてしまっているかのような姿は演技に見えない。本当に忘れてしまったようだ。
 この不可思議な現象は間違いなくエンジェル・メイトに原因がある。
 彼女の持つ治癒の力、それになにか秘密が隠されているのは間違いないようだ。
263魔法少女エンジェルメイト-第二話正規ルート:2011/02/21(月) 23:04:19.15 ID:UPDDcu2t


 戦闘の最中、水のドームを作り出していたのはブルージンガ・アクアの産み出していた粘液型の性物だった。
 触手群が撃破されるのと同時に水の操作をやめ、逃げ出していた。
 そう指示が出たからだ。逃走しそして集合せよ、と。
「……ここで三人とも手に入れられれば話が早かったんだけどね。いやはや、なかなか上手くいかないものだ。ね?」
「はい、博士」
「ブルージンガ・アクアの力持ったベーシック型はだいぶやられちゃったなあ。勿体無い勿体無い」
 四つの壺の前で、男は笑う。
「いくつか回収しといてよかったよ。あとで一般人襲わせて増やさなきゃ」
「エンジェル・メイト達はどうされますか?」
「そうだね、とりあえず今度こっちに来るだろうからバレない程度に罠でもかけてみようかな」
 そう言って、中を見ずに壺に手を入れる。そこには戦闘の場から逃げ出した粘液型の性物が大量に蠢いている。
「スライム型じゃないや。間違えちゃったよ。……こっちだ」
 黒いナース服を着た無表情な幼女の前に小さな触手が投げつけられる。
「それ、いつでも使えるように隠し持っておいてね。女の子には隠せる場所、たくさんあるでしょ?」
「はい、博士」
 彼女はそれを掴むとナース服をたくしあげる。
 下着を穿いていなかった彼女は直接、それを性器の中へ押しこんだ。
 その一本は奥へ、奥へと侵入し。最奥へ。
 しかし止まらない。こつこつとぶつかる奥をさらにむりやり開き子宮の中へと姿を隠した。
「完了しました」
「よろしい。まあ、無駄になるかもしれないけど。その時はその時だよ」
「はい、博士」
「楽しみだなあ。エンジェル・メイトの力を手に入れられれば……ふ、ふふ。ははは……あーっはっはっは! ごほっ!」
 笑いすぎて咳き込み、黒服の幼女ナースに背中を撫でられる。

 エンジェル・メイトの力を求める博士と呼ばれる謎の人物。
 性物達をコントロールしているようにさえ見える彼は一体何者なのだろうか……
 ――第三話に続く。

264名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 23:04:49.66 ID:UPDDcu2t
以上です。駄文長文失礼しました
265名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 12:10:56.20 ID:naXSUmjw
GJ!
もしかして、性物って魔術書再生プログラムのようなクリーチャーなのでは
266名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 17:51:02.83 ID:nCSIAAvl
ナメック星人のデンデ並みの回復能力だな
267名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 23:07:30.49 ID:QSjbYeXC
PCのキーボードの各キーがモチーフの魔法少女達
鉄板は魔法少女コントロール、魔法少女オルタナティブ、魔法少女デリート
の三位一体攻撃魔法「フォースクィット」
ただし氷属性モンスターに通用しない事も多々あり
268名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 23:11:31.23 ID:nCSIAAvl
中盤で、古の魔法少女、エクスファー、エヌファー、親指シフト、リターン、どれかキーの5人組が登場するんだな
269名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 02:16:17.69 ID:qWLHYuLJ
記憶すら残らないとは…時間回帰か?
270名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 03:28:42.46 ID:UJUmqzQu
>>263
ふぅ……エロといいシリアスといい実にGJだ。
271名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 03:37:59.40 ID:Gz2qqNH5
いや、楓さんは直前まで戦っていた記憶が残っているから
ぶっ壊れた精神そのものを治癒(ぶっ壊れる原因の記憶は必然的に消去)したんじゃないかな
272名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 15:35:29.25 ID:5+UtEVk+
因果律の改変とか?
ブルージンガ・アクアさんはレギュラー化して、是非第二のリィンちゃんポジションを確立して貰いたいな
273名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 16:27:35.12 ID:Gz2qqNH5
仲間に一目置かれてる時点で、リィンちゃんの後釜は無理だ・・・
274名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 09:36:36 ID:kDrUQuHe
生きている男女の身体を媒体として憑いて変身し、戦う魔法少女
たまに複数の魔法少女の霊から媒体として使われて
フォームチェンジもこなしちゃうのも存在する
主に魔物と戦うが、魔法少女同士の戦いだと相手の魔力を吸える事から
陵辱が魔法少女の霊的には推奨している
275名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 15:20:47 ID:+LvWE66t
多分消えかけの射撃特化魔法少女やら防御特化魔法少女やらと和解して、
同居融合とかして最強フォームになるんだろ?
276名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 16:46:37 ID:R5mDEyza
通販で日本童話シリーズの桃姫フォームを買ったら
捕まって助けられる度に強くなる方の桃姫フォームだった悲劇
277名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 19:05:13 ID:pQIKp7aZ
ポテンシャルは十分に高いが、最弱だと思ってる弱気魔法少女と
実力は中程度だが、扱う魔法の質は高い事から最強だと思ってる厨二魔法少女
はたまた実力・魔法の質共に最強であるが、長時間戦えない魔法少女
の三人の魔法少女の物語
大抵陵辱のピンチに陥りそうなのは三番目
何だかんだでうまく切り抜けるのが一番目
いざというときに陵辱されそうなのは二番目
278名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 20:00:05 ID:05xBCoWM
……で?
279名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 16:39:56.87 ID:HuDfzF4G
>>277
魔族「っていう、魔法少女物考えたけどどうだろう?」
下魔「またっすか」
みたいな、魔族による魔法少女作品執筆ストーリーだったり
280名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 21:41:05.38 ID:dkHM4eg/
フォームチェンジ出来る魔法少女が敵側からフォームチェンジさせられて
そのフォームにあった方法で責められる
みたいな敵に操作されての陵辱なのあったっけ?
281名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 21:58:15.19 ID:+3ve4lcx
こっちも規制解除かな?
解除されてたらなんか書く
282名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 00:34:53.87 ID:RSm+LMR0
>>280
ないよ
283名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 12:52:31.34 ID:VLYP31+b
>>281
期待して全裸待機
284名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 18:59:49.52 ID:0c+pDsic
積みゲー、積みプラを消化してイメージ固めたら書く
285名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 20:33:33.21 ID:RSm+LMR0
つまり…
それは…



絶望的……っ!
286名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 21:24:56.25 ID:jFck9MK8
続きは考えてあるのにゲームが優先されてしまうのはよくあること
287名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 23:27:51.33 ID:rkkBhhQp
主人公がTSする魔法少女とかでもいいのかな
288名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 01:24:08.38 ID:sYiSjlcM
ゲームとやる夫スレとSS見るのやめたらSS書くのが10倍は増えるな。
つまり増えない……っ!
289魔法銃士戦争10-A:2011/03/03(木) 18:26:56.22 ID:bLwocRqq
※TS物っぽい描写があるかも知れません。苦手でしたらごめんなさい。


私こと日野朱美は今、地味に困っている
私が帰宅の途についていた私に突如謎の男性が声をかけてきた
しかも、黒縁眼鏡をアクセントとして何処となく目が行くきっちり整った角刈り
という、見るからにインテリさんな人と来たものだ
話と言うのは石が変身させるあの怪物についてだと言うから無視は出来ない
とあるカフェに連れられ、一杯のカフェオレを奢って貰ったところでその眼鏡の男性は名刺を私に渡した
三木純一郎、%
290魔法銃士戦争10-A続き:2011/03/03(木) 18:32:26.02 ID:bLwocRqq
途中で通信切れてしまったようなので続きから

三木純一郎、と言うのが彼の名前で
私達の住んでる地域ではそれなりに名前の知れている大学の助教授、との事だ
「では、時間も時間ですので手短に済ませましょう。貴女はあの怪物と・・・」
そう言いかけるが眼鏡の僅かなずれが気になったのか、指で微調整する
「あの怪物について、貴女はどれ程知っていますか?」
「え、つまり、その、人の『運』を吸う怪物・・・なんですよね?」
急な眼光鋭く放たれた質問に、私はしどろもどろになってしまった
私の学校の数学の先生を思い出す
「はい、その認識に間違いはないと思います。しかし・・・」
また途中で言いかけてスーツの右袖を下に引っ張り、しわを伸ばす
こういうことに神経質な人なんだろうか?
「失礼。しかしドレイナーズについて我々は生態からにしても知らない部分が多い」
「は、はぁ・・・」
「彼らが『運』を狙うのは生きる糧の欲求か、はたまた悪意からなのか」
もし後者の場合なら共存の道はあり得ないでしょう、と三木さんが付け加える
「そしてその彼らを討つ存在の所謂魔法銃士ですが」
と、三木さんが左手に嵌めた黄色の宝石の指輪を私に見せる
「これらについても与えられた力とは言え、未知な部分が多すぎる」
私のような男性でも、ほぼ強制的に女性に変えてしまう装備なのですから
と三木さんは指輪を着けてる左手をテーブルの下に引っ込める
余り人目には見せたくない物なんだろう。
順一も私が幼馴染だから気を許してくれた様な物なんだろう
と言うより、またもや女の子モドキな魔法銃士か、この人も
素直に女の子してる魔法銃士は少ないのだろうか
「貴女の姿をした魔法銃士がドレイナーズの一タイプを撃破していましたが」
「あー、あれはですね、私ではなくて・・・」
「知ってますよ。ただ貴女似に変身する位ですから、関係者ではあるんでしょう?」
今後、順一には、余り派手に戦ってくれるなと釘をさして置こう
「そこでこちらからの提案ですが、私の所属する研究会に来て頂けないでしょうか?」
「そちらに、私がですか?」
「お互いの情報交換とそちらの自衛の為にも悪い話では無いと思いますが?」
「・・・」
確かに、今は順一に私の身に危険が迫ったら駆け付けて貰っている現状だ
今まで運が良かったから間に合ったものの
もし、間に合わなかったらと思うとぞっとしない話だ
自分で何とか出来る術を見つけられるならすべきなのだろう
「・・・時間は何時頃に行けば?」
「次の日曜日の午後1時に来て頂ければお通しする様にしておきます」
「分かりました」
こうして私は三木さんの所へ行くこととなった
この事は順一や高水寺さんには帰ってから話そう
その時、私がカフェより出たのを見計らって
近くに停めていたステーションワゴンが離れる姿を特には気にせずにいた
291魔法銃士戦争10-B:2011/03/03(木) 18:36:04.25 ID:bLwocRqq
私は当日、その大学へ到着し、三木さんの助手であるという男性の案内で
正門に見える新しい校舎と比べれば寂れてる感のある別館に辿り着く
と言うより、最早きれかけの蛍光灯を見る限りで
ここは大学側から見捨てられているんじゃなかろうか?
物静かな廊下もマッチしてしまっており
夜になれば下手な心霊スポットより不気味な物になりそうだ
そして、私はとある一室のドア前に到着した
「どうぞ」
助手の人のノックに扉の向こうから気だるそうな中年男性の声がする
「し、失礼しまーす・・・」
私は大学、しかもこういった部屋に入るなんてのは初めてであり
かなり強張った口調、動作で入室する。
端から見たら出来の悪いロボットに見えるんじゃないだろうか?
入った先に待ってたのが、先日逢った三木さんではなく
白衣を身に纏った眼鏡と白髪の初老の人物であることも余計に萎縮した
近くのソファーを勧められ、腰かける
「君が日野さんかな?」
「あ、はい。あの〜三木さんは?」
「三木君ももうすぐ来るよ。何分彼も多忙でね」
助手の人がコーヒーを出してくれたので簡単に礼をし、一口啜る
「あの、三木さんの上司の方ですか?」
目の前にいる初老の男性に尋ねてみた
「私は別の所から来た身でね。小田嶋成人だ、紹介が遅れて申し訳ない」
「いえそんな・・・」
「やはり対人に関しては我ながらズレてるな」
三木君がこの研究会にいてくれて助かってるよ、と言うと
白髪のボサボサ髪を掻いて具合の悪そうな顔をする小田嶋さん
「小田嶋教授、お電話が・・・」
「ふむ・・・日野さん、失礼ながら少々席を外させて貰うよ」
小田嶋さんはそう言うと隣の別の部屋に入っていった
一人残る形になった私は改めてこの部屋を見回してみる
デスクの上にはかなりの書類とファイルがばらばらの高さで山を成していた
デスクの主成分はあの様な書類で出来てるに違いない
「お待たせしました」
出入口のドアが開き、三木さんも到着した
「お邪魔させてもらってます」
「実はこれをお渡ししたくて今日来てもらったのですが・・・」
何やらアタッシュケースを私に差し出す
表情に促され開けてみれば中には着脱式であろう腕輪が収められていた
「貴女にお願いしたいのはこの腕輪のテストを行って欲しいのです」
話を聞けば、この腕輪は魔法銃士の指輪の模倣品であり
防御スーツ展開とオリジナルには現在では及ばないが身体能力の増加が可能である事
そして使う機会があればデータをこちらに提供してほしい事を述べた
「それとその腕輪は使うにしても一日一回に留めておいて下さい」
つまりはその日の内のどうしようもない危機の最後の切り札、としてらしい
連続して使うとオーバーヒートを起こしてしまうらしい
使われた際のデータは0時に自動的に送信されるらしい
「もし不具合が出たのならこちらに来て下さい」
「あの・・・ありがたくはありますが、何で私を・・・?」
「飽くまでこれは私の好奇心から、と言えますから」
別れ際に三木さんに尋ねてみるが、三木さんはそう言った以上の事は話さなかった
292魔法銃士戦争10-C:2011/03/03(木) 18:41:02.56 ID:bLwocRqq
帰り道、私を追ってきてる人間がいたことはなんとなく感じていた
最初、電車に乗っていた際に気付いた時は偶然かと見過ごしていたが
私の家のある地域にまで来る、ということはもう間違いないのだろう
順一の携帯に普通の女子高生の如く自然を装いメールで現状を伝え、送る
電話等では悟られてしまう危険があると思ったからだ
「これって使うべき事態だよね・・・」
そう知らず知らずに呟き、覚悟を決めた私は角の部分で横路に急速に駆け込んだ
相手もまさか私が急に横路に逸れるとは思わなかったらしく反応が遅れて走ってくる
私は狭い路地を掻き分けながらアタッシュケースを開け、腕輪を取り出し装着した
「待、テ・・・よオォォぉ!」
あの怪物特有の合成した様な声が後ろより響く
『ARMORED』
起動スイッチを押し、私は私服姿から順一の変身したようなコスチュームに変化する
ただし順一と違って基調は赤く輝く線の入った黒を基調としたコスチュームで
髪も変化はしていない様だ
そして遅れて感じた面ではあるが、走る脚も何処か軽く感じる
今ならいつも魔法銃士がよくみせる人間離れした有り得ないジャンプも出来る気がする
幸い相手の怪物は俊足なタイプではないようだ。ここは一気に突き放し
この怪物の追跡より逃れねばならない
と思った矢先脚が何かに絡み取られ、私は派手に転倒してしまう
何事かと思えば脇の水道のとぐろを巻いているロングホースに
脚を取られバランスを崩してしまったらしい
何てついてない、よりによってこんな所で
私はその絡みついたホースを脚から外そうとするが
何重にも巻かれている状態のホースは思いの外固い
そうしている間に上半身をカエルのような外観に変えた怪物が私に追い付いてしまった。
私はカエルはそんなに好きじゃないのだ
本能的に尻餅をついた状態ながら後退るが
カエルな怪物は大きく跳躍して私にのしかかる
「は、離れてよちょっと!」
まだ自由の聞く腕で反撃するも二、三発浴びせた所で
怪物に両腕を自分の頭より上に押さえられてしまう
そして私の顔に腰を持ってきたと思ったら突如白濁した精液を浴びせてきた
正直、私は何をされたのか訳が分からないのと顔にかけられたショックからか呆然となる
「や、や・・・!」
そして時間が経ってから漂ってくる臭いに呆然からパニックに陥る
「いやああ!?やめて!離して!」
その声を聞いて悦に入ったのか突如顎の下を膨らませカエルの様に鳴き始める
そしてこちらは何もしていないのにまた精液が発射される
私はその度にカエルな怪物の奇行に気持ち悪さを感じ情けなく泣き叫ぶ
私のほぼ全身に精液を出した怪物は、今度は性器を口内に突っ込む
これで私は声を挙げる事も出来なくなってしまった
ゆっくりなピストン運動の三回ほど往復する度に私の口内に精液を出すので
何度も横を向き、性器を外して餌付いてしまうがカエルな怪物は
私が餌付いた方向に合わせて間を余りおかずに突っ込んでくる
そして身体に撒き散らした精液を時折後ろ足で特に胸部分を
執拗に揉んで刷り込ませてくるのも私の劣情の火に点火するのは時間の問題だった
半ば屈しかけていた私を救ったのはやはりいつもの彼、順一だった
293魔法銃士戦争11-D:2011/03/03(木) 18:43:07.26 ID:bLwocRqq
カエルな怪物を横合いから思いっきり蹴り、転倒させる
「朱美!大丈夫か!聞こえてるか!?」
私モドキな姿で必死な形相で私の身体を揺する順一
助けられたというのに私はその質問に答えられず、ただ空を見つめる私
カエルな怪物はその間に起き上がり今度は順一を襲おうと
大きく跳びあがり、のしかかろうとする
『CHARGE TO BREAK』
対する順一もそれに反応し、指輪を腰のスキャナーのような物に通過させると
同じく高く跳び上がりキックの体制から赤く大きな矢印に変化させ
カエルな怪物を貫通し、矢印は順一の姿に戻る
カエルな怪物は空中で身体をボロボロと崩し、寄生元の人間と石を残した
それを確認した順一は私に駆け寄ってくる
とりあえず、今日の事を順一に話して、早目に寝よう
まだ熱っぽい疼きを和らげる為に
294名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 18:46:46.51 ID:bLwocRqq
>>293
10-Dでしたので、間違ってスマソ
295名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 19:19:01.58 ID:XAB7LGFP
投下乙
腕輪のはク○ガで言うグ○ー○ングフォーム的な性能なのかね?
296名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 23:32:27.80 ID:3qa2osem
乙乙です。
書き手の自由と言われるとあれなんですが、
やっぱり句点がないと目が滑っちゃって内容が把握しづらいというか。
味と言ってしまえばそれまでなんでしょうか。

ところで投下と投下の間ってやっぱり24時間ぐらい空けた方がいい?
いざ投下しようとすると他の人が投下するこのジレンマ。
297名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 23:38:43.99 ID:JltdCXx5
5時間も空いてりゃ十分だと思うけど
どうなんだろ
298名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 23:53:38.12 ID:xEeZ1ce+
>>289-293
GJ
                      ,'`》'´`´ヽ   
                  三 ノ,ィ! 〈(从从リ|
                     ( ( ヽ _゚ □゚ノ、i 
                    三ノ) ⊂)卯iΟ   
                     '´ く/_j_jフつ
                    三   `ー' 
                            ↓    /
                           _____|\ でやああああ!
                          l____  >\
                                |/     \ギャアアアア!/
よく出る『CHARGE TO BREAK』の矢印みたいな描写ってこんな感じか?
299名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 01:33:06.98 ID:IHaw6ih6
投下GJ
300名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 14:44:47.19 ID:sF75VhOa
>>296
やっぱりあった方がいいのかな?俺も句読点そんなにつけない派だし
俺の場合は、こことは違う創作サイトで
「ないほうが口説くなくていい」と言われてつけない様にしてる類だけど
301名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 15:48:08.78 ID:ZeswO0v7
そんなの、頻度や程度によりますがな
302名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 19:14:01.65 ID:hzKR3i7q
句読点は適切に使って欲しい。
303名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 19:19:33.20 ID:imLYxpo6
俺は句点ついてたほうが読みやすいと思う。変なところで文切るのはダメだが
読点は自然な位置でついてれば良いと思う
変にクドいクドくないで考えないで自然にやってれば、そう間違いではないとおもう
最終的には好み? 書きたいように書くのが一番だ
304狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:38:39.66 ID:8UoOsKU6
まぁなんだ、つけるつけないは書き手の自由であって、
読みやすい読みにくいは読み手の意見ですわ。
私は一見して話が頭に入ってこなかったので
2・3回読み直す羽目になったわけで。
折角書いたものなんだから『読まれない可能性』ってのは
少ないに越したことはないよねっていう。

そんなわけで投下失礼します。
※残酷な表現が含まれます。
※虫が苦手な方はご遠慮頂いた方がよろしいかと思われます。
NGは 狐兎狸◆kotorixGkE をご指定ください。
305狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:39:27.06 ID:8UoOsKU6
 薄く目を開ける。
 ここがどこかなど、もうどうでもいいことだ。
 閉じることも忘れた半開きの唇から、粘っこい液体が零れ落ちる。
 もう、自分が誰なのかも思い出せない。
 何もかも、忘れてしまいたい。
 このまま真っ白になれたら、それはどんなに素敵なことだろう。
 木々を縫うように吹いてきた風に、手首に巻き付いた金の鎖がちゃら、と音を立てた。
 指先を動かす体力もとっくに尽き果てている。
 手足を動かすなどもってのほかだ。
 ――もっとも、体力があった所で動かすことはできないのだろうが。
 かぼそいヒュー、ヒューと言う呼吸音はかろうじて自分が生きている証拠。
 疲れた。だるい。体中が痛い。早く帰りたい。
 帰ったらまずはお風呂に入りたい。
 なんでもいいからこの身体にまとわりつくねばねばを、一刻も早く洗い落としたかった。
 ぐ、と上体を倒した。つもりだった。
 けれど身体は微動だにしていない。
 当たり前だ。
 だって私の身体は、隅から隅までがんじがらめにされているのだから。
 不格好に闇の中、木々の間を縫うように磔にされている。
 衣服はとうに用をなさず、薄く身に纏わせているだけ。
 股を無様に広げ、両手はまるで天を仰ぐように。
 ごろん、とまた音がした。
 何かが転がるような、強烈な異物感。
 もはや疑うこともなく、自分の腹の中でのことだと事実を受け止める。
 わずか数分前のことだというのに、もう遠い昔のように思える。
 けれど事実は変わらない。
 何があったかなど、鮮明に覚えている。
 忘れたいほどに、覚えてしまっている。
 ぎし、と音がした。
 自分が身体を動かしたわけではない。
 だとすれば――あれ、なのであろう。
 あれが何か、といわれれば答えることはできる。
 ただ、認めたくないだけだ。
 ぎし、ぎしと音をさせながら、そいつはやってくる。
 見る勇気も、気力も失せた。
 陸に打ち上げられた魚のように、ただされるがままに。
 ちくちくする感触を手足に感じながら、心は在らぬ方を見つめる。
 ざらりとした、細かいトゲのような毛。
 まるで愛おしむようにまんまると膨れあがった腹を一撫でされ、無性に悲しくなった。
 覆い被さるように、そいつは私の股間を探る。
 もはや感じる痛みもないが、血だらけになっているだろう。
 裂けているかも知れない。
 それほどに凶悪なものを突っ込まれた。
 泣き叫ぼうが暴れようが意にも介さず、ただ注ぎ込まれた。
 ――なに、を?
 決まっている。このごろごろとした異物感の正体だ。
 分かってはいても、認めたくなどないのだ。
 だって私は、女だとしても、人間なのだから。
306狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:40:01.23 ID:8UoOsKU6
 じゅう、と何かを吸い上げるような音がした。
 視界の隅で、そいつがごそごそと何かをしている。
 どうでもいい。ただ早く、終わらせて欲しい。
 早く家に帰ってお風呂に入り、録りだめたテレビドラマを見て、暖かい布団に入る。
 そんななんでもないことが、無上の幸せに感じる。
 帰りたい。帰りたい。帰りたい……
 ずぶんという衝撃と共に、野太い足を乱暴に突っ込まれた。
 喉に酸っぱい味を感じて、泣きそうになる。
 ぐじゅぐじゅと、数度抜き差しされて、痛みに意識が飛びそうになった。
 正直、そうできればとても幸せなことだったろう。
 けれどそんな願いすら叶うことなく、私の中に突き込まれた腕はごつん、と一番奥を突き上げる。
 そのままごりごりと擦られて、視界を星が埋め尽くす。
 叫べればどれほど楽なことか。
 けれど私の喉はヒューヒューと鳴るばかりで、意味のある音をなさない。
 ごぷり、と身体の奥で鳴り響く音があった。
 ごぷり、ごぷりとそれは何度も続く。何度でも。
 注ぎ込まれている。今度はさっきと違う、粘りけのある液体。
 熱を持たず、ただ注ぎ込まれる勢いを感じる。
 ああ、そうか。それはそうだ。
 だってそうしなければ、終わらないじゃないか。

 ――卵に精液をかけなければ、受精しないじゃないか。
 
 そこに思い当たると、なぜか嬉しくなった。
 自分を褒めてあげたいぐらいに嬉しくなって、唇が歪む。
 多分、自分は笑っているのだろう。
 正直声を上げて笑いたい気分だ。
 誰もいない公園の奥、林の中で。
 木々に張り巡らされた網に捕らえられ。
 無様に腹に卵を産み付けられ、今まさに孕まされている。
 この、まとわりつく――巨大な雄蜘蛛に。
 ぞろりと、蜘蛛が巨大な腕を引き抜く。大きさは軽く私の腕を超える。
 それほどのものを突き込まれて、壊れないはずがない。
 すでに痛みを通り越して、じんじんとした痛痒感が残るのみだ。
 さらに二回りほどふくれた腹の中から、ぷちん、と奇妙な響きがした。
 ぷちん、ぷちんとそれは瞬く間に広がって、大合唱になる。
 もこり、と皮膚の一部が盛り上がった。
 それを見ながら、私は声もなく笑い続ける。
 この膨れた腹の中で何が起こっているか、手に取るように分かるのだから。
 脳天からつま先までを突き刺す強烈な痛みと、甘いうずきを子宮に感じて、背筋に怖気が走った。
 歯を食いしばる。
 呼吸も止め、ただ襲い来る痛みから逃れるように、身をよじる。
 下腹をちくちくと無数の針が突き刺すたびに、下半身を切り刻まれるような錯覚に襲われて。
 口の端からぶくぶくと泡を吐き、あまりの痛みに目が裏返る。
 ぶしゅ、と飛沫が上がった。
 白く濁った液体と共に、ゴルフボールが私の中から出てきた。
 白と言うより、青に近い透明。
 ぽろぽろ、ぽろぽろと際限なく、いくつもいくつもゴルフボールが出てくる。
 そのたびに襲い来る痛みに、身体は痙攣し続ける。
 私の中から出てきたゴルフボールは、無様に投げ出された両足に取り付いて、丸い身体で器用によじ登ってきた。
 奇妙なことにそのボールには、四対八本の足が生えていて、短いながらも触覚のようなものが見える。
 よく見れば目と顎のようなものも確認できた。
 そんなわけがない。
 だって私は、人間なのだから。
 そんなわけがあるわけ、ないじゃないか。

 ――私が、子蜘蛛を産まされているなんて、あり得ないじゃないか。
307狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:40:26.57 ID:8UoOsKU6
 腹の膨らみは一向に減らず、私はいつまでも苦痛を味わい続ける。
 足にまとわりつく子蜘蛛はどんどん数を増し、肌を埋め尽くすほどに。
 その内に一匹がかちかちと顎を開け、肌に噛みついた。
 苦痛を覚悟した私に、しかし一向に痛みは襲ってこない。
 痺れているからとか、そういう話ではなく、噛みつかれる痛みも、蜘蛛の脚の感触も、何も感じない。
 不思議に思っていると、傷口から血が噴き出た。
 ――しかし、血と思ったそれは、何かピンク色をした、奇妙などろっとした液体だった。
 子蜘蛛は嬉しそうに噴き出たピンク色にたかり、綺麗に掃除するように嘗め取っていく。
 そのうちに至る所からピンク色が吹き出し、私の足は見る間にしぼんでいく。
 なすすべもなく、呆然と見守る中、私の胴体からは二本の皮でできた暖簾がぶら下がっているだけになった。
 ふと横を見れば、私の肩からはマフラーが生えていた。
 そのマフラーの先には手袋が付いていて、おかしなことに金色の鎖――私のブレスレットが巻き付いているのだ。
 ……これは、夢だ。
 そうだ、夢なんだ。
 きっと電車の中でうたた寝でもしてしまってるに違いない。
 だって、そうでなければ。

 わたしがまだ、いきているはずがない。

 もうさっきからずっと心臓の鼓動も聞こえず、呼吸すらしていない私が、なぜ生きているというのか。
 ゆさ、と網の動きに釣られて揺れる身体からは、たぷんたぷんと液体の音がする。
 閉じることができなくなった口から、わさ、と子蜘蛛が這い出てきた。
 笑いが止まらない。おかしくて仕方がない。
 こんなことが、あるものか。
 ぬ、とさっきの雄蜘蛛が視界を埋める。
 かちかちと開けられた顎の奥から、糸を引いて管が突き出てきた。
 蜘蛛はもぞ、と首を動かすと――躊躇もなく、私の耳へと突き刺す。
 ぱぁん、と弾けるような音は、多分鼓膜が破れた音だろう。
 視界がぶれると共に、そのままブラックアウトして、何も映らない、無の世界へと変わる。
 ああ、よかった。本当に良かった。
 雄蜘蛛がじゅるじゅると何かを吸う、この嫌な音を聞かずにすんだのだから……


 鳥のさえずりと共に、公園に朝が訪れる。
 人の来ない奥の林は静かで、時はいつも穏やかに流れる。
 その場所も勿論静かで、昨夜起きた喧噪など何一つ残ってなどいない。
 違いと言えばただひとつ、朝露に濡れ、日の光に煌めく、金色の鎖が草むらに残されているだけだった。




『魔法少女ミタマ』

 Act.2 「かえりたい」



308狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:41:10.48 ID:8UoOsKU6
 流れゆく雲を見る。
 見慣れた景色。変わらぬ風景。つまらない時間。
 そう思ってた時がすごく昔に感じる。
 こうして見ていれば変わらないなんてことはない。
 雲の形は刻々と変わり、木々はそよげばざわついて、オーケストラを奏でる。
 毎分毎秒ごとに移りゆく、二度と見ることはない光景。
 生まれて十五年でそんなことに気づくのは、果たして早いのか、遅いのか。
 ただ自分の席から見る外の風景。
 胸が痛くなるほどに、寂しく感じる。
 あるべき姿が、そこにいないふぁりゃ――!?
「おいこら美珠ー」
「ひ、ひらいひらい! ふぁえふぉなにふんのー!?」
 痛い痛い、冴子何すんの……と叫んだつもり。
 モノローグに割り込んでくるとかなんて横暴な。
 引っ張られたせいでひりひりするほっぺたをさすりながら、冴子を睨む。
「アホ面下げて一日中そっちばっか見てんじゃないの。ハチ公かあんたは」
「……うー……」
 あたしの左の席。
 今は人のいない、空っぽの席。
 そこに誰もいない、ただそれだけが、こんなにも胸を苦しめる。
 結局昼を過ぎ、下校時刻になってもその席の主はやってくることはなかった。
 正直思い出したくもない、前日の出来事。
 考えれば考えるほど、想像の天秤は悪い方へ傾いて、心は重くなるばかり。
 ……心配。
 そう、心配、は心配、なのだろう。
 会いたい。会って話がしたい。
 誰にもできない話を話す相手が、誰か欲しかった。
 ふと、目の前の親友を見上げる。
 ……冴子、なら。
 そこまで考えて、ぶんぶんと頭を振った。
 できるわけが、無いじゃないか。
 昨日から立て続けに起こっている奇妙な事象の連続。
 冴子になんて、できるわけが、ないじゃないか。
 そうしてあたしは何も言えず、また黙って俯いてしまう。
 黒くわだかまる気持ちに、何の整理も付かないままに。
 ふう、と冴子のため息が耳に届く。
「そんな気になるなら、電話でもかければいーじゃん。携帯の番号くらい聞いてないの」
「……うん、聞いてないの」
 そもそも電話ってなんか苦手なんだ。
 待ち合わせの連絡に使うくらいで、話をするなら直接会えばいいって思っちゃう。
 それに――番号とか恥ずかしくて聞けなかったし。
「なら中学の時の連絡網とか、色々あるでしょうに。うじうじするより、動いちゃいな。あんたらしくもない」
「冴子……」
「どーせ寝過ごしてそのままズル休みとか、そんなとこでしょうよ。あの唐変木」
 ……うん。きっとそうだよ、ね。
 電話してみたらきっと元気な声で、おう、どうした、野守、なんて――いってくれるかな。
 あたしの話、笑わずに聞いてくれるかな。
 この嫌な気持ちも――晴れるのかな。
309狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:41:45.42 ID:8UoOsKU6
「ほれ、そうと決まったら帰った帰った。良い子は下校のお時間ですよ」
 そんなことを言いながら、冴子はあたしのカバンを手にとって、ぎゅっと押しつけてきた。
 なんだかちょっと勇気がわいてきた気がしてきて、うん、そうだね、とだけ、短く返す。
 ばたばたと乱暴に鞄にものを詰め込む。
 その間、冴子はずっと私を見てた。
 何を言うでもなく、ただ、見守るかのように。
 支度の終わったあたしは、じゃね、とだけ伝えて、急ぎ足に教室を出て行く。
 ドアを押し開けながら立ち止まって、一度後ろを振り向いた。
「冴子ー」
「ん?」
 不意に声をかけたあたしに、冴子はきょとんとした顔を向けて。
「ありがと」
 そう一言だけ告げて、返事も待たず、廊下へ駆けでる。
 そうだ。動かなきゃ、進まないんだ。
 一歩ずつでも、一秒でも。


 その姿を見送って――冴島冴子は少し温度を上げた頬をぽりぽりと引っ掻いた。
 ふう、と肩の力を抜いて、視線をドアから外す。
 あとはなるようになるのだろう。
「青春だねぃ。あたしにもどっかにいい男落ちてないもんかな」
 そう呟いて、自分の席へ向き直る。良い子は下校のお時間なのだ。
 がさごそと帰り支度をしていると、むやみに周りの話が耳に入ってくる。
 聞きたくなくとも聞こえるのだから仕方がない。
 内容は取るに足らないものばかりなのだが。
「絶対赤マントだって。あたし見たんだから」
「口裂け女じゃないの? 二組の本山が襲われたって」
「あたしは人面犬が『エサくれ』って噛みついてきたって聞いたよ」
「駅前の公衆トイレに花子さんがでたって」
「UFOに攫われたんだって、絶対!」
「かゆ  うま」
 ……流して聞いていたがひどい噂話ばかり流れているような気がする。
 日本中から怪奇現象を集めてきたような荒唐無稽。
 ここ最近ずっとそうだ。
「……まぁ、想像は個人の自由だしね」
 冴子にしてみればどれもこれも一笑に付される程度のものである。
 割と彼女はリアリストだった。
「ただ、まぁ……なんかあるんでしょうよ」
 結果があるからには、原因がある。
 都市伝説だとか、七不思議とか、そんな曖昧なものではなく。
 そうでなければ、あるはずがないのだ。


「人が突然いなくなるなんてことが、こんな頻繁に起こるはずないんだからさ」


310狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:42:09.46 ID:8UoOsKU6
「ただいまー!」
 玄関を開けるなり、そう叫んで靴を乱暴に脱ぎ散らかす。
 奥からおかえり、と返事が返ってきたような気がするけど、それより難題がいくつもあるわけで。
 ととと、と階段を早足で上って、自分の部屋へと急ぐ。
 目下の所最大の問題の種がそこにあるのだ。
 ノブに手をかけ、一度すうはあと深呼吸をした。
 昨日のことは、夢じゃない。多分。
 誰に話したって笑われそうなことばかりだけど、でも。
 ――起きてしまったことは、けして夢物語なんかじゃ済まされないんだ。
 意を決して、ノブを回し、戸を開く。
 ……最悪。
 中を一目見た感想はそれだった。
 今朝まで綺麗にしてあった部屋はしっちゃかめっちゃかに荒らされ、床は一面の紙で足の踏み場もない。
 まず目に入るのは広げられた新聞。雑誌。辞書。参考書。漫画。レディコミ。ハーレ○インロマンス。
 テレビはつけっぱなしだし、CDラジカセからはDJが素敵なトークをまくし立てている。
 正直、部屋を間違えたかと思ったほどだ。
 我ながら頬の筋肉がひく、と見事に引きつった。
 惨状の二文字を見事に体現した部屋の中、ちょこんと真ん中に鎮座する影がある。
 耳をひょこひょこ動かし、熱心に水木しげるの妖怪大図鑑を読みふける姿。
 ゆらゆらと揺れる長いしっぽが特徴的なその黒猫は、立ち尽くすあたしにようやく気づいて、足下へててて、と近寄ってきた。
 お行儀よく座ったかと思うと、ひょこっと頭を下げる。
「お帰り下さい、ご主人様」
「いや違う。何もかも間違ってるから。ていうかどこでそんなの覚えたの」
 見紛うことなく、その声は目の前の黒猫が発したもので。
 けれど猫が喋っているとかそんなことに驚くよりも先にツッコミを入れずにはいられない。
 昨日からずっとこんな調子なのだからファンタジーも案外夢のないものだ。
 一瞬だけでもうわ、可愛いとか思った自分を即座に恥じた。
 巨大なため息をついて、とりあえず後ろ手にドアを閉める。
 家族にでも見つかろうものなら大変だ。
 どこに置こうとさして違いもないので、適当にカバンをぶん投げて、制服のまま椅子に腰掛けた。
 これじゃ着替えもろくにできやしない。
「まぁ、とりあえずただいま。で、ちょっとは進展したのかな」
 大まじめに猫へ話しかける自分を想像すると、ちょっとくらっと来る。
 人に見られたら長いこと笑い話のネタにされるんじゃなかろうか。
「時間あったから、随分言葉覚えましたアルよ。まだ単語苦しいです、けど」
 発音もあやふや、ところどころに妙な遊びが見えるものの、なんとか意味の伝わる言葉をつっかえつっかえ、猫は話す。
 なるほど、随分進展はあったようだ。
 ちなみにこの猫は尻尾が二本生えているという変わり種なのだが、器用に絡ませ、毛でカモフラージュすることによって一本に見せかけている。
「ところで身体の方は大丈夫なの。衰弱なんてそう簡単に治るものじゃないんだよ」
「平素は格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。現在の状況は良好です」
 そういって、猫はまた頭を下げる。
 言ってることはわりかし無茶だけど、猫は猫なりに感謝しているみたい。
「時にこの『そーどますたーやまと』、続きどこです? なの?」
「ないし。それ打ち切りだから」
 小首をかしげる姿は非常に愛らしいのだが、この猫はいちいち言動が全てを台無しにしてしまう。
 あたしも実はペットとか飼いたいなとずっと思ってたのだ。
 家が獣医で何を今更、とか思われるかも知れないが、だからこそペットなんて飼えない。
 においで機嫌を損ねたりする動物なんてそれこそ星の数ほどいるし、なわばりを主張して喧嘩なんかしてもらっては困るのだ。
 うちに来る動物たちはむしろお客様で、なおかつ怪我や病気を患っている患畜ばかり。
 可愛いなんて悠長なこと、本当は言ってられないのだ。
 彼らの命を預かるのがうちの商売なのだから。
311狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:43:06.69 ID:8UoOsKU6
「そうだ。あなた名前なんていうの」
 すっかり忘れていたが、猫猫言っていてそんなことを聞くこともしていなかった。
 なんせ最初はひどかったのだ。
 意味のあるような言葉を聞けたのは挨拶だけで、あとは聞いたことのない言葉を延々と喋るばかり。
 あたしの話を復唱したり、簡単な読みはできるようなので、まずは日本語のお勉強会から始まった。
 ひととおりの読みができるようになったころにはもう日が昇りかけていたのだけど、あとは勉強しますという言葉を信じて部屋に置いてきたのだ。
 ……これほどの惨事になるとは思っていなかったけど。
「これは自己紹介が遅れまして恐悦至極の至り」
 どうやら定型文をかたっぱしから覚えたらしい猫は、珍妙にかしこまり、前足を揃えてあたしに向き直った。
「それがしは        と申すもの。呼ぶ時はさんをつけろよデコ助野郎」
「……は?」
 語尾に不穏当な言葉が付いたような気がするけどそこはあえて無視する。
 けど。それにしても。
「いやごめん、よく聞き取れなかった。お名前もう一度言ってくれる?」
「拙僧は        です。ます。」
 ……これは、どう表現したらいいものだろう。
 確かに猫がなにか単語――おそらくは名前――を口にしたことはわかるのだが、それを理解することができない。
 鼻歌のように音だけでもなく、間延びした歌のようでもなく。
 かっちりした単語なのだと言うことまではわかるけれど、それを認識できない。
 まるで狐ならぬ猫につままれた気分。
「そ、そうだ、ちょっと紙に書いてみて!」
 そう気がついて、慌てて机の上からシャーペンを渡す。
 猫はぴこぴこと耳を動かすと、器用に後ろ足で立ち上がり、前足で挟むようにしてペンをつかんだ。
 うわやだすっごい可愛い。
 猫はそのまますとん、と先を足下の紙へ落とすと、すらすらとペン先を走らせた。
 書き終えたらしいそれを受け取って、視線を落とす。
「……だめかぁ」
 そこにあるのは奇妙な文字列。
 ところどころにこれはアルファベットなのではないか、程度のものはあるけれど、全体としてはまるで読めない単語だった。
「これeかなぁ……なんでいきなり筆記体のFとか出てるんだろう……」
 わかる文字が所々にあるせいで、猫の落書きと笑うことすら出来やしない。
 ぎりぎりで読み取れる文字は――i、筆記体のF、頭に点々の付いたe、それにLっぽいの。
 結局三分の一も解読できないと言うことになる。
 なんで単語の真ん中に大文字があるのかとかも全く理解不能だ。
 結局理解することを諦め――ぱたんと文字の書かれた本を机の上に置く。
 柴田亜美のサイン本だった気がするが今は意識の外へ出しておこう。
「決めた」
 ぎし、と椅子を回して猫に向き直る。迷いはもう消えていた。
「あなたは今からライフって名前ね」
「え、いや小生は        と――」
「ラ・イ・フって名前ね」
 L、i、F、e。
 読める文字はこれしかないのだ。
 だったら読める名前にしてもバチは当たらないのではないか。
 きっとそうだ。だから決めた。
「……はぁ、まぁ……その件につきましては当方と致しましても前向きに検討する所存ではございますが……」
 言い回しが気にはなるけども、どうやら押し切ったらしい。
「じゃそーゆー事で、決定! ……ってあたしの名前言ったっけ?」
「ミタマ、と呼ばれているような気配でござりけり、療養中に耳に入れたりますれば」
「うん、美しい真珠と書いてミタマ。よろしくね」
 一晩中あーだこーだやってたのに、未だにお互いの名前も知らなかったなんて。
 なんだか無性におかしくなって、今日の張り詰めた空気が和らいだ気がした。
 そうだよね。考えるより先に行動しちゃった方が、いい結果が出ることだってあるんだ。
 足踏みしてたって、前には進めないんだから。
「そんでライフ、聞きたいことはいっぱいあるんだけどさ。まずは……」

 これだけ苦労したんだから、今度はあたしが困らせる番だ。
 そうしてそこには、矢継ぎ早に質問をするあたしに、目を白黒させて答える黒猫の姿。

 なんとなく、この子とはうまくやっていけそうな予感がしていた。
312狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:44:00.43 ID:8UoOsKU6
 薄暗い廊下に、電話のベルが鳴る。
 その音に、床張りの廊下へ直に座っていた影がもそり、と動いた。
 静かな家に響く音。
 耳障りにも聞こえるそれを、ただ頼りに。
 四回、五回と音は続く。
 六回目を遮るように、影は受話器を持ち上げた。
「――はい、秋月です……どちらさま?」
 短い数度のやりとりの後、受話器を持った影はもといた廊下の奥を振り返る。
 そこにはやはり廊下へ直に座る、大きめの影が存在していた。
 コードレスの子機をつまみ、板をきしませながら、影はゆっくりと歩く。
 疲れた風で、大きな影へと差し出した。
「ヨウ、電話。あんたに」
 ヨウ、と呼ばれた影はそこでようやく顔を上げる。
 声を出すこともなく、胡乱な表情で子機を受け取ると緩慢な動作で耳に当てた。
 ふ、と吐き出した息にはこの空気の重さが含まれているようで。
「もしもし、代わりましたけど……ってなんだ野守か。どーした?」
 名前を呼んだ声は、トーンを一つあげる。
 日常を思わせるような、いつも通りの声。
 この時だけ、廊下が明るくなった気がした。
「いや悪ぃ、ちょっと留美が熱出しちまってさ。大したこたぁねーんだけど、一応付き添いって名目でな、うん」
 電話越しに微笑む影と対照的に、もう一つの影は目線を伏せ、また廊下へ座り込み、膝を抱える。
 何もかもから逃げ出してしまいたい気持ちを抑えようもなく、目は闇を見続ける。
 さら、と流れる長い黒髪を手で掻き上げ、耳の後ろへと回した。
 ――それで何が変わるわけでもないというのに。
「ああ、俺は全然へーきだし。明日は行くからよ。じゃまた、な」
 数分の会話の後、プツ、と音を残し、通話は途切れる。
 そうしてそこにはまた、重苦しい空気が残る。
 先ほどの会話がまるで別世界の出来事のように。
「――可愛い声じゃん。なに、彼女作ったのあんた」
「ちげーよバカ。ガッコのクラスメイト。隣の席の奴だよ」
 ふうん、と鼻を鳴らして、再び静寂が戻る。
 二つの影が背にする扉の奥。
 そこから漏れ出る声に耳を傾けるために。


 カーテンを閉め切った部屋。窓の外からは雨の音。
 明かりはついているものの、湿った空気は意味もなく光を吸い込み、闇よりも暗く感じられる。
 ベッドの上、この部屋の主は上体を起こし、目の前の料理を見つめる。
 もう幾分もそうやっている。料理からはすっかり熱も冷めたというのに、一口も手はつけていなかった。
「……ミオ姉」
 薄く唇を開き、呼びかける。
 さほど広くもない部屋で、ミオ、と呼ばれた女性はすぐ近くの椅子へ腰掛け、暖かくも厳しい目で、ベッドの上を見ていた。
「……もう、食べたく、ない」
 ぼそ、とつぶやかれた言葉には力なく、絶望すら含んだように思える。
 焦点の合わない目はどこも見ておらず、どこか他の世界を見ているのかもしれない。
 その様子に息をつき、年長の女性――美桜は強めに、しかしできるだけ優しく、声をかける。
「だーめよ留美。食べなきゃ死んじゃうんだから。そんなわがまま許しません」
 たしなめる声にも、留美は無反応に、料理へ目を向け、あらぬ方を見続ける。
 ただ薄く上下する胸だけが、この末妹がかろうじて生きている証拠。
 普段は生気に満ちあふれた頬からは色も抜け、まるで死人のように。
 現実から目を背けるように、料理から目をそらす。
 カーテンに遮られた空。
 今は暗く、しと降る雨に隠されて。
 この空模様にも似た、どんよりと曇った瞳。
 端からはきらりと輝く雫が一つ、また零れ落ちる。
 見ているのは空よりも遠く、遙か遠く。
 胸の苦しみよりもなお痛む、心の奥。
313狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:45:10.68 ID:8UoOsKU6
「……ミオ、姉」
 掠れた声で長姉の名を呼ぶ。
 幾度呼ぼうと慣れることのない、家族の名前。
 美桜は辛抱強く、続く言葉を待つ。
 いつまでも降り続く、この雨のように。
「もう、やだ、よ。食べたく、ないよ……こんなのって、ないよ」
 声に嗚咽が混じる。
 喉の奥から絞り出した音は懸命に胸の内を訴えて。
 美桜はふう、と息を吐くと――ベッドへ寄り、そっと末妹の手を握った。
「食べなさい、留美。あなたの義務なのだから」
 ぱたぱたと雫が零れ落ちる。
 窓から戻し、姉へと向けた視線は何かに怯えたように。
 声もなく、首を振る。
 けれど長姉は強い目で、真っ直ぐに末妹を見つめる。
 決意さえ込めて。
「……たい」
 小さな、本当に小さな呟き。
 唇は動き、同じ言葉を紡ぎ続ける。

 ――かえりたい。

 誰に言うでもない、魂の叫び。
 心ここにあらぬ風に、遙か遠くを夢見る。
 かえりたい。かえりたい。かえりたい……
「留美」
 ぎゅ、と握る手に力がこもる。
 たおやかなその手のどこにそんな力があるのかと思うほどに強く、強く。
 痛みに顔を上げた末の妹は、姉の顔を見て、動きを固めた。
 しばしの間、時が止まる。
 ぐす、と鼻をすする音が響いて、留美が口を開いた。
 ごめん、なさい、と。
 その言葉を聞いた美桜は、ようやくに手を離す。
 また、元の優しい目で妹を見守りつつ。
 留美はかすかに震える手で、緩慢に料理を口元に運ぶ。
 口内へ半ば押し込むように入れ、咀嚼して、喉へ流し込む。
 噛みしめる音。飲み込む音。
 何度か続いた後に、ふと手が止まった。
 再びぼろぼろと流れ出す涙に押しつぶされるように、どうしようもなく、言葉が籠れ出る。
「……ミオ、姉」
「なぁに」
 辛抱強く、子供の話を聞くように、美桜は全力で消え入りそうな妹の声に耳を傾ける。
 一言も、ひとつの音も漏らさぬように。
314狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:45:36.14 ID:8UoOsKU6
「……おい、しい、の……」
 ぐしぐしと、目じりをパジャマの袖で幾度もぬぐう。
 拭いても拭いても、それはいつまでも溢れてきて。
「ミオ姉、おいしい……おいしい、の。なんで、なんで……こんなに、美味しいなんて思うの」
 また、料理を食べる手は進む。
 一口、一口食べるごとに、きらきらと雫を振りまいて。
 遙か遠く、空から来る雨のように、止めどもなく降り続ける。
「ごめんなさい、ごめんなさい……おいしいの、おいしいよ、ミオ姉……ごめんな、さい……」
「……謝罪も感謝も、相手が違うよ。せめて、覚えておいてあげなさい。ね……」
 人工の光が照らす中、姉の視線に守られながら。
 一口、二口と食事は続いていく。
「……お風呂、沸かしとく。食べ終わったら入りなさい」
 そう伝えて、美桜は立ち上がる。
 ふらつく足下を確かめるように、一歩一歩、慎重に部屋の戸へ向かって。
 ぱたん、と戸が閉じた後、部屋には一人、留美が残るだけ。
 ぽろぽろと雫を零しながら、押し込むように、食事は続いていく。
 何かから逃げるように、ごめんなさい、と呟いて。
 雨音に重ねるように、嗚咽をまき散らして。
 一人の部屋の中、言葉は続いていく。

 ごめんなさい、と。




 部屋を出る姉を見送って。
 冷たい廊下にはまた、二つの影。
 背後の部屋からは、妹の声がする。
 重苦しい空気は晴れることはなく、影はただ目の前の闇を見続けた。
「……ねぇ、ヨウ」
 気怠げに、影が薄く整った唇を開く。
 けれど呼びかけたはずの隣人は、まるで無反応で。
「あんた、それさ」
 細い指はゆっくりと動いて、隣人の口元を指さす。
 そこにはぴこぴこと動く、ハッカパイプがくわえられていて。
 ぎょろ、と視線だけを向けて、影は続く言葉を待つ。
 背中越しに伝わる嘆きから、目を逸らすように。
「似合ってないよ」
「うるせ」


 降り続く雨は、いつしか雪へと変わっていた。





          To Be Continued...
315狐兎狸 ◆kotorixGkE :2011/03/04(金) 19:46:26.63 ID:8UoOsKU6
以上でございます。
御一読ありがとうございました。
316名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 14:43:45.97 ID:k4pHlufJ
投下乙っす
317名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 23:58:01.35 ID:fUspU9iw
GJ


魔法少女「わ、私もこんなことされちゃうのかな・・・wkt・・・!基、ドキドキ」
318名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 16:31:08.58 ID:2ww2epYz
>>317
別魔法少女「私はそんな事考えて期待してないもんっ!><」
319名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 17:17:50.62 ID:h0hkGL+F
とある上級悪魔に敗れて満身創痍だった魔法少女が
偶然から悪魔の魔力を分散させて弱体化に成功する
悪魔は重症の身体を治してやる代わりに魔力集めを手伝って責任取れと魔法少女に迫り
魔法少女は魔法少女で責任感を感じて都市伝説が噂されている場所に行っては
悪魔の魔力で暴走した怪物を倒しては悪魔の魔力回収に奔走する
基本
一般人「都市伝説の〜だ!」

魔法少女「そこに魔力あるから向かわないと」

弱体化した悪魔が悪巧みで魔法少女をピンチにさせる

が、やり過ぎたり認識不足から悪魔自身もピンチに
悪魔「げーっ!?俺もやばいじゃん!」

魔法少女に怪物の弱点を教える

魔法少女辛勝
な流れ
320名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:40:53.53 ID:HCRX+C6N
保守
321名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 10:29:23.09 ID:47tMVIME
>>319
昔やってたとあるアニメに出てきた天邪鬼さんを思い出した
322名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 10:40:38.12 ID:XTKjagAL
懐かしいな
っていうか言われるとまさにそんなだな。あれはいいキャラだった
323名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:35:51.81 ID:7dd312/R
>>319
悪魔「勘違いするなよ女!俺の魔力の為だからな」
を聞けるのを今か今かと心待ちしてるぜ
324名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:43:34.19 ID:LoiGehjT
なんかその悪魔、復活が不完全で腕だけとかになってそうだな
325名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 12:12:34.00 ID:GSI7h4Uu
弟と妹が居て基本的にバカでシスコンなオウガハンドか…
326名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:59:01.91 ID:4pJ1s9CZ
「人間界を侵略してやるわよ!」な実質子供のいたずらの延長レベルな
『侵略』をやりたがる第三魔王娘と
人間界に下りて愛着が湧いて人間側として戦う第五魔王娘
が男の家に居候して毎回主に家の中でバトる
大抵、第三魔王娘が暴走して触手等による逆襲等で自滅するのがほとんど
327名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 14:10:52.50 ID:t7cz99wl
>>326
部下魔族「あの・・・連れ戻さなくてよろしいので・・・?」
魔王「娘達にはいい社会勉強だ。あの男にはよい待遇をせねばな」
部下魔族「いえ、あの・・・教会の退魔師の娘や天使等もその家に・・・」
魔王「娘達にはいい社会勉強だ」
部下魔族「(思春期をやり過ごそうとしてるだけじゃないか?この人)」
328名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 16:42:56.55 ID:dsKGnTk5
>>326
第三魔王娘に幼少時苛められてた記憶がある第五魔王娘は何かある度にトラウマスイッチON、とかあったり
329名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 18:30:55.79 ID:eS+g1/0l
第六は寺で焼き討ちにされるんだな
330名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 19:11:39.64 ID:KR7Cc6f8
>>327
第三娘「うぐぐぅ・・・下等な人間の癖にぃ・・・私にげん骨するなんて・・・!」
男「俺の部屋で暴れんな」
第五娘「腹違いとは言え、姉のした事本当に申し訳ありません」
第三娘「ちょっとちょっと!?何いい人アピールしてんのよぅ!?この腹黒!」
男「おまえはもう少し反省、しろ!」げ  ん  こ  つ
第三娘「〜〜〜・・・!!!」
331名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 23:25:01.31 ID:49bSYWID
馬鹿がまあ嬉しげにスレ違いの書き込みを
332名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 10:57:56.54 ID:TyFswaUm
>>331
自分で作品ageれば?
停滞してるから雑談調になってる現状なんだから
333名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 14:24:18.50 ID:VWqCDiSX
魔法少女の供給が足りなくて、触手どもが殺気立ってるな
養殖リィンでも襲って落ち着くんだ
334名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 14:29:34.85 ID:y6R9ngXA
魔法少女の量産は誰に頼めばいいですか?
335名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:45:13.67 ID:kh7/M8uc
大手玩具メーカーに出資してデバイスを大量生産
だが、販促アニメ監督がやらかして核兵器級のデバイスが50円で投げ売り
336名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 17:46:13.04 ID:bBvtQ+TM
>>335
それで紛争地帯はデバイスで変身した魔法少女達の絢爛舞踏会となるのか
337名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 22:56:17.00 ID:oNo0zGNE
>>332
ここに限ったもんじゃないが作品投下しても反応がない、人がいないスレは投下がどんどん減っていくよ。
ここ見てるとわざとやってるんじゃないかってぐらい投下があろうがなかろうが
ぼくのかんがえた魔法少女妄想を書き込むスレになってるからな。
338名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 00:33:01.85 ID:jgwPa+d9
てか魔王の娘とかなんとかってどっちかってと人外娘だろ
ここの長文妄想流石に魔法少女からかけ離れたやつが大杉
339名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 14:29:24.98 ID:rSENDaI5
>>334
版権ネタになっちゃうけど
どっかの宇宙人に奇跡を売り歩いて貰えばけっこうな数増やせるんじゃないか
340名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 15:15:25.78 ID:1LGhd3Rs
>>339
QB「>>334、その願いを叶えてあげるから僕と契約して魔法少女になってよ!」
って事か
341名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 16:34:19.23 ID:nNiXuoUB
自分が生き残り、勝利出来るEndを目指して、何度もリスタートしてるんですね。
今回は速攻しんでるけど!!
342名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 17:48:00.07 ID:gzADN9rt
>>338
魔法についての解釈の違いだし、愚痴っても始まらん。
てか愚痴る程の話題じゃないし、言い出したら不毛もいいとこだろ。
そちらが魔法少女をどう定義してるか知らんが
魔法=魔族が扱える力、な解釈を作者がしてるんだったら
魔族娘がその魔法を駆使して戦うのも魔法少女物と言えると思うけどな。
343名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 19:11:42.86 ID:ms0tFciB
そう解釈するのは構わんけど、それは妄想小ネタじゃなくて、SSの中で設定として定義して欲しいなあ
でないと、ここでサイボーグ娘の講釈垂れ初めて、俺の中では魔法少女なんだ、と言われるのと大して変わらん
344名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 21:52:24.14 ID:Z8CJ4far
正直和姦も凌辱もありな変身ヒロインスレだと思っていた認識は否定しない
345名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 23:21:18.59 ID:FXp0//Z+
>>341
誰の事かと思えばリィンちゃんか?
マユちゃんやアゼルと力を合わせて陛下を倒すってEND希望
346名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 01:43:42.15 ID:ulAbUJOj
ないわwww
それはないわ
あるとしても、マユちゃんやアゼルが力を合わせてリィンちゃんの仇を討つってENDだろうな

満15年以上生きるリィンなんて・・・
ましてや強敵に打ち勝つリィンなんて、黒い白馬や金の石像なみにおかしな存在だわ
347名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 03:00:46.86 ID:3sUr7kzU
>>346
ヒドスwwwwそこまで言ってやるなよw
陛下の人間体の姿ってどんな感じかね。
同じオールバックの髪型でロリコンつながりな逆シャアの時のシャアみたいな感じかと想像してるが
348名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:13:37.12 ID:r2BvgFMK
>>347
クワトロ大尉だろ
349名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 11:29:17.24 ID:Fg2KOS55
こういう大災害のとき、魔法少女はなにができるんだろう?
350名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 12:11:57.96 ID:KSi0jSq6
陛下「私はロリコンではないよ」
351名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 15:09:05.83 ID:/4Bt9OsD
>>349
水出したり、怪我治したりかね
352名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 19:17:49.76 ID:r2BvgFMK
全力で癒やしてしまい
新しい悲劇を作ってしまうエンジェル・メイト
353名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 23:21:37.10 ID:TPchBLsf
リムに津波を止めてもらうとか……
電気出せる魔法少女っていたっけ?
354名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 23:40:10.61 ID:CmfGgpEG
このスレでは、電撃というのは魔法少女の膣内に流し込むためのものだからなあ・・・
敵ならいっぱい使い手がいたが
355名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:32:22.82 ID:sDju6RD1
火も水も電気も金属も魔法少女の中に入ったよね
356名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:08:29.93 ID:w6LkbebV
怪物だの触手だのメカだの、ここの魔法少女は色々な敵と戦ってるな
357名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 04:03:26.91 ID:7UUvoWX5
魔力量と実技・筆記試験による等級制で6等級までが魔法少女、7等級から魔女っ娘、10等級から魔女、16等級で賢者
そんな「魔法少女で許されるのは小学校まで」な設定の魔法も魔物も認知されてる現代風世界観で2○才のおちこぼれ魔法少女のOL主人公と言うのは需要ある?
358名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 06:40:01.01 ID:gsbOMwfg
ありまくる
359名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:24:42.82 ID:IddDjAp3
女性型精霊が人間の身体を借りて変身して戦う魔法少女
その女の子が好きな男を精霊も惹かれてしまい、好意を持ってしまう
その為、男がピンチの際には実力値200%超えな強さを誇る
360名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:32:37.60 ID:oTtA7oJS
私の限界まで挑戦したい!と最強の魔法少女がわざとスライム等の下級モンスターに嬲られて
本当にピンチになってしまったでござる、なマゾチック魔法少女作品
361名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 21:41:44.62 ID:KGptk8Sq
モンスターに襲われて辛くも撃退するも
その後現れた一般人の責めで陥落
362名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 10:53:19.69 ID:JCxKopmG
魔法少女「魔物倒しても、家に帰るまでが戦闘です」
マスコット「まんまガクビクの事後のレイプ目で言われてもね」
363名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:22:07.67 ID:cKe1HQbI
魔法少女に有効なウィルスをばらまかれて
激しく咳き込み、涙目になってる魔法少女が
いつもならやられもしない中級・下級魔物に犯される
咳き込む度に魔力も消耗する為、遂には変身も強制解除されながらイってしまう
364名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:29:10.17 ID:zIdhRVIE
王天君のダニか
365名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 00:14:38.51 ID:swoEouDW
ここの作者さん達は無事なのだろうか…
366名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 02:32:38.56 ID:wyf9DXam
侵略して来た魔王軍と大激突する魔大戦編
大戦後、流出した魔法を手に入れたよからぬ人間の魔の手が魔法少女達に迫る学園魔境編
封鎖された学園で魔法少女達が戦っていた間に寝取られた母や師匠を真のラスボスから救出する八百屋無双編
夏休みに全員でリゾートアイランドに行ったら邪神教団と戦う事になる南海最終決戦編
更に…と数年長々とした全15章のシリーズ構成を考え序章も出来てない

原因はエロより2章段階でエロ餓鬼に初見半殺しにされ役立たず感が増し、4章で完全にマダオになる一章ラスボスの魔王が好き過ぎる事だろう
367名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 19:00:19.88 ID:2wowGLh3
コンビニバトルの如く所属組織が違う魔法少女同士の
どれだけ担当している地域に貢献してるか
どれだけ魔物に凌辱されなかったかのバトルロイヤル
368名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 19:41:23.87 ID:JqauGnk4
ナツメの続きが来ますようにと2000円募金してきた
369名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 21:18:33.29 ID:dL9eioZ2
A陣営六本木魔法少女「あ!Bの娘が犯されかけてる!?」
D陣営六本木魔法少女「よし、このままあの化け物が夢中になってる内に手柄頂きよ!」
C陣営六本木魔法少女「むしろ、ここで助けてB陣営に恩を売っておこうかしら・・・」
E陣営六本木魔法少女「こ、これが・・・首都圏魔法少女バトル・・・!」
370名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 02:26:30.97 ID:S00LOSK+
リィンが生還するまで魔法少女側の関係者は生まれた年から別人としてやり直しの呪い
その数十ループ後、街には15年後のマユ、30年後のマユ、45年後のマユ他、子孫等で溢れた。
371名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 03:10:30.65 ID:fIXmj+KP
正直2行目の意味はよく分からないが、11行目に関しては無限ループの
バグプログラムになる前に、多分コンパイル段階で Syntax Error が出るな
372名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 03:11:24.95 ID:fIXmj+KP
×「11行目」
○「1行目」
373マユの人:2011/03/20(日) 00:31:21.41 ID:Ojf7UDmv
ご無沙汰しております。
今日の夕方辺りに、9話の投下を行ないます。
374名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 06:52:58.06 ID:I/dKfmiT
ご無事で何よりです
お帰りなさい
375名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 12:19:56.45 ID:1nac+sdD
いま気がついたけど、某お絵かきで杏の人が杏のリメイクやってるんだな
出来れば単発の方もシリーズ化して欲しいな
376名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 18:20:07.00 ID:OE/7KeRI
なっ、なんてこった…!
ティッシュが切れてるこのタイミングで、よりにもよってマユ投下だとッ!?






・・・あざとい台詞吐きながらも、ワクテカ止まりません(0゚・∀・)
377名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 19:30:13.35 ID:cSaLc0Vf
貴公、誤爆されたな?
378名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 20:04:37.97 ID:OE/7KeRI
ああ。まあな。
379マユの人:2011/03/20(日) 20:15:09.59 ID:Ojf7UDmv
こんばんわ、今から9話の投下を開始します。
今回はマユのパートでは苦痛系、アゼルのパートでは快楽系のシーンがあります。
また、ふたなりの描写がありますので、苦手な方はお気をつけください。
380魔法少女マユ 人物紹介:2011/03/20(日) 20:18:08.45 ID:Ojf7UDmv
『秋月真由(マユ)』
14歳 両親と3人で、平穏な生活を送っていたが。ユーリィと出会った事で、戦いに身を投じる事になる。
背は小柄で、背中の半ばほどまで届く栗色の髪を後ろで纏めている。
変身時のコスチュームは桜色のミニスカートに赤を基調としたジャケットを纏っている。
『ユーリィ』
異世界エルメリアの住人である妖精、マユのパートナーとして彼女の戦いをサポートを行う。
長いストレートの青髪にフリフリのついた白やピンクのドレスを着ている。
『アゼル』
エルメリアから、マユ達の支援に来た魔法戦士。傍目から見ると少年の様に見えるが、性別は女性で年齢はマユと同じ14歳。
燃える様な赤い髪を肩の辺りまで伸ばし、項の辺りで纏めている。瞳の色も同じ。普段は、目だない様に瞳も髪も黒に変化させている。
変身時は、黒のレザー製の上下に、胸部や肩の部分だけの軽装の鎧を纏う。
『ニーナ』
アゼルの姉で、彼女と恋人のランディと共にマユ達の支援に来た来た魔法使い。年齢は19歳。
髪は腰まで届くストレートの黒髪、瞳の色は青。エルメリアでは『円卓』の一人コーネリアの近衛を務めていた。
白のロングスカートの上に、同じ白を基調にして所々に黒でアクセントが加えられたジャケットを纏っている。
『ランディ』
ニーナの恋人で、彼女やアゼルと共にマユ達の支援に来た魔法学者。年齢は24歳。
亜麻色の髪を肩の辺りまで伸ばしている。瞳の色は青でいつも眼鏡をかけている。
親の方針で軍の学校に進んでいたが、生来の争いを好まない性格からか、卒業後は学者への道を歩んでいる。


『秋月夫妻』
マユの両親、父、宗一郎は製薬業を中心とした巨大複合企業の部長を務める。
母、美由紀は専業主婦。二人は社内恋愛をして結婚。マユいわく、万年新婚夫婦との事。
美由紀も、かつては宗一郎と同じ会社に勤務し、社長に気に入られ秘書室に所属していた。
381魔法少女マユ 人物紹介:2011/03/20(日) 20:18:56.54 ID:Ojf7UDmv
『ヴァルアス』
魔族の王 100年前の戦いで敗れた先代の跡を継ぎ魔族を統率する。表の顔は製薬業を中心とした巨大複合企業の社長。
銀髪の髪をオールバックにしている。黒のスーツを好んで着る。
その真の姿は、黒い装甲を身に包む巨大な竜。
『レドリック』
魔王ヴァルアス腹心の最高位魔族、彼の側近を務め、表でも社長秘書室長を務める青年。
焦茶の髪を肩に触れるくらいに伸ばしていて、グレーのスーツをいつも着ている。
ラディウスとは子供の頃からの付き合いで悪友関係。
『セディア』
魔族の人間狩りの指揮官。 組織内での序列は低く攻略軍に参加できず、地上での人間狩りをする担当に回されていた。
度重なる失敗により失脚、王の制裁を受け、資料整理の身に堕ちる…
黒い髪をセミロングにしていて、露出の際どい黒の服を好んで着ている。
『ラディウス』
セディアの弟 魔族の造魔開発においての中核メンバーで、王の信任厚い人物。
長い黒髪を三つ編みのお下げにしている。常に白衣に身を包む。15歳くらいの背格好。
師リレイアの元で技術を学び、その知識を武器に組織内で高い地位を得ている。
『リレイア』
魔族技術部総括で、ラディウスの師。組織内でも最古参の部類に入る最高幹部。
白衣を常に纏っている。長い金髪は、手入れがあまりされておらず伸ばし放題といった状態。
いつでも寝れる様にと、アイマスクを額にひっかけている。
『ゲリオス』
魔族エルメリア攻略軍を統括する将軍、中央軍集団主将。
三つ首の手足の生えた黒い蛇の姿で、白を基調とした黒や金で彩られた法衣を着ている。
先王の代から王に仕える、組織の最古参の幹部で、他の幹部達の纏め役を務める。
『ルフィリア』
エルメリアの魔族勢力圏を統治する総督、及び中央軍集団副将。
長い金髪と宝石の様に青く澄んだ瞳が印象的な少女、白を基調とした法衣を着ている。
年の頃は15歳くらいだが、幼い顔立ちをしている。温厚な性格だが、怒らせると内に秘めた膨大な魔力で破壊の限りを尽くす。
リグヴェードとは恋仲で、彼の我儘に振り回されがちであるが、それについては彼女は不満などは覚えていない。
『リグヴェード』
魔族エルメリア攻略軍南方軍集団を率いる将軍。
癖の強い白髪を、肩の辺りまで伸ばしている、瞳の色は金。黒を基調とした軍服を着崩して着ている。
一見力押しに頼る様な印象を受けるが、機動戦術を駆使する戦上手。
『アーディッツ』
魔族エルメリア攻略軍北方軍集団を率いる将軍。
黒髪黒眼で銀縁眼鏡をかけていて、黒を基調とした軍服を纏う。
非常に冷酷で残忍な性格で、戦場で捕えた少女などを嬲り、その苦しむ様を楽しんでいる。
382魔法少女マユ 第9話 1/29:2011/03/20(日) 20:20:19.75 ID:Ojf7UDmv
大量の母体確保を企むセディアによって引き起こされた、白昼堂々の事件。
その場に居合わせたニーナと美由紀は、セディアの引き連れていた造魔に襲われる。
ニーナは造魔に激しい凌辱を受け、美由紀はリレイアが製作した試作型機獣の動力源として捕えられてしまう…
美由紀を取り込んだ試作機を使い、セディアはマユへの復讐を画策する。
事件を知ったマユはアゼルと共に、現場のデパートへと向かっていた…


デパートの近くの路地裏に転移したマユとアゼル。
二人はデパートを覆っている、結界の調査を開始していた。
「……あの結界は物理的に侵入を阻む為の物の様だよ。転移は問題無く出来そうだ」
結界の魔力を分析していたアゼルが、マユに告げる。
その表情には、焦りの色が濃い…それには理由がある。
「ニーナさんの魔力…どんどん弱くなっていってる…」
「うん…このままだと危険だ。急がないと」
彼女に声をかけたマユの表情も、不安げなものだった。
現在デパート内で感じられるニーナの魔力は、徐々に弱まっていっている。
これが意味するのものは、彼女がこの事態を引き起こした者によって、凌辱を受けている可能性を示唆していた。
美由紀にいたっては、魔力が感じられないのだ…それが二人の焦りが煽っていく。
あくまで潜在しているものだが、美由紀は一般人よりかなりの魔力をその身に宿している。
それが一切感じる事が出来ないのだ…
(お母さん…どうか無事で居て…!)
マユは祈る様に手を胸の辺りに当てて、心中で叫ぶ。
「…ランディさん達を待ってる余裕はなさそうだ。二人で突入して、中の調査を行おう」
ランディとユーリィは、事態の収拾の為に近隣の仲間達を集めて回っている。
二人や応援の到着を待っていては、ニーナは更に危険な状態へを追い込まれるかもしれない。
「うん…行こう、アゼル」
マユもアゼルと同意見だった…多少無茶をしてでも、中で起こっている事態を止めないといけない。
二人は頷きを交わすと、手を繋ぐ。
目を閉じて、マユが転移魔法を発動させる。
二人の体が光に包まれ、次の瞬間には路地裏から消えた。
383魔法少女マユ 第9話 2/29:2011/03/20(日) 20:21:20.69 ID:Ojf7UDmv
「ふふん、想定より良好な数値を示してるわね」
デパート内に立つセディアは、傍らで待機状態の機獣オベルグの状態を端末で確認しながら笑みを浮かべる。
実験の結果は非常に良好な状態だ…オベルグは取り込んだ女性から吸収した魔力を、想定以上の数値で増幅していた。
取り込んだ相手が質の高い魔力を有していた為、現在のオベルグの魔力は、並みの造魔などより遥かに高い数値を示してる。
「う、うふふふ…潜在的に高い魔力を有していたとはいえ、ただの人間でこの数値…魔法少女を取り込んだら…どんな数値を出すのかしら!」
製作者であり、この実験を任せてくれたリレイアも、この結果に喜んでくれる事だろう…
セディアは拳をグッと握り、小さくガッツポーズを決める。
「…まぁ残念なのは、もう一人の方を実験体に使えなかった事かしらねぇ…取り込んだ女より高い数値示してたのに…」
ちらりとオベルグとは逆方向に立つ、人に近い形をしたナメクジ型の造魔を一瞥して、溜息を漏らす。
『サーセン。あのカワイ子ちゃんを見て、いてもたってもいられず犯しちゃいました』
片手を後頭部に当てながら、造魔はヘコヘコを頭を下げている。
口調や仕草から、あまり反省している様子は伺えないのだが…セディアはこれ以上は何を言っても無駄だろうと、口にしなかった。
実験自体は順調に進んでいるのだから…
後はこの機体の実戦時の出力等のデータを収集すれば、このテストは終了だ。
「さぁ…早く来なさいよ!このオベルグでこれまでの恨みを何倍にもして返してやるわ!!」
セディアは不敵な笑みを浮かべ言い放つ。
自分が没落する原因である、あの生意気な魔法少女…
彼女に復讐を行う為に、セディアはこの場所を実験場として選んだ。
過去の自分の経験…そして弟や人間狩りの指揮を執っているレドリックがもたらしたデータから、この地域があの少女の担当だという事は分かっている。
最新の報告では彼女以外に、エルメリアから来た魔法戦士達が居るらしいが、そんな事はセディアにとってどうでもいい事だ。
「何人来ようが…このオベルグに勝てる訳ないわ!そしていざとなれば、中に取り込んだ人間を人質に使う事だって出来るんだから!」
ここであの憎き魔法少女を倒し実験を成功させ、大量の母体を確保してみせる。
最高幹部であるレドリックですら、捕える事に失敗しているあの少女を捕えれば、自分の評価は一気に上昇する事は間違いない。
多少のルール違反など、それ以上を打ち消すような手柄を立てれば良いのだ。
この作戦を成功させることによって、自分を虐げてきた弟やレドリックを見返す事も出来る。
「ん…来たわね」
デパート内に転移してきた気配を察知して、セディアは口の端をつり上げた。
彼女の目論見通り、あの魔法少女がやって来た…一人オマケも居る様だが、それは造魔の方に任せるとしよう。
「アゼルとか言うんだっけか…そいつが来た場合は、これが役に立つだろうしね」
セディアはポケットから小さな魔術装置を取り出す。
あの小娘と行動をよく共にしているらしい魔法戦士へ対策だと言って、ラディウスが製作していた物をこっそり拝借して来たのだ。
上方の階に転移した二人の気配は、こちらに向かって来ている。
戦闘準備を行うべく、セディアは手にしていた端末を操作した。
それに従い、待機状態だったオベルグが戦闘態勢へと移行していく。
「この日、この時より…私の大逆転ストーリーが始まるのよっ!!」
戦闘モードに移行する事によって、更に魔力を増していくオベルグを背に、セディアは高らかに叫ぶ。
384魔法少女マユ 第9話 3/29:2011/03/20(日) 20:22:06.48 ID:Ojf7UDmv
デパート内に転移したマユとアゼルは、周囲を探りながら下の階へと移動していく。
睡眠ガスが散布されたらしく、どの階にも沢山の人が倒れ、死んだように眠っている。
マユ達は敵の気配のある階へと辿りつく。
「来たわねぇっ!待ちくたびれたわよ!」
催し事などを行う為の場所なのだろう、階の中央の広場に立っていたセディアが、マユに向けて叫ぶ。
「えっ…セ、セディア…?」
彼女の姿を見つけたマユは、小さく驚きの声を漏らす。
「…知ってるの?マユ」
傍らに立ち、槍を手にしてるアゼルが、マユの方に視線を向けて尋ねた。
「う、うん…アゼル達が来る前に私が戦ってた魔族の指揮官なの…でも、アイツは…」
「そうよ…私はアンタのせいで陛下の怒りをかい、雑用の様な端役に落とされしまった…」
マユの言葉を遮り、セディアは肩を震わせながら漏らす。
彼女の脳裏に、屈辱の日々の記憶が蘇っていく。
「…でもねぇっ!リレイア博士のお陰で、私はチャンスを得る事が出来た!この試作機獣オベルグで、アンタを倒す!!」
背後に立つオベルグを指し示して、セディアは高らかに叫ぶ。
そちらへと視線を向けていたアゼルが、はっと息を呑む。
オベルグの更に奥に、姉ニーナが倒れているのが目に入ったのだ。
彼女の衣服は引き裂かれ、あちこちを白濁に汚されていた。
力なくうつ伏せに倒れる彼女は、見るからに衰弱しているのが分かる。
「っ…!」
ギリ、と槍を手にするアゼルの手に力が込められた。
だが彼女は、ニーナの名を呼ぶような事はせず、あくまで注意をセディア達に向けるように睨みつけている。
(…マユ、姉さんの事を感づかれるとマズイ…今は無関係を装うんだ…!)
念話でマユに語りかけるアゼル。
その言葉は、まるで自分に言い聞かせるように、強く絞り出す様に発される。
本当はすぐにでも駆けよりたいだろう…だが今はそれは出来ない…
(うん…分かった…人質にされたりしたら危険だからね…)
アゼルに念話で返事を返しながら、マユは周囲を見回す。
ここにニーナが居るという事は、近くに美由紀が居る可能性が高い。
だが周囲に母の姿は無く、普段なら感じられる母の魔力も感じられないのだ…
(お母さん…無事なのかな…?)
母が見つからない事に、マユは不安で胸が締め付けられるような感覚に襲われる。
(いけない!今は戦いに集中しないと!)
フルフルと頭を振って、彼女は前方に立つセディア達へと向き直った。
「さぁ行きなさい!あの二人を滅茶苦茶に陵辱してやるのよ!」
バッと片手を振って、セディアが命令を放つ。
彼女の両翼に移動していたオベルグとナメクジ型造魔が、同時に動き出す。
マユとアゼルは、武器を構え戦闘態勢をとる。
385魔法少女マユ 第9話 4/29:2011/03/20(日) 20:22:48.26 ID:Ojf7UDmv
オベルグがマユに向けて攻撃を開始した。
この機体は機獣でありながら、魔物の体組織をパーツとして一部使用している。
脚の代わりに存在する無数の触手が、マユに向けて振われた。
「っ!」
マユはそれを次々と回避していく。
だが相手の手数が多く、回避できない様な一撃が繰り出された。
それを防ぐべく、マユはバリアを張って防御態勢をとるが…
「うあっ!?」
触手が叩きつけられた瞬間、凄まじい衝撃が彼女を襲う。
衝撃で防御を崩されたマユに向けて、更に触手の一撃が叩き込まれる。
「ああああぁぁぁっ!!」
堪らず吹っ飛ばされ、マユは近くの陳列棚に叩きつけられ、棚を薙ぎ倒す。
「マユっ!!」
『他所見してちゃダメだぜぇっ!』
マユの元へ駆け寄ろうとしたアゼルに向けて、造魔が触手を振う。
それをギリギリ回避して、彼女は造魔の方へと向き直る。
「くそぉ…!お前なんかに構ってる暇は無いんだ!!」
槍を構えなおし、アゼルは鋭い一撃を突き出す。
『ウオワァーッ!?』
素っとん狂な声を上げて、造魔はその一撃をかわした。
たたみ掛ける様に、アゼルは連続攻撃を繰り出していく。
スピードで圧倒する彼女が、戦いを有利に進めていた。
「うっ…くぅ…」
フラフラと身を起こしながら、マユは苦しげに呻き声を漏らす。
繰り出された触手の一撃には、強力な魔力が込められていたのだ。
その魔力によって生じた衝撃波で、防御を打ち崩されたのである。
「つ、強い…」
剣を構えなおしたマユは、前方に立つオベルグを見据えた。
こうれまで相対した造魔とは一線を画する様な強さを、この機獣は有している。
「フッ…このオベルグは、リレイア博士が新型システムの実験機として製作した一品モノよ。これまでの奴とは比べ物にならないんだからね!!」
オベルグの側に近づいたセディアが、不敵な笑みを浮かべながら言い放つ。
彼女の言葉を肯定する様に、オベルグは更に魔力を上昇させ攻撃準備に入っていた。
「負けるもんか…!絶対に!」
マユは剣を持つ手に、力を込めながら叫ぶ。
母やニーナを助ける為にも、絶対に負ける訳にはいかない。
「てやああぁぁっ!!」
突き出された触手を掻い潜りながら、マユはオベルグに向けて駆けだす。
386魔法少女マユ 第9話 5/29:2011/03/20(日) 20:23:44.89 ID:Ojf7UDmv
「ラディウス、状況はどうだい?」
ヴァルアスの邸宅地下の一室で、実験のモニタリングをしていたラディウス。
不意に背後からかけられた声に、彼は入り口のほうへと振り向く。
「おう、レドか…今交戦を開始したところだ。姉貴の目論見どおり、あのお嬢ちゃん達が食い付いた」
入り口に立っていた背広姿の青年、レドリックに返事をしてラディウスはモニターの方へと向き直った。
現在彼は、オベルグから送信されてくるデータの収集を行っているのだ。
本来ならこれは、実験を立案したリレイアが行うはずなのだが…
彼女は王の元で、レドリックに代わり事後収集の準備を行っている為、その代わりに弟子であるラディウスが作業を行っているのだ。
(姉貴の奴…先生に迷惑かけやがって…)
送信されてくるデータに目を通しながら、ラディウスは心中で呟きを漏らす。
姉の無茶な行動により、師が苦しい立場になっている今の状態に、彼は少なからず怒りを覚えている。
(…でもまぁ、こりゃ好都合かな…これでしくじれば、姉貴は間違いなく制裁を受ける事になる)
そうなれば、現状の地位に居る事すら不可能になるだろう…
姉は師の元から引き離される事は確実だ。
「お姉さんは、あの子達に勝利できそうかな?」
思案を巡らせていたラディウスに向けて、レドリックが尋ねた。
「ど、どーだろな、取り込んだ供給源はかなり強力だが…あの嬢ちゃん達舐めてると痛い目見るからな…なんとも言えん」
まるで自分の心中を見透かすような彼の問いに少々戸惑ったが、ラディウスは彼に答える。
「ふーん…あ、そうだ。一つ頼まれ事を頼まれてくれないかな?」
「んん?なんだ急に」
「いや、実はその場所にある人間が居るかどうか調べて欲しいんだ…陛下が気になさっていてね」
ラディウスからの問いに、レドリックは苦笑しながら答え彼に近づく。
「秋月美由紀って人が、その場にいるかどうかね…出来るかい?」
「あぁ、会った事は無いが話は聞いてる。陛下のお気に入りだってな…魔力とかの生体データが無いと判別がしにくい」
「んー、それなら社の方に連絡して、収集していた過去のデータが有る筈だから送らせよう」
早速社に連絡しようと踵を返したレドリック。
だがその足が途中で止まった事に、ラディウスは首を傾げ声をかけようとした時…
「……美由紀が、どうかしたの…?」
ポツリと小さく、だが絶対に聞き逃せないような重圧のこもった声に、彼はビクリと身を硬直させる。
ギギギ、とまるで痛んだ機械の様にゆっくりと入り口の方へと振りむく。
そこには一人の少女が立っていた…ルフィリアだ。
無言で立っている彼女の、普段は青く澄んだ色の瞳は、赤みががった紫色に変色している。
凄まじい魔力を放つ彼女を前に、レドリックもラディウスも一言も発せず動きを止めたままだ。
「あー…たまたま通りかかったら、お前達の会話が聞こえてな」
ルフィリアの後方、廊下に立つリグヴェードがポリポリと頭を掻きながら口を開く。
「ねぇ…もう一度聞くよ?…美由紀がどうかしたの?」
もう一度口を開いたルフィリア…
その瞳は血の様な真紅に変わりつつあった。
387魔法少女マユ 第9話 6/29:2011/03/20(日) 20:24:30.04 ID:Ojf7UDmv
マユとオベルグが戦闘を再開して10分程が経った頃…
「ちょっ…どうなってんのよ…」
セディアは眼前の光景に、冷や汗を流しながら呻き声を漏らす。
初手ではマユの防御を打ち崩し、一撃を与えたオベルグが、徐々に劣勢に追い込まれつつあるのだ。
「やぁぁっ!」
気合いの声と共に、マユは剣に光を纏わせ光の大剣を生み出し、複数の触手を一気に切断する。
怯んで後退しながらも、オベルグは触手から無数の光弾を撃ち出す。
だがその一撃は、マユの展開したバリアによって全て阻まれる。
攻撃が止むと同時に駆けたマユが、再び大剣を一閃し、また幾本もの触手が切り裂かれた。
(あ、あの小娘がこんなに強くなってるなんて…)
自分がかつて相対していた時より、マユが遥かに強くなっている事にセディアは戦慄を覚えている。
『セディア様ー!ヘルプ!ヘルプ!』
同様にアゼルに圧倒されている造魔が、セディアに向けて助けを求めた。
アゼルのスピードに翻弄され、まったく反撃を行う事が出来ないのだ。
(マ…マズイマズイマズイ!こ、このままじゃ両方とも撃破されちゃうわ!)
現在の状況が続けば、そう遠くない内にオベルグも造魔も撃破されてしまう。
そうなれば、最早セディアに勝ち目など無い。
敗北すれば…セディアを待つものは制裁である。
人間狩りのルールを破り、白昼堂々のこの騒動…王の怒りを買うのは確実だ。
そしてリレイアの元からも引き離され、また屈辱の日々が始まるだろう…
(嫌!嫌よ!もうあんな目に遭うなんて!!)
ブルブルと頭を振って、セディアは心中で叫ぶ。
なんとか状況を打開しなければならない…
そう考えた時、セディアはポケットに入れていたラディウスの部屋から持ってきた装置の事を思い出す。
(そうだ!こ、これを使ってみよう!)
造魔と戦っているアゼルという、あの魔法戦士への対策だと言って、弟が製作した装置。
銃の様な形状をしたその装置を、セディアは取り出しアゼルへと向ける。
ラディウスが好んで採用している、発射した魔力を命中させる事で効果が発動するタイプの装置だ。
それを構えながら、セディアは注意深くアゼルの隙を伺う。
「でやああぁぁぁぁっ!!」
突進するアゼルの槍が突き出され、造魔の右肩を貫く。
『ぐおぉっ!?』
絶叫を上げる造魔は、吹っ飛ばされ壁に叩きつけられた。
アゼルは造魔から槍を引き抜くと、後ろに跳んで再び身構える。
アゼルの動きが止まった…即座にセディアは装置から魔力を発射した。
放たれた光にアゼルが反応するも、すでに回避不能な距離まで光が到達している。
「うわぁっ!?」
魔力が着弾すると同時に、光がアゼルの体を包む。
アゼルを包む光…足元には魔法陣も描かれている。
「アゼル!!」
彼女の異変に気付いたマユが、叫び声を上げた。
しばしアゼルの体を包んでいた光が、突然弾けるように周囲に散らばる。
388魔法少女マユ 第9話 7/29:2011/03/20(日) 20:25:28.68 ID:Ojf7UDmv
「ぅぅ…あれ…なんとも…無い?」
攻撃を仕掛けられたと、身を強張らせていたアゼル。
だが彼女の体には何のダメージも無かった。
ゆっくりと目を開けて、周囲を見回す彼女…その直後、体に違和感を感じる。
「…え?」
何だろうと自分の胸の辺りに視線を向けたアゼルは、小さく声を漏らす。
自分の纏っていた筈の衣服や胸当てが、薄地のピンクの服へと変化しているのだ…
「な、なななな…な、なにこれ…」
戸惑いの声を漏らしながら、アゼルは自分の着ている服へと視線を巡らす。
黒のジャケットとズボンを着て、軽装の鎧を身に着けていた筈の自分は、全く違う衣服を着ていた。
ピンクを基調として、所々に白のアクセントのあるその衣服…可愛らしいフリルと胸元にはリボンも付いている。
ズボンと履いていた筈なのに、下は上着と同じくピンクのスカートに変わっていた。
しかも、激しい動きをしたら間違い無く下着が見えてしまう様な、丈の短いスカートである。
項の辺りで髪を纏めていた紐は、同じくピンク色の大きなリボンに変化していた。
そうこれは…まるで魔法少女のコスチュームである。
『おやおやぁ、可愛いコスになっちゃったねぇ…ゲヘヘッ!』
呆然としているアゼルへ向けて、造魔が嘲る様に声を放つ。
「ラディウスの奴…こういう趣味なの?」
どんな効果だろうと期待の視線を向けていたセディアは、拍子ぬけた様に溜息を漏らす。
だが彼女の反応とは裏腹に、装置の効果はアゼルに絶大な影響を与えていた。
「や、やだ…は、恥ずかしいよ…こんなの…」
下着の見えそうなスカートを必死に押さえながら、アゼルは恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら俯く。
槍を持っているもう片方の手は、自分を抱きしめる様に肩の方に回し、身を縮こまらせている。
「…っ!アゼル!危ない!!」
彼女の姿に呆然としてたマユは、造魔の動きに気付き叫ぶが…
「う、うわぁぁぁっ!」
叫んだ時には既に遅かった…アゼルの体に無数の触手が絡みつく。
体勢を立て直した造魔が放った触手に、混乱していたアゼルはなす術も無く捕えられてしまう。
『つーかまえたっと!いくらすばしっこくても、捕まえちまえばこっちのもんだぜ!』
「おお!よくやったわ!…なるほど、対策っていうだけあって効果はあったわね!!」
触手で動きを封じられたアゼルを見て、セディアは喜びの声を上げる。
マユがアゼルを助けようと動こうとしたその時…
「動くんじゃないわよ!こっちには人質が居るんだからね!!」
セディアは彼女に向けて言い放つと同時に、手にしていたオベルグの端末を操作する。
それに従いオベルグ本体の卵型のボディが、ゆっくりと前面部を開放していく。
「あ…あぁ…」
それを見ていたマユは、呆然と声を漏らす。
オベルグの内部には、衣服を切り裂かれ、装置を接続された美由紀の姿が存在したのだ。
お母さん…そう叫びたかったが、マユは必死にそれを我慢する。
セディアに美由紀が自分の母だと分かれば、セディアは何をしでかすか分からないのだから…
389魔法少女マユ 第9話 8/29:2011/03/20(日) 20:26:11.52 ID:Ojf7UDmv
「あ、あぁぁ…ひぅっ…ふあぁぁ」
オベルグ本体に取り込まれた美由紀は、頬を紅潮させながら喘ぎ声を漏らす。
胸を覆う装置と、二穴に挿入された管が、時折振動を繰り返している。
彼女が喘ぎ身を震わせる度に、管の内部を淡い光が通りオベルグへと流れていく。
「この女はねぇ、オベルグの動力供給源として実験に使ってるの」
呆然としているマユに向けてニヤニヤと笑い、セディアは言葉を続ける。
どうやら人質作戦も効果があった様だ…マユが大いに動揺している事に、セディアは更に笑みを深くした。
傾きかけていた状況がこちらに戻りつつある。
「良質な母体候補だから、殺す必要は無いんだけど…アンタが抵抗を続けるなら…」
その言葉と共に、オベルグ本体内のケーブルの一本が、美由紀の首に巻きつく。
「こいつを殺したって…オベルグは予備タンクの魔力で稼働出来るんだしね」
セディアが指を鳴らすと、巻き付いケーブルがゆっくりと美由紀の首を締め上げ始める。
嬲る様に、少しづつケーブルが美由紀の首にくい込む。
快楽に震えていた美由紀が、徐々に苦悶の表情を浮かべていく。
「や、やめて!」
マユが我に返り、悲痛な叫び声を上げた。
美由紀の首を締め上げていたケーブルの動きが止まる。
「止めて欲しいんなら…やるべき事は、分かってるわよねぇ…?」
勝ち誇った様に笑みを浮かべて、セディアはマユに向けて言う。
俯いて肩を震わせていたマユは、手にしていた光の大剣を解除し、剣を床に落とす。
その直後オベルグの触手が、マユに向けて振われる。
「あぐうぅっ!!」
マユの小さな体が宙を舞い、床に叩きつけられた。
背中を強かに打ち、マユは息を詰まらせる。
「ぅ、うぅ…くぅっ…」
少し間を置いて、激しい痛みに震えながらも、起き上ろうとする彼女の首に、オベルグの触手が絡みつく。
「うあぁぁぁっ!!」
苦悶の声を上げる彼女の体が、無理矢理引き起こされた。
触手は更に締め付けを強めながら、マユを宙吊りにする。
バタバタと足を動かしもがいている彼女の腹部にめがけて、オベルグが片手を振った。
「がっ!!?」
オベルグの巨大な鋏が、マユの腹部に突き刺さる。
マユの体がくの字に曲がり、目が白目をむく。
続けざまに首に巻きつけていた触手を、オベルグが凄まじい力で振う。
「がはっ!!」
マユは背中から、壁に叩きつけられる。
彼女はズルズルと力なく、床に崩れ落ち倒れ伏す。
「よっしゃあ!よくやったわ!!…フフフ…オーホッホッホッホッ!!」
動かなくなったマユを前に堪え切れなくなったらしく、セディアが右手の甲を口元に当てて高笑いを始めた。
390魔法少女マユ 第9話 9/29:2011/03/20(日) 20:26:59.54 ID:Ojf7UDmv
「マ、マユ!こ、このっ…放せぇっ…!」
アゼルは必死に拘束から逃れようと、体をバタつかせもがき続けた。
彼女の視線の先には、力無く倒れ伏すマユが居る。
マユを助けないと…その思いに駆られたアゼルは、ひたすら拘束から逃れようともがく。
だが造魔の拘束は強く、彼女の力ではどうしようもない。
『無理無理、お嬢ちゃんの力じゃ振りほどく事なんて出来ないって』
必死にもがき続ける彼女にそう言うと、造魔は長い舌を伸ばし彼女の頬を舐める。
「うぅっ…!」
ゾワリと背筋に寒気が走り、アゼルは頬に生じた不快感に顔を顰めた。
舌から逃れようと彼女は首を動かすが、舌は更に伸びて、また彼女の頬をベロリとなぞった。
不快感に身を強張らせながらも、アゼルはまだ抵抗を諦めていない。
(力でダメなら…魔力で…!)
唯一自由の効く右手に魔力を集中させ、造魔に向けて叩きつけようと試みるが…
その直前に、彼女に向けて造魔が大きく口を開く。
次の瞬間、アゼルの顔に紫色の粘液が大量に浴びせられる。
「んあぁぁぁっ!!?」
突然の事にアゼルは悲鳴を上げ、集中させていた魔力も霧散させてしまう。
右手にも触手が絡みつき、自由を奪われてしまった。
『ゲヘヘッ!残念だったね☆』
粘液塗れになって震えるアゼルの胸元に、造魔の手が伸びる。
胸元にあるリボンを掴み、力任せに引っ張った。
強制的に変化させられたアゼルの今のコスチュームには、普通の服と殆ど変らないらしい…
殆ど抵抗も無く、あっさりと服は引き裂かれる。
干渉を受けたのは衣服と鎧だけだったらしく、アゼルの胸は薄い布で縛ってあるままだ。
造魔はその布も掴んで引き裂き、彼女の胸が露わにされる。
『分かっちゃいたけど…まな板だなぁ…俺っち、おっぱいデカイ子が好みなの…』
見るからに起伏の乏しい彼女の胸を見て、心底残念そうに造魔は溜息を吐いた。
「っ…み、見るな…」
羞恥心から顔を背け肩を震わせ、消え入りそうな声をアゼルは漏らす。
『まぁまぁ、そう言わないでさ。これからイイ事するんだから、こっち向いてよ』
造魔の触手が首に絡みついて、アゼルは強制的に顔を上げさせられる。
ワキワキと指を動かしながら、造魔の手がアゼルの胸へと伸ばされた。
「んっ…」
粘液に塗れた造魔の手が触れると、アゼルは小さく声を漏らし身動ぎをする。
平坦なアゼルの胸を造魔の指が這い、粘液が塗り付けられていく。
アゼルは歯を食いしばり、それ以上声を漏らさないよう必死に堪え続ける。
『ヤセ我慢しないでさぁ、可愛い声を聞かせてヨ』
そんな彼女の様子にケタケタと笑い、造魔は両方の乳首を摘み引っ張った。
「ひぅぅっ!」
堪え切れなくなったアゼルが身を強張らせ、小さく悲鳴を上げる。
391魔法少女マユ 第9話 10/29:2011/03/20(日) 20:28:50.57 ID:Ojf7UDmv
『ンー、イイ声だね!媚薬も効いてきたかなァ?』
アゼルの反応を喜んで、造魔は更に彼女の胸を責め立てていく。
片方の抓んでいた乳首をキュッと捻り、もう片方は先程と同じく引っ張り刺激を与える。
「ふ、ふあぁっ!んんっ!!」
頬を紅潮させたアゼルが、ビクンと身を仰け反らす。
造魔の言う通り、浴びせかけられたり塗り付けられた粘液に含まれた媚薬が、彼女の体を侵し感度を高めていた。
(た、耐えなきゃ…!マユ達を…助けないと!)
次々と体に生じる快感に身悶えしながらも、アゼルは必死にチャンスを伺おうとしている。
なんとかこの造魔を倒し、マユや姉達を助け出さなければならない…
その一心で、アゼルは快楽に押し潰されまいと抵抗を続けていた。
『あー、やっぱまな板なのが残念だなぁ…あのお姉ちゃんでヤリ忘れた、パイズリとかやってみたいお…』
「…そんなに胸が大きいのが良いなら、大きくしてあげるわよ」
行為を一旦止めて、溜息を漏らした造魔。
そんな彼の所に、セディアがニヤニヤと笑いながら近づいてきた。
『マジッすか!?ぜひお願いしまっす!』
「いいわよ。そいつを徹底的に快楽責めしてやりなさい。何も考えられないくらいにね」
パン、と両手を合わせ拝み倒す造魔に、手をヒラヒラと振って答えると、彼女はアゼルの胸に手を伸ばす。
そして目を閉じると、ブツブツと詠唱を始めた。
「んぁっ…な、な…?」
アゼルがビクリと身を震わせ、呻き声を発する。
彼女の胸に激しい疼きが生じていた…それはどんどん高まっていく。
やがて、彼女の体に異変が起きる。
彼女の平坦だった胸が、徐々に大きくなっていっているのだ。
「う、うそ…!?お、おっきくなってる…」
自らの体に生じている異変に、アゼルは呆然とした様子である。
膨らみが生じた彼女の胸は、既にマユと同じくらいのサイズになっているが、胸は更に成長を続けていた。
『オオオー!すげぇっ!セディア様マジパネェっす!!』
尚も大きくなるアゼルの胸を見て、造魔が歓声を発している。
最終的にアゼルの胸は、姉のニーナ程のサイズまで成長した。
「あ、あぁ…」
目を疑う様な自分の体の変化に、アゼルは怯え弱々しく声を漏らした。
造魔が彼女を拘束していた触手を、突然全て緩め彼女を開放する。
「あうっ!」
地面にうつ伏せに倒れるアゼル。
倒れた際に、大きくなった彼女の胸がゆさゆさと揺れた。
「これでよしっと…後は任せたわよ」
『あざーっす!』
深々と頭を下げる造魔に背を向けて、セディアは歩き出す。
(さぁて、これでもう邪魔は出来ないわね…たっぷりと嬲ってやるわ!)
口の端を吊り上げ笑みを浮かべ、彼女は気絶しているマユへと近づいて行った。
392魔法少女マユ 第9話 11/29:2011/03/20(日) 20:30:31.41 ID:Ojf7UDmv
「うぅっ…」
起き上ろうとしたアゼルの手に、造魔の触手が絡みつく。
そして力任せに引っ張られ、両手を縛られた状態で吊り下げられてしまう。
『おほー!さっきのお嬢ちゃんに負けず劣らずのオッパイだネ!』
彼女の背後に立った造魔が、声に喜色を滲ませませて言う。
造魔の両手が伸ばされ、アゼルの胸を掴んだ。
「ひあぁぁっ!!?」
胸を掴まれた瞬間、アゼルの体に電流の様に快感が走る。
彼女は目を白黒させて、大きく身を仰け反らす。
更に造魔がその大きな乳房を揉みしだき始めると、先程以上の快感が彼女を襲う。
造魔に浴びせられた粘液の媚薬効果に加え、セディアが胸に干渉を仕掛ける際に、催淫系の魔術をアゼルに行使していたのだ。
「はぁぁっ…ひ、ひくうぅっ!!ひぃぃぃん!!」
凄まじい快感に身悶えするアゼルは、あまりの快感に頭が真っ白になる様な感覚に襲われる。
『ンー、イイ感度じゃん!揉み心地もサイコー☆』
アゼルの胸の揉み心地に気を良くしたのか、造魔は行動をエスカレートさせていく。
乳房の先にある乳首を、片方は抓んで引っ張り、もう片方はグリグリと圧迫して刺激を加えた。
「あうぅぅっ!んあああぁぁっ!!」
ブルブルと頭を左右に振って、アゼルは嬌声を発する。
『この胸なら確実に出来る!ここでヤらなきゃ男が廃る!!』
造魔は声を上げると、股間から一本の太い触手を伸ばし、彼女の胸の谷間へと滑り込ませた。
そしてそれを、揉んでいるアゼルの胸で挟むと、触手を上下に動かし始める。
「ふあぁぁぁぁっ!ら、らめっ…らめぇぇぇっ!!」
激しく胸を揉みながら行われる行為に、アゼルはポロポロと涙を零しながら叫ぶ。
だがそんな事はお構いなしに、造魔は更に彼女の胸を使って触手に刺激を与えている。
もはやアゼルに、この状況から脱出しようとする気力は無い…
ただ造魔にされるがままに、快感に震え声を発していた。
触手を胸で抜く行為に合わせて、造魔から伸ばされた触手が、アゼルの体に擦り付けられる。
アゼルの大きな胸は、造魔の粘液塗れにされていた。
更に触手本体の粘液のせいもあって、触手を抜く動作の度に、ジュブジュブと淫靡な音が周囲に響く。
『食べちゃいたくなりそうなオッパイだネ。俺っち感激!』
口の端から涎を零しているアゼルへ向けて、造魔は嬉しそうに言う。
同時に、胸に挟まれていた触手がより激しく上下の運動を始める。
『…こんな美味しそうな果物は、特濃ミルクでデコレーションっと☆』
造魔はそう言うと、射精直前だった触手を彼女の顔に向けて突き出す。
アゼルの顔の前に先端を向けた触手から、ドブッという音と共に精液が放たれる。
「んあああああああぁぁぁぁっ!!?」
悲鳴を上げるアゼルの顔や胸に、大量の精液が浴びせられていく。
同時に彼女の体に擦り付けられていた触手も、次々と射精を開始した。
凄まじい量の精液が浴びせかけられ、アゼルの体やピンクのコスチュームが白濁に汚されていった…
393魔法少女マユ 第9話 12/29:2011/03/20(日) 20:31:33.19 ID:Ojf7UDmv
オベルグの攻撃によって、気絶したマユ。
倒れ伏している彼女の元に、セディアがゆっくりとした足取りで近づいて来た。
「…起きなさい!いつまで寝てんのよ!!」
足元に倒れるマユを見下ろしていたセディアは、マユに言葉を浴びせかける。
その直後、セディアは彼女の腹部を思い切り蹴りつけた。
「がふっ!?」
悲鳴を上げたマユの体が、吹っ飛ばされて床を転がる。
床を転がった彼女は仰向けの体勢で、蹴り付けられた腹部を押さえ、苦悶の表情を浮かべた。
「う、うぅぅ…」
痛みで強制的に意識を覚醒させられたマユは、小さく呻きながら目を開く。
彼女が状況を認識するよりも早く、彼女の腹部が鈍い痛みに襲われ、同時に体が宙に持ち上げられた。
転がった先に立つオベルグが、右手の大きな鋏で彼女の胴を挟んだのだ。
「あ…が…あぎぃ…」
腹部を圧迫され、マユはガクガクと身を震わせ仰け反る。
彼女を嬲る様に、オベルグの鋏にゆっくりと力が込められていく。
「…アンタにはあっちの小娘みたいに、快楽責めなんかしないわよ…死んだ方がマシってくらいの苦痛を与えてやるわ…!」
凄絶な笑みを刻むセディアが、持ち上げられているマユに向けて言い放つ。
マユの華奢な体が軋む様な音を発し、彼女はまるで魚の様に口をパクパクと開いている。
あまりの苦痛に、彼女の意識が途切れかけたところで、鋏が唐突に緩められた。
「くはっ!?…はっ、はっ…かふっ…」
圧迫が緩んだ事で、マユはようやく呼吸が出来るようになる。
瞳に大粒の涙を浮かべながら、彼女は必死に酸素を取り込む。
マユの腕に触手が絡みつき、後ろ手に一纏めにされた後、ぐるりと体に触手が巻き付き拘束した。
脚も纏めて触手に縛りあげられ、彼女は身動きが取れなくなる。
彼女の拘束を完了すると、オベルグは胴を挟んでいた鋏を放した。
もう一本触手が腕ごと彼女の体を拘束してしまう。
「フフフ…まだまだお楽しみはこれからよ」
手を満足に動かす事すら出来なくなったマユの前に、セディアが立つ。
セディアの手には、黒い鞭が存在する。
彼女はその鞭を、マユに向けて力一杯振るった。
「あぐぅっ!!」
肩口に鞭が当たり、マユのコスチュームが千切れ飛ぶ。
その痛みにマユは顔を歪め、苦悶の声を発する。
更に鞭が振るわれ、その度にコスチュームが千切れ、マユの白い肌に赤い筋がはしっていく。
「あああぁぁっ!!ぐぅっ!!がっ!あぎぃっ!!」
マユは顔をクシャクシャに歪めて、苦痛に身を捩り叫ぶ。
「もっと泣き喚きなさい!!アンタに受けた屈辱、こんな程度じゃ晴れないんだからねっ!!」
セディアは叫びながら、ひたすら彼女に向けて鞭を振い続ける。
394魔法少女マユ 第9話 13/29:2011/03/20(日) 20:32:18.01 ID:Ojf7UDmv
「う、うぅ…」
延々とセディアに鞭を打たれ続けたマユ。
コスチュームはあちこち破け、白い肌には痛々しい赤い筋が走っている。
彼女は力無く俯き、体を震わせていた。
「…ま、まだよ!まだこんなもんじゃ済まさないんだから!!」
鞭を振い続けていたセディアも、若干披露した様子で、肩で息をしている。
だが彼女の瞳に宿る、憎悪の炎にまったく陰りは無い。
マユの体に絡み付いていた触手が、唐突に緩められる。
「あうっ!」
唐突な事態に反応が遅れ、床に落ちたマユは着地に失敗し床に尻餅をつく。
痛みに震えながらも、体を起こそうとしている彼女の元に、セディアが近づいてきた。
セディアが片手を振るい魔力を放つと、彼女の足元に描かれた魔法陣から無数の触手が現れる。
それらが一斉にマユへと襲い掛かっていく。
「うああぁぁぁっ!!」
大きく口を開いた触手が、次々とマユの手足に喰らいつく。
鮮血が飛び散り、マユは悲痛な叫びを上げる。
一際大きい2本の触手が、鞭によって破り裂かれ露になっているマユの胸元へと向かう。
手足に喰らいつかれ、体の自由を奪われたマユに、それを回避する術はない。
「あ…や、やだ…こ、こないで…!」
今にも胸に喰らいつかんとしている触手に、顔を引き攣らせているマユ。
「足掻いたって無駄よ…アンタにはもっともっと苦痛を与えてやるわ!」
怯えている彼女に向けて、セディアが言い放つ。
それを合図に、マユの小振りな胸に触手が喰らいついた。
「あぎいぃっ!!」
マユの両胸に喰らいついた触手は、深々と牙を瑞々しい肌に突き立てる。
そして傷口から流れ出てきた血を、母乳の代わりとばかりに吸い始めた。
「あ、あぁぁ…くあっ…」
血を吸われていく喪失感に、マユは苦悶の声を漏らし身を捩る。
自由を奪われ逃れる事も出来ず、マユは血を吸われ続けていた。
苦痛に喘ぐ彼女に、更なる苦痛を与えんとセディアが動く。
触手を動かしマユの脚を開かせると、力任せに彼女の股間を踏みつけた。
「はぐうぅっ!!」
マユがビクリと体を震わせ、絶叫を上げる。
セディアが更に足に力を込め、ハイヒールの踵でマユの股間を踏みにじっていく。
胸に喰らいついた触手の吸血行為も、更に激しさを増す。
度重なる激しい責め…だがマユはそれを必死に堪えんと意識を奮い立たせている。
(耐えなきゃ…!お母さんを助けるんだ…!!)
機獣に取り込まれた母美由紀を助ける…その一心で、マユは激しい責めを耐えようとしていた。
395魔法少女マユ 第9話 14/29:2011/03/20(日) 20:33:27.39 ID:Ojf7UDmv
マユの股間を踏みにじっていたセディアが、責めを止めて数歩下がる。
それと同時に、マユの胸や手足に噛み付いていた触手も口を離す。
「くぁっ…うぅ…」
身動きが取れるようになったマユは、小さく呻き自分自身を抱くように手を回した。
痛みに身を縮こまらせている彼女を見下ろして、セディアは笑みを浮かべて口を開いた。
「どう?少しは私の受けた屈辱と痛みが、アンタにも理解できたかしら…?」
セディアはマユの髪を掴み、無理やり自分の方を向かせる。
だが自分を睨みつけてくる、彼女の瞳に宿る強い意志の光を見て、セディアは不快そうに顔を歪めた。
「生意気な顔…もっともっと痛めつけてやらないと、屈しそうにないわね」
掴んでいた髪を離し、マユを見下ろして言い放つと、セディアは端末を操作する。
マユの元へと近づいてきたオベルグが、彼女の両手を縛り宙吊りにした。
「くぅぅっ…」
小さく呻くマユへ向けて、オベルグが胴体の一部を開く。
開いた部分から、先端に大きなバイブの様な装置の付いた太い管が姿を現す。
男性器を模したそれは、機獣ガイレブが搭載している装置だ。
だがオベルグの装置は、ガイレブの物より一回りも大きい物である。
無数の突起が付いたそれが、マユの股間へゆっくりと近づいていく。
オベルグの触手が、何本かマユの股間へと向けられる。
股間に到達した触手は、踏みつけられた跡の残るマユの下着を、力任せに引き裂く。
これで装置を迎え入れる準備は整った。
「これをブッ刺されても、まだ反抗的な顔が出来るか、見物だわ」
ニヤリと口の端を吊り上げて、セディアが言い放つ。
その直後、マユのアナルに装置が突き刺される。
「ひぎっ!ぐあがああああああぁぁぁっ!!」
ビクリと身を振るわせたマユが、苦痛に顔を歪め絶叫をあげた。
強引に挿入された装置によって、アナルは裂けんばかりに拡張されている。
無数の突起が壁を傷つけながら、装置が力任せに奥へと入り込んでいく。
ある程度まで挿入されると、装置が激しく振動を開始した。
「くあああああぁぁっ!!あぐぅっ!!んぎいぃぃぃっ!!」
身を捩り、苦しげに叫ぶマユ。
彼女に突き刺さった装置に繋がる管を、淡い光がゆっくりとオベルグに向けて流れている。
(ま、魔力が…吸い取られていく…!)
痛みと共に体を襲う喪失感に、マユは心中で呻く。
挿入された装置から僅かずつではあるが、魔力が吸い取られてるのだ。
だが今の彼女にそれに抗う術はなく、されるがままに魔力を吸い取られていた。
「前の穴は今は勘弁してやるわ。これからもっと屈辱的な目に遭わせてやる為にね!」
身を仰け反らし、苦痛に震えるマユに向けて、セディアが勝ち誇った様子で言い放つ。
396魔法少女マユ 第9話 15/29:2011/03/20(日) 20:34:14.94 ID:Ojf7UDmv
「あ…ぅあ…」
造魔に拘束されたアゼルが、弱々しく声を漏らす。
彼女の全身は白濁に汚され、度重なる快楽責めに消耗した彼女は、力なく項垂れている。
グッタリとした様子の彼女…だが造魔の責めは、まだ終わったわけではなかった。
「ひぁっ!!」
魔術によって大きくなった彼女の胸に、触手が巻きつく。
項垂れていたアゼルは、ビクンと身を強張らせて声を上げる。
大きく形のよい胸に、とぐろを巻くように触手が巻きついていく。
『ゲヘヘッ!まだまだ楽しもうぜ!』
背後からアゼルを拘束している造魔が、下卑た笑い声を発する。
グルグルと巻きついた触手は、アゼルの胸をゆっくりと揉みしだき始めた。
「ひぅぅっ!ら、らめっ!」
その行為にアゼルは身を震わせ、頬を紅潮させて喘ぐ。
全身に浴びせられた造魔の精液によって、彼女の感度は更に高まっているのだ。
胸に巻きついていた触手の先端が、大きく口を開いた。
「っ!…や、やだ…やめて…」
触手の狙っている場所に気づいたアゼルは、カタカタと震えながら声を漏らす。
アゼルは瞳に大粒の涙を浮かべ、必死に首を左右に振る。
『嫌がる君も可愛い☆むしろもっとヤりたくなっちゃった!てなわけで、いただきまーすっと!』
造魔は嬉しそうに言うと、口を開いた触手の先端を動かす。
しこり起った両胸の乳首に、触手が噛み付いた。
「ふああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
身を大きく仰け反らして、アゼルが声を発する。
高まり続けていた快感に、絶頂を迎えたのだ。
両胸の乳首に噛み付いた触手は甘噛みを繰り返し、刺激を与えていく。
「ひくぅぅっ!か、噛んじゃらめぇぇぇ!!」
絶頂の余韻に震える暇すらなく、アゼルは体を責め立てられ続ける。
「ひゃうんっ!!」
ビクンと身を強張らせて、アゼルが強制を発した。
造魔が彼女の小振りなお尻へと手を伸ばし、片方の尻肉を鷲掴みにしたのだ。
『お尻の揉み心地もサイコー♪いい反応だねっ!ゲヘヘヘヘヘッ!!』
アゼルの反応を楽しみながら、造魔は笑い声を上げる。
そして掴んでいた尻肉を捏ね繰り回し始めた。
「あうううぅぅっ!んひいいぃぃっ!!」
絶頂の影響で更に高まった快感が、アゼルの体を電流の様に駆け巡った。
造魔から逃れようと、アゼルは必死に暴れるが…
両手は頭上できつく拘束されていて、逃れる事が出来ない。
更に造魔が口から長い舌を伸ばす。
「ふああぁっ!!」
首筋をベロリと舐められ、アゼルが身を仰け反らして声を上げた。
397魔法少女マユ 第9話 16/29:2011/03/20(日) 20:35:13.70 ID:Ojf7UDmv
造魔のアゼルに対する責めは、更にエスカレートしていく。
空いているもう片方の手を、アゼルの股間へと伸ばす。
ピンクの丈の短いミニスカートを掴むと、一部を力任せに引き裂く。
そして、その下に隠れていた下着へと手を伸ばす。
『おーおー、ビショ濡れだぜ』
下卑た声を発しながら、造魔は愛液に濡れた下着をずり下ろした。
露になったアゼルの秘所へ、粘液に塗れた触手が伸ばされる。
ベチャッという音と共に、アゼルの秘裂やクリトリスに大量の粘液が塗りつけられた。
「ひううぅっ!!」
アゼルが声を上げて身を強張らせた。
更に何度も何度も触手が擦り付けられ、アゼルの秘所は紫色の粘液に塗れてしまう。
粘液を塗りつけると、造魔はアゼルのクリトリスへと手を伸ばす。
勃起していたクリトリスを、造魔の指が圧迫する。
「あひいいいいぃぃぃぃっ!!」
大量の媚薬に犯されてるアゼルは、その行為だけで再び絶頂を迎えてしまう。
造魔はアゼルの反応に気を良くしたのか、更に激しくクリトリスを責め立てる。
クリトリスを指で摘むと、引っ張ったり抓ったりして刺激を加えていく。
「あああああぁぁっ!んきゅうううぅぅっ!!も、もうらめ!もうらめぇぇぇぇっ!!」
体に電流の様に走る快楽に悶えるアゼル。
彼女は必死に身を捩り、唯一自由の利く足を激しく動かし暴れる。
だがそんな事で、造魔の拘束から逃れれるはずが無い。
『暴れちゃダメでちゅよ〜、大人しくしましょうね〜。ゲヘヘッ!』
抵抗しようとしているアゼルへ嘲りの言葉を浴びせ、造魔は触手を伸ばす。
足にも触手が絡みつき、彼女の自由は完全に奪われてしまう。
太もも辺りに絡みついた触手によって脚が持ち上げられ、大きくM字開脚した状態で抱え上げられる。
「や、やらぁぁっ…は、はなせぇぇ…」
イヤイヤと首を振っているアゼルを無視して、造魔は次の行動に移る。
長く太い指の一本を、アゼルの膣口の中に突っ込んだ。
「ひにゃああぁぁぁっ!!」
アゼルが体を弓なりに逸らし、嬌声を発する。
『んー、お嬢ちゃんのGスポどこかしらっ!?ここかな?ここかなぁ?』
いやらしい笑みを浮かべながら、造魔は膣口内で指を動かしていく。
彼女の弱い部分を捜し求め、ゆっくりと指で膣壁をなぞる。
「あひっ…ひぅぅっ!んあぁぁっ!」
指が動く度に、アゼルは嬌声を発し痙攣を起こす。
瞳は焦点が定まらなくなり、口の端からはだらしなく涎を零している。
「あううううううぅぅぅぅっ!!!」
ある一点に指が触れた時、アゼルが一際大きな声を発した。
その際に絶頂を迎えたらしく、大量の愛液が流れ出てくる。
『みーつけたっと♪またお汁いっぱい出しちゃって、淫乱な子だなぁ。もっと出しちゃうと良いよ!』
そう言って、造魔は一際反応のあったその場所をなぞり始めた。
「らめぇっ!らめぇぇっ!!ひああああああぁぁぁぁっ!!」
繰り返される愛撫に、アゼルの精神は消耗しきっている…
まるで小さな子供の様に、彼女は泣きじゃくりながら快楽に悶えていた。
398魔法少女マユ 第9話 17/29:2011/03/20(日) 20:35:55.11 ID:Ojf7UDmv
「あ、ああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
何度目の絶頂だろう…アゼルがまた体を仰け反らして叫ぶ。
彼女の真下の床には、流れ出た愛液が水溜りの様に広がっていた。
造魔が膣口から指を引き抜くと、彼女はガックリと項垂れる。
『んー大分お疲れのようだねぇ…でもまだこれからが本番だよ!!』
虚ろな瞳の彼女を見てそう言うと、造魔は二本の触手を股間から伸ばす。
その触手はさほど太くないのだが、先端が異様な形をしている。
先端はビッシリと繊毛の様な短く細い触手が生えており、まるでブラシの様になっていた。
『さっきのお嬢ちゃんには、痛い思いをさせちゃったからねぇ…今度は路線変更!
 俺が居なきゃ生きてけないってくらいの快楽を、君にプレゼントしちゃうよ☆ゲヘヘヘヘヘッ!!』
また下卑た声で笑うと、造魔は二本の触手をアゼルの股間へ向けて動かす。
前後の穴に一本ずつ、ゆっくりと近づけていく。
疲労困憊で意識が朦朧としているアゼルは、その動きに気づいていない。
堕ちかけている彼女の意識を引き戻さんと、造魔は舌を伸ばし彼女の項をベロリと一舐めした。
「ふにゃあっ…」
ビクリと身を震わせて、アゼルが小さく声を漏らす。
「う、うぇ…?」
ゆっくりと顔を上げた彼女は、視線を周囲に彷徨わせる。
彼女の意識がハッキリしてきた事を確認すると、造魔は膣口に近づけていた触手の先端で、秘裂を軽くなぞった。
「ひあぁぁぁっ!!」
嬌声を発したアゼルは、何が触れたのかと自分の股間へと向ける。
そして、二つの穴を目前にした触手を前に、ひっと小さく悲鳴を漏らした。
「あ、ああぁ…だめ、だめだょぉ…そ、そんなの入れちゃやだ…」
カタカタと震えながら、アゼルは弱々しく声を発する。
(あ、あんなの入れられたら…お、おかしくなっちゃうよ…)
ただでさえ耐え難い快感に晒され続けていたのに、更にあんな物まで挿入されたら…耐えられるはずがない。
アゼルは恐怖に顔を引き攣らせながら、逃れようともがくが、拘束から逃れることは出来ないでいる。
さながら今の彼女は、蜘蛛の巣に捕らわれた蝶の様だった。
『嫌だね!ここまで来てお預けなんて出来るわけない!俺が君を天国に連れてってあげるよ!!』
アゼルの哀願を一蹴し、造魔は二本の触手を二穴へと突き刺した。
「あきゃああああああああぁぁぁぁぁっ!!!」
二本の触手がそれぞれの壁を擦り、その快感でアゼルが絶頂を迎える。
入り込んだ二本の触手は、穴の内部で少し太さを増し、穴をすっぽりと埋める程の太さになった。
周囲の繊毛が満遍なく壁に触れるようにすると、造魔は触手を動かしピストン運動を開始する。
触手の先端部分が激しく震え、壁に繊毛がブラシの様に擦り付けられていく。
「ふああああぁぁぁぁっ!えうううぅぅぅぅっ!!」
大量の媚薬と絶頂の影響で高まった性感…アゼルの体に、凄まじい快楽が押し寄せた。
あまりの快感に彼女の意識は途切れそうになるが、触手が動く度に生じる快感によって引き戻されている。
彼女は気絶する事すら出来ずに、絶え間無く生じる快感に晒され続けていた。
399魔法少女マユ 第9話 18/29:2011/03/20(日) 20:36:40.86 ID:Ojf7UDmv
造魔はハイペースにピストン運動を続ける。
触手が動く度に、まるで管の中を掃除するブラシの様に繊毛が壁に擦り付けられていく。
「んああぁっ!あひいいっ!!ひゃううううぅぅぅっ!!」
嬌声を発し続けるアゼルは、頬を紅潮させ快楽に身を捩る。
ボコン、と勢いよく突き上げられた触手が、子宮口を抉じ開けた。
子宮内に進入した触手は、子宮壁も繊毛で擦り刺激を与える。
「はひゃああああぁぁぁぁぁっ!!!」
一際大きく身を仰け反らして、アゼルが絶頂に達した。
子宮の中で触手を暴れまわらせながら、造魔は更にピストン運動を続ける。
そのスピードはどんどん速まっていく。
『さーて、出すよん!』
造魔は楽しそうに言い放って、アナルに挿入した触手を押し込む。
その直後、二本の触手がほぼ同時に射精を開始した。
「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
アゼルの子宮と消化器官に向けて、大量の精液が送り込まれていく。
子宮に放たれた精液は、たちまち子宮を満たした。
だが射精は止まらず、子宮がどんどん押し広げられていく。
消化器官も、放たれる大量の精液に満たされていった。
叫んでいたアゼルの腹部が、ボコリと膨れ上がる。
止まらない射精により子宮はパンパンに膨れ、入りきらない精液が繊毛の間を伝って漏れ出ていく。
漏れ出た精液は、アゼルの真下に広がっていた彼女の愛液の水溜りと混じり広がる。
射精が終わった頃には、アゼルの腹部は出産間近の妊婦の様に大きく膨れ上がっていた。
「うぁ…あぁぁ…」
虚ろな瞳の彼女は、途切れ途切れに声を漏らす。
造魔は器用に触手を動かして、自分に背を向けていたアゼルを、体ごとこちらに向かせる。
『どうだったかなー?俺っちの特濃ミルクのお味は?ゲハハハハハッ!』
一頻り笑うと造魔は舌を伸ばし、アゼルの顔を舐め回す。
消耗しきった彼女は、抵抗する素振りすらせず微かに体を震わせるだけだ。
無数の触手が伸ばされ、彼女の体に向けて精液を放つ。
糸の切れた人形の様な彼女を、造魔は舌や触手で更に汚していく…
400魔法少女マユ 第9話 19/29:2011/03/20(日) 20:37:20.55 ID:Ojf7UDmv
「くああぁぁっ…あぐうぅぅ…」
アナルに挿入された装置から、魔力を吸い取られているマユ。
苦痛に顔を歪める彼女の苦悶の声が、フロアに響き渡る。
一度に吸収する量こそ少ないものの、オベルグは延々と吸収を続けていた。
ゆっくりゆっくりと、彼女を嬲る様に吸収は続けられているのだ。
その最中、マユの両手を縛り宙吊りにしていた触手が、徐々に下げられていく。
彼女の足が床に付く辺りで、拘束していた触手が緩められた。
枷が外れると、マユは堪らず床に倒れこむ。
「うぁっ…あ、あぁぁぁ…」
腰を突き出すような体勢で倒れ伏す彼女は、弱々しく声を漏らす。
マユの前に、近づいてきていたセディアが膝立ちの体勢をとる。
「まだまだ終わらないわよ」
震えるマユを見下ろして言い放ったセディアは、マユの髪を掴む。
そして力任せに引っ張り、彼女の身を無理やり起こさせる。
「うぅ…」
髪を掴まれ小さく呻くマユ。
彼女の前に、何かが突き出される。
「ぇ…?」
突き出された物を見て、マユが呆然と声を漏らす。
彼女の目の前に突き出された物…それはセディアの股間から伸びる太く長いペニスだ。
「うふふふっ…驚いたみたいね、でもこんなの魔族の私には朝飯前よ」
呆然としているマユを前に、セディアはいやらしい笑みを浮かべている。
セディアは掴んでいるマユの髪を引っ張り、彼女の頭を動かす。
「むごぉっ!?」
半ば開かれていたマユの口に、ペニスが突っ込まれる。
口内に入り込んだペニスが、喉の奥へと進む。
「んぐぅっ!うえぇっ!」
激しい嘔吐感に襲われるが、入り込んだ肉棒によって、吐くことすら出来ない。
セディアは髪を掴んだまま、自ら腰を動かし始める。
ペニスが喉や舌、上顎に擦り付けられていく。
「んああぁっ!げぶっ!おごぉっ!!」
「あはははっ!無様ね!まるで犬よアンタ!」
四つん這いの体勢で、くぐもった悲鳴を上げているマユ。
セディアは嘲りの言葉を浴びせながら、更に激しく前後運動を行う。
同時にしばし動きを止めていたアナルの装置も、激しく振動を開始した。
(フフフッ!もう一押しってところかしらね…)
苦悶の声を漏らす彼女を見下ろしながら、セディアは心中でほくそ笑む。
度重なる責めにより、マユは消耗しきっている。
もはや彼女に抵抗する力など残っていない…セディアはそう確信し口の端を吊り上げた。
401魔法少女マユ 第9話 20/29:2011/03/20(日) 20:38:14.32 ID:Ojf7UDmv
「あげぇっ!!!」
喉の奥深くにペニスを突き込まれ、マユが悲鳴を発する。
セディアは掴んでいたマユの髪を一層強く掴む。
「おらっ!たっぷりと飲みなさい!!」
彼女がマユに向けて言い放った直後、挿入されたペニスが射精を開始した。
「げぼおおおおぉぉぉっ!!!」
大量の精液が、マユの消化器官へと注ぎ込まれていく。
彼女は白目を向き、ガクガクと体を震わせていた。
魔力によって生成されている精液は、猛烈な勢いで放たれている。
注ぎ込まれた精液によって、マユの腹部が膨れ始めた。
射精が止まりかけると、セディアはマユの口からペニスを引き抜く。
マユの顔にも、精液が浴びせかけられる。
完全に射精が止まると、セディアは掴んでいたマユの髪を放す。
「ぁ…かはっ…げふっ…」
床にガクッと突っ伏したマユは、注ぎ込まれた精液を吐き出そうと小さく咳き込む。
「うぇ…おえええぇぇっ!!」
大量の精液をマユが吐き出す。
それに混じって、あまり消化されていない昼食も吐き出される。
ゲホゲホとまだ時折咳き込み、精液を吐き出すマユ。
(さぁて、仕上げと行くわよ)
彼女を見下ろしてたセディアは心中で呟くと、オベルグに指示を放つ。
それに従い、オベルグの触手がマユの手足に絡み付いていく。
彼女の体は持ち上げられ、M字開脚の体勢でセディアの前に吊り下げられる。
「今度はそっちの穴に、タップリと注ぎ込んでやるわ!その為にオベルグにはアナルをやらせたんだから」
セディアが挿入しやすい高さに、マユの体をオベルグが動かす。
「ぁ…い、いや…やめ…」
近づいてくるセディアに向けて、マユは首を左右に振って声を漏らす。
「待つわけ無いでしょ。私はずっとこの時を待ってたのよ。アンタを完膚なきまで叩きのめし、これ以上ないってくらい苦痛と恐怖を与える…
 その為に私は這い上がって来たんだからね!」
恐怖に顔を引き攣らせている彼女の脇腹の辺りを掴むと、セディアは小さく呪文を唱える。
その直後、セディアの股間から生えるペニスが、更に大きさを増す。
「さぁ!泣き叫びなさい!!それがアタシの勝利を称える歌となるわ!!」
高らかに叫び、セディアはマユの膣口へとその剛直を進入させ始めた。
「が…あぎいいいいいいぃぃぃぃぃっ!!」
太く長いセディアのペニスが、膣口を押し広げ挿入されていく。
マユは大きく体を仰け反らして、絶叫を上げる。
剛直の挿入によって、マユの膣口は裂けんばかり広がり、端からは血が流れつつあった。
セディアは掴んでいたマユの体を引き寄せ、ペニスを更に押し込んでいく。
「はぎっ…がぐぅぅっ!んぎいいぃぃぃっ!!」
僅かに動く体を揺らして、マユが苦痛に身を捩る。
ペニスの先端が子宮口に到達し、ゆっくりと抉じ開けられようとした。
そこでセディアは力を込めてマユの体を引き寄せ、一気にペニスを押し込む。
「はぎゃあああああぁぁぁぁっ!!!」
子宮口が抉じ開け、勢いをつけて子宮内に侵入したペニス。
子宮壁にペニスがぶつかり、子宮が押し広げられる。
絶叫を上げるマユの下腹部が、歪に膨れ上がった。
402魔法少女マユ 第9話 21/29:2011/03/20(日) 20:38:55.60 ID:Ojf7UDmv
セディアの剛直は、根元の辺りまで深々とマユの中へと挿入されていた。
マユの胴にオベルグの触手が絡みつく。
セディアが腰を引くのに合わせて、触手がマユの体を力任せに引っ張る。
「がああああああぁぁっ!!」
引き抜かれようとするペニスのカリが引っかかり、子宮ごと引き抜かれるかと思うような痛みが彼女を襲う。
子宮口を抜けたペニスは、カリで壁を傷つけながら引き抜かれていく。
ペニスの動きに合わせて、アナルに挿入されているオベルグの装置も後退を開始していた。
膣口付近までペニスを引き抜くと、セディアは再び腰を動かして勢いよく突きこむ。
今度は子宮口辺りまで進むと、後退を始める。
引き抜かれたペニスは、傷つけられた膣壁から流れ出た血で赤く彩られていた。
ピストン運動は、猛烈な勢いで繰り返されていく。
「あがああぁっ!!ぐげえぇぇっ!!」
ペニスが動く度、マユが苦悶の絶叫を上げる。
「もっと泣き喚くといいわ!助けてくれる人なんて誰も居ないけどね!!」
苦痛に顔を歪め泣き叫ぶマユへ向けて、セディアは言葉を浴びせまた突き上げた。
幾度ピストン運動が繰り返されただろうか…再びマユの子宮内にペニスが挿入される。
「さぁ、出すわよ!!」
セディアが言い放つと同時に、射精が開始された。
「ひぐううううううぅぅぅぅっ!!!」
マユが白目を向いて絶叫を発する。
アナルに挿入されていた装置からも、白濁の液体が放水の様に放たれた。
凄まじい勢いで二箇所から注ぎ込まれていく精液は、マユの体を満たしていく。
腹部が大きく膨れ上がり、まるで妊婦の様な有様だ。
「はぎゃあああああああぁぁぁっ!!!あぎいいいいぃぃぃぃっ!!!」
射精に伴い、マユの体から魔力がセディアとオベルグに吸い取られていく。
オベルグの側の噴射は収まったが、セディアの射精はまだ止まる気配がない。
子宮は完全に満たされ、入りきらない精液が漏れ出て行く。
破裂寸前、といったところまで腹部が膨れ上がったあたりで、ようやく射精が止まる。
マユは白目を向いて呻く事すらなく、僅かに体を痙攣させていた。
まずセディアが力任せにペニスを引き抜き、続いてオベルグがアナルから装置を引き抜く。
両方が引き抜かれると、オベルグがマユを床に降ろす。
セディアが仰向けのマユの元へと近づく。
「あげええええええぇぇぇぇっ!!!」
破裂寸前という状態だった腹部を踏みつけられ、マユが絶叫と共に精液を吐き出す。
圧迫されたことによって膣口やアナルからも、猛烈な勢いで精液が流れ出ていく。
セディアは何度も何度もマユの腹部を踏みつけ、その度に三穴から精液が出て行った。
「ふっ…さすがにここまでやられちゃ、もう立つことなんて出来ないでしょうね…」
グッタリとした様子のマユを見下ろして、セディアは何かを堪えるように肩を震わせている。
「フ、フフフ…フフフフフフッ!オーッホッホッホッホッホッ!!!」
マユの腹部を踏みつけたまま、セディアは勝利を確信し、右手の甲を口元に当て高らかに笑いを発した。
403魔法少女マユ 第9話 22/29:2011/03/20(日) 20:40:02.89 ID:Ojf7UDmv
『さぁて…そろ…撤収を……わよ』
意識が闇に落ちそうになっていたマユの耳に、途切れ途切れに声が聞こえる。
僅かに目を開けると、自分のすぐ側でセディアが、造魔やオベルグに指示を放っているのが見えた。
セディアは彼女が意識を失っていると考えていたが、マユの意識はまだ闇に落ちた訳ではなかった。
(わ、私…負けちゃったんだ…)
薄れゆく意識の中で、小さく漏らす。
造魔が捕らえているアゼルも、白濁に汚され意識がないようだ。
人質を捕らえられていたとはいえ、自分達は敗れてしまった…
ランディ達が間に合わなければ、自分達は捕らえられ造魔の母体に使われてしまうのだろう…
いや…もし間に合っても、ランディ達も人質を突きつけられては手が出せないかもしれない。
(ごめんね…お母さん、ニーナさん…)
助け出そうとしていた二人の事を思い、マユは一筋の涙を零す。
その時だ…閉じられていたオベルグのボディが開かれ、中に捕らえられていた美由紀の姿が現れる。
その光景を見て、薄れかけていたマユの意識は急速に覚醒していく。
「実験は終了したし。あんまり消耗させると造魔生産に支障が出るかもしれないから、女は解放するわ。事後処理部隊が着たら預けといて」
『了解ですっと』
セディアと造魔の言葉が交わされる中、美由紀に接続されていたケーブルや、絡み付いていた触手が解けていく。
拘束を解かれた美由紀は、ゆっくりと地面に降ろされうつ伏せに寝転がされる。
(お母さん…助けるんだ…!お母さんを…!!)
意識を覚醒させたマユは、心中で力の限り叫ぶ。
散々オベルグやセディアに吸われ、殆ど残っていなかったはずの魔力が、体に満ち溢れていく。
セディア達が気づく前に美由紀の安全を確保すべく、マユはすぐに行動に移った。
『アギッっ!?』
美由紀の様子を確認しようとして、触手伸ばしていた造魔。
彼女に触れようとした瞬間、突然光の膜が彼女を包み、その光に触れた触手が消滅する。
「なっ!?」
その光を構成する魔力を感じたセディアは、驚いてマユの方を向く。
彼女が振り向いた時には、マユはフラフラとよろめきながらも立ち上がったところだ。
「う、嘘でしょ…あれだけ痛めつけて魔力を奪ったのに…な、何で立てるのよ!!どこにそんな魔力があったのよ!!?」
信じられない様な光景に顔を引き攣らせ、セディアは後ずさって叫ぶ。
「そ、その人に…手出しは…させない!!!」
ゆっくりと顔を上げたマユは、セディアに向けて手を突き出す。
「バ、バカじゃないの!?こっちにはまだアンタのお仲間っていう人質が!!」
『そ、そうだぜ!この子の命がどうなってもいいのかよ!?』
想定外の事態に動転した様子だが、セディアは笑みを繕って言い放つ。
それに従う様に造魔が、捕らえていたアゼルを見せ付ける。
「う、うぅぅ…」
造魔に首に触手を巻きつけられて、気絶していたアゼルが小さく呻き声を漏らす。
だがその直後、造魔達の後方から一条の閃光が放たれる。
『アギャアアアアッ!!?』
放たれた閃光によって、造魔の右腕と触手群の半分が吹き飛ぶ。
それによって、アゼルの体の一部が拘束から開放された。
404魔法少女マユ 第9話 23/29:2011/03/20(日) 20:41:03.75 ID:Ojf7UDmv
「な、何なのよ!?」
思いもよらぬ事態に、セディアは閃光の放たれた方向を向く。
そこには、ボロボロの衣服のままのニーナが、杖を構えながら立っていた。
「わ、私の妹に…それ以上手を出すなぁ!!」
今にも倒れそうな有様だが、それでも彼女は力の限り叫ぶ。
激しい陵辱を受け気絶していたニーナだが、途中で意識を取り戻し、今まで敵の隙を窺っていたのだ。
捕らわれていた美由紀が解放されたのを見て、杖だけを呼び出し気取られないように魔法を準備し放ったのである。
(ね、姉さん…こ、このおっ!!)
首を締め付けられ、意識を取り戻していたアゼル。
姉の叫びを聞き、彼女は僅かに残る魔力を、自由になった右手に集中させる。
「で、でやぁっ!!」
叫びと共に突き出された拳が造魔の顔面に命中し、込められていた魔力が炸裂した。
『ギ、ギャアアァッ!!』
その一撃で完全に拘束が解け、アゼルは床に投げ出される。
「姉さん!!」
「いっけええぇぇぇぇぇっ!!!」
アゼルが叫ぶのと同時に、ニーナが再び杖から閃光を放つ。
放たれた閃光は、造魔の胴体の上半分と頭を消滅させる。
地面に倒れた造魔の体の残りの部分が、ドロドロと形を失い崩壊していく。
「くぅっ…」
二度の射撃で負担がかかったのか、ニーナが小さく呻き床に崩れる。
「ちいぃぃっ!!」
セディアがニーナやアゼルに向けて魔法を放とうとするが、彼女に向けて無数の魔力弾が放たれた。
それはマユの放った魔法だ。
「きゃあああぁぁっ!!!」
無数の魔力弾はセディアやオベルグに着弾し、セディアは吹っ飛ばされ、オベルグはよろめき後退する。
その隙にマユは近くに転がっていた剣を拾い、アゼルや美由紀達を守る為に側へと駆け寄った。
「アゼル、お母さんをお願い」
「うん、分かった」
小さく言葉を交わし、マユは剣を構え、アゼルは倒れている美由紀を抱き寄せニーナの元へと向かう。
爆風の中から立ち上がったセディアが、引き攣った笑いを浮かべる。
(こ、殺す!手柄が目減りしたっていい!あの小娘だけは必ず殺す!!)
心中で叫ぶセディア…彼女は完全に我を見失っていた。
ここの事後処理等のなど今の彼女の頭にはない…あるのはマユを殺すという一念だけだ。
「フ、フフフフフフフ…!もういいわ…アンタはここで殺す!オベルグ!最大砲撃であの小娘を消し飛ばせ!!」
彼女の命令に従い、オベルグが両手の鋏をアンカーの様に床へと突き刺した。
オベルグの口が大きく開かれ、中から砲身が姿を見せる。
その砲身に向けて、膨大な量の魔力が送り込まれ始めた。
美由紀とマユから吸収した魔力、それと予備タンクの分の魔力まで注ぎ込んで、オベルグは砲撃を行おうとしている。
「消しとべぇぇぇぇっ!!!」
セディアが叫ぶと同時に、オベルグがマユに向けて閃光を発射した。
後方にアゼル達が居るマユは、その砲撃を回避する事は出来ない。
マユはありったけの魔力を剣に注ぎ込み、光の刃を作る。
膨大な光の奔流が、マユへ向けて押し寄せた。
405魔法少女マユ 第9話 24/29:2011/03/20(日) 20:41:44.93 ID:Ojf7UDmv
「くっ…ううぅぅぅっ!!!」
マユは光の大剣を突き出し、閃光を切り裂いている。
後ずさりそうなのを堪え、彼女は必死に歯を食いしばる。
光の奔流は、尚も放たれ続ける。
構えていた剣も徐々に圧されていった。
「マ、マユ…」
気絶している美由紀とニーナを庇っているアゼルが、小さく声を漏らす。
「ま、負ける…もんかぁっ!!!」
マユは力の限り叫び、床を蹴った。
放たれる閃光を切り裂きながら、マユが駆ける。
「でやああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
気合の声と共に突き出された光の大剣が、オベルグの頭部に突き刺さった。
「な、なぁぁっ!!?」
その光景に、セディアが驚愕の叫びを上げる。
頭部を破壊されたオベルグが、あちこちから爆発を起こす。
マユは両手に力を込め、突き立てていた剣を一気に振り下ろした。
オベルグは頭部から胴体に至るまで、真っ二つに切り裂かれる。
後方にマユが飛ぶと同時に、オベルグは爆散し、周囲に部品を撒き散らす。
「ちっ…こ、このっ!」
爆風から顔を腕で庇っていたセディアは、怒りに満ちた視線を向けて、マユに魔法を放とうとする。
だが、その周囲に次々と転移魔法の光が浮かび上がった。
「なっ!?」
驚いて周囲を見回すセディアの周りに、次々と武器を構えた少女達が現れた。
「マユちゃん!大丈夫!?」
「ニーナ!アゼル!無事かい!?」
マユ達の側に、ユーリィとランディが転移してきた。
敵の増援だ…セディアは敗北を悟る。
「お、覚えておきなさいよ…次こそは、次こそは必ず!!」
セディアはマユに向けて言い放つと、転移魔術を行使して逃走した。
「あの女を追ってくれ、敵の本拠地を調べる為に」
何人かの魔法少女が、ランディの言葉に頷いて転移魔法で消えていく。
「……はぁ」
セディアの姿が消えると、マユは大きく一つ息を吐いて床に座り込んだ。
406魔法少女マユ 第9話 24/29:2011/03/20(日) 20:45:21.78 ID:Ojf7UDmv
「マユちゃん、大丈夫?」
「う、うん…な、なんとかね…」
心配そうに見上げてくるユーリィを安心させようと、マユは精一杯の笑顔を見せる。
傷だらけのマユの体を見て、ユーリィはすぐさま手当てを開始した。
「あ…お、お母さんは?」
美由紀の容態が気になったマユは、周囲を見回す。
「大丈夫だよ、マユ君。衰弱はしてるけど、命に別状はないよ。今仲間が手当てしてくれてる」
「そ、そうですかぁ…良かったあ」
すぐ側でニーナの手当てをしていたランディの言葉を聞いて、マユは胸を撫で下ろした。
「すまない、ニーナ…遅くなって」
「もう…ランディってば、さっきからそればっかり…もういいってば」
申し訳なさそうに頭を下げるランディに対して、ニーナは困った様に笑う。
ランディ達の話では、しばらく前に集結は完了していたのだが、デパート付近に魔族の部隊が居たのだ。
その部隊は、セディアが事を成した後の事後処理を目的として派遣された部隊である。
お互いに敵の動きを牽制し、睨み合いを続けていた時、デパートでの戦闘でオベルグが撃破される。
オベルグが撃破されると、敵部隊は撤収を開始した。
その睨み合いの為、ランディ達の到着は大幅に遅れたのであった。
「マユ…守れてよかったね」
「うん…お母さんが無事で本当に良かった」
近づいてきて隣に腰掛けたアゼルの言葉に、マユは微笑む。
「…ランディさん、かなり派手に被害が出てますから、事後処理に時間がかかりそうです」
「うーん、みたいだねぇ。こりゃ骨が折れるな」
周囲の状況を調べていた少女と、ランディは言葉を交わし苦笑する。
その少女の年の頃は、マユと同い年か一つ上といったあたりか…
周囲の少女達の纏め役らしく、先程まで皆から情報を収集し整理していた。
「それじゃあ…君は向こうの子達と一緒に、被害者の記憶の改ざんを頼もうかな。
 物や建物の修復は、エルメリア出身の子の方が得意な子が多いから」
「はい、わかりました」
幸恵とランディに呼ばれた少女は、周囲に居た少女達を集めて上の階へと向かっていく。
「あ、あはは…す、すいません。最後派手にやりすぎちゃいました…」
マユはポリポリと頭を掻いて、ランディに申し訳なさそうに言う。
この一帯の破壊は、大半がオベルグの爆散によって引き起こされたものだ。
「仕方ないよ、あんな状況下だ。むしろこれだけやって死者も捕らわれた人も一人も居ないんだ…君達は良くやったよ」
「そ、そう言われると照れます…」
ランディからの賛辞の言葉に、マユは恥ずかしそうに頬を赤らめる。
被害者達の記憶の改ざんや、破壊された箇所の修復など、作業にはかなりの時間がかかった。
全ての処理を終えると、皆で転移魔法で離脱し、同時にデパートの周囲に張られていた結界を解除する。
こうして、白昼堂々引き起こされた事件は、魔法少女側の勝利に終わった。
407魔法少女マユ 第9話 26/29:2011/03/20(日) 20:46:04.40 ID:Ojf7UDmv
マユ達に敗北し、デパートから逃走したセディア。
彼女は散々追跡を受けていたが、ようやく敵を撒いて本部へと帰還する。
「く…くそぉっ…もう少し、もう少しだったのに…!」
フラフラと通路を歩きながら、セディアは悔しげに声を漏らす。
だが、あの魔法少女達の手がかりを掴んだ。
あの造魔を撃破した女の事を調べれば、あの小娘達の身元も分かる筈だ。
そうなれば、幾らでもやり様はある。
「見てなさい!絶対に…絶対に復讐してやるんだから…!」
凄絶な表情で、怨嗟の声を放つセディア。
復讐の事で頭がいっぱいな彼女は、自分の背後に迫っている者にも気づいていなかった。
突如、セディアの体が背後からの衝撃波に吹き飛ばされる。
「あぎいぃぃっ!!」
曲がり角の壁に叩き付けられ、セディアが悲鳴を上げた。
未だセディアの体には重圧の様な力が加えられ、殆ど体も動かせない。
「みーつけた…」
背後からかけられた声に、セディアは僅かに首を動かし後ろを向く。
そして、背後に立つ存在に彼女は絶句する。
そこに立っていたのは、真紅の瞳を光らせるルフィリアだ。
彼女は殺意をむき出しにし、凄まじい魔力を放っていた。
彼女の左右には、2m程の大きさになった銀色の双頭竜と、漆黒の甲虫が立っている。
更に少し離れた後方には、リグヴェードも立っていた。
大方、ルフィリアが本部を破壊しまくらない為の目付け役なのだろう…
「な…ル、ルフィリア様…何を…」
「貴方…美由紀を傷つけたんですって?」
何故このような事を彼女にされるのか分からないセディア。
混乱しているセディアに向けて、ルフィリアは静かに尋ねる。
「み、美由紀…?」
「そう、美由紀。私の人間の友達…あの子はとっても可愛いの」
セディアの言葉に頷いて、彼女はにっこりと微笑む。
「可愛くて可愛くて…それに…美味しいの。あの子の魔力や血…」
(…さらっと、とんでもねー事言いやがったなコイツ…あの事件の犯人、ルフィリアだったのかよ)
うっとりとした表情で語るルフィリア。
それを後方で聞いていたリグヴェードが、心中で呟きを漏らす。
あの事件とは…当時社長秘書室に所属していた美由紀が、勤務中に倒れ病院に搬送されるという事件だ。
病院では貧血と診断されたが…搬送する前に手当てをしたリレイアによると…何者かに吸血行為という形で、血と魔力を吸われた為だという。
しばらく容態が安定しなかった為、美由紀は一週間ほど入院する事になる。
その間足繁く彼女の元を通い、献身的に世話をしていた秋月宗一郎と、美由紀は1ヵ月後に婚約する事になった。
これにより美由紀は寿退社が決まり、お気に入りの社員が居なくなる事でヴァルアスとゲリオスの機嫌が非常に悪くなる。
余談ではあるが、社内の魔族達の間では犯人探しが行われた。
掟を破り、王たちの機嫌を損ねた者に制裁を加える為に。
真っ先に疑われたのは、秘書室長であるレドリックであった…
だが彼にはアリバイがあり、結局事件は迷宮入りとなっていたのである。
408魔法少女マユ 第9話 27/29:2011/03/20(日) 20:47:49.63 ID:Ojf7UDmv
「あ…あぎっ…」
凄まじい圧力に潰されそうになりながら、セディアは苦悶の声を漏らす。
彼女の体が宙に浮き、次の瞬間全周囲から握りつぶすような圧力がかかる。
「ぎゃあああああぁぁぁぁっ!!!」
セディアの全身の骨が悲鳴を上げ、絶叫が周囲に木霊した。
ルフィリアの両翼に立つ二匹の魔物が騒ぐが、彼女が片手でそれを制した。
「私、優しいから選ばせてあげるね」
妖しげな微笑を浮かべ、ルフィリアはセディアを見上げ言い放つ。
「このまま骨という骨を全て砕かれた後に、この子達に食べられるか…
 それとも、この子達に腹が破裂するまで犯された後食べられるか…どちらでも好きな方を選んで。
 それくらいの権利はあげる…フフフ…アハハハハハハハハッ!」
狂った様に哄笑を上げた後、ルフィリアはセディアの返事を待つ…
だが、セディアから答えは無い…答えられるはずなど無い。
「何とか言いなさいよ。せっかく選ぶチャンスを上げてるのに…じゃあいいわ。そのまま潰れなさい」
不機嫌そうに吐き捨てると、ルフィリアは更に魔力で重圧を増させる。
「ひぎいいいいいいいいいいいぃぃぃぃっ!!!」
凄まじい絶叫を上げるセディア。
彼女がルフィリアの言葉の通り潰されるまで、時間はそれほどかからないだろう。
だがルフィリアが、近づいてきた気配に気づき魔力を弱める。
「リレイア博士…レドリック君」
「すまんなルフィリア…彼女はこちらで預からせてもらう。陛下ご自身が裁きを下される」
リレイアの言葉を聞いて、ルフィリアは露骨に顔を顰めた。
だが、不平を口に漏らすような気配は無い。
いくら彼女とて、王の裁定に意義を唱える気は無かった。
セディアを握り潰さんとしていた圧力が完全に消え、彼女は床に落下する。
「秋月部長から先程連絡があった。美由紀君の容態が安定したそうだよ。見舞いに行ってきたまえ」
「…分かりました。リグ」
「了解だ。何か見舞いの品も持ってかねぇとな」
もうセディアに興味は無い、とでもいう様にルフィリアはリグヴェードを伴って廊下を歩いていく。
「それでは、彼女は陛下の元に連行します」
「ああ、頼む…」
隣に立つレドリックの言葉に頷くと、リレイアは踵を返し歩き出す。
両脇を下魔に抱えられ立ち上がらせられたセディアが何か言っているが、リレイアは立ち止まらない。
今回の一件については、彼女も少なからず怒りを覚えているからだ…
(しかし…実験は良好なデータが得れたとはいえ、まさかオベルグまで撃破されるとはな…)
正直あの魔法少女の力を侮っていた…それがリレイアの率直な感想だった。
歩きながら彼女は、ラディウスから提出されたレポートに目を通す。
(オベルグに記録されている二つの魔力の波長…似ているな…)
レポートに書かれている、オベルグが吸収した魔力のデータを眺めながら、心中で呟く。
片方は取り込んだ秋月美由紀の物…そしてもう一つは戦っていたあの魔法少女の物だ。
(魔力の強さは差が歴然たる物とはいえ、波長は似ている…いや、ほぼ同一といってもいい)
そう呟いたところで、リレイアは足を止める。
ここまで酷似している魔力…まず思い浮かぶのが、二人の血が繋がっている可能性だ。
「まさか…あの少女は、美由紀君の…」
脳裏に浮かんだ可能性を口にし、それを確認するべくリレイアは再び歩き始めた。
409魔法少女マユ 第9話 28/29:2011/03/20(日) 20:49:52.78 ID:Ojf7UDmv
「う、うぅん…」
美由紀は小さく声を漏らし、閉じていた目を開く。
ここは何処なのだろう?と、彼女は視線を巡らせる。
自分が眠っているのは病院の一室だろうか…ベッドのすぐ側には、夫である宗一郎が居た。
「宗一郎さん…」
「あ、気がついたかい美由紀さん!」
美由紀の言葉に気が付いた宗一郎が、心配そうに覗き込んでくる。
「私…どうしたんですか〜?」
「覚えてないのかい?美由紀さん…デパートで倒れたのを…」
「えぇ?そうなんですか〜?…覚えてないです〜…」
宗一郎の言葉に、美由紀はうーんと首を捻り思い出そうとするが、その時の事だけどうしても思い出せない。
病室の扉が開きマユやアゼル、そしてニーナとランディが入ってきた。
「あ、ニーナちゃん。ニーナちゃんは大丈夫だったの〜?」
共にデパートに行っていたニーナに、美由紀は心配そうに尋ねる。
「あ、あはは…私も倒れてたみたいで…今まで診察受けてたんです」
美由紀の問いに、苦笑しながらニーナは答えた。
「ビックリしたよー、沙紀ちゃん達と出かけてたら、テレビでお母さん達が行ったデパートが映ってて」
「そうそう、何があったかは分かってないけど、沢山の人が意識を失ってたって…化け物が現れたなんて証言してる人も居るって話です」
「えぇ〜…そんな事があったの〜?思い出せないわ〜…」
マユとアゼルの言葉に、美由紀は首を捻り思い出そうとする。
が、やはり何も当時の事は思い出せない…それも当然だ、一番の被害者とも言える彼女には、念入りにランディが記憶の改ざんをしていた。
「あ、ああぁっ!しゃ、社長さんの所に行く時間は!?」
茶会の時間を思い出して、彼女は声を上げる。
今からお菓子を作って間に合うのだろうかと慌てる美由紀に、皆苦笑を漏らした。
「もう夜中だよ、お母さん…」
「あ、あうぅ…そんなぁ…せっかく専務さんやルフィちゃん達に会える筈だったのに〜…」
マユの言葉に、美由紀は頭を抱える。
「検査もあるし、今晩はここに一泊する事になるからね…明日も休みだし、私が付き添うよ」
「はぁ…分かりました〜…」
「本当に…無事で良かった…」
優しい微笑を浮かべ、宗一郎は美由紀を抱きしめる。
「ご心配をおかけして、すみません〜…」
美幸も、宗一郎の背中に手を回す。
抱き合う二人を前に、居づらくなったマユ達は、そっと病室から出て行く。
「もうちょっと、場所を考えて欲しいなぁ…あの二人」
廊下を歩くマユは、はふぅと溜息を漏らす。
途中白いワンピースを着た、自分とそれほど年差のない様に見える少女と、スーツを着崩した白髪の青年とすれ違う。
二人は、自分達が出てきた美由紀の病室へと入っていく。
「でも…無事で良かったね。マユ」
「うん…ホント良かった」
歩きながらかけられたアゼルの言葉に、マユは嬉しそうに微笑む。
(本当に良かった…お母さんを守る事が出来て…)
大切な家族を守れた事に、マユは安堵の声を心中で漏らした。
410魔法少女マユ 第9話 29/29:2011/03/20(日) 20:51:24.88 ID:Ojf7UDmv
セディアが引き起こした事件から2週間後…魔族はエルメリアに向けて大規模な増援の派遣を開始した。
「…以上が、北方軍集団に今回補充された部隊です。リストはこちらに」
書類を片手に読み上げていたレドリックが、その書類のコピーをソファーに座るアーディッツへと差し出す。
ここは、北方軍集団の本営にある、アーディッツの自室だ。
彼らの他に、数名のアーディッツ付きの幕僚達も居る。
「結構…これで反抗作戦に移る事が可能ですね」
レドリックから書類を受け取ると、それをソファーの前のテーブルに置く。
そして彼は、控えていた仕官からダーツを受け取り、的へと視線を向けた。
「なかなかオツな趣味ですねぇ…楽しそうだ」
「良かったら君も一投げいかがですか?レドリック君」
二人は笑みを浮かべながら言葉を交わす。
そのダーツ投げの的とは…壁に張り付けにされた少女だ。
「い、いや…もういや…た、助けて…お、お願い…」
年の頃は13歳くらいだろうか…衣服はズタズタに引き裂かれ、布切れを纏っていると言っても過言ではない。
長く綺麗な金髪は煤に汚れ、全身には無数の傷がある。
彼女は戦場で捕らえられ、将軍達の余興の為にここへ連行されてきたのだ。
青く澄んだ瞳に大粒の涙を浮かべ、彼女は必死に哀願するが…アーディッツや幕僚達はダーツを投げる手を止めない。
「ひぎぃっ!!」
幕僚の一人の投げたダーツが、右の太ももに深々と突き刺さった。
「いいんですか?それじゃあお言葉に甘えて」
レドリックは満面に笑みを浮かべ頷き、仕官からダーツを受け取る。
そしてダーツを片手に、何処を狙おうかと視線を巡らせていた。
「ああ、そうそう…増援部隊に平行して、ザルカヴェイドで編成されていた航空兵団が投入されることになりました。
 場所は南方方面の商業都市ピセルヴァです。そこを起点に、各地への戦略爆撃や攻撃支援の任務にあたります」
レドリックが付け加えた報告に、幕僚達は少しざわめき、アーディッツは露骨に顔を顰める。
ピセルヴァはかなり南側の都市で、自分達北方軍集団に支援を行うにはいささか遠いからだ。
「ピセルヴァですか…随分南方よりですね」
「はい…あの航空兵団については、開戦前からリグヴェードさんが、幾度も編成を要求されていた部隊ですし…
 リグヴェードさんが主に運用すれば良いというのが、陛下のお考えです」
「……そうですか、まぁその支援を受けずとも、増援部隊だけで十分敵は切り崩せますよ。 
 ああいった物に頼らずとも、あの男以上の戦果を上げて見せましょう」
アーディッツが不機嫌そうに語るのに苦笑しながら、レドリックは狙いを定めダーツを投げる。
「ひぎゃあああぁぁぁっ!!!」
レドリックが投げたダーツは、ボロボロの衣服に覆われた少女の僅かな胸の膨らみの頂点…乳首にあたる場所だ。
見事命中したらしく、それまでで一番大きな悲鳴を発し、少女が苦痛に身を捩る。
「お見事」
周囲に立つ幕僚達が、レドリックに向けて軽く拍手を送った。
「では、そろそろ失礼します。ゲリオス老の所にもご報告に上がりませんと」
そう言ってレドリックは軽く一礼して、部屋を退出していく。
それを見送っていたアーディッツは不機嫌そうに、一つ息を漏らした。
「…あの男に負けるわけなどいきません…そして、あの忌々しい『円卓』の小娘やその守護騎士にもね…」
ギリ、と拳を固め、彼は静かに言い放った。

魔族の大規模な増派により、戦いは新たなる局面を迎えつつあった…
411マユの人:2011/03/20(日) 20:55:33.35 ID:Ojf7UDmv
以上で投下を終了します。
今回は半ば位でHDDがイカれて涙目になったマユの人です…バックアップって大事ですね。
迂闊で残念なお姉さんは、これにて退場です。
前々回好評だったので、アゼルについては今回も快楽責めでいってみました。
次回からはエルメリアでの戦いに移りますので、マユちゃん達は少しお休みです。
412名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 21:11:11.04 ID:I/dKfmiT
>>411
ぐれいと…

なんかお久しぶりの投下までの間にマユちゃんへのイメージが、可憐にして男前な強キャラ主人公で固定されてたので、
濁った悲鳴上げて白目剥いて陵辱されるのとか過激な二次創作でも見てる気分になったわ

最高に良かった
413名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 22:13:25.85 ID:1nac+sdD
>>411
乙乙ッス
414名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 22:37:50.49 ID:OE/7KeRI
あぁ…俺のチャラ男ナメクジが…(涙
415名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 00:41:27.50 ID:SMJbX0Rh
GJ!!

アゼルかわいいよアゼル。僕っ娘が巨乳にされたり快楽責めされたりとか大好物です
416名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 11:54:18.16 ID:98d7KeBS
カタツムリの性器の名前は恋矢
でもあの貝のせいで死ね死ね矢に聞こえる。
417名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 12:25:20.33 ID:UghV7c7J
過去作見ようとしたら保管庫つぶれてんじゃん
418名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 12:31:14.72 ID:pFD0FBMG
>>411
乙でした!!
ルフィリアはキレると病んじゃうのか…
人間ダーツやってる鬼畜眼鏡といい、凶悪度が増してるな。
419名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 13:42:59.91 ID:ziqM200A
今回は魔法少女サイドの勝利で最後終わるんだろうか?
420名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 15:26:48.29 ID:o+MeiCg3
潰れる前の保管データで持ってる人いる?
421名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 16:49:23.04 ID:IBG3EkJI
>>419
次回、前作で人間サイド敗北の要因になったと言っても過言ではないリーファさんが登城するっぽいので
それで少し占えるなw
422名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 18:09:33.33 ID:pFD0FBMG
>>419
長距離狙撃の魔法とか、飛翔魔法もある世界とはいえ
剣と魔法のファンタジー世界に、戦略爆撃だのロボットだの投入する。
汚い、さすが魔族きたない。
423名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 19:08:49.69 ID:liG3dPIa
陛下「魔族とはそういうものさ」(CV 池田秀一)
424名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 21:13:37.98 ID:4yoekN0V
>>411
GJ!!
勃起した
しかし最後の人間ダーツがかなりハァハァしたw
より詳細な描写が欲しいとオモタw
425名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 22:17:41.68 ID:IBG3EkJI
前の世界でもこの辺りのタイミングで、名も無き金髪のモブキャラの子が酷い目に遭っていた気がするのだが、同一人物だろうかw
426名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 22:40:52.59 ID:o+MeiCg3
ひょっとしてお名前は富竹マミさんでは。
427名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 23:01:05.87 ID:98d7KeBS
もし、魔王が人類の戦史を研究し魔族を近代軍化したら
428名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 02:43:29.30 ID:lmG4GZS6
>>427
と言っても近代軍なんてそう簡単に出来ないだろうけどな
まぁ、その魔王と配下組織の出身世界や組織の成立背景にもよるだろうが
戦史や各種軍事思想・軍事科学が背景にあって今の近代軍は出来てるし
近代軍化するならトライ&エラーを繰り返して地道に前進する必要があるだろうな
とマジレスしてみるテストw
429名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 03:08:36.20 ID:R5/Y88Lz
地球の近代軍のようなものを作っているかどうかはともかく
今の代の魔物軍が、地上で得た知識も活用しているのは確かのようだが
430名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 12:01:09.20 ID:t5FoYTAv
ダイクロフトやラピュタが大挙して現れ爆撃するのと
ガンパレのスキュラが大挙して現れ爆撃するイメージが浮かんだ。
431名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 14:01:51.99 ID:sMAGfwQS
>>428
装甲車が壁をぶち破って現れ
その中からカービンを抱えた触手が現れるとか

これじゃあ近代化じゃなくて機械化だな
432名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 23:09:22.48 ID:OwDl5d7S
いきなり現代に来たのなら、そういうのはスルーして一足飛びにBC兵器に手を出しそうな。
なんたって費用対効果が違うよ。

>>425>>426
ひぎぃ!って啼く時報ですね。わかります。
433名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 23:46:03.27 ID:7YCJd9v9
クジラみたいな巨大な魔物が空を埋め尽くし、街中に大量のローパーを投下していく。
豪雨のような対空砲火の応酬を縫って、敵母艦へ突撃していく魔法少女たち。
ここまでくると燃えだな、ってかスケールでかくなりすぎ。

ま。製薬会社なら、とりあえずリッカー作っとけば怒られないって。
434名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 23:48:31.10 ID:M4j5TX7c
魔物と共生している世界にて、魔物を必要以上に敵視している魔法少女が
彼女の所属している組織の計略で対魔コミュプログラムとして
1ヶ月間、魔物達と同棲生活をする事に
まだ恋人とも同棲生活をした事がない上に
一日の半分がコミュニケーションと言う名の魔物との陵辱に近いセックスだった
という陵辱物か和姦物か微妙な作品
435名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:56:10.98 ID:nQ9mcAjZ
持ち主の魔力で防御力や攻撃力上げる武具の開発で女性中心の魔法騎士団5万を編成した王国に対し魔軍は二百
誰もが王国の勝利を確信したが、魔軍が現世で手に入れた病魔で魔法騎士達は常に下痢腹痛嘔吐に悩まされた。
膨大な魔力一挙に失い魔法は封じられ、魔力の供給を断たれた剣はすぐに折れ、鎧は雑魚のゴブリンにすら容易く剥がれ多くの女騎士、魔法少女が餌食となり王国は滅亡した。
この戦い以後、魔力依存の武具への依存は改められ、病魔の研究を進めたのであった。
〜魔法界大戦記・ノロー平原の戦いより〜
436名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 01:27:12.98 ID:2O7D5h8y
>433
せっかくだから、もうちょい予算割いてスコルピオン遠藤量産しようぜ?
437名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 02:07:44.76 ID:srkD7ZDU
>>432
BC兵器の費用対効果は意外に高めだった、まぁイメージよりはだけど

>>433
絵的には燃えるだろうなw
438名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 20:12:57.31 ID:A/N0Z2WL
ガンパレの設定は魔法少女にしてみても面白いかもなー
大人の男は30歳にならないと魔法が使えないので、消耗した正規軍が使い物になるまでの穴埋めに激戦区に投入されて散りゆく魔法少女学徒兵。
439名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 22:38:39.44 ID:tTpCXe9b
しかしまあセディアさん。この人の逆転負けフラグ回収率は毎度異常。
440名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:59:40.60 ID:chdEBcqi
この板的にスピンオフ的なのおkなのかな?
ログ見ても前例が見えなかったし
441名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 00:27:53.65 ID:G5fvIn0V
>>440
どんなのやりたいのかkwsk
442名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:27:49.09 ID:e569hc19
>>441
基本、このスレで挙がってる「魔法銃士戦争」の世界観、設定で別地域での外伝話を作ってみたい。
何処となく昔ながらの正体は隠してる、的な魔法少女等に琴線が触れたので。
でも、今PCサーバーが規制されてるし。
携帯だと文字数に限度あるからやりにくいし。
聞いたところですぐには投下出来ないし。
何より作者さんの心情的にこういうのウェルカムかな、というのも不安だし。
おkだったら今の内に書いといてみようかなという極々軽く疑問に思っての質問だから。
何と言うか聞いといてすまん、やっぱ流してくれ・・・。
443名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 02:24:26.98 ID:0haCGM5V
作者次第だから聞かれても外野には答えられない気がする
444名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 03:33:18.46 ID:WxZPgEzn
外野だが、ぶっちゃけ二次創作も行われているこの板なのだから
「あくまで二次創作でオリジナルの世界観とは関係ありません」って前置きしたら、やってもいいと思う
というか、今もスレを見ている人ならともかく、中には確認の取りようのない書き手さんもいるし
もちろん、後からでもオリジナルの作者さんが嫌がったら、そこで中断&保管庫から削除っていう当然の処置はするべきだけど

災難の人のスピンオフを、前に誰かが前置きなしに書いていたような気がする
445名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 12:36:42.30 ID:ZehxuzRe
書き手さんが見ていないとしても、まずは尋ねるべきだとは思うが

完結している≒続きがないかもかどうかも重要かもな
ネタがかぶると元の書き手さんはやりづらくなるだろうし

そもそも世界観や設定だけなら自分で似たような新しいのを作れってとも思う
446粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:26:05.71 ID:814ZAtor
規制解除キタ.:*・゚(n'∀')η゚・*:
447粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:27:08.68 ID:814ZAtor
粉砕天使ナツメ

第三章 〜Doll House〜

体温で温もった布団と、ちょうど同じぐらいの暖かさで。
柔らかな感触が彼女の体重を優しく受け止めているというのに…。
なぜだろう。ここは酷く息苦しかった。

「…う…、んん…。こ…ここは…?」

視界は桃色一色だった。一言で桃色とは言っても、普通のそれとは大きく異なる。
湿った音を立てて不気味に蠢く肉色の壁は、大小あまねく大きさのイボに覆われ、紫色の毛細血管が植物の根のように走っている。

「…あ」

直前の光景が彼女の脳裏に甦った。
慌ててその身を起こそうとするナツメ。
だが、押し寄せてきた天井に彼女の身動きは封じられる。
八方から迫り来る肉の壁にサンドイッチされ、ナツメは一切の抵抗を奪われていた。

そう…ここはデスパイアの体内…。

まるで彼女目覚めを待っていたかのように、無数のイボの突端から、乳白色の液体が分泌され始める。
すえた匂いを放つその液体が触れると、コスチュームにあしらわれた純白のフリルは、ジュクジュクと音を出しながら泡立った。

(結局、負けちゃったんだ…わたし…)

呆気なかった。自分でもそう感じる。
決して勝てない相手ではなかった。
だが、エミリアを取り込まれ動転していた為か、或いは勝利を目前にした僅かな油断か。
どちらだったにせよ今となっては全て手遅れだった。
クラッシャーエンジェルこと藤沢ナツメは、デスパイアに敗北を喫し、その体内にこうして捕われてしまったのだ。

確か、例の本にも書いてあった。
成長し過ぎたデスパイアは、毎度律儀に女性を襲っていてはいずれ魔力の供給が追いつかなくなる。
だから彼らは自分の肉体を維持するために、資質のある女を体内に取り込んで、生かさず殺さず延々犯し続けるのだ、と。
不幸にもこの習性の犠牲者となった女性は、たとえ助け出されたとしても、日常生活への復帰は絶望的であるという事も、そこには記されていた。

―――――ぶぴゅっ、べちゃ!

「きゃあ!!」

顔に押し当てられた肉の突起が弾け、クリーム色の液体が飛び散る。
まだどこかあどけなさの残る顔を、腐臭を放つヌメリで汚され、短い悲鳴を上げるエンジェル。
彼女を包囲していた無数のイボからも、次々と白濁液が射出され、強烈な精臭を放つドロドロが、真っ白な衣装に盛り付けられていく。
怪物の体液が染み込み、純白のコスチュームがずっしりと重くなってきた。
表面の装飾はジュクジュクと音を立て、早くも溶け始めている。
448粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:28:14.54 ID:814ZAtor
(このまま私も…裸にされて…。無理やり……エッチされちゃうんだ…)

額にこびりついていた粘液が目蓋にまで垂れる。
肌がヒリヒリしてきた。心なしか心臓も早鐘を打っている。

このわずかな期間で、他の女性たちがデスパイアに強姦される様子なら、それこそ嫌というほど見せつけられてきたナツメではあったが…。
それが実際どんな感触のモノなのか、どれだけの苦痛を伴う行為なのか、彼女はまだ知らない。
痛くて、悔しくて、恥ずかしくて、悲しくて、今までの人生全てを否定されるような…。
まだキスさえした事のない彼女には、そんな心情風景をただ漠然と思い描くのが精一杯だった。

(フロムヘヴン…どこにあるんだろ…。もう…駄目かな…)

初陣からわずか三回で、自分の戦いは終わりを迎えようとしている。
不思議と涙は出なかった。ただ何かがポキリと折れてしまったような、心が空っぽになったような感じがする。
私が帰らなかったら叔父さんと叔母さんはどうするんだろうとか、夏休みが終わって私がいなかったら学校の皆はどう思うんだろうとか、そんな事ばか

りが頭の中を駆け巡る。
そして…。

(ごめんね、ハルカ…。お姉ちゃん、仇…討てなかったみたい)

事件によるショックと、注ぎ込まれたデスパイアの体液による後遺症によって、妹のハルカは今も病室から一歩も出られない状態だった。
母は今も昏睡状態が続いている。
もしあの夜、エミリアが現れてくれなかったら…。
自分たちは間違いなく、あのままローパーに蹂躙し尽くされ、彼らの子供をその身に植えつけられていただろう。
そう思うと、彼女には感謝してもし切れない。
こんな結果に終わった今でも、その気持ちだけは変わる事が無かった。

(そうだ…エミィちゃん…!)

自分はもう助からないかもしれない。
でも、せめて彼女だけでも救い出したい。
エミリアは自分なんかとは違う。これからも、その先もずっと、デスパイアと戦っていく戦士なのだ。
力無き多くの多くの人々が、今もきっと彼女の助けを待っている。
449粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:29:25.47 ID:814ZAtor
「くっ、くぅ〜!こ…この…ッ!!」

消えかかっていた闘志の残り火が、わずかばかり息を吹き返した。
残っている力のすべてを振り絞り、肉壁のプレッシャーを押し退けようとするナツメ。
だが、そのささやかな抵抗さえ許せなかったのだろうか。
いたいけな少女の心をへし折るべく、デスパイアは動き出した。

「きゃっ!…な、なにっ!?」

不気味な呻りを合図に、肉壁から多数の触手が飛び出し、ナツメの体に絡み付いてきた。
表面のイボだとばかり思っていた無数の突起は、すべて壁に収納された触手の先端部だったのだ。

「ちょ…やっ、やめ――――っ!」

溶け始めたドレスの至るところから、服の中へと侵入してくる触手の群れ。
バタつく両手両足にもグルグルと巻き付き、抵抗を封じ込めようとする。
触手はスカートの中にまで大挙して押し寄せ、やわらかな太腿をいやらしくまさぐり始めた。

「こっ、こらっ!こ、この…ッ!やぁ!」

敵の意図を察したナツメは、両脚をギュっと堅く閉じる。
膝の辺りに巻き付いた触手が、乙女の脚を開かせようと、ギリギリと力を込める。
痛かった。脚の筋が吊ってしまいそうになるほど。
だが、ここを譲ってしまえば…。自分はきっと、一生癒えない傷を心と体に負わされてしまう。

「くぅうぅう〜〜〜…!」

少女の下半身で繰り広げられる熾烈な戦い。
一進一退と思われた攻防は、思わぬ方角からの攻撃で脆くも崩れ去る。

「え…あ、やっ!ちょ、ちょっ…あっ!…ひゃぁうッ!?」

服の中に潜り込んでいた触手たちが、ナツメのブラジャーの中にまで入り込み、豊かに実った白い果実を、おもむろに揉みしだき始めたのだ。

「や、やだ!ちょ、やめて!いやあーーー!!」

とぐろのように巻きつかれ、緩急のある締め付けで、ぐにぐにと形を変えさせられる左右の乳房。
頂点のピンクのとがりは、触手の亀頭でこねくり回され、小豆粒のような硬さになってしまった。
暴れ回る収容物に耐えかねたカップがとうとうずれ、ナツメのブラジャーは鎖骨の辺りまで捲り上げられてしまう。
同年代のそれよりも遥かにたわわに実った膨らみは、下着の圧迫から解き放たれ、螺旋を描く触手の器へすっぽりと収められてしまった。
みずみずしい張りに容赦ない愛撫を加えられ、ナツメの膝がガクガクと震える。
その一瞬を見逃すデスパイアではなかった。

「――――あっ!」

乳房を弄り倒され、力の入らなくなった両脚がガバリと拡げられた。
汗の染み込んだショーツの股布を、湿った空気が撫で上げる。
450粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:30:28.14 ID:814ZAtor
「くうぅ…!」

ウェディングドレスのような長のロングスカートが、溶解液に侵され、とうとう自重に耐えかねて千切れ落ちた。
残った部分はまるで股下ギリギリの際どいミニスカート。
両脚を大きく八の字に開脚させられ、下着も丸出しにさせられた格好のまま、ナツメは尚も足掻き続けようとする。だが…。

「きゃあッ!?」

弾力のある綺麗なお尻を、何者かが下着越しに撫でた。いや、舐めた。
仰天して視線を落とせばそこには…、他の触手より更に一回り太い、不気味な物体が蠢いている。

「う、うそ…!?」

ざらついた表面は無数の突起物で覆われ、乳白色の液体を絶えず垂れ流し続けるその姿は、巨大な舌を連想させる。
触手の親玉と形容するにふさわしいグロテスクな一物だった。

「嫌…、嫌ァ…っ!!」

肉壁から伸びた大舌は、ゆっくりと這い進み、ナツメの太腿の間へと分け入って来た。
そして…。

――――じゅるっ。

「きゃぁぁぁぁぁあッ!!」

ナツメの履くショーツの股布を、ねっとりと舐め上げたのだ。
初夏の空を思わせる淡いスカイブルーの下着は、生臭い粘液で汚され、少女の秘裂そのままの形にべったりと張り付いた。

――――じゅる、ちゅる、ぬぷ。

「ひやぁ!やだっ、や…!いやぁぁぁあーーー!」

薄いバックレースの生地一枚を隔て、レロレロと舐め回される少女の陰部。
ふんだんに粘液を吸ったパンティは透明度を増し、その下に隠した割れ目が透けて浮かび上がっている。
それだけではない。

(やだっ、うそ!?ぱっ…パンツがッ!?)

下着と同じ色をした泡が、じゅぶじゅぶと音を立てながら、ナツメの太腿を伝わり落ちていく。
そう、触手に舐め上げられるたびに、ナツメのパンティはゆっくりと、布地を溶かされているのだ。
451粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:31:32.70 ID:814ZAtor
「やめてっ!やめてぇえ!」

腐蝕性の粘液で繊維を浸し、表面のザラザラで溶けた生地をこすり取り、ナツメの履く下着を分解していくデスパイア。
一舐めごとに薄くなるショーツの下では、堅く閉ざされていた少女の蕾が、その花弁を少しづつ綻ばせ始めていた。
薄布越しに施される執拗な性技にナツメは悶え苦しむ。

「お願い!やめてぇ、お願いだからっ…!」

自分がこの化物を殺そうとしていた事さえ忘れ、彼女はとうとう哀願に走るナツメ。
デスパイアを狩る天使とはいえ、ことセックスに関して、彼女は何も知らないひとりの娘に過ぎない。
この事態はもう、頭で処理できる範疇を超えていた。
溶かされていく下着と一緒に、理性までもが確実に削り取られていく。

(やだっ!こんなのやだァ!!)

凌辱の恐怖に怯え蒼白になっていた顔は、いつの間にやらほの紅く上気し、弄ばれる乳房は熟れた果実のように桃色に染まっていた。
半紙のような薄さになってしまったショーツは、触手の表面の細かい凹凸はおろか、その温かさまでが感じ取れる程になっていた。
その下からは潰れたイチゴのように充血した陰唇が、くっきりと浮かび上がっている。

(お願い!動いてっ!動いてよぉ…っ!)

巨大なウォーハンマーを軽々振り回していた両腕も、今は頭上で組まされ、何ひとつ用を為さなかった。
濡れたオブラートも同然のショーツは、もはや下着と呼べるのかさえ疑わしい。
舌先に伝わる秘裂の感触に、待ちわびた瞬間の到来を確信したのだろうか。
デスパイアの触手が一際力強く脈動し、密集した突起物を、力強く、こすりつけるようにして舐め上げた。すると…。

――――じゅるるる…ぽ。

「ひゃぁうっ!?」

これまでとは明らかに違う生の感触が、ナツメの下半身を襲った。
巨大な舌が通り過ぎ去った後には、股間の部分を金魚すくいの網のように溶かされたパンティが、少女の下腹にだらりとぶら下っていた。

「あ…あっ…あぁ…っ」

ナツメは絶句する。最後の砦を失い暴かれた陰裂が、およそ自分のものとは思えぬ姿をしていたから。
反り返った包皮の真ん中にそそり立つ肉の真珠。湿り気を帯び、艶かしく緩んだ肉の襞。
嘘だ。こんなもの知らない。自分の体はこんな気持ち悪くなんかない。
ウミウシか何か、別の生き物が張り付いているのだと言う方が、まだ説得力がある。
452粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:33:45.91 ID:814ZAtor
「いっ…や…、あ、ああ、あっ…ああぁぁぁぁあぁあああ!!」

犯された。凌辱された。レイプされた。
ずたずたに引き裂かれた思考の中で、ただその事実のみがエコーする。
さっきまで入り口に押し当てられていた異物感は、今は彼女の体内に存在していた。

ナツメの秘所に潜り込んだ触手は、まるで土中のミミズのように、その体を伸縮させながら奥へ奥へと這い進んで来る。
糊付けされた紙を引き剥がすようにして、メリメリと、膣壁を押し拡げ潜り込んでくる亀頭。
純潔の喪失を告げる赤い筋が一条、少女の太腿を伝い落ちていった。

「やぁぁぁあ!と、取って!取ってこれーっ!抜いて、抜いてぇーーーッ!!」

自分以外の者が体の中にいる。どんどん奥へとやってくる。
侵入者を追い出したい一心で、反射的に力を込めてしまうナツメの反応はむしろ、怪物の生殖器に心地よい締め付けを提供していた。

「やだっ、やだァ!絶対やだ!いやだぁーーー!!」

永遠にも思えた触手の進行が止まり、メリメリという引き裂くような感触が収まった。
入った。入ってしまった。入り口から最深部まで…。
下腹部のズクズクとした異物感が、侵入者の存在を無慈悲に突きつける。
性器と性器の結合。そう。自分は今、デスパイアと交わっているのだと。

「うぁ…あっ、あぁあ…うぅ…っ」

初めてのセックス。お相手は異形の怪物。
嘘だと思いたかった。夢であって欲しかった。
だが、デスパイアの心臓に併せて、胎内でドクドクと脈打つものが、そんな淡い希望を打ち砕く。
それどころか――――。

「えっ!?あっ、や…なっ!?あっ…!!」

鈍痛が再び彼女の下半身を襲った。
もっと奥へ。もっと深くへ。怪物の生殖器が入り込もうとしているのだ。
どう考えても、これ以上奥には入らない。犯されている側でさえ分かる。

「ぐ…んぐっ!うぅ…あっ!く、くうぅぅうぅう〜…っ!!」

なおも強引に下から突き上げてくる触手から逃れようと、必死になって腰を持ち上げるナツメ。
爪先立ちにまでなったところで、ようやく触手の進攻は止まった。ところが…。

「ひゃッ!?あ、あぁあー…っ!!」

挿入された触手に引っ張られ、今度はナツメの腰が深く沈んだ。
突き上げては引きずり下ろし、また突き上げては深々と沈み…。
引いては寄せる波のように、怪物の触手は大きなストロークで反復動作を繰り返す。
鈍痛を伴う触手の突き上げからなんとか逃れるために、少女は細い下半身を必死になって上下させ続けた。

「んん…っ、あ、くっ!やっ!むぅ!…んくっ!」

堪えた嗚咽のように、細く途切れた声がナツメの喉から漏れる。
粘膜同士のこすれ合う湿った音が、腰を上下させるたびに聞こえてきた。
真っ赤に上気した頬を、大粒の涙が滑り落ちていく。
453粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:35:18.02 ID:814ZAtor
「くっ…くぁうぅぅぅ〜…!」

信じられない。こんなの現実じゃない。
今日まで何者も受け入れた事の無かった自分の秘所が、しどしどに濡れそばり、グロテスクな肉棒を受け入れている。

(ひどい…!あんまりよ…こんなのっ…)

ついさっきまで生娘だった自分が、化物に抱かれて無様に腰を振っている。
それだけじゃない。痛みは徐々に感じられなくなり、名状しがたい奇妙な浮遊感が、ナツメの中に芽生え始めていた。

「うそっ!やだっ、こんなの!嘘っ…!やあっ、あうぅ…ッ!!」

ちゅぶ…じゅぷ…ずぶっ、ぬぷ、じゅぷ…。

腰を上下させるたびに広がる暖かな感触。
蜜壷から溢れる粘液が、幾筋もの細い滝となって太腿に筋を描く。
触手の粘液と混ざり合う愛液は、明らかにその量を増していた。

(怖い…っ!あたま…ぼんやりしてくる……。わたし…おかしくなってる…)

体に力が入らない。腰の動きが止められない。
膣内のズクズクした異物感は、いつの間にやら堪えがたい疼きに変わって、ナツメの下半身全体へと及び始めていた。
つたない腰使いで懸命に上下していた少女の下半身は、今や大きな楕円を描き、それ自体が別の生き物のように艶かしく躍動していたのだ。
無数の突起が膣壁を刺激し、陰唇をこすりあげる。
熱っぽくほぐれたナツメの秘口は、貪るように亀頭を頬張り、隙間から涎を垂れ流していた。

(あつい…からだ、あつい…よ)

突き上げられる度に、芯から甘い波紋が広がる。
熱病に浮かされたように目じりは垂れ下がり、喉はカラカラに焼け付いていた。

「やッ、や…っ!ちょ…やだっ!やっ、なぁ…っ!やめてぇ!」

触手のピストン運動が次第にペースを上げてくる。
いや違う。これは、部屋全体が振動している。

「ひぁうっ!?やだッ、やだぁ〜〜〜ッ!!!」

下半身だけでは動きを抑え切れなくなり、ユッサユッサと全身を揺さぶられるナツメ。
猛り狂う一物を受け止めようと粘る腰は、もはや純潔を踏みにじられた少女のものではない。
ベッドの上で恋人と交わされる営みのような、蠱惑的な官能のうねりであった。
大きな乳房は胸板の上でぶるんぶるんと跳ねる。巻き付いている触手の方が、振り飛ばされてしまいそうな程だ。
真っ白なお尻が背後の肉壁にぶつかり。ぺたんぺたんと滑稽な音を立てる。
秘所に潜り込む触手のイボでこすられ続けたクリトリスは、ルビーのように充血し硬化していた。
454粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:37:20.08 ID:814ZAtor
「あ…っ、あぁ…あッ!やァ…!んぐぅ…うっ!!あぁッ!!」

波打つ触手の抽送が更に激しさを増す。
まるで何かを送り込もうとしているかのように。
ナツメはまだ気付いていない。
怒張する触手の根元から、何かをたっぷりと湛えた膨らみが向かって来ている事を。

「ふっ!はっ、んはぁ…うっ!やめ…!と……っ、止まってぇ…!お願い!もぅ…!!」

頭が痛い。クラクラする。
一突きされるたびに恥部から堪えようのない切なさが広がる。
ナツメはもう何ひとつ抵抗していなかった。
身を捩り、拒絶の意思を表明する事すら叶わない。
下から込み上げてくる何かを圧し殺すことで精一杯だった。
今まさに自分に注ぎ込まれようとしている物など、知る由も無く。
そして――――。

「…あっ!?ちょっ、なっ!…なにっ!?――――ひ、ひゃぁぁぁぁあうッ!?」

今までに無いくらい大きな突き上げに、ナツメの体が浮く。
お腹の中で、触手が風船のように膨れた気がした。
そそり立つ肉の柱と化した触手は、そのままブルブルブルっと小刻み痙攣したかと思うと…。

「やっ――――…!」

ぶちゅっ!ぶちゅるるるるるるるうぅぅぅぅうーーーーーー………。

「いやぁぁあぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁあーーーーーーッ!!!」

熱くどろりとした物を、彼女の膣内に放ったのだ。

ナツメには何が起こったのか分からない。お腹の中で触手が破裂したように思えた。
爪先から脳天まで、雷に打たれたみたいな感触。必死に堪えてきた小便が、一度に解き放たれたような弛緩。
収縮した膣口から愛液が勢い良く迸り、背筋は海老のように反り返って引き攣った。
全身に溜めていたマグマが、脳天から一気に抜けていくような、陶酔的な幸福感が全身を駆け巡る。
455粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:39:12.62 ID:814ZAtor
(あぁ…そうなんだ……)

無重力に放り出されたような感覚と共に、張り詰めていた全身の筋がシュンと萎えていく。

(これが…。絶頂って……言うん、だ……)

糸の切れたマリオネットのようにナツメは崩れ落ち、全体重を肉壁に預ける。
膣の緊張がほぐれるにつれ、彼女の体の中に納まっていた触手が、ずるずると音を立てながら抜けていった。そして。

ずぽっ――――。

「んく…ッ!!」

少女が絶頂を迎えた後も、なおも胎内でどくどく脈打っていた触手は、湿った残響と共にようやく体外へ放出される。
持てる力を使い果たし、余韻にヒクつく亀頭からは、クリーム色の濁った汁が今なお流れ続け――――。

「…………え」

ナツメの顔から表情が消える。
ついさっきまで、自分に挿入されていたデスパイアの性器。
そこから漏れ続ける白い液体。

ポタリ…。ポタリ…。ごぽ…っ。

聴いた事も無い音がして、自分の股間から暖かな何かが溢れ出し、太腿を伝い落ちていく。
おそるおそる、目線を下げて自分の下半身を伺ってみる。

「う…ぅ、うっ…うそ…。うそ…だよ…ね?」

震える唇からこぼれる問い掛けは、いったい誰に向けられているのか。

「うそ…、こんなの…うそ…。ねぇ…違う…っ。こんなの…嫌っ。ここ、こん…なっ!あ、あぁぁぁ………っ」

ナツメは理解した。
オーガズムの瞬間、自分の膣内に流し込まれた熱いモノの正体。それは…。

「いっ、いぃ―――――」

デスパイアの、精液。

「嫌あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁあぁあァーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」



「う…うぅっ、ひっく。えっぐ…ふっ、う…うぅ……」

粘液にまみれた頬を、大粒の涙が伝い落ちる。
時折思い出したように、触手が乳房をこね繰り回したが、彼女の嗚咽は止まらなかった。
ナツメの秘所からは、粘度の高い玉子酒のような液体が、今も溢れ続けている。

「う、うぅ…うぇえ…、んくっ」

犯された。辱められた。バージンを奪われた末に、無理やりイかされ。
そして、とどめに化物は、自分の精液を…ナツメの中に…。

触手が引き抜かれた後も、下腹の異物感は消えなかった。
お腹回りも苦しいのも気のせいではない。いったいどれくらい注ぎ込まれたのか分からない。
確かなのは、もう自分の膣内は怪物の種汁で一杯だということだけ。
蹂躙された陰部は真っ赤に腫れ、切ない疼きがズタズタにされた彼女の心に追い討ちを掛ける。
456粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:40:04.35 ID:814ZAtor
(私…これからどうなるの…?このままここで…、こいつの、こいつの子供産むの?)

だんだんお腹が大きくなって。次第に悪阻が始まって。
そして…最後は、デスパイアと私の子供が、このお腹から…。

「――――んえっ!」

危うく胃の中の物を吐き戻してしまいそうになり、ナツメはこの先に思いを巡らすのを止めた。
もう、これ以上は沢山だった。
もう何も見たくない。何も聞きたくない。

「お願い…誰か……っ」

誰か。誰でもいい。

(私を………殺してっ)

すべてを諦めようとしていた、正にその瞬間だった。


「んんンーーーっ!くうぅうぅーーーーー……ッ!!」


すぐ近くから聞こえてきた、押し殺したような悲鳴。
聞き覚えがあった。そう、確かに今の声は。

「え…エミィちゃん?」

濁り切っていた意識が、にわかに澄み渡る。
問い掛けてはみたが返事は返ってこない。

「エミィちゃん!ねぇ!エミィちゃんなのっ!?」

何度繰り返しても返事は無かった。
しかし、すぐ近くに人の気配がある。

「う…くっ、くぅ!こ、このっ!」

疲弊した体に鞭を打ち、肉壁の圧迫を押し退けながら、ナツメは臓物の隙間を懸命に這い進む。
ひょっとしたら聞き間違えかも知れない。
僅かな希望が生み出した、儚い幻聴だったのかもしれない。
けれども、だとしても。望みがゼロでないのなら…。

まだ…諦められない。

衣装は殆ど溶かされ、裸同然になりながらも、ナツメは肉壁の隙間を手探りで進んむ。
距離にして3メートルも進んでいなかっただろう。
突如としてナツメの体は、肉のサンドイッチからひねり出されるように、広い空間へ放り出される。
広いといっても、人間が一人か二人、ちょうど納まるかといったところ。
おそらくは、捕り込んだ女性を凌辱するための個室だろう。
そしてナツメはハッと息を呑む。
手を伸ばせば届く…いや、目と鼻が触れ合うほどの距離にある、少女の顔に。
457粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:43:00.94 ID:814ZAtor
「う…くぅ…ッ、ふ…んくっ、く、くぅ…んぐっ、くぅう…ッ!」

色白の頬を桜色に紅潮させ、両目を堅く閉ざし、食い縛った歯で必死に喘ぎを噛み殺す同世代の少女。

エミリアだった。

ライラック色の洒落たショーツはどろどろに溶かれて両膝に絡みつき、懸命に閉じた太腿の隙間も、抵抗空しく触手の通行を許していた。
怪物の生殖器が波打つ度に、秘部の隙間からは濃厚なクリーム色の液体が零れ落ちる。
いったいどれほど凌辱を重ねられてしまったのだろう。それでも…。
押し寄せる官能の荒波に、声を殺し、涙を堪え、必死に耐え続けるその姿はナツメとは対照的だった。

「エミィちゃん!!」
「――――えっ」

ナツメの呼びかけに、まるで雷にでも打たれたかのように、はたと我に返るエミリア。
灰色の瞳を皿のように丸くし、呆然とナツメを見つめ返す。

「なっ…なん…っ。なんで…あ、あなたがここに?」
「………………」

あるはずの無いもの。いるはずもない人の姿を前に、流石のエミリアも二の句を継げない

「エミィちゃん……ごめん」

ぐちゃぐちゃに乱されて体に張り付いたコスチューム。
体中に塗られた粘液。そして――――。

「あ…あっ…、あぁ…っ」

ナツメの股から滴り続ける白くドロドロしたモノを目にし、エミリアは震え出した。
それは、取り返しの付かない行為が既に行われてしまった証。
いかなる辱めにも気丈に耐えてきたエミリアの顔が、悲痛な表情に歪む。

「なんで、なんで…っ!逃げろって…言ったのに…っ!!」
「…ごめん…なさい」

いつだって冷静だったエミリアが。滅多に感情を表さない彼女が…。
まるで今にも泣き出しそうな、子供のような顔になってまくしたてる。

見るも無残に、人外の触手で汚されてしまったナツメ。
一番見たくなかったものを…。それだけはあってはならなかったものを…。
目の前に突きつけられてしまったエミリアの心中は如何ばかりであったろう。
絶望と自分への怒りから、彼女の震えは止まらなかった。

「ごめん…。だって、やっぱ私…エミィちゃん置いてなんていけないよ。…臆病だし、わたし…」
「…馬鹿っ」

この結末、どう考えても原因はエミリア自身の采配ミスのはずだった。
けれども、この哀れな新米天使はそれを責めようともしない。それが余計エミリアには辛かった。
458粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:44:42.18 ID:814ZAtor
「私たち…これからどうなっちゃうのかな?」
「……………」

答えることはできない。
いや。ナツメだって、本当はこの先自分達がどうなるかぐらい、理解しているはずだ。

「エンジェルになってる人って、他にも一杯いたりするの?」
「えぇ…いるわ。一人や二人じゃない。どれだけいるのか、たぶん誰も把握なんてしてない」
「そっか…。じゃあ、私たちもいつかは、その人たちに助けてもらえる…かな?」
「そうね。いつかは、ね」

それが一ヶ月先の事か、一年先の事なのかは誰にも分からない。
その時、二人が生きているのかどうかも。
どれだけ空しい事を言っているか、二人は解り切っている。

「そっち、いってもいい?」
「…ええ」

少し戸惑いがちに、ナツメがエミリアに体重を預けてきた。
白く綺麗な肌は化物の体液にまみれていたが、それでも、互いの温もりを確かめ合うには十分だった。

「あったかい」
「馬鹿」

心臓の音が重なって聞こえる。お互いがまだ生きていることの証。
これから化物に犯されて、身も心も壊されてしまうまでの短い間、せめて…ずっとこうしていたい。

「エミィちゃん」
「ん?」
「ありがとう」
「――――え?」

エミリアは驚いてナツメの顔を見返す。

「だって。あの時、エミィちゃんが来てくれなかったら、私たぶん、もうずっと前にこうなちゃってたんだよ」
「そ、それは別に…、あなたの為でも…」
「ふふ。結果オーライだって。ハルカとママも、なんとか助かったし。それに――――」

漆のように黒く澄んだナツメの瞳が、エミリアの顔を映す。

「私みたいなのでも、あの化物達と戦うことができるんだって。短い間だったけど、いい夢見れたような気がするから…」

夢、か。確かに、自分はこの少女を夢の世界に連れ去った。
光と希望に満ちているとばかり思われたその世界は、結局、肉と粘膜のこすれ合うおぞましい三流スプラッタ映画の世界だった。
それでも彼女は、自分をその世界に連れてきた愚かな住人に、心から感謝の辞を述べている。なんて皮肉な事だろう。

(……………)

夜明けの時が来たのだ。夢は醒めなければならない。
自分はきっと、この少女を元の世界に返してやらなければならないのだ。
459粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:45:46.79 ID:814ZAtor
ずりゅ…ずりゅりゅりゅりゅー…。

「えっ!?あっ、きゃぁぁぁぁあ!?」

突如、肉壁の隙間から伸びてきた無数の触手が、ナツメの身体に絡みつく。
隣の部屋から彼女を追ってきたのだろう。
鎖で繋ぎ止められていない奴隷が、この監獄に存在してはならない。
まるでそう主張するかのように、無数の肉の蔦はナツメの脚を捕らえ、彼女の股を開かせようとする。
二度目の凌辱が既に始まろうとしていた。

「ナツメ!私の足元にクロイツァーがあるわ!それを使って!!」
「え、あっえ!?エミィちゃんの弓!?だったらエミィちゃんが…」
「私にはもうそんな力、残ってない!けど貴女ならまだ…っ!!」
「で、でも…!」
「いいからっ!早く!!」

二人の足元はくるぶしの辺りまで浸かる触手と白濁液の海だった。
余りのおぞましさに二の足を踏んでいたナツメだが、強い語気でエミリアに迫られ、意を決して汚物溜めの中に手を突っ込む。
拾い上げたクロイツァーは、穢らわしい粘液にまみれてこそいたが、本来の輝きは全く失われていなかった。

「でも、これ!どうやったら使えるの!?」
「いいから。貴女はクロイツァーに力を集中して」
「ど、どうするつもりなの!?」
「二人の残りの魔力を連結させて、クロイツァーをオーバーロードさせるわ。放出系の魔法ってあるでしょ?あれを後先考えず、…全力でやる感じよ」
「できるの、そんなこと!?って言うか私、放出系の魔法なんて、練習でも一度も成功してないんだよ!?」
「大丈夫。コントロールは私が引き受けるから」
「う、うん…」

頭上の一点を見定め、白銀の弓を構えるナツメ。
瞳を閉じたエミリアが、背後からそっと彼女を抱き締める。

「あ、あの…一応、訊いちゃうんだけど…。大丈夫、なんだよね?そんな事して」
「なに?私の作戦が不服?」
「え、あっ、いや…。そういう訳じゃないんだけど…」

いつものキツめな口調いきなり戻ったエミリア。
ナツメは背筋を伸ばし、痛みを堪えてクロイツァーを構えなおす。
460粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:49:33.71 ID:814ZAtor
「覚悟を決めて。二度目はないわよ」
「う…うん…!…上手くいけば、二人とも助かるんだよね!?」
「ええ!勿論よ!」

上出来だった。エミリアにしては。
満面の笑みで――――嘘がつけた。

実のところエミリアの魔力はもう底を突きかけている。
触手で戒められていた以上に、自分一人でこの技を使えなかったのが、何よりの証拠だった。

普通にやったところで、成功する確率はどんなに高く見積もっても無いに等しい。ゼロは何乗してもゼロなのだ。
だから今度は…まだ余裕のあるナツメの力に上乗せして、残りの全魔力を解放する。
不慣れなナツメは、自分の力を全部解き放つことなど出来ないだろう。
不足分を埋めるのは、他ならぬエミリアの命そのものだ。まず生きては戻れまい。

それでいい。自分が消えればもう、ナツメを戦いの場に連れ回す者もいなくなる。
彼女はこれからも生きていく。こんなふざけた戦いだって、いずれは思い出の中に埋もれていく。

「…やるわよ。いい!?」
「う、うんッ!!」

この世で最後の温もりをナツメの背中に感じながら、エミリアは白銀の弓にありったけの魔力を注ぎ込んだ。
見よう見真似でナツメもその後に続く。
肉臭と粘液にまみれた世界を、まばゆい光が照らし出す。
灯りに誘われた蛾のように、触手たちは魔力を求めて、二人目掛けて殺到した。

「えっ、エミィちゃん!こ、こいつら…っ!」
「ダメよ!何があっても集中を乱さないで!!」

濁流のように押し寄せた触手が、二人の体内に入り込もうと、入り口を探して肌の上をまさぐり回す。
エミリアの秘所に頭を埋めた触手も、狂ったように暴れ、膣内を掻き回しまくる。
両目をキッと結び、歯を食い縛り、怪物の凌辱に耐える二人の天使。
限界を超える魔力を注ぎ込まれ、クロイツァーは閃光を放ちながら、水銀のように溶け始めた。

(――――いける…!)

二人のエンジェルを。不気味な肉壁の洞窟を。まばゆい光が飲み込んでいく。

(夢を見ていたのは、私も一緒…)

この三年間、エミリアはずっと独りで戦ってきた。寂しいと思ったことは一度もない。けれども…。
仲間たちと背中を預け合い、死線を潜り抜けていた日々。
遠い日の思い出になりかけていたあの心地よさを、ほんの少しだけ、ナツメは自分に思い出させてくれた。

(ありがとう…ナツメ…)

溢れ出す光に掻き消され、もう彼女の姿は見えない。

(ごめんなさい…マルーシャ…。後始末…頼んだわよ―――――――)
461粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:50:40.17 ID:814ZAtor


「ぬぁ?こ、ここ、こ、こればぁ!?ぬがぁ!?」

突然始まった焼けるような痛みに、デスパイアはのた打ち回っていた。
丸太のような触手で瓦礫を滅多打ちにし、得体の知れない泡を口から吹きながら…それでも灼熱痛は収まる様子を見せない。
油に燃え移る火のように、焼けるような痛みが全身に広がっていく。

「…んがばァ!ま、まざがっ!?あ…あああ、あのえんじぇる、どっ、もっ、がァ…ッ!?」

高まる内圧と共に自慢の甲羅は膨張し、沸騰した血液が臓器を片っ端から破裂させる。
ボンっという炸裂音と共に、巨大な眼球が弾け飛んで脱落した。
無数のヒビ割れが殻に走り、隙間からは目蓋を閉じても遮る事の出来ないほど、強烈な光が柱となって幾筋も漏れる。
そして…次の瞬間―――――――!!

ズズゥゥゥゥゥゥウーーーーーーーーー………ン!!

轟音と共に、辺り一面は白一色に塗りつぶされる。
解き放たれた魔力の輝きの中を、紙屑のように舞い四散するデスパイアの肉体。
闇を掃い、岩盤もろとも天井を突き抜け、空高く…どこまでも空高く、その光は立ち昇る。

二人の思いを宿した光の矢は、やがて真夏の入道雲の中へと、音もなく…儚く…消えて行った。
462粉砕天使の人:2011/03/26(土) 00:55:21.18 ID:814ZAtor
以上で〆でさ。
前は初体験が淡白過ぎたので、ナツメのえろシーン、ちょっと引っ張りました。
どえらく間を空けてしまい、ホンマに申し訳ございませぬ。
もうちょいペース上げますんで、なにとぞよしなにー…。
463名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 01:34:57.90 ID:DydOsXqt
まどかが地震に拐われて絶望していたら、ナツメが帰ってきたああああああああいやああっほおおうううううう
464名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 02:42:35.45 ID:p9PGjsTa
と、溶かされるぱんつが…ハァハァ

ってかナッちゃんとエミさんがらぶらぶ過ぎて、あの人が見たらマジ怖いことなりそうな気が
465名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:30:12.88 ID:xnIBeF3f
投下お疲れさまです、お待ちしておりました
以前と違って大分ねっちりやられております、アアカワイソー

ナツメを救う為に募金をお願いします!      マルー宛に
466名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 01:58:23.82 ID:gi2fDGrX
ひゃああああ!つづききたひゃあああ!!
・・・

とても楽しみにしていました、
ペンを投げず諦めず投稿していただきありがとうございます。
ペースを上げずとも続けてさえ頂ければ幸いです。
467名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 15:47:03.34 ID:NOv7CJ78
乙でございます
旧版じゃ一瞬だった初体験シーンが、かなりねっぷりと
エミリアはホント優しくなったと言うか、微妙に百合色まで

でもやっぱこの作品、敵味方スタメン揃ってからだよね醍醐味は
俺だけかな
468名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 17:13:38.88 ID:r+evAS2Z
第3話で先輩魔法少女は最近縁起悪いよ!
469名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 17:31:54.31 ID:wO+2rvLo
世間で人気の黄色い人のことなんだろうが、まあ、"先輩"という書き方な時点で
主人公やヒロインから見た脇役への呼称だから、場所によっちゃ、やっぱそういう役どころなんだろうw
470名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 17:51:59.94 ID:dSB5Gw3h
マ「エロ本だけは持って来た!」
471名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 00:18:14.75 ID:Rrw7Zz+O
乙です。

ナツメをどれだけ待ったことか…
472名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 00:31:03.90 ID:Rg3JLtLW
魔法少女も一般人も平等に愛してくれるから好きだ。
473豆知識:親指の付け根の○ク○は異常○○の証:2011/03/28(月) 12:23:37.56 ID:7XAHbT0J
大量破壊兵器ことベットの下のエロ本を手にした反応に期待w
474名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 12:45:08.88 ID:HbPUYVL2
>472
そういや小邪魔なマスコットや五月蝿い男キャラもいないな
475名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 15:28:47.77 ID:EHa/mZJm
        |\           /|
        |\\       //|    
       :  ,> `´ ̄`´ <  ′  
.       V            V   
.       i{ ●      ● }i    
       八    、_,_,     八   魔法少女にマスコットは必要だよ
.       / 个 . _  _ . 个 ',   
   _/   il   ,'    '.  li  ',__
476名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 17:58:22.44 ID:dI16oBMN
QB先生お帰りはあちらですw
477名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 19:24:05.48 ID:Rg3JLtLW
服を脱がせる描写が丁寧でしかもエロい。

デスパイアがソフトジーンズを器用に摺り下ろしてるシーンだけで、ご飯5杯はいけます。
478名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 20:02:33.03 ID:TdFcvhlA
ウルトラGJ!描写が丁寧でいちいちエロいっす!

エミリア死んじゃうなんて嫌だ嫌だ嫌だー(T-T)
479名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:12:32.98 ID:Ibmd/Dwq
>>474
エミリア「ナツメ!今すぐ怪我したフェレットを拾って来るのよ!!」
480名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:15:39.38 ID:Ibmd/Dwq
>>476
       /^| ?  
   ,―ッ゙゙~゙″ | ?  
 == 丶 ・ ω・ ミ = ドヒャ!
==≡ ミ===[==]l=ミ ≡== ドヒャア!!
=≡ ミ 丶)   つミ≡==
==≡ ミ     ミ ===
 == ゙ミ    彡   
    (/~゙゙゙~゙(/    
481名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:19:12.99 ID:F0oxjX5n
>>480よう、首輪付き
482名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 22:02:22.21 ID:7XAHbT0J
>>479
拾って来たのは?
1:浜辺で死にかけていた白イタチ
2:頭に二葉が生えたオコジョ
3:唐揚げの食べ方が怖いリヴァイアスのオコジョ
483名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 22:03:29.62 ID:19E+ebfb
ノロイ様が味方になったら、もう勝ったも同然じゃねぇか。
484名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:08:56.98 ID:7XAHbT0J
修羅に堕ち殺戮本能だけの白装束の魔法少女集団VS雑魚モンスター
485名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 00:41:41.74 ID:HrjJWvTl
>479
マルーシャ「ナッちゃん!今すぐ怪我したピラルクーを拾って来るんだ!!」
486名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 20:18:14.84 ID:aNqcKUHD
ピラルクピラルクぎょぎょぎょぎょぎょ〜☆お魚だ〜い好き♪
・・・なんのネタだったっけこれ。
487名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 23:55:32.80 ID:n36aV+pt
マスコットの天然イワシ君を食べる事で大人に変身し戦う魔法少女
お父さんが農林水産魔法省からイワシ普及委員会に天下りした役員で、お母さんは元魔法の国の女王候補なのは秘密だ!
488魔法銃士戦争11-A:2011/03/30(水) 00:10:24.51 ID:E6lp5LbT
※TS物っぽい描写があるかも知れません。苦手でしたらごめんなさい。


私こと日野朱美は今、非常に苦しんでいる。
理由は数時間前に受けた怪物の精液に原因があるようだ。
最初は身体の奥底で疼いている程度だったが
夕食、入浴を経てそれはひくどころかますます疼く結果となり
現在、私の部屋で横になってたらズクンズクン、と聞こえない音を感じる程だ。
お陰で眠れなくて何度も狂った様に、ベッドの上をのたうち回っている有り様
段々イライラにも似たもどかしさもあってシーツや布団をかきむしってしまう
傍から見れば私はかなりヤバい女子に見えるだろう。
太股をスリスリと擦り合わせても、熱はひいてくれない。
そのどうにもし難い現状に、半泣きになってしまいベッドから
今度は身体の隅々を自分の手で、まさぐり始める。
しかし散々イライラしたためか、その手付きは我ながら乱暴だった。
「んっ・・・!だっ・・・は・・・っ!?」
そんな乱暴さのある愛撫なんて、鎮静させるなんてのも無理な話な訳で
私はいっそう狂った様に髪を振りベッド上で悶える。
その中で学習した私は今度は優しく触ってみた。
その触りがツボにはまり、ジンジンとしてる身体の芯に一滴に水でも差されたかの如く快感が染み込み、暫く硬直する。
この触れた瞬間の切なさに似た感覚は私の人生史上初なのかもしれない。
そこから片方の手は胸をもう片方の手は陰部へと伸び、刺激するに至るまで時間はかからなかった。
クチ・・・
そこはもう必要以上に濡れ、私の荒い息が占拠していたこの部屋に
水面に一石を投じられた如く新しい音が一瞬ではあるが生まれた。
その音をもっと聞きたくなった私は陰部をまさぐる手の動きを加速させる。
最早自重もしなくなくなった卑猥な音を響かせ、徐々に腰と背を浮かせていく私。
そして私は過去自慰することはあっても
今までに見たことがない位の潮を吹きながら絶頂を迎える。
数秒間の硬直と共に糸の切れた人形の如く弛緩し、私はベッドに横たわった。
荒い息を吐きながらも、はだけさせた乳首とクリトリスは固く天を向いている事に私は絶望する。
まだ駄目なの!?まだ足りないの!?何が足りないの!?
治まりを付けてくれそうにない私の身体に、終わりなき苦行を強いられてきた感のある私は
完全にパニックに陥った子供の如く、泣きながら自身に罵る。
ふと、そこで考えてみた。そう言えばあの時は変身していた時に犯されかけたのだ。
つまり、変身してからの行為の感触でないと、身体は満足しないのではないか?
そう思った私は藁にもすがる想いで机に置いているケースより腕輪を取りだし
まだ荒い息をしながら装着し、期待にやや震える指がスイッチを押す。
最低だ、私は・・・順一のような人を守る為の力を自慰に利用しようてしている。
『ARMORD』
私服からコスチュームに変化する過程で得体の知れない微々たる快感を私は感じた。
感じとしては、背伸びをした時の感覚に似てるかも知れない。
そして変身が終わる頃には再び先程の自慰をする途中のできあがった状態の自分に戻ってしまう。
489魔法銃士戦争11-B:2011/03/30(水) 00:14:04.95 ID:E6lp5LbT
そして何の躊躇いもなく左胸を揉み、股間を筋に沿っての往復で刺激し始める。
コスチューム越しの独特の感触が堪らなく、暫くもしない内にコスチュームの股布が湿ってきた。
「ん・・・ん!」
横にある髪房を若干揺らし、一心不乱に両手の指を動かして快感を得ようとする。
その時、下でチャイム音がして我に返る。
多分、母が出るだろうから問題はなさそうだが・・・。
「あら順ちゃん」
「こんにちは、あの〜朱美さんは・・・」
「自分の部屋にいるわよ。朱美〜」
まずい、こんな醜態はあいつには見せる訳にはいかない。
「あら、返事がない?コンビニにでも行ったのかしら?じゃあ朱美の部屋で待ってて」
「え?あ、はい」
母よ、それはないだろう?普通娘の部屋に幼馴染みとは言え、異性を上げるのはまずいだろう?
そうこうしている内に足音が近付いてきたと思えば
コンコンとノックすると同時にドアが開かれた。
私はせめて変身だけでも解こうと腕輪に手をかけようとした所に
ドアを開けた順一と鉢合わせしてしまう形になった。
「朱美・・・何をして・・・?」
わけがわからないと言わんばかりの顔をして、変身した上気している私の顔を見る順一。
「こ、これは・・・その、ね。・・・!?」
私は弁解しようとするが下腹部にズクン!と今度は嫌な鼓動を感じて途中にして蹲ってしまう。
そう言えばいい感じで盛り上がってた途中だったのだ。
気付かれないように手を股間部に強く押し当てて欲情を抑えようとする。
「朱美・・・まさか・・・」
順一は何かに気付いたかの様に私の両肩を強めに掴み、私の上気してる顔を凝視してきた。
「なんなの・・・てか、何のつもりよ!?」
順一の顔を見られなくなり、顔を背けて悪態をつく私。
「朱美、今・・・その・・・アレなんだろ?」
「アレって・・・何よ・・・?」
嘘だ。本当は何を言いたいかはおおよそ見当はついている。
「だから・・・その・・・ムワムワ、モヤモヤ、みたいな・・・とにかくそういう感じだろ?」
・・・終わった。ある意味自慰最中をみられるよりキツい事実を順一に知られてしまった。
「うん、そうよ?だ、だから?生理現象じゃない?悪いの?」
開き直りながらも頭は真っ白で混乱してた私は、レベルの低い言い訳をする。
「いや、仕方ないんだこの現象は。ちょっとま、待ってろ」
幼馴染みの恥部のカミングアウトに順一も動揺したのか
いつもより、かなりぎこちなく指輪をかざし、魔法銃士の姿に変身した。
何のつもりなんだろう・・・?
まさか、「女性の姿になったんだから恥ずかしくない!」とか言うつもりか?
だったらその考えはピントがずれてるぞ、このすっとこどっこい。
「その・・・これから清浄化を試してみるから」
何とも言えないぎこちない笑顔で何やら突起物を取り出す
よく通販番組とかでやってるような万能砥石を思い出した。
と言うより、いい加減私そっくりな姿で困った様な笑みは止めて欲しい・・・。
「多分、こちらのを真似たのなら通用するはず・・・」
真面目な表情に戻った順一はその突起物で腕輪に嵌め込んであるやや黄色がかった石をなぞった。
すると先程までの衝動が不思議な位に鎮まっていくのを感じる。
と、同時にその突起物はぼろぼろとその身を崩していく。
490魔法銃士戦争11-C:2011/03/30(水) 00:16:03.45 ID:E6lp5LbT
「順一、一体これって・・・」
この突起物の有様について尋ねる私。
「研磨してあのドレイナーズの体液付着部分毎削った」
私はあの後、腕輪を吹いたがそれでは足りなかったということか。
ドレイナーズにも亜種がいて体液を人間には猛毒な催淫液として用いるのもいるらしい。
あの蛙の怪物は魔法銃士の石に影響のある体液の持ち主だったようだ。
「・・・来週までいけるかな・・・?」
「何がよ?」
「これは基本、使い捨てだから、あれは最後の一本だったりした訳で・・・」
「ちょ!?大丈夫なの!??」
私のせいで順一が苦しむ羽目となったとあってはかなりバツが悪いと言うものだ。
「まあ、無くても何とか出来ない訳じゃないし大丈夫」
「だったら私にその方法を・・・!」
「十八時間耐久・・・なんだ、アレ大会でも?」
固まった私に、「だからその・・・その時は訪問は控えてくれると・・・」
と、やや顔を赤らめながらお願いしてくる順一。
だから、私にそっくりな姿でその行動は止めて欲しい。


ティールの魔法銃士が何やら紙袋を抱え、高層ビル屋上にやってきた。
その中は多種類の煎餅だ。ドレイナーズながら、愛嬌を人間、特に老人に対して振り撒くと
何やら貰える、と変な学習をしてしまったらしい。
次々と煎餅を取り出してはマジマジと眺めて
用途が分からないので地面や壁に叩きつけたりして、その綺麗な割れ方が気に入ったのか嬉々としてぶつけては割っていく。
一通りぶつけ終わったティールの魔法銃士はその一欠片を徐に口に運んでみた。
何やら百面相の如く次々と表情が変わった挙げ句
飲み込んだ時の表情は最初と同じく首を傾げ眉を潜めた顔だった。
恐らく上にクエスチョンマークがよく似合う表情だろう。
他の欠片に手を伸ばそうとしたその時、何かを察知したのか横っ飛びに避けるティールの魔法銃士。
そして間髪入れずに先程までいた位置に黒い閃光が通過する。
ティールの魔法銃士が狙撃手を確認する為に射ってきた方向を見ると
そこには弓状の武器を丁度射った後の様な姿勢で別のビルにて立つ黒の魔法銃士だった。
『MODE GATLING』
両手持ちのガトリング・キャノンの形状の武器を出現させ
黒の魔法銃士に照準を合わせようとするティールの魔法銃士。
その前に長大の跳躍力にて双剣の形状をした武器を構え
ティールの魔法銃士のいるビルに突っ込んでくる黒の魔法銃士。
が、ティールの魔法銃士は照準に手間取ってる様に見えていたガトリングキャノンを
瞬時に構え直し、黒の魔法銃士を照準に捉える。一連のもたつきはブラフだった。
ティールの魔法銃士と同じ色の無数の光弾が、黒の魔法銃士に吸い込まれていく。
防御の姿勢を瞬時に取った黒の魔法銃士だったが、数の多い光弾には抗い難く
防御障壁も限界を迎え、爆発。煙に包まれた黒の魔法銃士は街中に墜落していく。
戦果を確認すべくガトリングキャノンを構えながらも下を覗き込む。
すると、そのビルのガラスが下から規則的な速度で上に割れていく。
491魔法銃士戦争11-D:2011/03/30(水) 00:17:26.05 ID:E6lp5LbT
不明な事態に面食らっている形のティールの魔法銃士。
最上階近くに来てガラスが割られるのは止まった。
しかし、何やらが通り過ぎる感覚を察したティールの魔法銃士は
その銃口を察知した方向に向けようとするが、銃身がやけに軽い事に気付く。
ガトリングキャノンは銃身の三分の一が何かに斬られ、宙を舞っていた。
そして、ビルの屋上にまるでそこにワープでもしたかの如く
先程撃ち落とされたはずの黒の魔法銃士が姿を現す。
驚きとも呆然とも言える表情で、その魔法銃士の姿を確認したティールの魔法銃士。
そしてその顔を無邪気とも言える笑顔に変化させた。
492名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 00:40:02.43 ID:oWTNVwEe
支援
493名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 01:31:09.22 ID:oYOnGkGF
>>488
投下乙

>わけがわからないと言わんばかりの顔
        |\           /|
        |\\       //|    
       :  ,> `´ ̄`´ <  ′  
.       V            V   >「朱美・・・何をして・・・?」
.       i{ ●      ● }i    
       八    、_,_,     八   
.       / 个 . _  _ . 个 ',   
   _/   il   ,'    '.  li  ',__
こんな顔かね?
494名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 10:17:23.81 ID:P7rIjkVY
忍法帖面倒でしょうがねーな。
SS投下したかったらせっせと雑談もこなさないといけないのか。
雑談してるヒマあったら一行でも進めておきたいってのに……
495名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 10:18:23.07 ID:E6lp5LbT
>>488-491
GJ
順一はもう少し鈍感になってもいい気がしてきたwww
身内にオナニーしてたのを察せられて
露骨に気を遣われるのは、かなり嫌過ぎるwww
496名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 11:36:02.62 ID:MDsX5UVW
>>491
投下GJ!
ソニックブームカックイイ
497マユの人:2011/03/30(水) 23:19:10.70 ID:0nekkPyN
こんばんわ、マユの人です。
2話の予定だったエルメリア編ですが、長くなってきたので3,4話に分割して投下しようと思います。
今週中に10話を投下したいと考えてます。
魔族達の近代軍化の話題が上がっていましたが、設定では約100年前に地球側に来ていて、こちらでの戦争について色々調べていました。
地球の歴史でいうWW2には、多くの魔族が人間に混じって参戦していたりもします。
人間の取った戦術や軍事技術等を分析し、有用と思われる部分は取り入れ、自軍の編成運用に生かしているという設定です。
498名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 23:26:59.65 ID:+YxpLxyZ
ミリオタに突っ込まれそうだから、下手なこと言えなかったけど、多分そういう設定なんだろうな
というか軍事に限らず、地球の技術や知識のうち、使える部分は取り入れているのが
現魔物軍なんだろうというのは、読んでて普通に伝わったよ
一方エルメリアの人間サイドは、旧態依然としたイメージ
499マユの人:2011/03/30(水) 23:28:30.52 ID:0nekkPyN
って、忍法帖出た…連投大丈夫なんだろうか
500名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 23:37:20.47 ID:G1iFWYyi
>>491
いいなあ!やっぱ魔物に犯られたらエロい後遺症がないと。
>>487
必殺技は敵アジトで大量のシュールストレミングを開封する鬼畜攻撃。
501名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 23:40:33.67 ID:uIXKT6fL
●もってると忍法帖全然気にしなくていいけれど
投稿のためだけにこんなもの買うのはもったいないし
連投にもし引っかかるようならもっと分割して投稿するかですかねー
502名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 23:46:55.86 ID:oWTNVwEe
戦訓を蓄積し準備万端の魔族
一方、エルメリアは竹槍をバリスタの弾にした。
503名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 23:49:58.15 ID:MKGdtmNq
>WW2の頃から
ヴァルアス「88ミリか。私の方が太いな」
504名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 23:55:57.28 ID:G1iFWYyi
>>503
いいこと思いついた。おまえ俺の傾斜装甲でモンロー効果しろ。
505名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 00:13:09.57 ID:qj32ii2D
>>502
竹槍は再評価され対空兵器として優秀だったと言う研究もあるので一概には無力とは言えない

ムキムキのゲリオスが「若の御身を守るが我が使命!!」と叫びながら竹槍を投げ爆撃機を撃墜する映像が脳内に流れたけど気にしない寝よう。
506名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 02:51:06.54 ID:Zv4IJLDp
ブリテンの人が竹槍とかカス
水道管槍こそ至高って言ってた


しかしブリテン風魔法少女というおぞましい物を思いついた
飯が不味そうだ……
507名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 06:07:55.75 ID:+6M66anV
>>506
以下のメニューの中からお好きな料理をどうぞ

SPAM
SPAM
SPAM
SPAM
SPAM
508名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 09:17:15.83 ID:qj32ii2D
可哀想な卵
可哀想な白身魚
可哀想なポテト
イギリス行った時に初めてマクドの有り難さを知った。
509名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 10:06:22.44 ID:0qHHeyhF
>イギリス行った時に初めてマクドの有り難さを知った。
さすがに、こんな味覚の人間に飯不味呼ばわりされるのは、イギリス人もたまらんだろうなあ・・・
向こうでは異様に普及しているバーガーキングとでも食べ比べてろw

当のイギリス人がイギリス料理はいまいちだと思っちゃってるところは確かにあるし、その正否はともかく
イギリスで上手い食事自体は、いくらでも食えるぜ
よくジョークで言われる、ロンドンで上手い食事を食いたきゃ中華料理を食えって話も含めて

マックがどうこう言うようなのは、自分の味覚の拙さや、上手い食事を探す能力の低さを
先方の食文化を侮辱することで誤魔化しているだけの失礼な奴

超スレ違いだけどな
510名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 10:17:53.10 ID:/4l50IPD
ぶっちゃけイギリスで食った朝飯とサンドイッチは普通に美味かった。
あとフィッシュアンドチップスも、それ専門の店とかだと凄い美味いしな。
まあ、白身魚のフライが「名物料理」って点に関して、
他国から「マズい」って言われるのはわかる気がするが(笑)

あと中華料理とインド料理は普通に美味い。
これはなぜかってぇと、出稼ぎに来てる本場の人が作ってるからだ。
511名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 12:24:36.21 ID:9FsFgnbG
枢軸側に所属してたら、赤い雪崩と物量チート国家相手に涙目になってるに違いない。
512名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 23:58:41.43 ID:TOtUNGm5
魔法少女の教官だったことのある女性に拉致られ
モンスターへの変身出来る能力を改造手術でされてしまった男と
その男を救出した後に治療としてケアしていく魔法少女
513名無しさん@ピンキー:2011/04/01(金) 03:06:45.69 ID:ucABocM1
>>511
逆に破壊神様が人間ではないとか色々安心出来る。
514名無しさん@ピンキー:2011/04/01(金) 03:26:51.89 ID:TDGWuMfs
>>512
陵辱と和姦も両方のシチュエーション見れそうで俺は好きだな
と言うより、モンスター相手に最初から和姦な形出来るのはそうそうないし
515名無しさん@ピンキー:2011/04/01(金) 04:50:41.74 ID:3onPI4bb
魔法少女エンジェル・メイト第三話投下させていただきます。
触手、もしくはふたなりに嫌悪感を示す方はご注意ください。
516魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:51:25.68 ID:3onPI4bb
 性物との戦いに辛くも勝利した魔法少女達が見たのは犯し尽くされ壊れてしまったブルージンガ・アクアの姿だった。
 しかしキュアコンディションを受けた彼女自身はまるでその事実を覚えていないという。
 一方その頃、性物に指示を出すことを可能としている謎の人物は治癒の力を狙って計画を進めている……。
 戦えない魔法少女、エンジェル・メイト。その秘めたる力は!? そして何物かの企みから逃れることができるのか!?

  魔法少女エンジェルメイト-第三話『それはまるで夢のようで』

 黒曜女学園での成績優秀者のみが手に入れることの出来る寮の一人部屋、一○八号室に変身を解いた魔法少女達が集まっていた。
 ゆっくりと話が出来る場所、ということで決まったのがこの場所だ。
 魔法や性物の話をするのだから適当な喫茶店などを使うわけにもいかない。
 そもそも授業を抜け出した形になっているのだから制服姿でその辺をうろついているのもトラブルの元になる。
 結果、巴が移住する先の部屋で話し合うということで落ち付いたのだった。
「それにしても……あんたがそんなに頭が良い事に驚きよ。十人までが一人部屋ってことはトップ十位なのよね学力」
 楓が備え付けのテーブルに頬杖と付きながらふてくされたように口にする。
「う、ううん。二年生の五人と三年生の五人だから……」
 三人の目の前に紅茶の入ったカップを置きながら遠慮がちに答えを返す。
「げ、五位以内か。あたしには絶対無理だわ」
 やれやれ、と言わんばかりのジェスチャー。
 それを見て呆れたように鼻で笑うのは一人だけ私服を着ている少女。
 敗北や凌辱の記憶を無くした四人目の魔法少女だ。
「フォーゼ、貴女。英語駄目駄目ですものね。モメタルフォーゼ・メイデンさん?」
「うっさい。いつまで昔の言い間違い引っ張るつもりよ」
「え、何の話?」
 楓とアクアの間でしか分からない話に巴は説明を求めた。
「この子、自分の変身後の名称をメタモルフォーゼをモメタルフォーゼと間違えた事がありまして」
「やめいストップ! 余計な事は言わなくていいのよ!」
 静止を気にすることなく、続ける。
「それからずっと間違えた部分を捨てて『鋼の』と自称していますのよ。ええ、確かにそれなら間違えませんものね」
「初耳」
 一言、そしてポリポリという音と共に頷く千里。
「ぐっ……それはもう、言いたくない内容だし黙ってるわよ。で、千里またポテチ? 好きよねぇ」
 自分用のカップを目の前に置きながら着席した巴は露骨に話題逸らしたと思いつつも怒られたくないので口には出さない。
「気軽なうすしお、大切な時にコンソメ。この二つがあれば生きていける」
「むしろ早死にしそうな気しかしないんだけど」
 そう言ったところで楓は背筋を伸ばし全員を見渡す。
「なんでだか話逸れちゃったけど、こっからは真面目な話しよっか」
「最初に逸らしたのは貴女でしょうに」
「いいのよ、そんなことは。で、しつこいようだけどアクア。あんた本当に何も覚えてないのよね?」
「しつこい、とそう言わせていただきましょう。ここに来るまで何回それを聞きまして?
 本気で覚えていませんの。そもそも私が負けるなど、信じられませんわ」
 自信過剰と取れるその言葉を、楓は否定しない。
 ブルージンガ・アクアにそれだけの実力がある事を知っているために。
 むしろどうやって負けたのかと聞きたい程だ。単純な罠に引っかかったからなのだが、それを知る者はこの場にはいない。
「性物連中に何か秘策でもあったのかしらね。少なくとも魔力は吸ってきたんだけど」
 腕を見ながら手で握りこぶしを作り、開く行為を数回繰り返しその時の事を思い返す。
「あれ、接触系だったからあんたには効果無い筈だしね。ほら、あの……海苔弁みたいな名前の技あるし」
「海苔弁……」
 楓を除く三人の鸚鵡返しが重なる。
 そして僅かな沈黙の時間が生まれた。
517魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:51:50.39 ID:3onPI4bb
 それを破ったのは必殺技を海苔弁と言われた本人だ。
「『ノリメタンゲレ』の事でよいのでしょうね。ええ、確かにしっかりと準備を行なえば問題にはなりえませんわね」
 ただ、と前置きし言葉を続ける。
「最近は余裕のある勝利ばかりでしたので、魔力も勿体無いので発動させていなかった可能性が高いかと」
「あれは肌の温度をどこまでも高める事で攻防一体とする手法ですが効果的な温度になるには少々時間が必要ですものね」
 成程、と楓は頷く。
「あんたの温度操作能力そのものの欠点よね、それ。つまり敗因は貧乏性が原因ってわけか」
 その言葉にブルージンガ・アクアは眉をピクリと動かした。
「本当に、貴女は失敬ですわね。魔力温存は基本中の基本でしょう?」
「いや、あんたの場合は貧乏性でしょ。お風呂沸かすのに能力使ってるってネタは上がってんのよ。というか水そのものもだっけか」
「な、なぜそれを? し、知ってらっしゃいまして?」
「さて、どうしてかしらね。で、その温存した魔力ってやつは翌日の湯船に消えてるんでしょうけどそのあたりどう考えてるわけ?」
 とどめの一撃を刺され、うなだれた彼女は沈黙を続ける。
「の、能力が有効活用できるってのはいいことなんじゃないかなあ?」
 沈み込んだ彼女に助け舟を出したのは巴だ。
 その一言に楓は頷き、指差した。
「そうね、能力と言えばあんたの話も重要ね。アクアへこませたし次はそっちの話しよっか」
「私もへこませる気じゃ……」
「それはあんた次第ってことで」
 冗談めかして笑みを浮かべた。
「で、なんで回復の力を受けた人間が記憶を失ったのか。
 さらに言えばなんであたしの場合は魔力全快どころかルーン強化のおまけつきで回復して記憶は失ってなかったのか、その辺の違い。
 自分でも分かってないみたいだけど、力を使った側としては何か違いはなかった?」
 魔力すら回復させる強力な魔法。
 それを行使できる彼女をただ護られるだけの存在とするのは惜しい。
 常に全力を以て敵と相対することができるということは勝率を格段に上げることができるものだ。
 しかし、その強力さゆえに何かデメリットがあってもおかしくないと楓は考える。
 現にブルージンガ・アクアは記憶を失っている。それは結果的に良い事ではあったものの、記憶消失など本来はデメリット。
 もし、戦闘の最中に記憶を失うようなことがあったなら多大な隙を生む。
 自分自身も気付いていないだけで過去の記憶を失っているのかもしれない。
 もしくは、記憶以外の何かを代わりに失っている可能性だってある。
 勿論アクアが記憶を失っていたのはそれが治癒の一環だからというのであれば話は早いしありがたい。
 とはいえそれは理想でしかない。だからこそ詳細を知る必要がある。
「……分からない、って言ったら怒る?」
 出た答えは望んだものでは無かった。
518魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:52:13.02 ID:3onPI4bb
 額に手を当てて目を瞑り、楓はため息をつく。
「駄目、か。
 魔法少女は基本的にみんな、最初の変身の時に力の使い方とかをある程度は感覚で掴めるみたいなんだけど。
 そういうのも一切無かった? 魔法少女の一つ装備も、ないの?」
「飛び方はそうだったかな。
 あと、翼出せるって事も分かったからやってみて、羽根は触れると消えたからそれを確かめてたら治癒の力を偶然に知ったの。
 その装備っていうのは良く分からないけど、出し方知らないから無いと思う」
「そうなると、どうしたもんかしらね……」
「指揮官」
 黙々とポテトチップスを食べていた千里が口を開く。
 ただ一つの単語であったがそれで理解したらしく楓は眉をしかめた。
「……あいつか。一応研究が本分なんだし確かにいい方法を見つけてくれるかも、ね。うん、一応」
 腕を組み、悩んだ様子の彼女の様子に疑問を持った。
「その指揮官って人に相談すると、駄目なの?」
 巴自身にしても、自分の力を知ることが出来るのならば知っておきたいとは思う。
 自分の中の謎の力にもしかしたら凄い力が隠されているという展開に期待してしまう部分はある。
「駄目っていうか、あれは会わなくていいなら会わせずに済ませたいタイプの生き物だから」
「そ、そんなに酷い人なんだ」
「今回の世界の危機そのものがあいつのただの実験なんじゃないかって疑いさえするくらいにね」
 予想以上の酷評に不安を抱くと同時に一つの疑問が湧く。
「あれ? もしかして今回のって事は……世界の危機って今までも何回もあったの?」
「そ、良くある事よ。あたし達が使う世界の危機って表現は大概、普通の人間以外が関わってる事件全般をそう呼んでるだけだからね。
 そもそも、魔法少女自体が魔法世界からこっちの世界に悪さしにきた連中を止める為にその相手に応じた魔法のアイテムとか契約者を

魔法世界が送ってきて、それと関わった女の子が魔法少女になって一つの世界の危機を止めるって仕組みなのよ」
 新たな知識と、それによる更なる疑問。
 一つは魔法世界という世界の存在、そしてもう一つは。
「私、世界救ってない……変身できるようになってから二年経つんだけど大丈夫?」
「平気平気。最近そういう人増えちゃったのよね。世界救った後に力を失ったりしないもんだから危機を解決した魔法少女が先に事件を
解決しちゃったりすることが多いの。公にされてないだけでそういう魔法少女を集めた世界の危機対策本部なんかもあるから余計ね。
 そのくせ、魔法世界からいまだに一回の危機につき一人の魔法少女が出来るアイテムとかが送られてくるから魔法少女も増える一方」
 何かに気付いたように楓が巴を見つめる。
「な、なに?」
「あんた……二年前に変身できるようになっておきながらいまだに自分の能力一つ把握してないってのは何事かー!」
 テーブルに身を乗り出して横側にいた巴の両頬に手を伸ばす。
「ひいっ!?」
「あたしがどれだけ苦労して……ん、これは八つ当たりね。よくないわ」
 頬に手が触れたところでその手を引っ込める。
「じゃ、せっかくだからもう一個お勉強ターイム。魔法少女にある三種類のタイプでも覚えてもらおうかな。
 まず通常変身型(ソーサラータイプ)。千里とアクアがこれに当てはまるわ。魔法のアイテムで変身する、一番多いタイプかも」
 千里の方を見ると三日月のペンダントを強調するように持ちあげていた。
 ブルージンガ・アクアはなぜか変身を済ませていて、いまだ俯いて何かを呟いている。
「次に常時変身型(ウィザードタイプ)。あたしがこれね。強烈な魔力にあてられて魔法少女に勝手になっちゃったってところね。
 変身は解けないし、魔法の使い方も難しいのよ。ソーサラータイプは魔力が勝手に能力に変換されるけど、ウィザードはそれがない。

 魔力を魔法に変換するまでの流れを自分で組み立てる必要があるから集中力が大事ね」
「じゃあ、大変なだけなの?」
 その問いに、楓はにやりと笑う。
519魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:52:29.59 ID:3onPI4bb
「良い事言った。今あんた最高に良い事聞いたわ。魔力を組み立てる必要があるってことは、魔力を好きな事に使えるってことなのよ。
 それを利用することで、本来与えられた魔法とは別の使い方をすることができるの。これが魔術。あたしの場合強化とかルーン魔術に
使ってるんだけどね。先輩ウィザードから教えを請うたり文章で残してくれたのを使って勉強して新しい力の修得が可能ってわけ」
「じゃあ頑張れば色んな事が出来るようになるってこと、でいいのかな?」
「そう! まさにそこなのよ! 他の魔法少女より力の使い方が難しい代わりに可能性に富んだタイプってわけね! 魔力に慣れてれば
一から魔術構成を出来るようになったりもするらしいのよね! ……ちょっと興奮しちゃったけど、ソーサラータイプは目的地一直線の

特急新幹線でウィザードタイプは内部構造理解してないと走ってさえくれない自家用車って感じかしら」
 巴にしてみれば、ここまで機嫌がいい彼女を初めて見たと言ってもいい。
 あまり怒らないでくれるならもっと仲良くなれそうな、そんな気がしていた。
「……? なんか嬉しそうね? まあいいわ。
 最後に契約変身型(ウォーロックタイプ)。うちの中で該当者は無しね」
「私がそのタイプって可能性は無いの?」
「無いわね。これ、魔法世界の存在と契約してる必要があるから。そういうのと関わってないでしょ?」
「うん、よく分かるね」
「当然。基本的にこのタイプは契約者と契約対象がいつもそばにいるのよ。で、変身する時は魔法世界の契約者に伺いを立てるわけ。
 変身してもいいですか? ってね。そして契約者が契約対象を変身させてあげるのよ。
 まあ、このタイプは契約者ありきだから一概には言えないんだけどね。魔法のアイテム渡しておいて自力で変身させる契約者もいる
 みたいだし。ちなみに契約者から魔法のアイテムを受け取った契約対象はソーサラーかウォーロックかってのは試験に絶対でるわね。
 能力も様々で、複数能力を持ってるのも少なくないみたい。ただ、それも契約者がこれとこれは使っていいけどあれは駄目。だとか
 今はこの力で戦ってね、明日はあの力で……だとかって決めたりする契約者もいるみたい。とにかく、すべて契約者次第なの。
 さっき乗り物で例えたから今度も同じようにするなら、うん。タクシーかな、運転手の方が最終決定権を持つタクシー」
 理屈を説明されるとファンタジーの世界が近付いてきたようで少し心が浮かれてしまう。それと同時に思うのは。
「なんか複雑なんだ……」
 ということ。
「いや、こんなの基礎の基礎だからね? で、あんた自身は自分でどれだと思う? といっても一択問題みたいなものよね、これ」
「ソーサラー、かな? 初めての変身は空から降ってきた羽根を受け止めた時で、それからは髪飾りになったからこれが魔法のアイテム
 なんだろうから」
「そうね。というか契約者も無しで変身も自由に解けるって時点で消去法でそれしかないんだけど。
 さて、それじゃ次は魔法少女の一つ装備(アーティファクト)について――」
520魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:52:49.65 ID:3onPI4bb
 それを遮るようにブルージンガ・アクアが立ちあがる。
「フォーゼ、貴女の言いたい事はよく分かりましたわ。人の技を海苔弁扱いしたあげく、せっかくそれを聞かなかった事にして真面目に
 話を続けようと思えば貧乏性などと人をおちょくりましてからに……私はただの節約家だと、魔法学校時代に何度言った事か。
 ええ、覚えていますとも。あの頃もいっつも貴女は私をからかって、それは私への挑戦状でしたわね。いいでしょう外に出なさいな」
 声を殺して笑い、楓もまた立ちあがる。
「まさか時間差で受け取って貰えるとは思わなかったわね。あんたへのラブコール、ちゃーんと気付いてくれたわけだ」
「そうですわね。この白星学園二年、水野敦子。水と熱の魔法少女ブルージンガ・アクア、貴女の挑戦、受けて立ちましょう」
「まだ転校して数日だけど一応黒曜女学園一年、桃野楓。鋼の。は、が、ね、の! フォーゼメイデン。あんたに土をつけてあげる」
 一つの歳の差、かなりの身長差はあるが、お互いそれを気にすることも無くお互いを同等と見て火花を散らす。
「洗い流すまでですわ」
「せいぜい頑張ることね。あんたが負けた奴にあたしは勝ってるんだから。今のところあたしの方が強いってことだから」
「一時の栄光に酔いしれていなさいな。貴女に天下は似合いませんもの、私が引きずりおろして差し上げましょう。
 ここの屋上でいいですわね? 先に行ってますわよ。……お茶、ありがとうございました。美味しかったですわ。それでは」
 そう言うと彼女は扉を開けて姿を消した。
「ちょっと待った! ここの屋上給水塔あるからそっち有利じゃない! 待ってって……ああ、もう!」
 楓はしかし、それをすぐには追わず扉の前で呟く。
「ほんっと、いつも通りよねアクア……あたしが、知ってる通りの……」
 二人は彼女が右腕で両目を一度こすっている姿を背中越しに見た。
「……ありがと、巴、千里。すっごい、すごい感謝してる。――そんじゃ、ちょっと勝ってくるから!」



 駆けだすその姿を見届けた後、巴はドアを締め直した。
 居間に戻ると千里は誰かに電話をかけてので、その間に紅茶の入っていたカップを洗うことにした。
 感謝をされる。それは胸が温かくなることで、洗い物を冷水で済ませても平気なようなそんな気がした。
 とはいえわざわざお湯にしない必要もないので水の温度を決めるレバーはそのままに。徐々に温度を上げていく水。
 鼻歌交じりに洗い物をしていく。コップを一つ、二つと片付ける。
 三つ目を片付け、四つ目に手をかけた時だった。
 エンジェルリング・メイトリングス――そんな単語が頭をよぎる。
「……?」
 それがなにを示すのか、よく分からない。
 謎の造語を作るほどに浮かれ上がっているのかと思うと気恥ずかしささえあった。
 手早く四つ目のカップを片付けると千里は電話を終えてまたポテトチップスの袋を開けていた。
 これでこの部屋に入ってから三つ目だろうか。
 巴が自分の元々座っていた位置に戻ると、彼女と向かい合う形になる。
 ぽりぽりとポテトチップスを食べる音が部屋に響く。
 それだけが、響く。
(気まずい……!) 
 思えば、こうして千里と二人きりになることのなかった巴にしてみればどう話題を振っていいのか分からない。
 そもそも、ほとんどまともに喋っていない彼女とどう話せばいいというのか。
 人とあまり話すのが好きではないのかもしれないし、もしかすると向こうも話題に困っているだけなのかもしれない。
 話すとしてももしかしたら絶対に触れてはいけない内容があるのかも、なら何を話せばいいのか。
 先程の温かな胸中から一転、ただ混乱するばかりだ。
521魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:53:09.70 ID:3onPI4bb
 とりあえず、確実そうな話題で。攻勢にでることにする。
「あ、アクアさん助かってよかったよね」
「うん」
「あ、アクアさんの本名さっき名乗り上げる時まで知らなかったね?」
「私も」
「あ、アクアさん白星学園の人なんだってね。あそこ、すっごいお金持ちの人だけが入学出来るらしいよね。すごいよねー……」
「驚き」
 無理だ。
 会話が続く気がしないしなぜ出した話題が全てブルージンガ・アクアのものだったのかも分からない。
 ポテトチップスをかじる音だけが部屋を制圧した。
 変化があったのは袋の中が空になった時に。
「明日、土曜日」
 千里の方から巴に声がかかった。
「え、な、なに? うん」
「指揮官の元に向かう。巴の魔法を調べて貰うということで話がついた」 
「もしかして、さっきの電話はそれだったの?」
 会話が続くという当然の事に、わずかに安堵と幸福を感じずにはいられない。
「そう。定期連絡の際に指示を受けた。交通費は全額支給」
「でも、その人って会わない方がいいような人でしかも今回の事が全部その人の実験なんじゃないかって人なんじゃ……」
「楓は毎回、世界の危機の度に同じ事を言っている。今までそうだったことはない」
「そ、それなら大丈夫かな? ……会わない方がいい人っていうのは?」
 一瞬の間を置いて。
「楓が全面的に正しい」
「それは本当なんだ。いかないと駄目かな?」
 答えは一つしかないと分かっていつつ、巴は問う。
「今日の昼間、学園を抜け出した」
「う、うん。二人とも行っちゃうからつい勢いで……」
 なぜそれを今、と問うよりも早く理由が語られる。
「学園側に口利きをしてサボりを無かった事にしてもらえる」
「本当に?」
「明日、指揮官の元へ行けば」
 それが交換条件らしい、それが指揮官の決めた事ならば確かに性格面で指揮官という人は良くないのかもしれない。
 サボりが本位で無い事を魔法に関する事抜きで説明することは出来ないのだから。
 しかし、無かった事にしてもらえるのは間違いなくありがたいことで。
 というよりは選択権はやはり無かったのだと実感する。
「いく……」
「伝えておく」
 千里は立ち上がり、携帯電話をかける。きっと指揮官へその旨を伝えてくれているのだろう。
 明日は一体どんな出来事が待っているのか。出来ることならば今日よりは安全で平穏な日であって欲しいと巴は願う。
522魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:53:27.16 ID:3onPI4bb


 聞きたくもない話を聞かされる、なんとつまらない事か。
 だから聞いてるフリで彼女の話を適当に流している。
 自覚は無いけれどボクは普段から真面目な顔をしているらしくてぼんやりしていても気付かれない。
 授業でも同じようにして時間を潰すことも少なくない。たまに大事なところを聞き逃す事もあるのが欠点かな。
 ……授業、そう授業だ。彼女の話は授業に淡々としていてつまらない。
 内容が将来に関係の無いものばかりだというところまで同じだ。
 魔法についての話だなんて。
 なんて馬鹿馬鹿しい。
 同じ部屋で生活する事になった人間の正体が魔法少女でした、なんてどれほど低い確率なんだろうね。
 自分の幸運を恨むばかりさ。
 いや、恨むとすればもっと前。ボク自身が魔法少女になってしまった時か。
 更に言うならば――そこまで考えて思考を止める。これ以上は自分自身を傷つけるだけだから。
 彼女がボクを探しているようだ。部屋の外から呼びかける声がする。
 こっちはまだ部屋の手前。姿を見つけられているわけではないようだし、逃げてしまおう。
 言い訳は後でする。嘘つきはお互い様だからそれくらいは構わないさ。
 いっそ変身して逃げようかとも思ったけど、よくないという事に気付き止める。
 こっちが変身すれば向こうも変身するだろう。……変身後の彼女は、苦手だ。
 階段の途中で青い髪と格好の女の人とすれ違った。格好からして、もしかしてあの人も魔法少女なのだろうか。
 一瞬身構えたけれど向こうはこちらを気にすることなく階段を駆け上がっていった。
 続いて、ツインテールの小さな女の子がそれを追っているのを見た。
 なるほど、彼女達は姉妹か何かでヒーローごっこでもしていたのかもしれない。
 反省しよう、少々ナーバスになっていたようだ。よく考えれば魔法少女なんてそう何人もそこら中にいるものじゃない。
 それは数人で、世界の危機を救うような存在だと相場が決まっている。
 最近の幼児向けアニメでは確か、そう。プリテアとか魔法先生まどかだとかそういうものだ。
 そうなると、ボクは彼女と一緒に世界を救う事になるのだろうか。
 想像して、おかしくなる。あまりにも在り得ない絵面だ。
 だってボクは誰かに頼まれたって世界を救ってなんかあげるつもりはない。
 そんなファンタジーに巻き込まれるのは御免だ。
 夢は見るもので、追うものじゃない。
 一度、彼女に強引に戦闘に引っ張り出された。
 面倒だし仕方なく力を使って早めに終わらせたけれど、あれで確信した。
 あれは現実じゃない。
 この世のものとは思えない生物と、それを駆逐できる自身の力。
 戦っている間はずっと現実から離れてしまったような感覚を覚えた。
 あんなものは、現実じゃない。
 気付けば、日の暮れた街中を歩いていた。オレンジ色の逆光がまぶしくて仕方がない。
 行くあてもなくふらふらしているとまた余計な事を考えてしまいそうだ。
 ゲームセンターにでも久しぶりにいこうか。得意でもないけど好きな音楽ゲームで大失敗して恥をかいて、余計なことは忘れよう。
 そこまで考えたところで、何かにぶつかってしまった。
「……っ、失礼」
 一言残してまた歩みを進めようとするが、肩を掴まれる。
「ちょっと待ってよねーちゃん。それだけってのはないんじゃないの?」
 金髪の、若い男だ。若いと言っても実際はボクより年上だ。
 気付けば仲間らしき連中にまわりを囲まれている。
「まずいな」
 つい呟いてしまったそれも聞こえてしまっていたらしい。
「おいおい、被害者はこっちだぜ? まずいってのは酷いなあ。傷つくなあ。とりあえず慰謝料ね、十万でいいや」
 手持ちにそんなお金が入ってるはずもない。
「……申し訳無かったね。手持ちだけで容赦してもらえないだろうか」
「だーめ」
 それで許されるはずもなく。
 にやにやとした笑いをする連中に腕を掴まれ、近くの路地裏へと引き込まれてしまった。
523魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:57:30.77 ID:3Kw3KdZk
 二人がかりで両腕と肩を抑えられたまま身体をコンクリートの壁に押しつけられる。
「お金が足りない時、どういう風に払わされるか知らない歳じゃないよなあ?」
 顎の横、髪の先端がいじられる。顔が近い。
 いまにも襲われそうなこの瞬間に。
 しかし恐れを感じない。
 これは現実ではないんじゃないか、という逃避。
 怪物を前にした時と同じだ。常識から逸脱した出来事に感覚が麻痺してしまう。
 言ってみれば、ボクにとって彼らは怪物と同じだ。
 そして、現実でない場所で怪物を相手にするのならば、何をしてもいいのではないか。そんな黒い感情が湧き出てくる。
「まずいな」
 意識せず、先程と同じ言葉が口から生まれた。
 ただ、今度は自らの身を 案じてではなく彼らの身を案じてのものだ。
 冷静になるために、とりあえず。
「い、ってええええ!」
 目の前の邪魔な顔に頭突きを一発かますことにした。
 考えがまとまらないどころか殺意ばかりが湧くのだからしかたがない。
 ついでに蹴りでも入れてストレスを解消してしまおうと足をあげようとしたところで、それは駄目だと身体が動かなくなる。
「このやろ……! 優しくしてればつけあがりやがって!」
 代償として、向こうは烈火のごとく怒らせるだけになってしまった。
 ナイフまで取り出して、必死なことだ。
 そこまでするのなら、こちらも正当防衛になる――と、そう思った時に。
 目の前の男が倒れた。
 両腕が軽くなる。身体を抑えつけていた二人も また、突然にふらりと倒れてしまった。
 残りの取り巻きも同じで、路地裏入り口の見張り役もだ。
 立っているのはボクと、あと一人。
 黒いナース服を着た女の子だった。
「これは、キミがやったのかな?」
「はい。ある方の命によりあなたを探していました」
 そんなことをする人は一人しか思いつかない。
「そっか、ありがとう助かったよ。……まいったな、流石に今日は帰ったらちゃんと話を聞くべきか」
 それが最低限の礼儀だ。
 しかし目の前の彼女は良く分からない事を口にした。
「帰るとは、どこにでしょう」
「それは、寮さ。そのためにキミはボクを探していたんだろう?」
「いいえメフィーは博士からの指示で魔法少女を探していました」
 雲行きが怪し い気がする。虫の知らせ、というやつだろうか。
524魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:57:52.84 ID:3onPI4bb
 助けてくれた相手に対する礼儀ではないけれど、少し警戒しておくべきだろう。
 彼女とはまだ距離がある。それに、近付く様子も見せない。まだ大丈夫だ。
「それは、ボクじゃなくてもよかったってことかな?」
「はい。明日来たるエンジェル・メイトへの道中の罠として一人必要ですので適当に見繕うために。そして研究のために」
「良く分からないけど、ボクをモルモットにする気なのかな。それは困る。来て、王杖――」
 手の中に握られている筈の武器は、其処に無くて。
 からり、と地面に落ちていた。誰かがそっと地面に置いたように。
 そして気付く。いつの間にか懐に黒いナース服の少女がいる。
 表情は見えないものの、視界に入っている自分のお腹付近にある真上から見下ろしたその黒いナースキャップはきっと彼女のものだ。
 そしてその右手にはナイフが握られている。
「アザウク」
「え?」
 向こうの呟きに、つい反応してしまう。
「短剣アザウク。気になったのでしょう、これが。いつの間に、と問われれば瞬時に、と答えましょう」
 もしやと思う。
「はい、メフィーは心が読めるのです」
 非現実から抜けだしたと思えば、どうやら夢から夢を移動しただけのようだ。
「残念ながら現実です。しかしあなたが思う悪夢以上の悪い現実です」
 そう言って、彼女は空いた左手をスカートの中に入れる。
 取り出したのは見た事の無い、ぬめぬめした赤黒く長いキノコのような物体。いや、僅かに動くところを見ると生物なのか。
 その膨らんだ先端に、短剣から滴る液体を垂らしている。
「水銀には人を狂わせる力があります」
 あれは一体、と思った時点で先に返答されてしまう。
「古来より不死の力があるとされ、飲む者は絶えませんでした。
 ええ、本来は人体には毒のある物質です。
 しかしなぜ飲まれているのか。それは水銀の中に含まれた力によるものなのです。
 高い魔力の含有量から、大昔の魔法少女達が重宝している姿を見て権力者達は勘違いをしてしまいました。
 一度試した時点で、水銀の力に操られ狂わされてしまったのです。
 ええ、実際有毒です。しかしこれは幻想水銀。摂取しても問題ないどころか、人の望むとおりに不死の力を持っています。
 あくまで水銀ですので人を操る力は健在ですが」
「そうなんだ。それよりも――」
 答えてほしい、一つの疑問。
「魔法少女がどこで魔力を魔法へと変換しているか御存じでしょうか? 子宮です。だから男の魔法少女はいないというわけです。
 そのため、子を宿している間は魔法が使えないのですね。
 魔法少女にとっての子宮の必要性。お分かりになりましたでしょうか。
 ええ、先程から疑問に思っていらっしゃるようですね。
 メフィーがなにをやっているのか。
 あなたの子宮にこれを挿入するための準備です」
 走った。そんな現実を受け入れない為に。
 しかし、
「足を狙います」
 その一言に身体の動きが止まってしまった。
「おとなしくしていてください上園雛乃。あなたの全てはもう見えましたので」
 背中側からそっと優しく腰に手を当てられる。
「なぜ動けないか。簡単です、身体ではなくあなたの心を掴んだからです。
 心の一番大切な部分。それを握られて動ける人間はいません。ある意味ではあなたを魅了したとも言えるでしょうか」
 するり、と下着が膝まで降ろされる感覚がある。ただ、視線一つ動かす事は出来ず、ただ路地裏の入り口だけが見えるだけだ。
「ご安心を、殺したりはしません。そもそも魔法少女には量産のための価値があるため我々は殺す事はありません。
 さらに言うのであれば、メフィー自身が魔法少女に直接危害を加えることを許されておりません。
 しかし、例外が一点」
 性器に触れている手の感触。人差し指が一本、身体の中に侵入していくのが嫌でも分かる。
 その指が、抵抗する膜に触れ、
「処女を指で奪う。これだけは許可されているのです」
 あっさりと破かれた。
525魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:58:22.50 ID:3onPI4bb
 悲しいのに涙が出ない。それどころか声すらも出せない。
 その指は周囲をぐるりと一度掻き混ぜるとすぐに抜かれる。
 続いて、すぐに性器の入り口にあのキノコのような物体が無理矢理挿れられた。
 なぜそうだと分かるのか。なぜなら黒いナース服の彼女がボクの視界に入れる位置に移動していたからだ。
 左手に短剣を持ちかえていて、右手は人差し指を舐めていた。あの、キノコのような物体は手に持っていなかった。
「甘美です。中指ではいけません。人差し指で舐めるからこその幸福感です」
 その人差し指にはボクの初めての証が残っていて、それが少しずつ口の中に消えていく。
「代わりと言っては何ですが愛撫すら行なえませんので代わりに幻想水銀を大量にサービスさせていただきました。
 これが気遣いというものです。少々効果が激しくなりますが、許容範囲内です」
 キノコは万有引力を無視して、上を目指して進んでいく。それはつまりボクの大切なところを貫いているという事……。
 それが膣内の一番奥に触れた瞬間。
 自分が、自分で無くなっていく感覚。呼吸が荒くなるのを感じる。
 引き裂かれた処女など、どうでもいい。
 欲しい。
 ただその感情だけで心が溢れかえる。
 何がそこまで欲しいのか、自分自身でさえ分からない。
 いつの間にか動くようになっていた身体を抱いて、その場に力無く座り込んでしまった。
 それでも身体は何かを欲していて、キノコは宣言通り、子宮を目指しているのだろう。子宮口をこじあけようとしてくる。
「あ、ああ……ああっ!」
 強引に分け入られ、子供を作るための場所に入られてしまったのが分かる。
 クリトリスがむずむずして、熱い。
 欲しいという思いは更に強くなるばかりだ。
 ただ身体を抱いて耐えるしか出来ない。
 欲しい。
 欲しい。
 欲しい。
 これを挿れるための、柔らかな肉穴が欲しい。すべてをぶちまけてしまいたい。
 何が欲しいのか理解したその時、ふと自分の下半身を見た。
 そこには、スカートを勝手にまくり上げ自己主張する一本の棒があった。
「立派な男性器です。おめでとうございます上園雛乃」
「これが……おちんちん。ボクの、なんだ……」
 期待してしまう。これを使って柔肌を蹂躙する自分の姿を。
 それはきっと間違いなくキモチノイイコトだ。
 まずは目の前の、小さな身体を味わいつくそう。そう決めた。
「しっかりと準備を整える事です。そこに、あなたの獲物が来ますので」
 手を伸ばすより先に黒いナース服の少女が指を一度鳴らすと、足元に発生した黒い渦に身体が飲まれていってしまう。
 身体全てが飲み込まれる直前に声が聞こえた。
「実験は順調です博士。はい、危害は指一本しか加えていません。メフィーは約束を守ります。
 勿論です。博士の魔法少女への復讐は自分自身の手で行なう。その願いは叶います。メフィーは、それを手伝うだけです」
 訳が分からない。
 そんなことよりもボクは、女の子を犯したい。それだけだ。
526魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:58:41.07 ID:3onPI4bb


 明日の朝起きるのが辛くなる。それを分かっていても不安で眠れない夜。
 しかし寝起きに関してだけは杞憂に過ぎなかった。
 転居前、巴と静音の部屋で嫌でも目が覚めるような出来事があった。
 二段ベッドの下側が巴の寝ているベッドだ。
 ふと違和感を感じて僅かに目を開けた巴が見たのは枕元で無表情に自分を見降ろすホワイトハーミットの姿だった。
「――!」
 声にならない悲鳴をあげ、一瞬で脳が冴え渡る。
 理由を聞けば、護衛の為だと言う。
 実は転校初日から気配操作の力を利用して気付かれぬように同じ部屋にいたという内容も聞けた。
 巴はその数日間まったく気付けなかった。ならば一応は魔法少女である巴が気付けなかったのだから一般人の静音も同じだろう。
 なんにしろ静音がまだ寝ている間にでかけるつもりだったので手早く外出の準備を整える。
 変身を解除した千里と一緒に部屋を出たところで楓の所在を教えられた。
 寮の一○八号室。引っ越し先に居座られてしまったようだ。
 それも一応は護衛の為で何かおかしな部分がないかの点検する理由があってのことらしい。
 引っ越し準備期間は三年生の卒業後から春休み終了までの間で、今はもうその期間に入っている。
 千里に早く一人部屋へ越すように言われてしまう。
 その場所に護衛してくれる二人も一緒に住むらしく、そこならば安全度が増す。
 なによりも、早めに引っ越さないと一般人の静音まで性物に襲われる危険性が高まってしまう。
 そう言われてしまったなら仕方がないと、巴は今日帰宅したらすぐに引っ越しの準備を終わらせることを約束した。
 一○八号室の部屋の前、巴が鍵を取りだすよりも早く、千里は手に持った鍵で部屋を開けてしまう。
 マスターキーというわけではなく、楓が自分の能力を利用して鋼製の合鍵を作ってしまったらしい。
 腑に落ちない事が無いわけでも無かったが、どうせ一緒に住むのなら必要かと巴は自身を納得させた。
 部屋に足を踏み入れると、ベッドが盛り上がっていた。
 そこに楓が寝ているのは間違いない。ならば、と自分が驚かされた分ちょっと楓に悪戯をしようとその布団を一気に剥ぎ取った。
 この時期に一気に布団が無くなれば寒さでなんらかの反応をしてくれると予想して。
「おはよ……う?」
 しかし、巴はその布団を優しく元に戻すとベッドに背を向けた。
「起こさないと」
 適当に座ってくつろぎ始めた千里の駄目出しを受けることになるが、それでもいい。
 訝しんだ彼女がそれならば自分で起こそうと立ち上がりベッドに近付く。巴の「あっ」という声が聞こえたがそれを無視。
 布団を剥がすとそこには確かに楓が寝ていた。
527魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:59:21.54 ID:3onPI4bb
 ただ、水野敦子も一緒にいた。ブルージンガ・アクアの変身前の姿である、彼女だ。
 半脱ぎになった楓を水野が包むように抱きしめて一緒に寝ている。
 盛り上がっていたのは布団じゃなくて昨晩か。
 などと下世話な事を考えていると、楓がもぞもぞと動き出す。
「ん……あ、おはよ千里。なんか重……ってなにこれ!」
 布団と自分を捕まえている水野から抜け出すと、彼女もしっかりと目が覚めたようだ。
「さ、昨夜はお楽しみでしたね?」
 そんな巴の問いに、楓は。
「確かに昨日は激しかった、かな。ってちょっと待った違う今のは誤解してるからあんた絶対誤解してるから。
 勝負よ勝負! ずっとアクアとやってたのよ。……勝負だからね! 戦闘! バトル!」
 顔を真っ赤にして反論する。
「頭に夜の、がつく戦闘行動」
「違うから! 千里までそういうこと言うか!」
 騒ぎ立てているとベッドの上で動きがあった。
「なんなんですの……さわがしいですわね……」
 水野が目を覚ましたのだ。
 目をこすりながら、いかにも寝起きの様子でぼんやりしている。
「ちょっとアクア!? なんであたしがあんたと一緒に寝てたのよ!」
 激情する楓とは裏腹に、その反応はゆるやかで。
「魔力切れで倒れた貴女を運んで……ここならいいと思いまして服をまさぐって鍵を探させていただきまして……
 寝かせたところで私も眠かったもので……」
「なんで抱きついてたのよ!」
「くまのぬいぐるみ……」
 寝惚けているのか返答の意味は不明だ。
 しかし、少し経つとさらに言葉が続けられた。
「普段抱いて寝ているのがちょうど貴女くらいでしたので……きっとそのせいかと……思われ……ますわ……」
 そこまで言ったところで寝返りをうち楓達に背を向けた。
「おお、そんなでっかいぬいぐるみがあるなんてさっすがお嬢様。というかあんたいまだにぬいぐるみ抱いて寝てるのか」
「…………」
 返答は無い。
「おーい? アクアー?」
「すー……すー……」
 二度寝だ。
528魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:59:39.28 ID:3onPI4bb


 朝から一悶着あったものの、無事に電車に乗る事が出来た。
 座席は出入り口に一番近い二人用座席を一か所向かい合わせて四人席を作った。位置は通路側に巴と楓、窓側に千里と水野だ。
「いや、なんであんたが普通にいるのよ」
 隣に座る水野を指差して楓は素朴な疑問を口にした。
「貴女、魔力が完全に回復していないでしょう。疲労も残っているようですし、それで護衛が務まりまして?
 私の責任もありますので、ちょっとお手伝いさせていただこうかと。あと人を指差すのはおやめなさいな」
「余計なお世話よ。それに、そんな事言ったらあんただって魔力回復しきってないんじゃないの? お荷物よお荷物。
 あたしと千里で充分だから」
 それを聞いて、水野はふぅとため息をつく。
「あちらの方ですわよね。……とっても、眠そうに見えません?」
 窓のふちに肘をつき、千里はこくりこくりと船を漕いでいる。
「あ……」
「護衛役が二人必要な理由として、夜に仮眠を取る必要性も一つでしょう。その交代相手がいなかったとなれば彼女は徹夜でしょうね。
 私も責任を感じておりますの。貴女と久しぶりに会って、浮かれて勝負を申し込んでしまった。その浅慮さを反省するばかりですわ」
「違う。あれはあんたを挑発して勝負に持ってって――」
 続けようとする言葉を水野は先んじて発言し、止める。
「勝ったのは、私ですわよね?」
「え?」
「昨夜、私は貴女に勝ちました」
 納得がいかない、という表情をしながらも頷き楓はそれを肯定する。
「勝者は常に正しい。ですから勝者である私の、私に責任があるという発言もまた正しいのですわ。おわかりかしら」
「……ずいぶんと、口が上手くなったものね」
 それ以上言い返すことも無く座席に深く体重をかけ、向かいの座席を見る。
 そちらもまた座席を動かして四人席を作っている少女達がいた。
「人、少ない時間に乗るようにしたつもりだったけど結構いるわね」
 満席、とまではいかないが少なからず席は埋まっている。
「うちの学園の人が自宅に戻ったり隣町までショッピングしたりするから、この電車は休日でも結構人多いかな」
「なるほどね、だから女の子が多いわけだ……あ、切符確認みたいね」
 車掌が一人一人の切符を確認しながらこちらへと歩みを進めていた。
「千里ー……あ。あれなら大丈夫か」
 起こさなければならないかとも思ったがその心配はいらなかったようだ。
 肘をついて目を閉じてはいるものの、その手にはしっかりと切符が握られていた。
 座席の前に車掌が立つ。
 同時にその懐から小銭入れが落ちた。
 中の小銭と、何かの種らしき黒い粒が足元に撒き散らされる。
「あ」
「あら」
 巴と水野がそれらを拾うために身をかがめる。
529魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 04:59:58.02 ID:3onPI4bb
 一呼吸置いて、楓もそれに加わろうとするがそれは途中で二人の伸ばした手を掴む動きに変わった。
「千里! 起きて!」
 大声で叫ぶと同時に掴んだ手を引っ張り、車掌の横を滑るように抜け出しながら通路へと逃げ乗車口前まで退避した。
「ちょっと、どうしましたのフォーゼ。いきなりなにをなさるので……」
 次の瞬間。
 四人の座っていた場所は大量の太い蔓のようなもので埋め尽くされていた。
「あれは……?」
 それだけでは終わらない。
 車両中のあらゆる場所から蔦が生え、絡み合ってゆく。
 いくつかの蔦には蕾がついていて、それは早送りしたかのように巨大に膨らみ、赤い花を咲かせる。
 その花は開くと同時に黄色い粉を放出した。あちこちで一斉に開いたその花粉により、車内は黄色い粉で充満してしまう。
 気付けば、床を除いて車両中が蔦で埋め尽くされていた。
 雑談をしていた少女達が、いやほぼ全ての乗客がその蔦に囚われ身動きがとれなくなっている。
 パニックをおこした少女達の叫び声があちらこちらから聞こえてくる。
 この原因を作ったのは間違いなく……
「すごいすごい、判断が早いなあ。それとも、ボクがちょっと焦りすぎちゃったからかな?」
 背丈ほどある緑色の杖を持った、車掌によるものだった。
「視界にちらっとその変な杖が見えたからね。おかしいと思ったのよ。……あんた、何者?」
 車掌は被っていた帽子をくいっと持ちあげると、その顔が露わになった。
 少女だ。
 中性的な魅力を持ったその少女は、杖を自分の顔の前に構え。
「――変身」
 そう呟くと黒い光に包まれた。
「な……!」
 緑色に変わった髪色。ヘソ出しルックのミニスカート、黒を中心に緑で飾られたその衣装は。
「淫欲の植物園への誘い手。ダークポータルボタニカル、参上」
 魔法少女のものだった。
「え? なんで? 魔法少女は味方じゃないの?」
 混乱する巴に、しかし返す言葉を楓も水野も持たない。
 どちらもその答えが見つからない為に。
 そうしている間に、ブーツを鳴らしゆっくりと敵対する魔法少女は歩いて行く。
 隣の車両へ行くのではないかとも思われたが彼女は振り返る。
 天井の絡み合った蔦が地面まで伸びたかと思うと切断され、それは彼女の後ろにで動き回り最終的には肘かけ付きの椅子の形を取る。
 そのまま右膝が左膝の上に来るように座る。
 右手で杖を肩に置き、左肘をかけて頬杖をつく姿はまるで王様のようだ。
「ボクが何者か……か、ただの強姦魔かな」
 杖を持った方の手の人差し指を曲げると、蔦が動き出す。
 それは腕を絡めとられた一人の一般人の少女を宙にぶらさげ、その体制のままに座っている魔法少女の元へ届けられた。
 嫌がる少女と口づけを交わし、自らのスカートをたくしあげる。
 そこには立派な男性器が生えていた。
「なん、で……そんなものあるのよ! 魔法少女でしょ!?」
「そんなこと言われてもね。あるものはあるのさ。おかげで、今からお楽しみの時間なんだからボクとしては文句はないさ」
「お楽しみ? まさか……」
 自らを強姦魔と称し、お楽しみという発言からすればやることは一つだろう。
「そうは、させない!」
 チョコレートの包み紙を破くと一枚の鋼が姿を現す。
 それを剣へと変容させ、突撃をしかける。
 しかし数メートルほどしか進む事はできなかった。
 人の壁だ。
 少女達を捕らえた蔦が進路を妨害するために先回りをしていた。
 両腕を持ちあげられた少女が二人、楓の目の前に立ち塞がる。
 動きを止める。
 それを見計らったように壁や座席を埋め尽くした蔦が襲いかかった。
 瞬時に身体強化の力を発動させると同時にバク転、それと同時に剣を強化し少女二人を捕まえていた蔦の集まりを切り払った。
 少女達は地面に落とされ、しかし楓を捕まえそこなった蔦がそのまま彼女達を捕まえ直してしまう。

530魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 05:00:29.10 ID:3onPI4bb
「そうは……なんだって? 聞こえなかったよ。もう一度いってくれるかな?」
 黒の魔法少女は捕獲した少女のシャツをまくりあげ、しゃぶりついていた胸から口を離して問うた。
 ブラジャーはわざわざ自身の男性器にひっかけて置いてある。
「この……! ちょっとアクア! あんた、も」
 振り返るとそこでは巴を捕らえようと全方向から攻め立てる蔦を切り払い続けるブルージンガ・アクアの姿があった。
 一度、戻る。
 先走りすぎた事を反省しつつ、この先どうするかを考えなければならない。
 迫る蔦を切り払う。何本も、何本も。
 花粉が視界を奪い、視界はどんどん悪くなっている。
 なんとか接近し巴の防衛に参加し始めたところで声をかける。
「あんたもちゃんと変身して! ……回復、お願い!」
 このままではジリ貧だ。
 もし何か治癒の力にデメリットがあったとして。
 それでも今は賭けるしかない。
 少なくとも魔力が完全に戻っていない状態で戦うような相手、状況ではないと判断する。
「わ、わかった!」
 ポニーテールを結ぶ髪留めについた白い羽根。
 それに願う。力が欲しいと。
 閃光。
 一瞬にして巴の姿はメイド服へと変わる。
 そして、その力が行使される――
「エンジェル・メイト……キュアコンディション!」
 ――ことはなかった。
「あれ?」
「ちょっとなにやってんのよ! ふざけてる場合じゃないんだからね!」
「う、うん! キュアコンディション! キュアコンディション!」
 何度発動させようとしても効果が無い。
 正確には、本人は発動させているつもりなのだがいつものように羽根が飛び散らない。
「なにやってんのよ……!」
 楓は見た。一瞬だけ、間違いなくそれは発動していた。
 ただすぐに消えてしまうだけなのだ。
「巴、ストップ! もしかして、何かに触れると勝手に発動するの!?」
「え、うん。それで回復する仕組みだよ!」
 楓は思考する。
 それは、物体の形を瞬時に変える戦闘スタイルを利用する彼女が自然と作り出した脳の状態。
 本来は記憶に利用するスペースの一部を代用し思考を処理する事に使用することで行なわれる高速想像。
 治癒の力が効果が無い理由。
 脳を回転させる。
 身体を動かしながらも想像に力を入れる。
 考えて、考えて、考え抜く。
 辿り着いた思考の先。
531魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/01(金) 05:00:45.24 ID:3onPI4bb
 もしかすると。
「花粉じゃ……」
 治癒の力の対象が人間へと限らないとすれば。
 楓やブルージンガ・アクアに触れるより先に、空気中を漂うこの花粉を対象にして効果を発動して消えてしまっていると考えられる。
 つまり、それは。
「魔力の回復は無理って、ことじゃ」
 その結論に、一瞬動きが鈍る。
 蔦が楓の肘を取る。
 しかしそれは即座に切り裂かれる。
「油断大敵、ですわよ?」
 ブルージンガ・アクアのフォローにより免れた自身の危機。
 そして気付く、更なる脅威。
「この蔦……魔力吸ってくる! アクア! 気をつけて!」
 先日相対した、魔力を吸う性物と同じ力を持っている。
「それは、嫌な情報ですわね……!」
 ただでさえ不足を感じている魔力を、相手は更に奪い取る手段がある。
「大変そうだね。こちらは楽しませてもらっているよ。いい見せ物だ」
 霧のように濃くなり始めた花粉の先、目を凝らす。
 座ったままに少女を対面座位で犯す黒の魔法少女の姿が見える。
 絶望は、まだ続く。
「おっと、やっと魔力を吸い終えたみたいだね」
 蔦が動く。
 その中心は巴達四人が元々座っていた場所で。
 引っ張り上げられたのはフォーゼメイデン。その手には暁を持ち、ずっと戦っていたのが分かる。
 魔力不足で気絶しかかっていて、目も開いていない。それでもなお抵抗するつもりなのか、暁を投げつけた。
 しかしそれは無情にも黒の魔法少女とは逆方向に飛んでいき、元々座っていた席の肘かけ部分に生えた蔦に刃が突き刺さった。
 それに構うことなく、ダークポータルボタニカルの手元にホワイトハーミットが送られる。
「ああ、やっと魔法少女をこの手に掴んだ。……ああ、分かっているさ。魔法少女は快楽に漬けてしっかり犯すよ。
 そうすれば逃げられない。そうなんだろう?」
 腰を振り、胸にしゃぶりつき一般人の少女を堪能する。少女の嬌声があがっている。
 右腕でその少女を支えながら手には杖を持ち、左腕ではホワイトハーミットを支えながら、その手で服の上から女性器を掴み、揉む。
 もはや、ホワイトハーミットはいつ穢されてもおかしくない。
 楓の横を水の柱が通り抜ける。
 ブルージンガ・アクアの水生成能力だ。
 速い。
 一直線に進むそれは完全に相手の虚をついていた。
 蔦の速度を軽く超え、そんなものでは追いつけはしない。
 ……否、追いつく必要がなかっただけだ。
 水柱を貫く、多数の蔦。
 それらの蔦が周囲の水を勢いよく飲み込んでしまった。
「ふふ、こっちは植物が相手だよ? 水でどうにかなるわけないじゃないか。
 これで終わりかい? さっさと諦めてボクの慰み者になるといい」
 蔦からは新たな蕾が多数生まれ、それらが花開く。
 花粉はより一層濃くなるばかりだ。
 もし完全に視界が閉ざされたとすればあっけなく捕らえられてしまうだろう……。

 戦いの相性、場所、時期。あらゆる面で最悪としかいえないこの悪夢じみた状況を乗り越えることは出来るのか。
 この危機を乗り越えることができなければ、魔法少女達は同じ魔法少女にただ犯されるだけ運命であることは間違いない。
 ――第四話に続く。
532名無しさん@ピンキー:2011/04/01(金) 05:04:35.69 ID:3onPI4bb
以上です。駄文長文失礼しました。
今回エロ少なめですが次回BADルートはエロたっぷりにお送りしたいと思っています。
某やり込みゲームをプレイ後、そろそろ流石に書かないとと思って書いていたらタイミングでまさかの地震停電コンボを食らうとは思いませんでした
そのデータ消失のやるせなさ分、ストーリーを当初と変更して今回はとにかく絶望的な展開になりました
533名無しさん@ピンキー:2011/04/01(金) 18:26:59.08 ID:ucABocM1
>>532
GJッス
セーブは30分に一回、1日1新規データで4日目以降は上書き必須、過度のスリープへ依存は厳禁ッス
534名無しさん@ピンキー:2011/04/01(金) 23:29:46.52 ID:dSn/J5ho
>>532
乙でした!
この危機的状況をどうくぐり抜けるのか…次回が楽しみです。
535マユの人:2011/04/02(土) 17:56:17.76 ID:bW5IS+ID
こんばんわ、マユの人です。
10話の投下を行おうと考えていたのですが、スレ容量をオーバーしてしまうので、どなたか新スレを立ててもらえないでしょうか?
自分ではスレ立てが出来ませんでしたorz 
536魔法少女エンジェルメイト-第三話:2011/04/02(土) 19:25:16.59 ID:V8K1/5lL
スレ立て挑戦してみます
537名無しさん@ピンキー:2011/04/02(土) 19:29:52.60 ID:V8K1/5lL
立てました
オリジナル魔法少女陵辱スレ17【和姦も】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1301740053/

立てる前に要望とか聞くべきでしたかね申し訳ないです
538名無しさん@ピンキー:2011/04/02(土) 19:30:54.16 ID:V8K1/5lL
というか名前残ってるとかなにこれ専ブラの罠
539マユの人:2011/04/02(土) 19:40:06.87 ID:bW5IS+ID
>>537
スレ立てありがとうございます。
それではあちら側に投下を開始します。
540名無しさん@ピンキー:2011/04/02(土) 21:14:03.77 ID:hZGQv2Iq
>>537
541名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 18:00:36.37 ID:z0hmidTw
>>532
投下GJ
護衛組にアクアさん合流のレギュラー化は凄く嬉しい
542名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 20:56:58.00 ID:RxrXA+ft
あと45kbあるけどこれ一生懸命に埋めなきゃならんの?
543名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 22:41:28.07 ID:62UOx11Q
たぶん450Kb超えてたらほっとけばそのうち落ちるけどまぁ埋めた方がいいよ
544名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 07:58:15.25 ID:HDlUY9+3
これだけの残り容量を埋めの書き込みだけで使い切るのは困難だろ
いつぞやの埋め立て魔法少女物が投下されてもまだ苦しい
AA地獄にでもしなきゃ無理
545名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 18:10:50.02 ID:nzCPW7ph
親切な方が埋めSSを貼ってくれました!!
かデカいAA貼って埋めるかだな
まぁ、デカいAA貼れば意外に早く埋まる筈
546名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 17:27:41.78 ID:pJLWRyfO
時間があったので僅かでも埋められるようにするために一つ書いたものを投下させていただきます
中途半端で申し訳ありませんが
547世界の終わり、魔法少女は誰が為に:2011/04/05(火) 17:28:24.77 ID:pJLWRyfO
 世界の命運をかけた魔法少女達の戦い。
 本来ならば少女達が勝つ運命にあった、悪との最終決戦。
 しかしそれは何の因果が魔法少女達の敗北という形で幕を下ろした。
 踏みにじられる人々の日常、壊された国々のルール。
 秘匿されてきた魔法少女達はその存在が知られることになった。
 ――地球を守ることのできなかった、できそこないとして。
 人類の生活レベルは大きく下がり、半壊した建物で雨風すらも凌ぎきれぬ生活を強いられる。
 電気一つまともに通らない今の世界での娯楽はただ一つだった。
「――そこまで! 勝者、魔法少女“冬羽”スノウバード!」
 審判兼実況の女性がマイクを通してその場の人々に勝敗を告げると歓声があがる。
 そこは昔、野球ドームと呼ばれていた場所。
 今は天井を失いかろうじて観客席が残る形となっていて、それはまるで古代のコロシアムのようだ。
「敗者! 魔法少女“草原結界”シロツメ!」
 歓声は勝者の発表時よりも大きくなった。皆、“それ”を期待していたために。
 『魔法少女対戦』と、そう呼ばれている。
 崩壊した世界において今まで地球を守るために戦っていたはずの魔法少女達は人間未満の扱いとなってしまった。
 魔法少女達が頑張らなかったから世界がこうなってしまったのだと責任を押し付けられた。
 法律でも決まっていることだ。『魔法少女とは家畜である』と。
 それに目をつけ、生み出されたのがこの娯楽だった。
 強制的に変身させられ変身を解くことができなくなるという呪いの首輪を装着させ、戦わせる。
 最初それは一人の飼い主が捕まえた二人の魔法少女を路上で戦わせ、観客はどちらが勝つか賭ける単純なものだった。
 ブームに火が付き始めてからは中世の魔女狩りならぬ魔法少女狩りが行なわれ、それぞれ別の飼い主が魔法少女を戦わせるものになる。
 現在ではアンティ・ルールが基本になっている。敗者は勝者に自分の飼っていた魔法少女を差し出さなければならない。
 受け取った側の選択肢は二つ。受領か、放棄か。
「さあ、魔法少女“冬羽”スノウバードのマスターさんはシロツメちゃんをどうしますか!?」
 問われ、彼が出した答えは高らかに。
「権利を放棄する!」
 客の盛り上がりは最高潮に達した。
 放棄、その選択肢は元の飼い主の元に魔法少女達を返すためのものではない。
 捨て魔法少女として、この場に集まった観客達に犯させる。そう宣言したのだ。
 グラウンド上に残された敗北した魔法少女、シロツメは地に伏せたまま元飼い主に手を伸ばしながら叫ぶ。
「マスター……! マスター……!」
 呼びかけられた元飼い主は茫然としたまま彼女を見ていた。
「シロツメが……僕の……シロ、ツメ……」
 そうしている間に、観客たちはグラウンドに降りてきてその魔法少女を囲いその肢体に触れていく。
「やめて……やめ、て、くださ……ぃ……」
 弱々しいシロツメの声。人に埋もれていくその様子を止める事はできない。それがルールだ。もはや彼は彼女の飼い主ではないのだから。
 その無様な様子を勝者の飼い主は一瞥し一笑に付すと背を向けた。その隣には勝者である魔法少女スノウバードがいた。
「ご主人様」
 彼女は主である男に一声かける。それだけで意図を察したらしく無愛想にかえす。
「好きにするといい」
548世界の終わり、魔法少女は誰が為に:2011/04/05(火) 17:28:51.12 ID:pJLWRyfO


 電力ではなく魔力が利用されている巨大なモニターにシロツメの姿が映る。
 衣装は破かれ、貧相な胸がまろびでている。
 触れられ、揉まれ、舐められ……ただ好きにされている彼女の姿と声を元飼い主はモニター越しに離れた場所で見ているしかない。
 そんな時だった。
「うわっ!?」
 後ろから足をかけられ、そのまま引き倒されてしまう。
 犯人はスノウバード、シロツメが凌辱される原因となった相手側の魔法少女。
「おまえ……どの面さげて僕の目の前に」
 仰向けになった元飼い主を見降ろすように立つ彼女の声は冷たく。
「自分の元ペットを犯されてここをこんなにしている男が、私に文句をつけるつもりですか」
 言われ、恥じる。
 男の下半身は間違いなく興奮していた。ズボン越しにもそれがわかってしまう。
「うるさい! お前には関係ないじゃないか!」
「あります。せっかく私がなぐさめてあげようとしているのですから。はい、ばんざーい」
 スノウバードは男のシャツをまくりあげる。
「お、おい。なにを……うわっ」
 そのままのしかかると、男の乳首をぺろりと舐め上げた。
 ぴちゃぴちゃと音を鳴らし、いやらしく舐め続ける。
 さらにズボンの中に手を入れ、勃っている男のモノに優しく触れる。
「気持ち良いのですね。下品なことです。こんなにも脈を打っている」
 触れていただけだった手が、掴む動きに変わる。
 優しい接触は徐々に激しいピストン運動へ。
 男はあっけなく、ズボンの中で射精してしまう。
「くそ……うひぃっ」
 白濁に塗れた魔法少女の指は、男のヘソにそれを押しつけるように塗りたくる。
「汚れてしまいましたので。あなたのものなのであなたに処理してもらいます」
 ある程度塗りつけたところで男のズボンにこすりつけ、さらに脱がす。
 魔法少女は再び立ち上がると、ブーツとソックスを脱いだ。
 そしてその足裏を、一度射精したこともあって半勃ちの男性器に乗せた。
「また手を汚されては敵いません。足で充分でしょうあなたなど……む」
 半勃ちだったそれはすぐに硬さを増す。
「こういう方が好みでしたか。変態ですね」
 足を動かす。それと同時に、手に持っていたソックスを顔に向けて投げつけた。
「変態なあなたにはこれもサービスしましょう」
「うお……ちくしょ、う……」
 再び射精。その様子をあきれ果てたように見下して語る。
「早漏、この上ないですね。気分はどうでしょうか」
「……気持ちよかった、な」
「それはよかったですね。さて、あちらをご覧ください」
 指差した先は、モニター。
 そこに映っていたのは。
『いい、いいです……! もっと、もっと気持ちよくしてください……!』
 先程まで抵抗を続けていたはずのシロツメが男達の肉棒を喜んで受け入れている姿だった。
「なん、で……」
 茫然とした男と言葉に対する反応は失笑。
「なぜか? 彼女はあなたを必死に呼んでいたのです。元飼い主のあなたにずっと、助けてほしいと。
 しかしあなたはあろうことか他の女に弄ばれていた。その姿を見てしまったのですよ」
 かわいそうな子ですね、と笑う。
「頼るべきものが無くなった彼女は次第に快楽に溺れていきました。ただ、それだけの話です」
「おまえ……まさかそのために僕を……」
 男の疑念に、返す言葉は。
「何を当然なことを。楽しかったですよ。それでは、もう二度と会うこともないでしょうね」
 ブーツを履き直しながら、彼に対する最後の言葉が紡がれる。
「そのソックスは差し上げます。それでも握りしめて毎日を過ごしたらよいのではないでしょうか」
 男の横を通り過ぎ、輪姦を喜ぶ敗北した魔法少女が映るモニターを一瞥し、彼女は主人の元へと帰っていった。
549世界の終わり、魔法少女は誰が為に:2011/04/05(火) 17:29:07.30 ID:pJLWRyfO


 勝利があれば敗北もある。勝負の世界では当然のことだ。
「そこまで! 勝者、魔法少女“人形演舞”グランギニヨル!」
 常勝などありえない、それもまた勝負の世界では当然のことで――。
「敗者……魔法少女“冬羽”スノウバード!」
 その場にへたりこんだ敗者の魔法少女は、審判兼実況の女性の言葉に背を凍らせる。
「あ……嘘、ですよね……」
 敗者の呟きなど誰も聞いてはいない。飼い主の方を見る。首が横に振られた。
「さあ、“人形演舞”グランギニヨルのマスターさんはスノウバードちゃんをどうしますか!?」
 二つの選択肢。受領、放棄。
 今回選ばれたのは。
「受領だ!」
 その言葉に誰よりも反応したのは彼女の飼い魔法少女であるグランギニヨルだった。
「あ、主様? それでは、私が……」
「そうだな。お前は、もういらないよ」
 白熱した魔法少女狩りを抑えるため、二人目以降の魔法少女を飼う為には大量の登録金を支払わなければならないというルールがある。
 その大金を支払うつもりもなく受領を選択した場合、それは自動的に前に飼っていた魔法少女は売りに出すということになる。
 本日の目玉は、そのオークションに決定した。
 しかし、その前に。
「では、スノウバードちゃんとその新たな飼い主さんによる誓いのキスが執り行われます!」
 新たな飼い主がスノウバードに近付いたところで、魔力モニターが二人を大きく映し出した。
 すると、男はズボンのベルトを緩めたかと思うと男性器を寒空に曝け出す。
 この場における誓いのキスは服従の証。
 唇と唇で行なうキスではなく、魔法少女の唇と飼い主の性器。飼い主が男ならば裏筋にキスをすることになっている。
「ひっ……や、やめてもらえは、しないでしょうか……私にはご主人様が……」
「今のご主人様は俺だからさ。ほら、ちゃんとやってよ」
 嫌がるスノウバードの額に男性器が乗せられる。
「い、いや! ご主人様……ご主人様……」
 目を瞑って首を横に振り元の飼い主を呼び続ける彼女に、今度は頬を狙って男性器を当てる。
 反応と、その柔らかさを充分堪能した後に。
「しかたないな。ほら、俺からやってやるから感謝しなよ」
 両手でこめかみのあたりを抑えつける。
 もはや顔は固定され動かせない。
 そのままゆっくりと近付けられ。
 魔法少女の柔らかな唇は、新たな飼い主の男性器。その裏筋の味をじっくりと堪能することになる。
 巨大なモニターにその姿がしっかりと映される。
 この場にいる全ての人間はそれを見た。やめてほしいと両手を合わせまるで祈りのように、涙を一滴流すその姿を。
「う、うぅ……ごめん、なさい……ご主人様……ご主人様……」
 穢された、とスノウバードは思う。
 しかしまだ終わらない。
 元の飼い主が見守る前で、やらねばならぬ事があるのだ。
 モニターはまだ彼女を大きく映している。
 新たな飼い主に首輪を掴まれ、前に倒される。
 後ろに回ったその飼い主は、衣装をずらすと容赦無く挿入を開始した。
 新たな飼い主との初めての合体までが、この場で行なわれる儀式となる。
550世界の終わり、魔法少女は誰が為に:2011/04/05(火) 17:29:25.71 ID:pJLWRyfO


 行為を見せつけられた観客の感情はヒートアップしていた。
 そんな中で行なわれる不要とされた魔法少女、グランギニヨルのオークション。
 釣り上がっていく値段。
 しかし、富裕層はこのような場所で、負けた魔法少女を購入しようとはしない。
 そうなると基本的にはあまり裕福ではない、その魔法少女で一攫千金を狙おうとする連中がほとんどだ。
 結果、付いた金額はたったの一万七千円。
 それが彼女の価値だ。
 落札者はしかし、それを更に安価にする方法を知っている。
 こうするのがこの敗者オークションの礼儀とさえも言える。
 台の上で後ろ手に手錠をされ、商品然として置かれている彼女の股を開かせる。
 続いて、その内腿にマジックペンで文字を書く。
『一回百円』
 すぐに列ができる。
 一人ずつ順番に、彼女の中に発射する。
 そうして十時間近く経ったあたりでやっと並んでいた男達がいなくなる。
 生気を失った瞳の少女を抱きかかえ、落札者は去っていった。
551名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 17:29:53.89 ID:pJLWRyfO
以上です。駄文長文失礼しました
552名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 18:30:40.09 ID:ksGVBxYI
GJ
553名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 21:24:08.54 ID:63bErOgU
乙です
554名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 01:53:11.30 ID:l2IcqnWc
うおおお
古いほうのスレにもきてるー!
555 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/04/06(水) 04:05:00.53 ID:b0CPGxYW
GJです
556名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 18:48:46.46 ID:NdalV1Ip
GJ!
557名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 23:41:30.67 ID:zYdMILUS
いい世界観だなー
558名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 17:57:53.71 ID:mOsG8SI9
高名な魔法使いである男が率いる魔法少女の団体が
笑店よろしく全国を巡業してはトラブル解決する物語
メンバーの一番年上とリーダーの一番弟子を自称する魔法少女が、常に口論ばかりしている。

男「さて、岐阜の郡上八幡に着いた訳だが・・・」
魔法少女(紫)「はいはい!男さんいい一句思い付いた!」
男「・・・一応、聞くだけ聞こうか」
魔法少女(紫)「いつまでも 元気でいてね おばあちゃん」
魔法少女(緑)「誰がおばあちゃんよ!私まだ18歳!」
魔法少女(紫)「誰も魔法少女(緑)の事だって言ってないじゃん」
魔法少女(紫)「師匠〜おばあちゃんが14歳の私に怖い顔で睨んでくるよぅ〜」
魔法少女(緑)「ぐ、ぐぐぐ・・・!やっぱりあんた黒いわよ・・・」
魔法少女(水色)「エロいイケメン兄ちゃんいね〜かな〜・・・」

埋めついでに妄想してみた
559名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 20:08:48.75 ID:9FBIjcrY
次スレででてた話題だけれど、悪の魔法少女が正義の味方とやらに負けて陵辱されちゃうのもありなんじゃないのかと。

正義の味方といっても歪んだ正義感の持ち主みたいに描写すれば
「さあ、お仕置きはこれからだ」
とかいって陵辱してくれるよ。
560名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 21:23:55.26 ID:+TCpfxXQ
「その操、私に捧げなさい」

(魔法少女のパンツをむしり取り)
「これは記念です。私があなたの処女を奪った記念……。」
『貴様、ヴァージンハンター!処女狩人か!』
「そういう呼び方は好きじゃない。正義の味方と呼びなさい」

「おいしかったですよ。ごちそうさま」

「貴様!処女を護りたかったら俺のコレを口でイカせなさい!」

「パンツだ……パンツだ……俺のパンツだ!……パンツをよこせ!!」
561名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 22:09:10.19 ID:bkxI1ESY
この結果で作者さんたちを制約するつもりは全くなくて、なんとなく埋めネタ程度に聞いてみたいんだけど
苦痛系エロと快楽系エロどっちが好き?

ちなみに自分はどちらかといえば苦痛系が好き(快楽系は嫌いって事ではないです)
戦いに臨んでいるんだから、苦痛に対する覚悟を持っているはずの魔法少女たちが信じられない
加虐に心を折って泣き叫んでしまうのが好みです。
562名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 22:54:03.96 ID:M7EbgDwy
久しぶりにその話題出たな
自分は快楽
563名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 00:59:29.13 ID:7Z0SkzGu
苦痛かなあ
564名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 02:14:44.03 ID:8YBU7RFq
貫通でさえあればいいな。エロ次第であって女がどう反応しようがどっちでもいいや
565 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/04/08(金) 05:01:06.12 ID:oY5lxK/3
苦痛かなあ?
快楽堕ちも好きですがしっかり痛め付けて欲しいって部分はある
566名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 10:45:15.90 ID:oF8P8Mzv
好みで言えば快楽だな
でも針をぷっつんとかも好き
567名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 17:43:04.22 ID:Eq0r1lwq
「いひゃいのきもひいいよぉ」か

片目なマスコットのオーディンと契約する事でルーンを授かり、魔法を操る力を得た魔法少女(ヴァルキリー)とか有りだな
568名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 19:14:21.47 ID:6yBiqaGn
>>561
俺は快楽だな。強い正義の意志を持ってた娘が快楽を得る事しか考えられなくとか大好きです
569名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 20:54:20.71 ID:rSpkGbkn
苦痛かー


よし、魔法少女に海水を1mℓ注射しよう!
570名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 21:40:12.58 ID:UNhTvIaB
自分は快楽系ですね
苦痛系は見てるとなんか知らないけど辛い
571名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 22:13:10.63 ID:MnP9kp93
生意気な子には苦痛系
おとなしい子には快楽系
572名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 22:47:47.11 ID:Jf40+SFj
最初に苦痛。後で快楽
573名無しさん@ピンキー:2011/04/09(土) 01:39:15.54 ID:o03V+qb3
生意気な娘を快楽漬けにするのも捨てがたい
574名無しさん@ピンキー:2011/04/09(土) 03:05:21.50 ID:g4NvdSdH
どちらでもそこそこイケるクチだが「本気で嫌がっている」感じはやっぱ大切だと思う。
気持ち良くなってきちゃっても、モンスターとの性行為や妊娠への恐怖だけは終始ガチで。
エロアニメでよくある卑語淫語の連発は流石に勘弁というか食傷気味だ。
575名無しさん@ピンキー:2011/04/09(土) 03:55:41.37 ID:tM5JB5Xv
大人しくて素直で優しくて健気で、他人のために戦うような滅私的な子を、苦痛と恐怖で絶望色に染め上げるのもなかなか
576名無しさん@ピンキー:2011/04/09(土) 09:15:38.75 ID:Tpah4I4r
やっぱ快楽だな。最近苦痛も楽しめるようになったが、まだ抜けるレベルには達してない
577名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 00:07:08.55 ID:f4Y7Enjt
快楽系かな
戦いとか非日常で一気に堕とすのも悪くないが日常を交えてじわじわというのも好みです
578名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 11:46:41.26 ID:HeYE5Soq
快楽派ー
勝利フラグらしきものを立ててた筈の魔法少女側がそういう絡め手に負けてエロエロされるのがよいな
579名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 16:06:55.78 ID:nrb9fu1Y
苦痛系は快楽に行く前に入ってると好きだな
即快楽より、堕ちてる感が増してなお良し

>>567
亀だけど、なんでばれた
ちなみにそっちも好きだし女神の力使う子も好きだけど、針ぷっつんは太陽のルーンの子の印象が強い
580名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 18:13:44.40 ID:rYTDZuUh
せっかくだから俺も埋質問してみたい
魔法少女の定義ってなにか自分の中で決まってる?
俺は年齢中高学生、不思議な力を使える状態に変身するの二点なんだが
581名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 18:36:51.01 ID:nrb9fu1Y
何か不思議な力を使える少女全般かな
超能力は入れていいのか悩むけど、まあそこらはケースバイケース
マスコットの有無は問わない
衣装はありが前提だけど、着なくても力は使っていいと思う
582名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 18:52:06.63 ID:bwq6bsqs
>>580
リリカルなのはから入ったので変身するときハダカ・謎の小動物・技名を叫ぶ
この3つは譲れない
583名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 19:00:51.50 ID:uFuPvdnP
だがそれは大人に変身することしかできない連中を排除してはいないだろうか
584581:2011/04/11(月) 19:22:34.49 ID:tOd5x0Rb
戦うだけが魔法少女でもないしな。まあこのスレ的には戦うのが殆どだが
585名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 20:43:40.22 ID:3VQqQMz7
>>580
変身すること

年齢性別人種職種ファイトスタイル問わない
586名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 02:03:26.97 ID:DFlicb86
高校生くらいになると「魔法戦士」ってイメージが強くなるけど、まぁ問題はないか
変身しないのはCCさくら(飛翔で羽生えるけど)とか元祖なのはとか(PVで謎の変身してたけど)とか

魔法は必須だろうけど……セイントテールって魔法使ったっけ? ALL手品でもあれは魔法少女に見えるw

>>583
戦闘では大人に変身した魔法少女を陵辱して快感を覚え込ませ、
日常の子供モードで仲良くなったヒロインに「あのね……」と相談されて性の手ほどき、とかいいな
587名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 02:51:40.85 ID:nGUfEui7
まぁ、小中学生の方が魔法少女っぽいが高校生でもいけるかな
後は魔法が使えて本人が魔法少女っぽいと理解していれば魔法少女たる条件は満たしている
588名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 07:28:05.33 ID:cYNHh0LB
>>586
セイントテールは全部手品だな。何故か変身するけど一応アレも手品だったような?
確かに魔法少女っぽくは見えるけどw
あとさくらは、一応変身してるじゃないか。親友の趣味であり、ただの着替えとも言うけど
589名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 08:17:02.40 ID:S5Crw36+
40歳でも80歳でも見た目が若かったらおk

男でも男の娘ならおk
590名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 11:59:38.33 ID:DdusJI3z
魔法少女禁止法が制定された世界で、
禁止法下で活動していたセイントテールが捕まって、
過酷な尋問&拷問&陵辱の末、全部手品だと自白。
現在は精神療養施設にて静養中――……。

なんて設定の小説もあるから、色々と妄想が膨らむなぁ。
591名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 12:04:15.58 ID:Bc1uZ8cP
その欲望、素晴らしい!
まあ俺も似たようなもんだな。
それまでは積み重ねた経験からの余裕で不敵な表情してたロリババアが、
油断とか愛する孫を人質にとられたかで触手に絡みつかれて、凹凸のないボディに
媚薬を塗りたくられて欲情して、幼い外見に相応しい泣きはらした顔するとか最高

男の娘とかも最後の砦として拒否して嫌悪してたんだが、女装魔法少年もの読んでしまいそのエロさに抵抗を感じなくなったよ。
流石にオカズにして抜くのまでは踏みとどまってるけど
592名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 21:18:09.87 ID:pU8/Z9JM
男の娘は、TSスレという隔離スレがあるのに、あえてこのスレに投下するなら
それ相応の判断の元した上で行ってほしいものだ
593名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 21:43:10.85 ID:QvNEmKo+
TSと男の娘は別だろ
とはいえ好みが激しく分かれる物なのはわかる
594名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 22:07:24.46 ID:S5Crw36+
注意書きが絶対に必要なジャンル
595名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 22:14:32.52 ID:CoW3OPzM
注意書き見た瞬間NGIDに放り込むわ
596名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 00:15:04.05 ID:0k0dvEc3
男の娘スレもTSスレも存在するからな
それを他の場所でやるなら、注意書きは絶対に必要。それさえあれば、まあ文句は出ないだろう
597名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 00:27:28.61 ID:pkAp6q6N
自分がTSしたと思いこんでるキャラ、って場合でもやっぱ注意書き入れるべき?
まあこれ聞いちゃった時点でこのスレの住人が忘れる頃までネタ温存しとくことになるんだけどさ
598名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 00:39:12.10 ID:6PhfLRfT
したと思い込んでるって
そんな事実は皆無なのに転生でもしたと思い込んでるガチ邪気眼キャラけ?
ガチ邪気眼魔法少女とかキレキレだなw
599名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 00:40:00.16 ID:0k0dvEc3
>>597
そりゃ、なんで注意書きが推奨されるのかという理由を考えれば、入れるべきだと思う
短編で、一回の投稿で真相発覚まで描くなら別だけど
600名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 00:50:51.25 ID:pkAp6q6N
>>598
いや、残念ながら変身サポートのマスコットに騙されてる系
狐型マスコットに騙される、偽物の記憶を植え付けられるのが変身できるようになるための対価
自分本当は男だから女の子に手を出そうとするのも当然で逆に男はからかってやれって方針
それが実は騙されてるだけで今まで自分のやってた事にうわあああってなるのは元厨二病を思い出すのに近いかも

>>599
言われてみれば当然だったありがとう。タイムリーな話題だったからつい焦ってレスしてた申し訳ない
601名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 15:43:06.01 ID:BFPS2ETb
今更ながらエンジェルメイトの感想だが、アクアさんからはISのセシリアと同じようなちょろい匂いがするな
602名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 23:46:34.31 ID:zDG3GD80
ちょろい匂いとは魔法少女にちょろちょろしーしーさせる匂いの事ですねわかります
603名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 03:36:49.90 ID:RHoUWL+k
ちょろ可愛いキャラも可愛い女の子おしっこもどっちも大好き!!
604名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 09:02:42.67 ID:Qsr9Jujx
ヒロインの魔法少女をおびき寄せるのに
親友を人質に取りたいんだが
人質の扱いってどのレベルがいいかな。
軽度〜重度まであるだろうけど深刻に壊しちゃうと問題かも知れないし、
一般人だから手加減しないとすぐダメになっちゃうし。

かろうじて喋れるぐらいの挿入無し触手お触り快楽漬けって萌える?
605名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 09:10:30.90 ID:1EqGu3y3
>>604が考える話の展開に合わせて、度合いを決めればいいじゃない。
人に聞くことじゃなくね?w
606名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 09:38:06.86 ID:1x7OaDEM
>>604
お主が一番萌えてたぎっちゃう展開にすれば捗るぜ

ちなみに挿入なし快楽責めが好きかどうかは、それはそれで好きだ
607名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 10:37:08.78 ID:jsEzLLkK
>>604
最後、萌えまくりです。それで頼みます。
608名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 22:51:16.89 ID:QX9cs4tE
デビルガンダムの生体ユニットってあったじゃないか。あんな感じでいこうぜ。
人質の態度も気になるな。
609名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 23:00:32.06 ID:Ve1kA0dB
A「いやぁー・・・!お願い!たっ、たすけてぇー!」

B「だ・・・駄目よっ!こっこんな奴の言うこと聞いちゃ・・・くうっ!」

紳士諸兄はどちら人質にグッとくる派?
610名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 07:08:26.12 ID:oF+svjte
>>609
キャラによる
脅えきって助けを求める方が映えるキャラと
自分なんて気にしないでって言う方が良いキャラが居るし
611名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 08:49:45.55 ID:f9jzFLiY
>>609
だんぜんB
612名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 08:57:31.63 ID:1LvS1RY/
Bが屈伏してAになる
Bの度合いが強けれは強いほど振り幅になってAが引き立つ
613名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 13:56:42.27 ID:7Fyy1kSE
どちらかというとA派だけど怯えきって震える声ならなお良し
叫ばれるより小さめの声で懇願される方が好きだ
614名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 18:01:23.94 ID:sFbUz03i
>>604
むしろ挿入無しの方が好き
615名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 22:22:12.83 ID:L/FZQJKq
>>604
挿入無し、陥落一歩手前まで蕩けされて
最終的に主人公が済し崩しにセックル…なシチュが好き
616名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 23:55:56.04 ID:hDuqQOpK
貫通してオブジェを作りたい。リング状の触手がずっとグルグル周り続けるような
617名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 06:35:15.81 ID:vckVYPE0
>604
男キャラって微妙に使いどころ難しいよな。特に味方。
一歩間違えば秋俊やらあいどのー!まいどのー!に…。
618名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 18:54:15.33 ID:OP3KKKeM
いまだに あいー あいー あいー あいー あいー はトラウマ
エロゲーフルボイス系のエロシーンで男をしゃべらんようにしてるか地の文にセリフ入れるメーカーは聡明だわ。
619名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 10:00:56.85 ID:iqtSB8xa
>>あいー

男が精神崩壊でもするんか?
620名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 10:55:27.46 ID:hLreHyaK
>>619
OVA版魔法少女アイの秋俊の陵辱シーンでの叫び連発がうるさかったって事だと思う
621名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 11:16:57.81 ID:0VjRZE7l
魔法少女アイって作品について、タイトルとヒロインの外見と3でやらかしたという噂しか知らない俺でも
なんとなく想像がついたぞ>あいー

いや、3でやらかしたという噂のせいで、魔法少女アイって作品にネガティブなイメージがついてたから
真っ先に連想できたのかも知れんがw
622名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 13:43:31.70 ID:sZl7Rc12
壱と弐は面白いのよ
623名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 22:08:54.98 ID:PHsi4fRj
>>620
同じ作画監督の姫騎士リリア6でも輪姦シーンで輪姦してる男(ヤッターマンの敵役風)が
次々とアップでイキ顔を見せるという謎の演出があって萎えた。
624名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 06:12:29.90 ID:ONTu6lUD
俺は好きだなそういうの
男の子で
625名無しさん@ピンキー:2011/04/20(水) 01:21:43.54 ID:fhzWTchW
エロゲなら魔法少女アルテミナに期待
デルタだし良さげ
626名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 12:44:38.73 ID:FOwvIXfj
メタモルファンタジー
627名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 21:29:18.78 ID:AArpik41
>>604
触手レイプするのも良いが
せっかくなので石像などに加工してオブジェとして主人公にみせたり
改造などで悪役にしたてあげたり
魔獣に吸収させてパワーアップさせたりとか
取り返しの使えない状態に陥るのが見たい
亀レスでごめん
つうかまだ16娘ちゃんが生きてたの知らんかった
628名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 00:44:15.51 ID:Fas/hmK9
北方軍集団だの南方軍集団だの、モロにww2だな。
魔族は枢軸側に居たのか
629末路の人:2011/04/23(土) 00:45:45.99 ID:I8HCBrj7
以前、埋めネタの末路ものを投下していたものです。
このスレがなかなか落ちないようなので埋めネタを投下させていただきます。
630名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 00:47:15.90 ID:I8HCBrj7
夜空を駆ける二筋の光。
青の光と赤の光は交差するようにぶつかり、光の粒を弾けさせながら螺旋のような光跡を空に刻んでいく。
そして一際激しくぶつかるとあたりは眩い光に包まれた。
光の中心、そこには2人の少女の姿が見えた。
片方の少女の手から生えた長い爪を振り下ろそうとしたのを、もう一方の少女が白い杖で防いでいる。
「結城さん! あなたが魔族だったなんて!」
白い杖を手にした少女が、目の前の女に向けて叫ぶ。
彼女の名は十六夜 寧音(いざよい ねね)。魔法少女ネネとして人の世を乱す魔族と戦う女の子であった。
「あたしもビックリよ。まさか学級委員サマが魔法少女だったなんてね」
ネネに向けてケラケラと笑い声を上げる女。
何も纏っていない褐色の裸体、そして背中から生えた硬い黒い翼と先が鋭く尖った尻尾が目つその姿は
魔族のものであった。
黒い文様が施された頬、その上で金色に光る瞳はネネのことを舌なめずりするように見つめている。
彼女の名は結城 ひのか。寧音が人間界でのカモフラージュのために転入した女子校のクラスメイトだった。
真面目で明るく学級委員を務めていた寧音。それに対し、ひのかはいわゆる不良という存在で寧音のことを
疎ましく思っており、度々教室で衝突する事があった。
そして今宵、寧音は偶然にひのかがその擬態を解き魔族へと変化するのを目撃してしまった。
魔族に変化したひのかは寧音の姿を目にすると、一直線に襲い掛かってきたため寧音も魔法少女へ
変身せざるを得なかった。
互いに驚いた二人であったが、決して相容れない存在である相手を打ち倒すべく激しい戦いを繰り広げていた。

「あうぅうううぅぅっっ!!」
轟音と共にネネの悲鳴が響き渡る。
ひのかの一撃を腹に喰らい、吹き飛ばされた彼女はビルの壁に叩き付けられた。
土煙がその姿を覆い隠していく。
「アハハ、あんたももう終わりね。さぁて、学級委員サマ、そして魔法少女なんていう憎たらしいあんたを
これからどうしてくれようかしら」
ネネに対してひのかは優位を確信していた。
やがて土煙が晴れると半ばガレキに埋もれたネネの姿が露わになる。
傷だらけの身体、変身で金色に光る長い髪もくすんでしまっている。
「ぁう……ま、負け……ません」
だが、彼女はロッドを支えにしてふらつきながらも立ち上がる。
「なにっ!?」
「……結城さん……わたしは……み、みんなを守るために、あなたには負けられないんですっ!」
ネネが叫ぶと共に、全身から振り絞るようにして集めた魔力がそのロッドの先端に注がれていく。
驚くひのかに、力いっぱい振った杖から巨大な魔力弾が放たれ魔族の身体は一瞬にして飲み込まれた。

痛む身体を何とか動かして、ネネは地面に落ち倒れたひのかに歩み寄る。
「痛いぃっ、痛いよぉ」
ひのかはかろうじて生きていたが、魔族の象徴である羽根や尻尾はぼろぼろになり変身状態も半ば解けて
顔立ちもギャルメイクをした学生のものに戻っていた。
「痛いぃっ、し、死にたくないよぉ。十六夜さん、助けてよぉ」
傍らに立つネネにぶるぶると震える腕が伸ばされる。
憎むべき魔族、だが決して仲が良いとは言えなかったとはいえクラスメイトである彼女の死に行く姿は
ネネの心を切り裂いていく。
「結城さん……」
だがもうどうする事も出来ない。ただネネはひのかが安らかに死に臨める様にしゃがみ込んでその伸ばされた手を
両手で包み込もうとした。
631十六夜寧音の末路:2011/04/23(土) 00:48:14.71 ID:I8HCBrj7
ザジュュッッ!
「えっ!?」
次の瞬間、ひのかの手の指から伸びた黒い爪がネネの胸を貫いた。
傷口から血がどくどくと溢れ出し、純白のコスチュームを穢していく。
「ぇぁ……あぁ……あっ……う、うぶぅっっ!!」
ネネには何が起きたか分からなかった。
ただ口をパクパクさせて必死に息を整えようとしたが、喉元からせり上がった血が口からも吐き出される。
強烈な痛みと激しい悪寒、ネネの傷から血が失われるのと共に魔法少女の魔力もひのかが奪い取っていく。
立っていられなくなりガクンと膝をつくネネ。握り締める力も失われその手から杖が取り落とされた。
「無様ね、魔法少女サマ」
ネネから魔力を奪い取ったひのかの身体は修復され、再び魔族としての姿を取り戻した。
立て膝をついたネネとは逆に立ち上がると、彼女の胸を抉った爪を抜き出す。
「ぇあ……うぅぁ……あ゛あ゛っ」
胸の傷を塞ぐ爪が抜かれ、ネネの血はより一層激しく流れ出て彼女を濡らしていく。
ひのかはネネの顎を掴み顔を上に上げさせる。
血を抜かれ蒼白になったネネの顔、血を溢れさせる口からは言葉を紡ぐ事が出来ない。
だがその瞳にはまだ屈しようとしない決意の光が見て取れた。
「あら、まだ負けたつもりじゃないのね?魔法少女サマがこれくらいじゃ死なないでしょうし
……ううん、殺してあげない。あんたが泣き叫んで許しを願っても殺してあげない。
たっぷりと楽しみましょうね…………ネネちゃん」
その言葉を耳にし、ネネの意識はゆっくりと闇に落ちていった。


「ネネちゃん、元気ぃ?」
赤黒い肉の壁に覆われた牢獄、空間を切り裂くような黒い筋が現れ、押し広げるようにぽっかりと開いた
隙間からひのかが足を踏み入れて、囚われの少女に呼びかける。
肉の壁に手足を半ば埋め込まれ拘束されているのはネネであった。
魔族に敗北した魔法少女はこの牢獄に捕らえられ、終わりのない壮絶な責め苦を受け続けていた。
異物が入った事のない膣穴は太い触手を何本も捻じ込まれて、子宮が埋め尽くされるような量の精液を
繰り返し流し込まれた。
アナルや口、それだけではなく尿道や臍穴まで触手を突きこまれて全身余すところなく精液塗れにされ
その残滓は今も肌や金色の髪を汚している。
頭を項垂れて力を失った身体からは生気を感じられずに死んでしまったようにも見えるが、乳房の僅かな
動きがその身体にまだ魂があることを表していた。
632十六夜寧音の末路:2011/04/23(土) 00:49:47.23 ID:I8HCBrj7
「起きなさいよっ!」
ひのかはつかつかと歩み寄ると、ネネの髪を掴んで持ち上げる。
「……あぁ……ぅぁ…………も、もぅ……ゆるぃ……てぇ……」
「ふふ、魔法少女の仮面がはがれてだいぶ素直になったね」
揺さぶられたネネが漏らしたのは魔法少女とは思えない屈服の言葉だった。
あまりにも激しい陵辱にもうネネの心は折れてしまったのだ。
希望と使命に燃えていた彼女の精神は絶望と恐怖に覆い尽くされ、魔法少女としての誇りも全て失った。
今の彼女は強大な力に怯える無力な少女でしかなかった。
「ねぇ、知っていた? ネネちゃんの前に15人の魔法少女が人間界にいたんだって。
でもその全員が魔族に負けて犯し殺されたそうよ」
喜々と話すひのかは掠れた息を漏らすネネの返事を待つことなく続ける。
「ネネちゃんが負けたから次の17人目の魔法少女が活躍しているみたいだけど、ちょっと遠いところで戦っていて
こっちの地方には来れないみたいだからネネちゃんやあたしが暮らしていた街はあたしの好き勝手に出来るの」
「ひぃぅ!?」
突然ネネの耳元の肉壁から触手が伸びて、彼女の両耳そして顔の上半分を覆っていく。
おぞましい感触、そして視界が閉ざされた事で怯えた声を漏らす。
「捕まえてからネネちゃんがここで泣き叫んでいる間、あの街でどんな事があったか教えてあげる」
そう言うとネネの閉ざされた視界に風景が浮かび、耳を包んだ触手から音が聞こえる。
そこは彼女が暮らしていた街の様子であった。


街を守る魔法少女を捕らえ、街全体を結界で覆い自由に出入り出来ないようにした上でひのかはその姿を人間の前に現した。
自分は魔族であること、この街を支配下に置いた事を周りにいる人間だけではなくテレパシーで街全体の人間に告げた。
もちろん誰も信じなかったが、駅前の広場にいた人間を魔法で皆殺しにし高層ビルを1棟瞬時に消滅させると
驚愕と恐怖で人々を支配させる事が出来た。
下準備が出来たところでひのかは告げた。
「この街の男どもに命令。今から知らせる女どもを犯しなさい、たっぷり犯したら殺しちゃってもいいわよ」
同時に多くの女の顔が街全体の人間の脳裏に映し出される。
「えっ!? あぁ、そんなぁ……」
ネネの頭の中にも現れたその顔は彼女のクラスメイト、そして担任の教師のものであった。
「こいつらはあたしに歯向かう魔法少女の同級生と担任、囮として使うから魔法少女が現れたらあたしに知らせる事。
もしこいつらを匿ったりしたらすぐあたしが殺しに行くからね」
魔法少女と告げたところで、制服姿の寧音が映し出される。
「さぁ、魔法少女サマが現れるまでたっぷり奴らを犯しなさいっ!」
既に捕らえ、決して来ないネネの誘き出す餌という名目で男たちに告げたひのか。
恐怖、それだけではなく魔族に支配され狂気に捉えられた男たちは一斉に狩りを始めた。

「ひぃ、ひどいぃ……こんなの酷いよぉ……」
「こんな酷い目に会っても魔法少女サマは助けに来てくれなかったんだから酷いわよねぇ」
触手の隙間からネネの耳に言葉を吹き込むひのか。
ネネは自分のせいでクラスメイトたちが恐るべき目に会わされる光景にガクガクと身体を震わせていた。
633十六夜寧音の末路:2011/04/23(土) 00:50:58.55 ID:I8HCBrj7
寧音の担任教師は20代後半でまだ独身だが、その美貌とスタイルの良さ、そして教え子思いのその心から生徒たちの
憧れと親しみを受けていた。
彼女はこの絶望的な状況でも、学生時代に修練した剣道の技で教え子たちを守ろうと学校の中で木刀を振るって
暴徒と化した男たちと戦い続けていた。
放課後という事もあって生徒の数が少なかった事もあり、何人かはなんとか逃がす事が出来た。
そしてまだ校舎に残っている自分のクラスの生徒を捜そうと歩みだした瞬間
「っ!?」
人の気配を察して木刀を握り締めて振り返った。
「きゃぁっ!」
「あっ、ご、ごめんなさいっ!」
背後にいたのは他のクラスの女子生徒であった。
女教師は慌てて木刀を下ろして謝罪する。
「ごめんなさい。わたしたちのせいで迷惑をかけちゃって」
「ううん、いいんです先生」
校舎が修羅場と化してしまったのにもかかわらず、変わらずに接してくれる生徒の姿に少しだけ肩の荷を降ろし
張り詰めた心をホッとさせる。
そうして油断した彼女は女子生徒の手にスタンガンが握られていることに気付くのが遅れた。
バチィッ!
目の前で火花が散り、真っ白になる視界の中で女教師の意識は薄れていく。
「男どもって魔族様はおっしゃっていたけど、女が犯しちゃダメとはおっしゃていなかったわよね」
笑いながらそう口にする教え子の姿を最後に彼女の意識は途絶えた。

「むぎゅぅう゛う゛う゛う゛ぅぅぅう゛う゛ぅぅぅっっっ!!!」
縄で縛り付けられ、ガムテープで口をふさがれた中で精一杯の声をあげて女教師は悶え苦しむ。
スーツが引き剥がされ、露わになった果実のようなた乳房の頂点の乳首に火のついた煙草を押し当てられたのだ。
「あはは、そんなにエロ乳首を勃起させるからだよ先生」
かつて彼女に喫煙を見つかり処分を受けた生徒がケラケラと笑う。
「先輩ぃ、次どれ入れます?」
スタンガンを女教師に浴びせた少女が煙草を吸う少女に話しかける。
「もう全部試したのか?」
「ええ、先輩が持ってきたのは全部」
女教師の股間。白い下着が剥ぎ取られ露わになった膣穴に禍々しいピンク色のバイブが突き込まれていた。
年頃の女性である彼女には相応の性的な経験があったが、そのバイブはあまりにも太過ぎた。
彼女の足の周りには他にも既に使われた幾つものバイブやローターが転がっていた。
「今入れてるピンクが一番太いからよぉ、他には……おっ!?」
辺りを見渡す煙草少女の顔が1点に止まる。
「おい、それ入れろ」
「えっ!? いいですねこれ。そろそろこのおばさんにも飽きたし壊しちゃいましょうか」
少女が手にしたものをみて、女教師は恐れおののいて首を振り乱す。
「おら、動くなっ!」
だがあっという間に他の少女らに押さえ付けられる。
そしてその股間に少女が手に取ったもの、彼女が振るっていた木刀が伸ばされていく。
太いバイブを抜き取られ、淫らに愛液に濡れて光る膣穴に樫の木で出来た武骨な木刀な捻じ込まれた。
「ムギャヤア゛ア゛ァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァア゛ア゛ア゛ァァァッッッ!!!」
身体を仰け反らせて悲鳴を上げ続ける女教師
(痛い痛いいたいイタイィッ! 十六夜さん、助けてぇええぇぇえええぇぇっっ!!)
彼女は声に出来ずに心の中で寧音に助けを求め続ける。
634十六夜寧音の末路:2011/04/23(土) 00:52:36.38 ID:I8HCBrj7
「やめてぇええぇぇえぇぇっっ!!」
「痛い、痛いよぉ! 痛いぃいぃいぃぃっっ!!」
放課後に街中で寄り道をしていた少女たちはカラオケボックスに逃げ込むが、暴徒は扉をぶち破って襲い掛かる。
「けへへ、魔法少女サマに救いを求めな」
「恨むんなら寧音ちゃんを恨むんだな。同じクラスになったばっかりにかわいそうになぁ!」
男たちは少女の処女を散らし、欲望のまま彼女たちを嬲っていく。
「助けてぇ、助けて十六夜さんっ!」
「早くっ! 早く十六夜さん来てよぉ! 痛いよぉ、痛いよぉっ!」
「おらおらその調子だ。さてこの人数、魔法少女サマが来るまでお前ら持つかな」
廊下までぎっしりと埋め尽くした男どものぎらついた目が泣き叫ぶ少女たちを見つめていた。

寧音とクラスの席が隣で親友でもあった少女は、担任教師に助け出されて何とか学校から脱け出し
家に逃げ込むことが出来た。
しかし彼女にとってそこはもう安息の地ではなかった。
「何でお兄ちゃん、やめてぇ、やめてぇっ!」
目を血走らせた兄が彼女の足を払って転がす。
ビリッとスカートを引き裂くと、パンツごと肉棒を妹の膣に捻じ込んだ。
「助けてぇぇえぇっ! お母さん、助けてぇえぇっ!」
救いを求めるがもうこの家には野獣のような兄を止めるものは誰もいない。
「助けてえぇぇええぇぇっっ!! 寧音ちゃん助けてえぇぇぇえぇっ!」
兄に犯され絶望に塗り潰されていく中で、彼女は親友に助けを求め続けた。


「いぁ……ぃっ!……ひぃぁ……あぁ……いやぁ……ぅぁ……」
あまりにも惨たらしい光景を延々と見せつけられ続けるネネ。
戦いの中で少しだけ心を落ち着けられた学び舎での時間。
その時間を共に過ごせたクラスメイトたちが自分に救いを求め続けながら犯し嬲られていく光景に
ネネは掠れた声を漏らす事しか出来なかった。
「どう、ネネちゃん。楽しんでいるかしら?」
「お、お願い……もうやめてぇ……わたしはどうなってもいいから、みんなに酷いことしないでぇ」
触手の隙間から涙を流しながら、無力な魔法少女は魔族に哀願する。
「これは過去の光景って言ったでしょ。あいつらはとっくに犯し殺されたわ。街全体何千人もの男どもが
ほんの30人足らずに襲い掛かったんだから」
「そ、そんなぁ……」
「みんなネネちゃんに泣き叫びながら救いを求めてたわ。犯し殺されるその瞬間まで魔法少女サマが助けに
来てくれる事を願っていたのに、とうの魔法少女サマはここで触手相手に喘いでいたんだから可哀相ねぇ」
「……わ、わたし……わたしは……」
既に失った魔法少女としての誇り、そして友を全て失い十六夜寧音としての存在もネネの中で音を立てて崩れていく。
「優しくて無力なネネちゃんが少しでもみんなの気持ちが分かるように、ネネちゃんと犯されていた時のみんなの
感覚を全部繋いであげる」
「えっ、ど、どういう……ひぃぅっ!」
ひのかの声に戸惑いの返事をするネネの耳の穴に触手が入り込んでいく。
そしてその先から出た瘴気が彼女の脳髄を満たしていく。
次の瞬間、途方もない衝撃が彼女に注ぎ込まれた。

「い゛やゃぁあ゛あ゛ぁあ゛あ゛ぁぁあ゛あ゛ぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっっっ!!!」
ネネの脳髄が過去犯されていたクラスメイトたちの脳髄と直接結ばれる。
彼女たちの絶望の心の嘆き、そして信じられない凌辱の嵐がネネに襲い掛かった。
何十本ものペニスがアナル、膣穴、口に突きこまれて、子宮が膨れ上がり、胃が白濁液に満たされるほどの精液を注ぎ込まれる。
「ひぎゅう゛あ゛あ゛ぁぁぁあ゛゛あぁぁぁあ゛あ゛あ゛ぁぁぁっっっ!!! ぎゃぁぁあ゛あ゛あ゛あぁぁっっ!!」
顎を限界まで上げて、背骨が折れんばかりに身体を仰け反らせる。
汗が肌を覆い尽くすほどドッと吹き出て、尿や愛液の区別も出来ない液体が股間から溢れ出て床に水溜りを作っていく。
635十六夜寧音の末路 これでラストです
全身の神経が苦痛、そして凄まじい快楽の炎で燃え上がりネネの脳髄を焼き尽くしていく。
「あ゛あ゛ぇぇあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛えぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっっっ!!!」
口からは濁った悲鳴とともに涎が吹き出て、首筋を汚していく。
「おねがぁっ……やめ、ぎぇえ゛え゛ぁぁあ゛あ゛あ゛ぁぁぁあ゛あ゛ぁぁあ゛ぁぁぁっっっ!!!」
裂けんばかりにペニスがねじ込まれた膣穴に、木刀を突き込まれた衝撃を感じ悶絶するネネ。
「ゆるじぃっ、ゆるじでぇぇええぇぇぇっっっ!!!」
ネネにはもう少女たちと同様にただ救いを求める事しか出来ない。そして凌辱者がその願いに応える事がないのも同じであった。
「あら、まだまだよ。みんなも1日は耐えたんだから」
「むりい゛い゛ぃぃい゛い゛い゛い゛ぃぃっっ!! もうやべでぇえ゛え゛ぇぇぇえ゛え゛ぇぇっっ!!」
もはや1分1秒も自分には耐える事が出来るとは思えなかった。
ただ泣き叫び、ネネは哀願を続ける。

身体はガクガクと痙攣を続け、快楽と苦痛の狭間に悶え続けていた。
人間ならとっくに止まっているであろう心臓は魔法少女の強靭な耐久力のせいでショックに耐えることが出来てしまっている。
「ぎぃえ゛え゛ぇえ゛あ゛あ゛ぁぁぁあ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁあ゛あ゛ぁぁぁッッッ!!!」
(死なせてぇっ! もう無理、こんなの嫌よぉっ! 死なせてぇええぇぇっっ!!)
抗う気力を完全に失い安息を求めて死を願うネネ。
途方もない快楽に焼かれた脳髄がおかしな神経信号を出し、彼女の乳首から母乳があふれ出す。
「あはは、ネネちゃん妊娠したの?」
「に、にんしん、にんしんなんていやあ゛ぁぁぁあ゛あ゛あ゛ぁぁあ゛あ゛あ゛ぁぁっっ!!」
ひのかの声に、もはや現実と幻想の区別が出来なくなったネネは妊娠の恐怖に怯えた悲鳴をあげる。
今の彼女は数え切れない男に犯され、子宮に溢れんばかりの精液を流し込まれる感覚を感じ続けているのだ。
(コワサレル、このままじゃわたし壊されるっ! 誰か助けてっ! 次の魔法少女でも誰でもいいから助けてぇええぇぇっっ!!)
「もうむり゛ぃぃい゛い゛ぃぃっっ!! ゆるじでぇ、もうゆるじでぇえ゛え゛ぇぇぇぇっっい゛っ!!!」
「そう、もう無理なの? じゃあネネちゃん、魔法少女やめる?」
「やべまずぅううぅぅっっ!! やめるがらぁあ゛あ゛あ゛ぁぁあ゛あ゛ぁぁっっ!! もうゆるじでぇぇぇえ゛゛ええ゛ぇぇ!!」
完全に魔族に屈服したネネが絶叫した瞬間、彼女の身体が光の粒に覆われていく。
変身解除、身体を戦う形に変えていた魔法が解けて魔法少女ネネとしての姿が失われていく。
同時にひのかが手足の拘束と目や耳を覆う触手を外すと、ネネは力なく床に倒れこんだ。

髪の色の金髪から黒髪に変わり、うつ伏せになって小刻みに震え続ける寧音。
ひのかが髪を掴んで身体ごと持ち上げる。
「あぁ……あがぁっ……うぁっ……ぁ……っ……」
白目を剥き、涎をだらだらと零れ落とし続ける無惨な姿だが、寧音はまだ生きていた。
「魔法少女ネネにもう変身出来ないだろうから、あんたは用無し」
ひのかの前にいるのは凄まじい陵辱の衝撃で意識を失ったただの女子校生、十六夜寧音だった。
「ちゃんと街に帰してあげるよ、学級委員サマ」
寧音の身体を腕で抱えると入ってきた時と同じ空間の裂け目に足を向けるひのか。
「ただ、狂った男どもが学級委員サマを放って置いてくれるかどうかは知らないけどねぇ」
そう漏らした声は寧音の耳に届く事はなかった。