前スレ
>>489 + +
「あ、あの、メイさん…」
「うふふっ、もう何回目ですか?
それなのにこんなに一杯出るんですね。それに、すっごく可愛かったですよ今のネギ先生」
「え、あの、あううっ…」
ごくんと喉を鳴らし、下から見上げて無邪気なぐらいににっこり笑う愛衣に、
荒い息を吐いて、
自分の唇の端から溢れた紳士らしからぬ一筋の滴にも気付かぬネギはただただ恐縮するばかり。
てろんと柔らかく垂れ下がった所を又愛衣の口で一呑みにされ、ネギはうめき声を堪えるので精一杯だ。
「ふふっ、ネギ先生、私の口の中でネギ先生の可愛いおち○ちんが段々大きくなってまーす。
ん、んむっ、んふふっ」
ネギの呻き声を聞きながらちゅぷちゅぷと口を動かしていた愛衣だったが、
その内、唇からぶるんとこぼれ出たものは勢いよく天を突いていた。
愛衣はその幹の真ん中を捕まえて、手首の上下を始める。
「ああっ、メ、メイさんっ」
「やっぱりこうするのも気持ちいいんですねネギ先生。
このやり方だったら、ネギ先生」
既に愛衣の唾液でぬらぬらと濡れ光っている所に愛衣の柔らかな掌でそうされて、
今までの回数と気合いで辛うじて堪えていたネギだったが、
そう言いながら上目遣いにふふっと微笑まれて、ネギの顔はかああっと熱くなる。
+ +
愛衣に促されるまま、
ネギは床に仰向けに横たわった愛衣の上に覆い被さる様な形になっていた。
「あんなに力強い拳を打つのに、綺麗な手」
そんなネギの手を取った愛衣はうっとりと褒め称える。
「私の恥ずかしい所も、気持ち良くして下さい」
「は、はい」
>>2 そう言われても、とちょっとだけ思ったネギだったが、
その後の愛衣のナビは的確だった。
「見えてますか?」
「はい、あの、綺麗なピンク色で、ぬるぬるして…」
「それは、私の体が女性として興奮しているから、男性を迎え入れる肉体的な準備なんです」
「この、小さな…」
「あ、あんっ」
「愛衣さん?」
「うふふっ、目敏いですねネギ先生。
そこが、一番気持ちいい所。気持ちよくって敏感過ぎるからやたらと触ると痛いんです。
でも、ネギ先生の指は気持ちいい」
「ホント、最初のクリ責めで今の声って、末恐ろしいって言うかなんて言うか…」
ブラックサンタの胸元とミニスカに手を突っ込んだまま
ほへーっと床に座り込んでいた萌がそう言ってはあっと嘆息した。
「だから、最初は周り…あ、あっ、そう、そうですあんっ」
太股からもう少し内側の、
艶やかに黒々とした様はネギから見てすっかりお姉さんだが
さらりと綺麗にまとまった毛並みの辺りをその指で繊細に解きほぐし、段々と内側に迫っていく。
スタートは導いてもそこから早く着実にツボを押さえるのがネギの十八番だと聞いた事はあっても、
この場面で身をもって味わうとは、愛衣は噂に聞いていた天才少年の底力をに改めて畏怖すら覚えた。
「はああんっ!!」
そして、既に十分、ぷっくりと膨らみ熱を帯びた一点に指を伸ばしたタイミングも
愛衣の心身が膨らんだジャストタイミングで強すぎず弱すぎず、
愛衣の背中がバタンと跳ねて白い喉から激しい声が漏れる。
「ネ、ギ、先生?」
「は、はいっ」
解かれて柔らかく伸びた髪の毛を無造作に垂らし、
持ち前の器用さと集中力を傾けていたネギも、
愛衣の漏らす声がネギの中の雄としての何かを刺激している事は気付かずにはいられない。
>>3 「もう、ああっ、お願い、ネギ先生、ネギ先生の、ここ、私のここにっ」
「え、えっと…」
愛衣の切羽詰まった叫びに、ネギは少しおろおろとする。
それを見た愛衣は、更に直接的なお願い、指導に突っ走る。
その示唆、表現たるや、ちょっと冷静になれば座布団で窒息死に十分なものだった。
「あ、あんっ!」
「んんっ!!」
裂く様な痛みが突き抜けたその瞬間、愛衣はぎゅーっとネギを抱き締めていた。
ずりゅっと熱く柔らかくとろける様な感触の中を突き抜けたネギにとって、
それは十分にトドメとして機能する。
後は只、ぎゅーっと抱き合った腕の力を緩め、
共に荒い息を吐いて互いの汗みずくの温もりを確かめ合うばかりだった。
「血?メイさん?」
ようやっと、柔らかくなった自身の一部を愛衣の中から抜きとり、
そこでようやく愛衣の白い太股に残る痕跡を見てネギが尋ねた。
「女性の中には、初めてだと引っ掛かる所があるんです。
ちょっと、いや、結構痛かったりするんですけどね」
にっこり笑う愛衣に、ネギの方が辛そうな顔をする。
そんなネギを愛衣の左腕が絡め取って緩く抱き、
愛衣の右手は、ネギの後ろ髪を優しく撫でていた。
優しく微笑む愛衣の仕草を、ネギも又、まどろむ様に受け容れる。
目と目が合い、どちらともなく軽く唇を合わせる。
どちらともなくゆるゆると身を起こして、ネギはぺたんと座り込んだ。
細切れですいませんが第五話投下、終了です。
次回で恐らく最終回です。
年内に終了出来るか微妙ですが今回はここまでです。続きは折を見て。
ok
それでは第六話最終回、投下行きます。
>>4 + +
「ひゃっ!?」
「ネーギ先生、ふふっ」
剥き出しの肩にふにっと柔らかな感触を感じた。と、思ったら、
ぬるりとくすぐったくなった耳に萌のくすぐったい声と言うか息と言うかが流れ込む。
「凄いんですねーネギ先生。
メイなんてほとんどKOじゃないですか一体どんなお子ちゃま先生なんですかネギ先生。
やっぱりモテモテ天才少年は違いますねー」
「あうぅ…」
きゅっとネギの背中から胸の側に回した腕に力を込められ、
背中で潰れる感触が改めてネギの頬を赤くする。
その腕を緩めた萌はするりとネギの前に回り込み、
座り込んだままのネギの顔をにこにこと覗き込む。
果たして、萌は既に生まれたままの姿でネギの眼前に登場していた。
「ふふふっ、どうですかネギ先生?メイの方がいいですか?」
「いえ、そんな事は…萌さんは萌さん、とても綺麗です」
「有り難う」
ネギの言葉に、萌はにっこり微笑む。
ネギから見て、座ってやや前のめりにネギを覗き込む、
そんな萌の裸体に彩られる陰影もちょっと新鮮だった。
「ネギ先生」
「はい」
「私も、覚えたてな女の子のエッチな授業、ネギ先生に一杯教えて欲しいなぁー」
すとんと座り直した萌がおちゃらけた口調で言うが、
色白の頬は赤く染まり、呼吸はその柔らかな膨らみからも波打って目に見える。
チャッと眼鏡が外され、萌の黒曜石の様な瞳からとろりと潤んだ光がより一層ネギの瞳へと放たれる。
ネギの優れた直感力、学習力は、かつて伊達眼鏡を外した仕草を記憶の底から導き出していた。
>>6 「ん、むっ、ん…」
改めて、睫長い、女の子にしてもいい綺麗な顔、等と萌が思ったのは一瞬の事。
ぎゅっと抱き合い、貪り合い、その唇が糸を引いて離れた時、既に萌の息は荒かった。
「ネギ先生」
「はい」
どこかぽーっとした口調で言う萌に、ネギは平然と応じる。
「キスだけでもう危うく、って、どんだけなんですか」
「あの…」
怒られている様に縮こまるネギの姿は、それだけで、
キスにより火を付けられた萌の何かにじゅんと熱く燃料を注ぎ込む。
+ +
「どう、ですか?」
「綺麗です、凄く」
いい加減何度目かと言うやり取りな気もするが、
ネギの直球な言葉は真実であり、そして安心感がある。
「萌さん、色白なんですね」
「うん、デスクワークだからかな」
ネギの言葉に、床に横たわった萌が苦笑して答える。
「ふふっ、メイのよりちょっと小さいかな」
「柔らかくて、好きですよ」
「ありがと」
そんな言葉を交わしながら、ネギが萌の乳房をすっぽりと掌に包み込んだ。
どこか、端々にコンプレックスを感じる萌の言葉だが、
ネギの素直な言葉がそれを解かしていく。
こうして生まれたままの姿で比べた場合、
愛衣はどちらかと言うと大人の、若い女性に近い早熟タイプと言ってもいい。
萌はそれに比べてどこか少女の脆さがより強い、
華奢な色白の裸体と床に流れる美しい黒髪のコントラストに、
ネギはそれを見てほうっと息を呑んでいた。
>>7 ネギの掌から、ふわふわと柔らかな感触が伝わって来る。
この手応えは愛衣の方がしっかりしていた様な気もするが、
ネギにとっては優劣を云々する事など最初から考えていない。
萌の裸体も年齢を考えれば十分に丸っこく女性としての主張を見せ、
ネギから見たら、どちらも十分、魅力的な年上の大人のお姉さんに他ならない。
「あ、あっ」
緩やかな白い丘の上で、ピッと可憐に突き出した桃色の蕾をネギが口に含む。
少しの間吸い立てながら、無闇に転がさずに柔らかく舌を使うと、
萌の声は益々、今ではおきゃんな女の子から何か甘い女性の声へと移り変わる。
「あっ、く、あんっ」
ネギの舌も、掌も、僅かな経験と目の前の反応から見事に応用問題を解いて見せる。
ネギの掌は全般にふわふわと頼りなく、そして大事に大事にしながらも、
決める時はほんの少し、絶妙のタイミングで力を込めてくる。
萌の白く柔らかく期待度十分な乳房に相対して、
ネギはこの歳にして舌も唇も、歯さえも使いこなして見せる。
ネギがそうやってアクセントをつける度に、
喘ぎ声と共に萌の黒髪がたゆたい背中が床を打ち付けそうになる。
その内、ネギの右手が思い出したかの様に萌の女体をつーっと下に下る。
先ほど見た白いお腹とその下に見えた楚々とした艶のある黒影を思い出しながら、
ネギの右手の指がさらりとしたものを通り過ぎる。
「んあっ!?」
「萌さん?萌さんも」
ネギが掲げた右手の指は輝きを帯びてつーっと糸を引く。
「そ、そうなの。だから、だからネギ先生。
ネギ先生の指で、私もメイみたいにネギ先生お願いっ」
「はい、分かりました」
一度かああっと顔を伏せた萌は切羽詰まった開き直った懇願をしたが、
その後の、やけに生真面目でお仕事でもこなすかの様なネギの口調に萌は一抹の不安を覚える。
>>8 「あっ、あ…あっ…ああっ…あっあっ…
ああぁぁあーーーーーっっっストップネギ先生ストォーップッ!!」
途中から体全体を下にずらし、
楚々とした黒い茂みの下で輝く鮮やかなピンク色の花園を直視し美しさに嘆息しつつ一つ一つ確かめながら、
ネギはその右手に天性の器用さと学習能力の粋を集結させていた。
突如絶叫した萌は、そんなネギを抱き起こす様にして、
二人とも座った状態でぎゅっと抱き留めて強制停止させた。
「あ、あの、萌さんっ」
「ち、ちょっとぉ、だってネギ先生すっごく上手なんだから、
もう、ナツメグはネギ先生にキッスとおっぱいだけでイカされそうだったのにあんな器用で繊細で力強くって、
どこの天然ジゴロのスケコマシのエロ伝道師なんですかネギ先生はぁ」
「あううぅ」
黒髪をばさばさに乱して鬼気迫る勢いの萌から機関銃攻撃を食らい、
叱られていると思ったのかネギがしゅんとなる。
「あうっ!」
そんなネギが、萌のストレート過ぎる急所鷲掴みの暴挙に背筋を反らして悲鳴を上げた。
「ふふっ、メイとあんなに一杯したのに、こんなになってるんですね」
「萌さん、萌さんが凄く綺麗で、その…」
「エッチな私を見て、エッチな気分になっちゃいました?」
にっこり笑って尋ねる萌に、ネギがこくんと頷いた。
そんなネギに萌がすっと顔を近づけ、ネギがそれに応じてちゅっと唇を重ねる。
「ほら、ネギ先生」
「萌さん?」
ゆるりと動いた萌は、ネギに黒髪の流れる背中を向け、そのまま床に這った。
萌は自分の丸っこいお尻に手を回し、指でその奥を開いて見せる。
「あううっ」
「どうですか、ネギ先生。凄く、熱いんですけど」
「は、はい、なんか萌さんの、凄くぬるぬるして」
「だからネギ先生。ネギ先生がそういう気分でビンビンになって、
私もそんなネギ先生の男の子のをこうやって、欲しがってるんです」
>>9 未知のスタイルだったが、それを切り開いて来たのも又ネギの道程。
武道会でも夏休みも別行動だった、真面目そうな綺麗なお姉さんだなぐらいの記憶だったのが、
女性にとって最も恥ずかしい筈の既に滴り落ちそうな秘処を一杯に開陳し、
切羽詰まった口調でハイテンションに求める萌。
ごくりと喉を鳴らしたネギは、腹を決めた。
「あ、あっ」
「萌さん」
「大丈夫、だからネギ先生、ネギ先生の一杯、お願いああっ」
既に、溢れ返った女の蜜につーっと赤いものが一筋混じっていたのだが、
早々に形状を理解し後ろから貫き通したネギは萌の意を理解してそのまま腰を打ち続ける。
それに合わせて、萌の腰も段々と前後に揺れ動き、ネギを求める動きが加速する。
部屋の中に、ぱん、ぱんと叩き付ける音が軽やかなぐらいにリズミカルに響き渡っていた。
「あ、んっ」
「萌さん、萌さん」
「う、うんっ、私、私も、私もああっ私も飛ぶっあっ、あ、あーっ」
ネギが萌の乳房をぎゅっと掴み、萌がうめき声を上げた。
その、先ほどの紳士的なものとは打って変わった荒々しい痛みも又、ここに至ってはいいスパイス。
そして、その時はすぐに訪れた。
+ +
「ネギ先生」
床にふにゃーっと横たわる萌を前に、背後から囁かれた転がす様なそしてとても色っぽい声に、
一休みして座り込んでいたネギの背筋がゾクゾクッと震えた。
「ナツメグにもすごーく、エッチだったんですね。私、ドキドキしちゃいました」
「あ、あの、メイさん…」
裸の肩にむにゅっとした感触が伝わり、ネギがごくりと息を呑んだ。
「凄いんですね、ネギ先生」
愛衣の視線の落ちた先を追って、
その先で分身が隆々としているとのは対照的にネギ本体はしゅんと下を向く。
>>10 「メ、メイさぁん」
さっさと掴まれ、しゅっしゅとしごかれて、ネギが情けない声を上げた。
「もちろん、無理強いなんてしませんよ。どうします、ネギ先生?」
横からネギを覗き込んだ愛衣の瞳は、男を引き寄せる磁力の様な輝きを帯びていた。
「ひゃっ」
そんな愛衣も、ひょいと体が浮き上がった時には素直な少女の悲鳴を上げていた。
「あ、あの、ネギ、先生あううっ」
下から太股と背中を支えられる体勢で持ち上げられ、ベッドに優しく横たえられて、
先ほどまでの押せ押せお姉さんはどこへやらの赤ら顔の少女がそこにはいた。
「すごーい…天然紳士の天然ジゴロでこっちは野獣…」
「だって、メイさんがすごーく綺麗ですごーくエッチなんですから」
そうやって、ちょっと小憎たらしい笑みを浮かべたネギも少女の心を撃ち抜く。
時には、リラックスした時には、アスナとこんな小生意気な、
心を許したやり取りもしてるんだろうと愛衣にも思い浮かぶ。
ふふっと笑みを浮かべた愛衣は身を起こし、
ベッドの上に座ったまま二人で熱く唇を交わす。
そのまま、互いにちょっとの間そのすべすべの裸体を撫で合ったりもしていたが、
若い雄と雌と化した二人の肉体はとうに熱く潤い、昂ぶりきっていた。
「ネギ先生」
「はい」
挑む様な目を見せた愛衣が、にこにこ天使の微笑みを見せるネギの両肩を押す。
そのままベッドに横たえられながら、ネギは楽しみだと顔に書いてある笑みを浮かべていた。
「お姉さんをからかった、お仕置きですっ。
大変お疲れの所すいませんが、うんっと気持ちよくお願いしますね」
「あ、あの、メイさん?」
ちょっと何事かと思ったネギの前で、
愛衣は膝立ちで腰を浮かせ、ネギの腰を両膝でまたぐ様に移動する。
>>11 「あ、ああっ!!」
ネギの腰から全身にとろける様に包まれる幾度目かの快感が突き抜ける。
そうやってベッドに横たわったままのネギが前を見ると、
きゅっと上向きに膨らみの形となった乳房がぷるん、ぷるんと上下して、
その上に上気した愛衣の顔が見える。
バサッ、バサッと髪の毛を振り乱し、熱い息遣いで切羽詰まった喘ぎ声を漏らしている。
半開きの目は涙がこぼれそうな潤んだ瞳。
そうしながらぐいぐいと上下に、時に丸く腰を使い、体中で懸命に貪り喘いでいる。
それは浅ましいと言えば浅ましいと言っても良かったが、
綺麗で礼儀正しい真面目な年齢的には先輩魔法使い、
と言う印象だった愛衣がそこまでして求めている。
そうやって、女として全てを食らい尽くそうと言うのは凄絶な美しさであり、
そして、そんな素直に欲望を解き放った愛衣はどこか可愛らしい。
最初だったら難しかったかも知れないが、
今のネギにはその魅力を味わい、より大きなものとするだけの余裕があった。
「ああっ!」
ネギの下からの突き上げに、愛衣がビクンと体を震わせ、一際大きく甘い声を響かせる。
「ああっ!あっ、ああっ!!ネ、ネギ先生っ」
「はいっ、メイさん、メイさんの綺麗で可愛いメイさんをもっとっ」
「あああっ!!だっ、だめっああっネギ先生だめっやめないでぇああっ」
「ふふっ、やっぱりメイさん、メイさんもエッチなんですね」
「は、はいっ、ああっはいメイはネギ先生のおち○ちんが大好きな
すごーくエッチな女の子ですっ、ああっ、だからああっ」
「はいっ、僕も、僕もエッチで可愛いメイさんのお相手で、
すごーくエッチになっちゃいますっ、ううっ、僕も、もうっ」
「は、はい、ネギ先生、ネギ先生っああっいいっあっああっああぁー…」
ネギが、苦痛とない交ぜとも思える引き金を引き、込めていた力を緩める。
それと共に、ネギの上で甘く糸を引く叫びを響かせ、ピンと背筋を反らしていた愛衣も、
ふにゃっと力を抜いてネギに覆い被さって来る。
ネギは、ふっとついさっきの泣き顔を思い出していた。
「ネギ先生?」
隣の愛衣の顔は満ち足りた、幸せそうなものだった。
そのまま、二人は互いににっこり微笑み唇を重ねる。
そのベッドの柵をガシッと十本が掴み、柵の向こうで眼鏡越しの瞳が爛々と輝いていた事など、
今だけは知る由もなかった。
>>12 + +
「こ、これは…」
部屋に入った高音・D・グッドマンは、
リビングの惨状を目の当たりにして両手の荷物をどさっと床に落とした。
リビングの一角では、
ブラックサンタ姿の愛衣と萌が、幸せそうに満ち足りた表情ですーすー寝息を立てている。
「あー、おほんっ、ネギ先生、ネギ先生っ」
そんなリビングの真ん中に身を横たえたネギに高音が駆け寄り、ゆさゆさと揺さぶる。
んーんっと呻いたネギが、ごろんと大の字になり高音の顔に見る見る赤みが差す。
「んー…お姉ちゃん…(スリスリ)」
+ +
「あーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーー」
愛衣と萌は、ネギの全身が自分達の共用部屋の窓をぶち破って
生まれたままの姿に怪しい光を帯びたまま高々とお空のお星様になるのを
大汗を浮かべて黙って見守る以外の選択肢を持ち合わせていなかった。
「総員整列!気を付けえっ!!」
周回軌道となる事無く辛うじて生還して取り敢えずミニスカサンタを着せられたネギ共々、
高音のキビキビとした、怒号以外の何物でも無い指示にネギを中心に両サイドに立ってキビキビと従う。
「あー、メイ。
いくら謎の染みでレシピメモが滲んで読みにくかったからと言って、
リキュールではなくスピリットと成人指定魔法ハーブを生のままでぶち込む人がありますか」
「ごめんなさい」
「全く、ネギ先生がついていながらなんと言う事ですかっ!」
「ごめんなさい」
しゅんと下を向いて消え入る様に言うネギを前に、
腕組みしてうろうろしていた高音はそのネギをチラッと横目に見てピタッと足を止めた。
>>13 「分かっているんですかネギ先生。
よりにもよってこの時期に○学生と××歳がアルコール入りでハレンチ行為なんて、
こんな事をしていたら来年の7月には私達まとめて消滅ですよ消滅っ」
「ごめんなさい。僕、先生なのにこんな事になって、
本当に反省してますごめんなさい」
涙ぐむネギのアホ毛がしおしおと萎れて行く内に、
ズンズンと迫り来る高音の足がぴたりと止まって高音の体がやや後方に傾く。
そんな高音を、愛衣と萌も恐る恐る上目遣いに見ている。
「…あー、おほんっ、
ネギ先生、これは厳重なお仕置きが必要と言う事ですね」
「あーーーーーーーうーーーーーーー」
高音は、ガシッとネギの手を取り、バスルームへと連行する。
その一部始終の間、愛衣と萌は大汗を浮かべて立ち尽くして待つしか無かった。
「…あーっ、あっあっあっあっああーっ!!」
+ +
「………」
直立不動に戻った愛衣と萌の前で、
高音がよろよろとリビングに戻って来て、ガシッと壁に縋り付く。
「あー、おほんっ、
ネギ先生も深くふかーく反省している様ですので、
今回の限り特別に、厳重注意と言う事で私の胸にしまっておきます。
次はありませんのでいいですね…よろしいですねっ!」
「は、はいっ!」
気を取り直して目の前でツヤツヤテカテカ光り輝きながらお説教を締める高音と
文字通り杖に縋り付いて隣に立つネギを大汗を浮かべて見比べていた愛衣と萌は、
高音の念押しにネギ共々飛び上がる様に返答した。
>>14 + +
「さあさあ、金毛連盟のよしみでターキーも手に入りましたし、
パーティーの支度を始めましょう。
ネギ先生も、クラスの皆さんが探していましたよ」
「はい。どうも、お邪魔しました」
高音がパンパンと手を叩いて指示を出し、
高音がふんっとツンデレし愛衣と萌に生温かい微笑みを向けられながら、
ぺこりと一礼したネギがパタパタと部屋を出て行った。
「あの、ネギ先生」
女子寮の廊下で、ネギは後ろから来た愛衣に呼び止められた。
「あ、メイさん」
「今日はその、色々と有り難うございました」
「いえ、こちらこそ」
向かい合ってぽっと赤くなって下を向きながらもごもご言っていた二人だったが、
お互いのそんな姿を見て二人ともくすくすと笑い出した。
「…あ…」
そんなネギの頬に、柔らかい感触が当たる。
「ふふっ、お子ちゃまにはまだまだこれが丁度いいプレゼントですね」
「はい」
すっとネギの顔から顔を離し、しゃっきり立った愛衣にネギもにっこりと微笑んだ。
「Merry X’mas」
「Merry X’mas」
+ +
「おー、いたいた」
「?」
パタパタとネギが走り去り、
抜け出して来た自分の部屋に戻ろうとした愛衣がくるりと振り返る。
>>15 「あ、小太郎さん」
そんなメイに小太郎が駆け寄り、その後ろからにこにこと苦笑した夏美が付いてくる。
愛衣の心の底に、ちくっと痛みがなかったと言えば嘘になる。
「おう、メイ姉ちゃん、これ」
「?」
小太郎がメイの掌に置いたのは、リボンのついた小さな紙袋だった。
「いやー、俺育ち悪いさかい気付かへんかったけどなー、
何かクラスのガキらはプレゼント交換とかしてるし、
俺の無茶な稽古にも頑張って付いて来てたからなぁメイ姉ちゃん」
「あ、有り難うございます」
背中で手を組んで言う小太郎の言葉に、愛衣はきょとんと言葉を返した。
「ほな、めりーくりすます」
「メリー・クリスマス、メイちゃん」
「Merry X’mas」
小太郎と夏美が掲げた手を振り、ちょっと見には姉妹喧嘩の様に談笑しながら立ち去る。
2003年12月24日23時5×分
ターキーと皿洗いの後の僅かな時間で毛糸との死闘を制し、
トナカイ引きの橇ならぬ箒に乗って飛び出したミニスカサンタの事は又別のお話
Merry X’mas
リボンなナイト10−了−
後記
お陰様で、今年は年内に終わりました。良かった。
前スレはリボンに始まりリボンに終わる、前スレでは三本目のリボンでしたね。
キャラクター、中でもナツメグさんがあんた誰だよな気持ちいい壊れっぷりになっちゃってますが。
それでは、思い切り過ぎちゃってますが
Merry X’mas.
やっとこまともなスペルを。何しろ3度に渡って気付かなかった大間抜けを披露してしまいまして。
それでは皆さん良いお年を
−了−
乙!長すぎて読むの苦労したぜw
またの作品を期待している
お疲れ様です。
実はX'masよりXmasの方が正しいようですが(^^;
#以前mellyを指摘した事は黙っておこう(^^;
さて、消滅した保管庫をどうしようか…
21 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/06(木) 19:42:10 ID:jUNb3Dj6
22 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 09:17:03 ID:8ON374cp
知らん
インターネットアーカイブスに頼り切るのはなあ……
wikiでも作るしかないのかなぁ
25 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 18:05:20 ID:p+GalSas
だな
でまとめwikiはまだなのかね
つ「隗より始めよ」
28 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 13:45:15 ID:WLqLKlYA
過疎
劇場版祝アゲ
30 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 22:39:44 ID:D/4R+GtI
誰か保管庫作って
それよか誰かバックアップとってんのかよ
過去ログから拾うしかないか
個人サイトも随分減ったよな
スケベ単語とキャラ名組み合わせてググっても全然だめだ
エロOKな無料レンタルスペースを見つけるのが面倒だし、そもそも今どきhtmlを打ってウェブサイト作る人も少ない
エロOKなBLOGで掲載してくれれば御の字って所なんだろうけど、今では見てもらうことを求めてArcadiaなんり小説家になろうなりに投稿しちゃうだろうなあ
しんどいけど探すか
@wikiでいいんじゃね?
wikiでいいか
いいとも
39 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 23:19:19 ID:nD9piD86
作れる人いる?
40 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 19:54:43.84 ID:ue7C4exM
土日に時間があれば作ります
41 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 13:26:09.13 ID:XDqwyWw6
お願いします
42 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 10:59:34.67 ID:IWssYJTT
>>42 おぉ、乙。
これを機に作者が増えてくれれば良いのだが……
44 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 12:30:54.15 ID:IWssYJTT
>>42だけどwikiの編集とか苦手だから誰か得意な人たのむ
>>42 乙。あまりwikiの編集やったことないがよそのwikiを参考にして編集してみる
トップペ−ジ・メニュー・作者別・カップリング別を編集してみた
大した作業でもないのに時間掛かりすぎだ俺・・・
歴代ログで抜けてる部分があるので補完頼む
あと肝心のssはまだ一個も追加してない
できる人は過去ログ漁って追加お願いします
初っ端から他人任せの保管庫は初めて見た
ある意味すげえ
少し追加してみたがwikiの編集難しい・・・
できる人は時間あるときにでもお願いします
ここの住人のみんなは無事か?
晒しage
アゲ
保守
保守
保守
保守
人少なくなったね
定期保守
保守
だれかまとめて
あれ?もしかして
刹那が月詠にローションまみれにされる話とか
のどかがネギをレイプする話とか
そういった過去の作品保存してる人いる?
乙
過疎
保守
過疎だな
ネギまはオワコン
68 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 22:56:44.34 ID:QOgn4c24
保守
保守
本編もいよいよクライマックスか?
保守
保守
保守
保管庫が出来上がるまで投下は控えた方が良さげ?
あ、出来上がってるのか
何言ってるんだ自分…
忘れてください
投下カモン。
じゃあ準備してくる。
携帯だから総レス数どうなるかよく分からない
・コタナツ(ちょっと未来)
・暗い
・未遂
以上が注意点です。ちょっと待っててね
78 :
コタナツ1:2011/07/21(木) 00:03:28.30 ID:mPg4HOzO
明かりを消して。目を逸らしながら言うと、コタロー君は赤い顔でその通りにした。ああ、そうやな、すまん。彼が体を起こし紐を三回引いて、真っ暗になる。
暗い部屋の中で熱を帯びた手がわたしに触れた。頬を撫で、口付け、服の上からささやかな胸の膨らみに。
それだけでびくりと跳ね上がる。顔が、全身が熱くてたまらなかった。やわやわと揉まれても、気持ちが高まるどころか煩わしい。
──コタロー君だって、本当は大きい胸の方がいいよね。
ゆっくりとブラウスのボタンが外されていく。どうせ明かりを消すのなら、可愛い下着を選ぶ必要はなかった。そもそも、わたしが可愛い下着を着けていたって…。
首筋を舐め上げられて、呻き声が漏れた。いやだ、どうして可愛らしく喘ぐことができないの。太股を撫でる手。足の付け根の中心へと滑っていく。心臓が今にも逃げ出しそうに騒いでいる。
そういえばわたしには見えていなくても、彼は夜目が利くのでは?全部見えている。大嫌いなそばかす、赤毛、クセっ毛、貧相な体!
「嫌っ!! 待って、待ってコタロー君…!」
気付いたら彼を突き飛ばしていた。わたしは泣いていた。泣きながら見ないで、と言った。なんて面倒くさい女だ。それなのに、コタロー君はそっとわたしを抱き締めた。
「無理強いしたい訳やないんやで…怖がらせて悪かったわ、泣かんといてや」
ごめんね、ごめんね。コタロー君は優しいよ。わたしが悪いの。コタロー君が怖かったんじゃないんだよ。
しゃくりあげるわたしの背中を撫で、今日はこのまま寝よな、とコタロー君は言う。彼の方が年下なのに、まるで子供に言い聞かせるような優しい落ち着いた調子で。
いつからそんなふうになったの。ほんの少し前まで子供だったのに。
女の子とキスするなんて恥ずかしい、格好悪いなんて言ってた、普通の男の子だった。わたしを置いて、大人になってしまった。
思えばあの頃がいちばん幸せだった。一方通行の片思いのほうがずっと楽だった。両思いになってからのほうが、苦しい。
思いが通じたことはもちろん嬉しかった。でも同時に不可解でもあった。コタロー君は、わたしのどこが好きなの?
80 :
コタナツ3:2011/07/21(木) 00:06:53.24 ID:xBgipQUJ
外見だけじゃなく中身も優しくて素直で魅力的な女の子たちに囲まれていて、そんな中からどうしてわたしを選んだの?
コタロー君が好き。でも、そのコタロー君が分からない。コタロー君を信用できない。こんなに苦しいなら、恋人になんてなりたくなかった。仮契約なんてしなければ良かった。コタロー君を好きになんてならなければ良かった!
わたしが怖いのは、そんな考えを知られること。コタロー君に幻滅されること、嫌われることが怖かった。
暖かい腕の中、どろどろとした秘密を胸に抱えて、わたしはいつものように眠りについた。
以上です。途中で番号抜けたわサーセン
コタナツが原作でうまくいきますよーにー(´人`)
久しぶりの投下サンクス
乙
乙!
>>81 コタナツ好きだけど
確かに付き合ってもあんまり上手くいかないかもなーと思ってしまった
原作では上手くいってほしいよね
t
昔あったネギまのお部屋ってサイト知りませんか
美人教師は搾乳好き!
とか遊戯王のカードからタイトルとったSSがあったのですが
>>88 巫女ふぇちってひとがかいとったきがします
>>80 亀だけどGJ!!
前スレはなぜかコタメイが幅きかせてたからなぁ
次はチヅコタとか来ないかな
保守
保
ほ
保守
ほ
ほす
97 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/05(水) 06:29:44.33 ID:WzARNHbh
コタロウの犬チンポで子宮が重くなるほど射精された千鶴は
室内で野外でところ構わずチンポをねだるようになり、
挙げ句には夏美を巻き込んで3Pにまで……
ネギ先生の溜まりに溜まった尿を口で受け止めるいいんちょが見たいです
99 :
忍法帖【Lv=13,xxxPT】 :2011/10/06(木) 22:08:09.06 ID:1xLL8qUo
今週のいいんちょのテクすげえな
成熟した実娘の誘惑に抗えなくなった明石教授が
三穴に溢れるほどザーメンを注ぎこむ
それ読みたい
刹那と木乃香の尻を並べて犯したい
大量のザーメンでスペレズしてほしい
エヴァに調教されたい
104 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/05(土) 23:46:10.37 ID:Yx9n+gJ/
100がいい
小太郎と調(ブリジット)は…流石に無理あるか
原作の展開にもよるが……
保守
保守
保守
保守
ちょっと前、本来のタイミングの時期に於いては、
今年は無理だと完全に諦めていたのですが、
私の脳味噌にちょいと遅れたサンタクロースが到着した様です。
本作の投下には遅れた日付になってしまいましたが、
七面鳥の薫製と冷凍庫のアイスケーキに暫しお付き合いいただけましたら有り難いです。
それでは、「リボンなナイト11」
投下開始します。
+ +
温かそうな赤い服装のネギ・スプリングフィールドは、
巨大な銅像の台座、その壁に体をくっつけながら、じりっ、じりっと前進していた。
そして、バッと台座の角から先に飛び出す。
はっ、と振り返ると、正にそこに降下していた。
手応えを感じる、と、同時に、ネギの視界も真っ白に封鎖された。
+ +
「うん、まあ、俺の方がちぃと早かったな。ようやったようやった」
掌にゴッテリすくったクリームをあむあむ食らいながら、小太郎がうんうん頷く。
「何言ってるのコタロー君!?僕の方が先だったでしょう」
ゴシゴシと袖で拭ったネギがムキになって反論した。
「何言うてんね…」
言いながら、小太郎とネギは、ひょいひょいと身を交わし、
手にしたパイで着実な反撃を成功させる。
「しかしまぁ、相変わらずアホなイベントやなぁ」
両手で後頭部を押さえて言う小太郎に、ネギの苦笑を返す。
2003年12月24日、
麻帆良学園では、クリスマス名物サンタ杯バトルレースの真っ最中だった。
学園中にサンタのコスプレが溢れ返り、パイが飛び交い白兵戦が展開される。
学園のそこら中に白いパイを積んだテーブルが設置され、スタッフが次々と追加していく。
人数の関係で、抽選で複数のチームに分かれ、時間ごとにレースを行う形式。
ネギと小太郎はBチームに所属していた。
>>111 「おーし、ほな行こか」
「うん」
人数が人数であり、当面は共同戦線を張るネギと小太郎が頷き合う。
飛んで来たパイをひょいと交わし、ニッと笑みを交わす。
学園某所に屹立するフラグをゲットすれば優勝、なのだが、
フラグ周辺エリアには攻撃専門キャラが待機していて、
ここでは顔面パイで指定エリアまで強制撤退と言うルールになっている。
取り敢えず、この辺に集結してるライバル達を二人で片っ端から一時停止させる。
パイ以外の暴力行為は御法度、すばしっこさとテクニックだけの勝負は悪くなかった。
+ +
「おしっ、こっからやな」
クリスマスイベントとして大開放された建物の中で、小太郎が模造暖炉を指差す。
小太郎とネギがそこに潜り込み、そのまま梯子を伝って煙突を模した通路を上っていく。
「ふうっ」
梯子で登る縦型トンネルが終わり、開けた場所に出る。
取り敢えず、ネギは手近な梁にひょいと飛び乗る。
既に、小太郎がそこに乗ってきょろきょろしていた。
「天井裏に出たみたいやな」
「だね…」
「む」
小太郎がすっと遠くに視線を向け、ネギもそちらを見る。
「あ、高音さん」
「よう」
「どうも」
そちらでは、セクシーブラックサンタ高音・D・グッドマンと、
可愛らしいミニスカサンタの佐倉愛衣が別の煙突から現れ、離れた梁にひょいと飛び乗った所だった。
取り敢えず、ぺこりと頭を下げたネギと気軽な小太郎に、新たに現れた二人は丁重に挨拶を返す。
>>112 「お二人もBチームだったんですね」
「ええ、お陰様で。ですからネギ先生」
「はい?」
「このクリスマスバトルレースにおける男女のLR、当然ご存じですねネギ先生?」
「え?男女の?」
高音からの不意の問いに、ネギは戸惑いの仕草を見せる。
「そう、このレースにおいて異性からのパイを顔面で受け止めた者は、
その相手に誘われたクリスマスディナーを断ってはならない。
これは、麻帆良のクリスマスの風物詩として長年受け継がれてきた由緒正しい仕来りなのです」
高音が決然と宣言したその時には、スチャッと構えを取った高音の両手と
その背後でうぞうぞ蠢く大量の触手にはこんもりたっぷりクリームパイがしっかり乗せられていた。
ネギは自分を指さし、高音はこっくり頷く。
「あ、あのですね高音さん、僕は先生としてクラスのクリスマス…」
「問答無用っ!!」
「はわわわーっ!!」
「おーおー、大丈夫かいな」
大量の触手を駆使して天井裏狭しと始まった激戦を眺め、
親指を額に当てながら小太郎が苦笑した。
「で、メイ姉ちゃん」
「はい?」
ちらりと振り返らずに後ろを見ながら、小太郎は尋ねる。
小太郎の背後では、愛衣が可愛らしくにこにこ微笑んで梁にたたずんでいる。
「その、後ろに隠してる手ぇの事でやな」
愛衣は、にっこり微笑みパイの乗った両手を掲げる。
「お行儀悪いですけど小太郎さん、お顔奪らせていただきますっ!」
「上等っ!!」
小太郎がニヤッと犬歯を剥き出した。
>>113 「ほれおっにさんこっちらーっ!」
「小太郎さん待て待てーっですーっ!」
「お待ちなさいっ!!」
「駄目ですうっ!!」
+ +
「風呂は命の洗濯だねーっ」
女子寮露天風呂「涼花」では、級友らと共に早乙女ハルナが巨大な湯船を満喫していた。
「いやー、もちっとだったんだけどにゃー」
そんな一人、明石裕奈も湯船の壁に背中を預け、心地よい疲れを癒している。
「んー、うちらAチームに結構集結しちゃったからねぇ」
やはり戦い終えて一風呂浴びていた神楽坂明日菜が苦笑して、ふと天井に視線を向ける。
「あれ?ネズミさんかいな?」
明日菜の隣の近衛木乃香が、天井に視線を向けてはんなりと呟く。
「いや、これがネズミってんならカピパラかよ」
一際大きな音を聞き、長谷川千雨がぼそっと呟く。
天井からの物音はそんな面々から遠ざかって行ったが、
「あーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーー」
少し遠くの大浴槽の天井が派手な破壊音を響かせ、
悲鳴と共にどぶーん、どぶーんと落下するのを他の面々は大汗を浮かべて眺めているしかなかった。
+ +
「ふむ」
天井の大穴から戻って来た長瀬楓が、
じゃぶんと下の湯船に着水してから一言口を開く。
>>114 「どうやら、イベント用通路と通常エリアの封鎖線が手違いで外れていたらしいでござるな」
「どうも、お騒がせしました」
湯船の中で解説する楓の傍らでは、
わらわら集まって来た面々を前にネギと愛衣がぺこぺこ頭を下げ、
亜子とあやかが目を回して湯船にぷかぷか浮いている高音をゆさぶっている所だった。
「ほな、俺ら戻るさかい」
「お騒がせしました」
ずぶ濡れの小太郎が平然と言い、ネギもそれに従い動き出す。
「待ちなさい」
「あたたたっ、アスナさん髪、髪はあっ」
そんなネギの後頭部で明日菜が束ね髪をむんずと掴み、ネギが悲鳴を上げた。
「あんたどんなレースして来たのよ、どろっどろじゃない。
こんなんで表出ていいと思ってるの?」
「え、いや、でもあのっ、あーっこのかさんっ!」
怪しい紙切れをばらまき始めた木乃香を見てネギが更なる悲鳴を上げた。
「はいはいこっちこっち、ほらちゃっちゃと済ませるから」
「あーーーーーーーうーーーーーーー」
「ははっ、ネギの奴、相変わらず姉ちゃんらにはダメダメやなぁ」
小太郎が冗談の嘲り笑いを浮かべ、入口に足を向ける。
「あー、コタロー君」
「ん、夏美姉ちゃん」
「コタロー君もあんまり他人の事言えないと思うけど、ずぶ濡れだし」
「ああ、ええて。後で風呂入るさかい」
「だーめ、コタロー君も」
「で、ござるな」
「へ?楓姉ちゃん?」
>>115 そこら中の浴槽から爆裂する水しぶきだけが目に見える痕跡。
「涼花」狭しと展開されるそんな水しぶきだけの追いかけっこを、
居合わせた面々は感心して眺めていた。
「あらあら、やっぱりケガしてたのね。
まずは、キレイキレイしちゃいましょうねー」
「………」
ネギを片手に大浴場を堂々と進む那波千鶴が、
ネギの先端にくっついた小太郎をジャグジー風呂にどぶんと投入した。
触り程度になりましたが今回はここまでです。
まさかの一年ブランク、今年は多分もう無理、見事に時季外れですいませんが続きは来年になろうかと。
つまり今年は後にも先にも今回限りorz
それでは良いお年を。
投下乙でした!
ゆっくりでいいんで続けて行って欲しいです
それでは第二話投下、入ります。
>>116 + +
「そーれっ」
「あーーーーーーうーーーーーー」
ずるずると明日菜に連行されたネギは、そのまま明日菜の怪力によって
手近なジャグジー浴槽に放り込まれる。
「はーい、ほなみんな脱ぎ脱ぎ券はげっちゅーしたかいなー?」
「おーっ」
「い、いや、おーっ、じゃなくて皆さん…あーーーーーうーーーーーー」
木乃香が配布していた怪しげな紙切れを口にくわえた面々が次々と浴槽に突入し、
逃れる機を失ったネギはと言えばあっちにもこっちにも動く度に何か柔らかな弾力を感じながら、
気が付いた時には丸裸で浴槽を這い出していた。
「さ、ちゃっちゃと洗っちゃうわよ」
「大丈夫ですよーアスナさーん。だからたたた髪の毛掴まないで」
「とか言って、ろくに洗わないで逃げちゃうでしょネギの場合。はい座るっ」
「はうぅー」
かくして、ネギは明日菜に促されるまま、近くの腰掛けに着席していた。
そんなネギに、明日菜は手際よくシャワーを浴びせてまずは汗を流し、
それからシャンプーを泡立てた手で解いたネギの髪の毛をかき回す。
「ほらほら、動かない。
あんだけ英雄だなんだってネギ様々なのにホントお子ちゃまなんだからー」
「そりゃあーねー」
「ひゃっ!?」
お姉さんぶって強気を見せていた明日菜が、思わぬ奇襲を受けて可愛らしい悲鳴を上げた。
「うーん、やっぱアスナ健康優良児って結構立派だもんねー」
「ち、ちょっと柿崎っ」
明日菜の背後から忍び寄り、
たわわな膨らみをぐわっと掴み上げて今もゆさゆさしている美砂に、明日菜がどこかくすぐったそうに言う。
>>118 「ふふん、ネギ君も後ろでこんなのぷるんぷるんしてたら気になっちゃうよねー、
お背中にぴとぴと当たっちゃってるしー」
「ちょっと柿崎バカ言ってないでほらっ」
「はーい。あんましネギ君困らせんじゃないよー」
明日菜の口調が微妙に強まってから、美砂はにかっと笑って撤退する。
「全く柿崎バカ言っちゃって、パルと柿崎の妄想ネタにも困ったもんだわ。
シャンプー流すわよ」
「は、はいっ」
明日菜はシャワーでネギのシャンプーを洗い流し、目が開くぐらいまでタオルで顔を拭う。
無意識なのかどうなのか、ネギの後ろにしゃがんだ明日菜は敢えて、
と言うぐらい前のめりになってその作業をしていた。
「はい、いいわよ。ん?何やってんのよネギ」
「い、いえ、何でもないです」
やけに縮こまって斜め下を向くネギを見て、明日菜は首を傾げる。
「何よー、あんた照れちゃってる訳ネギもーマセちゃって」
「ちょいちょい、アスナそれ可哀相だってネギ君が」
距離を取っていた美砂が、再び明日菜に声を掛けた。
「ネギ君だってさー、ちゃんと男、として認めてあげないとね、ネギ君」
「分かってるわよ。ま、男の子だもんね。
男ってんなら体ぐらい一人で綺麗に洗いなさいよ。
私の裸なんて今まで散々見てた癖にさ」
「あ、あれは事故で、その」
「分かってるって、ネギがイギリス紳士wだってのは。
うん、真面目に言ってるんだからねネギの事は信頼してるって事で。
その割りには何回脱がされた事やら」
「全くだ」
ぼそりと響く遠くの呟きは、この際この場の考慮には含まれなかったらしい。
「あははっ、そうですねごめんなさい。そうですね…」
「ネギ?」
>>119 実際に刻まれた時計の針の何倍、何十倍、
そう思える程の感覚的に長い付き合いの明日菜には何かが分かる。そんな、ネギの乾いた笑いだった。
「そうですよね、会ったその日からくしゃみで、それから何回も。
初めて図書館島で探検した時、アスナさんが泳いでて」
「ああー、そんな事もあったわね」
「はい、アスナさんが湖で背泳ぎしてて、どこからか光が入って来て」
「んー、そうそう、って、スケベ」
「はい、そうですね」
くっくっと喉で笑うネギを、明日菜は本格的に訝しんだ。
「そうですね。だって、だってあの時のアスナさん、凄く、綺麗で見とれちゃうぐらい…
アスナさん凄く綺麗で、ガサツだと思ったけど無神経なぐらいズカズカ遠慮しないのも、
綺麗で優しくて本気で心配してくれて力一杯助けてくれるから、だから、アスナさん、ずっと…」
あけましておめでとうございます。
昨年のクリスマスタイトルの作品で悠長な話ですが、今回は新年の挨拶代わりみたいなもので、
なるべく早くしたいのですが取り敢えず今は出来る所までで。今回はここまでです。続きは折を見て。
ちょっと遅れたが乙
今週のエヴァ様はやたらかわいかった
報われないとわかってても幸せになってほしくなる
細切れ気味になりますが、第三話投下、入ります。
>>120 + +
「…だから…アスナさん、ずっと…」
それは、涙声だった。
シャワーで髪の毛を洗い流した明日菜は、桶に注いだ湯をネギの頭上からどばっと注ぐ。
ネギは、ごしごしと掌で顔を拭っていた。
「ネギ」
「はい」
「だからネギ、こっち向いて」
「はい?いっ!?」
言われるままに振り返ったネギは、
腰に右手を当てて堂々と立っている明日菜を目の当たりにして
慌てて首の向きを元に戻して下を向いた。
「だから、こっちを向くの」
「え?アスナさん?」
「早く」
猛烈な意思のせめぎ合い、何度となく首が前後に振れる心の動きすら、丸で目に見える様だった。
明日菜の念押しを聞いて、ネギは腰掛けを軸におずおずと座ったまま回れ右をする。
「はい、前向いて」
キビキビとした明日菜の口調に、
下を向いていたネギはヤケクソの様にそれに従う。そして、言葉を失う。
「どーお、ネギ?この年頃の半年って早いんだからねー。
あの時よりちょっとは大人になった?」
「わ、分かりません」
頬を染めながらも、ニカッと笑って尋ねる明日菜に
ネギは下を向いてブルブル首を横に振った。
「綺麗だって言ってくれた…」
「え?」
>>123 一転、ぼそっとした明日菜の言葉をネギが聞き返した。
「ずっと、乱暴者って思われて友達だってそんなにいなくってさ、私」
「そんな事、ないですよ」
明日菜の独白に、ネギが優しく声を掛ける。
「アスナさんの友達は、
本当にアスナさんの事を大事に思ってる素晴らしい友達です」
「ありがと、ネギ。
そーんなガサツな私の事、ネギは綺麗だって言ってくれたんだよね」
「綺麗です、アスナさんは」
「ほらー、その笑顔、本気で笑って本気で言ってるからたまらない天然女殺しってさー、
それでどんだけフラグ立てれ女泣かせたら気が済むのあんたはって」
「はうぅー、ごめんなさい」
今までもなんとなく指摘されている事に、ネギはぺこぺこ頭を下げる。
「でも、だからネギはいつでも本気でいつでも信じられるんだ。
だからもう一回、ちゃんと見て、それで言ってくれるかな?」
明日菜の言葉を聞き、ネギは静かに顔を上げて、ほーっと言葉を失った。
体力バカらしく全体に引き締まっていながら、比較対象がぶっ壊れていると言うだけで、
年齢を考えるなら女としても早熟な程に主張している見事な造形だった。
「綺麗です、アスナさん…」
「ありがと、ネギ」
ほーっと魂が抜けた様に言うネギに、明日菜は照れ笑いを交えて応じた。
「立って、ネギも」
「え…」
「私だけこんなの、ん、恥ずかしいんだからね」
「は、はい」
明日菜の思わぬ言葉に、ネギはおずおずと立ち上がった。
そんなネギに明日菜がつかつかと近づく。さすがに羞恥心がネギの体を動かそうとするが、
ネギはネギの考えでそれを押し留める。
>>124 「んふっ、ネギ、ネギこそね、半年かそこらで逞しくなっちゃって。
ホント、無茶ばっかりしてたモンねこの修行バカは」
「ごめんなさい」
「ホント、心配したんだからねネギ。
でも、だからそれで、得るものは山ほどあったんだよね」
「はい」
「後悔、してないよね」
「はい」
敢えて、声に出しての応答だった。
後は、無言で抱き合っていた。
「ん、ネギ」
「はい」
「スケベ」
「ごめんなさい」
どこか夢見心地な言葉のやり取り。説明は、下半身のちょっとした動きで十分だった。
「やっぱりこんな風に、カチカチって言うかそういう風になるんだ。あっつい感じだし」
「はい、そうみたいです」
「ふーん」
ふわふわとした会話を経て、明日菜はすっとネギから離れ、
その場にしゃがみ込む。
「ふーん」
「あんっ」
しゃがみ込んだ明日菜が、目の前で、未だ幼いのが分かる外見ながらも
精一杯天を目指している白い茎をつんつんと指で突いてみる。
「やっぱり熱い。それに硬くなってるし」
「それは、アスナさんが、ひあっ!」
荒々しい程の明日菜の印象からはかけ離れた柔らかな掌。
熱い急所をその柔らかな感触に包まれ、それだけでネギは悲鳴を上げる。
「え、何?」
「いやっ、アスナさんっあ、あんっ、ああっダメあーっ」
「え?うわっ!?」
>>125 + +
もぞもぞと何となく掌を動かしただけのつもりだったが、
弾け出した暴発の直撃を受け、丸で経験の無かった明日菜は流石に仰け反り尻餅をついていた
そして、明日菜が手を離すと同時に、ネギも尻餅をついて荒い息を吐いている。
「んぺっ、んっ」
「あ、あの、アスナさん」
そのネギの口調は、ひたすらおろおろして又泣き出しそうでもあった。
「んんっ、あーそう、ネギってもう射精出来ちゃうんだ、やっぱ男だねー」
笑い声を交えた明日菜の声は、所々キーが外れていた。
「えーと、アスナさん、アスナさんごめんなさい、あの、なんか急に凄く何かが…」
「へーほーふーん、じゃあネギ、今の何だか分からなかったの?」
「え、あの、多分そのもじょもじょ…」
「そ、射精で精通、でしょネギ。
柿崎の言う通り、ネギもちゃーんと男って事、こっちの方はね。
あー、分かってるって、これでも神楽坂明日菜保健体育マスターよ、
男の機能が成長して興奮して射精してってそーゆー仕組みだって事ぐらい知ってるから」
「は、はい」
バタバタと言う明日菜に、こちらも一応大卒学力のネギがこくんと頷く。
+ +
シャワーで手と顔をばしゃばしゃ洗った明日菜が、
腰掛けに戻ったネギにすっと近づきしゃがみ込み、まずはじゃーっとシャワーで洗い流す。
「あうっ」
「うん、さっき大きくなった時はちゃんと見えてたよね。
いーい、ここもちゃんと洗っておくの」
「は、はい」
ネギはやっとやっと返事するが、矢の様な勢いで硬度を増しているのだから
明日菜も当然それは察知出来る。
明日菜は一旦手を離し、呼吸を整えているネギを眺める。
ふーっと一息ついたネギが、ささっと視線を外した。
支援
>>126 「ネギ」
「はい」
努めて平静に返答するネギの声に、明日菜はくすっと笑みを浮かべる。
「触ってみる」
「え?」
「ほらっ、次は無いかもよ」
しゃがみながらも堂々と胸を反らし、そしてそっぽを向いて言う明日菜を見てネギはごくりと喉を鳴らす。
「あ、んんっ、どう?ネギ?」
「凄く、柔らかくて温かい。凄く気持ちいいです」
「そ、そう?あんっ」
「アスナさん?」
年齢を考えるなら豊かと言うべき乳房を優しい手つきで包み込まれ、
声を上げた明日菜にネギが問い返す。
「大丈夫、って言うか、くすぐったくて気持ちいい。
あんまり強くすると痛いから」
「気持ちいいんですか」
ほっとした様なネギの素直な返答に、付き合いの長い明日菜は何かいやーな予感を覚える。
「良かった、気持ちいいんですかそうですか」
「あ、ちょい待ちネギ、ちょっ、あ、あっ、あっあっ、あぁー…」
十分な質感と柔らかな中にも張りがある絶妙の感触。
それを掌一杯で楽しむ、天性の器用さを発揮した絶妙の力加減。
急加速で沸き上がる何かに明日菜が気付いた時にはもう手遅れだった。
今回はここまでです。続きは折を見て。
第四話目って事になりますが、
要は、切れのいい所まで投下します。
>>128 + +
「あ、あの、アスナさん?」
目の前には心配そうなネギの顔。ゆさゆさと揺さぶられて、
明日菜はようやくちょっと別の世界から戻って来た事を実感する。
「良かった、アスナさん急に…」
「こんの…」
「え?」
「エロネギィーっ!!」
「あーーーーーーーうーーーーーーーーー」
理不尽なアッパーカットを食らって天井から帰還したネギが、
ツンと横を向いている明日菜に恐る恐る接近する。
「あー、うん、不慣れな事故って事で、不可抗力って事だからノーカンでオッケー」
全く持って意味不明で理不尽な結論であっても、
どうやら許してくれたらしいとほっとするのがネギの素直さだった。
「んー…」
それでも上目遣いにこちら伺うネギを見て、明日菜も自分の理不尽さは承知している。
「うぶっ!」
「ふふっ、ネギ、おっぱい大好きだもんね」
「あ、アスナさんそれは」
不意に首を抱かれ明日菜の胸に顔をばふっと押し付けられたネギが、
目を白黒させながらミルクの様な頬を見る見る赤く染め抜く。
そんなネギを見下ろし、明日菜はニカッと笑みを浮かべる。
>>129 「違うの?」
「あ、それはそにょ…」
「いーのいーの」
「あうう…」
しまいに頭をくしゅくしゅ撫でられて、やっぱり世界救済の英雄も形無しだった。
「又、触って見る?」
「いいんですか?」
「バカ、あんっ」
何か、ちょっとすねた様なネギの手触りに、明日菜は再び可愛らしい声を上げる。
ネギは喉を鳴らしむにゅっむにゅっと感じるままに揉みしだく。
「あ、んっ」
「あの、アスナさん、この乳首…」
「そ、気持ちよくなるとね、乳首もこんな風に、なの。
ふふっ、ちゅうちゅうして見るネギ?」
どこかぽーっとした口調の明日菜に言われて、ネギはそこにすっと唇を寄せる。
「あ、あんっ」
「アスナさん?」
「そう、だから、おっぱいよりももっと敏感だか、らああんっ」
遠慮がちなのは最初だけ、いつしか夢中でちゅうちゅう吸い立て始めたネギの前で、
明日菜はその場に立ってネギに捕獲されながら白い裸体をほんのり染めて身悶えし始める。
「あ、あっ、あ、あぁーっ」
+ +
「アスナさん、アスナさんっ」
すとんと脱力した体を、ぎゅっと抱き締めて貰っていた。
その事を、明日菜は体で記憶していた。
「アス…んむっ」
明日菜がぽーっと目覚めたかと思うと、ネギの唇はそのまま明日菜の唇で塞がれていた。
続き来たか、紫煙
>>130 「ん、んむ、ん…」
明日菜は目を閉じている。熱く激しいキス。
あの時、全消去してしまいたい記憶だと口では言っていたがしっかりと記憶し、再現していた。
むしろ、本当に覚えていなかったネギの方が今のところは圧倒されている。
だが、そこは天性の学習能力と応用力の持ち主。
このバトルのルールをすぐに理解し、逆襲に転ずる。
気付いた時には、糸を引いて唇が離れ、二人は激戦の末の様に熱く頬を染め、笑みを交わしていた。
「んっ」
「ん?ネギ、やっぱりこーふんしてる?」
「それは、だってアスナさん」
「だよね」
ぐっと体に押し付けられた感触に、二人は通じ合った会話を交わす。
そして、ネギが腕を放すと、明日菜はくたっと座り込む。
そんな明日菜のお尻の下を狙う様に、その一角にはいつの間にかエアマットが敷かれていた。
「明日菜さん?」
「ふふっ、興奮してるのね、ネギだけじゃないみたい」
「アスナさん?」
そうやって、尻餅をついた明日菜はゆるゆると脚を開く。
「もーっ、今更あっち向いても遅いって」
「そうですね」
開き直った明日菜の言葉にネギも苦笑するしかない。
「そう言えば言ってくれたよねネギ、
いいんちょの南国別荘に行く前に思いっ切り言ってくれちゃったよね」
「え?…あ、ごめんなさいです」
「でも、さすがにここまで見た事はなかったよね」
「は、はい」
こうもあけすけに言われると、ネギも素直に返事をする。
ふふっと微笑まれ、ネギは結局明日菜の前に座り込んでそこに目を落とす。
>>131 どうもです。では投下。
>>132 「ピンク色のが、濡れて光って」
「そう。気持ちよくなると、ぬるぬるしたのが出て来るから。
さっきからネギ、色々と気持ち良くしてくれちゃってるから」
「は、はい」
「だから、もっと直接気持ちよくも出来るんだから」
「は、はい」
明日菜の言葉を聞き、ネギはそっとそこに指を近づける。
「ここから溢れて…何か硬いのが」
「ん、んっ。やっぱりネギってば天然女殺しってホントね。
すーぐに見付けちゃうんだから。そこ、ホントに敏感だから優しく、って、
あ、ちょっ、ああんっ」
「アスナさん?」
「大丈夫、大丈夫大丈夫、ちょっとネギが器用で気持ち良かっただけだから」
「そ、そうですか」
いい加減何かを学習し始めたネギは、手の動きを続行させた。
「あ、くううっ」
尻餅をついて後ろに反っていた明日菜の裸体が僅かに浮き上がり、
その声は甘く、そして切羽詰まったものとなる。
それを見て、ネギは一度、絶妙のタイミングで指を止める。
「アスナさん」
「ネギ、ネギはどうなの?そんなにビンビンにしちゃって」
「は、はい、凄く、痛いぐらいで、アスナさんが凄くその」
「なーに、すごーく淫乱とか言いたい訳いいんちょみたいに?
そりゃあもうネギにあんなにされてこんなになっちゃったら自覚してるわよ私だって。
ほら、ネギだってこんなにビンビンにして、とろとろ溢れ出してるじゃない」
「あ、何か出て…」
「あー、それね、本格的に射精する前に、おしっこの雑菌なんか掃除する液体って事で、
つまり、射精する直前って事」
「アスナさん、バカレンジャーのバカレッドでしたよね」
「悪かったわね保健体育オンリーで」
「いえ、凄いです」
>>133 すっとぼけた会話の後で顔を見合わせ、くすっと笑みを浮かべた。
エアマットに背を着けた明日菜が、両腕を広げて包み込む様にネギを迎える。
既に、ネギを受け容れるために止め処なく溢れ出しているその源に、
ネギは狙いを定め、力を込める。
初めてと言う事で先程も心の底から驚いた、と言うのがネギの本心だったが、
その瞬間、更に比べものにならない程激しいものが、ネギの中で弾け飛び勢いよく飛び出していった。
その未知の何かに振り回されているネギを、明日菜はぎゅっと抱き締めていた。
思えば明日菜は、ネギが迷った時慌てた時そうしてくれた。
そして今、何物にも代え難い健康的な弾力に溢れた、それでいて柔らかな感触に全てを包まれる。
そのまどろみそうな快感の中で、ネギも又力一杯明日菜を掴まえ、縋り付いて顔を埋める、
体一杯でその想いを表現していた。
今回はここまでです。前回から続けて内容的に切れのいい所まで、
と言う事ですがなんかかつてないぐらい細切れで上手にリズムが取れない投下状況です。
色んな意味で綺麗にまとめた投下が難しい状態ですいません。
続きは折を見て。
最高過ぎる、続き待ってるぜ
第五話投下、入ります。
>>134 + +
きゅっと抱き締められ、優しい笑顔を間近にキスされた時も、
まだどこか夢うつつ、下半身から真っ白に突き抜けた快感にぽーっと酔い痴れていると言うのが、
ネギの偽らざる実感だった。
明日菜はふっと微笑み、立ち上がりシャワーを使う。
「綺麗だねーアスナ」
「はい」
「うーん、もう、すっかり女って感じだねー」
「はい」
ネギの前で堂々とシャワーを使う明日菜。
年齢を考えるなら早熟とも言えるグラマーにして、
体力バカのバカレッドに相応しい水滴も何も弾き飛ばす健康美。
それでいて、その表情には今までに無い匂い立つ何かが伺える。
奇跡と言うべき光景を目にする事を許されたネギにとって、その全てが余りに魅力的だった。
「うししこのこのっ」
「あ、柿崎さん」
「って、今気が付いたのひどいなーネギくん」
「ごめんなさい」
ぽーっと染まった頬をうりうりされたネギが気が付いた様に言い、
隣に座っていた美砂が呆れた風情の笑顔を見せる。
「んふふっ、おめでと、ネギ君」
「あ、どうも」
前に回った美砂に笑顔で言われ、ネギは言葉少なに真っ赤な顔で俯いた。
「ま、ネギ君とアスナ、最初っから鉄板だもんねしゃーないか」
「え?」
「いやいやこっちの事こっちの事」
ネギの目の前に中腰になってにこにこ笑っていた美砂は、
ネギの視線がつーっと斜め下になるのを見てニッと笑みを浮かべる。
美砂がエアマットに両手をついて膝立ちで半歩進むとネギは座ったまま半歩下がる。
>>136 「あっ」
そうやって、にこにこ笑っている美砂からちょこちょこ後退する内に、
ネギの背中はぽよんと心地よい弾力に押し返される。
「やっ、ネギ君」
「あ、ゆーなさん」
そんなネギの背後で、裕奈がニカッと笑みを浮かべていた。
「私もいるよーっ」
そんなネギの左手から、やはり膝立ちになった椎名桜子が元気よく登場する。
「あれ?えーっと、釘宮さんは?」
ネギの言葉に、周囲を囲む三人の美少女はニッと笑みを交わして指をさす。
+ +
「ぶはっ」
円形ジャグジー風呂に放り込まれた小太郎が、顔を出してぶるぶると頭を振る。
「ん?」
小太郎も3A軍団のパワフルさを今まで身近で体験し尽くしている。
ささっと周囲を伺い、これ以上何かに巻き込まれない内に脱出、
と動き出そうとした時、たった今まで自分が着ていた筈のサンタ服がぽーんと宙を舞った。
「へ?わ、わっ!?」
気が付くと、着ていたものがぽんぽん宙を舞い、
完全に不意打ちを食らった上に事態が飲み込めない小太郎はわたわたとするばかりだった。
「はーい、服着たまんまお風呂はお行儀悪いよコタロー君」
「だからちゃっちゃと洗っちゃうよーコタロー君」
「あー、仲のよろしいこって」
>>137 目の前にざばーっと登場した台詞順に釘宮円と村上夏美の
お手々繋いだ仲良し姿に小太郎が呆れた様に言う。
しかし、そこは小太郎。包囲を縮められる前にそして目の前に二人の姿が見えている内に、
自分の姿を先に視界から消してしまう。
「きゃっ!」
「わわっ!」
夏美と円が大きな水しぶきを反射的に避けている間に、
水中の小太郎はぐんぐんと岸に接近する。
「ぶは、っ?」
そして浮上、正に斜め前に突き進もうとした小太郎の頭部は
ぐにゅっと柔らかくも腰の強い、そしてたっぷり豊かな感触に阻まれた。
「あらあら」
「うぶぶぶっ」
「相変わらず慌てんぼさんね。さ、綺麗綺麗しちゃいましょうねー」
かくして、丁度ジャグジーに脚を沈めたばかりの那波千鶴が、
文字通り千鶴の胸に飛び込んで来た小太郎の頭をぎゅーっと抱き締める。
そして、優しく撫で撫でしてから腕を放した訳だが、
水面に大の字に浮かぶ小太郎を中心に浴槽がダクダクと血の池と化すのを
夏美と円は大汗を浮かべて眺める事しか出来なかった。
それでも、二人は小太郎を回収し、ぶるぶると正気を取り戻す小太郎を前後に包囲する。
大浴場のタイル床にたたずんでいた佐倉愛衣は、
後ろを振り返った千鶴と目が合って、
自分が文字通り指をくわえてみていたはしたない有様にユデダコの様に赤面する。
千鶴はくすっと悪戯っぽく微笑んだ後、愛衣ににっこり笑いかけた。
愛衣は、思わず小さく自分を指差す。千鶴の首が小さく下に動いていた。
「あたっ!」
浴槽で、夏美と円が頭突きをかます。
「へっへーっ、脱出、せい、こう?」
そんな二人をするりとすり抜け、潜水から浮上して明後日の方向の岸辺に後一っ走り、と言う所で、
小太郎は後ろを向けていた首を前に向ける。
>>138 「はい、捕まえました」
「あー、メイ姉ちゃん?」
「はいその通りです」
ぽよんと瑞々しい感触に半ば顔を埋められながら、
きゅっと抱き締められた小太郎と愛衣が言葉を交わす。
「あー、メイちゃんナイス」
それを見て、円が手を振って喜んだ。
「それではこれより連行します」
「お願いメイちゃん♪」
「だ、そうです小太郎さん」
「あー、はいはい…ホナイコカ」
巨大な炎をバックににこにこと微笑む菩薩女神の気配を背後に察知し、
小太郎は粛々と夏美達に足を向ける。
ちらっと後ろを向いてちょっと照れ臭そうに微笑む愛衣に、
千鶴は相変わらず屈託のない笑みを浮かべていた。
第五話投下、終了です。
今回はここまでです。続きは折を見て…一月中に終わるのかこれ?…
引き続き第六話目投下、入ります。
>>139 + +
「んふふー、頑張ったねーネギ君。おめでとー」
「は、はい、どうも」
にかっと笑った裕奈にも言われ、ネギはもごもごと返答する。
「と、言う訳で私達からお祝いね」
「え?」
続けた裕奈の言葉に、ネギが聞き返す。
「うん、ハートじゃアスナにかなわないけどさー、
頑張っちゃったネギ君に、私達からとっときのご褒美だから」
「ほにゃらばネギ君楽にしてー、一休みしちゃってー」
美砂に続いて桜子にあっけらかんと言われても、
何しろ周囲が周囲、どこに目を向けていいのか分からない状態、
物理的には塵にしてしまう事も可能なネギだからこそ押し退ける訳にもいかず
頭の中は気が気ではないと言うのが今のネギの正直な所。
「えーと、それは?」
ネギの目の前で綺麗なおっぱいも丸出しの美砂が、
プラスチックボトルから掌にとろとろと流し込んでいる液体を見てネギが尋ねる。
「あ、これ、ローション」
美砂があっさりと答える。
「ひゃっ」
「そ、気持ちいーんだよ。こーやってね」
「あ、柿崎、さんっ」
美砂の柔らかな掌からネギの鍛えられた胸板にぬるぬるとローションを塗り込まれ、
ネギが小さく悲鳴を上げた。
>>140 「じゃ、私も」
「ほにゃらば私もーっ」
「えっ、え?あはははっ、ちょっ、あはははっ」
白く柔らかな手がローションと共に幾つも這い回り、
とにかくくすぐったいのだから仕方がないのがネギの状態。
「どーおネギ君、気持ちいー?」
「は、はい」
それは確かにその通りなので、裕奈の問いにネギは素直に返答する。
それを聞いて、ネギの頭の上で裕奈と美砂がニッと笑みを交わす。
「ネーギくん」
「は、はいっ」
背後から裕奈にきゅっと抱き締められ、改めて一つ上を行く弾力にネギは飛び上がる様な返事をする。
「さっきのマッサージもいいけどね」
「男って奴が一番喜ぶやり方、体験させてあげようか」
ネギの目の前では、そう言って美砂がニッと笑みを浮かべていた。
「え、えーと…」
「はい、こっち見る、ちゃーんとね」
「は、はい」
そう言われて従ったネギの真正面には、美砂が生まれたままの姿で膝立ちに立っていた。
そうは言っても、美砂が真っ赤な頬を照れ笑いでごまかしているのも実際の所。
「えーっと…どお、ネギ君。アスナも綺麗だけど、
ん、んんっ、悪くないでしょ?」
「は、はい、凄く、綺麗です柿崎さん」
きっぱり否定された日には尼寺に直行しようかと言う質問だったが、
もちろん、ネギ君はそういう事は言いません。
開き直った様にキラキラとした眼差しを向けられて素直に賞賛され、
主導権を取っていた筈の美砂は既にしてKO一歩手前だった。
>>141 「はい、ネギ君、そこでストップしててね」
美砂に言われて、じりっ、じりっと接近して来る
美砂の年齢を考えるなら見事な裸体を前にしても、今度はネギも動かなかった。
「うふふっ…それっ」
「はわわっ」
その十分に膨らんだ乳房にとろりとローションを垂らして、
声と共に美砂がネギに抱き付いた。
「ん、むむむっ!」
そして、熱いキスを交わす。
「ぷはっ!ははっ、体育祭の時はちょーっと我慢しちゃったけど、
やっぱり私もラブラブキッスに混ぜてもらっちゃったり、今更だけどダメだった?」
「い、いえ。柿崎さん、素敵な女性(ひと)ですから」
「ありがとネギ君。お世辞でも嬉しいよ」
「お世辞じゃないですよ。柿崎さんは…」
「あー、分かってるって、ネギ君が優しくて正直で誠実なのは」
ムキになるネギにくすっと笑いながら美砂が言う。
「うん、分かってる。ネギ君に一番の女の子もいるって事もね」
「ごめんなさい」
「謝んなくっていいって、むしろそっちの方が失礼だから」
「はい」
「よし」
返答するネギの頭を、美砂お姉さんが左腕をネギの背に回しながらくしゅくしゅと撫でた。
「あ、あっ」
「ちょっと、こーふんして来ちゃったかなネギ君」
「は、はい、あ、ごめんなさい」
「いーのいーの、そうしてるんだから。どう、こーゆーの気持ちいい?」
「は、はい、ぷるぷるしてぬるぬるしてなんだか」
改めてネギを抱き締め、ローションに濡れ光る胸を押し付けて微妙に動かす美砂の動きに、
未経験のネギは翻弄されていた。
>>142 「でも、私だけじゃもったいないって」
美砂が腕を放すと、ネギを包囲した三人が笑みを交わして
その瑞々しい裸体にとろりとローションを注ぎ込む。
ローションを掌で伸ばし、改めてネギの方を見る。
そんな三人をぽーっと見惚れてしまうのは、それは色々な意味で仕方のない事だった。
それぞれに年齢を考えると溢れるばかりのボリュームと若々しい弾力の裸体がネギの前に晒され、
そして、塗り込まれたローションが照明にてらてらと照り返している。
その謎めいた艶やかさは、今までとは又違った、言葉を失う様に淫靡な感覚をネギにもたらす。
「ネギ君」
美砂が、そんなぽーっとしたネギに声を掛ける。
「だからネギ君、ハートじゃアスナにかなわないかも知れないけどさ、
私達の事もちゃーんと覚えておいてもらうんだからね」
「そういう事」
美砂の言葉に、裕奈が続く。
「一万年と二千年経ってもね、そんでアスナと水入らずでラブラブしててもねネギ君、
私達のぴっちぴちの青春時代、たまーには思いきり生々しく思い出してもらうんだからねーネギ君に」
「スタイルなら負けないよー♪」
裕奈がウインクして桜子が相変わらずの元気な大口で宣言する。
「だからネギ君こっち」
「はい…」
「それっ」
ネギが従うが早いか、まずは裕奈がネギに抱き付いた。
ぽよんとにゅるっとおっぱいローション漬けの得も言われぬ感触、
男が大好きな、と言うのはネギも心の底から納得する。
比べるのは失礼等という小知恵がつく前であるネギは、
ほんの短い間で立て続けに体験した中でもボリュームではナンバー1と感じざるを得ない。
>>143 「んむっ」
「んふふっ、魔法世界以来かな」
ネギの唇にちゅっと吸い付いてしっかりと舌を絡めて唇を離した裕奈は、
そうやって見事な膨らみをぐにぐにと押し付けながら、
段々と膝立ちの高さを高くしていく。
「うぶぶっ!」
「うふふっ、ネギ君おっぱい大好きだもんねー。
いーのいーの、男ってそーゆーモンだって聞いてるから。ふふっ」
まずは谷間ぐりぐりの天国の後、鼻口を塞ぐ見事な弾力がネギを本当の天国に送迎する前に、
裕奈はその膨らみに下から手を添えてネギの口に差し出す。
ネギが小さく頷くと、裕奈がニッと笑みを返す。
「あ、んんっ」
最初から、裕奈はちょっと甘い声を大浴場に響かせた。
「ん、んむっ、んっ」
目の前でピッと尖った、可憐な程の桃色の蕾に、
ネギは必死な程に食らいつき、ちゅうちゅうと吸い立てる。
最初はきつすぎる程だったのだが、まさか声音で調整しているのか、
吸い立てる力も、そして甘噛みと言う高等技術すら自覚無しに交えながら、
裕奈にもたらされるものは甘く痺れる様な感触へと変化していく。
「あんっ」
ネギもそうだろうが裕奈もちょっと名残惜しいものを感じつつ、
裕奈はネギの唇からぷっくりと熱く充血した乳首をちゅぽんと引っこ抜く。
そして、ネギの両肩に両手を添えてネギの背中を段々とエアマットに横たえる。
たっぷりとローションを含んでてらてらと輝きながら、
見事な膨らみが目の前でふるふる震えているのを見せつけられ、
今にも又むしゃぶりつきたい。
そんなネギの視線に裕奈がニカッと笑い、ネギはぼっと赤面して顎を下に向ける。
一度、横たわったネギの顔面の前で白い膨らみが見せつける様にふるふる揺れてから、
むにゅっとネギの鎖骨の辺りで柔らかく形を変える。
ぴっと硬く尖った二つの蕾がつーっと流れる感触にくすぐったさを覚えながら、
ネギはされるがままマットに横たわる。
>>144 「あんっ」
鎖骨から胸、腹へと、むにゅっと柔らかくそれでいて先端の熱く尖った双つの感触が優しく滑り降りた後、
最も敏感な男の急所が包み込まれ、心地よく擦り付けられる感触にネギは小さく声を上げる。
「ふふっ、どーおネギ君ゆーなのおっぱい包み」
「あ、あっ、温かくて柔らかくて、気持ちいい、です」
「そう。おっぱい大きいとこーゆー事して見たくなるってちゃーんと知ってるから、
こんな風にねー」
「あっ、ゆーな、さんそれ、あ、あっダメ、あっゆーなさん僕又っ」
「んふふっ、ネギ君の、ゆーなのおっぱいの中で熱々なっちゃってる。
いいよ、ネギ君我慢しなくて気持ち良くしていいよっ」
「あっ、ゆーなさんっ、あ、あぁーっ」
第六話目投下、終了です。
今回はここまでです。続きは折を見て。
引き続き第七話目投下、入ります。
>>145 + +
「こんな風に出るんだー。気持ちよかったネギ君?」
「は、はい」
エアマットに横たわるネギの両サイドに掌を置く形で尋ねる裕奈に、
ぽーっとのぼせそうなネギが返答する。
ちょっと見ると、にこにこ笑っている裕奈の顔。
そして、てらてらと艶やかに輝くローションに別の白っぽい液体も混在している、
そんな余りに艶めかしいコーティングの施された見事な質感の膨らみがぷるぷると存在を示している。
「ふふっ、ネギ君こんなに出るんだねー、さっきまであんなに出してたのにー」
そんなネギの横から、桜子がひょこっと口を挟む。
「うーん、やっぱり最強のモテ男は最強のスタミナ絶倫男って事なのかなー」
「そりゃあねー、あんだけの戦いをくぐり抜けて来た最強のスーパーヒーローだよネギ君」
うんうん頷く美砂と裕奈が微妙にズレていながら説得力溢れる会話を交わす。
「そうこなくっちゃねー、なんせあんだけのモテハーレムの帝王だよネギ君。
絶倫でもないと生き残れないでしょ」
「納得」
うんうん頷く美砂と裕奈が微妙にズレていながら説得力溢れる会話を交わす。
「うえー、まず」
そんな裕奈からさりげなく場所を譲られた桜子が、
ネギの胸板につーっと舌を這わせて白い塊を舐め取った。
「すいません」
「いーのいーの、こっちじゃゆーなにかなわないけどねー」
等と言いながら、それでも年齢的には十分なおっぱいを下支えゆさゆさしていた桜子は
ネギの胸から腹に飛び散ったネギの男の証をちろちろと丁寧に舐め取っていく。
それは、桜子が覆い被さる形のいわゆる69の形に変形して行き、
いつしか一戦終えたネギの幼いシンボルが桜子の顔面の真ん前で休息していた。
>>146 「雑誌みたいのだと…こーかな?」
「え、あ、桜子さん何っ?」
ぱくっとくわえ込まれ、その未知の感触にネギが悲鳴を上げる。
れろっと舌が動いた時には、ネギの背中がエアマットを叩いていた。
「む、んもっ、んふっ、なんか、熱くなって大きくなってるみたい」
みたいな事を、桜子は塞がれた口でもごもご喋る。
「ん?」
そんなネギが滴り落ちる感触に気が付いてそちらを見る。
反射的に顔を背けようとしたが、それは逆に何か失礼な気もした。
鮮やかに萌える桜色の秘処を奥底から溢れ出す透明な蜜が生々しく濡らして照らし、
ぴちぴちに健康的な太股まで艶やかに照り返しながら桜子の身に留まらず溢れ返っている。
「い?ひゃっ!」
思わぬネギの反撃に、桜子が甲高い声を上げる。
「ひゃっ!?ネギ君?あっ、あ、ひっ、ほにゃあっあ、あひいぃっ…」
+ +
「桜子さんっ!?」
一度、悲鳴と共に大きく背中を反らした後に支えを失い
ずっしり重いぐらいの脱力で覆い被さって来た桜子の反応に、ネギはあわあわと狼狽する。
「桜子っ?」
「ほにゃ?」
返答した桜子に、美砂がふうっと嘆息する。
「桜子さんっ!?」
「あー、大丈夫大丈夫、ちょーっと天国行ってただけだから。
てかネギ君、初クンニで天国直行ってどういうんだかねー」
「すっごかったよーネギくーん」
呆れ果ててアハハと笑いながら言う美砂に、桜子が素直な賞賛を加える。
>>147 「え、あの、何となくその、あのぷっくりしたのが気持ちいいって、
もしかして、ダメでした?」
「全然全然、こーんどバター用意して一時間コースでお願いって感じだわー」
明日菜は、スパコーンと美砂の脳天にハリセンを食らわせてからスタスタとシャワーに戻る。
「さ、ネギ君」
気を取り直して、改めて美砂はネギをエアマットの上に座らせる。
「ふふっ、ネギ君、もうビンビンになってるんだね」
「あ、桜子さんのお口がくすぐったくて、それに…」
「それに、美砂お姉様のヌードが色っぽ過ぎておち○ちんが我慢出来ませんって?」
「はい」
流石にこの返答には、美砂も吹き出すしかない。
それを見て、ちょっと俯くネギの頭を美砂はくしゅくしゅと撫でる。
「うん、分かった」
ネギと美砂が座って向かい合い、美砂がすーっと接近して唇を交わす。
そのままきゅっと抱き合い、美砂の体が浮き上がる。
「あ、あっ」
「んんっ」
美砂と直に、呑み込まれる様にして繋がったネギは、背中にぶるりとした震えを覚える。
それでも、ここまでの奮い立っている事すら難しい筈の回数と
やはりネギ自身のハイスペックなのか、ネギはここでぐっと踏み止まったまま美砂の中へと迎え入れられる。
「あ、んんっ」
美砂が動き出す。それは、怖々とした動きだった。
普段からススンデルと言ったタイプの大人っぽい所があってネギから見たら立派にお姉さんの美砂でも、
今ここに至ってどこか迷いの様な恐れの様なものが覗いている。
「柿崎さん、美砂さんっ」
「あ、ネギ、くんっ」
>>148 ネギがぐっと腰を使い、緩めていた腕で改めて美砂を抱き締める。
美砂が、もう一度ネギと唇を交わす。
ネギの腕に抱かれながら、こってりとローションを塗り込んだ美砂の柔らかな乳房が
鍛えられたネギの胸板に潰れ、ぢゅっ、ぢゅっと音を立てながら上下を始める。
「あ、なんか、ネギ君、あ、あっ」
さり気なくマットの上に横たえられながら、ネギはほーっと見惚れていた。
元々、美砂は年齢を考えるならすらっと背が高く、
チアで鍛えた無駄の無い肉体ながらグラマーと言っていいぐらいに見事なプロポーションを誇っている。
そんな美砂の肉体美がネギの前で段々と大きく躍動し柔らく膨らんだ乳房がぷるぷると上下する。
美砂の表情、息遣いは徐々に切ないものに変わり、
そして何より、そんな美砂に連動してばさっ、ばさっと、
美砂の見事に長いウェーブヘアが踊り狂う様に熱く躍動してネギを魅了する。
「あ、ああっ!あ、ネギ君っ、
ああっ、何上がってああっ、ネギ、ネギ君っあ、ああああ…」
いつしか、ネギも又、美砂に向けて突き上げる様に腰を使っていた。
そうしたら気持ちがいいと思ったのか美砂に向かっていったのか、
全てはネギの才能のなせる技、なのかも知れない。
はっきりしている事は、いつしか大口を開けて綺麗な胸も丸出しに反り返っていた美砂が、
美しく豊かなロングヘアをばさっ、ともう一度揺らしてがくん、とネギに体を預けた事だった。
第七話目投下、終了です。毎度細切れでホントすいません。
今回はここまでです。続きは折を見て。
150 :
名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 23:08:18.88 ID:xgVBjux3
投下おつかれさま。
>>42保管庫更新を再開しようと思います、権限所持してる人まだいるかな…もしまだ見てたらメンバー承認ください。
第八話目投下、入ります。
>>149 + +
ゆるゆると抱き合い、唇を交えながら十分に余韻を楽しんだ後、
ネギから離れて立ち上がった美砂は、にこにこ笑って小さく手を振りながら手近な洗い場に向かう。
照れ笑いを浮かべて小さく手を振りながら見送るネギの前で、
美砂は長い髪の毛をさらりと翻してシャワーを使う。
「んー、私も髪伸ばしてみようかなー、運動にちょっと邪魔だけどさ」
「あ、ゆーなさん。はい、似合うと思いますよ。ゆーなさん日本人の綺麗な黒髪ですし」
「ありがと、ネギくん。そ、お母さんも凄く綺麗なロングの黒髪だったんだー」
「そうですか」
ネギがそこまで言って、ちょっと言葉が途切れる。
そして、二人は顔を見合わせ、くすっと笑みを浮かべる。
何がどうなってか、ちょこんと正座して向かい合った二人が、小さく頭を下げる。
「よろしくお願いします」
「お願いします」
自分らでやってみて、この意味不明な行動には苦笑を禁じ得ない。
取り敢えず、すすっと近づいてちゅっと唇を重ねる。
そして、ネギの動いた視線に気付き、裕奈がくすっと笑みを浮かべる。
「柔らかい。それで凄く弾んで大きくて」
「んふっ、なんかくすぐったい感じ。でも気持ちいい」
流石に裕奈も遠慮がちに突き出すが、それでも見事に豊満なバストがネギの視界に露わになる。
ネギは思い切って両手掴みにするが、それでも、ネギの優しい手つきに
裕奈はくすくす笑いながら段々と熱くこみ上げるものを覚える。
「あの…」
「ん」
上目遣いのネギに裕奈が笑って頷くと、ネギはしっかり熟れた、
それでいて可憐な色形の乳首にちゅっと吸い付いた。
>>151 「んっ、ん…は、はにゃ、あんっ」
乗りで応じたものではあったが、いざネギにそうされて見ると、
絶妙な加減でちゅうちゅう吸い立てて舌を這わせる。
そうしながら、弾力を楽しむ両手も柔らかな動きが途切れない。
裕奈も最初はくすぐったいぐらいに感じていたのが、
段々とそうも言っていられなくなって来る。
「ちょい、ネギ君…」
何か言おうとした裕奈は、ふっと優しい笑みを浮かべてネギを見下ろした。
無心に乳を吸い続けるネギを見下ろし、優しく髪の毛を撫でていた裕奈だったが、
その内ににへらっと歪んだ口からたらりとヨダレを流し、悪魔の笑みを浮かべていた。
「うぶぶっ!」
「うらうらうらーっ」
「うぶっ、ぶっぷはっ」
その弾む谷間に顔面をぎゅーっと押し付けられぐりんぐりんされて、
窒息する様な柔らかさに悲鳴を上げたネギだったが、
裕奈の腕が緩みちょっと怒った顔で見上げたネギも、
ニカッと楽しそうな笑みを見せられては苦笑するしかない。
「きゃんっ」
それでも、ちょっとはむーっとしていたネギは、
不意打ちに裕奈の突き出したおっぱいを掴み、
裕奈はそのままずるりとエアマットに背中をついた。
「ん、んんっ、あんっ!」
怒った様な勢いで自慢のおっぱいをもみもみちゅうちゅうされてそれだけで息を荒げていた裕奈だったが、
そんなネギの繊細な指が、既にしてとろとろに潤っていた秘密の部分に伸びた時には悲鳴を上げていた。
「あ、あんっ、ネギ、くぅんあ、あんっ、ああんっ!!」
ふいっと静寂が包んだ、かと思ったその隙に強烈なのが来た。
実戦と応用力の天才が見せつける指使いは裕奈の背中にマットを叩かせていた。
>>152 「ゆーなさん」
「ん、ネギ君」
裕奈に覆い被さる形で両腕を立てていたネギの真剣な眼差しに、
裕奈もぐっと頷く。
まだローションの残っているにゅるっとした感触と共に、
ネギはその鍛え抜いた腕に柔らかくも素晴らしい弾力を抱き留める。
「ゆーなさん?」
「ん、大丈夫」
ぐっ、と、抉り込まれた感触に顔をしかめる。そんな裕奈を見てネギが尋ね、裕奈が応じる。
「あ、くんっ」
それでも、察しのいいネギは静かに腰を使い、
そして、裕奈の反応を見ながら段々と揺らぎと力強さを増していく、と、言う、
ネギのその他の能力同様年齢ガン無視の技巧を駆使してみせる。
それを受けての裕奈はと言えば、ネギにぎゅっと抱き付きながら、
ようやくようやく呼吸を整え、そして、ローションに滑るマットをじゅっ、じゅっと響かせて
ネギに合わせて下半身を由良し始める。
「ん、んんんっ」
「んっ、ゆーな、さん?」
ぎゅーっと抱き締められたネギが、動きを止めた。
ついでに下半身の上り詰める過程すら止めて見せると言う、
今更ながらに驚嘆すべき粘りもここでどうこう言う者はいない。
+ +
「えへへ」
ふーっと一呼吸してから照れ笑いを浮かべる裕奈の黒髪を、
ネギの手は自然と撫でていた。
「ふふっ、ネギ君お姉さんに生意気っ」
ちょっとの間撫で合った後、一旦引っこ抜いてぺたんと座ったネギは、
背中ににゅるっとふにゅっとした心地よいものを感じる。
>>153 「やーネーギくん」
「桜子さん」
「ふーん、やっぱりネギ君ってお子ちゃまなのに逞しいんだー」
たっぷりローションの乗った体で、桜子は後ろからネギに抱き付きぐにぐに動き始める。
「はいネギくんこっち」
「はい」
ここまで来たら、ネギももう素直に従ってしまう。
桜子の腕から解放されたネギが座ったままよいしょと振り返ると、
そこには桜子が生まれたままの姿で、但し照明にローションを輝かせた艶めかしい姿でえへへと立っている。
自分からスタイルを誇っている通り、これ又年齢を考えるなら十分過ぎるブラボーなプロポーションだ。
裕奈程ではないが柔らかな膨らみは質感十分に存在を示し、
中背でバランスが取れている。チアで無駄をそぎ落としながらも
思春期の女の子らしいどこかふわふわ柔らかな感じが、今のネギの感想を翻訳するならば、そそる。
ぽーっと見とれるネギの視線に満足したかの様に、
桜子はさっと両膝をついてちゅっとネギの唇を吸った。
そして、にじり寄ってからもう一度、今度は舌と舌までしっかりと絡め合い貪り合いきつく抱き合う。
ボリュームで言えば裕奈の方がしっかりしていたかも知れないが、
くにゅくにゅぷりぷりと柔らかくまとわりついて包み込む様な感触が
ネギにはどこかくすぐったく、気持ち良かった。
「あ、んっ」
「桜子さんも、やっぱり」
「もうっ」
倣い覚えたコースで、ネギの右手が、既にローション以外でとろりと潤っている
むっちり鍛えられた太ももから更に奥へと滑り込みとろとろに溢れ出す蜜を指に絡める。
その指は、見せ物の様な荒々しさとは無縁の繊細そのものの動きで
最も敏感な所を探り出しその感覚を剥き出しに現していく。
桜子の腿が小さな開閉を繰り返して僅かに顎が上を向き声が漏れる。
「あうっ」
「ふふっ、ネギ君も、あんなにしてるのにまだこんななんだ」
「は、はい」
思い切りよく桜子に掴まれて、ネギも照れ笑いで応じるばかり。
改めて見つめ合い、唇を重ねる。
その後で、桜子はネギを座らせたままゆっくの腰を浮かせる。
>>154 「ん、つっ」
「桜子さん、大丈夫ですか?」
「ん、大丈夫。女の子ってね、特に最初はちょっと引っ掛かって痛かったりするん、だけど。
私は大丈夫かな?運動とかしてるとそういう娘多いって言うし、いいっ」
「桜子さんっ!?」
「いや、大丈夫。なんて言うか、大当たり?
今、ネギ君のごにょごにょがすっごくツボに直撃って言うかすっごく気持ちよくて」
「あ、そうですか、気持ちよかったんですか良かった」
ほっとしたのはネギだったが、この後の桜子はほっとする所ではなかった、
と言うのは最早様式美と言うものである。
「あ、あああっ!」
ズン、とネギが突き上げる一撃に、桜子の顎も背中も反り返り、
ネギが今まで聞いた事のないお姉さんの、女の人そのものの声を桜子が響かせる。
只でさえネギの天然技巧にこってりとろかされた上に受け容れた所で、
受け容れたネギの肉体は桜子の快感ポイントを一発必中でピンポイントにロックオンしており、
ネギは優しく、そして容赦なく責め立ててくる。
最早本能のレベルで反応をかぎ分けて決して苦しめる様な無理はしない、
それでいて攻め所は確実に把握している。
最強の学習能力応用能力マスターの天才がその誠意と愛情をフル稼動しているその場所は、
その一撃から大当たりした桜子の肉体が最も求めてやまない所。
いつしか、ネギの目の前の美少女はお風呂だと言うばかりではなく全身を桜色に紅潮させて
ツンと形良く上を向く柔らかな膨らみをぷるんぷるんと上下させ、
到底秩序だったパターンなど掴めず闇雲に体が求めるままに踊り狂う。
汗を溢れさせ切羽詰まった表情に見る見る変わりながらのその姿は、
ネギが見惚れるに十分過ぎる美しさだった。
「あ、あっ、来る、ああっ来る来ちゃう来ちゃうよ来た、あ、あー」
+ +
くてっと覆い被さって来る桜子を、ネギは優しく抱き留めた。
そのまま、満足げににへらにへらとしている桜子を、
ネギはエアマットに優しく横たえる。
「ふふーん、やっぱりやるねーネギ君は」
「あ、ゆーなさん」
横を見ると、両手をついて桜子を半ば覗き込んでいた裕奈がニカッと明るい笑みを浮かべた。
>>155 「ふーん、桜子こんなにノックアウトしてまだ余裕なんだ」
「え、えっと、余裕って言いますか」
ぺろりと唇を嘗めた裕奈の向日葵の様な笑みに、ネギは何か戦慄を覚える。
「あ、ああっ、いっ、何ああっなんか、あああっ」
かくして、あれよあれよとネギはその場に横たえられ、
裕奈は肉欲の赴くままにしっかとネギの上に乗っかりはめ込み腰を振り始める。
とは言え、この際ネギも嫌いではない。そして一旦そうなると誠意の限りを尽くすのがネギ。
ここまでの才能と学習の効能を遺憾なく発揮して裕奈のポイントを匠に把握しつつ腰を突き上げ始める。
たっぷりとしたボリュームと見るからに跳ね返す様な弾力、
それがローションに濡れて照明にてらてら輝きながら目の前で存分に律動している。
そんな裕奈の双つの至宝は、何か幼児の見る大きなデコレーションケーキにも似た生唾の対象、
それがネギの偽らざる思いだった。
そして、裕奈の息遣い、裕奈の声、もちろん今までも綺麗なお姉さんだとは思っていたが、
お祭り好きでさばさばしてて元気いっぱいで、
そんな裕奈が自分よりも大人の女の人なんだと脳がとろける程に実感させられる。
「あ、ああっ、ネギ、君。元気いっぱいだねああっ、うんっ、
いいっ、いいよネギ君いいっ、あ、ああ、あぁー」
そろそろコツを掴んで来たネギは、身を起こしてしっかと裕奈を抱き留めていた。
そして横たえる。本来、そのまま紳士的に優しく休息させるつもりだった。
ぐんにゃりとした裕奈を優しく横たえたネギは、ごくりと喉を鳴らす。
「んふふっ、あんまり痛くいないでね」
「あ、あのっ」
たっぷりと豊かでありながら、若さの特権でこうして横たわっても崩れを見せない膨らみに
むしゃぶりついたネギに裕奈がどこか物憂い口調で言い、ネギの頬がかあっと赤くなる。
「もー、ここまでやっといていーのいーの元気でいーの」
元々半開きだった裕奈の目がパチンとウインクし、
ちゅうちゅうと吸い立てるネギの頭を夢うつつな眼差しの裕奈が優しく撫でていた。
「ん、あんっ、やっぱネギくぅんああんっ」
「あー、ネギ君、やっぱおっきいおっぱいぃは、ああんっ」
ネギがそーっとそちらを見ると、真っ裸のまき絵と亜子が大きなエアマットの一角に向かい合って腰を下ろし、
既に自家製の透明な蜜の溢れ返ったお互いの部分をほっそりとした指でまさぐり合っている最中だった。
>>156 「あ、あのー、まき絵さん、亜子さん」
「んー、だって、ネギ君だもんあんなの見せられたらたまらないもん」
「そやそや、ホンマネギ君男やわーかなんわゆーな達ばっかりー」
ネギの質問を受け、二人はふにふにと自分の胸を掌で下支えして本人は不本意でも客観的には
厳然たる微、たる評価をアピールする。
「ネーギくん」
どさくさ紛れに桶に用意されたローションを浴びながら、
二人は一度裕奈から離れたネギの所まで這い進み、ぴとっと両腕にしがみつく。
そして、ちゅっ、ちゅっと唇を吸う。
ネギはそんな二人に倣い覚えた両手の繊細な指技の限りを尽くし、
とっても可愛い声で泣かせ続けていたが、
二人の全身はそれだけでは足りぬとばかりに、切羽詰まった熱いアピールを抑えられない。
どうした訳か、まき絵がとっさにネギに可愛いお尻を向ける形で四つん這いになり、
亜子もとっさにそれに倣う。
「……はああああわわわわあああああっっっっっ!!!
ひゃあっ、ああああっ!!!」
そのすぐ後に、亜子は、背中をぺたぺた触りながらその場にのたうち回った。
随分と楽になった、とは言っても、見た目同様心からも決して消えてなくなる事はない。
それを、女の子の一世一代のその時、それも何一つ隠す所なく、
と言う事に気付いては、決壊するのも無理からぬ所だった。
「ひゃ、あっ!!」
そんな騒ぎは、ネギが、亜子をぎゅっと抱き締めて強制終了させる。
「素敵ですよ、亜子さん」
「ありがと、ネギ君」
うっすら涙を浮かべた亜子とネギが唇を重ねる。
「僕を信じて、くれますか?
謝り足りない大変な嘘をついてしまって、忘れられません」
ネギの真摯な言葉に、目尻に涙を浮かべながら亜子はにっこり笑って頷いた。
そして、ネギに促されるまま、亜子は震えながら先ほどと同じポーズを取る。
>>157 「素敵ですよ、亜子さん」
「ネギ君…」
ショートカットの特権のくすぐったいうなじキスを受けながら、
亜子は冷めた筈の酔いが回りぽーっとした心地になり始める。
「い、いっ」
「亜子さん」
「ん、大丈夫、大丈夫やから」
未知の体位だったが、理論構成と応用問題と体術にかけては引けをとらないのがネギ。
亜子の真っ白な背中に覆い被さりながら、ぐっ、ぐっと確実に狙いをつけて亜子の中に突き進む。
「ん、んんっ、あ、あ、あんっ」
「ん、くううっ」
そうして、今まで同様時に確かめながら時に大胆に、だが全体に優しくネギは腰を使う。
当初は苦痛を隠せなかった亜子の反応も段々と違ったものに、
雪の様な柔肌もぽーっと艶やかに色を変化させる。
>>158 「んー」
「ネギくぅん」
そうやって、亜子がへにゃーっとエアマットに突っ伏すと、
矢も盾も溜まらぬと言ったまき絵がすり寄ってくる。
「ああーんっ、恥ずかしい。ネギ君がすっごく、だから悪いんだからねー」
最早本能的な程に、ネギと亜子を目の当たりにしながらそれに合わせる様に自ら差し込み、
ずぶ濡れになった自分の右手に気が付いたまき絵はしゅんと縮こまりながら
しっかりとネギにアピールしていた。
まき絵も、最初は亜子の様に後ろから貫かれ、
それでしっかりと前後に腰を使って熱い声を響かせていたが、
一旦頽れたまき絵を前に小休止したネギを前に、まき絵は再び挑みかかる。
確かに、明日菜や裕奈やチアの面々に比べれば、
年相応と言えば年相応だが少女、と言う色彩の強い体つきのまき絵だ。
だが、器具と共に体育館を縦横に動き回る桃色のアホウドリの、
いつも観衆を魅了する優美にして激しいしなやかな魅力は健在。
そんなまき絵にのし掛かられ、その身はマットに横たえたまま自分にのしかかったまき絵を見るネギは、
そんな観衆すら知らない惚れた男にのみ許された特権そのものを目にして、
そして、その身をもって味わうと言う至高の贅沢を今我がものとしている。
これも、観衆の知らないまき絵の歌声。明るく可愛らしいベースはまき絵のものでありながら、
誰も知らない一歩も二歩も先に進んだ男に向けた女の声。
ネギを、男を魅了するには十分に過ぎる。
まだまだこれからの白い裸体、肉体も声も心も、
しなやかに伸び上がり目は大きく見開かれ、今、最高のフィニッシュを迎える所だった。
第八話目投下、終了です。ヤバイ。タイムスケジュールが限りなくヤバイ。
一月どころか原作が…
今回はここまでです。続きは折を見て。
第九話目です、めっちゃ細切れです。
>>159 + +
「えへへ、ネギくぅん」
まだどこか夢心地のまき絵と亜子がマットに座ったままのネギにまとわりつく。
そうやって、ネギがぷにぷにとした感触をのんびり楽しむ時間は、決して長いものではなかった。
「オードブルの時間は終わったかなネギくーん?」
その声にネギがそちらを見ると、いつの間にやら登場して声をかけた早乙女ハルナを先頭に
裕奈に美砂に桜子がずらりと隊列を編成していた。
「ボリュームたっぷりメインディッシュ準備オッケーよ」
そう言って、ハルナ以下の四人組はさっと片膝をついて桶に用意されたローションを肩からざんぶと被る。
「突撃ーっ!」
「え?はわわわっ!?」
かくして、微妙な侘び寂びの心地よさをネギに伝えていたまき絵と亜子はあっと言う間に弾き飛ばされ、
あれよあれよでネギは四方を完全包囲完全密着される。
「うぶぶぶぶっ!」
「わー、ネギくーん」
まずはお初と言う事か、
よく考えるなら一番最初の最初に似た様な事があったかもとネギは不意に思い出したが、
そんな感傷に浸るには目の前の状況は生々し過ぎる。
何しろ、こちらもちょいとぽっちゃりその分たっぷりのハルナの見事なおっぱいが、
ネギの目の前にどーんと迫ったと思った時には窒息しそうな直撃が待っていた。
他の三人は一足先んじたと言う事で、まずはハルナがぎゅーっぐりんぐりんを独占する。
それだけでもネギが十分にくらくらしている所に、残りの三人もハルナの腕がネギの頭から解けるのを待って
残る三方から一斉に弾力圧縮ぷるぷるアタックを開始する。
ぷはっと逃れる様にネギは上を向いた訳だが、
その包囲の外に弾き出されたまき絵と亜子は笑い目に涙を迸らせながら、
スタイルばっちりな全裸美少女の背中が包囲している真ん中から
ぶーっと赤い噴水が天井に噴射される姿に悲鳴を上げるしかない。
>>160 「はいはいはいはい♪」
「それそれそれそれーっ!!」
「あうあうあうあうあーーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
そのまま、今度は逞しく鍛えられたネギの全身を、
四人の美少女が、そのグラマーと言ってもいい素晴らしい肉体全部で味わい尽くす。
そのぷるんぷるんの弾力がにゅるにゅるぐいぐいと押し付けられ、
しまいにぐるぐると目を回したネギがじゅぽんとすっぽ抜けて彼方に消えるのを、
まき絵と亜子は大汗を浮かべて見守る事しか出来なかった。
+ +
まあ、所詮は学園の悪ふざけ。ギャグ漫画と言ってしまえばメタが過ぎるが、
この程度でどうにかなっていればとっくに魔法世界に墓標を作っている。
と言う訳で、本人の自覚は別にしてノリのいい所ですっ飛んで見せたネギ君は、
そのまま近くの流れるお風呂に派手に飛び込んでいた。
水中で体勢を立て直そうとしたネギは、
目の前をすいーっと横切る白く美しいマーメイドの姿に即刻魅了される。
一度水面に上がり、ぷはあっと呼吸を整えると、
そのまま今更言う迄もない運動能力をフル活用して行動を開始する。
豊かな白い裸体が水中を優美に、そして力強く動き回る。
ネギも又、その美しさに魅了され、ひたすらに後を追って泳ぎ続ける。
そんなネギに気付いたのか、途中でにこっと笑みを見せ、
そして再び真剣な表情で前に進む。ネギもそれを追う。
「ふはっ」
「はっ」
二人揃って水面に顔を出し、ぶるぶると頭を振ってから顔を見合わせ、照れ笑いを交わす。
「やあネギ君」
「アキラさん」
「やっぱり凄いなネギ君は。ずっと年下なのに何をやっても、
泳ぐのも得意なんだね」
「いやー、やっぱりアキラさんです。アキラさん泳ぐの凄く上手で、綺麗で」
「綺麗」
「はい」
>>161 にこっと無邪気に微笑むネギを見て、
アキラの頬がぽーっと赤らむのはここがお風呂だからと言うばかりではないだろう。
「泳いでるアキラさん、凄く格好良くて綺麗です」
「ありがとうネギ君」
素直な言葉には、素直に応じるしかない。
「ん?」
「あ」
お風呂の真ん中に向かい合って立っている二人だったが、
ネギの目が透明な水面に向いている事にお互い気付いて苦笑を交わす。
「エッチ」
「えへへ」
「もうっ、ネギ君悪い子になったのかな」
「かも、知れません」
アキラがこつんとネギの頭に拳を当てた後、二人はくすっと笑みを交わし、唇を重ねた。
「だからその…」
「ん?」
「あの、触ってみて、いいですか」
「どうぞ」
いい加減タガの外れ始めたネギの言葉に、
我関せずの態度ながらおおよそ把握していたアキラも笑って応じる。
ちょっとの間掌でむにゅむにゅ弄んでいたネギは、目の前のアキラにきゅっと抱き付く。
「えへへ」
「もう」
そんなネギの後ろ髪を、アキラも優しく撫でていた。
何か、紳士さんがいつの間にか悪戯っ子になった、だが、それがいい。そんな感じだ。
第九話目投下、終了です。
短くてすいませんが今回はここまでです。続きは折を見て。
163 :
名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 17:09:38.44 ID:RX8eiD2i
>>163 すげえええぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!超GJ
ちょっと懐かしいモンも見せて貰いました。
結局今月中は無理でした。ムチャ短いんで第十話前編って事で投下します。
>>162 + +
「ふーっ」
ジャグジー風呂の一つでは、抵抗虚しく無事丸洗い終了された小太郎が
浴槽の壁を背中にのんびり湯に浸かっていた。
「あー、まあさっぱりしたわ。ありがとな」
「どういたしまして」
素直な小太郎に、対面の壁を背もたれにした千鶴がにっこり応じる。
「だったらジタバタしないのコタロー君」
「それはなぁー」
そんな小太郎の右隣に、夏美がすいーっと近づいて語りかける。
小太郎の言葉を聞いた夏美は小太郎の右腕に抱き付き、ちゅっと頬にキスをした。
「ひゃっ!」
夏美がにっこり微笑み、そんな夏美と目が合った愛衣が真っ赤な顔でしゅんと沈みそうになると、
不意の感触に飛び上がりそうになる。
「ふふーん、可愛いし後輩のクセにいいモン持ってるのにねー。
やっぱりあれ正妻の余裕って奴?これで一発勝負懸けてりゃ分からなかったのにさー」
背後からがばっと、必殺女子校鷲掴みで愛衣の程よい膨らみを掴んだ円がカラカラ笑い、
その手を離された愛衣は益々縮こまってぶくぶくと沈み込む。
「コタロー君こっち」
>>164 + +
「なんやねん」
「いーから」
何せこれだけの設備なのだから何がどこにあっても不思議ではない、と言う事で、
ジャグジーの近くに何となく用意されている休憩用エアマットに、
夏美に手を引かれた小太郎が勧められるまま腰掛ける。
「えへへ、コタロー君」
小太郎の右隣に座った夏美は、この際何となく勢いで、と言うのが本音の所。
完全な世界でなくてもいい。もう今はこうして小太郎の隣にいてもいい筈と心のどこかで。
「あ、小太郎さん」
その声に、すいっと小太郎が左側を向き、
小太郎にもたれようとしていた夏美が危うくバランスを取り戻す。
そこには、いかにもこの大浴場では当たり前の格好のメイがすらりと立っていた。
「おうっ、メイ姉ちゃん」
「どーしたんですかこんな所で?」
「あ、いや、夏美ねーちゃんが」
「そうですか」
返答してからすいっと目を泳がせた小太郎に、メイがくすっと小悪魔の笑みを見せる。
「ふーん、そうですか。じゃあー、
私もお隣、お邪魔しちゃおっかなぁー」
「む、むー…」
小太郎の左側に膝をついたメイは、
そのまま前方のマットに両手をついて両方の膨らみの外側にさり気なく両肘を添える。
うっとり半開きに潤んだ瞳を向けられ、何となくたじっと夏美の方に退きそうになる小太郎に向けて、
メイはぺろっと唇を嘗め、腿を斜めに向けながらずりずりと接近する。
程なく、近くの岩陰で腹がよじれそうな勢いでぶひゃひゃと号泣爆笑していたハルナの背後で、
すーっと仮面を外した夏美とたった今まで夏美とお手々繋いでいた愛衣が、
それぞれ両手に手近な巨岩と太陽の様な巨大な火球を掲げていた。
第十話前編・終了です。
今回はここまでです。続きは折を見て。
続きを待ってるぜ
第十話後編、投下行きます。
+ +
「と、言う訳で、仕切り直しにしましょう」
「オッケー」
真っ赤な浴槽にお月様よろしく
お尻をぷかーっと浮かべているハルナを大汗を浮かべて囲んでいる面々の事はさておいて、
喋ってる順に愛衣と夏美の間では合意が成立したらしい。
そんな夏美を右前方、愛衣を左前方にエアマットに正座している小太郎としては、
正直、目のやり場に困る。
そもそも、二人の姿が離れた時点でさてどうしようかと思っていたところに二人とも戻って来て、
そのまま得体の知れないオーラに気圧される様に座り直したと言うのが現状。
いかにそっち方面に疎い小太郎だと言っても、
そこそこ以上に可愛い年頃のお姉さん二人が目の前で正座をしていて、
少なくともぽよんとしたおっぱいを丸出しにしている、
全く臆せず正座しているのだからちょっと目をこらしてしまうと何か黒いものまで丸見えなのだから、
何も感じないと言うのは無い。何よりも、小太郎自身も正座しているのだから、
自分の体が丸出しで反応しているのが自分でもよそ見でも分からない筈が無い。
しかも、じりっ、じりっとさりげなさを装って距離が縮まっているのは気のせいではない筈なのだが、
その可憐な花の様な笑顔の向こうから漂う冷気に、小太郎の運動神経は完全に凍結していた。
気が付いた時には、小太郎の逞しい両腕にきゅっ、きゅっと蕾の様な若い弾力が伝わる。
「あれー、清純派のメイちゃんがー、
発育はお姉さんに勝ってますアピールなのかなぁw」
「さすがは夏美お姉様、弟さんとのスキンシップも堂に入ってますねぇ、
あ、スキンシップって和製英語なんですけどーw」
何しろ両側からきゅっ、きゅっと両腕を抱き込まれているのだから逃げるに逃げられない。
小太郎の事だから力ずくで、と言うのも不可能ではないが、お姉さんにそれをやるのは気が引ける。
夏美はとにかく愛衣は、中途半端に実力があるのでお互いに変に暴れたらケガをさせてしまう。
その間にも、小太郎の目の前では二人の美少女の形はアーチでも決して笑っていない目と目の中間点で
何か火花が見える気がするし、しかも、その火花はど真ん中にいる小太郎をむしろ凍結させる。
その一方で、腕に伝わって来る未だ硬い芯を残しながらもぽよんと柔らかな感触、
髪の毛の甘い香りに何よりかにより余りに無防備過ぎるその姿の全て。
小太郎のプライドとしては、どうしても顔が天井を向く。
その間にも、二人は、にこーっと一際華やかな笑顔を見せる。
>>167 「………ったぁー」
「何やってんね」
本能的にすいっと後方に体を反らした小太郎の前では、
強烈な一撃頭突き合戦を展開した夏美と愛衣が互いに額を抑えてエアマットに蹲っていた。
ガキにも分かるモロなセクシーポイントではない筈なのだが、
綺麗なラインで丸出しの背中、
そして濡れて分かれた髪の毛の向こうから覗くうなじと言った通好みのポイントが目に入ると、
大汗を浮かべて呆れていた小太郎はぷいっと横を向いてしまう。
「あ、あー、とにかくあれや、もっぺん風呂入るわなんか芯から冷とうなって来たしなぁ」
乾いた声と共に立ち上がり、
下腹部の辺りでぶるんと異様な抵抗感を感じたのは知らぬ振りで駆け出した小太郎は、
道半ばでぼむっと迫力満点の抵抗にぶち当たった。
「あらあら、お風呂で走ると危ないわよ慌てんぼうさん」
菩薩の微笑みを見た、と思ったのりは一瞬の事。
頭をぎゅーっと抱き締められて、解放されるや小太郎の顔は天井を向く。
「あらあら」
「…ぷっ」
「あは、あははははっ」
そうやって、千鶴に背中を支えられながら
赤い噴水を展開させている小太郎を大汗を浮かべていた夏美と愛衣は、
次に相手と自分の、主に胸部を見比べてから互いに顔を見合わせ、吹き出して明るく笑い転げた。
「あー、やっぱかなわないなぁ」
「そうですねー」
「あー、メイちゃん」
「はい」
「今夜なんだけど、うちのいいんちょがターキー頼み過ぎちゃってさ。
今なら食券十枚で食べ放題だけど部屋パーティー来る?」
「はい、ご馳走になります♪」
「ん」
「いいねいいねー」
「あーハルナ」
>>168 神出鬼没の同級生に無感動に声を掛ける夏美であった。
「まずは腹ごしらえ、体力付けて手料理で好感度up。
で、その後はもーちーろーん、特別に聖なるホーリーナイトって奴だよねー」
「あのー、単語が重なっているのですが」
「ノー・プロブレーム。
もーちーろーん可愛いパジャマパーティーは勝負下着を戦闘服に、
早い者勝ち先着順仁義なき争奪戦って事でFAだよねー夏美ちゃーん」
「あー、気にしないでメイちゃんこーゆー娘だから」
「はい、重々理解しています。ですから重々単語が重なっております、が」
「ん」
「今夜は胸を貸して頂きます」
「ん。やだなーメイちゃん、私の方が貸して欲しいってーの年下のクセにねー」
「あはははー」
夏美が愛衣のちょっと早熟な膨らみをあくまで優しくふにゅっと掴みながら、
再び微かにきな臭い笑顔の応酬。
「あー、いたいた」
そこに現れたは葉加瀬聡美。
「あ、お風呂仕様ちょっと雰囲気違いますね」
「でしょ」
愛衣と夏美がヒソヒソと言葉を交わす。
「カメラ63個確かに納品しました。
設置は朝倉さんの方で、リアルタイム視聴出来る様に配線も万全だそうです」
「あー、メイちゃん、もうお掃除の時間だっけか?
真っ裸にホーキってのもシュールだねー。メイちゃんもスタイルもいいしうんどこのマニアック企画って。
で、夏美ちゃんはどこ行っちゃったのかなー?夏美ちゃーん出ておいでー…」
「勘、やけどな、
多分その辺で桶ぶん回して脳天スマッシュヒットのターゲットロックオンした辺りやと思うで」
>>169 + +
それからも、体力の限り、と言った感じで二人は広々とした浴槽を泳ぎ回っていた。
お湯の中をマグロの様に悠々進むアキラの白く豊かな裸体を、
運動センス抜群のネギがやはり一糸まとわぬ姿で追い回す。
そんなネギから見て、それは惚れ惚れとする様な絶景だった。
中州状のスペースに上がったアキラを、ネギが追う。
アキラは、休憩用に用意していたエアマットに大の字に引っ繰り返った。
ネギがその脇にちょこんと座ると、にこっと微笑むアキラがすすっとスペースを開ける。
ネギがそこに遠慮がちに寝転がると、その隣から、アキラが頬杖をついてそんなネギを眺めている。
「アキラさん?」
「ふふっ、やっぱりネギ先生、可愛いなあって。ごめん、男の子に失礼だったかな?」
「いえ。アキラさんすっごく大人っぽくて頼りになる人ですから」
「やだなぁ、私だって中○生の女の子だよ」
ネギが半身を起こし、アキラもそれに合わせて揃ってくすっと笑みを見せる。
そして、優しく唇を重ねる。
「アキラさん、凄く頼もしくて格好いい人です」
「うーん、それって褒められてるのかな女として」
「はいっ」
これはかなわない。ストレートな天然女殺しの笑みで断言されては、
アキラも苦笑する他無い。
「アキラさん、凄く綺麗です」
「んー」
ちょっと距離を取ったネギに言われ、アキラは顔をほんのり赤くして我が身を抱く。
「やっぱり、ちょっと恥ずかしいかなぁ。脚とか、肩幅なんかこんなだし」
「えー?」
ネギは、心底疑問を口にして、するりとアキラの後ろに回る。
「ひゃっ」
「やっぱりアキラさんの背中、広くて頼もしいですね」
後ろから抱き付いて、豊かな黒髪をかき分ける様にほっぺですりすりするネギの狼藉に、
アキラは思わず声を上げる。
>>170 「だからー、それって女の子に褒め言葉なのかって…」
「だって、泳いでるアキラさん、凄く綺麗ですよ。
イルカか、人魚みたいに力強くて真っ直ぐなのに柔らかくて」
「ありがと、ネギ君」
ネギの素直な賛辞の数々は、今更疑う理由も無い。
アキラは後ろを向いて、ネギと唇を重ねる。
「あっ」
「エッチ」
そんなアキラの背中にこつんと当たった熱い感触に、アキラは改めて苦笑した。
「だって、アキラさんが綺麗だから」
言い訳しながらアキラの前方に戻ったアキラとネギが、しぶとく唇を重ね合う。
「あ、んっ」
目の前でたわわに実る白い乳房をむにゅむにゅと揉んでいたネギだったが、
その内、かぷっと食らいついてちゅうちゅうと吸い立て始める。
アキラは、そんなネギの濡れて解けた後ろ髪を優しく撫でる。
「あ、あんっ」
“可愛い声”
それだけでもじわじわと来ていた所に、
ネギの器用な指先が競泳用にカットされた黒いかげりの向こうに滑り込むと、
最初から繊細に、巧みにぽつっと尖って、そして潤った所を刺激されたアキラがうわずった声を上げた。
「あ、ん、あんっ」
互いに座って密着している、その二人の間からぢゅっ、くちゅっ、と、
蜜をかき回す音が聞こえる。
ちょっと離れると聞こえないそんな秘めやかな音が、
アキラにとっては顔が茹で上がる程、たまらなく恥ずかしい。
「あ、ん、んっ」
「アキラさん」
眉根を寄せ、凛々しいぐらいに整った顔立ちにふるいつきたくなる様な切ない表情を浮かべたアキラに、
ネギがひそひそと声を掛ける。
>>171 「あ、うんっ」
アキラが、改めてエアマットの上にその身を横たえ、
豊かな黒髪をバックに大柄で、
そして豊満な程でありながらしっかり鍛えられた芸術バディをネギの目に全て露わにする。
そんな、白く柔らかな裸体に覆い被さったネギは、ここまでで十分と言う程の天性の学習能力を発揮して、
アキラの熱く濡れそぼった、新鮮なピンクの源へと昂ぶった男をぐいっと沈め込む。
その恐るべき才覚で初めて、への対応すら学習しつつあるネギが、
まずは優しく、溶け合う事を最優先するかの如くゆるゆるとしかし着実に探り当てる様に腰を使う。
それが図に当たった様に、当初は苦痛を隠せなかったアキラの豊かな裸体が
別の感覚でひくっ、ひくっとネギに合わせる様な動きを見せ始める。
最初は、制御出来なくなるその感覚に恐れを覚え、アキラは小さくも頼もしい目の前の、
今だけでも目の前の恋人にきゅっと抱き付き、しがみつく。
「ん、あ、あっ、あー…」
アキラ心地よいくらいになった所で、アキラの腕の中でネギの動きが鈍くなる。
アキラも詳しい、と、言う程ではないが、ネギが自身の事を果たしていないと言うぐらいは察しが付く。
「にゃ?」
「おっ」
すっかり満ち足りて遠くのエアマットに寛ぐ裕奈、美砂と言った女賢者の面々が、
今まで聞いた事も無い様な、そして人魚の歌声に例えてもいい美声に引き寄せられる。
その視線の先では、豊かな黒髪に照明が弾けてキラキラと濡れ光り、咲き乱れていた。
「あ、あっ、ネギ君、ネギ君い、いいっ、あ、あっ」
理想的なスイマー、と言うには少し大きいかと言う、
女としては成人規格で見てもみっしりと質感見事な白い乳房がぷるん、ぷるんと力強く上下に揺れる。
その豊かな裸体、白い肌が浴室と言う場所柄だけではなく、ほんのりピンク色に上気している。
普段はクール、凛々しいぐらいに落ち着いて、そして優しく思慮深い。
そんな、悪ガキ共のお姉さん役とも言えるアキラの表情が、
今は眉根を寄せて懸命に堪えながらも何かを求めて喘ぎ続けている。
思慮深い親友が今正に手に入れてようとしている自分の幸せを、裕奈達は心から歓迎していた。
自分の体の上に半身を起こし、
そして、逞しくアキラを求める男を呑み込みながらその身を揺らし続けるアキラ。
それを見上げるにつけて、たっぷりとした乳房と言い黒髪と言い、
その壮絶な迄の動きと声、そして直接伝わって来る感触は、
ここまで闘い抜いて来たネギであっても今すぐにでもあっち側にさらわれそうな強烈なもの。
>>172 それでも、ネギはしっかりと、エアマットに背中を付けたままアキラとの一時を共に完成させようと
毎度年齢をぶっ千切った能力を力の限り使い倒す。
僅かな経験と超越した勘を頼りに、
アキラとしっかと一緒になった部分を強く、弱く突き上げる。
さすがはネギと言うべきか、その度に、アキラは切ない声を短く漏らして豊かな裸体をかくんと震わせる。
満ちてきたのは、感じていた。
「アキラさんっ」
「ネギ君っ」
呼びかけと共に、二人は揃って最終ラインに突入した。
互いを気遣いながらも、力の限り求め合い、貪り合う。
白く豊かなアキラの裸体は、朱に染まったその姿を堂々とさらけ出し、
千々に乱れた豊かな黒髪を張り付けたまま、広々と力強い背中がピン、と反り返る。
切なくも美しい鳴き声が一際高く響き、決して哀しくない涙が、
結実した湯気に混ざってアキラの黒い瞳からつーっと溢れ落ちる。
その、幸せすぎる姿を、遠巻きにしているよき友人達はほーっと眺めているしかない。
但し、彼女達の右手が今も露わな自らの裸体でもっとも力強い内股の筋力で
きゅっ、と締め付けられているのは一人の女の反応として仕方の無い所。
そして、今のパートナーであるネギにしてからが、
ほーっと満ち足りたまま、
本来であれば今に至って残っているのが不思議な牡としての喜びを、只、アキラに委ねるばかり。
「あ、とっ」
「えへへ」
ぐにゃりと崩れた所を半身を起こしたネギに支えられ、
ぱっと目を見開いたアキラは照れ笑いを浮かべた。
頼もしいお姉さんが、支えられる存在になった。
互いに理解し、くすっと笑って軽く唇を合わせる。
心地よい疲れに任せてゆっくりとマットに横たわり、只、優しく笑みを交わす。
第十話投下、終了です。
今回はここまでです。続きは折を見て。
第十一話最終話投下いきます。
>>173 + +
「あ、カード」
「うん」
まずは桶で体にざぶりと一杯、それから流れるお風呂で一汗流して、もう一度エアマットで並んでまどろむ中、
ネギが可愛いイルカ柄の桶からカードを見付け、アキラがにっこり微笑んだ。
「そうだよね、あの時は体育祭でバタバタしてて」
「そうでしたねー」
改めて、その時の事を二人で思い返す。
「ゆーなまき絵亜子が魔法世界で、その後で私だったっけ」
「魔法世界でも、色々と助けていただきました。本当はもっと早くパートナーに、でも…」
「勢い、みたいな所もあったし、独り占め、って言うのも良かったかも」
「え?」
「いやいやいやなんでもない」
きょとんと聞き返すネギに、アキラがぱたぱたと手を振って否定する。
「そうだ、アキラさんアデアットしてくれませんか?」
「え?」
「だってお風呂ですし知ってる人しかいませんから」
「え、うーん…アデアット」
目の前でにこっ、と微笑むネギを見て、
形ばかり躊躇していたアキラがカードを手に照れ臭そうに唱えた。
「ひゃっ」
その形状の関係でぽん、と、飛び出す様な感触にはちょっと慣れない。
友人たちと違って実戦経験の薄さと言う事もある。
取り敢えず仮契約能力で近くの流れるお風呂に移転すると、
相変わらず生まれたままの姿のネギもすぐ側にじゃぼんと体を沈めた。
>>174 「わあー、やっぱりマーメイド、すごーく似合ってますアキラさん」
「そ、そうかな」
「はい、そうです」
ここで又、ネギのあの笑顔が炸裂する。
「あの時もアキラさんと一緒に泳いで、
まるで人魚姫みたいでしたよアキラさん」
「い、いやだなぁー、あは、あははっ、あははーっ」
最強の笑みと共に素直な賛辞を惜しまないネギに、
アキラはうわずった声と共にバン、と思い切り水面を叩く。
「あーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーー」
まだまだ心は乙女の寡黙なマーメイド、その揺れる心と潜在的な才能が発動させた魔力の暴走。
後世アクア・スプラッシュと呼ばれる大技の原型となる事を、まだ誰も知らない。
「ネギくんっ!?」
アキラがはっとそちらを向いた時には、巨大な湯柱がネギを大浴場の空間に放り出していた。
まあ、ネギだしこの漫画だから大丈夫な筈だったのだが、
空中で体勢を立て直そうというネギの腕に、一本の黒い触手がしゅたっと絡み付く。
そのまま、ネギの全身を埋め尽くす様に、大量の触手がバババッと絡みつき、ぐいっと引き寄せた。
「あーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーー」
轟音に近いものとと藻に、水柱と水しぶきと湯煙が広範囲に展開される。
「あーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーー」
それが十分に鎮まった頃、ツヤツヤテカテカ輝いて優雅に談笑しながら
上がり湯のシャワーに移動するモデル級金髪美少女二人組と、
その背後の大浴槽に真っ白な灰と化してぷかーっと浮いているネギを、
周囲の面々は大汗を浮かべて見比べる事しか出来なかった。
>>175 + +
「ふーっ」
「ふーっ」
「て、なんかおっさんやなぁ」
「コタロー君こそ」
なんだかんだでさっぱりして、
手近な熱めの浴槽でネギと小太郎、気楽な男子二人組が横並びで背中を壁に預けている。
切りのいい所で湯を上がり、入口に向かう。
「ん?」
脱衣所のガラス戸を開けた小太郎が、足を僅かに後退させた。
「えい」
一歩踏み出したネギから視界が消失し、顔面が真っ白く塗り潰される。
「えーっと、確か本屋ちゃんって」
「Bチーム」
明日菜の問いにハルナが返答する。
「残り時間は?」
「5、4、3、2…」
美砂に聞かれて時計の秒針を数える円の前で、
前髪越しににこっと最高の笑みをこぼすのどかが夕映とちょこんとハイタッチしていた。
+ +
「ほらほらのどかも」
「あうあうあう」
「こりゃ犯罪だね」
「犯罪だねー」
「アホばかりです」
「はい、チーズ」
>>176 改めて大浴場「涼花」に3Aと、ついでに小太郎やらナツメグまで加わった三人組やらが勢揃いして、
大浴場である「涼花」に最も相応しい飾り気も何も無い姿でまずはぱちりと一枚。
「はーい、ちうちゃん交替してー」
「ったく、犯罪、いや、夢だこれは夢なんだなうん」
ぶつぶつ言いながら、前に出た長谷川千雨が朝倉和美から防水カメラを受け取る。
「んー、ネギ君?」
「あ、いえ」
集合に入ろうとした時、中心最前線のネギの視線がつーっと動いたのを察知して、
もごもごするネギに和美が近づいた。
「んふっ」
「あっ」
和美は、ネギの両腕の手首近くを握る。ネギが力を抜いた所で、和美が動かすまま、
ネギの両掌はもにゅっと目の前のたわわな果実を鷲掴みしていた。
「後で部屋おいで。一杯もみもみちゅうちゅうさせたげるから…
このー、素直になっちゃったねーネギせんせー」
真っ赤な顔で思わずこくんと首を縦に振ったネギのこめかみに、
ひそひそ囁いていた和美がぐいっと肘を当てた。
「あー、那波さんそーそー、コタ君の真後ろついて、
あー、いっそ後ろから抱っことかいいかなー」
「ア、アホ、和美姉ぇ、そないするか、だだだだから待ててちづる姉ちゃんっ」
「オッケー長谷川、ネギ君とコタ君が気合いMAXの間にバシャッていっちゃってー」
「あううー柿崎さぁーん」
「ったく…」
「アホばかりです」
「あー、はい」
「ちーずっ」
>>177 図書館島ドラゴンの生きた鱗
今年度の中国武術研究会部長及び笑う死神広域生徒指導と三分間一本勝負で立ち続ける
今年度の新任3A副担任にハリセン突っ込みする
神鳴流剣士の中からゴスロリ娘を見つけ出し五体満足で真剣勝負を終える
神鳴流美脚女教師と今年度の3A巨乳クイーンにオバ○ンと挨拶する
等々、108のコード全てをオールコンプリートする事により、
最高機密写真収蔵保管庫の封印が解き放たれる。
との都市伝説の真偽は未だ知れず只墓標が連なるのみ。
+ +
「ただ今です」
「お帰り、ネギ」
ネギが643号室に帰宅したのは、夜も大分更けた頃だった。
「クリスマスディナー美味しかった?」
「はい。皆さんにお礼を言わないと」
「だね」
杖に縋り付く様にしてよろりと部屋に戻ったネギと明日菜がそんな言葉を交わす。
麻帆良クリスマスの仕来りに従い、
それをバックアップするクラスメイトの猛烈な根回しの末、
ホテルプロトンマホラの展望レストランディナー予約に成功したネギとのどか。
その最初ちょっとぎくしゃくしながらもその内談笑も弾むロマンチックな一時の後、
やはり用意されていたスイートの扉の向こうに吸い込まれた二人。
監視続行派と断固阻止派がすぐ側の廊下で繰り広げた
血で血を洗う死闘暗闘の事など、知る必要の無い事だった。
「っ、とっ」
「大丈夫、ネギ」
ぐらりと傾いたネギを、明日菜が支える。
「えへへ、すごーく楽しかったですから、なんか疲れちゃったみたいです」
「もーっ、ネギったら。ま、思い切り楽しんだんだからよし」
二人が、にかっと笑みを浮かべ、ベッドに向かった。
>>178 「甘えん坊」
「アスナさんだって」
「えー、私ぃ…ま、いっか」
どちらからともなくベッドで一緒になった所で、明日菜がネギの頭を撫で撫でする。
本音を言えば、カレンダーの残りも少なくなると少しでも、と言う気持ちはある。
「…ですから…こういうクリスマス初めてで…すごーく楽しく…」
うとうとと呟いていたネギの顔が、かくんと動いた。
そんなネギを明日菜がきゅっと抱き締めると、すりすりと頬ずりをして来る。
ふっと微笑んだ明日菜がパジャマの前を開くと、かぷっと食い付いて来た。
「ふふっ、くすぐったいって…お休み、ネギ…
サンタさんから、最高の、プレゼント…」
解かれた後ろ髪を撫でながら、明日菜の意識も又心地よい睡魔に包まれつつあった。
そんな二人、そして、もう一人、この部屋の面々はこの時が幸せだからこそ、
頬につーっと一筋、伝うものを隠せずに朝へと向かう。
>>179 + +
「と、まあ…こんな感じでいつでも修羅場な波瀾万丈モテ男の…」
「なーにをやってるですかあっ!!」
ベッドの上で原稿を手にニヤッと不敵な笑みを浮かべる早乙女ハルナの豊かな白髪頭に
妙齢の美女二人から広○苑の一撃が繰り出されるのを、二人の女童がきょとんと眺めていた。
「おー、図書館二世コンビ帰ってたんだ。
だからねー、あんたらのママの初恋の王子様って奴の武勇伝をチビちゃん達にもねー」
「その幼子相手に十八禁紙芝居を朗読するアホがいるですか!?
一歩間違えなくても犯罪ですよ犯罪っ」
「アハハー、ま、そうカリカリしないで。感動的な所だったんだからさー」
「それで、どこまで本当だったのでしょうか?」
「んー、いつものハルナの怪情報やーて言うてたえー」
ベッドの下て、生真面目そうなサイドポニーの女の子に、
日本人形の様な黒髪ロングの女の子が面白そうに話している。
「その通りです。
大体、ネギ先生の伝記など今時本屋にも図書館にも幾らでも…」
「分かってないなー、わたしゃ側にいてさ、一杯一杯冒険して来たんだよあのネギ君と」
「そ、それはそうですが」
「そうなんですよねハルナ、さん」
「ん、そーゆー事。その点じゃあね、朝倉和美にだって負けやしないんだから」
「確かに、ハルナさんの伝記漫画の記録は後百年は破られそうには無いですが、
それと信憑性とは…」
「ん、ま、ちょーっと面白おかしく盛っちゃったかなー、ってのは否定しないよ」
「ちょっとですか?」
「んー、ま、でもさ。でもさ」
一拍置いて、ハルナはつと眼鏡を抑えてから続ける。
「あんたらのママが惚れたネギ・スプリングフィールドって男は最っ高のいい男。
英雄とか世界とかじゃなくってね、最高のいい男だったって事。
で、あんたらのママって最っ高に可愛くて、綺麗でさ、恋する乙女は最強、って奴だね。
それで、最高の、私の最っ高の親友、仲間だったって事でさ。
それは何一つ紛う事無き本当の事だった、そういう事にしといてくれないかなー」
「はい、です」
「はい」
「はい」
「はーい」
>>180 ニカッと笑ったハルナに、他の面々が同意した。
「さあさ、行くですよ。お母さん達が帰って来るですから」
「はい」
「はーい」
「ですからハルナさん、今夜は帰還パーティーです」
「来て下さいねーハルナさん」
「ん。あー、じゃあ私、ちょっと休ませてもらうわ」
「そうですか。それでは失礼します」
「失礼しますー」
「それでは」
「ほななー」
「では…お待ちしているです」
ぱたん、と扉が閉じて、ハルナはベッドの上でうーんと伸びをした。
「お、来たんだ。とーぜん、決まってるでしょ。
そーんな面白そうな所にさ。ん、今行く」
−了−
>>181 後書き
まずはダダ遅れしまくりの事、本当にごめんなさい。
設定の割にはスタートからして遅かった上に、
gdgdに手間取ってる間に本誌の方の進行もえらい事になっちゃいまして、
元々漠然と念頭にはあったのですが、後は読んでの通り、
ドタバタと追い掛け気味の展開になりました。
無論、終盤なんて完全に当初の予定外です。
と言う訳で、本作はこれで終了です。
このコテを使う日が又来るかどうか、正直分かりませんが
ま、その辺の事は何もかも未定って事で。
それではひとまず失礼、ごきげんよう。
レスも少ない中、よくがんばった
完結乙でした!
ノクターン死亡?
どうも、前スレ以来のお久しぶりです。
早速ですが新作
「愛衣の新婚初夜」三部作前編
投下いきます。
× ×
2012年某月某日、麻帆良学園都市内のとあるファミリーレストラン。
男一人に女二人が着席しているそのテーブルは、ピンと張り詰めた空気に包まれたまま、
長い様な短い様な時間だけが痛いぐらいに経過していた。
「すーはー、すーはー…村上、さん」
「んー、まあやっぱ夏美って事で」
「は、はい。では夏美さん」
「なんでしょうか?」
淡々とした夏美を前に、佐倉愛衣はガバッとテーブルに手をついて頭を下げた。
「私を、小太郎さんの妻に加えて下さい」
「ん。そのお願い、コタロー君にはもうしてるんだよね」
「はい、この間の魔法世界で」
「返事、聞いた?」
「いえ、保留扱いで、向こうから帰って来てこれが初顔合わせです」
「そうなんだ。で、コタロー君はどうなの?愛衣ちゃんと結婚って?」
「そやなー、愛衣姉ちゃん魔法使いとして出来る方やしまあ組んだら息も合うとるから、
俺ももう一人二人ぐらいは余裕やから本契約したら色々便利なんやけど…アダダダッ!!」
「愛衣ちゃんね、女として本気で言ってるの分かるよね?すっごく失礼な事言ってるよ」
「あ、ああ、分こうてる。じゃあ正直なトコ言うで。
愛衣姉ちゃんその、綺麗やしよう気が付いて優しゅうて、
あー、そのもちろん夏美姉ちゃんが一番やけど、でもいい女で、夏美姉ちゃん怒るかも知れんけど、
夏美姉ちゃんが許してくれるんやったら、つまり、大歓迎ちゅうかそのな」
「ん、コタロー君の気持ちは分かった」
「あ、あのっ」
「何?」
夏美の切り返しに、愛衣はたじっとなりながらもぐっと踏み止まる。
>>185 「その、今はまだ、私の一方的なプロポーズです。小太郎さんには何の罪もありません。
ですから今、駄目なら駄目と、お願いします。それならそれで終わりですから」
「終わりって愛衣ちゃん、それでいいの?」
「よくありません。いいんだったら最初っからこんな事言っていません。
でもその、仕方ないじゃないですか。
お二人とってもお似合いで、もう十分迷惑だと仰るなら謝るしかありません。
それならもう、自分の失恋ぐらい自分で決着つけます。
夏美が、すっ、と右腕を半ばまで上げる。
愛衣は思わず目を閉じた自分の弱さを心で叱咤する。
愛衣の頬に、温もりが伝わる。
「…あ…」
「やっぱ可愛いね、愛衣ちゃん」
「夏美、さん?」
両方の頬が、夏美の両手に挟まれていた。
愛衣は、目の前に慈母の様に微笑む夏美を見る。
「よろしく、愛衣ちゃん」
「…え…」
× ×
「うわぁー…」
あれよあれよで段取りは進み、
超包子パーティールームの席上で、余所行き姿の夏目萌がぽーっと主賓を見比べていた。
「愛衣綺麗…」
既に二十代も半ばに近づき、清楚でありながら女性の成熟を過不足なく表現する。
そんな純白のウエディングドレスはやはり美しい女性に成長した愛衣によく似合っていた。
そして、その隣、精悍な中にも修羅場をくぐり抜けた落ち着きが見え始めた、
そんな男振りはタキシードに負けていない。
そんな二人が重ねる唇。慣例上ややこぢんまりとした宴ながらも、
お祭り好きの面々がほうっと見惚れ、そしてわっと沸き立つ熱い光景。
「バタバタだねー、先週は夏美さんだったのに」
「直前に境界線で大きな綻びが出来て、愛衣さん達そっちにかかり切りでしたから」
こういう席なので色々な事情を押して戻って来たのどかと夕映がテーブル席で言葉を交わす。
>>186 「全く…」
だが、宴が進んでも、スピーチでこそやや毒を込めつつ心を込めた高音・D・グッドマンは
美味しいお料理をばくばく食らいながら不機嫌を隠そうとしない。
「いくら正式な、と言ってもわざわざ困難な道を…
愛衣ほどの女性であれば、唯一愛し抜く素晴らしい男性など幾らでも」
「それはねー」
そんな高音の対面から口を挟んだのは、近頃仕事で関わる事の多い明石裕奈だった。
「惚れた男がいい男、って奴なのよ。
だって、愛衣ちゃん一途なタイプじゃない」
「確かに…まあ…ガサツで色々欠点はありますが実績としては悪くはないですしもごもご…」
「だから、高音さんもいい加減さ、後輩の心配なんてしてないで、いい女なんだから。
あー、後輩に先越された…おや」
テーブルの下からにょろにょろと這い出た触手を手掴みにして裕奈がニッと笑った。
× ×
「…ふーっ…」
賑やかな宴からも無事退出。
そこそこ値を張り込んだステーションホテル客室の内風呂で、
愛衣は一人疲れを落とし心を静めていた。
考えて見れば、勢いでここまで突っ走った、暴走した様な所はある。
それを後悔している訳ではない。この際やらないで後悔するよりは、と言った所だ。
とにかく、結婚式までそんな感じでどーっと怒濤の勢いでここまで辿り着き、
ちゃぽんと湯に浸かりながらちょっとだけ考える時間が出来た。
まあ、確かにちょっとどころではなく大変な事もありそうだが、
マリッジ・ブルーなんてもんじゃない、
そんなの今更、分かってて選んだ道だと、愛衣はパンと両手で頬を打つ。
そう、ここで自分を磨き上げれば、その後はそう、それであれでそういう事が待っている、
それは一生の幸せな記憶、そうなる筈なのだから。
「!?」
その時、愛衣は物音を聞いた。
脱衣所の方からだ。明らかに、ちょっと用事で、と言った感じではない。
間違いなく居座っている。そして、支度をしている。
>>187 “えええええ!?ええっと、お背中お流しします?
それとも、あのぶくぶくにゅるにゅる今夜から?
とにかく心の準備心の準備”
「すーはーすーはーすーはー…」
愛衣が浴槽で深呼吸している間に、かちゃりと扉が開いた。
「あ…」
「やっ」
「夏美さん」
気が付くと、愛衣と夏美はファミリーサイズの浴槽にのんびり身を沈めていた。
「えーと、夏美さん…」
「あー、分かってる分かってる、
お風呂上がったらちゃんと隣の部屋引っ込んで壁にコップ付けて待機してるから、
大事な大事な愛衣ちゃんの初夜を邪魔するつもり無いっての」
「えーっと、それって十分…いえ、なんでもないです」
× ×
「出てけーっ!!」
夏美名義で借りている一室からは、
大量の機材共々朝倉ハルナ柿崎その他が廊下に叩き出され、
入口でパンパンと手を叩いた明日菜がフンと仁王立ちして
床に転がる面々をでこぴんロケットのその他の面々が呆れて見下ろしている。
「あー、柿崎」
「こんなんしてたらクビ危ないて…」
× ×
「でもさー、表面上、って言っても裏の話だけど、あっちの世界との文化的妥協って事になってるけど、
法律変えて一夫多妻容認って、完全にネギ君仕様の制度だよねー」
「内部でも、作業の進捗状況に懸念があるとして、
上層部がネギ先生の能力がフル稼動出来る様に、
少しでも支障は取り除く事を最優先に各所に働きかけた結果である、と聞いています」
>>188 「ホント、ネギ君は仕事も愛も規格外過ぎるわー」
「只、ネギ先生本人は至って誠実な男性で、周囲もあからさまに勧める訳にもいきませんから、
結局の所、上が先回りし過ぎて制度だけが出来てしまった、と言うのが本当の所です」
「そのお陰で、愛衣ちゃんも大好きなコタロー君のお嫁さんになれるんだよねー」
「は、はい」
話す機会は何度もあったと思うが、流石にこう言われるとまだ、
なかなかまともに顔を見る事の出来ない愛衣だった。
「ネギ君紳士だからね。うちのガサツ者にも爪の垢ぐらい呑ませてやりたいわ」
「でも、小太郎さんも誠実な男性ですよ」
「ん?」
「仕事でよく魔法世界に赴いて、そこに出入りしてる小太郎さんの話を聞きますが、
小太郎さん、本当にモテモテなんです。
ワイルドで最強の拳士としてあちらの世界で名前が通ってしまっていますから、
大きな大会の度に、百万ドルの歌姫がミスフェロモン120%が超名門のお姫様が
パーティーで言い寄り寝室に侵入してこぞって待っていると言う状態で。
でも、本当に心を決めた相手以外は指一本触れた事は無いと」
愛衣は、今度こそ、しっかと夏美を見て言った。
「んー、まあ、ちょっとは聞いてるけどね」
夏美が、にこっと微笑み返す。
「そうですねー、どちらかと言うと女拳士とか魔法使いとか、
己の道をひたむきに求めるそういう女性に関わると多少は心動かされていたみたいで。
そういう人達に関しては、私も建物の裏手とか屋上で穏やかにお話しましたけど。
丁度、私が千年に一度の最上級竜族の姫君と小太郎さんの事でとっくりと語り合って戻ってみたら、
あちらの世界でも最強戦士で知られた小太郎さんが一人でボコボコにドツキ倒される怪奇現象の末に
どこへともなく引きずり戻されて行ったと話題になっていました」
「あ、そうだったんだ、アハハハ」
「ですから、小太郎さんは一途で誠実な男性です」
「愛衣ちゃんとはあっちで仮契約済ませてたけどね」
「えええと、それはそのあくまで仕事上の緊急に大幅な実力upしないと死ぬ状況と言いますか、
ええ、私の気持ちははい嬉しかったですけど小太郎さんはあくまでパートナー魔法使いとして」
「はいはい」
「ですから、小太郎さんは決して夏美さんを裏切る様な事はしていません」
「ん。いよいよって時はこうやってケジメ付けた訳だしね」
夏美の言葉に、愛衣はぺこりと頭を下げる。
>>189 × ×
「あー、そろそろ体、洗おうか愛衣ちゃん顔真っ赤だし」
「は、はい」
頭がぐらぐらし始めていた愛衣は正直ほっとして湯を上がる。
「ちょっとこっち向いて」
「はい」
夏美に言われて、愛衣はそろそろと夏美の方に振り返る。
夏美は、未だ湯船の中で、湯船の縁に両手を重ねてその甲に顎を乗せていた。
「んー、やっぱりスタイルいいねー愛衣ちゃんって。
今夜はしっかり磨き上げて、このナイスバディで小太郎君をゆーわくするんだねー」
「ゆゆ、誘惑、ってっ」
「今更何言ってるの?」
慌てた声の愛衣の前で夏美がざばりと立ち上がり、初めてと言っていい厳しい声で応じる。
「愛衣ちゃんが割り込んで来たんだよ。愛衣ちゃんが喧嘩売って来たの。
愛衣ちゃんが勝負挑んで来たんだから、愛衣ちゃんが真剣だと思ったから私もそれに応えた。
女のプライドにかけて、きっちり落として見せなさいよ。半端な事したら許さないんだからね」
「は…はい」
怒声でこそないが、激情の籠もった言葉をぶつけられ、
愛衣も息を呑む。しっかりとした声で応じる。
「ん」
「あ」
そんな愛衣に、にこっとナチュラルスマイルを見せた夏美が
湯船をまたぎ愛衣をきゅっと抱き締めた。
「ごめんね、怖がらせて。
でも、いつまでもそんなガッチガチにされたら保たないしつまんないから」
「は、はい」
>>190 × ×
「ふふっ、長い髪綺麗だね」
促され、腰掛けに座った愛衣の濡れ髪を夏美が手ですくっていた。
「私も時々協会出入りしてたけどさ、愛衣ちゃんなんて、狙ってる野郎なんて一杯いたのに
浮いた噂一つないんだもん。ずっと狙ってたでしょ愛衣ちゃん」
「は、はい。あの…」
「ん?」
「もしかして、探り入れてました?」
「とーぜん。探り入れて牽制して、だって、コタロー君あれで結構もてるからねー。
こっちが腹くくってからは睨み殺した悪い虫は数知れず、ってね。
だけど、愛衣ちゃんだけはなかなか尻尾出さなかったよねー」
「それは、夏美さんがいたから」
「ん?」
「だって、小太郎さん夏美さんと住んでて夏美さんと一夏を旅して闘ってその後もずっと住んでて
それで夏美さんだけを見てて、あの夏からずっとそれ横で見てたんですから。
勇気なんて、出ませんよこんなギリギリになるまで」
愛衣の言葉に、夏美はふうっと息を吐いた。
「えっと、それは…」
肩からとろりと流れ落ちる感触に愛衣が尋ねる。
「香油、あっちの世界の高級品。
すごーく雰囲気出てね、なんか男にはそれ以上の効果もあるみたい。
だってコタロー君こっちにいない事多いんだもん。いる時はバッチリフル装備で勝負するの」
「そ、そうですか」
「そ、いい香りでしょ」
「はい。なんかとろーんって」
「ん、すぐ慣れるすぐ慣れる」
「って、なんか危ない薬とか入ってないですよね?」
「それは大丈夫、いちおー超さんにも確認とってるから」
「そうですか」
ほおほおほおーっと胸を撫で下ろした愛衣は、新たな感触に悲鳴を上げる。
ごめん、前編投下途中だけど中座する。
なるべく早く戻る
>>192 戻りました。
ついでに、間違えて仮題の方を使ってました。
正式タイトル「愛衣の結婚初夜」です。ごめんなさい。
それでは続き投下します。
「あ、ひゃっ」
「ん、やっぱり愛衣ちゃん着痩せするタイプだから。
昔っから年下の癖に巨乳とは言わないけど結構あったよねー、ぷるんぷるんの美乳って正直羨ましい」
自分でも、正直その美しさを些かなりとも誇る気持ちがある。
その膨らみを他人の、それもぬるぬるの手で優しく揉みしだかれた経験は皆無。
くすぐったい中から沸き上がる別の感触が、愛衣に驚きとは別の声を出させる。
「うふふ」
「ひゃんっ」
にゅるっとしてぽよんとした感触が、愛衣の後ろ髪を分けられた背中に伝わり心地よい。
そんな感じで、夏美はまあ年相応の膨らみをとろりと濡らして、
愛衣の背中にきゅっと抱き付いている。
「愛衣ちゃんだけはねー、本気出してきたらまずいなーって思ってたんよ私」
「なんでなまってるんですか?」
「照れだって照れ、言わせないでよ。
だってさー、年下の癖にこんな綺麗で性格も素直な二重丸。
私なんてコタロー君に結構言いたい放題だから、女としてどうかなーなんて」
「そういう事言いますか」
「ん?」
「遠慮無しにぽんぽん言葉を交わしてるお二人がどれだけ羨ましかったか」
「だね。ま、ちゃんと一緒になってそれは実感してる。
ほら若い頃はさ好きな男の子には可愛く見せたいモンじゃない、ってやだなーオバサン私?」
夏美の一人芝居に、愛衣もくすくす笑う。
「そう、それ。いい顔してるー。
こんな可愛くってさ、ついでに年下の癖に結構ナイスバディ。
今でこそ私チートファクトの使い手だけど愛衣ちゃん魔法だって自分で頑張って上のランクなんでしょ。
そんないい子がコタロー君に会うたんびに眼差しラヴラヴ光線全開しちゃってるんだから。
これで焦るなってのが失礼ってモンだよ愛衣ちゃん」
「は、はい、ん、あんっ」
「ほれほれ、ほらほら」
>>193 先端がこりっと硬い膨らみが、愛衣の背中で香油にまみれてぷるぷると上下する。
夏美も掌も、たっぷりと油を乗せて愛衣の胸からお腹、太股へと這い回り、
くすぐったい心地よさが愛衣に声を上げさせる。
そうやって、夏美の手は、
愛衣の太股をねっとりたっぷりと揉みほぐして愛衣の体にじわじわと呼び起こす。
「い…ひゃうっ!?あ、な、つみさん?っ」
間違い、かと思ったが、繊細な夏美の指は、しっかりとその場所に戻って追撃を加える。
夏美の左手も、ふわふわと頼りないぐらいに愛衣の乳房を掴みながら、
既にピンと尖った桃色の乳首を指でさわさわとくすぐって見せる。
「うふふっ、どーお愛衣ちゃん」
「い、あっ、夏美さんそれ、らめ、ああんっ」
瞬時にもう駄目、かと思ったタイミングですっと離れる。
そして又戻って来る。
既にたっぷりと香油を吸い込んだ慎ましい茂みの下で、
ぷくっと小さく膨らんだその一点を夏美の指はつかず離れずで弄ぶ。
「ほらほら、奥の方からもぬるぬるしたのがこんなにー。
やっぱり愛衣ちゃん、コタロー君に抱っこされたの思い出してこーゆー感じにしてたのかなー」
「は、ああっ、やっ、許し、あんっ」
「いいよー、夏美さんは心が広いんだから、妄想ぐらいは許してあげるんだから。
尻尾を巻いて退いてた夏美ちゃんはこーんな風に一人寂しく妄想して慰めてたんだよねー」
「う、ああっ、は、はいぃ、ごめんなさいぃ」
耳朶をぺちゃぺちゃと舐められて悪魔の様な声を聞かされ、
下からは流石にちょっと同性相手でも、と言うか未だに恋仇の様な、
そんな相手には見せられない様な衝動が弾けようとしている。
愛衣の正気も今にも弾けそうだ。
「だからいーっての、リアルで手に入れたのは私なんですからー。
でも、愛衣ちゃんも手に入れた」
「は、はい、いいっ」
しゅっと敏感な先端を滑り上がった指先の感触が愛衣に悲鳴を上げさせる。
>>194 「そうよねー。コタロー君なんだかんだ言ってあっちの世界の闘い大好きバトル脳。
ながーい留守中は私もねぇー」
「あのー、夏美さん」
「ん?」
「激しくキャラ崩壊してませんか?」
「もう、世間的には既婚者なの。気取ったってしゃーないって。
特におんなじ立場、なんだからね愛衣ちゃん」
「は、はい、いっ、ひっ、いいいっ、
あ、あああっ、あ…」
ぴたっと止まった指の動きに気付き、愛衣は首をねじって後ろを見る。
やはり、夏美はにこにこと微笑んでいた。
「うふふっ、愛衣ちゃん涙目可愛いー。
この顔、この顔見られるんだよね、たった一人だけの幸せな男がさ」
「あ…は、はい」
「そ、こっから先はちゃーんととっといてあげないとね。愛衣ちゃんのためにも、ね」
「あ、ありがとうございます」
「あー、お礼言われるのも変な感じだし。
さ、いい加減お待ちかね、ぴっかぴかに磨き上げて、
愛衣ちゃんパワーでとろっとろの骨抜きにして来なさいよ」
「はいっ」
前編投下、終了です。
今回はここまでです。続きは折を見て。
それでは中編投下、行きます。
>>195 × ×
「あ、あにょ、やっぱりこう…」
「とーぜん」
「何やってんね…」
ホテル客室のリビングで、ごにょごにょ話し込む脱衣所の声を聞いて小太郎は嘆息する。
「じゃ、頑張ってねー」
脱衣所を出た夏美が、ひらひらと手を振って客室を後にした。
「あ、あの…」
客室内の和室にそっと入った愛衣が小太郎の背中に声を掛ける。
「あの、遅く、なりましたです…」
「ん」
大判の布団の上で、浴衣姿で座ったままの小太郎の背中が返答する。
だが、やはり浴衣姿の愛衣が座る気配を感じて、
小太郎はよっこいしょとばかりに愛衣を向いて座り直した。
「あの…」
「ん」
「あの、ふつつ、ふつちゅっうぅ…」
きちんと三つ指を突いて頭を下げて、頭の中で繰り返していた筈の口上が
半分も進まない内に、愛衣の舌先から口の中に鉄の味が広がる。
「つっ、ごめんなさい。小太郎さんあのふつつか…あっ…」
気が付かない内に綺麗に一本取られた、そんな感じで、愛衣はきゅっと抱き締められていた。
>>196 「…すまん、愛衣姉ちゃん…」
「え?」
「何遍も話しおうて、愛衣姉ちゃんはそれでいい言うてくれたけど、
やっぱり俺、夏美姉ちゃんが一番や。
それでも、愛衣姉ちゃんは俺なんかに勿体ないぐらいいい女で、
最初はなんかあんまし考えてなかったけど、結婚する言う事になって色々一緒にいて、
愛衣姉ちゃんが優しゅうて可愛くて俺も愛衣姉ちゃんの事好きになって、
愛衣姉ちゃんは俺の大事な嫁さんや。一生大事にする、命懸けで守り抜く」
「嬉しいです。でも、私も少しは腕に覚えがある魔法使い。
まだまだ、小太郎さんにはかないませんけどね。だから時々、背中の守り、お願いします」
「おうっ、まだちぃと俺の背中任せるのは不安やけどな。
ま、それも俺を基準にするからや。こんだけの魔法使いと組めるって有り難い事や、
そんだけの魔法使いやで愛衣姉ちゃんは」
「有り難うございます」
「あー、こんなん俺で良かったら愛衣姉ちゃんよろしゅう頼む」
「はいっ」
返答し、どちらともなく唇を重ねた時、愛衣の目尻には真珠が鈍く光っていた。
「あー」
「はい」
小太郎の声に、愛衣は力強く返答してこくんと頷く。
小太郎が、慣れた手つきで愛衣を夜具に横たえる。
何度小太郎がこうしてああしてこうしたのかは考えない事にする。
これが選んだ道なのだからと。
「おっ」
「はい?」
浴衣の前をぐいっと開かれ、既に火を吹く程真っ赤な顔を伏せようとする本能と、愛衣は懸命に闘う。
「あー、もしかして愛衣姉ちゃん、この下すっぽんぽんとか」
「はっ、ひゃいっ」
「なんつーか、準備万端やなぁ」
「はうぅ、それはそにょ…」
ここで、自分のキャラを考えてもがっついて幻滅させる、と言うのは得策とは思えない。
だからと言って、他人のせいするのは気が引ける。まして他の女の名前を口に出すのは。
>>197 「まーええて」
ひくひく鼻を動かした小太郎がニッと笑い、愛衣はかあっと顔を伏せる。
大体の見当は付いたと言う事だろう。
「あ、あっ」
「ああ、愛衣姉ちゃんの乳綺麗やなぁ、それに結構大きいし。なつっ!?」
愛衣は、即座に小太郎の腿をつねり上げた。
「ベッドでの比較は最大のマナー違反ですよ小太郎さんっ」
「あ、ああ。やっぱ姉ちゃんやなぁ愛衣姉ちゃんも。
俺やっぱガサツもんらしいわよろしゅう頼む」
「こ、こちらこそ」
ぺこりと頭を下げる素直な小太郎に、愛衣も素直に応じる。
「で、俺、愛衣姉ちゃんの乳、好きやで」
「ありがとう、ございます、あ、あんっ」
小太郎は楽しそうにむにゅむにゅと揉みしだき、可憐な桃色の先端を口に含んだ。
そうしながら、愛衣の浴衣の前がすっ、すっと開かれていく。
愛衣は、顔を伏せたい衝動と懸命に闘い愛する男性に全てを委ねる。
その小太郎は、一通り乳房を愛撫した後、静かに座り直していた。
「小太郎さん?」
「綺麗やなぁ」
小太郎は、愛衣の裸体を見下ろし、ほうっと言葉を発した。
「愛衣姉ちゃん、俺の嫁さんや。俺、幸せ者や」
「私も、幸せです」
「そうか。ん。ほな…」
ぐいっと浴衣を脱ぐ小太郎に、愛衣はこくんと頷いた。
その、涙を溜めた、恐怖と闘いながらの女性の顔を小太郎は既に識っている。
その覚悟には、男として力一杯命懸けで応じなければならない。
「あ、あっ、小太郎、さん」
「こんな感じか、強すぎ…」
>>198 愛衣は、首を小さく横にふる。
実際、小太郎の指は意外な程に繊細で器用だった。
「あ、あああっ」
小太郎としても、少しでも愛衣の負担を減らしたい、と言うのを最初に考えていたが、
段々、自分の手で愛衣の、あの真面目な愛衣のこの顔を見たい、その思いが強くなっていく。
「あ、あっ、こた、あ、あっ」
静かな部屋に、自分だけに覚えのあった音がぴちゃぴちゃと実際よりもずっと大きく聞こえる。
焼ける様に熱い全身が布団の上で飛び跳ねそうだ。
それは、愛衣にとって好きな男性の前では途方もなく恥ずかしい。
それでも、隠しておけないし隠してはならない自分の姿だと、思考は到底まとまらない。
「こたろ、さ、んっ」
「ええか?」
「はい」
言葉は僅かだった。小太郎が全てを晒す。
愛衣もいい歳、一通りの知識はあるつもりだったが、
最も雄々しい状態を初めて目の当たりにしている以上、全くの平静とはいかない。
やはり、その、自分が多少は知っている自分の中には大き過ぎる気が拭い去れない。
それでもなんでも、全体比としても確かにあんな辺りなどと妙に冷静な考えも現れる。
とにもかくにも、あれは、力一杯自分の事を求めている、
自分に欲情している状態、である事は間違いない。その事に嬉しさも沸き上がる。
小太郎が、震える白い裸体をきゅっと抱き締める。そして、唇を重ねる。
誰に教えられたか、なんて考えるのは嫌な女だ、とチラと考えながらも、
体で示される優しさが愛衣にも伝わる。柔らかなお腹に押し付けられた灼熱の様な感触と共に。
そう、もう我慢出来ないであろう男がこうして愛衣の震えを待ってくれている。
唇が離れ、小太郎の優しい眼差しに愛衣が小さく頷いた。
「い、つっ」
「愛衣、姉ぇ…」
何か言いかける小太郎に、愛衣は一瞬飛びそうだった意識の下でぎゅっと抱き付いた。
そんな愛衣の柔らかさを全身に感じながら、小太郎も又動き出す。
>>194ミスってました
>尻尾を巻いて退いてた夏美ちゃんはこーんな風に一人寂しく妄想して慰めてたんだよねー」
ここ、夏美ちゃん、じゃなくて愛衣ちゃんです。いい所でやるんだよなー悪い癖です。
では続き
>>199 「こ、たろ、さんっ」
「愛衣姉ちゃん、めい…っ」
力強く抱き締められる。
「愛衣姉ちゃん」
怒濤の如く解き放たれた長い様な短い時間の後、
小太郎は温かな口調で声を掛ける。
「幸せ…」
そんな小太郎の腕の中で、愛衣は半ばまどろんでいた。
「ん、俺も、や」
「えへへ…」
左腕で抱かれながら右手で髪の毛を撫でられる。
まだ、体の芯に何か鈍い痛みと言うか違和感はあるがそれも記憶の形。愛衣は、幸せだった。
× ×
「お帰りー」
「お帰りなさい小太郎さん」
「おうっ、今帰ったで」
あの、些かバタバタとした結婚式からちょっとした新婚温泉旅行。
そんなこんなもあっと言う間で、それからちょいと世界を股に掛けていた小太郎は、
しばらくぶりの新居の玄関で二人の可愛い新妻から力一杯の歓迎を受けていた。
麻帆良学園都市郊外の一戸建て住宅だったが、
かなりの資金を早乙女ハルナから出世払いで借り受ける事が出来た。
その代わり、元々ガタが来ていた邸宅をハルナのプロデュースで大幅に改装すると言うのが条件だった。
もちろん、これはハルナの負担。制度は出来ても珍しい、
それもよく知ってる可愛らしい連中の新婚生活をちょいとプロデュースするのも面白い、
と言うハルナの道楽みたいなものだった。
加えて、小太郎の体験談自体がハルナにとってはなかなかのネタであり、
小太郎自身も定職とも言い難いが現金収入自体は一つ一つがかなり高い。
愛衣も魔法協会正規職員に採用され、それも上級職の卵なので前途有望。
とにもかくにも、通常の意味の修羅場から戻った小太郎が、
愛する妻達と共に悠々と新婚生活を実感できる、この事は感謝だった。
>>200 「あちらでのバトルツアーお疲れ様でした。結果、聞きました」
「おうっ、きっちり勝って来たで」
「ん、さすが我が旦那様、おめでとう」
「おめでとうございます」
ひとまずリビングに荷物を運び込み、小太郎はソファーでどっかと座り込む。
その間に、さっさと洗濯物を片付け、ついでにお茶を一服用意して。
「そろそろ晩ご飯用意するけど」
「おうっ、腹減ったわー」
「五月さんから美味しい牛肉を分けてもらいました」
「もちろん、モツも一杯ね」
「おおっし、ここは俺の出番やなっ」
「男の料理、期待してるよっ」
腕まくりする小太郎に夏美が合いの手を入れる。そんな二人を愛衣がにこにこと眺めている。
「おーっ、ホンマ色々仕入れたなぁ、これなんか刺身でいけるん違うか?
商売ならとにかく自分でやるならええやろ」
「だーいじょうぶ。丁度こっち戻って来てるみたいだから、
このかとのホットラインもちゃんと用意しといたから」
「ほな、大丈夫やな」
「あ、はは…えーと、お刺身って、ホーデンいっちゃうんですか?
確かにピカピカ新鮮なのですけど…」
「おうっ、精がつくさかいなぁ」
「ほらー、今夜は寝かさないってさ愛衣ちゃん」
「あはっ、楽しみにしてまーす」
「あ、ああ…」
この、二人のにこにこ顔を前に、小太郎の笑みは早くも引きつりを見せ始めた。
× ×
「ふぅーっ」
壮絶とでも言うべき焼肉パーティーもようやくお開き。
三人揃って引っ繰り返って動けない有様だったが、
それでもなんでもようやくめいめい始末を付けて、
小太郎は若僧の新居には贅沢すぎる規模の浴槽に身を沈めていた。
>>201 何しろ、ハルナのプロデュースである。
愛衣も、と言うより、話を聞きつけた高音が一番心配をして専門業者に徹底調査を依頼したが、
結論として怪しい装置は一切発見されなかった。流石にハルナもその辺の先は読んでいたらしい。
と言う訳で、念のために新居の各方面にお札や効能確かな置物などは設置されている。
「おっ」
「お待たせ」
「お待たせしました」
片付けものを終えたこの家の主婦二名が、
浴室に最も相応しい姿で登場しちゃぽんと浴槽に身を沈める。
補足すると、元々共同生活の長かった小太郎は言われる迄もなく一緒に片付け皿洗いに勤しんでいたが、
大方終わったからと台所から追い出したのはこの二人だった。
湯を上がり、小太郎がどっかと腰掛けに着席する。
そんな小太郎の肩に、夏美と愛衣が桶に入った香油をとろーっと流し込む。
そして、自分の体にも流し込み、掌で十分に伸ばす。
「おっ」
両サイドの斜め後方から、小太郎に抱き付いた。
ボリュームでは間違いなく愛衣だが、
何より馴染んだ、ぽよんとした弾力も捨てがたいと言う贅沢を小太郎は実感する。
にゅるにゅると体に擦り付けられながら、小太郎はちゅっ、ちゅっと愛する二人の唇を吸う。
「うわぁ、もうこんなに、熱くなってます…きゃっ!」
その場所にも掌にも十分油を馴染ませて、愛衣は灼熱を含ませた様な屹立に手を伸ばす。
手掴みにして、手首を動かしたか、と思った時には、
するりと回り込んでいた愛衣の顔面を直撃した。
「うわぁ、コタロー君すっごい丸で噴水」
「わ悪いっ、目、入ってないかっ?」
「だ、大丈夫です」
「期間中は試合一筋、終わったら家帰るまで勿体のうて」
小太郎が愛衣にタオルを渡し、
どろりと固形に近い状態で垂れたものをぺろりと舐めていた愛衣がそれを受け取る。
>>202 「お、おおっ」
と言う訳で、一度は萎れる気配を見せた小太郎の男のシンボルだったが、
可愛らしい若妻二人が素っ裸で目の前に座り込む様にして、
そんな小太郎の部分にぺろぺろと舌を這わせ始めると、
早くもそれは方角を上に決し始める。
「愛衣ちゃんいってみる?」
「はい」
「おおっ」
これには少し小さいぐらいだが、それでも、ぷるんと弾力溢れる愛衣の美乳をてらてらと香油に濡らして、
それで既に熱く盛り上がりを取り戻したものを挟み込まれぐいぐい動かされると、
小太郎ものけ反って喘ぐ無様を男の意地で押しとどめようと必死になる。
何より、ここに至る迄の、愛する者を思い浮かべての忍耐こそがここで跳ね返ろうとしている。
「お、おおっ…お…」
夏美の目配せを受けて、愛衣はすっとそこから離れた。
× ×
でっかいベッドの上で、小太郎と夏美が並んで長座していた。
体を拭きあっこした後、そのまんまの姿でこうして寝室入りしてから、
言葉もなく笑みを交わし、唇を交わしながら静かに抱き合う。
「ん、っ」
その間にも、するりと外れた小太郎の右手が
勝手知ったる愛妻のそこここを優しく撫で回し、時に軽く力を入れて可愛い喘ぎ声を楽しむ。
「おーおー、夏美姉ちゃん、目がとろけそうやで」
「ばかぁ、コタロ、君、んっ」
いよいよ本丸攻めのぐちゅっ、と言う音と共に、
夏美は潤んだ目を閉じてくっと顎を上げる。
「あ、あっ、んんっ」
強く、弱く、優しくかき回す手つきに、夏美はたまらず小太郎にぎゅっと抱き付く。
喘ぎ喘ぎ小太郎を見上げる夏美に、ニッと笑みを向けた小太郎はそのまま唇を重ね、貪った。
>>203 「お願い、コタロー君」
「ん、夏美姉ちゃんせっかちやなぁ」
「だって、待ってたんだからね」
「おうっ、俺も待ってた試合終わったら夏美姉ちゃんとこーやってこーやってって
夢まで出て来てかなんかったでホンマ」
「馬鹿」
小太郎は、静かに横たえた夏美の裸体をふっと眺めていた。
確かに、グラマー、標準的なナイスバディと言う意味では愛衣の方が上であり、
そもそもこうして比べられる贅沢を改めて痛感する。
それでも、体力勝負の演劇を続けてきた無駄の無い中肉中背はすっきりと好感が持てる。
当たり前だが生まれた時からそして出会った時から、
その時には既にガキの自分に対して女になりかけの年上のお姉さんであり、
実際、男と女として初めて付き合った相手でもある。やっぱりほっとする馴染みと言うものがあった。
「あ、んっ」
まず覆い被さる。そして、駄目押しにさらりとした茂みを超えて溢れ出したそこに指を滑り込ませる。
姉さん女房の矜持でくぐもった声と共に、ひくひくと膝が浮き沈みを始める。
頃合と言うのも小太郎はよく分かっていた。
言葉も無く、目と目が辛うじて通じ合って小太郎は腰を浮かせ、沈める。
切れ切れに喘いでいた夏美は、こみ上げるものに振り落とされまいと、
そんな感じでぎゅっと逞しい小太郎の背中に縋り付く。
「お、おおおっ」
「あ、あっ」
下から上まで夏美の中を激しく突き抜ける感覚、それが穏やかに満ち足りていく中、
そんな夏美の程よい膨らみにどさりとばかりに小太郎が覆い被さる。
「やっぱええわ」
夏美に黒髪を撫で撫でされながら、小太郎はあけすけに言った。
「私も、コタロー君」
中編投下、終了です。
今回はここまでです。続きは折を見て。
予定より話数が伸びました。
後編は二部構成になります。と言っても第一部はほんの僅か。
はっきり言って計量ミスですごめんなさい。
後編第一部、投下いきます。
>>204 × ×
「んんっ、あ、あんっ…ひゃんっ!?」
「よっ」
ベッドの一角で、長座してその秘密の場所にほっそりとした自分の手を潜り込ませ、
僅かに立てた膝をひくひく上下させながら喘ぎ声をかみ殺していた愛衣が、
背後からがしっと両肩を掴まれる。
「あ、小太郎、さん…」
「おーおー、お目々うるうるやで、なんかヨダレ垂らして」
「はひゃうっ」
ニッと笑った小太郎の言葉に、愛衣は慌てて裸の腕でゴシゴシ唇を拭う。
小太郎はそんな愛衣を振り返らせ、一旦腕を取ってから唇を奪い、ぎゅっと抱き締める。
「ん、むっ…んんんんっ!!」
「お、おいおい、抱き締めただけでイッてもうたんかこれ?」
「だからー、女のエッチな気持ちいいってのは九割方ハートで出来てるもんだからねー、
よっぽどお待ちかねだったんでしょ愛衣ちゃん。
コタロー君と違っていい子だからねー、
ちゃんとお預けって出来るんだから。見てる間はイッたらいけません、ってね」
「仕込んだモンやなぁ」
小太郎はアハハと乾いた笑いを浮かべた。
>>205 「ん、んむっ、む…」
気を取り直して、改めて唇を重ね、舌を絡め合う。
ぎゅっと抱き締めて、しっかりと返って来る感覚が又小太郎をそそる。
だから、その柔らかく弾む膨らみも小太郎の掌で弄ばれ、
その度に愛衣が顎を反らして熱い吐息を漏らす。
「こ、小太郎、さん、私」
「おっ、もう我慢出来ひんか愛衣姉ちゃん」
「は、はい。小太郎さん」
「おっし」
小太郎の誘導で、愛衣は乳房を中心に上半身をシーツに押し付ける形になる。
「んー、愛衣姉ちゃん」
「はい」
「結構尻もでかいんやなぁ」
「は、はい?」
「丈夫な子ぉが生まれそうや」
どうやら、小太郎は無邪気に笑っているらしい。
横目に見える夏美もやれやれと言った顔をしている、
こういう人なのだと愛衣も褒め言葉を素直に受け取る。その辺の躾けは夏美に任せておけばいい。
その間にも、敷き布団に埋もれていた乳房からそのお尻の方から奥へと、
小太郎の手は容赦なく、既にしっかりと小太郎に把握されている愛衣の弱点を捉えて見せる。
「あ、ああっ、こ、小太郎さんっ、あ、や、あ、あっ…」
「ほれほれ愛衣姉ちゃん、どうして欲しいんや、んー?」
既に大幅に乱れた愛衣の髪の毛をかき分け、白い首筋に唇を這わせながら
小太郎が楽しそうに愛衣に声を掛ける。
「は、はい、こ、小太郎さん、あ、あっ、
小太郎さん旦那様のビンビンに勃起した逞しいおち○ぽを、をっ、
愛衣の、びしょ濡れのやらしいおま○こにぶち込んで下さいはひゃううっ」
「おーおー、言ってる側から大洪水やて、ちぃと躾けが過ぎたんと違うか?」
「オホホホホホ、それは第一夫人の務めですから。だーって愛衣ちゃんかわいーんだもん♪」
「は、はは、ま、そやな。ほな」
小太郎が、ベッドの上で折り畳み縮こまった下半身をよいしょと持ち上げ、
関節を解す様に促す。
>>206 「あ、あああっ!」
ずん、と、最初の一撃で、愛衣はガクンと頭を揺らして絶叫した。
既に、シーツの上にはつーっと口から一筋二筋滴り落ちている。
「あ、ああっ、あひゃあっ、小太郎さんっ、小太郎さんのがあっ、
小太郎さんの、が、入っ、あ、あっ、入ってあ、あああっ!」
愛衣の上体を持ち上げながら、
パン、パンと音を立てて力任せなぐらいに抉り込み征服しているのも、
今はこれが合っている、と、小太郎が愛衣の事を理解しているから。
戦闘を応用する様に学習能力を発揮している小太郎は、
愛する二人に対して着々とその理解を深めていた。
実際の所はそのまま再録するとこのスレですら筆に尽くせぬ状態であり、
録音して後で聞かせた日には、愛衣の枕での窒息死は約束されている所だ。
「あ、あぁ…」
生々しく濡れ光り、今正に湯気を立てながらずりゅっと引き抜かれる。
くてっとベッドの上に脱力した愛衣ははーっ、はーっと荒く息をするばかり。
小太郎は、そんな愛衣をくるっと振り向かせて唇を貪る。
「あ、ああっ、あ、ああっ、ああっ、あ、ああああっ!!」
夏美は、口の前で左手を握りなから、ぽーっと潤んだ瞳で目の前の光景を眺めていた。
無論、右手はそのぺたんと座り込んだ真ん中で十分潤った場所に潜り込ませて蠢いている。
ベッドの上で仰向けに寝そべった小太郎の上で、愛衣は小刻みに揺れている。
やはり優等生と言うのか飲み込みは早い方らしく、
無駄な大振りをさけて貪欲に小太郎を自らに呑み込み、じっくりねっとり味わう動きを見せている。
形良く膨らんだ乳房が上下に揺れ、飛び散る汗の滴が時折小太郎に降り注ぐ。
長い髪も既に千々に乱れて愛衣の本能のままにばさっ、ばさっと揺れ動いていた。
>>207 「あ、あああっ」
「んむっ、おおおっ」
そんな愛衣に、小太郎も負けじとばかりに下から突き上げる。
その度毎に、ぽーっと染まった汗みずくの裸体を反り返らせて一際大きく喘いで見せる。
何度目かの時、愛衣の全身がピン、と反り返り、唇の端からはつーっと白っぽい液体が伝い落ちる。
そのまま、ばったり倒れ込みそうな愛衣の裸体を夏美が支えていた。
「んー、汗と髪の毛の甘い匂いたまんないねー」
「おいおい、女が嗅いでもそうなんかいな」
「やっぱ愛衣ちゃん、
あーゆー肉食イケイケなエッチは愛衣みたいなナイスバディだからド迫力なんだよねぇ」
「はあぁ、夏美さぁん…」
「よしよし、満足満足?」
「はいぃ、満足ですぅ」
「ん、よろしい」
一度女同士の甘い口づけを交わしてから、ぐにゃぐにゃの体を持ち上げられて小太郎の引き離され、
膝枕、と言うよりも更に頭の落ち着きのいい所で愛衣は激戦の疲れを癒す。
そのまま、いい子だけど手の掛かる妹分の落ち着きを見て、
夏美は愛衣をそっとベッドの脇に横たえる。
「ん?…なつ…ねぇ…」
「いーから」
ベッドにごろんと寝転がり半目を開いた小太郎に、夏美は苦笑して応じた。
後編第一部投下終了です。
今回はここまでです。続きは折を見て。
最終話です、後編第二部投下入ります。
>>208 × ×
「ん?…なつ…ねぇ…」
「おはよ、コタロー君」
ちゅんちゅんかーかーとBGMが聞こえ始めた頃、
目を開けた小太郎に夏美がにっこり微笑んだ。
小太郎が意識を取り戻すと、どうやらベッドの中でちゃんと布団を被って寝入っていた。
もっとも、自分の格好自体は記憶が途切れる直前までと同じ様だったが。
こうやって、でっかいベッドの右を見れば夏美左を見れば愛衣が可愛らしい寝顔で寝息を立てている。
全く贅沢な野郎だと改めて自分の事を痛感する。
夏美と小太郎が目と目を交わし、互いにほんの僅かな距離を縮めて唇を重ねる。
小太郎が、夏美をぎゅっと抱き締める。
そうやって、布団の中で最早心の眼でお見通しの小太郎の手がもぞもぞと動き回る度に、
夏美は可愛らしい喘ぎ声を上げてひくっひくっと布団を揺らす。
「おおっ、夏美姉ちゃんも又、えらい事なってるなぁ」
「だってぇ、コタロー君と愛衣ちゃんすっごかったんだもん」
「やなぁ、ホンマお澄まししてえらいエロエロなイトはん嫁にしたモンや」
「んー、愛衣ちゃん泣いちゃうよー」
「あー、分かってるて」
「んー、ん?きゃははっ、ちょっ、あはっ」
布団の中で、くるりとうつぶせにさせて耳朶を舐められ、夏美は笑い声を押し殺す。
「ちょ、あ、あんっ」
「おおっ、夏美姉ちゃんの尻まーなんかええわ」
そうやって、夏美の背中に覆い被さったまま、
小太郎は勝手知ったると言った感じで十分潤った夏美の中に押し込みぎしぎしとその身を動かす。
「ん、んんっ」
むしろ静かに、のんびりとした営みだった。
小太郎の顔がばふっとシーツに沈み、
そんな小太郎の顔を隣に見た夏美がふっと笑みを浮かべる。
小太郎がニッと夏美に笑みを向け、唇を重ねる。
「…んー…」
>>209 愛衣が、掛け布団をずらして綺麗なおっぱいも丸出しに身を起こすと、
その側では小太郎と夏美が向かい会う形でもう一眠りしていた。
「んー…小太郎さん…」
そのまま、愛衣は小太郎の頬に唇を寄せてからもぞもぞと布団に潜り込み寝息を立てた。
× ×
「おはよー」
「お早うございます」
「おうっ、おはようさん」
三々五々、と言った感じで、同じ寝室でめいめいベッドから身を起こす。
そして、寝室の空気清浄機を確認してからそのまま浴室に直行してシャワーを浴びる。
流石に、そこではちゅっ、ちゅっと唇を重ねた程度だった。
そのまま、脱衣所まで移動して、いっそこのまま楽園的なオフを?
等と考えた所でインターホンが鳴った。
「あー、居留守にするか?」
「んー」
「い、いえ…」
モニターに向かった愛衣の声は引きつっていた。
× ×
「…どうぞ…」
リビングで夏美にお茶の応対を受けながら、高音のご機嫌は決してよろしいものには見えない。
それはまあ、随分と待たされた、と言う事もあったのだろう。
特に愛衣等、それも高音の前では顔面に極太マジックインキでト書きな状態になるのだから、
ますますもって、取り敢えず自分がお茶を入れて良かったと夏美は思う。
「あー、小太郎さん」
「あ、ああ」
高音が口を開いた。
>>210 「まだみたいですね」
「ああ」
「間違いなく敵対勢力の妨害で放火にクラッキングに五度に渡って大規模に妨害されていた
あなたの戸籍の件もこの間クリアした筈ですが」
「あ、あの、お姉様、私達その、なかなかスケジュールとか」
「なんだよねー、オフはオフでどうしても一日まったりドロドロに過ごして終わっちゃう訳だし…」
夏美が自分で言ってうんうん頷いている脇では、
高音に目をぐわっと向けられた愛衣が真っ赤になって縮こまっている。
「それとも小太郎さん、今更遊びでした、とか言い出すつもりじゃないでしょうね?」
「冗談やない」
小太郎は、むしろ剣呑な程の口調で応じた。
元より、僅かでも誠意を疑われた瞬間、小太郎の命が危ないと言うのは高音も同じ雰囲気だった。
「では、参りましょうか」
「へ?」
「既に立会人も用意しています。
これから役所に三人の婚姻届を提出する、と言っているんです何か不都合でも?」
「お姉様っ!!」
三人が何かを言う前に、夏目萌が飛び込んで来た。
「た、大変ですっ!」
「何事ですか騒々しい」
「それが、先日の例の分析結果が出たのですが…」
萌が、モバイルから立体魔法電子資料を再生してみせる。
「こ、これは…」
「どないしたん?」
「どうしたんですかお姉様?」
どうやらとてつもない厄介が顔に浮かんでいる高音に小太郎と愛衣が尋ねた。
「一連の作業の影響で、第三異界との境界線に綻びが生じました。
結果、邪悪な三本首の黄金竜と邪悪な七本尻尾の狐が、
それぞれ万単位の軍兵を率いて全ての世界に乗り出してくる、と言う事です」
小太郎と愛衣が顔を見合わせた。
>>211 「えーと、ですね、こちらが把握している戦力分析を見た場合、
境界線は善くも悪くも完全には破綻していません、そんな事になれば文字通り世界が破綻します。
結果として、モグラ叩きの長期戦になります。
年単位、五年ぐらいは本腰を入れて対策しないと…」
「あああ、一番肝心なこのタイミングに…」
「お姉様!!」
頭を抱える高音の前で、カード通信を行っていた萌が素っ頓狂な声を上げた。
「向こうの先遣隊が中間エリアに出現、現在境界警備と交戦中。
とにかく足止めしている間に、と言う事ですっ!」
「分かりました」
高音がガタッと立ち上がり、この家の主三人も頷き合う。
× ×
「なんやつまらん」
「まー、簡単に引っ込んで良かったでしょ」
新居の玄関で、旅支度の直後に連絡を受けた小太郎と夏美がそんな会話を交わしていた。
「取り敢えず一時撤退しただけです。主戦場はあちらの世界になります。
あちらの警備も厳重ですから私達が着くまで滅多な事は無いと思いますが、
暴れ所は満載、の筈です小太郎さん」
「おうっ、そうこなくっちゃな」
最後だけちょっと和らげて真面目に説明した愛衣と夏美は、
小太郎の反応に苦笑するしかない。
「それでは夏美さん、留守をお願いします」
「まーかせて。愛衣ちゃんも…小太郎君の後ろ、お願い」
「はい」
夏美の真面目なお願いに、愛衣はしっかりと頷いた。
「ああ、大事な俺の相棒で嫁さんや、前は任せてや」
「ん、期待してる。コタロー君。
えーと、それで向こうについてから愛衣ちゃんは高音さんやゆーな達と一緒で、
小太郎君は後からそっちと合流だっけ。
愛衣ちゃん、旦那様に妙な虫がついてたら、でっかい火の玉落としていいからね」
「はい」
>>212 「あ、あのー、夏美さんそれはどちらに…」
夏美の笑顔は、小太郎に敬語を使わせるに十分なものだった。
「それはもちろん」
夏美と愛衣が、くるりと小太郎に向けてとびっきりの笑顔で振り返った。
「両方(です)♪」
「あ、ははは…嫁さん二人になっても厳しいなぁ」
「当然です」
「そのために一世一代の大勝負したんだもんねー、愛衣ちゃん」
「あー、さいで」
やたらと懐いてる二人を前に小太郎が呆れ返ってると、
そんなお姉ちゃん度100%状態だった夏美がツカツカと小太郎に接近した。
「あ、な、夏美姉ちゃん。冗談、冗談な。誰も姉ちゃんら置いて…」
気が付いた時には、小太郎の頬は夏美の両手に挟まれ、唇が唇で塞がれていた。
「…あ…」
同じ妻の立場とは言え、愛衣も改めて両手を口の前で握るしかない。
「行ってらっしゃいのキス、新婚さんの基本でしょ。
だから…生きて帰って来るんだからね」
「おうっ、また戻ったらぶっちゅう頼むで」
「もう、ガキなんだから。じゃ、お願いね愛衣ちゃん」
「はいっ」
× ×
「ほな、又な」
「はい、小太郎さんも気を付けて」
「おうっ」
「では、行きますよ」
「あーもう出るの早過ぎ、キスシーン見逃したでしょ」
魔法世界に到着したゲートポートで、
つかつかと愛衣に歩み寄った高音に後を追った裕奈が突っ込みを入れる。
>>213 「よっ、オフ楽しかった?」
「は、はい」
「ん、いい子いい子」
意味ありげにニッと笑った裕奈に髪をくしゅくしゅ撫でられ、
真っ赤に縮こまってしまうのだから、又裕奈の顔ににんまりと笑みが浮かぶ。
そんなこんなで、まずはドネットの先導で高音達の一隊がゲートポートを出発する。
小太郎は取り敢えずホテルに戻る事になっている。本格的な行動は明日から、
一応軍との共同作戦であるが、性質上気楽に真面目な遊軍仕事だ。
「ん、コタロー君?」
「ん?なんや美砂姉ちゃんやないか」
「ほにゃらばー私もいるよー」
「久しぶりやなー」
「よ、よっ、コタロー君」
でこぴんロケットご一行様の到着だった。
「な、何してんねこんな所で」
そう言った小太郎の腕を、亜子がちょいと引っ張った。
「なんか、うちらのDVDがこっちの世界のお偉いさんに気に入られたみたいでなぁ、
外交的に微妙な時期の極めて高度な政治的判断やらなんやらで、
とにかくこっちでコンサートツアーやって欲しい言うてんね」
「な、なんやそれ?」
亜子のひそひそ話に小太郎が呆れた口調で返事する。
「とにかく、表向きは道楽ででっかいスポンサーがついた、言う事やから」
「あ、ああ」
「まあねー」
亜子との密談の後で、美砂が口を挟んだ。
「まあー、こっちの世界とかなんとかは聞いてたけどさー、
大富豪の大ファンがいたとかでさ、ま、なかなかもうこんな機会も無いだろうからねー」
そういう美砂は、ちょっとしんみりして見えた。
>>214 「だから、今回は思いっ切りはっちゃけちゃうって事で。
もうさ、世界中回っちゃうよー」
「おうっ、豪気やな美砂姉ちゃん」
「だからさー、コタロー君も遊びに来てよ。くぎみーも待ってるから」
「へっ?ってくぎみー言うな」
「ああ、くぎみー姉ちゃん」
「だーかーらーくぎみー言うなあっ!」
「で、これが私達の日程表」
「ほにゃらば私が組んだんだよー」
「おっ、なんや俺の行き先と日付もおんなじやないか」
「へー、そうなんだ。ここに泊まる事になってるから」
「ほにゃらば私が予約したよー」
「ああ、同じホテルやん。部屋も近いみたいやし、
て、ファミリーとシングル両方とってんのか?」
「たまにはねー、一人になる時間ってのも必要なのよアーティストwにはね」
「ほー、さいで。ま、こんなんやったらちょいちょい遊び行くかも知れんなぁ」
「大歓迎だよーコタロー君。ねーくぎみー」
「だから美砂、どうして私に振る、ってくぎみー言うな」
「あー柿崎、コタロー君もう二人もなんやから、そういうんは自分の相手だけにしときー」
× ×
某月某日、魔法世界某温泉都市のホテルの一室。
「ごめんねー、忙しいのにガードみたいのさせちゃって」
「いや、しかしこの生卵とかって質悪いのもいるなぁ、人気者も大変や」
「ほんとーにごめん。とにかく、着替え用意してもらってるから」
「ああ、くぎみー姉ちゃんも大丈夫やと思うけど、
取り敢えず戸締まり気ぃ付けてな、一応表確認して」
「うん、だから、くぎみー言うな」
同時刻同ホテル廊下。
「えーと、こっちですね。
ミッション、和泉亜子さんと協力してこの調合を完成させなさい。
和泉さんもこっちの世界に来てたんですね。こんにちわー」
>>215 × ×
月日は流れ、
「んー、荷物はこんなモンかなー」
「ごめんなさいねー夏美ちゃん」
「いーのいーの、今んトコ三人だと広すぎるぐらいだからこの家。
それもなかなかみんな揃わないし」
「そうね。待ち遠しいでしょう」
「まあねー、はい、待ち遠しいです」
「ふふっ」
「でも、大変だったねー。
折角買ったマンションが耐震偽装物件で地盤データの改竄まで発覚して再利用は絶望的とかって」
「その辺りの事は優秀な弁護士さんを紹介してもらったけど…」
「ま、大手だからお金は戻って来るでしょ。
けじめだから家賃は貰うけど、落ち着くまで空いてるトコ好きに使っていいから」
「ごめんなさいね、何から何まで。でも、すっかり奥さんになっちゃって」
「私だって、なんだから。いい家もいい男もすぐ見付かるって。
じゃ、私ちょっと足りないもの買って来るから」
「はーい」
× ×
同じ頃、麻帆良学園敷地内。
「あー、やっと戻って来たなぁ」
「そうですねー」
勝手知ったるダビデ像の周辺を、小太郎と愛衣がてくてく歩いていた。
「まあ、あっちはしばらくネギらに任せて、交替まで家で一休みさせてもらおか」
「はい。今回は一際激しい任務でしたからね」
「ああ、凄まじいものがあったな。通りすがりのドラゴンなんて、
余りのド迫力に尻尾巻いてキャン言うて逃げ出してたで」
「壮絶な戦いでした」
「全くや。ちょっとした勘違いでフェイトにあいつの姉ちゃんらに
千草の姉ちゃんまで総出で敵に回した時も、あんだけ満身創痍にならんかったんと違うか」
「では、私は報告がありますので」
「ん」
「帰り次第、夏美さんにも。夏美第一夫人から厳しく言いつかってますので、
帰り次第今回の出張であった事は細大漏らさず最初からご報告します」
「あー、出来れば結論の方から先に説明して貰えると嬉しいんやけどなぁ…」
>>216 × ×
「今帰ったでー、て、って留守かいな。それとも昼寝でもしてるんか?」
インターホンにも反応が無かったので、
合鍵で帰宅した小太郎は我が家に遠慮も無くリビングにズカズカと侵入する。
「んー、なんや昼風呂かいな。ちょうどええわ」
久々の我が家のリビングで深呼吸して色々な意味で実感を取り戻した小太郎が、
ぺろっと唇をなめて独りにんまりして見せる。
そして、脱衣所でどうやら風呂掃除ではなさそうだと把握してから、
戸棚からごそごそとプラスチックボトルを取り出し、
さっさと素っ裸になって両手にこってりとぬるぬるを盛り付ける。
「おーっ、旦那様のお帰りやー。
んー、なんやちぃと出張ってる間に乳でこなったんちゃうかー?」
「あら、コタロー君?」
「たっだいまー、さっきそこで愛衣ちゃんと会ったよー」
「戻りましたー」
「愛衣の結婚初夜」
−了−
乙!
こんな過疎スレに投下してくれるとはありがたいです
>>217 後書き
F大先生及びそのファンの皆様、本当にごめんなさい。
土下座でお詫びします。鉄板に油引いてあっためときますかでどうかご勘弁を。
原作でも元気そうですし、ああなった以上はきちんと失恋させてあげたかったのですが、
私の実力では無理だったみたいです。
取り敢えず今回はこれで失礼します。縁がありましたら又どこかで。
−了−
今更だが乙
ホント過疎ってしまったな
桜咲刹那 命懸けで戦います
body884 : 木乃香 : 2006/12/01(金) 00:13:36
一度せっちゃんの褌姿が見たいわ〜
914 : 桜咲刹那 ◆NEW/t8bW7M : 2007/01/06(土) 20:37:16
>884
お嬢様の望みでしたらなんだって
い、今、なんと!?
……やっ、やっぱり駄目です!!
923 : 以上、自作自演でした。 : 2007/01/24(水) 23:00:50
木乃香お嬢様に褌姿を見たいと言われて動揺するせっちゃん萌え
925 : 桜咲刹那 ◆NEW/t8bW7M : 2007/01/28(日) 17:20:22
>923
なっななな!?
萌えないでください。
恥ずかしいですから。
保守
過疎
224 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/22(金) 04:09:01.48 ID:2ODaXFkc
平行世界もアリならかなり幅が広がるな
保管庫消滅のお知らせ
いい作品はあるんだけど保管庫無いと見れないってのが辛いな・・・
まじか・・・・ 保管庫・・・(´;ω;`)
保守
保守
保守
保守
保守
保守
保守
ほ
hoshu
う〜む、連載が終わって半年経っては
そろそろ厳しいか…
厳しいかな
半年か、まだいけるか
ネタはあるんだけどなー…それを形にしようとする気力が足りない。
>>240 よし、言ったな。期待して損したとか言わないでくれよ。
自分を追い詰める為に8日までには書き上げると宣言しておこう。
ネタを選ぶがいい。
・ネギ×のどか (俺的)TrueEND
・ネギ×せっちゃん 新婚設定でちゅっちゅ
・夏美×小太郎 貧乳で何が悪いのさ!
・小太郎×千鶴 仮契約ちゅっちゅ
※作品の返品、もしくは作品の質へのクレームは受け付けません。
そして済まない。
誰も期待はしてなかっただろうけど8日までには無理みたいだった。
10日までには仕上げるっ。
小太郎&千鶴でお願い
気長に待ってるぞ
>>243 期限も過ぎてますし、すいませんがこちらで先行します。
Happy Marry Xmas!!
お久しぶりのG・Penです。
季節作品「リボンなナイト12」
今年は第一話当日投下滑り込み
では早速に今回の投下、入ります。
+ +
「Merry Xmas!」
2004年12月24日、
2004年12月24日、
2004年12月24日、
住まっている麻帆良学園女子寮の一室に帰宅したネギ・スプリングフィールド教諭は、
早速にクラッカーで出迎えられた。
「あははっ、Merry Xmas」
ネギが、顔に掛かったクラッカーをちょっと避けながら笑顔を向ける。
「お疲れ様ー、ネギ君」
「ただ今です」
「お料理出してええ?」
「はい、お腹ペコペコです」
「分かった」
「はい、あれ?」
「どうしました?」
自分を見たネギの言葉に、刹那が反応した。
>>246 「刹那さんもサンタさんなんですね」
「あ、あのこれはその」
「うん、せっちゃんもなー、ネギ君に喜んで欲しいて頑張ったんやでー」
「そうですか。かわいーです」
「あ、は、ありがとうございます」
ネギの素直な言葉に、ネギの帰るコールの後、にこにこ顔の鬼さんに半ばひん剥かれる様にして
その姿になっていたミニスカ刹那サンタの顔がボッと赤くなる。
「Merry Xmas!」
手際よくテーブルの上が用意されて、
乾杯代わりのかけ声と共にスパークリングジュースのグラスがカチンと合わせられる。
「うわー、ターキーですか」
「どう、ネギ君?」
「おいしーです。このかさんお料理上手ですよねー。和食も洋食も」
「ありがとーネギ君、どう、せっちゃん?」
「美味しいですお嬢様」
「もー、又お嬢様言うー」
ぷーっと膨れる木乃香と真っ赤にわたわたする刹那を、
ネギはくすくす笑って眺めていた。
幸せな一時だった。それは本当だ、欲を言うなら、すぐ隣の余りに大き過ぎる欠落が埋まっていれば。
「オードブルも美味しいです。それに立派なターキーをこんがり上手に、
ソースもぴったりで最高です」
「ありがとー、クリスマスはあっちのお祭りやからなー。
お正月には鯛の尾頭付き用意してるえ」
「お嬢様、あの、ネギ先生、鯛の尾頭付きって分かりますか?」
「丸ごと一匹の鯛ですよね、日本では高級料理に使うと言う。
ヨーロッパの魚料理でも使いますし、流石に最初はちょっと怖かったですけど
お刺身とか全然平気ですから」
「せやせや、だって合宿で普通にお刺身食べてたやん」
「はい、このかさんのお陰です。美味しそうなお刺身とか作ってくれて、
僕も食べたくなりましたから。
アーニャも大好物だったから、呼べたらいいんですけどね」
>>247 「そやなー、あ、ローストビーフ食べる?」
「いただきます」
「あ、ネギ君、イギリスでローストビーフってすごーく大事にされてるって」
「はい、ローストビーフを切るのは家庭の父親の象徴とされています」
楽しそうにお話ししながら食事をする二人を眺めて、
刹那は穏やかな笑みを浮かべながら食事を進めていた。
+ +
「それではお休みなさい」
「お休み」
「お休みなさい」
楽しいお食事会も終わり、それぞれにシャワーだけ使って、
まずはパジャマ姿の刹那が二段ベッドの上段の布団に潜り込む。
「せっちゃんに色々手伝ってもろたからなー」
リビングの木乃香がネギに言った。
「ごめんなさい、お手伝い出来なくて」
「そんなんええて、だってネギ君今日も一杯お仕事やて、
クリスマスにここでご飯食べてくれただけでも嬉しかったぐらいなんよ」
「ああ、そうですね。なかなか時間も作れません」
にっこり微笑む木乃香に、ネギも笑顔を向ける。
「だから、頑張ってるネギ君にクリスマスプレゼントあるえ」
「え?なんですか?」
実に素直な反応、この辺はまだお子ちゃまだと、木乃香がくすりと笑みを漏らす。
「ほな、こっちなこっち」
木乃香に誘われるまま、ネギは木乃香の後を追って二段ベッドの下段に入った。
木乃香は、掛け布団ののけられた敷き布団の上に体を伸ばして体の片側を浮かせ、
ネギはその前でちょこんと正座をしている。
その姿を見て、木乃香は吹き出した。
>>248 「ややなー、ネギ君そんなかしこまって、でもかわえーわ」
「あ、はは」
「だから、ネギ君ここに寝て」
「はい」
言われるままに従った所、体がふわりと温かくなった。
「あ」
「ふふっ」
そうやって、掛け布団を掛けられたネギの隣には木乃香の顔があった。
「ネギ君、頑張ってるもんなー。
こういう事、言われると辛いかも知れへんけど毎日毎日一生懸命頑張って、
丸でそれで忘れたいみたいになー。でも、帰って来て一人で泣いててな」
「あの、このかさん?」
「Merry Xmas
サンタさんからの贈り物やネギ君」
「この、かさん」
きゅっと抱き締められて、ネギはずずっと鼻をすすり上げた。
「よしよし、ええ子やええ子や」
抱き締められ、しゃくり上げるネギの背中を木乃香がぽんぽんと叩いた。
「ネギ君、ほんまは一人で寝るのが怖かったんやもんなー。
あーんなに強いネギ君やから、うち気ぃ付かないで」
「い、いえ、もう大丈夫ですから」
「うん、分かってる。サンタさんが今の時間、ネギ君にくれたんや。
どうするもネギ君次第やえ」
「はい、じゃあ」
「ん」
ネギがぎゅっと木乃香に抱き付き、啜り泣くのを木乃香は静かに受け止めた。
「このかさん、いい匂いです」
「ありがと、なんか恥ずかしいなぁ」
「あ、ごめんなさい」
「ええのええの、嬉しいえネギ君」
「はい」
>>249 そんな言葉を交わしながら、
ネギの手はいい香りのする艶やかな洗い髪をさらさらと撫で回していた。
“このかさん、柔らかくて温かい”
色々と余り普通ではない機会はあったが、それでも、意識のある時にこうやって
女性の体に身近に触れ続ける機会と言うのは余りなかった。
その、今までに経験した事の無い自覚的な感覚が徐々にネギの意識にも浸食する。
「あっ」
「ほえ?」
ベッドの中で、二人が違和感を覚える。その木乃香の声を聞いて、
ネギはぱっと木乃香から離れる。
「あ、ご、ごめんなさい。その、もういい…」
そう言いかけた所で、木乃香に向けられたネギの背にふにゅっと柔らかな感覚が伝わって来る。
「ふふっ、ネギ君男の子やからなー。うちも女の子やし、
そうなるのも当然と言うかならん方がうちの女の沽券に関わるて聞いてるえ」
「あ、ごめんなさい」
「もー、すぐ謝るー」
優しい木乃香に後ろから抱き締められて、
刹那相手にぷーっと膨れているのが目に浮かぶ様で、ネギはくすっと笑った。
「ネギ君、こっち向いて」
「は、はい」
まだ、ミルクの様な頬を真っ赤に染めたままのネギが顔だけそちらに向けると、
ちゅっと、ついばむ様なキスがネギの唇を待っていた。
「えへへ」
にこにこと無邪気な木乃香の顔に、ネギは照れ笑いを浮かべて俯くしかない。
「キスやなー」
「キス、ですね」
木乃香にはんなりと言われて、ネギも思わず間抜けな返答をしていた。
>>250 「フツーは好きな男の子とするモンやけどなー、特にファーストキスて」
「は、はい。あ、あの、ファーストキス、だったんです、よね?」
「はいな」
これ又にっこりと微笑まれ、ネギは照れ笑いを浮かべて俯く。
「その、あの時はああ言う状況でしてその」
「言い訳しない」
「ごめんなさいっ」
「ネギ君謝る様な事したん?」
一転、ぴしゃっと言った木乃香は執拗にネギに絡み付く。
「うん、分かってるえ。ネギ君いつも真剣でいつも誠実やて。
だから、うちも女の子の大事なモン任せられた。全然大丈夫、
むしろ嬉しい。だからな、謝ったら失礼やえ」
「は、はい、ごめ、あ、すいませんじゃなくてありがとう」
ネギが簡単なのに難しい日本語を駆使してから、改めて二人は顔を合わせてくすくす笑う。
「あの、このかさん」
「何?」
よいしょと木乃香に向き直して口を開いたネギき、はんなりとした微笑みのまぶしさに思わず下を向く。
だが、もう一度顔を上げる。
「あの、僕、このかさん好きです」
少しの間、木乃香がきょとんとしていた。
「あ、あの、ごめんなさい。好き、って言ってもその、はっきりそうじゃなくて、
何と言いますか、えっと」
沸騰した様にわたわたと言い始めたネギの頬を、木乃香の両手が挟んでいた。
そして、キス。
「ありがとネギ君、嬉しいえ」
「はい」
温かな微笑み、ネギが引かれたもの。
>>251 「はやや、甘えん坊さんやなぁ」
「ごめんなさい」
「よしよし」
きゅっと抱き付いたネギの頭を、木乃香が優しく撫でた。
「このかさん優しくて、お料理も上手で。
最初の頃、本場顔負けのブレックファーストを朝早くから作ってくれて、
でも、お刺身もご飯も、このかさんのお料理、美味しそうで僕も食べたくなって」
「そやなー、ネギ君美味しく食べてくれたもんなー」
「はい、とっても美味しかったです」
「お粗末様でした」
「お食事でも、他の事でも、色々な事で一緒にいてくれて、僕の事を気に掛けてくれて。
えーと、あの、ある人に言われて、それで考えて、
それで、それで好きな女の人で頭に浮かんで来るのがこのかさんで、
このかさんが好き、なんだと思いますはっきりしなくてごめんなさい…」
語尾が小さくなるネギを、木乃香がきゅっと抱き締める。
「うち嬉しいえネギ君。ネギ君みたいなええ男はんに好きて言われて。
ネギ君がきちんと自分の気持ちを伝えてる、そんなん分かる。
うちかてネギ君の事好きやもん」
「このかさん?」
「だって、ネギ君あのヒーロー様やで。
それだけやない。ほんの二年くらいやけど、
あーんなに色んな事一緒にして来たんやもん、
ネギ君のいい所悪い所、
ぜーんぶ引っくるめてそれでもすっごくいい男はんやて決めるのに十分や」
「あ、ありがとうございます」
「ほらほら泣かない泣かない」
「ご、ごめんなさい。こんな、唐突に言ってしまって、ご迷惑じゃなかったかと」
「だから言うたやろ、嬉しいて」
木乃香があくまではんなりと笑い、笑い合った二人は、抱き合って唇を重ねた。
今回はここまでです。続きは折を見て。
乙
>>252 + +
「ふ、む、んんっ…ぷはっ」
長いキスは、音を立てて離れた。少なくとも二人の脳内にはその音が聞こえていた。
「はやー、ネギ君、きっす上手やねー」
「このかさんの舌が、僕、夢中で」
「うん、ネギ君のかわえー顔見ながらキスしてたら、
もっともっと熱うキスしとうなって、でもうちの方がくらくらや」
「あの、大丈夫ですか?」
「はえ?」
「あの、何て言いますかその」
「んふふっ、ネギくーん」
ぽーっとなった木乃香を心配するネギに、木乃香は改めて一端離れた腕できゅっと抱き付いた。
「ネギ君のキッスでうちこーんな熱うなってもーて、
ネギ君抱っこするのが一番の薬やわー」
「え、あ、はい」
熱い頬と頬をすりすりされて、ネギはよく分からないまま木乃香を抱き留める。
「あっ」
「うふっ、ネギ君」
きゅっと強く、下腹部の違和感を押されて逃れようとするネギを木乃香はしっかり捕まえる。
「ネギ君のここも熱うなって」
すっと離れて向かい合ってベッドの上にちょこんと座る。
こんな時でも、木乃香のパジャマの脚は綺麗な正座になっている。
「うふふっ、ネギ君そこパンパンやな、男の子ってそれどんななん?」
「あ、あの、何て言いますか熱いと言うかちょっと痛いと言うか」
すいません
>>254コピペミス、
>>254より第二話目投下、開始しております。
>>254 実際、パジャマズボンの前が見事にテントを張っていて、
こうして自分で見ると顔から火が出る様に恥ずかしい。
それでも、にこにこした木乃香に無邪気に、
そして優しく尋ねられて、ネギも答えを口に出す。
「ふーん、そうなん」
いつしか、木乃香はネギの前に両手をついていた。
「痛いん?」
「少し」
「そう」
普通なら考えられない事だが、二人とも何か雰囲気に呑まれていた。
その雰囲気のまま、木乃香がネギのパジャマズボンの前を引っ張る。
「あっ」
と、ネギが声を上げた時には、トランクスごと引き下ろされたズボンから
それは勢いよくぶるんと弾け出していた。
「はやー、元気やなー、竹みたいや」
「あ、あの…」
「男の子ってこないな、なんかトロトロ溢れてるし」
まだまだお子ちゃまのものと言うべき外観のそれは、
それでも天に向けて精一杯男を主張しているからこそ、木乃香には可愛らしいぐらいに感じられた。
それもあって、木乃香はむしろ無邪気なぐらいに、
それでもぺろんと綺麗に剥けて姿を現した奇っ怪な形の男汁溢れる先端などに興味を示してみる。
「あっ、やっぱり熱いわ」
「あっ、このかさんちょっ、あ、あの、あ、ああっ」
ネギの目の前で、艶やかな黒髪はぞろりとシーツに流れ、
切れ長の瞼は半開きになってどこか夢見心地の黒い瞳を覗かせている。
そして、パジャマの前の合わせが僅かに緩みを見せ、
ネギの視線はほんの間近の、その白い隙間に向かってしまう。
その通好みの僅かな隙と豊かな洗い髪の香りは、余りに爆発力満点だった。
「あ、あーっ」
>>255 + +
「ほえ」
木乃香は、ベッドの上に膝をついて四つん這いできょとんとしていた。
「あ、あっ、ごめんなさいっ。な、なんか急に僕、何か出て来て」
既に熱くたぎった短剣を握った手を離し、
座り直してパジャマの袖で自分の顔をぐしぐし拭った木乃香は
にっこりと笑みを浮かべた。
「おめでとうネギ君」
「え?」
「ネギ君、今自分の体に何が起きたか分かる?」
「え、えっと、それはそのゴニョゴニョ」
「うん、正解。うちアスナに教えてもろたからなー、
覚えてる?アスナって保健体育の成績だけは抜群やったん。
そう、ネギ君精通したんや」
「は、はい、その様ですごめんなさい」
「うん、こんなん女の子にって言うのは不作法やなー。
でも、うちが勝手にいじってもうたさかい男の子は我慢出来ひん言うからネギ君悪うない。
ネギ君のおち○ちん、これでもう男の人の仲間入りやて」
「そ、そうなんですか?」
「そういう事みたいやえ。やっぱりお正月は尾頭付きやなー。
ネギ君が大人になったお祝いや」
「え、えっと、あの、それってそんなにおおっぴらにパーティーとか」
「うーん、男の子の事はよう分からんなぁ」
「僕も聞いた事ないです」
「女の子は、まあ流石にパーティーはせぇへんけど
お家でほんまに尾頭付き用意するトコもあるみたいやな。
本人にしたら恥ずかしいとか結構あるみたいやから」
「で、ですよね」
たった今の自分の事も含めてなんとなく理解出来たネギが返答する。
>>256 「だからおめでと、ネギ君」
「ありがとうございます」
改めてにっこり微笑んでお祝いされて、ネギも素直に応じた。
「でも、やっぱり少し恥ずかしかったかなぁネギ君」
「は、はい、ちょっと」
本当はちょっとどころではないのだが、何と言うか木乃香とこうして話していると、
魔力ではないだろうが存在自体が毒消しの様な感覚すらネギは覚えていた。
「あー、汚れてもうたなー」
木乃香は、ネギの脚からトランクスごとズボンを抜きとると、
既に柔らかくなったネギのそこをトランクスで包み込む様に拭い取る。
そのまま、ネギに万歳をさせてパジャマシャツも脱がせる。
幼児の様にされるがままに脱がされながら、ネギはそれで何か安心出来る心地よさを感じていた。
「やっぱりネギ君逞しいなぁ。
そやなー、あんなに一生懸命頑張ってるもんなー。ふふっ」
「このかさん?」
微笑んだ木乃香が自分のパジャマシャツを下からめくり上げて脱ぎ始め、
ネギは慌てて腕で目を覆う。
気が付いた時には、そのネギの歳を考えるなら逞しい胸板に、
ふにっと柔らかな、そして温かな感触が直接伝わっていた。
「この、かさん?」
「んふふっ」
木乃香がネギの背中に腕を回し、二人は唇を重ねた。
ネギも又、木乃香の黒髪流れる白い背中に腕を回し抱き締める。
唇が離れ、二人の間に僅かに隙間が開く。
「ネギ君も、触ってみたい?」
「え、えっと」
「どうするんネギ君?
このままもう一回キッスだけしてお休みする?
それとも?プレゼントはもう靴下の中、後は手を入れるか入れないかやえ」
>>257 その言葉を聞き、
ネギは目の前で剥き出しにされた木乃香の乳房にそっと手を伸ばす。
「あ、んっ」
「このかさん?」
「くすぐったいわぁネギ君、
女の人のお乳て敏感やから、あんまり力入れると痛いねん。
でもネギ君のはでも気持ちいい」
「そ、そうですか」
生来の器用さでふにふにと繊細に触れる度に悩ましい声が響き
その音色はネギの頭から下半身にそのまま共振する。
「あ、あの、このかさん?」
「はいな、んっ」
「ここは、どうなんですか?」
「うん、お乳で一番感じる所」
その答えを聞いて、ネギはごくりと喉を鳴らした。
「あ、んっ、んふふっ」
まずは繊細に桜色のグミの指触りを確かめた後、ネギはちゅっとそこに吸い付く。
ネギの頭の上で、木乃香が鈴を転がす様な笑い声を漏らした。
「んふふっ、くすぐったいなぁ、でも気持ちええ。
よしよし、ネギ君」
ちゅうちゅうと無心に乳首を吸い続けるネギを見下ろし、
慈母の笑みを浮かべた木乃香の手が解かれたネギの後ろ髪を優しく撫で続ける。
一旦唇を離したネギが、うっとりとした眼差しでそんな木乃香を見上げた。
「ネギ君おっぱい大好きやなぁ」
「はうう」
「ごめんなぁ、アスナみたいにお乳大きゅうなくて」
「い、いえ、凄く、綺麗です」
「ふふっ、ありがと。もっとちゅうちゅうしたい?」
「は、はい」
「ん」
>>258 素直に返答して、ネギが吸い付く。そんなネギを木乃香は撫で続ける。
ふっくらと柔らかく膨らみ、その先端にはツンと桜の蕾が尖っている。
イギリス人とは思えぬ作法を会得しているネギにとって、
目の前の慎ましやかな膨らみは丸で純白の和菓子の様だった。
「はああんっ」
「このかさん?」
無心に吸い続けながら、ネギの右手はふにふにとその柔らかさを掌全体で確かめていた。
ネギがそうしている内に、木乃香は白い喉を見せて脱力した。
「もーっ、ネギ君?」
「え、あの?」
木乃香の両手に頬を挟まれ、ネギは何か悪い事をしたのかと不安を見せる。
そんなネギの唇を、木乃香がさっと奪って見せる。
「もー、ホンマ天才やなーネギ君。うち気持ち良すぎて又ふわふわしてもうた」
「ふわふわ、ですか?」
「うん」
「はあ?はい?」
既にパジャマズボンまで脱ぎ捨てていた木乃香は、
ネギの目の前で脚を崩し、最後の一枚をそこから抜きとっていた。
「えっ、あっ」
「ほらぁ、ネギ君が上手過ぎるさかいうち気持ちようて。
これなぁ、女の子も気持ちようなるとこない溢れて来るん」
木乃香に手を取られ、女性の一番恥ずかしい所に導かれてそのぬちゃっとした感触に、
ネギとしても何と反応していいのかただただ真っ赤になっているだけ。
木乃香への信頼だけが辛うじてつなぎ止めていると言ってもいい。
いつしか、木乃香はネギの前で脚はやや開き気味の正座、
上体は緩く後ろに倒した状態になっている。
「ネギ君こっち」
「はい」
木乃香に促されてそちらを見ると、ほんのり上品なぐらいの黒いかげりの中に
潤み溢れた鮮やかな桜色が覗いている。
>>259 「ここがなぁ、ネギ君のお陰で熱うなってる
女の子の大事な気持ちええおそそやえ。
ネギ君のおち○ちんみたいにエッチに興奮するん」
「は、はい」
そう言われて、ネギは怖々と言った感じでそこに顔を近づける。
キラキラ光る透明な密をちょっと指で伸ばしたりしてみる。
「あ、んっ」
「このかさん?」
「そ、そのぽっちが一番気持ちいい所でなぁ、
気持ち良くて敏感過ぎるから乱暴にしたら痛いんえ」
「そ、そうですか」
「そう、んっ、ネギ君やっぱり上手、ああんっ」
反らした胸でふっくらとした白い丘がふるりと揺れる。
白い喉が反らされ豊かな黒髪がぱさっと揺れる。
それは、ネギの中の幼い雄を呼び覚ますコールだった。
「あ、あっ、っんんっ、ネギ、君あんっ」
「このかさん、気持ちいいんですか?」
「う、んっ、凄く、気持ちええああっ」
「このかさん、あの、ここは?」
「あ、ちょっと待ってネギ君」
尋ねながら早速その繊細な指を潜り込ませようと言うネギに木乃香がストップをかけた。
「はい」
「そこなぁ、そこは一番大事な所やから」
「大事な?」
「そう、一番大事な、うちにも、ネギ君にもな」
「僕にも、ですか?」
ネギに問われ、身を起こした木乃香は
既にあちこち飛び散った黒髪を揺らしてにっこりこっくり頷いた。
>>260 + +
その白い、ほっそりとした、それでもネギから見たら紛れもなく大人の女の人の、
柔らかな裸体がベッドの上に仰向けに横たわっていた。
木乃香が迎える為に腕を上げ、それに応えてネギも又、全裸の姿でその上に覆い被さる。
互いに抱き合い、唇を重ねながら互いの温もりを感じ合う。
そこからはよく見えない、本来初めてであれば余り容易では無い筈なのだが、
ネギはその器用さ才能で繊細な指を駆使してその密の源を探り当てる。
そして、木乃香の美しさ、木乃香の香り木乃香の温もりによって
一匹の雄として雄々しく奮い立ったものを、力一杯そこに沈み込ませた。
「ん、んんっ」
二人の喉から、短く声が漏れる。
ネギがその末端から脳天まで白い光に貫かれている間に、
ネギの体にぎゅうっと木乃香の柔らかく、華奢な肉体が押し付けられる。
その痺れる感触がようやく遠のき、ネギは閉じていた目を開く。
目の前には木乃香の優しい笑顔。
「Merry Xmas」
「Merry Xmas」
その木乃香の目尻には、僅かに涙がにじんでいた。
今回はここまでです。続きは折を見て。
乙ー
オツ
なんか明けましておめでとうどころか一月も終わりそうですが
まあ、よくある事と言う事で、って、開き直ってる場合じゃないですね。
それでは、今回の投下、入ります。
>>261 + +
「ふ、あ、あっ、その様な、あ、この、ちゃ、あああっ」
二段ベッドの上段で、掛け布団が僅かに反り返り、元に戻る。
その後で、はぁはぁと息を切らせる刹那の側で、寝そべった木乃香が両手で頬杖をついている。
「顔真っ赤やなぁせっちゃん」
「ああ、このちゃ、あああああっ!?」
「早業やなぁ」
ガバッと跳ね起きて正座する刹那に木乃香がのんびりと突っ込みを入れる。
「あああのっこの、お嬢様、一体いつからそこに?」
「んー、そやなー、
せっちゃんがまな板の上の鯉みたいにみたいにお布団の中でバタバタと…」
「止めないで下さい止めないでくださーいっ!!」
「早業やなぁ、この白い屏風てどっかに収納式なん?」
正座したままバッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、
その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが
笑い目で涙を飛ばしている側で、
その二人の背後に現れた屏風と刹那の前の三方を眺めた木乃香がのんびりと尋ねる。
「落ち着いた?」
「取り乱してしまいましたはい申し訳ありません」
「ふふっ、せっちゃん」
一段落した後で、ずーんと沈み込んで座り込んでいる刹那の前に、
木乃香がずずずっと前のめりに迫る。
>>264 「うち、そんなに色っぽかったん?」
「い、いえその、わたくし決してその様なお嬢様にその様にはい」
「んー、せっちゃんそれてうちに綺麗なお人形さん言うてるみたいなモンやえ」
「いいいえっ、決してその様な、お嬢様は」
「むーっ」
「ん、おほんっ、あ、あの、こ、このちゃんはとても、
とてもお美しい女人にお育ちになられましてはい、お人形などでは到底、及びもつきません」
「んー、大袈裟やけどせっちゃんなら嘘やないな」
「もちろんですお嬢、このちゃん」
力説する刹那に、木乃香がすーっと顔を近づける。
その半開きの瞼から覗く黒い瞳の光は、人を陶然とさせかねない何かがある。
「ドキドキした、せっちゃん?」
「い、いえ、あの、申し訳ございませんっ!
その、お二人のその、神聖な、決して盗み聞きなどするつもりは、ましてああっ」
「刹那さん刹那さああんんっっっ!!!」
「うーん、このベッドてすっぽんでも仕掛けてるん?すぐ出て来るなあ」
正座したままバッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、
その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが
笑い目で涙を飛ばしている側で、
その二人の背後に現れた白い屏風と刹那の前の三方を眺めた木乃香がのんびりと尋ねる。
「落ち着いた?」
「取り乱してしまいましたはい申し訳ありません」
一段落した後で、ずーんと沈み込んで座り込んでいる刹那の前に、
木乃香がずずずっと前のめりに迫る。
「ほら、綺麗な髪の毛がこんななって」
木乃香が、刹那の乱れ髪を摘んで見せる。
「ほっぺもリンゴみたいに真っ赤になって、
すごーく可愛かったえせっちゃん」
「あ、うう…申し訳ございません」
「なあ、ネギ君」
木乃香の言葉に、刹那が改めてギクリとする。
>>265 「あ、あの、ネギ先生」
ぷいっと横を向いたネギを見て、刹那はずーんと沈み込んだ。
「あー、ちゃうちゃう、せっちゃん。ネギ君照れてるだけや、なあ」
「は、はい」
ぱたぱた手を振って言った木乃香にネギも応じた。
そして、木乃香に促されるままに、ネギはちょこんと刹那の前に座る。
「刹那さん」
「は、はい」
「刹那さん、凄く綺麗です」
「ははははいっ!?」
唐突に素直過ぎる言葉を貰い、
刹那には下手をすると頭から噴火するイメージ映像すら重なった。
「刹那さん」
「はいっ!?」
ネギが刹那をぎゅっと抱き締め、唇を奪う。
ぱちぱちと瞬きをしていた刹那の目がとろんと半開きになり、
二人はきゅっと抱き合った。
唐突に夢の様な一時が過ぎて、刹那は、傍らでにこにこ眺めている木乃香に視線を向けた。
「あ、あの、このちゃん?」
「ふふっ、だってうち、せっちゃんもネギ君も大好きやもん」
「は、はあ」
「僕も、このかさんも刹那さんも、大好きです。
刹那さんはとっても綺麗で強くて優しい、僕の大切なパートナーですから」
「は、あ…」
いつの間にか、間違いなく木乃香の影響で、ネギの腹にも妙なくそ度胸が居座っていた。
余りに無茶苦茶な理屈を最も大切な二人に肉体言語と共に連打されて、
元々その方面には疎い刹那の脳はくらくらと酩酊寸前に揺れ動く。
>>266 「刹那さん、ダメ、ですか?」
「いえ」
捨てられた子犬の目で尋ねられ、刹那は優しく応じていた。
そして、二人は唇を重ねる。
その側では美しい白拍子が無言で白扇をばっ、ばっと右手、左手で交替に差し出す。
「恥ずかしいです」
ベッドの上にその身を横たえられ、
パジャマの前を開かれた刹那が両手で半ば顔を覆いながら言った。
「女の子らしくなく、ゴツゴツとしているでしょう。胸だってこんな」
「とっても綺麗です刹那さん。雪みたいに真っ白なお肌が京都の女の人って感じで」
「ひゃっ」
「真っ白でこんなに滑らかで、東洋のシルクってこういうのを言うんですね」
「ネギ先生…あ、っ」
ふっくらとした白い盛り上がりを、ネギの掌が優しく包む。
強く、弱く、徐々にポイントを変えて力を込められると、
その度に刹那の身がひくっ、ひくっと小さく上下して悩ましい声が部屋に漏れる。
「ふふっ、せっちゃん可愛い女の子やえ。こんなにかわえー声」
「あ、あっ、このちゃん」
「だーめ、せっちゃんのもちゃーんと見届けるさかい」
「はうう…ああっ」
理不尽な展開に落ち込む間もなく、可憐な桜の蕾をちゅうっと吸われて刹那は一際声を上げる。
>>267 + +
「あ、ああっ」
展開上覚悟をしていたとは言え、白いショーツと共にパジャマズボンを下げられると、
刹那の恥ずかしさは一際大きなものとなる。
「あ、その、私のその…」
「ふふっ、せっちゃんもつるんて赤ちゃんみたいでかわえぇなぁ」
「あううぅ…」
「えーと、ですね、一定の割合で発生する只の体質みたいですから。
それに、刹那さんのここ、綺麗です」
最も身近だった女性の事が気になった事のあるネギが真面目な口調で言った。
「ほんまやなぁ、ピンク色のがくっきりしてて、
なんやとろとろ溢れて来てるえせっちゃん」
「うぅ…あああっ!」
ネギの指の繊細な一撃は、刹那の背中が反り返るに十分だった。
「刹那さん」
「はい」
「痛く、ないですか?」
「は、はい、大丈夫、ですっ」
随喜と恥ずかしさで目尻に涙を浮かべていた刹那は、
急激に満たされるのを感じる。常識で考えてそうだが何かひたすら理不尽にも感じていたが、
そんな刹那にネギのちょっとした優しさが直撃していた。
「そうですか」
「はい、あ、あああんっ」
但し、刹那の返答で安心したネギの指使いは甘美な拷問に他ならなかった。
今回はここまでです。続きは折を見て。
引き続き今回の投下、入ります。
>>268 + +
「刹那さん、刹那さんっ!?」
「あー、せっちゃん、生きてるー?」
がっくりと横に首を折った刹那をネギがゆさゆさ揺さぶり、
木乃香が閉じた扇子の先でつんつん反応を確かめる。
「あ、ああ、お見、苦しい…」
身を起こそうとしてガクッと崩れそうになった刹那をネギがばっと支えた。
「ネギ先生」
「刹那さん?」
刹那の顔を覗き込むネギの心配そうな真摯な顔に、刹那はふっと笑みを漏らす。
「そうですね」
「え?」
「はい。大丈夫です。
そうですね、たまには、たまには私も王子様のお姫様とやらを味わってみましょうか」
「せやせや、せっちゃんもかわえー女の子、ネギ君なら憧れの王子様なってくれるえ」
木乃香の声援を背に、刹那から促してネギと唇を重ね、すとんと体重を預ける。
「刹那さん」
ネギの求めに、刹那は優しい顔でこくんと頷いた。
まず、仰向けに横たわる刹那にネギが覆い被さり、唇を重ねる。
互いの唇と舌を存分に味わってから、ネギがその手を動かした。
慎ましくも滑らかで、ぷるぷると柔らかい乳房を優しく包み込むと、
それだけで刹那は喉の奥から切なくも可愛らしい声を漏らす。
ネギの指はお臍の下をつるりと通って聖なる場所に。
その度に、刹那は目尻に涙を浮かべて
背中を押し付けたシーツをぎゅっと歪め余りに恥ずかしい声をかみ殺す。
>>269 「あ、ああっ」
「刹那さん」
しかしその我慢も限界を迎え、透明な蜜をたっぷりすくって繊細に蠢くネギの指使いに、
遠くからじわじわとそしてぷっくりとした中心を射止められた刹那が身を反らせ、甘い声を漏らす。
ネギが繊細に指を動かす度に、あの凛々しい刹那がシーツを歪めて身悶えし、
目尻に涙を浮かべて聞いた事の無い声を必死にかみ殺す。
それを見ているだけで、ネギの胸の中が何かうずうずして
何よりその身に熱く漲るものを感じるのだが、そんな刹那がうっすら片目を開けると、
ネギは優しい微笑みを向けた。
「あ、ネギ、先生」
「刹那さん、綺麗です」
「ネギ先生、ん、むっ、あああっ」
恥ずかしさも吹き飛ばす素直な賛辞を受け、唇が重ねられる。
その後はもう、刹那はその身が求めるままに美しく甘い鳴き声を放ち続ける。
「あ、ネ、ネギ、先生。あ、あの」
「はい、刹那さん」
「あの、その、もじょもじょ…」
「ふふーん、どうしたんせっちゃん?
やっぱりせっちゃん、女の子から口にするのははしたないとか思うてるん?」
「あ、そ、それは…」
木乃香の言葉に、刹那は背中をシーツに付けたまま真っ赤に下を向いて
両手の指先をつんつんする。
「あ、ふうんっ!や、あ、あぁ…」
そんな刹那を見て、ネギの手が改めてするりと刹那の腿の間で器用に動き回る。
その動きに、刹那は茹で上がる様に雪白の肌を染めて、その動きと声は切羽詰まった訴えを伝え続ける。
「ネギ、先生、ううぅ…」
「ふふっ、刹那さん」
「ネギ先生」
「では、刹那さん」
ネギが、こほんと一つ咳払いをした。
>>270 「イギリス紳士としてお願いします。
刹那さん、僕は今、こうやって刹那さんが欲しいです。
はい、いいえでお答えいただけますか?」
すべすべの下腹に押し付けられるカッと熱く硬い感触を察知して、
顔から火が出そうな刹那だったが、
前を見るとネギもミルクの様な頬を真っ赤に染めてにこにこ促している。
実際品行方正イギリス紳士のネギが、確かにあの可愛らしい刹那を愛でたいと言う欲求を満たしつつも、
精一杯刹那に合わせてくれたと言う事だ。
「はい、ネギ先生。
この桜咲刹那、是非ともネギ先生と一つになりとうございます」
「有り難うございます。僕も、是非刹那さんと」
唇が交わされた後、刹那は、
既に十分潤っている場所が今までと異なる感触で押し広げられるのを知った。
「ん、っ」
「刹那さんっ」
先ほど、どちらかと言うと温かく包み込まれた木乃香とも少し違う、
攻めの感触でありながら心地よい刹那の中にネギの男性が潜り込む。
少しでも長い時間、それが刹那のためでもある。
その事を本能で知り、実行しようと言うネギが、
そんなネギを攻め落とそうと言う刹那の感触に振り回され、
そうはさせじとばかりにぎゅっと刹那に抱き付く。
刹那も、そのネギを抱き留め、一度唇を交わす。
「ネギ、先生」
「大丈夫ですか?刹那さん」
「え、ええ。私は、あ、ネギ先生のが、いっ、ああっネギ先生」
「刹那さん、僕、もう刹那さんに」
「はい、ネギ先生、私は、ネギ先生、あ、ああっ」
「刹那さんっ」
二人とも眉根を寄せて、ぎゅっと抱き合ってその時を迎える。
その実に可愛らしい姿を、うつぶせに寝そべった木乃香は
にこにこと両手を両方の頬に当てて眺めていた。
>>271 「刹那さん」
「はい」
「Merry Xmas」
互いの温もりを感じたまま、にっこり微笑んで言ったネギに、
刹那もお姉さんの笑みを取り戻した。
「はい、メリー・クリスマス。最高のクリスマスを有り難うございます」
「僕もです」
言葉を交わし、ちゅっと軽く唇を交わして照れ笑いを浮かべる。
その実に可愛らしい姿を、うつぶせに寝そべった木乃香は
にこにこと両手を両方の頬に当てて眺めていた。
+ +
ベッドの上でにっこり笑った木乃香が、唇の前で人差し指を立ててベッドを降りる。
まだどこか余韻に浸っていたネギと刹那も、パジャマも着て木乃香の後に続く。
そこは刹那、脳が酔いから覚めると一瞬目つきに鋭いものが走る。
抜き足差し足していた木乃香がガバッと玄関ドアを開けると、
その向こうからクラスの中でもかしましい一団がドドドッと雪崩れ込んで来た。
「え、えーと…」
ネギが声を掛けようとするが、何から話していいのか分からない。
刹那も既に頭から湯気が噴出しているイメージ状態だ。
「にゃははは。いやー、凄かったよネギくーん」
後頭部をバリバリ掻いて立ち上がった裕奈の第一声の後で、
白い屏風を背景に、三方の後ろに正座して
バッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、
その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが笑い目で涙を飛ばす。
「うーん、凄かった。なんて言うか引き込まれるって言うかねー、
気が付いたらここ来てたんだけどさー、ネギ君もお二人さんも何とも言えないねー」
うんうん頷く柿崎美砂の言葉の後で、
白い屏風を背景に、三方の後ろに正座して
バッとパジャマの前を開いてネギアーティファクトの匕首を逆手に握る刹那と、
その刹那の背後からそのアーティファクトを握る右腕をがっしと抱えるネギが笑い目で涙を飛ばす。
>>272 「気が付いたらここに?」
そこは流石に刹那、部屋に現れた面々にきょとんと視線を向けた。
「それなんですけど」
そんな刹那とネギにすっと近づいたのは葉加瀬聡美だった。
「ネギ先生と近衛さんですね?」
「え、ええ」
「何を?」と言う部分を意味ありげな笑みに包んで問われたネギが
ぽっと赤くなってこっくり頷く。
「性交渉、特に初めてのそれは魔術的にも重要な意味を持つのは
洋の東西を問わず様々な分野で言及されています。
まして、お二人は互いに規格外と言うべき強大な魔法使い同士。
しかも、恐らく初めての性交渉。
直ちに茶々丸に残された脳波データを解析しましたが、
恐らくお二人ともその最初の行為で十分に満足されたものと」
「え、ええ」
「そやなー、ネギ君あんじょう気持ちよかったなぁ」
「ですね」
既にイメージ的には真っ赤なまま木乃香の隣で一寸法師まで縮こまったネギを余所に、
聡美が言葉を続ける。
「結果、科学的に言えば超音波と言うべきものですね。
それがお二人から周辺一体の脳神経に干渉した様です」
「超音波?コウモリの様なものですか?」
「ええ、その超音波です」
ようやくまともな話に加わった刹那の言葉に聡美が応じる。
「やはり魔力的なものと言うのでしょうか、
簡単にいってしまえば、お二人のオルガニズム、絶頂によって放出された魔力の一種でもありまして、
その結果、超音波として人間の脳細胞に干渉して
お二人の感じたエクスタシーの欠片を伝播させた結果として、ですね」
「結果として?」
口ごもる聡美に刹那が迫る。
>>273 「はい、その結果、脳から全身にかけて軽い発情状態に陥っている様です。
しかも、元の波長の持ち主により強くそれを感じると。
ぶっちゃけ私としましても今すぐネギ先生との直接交尾によって
その雄々しく勃起したペ○スを生物学的潤滑油いわゆるラヴジュースの溢れ返って
保護措置完全終了の私のヴァ○ナに挿入していただいて
子宮に向けて突くべし突くべし突くべししていただかなければ
脳神経外科的領域と精神的領域の双方に於けるカタストロフィーに到達しかねない…」
「あー、つまりあれだ」
今正に唇の端からたらりとヨダレを垂らして飛びかからんとした聡美を左手でぐいと横に押し退け、
右手でくいっと伊達眼鏡を押し上げた千雨が嘆息して言う。その頬は既にリンゴの如く染まっている。
「スーパーウルトラデラックス魔法使いが揃いも揃って
しょっぱなから脳味噌フットーさせてイッちまったモンだから
そのありがたい絶頂快感がさっき聞いた所じゃあこの寮全体に伝染しちまって
プロトタイプであるヒーローネギ先生に最もビビビッと感じちゃう状態で
こうやって発情した牝犬共がフェロモンの出所にワンワン押し掛けちまったと
こういう訳だ何考えてんだどうすんだこんガキャアーッ!!」
「はうぅー、ごめんなさぁーいっ」
「ま、直接的な効力は長くて半日って話だが、つー訳で…おいいいっ!!」
「んふふっ、分かる、分かるよーネギくーん」
「うぶぶぶぶっ!!!」
次の瞬間、ネギは窒息しそうな、それでいてとてつもない心地よさを顔全体に感じていた。
「このかってばほっそりしててお肌なんか真っ白すべすべ、
それであの真っ黒艶々ロングヘア、まんま京人形だもんねー。
その繊細さが崩れるその瞬間が最高にたまんないんでしょー。
それに、あの堅物で凛々しい刹那さんがとろけちゃうなんてもうねぇ」
パジャマ一枚挟んだだけのぽよんぽよんの弾力と
洗い髪の甘い香りにくらくらと文字通り窒息しそうであるのもそうだが、
裕奈のあけすけな言葉が余りにもドストライクな事がネギから言葉を奪っていた。
>>274 「ふふーん、テクニシャンなネギ君だから、
繊細な和菓子に懐石料理の次は、ドドーンとステーキ丼ご馳走しちゃうよー」
「ぶはっ」
ようやく腕の力が緩み、脱出した勢いで横を向いたネギは、
ちょっとばかりサイズは下がっても十分豊かな弾力に再び顔から激突する。
「そうそうネギ君。最強最高魔法使い様同士の事はもう何も言わないけどさ、
今度はお姉さんが色々お、し、え、て、あ、げ、る」
まだまだ見た目お子ちゃまなネギ君が上目遣いに上を見た所で、
益々妖艶さを増す美砂にニカッと笑われ、
美砂の唇に触れた美砂の人差し指の先をネギの唇にちょんと触れられて
ネギのイメージはプシューッと湯気を噴く。
「てめ、この、放せ、放せっ!」
「ほにゃらばでんちゅーでござるでんちゅーでござるーっ」
「?釘宮さんは?」
羽交い締めにしている桜子の前でじたばたしている千雨を見てネギが尋ね、
美砂は意味ありげに笑みを浮かべた。
今回はここまでです。続きは折を見て。
引き続き今回の投下、入ります。
>>275 + +
「お、おおっ、おっ、夏美、姉ちゃんっ」
「あ、あんっ、小太郎くんっ」
「い、いくでっ」
「あ、ああっ、来て、来て小太郎君ああああっ!!」
同じ寮の部屋の中の一室。
そのベッドの上で一組の男女がびくびくっと痙攣してクライマックスを迎えていた。
ベッドの上に仰向けに横たわった村上夏美の上に小太郎が覆い被さる形で、
共にパジャマの上と下と下着を半脱ぎの形で衝動に突き動かされるままの慌ただしさで、
それでも互いに青い快感と僅かな痛みに満たされてぎゅっと力強く抱き合ったまま
未だ接続の解けていないその余韻を味わっていた。
「わわわわっ!!」
普段ならあり得ない事だが、小太郎はその大声にようやく反応してドアの方を見る。
そこでは、顔見知りの佐倉愛衣と釘宮円が前のめりに倒れ込んでいた。
「なはははは」
倒れ込んだまま、後頭部に手を当てて照れ笑いを浮かべる円と真っ赤な顔で自分の指先と指先を
ちょんちょんと突き合わせている愛衣の背後では、
那波千鶴が背景にゴゴゴゴゴゴと紅蓮の炎を燃え立たせながら菩薩の微笑みを浮かべていた。
「い、いやー、姉ちゃん方」
「お揃いで」
つい先ほどまで幸せ一杯を満喫していたベッドの上の二人は、
共に乾いた声で挨拶を発する。
「いやー、なんて言うかさー、いつの間にかふらふらとって言うか…」
「あ、ああああのっ、本当なんです。私もいつの間にか吸い寄せられる様にふらふらと、
そうしたらそのドアの前から離れられなくなって…」
「だ、そうよ、コタロー君夏美ちゃん」
ゴゴゴゴゴゴと紅蓮の炎を燃え立たせながら菩薩の微笑みを浮かべ、千鶴が言った。
>>276ごめん、名前欄タイトル入ってなかったわ
では続き
「つまり、こういう事なんでしょう」
にっこり微笑んだ千鶴が、どこか優美な足取りでふらりふらりとベッドに向かう。
「うぶぶぶっ!」
すいっとベッドの縁に座り、
潤んだ眼差しを向けてまだまだお子ちゃまの小太郎の頭を腕で抱える千鶴を目の前に、
他の面々は見事に圧倒された。
「つまり、こういう事なんでしょう?
みんなも、夏美ちゃんのお仲間に入れて欲しい、って」
「うぶぶっ!」
ようやくその豊満すぎる弾力から解放された小太郎は、
今度はぢゅーっと激し過ぎる勢いで唇を吸われていた。
それを終えた千鶴が向けた妖艶な笑みは、ここの誰をも圧倒するに十分過ぎるものだった。
だが、うんと大きく頷いた円は大きく動いた。
敏捷な動きでするりとベッドに上ると、
するりと身を交わした千鶴をやり過ごし、すとんと小太郎の横に座る。
そして、ぎゅっと抱き付く。
「お、おう、円姉ちゃん」
「いかにも円でござい。ふふっ、ちょっとは大人になったかなー」
「あー、コジローにはちぃと早いけどな」
とっくに事情を通じ合った同士、ニヤッと笑みを交わす。
「だよねー、夏美の事あんだけ喜ばせてだもんねー。
んー、順序にこだわらない、とかまだ言えないけどさー、
それでも今はとにかく私もお仲間に入れて欲しいんだよね、小太郎君」
「と、言う事だけど、夏美ちゃんは?」
「んー、ま、いいや。
理屈で考えたら最初っからおかしいんだしだから今夜はもうなんでもよーいって」
千鶴の問いに、夏美はぱーっと両手を広げてケラケラ笑った。
>>277 「はい、本妻様の了解は頂きました。小太郎君はどうするの?」
「ん。おっし。円姉ちゃんにそこまで言われたらなぁ」
「んー、やっぱ私のせい?」
「つーか、円姉ちゃん綺麗やさかい」
「そ、褒め言葉として受け取っとく」
それは円もよく分かっていた。武骨で不器用だからこそ、
こういう事を一度言ったならば、それは千金の重みがある。それが小太郎なのだと。
向かい合って座って、まずはキス。
そして、小太郎は円のパジャマシャツをぺろんとまくり上げる。
「あ、んんっ」
「いとないか?」
「ん、大丈夫。小太郎君、結構器用、ああっ」
口に出して比べる程の野暮ではないが、これでも一年見ていて随分違って来た夏美と比べても
円の膨らみはお椀型に均整が取れていながら随分と豊かだ。
この弾け出す様なぷるんとした感触が溜まらない。
そして、小太郎が本能の命じるままにピッと尖った乳首に吸い付くと、
普段ボーイッシュなイメージの円が秘めた反対側の声をさらけ出す。
「あ、あっ、恥ずかしい」
「ん?」
「だって、私の声」
「ああ、なんつーか、可愛いわ」
「え?あ、ああんっ」
思わぬ言葉にきょとんとした所を根は甘えん坊主に存分に吸われて、
円はその可愛い声を部屋中に響かせる。
「ん?」
「あ」
「なんや、もうパジャマのズボンまで」
「馬鹿っ。じゃあ小太郎君、汚れちゃったからそれ小太郎君が」
「ああ」
促されるままに、小太郎は円のパジャマズボンと空色のショーツをするすると脱がせる。
流石に鍛えられて、むちっとしてパンと力強い、それでいて締まる所はしゅっとした
円の下半身は小太郎の食欲を本来の意味の食欲に近い所までそそる。
>>278 「ん、っ、ああああっ」
だが、その中心に小太郎が手を差し込み、ぴちゃぴちゃと音を立てて動かすと、
どちらかと言うときりっとした円の美貌が女のそれへととろけていく。
つい先ほど似た様な状態の夏美を目にしたばかりであるが、
それは確かに男にとって雄にとってたまらなくそそる表情だ。
相手の弱点を探り当てる勘の良さなのか、
僅かな学習機会でも小太郎の指の動きは的確にポイントを捉えている。
座って向かい合ったままそうされていた円は、ぷるんと弾む膨らみも押し付ける様に、
ぎゅっと小太郎に縋る様に抱き付く。
「円、姉ちゃん?」
「も、もうっ、何よこれ小太郎君いきなりこんな上手って」
「上手なん?」
「そうなんじゃないのっ」
丸で吐き捨てる様に言う円が、小太郎にはどこか面白かった。
その仕返しの様に、円も又、小太郎の急所を手掴みにする。
「あっ、小太郎君、やっぱこんな熱くなるんだ」
「ああ、だって円姉ちゃん、なんつーか凄くエロくて可愛くて」
「んー?」
「円姉ちゃん凄く綺麗やさかい」
「そう」
ちょっと下を向いて言った小太郎に、円がニッと笑う。
ニッと笑みを交わし、二人が唇を重ねる。
「ここ、ここなんだよね」
「ああ、多分そう、うんっ?」
「じゃあ、こうやって」
「お、おおっ」
「ふふっ、愛衣ちゃん」
半ば前にはい進む様にして床にへたり込んでいた愛衣は、
その妖艶な声にゾクッと身を震わせた。
>>279 「あ、あああっ、小太郎君っ」
「お、おおっ」
そんな愛衣の前では、ベッドの上で円が喘いでいる。
ベッドの上に座った小太郎に円は正面から向き合って、
小太郎を両脚で挟んで座り込む形で下から小太郎に貫かれている。
小太郎の前で形のいい白い乳房がぶるぶると揺れ動き、
さっぱりとしたショートヘアもぱさっ、ぱさっと激しい交わりを表現している。
「羨ましい、愛衣ちゃん?」
「そ、それは、そにょ…ひゃっ!」
「ふふっ、愛衣ちゃん柔らかい。でも、こんなにツンツンになって」
「あ、那波さ、あっ」
「パジャマの上からでもぽっちり丸見えね。こんなに硬くなって、可愛い声」
「え、あっ、那波、さんああっ」
「あらあら、何かしら愛衣ちゃんこのパジャマのお湿りは?
おっぱいもこんなに大きくなったお姉ちゃんがお漏らしじゃないわよね」
「いっ、あ、許し、ああっ」
むしろ初心者には丁度いい間隔で、二枚の布地越しにぷくっと膨らんだ一番の急所を
繊細な指のギリギリの加減でぐりぐりされる。
愛衣はばたばたと動き出すををぐっと堪えながら、喘ぎ声になっているのを自覚する。
「ああー、愛衣ちゃん捕まって、ナムー」
どこから見てもNTRな筈の夏美は、その傍らで何でもない事の様に
いつものペースで千鶴のおふざけを眺めている。
「お、おおっ」
「あ、あんっ、ああんんっ」
そんな面々の前で、
円は未だベッドの上に座る小太郎に上から繋がってゆさっ、ゆさっと動いていたが、
その動きは段々ピッチが速くなる。
その普段はきりっと男前なぐらいの黒い大きな瞳は
端から見ても夢見心地にとろんととろけ始めていた。
>>280 「あ、ああっ、こ、たろ、君っ!」
「おうっ、円姉ちゃん」
「ああっ、小太郎君いいっ、いいよっだから
GoGoLet’s Go! Go…お、あ、ああ、あっ」
「く、ううっ」
円の体が、先ほどまでもピッと形良く上向きながらみっしりと張り詰めた、
ぷるんぷるんとそのボリュームを誇示する様に揺れ動いていた乳房を
改めて天にかざすの如く身を反り返らせひくひく痙攣しながら静止した。
唇の端からたらりと一筋溢れ出しているのも、今や決して見苦しいものではない。
僅かな震動を共有していた円と小太郎は、円がぐったり覆い被さるのを小太郎が受け止める形で、
そのまま二人揃ってベッドに横たわる形でぎゅうっと抱き合う。
「ああ、そうだ」
「?」
「Merry Xmas
さいっこー、プレゼントありがとね」
「おお、こっちこそ、なんつーか良かったわ。めりいくりすます」
二人はふっと笑みを交わし、ちゅっと唇を吸い合った。
今回はここまでです。続きは折を見て。
あー、一月中に終わるかなー、
それでは今回の投下、入ります。
>>281 + +
「ちょい、あれ」
「ん?」
ベッドの上で少しの間余韻に浸っていた二人だったが、
円の指摘にそちらを見て、共に大汗を浮かべた。
「あ、ら、らめぇ、あ、んんっ」
「あらあら、愛衣ちゃんは駄目なのかいいのかどうして欲しいのかなー?」
千鶴に絡み付かれているとしか言い様のない愛衣は、
歳を考えると豊かな形のいい乳房をぽろりと片方丸出しにして、
パジャマズボンをショーツが丸見えになるまでズリ下げて喘ぎもがいている。
既に千鶴の両手は遠距離攻撃を攻め尽くしていよいよ中心と言う状態。
それでも初々しい青さを残す柔らかな乳房はあくまで柔らかくタッチされ、
初心者には丁度いいショーツの上から未だ周辺に留まる指触りをこってりと味わって、
既にして真っ赤な顔の愛衣は泡を吹きそうな有様である。
「い、つっ」
ようやく、乳房を掴む手にやや力が込められた様だ。
「あひっ、は、あ、ああっ」
「ふふっ、小太郎君と釘宮先輩は無事終わったみたいよ。
愛衣ちゃんは?このまま見てるだけで部屋に戻ってこの続きで我慢するのかしら?」
「ん、んん、んっ」
既に透ける程に湿度を増したショーツの上から千鶴の指にぷっくりとしたポイントを的確に捉えられ、
愛衣は目尻に涙を浮かべて声をかみ殺した。
力が緩んだのを察知して、愛衣がふらりと千鶴の呪縛を逃れる。
>>282 「ふふっ、お邪魔みたい。頑張ってねコタロー君」
「お、おう」
「ガンバ」
ひらりとベッドを降りた円が、よたよたとすれ違う愛衣の肩をぽんと叩いた。
かくして、ベッドの上に上った愛衣は小太郎にそっぽを向く形で正座する。
流石にパジャマの乱れは修正されている。
「おっ」
そして、胡座を掻いている小太郎に向き直った時には、
小太郎が食われそうな勢いの面相だった。
「小太郎さんっ」
「あだだっ!」
「は?あ、ご、ごめんなさいっ!!」
ずいっ、ずずずいっと這い進んだした愛衣が、
その愛衣の頭突きを食らった小太郎にぺこぺこと頭を下げる。
「い、いやいやええて」
小太郎がぱたぱた手を振り、目が合うと、お互い吹き出してくくくっと笑っていた。
「あの、小太郎さん」
「おう」
「ふつつか者ですが、私のお相手もどうぞよろしくお願いします」
元々やれば出来る子である。丁重な挨拶に小太郎も悪い気はしない。
「おうっ、愛衣姉ちゃんみたいに綺麗なイトはんこの際大歓迎や」
「嬉しい」
にこっと素直に笑った愛衣は、実際可愛かった。
それでいて、結構なほつれ毛に真っ赤なほっぺが又たまらない。
互いに向かい合ってベッドの上に座り、
手を前について顔を突き出す形で唇を重ねる。
そのまま、小太郎が愛衣をさらってきゅっと抱き締める。
>>283 「おっ」
抱き締めた時には華奢と思ったが、
器用にパジャマの前を開いて手を入れて見るとこれが意外にボリューミー。
「あ、んっ」
「痛かったか?ちぃと強かったけど」
「んんっ、ちょっと。でも気持ちいーです」
「ほか。愛衣姉ちゃん、結構乳でかいんやなぁ」
「そうですか?」
確かに、気取らない女子校育ちなので女の子同士では時々言われる事もある。
だが、この状態で愛衣の性格では声がうわずるのも無理からぬ所。
「よっ」
小太郎が愛衣をベッドに静かに押し倒す。
ぷるんとこぼれ出た白い膨らみは全体にスリムな割りにはちょっとした小山だった。
先端に桃色のつぼみが可憐に尖り、小太郎は誘われる様に口を付ける。
「んー、いいモン持ってるね後輩」
「はいはい夏美ちゃん」
今のところは負けていない円がむーっと観察し、千鶴がずーんとしている夏美を撫で撫でする。
「あ、んっ」
「ん?」
「んふっ、くすぐったいです」
「ほか」
「あ、っ」
それは吸い込まれる様に柔らかな手触りだが、目の前で崩れを見せていない様にもっちりと腰がある。
確かに、華奢で柔らかだが芯が強いと言うのは師匠らしい立場で見ている愛衣そのものにも見える。
「あ、あんっ、あ、こ、たろ、さんあ、あんっ」
「あー、愛衣姉ちゃん」
「は、はい」
「愛衣姉ちゃんってなんつーか、えらい敏感言うか」
確かに、弱点を探り当てるのはファイターの天性の勘なのか、
極上素材による僅かだが濃密な経験が彼の手指に恐ろしい程の経験値を与えていたが、
それにしても、と小太郎は思う。
>>284 「そうよー」
口を挟んだのは千鶴だった。
「愛衣ちゃん、すっごく感じ易いんだから。
やっぱり日々のリハーサルとイメージトレーニングの賜物かしらねー」
「ん?」
体質的に本当に発火してもおかしくないボッと真っ赤な顔で縮こまる愛衣を
隣の小太郎が怪訝な顔をして見ている。
「だからもう、イク寸前の可愛い涙目で生殺しにするの大変だったのよー」
「ちづ姉…」
「えぐい事するなぁ…」
流石に、一同呆れて笑うしかない。
「ひゃうっ!」
一端途切れた指の動きが、たっぷりと蜜をすくって本丸攻めに突入した。
「あ、ん、んむっ、あ、あ…」
「愛衣姉ちゃん」
「は、はい」
「我慢は毒やでぇ」
小太郎がニッと笑う。
柔らかな乳房から白い裸体に隠れたあちこちのポイントを経て、
じわりじわりと攻め落とすセオリー通りの手順を踏んではいたが、
その中で見せる愛衣の表情に小太郎はふるいつきたくなる。
根は明るい普通の女の子だが、小太郎が普段顔を合わせるのは仕事と修行。
真面目で礼儀正しく修行には真摯、人として実に好感を持てると思っていたが、
だからこそ、この真っ赤になって崩れそうな女の顔、女の声は、
元来やんちゃな悪戯っ子でもある小太郎をそそって仕方がない。
だから、本能のままに、思い切った賭にも出る。
実際危険なのだが、それでも信頼に任せた所もあった。
>>285 「ひゃっ!?」
小太郎に右腕を取られたかと思うと、掌に触れた熱い感触に愛衣が目を丸くする。
「愛衣姉ちゃんがなんつーかエロくて可愛いさかい俺もかなんわ」
「そ、そ、そ、そうですか」
「そうだよーっ」
声援を送ったのは夏美だった。
「だーって愛衣ちゃんってすっごく美人さんなんだからー。
それで後輩の癖に結構グラマー系でコタロー君にいじり回されて全身ピンク色であへあへしちゃったらねー。
あの真面目そーな愛衣ちゃんのそんなの見たらコタロー君だってたまんないってー」
「お、おう、その通り」
「あ、ははは、あああっ!!」
小太郎のドヤ顔に半ば呆れ返って愛衣が小太郎に抱き付き、
その背中で解かれたふわふわのセミロングを撫でられてから意外と敏感な背中に
お尻を撫でて割り込んでぬるぬるに溢れ出す源の一点を攻められ、
愛衣は白い喉を見せて遠慮なく悲鳴を上げる。
「ああっ!あ、あああっ!!」
「ひゃー、愛衣ちゃんエロッ、かっわいー」
視線を向けた円が、既にしっとりとした気配の内股をぎゅっと占めて声を上げる。
「あ、んんっ?」
「んー」
何か思う所があったらしく、もにょもにょと掴んでいる小太郎に抱かれて、
そのちょっと大きめなお尻を気にしている愛衣は、
やっぱりあの時のダイエット挫折は、と、顔から火が出そうになる。
そんな乙女の葛藤も何のその、小太郎は慣れた手つきで愛衣をころんとうつぶせに転がしていた。
「は、あっ!?」
腹ばいに近い形になった愛衣は、
そのまま後ろから愛衣の内股に顔を突っ込む様な形をとっている小太郎に気付いて今度こそ悲鳴を上げた。
>>286 「ひゃああ…」
だが、自らの劣情から溢れ出す蜜をすすられた恥ずかしさも一瞬の事、
小太郎の柔らかな唇、そして舌の先から腹までの巧みな動きにピンポイントな刺激。
半ば全身の茹で上がった愛衣は、
解いたセミロングの髪の毛をぞろりと流しベッドの上で上体を反り返らせて、
もはや文字に起こせぬ悲鳴を部屋に響かせた。
「おうっ、愛衣姉ちゃん」
「は、ひ…」
ぱたんとベッドにうつぶせに倒れ込んだ愛衣の頬に顔を近づけ、小太郎が声を掛ける。
だが、小太郎は知っていた。恐るべき事に、その様に調整すらしていた。
「愛衣姉ちゃん、もう満足かいな?」
「い、いえ」
「ん?」
「い、いえ、あの、そにょ、もごもご」
「駄目だって愛衣ちゃん」
円から声援が飛んだ。
「小太郎君どんな経験値のテクニシャンなんだってバカヤロウだけどさ。
でもデリカシーはバトル脳のお子ちゃまだからねー、欲しいものがあるんだったら
ちゃーんとおっきな声で口に出して言わないと分かってくれないよー。
小太郎様の逞しいナントカカントカを愛衣の濡れ濡れのナントカカントカに
ナントカカントカして下さいませ愛しの小太郎様、ってねー」
取り敢えず、数秒間のトライでシーツによる埋没窒息は無理であると愛衣は判断したらしい。
「ひゃっ、は、うぅ…」
「うーん、ホンマ変な所がアレやなー」
小太郎が愛衣の背中を撫でながら、
まるで何か自分にとって少々口にし難い所を撫でられた様な愛衣を見てのんびり口にする。
「ち、違います」
「ん?」
「あのですね、男の人はよく分かりませんけど、女性のエッチな気持ちいいって、
大半はメンタルな、ハートから出来てるんです。雰囲気とか、もちろん相手とか」
>>287 「ほかほか、つまり、俺は愛衣姉ちゃんの相手で合格ちゅう事か」
「花丸です」
「そら嬉しいわ」
ニッと笑う小太郎に、愛衣もふっと笑みを向ける。
そして、愛衣は隣の小太郎に飛び付く様に抱き付いてキスをした。
「あの、小太郎さん」
「ん、何や?…よっしゃ」
小太郎の耳元で囁かれた少々長いおねだりの言葉を文字に起こすのは差し控えるべきであろう。
愛衣の手から太陽よりも巨大な火の玉が落ちて来る事態を回避するためには、
「ひゃっ?あ、っ」
「んっ、ど、や、愛衣姉ちゃん大丈夫か?」
「は、はい、ちょっと、痛いけどそのぬるぬるがいいみたいで、大丈夫です」
又腹ばいにされた形の愛衣に小太郎が覆い被さり、
小太郎はそのまま野性的な体勢で貫いていた。
ここは修行仲間今では少々の仕事仲間と言う事か、
愛衣は変な我慢をせず痛いも気持ちいいも率直に小太郎に伝える。
「お、っ、愛衣姉ちゃん」
「は、はい、小太郎さん、小太郎さんのが、私の中、あ、あっ」
「めーいちゃん」
「はいっ!?」
千鶴の呼びかけに、愛衣は反射的に直列不動敬礼の自分のイメージ映像が重なる。
「愛衣ちゃん優秀な留学生だったんですってねー。
参考までに今の状況を翻訳してもらっちゃおうかしら。
やっぱりこの場合、スラングが雰囲気出るのかしら?」
「へ、え?い、いいっ、あ、あっ」
「あらあら、随分と」
「んー、何か面白そうやなぁ」
「へ?小太郎さん?」
「おーし、なんか知らんけど折角留学してたんならやってみーや」
「ち、ちょっ、こたろ、さ、ああっ」
愛衣が何か言いかけた所で、小太郎は愛衣の乳房をぎゅっと掴む。
少々乱暴で痛いぐらいなのも今はいいアクセントだ。
>>288 「は、あああっ、こ、小太郎、小太郎さんのっ、
おおっ、小太郎さんの逞しいデ○ックがあっ、あ、
愛衣のラヴ○○ースに濡れ濡れのプ○シーにいっ、入ってああ入ってる
あ、あっ、カム、カムカム、あ、来る、来るっカム来るっ、
は、むおんカモンカモォ、おおっ、小太郎さんっ!!!」
「おおうっ」
激しい打ち合いの末に下からベッド愛衣小太郎の順でぐてっと重なり、
小太郎は自然と目の前の乱れ髪を撫でていた。
「最初のはよー分からんけどなぁ、噛み付くとか狂うとかか?」
「夏美知ってる?」
「うーん、女のアノ時の声って日本と英語は逆なんだって。
だからカムで来る、日本語だといくいくいっちゃうーっ、てなるんだけど、
英語だと来る来る来る気持ちいいのががきちゃうよぉーっ、て、そゆ事だよね、愛衣ちゃん」
流石演劇人にっこり微笑む夏美を前に愛衣はひたすら縮こまり消え入る様な声で肯定して、
それなんてエロゲ声優な夏美に小太郎も乾いた笑みで応じた。
今回はここまでです。続きは折を見て。
それでは今回の投下、入ります。
>>289 + +
それでもなんでもベッドの上で幸せな余韻にまどろんでいた愛衣だったが、
はっと気付くとしゃかしゃかと這う様にその場を離れる。
そんな愛衣の背中ににっこりと、艶然たる微笑みが向けられ、
改めて愛衣はゾクッとしたものを覚えた。
「ん?あ?」
「次は私ね」
にっこり微笑み、ベッドの上に上った千鶴が、
そのままパジャマを脱ぎ始めた。
パジャマに始まり黒い下着も堂々とベッドの上に落とされるのを、
座り直した小太郎は、只ぽかんと眺めている。
「あ」
「ん?」
何かに気付いた様な愛衣に円が声を掛ける。
「どうした?」
「え、あの、ですね」
「うん」
「あの…なんと言いますか、やっぱり男の人って、
四人目と言うのは体力的に無理があるのでしょうか?」
「違うね」
もじもじと、それでも見事な観察眼を示した愛衣に気付いた愛衣に、
円は真面目に答えた。
「私も違うと思う」
そこに気が付いた夏美も同じ返答だった。
>>290 「でも、那波さん、女性から見ても」
「うん、凄いよ、むしろ凄過ぎる。そこが問題なんじゃないの?」
愛衣の言葉に円が応じる。
確かに、それは最早立派な女性の、それも紛う事無きグラマー美女の圧倒的な裸体だった。
小太郎が出会った頃ですら、出会った野郎の視線を入れ食いに引き付けていた双つの膨らみは
今やもう一回りその質感を増していながら、
若さの特権で形の良さをぎゅっと維持している圧倒的な迫力で迫っている。
その突出は確かに個性的で、全体的に母性的なおおらかさでありながら、
締まる所はぎゅっと締まってだらしない程の緩みは決して感じさせない。
確かに、ベッドの下で眺めている年の近い、
多少の例外はあっても年齢的にはスタイル良好美少女軍団からは只、
ため息しか出て来ないヴィーナスに他ならぬ圧倒的な美しさそのものだった。
「あらぁ?」
改めて、千鶴は優しく微笑み顔を伏せて指先をちょんちょんと突き出しそうな小太郎の前に座り込む。
「どうしたのかなー?ここまで三戦連勝、
あんなに可愛い女の子達に最強の男を見せつけた小太郎君もここまでなのかしら?」
「あ、いや、なんつーか」
そう言いながら、小太郎は顔を半ば横に向けて、それでいてちらっちらっと前を見ようとする。
何と言うか、観客連としては微笑ましいのが半分、
その時点で敗北以外の何物でもない対応の差に妬ましいのが若干。
それを緩和しているのは、
今までの絆と何よりストレートな妬みを躊躇させる程の圧倒的な千鶴の姿。
「ふふっ、それとも、
愛しの小太郎君と結ばれた彼女達と私は何か違うのかしら?」
「そ、それは、あー」
言い淀む小太郎の両肩に、千鶴の両手が添えられる。
そこでようやく前を見た小太郎と千鶴が、唇を重ねた。
>>291 「どう?」
「うん」
「私は、小太郎君を愛しく思う一人の女、小太郎君にとっては何が違うのか?
前に進んで答えを探す?それとも立ち止まって保留する?きゃっ」
慈愛の中に威厳すら感じられた千鶴の言葉は、何とも可愛らしい悲鳴で途切れた。
千鶴は、体ごと抱き付いて来た小太郎をぎゅっと抱き留める。
+ +
「あ、あっ」
「やっぱりあれ」
「あれは反則だわ」
「ですねー」
そして、目の前のたわわ過ぎる果実にむしゃぶりつく小太郎の前で
千鶴は眉根を寄せて可愛らしく呻き、ベッドの下でひそひそ囁きが交わされる。
「ふふっ、小太郎君、私のおっぱい好き?」
「ああ」
いい具合の加減でベッドに押し倒され、
緩いウェーブヘアをベッドに広げた千鶴が優しく尋ね、
小太郎は返答と共に掌を伸ばす。
「ちづる姉ちゃんの乳、でこうて餅みたいに柔らこうて、最高やで」
それでも、その勘の良さで女性の痛い加減を学習していた小太郎は、
豊かな膨らみをむにむにと手加減して揉みながら改めてむしゃぶりつく。
たっぷりとした質感に合わせて大口開けて食らいついていたのだが、
その内、ぷっくりと紅く膨らむ蕾に行き着き、まずはしっかりと吸い立てる。
それはちょっと刺激が強過ぎた様な反応だが、
その後の小太郎はがさつ者の見た目に似合わぬ程の丹念さ。
白い土台の豊穣さを見るに、熱く膨らんだその蕾は程よいぐらいのアクセントだったが、
小太郎が落ち着きを取り戻してむぐむぐと刺激すると、
その小太郎を抱き解かれた後ろ髪を撫でながら、千鶴は喉の奥から声を漏らす。
改めて、その意外な程の、
だが歴戦のファイターなら力強さと共に持ち合わせているのかも知れない丁重な動き。
下で見ている面々も、徐々に昂ぶりを見せ始める千鶴を見ているだけで
つい先ほどの記憶が肉体的に蘇り身を縮めざるを得ない。
>>292 そんな中、ベッドの上では、
いつしか動きを止めた小太郎を千鶴が窒息しない様に、
と言う表現がよく似合うスタイルできゅっと抱き留めて、小太郎はその甘い香りにまどろんでいた。
「小太郎君」
「ん?」
「このまま、子守歌を歌ってあげましょうか?
小太郎君が雄々しい事も小太郎君の気持ちも、みんな十分に伝わってるわよ」
「んー…いい夢見られそうでそれもすっごく楽しみなんやけど、
ちぃとそういう訳にはいかなくなったみたいや」
「そうね」
千鶴の提案に気持ちが傾いた、その事がリラックスになったのか、
今まで半ば聖なる存在としていた相手の温かさ、柔らかさ甘い香りに十分満たされたためか、
千鶴のお腹を押す熱い感触がほぼぴったりくっつき合った両者の苦笑を誘った。
ゆるゆる動き出した小太郎は、改めて目の前の、
豪華なクリスマスケーキ丸かじりを思わせる豊かな膨らみの先で
尖った莓に唇を寄せ、むぐっと口に含む。
少しの間そうしていたのだが、興が乗ってきたのか、
小太郎の右手はきゅっと締まったお腹からお臍の下に、
さらさらとした茂みを過ぎて指が潜り込む。
「んー?」
「どうしたの、コタロー君?」
やはり、優しい笑みだった。
「いや」
「ふふっ、だって小太郎君があんなに逞しく力強く大活躍して、
みーんなあんなに可愛い鳴き声で天国に行っちゃったんですもの」
そう言われると、ベッドの下では横一列の正座で下を向くより他に無い。
「私だってね、逞しい男の人に抱かれるイメージと共に
体の奥から熱いものが溢れて来たりもするわよ、こんな風にね」
小太郎の右手を取りながら、千鶴は艶っぽい笑みを浮かべる。
>>293 「んー、まあ、実際はこんな悪ガキやけど」
「でも、歴戦の勇者、なんでしょ」
「おうっ」
どこまで論理的な意思疎通が出来ているか、この際そんな事は大した問題では無かった。
「ん、んっ」
「あ、っ」
「大丈夫か、ちづる姉ちゃん」
「ん、うん、大丈夫」
思い出す。一番最初に、こんなに大事な女性になるなんて夢にも思わなかったあの日に、
傷付けてしまったあの時の、あの優しい微笑み。
そして、今も千鶴はあの微笑みを浮かべながら、目尻に抑えきれない涙の粒を浮かべている。
最大限優しく、小刻みに動きながら、
小太郎は目の前でふるふるとその質感を見せつける白い膨らみにふるいつく。
手掴みし、口に含みながら忍耐を強いている下半身をじっくりと動かす。
それに連れ、千鶴の声も、それだけで暴発しそうな程の艶めいたものを滲ませる。
その事が小太郎にとっても実に嬉しい。
「?」
又、ぴたっと動きを止めた小太郎に、
実際今まで実地経験は皆無だった千鶴も怪訝な顔を見せる。
しかし、そこはそれ、回数を重ねた事で余裕が出来たのか、
体術の天才故と言うべきか、
小太郎は繋がったまま千鶴の体をよいしょと動かして見せた。
「あら」
何となく分かったのか、千鶴は持ち前の面白そうな顔を見せる。
いつしか、小太郎はベッドに仰向けに横たわりその腰を千鶴が上から両腿で挟む形となっていた。
「ん、んっ」
「うぉう、やっぱりこうやって見ると、すっごいなぁちづる姉ちゃんの乳」
あけすけな事を善いながら、小太郎が腰を突き上げると
千鶴は眉根を寄せてうめき声を上げる。それはもう苦痛のものではないと小太郎にも見当がついた。
>>294 「どや、ちづる姉ちゃん?上でぶるぶる言うてるのたまらんけど」
「そうねー。あ、あっ、でも、
これであんまりやんちゃすると、小太郎君の可愛いのすっぽ抜けちゃうかも」
「おーおー、ちづる姉ちゃん、男子部の美人保母さんファンクラブが聞いたら卒倒モンやな。
けど、俺のテクニックあんまり見くびらん方がええで」
「はいはい、楽しみにしてますっ、あ、あんっ」
「お、おっ、ちづる姉ちゃん、凄い、おおっ」
千鶴のアドバイスもあってか、小太郎の動きはむしろ慎重でねちっこく、
石臼に摺られる様にしっかりと千鶴を捉えて千鶴もそれに応じていた。
「は、ああ、ああっ、小太郎君っ、あ、ああ、あっ」
緩いウェーブがかかった長い髪の毛がぱらぱらと揺れ動く。
唇が緩み熱い声が溢れ出す。
薄い照明にしっとりと汗ばんだ全身が照らされ、
何よりも体が馴染むに従って大胆な勢いで見事過ぎる膨らみがぶるん、ぶるんと上下する。
その表情はすっかり上気して、悪戯っぽさと慈母のおおらかさ凛々しさを備えた美貌は
切羽詰まった女の顔へと変貌していく。
関わりの差こそあれ普段を知っているだけに、
そして、直面している現実の姿の余りの迫力、圧倒的な美しさに、
ベッドの下に正座で並ぶ三人の美少女も又頬をぽーっと上気させて只只見惚れて、
そして、ぎゅっと閉じた裸の内股の周辺で悪戯な右手を必死に自制する。
「こ、コタローくんっ、あ、っ、私っ」
「あ、ああ、ちづる姉ちゃん俺っ、俺もうっ」
「うんっ、コタロー君、コタロー君大好きよ、みんなに負けないぐらいっ」
その、見事な裸体をピンと張り詰めたクライマックスは、
目の当たりにしていた三人の美少女が一瞬下半身から全身に共感の錯覚を覚えた程のインパクトだった。
「ああっ、嬉しいで俺ちづる姉ちゃん俺っ!!うぶぶぶっ」
それを見届けたかの様に自らの欲望を解き放った小太郎だったが、
そのすぐ後に覆い被さって来た余りに豊かで柔らかな感触は、
一瞬小太郎に窒息の恐怖を覚えさせる。
汗の匂いが一段と芳しい。それだけ、千鶴も力一杯だったのが小太郎にも熱く伝わる。
>>295 「ふふっ、小太郎君」
「ん」
やっぱり、優しい微笑み。とてもかなわないと悪ガキに思わせる。
「Merry Xmas」
「メリークリスマス」
そして、ちゅっと、恋人の口づけを交わした。
今回はここまでです。
一応次回が最終回です。続きは折を見て。
乙
乙
それでは、最終回投下、入ります。
>>296 + +
「あ、あっ、ああっ、やっ、ネギ君、ネギ君っ!」
「アキラさん、アキラさん凄く綺麗ですっ」
「やあっ、恥ずかし、い、いいっ、あ、ああっ、だめっネギ君、っ」
ずん、と、下から力強く突き上げられて、アキラの裸体は一際大きくガクンと揺れた。
二段ベッドの下段で、その白い豊かな裸体を上下に揺らして甘く喘いでいるアキラは、
ネギの腹の上に逞しいぐらいの太股を乗せて、座る形でそうしている。
既にネギのあんな事やそんな事で散々に火照らされたアキラは、
その卓越した運動神経からか、一度こうなると貪欲なぐらいに、
それでいて勘のいい動きで少しでもネギがもたらす熱い感触を受け取ろうとする。
そして、その上手を行くネギの天才的な技巧が時にスローに時に力強く伝わる度に、
普段寡黙な美少女がよく通る声でその情熱を表現する。
既にその豊かな黒髪はバラバラに乱れ散り、
普段は凛々しい程の顔は唇の端から一筋溢れそうになり優しく時に力強い瞳は引っ繰り返りそうな、
だが、それは決して見苦しいものではない寡黙さの向こうの情熱の表れだった。
「だ、めっ、は、ああ、恥ずかし、いいっ」
「アキラさん、アキラさん凄く綺麗で可愛いです。
だから、だからアキラさん僕とアキラさんっ」
「う、あ、うんっ!」
既にいつ切れてもおかしくない何かを自覚していたアキラは、
その素直な言葉に素直に飛び付き、一回大きく頷いた。
実に嬉しそうなその返答は、ベッドの下の面々にも頼もしい親友の一杯一杯の幸せとして伝わる。
「ネギ君っ!ネギ君ネギ君、あ、私、あっ、私、もう、もうっ」
「はいっ、アキラさん、アキラさん一杯、凄く格好良くて綺麗で可愛いアキラさんっ」
「ん、んん、あ、あぁー」
声が途切れた。
糸が切れた傀儡の如く天から降りてきたアキラの、
その逞しい程に白く豊かな熱い裸体をネギはがっしと抱き留める。
ネギは息を呑む。客観的に言えば寝起きの様な、瞼も半開きのとろーんとした表情、
只の寝起きではないのはその真っ赤な頬、普通の状態であれば医務室に直行する様な。
>>299 「ネギ、君?」
「はい、ネギです」
それだけ言葉を交わすと、ぎゅっと抱き合い互いの裸と裸を確かめながらの貪るキス。
豊かな黒髪が流れてどこにどう絡むか分からない、
だけど、甘いいい香りがそんなうっとうしさも帳消しにする。
絡んだ舌が、唇が離れ、アキラはネギの両肩を手で押さえて
半開きのとても色っぽい表情でネギを見る。
それを見ているだけで、少なくともネギの肉体は十分に漲っているのだが、
そこは英国紳士。うつらうつらしていたアキラをゆっくりその場に横たえた。
「あっ」
むにゅっと見事な感触に、ネギが声を上げる。
「ネーギ君」
先ほどまでベッドの下にいた筈の裕奈が、後ろからネギに抱き付いていた。
「ふふーん、あーあー、アキラ幸せな顔しちゃって。
ほらほらネギ君、水着の跡ピンク色、湯気まで立っちゃってるよ。
あーのアキラにあーんな可愛い声出させて、ネギ君どうやったらあんなんなる訳?」
「えーと、あの、どうやったら、と言いますか」
「まあ、今夜が最初だもん、天才でしかないよねー」
「あうっ!」
そんなアキラの、そして裕奈のさっきの一撃に見事に逞しく漲っていた部分を無遠慮に掴まれて、
ネギは今度こ悲鳴を上げる。
「いやいやいや、このアキラが最高色っぽいの分かるけど、
ネギ君の残り無限大巨大タンクって魔法だけじゃない訳?」
「え、えっと、あの」
「ん?」
「いえ、その」
「あーあー、これがいーのこれがネギ君の可愛いおち○ちんに反応しちゃった」
「うぶぶぶっ」
右手でばりばり後頭部を掻いていた裕奈が、そんなネギの頭を胸に向けてぎゅーっと抱き締めた。
>>300 「よしよし、ネギ君ってばいっぱい揉み揉みしてちゅうちゅうして
ゆーなのおっぱい大好きだもんねー。
天才スケコマシのネギ君なんだからおっぱいだけで私何回天国見せてくれたっけ
好きなものこそ上手なれって日本のことわざ?」
「はうぅー」
「ふふっ、さっきのでもう足腰立たないと思ったけどさー、
そーんな顔されるとネギくーん」
解いた髪の毛を優しく撫で撫でしてもらうのはいいのだが、
そーっと見上げた裕奈が唇の端からたらりと不穏なものを垂らしているのはぞくっとする。
「は、ううっ」
「ふふっ、こういうの男の子好きなんだよねー、
柿崎のとどっち上手?おんなじ雑誌でお勉強したんだけどー」
先生としてその自慢は微妙な所なのだけど、
他ならぬ我が身で実践されて最高に気持ちいいのだからその先が言えない。
ベッドの上に開脚で座るネギの前で半ば腹ばいになった裕奈は、
精一杯逞しく雄々しさを示してもまだまだ可愛らしいぐらいのものを、
もごもご含んでいた口からすぽんと元気よく抜き出してニッと笑う。
その笑顔の下でぷるんと揺れる一段とたわわに実った膨らみ、
そっちに視線を走らせたネギは、もう一度ニッと明るく笑みを向けられてぽっと赤くなる。
「あ、っ」
「ふふっ、ネギ君のこの元気なのがゆーなのおっぱい大好きなんだよね」
そのたわわな膨らみのはざまが、ネギの一番敏感な部分に押し付けられた。
裕奈の人のままに、パンパンに元気よく張り詰めて弾む膨らみは、
客観的に言って感触的な快感にはやや不向きな部分もあるのだが、
今のシチュエーション諸々がそんなものを吹き飛ばして余りある。
一糸まとわぬ姿で、おちゃらけている様で一生懸命な裕奈の愛情表現、
解かれたセミロングの綺麗な黒髪が
そんな裕奈の稚拙な奉仕に合わせて揺れる様もそのまま下半身に伝わる。
「ふ、ふっ、ネギ君、もう我慢出来ない」
>>301 実の所、頭上から丸で女の子の様な喘ぎ声を聞かされて、
先ほども半分以上はそれでやられたのだが、実際問題上でも下でも口と言う口が
洪水に溢れ返りそうな有様の裕奈が自分が我慢出来ないのも九割で声を掛ける。
果たして、裕奈の潤んだ瞳には、ぷるぷると目を閉じたネギがこくんと頷くのが見えた。
かくして、腹這いだった裕奈はネギの幼くも逞しい裸体をするすると這い上り、
不作法にがっつくのを辛うじて堪えて、順序通り唇で愛を交わす。
後は、遠慮無しの肉欲パーティーだった。
「あ、あっ」
それは、ネギと裕奈の声の交差だった。
もう何度目かと言う快感が下半身から突き抜け、
ベッドに座るネギの目の前でたわわな膨らみがぷるんと上下した。
それと共に、元気娘が余所では見せない甘い女の声を響かせる。
「あ、あっ、ネギ君、ネギ君また私またネギ君っ、
ネギ君やっぱり、ああやっぱりすごっこんなにみんなこんな、に、あ、ああああっ」
普段の元気もとっても可愛い、今も十分元気なのだが、
今の余りに淫らで、そしてとても可愛らしい姿は、決して他では見られない。
たった一人の男にだけ許された元気娘からのボーナス・ステージ。
+ +
「うふふっ」
バスルームで、その場に相応しい姿の二人がきゅっと抱き合い、唇を交わす。
そして、お行儀悪く流しっぱなしだったシャワーで改めて違いの体をざっと洗い流す。
「あううっ、有り難うございます」
脱衣所で、木乃香からばっとバスタオルを被せられ、
ぐしぐしと髪の毛を拭われてネギがお礼を言う。
木乃香は、そのままネギの全身からタオルで水気を除いていく。
「あ、っ」
「ふふっ、ここも。お疲れさんネギ君」
「は、はい」
>>302 その歴戦をくぐり抜けた鋼の如き短剣を丁寧な手つきで拭い取られ、
ひくひくと反応するものが無ければ嘘になるが、
実際問題疲れたと言うのが実感でネギもされるがままにしている。
「このかさん」
「ん?ありがとう」
その後で体を拭き始めた木乃香のバスタオルをネギが手に取り、
まずはその見事な黒髪にタオルを流す。
本心では多少心配だったが、そのネギの器用さは、
とても初めて女性の、それも日本のお姫様の黒髪を扱ったものとは思えぬレベルだった。
「ふふっ、ごめんなぁネギ君、みんなみたいに立派なモンやのうて」
「い、いえ」
一端始めてしまったものの、木乃香が堂々としているだけに
ふっくらとした膨らみにタオルの手つきが引けているネギに木乃香の一言。
リラックス出来るジョークだった。
+ +
パジャマに着替えてベッドルームも兼ねたリビングに戻ると、
そこはもう、あられもなさすぎる姿の美少女達の
死屍累々の巷と化していた。
「んー、これ、みんな脳味噌トロトロ腰が抜けてもうてるなぁ…
団体様で極楽百周旅行の真っ最中の顔やえ」
「アハハ…ごめんなさい」
苦笑いしてから、ネギがしゅんと小さくなるのを木乃香はにこにこ眺めている。
取り敢えず、こちらの方はタオルやら何やらをかけて応急処置。
そして、ネギは木乃香に手を引かれるままに二段ベッドの下段に入る。
「このかさん?」
「んー、部屋もぬくいしお布団取り替えたし、裸ん坊になると気持ちえーんやなぁ。
なあ、ネギ君も」
「は、はい」
無邪気な微笑みを向けられ、ネギも真っ赤になりながら生まれたままの姿になった。
そして、二人で布団を被り、ちゅっと互いの唇をついばむ。
>>303 「ふふっ、賑やかなクリスマスやったなぁ」
「はぁ…」
木乃香と共にベッドの下に眼差しを向けると、最早苦笑いするしかない。
「そや、昔はなぁ、何や知らんけど半分ぐらいはネギ君目当てで
何やかやでみんな集まって来てわいわいがやがや、
しまいにアスナがぷっつんして出てけーって、それがいつもの事やった」
「そう、ですね」
ネギが返答し、木乃香がもそもそとネギを抱き締める。
まだ、女と言うには青い裸体だったが、
それでも温かい柔らかさがはんなりとネギに伝わる。
「みんなで、楽しく、アスナいいへんけど、
あっちのアスナも、うちらも、みんな、後悔せぇへん様に」
「はい」
「メリー・クリスマス」
「Merry Xmas」
誓いの言葉と共に、唇を交わす。
流石にこのベッドの下の有様からも、
うつらうつらし始めたネギを木乃香が優しく抱き留め、髪の毛を撫でる。
後の世において、当初こそ道徳的観点から眉を潜める向きもあったものの、
余りに圧倒的な宇宙レベルの救世主的実績と、
何よりかにより男女間の五十人が百人千人になっても詰まらぬ何もかもを吹き飛ばそうと言う
余りに規格外のネギの、そして仲間達の愛情が余計なお小言を沈黙させた。
この時が、伝説のネギま!ガールズの幕開けだったのかも知れない。
>>304 + +
「ふーん…つまり、こんな感じでスタートしてたって訳なんだー」
「うむ、と、言うカ、その秘密ファイルどうやって開いたネ?」
2135年3月29日、ノーパソに向かう明日菜の棒読みとマウスの軋む音を聞きながら、
そのノーパソの所有者が顔に笑いを張り付かせて尋ねる。
「なんか、適当にいじってたら開いちゃったわよ」
明日菜が見ていたのは、照れっ照れのタキシード小太郎を中心に、
その隣のやけにセクシービューテホーな千鶴以下ウエディングドレスの
花嫁軍団が真ん中の黒一点を取り囲んでいる紙吹雪舞い散る教会の写真だった。
「驚く事でもないだろう」
エヴァンジェリンは相変わらずの薄笑いだ。
「その時代時代の本当の実力者を嗅ぎ分ける、
そこに血筋を入れる事で権力を維持してきたのが貴様の知っている姫の一族の真の姿。
まして、お互いに歴史的偉業とやらを成し遂げた、
人間の歴史の中では稀とされる最高の素質の持ち主同士。
今更側室の百人やそこらでガタガタ言う事でもあるまい」
とうとう明日菜の掌の中でバキャッと音が響き、
超は大汗を浮かべる事しか出来ない。
>>305 「…帰る…」
「ん?」
「帰るって言ってるのあの時代に帰る
取り敢えずクリスマスの前には戻ってやるって言ってるのっ!!」
「ほう、異世界の姫が直々に日の本の姫と男を巡って時空を超えた宣戦布告か」
「出来ない、って言わないよね」
秒を遥かに下回る時間差で、エヴァの行動のすぐ後をヒュンヒュンヒュンとハリセンが追跡している状態で、
ギロッと睨まれた超鈴音、かつてのラスボスであろうとも、
だが断る、と言う選択肢は持ち合わせていなかった。
「待ってなさいよ、ヴァカネギイィィ……………」
予定されていた未来図で何が起こるか知る由もない
純情なネギ君の運命は又別のお話。
只、一回だけ、何かを感じてやけに大きなくしゃみをした際、
丁度長谷川千雨さんへの事情説明を始めようとしていたと言う事ぐらいで。
それでは、
「リボンなナイト12」−了−
二月だよ、多分このシリーズ最長記録orz
まあ、久しぶりに作ってみました。
最終回?何それ美味しいの?永遠に不滅です!
と、までは言いませんが、縁があったら又どこかで。
−了−
ho
おほし
309 :
名無しさん@ピンキー:2013/03/29(金) 17:04:47.85 ID:bLiokMc1
保守
保守
保守
保守
保守
保守
保守
保守
保守
事実上の続編連載開始でスレがにぎあいますように保守
保守
保守
ざっと読ませていただきました。
続編も読みたいです。
あやかが見たいです
(あるかないかは別として)もしネギ先生が委員長の下着のにおいをかいでるのを見たら
委員長は鼻血出すかな?
保守
保管個とかないの?
ニコ生放送記念保守
過去スレ漁るか20が早いみたいやな
328 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/20(金) 02:40:22.53 ID:zUId5+xP
保守し続けているのはエヴァ様か
捕手
保守
UQはここにはないの?
保守
保守