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名無しさん@ピンキー:
前スレのリトララGJ!
前スレが埋まってたからここで
スレ立て乙です。
投下し終わったところでちょうど埋まってしまい、規制で立てることもできず困ってました。
ありがとうございます。
前スレラストのSS投下GJ
もう埋まってたのか。前スレの最後の面白かったわGJ
あま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!
前スレラストGJ!
あま〜〜〜〜〜〜〜い!!!
ぴゅるるる〜〜〜、ドッかん
モテる京介に嫉妬して挙げ句の果てには涙する桐乃や黒猫のSSが読みたいわ
誤爆
ダークネスでエロパロってみました。
唯×リト+モモみたいな、変な構図ですがあしからず;
「もし……今後、他の女の子に一切ハレンチなことしないって約束するなら……わ……私……私なら…………」
上擦った声で訥々と告げる唯は、顔を赤らめながら彼女の上に覆い被さっているリトをじっと見つめている。
唯が素肌に纏うのはワイシャツ一枚のみで、ベッドシーツの上に長い黒髪が無造作に広がっていた。胸元も太もももあらわになっている唯の言葉に、モモはベランダで一人目を輝かせた。
(かかっ完全に火が点いちゃってるじゃないですかぁ――!!)
まさかあのストイックな唯がそんなことを口にするなんて――モモはうっとりとした表情を浮かべながら、勝負をかけている唯に心の中からエールを送る。
(勇気を出して! あと一歩です!! あなたの全てを! リトさんの前でさらけ出すんですよ〜〜〜っ!!)
口角から涎をこぼして頬を赤くしながら、モモは唯とリトの動向をひそかに見守る。
「こ……古手川…………」
女の子を押し倒している形のリトは、唯の言葉になかなか体勢を戻すことが出来ないでいた。
さもありなん、いつもきりっとした伝法肌の唯の口からこんな言葉が出れば、日頃の彼女を知っている人なら動揺するなという方が無茶な話だ。
このままいい雰囲気に発展すれば、とモモの脳内ではピンク色の妄想が飛び交っていた。モモの姦計に陥っているとはしずくも知らないリトと唯は、ただじっと目を合わせていた。
リトの視線はおのずとシャツを押し上げる形のいい膨らみにいっていた。突き出た胸は下着を着けていないから横に流れているはずだが、それでもモモのとは比べるまでもない大きさだ。
男の子なんだしやっぱり大きい方がいいのだろうし、モモのまだ豊満とはいえないバストにも初心な反応を見せてくれるリトだが、なんだかちょっと面白くなく下唇を突き出す。
シャツの裾からすらりと伸びる脚は、程よく肉がついていて女性の柔らかさがうかがえる。裸にワイシャツという身なりはまさに鬼に金棒だ。
「……何をされても…………構わないわ」
ぽつりと呟くように言うと、唯はリトの首に回していた手を無造作に投げ出し横を向いて目を閉じた。その仕草の毒気にあてられたのか、リトは顔を紅潮させて喉を上下させた。
(ああ、リトさんのあの目…………)
二人のやり取りを見ているだけで、モモの心臓の鼓動が徐々に速まっていく。唯の持つ毒は相当に強かったものらしく、リトの理性を麻痺させるには充分な役割を果たした。
リトはベッドに突いていた右手をそろそろと持ち上げて、シャツの上から豊かな盛り上がりをそっと撫でた。
「……ん」
唯は一瞬眉根を寄せたが、すぐに何でもないといった表情を浮かべた。
リトの手の動きによって唯の胸はころころと形を変える。その変化にリトの手つきにも次第に熱が入っていく。手のひらに収めるように胸を寄せたりして、ぷるぷるとした動きを楽しんでいる。
モモはリトの手の動きを真似て自分の胸を弄る。なるだけリトの動きに合わせながら、あたかも唯が自分であるかのようにリトを感じようとしていた。
「ゆ、結城君……胸が好きなの?」
薄目を開けてリトを見やった。訊ねられたリトは慌てて口を開く。
「べ、別にそんなこと…………なくも……ないけど」
口ごもりながら煮え切らない返答をするリトに、唯が片眉を上げていつもの調子で切り返す。
「どっちよ……はっきりしなさいよ」
「う……す、好きだよ」
「そ、そう」
自分から訊ねておきながらリトの返答に鼻白むというのは、なんだかちぐはぐだが面白い掛け合いだった。
唯は無自覚に男の子をその気にさせる言動をしてしまう。いつものいなせな態度とのギャップが男心をくすぐるというのはモモにも分かっていたことだし、むしろそれを自然体でやってることを羨んでさえもいた。
リトはシャツの上から触るばかりで、モモはそんな奥手さにじれったい思いをしていた。
(リトさん……!! 今こそ狼になるべき時ですっ!)
強く念じたのが伝わったのか、リトはシャツを少し横にずらして唯の鎖骨をなぞり始めた。左肩が剥き出しになり、しかし胸だけは器用にも隠れているという少年誌みたいな格好だ。
「……ん、ふ」
「こ、古手川……触っても、いい……か?」
「ふ……ふん…………好きに、しなさいよ」
唯はつっけんどんにリトに采配を託す。リトは喉を動かして、シャツと素肌の間から胸元に手を潜り込ませた。直にリトの手を感じたのか、唯は僅かに身を強張らせた。
(ああ……いいですよリトさん)
対してモモは自らのブラウスの中に手を突っ込んで胸に触れ、空いている手の指を口元に当てて二人の行為に見惚れていた。身体はこれ以上となく火照っていて、ますます二人の行く末に身を焦がされる。
リトがもぞもぞと手を動かすたびに、下で寝ている唯の身体がぴくりと細やかな動きを見せる。リトは気付いていないが、唯の脚がときおり閉じたり開いたりしていた。
「……ぁ……ぅ」
唯のかすかに開いた口から漏れ出る甘い声にリトが興奮しているのが窓越しにも分かった。手つきは荒くなり、心なしか胸も大きく上下している。唯はと言えばシーツを掴んだりしていた。
リトがさらにワイシャツを下げると形のいい胸があらわになり、たちまち唯の顔が真っ赤に染まった。咄嗟に唯は胸元を隠してしまい、リトを困惑させた。
「古手川……すまん、ちょっと調子に乗り過ぎた」
「あ……いや…………これは…………」
おろおろと目を泳がせながら唯が言い淀む。シャツを押さえて沈黙に身を任せている唯は、さながら禁断の愛に走ってしまうことに対して罪悪感のようなものを覚えている無垢で純情な少女だった。
しばらくすると唯は覚悟を決めたのか屹然と目を上げて、首に手を回してリトを引き寄せた。あっ、とモモが思った時には二人の唇は互いのそれで塞がれていた。
思わずこっちまでドキッとなってしまうくらい、そのキスはモモの瞳に素晴らしいものに映った。すぐに唯は唇を離してぼふっとベッドに頭を落としたが、キスの間は何十分のように濃厚だった。
「わ……わかるでしょ」
少々の苛立ちを含ませて唯がぼそっと言った。
「…………いや、わからないんだけど」
リトは言外の意味を悟ることなく、手で頭の後ろを掻くばかりだ。
(リトさん……あなたって人はっ!!)
焦れる唯は、もう一度リトの唇をついばんだ。さっと唯が唇を離すと、熱っぽい瞳でリトを見上げる。
「……も、もっと…………触って?」
同性のモモから見ても、小首を傾げてお願いする唯の姿にアブナイ欲が掻き立てられてしまうのだから、男のリトなんかはイチコロだった。弾かれたように、シャツの中で手が暴れ出す。
「っあ――……」
「はあ、はあ…………古手川…………」
リトは夢中になって唯の胸を弄った。鎖骨や耳を舐めたりもして、モモは自分がそうされないことに嫉妬を覚えた。自分の胸を揉みながら、モモはリトに身体を舐められているという夢想に耽った。
唯が無意識に脚を上げると、太ももがリトの股間に触れたのが分かった。リトは慌てて腰を引いて気まずそうに股間を押さえている。
「な……な……な…………」
「ちがっ……これは…………」
鯉のように口をパクパクさせて、唯が言葉を継げないでいた。
「し、仕方ないだろ…………」リトは言い訳がましく口を尖らせている。「それに…………古手川は、どうなんだよ?」
「え、わ……私!?」
突如、リトはいきなり左手を唯の股間に滑り込ませた。
(ああ、リトさんそんないきなり……)
モモは二人の動作一つ一つに興奮しながら、自分もまた股間に手をやっていた。下着越しでも分かるくらいにモモは濡れていて、触れただけで心地よい刺激が背中を走り抜ける。
「古手川だって……濡れてるじゃないか」
「い、言わないでっ……!!」唯はわなわなと肩を震わせながら、恥ずかしげにリトの股間を一瞥した。「結城君だって……その、ハ、ハレンチな…………」
その後が続かない。気まずい空気を破ったのはリトだった。
リトは身体を少し引き、身を屈めて唯の股間に顔を埋めた。
「結城君!? あなたなにやってるの……!?」
リトはそれには応えなかったが、ついで唯の嬌声が上がったのを聞いて何をされているのかを悟ったようだ。
唯は下着を着けていないから、直接性器を舐められていることになる。リトの舌が割れ目をなぞってクリトリスをせせる様に、モモは異様な興奮を覚えていた。
下着はもうぐちょぐちょで、指を入れて弄るとどんどん液が溢れてくる。
(リトさんっ……そんな、とこ……あッ!)
「結城君……いやっ…………そんな、とこッ――!」
唯はリトの顔を押し退けようとするが、太ももをがっちり掴まれているため離れない。反抗しようとする唯だが、あまりにも刺激が強いのか脚がぴんと張って腰が浮いてしまっている。
犬のようにリトは股間を舐め上げていて、そのたびに唯は身体を震わせて喘いでいる。はたから見れば、感じているようにしか見えなかった。
「ゆっ――結城君…………っあん」
「――古手川、気持ちいい?」
「……え? わ、わからないわよ…………そんなこと…………」
リトは顔を離すと、今度は指で唯の膣を弄り始めた。
「古手川……でも、さっきより濡れてる」
「だ、だから言わないでって……」
リトの腕が前に動いたかと思うと、唯の腰がはっきりと分かるほど浮き上がった。突っ張った脚がぷるぷると震えていて、声も上げられない様子だ。
「……動かすよ」
唯が否定する前に、リトは指をやんわりと動かし始める。脚を大きく開いている唯は、閉じることもままならないままにリトの与えてくる刺激に身を流されていた。
「あああっ……な、何これ……!?」唯は自分の頭に手をやって、頭痛でもするみたいに抱えていた。「……お、おかしくなっちゃう……」
唯の甘い声にリトは手の動きを激しくしていく。モモの指も過激な動きを見せ、音を立てんばかりに自慰に精を出していた。
(ふあ……リトさんの…………指…………んっ、はあ)
リトの指が唯のを突いたり、押し上げたりすると、唯は顔を顰めて呻き声を上げていた。身を捩って快感に抗っている姿は欲情を掻き立てられること請け合いだ。
長いことリトが膣を指で責めていると、唯の身体が間欠的に震え始めた。リトがひときわ大きく責め立てると、震えが痙攣に変わってあっという間に全身に広がった。
「あっ――――〜〜〜〜〜〜!!」
唯の身体が弓のようにしなって、顎がつんと上を向いたまま身体を幾度か震わせた。どうやら軽くイったらしかった。
と同時に、モモの股間も熱い液体が滴っていた。手にべっとりと液体が付着して、ぬらぬらと汚している。
リトが指を引き抜くと、汚れをふき取るように舐め取った。
「……やあ…………舐めないで…………汚いから」
「汚いもんか……古手川のなんだし」
舐め終えると、リトはにこりと微笑んで汚れていない方の手で唯の頭を撫でた。
「ごめんな、断りもせずに……夢中になっちゃって」
「べ、別にいいわよ…………」
唯は照れ隠しなのか、いつものように裏のある言葉を放った。リトはそんな古手川節に安堵したのか、また魅力的な笑みをこぼした。
「……ねえ、私だけ?」唯がリトを横目で見てぼそっと言う。「私だけ、こんな恰好なの?」
唯の裸ワイシャツとは打って変わって、リトの恰好はラフとはいえきちんとした上下物だった。
「わ、悪い……」
リトは謝ると上の服をそそくさと脱ぎ、ズボンに手をかけてピタッと静止した。
「それも!」
「は……はい」
観念してリトはズボンもおずおずと脱いだ。モモからも分かるほどリトの股間は立派にそそり立っていて、トランクスの先が唯の方を向いている。
唯は四つん這いになると、まじまじとテントを張ったリトの股間を見つめた。
「ハレンチね…………」
「う……」
「これも脱ぎなさいよ…………私だって…………は、穿いてないんだから…………」
唇を突き出してそっぽを向く唯に抗えずに、リトはトランクスも脚から引き抜いた。あらわになった男性器を唯は視界の端に収めるだけで、まだ直視できていない。
モモは食いつくようにリトのものを熱い眼差しで見ていて、どんどん股間が疼いていくのを感じていた。気が付いたら、デダイヤルで男性器を模したバイブレーターを取り出していたくらいだ。
「さ……触っても、いい?」
「え、あ、ああ…………」
唯は断りを入れると、手を伸ばしてペニスに触れた。きっと触れた時にぴくっとなったのだろう、唯は目を瞠って咄嗟に手を離してしまった。しかしそれも束の間で、今度は掴むようにぎゅっと握った。
「……こんな風に、なってるんだ…………」
息を荒くして唯はペニスを観察している。すると唯はいきなりリトのものを舌で舐めた。
「こ……古手川!?」
「……あなただって、さっき私の…………舐めたじゃない…………だから、仕返しよ」
言うが早いか、唯はペニスの先っぽをチロチロを舐め始める。
(ああ……あの人が、あんなハレンチなことを……!!)
矢も盾もたまらずに、モモもバイブを口に含んで舐め出した。リトに奉仕しているつもりで、丹念に裏筋を刺激しながら口の中を行き来させる。そうこうしているうちに膣がひくひくしてくる。
「ねえ結城君……今後、他の女の子にハレンチなことしないわよね?」
「……あ、ああ、もちろんだ」
「も、もしハレンチなことしたくなったら…………」つっかえながら唯が口を開いていく。「わ、私に……して、いいから…………べ、別に結城君のためじゃないんだからね……」
おもむろに、唯がリトのペニスを口に含んだ。当事者のリトはもちろんのこと、モモでさえも唯の敢行には度肝を抜かれた。フェラチオを知っているとは、そしてするとは思ってもみなかったからだ。
「古手川っ――さすがにこれはまずいッ!!」
リトの動転して上擦った声にも、唯は耳を貸さなかった。身体ごと揺すってリトのペニスを扱く唯に、モモは性的な衝動を感じて自らもバイブを頬張る。
唯の献身的な口での愛撫に堪らないのか、リトは身体を仰け反らせて呻き声を上げている。あのお堅い風紀委員の唯が、およそもっともハレンチな行為に及んでいるというだけでも、相当な刺激だろう。
モモでさえ振起していたほどだ。
唯は手も使ってリトのペニスを扱きながら、口と舌で愛撫していく。どこで覚えたのかは知らないが、男を悦ばせるという点では間然するところがなかった。
リトはいまや骨の髄まで唯に首ったけだ。口元を涎でべとべとにしても唯は汲々と奉仕に耽っている。ときおりリトの顔色をうかがうためにする上目遣いが、何とも言えない。
モモのバイブを舐る舌も気乗りがして、ますます淫蕩な姿になっていく。見境なく奥までバイブを咥え込んで舌で激しく味わう様は、色情狂もかくやという乱れっぷりだ。
いっそう奥までリトのペニスを口に含むと、唯は舌で裏筋を舐めたり全体を吸い上げたりと、変化に富んだモーションを見せる。
唯はペニスを口から吐き出すと、べっとりと濡れた口元を拭うことなく喘ぎ交じりにリトに訊いた。
「はあはあはあっ――結城君……気持ち、いい…………?」
悩ましげな表情で見上げる唯の頬は上気していて艶めかしいことこの上なかった。リトは生唾を飲み込んで「あ、ああ」とどうにか応えた。したらば、唯は嫣然と微笑んだ。
「そう、なら……よかった」
その瞬間、リトの全身を情火の手が回った。
リトはすかさず唯の背後に周ると、腰に手を回してがっちりと固定した。
「ゆ、結城君……?」
唯は首を回してリトを見やったが、目は合わなかった。唯は防衛本能からシーツに手を突いてにじり逃れようとするのだが、リトの手は牢として払い難く引き摺られるばかりだ。
傍から見れば、ちょうどいたい気な少女が無理やりに姦通させられるようだった。
リトはペニスの先端を膣口に宛がうと、躊躇いつつゆっくりと沈めていった。
「――ッ…………!!」
初めての感覚によるものか、唯は逃げることを忘れてシーツを力一杯に手繰り寄せて眉根を寄せた。心身ともに構え、来るべく破瓜に備えているらしい。
モモはバイブを口から抜き取った。ペニスの形を模したゴム質の竿は、唾液でべっとり濡れていた。それを膣に宛がうと、物欲しげに涎を垂らし始めた。まさにパブロフの犬だ。
恥も外聞も忘れてモモは一気にバイブを押し入れた。きゅうっと膣壁が収縮して、一ミリの隙間もなくバイブを締め付けた。手に取るように形が分かり、神経を集中させて全身で感じた。
リトは今まさに唯に己の滾りを突き入れん状況だった。
唯は鈍痛で声にならない声を漏らしながら、胴震いして必死に辛抱していた。
「……ッ――――――」
「古手川…………あと少し、我慢してくれ」
そしてついに、リトの分身が唯の中にすっぽりと収まった。しばらくリトも唯も身じろぎ一つ出来なかったが、やがて唯が肩越しにリトを振り返ると、恥ずかしげな表情で言った。
「……初めてが後ろからじゃ…………結城君の顔が、見れないじゃないの」
目尻に涙を浮かべてそんなことをのたまう唯に、リトのペニスが一段と猛々しさをいや増した。リトはひとたび腰を引くや否や、強く唯の尻に打ち付けた。
「ああああッ――――…………っ!!」
唯の艶っぽい声が大きく響くと、リトの理性のダムも決壊寸前だった。
普段から気丈な振る舞いを見せて風紀を第一に考える唯が、これまでの行為だけでこうも妄りがましくなるのに、リトの興奮の針は振り切ってしまいそうだった。
リトは一心不乱にペニスを突き入れて、唯に嬌声を上げさせるためにリズムや突く位置などを度々変えて試していった。破瓜の痛みも潮のように引いていったのか、唯も少しずつ甘い声を漏らし始めていた。
ペニスが奥に入るたびに、唯は髪を振り乱しながらくぐもった声を漏らした。涙ぐましく声を押し殺そうとする唯の姿に、リトの――男の生来の嗜虐心が首をもたげた。
唯の片腕を取ると、勢い良く引っ張りつつ押し付けるように腰を打ち当てた。その衝撃が凄まじいものだったのか、
「――うああああッ…………!?」
驚きの叫び声が室内を揺るがせた。あまりの声音に、リトもモモも動きをピタッと止めてしまう。
「……古手川?」
「……あ…………あぁ…………」
唯は一気に力が抜けたのか、蹲るように自らの腕を枕のようにして突っ伏している。下半身はぶるぶると震えていて、モモは絶頂を迎えたのだと瞬時に察した。
モモがそう感じているように、ある一点を超えると女性は男性よりも性に正直になってしまう。これはもう恥じらいとかがどうでもよくなる類の衝動だ。
唯が腰をグラインドさせていることに驚きを隠せないリトだった。
「……あ…………結城…………君…………結城君…………っ」
さめざめとすすり泣きながら、唯がペニスを膣で扱いていく。その興奮たるや、真面目一筋の唯がフェラチオをした以上の快感をリトにもたらした。
リトは唯の片足を抱え込むように持ち上げながら、唯の身体を横に向けたままペニスを深く刺し込んだ。
「アッ――――…………」
ペニスの当たる位置が変わったからか、唯の上げる声の質も変化した気がした。
ふたたび刺し入れると、唯が口角から涎をこぼしながら快楽に淫しているのが分かる。眉根を寄せているし、ちらほらと歯を食いしばっているのも見受けられるが、同性のモモにはそれがはっきりと伝わってきた。
ペニスやバイブで奥を突かれると、とてもじゃないが手放しに笑っていられないほどの衝撃が身を襲うのだ。それは頭の中が吹っ飛んでしまうくらいのもので、ゆえに自然と堪えるような表情になってしまう。
唯もその口で、ましてや初体験なのだから笑えという方が無理な要求だ。
唯が半ばベッドからずり落ちていながらも、リトは取りも直さずにひたすらペニスを抜き差しするのに忙しない。
突くたびに二人がにじり進んでいくのだから、どうしても唯の方が先にベッドから落ちてしまう。リトは縁に腰掛けて、背面座位で唯を自身の股座に座らせた。
抱き締めるようにして、唯の身体を上下に揺する。時には髪を撫で、頬を撫で、口づけを交わしながら、二人はヒートアップしていく。
「……んっ……はあっ…………ゆっ結城君……結城君」
唯は熱のこもったキスをリトと交わす。なめずり、舌を絡め捕っては唾液を啜って飲み干していく。互いに口元を唾液でべとべとにしながらも、二人の運動は止まらない。
唯は身体を捻ると、リトの右肩を押してベッドに倒した。
「……結城君ばっかりじゃ……疲れるでしょ」
そう言うと、唯はさらりと波打つ黒髪を手で払って、リトの上に跨ってくる。唯の重みが腰辺りにかかって、余計に深くペニスが入り込んだ。
「あっ……くうっ」一弾指を快感に身体を震わせつつも、唯はしっかりとした目でリトを見下ろしてくる。「……こんなハレンチなこと、自分でも信じられない」
かく言うも、唯は腰を前に押し出すように振ると、リズムに乗ってきたのか自分のペースで動き始めた。
身体を折り曲げたり仰け反らしたりしながら、唯がペニスを全身で感じているのをリトは下から眺めていた。上気した頬、荒れる息遣い。どれも唯のイメージとはかけ離れたものに思え、いっそうギャップに情欲が掻き立てられる。
リトも負けじと腰を持ち上げて、唯の動きに合わせて打ち付ける。すると唯が狂おしそうに身体を痙攣させるから、リトとしてももっとしてあげたくなる。
が、リトのペニスはもう抑止の利かないところまできていて、爆発寸前に膨らんでいた。
体位を対面座位に変えると、リトは唯の腰を持って下に打ち付けるように腕を下ろした。しかしそれではうまく事が運べなかったので、唯だけ中腰にさせた。
俯瞰すれば奇妙な交わり方だった。唯だけ地面につま先立ちになって、スクワットするように動いているのだ。
「あっ……古手川…………もう、イく――――」
「なっ名前で呼んで……リト……リト…………」
「唯……唯ッ…………」
「あっあっあっ――…………ッ!!」
互いの昂りが飽和点を超えると、リトは弾かれたように唯の肩を突き飛ばしてペニスを引き抜いた。唯は地面に雪崩れ込むように後ろ向きに倒れ、そこに向かって勢いよく欲望が迸った。
ペニスから吐き出された白濁は、みるみる内に唯を汚していった。髪に始まり、顔、口元、胸、腹部と、およそ上半身のほとんどを生臭い液体が撃ち付けられた。
リトのペニスは凄まじい量の精液を吐き散らした。唯の顔は半分以上がどろりとした液体に埋まっていたし、顎から糸を引いて垂れる白濁は胸元にもべっとりと張りついていた。
六回ほど強く脈動して、ようやく収まったのだから、相当の快感だったことが推し量れた。
「っ……はあ、はあ、はあ」
「…………ん、む」
鼻息荒く腰を抜かしたリトは、目も開けられない唯をただ呆然と眺めていた。唯は口元を舌で舐めると、付着した精液をぺろりと舐めた。リトもこれには目を瞠って、すぐにやめろと言った。
しかし唯はそれを流して、顔や胸に付いた精液も指で掬いながら口に含んでいった。
ようやく目を開けられるようになると、唯はいたずらっぽく笑った。
「……こんなに出すなんて…………相変わらず、ハレンチね」すんすんと鼻を動かしながら、強烈な匂いを唯は吸い込む。「顔とかにかけられちゃうとは思わなかったわ…………舐めるとも、思わなかったけれど」
「ご……ごめんっ!!」
リトは手を合わせて頭を下げた。唯はそんなリトの姿を見てくすくすと笑いながら、四つん這いになってリトに近づいた。
太ももをひと撫でして、熱っぽい視線でリトを見上げた。
「……他の女の子に、もうハレンチなことしないでね」うっとりとした笑みを浮かべて唯が続ける。「私……結城君のためなら…………何でもするから」
そうすると、唯は気取りを込めて僅かに萎れたリトのペニスを口に含んだ。這わされた舌の感触が妙にくすぐったくて、変な声がリトの口から出る。
丹念にリトのペニスを清めていく唯の献身的な姿に、ついにモモも絶頂を迎えてしまった。
実を言えばバイブのスイッチも早い段階で入れていて、自動的に刺激を与えていた。だがあまりにも二人の行為が気になって、今になってようやくそっちに気が回ったのだ。
振動とピストンを回転を同時にする特別製のバイブレーターは、昂ったモモをエクスタシーの海に沈めるのに苦労しなかった。モモはおもらしをしたように、ベランダに潮を作ってしまった。
今までに感じたよりも心地よく刺激的な快感に、モモの意識がホワイトアウトしてぷつりと切れた。
そこからリトと唯の間でどんな睦言やらピロートークが繰り広げられたのかは、モモには知る由もないことだったけれど、きっと仲睦まじい言葉の応酬だったのだろう、とのちにモモは思うことになる。
以上ですが、拙くて申し訳ないです。
あまりにも唯が可愛かったので……つい衝動で書き切ってしまいました。
18 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 01:07:28 ID:Qnl8b0uN
素晴らしいですね出来ることなら続編がみたい
19 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 09:31:21 ID:1rcWBBzg
今年最後に乙
モモの続編希望!!
>>19さまへ
今年最後はまだ早いッ!
今年最後はこの私だッー!!
「リトくーん!こっちこっち!」
晴れ渡る夏空の下、ルンはリトに向かって手を振った。
「おかえり、ルン。沖縄は楽しかったか?」
「うん。でも今日リトくんと二人っきりでデートできることのほうがもっと嬉しい♪」
ルンはそう言ってリトの右腕にしがみつく。
「ちょっと、ルン…」
周りに人がいる前で女の子にしがみつかれるのが恥ずかしいのか、リトは顔を赤くして顔を背ける。
「二人っきりは初めてだね」
ルンは心の底から嬉しそうに言った。
今日のルンの服装はかなり気合が入っており、胸元の開いた淡いブルーのワンピースに白いリボンのついたかわいらしいサンダルを履き、アクセサリーとしてシルバーのハートのネックレスをつけている。
「ルン…その…きょうの服装かわいいな」
照れながらもリトはルンの服装を褒める。
ルンは顔を輝かせてリトにしがみつく腕にぎゅっと力を込める。
「えへへ。リトくんが気に入ってくれたみたいでよかった♪昨日からずーっと何着て行こうか考えてたからね」
時間は遡って今日の朝、リトのケータイにルンから電話がかかって来た。
「ルン?沖縄から帰って来たのか?」
リトの声を聞いてか、ルンは上機嫌で話を切り出した。
「うん。あのさリトくん。今日の午後から暇かな?もしよかったらデートしない?」
「デート?」
「そう。私今日は仕事ないし、リトくんが良ければどうかなって…」
ルンはアイドルの仕事があるから、まとまった時間がなかなか取れないと言っていたっけ。
それに、ララもルンに世話になったみたいだし…。
リトは少し考えてから返事を出した。
「わかった。待ち合わせの時間と場所はどうするんだ?」
「彩南駅のすぐ近くに公園があるよね?あそこに1時に来てもらえるかな?」
「わかったよ。どこか行きたいところとかあるのか?」
「そうだなあ…。まずはちょっとショッピングしてお茶して…」
ルンはここで少し溜めを作ってから本題を切り出した。
「それからさ…、リトくん、一応一晩泊まる準備だけしといて欲しいの」
「え…」
リトは手をつないで隣を歩くルンを改めて見つめた。
今日はルンと二人きりでお泊まりということになる。
ワンピースの胸元からのぞく谷間がリトの視線を釘づけにし、よからぬ妄想を掻き立てる。
が、ルンの一言によってリトは現実に引き戻された。
「いきなりお泊まりデートしたいなんて言い出してごめんね。迷惑じゃなかった?」
「いや、俺は別に…」
むしろルンとヤりまくれると思って嬉しかった、とはさすがに言えないが、事実美柑に対して今日家に帰らないことについてどう理由をつけようか考えるのには少し骨が折れた。
結局猿山の家で映画の観賞会をするということにして家を出てきたのであるが。
二人はウインドウショッピングもそこそこに済ませ、ゲームセンターに来ていた。
ルンが是非寄っていきたいと言ったためだ。
「ゲーセンってルン、ゲームとか好きなんだ?クレーン?レース?それとも格ゲー?」
リトはルンの意外な一面を見たような気がしたが、ルンの目当てはリトの挙げたいずれでもなかった。
「ちがうよ、リトくん。あれ」
ルンが指差したのはゲームセンターの一角でやけにきらきらしたところだった。他の所よりも明らかに女の子が多くいる。
そう、プリクラコーナーである。
「前にキョーコと一緒に来たことあるんだけど、そのときちょっといいなって思って」
「あー、なるほど…。そういや俺、プリクラ撮るの初めてだ…」
以前美柑から「あんたには一緒にプリクラ撮る女の子もいないでしょ?なんならあたしと撮るう〜?」なんて嫌みを言われたことがあるが、そのときは「いい」と一言で断っていた。
「そうなんだ?なんかちょっと嬉しいかも。私がリトくんにとって初めてのプリクラ相手ってことなんだよね♪」
誰かの初めての相手になると言うのは女の子にとっても嬉しいモノなのか。
リトはルンに手を引かれてプリクラ機の中に入っていった。
「外見は結構派手な女の子の写真とか使ってるけど、中は結構シンプルなんだな」
リトは初めて入るプリクラ機の中をまじまじと見渡す。
「まあね。でも実際撮ってみるときらきらした感じに写るし、デコレーションもいっぱい使えば派手になるよ」
ルンはそう言いながらプリクラ機に硬貨を入れていく。
リトが気がつくと、いつの間にか女の子のグループが順番待ちをしていた。
女の子はこういうのが好きなんだな。
「リトくん、準備できたよ。撮ろ?」
ルンがリトに声をかけると、撮影が始まった。
プリクラ機から流れるアナウンスに合わせて、二人は並んでピースサインをする。
一枚目、リトは普通のカップルっぽく撮れたのではないかと思ったがルンは少し不満なようだった。
「う〜ん…。悪くないけど、ちょっとカップルというより仲のいい友達みたいな感じかも…」
「そうかな?」
ルンは少し考えてからリトに言った。
「ねえリトくん。チュープリ撮ろ?」
「チュープリ?」
リトには何のことだかわからなかった。
「キスしながら撮ったプリクラのこと」
「え!?」
ルンの答えにリトは思わず動揺する。
いくらプリクラ機の仕切りで隠れているとはいえ、ここはゲームセンターの中でしかもすぐ近くには順番待ちをしている女の子のグループがいる。
だがこの状況でもルンは構わずリトに迫って来る。
「こんなのカップルなら普通だよ…」
リトとルンの唇が重なる。
そのまま二枚目が撮影された。
そして三枚目、ルンはリトの口の中に舌を入れてきた。
リトも負けじとルンの舌に自分の舌を絡めていく。
ディープキスの三枚目の撮影が終わり、いよいよ最後の四枚目の撮影に入る。
ルンは唇を離すと、リトのズボンのジッパーに手をかけた。
「ちょっとルン?まさか…」
リトは制止の言葉をかけようとするが、ルンはその前にリトのジッパーを下げてペニスを取り出した。
「四枚目はこれで撮ろうよ…」
ルンはそのままリトの前に跪いてフェラチオを始める。
「ずっと愛してる、リトくん…」
ルンは淫靡な笑みを浮かべてからペニスをぱくっと咥え、そのまま口内でリトのペニスを弄ぶ。
ルンの巧みなフェラチオでリトのペニスは一気に限界まで膨張し、下半身からの快楽が脳内を駆け巡る。
プリクラ機はそんな二人に構うことなく最後のシャッターを切った。
プリクラのデコレーションを済ませ、ルンとリトはできあがったプリクラをカットして二人で分けた。
「しかし…すごいな…」
「えへへ…♪」
一枚目から順に行為がエスカレートしていくのがよくわかる。
ルンはキスやフェラチオをしている唇にハートマークを付け、周りもきらきらした花柄のラインを引き、『一生LOVELOVE』などと文字を入れていた。
「思い出になるでしょ?」
「あ、ああ…」
リトはまだ完全に落ち着きを取り戻せておらず、ペニスも半起ちの状況だったので早くこの場を離れたかった。
女の子が周りに多いため、気付かれては恥ずかしいと思ってのことだ。
「ちょっと休憩しようか。近くにオープンカフェがあったからそこに行こうよ」
ルンはリトにそう提案した。
二人でオープンカフェのパラソルの下、二人で並んで座ってドリンクを飲む。
リトはついついルンの唇に目を奪われた。
アイドルだからということもあるのだろうが、とてもきれいな唇をしていると思った。
それがついさっきまで自分のペニスを咥えていたのだ。
『やべ…。思い出したらまた…』
ようやく落ち着いてきたと思ったら再びリトのペニスが先ほどの行為に反応する。
少し居心地の悪いリトにルンが声をかけた。
「ねえリトくん。この後なんだけどさ…。ホテル行こうよ」
リトはいきなりのルンの言葉に心臓が飛び出そうになった。
泊まる準備をして来いと言うからにはそうなるとは予測していたものの、やはりいざ言われると驚くものである。
今の時刻は午後3時半過ぎ、これから夜までルンと快楽に溺れることになるのか。
リトは唾をごくりと飲み込んでから立ち上がった。
「うん…。じゃあ行こう…」
リトも、そして言い出しっぺのルンも心臓がドキドキと早鐘を打っていた。
二人はホテルに行く前にホテル街の近くのコンビニに寄ることにした。
夕食になるものと飲み物、そして軽くつまめるお菓子などを買って、ホテルでは完全にヤリっぱなしでいられるようにするためである。
リトはこのホテル街に一度来たことがある。
その時のことを思い出していると、突如二人に声がかかった。
「あれ?結城にルンルン?」
「珍しい組み合わせー」
声の方を振り向くとそこに二人の少女が立っていた。
「リサちゃんにミオちゃん…」
ルンが二人の名を口にする。
「どうしたの?こんなところで。もしかしてデート?」
ツインテールに眼鏡の少女、沢田未央がリトを冷やかすように言った。
「ルンルンとデートかあ…。結城もやるようになったねー」
未央がそんなことを言う一方で、籾岡里紗はまじまじと二人の様子を観察した。
今は4時近く、この食事するには中途半端な時間に二人はこのコンビニで食料品を買い込んでいる。
そして目の前にはホテル街。
里紗はにやりと笑った。
「ほんと結城もやるようになったんだねえ…。これからホテル行くんでしょ?もしかして泊まりとか?」
里紗は二人の考えを見抜いていた。
「なんでそれを…」
リトが墓穴を掘ると同時に尋ねると、里紗はけらけらと笑って答えた。
「だってこの時間から食べ物買い込んで二人きりで、しかもこの場所じゃん?そりゃあねえ…。で、どこに入るかは決めてんの?」
リトはもちろんのこと、ルンもどこのラブホテルがいいかなんて知識は無いに等しかった。
「うーん…。それはまだ…」
里紗は呆れたようにため息をついた。
「あのねえ結城ぃ…。あんたがもう少しちゃんとエスコートしてやんなきゃ。まあいいや。あたしがお薦めの所があるからついてきなよ」
「え?」
里紗はそう言うとホテル街にずんずんと入っていった。
リトとルンは後を追い、未央もぽかんとしていたが慌てて三人についていった。
四人が着いたのはホテル街のメインストリートから一本外れた道にある小さなホテルだった。
「ここ。こじんまりしてるけど部屋の雰囲気はいいし、値段も宿泊には手頃かな。場所もルンルンはパパラッチとかに撮られるとまずいとだろうから大通りは避けてって感じ。じゃあごゆっくり〜♪ほら、未央、行くよ?」
里紗は未央を連れて退散した。
二人はホテルの部屋に入り、荷物を置いた。
ラブホテルに入るところをクラスメートに見られるとは…。
リトは大きくため息をついた。
そんなリトにルンは飛びつき、ベッドに押し倒した。
「ルン…」
「このときをすごく楽しみにしてたんだよリトくん…。もう我慢できない…」
ルンの性欲には完全に火が付いており、それは烈火のごとくルンの体を焦がし、支配していた。
リトはルンの方を向くとワンピースを乱暴にはぎ取り、今度はルンが下になるようにする。
ブラジャーは付けられておらず、すぐにルンのやわらかなバストがぷるんと揺れた。
「俺だってプリクラの時から変な気分になってたんだ。もういいよな?」
リトはそう言いながらルンのショーツを奪い取り、自身の服も脱ぎ捨てる。
そのままリトは反り返ったペニスをルンの中に突き入れた。
「あっ…ああああっ…」
現実で初めて感じるリトの生の肉体の感触にルンの体は歓喜し、リトの背中に回す腕にぎゅっと力が入る。
破瓜の感触はあったもののほとんど痛みは感じられず、ルンの膣内はリトにピストンを促すべくうねうねと中に入っているペニスに絡みつく。
「強く突いて…リトくん…」
リトはルンが破瓜したこともあって初めは気遣うつもりでいたが、彼女の耳元での囁きは彼のわずかな理性を木端微塵に吹き飛ばした。
リトは途端に激しくルンの中をえぐり、子宮に亀頭をぶつけるように突いた。
「ああぁっ!…あああぁんっ…」
ルンの嬌声が部屋の中に響き、リトはルンと絶頂まで昇りつめる。
ペニスが最後の封を解き、精液がルンの膣内に流れ込んだ。
「ルン…。すっげー気持ちいい…」
まるで盛りのついたケモノになった気分だった。
ルンは自分に従順な雌のケモノ。
それを支配する感覚にリトは陶酔する。
リトはルンを優しく抱きしめ、ふわふわの髪やすべすべの背中を撫でる。
「リトくん…。エッチってすごく気持ちいいね…」
ルンはそう言いながらリトにキスをねだる。
リトはルンと唇を重ね、舌と舌を絡めあう。
「ねえリトくん…。お風呂一緒に入らない?」
「今日結構暑かったし、汗もかいたもんな」
リトはそう言いながらペニスを引き抜こうとする。
と、見せかけて力を取り戻したペニスを再びルンの中に叩きこんだ。
「ひあっ!?」
ルンは突然の快感に腰を浮かせる。
それがリトのペニスをより深く呑み込むことにつながり、リトはペニスでそのままルンの子宮口をぐりぐりと押していく。
「…あっ…あぁ…ぁ…」
ルンは涙目になって快楽を受け入れていた。
「一緒にお風呂もいいけど、その前にもう一度してから…な?」
リトはそのままルンの唇にむしゃぶりついてがむしゃらに腰を振る。
二人の口内で荒い吐息が混じり合い、それが二人の興奮をより一層高めて行く。
そしてリトはルンの中で二度目の精を放った。
リトが最後の一滴を押し出してからルンを見ると、ふわふわの髪は乱れ、白い肌には赤みが差し、流れる汗が二人の交わりの激しさの名残のように流れていった。
一緒に風呂に入ってからも二人の熱は全くと言っていいほど引かなかった。
風呂の手すりにルンをつかまらせて立ちバックの体勢を取らせ、リトはシャワーを流しながらルンを後ろから激しく犯した。
ルンもリトに言われるがまま体を差し出し、彼の与えてくれる快楽に酔いしれていた。
「んっ…リトくん…っ…、私もう…っ…立ってられないよ…」
ルンがそう言うや否やリトは更に腰のピッチを速めてルンの子宮をめった突きにする。
だがそれはリトが絶頂に近いことを意味しており、ルンはリトの精子をもうすぐ受け取れることに体を震わせて喜ぶ。
「リトくんっ…!リトくん…っああああああああああぁぁぁぁっあああああ!!!……」
ルンの中でリトのペニスが脈打つのが感じられ、リトの精子が既に満タンの子宮に流れ込む。
リトがペニスを引き抜くとルンの膣から自分の精液が溢れ出し、ルンはそのまま湯船の中に崩れ落ちた。
リトはルンを抱き寄せて優しく体を撫でる。
「ルン…。大丈夫?」
「うん…。気持ち良すぎておかしくなりそう…」
ルンは軽く笑うとリトとキスを交わした。
風呂から上がって簡単な食事を済ませると、リトは再びルンを求めた。
「もう…リトくんってば底なしだね…」
ルンは呆れたように言ったが、そのままリトのペニスを口に含んで奉仕する。
ルンのフェラチオでギンギンにペニスが反り返り、ルンはうっとりとしてため息を漏らす。
「今度はルンにもしてやるよ」
リトはそう言うとルンの脚を開かせ、ルンのクリトリスを丹念に舐める。
「あっ…んんっ…」
ルンは目をぎゅっと閉じて快楽に浸る。
リトの舌に動きに合わせて体に電流が走り、ルンはからだを捩じらせた。
「いい感じになってきたな…」
リトの舌の感触が離れたかと思うと、今度は大きなペニスが一気に突き入れられる感触が体を襲った。
「――――っ!!!」
ルンは声にならない声を上げてリトの腰の動きに合わせて腰を振る。
「今日はなんかやばい…。俺何回でもできそうだ…」
リトはそう言うと既に快楽に涙を浮かべているルンを容赦無く攻めたてた。
ルンの理性も思考もセックスの快楽によって破壊され、ルンはただただ本能的に腰を振ってリトに快楽を与え続けるだけだった。
リトはまたイきそうになっていたが、ルンにそれを告げる気ももう失せていた。
雄の本能がリトを支配し、涙を流すルンをまるでおもちゃのように弄ぶ。
最後の最後でいつものように腰の動きが激しくなり、その勢いのままリトはルンの子宮に熱い精液を叩き込んだ。
二人の脳内が一瞬真っ白になり、リトはルンの上に覆いかぶさるように倒れ込む。
ルンはリトの重みに心地よさを感じ、荒い息をつくリトの唇を求めた。
「さすがにちょっと休憩しよう…」
「うん…」
リトは仰向けに寝転び、その上にルンが覆いかぶさって、彼女のぷるぷるとしたバストの感触が心地よい。
「どうしたんだろうな、俺たち…」
リトは息を整えながらルンを抱き寄せる。
「でも気持ちいいからいいじゃん…」
リトのペニスについたままになっている先ほどの交わりの名残はもう冷えてきていたが、リトの中ではまだ自身の性欲が収まりきっておらず、もうルンの体が欲しくなっていた。
「ルン…」
リトはルンの名前を呼んでキスをする。
だが、そこから先の行為に及ぼうとするとルンがストップをかけてきた。
「リトくん待って…。さすがに今されたら私の方がもたないよ…。もうちょっと休んでから…ね?」
ルンはそう言ってリトの腕の中で目を閉じる。
リトも仕方なく目を閉じると、急に睡魔が襲ってきた。
リトが目を覚ますと外は真っ暗になっており、時計の針は午前1時を回っていた。
いつの間にか二人は眠っており、その間に日付も変わってしまったらしい。
ルンもすやすやとリトのすぐそばで寝息を立てている。
リトはベッドの近くのテーブルに置いていたペットボトルの水を飲み、ルンの体をまじまじと眺めた。
眠っているその姿さえ煽情的であり、リトは眠っている彼女の脚の間に自分の体を滑り込ませた。
彼女の膣口にそっと触れると、夕方に散々中に出したため彼女の中に潤滑油となるものは残っており、入れてしまっても大丈夫そうである。
リトはルンに申し訳ないと思いながらも欲望には逆らえず、眠っているルンの中にペニスを挿入した。
柔らかい膣肉がリトのペニスを迎え入れ、リトはルンを起こさないようゆっくりと腰を振った。
「ん…?うーん…?」
だがそんなことできるはずもなく、ルンはあっさりと目を覚ました。
自分の中にペニスが入っていることを確認し、ルンはにやりと笑ってリトの腰に脚を絡めた。
「リトくん、眠ってる私に欲情してこんなことするんだ?」
リトにはルンが怒っているように見え、必死に謝る。
「ごめん…。だって眠ってるルンが可愛くて色っぽくて我慢できなくて…」
ルンは本当はリトに襲われたことを喜んでいたのだが、謝るリトが可愛くてつい意地悪をしたくなった。
「だーめ。許してあげない」
ルンはそう言うと下腹部に力を込めて膣肉を動かし、リトのペニスに絡みつかせて一気に絶頂へと導いた。
「うわっ…?」
リトは突然の快楽に驚いて腰を引こうとしたが、ルンが腰に脚を絡めていたため逃げられず、あっさりと彼女の膣内に精を放ってしまった。
「いいねリトくん…。まだまだやれるよね?」
ルンは一度下腹部の力を抜くと、再び膣肉を動かしてリトのペニスをしごいた。
その刺激にリトのペニスはあっさりと復活し、リトの中で雄の本能が弾け飛んだ。
狂ったようにリトはルンを求め、ルンも雌の本能をむき出しにして腰を振った。
夜明けまで何度も何度もルンの中にリトの精液が注がれ、何度も何度も嬌声が上がり、何度も何度も絶頂が二人を襲った。
「夜が明けたな…」
「うん…」
リトとルンはまだ繋がっていた。
「ルン…最後に一回やらせてくれないか?」
「いいよ…。思いっきりして…」
リトはルンの答えを聞くと腰を大きく降り、ルンの中全体を大きくかき混ぜた。
ルンの膣肉はこれでもかというほどに愛液を分泌し、リトの栓を無視して愛液を精液がシーツの上にこぼれた。
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音と二人分の荒い息がさらに情欲を煽っていく。
そして二人は最後の絶頂へと昇り詰めた。
「ルンっ…!ああああっ…!!」
「ふあああああぁぁぁぁっ……!!!」
リトは激しくペニスを突き入れ、ルンの子宮口をこじ開けて精液を直に注ぎ込む。
ルンもリトの精液を一滴も逃すまいとリトのペニスに必死に喰らいつく。
長い長い射精と絶頂を終え、リトはルンの中からペニスを引き抜いた。
「リトくん、すごいよ…。昨日からこんなになるまでしてたんだよ…」
ルンは息を整えながら指で自身の膣をリトの前で開いて見せた。
ルンの膣内は大量のリトの精液とルンの愛液が混ざって真っ白に濁っており、それが逆流してベッドのシーツにどろどろと流れ落ちていく。
「うわ…すっげーエロい…」
ルンは自分の膣がリトの精子をどれだけ受け取ったのかを見せつけるだけ見せつけると、今度はリトのペニスに顔を寄せた。
「綺麗にしてあげるね、リトくん…」
ルンはリトのペニスを丁寧に舐め、夜の名残を自身の喉へと運んでいく。
そして仕上げに亀頭部分を口ですっぽりと包み、舌に唾液をたっぷりと乗せてちゅるちゅると亀頭に吸いついた。
ちゅぽんという小気味の良い音がしてルンの仕上げが終了する。
「ねえリトくん…。またこんな風にデートしたいね」
ルンがそう言って笑うと、リトはルンを抱き寄せた。
「チェックアウトまでもう少し時間があるから、ギリギリまでこうしてていいか?」
「…うん…」
ルンとリトはチェックアウトギリギリまで抱き合ったまま何度もキスを交わした。
そうしていると、ルンが突然言った。
「あ…忘れてたことがあった」
「何?」
「キスマーク」
「え?」
「だから、キスマーク付けてよ」
ルンはそう言うと髪をかき上げて首筋を露わにする。
「私がリトくんのモノになったって証。ね?」
リトはルンに言われるまま彼女の首筋に噛みつくようなキスをした。
「ありがとね、リトくん」
二人はホテルを後にし、昨日待ち合わせ場所にしていた公園にいた。
ルンの首にははっきりとキスマークが付けられており、ルンの髪の間からちらちらと覗いている。
「じゃあ、またね♪」
「うん」
ルンとリトは最後にさよならのキスを交わした。
小さくなっていくルンの後姿を見ながらリトは大きく深呼吸した。
「さ、俺も帰ろう」
リトが家に帰るとララがリトを迎えた。
「おかえりー、リト♪映画鑑賞会はどうだった?」
ララがリトに観賞会の感想を聞いてくる。
「あー、結構楽しかったよ」
リトは当たり障りのない返答をしたつもりだった。が、それに続くララの言葉はリトも予想していなかったものだった。
「そっかあ…。ねえリト…これからエッチしようよ♪」
「え?」
ルンを相手に限界までセックスしてきた直後にこう言われてはさすがのリトも参ってしまう。
「ちょっと待って…。朝から?」
「えー?だって今までも時間なんて関係なくしてたじゃん。それに、昨日私、リトとしたくて仕方なかったんだよ?」
やや潤んだ目でおねだりするララ。
リトはララのこの目に弱い。
「お願いリト…」
ララはぎゅっとリトに抱きつく。
「あれ?お化粧の匂いがしない?」
ルンのつけていた化粧品の匂いにララは鋭く反応する。
「うっ…。ララの部屋でいいなら…」
「やった♪」
リトは咄嗟にララにオーケーの返事を出してこの場を切り抜けようとした。
「お化粧の匂いについては後で説明してね?」
逃げを打ったつもりのリトだったが、結局ララに昨日何をしていたのか正直に話すことになる。
「もう…。ルンちゃんと会うのはいいけど、嘘はだめだよ?」
「…はい…」
「でもそんなにできたんなら私ともできるよね?私との初めての時も何回もしたはずだし」
「…え…ちょっとララ…」
こうしてリトは限界まで使った体をララにこってり絞り取られるのだった。
12話はここまでです。
規制にひっかかり、どうせだからエロシーンが短かったのを長くしようと頑張ってたら皆さんを待たせることになってしまいました。
なんとか年内に投下できてよかった。
遅くなりましたが前スレのラストの人、そして上の唯とモモの話の人、どちらも楽しく読ませていただきました。
それでは皆さん、よいお年を。
32 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 00:48:12 ID:dOFida/H
ちょっと遅いけどあけましておめでとうございます
ふぅまさか新年一発がSSになるとは思わなかったよ
ふう
リトと美柑のSSを投下します
長い長い夏休みの間中、結城家では、相変わらずの騒動が毎日の様に繰り広げられていた
そんな慌ただしくも賑やかで楽しい夏休みも残すところ今日だけ
リトやララ達は、それぞれ思い思いの最後の日を満喫している
そんな中、広い家の一室から少女の艶かし声が聞こえてくる
「ん…んっく…」
ベッドの上で自らの下腹部に指を這わせる美柑
スカートは捲れ上がり、下着が膝まで下がっている姿は、普段の美柑からは想像もできない光景だった
すでに割れ目から溢れた愛液で指は、淫らな光を帯びている
シーツにも小さな染みが出来ていた
美柑の指が割れ目からクリトリスへと伸び、先端を軽く摘まむ
「あぁあ…ぁ」
声はさらに高くなり、美柑は体を丸めると肩で息をし始める
夏の暑さもあるが、美柑の体は、これまでの行為でたっぷり汗を掻いていた
「…何やってんだろ、私…。洗濯物とか、夕飯の仕度とかあるのにな…」
言葉とは裏腹に、美柑の指は再び動き始める
クリトリスを指で転がしながら、反対の手で乳首を摘まむ
「んッ…く…ンン」
美柑の下半身がまたガクガク、と震え出す
震える指先がクリトリスの先端をキュッと摘まんだ瞬間、美柑の背中に波が走った
「んっああぁあッ―――ッ!!」
丸めた体が二度三度、ビクンビクン、と痙攣したかの様に跳ねる
美柑は大きく息を吐いた
そして壁に背中を預ける
「はっ…は…ぁ、はぁ…はぁ…っ…」
肩をはずませながら乱れた息を整える美柑
少しすると、薄ピンクのキャミソールの紐がズリ下がり、美柑の膨らみかけの胸が露わになった
「今日、夕飯どーしよ…」
露わになった胸を直そうともせず、美柑の口はうわ言を呟く
「その前に買い物に行かなきゃな…」
どこかボーっとした目をしたまま、美柑の手が秘所へと伸びる
クチュリ、と水音が鳴り、美柑の綺麗な眉が歪む
美柑は壁にもたれながら、再び自慰を再開させた
「あっ、ああ、ん…ンっ」
額に浮き出た汗の珠が頬を伝い、顎を通り、胸へと落ちていく
爪がピンク色の乳首の先端を擦ると、美柑の背中がのけ反った
「あぁあ、ンン…っ」
感度がどんどん増していく体に正比例する様に美柑の声も大きくなっていく
もしかしたら自分の声が廊下に漏れているかもしれない、一瞬そんな事を考えてしまうが、
すでに体も思考も止まらない領域に入っていた
そして、その吐息の様な幼い喘ぎ声の中に呟き声が混じり始める
「…っト…、ああ、ふぁ、っんっん…リ…ぉ」
美柑の頭の中にリトの顔が浮かぶ
優しい声をかけてくれて、温かい手で触れてくれて、そして笑顔を見せてくれて
「…と…リト…リトぉ…リト…」
美柑の鼻がかすかにリトの匂いを捕える
例えそれが幻であったとしても、美柑にとっては十分だった
頭の中のリトの存在は、さっきよりも、より鮮明に大きくなる
「リト…、んっンン…リトぉ」
すでに美柑の声は、危惧した通り廊下にも届くほどに大きくなっていた
それがわかっていても今の美柑は気にならない
頭のどこかで"そんなコト、どーでもいいよ"と声がする
そう、今は頭の中でリトと絡み合う事の方が最優先
膣内は愛液が泡立つほどに掻き回され、溢れ出た愛液が美柑の指を伝いシーツの染みを広げる
「リトぉ…あふっ、リぃ…―――ッッ!!!?」
爪先がクリトリスを擦った瞬間、これまでで一番大きな震えが美柑を襲った
「はっ…はふ…ンン…ンくっ」
ビクンビクン、と脈動する身体
シーツはすでにオネショした痕の様になっていた
美柑はその上に荒い息を吐きながらゴロン、と横になった
お腹や胸が上下に激しく動いて、息を整えようする
窓から吹き込んだ午後の暑い風が美柑の汗ばんだ髪を乱す
「リト…」
夏休み最後の日の午後、美柑の想いは人知れず、募っていく
夕食の後、美柑は一人、後片付けに追われていた
リビングにあるお皿をトレイに乗せキッチンまで運んでくる途中、何気なくお皿に目を落とす
「今日もみんな残さず食べてくれたな」
お皿をそっとシンクの中に入れながら、美柑は呟いた
お皿はもちろん、炊飯器の中身まで空っぽだ
毎日の事とは言え、やっぱりうれしくなる
「おいしい」と言ってくれるみんなの顔や、「お代り」と言ってくれる声も
何度見ても、何度聞いてもうれしくなる
ハンバーグのソースがついたお皿をスポンジで洗っている時、ふいにリトの顔が頭に浮かんだ
初めて「おいしい」って言ってくれたのも、「お代り」してくれたのも
みんなリトだ
いつもの声で
いつもの笑顔で
「そう言えば、初めてお弁当作った時――――」
中学になったリトのお弁当を毎日、作ったのはもちろん美柑
けれど入学したての頃は、「オレならパンでいいって」と、リトはずっと遠慮していた
それでも美柑は、「リトのお弁当は、わたしがつくる!」と言って、一歩も引き下がらなかった
結局、リトが折れて、美柑は毎日お弁当を作る事になったのだが……
そのせいで毎朝、うんと早起きになった
夕飯の他にお弁当の献立も考えないといけなくなったし
一回の買い物の量も増えてしまった
もちろん出費もだ
当り前の事とは言え、当時、小学生になったばかりの美柑にとっては、とてつもない重労働
しかし美柑は、ちっとも苦だとは思わなかった
毎日、空っぽのお弁当箱を見るだけで、うれしくなってしまう
おまけにリトが「クラスのヤツらが、オレの弁当うらやましがってさ。昼休み、大変なん
だぜ」なんて言うものだから、うれしさに拍車がかかって仕方がない
今でも思い出すだけで、顔が綻んでしまう
その中でも初めてお弁当を作った日の夜の事は、今でも鮮明に思い出せる
空っぽのお弁当箱を美柑に手渡すとリトは、「すげーうまかったよ。明日も頼むな」と、頭
をクシャっと撫でてくれたのだ
その時、リトが浮かべた笑顔に思わず頬が熱くなってしまった
胸の中に生まれたまだ理解できない感触にこそばゆくなってしまって
まともに顔が見られなくなってしまって
それから、もじもじしてしまって
それから、それから――――
「……っ」
お皿をキレイに洗い終えた美柑は、自分の恥ずかしい思い出に蓋をする様に、水道の蛇口を閉じた
「何考えてんだろ…私」
濡れた手をタオルで拭きながら、おかしな方向に脱線しそうになっている自分に溜め息をつく美柑
ふと壁にかかったカレンダーが目に入る
目は日付を追っていき、翌月の頭を捉える
「ああ、そっか。明後日からまたお弁当いるんだ。じゃあ、明日の買い物の時、その分も買って…」
頭の中のメモ用紙に次々と、新しい食材を書き足していく美柑
一通り書き足しが終わると、美柑は口のあたりに指を当てて考え込む
「ん〜…、でも何作ろ…? ハンバーグは今日作ったし、カラアゲは明日だし…」
可愛い眉を寄せて新学期最初のお弁当の献立に頭を巡らせる美柑だったが、中々、考えがまとまらない
美柑の足は悩みながら歩き始める
愛用のスリッパを鳴らして、向かった先は、リビングだ
カチャっとドアノブを回すと、ドアの向こうから賑やかな声がキッチンに入ってくる
「リト。お弁当なんだけど、何か食べたいモノ…で…も―――ッ!?」
ドアノブを握ったまま、美柑は固まった
リビングのソファの上でモモがリトに迫っていたのだ
というか、もう密着していると言っていいかもしれない
美柑の見ている前で、二人の体がさらにくっつく
思わず目が険しくなる美柑だったが、一番に気に障るのがリトの態度だった
「リトさん」
「ちょっ…モモ!?」
一応、顔を赤くして慌てているのだけれど、だからと言って、別にモモを押しのけるわけでもなく
むしろ、モモのされるがままになっている
「むぅ…」
美柑のほっぺが膨らむ
モモの態度もそうだが、リトの情けない態度に何だかムカムカしてくる
美柑はリビングに背を向けると、ドアを閉めた
「もぅ! モモさんもモモさんだけど、リトもリトだよ! なにデレデレしてるのよ!
もう当分お弁当は、ピーマンいっぱいにするからね!」
と、一人息を荒くする美柑の怒りはしばらく治まる事はなく、その後のお風呂まで続いた
「はぁ〜」
湯船に浸かりながら美柑は、この日、何度目かになる溜め息をついた
溜め息の原因は、さっきあった騒動
リトの入浴中にモモが入って来たのだ
さすがにこれには美柑も我慢の限界だったようで、モモを捕まえると注意をしたのだが……
気持ちは晴れるどころか、ますます曇っていく
ちゃぷ…、と下唇のあたりまで湯船に浸かると、美柑は体操座りをした
なんとなく体を小さく、丸くしたくなった
「……そう言えば、小さい頃、私もリトとおフロに入ってたっけ」
背中を洗いっこしたり
頭を洗ってもらったり
お風呂のおもちゃで遊んだり
「…私、シャンプーする時、なにも見えなくなるのが怖くて、頭洗うのがずっとイヤだったな…」
でもそんな時は、きまって――――
「心配するなって! にいちゃんがついてる!」
「ほ…ホントぉ…?」
「ああ。こうやって美柑の手を握っててやるからな!」
「でも、お手てつないでたら、頭あらえないよ?」
「そ、そうだった!? ああ、えっと…じゃ、じゃあしりとりでもするか!」
「しりとり?」
「にいちゃんの声が近くで聞こえてたら安心するだろ?」
「うん。する」
「じゃあ、最初はにいちゃんからな。えっと…」
美柑は幼い頃のおぼろげな記憶を集める様に、両手でお湯を掬い上げた
リトと入るお風呂タイムは、小さい頃の美柑にとって、一日の内で二番目にうれしい時間だった
ちなみに一番目は、一緒のお布団で一緒に寝る事
今は大きくなって一緒にお風呂に入る事も一緒に寝る事もなくなってしまった
それは当然の事なのだけれども
「はぁ…」
小さな溜め息が手の中のお湯を揺らし、お湯に映る美柑の瞳がゆらゆらと揺れ動く
小さい頃は、二人で入っても、すっごく大きく感じたお風呂場
けれど今でも大きく、広く感じてしまう
一人で入るお風呂は、なんだか寂しくて、楽しくなくて――――
手の中のお湯に映る自分の顔がひどく寂しげな事に気づいた美柑は、慌ててお湯を湯船の中に戻した
「……バカじゃないの。私…!」
そう呟くと、美柑は鼻の下まで湯船に浸かり、ブクブクと泡を立てた
翌日のお昼頃
今日は始業式だけだったため早めに帰宅する事が出来た美柑は、学校帰りに昨日計画した
買い物をしに商店街へと向かった
人数が増えたため一回の買い物の量もぐんと増えてしまい、重い買い物袋を両手にいっぱい
下げていると、同じく始業式帰りのリトとララに出会い、二人に手伝ってもらった
「ありがと。リト、ララさん」
「いいって。いいって」
「つかこんな量多いんだったら、オレに言えばいいのに」
「私一人でもいけると思ったんだけどね」
玄関で靴を脱ぎ終えると、美柑は苦笑を浮かべた
「リト、リト。ゲームしよーよ」
「ああ。服着替えたらな」
なんて二人の会話を背中で聞きながら美柑はキッチンの方へ歩いていく
重い買い物袋をテーブルの上に置くと、美柑はふーっと汗を拭った
「今日も暑いな…」
冷蔵庫からお気に入りのアイスを一本取りだし、早速口に含む美柑
冷たくて甘い味が口の中に広がり、買い物の疲労を癒してくれる
「あ、そーいえば、夜から雨とか言ってたような…」
ふと思い出したのは、昨日の夜の天気予報
夜からの降水確率90%という嫌な予測に美柑の顔が少し曇る
窓から空を見上げると、雨雲一つない澄み切った青空が一面に広がっている
「まだだいじょうぶみたいだね。じゃあ、今のうちに」
買い物袋から食材を取り出し、それを冷蔵庫に入れていきながら、美柑の頭は、この後の
予定を高速で組み立てていく
雨が降った場合と降らなかった場合、夜からじゃなくて夕方から降りだした場合など
それはもう小学生と言うより、一人前の主婦の様だった
冷蔵庫に詰め終わると、美柑は愛用のエプロンを手に取る
今日の夕飯の献立は、リトの好物の唐揚げがメイン
「リト、喜ぶかな」
なんてつい独り言を言ってしまう美柑
「そうだ。リトに何個食べるか聞いとこ」
リビングに向かう足取りもなんだか軽やかだ
しかしその足取りはドアの手前でピタッと止まってしまう
「ってなに私、一人で楽しそうにやってんだろ…。シャキっとしろ!」
キッチンで一人そんな事をしていると、リビングから何やら楽しそうな声が聞こえてくる
「リトさんってお上手なんですね」
「そんな事ねーよ。これぐらい誰にだって出来るって」
「そうですか? とってもテクニシャンだと思いますよ?」
と、妖しい微笑みと共にモモの手がするするとリトの腕を伝い、携帯ゲーム機を持つ手に重ねられる
「っと、悪いけど、今イイとこなんだ」
「フフフ。すみません」
手を口に当ててモモは笑顔で謝った
「……」
一連の光景に、少しだけ開けたドアの隙間から様子を眺めていた美柑の目が鋭いものに変わっていく
ここ最近、さらにエスカレートしているモモのアピールが目に余るのはもちろんだが
それ以上に美柑の心をざわつかせていたのは、リトだ
(……なにやってんの? リト…)
今やモモは、リトの首に両腕を回し、頬に顔を寄せている
その事にリトは、特に何か注意をしているわけでもなく、ゲームに没頭したまま
夢中になっているからモモの事が気にならなくなっているのかもしれない
なんて都合の良い解釈は、残念ながら美柑は持ち合わせていなかった
ざわざわとざわつく心は、次第にイライラへと変わっていく
「……はぁ」
深く、短い溜め息をつく美柑
(…何だろコレ…。すっごくイライラしてくる)
その先を考えるよりも、足が動く方が速かった
美柑はスリッパを必要以上にパタパタと鳴らすと、密着する二人を横目に通り過ぎ、そし
てリビングのドアを開けた
「美柑?」
「……」
リトの呼びかけに美柑は応えない
そのままエプロンを玄関脇に脱ぎ捨てると、靴を履いてしまう
さすがに気になったのか。モモを押しのけて玄関に向かってくるリトの足音が聞こえるが、無視
トントン、と靴を踏み馴らしているとようやくリトが玄関に顔を覗かせた
「どっか行くのか?」
「……別に。散歩」
横顔しか見えないため、美柑の表情がリトにはいまいちわからない
ただいつもとなんだか様子が違う事だけは、わかる
「な…なァ、もしかしてなんか怒ってる、とか?」
「……」
「美柑?」
「放っておいて」
「お、おい」
リトの声を背に、美柑は玄関を飛び出してしまった
空は天気予報の予測とは違い、すでにどんよりとした雨雲が立ち込め、今にも雨が降り出
しそうな気配になっていた
息を切らせながらやって来たのは、彩南町にあるいつもの商店街
勢いで来たとは言え、人が少ないところよりも人が多いところに来たのは、やはり人恋し
さがあるからだろうか
彩南商店街は、お昼前に買い物に来た時以上に行き交う人で溢れている
気をつけないとすぐにぶつかってしまいそうなほどに
前方からやってくる家族連れとぶつかりそうになってしまうのを、美柑はひょいっとかわした
するとある光景が美柑の目に飛び込んでくる
アイスクリーム屋の前にあるベンチに座る幼い兄と妹の二人
おいしそうにアイスを頬張る妹の口をハンカチで拭いてあげる兄の姿に、美柑の足は完全
に止まってしまった
「うまいか?」
「うん。冷たくて、甘くて、とってもおいしーよ」
なんて会話が耳に聞こえてくる
「……」
食い入る様に兄妹を見つめる美柑の脳裏に、幼い日の思い出が甦る
美柑とリトがずっとずっと小さかった、夏の日差しが照りつけるある日の午後
「わぁ〜。おいしそー」
アイスクリーム屋のウィンドウに頭をくっつけてアイスを見つめる美柑
目の前でコーンに乗せられる色取り取りのアイスたちに、幼い美柑の瞳がキラキラ輝く
「ん、アイス食べたいのか?」
「え!? べ、べつにいいよ!」
隣にいるリトに美柑は慌てて両手を振って「はやく帰ろ」とアピールを繰り返す
二人は林檎に頼まれて、お使いの真っ最中なのだ
後ろ髪を引かれる思いでアイスクリーム屋の前から立ち去ろうとする美柑に、リトはクス
っと笑うと、美柑の頭をポンポンと撫でた
そしてポケットからお金を取り出して、ショップの店員さんに指であれこれと注文をし始めた
キョトン、とする自分にリトは、ニッと笑いながらアイスを差し出してくれた
「いいの? おにーちゃん。だって、お菓子たべられなくなっちゃうよ?」
「いいって。気にすんな。それに一人で食べるお菓子より、こーやって美柑と食べるアイ
スの方がずっとウマイからな」
「う、うん!」
戸惑い続けていた美柑の顔に、初めてアイスを食べられるうれしさがいっぱいに溢れる
美柑はリトの隣に並ぶと、その手をギュッと握りしめた
「おいしーね、アイス」
「ああ。また食べにこよーな」
「うん」
その時、食べたアイスの味は、今でも覚えている
リトは覚えているかな?
それ以来、私がアイスを好きになった事も
兄妹の微笑ましい光景につい感傷的になっている美柑の耳に、不吉な音が聞こえ始めた
ゴロゴロ、ゴロゴロ
美柑の背中がビクンと震える
家で見た時は晴れ渡っていた空は、いつの間にか雨雲で真っ黒に染まっていた
時折、ピカっと光ったかと思えば、遠くの方で音が鳴る
「か…帰ろ」
家の方向に足を向けた時、美柑の足が止まる
あんな出て行き方をした手前、どんな顔をして帰ればいいのかわからない
なんて言えばいいのか
リトの顔だって見られないかもしれない
「……どうしよ…」
立ち止り、悩む美柑の頬にポツリと雨粒が落ちてきた
空を見上げると、雨粒は次第に数を増やし、すぐに雨音へと変わっていく
「サイアクだ…」
美柑は駈け出した
向かう先は、家―――ではなく。雨宿りができる場所だった
雨足が強くなるにつれ、美柑の足も速くなっていく
アスファルトの上に広がる水溜りをパシャパシャ、と踏みながら、美柑は持っていたバッグで頭を覆った
そしてついに空に稲光がピカっと走る
「キャっ!?」
美柑は誰もないバス停に逃げ込んだ
木造の見るからに古い造りのバス停は、屋根はあるけれど、ベンチどころか小さな椅子すらない
「濡れないだけマシか…」
バッグを開き、中からミニタオルを取り出すとさっと顔を拭いていく
続いて雨粒が滴り落ちる髪を拭こうとした時、二回目の雷が空を引き裂いた
「わ―――ッッ!?」
思わず両腕で顔を隠し、目を閉じて、その場に蹲ってしまう美柑
ゴロゴロ、と雷が遠くの方に過ぎ去っても立てない
立つ事ができなかった
「うぅ…。カンベンしてほしいよぉ…」
美柑の白い肩がカタカタと震える
どんなに耳と目を覆っても雷の恐怖からは、逃れる事が出来ないでいた
小さな体がさらに小さくなる
しかし神様は、そんなに美柑にますますイタズラがしたくなったのか
さきほどよりもさらに大きな雷を落としてしまう
ピカッと雷光が辺りを包み込み、次の瞬間、まるで目の前で爆発でもあったかのかと思う
ほどの大音量が響き渡る
「ひゃ―――!!?」
美柑は目尻に涙を浮かべながら、体を小さく小さくさせる
手でしっかりと耳を覆い、目はギュッと瞑り、しかし今度は、まったく利き目がなかった
目尻に浮かぶ涙の量が増えていく
「…っ…く…ひっ…ぐ…」
腕の隙間から漏れたか細い声は、次第に大きくなっていき、やがて嗚咽へと変わる
雨が降りしきる誰もない薄暗いバス停の中、美柑は、一人声を押し殺して泣いた
そんな状況でも雷は、容赦しない
雷が落ちる度に美柑の体は、ビクンと震え、泣き声が後に続く
涙で滲む世界に映るのは、リトの顔だった
「美柑」といつもの声で、優しく笑いかけてくれる
「……ぉ…ト…リト……助けて、リト…」
必死の叫びは、しかし強い雨音にかき消されてしまう
それでも美柑はリトの名前を呼び続けた
「…リト…リト…助けて」
「おにーちゃん。カミナリこわいよぉ」
「だいじょうぶだ。にーちゃんがついてる」
ギュッと抱きしめてくれて、涙が止まるまで頭を撫でてくれて
大丈夫になるまで優しい言葉をかけ続けてくれて
幼い日の思い出と共に、リトを呼ぶ声が強くなっていく
「リト…。助けてっ!」
稲光が世界を包み、美柑の影を木造の壁に浮かび上がらせる
美柑の体はまた小さく、震えは大きくなる
「う…ううっ…」
目尻から溢れた涙は、髪から滴る雨粒と一緒になり、美柑の顔をさらに濡らす
その時、背後で足音が聞こえた
誰もいなかったとはいえ、ここはバス停
バスに乗りに誰か来たのだろうか、と美柑は、両腕で抱えていた頭をほんの少し上げた
人影はこちらへと近づいて来て、美柑の前で立ち止まった
「…なに…?」
涙で滲む視界にぼんやりと浮かぶシルエット
次第に形を成していき、やがて、はっきりと目に浮かぶ様になった
それは美柑がとても見慣れた顔であり、今一番、会いたいと願う顔だった
「美柑っ!!」
「…り…リト…!?」
肩で息をするリトの服は、ぐっしょりと濡れていた
美柑を探すために全力で駆け回るリトに、傘は何の役にも立たなかった
すぐに泣き腫らした美柑に気づいたリトは、美柑に駆け寄り膝を屈めた
「こんなトコで何やってんだよ!? 探したんだぞ!」
「さが…し…?」
「とりあえずコレ着ろって」
リトは上着を脱ぐと、美柑の背中にかぶせた
背中にほわっと広がる温かさと匂い
美柑は上着の裾をキュッと握りしめる
(――――リトの匂いだ…)
リトが来てくれた
それも自分を探して
雨の中、びしょ濡れになりながら
美柑の目からまた大粒の涙がこぼれ落ちそうになる
その涙がそっと拭い取られた
「ん…」
横に視線を向けると、リトがハンカチを持っていた
そのハンカチは、美柑が「マナーだよ。ちゃんと持っているよーに」と事あるごとに釘を
刺して持たせている物だ
リトは美柑のくしゃくしゃになった顔をハンカチで拭いてやると、美柑の頭を撫でた
何度も、何度も
「だいじょうぶか?」
「……子供じゃないんだけど?」
安心した事で今度は気恥ずかしさが湧き上がってしまい、美柑はリトから目をそむけた
けれども、代わりに黙ってリトの手を握りしめた
離れない様に力いっぱい、ギュッと
美柑と手を繋いだのは久しぶりの事だとはいえ、手の中の美柑の手は、ひどく冷たくて
小さくて――――
リトは何も言わず、美柑の濡れた体を胸に抱き寄せた
「りっ、リト!?」
「心配すんな。オレがついてる」
「……ッ」
小さい時、なかなか泣き止まない自分をいつもこんな風に抱き締めて、「大丈夫。心配
するな」って言ってたな…――――
美柑の鼻腔をリトの匂いがいっぱいにしていく
美柑の体をリトの温もりが優しく包み込む
それらは美柑の胸の中にこれまで溜め込んでいた想いを一気に解放させていく
美柑は両腕でリトにギュ〜っとしがみ付いた
胸に顔をうずめ、そして怖かった時の感情を全部吐き出した
リトは美柑の言葉にならない声を全て受け止めながら、美柑の頭を撫で続けた
いつの間にか雨は止んでいて、雨雲の隙間から日の光が地上に差していた
「雨、止んだね」
「そーみたいだな」
美柑はリトと手を繋いだまま、まだ薄暗い空を見上げた
二羽の小鳥がチュンチュンと仲良さそうに飛んでいる光景を美柑は、目で追った
そんな美柑の横顔にリトは笑みを浮かべる
「もう、大丈夫みたいだな」
「…まーね」
繋いだままの美柑の手は、震えこそ治まったものの、まだ冷たい
温もりを求める様に美柑の手がリトの手を強く握りしめる
「その…ありがと。リト」
「ん。気にすんなって」
「……ッ!?」
赤く染まる美柑に、リトはニッと笑いかける
リトの笑顔は、一つとして同じモノはないけれど
そのどれもが胸の中を温かくしてくれて、キュン、と締め付ける
美柑はリトからぷぃっと目を逸らす
(…そんな顔するからみんなリトの事スキになっちゃうんだよ。……私、だって…)
急にもじもじとしだす美柑にリトは眉を寄せた
「どした?」
「なっ、なんでもないよ! 気にしないで!」
「ふ〜ん。じゃあ、そろそろ帰るか? このままだとカゼ引いちまいそーだしな」
「そ、そだね」
まともに返事を返せない
おかしな緊張で口の中が渇く
目なんて絶対に合わせられない
それなのに当のリトは、「おー。向こうに虹が見えるぞ」なんて言っている
美柑は、晴れ間が覗く空にかかる虹を見ながら「ホントだ」と返しつつ、小声でボソッと呟いた
「…リトの鈍感」
家に着いた頃には、夏場だというのにすっかり体は冷え切ってしまっていた
ブルブルと震える手で玄関の扉を開けると、家の中は、出かける前の喧騒が嘘みたいに
しーん、と静まり返っていた
「あれ…? 誰もいない…?」
「ああ。みんな美柑の事を探しに行ったんだよ」
「え…!?」
「雨降ってきたしな。一応、みんなには、美柑が見つかったって連絡いれといたけど、誰
も帰ってないって事はどっか寄ってんのかな?」
「そう…なんだ」
脱衣所のドアの手前に置いてある、大急ぎで取り入れた様子がありありとわかる洗濯物を
見ながら、美柑の脳裏にララやモモやナナの顔が浮かぶ
「みんな…」
「あとでみんなに礼言っとけよ?」
「うん…」
反省とうれしさが混じる美柑の頭をリトは、クシャっと撫でると、脱衣所から大きなタオルを一枚持って来た
「ほら。これで頭拭けよ」
「ありがと」
「じゃあフロ沸かしてくれるから、ちょっと待っててくれな」
「そんなの私がやるよ」
「いいから。美柑はちゃんと体拭いてろって」
リトはそう言うと、タオル越しに美柑の頭をポンと撫でた
頭から垂れ下がるタオルの隙間から見えるリトの背中を美柑は、ジッと見つめ続けた
濡れた体にタオルの柔らかい生地の感触が心地いい
けれども、リトの優しさの方がずっと心地よくて、そして温かい
「…やさしいな、リト…」
リトは優しい
とっても優しい匂いがする
リトの優しさを小さい頃からずっと見てきた美柑は、それが誰よりもわかる
今日だって、ついさっきだって
大きな優しさから、何気ない優しさまで
いつも笑顔と一緒に届けてくれる
美柑にとってそれは、昔からちっとも変わらないリトの大好きなところの一つだ
「―――だけどもう、私だけのリトってわけじゃなくなったんだよね…」
美柑の寂しげな声が誰もいない玄関に落ちていく
美柑は頭のタオルを握りしめると、お風呂に向かった
風呂場では、リトがタワシを手に浴槽の掃除をしていた
袖を捲り、ゴシゴシ、と床を磨き終えると、ふ〜っと溜め息
「…にしても美柑のヤツ、これを毎日やってんだもんなぁ。ホントすげえぜ」
関心しているばかりじゃなく、もっと美柑の負担を軽くしてやろう、なんて考えながら、
リトはシャワーの蛇口に手を伸ばした
その時、背後に物音がした
気配はリトが振り向くよりも速く、リトの腰に両腕を回した
「え…!? ちょ…」
誰が抱き付いてきたのか、リトにはすぐにわかった
けれどもあまりの事態に、体が思う様に反応しない
「み、美柑…?」
「……」
美柑は無言のまま、リトの背中に顔をうずめた
そしてさらに体を寄せる
濡れた服の下にある、まだ膨らみかけの小さな胸の感触が、Tシャツを通してリトに伝わる
リトは思わず息をするのも忘れそうになってしまった
「……っ!? ちょ…な、何やって…!!」
「リト…」
美柑のか細い腕がさらに締まり、美柑はリトの背中に向かって消え入りそうな声で呟く
「リト…。どこにも行っちゃイヤだよ…」
「美柑? 今日はもうどこにも行かねーよ。それよりも、服代えないとカゼ引くぞ?」
バクバクと自分の心臓が高鳴っていると知りながら、リトは努めて平常を装い続けた
美柑はリトの反応に不満そうに顔を曇らせる
しかし美柑は、背中に額を当てたまま何も言おうとはしなかった
無反応な美柑にリトは頬をポリポリと掻く
「どーしたんだよ? らしくないんじゃねーか?」
(…人の気持ちも知らないで、ホントに鈍いな。リトは…)
むぅ…、とジト目で背中を睨みつける美柑の様子が背中越しでもわかるのか、リトの口に
苦笑が浮かぶ
「もしかして…」
「へ?」
リトは美柑の両腕を解くと、クルっと体の向きを変え、そして美柑の前髪を上げると、
自分の額を美柑の額にくっつけた
「えっ…ぁ…!?」
突然の急接近に美柑の心拍数がいっきに急上昇を始める
顔もカァっと赤くなっていく
「ん〜…熱はないよなぁ。とりあえずもう少しでフロ入れるから、体温かくして待っててくれな」
美柑はリトの言葉なんて聞いていなかった
自分の心臓の音がうるさくて、それどころではなかった
その間も美柑のホッペは、ますます熱くなっていく
「って美柑? お〜い」
(もうどこまで鈍いんだよ! こ、こーなったら…)
美柑は自分を落ち着かせるために小さく深呼吸を数回行った
そして少しだけ前に踏み出した
「その……リトにさっきのお礼がしたいって思って」
「お礼? だからそんなのいいって。オレよりもララ達に言ってやれよ」
「リトじゃなきゃダメなの! リトがいい!」
「美柑…?」
声を大きくする美柑にリトは目を瞬かせた
美柑はさらに踏み出す
この鈍感すぎる兄に気持ちを伝えるには、自分から動かないとダメなのだ
美柑とリトの距離は、さっき額を合わせた距離よりも近い
驚きながらも顔を赤くするリトが目にいっぱいに映る
そして美柑は、最後の一歩を踏み出した
リトの顔を見つめたまま、腕を首に回し、ギュッと抱き寄せる
「え? ちょ…!?」
「ん…」
リトと美柑の唇が重なる
「―――!?」
「……っ」
驚いて目を見開くリトとは違い、美柑はドキドキとうるさい自分の鼓動を聞きながらも
キスの感触をちゃんと味わっていた
キスの時間は、一秒、二秒、三秒と続き
(み、美柑―――!?)
「んん…っ…ぷはっ」
きっかり十秒後にキスを終え、美柑は顔を離した
後に残ったのは、唇にまだあるキスの感触
そして、この後、どうしたらいいのかまったくわからない空気だった
顔を真っ赤にさせ、目を合わそうとはしない美柑
何が起こったのか今だ理解できず、目をパチクリと何度も瞬かせるリト
その間もドキン、ドキン、とキスをしている時以上の胸の鼓動が二人の中で鳴り響く
水道の蛇口から落ちた水滴が浴槽の中にポチャンと落ちるのがきっかけとなってリトは、
ようやく腰を浮かした
前編終わり
後編のエロパートは間をあけて、今夜にでも投下します
なんという丁寧な心理描写
GJ!乙!
それでは後編を投下します
「え、えと美柑…」
「……何…?」
目を合わせないまま、美柑はボソッと応えた
相変わらず顔は赤いままだけど、胸の中はスゴイ事になっていた
だってさっきのキスは、美柑にとって初めてのキスになるのだから
けれども今は、自分の事よりもリトの反応の方が気になる
美柑はキスの後、初めてリトに視線を向けた
リトは目をパチパチとさせ、驚いたままだ
(……何とか言ってよ…!)
無言のリトに次第に美柑のイライラも募っていく
やがて十数秒が経ち、イライラが限界に達した頃、ようやくリトは動きを見せた
照れ隠しなのか、頭をポリポリと掻いて、苦笑いを浮かべるリト
「えっと……なんつーか…ほら、アレだよな? 小さい子供がよく『ありがとー』ってホッペにチュってするやつ」
「―――ッ!?」
「ま、まあ、ビックリしたけどお礼なんだし…」
リトの言葉が終わる前に、美柑は立ち上がった
そして―――
「いい加減、気づけ! このバカリトっ!!」
と、言い残し、風呂場から逃げる様に出て行ってしまった
「な…何だ?」
後に残されたリトは、いよいよ訳が分からず、ただ茫然と座り込むしかなかった
バタンっ!! と家中に聞こえそうなほどの音を立てて美柑は、自分の部屋のドアを閉めた
そしてそのドアに背を預け、その場に座り込んでしまった
「…………バカリト」
たっぷりと時間をかけて吐き出した言葉には、さっき風呂場で見せた様な勢いはない
あるのは、戸惑い、後悔、怒り、重い感情ばかり
初めてのキスをしたというのに、今の美柑には、そのうれしさを味わう余裕も気持ちも持てなかった
トン、とドアに頭をもたれさせ、深い溜め息をつく
「…何であんな事したんだろ……。私…」
リトが好きだから
自分の気持ちを知ってもらいたかったから
もしかしたら、両想いになれて、それから……
だけど今、胸の中にはあるのは、それらだけではなかった
ララの事、モモやナナの事、そして唯の様に離れた所にいてもリトを想う女の子達の事
みんな、リトの優しさに自分と同じぐらい触れている
温もりも、笑顔も
美柑はまた溜め息をついた
「私……嫉妬してるのかな? みんなに…。……子どもみたいだ」
美柑の口に自嘲的な笑みが浮かぶ
「どーしよっかな…。この後…」
リトの顔を見る事が出来るのか
リトと前みたいに会話が出来るのか
前みたいな暮らしが出来るのか
「―――これじゃ、なんのためにあんなコトしたのか、わかんないよ…」
美柑の悩みは続く
けれども時間は待ってはくれない
ドア越しに聞こえる階段を上って来る足音に、美柑はハッとなった
「まさかリト!? ちょ…ちょっと待って! 私まだ何も」
焦る美柑を余所に部屋のドアがカチャリ、と回される
そしてドアは、なんの躊躇いもなく開いてしまう
「ってノックぐらいしろ! バカー!」
「うわっ!?」
美柑の投げつけたクッションは、リトの顔面を捕え、リトは顔を押さえてその場に蹲った
「いてぇ…」
「フン。女の子の部屋をノックもなしに開けたバツだよ」
しかし美柑の勢いもここまでだった
すぐに美柑は、ハッとなり、リトから顔をそむける
「―――それで何? 用事があるんでしょ?」
「ああ。っと」
リトは立ち上がると、頭を掻きながら言い難そうに声を落とした
「その…、だいじょーぶかな? って」
「……!?」
隠し切れない内心の動揺が、美柑の肩をピクンと跳ねる
「ほら、また雨降ってきたら、いろいろ心配でさ」
「え、雨…」
耳を澄ますと、窓の向こうから降りしきる雨の音が聞こえてくる
天気予報の予測通りだとはいえ、今回ばかりはちっともうれしくはない
雨の音に混じってゴロゴロ、と雷の音まで聞こえ始めたからだ
(そっか、リト、私のこと心配して…)
ついさっきあんなひどい事を言ったばかりの自分のために、こうして駆け付けてくれる優しさ
きっと計算とかまったくない
あるのはリトの純粋な思いやりの気持ちだけ
美柑の胸の鼓動がまた一つ、大きくなる
リトは部屋の中に入ると、美柑の頭を優しくクシャっと撫でた
「んっ…」
「今日はオレがずっと一緒にいてやるから。だから心配すんな」
いつもならここで、「もう、子どもじゃないんだから」なんて言ってしまいそうだが
今の美柑にそんな余裕があるはずもなく
美柑はリトの手を取った
「リト…」
「どした?」
「……」
美柑の小さな両手がリトの手を握りしめる
迷うように、戸惑うように、リトの手を強く握りしめる
「美柑?」
「…………リト」
「ん?」
「…リト、私ね…、私…」
言葉がうまく出てこない
言いたい事はたくさんあるのに、胸のところで閊えてしまう
じっと自分の言葉を待っていてくれるリトの優しさが、今はもどかしく思える
美柑が口ごもっていると、突然、空を引き裂く光が周囲を白と黒の世界に塗り変えた
それはリトも驚くほどの、今日一番の雷だった
「きゃっ!?」
「うわぁっ!?」
美柑は咄嗟にリトに抱き付いた
そして抱き付いたまま動けなくなってしまう
「う…ううっ…」
「へーきか?」と尋ねるリトにも口がカクカクと震えてうまく返事が出来ない
ほどなくリトの両腕が美柑の華奢な体を守る様に抱き締めた
「あっ…」
リトの腕の中で美柑は、小さく驚いた
(リト…)
こうやってギュッと抱きしめられると、これまで以上にリトの匂いと温もりを感じる
それも頭の先から足まで、体中で
(リトでいっぱいだ…)
美柑は目を閉じて、頬をリトの胸板に寄せた
トクン、トクン、と聞こえるリトの鼓動が心地良い
雷は怖いけれども、こうしていると本当に落ち着く。怖さも薄れていく
美柑はそっと目を開けた
「ねェ、リト…」
顔を上げた美柑とリトの視線が至近距離で交わる
涙を湛えた黒い瞳に、リトは自分の胸がドキリ、と高鳴るのを感じた
「ど、どした? もしかしてまだ怖いとか?」
「それはもうヘーキ。だけど…」
「だけど?」
これだけギュッと密着しているのだから自分の胸の高鳴りは、リトにはもうわかっているだろう
な、と美柑は思った
美柑はリトのTシャツを握りしめた
「…私ね…私、ホントは怖いんだ…」
このままだといつかリトと離れ離れになっちゃうかもしれない事が
もうこんな風に守ってくれなくなるかもしれない事が
大好きな匂いも、温もりも、感じる事が出来なくなるかもしれない事が
リトが誰かと仲良くなる度に
リトを好きになる人が増える度に
この"気持ち"は、どうしようもなく大きくなってしまう
「怖いのっ…!」
「美柑…」
美柑の目から涙がポロリとこぼれ落ちる
リトは頬を伝っていく涙を指で拭うと、そっと両手で美柑の頬を包んだ
そしてキスをした
「へっ…!?」
「その…さっきフロ場でおまえがしてくれた事だよ。なんか、今、しなきゃいけない感じがしたっつーか」
顔を赤くさせながら指で頬を掻くリトを、美柑は少し目を丸くしながらジッと見つめていた
リトがキスをしてくれた
よくわからないまま終わってしまったけれども
ただ、さっきまであった怖さは無くなった
美柑は、自分の唇に人差し指を這わせた
キスの感触を確かめるために
そしてその感触を消さないために今度は、自分からお願いしてみる
「ね…ねぇ、リト。もう一回しよっか?」
「え?」
「キスだよ。キス。さっきリトがしてくれたでしょ」
「あ、ああ」
キスをした、と改めて、それとも真正面から言われると余計に恥ずかしさが込み上げてくるのか、
リトは真っ赤になりながら後ずさった
美柑の催促は止まらない
「また、したい。今度はもっとちゃんとしたキス」
「んな事言ったって……わ、わかった! わかったから落ち着け!」
リトは自分の高鳴る気持ちを抑えつける様に握り拳を作ると、美柑の身長に合わせるため
少し膝を曲げた
「…それやめて。なんかカッコわるい」
「え、そーゆーもんなのか?」
頬を掻きながら眉を寄せるリトに、今度は美柑が背伸びをして合わせる
けれども両手をどこに置いていいのかわからなくなってしまった
お風呂場ではリトの首に回せたのに、今は気持ちがいっぱい過ぎて何も出来ない
こうやって見つめ合っているだけでも精一杯の状況
オロオロしていると、背伸びをしていた爪先に限界が来てしまったのか、美柑の体はふいに後ろに傾く
「キャ―――」
「あぶねっ!」
咄嗟にリトが伸ばした両腕が美柑の細い腰と背中に回された
美柑はリトの両腕の中で抱きかかえられたまま、固まる
「あ…ありがと」
「へーきか?」
コクコク、と首を振る美柑
リトは緊張した顔を解くと、ニッと笑みを浮かべた
「ったく、何やってんだよ」
「……ッ」
美柑の顔が赤く染まっていく
リトの両腕で抱きかかえられたまま、美柑はポソポソと小声で呟いた
「こ…このまま、して」
「……ッ」
一瞬、美柑の言葉の意味がわからなかった
それでも、ソレがゆっくりと頭の中で解けていくと、リトはゴクリと喉を鳴らした
そして言われたままに顔を寄せていくリト……だったが、触れるか触れないかの距離に
なって躊躇いが生まれる
「美柑…」
美柑は目を閉じて、ずっと待っている
リトは自分の中にある枷の一つを無理やり外した
そして美柑と唇を重ねた
「…んっ」
美柑の眉がピクンと動き、しかしキスの味を味わう前にリトは唇を離してしてまう
目を開けると顔を赤くさせて一人焦るリトの姿があった
(…相変わらず、女の子の扱いは苦手なんだな。リトは)
なんて感想を抱いてしまう美柑だけれど、目の前でまだガチガチに緊張して固まっている
リトの姿に、つい笑みを浮かべてしまう
美柑は体を起こすとリトの首筋に自分の腕を絡めた
「み、美柑!?」
「もう一回、しよ?」
リトの返事を待たず、今度は美柑からリトに唇を寄せた
リトとのキスはこれで四回目
お世辞にも上手いとは言えないキスだけれども、それでも美柑は目いっぱいの幸せを感じていた
リトの匂いと温もりと、そして感触がダイレクトに伝わってくるから
目をそっと開くと、まだまだ緊張が解けず赤くなっているリトの顔が映る
まったく、いつになったらウマくなるんだよ、なんて思いながら、美柑は唇を離した
「キスするのヘタだね、リトは」
「わっ、悪かったな」
イタズラな言葉についムキになって反応するリトに美柑はクスっと笑った
「ねェ、リト」
「ん?」
美柑は首に腕を回したまま、さらに体を寄せた
すでに二人の体は密着状態
お互いの体温も、胸の鼓動も伝わるほどに
「リト、ドキドキしてるね」
「お、お前だって…!」
「…もっとドキドキしよっか?」
「も…もっと?」
美柑の手がリトの手を取り
そして自分の胸に当てた
「みっ、美柑!!?」
「もっと触って…。私がどれだけドキドキしているか感じてほしいの」
手の中にあるのは、唯やララとはあきらかに形も大きさも違うもの
けれど、抑えがたい魅力が詰まっている
リトの手が本能に導かれるのには、そんなに時間はかからなかった
最初は戸惑いながら優しく包み込む様に
次第にリトの息が荒くなっていくと同時に、手付きが少し乱暴になっていく
「…ん…っ…ンン…い、いたッ…ぃ…」
「わ、わりィ」
咄嗟に胸から手を離すリト
いつもとは違う汗が頬を伝い、二人の間に沈黙が下りる
リトの腕の中で美柑は、ほんの少し体を捩った
「…また触ってもいいよ? さっきみたいなのはイヤだけど」
「……ッ」
リトはまた喉をゴクリと鳴らした
間を置いた事で、リトの心の中に妹の胸を触るという事への背徳感が生まれる
しかし迷いも躊躇いも一瞬にして終わった
リトといえども、目の前にある欲望からは逃れる事は出来なかった
薄い服の下から目いっぱい自己主張している、小さな膨らみ
リトの手がおずおずと胸に触れる
今度は優しくゆっくりと、卵を扱う様に胸を撫でる
美柑のまだ膨らみかけの胸は、それでも精一杯の弾力でリトの指を押し返そうとする
手の平に包まれながら、手の中で上下左右と弄られいろいろな形に変わる
やがて服の下から可愛らしい乳首の頭がツンと服を持ち上げた
リトは先端を指で挟むと、コリコリと転がし始めた
「ン、ンンっ…あぁ…」
美柑の体が小刻みに震え出し、普段聞けないような声が口からこぼれ始める
リトを縛る枷がまた一つ外れる
リトは胸から手を離すと、美柑の服を脱がしていった
濡れた服の下に現れたのは、子供用のスポーツブラを着けた、まだまだ成長途中の幼い身体
その光景に目を釘づけにして息を呑むリトに、美柑は両手で胸を隠す
「あんまりジロジロ見るな」
「ご、ゴメン。ってそれ…外してもいいか?」
「え? う…うん」
美柑の両手が恥ずかしそうにおずおずと胸から離れると、リトのギコチない手がブラを外していく
ブラの下から現れたのは、ほんの少しの膨らみと、薄ピンク色の先端
欲望に満ちた視線が注がれ美柑の白い身体は、ほんのりと赤く染まっていく
「さ、触るな?」
「…いいよ」
緊張で汗ばむ手が美柑の胸へ吸い寄せられる様に這わされる
「あっ、ン」
服の上から触られた時とは違い、肌と肌の接触は、これまで感じた事のない気持ち良さを美柑に与えた
リトの手付きに小さな乳房が少し膨らみ、先端がぷっくりと大きくなる
(自分で触るのとじゃ、全然違う…)
自分の体がリトに触れられる度にどんどん熱くなっていっているのを美柑は感じていた
「ココ、舐めるな?」
「うん。…して」
熱い息が胸にかかるのを感じながら、美柑は小さく返事した
返事が終わるとすぐにリトの唇が乳首にキスをする
何度も何度も何度も
「…ふ…ふぁ…ぁ…」
美柑の声は幼くて、まだまだ艶などとは程遠い
それでもかすかに滲む扇情的な声色がリトを昂らせる
口を少し開き、舌の先端で乳首を舐める
「ひゃんっ!?」
ビクンと体が跳ね、美柑は思わずリトの頭を掴んだ
胸に押しつけられる形となったリトの口の中に、美柑の小さな乳首がすっぽりと入る
舌の先から口の中いっぱいに甘い匂いと味が広がっていく
堪らずリトは、舌で乳首を舐め、転がし、口全体を使って吸いついた
「ああぁ…ん、そんなに吸っちゃっ…ダメぇ」
美柑の声がさらにリトの口を激しく動かし、そしてリトの手は、自然と美柑の下半身へと伸びていく
スカートの上をリトの手が這っていくのを感じながら、胸を覆う気持ちよさに何も出来ない美柑
リトは細い太ももを一頻り堪能すると、やがてショーツに手を伸ばした
「…だ…ダメ…ぇ…そこはっ…」
リトの手が小学生にしてはオシャレなショーツをするすると脱がしていく
腕から床の上に寝かされた美柑とリトが上下で見つめ合う
潤んだ瞳の中に期待感とわずかな不安を滲ませる美柑
荒い息遣いに緊張と欲望で染まった目のリト
先に視線を逸らしたのは、美柑の方だった
そしてゆっくりと足を広げる
スカートが広がり、夏の蒸し暑さで少し汗を掻いた下腹部が覗く
「…リトになら、いいよ…」
「……っ」
美柑の言葉にリトは、視線を下げた
スカートに大半が隠れているとはいえ、夏の日差しは、美柑の未熟な下腹部を露わにする
リトがスカートの裾を少しズラすと、下腹部がはっきりと見えた
生唾を飲み込む音に、美柑の顔が羞恥に染まる
「わ…私のヘンじゃない? おかしくない?」
「そ、そんな事言われても…」
ララのを何回か見た事があるとはいえ、ここまではっきりと、しかも間近で見た事などリトにはなかった
先ほどまでの愛撫で反応した縦スジからは、透明な蜜がうっすらと光っている
リトは親指と人差し指を使って、ぷっくりとした割れ目を広げた
トロリ、と愛液がこぼれ出し、ピンク色の膣を妖しげに染める
その光景にリトは釘付けになってしまう
「お…おかしくねーよ。美柑のココ。すげーキレイだ」
「ホント…? って見すぎだよ!」
思わず手で頭を押さえつけようとする美柑の手を振り解いて、リトは割れ目に添えていた
指を奥へ向けて動かした
クチュリ、と水音が鳴り、リトの指に愛液がまとわりつく
「んっ…」
美柑の下腹部がピクンと震えた
リトの指は止まらない
幼さゆえのまだまだ無垢な性器の魅了が、気持ちを昂らせる
狭い膣内はキュウキュウ、と指を締め付け、中々、思う様に動かせない
それでも欲望に支配された指は、少しずつ膣内を進んでいき、そしてある地点の前で止まった
ソコは美柑にとって一番大切な場所
(これが…!?)
リトは膜を傷つけない様、注意しながら、上下左右に指を動かした
指が動く度に奥から愛液が溢れ出し、水音を大きくさせる
いつの間にか、部屋の中いっぱいに卑猥な音と声と匂いが充満していた
「リトの指…ん、くっ…気持ちイイよ…ぉ…」
美柑の華奢な体は、リトの愛撫に目いっぱいの反応を見せていた
愛液は溢れ、下腹部はリトを求める様にカクカク、と小刻みに震えて止まらない
リトは指を秘所に挿入しながら、美柑に覆いかぶさった
そして首筋から鎖骨にかけて舌でなぞっていく
「やッあぁぁ…ン…ンン―――ッッ!!」
美柑の頭の先から爪先までをゾワリ、と電流の様なものが駆け抜けていった
腰が浮き上がり、リトの下腹部と密着する
「は…ぁ、はぁ…リト…?」
触れて初めてわかる
リトの下半身がとても熱くなっていて、ズボンの下で窮屈そうにしている事を
美柑は体を少し起こすと、手を伸ばしてリトの下腹部に触れた
驚いたのはリトだ
「ちょ!? み、み、美柑!? 何やって?!」
「何って、私のさんざん見たんだから、リトのだって見せてよ」
「えええええ!?」
慌てふためくリトを余所に、美柑の手がベルトの留め具を外し、次いでズボンと下着をズリ下げた
出てきたモノに美柑は釘付けになり、コクリ、と小さく喉を鳴らした
「す…スゴイ!? こんな大きくなるんだ…!?」
記憶の片隅にある最後に見た映像は、幼い日のお風呂場
それ以降、上半身の裸は何度となく見てきたけれども――――
美柑の見ている前で、鈴口からカウパー液が溢れ出してきた
「って、そんなジッと見るな!?」
慌てて両手で隠そうとするリトだったが、美柑の手が一瞬、速かった
好奇心と羞恥心に揺れながらも、美柑の白い指先が先端に触れる
(すごくカタイ…。それに熱くって、ヌルヌルしてる…)
濡れた視線が先端に注がれ、指が竿をなぞっていく
リトの下半身がビクンと震えた
(リト…)
美柑は口を半開きにさせたまま、おもむろに顔を近づけていく
(すごく、エッチな匂いがする…)
この独特な濃い匂いが鼻先をかすめるだけで、自分のアソコがどうしようもないほどに
熱くなっている事に美柑は気づいていた
やめられない。やめたくない。
半開きだった口を大きく開き、美柑はリトの先端を咥え込んでいく
「みっ…美柑―――!?」
女の子のような声をあげるリトを尻目に、美柑は一生懸命に口を動かしていく
(これでもっ…勉強してるんだから…!)
ゆっくりと前後に口を動かしながら、ギコチない舌使いを見せる美柑
すぐにリトは反応を見せ始め、最初の頃よりもさらに大きく、熱くなっていく
(うぅ…何か出てきた!? ニガイ…けど、ガンバル)
美柑の動きは、決して気持ち良いと言えるレベルではなかったけれど、リトには十分すぎた
リトは美柑の頭を掴むと、爆発寸前の下腹部に押し当てた
「んぐっ!? …んんっ…ンン!!」
「ゴメン、美柑! もう、出っ…!」
目に涙を浮かべて喉の奥まで咥え込む美柑の口の中に、リトは欲望を吐き出した
口の中にどんどん広がり溢れ出ていく濃いドロドロの感触に、美柑は息をする事も出来ず、
ただ喉の奥に流し込んでいく事しかできない
コクンコクン、と少しずつ嚥下していく美柑
たっぷりと美柑の喉に精液を吐き出したリトは、ようやく美柑の頭を解放した
口の中からビクビクと脈打つモノが現れ、美柑の唇と赤黒い先端とを卑猥な糸がアーチを描く
「はぁ…は…ぁ…はぁ…んっく…ぅ」
嗚咽をこぼしながらも美柑は、口の中に残った最後の精液を飲み込む
その様子をボーっと眺めていたリトは、やっと理性が回復したのか、急にアタフタと慌て始めた
「わ、わりィ、美柑! 大丈夫か?!」
心配そうに顔色を窺ってくるリトを余所に、美柑は自分の口元についた精液を指で拭うと、ソレを
まじまじと見つめる
指で擦り合わせたり、匂いを嗅いだり、最後はペロリと舐めてしまった
「美柑?」
「…うん。へーき。リトのだからね。でもニガイ」
舌をチロリと出してイタズラっぽく笑う美柑に、リトはどうしようもないほどの愛情を感じた
その気持ちは、納まるどころか、どんどん大きくなって胸から溢れ出してしまう
リトは勢いそのままに美柑に抱き付いた
「きゃ――!?」
両腕で美柑の身体を力いっぱい抱きしめるリト
美柑の長い髪がリトの鼻先をくすぐり、シャンプーの匂いが鼻腔の奥にまで広がっていく
「り、リト? い、痛いよ」
腕の中で少し顔をしかめる美柑にリトは頬を寄せた
美柑の頬は、とても温かくて、そして柔らかい
「り…リト?」
腕の中で美柑が困惑している事ははっきりとわかるけれども、リトは抱擁をやめなかった
美柑のミルクの様な甘い体の匂いにうっとりしそうになってしまう
リトはその匂いに名残惜しさを覚えながら、たっぷり時間をかけて美柑を解放した
「リト? どーしたの?」
やっと解放された美柑は、当然の事を口にした
けれどリトは、その問いに答える代わりに美柑の手を取った
そして手の平をジッと見つめる
「……?」
ますます困惑する美柑を余所にリトは、美柑の手を食い入る様に見つめる
美柑の手は、小さくて白くて細くて、だけどリトが知る限り誰よりも頑張り屋さんの手だ
美柑の料理は世界一だし、家事だって誰にも負けない! とリトは胸を張って大声で言える
「……美柑でよかった」
「え?」
「なあ、美柑」
「ん?」
「オレ、この先もずっとずっと美柑の手料理が食べたい。ダメかな?」
「リト…」
美柑は真っすぐにリトの目を見つめた
どうしようもないほどに不器用で鈍感なリトだけれど、美柑を見つめる目は、とても真剣だった
その姿は、美柑の目には兄というよりも、一人の男に映った
だから美柑は、リトと同じ様に真っすぐに見つめながら答を口にする
「仕方ないな。ちゃんと作ってあげるよ。リトがおじいちゃんになってもね。――――その代わ
り、一つだけ約束して」
「約束?」
「…私以外のコの手料理食べちゃダメだからね? わかった?」
上目遣いでそう言ってくる美柑の可愛さに、思わず抱きしめてしまいそうになるのをグッと堪えるリト
美柑の顎をそっと持ち上げて、唇を寄せる
「食べないよ。オレが食べるのは、美柑の料理だけだ」
「ゼッタイ、約束だからね。まァ、調理実習とかお菓子とかは特別に許してあげるよ」
「わかった」
短い返事の後、二人は唇を重ね合わせた
軽いキスが次第に勢いを増していき、いつしか二人は互いの背中に腕を回して唇を吸い合う
お互いの愛情を感じ合いながら、味わいながら
「んく…ちゅる…くふ…ンン」
キスを終え、目を開いた先に現れたのは、これまでずっと一緒に過ごしてきたリトが見ても驚く
ほどの美柑の満面の笑顔
それはあまりにも可憐で無垢で、本当に天使の様な笑顔だった
その笑顔にリトは息をするのも忘れてしまうほどに見蕩れてしまう
「どーしたの? ボーっとして」
「い、いやなんでもない事はなくて…えと……うわっ!?」
「んっ…」
いつの間にかすっかり回復し切った下腹部は、さきほど見せた大きさを十分に上回るほどの
大きさとなっていた
先端が美柑のおヘソの下あたりを突き、カウパー液がまだ幼さ特有のポッコリしたお腹を
いやらしく染める
「すごっ…! さっきよりも大きくなってる…!?」
「こ、これはっ、なんつーか…」
男の本能ゆえの自然な生理現象なのだが、こんな時に、こんな風になってしまう自分をリトは恥
ずかしく思ってしまった
慌てて隠そうとするリトに美柑は苦笑を浮かべると、竿にそっと触れた
「コレ、ほしい」
「ほ、ほしい!?」
コクン、と首を縦に振ると、美柑は膝立ちだった姿勢を止めて床に腰を下ろした
そして、おずおずと恥ずかしそうに下半身を見せる
「私をリトだけのモノにして」
妹の、それも小学生の言葉とは思えなかったが、自分の胸の奥が熱くなるのをリトは抑える事ができない
リトを見つめる美柑の瞳は、今や熱でたっぷりと濡れていた
その幼い官能的な視線に、リトは突き動かされる様に美柑に近づいた
「ホントにいいのか?」
「うん…。私の"はじめて"は、リトにって決めてたから」
すでに十分に濡れている秘所を指で広げると、奥からさらに愛液が溢れ出し、美柑の入口を伝い落ちていく
リトは自分のモノを持つと、入口に当てた
愛液同士が混じり合い、クチュっと水音が鳴る
美柑の入口は、さっきからずっとヒクヒク、とヒクつき、リトを待っている様だ
その光景に喉の奥に生唾が落ちていくのを感じながら、リトはさらに腰を押しつけていく
するとすぐに先端が何か触れた
「んっ…あっ」
美柑の腰が震え、手がリトの腕を掴む
リトの先端は、美柑の純潔の証である薄い膜に触れていた
ほんの少しの力を加えるだけでも破けてしまう事がリトには手に取る様にわかってしまう
そしてその事が美柑にとって、とても大切である事も
「美柑…」
「…うん」
リトの何か言いたげな視線に美柑は、ニッコリと笑って首を小さく縦に振った
美柑の体は、さっきから不安と緊張でずっと震えている
けれど、美柑のリトに向ける視線の色は、何も変わらない
むしろ最初よりも強くなっている様にも感じた
リト、大好きだよ! と
リトは美柑の頬に触れると、美柑の顔をジッと見つめながら、一気に貫いた
「ん…ンンっ―――ッッ!?」
結合部から溢れ出た血が床に赤い染みを作る
美柑は下唇を噛み締めて、リトの腕をギュ〜っと掴みながら痛みに耐えていた
それでも美柑は、笑顔を崩さなかった
目には涙が浮かんでいるし、端整な眉だって歪んでいる
そのあまりにも痛々しい笑顔に頬に触れていたリトの指先が震える
「へ…へーき。だいじょーぶ、だよ」
と、美柑は、笑顔を深めた
目から涙がこぼれ、リトの指を濡らしていった
リトはたまらず美柑の体を両腕で抱きしめた
「バカだな。こんな時ぐらいは、弱音はいたっていいんだぞ」
「……違うよ、リト。私、うれしいんだよ。リトとこーやって繋がることができて」
「美柑…」
美柑がまた笑顔を浮かべた
相変わらず辛そうな色が混じる笑顔だけれど、痛みが和らいできたためか、その表情には少し
余裕が見え始める
「…う〜ん…、でも一つだけ言いたい事があるかと言われればあるかな」
「一つ…? 何だよ、ソレ」
「リト、ヘタすぎ。もっとやさしくしなきゃダメでしょ」
美柑の言葉は、正確にリトの胸の奥を串刺しにした
今、この場で一番聞きたくない言葉だっただけに、その破壊力は計り知れない
ガックリと項垂れるリトの頭を美柑は、よしよしと撫でる
「…でも、すっごくカッコよかったよ」
と、小さく呟くと、美柑はリトの頬に愛情をたっぷり込めたキスを送った
そして床に身体を寝かせた
「…きて、リト」
潤んだ眼差しがリトを見つめる
太陽はすでにかなり沈んで部屋は暗くなってきているのに、美柑の姿は、はっきりと目に映った
まだ成長途中の胸に、小さなお尻。くびれも出来ていない腰周り
抱き締めるだけで崩れ落ちそうなほどに華奢な身体
リトは純粋に綺麗だと感じた。そして、それ以上にとても愛おしく想った
美柑の腰に手を添えて少し腰を引くと、卑猥な水音が鳴り、美柑の顔が歪む
「まだ痛むか?」
「も…もう、だいぶマシだけどっ……ちょ、ちょっと痛いかな」
「ゴメンな…」
「気にしすぎだって。動いてもいいから、ね?」
「…わかった」
リトは腰を打ち付けていった
込み上げてくる射精感を吐き出すためではなく、快楽を送る事でちょっとでも美柑の痛みを和らげるために
しかし美柑の膣内は、先ほどからリトを締め付け、蠢き、搾り取ろうとする
これでは、リトの方が速く果ててしまいそうだ
それでもリトは歯を食いしばって腰を前後に動かす
次第に美柑の口から苦痛とは違った声が聞こえ始める
「…んぁ…ン…ンン…んっく…」
苦痛と快楽が同時に奏でる様なその声にリトは、自分の背中にゾクゾクと波が走るのを感じた
腰に添えていた手に力が入り、リトは腰の動きを加速させる
(すごい…ホントにリトのが私の中に入ってる…)
美柑は自分のおヘソのあたりを手で触れた
(私の中でリトが動いている…)
リトが動く度にお腹の中がとっても熱くなって、だけどほわほわと気持ち良くって
すでに美柑の中には痛みや苦しみは、ほとんどなかった
あるのはリトへの想いと気持ち良さだけ
幼い下腹部は、リトを求め、リトを咥え絡みつく
「リト…リト…ンっ…リ…トぉ…」
「美柑…? だいじょうぶか? 一度、抜こうか?」
「いいよ…。このまま…で。リトのすっごく、気持ちいいから…」
美柑は両手を伸ばすとリトの首筋に回し、そして抱き寄せた
「リト…」
「オレも。オレも美柑の中、すげー気持ちいい」
「うん」
二人の笑顔がはじけ合い、二人は唇を重ねた
何度もキスを交わす内に、どちらともなく舌を出し、絡め合い、互いの口内を吸い合う
「んっ…ちゅ…ふぁ、んくっ…ちゅる…ぷはぁ」
お互いの唇を銀の糸で繋ぎながら、美柑とリトは上下で微笑み合う
「美柑の口、すげえウマイ」
「ホント?」
美柑はうれしそうに微笑むと、「リトの味も好きだよ」と唇を寄せた
優しいキスを望む美柑とは対照的にリトは、美柑の唇を割って舌で口内を蹂躙していく
美柑の小さな口はリトの舌だけでいっぱいになってしまった
「ん…ンンっ…リ…トぉ…じゅる…むっ、ちゅ…ぱっ」
唾液を思う存分送りこんだリトは、糸を引かせながら舌を引き抜くと、美柑の首筋を舌でなぞっていく
下腹部の気持ち良さと相まって、美柑の全身を大きな波が走り抜けていった
「あぁ…あぁああっ」
「美柑…美柑…」
リトは夢中になって腰を振り、美柑の小振りな胸に吸い付く
リトが腰を動かす度にグチュグチュと水音が音を立て、結合部から溢れ出すお互いの愛液が床に
小さな水溜りを作る
今まで味わった事のない大きな快楽の連続で、美柑の頭の中はボーっと白くなりかけていた
それでも自分の名前を呼び続けるリトの声とリトの温もりだけは、はっきりとわかる
美柑はリトの頭をキュッと抱きしめた
「リ…トぉ」
「ん?」
胸から顔を上げたリトの目に、目尻に涙をいっぱいに溜めた美柑の姿が映る
「美柑? どうしたんだ? もしかして苦しかったのか?」
「違うよ。すっごく気持ちよくて、うれしくて、幸せなんだよ。リトとこーして繋がってる事が。
おかしいよね。イケない事してるのに…」
「美柑…」
美柑はニッコリと笑顔を浮かべた
目尻から溢れた涙がコメカミの上を通り、髪を濡らして枕に染みを浮かべる
「でも私…リトの事が好きだから…大好きだから…だから…!」
すでに美柑の声は涙声に近かった
リトは美柑の体を両腕で抱きしめる
「オレも美柑の事、好きだ」
「リト…?」
「大好きだ!」
リトは美柑から少し体を離すと、そう言った
美柑の目からまた大粒の涙がポロリとこぼれ落ちる
「うん…うん! 私も大好き!」
美柑も両腕でリトの体をギュッと抱きしめる
ただし、ギュッと抱きしめたのは、腕だけではなかった
耳元でリトの小さく呻く声が聞こえてくる
「リト?」
「うぅ…ゴメン、美柑。そろそろ限界…かも」
「えっ」
挿入段階からなんとか堪えてきた射精感が、ここにきてついに限界を迎えてしまった
(そういえばリト、ずっと辛そうな顔してたなァ…)
美柑はリトの頬に顔を寄せるとキスを送り、そして耳元で囁いた
「うん。いいよ。リトの出して」
「いいの…か?」
「言ったでしょ? 私をリトだけのモノにしてって」
リトは腰の動きを大きく速くさせていく
パチュンパチュン、と肉と肉がぶつかる音と一緒に美柑の声も大きくなっていく
「すごっ…! 大っ…きいよぉ。リトの…私の中で…っ!!」
「美柑! 美柑!」
「暴れてるっ! リトが…ぁ…いっぱい…ンンっ…あぁあアアァッッ」
加速していく二人の動きに合わせて床がギシギシと音を立てる
床の上に敷いていた白い絨毯は、二人の汗と体液を吸って、官能的な匂いを出していた
美柑の下半身は今や、くっと折り曲げた爪先まで小刻みに震えていた
「気持ちイイよぉ…。リトのが私の中、いっぱい擦って…ンくっ…リトぉ…リトぉ」
リトの額から落ちた汗が美柑の口元をかすめる
美柑は舌を出すと、それをペロっと舐め取った
「美柑…」
「キス、しよ」
美柑は口を半開きに舌をチロっと出してリトを求めた
それは舌を絡ませ合う事を前提としたキスだった
離れた磁石が互いを求める様に、リトは美柑の口に吸い付いた
そして腰を振りながら口内を蹂躙していく
「ん…ンンっ…ちゅる…ンク…ふぁ…ア…ひゃめ…」
一頻り唾液の交換を終えた後、リトは美柑の口を解放した
「美柑、そろそろ出すな?」
「うん…」
期待と不安が入り混じる視線を送りながら美柑は、返事をした
膣内にはっきりと感じる大きくて熱い鼓動
パンパンに膨らんだソレは、これから自分の一番大事なところに―――――
「リトぉ…っ!」
美柑の両腕が今日、一番大きな想いと共にリトを抱きしめた
リトもそれにすぐに応えてくれる
「もう…出っ!!」
「ン…ンン、あぁあああ―――ッッ!!!」
ビュルビュル、と子宮内に吐き出される白い欲望に美柑の小さな体は、リトを抱きしめながら震え出す
リトも散々、振っていた腰を今は、美柑の下腹部に密着させて欲に身を任せている
長い射精が終わり迎え、リトの口から溜め息がもれる
ビクンビクン、と今も脈打つ竿をゆっくりと秘所から引き抜くリト
引き抜かれると同時に、中にまだ残っていた精液が鈴口から飛び出し、美柑の白いお腹を汚していった
少しすると、美柑の秘所からコポリ、と大量の精液が溢れ出してくる
美柑は両脚をだらしなく伸ばしたまま、肩で息をしていた
薄い胸が美柑の呼吸に合わせて上下に動く
「大丈夫か? 美柑」
「……」
無言の視線がリトを見つめ
しばらくした後、美柑はクスッと笑った
「リト」
「ん?」
「…大好き、だよ」
「オレも。美柑の事、大好きだ」
美柑は重い体を起こすとリトの唇に軽くキスを送った
「美柑?」
キョトン、とするリトの目に満面の笑顔を浮かべた美柑が映る
天使の様な無垢さがあって、花の様な可憐さがあって、子猫の様な愛らしさがあって
「―――…リトでよかった」
「え?」
答える代わりに美柑は、リトに抱き付いた
「わっ!?」
「こんなコトぐらいで驚かないでよね。まったく」
「ンな事言ったって。急に抱きつかれたら誰でも―――っ!?」
リトの口は、美柑のキスによって塞がれた
しばらく呆然としていたリトだったが、美柑の体を優しく抱き締めた
いっぱいの気持ちを乗せて
その気持ちが届いたのか、美柑はリトに頬を寄せて柔らかい笑みを浮かべる
「大好きだよ。リト。これからも、ずっと、ずっと――――」
二人は手を握り合うと、もう一度キスを交わした
幼い頃から秘かに抱き続けてきた淡い想いは、この日、確かな想いとなって二人を繋いだ
そしてこの日から、リトと美柑の本当の物語がはじまる
「……ふ〜ん。そういう事ですか…」
いったいいつからそこにいたのか
廊下の壁から背中を離してモモは、ポソっと呟いた
「美柑さんがその気なら、私にも考えがありますよ。フフ…」
と、邪な笑みを湛えながらモモは自室へと足を進めた
リトと美柑の物語は、もしかしたら前途多難かもしれない…
終わり
原作初期の頃のちょっと小生意気な美柑を意識したのですが……
エロパートのロリ表現といい、次に美柑を書く時までにもっと勉強しなきゃダメですね
GJ!!
凄く良かった美柑エンド!
と思ったらモモ落ちwwwモモの便利さがやばいwww
GJ!
美柑のSSは少ないのに、いいの投下してくれてありがとう
続きそうだし気が向いたらまた書いてw
久々の蜜柑のSSまじGJ また期待してます
68 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 02:05:32 ID:gdZVB9SH
密柑じゃなくて美柑じゃなかったっけ?
無印とダークネスは分けるべき
モモが出て来てから美柑の反応が、御馳走様です状態だよ(´▽`*)
71 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/09(日) 21:06:59 ID:18AsRbrO
リト×モモか小手川で頼む。
72 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 23:52:00 ID:YonS+D1Y
次いってみよ〜
73 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 19:31:15 ID:k52KqgeQ
猿山で書いてくれ。何か。
>>73 > 猿山で書いてくれ。何か。
サルヤマ?
相手はリコか? ヤミか?
リト×キョーコで投下します。
空気読めずにすみません。
リトは夏休み終盤の夜、ベットに寝転がり、腕を額に当ててぼうっとしていた。
「明日も暇だな〜…」
リトは一人、部屋で呟いていた時、リトの携帯が鳴った。
「もしもし?」
『あ、リト君?』
「キョーコさん?」
『うん!』
リトは素早く起き上がった。
「それで、どうしたの?」
『うん…明日ね…よかったら私とデートしてくれる?』
「え?うん!いいよ?」
『ありがとう!それじゃあ明日、10時に採南駅前で合おう?』
「うん、わかった。」
『それじゃ明日!楽しみに待ってるよ〜!お休み!』
「うん!また明日!お休み。」
リトは携帯を切ると、すぐ眠りに堕ちた。
78 :
彼女はアイドル:2011/01/15(土) 23:38:38 ID:wq7TFJQy
すいません!
>>77もこの題名です。
----翌日------
9時50分採南駅前、予定より10分速くリトはキョーコを待っていた。
「あ、リトく〜ん!!」
声のするほうに振り向くと、キョーコがリトの元へ走ってきた。
「おはよう!」
「おはよう!」
「えへへ、待った?」
「いや?今来たばっかだけど?」
リトはキョーコの服装に思わず見入ってしまった。
キョーコの服装は白と黒の縞模様が入ったキャミソールに半袖の黒い上着で下はショートパンツに白と黒のスニーカーと白と黒の縞ソックス姿でいかにもキョーコらしい服装だとリトは感じていた。
「私の服、変だったかな…」
「いや、そんなこと無いよ!ただ…」
「ただ?」
「初対面の時の服装に似てたなぁ〜って思ってさ…」
「覚えてくれてたんだ!うれしい♪」
そんなキョーコを見てリトは可愛く思い、本当の彼女みたいに思えた。
「それじゃあ何処行く?」
「う〜んっと…展望台とか…」
「よし!じゃあ…展望台行くか!」
「うん!」
二人が行きたい場所に向かおうとした、その時…
「うひょーーーー!!!!」
二人は叫び声の方を振り向くとそこには校長が立っていた。
「え!?」
「こ、校長!?」
「キョーコちゃんではないですかー?!これは服など着ている場合ではありませんねー!!」
校長は素早く服を脱ぎ捨てパンツ一枚で二人に迫って来た。
「やべっ!とりあえず逃げよう!!」
「うん!!…きゃっ!」
リトはキョーコの手を取ると、走り出した。
「逃がしませんよう!」
「はぁ…はぁ…(駄目だこのままじゃ逃げ切れねー!!)」
しかし、キョーコを庇いながら走ってるせいか、いつも以上に遅く感じていた。
一方校長は二人に迫りつつあった。
「(まずい!!こうなったら…)キョーコさん!しっかり手握ってて!!」
「キョーコちゃーん!!…あら?…ごぶ!!」
リトはキョーコの手を引っ張りながら、校長のほうに向かって走り込み足を引っ掛け転ばした。
「ごめん!!校長先生!」
リトはそのままキョーコをつれて、走り去り、丁度よく来たバスに乗り込んだ。
79 :
彼女はアイドル:2011/01/15(土) 23:40:10 ID:wq7TFJQy
「「はぁ…はぁ…」」
「危なかったな〜…」
「でもリト君も無茶するね…」
「手、痛くなかったか?」
リトは心配そうにキョーコを見た。
「大丈夫!おかげで助かったから!ありがとう!」
キョーコは笑顔でリトに言った。
『次の停車は展望台前、展望台前でございます。』
「おっ!ラッキー!」
リトとキョーコバスを降り、展望台に入った。
「うわー!たかーい♪リト君も見て?」
「ああ!」
二人は展望台から街を見下ろした。
「夜はもっとキレイだよ?」
「じゃあ暗くなったらまた来よう?」
「うん!いいよ!それじゃあどっかで昼にしよう。」
「うん!私お腹ぺこぺこ〜!」
「じゃあ行こう。」
「うん!」
二人は展望台付近のファーストフード店でお昼を食べ、ショッピングモールで時間を潰し夜を待った。
そして時間は夜7時を回りあたりは暗くなり街灯が点いていた。
「じゃあ、そろそろ行く?」
「うん!行こう?」
「うん。」
二人は展望台に向かった。
「うわー!キレイ…」
「本当だ!」
「ねぇ…リト君…」
「ん?なに?キョーコさん。」
「私のことキョーコさんじゃなくて『さん』を取ってキョーコって呼んで?」
「キョーコ?」
「うん!そんな感じ!」
「じゃあ俺のこともリトって呼んでくれるか?」
「リト?」
「ああ!…うわ!?」
キョーコはリトに抱きついた。
「リト!私、リトの事が好き!」
キョーコの告白にリトは驚いたが、キョーコを優しく抱きしめた。
「俺も好きだ、キョーコ。」
リトもキョーコに想いを告白した。
80 :
彼女はアイドル:2011/01/15(土) 23:41:39 ID:wq7TFJQy
晴れて本当のカップルになった二人は展望台を出て夜の街を歩いていた。
「ねぇ…リト…」
「ん?なに…?キョーコ…」
「お腹、空かない?」
「ファミレスに行く?」
「うん!行こう?」
二人はちょっと高めのファミレスに向かった。
「とりあえず入ろう?」
「うん!」
二人はそこで食事を済まし、再び街を歩いた。
「もう8時か…」
リトは腕時計を見て言った。
「………」
「どうした?キョーコ…」
「え?ああ…何でも…ないよ…?」
キョーコの顔は何かに思い詰めたように浮かない顔をしていた。
リトはそんなキョーコを見て、何かを決断した。
「なあ…キョーコ…今からさぁ…」
リトはキョーコに近づき耳元で何かを囁いた。
「え?」
「どうする?」
「うん…でも、いいの?」
「キョーコがそうしたいなら!」
「うん!行こう?」
「ああ!」
こうして二人は人通りの少ない裏路地のラブホテルに着いた。
「パパラッチに見つかったら、大変だからな。」
「ありがとう!」
81 :
彼女はアイドル:2011/01/15(土) 23:44:41 ID:wq7TFJQy
二人はチェックインを済まし、部屋に入った。
「うわ〜!素敵なところ〜!」
「キョーコ…」
「ん?な〜に?ん…」
リトは待ち焦がれたようにキョーコへキスをした。
「ん…はぁぁ…リト〜…」
リトはキョーコを壁に背中がつくように立たせ、服の上から胸を揉んだ。
「ぅん!あ…あぁ…」
「服の上からでもキョーコは感じやすいんだ。」
「だって、は、初めてだから、」
「今まで彼氏とやらなかったのか?」
「うん…キスする前に別れちゃうから…」
「そっか…コクるより“コクられる”のほうが多いのか…」
「うん…だから私が人を好きになるのは、リトが初めて…」
「そっか、じゃあ…続けるぞ?」
「うん!」
リトはキョーコの上着とキャミソールを脱がした。
「あれ?キョーコ…ブラは?」
「今日はキャミソールだから、着けてないよ?」
「あー、なるほど。」
リトはキョーコの胸にしゃぶりついた。
「あ、あん!いや!!」
「ここは硬くなってるけど?」
リトは硬くなったキョーコの乳首を指で摘み転がした。
「あ!!あぁぁぁぁ!!!」
キョーコの身体は小刻みに震え、痙攣して軽い絶頂に達した。
「下も気持ちよくしてあげる。」
リトはキョーコのショートパンツとショーツを脱がした。
「あ…ん…」
リトはキョーコの秘所を指で擦りながらキスをした。
「はぁぁ…キョーコはいやらしいな〜…腰振ってるよ…」
「言わないで〜…」
「指入れるぞ?」
「あ…!あぁ…っ!!!」
リトが指を一本キョーコのナカに埋めるとくちゅりと音を鳴らし、リトの指を受け入れた。
「すごい締まり…!ココ弄られるの初めて?」
「うん…あ!…そこ駄目…!!」
「ココ?」
リトはキョーコのGスポットを擦りだした。
「あぁぁぁ!!!ダメ〜!!!」
「そんな可愛い声で鳴かれたらやめられないよ?」
「あ…っ!!イク…え…?」
リトはキョーコが絶頂に達する前に指を引き抜いた。
82 :
彼女はアイドル:2011/01/15(土) 23:48:28 ID:wq7TFJQy
「シャワー浴びよう?汗だいぶ掻いたし…」
「う…うん…」
二人はバスルームに入り、リトはボディーソープ手に付けてキョーコの身体を洗い始めた。
「あ、あん!リト〜…」
「ん?なに?」
「両手が〜あぁぁん!!」
リトはキョーコの身体を洗い終えると両手をそのまま秘所に持っていった。
「洗っていても感じるなんて淫乱だな〜、お仕置きが必要だな。」
リトはシャワーを手に取った。
「え?何するの?リト…あぁぁっぁっぁぁっぁ!!!」
リトはシャワーのお湯を出すと身体を流し、片手で開いておいた秘所にお湯を当てた。
「ダメ〜!!おかしくなっちゃう!!!」
「ココにも洗わないとな。」
リトはキョーコのぷっくりとしたクリトリスの皮を剥き、そこにシャワーを当てた。
「気持ちいか?」
「あ、あ、ぁ!!!もう…え?」
キョーコはまた絶頂前で寸止めされた。
「そう簡単にイかせないよ?」
83 :
彼女はアイドル:2011/01/15(土) 23:50:50 ID:wq7TFJQy
リトはニヤッと笑ってキョーコを抱き上げバスルームから出てベットに寝せた。
「リト〜…」
キョーコは二回も寸止めされ、理性と思考が利かなくなり内股同士を擦り合わせていた。
それを見ながらリトは、キョーコの上に覆いかぶさりショートヘアーの黒髪をかきあげ首筋に吸い付き、キスマークを刻み付けて耳元で囁いた。
「イかせて欲しい?」
リトはキョーコの脚をM字に開き、愛液で濡れぼそった秘所を指で擦りだした。
「ん…あぁ…」
「こんな刺激で満足?」
リトはキョーコに追い討ちをかけた
「…せて……」
「ん?…ちゃんと言って?」
「イか…せて…」
「よく言えました。」
リトはキョーコナカに指を二本入れた。
「あ!リト〜…もう…イっ…あぁ!!」
「わかってる。」
リトは指をナカで暴れさせながら、前後に出し入れを速くした。
「〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
キョーコは言葉にならない悲鳴をあげて絶頂に達し、潮を噴出した。
「すごい!!キョーコのナカ!まだ出てる!」
リトが指を動かし続ければキョーコのナカは潮を噴き続けていた。
リトは2分間キョーコのナカで指を暴れさせ潮を出させてたが腕が疲れたため愛撫でをやめた。
「かなり出てたな?見てごらん?」
「はぁ…はぁ…え?う…そ…」
キョーコが放った潮は床の絨毯をビショビショに濡らし水溜まりを作っていた。
「じゃあ次はもっよ気持ちよくしてあげるよ?」
リトは絶頂の余韻で引くついてる秘所が目線に来るようにうつ伏せになった。
「キョーコのココ、ヒクヒクしてて、白いのがついてる…気持ちよかったんだ。」
キョーコの秘所は空気と混ざって白く濁った愛液もついていた。
「だってリトが〜…ぁん!!」
リトはキョーコの秘所を舌で舐め始めた。
「そ…なとこ舐めないで〜…!汚いから〜!」
「キョーコのココは汚くないよ?」
84 :
彼女はアイドル:2011/01/15(土) 23:52:40 ID:wq7TFJQy
リトはキョーコの秘所縁を押し広げ、愛液を舐め取るように舌をナカへねじ込ませた。
「駄目!!!!」
キョーコは頬を染めて首を横に弱く振りリトの頭に置いた手を強く握った。
「あ…!んんん!…え?…ん…」
リトは舌を秘所から離すとそのままキョーコの舌に絡ませディープキスをした。
「くちゃ…ゴクン…はぁぁ…どうだった?自分の愛液の味は。」
「甘かったよ?とっても」
「それはよかった。」
「ねぇ…リトも脱いでよ?私ばっかり不公平だよ?」
「わかった…」
そう言うとリトは服を全部脱ぎ捨てた。
「うわ〜!おっきいね〜?リトのココ…でも、苦しそう…」
「そうか?うわ!?」
キョーコはリトの自身を軽く握った。
「私、どうするか知ってるよ?」
「え?…ちょっ!……!!」
キョーコはリトの自身を口に咥え、しごき始めた。
「はむ!…ぢゅるるるる!!…ンン!!気持ちいい?」
「うっは…!!上手いよ…!!キョーコ…!!!」
キョーコは口から自身を放し手でしごいた。
「キョーコ!!!出るっ!!!」
「え?きゃあ!」
リトはキョーコの顔に精液をかけた。
「もうっ…出るちょっと前に言ってくれれば受け止めたのに〜…」
「ご、ごめん!」
キョーコは顔についた精液を指にすくい舐めた。
「美味しい…」
キョーコは精液まみれの笑顔で言った
「キョーコ…」
「なに?リト…きゃっ!!」
85 :
彼女はアイドル:2011/01/15(土) 23:56:01 ID:wq7TFJQy
リトはキョーコを押し倒し、回復した自身を秘所にあてがった。
「いいか?」
「うん!私の初めてをあげる!」
「わかった…」
リトは自身をキョーコのナカに埋め始めた。
自身を進めると処女膜があった。
「行くぞ!!」
「ッーーー!!!!」
リトはキョーコの処女膜を一気に貫いた。
「大丈夫か!?」
「動いて!私のことは気にしないで!私をめちゃくちゃに壊して!」
キョーコはリトに願った。
その瞬間、リトの理性が壊れ、容赦なくキョーコを突いた。
「あ、あぁぁ!!激しい〜よぉ〜!!!」
「クッ!!出すぞ!!!」
リトはキョーコの子宮に精液を放った。
「はぁ…はぁ…あ!!あぁぁぁぁぁん!!!!」
「誰も止めるなんて言ってないぞ?」
リトは疲れて眠ろうとしたキョーコを再度突き始めた。
「ふあぁぁぁぁん!!!!あん!!」
波のように押し寄せてくる快感の渦にキョーコは涙を浮かべていた。
「あっ!!!もっと…はぁん…っ!!激しく突いて!!!」
二人は本能に従い、攻るだけの雄と快感を感じて受け止めるだけの雌になっていた。
リトは快楽の渦に呑まれ思考が吹っ飛び、予告無しに何度もキョーコのナカに精液を出した。
「くぅ!!!キョーコ!!!!」
「あ、あぁぁぁぁぁぁ!!!リトーーー!!!!」
リトは限界の限界を超えて最後の絶頂に達し精液をたっぷりとキョーコの子宮にぶちまけた。
リトは精液を出し尽くした自身をナカから引き抜いた。
「はぁ…はぁ…リ…ト…」
キョーコはベットに脱力したように倒れ、秘所からはリトが放った多量の精液が愛液と混じって逆流し、止めどなくシーツに零れた。
それを確認したリトは午前2時を回った時計を見てキョーコに覆いかぶさるように倒れた。
86 :
彼女はアイドル:2011/01/16(日) 00:00:19 ID:MpsYBUOt
------翌朝--------
「……んっ…あれ?リト?」
キョーコは目を覚まし、ふと時計を見るとチェックアウト1時間前の午前8時を回っていた。
「あ!リト、リト、起きて!チェックアウト近いよ!?」
「…うっん…はっ!!」
リトはガバッっとベットから起き上がった。
「おはよう、リト♪」
「おはよう、キョーコ!」
「キョーコは仕事?」
「うん!今日はライブだって…」
「そうか…がんばれな!応援するから!」
「うん!ありがとう!」
二人はラブホテルを後にして駅で別れた。
「じゃあ、またいつか!」
「うん!またいつか♪」
二人は別れのディープキスをした。
二人の恋は始まったばかりだった。
END
以上です。
なんかいろいろとすいません。
イイヨイイヨー乙!
89 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/16(日) 15:52:51 ID:gAk4gzAf
いいね〜
ひさしぶりに勃ったわww
>>73 > 猿山で書いてくれ。何か。
サルヤマには煩悩が、昨年は109有り除夜の鐘の108では足りなかったのですが自覚は無い様子。
さて、普通なら煩悩は108で、この場合、
1月1日に初詣から帰ったら
手近にある紙に心を込めて、和風の帆掛け船を描き、
帆の中に『宝』と書き
余白に
なかきよの
とおのねふりの
みなめざめ
なみのりふねの
おとのよきかな
と書いて
夜、枕に仕込んで寝ると良い初夢を七福神が運んで来ると言われています。
リトとミカンが早速に造り、
泊まりに来ていたヤミも、試して見る事にしました。
一方、そんな事を信じないサルヤマ、リトの折角の誘いを否定し
一年の計は元旦に有り
と、リコと相思相愛になれます様にと言うご縁が有るよう五円の賽銭で祈りました。
もちろん、リトとミカンの家
…
初夢は?
枕に抱き着き、毛布をカニバサミして全裸で股間は白濁液なサルヤマは、幸せな夢でした。
しかし、正月からリト以外の白濁液を始末するミカンは今後サルヤマと関わりたく有りません。
>>73 こんなので良い?
因みに、ヤミが泊まりに来て、何してるか?とか、サルヤマがどうした、とか、有るけど。
>>90 >
>>74 > 審議の結果、校長先生に決まりました。
サルヤマと校長?
どうなるのかな?
攻めと攻め?
もっとこのスレの更新頻度をあげんといかんなー!
一日1、2レスはあまりにも少なすぎる!
96 :
なは:2011/01/18(火) 02:57:13 ID:WuKwPthI
モモかいて
ナナがいる
古手川で書いてください。
古手川で書いてください。
大事なことらしいな・・・
古手川見たいな。
102 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 23:04:43 ID:YTp1XTvf
リト×唯のシリーズが懐かしい
久しぶりに 古手川唯
ヤミちゃんでどなたか…
106 :
リトヤミ:2011/01/21(金) 22:24:22 ID:8WfKwqo8
「えっちぃのは嫌いです。」
「は?!いきなり何言ってんの?」
家の廊下でヤミとすれ違ったときにリトは言われた。
「あなたの目がそう言ってました。」
「チラ見しただけで何でそこまで言うかな〜?普通…それとも…」
「きゃっ!!」
リトはヤミの背中を壁に押し付けた。
「シたいの?」
「ぁん!」
リトは中指でヤミの秘所をショーツの上から強めになぞった。
「気持ちいいだろ?」
「そ…なこと…んあ!!」
「素直になったら?」
「ぁん…い…や…」
ヤミはショーツ越しの愛撫でで、欲情をしていた。
「……やめた…」
「ぁ…え?」
リトはショーツから指を離した。
「ごめんな…」
「いいえ…うっ!!」
ヤミはリトの手刀が首にあたり気絶した。
-------------
「うっ!……っ!!え?これは!」
ヤミは目を覚ますと身を起こそうと試みたが手錠で手足が、がっちりロックされていた。
「目が覚めた?」
「結城リト!これは何の真似ですか?!!」
「ん?射精しても暴れないように手錠で固定したんだよ?」
リトは張り詰めた自身をズボンから取り出し愛液が止めどなく溢れてるヤミの秘所にあてがった。
「濡れてるから安心しろ…いくぞ!!」
「やだ!!やめて!!!」
リトはヤミの処女を裂いた。
「ッ――――!!!!!!」
ヤミは身を引き裂くような破瓜の激痛に涙を流した。
「動くぞ…」
リトは激しく腰を動かした。
「あ!!!ぁぁっぁぁぁっぁぁぁ!!!!!」
「クッ!出すぞ!!!」
リトはヤミのナカに精を放った。
「ふあ!!!あぁぁぁぁぁ!!!!」
「気持ちよかったか?」
「…ずるい人です。これではあなたを殺せません…」
「はは…」
そのころリトの部屋の外ではララが失神していた。(初自慰の絶頂により…笑)
END
以上です。
108 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 00:09:00 ID:LXbOVezh
最高です。
109 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 01:23:23 ID:SXEJli/d
いいね
>>106 おまえカスだな!
短いし、おもしろくない。
>>110 じゃあ、あなたはさぞお上手にお書きになれるんだろうね
112 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 18:32:51 ID:G9J/gBvx
けんかはおやめとしょくぱんまん。
113 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 09:07:39 ID:8ON374cp
新作まだー?
リト×ララで、原作48話のifです。
まだまだ導入の部分しかできてないので何話になるかわかりませんが…
晴れ渡る空。白い雲。
今日の気分にピッタリの晴れやかな天気だ。
オレ、結城リトの通う才南高校は今日から新年度を迎える。
今度はどんな人と同じクラスになるんだろう?新しいクラスメイトを考えただけで心が踊る。
でも、クラス替えがあっても離れたくない人もいる。例えば――
「おはよう、結城くん」
「さ、西連寺!おはよう!」
背後から突然声をかけられ思わず裏返ってしまう。
これが例えば付き合いの長い猿山とかなら、ここまで同様することもなかったはずだ。
しかし、今オレが向かい合っているのはサルみたいな顔をした親友でもなければ、男子ですらない。
中学時代からずっと憧れてきた女の子――西連寺春菜ちゃんだ。
そう、オレが離れたくない相手というのは何を隠そう彼女のこと。
去年一年間で結構話すことは多くなったと思う。多分。
今みたいに声をかけられるくらいには進展したし。
だから今年こそはなんとしても春菜ちゃんに自分の想いを伝えるんだ!
そのためにはまた彼女と同じクラスにならないと。うちはそんなに生徒数の多い学校じゃないから大丈夫だとは思うけど。
「どうしたの?結城くん。ぼーっとして」
「え?あぁいや、なんでもないよ!」
しまった、思わず考えにふけってしまった。
「……?くす、変な結城くん」
不思議そうに首を傾げたあと、口元をゆるめて笑う春菜ちゃん。
うう、いつも可愛いけど笑うとさらに可愛いなぁ。
と、あんまりのんびりもしていられないんだっけ。
今日はクラス発表もあるから遅れられないし。
少しだけ歩くペースを速めつつ、春菜ちゃんとの会話に花を咲かせながら学校へと向かう。
いつも「一人で」歩く通学路は春菜ちゃんのおかげでとても楽しげなものになった。
「おはー、結城に春菜!」
「またみんな同じクラスだねー」
教室に入るなり話しかけてきたのは籾岡里紗と沢田未央・通称リサミオコンビ。
二人は中学時代からの親友で、春菜ちゃんとは高校に入ってから知り合ったらしいけど、いつも3人でいるのが当然というくらい仲がいい。
春菜ちゃんとリサミオじゃ結構タイプが違うと思うんだけど、それを言ったらオレと猿山も全然違うか。
「結城ぃ〜、今日も二人仲良く登校なんてアツアツだね〜」
「な、何言ってんだよ!オレはいつも一人で来てるっての」
「うっそー?だっていつも結城と……誰だっけ?」
「春菜じゃないよね」
「だから、お前らの勘違いだろ」
まったく……オレにそんな毎日いっしょに登校してくれるような女の子がいるわけないのに。
今日だって春菜ちゃんと偶然会ったってだけで、毎日こんないい思いができるわけじゃない。
でも、新学期の朝からラッキーなことが起こったってことは、なんかこれからいいことありそうな気がする。
リサミオ達との会話もそこそこに、黒板に張り出された席に座る。
オレの席は窓際から二番目、一番うしろの席だ。
春菜ちゃんの席は……大分遠い。残念。
いっしょのクラスになれただけでもラッキーか。
幸い右隣には見知った顔の籾岡がいる。
籾岡は顔が広いし性格も明るい。1年生のときもクラスの中心人物だった。
もうひとつ向こうの席の人は去年は別のクラスだったはずだけど、もう親しげに昨日のテレビの話なんかをしている。
そんな社交能力の高さに半分感心半分呆れながら、反対方向の席――窓際の一番うしろの席を振り返る。
その席の主はまだ来ていないらしく、誰も座っていない。
もうすぐ先生が来る時間なのに、新学期早々遅刻してるんだろうか。
席表を見たときに誰の席か確認すればよかったんだけど、人が多くて自分の席を見つけるのが精一杯だった。
すぐにわかることだし、そこまで興味があったわけじゃないからいいんだけど。
そうこうしているうちに、去年から引き続き担任の骨川先生が教室にやってきた。
結局隣の席の人は間に合わなかったらしい。
先生は新しいクラスの面々に手短に自己紹介を済ませ、生徒達の出席を取ろうとする。
と、そこで思い出したように手をぽんと叩いた。
「そうじゃ、忘れとった。実は新学期の始まる今日からこの学校に転校生が入ることになったんじゃが」
教室がざわつく。
転校生?
「その配属がこのクラスになったんじゃ」
……いや、そんな大事なこと忘れるなよ。
おそらくクラスの大半が同じようなことを思ったのだろう、苦笑混じりの表情を浮かべている。
先生はそんなオレ達にはお構いなしに、廊下へとつながるドアに声をかけた。
「キミ、入りなさい」
「はーい」
凛とした響き。
どこか幼さを感じさせるような声音を携え、彼女はドアを開けた。
転校生って女の子なのか。
のんびりとそんなことを考えていたオレの頭は、入ってきた少女を見た途端に思考を停止させた。
スラッとした細身でありながら、要所においては女性としての魅力をふんだんに感じさせるふくらみを持った体つき。
腰下まで伸びる不思議な色をしたロングヘアー。
形のよい眉毛に宝石のように輝きを放つ瞳。
白い頬にはうっすらと赤みがさし、期待に満ちた微笑みを浮かべている。
物凄い美少女のことをよく「人形のようだ」なんて言うけど、黒板の前に立つ彼女はどう見ても人形のようには見えない。
とても生気に満ち溢れていて、見るものの心を照らしてくれるような光を放っていた。
言葉を失っているのはどうやらオレだけじゃなく、男女関係なくクラス中が彼女に目を奪われていた。
「それじゃ自己紹介を」
「はいっ。えーと、今日からみんなといっしょに勉強することになった宝条ララです。よろしくお願いしますっ」
そう言って彼女――宝条はぺこりと腰を折ってお辞儀した。
有り得ないくらい美人なのに、まったく気取ったところのないあいさつとその仕草にはやくも男子の何人かは撃沈していた。
そういうオレもかなり危なかったけど。
「宝条くんは去年まで海外にいたそうじゃが、両親の都合で今年から日本で暮らすらしい。わからないことも多いじゃろうから、みんな助けてやるんじゃぞ」
海外か……もしかしてハーフなんだろうか?
顔立ちは日本人ぽいけど、エメラルドグリーンの瞳や薄いピンク色の髪は見慣れないし、ララという名前の響きも独特だ。
外国人にピンク色の髪の人がいるというのは初耳だけど。
すると話が途切れたところで誰かが突然手を挙げた。
「はいっ、質問!ララちゃんは彼氏いるんですか?」
ガクッ
いきなりそれかよ。しかも会ったばかりなのにララちゃんって。
そんな恥知らずなことを言う輩はどこのどいつだ、と声した方に目をやると、短く切った髪をツンツンに立たせたサルみたいな顔をした男の姿があった。
猿山だった。友達の縁を切りたくなった。
「あのねぇ猿山、たとえララちぃに彼氏がいなくたって、アンタみたいなの相手にするわけないでしょうが!」
隣で籾岡が汚いものを見るような目を猿山に向けながら言った。
ララちぃ?それって宝条のこと?あだ名付けるの早すぎじゃないか?
猿山と籾岡がぎゃあぎゃあ言い始めたところで黙っていた宝条が口を開く。
「えと、カレシ?はいないけど、好きな人なら……」
みんなが見守るなか、そこまで言ったところで口を閉ざす。
そしておもむろに視線をさ迷わせ、あるところでその動きを止める。
なぜか目が合う。
……え?
「と、とにかく、よろしくねっ」
もう一度大きくお辞儀すると、彼女は先生に指示され席に向かって歩きだした。
と言っても、この教室に空いている席は一つしかない。
窓際の一番うしろ……つまり、オレの左隣の席。
ああ、もしかして目が合ったと思ったのは自分の席を確認していただけなんだろうか。
というかそうとしか考えられない。なのに、自分に視線を向けられたと勘違いするなんて、恥ずかしすぎる。
そんなことを考えている間にも彼女は歩みを進める。
彼女が机と机の間を通り過ぎる度、その席に座っている人が心を奪われたように彼女を振り返る。
こんな光景って本当にあるもんなんだな、なんて心の中で苦笑しているうちに、宝条は自分の席までやって来ていた。
そして今度は本当に目が合う。
「え、と……」
オレが何かを言うよりも先に彼女の口が開いた。
「よろしくね♪」
花が咲いたような笑顔。
あまりの眩しさにオレはしばらくまともに声を出すことも出来なかった。
「ん?」
微笑んだまま不思議そうに首を傾げる彼女の仕草でやっと我に帰る。
「あっ、と、オレは結城リト。よろしくな、宝条。わからないことがあったら何でも言ってくれよ」
「……うん!」
ふと、オレの言葉を聞いた宝条の顔が一瞬だけ曇ったような気がした。
何かまずいこと言ったんだろうか?
でもすぐに元のニコニコした笑顔になったし、多分気のせいなんだろう。
「なぁに、結城ったら。アンタまで鼻の下伸ばしちゃって。まあララちぃや私みたいな美人の隣になったら当然か」
「伸ばしてない。あとさりげなく自分を混ぜるな」
「ララちぃ、私は籾岡里紗っていうの!リサって呼んでね〜」
サラッと無視された。
「うん、よろしくね」
初めて会ったばかりなのに馴れ馴れしすぎるんじゃないかと思ったけど、宝条も気にしてないみたいだしまあいいか。
それに確かに籾岡の言う通り、両隣がどちらも学年トップクラスの美少女というのは悪い気はしない。
少なくとも恥知らずな元親友や嫌みなナルシストの隣になるよりはずっとマシだ。
今朝の予感――何か良いことありそうな気がする――は、はやくも当たったかも知れない。
とりあえず第1話はここまでです。
スムーズに書けたので続きも早いうちに書きたいと思います。
宝条ララか・・・良い名前ですね
宝条ナナと宝条モモ出して欲しい
宝条…トランスボーイだっけ?
つづきにwktk
122 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 20:43:35 ID:AhsJOWng
なるほどねぇ。そういう感じもありか。
人間設定のルンヤミ出して欲しいな・・・
いや、本編のあの後のIFなんだから人間設定とかなんぞw
125 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 10:11:56 ID:FPctOKKL
おもしろいけど長いから、早くあげてね。
126 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:12:11 ID:8xE63BDR
モモ×リトで。
128 :
モモリト:2011/02/02(水) 22:46:26 ID:2fbXwn2O
ある冬の夜リトは自室でくつろいでいるとノックをする音が聞こえた。
「モモです。」
「なに?」
リトはドアを開けながら言った。
「リトさん!!」
部屋に入るといきなりモモはリトに抱きついた。
「うわ!」
「私と付き合ってください!!!」
「は!?」
リトは鳩が豆鉄砲を食らった顔をした。
「待てよ…俺はララと西連寺が好きだから…」
「なら…」
モモは服を床に脱ぎ落とした。
「ちょっ…何してるんだよ?!」
リトはモモを止めようと近づくと、下着姿でモモはリトを抱きしめた。
「私は二番目でいいです…だから…だから私を抱いて?」
「無理だ!俺は好きな娘としか抱かない…」
「そうですか…」
モモは俯き落ち込む振りをしながら舌なめずりをした。
「ごめんなモモ…ん?!」
モモはリトにディープキスをした。
「モモ?うわ!?」
モモはリトをベットに押し倒し、ズボンとパンツを脱がした。
「モモ!?何を…!」
モモはリトの自身を取り出した。
「こうするんです♪」
モモはリトの自身を口に咥えた。
「はむ!…ぢゅるるる!!!!」
「う…は…!!モモ…!!だめ…だって…!!」
リトは苦しそうにモモへ訴えた。
129 :
モモリト:2011/02/02(水) 22:47:14 ID:2fbXwn2O
モモはリトの自身から口を離すと唾液が糸を引いた。
「あら?リトさんのコレはもっとしたいと言ってますよ?…それとも…」
モモはショーツとブラを外し豊富な胸と胸の間にリトの自身を挟みこみ上下に動いた。
「こちらの方がよろしいでしょうか?」
「う…わ…モモ!イキそう…」
「じゃあこうすると気持ちいですよ?」
モモはリトの先端を舌先でチロチロと舐め始めた。
「出る!!」
「ぁ…」
「はぁ…はぁ…」
「いっぱい出ましたね?もっと出して差し上げましょう」
「うわ!!」
リトはモモに馬乗りにされて動けなくなっていた。
「リ・ト・さ・ん♪これが私の秘め所です♪」
モモはリトの目の前で自分の膣口を広げて見せた。
「私の初めてをあげるのであなたの初めてをいただきます♪」
モモは自分の膣口を広げたままリトの回復した自身の上で腰を沈めた。
「ッ―――――!!!!」
モモのナカでブツン!と音が鳴り処女膜が破けた。
「くっ…は…!!モモ…!!!」
「動きます…あ、あん!!はぁん!!もっと〜!!♪」
モモは自ら腰を激しく振りながら片手はリトの唾液を絡ませた指で自分の胸を弄りもう片手でクリトリスを摘んで転がした。
「ふあぁぁぁぁぁ!!!!!リトさん!!!私イっちゃう!!!」
「クッ!!!俺も…!!!」
「あぁーーーー!!!!!!!」
「ララ!!西連寺!!ごめん!!!!」
リトは耐え切れず、モモのナカに精を放った。
「「はぁ…はぁ…」」
モモはリトの自身から膣を離すとリトに見える位置でM字に脚を開いた。
「ほら…リトさんが出してくれた跡と貰ってくれた跡があります。」
モモは膣口を開くとリトが放った精液とモモの破瓜の血が混ざって膣口をいやらしく染めた。
「モモ…ごめん…」
「いいえ…私の方こそリトさんの気持ちを踏みにじるようなことをしてごめんなさい!」
二人はそのまま抱きしめあった。
END
131 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 23:11:50 ID:+SXUrDPJ
132 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 01:20:56 ID:6qeTai5m
ファミシュの人こないかなー
改めて、最初から読み直し
ヤミがリトを本気で攻撃したのは最初の1ケ月位で、あとは保護に廻ってるのね。
三門先生に診察してもらったあと位から。
でダークネスにつながるんだね。
一つの未来として。
ミカンをアヤツリ人形にしてまでヤミにリトを殺させるとか。
一体、そんなにララの恋人、になるのは大事なのか?
ナナやモモの夫では駄目なのか?
>>134 うーん…なんとも言えないな…
ぶっちゃけリト自身はララと西連寺が好きだから…
案外西連寺とうまくいきそうな気がする…
来月が気になってしょうがないな
美柑のMC物の薄い本が出そうでマジで胸厚
137 :
sage:2011/02/05(土) 19:49:55 ID:NcFgy6p9
ファミシチュの続き読みたいな
>>137 おまえ
>>132か? 読みたいのはわかるが、そればかり書きこむな
あまりしつこいと書き手のモチベが削がれるし、他の書き手が来なくなる
>>132だけど別の人だよ。まぁこれからは気を付けます
140 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 21:37:44 ID:CGYHknOR
久しぶりに古手川みたいわ
141 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 21:54:18 ID:NzcQKSnq
古手川頼む!!!
俺が投下する。
「ありがとう、結城君。私の買い物に付き合ってくれて…」
「いいっていいって、ん?雨だ…」
リトの手の甲に雨の雫が一滴落ちた。
「あ、ほんとだ…早く私の家に戻りましょう?」
「ああ。」
リトは古手川宅に入り、荷物を置いた。
しかし雨は止むどころか次第に強さを増してきた。
「やば!これ本降りだぞ!?」
「止むまで家に居ていいよ?」
「サンキュ、古手川。」
それからしばらく沈黙が続いた。
「ねぇ…結城君…」
「ん?…ん!?」
唯はリトに突然口付けをした。
「好きだったんだから…ずっと…」
「え?」
「結城君をこんな風にしたくてしたくてたまらなかった!!」
「うわ…!」
唯はリトをソファーに押し倒し、リトのペニスをズボンから取り出し口に含んだ。
「んちゅ…ちゅぱ…ぢゅるるるる!!」
「古手川…出る!!!」
リトは我慢しきれずに唯の口内に射精した。
「げほ!げほ!」
「ごめん…古手川…」
「結城君にだけだからね!!こんなことして許してあげるのは…きゃ!!」
今度はリトが古手川を押し倒した。
「今度は俺がしてあげる…」
リトは唯のショーツをずらし膣にしゃぶりついた。
「ふぅんあ!!!!結城く〜ん…それ〜…だめ〜」
「これ?」
リトはプックリと大きくなったクリトリスを歯で甘噛みしながら息を吹きかけた。
「ひゃぁん!!!イっちゃうよ〜あぁ!!!!!」
唯は簡単に絶頂へ達した。
「そろそろいいよな…」
「うん…ナカを結城君でいっぱいにして?」
リトはペニスを唯のナカに押し込んだ。
「あっ!!!」
唯は処女膜を破かれ激痛に涙を浮かべた。
「動くぞ…!」
リトは激しく腰を動かした。
「結城君!!私もう…イク…」
「俺も…」
「ふあぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「くぅ!!!!!!」
リトは膣内に射精をした。
「「はぁ…はぁ…」」
「ありがとう結城君…気持ちよかったよ…」
「俺もだ、古手川…」
「ねえ…もう一回しよ?」
「ああ…わかった。」
二人は雨が止んだことも知らずに限界まで抱き合った。
END
以上です。
145 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:53:24 ID:WJhvGVcZ
146 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:58:27 ID:UdYNPHc7
皆の者この方に盛大な拍手を
147 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 05:23:20 ID:CatZr8WT
>>143 乙です。
さて、皆さんお久しぶりです。
今回から最終回に向けた話に入っていきます。
とは言ってももう少し話数を使うことになりますけど。
148 :
ファミリーシミュレーション EP13 相談:2011/02/08(火) 05:24:13 ID:CatZr8WT
ショーウインドウが並ぶ街の繁華街を黒い服に長い金髪の少女、金色の闇は歩いていた。
ふと店のショーウインドウに映る自分の姿をじっと見つめる。
そこに映る自分の姿は服装、髪型、体格は殺し屋として名を馳せたころからほとんど変わっていない。
でも…
「私…変わったかな…」
ヤミはぽつりとつぶやいた。
ショーウインドウに映る自分の目は昔の自分のそれとは明らかに異なっていた。
原因はわかっている。
ラコスポの依頼で結城リトの抹殺のため地球にやって来たものの、そこで自分に温もりをくれる人に出会ってしまったからだ。
ララ・サタリン・デビルーク、結城美柑、そしてターゲットで合ったはずの結城リト。
この3人の他にも彼らの友人たちも、殺し屋の自分にとてもよくしてくれた。
どうしてだろう。私が怖くないのだろうか。
ヤミはそのまま公園に向かい、ベンチに腰掛けてゲームのパスカードを取り出した。
くだらないゲームだと思いながらも、なぜかそのカードを捨てることもモモに返すこともできずにいる自分がいた。
私は何かを期待しているのだろうか?
居心地が良すぎるくらいの温もりの中に自分も浸かっていられるかもしれないだなんて…
だがヤミはリトがゲームの中で何をしていたか思い出していた。
リトが見境なく複数の女性たちとセックスの快楽に浸っていたことを。
地球では基本的に一人の男性に一人の女性が伴侶となる。
それはヤミが地球に来てから読み漁っていた書物から得た知識である。
ヤミが読んだ恋愛小説でもそんな風に主人公とヒロインが結ばれるものが多かったような気がする。
しかしヤミは自分でもわかっていた。
自分が結城リトに惹かれていること、そして、強がりで未だに彼を生かしているなどと言ってはいるが、それも周囲にはバレバレの嘘だと見抜かれているであろうことも。
149 :
ファミリーシミュレーション EP13 相談:2011/02/08(火) 05:25:20 ID:CatZr8WT
もし彼に惹かれていなくてもどうせ自分は彼を殺すことはできない。
彼がいなくなったらララは、美柑はどんな顔をするだろうか。
自分がどうするべきなのかわからない。
殺し屋の自分が温もりを求めるなんて間違っている。それでもこの居心地の良さを手放したくなくて、そしてそんなことを思う度なぜか結城家のほうに足が向いていた。
今もそうだ。
自分は日陰になっている公園のベンチで長い時間ぼーっとしていたはずだ。
なのに気がつけば立ちあがって彼女に、美柑に会いたくなる。
しかもこれが初めてではない。
結城家の人間に見つかっていないだけであって、何か悩みがあると決まってヤミは結城家の周辺をうろうろしていた。
殺し屋として宇宙を独りで放浪していたころはこんなことは考えられなかった。
自分を狙う賞金稼ぎや敵対勢力、そして殺された者の復讐のために自分を追う者、敵は数え切れないほどいた。
宇宙船の中は比較的安全だったが、それでも恋しくなる場所ではなかった。
だが今はどうだろう。
辺境の惑星だからか自分の敵となる者はほとんど来ないし、自分を受け入れてくれる人がいて、恋しくなる場所もある。
その恋しい場所の前でヤミは大きくため息をついた。
「はあ…。私はどうしてこんなところに…」
「あれ?ヤミ?」
いきなり声をかけられ、ヤミは柄にもなくびくっとして後ろを振り向く。
そこにはリトとララがお互いに腕を組んで立っていた。
もう二人は恋人同士なのだな、と恋愛に疎いヤミでもさすがにわかる。
リトのもう片方の手には買い物袋がぶら下がっていた。
二人で買い物に行って、その帰りのようだ。
「買い物の帰りですか…」
「まあな」
リトが笑って答える。
そこである程度予想はしていたものの、ララが一緒に夕飯を食べないかと提案してきた。
「ヤミちゃんも一緒にご飯食べようよ♪」
「いえ…私は…」
「美柑も会いたがってると思うし…」
「…」
結局ヤミはその晩結城家で夕食を取ることにした。
美柑の名前を出されるとどうも自分は断れなくなっているらしい。
それほどまでに美柑は自分を変えてしまった人物なのだ。
150 :
ファミリーシミュレーション EP13 相談:2011/02/08(火) 05:26:52 ID:CatZr8WT
「わー、ヤミさん!どうしたの?」
美柑は笑顔でヤミを迎えた。
「いえ、その…。たまたま近くを通りかかったので…」
「上がって上がって!晩御飯すぐ用意するからさ!」
美柑はリトから買い物袋を受け取ると、スリッパをパタパタと言わせながらキッチンに走っていった。
「…お邪魔します…」
「俺たちは宿題を少しでも進めとくか、ララ」
「そうだね」
リトとララはリトの部屋に一緒に入っていった。
リビングで雑誌を読んでいたヤミだが、美柑の料理の匂いが鼻をくすぐると静かに立ち上がった。
「食器を並べるの、手伝いますよ」
「ありがとう、ヤミさん」
だが、食器棚から食器を取り出していたヤミの様子がいつもとどこか違うことに美柑は気づく。
「ねえヤミさん。今日はなんか元気ないね」
「…そう…ですか…?」
美柑はやはり鋭い。
作り笑いさえもできない自分がヤミは恨めしかった。
それと同時に、それまで結城家に来ていた時の、美柑に会えた時の自分がどういう風に見られていたのか、そして結城家に来た時の嬉しい気持ちを自分が隠し切れていなかったことをつくづく思い知らされた。
「少し…悩みがあるんです…」
どうしていつもの強がりが出てこないのだろう。
どうして「なんでもありません」の一言が出てこないのだろう。
ヤミは自分でも不思議だった。
食器棚に向かったまま動かないヤミを美柑はじっと見つめた。
「悩み…?私でよければ聞くよ…」
「美柑は…その…誰かを好きになったことはありますか?」
唐突な質問に美柑は声が裏返ってしまう。
「えっ?それってどういう…」
「しかも、相手が既にいる人を…です」
続けられたヤミの言葉に美柑はさらにびっくりする。
「さ…さすがにそれはないなあ…」
美柑は頬を掻きながら答えた。
「地球では男女の付き合いは一対一が基本ですよね?その…いきなりのことで困るとは思いますが、美柑ならどうしますか?」
ヤミの真剣な目、その裏にはすがるような気持ちさえ透けて見えた。
151 :
ファミリーシミュレーション EP13 相談:2011/02/08(火) 05:27:49 ID:CatZr8WT
ヤミさん…。真剣なんだ…。
美柑にはヤミの言う相手は誰だかわからなかった、というよりこのときの美柑はいきなりのヤミの恋愛相談に相手が誰なのか考える余裕も失っていた。
「うーん…。既に相手がいる人…かあ…。まさかとは思うけど、その人結婚してたリする?」
しっかり者とはいえ美柑はまだ小学生、この手の話はなかなかにきつい。
それでも美柑はヤミの力になりたかった。
「いえ…それはまだ…」
「そっかあ。結婚してたら相手の人も迷惑に思うかもしれないけど、とりあえず伝えるだけ伝えてみたらどうかなあ?」
「そう…ですか?」
美柑はどうやら自分の告白を後押ししてくれるらしい。
不思議だ。
本心では殺し屋の自分が誰かに愛されるなどあるわけないと諦めているのに。
でも美柑の笑顔にそんな気持ちがかき消されそうになる。
自分の唇の端が上がりそうになったのがヤミにははっきりとわかった。
美柑もそれに気づいていたが、敢えてそこには突っ込まないでおく。
「自分の気持ちを伝えるのって大変かもしれないけど、きっとそのままだと後悔すると思うよ」
「…はい…」
夕食を終え、ヤミが結城家を出て行こうとすると、今度は美柑が泊まっていけと言いだした。
ヤミはその申し出を快諾した。
「じゃあおやすみー」
結城家の面々がそれぞれの寝室に入っていく。
リトはリトの自室へ、ララ、ナナ、モモは天井裏の自宅へ、美柑、セリーヌ、ヤミは美柑の部屋に入っていく。
ヤミは美柑の部屋の床に敷かれた布団に入る。
最近は立ったまま寝ることもすっかり無くなった。
目を閉じると優しい睡魔が襲ってくる。
「おやすみ、ヤミさん」
「はい…おやすみなさい、美柑…」
152 :
ファミリーシミュレーション EP13 相談:2011/02/08(火) 05:29:04 ID:CatZr8WT
深夜、ヤミは廊下に人の気配を感じて目を覚ました。
『まさか泥棒…?』
忍び足で動くそれは美柑の部屋の前を通り過ぎ、リトの部屋の方へ向っていく。
ここで美柑はふと結城家の間取りを思い出してみる。
階段はリトの部屋と美柑の部屋の間にある。
もし泥棒が入って来たなら階段を上ってきて、自分に気付かれることなく美柑の部屋の前を通り過ぎることなどあり得ない。
「…」
忍び足で動くそれの来た方向にあるのはデビルーク姉妹の部屋に行くためのトランスポーターだけ。となると…。
忍び足で動いていたそれはリトの部屋の前で一旦止まり、そのままリトの部屋に入っていったようだ。
ヤミは気になってそっと美柑の部屋を抜け出す。
「リト…」
「ララか…。したくなったのか?」
「うん…。リト…して…」
部屋の扉に耳を当ててみると、ぼそぼそとだが話声が聞こえた。
どうやらさっきの人物の正体はララだったようだ。
ヤミはホッと安心するとともに、これからリトとララが交わることを直感し、心臓の音がどんどん大きく、そして速くなっていくのを感じた。
ベッドが軋む音、ララがベッドの上に上がったのだろう。
そのまま小刻みにベッドの軋む音が聞こえる。
二人でキスをしながら抱き合い、愛撫し合っているのだろうか。
映像が見えているわけではないが、ヤミの頭の中にはリトとララが裸で抱き合っている様子が鮮明に浮かんだ。
153 :
ファミリーシミュレーション EP13 相談:2011/02/08(火) 05:29:48 ID:CatZr8WT
「あん…。もー…リトったらえっちぃ…」
「それが夜這いをかけてきた女の台詞?」
「むー…だって好きなんだから仕方ないんだもん…」
お互いにくすくすと笑ってから、またベッドの軋む音がした。
「あんまり声は出すなよ?」
リトがララに釘を刺す。
「リトがあんまり激しくしなかったら…ね?」
「じゃあこうしようか…」
「んっ…」
二人はキスをしているのだろう。
そのままベッドの軋む音が規則的なものに変わる。
ララがリトにペニスを挿入されたのだろうとヤミは想像する。
想像はどうやら当たっていたらしく、二人の吐息は荒く混じり合い、ベッドの軋みが激しくなっていくのがわかる。
ヤミのショーツには愛液が滴り、無意識に指が自分の生殖器に伸びる。
二人の吐息が間近に感じられるほどにヤミは自慰行為に没頭していった。
必死に声を押し殺し、自分のクリトリスの皮を剥いて指を這わせる。
快楽と共に別の何かが体に流れ込む。
それは寂しさなのだとヤミは気づいていただろうか。
高まる興奮を抑えられず、ヤミはリトのベッドが軋む音を聞きながら昇り詰めていく。
ヤミの秘部は白く濁った愛液で醜く汚れ、リトとララはヤミが自分たちの性行為に聞き耳を立てているとも知らずに絶頂を迎える。
ベッドの軋む音が止み、ヤミははっとして自分が何をしていたのかを自覚する。
「もう…リトったらこんなに中に出しちゃって…」
「ララの中気持ちいいから仕方ないだろ?」
「ねえリト…。私部屋に帰りたくない…」
ここでベッドが軋む音が一回した。
ララがリトに抱きついたのだろうか。
「やれやれ…。ちゃんと早起きしろよ?」
「むー、いつもナナやモモに起こしてもらってるリトに言われたくないもん」
「それもそうか…」
二人はこのまま眠るつもりらしい。
ヤミは指に冷たくまとわりつく愛液を舌で舐めとってみる。
少ししょっぱい味がした。
154 :
ファミリーシミュレーション EP13 相談:2011/02/08(火) 05:30:36 ID:CatZr8WT
次の日の朝、この家で一番早起きの美柑が起きるとともにヤミも目を覚ました。
「おはよう、ヤミさん」
美柑がヤミに笑いかける。
「おはようございます、美柑…」
「まうっ」
セリーヌも元気よく飛び起き、美柑に抱きつく。
「おはよう、セリーヌ」
美柑はセリーヌをあやしながらヤミに言った。
「これから朝ごはん用意するからね」
「あ、私も手伝います」
「うん。じゃあ下りよっか」
美柑の部屋を出る。
ヤミはついリトの部屋のドアを立ち止まって見つめてしまう。
それに気づいた美柑がヤミに声をかける。
「ん?リトなら多分もう少ししないと起きてこないんじゃないかな」
「そう…ですか…」
「まあ最近はナナさんやモモさんが起こしてくれるから、ほっといてもいいよ」
「…はい…」
美柑は知っているのだろうか。
リトが昨晩ララを抱き、恐らくもう何人もの女性と肉体関係を持っていることを。
もし知らなかったとしたら、美柑はそれを知ったときどう思うのだろうか。
ヤミはそのことに少し不安を覚えながら美柑の後についていった。
155 :
ファミリーシミュレーション EP13 相談:2011/02/08(火) 05:40:35 ID:CatZr8WT
13話はここまでです。
一応予告になりますが、自分の中では最終回までの流れが固まりつつあります。
締めは今のところ美柑の話でやろうと考えています。
今回からのヤミのエピソードは美柑のエピソードへの入り口のようなお話になる予定です。
それではまた。
美柑たまああああああ!!かわいいよおおおおお!!!今月のSQの美柑たまああああ!!!!
美柑たまの破壊力は世界一いいいいいいいいい!!!!!
あ、すみません。
私美柑が大好きです。
乙
暇人=ファミシチュ作者説w
シミュだった。連投失礼
age投下とか…このスレも変わったな
159 :
155:2011/02/08(火) 09:27:37 ID:CatZr8WT
あ、すみません。
指摘されて気づきましたがsage忘れてました。
これからは気をつけます。
リト×唯の同棲ものかけたんで投下します。
♪〜♪〜
携帯のアラームが朝の静寂を破る。
「ん…もぅ朝か…」
男の手が携帯に伸び、アラームがなりやむ。
「ん…くっ……はぁっ…」
男―結城リトは伸びをしつつ辺りを見回す。
少しボロいが綺麗に片付いた部屋。
シンプルな薄緑のカーテンからは柔らかな日の光がこぼれている。
そしてベッドには女の子が寝ていた。
パジャマがかなりはだけた状態で。
しかし気にすることもなく彼はベッドから抜け出し服を整え台所へと向かう。
手始めに鍋に水をはり火をかけてから冷蔵庫を開ける。
「えーと、卵卵卵ぉ〜っとネギに豆腐にワカメに味噌に…おっ、浅漬け残ってたか。」
冷蔵庫から次々に食材をだし、慣れた手つきでネギを刻みだした。
鼻歌を歌いながらテキパキと朝食を作りあげていく。
数分後
リトはテーブルに朝食を並べ終えていた。
さっとフライパンを洗いながら
(そろそろあいつ起こそうかな…)
などと考えていると…
頬に何かが触れた。
「…朝からハレンチだなお前…」
ビクッと頬に触れた何かが飛びのいた。
「は…ハレンチじゃないわよ!結城くんが私を置いてっちゃった罰なんだからね!」
リトに口づけをしたのは先程の女性だった。
知的そうな印象を受ける黒のロングヘアーに、対照的な陶器のような白い肌、整った顔立ち、紛うことなき美少女である。
白のキャミソールに黒のホットパンツというラフな格好も彼女が着ると不思議に落ち着いて見える。
少しばつが悪そうに話す相手にリトはからかうように言葉を返す。
「お前風紀委員だったのにいいのか〜?籾岡辺りが見たら『身体だけじゃなくて心までハレンチになったんだね〜』ってじゃれついてくるだろうな…」
その一言で女の子の顔は真っ赤になった。
「いいの!もう私風紀委員じゃないしそれに身体って何よ!そもそも私た…」
女の子のお説教を彼は唇で強引に遮る。
ふむっ…くちゅ…くちゅ…ぷはっ…
突然の行動に顔をさらに赤らめながら混乱している彼女の顎ににそっと手を当てる。
「そもそも…私達は一緒に暮らしてるからキスくらい当然のことだ、かな?」
女の子はむすっと頬を膨らませそっぽを向いてしまう。
「…当然のことじゃ…ないわ…今だって…特別だもん…」
「え、なんだって?」
「な…なんでもないわよ!というよりやっぱりハレンチなのはそっちじゃない!」
怒りをおさめることは失敗してしまったようだ。
怒りに任せて彼女は寝室に戻ってしまった…
「あのさ、唯。」
ベッドの上に座る彼女は今だ頬を膨らませたままであった。
「なによ…結城くん…」
「お前と飯食べたいなぁ…なんて…」
一瞬の間が開き彼女は口をあけた。
「…そんなに私と食べたいの?」
「食べたいにきまってんだろ…一人じゃ味気ねーし…」
「じゃあ籾岡さんと食べたら?」
「あいつ地元いるだろ!そうじゃなくてさあ…」
言葉を探して頭を振り考えこむリト。
「………二年前の…二次試験んとき言ったろ…」
リトは恥ずかしそうに顔をを俯かせた。
「何を?」
「…お前さあ…」
「何を言ったの?もう一度聞きたいなぁ…」
小悪魔というものはかくあるもの、といった表情でリトを見据える彼女。
(…久しぶりだな唯のSモード…)
息を深く吸い、ゆっくりと吐き出す。
(うっわ…なんでこんな緊張してんだろ…)
「唯…俺唯のことが…」
リトの口から紡ぎ出される告白の言葉に彼女の顔が更に赤らんでいく。
数分後
切れ切れの告白の言葉を言い終え唯に向き合う。
「わかった?お前と一緒に飯食いたい訳は…」
顔を赤らめたまま俯く彼女。
(なんで顔赤くしてんだよぉ…俺の顔赤くさせてんのお前のせいだろ…)
「違うわよ…」
「へ?」
(そんなわけない…って俺よく一字一句覚えてたな…)
「あの時は古手川って呼んでた…
今、唯って呼んでくれた…」
「はぁ?」
彼女の真意がわからず混乱するリト。
「あの時より…あの時より…私のこと、好き?」
(そんなこと…)
気がつくとリトは彼女を抱きしめていた。
「当然だろ!唯は…ううん…唯だけが…俺の特別だから…」
すると、リトの背中に回された手に力が込められる。
「…結城くんも…私の…特別だよ。」
どちらからともなく結ばれた唇。
互いの舌が相手を貪るように絡み合う。
まるで時が止まったかのような濃密な時間が流れはじめた
燦々と輝く太陽が彼らを照らし続ける
「ずっと、ずっと、一緒よね…?特別だよね…?」
「………当たり前だろ。」
おわり
一応終わりです。
リトと唯の受験勉強のお話書きためてるのですが
その先行エピソードを書きたくなりまして…
暇つぶしにでも役立てたら幸いです。
167 :
155:2011/02/08(火) 15:37:23 ID:CatZr8WT
乙です。
もし二人が同棲したら、唯の妄想とは打って変わってリトが唯の尻に敷かれることもあるかもしれませんねw
受験勉強編も期待してます。
169 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 22:16:37 ID:cXGRa8KR
いいね。この流れ。
170 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 17:40:01 ID:lXM/8A5e
稲尾は神
171 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 22:22:57 ID:hP7ratr9
いないなぁ職人・・・
い〜な、つまらなくて
173 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 18:50:28 ID:e516h1+2
いい波だ。
174 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 18:17:32 ID:q0v89uCn
いないし。ガチで
175R
176 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 21:30:55 ID:VfEU/NU0
古手川求む!
177 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 15:51:40.40 ID:S/JpVGq+
古手川は伊藤静で。
誰かモモのを頼む
179 :
114:2011/02/22(火) 23:04:12.43 ID:9vEkBXyA
リトララifの第2話です。
間隔が空いた割にはほとんど進んでないです。
キーンコーンカーンコーン……
授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。
今日は始業式なので学校は午前中で終わりだ。
「結城くん、ちょっといいかね」
「はい?」
帰り支度をしていたところで骨川先生に声をかけられる。
一体何の用事だろう。
「宝条くんに校内の案内を頼みたいんじゃが」
「オレがですか?」
普通こういうのは学級委員長の仕事だと思うんだけど。
って、そういえば委員長に決まった春菜ちゃんは早速集会に呼び出されたんだっけ。初日なのに大変だよなぁ。
「席も近いし頼まれてくれんかね」
「わかりました、いいですよ」
急いで帰る用事も無かったし、休み時間は学校中のやつが宝条を見に来ていてロクに話も出来なかった。
これから隣の席で世話になるかもしれないし、いろいろ話すいい機会だ。
それ以外の意味はない。それでも、
「よろしくね♪」
宝条がにぱっと笑う。
それを見るとやっぱり自分にも下心があるんじゃないかと思ってしまう。
だって、こんなに可愛い女の子に笑いかけられて嬉しく思わない男がいるはずがない。
挨拶のときも思ったけど、この子のこういう笑顔は反則だと思う。
猿山達の気持ちも少しはわかる気がする。
「学校案内なら私もいっしょに行こうか?」
そう言ってオレの背後から顔を出すのは籾岡。話聞いてたのか。
「別にオレだけでも十分だぞ」
「なぁに?ララちぃを独り占めしようったってそうはいかないわよ」
「そ、そんなんじゃないっての!」
オレの反応を見てケタケタと笑う籾岡。こいつにはいつもからかわれてばっかりだ。
いつかは見返してやりたいもんだけど、生憎オレは口も上手くないし冗談も下手なのでやめておく。
「結城ってやっぱからかい甲斐あるよねー♪それはそうと、私今日はバイト入ってるの忘れてたわ。残念」
そう言って籾岡は鞄を肩に背負うと教室の入り口までパタパタとかけていく。
廊下に出たところでこちらを振り返って、
「バイトない日は一緒に帰ろっ!じゃーねララちぃ」
人差し指と中指をピシッと立ててあっという間に消えてしまった。
「ばいばーい、リサ〜」
「……オレへのあいさつは無いんだな」
わかってたけどさ。
教室にはもうオレ達以外はほとんど人がいなくなっていた。
しつこく宝条に付きまとってた連中も、みんな各々の部活やバイトに繰り出していったようだ。
「じゃ、そろそろ行くか?」
「うんっ」
「籾岡と仲良くなったんだな」
学校内を案内する間、自然と話題に上がるのはやはり宝条のことだ。
今日のことを尋ねると宝条は頬を緩めとても嬉しそうに話してくれた。
「うんっ。リサだけじゃなくて、ミオや春菜や唯ともお話したよっ」
唯?唯ってたしか、古手川唯だっけ?風紀委員の。
堅そうなイメージがあるけど、転校生の相手するなんて思ったより面倒見いいのかな。
宝条の穏和な雰囲気も影響しているのかもしれない。
「学校は楽しめそうか?」
「みんな優しくていい人達だから、話しててすごく楽しかったよ♪あ、でも……」
宝条はなぜかそこで一度言葉を切り、困ったように目を伏せる。
そして苦笑いを浮かべながら、
「ちょっとだけ疲れちゃったかも」
「ああ……そっか、そうだよな」
宝条が疲れたと言っているのは、おそらく休み時間にひっきりなしに行われていた質問攻めのことだろう。
人垣に阻まれてその表情はあまり見えなかったけど、聞こえてくる声色から困っているのは伝わってきた。
特に男子による、メアド教えて!好きなタイプは?下着の色は?(セクハラだろこれ)といった類の質問にはかなり辟易しているように見えた。
チャイムが鳴っても自分の席やクラスに戻らないやつが多数いて先生に怒鳴られてたっけ。
「まぁ転校生が宝条みたいな可愛い子だったらある程度は仕方ないけどな」
みんなそう思ってるから宝条を追っかけ回すんだろう。
ここまで可愛い子は学校中、いや日本中を探してもなかなかいない。
だからオレも何の気なしにそう言っただけなんだけど。
なぜか立ち止まった宝条の顔を見て思わず固まってしまった。
「……」
鼻先から耳にかけて熟したリンゴのように真っ赤になっている。
特に深い意味を込めたつもりはなかったのに、明らかに宝条は照れていた。
というか、あんだけチヤホヤされてもこんな反応はしてなかったから、言われ慣れてるもんだとばかり思ってたのに。
なんだかこっちまで恥ずかしくなってきてしまった。
「わ、悪い……変なこと言っちまって」
「ううん……その、そんなの初めて言われたから」
可愛いって?初めて?そんなバカな。
街を歩いていたら5秒に一度はそんな呟きが聞こえてきそうなほどの美少女なのに。
「……リトに」
「……そりゃそうだろ。今日初めて会ったんだから」
からかっているんだろうか?でも、本気で照れてる姿を見るとそうは思えない。
じゃあオレが言ったから……?いやいやまさか。それこそ会ったばっかりなのにあり得ない。
でもそれっきり俯いてしまった宝条にこれ以上踏み込んで訊くことなど出来ず、微妙な空気のまま校内の案内を続けていった。
「ひとまずこんなもんだな。校内は」
「ありがと、リト♪時間とらせちゃってごめんね」
オレ達の教室に戻ってきたところで宝条に礼を言われる。
話をしながら回ったため大分時間が経ってしまった。
「気にすんなよ。それより学校の中はちゃんと覚えられたか?」
「バッチリだよ♪」
うん、いい返事だ。これなら大丈夫そうだ。
転校生ということで不安なんじゃないかと思ったけど、宝条はもうずいぶんこの学校に馴染んでいるみたいだった。
さっきはちょっと変な感じになったけどオレにも気兼ねなく話しかけてくれるし、それでいて馴れ馴れしさがない。
少々子どもっぽいところはあるけど、素直で親しみやすい子……というのが宝条に対するオレの第一印象だ。
隣の席のクラスメイトとして楽しくやっていけそうだ。
「リト、もう帰るの?」
教室を出る前に支度を終えた鞄を担ぐと宝条が尋ねてきた。
「そうだけど。宝条は?」
「いっしょに帰ってもいい?もうちょっとリトとお話したいの♪」
「い、いいけど」
女の子といっしょに下校という点で一瞬迷ったけど、この流れで断るのも変だ。
オレなんかと話して楽しいのかは疑問だけど、途中まで道は一緒らしいということでオレは了承した。
「え、宝条って1人で日本に来たのか!?」
「うん。そうだよ」
西陽の差す帰り道。
オレは肩を並べる宝条との会話に花を咲かせていたが、この事実には驚きを隠せなかった。
「両親は?」
「パパは前いた国で仕事してるよ。ママは、えっと……」
言いにくそうに口をつぐむ宝条。
何か事情があるのかもしれない。
「えっと、悪い……」
「あ、ううん。気にしないで」
にぱっと笑ってひらひらと手を振る宝条。
何となくいたたまれなくなってしまったオレは慌てて話題を切り替えようとする。
「でもすげーよな、宝条は。たった1人で外国なんてさ」
「そ、そうかな?」
「そうだよ。オレだったら転校ってだけでもめちゃくちゃ嫌なのに」
住み慣れた街や友人と離れること。そこにどんな孤独感があるのか、転校したことのないオレには想像もつかない。
大半の人間は同じなんだろうけど。
宝条はそれらどころか家族とすらも離れてやって来たのだという。
どんな事情があったのかわからないけど、寂しくないわけがないと思う。
「前の学校の友達とは連絡とか取ってるのか?」
「それは……」
宝条の表情が暗くなるのが一瞬でわかる。
まずい、さっき下手を踏んだばかりなのにまた地雷を踏んでしまったんだろうか。
「あの」
「会えるけど……もう会えないの。みんなとは」
フォローしようとしたオレの言葉を宝条が遮る。
その意味がわからなかった。会えるけど会えない?
困惑しながら宝条の表情を見ると、会ってから初めて見せるような寂しげな笑顔を浮かべていた。
「だから……今度はずっとそばにいられたらいいな」
「宝条……」
なぜかその言葉と笑顔はオレの胸に深く突き刺さった。
どこかで失くしたものが形を変えてやっと見つかったような、安堵と切なさが入り交じったような感覚。
それが具体的に何なのか表現することは出来なかったけど、言うべきことはすぐに見つかった。
「心配しなくても、オレはずっとそばにいるよ」
なんたって席が隣同士なんだからな。
オレの言葉に宝条は驚いたように目を丸くする。
そして頬を桜色に染めながら、
「……優しいね、リトは」
「べ、別にそんなんじゃねーって!宝条とは席が隣なんだから助け合うのが当たり前だろ!?」
「ふふ。そーだね♪」
夕陽を背に浴びて宝条が微笑む。
まったく……急にドキッとさせるようなことを言わないでほしい。
宝条の言葉に動揺した心を落ち着けていたせいで、
『でもそんな言われ方したら勘違いしちゃうよ……』
宝条が小声で呟いた言葉は聞き取ることが出来なかった。
なんて言ったんだろう?
思案するオレをくるっと振り返り、今度はさっきと対照に満面の笑みになる宝条。
「あのね、リト。お願いがあるんだけどいい?」
「お?おう。オレにできることだったら何でも言ってくれ」
「んとね、私のことなんだけど……名前で呼んでくれないかな?」
「え!?」
何でもとは言ったものの、これは予想外だった。
名前で呼ぶというのはつまり、『宝条』ではなく下の名前の『ララ』で呼べということだ。
今日会ったばかりの、それも女の子を。
「え、えっと……ら……ら……」
「(じ〜〜)」
「……〜〜っ、やっぱ無理だって!いきなりそれは難易度高すぎるぞ!」
「えー、そうかなぁ。私が前いたところはみんな名前で呼んでたよ?」
そりゃ外国ならそれが普通なのかもしれないけど……。
「もうちょい慣れてきたら、名前で呼べるように努力するから……」
「むー……わかった!はやく呼んでもらえるように私も頑張るね♪」
何をだよ。
さっきは泣きそうな顔をしていたのにもう楽しそうにしている。
完全に宝条にペースを握られている気がするけど、無邪気な笑顔を見ているとそれも悪くないと思えてしまうから不思議だ。
「それでね。実は、もうひとつお願いしたいことがあるの」
微笑みを浮かべたまま宝条が言う。
「……とりあえず聞くけど」
さっきみたいなことになると困るので、とりあえずYESとは言わない。
「私、日本に来たばっかりでまだこの街のことよくわかんなくて。だから、今日のついでじゃないけど案内してほしいの。ダメかな?」
「街の、案内?」
「うん。今度の休みとか、ヒマなときでいいから」
これは……困った。
さっきのような予想外の頼みではないけど、休みの日に女の子と会って街を案内……
名目上は案内でも端から見れば立派なデートじゃないか。
考えただけで顔が熱くなってしまう。
「やっぱりダメ?」
「だ、ダメじゃないけど……」
どうしたものだろう。
困ってる宝条の力にはなってあげたいけど、いきなりデートなんて出来るわけないし女の子が行きたがるような場所を知ってるわけでもない。
こんなとき美柑がいたら心強いのに。
……ん?美柑?
頭を抱えて悩むオレにある名案が浮かんだ。
「そうだ!オレ、妹がいるんだけどさ。そいつにも一緒に来てもらっていいか?」
「m……妹?」
「小学生だけど、結構大人びてるとこもあってさ。宝条みたいな年上の友達が出来たら喜ぶと思うんだ」
宝条はどっちかというと子どもっぽいけど。
オレの申し出に宝条は快く笑顔で応えてくれた。
「もちろんいいよ♪リトの妹にも会ってみたいしね」
「そうか、よかった。じゃあ美柑……妹にも伝えとくよ」
「よろしくね♪」
その後の話し合いで、待ち合わせは今度の日曜日ということになった。
時間も決めたところで、いつの間にか家の近くまで来ていたことに気が付いた。
「あ、私こっちだから。今日はこの辺でね」
「ああ、うん。気を付けてな」
「ありがと♪それじゃまた明日ね!」
「おう」
曲がり角で手を振って宝条と別れる。
どれくらいぶりだろう、女の子とこんなにたくさん話したのは。
前はあんなに女の子が苦手だったのに、宝条とはすぐに自然に話せるようになってしまった。
自分でも驚いてしまう。
少し歩いて振り返ると、彼女はまだ笑顔で手を振っていた。
なんだか少し笑ってしまいながら手を振り返す。
「……あれ?そういえばどうしてオレの家がこっちだってわかったんだろ」
もしかして話に夢中になってる間に別れ道を通りすぎてしまったんだろうか。
だったら悪いことをしたな。あとで謝っとかないと。
「……でもなんか引っ掛かるような……気のせいか」
考えても難しいことはよくわからない。
ただ、宝条とはこれからも仲良くやっていける気がする――それだけは自信を持って言えた。
以上です。
次から本格的に入っていく予定なので、もっと中身を詰めていきたいです。
gj
期待
素晴らしい
187 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 17:32:46 ID:n4fRtlBb
ララちぃ
188 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 02:03:20.58 ID:g+8FtMV1
期待してます。
公式が病気
wikiの更新が3カ月も止まってるのな・・こんないい作品が投下されてるのに
モモ頼む
192 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 02:52:09.20 ID:44Jio3+H
ダークネス単行本発売記念パピコ
>>190 wikiの更新やってみた。
途中までだが、今から出かけるので続きは誰かほかの人頼むわ
モモ可愛いかった〜
>>193 おお、乙です
俺も編集したいがwikiよくわからねえ・・ちょっと調べてくるか
おやすみモモ
ほしゅほしゅ
198 :
155:2011/03/14(月) 05:56:01.47 ID:/7VF4Rpf
皆さんおはようございます。
>>152に『ここで美柑はふと結城家の間取りを思い出してみる。』とありますが、
正しくは『ここでヤミはふと結城家の間取りを思い出してみる。』です。
最近になって自分の作品を読み返していたら間違いに気付きました。
もちろん間違いに気付いたから書き込みをしてるわけではありませんよ?
続きが出来ていますので、ご覧ください。
「お世話になりました…」
昼ごろに差し掛かる前にヤミは結城家から出ていった。
「あんな行為を…」
ヤミの耳にはまだ昨晩のリトとララの性行為のときの言葉や吐息の音が残っていた。
いけない…。私、なにを考えてるんだろう…。
ヤミは頭を小刻みに横に振り、前を見る。
ちょうどショーウインドウが並ぶ商店街に差し掛かっていた。
「…」
ヤミはふと立ち止まり、女性用の衣服を扱っている店を覗き込む。
…あのときかわいいって言ってくれたこと、嘘じゃないのかな…
ヤミが物思いにふけっているそのときだった。
「やっほーヤミヤミ!こんなところで奇遇だねえ!」
「なにしてるのー?」
明るい声でヤミの胸を揉んでくるスキンシップ過剰な二人組、籾岡里紗と沢田未央の二人にヤミは捕まった。
個人的には今あまり会いたくなかった人物である。
「おお?ひょっとしてまた服を買おうと思ってたとか?」
里紗がヤミの胸を揉みながら店内を覗き込む。
「…あの…出会ったらまず胸を触るのはやめてもらえませんか…」
「えー?ヤミヤミってば連れないなー」
特に反省はしていないようだが里紗はヤミの体から離れる。
「なんかボーっとして店の中覗き込んでたけど、どうかしたの?」
未央がヤミに尋ねる。
「いえ…、別に…」
そう言って目を背けるヤミの頬に少し赤みが差していることに二人は気づく。
「リサ…これって…」
「ヤミヤミって案外分かりやすいよね」
里紗はふっと笑った。
「よし!じゃあヤミヤミの服のコーディネートをもう一度私たちがしてあげよう!」
「おー!」
「え…」
ヤミは呆気にとられて目を丸くする。
「いえ…私は別に…」
「いいからいいから!欲しい服あるんでしょ?」
言い出したら聞かないこの二人に何を言っても無駄なようだ。
ヤミは諦めて二人についていくことにした。
「この前は私たちが一方的に選んじゃった感じがあるし、今回はヤミヤミの意見を尊重して選ぼうか?」
「そうだね。ヤミヤミはどういう服がいいの?」
里紗と未央はヤミに尋ねる。
「えーっと…そうですね…」
ヤミはセリーヌの花粉を浴びたときのことを思い出していた。
あのときの花柄のワンピースをリトはかわいいと言ってくれた。
あのときのような服がいいだろうか。
ヤミは唇の下に指を当てて考える。
またかわいいって言ってくれるかな…
すっかり自分の世界に入り込んでしまっているヤミに里紗と未央はやれやれといった感じでため息をつく。
「ヤミヤミもお年頃だねえ…」
ヤミは店内を見回し、あのときのようなワンピースがないか探す。
「あ…」
あのときのものと色は違うが、淡いエメラルドグリーンの地に黄色の花が散りばめられたワンピースをヤミは手に取る。
「ほー、随分とかわいいのをチョイスしたねえ…」
未央はヤミの取ったワンピースをまじまじと見つめる。
「これが気に入ったの?」
ヤミは少し顔を赤くしながらこくんと頷いた。
「じゃあアクセサリーや靴はこれに合わせていこっか」
「そうだね。靴は…あ、これはどうかな?」
ややかかとの部分が高く作られ、小さな向日葵の飾りがついたサンダルを里紗は持ってくる。
「いつものヤミヤミは黒基調だからイメージが一気にかわった感じだね。すっごくかわいい」
里紗と未央は一気にイメージの変わったヤミを見てにっこりと笑う。
「そう…ですか…?」
ヤミも釣られて笑顔になる。
「あ、ヤミヤミが私たちの前で笑ったのって初めてじゃない?」
「そ…そうですか?」
つい目を泳がせてしまうヤミ。
彼女の変化を二人はしっかりと感じ取り、アクセサリーを選んでいく。
「あ、里紗!このネックレスはどうかな?涼しげでいいんじゃない?」
「ん?おお、いいかも!ヤミヤミ、これはどうかな?」
二人がヤミに渡したのはガラス細工で作られたネックレスだった。
暑い夏を涼しげに彩るような透明感がよい感じにアクセントを加えている。
「で、髪はこれでどうかな?」
里紗が最後に大きな白いリボンを持って来てヤミの髪をポニーテールに束ねる。
「これが…私…?」
鏡の中には今までの自分とは明らか違う自分がいた。
服装だけではない、内面の違いもはっきりと見えるような気がした。
でも…
それでも私の過去までは消えはしないのだ。
いくら自分が変わっても、これからどんないい子になってもかつての自分がいなくなるわけではない。
そう思うと鏡の中に映る自分が昔の自分に戻ったような気がした。
自分の後ろでは里紗と未央がかわいくなったね、ヤミヤミなどと言いながら笑っている。
自分の服のコーディネートに付き合ってくれた二人の前で暗い顔をしていては申し訳ない。
「…ありがとう…ございます…」
このときヤミは生まれて初めて作り笑いをした。
「じゃあ、私はこれからバイトだから、じゃあね里紗、ヤミヤミ」
未央は妹喫茶のバイトでここでお別れだ。
「うん、じゃあまたね。未央」
「はい…。二度もありがとうございました…」
今回も服代は里紗と未央がもってくれた。
残った里紗がヤミに声をかける。
「ヤミヤミ、ちょっとこの後いいかな?」
里紗はまだ何か自分に用があるのだろうか。
「はい。構いませんが…」
「よし、じゃあ行こっか」
ヤミは黙って里紗の後について行った。
ヤミは里紗に連れられて公園に来ていた。
里紗は近くの店でアイスを二つ買ってきて一つをヤミに渡した。
「…ありがとうございます…」
「ああ、いいのいいの」
里紗はヤミの隣に座り、自分の分のアイスに舌を伸ばした。
ヤミもそれを見て自分のアイスを舐め始める。
「…ねえヤミヤミ。あの店でなんか暗い顔してたね」
ヤミはドキッとしてアイスを舐めている舌の動きが止まった。
「そ…そんなことないですよ…」
そう言いながらヤミはまた作り笑いをした。
「ほら。作り笑いしたってこの里紗様の目は誤魔化せないんだから」
里紗は優しく笑ってヤミの頭を撫でる。
「なんか悩みごと?」
ヤミは里紗の手を払いのけようともしないで口を開く。
「あの…里紗も未央も皆、どうして私に優しいんですか?」
「うん?」
「私はこれでも殺し屋です。多くの人の恨みを買い、会う人は皆私を見れば恐れるか憎むかのどちらかでした。でもここの人たちは違いました。それは私のことをよく知らないからですか?」
里紗はヤミの言葉を静かに聞く。
ふっと息を吐いてから里紗は口を開いた。
「ヤミヤミは優しくされるのは嫌なの?」
「いえ…そういうわけではないんです。でも私、こういうことは地球に来るまでなかったから、どうしたらいいのかわからなくなるんです」
里紗はそれを聞いてヤミに言った。
「別に私たちはヤミヤミに何かして欲しいとは思ってないよ?まあ強いて言うなら…」
里紗はヤミの頭に置かれていた頭をヤミの肩に回し、ヤミの体をぎゅっと抱き寄せた。
「ヤミヤミに笑ってほしい…かな?作り笑いなんかじゃなくて、心からね」
里紗の言葉にヤミの心の靄が晴れていく。
「確かに私たちはヤミヤミの全てを知ってるわけじゃないけど、それでもヤミヤミのことは好きだよ?ちょっといじっぱりで素直じゃないけど、本当はこういうの嫌いじゃないんでしょ?」
里紗に抱きしめられてヤミは笑おうとした。
私は甘えてもいいんだ。
笑っていていいんだ。
ここにいてもいいんだ。
そう思えば思うほどなぜか涙が出てきた。
「ごめんなさい…あれ…?私…泣くつもりなんて…」
人前でふっと笑みを浮かべることはこれまでもあった。
でも人前で、しかも誰かにしがみついて泣くのは初めてだった。
里紗は何も言わずにヤミにハンカチを差し出した。
「…あの…すみませんでした…」
ヤミは里紗に謝った。
「いいっていいって。どう?誰かにしがみついて泣くのも悪くないでしょ?」
「…はい…なんだかすっきりしました」
そう言ってヤミは今度こそ心の底から笑った。
「よし、じゃあ本題入ろうか?」
「え?」
里紗の言葉にヤミは目を丸くする。
「あの服だけど、やっぱヤミヤミなりの勝負服なの?」
「うっ…」
ヤミは言葉を詰まらせる。
「やっぱ相手は結城?」
「えっと…」
「目が泳いでるよ〜?ヤミヤミ」
里紗には全てお見通しらしい。
「そっかそっか。まああいつ馬鹿みたいに優しくて、自分の命を狙ってるはずのヤミヤミにもあんな感じだもんねえ」
「ええ、本当に馬鹿な人だと思います」
そういうヤミの表情は穏やかだった。
「でも好きなんだ?」
「…はい…。でも今までのこともあるから、いざ気持ちを伝えようと思うと不安で…」
「なるほどねえ…。でもデートに誘うつもりではいるんでしょ?」
「はい…」
「不安でもここはヤミヤミ自身が頑張らなきゃね。恋は他の誰かが叶えてくれるもんじゃないからさ」
「…はい…」
「よしっ。じゃあ頑張って」
里紗はヤミの頭を撫でてベンチから立ち上がった。
「…今日はありがとうございました…」
ヤミは立ち去ろうとする里紗にお礼を言った。
里紗は振り返ることなく手を振り、そのまま街の方へ戻っていった。
「さてと…。なんか今日のヤミヤミを見てたら私もなんか人肌恋しくなっちゃったな…」
里紗はケータイを取り出してリトに電話をかけた。
「はい?あ、籾岡…。珍しいな」
「まあね。いきなりだけどさ、結城今暇?」
「うん、出ようと思えば出られるけど?」
「よし、じゃあちょっと私に付き合ってくれない?私の家の場所は覚えてるよね?」
「籾岡の家?うん、わかった。30分くらいすればいけると思う」
「オッケー。じゃ、待ってるね」
里紗は電話を切って自宅に足を向けた。
「…さて、あのうぶうぶクンが今はどうなったかな…」
ぎらつく日差しの中、里紗は獲物を狩る猫のような目で上唇をぺろりと舐めた。
「あれ?リトまたどこか出かけるの?」
結城家の玄関で美柑がリトに声をかける。
「うん、まあ…」
「リト、最近家にいることあんまりないよね」
「そうかな?」
美柑が少し痛いところを突いてくるが、リトはとぼけてみせる。
「なに?彼女でもできたとか?…んなわけないか。まあいいけど、帰りがけにでも買い物、よろしくね」
美柑がそういってメモをリトに渡そうとすると、それをモモが横からひったくった。
「買い物なら今からでも私が行ってきますよ」
「ああ、そう?じゃあ、モモさんお願いね」
「はい。あ、リトさん、途中まで一緒に行きましょう」
「悪いな、モモ」
他愛ない日常の一コマだった。
そのとき、厚く白い雲が強い日差しを遮った。
リトとモモは途中で別れ、リトはそのまま里紗の家へと急いだ。
太陽は雲に覆われ、日差しはかなり弱くなっている。
「夕立でも来るかな…」
リトは空を見上げて呟き、少し足を速めた。
「いらっしゃい、ダーリン♪」
里紗の家に着くなり、彼女は笑顔でそう言ってリトを迎えた。
「なんかダーリンって呼ばれるの恥ずかしいな…」
リトは頬を掻きながら苦笑いを浮かべる。
「ねえ結城。やっぱエッチなこと期待してる?」
「う…まあ、考えなかったって言えば嘘になるかな」
里紗は余裕の笑みを浮かべ、リトを部屋に連れ込む。
「やっぱ家族の人はいないんだ…」
「まあね。ホテル代が浮いたと思えばいいじゃない?」
クーラーの効いた部屋で里紗はリトをベッドに押し倒す。
以前リトが部屋に来た時とは雰囲気が全く違う。
裸になったリトはすっかり里紗に欲情して雄の顔になっている。
そのまま里紗の服に手を伸ばし、彼女を裸にする。
リトはそれだけですっかり勃起し、早く里紗の中に入りたいという欲望がペニスに集中する。
里紗は裸にされても動じることなく、リトの亀頭を手で包んでその熱を確かめ、彼と舌を絡め合う。
「あんた、ゲームのときと同じで勃起するとすごいね…」
リトはモモのゲームに初めて参加したとき里紗とも交わっていた。
でも今目の前にあるのは本物の彼女の肉体。
滑らかな白い肌のはうっすらと汗が浮かび、その感触が彼の劣情を更に煽る。
「籾岡…すっげー綺麗…」
思わず漏らした里紗の裸への感想に里紗は少し赤くなって顔を背ける。
「もう…いっちょまえにお世辞も言えるようになったわけ?」
「お世辞なんかじゃないって…」
リトは里紗の胸を撫でてみる。
ララの手に吸いつくようなと唯の跳ね返すような弾力のちょうど中間のような感触、その先では乳首が乳房に与えられた刺激に反応して勃起している。
「あん…。この前より手つきがエロいよ?結城…」
「だって籾岡の体がエロいから…」
「こらぁ…そんなこと…」
里紗はそう言いながらするりとリトの腕から逃れる。
「今度は私が反撃するよ?」
里紗はそう言うとリトのペニスをぱくっと咥え、そのまま舌を這わせて刺激する。
「うわっ、気持ちいい…」
「なんかぬるぬるしたのが出てきたね…」
里紗はいったん口を離してそう言うと、再びリトのペニスを舌で攻め立てた。
「もう入れていいか?」
リトは早く里紗の中に入れたくて仕方なかった。
「ん〜?そうねえ…。じゃあ入れちゃおうか…」
里紗はそう言うと枕の下からコンドームを取り出す。
「あ…着けるんだ…」
リトの声にちょっと残念そうなトーンが入ったことを里紗は見逃さない。
「なに?生がよかった?」
しまったと思いながらももう言い訳は効かないと思い、リトは正直に白状する。
「うん…まあ…」
「あんたララちぃとはどうしてるの?もしかして生?」
ララだけでなく他の女の子にもリトは既に種を付けていたのだ。
里紗の言葉にリトは黙り込んでしまう。
「ふーん…。あんたも少しは考えてあげなきゃね。春菜とか唯とかは気にするんじゃない?」
その二人もリトの精液を子宮に受けているのだが、ここでそれを言うのは憚られた。
「ま、急な呼び出しに応じてくれたんだし、ちょっとサービスしてあげる」
里紗はそう言うとコンドームを口にくわえ、そのまま器用口でコンドームを被せてきた。
「籾岡…。なんかエロい…」
「そう?よし、これで準備オーケーね…」
里紗はそう言うとベッドに仰向けに寝転がり、脚を軽く開く。
「いいよ、結城」
「うん…」
リトは亀頭を里紗の膣口に合わせ、そのまま里紗の中へ侵入していく。
「あん…おっきい…」
里紗の膣内がリトのペニスの形に圧迫され、里紗の口から艶めかしい吐息が漏れる。
「ゲームの時も思ったけど、私あんたとカラダの相性いいのかな?」
「そんなこと思ってたんだ?」
「うん…。気持ちいい…」
リトがゆっくりとペニスを抜き差しし、里紗の膣壁に自分のペニスの味を味わわせるように動く。
「結城、私に散々エロいって言ってたくせに、あんたも腰の動きがやらしいじゃん…」
里紗もリトの動きに合わせて腰を振り、愛液がくちゅくちゅと粘り気のある水音を立てている。
「じゃあこうすればいい?」
リトは今度は激しく、子宮に叩きつけるようなピストンを繰り出す。
里紗は快楽に身悶え、それを見たリトは更に激しく里紗の中を突いていく。
「あっ…やだ…私…」
里紗はイきそうになっているらしく、リトは里紗をイかせようと渾身の一突きを里紗の子宮にお見舞いする。
「あっ…だめっ…ああああぁぁぁっ…!!」
里紗は背中を反らせて痙攣し、絶頂を迎える。
リトはペニスを里紗の中から引き抜き、コンドームを外した。
「あれ…結城はイってないの…?」
外されたコンドームに精液が吐き出されていないことに里紗は気づく。
「ごめん…。なんか着けてたら籾岡の中に入れてるんじゃなくて、ゴムの穴の中に入れてるような気分になっちゃってさ…」
リトはそう言うと生のペニスを里紗の中に突き入れた。
「うあっ…」
先ほどイったばかりの体に先ほどとは比較にならない快楽が走る。
「結城…っ…生で入れてるでしょ…」
「やっぱ気持ちいい…さっきと全然違う…。中には出さないから、このままさせて…」
「あんっ…ちょっとぉ…」
そう言いながらも里紗も膣から体中に広がる快楽に逆らえなくなってきていた。
リトは里紗の中の生の感触に一心不乱に腰を振った。
「だ…だめ…っ…、私おかしくなる…っ…」
里紗は目をぎゅっと瞑っていやいやをするように頭を横に振る。
だが腰の方は快楽を求め、最も感じるように動いていた。
「やば…籾岡…。俺そろそろイきそう…」
リトはそう言うや否や今まで以上に激しいグラインドを行った。
生の亀頭で愛液がかき混ぜられ、リトがグラインドを繰り返す度に里紗の膣口から白く濁ったそれが掻き出された。
射精の瞬間リトは里紗の中からペニスを引き抜き、里紗の下腹部に精液をぶちまけた。
「籾岡…」
リトはそのまま里紗とキスし、舌を絡め合った。
リトが唇を離すと、里紗は少し不満そうな表情を浮かべていた。
「結城…、私さっきもうちょっとのところでイけなかったんだけど…」
「え?あ、ごめん…。でもあのまま続けてたら中に…」
リトは謝るとともに弁解するが、里紗の目は今日会ったとき以上にぎらついていた。
「私火がついちゃったみたい…」
里紗はリトの唇にむしゃぶりつき、そのままディープキスをねだる。
里紗の情熱的なキスにリトのペニスは再び力を取り戻していた。
「あんたも一回出したくらいじゃ足りないみたいね…」
里紗は妖艶な笑みを浮かべると、リトを仰向けに寝かせてその上に跨った。
「このまま入れちゃえ…」
里紗はリトのペニスを指で掴み、自分の膣口に当てる。
射精してからペニスは拭いておらず、リトの尿道口や亀頭の先端には先ほどの精液がまだ残ってた。
「籾岡…俺拭いてない…」
「いいよ…。早く気持ちよくなりたいから…ん…っ…」」
里紗の膣に根元までペニスは呑み込まれ、里紗はそのまま円を描くように腰を振った。
「あぁっ…いい…」
リトも里紗のエロティックな腰の動きに翻弄され、我を忘れて下から里紗の子宮を思いっきり突き上げた。
騎乗位で深くまで繋がっているところにさらに奥へ押し入るようにペニスが打ちこまれ、里紗も理性を失ってただひたすらに快楽を求める。
「やっ…やば…気持ち良すぎて私…」
「里紗…俺も気持ちいい…イきそう…」
リトの訴えに里紗は笑みを浮かべて更に大きく腰を振る。
リトに与えられる快楽が更に強まり、リトは射精を我慢できなくなる。
「里紗…出るよ…」
里紗はリトの言葉を聞いていないのか、そのまま腰を振り続ける。
「リト…私も気持ちよくて…もうちょっとでイく…」
リトは里紗を更に激しく突きあげる。
繋がっていたい、里紗の中を精液で満たしたい、そんな欲望にリトは駆られる。
「繋がったままイっちゃおうか…」
里紗その言葉はリトにわずかに残っていた理性を打ち砕いた。
リトと里紗はそれぞれの本能の命じるままに快楽を貪り、ついにリトの白濁の噴水が勢いよく上がり、里紗の子宮を直撃した。
「あっ!?…ああああぁぁぁっ…!!」
自分の中で精液が暴れまわる感覚に快楽を覚え、里紗は甲高い声を上げて果てる。
騎乗位という体位のせいもあってか、里紗の膣口からは重力に引かれて二人の精液と愛液の混合液が流れ出ていた。
「中で出しちゃったね…リト…」
「うん…里紗…」
晴れやかな表情で里紗は笑みを浮かべ、リトにキスをする。
リトも里紗の中からペニスをまだ抜いておらず、セックスの余韻に浸りながら里紗との後戯を楽しむ。
二人はいつの間にかお互いのことを下の名前で呼ぶようになっていたが、二人は全く気にしなかった。
「リトってさぁ…。この前家に来たときと全然違うよね」
「あのときは…まあ…。でもあの時のって冗談だったんだよな?」
しつこいナンパに引っかかった里紗に利用され、その礼ということで里紗の家に招待されたときのこと。
いきなり里紗に押し倒されて誘惑されたとき、自分はガチガチに固まって何もできなかった。
「でもね、結城。あんたのこと気に入ってなきゃあんなことしないんだから」
里紗はそういっていたずらっぽく軽いキスをした。
先ほどまでかなり濃厚に交わっていたはずなのに、そのキスは驚くほどに軽かった。
「なんか里紗って、恋人になってもどこか友達感覚が抜けないような感じがするな」
リトにそう言われ、里紗はけらけらと笑う。
「なにそれ?ま、私はあんまりベタベタする方じゃないし、こういう恋人も悪くないでしょ?普段は友達みたいな感じでも、やることはやる…みたいなさ。決してセックスフレンドってわけじゃないんだし」
ここで里紗が別の話題を切り出してきた。
「ねえリト。あんたさ、キスやセックスはちゃんとできるようになったみたいだけど、女の子の気持ちの方にはちゃんと鋭くなってるの?」
「な…、馬鹿にするなよ?俺だっていくらかはマシになってるさ」
「ふーん…。ホントかなあ?…まあいいや。ちゃんと気づいてあげなさいよ?」
里紗はそういっていたずらっぽくリトの額をつついた。
里紗の言わんとすることがいまいち掴めないリトだったが、とりあえず「ああ…」と一言だけ言っておいた。
そして次の日、結城家に金色の闇がやってきた。
14話はここまでです。
途中で連投規制に引っ掛かったときは肝が冷えましたが、無事に投下できてよかった。
今回はヤミ+里紗の話ですが、私個人としては里紗にはさばさばとして姉御肌な印象を持っているので、そこを強調していこうと思いました。
恐らく里紗は一人っ子だと思うのですが、ヤミの姉貴(お姉ちゃんではない)的ポジションに据えられるのは里紗しかいないだろうと思います。
続きはまた完成し次第投下します。
このシリーズを初めてもう10カ月くらいになりますが、皆さんの感想が励みになります。
それではまた。
GJです!
続き楽しみにしてまーす!
よかった無事だったんだな
ほんと書き手少ないな
人気無いのか・・・?
基本的に本編がやりすぎてる作品のエロパロはこんなもんだと思うが
>>208 GJです!ファミリーシミュレーション本当に楽しみにしてます
もう10ヶ月が経ったんですね
>>208 乙&GJ続き待ってます
>>211 数年前に比べてエロパロ板自体が過疎ってるからしょうがない
ましてやこんな時だしなあ
217 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 21:07:59.62 ID:SkHV0e1o
いつしかの好調状態になりつつあるのか?
そんなこんなで続きができました。
ファミリーシミュレーション15話、ヤミの恋にも一段落です。
ピンポーン
結城家の玄関のチャイムが鳴り、来客を知らせた。
「はーい、どちら様…」
美柑がチャイムの呼び出しに応じて玄関に出ると、そこにはヤミが立っていた。
淡いエメラルドグリーンに黄色い花模様のワンピース、向日葵のついた可愛らしいサンダル、涼しげなガラス細工のネックレス、白いリボンでポニーテールに束ねられた髪、こんな格好のヤミは見たことがなかった。
いや、それだけではない。
今日のヤミは昨日までのヤミと何か違う。
服装などの見た目ではない、何か。
美柑はなんだか胸がやけにざわざわするのを感じた。
「おはようございます、美柑…」
「あ…うん。おはよう、ヤミさん」
なぜこんなに胸がざわめくのだろう。
ヤミがかわいい服を着るのはいつもなら喜ばしいことではないか。
美柑はいつもなら言える「かわいいね」の一言が今日はなぜか出てこなかった。
昨日言っていたヤミが好意を寄せる相手の正体に勘付いた美柑はただただヤミを見つめることしかできなかった。
「美柑、今日の…その…私の格好ですけど、おかしくないですよね?」
ヤミが恐る恐るといった様子で切り出してきた。
美柑はようやくはっとして返事をする。
「うん…。すごくかわいい」
「…ありがとうございます」
ヤミはほっとしたのか、少し笑みを浮かべてお礼を言った。そして…
「その…結城リトはいますか?」
「え?リト?…うん…」
美柑は二階にいるリトに階段の下から声をかける。
「リトー!お客さんだよー」
「リトさん…。すごく大きくなってます…。今日も絶好調ですね♪」
そのころ、モモはリトの亀頭にキスの雨を降らせ、そのまま舌を這わせて愛しい男のモノを舐めていた。
「モモ…。朝からこんなことして…」
そういうリトも嫌がっているわけではなく、モモの頭を撫でてもっとフェラチオをするよう促している。
「だってリトさん、最近私を抱いてくれないんですもの…。早く抱いて…」
モモがリトのペニスを口いっぱいに頬張ったとき、一階から美柑の呼ぶ声が聞こえた。
モモはリトのペニスを口から離し、名残惜しそうな顔をする。
「ごめんな、モモ。用を済ませたらすぐに戻るから…」
リトはそう言ってズボンを上げてベルトを締め、玄関へと下りていった。
モモもリトへの来客に興味を示したのか、服を整えてリトの後ろについていった。
玄関にいたのは今までと全く違う姿のヤミだった。
「ヤミさん…?リトさんに来客って、ヤミさん?」
当のリトはもちろんのこと、モモもいきなりのことに目を丸くせずにはいられなかった。
「その…結城リト…。ちょっと私とどこかに出かけませんか…?」
ぎこちないながらも誘いの言葉を発するヤミ。
だがリトはヤミの本心に気付くことなくヤミを警戒する。
「…え?俺と?」
ヤミがそういう誘いをするとすれば相手は美柑のはずなのだが、今日は自分。
リトはヤミにかつて命を狙われたこともあるので、警戒するなと言うのが無理な話かもしれない。
リトは知らなかったが、ヤミが結城家の誰かやデビルーク姉妹の誘いも無く結城家を訪れたのはこれが初めてであった。
「…リト、行かないの?」
美柑が少し不機嫌そうな声でいった。
なぜだか「さっさと行け」と言われている気がした。
いきなりのことでどうすべきか判断がつかずにいるリトにヤミが言った。
「…そんなに警戒することはありませんよ。含むところは何もありませんから」
ヤミはそう言うものの、リトは未だに首を縦にふることができなかった。
そのとき、モモがリトの耳元で囁いた。
「大丈夫だと思いますよ。なんでしたら、私があとからこっそりついていって監視しましょうか?」
リトはモモの提案を受け、ようやく決心を固める。
「わかったよ。あ、着替えて財布とかも取って来るから、少し待ってくれるか?」
リトは階段を上って自室に戻っていく。
残されたヤミにモモが話しかける。
「ヤミさん、今日はいつもと全然違いますね。でもよく似合ってますよ」
ヤミは少し顔を赤くしてぷいっと顔を背ける。
「見え透いたお世辞は嫌いです…」
モモはそんなヤミの様子を見てくすくすと笑う。
「お世辞だなんて…」
そんなやりとりを見守る美柑は複雑な心境だった。
ヤミさんの恋の相手ってリトなんだ…。でもリトには好きな人が…。
ヤミの今日の服装からして相当気合いを入れて、そして彼女なりに勇気を振り絞ったに違いない。
でもこれはヤミの問題。
どういう結果になろうと親友でも肩代わりのできないことだった。
そうこうしているうちに準備をしてきたリトが下りてくる。
「じゃあヤミ、行こうか」
「…はい…」
リトもヤミもどことなくぎこちなさが取れないが、二人並んで結城家を後にした。
モモは反重力ウイングを広げてリトとヤミの様子を上空から監視する。
「ヤミさんの性格からしてハニートラップなんてことは考えにくいけど、念には念をと言うしね…」
リトとヤミは少し間を空けて並んで歩いている。
ヤミは勇気を出してリトに提案した。
「あの…手…繋ぎませんか?」
「え…?」
ヤミに命を狙われたトラウマのせいでヤミの恋心を察知できないリト。
セリーヌの花粉を浴びているわけでもないのにどういうわけだろう。
だがヤミに下手に逆らうとどうなるかわからないと考え、手を差し出す。
ヤミも手を出して二人の手が結ばれる。
それを見ていたモモもヤミの豹変ぶりに驚いていた。
「ヤミさん…。完全に恋する女の子になってるわ…」
リトとヤミはそのまま公園へと向かっていった。
「なあヤミ、今日はいったいどうしたんだよ…」
リトの質問に答えずにヤミは目の前にある鯛焼きの店を指差す。
ヤミがセリーヌの花粉を浴びた時に来た店だ。
「鯛焼き…食べませんか?」
ヤミはそう言ってリトの手を引いた。
「お?ヤミちゃん、また彼氏と来たのかい?」
ヤミは店主のからかいに少し顔を赤くして目を背けた。
「四つもらえますか?」
「あいよ」
そう言いつつも店主は袋に鯛焼きを六つ入れた。
「あれ?今六つ入れませんでした?」
リトがついそう言うと、店主はにかっと笑って言った。
「俺からの二人を応援する気持ちだよ。大事にしてやれよ」
「は…はい…」
未だにヤミの本心が掴めないリトだったが、店主の笑顔に押されてそう返事をした。
リトとヤミは鯛焼き屋から離れた公園のベンチに腰かけて鯛焼きを食べていた。
「なあヤミ、本当に今日はどうしたんだよ?」
リトは自分をまだ警戒しているのか。
自分は一度は彼の命を狙った人間、警戒するのは当然のことだ。
自分がリトの立場ならまず相手を手放しで信用するわけがない。
相手の態度がこれまでと豹変していれば尚更である。
わかっていたはずのことなのに、ヤミは少し悲しくなった。
「…別になんでもありません。私があなたと一緒に出かけて…その…デートみたいなことをしていたらおかしいですか?」
今日は殺し屋としての自分との決別の日にするつもりだった。
リトと楽しくデートできればそれが実現するような気がしていた。
でも現実はそう甘くはなかった。
いくらかわいい服を着ても、不器用ながらも彼に自分の想いをわかって欲しくても、彼から見た自分は未だに彼の命を狙う殺し屋でしかないのだ。
ヤミの精神は不安定になってきていた。
リトの態度は仕方ないことだと自分を納得させようとする気持ちと、リトに今の自分をわかってもらえないことへの歯痒さがせめぎ合っていた。
「だってヤミらしくないだろ…。今までのヤミならこんなこと絶対しなかったはずだし…」
リトのその一言はヤミの精神のバランスを崩壊させた。
そしてヤミは思わずリトの頬を平手打ちしていた。
これまでなら髪をトランスさせてグーパンチしていたはずなのに。
「ヤミ…」
いきなり頬を叩かれたリトはヤミの方を呆然として見つめた。
「私らしさなんて、あなたにどうしてわかるんですか…」
ヤミの声が震えている。
リトは初めて見た。
ヤミが泣いているところを。
「これが今の私です…。あなたに自分の気持ちをわかってほしくて、こんな格好までして、それでもダメで…、泣いて…」
ヤミが涙を湛えた目でリトを見つめる。
「こんな弱くて情けないのが…今の私です…」
ヤミの目からぼろぼろと大粒の涙がこぼれる。
「私はダメですか?いくら変わろうとしても、私は…あなたのそばで生きていくことはできませんか?」
リトはヤミの悲痛な声にリトは返す言葉も無い。
ヤミが変わっていったことは自分だってわかっていたはずだ。
なのに今のヤミの気持ちを察してやることもできなかったのだ。
ヤミが泣き止み、リトは持っていたハンカチを渡す。
「ヤミ…。ごめんな。おまえが変わっていったこと、俺だってわかってたはずなのに…」
「いえ…。私の方こそすみませんでした。あなたは私に一度は命を狙われたのだから、警戒するのが当然なのに…」
「なあヤミ、さっき俺をひっぱたいたときさ、初めてだよな?トランスしないで俺を殴ったのって」
リトにそう指摘されてヤミははっとした。
さっきのはトランスしない、本当に今ありのままの自分の気持ちが乗った平手打ちだったのだ。
「でも今までで一番痛かった気がする。ヤミの気持ちが一番乗ってたからかな」
リトは頬を擦りながらリトは笑って見せた。
「…ちょっと頬を見せてもらえますか?」
ヤミにそう言われ、リトはヤミに叩かれた部分を見せる。
「…赤くなってますね」
ヤミは叩かれて赤くなったリトの頬をじっと見つめる。
「もう一回、私の気持ちを乗せますね…」
ヤミはそう言うと、赤くなったリトの頬に優しくキスをした。
今度は叩かれていなかったもう片方の頬まで紅くなっていく。
それにつられてヤミの頬まで紅くなった。
「紅くなるくらいなら無理にかっこつけるなよ…」
「そういうあなただって紅くなってるじゃないですか…」
じっと見つめ合う二人、そしてどちらからともなくぷっと吹き出し、そのままけらけらと笑った。
「ヤミ…そう言う風に笑ったところ初めて見た」
「そうですね。こんな風に笑ったのは美柑の前でもまだないです」
「そっか」
リトはそのままヤミの小さな体を抱き寄せる。
「ヤミ…。わかってると思うけど、俺には他にも相手がいる。それでもいいんだな?」
「はい…。私に初めて温もりをくれたのは、他の誰でもないあなただから」
ヤミとリトの唇の距離が近くなっていく。
触れ合う直前に二人は目を閉じ、触れ合った温もりに身を任せた。
唇が離れるとヤミは自分の感情を抑えることができず、リトに言った。
「あの…えっちいこと、しませんか?」
キスまでは普通にできたリトもこれには度肝を抜かれた。
「不安もある、恥ずかしい気持ちもあるけど、今すぐしたいんです…」
ヤミはそう言って公園の林を指差した。
まさかあの林の中、即ち野外で自分とセックスしろということなのだろうか。
ヤミを説得するという選択肢ももちろんあったが、せっかくヤミが自分の気持ちを抑えられなくなっているのでリトも少し冒険してみたくなる。
「…わかったよ。ヤミがそこまで想ってくれてるなら…」
このときの内心の自分はかなり悪い顔をしていたことだろう。
ヤミの気持ちにつけ込んだも同然である。
「あら?二人ともどこに行くのかしら…」
監視していたモモは二人が林の中に入って行くのを不思議に思い、二人の後をつける。
モモが二人を発見したとき、二人は林の中で激しくキスをしていた。
「えっ…」
モモは思いもしなかった光景に言葉を失う。
そのまま息を潜め、二人の行為に見入る。
「ヤミ…」
リトはヤミのワンピースのスカートの中に手を入れ、ヤミのショーツを脱がす。
そしてスカートの中で露わになったヤミの秘部を弄る。
「ん…っ…ひゃんっ…」
ヤミのかわいらしい嬌声にリトはますます興奮する。
「ヤミ、そこの木に手をついて、お尻を突き出すようにしてみて」
ヤミはリトに言われたような体勢をとる。
リトは容赦なくヤミのスカートを捲り、割れ目を撫でるように指を這わせる。
あられもなくさらけ出された白いヒップが震える。
「やあん…」
ヤミが恥ずかしさに泣きそうになると、リトはヤミの耳元で囁く。
「やめようか?」
ヤミはそれを聞いて首をふるふると横に振る。
リトはペニスを取り出し、ヤミの割れ目に当ててみせる。
「あ…」
これからこれが自分の中に入ってくるのだ。
ヤミは不安で体を強張らせる。
「力を抜いて、ヤミ。大丈夫だから」
「はい…。信じてますけど、でも痛くしたら、仕返しに中をミキサーみたいにトランスさせますからね…」
「うっ…」
リトは想像して挿入を躊躇する。
「…冗談ですよ…」
「あ…あははは…。そうだよな…うん…」
リトのペニスからは恐怖から若干力が抜けていたが、そのままリトはヤミにペニスを挿入していく。
処女膜が破られ、ヤミの体に痛みが走る。
「いたぃ…」
ヤミの苦しそうな声にリトは腰を止める。
「ヤミ、大丈夫か?」
「はい…なんとか…。ゲームの中で見たあなたのものから予想していた痛みよりはいくらかマシです…」
先ほどのヤミの冗談のせいでリトは完全に勃起しきれていないため、ヤミの中にはいくらかの余裕があった。
「じゃあゆっくり動かしてみるよ?」
「はい…」
リトのペニスが自分の中を這いずりまわるのがわかる。
ヤミの中に痛みとともに愛おしさが生まれ、それは愛液という形になってヤミの膣内を潤していく。
リトもヤミの膣内が愛液で満ちてきたことに興奮を覚え、ペニスも完全に力を取り戻していた。
「あっ…?さっきより大きくなってませんか…っ…」
膣内が蹂躙される感覚にヤミはまだ痛みが残る体で興奮を覚えていく。
「ヤミがかわいいからだよ…」
聞きたかった言葉にヤミの目からぽろりと涙がこぼれた。
「お世辞じゃないですよね…?」
「お世辞なもんか」
ヤミはリトの顔が見えない立ちバックの体勢を変えたくなる。
「リト…。あなたの顔が見たいです…。体勢を…っ、変えませんか…」
ヤミはリトに後ろから犯されながらも必死に訴える。
「わかったよ…」
そしてリトが選んだ体位は前面立位だった。
ヤミの脚を腰に絡め、首にはヤミの腕が絡み、二人の顔はすぐ近くにある。
「ヤミ、このままイきたい…」
重力に引かれて深くまで入ったペニス、子宮まで押しつぶされそうな圧迫感、なのに感じる深い愛おしさに、ヤミはリトにされるがままになる。
リトが腰を振るとヤミの軽い体は反動で体が浮き上がり、それからリトの体に絡みつくヤミの腕と脚に引かれて最深部まで一気にペニスが突き刺さる。
「あっ…リト…っ…!リト…」
「ヤミ…っ、イくぞ…」
ヤミはリトの名をひたすらに呼び、そしてヤミの中にリトの精液が放たれる。
「あっ…!?熱い…」
リトの精を膣内で受け、ヤミの腕と脚にぎゅっと力が入る。
放たれる精の温もりさえも逃すまいとするように。
行為を終えたヤミとリトは服を整え、公園のベンチに座っていた。
ヤミは頭をちょこんとリトの肩に乗せ、預けている。
二人の手は固く結ばれ、ヤミは心地よさそうに目を閉じていた。
「私にこんなときが訪れるなんて、ちょっと前までは考えられませんでした」
「ヤミ…」
幸せそうなヤミの顔、こんな顔が見られる自分はとても幸せだとリトは思った。
時間の感覚が麻痺したように二人は動かなかった。
ようやくリトが結城家に帰って来ると、美柑がリトに尋ねた。
「ねえリト…ヤミさんは…」
ヤミの恋がどうなったのか、美柑は気になって仕方なかった。
「ヤミなら大丈夫だよ。帰り際にも笑ってくれた」
リトの穏やかな表情から察するにヤミの恋は叶ったらしい。
だが…
ここで美柑はふと気になった。
それならララさんや春菜さんはどうなるのだろう?
「あ、美柑。もう晩御飯できてるんだよな?」
「え?…うん…」
美柑はどこか腑に落ちないながらも先を歩く兄のあとをついていった。
15話はここまでです。
ヤミは内面描写がかなり難しいキャラだったのでここまで持ってくるのには骨が折れました。
ダークネスでヤミが落ちるとしたらどんな感じになるだろうと考えながらヤミの話は構築していきました。
これからは大詰めの美柑篇に入ります。
今回のサブタイトル、ターニングポイントは、ヤミだけでなく美柑にとってもターニングポイントであることを示しています。
これからの美柑の描写は個人的に賛否両論になるのではないかと予想していますが、温かく見守っていただければ幸いです。
それではまた。
GJ!!
229 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 13:26:51.22 ID:bUbXVz8N
乙です
美柑も楽しみに待ってます。
>>226 おお早い、GJ!美柑編めちゃくちゃ楽しみです!
おかしいぞ…。
短めのエピソードとはいえ、ぐうたらな私がこんなに早く書き上げるなんて…。
ファミリーシミュレーション16話、美柑編スタートです。
ヤミとデートした日の夜、リトが床に就こうとしていたらモモが部屋にやってきた。
「リトさん、今日は一緒に寝ませんか?」
「そっか。朝は結局最後まで相手できなかったもんな…」
リトはモモを抱き寄せてベッドに倒れ込む。
リトとモモは裸になってお互いの体を求め合った。
「リトさん。今日見てましたけど、ヤミさんまで虜にしてしまうなんてすごいです…」
「ああ…」
リトはモモに言われてようやく今日のヤミとのデートがモモに監視されていたことを思い出す。
「やっぱり林の中でのことも…」
「もちろん見てましたよ」
モモはくすりと笑ってリトに体をすり寄せて甘える。
「ヤミさんに嫉妬しちゃいそうです。朝のお預けの分まで愛してくださいね?」
「わかったよ、モモ」
リトはモモの割れ目にそっと触れる。
モモの膣口からは愛液が染み出しており、もういつでもリトを受け入れる準備ができていた。
リトはモモの脚の間に体を滑り込ませ、勃起した亀頭の先端を膣口に当てる。
モモの体にゾクゾクと電流が流れるような感覚が走り、亀頭が膣内に潜り込んでくるとそれは極上の快感に変わってモモの理性を打ち砕く。
「あ…」
リトはモモが声を上げそうになったのを察知して、キスで口を塞ぐ。
そのまま濃厚なキスをしながらリトはモモの中をペニスで蹂躙していく。
モモは声を上げられないせいか体中を走り回る快感をいつもより強く感じていた。
愛液は白く濁り、リトのペニスが動くたびにぐちゅぐちゅという音が耳に届く。
モモはリトの腰に脚を絡め、腰を振ってリトに射精を促す。
リトもそれに気付き、モモの中でラストスパートをかけた。
結合部からする粘着質な水音はさらに大きくなり、リトはモモの最深部に種をたっぷりと発射する。
射精を終えても二人はまだ互いの唇も生殖器も離さなかった。
ようやくモモとリトは唇を離し、それまで上だったリトが今度は下になった。
「リトさん、これでもう障害はありませんね…」
モモがうっとりとした表情でリトを見下ろしながら言った。
「私はヤミさんがまだリトさんの命を狙っていると思っていましたから、ハーレムの一番の障害になるとすればそれはヤミさんだと思っていました。でもそのヤミさんはもうリトさんの虜。今日の感じからしてもうリトさん無しでは生きていけないでしょうね」
モモはそう言ってリトに上からキスをする。
「リトさん、ハーレムを築いた気分はどうですか?」
「なんて言うのかな…。たくさんの人の気持ちに応えていかなきゃいけないから大変な時もあるけど、やっぱりすごく楽しいよ」
リトは今までのことを思い出しながそう言った。
決して楽ばかりしてきたわけではない。
たくさんの女性の涙も見てきたのだから。
リトはこれからも彼女たちを大切にしていこうと決意を新たにした。
次の日の昼間、リトは再び外出していった。
やっぱりおかしい…
美柑はリトがこうまで外出するようになったことに疑問を持っていた。
昨日の今日だがヤミに会いに行ったと考えることもできた。
だがヤミがリトに告白したのは昨日、相談があったのは一昨日、リトの外出が増えたのはそれ以前である。
最近はララが結城家を飛び出すという珍しい事件も起きていた。
どうしたんだろう、リト…
美柑は気になり、リトの後をつけてみようと思い立つ。
そこにタイミング悪くモモが現れた。
「美柑さんもお出かけですか?」
「え?ああ…買い物行こうかなと思って…」
咄嗟に出た嘘をモモは見抜く。
「買い物なら私が行きましょうか?」
モモにそう言われたが、美柑はその申し出を断る。
「今日は外に出たい気分だから、私が行くよ」
「そうですか…。でも今はまだ外は暑いですし、涼しくなってからの方がいいのでは?」
「別にいいでしょ。留守番お願いね」
モモさんの方が筋の通ったことを言っていたのだから怪しまれたかもしれないな…
美柑はモモを強引に振り切って出てきたのを少し後悔した。
リトは街の中を歩いている。
人の多い通りを歩いているので美柑はリトを見失わないようについていった。
だが美柑に気付いて声をかけてきた人物がいた。
「美柑、こんなところでどうしたんですか?」
美柑が驚いて振り向くと、そこにはヤミがいた。
今日の服はTシャツに膝下くらいまでの長さのジーンズ、髪はツインテールに束ねている。
「うわっ…ヤミさん…」
「そんなに驚かなくてもいいでしょう」
美柑は再びリトが歩いて行った方を見たが、リトの姿はもう無かった。
見失ったか…
美柑は大きなため息をついてヤミの方へ向き直った。
「向こうの方を見ていましたが、どうかしたんですか?」
「え?うぅん、なんでもないよ。今日もいつもの服じゃないんだね」
美柑がそう言うと、ヤミはとても穏やかな笑みを浮かべて答えた。
「…今までの私にさよならしましたから…」
ヤミのこんな顔は美柑も見たことがなかったので少し驚く。
だが同時に美柑はリトの今日の外出理由がヤミではなかったことに気付く。
「あ、美柑。もしよかったら一緒に遊びに行きませんか?」
ヤミがとても明るい顔で美柑を誘ってきた。
どうせリトを見失ってしまったので今日は追跡を諦めるしかなさそうだった。
「うん!」
美柑もヤミがこんなに明るい顔をしているのが嬉しかったので、ヤミの誘いを受けることにした。
美柑とヤミは二人でいろいろな場所に行った。
二人で映画を見たり、ショッピングを楽しんだりした。
その後二人はゲームセンターにやって来た。
今日の思い出を形に残そうとプリクラを撮ることにしたのだ。
二人で並んでプリクラを撮り、デコレーションをつける。
ヤミは初めてのことに少し戸惑いながらも可愛らしいデコレーションで二人の思い出を彩った。
「ヤミさんのデコレーションかわいいね」
「そうですか?美柑のもかわいいですよ」
「えへへ。ヤミさんが明るくなってすっごく嬉しい」
美柑はヤミと二人で遊んでいるのが楽しくてつい忘れていた。
リトとヤミの関係について。
美柑はケータイの時計を見てはっとする。
「あ、そろそろ帰らないと…」
「そうですか。楽しい時間はすぐに過ぎてしまいますね。美柑、それではまた」
別れ際、ヤミは美柑に向かって笑顔で手を振った。
美柑もヤミに向かって手を振る。
そしてヤミと別れたあとで美柑ははっと思い出した。
今日自分が外出した本当の理由を。
「…結局確かめることはできなかったな…」
リトは一体何をしているのだろう?
美柑は疑念を心に抱いたまま家路についた。
美柑は家のすぐ近くでリトと鉢合わせした。
「あ、美柑。どこか遊びに行ってたのか?」
「え?うん…。ヤミさんと街で遊んでたの」
「そっか」
家までもう500mもなかったが、二人で並んで歩くこの時間はやけに長く感じられた。
『ヤミと会ったのか…。美柑に余計なこと喋ってなければいいけど…。いや、そもそも昨日の件で美柑が俺の今の状況に勘付いてることも…』
『リト…。何事もなかったかのように振る舞ってるけど、きっとリトは私に何かを隠してる…』
何気ない兄妹の会話も無く、二人は家に向かって歩いた。
『美柑に打ち明けるべきなのか…それとも…』
リトは隣を歩く妹を見ながら迷っていた。
リトと美柑、兄妹の心の中に少しずつ暗雲が立ちこめ始めていた。
16話はここまでです。
終了まで恐らくあと5話くらいです。
皆さんの応援があったからこそここまで書けたと思っていますので、完走目指して頑張ろうと思います。
それではまた。
>>238 GJ!更新早くて嬉しいです!!
美柑と修羅場くるのかな・・・
>>238 GJ 最近のはエロシーンがちょっと薄めだな
242 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:57:26.99 ID:c6rLxCX5
鬼畜なリトの作品乃
リトの妹がこんなにかわいいわけがない
244 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 14:03:31.76 ID:vJ2xOWyp
ファミシミュの人が覚醒したと聞いて
〈〈238続編求む
御門先生の身体検査
秋穂の会社の彩南高校へのエロ取材
若き日の校長と骨川先生のハレンチ学園
晴子先生、リトと春菜を人体モデルに性教育授業
添乗員グループの、博物館での全裸アート
林檎のボディペインティング
こんなのやってほしい。
247 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 16:45:59.01 ID:pPe3cMDh
リトララifの第3話です。
もっとはやく書き上げるつもりだったんですが…
日曜日。
ニュースでは曇りの予報だったけど、幸いにして空は晴れ模様。
4月も中盤になると次第に寒さが和らいできて、今日みたいに天気のよい日は暑いくらいだ。
商店街の通りを見渡すと半袖の人がチラホラといる。
そんな中、オレはしきりに普段はつけない腕時計を確認していた。
「……あ、あと15分か」
「あのねぇ……いくらなんでも緊張しすぎでしょ、リト」
言いながら脇腹を小突いてくるのは、頭の天辺で結った髪型が特徴的な少女。
結城美柑。今年から小学6年生になったオレの妹だ。
小学生なのになぜかオレよりマセていたりする。
そのうえしっかり者で料理や家事はほとんど任せっきりのため、
「それにしても、妹についてきてもらわないとデートも出来ないなんて……情けないなぁ」
こんな風に蔑まれようと兄なのに呼び捨てにされようと頭が上がらない。ていうかデートじゃねえ。
そんな美柑とオレがなぜ休みの日にこんなところにいるのかというと、
「で、今日町を案内するっていう宝条さん、だっけ?はどんな人なの?」
「んー……ちょっと変なとこあるけど、元気で明るいし、素直ないい子だよ」
そう、今日の目的は転校生の宝条にこの彩南町を案内すること。
いつかの帰り道に交わした約束通り、オレは美柑をつれて待ち合わせ場所にやって来ていた。
「へ〜。リトっておしとやかな人が好みだと思ってたんだけど。意外だねぇ」
「だ、だからそういうんじゃねーの!」
まるでオレをからかうのが趣味みたいなやつだ。
そうこうしてるうちに約束の時間まであと10分。
「なあ、やっぱり来るの早すぎたんじゃないか?」
「何言ってんの。こういう時は早めに来てるのが基本だよ。女の子を待たせるなんて最低なんだから」
「そういうもんか……」
妹とはいえ美柑も女の子なのだから、こうして意見を聞くのも重要だと思う。
だからといって出掛ける前に服装や髪型にあれこれダメ出しをされた意味はよくわからないけど。
ただ待ってるのも暇だなー、なんて思っていると。
「あ、もしかしてあの人?」
「え?あ……」
声を上げて美柑が指差した方向。
通りを挟んだ向こう側の店の前で、キョロキョロと辺りを見回す少女の姿。
腰まである長い髪に、パッチリと開いた二重。翠に透き通った瞳。スッと通った鼻筋。サクランボのように色づいた唇。
見間違えようもない、宝条の姿がそこにあった。
宝条はこちらに気づくと「あっ」と笑みを浮かべ、手を振りながら横断歩道を駆けてくる。
印象的な桃色の髪をなびかせて跳ねるその姿はまるで風に舞う桜の花びらのようで、一瞬で目を釘付けにされてしまう。
美柑も宝条に応えるように手を振り返す。
そしてオレはただ口を開けたままポカンと立ち尽くしていた。
「おはよー、リト、美柑♪」
「え?私の名前……」
「あっ、えっとね、リトから聞いてたんだよ!ホントだよ?」
「ああ、そうなんだ。それじゃ改めて、結城美柑です。よろしく」
「私は宝条ララ。よろしくね♪」
「宝条ララさん……ララさんって呼んでもいい?」
「もちろんだよー♪」
出会って1分も経たないうちに親しげに話す宝条と美柑。
籾岡といい、女子というのはみんなすぐ打ち解けてしまうものなのだろうか。
そんなことも考えていたけど、オレの頭はそれどころじゃなかった。
「こんなところで話してるのもなんだし、とりあえず歩こっか。ね、リト」
「……」
「リト?」
「えっ!?あっ、そうだなっそれがいい、うん!」
「……なにボーッとしてんの?」
「な、なんでもねーよ!」
慌てて否定するオレを美柑がジト目で見つめてくる。
怪しまれてはいるけど、なんとか誤魔化したようだ。
危ない危ない。まさか、まさか宝条の私服姿に見とれてたなんて……言えるわけがない。
いつも見慣れている制服とは違い、白いワンピースに薄水色のブラウスを合わせた宝条の服装。
シンプルな組み合わせがかえって彼女の桜色の髪を引き立てていて、文句なしに似合っていた。
彼女の前でそれを言葉にすることは出来なかったけど。
オレと美柑は宝条をつれて商店街を歩き回っていた。
雑貨店に寄ったり、服屋に行ったり、タイヤキを買って食べたりしながらいろんなとこを見て回った。
宝条がどんな反応を見せるか楽しみだったけど、それほど驚いている様子はなかった。
そりゃそうか。いくら宝条が外国人といっても、見るものすべてに目を輝かせてはしゃぎ回る……なんて漫画の中だけの話だ。
ちょっと残念だったけど、宝条が楽しそうにしてくれているだけで今日来た甲斐は十分にあるというものだ。
「ララさん、どこか行きたいところある?」
しばらく歩き回ったところで美柑が宝条に尋ねる。
宝条はあごに人差し指を当て「むー」と変な声を出しながら考え込んだあと、「そうだ」と手を打つ。
「私、水族館に行きたいな♪」
「水族館?」
その言葉を聞いた途端、なにか悪寒のようなものが背筋に走った。
近所にある水族館といえば彩南水族館が有名だ。
ちょうど一年くらい前、オレと美柑と春菜ちゃんで行ったことがある。
なぜそのメンバーになったのかよく覚えていないけど、あまり良い思い出じゃなかったことだけはよく覚えている。
だからあまり気は進まないけど……宝条が行きたいというのなら、それを否定する理由はない。
宝条にこの街を知ってもらうのが今日の目的なのだから。
「水族館か、久しぶりだな〜」
美柑も異論はないらしい。
「じゃあ、行くか」
元気よくうなずく二人とともに、オレは水族館へと向かった。
「わぁ、魚がいっぱーい!」
「ララさーん、待ってー」
「走ると迷子になるぞー!」
水族館に入った途端走り出してしまった宝条を美柑と二人で追いかける。
やたらと速い。けど館内はそんなに広くないのですぐに追いついた。
宝条は立ち止まってガラスの向こうを優雅に泳ぐ魚たちを目を輝かせて見つめていた。
「綺麗だねー♪」
「そんなに魚好きなのか?」
「うん♪サンマとかアジとかおいしいよね♪」
「食べる方じゃねえよ!」
思わず大声でツッコんでしまった。周りの人たちの視線が痛い。
ていうか、普通にサンマとか食べたことあるんだな。
どこに住んでたんだろう?
聞いてみたいと思ったけど、この前友達のことを聞いたときの宝条の表情を思い出すとどうしてもためらわれてしまう。
向こうで嫌なことがあってこっちに来た……ようには今の宝条からは想像できないけど。
きっといつか、宝条ともっと仲良くなったときに話してくれるかもしれない。
オレに出来るのはこうして宝条の力になりながらその日を待つだけだ。
黙ってそんなことを考えていると、不意に宝条と目が合った。
知らないうちに横顔を見つめてしまっていたらしい。
「ん?私の顔、何かついてる?」
「い、いや!なんでもない」
慌てて目を逸らすと、視線の先に今度は美柑がいた。
何やら小悪魔の笑みを浮かべている。嫌な予感しかしない。
「な、なんだよ」
「いやー?別にー?」
言葉とは裏腹に美柑はどんどん口元の笑いを深めていく。
チラリと横目で宝条を見やると、少し離れたとこでエイの群れを興味深そうに眺めていた。
それを見計らって美柑が小声で話しかけてくる。
「ララさんってすっごい美人だね。性格もリトが言ってた通り、ちょっと子供っぽいけど明るい感じだし」
「な、なんだよ急に」
「で、いつ告白するの?」
「っ!お、お前な〜〜〜〜〜〜!!」
いきなりなんつーことを言い出すんだ、ウチの妹は。
館内のクーラーで冷やされた頬にまた熱がこもっていく。
「な、なんでオレが宝条に告白なんて……っ」
「なんでって……ララさんのこと好きなんじゃないの?」
「オレと宝条はそんなんじゃっ……大体、会ってからまだちょっとしか経ってないのに……」
そこまで言って、口ごもってしまう。
「別に時間なんて関係ないと思うけどなー。ま、ララさんがあんたに興味持つわけないと思うけど」
美柑が意地悪そうに笑いながらこぼす。
確かにその通りだ。
知り合ってから日が浅いなんてのはただの言い訳だ。
だってオレは、当時ほとんど話したこともなかった春菜ちゃんを好きになったじゃないか。
オレが宝条にそういう気持ちを抱こうとしないのは、もちろん現在進行形で春菜ちゃんが好きというのもある。
見知らぬ土地に来たばかりで(多分)戸惑っている宝条に余計な負担をかけたくないというのもある。
でも、それ以上に。
宝条が初めて学校に来た日、壇上で質問を受ける宝条が言った言葉が、頭の隅に引っかかっていた。
――彼氏はいないけど、好きな人なら――
確かにそんなことを言っていた。
宝条には好きな人がいる。だからオレは宝条を好きになるわけにはいかない。
情けなくもそんなことを考えていた。
黙ってしまったオレを見て美柑もそれ以上は追及してこなかった。
水槽の底のように暗くなっていく思考……そこに光を差したのは宝条の笑顔だった。
「リトリト!あっちでイルカさんのショーだって♪見に行こーよ!」
「ひ、引っ張るなよ」
「美柑も行こっ♪」
「そうだね」
宝条を先頭にイルカコーナーへ向かうオレ達。
この元気と積極さの前ではちょっとくらい沈んでしまった空気も関係ないようだ。
それが今のオレには嬉しくもあり、悩みの種でもあった。
イルカショーが終わってから外に出ると、陽はすでに西に傾き始めていた。
にぎやかな時間もそろそろ終わりらしい。
美柑が一緒でもうまく案内できるか心配だったけど、宝条の満足げな表情を見る限りそれは杞憂だったようだ。
ショーの間中も宝条はイルカに手を振ったり歓声をあげたりと水族館を満喫している様子だった。
今も美柑と楽しげにテレビの話なんかをしている。
俺はそんな二人の少し後ろを歩いて見守っている。
「あ……」
不意に宝条が足を止めた。
一点を見つめ固まっている。
その視線を追うと、オレも学校帰りにたまに寄ることのあるゲーセンがあった。
店の中だけでなく表にも何台かゲームの筐体が置いてある。
「どうしたの?ララさん」
宝条の視線の先にあるのは、クローゼットくらいの大きさのガラスケースに大量の人形を詰め込んだクレーンゲームだ。
宝条の国じゃこんなのが珍しいんだろうか?
「どれか欲しいのあった?」
「あれ……」
美柑に訊かれて宝条が指差したのは、ウサギが驚いた表情をしているような謎のキャラクターの人形だった。
「あ、かわいー。あれ欲しいの?」
「え?う、うん」
なぜか遠慮がちにうなずく宝条。
それを見た美柑がこちらに視線を向けてくる。やっぱそうなるよな。
「仕方ねーな……あれだな?」
意気揚々と財布から硬貨を取り出す。
何を隠そう、オレは昔からこういったゲームの腕はピカイチなのだ。
慣れた操作でクレーンを操り、目標のウサギ(?)を捉える。
クレーンはウサギの服の端に見事に引っ掛かり、そのまま取り出し口まで運んでいく。
取りにくそうな獲物だったけど、調子が良かったらしく一発成功だ。
「ホント無駄なこと得意だよねー……」
「うるせー。お前が振ったんだろ」
美柑に悪態をつきながら宝条に人形を渡す。
「ほら、宝条」
「あ……う、うん」
宝条が最初に浮かべたのは嬉しいというより驚きといった表情だった。
それから徐々に頬が緩み、喜びを表す微笑みに変わっていく。
「……宝条?」
「あ、ご、ごめんね。これ、うちにあるのとデザイン違いだったから」
「そうなのか。もしかして余計なお世話だったか?」
「ううん、そんなことない。ありがとね、リト♪宝物にするよ」
渡した人形を胸に抱きながらそんなことを言う。
なんというか……照れくさい。クレーンゲームの景品なんてお手軽なものをそんなに大事にされてしまっていいんだろうか。
でも悪い気分じゃない。オレのしたことで宝条がこんなにも喜んでくれる……そのことがただ嬉しかった。
「家にあるのもね、大切な人がくれた宝物なの。あの子ずっとひとりぼっちだったから……友達が増えて嬉しいよ♪」
だからなのかわからないけれど、宝条のその言葉を聞いてオレの胸には小さな穴がぽっかり空いてしまった。
「そう……なんだ」
大切な人――というのが何を指すのかわからない。
家族かもしれないし、親しかった友人かもしれない。
ただの考え過ぎなのかもしれない。
それでも……オレの脳裏を過るのはやはり、教室で聞いたあの言葉だった。
もしかしたら聞き間違いだったのかもしれない。
本当は宝条に好きな人なんていないかもしれないじゃないか。
だから、オレは――
「なあ、宝条」
「ん?なぁに?」
いつもと変わらない笑顔。チクリと胸が痛む。
ほんの少しの間。
用意した言葉を口にしようとする。
――大切な人って、誰?
「……今日、楽しかったか?」
「うん!とってもとっても楽しかった♪リトや美柑と遊べて最高の一日だったよ!」
「……そっか。ならよかったよ」
宝条のくれた笑顔に、オレもできる限りの微笑みで返す。
そんな嬉しそうな顔されたら聞けるわけがないだろ。
『大切な人』がもし宝条の好きな人だったら、そいつにはもっと眩しい笑顔を向けているなんて考えたくもなかった。
「……リト?」
黙ってしまったオレに宝条が心配そうな眼差しを向けてくる。
……馬鹿かオレは。オレが好きなのは春菜ちゃんだろ。
だからもし宝条に好きな人がいても関係ない。オレは宝条の友達だから。
宝条が誰かに恋をしているならオレはそれを応援してやればいい。オレは宝条の友達だから。
だから、宝条の大切な人が誰かなんて知る必要もない。オレは宝条の、友達だから。
「なんでもない。そろそろ帰ろうぜ。暗くなる前に」
「むー、もうちょっと遊びたかったけど……」
「またいつでも来ればいいさ。今度は学校のみんなも誘えばいい。きっとみんな宝条と遊びたいと思うぜ」
「そう……かな?」
そうだよ。答えの代わりにニッと笑みを作って歩き出す。
宝条が少しでも早くクラスに馴染めるように手助けをする。
それが隣の席になったオレにできることだ。
明るい宝条ならそんな気遣いは必要ないのかもしれないけど、少しでも力になりたいと思った。
下心なんてものはない。きっと。
分かれ道で宝条と別れ、オレと美柑は帰路についた。
宝条がいなくなったところで、オレの様子に気づいていたらしい美柑がささっと隣に寄ってくる。
「リト。もしかしてさっきのこと気にしてる?」
「さっきって?」
「だから、水族館の……あれなら冗談だからさ」
「わかってるよ、勘違いなんてするわけねーって。はやく帰ろうぜ、オレ腹減ったよもう」
言いながらオレは駆け出していた。
納得したはずなのに、なぜか胸が苦しい。鉛を飲み込んだみたいだ。
『え、ちょっ……!だから違、逆だって……つーか走るな!』
後ろで美柑が何かを叫んでいるけど耳に入らなかった。
走らないとおかしなことを口走ってしまいそうだ。
明日は月曜日。また学校が始まる。
きっと宝条は隣の席のオレにいつもの笑顔で声をかけてくれるだろう。
それに応えるために、モヤモヤしたものは今のうちにどこかへ捨て去ってしまいたかった。
口の端からこぼれる荒い息とともに、太陽に焼かれたこの空気の中に流れ出てしまえばいい。そう思った。
家に着いてから鍵を美柑が持っていたことに気づいた。
走りすぎて余計に腹が減ったうえに、美柑の怒りを買っておかずも一品減らされた。
テレビも見たいものは見せてもらえず、当番の風呂洗いに加え食後の皿洗いも任されるハメになってしまった。
そんなことがあったせいで、その日はそれ以上宝条のことを考えることもなかった。
以上で第3話終了です。
ちょっと駆け足になってしまったかもしれません。
次からはもっとゆったりした展開にしたいです。
そろそろ古手川成分が欲しいです。
258 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 09:29:00.15 ID:tbjTlElX
都合やで
連続ですみませんが、リトララです。
上のとは別の話でちょいエロありです。
@ララ・サタリン・デビルーク
「んん〜〜」
ベッドの中から起き上がってぐぐっと伸びをしてみる。
寝てる間に固まっちゃった筋肉がほぐれて気持ちいい。
今日は布団から出るのがイヤじゃなかったな。昨日よりあったかいみたい。
窓を開けると空は雲一つない快晴。
胸いっぱいに空気を吸い込んでみると、春の優しい日射しが体に染み渡るよう。
すごく穏やかな気持ちになっちゃう♪
なんだか今日はいい日になりそう。
ばっちり目の覚めた私は、パジャマのままバスルームへ向かった。
途中、通り過ぎようとしたキッチンから玉子焼きの香ばしい匂い。
中を覗いてみると美柑が朝ご飯の準備をしていた。
私もいつもより早く目が覚めたつもりなのに、もっとはやく起きてるんだなぁ……。
いつもありがとね、美柑。
そんな気持ちを込めながら「おはよ」とあいさつすると、美柑は視線をちょっとこっちに向けて笑顔で「おはよう、ララさん」と返してくれた。
かわいいなあ。あんなお嫁さんになりたいなあ。
すっごく抱き着きたいけど、お料理の邪魔したらまずいよね。
私ももっと頑張って、美柑みたいにおいしい料理作れるようにならなきゃ。
この前作ってみたシジミのお吸い物は、途中まで上手くいったと思ったんだけど飲んでみたらすごく甘かった。
塩と砂糖を間違えちゃったみたい。
でも、味見に付き合ってくれたザスティンたちがお腹を壊さなかっただけ、成長してるんだよね。……たぶん。
脱衣所で服を脱いで浴室へ。
蛇口をひねって温度を調節してからシャワーを浴びる。
んー、どうしてこんなに気持ちいいんだろう、朝のシャワーって。
夜入るお風呂もいいけど、朝のシャワーはこれから一日が始まるって感じで身が引き締まる気がする。
でも自然に頬は緩んじゃう。あれ?どっちだろ。どっちでもいっか。
寝てる間にかいた汗を流し終わると、バスルームから出て体を拭く。
このタオルで体を拭く瞬間も大好き♪柔軟剤でふわっふわになったタオルの肌触りが気持ちいいんだよね。
いつかこのタオルを越えるふわふわ感をもったベッドを開発するのが最近の夢なの!
拭き終えて着替えようとしたところで、ペケがまだ寝てることに気づく。
どうしよう。部屋まで戻って起こすしかないか。裸で歩くのはさすがにまだちょっと肌寒いけど、仕方ないよね。
バスルームのドアを開ける。
と、目の前に立っているのは眠そうな顔をしたリト。瞳がとろんとしてて可愛い♪
「あ、おはよーリト♪」
「おはよ……?って、お前ハダカじゃねーかあああああ!!!!」
可愛い顔をしていたリトが思いっきり目を見開いて後ずさる。
すぐに後ろの壁に頭を強打してうずくまる。朝から元気だね〜♪。
でもまだナナモモやセリーヌちゃんが寝てるんだから騒いじゃダメだよ?
「大丈夫?リト」
「ぐぬぬ……だ、大丈夫だから、さっさと服を着ろ……!」
「その前におはようのちゅーしよ♪」
「その前に服を着ろっっっ!!!」
怒られちゃった。
仕方ないからちゅーはあきらめてペケを起こしに行こうっと。
私はリトに「またね」と言って階段を裸足でというより裸でかけ上っていく。
それにしても、男の子ってフクザツなんだね。
服を脱げって言ったり、着ろって言ったり。
あ、「脱げ」は言われたことなかったかな?
脱がせてくれたことは何度かあるけど。
部屋に戻るとペケはまだ寝ていた。
もう充電はとっくに終わってるのに、だらしないんだから。
でも、今日は気持ちいい朝だから仕方ないよね。
「ペケ、朝だよー。制服にチェンジして」
「ふぁ……?あ、ララ様、おはようございます」
「おはようはいいからはやくー。みんな待ってるんだから」
「ハイ。では……フォームチェンジ!」
ペケがそう叫ぶと、目の前でその体が分解し粒子に換わっていく。
まばゆい光が私の体を包み、徐々に形を成していく。
その光が収まると、私を包んだペケが彩南高校の制服に変わって……いなかった。
私の胸から太もも辺りを隠すように、ただ一枚の布が肩から垂れ下がっている。
素肌の上に直接エプロンを着けているだけ。
というかこれは包んだと言えるの?背中が丸見えだよ?
「ペケ、ちがうよー!これ制服じゃないよ!」
「……は、失礼しました。寝起きでまだ調子が……今制服のデータを読み込みますのでしばしお待ちを……」
ポニーテールを作る髪止めになったペケの本体がそんなことを言う。
「もう、ペケったらうっかりさんなんだから」
制服とエプロンを間違えるなんて。誰に似たのかな?
――コンコン
その時、突然部屋のドアがノックされた。美柑かな?
「どーぞ」
ガチャ
「おう、朝ごはん出来たみたいだぞ……って、なんで裸エプロン!?」
「り、リト!?」
声を聞いて驚いて振り返ると、リトがドアを開けたままの格好で固まっていた。
あ、真っ赤になった顔も可愛い……なんて場違いなことを考える。
だってホントに可愛いんだもん。
でもそれだけじゃなかった。
ちょっと視線を下に向けると、制服のズボンが遠目にわかるくらい盛り上がっていた。
……これって、つまりその、そういうことなんだよね。
私のカッコを見たせい……なのかな?
なんだか恥ずかしいな。私まで顔が熱くなっちゃう。
でもちょっと……うれしいな♪だって久しぶりなんだもん。
朝だけど、今日ははやく起きたからまだ時間あるよね。
ペケ、まだ少し休んでていいよ。
私はドアのところで固まっているリトの元へ、一歩踏み出した。
@結城リト
目の前の光景が信じられない。
さっきオレは普通に起きて、普通に洗面所で顔を洗ったあと美柑に頼まれて普通にララを呼びに来ただけだ。
素っ裸のララに遭遇するというハプニングもあったけど……まあ、予想の範囲内だ。認めたくないけど。
いつもと変わらない朝だったはずだ。
なのに、なぜ。
なぜララの部屋を開けたら裸エプロンの姿で立っているんだ?
おかしいだろ、平日の朝に裸エプロン。帰宅時に裸エプロンならわかるけど。いやわかんねえよ。バカか。
裸エプロン言い過ぎて頭がおかしくなってきた。
ここのところすばらしい速度で麻痺していく自分の感覚に絶望する。
そしてやっぱり目の前の光景に目を奪われ絶句する。
こちらを振り返ったララの身に付けている白地のエプロンには、当然ながらからだ全体を隠すほどの面積がない。
背面はもちろんのこと、前面も色々と危険だ。
肩や鎖骨は露出してるし、腰から太ももにかけての女性的なラインも布地の面積からはみ出している。
丈もあまり長くないので、ちょっと体を揺らすだけで両足の付け根の大事な部分がチラチラと見えそうになる。
それより何より危ないのは、一般の高校生とはかけ離れてたわわに実った二つの果実だ。
もちろんエプロンの守備範囲に収まるはずもなく、豊かな丸みの輪郭が正面からでも見てとれる。
白いエプロンで局所を隠されたララの白い肌。
その非現実的な光景に思わず見惚れ……じゃなく、目を奪われ……でもなく、目を疑った。
だからまじまじとそのララを見つめた。これは本物の景色なのかと。夢じゃないのかと。
端から見たら裸エプロン少女にエロい視線を送る変態にしか見えないことには気付かなかった。
「……?」
ふと、ララの視線に気付く。
驚いているのか同じように固まっているララだが、熱の籠った瞳をオレのある一点に向けていた。
それをたどると、そこはララの格好よりもさらに困ったことになっていた。
「なっ……」
反応しているのだ。完全に。
あられもないララの姿を見て、オレの男としての本能にスイッチが入ってしまったらしい。
オレのモノは意思とは関係なくまるで別の生き物のように大きさと硬度を増し、制服のズボンを押し上げていた。
さっきまで感じなかった何とも言えない痛みと苦しさがオレを襲い、吐き出そうとした言葉を飲み込んでしまう。
まずい、と思いララを見ると、なぜか彼女はオレのほうへたどたどしい足取りで歩み寄ってきていた。え?
「りと……」
身動きできないオレのすぐそばまで寄ると、ララはその場に腰を下ろし膝立の格好になる。
屈んだ時にエプロンの隙間から胸が見えそうになりドキドキする。
ていうかおい、何してんだ?
「あの……ララ?」
「リトのここ……苦しそう。出してあげたほうがいいよね?」
熱い瞳で上目遣いにオレを見ながらそんなことを言う。
待て、そんな目で見られたら本気で自制が効かなくなる。
出すってナニを?
そりゃズボンに当たって苦しいんだから外に出せば楽になるかも知れないけど、ハッキリ言って別の意味にしか聞こえない。
「私のせいでこんなことになっちゃったんだから、ちゃんと責任とるよ」
「おい、ララ、お前なに言って……うわっ」
股間に走る甘い快感。思わず裏返った情けない声を出してしまう。
ララがズボンの上からオレのモノを撫でたのだ。
手のひらで優しく包むようにしながら、その指先はズボンのチャックを探し当てる。
慣れた手つきでそれを下ろすと、開いた社会の窓から白い指を忍ばせ、熱くなったモノに直に触れる。
シャワー浴びてしっとりした手が吸い付くようだ。
そのままズボンの外に取り出すとララはうっとりと目を細めた。
「すごいね、朝なのにこんなにおっきくなってる……」
朝だからです。
そんな事情についてララが知るわけもなく、両手でさわさわとさすったり裏側を観察したりとやりたい放題だ。
まじまじと見られる恥ずかしさに、情けなくも身動きが取れなくなってしまう。
ララの綺麗なエメラルドグリーンの瞳にオレの卑猥なものが映り込んでいるように見えた。
「んー、こうやって明るいとこではっきり見るの初めてかも」
「なぁ、ララ……いい加減にそろそろ……」
「あ、そうだね。はやく楽にしてあげないとね♪」
「ちょ、ちが……!」
何を勘違いしたのかララはオレのモノに顔を近づけると、その可愛らしい唇で先っぽにちょんとキスをした。
「ちゅっ♪」
「なっ!?」
「ん……はむ」
驚くオレをよそに、舌を絡めるようにしながら小さな口に咥える。
先端があたたかくぬるぬるした感触に包まれる。その心地良さに思わずため息が漏れてしまう。
「うぁ……ララ……っ」
「ん、ぁむ……ちゅる、りろ、ひもひいい?」
「く、咥えたまましゃべるなよ」
舌が動いていろんなところが刺激されてしまう。
「あ、ほれんれ」
「うぅ……」
わかっててやってないか?こいつ。
でも一生懸命に頬張るララを見ていると自然と愛しさがこみ上げてくる。
顔を前後に動かして、時々喉の奥に当たって苦しそうにしながらも愛撫を続けようとしてくれる。
「む、んぁ……らんかれてきへる……」
ララに口で扱かれ、オレの先っぽからは止めどなくガマン汁が溢れ出してきていた。
苦いだろうにララはそれをこぼさないように舌で舐め取っていく。
生温かい舌の感触がオレのものを根元から先端にかけて這い上がる。
裏筋を刺激され、込み上げる射精感に必死に耐える。
ララの拙くも優しいフェラチオにオレは完全に虜になっていた。
愛らしいララが怒張したオレのモノを嬉しそうに舐めているという事実が、たまらなく興奮を高めていく。
気付けば滴るガマン汁の濃度が上がっており、爆発が近いことを示していた。
「やばい、ララ……もうすぐ出る……っ」
「ふぁ……んぅ、いいよ、ガマンしないで出していいからね」
「で、でも、せっかくシャワー浴びたのに汚れちまう……!」
「だいじょうぶ、髪や顔に付かないようにちゃんと全部飲むから……はむ」
そういう問題か?という問いは再びオレを包んだ口腔の粘膜によって阻まれた。
ララの舌が絡まる。
一時的に引いていた快楽の波が再び押し寄せてくる。
今度こそ、その気持ちよさに身を委ねるしかなかった。
「くぁ、ララっ……!」
「ん、むぅ、ちゅるる、ほむ、ちゅりゅぅ」
腰が引けて膝が折れそうになるのを必死に堪える。
不意に、こんなとこをナナに見られたら一生ケダモノ扱いされるだろうな……なんてしょーもないことが頭を過る。
まあ実際ケダモノ扱いされてるんだけど。
それくらい、今のララの姿はいやらしかった。
なんせ裸にエプロン一枚という姿でひざまずき、男性器をアイスでも舐めるように扱いているのだ。
誰かに見られたら……という思いがさらに快感を高め、あっけなくオレは絶頂へと導かれてしまう。
「ら、ララっ!もう、出、る……!」
「ん……ひてっ」
「う、ぁあああああっ!」
どく、どくっと精液の塊が尿道を駆け上っていくのがわかる。
竿がララの口内で脈打つ度に尋常じゃない量の精液が吐き出される。
なかなか終わらない。普段ではちょっと考えられないような射精量。
本当にララの口の中に納まるのか心配になったけど、ララは発射された精子をこぼすことなく受け止める。
そして途中ちょっと涙目になりながらも大量の精液をごくごくと飲み下し、最後に口の端を少し拭って微笑んだ。
「ん……ふぅ……たくさん出たね」
「わるい、最近その……シテなかったから」
欲望を全て吐き出した心地良さに放心しながらそんな謝罪を返す。
親父の手伝いやら春休みの課題やらで忙しく、なかなかララに構ってやれなかった。
もしかしたらこのララの行為もそんなオレを癒したいと思ってのことだったのかもしれない。
それか寂しくて甘えたかったか……そのどちらか、いや両方なのかも。
「いいんだよ。リトが喜んでくれるなら嬉しい♪……喜んでくれた?」
「うん……不覚にも」
嬉しくないわけがなかった。好きな子に最高に気持ちいい事をしてもらえたんだから当然だ。
時間と場所には少々問題アリだけど。
まだ膝をついたままのララの頭を撫でてやる。シャワーを浴びてしっとりした髪が手の平によく馴染んだ。
ララが嬉しそうに目を細める。くそ、そんな顔されたらまた……
「ちょっと!リトにララさん、何してんの!早く食べないとチコクしちゃうよっ!」
「!? そうだ、忘れてた!」
不意に一階から響いてきた美柑の怒声。
甘くとろけそうな雰囲気から一気に現実に引き戻される。そうだった、今は平日の朝なんだ。
時計を見ると結構な時間だ。急いで朝ご飯を食べて出ないと間に合わない。
「リト、先に行ってて。私着替えて歯磨いてくるから」
「あ、そうだな。わかった」
「それとね」
ララは立ち上がると、オレの耳に顔を寄せて囁いた。
周りに誰かいるわけでもないのに、ナイショ話をするように。
「今晩、続きしようね♪」
全身が熱くなるのがわかった。
終わりです。ララ視点が難しかった…
夜も書くかもしれないです。
GJ!ララ可愛いのう!
職人は少ないけど、個々のレベルたかすぎだろ
271 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 20:40:44.69 ID:xWyweFh6
書きやすいからじゃないか?
272 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 02:58:35.83 ID:ezaExCtm
書きやすい、か?
原作は同人描くのですら凌駕するエロさだし
意外にも作れないもんだよ
これでSS書けるココの人達こそ職人だよな
これからも頑張って下さい
職人さん方ファイト保守
某石恵みたいに
リトを分身させてイチャラブ三穴…なシチュのSS見たいっす
職人の先生方。
どうかファイトっ!!
275 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 21:18:23.03 ID:eSbwjJwE
良スレだよほんと
277 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 00:15:14.80 ID:wtpzPIA1
SQ発売あげ
矢吹先生自重ェ…
エロが過激になってきてる
278 :
238:2011/04/23(土) 11:47:34.39 ID:5yZfRV3g
皆さん、お待たせしました。
続きを投下します。
美柑がリトの後をつけた日、リトは一体何をしていたのだろうか。
「あ、リトくん」
「春菜ちゃん。ごめん、待たせたかな?」
「約束の時間ちょうどじゃない。何言ってるのよ」
春菜は腕時計を指差してくすくすと笑った。
前髪のヘアピンは外され、切りそろえられていたはずの後ろ髪も少しすいていて、以前よりもアクティブな印象を与える。
「春菜ちゃん…なんか変わったね…」
リトは印象の変わった春菜をまじまじと見つめる
「ヘアピン無い方がいいって言うから、それに合わせてちょっとイメチェンしようかと思って髪をすいてみたの…」
春菜はリトの視線に耐えかねて目を逸らした。
「似合わない…かな?」
春菜のそのしおらしい言葉にリトは今にも昇天しそうになる。
見た目が少し変わってもやっぱり春菜は春菜だった。
「そんなことないって!」
現に今の春菜は以前よりも垢ぬけた感じがした。
自分とのデートにより可愛くなって彼女が現れたらやはり嬉しいものである。
リトは春菜の手を取った。
「なんて言うか…。春菜ちゃんが前よりかわいくなって嬉しいサプライズ…かな」
頬を少し紅潮させて頬を掻きながらリトはそう言った。
「せっかくのデートなんだからさ…。行こうよ」
「…うん!」
リトに手を引かれ、春菜は満面の笑顔で返事をした。
初恋の相手同士、結ばれた喜びを胸にリトと春菜は街を回った。
そのうちに春菜はリトとひとつになりたいという衝動に駆られ始めていた。
夕方5時を過ぎたころ、その想いが頂点に達しようとしていたときのことである。
突如春菜のケータイが着信を告げた。
「なんだろう…。リトくんちょっとごめんね」
春菜が着信の相手を確認すると、相手は春菜の姉、秋穂だった。
「お姉ちゃん…。え?お父さんが?」
春菜はその知らせに残念そうな顔をする。
「どうしたの?」
リトは春菜の様子を見て声をかけた。
「…お父さんがたまには家族皆で外食でもしないかって言ってきて…」
春菜はそう言って大きくため息をついた。
「うん…今から家に戻ればいいの?…はい…」
声のトーンが見る見るうちに落ちていく春菜。
「リトくん、ごめん…」
「しょうがないよ…。お父さんだって久しぶりに春菜ちゃんや秋穂さんに会いたいんだよ」
「うん…」
春菜は父のことが嫌いではなかったが、この時ばかりはタイミングの悪さに父を恨みたくなった。
「ごめんねリトくん。埋め合わせは必ずするから」
春菜はそう言ってリトの前から走り去った。
「はあ…。やれやれ…」
机に向かって宿題を広げていたリトは昨日のことを回想するのをやめた。
「なんか身が入らねーや…」
春菜とのデートに水を差されたのは彼にとっても残念なことだった。
春菜とデートして、あの後は春菜とひとつになりたかった。
イメチェンして可愛くなった春菜に自分の腕の中で嬌声を上げさせ、何度も彼女の中で果てたかった。
「あーあ…。まあしょうがないよなあ…」
そんなとき結城家のチャイムが鳴った。
「うん?誰だろう…」
美柑は今日は学校の友達の家に遊びに行っていたのでリトが玄関に出る。
ドアを開けるとそこに立っていたのはお静だった。
「あれ?お静ちゃん?」
「あ、リトさん。こんにちは」
そこにモモも現れる。
「あ、お静さん。来ましたね。御門先生に言われていた薬草は用意してありますよ」
モモはそう言って薬草の入った紙袋を持ってくる。
「薬草を取りに来たんだね」
「はい」
お静はモモから紙袋を受け取った。
「ありがとうございます、モモさん。では…」
結城家から出て行こうとしたお静をモモが止める。
「待ってください。それだけじゃありませんよ」
「え?」
お静はきょとんとした目でモモを見つめる。
「あと同じような袋が四つありますので…」
リトはお静の持っている袋をじっと見つめる。
薬草がいっぱいに入った袋。
お静だけで運ぶのは大変そうだ。
「お静ちゃん、俺も運ぶの手伝おうか?」
リトの申し出にお静は首を横に振る。
「いえいえ。お気持ちは嬉しいですけど、大丈夫ですよ〜」
やらなければならない課題はあったが、今は身が入らないので気晴らしがしたかったリトは食い下がる。
「いいってば。モモ、残りの袋はどこにあるんだ?」
「私の部屋にあります。じゃあリトさん、申し訳ないですけど、よろしくお願いしますね」
「ああ」
こうしてリトはお静と一緒に御門の家に向かった。
御門の家に向かう途中、お静はなぜかちらちらとリトの方を見ていた。
「こんにちは、御門先生」
「あら?結城くん?」
御門は意外な訪問客に嬉しそうな顔をした。
「薬草の量が結構あって、お静ちゃんだけじゃ運ぶの大変だと思って俺も手伝ったんだよ」
「あら、そうなの?ごめんなさいね」
「ところで御門先生、もらってきた薬草はどこに置いておきますか?」
お静が御門に尋ねると、御門は言った。
「あ、ここに置いといていいわ。あとは私がやっておくから。お静ちゃんは結城くんにお茶でも出してあげて。喉渇いてるでしょ?」
御門がそう言うと、お静は「わかりました」と一言言ってから奥のキッチンに向かっていった。
「ありがとう、御門先生」
リトが礼を言うと御門はうっとりとした表情になってリトの耳元で囁いた。
「今日は本当は診療所は休みなんだけど、ついさっき急患の電話があってね…。それが終わったら後はフリーなの…」
耳たぶに御門の熱い息がかかり、リトは背中にぞくぞくと電流が走るような感覚を覚える。
「実は昨日から危険日なの…。私の卵子がダーリンの精子が欲しくて仕方ないって、カラダが言うこと聞かないの…」
御門はそのままリトの首に腕を絡める。
するとリトはすぐさま御門の背中に腕を回して御門の唇を奪った。
「ん…」
唇が絡みつきあうようなキスの後、御門はリトをじっと見て妖艶な笑みを浮かべた。
「じゃあ急患が終わったら寝室でいいのかな?」
リトは昨日春菜とセックスできなかったこともあり、欲求不満だった。
春菜の代わりというわけではないが、リトは今日は御門の体を堪能させて貰うことにした。
「うん。じゃあ、楽しみにしてるからね」
御門はそう言うとリトに背を向けて診察室に入っていった。
その後すぐにお静がお茶を淹れてくれ、リトはお静と一緒にリビングで束の間のティータイムを過ごすことになった。
だがこのティータイムがリトの心を大きく揺さぶるものとなる。
「ありがとう、お静ちゃん」
お茶の入ったカップをリトは受け取り、そのままリトはカップに口をつける。
「なんだろう。御門先生のところのお茶ってなんかおいしいな」
リトはカップを置いて大きく息をつく。
リトの視線の先、向かいのソファに座ったお静は自分の分のお茶に未だに口をつけていなかった。
「お静ちゃん、飲まないの?」
「…」
お静は無言だった。
お静が無言でいることなど滅多にないので、リトは心配になる。
「どうしたの?どこか調子でも悪いとか…」
ここでお静が口を開いた。
「リトさんは…御門先生とどういう関係なんですか?」
「え…?」
突然のお静の質問にリトは目を丸くする。
「ごめんなさい。でも私知ってます。この前の大雨の日、リトさんがここに来た時、御門先生と…」
お静の口ぶりからしてあの雨の日、御門と散々交わっていたことを知られているらしい。
「え?お静ちゃんあのときここにいたっけ?」
あの日お静の姿をリトは見ていない。
「あの日は人口体のメンテナンスの日で、私は魂だけで外をぶらぶらしていたんですが、ふと帰ってみたらリトさんと御門先生が…」
そういうことか…
リトは御門と交わっていたことをお静にどう説明したものかと頭を捻る。
「…春菜さんがかわいそうです…」
小声でぽつりと出たその言葉をリトは聞き逃さない。
お静ちゃんは春菜ちゃんの気持ちも知っているのか…
それならば正直に言う方がいいだろうとリトは心を決める。
「お静ちゃん、実はさ…」
リトはお静に今の自分の状況を説明した。
モモが始めたゲームのこと、春菜も自分のハーレムに納得してくれたこと、ララ、唯、ルン、ナナ、御門、里紗、ヤミもそれを認めてくれたことも。
だがお静はまだ納得しないようだった。
「でもそれは女の人の好意につけ込んでいるのでは…」
お静の自分を見る目が白いものに変わっているような気がした。
リトは思った。
これが普通の反応だろう。
改めて自分が異常な状況に置かれていることを思い知る。
そこに急患の診察を終えた御門が現れた。
「へえ…お静ちゃん、知ってたんだ?私と結城くんがセックスしてたこと…」
「御門先生?」
お静は驚いて御門の方を見る。
「そうだ。お静ちゃんもこの際結城くんの恋人になっちゃえばいいんじゃない?」
御門の提案にお静は更に驚いて目を見開く。
「結城くんのこと嫌いなわけじゃないでしょう?」
「それはそうですけど、でも恋心かと言われたら…」
「そう?こんな気持ちいいことが出来るのに…」
そういうと御門はお静の体に後ろから抱きつき、そのままお静の秘部に指を這わせる。
「ひあっ…、先生…やめてぇ…」
御門はお静の言葉を無視して彼女の秘部を弄び続ける。
「濡れてるじゃない。もしかして私と結城くんのセックス、思い出しちゃった?」
御門がふっとお静の耳に息を吹きかけると、お静はそのまま床に崩れ落ちる。
「あの日は本当に激しかったものね…。私も我を忘れて求めちゃったもの…」
「あっ…!だめえ…っ…」
御門は指を一本お静の中に入れ、膣内をまさぐりながらお静の反応を見る。
「やっ…」
ある一点、お静の反応がそれまでよりも明らかによくなった箇所を御門は見逃さない。
「ここね…」
御門はにやりと笑みを浮かべるとそこを重点的に攻め続けた。
「やん…っ…。もうだめえぇぇ…っ!」
お静がぎゅっと目を閉じると、お静の秘部から透明な飛沫が噴き上がった。
御門にGスポットを攻められて絶頂を迎え、潮を吹いてしまったようだ。
御門はお静の体から離れると、ソファのディクライニングを操作してソファをベッドのようにする。
そしておもむろに服を脱ぎ捨て、リトを誘う。
「ねえダーリン、もう我慢できないからここでして…」
裸になった御門はソファに腰を下ろし、熱のこもった目でリトを見つめる。
秘部からは既に愛液が滴り、いつでもペニスを受け入れる準備は出来ていた。
リトは誘惑に負け、自分も裸になると御門をソファの上に押し倒した。
ペニスの先端が膣口を捉え、入口にカリの部分まで入ると御門の体に強烈な雌の本能が点火される。
「あっ…来た…」
御門は目をぎゅっと閉じる。
その瞬間子宮までリトのペニスが押し入り、快楽と更なる性の欲望が体中を満たす。
「やべ…超気持ちいい…」
リトはそのまま激しく腰を前後に振り、御門の子宮を激しく叩く。
ぐちゅぐちゅという激しい水音が広いリビングに響き渡り、二人の荒い息が重なった唇から洩れる。
「ねえダーリン…私イきそう…」
御門の訴えにリトは御門の子宮に亀頭を更に激しく打ちつける。
御門の子宮は下がり、御門の子宮口とリトの尿道口は一直線になった瞬間、リトは一気に御門の子宮内に精液を解き放った。
大量の精液は御門の中の卵子を求めて御門の子宮内を泳ぎまわる。
二人はぎゅっと抱き合って膣内射精の快楽を堪能していた。
お静はそんな二人の様子に床に座ったままじっと見入っていた。
それに気づいた御門はリトから離れると、お静の方に歩み寄る。
「お静ちゃんも気持ちよくなれるわよ…」
御門の太ももに先ほど出されたばかりの精液が伝う。
「私たち皆、気持ちにつけ込まれてるなんてこと絶対ないから」
御門はお静の腕を掴んで立たせると、そのまま自分が抱かれていたソファにお静を寝かせる。
そしてお静の服を全て剥ぎ取り、軽く脚を開かせる。
お静の膣内はかなり濡れており、先ほどの二人の性行為にかなり興奮を覚えていたようである。
「すごいわお静ちゃん…。こんなに濡れちゃって…」
御門はそう言うとお静の割れ目を人差し指でなぞり、お静の体がびくっと震えた。
「気持ちいいのね…。でも本番はダーリンの持ってるモノじゃないと…」
リトのペニスはギンギンに反り返っており、女の中で射精したいと自己主張していた。
御門はうっとりとした表情でリトのペニスを見つめる。
「ほら見て。あれがお静ちゃんの中に入るのよ…」
お静はぼうっとした表情でリトの方を見る。
お静だってセックスのやり方くらいは知っているが、生前にも経験したことはなかった。
リトはお静の脚の間に体を滑り込ませ、挿入の体勢に入る。
「お静ちゃん、嫌だったり痛かったりしたらいつでも言って」
リトはお静を気遣った。
『嫌だったり痛かったり…か…』
お静はその言葉を自分の中で何度も呟く。
体も心も気遣おうとするリトの優しさがそこに見て取れた。
人口体という特殊な体で生きている自分でもリトにとっては一人の女性なのだ。
お静はそれが嬉しくてリトを受け入れる決心をする。
「いいですよ…」
リトはその言葉にゆっくりと腰を進めていく。
「あっ…」
お静はリトのペニスの先端が入った瞬間から快楽に身悶えた。
「お静ちゃんの中、柔らかくて気持ちいい…」
お静の膣内はしっとりと吸いついてくるような締め付けでリトのペニスを包んでいた。
リトはたまらずお静の子宮を強く突き上げる。
「あっ…リトさん…っ…。いきなり激しいですよぅ…」
お静が抗議してきても彼女が快楽を感じているのは明らかであったので、リトは無遠慮にお静の中を蹂躙し続けた。
子宮を強く強く突かれ、お静はセックスの快楽に夢中になって腰を振った。
「情熱的ねぇ、お静ちゃん…」
お静の男のペニスを丸ごと飲み込むような腰振りに御門はうっとりとしたため息を漏らす。
「ねえダーリン、私も忘れちゃ嫌よ…」
御門はそう言うとリトにキスをねだった。
リトは御門と舌を絡ませながらお静の子宮にペニスを何度も何度も打ちつけた。
「リトさんっ…私もうだめ…」
お静はぎゅっと目を瞑り、リトの背中に絡みつく腕にも力が入る。
膣内の締め付けも一段と強くなり、お静の体全てがリトに射精を促した。
「あっ…ああああああっ…」
お静が一際高い嬌声を上げ、リトの体はそれに反応して大量の精液をお静の中に注ぎ込んだ。
ペニスが抜かれるとお静の膣から精液が溢れ出る。
「すごい…。ダーリン、前より絶倫になってない?」
御門はそう言うと射精したばかりのリトのペニスを口に含んだ。
すると見る見るうちにリトのペニスは力を取り戻し、リトはすぐさま御門の口からペニスを引き抜いた。
そして今度は御門にバックの体勢を取らせる。
「一回くらいじゃちゃんと種が付いたかわからないよね」
リトはそう言うと御門の乳房を鷲掴みにしながら挿入する。
「あっ…!」
その日、洋館には夜まで二人の女性の喘ぎ声が響き渡った。
リトは二人の女性の膣内を自分の精液で満たすだけ満たして洋館をあとにした。
とうとうお静ちゃんにも手を出しちゃったか…。
未だに拡大していく自分のハーレムにリトは少し不安を覚え始めていた。
特にティータイムのときに見たお静の顔、あれが今の自分に対する普通の人間の反応であることをリトは再確認した。
本当に俺はこのまま皆と暮らしていけるんだろうか?
今の彼には熱帯夜の夜風はなぜか少し冷たく感じられた。
17話はここまでです。
美柑編第2話なのに美柑が出てこない回になってしまい、期待してくれていた方々にはちょっと申し訳なかったかなと思っています。
長々と続いているこのシリーズですが、もう少しで完結します。
あともう少しだけお付き合いください。
それではまた。
期待してる
プロローグのみですが投下します
290 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 23:25:57.00 ID:LM7zdCY9
「ザスティンそれじゃあ頼む。」
「リト様本当によろしいのですか?」
「俺が自分で決めたことなんだ。あいつらには悪いことをしたと思ってる。でももう自分の気持ちに嘘はつけないんだ。」
「時と場合によったらこの星は消えてしまうかも知れませんよ。もう一度考え直してはくれませんか?」
「ザスティン・・・ごめん。」
「そうですか。あなたにとってはあの方がこの星よりも重要な存在なのですね。それならこの漢ザスティンあなたの味方になりましょう!」
「えっ!でもザスティンそんなことしたらお前の立場が・・・」
「いいんですよ。この星でララ様やナナ様それにモモ様が快適に暮らせるのもひとえにあなたのおかげ。普段から感謝の気持ちばかりで申し訳ありませんでした。微力ではありますがリト様の力になって差し上げてはだめでしょうか?」
「ザスティン・・・・ありがとう。」
「はい!では早速回線をつなぎますね。」
そう言うとザスティンは目の前にあるディスプレイの画面をタッチする。
数秒後画面には小学生のような体つきのデビルーク星人が現れた。
「ギド様。こちら地球のザスティンです。今よろしいでしょうか?」
「おう。今丁度パンチラ観賞が終わったところだ。」
小さなデビルーク王はいまだにやんちゃな心をお持ちのようだ。
「結城リト様からお話があるそうなのですが。」
「おっ。あの地球人からか。ついにララを娶って銀河の王になることを決意したのか?」
「その辺りの話はリト様から詳しく。」
「よし、わかった。早く地球人と代われ。」
「はい。かしこまりました。ではリト様こちらへ。」
ザスティンが手招きをする。
リトは一回大きくうなずいて深呼吸をするとディスプレイの前に立った。
「久しぶりだな地球人。どうだ。ララを娶る気になったのか?それともモモの奴が言ったようにハーレムを囲うのか?」
リトはまっすぐギドを見つめて
「ハーレムは作らない。地球じゃ一夫多妻はないんだ。」
「じゃあララと結婚するのか!結婚式何着ようかな。宇宙ドラゴンのマントは絶対だな。それに宇宙羊のスーツに宇宙クロコダイルのブーツにそれに・・・」
完全にギドが舞い上がっている。
銀河の王と言えど人の親。
長女の結婚式を想像しトリップしている。
書きながら投稿してるのかな?
そんな銀河の王に突如として冷や水を浴びせたのはリトだった
「すまない。俺はララのことは愛せない。」
ギドの顔色が変わった
「おい地球人。もう一回言ってみろ。」
ドスの効いた低い声
「ララよりも大切な人がいるんだ。だからララは愛せない。」
「お前、俺の娘を散々たぶらかしておいていらなくなったら捨てるのか?」
「すまない・・・自分の気持ちに嘘はつけなかった。一目惚れだったんだ。」
画面の奥でドス黒い光は溢れる
「この前も言ったよな?こんな星一つ消すぐらい造作もないことだって。冥土の土産に聞いてやるよ。お前が惚れた女は誰だ!」
危険を察知してすかさずザスティンが割り込む
「ギド様少し落ち着かれてください。」
「ザスティンは引っこんでろ!」
「いや、しかし・・・」
「お前も宇宙の藻屑になりたいのか?」
「それでも・・・」
「ザスティン、充分だよ。ありがとう。」
リトが制止する。
「リト様!」
「ザスティン、こんなダメな奴の味方になってくれてありがとう。でも俺、もう覚悟は決めているんだ。」
そう言うとリトは真っ直ぐギドを見つめ
「ギド、よく聞け。結城リトはデビルーク星第三王女モモ・ベリア・デビルークを愛している。」
とりあえず以上です。
初ssなので暖かく見守ってやってください。
続きは一週間後までには投下します。
これは意外な展開だな続きが楽しみだ。無理せず頑張ってくださいな
>>294 モモ正妻√ktkr
ナナも登場して欲しいです…
>>286 乙!待ってた甲斐があった、ほんとに文章が上手いなぁ
美柑編への伏線もばっちし
>>286 GJ
もうすぐ完結か・・まじで長かったけど寂しいな
302 :
286:2011/04/26(火) 00:37:04.38 ID:tLoGYy86
こんばんわ皆さん。
サブタイトルを見ただけで今回の話の全容はわかると思います。
いや、これまでの流れで予測していた方がほとんどだと思います。
それでも投下します。
ちょっと長くなったので前後編に分けての投下とします。
それでは前半いきます。
ある日の昼下がり、籾岡里紗と沢田未央は二人でお茶をしていた。
里紗はアイスコーヒーに口をつけ、少し飲んでからコップを置いた。
「ねえ里紗、ヤミヤミがあれからどうなったか知ってる?」
未央はヤミの恋の行方がどうなったのか未だに知らずにいた。
だが里紗もヤミと公園で別れてから彼女がどうしたのか、アタックをかけたならその結果はどうなったのか、一切知らなかった。
「さあ?ま、リトの奴にはちゃんと気づいてあげなよって釘刺しといたけど、ヤミヤミも不器用だからねえ…」
「ああ、そう…ん?」
ここで未央ははたと気づく。
「あれ?里紗、結城のこと下の名前で呼んでたっけ?」
未央は里紗のリトに対する呼び方が変わっていたのを聞き逃さなかった。
「それに釘刺したって、あの後あいつに会ったりしたわけ?」
「ああ…」
里紗は仕方なくあの日自分が未央と別れた後何をしていたかを白状した。
ヤミとの公園でのやり取り、そこで知った彼女の気持ちも。
「そっか。ヤミヤミ、ようやく決心したんだね」
「うん…」
妹を見守る姉というか、娘を見守る母親というか、事情を知っている者から見れば二人はそのように見えたかもしれない。
「で、そのあと私もヤミヤミを見てたら人肌恋しくなってさぁ…」
里紗の話の続きに未央は耳を傾ける。
「リトを家に呼び出してヤっちゃったわけ」
「ごふっ!」
いきなりの里紗の告白、しかもリトとセックスをしたという内容に思わず未央は噴き出した。
「え??それマジ?」
カフェで昼間からする会話の内容ではなかったが、未央は追求せずにはいられなかった。
「まあ、ゲームの中でもヤったんだけど、私とあいつ体の相性良くてさ。恋してるヤミヤミ見てたら私も感化されちゃったみたい」
「里紗…」
リトには複数の相手がいることは里紗だって知っているはずなのに…。
「でもさ、超気持ち良かったし、今すごく楽しいの」
里紗は満面の笑みで残りのアイスコーヒーを飲み干した。
飲み干されたアイスコーヒーのコップをテーブルに置くと、里紗は未央に言った。
「ところでさ、未央は処女捨てようって思わないの?」
「ちょ…」
にやにやしている里紗に対して未央は顔が真っ赤になっている。
里紗とは中学からの付き合いだが、里紗は中学で彼氏を作ってロストヴァージンまでしていたのに対し、未央は彼氏の一人もできたためしがなかった。
単に巡り合わせがなかっただけだと思っていたものの、高校に入ってもまるでその気の無い自分に密かに不安を覚えてもいた。
「まあ…。ちょっと不安になってる部分もあるけどさ…」
未央はふうとため息をついて自分の飲んでいたアイスティーのコップを手に持つ。
「…アイツとのエッチ、気持ちいいの?」
「私はね」
未央は里紗が知っていて自分の知らない領域につい足を踏み入れてみたくなる。
「未央も一度試してみたら?あいつ、別に関係を強要するような奴じゃないしさ」
「…」
その頃、結城家では…。
「じゃ、行ってくるねリト」
「おう」
結城家の玄関では美柑が上機嫌で靴を履いていた。
今日は友達の家で泊りがけで遊ぶらしい。
いつも家のことをやっていて忙しい彼女が羽を伸ばせて、リトも嬉しく思う。
「…晩御飯とか本当に大丈夫?」
美柑はちょっと心配そうに振り返ってリトを見る。
まるで新婚の夫婦、もしくは母親と息子のようなやり取りである。
「いいから楽しんでこいよ。夕飯は適当に弁当でも買うからさ」
「ん…じゃあ行ってきます」
美柑の姿が見えなくなると、リトは自室に戻ってそわそわしていた。
しばらくして結城家のチャイムがなった。
「こんにちは、リトくん」
やって来たのは春菜だった。
「上がって、春菜ちゃん。今日は美柑が泊まりがけで遊びに行ってて、ララ達も家の用事でデビルーク星に帰ってるから俺たちだけなんだ」
昨日の夜、リトはララにデビルーク星の用事で姉妹揃って一時母性に帰ると言われ、美柑にも明日は友達の家で泊りがけで遊ぶことになったと言われた。
ちなみにセリーヌは一度宇宙を見てみたいと駄々をこねたのでララ達と一緒に行くことになってしまった。
リトはこれをチャンスだと捉えた。
早速春菜に電話をかけて明日の予定はどうなっているか確認した。
彼女にも特に用事は無く、リトは春菜を家に呼び出すことにしたのだった。
春菜はもちろん快諾した。
デートに水を差されてフラストレーションの溜まっていた二人に歯止めをかけるものはなかった。
彼氏の家で今日は何も気にすることなく、何度も何度も交わるつもりでいた。
リトの部屋に座っている春菜にリトは飲み物を持ってくる。
「はい。飲み物持って来たよ」
「ありがとう」
春菜はコップを受け取って中のお茶を飲み干す。
「この前のデートなんだけどさ…」
リトは話を切り出した。
「夕方遅い時間だったけど、春菜ちゃんあれから何をしたかったの?」
リトにそう言われて思わず春菜は顔を真っ赤にする。
「…もう…わかってるくせに…」
春菜はそう言うと体をリトに預ける。発情のサインだった。
「春菜ちゃん…」
リトは春菜と唇を重ね、そのまま舌を絡め合った。
二人の口内で唾液が混ざり、くちゅくちゅといやらしい水音を立てた。
リトはそのまま春菜の服を脱がせ、ショーツだけの姿になった春菜をベッドの上に仰向けに寝かせる。
「春菜ちゃん…」
リトは再び春菜と舌を絡ませながら彼女の乳房を撫でるように揉み、彼女が唯一身に着けていたショーツも取り払う。
まだ日の高いうちから自分の部屋で彼女を裸にしていく何とも言えない感覚にリトは酔い痴れていた。
リトは裸になるとそのまま春菜の上に覆いかぶさり、春菜と濃厚な口づけを交わしながら彼女への愛撫を続けていく。
春菜も本能に火がついており、リトの体を丹念に愛撫していた。
「ねえ…もう入れて…?」
耳元でそう囁かれ、リトのペニスは今までにないほどに力を漲らせていた。
春菜の下腹部に当たる硬いペニスの感触はその内側にある子宮にまで届いており、春菜の内部は既に愛液で満ちていた。
リトは春菜の膣口に照準を合わせ、そのまま彼女の奥へ、奥へとペニスを潜り込ませていく。
愛液のぬるぬるとした感触が亀頭に心地よく、春菜の柔らかな締め付けも加わってリトはすぐにでも果ててしまいそうになる。
だが春菜の中を思う存分蹂躙して自分の腕の中で彼女を喘がせたいという欲望もあるので、リトは射精感を抑えて春菜の中を突いていく。
「んっ…ふ…ん…」
春菜は声を抑えて喘いでいる。
それを見たリトは春菜の耳元で囁いた。
「今日は俺たちだけなんだし、声出したって構わないんだよ?」
リトはそう言うや否や春菜の子宮に亀頭をぴったりとくっつけ、ひらがなの『の』の字を描くように腰を振り、春菜の子宮をぐりぐりと圧迫していった。
「きゃんっ!?だ…だめっ!…それは…あ…っ…」
春菜は子宮から脳に流れ込む快感にたまらず大声を上げる。
だめと言いながら腰は浮き上がり、リトのペニスを限界まで呑み込もうと自然と体が動いてしまう。
「じゃあそろそろ一発目いくよ…」
春菜の反応を堪能したリトは激しいピストンを繰り出し、そのまま春菜の中へ自分の精を注ぎ込んだ。
「あっ…はあああああんっ…!!」
リトのペニスがどくどくと脈打ち、熱い粘液が子宮から膣口までを満たす感触に春菜は思わず絶叫する。
「気持ちいい…」
未だに自分の中で脈打つリトのペニスの感触に愛おしさを覚えながら、春菜はリトの背中に回した腕をきゅっと締める。
デートの日にお預けになった愛しい彼との性行為に春菜は満足げな笑みを浮かべて目を閉じた。
「まだ時間はあるから、今日はこのままたくさんしよう?」
リトは春菜にキスをしてからそう言った。
「もう…リトくんったらすごくエッチになっちゃって…」
そう言う春菜も嫌な顔などしておらず、むしろ嬉しそうな顔でこれから彼が何度自分を抱いてくれるのかと期待していた。
そんなとき、リトのケータイが着信を告げた。
「ごめん、ちょっと出るね」
リトはベッドの枕元に置かれていたケータイを取り、電話の相手を確認する。
表示されていた名前は籾岡里紗、リトは何の用だろうと思いながら電話に出た。
「あ、ダーリン?」
里紗の底抜けに明るい声がした。
「里紗、どうかしたの?」
リトはせっかく春菜と二人で楽しんでいたのだからと里紗の用件をさっさと聞いて春菜との第二ラウンドを始めたがっていた。
「今暇かなーって思って」
どうやら里紗も自分と遊びたいらしい。
しかしリトは今日は春菜を徹底的に抱きたかったこともあり、申し訳ないと思いながらも里紗の誘いを断ろうとする。
「ごめん。今日は美柑が泊まりがけで遊びに行ってるし、ララ達もデビルーク星の用事でいないから家を空けられないんだよ」
この断り方がまずかったとリトはすぐに後悔することになる。
「へえ…じゃあダーリンの家に私たちが行けばいいのね?」
「あ…いや…」
リトはしまったと思ったがもう遅かった。
「ん〜?なんかこっちが行ったら都合が悪いのかな?」
里紗のにやにやしていている顔がリトの脳内に浮かぶ。
「もう誰か女を連れ込んでるんでしょ?」
「…」
この沈黙は里紗の推測を肯定したようなものである。
「あはは。わかりやすいね〜ホント。こっちが行くと都合が悪いとなると、相手は唯?春菜?」
自分の態度からここまで絞り込めるとはなんという勘の鋭さだろう。
リトは観念して白状することにした。
「…春菜ちゃんが今来てる」
「ほお〜。それなら唯よりはいいか。じゃあもうすぐしたらお邪魔するから、よろしくね。ダーリン」
「あっ、ちょっと…」
切れた電話を見つめながらリトは大きくため息をついた。
「今の里紗だったんでしょ?来るの?」
「…らしいよ。ごめんね。ふたりっきりで今日は…」
うなだれるリトを見て春菜も少し残念そうな顔をするが、せっかくリトの家に来たのだからと気を取り直す。
「じゃあ里紗が来るまでにもう一回しよ?」
春菜はリトの首に腕を絡ませ、唇を重ねた。
そういえば…
リトは春菜と舌を絡ませ合いながら里紗の台詞を思い出していた。
私『たち』って言ってたよな…。他に誰か来るのか?
「やっほーダーリン」
結城家のチャイムが鳴り、里紗がやって来た。
「おう。上がってくれ」
リトは玄関で里紗を出迎えた。
隣にいる未央の姿が目に入る。
「沢田…」
私たちって言ってたのは沢田も一緒だったからか…
「お…おっす…結城…」
未央はかなりぎこちない様子で右手を上げた。
未央はちらっと玄関に揃えられている一足の靴に目を止める。
見覚えのある春菜の靴、本当にリトが何人もの女を抱いているのだという里紗の話に真実味が帯びてくる。
そして里紗は上がるや否やリトに顔を近づけてふんふんと匂いを嗅いだ。
「ちょ…なにしてんだよ里紗…」
リトが里紗のことを名字で呼んでいない。
「ん〜…さっきまでヤってたでしょ?エロい匂いが染みついてるよ?」
「こら!人前でそういうこと言うなよ」
「あはは。そんなに怒んないでよ。…今日は私の体、リトの好きにしていいからさぁ…」
里紗は色っぽい声でそう囁き、二階のリトの部屋に上がっていった。
「なんだよまったく…」
リトはぶつぶつと文句を言いながらも心臓が早鐘を打ち、顔も赤くなっていることを自覚していた。
「あ、沢田も俺の部屋に上がっててくれるか?飲み物持ってくからさ」
まだ玄関で靴も脱いでいなかった未央はようやく我に返る。
「あ、うん…。じゃあお邪魔するね…」
未央もかなり遅れて階段を上がっていった。
310 :
286:2011/04/26(火) 00:53:27.87 ID:tLoGYy86
前半はここまでです。
不穏なサブタイのせいで展開が読めてしまいますね。
後半は連投規制に引っ掛かるのを避けるために時間を置いて投下します。
それではまた後ほど。
311 :
286:2011/04/26(火) 02:01:27.79 ID:tLoGYy86
なんだか眠れないので後半投下します。
「やあ春菜。ごめんね〜」
里紗はリトの部屋にいた春菜に両手を合わせて謝る。
「せっかく二人っきりだったところをさぁ…」
春菜はちょっと口を尖らせたままコップのお茶を啜った。
そう思うならどうしてここに来たんだか…。
春菜は喉元まで出かかった言葉を呑み込んだ。
「…あれ?未央も一緒なの?」
里紗に続いて入って来た未央の姿を見て春菜は驚きの声を上げた。
「うん…まあね…」
「で?春菜は私たちが来るまでに何回ヤったの?」
「ぶっ!!…」
里紗にそう言われて春菜は思わず噴き出した。
服こそ整えていたものの春菜の体に残る性の匂いに里紗の鼻は敏感に反応していた。
「ごほごほ…里紗…、いきなり何を聞くのよ…」
むせながらも春菜は里紗に抗議する。
そこに里紗がにやりと笑いながら春菜の体に手を伸ばす。
「きゃんっ…」
春菜の胸を包み込むように持ちあげ、そのまま円を描くように愛撫していく里紗。
「ちょ…里紗…」
「感じてんじゃん、春菜…。ダーリンにもうしてもらったんでしょ?羨ましいなあ…」
そのまま里紗は春菜の首筋を舐めて唇で吸いつく。
今までからかい半分とは違う、里紗の本気のボディタッチに春菜は全身の力が抜けていく。
里紗の指が春菜の膣の周囲を這いまわり、里紗の指に先ほど中出しされたリトの精液が絡む。
「ほ〜。春菜も大胆だね〜」
「やんっ…里紗…」
リトに中出しさせていることに気付かれたと察した春菜は身をよじらせて里紗から逃げようとする。
未央はそのエロティックな光景に見入っていた。
そこにリトが現れた。
「って里紗!いい加減にしろ!」
「はーい」
「まったく…」
リトはキッチンから二人の分のお茶を持って来て里紗と未央に差し出し、春菜にもおかわりを注いだ。
「しかし沢田も一緒なんて、今日はどうしたんだよ?」
リトは自分のコップにお茶を注ぎながら尋ねた。
「うん…。あのさ、結城って今何人もの女の子と関係持ってるって本当?」
未央がおずおずと尋ねてくる。
「ああ…そのことか…。本当だよ」
特に臆面も無くリトは答える。
「あ…あのさ…それなら私ともヤってみないかな…って…」
リトはいきなりの未央の発言に呆気にとられる。
「どうしたんだいきなり?」
「あ…えっと…」
未央が言い淀んでいると里紗が割って入った。
「処女捨てたいんだって。高校でも恋人できる雰囲気が無いからちょっと焦り気味なのよ」
「未央…」
春菜も唖然とした様子で未央を見ていた。
「う…だって私だって真剣なんだよ?恋愛って巡り合わせかもしれないけど、私だけなんか置いてけぼりな感じがして…」
未央は必死に弁解する。
そこでリトが口を開いた。
「うーん…。俺は沢田が俺でいいって言うならいいよ。でも…」
「でも?」
「後悔しない?俺には何人も相手がいるわけで、偉そうに恋愛は云々なんて説教できる立場じゃないと思ってるから、あとは沢田の気持ち次第…」
そう言ってまっすぐ未央を見つめるリト。
以前のような子供っぽさは見えず、心から未央のことを彼なりに心配しているのが見て取れた。
「…うん…一度抱かれるってどういうものなのか感じてみたい」
未央がそう言って腹を括った瞬間、里紗が服を脱ぎ始めた。
「ってなんでお前が脱いでるんだよ」
思わず突っ込むリトだったが、里紗は動じない。
「え〜?つれないなあ。私がただ付き添いで来たと思ってたの?」
ちょっと口をとがらせながらも笑ってみせる里紗、その様子に未央も思わず噴き出した。
「あははっ。里紗と結城ってなんか恋人って感じしないねー」
「そんなことないんだな〜これが」
里紗はそう言うとそのままリトにキスをねだる。
舌を絡ませ合うリトと里紗、里紗の裸体が陽の光を浴びながら白く光り、絡み合う唇の隙間からは二人の唾液が混ざり合う音が響く。
「いい調子じゃん、ダーリン…」
里紗はリトのペニスの具合をズボンの上から確かめる。
手でペニスの勃起具合を確かめ、ギンギンに張り詰めたその様子に思わず舌舐めずりをする。
そしてリトを立たせると、ズボンのジッパーを前歯で咥えて下ろし、そのまま反り返ったペニスを未央や春菜の前で露わにした。
「うわ…すごい…」
未央はリトのペニスを見てごくりと唾を呑む。
あれが入るんだ…
「ん〜?なんかぬるぬるに濡れてる…。春菜とヤってたから?」
里紗はそう言ってからリトのペニスを口に含んでフェラチオで愛撫する。
ちゅるちゅると小気味よい音を立てる里紗のフェラチオにリトは興奮を高めていく。
すると、春菜が横からリトのペニスに顔を近づけてきた。
「ん?」
気づいた里紗がペニスから口を離すと、今度は春菜が間髪いれずにペニスを奪い取った。
春菜の口に含まれたペニスは春菜の下の上で弄ばれる。
そして春菜は亀頭を口から出し、舌先でペニスの先端の割れ目を丹念に舐める。
カウパーと唾液が混ざって意図を引き、太陽の光で一瞬光ったかと思うとそれはぷっつりと切れた。
「春菜も積極的じゃん…。」
「だってこの前はデートに水差されて、それ以来なんだから…」
春菜は膣内にペニスが欲しくてうずうずしていた。
「ねえリトくん…」
春菜に熱のこもった目で見つめられて、リトは春菜をベッドの上に優しく押し倒す。
春菜は軽く脚を開き、その間にリトが入りやすいようにする。
「春菜が見本になってくれるみたいだし、未央はこの次にいってみようか」
いつの間にか里紗が未央のすぐ後ろに陣取っており、そのまま未央の服を崩して愛撫していく。
「あっ…!里紗…」
「結構敏感なんだね未央…。ほら、始まるよ?」
里紗の目線の先を追うと、今まさにリトが春菜をペニスで貫こうとしているところだった。
未央の目の前で二人はひとつになっていく。
リトのペニスが膣内にゆっくりと侵入していき、春菜は快楽に時折びくっと激しく体を震わせた。
「春菜ちゃん、入ったよ…」
「うん…わかるよ…」
清楚で恥ずかしがり屋の春菜からは想像もできない艶っぽい声に未央は思わず唾を飲み込む。
「さ、今のうちに未央も準備しとこ?」
里紗はにやりと笑うと未央の膣に指を伸ばす。
「ひゃっ…!」
「ここが重要だから、しっかり濡らしとかないとねー」
里紗は未央のクリトリスの皮を剥いて、指先で突起を転がした。
「ちょっ…里紗…」
「指入れてみよっか?」
「え?ちょっと…」
未央はエスカレートしていく里紗の行為に待ったをかけようとするが、里紗はするりと未央の中に指を滑り込ませた。
「ほぐしとかないとダーリンのはキツイよ?あんなに大きいんだもん…」
そう言われて未央はベッドの上で腰を振っている二人を見つめる。
「あっ…ああっ…」
喘ぐ春菜の膣には太くて長いペニスが出入りしており、それに合わせてぐちゅぐちゅと春菜の愛液がエロティックな水音を奏でる。
「…ああんっ!!」
春菜が一際大きな喘ぎ声を上げたかと思うと、リトも春菜も自身の生殖器をぴったりと合わせて動かなくなった。
「出してるわね…」
里紗がそう言うと未央ははっとして春菜の方を見る。
「うそ…。春菜ゴムも着けてなかったでしょ…」
リトが春菜からペニスを引く抜くと真っ白に濁った粘液が春菜の膣口からこぼれ落ちた。
「ゴムでヤるのなんてつまんないって。生で直に感じる方が気持ちいいよ?」
里紗はそう言うと今度は未央をベッドの上に連れていく。
「お前はいいのか?」
リトは里紗に声をかけるが、里紗は首を横に振った。
「私は次に楽しませてもらうわ。ダーリンなら三人の相手くらい楽勝でしょ?」
「あんまり買い被らないでくれよ。沢田、引き返すなら今だぞ?」
リトはそう言いながらも裸で脚を無防備に開いている未央に欲情を始めていた。
隣には荒い息をつきながら横たわる春菜。
先ほどの余韻が残っているのか未だに時折体を震わせていた。
あの春菜がこんな風に…
そして目の前のリトは一人の少年の顔から一匹の雄の顔に変わっている。
気持ちいいのかな…
未央はリトの背中にそっと腕を回す。
「いいよ。あんたに任せる」
リトはその言葉を聞いてペニスを未央の中へ潜り込ませていく。
「う…うあっ…なにこれ…っ…」
「未央?大丈夫?」
里紗は未央の様子を見て心配になる。
小柄な未央の体にリトの大きなペニスはきつかったのだろうか。
ペニスが根元まで呑み込まれ、リトは未央の子宮に亀頭をぴったりと押しつける。
「はんっ…」
その感触に未央は甲高い声を上げて腰を浮かせる。
「大丈夫みたいだな。よかった」
リトは未央の顔を覗き込んで安堵の表情を浮かべ、未央をぎゅっと抱き締める。
どこまでも優しく、いたわるようなリトの抱き方に未央は安心感を覚え、そのまま今感じている快楽に身を委ねてみたくなる。
「もう、結城のくせにいっちょまえにリードしようとしちゃって…」
未央の憎まれ口にリトは笑って返す。
「くせにってなんだよ、くせにって。じゃあリードも何もなくていいのか?」
リトはそう言うと腰を一度大きく引き、そのまま最深部に強烈な一突きを繰り出す。
「あっ!!?」
衝撃と共に下半身から脳へ強烈な電流が走り、未央の中から理性と余裕を奪い取っていく。
未央の反応に機嫌をよくしたリトは大きなグラインドで未央の中を何度も何度も突いていった。
「沢田の中、狭くて気持ちいい…」
「あっ…!私も結城のがすごくいい…っ…」
膣内はすっかりリトの形に変形し、二人の腰がぶつかるたびに何度も何度も衝撃で愛液が弾け飛んだ。
「もうだめ結城…私…」
未央が自身の絶頂が近いことをリトに訴える。
「じゃあこのままイこうぜ…」
リトは未央の中に出すべく最後の力を振り絞って未央の中を突き上げる。
「あっ…!ああああっ!!!」
未央は絶叫してセックスの快楽に腰を振るのみだった。
そのままリトの精液を膣内に受け、ピストンの快楽と膣内射精で感じる独特のペニスの脈動、精液の熱に未央の中の本能以外の全てが吹き飛ばされる。
未央は無意識のうちに子宮に精を受けようと腰を浮き上がらせていた。
やがて緊張した筋肉がゆるみ、未央はどさっとベッドの上に腰を落とした。
その拍子にペニスが抜けてしまい、未央は少し名残惜しさを覚えてしまう。
セックスってこんなに気持ちいいんだ…
未央は荒い息を整えながら心の中で呟いた。
リトは未央の中から精液がこぼれ落ちるのを見ながら大きく深呼吸して次の相手に備える。
「さ、ダーリン。お待ちかねの私のカラダだよ…」
里紗はそう言いながらリトに抱きついた。
一方、そのころ…
「あっ!」
「どうしたの美柑?」
友達の家で泊まりがけで遊んでいた美柑だが、持ってきたお泊まりセットの中に忘れ物があったことに気がついた。
「あっちゃ〜。歯ブラシ忘れてきちゃったよ〜。ごめん、ちょっと取りに行ってくるね」
「歯ブラシくらい家にあるやつを…」
「いや、いいよ。そんなに家が遠いわけなじゃないし、すぐ取って来るね」
美柑はそう言って結城家を目指して走った。
結城家で何が行われているかも知らずに…。
「ふー。走るとやっぱきついなあ…」
美柑は結城家の前で大きく息をつき、玄関のドアを開ける。
「ん?」
眼に入ったのは女ものの靴が三足、しかも自分でもデビルーク姉妹の誰のものでもない。
「これ…は…?」
美柑は極力足音を立てないようにそっと階段を上る。
走って来たからではない汗が頬を伝い、走ったからではない心臓の早鐘がやけに大きく伝わって来る。
「あッ…リトだめっ…私もう…」
「わ…私も…」
「あっ…ああああっ…!!」
女三人の嬌声がリトの部屋から聞こえてきた。
美柑はそっとリトの部屋のドアノブに手をかける。
ゆっくりとドアノブを回してリトの部屋を覗く。
裸の女性三人をリトが弄んでいた。
ペニスを受け入れているのは里紗、泡立った白濁液を滴らせてリトの精液を繋がったまま受け止めている。
そしてリトの右手の中指を入れられて喘いでいるのは春菜、こちらも絶頂に体を震わせている。
最後に左手の中指を入れられて喘いでいるのは未央、状態は春菜とほぼ同じである。
信じがたい光景だった。
美柑はその場に尻もちをついてしまう。
快楽に夢中になっていた4人ははっとして部屋のドアの向こうを見る。
「み…美柑…」
最悪の形で真実が露呈してしまった。
美柑は頭を抱えて唇を震わせ、ガチガチと歯の音が合わなくなっていた。
「いや…いや…いやあああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
319 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/26(火) 02:17:26.44 ID:f8wjD8Hw
GJです。
続き楽しみにしてます
320 :
286:2011/04/26(火) 02:22:18.51 ID:tLoGYy86
18話はここまでです。
16話終了の時にあと5話くらいで終了と言いましたが、ここまできてようやく話数も固まりました。
ファミリーシミュレーションは全22話で終了となります。
完走まであと一息ですので、最後まで頑張ろうと思います。
それではまた。
>>320 GJ!最後の修羅場くるか・・・次に期待です
話は変わりますが、停滞していた保管庫を更新してみました
なにせ初めてだったので、ミス等ありましたら温かく修正してやってください
>>320 GJ!朝から良いもの読めた。
えっちぃことはこれで小休止かな?
リトは敵の基地に潜入し,マスターの部屋に乗り込んだ。
・・・誰もいない。
くそっ,ヤツはどこだっ!
とそこで,ベッドの上に鎖で縛り付けられている黒人娘を見つけた。
彼女は叫んだ「リト! 来てくれたの?」
俺にはこんな丸顔の黒人女は知り合いにいないのだが……ってララ?
そんな馬鹿な,彼女は卵形の顔をしていたし,薔薇色の肌だった。
そして二重で綺麗なグリーンの瞳を持っているんだ。
しかしそれは間違いなくララだった。
顔と肌はボコボコに殴られ腫れて黒ずんでいて,片目はつぶれている。
左脚は膝から逆方向にまがっており,歯も1本も残っていない。
「ごめんね,リト。分からない? そうよね,私ここに連れて来られてから
一度もお風呂に入っていないし,汚くて分からないわよね。
あれからね,私ずっと何度も手下たちに抱かれたわ。
でもね,私その相手をリトだと思うようにしたの,だってリトなら
殴られても何をされても嫌じゃない。耐えられるから。許してくれる?
私,鏡すら見てないのよ。
前に思い切り抵抗したとき殴られて以来,目も良く見えなくて……。
ねぇ,私醜くなった?」
俺は彼女を抱きしめ,唇を吸った
「いや,ララは綺麗なままだよ」
PSPよかった
325 :
320:2011/04/26(火) 18:14:53.75 ID:tLoGYy86
>>322 セックスシーンはまだありますよ。
次回はエロ無しになると思いますけど、その次には必ずあります。
326 :
320:2011/04/27(水) 00:22:13.75 ID:lDjwDRF4
Playstation Networkが使えないおかげで早く続きが出来ました。
ブラックオプスいつになったら出来るんだ…!
「リト…」
美柑…
暗闇の中で美柑の自分を呼ぶ声が聞こえる。
「リト…どうして…」
美柑、待って。俺の話を聞いて…
呼びかけも空しく美柑の姿が遠くなる。
美柑…美柑…
「美柑!…」
リトは美柑の名を呼びながらはっと目を覚ました。
まだ夜空がようやく明るくなり始めた時間、リトの背中は汗でびっしょりだった。
春菜、里紗、未央と複数で交わっていたところを美柑に目撃されてから二日経っていた。
リトは汗を吸った衣服を脱ぎ、新しい服に着替えると一階に下りた。
がらんとしたキッチン、美柑は今日もここに立つことはなさそうだった。
「あ、リトさん。おはようございます」
「おはよう、モモ…」
モモが二階から下りてきて冷蔵庫を開ける。
「今日も食事は私が用意しますね…」
あの日以来、美柑はショックで部屋に閉じこもっていた。
出てくるときと言えば部屋に持ちこんでいる飲み水がなくなったときとトイレのときくらいなもので、食事もろくに取っていなかった。
リトが昨日一度様子を見に行ったのだが、どんよりとした目に光は無く、全てを拒絶するような、肺が痛くなるような空気が部屋に満ちていた。
リトはそれでも話しかけようとした。
美柑からの返事は一言だけだった。
「…出てってよ…」
短い、だが心臓をえぐられるように重い、そんな一言。
リトはその言葉を発した美柑の目を見ていられず、部屋をあとにしたのだった。
「リトさん、食べないと体に毒ですよ…」
モモの声でリトははっと我に返る。
食卓についているララ、ナナ、セリーヌも心配そうな目で自分を見ていた。
気が付くとモモが用意してくれた朝食に自分だけ手をつけていなかった。
「ああ…悪い…」
リトは力なくそう答えると、のろのろと料理を口に運んだ。
モモの料理は味は十二分に良いと言えるものであったが、食欲は出なかった。
今の彼にはモモの料理の味を楽しんでいる余裕も無かったのである。
「まう…」
セリーヌがそんなリトを心配してか、リトの服の裾をくいくいと引っ張る。
「ん…?」
リトの目からも光が消えかけている。
セリーヌはそれを見て泣き出しそうになった。
「…美柑さんにはあとで部屋に持って行ってあげましょう…」
モモはそう言ってセリーヌを抱きあげ、元の席に連れて行った。
夕方、リトは一日誰にも会わずに部屋に閉じこもっていた。
春菜、未央、里紗が心配して電話をかけてきたがそれにも出なかった。
美柑の部屋の前にはモモが用意した食事が置かれていたが、美柑が手をつけた様子は無かった。
リトも今朝はモモの用意してくれた朝食をかなり残した上、昼食を取らずにいた。
リビングではデビルーク三姉妹が重い空気の中それぞれ分担した家事をやっていた。
モモは食事の用意、ナナは洗濯物の片付け、ララはこれから買い物に出るところだった。
「じゃ、行ってくるね」
「いってらっしゃい、お姉様」
「気をつけてね、姉上」
玄関から外の道に出たララは振り返って二階の二人の部屋を見上げた。
「リト…美柑…」
これからどうなってしまうのだろう。
ララはまだ昼間の暑さが残る道を歩き始めた。
スーパーで買い物を済ませたララは思いがけない人物の姿を目にした。
ルン、そしてキョーコである。
「あ、ルンちゃんにキョーコちゃん」
気づいたララは二人に声をかける。
「あ、ララちゃん」
「久しぶり」
ルンとキョーコの手には大きめの袋が下がっており、どうやら服を買いに行ってその帰りのようだった。
「奇遇だね。あ、お買いもの?」
キョーコがララの持っている買い物バッグを見てそう言った。
「うん」
「今日はリトくんは一緒じゃないんだね。あ、お父さんのお手伝いかな?」
ルンがリトのことを聞くとララは表情を曇らせた。
ルンはそれに驚いて慌てふためく。
「え?私何も言ってないでしょ?…もしかしてまたリトくんとケンカでもしたの?」
「そうじゃないよ。その…」
ララは少し俯いてリトと美柑のことを二人に話すべきか考えた。
ルンは以前自分の相談に乗ってくれたし、もしかしたら今回も助言をくれるかもしれない。
「あのね、実は…」
ララからの話を聞いた二人は深刻な顔をした。
「美柑ちゃんにそんな形でばれちゃったわけ…」
「…妹さんがショックで閉じこもっちゃった…か。リトくんは妹さんと話はしたの?」
キョーコもさすがに二人のことを心配する。
「だめみたい。美柑、誰とも話したくないみたいで、リトの話も私たちの話も聞いてくれないの。食事も取ってないみたい」
さすがのルンも今回ばかりはどうすればいいかなど思いつかなかった。
幼いころからずっと仲良く過ごしてきたからこそ、今回の件は反動が大きかったのだろう。
美柑がリトを拒絶し、リトがそれを思い詰めて塞ぎ込んでしまうという事態は誰も予想していなかった。
「…ララちゃん、手を出して」
「?」
キョーコにそう言われ、ララは右手を差し出す。
ララの上にチケットが二枚渡された。
「これは?」
「明後日彩南ホールである私たちのライブのチケットだよ。こんなことしかできないけど、もしよかったらリトくんと来てみて。ちょっとは気晴らしになるかもしれないから」
キョーコの心にララは心から感謝した。
「…ありがとう、キョーコちゃん」
ララが買い物から帰って来ると家の前でリトと美柑の父親、才培と鉢合わせした。
「あれ?リトパパ?」
「おう、ララちゃん」
才培はララに気づくと彼女に近づいていった。
「なあ…美柑もリトもどうかしちまったのかい?」
「え?」
「いや、今日は久しぶりに家で過ごそうと思って、美柑に俺の分の夕食も頼もうとしたら電話に出なくてさ。リトに伝えてもらおうと思ったらやっぱり出ねえし…」
豪快な性格の才培が珍しく不安でいっぱいな顔をしている。
やはり二人の父親なのだ。
ララはそんな才培を見ていられず、思わず目を背けてしまった。
ララの様子が明らかにおかしいことに才培も気づき、二人に何かあったのだなと察する。
「…ララちゃんからは言えねえことなのか?じゃあ直接確かめるよ…」
才培は玄関のドアを開けた。
見た目だけならいつもと変わりない結城家、だが流れている空気は張り詰め、呼吸すると吸った息が肺に刺さるような錯覚すら覚える。
「あ、お父さん…」
「リトパパ…」
モモとナナが結城家に入って来た才培を迎える。
「リトと美柑は?」
「…二階の、それぞれの部屋にいますよ…」
モモの言葉を聞いて才培は階段を上がる。
そしてしばらくして、家の電話から海外にいる林檎に電話した。
「はい…。あらパパ。珍しいじゃない」
「林檎、悪いけど出来るだけ早く家に戻れねえか?リトと美柑が…」
リトと美柑の様子を才培から聞いた林檎はすぐに飛行機に飛び乗って日本に向かった。
「リト!!美柑!!」
空港で捕まえたタクシーから飛び降り、林檎は結城家に飛び込んだ。
「おう、思ったより早かったな…」
才培は林檎を迎え入れた。
「二人は…」
「それぞれ自分の部屋にいるよ…」
林檎は階段を駆け上がって美柑の部屋に入った。
ベッドの上で生気の無い目で寝込んでいる美柑がいた。
こんな美柑を見たことがなかった林檎は思わず後ずさりしてしまう。
美柑は久しぶりに母親の姿を見たと言うのに全くの無反応だった。
林檎の声が届いているのかどうかも怪しい。
「美柑、いったいどうしたの…?」
林檎は美柑に駆け寄り、美柑の肩を揺さぶる。
ここまでやっても美柑は人形のようだった。
「…そうだ、リトは…」
林檎は異様な状態になっているのが美柑だけではなかったことを思い出し、今度はリトの部屋に駆け込む
「リ…」
リトもリトで生気の無い目でベッドの上に座り込んでいた。
美柑に比べればいくらかマシな状態のようだが、それでも人形のような自分の息子の姿に林檎は驚きを隠せなかった。
「…二人ともご覧の有様だ…」
いつの間にか林檎の後ろに才培が立っていた。
「…いったい何が…」
「それは俺にもまだわからん。美柑はちょっと梃子でも動きそうにねえから、リト、何があったのか知ってるなら言ってくれ…」
最悪の形で自分の秘密が美柑にばれたのだ。
両親にばれようと今更だった。
「…母さん、親父…ちょっとリビングに来てくれるか…」
リトは力の入らない足でふらふらと立ち上がって階段を下りていった。
才培と林檎はその後をついていく。
「あ、リト…」
リビングにはデビルーク姉妹がおり、ようやく部屋から出てきたリトを迎え入れた。
リトは父親と母親をテーブルを挟んで向かい側に座らせ、自分は正座をして両親に向き合った。
リトのただならぬ雰囲気を感じたララ、ナナ、モモもリト側の方で正座をする。
「…話してくれるんだな?」
才培が大きく息を吸い、そして吐いて気持ちを落ち着かせる。
「…実は…」
リトは語り始めた。
ことの始まり、自分がそれからどうしたのか、そして美柑はどうしてああなったのかを。
「…複数の女の子と関係を…」
さすがの栽培も驚いていた。
「…しかも複数の女の子とエッチしてるところを美柑に見られた…」
林檎のほうは肩をわなわなと震わせていた。
いつ二人からひっぱたかれてもおかしくない。
リトは覚悟した。
「あんたなんでそんな――」
林檎が怒鳴り声を上げてリトの頬を叩こうとしたその瞬間だった。
「あたしリトと別れるっ!!!」
その声の主はナナだった。
「あたし…リトと別れてデビルークに帰る…」
「ナナ?いきなり何を…」
モモがナナの顔を覗きこむと、ナナはぼろぼろと涙をこぼしていた。
「だって、このままあたしたちがリトに関わり続けたら美柑はあのままなんだろっ!!」
ナナの声に林檎は手を止めてしまっていた。
「そんなのいいわけねーよ!リトだって美柑のこと大切なんだろ?だったらもうやめにするしかないじゃんか!!」
林檎ははっとする。
ナナだけでなく、モモも目に涙を浮かべ、ララも膝の上で握り拳を作って泣いていた。
「――」
林檎は黙って元の体勢に戻った。
彼女たちは本気でリトを愛しているのだと十二分に伝わった。
それと同時に美柑のことも大切に思ってくれているのだということも。
才培は黙ったままだった。
リトがしてきたことは決して褒められたものではないが、だからと言って頭ごなしに否定できるものでもなかった。
「…俺…どうしたらいいんだろう…」
リトはぽつりと呟いた。
その問いに答えられる者はこの場にはいなかった。
しばしの沈黙の後、林檎が口を開いた。
「…リト。あんたが好きな子とどういう付き合い方をしても、それはあんたの自由だと思う」
リトははっとして母親の方を見る。
「でもそのために美柑が犠牲になるなら、私はあんたのやることを認めることはできないわ」
林檎はそのまま立ち上がった。
「これからどうするのか、よく考えなさい。私からはそれだけよ…」
それを見て才倍も立ち上がる。
「…俺も母さんと同意見だ。リト、俺たちにとって可愛いのはおまえだけじゃねえ。美柑もなんだ。それを忘れるなよ」
才培も歯切れの悪い様子でリビングから出ていった。
残された四人もそれぞれ立ち上がり、それぞれの部屋に戻っていく。
床に就く前、リトは美柑の部屋のドアをじっと見つめた。
明日も出てこないのだろうか。
リトは自分の心が再び闇に囚われていくのを感じた。
美柑…
彼女のことを考える度にどうしていいのかわからなくなる。
部屋のカーテンの外は満天の星が虚しく輝いていた。
333 :
320:2011/04/27(水) 00:32:47.17 ID:lDjwDRF4
19話はここまでです。
あと3話、気合い入れて頑張ります。
それではまた。
リアルタイムで遭遇…
GJっす!
これはすごい修羅場・・・なんてこったい・・・
GJ! 続き待ってます
女の子に免疫無かったリトが4Pしてる現場に遭遇するとか、ブラコン気味な美柑にはキツいな
続きが楽しみwktk
リト両親てぶっちゃけ親としては失格だから、なんだかなぁ…
バッドエンドしか見えないがどうなるやら次回も楽しみにしております
340 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 00:55:05.21 ID:nFkUmocx
仕事が早い!
GJです。
散々セックスしまくってたリトがこうも落ち込むと
ちょっと笑ってしまうな
342 :
333:2011/04/28(木) 15:05:19.34 ID:qIhfDjqD
えーと…皆さんに先に謝っておきます。
続きが書けたんですけどエロシーンまで入れてたら長くなりすぎるので次回に持ち越します。
ラストまでの構成を当初の構想から少しいじりましたが、話数は今回を含めて3話で収まりそうです。
では、投下します。
まだ空が明るくなり始める時間、モモは既に目を覚まして自室のベッドの上でごろごろしながら考えていた。
美柑さんがあんな風になるなんて…
ヤミを落としてハーレム計画に障害は無くなったと思っていたモモにとっては完全に誤算だった。
ため息をひとつつき、上体を起こす。
考えてみれば、今まで誰が一番長くリトのそばにいたのだろう。
今まで誰が一番長くリトのことを好きでいたのだろう。
今まで誰が一番リトとお互いを支え合ってきたのだろう。
「…馬鹿ね、私…」
美柑がリトのことを好きなのは知っていた。
だがそれが仇となり、今や自分の計画も空中分解しそうになっている。
リトが美柑のことで立ち直れないようならばもうどうしようもない。
「…ふう…朝食の準備をしよう…」
しばらく頭を悩ませていたモモだが、時計を見て一階に下りていった。
モモが階段を下りると、キッチンには既に人がいた。
モモが覗いてみると、林檎が朝食の用意をしているところだった。
「…お母さん…」
「あら、おはよう」
林檎はモモに笑いかけた。
「おはようございます…」
モモは挨拶だけして目を伏せてしまう。
リトと美柑をあの状況に追い詰めた元凶は自分、彼らの親に会わせる顔などあるわけがなかった。
林檎もモモの気持ちを察したのか、それ以上は何も言わなかった。
夕方、ララは美柑の部屋をそっと覗いてみた。
今日も美柑は必要な時以外は閉じこもったまま、林檎の用意した食事も齧る程度にしか食べていなかった。
だがそれはリトも同じだった。
ララはキョーコからもらったチケットをリトと美柑に渡そうとも考えていたが、美柑の様子を見る限りでは今それをやるのは逆効果な気がした。
「…美柑…」
ララはそっと美柑の部屋のドアを閉め、リトの部屋に入っていった。
「リト…」
「ララか…」
リトはぼんやりとした目でララのほうを見た。
ララにとっても今のリトを見ているのは辛かったが、リトに少しでも元気になってもらいたかったララはリトをライブに誘うことを決心する。
「ねえリト。ルンちゃんとキョーコちゃんから二人のライブのチケットもらったんだ。今夜なんだけど、一緒に行こ?」
ララは必死に作った明るい笑顔で言った。
「…そっか。でも俺は…」
リトは断ろうとした。
だがララはリトからの返事を待たずにリトの手を取ってリトを部屋から連れ出そうとした。
『ごめんリト。私これ以上このままのリトを見てられない…』
ドタドタとけたたましい音がしてララとリトが下りてきた。
「ララさん?」
「いったいどうしたんだ?」
その様子に驚いた林檎と才培がララに声をかけようとするが、ララは玄関で靴を履いてリトにも靴を履かせた。
「ごめんリトママ、リトパパ!今日はルンちゃんとキョーコちゃんのライブに行くの!帰りは多分遅くなる!」
一目散に駆け出すララを林檎と才培は呆気に取られた様子で見つめていた。
同じ頃、場所は変わって彩南公園、春菜はマロンの散歩のためにこの公園に来ていた。
リトと美柑がどうなったのか気にはなっていたが、美柑の前でリトとの4Pを繰り広げた一人である自分が結城家に直接様子を見に行くのは気が引けた。
あのときの美柑のショックを受けた目と絶叫は今でも強烈に心に焼き付いている。
浮かない顔で歩く春菜の目に、公園の木陰のベンチで本を読んでいる少女の姿が映った。
「…ヤミちゃん…」
「あ、こんにちは」
挨拶をしたヤミは春菜が浮かない顔をしていることに気付いた。
「…どうかしたんですか?なんだか浮かない顔をしていますが…」
「そう見える?」
春菜はとぼけて笑って見せたものの、ヤミは以前里紗に言われたのと同じ台詞を言った。
「…作り笑いしたってわかりますよ…」
「そっか…、そうよね…」
春菜はそのままヤミの隣に腰を下ろす。
自分でもどうしていいのかわからなかった春菜はついヤミにリトと美柑のことを話してしまった。
ヤミは自分が恐れていたことが現実になったことを知り、手に持っていた小説を地面に落した。
「…私たちがいくら電話してもリトくんは出ないの。きっと美柑ちゃんに何かあったんじゃないかと思うの…」
ヤミは一度ララの発明で美柑と人格を入れ替えたことがある。
そのときのリトを見ていれば美柑がいかにリトに大切にされているかわかる。
そして美柑もリトを大切に思っていることも。
「…行かなきゃ…」
ヤミはぼそっとそう呟いて立ち上がった。
「ヤミちゃん?」
「…教えてくれてありがとうございました…」
ヤミは春菜に背を向け、結城家に向かって走り出した。
「来るかなあ、リトくん…」
ステージ衣装に着替えたルンは控室でそわそわしていた。
「ルン、気になるのはわかるけど、今はステージに集中しないと。ララちゃんを信じよう?」
同じく控室にいたキョーコもそう言いながらも落ち着かなかった。
気になって居ても立ってもいられないルンはバッグからケータイを取り出してリトに電話をかけた。
会場の前のベンチに座っていたララは、隣に座るリトのポケットのケータイが鳴っていることに気付いて声をかけた。
「リト、ケータイ鳴ってるよ」
「…」
リトは出る気はないようだった。
「…もう!」
ララはリトのポケットからケータイを取り出す。
ララがケータイを開いて発信者を確認すると、それはルンだった。
「あ、リトくん?」
「ごめん、ルンちゃん。私だよ」
ララの声を聞いてルンは安心したような、ちょっとがっかりしたような複雑な気持ちになる。
「あ、でもリトもちゃんと一緒だから」
「そう…。あのさ、ララちゃん、ライブ終わっても帰らないでいてくれるかな?リトくんに会っていきたくてさ…」
「…うん。わかった」
「ありがと」
ルンはそう言って電話を切った。
「…リトくんに会うの?」
電話を終えたルンにキョーコが話しかけた。
「うん…」
「…私も会ってみていいかな?」
意外なキョーコの言葉にルンは少し驚く。
「今日ライブに誘ったことでちょっとでも元気になってもらえたかどうか知りたいしさ…」
キョーコは自分のしたことの結果を見届けたいらしい。
「そうだね…。二人で会いに行こう」
ルンは控室の時計を見て立ち上がる。
「そろそろ始まるよ、キョーコ」
「うん!」
二人のライブが始まる。
「ほらリト!始まるよ!」
ライブ会場にリトを連れ込んだララが明るい声を捻り出す。
派手なライトとホールの中いっぱいに響く曲、二人の少女の歌声、それを盛りたてるオーディエンスの歓声、リトにとってはまるで遠いどこかの出来事のようだった。
「なあ林檎。おまえ、どうしてあのときリトに相手を誰か一人に絞って普通の恋愛しろって言わなかったんだ?」
結城家のリビングで才培はビールを飲みながら林檎に尋ねた。
「その質問、パパにもそのまま聞いてみたいわ…」
林檎は紅茶を一口飲んでふっと息をついた。
「…俺達ってさ、自分の好きなこと仕事にして、リトと美柑を家に置きっぱなしにしてたろ?二人が小さい頃は俺もちょくちょく様子見に家に帰ってたけど、最近は連載も増えてそういうことも少なくなってさ…」
林檎は才培の話を聞きながらもう一口紅茶を飲む。
「ララちゃんたちがやってきて、リトと美柑に友達…いや家族と言った方が近いかな、が増えて、この家はがらっと明るくなった」
林檎はララが自分たちを連れて来てくれた結城家のクリスマスパーティーを思い出していた。
あのときの自分の言葉、「美柑、いつも寂しい思いをさせてごめんね」…いったいどの面を下げてあんな言葉が言えたのだろう。
自分たちがちゃんと家にいれば状況をひっくり返すとまではいかなくとももう少し違った結果になっていたはずだ。
「そんなララちゃんたちを、そして美柑だけじゃなくリトだって寂しかったはずなのに、自分たちのこと棚に上げて一方的には責められねえよ」
才培の言うとおりだと林檎は思った。
だから今朝元凶であるモモに何も言わなかった、いや言えなかった。
モモの顔を見ると二人に対して本当に申し訳なさそうな顔をしていた。
あれは本来自分たちにこそ相応しい顔だったのかもしれない。
「…そうね…」
林檎がさらに一口、冷めた紅茶を口にしたそのとき、結城家のチャイムが鳴った。
「誰かしら…」
林檎が玄関に出ると、そこにはヤミがいた。
「ヤミちゃん…」
自分を迎えたのが二人の母親だったことにヤミは驚きながらも言葉を発した。
「こんな時間にすみません…。あの…リトと美柑は…」
「リトはララさんと出かけてる。美柑は部屋にいるわ。心配して様子を見に来てくれたんでしょ?」
林檎はヤミを招き入れる。
「…すみません。お邪魔します」
ヤミは階段を上っていった。
林檎はヤミの後ろ姿を少し見つめてからふと夜空を見上げた。
「綺麗ね…」
今日も満天の星空だった。
だが今日の星空は昨日のそれとどこか違っていた。
348 :
333:2011/04/28(木) 15:13:42.51 ID:qIhfDjqD
20話はここまでです。
続きはまた完成し次第投下しますので、最後までよろしくお願いします。
それではまた。
>>348 GJ!ほんとに佳境だな
もうすぐ1年くらい経つ気がするけど長かった
次が楽しみです
>>348 GJ、待ってます
いよいよ終わりが近づいてきたなあ
351 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 01:34:35.39 ID:nKozPU6U
GJです
だんだんと終わりが近づいてくるな……寂しいぜ
352 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 20:33:28.57 ID:mDvheFie
まあグダグダやられるよりだったら・・・
353 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/30(土) 01:06:21.45 ID:mNmTOsOT
この作品終わったら暇だなぁ
354 :
348:2011/04/30(土) 05:07:14.27 ID:RCvpmZsV
書いててびっくりしましたが今回のエピソードが今までで一番長いです。
よって今回も前後編に分けて投下します。
前回に詰め込まなくて本当によかった…。
では前半いきます。
ライブの終わった彩南ホール、ルンとキョーコは控室で私服に着替えていた。
「リトくん、ちょっとは元気になったかな…」
ルンは不安げに口を開く。
「リトくんって妹さんと仲良かったんだよね?」
キョーコは美柑に直接会ったことはなかったため、美柑に会ったことのあるキョーコに確認する。
「私は美柑ちゃんと話したことはあまりないんだけどね。でも傍から見てるだけでも超仲いいんだってわかるよ。リトくんから聞いた話なんだけど、
リトくんの両親って仕事で家にいないことが多くて、美柑ちゃんとずっと二人きりだったらしいよ。両親がいないから二人でずっと支え合ってきたんだと思う」
「そう…。二人三脚も同然で過ごしてきた兄妹か…」
二人三脚、これはリトと美柑の関係を表すのにもっとも適した表現かもしれない。
美柑が歩けなくなったらリトも歩けなくなる、その逆もまた然り、それだけの絆が二人にはあったのだ。
「行こう、ルン」
キョーコの声にルンは静かに頷き、控室をあとにした。
外のベンチに座っていたララとリトの姿を発見した二人は座っている二人に駆け寄った。
「リトくん!」
ルンの呼びかけに対するリトの反応は極めて緩慢だった。
「…ああ…ルン…」
「…これは想像以上だね…」
キョーコも人形同然のリトの姿に息を呑む。
「美柑が閉じこもってからずっとこの調子なの…」
ララにはもう明るい声を捻り出す余裕も無かった。
家には美柑がいる。
このままリトを帰してもここ数日の焼き直しになるのは目に見えていた。
「リトくん、ちょっとついてきて」
ルンはリトの手を引いて歩き出した。
今のリトを見ていられなかったルンはリトになんとしても立ち直って欲しかったが、彼にかける言葉は見つからなかった。
言葉は見つからないが彼のために何かしたい、その想いはルンをある行動に走らせる。
ララとキョーコはリトの手を引いて歩くルンを慌てて追いかけていった。
ルンがやってきたのはこじんまりとしたラブホテルだった。
「ルン…」
キョーコは驚きながらもルンの気持ちを察する。
リトを立ち直らせるためには彼の新しい支えが必要だった。
そのために、かける言葉が無いのなら体を差し出しても想いを伝え、彼の支えになろう、そう考えての行動だろう。
だがそれは今のリトには逆効果かもしれなかった。
「キョーコ、ララちゃん、ここからは私だけでいいよ」
背中越しに聞くルンの声にただならぬ想いを感じる二人、だがララはそれを聞いても引き下がらなかった。
「私も行く。私だってリトのために何かしたいもん」
ララはそう言って一歩前に出る。
キョーコは目を少し閉じて考える。
リトとまともに話をしたのは一回だけ、ルンが見栄を張ってリトを連れてきたあの日、トラブルに巻き込まれた自分を助けようと奔走してくれたのは彼。
痴漢に襲われそうになったときに後ろに隠れた彼の背中、あのときは頼もしさを覚えるほど大きく見えたのに今は消えてしまいそうなほど小さく見える。
こんな形は望んではいなかったが、ここで彼に抱かれても、少なくとも後悔だけはしないと言えた。
「好きな人のピンチに引き下がったら女が廃るでしょ」
キョーコはふっと笑って一歩前に踏み出した。
四人は部屋に入り、リトはその状況に少し戸惑いを覚えていた。
「ちょっと…」
リトが何か言いかけたが、ルンが有無を言わさず開きかけた唇をキスで塞いだ。
舌をねじ込み、強引に絡ませていく。
そのままルンはリトをベッドに誘導し、押し倒す。
すかさずララがリトのズボンとパンツを下ろし、まだ力の入っていないペニスを口に含んで刺激していく。
「んっ…んん…」
くちゅくちゅという唾液が混ざる音が聞こえ、ララの口の中でペニスが刺激されてリトの中の雄の本能が少しずつ目を覚ましていく。
そしてキョーコがリトの顔に自分の顔を近づけていった。
気づいたルンが唇を離し、キョーコの唇がリトの唇と重なる。
そしてルンはそのままララが舐めているリトのペニスの方に顔を近づける。
ララはルンが顔を近づけてきたのを見てペニスを口から離し、舌先で亀頭を左側を刺激していく。
そしてルンは空いた右側に舌を這わせる。
ララのフェラチオで半分ほど勃起していたペニスはルンからの刺激も加わってどんどん力を蓄えていく。
キョーコは唇を離し、リトと目が合った。
キョーコが優しく笑ったかと思うとルンがいつの間にか服を脱いでいて、リトのペニスを掴んで彼の上に跨り、自分の中に挿入しようとしていた。
「んっ…」
ルンの柔らかな膣にリトのペニスが呑みこまれていく。
数日ぶりのセックスにリトの体は反応し、美柑のことで不安定になっていた彼の精神は彼の本能を少しずつ暴走させていく。
リトのペニスにルンの愛液が絡み、ルンが腰を振るとぬるぬるとした膣内の感触がペニスから脳へ快感となって伝わっていった。
「んっ…あっ…」
リトがルンの腰を掴んで軽く腰を突き上げると、彼女の子宮にペニスが強く当たり、ルンが高い嬌声を上げる。
リトはベッドのスプリングを利用し、ルンの体を跳ね上げるような勢いでルンの中を突き上げていく。
「あっ!!きゃんっ!!」
ぎしぎしとベッドが軋み、その度にルンの子宮から強烈な快楽が彼女の脳に送られていく。
彼女の上げる嬌声がだんだん大きく、そして感覚も短くなり、リトは上体を起こして彼女を抱き寄せ、体を回転させて正常位に持ち込む。
ルンを強く抱きしめ激しくピストンするリト、彼の絶頂が近くなっていた。
ルンはリトが自分から離れないよう脚をリトの腰に絡め、彼が深くペニスを差し込んでくるのに合わせて腰を浮かせ、自分の一番奥で彼を果てさせようとする。
「きて…リトくん…私の中に…」
ルンがリトの耳元で囁くとリトはルンを串刺しにする勢いで最後のひと突きを繰り出し、そのままルンの子宮に大量の精液を流し込む。
ルンとリトはびくびくと体を震わせ、お互いの体をぎゅっと力いっぱい抱きしめ合った。
しばらくしてルンの体から力が抜け、それに合わせてリトはルンの体を離す。
リトは次にララの方を見る。
ララはリトが次は自分を抱くつもりでいることを察し、服を脱ぎ捨ててベッドの上に仰向けに寝転ぶ。
「いつでもいいよ…」
リトはララの脚の間に体を滑り込ませ、ララの膣口に亀頭の位置を合わせる。
「ふあっ…」
ララはここ数日彼と交わっていなかった。
だがそれまではかなりの頻度で彼と交わっていた彼女は、彼が自分の中に入って来る感触を随分と懐かしく感じた。
「あっ…リトぉ…」
愛しい彼の名を呼び、ララは彼の背中に回した腕に力を込める。
「んっ…んン…」
彼とキスをしながら正常位で中を激しく掻きまわされるララ、普段ならばリトと愛し合っている感じがしてララの大好きな行為である。
だが今日は違った。
リトの深い後悔、罪悪感、そのほか不安定になっているリトの心の中が伝わってくる。
いつものリトとのセックスならばどんなに激しくされても彼が自分を包み込んでくれるような優しさを感じ、安心と快楽に浸っていられるのに今日はそれがない。
別に肉体的な痛みがあるわけではないし、気持ち良くないわけでもないのにララはセックスの快楽に集中できなかった。
『でもリトが立ち直ってくれるなら私は…』
リトの自棄になったように腰を振る姿は見ていて辛かったので、ララはぎゅっと目を閉じる。
「いつでもこのまま出していいからね?」
ララはそう言って彼の動きに合わせて腰を浮かせ、ルンと同じく彼に中出しを促す。
「う…」
リトが一瞬呻くような声を上げたかと思うと、そのままララの膣内に彼の精液が注ぎ込まれた。
「は…あ…」
ララはリトの精液を膣内に受けて初めて虚しい気持ちになった。
だがリトはララのそんな気持ちに気付くことなくペニスを引き抜き、そのままキョーコのほうへ目を向ける。
「私ともしたい…?」
キョーコはそう言うと服を脱いで彼に近づいていく。
キョーコはリトの背中に腕を回して自分の方に抱き寄せる。
リトもキョーコの背中に手を回してキョーコを抱きしめる。
私のこと…ちゃんと見てくれてるのかな…
リトの心は今本当に自分の方を向いているのだろうか?
キョーコはそんな疑問を持った。
今のリトに支えが必要なのはわかっていたが、自分がリトと交わることは本当に彼の支えになるのだろうか?
キョーコはリトの唇に自分の唇を近づけていく。
二人の唇が重なると、リトは勢いでキョーコを押し倒した。
「!?」
突然のことにキョーコは驚いたが、リトはそのままキョーコの脚の間に陣取って挿入の体勢に入っていた。
キョーコの膣は十全に湿ってはいなかったが、リトのペニスにはルンとララの愛液がたっぷりと絡みついていたので特に引っかかることなくキョーコの中に呑みこまれていった。
「んっ…あ…」
初めてペニスを受け入れるキョーコの体に処女膜を突き破られる痛みが走る。
だがそれ以上に痛かったのは心だった。
リトくん…
今のリトの心が伝わって来る。
破瓜の痛みが消え失せてしまいそうな、それくらいの彼の心の痛みが伝わってくる。
私のことを見ていない…
キョーコはふと先ほどまでリトと交わっていた二人の方に目をやる。
二人とも不安そうな、心配そうな目でリトと自分の交わりを見つめている。
そうか…。リトくんはルンとララちゃんのことも見ていなかったんだ…
キョーコは少しでも自分の方を見てもらおうとリトの背中に回した腕に力を込める。
するとリトはまるで恐怖したように体をびくっと震わせた。
三人の女性と交わる、それは美柑に深い傷を負わせたときと同じ状況。
リトの心の中に巣食った怯えがだんだんと表に出てきつつあった。
だがそれと同時にリトは思い出していた。
彼女たちと一緒にいられるよう頑張ろうと決めたときのことを。
こんな自分を愛し、許してくれた彼女たちに今更だめだったなんて言えるわけがなかった。
それでも傷ついた美柑の姿が頭から離れない。
ジレンマに身を焼かれそうなリトは自暴自棄になってキョーコの中を突きまくった。
「あっ!?んっ…ぐぅ…」
キョーコが突然激しくなったリトの動きに驚くと共に、破瓜したばかりの膣内に痛みが走る。
リトはそれに気付くことなくキョーコの中に大量の精液を注ぎ込んだ。
「あ…」
キョーコは自分の中でリトのペニスがびくびくを脈打つ感触と、自分の愛液とは違う粘液の感触を感じる。
中に…出されたんだ…
膣内に広がる精液の熱がキョーコの心を虚しくする。
リトは荒い息をつきながらキョーコの中からペニスを引き抜いた。
「…嫌だな…」
キョーコはぼそっと呟いた。
「…美柑…」
美柑の部屋に入ったヤミは屍のような彼女の姿を見てショックを受けた。
それだけリトのことがショックだったのだろう。
「美柑…」
彼女が寝ているベッドに腰掛け、ヤミは美柑に声をかける。
美柑からの反応はない。
心を完全に閉ざしてしまっているようだった。
ヤミには自分がここにいて美柑に支えになれる自信があったわけではない。
だが美柑が自分の声に反応しないからといって引き下がることもできなかった。
なんと声をかければ美柑の心に届くのだろう。
ふと、ヤミは美柑が部屋に持ち込んでいる飲み水が少なくなっていることに気づく。
ヤミは飲み水の容器を手に取り、一階に下りて飲み水を足しに行った。
「ヤミちゃん…」
一階に下りると林檎がヤミに声をかける。
「水道をお借りしますね」
ヤミはそう言ってキッチンの水道の水を容器の中に足していく。
「…美柑、酷い状態ですね…」
「…うん。でもリトも塞ぎ込んでてね…。ララさんが気を遣ってライブに連れて行ったんだけど、どうなるか…」
「そうですか…」
リトが塞ぎ込んでいる。
あの馬鹿みたいに優しくて考えるより先に行動するような彼が…。
きっと傷を負わせた相手が美柑だからなのだろう。
たった一人の妹だからこそ彼は臆病になっているのだ。
「…」
美柑を立ち直らせることができる人間がいるとすれば、それはリトだけだ。
ヤミは思った。
なら自分には何ができるのだろう?
あの様子だと美柑はリトも拒絶しているだろう。
友達の自分だからこそできること、それはなんだろう?
ヤミは水道の水を止めて容器に蓋をする。
もし彼女が今夜自分に一度も口を開かなくても、今夜はずっと彼女のそばにいよう。
ヤミはそう心に誓って再び階段を上っていった。
美柑の部屋に再び入ったヤミは飲み水を美柑のベッドの枕のそばに置いた。
そのときだった。
「…ありがと…ヤミさん…」
美柑がぼそっと呟くように言った。
今しかない。
ヤミは思った。
美柑が再び心を閉ざしてしまう前に自分の想いを美柑に伝えなければ。
でもどうやって?何と言って?
美柑が飲み水を少し口にし、再び目から光が消えそうになる。
待って、美柑…
ヤミは美柑の部屋をぐるっと見渡す。
ヤミの目に美柑と街で遊んだあの日のプリクラが留まる。
気がつくとそれが張られているのは美柑が用意した写真ボードだった。
そこにはあの日の二人の思い出だけでなく、たくさんの美柑の思い出の証が貼られていた。
「…リトとのこと、聞きました…」
ヤミが口を開いた。
前半はここまでです。
後半は例のごとく連投規制にひっかかるのを避けるために時間を追いて投下します。
361 :
360:2011/04/30(土) 06:26:50.46 ID:RCvpmZsV
そろそろいいかな?
では後半いきます。
嫌だな、キョーコは確かにそう言った。
リトは呆然とした目でキョーコを見つめる。
自分とのセックスが嫌だったということだろうか。
「…ごめん…」
リトの口から出た言葉にキョーコはため息をつく。
「…私が何に対して嫌って言ったかわかる?」
不意のキョーコの質問、リトは先ほど思ったことを口にする。
「俺と…その…セックスするのが…」
「違うよ。私、リトくんになら抱かれてもいいと思ってた」
キョーコが口にする否定の言葉はリトを混乱させる。
「じゃあ中に出したこと…?」
「それも違う」
リトはますます混乱する。
キョーコは自分と交わること、自分の精を膣内で受けることそのものは嫌ではないと言った。
ではいったい何が嫌なのだろう?
「…リトくんはどう思ってるか知らないけどさ、女の子にとってセックスって恋、愛におけるコミュニケーションのひとつなんだよ?」
キョーコが何を言いたいのかまだリトには掴めずにいた。
「だから、相手が自分を見てるかどうか、心を向けてくれてるかどうか、ちゃんとわかるんだから」
それを聞いてリトの心に衝撃が走った。
「美柑、ショックでしたよね…」
ヤミは心を閉ざしつつある美柑に言葉をかけ続ける。
リト…
美柑の心の中にリトが春菜、里紗、未央と交わっていたときの光景がフラッシュバックする。
二度と思い出したくない光景だ。
「…美柑はリトのことが嫌いですか?」
ヤミの言葉に美柑は心の中で答えを返す。
大嫌いだ。リトなんて。
「リトも塞ぎ込んでるんですよね…。でもそれは相手が美柑だからだと思います。相手が美柑じゃなきゃ彼はあんなに臆病になりませんよ…」
それは他の人ならすぐに優しい言葉をかけるってことでしょ?
「美柑だから、今以上傷つけないで済むにはどうしたらいいのか悩むんだと思います」
そんなの言い訳にすぎない。
「…美柑、リトのことは嫌いですか?」
また同じ質問、うんざりする。
ヤミは美柑の部屋の写真ボードに貼られている自分たちのプリクラを少し見つめて再び口を開いた。
「…私、地球に来て初めて思い出ができました」
思い出…?
心が向いてるかどうか…。
リトはキョーコの言った言葉の意味を痛烈に感じていた。
「リトくん、妹さんの…美柑ちゃんのことが頭から離れなかったでしょ?」
その通りだ。
「そんなに思い詰めるほど美柑ちゃんのことが大事なんだよね?」
そうだよ。でも美柑は俺を拒絶してる。
「だったらそれを美柑ちゃんに伝えなきゃ」
え…?
「思い出は記憶とは違います。思い出は絆です。思い出は一人ではできません。思い出にはかならず誰か大切な人がいます」
思い出は…絆…
「だからまた今度、やり直しね」
やり直し…?
「私の思い出に一番いるのは美柑です。それは私と美柑の絆です。でもきっと、美柑の思い出に一番いるのは私じゃないですよね?」
私の…思い出…
「そう、やり直し。ちゃんと心にケリをつけて、ちゃんと私たちに心を向けられるようになったらまた…ね?」
心…
「美柑の思い出に一番いる人って、誰ですか?」
「だからリトくんは行かなきゃ」
「あ…」
美柑の目から涙が一筋こぼれた。
私の思い出に一番いる人…
ヤミは写真ボードの写真を見渡す。
そこに一番多くいる、美柑の大切な人は…
「リ…ト…。…う…あ…」
美柑が声を上げて泣き始める。
ヤミは美柑を優しく抱きしめる。
大切な人が泣いていたら抱きしめる、これもヤミが地球に来て学んだこと。
体の芯まで突き刺さるような温もりに美柑の心が解き放たれていく。
「リ…ト…、う…ぐ…。リ…トぉ…、ううぅ…」
「俺は…」
キョーコはふっとリトに笑いかける。
「あ…あ…う…」
リトは自分の愚かさを悔み、彼の目から涙がこぼれる。
すかさずララ、ルン、キョーコの三人がリトを抱きしめた。
三人の温もりにリトはいかに自分が彼女たちから大事にされていたかを思い知り、後悔の涙の中に幸福の涙が混じる。
「美柑…きっと待ってるよ?」
ララはリトを抱きしめながらそう言った。
自分を大切にしてくれる彼女たちのためにも、美柑と向き合うことから逃げるのは許されない。
「ありがとう…皆…」
リトは泣きながら礼を述べる。
ふとここでリトはキョーコの膣から破瓜の血が流れていることに気づく。
「あ…キョーコさん、初めてだったんだ…。なのに俺…」
再びしゅんとするリトを見てキョーコは優しく言う。
「…いいよ。リトくんには前に助けられたし、今度は私の番」
キョーコの抱きしめる力が少し強くなった。
「…俺、行くよ」
リトはしばらくしてから涙を拭いた。
「うん。あ、これはうまくいくようにおまじない…ね?」
キョーコはそう言うとリトの唇に自分の唇を重ねた。
「「もちろん私からも」」
ララとルンが同時にそう言うとリトに順にキスをした。
リトは服を着るとホテルを飛び出していった。
俺はなぜあんなに臆病になっていたんだろう。
なぜ一度拒絶されただけで美柑に心を向けられなかったのだろう。
ララが家を飛び出した時は血眼になって駆け回ったくせに、自分が言葉をかけることで美柑をさらに傷つけるんじゃないかと足がすくんで…。
今は後悔は後だ。
リトは満天の星空の下、たった一人の大切な人のためだけに走った。
「美柑!」
結城家の玄関のドアが開くなりリトの声が聞こえた。
「帰ったのか、リト…」
才培がリトを迎えるが、リトは父親に構わず二階に駆け上がった。
美柑の部屋にいたヤミは、美柑を抱きしめながら笑っていた。
「…来ましたよ…」
ヤミは美柑の体を離した。
美柑の部屋のドアが開く。
リトが入ろうとするとヤミが目の前におり、リトは驚いてつまずきそうになった。
「ヤミ…」
「あとはあなたの仕事ですよ」
ヤミはそう言って一階に下りていった。
リトはヤミの後姿を見送ると美柑の部屋に入っていった。
「リト…」
「美柑…」
美柑の目に光が戻っている。
リトはほっと安心して美柑に声をかけた。
「美柑…、その…本当にごめんな…」
リトの口から出てくる謝罪の言葉。
「驚いたよな?俺があんなことしてたなんて…」
確かに驚いた。
女性に免疫の無かったはずのリトが複数の女性を相手に恋愛をしているなんて。
でも本当にショックだったのはリトに複数の相手がいたことそれ自体ではない。
リトが何人もの女性と関係を持っていることを自分に隠していたこと、それが幼少のころからお互いを支え合ってきた自分たちの絆を揺るがすものであったことだった。
一番長くリトと過ごしてきた自分が今のリトにとって邪魔に思われているのではないか?
美柑はリトが自分に秘密を打ち明けてくれなかった理由をそのように捉えてしまっていた。
だから美柑はリトに尋ねた。
「…リト…、リトにとって私は何?」
唐突な美柑の問いかけにリトは戸惑う。
でも美柑の目を見ていたら答えないわけにはいかなかった。
いろいろな言い方はあった。
出来の良すぎる妹、大切な妹、でもリトは敢えてその言葉を封印する。
リトは美柑をそっと抱きしめた。
幼いころからの美柑との思い出、美柑と過ごした時間、その全てを言葉にすることはできない。
リトは少し照れくさかったが、美柑に自分の想いを伝えることにした。
「俺をずーっと支え続けてくれた、たった一人の大切な人だ」
美柑はそれを聞いて安心する。
やっぱりリトはずっとリト、私の大好きなリトのままなんだな…。
美柑は目を閉じた。
「美柑…」
リトの私を声が聞こえる。
あれ…?体に力が入ら…
「美柑?」
リトは美柑の肩を揺さぶる。
美柑からの返事はない。
リトの顔から血の気が引いていった。
「み…美柑!!」
後半終了です、
この回はリトパートと美柑パートの同時進行感を出すために地の分を減らしてちょっと特殊な書き方をしているので、
どれが誰の台詞かちょっとわかりづらいかもしれません。
次で予告した通り最終話になります。
それではまた。
>>368 GJです
誘われたとはいえこの状況で更に手を出すリトにツッコミつつ、みんな良い子だなあと再確認
最終回楽しみにしてます
リトがこんなに大勢(?)相手にしてるのに
いまのところ、妊婦がいないのは何故?もしかして種無し?
(ま、エロパロとはそういうもんだけど)
ま?まさか?
みかんと近親相姦して腹ボテ妹に?
ルンを妊娠させたら、レンはどうなるのか?
キョーコだと、トンでもなスキャンダルだなぁ。
>>368 乙
ここまで長かっただけに最終回が楽しみです
372 :
368:2011/05/01(日) 02:50:21.43 ID:EyQuuO4J
こんばんは。
これから最終話を投下します。
「体力が落ちてるところにそれまでの張り詰めた気持ちが一気にほぐれて反動が来た…。そんなところかしら」
美柑が倒れた翌日の朝、御門は結城家にやってきて美柑の診察をしていた。
「特に感染症とか病気の類じゃないわね。安静にして体力を回復させるしかないわ」
「そう…。ありがとう、御門先生」
リトはとりあえず美柑が大丈夫だったことにほっと胸を撫で下ろす。
「じゃあ、私は診療所の方があるから戻るわね」
御門はそのまま自分の家兼診療所に帰っていった。
「…ごめんねリト。心配かけて…」
力の無い声で美柑が申し訳なさそうに言った。
「いいんだよ。元はと言えば俺のせいなんだし」
リトはそう言って美柑の頭を軽く撫でる。
「あ、そうだ…」
リトは何かに気付いたような声をあげた。
「腹減ってないか?俺何か作ってくるよ」
「え?いや別に…」
美柑は特に空腹は感じていなかった。
だがリトはさらに続ける。
「でも、ここんとこ何も食べてないも同然だったよな?少しずつでも何か食べたほうがいいと思うんだ。だから…」
「まあ、それはそうかも…」
「じゃあ、ちょっと待っててくれよな」
リトはそう言ってキッチンへ下りていった。
一階にはララがおり、リビングの掃除をしていた。
「あ、リト。美柑は?」
ララは美柑の様子を尋ねる。
「病気じゃなくて体力が落ちてるだけだってさ」
「そっか…」
リトの言葉にララはほっとする。
リトはそのまま冷蔵庫へと向かい、中を確認する。
「美柑に何か作るの?」
「まあな。前に美柑が風邪ひいたときに作ったスープでも…」
リトがそこまで言って、ララはそのときのことをふと思い出していた。
「…ねえリト」
「うん?」
「そのスープさあ…、美柑おいしくないって言ってなかった?」
「……」
ララが痛いところをついてくる。
だが美柑の今の状況を生み出した張本人である彼は責任感に駆られて反論する。
「こ…今度こそ大丈夫だって!…多分…」
実は美柑が飲んだ後自分でも味を見てみたのだが、確かに不味かった。
本の通りに作ったはずなのにである。
そのことでリトは料理に対して自信を失くしていたのだが、今は美柑のために引き下がれなかった。
「とにかく大丈夫だから」
自信がないくせに意地を張るリトを見てララは呆れたようにため息をついた。
「やれやれ…。助っ人呼んであげよっか?」
「助っ人?」
「うん。あ、リト、ケータイ貸して」
ララはリトからケータイを借りると、リビングから玄関の方へ出ていった。
「あ、おいどこ行くんだよ?」
「助っ人は来てのお楽しみだよ〜」
ララはそう言ってリトが自分についてこないよう牽制する。
いったい誰を呼ぶのだろう?
リトはララの言う助っ人のことが気になったが、仕方なくその場に留まることにした。
ララの呼び出しで結城家にやってきたのは春菜だった。
「春菜ちゃん…」
リトは春菜がやってきたのを見て少し驚いていた。
「ララさんから電話をもらってね。私も美柑ちゃんのために何かしたいなって思って…」
春菜が頬を掻きながら照れたように笑った。
「春菜のご飯おいしいんだよ?春菜が手伝ってくれれば料理の苦手なリトでもなんとかなるんじゃないかな?」
春菜の後ろからひょっこりとララが笑顔をのぞかせた。
「ありがとう。気持ちは嬉しいけど、美柑は俺のせいで…」
リトは春菜に感謝しながらも春菜の協力を断ろうとした。
だが春菜の言葉がリトの意志を砕く。
「リトくん一人だけのせいじゃないよ。一人で背負い込まないで、ね?」
ララから電話がかかってきたとき、実は春菜は結城家に行くのを躊躇していた。
美柑の目の前でリトと交わり、彼女にショックを与えた一人である自分が美柑のために何かしようなんておこがましいとさえ思っていた。
だがララからの言葉で気持ちが揺らいだ。
「あのね、私つい最近家を飛び出したことがあってさ、そのときリトが私を必死に探してくれて、すごく嬉しかったんだ。だから私はリトを大切にしたいって思った。
リトも美柑のことで塞ぎ込んでたけど、私やルンちゃんやキョーコちゃんが必死に励ましたら立ち直ってくれた。
誰かを大切にしたいっていう心は、きっと伝わるんじゃないかなあ」
それを聞いて春菜ははっとする。
心を伝えようともせずに逃げるなんて、それこそおこがましいのではないだろうか。
ララは自分に心を伝えて欲しいからリトに協力するよう自分に電話をかけてきたのだろう。
「…わかった。行くよ」
春菜の決意の返事にララはにっこりと笑った。
電話越しにもララの笑顔が伝わって来るような気がした。
リトと春菜は協働でスープを作り始めた。
だがリトは言った。
「春菜ちゃん、作業は全部俺にやらせてくれないかな?春菜ちゃんには手順や味付けのアドバイスをしてほしいんだ」
リトはそこは譲りたくないようだった。
「もう…わかった」
春菜は意外と頑固なリトの一面に少し呆れながらも、その申し出を承諾した。
野菜を危なっかしい手つきで切っていくリト、自分の指をいつ切ってもおかしくなかった。
さすがに春菜も心配になってリトに声をかける。
「リトくん、本当に大丈夫?」
「大丈夫だって。前にも一度作ってるし…」
そこまでリトが言った瞬間だった。
「いてっ」
春菜の心配していたとおり、リトの指に包丁の刃が襲いかかった。
「…やっちまった…」
「もう…」
春菜は救急箱を持って来て手当てをする。
「ありがとう…」
指に巻かれた絆創膏に血が滲む。
だが春菜は自分が作業を代わろうとは言わなかった。
ララは二人のそんな様子をリビングから見ながら笑みをこぼしていた。
「よしっ、できた」
リトはできあがったスープを持って美柑の部屋に行った。
「美柑、できたぞ」
「ありがとう、リト…。うっ…」
美柑はリトが持ってきたものを見て顔を少し引きつらせた。
以前自分が風邪をひいたときにリトが作ってくれたスープと同じものだったからだ。
あの味は悪い意味で今でも忘れられなかった。
「そ…そんな顔しなくたっていいだろ…。今度は大丈夫だからさ」
リトは美柑の様子に慌てながらもスープを勧める。
美柑は兄の指に巻かれた絆創膏を見てはっとする。
私のために慣れない料理をがんばったわけか…。
「じゃあ…いただきます…」
美柑がスプーンにスープを掬い、口に運んだ。
「…おいしい…」
美柑が驚きに目を丸くするのを見てリトはほっとする。
春菜の味付けに間違いはなかったようである。
よかった…
美柑がスープを飲み終わると、リトは片付けのために食器をキッチンに持って行こうとした。
すると、階段を下りた先に里紗と未央の姿があった。
「あれ?里紗に未央…、おまえらいつの間に…」
リトが驚いていると、里紗が答えた。
「ついさっきよ。春菜から電話もらってね。私たちも美柑ちゃんのために何かしたいなって思って」
「そっか。でも今食事も済んだし、特には…」
ここで未央が口を開いた。
「あ、そうだ里紗。体拭いてあげたりしたらいいんじゃない?ずっと閉じこもってたって言うし、多分お風呂も入ってなかったんじゃないのかな?」
「未央、ナイスアイデア!こればかりはいくらお兄ちゃんでも…ねえ?」
里紗がにやりと笑ってリトの方を見た。
「な…なんだよその目は?でもサンキューな」
「じゃあ、早速用意しようか。行くよ未央」
「オッケ〜」
と、ここでリトは二人が女子に対してのセクハラの常習犯であることを思い出す。
「おまえら、美柑に変なことするなよ」
「心配しなさんなって、お兄ちゃん」
里紗と未央はひらひらと手を振りながら浴室に入っていった。
キッチンに戻ると春菜がリトを迎えた。
「どうだった?」
春菜はスープを飲んだ美柑の感想を聞く。
「おいしいって言ってたよ。春菜ちゃん、里紗と未央も呼んでくれたんだね」
「うん。美柑ちゃんと…あの二人自身のためにもね。あ、食器は私が片付けとくよ」
「ごめん、じゃあ頼むよ」
リトは春菜に食器を預けると、リビングのソファに座りこんだ。
大きくため息をつき、彼にようやく安堵の時が訪れる。
あれ…
急に目眩がして、リトはソファに倒れ込んだ。
「…俺は…」
リトが気がつくとそこは自分の部屋のベッドの上だった。
「…ったく、かっこつけた挙句それじゃあ締まらないね、リト」
パジャマ姿の美柑が枕元に座って自分を見下ろしている。
「美柑…。部屋に戻って安静にしてろよ…」
「ちょっとくらい平気。自分だってここのところろくに食べないで体力落ちてたくせに、無理に頑張るからそうなるんだよ」
美柑は笑って言った。
そう言えば俺はソファに倒れ込んで…
「リト。あのスープ、リトが一人で作ったやつじゃないでしょ?」
美柑に突然そう言われてリトは少し驚く。
「どうしてわかるんだ?」
「だって、料理苦手なリトがいきなりあんなおいしいの作れるなんて、おかしいじゃん?」
美柑に見抜かれていても別に嘘をつく理由も無かった。
「春菜ちゃんがいろいろアドバイスくれたんだ。あ、でも作業そのものは全部俺がやったんだぜ?」
それを聞いて美柑は遠くを見るような目をして呟いた。
「そっか。リトと春菜さん、二人分の心が詰まってたから、あんなにおいしかったのか…」
「美柑…」
リトが美柑の横顔を見つめていると、不意に美柑が口を開いた。
「ごめんね皆。もう入ってきていいよ」
「?」
美柑のその言葉とともにララ、春菜、ナナ、モモ、唯、ヤミ、里紗、未央、お静、ルン、キョーコが部屋に入って来た。
「皆、どうして…」
「リトのこと心配してに決まってるじゃない」
美柑がリトに向かってにっと笑う。
「リト、よかった〜」
ララが安堵の言葉を口にする。
「あんたを運ぶの結構大変だったんだからね?私とララちぃに感謝しなさいよ?」
里紗が首をこきこきと言わせながらそう言った。
「あ、御門先生が多分リトさんも倒れるだろうからって薬をくれましたよ」
お静が持ってきた薬の袋には御門からの手紙も添えられていた。
『多分あなたも倒れるんじゃないかと思うので、滋養強壮の薬を少しばかり入れておきます。これを飲めばあっちもギンギンになって楽しいひと時を過ごせると思うので、用法、用量を守って飲んでね』
リトは苦笑いを浮かべながら薬を受け取った。
「…ありがとう、お静ちゃん。御門先生にはあとで電話でお礼を言っとくよ」
ここで美柑が皆のほうに向き直り、そして口を開いた。
「あのさ…。私のお兄ちゃんは、かっこつけて無理しちゃって、最後にはこんな感じに締まらない人だけど…」
皆黙って美柑の言葉の続きを待つ。
「でもすっごく優しくて、とってもいい人だから…、だから皆…お兄ちゃんのことよろしくお願いしますっ!」
美柑がぺこりと頭を下げた。
リトの部屋にしばしの沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのは唯だった。
「大丈夫よ、美柑ちゃん。結城くんがそういう人だってことはこちらも百も承知だから」
「そうだね。でも、だから私たちはリトくんと一緒にいたいと思ったんだよ?」
これはルン。
「美柑…」
「美柑さん…」
ナナとモモが驚いたように呆然としているところに今度は里紗と未央が口を開く。
「こんなにかわいい義妹の頼みじゃ断れないね」
「だね〜」
「美柑さんも、これからもよろしくお願いしますね」
里紗と未央に続くのはお静。
「美柑…、美柑がいてくれて、本当に良かったです」
お静の次にヤミが続いた。
「こちらこそよろしくね。リトくん、美柑ちゃん」
キョーコがそう言って美柑に笑いかける。
「…よかったね、春菜」
皆が美柑の言葉にそれぞれ思い思いの言葉を返す中、ララは春菜の耳元で囁いた。
「心が…伝わったね」
春菜はそれを聞いて心からの笑みをこぼした。
「うん!」
リトの部屋がそのままにぎやかな喧騒に包まれていく。
リトはその中で幸せを噛みしめていた。
皆の心がくれた幸せを。
少年は少女たちと歩き出す。
思い出と彼女たちの心がくれた幸せを胸に、未来の思い出と幸せのために…。
これでファミリーシミュレーションは全話終了です。
独自のキャラ付けが入ったりして皆さんに違和感を与えることも多々あったと思います。
正直途中では現実的に考えたらバッドエンドしかないよなあ…とか考えていましたが、美柑編を書いているうちになんとかバッドエンドは避けたいと思うようになり、このような最終回になりました。
美柑とヨスガったりとかそういうのも考えましたが、結局美柑とは家族愛、兄妹愛を強調していく感じになりました。
最初から最後まで読んでくださった方々、途中から読み始めた方々、感想をくれた方々、心から感謝しています。
これからですが、前にいくつか一話完結ものを投下したりしていましたので、また機会があればそういったものを投下したいと思います。
それではみなさん、機会があればまた。
そして今までありがとうございました。
>>379 お疲れ様でした
一時は美柑がどうなることかと心配しましたがこれで一安心ですねw
これほどのキャラを最後まで失速することなくまとめきったことに感嘆するばかりです
こちらこそありがとうございました
また面白い話を読ませてもらえる時を楽しみにしています
>>379 乙!GJ!!なんだかんだで一年近く追ってきました
第一話が本編最終回とダークネスの間の一番不安定な時期に投下され
ToLoveるへの関心が保てたのはこの作品のおかげでした
どう締めるんだろうと考えてましたが優しいエンディングでしたね
保管庫、更新しておきました
これもファミシュの人がいなければ多分手出ししていません
んー、
>>155 を見た時は美柑編はどうなるんだろうと思ってたんですが
意外にあっさりしたラストでしたね
あるいは、美柑を深く愛するが故なのか…うーむ、深いなw
では、いずれまた貴方の美柑への愛を拝見する機会を楽しみにしていますw
今日は唯の誕生日っすね
つーわけで、記念にSS一つ投下します
タイトルは懐かしのアニメからですw
384 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 10:37:36.88 ID:UjH51mcb
(なんでこうなっちまったんだ……)
結城リトは、手の平の上で眠る、
まるでフィギュアのような小さな裸の少女の姿を見て途方にくれていた。
(これって古手川なんだよな……)
思わず小さな唯の裸体を凝視してしまうリト。
艶やかな黒髪、透き通った白い素肌。
ふくよかな乳房の先端には小さな桜色の突起が付いている。
(す、すげぇ……こんなに小さいのに、ちゃんと女の子の体だ……)
これが本物のフィギュアなら、きっと高値で取引きされることは間違いない。
しかし、手の平にとくん、とくんと伝わる小さな鼓動の響きは、
触るとぷにっと柔らかく凹むしなやかで暖かい肉の感触は、
このフィギュアがまぎれもなく生きた人間であることを示していた。
そして、成熟間際の女性である証拠も──
(な、なにやってんだオレ!? 古手川に悪いじゃんか……)
リトは恥ずかしくなって思わず目を背けてしまう。
と、その時。リトの手の上で唯が目を覚ました。
「ん……あれ、私……ひゃ!?
あ、あなた……結城くん!? なんでそんなに大きいの!?」
「いや、お前が小さいんだって」
「え!?」
慌てて周りを見回す唯。
「ほ、本当に私、小さくなって……え!?」
そして、自分の裸がリトに見られていることにも気が付いてしまった。
「ハ、ハレンチなーっ!!」
かぷっ!
「いてぇ!?」
唯は小さな口で思い切りリトの指先に噛み付いた。
唯はリトにもらったハンカチで身を包み、ぷんぷん怒り出した。
385 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 10:43:12.25 ID:UjH51mcb
「まったく! 人が気絶してる間に体を小さくして、裸にして遊ぼうなんて!
あなた、もしかしてフィギュアとか好きなんでしょ!」
「ち、違ーよ! お前が勝手に小さくなったんじゃねーか!」
「なんで私が勝手に小さくなるのよ……あ」
唯はさっきの出来事を思い出した。
ララがリトに抱き着いたはずみに発明品を廊下にブチまけ、
その片付けを手伝ったときに身体に何やら電気ショックが走ったのだ。
そして授業中に気分が悪くなり、リトに保健室に送ってもらう途中でこうなったのである。
「そっか。アレのせいで……」
改めてリトを睨み付ける唯。
「やっぱりあなたのせいなんじゃない」
「なんでだよ!?」
「だってあなた、ララさんの保護者なんでしょ?
ていうかもしかして、私の裸を見るためにわざと……」
「だーっ! もういいから、オレがなんとかしてやるから!」
リトは軽くため息を吐いた。
「で、これからどうする? 教室に戻るか?」
「絶対イヤ。見世物にされちゃうじゃない」
「じゃ、しばらく保健室で御門先生に預かってもらうか?」
その言い方に、唯はちょっとカチンと来てしまう。
「なにそれ。私って、あなたの所有物なの?」
「そ、そう言うわけじゃ……」
唯は少し涙ぐんでリトをなじり始める。
「あ、あなたのせいでこうなっちゃったんだから……。
責任持ってあなたが面倒見なさいよ……」
リトは小さな唯の表情をじっと見つめた。
(古手川、不安なのかな……)
唯を安心させる様に、リトはフッと優しい顔で笑いかけた。
386 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 10:45:28.45 ID:UjH51mcb
「分かったよ。オレのせいだしな。
今日はお前が元に戻るまで、ずっと一緒にいてやるよ」
「え……」
思わず頬が綻んでしまったのを見られまいと、唯は赤らめた顔をツンッとそっぽに向ける。
「と、当然よ。あ、あなたのせいなんだからね」
とくん、とくん、とくん。
小さな胸で高鳴る小さな鼓動の音は、小さな唯にとってはとても大きく感じられるのだった。
「あぁ……じゃ、オレ古手川を家まで送ってくから。先生にはテキトーに言っといてくれ」
携帯電話でララに連絡を入れたリトは、胸ポケットに唯を入れたまま歩き出した。
唯は少し罪悪感を覚えてしまう。
(私、自分のワガママに結城くんを付き合わせちゃってる……)
二人が校門から出る頃、唯が言った。
「いいの? 結城くん、本当に」
「良いって。どうせ次数学だから、オレ寝てるだけだし。
これでサボる口実も出来たしな」
途端にムッとして教育ママの顔になる唯。
「あー。そんなこと考えてたのね。じゃ、お家に着いたら数学の勉強しましょうか」
「い!? いいよ別に、マジ勘弁して……」
情けないリトの顔を見て、唯はクスリと笑ってしまう。
「ほーんと。あなたっていっつも、かっこ悪くてハレンチで、ダメ人間よね」
「わ、悪かったな」
リトはそっと胸のポケットを手で覆った。
「え……」
「古手川、寒くないか?」
大きなリトの手に覆われて、唯の体がじんわりと、
まるで毛布に入ったような暖かさに包まれて行く。
「あ、ありがと……」
387 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 10:46:44.72 ID:UjH51mcb
「ああ」
ニッコリと唯に笑いかけるリト。
(結城くん、優しい……)
別に成績が良いわけじゃ無いのに、気が利く訳でも無いのに、
いつもここぞと言う時には自分を助けてくれるリトに、
唯は運命的な繋がりを感じていた。
(やっぱり私、この人を……)
そんな事を考え始めた時、リトの肩にポンッと手が置かれた。
「あー。サボリ野郎見っけ〜」
「え!?」
(も、籾岡さん!?)
ビクゥッ!
リトと唯が同じ表情で硬直した。
「な、な、なんだよ!?」
「あんたさっきさー、唯を送ってくって言ってたくせに、なんで一人で帰ってんのー?」
「え!? こ、これには事情が……」
「ま、いっけどさ。んじゃ、二人でデートしよっかー」
「はあ!?」
(えっ!?)
リトと唯がまたしても、今度はかなり違う表情で硬直した。
「な、な、なんでオレとお前がデートなんて……」
慌てて断ろうとするリト。
しかし、リトの胸のドキドキは全部ポケットの中の唯に伝わっていた。
(なによ、デレデレしちゃって! 結城くんってば!)
「だってぇ、私たちサボリ仲間だしぃ。センセーには黙っててやるからさぁ」
「お、オレはやることが……」
リトの顔を下からマジマジと覗き込む里紗。
「えー? 何すんのぉ……って、何これ?」
388 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 10:47:55.29 ID:UjH51mcb
「あっ!」
(きゃ!?)
里紗はヒョイっと唯の小さな体をポケットから引っ張り出した。
「これ、フィギュア? 結城ぃ、あんたこんな趣味あんの?」
「え、あ、その……」
(さ、触んないでぇ!)
唯は咄嗟に体を硬直させてフィギュアのフリをしようとしたが、
それがかえって里紗に興味を持たせてしまい、
回されたりひっくり返されたりして体の隅々まで観察されてしまった。
「ふーん、良く出来てんねぇ、これ。結城、あんた結構器用だったんだぁ」
「あ、じ、実は、な……」
リトがしどろもどろの反応をしていると、里紗がクイッと唯の足を広げて股間を覗き込んだ。
(きゃあ!?)
「うっわー……これ、超リアル! あんた一体誰の見て作ったの? やっぱララちぃ?」
「え!? あ、いや、その……」
(な、なんで否定しないのよ! もしかして結城くん……)
自分が恥ずかしい思いをしているのも忘れて、リトを疑い始める唯。
「そっかぁ。あんたフィギュア作りに忙しいんだね」
「そ、そうなんだ。す、すまんな」
里紗はリトのポケットに唯の体を戻した。
「んじゃバイバーイ! 仲良くね、結城と唯♪」
「な……」
(き、気が付いてたのね……)
からかうように手を振って里紗は颯爽と歩き去って行った。
里紗に弄ばれた唯はすっかりキゲンを損ねていた。
「ふんっ! 大体、結城くんの態度がはっきりしないのが悪いのよ!」
「わ、悪かったよ……」
389 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 10:49:19.23 ID:UjH51mcb
何が悪かったのか正直良く分かっていなかったが、リトはとりあえず謝っておく。
「なにその態度! ほんとにもう……」
リトをなじる言葉を止めて、唯が急に真剣な口調になる。
「結城くん、聞きたい事があるんだけど」
「な、なんだよ」
少し顔を赤らめる唯。
「あなた、ララさんのあ、あそことか、観察してるの?」
「え!? ん、んなわけねーだろ!?」
「ふーん……」
リトはそっと唯の体をポケットの上から撫でる。
「ララとはそんなんじゃねーよ」
「本当に?」
リトが答える前に、背後からドドド……とダンプカーが走って来るような音がした。
「今日はエロエロ美少女フィギュア展覧会ですぞー!!」
「こ、校長!?」
振り向くと、凄まじい速さで校長がこちらに向かって駆けて来ていた。
(も、もし今、私が校長先生に見付かったら……!)
おぞましい想像に唯の全身が身震いしてしまう。
「に、逃げて! 結城くん」
「お、おう!」
慌てて駆け出したリトだったが、
リビドー全開で駆けて来る校長のスピードには叶わずに
あっという間に追いつかれて体当たりされてしまった。
「のわーっ!?」
(きゃーっ!!)
リトの体がぶっ飛ばされ、唯の体までポケットから飛ばされそうになる。
「やべっ!」
390 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 10:50:02.44 ID:UjH51mcb
リトは手を懸命に伸ばして唯の体を掴み取ろうとするが、
はずみで唯の体がリトの襟元からシャツの中に入ってしまう。
「うおっ!?」
ドガシャーン!
リトの体はゴミ箱に激突して止まり、校長はどこかに走り去って行った。
唯はリトのシャツの中にいたおかげで飛ばされずに済み、大事には至らなかった。
(私、今どこにいるの?)
白いシャツの中から這い出てみると、
目の前に柔らかく萎びた大きな柱のようなものがある。
(こ、これって、まさか……!?)
唯はどうやらシャツの下側から出てしまったらしい。
目の前にあるのは、転倒したはずみでベルトが外れて
ズボンとパンツが脱げてしまったリトのペニスそのものだった。
(お、男の人の……)
カアァ……
唯の顔が恥ずかしさに赤く染まってゆく。
その時リトが目を覚ました。
「あたた……」
「ちょ、ちょっと、結城くん! そんなのしまいなさい!」
「え……あ! す、すまん……」
リトは自分が股間を晒している事に気が付いてトランクスを引っ張り上げようとする。
その瞬間、再び校長が現れた。
「んん!? こっちに美少女の匂いを感じますぞ!?」
「はぁ!?」
慌てたリトは立ち上がりながらズボンとトランクスを直す。
そして、それは唯にとって最悪の結果を生んでいた。
(きゃああああぁ!?)
391 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 10:50:41.98 ID:UjH51mcb
リトの体が垂直になった途端にトランクスの中に落ち込んだ唯の体は、
リトのペニスと抱き合う形になってしまっていた。
「はうっ!?」
気が付いた時には既に遅かった。
走る度にリトのペニスは柔らかく暖かい美少女フィギュアのような唯の体に擦られ、
心地よい快感を覚えてしまう。
(うそ! うそぉ!?)
「はうぅ……や、やべぇ……古手川……」
思わず前屈みになりながら走り続けるリトのペニスが次第に勃起して大きさを増してゆく。
しかも校長に追いかけられているので、
立ち止まって服装を直すわけにもいかない。
(な……なにこれぇ……や、やだぁ……!)
目の前の電柱のような太く熱い肉棒に血管が浮き上がり、どくん、どくんと脈打っている。
それに無理矢理抱き着かせられている唯は、
あまりのおぞましさに気を失いそうになっていた。
(ゆ、結城くんの、バカァ!)
そして、唯の裸体全部にペニスを愛撫されているリトは──
(や、やべ……オレのチンコ、古手川に……うあぁ……!)
ただでさえ免疫のない裸の女の子の唯が、
恥ずかしい自分のペニスに全身で抱き着いている……。
そのあまりに倒錯的な状況に興奮し、ますますリトはペニスをフル勃起させてしまった。
「う、うおっ!」
思わず立ち止まり、ズボンの上から手で唯の体を自分のペニスに擦り付けてしまう。
(きゃあああっ!? な、なにしてんの! 結城くんのヘンタイっ!)
ずりっ、ずりっ。
唯は、もう自分の背丈より大きく成長したリトのペニスにひしと抱き着かされて、
裸の体全体をペニスにシコシコ擦り付けられてしまった。
「あふぅ……こ、古手川ぁ……」
392 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 10:51:28.99 ID:UjH51mcb
快感のあまり喘いでしまうリト。
(もう! 結城くんの、大バカアッ!!)
体全部をリトの性玩具にされて唯が涙目で怒りを溜めているうちに、
校長がリトに追い付いてしまった。
「やべっ!」
しかし、校長はそのままリトを追い越していった。
「え……?」
見れば、少し離れた所にヤミが冷静な表情で立っている。
「ヤミちゅわあああああんっ!! ワシのエロエロフィギュアになってええええぇ!!!」
そして1秒後、お約束のように校長はヤミにボコボコにされていた。
「た、助かったよ、ヤミ」
「例には及びません。しかし、あなた……」
ヤミがチラ目でリトの股間の方を見ている。
「え? ……あ」
リトは自分の股間がまるで変態オヤジのようにもっこりと盛り上がっているのに気が付いた。
もちろん、その中身は唯なのだが。
「妄想もほどほどにしておくことですね。その男のようになりたくなければ」
余りにも説得力のある一言を残してヤミは立ち去って行った。
そして──
「結城くん……」
「うっ……」
自分の股間から鳴り響くおどろおどろしい声にリトは戦慄を覚える。
恐る恐るズボンを下ろしてトランクスを引っ張って見ると、
勃起したペニスの前で唯が手を組んでじっとリトの顔を睨み付けていた。
「何か言いたい事は?」
リトは冷や汗を掻きながら言った。
393 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 10:52:04.28 ID:UjH51mcb
「お、オレの、結構大きいだろ?」
「ふーん……」
唯の額に青筋が増殖していく。
唯はリングロープに持たれるプロレスラーのように
トランクスのゴムに寄り掛かって蹴りの体勢を整える。
「確かに、これだけ大きければ蹴り易くていいわね」
「え……ま、まさか……」
「せーの」
キーン!
「あぎゃあっ!?」
蹴られてはならない場所に思いっきりクッションを効かせた蹴りを受けて、
リトは股間に手を当ててぴょんぴょん飛び跳ねた。
アホアホな話でサーセンw
投稿規制がつらいんで、いったん切りますね
395 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 12:05:39.91 ID:UjH51mcb
◇ ◇ ◇
二人は唯の家に着いた。
「えっと……家の人になんて言えばいいかな」
「そ、そうね……」
二人が困っていると、玄関から遊が出て来た。
「おっ、結城! 唯ならまだ帰ってねーぞ」
仕方なく遊に事情を話すリト。
「えと……じ、実は、かくかくしかじかで……」
「はぁ?」
にわかには信じ難い話だったが、
ポケットから顔を出した唯の顔を見て遊はようやく納得した。
「相変わらずお前ら、ぶっとんだ人生送ってるなぁ」
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん! 私も一緒にしないでよ!」
「でも、嬉しいんじゃねーか、唯。ユーキくんと一緒にいられて」
「え?」
「な、何言ってるのよ! お兄ちゃんってばもうっ!」
慌ててぶんぶん手を振り回す小さな唯の顔は、恥ずかしさで真っ赤になっていた。
「ま、とにかく上がれよ」
二人は唯の部屋に上がり込んだ。
(うぅ……なんかまずいものとか置いてなかったかしら……)
整理整頓の行き届いた唯の部屋だったが、それでも唯は少し不安になってしまう。
「えっとさ、古手川。お前、人形とか持ってる?」
「え? 少しなら小さい時のが」
「じゃ、服とか着られるんじゃねーの?」
「そ、そうね……」
396 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 12:06:15.36 ID:UjH51mcb
リトは遊に頼んで人形を持ってきてもらった。
「うわぁ……」
ベッドの上に並んだ、小さい頃一緒に遊んでいた可愛らしい人形の数々を見て、
唯の脳裏に幼い日々の思い出が蘇ってくる。
ミカちゃん人形はお嫁さんで、男の子の人形が旦那様。
可愛い赤ちゃん人形のオムツを変えて上げたり、小さな食器でご飯を食べさせて上げたり。
(楽しかったな、あの頃……)
思わずほっぺたが緩んでしまう。
そんな人形たちと自分が同じ大きさでいるというのは、なんとも不思議な気分だった。
「これとか着られそうだな」
リトはフリルの付いたお姫様のようなピンク色の可愛いドレスを見繕った。
(これが着られるなんて、ね……)
小さい頃、可愛い洋服を着ている人形達がすごく羨ましかった覚えがある。
リトにお姫様の服を着せてもらいながら、
10年越しに叶った夢に唯はクスリと微笑んでいた。
ふと、リトはお姫様とペアになった王子様の人形を手に取った。
「あれ? 王子様もいるんだな」
「うん。この娘のフィアンセなのよ」
「へー」
リトがベッドに置いた王子様の人形の顔をじっと見つめる唯。
小さい頃想像してた王子様はすっごくかっこよくて、
悪い怪物をやっつけてお姫様を助けてくれる、なんでも出来る理想的な存在だった。
(王子様、か……)
ふと、唯はリトの顔を見た。
リトは決していつもかっこいい万能の王子様なんかじゃない。
かっこ悪くて、だらしなくて、女の子には弱くって、優柔不断で……
(でも……)
不良に襲われていた自分を助けてくれたあの時だけは、リトは自分の王子様だった。
397 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 12:06:56.91 ID:UjH51mcb
そして、今もこうして自分のピンチを助けて、慰めてくれている。
(結城くん……)
ずっと昔に抱いていた思いと今の想いが入り交じり、胸が暖かくなってくる。
(私の王子様って、やっぱりこの人なのかな……)
そんな想いを込めて、唯はほんのり頬を染めながらちらりと振り返ってリトの顔を見た。
ふと、リトが声を掛けてきた。
「じゃオレ、ララに電話してくるな」
「え……」
ララに頼めば、きっと自分は元に戻れるのだろう。
そしたら、何もかも元通り。
今は自分に優しくしてくれているリトも、きっと──
(……)
唯の胸に、ポツリと一滴の雫が染み込んで行く。
リトがドアを開けて外に出ようとしたとき、唯は弱々しく声を掛けた。
「待って、結城くん……」
「ん?」
リトが振り向いて無邪気にじっと唯の顔を見つめた。
「あ……」
なんとなく、唯は目を背けてしまう。
「ごめんなさい。なんでもないの……」
「そっか」
リトはドアを開けて外に電話を掛けに行った。
一人になった部屋で唯は考えていた。
(私、さっき何を言おうとしたんだろ……)
何かが胸から溢れ出そうになっていた。
しかし、口にする事は出来なかった。
唯はふぅっとため息を吐いて、膝を抱えてベッドに座り込んだ。
398 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 12:07:45.49 ID:UjH51mcb
横には、唯のドレスを着ていたお姫様の人形が裸になって寝転んでいる。
一番奇麗で一番優しい、王子様に相応しいお姫様。
(あなたを見習わなくちゃ、ね)
唯はなんだかお姫様の友達になれた気がして、思わずクスッと微笑みを浮かべた。
その時、玄関先から明るい声が響いて来た。
「ヤッホー! リト♪」
(あ、もう来たんだ……)
何やら話し声がする。
きっと自分を元に戻す算段をしているのだろう。
(仕方ない、か……)
ふぅ。
唯はまた軽くため息をついた。
そしてしばらく経った後、スタスタと軽い足音がしてララが部屋に入って来た。
「こんにちは。唯♪」
「こんにちは、ララさん」
唯はお姫様の服を着たままララに挨拶を返した。
「えっとねー、唯。王子様のお人形、貸してくれる?」
「え? いいけど、何するの?」
「いいからいいから!」
ララはにこやかに微笑んで王子様の人形を手に取り、後ろを向いて何かを弄っている。
そしてまた振り向いて──
「はいっ!」
「あ……!」
差し出したララの手の平の上では、
唯と同じ大きさになった王子様姿のリトが照れくさそうに頭をポリポリ掻いていた。
唯は唖然としてしまった。
「ゆ、結城くん、なんで……」
リトは少し顔を赤らめて、照れ臭そうに言った。
399 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 12:08:46.82 ID:UjH51mcb
「だって、約束しただろ。
今日はお前が元に戻るまで、ずっと一緒にいてやるって」
「あ……」
とくん。
唯の胸がじんわりと暖かくなる。
(結城くん……)
また、リトは分かってくれた。
自分が一番して欲しい事を──
「じゃ、私帰るね。じゃーね!」
「あ……」
ララはスタスタと歩いて立ち去って行った。
「……」
「……」
王子様のリトとお姫様の唯は、ベッドの上で恥ずかしそうに向かい合って座っていた。
俯き加減でちらり、ちらりと相手の顔色を伺う。
そんなことを続けた後、唯がクスッと吹き出した。
「な、何がおかしーんだよ」
「だって、結城くんが王子様だなんて」
またクスクス笑ってしまう。
「わ、悪かったな」
リトが落ち着かな気にそっぽを向いたとき、唯はリトの手を取って立ち上がらせた。
「ほら。ダンスの時間よ、王子様」
「お、おい」
唯が口笛で優雅な舞踏会の音楽を奏で、それに合わせて二人が踊り始める。
「ズンチャッチャ、ズンチャッチャ……」
楽しそうに微笑みながら、軽やかなステップで踊る唯。
「おっ……ととっ……!?」
400 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 12:09:46.92 ID:UjH51mcb
それに比べてリトのステップは酷くぎこちなく、間違えて唯の足を踏んづけたりしてしまう。
「あいたっ! あなた、本当にダメな王子様ね」
「す、すまん……ていうか、お前やけに上手くないか?」
唯はクスッと笑みを浮かべた。
「昔ちょっと練習してた事があって。こういうの、ちょっと憧れてたから」
「へー……」
しばらくダンスを続けた後、唯が促した。
「結城くん、ちょっと私の手を持っててくれる? くるくるって回って見るから」
唯はリトに手を添えてもらって回転しようとしたが、
バランスを崩して倒れそうになってしまう。
「あっ!」
「おいっ!」
リトは慌てて唯の背中を支えた。
(あ……)
支えるリトの手に沿って唯の背中が仰け反り、目の前にリトの顔が大きく映し出される。
(結城くん……)
一瞬、息が止まってドキドキしてしまう。
しかしリトは、ちょっと意地悪な顔でニヤリと笑った。
「もしかして、キスするとか思った?」
唯はハッとして、ふんっと口を尖らせて顔を背けた。
「だ、誰がそんな期待なんてしてるっての!?」
リトはクスリと笑い、空いた手をそっと唯のあごに当てた。
「オレ、ちょっと期待してるんだけどな」
「え……」
期待に満ちた目でリトに見つめられて唯の顔が一瞬強張り、
それが解けていくにつれて、唯の瞳が少しづつ潤んで蕩けてゆく。
頬はほんのりと朱に染まり、呼吸には微かに甘い音が入り交じり始めていた。
「結城くん……」
401 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 12:10:38.27 ID:UjH51mcb
「古手川……」
「えー、オホン」
扉の方からわざとらしい咳払いが聞こえて来て、ビクッとして離れてしまうリトと唯。
「お、お兄ちゃん……」
「えっと、風呂の用意したんだけどな……。邪魔して悪かったな。じゃ」
気を効かせて立ち去ろうとした遊だったが、唯は声を掛けて引き止めた。
「ちょっと待って、お兄ちゃん。私たち、お風呂入る」
「こ、古手川!?」
「ほー、私たちねー」
唯はクスッとリトに笑いかけた。
「ね、いいでしょ。王子様♪」
ここでもう一回切りますね
次はHシーンですw
403 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 13:18:35.99 ID:UjH51mcb
遊は二人の体が丁度収まるくらいの茶碗を用意して洗面器の中におき、
そばにポットを置いた。
水を入れた茶碗にポットのお湯を入れて湯加減を調節し、
二人の体を背中合わせで茶碗に入れる。
「ほら、出来たぜ」
「ありがと、お兄ちゃん」
「じゃ、ごゆっくり」
遊は手を振って部屋を出てからパタリと扉を閉めた。
暖かい茶碗風呂の中で、
リトと唯は背中合わせのままゆっくりと互いの息遣いを感じていた。
(私、結城くんと一緒にお風呂に入っちゃってる……)
トクン、トクンと鼓動が高鳴って来る。
リトがふう……と気持ち良さそうに息を吐いた。
「結構、気持ち良いもんだな」
「うん」
「でも、ちょっと不思議な気分だよな。部屋の中で風呂に入るなんて」
「ほんとね。こんな風にならなかったら、一生経験出来なかったでしょうね」
「そーだな。こんな経験してるの、世界でオレたちだけだろーな」
「別に、やりたかったワケじゃないんだけどね」
「あはは……」
リトの苦笑いを聞きながら唯はクスリと微笑んで、眼を閉じてお湯の暖かさに感じ入った。
(私と、結城くんだけ……)
ここはいつもの自分の部屋のはずなのに、自分が小さいおかげでとても広く感じられる。
この広い、広い世界の中で、リトと二人きり、生まれたままの姿で背中を合わせている。
(結城くん、あったかい……)
なんとなく二人だけの秘密を持てた気がして、唯の胸がほんのりと温かくなっていた。
二人の気分が落ち着いて来た頃、リトが優しく声を掛けた。
404 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 13:19:09.21 ID:UjH51mcb
「な、古手川」
「なに?」
「お前の肩って、結構きゃしゃなんだな」
「結城くんの肩がおっきいのよ」
アハハ……。二人で笑い合う。
「男と女って、結構違うもんだよな」
「そうね」
唯は少し意地悪な口調で呟いた。
「さっき誰かさんのせいで、イヤになるくらいに実感させられたしね」
「え!? あ、あれはその、じ、事故だし……」
「ほーんと。私、結城くんと知り合ってからエッチな事故に会ってばっかり」
「わ、ワザとじゃないんだけどな」
「ふーん……」
唯はいったん言葉を切り、リトの心の内を窺うような口調で囁いた。
「結城くんは、私にワザとエッチな事したかったこと、ないの?」
「え……?」
「さっき言ったよね。期待してた、って」
とくん、とくん、とくん。
背中から伝わる鼓動の音が次第に速さを増して来る。
触れ合った肌が汗ばんでいるのは、お湯の暖かさのせいだけではなかった。
「で、でもオレ、古手川がイヤがってるのにそんなこと……」
「バカ」
唯は一瞬恥ずかしそうに唇を結び、少し震える声で呟いた。
「私、イヤだなんて言ったかしら」
「え? でもさっき……」
「誰も言ってないでしょ。私が、期待してないなんて……」
「古手川……」
どくん。どくん。どくん。
405 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 13:19:48.46 ID:UjH51mcb
背中から伝わる鼓動の音が太鼓のように大きくなる。
その音に導かれるように、二人はごく自然に振り向いて見つめ合った。
緊張と期待と不安が入り交じって赤くなった顔には、
二人が求める答えがそのまま書いてある。
リトはその答え合わせをするように、ゆっくりと呟いた。
「好きだ、古手川……」
唯はそれを聞いて、得意げにニッコリと笑った。
「ふーん。結城くん、私のこと好きなんだ」
照れ臭そうに頭をポリポリ掻きながらリトが尋ねる。
「お、お前はどうなんだよ」
嬉しそうにクスクス笑う唯。
「教えてあ〜げない!」
「はぁ?」
唯はリトの目の前でそっと瞳を閉じた。
頬がほんのりと上気し、何かを期待する様に微かに震えている。
「私の気持ちが知りたかったら、自分で聞き出してみせてよ……」
「古手川……」
とくん、とくん、とくん。
胸の鼓動が高鳴り、全身が熱くなってゆく。
その衝動の赴くままに、リトは唯を抱き締めてゆっくりと唇を重ねた。
「ん……」
ちゅぱ……ちゅぱ……
愛おしい相手をもっと味わっていたい。
そんな気持ちが溢れ出す様な熱いキスを交わすリトと唯。
二人の肌と肌が触れ合い、柔らかな乳房は堅い胸板に押し潰されて、
手は二人が決して離れない様にしっかりと互いの背中を包み込んでいた。
リトの腕に、折れそうなくらいに細く、華奢な唯の背の感触が伝わり、
愛おしさに胸が押し潰されそうになる。
406 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 13:20:38.12 ID:UjH51mcb
唯を求めるリトの心が重さになって唯の体にのし掛かり、
唯はリトに押し倒されて茶碗のヘリに寄り掛かっていた。
ぷは……
はぁ……はぁ……
トロリと垂れ下がる透明なアーチに結ばれた二人の唇の間に、
愛情に満ち溢れた熱い空気が立ち込める。
唯の瞳は蕩けて潤み、
躯の奥から湧き上がる熱さを目の前の愛しい男性に鎮めて欲しくて堪らなくなる。
「来て……結城くん……」
その言葉に導かれるように、リトは暖かい湯船に腰を沈め、
求めている場所に求められている物を当てがった。
「はんっ……ん……」
腰に力を込めると、既に濡れそぼっていた肉の襞が、
リトの愛欲の棒を拒みながらも受け容れてゆく。
「うんっ……くっ……」
その拒みが心地良くて。
受け容れられるのが愛おしくて。
リトは自分の愛を唯の中に捻じ込んでゆく恍惚感に震えていた。
「あはぁっ……結城くんっ……」
唯の頭がぐっと仰け反る。
「ん……んっ……あっ!」
ピクンッ!
唯の貞操の膜にリトの欲望の徴が突き刺さり、
唯の本当の姿を隠していた偽りの衣が剥がれ落ちた。
「あぁ……結城くんっ……!」
膣奥から脳天に突き抜ける傷みを受けながら、唯は力の限りにリトの肉体を抱き締めた。
幼い貞操観念に縛られた自分が口に出せなかった淫らな欲望を、全て叶えてもらえる様に。
自分と一つになったリトの体が、二度と自分から離れないように。
407 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 13:21:32.94 ID:UjH51mcb
締め付ければ締め付けるほどリトの愛も力を増し、体の芯を熱く蕩けさせる。
「くっ……古手川っ……」
ズンッ……!
「あうっ……!」
激しく求める唯の劣情をねじ伏せるようなリトの渾身の一突きに唯の胎内が痺れ、
二本の白い脚を折り曲げてピクピクと痙攣させる。
するり……
「は……!」
リトの手の平が唯の背中を優しく撫でた。
「は……あぁっ……」
膣内の熱い痺れが身体中に広がり、極度に鋭敏になった唯の肌は、
指先で微かに触れられるだけで身震いするほどの熱さに痺れてしまう。
薄く開いた唇からは、
今までずっと胸の奥底に隠して来た目くるめく熱情が一気に溢れ出していた。
「はぁっ……あぁっ……結城くん……好き……好きぃっ……」
愛を叫ぶたびにリトと心が通い合う気がして、何度も繰り返し愛の言葉を吐き続ける唯。
その度に唯の声は、心の昂ぶりを示す様に高く、鋭くなってゆく。
「結城くん……結城くんっ……! あ……あっ……あーっ……!」
パシャッ!
下腹部からせり上がってくる白い快楽が唯の脳天を包み込んだとき、
唯の寄りかかっていた茶碗が倒れてお湯が洗面器に溢れ出た。
リトはそのまま腰の抽送を続けた。
ちゃぷ、ちゃぷ、ちゃぷ……
「あっ……あんっ……あんっ……! ダメ……私……ダメぇっ……」
リトの突きに合わせて甲高い嬌声を上げ続ける唯。
もう、そこにはいつもの風紀に拘る優等生の唯はいなかった。
脚をはしたなく広げ、体奥の疼きを愛する人の熱い凶器で抉って鎮めて欲しいと、
甘く甲高い嬌声を漏らして貪欲に求め続ける。
408 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 13:22:20.69 ID:UjH51mcb
「あん……んあっ……あっ……あっ……!
結城くんっ……ダメぇ……そんなの……私……もうっ……んんっ……!」
ちゃぷ、ちゃぷ、ちゃぷ。
茶碗から転げ落ち、水浸しになった洗面器の底で、
まるで人形劇のように小さな二人が交わり続ける。
「くっ……うっ……古手川っ……!」
リトは乱暴に唯の豊満な乳房を鷲掴みにし、
熱く蕩けた肉壺への挿入の快楽を思うがままに貪った。
そして、
「あっ……あっ……あーっ……! ダメ……ダメ……ダメぇっ……!
あっ……ああぁっ!」
唯の声が一際甲高く、耳をつんざくほどになって来たとき、
リトは渾身の力を込めて思い切り腰を唯に叩き付けた。
パンッ!!
「うっ!」
ドピュッ!
「あ……っ!」
ビクンッ!
一際大きく、ちゃぷんと音を立てて唯の背中が仰け反る。
生まれて初めて愛する人の生命の雫を体の奥の奥に受け入れ、
唯は身体中に広がる電流のような痺れに陶酔して身を震わせていた。
「は……あぁ……結城くん……」
ドピュ、ドピュ、ドピュ……
恍惚の表情を浮かべてリトが精液を唯の胎内に注ぎ込んでゆく。
(私……中に出されちゃってる……)
朦朧とした意識の中、唯はその事実をごく自然に受け容れていた。
もしかしたら、自分はこれで妊娠してしまうのかもしれない。
でも、リトなら。この人なら。
409 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 13:22:54.41 ID:UjH51mcb
絶対に自分を見捨てたりしないだろう。
(だって結城くんは、私の王子様だもんね……)
唯はクスリと満足げな微笑みを浮かべてリトの体をひしと抱き締め、
暖かいお湯の中で愛する人と一つに繋がれた悦びに浸っていた。
二人が抱き合ったまま初体験の余韻を味わっていると、
カチャリとドアが開いて遊が入って来た。
「おー。終わったか、お前ら」
「えっ!?」
びっくりして声を上げ、慌ててリトを跳ね除ける唯。
「お、お兄ちゃん!? た、立ち聞きしてたの!?」
ニヤニヤ笑って遊が答える。
「つーか、お前って結構激しいのな」
「な……」
カアァ……
唯の顔が見る見る内にタコよりも赤くなり、シューシューと湯気が上がり始める。
「お、お兄ちゃんのバカァッ!!
デ、デリカシーってものをわきまえなさいよっ!! もぅっ!」
真っ赤な顔で激怒する唯を気にする風もなく、遊が続ける。
「まあ、そう言うなって。お前の寝間着持って来てやったんだからさ」
遊はヒョイっと人形用のネグリジェを取り出した。
「あ、でも要らなかったか? 裸の方が良いよな」
「お、お兄ちゃんっ!!」
あはは、と笑いながら遊は二人の体を洗面器から取り出し、
柔らかいタオルにくるんでベッドの上に置いた。
「じゃ、お二人さん。ごゆっくりお楽しみ下さいませ」
「な、何言ってるのよ!! お兄ちゃんっ!!」
「じゃーな」
410 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 13:23:33.52 ID:UjH51mcb
遊は軽く手を振って、パタンとドアを閉めた。
「まったくもう。お兄ちゃんってば……」
まだ顔を赤くしたまま兄に不平を言おうとして息を荒げている唯に、
リトはからかうような笑顔を向けた。
「で、どうする? やっぱ、もう止めとく?」
唯はリトの笑顔をまともに見る事も出来ずに、ツンッと後ろを振り向いてしまう。
「あ、あなたの好きな様にすれば良いでしょ! もう……」
そう言っている唯のほっぺたは、もうリンゴの様に赤く染まり切っていた。
リトはフッと軽く笑みを浮かべ、後ろから唯の体をギュっと抱き締めた。
「あっ……」
まだ少し濡れた暖かいリトの胸に包み込まれて、唯が軽く吐息を漏らす。
互いの肌と肌で触れ合った二人の体は、トクン、トクンと鼓動の音を共有し合っていた。
「じゃ、オレするぜ。オレの大好きなことを、オレの大好きな人と、な」
「え……?」
胸の前で交差したリトの腕が優しく唯の乳房をまさぐり、
指先が乳首をこね回し始める。
「んっ……」
リトの股間が当たった背中に、リトの熱情が込められた肉棒の感触が伝わってくる。
その熱さが唯の腰にまで沁み通り、
さっき覚えたばかりの愛される快楽を求め始めてしまう。
はぁ……
身を震わせながら思わず熱い吐息を漏らしてしまった唯が、たどたどしく呟いた。
「本当にもう……。男の子って、エッチなんだから……」
「女の子も、エッチなんじゃねーの?」
「バカ……」
唯は体から力を抜いて、後ろからのリトの愛撫に身を委ねた。
「あはっ……あ……結城……くん……」
遊の言葉の通り。
411 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 13:24:32.73 ID:UjH51mcb
若い二人の情熱は、まだまだ収まりそうになかった。
◇ ◇ ◇
「ん、んーっ……」
翌朝目を覚ました唯は両手でグーッと大きく伸びをした。
キョロキョロと辺りを見回してみると、
いつもと変わらない自分の部屋の風景が広がっている。
(私、元に戻ってる!)
喜んだ次の瞬間、
(あ……)
昨夜のリトとのエッチを思い出して顔を赤らめてしまう。
(結城くんは?)
隣にはリトの姿は無い。
(帰っちゃったのかな……)
と、思ったとき。
胸の谷間で何かがモゾモゾ動くのを感じた。
「きゃ!?」
慌てて乳房の間を覗き込んでみると、そこにはまだ小さいままのリトが挟まれていた。
「む、むぎゅう〜っ。こ、古手川、助けてくれ……」
豊満な唯の乳房に挟まれて圧死しそうになっているリトの情けない姿を見て、
唯はクスッと笑みを浮かべた。
「結城くん。昨日はどうもありがとうね。私をいっぱい気持ちよくしてくれて」
「え!? そ、それは……」
「だから今日は、私が結城くんを気持ち良くして上げるね」
「わ!?」
唯はリトの体が挟まった乳房の両側に手を当てて、
むにゅ、むにゅと乳房でリトの全身をマッサージした。
412 :
唯の不思議な旅:2011/05/03(火) 13:25:32.75 ID:UjH51mcb
「な、なにを!? むぎゅううぅ……」
「これ、パイズリって言うんでしょ? 結城くん、嬉しい?」
「ぱ、パイズリってレベルじゃねー!? むぐうぅ!?」
唯のふくよかな乳房に包まれて究極の全身パイズリを味わうリトは、
気持ち良いのか苦しいのか分からない複雑な表情で呻いていた。
唯はゴロンとベッドに寝転んで、手で持ち上げたリトの体をじっと見つめた。
「うふっ。結城くん、可愛い♪」
指でちょんちょんリトの股間を弄ってみる。
「わ!? こら、よせっ」
リトは顔を真っ赤にして慌てて股間を押さえた。
唯は少し意地悪げな笑みを浮かべた。
「こら、結城くん。昨日はよくも私をオモチャ扱いしてくれたわね」
「え!? オ、オレはそんな……」
「罰として、これから私のお人形になりなさい」
「はぁ!?」
唯はニコニコしながらリトの体を下ろした。
「さ、お洋服着せて上げるね! じゃ、これ着てくれる? 結城くん」
嬉しそうな顔で可愛いお姫様の服をリトに着せようとする唯。
「ひ、人の体で着せ替え人形遊びすんなー!」
抵抗もむなしく、とうとうリトはお姫様の服を着せられてしまった。
「はいっ、出来た。きゃー、可愛いー!」
「とほほ……。なんでオレがこんな……」
元の大きさに戻るまで、リトはゆっくり唯の遊び道具にされたのだった。
(終)
最後までアホな話でサーセンw
それでは唯たんお誕生日おめでとーage
>>413 乙です!
楽しく読ませていただきました。
416 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 00:22:10.65 ID:DZSEYYj+
GJです
久々の唯の話
よかったです
古手川が続く感じで投下します。
題:古手川のハレンチな1日
・リト×唯
・やや調教
ある午後の授業数学、昼食を終え睡魔に身を任せ眠る者、あるいは眠い目を擦りなが受ける者も居る。
しかし、そんな中睡魔など感じない生徒が居る…古手川唯だ。
だが彼女も今日だけは様子が違っていた、顔を机に伏せ、両腕で影をつっていた。
一方そんな唯とは対照的に普段から睡魔に弱い結城リトが薄ら笑いを浮かべながら唯を監視するように起きていた。
「え〜このことから…」
「ぁ…ぁ…(ダメガマンしなくちゃ声を押し殺さないと…)」
唯は実の事起きてはいた…が…顔を上げられる状態ではなかった。
なぜなら、顔は冬なのにも関わらず上気して赤みを帯びていたからだ。
脚は極端なほど内股になり何かに耐えているようなそぶりだ、唯は時々リトと眼が合うと恨めしそうにリトを睨んだ。
しかしリトはニヤリと笑うだけで何もしていない。
いや…正確にはもう、『している』のだった。
机の中でリトは何やらを弄繰り回していた。
「このことから…おい古手川!大丈夫か?」
しかし古手川からは返事がない。
「保健室行って来い!」
リトはポケットに弄っていた物をしまい立ち上がった。
「先生!!俺もついていきます!」
「なんだなんだ?二人ってできちゃったのか〜?」
「なんでそうなんだよ!」
クラスメイトに軽口を叩かれながらもリトは唯と教室を出て屋上へ向かった。
「さ・て・と」
リトは唯のスカートを捲った。
「うわ、グショグショ…ハレンチだな〜」
唯のショーツは愛液でびっしょりと濡れていた。
「結城君がそうしたんでしょ!!」
「俺はきっかけを作っただけでこうしたのは古手川だろう?」
リトはポケットに手を入れると唯の下半身からモーター音が聞こえてきた。
「あ!!イク!!!!ふえ!?」
モーター音が鳴り止み唯は寸止めをされていた。
しかし身体は愛液を漏らしていた。
「もうこれ脱いだら?」
リトはそういうといきなり唯のショーツを下まで下ろした。
すると唯の脚の付け根辺りにはテープで固定されたバッテリーケースには、線が付いていて、膣内まで線が延びていた。
バイブだ、リトは数学の授業中に唯を弄るために仕込んでたのだった。
バイブの強さは5段階『微弱』『弱』『中』『強』『最強』で『微弱〜中』はモーター音がならずに『強』で聞こえ始める。
そのためリトは『弱』で唯を保ち詰まんなく感じたら『中』に切り替え『微弱』で寸止めを繰り返していた。
「結城君…早く…取ってよぉ…」
「分かったよ、じゃあ…イったら外すよ」
リトはスイッチで『最強』に切り替えた。
「あぁ!!ダメ!!イク!!!え?ま…た…」
あと少しで絶頂に達するはずだったが絶頂前に愛液が分泌したせいでバイブがすべり落ち膣内から外れぶら下がっていた。
「あ〜あ、機械にも弄られてるなんて…」
唯は何度も寸止めされもどかしそうに内腿を擦り合わせていた。
「イきたい?」
「ん…あ…ぁん!!」
「でも、ここ学校だしな〜…」
リトは唯の膣口を指で沿わせながら呟いた。
「俺の家でシよう?」
唯はリトの意見に首を縦に弱く振った。
「じゃあそれまでこれ付けとくよ」
再び唯にバイブを膣内に突っ込み、ショーツを履かせた。
リトの家…
「風呂場に入って?」
「そ、そのまま?」
「うん、だってイクんだろ?後始末が楽だし…」
リトはそれだけ言うと唯の膣内に指を突っ込みすばやく責め立てた。
「すげ…ナカびっちゃびちゃ…いやらしい…」
「ふあぁん!!だって〜…結城君が〜…あぁん!!」
その度にぐちゅぐちゅと愛液が空気と混じり卑猥な水音を風呂場に響かせる。
「すっげぇエロい…」
「は、ハレンチなぁ…!!あぁ!!あ、ああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
唯は絶頂に達し、たまりに溜まった潮を豪快に噴き出した。
「まだ出んのかよ!?」
長い潮吹きを終え、唯はぐったりとその場にへたり込んだ。
「じゃあ私、帰るね?きゃ!!」
「おっと」
唯は立ち上がるとバランスを崩しリトに倒れ掛かった。
「あ、脚に力が…きゃあ!?な、なに?」
リトは唯をお姫様抱っこし、自室へ入りベットへ寝かせた。
「腰が抜けたんだろ?」
リトはにやりと笑いチャックから肉棒を取り出した。
「ま、まって!!服…脱がせて?」
「やだ…もうガマンできない!!!」
「え?ちょ…結城君!?あぁぁ!!!」
リトは唯の膣内に肉棒を押し込んだ。
「動くぞ」
「ふあ!!激しすぎるぅ!!」
「古手川のナカすっげぇきつい…」
「あぁん!!言わないで〜!!」
リトは腰を激しく動かし唯の理性を根こそぎ奪っていった。
「結城くぅん!!きすぅ!!」
リトは唯の唇に食らいつくようにキスをし、舌を出し、唯の口内に入れ、唯の舌と絡ませあった。
「はぁぁ…古手川、俺、出そうだ!!」
「ナカにナカにいっぱいちょうだい!!」
「分かった!!」
リトは容赦なく肉棒で突き続けた。
「出すぞ!!」
「私もイク…ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
リトは唯の膣内に射精をした。
「「はぁ…はぁ…」」
リトは最後の一滴まで膣内で搾り出し、膣内から抜き出した。
「奥が熱いよぉ…結城君…」
「ったく、お前風紀委員の面影消えてるぞ?」
「しょうがないじゃない!!結城君があんなことするんだもん!!」
「古手川から言い出したことだろ?」
回想…
「結城君!!次の授業…寝たら怒るわよ」
「次数学だろ?だったら無理」
「じゃあ…なんでもしていいから!」
上目遣いで唯はリトに迫る。
「分かったよ…何でもしていいんだな?」
「ええ…」
数分後…
「これでよし!」
「ちょっと!!なにこれ」
「何でもしていいんだろ?だったら授業中先生が異変に気付くまでな?あ、ちなみにイきそうになってトイレに行くようなら『最強』にするからな?」
「どういうこと?」
「つまり席についてる間ただでさえ寸止めにするんだから『最強』なんかにしたらイクだろ?」
「まさか!?」
「トイレに行こうとしたらクラス全員の目の前で公開潮吹き!風紀委員が風紀を乱すってみたいな」
「ハレンチな!!」
「じゃ…授業始まったらな!」
回想終…
「あの時ほんっとに苦しかったんだからね!!」
「まあ…イったんだったらそれでいいだろ」
「もう…知らない!!きゃ…あん…」
リトはそっぽを向いた唯を後ろから抱きつき膣口を指で軽く叩いた。
「じゃあお詫びになにしてあげようか?」
「ゆ、結城君…何か顔が怖いんだけど…」
この後リトは唯にどんなお詫びをしたかは想像に任せる。
ちなみに唯とリトは翌日腰と性器に痛みを訴え学校を欠席した。
END
以上。
gj!
久しぶりに来てみたら良作の山で感動した!
リトが風呂上がりで裸のままのときに美柑がやってきて
「リト、人体のスケッチの宿題があるから、そのままの格好でいてよ!」
と言われて、そのままチンコを見せて、それが終わると
「ありがとうリト!、お礼にあたしのも見せてあげるわ!」
と言って脱ぐ話はどう?
ほしゅる
今から一週間以内にSS来なかったら美柑は俺の嫁に永久決定ほしゅ
美柑「だが断る」
なんという強烈なSS乞食w
ごめんなさい、反省しました。
やっぱり美柑はリトの妹だからこその美柑である、ということを悟ったので、自分で短々編SS書きました。
リト×美柑、よかったらドゾ。
あ、最後まではいかないのでご注意を。
432 :
428:2011/05/18(水) 18:07:00.98 ID:TB0Zy/Jz
番外SS「summer orange」
真夏の日の昼下がり、強い日差しを和らげるように吹く優しい風が、結城家のカーテンを揺らしている。
そのリビングで、一人の青年に覆い被さり全身を震わす、少女の姿があった。
「リト…リト、リトぉっ…!」
「おっ、おいっ…み、美柑…」
夏日に照らされたフローリングに仰向けで寝かされたリトの四肢を、全身を目一杯に使って押さえつけている美柑。
熱い息を細かく吐きながら、潤みきった目で見つめてくる妹の姿に、リトは戸惑い抵抗する力を込められずにいる。
(あれ…なんで私、リトに抱きついて…
あ、そうだ…セリーヌがコーラ飲んじゃって…花粉を…
うぅ…でもなんか…気持ちいい…
リトにくっついてるだけで、身体中が…ジワジワって…あったかいよぉ…)
「あ…リト、汗かいてる…」
「えっ?ちょっ…くあっ…!」
美柑はリトの額に垂れている大粒の汗を、舌をべろりと伸ばし、擦り付けるように舐めとり、そのまま円を描くように、首筋まで唇を這わせていく。
(あ、リトの…しょっぱい…
ん、ふぅっ…!な、なに…?
おへその下が…ジュワジュワッ…って…
それにっ…なんか硬くて熱くて、ビクビクしてるのが…当たってぇ…)
「リ…リトぉ…っ…!」
その込み上げる波を荒げるように、美柑はきつく内股を締め上げつつも、リトとの接点の中心にある突起に、思いきり下腹部を押し付けていく。
「わ、あ…み、みか…ん…」
「はぁ…ぅぅ…おにぃ…ちゃぁん…」
口周りに残ったリトの汗を味わうような舌なめずりをした美柑は、そのままリトのベルトに手を掛け――
433 :
428:2011/05/18(水) 18:07:50.65 ID:TB0Zy/Jz
――――――――――――――
真夏の日の昼下がり、強い日差しを和らげるように吹く優しい風が、結城家のカーテンを揺らしている。
そのリビングで、一冊のノートを手に立ち尽くす、一人の少女の姿があった。
ノートの表紙にあるタイトルは、
『H計画:シナリオ案・結城美柑編』
である。
「…なっ…ななな、なんなのコレぇー⁉」
そのあられもない内容に美柑が驚愕していると、別段なんのこともなし、という表情のモモがリビングに入ってきた。
「あらら…見られちゃいましたか。私ったら、うっかりテーブルに起きっぱなしに♥」
「も…もう!モモさん!こんなっ…イタズラにも限度ってものがあるでしょ!
こんなもの没収!ていうか処分!」
「ああっ、あうぅ…せっかく徹夜で考えたのにぃ…」
よよよ…と、ゴミ箱に破り捨てられていく計画書に、弱々しく手を伸ばすモモ。
「まったく…あーもう、なんか汗かいちゃったよ…ちょっと早いけど、お風呂入ろっかな…」
「まう、まうーっ!」
足元に目をやると、セリーヌが美柑の脚を掴んでいた。
「ん?セリーヌもお風呂入る?」
「まうっ!」
「あはは、うん、じゃ一緒に入ろっか」
セリーヌと脱衣所に入り、スルスルと服を脱ぎながら、美柑は大きくため息をつく。
「まったくもう…本当、モモさんには…って、モモさんっ⁉」
いつの間にか、美柑の背後に潜んでいたモモは、脱衣カゴに脱ぎ捨てられた直後の、純白のパンツを手に取っていた。
「あれぇ…美柑さん、パンツが少し湿ってるような…うふふ…」
「やっ!違っ!ちょっ、返してよぉっ!」
脱衣所にドタバタと大きな音が響く。
「おい、どうした⁉なんか落としたの…か…」
駆けつけたリトの眼に飛び込んだのは、四つんばいの態勢でモモに覆い被さった、美柑の下半身だった。
「…あ、あ、ああ…!」
「ごっ、ごめ、ごめ、ごめ…」
「で…出てけっ、バカぁー!!」
「ぐあああっ!!」
手元にある硬そうな器物を、ありったけ投げつける美柑。
それらを急所を中心に全身にくらい、悲鳴をあげるリト。
口に手をあてがい、気まずそうなモモ。
その賑やかな様子を、満面の笑みで眺めるセリーヌ。
本日も変わらずいつも通り、結城家は平和である。
to be continued...?
434 :
428:2011/05/18(水) 18:08:11.43 ID:TB0Zy/Jz
「あれ?もしかして、直前だけの描写の方が美柑の場合、興奮すんじゃね…?」
なんて考えてしまった次第です。
濃いプレイは脳内補完でお願いします。
趣向の異なる方々には心よりお詫び申し上げます。
スレ住人全員に、良き夏が来ますように。
436 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 18:03:19.02 ID:qzckg6jt
ほしゅ
437 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 22:12:19.09 ID:xWG/ITa5
埋め
SQ19に、コーラ・セリーヌで花が咲いた美柑の話が有る。
結構面白い。モモが仕掛けた。けどモモの思うような結果にはならなかった。
あれモモとは関係ないぞ
勝手にコーラ飲んで酔っ払ったセリーヌがやっちゃっただけ
そうでもないぞ。
なんとか美柑とリトをくっ付けようとして、
デコで熱を測らせたし、その後、美柑に体当たりしてリトにぶつけた。
それよりあの花の効果は理性で抑えられるものだったのか?
でもあのモモの行動もちょっと理解に苦しむな
あんなことして実際に美柑がリトと何かやっちゃったとしても
それはあくまでセリーヌの花粉のせいなんだから
自分の意志じゃなかったって美柑は言い訳できるだろ?
それともモモは既成事実さえ作っちゃえばあとはどうとでもなると思ってたんだろうか
誤爆
美柑のリトに対しての感情は、セリーヌのリトに対しての感情を超えていたのか?
金色の闇 は、どういう反応だったっけ?多分、美柑だけが、理性で反発できたんではないか?
と言うかモモは甘いぞ。考えが。
リトだって美柑の行動が花のせいだと理解しているのだから、いくら接触させても意味無いだろう。
成人指定または青年向け漫画ではないのだから、校長でもない限り裸にはならないだろう。
モモは年齢的には中一とかそのくらいだからいくらマセててもいたずらとか茶目っ気が
一番にくるんだろw
キャバ嬢が誘惑してるんじゃないんだからさw
モモの歳齢的は中一じゃなく高一
>>446 それは無理やり転入してきた学年
年齢と合ってない事については転入してきたときの唯の反応を参照
さらに↓
モモの裏話について(BY 長谷見先生) (13巻166 ページ参照)
年齢「なんとなくイメージの年齢は美柑よりは年上かな」
美柑が小6ということから中1とかそのくらいという判断をしました
高一の方がいいな・・・
450 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 10:36:16.05 ID:Wi3S92Mz
test
a
あらすじ
セリーヌの花粉で適度に射精しないと発情して周りの女性を襲ってしまうようになってしまったリトくん。
それに対しモモが協力を申し出る。今まさにリトのズボンが下げられた瞬間。
「じゃあ、いきますよ?」
「ちょ、ちょっと待っ――」
リトの制止を無視して、唾液を口一杯に貯めたモモは漲ったリトの一物をはむっと咥えた。
「じゅぶぶぶぶっ……んふぅ……ちゅっちゅるるるっ」
(ふあぁ……)
心の中にあった抵抗が一気に凶悪な快楽に流される。どろりとした唾液が、モモが舌を動かす度にねっとりと一物に絡みつく。
モモの舌が縦横無尽に肉棒を撫で回る。亀頭をぐるぐると回ったかと思えば、今度は裏筋をきつく擦り上げる。
(ああああ……! き、気持ちぃぃ! 気持ち良すぎる!)
「れろれろれろれろ……ちゅぱっ! じゅるるるるるっ……!!」
「あ、ああっ……モ、モモっ……」
モモのねっとりとした口内でねぶられ、思わず情けない声が漏れる。
「リトひゃぁん、こふぇ、ひもちいいふぇふかぁ?」
「う………………」
リトは何も答えず、モモから眼を逸らした。答えたら負けなような気がした。
「ふふっ……ちゅぶぶぶぶっ……ちゅぅぅぅ〜〜!!」
「くぅ……!? あああぁぁ…………!!」
「ちゅぽん…………ふふ、リトさん、気持ちいいんですよね?」
どこか勝ち誇った表情で問いかけるモモ。
「答えなかったら、このまま止めちゃいますよ?」
そう言いながら、モモは真っ赤にふくれあがった亀頭を指先で撫でる。
「ピクピクと物欲しそうにしちゃって……リトさん、出したいんでしょう? びゅ〜って一杯、白いエッチな液を……」
熱を込めてモモが軽く舌をれろれろと動かす。リトの眼はそこに釘付けになる。とても蠱惑的な真っ赤な舌。あれで舐められ、しごかれたらどれくらい気持ち良いだろうか……。
(だ、駄目だ……モモと、そんなことをするなんて、出してしまうなんて)
ここまでしておいて、と思うが、出してしまえば確実に何か一線を越えてしまう――そんな破滅的な予感がリトにはあった。それが躊躇いを生んでいた。
だが。
「ふぅー……」
「ううっ……」
モモが勿体ぶるように一物に息を吹きかけてくる。それだけでリトの腰が動いてしまう。出したい出したい出したい――そんな誘惑が首をもたげる。
不意に、裏筋に痛みに近い快感が走る。モモだ。モモが、爪でカリカリと裏筋を掻いていた。
(あ、あ、ああああ……)
イケそうでイケない。たまらなく凶悪な半殺し。理性が――瓦解する――。
「モ、モモ……」
「なんですかぁ?」
にやにやとモモは笑みを浮かべる。
「い………………いかせて、ください……」
モモはさらに深く笑み、
「ふふっ、正直なリトさんは好きですよ」
そう言って、じゅぶぶぶっ! と再び一物を咥え始めた。
「あ、あああっ……!!!」
「ちゅぱっちゅぱっ……じゅるるっじゅるっじゅるるるるるるるっ!」
(モモの舌が! 口が気持ちぃぃ!)
「れろれろれろっ……じゅぼっじゅぼっじゅぼぼぼっ!!」
「モモ――そんなに吸ったら……ああっ……!!」
「ちゅるるっ! んふっ……れろれろれろ〜〜」
唾液混じりの口内で亀頭を舐められながらのバキュームに、リトの限界はすぐに引き下げられる。
「ちゅぷぷぷっ……!! じゅぶぶぶぶっ!! ちゅうっ、ちゅうううううううう〜〜〜〜!!!」
(い、いく……! き、気持ち良すぎるぅ〜〜〜!!?)
どくんっ どぴゅうううううううっっ!! ぴゅるるるるるるるっっ!!
「んんっ!? ……ちゅう、ちゅうううううううう〜〜〜!!!」
(は、あぁぁ……?! 出てるのに、吸われてぇぇぇぇ…・…!?)
モモはリトが射精したあとも、一物を絞るように吸い続ける。痛いくらいの快感がスパークする。
「あ…………はぁ、はぁ、はぁ……」
思わず息が切れる。今まで味わったことのない快感の余韻……。
「ふふ、リトさんったら……でも、実は私以外の人もこれに協力してくれているんです……楽しみに待っていてください……リトさんだけの、ハーレムを……」
モモが妖しく微笑む。だが今のリトにその甘い声は届いていないようだった……。
459 :
名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 21:16:02.66 ID:1tXJAuaV
乙
おっつだよ!
>セリーヌの花粉で適度に射精しないと発情して周りの女性を襲ってしまうようになってしまったリトくん。
いい設定だな〜。これで何話でも書けるんじゃね?
抜きならモモにお世話にならないといけないし、リトはもうモモから離れられないな。
モモ「計画通り」
しかし。なぜか、みかんさんは意思の力で抑えていられる。
みかんさんの、りとへの感情はセリーヌさんのりとへの感情よりも、もっともっと「好き」なのだろうか?
だとすると、
>セリーヌの花粉で適度に射精しないと発情して周りの女性を襲ってしまうようになってしまったリトくん。
ではなく
セリーヌちゃんの花粉で、適度に射精しないと発情して、自分自身を襲ってしまうようになってしまったリトくん。
ではないだろうか?
特にリコになって自慰することが最大の喜びとか?
>>452 のメンヘラだけど幾つか蛇足的補足
設定(セリーヌの花粉)は割と考えてないから持続性・効果の強弱なんかは知らん。
エロ中心だから気にしないでくれると助かる
反応あったから続き書く
リトの射精体質はモモがハーレムを作るために
全員に通達してある(続きにも一応書きますが)という風な設定で今度は唯書こうと思ってます
基本的には唯だけどなんか魅力的なシチュとかキャラの絡みとか書いてくれたら文に起こすかもしれない
まあこれは+α的な要素として見てくれれば
メンヘラでスマン。でも疲労がやる気を削ぎ落としてる状況なんだ、反応なけりゃ書く意欲沸かないっす(´・ω・`)
だったら、
お家の中で、りこ、みかん、と、ナナ、が同時にセリーヌ花粉に感染してしまった。
とか?
セリーヌの花粉よりララの発明品ってほうがしっくりこないか?
花粉にそんな後付設定持ってきてもあまり納得して受け入れられんし
裸に戸惑うばかりで一向に手を出そうとかその気にならないリトに業を煮やしたララは
心のタガを外す発明品たとえばカチューシャみたいな形のやつをリトに取り付ける
だがタガを外すどころか本能に一直線な性格になってしまうリト
性欲の鬼と化したリトは手当たり次第に目に入った女性を襲い始めるのだった・・・
466 :
名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 22:11:38.48 ID:BlNaKAzs
書きためてるリトと唯の受験話が80kB超えたけどまだ濡れ場までいかない件。
とりあえず読んでフニャれればオーケーだからイってみようか。
多いなあ
唯は好きだから色々読もうと思ってまとめサイト見てるけど
続き物とか多くて独自設定みたいになってて追いかけきれない
唯のオナって需要ある?
あるとも。投下したまえ。
最近黒化という物に興味が出てきて
唯とか美柑がそうなったらなんて妄想を練ってる
黒化ってヤンデレ化とかのこと?
腹黒じゃないのと思って調べたがやんでれだった
ヤミ→リコが見たいぞ
投下します。
題:唯オナ
・自慰ネタ
では行きます。
478 :
唯オナ:2011/06/12(日) 19:07:09.94 ID:t+B4meYs
午後8時半古手川宅…
「はぁ〜…気持ち良い〜」
唯は入浴していた。
「結城君は今日も授業中寝てばかり…」
唯は自分の言葉にはっとした。
「なんで結城君の事ばっかり…」
「身体洗おう…っと」
唯は石鹸で身体を洗い、シャワーで泡を流した。
「早く上がって宿題しなきゃ…」
しかし再び湯船に浸かったとき唯の身体は疼きだした。
「結城君…んあ…」
唯は割れ目に沿って中指を擦りだした。
「ヌルヌルしてる…」
ひそかに想いを寄せている少年にあたかも自分を弄ばれてるかのような感覚に唯は堕ちた。
「結城君…だめ…なのに…とまらないよぉ…」
理性が飛び唯は本能のままに指を動かしていった。
指は次第に膣内を弄り始めた。
最初は第一関節だったが、次第に第二関節から根元まで挿れて擦りだしていた。
「あん!!結城君!!もっと激しくぅ!!」
「えっちだな?唯…」
「はぁん!!結城君の…いぢわる…」
指の動きは早くなり唯は絶頂に達する寸前だ。
「唯!!俺!!!!」
「何も言わないで!!結城君!!私もふあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
唯は絶頂に達した。
「はぁ…はぁ…結城君…ぁ…あれ?」
指を引き抜くと唯の意識は現実に引き戻された。
「私…あんなハレンチな…ことを…」
水面には水に油を垂らしたのように愛液が膜を作っていた。
END
以上です。
>>479 乙でした
>>463>>465 とりあえず…
更に「リト分身、一人のヒロインに対し三穴+両手コキ(更に髪長い子には髪コキも追加)」
を何とか入れて貰えんもんか?…。
>>479 順調ですね。乙です
>>475-476 激しく同意
つーわけで、春菜・ララ・美柑・ヤミ・モモ・メア・セリーヌ×リコの
リコたん総受け8P行きますw
ある晴れた日曜日の昼、リトの部屋で。
結城リトはまたしてもララのいたずらで女体化させられて、
春菜・ララ・美柑・ヤミの前でバニーガールの衣装を着せられていた。
「うぅ……なんでオレがこんな格好……」
もじもじと両手で胸を隠そうとするリコの前で、キャーキャー喜ぶララ。
「きゃー! リコ、可愛い♪」
そして、残る三人は……
(リコちゃん、おっぱいおっきくて、スタイルもいいな……)
(リトのくせに、なんでこんなにおっぱいが大きいのよ……)
(結城リト……この乳房の大きさは、私に対する侮辱ですか……)
羨望の眼差しでリコの豊満な乳房を凝視していた。
そこにセリーヌが駆けて来た。
「まうー!」
ぴょんっ。ぺろん。ちゅーっ!
「ひゃんっ!」
巧みにバニースーツの胸をめくり、リコの乳房に吸い付くセリーヌ。
「ひゃっ……だめ……セリーヌ、そこ……んっ……か……感じちゃう……あっ……!」
敏感な乳首を容赦なくちゅーちゅー吸われたリコは、
胸から体の奥にじんわり染みてくる慣れない女性の快楽に上半身を震わせ、
たちまち立っていられなくなってしまう。
「あ……はぁっ……」
たまらなくなったリコはベッドに腰掛けて背中を仰け反らせ、
腕に抱え込んだセリーヌにひたすら乳首を吸われ続けた。
ちゅーっ! ちゅぱっ! ちゅーっ!
「あっ……セリーヌ……す、吸わないで……あっ……あはぁっ……あんんっ……!」
その様子を見ていたララがにこやかに言った。
「セリーヌちゃん、リコのおっぱい欲しいのー? じゃー、これ!」
ララは何やら妖しい牛乳瓶のようなものを取り出した。
「『デルデルおっぱいくん』!
このマシンから出る牛乳を飲むと、しばらくおっぱいが出るようになるんだよ! はい、リコ!」
「え……まさか……そんな……!? んっ!」
コクン、コクン。
リコは無理やり『デルデルおっぱいくん』のミルクを飲まされてしまった。
その途端、リコの胸の奥がジワ……と熱く疼き出した。
慌てて胸を両手で押さえるリコ。
「そ……そんなの……オレ……あぁ……あんっ!」
ぴゅっ!
「まうーっ!!」
セリーヌに吸われているリコの乳首からおっぱいが出てしまった。
「うそっ!? こんな……あんっ……ああんっ……」
「まうーっ……まうーっ……」
ちゅーっ……ちゅーっ……
嬉しそうに、リコのおっぱいをちゅーちゅー吸い上げるセリーヌ。
(あぁ……オレのおっぱい、セリーヌに吸われてる……)
「あ……あはぁ……セリーヌ……んっ……」
可愛いセリーヌに母乳を与えているうち、リコの中に母性愛が芽生えて、
セリーヌの母親になったような気分になってくる。
リコは抵抗するのを止め、顔を赤らめてはぁ……と深いため息を吐きながら、
優しげな表情で素直にセリーヌに母乳を上げ続ける。
「んー、リコのおっぱい美味しそう……じゃ、私もっ!」
はむっ。ちゅー、ちゅー!
「んっ! ら、ララ……こらっ……止めっ……あっ……ああんっ……!」
ララがセリーヌと反対側のリコの乳首に吸い付いて美味しそうにおっぱいを飲み始める。
ひとしきりリコの母乳を吸った後、ララは振り向いて満足げにペロリと舌なめずりをした。
「んー、リコのおっぱい甘くって美味しいよ! 春菜も飲んでみる?」
「えっ……!? そ、それはちょっと……」
春菜は遠慮するフリをしたものの、内心では……
(リコちゃんのおっぱい飲んだら、私のおっぱいもおっきくなるかな……)
リコのおっぱいに興味深々だった。
美柑やヤミもどうやら似たようなことを考えているようだ。
と、その時。
リコのおっぱいを十分に吸ったセリーヌが、顔を赤くしてぷはあーっ……と息を吐いた。
そして、
ポンッ!!
セリーヌの頭に大きな花が咲き、いきなり部屋中に花粉を撒き散らした。
「え……なんで……ああっ!?」
一瞬の後、セリーヌの目の前にいた春菜・美柑・ヤミの頭の上に、
セリーヌの花が咲き乱れていた。
どうやら、リコの母乳でセリーヌの花が咲いてしまったようだ。
目の色が変わって、艶かしい目付きでリコの乳房を睨みつける3人。
「リコちゃん……」「リト……」「結城リト……」
「あわわわわ……」
3人の目が同時に光り、
「「「おっぱい、飲ませてーっ!」」くださいっ!」
いっせいにリコに飛び掛った。
「きゃーっ!」
ちゅーっ! ちゅーっ! ちゅーっ!
「あんっ! あんっ! ああんっ! や……やめてぇ……」
すかさず春菜はリコの左の乳首に吸い付き、
美柑とヤミはリコの右乳首を競うように舌で舐め合いっこする。
「ああん……ちゅぅっ……リコちゃんのおっぱい、本当に甘くって美味しい……
ちゅぱっ……あはぁ、リコちゃん……私のおっぱいもおっきくしてぇ……」
「そ……そんなの無理だよ……あん……ああんっ……あはぁっ……」
「リト……あんた、お姉ちゃんになったかと思ったら……
お母さんになっちゃったんだね……あん……おっぱい、美味しい……ちゅぅっ……」
「ち、ちがうぅっ……んんっ……!」
「結城リト……こんな刺激的な粘膜同士の接触は、生まれて初めてです……
ちゅう、ちゅう……」
「や……やめ……やめへぇ……あん……ああんっ……!」
3人の美少女の熱く滑らかな舌と唇で、敏感な乳首をとことん吸われて愛撫され、
リコは顔を真っ赤にして汗だくになりながら上半身を震わせて身悶える。
熱に浮かされたような赤く蕩けた表情で春菜が呟く。
「美柑ちゃん、ヤミちゃん、この衣装、邪魔よね?」
「うん、脱がしちゃお」
「私もそう思います」
「お、お前ら、何を……あーっ!?」
という間にリコは身ぐるみ剥がされてベッドの上で素っ裸にされていた。
「みんな、楽しそーだねっ!」
ノリノリのララも参加して、4人でリコの体を隅々まで性的にイジリ始めた。
「あはぁ……リコちゃんミルク、こんなとこにも……」
「じゃ、私はこっちー」
「ひゃ……そ、そこ……ひゃあんっ……!」
ララと春菜は2人がかりでリコの両脇を舐め、
ワキの下に分泌されたリコの汗をペロペロ舐め始めた。
「ひゃん……だめっ……そこ……くすぐっ……ひゃっ……ひゃんっ……ひゃあぁっ……!」
くすぐったさに真っ赤な顔をぶんぶん振り回して身悶えてしまうリコ。
「ここも、いっぱいミルクが出てるね……」
「大変興味深い現象ですね……」
美柑とヤミがクリクリとリコのクリトリスや陰唇を指先で弄り回す。
「ひゃっ! ら、らめぇ……ひゃんっ! そ、そこ、らめぇっ……いいっ!?」
敏感な性器に可愛らしい指先で触れられるたびにピクンッと敏感に反応してしまうリコ。
「や……やっ……やんっ……やめへぇ……!」
全身を愛撫されて身悶えているリコの喘ぎ声が響き渡る部屋に、
新たに2人の客が訪れた。
「あら、皆さん楽しそうな事してますね。私も混ぜて頂いてよろしいですか?」
「あれー、せんぱい、すっごく気持ち良さそうですね。素敵♪」
「モ……モモ、メア……!?」
快楽の渦の中で息も絶え絶えになりながら、
嬉しそうに微笑む最後の使者の到着に、戦慄を覚えてしまうリコ。
「や……止めへぇ……もう、これ以上は……」
涙目でモモに訴えかけるリコの眼差しは……
「あらぁ、リトさん。そんなに私の攻めが欲しいんですかぁ?」
ちゅっ。ちゅーっ、ちゅーっ。
「ひゃあぁんっ!! あひゃあぁ……」
逆効果以外の何物でも無かった。
「じゃ、メアもペロペロするねー♪」
ちゅぱっ。ぺろぺろ……
「あんっ! ひゃあぁ……」
リコの両乳首に吸い付いたモモとメアは、すぐにリコの母乳の味に気付いた。
「あら、リトさん。こんなおっぱいまで出せるようになったんですね。
すごく美味しいです……。じゃ、もっとサービスしちゃいますね」
モモは感じ過ぎて勃起し切ったリコの乳首をカリッと甘く噛み、
「いんっ!」
痛みを覚えて敏感になった乳首を優しく唇で啄ばんでちゅうぅ……と吸い上げ、
「はぁん……んっ……」
指で乳首の根元をつまんで乳首の先端を舌先でぴん、ぴんと弾き、
「はっ……あっ……あ……んっ……」
優しく包み込むような手付きで乳房をまさぐって、再びちゅうぅ……と乳首を吸い上げる。
「ん……んんっ……んはぁっ……あ……」
モモの攻めをじっと観察していたメアが感心したように言った。
「そっかぁ、それが緩急って奴なんだね。じゃ、メアもペロペロテクニック練習しちゃお♪」
カリッ。ちゅぅっ。はむっ。ちゅぱっ。
「あっ……はっ……や……やぁ……ひゃぁん……」
乳房から胸の奥にまで染み渡る女の快楽に目を閉じて浸ってしまうリコ。
そして、リコの股間をじっと見つめていた美柑は……
「リトのミルク、ここからもいっぱい出てる……」
ちゅ……
「んーっ!?」
リコの陰唇にぴったりと唇を押し付け、舌を伸ばしてリコの膣内をれろり、れろりと
舐め始めた。
(あぁ……だめぇ……オレ……美柑に、そんなとこ……!)
実の妹に女性の一番大事な場所を愛撫されて女性の快楽を覚えさせられる背徳感に、
リコは背筋がゾクリとするような恥ずかしい快感を覚え、涙目になって美柑に懇願する。
「や……やめへぇ……美柑、そこらけは……」
今にも泣き出しそうなリコの顔を見た美柑は、満足そうにペロリと舌なめずりして、
「リト……その顔、すっごく可愛い……。もっと可愛くして上げるね……」
がしっ。
「ひゃっ!?」
がっしりとリコの太ももを両腕で挟み込み、外れないようにしてから、
顔をゆるやかに前後させて膣に押し付けた舌をリコの中に出し入れする。
「ひゃあっ!? ひゃん……ひゃあんっ……!」
熱い美柑の舌が敏感な膣に出し入れされる感覚は、
まるで女の純潔を実の妹に奪われているかのようだった。
「あ……はっ……美柑……んっ……らめ……らめぇっ……!」
ヤミが赤く染まった顔で呟く。
「私も手助けしますよ」
スルスルと伸びたヤミの髪の先は器用にリコのクリトリスの皮を剥き、
クルリと巻き付いた後、筆のような細い毛先でさわさわと優しく刺激する。
「やっ! やっ! やーっ!!」
もっとも敏感な器官に絶え間なく微妙な刺激を与えられ、
背中を魚のようにビクンッと仰け反らせて感じてしまうリコ。
「んー……だめぇ……可愛いリコちゃんは、私のぉ……」
独占欲丸出しの春菜は、リコの首筋に滴る汗をれろぉっ……と舌を押し付けて舐め取り、
耳たぶをはむっと啄ばんでから耳の穴にはぁ……と熱い息を吹き込む。
「はあぁ……リコちゃん、好きぃ……」
「はぁ……春菜、ちゃんっ……!」
「あ、私もするーっ!」
反対側の耳元で、すかさずララもそれに合わせる。
「あぁ……ララっ……」
「んー、リト、好きっ♪」
全身のあらゆる性感帯を美少女6人がかりで攻められたリコは、
体中が女の快楽で包まれて頭の中が真っ白に染まり、もはや失神寸前になっていた。
ぺろ……ちゅぱ……ちゅ……れろ……はむ……はぁ……
(あぁ……こんなの、だめぇ……。オレ……もう、イッちゃう……!)
と、急にセリーヌがリコの顔の前にぴょんっと飛び乗った。
「まうーっ♪」
ちゅっ。
「んっ……! んーっ……」
リコの目の前でニッコリ笑ったセリーヌが、
美味しいおっぱいをたくさんもらったお礼に精一杯の感謝のキスをした。
(あぁ……セリーヌ……)
微笑ましい母娘の愛情をセリーヌの可愛らしい唇から受け取って、
リコは全身をピンク色の女の子の幸せに包まれながら、ふんわりと意識を失った。
「あ……オレ……」
リコが気が付くと、周りにはずらりと6人の女の子が並んでいた。
「ご、ごめんなさい、結城くん……」
気まずそうな顔でリコを見つめる春菜・ヤミ・美柑。
「リト、楽しかったね♪」
嬉しそうな顔でリコを見つめるララ・モモ・メア。
「まうーっ!」
大喜びで抱き着いて、リコのおっぱいに顔をうずめるセリーヌ。
「セ、セリーヌ……」
愛らしい2人の様子を見て、モモはニッコリと微笑んだ。
「リトさんの、女の子のファーストキスはセリーヌさんに上げちゃいましたね」
「まうーっ♪」
「あはは……そうなっちゃうかな……」
なんとなく照れ笑いしてしまうリコ。
「そして、こっちの初めては美柑さん」
まだ唾液と愛液に濡れたリコの秘所を指差すモモ。
「ちょ、ちょっと! さ、さっきのは、数に入らないでしょ!
わ、私はまともじゃなかったし、女の子同士だし……」
「あらぁ? やっぱり、男のリトさんの方が良かったですかぁ?」
「な、なんでそうなるのよっ!!」
真っ赤になって叫ぶ美柑。
そして、最初から最後まで余裕の笑みを浮かべていたララが、
リコの隣に腰掛けて耳元で囁いた。
「リト♪ 結婚したら、2人で一緒におっぱい上げて、赤ちゃん育てよーね!」
「いいっ!?」
一片の曇りもない笑顔でそんなことを言われると、
(うぅ……本当にそうなっちまいそうで、怖いんですけど……)
自分の将来に一抹の不安を覚えずにはいられないリコだった。
(終)
んー、やはり、リコたんには母親役が良く似合うなw
んじゃ
なかなかに強い出来でした GJ!
素晴らしいです
>>480のリクエストを里紗で書いてみた。
ショートヘアーなので髪コキが無くてスマン
「……ここは…どこ?」
目を開けば見知らぬ天井、自分の部屋でも教室でも、病院という訳でもないらしい。
眠り姫……なんて自分のキャラじゃないか。そんなことを考えながら籾岡里紗は腹筋の力で上半身を起こした。
壁を見ても見覚えの無い、右を向いても左を向いても記憶の片隅にも引っかからない。
自分は何でこんなところに?たしか部活が終わって、疲れてうっかり部室でウトウトとして…
「おはようございます先輩。ご気分はいかがですか?」
部屋の片隅にある液晶テレビが見知った顔を映し、聞き慣れた声が部屋に響く。
「モモっち…?これって…?」
テレビモニターに映ったのは異星人の友人の妹、最近彩南高校に転入してきたモモ・ベリア・デビルーク。
「安心してください、そこは私が作った仮想空間です。」
「仮想空間?ってーと、いつだっけかララちぃや結城がスゴロクやったアレ?」
里紗の脳裏に春菜に好き放題イタズラしてやった思い出がよみがえる。
「まぁ、似たようなものですわ」
ふーん……と、「仮想空間」を見渡して里紗は思う。
モモが作ったその「空間」は一つの部屋だった。
かなり広い、20畳位はあるだろうか?
部屋の中には里紗が横たわっていたベッド、キングサイズと呼ばれる特大サイズの代物である。
向かい側にはソファとテーブル、それからモモが映っている大型の液晶テレビ。
それからガラス張りの仕切りの向こうに湯船とシャワーが見える、あれは風呂場だろうか?
…ガラス張りの風呂、それに小洒落た調度品にムーディーな照明、これじゃあまるで……
「先輩のご想像通り、ラブホテルの部屋を再現してみましたわ」
「なんだってこんな部屋を…そしてそこに私を放りこんだ理由を詳しく」
「それなんですが…実はですね…」
モモが指をパチンと鳴らすと、画面が切り替わる。そこに映された人物は…
「結城?………が…5人っ!?」
5人のリトが床に座り込んでいる、しかもなんだか様子がおかしい。
全員が落ち着きなくそわそわとしている、それに何だか目つきが怪しい。
「ハーレム計画実現のために、少しリトさんに実験に付き合ってもらったんですが…」
スピーカーからはモモの声が流れ続ける。
モモの説明はこうだ。ハーレムを実現した暁に心配な点が一つある、それはリトの「体力」だ。
ハーレムを作った男には例外なくある「義務」が課せられる。
それは妻全員(および子)を養うことと、公平に「愛する」ことである。
こと扶養については問題ない、なにせ銀河を統べるデビルークの王座を継ぐことになるのだから。
問題は「愛する」こと。この場合の「愛する」というのはもちろん性的な意味を大いに含む。
予定では両手の指では足りなくなる数の女性を囲い込むはずのリトハーレム(仮称)、ごく普通の地球人男子のリトでは
あっというまに干からびてしまうのではないか?これは由々しき事態である。
そこでモモは得意分野を生かし宇宙中の植物のエキスからあか○げもビックリの強力強精薬を作り出した。
早速リトに(こっそり飲み物に混ぜて)試しに飲んでもらい効果の検証、あわよくば野獣となったリトに押し倒され…などと目論んだが…
「まさかリトさんの性欲が暴走、挙句に5人に増えてしまうという副作用が出てしまうなんて…」
「それはそれは…なんというか……」
なんというか…この子、やっぱりララちぃの妹なんだなぁ。そんなことを考える里紗であった。
「薬の効果はリトさんの性欲を『発散させる』ことで切れて、増えたリトさんも一人に戻ります」
「ずいぶんと都合のいい効果(&副作用)だこと」
「そこはまぁほら、『To LOVEる』ですから」
この友人の妹はたまに訳のわからない事を言う。
「けれど恥ずかしながら私、経験が無くて…一度に5人のリトさんのお相手をするのはちょっと自信がありませんの」
…うん、なんだか嫌な予感がしてきた。
「なので先輩にはその部屋でリトさん達のお相手をして頂きたいのです」
「は、ははっ……」
予感的中。思わず引きつった口元から乾いた笑いがこぼれる。
(経験ないって……私だって…っ!)
サバサバとした性格に、地の色素の薄い髪にウェーブをかけた派手な容姿のために誤解されやすいが、
セックスはおろか、キスもまだ経験していない正真正銘の乙女なのだ。
街でもチャラいナンパ男にばかりよく声をかけられて…とムカつく記憶が蘇ってくる。
とにかく、同じように勘違いしているこの後輩にそのことをビシッと言ってやらなければ…
「きっと『ソッチ方面はご無沙汰』な先輩でも満足いただけると思いますよ?」
(……結城の奴めぇっ!)
つい、調子に乗ってからかい過ぎた点はこちらに非がある。よしんばその気になってくれれば…と、ゴホン。
リトが誰かに愚痴りたくなる気持ちもわかるが…よりによってこんな形で返ってくるとは、因果応報とはよく言ったものだ。
「それじゃあリトさん達をそちらに送りますから、頑張ってくださいね先輩♪」
「あっ、ちょ、ちょっと待っ…」
ブツリと映像が切れ、代わりにラブホ名物AV放送が流れ始める。
女子学生痴漢物…安っぽい電車のセット内で弄ばれる二人の女優。どことなく春菜と唯に似ている、レベルは格段に落ちるが。
ほどなくして「5人のリト」が部屋の真ん中にいきなり現れた。
ワープ?空間転移?何だかわからないが相変わらず凄い技術だ。
突如見知らぬ部屋に飛ばされてリト達が辺りを見回す。ベッドの上で胡坐をかいている里紗と目が合った。
「籾…岡……?」
「は、ははは…。おーっす、結城……」
「ま、ま、落ち着いて。まずは話し合いをしようじゃ……無理かー」
左右から二人のリトに両腕を取られベッドに押し倒されて里紗はアチャーと天を仰ぐ。
5人のリトはお互い他の4人に触発されるように興奮のボルテージを上げ、競うように里紗の身体をまさぐり服に手を掛け…
「ちょ、ちょっと待ったーっ!」
テニス部一の怪力を振り絞って必死になって里紗が群がるリトを振りほどく。
「わかったから!逃げないし!させてあげるから!!…だからさ!だから………」
これだけは譲れない、乙女の一線。
「最初に…キス………してよ」
これから壮絶な初体験をすることになるし、アレを咥えることにもなるだろう。
けれども、いやだからこそ、初めてのキスは唇で奪って欲しい。
里紗の言葉にあれだけがっついていたリトが譲り合うような、牽制し合うような微妙な間合いを取り合う。
やがてその中の一人が自然に一歩前に出て里紗の身体を抱き寄せる。
他の4人も止める事も後に続く事もせず、なりゆきをじっと見守っている。
腰を抱かれた里紗も身を預け、リトの首に腕を回す。
近づく二つの顔、唇の距離は10センチ…5センチ…3センチ…2センチ…1センチ………
「んっ……」
最初はそっと触れ合うだけ。すぐにしっかりと唇を合わせ、やがて舌を絡ませるディープキスへと縺れこんでいく。
「ん……ちゅ……ちゅぱ……くちゅっ……ちゅぱっ……っ!」
どちらからともなくゆっくりと唇を離す。二人の間に唾液の銀色の橋がかかって、切れた。
リト達の我慢の限界もここまでだった。里紗を抱いていたリトがその身体ごと里紗を背後のベッドに押し倒した。
「きゃんっ!?……あ………んっ……!!」
残る4人も次々にベッドの上に上がり、里紗に群がり、手を押さえつけ、身体をまさぐり、服をはだけていく。
もう待ったなし。完全に火がついて野獣と化したリト達を止める術はもう無い。
(あーあ…これから私、結城に犯されちゃうんだ……)
ちょっと良いなと思っていたクラスメイトに処女を捧げる。
一般的な女子学生の多くが夢見るシチュエーションの一つだが、実際のところ里紗はその夢を完全に諦めていた。
(ララちぃに春菜に唯に……勝ち目なんてあるわけないし)
それでも下着を見せたりホテル街を歩いたり、挙句に自室で押し倒して…返答は女の子のような「ダメ」だった。
大笑いしてからかって、リトを送り返して挑発メールを送って…鳴らない携帯を待ち続けて一人暗い部屋で焦がれたこともある。
だからたとえ暴走した性欲の処理で、あまつさえ輪姦でも、里紗がリトを拒む理由な無かった。
制服のベストが捲りあげられ、ブラウスのボタンが外され、ブラのフロントホックも少し手間取ったが外された。
スカートもめくりあげられて、パンティも今…足首のところまで脱がされてしまった。
「…籾岡、……籾……岡…………」
リトの一人が呼吸も荒く、うわ言のように名前を呼びながら足の間から里紗に覆いかぶさる。
下半身に押し当てられる、熱くて硬い…肉の感触、そして………。
ずっ……ずぶっ……ずぶぶぶ…………ぷつっ!
「ひ、ぐっ………あ、あっ………かはっ…!?」
十分に濡れているとは言えない処女膣を強引に引き裂き侵入したリトの肉棒が、容赦なく里紗の処女膜を突き破った。
(あ…はは……。入っちゃった……。私、結城ので膜破られて女にされちゃった)
普通の初体験ならここで下半身の痛みに耐えながら喜びを噛みしめるところだろうが、生憎と野獣と化したリトは容赦なかった。
里紗の身体を抱え上げ、対面座位の格好で激しく下から突き上げる。
自身の体重と下からの突き上げで、更に奥深くまで突き刺されて里紗は悲鳴を上げた。
「ちょ……っと!待っ……もっとやさしく…………あんっ!」
その身を激しく揺さぶられ、リトの身体にしがみついて必死に耐える里紗のその頭が不意に掴まれ、横に向けられた。
逸らされた視線の目の前には今自分を貫いている物と全く同じ形のリトの凶器。
別のリトが里紗の口元に勃起したそれをぐいぐいと押し付けてくる。何を求めているかは明白だった。
「……わかった…わよ。……あむっ……ん…んちゅ、んちゅぱっ、んちゅ、ちゅぱっ……」
上下の口で懸命にリトのモノを咥えると、両の手が取られそれぞれに熱い棒が握らされた。
それが何か瞬時に悟った里紗は腕を前後に動かし、握ったイチモツをしごきあげる。
アソコと口と両手…これで4人、確かあと一人いたはず……そう考える里紗の背後に残る一人の気配。
背後から身体を掴まれて…もう一つ残された「穴」にモノが押し当てられる。
(ちょっ…!そ、「そっち」はダメだって……!)
声を上げようにも口にはモノが突っ込まれているし、全身あらゆる所をリトに抑え込まれていて身動きも取れない。
抵抗すら許されない哀れな獲物のアナルに最後の一人が容赦なくイチモツを突き入れていった。
「んぐぅ……ぐぷッ……ん、ぐっ、ぐ……んんんんんっ!!」
とうとうアナルもリトのモノを根元まで受け入れてしまった。
3穴同時処女喪失を果たした里紗の身体が5人のリト達の中心で揺さぶられ、風に舞う木の葉のように弄ばれる。
「…ちゅ…ちゅぱ、んふぅん……。んんっ!んっ、んっ、んっ、んっ、んっ!んー、はっ…むぅ………っ!」
複数の男と一人の女が交わる背徳的な光景の真ん中で、里紗は娼婦のように淫らに、天使のように美しくリト達を受け入れ続けた。
やがてリト達の呼吸が更に荒く、何かを耐えるようなものになり、同時に腰の動きが加速度的に速くなってきた。
近づく射精の瞬間…。里紗は観念してリトを受け入れる覚悟を決め、それでもやはり恐怖に身を強張らせた。
「「「で、出るっ!!!」」」
5人のリトが全員、ほぼ同時に叫ぶと里紗に向けてその欲望の全てを吐きだした。
子宮と直腸に熱い塊が撃ち込まれ、口一杯に生臭く苦い精液の味が広がっていく。
目の前で2本のモノがビクビクと脈打ち、里紗の整った顔と形の良い胸に精液が勢いよく降りかかった。
「んん―――――っ!!んぐ……ごくっ………っぷ…けほっ、けほっ…。こんなに溜めて、ちゃんと抜かないと身体に良くないんだぞ?」
リトの顔を見回しながらニンマリと笑みを浮かべてこのセリフである。
初体験で3穴同時中出しを受けながらも、飲精までやってのけた挙句のこの軽口は里紗ならではの魅力だった。
「……で、なんでコイツら消えないの?抜いてやったんだから元に戻るんじゃないの?」
いまだに5人に増えたままのリト達に身体を弄られながら、里紗が悩ましげな喘ぎを漏らしつつ疑問をこぼす。
「どうやら思った以上に薬の効果は強力だったみたいです。先輩にはもう少し頑張って頂きたいのですが…」
見向きもしなかったがAV放送を垂れ流していた(こちらも本番行為の真っ最中だった)がプツリと途絶え、
諸悪の根源であるモモの顔が映され、声が再びスピーカーから流れた。
「計算では一人あたりあと5回ほど射精すれば薬の効果も切れるはずです」
「ごっ……!!?」
つまりあの大輪姦&全穴中出しを5回分しなければ、この肉欲地獄から解放されないということ?
そんな絶望的な思いを抱く里紗を追いこむようにモモはリト達に言い放った。
「でもリトさん、手やお口も良いですけど…やっぱり里紗先輩のナカが一番気持ち良いと思いませんか?」
「ああっ!あっ、あっ、あっ………ああ――――っ!!」
ドクッ…ドクドク……ドクンッ!!
正常位で組み敷かれ、絶頂の嬌声を上げる里紗にリトが膣内射精を決める。
モノが引き抜かれて逆流した精液を垂れ流し、ヒクヒクと痙攣をする里紗の膣口に新たにモノが突き入れられ、ピストン運動が開始される。
「あうっ!あんっ…あんっあんっ………。くむっ……ちゅぱ…んちゅ……」
喘ぐ里紗の口に中出ししたばかりのリトのモノが押し入れられる。
リトの精液と自身の愛液。2種類の恥汁にまみれたモノを丁寧に慈しむように舐め清めると、あっという間に萎えていたモノが力を取り戻す。
綺麗にしてもらったモノをぶら下げて順番待ちの列の最後尾に並ぶリト。一方で里紗を貫いているリトがラストスパートに入っていた。
あれから延々と続けられる中出し連発。これで何発目か…7〜8回辺りで数えるのを止めた。
(こんなにコイツのアレを教え込まれちゃったら…もうコイツなしじゃいられなくなっちゃうじゃんか…)
実際のところ、里紗の身体はリトに貫かれ、精液を注ぎ込まれることに悦びを覚え始めていた。
お掃除フェラで口の中に広がる精液の味にも、もはや慣れてしまった。
(なっちゃうのかなぁ、コイツの肉奴隷に。…なっちゃうんだろうなぁ………)
そんな諦めとも願望ともつかぬ思考。直後にそんな理性も吹き飛ばしてしまう膣内射精の洗礼が襲い、里紗の意識は愛欲の中に融けていった。
「ふふっ、これで里紗先輩はリトさんの虜になってしまいましたね」
室内に取り付けた隠しカメラの映像を見ながら、モモは満足げに優雅な笑みを浮かべていた。
ララや春菜、ヤミなど「リトに近しい女性」にスキンシップを取っていた里紗。予想通りリトに恋慕の思いを抱いていたようだ。
いまだに遅々として進まぬハーレム計画だが、こうして里紗が堕ちたことでターゲットとなる女性達の心境にも変化が起こるはずだ。
モニターには16回目の中出しを恍惚の表情で受け止める里紗の淫らな艶姿。それをそっと指先で撫で、モモは妖しく微笑んだ。
「リトさんの楽園(ハーレム)へようこそ、里紗先輩」
以上です。
「オンナノコノキモチ」で里紗は「自分に自信が持てず、せめて友人としてリトの近くに…」と焦がれるキャラだという妄想が炸裂した
ダークネスでは出番が少ないし、モモのハーレム構成員に入っていないしで悲しすぎる。もっとハレンチされるべき。
リサハレンチ完全同意
切ないリサキャラ最高…!
全力でGJと言わせてくだされぃ!
いいね
GJ
モモ様容赦はしませんね・・・
素晴らしいな
でも欲を言えば最後にリトが正気に戻るほうが良かったかな
これだと里紗は今後リトにごろにゃ〜んな状態になるだろうが、
当のリトは理由がわからなくて???になるだろうし
モモも五回ほどって言ってるから誤差はあるんだろうし 元に戻る描写が全くないのがさびしいと思うんだな
あと一回くらいで元のリトに戻るかなって思ってると、最後の一回をやってる最中に正気に戻るリト
リト「うう〜ん・・・あ、あれ?ななんだこれ?!も、籾岡?ご、ごめん!!」
モノを抜こうとするリト だが里紗は足を腰に回しリトを離そうとしない
里紗「あ、だ、ダメ結城・・・お願いこのままで・・続けて最後まで・・・」
「うあっあぁ 気 気持ちいい・・・だめだ出ちゃう・・!」ドクッドクッ・・
気絶する里紗 モモ「あらら・・・気を失っちゃいましたか よっぽどリトさんとのセックスが気持ちよかったんですね」
「モモ・・モモなのか?なんで俺・・・こんな・・・なんだかすごく疲れてるし・・・」
「うふふ リトさん ハーレム計画がまた一歩前進しましたよ」
妖しく微笑むモモ それを見て少しだけの恐怖と、言葉にできない期待感を覚えるリトだった・・・
とかね 主人公が自己認識できてる上でもまた良い目を見るってのがエロストーリーの醍醐味じゃないかなと
リトがモモのおもちゃに思えちゃうし (本家のリコエピソード見るとその可能性もなくはないがw)
多くの賞賛レス光栄の至り
キャラが掘り下げられていないので逆に動かしやすい里紗とモモのハーレム計画(悪巧み)は相性良いね
里紗はお気に入りキャラなので、他にもハレンチに巻き込んでやりたい所
>>500のシナリオも魅力的だが、個人的に里紗はイチャラブよりもひたすらヒィヒィ言わせてやりたい、反論は認める
プラン1
またまた体重を気にする里紗にモモが作成したダイエットメニューを実行
特製強壮薬で性欲魔獣と化したリトと仮想空間でガチ鬼ごっこ
当然捕まったらその場で延々レイプ。結果に関係なく「運動」できるよ、やったね!
プラン2
あのスゴロクゲームをモモが更に凶悪な物へと大改造
リトが賽の目に従って止まったマスには里紗が待ち構えていた
マスの指示内容は…「ソープにハマって散財する、3回休み」
プラン3
例のチャラ男に再びナンパされてるところに、相変わらずのタイミングの良さで通りかかるリト
再びリトを利用して切り抜けようとしたが「本当に彼氏なのか、証拠を見せろ!」と言われる
ディープキスでも納得してもらえず、チャラ男の目の前でリトと生ハメ中出し本番までしてしまう事に…
「ささ、どれが良いでしょうか里紗先輩?」
「アンタ人の事だと好き放題やってくれるわね…」
プラン4
リサ自体は完全肉奴隷化してるけど、全部忘れてるリトは普段通りに天然に接してくれちゃう。
常時セリーヌ花粉同様の状態なんだけど、春菜やララの手前積極的になれず、一人悶々と蕩けてるリサをニヤニヤと見つめるモモが…
的な感じなんていかがでせうか
里沙がリトに乗っかってやりまくるがいつのまにか
リトに四つん這いにされて明け方までやってましたというのはダメですか!
プラン4改
絶賛肉奴隷化中のリサ
→一切忘れて普段通りのリトに、春菜やララに軽く怪しまれながらも、自分をギリギリまで抑えながら、いつもにも増したスキンシップ等で挑発する
→モモからリト攻略アイテムを渡されるけど、それでまたリサがやんややんやとなるハメに
的な感じで如何でまう
里紗好きが意外に潜んでいたことが嬉しくて調子に乗って続編書いてみた
例によって好き放題やってしまったが私は謝らない!
「う〜む…また少しウエストが太くなった気がする…」
健康診断の日が近づく穏やかな春の昼下がり。
和やかな空気に満ちた昼休みの教室で里紗が陰鬱とした呻き声を漏らしていた。
自宅から持参した弁当は今日もしっかり完食。
唐揚げにマヨネーズという組み合わせを最初に考え付いた人間は間違いなく天才だと断言できる、おかげで箸が進む進む。
そんな幸せな昼食の時間が終わり…現実に引き戻してくれるのは自身のウエストの数字である。
実際のところウエスト60cmという数字は一般的な女子校生として全く問題の無い数値であるし、
部活動のテニスできっちり鍛えている里紗の身体はスラリと引き締まっている。のだが……
(ララちぃも春菜も唯も…どれもこれも反則でしょうが…)
超ワガママボディのララと唯は言うまでも無いし、春菜にも胸以外は惨敗だ。
「え〜?里紗はスタイル良いし、全然問題ないと思うけど…」
華奢で可憐、という言葉を具現化したようなスタイルを持つ親友がそんな事を言う。納得できない。
里紗は春菜をジト目で見ながら制服の裾をまくりあげて、気になるお腹を晒してアピールする。
「でもほら何となくこの辺りの肉付きがさぁ……」
「わわっ!?こんなところで服を捲るな!!」
そんな十代女子同士の会話をとある男子の叫び声がぶった切る。
(ああ…そう言えば結城いたんだっけ)
まるで空気の様な扱いのリトだが、実のところ数日前から里紗にとってリトは、特別どころではない存在になってしまった。
ある後輩の策略によって里紗は目の前の草食系男子に純潔を奪われ、また今でも精神的、肉体的に屈服しかけている状態なのである。
(モモっちが言うにはコイツにはその時の記憶なんてほとんど残っていないらしいけど)
モモが作成・試験投与した強壮薬の効果で理性が吹っ飛んでいたせいで里紗の処女を奪った時の記憶は消し飛んでいるらしい。
少々の潜在記憶で里紗を意識する程度、クラスメイトの淫夢を見て夢精した時のような後ろめたさに近い状態だ。
ただその日以降、里紗の性的な冗談にこれまで以上に赤面して反応するリトを見ると、自分にも…と淡い期待を抱いてしまう。
「腹くらいで何赤くなってんのさ結城〜。それとももっと上の方も見たいのかにゃ〜?」
制服を更に上へとまくりあげていく、もう少しでブラが見えてしまいそうだ。
こちらの肌の露出に比例してリトの顔の赤みが増していく。そのくせ目を反らせずに固まっているのが可笑しい。
「リサってさ〜、最近リトに対して積極的だよね〜♪」
「えっ!?そ、そうだったかな〜?」
ララの言葉にドキッとする。何だか春菜まで怖い目でこちらを見ている。
当のリトの目の前でララや春菜に宣戦布告だなんて大それたこと出来るはずもない、何とか誤魔化さなければ…。
「な、何をやっているの!は、ハレンチだわっ!」
おっと自身が一番ハレンチな風紀娘の登場だ。おかげでこの場はウヤムヤになってくれた。
それにしても…次から次に(圧倒的格上の)ライバルが出てくる、まったくもって嫌になる。
(ま、モモっちの狙い通り、ハーレムの一員になるってのがベターな方法なのかもね)
諦観にも似た、ある意味里紗らしい割り切った考え方だった。
「ダイエットを考えているのなら、良い方法がありますよ先輩?」
「どわぁっ!?」
突然背後から声を掛けられて里紗は乙女失格な奇声を上げて飛び上がる。
振り返れば諸悪の根源、関わり合いになりたくないランキング急上昇中の後輩、モモが澄ました顔で立っている。
「良い…方法ねぇ………」
「減量と言えども断食や栄養失調なんて論外ですから、やっぱり王道は脂肪燃焼、ですよね」
「なんだか嫌な予感がするから遠慮したいところなんだけどさ…」
「『To Loveるのエロパロスレ』なんですよ?『住人の方々』が許してくれると思ってるんですか?」
モモの言っている事は全く理解できないが、何だかモモの言う通りにしなければならない気がした。
「わかったわかった…じゃあ放課後、話を聞くってことで良いかな?」
「ええ先輩、では後ほど……」
優雅な仕草で一礼し、教室を去っていくモモ。はて、何のためにここに来たんだか…?
(ま、約束もしちゃったし、話を聞く位なら問題ないか…)
胸に広がるイヤな予感を押し殺しつつ、里紗はパックに残ったミルクティーをすするのだった。
「…なんて甘い考えを持っていた数時間前の私を思いっきり殴ってやりたい気分だわ……」
問答無用で仮想空間に飛ばされて、学校指定の体操着姿の里紗は深々と溜息をつき、己の浅慮を悔いていた。
「あら先輩ったら人聞きの悪い…。先輩のことを思っての行動ですのに…」
どこからかモモの声だけが聞こえてくる。その言葉を信じることなどもはや出来るはずがない。
「それはさておいて先輩、やはりエクササイズの基本にして王道は『ランニング』ですわ」
「…それについては同感。ただ、明確なゴールが決めにくいランニングって正直しんどいんだよね」
「ふふっ…ですから『絶対に走らざるを得ない』状況を作れば良い訳です。そう、『鬼ごっこ』…とか」
「それでこの仮想空間なわけね…」
モモが作った「彩南高校の内部を再現した仮想空間」は完璧で、男子更衣室から校長室まで完全再現されているらしい。
どうやって調べたのだか…追及したくもあるが今はそれをしている余裕は無い。
「それでは『鬼』を紹介いたしますわ」
モモの言葉と共に里紗の目の前に「鬼役」が転移されてくる。
「結城!?……いやまぁうん、予想は付いてた…」
哀れ拘束状態のリトはどうやらまた怪しげな薬で暴走状態にあるようだ。一番の被害者は彼と言っても問題ない。
「5人に増えてしまう副作用は解消できたんですけど…その分の精力が一人に集まってしまったみたいで…」
うわぁ…。思わずそうつぶやく。以前里紗を陥落させた乱交地獄のリビドーが目の前のリト一人に凝縮されているということになる。
「『ランニング』の時間は最初ですし1時間位が適当だと思いますわ。もし途中でリトさんに捕まってしまったら…」
わかってるわかってる聞きたくない。絶対に逃げ切って見せる、そう決意を新たにする。
「でも捕まっても『運動』は出来るんですから、やっぱりこれは効果的なメニューですわ」
「ヲイ………」
「ふふっ、それではそろそろ始めましょうか。5分後にリトさんの拘束を解放しますわ」
モモの言葉に里紗は猛ダッシュで教室を飛び出す。
捕まるわけにはいかない、絶対に負けられない戦いがそこにはあるのだ。
「ダイエットのためのランニング」の名を借りた闇のゲームの開始から50分が経過した。
(正直っ…アイツからこれ以上逃げ続けるのは…しんどいっ!!)
高校では帰宅部のリトだが、足の速さには定評があるし、中学時代はサッカー部で慣らしていた。
体力には自身のある里紗だが、相手取るには少々荷が勝ちすぎる。
とは言え、校内全体を利用した鬼ごっこならばそこに「かくれんぼ」の要素が加わる。
要は身を隠しつつ、周りが良く見渡せる位置で注意深く索敵をしながら逃げ続ければ良い。休息だって取ることができる。
捕まる訳にはいかない。捕まったら最後、底無しの性欲魔人となったリトに延々と犯され続ける。それこそ何時間も…休みなく…。
リトの身体の下で喘ぐ自分を想像して里紗は身震いした。
背筋に悪寒が走ったはずなのに…なぜか身体の奥が熱くなっているように感じた。
今いる場所は体育館。見渡しが良く、不意をつかれる心配は無い。
リトが付近に潜んでいる気配も無く、ひとまず安心と言えるだろう。
(残り時間はあとわずか…このままなら逃げ切れる!)
そう思った矢先だった。背後に突然人の気配が現れ、里紗の腕が強く掴まれた。
「っ!?嘘っ!どうして…っ!?」
振り返ればそこにはリト。パニックになりかけた里紗だが、それでも必死にリトを振り払い駆け出す。
とにかくここから逃げなければ…。とっさに開いていた扉へと飛び込んだが……。
「体育……倉庫………」
行き止まりの袋小路。一つしかない入口からリトが追いかけて入ってくる。万事窮す、だ。
「は、はは……ははは………」
呆然と立ち尽くし、笑うしかない里紗をリトが背後から羽交い絞めにする。
「ランニング」開始から58分36秒。
哀れゲームの敗北者となった里紗の地獄はここからが本番だった。
背後から抱きつかれたまま体重をかけられ、前のめりに押し倒された。
倉庫の床に這いつくばりそうになるところを、なんとか両腕で身体を支えて踏みとどまる。
そんな里紗の健気な努力など意に介さず、リトは目の前の獲物の腰を抱え上げると体操服のパンツを下着ごとずり下げてしまった。
「ちょっと……このまま、こんな格好で?」
四つん這いの格好にされて後ろから…それを肯定するように里紗の尻にリトの硬く勃ち上がったペニスが押しつけられた。
「ん、くぅっ……はぁ……あぁ…………」
背後からリトに貫かれ、犯される。
初めて体験する体位に里紗は恐怖に身を固くしつつも、健気にリトの全てを受け入れた。
モノを根元まで突き入れられ、リトの腰と里紗の尻が密着する。
(あ、はは…犯されちゃってる。こんな…犬みたいな格好で……)
自分の痴態が未だに半分信じられない。
そんなまぐわいの場となった体育倉庫にモモの声が響く。
「あらあら、もう少しのところで…惜しかったですね里紗先輩」
(……!モモっち、もしかして…………)
考えてみればここはモモが作り出した仮想空間。人や物の転移など彼女の思いのままなのだ。
時間ギリギリまで逃げ回らせて里紗の恐怖心と被虐心を煽って、最後の最後でリトの餌食にする。
リトが突然背後に現れたことも、それなら説明がつく、というかそれしか考え付かない。
「そんなわけで体育倉庫でリトさんと交尾してしまっているのですが、ご気分はいかがでしょうか?」
(こ、交尾!?)
モモの言葉に愕然とする。
確かに自分達がしている格好と行為はまるで動物の交尾だ。
「ゆ、結城っ!?お、お願いっ、このカッコやめ……あっ!あっ、あっ、ああっ……あああんっ!!」
急激に羞恥心が湧きあがってきた里紗は体位の変更を懇願するが、リトはカクカクと腰の動きを速めるばかりだ。
「リトさんももうすぐ限界の様ですわ。それじゃあ最初の中出し…しっかりと『種付け』されて下さいね、先輩♪」
モモの言葉が終わると同時に背後でリトが雄たけびを上げる。
そして身体の中に…やけどしそうに熱いリトの情欲が流し込まれてゆく。
最初の膣内射精は延々と30秒近くに渡って続き、里紗の子宮を汚しつくしていった。
「出、てる……出さ、れてるぅ……結城の精液が私のナカに…。交尾して…種付け…されちゃってる……」
モモに言われた「交尾」「種付け」の単語が里紗の脳内を支配し、自分がリトの牝犬だと教え込まれていく。
そんな里紗のことなどお構いなしに、リトは再び里紗の膣内でピストン運動を再開しはじめた。
里紗がリトに捕まってから既に7時間。
射精しても一切衰えることのないモノで延々と繰り返されるピストンと中出し…抜かずの連発と呼ばれる行為が続いていた。
強壮薬で我を忘れているリトと違い、いわばシラフの状態で犯され続けている里紗の理性は崩壊状態だった。
倉庫の床のあちこちやマットの上に二人の結合部から溢れ出した精液と愛液が作った水たまりができているし
犯され続けているうちに漏らしてしまったのだろう、ひときわ大きな水たまりからはアンモニアのツンとした臭いがする。
狭い倉庫に籠ったこれらの臭いは酷いものだったが、二人には全く気にならなかった。
ただ犯す、犯す、犯す、犯し尽くしたい。
犯される、犯される、犯される、もっと犯して欲しい。
「出してぇ…。結城のせーし、ザーメン…私の中に全部、出して……」
もはや羞恥を捨て去った、その懇願に応えるようにリトが里紗の最奥で欲望を解き放つ。
(来たぁ…結城のせーし、私のナカにいーっぱい)
(私…奴隷になっちゃった。結城の、牝奴隷で肉奴隷でザーメン奴隷…にされちゃった)
とうとう心身共に完全に陥落し、ひたすら淫靡で、限りなく神々しい艶姿を晒しながら、里紗はその後も延々とリトに犯され続けた。
「しつっこいなぁ!あんたみたいなチャラ男なんて好みじゃないって何回言えば…」
数日後の彩南町商店街で以前にも見たような光景が繰り広げられていた。
(はぁ、なんだって私に寄ってくる男ってこんなんばっかなんだか…最悪!)
先日の「抜かずの超連発」も予想通りリトの記憶はぶっ飛んだ状態だった。
期待をしてた訳では無いが、こっちはあれだけ辱められておいて向こうは覚えていない、というのはやはり少し悔しい。
(ま、アイツが妙な責任感じたり、ララちぃや春菜との関係が変な感じになるのもイヤだし。これで良かったか…)
リトの周りにララがいて、春菜がいて、みんながいて、その中に自分も混ざっている。結局そんな「今」が好きなのだ。
それより今はこのうっとうしいナンパ男をどうにかしないと…。と、目の前から歩いてくるのは「愛しの」リトである。
しかもララと春菜を両隣に連れて、通りの男共の羨望と嫉妬を一身に集めての闊歩である。
里紗の脳裏に瞬時にプランが組み上がった。
「あ〜ん!ダーリーーーン!!会いたかったー!!」
しなを作ってリトに駆け寄り、無防備な胸元に真正面から抱きつく。
「なっ!?も、籾岡っ!?どうしたんだよ一体…」
「ああ〜ん!そんな他人行儀な呼び方しちゃイヤッ!いつもみたいに『里紗』って呼んで?」
ララが「おー!リサだいたーん!」とはしゃぎ、春菜は顔を引きつらせて固まる。
「こ、こんな奴が彼氏だっていうのかよ!?大体二人も女連れてんじゃんーか!」
「はぁ〜っ!?こんな素敵なダーリンなんだから彼女が5、6人いてとーぜんでしょ!?」
ようやくフリーズから立ち直った春菜だけど「か、かかか彼女…」とつぶやいたきり再度停止した。
「おおーっ!リサもリトと結婚すればみんなもっと幸せになれるね!」
空気を呼んだ援護、ララちぃナイス!……どことなく本気に感じられるのは気のせい?
「ち、ちくしょう……ちっくしょーーーーーー!!」
究極の人造人間のような声で泣き叫びながらナンパ男は走り去って行った。
(しっかりララちぃと春菜に目移りしてたし、ホント軽くてつまんない男!)
「ああ…また声かけられてたのか。籾岡ってそういうこと結構あるんだな、大変だな」
ようやく事態を把握したリトが走り去っていく男を眺めながらしみじみとつぶやく。
「結城がいつも一緒に居てくれれば安心なんだけどな〜?」
「なっ!?なななななっ!?」
こんなジャブ程度の冗談(じゃないんだけど…)にも顔を真っ赤にして…可愛いヤツ。
「ま、今日も助かったしお礼するよ!今日はカラオケなんかどう?もちろんララちぃと春菜も一緒にさ!」
ララとリトの腕を引っ張り歩き始める。少し遅れて再起動を果たした春菜が慌てて後を追いかけてくる。
今はこの微妙な関係を大事にしたい。数年の後、私が、結城が、みんながどうなっているかはわからないけれど。
―――願わくばリトの花園に咲き乱れることになるであろう美しい花たちの、その一輪になることができますように…。
以上です。
リトと里紗をイチャつかせようかとも考えたけど、この立ち位置と振る舞いが里紗の魅力だと思ったのでこんな〆にした
二人のイチャラブを見たかった人はすまんかった
512 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 02:29:01.83 ID:gXSL5CZK
パネエwwwww
でも私もこのくらいの立ち位置の方が里紗らしいと思ったり。
>>511お疲れ様でした!
ぅぅお…
超いいキャラしてるし…
前回に引き続きピッタリ見たかった里紗ストーリーなり…
心底ありがとうGJ
ムリにとは言わないけどまだ続きがあったらいいなぁなんて思っちゃったりまあムリにとは言わないけど
リクエストした480どす
…おおおぉぉ…見事な里紗の3穴同時散華…そして続編での完堕ち…
超GJでしたっ!
ただ…もう少し欲を言えば(と、言っても2作品見たのが今現在なのですが…(汗 )、
『鬼ごっこの回で、【もう一回、分身姦(5人が3人になった分濃縮)、リト3人に3穴堕ち…】か、
作品と同じく【リト一人…、だけとリトペニスが『縦列に、二本増加…太さ・固さ・長さ・精力(射精量・回復速度)増加…』に…
バック同時二穴責め&増量中出し、
(大量射精しつつ、子宮口&直腸をガンガン同時ノック、二穴結合部から勢いよく精液・愛液・腸液が逆流しつつ吹き出し
&緩急つけて、鈴口と子宮口をキスさせて子宮内にビューッ!と注入で)、
里紗、リトのチンポ・ザーメン堕ち…。けど、
学校ではいつもどうりでと…。
次回、また改良された分身・チンポ増加があればうれしいな…ってw
次回きたいしてますっ!!。
GJ
もうすぐ次スレ?
すげぇ・・・ モミのファンの俺も完璧にやられた
是非この原作で先生みずからアダルト本で描いて欲しい・・・ みたい・・・
>>514 おおぅ…救いようの無い変態だと自覚している俺が全妄想力を注ぎこんだ内容の遙か上を行く貴兄の発想…恐るべし
「ハンド&テール回の磁場発生メカの誤作動でリトのモノと里紗の口がくっついてしまい、丸一日リトのフェラ奴隷になってしまう里紗」
とか
「モドリスカンクのガスで小○生になった里紗を強壮薬で野獣になったリトがロリ○イプ」
とか
「2年生の彩南祭もコスプレ喫茶に決定。リハーサルとして衣装を着て試食をするリト達だが、リトと里紗の分のコーヒーにはモモがこっそりホレ草エキスを盛っていて…」
↑のような展開で続編を妄想していたが、どうやらこれでは貴兄を満足させることは難しそうだ…修行して出直して来る
ぶおおおおおおおおお
すげえええええ
>>517 >「モドリスカンクのガスで小○生になった里紗を強壮薬で野獣になったリトがロリ○イプ」
>「2年生の彩南祭もコスプレ喫茶に決定。リハーサルとして衣装を着て試食をするリト達だが、
リトと里紗の分のコーヒーにはモモがこっそりホレ草エキスを盛っていて…」
→「モドリスカンクのガスで小○生になった里紗を
強壮薬で野獣化&『副作用』で分身したリトが、終わらないロリ輪○・○イプw」
「2年生の(中略)決定。リハーサルとして衣装を着て試食をするリト達だが、
『リトと里紗と○○の数人分』のコーヒーにはモモがこっそりホレ草エキスと、『他』を盛っていて……
ぶっちゃけ、ヒロイン×倍数のリトによる濃厚和輪姦、
緒盤は、多数のリトによる愛撫、
中盤は、一人のヒロインを除いて、ヒロイン一人につき一人〜二人て゛愛撫しながら
最初のヒロイン一人を集中輪、そしてその様子を他のヒロイン達に見せつけさせ視姦させる
「(ああ…み・皆に見られてるゥ―ッ!!…)」
これをヒロイン全員一巡。
終盤は、お約束の全員クンズホグレツの同時三穴姦…。
こんなの希望しまふw。
小さくなったリトに里沙が授乳プレイとか
母乳プレイをするにはまずリトが里沙を孕ませる必要があるな
ナナは春奈に隠れてこっそりと種付けされ孕まされる里沙・・・'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
妊娠させなくてもララの発明品で母乳が出るようにするという8Pの作品があるな
修行して帰って来たよ!相変わらずの里紗オンリーだ!
貴重な土日を費やして何をやっているのかと自問したくもあるが考えない事にする!
「御機嫌よう里紗先輩。実は少々困ったことが起きてしまって、先輩にご協力願いたいのですが…」
部活の無い放課後。未央はバイトで先に帰ってしまい、たまには早く帰るかー…と思った矢先にこれである。
「困ったこと…ねぇ……。一体なにがあったって?」
わざわざ上級生の教室を訪ねてきた後輩のモモに、警戒心を隠そうともせず里紗は尋ねる。
「実はリトさんに……」
「さいならっ!!」
モモの口からリトの名前が出た時点で逃走を試みる。
「ま、待って下さいよぉ先輩。いきなり逃げなくても良いじゃないですか!」
流石はデビルークの第三王女。全力疾走の里紗にあっさりと追いつく。
「アンタから結城の名前が出たら逃げるわ!怪しげな薬の失敗で暴走してその『処理』をさせられそうだし!」
「あら先輩、よくわかりましたね」
おい………この後輩兼友人の妹は……………。
「とにかくお断り!結城の事だったらララちぃなり春菜なり…なんだったらモモっちが相手しちゃえば良いでしょ!?」
おいおい、またかい?
こいつは素敵だ
そう毎回毎回あんな壮絶な行為などしたくない。当のリトの記憶が無いというのも腹が立つ。
里紗の至極まともな主張にモモはふぅ…と一つ溜息をつきつつも納得した風を見せる。
「ところで先輩に見てもらいたいものがありまして…」
そう言ってモモが超小型ディスプレイを里紗へ向ける。
そこに映っていたものに里紗は叫び声を上げそうになる。
5人の男達と同時に交わっている里紗の痴態。言うまでも無く先日リトとの和輪姦による処女消失の画像だ。
「あ…あんた……、こ……これ…………」
金魚のように口をパクパクとさせることしかできない里紗にモモは澄ました顔で答える。
「あの時の先輩があまりにも素敵だったので…つい撮影してしまいましたの」
絶妙な撮影角度でリト達の顔は映っていないが、リトのモノを咥えている里紗の顔はクッキリバッチリ映っている。
「それにしても…ああ…『お願い』を断られてしまうなんて、ショックでうっかりこのデータをネットに流出させるようなミスもしてしまいそうですわ…」
…ブラフだ、はったりに決まっている。いくらなんでもそこまでやらかすとは思えない。
「学校に居られなくなってもリトさんのハーレムに入ってしまえば将来安泰ですわ、安心してください」
駄目だ。この子目がマジだ。
どうしてこうなった…友人の妹に致命的な弱みを握られる自分の運命を里紗は深く呪うのだった。
そんなわけでモモの作った仮想空間へとやってきたのだ。
「それでは早速…(リトさんと)やらないか?」
「相変わらず時々わけのわからないこと言うねぇ。それにしても…」
本日の「仮想空間」は彩南学園の保健室。
仮想空間故に本来の主である御門先生の姿は無いが、それ以外の再現度は完璧と言っていい。
「段々とシチュエーションがマニアックになってきてない?」
「せっかくですから(先輩を使って)色々試してみようと思いまして…」
相変わらず言外に不穏かつ無礼な物を感じるが、どの道里紗に選択の余地など存在しない。
「リトさんの方もすっかり準備万端のようですわ」
そう言って振り返る先にはケダモノの目で里紗とモモを見ているリト。
モモが操る宇宙植物によって拘束されている、モモの指示で拘束が解かれれば今日もその欲望の全てを里紗に注ぎ込むだろう。
「う〜ん……もう少しで完璧な調合が完成すると思うんですけど。どうして上手くいかないんでしょう?」
実際のところ、モモがそう何度も薬品の調合に失敗するとは考えにくい。
本当の目的は里紗を完全にリトの奴隷へと陥落させること。
そしてそれは里紗自身も薄々と感付いてはいた。
感付いているけれど、拒まないし拒めない。もうとっくに堕ちちゃってるんじゃないか、自分でそう思う。
「さ、結城もこのまま放っといたら気の毒だし、さっさとしちゃおっか」
もはや割り切った感じで、無造作に服を脱ごうとする里紗。
「あらあら…ずいぶんあっさりとしたものですね先輩」
「……あ〜んなこともこ〜んなこともしちゃってるのに何をいまさら…」
なにせ初体験から三穴同時処女消失輪姦、次いでは抜かずの10時間中出し連発なのだから恐れるものもない。
そんな里紗を見てモモは物足りなさそうな様子を見せ、次の瞬間、邪悪な笑みをほんの一瞬だけこぼした。
「慣れることは悪い事ではありませんが…やっぱり新鮮な刺激って大切だと思うんです」
そんなわけでどうぞ、と里紗の手中にモモから小さな箱が手渡された。
何これ?と箱を覗き込む里紗。その瞬間、箱が何の前触れもなく破裂する。
「わっ!?きゃあっ!?」
破裂とは言ったものの、殺傷能力は皆無。代わりに里紗の身体を白色の煙が覆い尽くす。
「な、何なのいきなり!?ビックリするじゃんか!!」
ケホケホとむせながら煙を振り払い、里紗はモモを「見上げて」抗議した。
……見上げて?
以前行われた健康診断の時に測定した里紗の身長は167cm、女子にしては高めの身長は里紗の隠れたアピールポイントだ。
一方でモモの身長はおそらく150cm程度。里紗はモモを見下ろしているというのがあるべき姿である。
恐る恐る…自分の身体を見下ろしてみる。
それなりの成長を自負しているバストも、張りと形が自慢のヒップもぺったんこになっている。
最近増加が気になっていたウエストもぐっと細くなっていた、が喜んでいる場合じゃない。
「な、なんじゃこりゃああああああっ!?」
「うふふっ…どうやら上手くいったようですわ」
里紗を襲った煙の正体は宇宙珍獣・モドリスカンクのガス。
以前ルンが宇宙通販で購入し、脱走したものをナナが保護・飼育している個体からモモが採取・保存していた。
「濃度を薄めて5、6歳程若返るように調整しましたの」
外観年齢はポケモンマスターを目指す某少年や、映画化もされた某魔砲少女くらい…か。
「効果は半日もすれば切れるはずですわ」
「あ〜、確か前もそんな感じだった気が…。でもこれじゃあ結城の『相手』できないじゃん」
「あら?リトさんはそうは思っていないようですよ?」
「……へっ?」
恐る恐る振り返る。リトは股間をパンパンに腫らせて、欲望に満ちた目で里紗を見続けていた。
「ひっ……!?」
流石に里紗も引きつった悲鳴を上げて後ずさる。
「それではリトさんを自由にしますから…頑張ってくださいね、先輩♪」
自分だけ反重力ウィングで安全圏に避難し、パチンと指を鳴らすモモ。
植物達がリトを押さえつける枝の力を緩め、拘束から解放されたリトが一直線に里紗に襲いかかる。
「いやぁっ!やだっ!…やめて結城……離してぇっ!!」
懸命に本気の抵抗を見せる里紗だが、今の彼女の力は美柑のそれにも満たない。
あっという間に保健室のベッドの上に押し倒され、組み敷かれ、ぶかぶかの服を剥ぎ取られてしまう。
「や……だぁ……。やめて…やめてよぉ………」
目線を下げると何度も里紗の中に入ったことのあるリトのモノが里紗の未熟な性器に押し付けられている。
元からその大きさに圧倒されていた里紗だが、今の身体ではそれはまさしく凶器に等しい。
「無理……そんな大きいの…入る訳ないって………だからやめて…」
恐怖に目に涙を浮かべる里紗の懇願も空しく、リトは腰を突き出しモノの先端を里紗の中へと沈めていく…。
モモさん鬼畜過ぎるわwwww
みちっ…めりめり………ぶちぶち…ぶつんっ!!
未成熟な膣を押し開き、引き裂きながらリトのモノが里紗を貫き、若返りによって再生した処女膜を容赦なくぶち抜く。
「ひぎっ…!?痛…い。いたいイタイ痛い――――!!」
一度目の初体験の時とは比べ物にならない程の苦痛に、リトの下で泣き叫び、暴れもがく里紗。
その幼い身体を包み込むように、抱きしめ押さえつけてリトが腰を動かし始める。
ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ………
ズッ…ズッ…ズブッ…ズブッ…ズブッ………
部屋に響くのはピストン運動によって軋むベッドのスプリングの音と、膣壁とモノが擦れ合う音。
「ひぐっ…ぐすっ……ひっ…ひっく……くふっ…うえぇ………」
そこに抵抗を諦め、すすりなく里紗の嗚咽の声が加わり、この上なく背徳的なハーモニーが誕生する。
ギシッ…ギシッ…ギシッギシッギシッギシギシギシッ!
ズブッ…ズブッ…ズッズッズッズッズブッ!
「ふえっ…ぐひっ…ひあっ!?…ひんっ…あふっ……あんっ!」
奏でる音のリズムが徐々にその速度を増し、里紗の嗚咽の声が僅かに艶の混じったものへと変わっていく。
「はっ…はっ……はっ……………ううっ!!」
ピストン運動を停止したリトが低く呻き声を上げる。
里紗の幼く未成熟な女の中心へ…躊躇うことなく行われる膣内射精。
「あっ…熱っ!?…やだぁ……結城の精子……中で熱いよぉ………」
いまだ痛みの残る膣内を焼くように熱い精液が流し込まれ、ブルリと身を震わせて里紗は呻いた。
だがモモの薬の力で底無しの精力を伴ったリトの凌辱行為がこれで終わるはずもない。
小さな身体を抱え上げ、初めての時と同じくの対面座位。
その唇を奪い、舌を絡ませ唾液を飲ませながら二度目の射精に向けて腰の動きを再開し里紗を突き上げるリト。
幼い媚肉を生贄にした宴はこれからが本番だった。
「んちゅ…ちゅぱ……くちゅ、ちゅ…ん〜……ちゅぷ…ちゅぱ………ちゅぱぁ…」
リトと対面座位で繋がりながら里紗はねっとりとしたディープキスの虜になっていた。
時折口の端から漏れ出す声も甘ったるく艶に満ちて、目はトロンと蕩けきっている。
「あらあら…もうこんなになってしまって…。やっぱりリトさんは女の人を手籠めにする才能がありますね」
成り行きを見物していたモモが満足気に二人の様子を見守り、のんきなコメントを残す。
「これなら…きっと大丈夫ですわね」
一体何が…?官能で焦点の定まらない状態でモモの方を見た里紗の瞳が、次の瞬間驚愕に見開かれる。
そこにはリトがもう一人…先ほどと同じように植物の蔓で拘束されながらも交わる二人を見据えていた。
「里紗先輩ならもう一人同時に…きっと出来ると思いますわ」
そう言ってさっきと同じように、もう一人のリトの拘束も解くモモ。
里紗と交わっているリトに強く抱きしめられて身動きが取れない。舌まで絡ませ合っているせいで声も出せない。
ただ僅かに首を横に振って拒絶の意を示すのが精一杯である。
もちろんそんなものが伝わるはずも、まして聞き入れられるはずもない。
もう一人のリトが里紗の背後に回り込み、そして……
ずぶっ……ずっ…………ずずず………ずぶっ………
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」
アナル処女も再び喪失。前後の穴でリトのモノがピストンし、膣と腸の壁がごりごりと擦られる。
(どうしよう。私…子供で…初めてで…両方に入れられちゃってるのに………気持ち、良いよぉ…!)
自分の身体が再び女として開発されていくのを実感する。本当に…もう戻れなくなりそうだ。
「ん〜〜っ!…ちゅ……ちゅく…ちゅぷぁ……っぷ…………んんっ!?」
膣を貫いているリトのモノの先端が行き止まりにぴったりと押し付けられる。子宮口と鈴口がキスをしてしまっている。
(あ……こんなの…されたら………。もう……ダ…メ…………かも………)
次の瞬間、直腸の方に感じる熱い迸り。先に堰を切ったのはアナル中出しの方だった。
「ふっ!?ふむっ!!んむ――――――っ!!」
頭の中が真っ白になりそうな衝撃。思考回路が焼き切れそうになる。
(こんなの……ムリっ……!絶対堕ちるっ……!)
それでも必死に正気を保とうと己の理性にしがみつく里紗だが………
ドピュッ!ビュルルルルッ…ビュ――――――――ッ!!!
「!?!?!?」
子宮口にキスをしていた鈴口。そこから更に奥に押し込んで、子宮口をこじあけての中出し。
子宮に直接精液を飲まされて、里紗の理性はそこで崩壊した。
視界の全てがピンク色に染まり、リトの事以外は何も考えられなくなる。
(結城……ゆうきぃ……っ!好き…大好き………愛してるぅ………)
「…は〜〜っ!!まだ身体がギシギシするわ。あんなのはもう二度とゴメンだね」
軋む身体を引きずりつつ、休日の商店街をブラブラと散歩する里紗。
もうあんな体験は二度としたくない。YESロリータNOタッチ、今ならこの場で声高に叫べる勢いだ。
ついでに例によってリトに記憶は残っていないらしい、そろそろなにかしら責任を取らせてやりたくなってきた。
どちらかと言えばリトも被害者、諸悪の根源はモモだと判ってはいてもそんな考えを持つことは止められない。
「っと……あれは………。ま た 結 城 か !」
相変わらず女の子を引き連れている。今日はまた格別に小さな…ヤミヤミよりも年下に見える子だ。
「お〜っす、結城〜!」
「ん?お〜…籾岡か〜」
「およ?何なに〜?その子は新しい彼女〜?」
「ばっ!!妹だよ妹の美柑!大体『新しい』って何だよ!?」
「いやいや〜、ロリコンの気がある結城がとうとう実物に手を出したとばかり…」
「ひ、人聞きの悪いこと言うなーっ!!」
「あっははは!じゃあね〜結城、それから美柑ちゃんもロリコン兄貴に気を付けてね〜!」
「おいーーーーーーーっ!!」
まるで嵐のように去っていく里紗を兄妹は呆然と見送る。
「ねえリト、今の人って……?」
「ん?ああ…クラスメイトだよ。クラスメイトの籾岡ってヤツ」
はぁ…と溜息をつきながら美柑に里紗の事を説明するリト。一方で美柑は里紗から感じ取る物があった。
「ふ〜ん…。あの人も大変だねぇ………」
「はぁ?この場合大変なのは俺の方だろ?」
「そーだねー」
どこまでも鈍い兄に呆れるように返事を返す美柑。
(本当に罪作りな男になったなぁ。これじゃあモモさんの思うツボじゃない)
真相を知る由もない美柑が懸念を抱く休日の昼下がりは珍しく平穏に過ぎていくのだった。
以上です。これが今の俺の精一杯…ってか忍法帖の文字数制限が…くそっ
身長やスリーサイズを調べるのにぱ〜ふぇくとらぶる使ったけど、里紗の掲載順ってリトララ春菜に次ぐ4番目…
両先生!なんとか里紗に焦点を!S.Qなんだしなんなら膜破っちゃって…(銃声
乙
いい日曜日だ
里沙マニアの俺にはたまらん週末だったぜ
よかったぜ
いいぞぉ!
その調子だぁ・・・どんどん近づけぇ
里沙がリトの彼女になったらリトちぃって呼んで下半身に抱きついてくんのかな?
そこはダーリンだろjk
ダーリンだったか。ハレンチだ
孕むェ
里沙とリコのレズプレイもあったらな・・・
というか本編でも里沙はリコに一回も出会ってないんじゃなかろうか
>>490以降ネタも流れもリサ一色になったなw
潜伏していたリサ好きって意外に多いのな
まあ全国1億9000万人の里沙マニアの琴線に触れた作品だったからね
里沙がリトを逆レイプする妄想だけでご飯3杯はイケる
とりあえずぽまえら里紗の名前間違え過ぎです
里紗だな、よしおぼえた
553 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 02:15:05.11 ID:3F9x97OD
久しぶりに来たら里紗作品が大量に投下されててテンション上がった
里紗はけっこう好きなキャラだから嬉しいです
女性陣にワルクナール・Sを使ってSMプレイする展開を思いついた
個人的に唯と理紗がSになったらと興味ありなのでかけたら書いてみる
逆にリトに飲ませて↑の生意気女性陣を徹底的に調教するのも乙なものだ
さて、投下…するには容量が足りないな
とりあえずスレ立て行ってきます
558 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 20:30:05.17 ID:1u/MP1aL
なぜ?
559 :
557:2011/06/30(木) 02:33:41.18 ID:Jy4HvRLb
ん?
このスレは今477KB、打ち止めが 500KB で次スレに投下したのが 28KB
ちょっと足りなかったんです
ま、でもここも放置するのはもったいないんで、埋め用のSSを投下しましょうか
前回のSQ見て書いた、リト×春菜の触手陵辱モノですw
「ふぅ……」
パサリ。
河原での一件の後、帰宅してテニスウェアを脱いだ春菜は、
ちょっと落ち込み気味に深いため息をついた。
ナナに頼まれて、後輩の芽亜を元気付けるためにマロンを連れて行ったはずだったのに、
何がなんだか分からない内にタコに襲われて、
リトの目の前で吸盤で乳房を思い切りちゅーちゅー吸われてしまった。
(わ、私、またあんな恥ずかしいとこ結城くんに見られちゃった……)
カアァ……
いつもの事とは言え、大好きなリトに自分の痴態を見られる恥ずかしさに、
春菜のほっぺたが真っ赤になってしまう。
(跡が残ったりしてないかな……)
とりあえず鏡の前に立って確認してみる。
(や、やだ……!)
春菜の乳首の周りには、くっきりとタコの吸盤で吸われた跡が付いていた。
(あんなにちゅーちゅー吸われてたもんね……)
はぁっ。
ちょっと肩を落として、春菜はなにげなく自分の乳首を触ってみた。
ピクン!
(えっ!?)
春菜の胸に、電流のような痺れが走った。
(う、うそ……なんか、感じ易くなってる……)
どうやら、さきほどしこたま吸われたせいで、乳首が敏感になってしまっているようだ。
(も、もう少し……)
クリッ。
「あっ……!」
思わず声が出てしまった。
(こ、こんなに、感じちゃうなんて……)
コクリ。
味を占めた春菜はベッドに座り込み、さらに自らの乳首を弄って自慰行為に耽り始めた。
クリッ、クリッ……
「あっ……あんっ……」
敏感な乳首を弄り回すうちに、さっきタコの吸盤で思い切り吸われた時に感じた、
蕩けるような熱い痺れが胸に蘇ってくる。
タコに絡まれ、無理やりリトとシックスナインで体を合わせてしまったあの時の、
身震いするほどの恥辱の快楽。
まるで、リトに乳房を愛撫されていたような……
カアァ……
(や、やだ……私ってば、何考えて……)
胸の先が疼いて、我慢出来なくなって来る。
(も……もっと……強く……)
ギュウゥッ……!
「あひっ……!」
乳首を強く捻るたび、熱い痺れが胸の奥からじんわりと広がり、
腰が落ち着かなくなって無意識のうちに太ももを擦り合わせてしまう。
「はぁっ……あぁっ……あはあぁっ……」
しかし……
(なんか、物足りない……)
タコの吸盤に吸われた時の強烈な吸い付きは、指だけでは再現出来なかった。
(タコさん……)
まだ顔を赤らめたまま春菜はオナニーを止め、携帯電話を見つめてじっと考え込む。
(こ……こんな事頼んじゃったら……で、でも……)
その光景を想像すると、乳房が奥から疼き、膣が熱く蕩け始めてしまう。
ゴクリ。
春菜は涎を飲み込んで、携帯電話のアドレス帳からナナの番号を選んだ。
(……い、一回だけなら……いいよね……)
『なんだー? ハルナー』
春菜はドキドキしながら、電話に出たナナに用件を伝え始める。
「もしもし……? あの、ナナちゃん……? お、お願いがあるんだけど……」
「あれ? どうしたの、ナナ」
出掛ける支度をしているナナにモモが声を掛けた。
「ハルナの所に行くんだ。なんか、オクトパスのオクちゃんに会いたいんだってさ」
「さっきのタコさん?」
それを聞いて、モモはピーンと来ていた。
(あらあら、春菜さんってば。
もしかして、クセになっちゃいました? あの清純そうな春菜さんがねぇ……)
楽しそうにクスクス笑うモモ。
その時、ナナが何かを思い出したように声を上げた。
「いっけね! 今日姉上とマジカルキョーコショーに行く約束してたんだった!」
「そう。じゃ、私が届けて上げますよ」
「モモが? んー、ま、仕方ないか。壊すなよ」
ナナはモモに自分のデダイヤルを手渡した。
「はい。ちゃんと、有効利用しますから」
モモはニヤリと口元に妖しい笑みを浮かべていた。
(うふふ、よく寝てますね……)
モモは夕食後にベッドで仮眠を取っているリトの元に忍び寄り、
リトの鼻に何かの花を寄せた。
「ん……」
(うふふ。これでしばらくは目を覚まさないハズですね)
リトの体を運び出すモモ。
(楽しみにして下さいね、リトさん。目が覚めたら天国ですからね♪)
モモは相変わらず妖しい笑みを浮かべていた。
ピンポーン。
「はーい。あれ、モモちゃん?」
モモはドアを開けて現れた春菜の姿を観察した。
顔は少し赤く上気して汗も掻いており、体からほんのりと淫靡な匂いが漂ってくる。
白いテニスウェアにはくっきりと尖った乳首が浮き上がり、
スカートの下からはタラリ……と太ももを伝って粘度を帯びた白っぽい液が滴り落ちている。
(あらあら……もしかしてこれって、ノーブラでついさっきまで? 春菜さんってば……)
春菜の秘められた淫猥な欲望を見透かしたモモは、クスリと妖しい笑みを浮かべて言った。
「ナナから預かり物があるんです。ここを押したら、タコさんが出て来ますよ」
「あ、ありがとう……」
モモは恥ずかしげにポッと頬を赤らめる春菜の表情を見て、クスリと笑った。
「それでは、ごゆっくりお楽しみ下さいね♪」
「え……」
パタリ。
扉を閉めてモモが帰って行った。
(もしかして、モモちゃんにバレてる……?)
カアァ……
年下の女の子に自分の淫らな行為が知られてしまった恥ずかしさに、
顔を真っ赤にしてしまう春菜。
(と、とりあえず、部屋に戻ろうかな……)
(ん……)
リトの意識が夢から覚めた。
(ふわぁ……よく寝たな……)
んーっと伸びをして、辺りを見回してみると、そこにはなぜか、
テニスウェアのスカートと靴下だけを着けた上半身裸の春菜が、
興奮気味に顔を赤らめて、恥ずかしげに手で乳房を隠しながら、
自分の方をじっと見つめていた。
(え!? は、春菜ちゃん!? な、なんでそんなエッチな格好……)
慌てふためいて顔が火照って来るリト。
(もしかして、オレまだ夢見てる?)
慌てて指でほっぺたをつねろうとするが、なぜか上手く掴めない。
(あ、あれ? なんだこれ?)
違和感を覚えているリトに向かって、春菜が艶かしい声を掛けた。
「あ……タコさん、起きたんだ……」
期待に震える瞳でじっと見つめて来る春菜。
(た、タコさんって……え? な、なんだこりゃ!?)
リトが何気なく見た自分の手には、丸い吸盤が付いていた。
その頃、モモは反重力ウイングで春菜の部屋の窓の外に浮かびながら、
少し開いた窓のすき間から部屋の中を観察していた。
(うふふ……リトさん、ビックリしました? お楽しみはこれからですよ)
モモは手を口元に当てて楽しそうにクスクスっと微笑んだ。
(ゆ……夢じゃないんだ……)
意識がハッキリしてくるにつれて、だんだん状況を把握してしまうリト。
(もしかして、ララのイタズラ……?)
原因をあれこれ考えているリトに、春菜が熱の籠った声で語りかける。
「あ……あのね、タコさん……」
春菜は恥ずかしそうに顔を赤らめて、タコのリトの目の前にまで顔を寄せて来た。
(は、春菜ちゃん……)
リトまで恥ずかしくなって、元々赤いタコの顔がさらに真っ赤になってしまう。
春菜は少し躊躇したあと、こくんと生唾を飲み込み、震える声でたどたどしく呟いた。
「わ……私のおっぱい、チューチューして……くれる、かな……?」
(ええぇっ!?)
ビックリ仰天して、目がまん丸になってしまうリト。
(は、は、春菜ちゃんが、そんなこと……!?)
胸をドギマギさせるリトのタコ足を、春菜はそっと手に取った。
「お願い、だから……」
はぁ……はぁ……
春菜の瞳は涙で潤み、顔は赤く上気して汗にまみれ、
隠し切れない淫らな興奮をリトに伝えていた。
(春菜ちゃん……)
そして、粘液に濡れたリトの吸盤は、春菜のほっそりした手に導かれるままに、
そっと春菜の柔らかな乳房に触れた。
ちゅぷ……
「あ……」
吸引機のような大きな吸盤で乳房に吸い付かれて、胸に濡れた感触を覚え、
春菜の裸の上半身がピクリと仰け反る。
胸の奥に、さきほど陵辱された時の熱い疼きが蘇ってくる。
「あ……はぁ……」
はぁ……はぁ……はぁ……
春菜はだらしなく口元を緩め、涎をダラダラ垂らしながら、
震える両手でそっとリトの手を掴んでおねだりし始めた。
「お願い……はやく、チューチューしてぇ……」
(は、春菜ちゃんっ……!)
日頃の清楚な春菜からは到底想像出来ない淫らな台詞に背徳的な興奮を覚え、
嗜虐心が抑え切れなくなったリトは、タコの吸盤で春菜の乳房を思い切り吸い始めた。
ちゅううぅ……
「あはぁっ!!」
ビクんっ!
春菜の上半身が大きく仰け反った。
(こ……これっ……この感じなのっ……!)
胸の奥に秘めた淫らな欲望が吸い上げられ、全てを曝け出してしまうような開放感。
「あっ……ああっ……あはぁっ……」
乳首がピンっと立って電流のような痺れが走り、膣内がジュン……と蕩けて愛液を分泌してしまう。
無意識の内に春菜はベッドの上に仰向けに寝転び、脚を折り曲げてスカートの中身を晒していた。
清楚なテニスウェアのスカートの下から、淫液が滴る真っ白な春菜の太ももが覗いている。
(は、春菜ちゃんの生太もも……!)
リトの興奮に呼応するように、8本の足が本能に従順に行動し始める。
ニョロ、ニョロ、ニョロ……
「あはっ!?」
ねっとりした粘液に塗れたリトの4本のタコ足触手が、
春菜の両手足に螺旋状に絡み付き、
柔肌を舐めるように感触を味わいながらキューっと締め上げる。
「あ……あぁっ……だめぇ……」
手足を無理に引っ張られ、苦痛の喘ぎ声を上げる春菜。
もう1本のタコ足は春菜の唇をこじ開けて口腔に押し入り、
喉にまで侵入してイラマチオするよう口中を蹂躙し尽す。
「んふーっ!? ん……んんっ……」
チューッ! チュポンッ!
2本の足の吸盤は春菜の両の乳房を容赦なく吸い続け、
残る1本が春菜の柔らかなお腹の肉を撫でながらぬるりと巻き付き、
背すじをズズッとなぞって滑らかな尻肉を吸盤でチューっと吸い上げる。
「んーっ! んんぅっ……」
そして、尻の谷間に太い足を割り込ませ、パンティを掻き分けて秘所の割れ目をなぞり、
クリトリスに吸盤で張り付く。
(う、うおっ……春菜ちゃんのあそこ……!)
「やっ……! そ、そこは……」
そして、
チューッ!!
「んんんーっ!!」
ビクッ!!
最も敏感な器官に吸い付かれた春菜の背中がエビのように仰け反った。
「やっ……そこっ……だめっ……あはあぁっ……!」
必死で身をよじり、タコ足に固定された手足を振り解こうとする春菜。
リトは、もはやタコ足触手で春菜の肢体を陵辱するのに夢中になっていた。
(も、もう我慢できねー!)
そして、リトのタコ足は、ついに……
ツン……
「あっ!?」
春菜の陰唇の中央に触れた。
ズズ……
「ああっ……だ、だめっ……!」
リトの太いタコ足が、春菜の純潔を奪おうと、淫らに濡れた花びらを掻き分けて侵入し始める。
「やぁっ……だめぇっ……誰かぁ……!」
春菜が必死になって助けを求めても、タコ足触手の侵入は止まる様子もない。
必死で泣き喚きながら、春菜はタコのリトに哀願する。
「や……やめてぇ、タコさんっ……!
そこだけは……そこだけは、結城くんのために、取っておきたいの……!」
(えっ!?)
リトの動きがピタリと止まった。
(春菜ちゃん、もしかして、オレのこと……?)
その頃、モモは……
(来たーっ! ついに来ましたね、リトさん! おめでとう御座います!)
予定通りに計画を進める事にした。
(後は、これを使えばバッチリですね!)
モモが胸の谷間から取り出したのは、怪しげなリモコンスイッチの様な物だった。
ララの『まるまるチェンジくん』と『ぴょんぴょんワープくん』を応用して作った、
空間転送入れ替え装置。
(これで、リトさんを元に戻せますね……ウフフ♪)
ポチ。
モモは堪え切れない笑みを漏らしつつ、入れ替え装置のスイッチを押した。
ぽんっ!
「えっ!?」
春菜の目の前で、タコの顔が軽い音を立てて煙が上がる。
その中から現れたのは……
「ゆ、結城くん!?」
紛れもないリトの顔だった。
「あ、あははは……も、元に戻っちまった……」
苦笑しながらポリポリ頭を掻こうとするリト。
しかし、まだ上手く掻くことが出来ない。
「あれ?」
リトが自分の手を見てみると……
「な……!?」
(し、失敗しちゃいましたーっ!!)
モモは唖然として口をあんぐり開いた。
リトの体は、顔はリトそのものだが、首から下は全てタコ。
怪しげなクリーチャーのようになっていた。
「な、なんだこりゃ……」
呆然として自分の身体をしげしげ眺めるリト。
しかし、春菜はそれどころではなかった。
「ゆ、結城くん……も、もしかして、さっきのも、全部……?」
「ご、ごめん……」
リトは申し訳なさそうに照れ笑いする。
「あ、あ、あ……」
カアァ……
春菜の顔が恥ずかしさで真っ赤に染まってゆく。
(私……結城くんに、あんなエッチなとこ見られて……しかも……)
『結城くんのために、取っておきたいの……』
「あ……」
シュウウゥ……
あまりの恥ずかしさで、春菜の頭から湯気が立ち上り始めていた。
「いやああぁ……」
もう春菜はリトの顔を見ていられなくなり、俯いて両手で必死に顔を隠そうとする。
リトの手がそっと春菜の顎に触れ、優しい声で語りかける。
「顔を上げて、春菜ちゃん」
「ゆ……結城くん」
春菜の顔は真っ赤に染まり、瞳は涙で潤んでいた。
リトは照れ笑いしながらタコ足でポリポリ頭を掻いた。
「ほんと言うとさ、オレもね、春菜ちゃんのこと考えて一人エッチしたりしてたんだ」
「え……」
「ごめん。オレも春菜ちゃんの事、好きなんだ」
「えっ……」
春菜は呆然としてしまった。
(ゆ、結城くんが、私のこと……)
「だからさ。一緒だよね、オレたち」
ポッと頬を赤く染めながら、ニコッと明るく笑うリト。
「結城くん……」
「それに、こんなに春菜ちゃんのおっぱいモミモミ出来て、オレ幸せだよ」
「あ……」
見ると、まだリトの吸盤は春菜の乳房に吸い付いたままだ。
「やだ……結城くんの、エッチ……」
そう言いながらも、春菜は拒もうとはしなかった。
「ははは……。ところで、モモ。そこにいるんだろ? 出て来いよ」
「モモちゃん……?」
リトが呼び掛けてまもなく、窓からモモが顔を出してペロッと舌を出した。
「あはっ。さすがリトさん、お見通しでしたか」
「こんな事できるのお前しかいないもんな。ほら、はやく元に戻せ」
「え? いいんですか? 春菜さん」
「え!? わ、私は、別に……」
「愛するリトさんに、もっとチューチューされたくないですかぁ?」
「え……」
さっき吸われたときは、それがリトだとは分かっていなかった。
(結城くんがタコさんで……私のおっぱいチューチューって……)
春菜は思わずその光景を思い浮かべてしまい、
「あっ……だ、だめぇ……」
「は、春菜ちゃん!?」
リトの足に巻き付かれた春菜の秘所から、トロリと欲望の汁が垂れ始めた。
「うふふ♪ じゃ、そのまま続行ですね。私、ここで見学させて頂いてよろしいですか?」
モモは春菜の椅子に座り、カメラを構えて春菜とタコリトの淫らな交わりを録画し始めた。
(と……撮られてる……私の恥ずかしいとこ……!)
AV女優になってしまったような気分に春菜の秘めた露出癖が刺激され、
春菜はさらに興奮を増していた。
「だ……だめぇ……こんなの、撮らないでぇ……」
はぁ……はあぁ……
言葉とは裏腹に、露出の快楽に目覚め始めた春菜の呼吸の乱れは増してゆくばかりだった。
顔からは快楽の汗が流れ落ち、秘所の周りが白い愛液でぬめって淫靡に濡れてゆく。
「は……春菜ちゃんっ……」
リトの興奮も再び昂ぶって来ていた。
モモが春菜の秘所の前にカメラを持って来た。
「さ、リトさん。イっちゃって下さい。くぱぁっと」
「う……うおっ……」
リトはタコ足で締め上げていた春菜の太ももをグイっと広げ、
足先で器用に濡れたパンティをズリ下ろす。
そして、春菜の陰唇の両側に吸盤でペトリと張り付いて、くぱぁっと中身を曝け出した。
「す……スゴイです、春菜さん……こんなにエッチ汁が……。
あぁ……なんてイケない……」
ハァハァと息を荒げて涎を垂らすモモ。
「やめてぇ……そんなの……映さないでぇ……」
真っ赤な顔で涙を流しながら恥ずかしさを必死で堪える春菜。
そして、ついにリトの1本のタコ足の先っぽが、春菜の膣穴に触れた。
「だ、だめぇ! わ、私……初めてが、タコさんだなんて……!」
(んー……そこまでやっちゃうと、さすがに……あれ?)
モモは春菜の秘所に当てがわれたリトのタコ足を手に取り、
春菜にニッコリ笑いかけながら先っぽを見せた。
「大丈夫ですよ。春菜さん、これ見て下さい」
「え……あっ!?」
リトのタコ足の先端が亀頭のように膨らみ、割れ目が出来ていた。
「この足、リトさんのおちんちんと合体してるみたいですね。
だから、春菜さんの初めてはちゃあんと、リトさんですよ」
「ゆ、結城くんの……」
「試しに、舐めてみます?」
「え……んぷっ!?」
モモは春菜の唇にリトのタコ足ペニスを挿入した。
「あっ……春菜ちゃんっ……!」
リトの顔が赤く染まり、気持ち良さそうな呻き声を上げる。
春菜は口いっぱいを埋め尽くす太いリトのタコ足ペニスを、ペロリ、ペロリと舌と唇で愛撫した。
「は、春菜ちゃんっ! それ、ヤバい……!」
はぁ、はぁ……
リトの顔がさらに赤く染まる。
(ほ、ほんとに、おちんちんなんだ……)
「納得して頂けました? では改めて」
モモは再びリトのタコ足ペニスを春菜の陰唇に当てた。
赤くなった顔でリトが呟く。
「ご、ごめん春菜ちゃん……。初めてだってのに、オレこんなんで……」
春菜は優しい顔で言った。
「ううん、いいの……中身が結城くんなら、どんな姿でも……」
春菜は身体から力を抜き、抵抗するのを止めた。
「春菜ちゃん……!」
「さ、リトさん。行きましょう」
「んっ……」
ズ、ズ、ズ……
くぱぁっと広げられた春菜の膣穴に、リトの太いタコ足ペニスが侵入してゆく。
「ん……はぁっ……! 結城、くん……」
ビクんっ!
「んはぁっ……!」
春菜の膣奥まで、リトのタコ足ペニスが挿入された。
しかし、それだけでは収まらなかった。
ピトッ。
リトのタコ足がもう1本、今度は春菜の肛門に当てられる。
「えっ!? ゆ、結城くん……あひっ!?」
粘液に濡れたタコ足が春菜の肛門を押し広げ、ゆっくりと尻穴に侵入し始めた。
「やぁ……だめぇ……! お、お尻なんて、そんな……! ひぎぃ!?」
春菜の膣穴と肛門が限界まで大きく拡げられる。そして……
「うぷっ!?」
春菜の唇をこじ開けて、口の中にまでリトのタコ足が侵入し始めた。
「んぷっ……んん……!?」
喉の奥まで入り込んだリトのタコ足は、さらに奥へ奥へと入り込んでゆく。
もはや春菜の身体は、膣穴、尻穴、口の穴、その全てがリトのタコ足で塞がれ、
乳房とクリトリスは吸盤に吸い付かれ、手足は締め上げられて、
全身をリトのタコ足で陵辱され尽くしていた。
「リトさんってば、やり過ぎです……」
「ご、ごめん、春菜ちゃん……か、身体が勝手に……!」
リトの春菜を犯したい衝動と、穴の中に入りたがるタコの習性が生み出した行動だった。
(助けた方がいいかしら……)
少し悩んだモモだったが、
「んんんーっ!! んんっ! んんっ! んぶうぅっ!?」
犯されながらも恍惚の表情で涎を垂らす春菜を見て、思い止まった。
(ま、いっか。清純そうな人ほど、本当は淫乱って言いますしね)
モモは、太いタコ足ペニスで開かれ切った春菜の膣穴と肛門でにゅるにゅると蠢く
リトのタコ足触手をじっくりと撮影し始めた。
春菜の膣を埋め尽くし、子宮にまで到達した太いタコ足ペニスは、
膣の中でウネウネ蠢いて春菜の快感ポイントを内側から刺激し、
それと共に肛門に深く入り込んだタコ足が春菜の子宮を裏側から刺激する。
乳房とクリトリスに吸い付いた吸盤は次第に春菜の性感帯の反応を理解し、
リズム良くちゅうっ、ちゅうっと吸い上げて春菜の快楽を高めてゆく。
喉奥に入り込んだタコ足も、そこがまるで膣である様に出入りを繰り返し、
アゴが外れそうに太いタコ足が春菜の涎で蕩けた口膣を犯し続ける。
春菜の手足に巻き付いたタコ足は柔らかな二の腕や太ももの肉をちゅうっと吸い上げ、
足先がワキの下に張り付いてコチョコチョくすぐって、全身を余すところなく犯し尽くす。
「んっ……んぶっ……ぶうっ……」
真っ赤な顔で涎を飛び散らせて喘ぐ春菜の顔は、全身の性感帯を犯される被虐の悦楽に蕩け、
目は正気を失って白眼を剥き、口からは泡を吹き始めていた。
(うわ……さすがに、これはマズイ……)
春菜の顔を撮影しながら、モモはいったん春菜の口からリトのタコ足を引き抜いた。
「んぷっ!」
はぁ……はぁ……はぁ……
ようやく満足に呼吸出来た春菜が胸を大きく上下させて
肺の中に新鮮な空気を取り込んでゆく。
モモは冷や汗を掻きながら春菜に話し掛けた。
「は、春菜さん……? これくらいにしときます?」
春菜は荒い息をどうにか整えながら言った。
「つ……続けて……」
「はい?」
「き……気持ちいいの……タコさんの足でチューチューされるの、すっごく……
背中がゾクゾクして……あそこがジュンっとなって……たまらないの……
だから、もっと……」
はぁ……はぁ……はぁ……
学級委員を務める清楚な春菜が発情期の牝犬のようにあられも無く舌を伸ばし、
涎を垂らしながら真っ赤に紅潮した顔で自らの秘められた被虐性癖を暴き出し続ける淫語は、
並のAV女優の陳腐な演技など比較にならないほどの真実味を帯びた淫らさがあった。
モモはゴクリとツバを飲み込んだ。
(す、スゴイです……春菜さんって、本物だったんですね……)
「分かりました。そういう事なら、いい物がありますよ」
モモは懐からローションのボトルを取り出した。
「このラブラブローションを使えば、もっとスムーズにズコズコ犯してもらえますよ」
「え……?」
カアァ……
春菜の顔が期待に赤く染まり、唇から涎がダラダラ垂れ始めた。
春菜のあられもない姿を見てモモはクスリと笑い、
まんべんなくリトのタコ足にローションを塗りたくった。
そして……
「あはっ……これ、スゴイっ……!!」
ぬちゃ、ぬちゃ、ぬちゃ……
ローションが塗られてさらにぬめりを帯びたリトのタコ足が
春菜の全身を舐める様に犯し尽くす。
滑りが良くなったタコ足が肛門に出入りしてローションの媚薬成分を腸に染み込ませ、
春菜の腸を膣よりも淫らな性感帯に変えながら、
ぬぽっ、ぬぽっと間抜けな音を立てて春菜の尻を犯し続ける。
「あひっ……ひいっ……お尻っ……ひろがっちゃって……熱くって……スゴイっ……
あはっ……お尻っ……お尻ぃ……いいっ……」
乳房にはタコ足触手が巻き付いて絞り上げ、
細い足の先端で春菜の勃起した乳首をさらにギューっと引き伸ばしてグリグリ捻る。
「あんっ……乳首ぃ……だめぇ……あいぃっ……」
口の中に押し入ったタコ足が春菜の舌に絡み付き、
舌に媚薬をねっとりと塗り付けて敏感な性感帯に変えながら犯し尽くす。
「らめ……ちゅぷっ……んっ……ぷはっ……らめ……らめぇ……」
「うおお……春菜ちゃん……春菜ちゃんっ……!」
ぬるっ! ぬるっ! ぬるっ!
興奮したリトは、春菜の膣に入れたタコ足ペニスを出し入れして春菜を犯し始めた。
「あひっ……ひいっ……スゴイっ……スゴイのっ……結城くんっ……!
ああ……タコさんの足、いいっ……結城くん、好きっ……
あはぁっ……結城くんっ……もっと私を犯して……私をメチャクチャにして欲しいの……
ああんっ……結城くん……結城くんっ……んっ!」
淫らに絶叫して喘ぎ続ける春菜の言葉を聞いて、リトの昂奮も最高潮に達していた。
「春菜ちゃんっ……出すよっ……春菜ちゃんの中にっ……!」
「来てっ……結城くんっ……」
にゅるっ!! ちゅーっ!!
リトは思い切り全部の手足を使って春菜の身体中を犯した。
膣では子宮口までこじ開けてタコ足ペニスの先端を突っ込み、
尻穴には肛門がはち切れそうなくらいに奥深くまで足を突っ込んで直腸を押し広げる。
乳首は限界まで引っ張ってひねり上げ、クリトリスまでもグイっと捻り、
手足は全ての吸盤で吸い付いてちゅううっと柔肉を吸い上げる。
そして、とどめとばかりにタコ足ペニスから、
春菜の子宮内にビュルッ!! と熱い精液を放って埋め尽くす。
「あひいいいぃっ!?」
ビクんっ!!
大きく身体を仰け反らせて春菜の脳が真っ白に染まる。
狂った快楽に脳を焼かれた春菜は、再び白眼を剥いて口から泡を吹きながら失神していた。
◇ ◇ ◇
「ん……」
「あ、気が付いた? 春菜ちゃん」
目を覚ました春菜の目の前には、冷や汗を掻きながら春菜を見下ろしているリトの顔があった。
タコになっていた身体も元に戻っている様だ。
「ご、ごめんね春菜ちゃん……あんな事しちまって……」
「あ……」
(私ってば……初めてなのに、あんなエッチな事……)
カアァ……
さっきまでのタコリトとのプレーを思い出して顔を赤らめる春菜。
モモも申し訳なさそうにペコリと頭を下げて謝っている。
「すみませんでした。私も調子に乗っちゃって……」
「あ……い、いいのよ、気にしなくて……」
(すっごく、良かったし……)
身体中を淫猥な触手に蹂躙され、穢され、犯される、自我が壊されてしまいそうな強烈な陵辱行為。
それがあんなにも自分を虜にし、背筋をゾクリと痺れさせ、
体の芯まで蕩けそうなほどに昂奮させてしまうとは……。
(私、こんなにエッチな娘だったんだ……)
心の奥底に秘めていた被虐性癖を抉り出され、自覚してしまった春菜の淫らな体は、
再びあの恍惚の悦楽を求め、濡れそぼり始めていた。
ジュン……
(あ……だめ……)
自分の乱れをリトに見られまいと、濡れ始めた秘所を小ぶりな手で隠そうとする春菜。
しかし、赤く火照った頬の色や、腿を滴り落ちる白い淫液は、
春菜の淫らな心を自ら如実に曝け出していた。
その様子を見ていたモモが、そっと春菜に耳打ちする。
(春菜さん。ナナに頼んで、タコさんを春菜さんのペットにして上げましょうか)
(えっ……)
(お尻もあそこも、毎日好きなだけ犯してもらえますよ。
また合体してリトさんとエッチも出来ますし)
(う、うーん……)
顔を赤くして腰を忙しなくモジモジさせる春菜を見て、モモは勝利を確信していた。
(迷い始めたらこっちのもんですね。
さて、春菜さんはどれだけエッチな方になって下さるんでしょうか……
ウフフフフ……)
モモはビデオカメラに録画された春菜の淫猥な痴態を確認して、
クスリと妖艶な笑みを浮かべた。
(終)