みつどもえでエロパロ 4卵生

このエントリーをはてなブックマークに追加
539むしばと!:2011/03/07(月) 21:38:01.16 ID:xXexBxvP
「ひとはちゃん、昨日ぽっぺたに絆創膏貼ってたけど何かあったの?」

担任である矢部が丸井ひとはに唐突に聞いてきた。
何かあったもなにも、虫歯になっていただけだ。
本来なら絆創膏を貼るようなことまでしなくても良かったのだが、単にばれてしまうのが嫌だった。
歯医者に行けと言われるのが怖かっただけ。
しかし、姉のみつばと一悶着あった後、結局は歯医者に行き大穴を空けてもらった。
削られる時はやはり怖かったが、虫歯自体の痛みはもうない。そのため、昨日とは違ういつもの顔で登校していた。
そのことを矢部に聞かれているだけである。が、素直に答えるのも面白くない。

「実は、とあるものと勝負を」
「えぇっ!?勝負で怪我だなんて!ダメだよ、そんなことしちゃあ」
「もう終わったコトですし」
「うーん、そうはいってもひとはちゃんのこと心配だし」
「…相手は強かったです。私が隙を見せていたところ、私の体の一部に穴を開け、激痛に襲われました」
「あ、穴!?そんなの絆創膏程度じゃダメでしょう!?」
「穴はほっぺに開いたわけではありません」
「そ、そっか…」

とりあえず昨日見たほっぺたに穴が開いたわけではないとのことで、少しだけ胸を撫で下ろす矢部。
しかし、どちらにせよ何かあったことには違いない。実際は虫歯での穴だが。

「それじゃ、一体どこに?」
「普段…見えないトコロです」
「うぅ…。ひとはちゃん、その穴どうしたの…?}
「穴は仮の処置としてモノを詰め込んでいます」
「大事じゃないか!それにどうやって勝負相手をどうにかしたのさ!?」
「それは片手にドリルを構えた白装束の人に何とかしてもらいました」
「ドリル!?白装束!?!?」

単に歯医者のことである。
が、事実を知らない矢部は、目の前の少女がどういう繋がりの人に助けられたか全く想像もつかなかった。
あらぬ人間関係を想像してしまう。

「白装束の人のところに行くのは怖かったですが、そうしなければどうにもならなかったんです」
「ご、ごめんねひとはちゃん…。そんな時に力になってあげられなくて」

矢部が軽く混乱しつつ、生徒の力になれなかったことに沈んでいる。
ひとはは歯科に行くのが怖かっただけだ。
540名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 21:38:31.86 ID:xXexBxvP
「いえ、おかげで私の虫歯は削られ、今は平穏です」
「…え?虫…歯…?」
「そうですよ?」

「体の一部の歯に穴が開き、歯科に行くのは怖かったですが、ドリルで削ってもらって虫歯をなんとかしてもらいました」

一気に脱力する矢部。ひとはに危機が迫っていたと思い込み、緊張していたのだから当然だ。
対してひとはは、例の満足げな顔を浮かべている。よほど楽しかったのだろう。

「うぅ…まぁでもひとはちゃんに大きな怪我があったわけじゃなくて良かったよ」

純粋に心配していただけに大きく安堵する矢部。
できればからかうのは止めて欲しかったが、それもひとはの一部であると分かっているので、半ば諦めている。
それに気がかりなこともできてしまった。

「それにしても、虫歯か……ひとはちゃん、お家で歯は」
「磨いてますよ」
「だよねぇ…うーん」
「先生、どうしたんですか?」
「あ、うん、ちょっとね」
「先生も虫歯に?」
「あはは、それは違うよ」
「そう、ですか」

何かを考え込む矢部。
いぶかしむひとはであったが、本人にとってはこれで終わった話であった。


―――――――――――――――――――
土曜。
学校はお休みで、チクビは矢部の部屋。
そのため、当たり前のことだが

「チクビ、おはよう」

丸井ひとはが矢部の部屋に居る。

「先生は…まだ寝てる、かな」
「ん…おはよう、ひとはちゃん」

自分の部屋で、いつものように物音がする。
矢部は、最初の頃は本当にどうしようかと考えていたものだが、慣れとは恐ろしいもので、今や違和感を感じていない。
勿論目は覚めるが、まぁいいかという心境にまでなっていた。
それに二人でガチレンジャーを見るのも悪くはないのだ。同好の者と語ることは非常に楽しい。
つまるところ矢部は、自分の部屋にひとはが当たり前のように居る事実を受け入れていた。

「おはようございます」

軽く挨拶を返すひとは。
普段と変わらないその日の始まりに流されそうであったが、矢部は自分がしようとしたことを思い出す。
541むしばと!:2011/03/07(月) 21:39:03.14 ID:xXexBxvP
「あ、そうだひとはちゃん。渡すものがあるんだけど。えーっと…どこに置いたっけな…」
「何ですか?先生オススメのエロ本ですか?趣味が悪いからいらないですよ」
「もう!そんなのじゃないよ!っと、あったあった。はい、これ」
「どうしたんですか、これ?」
「ひとはちゃん、うちによく来るし、場合によってはここで何か食べることもあるから、買っておいたんだ」

そういって矢部がひとはに渡したものはハブラシ。
常識的に考えてこんなものを渡すのは、同棲に近い状態の彼女や、頻繁に家に来る女性に、である。
そんなものを小学生のひとはに贈る矢部はやはりどこかネジがずれている。
朴念仁である矢部自身は分からずにやっていることであるが、既にそんな状況であるという事実を無視しているひとはも大概だ。
どちらにせよ、ひとははこういったものを何の前触れもなく渡してくる矢部を驚きを込めて最低だと思った。だから言う。

「先生、意味分かってます?」
「え?あぁこれね、この前ひとはちゃんが虫歯になったって言ってたからね。
ウチでも何か食べることもあるし、その後に磨いたりしなかったからかなーと思って、買っておいたんだ」
「…これ私が使ったあと咥えたり…」
「しないよ!何言ってんの!?」
「……別にいいですけどね。まぁ貰った以上は使ってあげます。
あと、こういうものを渡す時は事前に言っておいてください」
「え?何で?」
「…バカですか」
「ひどっ!?」

そう、だから矢部はバカだと言うのだ。こういった日常品を男性の家に置いておく。
これを女の子に突然渡すことの意味も考えない。だから最低だと罵って、微かに内心を伝えるのだ。

「でも、ありがとうございます」
「あはは、いいよ。僕のほうも気づかなかったことだしね」

別に今朝、歯を磨いていないわけではない。それでもこれは贈り物だ。
使っておきたいという気持ちが膨らむ。こんなときだけ空気を読む矢部は、ひとはに動機を用意する。

「それじゃ僕も起きたことだし、まずは歯でも磨こうかな。…ひとはちゃんも磨く?」
「!はい、先生」

二人の会話が止まり、ただ音だけが響く部屋。

そして無言が過ぎ去り。使い終わったハブラシをコップに立てかける。

磨き終わった部屋で二人の声を、二つのハブラシが寄りかかりながら聞いていた。
542名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 21:40:03.94 ID:xXexBxvP
おしまい


書きながらギギギ…ってなってたわ
543ガンプラ:2011/03/07(月) 21:41:16.92 ID:O8QTU7Ei
>>508
>>509

キャラに掛け合いさせるのが好きなのですが、いつも冗長・グダグダとの戦いになります。
今回は上手くいったようで良かったです。
私的に宮は「何でも口に出す」稀有なキャラなので、入れておくと状況描写、
起点・転換点に自然になってくれるのでありがたいです。


しんちゃんの台詞は一応『太陽のちょんまげ』にリンクするようにしたつもりです。
正月+やべひとふたしん(しんは執筆中)は、高校生編のOPも意識したので。

お正月は本当に『一話』なのと同時に、メインは矢部のつもりだったので、
彼単独時も同じく冬を渡しました。
ので、しんちゃんは春で書いてます。

しかし、ここまで都合のいいオトコノコはぶっちゃけ気味が悪いな(ひどい)。
カテジナさんが怒りそう。
そういやシャクティって三つ子と同い年…フォードアウト
544名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 22:19:30.11 ID:ra1w/xUC
>>536さま、>>537さま
ご丁寧にありがとうございます。
勉強になりました。

“小説に必要なのは文章力よりも雑学”とは、ある小説家の弁。
自分もより多くの雑学を身に付けていかねば。
545名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 22:39:36.27 ID:IA26I3j6
まとめwikiのひとはSSのとこだけカウント多すぎワロタ
546名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 22:46:29.53 ID:W4/7X0Yh
>>542
乙です!
もう!ひとはちゃん、なんだかんだ言って結局二人で仲良く歯磨きかい!
コップはひとつなんでしょーね!あーそーですか!
矢部っちうらやましすぎ…。
またギギギとなるSSお願いいたしまする。

>>543
でもガンプラ氏の描くしんちゃんは
ふたばの前ではホントかっこいいんだよね!
これもアリだな!
547名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 23:02:16.62 ID:ra1w/xUC
>>542さま
乙。
読みながらギギギ……ってなってた(ときめきすぎて)。
548名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:08:43.82 ID:TUw5vGYJ
投下します。



たまにはここが 何パロ板か の本分を思い出して。
549矢部1:2011/03/08(火) 00:10:14.58 ID:TUw5vGYJ
教師になるのが夢だった。

数年前の僕は、ただひたすらに教師という存在に理想を抱き、教師になるため、毎日勉強に勤しんだ。
学力も中の下だった僕は人よりも長い時間机に向かい、高校、大学のレベルを下げ、必死に底辺にしがみついていた。
やがて、僕は就職活動の甲斐あってか、念願の小学校教諭になった。
正直、うれしかった。当たり前だ。昔からの夢が叶ったんだから。
しかし、その頃には当初僕が抱いていた教師の理想は実習、その他諸々の体験を経て、悲しき幻想へと形を変えていた。
楽しさも早々に消え、後に残されたのは、子どもにからかわれ、自尊心を傷つけられる毎日と教師としての事務的ハードワークをこなす虚しきパッチワークだけだった。
そんなある日の事だ。

僕のクラスには三つ子がいる。そこそこに可愛らしいが、毎日僕をからかって遊ぶ悩みの種の一つだ。
その三つ子の内の一人──丸井ひとはという──が放課後の教室に残っている僕に出会した。
……いや、“出会した”というより“見つかった”と言った方が正しいだろう。
その時の僕の手。その中には“丸井ひとは”と銘打たれたリコーダーが握られていた。
偶然手に取ったわけじゃない。リコーダーの袋と体操着が机の上に散乱している。明らかに“故意”だった。
今思うに、僕は疲れていたのだろう。その矛先が、偶々僕の近くをいつも付きまとっている少女に向いたのだろう。
550矢部2:2011/03/08(火) 00:11:03.74 ID:TUw5vGYJ
「せ、先生……?」
やはり、いくら肝が据わっていようが小学生ということだろうか。
ひとはちゃんは、僕を見て目を見開いて驚いている。
僕は言い訳すらせず、心の中で短い教諭人生にさよならを告げた。
目をつむり、脈打つ心臓を無視し、ひとはちゃんの次の言葉を待った。
多分、どんな言葉でも最悪な結末になるだろうが。
しかし、次にひとはちゃんの口から出た言葉はおよそ僕が予想していた言葉とは大きく違っていた。
スッ、と腰を落とし、上目遣いで僕を見つめてくる。
「先生、それで何をしてたんですか?」
いたずらっ子の笑みを浮かべ、ひとはちゃんは訪ねてきた。
なんだ、それを聞いてどうするつもりだろう。
「えぇと、口を……付けようとした、よ……」
僕は正直に言った。怒るかと思ったが、ひとはちゃんは意外にも微笑んでいた。
「どんな風に?」
やってみせて、と言うようにひとはちゃんが見つめる。
それを悟った僕は、或る種の諦めからか、自棄になり、手に持ったままだったリコーダーをくわえた。
口の中に入れたリコーダーは最初冷たかった。
鼻腔をくすぐるこの甘い匂いは、目の前に居るひとはちゃんからだろうか?
それとも、このリコーダー?
答えのでないまま、僕は飴のようにリコーダーを舐める。
「おいしいの?先生?」
「う、うん……」
変態だ……。自分で自分をそう思ったが、しかし、興奮が勝った今では、止める事はもう不可能だった。
気づけば、僕はむしゃぶるように、リコーダーを舐り、必死にくわえ込んだ。
「変態ですね」
ひとはちゃんは呟く。
そして、優しい手つきですっかり膨らんだ僕の股間を撫でた。
「ひ、ひとはちゃん……!?」
座り込み、僕の足に寄りかかるひとはちゃんは、人差し指と親指でGパンのチャックを下ろし、柄パンのボタンを外す。
551矢部3:2011/03/08(火) 00:13:09.16 ID:TUw5vGYJ
乱暴な勢いで僕の竿が起立した。
小さいと言えど、小学生のひとはちゃんの顔くらいはあるソレを、一瞬躊躇した後、口の中に含んだ。
「っ……!」
反射的に腰を浮かした。
温かな粘膜が竿を包み込み、先の方をぎこちなくなぞる感触があった。
舐めている、と分かったのはすぐだ。
「ひ、ひとはちゃん……!?」
驚きと喜びと快楽が混ざり、混沌とした思考の中、僕は叫んだ。
なぜこのような事になったのだろうか。
「んむっ……ぷはっ。おいしい……」
口から竿を離し、手でしごきながらひとはちゃんは見つめる。
「ひ、ひとはちゃん……何でこんなこと……」
「こんなこと……?こんなことがしたかったんじゃないの?先生は」
「いや、それは……でも」
言葉に詰まる。確かにそうだが、こんな展開になるとは思えなかった。
教諭としての立場からか、否定的な考えが浮かぶ。
「じゃあ、止めますか?」
ひとはちゃんが言った。
「……っ」
僕は答えられない。
なぜ?
止めるのが惜しいからだ。出来るなら、ひとはちゃんを抱きしめたい。舐め回したい。その小さな体躯を壊れるくらい犯したい。
「……」
ひとはちゃんは、僕を見つめる。薄く、微笑みを浮かべ、おもむろにワンピースを脱ぎ始める。
白いパンツが露わになった。子どもらしい、小さなリボンが真ん中に付いたモノだ。
そして、次はTシャツを脱いだ。
未発達の乳房に、触れると壊れそうな程華奢な、雪の結晶のような、白い肌が現れる。
その時点でひとはちゃんの頬は赤くなっていた。
しかし、真っ直ぐに僕を見つめている。
ゴクリッ。教室内に響きわたったかと思うほど大きく、生唾を飲み込んだ。
僕はもう我慢ができず、ひとはちゃんに襲いかかった。
「ひ、ひとはちゃんっ!!」
「きゃっ!!」
聞いたことのないような悲鳴をあげるひとはちゃんを、僕は仰向けにして、両手を抑えて強引にキスをした。
これには泣くかな、と呑気に考えていたが、ひとはちゃんはそれにも動じず、むしろ受け入れるように、自ら唇を動かしていた。
……そして、その時に自分が泣いていることに気づいた。教師という未練からだろうか。それとも自分に対する情けなさからだろうか。
この無垢な少女はなぜこんな最低な僕を拒まないのだろう。軽蔑しないのだろう。それこそ、いつもならゴミを見るような目で僕を見てくれるのに、こんな時だけ優しくしてくれるなんて、何かズルい……。
「先生……」
ぎゅっ。
ひとはちゃんはそんな僕を両手で強く抱きしめた。
「大丈夫ですよ、先生」
ふわり、と柔らかい掌で頭を撫でられる。
「怖がらないでください。大丈夫ですから」
「で、でも……」
それでも僕は不安になる。暗闇の中に一人残されたような、どうしようもない焦燥感に駆られる。
「ひとはちゃんには、分からないんだよ……大人は、色々な規則に縛られているんだ。社会が敷いたレールの上でしか走れない。だから一度脱線してしまった僕は……、僕は……!!」
552矢部4:2011/03/08(火) 00:15:23.31 ID:TUw5vGYJ
「よしよし」
頭を優しく撫でられる。
「今は二人ですよ、先生。だから、脱線してるのも二人です。まだ、怖いですか?」
優しく撫でられながら、僕はまた泣いた。
そして、子どもみたいに抱きつく。
その拍子に、ひとはちゃんが倒れ、僕はまたひとはちゃんを押し倒す形になった。
「あ……ごめんね、ひとはちゃん」
「先生……きて、ください」
ひとはちゃんの左手が僕の頬をなぞる。愛おしそうに。
僕は、盛った猿のようにひとはちゃんのパンツを破き、自分の竿をあてがった。
「先生……」
目をつむり、両手を背中に回して、ひとはちゃんは僕に抱きつく。
「私が、先生の初めてですよ……。忘れないでくださいね……」
そして、僕は一気に貫いた。確か、そうした方が良いと本に書いてたから。
「あぁああ……っ!」
腰をよじり、痛みを表すように僕の背中に爪が刺さった。
涙を浮かべ、歯を食いしばる様子は本当に痛々しかった。
僕は結合部を見る。皮肉なことに、まだ先が少し入っただけだった。
腰にグッと力を入れる。
「いっ……!!」
痛がるひとはちゃんを無視して、僕は限界まで突き入れた。
「ああああッッ!!?」
結合部から床にかけて、血が一筋の運河を作る。
「はぁはぁ……、はぁ……っ」
軽く痙攣しているひとはちゃんを抱きしめ、僕は猫の交尾のように腰を振った。
「きもちいい……っ!きもちいいよっ、ひとはちゃん!!」
夢中で腰を振る。
ひとはちゃんは歯をかみしめ、涙を流しながら、声を押し殺す。
伸びた足の指先は丸まり、息を、苦しそうに吐き出していた。
「んっ、……はぁ、ん、ふぅぅ……いっ!あ!んっ、んっ、んっ、んっ!」
リズミカルな喘ぎ声に気持ちも高揚し始める。
「気持ちいいっ、気持ちいいよ、ひとはちゃんっ!」「んっ、せっ、ん……せっ、いっ……!あ!?」
ゴリゴリと、膣壁をほぐし、かき回す。
その痛みを紛らわすためか、時折首を左右にふったり、足の指先をピンっと伸ばす。
「った……っ、まっ、まっれっ……せんっ……ん!」
快楽に従い、徐々に腰の速度が早まる。
「ひとはちゃん!ごめん、先生、もう、限界かもっ!」
「はぁっ、いいですよ、先生っ!いつ、でもっ……はぁうッッ?!」
腰を打ち付ける。ひとはちゃんの中へ何度も突き入れる。
艶っぽく濡れた瞳が吸い込まれそうなほど綺麗で、髪の毛が頬に張り付いている幼さと相まって、その可愛らしさを一層引き立てていた。
柔らかい。小学生の女児に抱きつく二十歳過ぎ……。滑稽だが、今は妙に温かい気持ちに満ちていた。
「ひ、ひとはちゃんっ!も、もう出るよ……!?イク、イク、イクイクイクイクイクイ……っ!!」
びゅるるっ……!!びゅるっ!どぴゅっ……。
「ふあぁぁああああぁあああああ……!!?」
中に、ひとはちゃんの中に大量の精を注ぎ込む。
553矢部5:2011/03/08(火) 00:15:54.69 ID:TUw5vGYJ
粘着質な質感が僕の竿をより強く包み、温かく受け入れた。
びゅるっ……、びゅっ……。
「あっ……まだ、出て、る……」
ひとはちゃんの身体が軽く跳ねる。
僕はひとはちゃんの中の余韻を堪能した後、ゆっくりと竿を引き抜いた。
「…………あっ……」
こぽっ。血が混じった、ピンク色の精が外気に触れる。
「……先生、」
うっとりした瞳で僕を見つめる。
情事を済まし、少し冷静になった途端、罪悪感が一気に沸き上がる。
「ひとはちゃん……」
震える手で頬に触れると、ひとはちゃんは両手で優しく包み込む。
「私も、先生のリコーダー舐めましたね」
「え……?」
「お互い、秘密ですよ?」
ひとはちゃんは、恥ずかしそうに僕に言う。

教師で良かった……、と不謹慎ながら僕はそう思うのだった。




〜おしまい〜



554名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:17:35.25 ID:TUw5vGYJ
以上。全裸待機してる人のオカズに少しでもなれば幸いです。

お粗末様。
555名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:27:41.48 ID:1hII0z6Q
>>554
素晴らしい
556名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 01:13:27.66 ID:qme2y/oa
>>554
乙です!
格調高い良質な一品でした。
『小学生の女児に抱きつく二十歳過ぎ……』
これ想像したらめっちゃエロイ…。
瞳やら髪等の描写も大人とのそれではなく女児との情事を連想させる…。
全裸待機組には最高のSSだと。
557名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 02:16:57.84 ID:0dDNJtAY
>>542乙です
うん、これはギリギリニヤニヤだねw
こんにゃろこんにゃろってなるw

>>554乙です
一方こちらは犯罪臭プンプンw
いい意味でポルノ寄りのエロスがいいです
558名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 17:26:58.54 ID:tsJZfjHg
そろそろ容量リミットなので作品投下の際にはご注意を
559名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:22:33.94 ID:VqJLzUUx
たてた

みつどもえでエロパロ 5卵生
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1299594131/
560名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 02:20:00.91 ID:PIgSg/FJ
神が好きカプ投下してくれますように
561名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 02:46:05.68 ID:olibuKDY
>>560
好きカプ言ってごらん
562名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 02:49:23.02 ID:0nwtFlg7
千葉みつー
563名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 03:25:41.55 ID:JOq2pTBk
みつしん!
564名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 03:34:54.26 ID:olibuKDY
>>562


暑い日だった。
特にする事もなかったみつばは、偶然ランドセルから宿題が覗いているのが目に入ったので、机に座り、勉強をしていた。
そこへふたばと千葉がやってきたのはすぐだ。
二人の手には薄汚れたエロ本……。
どうやら、また河原で拾ってきたらしい。
「あんたたちも良く飽きないわねぇ、軽蔑を通り越して尊敬するわ」
「飽くなき探求心の先導者と呼んでくれ」
「変態ゴリラ」
挨拶代わりにそんな言葉を交わし、みつばは勉強に戻る。
「ふん。こっちもおっぱいについて語り合おうぜ」
「おっス!でも、その前にトイレ……」
てへっ、と舌を出してそそくさとふたばは下に降りていった。
「……」
「……」
(気まずい……)
途端に重苦しい雰囲気が二人の間に流れる。
「……」
「……」
「…………」
「…………な、なんか喋りなさいよ」
「ん?あ、あぁそうだな……じゃあ、今日は何のパンツ穿いてんだ?」
「えぇと、今日はネコ……って、誰が言うかっ!!こね変態!!ど変態っ!!」
「言ったじゃねぇか……」
「つ、ついよ!忘れなさいよ細目!!てゆーか、そんな事しか話題がないわけ!?」
「って言われてもな。パンツは俺のジャスティスだ」
千葉が奮然と言い切る。
みつばはその態度にあきれ果てた。
「……あんたに普通の会話を期待した私が馬鹿だったわ」
と、また勉強に戻る。
「……」
「……」
背を向けながらお互い鉛筆をクルクル回す。
「…………」
「…………ちょっと、」
「なんだ痴女」
「長女よ!その……これ、あんた解る?」
「あぁ?どれだ?」
立ち上がり、ノートを覗き込む。
千葉の顔が間近に迫った。
「これは、この数式を利用すんだよ。ここがこうなるから、そしたらできるだろ?」
千葉がみつばの顔を見る。みつばは俯いて真っ赤になっていた。
「どうした、風邪か?顔赤いが?」
「は、はぁ!?何言ってんの?ばっかじゃないの?!顔とか赤くないし!!」
「たっだいま〜!さぁ、千葉氏!語り合うっスよー!……みっちゃん、どうしたの?」
「ど、どうもしてないわよ!!ばーかばーかっ!!」


そんなある日の風景。
565名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 03:36:20.35 ID:olibuKDY
>>563

みつしんは明日で勘弁

566名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 11:49:57.64 ID:PIgSg/FJ
>>561
か、神…!
もしよければふたしんをお願いします
567名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 12:13:55.76 ID:gZGs6U4l
>>561
え、絵理しん・・・
568名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 14:56:02.24 ID:OYU/9FH6
>>561
矢部ひと
569名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 17:13:25.81 ID:9pxfB6WB
最近……杉みつを見ない気がするんだ
570名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 18:49:58.48 ID:olibuKDY
なんという集団レイプ状態。
順番でご容赦を。
それと、>>566>>568>>569へ。
ふたしんと矢部ひと杉みつは、昔書いたので完全燃焼しました。まとめをご覧ください。(もしくはあらすじ書いてくれたら書くかも)
あと>>567
わかんねぇよ!絵理が誰か!


571名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 18:57:13.78 ID:olibuKDY
>>563



寒い日だった。
「ねぇ、みっちゃん?」
「……あ、あに、よ」
歯をガチガチといわせ、みつばは応える。
「寒くないの?」
先程から腕を組み、寒さを堪えるみつばにひとはは訊ねる。
「見りゃわかるでしょ!?寒いわよ!!妹ならその上着をお姉さまに貸したらどうなの?!」
「嫌だよ。寒いから」
即答だった。ムッとして表情を作り、そのままサクサクと雪の中を歩いていく。
学校の校庭は一面が銀世界。すでに子ども達は防寒着を着て、雪遊びに興じている。
その様子を、ミニスカートにトレーナー、Tシャツ一枚という軽装でみつばは見ていた。歯をガチガチと噛み鳴らして。
「おねーちゃん……」
そこへ、低学年の女の子がみつばに歩み寄ってきた。
低学年の女の子は申し訳無さそうな顔でみつばを見つめる。その体には少し大きなダウンジャケットを羽織って。
「なによ、まだ居たの?サッサと遊んできなさいよっ」
みつばは冷たくその女児をあしらう。
「でも、おねーちゃんもお外に……」
「別に、雪の日に外に出たがる程ガキじゃないわよっ!あー寒い寒い!教室に戻ってせんべいでも食べよーっと!」
その女児が言い切る前にみつばが大声で言った。女児困った顔でみつばを見ている。
仕方なく、みつばは屈み込み、その女児に優しく言い聞かせた。
「だから、思い切り遊んできなさいよ」
それだけ言うと、女児はクラスメートに呼ばれ、オズオズとその輪の中に入っていった。
「…………はぁー」
女児の後ろ姿を見送り、一人残されたみつばは、白い溜め息を吐く。
「雪合戦……」
遠くで、ふたばや千葉が雪玉を投げ合っていた。
「雪だるま……」
杉崎達いつものメンバーは、杉崎の顔をあしらった雪だるまを作って笑いあっていた。
「…………戻ろ」
言い捨てて、教室に戻ろうとしたその時。
「ほらっ、外寒いらしいぞ」
上着をかけられた。
驚いて、みつばは振り返る。
「うわっ、何で泣いてんだよ?俺、何かしたか?」
そこにいたのは、佐藤だった。
「べ、別に泣いてないし!?」
みつばは慌てて涙を拭う。
「?まぁ、いいけど。行かないのか?」
トン、トンと靴を履きそろえながら、みつばに訊ねた。
「い、行きたいけど……こ、この上着……あんた、寒くないの?」
「あぁ、まぁ寒いけど……、雪合戦とかしてたらすぐ温まるからな。長女に貸してやるよ」
にこやかに言った佐藤に、みつばは少し頬を染める。
「ば……」
「ば?」
「ばっかじゃないの!?カッコつけちゃって!!ば、ばーかばーか!」
みつばはそう言って校庭に走っていく。
「な、なんだよそれ!?」
その後を佐藤は付いていった。
みつばの口元にはいつの間にか笑顔が浮かんでいる。
「ありがと」
その呟きは誰にも聞こえない。

そんなある日の風景。
572名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 18:59:59.26 ID:gZGs6U4l
>>570
姉→・・・
>>571乙、優しいみっちゃんとしんちゃんだなぁ
573名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 19:05:47.34 ID:olibuKDY
>>572
近親●姦かよ!


書いてみる。
574名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:37:04.08 ID:olibuKDY
>>567


二人だけの日だった。
「今日お母さん達帰ってこないから」
朝一番に聞いたのは姉の絵理による、そんな言葉だった。
「……ん。何で?」
別にそんな事が初めてでもない信也は寝癖を揺らして、牛乳をコップに注ぎながら絵理に問い返す。
「何か友達の結婚式とかなんとか言ってたよ」
「ふーん」
ソファーに座ってテレビを見ている姉に、信也は二杯目の牛乳を注ぎながら生返事をする。
「だから、今日は私が夕飯作るから」
「……え?姉貴、作れたっけ?」
さすがに、聞き捨てならない事が聞こえたので、信也は聞き返した。
「作れるわよ、夕飯くらい」
「……」
信也は無言になる。
いつも丸井家の三女以外の三つ子の料理を見ているせいか、悪い予感が自然と浮かんでくる。
「べ、別に食べに行ってもいいんだぞ、姉貴?」
「……そんなに不安?まぁ、わかる気もするけど」
三つ子を知っている絵理も信也の態度を妙に納得した。
「心配しなくてもいいって。簡単なものですませるし。てゆーか、あんたも手伝うのよ」
「えぇ〜」
明らかに不満を漏らす信也。外ではめったに見せない態度も家では普通に見せる辺りまだ子どもだな、と絵理は思った。
「まぁ、夕方を楽しみに待ってなさい」
「へいへい」
そう言って信也は洗面所へ向かった。

夕方。
出来上がった料理を食卓に並べていく。
「手伝いってハンバーグこねるだけかよ……」
「そうよ。あんた、ハンバーグこねるの好きだったじゃない?」
「何年前の話だよ!」
信也は文句を言いながら食卓に付く。
「ったく……いただきます」
「はいはい、召し上がれ」
いつもの調子で食べ始める二人。
お互いに話す事もなく黙々と食べていく。
「……」
「……」
「…………」
「…………あぁ、おしいっ」
サッカー中継を観ながら、信也は呟く。
「相変わらずサッカー好きだねぇ」
「……姉貴だって、剣道好きじゃん」
「そぉ?最近はそんなでもないけど」
「毎朝、早くから練習してるくせに」
「あぁ。それは朝練つって……、まぁ強制的に行かせられてるのよ」
絵理はご飯を口に運んだ。
「ふーん?大変なんだな」
信也もご飯を口に運ぶ。
そして、箸を持った手を机に置いた時、不意にリモコンのボタンに当たった。
チャンネルが変わる。
575名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:37:40.50 ID:olibuKDY
『んっ……はぁ、はぁっ!』
『あかりっ……』
「ぶはっ!」
信也は、慌ててチャンネルを戻した。
絵理は、顔を真っ赤にして固まっている。
テレビはすでに、ニュース番組へと切り替わっていた。
「なっ……」
何なんだよ、今のは。
気まずい雰囲気を振り払うため、そう言おうとしたが、言葉に詰まる。姉がそんな事わかるわけがないからだ。
多分、今のはビデオだったはず……。
信也は、ビデオデッキを見る。信也には覚えがない。姉の様子からすると、姉にも覚えはないだろう。
とすると……。
い、いや、深く考えるのはよそう。
気まずい雰囲気を振り払うように、信也は黙々と箸を進めた。
「し、信也……」
絵理が話しかける。
「な、なんだよ?」
ぎこちなく信也が応えた。
「私達って……その、お母さん達が……をしたから生まれたんだよね……」
「ぶはっ!!」
姉の言葉にまた吹き出す。
「し、知るか!!ごちそうさま!!」
「あっ、ちょっ、信也……」
姉の言葉を無視して、信也は二階へ上がる。
(何なんだよ何なんだよ何なんだよっ……!!)
歩調が自然と強まる。
力強く自室の扉を閉めた。
「………………ふぅー」
思い切り息を吐くと、少し頭の中がクリアになる。
(……)
モヤモヤと先程のビデオが思い出された。
「あぁ……くそっ!」
妄想を振り払う
そうだ、風呂に入ろう!風呂に入ってこの汚れた思考を洗い流そう!
我ながら上手いことを考えたもんだと思い、信也は着替えを持って風呂に向かった。

一方、片付けを終えた絵理は、先程の事を思い出していた。
地味とは言え彼女も立派に思春期なのか、頭の中は男性器の不思議をずっと考えていた。
そこにちょうど風呂場から音が聞こえてきた。
信也がお風呂に入ったのだろうか?
しばらく考えた後、絵理は自分も風呂場へと向かった。
服を艶めかしい動作で素早く脱ぎ、タオルで前を隠す。
そして、浴室の扉を開けた。
「信也、入るね?」


そんなある日の風景。
576名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:56:22.97 ID:P3IRmc0n
乙です。
というか早い!!赤い人なの!?
577名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:09:56.97 ID:D69jvBPt

おい、あかりちゃんとまさのぶ☆ww
578名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:14:44.54 ID:gZGs6U4l
あ、ありがとうございます!
まさか本当に書いてくださるとは・・・>>573は神様!?
579名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:26:33.23 ID:7Gsvft7m
仕事早すぎwww乙w
580名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:31:32.39 ID:MdEp8cBA
神が光臨しなさった!
581名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:54:48.82 ID:65bUWYcO
み、三十路を……
582名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:10:27.66 ID:DJGvNF+e
いつもと逆でしんちゃんにどきまぎするふたばのふたしんっていうのは…難易度高いですかね?
583名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:45:23.64 ID:WmFPhqUC
>>582
いいな、それ
584名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:48:46.37 ID:t40YNaoi
俺もしんふた派だから期待したいが、容量的にそろそろ次スレじゃなイカ?
585名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 02:57:20.87 ID:3vOZxsCo
うおお……なんだこの人スゲェ……
千葉みつありがとう御座いました!
586名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 03:37:29.78 ID:XL4fUX0H
>>581

何もない日だった。
PM19:00
海江田と矢部は学校から少し離れた居酒屋で呑んでいた。
……と言っても、元より海江田から半強制的に連れてこられた矢部は、目下、海江田の愚痴の聞き手に回っていた。
「大体、私はまだ29よ!マンゴーなら完熟で、今が一番美味しいはずよ!なのに、矢部先生のクラスの子たちときたら、いつもいつも私の事を三十路だの、お肌の曲がり角だの……ちょっと!聞いてるの!?」
「はいはい、聞いてますよ……」
(お肌の曲がり角は自分で言ったんじゃ……)
そんな事を考えながら、矢部はビールの入ったグラスに口を付ける。
そして、喉越しを静かに楽しんだ後、お皿に盛られた焼きナスに箸を伸ばした。
「はぁ、昔は同僚の女友達と呑みに来てたのに……今じゃこんな男と一緒なんて……あの頃にはもう戻れないのね」
そう言って、海江田はグラスに入った日本酒を一気に呑み干す。
……大体、今日の海江田先生は飲み過ぎだ。
横目で空いたグラスを見ながら、矢部は思った。
軽く目算しただけでも、ビール→梅酒→日本酒で20杯はいっている。
「すいませーん、梅酒ロック3つー!」
海江田は空になったグラスを振って、店員に告げる。
店員は急いで来て、はいただいま、と受け答えを済ました後、厨房の方へ消えていった。
「まだ呑むんですか……」
矢部は少し目眩がした。
「この手羽先、味がないわよ」


数時間後。
「あーもー呑みすぎですよ、海江田先生」
フラフラと歩く海江田に肩を貸しながら矢部はぼやいていた。
「うぅ……済まないわね、矢部先生。昔はこのくらいじゃなんともなかったのに……」
顔を真っ赤にして海江田は矢部にそう言った。
「別にいいですけど……呑みすぎは身体に悪いですよ?」
「そうね、気をつけるわ……」
珍しくしおらしい海江田に矢部は不覚にもドキッとした。
横顔を見る。
長い睫毛に、ぱっちりとした瞳……薄く伸ばした化粧……。
フワリとシャンプーの香りが漂う。
(……別に美人じゃないわけじゃないのに)
そう思った矢部だが、口には出さなかった。
「……矢部先生」
「はっ……はい、なんですか?」
横顔を見ていた矢部は不意に話しかけられて慌てて返事をした。
海江田は顔を矢部の方に向け、近づける。
……二人の唇が、軽く触れ合った。
「お・れ・い(ハート)」
「……なっ、」
一瞬呆気に取られた矢部は、我に返り、思い切り口を拭いた。
「な、何してるんですかっ」
なるべく平静を装い聞き返す。
「別に……してみたかっただけよ」
二人はフラフラと相変わらず歩いていく。
「呑みすぎですよ、先生」
「あ〜ぁ、早く良い人見つからないかしら」


そんなある日の風景。
587名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 03:41:09.18 ID:XL4fUX0H
>>582

全国的に赤い人の日だった。
「で、今年は俺なわけか……どうでもいいけど、丸わかりじゃないか?」
「大丈夫だよ。私も先生もバレなかったから」
サンタ衣装に身を包んだ佐藤は自分の格好を見回す。
「まったく、パパもこんな時は遅いんだから」
長女のみつばはせんべいを食べながらぼやく。
「ごめんね、しんちゃん」
「いや、べつにいいけど」
「私の部屋に入れるんだから、ありがたく思いなさいよね」
「お礼は約束通りふたばのパンツでいい?」
「なっ、ちょっと!どういう事よ!?」
「いや、約束してないから……」
只でさえ癖のある二人を同時に相手するのは疲れる……佐藤は、そんな事を考えた。

ふたばの眠る部屋に静かに入る。
ベッドの所までそっと近寄った。
「スヤースヤー」
ふたばはスヤスヤと眠っている。
(……可愛い寝顔だな)
そう思いながら、佐藤は渡された袋からプレゼントを取り出す。
『まるで本物!Hカップ美乳まくら!』
(やっぱ可愛くねぇ……)
佐藤はプレゼントを枕の横に置いた。
その時……。
「今年こそ捕まえたっス!!」
ふたばが飛び起き、佐藤の腕を掴む。
「なっ……!?」
しまった、と思った時には遅かった。
「あれ?しんちゃん?」
(即バレかよっ)
何とか言い繕うとした佐藤は早くもバレた事に不甲斐なさを感じる。
「そんな……しんちゃんがサンタさんだったなんて……」
ふたばはみるみる驚愕の表情になっていく。
588名無しさん@ピンキー
「待って!」
その時、声が響いた。
佐藤とふたばは声の方を見る。
それは佐藤から見て、明らかに三女だった。
しかし、ふたばは……。
「い、いつかのサンタさん……」
キラキラとした眼差しをひとはサンタに向けていた。
「私が本物のサンタだよ!そ、そいつは……そいつは、今年のプレゼントだよ!」
(っえええぇぇぇぇぇぇぇええぇぇえぇぇぇぇぇっ!?)
佐藤は、心の中で叫んだ。
「それじゃまた来年!」
勢いよく扉が閉められた。
「……」
「あぁ、言っちゃった……」
(あいつら……)
心の中で毒づく。
「まぁ、いいや。しんちゃん、一緒に寝よう!」
「は、はぁ!?」
そう叫んだが、遅かった。
抱きかかえられた佐藤は、ふたばに連れられ、ベッドの中に入る。
「……」
「……」
ふとんを被って、お互いに向かい合った状態になった。
「……なんか、ちょっと照れるね」
ふたばの頬は赤くなっていたが、暗がりだったので佐藤にはわからなかった。
「お前、自分で連れてきといて……」
ふたばは、もじもじとして顔に布団を被った。
「あーほら。撫でてやるから早く寝ろ」
頭を抱き寄せられるふたば。
「ひゃ、ちょっ、しんちゃん……」
ふたばは、照れ隠しに足先を動かしながら、静かに佐藤に頭を撫でられる。
お互いに心臓はバクバクとなっていた。

『心臓、止まるかも……』


そんなある日の風景。