おちゃらけっ娘でエロパロ

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3511/12 ◆ONTLfA/kg2
 14時20分。
4時間目の芸術終了時点で琴姉ぇからメールが来ていた。

********************
From:琴姉ぇ[[email protected]
Subject:ヒデ君、3つ目の3の倍数の時間だよ!
本文:
ヒデ君、あと40分で15時だよ!
次は女子も体育だから授業時間にはメールできないので今メールしたよヽ(*´∀`)ノ
15時になったら体育館に忘れずに来てね!
待ってるからね(^3^)-☆chu!
********************

琴姉ぇのメールを見て俺はほくそ笑んだ。
馬鹿め!
5時間目の男子の体育の競技はソフトボールだ!
どうあがいても体育館に行くことはない。
万が一雨天にでもなれば体育館での競技になるかもしれんが、外は素晴らしい秋晴れだ。
東南の風を吹かせた諸葛孔明ならまだしも、琴姉ぇがいくら降れ降れ坊主を作ったところで今から降ることはないだろう。
ましてや15時なら体育が始まって30分後。
その時点で雨なら雨天決行か、そもそも授業が早めに中止になるはずだ。
これならどう考えても俺が体育館に行くことはできない。
そして俺の予想は当たっていた。
5時間目に雨は降らなかった。

 体操服に着替えて男子はグラウンドに集合した。
女子はどうなのかは知らないが、琴姉ぇのあの書き方だと体育館で授業なのかもしれない。
「全員、整列ッ!」
体育教師のかけ声とホイッスルの音で男子生徒は列を作る。
「全員、礼ッ!」
「よろしくお願いします!」
男子生徒の挨拶の声が響く。
「今日の授業はソフトボールだ。
来週試合形式でクラス対抗の授業を行う。
今日はサボったりしなければ好きな練習をして構わない。
準備運動はしっかりするようにッ!」
今日は比較的気楽な授業になりそうで生徒の間でも歓声が上がった。
もっとも、体育教師も手抜きをしたかったのかもしれないが。
3522/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 17:45:46.71 ID:1Ib2qWtv
 結局、男子生徒たちはと言うと。
大半はスポーツ好きのため、試合形式で練習していた。
一部の運動音痴の学生は数人単位でキャッチボールをしていた。
俺はと言うと、極端に運動音痴ではないのだが試合をずっとやるのもだるいのでキャッチボールの方に加わった。
田上もスポーツはそこそこできるのに面倒くさいらしく、キャッチボール組だった。
「なぁーロリヒデー」
「いい加減そのネタ引っ張るのやめろよ。
しかもお前は冤罪だって知ってるだろうが」
俺はこの面倒くさい悪友をどうやって撒こうか必死に考えていた。
「そういうなって。
いいサボリ方考えたんだよ」
「本当か?
言ってみろ、聞くだけ聞いてやる」
へへ、聞いて驚くなよ、と田上は胸を張り、自慢げに話し始めた。
「2人でバッティング練習をするんだ」
「ほう」
「それでファウルなりホームランなり打って、わざと遠くまで飛ばす」
「読めたぞ」
「あとは授業時間終了までひたすらボールを探すふりしながら適当にうろうろしながら休んでればいい。
なーに、男子生徒が2人減ったところで周りは気にしないだろ」
名案かは不明だが、確かにかったるい授業を適当に流すにはいい方法かもしれない。
「わかった、乗ってやる」
「ありがとな、ロリヒデ。
じゃあお前バッティング頼む」
「ん?
お前の方がソフトボールは得意じゃないのか?」
「いや、すまんロリヒデ。
今ちょっと腕痛めてるからバット振るのは堪えるんだよ」
そうやって悪友は顔をしかめながら腕の関節をぎこちなく動かす。
「わかった。
じゃあ俺がベースに立つからお前は向こうから投球してくれ」
俺がそう答えると、田上は頷き、俺から数メートル距離を取った。
「投げるぞー」
「来い」
田上は軽く腕をぐるぐると回し、上投げでこちらに向かってボールを放った。
腕を痛めていても流石にいいピッチングだ。
変にカーブをかけたりせずに、こちらが打ちやすい高さと早さでボールが迫る。
お陰で俺も全力でバットを振れた。
カキィィィィィン、と小気味いい金属音が響く。
ボールはグラウンドを越えて少し木々の茂った体育倉庫付近まで飛んだ。
「ホームランだな」
俺はちょっとだけ笑った。
が。
「おいおい、ロリヒデがボールどっかやっちゃったよ」
「……は?」
「これじゃ練習できないぜー、ロリヒデ探してこいよなー」
明らかに白々しく田上が言う。
「おい、話がちが……」
田上は俺の方を向き、ウィンクしつつ、ペロリと舌を出す。
「つーわけでごめんね、ロリヒデちゃん。
自己責任なんでボール拾ってきてね。
夜露死苦!」
(こいつ絶対シメるわ……)
俺は田上に向かって中指を立てると体育倉庫の方に向かった。
田上は俺に向かっていってらっしゃー、と言いながら手を振った。
余談だが、当然一人で組も組まずサボっていた田上はこのあと体育教師の竹刀で滅多打ちにされるがやはりこれも別の話。
3533/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 17:46:35.46 ID:1Ib2qWtv
「くそ、見つかんねぇ」
授業開始から30分程が経過していた。
鬱蒼と木の茂った体育倉庫付近。
ボールはなかなか見つからなかった。
「こんなん一人で探させるとか無理だろ……」
悪態をつくも、田上の策にはまってしまった自分が悪いと言える。
俺はずっと下を向きながら探し回っていた。
そこへ、上の方から声がかけられた。
「ヒデ君……?」
「え、琴姉ぇ?」
体操服姿の琴姉ぇが少し離れたところからこちらに小走りでやってきた。
「一人でどうしたの?
体育は?」
「……田上にはめられた。
玉拾いだ」
「……もしかして、ソフトボールの玉?」
「え、え、え、琴姉ぇ知ってるの?」
俺は思わず立ち上がって琴姉ぇを見つめる。
「うん、女子で体育してたらさっきホームラン飛んできて……体育倉庫のドアが開いていたから入っていったみたい」
そう言って、後ろを指さす。
見れば、確かに体育倉庫のドアは開けっ放しになっている。
「サンキュー、琴姉ぇ!
今度ジュースでもおごるわ。
……早く戻って田上をシメないと」
俺は脇目もふらず、体育倉庫に走った。
そのとき、琴姉ぇが邪悪な笑みを浮かべているとも知らず。

 体育倉庫の中は少し薄暗い。
木々が生い茂った中に立っていて、電気を点灯しないと窓から少々日の光が射し込む程度だ。
ボールボール、と……俺はキョロキョロしながら倉庫の中を探す。
「あ、あるじゃん。
琴姉ぇ様様だな」
ソフトボールを見つけ、俺はしゃがみ込んだ。
3544/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 17:48:00.96 ID:1Ib2qWtv
 その瞬間。
背後でガシャン、とドアの閉まる音がした。
とっさに振り向く。
ドアを閉めた人物がそこに立っていた。
体操服にブルマ、三つ編みのおさげ。
琴姉ぇだ。
俺は腕時計を見る。
(15時04分……!)
俺は完全に油断していた。
体育館というのは完全にブラフだったのだ。
琴姉ぇは俺の競技がソフトボールだと言うことも知っていた。
すなわち、グラウンドに出れば15時には何も起こらない、という俺の油断を誘っていたのだ。
そんな俺の目の前で琴姉ぇはドアのところで何か金属をいじり、ガチャリ、と音を立てた。
「……何をしたんだ、琴姉ぇ」
「これ?
南京錠だけど?」
ルールは飲み込めた。
ここは完全な密室で、琴姉ぇが鍵を持っている。
つまり、鍵を奪わないとここから出られない。
「琴姉ぇ、鍵を渡してもらおうか」
「ふっふーん、欲しかった力ずくで取ってみれば?」
そう言うと、琴姉ぇはその鍵を右足のスニーカーの中に入れた。
要するに、靴を脱がせて鍵を奪え、ということだな。

「悪いが琴姉ぇ、容赦はしない」
俺はグラウンドに戻って田上に鉄槌を下さなければならない。
そのためなら琴姉ぇの靴を脱がすくらい何てことはない。
しばし、俺たちは静寂の中にらみ合った。
1分、2分が永遠に感じられた。
不意に外でホイッスルが鳴った。
その瞬間、俺は駆け出した。
一気に琴姉ぇとの距離を詰める!
だが琴姉ぇも黙って突っ立っているわけではない。
琴姉ぇもそこまで運動神経が悪いわけではない。
琴姉ぇは俺が動いたのを見ると後ろに走り出した。
だがそちらは壁だ!
俺はスライディングよろしく滑り込んで琴姉ぇの足を狙う。
が、琴姉ぇは壁際の跳び箱を駆け上り、三角飛びの要領で大きく跳躍した。
「な――」
琴姉ぇは華麗に俺の上を飛び越す。
俺の手は空を切り、琴姉ぇのスニーカーに届くことはなかった。
俺は起き上がり、膝の砂を払う。
こうして、また数メートルの距離を挟んで俺らはにらみ合った。
3555/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 17:50:15.45 ID:1Ib2qWtv
「ヒデ君。
鍵を手に入れてどうするつもり?」
「言うまでもない。
田上に鉄槌を下すだけだ」
「復讐は何も生み出さないよ、ヒデ君」
そんなわけのわからない問答をしながら俺らは向かい合う。
俺はじりじりと距離を詰めようとするが、琴姉ぇはいつでも動けるように集中しているようだ。
くそ、埒があかない。
俺は幼馴染みならではの策略に出ることにした。
「あ!
琴姉ぇ、足下にゴキブリ!」
俺は指さしながら大声で叫ぶ。
「え、ちょ、どこっ?!
ヒデ君やっつけて!」
途端琴姉ぇの緊張が解けて周囲を見渡しながら涙目になる。
俺は急いで琴姉ぇに駆け寄り、素早く足首を掴んで右のスニーカーを脱がせる!
ポロッ、と鍵が床に落ちた。
「ああああーーーーっ?!
ヒデ君騙したね?!」
「琴姉ぇだって俺を騙して閉じこめたろ。
おあいこだ」
俺はそう言って体育倉庫のドアに向かう。
「全く、手間かけさせやがって……ん?」
俺の頬をいやな汗が流れる。
南京錠の鍵が、合わない。

「あれあれ〜?
誰がこれで終わりって言ったのかなー?」
琴姉ぇの方を振り返ると満面の笑みで琴姉ぇが微笑んでいる。
「チュートリアルはこれで終了だよ、ヒデ君♪」
やられた!
目の前で琴姉ぇはどこから取り出したか、じゃらじゃらと手のひらの上で山になるくらい沢山の鍵を取り出した!
そして、それらを1個ずつぱぱぱっと、自分のスニーカーの中、靴下の中、おさげを結んでいるシュシュの中、体操服の中、ブルマの中などに鍵を隠していく。
「ヒデ君♪
ここを通りたければこの私を倒していけ、みたいな?」
俺は大きく嘆息し、それでも、
「いいぜ、やってやる」
意地でも鍵を奪取してここから脱出することを決意した。
3566/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 17:50:51.02 ID:1Ib2qWtv
「ひゃん!」
手始めにもう一方のスニーカーを奪った。
素早く、鍵を拾い上げ、ドアに向かう。
「くそ、これも外れだ!」
「ふふ、次はどこにする?
体操服?
ブルマ?」
俺は琴姉ぇの言葉を無視して、琴姉ぇに駆け寄る。
しばしの追いかけっこの後、右の靴下を脱がせ、鍵をゲット。
「外れか……」
また琴姉ぇと向き合い、同じことの繰り返し。
もう片方の靴下もゲットし、鍵を取る。
「これも外れ……」
「ふふっ、ヒデ君。
野球拳してる気分にならない?」
「……どっちかというと黒ひげ危機一髪みたいな気が……」
「もう、ロマンがないなぁ」
俺は琴姉ぇを見つめる。
できればブルマや体操服は極力手を出したくない。
となると、次はシュシュだが……。
「琴姉ぇ、シュシュを外させてくれないか」
俺は琴姉ぇに聞いた。
「あれ、追いかけたりしないの?」
琴姉ぇはきょとんとした。
「……間違って髪引っ張ったら良くないだろ。
せっかく琴姉ぇの髪、綺麗なんだから」
その言葉に、一瞬琴姉ぇが赤面したように見えた。
気のせいかもしれない。
「……ヒデ君、優しいね」
そう言って琴姉ぇは右のおさげのシュシュを外す。
少しずつ、右の三つ編みがほぐれていく。
「これだって、1枚だよね」
「ん?
なんだそれは?」
「あれ、ヒデ君知らないの?
男の子はそう言うの好きだと思ってたけど」
「……よくわからん……琴姉ぇ俺より物知りだからな」
俺は琴姉ぇからシュシュを受け取り、中から鍵を取り出す。
外れ。
「もう一方も頼む」
琴姉ぇが無言で頷き、左の三つ編みを留めているシュシュを外す。
ぱさ、と左の三つ編みも少しずつほつれ出す。
またしても外れ。
3577/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 17:52:23.37 ID:1Ib2qWtv
 さて、ここからは少々厄介なことになる。
目の前にはおさげがほどけて黒髪ロングストレートをおろした琴姉ぇ。
スニーカーと靴下は両方脱いでいる。
……となるとブルマか体操服の上しかない。
一番最良の選択は……と考える。
「琴姉ぇ、鍵はもらうぞ」
俺は琴姉ぇににじり寄る。
「ふふっ、シュシュはもう外したからまた逃げるよ?」
琴姉ぇは不敵に笑う。
「いや、琴姉ぇは逃げられないよ」
「え、どういう……わっ」
俺は正面から琴姉ぇを抱きすくめた。
琴姉ぇの髪から漂うシャンプーの香り、そして胸元に少し汗で湿った、体操服越しの琴姉ぇの胸の柔らかさを感じる。
「え、あの……ヒデ君?
ちょ、ダメだよ、私きっと汗くさいよ?!」
琴姉ぇは俺の腕の中でしばしバタバタしていたが少しすると大人しくなって俺の胸板に頭を寄せてきた。
俺は右手でゆっくり、琴姉ぇの髪を撫でる。
「んぅ……」
少し琴姉ぇは惚けたような表情で俺の胸に体を預ける。
ちょっと悪い気もしたが、俺はこの倉庫を脱出するための策略を決行した。
「うりゃ!」
「ひゃあああっ?!」
俺は突然琴姉ぇの体操服の裾を握り、ブルマに押し込んである部分を一気に引き抜いてまくりあげた。
体操服にしまってあった鍵が床に落ちる。
俺は床に落ちた鍵を拾い上げ、体育倉庫のドアに向かう。
琴姉ぇが呆然としてるので少々悪い気もしたが仕方ない。
しかし、この鍵も外れ。
俺は気まずい思いをしつつ、琴姉ぇの方に向き直る。
……やべぇ、めっちゃ怒ってる。
顔こそ笑顔だが笑ってない。
怒りでかわなわなと震えている。
「あの〜琴姉ぇ?」
「ん、何かな、ヒデ君?」
「怒ってらっしゃる?」
「ううん、全然」
嘘だッ!
琴姉ぇがすごんだだけで野生の獣すら逃げそうなくらいの覇気を放ってる。
……そうは言いつつも、鍵はまだ見つからない。
体操服の中に鍵がなかったら、もう残された可能性は後わずかだ。
ブルマの中。
あるいは入れたとしたのなら、ブラジャーの中かパンティの中。
……ブラジャーは右と左のカップにそれぞれ入ってる可能性もあるな、などとどうでもいいことも考えてしまう。
「すまん、琴姉ぇ。
鍵をくれないか」
「ダメです!」
琴姉ぇはぷぅーと頬を膨らませた。
「乙女の純情を踏みにじるようなヒデ君には絶対仕返しするんだからね!」
「純情ってなんだよ」
「鈍感! 朴念仁! 泥棒猫!」
よくわからない罵詈雑言を浴びせられた。
もうこうなったら話し合いは無理そうだ。
俺も強硬手段に出ることにする。
3588/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 17:53:04.12 ID:1Ib2qWtv
 琴姉ぇともう何度目かわからない追いかけっこ。
そういえば子供の頃から何度も追いかけっこしたなぁ、何て考えもしながら俺は琴姉ぇを捕まえる。
そして、琴姉ぇが怪我しないように気遣いながらも、体育マットの上に押し倒した。
「え、ちょっ、ヒデ君、本気?!」
本気だ、本気で鍵を奪うつもりだ。
俺は琴姉ぇを左手で押さえて右手で琴姉ぇの体操服の中に手を入れる。
流石にブルマの方の鍵を探すよりかはいいだろう。
「ふぁっ?!」
琴姉ぇがはっきり目で見えてわかるくらい身を震わせる。
「ひゃ、だめっ、んうっ」
俺の手が服の中に入ってきたのに対して身をよじらせて変な声を出す。
「ちょ、琴姉ぇ変な声出さないで!」
俺も変な気分になってしまう。
「だって、ひゃんっ、ふぁ、あん」
なんかエロいビデオみたいですごくドキドキするが鍵をゲットすることに集中する。
さっと手を潜らせてブラのカップの中に手を入れる。
とっさに硬いものに指が当たる。
(鍵だな)
すかさず、掴みあげようとし、
「〜〜〜〜〜〜っ!」
琴姉ぇが身をよじらせ、口を硬く引き結んで声にならない声を上げた。
そしてそのまま少し身を震わせた。
(……もしかして……)
そのまさかだった。
琴姉ぇの乳首をいじってしまったらしい。
今の反応で俺も完全に勃起してしまっていた。
幸い、ブラを持ち上げた瞬間にそちら側の鍵が出てきて俺の手に触れた。
俺は鍵を掴んで琴姉ぇの体操服から手を引き抜く。
琴姉ぇは顔を真っ赤にしてこちらをにらんでいる。
「……ゴメン、マジでゴメン」
俺は琴姉ぇの服から鍵を取りだして入り口に向かう。
今度こそ正解じゃないとそろそろ俺の理性がヤバい。

「ヒデ君」
入り口に着く前に琴姉ぇに呼び止められる。
「ヒデ君は私の許可なしじゃここから出られないよ?」
「……ということはこれも外れの鍵か……」
俺は肩を落とす。
「ううん、そういう意味じゃない」
「は?」
俺は琴姉ぇの方を向く。
すると、琴姉ぇはどこから取り出したのか、拡声器を持っている。
「ふふ、ひーでー君。
この状況で人を呼んだらどうなるかなぁ?」
小悪魔的な笑みを浮かべて琴姉ぇが言う。
確かにこの状況はヤバい。
琴姉ぇは髪が乱れ、両方のスニーカーと靴下が脱げて裸足になり、ブルマから抜けた体操服が少しまくれあがっている。
ここに第三者がきたら誤解されること間違いなし。
俺の背中にいやな汗が流れる。
俺は最悪のビジョンを想定する。
3599/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 17:54:51.30 ID:1Ib2qWtv
みんなを呼ばれる

退学

中卒でコンビニ店員

田上が後から正社員で店長

田上にこき使われる

田上を殴って御用

ブタ箱

ビジョンその2。

みんなを呼ばれる

退学

ネットに晒される

一家離散

夜の繁華街をさまよう

暴力団に舎弟入り

組の車が田上をはねる

末端組員の俺が責任を取らされる

ブタ箱

ビジョンその3。

みんなを呼ばれる

退学

大検を受けて大学進学

先に進学して研究室の先輩となった田上からの執拗ないじめ

田上を殴る

大学除籍

やはり中卒として工場勤務

数年後田上の就職した会社と取引

田上が俺を見て取引を取り消し

田上に報復

ブタ箱
36010/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 17:57:51.90 ID:1Ib2qWtv
……まずい。
ここは大人しく琴姉ぇに従うしかない。
「ええい、好きにしろ!」
こうなったらもうヤケだった。
「ふふふ、ヒデ君はもう私のお人形さんだね」
琴姉ぇはテレビの悪役のような口調で言った。
「じゃあ、まず体操服のズボンを脱いでもらおうかな」
「はいはい……って、えっ」
俺は耳を疑った。
「ちょっと待て、ヤバいだろそれ!」
「だって不公平じゃん!
私ばっかり脱がされて私だけ恥ずかしい思いして!」
うぐ。
それを言われたらちょっと俺も罪悪感を感じる。
ちょっと俺は躊躇したが、意を決してズボンを脱いだ。
下はボクサーパンツ1枚になり、やたらすーすーする。
いくら男とはいえ女子と二人きりで下着を見られるのは流石に抵抗がある。
「えっと……ついでにスニーカーと靴下も両方脱いでもらおうかな」
先にズボンを脱いだことに比べたら靴と靴下はどうということもない。
俺は琴姉ぇの言葉に従った。
「その体操マットの上に横になって」
「え?
うん、わかったが……」
そのときは琴姉ぇの意図がよくわからなかった。
「ちょっと目をつぶって」
「目を?
……はい」
俺は目を閉じた。
とりあえず琴姉ぇが近づいてくる気配は分かった。
何やらゴソゴソしているが、約束した以上目を閉じたままでいた。
衣擦れの音がするので非常にいやな予感がしたが。
そして、唐突にそのときは訪れた。
「うりゃ!」
琴姉ぇのかけ声と同時に俺のボクサーパンツがずり下ろされた。
俺の股間が空気に晒される。
「こ、琴姉ぇっ! な、何して?! うあっ」
目を開けたのと同時に飛び込んできたのは琴姉ぇの豊満な胸。
……と同時に俺のペニスが琴姉ぇの胸に挟まれている光景。
「ほら、ちんちくりんじゃないもん!
ちゃんと挟めるんだから!」
「こ、琴姉ぇストップ!
というか何の話だよ?!」
「田上君から聞いたもん!
私がちんちくりんだって!」
「はぁ?!……ってアレか」
琴姉ぇから送られてきた直撮りした写真を誤魔化すためにしたあの会話か。
あの野郎、琴姉ぇにそのまま話しやがったな。
「それで……どう……かな」
ちょっと俯きがちに、そのままで上目遣いで琴姉ぇが聞く。
「ヒデ君……気持ちいい?」
その言葉に俺はついつい琴姉ぇをまじまじと見てしまう。
エッチなビデオで見るようなAV女優みたいにモデル体型で大きいなんてことは全然ないけど、形は良くて両側から琴姉ぇが両手で寄せれば俺のが挟めるくらいの大きさはある。
少なくとも、この学校の女子の中では結構大きいかもしれない。
いつの間にか琴姉ぇはブラジャーを外していて、エロゲとかのピンクの乳輪と乳首じゃないけど、淡い茶色で小さめで形の良さははっきりわかる。
乳首は両方ともすっかり充血して硬くなっていた。
それを見て、俺の股間の海綿体に血流が集積してムクムクといきり立つのがわかった。
36111/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 18:00:05.11 ID:1Ib2qWtv
「わっ……大きくなった」
琴姉ぇが驚く。
「ご、ゴメン」
思わず腰を引こうとしたががっちり琴姉ぇの上半身と胸でホールドされる。
「今逃げたら人、呼んじゃうよ?」
「それは困る、マジで困る」
「じゃ……始めるよ?」
何を、と聞こうかと思ったけど聞くだけ野暮な気がした。
男だったら絶対わかることだし。
「んっ……んっ……」
琴姉ぇは慣れない感じで俺のを胸で挟んで擦り始めた。
最初の印象は緊張のせいですごく気持ちいいというより、とにかくこういうことしたことないのでひたすらドキドキした。
こういうのはAVの中だけだと思っていたし、仮に中だけじゃなくても自分にそういう瞬間が訪れるなんて予想していなかった。
ましてや、琴姉ぇと。
「んっ……どう、かな……あまり気持ちよくない?」
「気持ちよくないんじゃなくて……ドキドキし過ぎてよくわからない……かな」
俺は照れながら正直に話す。
「あっ、また大きくなった……」
「えっ?!」
「さっきからどんどん大きくなってる……男の人ってこんなに大きくなるんだ……」
「いや、普段からはここまで大きくならない……かな」
俺は頬をポリポリとかきながら琴姉ぇの方を見ないで言う。
「本当? 嬉しいなぁ……」
そう無邪気に笑う琴姉ぇはこんなエロいことをしてながらもすごく可愛らしく見えた。
「続けるね?
ん……よいしょ……んっ、すごく硬い……」
琴姉ぇは両手で胸を寄せて上下に擦ったり両側から押しつけたりいろいろ考えながら俺のを責め立てる。
「ま、まだ気持ちよくならない?」
「いや、気持ちいいんだけど、その……」
「その?」
「琴姉ぇの胸はすごく気持ちいいんだけど……その、結構敏感な場所だからたまに摩擦が痛い、というか……」
「あ、そっか……エッチなビデオだとローションとか使ってるもんね」
「……なんで知ってるの」
この幼馴染みが思ったより耳年増なのは昔からだが。
「ヒデ君が教えてくれたんだよ?」
「えっ、俺そんなこと言ったっけ?!」
「ううん、正確にはヒデ君のパソコン」
いやな予感がした。
「ヒデ君のパソコンの履歴になんか知らないサイトがあったからアクセスしたらエッチなビデオ版のユーチューブみたいなのが……」
死にたい。
「あとヒデ君のパソコンのハードディスク内をAVIとかMPGとかの拡張子で検索したら……」
いっそ殺してくれ。
「琴姉ぇ、いくら幼馴染みでも男のパソコンは見ちゃいけない」
「そうなの?」
「絶対ダメだ。
幼馴染みでも恋人でも奥さんでもこれだけはまずい。
男が社会的に死ぬ」
「ふぅん……でも私、ヒデ君のこと、もっと知りたくて……」
琴姉ぇ?
「子供の頃はヒデ君のこと、何でも知ってるつもりだったけど、少しずつ大人になって、一緒にいても、私の知らないヒデ君が少しずつ増えてきて……」
「琴姉ぇ……」
「少し、寂しかっただけだから。
幼馴染みだから……」
なんか自覚はなくても琴姉ぇに寂しい思いをさせたことに罪悪感を覚えた。
……それでもハードディスクの中とブクマを見せるわけにはいかないが。
36211.5/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 18:04:03.36 ID:1Ib2qWtv
「擦れて、痛いんだよね?」
「うん、たまにだけど……」
「それじゃ……あむっ」
「うああっ?! ちょ、何して?!」
 琴姉ぇが俺のを胸で挟んだまま口でくわえた。
亀頭の一番奥の部分にちょうど唇が届くくらいの深さ。
「はむ、んちゅっ、んっ、んっ」
かなり慣れない感じで琴姉ぇがフェラしている。
胸でされたのも初めてだが、当然口でされたのも初めてだ。
先っぽが琴姉ぇの口の中ですごく、温かくて、ぬるぬるしてすごくぞくぞくするような気持ちよさが伝わってくる。
琴姉ぇは唇から唾液と、おそらくは俺自身の分泌物の混じりあった液体を垂らしながら俺のものの側面も舐めてくれた。
「んっ、んむっ、ひ、ひでふぅん、んちゅっ、ちゅぱ」
実際にこうして自分がしてもらうとめちゃめちゃエロい。
AVのは過分に演技が入ってるんだなぁと実感した。
そしてめちゃくちゃドキドキして気持ちいい。
俺のは琴姉ぇにねぶられてすっかり琴姉ぇの唾液まみれになった。
「はぁっ、はっ、こ、これでもう十分かな……よいしょ」
そう言って琴姉ぇは再び両側から乳房を寄せて俺のを寄せる。
そして少しずつ擦り始める。
「ううっ?!」
つい変な声が漏れて口を押さえる。
「ヒデ君?!
い、痛かった?!」
あせあせしながら琴姉ぇが心配する。
「いや……その……」
「何、はっきり言ってよ。
気を遣わないでいいから」
俺は少々迷ったが言った。
「めちゃくちゃ気持ちいい」
……完全な敗北だった。
さっきまではドキドキしたり、胸の柔らかさや温かさ、という感じだけだったが今回は完全に違う。
琴姉ぇの唾液でローションみたいになって挟まれてる胸がすごくぬるぬるした。
唾液はすぐ冷えるけど、琴姉ぇの体温で温められてちょうどさっき口でされたときのような温度と感触。
「やったぁ、私頑張るっ」
そう言って琴姉ぇはまた乳房で俺のを愛撫し始める。
強く挟んだり弱く挟んだり、上下に擦ったり、擦る速度に緩急つけたり。
「はぁっ、んっ、私も、気持ちいい、かも」
琴姉ぇも少し息を荒くして頬を赤めている。
俺ももうすっかり理性を失いかけて、琴姉ぇと気持ちよくなりたいと思い始めていた。
「琴姉ぇ」
少し体を前に起こし、琴姉ぇの胸に手を伸ばす。
「ヒデ君?」
そして琴姉の胸をそっと揉む。
「んああっ、あっ、ふぁあっ、ぅぅっ」
琴姉ぇも甘い声を出す。
聞いたことのないような甘い嬌声。
AVなんかのわざとらしい喘ぎじゃなく、まるで生理的に漏れるような響き。
俺はもっと琴姉ぇを虐めたくなる。
「んぅぅうっーー?!  んーーーっ!」
両方の乳首をそれぞれ両方の手で摘みあげる。
琴姉ぇは必死に声をこらえながらも熱い吐息が漏れる。
36311.75/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 18:04:59.39 ID:1Ib2qWtv
「ま、負けないんだからっ」
琴姉ぇも全然胸の動きを緩めない。
少しずつ速度を上げて俺のを根本まで擦り、先っぽをまた口でくわえる。
琴姉ぇの乱れる姿を見て、また胸と口で愛撫されて俺はすっかり限界だった。
「こ、琴姉ぇ、もう、出そうだから、離れ……」
そう言ったのだが、琴姉ぇは離れるどころかより深く胸で挟み込んで、奥まで俺のをくわえてより強く吸った。
「んっ!」
流石にこらえられなかった。
「んん?! ん、ん、んーーーっ!」
琴姉ぇの口の中で果ててしまった。

 射精はしばらく続いた。
あまりのけだるさと気持ちよさに、悪いと思いながらも琴姉ぇの口から引き抜くことができなかった。
「んっ、んっ、はぁっ、はっ、はぁっ」
琴姉ぇがようやく俺のから口を離す。
琴姉ぇの口角から俺の精液が垂れる。
でもそれはほんのわずかな量だった。
「けほっ、ごほごほっ」
「ちょ、琴姉ぇ?!
まさか飲んで……くれたの?」
「うん、飲んだよ……」
琴姉ぇはすっかり涙目だし、今も苦しそうだ。
「なんで……」
「だってほら、吐き出されたらいやかな、と思って」
琴姉ぇは無理してるだろうに冗談っぽく笑った。
「それにこぼれたら体操服汚れちゃう」
それもそうだ。
36412/12 ◆ONTLfA/kg2 :2012/09/22(土) 18:05:46.82 ID:1Ib2qWtv
 俺らはお互いにきちんと着替える。
今さっきまで肌を見せ合っていたのに今は妙に恥ずかしい。
「さて、15時はこれで終了!
お楽しみでしたね!」
琴姉ぇはすっかりいつもの琴姉ぇに戻っている。
「早く帰らないと6時間目始まっちゃうよ!」
「……結局正解の鍵はどれなんだよ」
「あっ、そうだね」
そう言うと琴姉ぇは後ろを向いた。
「琴姉ぇ?」
「ほら、ここに置いてるよ」
琴姉ぇは体育倉庫の隅から鍵を拾い上げた。
「服の中に隠してなかったのかよ!」
俺のさっきまでの苦悩と痴態はいったい何だったんだ!
「ふふふー、木の葉を隠すなら森に隠せ、ってね」
「いや、意味違うから」
俺はすっかり脱力した。
「で、このダミーの鍵たちはどうしたんだよ」
「ああ、これね」
俺は今までの外れの鍵を拾い集めて琴姉ぇに渡す。
「これが確か音楽室、これがバスケ部部室、これが職員室、そしてこれは……」
あり得ないことを言い出す。
「学校中の鍵パクってきたのかよ!」
「早く戻さないとトラブルにもなるかも、みたいな?」
(もうなってるかもな……)
琴姉ぇの思いつきで施錠された部屋を使えなかった生徒や職員を思うと笑えない。
「そういえば……琴姉ぇは結局体育何だったんだ?」
ソフトボールで玉拾いにきた俺はともかく、琴姉ぇが1時間ずっと抜けているとかなり目立つんじゃなかろうか。
「あ、女子はね。
自習」
「ああ自習ね……。
……自習?」
「うん、女の体育の先生が休みだったから教室で自習♪」
「……」
教室で自習だったのにわざわざ体操服に着替えてグラウンドで待機してたのか。
「じゃあヒデ君、次は6時だよ!
忘れたら化けて出るからね!」
体育倉庫の鍵を開けて、パタパタと琴姉ぇは走っていく。
授業終了のチャイムが響く中、俺はあまりに非現実的な今までの出来事にしばし呆けていた。