ヤンデレの小説を書こう!Part40

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545名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 12:39:33 ID:JeBnsLeV
リアル更新きた!!

GJ!楽しみにしています。
546名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 12:53:46 ID:2NmUzxGH
GJ!!
この時をどんなに待ち望んだか!!しかし、主人より奴隷の方が威厳があるとはな…
547名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 13:00:29 ID:ruohB7Qx
GJ主人公かわいそす
548名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 13:27:15 ID:tXFAwT/T
>>541
おまえ投下中に…無いわぁ…
549シスターズ!!3話:過去、現在、未来。:2011/01/02(日) 17:47:31 ID:JeBnsLeV
明けましておめでとうございます。

3話が書けたので投稿します。
550シスターズ!!3話:過去、現在、未来。:2011/01/02(日) 17:49:54 ID:JeBnsLeV
九条三つ葉は母子家庭で育てられた。
母から学んだ愛は歪だった。
父の存在を聞いてみても、濁った眼で
「隆はもうすぐ私の下へ帰ってくるわ」
としか返してこなかった。
しかし、三つ葉は知っていた。
父は決して此処に来ない事も、
母が夜、自分の部屋で泣いていることも。



好きな人ができた。
宮城孝康。それが彼の名前。
初めて会ったあの日、彼にとっては些細な事だったかもしれないが、
私にとってはかけがえのない出来事だった。
彼の事を調べていく。

父と母に妹が一人。
名が隆、文子、彼方。
父の名を調べたところで疑問になった。
確か、私の父の名も隆だったはず。
私は普段は入らない母の部屋へ向かった。
いつも泣いているのは父が関係しているのだろう。

母の部屋に入るとそこには無数のモニターがあった。
モニターには誰かの家が映されていた。
今、映っているこの男が隆だろう。
母の部屋に置いてある写真と同じ顔をしている。
他のモニターに目を向けると、信じられないものを見た。

孝康様が、映っている?

私は混乱したが、頭の中は冷静に考えていた。
恐らく、孝康様と私は兄妹なのだろう。
私の中に孝康様と同じ血が流れている。
そう考えるだけで、興奮している自分がいた。

その日から、孝康様を見守ることが日課となった。
母が仕事を終えて帰ってくる夜まで、モニターを見続けた。
孝康様の仕草や表情。
それを見守るだけで満足だった。
551シスターズ!!3話:過去、現在、未来。:2011/01/02(日) 17:54:00 ID:JeBnsLeV
母の部屋で孝康様を見守る事を始めてからしばらくすると、不安になった。
孝康様を見ているといつでも隣に妹の存在があったからだ。
いままでは、孝康様しか見ていなかったが、妹の存在を気にかける。
すると、妹の存在は想像以上に厄介だった。
孝康様の食事に自分の穢れた体液を混入し、
孝康様の洗濯前の下着で自慰をしていた。
更に次々と行われる孝康様を穢す行為を見て、怒りを覚えた。

自分は見ている事しか、出来ないのか。

今の自分の姿が母と被る。
見ているだけでは、駄目だ。
直接、私が守ろう。モニターの孝康様を見て、そう決めた。





「おはようございます。お兄様」
優しい声に導かれて目を覚ます。
そこには、優しげに微笑んでいる三つ葉がいた。
「おはよう。三つ葉」
「朝食の準備は彼方ちゃんがしてくれているので、私はお兄様を起こしにきました」
嬉しそうな顔をしながら、話す三つ葉。
「起きたようなので私も朝食の手伝いをしてきますね」
・・・可愛いなぁ
「って義妹相手になに興奮してんだよ俺は」
三つ葉が去った自分の部屋で頭を抱えた。

「いただきます」
妹二人が作ってくれた朝食を食べる。
「それにしても、彼方ちゃんの料理の上手さに驚きましたよ」
「毎日たか兄のご飯作ってるから当然だよ〜」
二人とも仲良くなったみたいだし、こんな日常も悪くないか。

552シスターズ!!3話:過去、現在、未来。:2011/01/02(日) 17:56:50 ID:JeBnsLeV
時間も余裕がなくなってきたので学校へ急ぐ。
俺の右側に彼方がいて、左側に三つ葉がいる。
両手に花状態なので、野郎共の嫉妬の視線が痛い。
嫌な汗を掻きながら歩いていると、良人が走ってきた。
「おっす孝康!今日の宿題やって・・・」
俺の左右を見て固まる。あ、眼が潤いだした。
「う、裏切・・・」
「お兄様、宿題というのは?」
「あぁ、まだ三つ葉は転校してきたばかりだから提出しなくてもいいと思うよ」
言われてもいない宿題を提出するのは無理だろう。
「あれ?孝康、今・・・九条さんのことを・・・」
「たか兄は宿題やったの?」
「当たり前だろ」
宿題忘れると怖いからな、あの先生。
気だるそうにしながら、忘れた三倍の量を持ってくるから性質が悪い。
「・・・」
ふと、良人を見ると物凄い寂しそうな顔をしている。
「そのまま幸せになってくたばっちまえ!」
微妙な悪口吐いて走って行ってしまった。
まぁいいか、良人だし。
「お兄様、誰ですかあの騒がしい人は?」
「俺らのクラスの問題児だよ」
三つ葉は告白されたことも覚えていなかった。




「HRを始める前に、転校してきた九条以外で宿題を忘れたやつはいるか?」
いつも眼の下にクマができている担任の気だるげな問い。
忘れるやつなんていないだろう。
「ここにいるぜ!」
・・・良人みたいなアホだけだ。
「渡辺だけか。因みになんで忘れた?」
「僕は貴方と二人きりになりたくて・・・」
「ほぅ、嬉しい事言ってくれるね」
28歳の担任(♀独身)まで口説こうとする良人に漢を見た。
「じゃあ放課後に化学準備室へ来い。丁度試してみたい薬品が有ったからな」
まぁ、相手にされてないが。
「今度の薬は最高の出来だ!雌に盛ってばかりだった飼い猫のミケが・・・」
「ミケが?」
「雄にしか反応しなくなった」
「嫌だぁぁぁぁぁ!!」
合掌。

553シスターズ!!3話:過去、現在、未来。:2011/01/02(日) 17:59:36 ID:JeBnsLeV
帰りも3人で下校する。
これが当たり前になっていくのだろう。
慌ただしい1日だったが直に慣れてくるだろう。
少し疲れるが、楽しんでいるのも事実だった。
「このまま平和に時が過ぎればいいが・・・」
俺を挟んでどちらが夕食を作るか言い争っている二人を見て無理だと悟った。












義妹が一人増え、少し騒がしくなった宮城家。
向かいのアパートのベランダから双眼鏡を覗く一人の少女がいた。
黒髪のショートカットで、活発そうな印象を受ける。
「お兄ちゃんの寝顔可愛いなあ・・・」
今にも涎を垂らしそうな、緩んだ表情をしている。
「お嬢様ぁ〜おはようございます〜」
「何で付き人の癖に主より起床が遅いのよ」
付き人と呼ばれた女性は、金髪の綺麗な髪をしているが、寝ぐせが酷かった。
「だってお嬢様、外が明るくなる前から起きて孝康さんを見てるからじゃないですか〜」
「付き人なら主の起床前に起きてコーヒーや朝食の準備をしなさい」
「そもそも何で孝康さんの家に行かないのですか?」
「・・・っ!ま、まだ心の準備が・・・」
(お嬢様も可愛いなぁ)
何時になったら孝康さんの家にいけるか、付き人には分からなかった。

554名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 18:03:54 ID:JeBnsLeV
三話は以上です。

最後の妹を出せたので、そろそろ病ませていきたいです。

感想をくれるとありがたいです。
555名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 18:47:18 ID:240rg7I1
GJ!
三つ葉さんかわいい
556名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 20:26:52 ID:Z1HtMmTh
>>534
>>544
>>554
投下乙です!
新年はじまったばかりで
この投下のラッシュは嬉しい(^w^)
557名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 23:19:52 ID:yOV/zNoU
投下ラッシュうれしい。
現物支給は程良いエロがいいな。
558名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 23:20:39 ID:yOV/zNoU
失礼。興奮するという意味です。
559 ◆aUAG20IAMo :2011/01/02(日) 23:28:52 ID:ZyPeoDRc
前後編にするといいましたけど、前中後編にさせてください
今から中篇投下しますので、ほんとすみません

あと前編の訂正です
前編二つ目で姫の呼ぶ四天王は「スーさん、ブーさん、ポイさん、ガンさん」になってますが
ブーさんいません。二人目はエレキインセクトなので正しくは「エレさん」です
ブーさんは名前考え直した際に消えた者です。ほんとに失礼しました
560弱気な魔王と愛され姫様・中:2011/01/02(日) 23:30:02 ID:ZyPeoDRc
「城防衛隊のスケルトン部隊配備は完了したッス。しかし、たぶん全滅するッスね。騎士団の戦力を削ぐのが精一杯ッス」
「私の狙撃隊も、居場所を察知されれば終わりです。生存確率は著しく低いでしょう」
「自分の毒牙部隊は一番槍だから、全滅は確定されたようなものだがな。それでもカニマヨは自分が倒してやるよ」
「俺の電流蟲は最終防衛ラインに配置。できればここまで来て欲しくはないな」

四天王の報告を聞いて僕は暗澹とした気持ちになる
王国全騎士団の戦力を前に、姫の言うような犠牲の無い勝利など望むべくも無い
あの大王国を敵に回すなんて、人間と魔族の大戦争と言っても過言じゃないかもしれないんだ

「みんな。無理矢理にでも姫を帰すって手も、無いわけじゃないんだよ」
「まあ姫ちゃんが帰りたいって言うんなら、それでもいいんだがね」
「あの王家はお家騒動や財産のことで腐敗しているようですから。あんな可愛い娘が生きるにはふさわしくありません」
「お姫はワシら、っつかお父さんが大好きッスからね。お姫を最期まで護ろうっていうのは軍全体の考えッスよ」
「それにいまさら姫さん戻したところで、あいつらが大人しく帰るとは思えないな。メンツを潰されたと思ってるんだろうよ」

僕が魔王に就任した時は到底あの若造にはみなをまとめ上げることはできないだろうと陰口を叩かれたし、僕もそう思ってた
それでも今、僕たちは姫のため、本当に一致団結していた
姫が帰りたくないと言うのなら体を張って、人間から姫と魔族の意地と護る
これが総意

「でも、僕はみんなに死んでほしくない」

少し泣き出しそうな声になっていなかっただろうか
魔王就任早々にこんな大事を体験するなんて、僕に耐えることができるだろうか
そんな不安と、子供の頃から慣れ親しんだ仲間達が命を散らす悲しさを吐き出すように言った

「魔王、あんたが優しい事と平和を願ってるって事は、魔族なら皆知っていることだ」
「そんなあなただから、私たちは実力不足と知ってなおあなたを魔王に推したのです」
「しかし、優しいだけじゃ魔王を名乗ることはできないッス。苛烈に部下を切り捨てる覚悟、組織の頭にはそれも時には必要なんスよ」
「それに死ぬと決まったわけではない。なあに、自分の部隊がやつらを皆殺しにしてやる。後続に出番は無いさ」
「それにこいつらが敗れても、魔王と姫ちゃんは俺の分身の電流蟲が絶対に護ってみせる。なに、あんたさえ生きていれば魔族は再起できるさ」
「………ごめん。僕が弱いから」
「いやぁ、魔王が弱いのは生まれつきッス。しかたねーッスよ」
「ああ。あのカニマヨを倒すような逸材なら俺たちも安心できんだがね。ははは」
「カニマヨさえ倒すことができれば彼らの指令系統は瓦解します。しかし、真っ向からカニマヨを倒すことができる可能性のあるものなど……
 私か、ポイズンタイガーくらいでしょう。エレキインセクトやスカルエンペラーのような絡め手や魔術を使う者に奴を倒すことは難しいです」
「自分たちは一番槍。それで奴までたどり着くのは難しいか……」

誰からとも無く、ため息が漏れる
会議室はまた悲壮感に包まれた
561弱気な魔王と愛され姫様・中:2011/01/02(日) 23:31:08 ID:ZyPeoDRc
「まって!」

その時、大声が会議室に響き渡る
門番にこの会議室は出入り禁止だと言っておいたのに、どうして
どうしてこんな一番聞かれたくない相手に、一番聞かれたくない話を聞かれなくちゃならないんだ
戸惑うような顔でついてきた門番に、ポイズンタイガーが声を荒げる

「毒爪熊! どうしてここに姫さんを通した!」
「す、すみません隊長! 姫様がどうしてもとおっしゃるので……」
「いい。聞かれちゃったのならしょうがないよ」
「魔王、しょうがないですむ問題じゃない。これは重大な職務怠慢だ。我ら毒牙部隊にこのような惰弱な者がだな………」

顔に青筋を立てて怒るポイズンタイガー
怒り心頭、と言った様子で部下に説教を始める
その剣幕に僕だけじゃなく、他の四天王たちまで身をすくませた
かわいそうに。門番の毒爪熊だって、姫にどうしてもと頼まれて断ることができなかっただけだろうに
そして腕を振るいながら熱弁する中、その右腕にぶらさがるように姫が飛びついた

「姫さん?」
「だめだめだめ! ポイさんもスーさんもエレさんもガンさんもお父さんも他のみんなも死んじゃだめ!!」
「……自分だって部下だって死にたくはない。しかし、これはもう人間と魔族の意地の張り合いだ。今更イモを引くわけにはいかないんだよ」
「でも、そのカニカマって人をたおせばいいんでしょ? ボクにいいほうほうがあるもん!」
「お姫のいい方法? そいつはぜひとも聞いてみたいッスね。あとカニカマじゃなくてカニマヨ、ッス」
「しかし、もう君が帰ったところでこの戦争は止まらないぞ。彼らは魔族を皆殺しにする気で来ている。だから、私たちに任せろ」
「無理はしなくていいぜ。魔王と姫ちゃんだけは、俺が絶対に護ってやっから」

みんなにくしゃくしゃと頭を撫でられながら、姫は妙に落ち着いた声で、僕を見てこう言った

「みんな。お父さんを縛って」
562弱気な魔王と愛され姫様・中:2011/01/02(日) 23:31:40 ID:ZyPeoDRc
「えっ?」

そんな間抜けな声を漏らした瞬間に、僕の体は指一本動かせなくなっていた
食らったことは無いけれど、この技は知っている
たしか、エレキインセクトの―――

「局電蟲。魔王の体のツボに微細な蟲を張り付かせて電流を流させた。縛るよりも確実な方法だ」
「? どうして?」

わけがわからない
姫、どうして僕を?
エレキインセクトも、何で一瞬の躊躇も無く僕に蟲を張り付かせたんだ?
そんなに僕は嫌われていたの?

「すまねえ。俺だってこんなことしたくは無かったんだ」
「気にすんなッス。あんたがやってなかったらワシがやってたッス」
「私たちも同意だ」
「うむ」
「お父さん、ごめんね」

さっきの会議中なんかよりもずっと悲痛な顔を僕に向ける四天王
何かを決意したようだと感じさせながらも、微笑を浮かべる姫

「ボクが、カニマヨを殺すよ」

だからこそいつも見ている微笑が、凄絶に見えた気がした

「……姫、いくら僕でも、そんなこと言ったら怒るよ」
「ボクは、生まれてはじめてやさしいかぞくをもらったんだもん。みんなをまもるためだったら何だってやるよ」
「相手は最強の戦士。それ以前に人間だ。姫とおんなじ人間なんだよ」
「にんげんなんてどうだっていい。あんないきもの、しんじゃったっていい」
「姫! ……みんなも何か言ってくれ!」
「「「「…………」」」」

みんな、目をそらして何も言ってくれない

「ねえ、姫を止めて! みんなだって姫を人殺しにはしたくないでしょ!?」
「………あたりまえです」
「だったら!」
「お姫を止めて、それでどうするッスか? 人間との全面戦争に突入して、お互い死屍累々の惨状を晒すッスか?」
「で、でも!」
「自分たちは姫さんを護りたい。けれど、仲間達だって死なせたくは無いんだ。魔王、分かってくれ………ッ!」
「姫ちゃんが何をしようと、俺が絶対に怪我をさせない。……信じてくれ」

四天王は僕同様、一様に辛そうな顔をしてる
けれど、姫だけは笑ってた

「ボクは、みんなのためにがんばるよ。そしたら、ボクのことを自慢の娘だって、褒めてね。お父さん」

563 ◆aUAG20IAMo :2011/01/02(日) 23:35:57 ID:ZyPeoDRc
短いですが中編終了です

じつはもしかしたらこれでこっから長編作れるかな、とも思ったんですが
あんまり上手く書けなさそうなので止めときました
無理矢理なファンタジー感がありますが、お楽しみいただければ幸いです
564名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 00:25:55 ID:7oglfF1b
GJ!

展開楽しみです(^ω^)

執筆頑張ってください!
565名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 01:01:43 ID:h6NLeoSi
新年あけて見てない間に投下多すぎワロタ
現物支給のまさかの投下がビビったわ、しばらく止まってたし
566名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 02:41:59 ID:jXz5iaAB
現物支給待ってました!!
567名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 06:09:10 ID:FdsQw4bP
おもしろかった。
568名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 12:55:00 ID:dl1xxsjx
478KBで容量がやばい
次スレ立ててくる
569名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 12:56:38 ID:dl1xxsjx
ヤンデレの小説を書こう!Part41
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1294026978/
570名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 13:06:32 ID:J1UgIBPz
>>569
おつ
571名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 14:14:59 ID:rQHRdQ32
>>548
うっせーな
作品読んですぐ感想書き込んだらたまたま他の人が投下中だった、
ってだけだっつーの
人が荒らしになる気持ちがよくわかったわ
エロパロ板に関しては削除人が仕事しねーから、
あんまり煽るんじゃねーよ
572名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 14:25:58 ID:wgXaNLWg
ミスはミスだ。認めろ
573名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 15:45:49 ID:KCb1YlVm
荒らすことを他人のせいにするなよ
ミスしたのは事実なのに謝りもせず自分を正当化しかしない人間のいうことは滑稽だぞ
574名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 15:58:56 ID:7oglfF1b
>>571

じゃあそう思うなら謝ってから言えよ
575名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 17:10:18 ID:RECtnmyc
お前らってネット上と現実世界じゃ態度違うよね
576名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 17:32:10 ID:BvT6P3uu
>>569
スレ立てお疲れ様です
577名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 17:34:08 ID:uRTl+lzg
まだ去年の残存勢力が
息を潜めていると想うので
ssを読みたいと思ってる人間は
静かにしとけ!
578名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 17:57:23 ID:SsQPJjT/
>>513
ナイス小ネタ!
こんなん雑に入らん、サクッと読めるし、またやらかして下さい

ってことでタイトル借りまして、スレの皆さま、あきましておめでとうございます。
しかし投下ラッシュだな
職人の皆さまGJ!
579 ◆FvYcw6pX6k :2011/01/03(月) 19:31:26 ID:bV8eizUT
サトリビト・パラレルを書いているものです。
続きができましたので投下します。
580名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 19:31:53 ID:7sbmAVbG
>>569
大分遅れたがスレ立て乙さん
581 ◆FvYcw6pX6k :2011/01/03(月) 19:32:07 ID:bV8eizUT
「今日はクリスマスイブか〜」
目をキラキラと輝かせながら陽菜がそう呟いた。
……なぜか僕の横で。
「え、え〜っと……陽菜は何か欲しいものとかあるの……?」
こう訊き返さないといけない気がした。
「えぇ!?まさか慶太、私にプレゼント買ってくれるの!?」
やっぱりそう言う事だったのね……
しかも陽菜が大声で叫んだおかげで、またいつもの展開になってしまう。
「私にもお兄ちゃんからのプレゼントあるんだよね!?」
「えっ!?……も、もちろんさ!」
「慶太さんは優しい方ですね。まさかこんな姉にも用意して下さるなんて」
「……ははは」
「それで私とのクリスマスディナーはどこに予約したの?」
「ごめん結衣、さすがにそれは……」
陽菜を含めた4人とも無茶な事を言ってきた。
基本的にこの世界のお金はモンスターを倒さなければ手に入らない。
そんなお金、僕一人で入手できるとでも?
「そちたち、もっと慶太の事を考えたらどうじゃ?こやつにそんな金を手に入れるのは不可能じゃろうが」
なんか奥歯に物が挟まる言い方だが、イルカさんだけが僕のことを考えてくれた。
「イルカさん……」
「我はなにもいらぬ。そ、そなたが傍にいるだけで……な?」
ヤバい。イルカさんがとてもかわいく見えてきた。
ただそのイルカさんに付けられた変な首輪がさっきからものすごく痛いのはなぜなのだろう?
「と、とりあえず一度パーティを解散しない?僕にも色々と(主に金銭面での)準備がいるから」
「じゃあイブの夜にこの町の教会に集合ね」
陽菜の意見にみんなが同意した。このパーティ始まって以来の結束だ。
「それじゃあまたイブの夜にね」
よし!一刻も早くイブの夜までにお金を集めに行かなければ!
……ってあと数時間しかなくね?
582 ◆FvYcw6pX6k :2011/01/03(月) 19:32:49 ID:bV8eizUT
「そのような高価なものを売ってはいけませんよ」

モンスターを倒せない僕に残された方法。それは物品売買だ。
そう考えた僕は自分の持っている荷物を調べた。高く買い取ってもらえそうなものは、旅の最初で王様から貰った剣しかない。
もしこの事が王様にばれたら、絶対にいい気分はしないだろう。
だが背に腹は代えられない。だから売ろうとしたのに……
「そこをなんとかお願いしますよ!」
「と言われてもねぇ……」
「いくらでもいいんです!今すぐにお金が必要なんです!」
「そこまで言うのなら……」
渋々だったが店主は剣を買い取ってくれた。
10Gで。
「ふざけんなよ!お前さっき高価なものだって言っただろ!なんでこれっぽっちなんだよ!」
「だってこの剣じゃスライムぐらいしか倒せないし。それにいくらでもいいって言ってただろ?」
「うぐぐ……くそっ!」
確かにそう言ったけど、これはあんまりだろ。それに王様もそんな弱っちー剣をくれたのかよ。
「それでどうすんの?うん?」
「………………10Gくれ」
情けなかった。
意気揚々と持ってきた僕の最高の宝物を10Gで売ってしまった。陽菜たちにも内緒で。
「あとこの町では2.5Gだったらどんなものが買える?」
「そんなはした金じゃせいぜいお菓子くらいだろうな」
コイツ……僕が貧乏人だと分かってから明らかに口調を変えやがったな。
「お菓子じゃだめだ。せめて小物とかで」
「小物?確か隣の店に小さな鍋のふたが2Gで売ってたな」
そこで僕はキレた。
「女の子のクリスマスプレゼントに鍋のふたなんかあげる奴がどこにいんだよ!」
最低な客だ。この人は無一文の僕に10Gもくれたのに。
「……そっかクリスマスプレゼントか。ならぬいぐるみはどうだ?」
そう言うと店主は奥から大小様々なぬいぐるみを持ってきてくれた。
ここは武器以外にこんなのも取り扱っているのか。
「一番安い奴で1Gからにしてやるよ」
「店主さん……あなたはなんていい人なんだ」
さっきまでの非礼をお詫びします。怒鳴ったりしてごめんなさい。
「いいって事よ。さぁ早く選んじまいな。ラッピングもサービスしてやるよ」
「うっ……ううっ……あ、ありがとう……ございます!」
僕は泣いた。
583 ◆FvYcw6pX6k :2011/01/03(月) 19:34:45 ID:bV8eizUT
「よっしぁ!なんとか間に合ったな」
時間にして午後六時。僕は教会にたどりついた。
「あ!お兄ちゃんだー!」
教会の扉を開けたとたん恭子ちゃんに飛びつかれた。
「フフフお待たせ。あれ?なんかいつもと違うくない?」
「気付いてくれました!?」
そう言われてまじまじと恭子ちゃんの顔を覗くと、うっすらと化粧を施しているのが分かった。
「お化粧してるね。いつもかわいいけど、さらに一段とかわいく見えるよ」
「わぁ〜……嬉しいな嬉しいな!お兄ちゃんにそう言ってもらえて嬉しいな!」
最近、こんなセリフが自然と出るようになったのって、着々とジゴロの道を突き進んでる証拠なんだろうな。
でも恭子ちゃんがうれしそうならそれでもいいや。
「じゃあ皆にプレゼント渡すからちょっと離れてくれる?あとイルカさん、首輪が急に締め付け出したんですけど」
「何の事じゃ?わらわは何もしとらぬぞ?」
おれれ?変だな。てっきりイルカさんが遠隔操作かなにかをしてると思ったんだけど。
「まいっか。じゃあまずは恭子ちゃんからあげるね」
「わぁ〜い!!有難うー!!」
恭子ちゃんは飛び跳ねるようにしてプレゼントを受け取った。
こんなに喜んでいる彼女を見ると胸が締め付けられる。早く1Gで買った記憶を消去したい。
「中身は何かな?……あ!カワイイ!くまさんのぬいぐるみだ!」
ぬいぐるみをぎゅーっと抱きしめる恭子ちゃん。僕なんかのプレゼントで喜んでくれて本当にいい子だ。
とその時ぬいぐるみについていたのか、何やら紙が地面に落ちた。
「あれ、何か落ちちゃ―――えっ……?」
紙を拾い上げた恭子ちゃんの顔が絶望に染まっていく。その視線は紙に固定されたままで。
「どうしたの恭子ちゃん!?」
慌てて駆け寄ると、恭子ちゃんが話しかけてきた。
「あ、あは……嘘ですよね……きっと他の商品のがくっついていただけですよね……?」
「う、嘘?ちょ、ちょっとその紙見せて!」
半ばひったくるかの様に紙を受け取ると、そこにはこんなことが書かれていた。

 『3G→1G』

「あ、ああ……」
「嘘ですよね?お兄ちゃんからのプレゼントが……1Gのはずないですよね?スライム一匹分のはずないですよね?」
その時だった。今まで無言だった女性陣が目を覚ました。
「1Gとは……悲惨じゃの……ぷっ!」
「しょうがないよ。結局『妹』へのプレゼントなんだから。つ・い・で、なんだからね♪」
「慶太が来る前はあんなに『私へのプレゼントが一番愛情こもってるもん!』とか言ってたくせに……アッハハハハハ!!」
「みなさんあんまりですよ!確かに『1G』ですけど、一番愛情がこもってるかもしれないじゃないですか!『1G』の何が可笑しいのですか『1G』の!」
全員が笑顔になっている。見た目は怒っている顔の姉ちゃんも心の中では大爆笑しているのが手に取るように分かる。1Gって強調してるし。
とにかく僕は今、危機的状況に陥っている。
だって結衣と姉ちゃんへのプレゼントも1Gなのだから。
584 ◆FvYcw6pX6k :2011/01/03(月) 19:35:54 ID:bV8eizUT
「あー面白かった!!じゃあ次は私の番ね!」
結衣が期待を込めた目でこっちを見つめてくる。
僕は思考をフル回転させるがいいアイデアが思いつかない。
今僕の持っているぬいぐるみは1Gのものが2つに、陽菜用に買った5Gのものが一つ、自分のおこずかいの2Gがあるだけだ。
選択肢は3つ。
1Gのをあげて恭子ちゃんと同様の反応をされるか、5Gのをあげて陽菜に焼かれるか、何もあげないか。
「……お兄ちゃんにとって……私は1G……1G……1G1G1G1G1G」
……よし。とりあえず1Gのを渡すのはダメだな。
「さ、慶太。わたしにプレゼント頂戴」
いつのまにか結衣が僕の目の前まで迫っていた。
もう迷っていられない。
「あ、ああ!」
とっさに袋の中に手を突っ込む。こうなったら仕方がない。
「ハイ!クリスマスプレゼント!」
僕は5Gのぬいぐるみを失った。
「ありがと〜って!これあの子のと一緒じゃないの!?」
プレゼントの中身がぬいぐるみと分かった瞬間、結衣の表情が激変した。
「ち、違うよ、良く見てよ!これは一つ5Gもしたんだから!」
言ってから自分の発言の恐ろしさに気がつく。
恭子ちゃんの方を見ないようにしよう。呪文でも唱えていそうだからね。
「……ま、お金のない慶太にしてみたら5Gが精一杯よね。どっかの誰かさんは1Gだったけど」
後半のセリフから、結衣が5Gのぬいぐるみで満足していないのが分かった。
「うん、ごめんな。それと恭子ちゃん、これには深い事情があって、決して―――」
「嫌……嫌いや嫌嫌嫌嫌ああああああああああああああああ!!」
恭子ちゃんが自分の精神に遺悪羅を放った。つまりは恭子ちゃんの心が爆発した。
発狂した恭子ちゃんは全力で僕にしがみついてきた。
きっと僕に捨てられるとでも思っているのだろう。
だからそっとその頭に手を置いて、僕はゆっくりと撫でようと―――
「ごめんなさい!私と一緒に死んでください!」
―――した手を恭子ちゃんの口に移動させた。
「お願いだからやめて!たった4Gで命を粗末にするのはいけないと思うよ!」
「んんんんんんん!?(だったら私の方が好き!?)」
「大好きだよ!ほらね、『んんん』しか言ってなくても恭子ちゃんの言いたい事が分かってるだろ!?これは恭子ちゃんの事が大好きだからだよ!!」
「ちょっと!!私よりもこのクソガキの方が好きだっていうの!?」
「ちょ、違うよ!どっちも大好きだから!!」
「んんんんんんん!!」
「どっちもはダメだって!?そ、そんなこと言われても……」
「「どっち!?(んんん!?)」」
「あ、ああ、あああああああああああああああ!!」
二人の女性に詰め寄られ、僕は気が狂ったように駆けだした。
ある意味一心不乱に走った先で何かにぶつかる。
「あっ……」
「えっ……?」
ぶつかったのは陽菜だった。
そのまま僕たちは倒れてしまう。
どうやら僕の下は草しかなかったようで痛くもかゆくもなかったが、陽菜の倒れた方からは鈍い音が聞こえてきた。


―――ゴツンッ!―――
585 ◆FvYcw6pX6k :2011/01/03(月) 19:38:33 ID:bV8eizUT
陽菜の倒れた位置は非常にまずかった。
「よ……陽菜?」
陽菜は倒れたままピクリとも動いていない。
急いで駆け寄って頭を持ち上げると、その下には大きな石が存在していた。
悪寒がする。まるで極寒の地にでも行ったかのように、体の奥から冷たくなっていく。
抱えている陽菜の方も比喩ではなく、実際に冷たくなっていった。
「お、おい……嘘……だろ?ハハハ、陽菜も冗談がうまいな……」
まるで自分に言い聞かせるように僕はそう言い続けた。
陽菜が死んだ。その事実を否定したくて。
「もういいよ……もうそんな演技はいいから……目を覚ましてくれよ!!」

ピロリ〜ン♪

「頼むよ!いつもみたいに僕を燃やしてもいいからさ!」

早川慶太のレベルが一気に最大まで上がった!

「陽菜の事好きだったのに……なんで……どうして……っ!!」
その時だった。僕の耳に心地よいソプラノボイスが入って来た。
「……それは本当なの?慶太は……その……本当に私の事が好きなの?」
「っ!?」
先ほどまで閉じていた陽菜の目が開き始めた。
一体何がどうなっているのか理解できない。
「あ、あれ?あれ?」
「慶太が私の事を好きでいてくれる限り、私は死ぬわけにはいかないよ。ま、さっきは本当に死んじゃったけどね」
もう限界だった。
「う、うわーーーーん!ごめんなさいごめんなさい!」
そのまま陽菜に抱きついて僕は謝り続けた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「いいよ。それに慶太が私の事好きって言ってくれたから……私は今幸せだよ」
陽菜も僕を抱きしめる。
僕たちは体を動かす事もなく、そのまま時が止まったかのようにそうしていた。
……そう……せざるをえなかった。
「…………………………」
「私も慶太の事好きだよ」
止まったはずの悪寒が再び僕の体を駆け巡る。それも尋常じゃない程。
「もう一回言ってほしいな?」
「な……何を……?」
僕は陽菜が何を言ってほしいのか分かっているのに、あえて訊き返した。いや、陽菜が求めるものを言いたくなかったのだ。
「私の事が好きだって」
言えない。言いたくない。もし言ってしまったら僕は……
「どうしたの?」



(アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!ついに慶太が堕ちた!!やっと、やっとこの日が来た!!どうしよう!!嬉しい!!死んじゃってもいいくらい嬉しい!!ダメダメ!!死んじゃうのはダメ!!死んじゃったら慶太が悲しむもんね!!
これからどうしよう!!ここでキスする!?ううんダメ!!私はいいけどやっぱり最初は慶太のペースに合わせなくっちゃ!!慶太がしたいって言うまで我慢しよう!!でも我慢できるかな!?あーそれにして嬉しいな!!今も慶太が私を抱きしめてくれてるなんて!!
いつかはこうなるって分かっていたけどやっぱり実際やってもらうと凄く気持ちいいよ!!なんでこんなにも気持ちいいのかな!!やっぱり私と慶太の相性が最高に良いからだよね!!うん!!きっとそう!!やっぱり私たちはこの世で最も最高の恋人なんだ!!)
586 ◆FvYcw6pX6k :2011/01/03(月) 19:40:18 ID:bV8eizUT
「む〜っ!!いい加減お兄ちゃんから離れてください!!」
(お兄ちゃんもなんで陽菜さんと抱き合っているのよ!どうして私だけを見ようとしてくれないのよ!)
抱き合っている僕たちを離そうと恭子ちゃんが僕たちの肩をつかんできた。
「離れて下さいよ!」
(私だけのお兄ちゃんに抱きつくな!触るな!近寄るな!)
ぐいぐいと力を込めてくる。
そんな恭子ちゃんに陽菜が一瞥を与える。
(本当にこの虫は私の邪魔ばかりしようとするなにが抱きつくな!触るな!近寄るな!よそれはこっちのセリフなのそうだ今すぐコイツを殺そう私たちはもう完璧に恋人なんだからきっと今なら私が何しても慶太は許してくれるどうやって殺そうかな呪文はダメ
やっぱりこいつを殺す感触が欲しいもんねじゃあ手足を引きちぎってのたうちまわるこいつをピーしてピーしてピーしよううんそれがいいでもやっぱり最後は二度とコイツが復活できないように眼羅象魔をMPが切れるまで……)
「陽菜!僕だけを見てよ!」
生まれて初めて聴いた陽菜の心の声。それは嫉妬という言葉では括ることができないものだった。
恭子ちゃんには可哀そうだが、こう言わないと最悪の結末を迎えていたに違いない。
「な……何でそんな事言うんですか……?どうして私を……見てくれないんですか……?」
恭子ちゃんを筆頭に結衣や姉ちゃん、イルカさんの心の声がはっきりと聴こえる。
でも今の僕にはそんな悲痛や激昂の叫びが入り混じった声すらも、蝉の鳴き声の様にただの音としてしか認知できない。
それほど『彼女』の声は強烈だったのだ。
「ふ〜ん成程のぅ……」
突如にイルカさんは暗い笑顔を作り始めて呟いた。
(――――――――――――――――――)
それはとても小さい声だった。
だがどんなに大きな叫びでも微動だにしなかった僕を動かした。
「あれ?どうしたの?なんで離れるの?」
陽菜の疑問―――に見せかけた脅迫にも僕は答えない。
全員が僕を見つめる中、僕は歩き出した。
一歩、二歩と僕が陽菜から離れるたびに頭の中の警告が鳴り響く。
僕の歩みはイルカさんにたどりつくまで止まる事はなかった。
「わらわに何の様じゃ?そちが好いておるのは陽菜だろう?はよぅ陽菜のもとに戻らんか」
拗ねたような口調だったが、その口は吊り上がっている。
間違いなく、それは僕が絶対にそうしないと自信に満ちた顔だった。
「嫌だ」
「はぁ?そちが自分から言ったんであろう?俺は陽菜が好きだ、と」
「あれは嘘だ。俺が本当に好きなのはお前だけだ」
俺は何を言ってるんだ?
この前のコンテストで変な毒を盛られたときも、自分の意志とは関係なく口が動いた。
だが今はあのときの感覚とは違う。
あの時は体の自由を奪われる事はなかった。それにこれはまるで―――イルカさんの理想の男を演じさせられているみたいだ。
「え?ちょっと慶太何言ってるの?慶太が好きなのは私でしょ?なのになんでそいつに……好きだって……言ってんのよ!!」
「ごめん陽菜。どうしようもないくらい……気が狂いそうなくらい……僕はイルカさんの事が好きなんだ。その証拠に―――」
僕の右手がイルカさんの顎を掴む。そして少し上に持ち上げる。
「っ!?やめてよ!!お願いだからそれだけはやめて!!」

「………………」
「っ!?///」

陽菜の願いもむなしく、僕はイルカさんにキスをした。
587 ◆FvYcw6pX6k :2011/01/03(月) 19:41:01 ID:bV8eizUT
以上投下終了です
読んでくださった方、ありがとうございました
588名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 21:28:58 ID:2s2gmz4W
>>587
お久しぶりですGJです!
589名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 21:31:08 ID:oiWS0m15
GJ!

いや久しぶりに来てマジ感謝ww
そして太郎君の活躍期待w
太郎君は俺らの希望!
590名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 23:46:50 ID:h6NLeoSi
GJ
にしても本編の方が最近全く投下されていないが…
591名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 00:48:30 ID:NgE2GtWD
陽菜最高!!!
592名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 10:32:10 ID:BmQUz4Pg
ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。

○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど)
○ぶつ切りでの作品投下もアリ。

■ヤンデレとは?
 ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。
  →(別名:黒化、黒姫化など)
 ・転じて、病ん(ヤン)だ愛情表現(デレ)、またそれを行うヒロイン全般も含みます。

■関連サイト
ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ
http://www42.atwiki.jp/i_am_a_yandere/

■前スレ
ヤンデレの小説を書こう!Part39
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1289564970/

■お約束
 ・sage進行でお願いします。
 ・荒らしはスルーしましょう。
  削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、
  削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。
 ・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。
 ・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。

■投稿のお約束
 ・名前欄にはなるべく作品タイトルを。
 ・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。
 ・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため)
 ・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。
 ・作品はできるだけ完結させるようにしてください。
 ・版権モノは専用スレでお願いします。
 ・男のヤンデレは基本的にNGです。
593名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 10:33:07 ID:BmQUz4Pg
うめ

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594名無しさん@ピンキー
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  →(別名:黒化、黒姫化など)
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