【俺の妹が】伏見つかさエロパロ9【十三番目のねこシス】
>>700 >>701 あ〜その発想なかったわ
俺としては桐乃のしりとりは全部京介絡みのつもりだったんだよね
後俺は日清の回し者じゃね〜
「かりびあんこむ」→「虫」→「しょくしゅ」→「臭素」→「そふとおんでまんど」
あげます
test
_ _ _
, ' ´ : : : : : : : : : : .`. . 、
/. : :λ: : : : : :-.、: : :`ヽ: : : ヽ
/: :/:/ {::{ヽ、_ : : : \: r_-ク、.: :ヽ
/: :/:/ ヾ、 ` ,ゝ<_ヽr_-ク.: : ハ
/; : |::j `ソノ \弋元辷ヽ;}: : : : !
{/{ : レ, _,ィイ" , i 、 !: :l: : i
| !: : l "´ ハ | \ /: :j_ : |
l: : :} / ヽ ∠ノ ト }:|
l: :ゞ、__ i , -‐'''"≧i '; ム:.:lソ: |:
}: :八| .::c::. i .:c:: |ハ: lヽ: l
): ::::! 人 !.l : : i :ト、!
´ヽ : : ', ノcヾj /:i : : :i: :!.: !
/ヽ / ノヽヽ /\
(___.入r,.'⌒⌒ソ,.ノ_. )
/:::::/'´ 冫,,, ヾ`|:::: |
なにこのキモチワルイAAww
713 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 00:45:27 ID:eVv1goc3
どの話も中途半端で気になり過ぎるwww
>>691 お前はラ王への熱い思いの丈を1レス使って投下するB級グルメ通か?
両親事情により居ません、あやせから連絡きました、でいいじゃないか
蛇足にも程がある
夜中に起きてるとラーメン食いたくなるよな
SSは趣味の範囲なんだから途中放棄はしょうがない
来たらラッキーレベルで思ってれば良い
>>714 ラ王のくだりは自分の役目が終わったんじゃないかってとこにかかってるんだろ
フェイトそんって金髪じゃなかったんだ…
ブス… ∫ ;′ ∫ ,;′
ブス…',. -――-゙、 ;' ジジジ…
; / へ `>、'; ∫ あやせとのアブノーマルSSお願いっ…!
_;'___{. ,>-/、/=;´イヽ;'_ お願いしますっ……!
/三三j='rー、\_>、)_, >;;〉三'`、ジジ…
/三三└'゙ー:;‐;;‐;;'`ー;;ヾ'`"´三'三;`、
囮ヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱ囮
囮災炎災炎炙災炒炎災灸災炭囮
◎┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴◎
あやせ自体がアブノーマル
手錠プレイでおk
それにしても麻奈実SSが一向に増えんなw
沙織もそうだけど
人気無いのとネタが少ないのがわざわいだねこの二人
今日はいい兄さんの日?
>>721 アニメの6話でわりとファン増えたんじゃないかなぁ、麻奈美。
確かに可愛かったけど、なんか普通のいちゃいちゃ幼なじみモノになってた。
俺妹の方向性とはちょっと違うと言うか。SSもそんな感じで書きにくいのかなぁ?
結局セックルしてるところを桐乃に目撃されて修羅場る展開しか思い浮かばない
もはや俺のイメージは固定されてしまった誰か拡散させてくれ
行きます。
>>721 「おばーちゃーん! どうしようっ、きょうちゃん、せっくすしたいって!?」
「お婆ちゃんに報告してんじゃねぇー!?」
727 :
1/4:2010/11/23(火) 03:25:14 ID:a3LP87J1
「なにを躊躇してるの?さっさと入りなさいな。」
そう促す黒猫を前に、俺はただ立ち尽くすしかなかった。
「すまん、勘違いならそう言って欲しいんだが、ここって、お前の家だよな?」
「ええ、そうよ。それがなにか?」
ああ、桐乃がいる俺の家で話をするより、黒猫の家で話をしたほうがいいのは分かる。
ただ、それなら別にさっきの店から移動する必要なんてなかったような気もする。
それに、ここでやるにしても、当然沙織も呼んだ方がいい。少なくとも俺たち二人だけで妙案が出るとは思えない。
「気後れする必要は無いわ。今日は両親妹含め誰もいないから。」
「なあ、沙織も呼んだ方がいいんじゃないのか?」
俺が沙織の名前を出すと黒猫は一瞬たじろぎ、目を泳がせる。そして、何度も何かを言おうとして、
でも言葉にならなくて、俯いてしまう。
あの同人ゲームのプレゼンのときもそうだった。そんな黒猫を見ているといつも胸が苦しくなってしまう。
――同情?いや、違う気がする。もっと、こう…なんだろうな、言葉に出来ないな。
「ああ、分かったよ。」
俺はできるだけ明るく答え、黒猫のあとに続いた。
廊下は薄暗く、響くのは黒猫と俺の足音のみだった。本当に誰もいないのか…。
にしても、随分と古い家だな。築数十年は経ってるだろこれ。
「ここよ。ここが私の部屋」
通された部屋は、いつもゴスロリで着飾ってる黒猫に似つかわしくない和風の部屋だった。
畳みの敷かれた上には小さな机。奥には大きな姿見が見える。
「待って、今、カーテンを開けるわ…」
黒猫がカーテンを開けると、たちまち部屋は夕日の朱色に染まる。黄昏に浮かぶその少女は、
まるであの世とこの世の境にいるような、そんな儚い印象を受ける。
「どうしたの?そんなところで立ってないで、入って頂戴。」
「ん…あ、ああ。」
黒猫の声で我に返り、そっと彼女の部屋へ足を踏み入れる。よく整頓された室内。
そして、部屋の片隅にかけてある場違いなゴスロリ衣装に、俺はついつい頬が緩んでしまう。
――と先ほどの机の上にある小冊子が目に留まった。
728 :
2/4:2010/11/23(火) 03:26:20 ID:a3LP87J1
「黒猫、それって…」
「え?ああ、あれね…」
そう言って黒猫はその本を手にとる。
「見ての通り、桐乃の書いた小説よ。あの日はこれの批判もみっちりしてやるつもりだったのだけど…」
そうだったのか…。ほんの数日前のことなのに、二人が楽しそうに罵倒し合っていたのが、遠い昔のように感じる。
なんでこんなことになってしまったのかな。
「ねえ、先輩。」
本に目を落としたまま、ゆっくりと黒猫が言葉を紡ぐ。
「私は、あなたのことが好きよ……」
「ずっとずっと、そう、あの出版社の一件からずっと…」
そこで一度言葉をとぎらせ、そしてこちらを真っ直ぐに見据えて、俺に問う。
「その……あなたは…どうかしら?」
黒猫の顔を夕日が赤く染める。いや、赤く染めてのは夕日だけじゃないだろう。
何も言うことができない俺をみて、黒猫の顔に不安の表情が現れる。そしてまた俯き、その小さな肩が小刻みに
震え始める。いや、違うんだ!俺は…お前のことが――
「黒猫!」
その小さな肩を抱き寄せる。強く、強く、彼女のなかに生まれる不安を押しのけるように強く抱き締める。
「好きだ。俺だって好きだよ黒猫」
息を呑む彼女は、大きく見開かれたその瞳は潤み、そしてボロボロと大粒の涙が溢れ出す。
まるで、子供のようにボロボロと。
「先輩!好きよ。もうどうしようも無いくらい。でも…でも、桐乃が!あの子があんなになってしまうなんて…
私どうしたら…どうしたらいいのよ……ねぇどうしたら…」
黒猫…。俺が桐乃の傍から離れられない間も、ずっと一人で苦しんでいたんだな。
なんで気づいてやれなかったんだろう。こいつはどんなに苦しんでいても、決して人に悩みを打ち明けるタイプじゃない。
だから、ずっと一人で悩んで、苦しんで…。
だから、俺は受け止めてやるさ。いくらでも。いくらでも受け止めてやりたいんだ。
729 :
3/4:2010/11/23(火) 03:27:31 ID:a3LP87J1
どれぐらいの時間がたったのだろう。
ひとしきり泣き止むと黒猫は、俺の胸から顔を離した。
「私は先輩のことが好きよ…でも、でもこのままじゃいけないと思うのよ。だから、」
黒猫はすっと俺から身を離し、居住まいを正した。
「私たちはオタ友達に戻るのよ。」
「ずっとずっと時間を巻き戻して、数日前のあの時まで。そして、今日のこともなかったことのように振舞って頂戴。
決してもう恋人として接しないで。仲の良いオタ友達に戻るの。あの子が――」
「桐乃が笑顔で祝福してくれるようになる、その日まで。」
――そうか、これがお前の結論なんだな。ずっと一人で悩んだ末の。
みんなが幸せに…なんて、理想論に過ぎないことは分かっていさ。でも、俺たちはもう一度あの四人に戻らなくてはいけない。
一人でも欠けたら、それは終わりなんだ。
「ねえ先輩。あなたはこの家を出たらただの仲の良いオタ友達よ。でもその前に――」
「キスを…して頂戴」
そう言って黒猫が顔を上げた。今にもまた泣きそうな、そしてどことなく儚げな笑顔でこう言ったんだ。
「最後かもしれないけれど。」
730 :
4/4:2010/11/23(火) 03:28:21 ID:a3LP87J1
「…んっ!」
歯車が動き出す。
重ねた唇は、時に離れ、また求め合うように重なり合う。互いの衣にそっと手をかけ、
徐々に生まれたままの姿になっていく。
下着に手をかけたところで、黒猫が一瞬身を硬くする。
「…こ、怖いか?」
おいおい、どもってんじゃねーぞ俺!つーかこれじゃ、むしろ俺が怖がってるみたいじゃん!
一方、黒猫は黒猫で、
「そそそんなわけないじゃ…ない。わ、私をだ…誰だとお思い?」
いや、涙目で強がられてもな。
思わず噴出しそうになるのを必死に抑える。いや、笑うなと言う方が、無理だろこれは。
全く、大したもんだよ。おまえは。
「ちょ、ちょっと!今のは笑うところじゃなんじゃなくて?!」
「いや、ごめんごめん…クックック」
そう言って、肩で笑いを堪えながら優しく下着を脱がしていく。傍から見てるとただの変態だなこれは。
「あら、上着は完全に脱がさないのね。そういう趣向なのかしら?変態兄さん。」
仕返しとばかりに、黒猫が悪戯っぽく笑う。
「う、うるせーよ」
そ、そりゃちょっといいと思ったけどよ。
そして――
目の前には、一年前には想像もしなかった黒猫がいる。
「ほ…ホントにいいのか?黒猫」
「…何度も言わせないで頂戴」
少しの沈黙のあと
「……入れるぞ」
黒猫の体がビクンと揺れる。俺のシャツを掴む華奢な手が、プルプルと震えている。
「お、おい、だ…大丈夫なのか?」
「大丈夫なわけが無いじゃない!見て分からないの!?」
慌てた俺が身を引こうとすると「駄目!」と叫んで黒猫が俺にしがみ付く。
「お願い。今日は、今日だけは…」
「…わ、わかったよ。」
ゆっくりと腰を動かしていく。その度に黒猫の体が弓なりに動く。
「んっ……は…あぁ」
なあ、もう一度あの4人で馬鹿みたなことで笑い合える日が来るんだよな。
「くっ…はぁはぁ」
そして、俺たちも、もう一度こうやって、お互いの気持ちを包み隠さず言える日が来るんだよな。
「き…京介」
「…瑠璃、愛してるよ」
おはり。
終わったぜ、ざまーみろイヤッッホィ!!!
期待してくれた方々、ホントにありがとう。
期待してたものと違ったかもしれませんが、とりあえずなんとか終わることがてきました。
>>731 おつかれー。
もうちょっと先まで読みたいと思ったけど終わりなら仕方ない。
黒猫はホントかわいいなぁ。
まとめサイトについて質問なんだけど、
編集するさいには右上の「このウィキに参加」 でメンバー登録って必要ないってことで良いんだよね?
メンバー限定ページとかいうのは存在しないはずだから。
登録が必要なのは機密性のあるウィキを作るさいってことだよね
>>731乙!
三人とも更に傷つきそうな選択だと思うけど、
最後は笑顔になると信じてるぜ
現在483K
次スレの季節ですね
じゃあ立てるよ
>>737 乙。家に来て旧パッケージのラ王最後の一個を食べていいぞ。
739 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 11:15:27 ID:PU6hkrvV
>>734 必要ない。管理人が放棄しちゃってるからな
ただ、なんでも好きにやっていいってのとは違う
作品の誤字修正とかリンク間違えを直すとかは別にいいけど、なんかを変更したいとかはここで事前に。
アニメ化前にwikiの修正してくれたひともそうしてたし
OPに兄妹のツーショットと黒猫のかっこいいってとこくらいかな
oh、誤爆
8話があれだと
10話のあやせが不安になってくるぜ。
タナトスコスして京介にセクハラされるならば、良い改変だが。
744 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 15:11:25 ID:t8Bkc3fZ
「あやせ‥相談したいことがある‥‥」
いつもと違うトーンで桐乃のお兄さん、京介さんから電話をもらったのは昨日の事。
いつもなら
「結婚してくれ」
「愛してる」
「本気なんだー」
とか叫んでセクハラして
(も、もちろん冗談だってわかってますよ。で、で、でも好きだって言われて悪い気はしないし。お兄さんのこともちょっとはいいなーなんて思ったりして。と、突然結婚とか言われるからびっくりしただけで‥‥はっ、なななに言ってるのわたしっ)
くるのに昨日の電話は雰囲気が違ってた。
「すまない‥‥こんなことを相談できるのはあやせぐらいなんだ」
またセクハラですかお兄さん、と言おうとしていたのをぐっと飲み込んでしまった。
いつもとちがうっ。
さらに次のセリフで私はテンパってしまった。
「‥‥‥桐乃に告白された」
つづかない…だと!?
続きはまだか、この季節に長時間全裸はキツくてかなわん
京介「結婚してくれ」
あやせ「法律的に無理じゃないですか死ねェェエェェェ」
沙織「つまり自分が16になったらもう一度プロポーズしてくれということでござるな」
桐乃「あやせがあの馬鹿の毒牙にかかるなんて冗談じゃない!
ドラゴンボール集めてあやせを永遠に15歳にしてやる!」
神龍「オッケー」
黒猫「あなたのお友達の妨害をするより、兄妹結婚を認めるよう頼めばよかったのではなくて?」
桐乃「はっ!? ……な、何言ってんの! あたしがなんであのシスコンと……」
神龍「まだ願いは1つ残っているが? 願いが無いのならこれで……」
桐乃「ま、待って! きょ、兄妹で……」
加奈子「加奈子にオッパイを寄こせってんだよ!」
神龍「その願い、確かに叶えた。ではさらばだ」
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:/::::: / /::::::/ ー===―- _ ',:::::
::::::: ′ -―==ミ、 ヽ} /:::/ `ヽ |::::
:::::,' / ´ // {> \ |:::: 結婚してくれるって言ったじゃないですか!?
: / /, 〃ハ ,ィ==ミ、 |:::: 言いましたよね?あのときお兄さんわたしに絶対言いましたよね!?
〈 ー彡 、‘ノ `\ |::::
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:: ‘, ー――‐ ..::, l 、‘ノ :, ./::::
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i \:、 .:/ \ 人, /:::::::::
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「俺の妹の友達がこんなにロリ巨乳なわけがない」の連載が始まるというわけか
>>744 oi
あやせが寝取ってきりりん氏が「この泥棒猫!」って言う展開を妄想して
全裸待機してるんだけど
(前略)
「はい、妹さんですよ〜」
俺は自分の耳を疑った。
桐乃が来たのか? 冗談じゃない、ここの住所は、親父とお袋しか知らないはずだ。
とにかく俺は、押っ取り刀で階段を駆け下り、下宿屋の玄関に向かった。桐乃がここに来る? どう考えてもあり得ないことだった。
玄関では、下宿屋のお婆さんと、ロングヘアの美少女が談笑していた。
薄いクリーム色のブラウスに、ブラウスと共生地の膝丈よりちょっと短めのスカート、それに、空色の薄手のカーディガンを羽織っていた。
襟元は、リボンタイっていうのだろうか、細い平紐状の青いタイが蝶結びにされている。
右手を大きなキャリーバッグのハンドルに副え、屈託のない笑顔で下宿屋のお婆さんと向き合っているその姿は、連休を利用して、
兄の下宿先を訪ねてきた妹そのまんまの雰囲気だ。
「お、お前……」
その姿を認めて、言葉を詰まらせた俺に、その少女は、にっこりと微笑んだ。
「あら、高坂さん。妹さんがいらっしゃることは、ご両親から伺ってましけど、こんなに可愛らしい方だったんですね。
それも、ご両親に代わって、下宿先のお兄さんを見舞うなんて、しっかしたお嬢さんですこと」
「あ、い、いや……。こ、この子はですね……」
そう言いかけた俺に、件の少女は、すぅ〜っ、と虹彩が消え入った眼を向けてくる。
こ、こぇええよ……。
「お久しぶりですね、お兄さん」
少女は、そう言って、物憂げに、肩に掛かっていた黒髪を払いのけた。石鹸のような清潔そうな香りが、俺の方にも漂ってくる。
桐乃の親友で、この春、俺が卒業した高校に入学したという、新垣あやせが、そこに居た。
* * *
「まぁ、まぁ、遠路はるばる、ご苦労様です」
下宿屋のお婆さんは、あやせを一階の居間兼食堂に通し、茶と菓子を振る舞った。
食堂といっても、8畳ほどの和室なんだけどね。そこに大きめのちゃぶ台があって、そこに湯気を立てている茶碗と、菓子を載せた
漆塗りの皿が銘々分置かれていた。
「あの、お気遣いなく。それどころか、何もお知らせせずに、突然、お邪魔して申し訳ありませんでした」
そう言って、正座したあやせは、三つ指ついて、お婆さんに恭しく挨拶した。
うひゃ〜、何、この外面のよさ。ぱっと見、あやせの奴は、清楚な女子高生だからな。中身がアレだと、初見で見抜ける奴は居ないだろう。
かく言う俺だって、そうだったし……。
「いえ、いえ、そんなことはいいんですよ」
案の定、下宿屋のお婆さんは、コロッと丸め込まれちまった。新垣あやせ、恐るべし。
「恐れ入ります。実は、母から、抜き打ちで兄の様子を見てくるように言われまして、それで、何のご連絡もできなかったんです」
もっともらしい理屈まで付けてきやがる。恐ろしい女だな。こいつは。
つか、お前のかーちゃんは、PTAの会長様だろうが。嘘吐かれるのが大嫌いとか言ってるくせに、お前は、平気で嘘を吐くんだな。
「で、兄ですが……」
あやせは、虹彩の失せた冷たい瞳を、一瞬だが、俺に向けてきた。やっべー。こいつは、俺の考えなんて、お見通しなんだろうな。
厄介な女だぜ。
「実家を出て、父や母の目がないのをいいことに、あ、あの……、エッチな漫画とか、ゲームとかにうつつを抜かして居るんじゃないかって、
家族のみんな心配してまして、それで、わたしが遣わされたんです」
『エッチな』の台詞を言いながら、あやせは頬を朱に染めていた。
途中で言葉を淀ませたのも含めて、演技なんだろうな。そういや、こいつもモデルなんだった。こんな芝居はお手の物なのかもしれない。
「高坂さんも、お年頃ですからねぇ……」
つか、お婆さん。いい加減に同意しないでください。俺は、こっちに来てから、エロゲとかやってないっすよ。エロ本だって、買ってないです。
……、エロサイトは見ますけどね……。
「でも、兄は、ちょっと要注意なんです。恥ずかしい話ですが、い、妹といかがわしいことをするような、そんなアブナイ漫画やゲームに耽って
いまして……。それも、ただ、それに入れ込むだけならまだしも、妹の親友に、そんな漫画を見せようとするんですから、どうしようもない
変態です」
「んなぁこたぁ、ねぇよ!! お前、デタラメ言ってんじゃねぇ!!」
たまりかねて俺は絶叫したが、痛い所を突かれて逆ギレしたようにしか見えなかったかもな。実際、妹の親友である、あやせに、メルル
のエロ同人を見せたのは本当だったし。
『でも、あれは、お前と桐乃を仲直りさせるための、俺なりの捨て身の特攻だったんだ』、と抗弁したかったが、思いとどまった。
その抗弁で、さらなる墓穴を掘ることは明白だからね。
「まぁ……。妹さんに手を出すような漫画とかはいけませんよ、高坂さん」
あああああ……、お婆さんは、哀れみと軽蔑が入り混じった、冷やかな視線を向けてくるじゃぁねぇか!
お婆さん、これは嘘っぱちです。誤解ですよ。勘弁してください。
焦りまくる俺を尻目に、あやせは、『してやったり』とばかりにほくそ笑んでいやがる。
「見ての通りです。うろたえているのが、何よりの証拠ですね」
うわぁ、こいつ、本当に悪魔だ。
今まで、下宿のお婆さんは、俺のことを品行方正な大学生だと思ってくれていたのに、何もかも台無しじゃねぇか。
と、とにかく反論だ。このまま、あやせのいいように俺の品格が貶められるのを座視しているわけにゃいかねぇ。
「証拠、証拠というが、俺は、いかがわしい漫画とか、ゲームの類は一切持っていない。どうせ、お前のことだろうから、
俺の部屋を家捜しする魂胆なんだろ? それで白黒つけようじゃねぇか」
実際、エロ漫画とか、エロ同人とか、エロゲとか、元々あれは桐乃の趣味だ。俺には、そういった類のものに桐乃みたいな執着はないから、
全部実家に置いてきた。
俺が実家を旅立ったのは、桐乃の奴が卒業旅行とかで、モデル仲間と海外に行っている時で、何らの挨拶もできなかったから、
せめて、自分のブツをあいつにくれてやったんだ。喜んでくれたかどうかは知らんけどな。
そんな物思いに一瞬耽っていた俺を、あやせが、半眼のじっとりとした目で睨んでいる。お婆さん、こいつのヤバそうな目を見てくれよ。
しかし、あいにくと、あやせはお婆さんには顔を向けていない。こうしたところも考えた上で、この態度や表情なんだろうな。たちが悪すぎる。
「いいでしょう。一休みしたら、お兄さんのお部屋を捜索します。それで、何かいかがわしいものが出てきたら、通報しますよ」
通報って、どこに? お前の本当の母親であるPTA会長様か? それとも、父親である新垣議員か? もう、どうでもいいよ。
だが、そっちがそうなら、こっちも相応の要求をさせてもらおうか。
「もし、何も出てこなかったら、さっきお前が言った、『どうしようもない変態』云々の発言は、全面的に撤回しろ」
「撤回? お兄さんが変態なのは、紛う事なき事実です。この下宿にそういった類のものがなかったとしても、実家に置いてきただけですから、
お兄さんが変態である事実を全面的に撤回することはできません!」
「お、お前なぁ……」
畜生、いかがわしいブツを桐乃にくれたやったことを知っていやがるらしい。
可愛い顔して、本当にきっつい性格だな。ていうか、こいつにしろ、桐乃にしろ、黒猫にしろ、美人ってのは、どうしてこうも性格に問題がある
奴が多いんだ。頭がクラクラしてきたぜ。
その点、麻奈実は、フツーで、こいつらに比べれば、人格的にははるかにまともだったな。
「何ですか、その反抗的な目は。でも、まぁ、いいでしょう。今回、お邪魔したのは、お兄さんを監視するためだけじゃないんです」
「何だって?」
今、さらっとだけど、監視って言わなかったか?! 何すか、俺は、その一挙手一投足どころか、下手をすれば、箸の上げ下ろしまで、
文句を付けられるんすか? あやせさん。
あやせは、俺の詰るような口調は意に介さず、キャリーバッグを開けて、一通の封筒を取り出し、俺に差し出した。
「お姉さんから言付かってきました」
なるほど、封筒には、『高坂京介さまへ 田村麻奈実』とだけ記してある。
「読んでいいのか?」
あやせが、無言で頷いたのを認めて、俺は、封筒の端を破り、便箋を取り出した。
その便箋には、一緒に勉強していた頃にノートとかで見慣れた、麻奈実のものに間違いない筆跡で、以下の文言がしたためられていた。
(後略、もう暫くお待ちください)
755 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 17:28:44 ID:t8Bkc3fZ
「あやせ‥‥俺はどうすれば‥」
お兄さんは俯いたまま私に問い掛ける。
「‥俺は今まであいつのことを妹として見てきた。
でも告白なんてされたらもうそれも無理だ。
ぶっちゃけあいつ超可愛いいだろう?
読モなんかやるくらいスタイルもいいし。
最近特に綺麗になったような気がしてちょっとドキドキするときもあったけど‥」
お兄さんは一気にそこまで言ってまた肩を落とす。
「でも妹なんだ‥」
私はかける言葉が見つからない。
「告白のときのあいつの顔がさ‥真っ赤にしてそれでもまっすぐこっちを見て、きっとものすごく勇気だして、でも不安で不安でしょうがないって顔して‥今にも泣き出しそうな‥そんな顔してるから思わず「わかった」っていっちゃったんだけど‥」
「なっ!桐乃の告白うけたんですか!?」
言葉と同時に無意識にグーがお兄さんの顔に飛ぶ。
「ゴッ!」
「あれだけ桐乃には手を出さないで下さいと言ったじゃないですか!!
死ねぇぇぇぇぇぇ!」
「ま、まてあやせ。頼むから話しを聞いてくれ」
「問答無用っ!
変態、痴漢、スケベ、この悪魔ーっ!!」
私は言い訳を一切聞かずお兄さんを殴りつづけた。
乙そして梅
,. z ≦.  ̄ ̄ ̄ ミ .
. ≦ . : >: . . . . . . . . . . . ` .
/ . . . . : :/ . . : : : : : . . : : . . . . \
/ . . :,: : .;′. . . . . .` 、: . .ミ 、: : . . . . ヽ
. ' /. / ./{: . . .′. . . . :\: . . .ヽ: : . . . . ‘,
〃:/ . .: : .:/〃 | .{ 丶 ∨: . ハ
i :/′ :/ :/:/__ |: : :|、 . . . . ヽ ‘, . . . ‘
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/' { : .:|..:{:{,z=ミ.、 ‘,: | ´¨、¨>',.< : :∨/! . : : : i: . .|
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∧:‘.:{ { |: ッ.:i′ ヽ ´孑ラ..ミx<:__}′: : : .:/: . .’
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八 フ/{{ }|ハ ∧ {:,イ :/:/〃 }:|
. ハ‘个{ト'' ∧ 乂'{:/:/ .′ ノ:}
} トミy{ ヽ ヽV / /:.ノ