俺はあゆみで
953 :
942:2012/02/05(日) 20:59:14.55 ID:514tX3hr
とりあえず、今日の十時までに集計とるんで、その時にまた。
>950
純愛系エロSSが少ないんだもん(´・ω・`)
僕は鮎川天理ちゃん!
1-A.天理+ディアナで
天理のが見れるならなんでもいいよ
959 :
942:2012/02/05(日) 22:04:54.46 ID:514tX3hr
とりあえず、十時になって集計した結果天理のヤツ書きます。
後、956>じゃあ、ちょっと『矢』持ってきて。
一週間後、また会おう!
しかし、みなみは解るとして……歩美そんな人気無いのかorz
俺は歩美大好きだぜ!
かのんの件で嫉妬してる歩美が可愛すぎて、頬が緩むw
あれは可愛かったねー
それ以上にお見舞いイベントが大ヒットだったけど
歩美の人気が無いとかじゃなくて単にssの数の問題じゃないかな
他のヒロインに比べて歩美は結構充実してる印象があるし
みなみは……うん
962 :
0/3:2012/02/06(月) 23:00:00.53 ID:fguI61hC
七香編と檜編が顕著だけど最近の神にー様は神様してないなぁと思いつつ
963 :
1/3:2012/02/06(月) 23:01:00.49 ID:fguI61hC
「…月夜はまた達してしまったのか?」
最近はいつもこうだ。
まだ前戯だというのに月夜は意識を保てず私が発現する。
それだけ桂木の技術が上がったということなのだろうし、
痛みに涙を流させたことや挿入後すぐに果ててしまっていた頃を思い返せば、
これはいいことなのだろう、と思う。
その後に残されるのが男性の部分を硬く勃起させた桂木と、
すっかり男を受け入れる準備を整えた私だということを除けばだが。
「ほら、早く来るがよい…」
手は秘所を這い、自分から足を開いて桂木を求める。
我ながら恥ずかしい格好だと思うし、きっと顔も真っ赤にしているのだろう。
とはいえ桂木が吐き出すはずの精は本来月夜に対してのものだ。
この浮気性の男をこのまま外に放っていいはずがない。
そのためには私の恥じらいぐらいが何であろうか。
それだけの…はずだ。
桂木の男性器が侵入してくる。
月夜には大きいであろうそれも、もはや何十回とも知れぬ性交による慣れか、
前戯で出来上がっていた私の体にすんなりと飲み込まれていった。
大きくて、硬くて、そして何よりも熱い…。
目が見えず、耳も遠い私の体は桂木の男を何よりも強く感じてしまう。
罪悪感は、ある。
比べるのも馬鹿らしいほど年下の少年にいいようにされる屈辱。
あれほど愛おしく思っていた月夜を裏切り快楽に喘ぐ自分への嫌悪感。
だがそれ以上に…いや、そんなことを思っていいはずがないのだ。
964 :
2/3:2012/02/06(月) 23:02:00.92 ID:fguI61hC
「ん…ぁ」
探るような桂木の腰使いに思わず漏れ出た声。
それが男を煽るものだと分かっていても止めることはできなかった。
その私の反応を見てか桂木は同じ部分を攻めたててくる。
せめて声だけは我慢できないものかと思っているが、今までそれが成功したことはない。
弱い部分など私以上に、…月夜以上に知っているだろうにこの上まだ開発するというのか。
「…あっ!? ぃやっ、もっと、ゆっくり…」
普段の私からは、月夜や妹たちの前では考えられないような甘い声。
桂木の動きが激しさを増している…そろそろイくつもりなのだろう。
その動きに合わせて私も否が応にも高められてしまう。
秘所は水音が高まり、自分の体ではないかのように桂木を捉えて離すまいとする。
任せるままだった手足もいつの間にか桂木を抱きしめていた。
「――。――。」
桂木が何かを喋っているようだったがはっきりとは分からなかった。
そうしている内に私の中に放出された白濁。
月夜の一番奥に流し込まれたそれはこれまで以上の熱さで私を溶かしていく。
時を同じくして達した私を圧倒的な多幸感が包む。
その時間は数秒だったのか、数分だったのか…。
私の意識を戻したのは、意識を手放させたものと同じく桂木の男性器。
精を吐き出しきったはずのそれは、再び硬く存在を主張していた。
桂木が動きを再開させる。
「待て、わたしはまだ…んぅ」
965 :
3/3:2012/02/06(月) 23:03:00.60 ID:fguI61hC
抗議の声は唇に塞がれた。
愛情表現は月夜にするものだといくら諭しても聞き入れてはくれない。
ただの性処理と割り切りたかったのにそれを許してはくれないらしい。
せめて舌は入れさせまいという抵抗もむなしく、
歯の隙間から強引に押し入れては容赦なく絡み付けてくる。
合わせてなされる腰の動きが一度達したはずの私の体を再び高めていく。
もはや体だけでなく意識までもが桂木に支配されていた…。
桂木の精が再び私を満たしていく。
先にあれほど出したというのに相変わらずの量。
と、今度はあっさりと引き抜かれた。
「ぇ…?」
今日はこれで終わりなのか…?
唇を離され荒く息をつく私の口もその時ばかりは疑問の声を漏らした。
…残念そうな響きが声音に混じっていたのも聞き取られてしまったろう。
桂木は萎えた性器を私の口元に運んで何かを促している。
まさか女神に対して後処理をさせるとでも言うのか。
不遜な…とは思いつつも素直にくわえ込んで丁寧に清める。
桂木の精液と…何より私の愛液に塗れたそれを舐めとるたびに、
今日の行為を強く意識してしまい体が疼く。
熱を持ってそれにしゃぶりついてしまっていたのは物足りなさゆえか。
そう感じていたのは私だけではなかったようで、
「…馬鹿者」
いつの間にか硬く屹立していたそれから口を離す。
まだまだ眠れそうにはなかった。
966 :
4/3:2012/02/06(月) 23:04:00.39 ID:fguI61hC
最近ウル姉様に浮気してたけど5巻読んだら月夜は圧倒的に可愛かったわ
リアルタイムで乙!
ウル姉様かわいい!
次はウル姉様が気絶して月夜とスるんですねわかります
乙
ウル婆かわいいよウル婆
すげーGJ! 婆さま超かわいい!
GJ! その調子で月夜も是非!
971 :
5/3:2012/02/08(水) 23:00:01.00 ID:IZWmL5zd
数か月前まではディアナと月夜が自分の中で二強で
この元もキスだけで気絶しちゃう天理ネタだったはずなのに
どうしてこう…いや、割と納得いく変化ではあるが…
(ふと考えただけです)
長瀬似の教育実習生がエロゲーに出てきたな…輪姦ゲーなのが悔しい
974 :
名無しさん@反メディアデモにいこう:2012/02/12(日) 08:28:29.34 ID:VFswDFCA
975 :
名無しさん@ピンキー:2012/02/15(水) 21:28:16.68 ID:q/xlN/na
埋める?
ノーラもかっこいい登場してくれちゃって。いよいよ佳境ですな。
姉妹よりも桂木さんが大事な淫乱女神様
979 :
942:2012/02/17(金) 10:36:12.37 ID:vESoGxI5
すいません。遅れました。今から天理のSSを上げます。
……正直、不安な出来なんですが。楽しんで頂ければ幸いです。
980 :
942:2012/02/17(金) 10:38:13.81 ID:vESoGxI5
子供っていうのは、自分とは違った物に惹かれる。
いや、人間っていうのは基本的にそうなのかもしれない。自分とは違った物を持つ人に惹かれるから、恋をしたりするんだろう。
私が彼に惹かれたのは、多分彼の持っている『強さ』が羨ましかったんだと思う。
▽
IFの話だけど、もし私に彼の強さが有れば、この状況もどうにかなったのかな?
あの時の彼の強さが有れば、嫌な事を無視して自分を通す強さが有ればどうにかなったのかな?
あかね丸の甲板の上、水面に映るディアナと会話している時だった。
彼らはいきなり現れて何だか訳の解らない事を言った後、私を羽交い絞めにした。
ノーラというらしい女の人と、亮というらしい男の人の二人組み。
身体に包まった何かは、私には離せない。もしかしたらディアナなら何とかなるかもしれないけど、今この状況で出すのは危険だ。
ただ、唯一解ったのは。彼らはこう言ったのだ。
私の願いを叶えてくれる、と。
「あなた、この男嫌いなの?」
無遠慮に私の心を探った後、ノーラがそう言った。
私は首を横に振る。
「じゃ、好きなの?」
私は…………首を、縦に振ってしまった。
「わかったわ、じゃあ仕事は簡単ね」
にんまりと彼女が笑った。何だろう、凄く気味の悪い笑み。
「この男と付き合わせてあげる」
「……え」
一瞬、自分が何を言われたのか解らなかった。
私の中で湧いた疑問をまるで代弁するかの様に、空かさず亮がノーラに質問した。
「でも、ノーラさん。付き合わせて上げるって言ったって、一体どうするのさ?」
「別に難しい事じゃないわ。どうせこの年頃の恋愛なんて、下半身と直結してる物よ。既成事実一つ作れば後はどうにでもなるわ」
既成事実って、一体何を言ってるんだろう?
いや、意味は解る。解るけれども解りたくない。
そんな私の胸中など知らず、彼女は何処からとも無く有る物を取り出した。
銀色の注射器が、彼女の手の中で踊っている。
注射器の針が、私の首元に刺さる。
「ま、こうやって背を押せば終了よ」
針が突き刺さる痛みの後、中の液体が入っていく感覚がした。
押し出されていく液体。注射器の中にたっぷり有ったソレが空になった後、ようやく針が抜かれる。
じんじんする痛みが徐々に熱へ変わっていく。
耳と目が急速にぼやけてく。
身体が熱い。彼らは私に何を打ったんだろうか?
察しは付くけど、出来ればそれは正解で有って欲しく無い。
『はい終了。後は事が成るのを待ちましょう』
『ノーラさん、あの子に何を注射したの?』
『あの手の女が崖っぷちに立つ薬。あの手合いは自分の命がかからないと、世界の終わりまであのままよ』
感覚が遠い。でも、感情は近い。
吐き気にも似た熱さの中、その言葉が意味する物は、それでも解ってしまった……。
981 :
942:2012/02/17(金) 10:39:07.14 ID:vESoGxI5
『ほら天理!! 桂馬くんよ!!』
『桂馬、小学校の時、一緒のクラスだったでしょ!! 天理ちゃん!!』
彼の事を忘れた事は一度も無い。
けど。
『桂馬、おぼえてるでしょ?』
『あんまり憶えていない…』
けど。
けど。
『誰…だっけ…』
……その呟きは、どうしようも無く悲しかった事を憶えている。
▽
『天理、大丈夫です。息を大きく吸って下さい』
鏡面に映るディアナが私を励ます。
ディアナ。あの時から私の中に居る、私の友達。けれどその声すらぼんやりとしか聞こえない。
何とか力を振り絞って、震える足を一歩一歩踏み締める。息は荒い。辺りの空気が生温く感じ、それが身体の熱を一層熱くしてる気がする。
下が熱い。何処か濡れている気がするのは、多分気のせいだ。
霞む視界をそれでも堪え、前を見据えて歩いていると。
そこに、見覚えの有る後姿を見た。
「桂馬くんだ」
言葉は思いよりも速かった。
桂馬くん。
桂馬くんだったら、こんな時どうするんだろう? こんな時でもあの時の様に自分を通す事が出来るんだろうか?
IFの話だけど、もし私に彼の強さが有れば、この状況もどうにかなったのかな?
あの時の彼の強さが有れば、嫌な事を無視して自分を通す強さが有ればどうにかなったのかな?
IFは無限に広がっていく。過去のアレコレが胸一杯に膨らませて、そして内側から押し潰していこうとする。
最近気付いたけど、IFが生まれる時はただ一つ。
それは人が、自分に無い物を求める時だ。
『天理!』
名前を呼ばれている事に気付いたのは、叫び声が混じり始めてからだった。
「何……ディアナ?」
『天理。……その、不本意ですが』
あぁ、そういう事か。
解ってる。桂馬くんに助けて貰おうって言いたいんでしょ。
そうだよね、確かにこの状況はそうするしか無いもの。そうすれば全部丸く収まるもの。
けど。
けど――
「ディアナ」
『……何ですか?』
「私の」
私の。
私が――
そう言いかけて、やっぱり止めた。言って、どうこうなる物じゃない。
「……ごめん、何でも無い」
それでも察してしまったのだろうか。ディアナは沈黙を返答にした。
解ってる。解ってるよ。こういう風に寄り掛かる事が一番良い方法なんだもん。あのノーラが言ったように、このままじゃ私は世界の終わりが来たって今のままだ。
心を決めてゆっくりと足を進ませる。足を歩ませる心はどうしようも無い程重かった。
982 :
942:2012/02/17(金) 10:41:12.39 ID:vESoGxI5
彼は強くて、私は弱かった。
幼い頃から私は誰かに流される事しか出来なかった。自分を通す力なんて今も昔も持った例が無い。
幼い頃、彼は強かった。
何時だってゲームをしていた。何時如何なる時でも。授業中でさえも。ただの一度もその手が休まる事は無かった。
学校という集団生活の中で『自分を通す』という事がどれ程難しい事であるか、それは十数年間の中で嫌という程思い知っている。
誰かに合わせないという事は簡単に見える様でいて、誰かに合わせるという事より難しい。
彼は強かった。
私は弱かった。
そんな彼に、私は憧れていた。
だから、ディアナを私の中に入れた時。私は彼みたいに強くなろうと思った。
けど。
けど――
983 :
942:2012/02/17(金) 10:43:41.55 ID:vESoGxI5
結果を言えば、ディアナは全部話してしまった。私達に何が有ったのか、全部が全部洗いざらい。
全部。
だから、私が彼の事を好きな事も……全部伝わってしまった。
他の、別の、誰かの口から。
そう思うとじくりと、心の片隅が酷く痛んだ。
けれど、身体は限界だった。不気味な程身体は高揚し、感覚は今までに無い程鋭敏に、意識は時折遠くなってしまう。
ディアナも苦渋の決断だったのだろう。本来なら彼女はこんな事絶対にしない。私の身体を慮っての事だった。
今、私は彼の部屋に居る。もっと詳しく言えば彼のベッドの上に。ゲームソフトの山が幾つも築かれた部屋の中、私と彼の二人っきりだった。
話を聞いた後、彼が招いてくれたのだ。下にはおばさんが居たけど、今は妹さんに連れられて外へ出かけた。
だから、今この場には三人しかいない。
桂馬くんと、私と、ディアナしか。
「お前、本当にいいのか?」
戸惑うような視線を湛え、彼はそう尋ねて来た。
良いのか、というのは私を……抱くという事についてだ。ディアナが頼み込んだのだ。
彼は、戸惑い躊躇いながら了承してくれた。
私も、首を縦に振る。
「……」
「……」
気まずい沈黙が流れる。
すると――
「桂木、さん」
例えるならそれはコイントスだ。裏と表が有って、私が反転する。
私の面が反転して、代わりにディアナの面になる。
「……天理を、どうかよろしくお願いします」
ディアナが丁寧におじぎをした後、また私が表になる。入れ替わる刹那、彼女はその最中でこう言った。
ごめんなさい、と。
けして声にならない彼女の言葉は、痛切な重さが宿っていた。
「その、するぞ……」
その言葉に私はまた首を振る。今度も縦だ。すると、桂馬くんの目がどんどん近付いてくる。
吸い込まれそうな茶色い瞳。
それがどんどん近付いていき、やがて距離がゼロになる。
唇が合わさっていた。そして、そのままベッドへと倒れ込む。華奢な様に見えて、彼の身体は意外と重かった。
彼の舌が首筋を這う。ぬらぬらとした睡液が糸を引き、心臓は早鐘を打つ。
ぼんやりとした頭と、徐々に熱っぽくなる意識。それでも心の何処か一部は醒めていて、それが冷たくこう言い続けている。
――本当にそれで良いの、と。
984 :
942:2012/02/17(金) 10:45:14.29 ID:vESoGxI5
「ふぁ、……ぅ」
漏れた声がその思いを掻き消す。理性と本能のバランスが徐々に崩れていく。
上着が捲くられ、ブラジャーのホックが外され、胸が露わになる。
もう戻れない所に来たんだと、そう思った。
「くぅ……」
胸の上を舌が這う。時折睡液が含まれ、時折甘噛みされ、時折空っぽなのに吸われる。
背筋に怖気が走る。ただ純粋に怖かった。けれど、それでもどうする事も出来ず、震えそうな身体を必死で堪える。
けれどそんな心と反して、身体は反応する。反応してしまう。
本当にそれでいいの?
――良いわけ、無いよ。
昔、タンポポの蕾を無理矢理開かせた事が有る。
コレは、それに似ていた。ノーラって人はカケタマというのを求めて、それを人の中から出す事を目的にしていた。きっと彼らが行っている事の本質はソレだ。
彼らは無理矢理開かせるのだ。その開かれる人の事を一切無視して。
そこに何が有るのか、何を求めているのか、見ようとも知ろうともせず。
「やめるか?」
桂馬くんが見ていた。瞳の中には涙を浮かべかけた私がいて、彼は心配そうな顔を浮かべて私を見てる。
その言葉に首を振る。涙を堪え、声を振り絞ってこう言った。
「……名前」
「うん?」
「……一回だけで良いの。ほんの一回で良いから、名前を……呼んで」
別に付き合うなんて考えた事無い。憶えていて欲しかった訳じゃない。
元気な姿を見れただけで嬉しかった。変わらぬ彼でいて嬉しかった。
ただ、彼は会ってから一度も名前を呼んでくれなかった。
それだけが悲しかった。
だから。
だから――
ただ一度、名前を呼んでくれれば、それで……良かったのだ。
それで満足出来たのだ。
こんなのが、欲しかった訳じゃないのに。
985 :
942:2012/02/17(金) 10:47:48.25 ID:vESoGxI5
「――」
ぽつり、と。堪え切れなかった涙が一筋落ちる。
それはシーツの上に落ちた後、雪の様に消えた。
「天理」
その三文字は、音となって空気を震わせる。
それは、私が欲しかった物で。
……それで、結局手に入れる事が出来なかった物だった。
嬉しくて、そして悲しかった。
「桂馬くん」
目を閉じる。
彼はそのまま静かに情事を続けた。
彼の舌が胸から腹を伝い、臍の下まで行くと、彼はスカートもショーツも脱がしてしまった。
普段人目に露わにする事など無い秘所が露わになり、思わず顔が赤面してしまう。
「……ひゃう」
舌でなぞられると、高い声を上げてしまった。
ぞくぞくした。身体は熱いのに、インフルエンザにかかった時の様に震えが止まらない。
指を入れられた。
舌とは比べ物にならない刺激が走る。感じられる感覚は、痛みが半分で快楽が半分。そのまま中で指を動かされると、意に反して腰が上下する。
秘所が濡れていくと同時に、目蓋の裏が白く眩んでいく。
白い。
白い。
白い。
真っ白。
快楽が、理性を越える。
それは下から上へ。潮の満ち干きの様に。
強張っていく身体は強張りを越えて、脱力していき。
荒れていく息は徐々に収束していき、そして再び荒れ始めていく。
「……」
薄らと目を開けると、ベルトが外す姿が映った。
金具を鳴らし、何もかもが取り外されると彼のソレが露わとなった。それはまさしく肉の棒だった。血の通った体の一部。それが大きく膨張している。
保健体育の授業で男女の仕組みは習った事が有る。けれど、実際に目の当たりにするのは初めてだ。
それでも、驚きは一切生まれなかった。感覚も感情も遠く、現実味が薄かった。
秘所にソレが宛がわれ、――入る。
ぶちり、という何かが破れる音と痛み。驚きは無かったけど、それでもその痛みから私は忘我郷から帰還した。
「ッ」
奥歯を噛み締め、声を堪える。
痛かった。痛くてまた涙が出そうだった。
「……動くけど、大丈夫か?」
言葉じゃなくて首で返答する。言葉は出なかった。
彼がゆっくりと腰を動かす。水音と痛みを伴って、肉の棒は杭の様に奥を小突く。
私は、彼の首元に手を回し、そして抱き締めた。
肌と肌が密接に重なり合い、桂馬くんはまた私に唇を合わせてきた。
彼の舌が、私の舌を嬲っていく。
「――」
突いて、引いて。また突いて、引いて。
私の内壁はゆっくりと彼を絞り込み、射精を促そうとする。
その中で痛みは徐々に快楽へと変わって行った。
痛みが、甘い。
「て、天理……」
出し入れのスピードはどんどん速くなっていく。熱の籠もった頭の中、何となく終わりが近付いてる事に察しが付いた。
「外に、出すか?」
私は……首を横に振った。
986 :
942:2012/02/17(金) 10:50:30.34 ID:vESoGxI5
終わりは、思いの他静かに訪れた。
彼の筒先から迸った精液は、私の中へと漏れていく。
……長い射精の後、引き抜かれたそれには薄らと朱が混じってる。
浮かされていた熱は醒めていき、荒い呼吸も徐々に平静さを取り戻していく。
理性を取り戻した頭の中、一つの思いが生まれた。
それは、最早何の意味を持たない事だ。最早伝わってしまった事だ。
でも。
これだけは、他でも無い自分の口から言わなければならない。
例え、もう言われた言葉だとしても。
自分の中に、勇気が有る事を信じて言葉を紡ぐ。
「桂馬くん」
「なんだ?」
「私、桂馬くんの事が好き」
その言葉。それを言う勇気。
それが、私が幼い頃求めた彼の強さなのか、別物なのかは解らない。
けれど、そこには『自分を通す』強さが確かに有った気がする。
987 :
942:2012/02/17(金) 10:55:06.54 ID:vESoGxI5
終わりです。お待たせした割に、こんなのでスイマセンでした。
988 :
名無しさん@ピンキー:2012/02/17(金) 11:00:03.24 ID:g8WFUsaQ
GJ!
スレの最後にいいものを読むことができて大満足です
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このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。