神様! 3スレ目ですよー!
テンプレ忘れてたOrz 申し訳ない、ありがとうございます。
スレ立てGJ!
そういえばふと思ったんだけど… 栞が攻略の反動で無口どころかマシンガントークでしゃべる 女の子になったりしないかなぁ…?
>>6 みずいろのやかま進藤をおもいだすからそれはやめれw
公式でブチこんでたな。
神様さすがwww アグネスが起こりそうな絵図らだなwww
次から神様じゃないぞ、鬼だぞ鬼 ハクアカワユス
鬼だけに、鬼い様にエルシィの呼び名が変わる、と しかし、何度覗かれても対して感慨を抱かれないハクアハクアソス
鬼と聞くとどうしても鬼作を思いだしてしまう。。。
神様もついに鬼畜ゲー主人公のようなキャラになるのか・・・胸熱
14 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/11(木) 01:34:24 ID:qEwEDEBH
最近の神のみ見て、最初からハクアがパートナーだった場合という設定で神のみ再構成SSとか考えたんだが、途中で頓挫した。 ハクアがツンデレ過ぎて、駆け魂出す前に妨害するようになっちまったからなんだが。 あと「桂木の姉の桂木ハクアよ」って言う設定は個人的にお気に入りだった。
神のみのeraでないかと考える今日この頃
歩美のSSがあるのに栞やちひろのSSがないって どういうことなの…
そりゃ 薄いからだろ
なるほど、スレンダーは神様の好みではない、と・・・。
存在が希薄ってことと、アニメでまともにまだ出てないってこともあると思う。
出てからの活躍次第だよな。
>>12 鬼作モードだと
神様が鬼畜デレする事になるのか…
胸が熱くなるな
女神候補女の子に冷たくする→女の子落ち込む→優しい所を見せる→寂しがっていた所に優しくされて喜ぶ
>>22 女神判明→候補じゃなくなる→やーい騙(略
刺し殺されるのは確実ですねわかります。
かな〜しみの〜♪
にーさま早くうPしてください
本スレで スミレのウエストが意外と細い事に誰か突っ込むべき と書いてあったので 攻略中は桂馬とネチョネチョしてたから増えなかった データはそのときのもの SONOGOで増えてたのは桂馬とネチョネチョしてないから と解釈した
スミレってそういや貴重なポニテヒロインだよな! って書き込みそうになった。御免ねエルシィ
スミレは、同年代じゃなくて大学生くらいであってほしかったという
個人的要望はどうでもいいな、うん。
キャラ造形的にはかなり好きなんだけどね、スミレ。
>>27 エルシィは髪をおろした時こそがヒロイン。
異論は認める。
誰だっけ?スミレ 将棋?
それともラーメン屋だっけ? だったら覚えるほどのヒロインじゃないし、北海道のみそラーメン屋だかの名前をそのままかよって話だな。
北海土人乙
新羅と桂馬でプレイするのはどうかな? キャラ単位でプレイするのはここではスレ違いだった。 デュラララ!!のイザシズは腐女子過ぎて笑えないため、 桂木 桂馬と岸谷 新羅とのカップリング(略して桂新)を自分で作ってみました。
ラーメン博物館がない=田舎って発想が既に…
『腐女子キャラだが、禊桂(みそけい)で付き合うのはどうかな?』 『桂馬の柔らかそうな肌を舐めたら…。』 おええ、自分でも気持ち悪くなってきた…。新羅に戻す。
今週、歌のクオリティ違いすぎてワラタw そして作詞が原作者w エロ的な見所見つけるより先に、普通に感動してしまったので この板的には困るなw
アニメ放送中で原作の方も盛り上がってるのに、スレが過疎り過ぎてて泣いた。 アニメのキャラデザは肉分増し増しで、エロ妄想ひろがりんぐのはずなのに・・・
pixivとかで絵は増えてるのになー
なんというか、話としてきっちり仕上がってる感が原作よりも増してて、 それで満足してエロ妄想にまでいかない感じ? この前のかのんの話とか特にそうだったし。 他の人がどうかは知らないが、個人的には。
コーヒーぶっかけてくるちひろには相変わらずタギってるんだけど、話がある程度落ち着くまで妄想しづらい そこにあの番外編である
続きを! 速く続きをくれ! って感じだなw まあ、エロ分は、アニメ次回予告の桂木マミーby佐野でだいぶ補給できたが。 っていうか、マミーは色々と無防備過ぎて困る。それでいて泥棒にちょっと びびり気味な所とか、カワイイw 次回予告のあの絵だと、間違い無く近親相姦まっしぐらだな。 ・・・あ、でも、神様だとそうはならんか・・・。
今回の見てピクシブにママンがあの弁当に触手責めって 絵があったの思い出したわw
脚本が当人でビックリしたw 本編で不足しがちとか考えたのかな>麻里ママン分
ところで、エルシィが普段着で身につけているピンクの長手袋のようなものと、ニーソックスみたいなものの 名前ってなんて言うんだ? まあ、エロパロ書きとしてはそれらを脱がすつもりはないが。
長手袋とニーソックスでいい気がする
神のみ8話を見て麻里がもっとほしいと思った
母子姦(義理でもなんでも)とか超ニガテな俺はひたすら桂一父ちゃんの登場を待つ。 連載が続けば必ず出る!
48 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/30(火) 16:03:36 ID:P9hsq8NT
「何でもゲームと結びつける人のほうが区別出来ていないんだ」 石原都知事に聞かせてやりたい
>>47 かのんのことが一段落したところで
でるんじゃないかと思う
で、またとーちゃんがあっちの世界の住人だったって落ちか?w
かつての悪魔界での大戦のおり、女神(の一部)に愛を与えた紳士、とかじゃない? 悪魔に愛の概念を広めて、今の新悪魔の土台を作った、とかw でもそれだと時系列的におかしいか。
キャーユイサーン
Win 神のみぞ知るセカイ 「心のスキマを埋めるには愛が一番! ……まあ、その、軽く処女喪失程度でいいので……」 「むりやり責任取らされかねない所業だよなそれ!?」 基本はAVG。フラグやアイテムを獲得しつつシナリオを進めていく。 このゲームの真骨頂は二周目以降。選択肢が飛躍的に増える他、周回プレイでしか入手できないレアアイテム「女神の加護」を使うことで、任意のヒロインの記憶を残したままシナリオを進めることができるようになる。 これにより一周目では限られた組み合わせでしかありえなかった複数プレイがかなりの自由度で実現する。 反面、好感度の維持・アップの難易度が果てしなく上がる。一つ一つの選択肢が綱渡りの一歩に等しくなるので胃薬の併用が推奨される。 登場ヒロイン及びHシーン解説 高原歩美 条件:周回数に関係なく、最初は歩美ルートで固定 運動場でのキスの後、体育倉庫へ。 体位は正常位。ここまでの選択肢でブルマ差分あり。 おそらく周回プレイの恩恵を最も受けるキャラクター。他ヒロインとの組み合わせが最多。 青山美生 条件:最初から登場 キスの後、庭園の木に手をついての立ちバック。 二周目以降、鞭打ちプレイの選択肢出現。 中川かのん 条件:最初から登場 かのんを発見したところからHシーンスタート。ベンチの上で正常位。 中出しを要求されたところで原作の流れに。外出しでフィニッシュ。 二周目以降、アイテム「手鏡」を所持している場合アポロフラグ。 汐宮栞 条件:最初から登場 本に囲まれた中での背面座位。途中から官能小説の朗読プレイにシフト。 淫語読ませたさに意地悪し続けると、時間切れで生徒が突入してくるので注意。 春日楠 条件:最初から登場 分身とののWフェラからスタート。その後、分身にくぱぁされた楠に挿入。 「女神の加護」の使い方がポイントで、後の姉妹丼イベントにつながるフラグがある。
ハクア 条件:駆け玉を5個入手する 一周目は原作通りのイベント。二周目はエルシィとの羽衣レズ。桂馬参加は三周目から。 エルシィの敗北派生触手陵辱シーンもあるので、回収時は留意。 小坂ちひろ 条件:ハクアイベント終了及び歩美攻略済み 船上野外プレイ。普通に中出しフィニッシュかと思いきや、ちひろだけ先に絶頂。 収まりきらずアナルファックに発展。うつぶせになったちひろにのしかかる鬼畜神。 全ルート中唯一、一周目でNTRエンドの恐れあり。 長瀬純 条件:ハクアイベント終了 キスの後、移動する場所でシーンが変化。教室なら教壇に押し倒す。 旧女バス部室ならユニフォームに着替えさせられる。 九条月夜 条件:ハクアイベント終了 人形サイズでの全身コキ&髪コキ、通常サイズでの対面座位と一粒で三度おいしい。 人形サイズの時に強引に挿入するには相当厳しいフラグ管理が必要になる。 うん。休憩時間が暇だったんだ。すまない。
今週号の栞が可愛すぎる
各キャラの体位がすげーよくわかってるな! 美生の立ちバックといい栞の座りバックといいちひろの二回戦バックといい!
一周目は原作エンドで固定。二周目から女神に選ばれたヒロインや、選択肢によってルートが分岐する。 バンドエンド(いわゆる人間界エンド) ・地獄の人間に手を出さず、結、歩美、千尋相手に「女神の加護」を使うと、バンド結成のイベントで、 「なんか皆と別のものを見ているみたいで寂しい…」と京ちゃんに駆け魂が入る。 ・京ちゃんを攻略し、初H完了で駆け魂出したと思ったらバンド全員の修羅場。男前で心の広い結の活躍と、ディアナの姉妹への呼びかけにより和解。 ・マク○スっぽく、ミンメイもといかのんの力を借りて、音楽の力で古悪魔と戦う女神たちを応援する。女神はやはり封印されるが、 女神餅キャラへ向けたの真剣の愛情で感謝される桂馬。 ・元・女神餅との7Pハーレムプレイの中に「まあ、いっか」と三次元を認め、楽しい毎日に。 地獄エンド ・女神キャラの処女を奪わず、攻略中に純と灯を抱いていたら、原作ルートの女神騒動から分岐。 ・勢力均衡を目指すべく、女神さえ虜にするポテンシャルを持つ桂馬を地獄の王にする計画が立たれる。 ・灯と契りを交わし(エロイベント)、悪魔の力を得て、地獄の人間のように不老不死になる。 ・それで本来の契約者である二階堂は力を失い、攻略可能になる。 ・大人の女として振舞い、いろんなことについて助言を出し、桂馬に迫られても余裕に対応するが、なんと処女だった。 ・二階堂に手を出さずにエンディングにたどり着くと、灯が二階堂を拘束して桂馬に処女を奪わせることに。 ・二階堂の生意気なところを灯が気に入らなかったらしい。 ・このルートでしかノーラとの本番シーンが見られない。お仕置き青姦で危険日中だし。 ・エンディングにて、ハクア、LCが大きな腹を抱えて王座の傍らに桂馬に一方的にイチャつき、 天理が妊娠しなかったことでディアナは不満そうに愚痴る。 天界エンド ・女神の加護を使わず、さらにディアナと天理の好感度が満タンの場合、檜ルートのちに選択肢で分岐。 ・灯は出現せず、地獄側の種明かしもない。女神探しにやけに熱心な桂馬が、天界側の視点で事件を解決していく話。 ・自分で女神姉妹たちを人柱の運命から解放するっ!!!とかなんとかの熱血燃える泣きゲー。 ・魂度5の駆け魂から娘を守るために見事に散るユーピテル。その力を桂馬が受け継ぎ、古悪魔ラスボスを倒す。 ・女神キャラの本体とエッチできるただ一つのルート。つまり、二度も女神の処女を美味しくいただける。 隠しルート(吉野麻美) ・小説シナリオ再現、女神に関わらずに完結。 ・エッチせずに歩美の攻略を済ますと、吉野麻美とのイベントが選択可能に。 ・攻略の後にやっぱり記憶を失った麻美が、どこぞ得た勇気を出して、桂馬に再びアプローチする。 ・麻美の思いにようやく心を動かれる桂馬。エロはひたすらラブラブ。 ・ラストは一枚の結婚式のCG。姉妹丼分岐もあり、その場合は二人で仲良く奉仕するシーンで終わる。 個別エンド ・原作ルートにて、好感度や選択肢によって、エピローグのエロシーンのヒロインを特定できる。 とぅるーえんど? ・攻略相手と女神と地獄関係者全員含めたハーレムエンド。 灯の力とユーピテルの力を両方持っているとはいえ、あんなデカイハーレムを維持するのは大変らしい。
>どこぞ得た勇気 どこか手に入れた勇気
そんなエロゲがあれば余裕で買うんだがなぁ。
汐宮さんでエロパロ書きたいんだがB78って書かれてるだけじゃ、カップは分からない……。 みんなに聞きたい。
>>60 カップってトップとアンダーの差で決まるんだよな、某ラジオでそんな話題が出てた
栞はBくらいじゃねえの? そんなイメージがある
まぁ好きに設定すればいいんじゃね?
>>55 どう考えても覚えているし、結とのからみでキスシーンを思い出しているはず。
上のエロゲ設定を参考に書いてもいいかな?
鬼ーさまと何度も体を重ねるうちに 弱いポイントもイくタイミングも全部知られちゃって指と唇だけで自在に絶頂させられる栞。 けれど肝心な挿入は決して行われず、ついにはしたなくおねだりを……。
>>63 どうぞどうぞ。と言っても俺が書いたのは
>>53-54 だけだけど
てな訳で以下続きー
「女神がいる娘は……駆け玉を出した後も処女膜が再生されていません」
「……………………ナニ?」
「これまで攻略した娘達と、もう一度エッチしてください」
「真顔で何言ってんだ!?」
生駒みなみ
条件:ハクアイベント終了後、夏休み開始前まで
浴衣で対面立位。祭りの後にプールに行く約束を交わしていた場合、下に水着を着てくる。
ずらし差分。
鮎川天理
条件:報告会イベント終了後、自動的に発生
公然見せつけプレイ。ではなく。キスの時点で駆け玉は飛んでいきノーラ達は去っているのだが、ディアナの策略で最後まで。
ディアナが主人格の時に射精するとディアナルートのフラグが立つ。
上本スミレ
条件:天理イベント後、鳴沢市に行く
激甘ラーメン女体盛り。食べる順番でプレイが変わるため差分が半端ない。
「女神の加護」つきヒロインを連れてきて一番面白いシナリオ。
セーブ数の2割はこのイベントに集中すると思われる。
榛原七香
条件:天理イベント後
騎乗位。互いの胸を盤に見立てての乳繰り合い。
将棋ゲームはオプションでON・OFF切り替えできるがこれが罠。
本気のディアナに十分切れ負けルールで勝利することで、メインメニューから脱衣将棋ゲーム「将Time!2」が遊べるようになる。
対戦相手にはこのゲーム内でさえ攻略対象ではないキャラまでいるので、やり込みにも気合が入ることだろう。
五位堂結
条件:天理イベント後、2B-PENCILSが結成されている
選択肢で攻め・受けの役回り、及び外見・中身が変わるややこしいシーン。
ネット投票では入れ替わったままの桂馬受けが最も人気だった。
この流れは後の女神探索イベントに引き継がれる。
春日檜
条件:天理イベント後、楠攻略済み
攻略途中で誘惑に引っかかり押し倒してしまうと当然ながらバッドエンド。
巨大責めが好きな方への配慮も完璧なのでご安心を。
前述の姉妹丼イベントのためには自分で選択肢を選ばず、時間切れで楠に喋らせるという小技が必要。
倉川灯
条件:檜イベント終了後、裏ストーリーフラグ3点以上
マグロ。とにかくマグロ。シーン数で言うならば個別シナリオ中最大だが、CG差分は紛れもなく最小。
とは言え陥落させる方法はある。女神発見のタイミングが鍵だ。
全ては暇なのが悪い。暇をしてる自分が悪い? うん、知ってる。
ハヤテの作者も神のみの作者も何か調子乗ってる感じだからアンチしたくなるんだよね… 神のみのアニメの方は面白いが、そうでない時の落差が激しすぎる エルシーがすごいかわいいし声入ってる分、漫画より面白い。 OPに力入れたのは成功したなぁ、アニメ人気出れば漫画売れるしね
>>65 >ネット投票では入れ替わったままの桂馬受けが最も人気だった。
神にーさまが入った結は作中屈指の美人だからな。
女形理論だな。現実の女性よりも男性の中で理想化された女性像の方がより女性的とされる。 逆もまたしかりで女性の思い描く男性もまた理想的だ。 ただ人間の構成要素にフィジカルな面も間違いなく絡んでるわけで 世の中が男装乙女&女装男子だらけにならないのがその証明。 何が言いたいかというと今後女神パウアーで結in桂馬と桂馬in結が再び起こる場合、 『理想的』なカップルが誕生する可能性がある。
ハヤテの作者も神のみの作者も何か調子乗ってる感じだから 神のみのアニメの方は面白いが、そうでない時の落差が激しすぎる エルシーがすごいかわいいし声入ってる分、漫画より面白い。 OPに力入れたのは成功したなぁ、アニメ人気出れば漫画売れるしね
作者は2ちゃんねらーだから当然ここ見てるよ。
原作の流れから派生させた感じで、上のエロゲ設定を参考に一キャラずつ書いていこうと思います。 一応タイトルが「神すらも知らないセカイ」なんだけど、これはまあ作者の遊び程度にスルーしてやってください。 何か意見があったりしたら取り入れたいので、注文なり要求してくれると今後助かったりしますorz
「どうしたのよ桂木……こんなとこで何か用?」 舞島学園高校のグラウンドの夜の海に、少女の声が波紋を起こす。 高原歩美は右手で松葉杖を扱いながら、ゆっくりと歩いてくる。舞島学園高校の制服に身を包んだ彼女の左足首では、痛々しく巻かれた包帯が夜の仄かな明かりにぼんやりと浮かんでいる。 そんな少女と相対するのは、眼鏡をかけた痩身の少年――桂木桂馬だ。 桂馬はひょんなことで悪魔を名乗る可憐な少女、エルシィと半ば強制的に契約をさせられた。その内容とは、駆け魂なる不可解極まりないものの蒐集を手伝えということだった。 もちろん桂馬としては、ギャルゲーに割く時間が減ることは目に見えていたので断るつもりだったのだが……。 無意識に、桂馬の手が首を囲む輪っかに触れる。この首輪は契約の証で、駆け魂を捕まえきるまでは外れないらしい。その上首がもげるなど、桂馬にとっては不幸なことしか起こさない、まさに悪魔の首輪だ。 そんなこんなで、桂馬は駆け魂狩りにしぶしぶ協力したのだが――。 「しばらく私運動場には用ないよ!!」 歩美が右手に提げていたバスケットを高く掲げる。 「しかも呼び出しの手紙が乗っかってたこれ!! これイヤミ!?」 バスケットは果物の詰め合わせで、みずみずしそうな果実の上に『御見舞』と書かれた紙が置かれている。 「こんなもんもらって喜ぶ訳ないでしょ!!」 歩美は声を荒げて桂馬に応える。暖簾に腕押し柳に風で、桂馬は飄々とそれを受け流していた。 あまつさえ、 「それ食べて元気出して、明日の大会出てもらおうと思って」 のんきに口走るほどだ。 歩美は咄嗟に、持っていたバスケットから取り出した果物を桂馬に向かって投げつけた。 「うお!!」 「この足を見て言え!! 大会なんか出られると思うの!?」 リンゴやミカンが、桂馬に一直線に向かってゆく。桂馬はリンゴを手でキャッチし、 「思う。だって……ケガなんてしてないから」 「な……」 ミカンを振り被った歩美に、桂馬がきっぱりとした口調で告げた。ぴくん、と彼女の肩が揺れたのを桂馬は見逃さなかった。 「ハードルでこけたくらいでケガなんかしないよ」 二人は運動場を走るトラックを隔てて、対岸の人と会話をするように静謐な空間を揺るがせる。 「走ったこともないくせに!! スピードを考えてよ!!」 「たしかに……全力で走って転倒したら危険だよ。でも……あの時は全力で走ってなかった」 ふたたび、歩美の全身が強張った。 「な……なんで…………わかるのよ。そ……そんなの……」 おどおどと目を泳がせている歩美に、桂馬は当たり前のように自分の左側頭部を指差した。 「髪、くくってなかった」 「!」 歩美は弾かれたように、自らの黒髪のショートカットを手で押さえた。それはいつも、髪をくくっている場所だった。 「本気出す時はいつもくくってたよね」 射抜くような、しかしどこか相手を慮っているような視線で歩美を見る。 「もしかして……最初からコケるつもりだった?」 左足を浮かせていた歩美は松葉杖を放して、しっかりとケガをしている足で地面を踏んだ。
「これでよかったのよ。先輩たちもこれで大会に出られる――」 胸に大振りのバスケットを抱えて歩美がぽつぽつと、蝋燭に灯をともすように声を漏らしてゆく。 「先輩たちの言うとおりだよ。先生の前でたまたま走れちゃって選手になっちゃってさ……ずっと練習してたんだけど、タイム全然出ないし……私なんか…………私なんか出ない方がいいんだよ」 歩美が悄然と肩を落とすと、漏れ出る声に涙が交じり始めた。 「どうして走れなくなっちゃうのさ……こんなに練習してんのに」彼女の目尻で涙の球が膨らんでいく。「もういいの……ビリになったりしたら…………おしまいだもん」 日の落ちた運動場では風が吹き抜ける音、葉ずれの音しか聞こえなかった。静寂にとっぷりと浸かったグラウンドは、さしずめ風波のたつ夜の海だ。 しばらく二人は凝然として、身じろぎひとつしなかった。口火を切ったのは、桂馬。 「一生懸命走ったら、それでいいじゃないか」 ふっと顔を笑顔に緩めながら桂馬が眼鏡を外す。 「順位なら、君はとっくに一番とってるよ。ボクのなかで」 夜の闇に輝く月を思わせるたたずまいだ、と歩美はほんのりと顔を紅潮させながら思ったのもつかの間、 「バ、バカー!!」 バスケットに残る果物を全部投げつける勢いで、桂馬に向かって声と果実を投擲する。 「な、何キモいこと言ってんのよ!! 大体あんたが変な応援するから……」 投げつけるための果実に手を置き、歩美はバスケットの底で眠っていたものに目を奪われた。果物の山が崩れると、歩美が陸上部で使っているシューズが顔を出したのだ。 呆気にとられた歩美は、心の中で微笑みを湛える自分がいるのを感じた。果物の中にシューズって非常識だ、ちゃんと洗ったのだろうか。そんな暖かな感慨が、風となって彼女の中を吹き抜けていった。 硬い果実で打ったのか、桂馬は後頭部を抱えて前かがみになっていた。 まったく、これだから現実はクソゲーだと言われるんだ。実際、果物を投げつける女性が存在していたとは露とも思わなかった。大体、この痛みだってリアルのクソっぷりを表しているようなものじゃないか。 ゲームの世界に比べて、こっちの世界は嫌いだ―― 瞬間、じっとりと熱いほどの何かが、桂馬の左手を包み込んだ。 卒然と振り向くと、うつむきがちの歩美が桂馬の手を握っていた。彼女の左手には、陸上用のシューズが一足、きちんと提げられている。 「来てくれる?」 視線はあくまでも地面を刺していて、顔を赤らめながら歩美は語を継いでいく。 「明日も……応援に来てくれる?」 「う……うん」 現実の女なんてと思っていた桂馬でさえ、歩美のその立ち振る舞いには心が乱れた。それをかわいらしい、と思う自分さえいて、ボっと自分の顔が赤くなっていくのを感じる。 「……ありがと」 歩美がゆっくりと顔を上げると、熱い視線が二人の間でぶつかった。 その目が何を語るのか、その目が何を見通しているのか、そんなこと考える暇もなく。 桂馬の唇に、歩美の唇が押し付けられた。背伸びして下から伸びてきた歩美を避ける余裕なんてなく、二人は唇を起点に繋がっていた。
惜しむように離れていった唇の感触に、桂馬の心臓は早鐘を打っていた。 エルシィは口づけ程度でいいと言ってはいたが…………これは想像以上に心を持っていかれる。現実の女に恋心を抱いたなんて冗談でも思いたくはないが、湿った唇の感触や狭まったことでやってくる女の子の香りに、桂馬はどうしようもなく本能を刺激されていた。 口づけはした。心のスキマも埋めた。 さあ、どうなる……! 桂馬は顔一つの距離もないところにいる歩美をじっと見つめた。彼女はすっかりのぼせたような状態で、しかしそれだけだった。 (お、おかしい…………何も、起こらないだと) てっきり口づけをすることで何らかのアクションがあるかと思ったのだが、ルートを間違えてしまったのか? いつもの桂馬なら卓越した処理能力でスパスパと見当をつけていくのだが、いまの彼はキスによる後遺症なのか頭がほとんど働いていなかった。 歩美はまだ桂馬の手を握っていて、じっとりと汗ばんでいるのを感じる。ぎゅっと、一瞬強く握られると、歩美が決意したような表情で桂馬に言った。 「か、桂木……その、こっち来て」 桂馬の返事を待たずに、歩美が足早に彼を引っ張っていく。 「お、おい――」 驚嘆な声を出すも、桂馬の声に歩美は応えない。やがて二人がやってきたのは、体育倉庫だった。歩美は慣れた手つきで扉を開けると、ためらうことなく桂馬を引き入れた。 扉が閉まると、中は薄らとした月明かりに照らされる。外よりは暗いけれど、今日は空が晴れていて月影がよく降りてくるため、不便ではない暗さだった。 体育倉庫は埃っぽくて、土の匂いがした。あたりにはハードルや白線を引く道具など、陸上に使う器具が所狭しと並べられていた。 「高原……?」 歩美は桂馬に背を向けたままじっとしている。 「ここは……陸上部用の体育倉庫なの」 こちらを向かず、歩美は握る手に力を込めると、くるりとこちらに向き直った。歩美がにこりと微笑むと、桂馬の手を引きながら後ろ向きに歩きだした。 行きつく先は……二人とも分かっていた。がくん、と二人がくずおれていく。二人を受け止めたのは、マットの低反発さだった。 引き倒された桂馬は、自分の腕の下で顔を真っ赤にしている歩美を見つめることしかできなかった。 握っていた手が離れていくと、歩美は両腕で桂馬を下から抱いた。 「私……桂木のこと、好きになっちゃったみたい」 「す、好き――!?」 歩美は熱っぽい視線で桂馬を見上げてくる。その瞳はゆらゆらと湖面のように揺れていて、つい見とれてしまった。 「何だか、私、変になってるみたい。桂木なんかに……キ、キスしちゃうし…………」 熱い息の塊が桂馬の鼻先をくすぐる。互いの息遣いがはっきりと分かるし、心臓の鼓動の音さえも聞こえてきそうだった。 桂馬はマットに両肘をつく姿勢で、胸から下は歩美の身体と密着してしまっている。歩美の脚と脚の間に身体が落ちていて、たしかな体温や震えが伝わってくる。 「桂木がいいなら――」歩美が桂馬の腕を掴むと、それを彼女の胸へと持っていった。「――いい、よ?」 「……!」 ゲームで見てきたはずの光景が、さっきから目まぐるしいほどに桂馬の脳裏に記憶されていく。こんな場面は何度も攻略して乗り切ってきたのに、現実にこうなった時にどうしてよいのか分からなかった。 それよりも、駆け魂とやらはどうなったのだろう。口づけで何のアクションもなかった。あの悪魔は恋愛をしろと言っていた……。 (まさか……いや、そんなバカな。たしかに恋愛の行きつく先は…………だが) どくどくと心臓が跳ね上がっていく。唇と唇が触れそうな近さで、歩美が切なげな瞳で桂馬の瞳を覗き込んでくる。その目は訴えかけていて、望んでいるようで、全てを物語っていた。 ごくり、と桂馬は唾を飲み込んだ。すると、歩美がぐいっと彼を引き寄せて強く唇を押し付けてきた。 今度はさっきのそっとした優しいものではなく、熱情にあふれていた。 唇をつけたまま、歩美が口を開いて唇を甘く食んでいく。暖かな息とぬるっとした感触に、ぞぞぞっと背中を何かが走るのを桂馬は感じた。 思わず桂馬が口を開けると、熱いものが彼の口腔へ歯を掻き分けて侵入してきた。歩美の舌が、桂馬の舌を淫らに絡め取っていく。互いから漏れる熱い息が、さらに二人を熱っぽくする。 「ん、ふぅ……んちゅ、あむ」 貪るように歩美の舌が、唇が、桂馬のそれらを刺激していく。閉じることのできない口から唾液があふれて、歩美がそれを舐め取っていく。 激しい口づけが終わると、二人の間で糸が引いた。
「はあ、はあ、はあ…………桂木ぃ」 うるうると揺れる瞳で歩美が見上げてきながら、桂馬の手を強く彼女の胸に押し付ける。制服の上からでも分かる弾力に、どうしようもなく神経が集中してしまう。 「……触っても、いいよ。桂木の、したいように、して」 桂馬の両足を挟むように、歩美が太ももを閉じようとする。しかしその間に桂馬の身体があるため、どうしても脚を開いた格好になってしまう。 駆け魂を出すには……少女の欲求が満たされなければならないのだろうか。だとするならば、それはつまるところ、そういうことになる。しかし……許されるのか? 口づけならば減るものではないと思っていた。だがこれは明らかに、常識から外れている。そもそも常軌を逸した存在に踊らされているのだから仕方がないものだが…………。 息を荒くする歩美を下に、桂馬はどうすればいいのか悩んでいた。 「桂木」歩美がか細い声音で、顔をどんどん赤らめていく。「私と……して」 切なそうな表情で言葉を紡ぐ歩美に、桂馬の頭がまっさらになっていく。気がつくと、彼の手が胸を揉んでいた。 「っ……ぁ」 指を跳ね返してくる弾力に、男というものは抗えるのだろうか。桂馬が歩美の胸を揉むと、彼女が反応を返してくる。それだけで、桂馬は自分が昂ってしまうのを感じる。 桂馬は腰を上げて歩美に跨り、両手で彼女の胸に触れていく。衣擦れの音と、歩美から漏れる痛切な声だけが体育倉庫に響いていた。 「ん、ふぅっ……っぁ…………か、桂木…………直接、触っても、いいんだよ?」 歩美が眉尻を下げると、桂馬の腕を掴んで制服の下に入れた。 滑らかな肌の感触に、思わず桂馬は呻いてしまった。上質な布地を思わせる肌触りは男を狂わせてしまうには十分な魅力を放っていた。 桂馬は制服を捲り上げ、月光にあらわになった歩美の上半身に目を見張った。シンプルな白いブラジャーが、まるで光を発しているかのように桂馬にはまぶしく映った。 歩美の胸は女性を感じるふくよかさを持っていて、男としてはそこにロマンを感じずにはいられない。 「あ……待って、ブラ外すから」 桂馬が触れようとする前に、歩美は腰を浮かせて手を入れて、素早くブラジャーのホックを外した。戒めの解かれた下着は張りを失くし、自由になった胸が一瞬だけぷるんと揺れた。 歩美がさっと胸を両手で隠す。「か、桂木も…………ぬ、脱いでよ」蚊の鳴くような小さな声で彼女が呟く。「私だけじゃ……は、恥ずかしいよぉ」 「あ……ご、ごめん」 桂馬があわててブレザーを脱ぐと、歩美がくすっと笑みを漏らして、 「動揺しすぎだよ…………頼りないなあ」 手をスッと伸ばして桂馬のシャツのボタンを一つずつ外してゆく。晒された桂馬の身体は男子にしては細く、筋肉の浮き上がりなどもあまり見られない。けれど、歩美はそれに見とれていた。 「男の子なのに、細いなあ」 歩美の手が桂馬の身体を撫でていく。胸部から腹部、わき腹――くすぐったく、桂馬は身を捩る。 「高原ほどじゃない」 桂馬はそっと歩美のブラジャーに手をかけ、「いい?」と訊いた。歩美は腕で顔を隠しながらコクコクと頷いた。 ブラジャーを押し上げると、形のいい乳房が覗いた。ほんのり桜色の乳首が、ぷっくりと立っている。桂馬は喉を鳴らして、直に歩美の柔肌に触れた。 「……んっ」 ぴくん、と歩美が身を強張らせた。 桂馬は彼女の胸を包み込むように揉んだ。親指と他の指がくっついてしまうんじゃないかというくらい、深く指が胸に呑まれた。女の子の胸って、こんなに柔らかいものなのか? 乳首に指で触れると、歩美は声を漏らして身体を震わせた。胸を寄せるようにして揉んだり、乳首を指で弾きいたり摘まんだりすると、びくびくと彼女が身体をくねらせて反応する。 自分の手で女の子が感応していることに、桂馬は少なからず快感を覚えていた。ゲーマーの性か、返ってくる反応をすべて見たいと、色々なやり方で胸を弄んだ。 身体を下げて歩美の脚の間に落ち着く。乳首に口づけると、彼女が桂馬の頭をがっしりと掴んでくる。 「……っぁ、いやっ、あっ…………!」 いや、は肯定の裏返しだ。恥ずかしさからくる本能のようなものだが、本音ではない。 乳首を舌で転がすと、勢いよく歩美が太ももを閉じようとした。その勢いの強さから、彼女が舌で反射的に感じていることを悟った。桂馬は一意専心に舌を動かした。 唇が、舌が歩美を刺激する音。 衣擦れの音。 マットがずれる音。 歩美の喘ぐ声音。 それらが綯い交ぜになって、一つのオーケストラのように音を奏でる。
桂馬が口を放すと、歩美がすでに肩で大きく息をしていた。片腕で目を隠し、空いた手では桂馬の手首を強く掴んでいる。身構えていたからか、いまの彼女は身体を緩めている。 「っはあはあはあ……っ、か、つらぎぃ…………」 恥ずかしさからくるのか、それとも泣いているのか、歩美の声は震えていて、しかし彼女は桂馬の手をある部位へと導いていく。 桂馬が見る前に、そこに手が触れた。歩美の恥部は下着越しでも分かるくらいに濡れそぼっていて、暖かさと冷たさが一挙に彼の手を駆け巡った。 「さ、触って……」 消え入りそうで、語尾がフェードアウトしている。それでも言わずにはおれないのか、歩美は下唇を必死に噛んで堪えている。 桂馬が指で濡れた部分をなぞると、 「ひぁッ!!」 歩美の腰が浮き、大きな声が彼女の口を衝いて出た。 桂馬はそれを呼び水に、歩美の股間を刺激していく。割れ目というものに初めて触れたが、そこに指をあてるとじんわりと布から液体が染み出てくるのが分かった。 歩美は桂馬の身体の下で、口元を押さえて声を漏らすまいと身体を強張らせて耐えている。そんな姿を見て、もっと色々な反応をさせたいと桂馬は思った。 桂馬の指がクリトリスに触れると、歩美の身体が弓なりに反りかえった。太ももを閉じようとするのだが、桂馬の身体が邪魔をしていて、たとえ嫌であっても股間をまさぐられてしまう。 「っはあ――っああっ…………んつっうぅ」 下着を横にずらして直に性器に触れる。手を濡らしていく液体が溢れ出てきて、ぴちゃぴちゃと淫靡な音を立て始める。 「――――ッッッ!?!?」 熱が伝わってくる。萌芽に爪を立てて弾くと、 「あぁあッアあっ!!」 歩美が猛り狂ったかのように身を悶えさせた。 桂馬は歩美の手をマットに押し付けるように握る。 「指…………入れる、よ」 割れ目に指を当て、ゆっくりと人差指を入れていく。狭い膣口は桂馬の指に合わせて広がって、すんなりと彼の指を呑み込んだ。 「うぁぁぁ…………桂木の、指…………は、入ってる」 押さえつけられてない方の手で、歩美は眉間を抑える。まるで頭痛がしているみたいだ。 指を抜けない程度に引いて、また突き入れると、 「ッ!!」 短い息が彼女の口から漏れた。 桂馬は要領を得たのか、指を抽出する。グジュグジュと淫乱な響き伴って、二人の身体が蠕動する。桂馬が指を折り曲げると、歩美は喚くような喘ぎ声を漏らして、彼は少しビックリしてしまった。 「ああ……声、出ちゃう…………出ちゃうよおぉ」 恥辱に顔を紅葉のように赤らめながら、歩美の声が尻すぼみになる。桂馬は指を出し入れしたり、中で折り曲げたりしながら彼女の反応を楽しんでいた。 頃合いを見て指を引き抜くと、粘性の高い液体が糸を引いて、それがまた妖艶で淫らに映った。歩美は案の定、いやあ、とかやだあ、とか言いながら頭を振っていた。 桂馬は歩美の息が整うのを待つ間、じっと彼女を眺めていた。 「……はあ、はあ…………桂木………………どうした、の?」 「え?」 「好きに、していいよ…………」 歩美は薄らと開けた瞳で桂馬の身体を眺め、 「……バ、バカ…………何で、そんな風にしてるのよ」 桂馬は歩美の視線の先に何があるかを察知し、肝がきゅっとなった。 「……ッ!」 「もう………………。……お、大きい、ね。私で…………興奮してくれたん、だ?」 桂馬は濡れてない方の指で頬を掻くと、「そりゃ……まあ」とそっぽを向いた。歩美はそんな桂馬の仕草を見て、幸せそうに泣き笑いのような笑みをこぼした。 「桂木……立って」 「……え?」 「いいから。スタンダップ」 桂馬は言われるがままに、その場で立ち上がる。歩美は胸に手を当てて息を整えながら、膝立ちになった。 「お、おい!?」
歩美は桂馬のズボンのベルトに手をかけると、器用な手つきでバックルからベルトを抜いて緩めた。押さえつけていたものがなくなったからか、ズボンはするっと足元に落ちた。 「わ、私ばっかり恥ずかしいの、ずるい……」 残ったトランクスはテントを張っていて、頂点は先走りで布の色を濃くしていた。歩美はトランクスに手をかけると、一つ唾を呑み込んでゆっくりと下げていった。 下着という桎梏から解放された桂馬のペニスは、勢い良く反りかえって彼の下腹部に当たった。 「わわッ……!!」 元気が良すぎたからか、歩美がぺたんと尻もちをついてしまった。桂馬としては立ったまま性器を晒している状況に、得も言われぬ気恥ずかしさを感じていた。 歩美の目は桂馬の屹立したモノに釘づけだった。意を決したかのように膝立ちになると、おずおずと桂馬の棒に触れた。 「……へえ、こんな風に、なってるんだ…………ふうん…………」 握ったり、摘まんだり、指で撫でたりと、歩美はしげしげとペニスを観察している。 「保健の教科書とかで見たことあるだろ……」 「こ、こんな風になってるのは見たことないわよ!!」 歩美は陰嚢を揉んだり、突いたりする。そうやって刺激されると、どうしてもペニスは脈打ってしまい、 「う、動いた……」 彼女の興味を引いた。 「わ、な、何か出てきた……」ペニスの鈴口から、先走りがぷくりと玉を膨らませた。「な、何これ……?」彼女が訊ねてくるが、桂馬はそっぽを向いて応えない。 歩美はじっと先っぽと睨めっこし、それに人差指で触れた。「ひゃっ、ネバってなる」クリックするみたいに、糸を引くのを眺める歩美に、桂馬はそっちを見ることができないでいた。 歩美はしばらくペニスを観察したあと、俯いて服を脱ぎ始めた。 「高原!?」 上着もブラジャーもスカートも脱ぐと、彼女はショーツ一枚の姿になってへたり込んでいた。 「……また少し、大きくなったね」 歩美は桂馬のモノを一瞥すると、マットに寝そべった。彼女の裸体は月光に照らされて、ギリシアの彫刻のように映っていた。光を跳ね返す白い肌に、運動で引き締まった体つきが絶妙のプロポーションを誇っている。 歩美が身体を丸めると、ゆっくりとショーツに指をかけて脚から引き抜いていった。方脚が上げられると、もう方脚が上げられて、あっという間に一糸まとわぬ高原歩美が眼下に見下ろせた。 歩美は胸と股間を手で隠すと、膝を曲げて脚を広げた。 「桂木…………来て?」 互いに、心臓の鼓動は今までに感じたことないくらいに激しくなっていた。 桂馬は足元に落ちたズボンとトランクスから足を抜くと、歩美の身体に覆いかぶさるように屈んだ。両手を掴んでマットに押し付けると、彼女が目をきつく瞑った。 桂馬は自らのモノに手を添えて、歩美の膣に宛がった。 「……高原、いくよ」 「う、ん…………いい、よ」 亀頭が、ゆっくりと歩美の膣を押し広げて中に入っていく。彼女の口はきつく、じっくりとほぐしながら押し進む必要があった。 「ッ……あぁ」 少し入れては抜き、また入れては抜きを繰り返していると、じわじわと彼女の奥に桂馬のペニスが潜り込んでいく。半分ほど入ると、恐ろしいくらいの暖かさに腰が震えた。 「ん、はあ……桂木、のっ…………おっきい」 また抜いて入れると、より深く入っていく感覚がある。どうこうしているうちに、ある一線を越えてずぶりと全部が彼女の中に入った。 「――ッうぁああ」 ひくひくと膣が痙攣して、桂馬のペニスを締め付けてくる。リズミカルに刺激され、入れているだけでも果ててしまいそうな心地よさだった。 「ぜ、全部、入った……?」 「うん……入った」 「桂木ぃ……」 歩美は両腕で桂馬を抱きしめ、彼の鎖骨に顔を埋めた。桂馬は彼女の頭を撫でながら、ゆっくりと腰を動かした。
「っああっあっあ――」 ぬるりと彼女の膣が、愛液がペニスに絡みついてくる。ペニス全体を等しく刺激される感覚に、桂馬は思わず息を漏らす。 次第にコツを掴んだ桂馬は、一定の速さで腰を彼女に打ちつけていった。 「あっあぅっあああっ…………あ、脚広げて、こ、こんなことして…………恥ずかしくて、死んじゃいそうだよおぉ」 頭を抱えながら、歩美は快感に顔を歪めている。さきほどから彼女の身体の痙攣が止まっていなく、太ももがきついくらいに桂馬を圧迫してくる。 桂馬は正常位で歩美を見下ろしながら責め立てていく。 二人とも一心不乱に快楽を求めて身体を動かしていた。互いの息が空中で交じりあい、全てを共有しているような幻想にとらわれた。息遣い、鼓動、あらゆるものが繋がっている。 歩美が何か掴むものを探すように手を動かしているが、マットは掴めずに空気を握るばかりだった。桂馬が手を差し出すと、歩美がぎゅっと握り返してきた。 桂馬は腰を打ちつけるように身体を動かして、彼女の膣口を貪るように押し広げる。 「アっあッあ――い、イやッ、な、何か、何か来るッ――――」 不安げな眼差しで歩美が桂馬を見上げる。桂馬は「大丈夫、怖くないから」と宥めながら、彼女をそれに導いていく。 「うあっああっんっああああ、か、桂木ッ――桂木は、気持ち、いい?」 「う、ん……そろそろ、イっちゃい、そうだ」 腰の動きを速め、互いに高まりあっていく。 歩美が脚を桂馬の腰にまわし、がっしりとクロスさせた。 「た、高原――これじゃ、腰が抜けない…………!」 「っああっうあっあああッ!!」 桂馬の忠告に、しかし歩美は取り合わない。いや、取り合えないのか。 「だ、めだ高原――ッ、このままじゃ、中にッ……」 「い、いいっよっ――ぁっああっ、ンんっ、な、中に、中に、出してッ」 歩美の脚に力が込められると、いよいよ桂馬に振りほどけなくなってくる。さすが陸上部の脚だ、と妙に達観している自分がいた。 果てたい欲求に抗えないのか、腰は無意識にも早く、もっと奥へと言わんばかりに勢いを増す。 「あっッあアッ――」 「ううっ、も、もう――出るッ」 桂馬は歩美の、歩美は桂馬の手をぎゅっと握りながら、ひときわ強く腰を打ちつけた。 「アッぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ――――――――ッ!!!!!!!!!!」 大きく桂馬のペニスが脈打つと、勢いよく欲望が吐き出されていった。歩美の中はきついくらいに彼のモノを締め付けて、放さないというように収縮していた。 歩美は中に出されて、喚くような喘ぎ声を上げた。最終的には声にならない声を喉から吐き出していて、きつく瞑った目尻からは薄らと涙が出ていた。 二度、三度とペニスが痙攣すると、やがてぐったりとした。最後の一滴まで歩美に搾り取られると、桂馬はゆっくりとペニスを引き抜いた。 ペニスには薄らと血が付いていたが、何度にもわたる抽出のせいで目立つほどではなかった。 歩美は脚を広げたままびくびくと身体を痙攣させていた。どろり、と彼女の膣から桂馬の吐き出した白濁が漏れ出てきて、どこか淫靡であった。 桂馬はぺったりと座り込んで、歩美が起き上がってくるのを待った。彼女はときおり、太ももを閉じたり開いたりを反射的に繰り返していたが、やがてむっくりと上半身を起こし、こちらと目を合わせた。 「……はあ、はあ…………桂木………………こっち、来て」 桂馬は言われたとおりに歩美へいざり寄ると、彼女はとび跳ねるように彼の唇を塞いだ。 それは一瞬のようにも、何十分のようにも感じられた。 唇が離れると、眼前には高原歩美の満面の笑みがあった。 「ありがと、桂木」 桂馬は歩美の笑顔から顔をそらして、ぽりぽりと頬を掻くしかなかった。
二人は着衣の乱れを直し、息を整えてから体育倉庫を後にした。 学校の前で別れると、どこにいたのか、エルシィがひょっこりと顔を出した。脇に大きなビンのようなものを抱えている。 「それが駆け魂か?」 「はい、神様。今さっき、ひゅるひゅる上がったところを拘留しました」 エルシィは何も知らなさそうな朗らかな調子で桂馬に対応している。 桂馬は今日起こったことをエルシィには言えず、さてこれからどうなるのだろうか、と考えていた。 この後、歩美は大会に出場し、ぶっちぎりで優勝した。 「すごいー歩美!!」 「ふっふっふ、どうだ!!」 翌日の教室で、歩美が彼女の載った新聞を片手にハイテンションな様子を見せていた。 「見て桂木、新聞載っちゃったよ!!」 昨日のことなど何事もなかったかのように、歩美が桂馬の肩を叩きながら自慢してきた。 「あ、あれ? なんで私、あんたなんかに話しかけてるんだろ……」 歩美は我に返ると、そそくさと桂馬の肩から手を引いた。 彼女は攻略中――駆け魂を追いだそうとした間の記憶を失っていた。その方が好都合、と思えるほど桂馬には楽観的にはとらえられなかった。悪くすれば他人の人生を左右しかねない事態だ。 「高原……」だが、桂馬は昨夜のことを全て覚えている。それを忘れないということが、自分にできる最低限の贖罪なのだ、と彼は自らに言い聞かせた。「おめでとう」 いつもの癖でボソリとした口調になってしまったが、桂馬の称賛の言葉に、 「え? あ? ど、どうも……」 歩美は顔をゆであがらせた。 現実はクソゲーだ、リアルなんて放っておけばいい――。今でもそう思ってはいる、けれど。 ……そういえば、あいつはどうしたんだろう。 昨日から続く、桂馬の価値観を根本から揺るがしかねない事態に招いた張本人たる例の悪魔は。 何でも、手続きがどうとかいって去って行ったが、「オイ、オタメガ!! なんだあれ!! どこに隠してたあんなの!」男子生徒からゲシゲシと攻撃を食らったことで我に返った。 視線を教壇へ移すと、あの悪魔が桂馬の妹を名乗って、舞島学園高校のデザイン制服に身を包んで立っていた。 おいおいおい、こりゃどういう無理やり設定だ……と桂馬は心の中で肩をがっくりと落とした。 /To Be Continued
GJ! これは今後にも期待
神が降臨なさったぞ!
>>71 あ な た が 神 か
燃え尽きるほどGJ!
とりあえず言いだしっぺとしては、予定していたネタを出し尽くすことで最初の支援とさせていただきます
『神のみぞ知るセカイ 〜神すらも知らないセカイ〜』
発売ブランド:アトリエおれら
ジャンル:神にも悪魔にも鬼にも庶民にもジゴロにもboatにもなれる恋愛ADV
プラットフォーム:windows2000,XP,vista,7(DVD二枚組)
価格:初回限定盤12000円
特典内容 神のみヒロインズ抱き枕カバー(全OO種)
駆け玉センサー型目覚まし時計
PFP用ソフト「くれよん〜空の芸術〜」
通常盤9800円
付属品 神のみヒロインズトランプ
PFP用ソフト「くれよん〜空の芸術〜」
廉価盤4980円
付属品 PFP用ソフト「くれよん〜空の芸術〜」
キャッチフレーズ:「神と悪魔が紡ぐ物語……エンディングは貴方次第」
天美透
条件:??????
一周目では登場しないキャラクター。シナリオクリアのためには特殊な状況作りが必要になる。
そのため初見殺しで有名。「天使の首切り」とか誰が言い出したのか。
比較的珍しいベッドでのHシーン。側位→後背位。背中が見えているのが大事。例のコスプレ、およびスーツ差分あり。
美生よりも先に攻略することで、パーティーに参加している姿を見ることができる。
美生、結、透のゴージャス4Pに到るには必要なフラグ。
吉野麻美
条件:??????
一周目では登場しないキャラクター。???を狙うには「女神の加護」の使用は不可欠。
通常は水中駅弁ファック。???なら階段に並べて立ちバック。
2B-PENCILSに加入させられるメンバーの一人。また攻略終了後、移動できるマップに「ガッカンランド」が追加される。
阿倉川紫埜
条件:??????
一周目では登場しないキャラクター。選択肢によってはアルバイトとしてカフェ・グランパに残る。
注連縄緊縛プレイ。これまで使い道のなかったアイテム「低温ロウソク」が輝く。
無論敗北派生あり。ハクアの時と違い連れてこれるヒロインが多いので、鬼畜派には御用達のシナリオとなるだろう。
風瀬青羽
条件:??????
一周目では登場しないキャラクター。ノベライズキャラの中では最もまっとうなシナリオ。
VIRTURL PFPを用いたテレフォンセックス。と思わせておいて現実でも挿入している多次元プレイ。
また本番ではないが、ゲームをしながらオナニーしている青羽を覗き見るシーンがある。
隠しシナリオ ディアナルート ディアナの好感度(画面上には表示されない)が最高の場合、女神探索の依頼を受けるシーンで、 「私たちが再び人柱になれば、駆け魂を全て封印できます」→「それをしたら天理が悲しむ」 「……天理が、ですか。……その、あなたは……?」→選択しない とすると開始される。天理とディアナを分離できる唯一のルート。 デレディアナの破壊力たるや無人の野を進むが如し。だが、一つミスると天理にスキマが開きバッドエンド直行。 ディアナソロエンドを目指すなら、天理の気持ちをきちんと決着させなければならない。 Hシーンは天理を交えた3Pが二回、ソロエンドならデレエッチががっつり一回追加される。 アポロルート 情報不足。続報を待て。 飛鳥空ルート プログラムミスがスキマと見なされまさかの実体化。 クリアすれば駆け魂が抜け消滅、クリアしなければ桂馬の首がもげるというジレンマに悩むシナリオ。 最終的に灯が製作した人形に宿り、舞島の生徒になる。 美術室でのボディペインティングプレイ。「相合傘」や「肉便器」など各種取り揃えております。 このルートに入るには、付属の「くれよん〜空の芸術〜」をクリアした時に手に入るプロダクトコードを使用しなければならない。 発売当初はデマ・ネタ呼ばわりされていたが、某動画投稿サイトにプレイ動画がアップされ、祭となる。 投稿者は「リアル落とし神」と呼ばれ、崇められた。 しかし、製作会社の自演説も根強く、真相は未だ謎に包まれている。 裏エルシィルート 表のハッピーエンドとは異なる展開が語られるエピソード。シーン・CG回収率90%以上で解禁。 アルバ的に桂馬の父親が魔界人であったことが判明。しかもエルシィの父でもあった。 義妹どころか実姉であったという超展開。Hシーンでは攻めエルシィという珍しいものが見られる。 ここに到るまでにエルシィに手を出していれば通常のセックス、手を出していなければアナルセックスになる。 ベクトルがとち狂ってる気がするが気にしない。 注文とか依頼とかでなく、ああこんな妄想して日々を生きている馬鹿がいるんだなはははと笑っていただければ本望です。
>>84 ああ、馬鹿だな、お前は
だが、俺らも馬鹿なんだ、安心しろ
GJ!!!!!!!
>>79 なんという神……
ありがたやありがたや
>>84 俺ならディアナルートに入り浸るだろうな
ハヤテの作者も神のみの作者も何か調子乗ってる感じだから 神のみのアニメの方は面白いが、そうでない時の落差が激しすぎる エルシーがすごいかわいいし声入ってる分、漫画より面白い。 OPに力入れたのは成功したなぁ、アニメ人気出れば漫画売れるしね 作者は2ちゃんねらーだから当然ここ見てるよ。
>>83 必ず空の芸術が付属品なのか。
初回版には空のミニフィギュアも付けておいてくれ。
その代わりパッチ26回でやっと正常にプレイできる仕様でも良いから。
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::: /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::: / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:::: : :: ::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::: / :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::  ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ レモンエンジェル時代からのファンとしては飛鳥空の回だけ見るつもり だったのに、いつの間にかエルシィにはまってしまいました。 というわけで、エルシィエンドのルートをねつ造しました。 思ったより長編になってしまいましたが、暇な人は読んでください。
女子生徒の唇が桂馬の唇に触れた瞬間、ピンク色の湯気のようなものが女子生徒の頭の上に立ち上った。 それはぐるぐると渦を巻きみるみるうちに巨大化していった。 そして、それは実体化し、駆け魂となった。 待ち構えていたエルシィは拘留ビンを開けると、駆け魂はしばらくあらがったものの ビンの中へと吸い込まれていった。 「駆け魂拘留!!やりましたね、神様!!」 エルシィが桂馬の元に駆け寄ると、すでに女子生徒の姿は消えていた。 「これで、とうとう残り一体ですね、神様。」 「よし!!これでようやくこの首輪からおさらばだ!!晴れて自由の身だ!!」 桂馬は全身で喜びを表す。 ふと隣を見ると、はしゃいでいる自分をよそに浮かない顔をしているエルシィに気づいた。 「どうしたエルシィ、うれしくないのか?」 「うれしいです…でも…なんでもないです。さぁ、早速次の駆け魂を探しましょう!!」
91 :
最後の駆け魂2 :2010/12/11(土) 16:13:00 ID:TGB9X0sO
駆け魂を探しに校内を二人でぶらぶら歩いていると、おかしなことに気づいた。 誰もいないのだ。校内には桂馬とエルシィ以外の人の姿が全くなかった。 放課後とはいえ、異様な光景だった。 通り過ぎる教室には人の姿はない。 校庭を見ても誰一人いない。 職員室ももぬけの空だ。 「どうなってるんだ?」 「駆け魂の仕業かもしれません!!」 「そんなことまでできるのか?!」 「強大な駆け魂なら、それくらいのことできます。 まずは、駆け魂センサーで広域チェックします。」 すると、突然エルシィが叫んだ。 「近いです!!すごく近くです!!」 エルシィの駆け魂センサーがドロドロ音を立てて激しく点滅している。 「といっても周りには誰もいないぞ?」 桂馬はあたりを見回す。 エルシィが桂馬を不審げにじっと見つめる。 「ボクじゃないぞ。ボクの心はいつも八百万の美少女たちで満たされてされているんだ。 駆け魂のつけいる隙などない。」 桂馬は眼鏡の中心を指で押し上げ、冷静にまじめな顔で答える。 エルシィは不満げに口をふくらます。 「うう――」
92 :
最後の駆け魂3 :2010/12/11(土) 16:13:31 ID:TGB9X0sO
「わかった!!お前だ!!」 そう言って、エルシィを指さす。 「わ、私?!ま、待ってください…個人特定します…」 エルシィは目を閉じ、センサーに手を当ててしばらく考え込む。 「わかりました…」 一呼吸置いてつぶやくように言う。 「やっぱり私です…」 「どういうことだ?」 「私の心の隙間に駆け魂が潜んでいるんです。」 「それはわかった。でも、なんで?!」 「わかりません。この現象も駆け魂の仕業に間違いありません。」 そういってエルシィはうつむいて口を閉ざしてしまった。 「どういうことだ?なんで、駆け魂がボクたち以外の人間を隠すんだ?」 「それは…」 エルシィはうつむいたまま何も答えなかった。 「どうすればいいんだよ!!」 「攻略してください、私を!!」 ―なんだよこの展開… その時、桂馬の中では数知れずのギャルゲで鍛えられた脳がフル回転していた。 ―エルシィの心の隙間? どうしろって言うんだよ。エルシィを攻略する? ボクが?エルシィを? そもそも、彼女の願いは? もちろん、駆け魂の仕業と関連があるはず… それは、つまり…?! まさか? いやそうだ!!そうだったんだ… 桂馬はエルシィに向かって自信ありげに告げた。。 「よし、エンディングは見えた!!」
---------- 桂馬はエルシィと二人きりになれる場所を探した。 誰もいないとはいえ、人目が気になる。一応、兄と妹という設定なのだ。 結局、帰宅することにした。自宅がベストだと桂馬は考えたのだ。 自宅へ帰る道のりのエルシィの顔には戸惑いと落胆の混ざった何ともいえぬ表情をしていた。 帰宅する途中もやはり、誰一人、人間を見かけなかった。 家に着くと、今日は定休日なので店は閉まっていた。玄関にも鍵がかかっていた。 鍵を開け、家に入ると桂馬はエルシィに言った。 「エルシィ、後で話がある。荷物置いたらボクの部屋に来てくれ。」 「…はい、神にーさま。」 その声にはいつもの元気はなかった。 ドアをノックする音がして、エルシィは桂馬の部屋に入ってきた。 先ほどまで着ていた制服から、普段着の地獄の掃除係の姿に着替えていた。 「座ってくれ。」 桂馬は自分の座っているベッドの横をたたいて言った。 エルシィはそこにちょこんと座る。 「話って…何かわかったんですか?」 エルシィはうつむきながら言った。相当落ち込んでいるようだった。 「エルシィ。」 桂馬はエルシィの両肩に手をかけ上半身を自分に向ける。 「ごめん。なんて俺は馬鹿だったんだろう。今までずっと君の思いに気づかなかったなんて…」 桂馬の表情はは苦悩に満ちていた。 「えっ…?!」 「ボクが、駆け魂のためとはいえ、彼女らを攻略するたび、キミの心を傷つけていたんだね。 今まで、気づかなくてごめん。 駆け魂は、キミとボクの二人の世界を作るため他の人を消したんだよ。 ごめん、エルシィ、今更、やっと君の思いに気づいたよ。」 「神にーさま…。私…私、ずっと神にーさまのこと…」 そう言いかけたエルシィの唇を突然、桂馬はキスでふさいだ。 エルシィは始め驚いて目を見開いたが、すぐに目を閉じ、桂馬のなすがままになった。 桂馬の唇が離れると、エルシィは言った。 「ごめんなさい、私のわがままがこんなこと引き起こしてしまって。」 そこには瞳を潤ませ、泣いているのか笑っているのか判別のしがたい表情をしたエルシィがいた。
「まあ、いいさ。で、駆け魂は?」 「えっ?あれ?」 「ダメか…」 「えっ…私…その…ごめんなさい神様…」 予想外の事態にエルシィは慌てる。 桂馬は額に手をあて、うつむく。 ―ギャルゲーエンドじゃダメなのか!! 桂馬は覚悟を決めた。 ―こうなったらエロゲーエンドだ!! 「『神様』なんて呼び方、やめてくれ…。ボクは桂木桂馬。一人の人間として君を愛する!!」 「け…『桂馬さま』で…いいですか?」 そう言うとエルシィは恥ずかしさのあまり顔を手で覆いうつむいてしまう。 「うん、それでいいよ。エルシィ…君が好きだ。愛している。」 「私も愛してます、桂馬さま…」 「好きだ、エルシィ、君の全てが欲しい」 ----------
二人は桂馬の部屋で、ベッドに並んで座っていた。 いきなりエルシィの唇を奪う。 エルシィは全てを受け入れ桂馬のなすがままになっていた。 帯に手をかけ、一気にほどく。 そして、着物の合わせ目を開いていく。 着物の下には、ブラジャーをしていた。 桂馬は興ざめした表情で言った。 「なんで、ブラジャーなんかしているんだ?必要ないだろ。」 「じょ、女子高生ですから!!ブラは必須です!!子供じゃないんですから!!」 「それになんだ、このパンツは?」 「縞パンです!!萌えですよ、神にーさま!!萌えっ!!」 「縞パンが許されるのは二次元の世界だけっ!! こんなものポイだ。ポイっ!! それに、そんなこと一体どこで覚えた?」 桂馬は素早く青と白のストライプのパンツを脱がすとベッドの外へ放り投げた。 「ひどいですぅ…せっかく買っておいたのに…」 下腹部を隠そうとするエルシィの手をどかすと、秘部が露わになった。 そこには、まだ産毛のようなものしか生えていなかった。 「もうすぐ生えるんです!!まだ、三百歳代ですから!!」 手で秘部を隠しながら、まだ何もいっていない桂馬に対し反論をした。 「はい、はい。」 その言葉を無視し、桂馬はエルシィのブラジャーを上にずらし乳房を露わにした。 そして、優しく愛撫を始めた。 「あのぅ…神にーさま?他は脱がなくていいんですか?」 「エルシィ、お前からその長手袋のようなものとニーソックスみたいのを取ったら何が残る?」 「うう―― ひどいですぅ…」
エルシィ白い肌は、ピンク色に火照っていた。 桜色の乳首はすでに充血して存在を主張していた。 桂馬はそっと唇で乳首に触れる。 エルシィの体はビクンとはねる。 次に、乳首をくわえ、甘噛みする。 「あっ…」 エルシィは背中を反らし声をあげる。 「くすぐったいです、神にーさま…」 「嘘だろ、気持ち良いんだろ。」 片方の乳房を手で弄びながら、もう片方の乳房に唇で愛撫を加えていく。 「あぁっ…神にーさま…あっ…」 切なげな声をエルシィは漏らす。 「あっ…ダメです…そんな…」 桂馬はわざと音を立てエルシィの乳首を吸う。 エルシィは顔を上気させ、荒い息を吐いて応える。 桂馬の手がエルシィのなだらかな腹部をなでながら、下腹部へと伸びていく。 指は固く閉ざされた両足によって秘部への道を阻まれてしまう。 「エルシィ、足を開くんだ。」 「は、恥ずかしいです…」 エルシィは顔を手で覆いながら、足の力を抜きゆっくりと太腿を開いていった。 もうそこはすでに十分なほど潤っていた。 少し力を入れるだけで、指は割れ目の間に滑り込んでいった。 「エルシィ、濡れているよ…」 耳元で囁く。 エルシィはイヤイヤするように首を左右に振る。 何度か割れ目にそって指を動かしているうちに、こりっとした肉の蕾を見つけた。 そこに触れると、エルシィの体ははねるように動いた。 クリトリスだった。 エルシィは声を漏らさぬように自分の手で口をふさいでいる。 クリトリスに指が触れるたび、声が漏れそうになるのを必死にこらえているようだった。 「エルシィ、我慢しなくていいよ。エルシィのかわいい声が聞きたい…」 「は、はい…」 桂馬はエルシィのクリトリスを中心に愛撫を重ねていく。 「あっ…あっ…ああぁっ…」 だんだん、エルシィの反応が大きくなっていく。
―そろそろいいかな? 桂馬はエルシィに横になるように促す。 「エルシィ、横になるんだ。」 自分も制服のズボンとパンツを一緒に脱ぐ。 エルシィの足下に座ると、太腿を持ち上げM字型に足を広げさせる。 「恥ずかしいです、神にーさま。」 「ボクにだけ見せてくれ、エルシィ。」 桂馬は痛みを感じるほどいきり立ったものをエルシィの秘部に当てる。 そして、ゆっくりと奥へと押し出していく。 すでに十分に潤ったそこは桂馬のものをスムーズに受け入れた。 しかし、亀頭が半分も入らないうちにエルシィが騒ぎ出す。 「い、痛いです、神にーさま!!」 「大丈夫なはず。人間の体はそういう風にできているはずだから。」 「悪魔です、私は人間じゃありません!!とっても痛いです!!」 「我慢するんだ!!最初だけだ!!」 「でも、痛いんですぅ!!」 そんなやりとりをしている間に、桂馬のものは萎えてきてしまった。 「あれ?!桂馬さま、元気がなくなっちゃいましたね。」 「お前のせいだ。」 「ど、どうすれば良いんですか?」 「咥えろ!!」 「えっ!!?これを…ですか?」 エルシィは体を起こすと、おっかなびっくり桂馬の半分萎えたものに指で触れた。 桂馬は膝で立つと、エルシィの口元に半分萎えてしまったものを突きつけた。 「し、失礼します。」 そういって、エルシィはおそるおそる口に含んでいった。 「そう、全部咥えたら舌で舐めるんだ。」 これで良いのか不安なエルシィは上目遣いに桂馬の様子をちらちらと見ていた。 そんな様子に刺激され、桂馬のものはむくむくと元気を取り戻していった。 「もう十分だよ、エルシィ。」 エルシィの頭をなでながら桂馬は言う。 「はい、桂馬さま。」 「今度は僕の番だ。」 エルシィを横たえると彼女の足を開いた。 そして、いきなり秘部に口をつけた。 「ひゃっ…!!」 いきなりの刺激にエルシィは声を上げた。 「き、汚いです、神様!!そんなところ舐めたたら汚いです!!さっき、私…」 「さっき、なんだって?エルシィの体に汚いところなんかないよ。」 桂馬はエルシィの秘部の割れ目に沿って舌を動かす。 「く、くすぐったいです、神様…」 桂馬は構わず舌を動かし続ける。 舌を奥に進めるとこりこりしたものを探し当てた。 クリトリスだった。 「はぅっ…!!だ、ダメです…そこはダメです!!」 エルシィは体を起こし桂馬の頭をどかそうとするが、 桂馬はエルシィの腰を抱きしめて離そうとしない。 「ダメ…あっ…ダメです…くぅっ…」 だんだんとエルシィの抵抗が弱まっていく。
―そろそろ良いかな? 桂馬はエルシィの秘部から顔を上げる。 エルシィは上気した顔で、とろんとした目でこちらを見つめている。 「それじゃあ再挑戦だ!!」 桂馬はエルシィの秘部に自らの肉棒をあてがい、腰を進めた。 エルシィは一瞬顔をしかめたが、無理矢理笑顔を作ると桂馬に答えた。 「だ、大丈夫です。今度は…」 ゆっくりと体重をかけ肉棒を、エルシィの中に送り込んでいく。 「痛くないか?」 「だ、大丈夫です…」 エルシィの額には汗が浮かんでいた。 「もう少しだ、エルシィ…」 桂馬の肉棒は初めて異物を受け入れるエルシィの肉壁をかき分け、 とうとう最奥部に達した。 「大丈夫か?エルシィ?」 「ちょっと苦しいけど大丈夫です。」 「じゃあ、動かすぞ。」 「ええっ、動かすんですか?」 不安げにエルシィは訊ねる。 桂馬は答えずに、ゆっくりと肉棒を引き抜いていく。 内臓ごと引き抜かれてしまうような感覚にエルシィは妙な声を上げた。 「うゎっ…!!ひゃっ…!!」 桂馬はゆっくりとピストン運動を始めた。 最初はゆっくりと、徐々にペースを上げていった。 「エルシィ、とても気持ち良いよ…」 「神にーさま…」 何往復かすると、限界は桂馬の予想よりも早くやってきた。 「エルシィ、そろそろいくぞ!!」 ピッチを上げてピストン運動を続ける。 エルシィは桂馬の首に手を回して抱きしめ、目をつむりひたすら桂馬の欲求に応える。 「い、いくぞ!!エルシィ!!」 「は、はいっ!!」 「いくっ!!」 桂馬はエルシィの中にありったけの欲望をはき出した。 エルシィの中で桂馬のものが何度も脈動し、そのたびに熱い精子を エルシィの子宮へと注ぎ込んでいった。
二人とも、息が整うまでしばらく抱き合っていた。 桂馬が自分のものを引き抜くと、エルシィの流した血とともに精液があふれ出してきた。 「はぅ――」 エルシィは初めての体験にまだ目を回していた。 「本当に初めてだったんだな。」 「当たり前です!!」 桂馬は優しく微笑んで、エルシィの頭をなでた。 「これで…」 「まだだ!!ボクの気持ちは一回で済むほど甘くはない。二回目だ!!」 「また、するんですか…?」 「今度は後ろからだ。」 「後ろから?!」 「四つん這いになるんだ。」 「えぇ――。恥ずかしいです。」 「いまさら、恥ずかしいもなにもないだろ。」 「でも…」 しびれを切らした桂馬は、エルシィをごろんと転がし、うつぶせにすると 足下にまわり腰を抱え上げた。 「うう――!!」 エルシィはバタバタ暴れてみせるが効果はなかった。 桂馬は片手を添えて自分のものをエルシィの秘部にあてがうと、一気に奥まで貫いた。 「はうぅっ!!」 まだエルシィの体内に残っていた桂馬の精液があふれ、シーツを汚す。 桂馬はいきなり激しくピストン運動を始める。 「もっと優しくしてください…」 「エルシィ、キミを見ていると欲望が抑えられないんだ…」 桂馬は子宮に届くくらいエルシィに深く打ち込む。 「うっ…うぅっ…」 最初は苦しげだったエルシィの声に徐々に嬌声が混じってくる。
「うっ…あぁっ…うぅ…」 「どうした、エルシィ…気持ち良いのか?」 「よく…わかりません…おなかの中がじんじんして…頭がぐらぐらします…」 「エルシィ、ちゃんと四つん這いになるんだ。」 エルシィは力が抜けそうになる腕で、必死に上半身を起こす。 桂馬はエルシィを支配する喜びに興奮をさらに増していく。 肉と肉のぶつかる音が響く。 「あっ…あっ…あぁっ…!!」 エルシィは完全に快楽に飲み込まれていた。 そんな様子に桂馬の興奮は絶頂に達した。 「エルシィ、行くぞ!!」 「はい、桂馬さま!!」 桂馬はひときわ深く自分のものをエルシィの体内奥深く打ち込むと、 先ほどよりもさらに激しい勢いで射精した。 桂馬の射精を感じ取ったエルシィの体は喜びに打ち震えた。 何度も精をはき出すと、桂馬のものは落ち着いた。 しかし、堅さも太さもまだ衰えていなかった。
「はぅ――」 エルシィは蛙のように腹ばいになっていた。 秘部からは桂馬の放った精液があふれてシーツをさらに汚していた。 「もう、わたしダメです、桂馬さま…」 エルシィはぐるぐると目を回していた。 「まだまだ。3回目だ!!」 「へ〜ぇっ、もうかんべんしてください…」 「次は、エルシィ、お前が上になれ。」 エルシィは桂馬の太ももの上にちょこんとまたがってみた。 「自分で入れてみろ。」 「ふぇっ、ふぇっ…?!」 桂馬の腹につくほど勃起したものをエルシィはつかんででみた。 「こ、これを入れるんですか…私の中に…」 「さっきまで入っていただろ。」 「でも…」 「本来の目的を忘れていないか?」 桂馬は冷静に言う。 「は、はい!!がんばります!!」 エルシィは桂馬の勃起したものを右手で押さえて垂直に立たせ、 その上にまたがるように腰を下ろしていく。 桂馬のものが秘部に触れた瞬間、エルシィがビクッと震えた。 「そのままゆっくりだ。」 エルシィの秘部はゆっくりとだが確実に桂馬のものを飲み込んでいった。 「お、奥まで入りました…」 桂馬のものを全て飲み込んだエルシィは言った。 彼女の足はガタガタと震えていた。 「よし、今度はゆっくり抜いていくんだ。」 「は…はい…」 エルシィは震える下半身で何とか体を引き上げていく。 「うっ…うっ…」 感じているのか、刺激が強すぎるのか声を漏らす。 「よし、今度はまた降ろすんだ。」 桂馬の言うとおりに、腰を下ろしていく。 そうして、徐々にエルシィの動きが上手になっていく。 「あっ…あっ…桂馬さま…桂馬さま…」 エルシィは機械仕掛けのおもちゃのように体を上下に動かし、快楽をむさぼっていく。 桂馬はタイミングを合わせ、腰を突き上げる。 「はうぅっ…」 あまりの突然の刺激に、エルシィの動きが止まる。 「桂馬さま…もう…私…どうにかなっちゃいます…」 エルシィは荒い息であえぐように言う。 「ボクが体を起こすからちゃんとつかまっていろよ。」 エルシィは桂馬の首に腕をまわした。 桂馬は上半身を起こし対面座位の体勢に持っていった。 ちょうど二人の顔が向き合う位置になった。
「け、桂馬さま…」 エルシィは桂馬の脇の下から手を伸ばし、ぎゅっと抱きしめた。 桂馬もそれに応えるようにその上からエルシィを抱きしめた。 「神にーさま、大好きです。大好きです。大好きです…」 「エルシィ、君のことをもう離したくない。」 お互いどちらともなく唇を重ねていった。 しばらくの間、お互いの口をむさぼりあった。 唇を離すと唾液の糸がお互いの唇の間に糸を引いた。 「エルシィ、動かすぞ。エルシィも動いてみろ。」 「はい!!」 桂馬が腰を突き上げるとエルシィは声を漏らした。 もう痛みは、そこには快感だけがあった。 「はぅっ…!!」 桂馬に突き上げられるたびに声を漏らす。 エルシィもぎこちないながら、腰を動かし始める。 最初はちぐはぐだった動きが、徐々にシンクロしていく。 「すごいです…何だかわからないけど…すごいです…こんなの初めてです…」 エルシィはうわずった声で叫ぶ。 二人はきつく抱きしめあったまま、腰を動かし続ける。 ベッドがギシギシと今にも壊れそうな音を立てているが、 お互いのことしか見えていない二人には聞こえなかった。 やがて終わりの時が近づいてきた。 「桂馬さま…私…私、おかしくなっちゃいます…もう、ダメです…」 「エルシィ、ボクもそろそろいきそうだ…」 「あっ…あっ…ああっ!!」 エルシィはひときわ大きな声を上げると、上半身を反らし、全身をけいれんさせた。 彼女にとって初めてのエクスタシーが訪れていた。 それと同時に、エルシィの肉壁は桂馬から精液を絞り出すようにうごめいた。 そして桂馬はたまらなく3度目の精液をエルシィの胎内に向けて解き放った。 「あっ…あっ…桂馬さま…桂馬さま…!!」 精液を子宮に受けながらエルシィは愛する者の名前を叫んだ。
二人はベッドに並んで横たわり、しばらく息を整えていた。 「エルシィ…」 「桂馬さま…」 顔を向けると愛する人がいた。 今まで晒してきた痴態数々に恥ずかしくなってどちらとともなく照れ笑いをする。 すると、エルシィの頭からピンク色の湯気のようなものが立ち上ってきた。 「エルシィ!!駆け魂だ!!」 「ふぇっ?」 幸せにひたっていたエルシィは桂馬の声に現実へ引き戻された。 乱れた着衣のまま拘留ビンをどこからともなく取り出した。 湯気は渦を巻き、やがて駆け魂として実体化し、エルシィの頭から抜け出そうとしていた。 「これで最後です!!」 ビンのふたを開けると、駆け魂はしばらくあらがったものの、拘留ビンに吸い込まれていった。 エルシィはビンにふたをすると、桂馬に向かって敬礼をしながら言った。 「最後の駆け魂、捕獲完了です!!」 「ふうっ…」 二人は同時に声を漏らした。 二人はどかっとベッドに腰を落とした。 「はぁ……」 二人は同時にため息をついた。 その瞬間、ベッドサイドに置かれていた桂馬の携帯ゲーム機PFPがメールの受信を告げた。 「なんだ?こんな時に?メールの着信音はオフにしているはずだぞ?」 ベッドのそばに置いてあったPFPを取るとメールをチェックした。 桂馬は突然、真面目な顔になった。 「ドクロウ室長からのメールだ。任務完了ご苦労様。エルシィは地獄へ帰れだとさ。」 桂馬はエルシィにPFPを渡して言った。 エルシィは喜びと驚きの混じった表情でPFPの画面を見つめていた。 いつの間にか外の喧噪が戻っている。 子供たちの遊ぶ声。 主婦たちの井戸端会議。 「戻ったみたいだな。」 窓を開けて外の様子をながめた桂馬は言った。 「それに、いつの間にか首輪がなくなってる。」 桂馬は首をさすりながら言った。 「本当です!!やりました!!私たちやったんです!!」 エルシィはベッドの上でぴょんぴょん跳ねながら言った。 「でも、これでさようならですね。神にーさま。」 エルシィは桂馬を見つめながら言った。 心なしか、目が涙で潤んでいるようだった。
「ふーん、そうか。やっとこのうっとうしい首輪がなくなって清々したよ。 これでギャルゲー三昧の日々に戻れる。」 桂馬はエルシィから視線をそらし、奪い返したPFPの画面から目を離さずに答えた。 「長い間、ご苦労様でした。」 その言葉は心なしか涙声だった。 「ああ、苦労したよ。大苦労だ。」 エルシィは乱れた着衣を直し、ほうきを取ると、窓を開けた。 「さようならです、神にーさま。」 PFPの画面には名残惜しそうに振り返るエルシィの姿が映り込んでいた。 「もう行くのか?」 「こうしていると辛いだけですから…」 背を向けている桂馬の前に回りこみ軽い口づけをする。 「さようなら、桂馬さま…」 「じゃあな」 桂馬はエルシィに背を向けたまま手を振った。 そして、エルシィは窓から外へ飛んでいった。 桂馬は画面に映り込むエルシィの姿が小さくなって消えるまでずっと見つめていた。 やがて、PFPの画面が涙でにじんで見えたくなっていった。 ----------
望んでいたギャルゲー三昧の日々が戻った。 しかし、心のどこかにぽっかりと空洞が空いてしまったような感覚、 それから逃れるために、よりいっそうギャルゲーにのめり込む日々が続いていた。 あれから一年経った。 ―エルシィは今頃どうしているだろう… あいつのことだから… まあ…ちょっと… 心配だな。 突然部屋の窓が外から開き、夜風が流れ込んできた。 それとともに一人の少女が飛び込んできた。 桂馬は、それが一体誰なのか一瞬わからなかった。 「お久しぶりです、神にーさま!!」 「エ、エルシィ!!」 エルシィは今まで結んでいた髪を下ろし、ドクロ形の駆け魂センサーも頭につけていないので かなり印象が異なっていた。 心なしか、以前よりも大人びた感じがしていた。 そして、エルシィは一抱えもあるような巨大なバスケットを重そうにぶら下げていた。 桂馬が中を覗くと、すやすやと寝息を立てている3人の赤ん坊が入っていた。 「エ、エルシィ?」 「お久しぶりです、神にーさま、じゃなくて神パパ。」 「はぁっ?!」 桂馬は驚きのあまり口を開いたまま一瞬、思考が止まった。 そして、もの凄い勢いで脳みそがフル回転を始めた。 ―落ち着け!! 現実に飲み込まれるな!! 順序立てて論理的に考えればは問題ない!! 赤ん坊? エルシィの子供? パパ?おい、パパってなんだよ、パパって? 俺がパパ? つまり…?!
「なんでそうなるんだよ!!」 桂馬は絶叫した。 「だって…桂馬さんが…」 そう言うとエルシィは頬に手を当て、顔を赤らめうつむいた。 「なんだよこのシナリオ…」 手を顔に当てて絞り出すような声で言う。 「みんな女の子ですよ。まだ、名前決めてないんです。 やっぱり、こういうことはやっぱり…夫婦で相談しないと…」 そういってエルシィは照れくさそうに、もじもじしながら言った。 突然の出来事に、桂馬はへなへなとその場に崩れ落ちてしまった。 「いろいろあって、こっちで暮らすことになりました。」 「なんで!!」 「うう―― 追い出されたんです…姉さんからも縁を切るって言われて…」 みるみるうちにエルシィの瞳が潤んでいく。 「責任とってくださいよ、神パパ。」 「パパ?!」 「そうでちゅよー、パパでちゅよー。始め待ちてー。」 エルシィは赤ん坊に話しかけた。 「なんで、よりによって三つ子なんだよ!!」 桂馬は立ち上がると絶叫した。 「神にーさまが…あの…その…三回もするからです!!」 「いや、その理屈はおかしい。回数は関係ないだろ、回数は!!」 逆上した桂馬はそう叫んだ。 「うう――!!」 「おかしいだろ、そもそも駆け魂を拘留したらターゲットの記憶は消えるはずだろ!!」 「それは愛の力でカバーしました!!」 「なんだよ、その勝手な設定!!」 「うう――!!」
二人がにらみ合っている瞬間、ドアをノックする音が聞こえた。 「桂馬、何騒いでいるの?」 そう言ってドアを開けたのは桂馬の母だった。 「ま、まずい母さんまで来た!!」 母は部屋の中を見渡すとエルシィに気づいた。 「まあ、エルシィちゃん。お久しぶり。また会えてうれしいわ。」 喜んだ母はエルシィの手を取ってブンブン振り回す。 その瞬間、申し合わせたようにバスケットの中の三人の赤ん坊たちが声を揃えて泣き始めた。 「あら、この子たちは?」 「…お、終わりだ…」 桂馬の脳裏にバッド・エンドの文字がよぎった。 「ほーらよしよし、泣かないで。」 バスケットに入った三人の赤ん坊をあやしながら、桂馬の母は振り返った。 「この子たちは?」 母の表情は真剣だった。 「桂馬さんと私の愛の結晶です!!」 エルシィが叫んだ。 桂馬は一瞬のうちに顔面から血の気が引いて行くのを感じてた。 「今まで嘘をついていてごめんなさい。実は桂馬さんと私、血は繋がっていないんです。 私、お父さまの子供じゃないんです!! でも、やっぱりいけないことですよね。たとえ血が繋がっていなくても兄と妹ですから…」 「そんなの最初からわかってたわよ。あの人が私を裏切るはずないわ。 それはさておき――」 母はため息を一つつくと髪留めと眼鏡を外し、ドスの効いた声で言った。 「あんたたち、勝手に子供作っといて、ちゃんと面倒見ないと承知しないんだからね!!」 「はい、お義母さま!!ふつつか者ですが、よろしくお願いします。」 「よろしくね、エルシィちゃん。 今で大変だったでしょ?もう大丈夫。 私のこと本当のお母さんと思って良いんだからね。」 そう言って、母はエルシィのことをぎゅっと抱きしめた。 「さあ、桂馬さまも…」 エルシィは桂馬の袖を引っ張る。 ―なんか、だまされているような気がするぞ…良いのか俺の人生これで… 追い詰められ逃げ道を失った桂馬は苦悶した。答えは一つしかない。 「桂馬!!どうなんだい!!はっきりしな!!」 桂馬に、再びドスの効いた声で問いただす。 ―もう、どうとでもなれ!! 「エルシィ共々よろしくお願いします!!」 桂馬はとうとう観念し、頭を深々と下げた。 母に認められたエルシィと、突然孫のできた母は、二人手を取り喜んでいた。 桂馬はがっくりと膝をついて、床に手をつきうなだれた。 ―いったい、俺のギャルゲライフはどうなるんだ… くそっ、やっぱり現実なんてクソゲーだ!! 俺の…俺の人生… …まあ、とはいえ、愛すべきクソゲーっていうのもあるわけだが… 「あらためまして、桂木エルシィです。娘ともども、よろしくお願いします!!」 〜 〜 〜 おしまい 〜 〜 〜
以上でおしまいです。 長々とスレを消費してすみませんでした…
最近過疎ってたからSS投下が増えるのは喜ばしいことだと思う。 この調子で良作神作が増え続けることを切に願う。
GJ しかし神にーさまの一人称が俺だとなんか違和感あるな。
>>110 しまった、所々「俺」になってる…orz
「桂木はどこ――!?」 瀟洒な洋館を思わせる建物に囲まれた庭園で、着飾った小柄な少女が何某の名を呼んだ。 青山美生は青銀色のドレスを身に纏っている。肩紐がなかったのならば人魚と見紛うような美麗さで、彼女のほっそりとした身体のラインを浮かび上がらせている。 (桂木のやつ、どーゆーつもり!? パーティーなんかに連れて来て!!) 美生が頭を振ると、ツインテールとドレスと同色の髪を結っているリボンが揺れる。 「今日の送迎の自転車がカボチャだった意味に気付くべきだった――――!!」 桂木桂馬が美生の秘密を知ったのはついこの間のことだった。その秘密を守るために、協定を結んで送り迎えさせてあげていたのだ。それが今日、なぜかカボチャの自転車での送り迎えだったのだ。 「ウチに来る招待状は全部無視してんのよ!! どーしてあいつが持ってるの!?」 美生は周囲の建物を見回していく。中では今頃、豪華な食事とダンスパーティーが行われているだろう。けれど、それは彼女にはもはや関係のない事なのだ。そう思うと、じんと熱いものが込み上げて来そうになる。 手持ち部沙汰にしていると、 「美生様」 彼女を呼ぶ声を耳が捉えた。 「用意したドレスはいかがですか」 月にかかっていた叢雲が、まるで彼の登場を歓迎するかのように散って行った。月光を道標にするように、光の中に桂木桂馬が確かな足取りで入ってきた。 桂馬は白いスーツを着込んでいて、いつも着けている眼鏡も今夜は外している。雰囲気をがらりと変えた桂馬に美生は、 (か……桂木? か……かわいい……庶民にも衣装ね) 自分でも予期しなかった感想を持ち、一人で勝手にあたふたしてしまう。 「じゃ、じゃなくって!! 誰がパーティーに連れて来いって言ったのよ!!」 「いつも古アパートでは息が詰まるでしょう」 桂馬はあわあわと取り乱す美生を余所に、あくまでも冷静だった。 「たまには、本当の金持ちのイベントも必要と思いまして」 月明かりに照らされる桂馬は、ついさっきまで目にしていた彼とはまるで別人のような風格を持っていた。紳士然とした態度は変わらないものの、その質がどこか上がっているような。 「わ、私はそういうこと言ってんじゃないのよっ!」 美生が声を荒げて、手で横の建物を指した。 「大体ここはパーティー会場じゃない!! ここは裏庭よ、このすっとこ運転手!!」 会場はあっち、と言わんばかりに指がつんつんと空気を突いている。 対する桂馬はそれを知っていたかのような佇まいで、 「いやーボク、踊りとか自信ないので、前もってお嬢様に教えてもらおうかと……」 ずけずけと言い放つ始末である。 これも桂馬の作戦であったが、美生には知る由もなかった。 「踊り? お……お前、参加する気!? 冗談でしょ!?」 美生が桂馬をバカにしたように笑う。 「いいわ、お前ここで一人でパーティーやりなさいよ。客もボーイもシェフもいないけどね」 しかし桂馬は美生のそんな態度を気にするそぶりも見せず、淡々とした口調で応対する。 「メイドはいるみたいですよ?」 桂馬が語尾を上げると、彼の背後からメイド服に身を包んだ悪魔――エルシィがトレイに飲み物を載せてやって来た。 「お飲みものいかがですか――――」 エルシィはメイドさんのイメージとは打って変わって、ぶっきら棒に飲みものを勧めた。 「おい!! なんだこのチャラチャラした服はなんだ!? もっと地味なの作れよ!!」 桂馬がエルシィを引っ張って美生から距離をとると、彼は悪魔少女に対して声を荒げた。桂馬はエルシィの持つ羽衣でメイド服を作って着ろとは言ったが、ドレスコードというものがあるだろうに。
「いやがらせで――す」 エルシィは悪魔らしいドロドロとした陰気を放っている。 「うー私もドレスが着たいです」なんでメイドー。とエルシィが駄々をこねる。桂馬は「楽しもうとするなよ!!」と彼女を宥め賺そうとしていて、美生から見ればまるで夫婦漫才のようだ。 (な、何? 桂木のやつ……し、知り合いなの!?) 夫婦漫才と感じたのは美生なのに、彼女自身が自らの言葉に揺さぶられていた。 「今夜が勝負だ!! 駆け魂を見逃すなよっ!!」 桂馬とエルシィの顔が近付いたところで、美生は咄嗟に彼の腕を引っ張っていた。 「桂木!! ダンス教えて欲しいんでしょ!!」 美生はやけっぱちに桂馬にダンスを教えることにしたが、さきほど感じた気持ちが彼女にもよく分かってはいなかった。無意識に、引き込みたくなってしまったのだ。 「庶民に与える時間なんてないんだから、一分で覚えなさい!!」 熱をもった感情とは裏腹に、美生の口を衝いて出るのは命令風の氷の口調だ。 「じゃ、はい、手握って」 美生が桂馬の手を取ると、彼は身体を強張らせて心なしか顔を紅潮させている。 「な……何よ!?」 身構えられたことに、美生が目ざとく噛みつく。桂馬としては触れられることが苦手での条件反射だったが、 「い……いや、別に……」 と濁すことでどうにか傷にならずに済んだ。 「て、て、手ぐらいでドーヨーしないでよ!! こ、こ、こんなのダンスじゃフ、フ、フ、フツーなんだから!!」 「わ、わかったよ……」 二人は慣れ合えない猫のようにギクシャクとしたやり取りをしている。 月が見ている中で、二人は熱心にダンスレッスンを行っている。美生が手順を手取り足とり教えると、桂馬は素人とは思えない早さで一つ一つを確実に覚えていく。 「結構飲み込みいいじゃない」 まだまだダンスとは言えないものの、瑣末さが味となった二人のステップはなかなかに見物だった。 「しかし、ダンスパーティーみたいな、まんがみたいな世界、本当にあるんだな……」 桂馬が明かりのともった建物の一室を見上げながら、ぼそりと漏らした。 「ふん、庶民的感情ね。本当の上の上の階級はこうなのよ」 応えを返した美生は、得意げな表情で鼻を鳴らした。口元には挑戦的な笑みが描かれている。 「縁のない世界だ……」洋館モノはやるけどね。 「今、その気分を味わわせてやってるじゃない」 ルンルンと弾むような笑顔で美生がステップを踏んでいく。すると、 「これは青山さんのところの!!」 二人の背後――洋館の裏口から上質なスーツを着込んだ男たちが嘲笑を浮かべながら歩いてきた。 「美生さん!! こんなところで何を!?」 「いらっしゃってるなら、中へどうぞ!!」 見るからに卑下してくる男にも、美生は気丈な振る舞いを見せる。 「べ……別に来たかったわけじゃ」 「いやー青山社長は残念でした。今は借金暮しでアパート住まいとか……」 「おい、失礼だろ、君。ハハハ」 男たちの心ない言いように、美生は歯噛みして堪えるしかなかった。 「誰だ、招待状送ったの」 「ホントに来てるとはな――」 「タダ飯狙いでしょう、クク」 美生はぎりぎりと歯を合わせ、必死にこらえる。 (ま……負けるもんか…………わ、私はパパの娘だ…………) 俯いて悔しげに顔を歪めていると、美生の頭上から桂馬の声が降って来た。 「……もうやめませんか。こんな世界にいて、どーなるんです? もうやめましょうよ……」 「うるさい!! 私は本当に金持ちよ!! 金持なのよ!!」 美生は桂馬を指差して続ける。 「お前だって手伝うって言ったくせに!!」
「もう十分ですよ。お父様も……もう満足されてますよ」 美生の憤然とした態度とは違う、晏然といった語調で桂馬が語を紡いでいく。 「死んだお父さんを忘れないために、お父さんの教えを守ってたんだよね。だから社長令嬢を演じ続け、お父さんの仏壇へお線香をあげなかった」 桂馬が滑らかな、淀みない口調で豪語する。 「でも、もう一人の人生を歩むべきだ!!」 桂馬のはっきりとした言葉に、美生の脳裏で父のことが浮かび上がっていく。美生を抱き上げているパパ、卒業式に来てくれたパパ、そしてパパのお墓―― 「パパは……死なない!!」美生は拳を握り締める。「パパは私のココロで生きてる!! 私がパパの教えを守ってる限り!!」 「でも昨日、君は笑ってた!!」 桂馬は美生に近づいて、神妙な顔つきで説得を試みる。 「いつも笑わない君が……昨日は特別楽しいことがあったのかい? 昨日の笑顔を、もっと見たいんだ!!」 真剣な面持ちの桂馬の顔が眼前にある。美生は顔を上気させて、不意に彼の顔に拳を叩きこんだ。 「お、お前はペテン師だ!! 私に協力するフリしてだましてたのね!!」 彼女は痛めつけた拳をもう一方の手でさする。 「お前が……お前が来てから…………パ……パパがどんどん小さくなっちゃうよう……」両手で頬を挟みながら、美生が虚ろな声を出す。「このままじゃ……パパが……パパが……本当に死んじゃう…………」 「それでも!! ボクは君の心に住みたい!!」言葉尻を制するように桂馬が起き上がってくる。「ボクが嫌ならパーティーに参加すればいい!! どっちを選ぶんだ!! どっちなんだ!?」 ずい、と桂馬が美生に身を寄せる。その表情は決して冗談を言っている風ではなく、彼は心の底から恥ずかしげもなく言っているのだ。 静まった庭園にはダンスパーティーの会場から漏れてくる音楽しか音がなかった。いや、美生と桂馬の心臓の鼓動の音もたしかに、水面下でひっそりと高鳴っていた。 美生は心の中で父を呼ぶ。桂馬の登場でどんどん薄れていってしまう父の面影が、にこりと微笑んだ気がした。 二人の距離がゼロになると、桂馬が美生の腰を支え、手を引っ張った。それは甘美な夜会の始まりを告げる口づけであり、彼を受け入れたという確固たる証拠だった。
桂木桂馬が青山美生の攻略に身を投じたのは、つい先日のことだった。彼は攻略に乗り気ではなかったが、そうしなければ自分の命が危ういということを知って仕方なく協力した。 高原歩美はあれから、普段と何も変わらずに過ごしている。あんなことがあったのにも関わらず、歩美には一切の記憶がなくなっていた。 桂馬はそれを心配していた。もちろん、責任というものを感じていないわけではなかったが、それ以上に、現実における倫理の問題として不安を抱えていた。 駆け魂はキスだけでは飛び出さない――エルシィの当初の目論見は外れ、駆け魂の出るトリガーはついこの間判明した。 つまるところ、女性として満たされること。 キスは心の隙間を埋めるにはまだ足りず、彼女らは本当に揺るぎない関係を望んでいるのだろうか。 セックスという行為は恋人以上の関係の証明ではあるし、身体も心もという言葉もあるほどだ。だが、人として許されるのか? 桂馬は現実にうんざりしていた。ゲームでは何もかもが自由で、リアルのしがらみも感じずに済む。この現実において、リセットは許されざる現象だ。ゆえに、これは倫理的にどうなんだ? 桂馬は今でも答えが出せないでいる。それでも、答えを出す前に駆け魂を出さなければ美生が危ないという。論より証拠。それが今の桂馬には求められているのかもしれない。 過程より結果――駆け魂をまず出さないことには何も始まらないのだろうか。 「ん……ちゅぷ」 桂馬と美生の口づけはソフトなものからハードなものへと変わっていた。情熱的に互いを貪りあうさまは、本能によって突き進む獣を連想させる。 二人の唇が離れても、熱のこもった視線は外れなかった。うっとりとした目つきをしている美生に、桂馬はぎこちない笑みでしか応対できない。 「お嬢様……」 「ちょ、ちょっとこっちに来なさいよ!!」 我にかえったような怫然さに桂馬は呆気にとられながらも、手を引かれるままに木々が豊かに育っている場所まで移動する。ここは建物から影になっていて、月以外はだれも見ていないようなところだった。 美生は木と対面してじっとしたまま動かない。桂馬は意地っ張りな彼女のことをこの数日で少なからず理解していた。彼は一瞬、迷うような素振りを見せつつも、彼女の肩をそっと抱いた。 手に収まる肩は細く、痩せぎすだった。ともすればヒビが入ってしまうんじゃないかというくらいに、彼女は線が細く、身体が薄かった。 桂馬は美生のうなじを撫で、ゆっくりと背中へと降ろしていく。 「……ッ、ふ」 ぴくん、と彼女が身を震わせた。桂馬は右手で背後を愉しませながら、左手でそっと彼女のなだらかな丘に触れた。草原を穏やかに吹き抜ける風のようなタッチで。 「お……大きくなくて、悪かったわね!!」 「誰もそんなこと言ってませんよ……」 「う、うるさい!! だ……だって…………私、揉めるほど、ないから」 美生の表情は桂馬にはうかがえない。けれど、駆け魂やそれにまつわる様々な感情を抜いても、今の彼女を可愛い、と彼は感じた。 「いいえ、とても、可愛いですよ」 彼は彼女の耳元で囁くと、胸元から手を入れ、直截に彼女の胸を撫でまわし始めた。 「んぁッ……い、いきなりはやめて」 言葉とは裏腹に、彼女は満更でもなさそうな艶ぽい声を漏らしている。桂馬は彼女の背中から腰、臀部へと手を自由に這わせる。彼女の身体の部位で、もっとも肉感に溢れているお尻を掴むと、一瞬、彼女の膝ががくんと下がった。 「ここ、触ってもいいですか?」 美生は耳元で聞こえる彼の声と、かかる熱い吐息にじくりと身体が熱くなってしまう。 「そ、そんなこと……聞かないでよ」 ぎゅっと下唇を噛みながら彼女は応える。 桂馬はおもむろに、美生の耳を舌で舐めた。 「うひゃあぁっ!?」 予想以上の反応に虚を衝かれたが、彼は手を動かしながら舌も使い始めた。 耳、うなじ、背中――彼の濡れた舌が彼女の身体を舐めていく。 胸、鎖骨、腹部――彼の細い指が確かな軌跡を描いてそれらを通り過ぎていく。 桂馬から与えられる刺激に、美生はすっかり身を任せてしまっていた。身体の奥底からずいずいと這いあがってくる熱っぽさに、ときおり痺れが身体を走っていく感覚に、次第に彼女は息を荒くしていった。 「あっ――そ、そこダメッ!!」 美生はされるがままで、強く握った拳が腰のあたりでぷるぷると震えている。彼女は彼にならば何をされても許せたが、身体は本能的に防衛しようとする。それがなんとももどかしかった。
桂馬は高原歩美とは違った感慨を彼女に抱いていた。 リアルの女なんて一様で、違いがあるなんてこうでもしなければ分からなかったかもしれない。歩美には歩美の、美生には美生の、彼女らにしかない魅力が確かに備わっている。 この力の前に、男は抗うことなんてできるのだろうか。 桂馬はお尻を撫でまわしていた手で彼女のドレスのスカートを掴むと、ほっそりとした脚があらわになるまで持ち上げた。 「え、ちょ――お前、何してん」美生が行動を取る前に、彼は彼女のもっとも敏感な部分に手を伸ばしていた。「のッよ――――!?!?」 彼女の脚の間に入れた手が、咄嗟に閉じられた太ももに挟まれる。これも防衛本能からくる脊髄反射だ。 彼は指だけで、彼女の股間を刺激していく。 「ん、ふあぁッ――お、お前、これ、ああ、頭が、壊れ…………ちゃいそうッ――――」 美生は顎を上げたり下げたり、歯を食いしばったり吐息を吐き出したりしながら、様々な行動をとった。そのどれもが可愛らしくて、桂馬はついもっといじめてやろうと思ってしまう。 「ッアああっ……んンッんっ!!」 次第に彼女の下着が湿り気を帯びてくる。じんわりとした温かさが、彼女の恥部を伝って手にやってくる。 「美生様のここ、すごく濡れていますよ」 「そそ、そんなこと、ないっ!! ば、バカなこと言わないでッ――!!」 美生は脚を広げて太ももを閉じようとする、奇妙な立ち方になっていた。脚を広げた方が踏ん張りは利くが、その分閉じるのも容易ではなくなる。内股気味に地面を踏む脚が、ぶるぶると動く。 桂馬が執拗に彼女を責めていると、彼の股間を彼女が後ろ手に強く握った。 「うっ――!!」 「あ、あんただってこんなにしちゃってるじゃないの」 いつもの気丈さを取り戻したのか、美生は冷めた笑みを漏らした。 「発情してるわけ? こんなひらけた場所でなんて、信じらんない」 彼女がにぎにぎと桂馬の屹立した一物を握ってくる。その指がもぞもぞと動くものだから、桂馬は妙な心地よさを覚えてしまう。 「お、お嬢様こそ――」桂馬は下着を掻き分けてしとどに濡れた彼女に指を這わせる。「こんなに濡れているじゃないですか」 「それはお前が、私をそうさせているからでしょ!? お前は何もされてないのに、発情してる!! 犬とおんなじよッ」 二人は競い合うように互いの性器を刺激していった。彼女の手つきは単純で、揉むだけだったが桂馬には十分すぎる刺激だった。 対する美生は、桂馬の指が与えてくる感覚に息も絶え絶えで、頭の中でバチバチとスパークしてるかのような状態だった。 桂馬は彼女の膣をほぐし終えると、ゆっくりと指を潜り込ませていった。 「えっ――あ!?」 ぬるりと暖かい感触が指を包み込んだ。ざらざらとした感触と水の中に指を入れたような感覚に、指先から桂馬も興奮していた。 後ろから膣を責めるのはなかなかに困難で、少し無様だった。桂馬は中指を折り曲げながら、強く自分の方へ引き寄せるという感じに性器をいじった。 「ん、ちょ――あっ!? っッ!! ふぁああぁッ」 美生は木に手をついて必死に身体を支えていた。膝はがくがくと揺れていて、ともすればしゃがみこんでしまいそうだった。 桂馬は彼女の身体を持ち上げるように、手を上へ上へと押し上げた。そのたびに、彼女の口から淡い嬌声が漏れてくる。 「あっアッあッ――――ダメダメダメエェッッ!! お、おかしくなっちゃうよぅ!!」 美生が頭を振ると、ツインテールが遅れて鞭のようにしなる。彼女は木肌を引っ掻きながら、湧きあがってくる何かに必死に耐えていた。歯をかみしめて、脚で踏ん張っても、一瞬の刺激で全てが弛緩してしまう。 桂馬がどんどん手の動きを激しくしてくると、美生の中で風船が膨れ上がっていくような感覚が湧きあがってきた。 「あっ――ダメッ、も、もうやめ…………な、何か、来ちゃうッ」 頭が真っ白になりそうだった。美生は言わなくてもいいことも口に出してしまうほどに、緩み切っていた。 桂馬はヒートアップして、手の動きをさらに激しくする。びちゃびちゃと飛沫のはじける音も聞こえて来て、それがいっそう美生の羞恥心をあおって快楽を高めていった。
「ダメええエェええっぇぇッ――――――!!!!」 奥へ指を突き入れると、美生の身体がびくんとくの字に折れ曲がった。かと思うと、ぶるぶると全身をふるわせ始めた。 「あああああああああああああああああああああああッッ………………!?!?!?」 桂馬の手に液体が流れて来る。びくびくと身体を震わせながら、美生は何が起こったのかも分からずに目尻に涙を浮かべていた。 普段、責めてばかりで責められなかった反動からか、美生は責められることに弱かった。受け入れがたい恥辱に身を染められた代償は、より大きな恥辱を味わうことだった。 潮吹きがおさまると、桂馬はゆっくりと手を彼女の股から離した。彼の手は彼女の愛液に濡れて、月明かりにてらてらと光っていた。 「はあっはあっはあっはあっ…………」 美生は木に手をついて、笑う膝に鞭打ってなんとか立っているという、気息奄々の状態だった。頭が下がっていて、必然的にお尻を突き上げるような格好になっているが、彼女はそれどころではないようだ。 桂馬は自らのスラックスのジッパーを下げると、隆々と天を向いた一物を外気に晒した。それを肩で息をしている美生に宛がうと、休む間もなくゆっくりと忍ばせていった。 「ちょ――お前!? 何してん、の!!」 美生はきっと肩越しにこちらを睨みつけていたが、その表情は嫌悪の表れではなく、これからやることへの不安だった。 「大丈夫です。ボクにお任せを――」 桂馬は美生の頬をそっと撫で、自らのモノを深く突き入れるために腰をじわじわと彼女に近づけていった。 「うっ――――はあ…………」 美生の膣は十分に滴っていて、まるで見えない糸に引っ張られるように桂馬は奥へと進んでいった。 全てが入ると、美生は熱い吐息を漏らし、身体を震わせた。 桂馬が腰を引いて打ちつけると、美生の身体が弓なりに反った。噛み殺した喘ぎ声が、夜闇に溶け込んでいく。 月だけが見ている中で、二人は激しく交わっていた。 美生は額をつけんばかりに木に手をついていて、桂馬は彼女の細い腰を掴んで大きく身体を振っている。彼女の髪がふぁさふぁさと揺れるたびに、二人は昂っていく。 「っうああっ――は、発情してる犬なんかに…………」 桂馬を貶めることで矜持を保とうとしているのか、彼女は罵詈雑言を彼に投げつける。 「後でどうなるか、思い、知りなさいよッ――!! ッああンッぅうう、ひゃっぁ」 彼女は涙目で桂馬を罵倒してくる。しかし、それが余計に彼の性欲を掻き立ててしまう。傲慢で高飛車なキャラクターは何人も見てきたが、それを手中に収めているというのは至高の快楽であった。 桂馬は無我夢中で腰を打ちつける。ただ奥へ入れるために、今を生きているのかもしれない。 現実が彼に与える快楽は、二次元が与えてくる感情のいずれよりも激しく、実感的だった。
「や……っやめなさいよおぉッ」 美生の言葉が尻すぼみになり、次第に喘ぎ声が漏れてくるようになった。それは甘い響きを伴っていて、まさに厭と頭を縦に振るという様相だった。 青銀色のドレスが月光に輝き、美生の身体のラインを縁取っている。曲線美に長けた女性の体つきは、男を惑わせる色香としては申し分ない。 「うぁっ、大きく……なって……る?」 桂馬は限界が近づいていた。 「美生様ッ――、もう、出そうですッ!!」 桂馬が声を張ると、美生が身体をひねって手で彼を押しのけるようなしぐさを取った。 「だ、ダメッ――!! 中はダメなのおぉッ……外に、外に出してッ!!」 高原歩美を満たすためには中で出す以外の方法は考えられなかった。こういうところは、彼女らの考えに従う方がいいのかもしれない。 桂馬は腰の動きを早めると、美生を突いて突いて突きまくった。美生はあられもなく乱れて、ひくひくと身体を痙攣させている。彼女は突かれて何度か絶頂を迎えているはずだった。 「イ――イくッ…………!!」 「んぁあああああっ!!」 桂馬はペニスを引き抜くと、一物から白濁が勢いよくほとばしった。それは美生の尻から太ももを汚して、何度か精液が彼女を打った。 吐き出された精液は尻から太ももへ、ふくらはぎへと垂れていった。すさまじい量で、彼女の脚はいまや精液まみれだった。 「っはあ、はあ、はあ、はあ」 美生はペニスを引き抜かれても、その余韻に浸っているように姿勢を変えなかった。桂馬が突いてもいないのに、彼女は身体を前後に揺すっている。まだ入れられていた感覚が抜けきっていないのだ。 膣から垂れた愛液と、彼がかけた精液が途中で混ざり合って脚を濡らしていく。 「…………お尻と脚が、何だか気持ち悪い………………」 美生が身体をひねってこっちをジト目で見てくる。蔑んだような冷たい目だった。 「……でも、何だかスッキリしたわ」 顔を逸らしてから、美生がぽつりとそう漏らしたのを桂馬は聞き逃さなかった。 彼はポケットからティッシュを取りだすと、垂れた液体を丹念にふき取っていった。 「そ、そんなとこ拭かなくていいからッ!! バカ!! 変態!!」 桂馬は彼女の膣も拭いていたのだ。 二人は時にぶつかり、時に微笑みあいながら、月明かりの中でゆったりとした余韻に浸かっていた。
こうして……二匹目の駆け魂も無事確保された。 どうやら駆け魂は、行為の終わりと同時に彼女らから弾きだされるようだ。女性にとって、男性が自らの身体で果てるということこそが、満たされたということなのかも知れないが、一概には言えない。 「神様のおかげで、もう二匹ー!!」 「ボクは早くもギリギリだよ」 主に精力的な面で、桂馬は疲弊していた。エルシィはそんなことお構いなしに、あくまでも朗らかだ。 エルシィは昨日、二人の行為を見ていたのだろうか。それを確認するのは憚られたが、いずれは訊かねばならないことだと感じてもいた。口づけがスキマを埋めないことに、彼女は気付いているのかどうか。 桂馬が行く末の不安に身をすくませていると、 「ちょっと、そこの庶民!!」 聞き覚えのある命令口調が聞こえてきた。 「昼ごはんにオムそばパンを買いたいんだけど、このコインで足りるのか教えて」 舞島学園高校の制服に身を包んだ、青山美生その人だった。彼女は掌をこちらに差し出して、訊ねてくる。 「使ったことないから……どれがどれだかわからないのよ」 彼女の――昨夜握っていた手には、315円分の硬貨が載っていた。桂馬はオムそばパンの値段を照合し、 「オムそば2個は買えそうだぞ」 「そう、ありがと」 美生に応えたのだが、彼女はなんともない表情で言い捨てると、振り向きもせずに販売所へと歩いて行った。 「小銭を認めてますよ」エルシィが呑気に美生をほめた。 「性格はあんま変わってないな」 桂馬は背中に視線を感じ振り向くと、美生がこちらをじーっと見つめていた。かと思うとさっと顔をそらして、駆けて行った。 「あの娘の記憶がなくなって残念でしょ?」エルシィが桂馬をからかう。「かわいい娘でしたからねー」 「別にっ」 桂馬はぶっきら棒に、肯定とも否定ともつかない対応をした。いや、なぜかそうしてしまったというべきか。 「ボクもお父さんも忘れた方がいい。これであの娘も自分自身の人生を歩けるさ」 美生の、たしかに昨日触れていた背中を見つめながら、桂馬が穏やかな口調で言った。 忘れた方がいい。けれど、ボクは忘れないことで責任を持とうと、決心した。記憶がなくなっても、たとえあの日の行為が悪魔の力でリセットされたとしても、行為に及んだことを忘れてはいけないと思った。 「そうそう、次は私にも華やかな役くださいよ!!」 エルシィが今日の陽気よりも陽気に振る舞う。 「お前のキャラじゃスペック不足だな」 そんな少女の態度に、桂馬は今日もひょうひょうとした態度を取るのだった。 /To Be Continued
ちょっと急いてしまったからか、原作に忠実であれとやってしまったからか……なんだかひどくひどいようなものに思えてしまいますorz 基本神視点+桂馬なのですが、読みにくかったり分かりづらかったりしたら言ってください。 今度はもうちょっと文章とキャラ作りにこだわりたいですが、なかなかに難しいです。 ということで、次回は中川かのん編を書きたいと思っています。 書いてもいいですよね?(汗
書け、それが貴方に与えられた使命だ 最近単行本集めだしたけどオマケの4コマ漫画でいちいちニヤニヤしてしまう 11巻発売今月のはずだしアニメも絶賛放映中だしこのスレもっと盛り上がると良いな
乙乙 適度に空の行入れてくれると読みやすくなっていいかも
>>108 GJです。
エロ<パロだけど、桂馬とエルシィの夫婦漫才が面白カタ。
>「縞パンです!!萌えですよ、神にーさま!!萌えっ!!」
この台詞に噴いた。誰だよ、エルシィに縞パンなんて教えたのw
>>120 GJです
しかしこれ原作と同じように記憶処理していったら大変な事になるんじゃ……w
自分自身は処女と思ってるわけだしなあ 妊娠はしないとしても・・・
>>120 そげ落ちるほどGJ! エロくて早くてエロいとか貴方は牛丼屋ですか!
かのん編もまたーりと待たせていただきます
小ネタの方では記憶消去と同時に処女も回復してるとしてしまったけど、思い返すと微妙かも
とまれまた何かしらの小ネタが浮かんだらたれ流したいと思います
>>120 ありがとう。ありがとう。
かのん編ももちろん楽しみにさせていただきます。
GJ
いいんじゃないかな。
コミック読み返して気づいた事 ちひろだけなんか違うなー、と思ってたんだが ようやく違和感の正体がわかったわ 他の娘に対しては「理想の主人公」をやってるけど ちひろだけは「素の桂馬」で駆け魂出してるんだよな まあ状況が状況だけに仕方ない部分もあるけど 一番桂馬にお似合いなヒロインかもしれない 何が言いたいかと言うとちひろかわいいよちひろ
>>120 くらいのクオリティでエロ小説書きたいが妄想力が足りない。
エロシチュエーションの引き出しってどうやって増やすんだろう。
「おいエルシィ、ここは最重要ポイントだぞ。絶対、一番にかのんを捜し出すんだ!!」 桂木桂馬とエルシィは鳴沢臨海ホールの付近を走りながら、渦中の人物の影を捜していた。 「このイベントは他の誰にも渡さない!! ギャルゲーマーの!! 名にかけて!!」 腕を組んで宣言するも、聞いていたエルシィは浮かない表情をしている。 「捜すといっても、かのんちゃんは気配をなくせるんですよ? この広い場所で透明人間をどうやって捜すんです?」 桂馬は顎に手を当て、 「困った時はひとまず、選択肢総あたりだ!!」 「それどういう方法ですか!?」 「手当たりしだい捜すぞっ」 「フツーに言ってくださいよー」 無責任なことを言う桂馬に、エルシィが呆れたような声を出した。 桂馬とエルシィはひとまず、二手に分かれてホール付近を虱潰ししていった。夜もだいぶ更け、煌々とライトが街に灯っている。 「いませんねー」 一通り動きまわった二人は、煌びやかにライトアップされたホールが見渡せるベンチに、ぐったりと腰かけている。エルシィの弱気な呟きに、桂馬は頭を抱えながら応じる。 「コンサートの開演までに見つけないと……中止になったらアウトだ!!」 二人が捜しているのは、クラスメートであり、テレビの向こうにいるアイドル――中川かのんだった。彼女に駆け魂が宿っていると知り、桂馬は身を楯にして彼女の攻略に打って出ていた。 かのんは不安なことや誰かに勇気づけてもらわないと、透明になってしまうという奇妙な現象に見舞われていた。桂馬が励ますと色を取り戻すのだが、落ち込むとすぐに脱色してしまう、アイドルとしては厄介な状況だった。 「しかし見えない奴を……どうやって見つけるか…………」 半透明な彼女を肉眼で見つけるのはなかなかに難しい。目の前で透明化すれば『そこにいた』という認識で、彼女に目を無意識に引かれるだろうが、あらゆるものが雑多な街中では、無意識のうちに彼女を捉えられない。 桂馬が頭を抱えていると、横でエルシィが何かを思いついた仕草をとった。 「神様!!」卒然と張り上がった声に、桂馬が肩を跳ね上がらせた。「駆け魂センサーがありますよ!! 透明でもこれで位置がわかります!!」 エルシィは頭につけたドクロ型のセンサーに触れながら操作する。 「かのんちゃんの駆け魂はキロクしてあります!! 再探索しましょうっ!」 「お前今回初めて活躍したな!!」最初からそれを出せ、と桂馬が彼女を詰ったのは言うまでもない。 ドロドロドロ――と妙に愛嬌のあるアラームが、センサーから鳴った。 「ち、近いですよ!! ど……どこだろ…………?」 エルシィがデザインベンチから立ち上がって、ふらふらと吸い込まれるように曲がり角に姿を消した。桂馬はエルシィを追いかけようと立ち上がりかけたが、ふと隣に気配を感じてそちらをうかがった。 そこに文字通り透き通った中川かのんが、悄然と座っていた。 「! いたっ」 桂馬が思わず跳び退く。まるでホラー映画さながらの演出だ。 かのんは俯いてブツブツと何事か呟いている。横顔にはアイドルとしての笑顔も破棄も感じられず、桂馬は腫れ物に触るように彼女を呼んだ。 「か……かのん……」 いきなり名前を呼んだからか、彼女は身体をビクンと竦ませた。 「け……け……桂馬くん!!」 かのんがこちらに視線を向けると、薄赤くなった顔が驚愕に彩られた。 「……何してんだ? 今日はすごいコンサートするんじゃなかったのか?」 「そ……うなんだ…………そうなんだけど……そうなんだけど…………そうなんだけど!!」 胸に当てた手を握り締めた彼女の身体が、見る見るうちに震えを大きくしていった。
「また透明になるのが怖い?」桂馬が訊ねると、かのんがはっとしたように顔を上げた。「アイドルになって目立たない自分から抜け出した……でもいつも不安なんだ。人から注目されなくなったら……ほめられなくなったら……また透明になる気がして……」 「そ……そうなの……そうなの!! 桂馬くんは私のことなんでもわかってる!!」 縋るような顔つきのかのんに目を合わせることができず、桂馬は視線を外して続ける。 「ぐ、ぐーぜんだよ。そんな話に出あったことがあるだけだ」ゲームで……。桂馬の本音は、相変わらず尻すぼみで、誰にも聞こえなかった。 「桂馬くん……桂馬くん……」かのんが彼の名前を繰り返し呟く。ふらふらとした足取りで歩み寄ってくるかと思いきや、弾かれたように彼女は桂馬に突進してきた。 桂馬は勢いに押されて、あっという間に手すりに身体をつけた。 「桂馬くんずっと私といて!! 私を勇気づけて!! 私を見て!!」かのんは桂馬の首に腕を回しながら、まるで世界が終わってしまうという面持ちで本音を漏らしていく。「あんな沢山の人にほめられるのムリだよ……今回こそ……私…………失敗する……」 かのんの前方、桂馬の背後には、彼女が立つはずのホールが煌々と鎮座している。 攻略は夜が多いな――と場違いにも桂馬は不意に思った。歩美も、美生も、どちらも気分が向上してきたのは夜だった。夜景は、夜は女子を正直な気持ちにさせるとでも言うのだろうか。 「でも……桂馬くんが……私を支えてくれたら、私……私……」二人の唇の距離が近づく。かのんの目つきはどこを見ているのか、桂馬にはひどく歪んで見えた。鼻息がかかり、唇が触れようとした瞬間。 「いやだ」桂馬がはっきりとそう口にした。「ベンベン」 かのんは裏切られたという表情で、「ベン……ベン……?」口をパクパクさせている。心なしか、透明度が上がった気がする。 桂馬はうろたえるかのんを半ば睨みつけるように、自らの心を彼女に伝える。 「人の言葉でしか自分を認識できないのか? それじゃいつまでも透明なままだよ!!」 かのんは彼に肩を掴まれ、距離を開けられる。 「人任せはやめろ!! 君の……!!」どうしてか、桂馬は口を止めることができなかった。ぽつぽつと漏れ出る言葉に、自ら頬を染めてしまう。「お……お前の歌……いいと思うぞ…………」 下がり気味だった視線が上がり、桂馬とかのんの瞳が線で結ばれる。 「君は君自身の力で……輝ける!!」 かのんは堪え切れなくなった涙をぽろぽろとこぼし始めた。 「だ……だめだよ私の力なんて……一人でなんて…………で……できないよ」 「もう……やってきたよ」 桂馬の労いの言に、かのんの耳がホールから飛び出す盛大な『音』を拾った。 上から見ると八角形をした鳴沢臨海ホールから、地面を揺るがすほどの『かのんコール』が聞こえてきたのだ。夜の空気を震わせる大音声は、遠くにいてなお彼女を求めている人たちの魂の呼びかけだ。 「君の光に惹かれて……みんなやってきた」 桂馬の声に、しかしかのんは毒にあてられたように呆然となって、身体を震わせる声に身を委ねていた。 開演時間はすぐそこで、多くの人がかのんの登場を待ち侘びている。今日のために時間を空け、ここまで足を運んできてくれた人々が、ただ一人のアイドルを迎え入れようとしている。 「ボクがひとりじめできないよ……」 「私……」かのんは桂馬に背を向けて、背後に向けて声をかける。「私……ひとりのためにずっと歌っても……よかったんだよ……」 桂馬は確かに見た。彼女の身体が、徐々に色を、本来の姿を取り戻していく様を。 黄色の大きなリボン、フリルのあしらわれた青と黄の衣装――それは桂馬のよく知っている、街明かりの下で暮らしている人々のよく知っている、中川かのんその人だった。 アイドルの衣装に身を包んだ中川かのんは、くるりと軽やかに振り向くと、 「じゃあね」 と笑い、ふわりと舞うように桂馬の唇を奪った。 二人を祝福するような街燈の光を一身に受け、かのんの目尻で玉になっていた涙がきらきらと輝いていた。
夜は人を大胆にさせる、と言ったのはどこの誰だったろう。 二人の口づけは、ただ唇を合わせるだけのソフトなものだった。かのんが口を離すと、月明かりに濡れた瞳で見上げてくる。ふたたび目を閉じると、今度はさっきよりも強く唇を押し付けてきた。 バランスを取るために、桂馬はじりじりと後退さらざるを得なかった。ベンチの縁がひざ裏に当たると、膝カックンをされたように桂馬の腰がベンチに落ちた。さきほどとは立場を異にし、かのんが彼を見下ろす。 かのんは桂馬の脚の間に座ると、身体をひねって彼の胸に顔を埋めた。彼の香りをいっぱいに吸い込むと、かのんは力をもらったように穏やかな気分になった。 「桂馬くん……」 彼女はすりすりと、猫のように頬を当てている。彼の腕の中で懐いた猫の振る舞いをするかのんに、彼は胸をぎゅっと締めつけられた。 桂馬の手がかのんの首筋に伸びた。すぐに折れてしまうんじゃないかと思うほどの細い首に指をあてると、小さくかのんが揺れた。 近くで見るかのんは、確かにアイドルなのだと感じさせる雰囲気と体つきをしていた。 いい香りが鼻腔をくすぐるし、黄色地のヒダスカートから伸びる脚はほっそりとしていて陶磁器のような白さだ。剥き出しの鎖骨や肩も滑らかで、おいそれと触れていい代物には思えなかった。 「桂馬くん」かのんが上気した頬で見上げてくる。「もっと……私を……見て欲しいな」 中川かのんは人に見られていないことを怖れていた。有り体にいえば、もっと自分を見て欲しいと思っていた。そうしなければ、消えてしまうと思っていた。 桂馬はかのんの、さざ波に揺れる水面のような瞳を、底を見通す気持ちで見つめた。 腕の中で丸まる少女を、とても愛おしく桂馬は感じた。さっきまで不安に心があっちこっち行って過激な行動を取っていた反動か、物静かに腕の中に収まる彼女は静謐な美しさを放っていた。 かのんは桂馬の首に腕をまわして、強く抱きついてくる。彼の身体に、彼女のふくよかな感触は毒だった。 「お……おい、かのん」 「なに、桂馬くん?」 「あ……当たってる…………」 歩美よりも、美生よりも、ずっと女性らしい肉感に、桂馬はどぎまぎとせざるを得ない。ここで他の女性と比べてしまうことに、桂馬は情けなさと浅はかさ、それと申し訳なさに痛み入っていた。 本来ならば彼女らに触れることすらなかったはずだった。それがひょんな悪魔の登場で一変し、そのうえ人道的に諾否の問われることをしている。 駆け魂を追いださねばならないことと、そのために彼女らに触れてしまうジレンマに、桂馬はためらいを覚えている。このダブルバインドを解消するには、いったいどんな手を取ればよいのだろう。 「え――あっ!!」 気付かなかったのか、かのんは咄嗟に身体を前に向け、居直った。雪原のようにまぶしい背中越しには、かのんの表情は彼にはわからない。 とん、とかのんの身体が傾き、背中が彼の身体に隠れる。桂馬も男子としては線が細い方だが、その身体に隠れてしまうほどかのんは小柄だった。 「け……桂馬くんも」かのんが口をもごもごさせながら、訥々と言う。「む、む、胸とか……興味…………あるんだ」 ボッと桂馬の顔が熱を持ち始めた。彼は頬をぽりぽりと掻きながら応える。 「う…………まあ、そりゃあ」 かのんを見下ろすと、ばっちりと胸の谷間が視認できる。見てはいけないと思いつつも、つい視線がそちらへ動いてしまう。男の性だった。 「な、なんで……?」 いくら胸が当たっていたからといって、興味があるか? という質問に飛躍するには材料が不足している気がする。それを聞いて、桂馬はとても後悔した。 「だ、だ、だって…………あ……あ、当たって……るし」 かのんの言葉はかすれていって、最後の方なんかはほとんど聞き取れないほどか細かった。けれど、桂馬は何を言われたのかはっきりと悟っていた。 ちょうど、かのんの尾てい骨あたりに、桂馬の膨れたモノが主張していたのだ。 「ご、ごめん……」 桂馬がうっかり謝るも、 「う……ううん、男の子だもん…………ね」 かのんは取り立てて騒ぎたてようとはせずに、しゅんと肩をすぼめている。彼女は肩越しに、チラっと桂馬をうかがってくる。眉尻は下がっていて、何かを訴えかけているみたいだった。
私には続きを書いてはいけない理由が分かりませんっていうか続き希望です
「な、なに……?」 桂馬が訊ねると、彼女はごくりと喉を鳴らした。 「け、け、桂馬くんは…………わ、私の、さ……わりたい、よね?」 彼は心臓を激しく鼓動させた。どくどくと血液が流れ、みるみる股間に送られていく。 桂馬はありとあらゆるギャルゲーをクリアしてきた落とし神だ。タグクエスチョンくらいは見抜けて当然だ。彼は意を決すると、不退転の思いで手をそろそろと伸ばしたが、 「で、でも――ごめんっ!!」 かのんの声音に、手を引っ込めた。 「私は……アイドル、なんだよ」かのんが真剣な想いを声に乗せる。「だから…………私はみんなのもの、なの」 アイドルにスキャンダルはご法度だ。ましてや、昨今のアイドル像は強固な掟があって――絶対に身持ちが固くなくてはならない。つまり、歩美や美生のようにはいかないのだ。 となると、駆け魂はどうなる? 桂馬が目まぐるしく思考を働かせていると、かのんの手がためらいがちに、彼の股間に触れた。 「か、かのん……!?」 「ヴァ……ヴァージンは…………」かのんは口ごもって、今はまだ、と聞こえないように小さく呟いた。「あ……あげられない、けど」 かのんがすくっと顔を上げ、くるりと桂馬を上目づかいで見上げてきた。瞳は強い光を放っていて、さながら獲物を捕捉した猫のようだった。 「わ、私が…………シてあげることは…………できる、よ?」 桂馬の顔色をうかがう顔つきは、どこか不安に彩られていて、心細そうだ。 歩美も、美生も、何かをすることを、されることを望んで口に出していた。それが彼女らの本音であって、望みであったのなら……。 人によって満たされる行為は、それこそ千差万別だ。キスだけで満たされる人もいれば、何をしても満たされない人もいる。 桂馬はいま、どういう立場で世界を見渡しているのだろうか。 歩美と美生は、桂馬に行為を求めた。相手からの行動で満たされようとしていた。だが、かのんはそれとは逆で、相手を満たすことで満たされようとしていた。それは、理に適っているのだろうか? 桂馬が肯定も否定もしないでいると、かのんは彼の股間を優しくさすってきた。 「……はしたない、って思わない、でね?」彼女は慣れない、ぎこちない手つきでベルトのバックルと格闘している。あれ、こうかな、ええ、などとあたふたとしている。 そういうところは、なんだか世間知らずのアイドルという感じがして、つい笑んでしまった。 「あ……いま、絶対バカにした……」かのんが頬を膨らませた。「無知な女って思ったでしょ」 「そんなこと思ってない」桂馬は取り立てて真剣な口調で言った。 ベルトにかかったままの彼女の手をどかして、彼は自らベルトを緩めた。彼女は彼がベルトを緩めている間に、スラックスのボタンとファスナーを、やはり悪い手際だったが、どうにか屈服させた。 桂馬の黒いトランクスが覗き、かのんは思わず顔を逸らしてしまった。彼のモノが、きつそうに張っていたからだ。 「無理しなくてもいいよ」 「だ……大丈夫っ」 かのんは決然と、桂馬のトランクスから一物を取りだした。飛び出したのは、隆々と脈打つグロテスクな代物で、彼女が息を呑むのがわかった。 「お、大きい……ね」かのんは桂馬の太ももに座って、右手で一物を撫で始めた。「っ……熱い」 桂馬は彼女の手の感触に、そこで全てを感じ取ろうとするかのように、全神経がペニスに集中していった。 「桂馬くん……ど、どうして欲しい?」 かのんがちらりと桂馬を見上げたが、すぐに顔を逸らして俯いてしまった。わずかにのぞく顔は、サウナに入っているのかと疑うほど真っ赤だった。 桂馬は答えるのに恥ずかしさを覚えたが、ここは答えなければ先に進めない。 「……に、握って…………しごけば……いいと思う」 「に、握ればいいんだね……」 周囲に人がいないのを確認すると、かのんはペニスに目を遣って恐る恐る掌中に収めた。もっと最初の段階で周囲に人がいないか確認するべきでは、と桂馬は思った。 「で……し、しごくって……?」 「そのまま……上下に、手を動かして」 「こ……こう?」
かのんの細い指がペニスを絡めとると、上下にゆったりと動きだした。桂馬は頷くと、どこを見てよいのか分からずに視線を泳がせていた。 手が律動するたびに、桂馬のモノはぴくんと反応をする。脈打っているのが自分でも分かって、奇妙な恥ずかしさに見舞われた。 いつもマイクを握っている手が、今日だけは桂馬の――男性器を持っている。そのことにそこはかとない感慨を覚える。はたして、桂馬はアイドルが手ずから性器を扱っているという構図に興奮していた。 「き、気持ち、いい……?」 斜めに見上げてくるかのんに、桂馬は逡巡して応えを返す。 「あ、ああ」 「そっか……うれしいな」 かのんが嫣然と微笑んだ。大きな快楽の波が、桂馬に打ち寄せて来た。男は刺激だけではなく、精神的にも感じることができるらしい。 彼女の手はリズミカルに上下に動き、与えられる刺激は心もとないものの、桂馬は確かに感じ入っていた。むしろ桂馬が満たされているようで、ミイラ取りがミイラになった感じだ。 彼女は空いている左手を手持無沙汰にベンチに置いていたが、それを彼の右太ももにそっと持ち上げた。太ももを舐める彼女の手は、まごうことない刺激を桂馬に渡す。 桂馬はただ拳を握って、快楽に身を任せていた。必死に堪えている桂馬を見て、かのんは彼を可愛いと感じ、きゅっと胸が熱くなった。もっともっと気持ち良くなってほしい――そう思えた。 「な……なんか出てきた」桂馬のモノの口からは、先走りがじわりと汗のように吹き出ていた。「こ……これって……もしかして」 「ち、違う……かのんの想像とは、たぶん違うから」 「そ――そうなの?」 「うん」 かのんは手を止めて、ぷっくりと膨れた玉をじっと見ていた。ふるふると震えるペニスの振動で、ややもすれば垂れてしまいそうだった。 もっと――もっと彼を気持ちよくさせてあげたい。その献身的な想いが、かのんを大胆にさせる。 彼女は桂馬を一瞥すると、身体を曲げて彼のペニスに顔を近づけた。 「お……おい!!」 「……私が、シてあげるって…………ゆったでしょ」 小さな口から伸びた舌が、そっと彼から出た液体を掬い取った。 「ん……」舐め取られるときに触れた舌の感触は形容しがたく、桂馬の身体の芯が揺さぶられた。刺激されたことで、さらにカウパーがだらしなく溢れてくる。「ぁ……また出てきた」 半ば寝そべるような格好になった彼女は、ぺろぺろとペニスの先端を清めている。なおも溢れる液体を舐め取り、それを舌の上で転がした。 「んちゅ…………なんだか、不思議な、味だね」 彼女が困惑したようなはにかみ顔を見せた。 「この姿勢……身体が凝っちゃうな」 かのんは辺りをきょろきょろ見回すと、桂馬の膝の間に向き合うように屈んだ。つまり、彼女の眼前にはそそり立ったペニスが――。 「……す、ごい…………ね。大きいし…………堅いし…………匂いも」 ペニスが握られると、ふたたびリズミカルな刺激が桂馬を襲う。かのんは上目づかいで彼を見上げ、顔色をうかがっている。 「け、桂馬……くん。さ、さっきの…………どう、だった?」 「さっきの……?」 「し……舌で…………その…………な、舐めたの………………気持ち、よかった?」 「あ……あ、うん」 桂馬はかのんから視線を剥がし、そっぽを向いた。男だって、恥ずかしいものだ。 「そ……そうなん、だ」かのんは大きく息を吸い込み、うそ笑んだ。「じゃ、じゃあ…………舐……める、ね」 言うが早いか、彼女はつんと伸ばした舌で彼に触れた。チロチロと一か所を濡らしていく舌に、桂馬は腰を浮かしかけた。 「どう、すればいい?」 かのんが亀頭を舐めながら訊ねてくる。 「う……裏を…………下から、上に向かって」 「舐めればいいの?」 彼女は早速、彼の股間に顔を埋め、根元から亀頭へ向けてべっとりと唾液を塗りたくった。誇張なしに、桂馬の腰が浮いた。それを感じ取ったのか、かのんはまた同じ動作をし始めた。 「ん……あふ、じゅる」唾液を舌にいっぱい乗せてくるかのんは、戸惑いがちに苦笑する。「なんだか、アイス舐めてるみたい」 ナメクジのように、舌が快感とともに這い上がってくる。彼女の熱い吐息や鼻息が濡れたペニスにかかり、それがまたぞくりと桂馬を痺れさせる。 「んふ……桂馬くん…………可愛い」顔を動かしながら、桂馬を一目見た。「……声、出してもいいのに」桂馬は手の甲を口元に当てて、声を出すまいと押し殺していた。それがかのんには可愛いと感じさせた。
かのんは目の前で雄々しく空を仰いでいるモノに、懸命に舌を這わせる。こんな知識どこにもないはずだったのに、不思議とどうすれば彼が気持よくなってくれるのか分かった。 舌だけではなく、唇をペニスに触れさせながら舌も器用に動かすと、大きく彼が反応する。顔を横にして甘く食んでみると、彼が目を瞑っているのが視界に入った。 彼の感じている声を聞きたかった――堪えている姿も可愛いけれど、彼の声をもっと耳に収めたかった。 かのんは顔を離して手でしごくと、桂馬を見上げてチロリと舌を出してみた。彼には彼女の意図するところが分からず、ただ困惑するばかりだった。彼女は表情を緩めると、口をあーんと開けた。 パクリと彼を口に含むと、彼が何かを言おうとしたのが分かったが、奥まで咥えると言葉を制して彼から声が漏れた。 「ぅ……か、かのん…………」桂馬が腰を引こうとするが、彼女は左手を腰に回してそれを許さなかった。「き……汚い…………から」 咥えたまま桂馬を見上げると、彼は物憂い表情で顔を歪めていた。彼女は口から彼を吐き出すと、「汚くなんてないよ…………桂馬くんのためなら、私…………なんだって、しちゃうんだから」 顔を綻ばせて、ペニスを咥えこんだ。唇で挟んで、裏筋を舌で滑脱に刺激すると、軟口蓋に何かが吐き出された感覚があった。勢いよく、桂馬の先走りが飛び出したのだ。 さきほどまでとは違って格段に反応を見せるようになり、かのんは口に含みながら悦に入った。 「んっ……じゅぷっちゅぷっんうぅっ……じゅる…………あふっぷぁッ」 舌で裏筋全体をローラーのように舐め、唇はもごもごと動かす。ときおりそのせいで垂れる唾液を吸い上げると、「じゅるる……じゅる」と赤面してしまうような音が鳴る。 かのんは耳で感じていた。桂馬の息遣いやまれに漏れてくる呻き声、自分が立てる唾液の音や奉仕の音で。 「んんうっ……んあっ…………じゅぷ、れろ、ふぁっ――あふ、あむ」 丹念に奥まで咥え、吸い上げながら顔を持ち上げていく。それを繰り返していると、頭がぼうとなりくらくらする。まるで桂馬にあてられたかのように、酩酊してしまいそうだった。 「ぷあぁぁ――」かのんが口を離すと、手でしごきながら亀頭を甘噛みしてくる。「んちゅ……桂馬くん…………桂馬くん…………」 はあはあと肩で息をしながら、かのんは一心に桂馬の名前を呼び、不乱に彼への奉仕を続ける。 激しさを増す手つきと舌に、桂馬の腰は震えていた。飽くなき刺激が彼を快楽の海へ引きずり込んで、溺れさせようとする。彼女の口唇奉仕は気持ちが良すぎて、頭がぐるぐると眩暈のような症状をきたす。 「んっ…………ぁ。……こ、こっちのヴァージンは…………あげちゃった…………ね」 「か……かのん…………」 「あむっ――んぷ、ぐぷ、んあっ」 かのんの手つきは慣れていき、洗練されたものになっていた。ペニスを頬張ったかと思うと、手も頭と一緒に動かしてくる。指の与える繊細な刺激と、舌と唇がもたらす激烈な刺激に、桂馬は呻く。 「桂馬くん……気持ちいいっ?」 早口でかのんが口にすると、暇もなく奉仕に戻る。 「気持いいよ――」 「んじゅっ、じゅぷっじゅぷっちゅぷっ――んはぁっ。もっと、もっと気持ちよくシてあげるから――――」 かのんの舌が焦らすようにゆっくりとペニスを這いずり回る。根元から搾り上げられるようにきつく唇に締め付けられると、どんどん射精感が高まってくる。 ペニスは当初よりも膨らみ、来るべき時に向けてタメを作っているようだった。 桂馬は自らの股間に顔を潜らせ、献身的に奉仕をしてくれるかのんを見つめる。ふくよかな胸はベンチの縁に押し付けられて丹然とした輪郭を描いている。薄らと陰った谷間が、身体の動きに合わせて上下に揺れる。 ヒダスカートが揺れて、丸い彼女のお尻も動いている。いま、かのんは全身で桂馬に奉仕しているも同然だった。 それを思うと、全てを外に向けて放出したい欲求が彼の身体を駆け巡った。 「かっかのん――イ、イきそう……だ」 桂馬が伸吟すると、かのんが噎せてまでペニスを頬張った。 もうしゃぶっていると言っても良いくらい、唾液が弾ける音が二人の間で鳴っていた。アイスキャンディーを溶かすような丁寧さでペニスをしゃぶるかのんは、桂馬の声に取り合わずに頭を振り続けている。 「んうじゅぷちゅぷっ、んっんっんっ」 彼女の動きが一律になると、身体が上下に揺すられているような錯覚を覚えた。彼女の舌が、唇がペニスを十二分に責め立ててくる。息が、唾液が、ペニスにこれ以上となくぶつかってくる。
「イ……くッ!!」 桂馬がさすがに腰を引こうとするも、かのんが両手で彼の腰を彼女の方へ引き寄せている。膝が笑い出し、腰がだるくなってきた桂馬は、振りほどく力もなくただ流れに乗ることしかできなかった。 一瞬、桂馬のペニスが大きく膨らむと、次の瞬間には勢いよく自らの欲望を、かのんに吐き出していた。 「ンんんンッ――――――!?」 桂馬自身がびっくりするほどの力強さで、白濁が彼女の喉をしたたかに撃った。どろどろと吐き出される精液に彼女はむせながらも、口を離そうとはしなかった。 四度、五度と脈動したペニスは、夥しい量の精液をかのんの口の中に放出した。彼女は目を瞑って眉根を寄せている。苦しいのか、激しく何度も咳き込んでいる。 ペニスの律動が徐々におさまっていくと、かのんの咳き込みも静まり、彼女は大きく鼻で息をしていた。 彼女が吸い上げるように――精液を口から零さないために――口をすぼめてペニスをゆっくりと念入りに吐き出した。 「…………っちゅぷッ」かのんが口を閉じて、桂馬を陶然とした表情で上目遣いに見た。口角からは溢れた精液が垂れかかっていて、艶めかしいこと極まりない。 桂馬が息を切らしながらかのんを見下ろしていると、彼女は眉をひそめて、小さく喉を鳴らした。 「――かのんッ!!」 桂馬の制止の声を受け流して、かのんは苦悶の表情で彼の白濁を喉に落としていった。 「…………っぷあぁあ〜…………けほっげほっ……っえほ」かのんは咳き込むと、桂馬を見つめて微笑んだ。「桂馬くんの……いっぱい出ちゃったね」 「だからって……飲むことは…………汚い……し」 「だって、だからって出る時に口から離しちゃったら、服とか――顔に、かかっちゃうと思って」かのんがチロリと悪戯っ娘のように舌を出した。「それに、桂馬くんのなら、私、平気……だよ?」 かのんはそれを示すように、口元に垂れていた精液を指で掬うと、それを咥えた。 「ん……」彼女は精液を舐め取ると、「ね?」と目を弓なりにして笑った。 桂馬はどうしていいのか分からず、ただかのんを見つめていた。彼女は口をもごもごと動かしながら、顎が疲れたのかしきりに手でさすっている。 「……気持ち、よかった?」 意地悪そうな笑顔を浮かべて、かのんが桂馬に訊ねてくる。 「…………訊かなくたって、わかる、だろ」 彼は紅潮した顔をそっぽに向けて、頬をぽりぽりと掻いた。かのんは、やはりそういう仕草をする桂馬を愛おしく思っていた。 「あははっ…………うん、口の中……桂馬くんのでいっぱいだったもん」 かのんが桂馬のしおれた一物をちらりと見た。彼はそそくさとそれを仕舞い込んでしまった。彼女は慌てふためく彼を見てまた笑みを零した。彼を見ているだけで、彼女の笑みのストックは切れない。 じんじんと彼女は下腹部が熱いのを感じていた。桂馬に身体を――胸やアソコを触れられたら、きっと我慢できずに色々なことを要求してしまっただろう。 彼女は逆に彼に尽くすことで、ギリギリの一線を超えずに済んだのだ。 かのんは火照った頬や身体を冷ますように、一時を風に吹かれていた。心地よい風が二人を撫ぜて、あっという間に通り過ぎて行った。息を整え、深く深呼吸を繰り返す。 桂馬は彼女のそんな姿を、見逃さないようにしっかりと目に焼き付けていた。 かのんが所作を終えると、顔を綻ばせた。背後に鳴沢臨海ホールを背負う彼女は、これからあそこで何万人もの客を相手に戦うのだ。アイドルとして、中川かのんとして。 「桂馬くん、私を見てくれていてありがとう」 今の彼女は、透明でもなんでもなく、ありのままの姿をさらけ出していた。不安も恐怖もそこにはなく、ただ前途茫洋の地平が切り開かれているだけだった。 「じゃあね」 中川かのんは、今まで桂馬が見た中で、最高の笑顔を浮かべながらホールに向けて駆けだして行った。
舞台の上で歌と踊りを披露するアイドルを前に、エルシィが嘆息して言った。 「神様、かのんちゃん……すごい……」きらきらとした眼差しでステージ上のかのんを見つめるエルシィは、感極まった様子だ。「今は……まぶしくて見えない……」 刺すようなスポットライトが炯々とかのんを照らし出している。煌びやかなドレスを振り乱しながら踊るアイドルを。 「神様、現実のアイドルのこと見直したでしょ?」 エルシィがしたり顔を浮かべて、肘で桂馬を突く。 「ま、まだまだだな……」 桂馬は眼鏡の位置を直しながら、満更でもなさそうに答えた。 「それにもう、かのんはアイドルじゃないぞ」 意味深長な桂馬の言に、エルシィも興味を惹かれて彼を見つめる。ライトに輪郭を浮き上がらせた横顔は、アイドルを見る目ではなく――中川かのんを見つめる瞳を持っていた。 「自ら輝く……『星』になったんだ」 今回こそ前回、前々回とは違った落ちになったものの、桂馬としては程度の違いはあれど、前二回と同程度に今回のことを受け止めようとしていた。 かのんはアイドルとしての体面や体裁を守ろうとし、はたして桂馬だけだったら駆け魂を彼女から追い出せたのか分からなかった。彼の中にかの行為は思い浮かんではいなかったのだから。 中川かのんは自分で自分を救ったに等しい。桂馬は自らの不甲斐無さを悔い恥じた。 最初はキスだけでスキマに蓋を出来ると勘違いしていた。さっきまでは彼女らを満たすことでスキマを埋められると妄信していた。 現実は確かに面倒だし、厄介な事柄やリスクも多い。が、桂馬はそれらを一笑に付してしまえるほど、まだ現実を知り尽くしているわけではなかった。 ゲームの世界と現実は、当然ながら別物だ。にもかかわらず、どこかでこれはゲームと同じだと、ゲームと同じ次元で考えてしまってはいなかったか? 彼は今までの行動を分析し、その傾向が強かったことに恥じ入った。現実と虚構を一緒くたに扱ってしまうのは愚の骨頂に他ならない。 桂馬はまた一つの記憶と責任を胸に抱いて、ステージで頑張っているかのんを見上げた。 思うことはたくさんあるし、考えなければならないこと、答えを出さなければいけないこと、身にしみて感じなければならないことは数え上げたらきりがない。 そうであっても、今はまず、かのんを精いっぱい応援することを心がけよう。 桂馬は「かのんちゃーん」と声を張り上げるエルシィの横顔を一瞥すると、立ちあがって彼女の名前を口にした。 /To Be Continued
ということで、中川かのん編でした。 アイドルということで、また本人がそれに誇りを持っているということでこういう流れに……; 期待していた方には申し訳なかった。 はたしてこれでいいのだろうか……。 とりあえず、次回の汐宮栞編の妄想でもしています。
連日投下……だと……。信じられん。エロパロ板に神はいた。
数日目を離したらすごいことになってた
なにこれ、神じゃん
これがアニメ化の力か……
板自体過疎ってるこの状況で連日投下はすばらしいしかも質も高いマジ乙
保守
『デュラララ!!、めだかボックス、神のみぞ知るセカイと、複数作品を 同時に語るので、カテゴリごとに語るのが面倒くさいな…。』 『しかし、桂馬を持ち帰って、裸でプレイする。』
これから栞編を投下させていただきます。 官能小説朗読プレイを入れたいがために、なんだか変な感じになってしまってるかもしれません。 ちなみに、栞書きたさにこのシリーズを書き始めた栞好きです。 楽しんでもらえれば幸いです。
舞島学園の図書館から少し離れたところで、桂木桂馬とエルシィは入口で立ち往生している生徒たちを眺めていた。 図書館は、ある生徒の独断で立ち入りが出来なくなっていた。生徒による立てこもりだ。 「栞さん、図書館に立てこもっちゃいました」エルシィがトレードマークの箒を振りながら、片手を口にあてている。「なぜでしょう? どうして?」 心配そうな顔をするエルシィに、桂馬は常の冷静さを身体に纏っている。 「予兆はいくらでもあっただろ。消防車ばかり見てるんじゃない」 「こ、これからどうしましょう神様――」背中を向けた桂馬に、エルシィが慌てて意見をうかがう。「栞さんを止めるべきでは?」 「止めるか止めないかは……ルート展開次第さ」 エルシィには桂馬の言っていることが分からなかったが、脚を止めない彼に彼女はいつものように仕方なくついていった。 図書館を封鎖した渦中の少女――汐宮栞は、祈りを捧げるように両手を組み合わせながらあれやこれやと思考を巡らせていた。 (う……うう…………わ……我ながら大それたことをしてしまった) 栞は本がうず高く積まれた受付の中でちょこんと椅子に座っていた。はたから見れば受付はさながら本の城塞で、『必勝』という文字が書かれた達磨が番人のようにどっしりと構えていた。 (やっぱりや……やめようかな……せ、先生呼ばれちゃったらどうしよう…………でも呼ぶよねきっと……) 栞はそわそわとして落ち着きがなく、きょろきょろ視線をさまよわせていると、積まれた本の塔が傾いていることに気づいて腰を浮かせた。 (ううん、弱気になってはダメ!! 覚悟の上の狼藉のはずよ!! この本たちを廃棄処分になんかさせないわ!!) 塔の形を四方から整えて、周りでも位置のずれている書籍を丁寧な所作で直していく。抱えきれない本の森の中で、彼女は慈しむように書物を愛でている。 (どこの店でも買えるCDを入れて、この子たちを処分だなんて……!! 図書館はコンビニじゃないのよ!! 貸し出し頻度が少なくても、価値のある本を守るのが図書館じゃないの?) 彼女の心は口以上に滑らかに、本心を言葉に変換していく。 (私の大切な図書館を……守らなきゃ! 視聴覚ブース、断固阻止!) 図書館のガラス張りの入口の立て札を思い浮かべる。彼女は小さな文字でだが『視聴覚ブース導入反対! 汐宮 栞 拝』と書いていた。 彼女が本の手入れをしていると、背後の窓がドンドンと外から叩かれる音がした。 「ここか――? しおり――開けろ――!! このうつけ――!!」カーテン越しに数人の影が投影されている。「しおり――」 栞はあわあわと眉尻を下げて慌て始める。 (み……耳栓してきたのに、まだ聞こえるよ〜〜……どなり声ってどうしてこんなに怖いのー?) 普段から人とあまり離さない彼女だからこそ、余計に人の大きな声に敏感だった。 (う……う……こ…………来ないで――――) 心臓が烈しく鼓動していて、息がつまりそうだった。 天井からパラパラと塵が落ちてくると、「あて!! いてて!!」という喚き声が聞こえてきた。 「きゃあああ!」 栞が咄嗟に振り向くと、穴のあいた天井の真下の本棚に桂木桂馬が脚を組んで座っていた。 「やあ」 二人は城壁のような本を挟んで、見下ろし見上げていた。桂馬は手を組むと顎に手を当てた。 「ボクも静かな場所が残っているほうがいいからね。応援するよ」 桂馬がじっと栞を見つめてくる。彼女は頭から湯気が出そうなほど言葉を必死に探し出す。 (……………………) (………………) (…………) (……) 「桂木くんっ!」 出てきたのは彼の苗字だった。彼女は言葉に出せたことに安堵して、ほっと息をついた。 「一発で言えた……」 桂馬は背の高い本棚から降りようとして、どさりと落ちてしまった。 (じゃなくて、どこから入ってきたの? カギは全部閉めたよっ。誰も入ってこれないはずなのに……) 栞はわずかにほんのり染まった顔で桂馬を一瞥する。
(ケンカを売ってきたと思ったら……こんな所に現れて……) 桂馬が本はなくなってもいい、と言ったことを彼女は思い返していた。彼は本を要らないと言ったし、図書館の――共有の書物に落書きもしていた。 (この人は……誰……? まるで……) にも関わらず、ここにやってきた。本を必要としていないはずなのに。 (まるで……お話の中の人みたい…………) そう、まさに小説の中に出てきそうな人物だった。 「…………ど……どうぞ…………」 彼を城の中に招くと、彼女はペットボトルのお茶を二人の間に置いて勧めた。二人は本に囲まれたスペースに並んで腰を落ち着けていた。 「狭いアジトになっております」 「どうも」 桂馬は早速どこからかゲーム機を取りだし、指をカチャカチャと動かしながら短く応えた。 (……) (…………) (………………) 愛想のない人だ、と栞は感じた。本当に応援しに来たのだろうか。 (話したほうがいいのかな……えーと、でも、何話したらいいんだろ……話題がない…………えーと……えーと…………えーと………………) 彼女は目の色を変えて話題を掘り起こそうとするのだが、まったく見当がつかず、『コマン坊』という本に顔を半分埋めながら、結局顔の色だけを赤くしていた。 すると前触れなく、視界が真っ暗に塗り替えられた。 (わ!? 電気が……!! わ――わ――――!!) 栞は不意を打たれたことで取り乱し、あちこちをぶつけてしまった。バランスを崩した本の塔が倒壊する音や、身体に降りかかってくる感覚にいっそう気が動転してしまう。 次第に目が慣れてくると、うっすらと現状を把握することが出来た。 (……) (…………) (………………) (……………………) いくつかの本が雪崩れて、足場を埋め尽くしていた。 停電か、と胸をなでおろした栞は、自分が何かに抱きついていることに気がついた。そっと顔を動かすと、眼前に桂馬の呆気にとられた表情があった。 数瞬、二人はぱちくりと目を瞬かせつつ見つめあったが、 (わっ! わっ! ずわ――っ!) 栞が弾かれたように、彼の胸を押して跳びしさろうとした。勢いよく身体を離した栞のセミロングの黒髪がふわりと揺れたかと思うと、彼女の背中がドンと硬いものにぶつかった。 その弾みで、堆かった本がバラバラと崩れて二人に雪崩れ込んできた。 (あ!? うわ――っ) 脚から背中を、書籍の雪崩が呑み込んでいく。本の重さに、栞は思わず桂馬に圧し掛かってしまった。 (お……お…………重い……) 数多の本が、二人をずっしりと押え込んでいる。 桂馬は一部始終を無言でやりとおしていたが、嘆息して身体の上に被さっている栞ともなく呟いた。 「まったく現実ってのは、どこまでつきまとうんだ? そっとしておいてほしいよっ……」 本の海から顔だけを出した栞が、同じ体勢の桂馬を一目見た。 (そう……現実なんて怖いだけ…………人付き合いも面倒………………) 昔から栞はテンポの遅い人間だった。いや、そう思われていた。 頭の中ではいつも言葉が目白押しなんだ。万巻の書物から読み得てきた千言万語が、ぐるぐると出口を求めて彷徨っているの!! ただうまく入口に導いてあげられないだけ!! 口の蛇口が小さいのだ。言葉が何層ものフィルターでろ過されて、出ていくときには何も残っていないのだ。 声に出せないなら、せめて文字に起こそうと考えたこともなくはなかった。言葉の凄さは、何といっても形に残るということだ。音ではなく形としても機能する万能の道具。 だから本の感想を原稿用紙に沢山書いたのだけど、気味悪がられて終わった。 周りの人は、口を割らない彼女に「なんかしゃべれよ」「どうして答えないの」と口さがない言葉をかけてくる。時間は、人は私を急かす――。 その点、本は人を急き立てるようなことはしないだけに、安心した。本の中でなら、彼女はあまねく言葉を知り、操ることのできる翼を持っていた。 ビスマルクの名言を槍にして、本や言葉を楯にして、彼女は本の世界の住人となった。 (桂木くんなら……わかってくれる…………) 栞は腹を決め、硬く錆ついてしまったバルブを回して狭い蛇口から水を滴らせた。
「私もずっと……静かに図書館で暮らしたいだけなの…………」 誰にも言わなかったことを――言う必要を感じずに自分の中に押し留めていたことを桂馬に言った。しかし彼は、 「それは、ウソだね」 すかさずに一蹴した。 けんもほろろな態度に、カァーっと栞の顔が熱を持ち始める。それは照れではなく、何を言おうかと頭を回転させたことによる排熱だった。 栞の中のファンは勢いよく回転するのだが、処理はエラーばかりで解を出してはくれない。そんな彼女をしり目に桂馬は、 「君は本当は人と話したいと思っているんだ」 彼の彼女への印象を吐露していく。 「でも、不安なんだ……話をして嫌われたりしたらイヤだから……」 「でもそんなの誰だって……桂木くんだって…………」 栞が先を継げずに言い淀んでいると、そっぽを向いていた桂馬が彼女に向き直った。 (わっ!!) 「ボクは、現実の世界なんてなんとも思ってない」 なんてことないように、当然のように、彼は言ってのけた。返す言葉が頭を巡りきらない間にも、彼の口はまっすぐに言葉を流していく。 「だってボクは……ボクの信じる世界がある!!」 桂馬は顔をしかめながら、圧し掛かる本の中から這い出ようとする。上半身を水面にあげた彼を、栞は見ることができなかった。 「しおりは今本を守りたいのか? それとも外の世界からの逃げ場所を守りたいのか?」 彼が身体を起こして、バサバサと本が落ちていく。 (ち……違う…………!! 私は本が……本が好きなの……!!) (他の人なんて……) (………………) (…………) (……) 栞の頭の中は、自分が言葉を探して話しあぐねていた時の映像でいっぱいになった。 その時声に出そうとした言葉が、しゃべりたいと思った気持ちが、感情が、表情が、あらゆるものが奔流となって彼女を耽溺させようとする。 (でも……話したいの…………本の話もしたい!!) 言葉は声にしなければ。 (話したり……) 声は口から出さなければ。 「話したかった!」 (あの時も、) 「あの時も!!」 本が栞を目がけて落ちて来て、彼女を呑みこまんと大口を開けてくる。 (でも今さらムリよ……もうムリ…………私の口はすっかり退化してるもの………………) (ムリだよ……私はここから出られない) (ムリだ……) (私はここで暮らしたいの……) (外は怖い……人は怖い…………) (ムリ……怖いよ…………) 栞は言葉を紡ぎ出せる。あらゆる言葉を、慣用句を、語句を、ことわざを、四字熟語を――。 (……勇気があれば…………) (勇気がでないの……) (どうせ……届かない…………私の声は届かないよ…………届かない………………) 出し抜けに本を掻き分けて彼女に向かって伸びてきた手が、がっしりと細い手首を掴んで彼女を強い力で引っ張り上げた。本を押しのけて彼女が顔を出すと、凛とした瞳で自分を見据えてくる桂馬の視線とぶつかった。 「ゆうき……あげるよ」 眼鏡の奥で、揺れることない静謐を湛えた瞳は宝石のように円らかで、綺麗で、思わず見とれてしまった。 桂馬は栞を引き寄せると、彼女の唇に彼の唇をそっと合わせた。 栞は目を瞠る。拒むことも身じろぐこともできず、ただなされるがままに凝然と固まっていた。 押し付けられた唇は、言葉や声以上に、彼女に雄弁に物語っていた。
唇が離れるのにかかったのは一瞬だったが、栞には何十分にも匹敵する、濃厚な時間に感じられた。 栞は目を閉じることもできずに、ただ眼前の桂馬をきょとんと見つめるばかり。 (……え、なに、なになに) (いまのって…………キス? キスかな……キスだな) (でもなんで私なんかに、桂木くんが……) 頬は湯が沸かせそうなくらいに熱くなっていて、心臓が破裂せんばかりに激しく鼓動している。 物言わぬ花のような栞に、桂馬はふたたび顔を近づける。彼女はわれ知らず身を強張らせて、瞼を下ろす。 さきほどの柔らかな感触が、今一度栞の唇に去来する。それだけではなく、彼は唇で彼女を食むようにしてきて、なんともいえないむずがゆさを感じる。 身体の熱がみるみる上昇していく。頭がとろけそうな状況に何とか順応しようとするのだが、こんな経験などない栞には荷が勝ちすぎていた。 やがて、桂馬は舌を伸ばして彼女の唇を味わう。それに彼女はぴくりと身体を跳ねさせる。熱いものが唇を割って、歯ぐきなどを舐めていく。 栞が得も言われぬ感覚に思わず口を開くと、桂馬はたちまち舌を彼女の口腔へと侵入させる。熱い、濡れた舌同士がぶつかり合い、桂馬が彼女を絡め捕る。 (か、桂木くんの…………舌?) (熱い……) (あ……なんだか変な気分) 唾液の交わる音が反響して、それがますます彼女を海面に引きずり込んでいく。舌全体で口の中を舐められ、桂馬は彼女の舌を口に含んで啜った。吸い込まれるような衝撃に、声が漏れてしまう。 「……ん!!」 眉根が寄って、引き抜こうとして舌を動かすのだが、強い力で吸われると身体がぴりぴりと痺れてしまう。栞は彼の手を強く握り返すことで、必死に耐えていた。 一通り桂馬が栞の口を弄んで顔を離すと、二人の間に唾液の橋がかかって、やがてぷつんと切れた。 「……っはあ、はあ」 熱い感覚が遠ざかっていくと、栞の胸がさびしいものに浸っていくのを感じる。眉尻を下げて息を荒くする彼女を引き起こすと、桂馬は彼女を後ろから抱いた。 「桂木くん……?」 首に手をまわされて彼の腕の中に収まった栞は、背中を守られている安心感に心臓が落ち着いていくのを悟る。どくどくと穏やかな鼓動が溶け合って、まるで一つの生命体になったような一体感が生まれた。 彼にキスをされたことを嫌だとは思わなかった。それどころか、彼女の中に何かが形を成そうとしているのを肌身で感じてさえいる。 (本当に……物語の中の人みたいだなあ、桂木くんは) (って、どうして私はこんなに安心しているの!!) (ああ、でも、すごく暖かい) (桂木くん…………どうしてこんなことするのかな) (ゆうき、ってこういうことなのかな?) 乱雑に積み上がった本を背もたれに、二人は緩く座っている。彼の脚の間にすっぽりと入ってしまう栞の髪を、桂馬がそっと撫でていく。わずかな刺激でも、栞は妙に反応してしまう。 (自分で触っても……こんな風にはならないのに) (桂木くんに触られると…………) (ああ、なんてこと考えてるのよ私) 栞は今まで読んできた本の内容を頭の中で反芻する。恋愛小説だったりだと、このような状況が書かれた書物は少なくない。経験はなくとも、栞はあらゆることを知識として知ってはいる。 桂馬の手が、そっと彼女の胸元に伸びる。制服の上からでは分からない膨らみを撫でられると、じん、と身体のあちこちが熱を持ち始める。 ブレザーのボタンが外され、ブラウスのボタンさえも外されていく。栞は抵抗せずに、ただ身を強張らせて桂馬に任せている。 ピンクホワイトのブラジャーが剥き出しになると、ブレザーとブラウスを桂馬は半分ほど脱がせる。肩が露出した程度で、袖は通ったままだ。 「きれいだ」 桂馬が呟くようにいうと、栞の顔はさらに紅潮し、身体が汗ばんだ。 (き、き、きれいだなんて) (その前に……私…………脱がされてる) (な、なんで抵抗しないんだろう?) (嫌じゃ…………ないのかな) 栞が頭を回転させていると、桂馬の手が彼女の鎖骨のくぼみを撫でた。 「ひぁッ……」 か細い声が漏れる。彼はその反応を愉しむように、首筋や鎖骨を撫で、あまつさえ背中に舌を這わせ始めた。
「ッ――ふぁ……っ…………ん」 ぞくぞくと肌が痺れて、熱いものが込み上げてくる。繊細な指のタッチと濡れた舌の感触に、息遣いが荒くなる。 「か……桂木くん」 栞が肩越しに振り向くと、言葉を遮るように桂馬が口をつけてきた。彼女は口を塞がれて、彼にいいように扱われていた。翻弄されてばかりの栞は、しかし本気で嫌悪している様子はない。 彼の手が下着の中にまで入って来た時は、思わず彼の舌を噛んでしまったが。それでも桂馬は舌も手も休めなかった。細く骨ばった指が胸の先端に触れると、針で肌を刺されたような衝撃が彼女を襲う。 「――んっふぁッ!!」 彼は一旦手を離すと、器用に彼女のブラのホックをはずし、半分ほど降ろした。あらわになった彼女の膨らみが外気に触れると、いっそう栞は身を強張らせた。 (は……恥ずかしい) なおも口を舌が蠢き、彼の手は胸や背中を撫でまわしていく。草原に吹く穏やかな風のような触れかたに、もどかしさすら覚えてしまう。もっと、なんて思ってしまう自分がいる。 くすぐったさや嫌悪よりも、羞恥心が高まっていく。 彼が顔を離すと、手がスカートに伸びる。抗議する前にスカートの裾を掴まれると、下着が見えるくらいまで捲り上げられる。 「……あっ」 片手でスカートを押さえると、彼は空いた手で太ももを撫でさすってくる。反射的に足を閉じようとするのだが、間にある彼の手によって完全には閉じない。 胸を触られる以上に敏感に反応してしまう栞は、そんな自分をはしたないと感じていた。口からは熱い息が塊となって漏れ、顔を振りながらも神経が下半身に集中してしまう。 (っ……はあ、やっ…………) (ぅぁ) 彼の手が下着越しに股間に触れると、 「あっ!!」 普段では出さないような大きな声が口を衝いた。そこを始点にして、何かが頭から素早く抜けていった。触れられた後の一瞬の虚脱感が彼女を包み込むと、桂馬は執拗にそこを指でいじってくる。 (桂木くんの指…………) (や、やだ…………私………………濡れちゃって、る?) (自分が自分じゃないみたい……) 栞の下着は分泌された液体で色を濃くして、張り付いてくる感触が少し気持ち悪かった。脚を強く閉じるのだが、桂馬の指はそれでも動く。 「……はあ、ンッ――ひゃぁっ」 桂馬が下着をずらして直接触れると、とろりと何かが垂れていくのをどこかで感じた。ぴちゃ、という淫靡な音が立つと、彼女の口がわなわなと震えて、それが身体に伝播する。 口や身体だけではない、音や匂いすらも彼女を責め立ててくる。 「……ンッん」 歯を食いしばっても、彼が少し指を激しく動かすだけで、彼女の口は開いてしまう。栞は彼の太ももを爪をたてんばかりに握って、ぎりぎりの綱渡りをしていた。 彼の指が離れると、またあの寂しさが胸に去来する。離れた桂馬の指は液体に濡れていて、それが自分から出たものだと思うとどうしようもない申し訳なさと恥ずかしさに襲われる。 栞は尾てい骨あたりに当たる硬い感触に、しかしそれどころではなかった。全神経が、その正体を突き止めようと奔走していた。 (……純文学とかで、こういうの読んだことがある) 男女の営みなどを通して生命を表現するそれらは嫌いではなかった。ただ、実際の行為がこのような感慨をもたらすとは思ってもみなかった。熱くて恥ずかしくて、何よりもなんでだか安心する。 (大丈夫…………本で読んだ通りに、すれば) 栞は手を後ろに持っていくと、ちょこんと桂馬の硬いものに触れた。 「しおり」 手で触れていると、なんとなく形がおぼろげに頭に浮かんでくる。硬くて、とても熱い。 栞は決意して桂馬に向き直ると、強い光を湛えた瞳で彼をじっと見つめた。ゆらゆらと揺れる瞳に、桂馬はごくりと唾を呑む。 「ゆうき…………もらったよ」栞は訥々と、しかしはっきりとした語調で語を継ぐ。「だから…………見て、て」 言い切ると、栞は彼の膨らみに手を添えた。 (ええと…………本で見た内容だと…………) 彼女は様々な本での描写を思い出しながら、ジッパーを下げて、四苦八苦して彼のモノを取りだした。なかなか出てこなくて苦労した。のぞかせた一物を前に、栞は口をつぐんでしまった。 文字では見たことがあるし、男の子がこういうものだということも知ってはいた。だが実際に見た『男の子』は、彼女の想像をはるかに超えたところにあった。
屹立したものは栞の顔の半分ほどの長さがあって、ときおりぴくんと脈打っている。 (こ、こ、こんなものだったの!?) (う……うわあ…………) (……あ、ぴくんって動いた。なんかかわいい) 栞は四つん這いの姿勢から桂馬を見上げた。彼は恥ずかしげに顔を逸らしてしまったが、ちらちらとたまにこっちを見てくる。 (……本、みたいにすれば、いいのかな) それには相応の勇気がいる。今の自分ならできると、栞は自らを叱咤しておずおずと彼のモノに触れた。そのまま上下に動かすと、彼が少し呻いたのが分かった。 (あ……気持ちいいのかな。小説の人みたいに) 両手で包み込むようにして動かすと、どくどくと脈動しているのが分かる。 (えと…………これを………………れば、いいんだったよね) 栞は身体を低くすると、口を彼の一物に近づけてそっと舌で舐めた。 「……ッ!!」 「……ん」 桂馬がいっそう大きな反応を見せたのを、栞は見逃さなかった。小説で読んだような行為を、彼女は続ける。 口を開けて彼を含むと、ぐっと奥まで咥えこんだ。 (……清める、んだっけ? こう……かな) ペニスを咥えながら、彼女は舌を適当に動かす。清めるように、舌で舐めていく。 (すごい……味) (匂いも) (あ……ぴくってした、ここがいいのかな) (桂木くんの顔…………かわいいな) 桂馬に奉仕しているという実感はなかったものの、彼がいちいち見せる反応に、彼女の女性の部分が大いに喜んでいる。彼女は懸命に彼への口での奉仕を続ける。 「ん…………あむ、あふ……じゅる」 桂馬のペニスの裏側を這い上っていくナメクジのような感触に、彼は全ての血液がそこに流れていくのを感じていた。栞は口をすぼめて顔を動かしながらも、舌を休めることなく蠢かす。 普段の彼女からは考えられない、大胆な行動に、彼は彼女の頭を持って、ペニスを吐き出させた。 「ッ…………ぷあ――――?」 口元から唾液を垂らした栞が、首をかしげながら桂馬を見上げてくる。 「……桂木くん、良くなかった?」 心配そうに訊ねてくる栞に、桂馬は首を振って否定した。 桂馬は肩をすくめると、また彼女を後ろから抱いた。しかし、こんどは彼女を膝立ちにさせて、だ。 「……桂木くん?」 「しおり……じっとしてて」 彼はそのまま栞の腰を持って下に負荷をかけると、ペニスを栞の下の口に誘導した。下着を掻き分けてペニスがヴァギナに触れると、枯渇すようにそこがひくひくと動くのが彼女にとって恥ずかしかった。 ゆっくりと彼が入ってくる。それに合わせて、膣が拡がる。ほぐすように進んでくる彼が、栞を中から刺激する。彼女の膣も、まるであつらえたように彼をすっぽりと包みこんでは、収縮によって等しい刺激を与える。 まさに水魚の交わりといった様子で、今の二人は互いに互いを必要としていた。 栞が脚を伸ばしてリクライニングシートに座るような姿勢になると、彼女はすっと腰をおろして彼を一気に飲み込んだ。 「……う、あ――――」 かすれた声が栞から漏れた。身体の中に杭を打たれたような初めての経験に、太ももががくがくと震えている。唾を呑みこむと、口の中に残った彼の香りも一緒に入ってきて、香りが鼻を抜けた。 動いてもないのに、入れられているだけで彼女は身体をあっちへこっちへ揺すっている。挿入されただけで気持ちが弾けているようだった。 桂馬が悪戯心で突き上げると、 「ああああああッ!!!!」 彼女とは思えない声が反響した。 二人は互いが思っている以上に興奮し昂っていた。 桂馬は彼女の腰を持って、自らを突き上げる。栞は彼の膝を手でつかみ、バランスを取っている。 目を閉じて荒い息を漏らす彼女に、桂馬は深く深くペニスを突き立てる。きついくらいの締め付けがペニスを包み込んでは吐き出す。その心地よさに、栞は思わず喘ぎ声を漏らす。 「しおり…………っ…………なんで、さっき、あんなこと…………したんだ」 桂馬が訊ねる。
「ぅぁっ……!! ほっ本で、読んだの…………あ、エッチな本じゃなくて…………その、小説で…………」 栞は自分の言葉で身体が沸騰しそうになっていた。擦られて、突かれて、衝撃がどんどん彼女を深みまで引きずり込む。 「じゃあ…………その時の女の台詞、全部言ってみて」 悪ふざけをする子供のような顔で桂馬がとんでもないことを言った。しかし下半身からやってくる衝動に頭がうまく働かない栞は、命令を従順に聞いていた。 「あ、あなたのおちん●ん、おいしい…………」 さすがの桂馬も、やりすぎたかと、彼女を止めようとするも、栞の口からはどんどん台詞が飛び出してくる。 「もっと……もっと突いてっ」 「いや……もう、許して…………」 「ごめんなさい、私が、いけない子でした。どうか、罰をお与えください」 「虐めて……」 「濡れちゃう……濡れちゃう」 「あっあっ――イきそう、イっちゃいそう」 「やめて、犯さないでッ!!」 「んあっ、だ、ダメ……ダメ」 頭を大きく振り乱し、彼女は自ら腰を振っている。桂馬もそれに合わせるように、腰を突き上げている。 どんな小説が……と桂馬は不審に思いながらも、どこかは彼女のセリフなのだろうかと何も言わないでいた。 「私はあなたの玩具です……」 「口でするから、もう、許して、舐めるから…………飲むから」 「あぅあっああっ――頭が壊れちゃうぅ」 「出してッ、中に」 「中はイヤッ――!!」 真に迫ったせりふ回しに、桂馬は驚いてしまうも、それらの台詞に自分が興奮していることにも気づいていた。 ペニスとヴァギナのたてる淫靡な音が、二人を虜にしていく。腰の動きはますます早まり、双方の腰はぶるぶると震えている。栞はイくという感覚を知らなかったが、すでに何度も果てていた。 栞はスカートの裾を口に咥えていて、前からは結合部が見えているだろう。 「しおりッ…………もう、イく――」 「あっあっあああっ――か、桂木くん…………中は、ダメ……」 しっとりと湿った声音に、桂馬は自らの分身が大きく膨らむのが分かった。一つ大きく突きあげると、彼は勢いよくペニスを引き抜いた。 烈しく脈動したペニスが、天井に向かって夥しい量の精液を吐き出した。彼女の股間の目の前にあるペニスは、白濁を彼女の顔や胸、腹に撃っていった。 たぱたぱと栞が桂馬の精液で汚れていく。彼女は目を瞑り、顔や胸をしたたかに打つ生温かな感触に耐えていた。 欲望のすべてを吐き出し終えると、桂馬は彼女を四つん這いにさせて彼女の下から這い出た。振り向いた栞を見て、桂馬はぎょっとなった。 栞の顔は精液まみれで、顎から床に垂れている。口元にも明らかに白濁がかかっており、なんとも艶めかしかった。彼女は舌舐めずりし、口元の精液を舌で掬って口に含んだ。 「……変な味がします」 桂馬は彼女にティッシュを渡すと、二人で彼女にかかった精液をふき取っていった。 栞の中で澱のように凝っていた何かが、絶頂を迎えたことで融解していくのを彼女は感じていた。情事のあとのある種の快感か、倦怠感か、身を包む空気が以前とは違うものに思えた。 そして、いつも照れてばかりで感情をあまり外に出さなかった栞が、嫣然とした笑みをその顔に浮かべたのを桂馬は目端に捉えていた。それを一生忘れはしないだろう、それほどの笑顔だと彼は思っていた。
「やっと開いた!!」 「コラ――しおり――」 入口で立ち往生していた図書委員の人たちが、ぞろぞろと汐宮栞を問いただそうと彼女を探す。 栞は受付に立って、そんな委員たちを待ち受けていた。 「ご……ご……ご迷惑おかけしました……」 彼女は一冊の本を――彼女が愛してやまない本を胸に抱えている。 「わ、私……本が捨てられることがガマンできなくて……ごめんなさい……」 しゅんと視線を落としているが、彼女は覚悟を決めてきっと顔を上げた。そこに浮かぶ表情は、今までに彼女が見せたこともないような、真剣なものだった。 「でも……どんな本にも伝えたいことがあるんです……。確かに伝えたいと………そう思っています……」 本を掲げながら、一生懸命に彼女は自分の意見を伝えようとしている。それは彼女がやりたかったことで、できなかったはずのこと。 「小さい声かもしれませんけど……そのささやきが聞こえる図書館であってほしいんです」 委員たちは口々に栞が喋っていることに驚きを隠せないでいたが、中の眼鏡をかけた一人がぶっきら棒な口調で返事をする。 「わかったよ!! じゃー処分本のことはまた会議しよ!!」 栞は顔を輝かせながら、うんうん、と何度も何度も頷き、頭を下げた。 台車に載せた本を運んでいる時に、「でも視聴覚ブースは決定だからね!! 手伝ってちょーだい」と言われ、彼女はあせあせと頷いた。ふと後ろ髪を引かれ、振り返ったが受付には誰もいなかった。 「あの……そこに誰かいませんでした?」 「? 急によーしゃべるな、オイ」 眼鏡の女子が呆れたような、しかしどこか弾むような語調でクエスチョンマークを浮かべた。 「誰かっ? って、誰?」 「……」 あれ、誰だったろうか、と栞は天井を仰いだ。 受付の奥にある窓を開くと、まっさらな空から心地よい風が吹きこんできた。 (思い出せない……しばらく夢を見ていたような気分) 窓から顔を出すと、吹きすさぶ風に彼女が髪を押さえて目を閉じた。 (でも……私、夢の中で何かをもらった…………確かに………………何かを) 見上げた空には当然ながら答えは浮かんでいない。ここは本の中の世界ではなく、右も左も見渡せる現実だ。行間もなければ空白もない、あらゆるものがつまりにつまった現実だ。 ふわふわと空を雲が旅していて、彼らは一体どこへ向かっているのだろう、と不意に思った。 彼女もどこかへ向かって流れだしていた。 行き先はまだわからないけれど、確かに、彼女の中で風は吹いていた。 /To Be Continued
以上です。 過日の連続投稿はテンション高くて一気にいけたのですが、どうにも日が開くとモチベーションを取り戻すのが大変ですね。 書きためとかできれば、いいのですが……。 栞は大好きなので、また別のアプローチでもっと魅力的に書きたいと思います。 次は春日楠さんですね。なるべく早く、もっと文章をうまく書けたらいいですねorz
これその後の栞の小説にR18はいりそうだよねwGJ!
すごいな。一週間も空いたからもう来ないんだろうなとか思ってごめんなさい。 GJ。
>>157 連投申し訳ないが読み終わったので言わせていただきたい。
GJGJGJGJGJ! ありがとう、ありがとう、本当にありがとう。
栞のエロ声素晴らしい。ものすごい小説素晴らしい。
あなたがいてくれてよかった。
最後にもう一つGJ
なんというクオリティ・・・ 次回も楽しみにしてます。
ブラボー! オー、ブラボー! これだけで後三年は戦えます!
連日投稿ですー。 例によって出来は堪忍です。早さ第一で書いているから、もしかしたら見落としがあるかもしれない……。 お付き合いくださるとうれしいです。
「もう私は女として生きるわ!!」 「うるさい!! 女らしさなど強さに必要ないんだ!!」 いま、桂木桂馬が潜む草陰を挟んで、二人の女子が拳を交えている。 一人は舞島学園高校女子空手部の主将であり、古式武術・春日流羅新活殺術の伝承者たる春日楠だ。そして信じがたいことに、相対しているもう一人もまた、春日楠その人だ。 「『男』の主将と『女』の主将が闘ってます!! 止めましょーよ――神様!!」 桂馬と同じく身を潜めている悪魔・エルシィが葉っぱ越しに彼女らを指差す。 「冗談だろっ」 半ば本気に否定する桂馬だった。それもそのはずで、向こう側でやり合っている春日楠たち≠ヘ、人間業とは思えぬ速度で技を繰り出しているのだ。桂馬なんぞが割って入ったら、命がいくつあっても足りない。 「銃撃戦の中に飛び込むようなもんだ。あのパンチに当たってみろ、死ぬぞ」 「は……羽衣で戦闘服を作りました。これなら爆弾に当たっても大丈夫です。多分……」 「いらん」 エルシィの羽衣が雲のように膨らむと、鎧を象った。見た目は頑丈そうであったが、上っ面ばかりが強くても中身が桂馬ならなんにせよ同じことだ。 「止める必要ない。決着をつけない限り、主将の心のスキマは埋まらない……」 心のスキマ――それは誰しもが胸に抱えているものだ。自分ではなかなか気付かない、かと言って他の誰が気づいてやれるとも限らず多くの人が持て余している。その闇穴を棲家にし糧とするのが、地獄から抜け出してきた怨霊とも呼べる存在――駆け魂だ。 駆け魂は心のスキマ由来の負のエネルギーを源に、子供として転生するために人間の女性に寄生する。 ついこの間、桂馬は駆け魂についての見識を検めた。これまで駆け魂に取り憑かれた女性には変な娘が多いとはエルシィの言だが、桂馬はそれを駆け魂の特性によるものだと判じた。 いわく、駆け魂は捲れた心のスキマを広げるがゆえに、行動が極端になってしまう。 桂馬はここまでを振り返り、攻略してきた少女たちに得心がいった。行動の極端さもさることながら、スキマを埋めたいという想いの強さが、一つの行為に集約しているのではないか。 つまるところ、垢にまみれた言葉を借りるならば、心も体もというあれだ。 心を満たすのは恋愛でも、身体を満たすのは恋だけでは足りないのかもしれない。男女の行きつく先のたいがいは身体も結ばれることであるし、より深い関係になるのには欠かせないだろう。 桂馬はちろちろと自分の中で燻ぶる蝋燭の火を、煩わしいとは思っていなかった。安寧を求めた結果を彼だけが憶えている。彼だけが忘れていない、忘れてはいけないと感じていた。 前方では、二人で一人、一人で二人の少女がなおも拳を交えている。 「いつも私の心で暴れてくれて!! 今日こそ黙らせてやる!!」 本来の春日楠が、咆哮しながら桂馬にとっては必殺の左ストレートを繰り出す。対するわずかに色素の抜けた春日楠の分身は、軽々しくそれを躱すと、手をひねり上げて背後に回る。 「うあ!!」 左腕を捻り上げられた楠は、痛撃に顔を顰める。 「武道なんてくそくらえ!! 今日から私が本当の楠よ!!」 楠から分身したもう一人の彼女は強かった。本体の彼女よりも軟弱なものに心を動かされるくせに、我慢がないだけか強靭だった。 「負ける訳にはいかない!! 私がしっかりしないと……春日流は潰れる!! 終わる!!」 しかし楠は、強い眼光を湛えて歯を食いしばりながら叫ぶ。 ずっと男でいるしかなかった。春日家には男の子が生まれず、楠は家督を継ぐために女であることを捨て、男でいることを選んだ。 「あんな道場潰れちゃえ!」
確固たる想念を破るように、もしかしたら楠の本心であるかもしれないことを口走りながら、もう一人の楠が彼女を突き飛ばした。 公園の地面をごろごろと転がっていく楠を、 「キャッ!!」 草陰から出てきた桂馬ががっしりと受け止めた。 「?」楠が恐る恐る目を開けて肩に載る手を見つめる。「!!」 「苦戦してますね。主将ほどの方が……」 「う……うるさい!!」楠は愕き、顔を赤らめたかと思うと桂馬の手を乱暴に振り払った。 「勝つ方法、教えてあげましょうか?」 桂馬の言葉に、楠は眉根を寄せて訊ねた。 「なに!?」 「しかも……瞬殺!!」 二人は正座しながら言葉を交わす。 「い……いらない!! 余計な口出しをするな!!」 その間にも、桂馬の前に座る楠から分かれた分身が、つかつかと二人に歩み寄ってくる。 「カンタンですよ。ホラ」 桂馬はなんてことないように一つ言うと、そっと手を楠の左側頭部に当てた。彼が手を離すと、そこには一輪の花が髪飾りとして咲いていた。 「な!? なんだ!?」 楠は頬を紅潮させながら取り乱す。桂馬はそんな彼女を見て一つ笑みをこぼすと、 「そもそも闘う必要があるんでしょうか? いっそ彼女を受け入れればいいんです!!」 握り拳を作って、満面の笑みでとんでもないことを言いのけた。 「女の子らしく、しかも強い!! かわいい武道家をめざしましょう!!」 世の中では、○○すぎる●●というフレーズが流行っているし、と桂馬としてはナイスアイデアだったのだが、 「か、か、簡単に言うなーっ!!」 楠は喚きながら拳を桂馬の頭に振りおろした。ごつん、という鈍い音が響く。 「お前は武道をなめてる!! チャラチャラして強くなれるか――――!!」 すると、桂馬の後ろから微かに色合いの異なるもう一人の楠が顔をのぞかせて、彼の髪を掴みながら嘯く。 「そうよ楠!! こんな奴の口車に乗るな。私は女の道を極める!! 道場で過ごす時間はない!!」 二人して互いを無下にするような物言いを捲し立てた。 「「何かを極めるってことは!! 何かをギセイにすることなの!!」」 二人の春日楠が口を揃えて放った言葉に、桂馬は眼鏡のブリッジを押し上げて平然と応対する。 「なんだ。両立できないのか。偉そうなこと言ってるけど、大したことないな」 「なに……?」 本物の楠の方が、地獄の底から響いてくるような低い声で言う。二人ともが鬼の形相で桂馬を睨みつけている。 「よ……世の中にはかわいくて強いものもある!!」 桂馬はたじろぎながらも、必死に声を張り上げて説得を試みる。 「たとえば!?」 「珍しい話じゃないですよ、ゲームでは」 「ゲーム!?」 ずい、と身体を乗り出して楠(本体)ががなる。 「じゃ……じゃあ猫はどうです!!」桂馬は怒り心頭に発している楠を前に、肝を冷やした。「主将が好きな猫だって、ねずみを狩るハンターですよ!!」 猫のこととなると途端に言葉を失くした楠は、隣に座るもう一人の自分を「ひ……人は違うよね!! なんか言って」と肘で突いた。 「そうよ!! 人と一緒にするな!!」 桂馬はその言葉を待ってましたと言わんばかりにすくっと立ち上がると、背後にあるジャングルジムの頂点を指差した。 「人だって!! かわいくて強くなれる」 ジャングルジムの天辺では、エルシィがさきほど羽衣で模した鎧を身につけて佇立していた。
「神様――――っ行っきますよ――――」エルシィは桂馬に手を振りながら、ジャングルジムの上から飛び降りた。「つおりあ――」 鎧武者姿の悪魔少女が地面に降り立つと、大きな音を立てて少女を始点にして地割れが起きた。桂馬の脚、二人の楠の間を割るように走っていく亀裂に、三人は一瞬凝然となったが、彼はすぐに振り向いてエルシィを追い払った。 「バ……バカバカしい!!」色素の確かな楠が、裂けた地面を前にして声を荒げる。「こんなおふざけに付き合うことが、」 「それこそ無駄だ!!」 薄い色をした楠が、言葉を遮るように語を継いだ。さすがもとは一人の人間だ、コンビネーションは抜群だった。 「ふざけてなんかいない……!!」髪を掴まれ襟を締め上げられてなお、桂馬は動じずに二人に声をかける。「何かをギセイにして、手に入れたものは……結局何かが欠けている」 二人の楠は、桂馬の真剣で揺るぎない瞳に、眼鏡のレンズに映る彼女たちに睨まれていた。 「もっと大きな強さを追うべきです!! 主将!!」 桂馬の大きな声に、二人は思わず後退し、顔を強張らせてしまう。両者とも返す言葉が見つからずに、口を開きあぐねていた。 「じゃあ……今日のデートも…………主将にとって無駄だったんでしょうか!?」 「そんなの無駄……」 「では、なかったよ……」照れざまに張った楠の声を、しかしもう一人の楠が遮った。「楽しかった」 告げた言葉に、本当の楠が目を瞠り、弾かれたように視線を動かした。 「ちょっ、ちょっと、お前何言ってんだ!! 裏切るな!!」 「裏切ってないよ」隣でぎゃあぎゃあと喚き散らす楠に、薄い楠は口元に手を当てながら微笑んだ。「お前も楽しかったはずだよ。だって……同じ私なんだから……」 言い返すことも手をあげることも出来ずに、楠は顔に紅葉を散らしているだけだ。 そんな楠の佇まいをしげしげと観察した分身は、桂馬に歩み寄って低い肩に肘を載せた。 「かわいくて強い武道家か、それ、いいな!!」桂馬が横目で彼女を窺った。「でも……不器用なんだ、私たちは」 二人の楠が、少しの距離を開けて互いの視線を結ぶ。辺りはすでに夜の帳が下りていて、人っ子一人見当たらない。街灯の明かりと月明かりだけが三人の影をわずかに地面に投影している。 「私は、あきらめるよ」夜闇の空気に溶け込んでいきそうなほど柔らかい声音で、分身が唇を動かしていく。「今日で満足した。ひとまずお前に譲るよ」 フリルの多くついたドレスみたいな服に身を包んだ分身は、嫣然とした笑みをその顔に湛えている。 「もし、お前が武道家として十分に強くなったら、女の私を呼んでくれ」 真っ向から視線を受け止めた楠は、きりっと佇まいを正した。 「…………ああ」 フリルのついた女の子らしいワンピース姿の少女。かたや、その上に道着を羽織った少女らが、相対する。 「最後に一つだけいいかな……」 女の子らしい恰好をした楠が、もう一人に近づくと、ぼすっと煙草の煙が壁に当たったように霞んでいった。 かと思うと、楠の手が勝手に桂馬の肩を掴んでいた。 「え……」 顔がひとりでに、桂馬に近づいていく。 「な!? なんだ……身体が!!」 話そうとすると、楠の奥深くから声が反響してくる。 『思い出だよ……』 「なっ何言って……うわ――うわ――うわ――」 「いててて主将!!」 今や桂馬と楠は、カップルのように熱い抱擁を交わしている。 『桂木のこと……きらいか?』 「ま、待て!! 待って!! 待って!!」 自己暗示のように繰り返す楠の目の前には、桂馬の男とは思えないほど綺麗な顔がある。頬は上気していて、二人の呼吸が混ざり合って間に新しい空気が生まれる。 楠は眉尻を下げて、揺れる瞳で桂馬を見つめた。 二人が同時に瞼を強く下ろすと、熱い感触が唇を伝って全身を流れていった。その時ばかりは、夜の涼しさが熱帯夜のように感じられた。
桂馬の唇から、ゆっくりと離れていく感覚。完全に距離が開くと、楠はぼっと顔をさらに赤めた。 「何だかこっちまで熱くなってくるな」 突如として入って来た声に、桂馬と楠ははっとして声のした方向を見やった。そこでは、さっき楠に入ったはずの分身が、もじもじとしながら立っていた。 「おい!! 何でお前がそこにいるんだ!!」 わなわなと肩を震わせながら、楠が声を張り上げた。 「私が無理強いさせたキスなんて、価値がないだろ」 したり顔で言う分身に、楠が訳が分からないといった様子で呆然となった。たちまち、楠があたふたと狼狽し始めたのが、桂馬には何だか新鮮に思えた。 「じゃ……じゃあ、キスをしたのは……」 「そ、お前の意思だよ。まあ私の意志でもあるんだが」 ふふ、と手を口に当てて不敵に笑う分身に楠は手を振り上げたものの、しなしなと降ろした。すでに両者とも戦意は失っている。 「うわ――うわ――うわ――――――!!」 自らの行為の大胆さに気付いたのか、楠がその場でしゃがんで、顔を覆ってくぐもった声を漏らしている。その行動だけを見れば、桂馬からは楠が純然たる女の子に思える。 いまではその行動の大胆さも、桂馬には駆け魂由来の特徴だということが分かっていて、少しだけ安堵している。人間、未知なるものと既知なるものに対する心持ちは、大いに隔たりがあるものだ。 「ほら、何やってんだ。お前、桂木のこときらいじゃないんだろ?」 「それは……そうだが…………」 座り込む楠を宥めるようにする分身は、まるで双子の兄弟のような印象だ。そっくりそのままなのだから、事実双子と言っても通じてはしまうだろうが。 「お前は私を消したいんだろう? それには、もっと軟弱なことをして、お前自身が慣れていく必要があるように思えるんだが」 言うと、分身はちらりと桂馬を横目で見た。彼女は楠の手を引っ張り上げると、そのまま桂馬の胸を押して背後にあったベンチに座らせる。 「しゅ……主将!?」 桂馬を挟むようにして二人の楠がベンチに腰を下ろすと、分身が桂馬の太ももにそっと手を置いた。 「カップルがこうしているのを見たことがあるんだ」 ほらお前も、と言わんばかりに、分身が目線で楠を促す。楠は桂馬をちらちらと見ながら、おずおずお手を桂馬の太ももに置いた。 二人の美少女から太ももを撫でられると、桂馬としては致し方なく反応してしまう。 分身が桂馬と楠の顔を掴むと、再び口づけを強要した。二人は流されるように、互いの唇を押し付け合った。分身が楠の耳元で何かを囁くと、楠は目をしばたたかせながら顔をふるふると振った。 しばらくじっと動きを止めていると、楠が目を強く瞑りながら、桂馬の唇を舐めた。 「……ンッ!?」 予期していなかった行動に、桂馬の口から声が漏れたが、もれなく楠の口の中で霧散した。あの主将がと思うと、にわかには信じ難かったが、視界の隅でうっすらと笑っている分身を見て得心する。 分身の入れ知恵で、楠は普段の彼女からは考えられない、いわゆる軟弱≠ネ行為をしてくる。 唇を割って入ってくる舌は熱く湿っていて、桂馬の舌先にちょこんと触れると、勢いよく絡みついてくる。ねっとりとした唾液の感触に、楠も思わず息を漏らす。
二人がディープな口づけを交わしている間に、分身は桂馬のズボンのベルトを緩めてジッパーを下げていた。とても武道家の手とは思えない繊細な指先がズボンの中に侵入して、硬くなりつつある一物に触れた。 楠の女の部分である分身は、慣れたとは言えないまでも、本人よりは女性について、ひいては男性について熟知しているのだろうか。 分身が窓から一物を一所懸命に取りだしたのと、楠が彼女の行為を見咎めたのはほとんど同時だった。 「お、お、お前!! なな、何やっているんだ!?」 顔を真っ赤に紅潮させた楠が、驚愕に柳眉を逆立てている。どうしても視界に入ってくる桂馬のそれに、思わず彼の襟首を締め上げた。 「桂木もだ!!」 自分からキスを、あまつさえ舌を入れて来てなんと理不尽な、と桂馬は毒づきながらも、頬を掻くだけでやり過ごす。 「さっき二人でソフトクリームを舐めてたけど……軟弱の頂点はあんなものじゃない」分身は艶美に笑むと、桂馬から取り出したモノに顔を近づけて一つ舐めた。 楠は、分身の思いがけない行為に口を鯉のようにパクパクとさせている。ともすれば自分が男のモノを舐めているのを眺めているのに等しいのだから、それもひとしおだろう。 「ほら、お前もやるんだ」 「で、で、で、出来るか――――――ッ!!」 肩を震い戦かせながら、楠がきっぱりと声をあげた。言葉を受けた分身は、増長したように欣然と桂馬のモノに舌を這わせる。 「主将……!! うっ」 「か、桂木……変な声出すな!」 分身の行為で桂馬は顔を歪めている。それを見て、少し機嫌が悪くなった楠が、彼に八つ当たりをする。 「我ながら……まだまだだな」 分身が舌舐めずりをすると、さっきのように楠の中に溶け込んでいった。かと思うと、身体が勝手に動き出して、桂馬の脚の間に跪いた。 「お、おい!! お前、何を!!」 『決まってるだろ。桂木を悦ばせてやるんだ』 「よ、悦ばせるって……ッ」 もう一人の、しかし真実自分の言葉に、楠は狼狽して慌ててしまう。 身体の主導権は向こうに握られていて、動かせるのは口くらいのものだった。顔が桂馬の股間で隆々と天を仰いでいるモノに近づくと、楠の頭の中で声が反響する。 『ほら、さっきソフトクリーム舐めた要領だから』 あくまでも口は楠自身の領分で、つまり自らの意思で舌を――。 ちらっと桂馬を見上げると、彼はそそくさと顔を逸らした。照れていて、かわいいと感じる楠がいた。 楠は桂馬の太ももに手を置くと、おずおずと舌を彼に触れさせた。なんともいえない暖かさが、舌を通して口に広がっていく。 「そうだ、それでいい」 いつの間にか本体から分離していたもう一人の楠は、彼女の横で手取り足取りレクチャーする。 裏筋を這い上ってくる躊躇いがちな舌使いが、桂馬の腰を痺れさせる。 分身は桂馬のモノに手を添えて、楠が舐めやすいように支えている。それだけにとどまらず、楠の舌を邪魔しないように器用に扱いてさえいる。 二人にペニスを責められながら、桂馬は伸吟しながらも、なぜだか二人の行為を目に収めてしまう。女は耳でも感じると言うが、ならば男は目で感じる生き物なのかもしれない。 楠は道着を脱いで、いまはフリルのついたワンピース姿だ。胸元から大きな胸が覗いていて、いっそう桂馬の男の部分が反応してしまう。 二人はペニスを挟むように、両側から舐めている。いわゆるダブルフェラというやつで、なかなか現実では体験できないだろう。おまけに双子以上に似ている、というより同一人物からのだ。 「ちゅぷ……桂木、どうだ?」 「……ッ………………」 分身は勝気に桂馬に質問を投げかけてくるのだが、当の楠は目を閉じて物言わぬ花のような出で立ちで、けれど舌だけは丹念に動かしている。 「いい、です……主将」 「そうか」 分身は額面通りに受け取ったのか、満更でもなさそうに顔を綻ばせた。桂馬としても、気持ちがいいのは確かだった。 楠の頭に手を当てると、分身は先端を口に宛がわせてそのまま楠の顔を桂馬の股間に埋めた。 「――ンぶッ!?」
咄嗟の出来ごとに慌てふためく楠だったが、口に一物が入っているので口論も空しい。分身は上気させた頬で、 「まだまだ軟弱な行為はたくさんあるんだから」 と楠の頭を上下に、ドリブルをするように動かした。 「んっ、んっんうっ――ッ!!」 楠の口の中は暖かく、ペニス全体に纏わりついてくる唾液や舌が何とも言えない快感をもたらしてくる。 思いがけない行為だったからか、楠は半ば嫌がっているために、まるで楠の口腔を無理やり犯しているような幻想にとらわれてしまうのも、やむなしと言ったところだろう。 「っう――ぷあぁッ!! げほっけほっ…………な、何するんだ!!」 楠は激高し、傍らで彼女が吐き出したペニスに舌を這わせる分身を問いただす。 「何って……ちゅぷ…………お前の言うところの軟弱≠ネ行為だが」 分身はまともに取り合わずに、今度は手ずから口を開けて桂馬の一物を頬張る。手順をわきまえているのか、彼女の口は楠のそれよりも洗練された動きをする。 すぼめられた唇が吸いつくようにペニスを包み込み、舌は丹念に裏筋をこそばゆく刺激してくる。そのまま顔が上下に動き、吸われる動きに合わせて唇もペニスを締め付ける。 分身がペニスをゆっくりと口から離す。唾液が棒を伝ってズボンを汚さないようにする配慮だ。どこまでも行き届いた振る舞いを見せる分身に、楠は自分のことのように顔を赤らめている。 「んちゅ…………何ぼーっと突っ立ってるんだ? 次は、お前が自分でやるんだ」 「わ、私が!?」 二人が桂馬の脚の間で口論を繰り広げる様は、彼からすれば落ち着かなかった。露出した性器を前にして、二人はなおも口を動かす。 「そうだ。軟弱の頂点はこんなものではない」 「それは……分かったが……」 眉をひそめながら、楠は桂馬の一物を凝視する。血管が浮き出てときおり弾かれたように動く。先っぽからは何だかわからない液体が、街灯の明かりに光っていた。 楠は口をもごもごさせて下唇をぎゅっと噛んだ。深呼吸して落ち着かせると、口をぷるぷると震わせながらも大きく開いた。そのまま、あむ、と桂馬のペニスを咥えこんだ。 上目づかいに桂馬を見上げてくる楠は、眉尻を下げて不安げな表情で口をもごつかせている。その刺激さえ、桂馬には心地よく伝わってくる。 顔を上下に揺すり始めた楠を尻目に、分身は彼女の背後に音もなく回り込む。 「んッ!?」 「いいから、お前はそのまま口でしてろ」 分身はにべもない言い方をすると、桂馬の前で跪いた楠のワンピースの裾に手を入れた。楠が口を離そうとすると、彼女は手でそれを押し止めて、無理やり奥深くまで咥えさせた。 「……ン……ごほぉッ!!」 噎せる楠などお構いなしといった感じに、分身は彼女の下着越しに性器をさすった。 「んんんッ!!」自分でも触れないところに刺激が与えられて、楠は呻き声を漏らす。「んっ――ンん!?」 「ほう……もうこんなとは。お前、『女』の私より軟弱かもしれないな」 若干せせら笑い気味に、分身が言うと、桂馬のモノをしゃぶっている楠はうっすらと目尻に涙を浮かべた。 分身はそんな楠を挑発するように、手の動きを早めていく。割れ目を念入りに擦ると、じっとりとした湿り気が指の腹に落ちてくる。その上にある萌芽を指で押すと、 「ンんんッ――――!?」 「いてて、いて、しゅ、主将、痛いです!!」 思わず桂馬のモノを噛んでしまった。慌てて口を離し、申し訳なさそうに楠が謝った。 「す……すまない」 悄然と肩を落とす楠は、もはや純度100パーセントの女の子だった。尻目遣いに分身を睨みつけるも、分身は先手を打つように指で彼女の敏感な部位を弄ぶ。 「あっ……ひぁッ…………や、やめ、ろ…………」 「口が休んでいるぞ? ん?」 楠の制止を振りほどき、分身はふたたび彼女に桂馬のモノを咥えさせる。今度は無理やりではなく、促すという形でだったが、楠は従順に従った。 分身は下着を太ももまで降ろすと、直に楠の女の部分に触れた。にちゃにちゃといういやらしい音を立てながら、意地悪そうな顔で楠を虐めかかる。お尻を撫で、性器を弄る分身は、まるでレズビアンのごとし。 ようやく分身のOKが出ると、楠は桂馬のモノを口から吐き出し、大きく息を吸い込んだ。
「はあ……はあ…………はあっ」 「休んでいる暇はないぞ」 分身が伝法な口調で言うと、彼女は楠のワンピースを肩から脱がしにかかった。 「な……!? ちょ、ちょっと待て!!」 楠の、フェラチオで顎が緩んでいるのか、心持ち呂律の回っていない言葉を無視し、分身は肩から肘、腕を袖から抜いていく。あっという間に、楠の上半身があらわになった。 ふくよかな胸部が夜の明かりに照らし出されて、美しいことここに極まれりだった。不躾だが、今まで攻略した子のどれよりも大きい。うっかり見惚れていると、楠がはっと胸を手で隠した。 「み、見るな!!」 自らを掻き抱くように胸元を覆う楠の顔は、もうトマトのような赤さを持っていて、頭に血が上っているのではないかと少々不安になった。 「隠すな」 分身が強い力で楠の腕を剥がしにかかった。ぷるん、と豊満なバストが重力に従って揺れた。男のロマンと言われる所以を知った気がした。 楠は俯いて歯をぎりぎりと鳴らしている。分身は取り合わずに彼女の胸を寄せて谷間を作った。深い谷が陰影となって現れると、ごくりと桂馬は唾を呑みこんでしまう。 「これで、あれを挟むぞ」 「はあ!?」 次々と楠を襲う未知の行為に、声を荒げる。どうやら、分身の楠はあらゆる行為を主たる楠にやらせたいようだ。 「いいからじっとしてろ」 分身が啖呵を切ると、ぐいっと楠の身体を桂馬に密着させるようにベンチに落ち着けた。ちょうど胸が股間の目の前で、分身は双丘を左右逆に開いて、桂馬のペニスを間に入れた。 ぐにゅっと胸を寄せつけると、ペニスが楠の胸に呑み込まれた。ペニスを包み込む柔らかな感覚に、桂馬は我慢できずに呻き声をあげてしまう。 「うあ……!!」 先走りが胸に垂れたのを皮切りに、分身が楠の胸を持って上下に揺する。 「んっはあっ――……」 胸の間を往復していく感覚に、楠も艶っぽい声を漏らしてしまう。胸の間で擦れる触感はいままで感じたことのないものだ。 分身がその上に唾液を垂らすと、いっそう滑りが良くなって水のはじける音が三人を包み込むように響く。 「ほら楠、何やってるの?」自分の仕事をなさいと、分身が楠の耳元で息のこもった囁きをかける。「自分で、自分のとこ、触るんだ」 「じ……自分で……など」 「軟弱じゃないか」 分身は立てた膝で楠の背中を小突き、自慰行為を促す。苦々しい、泣きそうな顔を浮かべる楠は、逡巡しながらも分身の言う通りに、空いていた手をゆっくりと自分の股に持って行った。 「そのまま、指を立てて――」 吐息交じりの囁きが耳を撫でると、それだけでも敏感に楠は反応してしまう。振り払うように、分身のレクチャー通りに手ずから指を蠢かせる。ひっかくように動く指に、とろとろと粘っこい熱い液体が絡んでくる。 「こ……こんなの、私じゃ…………ない」 胸で一物を扱かされ、おまけに自らを高めているの姿は、分身が思うところの軟弱の頂点に近かった。だが、分身はまだそうは思っておらず、より軟弱の高みに導くために、先を見据えて石を置いていく。 「舌伸ばして先を舐めるんだ」 胸の間からのぞくペニスの先端に、楠は瞑目したまま舌先を触れさせる。液体が舌にこびりついたが、糸を引いて遠ざかっていく。 指は留まることを知らずに動き続ける。まるで楠の意思の外に運動神経があるようだ。 分身は胸での奉仕を終わらせると、彼女も桂馬のモノに舌を這わせ始めた。二人して交互に舌を上下に蠢かせながら、音を立ててペニスを責め立てる。 分身も胸を露出させると、今度は二人の胸でペニスを挟んでくる。四つの膨らみの中心で溺れているペニスを、二人は激しく扱いてくる。ぶつかりあった彼女らの胸のふくらみがコケティッシュだった。 楠はもはや逆らうことなく、分身に追従している。恥じらいがちに目を伏せたりする彼女は、男勝りの彼女にも負けず劣らずの魅力を放っていた。 二人が行為を止めると、さすがに疲れたのかベンチに座った。しかし、分身は疲れを知らないのか、息をもつかせずに楠の身体を動かす。 「……な、なにを」 分身はベンチに座った楠の脚をM字に開脚させると、踵を縁に載せた。方脚をあげさせて下着を引き抜くと、分身は背もたれ側に移動して、後ろから彼女の性器を弄り回す。
「……んっ……はあッ!?」 「こんなに濡らして……『男』のお前が聞いてあきれるとは思わないか」 「い……言うな…………見るな…………」 楠は顔を赤らめ、目尻に涙を浮かべ、目を強く絞って頭をイヤイヤと振っている。必死に自分を否定しようとしている姿がそこにはあった。楠は漏れ出る声を少しでも抑えようと、両手で口を覆う。 「お前は二人でソフトクリームを舐めることを軟弱の極みだと言っていたな」 分身が背後で含み笑いを漏らしながら言い続ける。 「桂木のモノを舐めたのも、胸で挟んだのも、自慰をしたのも、まあ軟弱だ。だが、まだ極みではない」そこでタメを作ると、分身は耳元で熱い吐息を吹きかけるように囁いた。 桂馬からは聞こえなかったが、楠は分身の言葉を咀嚼し反芻すると、目を瞠って肩越しに分身を見上げた。泣きそうな表情で、とても真の男を纏っていた人だとは思えない。 楠が分身と桂馬の間をラリーしていると分身が、 「桂木、ちょっとこいつの前に立て」 「え……はあ」 桂馬はしずしずと立ち上がって、辺りを気にしながら楠の前に立ちはだかった。互いに性器を露出していて、人がいたら一発で猥褻物陳列罪で通報および逮捕されることは請け合いだ。 楠は桂馬を前にして、目を伏せて必死に何かに耐えているような表情をし、ゆっくりと開けた目はうるうるとさざ波に揺れる湖面のような様相だった。 「わ……私の……」楠の口がためらいがちに開き、訥々と言葉を漏らしていく。「私の…………お…………に」 及び腰の楠は、下唇を噛んだり大きく息を吸い込んだり、苦しげにしながらも、敢然と言葉を紡ぎだしていく。 「私の…………ここ……に、桂木の……を…………挿れて…………ください」 この一言が、分身の考える至高の軟弱さを孕んだものだった。桂馬も、それには頷かざるを得なかった。後ろめたさから軟弱とは言い難いものの、分身がどういう思考で事ここにいたったのかは想像に難くない。 おそらく、自ら快楽に耽っていくというのを軟弱ととらえたのだろう。 桂馬は凝然となって身動きが取れなかったが、次いで発せられた分身の言葉に操り人形のように身を動かしていた。 「桂木、どうした」 「は……はい」 決死の言葉を言い終えた楠は、すんすんと鼻を鳴らしながら濡れた目で桂馬を見つめていた。さすがの桂馬も照れたし、すごくかわいいと感じた。 ペニスの先端を楠の膣に宛がうと、そこに籠った熱がチロリと棒を撫でていく。空気の膜を破るようにして推し進めると、ぬめっとした感触がペニスから身体に走り抜ける。 少し触れさせてただけなのにこの高揚感とは、桂馬は憶えずに昂っていたらしい。 ゆるゆるとペニスを深みに嵌めていくと、楠は収縮を繰り返しながらも口を開けて桂馬を迎え入れてくれる。予想以上のきつさで、半ばまで入れた時には楠は肩で息をしていた。 「うっ……あっはあ…………」 脚はぶるぶると震えていて、手はベンチの縁と背もたれを強く握っていた。 桂馬は一旦腰を引くと、硬い土を掘り返すように何度か引いては突いてを繰り返していく。だんだんと奥まで入るようになると、ある地点を境に、ぐんと桂馬の身体が引っ張られるような錯覚に陥った。 ペニスがするりと楠の中に入り込んだのだ。それを、まるで引きずり込まれたかのように錯視してしまったのだ。 「っあああ――――…………」 楠が塊のような吐息を長く吐くと、切なげに震えた声が口から漏れてくる。瞼はきつく下ろされていて、瞼の裏に何を見ているのかは桂馬にも分からない。 桂馬が腰を落とすように打ち付け始めると、楠は声を荒げて普段ではあげないような嬌声を放っていく。 「はあうっ――っぁああッ!! うっくううぅっ」 分身は背後からベンチに身体を移動させると、楠の傍らに座って彼女の胸や性器を舌と手で愛撫していく。 「んっふああっ――やっやめ…………!!」 分身は楠の乳首を口に含むと、舌で転がして味わっていく。指は結合部近くにするりと入り込んで、ぷっくりと充血した萌芽を弄っている。 ペニスによる刺激にクリトリスへの愛撫など、一人の人間だけでは味わえない快感に、楠は身も心も真っ白になっていくのを感じた。 楠の膣は桂馬のペニスの形に拡縮を一定に保っている。彼女は桂馬のモノの形をダイレクトに感じていたし、深くまで杭を突き刺されるような衝撃に歯を噛み合せて耐えていた。
気を緩めれば、何かが壊れてしまいそうだったからだ。なのに、それを打ち壊すような囁きが、半無意識状態の楠に届いてくる。 「ほら、イっちゃえばいい」 言われると、下半身が途端に熱を持ち始めて疼いていくのが分かった。疼きは波になったと思うと蛇になって、楠の身体中を舐めるように這いずり回って駆け抜けていく。 全身を絡め捕る何かに、一種の解放感の兆しが差していた。 桂馬が深く腰を落とすと、彼の体重の分だけより深く長くペニスが中を押し広げる。抽出に身体を自ら揺すり始めた楠を見て、分身は満足そうに笑むと桂馬にそっと視線を向けた。 「桂木、もうイきそうって顔してるな」 「しゅ……主将――だって」 額に汗を浮かべながら、桂馬が応える。分身はたおやかに微笑むと、 「出すんだったら、私が受け止める」 楠は頭がスパークしていて、喘ぐばかりで言葉を認識していない。だから分身が、その分行動せねばならなかった。 桂馬は首肯すると、腰のペースを速め強くした。 「――〜〜〜ッ!!」 楠が声にならない声を漏らして、指先からつま先までを痙攣させる。二人の結合部では水飛沫が飛び散って、桂馬のズボンは楠の潮でしとどに濡れていた。 ラストスパートと言わんばかりに桂馬が抽出を早めると、楠は動きに合わせて息も絶え絶えに声を漏らす。 「あっああアッ!! ンんんぁああっ!! うぅうう、うクうううっ――――…………ッ!!」 「主将……ボク、も、もう――」 桂馬がイキそうになると、分身が咄嗟に楠から桂馬を引き剥がした。すぐに果てそうに脈動するペニスを素早く手で扱き、分身は滑らかな舌使いで、膣内と遜色ない刺激を与えてくる。 じゅぽじゅぽと音を立ててペニスを咥えこむ分身が、目でこのままイきなさいと訴えていた。桂馬は手ずから分身の頭を持って腰を振ると、 「うあああッ!!」 奥深くまで突っ込んで、欲望の塊を吐き散らした。 「ンんンんンんんん――――――ッ!!」 さしもの分身も、喉の奥で白濁を受け止めては噎せずにはいられなかった。したたかに咽喉を打つ液体が、生臭さと粘り気を伴って食堂に流れ落ちていく。 喉の奥に張り付くような精液で、鼻からその男臭さが抜けていく。 分身は手を休めることなく、搾り取るようにペニスを扱いている。舌も絶賛開店中で、射精中のペニスへの刺激ほど心地よいものもない。 四度、五度とペニスが脈打つと、ようやく射精がおさまった。 分身は唇をすぼめて、零さないように、根元からじっくりと吸い上げていった。ちゅぷっという音とともにペニスが口から出てくると、分身は口元を押さえて、にわかに顔をしかめた。 桂馬を上目づかいに見上げると、目だけで笑って口をあーんと開けた。口の中には大量の精液が小さな湖のように貯められていた。分身はそのまま立ち上がると、楠の元へと顔を近づけた。 「はあっはあっ…………?」 悶絶し、虚ろな瞳で分身を見つめる楠は、分身が何をするのか見当もつかなかった。分身は同じく目を弓なりにして笑うと、楠に勢いよく口づけした。 「……ッ!!」 桂馬も驚いたが、それ以上に楠は面食らった様子だった。驚倒せんばかりに背を弓なりにして顔を外そうとするのだが、そんな楠に覆いかぶさる分身は熱いキスを御見舞している。 「……ん、ちゅぷっ」 「ンんッ!? んん!!」 二人は桂馬の精液を口の中で転がしていた。ほとんどは分身が楠に流し込んでいたのだが、舌を絡め合い、互いに桂馬を味わっていた。 分身が口を離すと、楠は目を白黒させていた。だがさきほどまで悶絶としていた楠の頭は、まだ事実を像として結んではいなかった。分身は呆れかえるも、くすくすと笑みをこぼしていた。 「桂木、今日は良かったよ」 露出した性器を仕舞い込んだ桂馬に、分身の方が流し目で言ってくる。 「何だか満たされた気分だ」 分身は言い残すと、楠の肩に手を当てて彼女の中に溶け込んでいった。 ぐったりとベンチに背を預ける楠は、気息奄々に目を閉じている。口元からは少し、桂馬の精液が垂れていた。 桂馬が楠の身なりを整えている間に、どこからかエルシィがやってきて、駆け魂の詰まったビンをこれ見よがしに掲げてくる。 楠に毛布をかけてやると、桂馬はぼそりと「今日は疲れた……」と呟きを漏らした。 辺りを見ると、ひび割れた地面があり、栞の時と同じくエルシィに直させるか、と桂馬は背後で小躍りする悪魔少女に心の中で合掌した。 月明かりと街燈の明かりに照らされた楠は伸びていたが、そこにはたしかに『男』と『女』の一面を兼ね備えた一人の春日楠が座っていた。
駆け魂センサーの反応でやってきた一人の少女が、上空からエルシィを見下ろしていた。 少女はエルシィと同じ羽衣を肩にかけていて、頭にはドクロマークの駆け魂センサーをつけていた。 特徴すべきは、身の丈以上もある大振りの鎌だろうか。怪獣の爪を連想させるそれを軽々しく抱えた少女は、ただ一言呟きを漏らした。 「…………あれは………………エルシィ?」 /To Be Continued 以上で春日楠編を終わりにします。 同一人物を小説で、っていうのは難しすぎて笑えませんね。文章のへたくそさに憂鬱になりますね。 さて、次回はいよいよ「ハクア」を描きたいのですが、ここで少しオリジナル展開が入る余地があります。 詳しくは書かないのですが、まあハクアとエルシィが一堂に会しているということでお分かりいただきたい。 なにはともあれ、読んでくださる皆様に感謝です。自分が読みたいもの書いてるから、自慰に等しいんだけどw
羅新活殺術って、やっぱり裸人活殺拳が元ネタなのかなぁと思う。 あと、重さを感じさせずに持つ表現で「軽々しく」は何か変な感じがする。「軽々と」ならわかるが。
>>173 是非続きを! 是非お願いしたい!
多少のオリジナルなんて気にしません。
相変わらずの神っぷり、お疲れさまでした。次回も期待してます。
>>173 神様ありがとうございます!
…とLC調に感謝せざるを得ない。
毎回、文章の締め方の素晴らしさにも感嘆している俺がいる。
素晴らしい この調子で小説版ヒロインも攻略してくれないかなあ
ハクア楽しみです。 全裸で待ってます。
何で原作者がエロパロにいんだよ ハクア編待ってます
アニメ最終回、とにかくEDが酷すぎたwww ゲームヒロイン相手に妄想ハーレム乱交プレイする神様とか ちょっとだけ考えてたのに、全部吹っ飛んでいったよw
あれはやりすぎだったwww
というか、おっさんホイホイなネタばかりだったwww
そう言えば今週のサンデーに第2期決定とか書いてあったような・・・
もともと分割2クールの予定だったからな
アニメはちひろの見た目があんまりモブキャラっぽくないのが残念
ちひろは原作での美少女化のほうが遥かにやばいだろ 俺は大歓迎だが
恋する女子は可愛くなる理論ですよ
おれん所だと月曜放送なんでやっと最終話見れた(泣 しかしおれ結構毎週最後のギャルゲ原画家おまけ 楽しみだったんだなあ。やっと気付いた
最終話のおまけだけキャプ見れてないんだよな。。。 どっかにあるかな。
大吉だったら良作が投下される!俺の実力じゃ良作は無理だけど…
ぴょん吉…… 三次元から二次元へ、ということか……
193 :
名無しさん@ピンキー :2011/01/05(水) 10:31:51 ID:BClzF5jE
投下ないな〜 神も知らないセカイの人続き楽しみにしています
リピート放送を二期と勘違いしていたorz
個人的に高原さんがかなり好きなんだが
今年の干支が兎なんで檜が楠にバニースーツ着させて桂馬押し倒してきなさいってカウントダウンという妄想をしてみる 去年だと虎なので某鬼娘風の虎縞ビキニだったろうな 個人的には純とかママンあたりのバニー姿も見たいが 年賀状のエルハクだと桂馬にあさはかだなで切って捨てられるだろうな
檜姐さんに虎とか似合いすぎでしょう。 兎はなんとなくかのんちゃんなイメージ。寂しいと死んじゃうの。
鼠年は灯一択だな! と思ったが次の子年遠すぎだった……
200 :
名無しさん@ピンキー :2011/01/07(金) 10:36:48 ID:AZDDi/m3
202 :
名無しさん@ピンキー :2011/01/09(日) 13:54:02 ID:V2Bxdv2H
保守
保守 入場許可=エロフラグですねわかります。 図書準備室やちひろの部屋にも入場許可出ないかな
京様ぁ
気さくで気が利く京ちゃんマジ俺の嫁
なら結は俺がいただく
今週の桂馬に詰め寄られて顔を赤らめる歩美マジかわいい
じゃあちひろの歌声は俺がいただこう
いつ爆弾が炸裂するのかなー
今週の見てると京ちゃんは彼女にするには一番良い娘かもしれないな
>>197 うさぎは寂しくても別に死なない、むしろ性欲がヤバイ
美味しそうにポリポリご飯を喰っている時でも、すっと腕とか差し出すと喰いながらちんこすりつけてきたり
性欲か… 強そうなのはかのんとか栞とか?
何となく、ちひろはオナニー好きそうなイメージ
今週の栞の話、自分に置き換えて想像したら泣きそうになったわ 片思いの相手と自分をモデルにした妄想小説をその相手に読まれるとか… 衝動的に手首切ってもおかしくないレベル
でも肝心な片思いの相手は明らかに好意的だし、実際遭うと大丈夫だと思う
シモーネ「カシラギを逆レイプした。心は痛まなかった(ツヤツヤ」
>>216 栞は体は受けだけど心の中では攻めと信じてる
@Reply:
>>214 『その話を読んで、本当にリストカットを実行してしまい、手首から真っ赤な血潮を噴かせる球磨川。』
最近本スレで歩美がオナニー好きキャラ扱いされてて腹が立つわ 歩美はそんな淫乱でムッツリな女子なわけがないだろうが! もし本当にそうだというなら詳細をSSにしてここに投下して証明すべき その際は現場を第三者に覗かれている状況だとなお良いと思います
なんというツンデレwww
ツンデレというより遠回しな催促 便乗して、最近見ないけど、18禁神のみ書いてた人、続きまだ?
222 :
名無しさん@ピンキー :2011/01/26(水) 18:00:45 ID:3nucjO5c
結が女の子に興味がないのが純粋に残念でならない。
神にーさまが女の子になれば問題ない
>>223 もしそうなったら胸熱だが、今以上に再攻略の妨げになるんだろうな。
『女体化桂馬のおっぱいもみもみ。』
ママンの遺伝子を持つから、なかなかのわがままボディになるはず
女体化は勘弁
今週のフィさんは実にエロパロ向きだったな。
神様、面識無いはずなのになんで怪しんでんだと思ったら、 まさかのゲーム理論だったとかw あそこからは「口はわらないか……じゃあ、下の口に聞いてみるしかないな」 展開しかないよな!
縛られ方がエロかった。。。
歩美が達した衝撃で窓ガラスが割れたり、ケガ人が出たそうだね
桂木 桂馬を駿河問い縛りで吊るして、かのんちゃんから借りたスタンガンを桂馬の胸に押し付けて電気を流すのはどうかな? さすがの桂馬だって、「ギャッ!!」と悲鳴をあげるだろう。
保守しようか
ほ
し
か
げのワルツ
エロパロ板で保守とかいらないから。 アホが。
教えてくれてありがとう
241 :
名無しさん@ピンキー :2011/02/18(金) 11:32:13 ID:zG7anQ3U
ついに3人目の女神が見つかったな まだ女神かはわからないけど
ちなみにだが 女性から念動力で接触無しに 責められっるって状況で 興奮できるだろうか?
そういうSSを投下してくれると言うのなら大歓迎だが?
人……いますか? いませんよね、こんなボロ屋敷
ここにいるぜ!!
幽霊ーーーーー逃げろ〜
そんなぁ……。僕、幽霊じゃないよぅ。(;ω;)。
あら失礼。 いやあまりにも存在感がないもので気づかなくて……っていうのは冗談。 じゃあ質問。 この板のタイトルにもなっているアルバって何??
LCに足コキされたい
>>248 アルバトロスというデビュー作?のコミックのこと
結構好きだったんだけどなあれ
251 :
名無しさん@ピンキー :2011/03/02(水) 01:47:11.92 ID:w4O/bMLc
待ってる
やっべぇ アニメ一話見直したらまたもや京様の可愛い笑い声で勃っちまった 京ちゃんが神様を馬鹿にしながら中田氏されるSSを 誰か書いてくれ
フィなんとかさんが脱いだぞ!
あ・ゆ・み・の・潮!
255 :
名無しさん@ピンキー :2011/03/03(木) 18:37:32.85 ID:zkjpDIF9
_ ∩ ( ゚∀゚)彡 潮り!潮り! ⊂彡
ベッドの上でにーさまだけに聞かせるかのんちゃんの淫声(ウタゴエ)聞きたい。
257 :
名無しさん@ピンキー :2011/03/12(土) 20:04:22.42 ID:LSMDBNJN
ほ
被災地への救援物資は遅れてもいいけど、サンデーが遅れるのは許さない
>>258 恐らくだけど送れる可能性有り。
今日はこBOONで荷物発送しようとしたら、
集荷はしているが発送業務は行っていないとのこと。
3次元がいくら死のうが関係ありませんキリッ
ピジョンたんをレイプする夢を見た おっぱいがすげー柔らかくて興奮した
>>264 誰?
俺はパートナーのハクアと幼なじみの天理と学校のヒロインしか知らん。
あっスマンスマン 若木先生の前作アルバトロスのヒロインだよ 全然アルバトロスの話題無いスレなんだな……
>>266 あー、確かにゴミ子という名前が印象的で名前は忘れるわ。
あれ?今年になって、ゴミ性能の『あいつ』を見てないな。
名前なんていったっけ?エリー?
アイドルの代役が出来る程度の能力はあるじゃないか! 主に羽衣性能だとかガタガタ言わないw
>>268 羽衣のおかげって分かっているんじゃないw
最新刊の消防署見学も羽衣に隠れてを提案したのも桂馬だし。使う側・持ち主がポンコツじゃ。
ディスネタいらねーからエロい話しようぜ。 ポンコツだからせめて…といいながら身体で奉仕
>>270 「あさはか以下略」
ばっさり斬られて涙目になったところを優しく抱き締められて
「卑下するな。そんなことしなくてもボクのバディはお前だけだよ」
と囁かれるエルシィ。
という夢を仮眠中に見たブラックかのん。
それで5本くらいSSいこうぜ! 全部夢落ちなんだけど最後だけは現実で、でもどうせ夢だろうと自棄になったエルシィに桂馬が涙目展開で
エルシィ関連だとどうしてもかゆうまコピペで脳内再生してしまう
ノーラさんと神にーさまとの愛の無いエロが読みたいです
保守
>>274 あまねく女子に愛を注ぐ神にー様が愛の無いエッチをするわけがない
そりゃーもう、みっちりこってりねっちりと……
ハクアをからかうつもりで神様にちょっかい出したら落とし神モードの超絶テクニックでメロメロにされちゃうんですね
ノーラなんてイラネ しかし、予想通り月夜が女神だったのはいいとして、月夜との関係がこれほど深くなるとはなw しかし、二人であれ抜けるのかね?w まあ、それでも翌日の登校から修羅場だなw
ノーラはエロいだろう 意外に初心とか処女って設定すれば、ベタながら萌え属性としては地味に強い そうでなくても、一番愛のないセックスが似合うキャラになるワケだし、エロパロ的に美味しいキャラだ
桂馬が歩美にガチでデレてほしい。
ぼくとしては桂馬×エルシィがジャスティス 逆もいいよ
桂馬がデレたら全ヒロインを超越する 萌えキャラになるに違いない。
主人公が最高のツンで且つデレが殆どないからな いざデレたら破壊力高そう
本編であれだけデレッデレなハクアだけど、実はキスもまだなんだぜ。 しかしトイレに侵入されて臭いを嗅がれる(捏造)、風呂場で裸のふれあい(誇張) と段階ぶっ飛ばしたイベントだけはしっかりこなしてるという……。 もういっそ神にーさまに調教されて処女喪失も済ませないのにアナルセックスでよがるような躰になってしまえばいい。
>>271 かのんちゃんと中の人が益々(女神的に)ヤんできそうだなー 妄想で逆上したり消えちゃったりする
やっぱりエルシィはかわいいなぁ 泣き顔が特に良い 「神にーさま、中出しするなんてひどいです。」なんて泣き顔でいわれたい。
恥ずかしながら「でも責任取ってくれるなら…」とボソッと呟き、神にーさまの返事に期待しつつ顔を上げたら、何時ものそっけない桂馬だった。 「知るか。そもそもお前が脚なんか絡んでくるからあーなったんだぞ」と、冷たく言い捨てられた言葉に、うーうーと落ち込むところも、きっと可愛いに違いない。
とらで買ったらシールが付いていなかった。 明日、メイトでもう一冊買ってくる・・・
ごめん、本スレと間違えた
なんか結で作れそうな気がしてきた。 いい声で鳴いてくれよ、とか言いそう
台詞集だけで俺は抜けるが、それじゃあ作品にならないから悲しい
ハクアがいっぱい性的な仕返しをして桂馬がヒイヒイ言わされる展開はまだかね?
>>294 ハクアもハクアで押しに弱いヘタレだからな
ハクア押す→桂馬押し返す→ハクア押し返す、をどちらか果てるまで無限ループ 「えいっ。」 ハクアの羽衣が桂馬に絡みつき、桂馬の身動きをとれなくした。 「ぬわっ、なんだよハクア!」 ハクアは勝ち誇ったように、微笑んだ。 「ふふふ、言ったでしょ。いっぱい仕返ししてやる、って。」 「ふん、お前の暴力にはもう慣れっこだ。ちょっとやそっとじゃ、お前の望むようには。」 ハクアの表情が少し曇るが、それを振り払い、桂馬にぬっと近づく。 「そうね。せっかくだし、今日は私が、本当に、やりたいようにやらせてもらうわ。」 そう耳元でささやき、左手を桂馬の背中に回し、抱き寄せる。 「ち、近づくな!」 そうすることで当然、ハクアの緩やかな、しかし心地の良い柔らかさのものを、桂馬は感じた。 「ね、ねえ。私のって、どう思う。」 「どう、って。」 そもそも桂馬が答えるはずもないが、否応は問わず、ハクアはその右手で、桂馬の股間を愛撫する。 「私じゃ、その、ダメ?」 ハクアは感じた。桂馬のそれが、微動だにしなかったということを・・・。 書きだめなんて、あるわけない。
>>296 読者も期待もあるんだよ。っと。
続き待ってます。
ここか、どっかのスレで以前、LCが逆さ包丁を構えている絵があったけど、なんでああなったの?
>>298 あらきかなおの同人誌じゃないかなぁ……?
いや、その絵見てないけど。
桂馬「おい…どういうことだコレは…」 歩美「エリーに家に誘われて来ただけだからねっ!」 ちひろ「へー、エリーんちって喫茶店なんだー」 京「オシャレだよねー」 結「やあ、桂木君!おじゃまするよ!」 美生「ふーん、結が言うから一緒に来てみたけど、ここが庶民の憩いの場なのね…」 月夜「わ、私も結に言われなきゃこんなところに来なかったのですね!」 かのん「こ、こんにちわー…桂木君の妹さんに誘われて来ちゃったんだけど、大丈夫かな…?」 天理「きょ、今日の桂馬君ち、すごくにぎやかだね…」 エルシィ「神にーさま、ただいま帰りました!」 桂馬「エルシィ、後で倒す…」 続かない
桂馬と歩美のバカップルを書き起こすと 桂馬がキャラ崩壊するんだよな 歩美にデレデレな桂馬なんて想像できないし
ヤミノリウス 「サライヤー!!何をやっておるのだ?桂木よ。エヴァンゲリオン110号機の そのパワーをすべて出し切れていないぞ!もういい!110号機の操縦を手伝うぞ!」 使徒の魔法で、猫になってしまった桂馬を魔法で人間に戻すヤミノリウス。
神すらも知らないセカイの続きはまだですか?
エロ抜きのSSってどこで読める?
原作スレの677のレス見てなんかwkwkした。
>>308 横レスだがピクシブにもいくつか良作が転がってる
アカウントなしでも読めたかは覚えてないけど
>>309 ありがとう,これを機にピクシブ登録するかな.
いい年して,SS読み耽ってしまったよ.
駆け魂集め終わってエルシイとお別れ系の話は何かくるものがあるな.
だけど一番ぐっと来たのは,エルシイの寿命と引き換えに駆け魂隊になるってやつかな.
チラウラでスマソ.
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「今日、私とあんたが掃除当番だよ、教室の!!」 歩美は、輝いていた。今まで僕に対してこんな明るい笑顔を見せたことがあったか。 ━━気持ち悪い。 「忘れずに来てよっ!」 そう言って、イベントは終了。 「くそ、たちの悪いFD・・・それともおまけイベントか。」 『攻略』でもないのに、ヒロインの言う通りにする理由などない。無視が定石。 ・・・だが、僕は教室にいた。もちろん、歩美もいる。 「ねえ、ちひろと何があったの?」 「何もないよ。」 僕は掃除に集中した。早くこの駄イベントを乗り切って、ちひろの駆け魂を出す算段を・・・。 けど、歩美は邪魔をする。 「ちひろに、何言われたの?」 「うっ」 僕は、奴の言葉を思い出す。 「・・・何が『底辺ゴキブリ男』だ。身の程を知らない女だ、あいつは!」 「ご、ゴキブリ・・・」 歩美が苦笑いする。どうせお前も、そう思ってるんだろ。 「それは流石にひどい、かもね。」 「は?」 「そ、そりゃ桂木って、なんかよくわからないし、ゲームばっかだし、みんなも嫌がってるけど」 そんなこと僕には関係ない。彼らが僕のことをどう思おうが、僕の生き様には何ら関係がない。 「私、桂木のこと・・・・た、確かに不思議だし、ずっとゲームしてて気味悪いと思うことも、ないわけじゃないけど」 「けど、なんだよ」 「嫌いじゃないよ。」 4巻のif考えてみたけど疲れた。桂馬と絡ませるのまじしんどい。
314 :
名無しさん@ピンキー :2011/05/09(月) 15:59:06.93 ID:jR63Kp4I
ちひろと神様のお話をだな・・・
FDってなんだ?RX-7?
FAN DISKじゃない? >>FD
神のみの同人ゲーあったけ? なければ夏コミで出ればいいな〜
女装で責められるのか? ショーツを穿くことを強制させられるのも乙 結「ちゃんと穿いてきたね。似合っているよ」 桂馬「似合ってるなんて、言うな。も、もういいだろ?」 結「だめだよ。もっと見せて♪」 桂馬「許してよ・・・・うう」
今週の展開見るかぎり女装すると攻守逆転しそうだけどな。
どこの妹だよw
ん?その手があったか?ゾイワコノイワコ、マカイハゾイワコ、レーナ・ニコノナンオ!! ポーン!! ヤミノリウスの魔法で、桂馬は女の子になってしまった。 ※ヤミノリウスの呪文は逆さ言葉が中心だ。
神にーさまとROCOちゃんのムフフシーンまだー?
歩美が本気でアタックすれば桂馬も デレるはず…だよな?
2回目 ハクア「あんた何やってんの?」 桂馬「ハ、ハクア?違うんだ!!」 ハクア「それってブラよね。・・・・ふ〜ん??」 桂馬「だ、だから違うって言ってんだ!」 ハクア「ははは、いいってwいいってw桂馬ちゃん♪」 桂馬「こ、こら。近づくな。そ、そんなの僕は付けないぞ!」 ハクア「(これは楽しい?)まあまあ女の子は付けないと駄目よ? 女の子にされそうです。」
ネコ耳もつけるべき。
ふと思ったけど天理がやってる最中に気を失ったらディアナとの2回戦があるんだよな
二回戦で終わるといいね
うん,このスレはかのん分が足りない。 過去に猛者が書いてくれたのもヤンデレとか本番無しだし。 もっと歩美みたいなマターリしたのが見たいお。 ・・・自分で妄想して書くしかないのか(´・ω・`)? >328-329 (;´Д`)ハァハァ
天理が身ごもったら、その子供はディアナとして転生したりしないのかな
「待ってください天理!貴方がここで気を失いましたら、私は… 私はこの不潔男に汚されます!!」 「ごめんね、ディアナ…でも私、もう無理…」ガク 「天理!!…いやぁ、いや…何かがお腹の中に… いや、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ち…ちひろ、待ておい」 「う…う…うるさいな! あたしが不安になったときはいつでも助けてくれるんでしょ?! だったら助けてよ!」 「だ、だからってこれは、早まるなよ!」 「す…好きな人とエッチするとき、あたしがヘタクソだったら幻滅されちゃうかもしれないじゃないのさ!! だから練習させて!!」 「その発想がすでに普通じゃないだろ!ほどけよ!」 「ほどいたら逃げるだろ! こ、こんなこと頼めんの、あんたしかいないんだから…!」 「ボクは頼まれたくない!」 「とにかくなんでもいいから約束守って!」 「ぅわ、ぁっ…!」 「…じ、自分でやっといて泣くなよ…大丈夫か?」 「ぅ…大丈夫だもん…それより、き、気持ちよかった?」 「ぅっ?! …ま、まあ、そりゃ…男だし…」 「…そ。 ならいーや」 「おい待てよ! お前の好きな奴って誰だよ?ここまでやったんだから、教えろよ」 「内緒だよ、バァーカ!」 「なんだそれ!!」 「また練習つきあってよね!」 「ふざけるなー!!」 (…お、オタメガが好きなんて、墓まで持って行ってやる…) (こっちの気も知らないで、あのリアル女!!) そしていつの間にか結婚
という、ちひろの妄想夢オチでしたw
>>333 桂馬「幼なじみとラブラブえっちをしていたと思ったら小姑を強姦していた。何を言っているのか(略)もう萎えるので天理とは別れようと思う」
>>336 アポロ・かのん「こっちのみ〜ずはあ〜まいぞ」
アポロってオープンスケベっぽい
338 :
名無しさん@ピンキー :2011/05/19(木) 14:01:40.90 ID:bRXAp8Il
カシラギは複数の女性に輪姦された心は痛まなかった
藤林丈司
>>338 自分も参加していたからですね分かります。
神すらも知らないセカイの続きマダー
ちひろがアニメで普通の美少女になってしまってなんだか寂しい
顔だけ良くなったせいで性格の悪さが顕著になったというジレンマw
たしかに、明らかにモブではないキャラデザになっているというか、 最初から攻略後モードだな。
いずれ京ちゃんも可愛くなってしまうのだろうか
>>345 果たしてあれ以上可愛くなるのだろうか?
藤林丈司
桂馬のやってることって何か男娼みたいでそそる
349 :
名無しさん@ピンキー :2011/05/29(日) 02:39:27.50 ID:n/r+QYtY
ハクア×桂馬を誰か書いて下さらんカネ
桂馬「朝起きたら手足を縛られてて、股間を露出させられていた。それを今まで攻略してきたリアル女たち全員が見ていた・・・・・・どういうことだ」
___ /.:::::::::.`ヽ .::::::::::::∠>┴- /.:::::::/.:::::::::::::::::::::::::.`丶、__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ . ∨.:/::/.:::::::::::,=-‐-ミ::::::::::::V ,=、ヽ | ー‐ァ l l l7 | ∨:/.::::/.::::/ 丶、:::{ {::::| (::. | ( o | |/.::::/.:::::/'⌒ ⌒ヽ乂ツ ,} ∠、_____/ i l|::::::::::::::/ _ ァミ VししJ _ 〃i;:::::::::::::レ'てヽ し::iY }:::::::l:レく└‐z_ Y∧{::::::j{ {::::::::} 、ツ ノ八ノ' >一' :::.Y∧:::::::ゝ、::ツ ___ イ::| / ::::::Y゙ >:::⊂⊃ i´ `ヽ} ノ:::厂`ヽ :::::::ー=(○)::ヽ. 、__ 丿.ィ゙\' }
藤林丈司
/// >‐くこノ、 -――‐- _ /// > '´ /(\ ∠/ _ / {. 、 \ /⌒\// :/ \ \∧⌒\_ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ : : : : : : : :, / / :/|: |: | \ }、: : : : `ヽ │ ー‐ァ ll │ : : : : : :/「 i | /-i: |\-i\ | ー1: \: : : : i │ (_ | : : : : :/: : | |斗ァ=ミ: '_斗ァ=ミ | │: : :i : : :ノ <______/ : : : :.:{: :ノ| i 爪 トrしi \ ∨トrしi 小 | : : リ: : :⌒\ : : : : 乂 | i i 代::ソ \|弋::ソ リ :i |⌒Y: : : : : : : ) : : : : : : :`ヽ八 マ⊃ r─‐┐ ⊂⊃ /:/⌒^ : : : : : : ノ : : : : : : : ,: :⌒ヘ '. 、 _ノ イV: /l/: : : : : : ノ⌒´ 、 : : : : :,' : : : : :\. ∨≧r=-:r</: :乂/、: : : : : / ー'⌒7ーク´\: \∨ーFH」 (: //rく`ヽー'´ / く ノ : : ノ L{」」. \: :.:し(__ノ} . / / }=-( : : 〈(尤尤大尤尤)):/|\\\ / / / ∧: : :マー= =ー/:∧{ し'l\\_ /⌒⌒Y /`'<_: : } {: { l\__ノ⌒\\: \
マリさんの嘘だよ、馬鹿……がかわいすぎて死んだ人はいないのか……
ババアが出しゃばって出番増やしてんじゃねーとしか思わなかった
栞の毒舌ってちひろより強力な気がする。 オレは大歓迎だけど。
>>356 ひどいや!
それはさておき、長瀬先生の可愛さよりも、彼女がプロレス好きであるという事に
胸がキュンキュンしている俺に、誰か薬をください。
>>357 まあ、基本脳内で完結する毒舌だからなw
それにしても、栞の女神はロリ可愛かったなぁ・・・。
ほしゅ
ふと気づいたんだけど、桂馬とエルシィの契約ってあまりにも一方的過ぎないか? エルシィは駆け魂を集めれば昇進したりできるけど、桂馬には何のご褒美も用意されていない。 これじゃああんまりじゃないか? というわけで、桂馬がエルシィに褒美を体で払わせるSSを希望。 エルシィは幼い顔つきの割にはけしからん体つきしているし、 羽衣を使えばコスプレもし放題だ。ヒャッホー!
○ノノ _○ _○ | |> |> >\ <\ <\ ○ ○ ○ノ ノ|ヽ ノ|ヽ ノ| ノ> ノヽ ノヽ ○、 ○ノ ○ノ ノ| ノ| ノ| ノ> ノヽ ノヽ ○ノ ○ノ ○ノ ノ| ノ| ノ| ノ> ノヽ ノヽ ○ノノ ○ ○ | ノノ| ノノ| >\ || ||
エルシィ「にーさま、おちんちんをなめせてください!!」 桂馬「なに言ってんだコイツ」 エルシィ「テレビでちんちんもくわえたことないやつは女じゃないって…」 桂馬「アホくさ。なんでもかんでもテレビから影響うけるな、馬鹿」 エルシィ「うー…」 その夜、エルシィは寝ている桂馬を羽衣で縛り上げ…
灯ちゃんは一昨日に中田氏した男のことも忘れそうだな
二期の個別のEDが神
>>360 無表情で淡々とエルシィに性処理をさせるにーさまを妄想した
エルシィが騎乗位で乗っかってるのにPFPを手にいっさい腰を動かさないにーさまとか
そんな愛のないセックスはごめんだね
栞のセリフを見ててわかったんだが、 古文口調だと毒舌がキツく感じるんだな。
369 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中 :2011/06/24(金) 02:13:59.50 ID:5Cx47a5U
桂馬×ハクア、誰か投稿してチョ!
こ、これがオーとこの子のオーちんちん…
長瀬先生はかわいいし,教育大なんてアホばっかりだから どこの馬の骨かわからんやつとやりまくりだろ
>>371 三次元の世界に毒されてしまっているようだね、君は。
>>371 長瀬先生は理想に生きる人だから理想の初体験も妥協しないよ
「ハア…ハア…おい、大丈夫か?」 「あっ…ん…あまり天理に…無理をさせないで下さい…」 「…すまん。…とりあえず抜くぞ」 「あっ…待って…クダサイ」 「ん?」 「その…もうちょっとだけこのままで…」 「…あぁ」 ……… 「あの…桂木さん…」 「んー?」 「どうしてまた大きくしてるんですか!」 「今日はディアナとまだだろ?」 「何を言…やっ、今動い、んっ、だめぇ………」 基本だよね
よく考えるとera向けだよねこの漫画
鰓?
<丶`∀´> ?
灯ちゃんとセックルして忘れられたい
「で、これがどーしたのじゃ?」 「この行為は知ってる。セックスというものじゃ。」 「おい、私と、セックスするのじゃ。」 「昨日のあれは…興味がある。」 「今度は他の場所じゃ。」 「しかし私も、完全に冷静な気持ちでセックスしていた訳ではないのじゃ。」 「お前と会ったせいで、私は、より不完全になったかもしれん…」 「途中でジャマも入ったからな…変な男に犯されたのじゃ。」 「私がこんな格好でもおかまいなしの男じゃ。」 ちゅっちゅ
眼鏡が足りない
朝チュンで誰じゃ言われるのはちょっと怖いなw
ゲーム理論なら桂馬は絶倫のはず
>>381 朝チュンなら憶えていてもらえるだろ。
じゃあ、と別れて昼に会うころにはたぶん忘れられてる。
灯はずっと無表情でいそう だけど際限なく求めてきそう
…お前は病気じゃ///
地獄の媚薬とか無いと攻略できなさそう
こんな良スレを今まで見逃していたとは一生の不覚!! 単行本派だからそこまでの内容しか知らないけど、何か書きたいな 天理とかかのんとかを 栞も好きだけど、題材にすると玄人向けに思う
その発想が素人
この作品で妄想する時一番困るのが神にーさまの反応だからな
忘れがちだけど本当のファーストキスって歩美なんだよな。 小説のネタにできないかな?
昔はいっぱいしてあげたわよー
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二階堂先生が処女だと信じたい
実は桂馬の腹違いの姉さんとかだったら面白いかも
今週号のこの展開・・・ 歩美orちひろによる看病 フラグか!
約束したのに図書館に来ない、桂馬のクラスへ、桂馬が今日無断欠席と知る、結・歩美・とひろ・月夜と桂馬宅前で鉢合わせ、修羅場・・・にはいったんならず、とりあえず看病。
…ハクア輪姦はまだなの?
ハクアちゃんを悲しませることは、俺にはできないんだが? みんな、そこらへんどう考えてるんだろうかね
レイプはいけないな 桂馬を縛り付けて腰を振るフィオを延々と見せ続ける程度がいいな
フィオーレの出番 何時も殴っているからハクアがにーさまを嫌うと勘違い →羽衣でにーさまの人形を複数作る →にーさま本人を操って襲わせる →複数のにーさまにマワされてハクア歓喜
口を割るまでひたすら攻め続けられるフィオーレを
ウル姐を力だけ止めて犯したい
改心したフィオーレが甲斐甲斐しく桂馬の看病をするという展開をだな そして様子を見に来たハクアが嫉妬でヤバいみたいな
>>403 桂木「ほらハクア、ちっともよくないぞ。もっと腰を振れ」
ハクア「ごめんなさいぃ、でも、れも力が、はいらないのよお」
桂木「まったくしょうがないな。じゃあ、こんなのはどうだ?」
ハクア「ひぃん! 奥は、おくはもっとだめえ! ぐりぐりしないで、ぐりぐりしちゃいやあ」
神にーさま「おい、口が止まってるぞ。ちゃんと奉仕しろ!」
ハクア「は、はい、んフゥ。ウむ、これ、ろう……?」
神にーさま「ちっとも気持ちよくない! もっと咽使え咽! そっちのボクにばっかりかまうな!」
ハクア「んぐ、むー!(そんなあ、無理やりのどに入れるなんてヒドイぃ。でもぉ、もしかして妬いてくれてるの? 嬉しい)」
鬼ーさま「ふん。お前ら何にもわかってないんだな。ハクアはこっちの方が好みなんだよ、ホラ!」
ハクア「アア゙! お、おひり、お尻は駄目なの……!」
鬼ーさま「ダメなわけあるか。ボクがいちから仕込んでやった穴だぞ。ほら、教えた通り言ってみろ」
ハクア「ああ、そんなぁ……は、ハクアの、ケツまんこをどうかたっぷりイジめてください。桂木専用のアナを使ってください……
(はずかしいよぉ。でも、ホントのことだもん。桂木に仕込まれて、ここはこんなにインランにされちゃったんだもん。他の誰にも見せられないよ)」
桂木「ふざけるな! 初めてだっていうなら処女だってボクのモノだ! 膣内出しも子宮責めもボク以外にはさせてないし、これからもさせないぞ!」
神にーさま「ふん。処女信仰は哀れだな。口も手も髪もしっかりボクの味をしみ込ませてる以上、ハクアがボクのモノであることは誰から見ても明らかだ。そもそもハクアにファーストキスより先にファーストフェラをさせたのはボクだしな」
鬼ーさま「他人の目を通してしか支配欲を満たせないのか? それじゃあいつまでもハクアを征服したとは言えないな。外面は優等生、中身は堕落しきった奴隷悪魔。これこそ至高だ!」
ハクア「あぁ……三人とも、私のために争わないでえ」
三人桂馬「うるさい! だったら自分がいったい誰のモノなのかハクアのカラダに聞いてやるっ!」
ハクア「やぁん♡」
地の文? シチュエーション? 俺には書けん!
桂馬「おい、放せ!」 フィオ(ハクアがあんなに乱れるなんてね…) フィオ「ん…大人しくしてなさい。気持ちよくしてあげるから」 フィオ(…私も人のこと言えないけど) こうですか
なんだかんだ言っても 積極的にアタックすれば 神にーさまはデレると思うんだけどみんなどう思う?
410 :
名無しさん@ピンキー :2011/07/17(日) 19:25:22.45 ID:HU7vHjDM
積極的というより有無を言わさず奪いに来る奴に弱そう
デレるより照れるにーさまが見たいです
ヒロイン全員が灯みたいに
414 :
名無しさん@ピンキー :2011/07/18(月) 00:23:07.36 ID:TKKL86EH
積極的といえば歩美か結 だな。創作意欲が湧いてきた。
sage忘れちまった・・・
結はお尻で感じちゃう変態か 桂馬の穴に指突っ込んで大きくさせちゃう変態か
あんまりゴリゴリ押してるとその内桂馬適応しそう やっぱ要所を押さえて行くべきだな
現在絶賛執筆中! 歩美と結どっちがいい?
誕生日だし長瀬先生で
そんなキャラはLC並にイラン
>>418 歩美がいいが、別にペンシルズ全員がかりでもそれはそれで。
ゆーいちゃーーん
絡みが少ないのもあって桂馬×京のSSが書けない・・・意外といいカップルになると思うのに。 ま、歩美には負けるが。
長瀬「どう?桂木君。ゲームじゃこんな風におっぱい揉んだり 女の人にチンチン扱いてもらったりできないんだよ? ゲームだけじゃこの気持ちよさは得られないんだよ?」 という妄想
つまり男子バスケ部を率いれば良かったんだな
>>426 全員抜かれすぎてギブアップしている姿しか思い浮かばないんだが
>>421 じゃあ、月夜の自宅に行くか、図書館に行く
九条陽子さん「久しぶりに休みがとれたと思ったら娘が女の貌をするようになっていたでござる」
「桂馬がすきいっ! 大好きっ! 愛してるのですね、放さないでほしいのですね、 桂馬とルナがいれば何もいらない。パパもママもいらないのですねっ。 ウチに匂いをしみつけて! ベッドにもお部屋にもソファにも玄関にも! 私が桂馬のことをいつでも思い出せるように、一人でもつらくないように! ああ、またくるっ、イってしまうのですねっ、外でも、なかでも、いっぱい射精してえ」 ルナさん「オオ、月夜は堕チてゆく様モ美しイ……(ドアの隙間からジー」 うん、これはこれで相当問題あるね。
部室編と屋上編はまだかね
せっかくのハクア輪姦ルートなのに男がいないとはどういうことだ おい
そこは触手とか亜人さんとか汚っさんのバディーとかいろいろあるじゃろ
羽衣と鎌無しってか全裸で人間界送りがいいと思います
女神が消えたら桂馬への 恋心も完全に消えるのかなやっぱり・・・
さっさと、ノーラとLCが作品の中から消えてくれ
前者はおっぱい減るから駄目
>>435 歩美だかちひろだか、女神が入っていない方は残るじゃないか。
LCはぁはぁ
アニメはLCでなんとかなっていた。 LCのいない神のみを見る人など半減するだろう。 LCかわいいよ。LCのふとももすりすり。LCの脇のにおいクンカクンカ…
「今日は誕生日なのですね。」 「パパもママもいないのですね…」 「…ルナがいれば寂しくないのですね。」
そうだ、桂馬の家に行けばいいのね
>441 (´;ω;`)ブワッ
ふと疑問に思ったんだけど桂馬ってそもそも溜まってるのかな?リアルに興味ないんだしオナ歴0の可能性もある。
夢精して落ち込む桂馬
良く考えろ,あんな格好したLCがすぐ側にいるんだぞ.
しかも、夢の中での相手がエルシィ
桂馬・天理(最近疲れがとれない…)
かのんちゃん攻略中にかのんちゃんから呼び出しくらってデートする作品マダー
中出ししないと心のスキマが埋まらない女の子マダー?
ぬるぼ
ガッ
うん? 最後の文字が ぼ だけど、ぬるぼでいいんだっけ? ぬるぽ だと思っていたわ。 最近見かけんから忘れてた。
LCの存在と同じと思ってしまったw
LC「にーさまは今日も格好いいですね」 桂馬「急になに言ってんだ?」 LC「にーさまと…一つになりたいんです…」 桂馬「わああ!なんだこれ!夢か!?なんでこんな夢…」 桂馬「こらっ!脱がすなぁ!」 桂馬「ちょっと…エルシィさん!言うこと聞けよ!夢だろ!」 桂馬「あっ、ぅっ!舐めるなっ!汚いからっ」 桂馬「そんな目で見ないでくれ!ぁっ…だ、だめ…だ…」 LC「にーさま…出したいですか…?」 桂馬「うぅ…!」 LC「にーさま!」 桂馬「うわあああ!な、なんだ!」 LC「朝ですよー!」 桂馬「ぶふっ!!飛び乗るな!苦しいだろ!」 LC「だって何度も起こしたのに…にーさまのばかっ」(ふにゅっ) 桂馬「うわ?!そんなに近づくな…!」 桂馬「あ、あた、あたって…」 桂馬「ぅ…っ」 LC「にーさま?」 桂馬「な…なんでもないから…出てけ…orz」
という小説をハアハアしながら、どこぞの図書委員が書きましたとさ
LCは本来オペ子みたいなサポートキャラのはずなのに、他ヒロインを喰い荒らして無双してるのが問題
※ただしアニメに限る
どこが?w 単に消防車ラブの無能変態バグ魔なだけじゃん
本スレで相手にされないからって大変だな
NG余裕っした
こーゆーのには構わないのが一番だなキリッ)
ふと思ったのだけど、女神の力抜きで、女神の入った女の子どうしで争ったら誰が一番強いのだろうか?
ちひろなら権力と積極性の結 歩美なら素早く攫ってける歩美かな 腕力の話なら結は原材料がお嬢様だから弱いかもしれん 愛なら天理一強
桂馬の独占権争いだったら・・・
現状積極攻勢に出るのが結だけだからね まぁかのん起きれば分からないけど
ノーラのバディ(名前忘れた)が原因で桂馬の再攻略作戦が大失敗する気がする。
原作の展開も病気を回復させる為に女神の力を使わせるんだろうな、歩美に。 それを見ているだけのちひろw
歩美もちひろも例え女神じゃなくてもヒロインのままいそうだけどな どっちも惚れてるみたいだし
歩美は桂馬自身もファーストキスという強みがある。
天理→幼なじみ かのん→眠り姫 月夜→女神が立場強い 結→自信の積極性 栞→製作優遇 ちひろ→?
ちひろ→アニメ整形失敗作 というか、電話した相手って、多分LCの携帯使って、ちひろの予感がする。それを聞いた歩美がって・・・ ちひろ→当て馬
たけちはやっぱ歩美には合わなかった
アニメはデザインも声もひどい
そんなことよりエロいこと考えようぜ。 楠主将のカラダとか。
>>475 残念!俺は貧乳派なんだ。(歩美は例外)
月夜ニ…近ヅクナ…!
月夜にっ…近づくなぁ…!にすると代わりに体を差し出して喘いでるみたいだ
>>478 差し出してるその体は月夜のじゃないですかお婆ちゃん。
480 :
名無しさん@ピンキー :2011/07/29(金) 21:37:23.27 ID:hAFlMZ6t
誰かハクアのSS投稿してくれんカネ。
今ここにヒンヌー教を 布教するぜ!!
うしが神様のおつかいなんですね
「月夜に好かれるのだ。」 「あれはよくできた娘だから顔には出さぬが…」 「お前は性交が下手なのだな。」 「…私が手ほどきしてやろう。」 こんな感じのを
>>483 月夜「いやァ……、あん、ルナに教えてもらったやり方をしないで、
ルナを悦ばせた手を使わないで……そんなので気持ちよくなっても、ん! うれしくない、嬉しくないのにい……!」
話は変わるが、桂馬と栞がくっついたら無口同士のすごいバカップルになるんだろうな。
>>493 歩みよった結果熱く討論してケンカになって朝チュンだよ
>>485 LCみたいに側にいてもウザくないから、理想的かと
だが待ってほしい 二人とも生活能力が危ないのではないだろうか
489 :
485 :2011/07/31(日) 20:40:06.91 ID:z/llxDyX
少し想像してみた。 図書室での出来事。 桂・栞「・・・・・・・・・。」 「図書室はイチャイチャするとこじゃないっていったの誰だっけ?」ニヤニヤ 「?僕達何も喋ってないじゃないか。ただ昼寝してるだけだろ。」 「そうだよ。委員長。ねぇかつ・・・桂馬君。」 「無理に名前で呼ばなくてもいいんだぞ?」 「でも好きな人は名前で呼びたいし・・・。」 「栞///」 「桂馬君///」 「・・・どうでもいいけど人前で膝枕するのはやめて。見てるこっちが恥ずかしいから。」 「・・・別に桂馬君となら見られてもいいから。」 「・・・お幸せに。」
490 :
485 :2011/07/31(日) 20:40:46.86 ID:z/llxDyX
はぁ・・・文才がほしい。
委員長に感情移入してしまった
委員長はLC・ハクアと一緒にオールドミス候補
ちょっとまとめてみた。 歩美、ちひろ →王道ツンデレカップル 美生、ハクア、月夜 →王道超ツンデレバカップル 栞、天理→無口バカップル かのん →ヤンデレ×ツンデレ 楠 →ワンピのハンコック的なエルシィ →王道甘々カップル 結 →男女関係真逆 桂馬がデレるのはいつの日やら。
>>485 図書館が閉まるのをPFPを手に待つにーさまと隣でくっ付くかくっ付かないかくらいの距離を保ちつつ読書する栞を妄想した
いいなこれ
エッチの時は積極的に攻めようとするけど上手くいかず、神にーさまに攻められて大きな喘ぎ声を出して感じちゃうドM栞可愛い
名前変えるだけであらゆるキャラが行けるね
というわけでSS職人さん、一筆お願いします。
結局誰が一番お似合いなんだろうな。
「ねぇ桂馬…今日はその…しないの?」 食事も終わりゲームをしてたらハクアが話しかけてきた。 ゲームから視線を離してハクアを見る。 頬を真っ赤にして、目線があらぬ方を向いてるのは恥ずかしさからか。 「ヴィンテージの件が終わるまでは駄目だ。結構疲れるんだぞ。」 途端にハクアがシュンとする。 よっぽど期待してたんだな。 分かりやすいやつだ。 「で…でも!」 反論しようとするが、それに先んじてハクアの頭を引き寄せた。 「終わったら、いくらでも可愛がってやるから。」 耳元で囁く。 その耳まで真っ赤になった。 何かを言おうとするが言葉も出ない。 この前のことでも思い出しているんだろうなぁ。 「…な、今度は私がするんだから! か、覚悟しときなさい!」 首に回された手を払って、早足でリビングから出て行く。 それにしても扱いやすいやつだ。 とはいえ最近は少し面倒くさいが…。 「おやすみー。」 さて、ハクアはもう寝るようだ。 僕も自分の部屋に行くか。 最近面白いペットも手には入ったからな。
部屋に入って鍵をかける。 ハクアが来ないとも限らないからな。 お目当ての瓶を手にとって中を見る。 そこでは全裸で手錠をかけたフィオーレが倒れていた。 瓶からフィオーレを取り出す。 「一日中ローターつけっぱなしはどうだった?」 フィオーレが涙を溜めた目で僕を睨む。 とはいえその眼光は弱く、どこか虚ろな感じだ。 「………。」 喋る元気も残ってないのか、あるいは僕への反抗か。 咥えている猿轡からはだらしなく涎を垂らしている。 黙って出力を大きくした。 「ン〜ッ、ゥ〜ッ!」 するとフィオーレが悶えはじめた。 とはいえ手錠をかけた身ではできることも少ない。 構わず最大まで引き上げる。 「ン、ゥ〜ッ、ン〜! ン〜〜〜ッ!」 フィオーレは体を震わせ、下の口からは液体を飛び散らせた。 抱きかかえて猿轡を外してやる。 「…ハァハァ。」 僕の肩に顎を載せて、息も絶え絶えだ。 「気持ちよかった?」 イッたばかりのフィオーレの耳に囁く。 「…ッ、絶対にっ、殺してやる!」 言ってることは威勢がいいが、昨日ほどの怖さは無い。 もう少しかな…。 とにかくお仕置きが必要だ。 僕はズボンを下ろし始めた。
エロパロって大変なんだね フィオとラブラブちゅっちゅな話のつもりだったのに…
篭絡してヴィンテージに寝返らせるとか 惨事じゃ無理だな
良識のないやつだな
505 :
名無しさん@ピンキー :2011/08/04(木) 08:57:47.74 ID:SrgNfiq5
まぁええやないか。 あと499〜500のSS最高!イイわ。 本誌でもあんな展開になりゃ良かったのに
鬼になるって言ったから片端からレイプして 「おいハクア、記憶消しとけ」 ぐらいやると思ってました
ハクアの鎌によって、桂馬が記憶飛ばされるがなw
>>514 確かに鬼の所業だけどそれで何が解決するんだw
桂馬なら参加できず内股モジモジさせてるハクアに「突っ立ってないで舐めて綺麗にしろ」とか言いそうだな
桂馬は責めより受けが相応しいと思う(特に結とか)
結はそうだろう その他積極性を見せるキャラもいるだろう しかし栞や月夜はどうだろう さらに押し切れないハクアやディアナはどうだろう
>>519 栞は行けると思う
ハクアとディアナは余裕が出来ると攻めにまわれるのでしばらく神主導で
月夜は受けむしろマグロ
夜・結の部屋 (入れ替わりの生活にも慣れてきたな) (とはいえ駆け魂…こんなことまでできるとは) (恋愛で攻略する以上いずれR-18も避けられない) (この体で色々と試しておくか) 「んっ…」 ……… (これはクセになる…!)ハァハァ (もう12時か) (でももう1回くらいなら…) 朝・校門 「にーさま、おはようございます!」 「あぁ…」 「あれ…? 寝不足ですか? 結さんの体なんですから、あんまり無理しちゃ駄目ですよー」 「分かっている…」 「あの…桂馬様、少しお時間よろしいでしょうか」 「どうした?」 「いえ、その…できれば人がいないところで…」 「…? とりあえずエルシィは先に教室へ行っていろ」 「はーい、にーさまも遅れないように」スタスタ 「じゃあ行こうか…」
朝・屋上 「…もう一度言ってくれるか?」 「ですから、桂馬様のおち…ちんが大きくなって収まらないんです!」 「じ、自分で処理すればいいだろ!」 「その…処理って、どうすれば…」 (何で今日になっていきなりなんだ? 今まではこんなこと…) 「いつから収まらないんだ?」 「昨日の夜に急に大きくなって…あんまり寝付けなくて…」 (あのせいか…! 二人の間で何か繋がりが?) (とにかく今は時間がない!) 「!? 桂馬様、急に何を、」 「今回だけはボクが処理してやる。次からは自分でしろ」 (改めて見ると大きいな…。手っ取り早いのは手扱きか) 「やっ、桂馬様、激し、」 (効果は十分、このままもっと強く) 「何か、来ちゃいます!」 「我慢するな、そのまま出せ」 「あっ!」ドクドク (くっ…こんな匂いだったか? にしても射精しすぎだ…) 「…気持ちよかったです」ハァハァ 「お前は早く教室に行け」 「え…でも」 「片付けとかはやっておく。遅れるぞ」 「は、はい。ありがとうございました」スタスタ (クソ、相手は自分だってのに…欲しくてたまらない…!)
放課後・結の部屋 (結のヤツ…昼休みにも一人でしたんだろうな…) (正直おかしくなりそうだが…したら無限ループだ…) (何か手は…) 「んっ!?」 (なんだこれは…!) (また一人で…いやそんなもんじゃない!) ピリリ (! エルシィ!) 「ッ、ボクだ! どうなっている!」 「うー、にーさま、その結さんが…」 「早く!」 「はいぃ、下校の時に歩美さんとちひろさんも家に来ることになったんです」 「しばらく部屋で遊んでいたんですが、私がかーさまに呼ばれている間に、その…」 (盛りすぎだろ…!) 「エルシィ…明日でいい。結を早く登校させろ」 「? は、はい」 プツッ (もう無理だ…) (今日だけ…今日だけなら…)
朝・部室 「結。お前が朝になるまで、何をしていたかは、この際どうでもいい」 「とにかく、この疼きを、鎮めてくれ…!」 あれ…ここからハイパー結in桂馬タイムだったはずなのに…
わっふるわっふる
にーさまはリアルじゃストイックだからどうもエロが書きにくい 同人でも逆レイプがそこそこ見られるのもそのせいだろうか。 純愛系のエロがいいのになあ(´・ω・`) かのんと月夜でそれぞれネタ作りたいが・・・
キスみたいに慣れるんだろうけど まぁ作中には出てこない
>>518 最近のにーさまは現実に向き合ったり何だかんだで人に頼まれたら引き受けてるからデレる可能性はある。
連レス悪いが逆レイプ→その過程でデレる同人誌なら前あったぞ。 エルシィ×桂馬の。
神にーさまは長瀬先生のオナペット
攻略したキャラ全員のオナペットだろ
よっきゅんがいる以上ヒロインズじゃ無理だろ デレた桂馬は妥協の産物 この作品の敗北
>>524 エルシィに何度デレてると思ってるのさ。
まぁ程度の問題だな 桂馬のモチベーションが面倒から解放されたいだし 萌え漫画としてはどうしたって不足
コミケいったけど 桂馬×歩美の同人誌なかった・・・
>527 (´・ω・`)
>>528 この豚顔ってどんな心情を表しているの?
名前の通りだよ
やっぱ、LCがいないとダメだな…
ポンコツなんか要らねえよ
みんな一体なんの話をしてるんだ スレタイ読もうぜ
かのんの電撃を股間に喰らったら、いくら神様でもタダでは済まないと思う 最悪機能不全に… ところで、現在の好感度でやらせてくれるのは何人ぐらいいるかな?
桂馬×歩美のSS書きたいんだけと歩美ってパイズリできるくらい胸あったっけ?
>536 発育中だから何ら問題はないだろう。
校内ヒロインの中では楠に次いで大きいんじゃないかな
歩美には女神がいないほうが純粋な恋愛っぽくていいんだけどなぁ。
ちひろは完全に死ぬけどな
歩美の中に女神がいてもいなくても俺ら大勝利!!!
「やーい、騙されたー」 「ちょっと迫ったらすぐやらせてくれるようなビッチ」 「僕が相手にするわけないだろ(笑)」 鬼って言うのならこれくらいは
>>542 それじゃただの屑だろ。 鬼の目にも涙と言うくらいだし、神にーさまはすべてが終わってから人知れず大泣きすると思う。
LCイラネ さっさと地獄に帰れ、女神全員復活したら
>>485 、保管庫のもし桂馬と○○が付き合ったらシリーズの作者です。主将のSSを書く人がいないから作ってみました。
※桂馬キャラ崩壊。
※相変わらずのダメ文才
それがOKな人のみどうぞ。
〜休日の道場〜 「「「「ふん!はっ!せい!」」」」(稽古中) 「よーし今日はこれまで!」「「「「ありがとうございました!」」」」 「ふぅ・・・やっと終わった。」 僕が主将と付き合いはじめてからもう半年になる。交際を気に僕も道場に入るように頼まれ(脅され)た。 最初こそ大変だったが要領さえつかめばラクだ。所詮リアルだしな。 「さてゲームするか。」 そう思いPFPを取り出したとき不意に後ろから声がした。 「お前また軟弱なことを・・・私と言うものがありながら・・・」 「大丈夫ですよ。現実は主将一筋ですから。」 「そ、そうか///ところで桂木、肩こってないか?」 そういえば稽古の後だしかなり痛い。痛いのだが・・・ 「いえ大丈夫です。」 「嘘つけ。見てればわかるぞ。というわけで・・・」フニッ「「んぁ!?せ、先輩!?」 (モミモミ モミモミ) 「や、は・・・ん・・・!」 「気持ちいいか?桂木・・・」駄目だ・・・今まで色々な現実の障害に打ち勝ってきたがこれにだけは勝てそうにない・・・ 「・・・・・・ふぅ。どうだ?その・・・気持ち良かっただろう?桂木。」 「ふ、ふん!まだまだですよ!」←顔真っ赤 「ふふ・・・じゃあまた今度してやろう。もっと腕を磨いて、な。」 「・・・今度は僕が主将にしてあげましょうか・・・?」 「な゛っ!?」 フン!これくらいの仕返し許されるだろ! 「・・・・・・いいぞ。」 「え」 「いいぞ!肩たたき!何度も言わせるなバカ!!」ドカッ ↑床にあぐら座りする音 「え、ちょっと!?」 「まさか・・・からかった訳じゃないよなぁ・・・?」(ゴゴゴゴ) 「あ、はい!する!します!」「「だったら早くしろ!」 ・・・幸せだが一生逆らえない気がする・・・ん?(チラッ) ((((アノヤロウ楠様の肩を・・・!!)))) ((((いつか絶対コロス!!!)))) しかも命がいくらあってもたりない?!なんだよコレ!?デートコマンド選ぶ度に寿命ゲージが減る某ゲームみたいじゃないか!! 「桂木。早くしろ。」 「あ、はい只今!!」 モミモミ←すごい弱い 「本当に軟弱だな!もっと強くなれ!でないとその・・・私が嫁げないじゃないか。」 「な!?と・・・とつぐって!?」「「・・・嫌なのか?」シュン だから反則なんだよそのギャップは!!間違いなく現実最強のツンデレだぞ!! 「嫌じゃないです!!いやむしろ早くしたいです!」 「桂木///」 「主将///」 ((((もう俺達じゃかなわねぇ・・・お幸せに・・・主将だけな!))))
駄文すいませんでした。 シリーズ化するつもりなのですか、やっぱりコテハンがあったほうがいいんでしょうか?
>>547 乙。でも、コテハンよりトリつければいいかと。
>>547 あんまり用語詳しくなくて・・・トリって?
タイトルつけ忘れてた・・・!タイトルは「もし桂馬と楠が付き合ったら・・・」です。連レススマソ
>>549 ggrks
ググる癖を付けないといらんことで叩かれるぞ
桂馬をからかった檜さんが逆に落とされちゃうみたいのが好きです
>>549 ヒント:トリップ 後はググって
作品はおもしろかったです。次の投稿も楽しみに待っています。
トリの意味がわかりました。次は誰がいいでしょうか?
ちひろ書いて〜
部室 「桂馬ちゅー。」 「ちゅー。」チュー 屋上 「桂馬ちゅー。」 「はいはい」チュッ 「ん…。はいはいとは失礼なのですね。」 教室 「桂馬ちゅー。」 「おい、こんな場し…!」ンチュ…クチュ… 「ンッ…ハァ…桂馬が他の女の子と仲良くするのが悪いのですね。」 「お前らちょっと職員室に来い。」 部屋 「ちゅーは?」 「やっ…ん。今されたらおかしくなっちゃ、んー! んー!」ムチューッ!
557 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/08/26(金) 17:15:43.16 ID:dyeg7U9g
かのん書いてー
檜書いてー
麻美ちゃん!
なんでちひろのエロSSは 誰も書かないんだろ?
君が書かないからさ
やっぱり女神関連の話が終わったら連載も終わっちゃうのかなぁ。
まとめのちひろSSだけリンク切れてんだよ泣きそう
564 :
名無しさん@ピンキー :2011/08/31(水) 05:54:16.97 ID:HC+Nafwi
親友丼はまだですか
原作が充分エロだな
今週号・・・歩美に女神がいる可能性上がりまくりじゃないか・・・いない方がよかったのに・・・
歩美にいないとちひろが死ぬ
今週の歩美がエロすぎてエロパロを超えた
>>569 たしか一番最近のやつじゃないかな…
神のみの欄の一番下、だったような気がする
ちひろなんて性格も(アニメで整形した)顔も、ヒロイン・女神と呼べるものじゃないから、要らない
>>571 ちひろはヒロインに見えないモブっぽいキャラだってのがそもそものコンセプトなのに何言ってんだこいつ
誰が何を言ったって俺のメインヒロインは京さん モブ顔だなんて言わせない でも魅力的なのに攻略不可な脇役はやっぱりファンディスク待ちしかないか
OVAの京様がかわいくなりすぎててショックだ! いや、もとから可愛いんだよ!だけどそうじゃなくて、補正やめてくれー
ちひろとか京は美女・美少女が多いキャラの中でモブっぽい見た目が逆に武器になってるキャラだからな
汗っかきなあゆみんエロい
桂馬にタイムスリップして若い頃の二階堂先生や麻里さんを攻略してほしい 二人とも今も十分若いけど、桂馬と同じ年代の頃はどんな感じだったのか気になる
峠の雪女「あたし、キスしたのって初めてだけど、こんなもんなのか? ガキのころオヤジにした時みたいであんまりドキドキしねえ」 桂馬「……いいんだよ、ボクたちの場合は、それで……」
580 :
忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/09/01(木) 17:08:26.78 ID:SzLXrJfQ
来週の神のみで桂馬がどうするのか楽しみだ
ベッドで裸の二人に挟まれて「結局どっちにするの?」くらいやれるよね
バンドメンバー全員食ってしまう勢いだな
↓城と兵士のコピペ
思いついても抜くとどうでもよくなるね
「へー、京とは生でするのに私達だとゴム付けるんだ。」
587 :
名無しさん@ピンキー :2011/09/04(日) 23:48:34.98 ID:FzHaSNUQ
ハクアとアブノーマルプレイ
588 :
名無しさん@ピンキー :2011/09/05(月) 01:31:53.57 ID:k+j0q+7c
「ディアナ、この絵って…?」 「なっ、これは…『ディアナの水浴』?純潔主義の私の裸身が美しく描けてますね。しかし天理、どうして私の水浴している所が描かれているのですか?」 「私にそう言われても…」 「もしや、この絵って桂木さんも見たことがあると思います?」 「分からないけど多分あるんじゃない?」 「そ、そうですか…」 「(鏡に映るディアナの顔が真っ赤だ…)」
>>588 照る魔エロ舞えでも脱いでましたねそういや
590 :
名無しさん@ピンキー :2011/09/05(月) 15:02:20.79 ID:k+j0q+7c
>>578 の意見に賛成したい。
そして書いてみたい。
小ネタぐらいしかないし、エロあんまりないし…。
小生としては出来るだけ原作設定を出来るだけ破壊したくないし…。
考察してみることにする。
元ネタはやはりBTT○。これしか思い浮かばなかった。
役回りは…そうだな…うーん。
マー○ィはもちろん桂馬として、
ブラ○ン博士は誰かな。エルシィでいいのか?
ロレ○ンは麻里さんであっているな。
ジョ○ジは伝一か。
問題は、ビ○。
一番役が合っているのはノーラ位なんだよな…。
仕方ないからビ○削除。
神のみの世界の時間ってかなり変化しているな…。
かなり詳しく書かれている所があったので。
http://www.d1.dion.ne.jp/~k_miyabe/kaminomi01.htm 最初は2008年だったんだが、連載される内に曜日がおかしくなってるよ…。
仕方ないから2008年を基準とすることに。
麻里さんは現在いくつだろう。キリのいい数字にしたいので、40ぐらいかな?
二階堂先生はまだ24ぐらいなんだよな。
まぁ、いずれ。サムデイ投下のつもりです。
sage忘れていた。スマソ。 あと連レスも。スマソ。
>>590 言いだしっぺだが、578に乗ってくれる人が居てうれしい
BTT○も好きなので期待して待っています
ビ○の役回りならリョーくんたち不良三人組がいいんでない?
うーん、リョーくんの父方なら分からなくもないけど…。(過去に行くのだから、当然だが) オリキャラは自信ないなぁ。いろいろ考えている。リョーくんと同じ人格の父で十分かな。いや…それとも…。 それに麻里さんってどこの高校だったかな? 一応舞島学園高校にしたい気もするのだが…。 もともと女子校だったし、だとすると伝一と会わないし…。 約23年前に男女共学になっていただろうか…。 いや…。男子200人、女子1000人になるには大体4〜5年で十分かな。 それ以上だと計算が合わない…。 という事は、二階堂先生が卒業したあたりから共学になった。 のかな? 少し考えてみることにするよ
流れぶった切る形ですまないが投下する。 ピコピコピッピピ 暗闇の中、隣の部屋から神兄様がゲームをしている音だけが聞こえてくる。 それはずっと鳴り止まない。神兄様は一体いつ寝ているんだろう。 神兄様と暮らし始めて、もう半年はたった。 けれども神兄様は、駆け魂勾留のお手伝いはしてくれるものの、 それ以外の時はゲームばっかり。 これじゃあ、あんまりに惨めです。 周りの皆は海に山に青春を謳歌しているというのに・・・ テレビではあんなに可愛らしいかのんちゃんがかわいい衣装とダンスで魅了してくれるというのに・・・ 私、決めました。 今のままでは不健康すぎです。神兄様は少し現実の女の子にも目を向けるべきです。 私はそう決心してまぶたを閉じたのでした。 *** 「あ、神兄様おはようございます」 「・・・」 翌日、制服に着替えて部屋を出たところ、神兄様とばったり会いました。 すかさず、作戦を実行します!挨拶は基本中の基本ですから。 けれども神兄様はいつもどおりPFPの画面ばかり見て、私の挨拶はスルーです。 一体どうして壁に当たらずに歩けるのか、階段で踏み外さないのか、本当に不思議ですけど、 負けませんよ〜。今日は普段のLCとは違うのです。 「おはようございます、神兄様。」 「・・・」 「おはようございます、神兄様。聞こえてますか?」 「・・・・・・」 「・・・」 「・・・」 「おはようございます!」 つい声が大きくなっちゃいました。 「うわっ!なんだLC、驚いたじゃないか!」 神兄様はとても驚いた様子で、攻め立てるような口調で言います。少し怒らせてしまったようです。 「だ・・・だって、神兄様が挨拶を無視するから・・・」 「ふん、だいたい、お前が来て駆け魂勾留の手伝いをするようになってからというもの、ゲームを積みまくって積みまくって仕方ないんだ。 こう、僅かな時間を見つけてはゲームをしている僕の健気さがお前にはわからないのか!」 そこまで、ゲームにのめり込まなくても・・・ けれども私のしたことは結果的に神兄様をよりゲームにのめりこませてしまいました・・・ 少し反省です。
その後の朝ごはんの時も、神兄様はずっとゲーム。 私がせっかく丹精こめて作ったものを、ああやって食べられると少し心が痛むというものです。 あの調子で料理の味なんて、わかっているのかな?神兄様は・・・ 当然、朝ごはんがすんで、学校に行く通学路でも神兄様はゲームを手放しません。 「ハァー」 私は大きなため息をつかざるを得ません。 この調子で行ってしまえば、いつもと全く変わらない神兄様です。 ここはなんとか私がアクションを起こさなくては・・・ なんて考えていると −ドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロ! ! 「なんだLC。駆け魂か?」 駆け魂・・・であることは間違いありません。けれども少し反応が弱いような・・・ ふと、前を歩いていた同じ学校の生徒に視線を移してみると・・・ 「おいLC、あいつの背中に何か入り込もうとしているぞ!」 あ、あれは・・・ 「あれは駆け魂が人間の心の隙間に、まさしく今はいろうとしているところです。 けれども力が弱すぎて、どうやら乗り移るのに手こずっているみたいですね。」 「力が弱いのかもしれないが、 彼女の心の隙間がそもそもそれほど大きくなくて入りづらいっていう可能性は考えられないのか?」 あ!そうでした。 駆け魂討伐隊に入る前にドクロ室長からある程度の駆け魂に関する知識は持っておけということで、 数週間の講習を受けたときに、そういうふうなことを習った「よう」な記憶が・・・ 神兄様は本来は部外者だというのに、本当に頭の回転が早くて・・・そして・・・ 「ん、LC。そして僕はどうしたらいいんだ?」 「え!あ!」 少しボウっとしてました。 「え、、あ、あの!今、あの駆け魂は入ろうとして入れない、 つまり隙間が狭すぎて中途半端に挟まっているような状態なので・・・」 「つまり、逃げようにもすぐに逃げられないし、そう早く駆け魂が心の隙間に入り込んでしまうこともないということか。」 ご名答。 「じゃあ、普段出している駆け魂攻略よりかは、幾分体力を温存してかかれるというものだな。LC!あんな雑魚はさっさと片付けてしまうぞ!」 *** そうして神様は落とし神モードになりました。 ああなると、私のすることは傍観することぐらいです。 というよりは神兄様が本当に優秀なバディーなので、 私がすることが殆ど無いという方が正確なのでしょうか。 落とし神モードの神様は、あの手この手で女の子を落としにかかります。 その姿は本当に知的でカッコよくて・・・ そして、何か遠いところにいるような疎外感を常に感じているのです。
「ふぅ〜、全く仏像に萌える女だったとは、ゲームではレアなパターンだ。さすがの僕も不覚だった。」 駆け魂が入りそこねていた女の子を、街の小さな裏山のお寺で見事、攻略した神兄様。 私は神兄様が出した駆け魂を交流してドクロ室長へ転送しました。 これで、おしまい。もう日も暮れかけています。 結局、神兄様を現実の女の子に振り向かせる作戦が全く前進しないまま、一日が終わってしまいます。 「神兄様、もうすぐ日が暮れます。早くお家へ帰りましょう。」 「いや、まて。今日はあの英語教師が家庭訪問に来る。」 「えぇ?神兄様何かしましたっけ?」 「いや、今日は昼間ずっとどうやって攻略していけば良いかを考えていたからな。 授業中にゲームは慣れっこだろうが、ゲームもせずに、しかし授業は全く上の空となれば奴は確実に動く ・・・ような気がする。」 気がする・・・ですか。 「いずれにせよ、晩飯までまだ時間がある。もし家庭訪問だったら、 ろくにゲームもできないからな、少しここで時間を潰していくぞLC。」
そういって、神様はゲームを始めてしまいました。 チャンスです。昨晩の私の決心。作戦スタートです。 と、その前に。まずは神兄様をそれほど虜にさせる、ギャルゲーとはどのようなものかを探るべきです。 敵を討つからには、敵のことをよく知らなければなりません。 神様の肩越しから、夕日の光の中にPFPの女の子のキャラが動いている。 なんか、一見、とても幻想的ではあります。 コントローラでは神様の指が痙攣を起こしているかのように素早く動いていました。 −今日はどこに行こうか? >遊園地 −髪切ったんだけどどうかな? >とても似合っているよ。 神様は迷うことなく選択肢を選んでいきます。 −嘘嘘嘘!今日あの娘ばっかり見てたでしょ! >そんなことない。嫉妬しているのか可愛いなあ。 その時私の心がチクッと痛みました。 「嫉妬?」 神様が女の子たちを攻略していく間、私が感じていたのは疎外感だけではなかったのかもしれません。 いや、もしかすると「嫉妬」という感情が、疎外感の構成要素の一つに過ぎなかっただけなのかもしれません。 いずれにせよ、私が神様が女の子たちを攻略している間に感じていたモヤモヤは、 神様の頭の回転が私よりも早いからだけではなく、 神様が優秀なバディーだからだけではなく、 「嫉妬」 私の個人的な感情が… −じゃあ、私のどんな所が好きか言ってみてよ。 >だから、可愛いって 可愛い、私は可愛く無いのですか?神様。 >黒い髪も綺麗だ。 毎日丁寧に手入れしている私の髪は綺麗ではないのですか?神様。 私はふと人差し指で自分の唇に触れてみます。 何かとても熱を帯びているように感じました。 目の前が霞んで見えます。 どうして。涙が溢れて止まらないのです。 神様、ごめんなさい。私、止められないみたいです。
「エル・・・シイ?」 神兄様の戸惑った様子が、霞んだ視界にぼやけて映ります。 「おいおぃ・・・一体どうしたんだ。どうして泣いている、どうして押し倒す・・・」 その表情、言葉は明らかな拒絶を示しています。 けれども、もう私は止められないのです。 「おいおぃ、どうしたんだよ、エル・・・おわぁ!やめ・・・」 まずは神兄様の唇を塞いでしまいます。 ああ、これが神兄様の唇の感触・・・ 温かい豆腐のような湿っぽくて、ほんのり汗の匂いのする、 私の躰の芯が、頭に血がかけめぐって・・・痛くてジンジンする。 けれども、とても幸せ。 攻略された女の子たちはこんな幸せな気分になったんだ。 もう、興奮が、思考がまともに回らない。 神兄様ともっと溶け合いたい。神兄様がもっと欲しい! 私は舌を奥に差し入れた。 神兄様は拒絶するかのように唇を深く閉じたけれども、無理やり押し込めた。 神兄様の上の前歯に舌が当たる、下の・・・ 観念したのかどうなのか、少し開いた歯と歯の間から、更に奥深くへ舌を滑らせる。 すぐにザラッとした感触が舌に感じられる、とても熱くて柔らかい。 神様の舌を自分の舌で絡めとるようにして、自分の方へ引き寄せいようとする。 もう口の周りは神様の私の唾液で濡れている。 ひどくだらしがないけれども、そんなこと、もうどうでもいい。 嗚呼、全然足りない。足りてない。 私は神様の頭に両手を回して強く引き寄せた。 ゴツン、私のおでこと神様のおでこがぶつかる。 おでこの向こう側にある骨さえも、骨格さえ、何か私と神様の融合を邪魔するようで、 私は神様のより内側を欲しているというのに・・・ 息が少し苦しくなってきた。私は腕の力を緩め、唇と唇を離した。 プハッーと、私と神兄様も大きく息を吸う。 ふと神兄様の顔を見てみると、頬は紅潮し、私と視線をあわせまいとしていた。 そんな神兄様がとても可愛いくて、 鼻腔を唾液独特の匂いが刺激する。けれどもそれすら愛おしてくて。 神様と私の唾液の混じった口の周りを拭うのもめんどくさく思われて、 私は再び夢中で唇を重ねた。 ふと、客観的な思考が私の脳裏によぎる。 口の周りはヨダレで汚れ、何かもさぼり食うかのごとく唇を求めている自分が、 獣のように卑しい存在に感じられた。 しかし、今更どうにも思わないし、どうすることもできない。 今まで、さんざん堪えてきた、たがが一気に外れてしまったら、もう止められない。
ハァハァハァ 暗くなったお寺の静まり返った境内に、二人の荒い吐息だけが響く あれから幾度も唇を重ねた、けど私はこんなものでは満足できそうもない 神兄様も最初こそ拒絶の姿勢だったが、最後の方の接吻では神様からも求めてきているように感じた。 「神様、少し失礼します。」 そう言って私は神様の制服の上着を脱がす。神様は抵抗しない。 ほぅっと、ほのかな汗の匂い。 そうして神様を上半身半裸にした後、私も制服の上を乱した。 今度は獣のようなものではなく、優しい接吻から。 お互い、何かぎこちなく。手探りで確かめるようにして、躰を寄せ合う。 互いの舌が当たれば、びっくりしたように引くが、また探すように奥に入れ合う。 無意識のうちに両手の掌を重ねていた。 ただそれだけなのに、何か手のひらがとてもこそばく感じられる。 しかし、そうした静かな求め合いも、徐々に激しくなっていく。 二人の汗、唾液、二人の髪が汗で濡れる。 これは神様の汗の匂い?私の? もうどうでもいい。唾液の匂い、私の頭は刺激でパンク寸前だ。 もう下の方も大洪水だ。おしっこを漏らしてしまったようにグチョグチョに濡れている。 熱い、もう我慢出来ない。 私はディープキスを続けながら神兄様の乳首に自分のそれを重ねて、 自分の恥部を神様の太ももに押し付ける。 そのまま、乳首を前後に、恥部を神様の太ももでこするように激しく動かす。 全身を電撃に打たれたかのような快感が突き抜ける。 快感、興奮、もうしばらく前から私の思考はまともに回っていない。 ただ延髄の欲するままに、躰だけが何か操り人形のように動き続けるのである。 「きゃ・かみにひぃしゃまぁ・・・わたしぃ・・・」 プロレスでリングロープを掴むかの感覚で、私は神兄様に懇願する。 さすがの神兄様も察しってくれたようで、自分でズボンを下ろし、 固くそり立つそれをあらわにした。 私はそれに馬乗りになる形になった。もう下着を脱ぐのも面倒くさい。 ビショビショに濡れて恥部が透けたショーツを横にずらして神様を受け入れた。
ヒャァアア! 瞬間、私は叫んでしまった。 ノーラがいつか話していた初めての痛みは全く感じない。 快感の波だけが、私の脳の髄を延々と刺激するだけ。 ッアァッン! 私は更に激しく欲するように躰を動かす。 結合部から発せられる、ヌチョヌチョとする音が恥ずかしい。 しかし、その恥ずかしさが、更に私の感情を昂らさせる。 まさに全身が性感帯、全身が性器かのごとく敏感になる。 太ももの付け根、恥部の毛同志のぶつかり合う感触。その奥にある骨盤同士のぶつかり合う感触。 手、指の一つ一つまで、もっと触れたい。神様に触れたい。 私は起こしていた躰を倒し、再びディープキスをした。 私の胸の頭頂が、神様の白い肌にこすれるたび、快感に悶えた。 ふと、後ろに目をやった。驚いた、ドクロ室長だ。 「センサーから喘ぎ声が聞こえると思ったら・・・ 全く駆け魂討伐隊の初夜権は室長の私が持っているというのに・・・ せめて、こっちの処女は私がいただいておくとしよう」 「や、やめてくだ、アアッ」 抵抗しようにも快感でまともに話せない。 その内に、室長は自分のものに何かを塗って私のすぼまりにあてがう。 「や、アアッやめて・・・そんなとこ汚アッ、ですぅ・・・」 そんな、私の言葉を聞くはずもなく室長は私のあそこに、入れたのである。 ヒャアアアゥウウウン! それまで感じたこともないような快感が躰を貫いた。 下の穴が両方塞がれた。2本の堅くて熱い棒が、自分の内臓を引っかき回しているかのような感覚。 私の躰は、無意識に仰け反り、次の瞬間には脱力した。 躰に力が全く入らない。 そうしている間にも、2本の欲の棒は激しく出入りする。 神様の躰に持たれる形で、息をするのがやっとの状態でも、確実に快感は昂ぶってきている。 「アッアッアッ、駄目、もう駄目、あぁ、アァンッ!アアアアアアアアァァァァァァ!!!」 最後に声にならないような声が、私の声帯から漏れでたと同時に3人は果てたのである。
「ねえ、神兄様」 「なんだよLC・・・」 普段は話しかけてもゲームばっかりで無視する神様が、きちんと答えてくれる。 私は嬉しくなって、つい調子にのって神様の腕にしがみついてしまいました。 すると神様はゆでダコのように顔を真赤にして腕を乱暴に振り払い、 「ふざけるな!今日のアレはちょっとした過ちだ。俺もどうかしていた。 リアルの女と接点を持ってしまうなど落とし神の風上にも置けない。」 そういって、照れるのです。 ちょっと、つい数十分前が懐かしいですが、私はそれでいいのです。 いつもどおり、神様の後を笑顔でついていくだけで *** 「−というわけだが、よいかハクア・ド・ロット・ヘルミニウム」 「あ、はい室長。ではこちらも少々質問してもよろしいですか?」 「何かね?」 「さっきからこの部屋変な匂いがするのですが、いったいなんの匂いです?」 「!」
乙だが一人称を間違えるのはどうにかならんのか
GJ。でも室長は女性だ。 それも婚期を気にするようなデリケエトなお年頃。 次回作楽しみにしてます。
LC表記とか愛を感じない。 駄目だな。
pixivにあげるなら、ちゃんと誤字訂正しといてくれよブクマできねーだろ 神にーさまの一人称はボク。 エルシィはにーさま呼びのときはひらがな! ほらはやく
>>603 女だったっけ???
なんか勝手に勘違いしてたわ、flag何でそのシーンある?
>604
すまん
>605
アドバイスありがとです
んー、先行アニメflag0では「ドクロウ」室長の声は男ですね コミックも一から読み返してみたものの室長の性別のわかる話が中々見つからない・・・ ちなみにドクロ室長じゃなくてドクロウですね。 異常なテンションで書き進めていて、今読み返してみると 誤字その他もろもろが布団に顔埋めてバタバタレベルですね ほんと、なんかすいません
608 :
名無しさん@ピンキー :2011/09/08(木) 06:33:23.06 ID:JyQ1jdaL
まだコミックに収録されていない話にあるよ 室長は間違いなく女
>>606 こっちもなんかごめんなさい。
いきなり否定から入るのは礼儀がなかった。
もしよければ、またなんか書いてください。
>>606 いいぞ!ほら!ほら!一人称も!一人称も直すんだ!さあ!ほい!いけ!がんばって!やったれ!
一人称ボクだぞ!カタカナだからね!やっほう!ワーイ!
最初「僕」最後に至っては「俺」になっちゃってるよ!
性別は脳内補完出来るよ気にすんな
二次創作でいきなり当たり前のようにちんこはえた女が何人いると思ってるんだい…
>608>610 やっと見つけた。Flag151の1コマですね・・・ 本当によく読み込んでますね アニメFlag0との整合性はどう取るんでしょうね
>>607 ドクロウ室長って声優くじらでしょ
女性声優だけど
本スレでもそれでドクロウって女だったのかって話になってた覚えがある
くじらさんは女性声優か。 おばさん声も出せるおっさんなのかと思ってた。
藤林丈司は裏切り者
室長は,新地獄には男がいない,婚期を逃したって嘆いていたよな
>>615 全員女神に食われたのだろうw
うん?LCとかハクアってどうやって生まれたんだ? 卵から?
ちがうよちゃんと読もうぜ ノーラが、ハクアの見張りやってるヤツに話しかけたときに「お父さんは元気?」と聞いてる つまり、普通に男もいるけど、ドクロウ室長と同世代の連中は300年前の大戦でほとんど死んだとかそんなところだろう
麻美とセクロスした後でいつの間にか郁美とセクロスしたい
ドジ萌え巨乳巫女(年上枠) 無感動系天才少女 入れ代わりも可能な双子 どれも汚水のノベライズ版にくれてやるには惜しすぎる素材だったな。残念無念。
青葉は本編でも戦っていけそうなのに実に惜しい……
あるぇ、天美さん無視されてるw
天美さんは結さんと設定かぶるからあえて無視されたと解釈したけど、別に出しても構わない気もする。
サイズ:他の先天的パラメータと同様に理想的なモノ 精力:一番盛んな時期だし1日1~2発は普通だろ 技術:無しだが習得率は高いとはいえ熟練者には勝てない 筋力:皆無で強姦は勿論抱き上げるのも不可 雰囲気:神 妄想 まぁ人外補正の可能性ががが
>>623 月夜「私のことはお姫様抱っこできるのですね(ドヤッ」
まぁ40kg弱とはいえ意識ある人間ならな それでも全部ウル姐が念動力で浮いていたとかありそうだが… 一番敵愾心が強い=一番デレた時の破壊力が高い…マダー?
>>623 個人的には甘く見て人並みくらいの筋力や身体能力はあってほしい
あんな細い身体で女の子くらいならひょいと抱き上げる、ていうと何かいいでしょ?
>>626 攻略になればひょいと抱えてくれるさ
表面上は
檜攻略で鍛えられたじゃん
ハシゴ程度じゃなかったか
あれだけ大量のゲーム大人買いしてるんだぞ、筋力は人並みにあるよ そして何日も徹夜する体力もある ないのは持久力…
あの梯子は2m程度か?だいたい7kg それを山の前まで運んでさらに階段登って息切れ一つしない身体能力だよ
つまり今倒れてるのは毎晩のフィオーレ調教のせい?
エロパロ向けでない想像だと、普通に心労だと思うんだがなぁ。 桂馬は再攻略にネガティブな責任を感じている節がある。 恋愛は「相互」の責任だっていうのを気づかせてやれる人生の先輩キャラとかが必要だと思う。 で、エロパロ的に想像するなら抜かずの3連発くらいは基本だな 拘留ビンの中にナニを突っ込んだらどうなるんだろう? 全身コキとか大好物なんだけど
本スレでもそうだけど 「桂馬は攻め続けるのがいいんだヨー」 「桂馬は攻められて輝くんだヨー」 って両方あるから一定しない 一番あの主人公で違和感あるのは演技無しの純愛で進むのだけど
神様には京ちゃん攻略してペンシルズコンプリートを目指して欲しい
にーさまが女神に逆レイプされる前に女装する →結果犯されるものの、女装の影響で同性にも興味もつようになる →女神・宿主同士でちゅっちゅ→にーさまも現実から開放されゲームできてしあわせ 骨を断たせて肉を切る悪魔的計画です!
「いやぁ! 離してっ!」 天文部の部室に月夜の悲鳴が響く。 怯えた目に涙を溜めて桂馬に懇願する。 「うるさいな」 押さえつけて乱暴に犯していた桂馬が呟く。 面倒そうな顔で月夜の頬をひっぱたいた。 「ひぐっ…うぅ…」 月夜の悲鳴は止み、涙がそれに代わった。 男女の違いと身長差。元より抵抗できようはずも無いのだ。 (この泣き顔がたまらないな…) 「月夜。もう射精るぞ」 動きは止めずに月夜の耳元に囁いてやる。 「え…いや! 外に…!」 「もう無理…っ」 構わず膣内に射精した。 ……… 「ひっ…うっ…ルナァ…」 大事にしていた人形の名前を呼ぶ。 しかしもう頼りの女神はいないのだった。 「…明日もここに来いよ。来なかったら…分かってるよな」 桂馬が微笑んで月夜の髪を撫でる。 「もういやぁ…」 立ち上がった桂馬は部室を後にした。 ムシャクシャしてやった いずれ反省する
桂馬が駆け魂乗っ取られたらありうるな いいインスピレーションだ
月夜を陵辱するなんてとんでもない! と でも相手桂馬なら別にいいかな? がせめぎあう
今の月夜なら、仮にウルカヌスが許したくなくても、全力で桂馬を受け入れるだろ。何をされてもだ。
>>641 お前のせいで桂馬にゲーム代を稼ぐために売春を強要される月夜を一瞬で妄想しちまったじゃねえか 責任とれよ
「にー、しー、ろく、………、おい…これだけか?」
「そ、その今月はあんまりお客さんがいなかったから…」
「ハァ。もういいよ」
「それじゃあ」
「もう僕に近寄るな」
「え、いや! 待って桂馬!」
「ついてくるなよ」
「ごめんなさい! もっと頑張るから!」
「………」
「ごめんなさい! ごめんなさい! もう一人にしないでぇ…」
「僕だって本当はこんなこと言いたくは無いんだよ。でも月夜が分かってくれたんならそれでいいんだ」ナデナデ
「え、えへへ」
「今日はもう遅いから帰れよ」
「ねぇ桂馬、私のこと好き?」
「…愛してる。月夜」チュッ
「えへへ。じゃあまたね桂馬!」
「あぁ」
その後桂馬を襲撃したウル姉様が返り討ちにあって手込めにされるパートを
>>644 が書くって聞いてる
>>633 初めのうちは、噛まれたりフィストされたり玉を踏まれたり
デレると、いい匂いがすると言いつつ頬擦りしてくる。更に大好きホールドでぶら下がる
下衆にーさまなら結落とした方が確実と分かっているはず ひどい目に合う女の子は多分いない
にーさまが下衆になったらそれはもうにーさまじゃないだろ
647 :
名無しさん@ピンキー :2011/09/22(木) 07:31:27.07 ID:jjF1p7cW
やってることはとんでもなくゲスだけどな
なに言ってんだこいつ・・・
まぁゲスだよね、にーさまがやってるから大丈夫なわけであって
ディアナはさっさと夜這いをかけるべき
桂馬以上に演技に長けた娘がリアルよっきゅんを演じればもしかしたら落ちるかもしれん 女神持ちの嫁候補生よ!よっきゅんに学べ!
やらせてくれないなら天理にひどいことをする やらせてくれるなら天理だけを愛してやる どちらの路線が有効なのか
は?
ひ!
人型とかメインボス級がコンボ抜けまくるのは強いって感じがしていいけどさ 獣とかそんなのが今回みたいな過剰な抜けしてくると何かね ハンマーズァームなんか直前までのダンジョンも合わさってストレス溜まりまくりだろ皆
誤爆恥ずかしいわ・・・
桂馬と穴兄弟になりたい
/// >‐くこノ、 -――‐- _ /// > '´ /(\ ∠/ _ / {. 、 \ /⌒\// :/ \ \∧⌒\_ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ : : : : : : : :, / / :/|: |: | \ }、: : : : `ヽ │ ー‐ァ ll │ : : : : : :/「 i | /-i: |\-i\ | ー1: \: : : : i │ (_ | : : : : :/: : | |斗ァ=ミ: '_斗ァ=ミ | │: : :i : : :ノ <______/ : : : :.:{: :ノ| i 爪 トrしi \ ∨トrしi 小 | : : リ: : :⌒\ : : : : 乂 | i i 代::ソ \|弋::ソ リ :i |⌒Y: : : : : : : ) : : : : : : :`ヽ八 マ⊃ r─‐┐ ⊂⊃ /:/⌒^ : : : : : : ノ : : : : : : : ,: :⌒ヘ '. 、 _ノ イV: /l/: : : : : : ノ⌒´ 、 : : : : :,' : : : : :\. ∨≧r=-:r</: :乂/、: : : : : / ー'⌒7ーク´\: \∨ーFH」 (: //rく`ヽー'´ / く ノ : : ノ L{」」. \: :.:し(__ノ} . / / }=-( : : 〈(尤尤大尤尤)):/|\\\ / / / ∧: : :マー= =ー/:∧{ し'l\\_ /⌒⌒Y /`'<_: : } {: { l\__ノ⌒\\: \
今週は、原作の方か
今週号、エロすぎるだろ・・・
しかし下着だけ残しておくなんて、ぬるいぞヴィンテージ 全裸でスライムが体内に侵入するのがデフォでしょうがw
>>662 サンデーSQでも創刊して勝手に描いてろw
いや、描いて下さい。
>>662 下着だけ残すというエロスがわからないのか
今週はケンイチといい、神のみといい…
見えてないから大丈夫ってか…?着衣なら問題ないとでも…?
余計エロいわ!GJと言わざるをえないわ!
>>662 下着の隙間からスライムが入り込んでくるエロさが分からないか?
あと、着衣の状態からなら他にも脱がせたり破いたり溶かしたり
その後の展開が色々と妄想できるでしょ!でしょ!
檜さんの男性経験が気になる
やりまくりよ
神のみ×BTTFを書いている者です トリのテスト。 あと数分もすれば投下開始。 エロは控えめ。というか皆無。(少年誌エロですらほぼ無い) 重点を置いたのが桂一と麻里の恋愛であって、 エロはそぐわないと思ったから。 全体的な流れはBTTFの展開。当然。 双方の作品の細かい設定も含めているので分からないところがあれば 質問をどうぞ。 まだ仮段階ではあるが、PART2も検討中。 PART2にはエロを含めます。
2008年 10月25日 土曜日 午後09時22分 〜桂馬の部屋〜 カチッ、カチッ、カチッ 『神のみぞ知るミライ-The Future God Only Knows-』 『starring』 「Keima Katsuragi」 「Elysia de Lute Ima」 「Mari Katsuragi」 「Keiichi Katsuragi」 「Ryo-kun's Father」 「Denma Katsuragi」 『the original』 「Robert Zemeckis&Bob Gale」 「Tamiki Wakaki」
………とは鳴らない09:22を表示しているデジタル時計。 桂馬はモニターの前のイスに座って今日のことについて考えていた。 桂馬「………………」 桂馬「(灯は何処へ行ったのだろう。すべて幻だったのか?いや、確かに灯は存在した筈だ。それより本当に駆け魂は居たのか?)」 桂馬「(……まあ、エルシィが言った通り、駆け魂がもう居ないならあまり深追いしない方がいいだろう。それより女神の方を……)」 因みにエルシィは冥界へ今回の一件を伝えに極東支部へ家に着いてからすぐ向かった。 桂馬「(明日の朝早くに戻ってくると言っていたな……)」 桂馬「(母さんにはうまく誤魔化してあるから大丈夫だが)」 桂馬のいつもPFPの持つ手も力が入っておらず、だらんとしている。 桂馬「………………」 そのまま何時間もボンヤリとしていた。
2008年 10月25日 土曜日 午後09時47分 〜冥界 法治省極東支局〜 エルシィ「―――という事で、今回の駆け魂はもともと存在せず、センサーの誤作動と思うのですが……」 ドクロウ「ふむ……そうか。ならもういい。お前もその娘に会っていないのなら別にかまわん」 エルシィ「そうですか……」 ドクロウ「もう帰っていいぞ」 エルシィ「はい。それでは」 ドクロウ「……」 雲行きが怪しく、稲妻の音が少しする中、エルシィは法治省から出ながら考えていた。 エルシィ「(何か、かなりあっさりした対応でしたー。でも、これならかなり早く帰れるかもしれないです!)」 エルシィは対応に若干違和感を感じていたが、気にしていなかった。 エルシィ「そうだ!極東魔学校を少し見に行こっと!」
2008年 10月25日 土曜日 午後10時00分 〜冥界 極東魔学校(高等部)〜 エルシィは夜中の極東魔学校へ着いた。 玄関の時計台が鳴った。午後10時だ。 用務魔は学校内を掃除しているようで、まだ学校の玄関にいない。 さらになぜか番犬もいない。 エルシィ「誰もいないなー」 エルシィ「少し掃除したい……」 そんな衝動に駆られ、ホウキで掃いてみる。 エルシィ「やっぱりこれが落ち着くなー」 ゴロゴロ……。 エルシィ「稲妻の音が大きくなったかな?もう帰った方がいいかも……」 時計台の近くにあるモニターには『新地獄交通 雷により一時運転見合わせ』と表示されている。 エルシィ「うー。これじゃ帰れないー」 その時、 エルシィ「わあっ!」 目の前の時計台に雷が落ちてきた。 雷の大きな音がする。しかし、少し違う音もした。直後、エルシィが5mほど吹き飛ばされた。 時計が10時04分で止まっている。モニターも一部破損している。 が、それよりも、エルシィは目の前にある物体が気になる。 エルシィ「車……ですか?」 車がある。が、少し凍って、後ろにはいろいろな機械のようなものがついている。車内には誰もいないようだ。 それよりも、どこから出てきたのか分からない。 その時ドアが勝手に開いた。 エルシィ「ドアが上に開いちゃってます……」 ちょっと中をのぞいてみる。 二人乗りのようだ。 エルシィ「何かかっこいいですー!」 ドライバーのシートに座ってみる。 ホウキも入るには入ったが、結構邪魔で、シフトレバーに当たってしまった。 エルシィがドアを閉めた途端、車が浮き始めた。 エルシィ「えっ!?えっ!?」 エルシィ「あっ。なるほどー。これで帰れってことですねー!」 と勝手に考えた。 エルシィは車の運転の仕方をわかっていないが、ステアリングを持ち、そのままアクセルを踏み込んだ。 エルシィ「このまま家に戻りましょー!」
2008年 10月25日 土曜日 午後10時20分 〜冥界 出獄ゲート〜 管理官「はぁ…そのよく分からないもので出獄ですか?」 浮いている車を見て管理官が言う。 エルシィ「はい!」 管理官「(まあ、個人を別に止める理由もないからな……)」 管理官「許可」 エルシィ「それでは!」 そのまま、冥界の雲の中へ消えていった……。 2008年 10月26日 日曜日 午前04時42分 〜桂木家 リビング〜 桂馬はまだ起きていた。部屋から移動し、リビングにいた。 ソファーに座り、やはりボンヤリしていたが、玄関のあたりで何か聞こえた。 桂馬が玄関に向かうと、鍵の音が聞こえ、エルシィが帰ってきた。 エルシィ「あれ?神様ただいまですー。起きていたんですか?」 桂馬は少し虚ろ気味に、 桂馬「ああ。まあ……」 言った直後、エルシィの後ろの何かに気付いた。 桂馬「んっ?」 玄関の外に出てみる。 桂馬「おい…なんだ?これ」 目を擦ってもう一度見てみる。 桂馬「何かの改造車にしか見えないな…」 エルシィ「これに乗って帰ってきたんですよー」 桂馬「え」 エルシィ「空を飛ぶ車なんですけど、玄関前にうまく着陸できましたー。飛ぶことだったらいつでもやってることなんで慣れてますー」 桂馬「それとこれとは別だろ!」 桂馬「いや、それよりどこから手に入れた?と言うよりこれ浮くのか?」 エルシィ「時計台の前にいきなり現れてきたんですよー」 桂馬「いきなり?」 桂馬は車内を覗いてみる。 桂馬「なんだこれ」 桂馬「ぶっ飛んだ改造だな」
すると、桂馬はある物に気付く。 助手席の下にビデオカメラと数枚の紙が置かれていた。 桂馬「これは何だ?」 桂馬はリビングに戻り、テレビに繋いで、ビデオカメラを再生させてみる。 『ザ―――』 桂馬「古そうなカメラだったから壊れてるか?」 『Never mind that.Never mind that now.Never mind that,Never mind.』 『Good evening.I'm Dr.Emmet Brown.I'm standing here on the parking lot of Twin Pines Mall.』 桂馬「英語かよ」 エルシィ「よく分かりません」 『It's Saturday morning,October twenty sixth,nineteen eighty-five,one-eighteen A.M……and this is temporal experiment number one.』 桂馬「ま、ここまで英語をペラペラ話されたら分からなくても仕方ないかもな」 桂馬「(ボクには大体ではあるが言ってることが分かるけど)」 桂馬「それよりボクの事はいいからなんかほかの事をしろ」 エルシィ「お風呂に入るとかですか?」 桂馬「入ればいいじゃないか」 桂馬はそのままビデオを見ていった。 2008年 10月26日 日曜日 午前05時05分 〜桂馬家 リビング〜 桂馬は約9分に渡るビデオを2回繰り返し閲覧し終わった。 桂馬「これで終わりか?」 桂馬「何か『逃げろ』って言ったら終わったんだが」 桂馬「だが、とりあえずこれが何なのか分かった」 桂馬「すごいな…これは」 桂馬「だが21世紀になってもプルトニウムは簡単には手に入れられないぞ」 桂馬「燃料がないと意味がない」 桂馬「後はこの紙だが」 桂馬「相変わらず英語だな」 桂馬「訳すれば『追加装備について』か」 桂馬「ホバーコンバーションとミスター・フュージョン…」 桂馬は読んでいった。
桂馬は読んでいった。 桂馬「おお、これで解決できるな」 桂馬「そうだな……これを使わないルートはない……」 エルシィ「神にーさま、何か分かったんですか?」 エルシィが入浴を終え、着替えていた。 桂馬「とりあえず準備しておけ」 エルシィ「準備ってなんですか?」 桂馬「いいから旅行に行くぐらいの気持ちで準備しろ!」 エルシィ「は、は〜い」 エルシィは何かの準備をしに向かった。 2008年 10月26日 日曜日 午前05時24分 〜桂木家 玄関前〜 桂馬「理解するのは簡単だった」 桂馬はデロリアンに向かう。 桂馬「昔のカネも貯金していてよかったな」 桂馬「ま、ちょっとしたコレクションみたいなものが出来てたからな」 桂馬はキッチンにあった生ゴミをミスター・フュージョンに投下した。 エルシィ「神にーさまー!準備できましたー!」 エルシィは何かを入れた大きな風呂敷を持っている。 桂馬「だから何の準備だ……」 エルシィ「で、何をするんですか?」 桂馬「おいおい……」 桂馬はバックパックを背負っており、前方のトランクにアタッシュケースを入れた。 桂馬「なんかほかにも物があるんだが」 エルシィ「(トランクだったんだ……)」 桂馬「これに乗るんだ。助手席に乗れ」 エルシィ「は、はい」
桂馬「いや、待て、ホウキは置いておけ。邪魔だ」 エルシィ「え〜」 桂馬「いやなら付いてくるな」 エルシィ「う〜」 エルシィは渋々ホウキを玄関に置いていく。 そしてエルシィは助手席に座って、ガルウィングドアを閉めた。 ドライバーのシートに座った桂馬も同じくガルウィングドアを閉めた。 桂馬「よし。タイム・サーキット、オン」 桂馬「あれ、『LAST TIME DEPARTED』が表示されていないな」 桂馬「まあ、いい。さて、目標時間は……」 桂馬「1985年 10月26日 午前1時31分」 桂馬「ふむ。さっきのビデオの日が一番しっくりくるな」 桂馬「(いや……その前にすべきことがある)」 タイム・サーキットを設定し直した。 桂馬「1985年 10月25日 午後10時00分にするか」 エルシィ「(神様何やってるんだろ……)」 エルシィ「あ、これって道路を走れるんですか?」 桂馬「デロリアン(オリジナル仕様)の説明をしよう」 桂馬「ドライバーのは左で、マニュアル操作で、衝突安全基準や排気ガス規定を満たしていない」 桂馬「第一ボクは免許なんて持っていない。ゲームでなら国際免許を持っているが」 桂馬「ま、ほかにもいろいろアウトな部分はあるんだが」 桂馬「……つまり、日本の公道は走れない」 エルシィ「そうですか……」 桂馬「だが、空を飛ぶなとは言われていない」 桂馬「えーと、こう動かしてこうすると、こうなって…よし」 エルシィ「神様の応変さにはいつも驚かされます」 桂馬「別に。こんなのどうってことない」 桂馬「そろそろスタートするぞ」 シフトレバーを動かした。直後、デロリアンのタイヤが地面と平行になる。そして、30m程上昇した。 桂馬「時速141kmを超えた途端、驚くことがおきるからな」 エルシィ「わくわく……」 桂馬はステアリングを巧みに動かし、アクセルを踏みこむ。 鳴沢市の方面に向かって、速度は瞬く間に時速141kmに到達し、 目の前が眩いばかりの光に包まれる――。
1985年 10月25日 金曜日 午後10時00分 〜舞島市 上空〜 エルシィ「えっと……何が起きたんですか??」 エルシィが驚くのも無理はない。 特に変わっていないように見えるから。 しかし桂馬にはわかっていた。 桂馬「これ本物だったんだな……」 エルシィ「これは……何ですか?」 桂馬「タイムマシン」 エルシィ「たいむましん?なんですかそれ?」 桂馬「時を超える機械だ」 エルシィ「ふ〜ん。そーなんですか」 桂馬「(リアクションが薄い……)」 桂馬「現在時刻は1985年 10月25日 金曜日 午後10時00分だ。つまり過去にいる」 桂馬は一旦タイムサーキットを切り、高度を上げた。 桂馬「誰かに見られる前に、これを目立たない場所に持っていく必要がある」 桂馬「さっき調べておいた。鳴沢臨海ホールとかがこの時代にはまだ出来ていない」 桂馬「そこはこの時代では1kmにわたって開発土地とか、田んぼだ。そこにうまい具合に隠す場所があるといいのだが……」 鳴沢臨海ホール方面に飛んで行った……。 1985年 10月25日 金曜日 午後10時35分 〜鳴沢開発土地〜 桂馬「本当にいい隠し場所があるとは……。それにしてもこんな広告があってよかった」 デロリアンはうまい具合に広告の後ろに隠れた。 エルシィ「わー。本当に何もありませんねー」 一直線の道路、波止場らしいが誰もいない場所。 あるとしたら広告。「鳴沢開発事業団」とある。これも古びている。 桂馬「さて、お前も寝ていないだろう。この車の中で寝るぞ」 エルシィ「ええ?!」 エルシィ「神様と一緒に寝るなんて……」 エルシィの顔が赤くなる。 桂馬「へ、変なこと考えるな!」 エルシィ「か、考えてません〜」 二人はデロリアンの中で寝た。
1985年 10月26日 土曜日 午前10時00分 〜鳴沢開発土地 デロリアン車内〜 ジリリリ……。 デロリアンにあったアラーム時計で目を覚ますエルシィ。 エルシィ「んっ……。ふぁ〜」 フロントガラスから見る空が雲に覆われている。曇りだ。 エルシィ「神様〜?」 桂馬はドライバーのシートでゲームをしていた。 桂馬「起きたか」 エルシィ「爆睡してましたー」 桂馬「行くぞ」 デロリアンから出て、桂馬はバックパックを背負った。 エルシィ「何処へですか?」 桂馬「なるさわでんでんシティ」 エルシィ「そうですか……」 一直線の道路を歩いて行った。 標識には鳴沢駅まであと3.2kmと書かれている。 エルシィ「何でこんなところに駅までの距離が書かれているんでしょう?」 桂馬「さあな」 二人はなるさわでんでんシティに歩いて行った。 エルシィ「神様」 桂馬「ん?」 エルシィ「なぜ1985年に来たのですか?」 桂馬「この年より前のゲームが劣化しているから、買い替えるのさ。あと、キリのいい数字だから」」 エルシィ「神様は相変わらず神様です……。全く分かりません……」 桂馬「何か言ったか?」 エルシィ「いえ!何も!」 桂馬「……」
1985年 10月26日 土曜日 午前10時45分 〜なるさわでんでんシティ オジマップ前〜 桂馬「おお、この時代にもあったんだな。オジマップ」 と言っても、結構小さい店舗だった。 桂馬「店内は今と違って質素だな」 エルシィ「そうですね、女の子のゲームが少ない気がします」 桂馬「STGが大半を占めてるな……。全盛期の名残か?」 桂馬「ま、さっさと買うか」 桂馬「これとこれと……おっ、これ今では絶版されているゲームか。ま、持ってるけど、コンディションが悪いから買っとくか」 15分経過……。 桂馬「うん……これで十分か」 店員「45980円になります」 さっとカネを出す。 店員「ありがとうございました」 店から出て、 桂馬「今と昔では対応が違う気がするな」 エルシィ「そうでしたか?」 桂馬「そうだ」 桂馬「さ、もう帰るぞ。過去に長居する気はない。未来にどう影響するか分からんからな」 エルシィ「あ、あの、一度寄りたい場所があるんですが」 桂馬「ん?どこだ?」 エルシィ「舞島学園高校です!」 桂馬「よりによってそこか」 桂馬「まあ、帰りにデロリアンでその近くに行けばいいか」 なるさわでんでんシティを後にした……。
1985年 10月26日 土曜日 午前11時45分 〜鳴沢開発土地 デロリアン前〜 海の香りがする中……。 桂馬はデロリアンの前方にあるトランクに買ったゲームを入れたアタッシュケースを入れた。 桂馬がデロリアンに乗り込む。 桂馬「エルシィ、行くぞ」 エルシィ「はい!」 デロリアンが上昇する。 桂馬「人の目につかぬようにしないと」 桂馬「海の方から通るか?」 エルシィ「愛美市の沖合を通るんですか?遠くありません?」 桂馬「あ」 桂馬はあることに気付く。 桂馬「エルシィ。デロリアンを羽衣で隠せ」 エルシィ「隠せるギリギリの大きさです」 桂馬「それでいい。隠せられるんだったらな」 エルシィはガルウィングドアを開け、羽衣をデロリアンの周りに漂わせた。 エルシィ「これでほかの人から見えません!」 桂馬はアクセルを踏み、 愛美市の上空を走って行った。 1985年 10月26日 土曜日 午後00時20分 〜みさき海浜公園 上空〜 桂馬「さて、どこに隠しておくか」 桂馬「あ、学校の東側が小さいながら森になってる」 桂馬「そこに隠せばいいか」 桂馬はデロリアンを進めた。 数分後。 エルシィは羽衣を取り、 桂馬が草木を被せた。 桂馬「よし。カモフラージュできた」 桂馬「今よりあまり整備されていないな」 桂馬の言う通り、海岸沿いは整備されているものの学校の周辺はまだ木が生い茂っていた。 エルシィ「じゃあ、神様!行きましょう!」 桂馬「はいはい」
1985年 10月26日 土曜日 午後00時30分 〜舞島学園高校 校内〜 桂馬「かなり古風だな」 鉄筋コンクリートで出来ており、全体的に洋風な校舎だった。 学校は昼休み中のようで、生徒が食事をとっている。 二人は羽衣を纏って見えなくした後、校内に入った。 エルシィ「ここも今とは違いますね……」 桂馬「ま、10年前に立て直したからな」 桂馬「この校舎は体育館に建て替えられることになるのか」 桂馬「見覚えがある建物と言えばシアターぐらいだな」 エルシィ「そうですね……」 桂馬「そういえばまだ女子校だったな」 二人はしばらく校内を回った。 桂馬「もう満足か?帰るぞ」 エルシィ「あっ、あのー、神様!」 桂馬「今度は何だ?」 エルシィ「どこかで何か食べませんか?」 桂馬「はぁ……」 しかし、確かに何も食べていないので、 二人は新舞島駅に向かった。 1985年 10月26日 土曜日 午後01時00分 〜舞島市 新舞島駅建設地 周辺 喫茶店〜 まだこの時代には新舞島駅が出来ておらず、建設途中だった。 桂馬とエルシィは近くの喫茶店に入る。 店員「いらっしゃいませ」 二人はレジスターにほど近いテーブル席に座る。 桂馬「アイス・コーヒーのブラックとカレーで」 エルシィ「オレンジジュースとサンドウィッチお願いします」 店員「あ、はい。かしこまりました」 その時、店の入り口からベルの音が聞こえた。 桂馬「ん?」
二人の後ろのテーブル席に座る一人の男。 学生らしく、制服を着ている。 ??「アイス・コーヒーのブラックとカレーで」 桂馬「?」 桂馬「(学校帰りに食事を済ませるって珍しいな)」 しばらくして店員が桂馬とエルシィにランチを持ってきた。 店員「ごゆっくりどうぞ」 二人は食べていった。 1985年 10月26日 土曜日 午後01時20分 〜舞島市 新舞島駅建設地 周辺 喫茶店〜 エルシィ「御馳走様でした」 桂馬「……御馳走様でした」 桂馬「さて、もう帰るぞ」 その時、喫茶店の入り口からベルの音が聞こえた。 ??「ちょっと桂木!」 桂馬はつられて入口の方を向く。 そこにいたのは女一人だった。こっちも学生らしい。 ??「そこで何してんのよ」 二人の後ろのテーブル席の男に詰め寄る。 ??「麻里、君か」 桂馬「(え?)」 桂一「いや、これと言って何もしていないけど?」 麻里「そ、そうなの?」 麻里「……ならいいわよ」 長い橙色の髪を靡かせ、喫茶店から出て、カワサキ・GPZ400Rに乗り、去っていこうとする。 三人「(何のために来たんだろう?)」
うおお!!!最高だ!支援!!
さるったのかな…?
ありがとうございます。 ちょっと手直しをかけていただけです。 あと少ししたら戻ってきます。
よかった待ってるよ がんばれー
その時。 桂馬の隣から聞こえてきた音。 ――ドロドロドロドロドロドロ 麻里は去って行った。 桂馬「……」 エルシィ「……神様」 桂馬「後だ。それよりすることがある」 桂馬「君は桂木桂一か?」 桂一「ん?そういう君は誰だい?」 桂馬「奢っておく」 桂一のテーブルに1000円を置いた。 桂一「え?」 桂馬「エルシィ。行くぞ」 エルシィ「あ、はい」 二人は勘定を出しては外に出た。 エルシィ「神様」 桂馬「言わないでくれ。もうわかってることだから」 桂馬「………………」 桂馬「よし。もういいぞ」 エルシィ「駆け魂がいます……」 桂馬「ああ」 桂馬「説明してくれ」 エルシィ「駆け魂の大脱走以前、駆け魂が逃げるのは数年に一匹だけでした……」 桂馬「そうか……」 桂馬「(無視して、未来に帰るか……?)」 桂馬「……?」 桂馬はそう思ったが、雷に打たれたかのようにある事に気付く。 エルシィ「そうです……」 桂馬「ボクは……。ボクは……。ボクは……」 エルシィ「このままだと、神様は古悪魔に転生されることになります……」 桂馬「ボクが……古悪魔に……」 エルシィ「お母様を攻略する必要があります……」 桂馬「やるしかない……!」 桂馬「とりあえずデロリアンに戻るぞ」 二人は歩いて行った。
1985年 10月26日 土曜日 午後02時10分 〜みさき海浜公園 森 デロリアン内〜 桂馬「エルシィ。この時代の地獄についてわかるか?」 エルシィ「はい。えーと……」 エルシィは駆け魂センサーを使って調べる。 エルシィ「この時代の駆け魂隊は今に比べると少ない方です」 エルシィ「まだお母様の駆け魂に気付いていないようですね」 桂馬「お前が駆け魂の情報を地獄に送ればいいんじゃないか?」 エルシィ「それはできません。私はこの時代、地獄のお掃除をしている身ですから」 エルシィ「私の駆け魂隊のコードシグナルはこの時代登録なんてされていません」 桂馬「タイムトラベラーだと言ったら精神病院行きだな」 エルシィ「駆け魂をこの時代の地獄に知られずに勾留する必要があります」 エルシィ「もちろん私達の存在を地獄に知られてはなりません」 桂馬「と言う事は地獄の記憶消去が行われないと」 桂馬「なんてこった」 エルシィ「これはヘビーですね」 二人「………」
桂馬「続けてくれ」 エルシィ「駆け魂はついさっき心のスキマに入ったようです」 桂馬「さっきか?ボク達がこの時代に来たことで駆け魂の潜伏先が変わったのか」 エルシィ「そうです。1週間程で、神にーさまが古悪魔に乗っ取られてしまいます」 桂馬「1週間でなら大丈夫だ。攻略できる」 桂馬「1週間、1985年に留まる必要がある」 桂馬「資金はあまり無駄に使えない」 桂馬「宿舎は使わない方がいいだろう」 桂馬「デロリアンで寝泊まりするのもいいが、不便すぎる……」 桂馬「あ、そうだ」 桂馬が気付いた。 桂馬「その、お前が持ってきた風呂敷だが、その中には……」 エルシィ「はい!私と神様の着替え等、5日旅行できるだけの物が入っています!」 エルシィ「洗濯出来れば何日でも旅行できます!」 桂馬「なんでそんなもん用意したんだ……」 エルシィ「神様が用意しろって言いましたよね?」 桂馬「いや……それぐらいの気持ちでと言ったんだが……」 エルシィ「あー、そうでしたっけ?」 桂馬「しかもどうやってボクの着替えを調達したんだか……」 エルシィ「神様の部屋から取ったんです」 桂馬「結局部屋に入ったのか……」 桂馬「あれほど入るなと言ったんだが…」 桂馬「まあ…好都合だ」 桂馬「出るぞ。エルシィ」 ガルウィングドアを開け、桂馬は近くを調べた。 エルシィはトランクから風呂敷、桂馬のバックパックを取った。 桂馬「あ、古い小屋がある」 デロリアンをその中に移動させ、草木でカモフラージュさせた。 桂馬「よし。これならもう見つからない」 桂馬「行くぞ」 エルシィ「何処に行くんですか?」 桂馬「とりあえず……」
さるよけ
1985年 10月26日 土曜日 午後02時50分 〜桂木家 門前〜 ここへ来た。 エルシィ「今と違いますね」 桂馬「ま、この時代ではじーちゃんの家だし」 桂馬「地震の後ここに引っ越した時に改装したからな」 エルシィ「それで、どうするんですか?」 桂馬「楠と檜を攻略した時と同じ手を使う」 エルシィ「え?」 桂馬は歩き出した。 桂木伝馬のアトリエに入り、 そこにいた伝馬に 桂馬「伝馬先生!!ボクを1週間弟子にしてください!!」 桂馬は土下座する。 エルシィ「はやい!!」 伝馬「なんだ?いきなり」 伝馬「陶芸教室なら日曜にやっているぞ?」 桂馬「いえ!!そうではありません!!」 桂馬「伝馬先生の真の1週間の弟子にしてほしいのです!!」 伝馬「ほう……。陶芸歴27年の私の弟子にか……」 伝馬「ん?待て待て、1週間?なぜ1週間なんだ?」 伝馬「1週間で陶器はできないぞ」 桂馬「基礎でいいので教えてください!受講料なら払います!」 伝馬「なら…少し試させてもらう」 桂馬「(来たか!だがここはどうすべきか……)」 桂馬「(全力でやろう。ベストを尽くせば何とかなるだろう)」 桂馬「はい!!」 エルシィ「(神様大丈夫でしょうか……)」
1985年 10月26日 土曜日 午後03時00分 〜桂木家 伝馬のアトリエ〜 くるくると回る轆轤。 そこに粘土を伝馬が置く。 伝馬「やってみなさい」 桂馬「はい!」 桂馬は慎重に粘土に触れる。 伝馬は桂馬の手をじっと見る。 伝馬「ふむ……」 伝馬「…………」 伝馬「(この青少年と何処かで出会ったか?この青少年の親にでも会っただろうか……)」 伝馬「(だが……何かある)」 伝馬は考えた。 1985年 10月26日 土曜日 午後04時00分 〜桂木家 伝馬のアトリエ〜 桂馬「出来ました!」 桂馬が作ってできたのは決して上手くはないが、 伝馬には、 伝馬「(なんだ?この懐かしいような成形は……)」 伝馬「(そうだ……私の最初に作った成形によく似ている……。たぶんだけど)」 伝馬「(この青少年は何者なんだ?)」 桂馬「(大丈夫だろうか……?)」 伝馬「よし。いいだろう。私の弟子にしても」 桂馬「本当ですかっ!有難うございます!」 伝馬「そこで何だが……。ここに1週間住みこまないか?」 桂馬「(よし!いいぞ)」 桂馬「宜しいんですか?」
伝馬「こちらとしては構わないが、君は私の息子と同じぐらいの年だな……」 伝馬「君の親御さんに連絡を……」 桂馬「あっ、ダメです」 桂馬「そのー。世界旅行中で、このことも承知です」 伝馬「ところでそこの娘は?」 桂馬「ボクの義妹です。できればこちらも1週間住まわせていただけないでしょうか?」 伝馬「わかった」 桂馬「宿賃ですが……」 伝馬「いやいや、宿賃はいい」 伝馬「受講料も構わん」 伝馬「ではこれからよろしく頼む……」 伝馬「……名前は?」 桂馬「ボクは桂……」 桂馬「桂……」 桂馬「あー。下野……」 桂馬「下野……紘です」 伝馬「紘君か……」 伝馬「そちらの娘は?」 エルシィ「えーと」 エルシィ「伊藤……かな恵です」 伝馬「かな恵ちゃんか」 伝馬「二人ともよろしく頼む」 二人「は、はい」 二人「…………」 二人「(なんでこの名前がとっさに出てきたんだろ……)」
1985年 10月26日 土曜日 午後04時05分 〜桂木家 離れ〜 桂馬「(離れがあったっけか……)」 この時代には桂木家の玄関を出て左に、つまりアトリエのすぐ横に離れがある。 一応、離れなのだが、プレハブのような外観である。 現在の桂馬の部屋より少し大きく、畳が敷かれ、トイレ、小さい風呂、テレビが付いており、 旅館のような部屋だった。 とても埃っぽいが。 伝馬「とりあえずこの離れで寝なさい」 桂馬「はい。有難うございます」 桂馬「あ、桂一君にに挨拶したいのですが……」 伝馬「なんだ、知り合いだったのか?」 桂馬「いや、まあそんなところです」 伝馬「桂一ならアトリエの外のベランダにいるぞ」 伝馬は離れの外に出た。 桂馬「エルシィ、お前はこの離れの掃除をそこの箒でしておけ」 桂馬「ボクは父さんと話すことがある」 1985年 10月26日 土曜日 午後04時10分 〜桂馬家 伝馬のアトリエ ベランダ〜 桂一がチェアに座って本を読んでいた。 桂馬「桂一」 桂一「わっ」 桂一は急に声をかけられたので驚いた。 桂一「えっ?君はさっきの……」 桂馬「ボクは下野紘。よろしく」 桂馬「ボクは君のお父さんに1週間弟子入りしたんだ」 桂一「で、弟子入り?」 桂馬「そうだ。離れに1週間住み込むことになった」 桂一「そ、そう。よろしく」 桂一「(以前に何処かで出会った気がする……)」
桂馬「その本英語で書かれてるけど読めるのか?」 桂一「ほぼ全部」 桂馬「すごいな」 桂一「将来、海外で仕事をしたいんだ」 桂馬「ぜひそうした方がいい」 桂馬「ところで聞きたいことがある」 桂馬「さっきの麻里って人だけど、どんな人なんだ?」 桂一「うーん、幼馴染ぐらいじゃないのかな」 桂一「昔は同じ学校だったんだが、中学卒業の後は高校が分かれたから、今日の喫茶店でぐらいしか会えていないよ」 桂馬「彼女は舞島学園高校か?」 桂一「そうだよ」 桂馬「ほかには?」 桂一「いや、特には」 桂馬「話が聞けて良かった」 桂一「それじゃ」 桂馬「うん」 1985年 10月26日 土曜日 午後04時15分 〜桂木家 離れ〜 桂馬が裏庭から戻ると、エルシィが掃除していた。 桂馬「(まだ入れそうもないな……)」 桂馬「(ほかの場所へ行くか……)」 桂馬は外に出た。 1985年 10月26日 土曜日 午後04時20分 〜美里南一丁目 住宅地〜 桂馬「(あ、ここが天理の家になる場所か)」 桂馬「(ここは駐車場になる前なのか)」 桂馬「(こんな木なんて立ってたか?)」 桂馬「(ここは売却土地になるのか)」 桂馬はそのまま散歩を続けていった。
1985年 10月26日 土曜日 午後05時10分 〜桂木家 離れ〜 桂馬「(少し遅くなってしまったな)」 桂馬が帰ってきた。 桂馬「おお、見違えるほど綺麗になってる」 桂馬「よくやった、エルシィ」 エルシィ「えへへ〜」 桂馬「そうだ、食事はどうするんだ?」 エルシィ「あ、神様のお婆様が用意して、皆さんと一緒に食べるらしいですよ」 桂馬「皆さん?そうか、それで思い出した。叔父さんと叔母さんもいたよな」 1985年 10月26日 土曜日 午後05時15分 〜桂木家 離れ〜 二人は話していた。 桂馬「母さんの心のスキマの原因は父さんが母さんの好意に気付いていない事だろう」 桂馬「多分、暴走族になったのはこの事がストレスとなったからか」 桂馬「暴走族はこういう夜とかに出没するはず」 桂馬「でも、父さんは母さんが暴走族という事を知らないみたいだ」 桂馬「そこでシナリオを作った」 桂馬「ボクは父さんのサポート役になって、母さんの攻略を手伝う」 桂馬「一週間で攻略をするのは僕じゃなく、父さん自身だ」 桂馬「一週間後、つまり11月2日に攻略完了するように」 桂馬「その後、未来に戻る」 エルシィ「私は何をすればいいんですか?」 桂馬「とりあえず……」 桂馬「お前は舞島学園高校に潜入し、母さんをサポートするんだ」 桂馬「ま、ほどほどにな」 桂馬「あと、ボクとお前が関係ない事にしておけ」 エルシィ「何でですか?」 桂馬「父さんやじーちゃんは未来であんまりお前と会わないから大丈夫だが」 桂馬「母さんは未来でもボクとお前の事を覚えていないとも限らないからな」 桂馬「出来るだけボクの存在を母さんに記憶されないようにする必要がある」 桂馬「だからお前もほどほどに母さんをサポートするんだ」 桂馬「具体的な説明をする」
1985年 10月26日 土曜日 午後05時50分 〜桂木家 離れ〜 桂馬「具体的な説明は以上だ」 エルシィ「はい」 エルシィ「そろそろ夕食ですよ」 桂馬「わかった」 1985年 10月26日 土曜日 午後06時10分 〜桂木家 リビング〜 全員「いただきます」 桂馬「(どこか懐かしい味がするな)」 エルシィ「(私のせいで不幸になった人だ……)」 全員は暫し談笑した……。 1985年 10月26日 土曜日 午後07時10分 〜桂木家 離れ〜 桂馬「あと1時間30分で、計画を開始するぞ」 エルシィ「神様、お風呂入っていいですか?」 桂馬「……入ればいいじゃないか」 桂馬はテレビを点けてみた。 桂馬「ん?」 桂馬「『所さんのただものではない!』か……」 桂馬「まだ黒々としているというか……」 桂馬「なんかいかにも80年って感じがあるな」 桂馬は布団を敷きながら思っていた。
すごいな…
985年 10月26日 土曜日 午後08時40分 〜桂馬家 離れ〜 桂馬「エルシィ。準備できたか?」 エルシィ「出来ました」 桂馬「いざっ!新舞島駅へ!」 桂馬の計画は、とりあえず麻里の状況を知るため、彼女が居そうな場所に向かう事である。 1985年 10月26日 土曜日 午後09時00分 〜新舞島駅建設地 周辺〜 エルシィ「着きました」 桂馬「ふぅ。一日中歩いているからかなり足が疲れるな」 桂馬「(さて……多分この近くに……)」 桂馬「(あれか?)」 桂馬の先には数十人の女達が集まっていた。 いかにもごろついている感がある。 その中に橙色の長い髪の女性がいた。 桂馬「エルシィ、いたぞ!」 エルシィと桂馬は羽衣で透明になり、女たちの近くに来た。 女たちは暫く話した後、 次々バイクに跨っていく。 桂馬「エルシィ」 エルシィはバイクの一つに羽衣を巻きつかせた。 桂馬「これで追跡できる」
1が抜けていました。すみません。
1985年 10月26日 土曜日 午後10時00分 〜みさき海浜公園 海岸沿い〜 甘かった。 女たちが街を1時間ぐるぐると回っていたので、二人はそれに翻弄されまくった。 そしてみさき海浜公園に到着した。 桂馬「はぁ……はぁ……」 エルシィ「どうして同じ場所をぐるぐる回るんでしょうか……」 桂馬「あんまり意味はないさ……」 すると、エルシィが何かに気付いた。 エルシィ「なんかもう一つのグループがお母様のグループに近づいているんですけど?」 桂馬「はっ?」 エルシィ「ほら、あの男の人達です」 数十人の男達。 桂馬「何だかイヤな予感がする」 エルシィ「アイノヨカンですか?」 桂馬「違う!」 桂馬「そこのベンチに透明になって座っておいた方がいいと思う」 二人は双方のグループの間近くのベンチに腰かけた。 そして、ベンチに座る二人の10m前で双方のグループが向き合う。 エルシィ「か、神様……?」 桂馬「黙っておけ。後、見ない方がいい」 エルシィは目を隠した。 凄い大きな声が聞こえる。 そして鈍い音も。 麻里「ふん。勝てるワケ無いに決まってんだろ」 桂馬「(何てベタなセリフだ……)」 リョー父「くっ……。覚えておけ!」 男達「覚えてろー」 桂馬「(こっちもか……)」 桂馬「(ん?あの男の方の…)」 桂馬「(何時ぞやのパセリ達に似ているな)」 桂馬「(もしや父なのか?)」 麻里のグループはもう一度バイクに乗る。 街に出撃するみたいだ。 桂馬「どうやら本番みたいだな」 二人はコソコソ森の中へ入っていった。
1985年 10月26日 土曜日 午後10時20分 〜みさき海浜公園 森 デロリアン〜 桂馬「エルシィ、羽衣を周りに」 エルシィは羽衣を周りに漂わせた。 エルシィ「見えなくなりました」 同時にバイクの音が聞こえる。 桂馬「よし。尾行だ」 デロリアンを小屋から出し、乗り込む。 桂馬「行くぞ」 森から出して、50m上昇した。 桂馬「エルシィ、見えるか?」 エルシィ「西の方向に向かってます」 桂馬「よし」 デロリアンを発進させる。 1985年 10月26日 土曜日 午後10時30分 〜西美里 国道 上空〜 エルシィ「あれですね!」 桂馬「よし。このまま尾行し続けておこう」 桂馬は何か情報をと思っていた。 桂馬「それにしてもうるさいな」 かなりの騒音である。 エルシィ「心のスキマに比例しているんでしょう」 桂馬「相当スキマが大きいな」 エルシィ「駆け魂が出来るだけ大きくならないようにしないと」 桂馬「……そうだな」 二人は少しの間、尾行していったが、 桂馬「これ以上はわかることはないだろう」 桂馬はデロリアンをみさき海浜公園に向かわせた。
1985年 10月26日 土曜日 午後10時50分 〜みさき海浜公園 森〜 デロリアンを隠し、二人は帰って行った。 1985年 10月26日 土曜日 午後11時30分 〜桂木家 離れ〜 桂馬「今日は疲れた……」 エルシィに関しては帰ってすぐ布団に潜り込んで眠ってしまった。 桂馬「風呂に入るか……」 1985年 10月26日 土曜日 午後11時55分 〜桂木家 離れ〜 桂馬「もう寝るか」 電気を消して寝た。
1985年 10月27日 日曜日 午前07時00分 〜桂木家 離れ〜 ジリリリ……。 アラーム時計で目覚める桂馬。 桂馬「ん……。くうっ……」 桂馬「エルシィ?」 エルシィは隣で寝ている。 桂馬「エルシィ。おい」 エルシィを揺さぶる。 エルシィはそれで起きた。 エルシィ「ん〜神様おはようございます」 エルシィ「07時15分に朝食だそうです」 桂馬「そう」 1985年 10月27日 日曜日 午前07時45分 〜桂木家 伝馬のアトリエ〜 食事を終え、 桂馬は伝馬の修行を受ける。 今日はどうやって陶器が出来るのかの工程を教えてもらった。 1985年 10月27日 日曜日 午前11時10分 〜桂木家 伝馬のアトリエ ベランダ〜 桂馬は修行を終え、桂一の所へ来た。 彼はまた本を読んでいる。 桂馬「桂一」 桂一「ああ、紘か」 桂馬「昨日の喫茶店に行かないか?」 桂一「いいけど。というかここ最近昼になったらいつもそこに行ってるけど」 桂一「で、麻里がいつも来る」 桂馬「…………」 桂馬「じゃ、20分後に行こう」 桂一「わかった」
1985年 10月27日 日曜日 午前11時30分 〜桂馬家 門前〜 エルシィ「出かけるんですか?」 桂馬「まあ」 桂馬「父さんに母さんの話を持ちかけてみるのさ」 桂馬「お前は出来るだけ早く昼飯を食べて、喫茶店の前に来い」 桂馬「その後―――――」 桂馬はエルシィに念のための策を講じた。 エルシィ「わかりました」 桂一「おまたせ」 桂馬「来たね。待ってたよ」 桂馬「じゃ、行こうか」 エルシィ「いってらっしゃいませ!神にーさま!」 1985年 10月27日 日曜日 午後00時00分 〜舞島市 新舞島駅建設地 周辺 喫茶店〜 二人はレジスターにほど近いテーブル席に座る。 桂一「アイス・コーヒーのブラックとカレーで」 桂馬「同じく」 店員「かしこまりました」 桂馬は喫茶店にあったテレビに目を向ける。 桂馬「(あ、『アッコにおまかせ』だ。この時代にあったんだ…。)」 桂馬「(…じゃなくて、母さんが来る前に説得しないと)」 桂馬「桂一は好きな人はいないのか?」
桂一「急にだな……」 桂馬「まあまあ」 桂一「いないよ」 桂馬「じゃあ、想われていたら?」 桂一「僕が?」 桂馬「どうなんだ?」 桂一「今は興味ないかな」 桂馬「………」 桂馬「いやいやいや、恋は無いのか?」 桂一「無い」 桂馬「無い?」 桂馬「よくボクが生まれたな」 桂一「え?」 桂馬「いや、何でもない」 店員「おまたせしました」 二人は食べていくが、 桂馬「(父さんはどうやって母さんと結婚したんだろうか……)」 桂馬「(ま、いつか母さんの想いに気付くんだろうが)」 桂馬「(1週間以内でないと困る)」 桂馬はそう思っていた。 その時、喫茶店の入り口からベルの音が聞こえた。
麻里「ちょっと桂木!」 桂馬「(来たか…。)」 麻里「そこで何してんのよ」 桂一「麻里、君か」 桂一「いや、これと言って何もしていないけど?」 桂馬「(同じことを毎回やってんのか…。)」 麻里「そこの人は誰?」 桂一「この人は下野紘、友達だ」 桂馬「は、はじめまして」 麻里「ふーん」 麻里「…………」 桂馬「よろしく」 麻里「あ、ああ」 桂馬「…………」 麻里「じゃ」 麻里は店を出た。 桂一「毎度思うけどなんでここに来るんだろう」 桂馬「はぁ…………」 桂馬「(エルシィ、任せた……)」 1985年 10月27日 日曜日 午後00時20分 〜舞島市 新舞島駅建設地 周辺 喫茶店前〜 麻里が店に入り、出てきた。 エルシィが麻里に近づく。 エルシィ「桂一さんを振り向かせたいんですか?」 麻里「え?」 エルシィ「私にかかれば簡単なことなんですが」 麻里「なっ、何なのよ!アンタは!」 エルシィはその場を去った。 麻里「ちょっと、待ちなさいよ!」 エルシィはさっさと路地裏に逃げて、羽衣で透明になった。 麻里「あれ?いない…」 麻里「何だったのかしら……」 カワサキ・GPZ400Rに乗りこの場を去った。
1985年 10月27日 日曜日 午後00時30分 〜舞島市 新舞島駅建設地 周辺〜 二人は店を出て、話しながら帰っていた。 桂馬「誰かを好きになるべきだ」 桂一「どうしてそこまで勧めるんだい?」 桂馬「君の為だから」 桂一「そうなのかな」 桂馬「そうだよ」 桂一「君は恋をした事が?」 桂馬「まあ…ね」 桂一「へぇ…そうなんだ」 桂一「で、どうなんだ」 桂馬「え?」 桂一「その恋の行方は?」 桂馬「え、え、え〜と」 桂馬「いや……うん。」 桂一「言えない事になったのか」 桂馬「いや、そうじゃないけど」 桂一「ほら、もし断られたら?」 桂一「だから別に必要のないことはしたくないのさ」 桂馬「(無駄なフラグを立てたくないという考えか…)」 桂馬「(だが、行動せねば出会いも無い)」 桂馬「(……ならば)」 桂馬「ボクがアシストするよ」 桂一「え?」 桂馬「恋を」 桂一「僕には必要ないよ」 桂一「地上の誰に言われたってね」 桂馬「地上か……」
1985年 10月27日 日曜日 午後07時00分 〜桂木家 離れ〜 夕食も終え、桂馬はため息をつく。 桂馬「大丈夫だろうか」 エルシィ「こちらのお母様は何とか引き寄せましたが」 桂馬「問題はこっちの父さんだ」 桂馬「お前、悪夢を見せる能力とないのか?」 エルシィ「ノーラさんぐらいでないと無理ですう〜」 桂馬「じゃ、羽衣だな」 エルシィ「?」 エルシィ「それよりお風呂に入っていいでしょうか」 桂馬「なんでいちいちボクに断りを入れるんだ」 桂馬「……入ればいいじゃないか」 桂馬はテレビをつけてみた。 桂馬「ん?」 桂馬「あ、『タッチ』だ」 桂馬「うーん、ボクはすごい古典的でいい作品と思うんだが」 桂馬「ゲームは本当にクソゲーだったな」 桂馬は布団を敷きながら思っていた。 1985年 10月28日 月曜日 午前01時21分 〜桂木家 桂一の部屋〜 羽衣で覆われた二人は窓から桂一の部屋に侵入した。 桂馬「ここはボクの部屋になる場所だ」 エルシィ「本当にやるんですか?」 桂馬「僕が最近見てきた中でファンタジック過ぎて、この時代の人には理解できないものにしたからな」 エルシィ「いきますよ」
エルシィは羽衣の一部を桂一が寝ている近くに配置する。 羽衣がある生物に変化する。 桂一をその生物が起こす。 桂一「……ん?」 ポニョ「ポニョ、桂一好き!」 ポニョの声は桂馬が発している。 桂一「……はっ?」 桂一「トリトン?」 ポニョ「……そう来た?」 ポニョ「じゃ、そう思っていいよ」 ポニョ「本題だけど、恋をしてね!」 桂一「……え?」 ポニョ「桂一が時空連続体を歪ませたんで」 ポニョ「その影響で神は後5日で堕ちる」 ポニョ「桂一が恋をしないと神がディアナを召喚して桂一をどうにかするよ」 ポニョ「ま、それを伝えに来た」 桂一「………」 桂一「……Zzz」 ポニョ「…………」 ポニョ「さもなければ」 桂一の頭に巻きついた。 ポニョ「シメコロス!」 ポニョは桂一を痛めつける。 桂一「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 桂一「わ、わかった!わかったから!」 ポニョは頭から外れる。 ポニョ「じゃ、恋をしてね」 ポニョ「あ、あとこれを見て」 桂馬が桂一の死角からサッと現れ、桂馬が持っている装置を桂一の目の前に出す。 すると、桂一はぐったりとした。 エルシィは羽衣を元に戻す。 桂馬「さ、もう戻ろう」 窓から出た。 エルシィ「何を見せたんですか?」 桂馬「αリズム催眠装置とか言ったかな」 桂馬「デロリアンの中にあった」 二人はその後すぐに寝た。
1985年 10月28日 月曜日 午前06時44分 〜桂木家 離れ〜 ジリリリ……。 エルシィ「―――――神様」 エルシィ「――――起きてください神様!」 エルシィ「神様!」 桂馬「……うん…?」 桂馬「……ふーっ」 桂馬「……父さんは爆睡していることだろう」 エルシィ「朝食ですよ。早く行きましょう!」 桂馬「そうか。なら行こう。」 1985年 10月28日 月曜日 午前07時14分 〜桂木家 リビング〜 伝馬「桂一!はよ起きろ!」 桂馬「(効き過ぎていたか…。)」 桂馬はさっさと朝食を頂いた。 1985年 10月28日 月曜日 午前07時42分 〜桂馬家 門前〜 桂一達はそれぞれバラバラの学校へ向かった。 桂馬「じゃ、エルシィ、昨日の計画通り事を進めるぞ」 エルシィ「はい!神様!」 桂馬とエルシィもどこかの学校に登校するように、歩いて行った。
1985年 10月28日 月曜日 午前08時30分 〜みさき海浜公園 森 デロリアン内〜 桂馬はデロリアンの中にいた。 エルシィは先ほど舞島学園高校に錯覚魔法で制服を着用し、潜入した。 そして、屋上で羽衣で透明になって待機した。 桂馬「エルシィはかなり暇なことだろう」 桂馬は車内でゲームをしていた。 桂馬「PFPのバッテリーの充電器も持ってきたから全く心配ない」 1985年 10月28日 月曜日 午後00時30分 〜舞島学園高校 本館 屋上〜 エルシィは麻里に向かって歩いて行く。 エルシィ「麻里さん」 麻里「ん?アンタは確か…」 麻里「あ!昨日の!」 エルシィ「はい。そうですね…。私です」 麻里「何なの?アンタ」 エルシィ「私はかな恵です。よろしく」 麻里「そ、そう。ま、よろしく」 エルシィ「昨日と同じです。桂一さんを振り向かせたいのでしょう?」 麻里「そ、そんなわけないでしょ、バカなこと言わないで」 麻里「ところで何で私の事を知っているのよ」 エルシィ「麻里さんの事はよく知っています」 麻里「何で?」 エルシィ「知ろうとしなくても、顔に出ているものですから」 麻里「なっ」 エルシィ「そこまで否定するなら―――」 麻里「待って!」 麻里「その…教えてほしいの!どうすればいいか!」 エルシィ「では……放課後にここでまた会うことにしましょう」 麻里「わ、わかった」 エルシィは麻里から離れて行く。 エルシィ「(神にーさま、やりました!)」
1985年 10月28日 月曜日 午後04時30分 〜舞島学園高校 本館 屋上〜 麻里「で?」 エルシィ「え?」 麻里「とぼけないないでよ。どうすればいいの?」 エルシィ「あ、はい、お母s…じゃなくて、麻里さん」 麻里「お、おう」 エルシィ「土曜日に桂一さんとデートを決行しましょう」 麻里「い、いきなり」 エルシィ「善は急げです」 麻里「………っ」 エルシィ「そのためには当たり前のことですが約束をする事が大切です」 エルシィ「今から―――」 麻里「あー、えーとそれの事だが……」 エルシィ「何か問題が?」 麻里「実は今から……行く所があるんだ」 エルシィ「はぁ、そうですか」 エルシィ「では明日―――」 麻里「明日は話し合いをする仲間がいる」 エルシィ「はぁ、そうですか」 麻里「という事で明後日の放課後に頼む」 麻里は走って階段へ去って行った。 エルシィ「………」 エルシィ「(しぼぼ〜ん)」 エルシィは桂木家へ帰って行った。 桂馬「エルシィ、どうした」 エルシィ「ダメです、明後日まで用があるとか何とか言ってました」 桂馬「用っていうのは多分暴走族関係だろうよ」 桂馬「………かなりキツイ攻略だな」 桂馬「まあ……多分大丈夫さ」 桂馬「こっちは準備できていたんだがそっちが無理なら仕方ない」 桂馬「父さんを信じるしかないか」
さるよけー
1985年 10月28日 月曜日 午後07時00分 〜桂木家 離れ〜 エルシィ「お風呂入ってきまーす」 桂馬「あ、そう」 桂馬はテレビを点ける。 桂馬「ん?」 桂馬「『さんまのまんま』か……」 桂馬「うん…これセットが結構変わっているんじゃないか?」 桂馬「しかし、あの笑い声は変わっていないな」 桂馬は布団を敷きながら思っていた。 1985年 10月29日 火曜日 午前08時30分 〜みさき海浜公園 森 デロリアン〜 桂馬「やれやれ。母さんと干渉できないからここに居ることになってしまった」 エルシィは一応屋上にいる。 桂馬「はぁ」 桂馬はやはりゲームをやっている。 1985年 10月29日 火曜日 午後07時00分 〜桂木家 離れ〜 エルシィ「お風呂入ってきまーす」 桂馬「あ、そう」 桂馬はテレビを点ける。 桂馬「ん?」 桂馬「『クイズ笑って許して!』か……」 桂馬「これって新番組なのか」 桂馬「何度見ても黒々しているな」 桂馬は布団を敷きながら思っていた。
1985年 10月30日 水曜日 午後04時40分 〜桂木家 伝馬のアトリエ〜 桂馬「よろしくお願いします」 伝馬「さて、一昨日作陶をし、乾燥をさせているが1週間待たないといけない」 伝馬「が、紘君は1週間しかここに居られないので」 伝馬「私の作った既に乾燥させて、素焼きしたよく似た形のものを使いなさい」 桂馬「すみません」 伝馬「別にいい、それより今から施釉をする事になる」 伝馬「じっくり色を考えなさい」 桂馬「(明後日にはほぼ完成していないと……)」 桂馬「(土曜日の午後に二人のデートを見守らないといけない)」 桂馬「(2度塗りで行くか)」 桂馬「(で…どんな色にするかな)」 桂馬「緑でいいか」 桂馬は銅緑釉を使っていった。 数十分後…。 桂馬「よし、これでいいかな」 伝馬「いいんじゃないか」 桂馬「明日、もう一度塗ることにします」 伝馬「ああ、そうしなさい」 桂馬はアトリエを出る。 桂一は例のごとく、アトリエのベランダにいる。 桂馬「桂一、行こう」 桂一「いきなりどうした?」 桂馬は桂一の手を引いてある場所へ向かう。
1985年 10月30日 水曜日 午後05時45分 〜舞島市 新舞島駅建設地 周辺〜 桂一「で?何なんだ?」 桂馬「待ち人だ」 桂一「え?僕の?」 桂馬「まあ、そう」 二人は新舞島駅建設地の前のベンチに座った。 桂一「で、誰が来るんだ?」 桂馬「あ、来た来た」 桂一が向いた先にいたのは 麻里「桂木……!」 桂一「麻里?」 桂一「待ち人って麻里の事?」 と、桂一が桂馬の方を向くと、桂馬は居なくなっていた。 桂一「あれ、紘?」 桂一「それより麻里、どうしたんだ?」 麻里「あ、あのさ……」 麻里「そのっ!土曜日の午後に――」 桂一「何?」 麻里「い、一緒に出掛けないか?」 麻里「頼むっ!」 桂一「あー、いいけど」 麻里「え……ほ、本当なのか?」 桂一「……よろこんで」 麻里「じ、じゃあ、また土曜日の午後にここで」 桂一「ああ」 桂一「………」
桂馬「どうだ?」 桂馬が再び現れる。 桂一「っ、何処に行っていたんだ…。」 桂馬「いや、羽衣で隠れていただけだ」 桂一「(なんの、こっちゃ!!)」 桂馬「ま、それよりも」 桂馬「君は女子と出かけることになった」 桂馬「こういう事を俗に何と言うかわかるか?」 桂一「わかるさ…デートだろ」 桂馬「御名答」 桂一「麻里が僕をそう思っていたとは…」 桂一「(この気持ちは何だ?)」 桂一「(心臓の鼓動がよく聞こえて、心に混沌とした何かが…)」 桂馬「恋だ。」 桂一「え?」 桂一「そうか…」 桂一「でもよかった。これで神は堕ちないし、ディアナを召喚されずに済む」 桂馬「わかったわかった。だがその話はここだけにしよう」 桂一「あ、ああ」 桂馬「さ、帰ろう」 二人は帰って行った。
1985年 10月30日 水曜日 午後07時00分 〜桂木家 離れ〜 桂馬「(シナリオ通り、エルシィが母さんを説得してデートに誘わせた…)」 桂馬「(ま、二人だけの会話にしようと思ってあの時エルシィがこっそり来て羽衣を使って透明になったんだが)」 桂馬「エルシィ、今日はよくやった」 エルシィ「ありがとうございます!」 桂馬「だが、駆け魂は依然出ていないな」 エルシィ「そうですね、にーさまを透明にした後、一応、勾留の準備をしていたんですが」 桂馬「……二人が付き合ってやっとスキマは埋まるのか」 エルシィ「にーさまの体に異変は?」 桂馬「うん…特にまだない」 桂馬「11月2日…急に異変が来るかもな」 桂馬「もし、そうなったら…」 二人「………」 エルシィ「お、お風呂入ってきますっ」 桂馬「………」 桂馬は少し鬱そうにしていた。 桂馬「(ボクが古悪魔になって実体化したらどうなるのか)」 桂馬「(檜の時よりひどい惨事になって…)」 桂馬「(ボクは駆け魂隊の誰かに殺されるだろう)」 桂馬「(死ぬ…?)」 桂馬「(ボクはこの17年間生きていないことになる)」 桂馬「(とするとエルシィにも出会わなくなる)」 桂馬「(ボクが存在しないと…)」 桂馬「(……どうなるんだ)」 桂馬「(……どう変わるんだ)」 桂馬「………」 桂馬「(いや、待て、ボクがこの時間にいるから1週間というリミットになっているんだ)」 桂馬「(もしいなかったら…もう何日か経って勾留されるだろう)」 桂馬「(かと言って未来に戻って、万が一この時間の駆け魂隊がしくじったら)」 桂馬「(ここに残って正解だ)」 桂馬「(まだボクが消滅していないという事は…)」 桂馬「(時間軸はまだ修正可能なんだ)」 桂馬「(きっとな)」 桂馬は布団を敷きながら思っていた。
1985年 10月31日 木曜日 午後04時47分 〜桂木家 伝馬のアトリエ〜 桂馬「よろしくお願いします」 伝馬「さて、今日、2度塗りを完了し、1日乾燥をした後、私が本焼きを半日かけてする」 伝馬「土曜日の昼には完成しているさ」 伝馬「さ、施釉をしなさい」 桂馬「はい」 桂馬はもう一度銅緑釉を使っていった。 数十分後。 伝馬「上出来だな」 桂馬「いえ、先生が元の器をお作りなさったからです」 伝馬「ふ……そうか」 桂馬「以上ですか?」 伝馬「そう…だな、もう行っていいぞ。明日本焼きをするから」 桂馬「ありがとうございました」 桂馬はアトリエを出た。
1985年 10月31日 木曜日 午後07時00分 〜桂木家 離れ〜 桂馬「明日、お前は母さんに最終的なコンタクトを取れ」 エルシィ「はい」 桂馬「とりあえず、父さんには明日、デートの流れを説明しておくから」 桂馬「やる事はボクが見守って行く事で、あの計画は明日、父さんに打ち明けるが、母さんはこの事を知らない」 桂馬「最終目的地であるみさき海浜公園で無事勾留した後、そのまま2008年に戻るぞ。」 桂馬「以上。シナリオの確認でもするか?」 エルシィ「大丈夫です」 エルシィ「あの計画、本当にやるつもりですか?」 桂馬「仕方ないだろ」 桂馬「駆け魂を間違いなく出すには多分これが一番だ」 桂馬はテレビを点ける。 桂馬「ん?」 桂馬「あ、プロレスだ」 エルシィ「プロレスですか?」 桂馬「ジャンボ鶴間が出てるぞ」 エルシィ「どこかで聞いたことがあります」 桂馬「長瀬が尊敬しているプロレス選手だったな」 エルシィ「あ、そうでしたね」 『オー!』 桂馬「あーこれか。長瀬の『お』の発音が妙に伸びていたのは」 桂馬とエルシィは布団を敷きながら話していた。
1985年 11月01日 金曜日 午後04時50分 〜桂木家 伝馬のアトリエ ベランダ〜 桂一「でも、どうすればいいのかな」 桂馬「大丈夫だ。彼女への想いを素直に示せ」 桂馬「それに当日は麻里が大体リードするはずだから大丈夫」 桂馬「(本当だったらボクの助けなんてものは無かったはず)」 桂馬「(だから出来るだけ具体的にならないようにしないと)」 桂馬「(この計画以外は…)」 桂馬「そうだ、もう一つ」 桂一「何だい?」 桂馬「ケンカさ」 桂一「はい?」 桂馬「ガッツのあるところを見せるために彼女を守るんだ」 桂馬「ボクからね」 桂一「君から?」 桂一「よく分からないけど、ケンカは苦手なんだ」 桂馬「いや…言うほどのケンカじゃないよ、父s…」 桂馬「と、と…りあえず」 桂馬「もう一度計画を説明しようか」 桂一「頼む」 桂馬「デートの大半は麻里がリードする」 桂馬「でも、最後の部分は君がリードするんだ」 桂馬「よし、8時55分、君はどこに?」 桂一「みさき海浜公園」 桂馬「そう。で、君はトイレに行くんだ」 桂一「ああ」 桂馬「その時にボクが彼女の近くに行くんだ」 桂馬「9時、彼女は怒り出す」 桂一「何故だ?」 桂馬「だからさ…男がいやらしいことをすると女は怒るんだよ」
桂一「紘…もしかして彼女の体に触るのかい?」 桂馬「違う、違うよ」 桂馬「これは芝居なんだ、分かるだろ?」 桂馬「だから、さっと君が戻ってきた時言うんだ」 桂馬「…君の台詞だよ」 桂一「あ、ああそうか」 桂一「おい貴様!その汚い手を麻里から退けろ!」 桂馬「そう。それでいい」 桂馬「君はボクを殴ってボクは気を失う」 桂馬「そしてエンディングってわけだ」 桂一「言うのは簡単だけど、怖いな」 桂馬「大丈夫だよ…自信を持てよ」 桂馬「こういう言葉がある」 桂馬「現実なんてクソゲーだ!」 桂一「なんだって?」 桂馬「つまりだな」 桂馬「なせば成る」
1985年 11月01日 金曜日 午後07時42分 〜桂木家 離れ〜 桂馬「母さんの様子は?」 エルシィ「今日も暴走しに行くようです」 桂馬「そうか……あー、これ順調って言えるだろうか」 桂馬はテレビを点ける。 キャスター『天気予報です』 キャスター『明日は土曜は晴れ。所により昼から夕方にかけて雨が降り出すでしょう』 キャスター『最高気温は16℃――』 桂馬「昼から小雨か」 桂馬「でも大丈夫そうだな」 エルシィ「明日の昼にここを発つんですね」 桂馬「そうだ。さ、荷造りしておけ」 エルシィ「にーさまも手伝ってくださいよ〜」 桂馬「ボクは布団を敷いているから」 エルシィ「う〜っ」 1985年 11月02日 土曜日 午前07時09分 〜桂木家 リビング〜 桂馬「学校から帰ったら、ボク達はもうここを発ちます」 伝馬「それまでに器を用意しておく」 桂馬「ありがとうございます」 桂馬「(ここでの食事はこれで最後か…)」 桂馬「………」
1985年 11月02日 土曜日 午後00時30分 〜みさき海浜公園 森 デロリアン〜 桂馬とエルシィは弁当を食べ、 桂馬はそのゴミをミスター・フュージョンに投下した。 桂馬「ふう、これでよし」 桂馬「エルシィ、母さんに今一度接触してこい」 桂馬「ま、最後の後押しを…な」 桂馬「別れを言うんじゃないぞ」 エルシィ「え〜、寂しいじゃないですか」 桂馬「仕方ない」 桂馬「さ、そろそろ行け。ボクは先に家に行って荷物を取ってくるから」 1985年 11月02日 土曜日 午後01時00分 〜舞島学園高校 正門〜 エルシィ「(お母様まだかな…)」 麻里「あ、かな恵!」 エルシィ「麻里さん!来ましたか」 麻里「どうしたの?」 エルシィ「ああ、そうそう」 麻里「?」 エルシィ「頑張ってくださいね」 麻里「あ、ああ」 エルシィ「さあ、いってらっしゃい」 麻里「そうだな。急いで家に戻らないと」 麻里は立ち去っていく。 その時、麻里はハッとあることに気付き、振り返る。 麻里「あ、かな恵、今までありが――」 麻里「え……」 麻里が振り返った先にはもうエルシィの姿はなかった。
1985年 11月02日 土曜日 午後01時40分 〜桂木家 離れ〜 桂馬「ここともお別れだな」 エルシィ「そうですね」 桂馬「もう現在にはないからな」 桂馬はバックパックを背負う。 エルシィは風呂敷を持つ。 桂馬「忘れものは?」 エルシィ「いえ、ありません」 二人は離れを出て、桂馬はアトリエに入る。 桂馬「先生?」 伝馬「ああ、紘君。きたか」 桂馬「できたのでしょうか…」 伝馬「できたぞ。かなりいい出来だ」 伝馬が持っていたのは綺麗な緑青色がかかった器だった。 桂馬「綺麗ですね」 伝馬は新聞に包み、袋に入れた。 伝馬「さ、受け取って」 桂馬は袋を受け取った。 桂馬「今までありがとうございます」 伝馬「いや、こちらこそ」 桂馬「ボクは何もしていませんけど?」 伝馬「君がここに来たことに意味があるんだ」 桂馬「じゃあ…ボクはこれで」 伝馬「ああ、それじゃあな」 桂馬「さようなら」 桂馬は伝馬に手を振り、アトリエの外に出る。 桂馬はエルシィの待つ門前に向かう。 同時に桂一が玄関から出てきた。
桂馬「あ、来たか。」 桂馬「待ち合わせは2時30分だぞ」 桂一「でも、遅れるわけにもいかないからさ…」 桂馬「そうか。それでこそ桂一だな」 桂一は走っていく。 桂馬「よし。これでいいか」 桂馬「デロリアンに向かうか」 桂馬は家を立ち去った。 1985年 11月02日 土曜日 午後02時12分 〜みさき海浜公園 森 デロリアン〜 桂馬は荷物をトランクやシートに置く。 桂馬「よし、行こう」 桂馬「シナリオの計算が正しければ…」 桂馬「今、父さんと母さんは舞島わいわいロードにいるはずだ」 桂馬「ま、うまくやっていると思うんだが」 桂馬「エルシィ、一応尾行しておけ」 エルシィ「はい」 エルシィは飛び去った。 桂馬「………」 桂馬「いろいろあったな…ここで」 桂馬「いや、この時代で」 桂馬「………」 桂馬「スゥ……」 桂馬は眠りだした。
1985年 11月02日 土曜日 午後08時35分 〜みさき海浜公園 森 デロリアン内〜 桂馬「スゥ……スゥ……」 桂馬「ん……」 エルシィ「あ、起きましたか、神様」 桂馬「今は…」 桂馬「8時25分?」 桂馬「おい!どうして起こさない!」 エルシィ「すみませ〜ん!」 桂馬「ま、あと30分もあれば余裕か。」 エルシィ「あ、お弁当買っておきましたよ」 桂馬「ああ、どうも」 桂馬はさっさと食べて行く。 桂馬「かなり暗いな」 桂馬「さ、そろそろ時間だ。デロリアンを飛ばして桟橋に置いておくぞ」 桂馬はデロリアンをスタートさせる。 1985年 11月02日 土曜日 午後8時55分 〜みさき海浜公園 桟橋〜 デロリアンを桟橋に降ろした。 桂馬「エルシィは車付近で待機しとけ」 桂馬「駆け魂が出るその時まで待つんだ」 エルシィ「わかりました」 桂馬「さて…行くか」
桂馬は走ってあかね丸の近くにあるベンチに向かう。 桂馬「(よし。二人ともいるぞ)」 少しして桂一が立ち上がった。 桂馬「今だ!」 桂馬は歩いて麻里に向かっていった。 桂馬「やあ。麻里」 麻里「ん?ああ、紘とか言ったっけ」 麻里「どうしてここに?」 桂馬「桂一にキスはしないのか?」 麻里「い、いきなり何だよ…」 桂馬「桂一を愛しているなら…さ」 麻里「実は…まだ自信ないんだ」 麻里「まだ暴走族だって事を伝えていないし…」 桂馬「だから何だって言うんだ」 麻里「……………」 桂馬「そんな事で崩れてしまう想いだったのか?」 麻里「…!!」 麻里「いや…違う」 桂馬「なら桂一にキスで証明してみろ」 麻里「あのさ……」 桂馬「ん?」 麻里「ファーストキスは昔に桂一にした事があるんだよ」 桂馬「あ、ああ」
麻里「その……させてくれないか」 桂馬「え?」 麻里「練習させて…ほしいんだ」 桂馬「おい……それって」 麻里は反射的に動こうとする桂馬にキスをする。 麻里「……………」 麻里は信じられないような顔をしている。 麻里「…キスをしたのは本当に久しぶりなんだが…」 麻里「何だか親父にしたような感じだ…」 桂馬「あぁ…それで…それでいいんだ」 麻里「誰か来てる」 桂馬「はっ!?」 桂馬は急に後ろに引っ張られた。 リョー父「おいゴルァ!峠の雪女!」 リョー父「彼氏とイチャイチャしてる所わりーな」 麻里「お前等あの時の…」 リョー父「そうよ!あの時の報いを受けてもらうぜ!」 リョー父「そのメガネをどっかに持って行け!」 桂馬「やめろっ…」 桂馬は何人かの男達に連れ去られた。 リョー父「さあ、楽しませてもらうぜ!」 麻里は残ったリョー父に縄で手首と足を縛られ自由を奪われた。 麻里「卑怯な…」 リョー父は服越しに麻里の胸を揉んでいく。 リョー父「へっ…いい乳してやがる」 麻里「ぐっ…うあぁ」 麻里「桂…一」
しえ
1985年 11月02日 土曜日 午後08時59分 〜みさき海浜公園 森 小屋〜 男A「おい、あそこだ!」 桂馬「(え?そこか)」 桂馬が連れ去られ、置き去りにされた場所は、森の中でデロリアンを隠していた小屋である。 男B「閉じ込めろ!」 桂馬を小屋の中に放り込む。 桂馬「ぐあっ」 しかし桂馬の表情は自信に満ち溢れていた。 桂馬「はぁ…バカめ」 男B「なっ、こいつ生意気いいやがる」 桂馬「いや…パセリの親はパセリだなって」 男二人「はぁ?」 桂馬「でも、お前達は父さんのサーガの中では重要なのかもな」 桂馬「だからニンジンにしようか」 男A「何を言っている?」 桂馬「エルシィ!」 エルシィ「お仕置きです」 男二人「何だぁ!?」 エルシィが二人の後ろから現れ、二人を羽衣で吹き飛ばし、桂馬の後ろの壁に、叩きつけた。 二人は気を失う。 桂馬「ふぅ。助かった。エルシィ」 エルシィ「大丈夫ですか?」 桂馬「ああ…だが、どうしてここに?」 エルシィ「勾留ビンをここに置いて行ってしまったんで、取りに来たんです」 エルシィ「羽衣のビンのストックもこれ1個だけだったんですよ」 桂馬「なるほど。で、来てみると、ボクが捕まった所を見たと」 エルシィ「にーさまは何でこんなことに?」 桂馬「そうそう、今はこっちだ!」 桂馬は麻里のいる方向に一直線に木の合間を縫って走っていく。 エルシィ「待ってください〜!」 桂馬「急げ…急げ…」
1985年 11月02日 土曜日 午後09時00分 〜みさき海浜公園 あかね丸前〜 桂一「(大丈夫かな…)」 桂一は麻里の元に向かう。 桂一「(あ…紘がいる)」 桂一「(ちょっとやりすぎなんじゃ…)」 桂一「(…よし)」 桂一はこう言い放つ。 桂一「お…おい貴様!その汚い手をど、どけろ!」 桂一は直後、それが紘でない事に気付く。 リョー父「あぁ?今度は何だ?」 麻里「桂一、助けて…」 リョー父「まわれ右して失せろ!」 麻里「桂一…」 桂一「…そ、そうはいかないぞ」 桂一「麻里に構うんじゃない…!」 リョー父「そんな態度に出ていいと思っているのか!?」 桂一は殴りかかろうとする。 が、見切られてしまい、腕をねじりあげられる。 麻里「やめて、腕が折れるでしょ!」 桂一は痛みであえぐ。 リョー父「腕が折れるだけで済むかな?」 麻里「!?」
1985年 11月02日 土曜日 午後09時01分 〜みさき海浜公園 森〜 桂馬の目の前にあかね丸が見え始めてきた。 桂馬「いた!そこに母さんがいる!」 桂馬「!?」 桂馬は体に異変を感じる。 桂馬「う……ぐ」 エルシィ「にーさま!?」 桂馬「ヘンだ…」 桂馬は地面に崩れ落ちる。 桂馬「(母さんの心のスキマが一気に広がったのかっ…)」 麻里「本当にやめて!」 リョー父はバタフライナイフを取り出し、開刃させようとする。 麻里はそれを阻止しようと必死に抵抗する。 リョー父「邪魔だ、どけ!」 リョー父は麻里を振りほどき、同時に麻里の頬に浅い切り傷をつける。 麻里「痛っ!」
リョー父は笑う。 桂一は怒りがこみ上げ、拳を作る。 桂一はボクサー並みの速さのパンチでリョー父の顎を殴った。 リョー父「ぐおっ」 リョー父はくるりと回って倒れ、気絶した。 桂一は自身の手を見て驚いている。 桂一「麻里、大丈夫かい?」 麻里「うん…」 麻里「あの…私はその…こういう人間なんだ…ごめん……」 桂一「わかってる。もういいよ」 麻里「え…私の事を嫌いにならないのか?」 桂一「なんで?そんな事ないよ」 桂一「好きなんだから」 麻里「………っ」 桂馬「(早くキスしろ!ボクを殺す気か!)」 未だ消えかかっている桂馬。 桂一と麻里はお互いゆっくり近づき、キスをした。 二人の愛は本物だった。 直後、麻里から駆け魂が出現する。 桂馬も元に戻った。 桂馬「やったぞ!上手く行った」 桂馬「エルシィ!」 エルシィ「はい!」 エルシィ「勾留〜!」
1985年 11月02日 土曜日 午後09時05分 〜みさき海浜公園 あかね丸前〜 桂馬はすぐに二人の元に向かった。 桂馬「大丈夫か?」 桂一「ああ。紘、心配ない」 桂馬「あー。ボクの名は、桂馬だ」 麻里「けい…ま?」 桂馬「そう」 桂馬「もうボクは行っちゃうけど……君たちに会えたおかげで…いろいろ学べたよ(主に陶芸)」 麻里「また会える?」 桂馬「……保証するよ」 桂一「桂馬、いろいろアドバイスをくれて感謝してる。ずっと忘れないよ」 桂一と桂馬は握手をする。 桂馬「こちらこそ。じゃ、二人ともお幸せに」 桂馬は立ち去ろうとする。 桂馬「そうそう。もう一つだけ」 桂馬「君たちに子供が生まれてさ、その子がゲームにのめり込んでも……怒るなよ」 桂一「あ、ああ。約束するよ」 桂馬は少し微笑み、デロリアンに走って行った。 麻里「桂馬って…とってもいい名前じゃない?」
1985年 11月02日 土曜日 午後09時10分 〜みさき海浜公園 桟橋〜 エルシィ「お別れは済みましたか?」 桂馬「ああ」 桂馬「…さて、目的時間の設定だ」 桂馬はガルウィングドアを開く。 そして、LAST TIME DEPARTEDを指さす。 桂馬「これが僕らが出発した時間だ」 桂馬「この時間より少し前に向かうぞ」 桂馬はタイムサーキットを操作する。 桂馬「2008年 10月26日 午前05時16分」 桂馬「これで元通りだ」 桂馬「よし。出発だ」 エルシィもデロリアンに乗り込む。 デロリアンが上昇して行く。 桂馬はデロリアンを旋回して町の方を見渡す。 桂馬「…………」 桂馬「(……行こう)」 桂馬は舞島学園高校の方面に向かってデロリアンを加速させる。 眩い光と共にデロリアンは消え去る―――。
しえ
エロなしでしかもクロスオーバーとか何でこの板のこのスレを選んだの?
あと数分待っててね。調整中。 Now loading……。
いや、ほかのとこでもよかったんだけど、
>>578 さんとかが待ってたりしたら悪いしさ…。
2008年 10月26日 日曜日 午前05時16分 〜みさき海浜公園 上空〜 3度の閃光の後、デロリアンが現れた。 まだ日が昇っていない。 桂馬「どうやら戻ったようだな」 舞島学園高校を見渡す。 桂馬「何も変わっていないな」 エルシィ「久しぶりに帰ってきました〜!」 デロリアンを美里南に向かわせる。 2008年 10月26日 日曜日 午前05時23分 〜鮎川家 門前〜 デロリアンを鮎川家の前の道路に降ろし、 二人はデロリアンから出てくる。 桂馬「懐かしいな」 二人は角を曲がり、 桂馬は人差し指を口に当てる。 二人がカフェ・グランパの塀に隠れて家の玄関を見る。 桂馬「だから何の準備だ……」 エルシィ「で、何をするんですか?」 桂馬「おいおい……」 二人は目の前で過去の出来事を見ている。 そして、過去の自分達がデロリアンに乗り込み、空に向かって飛んで行き、 2本の炎の線を残し、過去にタイムスリップした。 桂馬「ふぅ。エルシィ……って」 エルシィはすぐさま玄関に向かい、 エルシィ「私のホウキ〜」 桂馬「………」 桂馬は再度デロリアンに戻り、車を玄関前に置いた。 そして、荷物を取って自身の部屋に置いた。 もちろん、桂馬が作った器も。
2008年 10月26日 日曜日 午前05時33分 〜桂木家 玄関前〜 エルシィ「え?またどこかに行くんですか?」 桂馬「そうだ。ゲームの進歩を見に。30年後ぐらいかな。キリのいい数字だ」 エルシィ「私も…」 桂馬「いや、結構」 桂馬「と言うよりお前は寝ておけ」 桂馬「お前の荷物からボクの衣類を取ってあるから大丈夫」 桂馬「ちょっと見てくるだけだ」 桂馬「それじゃあな」 桂馬はガルウィングドアを閉め、デロリアンを上昇させる。 そのまま加速し、未来にタイムスリップした。 エルシィ「はぁ」 エルシィは溜息をついて、家に入った。 2008年 10月26日 日曜日 午前07時26分 〜桂木家 エルシィの部屋〜 エルシィ「Zzz……」 エルシィ「んっ…」 エルシィ「……もう朝ですか?」 エルシィは実質2時間しか眠っていないが、 目覚めてしまったので、リビングに向かう。 エルシィ「………」 エルシィ「これといって変わりありませんね」 麻里「あ、エルちゃん。おはよう」 エルシィ「おはようございます。お母様」 麻里「桂馬何処に行ったか知らない?」 エルシィ「えーと。朝早くにゲーム買いに行きました」 麻里「またゲームなの……」 エルシィ「(本当にこれと言って変わりないです)」 麻里「あ、私この後出かけるからね」 エルシィ「はい。わかりました」 エルシィは朝食を食べた後、リビングでまた眠った。
2008年 10月26日 日曜日 午前10時28分 〜桂木家 リビング〜 ハクア「おはよー!エルシィ!」 エルシィ「……」 ハクア「あれ、寝てる」 ハクア「エルシィってば」 エルシィ「ん〜?ハクア?」 ハクア「エルシィのお寝坊さん!」 エルシィ「寝坊していないよ〜」 ガチャ。 二人は玄関の外に出ながら話す。 ハクア「ところで桂木は?」 エルシィ「えーと」 天理「あ、エルさん。それとハクアさん」 エルシィ「天理さん?またどうしたんですか?」 天理「あ、え〜と。桂馬くんいるかなと思って」 ハクア「(もしや、私と同じ目的で来たんじゃ…)」 ディアナ「(またハクアさんですか…)」 エルシィ「え、え〜とにーさまは………」 エルシィが応答に困っていたその時、 3度の閃光と共に、デロリアンが急に桂木家の前の道路に現れる。 デロリアンの中から桂馬が出てくる。 桂馬の姿は近未来的な服装だった。 桂馬「エルシィ!」 桂馬「ボクと一緒に来てくれ!」
以上です。 ありがとうございました。
これがVIPクオリティ…
おつ! やー面白かったー 元ネタは知らないけど 久しぶりの投下だってだけで嬉しいのに しかも親世代まで出してくれて俺得 リクエストしたのは俺じゃないけど…
ええええ! 元ネタ(BTTF)知らないのか! それはすまない。 よくわからんかったんじゃないの?
いや、要するにスポーツカーがすごいスピードで空飛んだらタイムスリップできて、タイムサーキットってのが時間設定するやつで、 ゴミが燃料になるんだろ? こまけえことはいーんだよ! 面白かったよ、過去の世界も矛盾なくて全然違和感無かったし 凄く考えてあるなーと思って嬉しかったくらいだ
あ、あとアトラクションには乗ったことあるからなんとなくわかるwww DVDあるからあとで見るわ
まあ、だいたい間違っていないけどさ…。 あ、そうだ。 二階堂先生編を執筆中。 PART2に持ち込むつもり。 その時はよろしく頼む。
神のみだけで話を作るなら投下歓迎だけどクロスオーバーとか 他から設定を持ってくるなら頼むから別でやってくれ
飛ばした
クロスったって他作品キャラが出てくるわけでも無し、単にタイムスリップできる設定借りてるだけなんだから気にする必要なしだろ ずっと過疎ってたんだから今はむしろどんどん投下してもらったほうがいい アレは駄目コレは駄目なんて、供給過多の時に言えばいいよ。
いや、単に設定だけかりてるわけじゃないよ。 特にラストシーンとか結構パロっているんだけどね。 基本となる物語があったから安定していたんだと思う。 ま、でも、知っている人でも知らない人でも少なからず楽しめると思うよ。 たぶん。
他作品の要素がどれだけの割合で入ってるかに関わらずクロスオーバーはそのものが嫌われる。 それにこのようにスレが荒れる要素にもなる。 次からは他のところでやって欲しい。
じゃあなんにも投下されないスレのままでいいの? 俺は何かしら投下されるスレのほうがいいと思うけど 前にシリーズもの書いてくれてた人ももういないし、ずっとただの雑談しかないし いままでからパロディものが投下されたことだってあったよ 投下されるの待つだけで投下されたら文句じゃますます過疎るだけじゃないのかな
まあ、投下する人の自由だし、荒れるからもうここには書かないってなるなら止めるつもりはないし ただ今回のはクロスじゃなくてパロディの範囲だと思いました 噛みついて悪かったよ、ごめん
タイムマシンは多分BackToTheFutureからだな、ポニョ辺りから読み飛ばしたけど キャラも違和感なくて基本的にしっかりできてて面白かったよ。 ただエロパロだからエロがあればなおよかった。
まあ、神のみアニメ最終回はクロスオーバも真っ青なパロディーネタの連続で爆笑なんだけどね
長編大作ですね 超変態作はまだでしょうか
>>763 それをPART2に持ち込む。
超は付かないけど、4Pハーレムができるかな?
まだプロローグしかできていないけど。
スレが伸びてると思ったらそうでもなかった
楽しかったんだけどデロリアンとか固有名詞がモロに出たあたりまずかったかもね。 次回作できたらお知らせください。
どんどん投稿してくれ
ってか、ゴミみたいなSSとかいらないから vipレベルの駄文を投下するなよマジで 何?お前は自分で描いててこれが本当に面白いと思ったわけ? こんな糞みたいな作文以下の文章が? しかもだらだらとまとまりもなく お前は二度と書き込むな
台本形式なのもアレだったかもね
>>769 いや…よくエロパロとかにはさ、回りくどい表現があるよね、
別に実装しても良かったんだけど、余計長くなるし、
単調になるかなと思って。
そしたらこうなった。すまない。
>>770 過疎スレだからもっと投稿してくれると
うれしい
謝るのやめたら? 読者様がお喜びだぞ
>>770 ただの読み手だからSS自体には文句言えないが
地の文が増えて寧ろ快適に読める時もある
自分の表現力や語彙力の貧しさを一般的な現象として語らないで頂きたい
>>773 ありがとう。
もう少し3人称視点を活用すべきだった。
>>770 私が何気なく578で書いたことをこのような大作にして下さって素直に感激しています
BTTFのストーリー展開と神のみのキャラや舞台をハイブリッドさせた作品に
ワクワクして読みました
個人的にはポニョを入れるアイデアはどこから出てきたのか聞きたいです
ありがとうございました、PART2も楽しみにしてます
ああ、あなたでしたか。 こちらとしても書けて良かったと思います。 質問の答えですが、 アメリカにとってスター・ウォーズのヴェイダーは馴染みの深いキャラですので、 そこ点から、日本にとって2008年の時、馴染みが深く、なおかつ奇抜な姿のキャラと言えば…? ポニョが最適だった…という事です。
ここはエロパロ板だからな、次回に期待してるぞ!
次回も期待して待ってるー
久しぶりに伸びてると思えば酷い作品であった。
781 :
忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2011/10/21(金) 15:56:09.58 ID:UNInLvpx
クロスとかじゃなくて普通にss書こう
じゃあ、お前書け
政治批判する人間が政治家である必要はないというのに
じゃあお前書けって低脳この上ない返しだよね
北大さんはお帰りくださいね
これだから現実って奴は…‥
久々に来てみて作品投下されてると思ったら こういうノリのSSって5年ぶりにみたわ いまだにこういうの流行ってるの?あそこ
もうやめてやれよ、確かにエロが全くないわ色々混ざってるわでアレだったけど それでも自作はエロハーレムSS書いてくれるんだろ、期待しておこうぜ それはともかく、せっかくハクア拷問が公式であったのにそれのSSがひとつもないとはこれいかに?
貧乳にスライム責めしても別に・・・
スライムの特性上凹凸のある体の方が映えると思うのです
白亜のアヌスをスライム攻め
桂馬とフィオのセクロスを一日中見せたい
あぬすが白亜だとあんまり…もっと濃い色が良い
今週判明したこと。 歩美のメイド服は反則。
恥じらいは最上のスパイスでゴザルよ。
やはり女神は歩美だったか・・・これでまた原作での歩美EDが遠ざかってしまった・・・
コミックス8巻の171pで飛び跳ねた桂馬を見て「なに?」と言った バレー部らしい女の子は多分可愛い
最近のちひろに感化されて書いてみたいが、偶然今週読んだだけで単行本までの話しか知らない なんで週刊とこんなに離れてるんだよ…orz
次回修羅場来るぞ・・・ どうする桂馬!?
修羅場の中にハクア乱入とか、余計なことをしやがったら、タミーを心底軽蔑する。
エロとは関係ない話をすると、今回の流れって避けては通れない流れだったよね。 エロと関係ある話をすると、ちひろが初めてなんだからとか言い出した時はこのスレ見てる人は 絶対に「おい、まさかそこまで行っちゃうのかよ!」と思ったに違いないよね。
全キャラに今週のやってほしい 特に手が出ない子
今週号読んでわかった・・・桂馬もやっぱ辛いんだな・・・
予想通りに展開させようとして、予想通りに展開して思わずワラタw そしてまさかのここでのディアナに、予想外のスク水女神・・・。 なんか、掲載誌が青年誌だったら、ちひろの初めてといい、今回の展開といい、 もう完全に何回か致しておるような流れだよなぁ。 エロパロ的には、そこの所をエロく補完できる醍醐味が堪能できそうな流れだがw
806 :
名無しさん@ピンキー :2011/11/22(火) 23:53:16.12 ID:wGK8GSaI
超展開記念アゲ もう今週のは読者に媚びてるとしか言い様の無い話の流れでしたな
私の翼も出してくださいクソワロタ 月が綺麗ですねみたいな
メリクリスマスさんエロい
809 :
無題 :2011/11/23(水) 12:46:30.77 ID:c7jY5rpR
人生初のエロシーンに挑戦。 といっても野郎の一人称なのでエロくないと思いますけど。
810 :
無題 :2011/11/23(水) 12:47:18.02 ID:c7jY5rpR
目が覚めた。うたた寝をしていたようだ。 胸になにかがのしかかっている。素肌に肌触りのいい塊。 視線を下げれば誰かの頭頂部がボクの胸板に寄り添って規則正しい寝息を立てていた。 (そうだ。昨夜はハクアを抱いたんだっけ) この悪魔と肉体関係を結んでからしばらく経つ。きっかけは、口にしても仕方ない。 いいかげん女心を弄ぶ鬼でいるにも限界が来たとか、 駆け魂隊をクビになった元優等生悪魔がすがるように想いを告げてきたからとか、 まあ、そんなところだ。 ちなみに、現在ボクもハクアも全裸だ。着替えるのも忘れて寝入っていたらしい。 (もう外は肌寒いのに。風邪をひきたいのか) 誰に文句を言ったわけでもない。しいて言うなら自分にだ。確かハクアを騎乗位で責め立てて幾度となく絶頂を迎えさせて、 気絶するようにボクにもたれかかってきたところまでは覚えているのだが、そこから先の記憶が判然としない。 (とにかく、毛布だ) 手探りで毛布を探す。ハクアは、起きるかもしれないが、かまうものか。一緒に抱きこんでしまえばいい。どかせて着替えて 部屋移動してまた就寝なんて面倒だ。 そこで、違和感に気づいた。 (下半身が……) あたたかい。湯たんぽのように乗っかっている裸体の温度は無論あるが、具体的には股関節の中心。 ボクの屹立した男性自身だ。 朝勃ち自体は肉体の反応として当然知っているし、毎朝の付き合いだが、これは違う。 なにやらこう、唾液をたっぷり絡めた無数の舌が恋人の口に群がるように局部をもてなす感覚。 どろどろと、 とろとろと、 やわらかな人肌温度が亀頭に、カリ首に、陰茎に余すところなく密着し、甘える恋人のように (しまった) 着替えや毛布以前の問題だった。ハクアの膣内に突っ込んだまま寝ていたらしい。 (痙攣とか麻痺とか起こしてなければいいんだが) とにかく、このままはさすがにマズい。
811 :
無題 :2011/11/23(水) 12:47:59.51 ID:c7jY5rpR
「おい。おいハクア、起きろ」 胸板にのっかった頬に手をあてて呼びかけると、少し眉根を寄せてハクアは薄目を開けた。 「かつらぎ……どおしたの?」 「このカッコはまずい。起きろ」 命じるとハクアは億劫そうに眼だけを動かして、 「はだか……」 とだけつぶやく。 「そうだ裸だ。だが」 「いやぁ」 ぐずるような声色と同時、目を閉じてボクの胸板に寄りかかると再び寝息を立て始めた。 「おい、おい!」 少々強めに頬を叩いても体をゆすってもまるで起きない。 それどころか「はなさないで……」などと寝言をもらしてますますしがみつく形になる。 「くそっ」 このままでは朝までこのままだ。それはさすがにまずい、気がする。 かといってあまり乱暴な手段で引き剥がすのも気が引ける。となればどうするか。 (押してダメなら……) 引いてみた。 「うっ」 「ゃぁん!」 ぴり、と甘い電流が男根から睾丸を通じて背筋まで駆けあがった。 (こ、これは……かなり、イイな) 治りきったかさぷたをはがすときの痛みにも似た瞬間的な快楽にあわせ、半身の心変わりにたたき起こされた膣肉がキュンとボ クの分身をしめつけ、いかないで、離れちゃやだ、と全力で媚びてくる。 ハクアは、と見ると相変わらず寝たまま意識はない。だが口は半開きとなり、震える息を吐いている。 (エロいやつ) 寝たままでも男根に奉仕する肉体。このまま関係を続けたら、ゲームよりも溺れてしまうかもしれない。 (でもやられっぱなしは…… 左手でゆっくりと髪をすいてやると眉根は緩んで口元はほころび、幼子が安心するような表情を浮かべる。 性に合わないっ!) そのまま右手で尻を固定し、思いっきり突き上げた。 「あひぃっ!」 「ぐぅうっ!」 膣道が根本から締まり、ボク自身を包み込んだ。そのまま射精までもっていかれてしまいそうな刺激。歯を食いしばって我慢す る。 「なに? なにこれ? え、なんで私裸なの?」 「ああ、起きたか」 混乱するハクア。どうやら先ほどのやり取りは寝ぼけていたらしい。 「起きたか、じゃないわよ! どういうことよこれ!」 「気にするな。それより続けるぞ」 「つづけるって、あぁっ!」
812 :
無題 :2011/11/23(水) 12:49:43.93 ID:c7jY5rpR
浅く腰を動かすだけでかなりの反応が返ってくる。 時計を確認していないので正確なところは分からないが、転寝していた時間はそれほど長くないはず。おそらく一時間から二時間ほどだが、これほど長くつながったままでいたのは初めてだ。 「新発見だな」 尻をベッドに沈めた軽い反発を利用して浅く、連続でハクアの膣を突き上げると、そのたびにハクアは目を白黒させて反応した。 「あっ、あっ、あぁっ、ぅんっ、す、すごいの、なに、これぇ……」 鳶色の瞳は今にも涙がこぼれそうなほど潤んで、半開きになった口端からぽたぽたとボクの胸板によだれが垂れる。 困惑に染まった視線は救いを求める幼子を連想させて、ボクは思わずその唇を奪った。 「ふぅんっ、うむっ、あう」 無理やり舌を絡めるようなことはせず、ふっくらとした唇を味わう。 左手で髪をすいてとかし、優しい従属を与える一方で腰の動きは止めず、蜜壺にずくずくと執拗な屈服をせまる。 「ぁあうぅ……かつらぎっ、かつらぎぃ」 もう、ハクアの頭は真っ白になっているようで、腰の動きにあわせてふんふんと鼻を鳴らしながらキスに応えるだけだ。 「わ、私ヘンなの、おかしいのっ、こんなに気持ちよくっ、あんっ、なるなんてぇ。おまえ、お前なにしたのよお」 「何って、ほどでも。ただ、っ、ちょっとばかり長くお前の膣内にいただけだっ、よ!」 「あぁ! 嘘、うそよそんな、のぉ。それだけで、こんな気持ちよくなるはずないっ、こんな、桂木とひとつになってるわけないっ」 ひとつになってる、とはまた情緒的な言葉だ。 なにせこの体位(というかプレイというかは知らないが)、性器の密着具合がいつもと比較にならない。 ハクアの膣は普段泥のぬかるみにも似たやわらかさと同時に、蕩けてしまいそうな熱さと、 肉の反発を提供してくれる名器だが、 相互の悦びを得るためにはその極上の使い心地によって果てる前に獣のように激しく交わり、 体力が尽きるまでひたすら貪りあう性交しかしたことがなかった。 しかし、今回は長く挿れていたためか、隙間なく男根をくるんだ柔肉をたっぷり堪能できる。 入口付近に膨らんだ個所があり、そこを竿でこすると 「ひぃ! だめ、駄目! あたってるっ、ながいのっ、ながいのあたってるっ ハクアが背を反り返らすほど反応するとか、 尾てい骨を押しながら浅く腰を動かすと鈴口にコリコリとちょうどいい負荷のかかる場所があり、そこを責めると童女のように 「ぁ、あぁあ……いじめないで、いじめないで、そこ、よわいのお、いじめちゃやだあ と懇願するハクアを見ることができるとか、 動かないまま一番奥にこすりつけるようにすると 「あぁあああ! おくぅ! おくは駄目なの! ぐりぐりしないで、んひぃ! 突き上げるのはもっとだめえ! ハクアはむせび泣くような声しか上げなくなるとか、
813 :
無題 :2011/11/23(水) 12:51:21.32 ID:c7jY5rpR
手を変え品を変えハクアの攻略法を見つけていくが、さすがにそろそろ限界が近づいてきた。 「そろそろ出すぞ、ハクア」 「い……いつまでかかってるのよぉ。ちろうじゃないのおまぇ、ぃん! ごめんあさぃ! ゆるしてぇ」 暴言には臍の裏側にあるざらざらした個所を乱暴に小突いてやることで応えてやる。 何度となく射精しそうなのを我慢して、喜ばせようと色々試しているのにひどいことを言う。なんてヤツだ。 だが、今回で色々とわかった。次回からはもっとずっとハクアで愉しむことができそうだ。 お礼代わりに耳元に口を寄せて四文字ほどの言葉をささやいてやる。 大事な言葉、本来大切にすべき言葉だろうが、もはやボクにとっては単なる道具にすぎない。 「あ――」 ハクアの目じりから涙がこぼれた。ひくひくと震える膝がボクの両脚にピッタリと寄せられる。イってしまったようだ。 こわばる背中を抱きしめる。いよいよラストスパートに入ろうと腰を深く引くとハクアが問いかけてきた。 「ねえ、きすしていい? 抱きしめて、いい? 私のそこ、好きなようにしていいから。 桂木のカタチにしていいから、調教していいからぁ。おねがい、ぎゅうってさせて?」 短くうなずく。うっとりと幸せそうな顔をして腕を首に回し、ハクアはボクと深い口付けを交わした。 ぐじゅぐじゅとみだらな音が上と下とで鳴り響く。あふれ出た愛液はすでにしたたるほどで、 何適かはボクの足首にまではねていた。 発掘したばかりの弱点はこれまたボクにとって気持ちのいいポイントで、夢中になって貪る。 先端を膣壁にくすぐられ、カリ首はざらざらと密集した神経に歓待される。 鈴口はぷっくり膨らんだ盛り上がりに熱烈なキスを受けて放出の準備を始める。 「んっ、んっ、あっ、あっ、あぁっ! かつらぎっ、かつらぎぃ! すき、すきぃ! ぁなたぁ」 制御なんかもうとっくにする気はない。ひたすら夢中で腰を叩きつける。 何もかもを忘れる。ひたすらハクアに種付けする存在になる。 人間と悪魔でも子どもはできるらしいがそんなことは気にもしなかった。ただハクアの反応を求めるために宣言する。 「なかにっ、出すぞ、ハクア――!」 「うんっ、うんっ、私、わたしもイくからっ! ちゃんと一緒にイくからっ! いっぱい出してえっ!」 甘い叫びと同時、膣道がせばまり精液を強請ったのがとどめだった。 「ひああああああああああん!」 先端から精液が飛び出す。どくりどくりとハクアの一番奥深い場所に流し込まれる。 腰を突き出して奥まで突きこんだ後、命の根源を潤滑油代わりに何回か腰を振ってもう一度膣内射精を行う。 ハクアの長い脚がボクの体を締め付けるので、駄目押しとばかりに三度目。 これ以上ない征服感。自分の分身をもって他人を凌辱する。 おぞましくも心地よい倦怠感を味わいながらボクはハクアから己を引き抜いた。
814 :
無題 :2011/11/23(水) 12:51:45.23 ID:c7jY5rpR
「寝ている間に犯すなんて、お前、本当にクズね」 横に寝ころんだハクアが唇をとがらせる。 「さっさと起きないお前が悪い」 こちらは上体を起こしてPFPをプレイ中。とはいえ、これは半ばポーズだ。 プレイしてるソフトはお気に入りのものですでにセリフどころか地の文まで一言一句暗唱できるほどにまでやりこんだ一品。 何度プレイしてもいいものだが何も今しなければならないわけではない。単にハクアの顔を見るのが気恥ずかしいだけだ。 「こっち、見なさいよ」 「やだね」 「やってないくせに」 「バカにするな。見なくても知ってる」 「やっぱりやってないじゃない」 ぐいと首に腕が回され唇が奪われる。 「ねえ。もっとしよ?」 「底なしかお前」 「火をつけたのはお前じゃない。それに」 右腕を首に回したまま白魚のような左手の指が腹筋をくすぐり、臍を経由してそこに到達する。 「もうこっちも準備できてるみたい」 血液が供給され、硬度を取り戻しつつある男根をあやすように弄ぶ。 「まだまだ。準備段階だ」 「じゃあ、すぐに発射できるようにしてあげる」 ボクの頬にキスするとハクアはそのまま首筋から胸板、腹へつうっと舌でなぞっていく。 ほどなく局部へ到着し、ハクアは奉仕を始めるだろう。 そうなれば回復はすぐだ。なら (今度はハクアの好きなバックで愉しんでやろうか) (いや、せっかく発掘したんだ。また騎乗位で弱点を責めて今度は本当に気絶させてやるのもいいかもしれない) (その前に一回喉を使ってみるか?) 喉の奥まで容赦なく叩きつけて否応なくハクアの胃に精を流し込んでやる。 膣内射精と違って顔を見下しながらできるというのがいい。 ハクアはいつも飲んでくれるが、それとはまた違う征服感が味わえそうだ。 相談すれば最初は嫌がるだろうが、こと被虐の傾向があるこの悪魔ならきっと受け入れるような気がした。 (悪くないな) 心のどこかで声がする。そんなことをしていていいのか、果たすべき使命があるんじゃないのか、女の子の涙を―― (もう、いい。もう、面倒だ) チラリと下腹を見ればハクアが恍惚とした表情で自分の陰茎を口に含んでいる。 絹のような肌触りの髪をなでてやると情欲に澱んだ目で淫蕩なほほ笑みを返す。 お互いを逃げ道にしているようなものだ。 いずれ戦うべきものと対峙しなければならぬことなどボクもハクアも知っている。 (ならせめて、今くらいは―― 「ハクア。やってみたいことがあるんだが……」 ユ メ この淫夢に溺れよう――)
815 :
無題 :2011/11/23(水) 12:53:32.15 ID:c7jY5rpR
なんか暗く〆ちゃったけどこれが今のせいいっぱい。 エロい話をうまく書ける人って尊敬します。
GJ
817 :
名無しさん@ピンキー :2011/11/24(木) 01:41:04.25 ID:OMaRdHDh
GJ!!イイよ!あんた天才だ!
ちょwww 久々に覗いてみたら、レベル高えのが来てるなwww 基本パロ好きでエロはあまり見ないのだが、一気に最後まで読んじまったぜ。 GJ
乙 良作だった
GJ まあ神にいさまももう折れてもおかしくないとは思うw
灯「桂木とは完璧な子供を作れない」
神が降臨したぞ!!!もっと獣のようにやりまくってくれー!!!
にーさまぁ、被ってるんですねー
824 :
1 :2011/11/30(水) 08:44:40.52 ID:0ii4dPey
裸の見て即座に浴槽に沈んで桂木のモノを見るとは、天理はむっつりだな
>>825 俺も初め、この娘なんて大胆な……と思った。
ほ
月夜LOVE!!月夜LOVE!!月夜LOVE!!
かのん「桂馬くん、私も修学旅行に行けることになったよ。ちひろちゃんたちと同じ班だからヨロシクネ」 結「クラス行動のとき以外はボクたちと回らない?桂馬クンが一緒なら月夜も行くって言ってたよ」 美生「桂木、京都にも美味しいパン屋さんはいっぱい有るみたいね。一緒に行きませんこと?」 月夜「桂馬が傍にいない修学旅行なんて、私にとっては星が一つも見えない夜なのですね」 栞「あなたに渡したいものがあるので、旅行2日目の夜、私のところに来てください」 楠「舞校プリンセスの副賞でUFJ(Universal Field Japan)のペアチケットを貰ったのだが、 桂木…、その…、空いている日にちはあるか?」 スミレ「商店街の福引で温泉旅行が当たったよ。甘いラーメンを味見してくれたお礼をしたいな。 桂馬は、キスだけでいいのかな…?」 七香「鮎川―、桂馬―、フランスに居るウチの爺ちゃん家に遊びに行かへん? パスポート持ってへんかったら取っといてや」 純「桂木君、今度プロレスを見に一緒にメキシコに行こうよ。食べ物もオーいしいよ」 みなみ「やっと思い出せました。あなただったのでありますね、桂木先輩。 先輩との関係を、あれで終わりにしたくないのであります」
とりあえず美生なんとかしてから頼むわ
京様はどうしたコラ
やっと最新刊読んだ単行本組ですが、 月夜かかのんで何か書いてもいいでしょうか?
どうぞどうぞ
どうぞどうぞ
>>833 >>834 あゆみ「桂木、最近顔色悪いよ。ちゃんと眠れてる?あたしの膝で良かったら貸したげるよ」
京様「あゆみにちひろにかのんちゃん、春日先輩にも呼び出されてたよね?
一体、あんたのどこが良いのかな?ちょっと知りたいな、オタメガのこと。
…メガネ外したら結構整った顔してんだね///」
ウル姉様で抜いたらさ…すごい出たんだよ
身の程ヲ知レ・・・!!
842 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 01:54:24.86 ID:t2gOxcb7
今から神様×ちひろのSSを投下します。エロ関係はあんまり書いた事無いから、下手くそかもしれないけど、楽しんでくれれば嬉しいです。
843 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 01:55:56.90 ID:t2gOxcb7
この感情は一体何なのだろうか? ▽ 光っている人が好きだった。光っている人に憧れていれば、まるで自分も光っている気がしたからだ。 でも、それがその気になれるだけである事に気付けない訳では無かった。 心の中は、いつだって何処か醒めていて、その醒めた部分は何時だって冷静に自分をバカにしていた。 何時だってそうだった。 何時も、何時だって、私は見ているだけだった。 それが何時からなのか、もう自分でも思い出せないが、小学生の時にはもうそんな自分の性質を自覚していた覚えが有る。 そう考えてみると我ながら屈折した性質だと思う。そしてその性質を変えようとした事をしなかった辺り、多分私は何処かで諦めていたのだろう。 多分、これは変えられない物なのだと。 歩みだす事もせず、それが極めて正しい事だと思い込んで諦観を決め込んで。 それが変わったのは、それを変えたのは――他でも無いアイツだった。 これは、私の物語だ。 私が歩み出す物語。性質を越えて、一歩を踏みしめる物語。 肉体的な意味じゃなくて、精神的な意味合いで。 これは、私こと小阪ちひろが変わる物語だ。多分あんまり面白くないかもしれないけど、精一杯語るので出来れば聞いて欲しい。 ▽
844 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 01:56:59.06 ID:t2gOxcb7
始まりは、6月のある日の事だ。 その頃の私は、先程も言った様に光っている人に憧れていた。 その日、私は告白した。相手はサッカー部のキャプテンだった。 結構高スペックな男だった。気さくで明るくて、勉強が出来て、何よりも顔が良かった。 ……まぁ、そんな男が誰かの手が付いていない訳なくて、彼女持ちという事で私はあえなくフラれる羽目になるんだけど。 涙を見られた。 フラれた時、その場を走り去る時。 同級生で友達だった桂木エルシィと、その兄貴の桂木桂馬に。 多分あの調子だと、告白する所から全部見られたと思う。声をかける余裕は無かった。挨拶を交わす事すら無く、私は無言で走り去る事しか出来なかった。 ――その日の夜は、一晩中毛布にくるまってた。 涙は出たけど、それは最初だけ。時計の針が十一時を差す頃には、ただ自己嫌悪と諦観で一杯になっていた。 『自分はやっぱり』、『やっぱり高望みし過ぎた』、『これだから』。 後悔と自虐と慰めで、ポッカリと空いた心の穴を必死に埋めた。 でも、完璧には埋まらなかった。埋められたのはフラれた分だけ。私の心の穴を完璧に埋めるには、もっと多くの物が必要だった。 それ程、私に空いた穴は大きかった。 結局朝陽が上る頃まで悶々としてたけれど、それまでには何とか修理したプライドを抱えて学校に行った。 本当は行きたくなかったけど、それでも行かないと心の穴が更に大きくなるのが解っていたから、勇気を振り絞って学校へ行った。 心はイヤイヤをしてたけど、気力で何とか捻じ伏せた。 「エリー…、おはよ…」 教室に入るとエリーがいたから挨拶をした。昨日の件も有ったし挨拶をしなければならなかったけれど、目は見られなかった。 兄貴の方は……無視した。その時は特に親しい訳でも無かったし、オタクだったから余り好きな奴じゃなかった。 何よりも関わるのが辛かった。エリーに挨拶するのが精一杯で、後もう一人に関わるのなんて無理だった。 「あ、ちひろさん…。おはよーございます」 「昨日は…かっこ悪いとこ見られちゃったなぁ…」 でも、どれだけ落ち込んでいた所で何とかなる訳じゃない。会話をして空気の転換場所を探す。 「あ…いえ…、こっちこそあの〜ごめんなさい…」 「思い切って告白してみたんだけどさ…、見事フラれちゃったみたい…」 タイミングを計る。 息とリズムを整える。 こころの中で三秒数える。 3。 2。 1。 その時。 誰かが立ち上がる音がした。 でも、その時は特に気にする事は無かった。 「――さーって、じゃー次の恋に移るか」 空気を換える。 傷付いてないフリをする。要はカラ元気だ。 でも、カラ元気を元気に変えていく。 「いやー、昨日は泣いたなー。さすがに、サッカー部のキャプテンは高望みしすぎだ」 エリーが驚いた目で見てる。 「でも、考えてみたら、前に告白した人の方がよかったかなー」 「ま、前に告白?」 「私さー、かっこいいなーって思ったら、ばーっと燃えちゃってさー。なんかそれで告白しちゃうんだよねー」 視線が痛かった。でも気付いてないフリをして、エリーを空気で飲んでいく。 「それよりエリー、この写メ見てー、この人イケてると思わないー?」 嘘だ。 本当は、惹かれてなんていない。 心から誰かを好きになった事なんて無い。 「この人が次の本命。やっぱり恋がないと、人生張り合いがないもんねー」 嘘だ。 嘘だ嘘だ嘘だ。 そんなの――――――――
845 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 01:57:17.48 ID:t2gOxcb7
「そんなの、恋じゃねー」 誰かが私の心の答えを当てた。 その声にぞっとした。 ふと見ると、オタメガがそこに立っていた。瞳に怒りを宿して、私をじっと見ていた。 「ヒロインの恋はもっと重いんだよ!! すぐに忘れたり!! 乗り換えたり!! そんなのは恋じゃない!!」 オタメガが怒りながらそう言う。恋は重い物だと。普段だったら笑い飛ばせられたけど、今この時だけはその言葉は私の心に深く突き刺さった。 知ってる。 知ってるよ、そんな事。 でも、心では解っていても。言葉では否定してしまう。 「何よあんた!! オタメガには関係ないでしょ!!」 その一言で振り払いたかった。けれども振り払える訳が無い。そんな一言で済んだら、きっと人生の何もかもが上手く行くだろう。 「うるせー、ボクの心配返せ!!」 心配? 「し、心配!? なんの心配よ!!」 もしかして、コイツはあの時の事を心配してくれたのだろうか? まさか、そんな訳……。 オタメガが一旦戸惑いを見せた気がする。けれども、次の瞬間には言葉を紡ぎ始めた。 「フ、フン…。現実女のレベルをまた思い知ったよ!!」 オタメガの瞳が改めて私を映し出す。 それは、まるで私の心を見透かす様に。 「部活も入らず!! がんばることもない!!」 やめてよ。 「そのくせ、人をあしざまにののしり!!」 やめて。 「口を開けば誰がイケメンだと色恋の話ばかり!!」 やめてったら。 「お前らみたいな連中が!!」 やめてって―― 「現実を汚染しているんだ!!」 ――言ってるでしょうがっっっっっっ!! その後の事はもう憶えていない。殆ど脊髄反射の領域で、オタメガの言った事をそのまま返した。 アイツが私に言った事は、そっくりそのままアイツ自身にすら当てはまる事だったから、反論するのに訳は無かった。 この時、オタメガの言っている事を返した時に思った。 ……もしかしたら、コイツはクラスの誰よりも私に近い存在なのでは無いか、と。
846 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 01:58:07.92 ID:t2gOxcb7
▽ その日からオタメガは誰とも話さなくなった。 クラスメイトどころか家族である母親や妹のエリーすら話さなくなったらしい。 授業中は平常運転でも、エリーから聞く所によれば、ゴハンすら食べなくなったらしい。私も、少なくともアイツが昼を取る所を見ていなかった。 そんな日が三日ほど続いたある日、思わず彼女に漏らしてしまった。 私、悪くないよね、と。 「ふーん。『桂木』、そんなに落ち込んでるんだ……」 ぽつり、と。 高原歩美は、そう呟いた。 本人にしてみても何か意味が有った訳じゃないんだろう。でも、歩美が『オタメガ』という仇名じゃなくて、ちゃんとした苗字の『桂木』でアイツの事を呼んだこの時を今でも憶えている。 ――それから、その日の放課後。私はオタメガと再び対峙した。 アイツは教室の掃除当番で。 私は歩美にその代わりを頼まれて。 「何でお前と掃除なんだ?」 「頼まれたのよ。歩美が部活があるから代わってほしいって…」 久しぶりにオタメガの声を聞いた。思ったよりも元気そうな感じがして、少しばかり罪悪感が軽くなる。 多分、歩美はきっと私とオタメガの仲を直そうと考えているのだろう。 私は悪くないのに。 私は悪くない。 「見え見えのセッティングには乗らん!! さっさと掃除しよう」 「フン、わかってるわよ」 悪くない。 「い、言っとくけど!! 私、悪いとは思ってないからね!! ゴ…ゴキブリは確かに言い過ぎたかもしれないけど……」 悪くない。 でも。けれど。 悪くないけど、……確かに言い過ぎたのは否めない。 「……」 オタメガは一瞬虚を突かれた顔をした。けれども、それも直に収まって、黙々と掃除の続きを行う。 私もしばらくは黙々と掃除を行った。 彼がやって来たのはそんな時だった。 「オタメガ、伏せて!!」 オタメガを巻き込んで、私は咄嗟に廊下側の壁に隠れた。 別に隠れる必要なんて無かった。無かったんだけど、何で隠れてしまったのは自分でも解らない。この後の今になっても、それは同じ事だ。 彼の名前はユータと言った。勿論これは本名では無くて愛称だけど、彼はどちらかと言えば愛称で呼ばれる事の方が多かった。 「あー、やっぱかっこいいなー、ユータくんっ!」 「あんたとは大違い」 「どーでもいいや」 確かに彼は顔は良かった。私は面食いだったし、顔が良いだけで夢中になれた。 でも、カッコ良かったけど、けれど何かが違った。彼への恋はその違う何かの正体すら解らず、まるで無理矢理押さえ込む様な物だった事を、その当時から何となく感じていた。 「何とかお近づきになれないかな。もーすぐ彼、誕生日らしいのさ。雑誌でプレゼントにいいアイテム探してんだけどねー」
847 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:01:00.79 ID:t2gOxcb7
「ふ、愚かな……」 そう漏らしたら、鼻で笑われた。 「雑誌? そんな適当なアイテムで落ちれば世話は無い。 相手の好みは? 性格は? 髪の色は? 部活は? ……アプローチはそれぞれ変わってくる」 何故か凄い偉そうに、オタメガはまくし立てて来た。 「わ、わかんないわよ。こないだ知ったばかりなのに!」 というか、相手を調べるのは解るけど。好みも性格も部活も良いとして、髪の色って何? 「相手の分析もせずに攻略に乗り出すとは、まさに笑止。 ――北極探検に水着で行くが如し」 「な、何よ!」 だから、何でそんなに偉そうなのよ。オタメガの癖に。 「ボクは常に分析をおこたらない。だからボクの告白イベントは百発百中だ!」 「……どうせ、ゲームの話でしょ?」 「だからどうした? お前は告白して成功したこと有るのか?」 う。 「ど、どうでもいいでしょ。そんなこと……」 「ふ、ゲームでも現実でも成功してない輩がボクに意見とは――片腹痛い!」 何よ。 何よ何よ何よ。何だって、そんなに偉そうに言うのよ。 アンタなんて―― 「エラソーに! 現実の恋愛なんてしたこと無いクセに! デートやキスした事あんのか! 『現実』で!」 無いもんだと思ってた。全部ゲームの話だと思ってた。 けれど、私が想像していたオタメガの反応と、現実のオタメガの反応は違った。 オタメガは顔を赤くして、私から目を背ける。 「あ、あんなの、べ、別にどうって事無いよ」 ……それが嘘じゃない事は、言葉じゃなくて醸し出される雰囲気が雄弁に語っていた。 雰囲気には真実の重さが有った。薄っぺらな嘘では出す事の出来ない、真実だけが出せる重さが。
848 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:01:52.07 ID:t2gOxcb7
「え、あんの?」 「……」 沈黙は肯定と等しかった。 「嘘、あるの!?」 「うるさい!」 相手は誰、と。 そう言いかけてふと気付いた。 自分とオタメガのやり取りを、さっきからユータ君が何事かとじっと見ている事に。 再び私達は教室の壁に隠れた。隠れた際、私がオタメガの頭をラッコの様に抱きかかえる形になってしまう。 オタメガは最初は息苦しそうに暴れていたが、しばらくが経つと大人しくなった。 「……」 オタメガに恋愛経験が有る。その事実は私の心を大きく揺さぶった。 あんなにオタクだのメガネだの言って見下していたのに、その実私よりも精神的な意味で大きく先を行っていた。 オタメガと付き合っていた彼女は、一体誰なのだろうか? デートはしたのだろうか。キスはしたのだろうか。 ……オタメガでさえ、恋をする事が出来るのに。 それなのに、私は。 そう思うと、心がじくりと痛んだ。 痛んだ心は、心の壁にまた少しだけ穴を開ける。その穴から少しばかり本音が漏れた。 「どうせ、本当の恋愛なんて知らないわよ……」 その言葉の響きは、呻く様だった。 「じゃあ、どうしたら良いって言うのよ……」 そして振り払う様でもあった。 「そこまで言うなら…見せてちょーだい」 目と目が合う。何もかもを見透かす様な瞳。そこには私の顔が映っている。 「私の告白、あんたの力で成功させてよ」 冷たい瞳。鋭い眼光。 そこで気付いた。 ……『桂木』、意外とまつ毛長いんだ。 ▽
849 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:02:57.20 ID:t2gOxcb7
思いの他オタメガは良い奴だった。 私が勢い混じりで言った事を律儀に守って、私の為に色々動いてくれた。 ……或いは、私以上に本気になって。 そんなオタメガと対照的に、私の『本気の熱』はどんどん冷めて行った。 ほら、何時だってコレだ。 何時だって、私は見ているだけだ。 現に、私はだんだん一生懸命なオタメガを見ているだけで満足していってる。 これが私の性質なのだ。 私は誰かを必要とする。けれど、誰かは私を必要としない。その事を知っているから、本気であろうとする事を止めて、ただ見ているだけに徹してしまうのだ。 あぁ、そうだ。 だから、きっと今こんな事になっているのだろう。 「いいかげんに、しろ」 オタメガが、怒りの籠もった目で私を見ている。 理由は簡単だった。オタメガが頑張ってくれてたのに、私が『告白するのを止める』と言ってしまったからだ。 そりゃあ、誰だって怒る。それを解っててやった辺りに私は一体何を考えてるのだろうか? 「何よ、私はムリに協力してなんて言ってないわよ!」
850 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:03:25.71 ID:t2gOxcb7
やめて。 「そんな問題じゃない」 やめてったら。 「今まで出会った奴らは違った……。みんな、みんな頑張ってた……」 桂木の目が、私から逸れる。私を背ける。 私を見ずに、焦点は過去に合わさる。 やめてよ。 目、背けないでよ。 過去を見ないでよ。 今までの子と、私を比較しないでよ。 私を、お願いだから、私を……見てよ。 「少しは、お前も真剣になれ!」 この感情は、 ……一体何なのだろうか? 「……いーじゃん」 劣情? それとも、もしかしてもっと別の―― 「私、何の取り得も無いし。見た目も、……可愛くないし」 言葉は殆ど自動的に紡がれる。私の意志とは関係無く。まるで機械の様に。 だから、この言葉の震えも私の意志とは関係無い。 「みんなみたいに、輝けないもん。 ――真剣になって、どーなるってのさッ!」 あ。 あ。 あー。 言っちゃった。あぁ、言っちゃった。 誰も得をしないのに、何で言っちゃうのかなぁ? ねぇ、小阪ちひろ。アンタは一体何が欲しかったの? 何が好きだったの? 結局アンタは何を求めていたの? それすらも解らないまま、正体の解らない何かを求めていたの? 「……テキトーでいいじゃん、どいてよ!」 その言葉を向けたのは誰だったのか。 オタメガなのか、それとも私自身なのか。それすらも解らなかった。 ▽
851 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:04:02.61 ID:t2gOxcb7
鈍色の空。空を覆った雲は余りにも分厚く、太陽すら飲み込んだ様に感じられる。 空気は若干肌寒い。雲行きから察するに、もしかしたら雨が降るのかもしれない。 気が付くと私は走っていた。 何で走っているのか、その理由すら定かでは無いけど、足は勝手に動いていた。 何も考えない。何も思いたくない。 感じる事、考える事、思う事。……その一切合切を止めてしまいたかった。 でも、その中で一つだけ止められない物が有った。 桂木と付き合っていた子って、一体誰だったのだろう? その思いだけは、何故か止める事は出来なかった。 ▽
852 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:04:36.92 ID:t2gOxcb7
これは、私の物語だ。 私、小阪ちひろが成長する物語。けれど、私の成長は私自身が勝手にした訳じゃない。 私の成長は、アイツによってもたらされた物だから。 ▽ 海を見ていた。 あかね丸の上から。ただ静かに。 自分でも何処をどう走ったのか定かでは無い。ただ気が付くと学園の横に有る記念船のあかね丸の上にいた。 甲板には誰もいない。私以外は誰も。それは一人になりたかった私にとっては僥倖な事だった。 海は静かに波打っていた。そして私はそれをただ呆けた様に見ている。 すると、そこにオタメガがすっ飛んできた。 「早まるな!」 「わ!」 すっ飛んできて、タックルをかまされた。衝撃から足がもつれ、絡まり合い、甲板の上を転がってしまう。 「な、何!?」 「……身投げするかと思った」 何を言っているんだろうか、コイツは。 「するか!」 思いっきり叫んで否定する。別に自殺なんてする気など毛頭無い。 「何で追ってくるのよ! 私の事、嫌いなんでしょ!?」 その場から離れ、逃げる様に階段を駆け上がる。 「なんだよ! こっちは心配して来てやったのに!」
853 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:05:09.69 ID:t2gOxcb7
心配。 心、配? 「わ、私なんか心配しなくたっていい! あんたの言う通りだよ。私、本当にいい加減な女だもの!」 「……」 「自分でも解ってんの。勉強だって、運動だって、見た目だってパッとしないし……何したって、平凡な人だもん! なのに真剣に生きるって、カロリーの無駄じゃんか!」 「――嘘を吐くなよ、本当はもがいてるクセに」 今まで俯いて黙っていたオタメガは、今は下から見上げる様に私を見つめている。 静かに、心の底を見透かす様な冷たい瞳で。 ぞくり、とした。 「わ、私の何処がもがいてるっていうのよ!?」 「じゃあ、どうして好きでもないクセに、男を追いかけるんだ!?」 雨が降って来た。 まるで今まで堪えていた涙が、限界を超えて零れ落ちる様に。 勢いは思いの他強く。私は手にしていた傘を差した。 「……なんか、光ってる人に憧れちゃうのよ」 雨の中、私の声はそれでも掻き消える事無く響いた。いっその事消えてくれれば、どれ程良いだろうか。 「憧れている間は、私も一緒に光っている気がして……たまにアホらしくなるけどさ」 ――でも、それは私自身が光っている訳じゃない。 私に光る事なんて出来ない。 私は誰かを必要とする。けれど、誰かは私を必要としない。その事を知っているから、本気であろうとする事を止めて、ただ見ているだけに徹してしまうのだ。 「まったく、だらしの無いヤツだなぁ」 すると、オタメガは私の差している傘の中に勝手に入って来た。 「入ってこないでよ!」 それで追い出せない事は解ってるけど、一応言っておく。 「本降りになってきたな」 結果、無視された。 まぁ流石にこの勢いの雨の中で追い出す訳にも行かず、そのまま入れてやる事にした。 「……何よ、私ら似た者同士かと思っていたのに」
854 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:05:45.65 ID:t2gOxcb7
ぽつり、と思わず言葉が漏れてしまう。 「……」 「アンタだって、適当に現実生きてるじゃん。ゲームの中に逃げ込んでさ。あんたなら私の気持ち解るかと思ってた……」 こいつは、もしかしたら私に一番近い人間では無いのか。罵倒してしまったあの日。自分と同じく、無い物を追い求めてしまう性質を持つ者としてシンパシーを感じていた事を吐露してしまった。 こいつと私の違いは、それをゲームに求めるか、他人に求めるかの違いだと思っていた。 すると―― 「まったく、解らんな」 その考えを、思いっきり否定されてしまう。 「……え?」 思わず驚愕してしまった。 「ボクは確かに現実に絶望している。だけど、自分には絶望していない。 今がつまらないのか、楽しいのか、平凡なのか。 それを決めてるのはボクじゃない。決めてるのは何時だってボクだ。ボクが望めば不可能なんて無い」 すると桂木は私の方を見る。 「――だから、お前だって、望めば何でも出来る」 心臓が、一際強く打つのが解った。 ……この感情は、一体何なのだろうか? 「で、でたらめよ!」 振り払う様に、もしくは逃げるかの様に。私はオタメガをそこに置いて、近くに有るボートの方へと駆けた。 「現実には限界があるのよ! 私がやる気になったからって、かのんちゃんみたいなアイドルになれると思う!?」 「それは、ちひろ次第だ」 オタメガは、そう言って私の方へとやって来る。 「ちひろって言うな!」 畳んだ傘を、フルスイングでオタメガに叩き込んでしまう。けれどオタメガは止まらない。
855 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:06:15.79 ID:t2gOxcb7
「ボクもお前を平凡だと思っていた。でも、実はお前が一番個性が有ったのかもしれない……」 「……」 「お前の悪口はSランクと言わざるを得ない。ボクをあそこまで打ちのめしたのは、お前だけだ」 オタメガが。 桂木が。私の目を、逸らす事無く確りと見つめる。 「ちひろが望めば出来るよ。たかが現実だ、お前なら楽勝だ」 「な、何しても私なんか……どうせ」 どうせ。 『どうせ』。 何時も。何時だって、この言葉で諦めてきた。 自分で歩む事を見て見ぬフリをして、何時だって歩く人を見てるだけだった。 「どうせ、――平凡なの」 次に言おうとした言葉も、また『どうせ』。 けれども、その言葉が声になる事は永遠に無かった。 それよりも早く、口が塞がれていたからだ。 ――そのキスは、淡かったけれど。焼ける様に熱かった。 「できるよ」 ……。 「不安になった時は、いつでもボクが助けてやる」 その時、雨が上がっている事に気付いた。雨上がりの空が晴れ、雲から覗く太陽が桂木を照らす。 その姿は、何処か神々しくも感じられる。 あぁ。 そうか。 今解った。今、ようやく解った。 この感情の正体。 それは―― 「じゃ、じゃあ……今助けてよ」
856 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:06:52.82 ID:t2gOxcb7
「え?」 「今言ったでしょ。困った時が有ったら、いつでも助けてやるって。……今不安なのよ」 もっと上手い言い回しは無かったのだろうか。自分のボキャブラの低さを、今痛感してしまう。 今度のキスは私の方からだった。 二回目のキスは淡い物じゃなくて、濃い物だった。 桂木の舌と私の舌が嬲る様に絡んでいく。嬲る様に、貪る様に。こういうのを熱情っていうのかな? 熱く。ただただ熱く。 「――っぷは」 口を離すと睡液がキラキラ光る糸を引いた。桂木の頬に赤味が差している。 「今も不安なの! あんたの所為で! だから責任を取って頂戴!」 「お、おい」 「責任取ってよ!」 「……解った」 桂木は、そのまま壁に寄りかかって胡坐をかくと、その胡坐の上に私を座らせた。 そして、私の耳たぶを甘く噛み。右手を胸に、左手を太腿に這わせた。 右手が、私の胸を揉んでいく。 左手が、私の腿を撫でていく。 口唇が、私の耳を食んでいく。 何だかその手際が酷く手馴れた物に感じた。もしかしたら、桂木は既にこういう事を何回か経験しているのかもしれない。 顔の知らない誰かと、桂木が。 そう考えると何だか怖かった。何だか怖くて、何だか悲しくって、そして苛立たしかった。 「か、桂木ぃ」 「何だ?」 唇を耳から離し、返事が返ってくる。 「……私だけを見てて」 私だけを見て、私だけを求めて。 私を、必要として。 そうじゃないと、私は今にも溶けて消えて無くなってしまいそうになるから。 「解った」 その言葉は、きっと意味が通じた物では無かったのだろう。けれど、その言葉に私は安堵を覚えた。 桂木の左手が太腿を這い上がり、股間の方に宛がわれる。ショーツの中が滑り込む様に侵入されると、私は思わず太腿を閉じてしまった。 でも、それは遅い。余りにも遅い。 桂木の指は、私のソレをいじり始めた。最初はゆっくりと、そして徐々に速度を上げて。 声にならない声が、掠れた空気が何度も漏れてしまう。 指が入ってくる。 私の中に、私の奥に。 最初は浅く、徐々に深く。 それは、一人でする時とはまた違った感じがした。 雨はもう止んでるけど、水音は未だに長く続いている。
857 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:07:59.05 ID:t2gOxcb7
「っふ、ぅあ……」 掠れた空気が、とうとう声になった。でも、それは言葉というには余りにも稚拙で何の意味も持たない。 「……ん、ぁ」 でも、それを止める事は出来なかった。だって、桂木が求めていたから。求められたら応えない訳には行かない。 心がざわつく。青い興奮が私の心を覆っていく。 「止めるか?」 「……や、やぁ」 ようやく言葉に出来たのが、それだった。 でも、止めないで欲しい。 もっと。もっと、私を求めて欲しい。 今までの誰よりも。 「う、うぅ……あぁぁ……」 快楽の波が私の穴を埋めていくのが解った。心にぽっかりと空いた穴が、ゆっくりと収縮していく感触が解る。 途中、桂木の指が引き抜かれる。そして私のショーツが完璧に脱がされてしまった。 「か、桂木……」 「ちひろ、その……本当にいいか?」 「……今更何言ってんのよ。ダメだったら、アンタとこんな事しないわよ」 桂木のズボンが脱げるのが解った。 ズボンが脱げて、桂木のソレが露になる。初めて見る男の人のソレは、思ったよりも、思った以上に大きかった。 肉の棒。コンドームで覆っていない、生の性器。血が巡って大きく膨張したソレが、私に宛がわれる。 「ぅ」 亀頭が、ゆっくりと私の膣を広げて行く。それと共に痛みも同じ様に広がって行った。 思わず奥歯が強く噛み合わさる。『初めて』は痛いって雑誌に書いてあったけど、どうやらそれは本当だったらしい。 けれど。それでも、快楽が無い訳じゃない。 桂木の物を飲み込んで行く中で、背筋にぞくぞくした物が幾度も走る。 桂木の……その、ペニスは私の奥深くを抉って行く。 深く、深く。何処までも深く。 途中、何かが破れる音がした。多分それは破瓜の音だろう。熱い感覚は血か。 「……ぃ、……あ、ぅあ……」 痛みに身体が震えてしまう。でも、その震える身体を桂木は後ろから抱きしめてくれた。 求められていた。求められているのが解った。それが涙が出る程嬉しかった。 体温が重なり合う。後ろの心臓の鼓動が手に取る様に解る。 「桂、木」 「何だ?」 「入った、全部? 全部……」 「入った。動くぞ、大丈夫か?」 「……うん」 桂木が腰を動かす。私の鎖骨に桂木の顔が埋まる。 最初はゆっくりだった物の、腰を打ち付けるスピードは段々一定の物になっていく。 「う、くう。あぁ、あっあっあ」 喘ぎ声はもう隠せなかった。漏れ出た声はわりかし大きく、もしかしたら声を聞きつけて誰かやって来てしまうかもしれない。 けれども、止められない。隠す事が出来ない。秘所は初めて男のソレを受け入れたというのに、貪欲に精を搾り取ろうとする。 身体は沸騰してしまいそうだ。 「ちひろ、その、声が……」 「く、ぅう」 そんな事を言われたって。出てしまう物はしょうがないじゃん。 溶けてしまいそうだった。頭は熱でグルグルして、どうしようも無く位熱い。 痛みと快楽の中、それは何処か吐き気にも似ている。
858 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:08:32.04 ID:t2gOxcb7
目の前が白くなっていく。 何もかもが白く、白く白く白く。 私の中の物が動いていく中で徐々に膨らんでいくのが解る。もしかして、もうそろそろ出るのだろうか? 「か、かつ、桂木」 「……何だ?」 「出るの、もう、出ちゃうの?」 「……あ、あぁ」 「な、なら、中に出して、中に」 「お、おい」 外に出される、それは何だか嫌だった。 もしかしたらの可能性が生まれてしまうかもしれないけど、それは不思議と今は怖くなかった。 むしろ、桂木を独り占め出来るなら安い代償だ。 「桂木、桂木桂木桂木ぃ……」 だって。 だって、私は――桂木の事が好きなんだから。 「ぅ、あ」 「あ、うあぁぁぁぁああぁぁ」 弾け飛ぶ様な快楽の割に、絶頂の声は両方とも消え入りそうな位に掠れている。 熱い物が中を浸していく感覚が有った。精液が私の中を埋めていく。そこにはただ心地良い暖かさが有った。 極限まで荒くなった息を整え、私は言うのだ。 桂木。 いや、こうじゃない。 こいつの名前は―― 「桂馬」 そうだ桂馬だ。 そして言うのだ。言わなければならないのだ。 「何だ?」 「……大好き」 私の身体が細い腕で抱きしめられる中、その中で私はそっと意識を手放した……。 ▽
859 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 02:09:07.72 ID:t2gOxcb7
光っている人が好きだった。光っている人に憧れていれば、まるで自分も光っている気がしたからだ。 でも、それがその気になれるだけである事に気付けない訳では無かった。 心の中は、いつだって何処か醒めていて、その醒めた部分は何時だって冷静に自分をバカにしていた。 何時だってそうだった。 何時も、何時だって、私は見ているだけだった。 それが何時からなのか、もう自分でも思い出せないが、小学生の時にはもうそんな自分の性質を自覚していた覚えが有る。 そう考えてみると我ながら屈折した性質だと思う。そしてその性質を変えようとした事をしなかった辺り、多分私は何処かで諦めていたのだろう。 多分、これは変えられない物なのだと。 歩みだす事もせず、それが極めて正しい事だと思い込んで諦観を決め込んで。 それが変わったのは、それを変えたのは――他でも無いアイツだった。 これは、私の物語だ。 私が歩み出す物語。性質を越えて、一歩を踏みしめる物語。 肉体的な意味じゃなくて、精神的な意味合いで。 これは、私こと小阪ちひろが変わる物語。 小阪ちひろが、桂木桂馬に好きと言う為の物語。 それを言う為に随分と遠回りをしてきたけど、最後はこの言葉で締めたいと思う。 ▽ 私は、桂馬の事が好き。
終わったのかな? ヒロイン視点で地の文があると面白いね。 ちひろがかわいく見える。
こりゃいいもの見ましたわ。GJ
GJ! こういうのすごく好きだ。
桂×ちひキター 何という俺得 素晴らしい
イイネ・ エルシィがシャープだったころの巻を読みなおそうかな〜
>>835 です。桂馬×月夜で投下します。
初エロパロですが、寛大な目でよろしくお願いします。
【月夜エンド】 「ん……ん…っ!」 深淵な満月が照らす舞島学園校舎屋上の一角で、 「けい、まぁっ!むぐぅ…!?」 ふたりの男女のシルエットが重なった。 聡明そうな眼鏡の男子――桂木桂馬は、相対する小柄な少女、九条月夜の求めに無言で応える。 長い長い接吻の後、唾液の糸が制服に垂れる。 「……え?」 惚けたような顔で月夜は目を見開いた。 全く躊躇することなく、桂馬はわずかに膨らんだ胸に手を伸ばす。 本能のままに、下腹部や秘所、お尻を、まるで人形を可愛がるかのように。 体温が急激に上昇していくのが判る。 「ちょ…けいま!?」 「ダメ?」 「う……」 澄み切った瞳で聞き返されて何も言えず、月夜は俯くしかできなった。 (こんなの、なにかおかしいのですね…) 事の発端は一昨日。 ヴィンテージと女神関連の騒動を六人の姉妹を揃えて愛を増幅し駆け魂を封印、見事解決に導いた桂馬はこれまでの女性関係を清算することになった。 当たり前といえば当たり前だが、多くの女性たちは納得せず、特に結には色々な意味で説得に苦労した。 本当の意味で桂馬を諦めさせるには、誰か一人を仮にでも選ぶしかない。 エルシィにそう言われ、渋々考えていた桂馬はふと振り返ったとき、月夜と目が合う。 ずっと記憶を保持していた彼女としては、傷ついて、恋して、また傷ついて、散々感情を振り回されて、今度こそもう桂馬と関わるつもりはなかった。 しかしウルカヌスも天界に還ってしまい、今の月夜にはもう喋らなくなったルナしかいなかった。 とぼとぼ道を歩いて歩いて、行く当てもないまま彷徨って、気づいたら桂木宅カフェグランパにたどり着いたのだ。 「…………」 「…………」 十秒ほど、お互い目が離せなかった。 桂馬は何かに動かされるように、月夜に向かって歩み出す。 「泣かせてばかりでごめん……。でも大丈夫。約束は、守るよ」 放っておいてはいけない。 ゲーム感性とはまた別の、生々しいリアルな感性が桂馬の脳内を刺激する。 ウルカヌスと別れるときも出なかった涙が、太陽の光を反射しながら月夜の頬を伝って流れた。 それからというもの―― 人目が付かない場所に月夜を連れ出す桂馬。 駆け魂狩りでもやらなかった舌を絡ませたディープキスを何度も何度も。 その翌日にはこうして本番に至るというわけである。
シチュエーションが大事だ勢い(ノリ)が大事だと、桂馬の語る理論は相変わらずチンプンカンプンな月夜だったが、これだけは言える。 「あの…けいま!」 「なんだ?」 「なにか違わないですか…?」 「なにか、とは?」 「その……こういうことするにはもっとステップがあって、まだデートだってほとんどしてないのに」 「問題ない。問題があったとしても問題としない。すべてボクに任せておけ」 「ひっ!?ちょっと今日のけいま、怖いのですね……」
桂馬は女の子の服を慣れた手つきで一枚一枚剥いていく。どこで得た知識なのか動作に一切の無駄がない。 フリルのブラウス一枚になったところで、 「くちゅん!」 冷たい風が直接肌を刺し、月夜は震えた。 「そうか、これは計算に入れてなかった」 と、素早く自分の上着を縫いだ桂馬はそれを月夜に纏わせ、校舎内に向かって疾走した。 ぽかーんと取り残される月夜。 2分後、戻ってきた桂馬は普段中庭で使っているテント一式を抱えて、コマ送りのようにテキパキとそれを組み立てる。 手招きされてテント内に招かれた月夜は入った瞬間桂馬に押し倒され、マウントポジションを取られてしまう。 遮光型のテントは月の光を通さなくなったが、代わりに天井から吊らされた白熱電球が白い肌を薄く照らす。 「む、ムードが台無しなのですね!」 「仕方ないだろう。おまえに風邪を引かれても困る」 「でも、だからって……んぐぅッ!?」 言いかけた唇は塞がれた。 息をするのも忘れるほど貪り合って、紅潮した頬の月夜の目はすでに焦点が定まっていなかった。 「相変わらず押しに弱いな」 残りの下着を剥ぎ取って、月夜を生まれたままの姿にする桂馬。 もうふたりを遮るものは何もない。 月夜の背中に右手を回してロックし、左手はゆっくりゆっくりと繊細に秘所に愛撫する。 零れる声は時折唇で塞ぎ、酸欠を起こしそうな荒々しい呼吸を繰り返し、ようやく紡いだ言葉は、 「ま、待ってけいま!」 「待たない」 一言で斬って捨てられた。 「あ…!!?ひあ、ん、みゅうッ」 徐々に愛撫は激しくなり、ついには指を入れられた。 「…………ッ!!!」 固まったように硬直し動けなくなる。 それにも構わず桂馬は指を出し入れしてこちらの反応を楽しんでいた。 「ずるいの、ですね……」 呟いた月夜。 今度は彼女から、再び貪るようなキスをする。 面食らった桂馬は指の動きを止め、その隙に月夜が桂馬を押し返し、上下が逆になって彼女は勝ち誇ったように言う。 「押しに弱いのは、けいまも同じではないですか?」 ボタンが飛ぼうとお構いなしに服を乱暴に引っ張り桂馬の素肌をはだけさせる。 突起した乳首を吸いながら、ズボン越しに突起した一物を撫でた。 「どう、けいま。私だってやればこのくらい」 「……甘い」 「へ?」 先ほどよりもやや息は乱れているものの、桂馬は冷静さを失ってはいなかった。
「次はどうするんだ?」 「う……」 悔しいが、性知識においてほぼ皆無な月夜に返す言葉はない。勢いだけだった。 「下調べは大事だぞ。ゲームでも、リアルでも」 ズボンとトランクスを脱ぎ捨て、月夜と同じく素っ裸になる。 月夜が初めて目にした男性のソレは、六十度ぐらいの角度で反り返っていて、はっきり言ってグロテクスだった。 「さあ月夜。咥えてくれないか……」 「……」 咥えるしか選択肢がない月夜はぎこちなく口に含ませる。 「うッ!?」 「ふあっ!!」 びくんと震え、月夜の口内で暴れた。いよいよ本格的な営みになってきて、いよいよ桂馬の経験不足が表に出始める。 「い、痛かったのですか?けいま」 心配そうに見つめる月夜。 首を横に振って否定する桂馬は、安心させるためにふかふかの金髪を撫でた。 「な、なんでもない。気持ちよかっただけで……続けてくれ」 無言で頷く月夜は強弱をつけながら、ストロークする。 桂馬の顔の反応を見るうちにどうすれば気持ちよくなるか、なんとなくだか判ってきた。 (ああ、こんなに卑しい行為を……美しくないのですね。でも) 心の中で思う。 (桂馬だったら悪くない。嫌じゃないのですね) 好きな人のために精一杯奉仕することで、月夜の心は満たされていく。 心だけでなく、身体も。下半身から熱を持って。 「そろそろ、いいよ……」 右手で制して、月夜の口から一物が離れる。いつ発射してもおかしくないぐらいさらに隆起したソレはもはや理性ではどうにもならない。 もうするべきことはもう一つしかない。とろとろに溶けそうな彼女の小さな花弁にあてがい、徐々に力を入れて進めていく。 「ひゃあ!!?けいま…!けいまあッ……!!」 「いくよ」 「い゛ッ!?いやああアアアアァァァっ!!!!」 深々と突き刺し月夜が嬌声を上げて悶える。穴と棒の繋ぎ目から真っ赤な血滴り落ちる。 「ひ、ひどいのですね。けいま」 「ごめん…」 未経験者にとって加減などできるはずもない。それでも月夜を必要以上に痛がらせてしまったことは後悔した。 「でもいいのですね、けいまなら」 「優しくするよ」 「うん、信じてる」 そこからはひたすら身体で愛を紡ぐ。 月夜ははじめてとは思えないぐらい感度がよくて、桂馬も予習した知識と本能を総動員して月夜に応えた。 はじめ胸を弄っていた桂馬だったが、月夜の希望で手を繋ぐことになる。結果より一体感が増して、腰の動きも激しくなった。 「けいま、けいまッ!!」 「月夜!!」 お互いの名を叫びながら、腰を打ち付ける。迷うことはない。悲しむことはない。本能のままに、お互いを求め合って、 最高潮に高まった愛液が月夜の股間から溢れ、桂馬は己が欲望をーー 「う゛ッ!!」 吐き出した。 「熱っ!? ああ、けいまのが、出てる……!!」 意識が飛びそうになる感覚を抑え、ふたりは同時にイった。 「あ……ああ」 「んんっ……」 最後の一滴まで絞り尽くし、繋がったまま桂馬が覆い被さる。幸せのまどろみに溶けそうになりながらも、月夜は眠気を必死でこらえる。気持ちいいけど、眠ってしまうなんてもったいない。 もう少しこのままーー 外にはルナの置かれた椅子と天体望遠鏡。もうひとつ、空席の椅子が用意されていた。 これからはふたりで月を見るのだ。 これはひとつの可能性の結末。
以上です。 お目汚し、失礼しました。では
871 :
名無しさん@ピンキー :2011/12/26(月) 23:20:10.20 ID:j8c6w81f
月夜LOVE!!月夜LOVE!!月夜LOVE!!
うわあ〜! 月夜かわいい! いい仕事だな!
で、それを知った、かのんに電撃殺ですねw
ダーリン浮気は許さないっちゃ!!ビビビビビ
明日のコミケに桂馬×歩美本があるかないかでSS書くやる気が変わる。
>>877 内容見てないけど、どうせ釣りか、アホかって話でしょ?
スミレって将棋だっけ?あんなの要らねーよ。
あいつの役目はディアナの出番を作ることだけ。
ディアナさん匿名だからって口悪いですよ
月夜LOVE!!月夜LOVE!!月夜LOVE!!
ディアナ乙
スミレは実は高校生とかじゃなく、初見イメージのまんま歳上大学生〜社会人くらいだったら 良かったと思う。個人的な趣味だがw まあ、そうなると純と被るから無いわなw
これぐらいでかぶらない 寧ろ社会人や年上キャラが少なくて物足りない
ハッピーバースデー美生&紫埜
足りないのは後輩キャラ
足リナイノハ月夜
そろそろ新スレの季節か・・・
早漏…
とりあえず保守
歩美派とちひろ派、どっちが多いんだろ。
断然ちひろ 一目見たときからずっとちひろ。
ちひろなんて要らない、モブ娘の方や小説版ヒロインの方が可愛いし
>894 屋上
小説ヒロインとかただの二次創作じゃん しのがだめだな話も。 青葉と透と麻美は許す
麻美は原作込みでも上位に入るわ
今度駆け魂入ったらキスじゃ満足できなくてSEX要求しそう>ちひろ
振られる直前のちひろまじかわいかったな
あん時は間違いなくキス以上全部OK状態だったな
うむ、ちょっとか言いつつ抵抗しなかったろうな
初めて同士のエッチって萌えるから好きなんだよなー… 誰か初めて同士らしい初々しい桂ちひSSを書いてくれないものか
容赦なく堕ろせよって言い放つ桂馬さん
属性無しっていわれてたけど一気に不幸少女属性身に着けたちひろさん
このまま捨て鉢になって夜の待ちさまよってるうちに声をかけてきた中年親父にヤケで体を許しちゃうちひろさんのSSさんが読みたいです
そのあと桂馬とちゃんと結ばれるなら読むけど…
は?あんな女、瓶女のバディにして、両方首はねでおkだわw
同人が少なくて悲しい
910 :
名無しさん@ピンキー :2012/01/13(金) 21:06:36.55 ID:QNisPCF3
>>904 選択肢は「いきなり腹キック!」一択だな
ここで百合は書いていい?
注意書きしてあればいいんじゃね? だいたいどこもそうだと思うけど
ここでまさかの京ちゃんフラグが・・
あんなブサイク、ちひろと一緒にリューネに殺されちまえw
京様でてるの、いまのとこ2Bペンシルズ本だけらしいからな そろそろ18禁で一冊くらいでてもいい頃だ
女神sもいいけど羽根が邪魔そう
京ちゃんでSS書いてみたいけど、そこらへんの漫画のへタレ主人公ならともかく、 神にーさまが相手だと如何せん書きづらいww(いい意味で
さあ投下してください!
桂馬×歩美がかなり長文になりそうなんだけど 何レスくらいがちょうどいいんだ?
構わん続けろ
>>832 遅ればせながら、何人か追加してみた
歩美「お帰りなさいませ、桂馬ご主人様。
ご飯にします?お風呂にします?それとも…あたし?
…桂木ってこういうの好きじゃないの?」
エルシィ「お母様と私がご飯を作り、歩美さんがお風呂を入れました。
歩美さんはご飯を食べさせてくれたり、お風呂で体を洗ってくれたり、
もっと凄い事もしてくださるそうですよ。
・・・にー様、どうして部屋から出てこないんですか」
ハクア「桂木、この私とキス、いやそれ以上の事をしてあげてもいいのよ」
ちひろ「今度の騎士団ファイルの表紙にあんたを載せるから、写真撮らせてよ」
京「みんな、オタメガのどこがいいの?
ちょっと可愛い顔して、勉強が出来るくらいであんなにモテて。
・・・私も知りたいな、桂木のこと」
檜「あんたをアメリカに連れて帰りたいけど桂木はどうする?
10数えるまでに行くかどうか選んで。10,9,8.7…」
灯「私をコインランドリー付きの銭湯に連れて行ってくれないか?
それから、お前と人間作りがしたいのじゃ」
愛梨「メガネのにーちゃん、手紙読んでくれた?また正月に待ってるよ」
天理「今度の学園祭で手品をすることになったけど、桂馬君、手伝ってくれるかな…?
ごめんね桂馬君…ダメならいいんだよ、榛原さんにやってもらうから」
京さま略奪する気満々っすね!
リミュエル様は完全な人間としか子供作らないそうです…(`・ω・´)しょぼーん
そろそろ新スレの時期かな・・・
力を奪ったウル姉さまを無理やり犯したい。
触手攻めでもされそうだなおい
集団リンカーン展開が来そうな流れですな
神のみに欲しいのは髪の色が明るくて長身でスタイルのいいキャラ
単行本派には何が何だか
というか、女神探しも飽きてきた。いつまでも引っ張りすぎ。 早く駆け魂探しを再開してほしい。
捕まった女神に悪魔孕ませて神魔ハイブリット生物を産み出すとかの鬼畜陵辱展開きぼん
エルシィが出てくれればそれでよし
桂馬はギャルゲーマーじゃなくてエロゲーマーって言う作品ってないですかね
ハクアかっこ良すぎワラタw
陵辱好きにはたまらん展開。サドっ気全開のリューネさんに極太バイブで責められまくりとか妄想が止まらん
女神様が相手をしてくれるなら宿主は勘弁してやるよHAHAHA →気分が出てきたあたりで状況を見せるみたいのが好きです
ハクア以上にガンガン陵辱してくれるんかなwktk
ガサゴソ なんだ?こんな時間に……こっちは寝てるのに……ミッ…ミネルバ!? あれほど出てくるなって言ったのに あれ?体が動かない。ミネルバの奴、なんかやったな こっこら!僕のズボンを降ろすな。舐めるな、しゃぶるな。 うっ…く…… おい、僕のアソコを起たせてどうするつもりだ?まさか?止めろサイズ比を考えろ 割けちゃうぞ。 う…あっ全部……入ってる? 待て!?まだ動くな!やっヤメ…… そんな…トランポリンじゃないんだから跳ねすぎっ くっ激しすぎ……締め付けがキツすぎて う…うわぁあぁぁ ……おいミネルバ、キョロキョロ回りを見渡して、よし誰も見てないって 顔で立ち去ってったけど、こっちは一部始終目撃してんだぞ。明日図書館で覚えてろよ
>>940 短いながらなかなかいいネタ乙
後日覚えがないまま初体験した栞が
「!」
ブンブン(ちがう! ちがうの! あなたが初めてなの! 初めてなのよ! でも、血は出ないし、あっさり挿入っちゃうし、なんだか気持ちいいし……
だいたい初めてなのに膜がないなんて自慰のし過ぎで破ったみたいでますます体裁悪いじゃない! そうだ、女性アスリートは急激な運動でときに処女膜を失うと聞くわ!
いくらなんでも説得力なさ過ぎ……授業以外で走ることすら滅多にないもやしっこな私に、どうして体内を破損するほどの運動ができると言うの?
ああ、でも何か、何か言わなきゃ。処女じゃなくてごめんなさい。あなたに捧げられなくてごめんなさい。
でも信じて、信じてほしいんです。私はあなたが……)
「……好き」
942 :
名無しさん@ピンキー :2012/02/05(日) 17:09:40.62 ID:514tX3hr
前に桂ちひ書いたヤツですが、何か読みたいのって有ります? 一週間程時間貰えるのでしたら書きますけど…… もし宜しければ、下から選んで下さい。 1.天理。 2.かのん。 3.メリクリウスと歩美。
943 :
942 :2012/02/05(日) 17:18:02.18 ID:514tX3hr
後、4.みなみ。
もちろん天理で
ディアナの役割による
>942 かのんちゃん一択(*´Д`)ハァハァ
>>942 かのんちゃん! 凌辱、バッドでも注意書きあればイケるよ!
僕はかのんちゃん(^O^)
かのんちゃんがいーでーす
圧倒的かのん人気wwww 歩美とみなみの立つ瀬がないな あ、俺は天理(&ディアナ)で
じゃあ俺も天理で
俺はあゆみで
953 :
942 :2012/02/05(日) 20:59:14.55 ID:514tX3hr
とりあえず、今日の十時までに集計とるんで、その時にまた。
>950 純愛系エロSSが少ないんだもん(´・ω・`)
僕は鮎川天理ちゃん!
1-A.天理+ディアナで
天理のが見れるならなんでもいいよ
959 :
942 :2012/02/05(日) 22:04:54.46 ID:514tX3hr
とりあえず、十時になって集計した結果天理のヤツ書きます。 後、956>じゃあ、ちょっと『矢』持ってきて。 一週間後、また会おう! しかし、みなみは解るとして……歩美そんな人気無いのかorz
俺は歩美大好きだぜ! かのんの件で嫉妬してる歩美が可愛すぎて、頬が緩むw
あれは可愛かったねー それ以上にお見舞いイベントが大ヒットだったけど 歩美の人気が無いとかじゃなくて単にssの数の問題じゃないかな 他のヒロインに比べて歩美は結構充実してる印象があるし みなみは……うん
962 :
0/3 :2012/02/06(月) 23:00:00.53 ID:fguI61hC
七香編と檜編が顕著だけど最近の神にー様は神様してないなぁと思いつつ
963 :
1/3 :2012/02/06(月) 23:01:00.49 ID:fguI61hC
「…月夜はまた達してしまったのか?」 最近はいつもこうだ。 まだ前戯だというのに月夜は意識を保てず私が発現する。 それだけ桂木の技術が上がったということなのだろうし、 痛みに涙を流させたことや挿入後すぐに果ててしまっていた頃を思い返せば、 これはいいことなのだろう、と思う。 その後に残されるのが男性の部分を硬く勃起させた桂木と、 すっかり男を受け入れる準備を整えた私だということを除けばだが。 「ほら、早く来るがよい…」 手は秘所を這い、自分から足を開いて桂木を求める。 我ながら恥ずかしい格好だと思うし、きっと顔も真っ赤にしているのだろう。 とはいえ桂木が吐き出すはずの精は本来月夜に対してのものだ。 この浮気性の男をこのまま外に放っていいはずがない。 そのためには私の恥じらいぐらいが何であろうか。 それだけの…はずだ。 桂木の男性器が侵入してくる。 月夜には大きいであろうそれも、もはや何十回とも知れぬ性交による慣れか、 前戯で出来上がっていた私の体にすんなりと飲み込まれていった。 大きくて、硬くて、そして何よりも熱い…。 目が見えず、耳も遠い私の体は桂木の男を何よりも強く感じてしまう。 罪悪感は、ある。 比べるのも馬鹿らしいほど年下の少年にいいようにされる屈辱。 あれほど愛おしく思っていた月夜を裏切り快楽に喘ぐ自分への嫌悪感。 だがそれ以上に…いや、そんなことを思っていいはずがないのだ。
964 :
2/3 :2012/02/06(月) 23:02:00.92 ID:fguI61hC
「ん…ぁ」 探るような桂木の腰使いに思わず漏れ出た声。 それが男を煽るものだと分かっていても止めることはできなかった。 その私の反応を見てか桂木は同じ部分を攻めたててくる。 せめて声だけは我慢できないものかと思っているが、今までそれが成功したことはない。 弱い部分など私以上に、…月夜以上に知っているだろうにこの上まだ開発するというのか。 「…あっ!? ぃやっ、もっと、ゆっくり…」 普段の私からは、月夜や妹たちの前では考えられないような甘い声。 桂木の動きが激しさを増している…そろそろイくつもりなのだろう。 その動きに合わせて私も否が応にも高められてしまう。 秘所は水音が高まり、自分の体ではないかのように桂木を捉えて離すまいとする。 任せるままだった手足もいつの間にか桂木を抱きしめていた。 「――。――。」 桂木が何かを喋っているようだったがはっきりとは分からなかった。 そうしている内に私の中に放出された白濁。 月夜の一番奥に流し込まれたそれはこれまで以上の熱さで私を溶かしていく。 時を同じくして達した私を圧倒的な多幸感が包む。 その時間は数秒だったのか、数分だったのか…。 私の意識を戻したのは、意識を手放させたものと同じく桂木の男性器。 精を吐き出しきったはずのそれは、再び硬く存在を主張していた。 桂木が動きを再開させる。 「待て、わたしはまだ…んぅ」
965 :
3/3 :2012/02/06(月) 23:03:00.60 ID:fguI61hC
抗議の声は唇に塞がれた。 愛情表現は月夜にするものだといくら諭しても聞き入れてはくれない。 ただの性処理と割り切りたかったのにそれを許してはくれないらしい。 せめて舌は入れさせまいという抵抗もむなしく、 歯の隙間から強引に押し入れては容赦なく絡み付けてくる。 合わせてなされる腰の動きが一度達したはずの私の体を再び高めていく。 もはや体だけでなく意識までもが桂木に支配されていた…。 桂木の精が再び私を満たしていく。 先にあれほど出したというのに相変わらずの量。 と、今度はあっさりと引き抜かれた。 「ぇ…?」 今日はこれで終わりなのか…? 唇を離され荒く息をつく私の口もその時ばかりは疑問の声を漏らした。 …残念そうな響きが声音に混じっていたのも聞き取られてしまったろう。 桂木は萎えた性器を私の口元に運んで何かを促している。 まさか女神に対して後処理をさせるとでも言うのか。 不遜な…とは思いつつも素直にくわえ込んで丁寧に清める。 桂木の精液と…何より私の愛液に塗れたそれを舐めとるたびに、 今日の行為を強く意識してしまい体が疼く。 熱を持ってそれにしゃぶりついてしまっていたのは物足りなさゆえか。 そう感じていたのは私だけではなかったようで、 「…馬鹿者」 いつの間にか硬く屹立していたそれから口を離す。 まだまだ眠れそうにはなかった。
966 :
4/3 :2012/02/06(月) 23:04:00.39 ID:fguI61hC
最近ウル姉様に浮気してたけど5巻読んだら月夜は圧倒的に可愛かったわ
リアルタイムで乙! ウル姉様かわいい! 次はウル姉様が気絶して月夜とスるんですねわかります
乙 ウル婆かわいいよウル婆
すげーGJ! 婆さま超かわいい!
GJ! その調子で月夜も是非!
971 :
5/3 :2012/02/08(水) 23:00:01.00 ID:IZWmL5zd
数か月前まではディアナと月夜が自分の中で二強で この元もキスだけで気絶しちゃう天理ネタだったはずなのに どうしてこう…いや、割と納得いく変化ではあるが… (ふと考えただけです)
長瀬似の教育実習生がエロゲーに出てきたな…輪姦ゲーなのが悔しい
974 :
名無しさん@反メディアデモにいこう :2012/02/12(日) 08:28:29.34 ID:VFswDFCA
975 :
名無しさん@ピンキー :2012/02/15(水) 21:28:16.68 ID:q/xlN/na
埋める?
ノーラもかっこいい登場してくれちゃって。いよいよ佳境ですな。
姉妹よりも桂木さんが大事な淫乱女神様
979 :
942 :2012/02/17(金) 10:36:12.37 ID:vESoGxI5
すいません。遅れました。今から天理のSSを上げます。 ……正直、不安な出来なんですが。楽しんで頂ければ幸いです。
980 :
942 :2012/02/17(金) 10:38:13.81 ID:vESoGxI5
子供っていうのは、自分とは違った物に惹かれる。 いや、人間っていうのは基本的にそうなのかもしれない。自分とは違った物を持つ人に惹かれるから、恋をしたりするんだろう。 私が彼に惹かれたのは、多分彼の持っている『強さ』が羨ましかったんだと思う。 ▽ IFの話だけど、もし私に彼の強さが有れば、この状況もどうにかなったのかな? あの時の彼の強さが有れば、嫌な事を無視して自分を通す強さが有ればどうにかなったのかな? あかね丸の甲板の上、水面に映るディアナと会話している時だった。 彼らはいきなり現れて何だか訳の解らない事を言った後、私を羽交い絞めにした。 ノーラというらしい女の人と、亮というらしい男の人の二人組み。 身体に包まった何かは、私には離せない。もしかしたらディアナなら何とかなるかもしれないけど、今この状況で出すのは危険だ。 ただ、唯一解ったのは。彼らはこう言ったのだ。 私の願いを叶えてくれる、と。 「あなた、この男嫌いなの?」 無遠慮に私の心を探った後、ノーラがそう言った。 私は首を横に振る。 「じゃ、好きなの?」 私は…………首を、縦に振ってしまった。 「わかったわ、じゃあ仕事は簡単ね」 にんまりと彼女が笑った。何だろう、凄く気味の悪い笑み。 「この男と付き合わせてあげる」 「……え」 一瞬、自分が何を言われたのか解らなかった。 私の中で湧いた疑問をまるで代弁するかの様に、空かさず亮がノーラに質問した。 「でも、ノーラさん。付き合わせて上げるって言ったって、一体どうするのさ?」 「別に難しい事じゃないわ。どうせこの年頃の恋愛なんて、下半身と直結してる物よ。既成事実一つ作れば後はどうにでもなるわ」 既成事実って、一体何を言ってるんだろう? いや、意味は解る。解るけれども解りたくない。 そんな私の胸中など知らず、彼女は何処からとも無く有る物を取り出した。 銀色の注射器が、彼女の手の中で踊っている。 注射器の針が、私の首元に刺さる。 「ま、こうやって背を押せば終了よ」 針が突き刺さる痛みの後、中の液体が入っていく感覚がした。 押し出されていく液体。注射器の中にたっぷり有ったソレが空になった後、ようやく針が抜かれる。 じんじんする痛みが徐々に熱へ変わっていく。 耳と目が急速にぼやけてく。 身体が熱い。彼らは私に何を打ったんだろうか? 察しは付くけど、出来ればそれは正解で有って欲しく無い。 『はい終了。後は事が成るのを待ちましょう』 『ノーラさん、あの子に何を注射したの?』 『あの手の女が崖っぷちに立つ薬。あの手合いは自分の命がかからないと、世界の終わりまであのままよ』 感覚が遠い。でも、感情は近い。 吐き気にも似た熱さの中、その言葉が意味する物は、それでも解ってしまった……。
981 :
942 :2012/02/17(金) 10:39:07.14 ID:vESoGxI5
『ほら天理!! 桂馬くんよ!!』 『桂馬、小学校の時、一緒のクラスだったでしょ!! 天理ちゃん!!』 彼の事を忘れた事は一度も無い。 けど。 『桂馬、おぼえてるでしょ?』 『あんまり憶えていない…』 けど。 けど。 『誰…だっけ…』 ……その呟きは、どうしようも無く悲しかった事を憶えている。 ▽ 『天理、大丈夫です。息を大きく吸って下さい』 鏡面に映るディアナが私を励ます。 ディアナ。あの時から私の中に居る、私の友達。けれどその声すらぼんやりとしか聞こえない。 何とか力を振り絞って、震える足を一歩一歩踏み締める。息は荒い。辺りの空気が生温く感じ、それが身体の熱を一層熱くしてる気がする。 下が熱い。何処か濡れている気がするのは、多分気のせいだ。 霞む視界をそれでも堪え、前を見据えて歩いていると。 そこに、見覚えの有る後姿を見た。 「桂馬くんだ」 言葉は思いよりも速かった。 桂馬くん。 桂馬くんだったら、こんな時どうするんだろう? こんな時でもあの時の様に自分を通す事が出来るんだろうか? IFの話だけど、もし私に彼の強さが有れば、この状況もどうにかなったのかな? あの時の彼の強さが有れば、嫌な事を無視して自分を通す強さが有ればどうにかなったのかな? IFは無限に広がっていく。過去のアレコレが胸一杯に膨らませて、そして内側から押し潰していこうとする。 最近気付いたけど、IFが生まれる時はただ一つ。 それは人が、自分に無い物を求める時だ。 『天理!』 名前を呼ばれている事に気付いたのは、叫び声が混じり始めてからだった。 「何……ディアナ?」 『天理。……その、不本意ですが』 あぁ、そういう事か。 解ってる。桂馬くんに助けて貰おうって言いたいんでしょ。 そうだよね、確かにこの状況はそうするしか無いもの。そうすれば全部丸く収まるもの。 けど。 けど―― 「ディアナ」 『……何ですか?』 「私の」 私の。 私が―― そう言いかけて、やっぱり止めた。言って、どうこうなる物じゃない。 「……ごめん、何でも無い」 それでも察してしまったのだろうか。ディアナは沈黙を返答にした。 解ってる。解ってるよ。こういう風に寄り掛かる事が一番良い方法なんだもん。あのノーラが言ったように、このままじゃ私は世界の終わりが来たって今のままだ。 心を決めてゆっくりと足を進ませる。足を歩ませる心はどうしようも無い程重かった。
982 :
942 :2012/02/17(金) 10:41:12.39 ID:vESoGxI5
彼は強くて、私は弱かった。 幼い頃から私は誰かに流される事しか出来なかった。自分を通す力なんて今も昔も持った例が無い。 幼い頃、彼は強かった。 何時だってゲームをしていた。何時如何なる時でも。授業中でさえも。ただの一度もその手が休まる事は無かった。 学校という集団生活の中で『自分を通す』という事がどれ程難しい事であるか、それは十数年間の中で嫌という程思い知っている。 誰かに合わせないという事は簡単に見える様でいて、誰かに合わせるという事より難しい。 彼は強かった。 私は弱かった。 そんな彼に、私は憧れていた。 だから、ディアナを私の中に入れた時。私は彼みたいに強くなろうと思った。 けど。 けど――
983 :
942 :2012/02/17(金) 10:43:41.55 ID:vESoGxI5
結果を言えば、ディアナは全部話してしまった。私達に何が有ったのか、全部が全部洗いざらい。 全部。 だから、私が彼の事を好きな事も……全部伝わってしまった。 他の、別の、誰かの口から。 そう思うとじくりと、心の片隅が酷く痛んだ。 けれど、身体は限界だった。不気味な程身体は高揚し、感覚は今までに無い程鋭敏に、意識は時折遠くなってしまう。 ディアナも苦渋の決断だったのだろう。本来なら彼女はこんな事絶対にしない。私の身体を慮っての事だった。 今、私は彼の部屋に居る。もっと詳しく言えば彼のベッドの上に。ゲームソフトの山が幾つも築かれた部屋の中、私と彼の二人っきりだった。 話を聞いた後、彼が招いてくれたのだ。下にはおばさんが居たけど、今は妹さんに連れられて外へ出かけた。 だから、今この場には三人しかいない。 桂馬くんと、私と、ディアナしか。 「お前、本当にいいのか?」 戸惑うような視線を湛え、彼はそう尋ねて来た。 良いのか、というのは私を……抱くという事についてだ。ディアナが頼み込んだのだ。 彼は、戸惑い躊躇いながら了承してくれた。 私も、首を縦に振る。 「……」 「……」 気まずい沈黙が流れる。 すると―― 「桂木、さん」 例えるならそれはコイントスだ。裏と表が有って、私が反転する。 私の面が反転して、代わりにディアナの面になる。 「……天理を、どうかよろしくお願いします」 ディアナが丁寧におじぎをした後、また私が表になる。入れ替わる刹那、彼女はその最中でこう言った。 ごめんなさい、と。 けして声にならない彼女の言葉は、痛切な重さが宿っていた。 「その、するぞ……」 その言葉に私はまた首を振る。今度も縦だ。すると、桂馬くんの目がどんどん近付いてくる。 吸い込まれそうな茶色い瞳。 それがどんどん近付いていき、やがて距離がゼロになる。 唇が合わさっていた。そして、そのままベッドへと倒れ込む。華奢な様に見えて、彼の身体は意外と重かった。 彼の舌が首筋を這う。ぬらぬらとした睡液が糸を引き、心臓は早鐘を打つ。 ぼんやりとした頭と、徐々に熱っぽくなる意識。それでも心の何処か一部は醒めていて、それが冷たくこう言い続けている。 ――本当にそれで良いの、と。
984 :
942 :2012/02/17(金) 10:45:14.29 ID:vESoGxI5
「ふぁ、……ぅ」 漏れた声がその思いを掻き消す。理性と本能のバランスが徐々に崩れていく。 上着が捲くられ、ブラジャーのホックが外され、胸が露わになる。 もう戻れない所に来たんだと、そう思った。 「くぅ……」 胸の上を舌が這う。時折睡液が含まれ、時折甘噛みされ、時折空っぽなのに吸われる。 背筋に怖気が走る。ただ純粋に怖かった。けれど、それでもどうする事も出来ず、震えそうな身体を必死で堪える。 けれどそんな心と反して、身体は反応する。反応してしまう。 本当にそれでいいの? ――良いわけ、無いよ。 昔、タンポポの蕾を無理矢理開かせた事が有る。 コレは、それに似ていた。ノーラって人はカケタマというのを求めて、それを人の中から出す事を目的にしていた。きっと彼らが行っている事の本質はソレだ。 彼らは無理矢理開かせるのだ。その開かれる人の事を一切無視して。 そこに何が有るのか、何を求めているのか、見ようとも知ろうともせず。 「やめるか?」 桂馬くんが見ていた。瞳の中には涙を浮かべかけた私がいて、彼は心配そうな顔を浮かべて私を見てる。 その言葉に首を振る。涙を堪え、声を振り絞ってこう言った。 「……名前」 「うん?」 「……一回だけで良いの。ほんの一回で良いから、名前を……呼んで」 別に付き合うなんて考えた事無い。憶えていて欲しかった訳じゃない。 元気な姿を見れただけで嬉しかった。変わらぬ彼でいて嬉しかった。 ただ、彼は会ってから一度も名前を呼んでくれなかった。 それだけが悲しかった。 だから。 だから―― ただ一度、名前を呼んでくれれば、それで……良かったのだ。 それで満足出来たのだ。 こんなのが、欲しかった訳じゃないのに。
985 :
942 :2012/02/17(金) 10:47:48.25 ID:vESoGxI5
「――」 ぽつり、と。堪え切れなかった涙が一筋落ちる。 それはシーツの上に落ちた後、雪の様に消えた。 「天理」 その三文字は、音となって空気を震わせる。 それは、私が欲しかった物で。 ……それで、結局手に入れる事が出来なかった物だった。 嬉しくて、そして悲しかった。 「桂馬くん」 目を閉じる。 彼はそのまま静かに情事を続けた。 彼の舌が胸から腹を伝い、臍の下まで行くと、彼はスカートもショーツも脱がしてしまった。 普段人目に露わにする事など無い秘所が露わになり、思わず顔が赤面してしまう。 「……ひゃう」 舌でなぞられると、高い声を上げてしまった。 ぞくぞくした。身体は熱いのに、インフルエンザにかかった時の様に震えが止まらない。 指を入れられた。 舌とは比べ物にならない刺激が走る。感じられる感覚は、痛みが半分で快楽が半分。そのまま中で指を動かされると、意に反して腰が上下する。 秘所が濡れていくと同時に、目蓋の裏が白く眩んでいく。 白い。 白い。 白い。 真っ白。 快楽が、理性を越える。 それは下から上へ。潮の満ち干きの様に。 強張っていく身体は強張りを越えて、脱力していき。 荒れていく息は徐々に収束していき、そして再び荒れ始めていく。 「……」 薄らと目を開けると、ベルトが外す姿が映った。 金具を鳴らし、何もかもが取り外されると彼のソレが露わとなった。それはまさしく肉の棒だった。血の通った体の一部。それが大きく膨張している。 保健体育の授業で男女の仕組みは習った事が有る。けれど、実際に目の当たりにするのは初めてだ。 それでも、驚きは一切生まれなかった。感覚も感情も遠く、現実味が薄かった。 秘所にソレが宛がわれ、――入る。 ぶちり、という何かが破れる音と痛み。驚きは無かったけど、それでもその痛みから私は忘我郷から帰還した。 「ッ」 奥歯を噛み締め、声を堪える。 痛かった。痛くてまた涙が出そうだった。 「……動くけど、大丈夫か?」 言葉じゃなくて首で返答する。言葉は出なかった。 彼がゆっくりと腰を動かす。水音と痛みを伴って、肉の棒は杭の様に奥を小突く。 私は、彼の首元に手を回し、そして抱き締めた。 肌と肌が密接に重なり合い、桂馬くんはまた私に唇を合わせてきた。 彼の舌が、私の舌を嬲っていく。 「――」 突いて、引いて。また突いて、引いて。 私の内壁はゆっくりと彼を絞り込み、射精を促そうとする。 その中で痛みは徐々に快楽へと変わって行った。 痛みが、甘い。 「て、天理……」 出し入れのスピードはどんどん速くなっていく。熱の籠もった頭の中、何となく終わりが近付いてる事に察しが付いた。 「外に、出すか?」 私は……首を横に振った。
986 :
942 :2012/02/17(金) 10:50:30.34 ID:vESoGxI5
終わりは、思いの他静かに訪れた。 彼の筒先から迸った精液は、私の中へと漏れていく。 ……長い射精の後、引き抜かれたそれには薄らと朱が混じってる。 浮かされていた熱は醒めていき、荒い呼吸も徐々に平静さを取り戻していく。 理性を取り戻した頭の中、一つの思いが生まれた。 それは、最早何の意味を持たない事だ。最早伝わってしまった事だ。 でも。 これだけは、他でも無い自分の口から言わなければならない。 例え、もう言われた言葉だとしても。 自分の中に、勇気が有る事を信じて言葉を紡ぐ。 「桂馬くん」 「なんだ?」 「私、桂馬くんの事が好き」 その言葉。それを言う勇気。 それが、私が幼い頃求めた彼の強さなのか、別物なのかは解らない。 けれど、そこには『自分を通す』強さが確かに有った気がする。
987 :
942 :2012/02/17(金) 10:55:06.54 ID:vESoGxI5
終わりです。お待たせした割に、こんなのでスイマセンでした。
988 :
名無しさん@ピンキー :2012/02/17(金) 11:00:03.24 ID:g8WFUsaQ
GJ! スレの最後にいいものを読むことができて大満足です
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