「エリー、そこに座って」
「は、はい・・・・」
コーデリアさんが硬い声で言う。
少し怖い。冷たいようで・・・熱の籠もった声。
ああ、やっぱり気付かれていたんだ。
「あなた、またエッチなことを考えていたのね」
「そ、そんな・・・違います・・・・」
「ウソおっしゃい。こんなに発情した女の子の匂いがしてるじゃないの。
それに・・・歩くたびに音がしてたわよ。
くちゅっくちゅって」
止めて、言わないでください。
さっきまで、いつも通り四人でじゃれ合っていた。
かすかに頬が触れ合ったり、太腿を手がかすめたり。
それだけなのに・・・・わたしのこの忌まわしい体は反応してしまう。
「こっそり楽しんでいたのでしょう。
息が荒くなっていたものね」
違う。違うんです。
そんな目で見ないで。
エッチなことなんて考えてないの。気持ちよくなんてなってないの。
恥ずかしい、恥ずかしいだけなのに・・・・。
「恥ずかしい事が大好きなんだものね、エリーは。
ネロにほっぺた舐められたときは悦んでいたわね。
エッチなお汁が流れ出てくる音が聞こえたわよ」
あああ・・・あのときは背筋がぞくぞくっとして・・・・
自分でも気付かないうちにアソコに手を強く押し当ててしまっていた。
下着にじわじわと染みが広がっていく感覚。
そう、ちょうど今みたいに・・・・。
「それを指摘されて、また濡らしているのね。
エリー・・・・あなたは本当に変態さんなのかしら?」
どくん!
心臓が跳ね上がる。
その音も聞かれてしまっているのだろう。
五感強化(ハイパーセンシティブ)・・・・・コーデリアさんの前で隠し事なんてできるはずもない。
恥ずかしい事が全部ばれている。
恥ずかしい想いが全部ばれている。
恥ずかしい音も、匂いも、全部、全部、全部。
目の前に靄がかかる。
アソコはトロトロなのに口の中がカラカラだ。
「味は・・・・どうなのかしらね」
ひどい。そんなことを言われてしまったら・・・・もうそのことしか考えられなくなる。
あの部分に指を挿し込まれてしまったら・・・その指についたモノを舐められてしまったら・・・。
ううん、コーデリアさんのあのきれいな顔がわたしの股間に埋められたなら・・・・。
想像に耐えられず、腰がもぞもぞと動いてしまう。
吐き出された蜜で、もう下着は用を為していない。
「そんなに物欲しそうな顔しないで、エリー。
ほら・・・」
ほっそりと白い指がわたしの口元にさしだされる。
むしゃぶりついた。
本で読んだ恥ずかしい行為を連想する。
それがまたわたしの頭をしびれさせる。
夢中になって舌を泳がせる。
ほどなく━━━
「あんっ・・・く・・・・ふ・・・・ぅ・・・」
コーデリアさんが息を詰めながら短く痙攣した。
へなへなと床に崩れ落ちる。
わたしの口から彼女の指へ銀の糸がかかる。
とろんとした目でそれを舐め取るコーデリアさん。
理知的だった顔がいつのまにかとろけきっていた。
あの程度の刺激で簡単に果ててしまえるのは羨ましいと思うべきだろうか?
わたしは━━━━━━まだ体の奥の、ずくずくとしたうずきが強くなる一方だというのに。
「ふふ・・・・ごめんなさい、エリー。
わかってるわ。
今夜は満足するまで付き合ってあげる」
ゆっくりと頭をなでてくれる。
優しい・・・大好き・・・・コーデリアさん。
だから・・・・エッチなこと、いっぱいして・・・・・。