>>707 感想ありがとう。
そのお題で何とか考えてみるよ。
今回の反省としては、ストッキングが途中退場したことかな。
基本的にパンティとストッキングが仲良くしてるとブリーフが入れなくなるし、
パンティとブリーフが仲良くしてると、ストッキングが動かなくなる。
だからこそ原作でも『パンティ+ブリーフ』ではストッキング退場が必要だったのかなあ、と思ったりする。
逆に僕も『不思議惑星キン・タ・マ』ではストブリ展開にするためにパンティを退場させなきゃいけなかったし。
つくづく3人で仲良くしてるのが想像できないやつらである。
逆にいうとそこにこそ二次創作のうまみがあるのかもしれない。
例えば3人を遊園地に行かせたらどうだろう、とか?
仲良し姉妹に空気を読めない男が一人ついてきた、と考えるのか、
ラブラブカップルに空気を読まない妹がついてきた、と考えるのか。
3人でコーヒーカップに乗るのか? 観覧車はどうするのか?
2人並んで乗るジェットコースターはどうするのか? 2人乗りの乗り物は?
なんだか面白くなりそうではある。
ただラブコメ苦手なので、誰か書いて。書き手求む。
あと、パラレルだから苦手な人もいるかもしれないけど、
パンティとブリーフの新婚生活に入り浸るストッキングというのもいいかもしれない。
ブリーフは本当は帰って欲しいんだけど、なかなかはっきり言えないの。
問題は、何だかストッキングが20代後半になってもゴスロリファッションに身を包んで、
自分はモテモテだから忙しいとバレバレな嘘をつく、痛い展開しかなかなか想像できないことだが。
こういうのも得意じゃないから、誰か書いて。書き手求む。
「パンスト姉妹、放置プレイ、わんこそば」で出来ましたので投下します。
パンスト姉妹っていうよりか、ただのパンティになってしまいましたが。
題名は『今日のわんこそば』です。
「これはゴーストの仕業だ!」
「いきなり街中でなんだよ!? でかい声出すな!」
「しかも店の前でって……軽く営業妨害でしょ」
ここはダテンシティに新たにオープンした日本食店の店先。日本食はナチュラルかつヘルシーなオシャレフー
ドとして、美容と健康を気にするオフィスレディーを中心に大人気である。
その中には、本当の日本人からすると奇異な印象を持たざるを得ないようなものも多いのだが……
というわけで、この新しい店にも予約が殺到、まさに大盛況である。天使の2人も気にはしていたところへ、
ガーターベルトがこの店に行こうと言い始めたから、大喜びでついてきた。
そこで、冒頭の会話に至るのである。
街を歩く人々はガーターベルトの突然の大音声に驚いて立ち止まって振り返り、それが見るからに怪しい巨漢
の黒人神父の口から発せられたのを知ると、そそくさと歩き去っていく。
中にはいま現に店に入ろうとしていた家族連れもいて、子どもがあまりの恐ろしさに泣き始めてしまい、逃げ
るように店内に入っていった。
「実はこの店、開店以来、中に入った客が外に出てきていないのだ! これはゴーストの仕業でしかあり得な
ーい なーい なーい なーぃ……」
セルフエコーで断言するガーターベルト。そう言えば先ほどから入る客はいるが、出てくる客は一人もいない
。
「それならさっき入ろうとする客を止めろよな」
芝居がかったガーターベルトに呆れ顔のパンティ。
「もしかして、古い客は人肉料理になって新しい客に供されているのかしら? エリンの『特別料理』みたい
に。ロマンチックで素敵!」
またよく分からない趣味を披露するストッキング。
しかし彼女らにもさらに怖ろしい事の真相はいまだ想像もつかなかったのである。
「これはゴーストの仕業だ!」
「いきなり街中でなんだよ!? でかい声出すな!」
「しかも店の前でって……軽く営業妨害でしょ」
ここはダテンシティに新たにオープンした日本食店の店先。日本食はナチュラルかつヘルシーなオシャレフードとして、美容と健康を気にするオフィスレディーを中心に大人気である。
その中には、本当の日本人からすると奇異な印象を持たざるを得ないようなものも多いのだが……
というわけで、この新しい店にも予約が殺到、まさに大盛況である。天使の2人も気にはしていたところへ、ガーターベルトがこの店に行こうと言い始めたから、大喜びでついてきた。
そこで、冒頭の会話に至るのである。
街を歩く人々はガーターベルトの突然の大音声に驚いて立ち止まって振り返り、それが見るからに怪しい巨漢の黒人神父の口から発せられたのを知ると、そそくさと歩き去っていく。
中にはいま現に店に入ろうとしていた家族連れもいて、子どもがあまりの恐ろしさに泣き始めてしまい、逃げるように店内に入っていった。
「実はこの店、開店以来、中に入った客が外に出てきていないのだ! これはゴーストの仕業でしかあり得なーい なーい なーい なーぃ……」
セルフエコーで断言するガーターベルト。そう言えば先ほどから入る客はいるが、出てくる客は一人もいない。
「それならさっき入ろうとする客を止めろよな」
芝居がかったガーターベルトに呆れ顔のパンティ。
「もしかして、古い客は人肉料理になって新しい客に供されているのかしら? エリンの『特別料理』みたいに。ロマンチックで素敵!」
またよく分からない趣味を披露するストッキング。
しかし彼女らにもさらに怖ろしい事の真相はいまだ想像もつかなかったのである。
「で、どうすんだよ。いきなり踏み込むのか? 保健所の立ち入り検査だとか言ってさ」
銃を構えて突入する仕種をするパンティ。そんな保健所があってたまるか。
「ううむ、そこまでは考えてなかった」
腕を組んで考え込むガーターベルト。
「そこまでって……なんにも考えてないんじゃない。まあ、いいわ。とりあえず中に入りましょうよ。潰しちゃうにせよ、噂の新店の味を確かめてからでも遅くはないわ」
とドアをくぐるストッキング。残り2人もその後を追う。
そのドアに「開店フェア! わんこそばスペシャル!!」というポスターがでかでかと貼ってあるのが目についた。
中に入ると、そこはみんなわんこそばを際限なく食べ続けていること以外は普通の飲食店に見えた。
「パパパパンティ!?」
3人が店員に案内された席まで歩いていると、その途中で一人に男が一行に声をかける。
「ブリーフ? お前こんなところで何やってるんだ?」
それはおなじみの冴えない服装をしたおなじみの冴えない少年だった。しかしそれはおなじみの冴えない姿とは違い、明らかに腹部が異常に膨張しており、その上でさらに麺類を口にかきこみ続けている異様なものだ。
「いいい一回食べてみて美味しかったらパンティを誘おうと思って来てみたんだけどね、たたた確かにすごくおいしいんだけど、ところがいくら食べても食べても店員さんがおかわりを注ぎ続けていくら食べても終わらないんだよ。
このままじゃ僕、お腹が破裂して死んじゃうよ。だからその前にパンティ、君に会えてよかった。この世で最期に出会えた人が君だったら僕安心して天国に……」
「パンティ〜? 何してるの、行っちゃうわよ〜?」
恐らく話しかけられたことに気付きもしなかったであろうストッキングとガーターベルトがどんどん先へ行って、イライラとパンティを待っている。パンティもそれを聞いて、
「おう! 今いく! じゃあな、またな。ブリーフ」
と言って歩き出す。ブリーフは、
「え!? ちょっと待ってよ! 今食べ終わるから!」
と急いでお椀の中のそばをかきこむが、すぐにどこかに控えていた店員が新しい麺を補給してしまう。
「ああ!? なんで!?」
わめくブリーフを放っといてパンティは2人がすでに座ったテーブル席につく。
ストッキングはすでにメニューの後ろの方を矯めつ眇めつ点検している真っ最中。
「むむむ……これは凄いわ。あんみつにわらびもちにおしるこにぜんざい。他にもまだまだある! そんじょそこらの甘味処よりも品揃えがいいくらいだわ! これはよく研究してあるわね。む? この和風パフェってのは何かしら!?」
と興奮気味で独り言を言い続けている。そこへまるで影のようにウェイトレスが現れて、
「お客様、ご注文はお決まりでしょうか?」
と囁き問いかける。ガーターベルトはストッキングが独占しているメニューは見ずに、本メニューとは別に一枚添えられた特集用の別メニューを指さして、
「うむ。わしはこの『スペシャルわんこそば』を頼もうかの。あと食後のコーヒーを。そう! 悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純で、まるで恋のように甘いやつを!」
と自分の注文を言う。ストッキングも
「わたしもそのわんこそばでいいわ。それでデザートなんだけどね……これとこれと、これと、あとこれと、それからこれ!」
とメニューを素早く指さしていく。ウェイトレスはそれを全て高速でメモをとっていくと、最後に「復唱させていただきます」と言い正確に再現した。
「デザートはメインが終わった後に、お出しすればよろしいでしょうか?」
「うん、それでいいわ!」
最後に残ったパンティが注文が終わってもメニューを手放そうとしないストッキングから、
「お前それちょっと貸せよ!」
と無理やり奪ってパラパラめくる。
「今ならこの『スペシャルわんこそば』が大変お得に……」
というウェイトレスの声を遮って、
「そばなんて貧乏くさい物食べてられっかよ。肉だよ、肉! 肉汁たっぷりで血が滴ってるようなやつ!」
と主張するパンティ。それに対してウェイトレスは慌てず騒がず、
「それならこちらの『和風ステーキ』などはいかがでしょうか」
と別の料理をおすすめしてくる。
「まさか豆腐じゃあるめえな? あたしは、チ〇コも料理もふにゃふにゃなのは嫌いなんだ!」
「いえいえ、正真正銘の動物肉でございます。それをさっぱりな味付けでヘルシーに仕立て上げてございます」
「ううん。そのさっぱりでヘルシーってとこが気に食わねえんだが、しゃあねえ、それでいっか!」
と言ってメニューを投げ渡す。それを回収したウェイトレスはジャパニーズ・スタイルに深々と一礼すると、
「それでは良い御食事を」
と言い残して影のように消えてしまった。
料理を待つ間、ガーターベルトは瞑想し、ストッキングはスイーツについて誰も聞いていない蘊蓄を垂れ流し、パンティは暇なのできょろきょろ周りを見回していた。
どのテーブルでもわんこそばを食べているようで、しかもそのどれもが先ほどのブリーフと同じ問題を抱えているようだ。みな腹がぱんぱんに膨れているのに、店員はおかわりを注ぎ続け、客は苦しみながらも律儀に食べ続ける。
パンティはそれを眺め、
「ああ、いい男いねえかなあ、S〇Xしてえなあ」
といつも通りのことを考えつづけていた。
そんなことをしている間に料理が来た。
「むう! これは上手い! この上品な喉越し、それにこの蕎麦の香りを殺さない麺づくり。つなぎの小麦にもこだわりがあると見た」
「むぐむぐ、蕎麦なんて正直どうでもいいわけよ。こんなのはスイーツ祭りに向けての前哨戦、いわば腹ごなしよ! むぐむぐ」
2人は小さなお椀に入れられた蕎麦をものすごい勢いで食べはじめ、お椀が空になるたびに、ゆらりと空間のひずみから現れたような店員がおかわりを注ぐ。
パンティは店内で一人だけわんこそばではないものを食べ始める。箸で食べやすいように一口サイズに切られたステーキを大根おろしや山葵で風味をつかられた何種類もの付け汁につけて口に運ぶ。
(うん、うまい! 確かにうまいが……でも、なんの肉だこりゃ?)
止めどなく蕎麦を体内に流し込み続ける2人を差し置いて、パンティは食べ終わり紙ナプキンで口の周りを拭き、指を鳴らしてウェイトレスを呼ぶ。
「あたしはこの街で有名なセレブのパンティ様だ」
と名乗ると、
「このステーキ、美味かったぜ。話がしたい、ってコックに伝えな」
とウェイトレスに言伝をたのむ。
すぐにレストランの奥から素晴らしくそびえたつコック帽をかぶったコックが出てきた。店内のシャンデリアにコンコンぶつかりながらこっちに向かってくる。
見ればケツアゴが割れた、筋骨隆々たる威丈夫である。それを見てパンティの目の色が変わる。
「いやいや、まさかそんなセレブが我がレストランにいらっしゃってるとは。私も店長とコック長の兼任をしておりまして、厨房の仕事で精いっぱいでして。本当なら、もっと早く御挨拶にまいるべきでした。
お詫びと言ってはなんですが、厨房の中をご覧になってはいかがでしょうか?」
「あら、いいの? お邪魔ではないかしら?」
パンティが突然声色を変えてコックにすり寄る。その太い腕に抱きついて、自分の体の柔らかい部分を押しつける。
「いえいえそんな。汚い厨房をこの街のセレブに見せることの方が心配なくらいですよ」
と談笑しながら2人はレストランの奥に消えていく。
「く、苦しい。しかし神のしもべであるわしが、神の恵みである食物を残すことなんてことをするわけには……おお! 神よ、我に力と胃袋の隙間を!」
「ま、負けるもんですか……これを食べ終わらないと、デザートが出てこないのよ。これさえ、これさえ食べ終われば、デザートが食べれる。スイーツ祭りよ。甘いものは別腹なのよ……」
呻きながら箸を動かし続ける残された2人。そんな中、おや、ストッキングのようすが……
「うぐぅおおおおおおおおおおおおおううううううううううううううううう!!!!!!」
わんこそばを猛スピードで食べ続けるストッキングは次第に巨大化を始め、
「うお、なんだ!?」
一番近くにいたガーターベルトをまず手始めに下敷きにして、ますます膨張し続けた。
「Oh! Yes! Ah! Uh! Come on! Come on! Oh, I'm Comin'」
パンパンパンパンパンパン
厨房の奥で卑猥な音が響き続ける。寝転がる場所がないのでパンティが床に四つん這いになって後ろから男の物を受け入れている。
「Oh! すごい! なんてすごいあわびなんだ。こんな素材は初めてだ!」
ズボンをずり下げて下半身丸出しになったコックが、パンティの細い腰に指を食いこませて讃嘆の声を上げる。
しかし突然、
「う!? うごわあ!?」
と叫んでソーセージ用の羊の腸に包まれた己の一物を引き抜く。
「と、溶ける! 俺のチン〇が浄化される!?」
と自らの股間を眺めたかと思うと、驚愕の表情で相手を見、
「お前! 天使か!?」
と叫ぶ。
「そういうあんたはゴースト!?」
そこでパンティはようやく「これはゴーストの仕業だ!」という5秒で忘れてしまったガーターベルトのセリフを思い出す。
「く、くふおううう!!」
唸りながらゴーストがその正体を現す。耳が頭の上に移動し三角にとがる。鼻と口が前方に伸びていき、歯が鋭くなり、犬歯が長く伸びる。
「い、犬!? ハ! まさか!?」
思い当ることがあったパンティは急いで自分の後ろにあった冷蔵庫を開く。するとその中に入っていたのは、
「やっぱり犬の肉! なるほどなあ、どおりで急にワンコスタイルのFuckがしたくなったわけだ」
そしてズバッとゴーストに指を突きつけ、
「さてはお前、韓〇人のゴーストだな!」
と決めつける。
「はあっ!?」
ゴーストが呆れて物も言えないでいると、パンティはさらに
「お前は韓〇人のくせに日本食をパクってレストラン開いて、罪もない人びとを永遠に抜け出せない無間地獄に引き込むとはいい度胸だ」
とゴーストの罪を数え始める。
「おいおい、犬の肉だから韓〇人で、韓〇人だから日本のパクりって短絡的でしかも想像力が欠如しすぎてるだろ!? それに俺は確かに日本人じゃないけど、日本食レストランを出店するにあたって、日本食だけでなく日本の文化は研究しまくったっつうの!
あのわんこそばだって、れっきとした日本の文化であってだな、お椀の蓋を閉めるまで店員がおかわりを注ぎ続けるシステムだって、ちゃんとメニューに但し書きを書いておいたし……」
「バーカ! この街の住人がそんな但し書きなんか読むと思うのが間違いなんだよ!
だいたいあたしにはそんなことどうでもいいんだ! あたしはただヘブンが欲しいだけなんだよ! お分かり? Give me HEAVENs! Are you underdtand?」
「ちょ、ちょっと待てよ!」
パンティは足首に引っ掛かっていた鮮やかな赤のパンティを蹴り上げて指に引っ掛けると、素早く天界兵器バックレースに変成する。
「客の知能レベルを過信したことを、悔い改めな!」
BLAM!!
「ニ、ニダーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
どんがらがっしゃーーーーん!!!
天界の光の塊りを眉間に打ち込まれ、内側から大爆発した後にはヘブンコインが二つ転がっていた。
それを拾いながらパンティは
「あんたのすりこぎ、あたしのすり鉢にごりごりいって、なかなか悪くなかったぜ。それだけは評価してやるよ」
と言い、裏口から外に出ていった。
「しかしまあ、ヘブンは手に入ったけど、結局消化不良だよなあ、イケなかったし」
パンティは一人でシースルーを運転しながら、教会に向かっている。
そして腕時計を見て時間を確認すると、まっすぐ帰るのをやめて、方向転換する。
「どっかで、いいチ〇コ拾って帰らねえと、スッキリしねえわなあ」
その背後、先ほど走ってきた方向で大きな土煙が起こる。何か巨大な肉塊がものすごい勢いで膨張し続け、街の建物を次々と押しつぶしているのだ。
そちらの方向から人びとが次々と逃げてきて、パンティは「こりゃいいや、掴み取りだ」と避難民の間に目を光らせてイケメンを探す。まさに阿鼻叫喚。
ダテンシティは今日も平和です。
これで終わりです。
なお、私は韓〇に対して何か意見があるわけでなく、ただ単にネタとして使っているだけなのであしからず。
さて、次は何で書くかな
保守
結構長くなっちゃったけど、お題「雷、乳首、ブリーフ」で書きました。
題名は『避雷針降臨』です。
721 :
避雷針降臨_1:2011/07/11(月) 00:29:02.11 ID:IAHYmHcJ
「ふへ、いやらしく立ちあがっちゃってさ。そんなに舐めて欲しいのかよ?」
「パパパパンティ!? や、やめっ…! 恥ずかしいよ……」
「なに言ってやがんでい。お前だってあたしのここ、弄るの好きだろ?」
「そそそそれは……だって、そこ触ると、パンティ気持ちよさそうだし……それに……」
「それに?」
「それに……触ってると、だんだん固くなるの……面白いし……」
「そうだろ? あたしだっておんなじだよ。ほら、あたしの舌使いにかかったら、と」
「パパンティ!? それとこれとは、問題がちがっ、あっ! だ、だからさ……や、や!」
「男の癖にかわいい声出してんじゃねえよ。それはあとであたしが見本見せてやるから、今は男らしくドンと構えてろ! しかしまあ、すべすべの肌だこと。羨ましくなるね」
「パ、パンティは胸毛とか生えてて、ワイルドな方が好きなんだよね」
「まあ、どっちかってえと、そういうのの方が好みだが、別にお前が気にすることじゃねえよ。男ってのはみんな違ってみんないいもんだよ。そんなことより、下っ腹に力入れて九九でも数えて、さっさとイっちまわないように気をつけな」
「分かったよ! 僕パンティのためなら、どんなに気持ち良くてもイクの我慢するよ!」
「よく言った。それじゃご褒美に、二ついっぺんに責めてやるよ」
「ああ! だ、駄目だよ! パンティ! そそそそんなことされたら僕! おかしくなっちゃう!」
パンティの部屋のベッドの上で2人の男女の声が聞こえる。男の方が恥ずかしがったので灯りは消されていて、ただ二つの影が絡まり合っているようにしか見えない。ときどきベッドが軋みを上げ、少しずつ2人の興奮の度合いが上がっていることを示している。
それ以外の物音はしない。パンティはハッピーな音楽を掛けながらするのも好きだが、ブリーフは相手の声がしっかり聞こえる方がいいといったのだ。この部屋以外の教会全体が眠っているような、もしくは耳を澄ませているような、そんな静けさだった。
しかしそのとき、折りから奇妙な空模様を見せていた教会上空の天候が急変、雲の間を幾筋もの雷光が閃き、そしてそれが教会めがけて落ちてきて。
「パ、パンティ! 次は僕のばあぎゃぎゃぎゃぎぎぎぎひひひひひいいいいいいいいいいいっっっっ!!!!!?」
それが最高に突っ立っていたブリーフの乳首に命中。まるで感電したように、いや実際に感電したのだが、ブリーフは光を発しながら、ベッドの上で痙攣する。
そして非科学的なことに、一瞬骨が外から丸見えになったかと思うと、こんがり焼けたブリーフがベッドの上に落ちてぴくぴく震えている。
「ブ、ブリーフ!?」
さすがのパンティもSEXの途中で相手が死んでは困るので、心配してブリーフの肩を揺さぶる。
ガターン
大きな音を立ててドアが開かれ、誰かがつかつかと中に入ってくる。びっくりしたパンティが振りかえると、そこに立っていたのは巨漢の黒人神父。
「ガーター!? お前、あたしらの性生活監視するのをやめろって前から……」
パンティの抗議を無視し、ブリーフの体を調べ始めるガーターベルト。
「ふぁんひ、ほへっへ、ほふほふぁんふぃほ、ふぉふぉはんはひょへへごぐぅわがががががが」」
解説すると、前半は、ブリーフが口を動かそうとした音である。
パンティが「あたしら」と発言したことに軽い感動を覚え、「パンティ、それって、僕とパンティのことなんだよね」と確認しようとしたのだ(もしかしたら「パンティとストッキング」と言う意味なのかもしれない)。
しかし口が上手く動かないので、それは誰にも判別できない音になってしまった。
そして後半は、ガーターベルトがその開こうとした口に無理やり腕を突っ込んだ音である。そしてそれが引き抜かれると、その手には唾液でべたべたになった紙片が掴まれており、その片面には、
lightning rod(避雷針)
とだけ書いてあった。
722 :
避雷針降臨_2:2011/07/11(月) 00:29:54.58 ID:IAHYmHcJ
「これは神からのありがたいヒントだ!」
ガーターベルトが厳かに宣言する。
「一体それはどういう……」
パンティがその裸身にシーツを巻きつけながら訊く。
「うむ! 避雷針とは雷がより高く聳え立つ物に落ちやすいことを利用し、あらかじめ高く立てておいた針に雷を落とさせ、それを地面に流すことにより、雷の被害を防ぐものだ。
つまり、この神のヒントが我々に示そうとしていることは、立ちあがった乳首に雷が落ちないようにするためには、より高く聳え立つものを立たせればいいということなのだ!」
ガーターベルトがどこにでも出てくる便利なホワイトボードで分かりやすい図説付きの説明をする。しかし、それに納得できないブリーフは、いろいろと反論しようとするのだが、
「でもガーター。そもそも普通の雷だったら、家の中には入ってこないし、僕の乳首がいくら立とうが、教会の天辺の方がずっと高いのは当たり前だし、それに
「よしきた! これをおっ立てれば万事解決ってわけだな!」
パパパパンティ、駄目だよ! あ! そそそれを立てても地面に電気は流れないからなんにも安全じゃないし、それにそんなところに雷が落ちたら僕、僕、絶対死んじゃうよ!」
「それくらいで死ぬたまだったら、さっきの落雷ですでに死んでおる」
パンティを止めようともせず、事態を静観するガーターベルト。そこへ、
「なあに、うるさいわねえ。眠れないじゃない」
眠たげな眼を擦りながら開けっぱなしのドアから現れたのは、紫の縞縞寝巻を着たストッキングだった。
「一体あんたら何やってんのよ」
ストッキングの抱えているぬいぐるみの目が突然明るく輝き部屋の中を照らす。そして明らかにされたのは、パンティがブリーフの立派な一物を右手でシュッシュと擦って立たせようとするのを変態黒人神父が冷静な目で観察している姿だった。
「あほらし。リビングのソファで寝てくる」
呆れて去って行こうとストッキングに、ブリーフは賢明に縋る。
「ちょちょちょっと待ってよストッキング! パンティは僕のチンコに雷を落とそうとしているんだよ! お願いだからパンティを止めてよ!」
自分で止めろよ、とストッキングならずとも思うところだが、当の本人は
「おいおい、止めてもいいのかよ」
「ああ! 止めないで! このままイカせて!」
「だ〜め。雷が落ちる前にイカせたらなんの意味もねえじゃん」
「そんなあ! ストッキング! お願いだからパンティを止めるか止めさせないかして! もしくは君がイカせて!」
とシーツをぎゅうぎゅうに握って、後頭部とつま先を支えにブリッジしながら腰を上に突きだし、その聳え立つ避雷針はまるでモスクの尖塔のようになっているような状態なので、とても無理だろう。
というか誰ひとり何が目的で何が手段なのか何が何だか分けが分からなくなってしまっているようだ。
ストッキングは蔑みの視線をブリーフによこして、
「あら、電気プレイ? あれは気をつけた方がいいわよ。わたしも以前試したことがあるけど、結局上手くいかず、男を45人再起不能にしちゃっただけだわ。わたしはいいんだけど、人間て脆いでしょ?
電気で無理やり射精させるとかは面白いんだけどねえ」
と笑いながら言う。
「ほ、ほら、聞いたパンティ? 僕が再起不能になったら困るでしょ? ね?」
ブリーフは賢明に説得しようとする。
「ほれほれえ。口では抵抗していても、体は正直だぜえ」
まったく話を聞いていないパンティ。
そのとき、またもや教会上空で怖ろしい轟音がしたかと思うと、サンジゲン特製のCGで雷が教会に突き刺さる。
「うおおお!」
「ぬう!」
パンティは弾きとばされ、ガーターベルトは聖書で目を保護する。パンティの部屋が凄まじい光に包まれ、誰ひとりまともに物を見ることはできない。
次第に光が収まり、肌をちりちりさせる感じと生臭いオゾンの臭いが残る。
そしてようやく目を開くことができたとき、
「ちょ、ギークボーイ! あんたのチンコ……」
「Oh! Super COOL!!!」
「ぬおお! まさにLightning Rod(稲妻の棒)!」
驚きで眼を見開く三人の視線の中心にあったのは、
「おおお! チンコに! チンコに力がみなぎる!」
いくつもの電光の火花を纏った光り輝く巨大な肉棒を腰に供えたブリーフだった!
723 :
避雷針降臨_3:2011/07/11(月) 00:31:33.98 ID:IAHYmHcJ
「すげえ、お前のチンコ、超カッコいいよ!」
「パンティ、このチンコでなら、君を何回でもイカせられそうだよ」
ブリーフが神々しくなった股間のシンボルを自慢げに聳え立たせて言う。
「それじゃ、お味の方はどうかな?」
パンティが火花に気をつけながら、その光と熱の塊りに手を添えようとする。しかし、そこにもう一つの手が伸びる。
「ストッキン?」
バチバチと爆ぜる光に目を細めながら、興味深げにブリーフの特大キャンディを観察する。
「おいストッキン! 分かってるだろうけど、これはあたしのだぜ!?」
「別にいいじゃない、一回ぐらい味見させてくれたって。こんなのわたしも初めてみるのよ。こういう珍しいのは好きなのよ。大体減るもんじゃないでしょ?」
「いや、普通に減るだろ」
パンティは不機嫌顔だが、妹の頑固さも知っているので、仕方なさそうに溜息をつくと、
「しゃあねえなあ。今回だけだぞ、つまみ食いは。次やったら殺す」
としぶしぶ承諾する。
「殺せるものならね」
ストッキングはパンティに意味ありげな視線を送って、その舌を手のひらの中で異様な熱を発するそれに這わす。根元から先端の方へアイスキャンディを味わうように舐め上げると、その舌の上を微細な電流が這いまわる。
「なるほどこれは刺激的な味ね。はっきり言って、嫌いじゃないわ」
思わず笑みをこぼすストッキング。
「おい、お前だけずるいぞ!」
パンティも慌てて、先端を舌でチロチロ愛撫する。先走り液の代わりに空中放電の火花が舌と先端の間に掛け橋を作る。
我先にと自分の股間にむしゃぶりつく2人の天使にご満悦なブリーフは、
「こらこら、こういうのは勝負事じゃないんだから、そんなにあせっちゃだめだよ。僕はどこにも逃げないからさ」
と上から目線で(実際見降ろしてはいるが)2人をなだめる。
「むう、一体神は我々に何を見せようというのか? チャック! 最後まで記録を怠るでないぞ!」
「チャーック!!」
ガーターベルトは最初から物陰に隠れていたビデオカメラを持つチャックに命令を下している。
「く! なんだこれ? フェラしてるあたしの体がビリビリしてきた」
パンティが悩ましげな顔をして呻く。
「あらパンティ、もう降参?」
テスラコイルのように袋の中で放電している二つのボールを舌で弄んでいたストッキングがパンティを挑発する。
「なにを!」
パンティは強がりを言うが、
「じゃあ、なんでこんなに汗だくなの?」
といつの間にか自身光と火花を発しはじめているストッキングの舌で肌を舐められると、
「ちょ? な? なんだこれ?」
伝導率の上がってしまった皮膚の上を幾筋もの電気が流れ、
「や、やめ! あ! こ、こんなの初めて!」
ぞわぞわと皮膚の神経を刺激していくのに悶えてしまう。
724 :
避雷針降臨_4:2011/07/11(月) 00:32:45.97 ID:IAHYmHcJ
それを見てストッキングは、
「じゃ、わたしも体全体で味わわせてもらうわね」
と寝巻の胸をはだけて、その双丘を露出させると、
「あんたの胸じゃこんなことできないもんねえ。ある程度ないと男を喜ばせられないのよ」
とシーツの上で痺れてもがくパンティに侮蔑の視線を送りながら、ブリーフの分身を柔らかく包み込む。
「ああん! 電気がピリピリして、くすぐったあい!」
自分の胸を押しつぶすようにムニムニしたり、上半身を上下させて、その棒が自分の体に与える効果をいろいろな角度で確かめると同時に、自分の体の感触を相手に感じさせようとする。
「ス、ストッキング。す、すごいよ! 君のおっぱい!」
その感触に夢中になり、とろけそうな息を吐くブリーフ。
「でしょう? ほら、あんたのもののはずのギークボーイもこう言ってるわよ?」
「くっ!」
悔しそうな顔でダウン状態から立ちあがろうとするものの、自分の体の制御をなかなか取り戻せないパンティをしり目に、ストッキングの攻勢は続く。
「ねえギークボーイ。あんたの自慢のチンコでわたしの乳首、つついてみたくない?」
上目遣いで甘えたような声でそう言われてブリーフは有頂天。
「え? いいの?」
「いいわよ。好きにしていいのよ、わたしのおっぱい」
そんなことを言われておっぱいの誘惑に我を忘れそうになるブリーフ。しかし息も絶え絶えのパンティの姿を見て自分を取り戻しかけるが、ストッキングの参加を許したのはパンティだから別にいいやと結局思い、チンコでストッキングの胸を苛め始める。
「すごい! 柔らかくて、チンコが埋もれていきそうだよ!」
「ああん! な! なにこれえ! 乳首ビリビリするう! おかしくなりそう!」
未体験の刺激にストッキングも悲鳴を上げる。
「ケ! ガキみてえなプレイしてんじゃねえよ!」
そこへ体勢を整えたパンティ再参戦。体をストッキングとブリーフの間に割り込ませ、
「これが必殺のディープスロートだ!」
とブリーフの巨根を根本までまるごと口に入れて、喉元を突き上げるそれに涙目になりながら、高速で出し入れし始める。
「パ、パンティ! 張り切り過ぎだよ! それだとすぐにイっちゃうよ!」
止めようとするブリーフの声に耳を貸さずに、ストッキングに付け入る隙を与えまいと必死に自分のオトコを死守しようとする。
「フン! なにムキになってんのよ。みっともない」
いいところを邪魔されたストッキングは仕方なくブリーフの後ろに周り、胸を背中に押しつけながら、首筋や耳朶に舌を這わし、
「ススススストッキング! 駄目、そこ汚いよ!」
「なに感じてんのよ、変態。やっぱ変態神父に開発されちゃってるわけ?」
その白い細い指で、ブリーフの後ろの穴を弄りはじめる。
「もしかして、ところてんとかも経験済み?」
手慣れた手つきで遠慮なく内部に指を侵入させ、許されざる快楽器官を刺激し始める。
その間もパンティはブリーフを根本から吸い上げ引っこ抜くようなバキュームフェラチオを続けている。
「駄目! ああ二人とも! お願いだから! ああ! 出る! 出ちゃうよ! ああ!」
パンティの口元で光のタワーがさらに凄まじい輝きを発し始める。
725 :
避雷針降臨_5:2011/07/11(月) 00:34:08.80 ID:IAHYmHcJ
「うわあ、なんだ?」
思わず口を離すパンティ。
「なにこれどうなっちゃうの?」
ブリーフの腰にしがみつくようにそれに手を伸ばすストッキング。
二つの柔らかい天使の指先で優しく撫でられ、限界を迎えるブリーフ。
「イクゥ!!」
それはまさに旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火であり、ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているものだった。
周囲から一瞬EMLの先端に光が集まったかと思うと、プラズマ化された精液が超音速で飛びだし、パンティの顔面をかすめてドアを粉みじんにし、その向こう側にある別の部屋やらその他もろもろをことごとく破壊した。
もしパンティが顔を離していなかったら確実にものすごく咽ていたであろうことが予測される。
しかし、それだけではなかった。
同時に余剰の電力が周囲に放出されてブリーフの蛍光灯に手を触れていたパンティとストッキングに襲いかかった。
「What? OOOHHH! NO! や! か! 体がああ! あああん! 気持ちよすぎるううううう!」
「あああん! なに? なんなのこのエッチな電気? なんでわたしの気持ちいいとこがわかんのよ!?」
2人の皮膚の上を尺取り虫のように電気の火花が這いまわる。そしてまるで意思を持つかのように性感帯を刺激しながら往復しはじめる。
「ああん! みみはだめえ!」
「首筋も背中も変なのお! ああん!」
全身を駆け巡る奇妙な感覚に足腰立たなくなり、ブリーフにしがみ付くようにシーツの海にへたり込んでしまう2人。
「2人とも大丈夫?」
ブリーフは心配そうに話しかけるが、自分の内部での出来事に精いっぱいな2人の耳には届かない。
「乳首! 乳首だめえ!」
先ほどブリーフにしたことのバチでも当たったのか、ピンク色のボタンを痛いほど充血させしこらせたパンティは、自分を乱れさせる幾つもの電気の虫が、体のある一点、快楽の終着駅へと集まり始めていることに気付く。
「あああん! そこは! 分かんなくなっちゃう! こんなの初めてすぎてなんにも分かんなくなっちゃう! あああああイクイクイクイックウウウウウ!!!!!」
臍の上を流れる幾つもの淫靡な電流が濡れた裂け目の上部にある小さな突起に集中して励起させ、LEDのように光らせた。
「あああああああああああああああいいいいいいいいいいい!!!!!」
膝立ちのままシーツに潮の雨を降らせてパンティは意識を失う。
「ダメ! 上がってきちゃう! わたしまでおかしくなっちゃう!」
電流はストッキングの体では逆に背中から一度足先へ集まって、そこからゴール目指して這い上がってきているようだ。
パンティがどうなってしまったかを今見てしまったばかりなだけに、ストッキングはそれに制御できない恐怖と期待を感じてしまう。
電流が火花を散らした場所では点々とストッキングが焼け焦げた穴が開き、その火花が少しずつ両脚の付け根に近づいていく。そこは寝巻が乱れて露わになっているものの、未だストライプのショーツに隠された秘密の花園だ。
「ダメ! ダメなの! 来ちゃダメ! 来ちゃダメなのに来ちゃうウウウ!!! イッチャウウウウ!!!!」
最後の救いを求めるように気絶したパンティに抱きついてストッキングも電気的絶頂に到達させられてしまう。内側からの火花でシンプルな下着は焼け焦げてしまうが、すぐに大量の透明な体液により消しとめられる。
そしてストッキングもまたパンティと絡み合ったまま、ブリーフの膝下にダウンしてしまう。
726 :
避雷針降臨_6:2011/07/11(月) 00:35:28.29 ID:IAHYmHcJ
それに困惑するのはブリーフだ。
「あの……お二人さん。僕、全然おさまってないんだけど……」
と、一度の射精くらいでは、まったくエネルギーの貯蔵量に影響もないという感じのライトセイバーを股間にぶら下げて、何だか手持無沙汰な顔をしている。
それを聞いて黙って意識を失ってられるビッチではない。目の前にチンコがあるのに寝ているなんて許されないことなのだ。パンティは力の入らない手足を踏ん張って、どうにか立ちあがろうとする。
しかし先にダウンから這い上がって、ファイティングポーズをとったのはストッキングだ。
「ふ。電気プレイの経験の差が出たわね」
そして腰タックルでブリーフをベッドに仰向けに寝かすと、その上に馬乗りになって、そのプラグを露わになった自分のソケットにあてがう。下着は焼け焦げてただのぼろきれになってしまって脱ぐ必要もなかった。
汗だくになり自分もまともに呼吸が出来ないでいるストッキングは、それでも何とか笑った表情を作ってシーツの海に溺れるパンティを見降ろして、
「目の前で自分の男がわたしのモノにされちゃうのを見てなさい」
と言って、浮かしていた腰を沈め、一気にブリーフの発光キノコを根本まで飲み込む。
「ああああおおおおおんんん」
その衝撃にまるで獣の遠吠えのような声を上げるストッキング。
「凄い! これは初体験のチンコだわ! パンティだったら絶対手放さないでしょうね! でもわたしが唾付けちゃったもんね。ほら、いやらしくわたしの甘いジュースでベタベタになっていくのが、あんたのところからでも見えるでしょ!」
と接合部を誇示するように、ズチャズチャと音を立てて腰を上下させる。
パンティは悔しそうに「うぎぎぎぎ」と歯ぎしりしながら、それを睨みつける。
「なんなのこのチンコ? 硬いとか大きいとか以前に燃えて溶けちゃいそうなくらい熱い! それにわたしの奥を付くたびに脳天まで突かれてるみたいに、背骨に電流が突き抜けるの! もう最高! ずっとこうしてたい!」
ストッキングは上下運動をやめ、今度はクリトリスを摺りつけるような前後の高速グラインド運動にうつり、ますます顔を蕩けさせ夢中になっていく。
するとストッキングの透きとおるような白い肌が喩えではなく本当に内側から発光しはじめ、体に纏わりついていた長い髪がふわりと空中に広がっていく。
「やあん! なんなのこれえ! 体中に気持ちいいのがたまってっちゃう! これじゃ、体中でイッちゃうよう!」
興奮したストッキングが自分で自分の胸を揉みしだき始めると、指先と乳首の間に紫色の空中放電が起き、それがまたストッキングの体を感電したように(いや今回は本当に感電しているのだが)痙攣させる。
「決めたわ! このチンコはわたしのモノよ! パンティなんかに渡さないからね!」
そう宣言するストッキング。パンティはまだ喋れる状態ではないようだ。
しかし、それとは別の人物から異議がさしはさまれる。
「残念だけど、ストッキング。僕のチンコは君のモノにはならないよ」
それは今までストッキングにされるがままになっていたブリーフだ。
「凄く気持ちいいのは認めるよ。でも雷の力を手に入れた上、一発抜いて冷静になった僕はそんなのじゃ堕ちないよ。
君ら姉妹は全然似ていないようでいて妙に似ているけど、あそこの感じも不思議なくらい似てるよ。でもパンティのは全然違うんだ。
締まるだけじゃだめなんだよ。テクがないとね」
「ハ、ハア? あんた何を言ってキャア!」
自分のものの具合を姉と比べて品評された上、一体何様なのかと言う偉そうな言い方でDisられるという屈辱に、文句の一つも言わせてもらおうと思ったストッキングの言葉が暴力的に中断される。
それまでマグロになっていたブリーフが突然下から突き上げを始めたのだ。
727 :
避雷針降臨_7:2011/07/11(月) 00:36:01.54 ID:IAHYmHcJ
「あ! ちょ! あん! 激し! すぎ! きゃん!」
体の奥底に火のついた松明を抉りこまれる衝撃にまともに言葉が出なくなる。
「だからこれくらいじゃ、一つ上の男になった僕をモノにはできない!」
そしてブリーフは急に上半身を起こしたかと思うと、ストッキングの体を抱えて逆にベッドに押し付けるようにひっくり返してしまう。静電気で広がっていた髪がシーツに放射状に広がる。
そして腰で体を二つ折りにし、脚で肩を押さえつけるようにして、お尻を上げるような形にすると、緩い地盤を固めるための杭打ち機のように真上から勢いよく貫いては、ぎりぎりまで引き抜く運動を始めた。
「ひぎいい!! 壊れる! オマンコ壊れるう」
「大丈夫! 君もパンティの妹なら大丈夫だ。パンティはもっとすごい事をやっても大丈夫なんだから!」
そして仰向けにされて少し重力で潰れて押し広げられている胸を、握りつぶすような力で鷲掴みにすると、
「それにパンティは何人もの男に同時に責められても平気な顔で主導権を握るんだよ。君にそんなことが出来るのかい?」
とその先端を引きちぎるように噛みついた。
「うぎゃああああ!」
痛さに涙を流しながら悲鳴を上げるストッキング。しかし嫌がってるわけではなく、
「ああん! ダメェ! これ以上されたら! わたしがあんたのモノにされちゃう! なにをされてもヨくなっちゃう!」
と顔をぐしゃぐしゃにして、自分でもよく分からないことを喚く。
「ええ? パンティのモノである僕が他の女性を、しかもパンティの妹を所有していいのかなあ? それはあとでパンティと相談しなきゃ答えられないから保留にしておいて。今はそんなことより」
と自分も動きにくい無理な体勢をやめて、ストッキングの腰を掴んで無理やり四つん這いにすると、
「いくよ! 最後のフィニッシュ!」
とバックから高速ピストン運動をかましはじめる。
「やっ! かはっ! がはっ! ひゃっ!」
ストッキングはもう何かしゃべることも何か考えることも出来ない。頭の中でいくつもの火花が散り、そして頭の外にもいくつもの火花が散っていた。
「ほら、やっぱり感じる部分もパンティとそっくりだ! じゃそこでイカせてあげる。僕がイクときに一緒にイカせてあげるよ!」
とますます往復スピードを速めていくブリーフ。
そして
「うおおおおおおおお出る出る出るデルーーーーーーーーッッッ!!!!」
接合部でひと際光が強くなったかと思うと、幾つもの巨大な空中放電の火花が2人を結びつけ、ブリーフの中に溜めこまれていた破壊的なエネルギーがストッキングの中に撃ち込まれた。
ストッキングがつぶっていた目を見開くと、目だけでなく鼻や耳口などの顔の穴と言う穴から、内側からサーチライトのように光が漏れだし、まるで頭蓋骨の中に電球でもあるみたいだった。
「ぎひいいいいいいいいい!!!!!」
ストッキングが人と思えないような声を上げると、内側からの光が急速に強くなり、単なる光の塊りにしか見えなくなり、そして
どっかあああああん!!!
文字通り爆発した。
パンティはベッドから吹き飛ばされて、床に落ち、そのショックで正気を取り戻して、ベッドに這い上がろうとすると、焦げたベッドの爆心地に黒焦げになったストッキングが倒れている。
着ていた寝巻は全てけし飛び、肌も真っ黒、自慢の長髪は真っ黒なアフロになってしまっている。
「ストッキン……おめ……ぷふ! ぶはははははは!」
それを見て笑い転げるパンティ。しかしストッキングは上の空で
「た、堪能したわあ」
と呟くことしかできない。
「ブリーフ。ストッキンをこんな風にしちまうなんて、お前なかなかやるじゃねえか」
ブリーフに話しかけようとするパンティ。しかしブリーフはまた別の原因でその言葉が耳に入らない。
「チ、チンコが疼く。何回出しても疼きが止まらない。う? うおおおおおおおおおお!」
と叫んだかと思うと、先ほどの落雷で割れていた窓ガラスから全裸のまま飛び出していってしまう。
「おい? どこ行くんだ? あたしまだ一回しかイッてないぞ!」
「しまった! あまりに強すぎる力が制御できなくて、暴走したか!?」
ぶすぶすいってるストッキングを置いて、ガーターベルトとパンティはチャックの運転でブリーフを追いかけ始める。
728 :
避雷針降臨_8:2011/07/11(月) 00:37:04.52 ID:IAHYmHcJ
「あ! ちょ! あん! 激し! すぎ! きゃん!」
体の奥底に火のついた松明を抉りこまれる衝撃にまともに言葉が出なくなる。
「だからこれくらいじゃ、一つ上の男になった僕をモノにはできない!」
そしてブリーフは急に上半身を起こしたかと思うと、ストッキングの体を抱えて逆にベッドに押し付けるようにひっくり返してしまう。静電気で広がっていた髪がシーツに放射状に広がる。
そして腰で体を二つ折りにし、脚で肩を押さえつけるようにして、お尻を上げるような形にすると、緩い地盤を固めるための杭打ち機のように真上から勢いよく貫いては、ぎりぎりまで引き抜く運動を始めた。
「ひぎいい!! 壊れる! オマンコ壊れるう」
「大丈夫! 君もパンティの妹なら大丈夫だ。パンティはもっとすごい事をやっても大丈夫なんだから!」
そして仰向けにされて少し重力で潰れて押し広げられている胸を、握りつぶすような力で鷲掴みにすると、
「それにパンティは何人もの男に同時に責められても平気な顔で主導権を握るんだよ。君にそんなことが出来るのかい?」
とその先端を引きちぎるように噛みついた。
「うぎゃああああ!」
痛さに涙を流しながら悲鳴を上げるストッキング。しかし嫌がってるわけではなく、
「ああん! ダメェ! これ以上されたら! わたしがあんたのモノにされちゃう! なにをされてもヨくなっちゃう!」
と顔をぐしゃぐしゃにして、自分でもよく分からないことを喚く。
「ええ? パンティのモノである僕が他の女性を、しかもパンティの妹を所有していいのかなあ? それはあとでパンティと相談しなきゃ答えられないから保留にしておいて。今はそんなことより」
と自分も動きにくい無理な体勢をやめて、ストッキングの腰を掴んで無理やり四つん這いにすると、
「いくよ! 最後のフィニッシュ!」
とバックから高速ピストン運動をかましはじめる。
「やっ! かはっ! がはっ! ひゃっ!」
ストッキングはもう何かしゃべることも何か考えることも出来ない。頭の中でいくつもの火花が散り、そして頭の外にもいくつもの火花が散っていた。
「ほら、やっぱり感じる部分もパンティとそっくりだ! じゃそこでイカせてあげる。僕がイクときに一緒にイカせてあげるよ!」
とますます往復スピードを速めていくブリーフ。
そして
「うおおおおおおおお出る出る出るデルーーーーーーーーッッッ!!!!」
接合部でひと際光が強くなったかと思うと、幾つもの巨大な空中放電の火花が2人を結びつけ、ブリーフの中に溜めこまれていた破壊的なエネルギーがストッキングの中に撃ち込まれた。
ストッキングがつぶっていた目を見開くと、目だけでなく鼻や耳口などの顔の穴と言う穴から、内側からサーチライトのように光が漏れだし、まるで頭蓋骨の中に電球でもあるみたいだった。
「ぎひいいいいいいいいい!!!!!」
ストッキングが人と思えないような声を上げると、内側からの光が急速に強くなり、単なる光の塊りにしか見えなくなり、そして
どっかあああああん!!!
文字通り爆発した。
パンティはベッドから吹き飛ばされて、床に落ち、そのショックで正気を取り戻して、ベッドに這い上がろうとすると、焦げたベッドの爆心地に黒焦げになったストッキングが倒れている。
着ていた寝巻は全てけし飛び、肌も真っ黒、自慢の長髪は真っ黒なアフロになってしまっている。
「ストッキン……おめ……ぷふ! ぶはははははは!」
それを見て笑い転げるパンティ。しかしストッキングは上の空で
「た、堪能したわあ」
と呟くことしかできない。
「ブリーフ。ストッキンをこんな風にしちまうなんて、お前なかなかやるじゃねえか」
ブリーフに話しかけようとするパンティ。しかしブリーフはまた別の原因でその言葉が耳に入らない。
「チ、チンコが疼く。何回出しても疼きが止まらない。う? うおおおおおおおおおお!」
と叫んだかと思うと、先ほどの落雷で割れていた窓ガラスから全裸のまま飛び出していってしまう。
「おい? どこ行くんだ? あたしまだ一回しかイッてないぞ!」
「しまった! あまりに強すぎる力が制御できなくて、暴走したか!?」
ぶすぶすいってるストッキングを置いて、ガーターベルトとパンティはチャックの運転でブリーフを追いかけ始める。
愛と欲望の街ダテンシティの眠らない歓楽街。今宵もここでは様々なドラマが進行していた。しかしそのすべてを中断させる叫びが街にこだまする。
「大変だ、みんな逃げろ! 全裸だ! 全裸男がチンコで町を破壊している!」
たちまちにして街は阿鼻叫喚。人びとは我先に逃げようとして蹴飛ばし合い、余計に逃げる効率を下げることに専念している。
彼らの後方ではブリーフがひたすら自らの得物をシコシコ擦りたて、ときどきエネルギー砲を建物や道行く女性に向けて発射している。
その一つが狙いを逸れて天空高く放たれた後、角度を変えてまた地上めがけて振ってきて、ビルの一つを粉々にした。
「ありゃ一体どうなってやがんだ?」
パンティがそれに疑問の声を上げる。
「あれはバベルの塔のシステムだ!」
ガーターベルトが断言する。
「もともとは古代アトランティス人の恒星間通信システムだったバベルの塔を太古の戦争時に反射衛星砲に改造して使ったのだ。
その衛星は未だに軌道上に存在しており、それがブリーフの股間のバベルの塔とシンクロを起こしたのだ!」
「じゃ、あれを使うと……」
「そう! 世界中全ての場所をその場に居ながらにして攻撃できるのだ! 世界を征服することすら不可能ではない!」
それを聞いて意を決したパンティがシースルーの後部座席から立ち上がって、ブリーフの方に向かって歩き始める。
「なんでもいいけど、だったら止めた方がいいな。あの初心なギークに世界征服とかははっきり言ってむいてねえよ。ベッドの上で妙に自信過剰になってるのも感心しねえしな」
裸体にシーツを巻いただけのその後ろ姿にガーターベルトが言葉を掛ける。
「彼を止められるのは恐らくパンティ、お前だけだ。頼むぞ」
それに対してパンティは
「なにしおらしくなってんだよ、らしくねえなあ。だいたいおめえに頼まれなくたって、勝手にあたしでやるさ。あいつのチンコが人に迷惑掛けてるんなら、半分はあたしのせいだからな」
と笑ってそのまま戦場へと足を運んだ。その肩からシーツが滑り落ち、細く白い、しかし肉の締まった背中が露わになる。
それはガーターベルトの目からさえ、少し神々しく見えたのだった。
730 :
避雷針降臨_9:2011/07/11(月) 00:39:15.60 ID:IAHYmHcJ
「おい見ろ! あれを!」
「なんだあれは?」
「女だ! 今度は全裸の女が出たぞ!」
「なんてこった! 世界はもう終わりなのか?」
「いや待て。お互いに戦い合って、勝った方が体力を回復する前に倒せば人類は救われるかもしれない」
「もしかしたら全裸の男と全裸の女は本能で呼び合うのかもしれないな。ゴジラとキングコングのように……」
「いつから全裸の人間は怪獣になったんだよ……?」
群衆が遠巻きに見つめる中、パンティはブリーフを怖がらせないように両手を広げて、少しずつ近づいていく。
「うおおおおおお!」
錯乱したブリーフがパンティに向けて股間のメガ精子砲をぶっ放す。
「くうっ!」
電磁気で加速させた高エネルギー精子の束がパンティの体を貫く。普通の肉体なら、強制的な受精により卵子でもない細胞を残らず破壊して死に至らしめる怖ろしい兵器だ。
しかし長年の経験により、気合いで受精を回避する術を手に入れていたパンティは精神力で踏み堪える。
(あぶねえあぶねえ。もしこいつがストッキンにでっかいのをぶちまけてなかったら、確実に五回は妊娠してお釣りが来るところだったぜ。ストッキン、聞こえてるか? おめえの死は無駄じゃなかったぜ)
死んでません。
(しかし、ブリーフのやつもやるようになったじゃねえか。でもな……)
「いくらいいチンコを持ってたって、自分でコントロールできないやつは塀の中に入れておくか、GPS付けるしかねえんだよ!」
震えて今にもその場に崩れ落ちそうな膝にどやしつけてパンティは一歩一歩ブリーフに近づいていく。
「うおお! おお! ぐおおお!」
ブリーフはその姿に恐怖を覚えたのか、何発も何発もパンティに向かって連射する。
しかしパンティはそれらを避けもせず、全てその身で受け止めてなお前進する。
「へっ、この場合早撃ちは全然自慢になんねえぞ。前から言ってるだろ、早いだけじゃダメ、テクがないとね、って。そのためには自分のチンコはちゃんと調教しておかないと駄目なんだよ」
いまやパンティはブリーフの目の前だ。
「まあ、お前が溜まりすぎておかしくなったらあたしにも責任があるよな。魔法使い一直線の童貞にSEX教えちまったのはあたしだもんな」
そこでパンティはもう一度、相手の全てを受け入れるように両手を横に一杯に開いて、まるで聖母のような柔らかい笑顔で、
「だから来なよ、ブリーフ。さっきの続きが終わってないぜ。お前のその溜まりに溜まったリビドー、全部あたしが受け止めてやるぜ」
と言い、抱きしめた。
「「「「「うおおおおおお!!!!」」」」」
見守っていた群衆に歓声が上がる。
「パンティ? 僕は一体……?」
ブリーフが正気に戻ってキョトンとしている。
「いいんだブリーフ。もう終わったことだ」
そんな彼をパンティは愛おしげに眼を細めて見つめ
「ほんと、男ってのは困った生き物だよ」
とその唇に自らの唇を重ね、そのまま、
「Oh! YES! OH! OH! OH MY GOD!!!」
「ああ! パンティ! パンティ! やっぱり君は最高だよ! もう君から離れられなくなっちゃうよ!」
「「「「「うおおおおおお!!!!」」」」」
そのまままぐわい始め、群衆から別の意味で歓声が上がる。
パンティとブリーフの公開SEXの周りに群がる人ごみを遠目で見ながらガーターベルトは安堵の溜息をつく。
「ふう。これで何とか一件落着と言うわけかの。しかし……」
そこで頭を捻って少し悩みこむ。
「結局、神は我々になにを見せようとしていたのか」
それは書いている途中で私もどんどん分からなくなっていったことなのだった。
(終)
731 :
避雷針降臨_9:2011/07/11(月) 00:40:55.71 ID:IAHYmHcJ
これでおしまいです。
それではまた会いましょう。
次は「散髪、ロリコン、ママ」ですか。
大雑把なネタはできてきてます。
>>731 GJ!!!エロシーン含めて堪能したわぁwww
オチのいい加減さも原作すぎて好きだけど、「いつから全裸の人間は怪獣になったんだよ」が
何故か個人的に激しくツボったw
だからこのスレやめられないんだよなw
>>732 感想ありがとう。
pixivでも結局たいした反応はないので、今のところあなたたちだけが心の支えだ。
なんだか、このキャラたちが気に入りすぎて、永遠にこいつらで小説書けそうな勢いだ。
日常生活に支障をきたすレベルで。
とりあえず書いてて思ったことは、カワイイのはパンティで、エロいのはストッキングだってこと。
あと、ホネコネコをまったく生かしてないことに気付いたので、今後の課題とする。
ホネコネコを生かすアイディア・お題があれば、どうかご教授を。
書き手募集兼保守
夏っぽいネタ募集兼保守
次回作が完成したけどもう夜遅いので明日の夜にでも
それでは投下します。
題名は『コックとCock、その持ち主と恋人』です。
お題とは関係ない小説です。
注意としては、
いつも通りパンティとブリーフはセフレ以上恋人未満の関係です。
あと人肉食描写がありますので、苦手な人はご注意ください。
あとパンティが死んでるように見えますが、あまり気にしないように。
一見シリアスに見えるかもしれませんが、いつも通りの馬鹿小説ですので安心してお読みください。
「Fuck Jesus! あんな奴らにしてやられるなんて……」
「しゃべっちゃ駄目だよ、パンティ。ほら、こっちだよ」
「すまんなブリーフ。だけどお前はここまでだ。あたしは大丈夫だから、さっさと逃げな」
「パンティ、君は嘘が下手だね。もし君が大丈夫なら、そもそも逃げてなんかいないで、単身デーモン姉妹に突っ込んでいってるよ。ほら、僕のことはいいから、どこか隠れられるところを探そう」
裏通りの暗い道を、二つの影が寄り添って歩いている。女の方が男に支えられているのだ。女はわき腹を押さえている。彼女の着ているピンクのキャミソールのそこの部分からはどす黒い血が大量に染み出していた。
「ストッキングは大丈夫かな?」
「あいつなら心配すんな。何したって大丈夫なのは姉妹喧嘩で実験済みだ」
「こんなときにガーターがいてくれたら……」
「それは言ったってしょうがねえよ。そもそもあたしらで低能姉妹を引きつけておくうちに、ガーターがあれを運ぶ計画だったんだ。そういう意味じゃ、計画は成功してるってわけだ」
「君がこんな目にあって、何が成功なもんか」
女の方がよろける。ふらつく足元には高すぎるヒールの靴を履いているのだ。
「パンティ!」
男が慌てて抱きかかえる。その体は異様に冷たく、いつもの軽やかさが消えていた。
「パンティ。あと少し行けば大通りに出られる。そしたら人目があるから、あいつらだってそう無茶なことはできない。
それにあそこにはロック財団が経営しているホテルがあるんだ。父さんと関わる場所だから避けてたけど、あそこのレストランのコック長は僕を小さいころから可愛がってくれた人なんだ。
だから、例え父さんが市長やあの悪魔姉妹と関わっていたとしても、その人は僕らをかくまってくれるはずだよ」
ブリーフはパンティの冷えた手を温めるように握って、元気づけるようにそう言う。しかし、パンティの呼吸は浅くそして荒い。それでも、パンティはブリーフの元気づけに答えるように精いっぱい笑って、
「レストランか。そいつぁ、都合がいい」
と呟いた。そして真面目な顔になると、
「ブリーフ。よく聞け。ガーターがいない今、もしあたしがストッキングと一緒にあいつらにつかまっちまうと、反撃の手段がなくなっちまう。それはまずい。
だから、絶対にあいつらにつかまるわけにはいかない。そのためには、お前の協力が必要だ。
ブリーフ。よく聞いてくれ」
と、そう言って、ブリーフの耳元に顔を近づけて、幾つかの言葉を囁きかけた。
「え?」
ブリーフにはその言葉の意味が理解できなかった。困惑しているブリーフに対してパンティは、
「いいか、わかったな。言葉のまんまの意味だぞ。性的な意味じゃなくてな。まあ、別にあたしは性的な意味にとってくれても構わないんだがな」
と冗談を言っているみたいな顔で茶化す。だが、ブリーフにはパンティが冗談を言っているわけではないことがちゃんと分かった。
「分かったよ、パンティ。ちゃんと君に言われたようにする。責任を持って」
いつになく、口元を緊張させてそう言うブリーフの顔に、パンティは手を差し伸べて、
「もっと顔よく見せてよ、ブリーフ」
と、目にかかった鬱陶しい前髪を左右に払う。するとそこにはパンティを、パンティだけを見つめる緑色のりりしい瞳が現れた。
数秒それに見とれていたパンティは、大きく息をつくと、残った力を振り絞って上に伸ばしていた腕をだらりと下げ、力なく目をつぶった。そして、
「あたしは少し疲れた。だからしばらく寝るよ。だからさ、ブリーフ」
かすれるような小さい声で、こう言ったのだった。
「おやすみのキスをしてくれよ」
華やかな都市の片隅の闇の中で、二つの影が優しく重なり合う。
********
「坊ちゃん、一体これはどういう……」
「お願いだ、アーネスト。なにも訊かないで、僕の行った通りにして欲しいんだ」
人目につかないように裏口から入ってきたブリーフに、すでに仕事を終えようとしていた厨房は騒然となった。彼が、その両手に抱えて入ってきた女が、青白く死んでいるようにしか見えなかったからだ。
しかし浮足立つスタッフを一喝で鎮めたコック長が後ずさりする集団より一歩前に踏み出し、かつて自分の息子のように可愛がって長い間会っていなかった少年に話しかけると、少年は絞り出すような声でそれに答える。
「分かりました。坊ちゃんがこの街の様々なことに関わり合いになられていることは、お父上から聞いて存じ上げておりました。それならば、それ以上はなにも訊きますまい。それで坊ちゃん。わたくしは何をすれば?」
そういうコック長の答えに、ブリーフは両目に涙を溜め、
「ありがとう。ありがとう」
と嗚咽をかみ殺しながら言うことしかできない。
だが今は泣いている場合ではない。ブリーフは手の甲で涙を振り払うと、動かないパンティの体を空いている台の上に横たえた。
いつもは健康的に色づいている肌はまるで冷凍したかのようにその色を失っているが、それでも彼女は美しかった。
いや、その姿はまるで大理石の彫像に神が命を吹き込んだようで、いつも以上に人間離れした美しさを発散していた。地上の人間にとっては硬直と腐敗へと続くはずの死が、地上の者ではない彼女には違う作用をしているようだった。
しかしその美しさの中で、わき腹に固まった大量に血の跡が、不吉に均衡を崩している。服が大きく裂け、傷口が見えている。
それは切りつけたのではなく、何か刃物を一度突き刺して、横に引き裂いたような傷だった(例えば大きな鎌のようなもので)。
ブリーフは横たえたパンティのスカートの裾や襟首など、衣服の乱れたところを直してやって、力を失った手を、胸の上に組んであげた。
その間もブリーフの手は冷たくなってしまった肌の上を愛でるように撫で、ときどき彼女の愛らしい膝小僧や手の甲、普段は前髪に隠れているおでこなどにキスをしていった。
それは愛情深げであると同時に、何か歪んだものを感じさせる鬼気迫る姿だった。それを見ている者たちはその姿に尋常ならざるものを感じ、思わず目を背ける者もいた。
もしだれも見ている者がいなかったら、どこまで彼はやったのだろうか? とそこに居合わせた一人は後に思い出しながら考えたという。
ブリーフはそれらの作業に満足すると、コック長に向かって、あることを言う。
「坊ちゃん!? いくらなんでもそれは!」
コック長は驚いて、止めようとするが、それを赤毛の前髪の中からわずかに覗く緑色の鋭い視線が射抜く。コック長はその少年の幼いころの、弱さと強さ、優柔不断さと頑固さの奇妙な同居を思い出した。
「分かりました。やりましょう」
コック長はあきらめて、ブリーフの言うがままにすることにする。こうなった彼を誰も、そうあの強権的な父親でさえも、止めることはできないということをこの老人はよく知っているのだ。
********
ブリーフは個室を用意してもらって、一人きりのテーブルについて、料理の到着を待っている。もじゃもじゃした普段の髪の毛は丁寧に梳かし付けられていて、服も白いタキシードに着替えている。
わがままついでに要求したら、コック長がすべて用意してくれたのだ。少し悪いな、とは思ったが、これからやることはブリーフにとって重要なことなので、精いっぱいかしこまりたかったのだ。
ほとんど足音も立てずにコック長が部屋に入ってきて、ブリーフのところまで皿を持ってくる。
「前菜のレバーと挽肉のパテで御座います」
蓋を開けると、そこにはすり潰したレバーと挽肉に野菜を混ぜて焼いたのち、冷やして薄く切ったものが、薄切りのレモンやパセリとともに、皿にのせられていた。
「油は何を使ったの」
ブリーフはなかなかフォークを持とうとせず、相手の顔を見ずに訊いた。
「言われた通り、渡された素材の中から手に入れた物で代用しました」
「この野菜は? あと少し香辛料の匂いもするようだけど」
「オードブルの役目は、食べる方の食欲を促進することです。そのために入れました」
ブリーフはその答えを聞いて、短く溜息をつく。
「出来る限り素材意外のものは使わないで、と言ったのに。食べるための最低限のことをしてくれればいいんだ」
するとコック長は、
「言われた通り、出来る限り素材の味を生かす料理をしたつもりです。それに、出来る限り美味しく坊ちゃんに召しあがっていただいた方が、素材も喜ぶと考えたのです」
と答えた。さらにそれに付け加え、
「地球上の生物は、別に人間に食べられるために存在するわけではございません。だから私は今言ったようなことは、普段なら偽善として避けている言葉でした。
しかし、今なら、今に限って言うならば、本当のことだと思うのです」
と言うと、それを聞いたブリーフは薄く笑い、
「そうだね。君の言うとおりだ、アーネスト。料理の専門家は君だ。だから君に任せたんだ。僕はただ、食べるだけだ」
と言い、フォークを持ち、皿の上の料理に向ける。調理された肉にそれを突き刺すとき、一瞬だがブリーフは、まるで自分が痛みを受けたような顔をした。
そしてすべての肉片に一度キスをしてから口にし、まるで口全体で味わうように、大切そうに咀嚼する。
「アーネスト、下がってくれ。一人で、いや違うね、彼女と二人きりでいたいんだ」
ブリーフにそう言われて初めて、コック長はその食べ方に目を奪われていたことに気付いた。なぜかその行為が、ひどく淫靡な、そう、愛の秘め事のように見えていたのだ。
********
ブリーフは舌でその肉片を愛撫しながら、彼女の言葉を思い出していた。
「あたしの体を残らず食べてくれ。残らずだぞ。骨一本、髪の毛一本残らず。時間かかってもいいから、ちゃんと味わってくれよな」
そう言った彼女の顔は、普段からは信じられないほど弱弱しかった。しかし、不思議とそこに焦りはなかった。その瞳に見た信頼の輝きに、ブリーフは命に代えても答えたいと思った。
だから、アーネストに無茶を承知で言ったのだ。
「彼女を料理して僕に食べさせてくれ。骨一本、髪の毛一本残らないように」
アーネストはそれに答えてくれた。
今も、さっき2人でばらした彼女の体を丁寧に調理してくれている。
最初は、厨房のスタッフを助手に使おうとしたのだ。しかし、まず血を抜くためにいざパンティの白い首筋に肉切り包丁の刃を当てようとしたとき、その男が吐き気に耐えかねて嘔吐きはじめたのだ。
ブリーフは思わずその男を突き飛ばしていた。驚きの視線がブリーフに集まる。
「ごめん、つい……」
ブリーフ自身も自分の行動に驚いているようだった。そして突きとばしてしまった男に手を伸ばそうとするのだが、その男は床に蹲って胃の内容物を床にぶちまけてしまう。
ブリーフはその背中をすまなそうな、そして何より悲しそうな目で見ながら、
「彼女を汚されたくないと思ったら、体が反応していたんだ」
と呟いていたが、何かを決心したように、顔をあげるとコック長に向き直り、
「やっぱり、助手は僕が務めるよ。技術はないかもしれないけど、僕なら精神的に参ったりしないと思う。それに実は、そもそもできるだけ誰にも彼女にさわってほしくはなかったんだ」
と言って、作業の下準備のために先ほど自分で優しく服を脱がせたパンティの裸体を愛おしそうに撫でると、代わりの肉切り包丁を手に取り、
「だから、僕がやるよ」
と言った。その声にもう迷いはない。
そしてコック長は、自分とブリーフ以外の人間はみな外で待機させ、2人きりで作業を始めた。
まずは先ほどやろうとしたように、綺麗な喉の真ん中を包丁で切り裂いて、心臓に近い大動脈を切る。よく研がれた刃は、力を入れながら引くとまるで豆腐を切るように肉に入り込んだ。
そして体を傾けて、血を容器の中に流し込むが、すでに心臓が止まってしまっているために、たいした量は出てこない。それでもブリーフは、その血を一滴もこぼさないように神経を集中した。
「血抜きが遅れてしまいましたので、毛細血管に固まった血がたまり、肉に臭みがついてしまっていると思われますが……」
コック長がブリーフに報告する。がブリーフは、
「彼女の匂いが僕に不快だなんてことは論理的にありえないから大丈夫」
と特に問題とは考えていない。
次は、今後の作業の邪魔にならないように、彼女の長いブロンドの髪を切ることにした。
「ごめんねパンティ。君の自慢の髪の毛、切るよ」
ブリーフはそのふわふわの髪の毛を数回撫でると、その中に顔をうずめて、肺いっぱいに空気を吸い込んだ。そしてバリカンで根本から刈っていく。刈った毛はやはり丁寧に集める。
刈り終わると、つるりとした頭皮が現れる。
「君たち姉妹はパンクっぽいところがあったから、もしかしたら思いつきでこういう髪形にしちゃうかもしれないよね。もちろん僕は反対するよ」
ブリーフの独り言は止まらない。
「僕はこの髪に凄く憧れてたんだから。ほら、僕の髪、ごわごわだからさ」
次はもう一か所だけ毛の生えていた場所、つまり下の毛もついでに処理することにした。とはいっても、普段からきちんと手入れされているので、うっすらとしたものではあったが。
ブリーフはその薄いドアマットが誘いこもうとしている愛らしい裂け目に優しくさよならのキスをして
「パイパンにすると入っているところが良く見えるから君向きかもしれないね」
と言ってその最後の体毛を剃りおとしてしまう。
全身つるりとしたその姿を見て、ブリーフは
(ストッキングが見たら大笑いするだろうな。腹を抱えて床に転がって)
と考えて知らず知らず笑みをこぼしてしまう。横に控えるコック長は先ほどからの独り言もあって、気が気ではない。
「坊ちゃん……」
ブリーフはしかし至って冷静のようにも見える。
「次はどうしたらいい?」
済んだ瞳でそう問いかける。
「食道と気管とを切り離して、胃の入り口を何かで止めておきます。でないと中身が逆流して肉が汚れますので。あいにくここには専門の道具はありませんので、適当なクリップで代用することになりますが……」
「よし時間がない。急ごう」
ブリーフとコック長はさらに切り開かれた天使の胸の中に手を突っ込んで、腕やエプロンを血で真っ赤に汚しながら懸命に作業した。
「胃の内容物はどうするの」
「捨てて洗いますが……まさか坊ちゃん!?」
「いやそれはさすがに止めとくよ。彼女の妹がスカトロプレイの話をすると彼女、顔を顰めてたもの」
「そ、そうですか」
その作業が終わると、次は首を切り離す作業に入る。切断部分の周りの皮を剥いでおき、包丁に力を入れて頸椎を切り離す。これはブリーフが自分がやると言った。
専用の大きな包丁でも骨を断つのにはかなりの力をようし、ブリーフは汗を滲ませながら体重を一点に掛けた。ゴットンと重く嫌な音を立ててパンティの首が胴体から切り離される。
血で汚れてはいるが彼女の表情はまるで眠る幼子のように純真無垢で、その首がごろりと転がっている様は壊れた人形のようでもあるが、首の切断面の生々しさがその退廃的な美を決定的に破壊している。
それをみてさすがのブリーフも悲壮な表情をしていたが、悲しみに屈しないように心を奮い立たせて、作業を続ける。
彼女にとってはそこも愛の門であった愛らしい黒ずんだ菊の花を切り開いて、直腸を引き出していき、やはり中身が出ないように口を閉じておく。
その後はナイフそしてデハイダーという空気圧を利用した小型回転のこぎりのようなもので、皮を剥いでいく。
すぐに服なんか脱ぎ捨ててしまいがちだったパンティがいつもより一枚多めに脱いでいき、ブリーフの目の前でそれまで誰にも見せたことがないほど裸になっていく。
「君の全てを見せてもらうよ。いまさら嫌がっても遅いんだからね」
腹部を開いて、内臓を取り出していく。邪魔な肋骨をのこぎりで切りおとしながら、まずは大きな綺麗な肺から、そして個性的なパーツを順次手に取っていく。胃や腸は透きとおるように白く、肝臓や心臓は情熱的に赤い。
「さすが君だよ。お腹の中までこんなにも綺麗だ」
ブリーフは思わず溜息をつく。下の方を切り開き、子宮と卵巣を取り出したときには、ブリーフの表情に神聖な儀式をとりおこなうような荘厳な緊張感がみなぎった。
「これが君の……」
いつになくおしゃべりな男がいっとき言葉を失う。
そして残りの全ての場所の皮を剥ぎ、背骨を切断して肉を分解していく。もうそこにあるのは誰がどう見ても一人の人間ではなく、単なる食肉の塊りだ。少し前まで、そこに美しい女体が横たわっていたと誰が信じよう。
人は死ねば物になる。いや、そもそも死のうが生きようが人体と言うのは「物」に過ぎないのだ。その自然界の掟に天使ですら抗えないのだろうか。
「坊ちゃん、ここまでやれば、あとは私と、あとスタッフたちの仕事です。坊ちゃんの次の仕事はちゃんとした場所でちゃんとしたマナーで、食材に恥じない食事をすることです。だからそちらの準備をして下さい」
血で汚れた額の汗をぬぐってコック長が言う。
「そうだね。くれぐれも約束を守ってね。何一つ無駄にしないように。全てが僕の口に入るように。お願いね」
仕事の成果を複雑そうな顔で見回していたブリーフが精一杯の笑顔でそう答えた。汚れた腕で汗だけでなく涙も拭ったことにより、その顔は血まみれになっていた。
********
料理が次々と運ばれていき、静かに、荘厳に、ブリーフがそれを口に運んでいく。
「骨髄を使ったスープでございます」
「赤身肉のステーキでございます」
「腎臓の中華風炒めものでございます」
「胃や腸の肉を使ったシチューでございます」
普段はそれほど大食いではないはずのブリーフが次々と大量の料理を平らげていく。その姿はまるで口の中に溶けて消えていくようだった。
実際まったく食べたものが腹の中に溜まっていかないことにブリーフは驚いていた。ちゃんと肉の歯ごたえや喉ごしはあるのに食べたあと体の中で、まるで天使の羽根のように軽くなってしまうのだ。
そして食べた満足感だけ残しながら、ますます食欲を刺激していく。それはまるで、
(君との恋みたいだ)
とブリーフは思った。
「皮を挽肉に混ぜたブラッド・ソーセージでございます」
普通は臭いがきついはずの血を使った料理もまったく気にならなかった。それどころか清浄な香りによってすがすがしい気分になりさえした。それが喉を通るたびに体の中が浄化されていき、天使の血を食べているということを実感させられた。
自分の血管の中で、自分の血とパンティの血が混ざるのを感じた。彼女の血液が血管の内側を優しく愛撫していくのを。
(いま、初めて僕は君を僕だけの物にしてるんだ。もっと早くこうしておけばよかったんだ。僕の体の中に入れてしまえば、誰も君に手は出せない。これなら永遠に、僕ら2人だけで誰にも邪魔されずに暮らせるんだ)
次にコック長が持ってきたのはスープの中に、まだ形の残った脳が浮いているものだった。茹でられ少しピンクがかった色になった脳にバジルが色どりを添えている。
ブリーフは出来る限り口に入れるまで傷つけないように慎重にスプーンでそれを掬いあげ、まるごと喉を通して言った。まったりとした味わいが口に広がり、なめらかな舌触りとするりとした喉ごしが食を進ませる。
(君はあんまりいろいろ考えているようには見えない人だったけど、君にもちゃんと立派な脳みそがあったんだね。感心しちゃったよ。今度ストッキングにパンティの頭に入ってるのはゲロじゃないって、ちゃんと言っとかなきゃ)
塩コショウで軽く味付けされただけのスープには、パンティの脳の記憶や感情が溶けだしているような感じがして、飲む込むたびに、言葉にならないイメージの閃きのようなものが、ブリーフの脳裏を飛びかった。
(君は僕にとって理解できないところの多かった人だったけど、今なら分かるよ。君はどこまでもまっすぐに生きたかっただけなんだよね)
そしてそのイメージの群れの中には確かにブリーフの姿もあって、思わず彼の涙腺を緩ませる。
次に出てきたのはパンティの手足の先をじっくりと中華風に煮たものだった。時間がなくて圧力釜で作った即製物だとコック長は弁解するが、ブリーフはただうなずいてコック長を引きさがらせる。
かつて自分の体を愛し、弄んだ細く白く美しい指が、茶色くたれを滲みこませて香ばしい香りを立てて湯気を上げている。わざわざ命令して切らせないでおいた赤くマニキュアを塗られた爪だけが、美しく整えられ同じ色で輝いている。
堪え切れなくなったブリーフはスーツが汚れるのもかまわず素手でその手を取り上げ、遮二無二しゃぶりつき始める。
かつてパンティはブリーフに自分の手や足の指先を舐めさせることがあった。そんなとき彼女はサディスティックな笑みを浮かべてブリーフを上から眺めおろしていたものだった。
今もブリーフは口の周りや手を油でべたべたにして歯や舌を使って肉を骨からこそげ落としながら、そのパンティの視線を感じざるをえなかった。
「そんなにがっつくなって。あたしはどこにも逃げやしねえよ」
そして肉を全て舐めとってしまうと、今度は骨をばりばりと噛み砕いて、飲み込んでいく。皿を下げに来たコック長が、なにもなくなってしまった皿を見て目を丸くする。
その次に持ってきたのは舌肉の胸肉の串焼きだった。重要な部位なので大切に味わおうと思って、ブリーフ派口に入れる。熱い舌肉のコリコリした歯ごたえを楽しんでいると、自分の舌がその舌に絡めとられるような錯覚に陥る。
ブリーフは目を閉じてその感触に酔った。記憶の中でパンティが顔を近づけて口の中に舌を差し込んで、ペチャペチャと唾液を流し込んでくる。
「お前キス下手だな」
顔を離して息が肌を撫で合うような至近距離でパンティが笑う。
「キス下手だと女にモテねえぞ。モテない奴はキスまで持っていけねえけど」
ブリーフがそれに対して不服そうに言う。
「僕はパンティ以外にモテたいとは思わないよ」
それを聞いたパンティ、分かってねえなあ、という顔をして、
「あたしはモテてる男が好きだよ」
と言う。エエッ!? と驚くブリーフに、
「みんなが欲しがるようなやつをあたしがとっちまうのが面白いのさ。お前だって、そう言う理由であたしが欲しいんじゃないのかよ?」
と質問する。それに、
「全然違うよ! 僕がパンティを好きなのはむぐぐ」
とブリーフは答えようとするが、パンティはそれには興味がないとばかりにまた舌に吸いつく。
そして今ブリーフはパンティに教わったキスの仕方を復習するように、パンティの焼けた舌肉に舌鼓を打つ。
今度は胸肉に手を伸ばす。焼いても固くなっていないその柔らかい肉は確かにパンティのその愛らしい肉の感触だった。いつもならブリーフが強く歯を立てすぎると、痛くて怒ってしまうのだが、今回はそんな心配もない。
ブリーフは最初は優しく、そしてだんだんと荒々しく、肉にしゃぶりつき、歯を突きたてていく。
(パンティのおっぱいはこれでいいんだよ。君の大きさが僕の理想だよ。君の全てが僕にとって理想的だったようにね)
ブリーフがそう感想を言うと、赤くなったパンティが
「お前のためだけの胸じゃねえんだよ」
と言う姿が目に浮かんだ。そしてその脂肪をたくさん含んだ柔らかい肉を飲みこみながら、
(残念。もう僕のためだけのものになっちゃった)
と頬笑みながら考える。
続いてコック長が持ってきた皿の上の蓋を開けた時、ブリーフは思わず息をのんだ。
「これに関してはどう調理していいのか分からなかったもので……」
コック長が料理人として情けない、とすまなそうに頭を下げる。
「いいよ。僕の命令どおりにしてくれたわけだから」
料理の仕方が分からないものは火だけ通して、味付けは塩だけ、できるだけ形は残して、と先にブリーフは言っておいたのだ。
そう言うわけで今ブリーフの目の前には、パンティの秘めやかな溝、それに続く膣が皿に並べられている。それを囲むように切り分けられた肉片が並べられる。
「豚の子宮の刺身、という料理があるので、同じようにしてみました」
それを聞いたブリーフ、
「豚ね……」
と思わずつぶやく。コック長、あわてて、
「す、すみません。そう言う意味では……」
と平身低頭して謝ろうとする。ブリーフは、それをおさめて
「いや、いいんだよ。ちょっと思いだし笑いをしただけだよ。豚ね、フフフ」
と笑い続ける。
「確かに彼女は雌豚だったからね」
コック長はその姿を呆気に取られて見ているしかない。
それらの上には皿に油で揚げた卵巣が二つ、膣との生前の位置関係を保つように配置されている。
ブリーフはまず白いソースを掛けられた手前の裂け目にナイフとフォークを伸ばす。両側の肉の厚い部分を開いて中を覗くと、内側のピンク色の唇が姿を現す。
しばらくその襞や上部にある突起を弄ったり、ナイフやフォークを中に突っ込んで出し入れしたりして遊んでいると、突然奥の方から熱いジュースが溢れだしてきて、ブリーフは驚いて思わずはしたなくも直接口でそれを受け止めようとする。
皿の上のその開かれた泉に直接口を付け、にピューピュー吹き出す潮をじゅぷじゅぷと吸いとっていくと、ブリーフはその濃密な匂い陶然とせざるをえない。
その後ナイフでそれを左右に切り分けると、一つずつ口に運ぶ。なかなか噛み切れず口の中でもごもごしていると、次第に芳しい蜜が溢れだしてくるようで、しばらくは飲み込みたくなくなる。
こちらが歯や舌で愛撫すると、肉片の方もこちらの舌を優しく包み込むようにそれに答えてくれる。膣の中の襞襞がうごめいて、ときどき感極まったようにぴくぴくと震える。
(パンティ。君も喜んでくれてるんだね! 僕に食べられて、君も嬉しいんだね! パンティ、凄いよ。僕らは新しいSEXを発明したんだよ!)
ブリーフは次に子宮の切れ端をホワイトソースに絡めながら口に運ぶ。
(君の子宮! ここを理解しないと、君を理解したことにはならないよね)
その歯ごたえを楽しみながらブリーフは思う。
(パンティ。君の子宮ももう僕の物だよ。ほんとはここに僕のホワイトソースを注ぐことが目的だったけど。でも世の中、手に入れられる次善の物で満足することも必要だよね。とにかく、これでもう君は僕から逃げられない)
子宮を食べ終わり、卵巣をナイフとフォークで切り分けながら、ブリーフは呟く。
「やっと君を捕まえた」
コック長が皿を下げて、ブリーフはナプキンで口の周りを拭く。
「次は?」
ブリーフが訊く。それに対してコック長は、
「もう材料が……」
と口ごもる。
「そんなはずはないよ。まだ料理になっていない部分がたくさんあるはずだよ」
ブリーフが追求する。
「しかし調理法が。そもそも食べることが出来るのか……」
コック長が言い訳をしようとするのを手で止めてブリーフが言う。
「分かった。料理人の君に無理をさせ過ぎちゃいけないよね。これは僕が始めたことだから、君に過度の迷惑はかけたくない。
でも僕は彼女と約束したんだ。残らず食べるって。その約束を破るわけにはいかない。
だからここからは僕一人でやるよ。残りの部分があるところに連れてって」
その迫力に押され、コック長はもう一度厨房にブリーフを連れていく。
そして調理されていない、残りのどう使っていいのか分からない部分の前に行くとブリーフは、全員をその部屋から退出させて、仕事の最後の仕上げをしていく。
二つの目玉を口の中でしばらく転がしていたかと思うとゴクンと飲み込んだ。
ふわふわの髪の毛は不思議なことに口に入れると綿菓子のようにほのかな甘みだけを残して溶け消えた。
たくさんの骨をゴリゴリかみ砕いて飲みこんでいく。コック長が覗き見たその姿は浅ましくも壮絶であり、野蛮でありながら悲哀を感じさせた。
********
そのときとうに閉じていたレストランの入口を乱暴に叩く音がした。不思議に思ってスタッフの一人が開けると、タイトな制服に身を包んだ、2人の赤肌の女がツカツカと承諾も得ずに中に入ってくる。
「アラァ! なかなか洒落た店ではありませんこと? ニーソックスさん」
最初に居丈高に喋りはじめたのは二つの角ののぞくタイトグリーンの巻き毛を揺らす女、スキャンティ。
「はい、味の評判の方もかなりのものです。お姉さま」
それに答える二ーソックスと呼ばれた女は、一本角が突きでたライトブルーの直毛を頭の後ろで縛っている。
「それなら一度お試しで使って見ても良いかもしれませんわねえ」
唖然として見ているレストランのスタッフを無視してくるくると回りながらアハハウフフと笑うスキャンティ。
「そうですね。来月市長様がお開きになる悪の枢軸会議の料理をここに頼むとしましょうか」
ニーソックスが手元のスマートフォンを操作しながら言うと、ニフフと頬笑みながらスキャンティは、
「ニーソックスさん、違いますわよ。仕事の話じゃありません。わたくしたちの、プ・ラ・イ・ベ・ー・ト、のお話ですわ」
と耳元で囁く。それを聞いたニーソックス、
「そんなお姉さま、こんなところで」
と俯いてしまい、それを見てまたスキャンティが、
「ニーソックスさん、お顔が真っ赤ですわよ」
とからかって、2人で囀り合う。
それを他の人間は立ちつくして見ているしかない。
そこへ、コック長が人の輪を割って入ってくる。
「おやおや、市長様のお嬢様がたではありませんか。ロック様のパーティで拝見したことがあります。今日は当レストランにどんな御用ですかな。残念ながらこんな深夜ですので、店はすでに閉めてしまいましたが」
イチャイチャを止められたデーモン姉妹はこの初老の紳士に向かい合って、見下げ威圧するような視線を送る。
「それにしては料理人のみなさんは、誰もお帰りになっていないようですが?」
「普段はもうみな帰っておるのですが、今日は少し彼らに説教せねばならんことがありましてな。年寄りの繰り言の常として、妙に長引いてしまいましてな」
「それならそれでいいとしましょう。わたくしたちがここへ来たのは、2人の男女がここへ来なかったか、と訊くためなのです。
一人は金髪の典型的な馬鹿女で、いかにもビッチという服装をしております。わき腹に怪我をしている筈ですわ」
「この女です」
二ーソックスが写真を出す。盗撮をするはずが、なぜかそれに気付かれてカメラに向かってふざけた顔をしている腹立たしい写真だ。
「もう一人は写真は残念ながら今はありませんが、赤毛で巻き毛の、何というか、うだつの上がらない典型的なナードですわね。完全にこの馬鹿女の色香に頭おかしくなってる」
「その2人がこの近くに逃げ込んでいるのは確かなのです。わたくしたちはこの女が持っている筈の、あるものに用があって探しています。あなた、見ていませんか」
ニーソックスが詰問する。コック長は写真を眺め、
「ふうむ、見ていないなあ」
と答える。そして皆の方を振り返り、
「お前らは見たか?」
と訊くと、皆一様に首を横に振る。
しかしニーソックスは納得しない。
「本当ですか? もし嘘を言ったならただでは済みませんよ」
と鋭い視線でその場にいる全員を見回す。その冷たい視線に男たちが震えあがる。
「なんなら全員体に訊いてみると言う手もありますわね」
カツンと靴を鳴らして前に出ると全員が思わず後ずさりしてしまう。コック長を除いて。
「今日のところはお帰り願えないでしょうか。スタッフ達も疲れておりますし。私は明日の下ごしらえをしなくてはいけませんので」
自分の視線に怖気つかない鼻持ちならない人間が腹立たしいニーソックスがさらに口を開こうとしたとき、ホールの厨房へと続くドアが開いて、一人の男が中に入ってきた。
「アーネスト、もういい。彼女たちが探しているのは多分僕だよ」
それはブリーフだった。
「ほうら、やっぱり隠していましたわね!」
スキャンティの眼が残忍な笑みに見開かれる。しかしコック長も慌てない。
「ああブリーファス様のことでしたか! あなた方の説明がどうにもブリーファス様と結びつかなくて」
実際今のブリーフは、しっかり髪を梳かして、シャキッとした美少年という感じになっている。
「ブリーファス様は以前から私の知り合いでして、ときどき時間外に特別のお料理を出しておるのです。しかしブリーファス様は、今日はお一人で、お連れの方はいなかったはず……」
「うんそうだね。いつかパンティを連れてこようとは思ってたけど、今日は彼女は都合が悪くてこれなくてね」
ブリーフもさらりとそう言う。
スキャンティがツカツカと彼によってその襟首を掴んで引き寄せる。ブリーフの方が背は少し高いはずだが、それを感じさせない迫力だ。
「さっさと、あの公衆便所糞ビッチがどこにいるか吐いてしまいなさい! 痛い目にあいたくないならね!」
それをコック長が咎める。
「これお嬢さん。あなたにどれほどの権力があるかは知りませんが、いくらなんでもこれだけの人数の前で乱暴狼藉をするのはどうかと思われますぞ」
スキャンティは牙を剥いてそれに答える。
「ふん! こんな小汚い店、わたくしたちの手にかかれば一瞬でオジャンにできるのですよ。人間ごときが生意気な口をきくものじゃないですわよ!」
それに対してさらにブリーフが口を挟む。
「アーネスト、いいんだ。まず彼女たちに厨房を見てもらおうよ。そしたら彼女たちもパンティがここにいないことを納得してもらえる。そして僕は彼女の居場所を知らない。僕はそうとしか言わないよ。そして」
ブリーフはスキャンティの手を襟首から優しく離して、服装を整え直す。
「彼女たちが彼女たちの方法で、僕が他の答えを言うようにさせたい、と言うなら、それは仕方ないよ。僕らにはどうにもできないことだ」
「しかし坊ちゃん、それでは坊ちゃんが……」
コック長がブリーフの言わんとするところを理解して止めようとするが、
「いいんだ、アーネスト。ここで僕が多少痛い目にあうよりも、君の店がなくなる方が、ずっと世界にとって損失だからね」
とブリーフは柔らかに笑うだけである。
コック長はその姿を見て驚愕し、そして感動する。あのおどおどした少年が今はどうだ。明らかに人間ではないものに睨まれて、まったく動じていない。吃り癖もどこかに言ってしまった。
一体なにが彼を短時間でこれほど変えてしまったのであろうか? その堂々たる態度には、いまや神聖な後光すらさしているように見える。いや、もしかしたら本当に後光が……?
********
デーモン姉妹は引き連れてきた部下に乱暴に厨房を荒探しさせる。しかし、天使の片割れがここにいたという証拠は何一つ見つからなかった(衣服の類いはすべて燃やしてしまっていた)。
デーモン姉妹は顔を寄せ合い相談を始める。
「おかしいですわ。あの糞天使の血の臭いは確かにこの付近で消えています。周りを調査したところ、ここしか逃げ込める場所はありません。
そしてあの男。確かに、あの男は天使どもと行動を共にしていたはず。怪しすぎます」
ニーソックスの分析にスキャンティは首を傾ける。
「しかしあの糞ビッチが今ここにいないのも確かですわ。そしたら、2人でここに来て、糞天使だけまた逃げた? マクガフィンを持って?」
「そんな!? ダブル・ゴールド・スパンデックスを食らってそれほど遠くに逃げられるとは考えられません。理論的には毒が回ってもう死んでいてもおかしくないくらいなのに」
確かに仕留めたと思ったのに、と悔しそうに爪を噛むニーソックスに、
「下等生物だけに、生命力だけはプラナリア並みなんでしょうよ。ニーソックスさんの責任ではありませんわよ」
と慰めるスキャンティ。
「それはともかく、あの男。あの男があのお便所天使の行方を知っているというのは、どうも確かのようですわね。本人は連行されるのをすでに覚悟しているようですので、一緒に来ていただくとしましょうか」
「今のところ、それしかないようですね」
********
ここは市庁舎の地下に広がる、薄暗い地下牢である。ここでは日夜、様々な理由で引っ立てられた市民が拷問を受けて、政府が真実と認定することを言えるまで生き地獄を味わい続けている。
まさにここは真実を製造し続ける工場のような場所であり、市民はその材料である。ベルトコンベアーによって市民がここに入ると、真実に加工されてでてくると言う塩梅。工場と言うより挽肉機だという説もある。
その中のひと際いろいろな設備のそろったVIP用個室の一つに今ブリーフは吊り下げられている。
「糞天使の居場所はどこかって聞いているのですよ!」
「うぐ……」
スキャンティが電極をブリーフの体に押し当てる。すると電気刺激により体中の筋肉が痙攣をおこし、ブリーフは苦痛に顔をゆがめるが、悲鳴すら上げようとしない。
正装していた服は全てひん剥かれ、ブリーフ一丁になっている。体中鞭打たれたみみず腫れと火で焼かれた火傷だらけだ。手は剥がされた爪から滲んだ血で真っ赤に染まり、口も唇や歯ぐきや舌にナイフで付けられた傷により血塗れになっている。
その姿だけを見ても、相当きつい拷問を受けたようだ。
しかし当のブリーフは、しっかりとした眼で前を向いており、その視線には強い意志が感じられる。まったく折れていないのだ。
「言いなさい。マクガフィンとは一体なんですの?」
「ス、スコットランドでライオンを捕るための道具さ」
「本当に?」
「お姉さま。スコットランドにライオンはいません」
「なんですってニーソックスさん!? では嘘ですのね!」
「そ、それならあれはマクガフィンじゃなかったんだな」
ブリーフは口の端をニヤリと上げて言う。
その姿を見てスキャンティは溜息をつく。
「な、なかなかしぶといですわね」
余裕そうに見せかけようとしているが、スキャンティの声には焦りが交り始めている。
(どんな拷問でも来てみろというんだ。そんなものでは僕は口を割ったりしないぞ)
ブリーフは強い自信と確信を持って考える。
(以前の僕だったらこうはいかなかったろう。でも僕は変わったんだ。細胞一つ一つ、原子の一つ一つのレベルで変わったんだ。
今はパンティがいる。いつでも僕の中にパンティの存在を感じ続けていられる。僕はもう一人じゃないんだ。僕は今パンティと2人なんだ。
僕はパンティがいてさえくれたらなんでもできる気がするんだ。だから今の僕は無敵なんだ)
ニーソックスがブリーフの様子を見て姉の耳にこう囁く。
「お姉さま。わたくしこういうタイプに見覚えがあります。仲間のためだったら喜んで命を投げ出すと言う狂信的な友情教徒です。
こういうタイプは仲間を守るためにはどんな拷問も耐えてしまうのです。しかし逆に、自分のせいで仲間がひどい目にあうときには、予想外に簡単に折れてしまうものなのですよ」
とほくそ笑みながら、ブリーフの前に進み出る。
「なるほどあなたが情に厚い、強い人間なのは良く分かりました。でも、強情ぶるのもほどほどにしておいた方がいいですわよ。
あのお便所天使の片割れ、おデブ天使の方は、実はとっくの昔にわたくしたちの手に落ちているのですよ」
「ストッキングが!?」
ブリーフの目がが変わる。心の底から心配そうだ。
(ふっ。これはチョロい)
ニーソックスは勝利を確信し、ポケットから取り出したリモコンで壁の一角に画面を表示させる。
「今から、彼女がどんなひどい目にあっているか少しだけお見せして差し上げましょう」
ピッ!
画面に表示されたのは暗い部屋でその中でストッキングは服をビリビリに破られ、太いロープで亀甲縛りにされて三角木馬に乗せられている。目隠しをされてはいるが猿轡はかまされていないようだ。
そして周りには裸で顔に覆面をかぶった男たちが鞭や蝋燭を持ってストッキングを責め苛んでいる。
「ああん! もっとぉ! もっとわたしを虐めて! お願い! 足りないの! 足りなくっておかしくなっちゃうのお!」
ストッキングは苦痛を与えられて目隠しの端から悦びの涙を垂れ流しているようだ。
「へえ、虐められて喜ぶなんて君はとんだドМなんだねえ。このブタさん」
「はい、私はブタです。だから罰して下さい!」
「もっと正確に言わないとだめだよ。自分はみじめで淫乱なブタです。だから罰もご褒美になってしまうのです。こんな救いようのないブタは虐められて当然なんですって」
「はいぃ! じ、自分はみじめで、淫乱な、ブタです! だから、罰も、ご、ご褒美になっちゃうんです!」
「こんな救いようのないブタは虐められて当然なんです」
「こ、こんな、救いようのないブタは、虐められて当然なんです! ああ! も、もう我慢できない。ああん! いやあああ!!!!」
ぴちゃぴちゃぴちゃ、と三角木馬を黄色い液体が伝い落ちていく。どうやら失禁してしまったようだ。
「あららら、はしたない娘だねえ。これはお仕置きが必要だね」
「お仕置き! して下さい」
「それにはまず、僕らにご奉仕してもらわなきゃ」
男たちのいやらしい手がストッキングの体に伸びてまさぐっていく。そしてそそり立つその肉棒を柔らかいその体に押し当てていく。
それをストッキングは白痴的な笑みを浮かべて受け入れようとする
「します! ご奉仕します!」
「なんでもする?」
「何でもします!」
「ほんとにお前は牝豚だな、この肉便器め」
「はい、私は牝豚の肉便器です。だからどうか私を肉奴隷にして下さピッ
画面に映された物に呆気に取られていたニーソックスが画面を消す。そして燃えあがりそうな真っ赤な顔のまま、
「あ、ああなりたくなかったら、さっさと糞天使の居場所を吐きなさい!」
「ニーソックスさん! 最初の計画と違ってますわよ!」
「しかしお姉さま。苦痛を与えられるのを喜ぶマゾヒストをどう人質にすればいいんですか? しかもなんですか周りの奴らは! 明らかに拷問の目的を忘れてましたよ!」
「Fuck God! 淫乱天使の術中にはまりよってからに。すぐに止めさせて、全員罰を受けさせてやりますわ」
デーモン姉妹が話し合っているところにブリーフが空気を読まず口を突っ込む。
「ああなりたくない、ってつまり、僕をドМにするってこと?」
「「お前は黙ってろ!!」」
そいつの口を割らせることが目的だったんじゃなかったんかよ。
デーモン姉妹は部下に電話し、SM乱交パーティをやめさせ、参加者を海に沈める算段をつけ、ブリーフは
「でもパンティはSっぽいところあるからな。ちょっとくらいМな方が嬉しいかも。でもストッキングのSM趣味を見るときの視線は正直、蔑んでる、って感じだからな。やっぱりノーマルがいいのかなあ」
と相変わらず暢気なことを呟き続けている。しかし、彼の体に突然の変化が起こる。
「え? なに? なにこれ? あ! ダメ! チ、チンコが! チンコが! 気持ちいい!」
その嬌声に思わずギョッとしてデーモン姉妹が振り返ると、ブリーフの股間で巨大なコブラが鎌首を持ち上げようとしていた。
最初はさっきのストッキングの乱れ姿を見て、思わず興奮してしまったのかと思ったが、明らかに様子がおかしい。
触れてもいない陰茎に快感が与えられ続け、どんどん猛り狂ってくる。それは天を突くように伸びあがり、ブリーフの上の端から顔を出して、ブリーフを押し下げて伸びていく。
どんどん巨大化していくそれは、ブリーフの身長ほどにもなり、先端の口が大きく広がって、まるで大砲、そうネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲のような姿になった。
そしてその筒先にはデーモン姉妹の姿が。
「お、お姉さま!」
「そ、そんな汚いものをこっちに向けるのをやめなさい」
しかしデーモン姉妹が狭い部屋の中を移動しても、執拗にそれは彼女たちを狙い続ける。
「ああ! だめ! そんな! 凄い!」
出所不明の快感に悶えながら、ブリーフは虚空に腰を振る。その砲身は次第に熱くなり、赤熱するように光り輝き始める。暗い部屋を満たすあまりに眩しい光にデーモン姉妹は目を開いていることも出来ない。
「ああ! そうか! 尿道を愛撫してるんだ! この優しいタッチ! そしてこの荒々しい高速往復運動! そうか分かった! 君だ、君なんだね、パンティ! 僕のチンコを内側から、気持ちよくしてるのは!」
ブリーフの顔が喜びに満たされる。そしてその思いのすべてを腰に集めて、打ち出す。
「イクよ、パンティ! イク! イクイクイッチャウウウ!!!!!」
ドッカーーーーーーーーーン!!!!!!
凄まじい音がして巨大なペニスの先端から、白濁液に包まれたパンティが打ち出される。その姿をエクスタシー状態のまま見たブリーフは、まるでクレージーゴンを倒したときのウルトラセブンみたいに格好いいと思った。
ドンガラガッシャ―ン!!!
パンティはそのまま壁に突撃し、デーモン姉妹を巻きこんで、地下の壁や一部の天井が崩壊し、大量のがれきが降り注ぐ。
「いってえ!」
その中から、パンティが顔を出す。一糸まとわぬ姿の全身を白濁液が覆っている。
「こういうのはティッシュとかで、優しく受け止めるのが礼儀ってもんだろうがよお!」
「ご、ごめん。両手ふさがってる状態でオナニーしたことがなくて」
謝らんでもいいことを真面目に謝っているブリーフだが、その顔は再開の喜びに、今にも嬉し涙を流しそうだ。
「く、何たる屈辱!」
「まさか体内に隠れていたとは!」
がれきの中からデーモン姉妹も顔を出す。その赤い肌や衣服を大量の白濁液が汚している。
「ああ、てめえら。さっきはよくも。危うく死ぬところだったんだぞ。おいブリーフこれ借りるぞ」
とずり下がったままのブリーフのブリーフを奪い取る。ちなみに打ち終わったものは萎れて垂れさがっている。
パンティがブリーフのブリーフを持つと、光に包まれて変成したそれは、銃身の長い立派なショットガンになる。それを構えてデーモン姉妹に向ける。
その姿を見てブリーフは思う。
(今日、キスを待つ眠り姫のようなパンティを見て綺麗だと思ったけど、やっぱりパンティが一番綺麗なのは戦っているときと、白濁液まみれになっているときだ!
その両方を同時に見られるなんて、僕はなんて果報者なんだろう。
しかも、あの銃は僕のブリーフで、あの白濁液は僕の精液なんだ! 嬉しくてうれしくて、僕はこのことを街中に言いふらしながら踊り歩きたいくらいの気分だよ」
捕まるからやめなさい。
「おいブリーフ! この銃、ヘナってて、役に立たねえじゃねえか!」
「そりゃそうだよ。さっき一発出したばっかりなんだから、そんなに早く立たないよ」
「今立たなくていつ立つんだよ、この役立たず。気合い入れやがれ!」
しゅこっしゅこっしゅこっしゅこっ
とポンプアクションを繰り返して、何とか奮い立たせようとする。
「痛い、痛いよパンティ! 無理なものは無理なんだよ!」
そんな放送禁止夫婦漫才を繰り広げている横で、デーモン姉妹は、
「ああ、ニーソックスさん。わたくしのニーソックスさんが余所の男に汚されてしまいましたわ!」
「お姉さま! 早くシャワーをお浴びにならないと妊娠してしまいます」
隙をついている暇もなく、どこかに去っていってしまう。
「「ごめんあさあせえ!」」
「ケッ! 勝負はお預けにしてやんよ」
つまらなさそうに、ショットガンを捨てるパンティ。
「パンティも直ったばっかりなんだから、無理しちゃだめだよ」
心配そうに言うブリーフに、
「なに言ってやがんでえ。お前のおかげで、前より調子いいくらいだぜ」
と腕を振り回して見せる。その素直な笑顔にブリーフは、パンティが帰ってきたという実感を感じ、また目頭が熱くなる。
涙ぐんだブリーフを見て、パンティは
「おい、どうした? そうか吊り下げられていてえわな。気付かなくてすまんな」
と早合点してブリーフを吊り下げていた鎖をはずしてやる。自由になったブリーフは涙をぬぐい、笑顔でパンティの、その本当はそんなに大きくない体を抱きしめて、再開を喜ぼうとする。
しかし、
キンコン! キンコン!
小さな鐘の鳴るような音がしてパンティは、
「アレ? 携帯鳴ってる」
とその音のもとを探しに行ってしまい、ブリーフの両手は空を切り、自分を抱きしめる羽目になる。
それはブリーフの服やらなんやらが無造作に置かれていたところに一緒に捨てられていたゴースト探知機の中からだった。パンティの服から出しておいて、バックパックの秘密のポケットに閉まっておいたのだ。
しょっちゅう不良に絡まれ、金を脅し取られていたブリーフにとっては必要不可欠な機能だったのだ。
ブリーフがそれを取り出しパンティに渡すと、相手はガーターベルトだった。
「はあい、ガーター。どんな状況?」
「うむ。無事マクガフィンをスコットランドに届けることが出来た。これでスコットランドの人々がライオンに襲われることもなくなるであろう。それよりもそっちはどうなんだ?」
「まあ、何とかなってるって感じ? あっ、でも、ストッキングは捕まっちゃったみたい」
「うむ、その話なんだが。ストッキングに同行しているチャックの報告によると、拷問を諦めたデーモンどもは、ストッキングをコンクリートに詰めて、夜の闇に乗じてダテンシティ湾に沈めようとしているようだ」
それを聞いてブリーフは驚く。
「ええ? それじゃあ、ストッキングは!」
携帯の向こうで、ガーターベルトが重々しくうなずくのが分かる。
「うむ、その通り。このままではストッキングは」
そこでワンテンポ置いて、
「息が続かなくなってしまう!」
と叫ぶように言う。
「それは困るなあ」
パンティも軽く同調する。
「ええ? そう言う問題なの?」
ブリーフは力が抜けて、膝から崩れ落ちそうになる。
「だから、ストッキングの息が続いているうちに海の底から彼女を救出せねばならん。行け! パンティ&ブリーフ! 出動だ!」
「ようしブリーフ。行くぞ!」
パンティが手を伸ばしてブリーフの体の一部を掴んで勢いよく走りだそうとする。
「わあパンティ!? それは僕の手じゃないよ。それはチンコだよ!」
ブリーフの長い一日は終わりそうにない。
(終わり)
これで終わりです。
お題の募集も続けますからどうぞ好き勝手に投げてやって下さい。
夏の間に夏っぽいものを一個くらい書くつもり。
まったくなんの構想もないけど。
二期が決まるまで書くのを止めないぞ!
>>754 大作乙。パンティ食いてえwwww(猟奇的な意味で)
なんか官能的で本気で旨そうな描写の数々に、道を踏み外しそうになってやばいw
天使って実際旨そうだよな。
毎回、どっか病んでて根性座ったあんたのブリーフも好きだ。
脇役もしっかり掴めてるし。またなんか書いてくれよな。
夏のお題…「肝試し」「アイスクリーム」「花火」ってのは?月並みかな?
今日、大列車強姦読みました!
3のストッキングちゃんで抜きました!
という気持ちの悪いコメは置いといて
エロは苦手なのかと思ってましたが、すごく濃厚でねちっこいものも書けるんですね。
感動しました。イエローストーン国立公園のような潮吹きで思わずググってしまったw
次からもエロ期待。読んでいて淡中氏の好みのエロシチュが私と同じだと気付いてしまいました。
もっともっとエロもやってくださいお願いします。
>>755 感想ありがとうございます。
変態なブリーフが好きなんです。
彼の変態性は小説でこそ発揮できるような気がします。
なんか見てないところでとんでもない事考えたりやったりしているような気がするんです。
お題もいいと思います。
特に「肝試し」。プロのゴーストバスターが肝試しするって相当変なシチュエーションですよね。
ブリーフが2人を誘って、2人とも冷めきってるのが目に見えます。
>>756 「抜いた」、その一言をずっと待っていました。
エロを書くからにはまず「抜ける」こと。そしてその上にプラスアルファで何か付けくわえられればさらに良い、と考えていたので、
そう言ってくれるとすごく安心します。
実は生まれて初めて書いたエロがあれです。パンスト二次創作やるからにはいつかやらなければ、と思っていたんです。
でも、いざ書き始めてみると、難しくて。
書いてるとなんだか同じようなことばかり書いている気がしてくるんです。
SEXというものにはそれほどヴァリエーションがないなあ、みたいな感じに。
で何とか工夫しようとすると「童貞の妄想か?」みたいな感じになっていく。
悩んだ結果「パンストなんだからはっちゃければいいや。迷ったらアクセルベタ踏み」と考えた結果があれ。
思いついたことは全部入れようとしたら、長くなる長くなる。まさかあんなに書くとは。
自分で要所要所で抜きながら書いたので、干からびるかと思いました。
でもまあ、エロ初体験にしては良く出来た方かなと思いますので、もっとエロをやっていくつもりです。
好みのエロシチュが同じ、と言う話ですが、もちろんああいう妄想は良くしますので、好きなシチュですが、
こういうこと書いたら、喜ぶだろうなあ、という気持ちもありました。
だから喜んでくれてとてもうれしいです。