【ドラマ】SPECでエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
職人よろしく
2名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 00:25:18 ID:BljDtbrs
当麻と瀬文はどっちが主導権握るかで、ガチな争いになりそうだ
1話での一が当麻の髪を掻き分ける仕草がエロかった
野々村さんと雅ちゃんとのエロは、ケイゾクの愛の日々でちょっとあったけど
今回は創造意欲がわかないなぁ。顔が出すぎて
海野先生と美鈴の絡みはエロそう。ヤスケンのネチっこさ的な意味で
3名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 02:42:43 ID:PEDoevUl
よんでみたい
4名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 00:28:36 ID:36MRVICd
瀬文×当麻は喧嘩ップルぽくて好きだな
5名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 01:29:59 ID:MWSBz7+g
職人まちあげ
6名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 18:31:05 ID:5vM9Z0cE
今日10時に第三話放送上げ
7名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 23:51:30 ID:n8Bw9k9J
「ほくろ・・・エロいっすね」
瀬文さんこそエロパロの職人向きだな
8名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 22:26:39 ID:pazFEkKf
有るんじゃないかと思ってたらやっぱり有ったこのスレw
理科室(?)で瀬文当麻が丸椅子に座って事情聴取している時、
きちんと座っている瀬文の後ろに当麻が足を投げだしてた。
あの体勢だと身体が思いっきり瀬文の方向くわけだから
そんなに嫌いじゃないんだなと思った。 というかなんとなく安心してるっぽかった。

あと、最初のGSで助けられた場面と「こんなバカげたことで犯罪を起こしたら可哀想だ」のところ、
確実に当麻の中での瀬文の好感度うぷしてるよねw
9名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 00:08:31 ID:QlSKprT2
てか当麻と瀬文はどうやってエロにもっていけばいいんだ
10名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 00:37:19 ID:hFLf6BY6
まだ恋愛感は全くないからなw 同志感は出てきたけど。

まあ当麻が危機になったら絶対瀬文は(トラウマ的にも)助けるだろうから
それをどうにかするとか……w 
あとはスペックを上手い事使うしかあるまい。

1121グラム:2010/10/24(日) 00:39:12 ID:c9qEsLKX
「死にましたよ、林実なら」
平然とした顔で当麻が言う。俺は思わず聞き返した。
「死んだ?」
「殺されました」
それだけ言うと、当麻は動きを再開した。
訳が分からない。
「で、それとこれと何の関係があるんだ」
俺のズボンに手をかける当麻を見下ろす。
「何って、お礼?」
「……」
紙袋でぼさぼさの頭をどついた。
「いった、それマジで痛いんすけど」
「当たり前だ」
柔らかいものだけ入れているわけじゃない。
「だいたい、何のお礼だ」
「助けられたから、じゃダメですか」
「意味がわからない」
「じゃあなんとなくです」
「もっと意味が分からない」
膝を蹴り上げてみるが、位置が悪い。ギプスが邪魔でうまく当たらない。
会話をしながらも手を止めない当麻は、とうとう俺のモノを取り出してしまった。
「どういうつもりか知らないが、お前に個人的感情は持ってない」
「そりゃそうです。私だって別にそんな感情ありません。
 それに恋だの愛だの言、見えもしないものを主張されても困ります。
 所詮は本能、性欲。
 単に適当なところで見繕った相手に後ろめたいからきれいごと言ってごまかしてるだけじゃないですか。
 そんなものがなきゃ女が抱けないってんなら、どうやって自分に最適な相手見つけるんだか。
 ……それができるなら、それこそスペックです」
その口のまま「私にはそんなスペックありません。瀬文さんもでしょう?」なんて抜かしやがった。
ああ、その通りだよ。
だから俺は抵抗らしい抵抗もせず、こうしてほとんどされるがままなんじゃないか。
性欲なんて、手近なところで済ませられるならそれが一番手っ取り早い。
定時が過ぎたミショウは他に人の気配もなく、ただミジンコの水槽の灯りが青白くぎらついている。
何か用事があったわけでもない。
ただ折悪しく二人居残る形になったから、昨日妙に楽しげに仕掛けていた「罠」の首尾を聞いた。
ただそれだけだった。
そうしたら、いきなり当麻が
「そういや、ほくろがエロいとかどうとかって言ってましたっけ。溜まってんすか?」
とか言い出したからだ。
あの舐めた顔で。
だからこっちだって言い返したんだ。
「おまえこそ」
たぶん、ただの売り言葉に買い言葉だ。
それが妙な方向に転がって行って、そうして俺はいつも当麻が突然書道を始めるあの場所に腰を下ろしていて。
その足の間にこの女が潜り込んでいる。
「……ちょっと小さい」
「ほっとけ」
当麻は取り出した俺のモノを手で扱こうとして、片手では満足に扱えないと思ったらしくいきなり舌を使い出した。
「膨張時の大きさと普段の大きさは関係ないって言いますもんね。
 ン……硬くなってきた。なんかニンニク臭くないすか?」
「それはお前の舌の臭いだ」
いつものように鼻に皺を寄せて睨んできた。
「……噛み千切るぞ」
「……歯、立てたらその腕ギプスごと踏み砕いて、粉砕骨折にしてやる」
本気でそう言い返した。
1221グラム:2010/10/24(日) 00:39:46 ID:c9qEsLKX
「せぅぃはんふうひっふひょ」
「くわえたまま喋るな」
「ぷは……。
 瀬文さんずるいっすよ、私からしてる一方じゃないっすか。
 もうちょっとこう楽しむ努力見せたらどうすか?
 もしくは優しさとかいたわりとか」
「お前相手にそんなものの持ち合わせはない」
ムカツク、と最後に付け足してまたくわえようとする女の頭を制して、タイトスカートを指した。
怪訝そうな顔を向けてきた当麻に、突き放した口調で告げる。
「俺は何もしない」
「げ。マジすか」
俺の言いたいことは理解したらしく、心底嫌そうな顔をして、それでも自由な右手をスカートの間に自分で這わせる。
「おまえ……相当スキモノだな」
「ほくろにエロス感じる人ほどじゃないと思いますけど」
カチンと来た。
当麻が俺のをくわえなおしたところで、そのぼさぼさ頭を両手で掴む。
「……じゃあ、楽しむ努力くらいはさせてもらおうか」
そう言って無理矢理に振ってやる。
「ング、ンゥ!」
苦しそうな呻き声も、喉の奥にあたる感触も、こうして自分から貪る分には心地よい。
当麻も当麻で、右手の潜り込んだ先は水音が聞こえるほどに動かしているようだ。
このまま出してやろうかと思った矢先、当麻と目が合った。
「……」
僅かに萎えた。
顔から手を放し、額を押して距離を取る。
「出さないんですか」
「やめた。お前そのまま吐き出しそうだからな」
スーツを汚されちゃたまらない。
当麻はあからさまな舌打ちをした。
立ち上がったところでタイトスカートをたくし上げてやると肩を押された。
「やられっぱなしとか、性に合わないんで」
そう言って当麻は自分のショーツから片足を抜き、人の腰の上に跨ってくる。
「ちょっと待て」
「なんっすか、ヒニンなら気にすんじゃねーよ男がこまっけーことぐちぐちぐちぐち……いたっ」
イラついた表情で怒鳴る当麻を睨みつけ、もう一度紙袋で頭をどついた。
「替えのジャージなんか置いてないんだよ、お前と違って」
紙袋の中からゴムを取り出すのを「別になくていいのに」とかなんとか言いながら当麻が見ている。
「……じろじろ見んな」
うざったい女だ。憎たらしい顔で、あっかんべ、と舌を突き出してきた。
腹立たしくなって、先端を菊座に宛がってやる。
「あ、そっち?」
妙に色のある声が返ってきた。
……慣れてやがる、こいつ。
「バックバージンでも、と思ったんだが」
「残念でした。それともあれですか、後ろの方が好みとか。男ばかりの部署で、そっちの趣味に目覚めたとか?」
妙にかわいこぶった笑顔でそう返された。
「冗談じゃない」
男色の趣味はない。だが説明するのも面倒だった俺は先端をヴァギナに向け直し、腰を浮かせる。
潜り込んだそれを待ち構えていたようにくわえこみ、当麻は自分から腰を振り始めた。
「ァ……ン、ふ、ぁっ」
普段の、女を捨ててるような態度からは想像もつかない慣れた動きに、なんとなくむかついた。
「お前、避妊は気にしなくていいと言っていたな。
 ……ピルでも飲んでるのか」
「そ、です。……んっ、生の方が、良かったですか」
「いや、ゴムでよかったと思ってる。……なんかの病気でもうつされたら困るからな」
「ひっど」
「ぐ……」
いー、っと鼻に皺をよせ、強く締め上げられた。
油断していた。一気に持って行かれそうになって、思わず呻きが漏れる。
このままこいつのペースでやられて、たまるか。
1321グラム:2010/10/24(日) 00:41:22 ID:c9qEsLKX
俺は立ち上がると当麻の腰を抱え上げ、段差に手をかけさせ、尻を向けさせた。
碁盤攻め、とかいう体位だったか。
「おまえの顔なんか見てたら、イけるものもイけなくなりそうだ」
「完っ全に同意ですね」
それ以上何かを言い出す前に、遠慮もなしに突き入れる。
「ァ……」
この姿勢がイイのか、当麻の反応は急に変わった。
元からぼさぼさの髪を振り乱すように頭を振り、だらしなく開いたままの口元からは意味のない音が漏れだす。
「や、ひ、ゃア……ッ」
時折振り返り、睨みつけ文句を言おうとしているのだが、容赦なく突かれていてはそれも難しいのだろう。
顔と違い、柔肉は文句の一つも見せずに締め付けてくる。
「スキモノが」
「こ、の……変態……っ!」
吐き捨てるように言ってやったら、そう返された。
「どっちが」
のしかかるようにして、シャツの上から強く胸を揉む。
「皺、なる……っ」
「知るか」
そのまま、自分勝手な速度で愛液滴る蜜壺を突き上げる。
「ああ、あっ、あっ、あー、あーっ、あーっ」
女の、高い、獣のような喘ぎの中に、たまに人の言葉が混じる。
「ああ……っ、ごめ、ごめんなさっ、あっ、あっ、あっ」
突然、この無意味な交合の始まりに『助けられたから、じゃダメですか』と言われたことを思い出した。
……ガソリンのことなのか、それとも、銃を突き付けられたことに対してなのか。
その甘ったるい謝罪が、何かを言いたいのか、それともただこの女の喘ぎ方なのか。
俺には判別がつかなかった。
わからないから、さらに勢いをつけて腰をたたきつける。
「イっちまえよっ……何も考えるな、本能、だろうが……!」
「ゃ、ひ、ぃあっ、んぅ、ぅあ、ああっ」
当麻の足ががくがくと震えだし、床を踏みしめるかのように強く伸ばされる。膣中は俺をきゅうと締め上げてくる。
こっちだってもう、何かを考える余裕はなかった。込み上げる射精感に、俺も所詮は獣なのだと思い知る。
「イけよ、イけ!」
「あ、あ………… 〜〜〜〜〜〜っ!!」
当麻が最後に何か意味のある言葉を叫んだ、ような気がした。
1421グラム:2010/10/24(日) 00:41:56 ID:c9qEsLKX
床にだらしなく崩れ落ちた女のだらしない顔。
絶頂の中で意識を失ったらしく、よだれにまみれ、実に気持ちよさそうな表情で裸の尻を天井へ向けて突き出している。
こいつが起きるまで待つ義理はない。
放置して帰ろう、とゴンドラを操作しようとして、考え込む。
「……」
誰かが何かの間違いで――たとえば野々村係長が忘れ物をした、とかだろうか――この様子を見たら、
すわ庁内で事件かとなるかもしれない。そうなれば、真っ先に疑われるのは俺だろう。
そもそも職場でこういうことをするのもどうかという話だが、合意があったと釈明するのも面倒だ。
この女がそれを認めるかどうかも分からない。
重い気分を無視して当麻の服の乱れを直してやろうと、膝下で丸まったショーツに手をかける。
湿気を過分に含んだ布は冷え切っていた。
わざわざこれを穿き直させることも面倒になった俺は、それを足から引き抜くと丸めてコンビニのビニール袋に突っ込んだ。
これで紙袋に入れても破れないだろうし、どこかで捨ててしまおう。
見た目だけ適当に直してやると、端に畳まれた布団を広げ、仮眠しているように見せかけるために抱え上げた。
軽い。
見た目からして細い女なのはわかっていたが、それにしても軽すぎるだろう。
そう思いながら起こさないように横たえる。
ふと、人が死ぬとき、21グラム軽くなるとかいう話を思い出した。
それは魂の重さだと言う。
もちろんデマだ。
しかしこの軽い体からさらに21グラムも抜けてしまったら、一体どうなってしまうのか。
どこかにふわりと浮いて行ってしまいかねない。
「……」
我ながら何を馬鹿馬鹿しいことを、と思いながら、なんとなく顔を寄せる。
薄い桃色の唇は肉感的だ。
あと少しで触れる、それくらいの場所で動きを止め。
「……餃子臭っ」
白けた気分でその場を離れ、俺はゴンドラに足を向けた。

【日時未詳、事件未了】



今回は書道で「犯人は林実」って書いても良かったんじゃないだろーか、とかふと思ったらこんなのできた。
おいらには予知のSPECなんざないので、今後の展開と矛盾が出ても知らぬ。
15名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 01:10:51 ID:lJSB455R
GJGJGJGJGJGJGJ
素晴らしい

瀬文にそんな風にされたい
16名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 01:12:59 ID:W5kZ4tqm
>>14
GJGJ!
早速職人降臨とは…w
キャラつかめてるなあ、すごい
17名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 01:24:34 ID:QlSKprT2
GJ!GJ!GJ!
すごくよかったです
ごちでした!萌
18名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 01:36:43 ID:c9qEsLKX
>>11に抜け。
× それに恋だの愛だの言、見えもしないものを主張されても困ります。
○ それに恋だの愛だの言って、見えもしないものを主張されても困ります。

他にもいくつか変なところがあるけど黙殺していただけると助かります。
推敲って大事!
19名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 10:24:58 ID:hvzdd5ea
これはすごい GJ言わざるおえない!
短い期間でよくクセのある二人を掴んでるな。いいもん見た
20名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 14:45:19 ID:7NKIRG6V
GJGJGJ!!
一×当麻も是非お願いしたい…!
21名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 18:04:33 ID:c9qEsLKX
ごめん、ニノマエのキャラをまだつかめてないので……
そこは他の職人の降臨を待った方が現実的かもしれない。
22名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 19:42:47 ID:ixxPTAgf
>>14
いいなぁ 萌えた!
本編で当麻と瀬文ってどんな感じになるんだろ ちょっとは恋愛くさくなるのかな
元カレやニノマエも気になる
23名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 22:07:36 ID:B3Tfl2ga
>>14
これはイイ・・・・!!
もう少し話進んだらぜひニノマエもお願いしたい
当麻の左腕ふみつけるニノマエとか
24名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 22:13:45 ID:QlSKprT2
ほんといい職人さんだよ
もう尊敬にあたいするね

てかニノマエは断然鬼畜攻めだよね 
瀬文さんはなんだろ
25名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 22:19:00 ID:W5kZ4tqm
ドSなのにお人よしってイメージ>>瀬文
26名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 22:57:21 ID:8fHff90w
食べ物を食べてる当麻にいらいらいらむらむら って感じかな
27名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 00:59:52 ID:L9uxEQq1
>>25
言えてる
そのギャップがいい

>>26
むらむらしたあとは当然ホテルですね
28名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 21:09:31 ID:xs36Ztr+
職人さん来ないかなー
29名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 21:54:00 ID:omGWjqiy
もうちょっと待って……あんまエロくないけど
30名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 21:23:06 ID:iN8IHfKs
>>29
正座して待ちます(^o^)/
31名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 01:45:56 ID:DZEnymOn
wktk
32名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 15:23:02 ID:dgDZ29UB
wktkwktk
33ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:31:40 ID:JRjzvDP7
頑張ったら異様に長くなってしまった上にあんまりエロくありません。
苦手な方はスルーをよろしくお願いしやす。


「あんたはんのお名前、瀬文さんどしたなあ?」
当麻紗綾の口から不自然な京言葉が出てきたのは、林実を逮捕して未詳部屋に戻った時だった。
「なんだ気持ち悪い」
またいつもの悪ふざけなのだろうか。事件解決の直後だけになんとも不謹慎甚だしい。
一発殴っておいた方がいいだろうかと考えていると、当麻は大げさによろけた。
「嫌やわあ。気持ちが悪いなんて傷つくわあ」
シナを作る当麻を見て、瀬文焚流はようやく気が付いた。
「……お前、当麻じゃないな」
「気が付いてもらえて嬉しいわあ。林実どすえー」
にっこり笑って当麻が言う。
瀬文はため息をついた。先ほど当麻が何処かへ行っていたが林の所だったのか。
あのトンマは油断して隙を見せ、林に憑依されたに違いない。
どうせ本体もこの近くに拘束されているだろう。
拳銃を取り出し、さっさと部屋を出て行こうとゴンドラを呼んだところで、
「ちょちょちょちょ、瀬文さん瀬文さん!」
背後から物凄く焦った声が聞こえた。
「本体もう一発撃ってやるからな。さっきのとこに寸分たがわず撃ちこんでやる」
嫌味を込めてそう振り返る。
……当麻が、咽喉に割り箸の先端を当てていた。
目を見開いた瀬文に当麻は小首を傾げてにっこり笑う。
「やっとこっち向いてくれたわあ。瀬文さんせっかちどす」


34ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:33:03 ID:JRjzvDP7

「てめえ―――」
「おっと、拳銃はなしですえ。まあ当麻さん撃っても傷つくのは当麻さんの身体さかい。
 うちは自分の身体に戻ってしまえば痛くもかゆくもおましまへん」
瀬文は舌打ちして銃口を下げた。
林の言う通り、本体を攻撃しない限り当麻の身体を傷つけても意味は無い。
それを見た当麻はへらりと笑って、割り箸の先を咽喉にめり込ませた。
「止めろ」
「瀬文さん刑事やからまあ知ってると思いますけどなあ、
 こんなもんでも人は死にまっせ。ほうらこの細っこい首に思いっきり突き立てるだけで」
「それを、下せ」
「瀬文さんどうしましたのん?さっきより余裕ないんと違います?
 そんなに当麻さんが大切なんでっしゃろか?」
「そんなんじゃない。割り箸下げろ」
「するとなんですの?もしかして同僚の方が死ぬのが怖いんですのん?」
「……黙れ」
瀬文が呻いた瞬間、当麻の形をした林がはじけたように笑った。
「面白いわあ。瀬文さん鉄面皮なのに感情ダダ漏れですやん」
「さっさと当麻から離れろ」
唇をかみしめて一歩近づくと当麻が小さい手を翳した。
「それ以上来たら刺しますて。……そう、そこにおっておくれやす。
 瀬文さんなんでそんなにせっかちですの?一生憑依するなんてゆうてないですのに。
 話を聞いてくれたらさっさと出ていこ思うてますのに、
 聞く気すらもってくれへんから、嫌々強硬手段に出てますんどす」
そういうことか。瀬文はため息をついた。逮捕された身は不自由が多い。大方目こぼしの要求だろう。
「要求は何だ」
受け入れる予定は全くなかったがとりあえず問うてみる。交渉の基本である。これで解決の糸口を探るのだ。
瀬文の態度が少し軟化したせいか、当麻は満面の笑みを作る。
「瀬文さん、抱いておくれやす」
「は?」
瀬文焚流史上、最大級に間抜けな声が出た。

35ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:34:25 ID:JRjzvDP7

「ふざけんな」
「ふざけてませんて。うち、憑依出来るようになってからそりゃもう色々楽しいことしましてなあ。
 女の子に入って女子トイレ堂々と入ってみたり女子風呂入ってみたりもしましてん。
 けど、ソレだけはしそびれましてなあ。ほら、男より女の方が気持ちええとか言いまっしゃろ?
 いつかは試してみたい思うてましたけど、ほら囚われの身ぃになってしもうたさかい。
 残念やわーっと思うてたとこに当麻さんが来はってな」
「―――とりあえず殴る。当麻の身体とかもう知るか」
瀬文がすたすたと近づくと当麻は慌てて後ずさりした。
「ま、待ってて。ちょ、ちょ瀬文さん、ほら刺しますよ?この細っこい咽喉に穴あきますよ?
 止まらないとほら。……も、もしかしてうちが割り箸突き刺すより早く止められる自信がありますの?」
「警察舐めんな」
「ももももしかして瀬文さん格闘のプロですの?嫌やわー」
当麻が大仰に嘆いている間に瀬文は目の前に立つ。割り箸をもぎ取ってへし折ると投げ捨て、胸倉を掴んだ。
とりあえず一発殴っておけば当麻の身体は気絶するだろう。そうすれば林は離れるはずだ。
「次に誰かに憑依する時にはその変な京言葉止めるんだな。人の神経逆撫でしやがって」
殴る前に一言言ってやる。そもそも林実は関西弁ではなかったはずだ。
「この方が瀬文さんその気になってくれはると思うて頑張ってるのに悲しいわあ。
 ―――じゃあ瀬文さんに憑依する時には京言葉止めときましょ」
にたりと。
当麻が歪んだ笑みを浮かべた。

36ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:36:09 ID:JRjzvDP7

「ああ?」
「鍛えてはるみたいやから、瀬文さんの身体なら当麻さんの首くらい簡単にへし折れますやろ?
 瀬文さんが言うことを聞いてくれへんから絞め殺されるなんて当麻さん可哀想やわ。
 同僚に殺されるってどんな気分なんですやろ?辛いんやないやろか。悲しいんやないやろか。
 ―――瀬文さんどう思います?」
自分の呼吸が荒くなっているのも、それに相手が気が付いているのも瀬文には分かった。
「……お前の本体はここにはない。俺には憑依出来ないはずだ」
「確かに憑依は制限がありますわ。万能じゃあおまへん。
 けど、何処までが可能で何処からが不可能か瀬文さんに分かりますのん?なんなら試してみます?
 瀬文さんが我に返った時には首の折れた当麻さんが転がってますけど?」
(こいつは―――)
これは、復讐だ。
林の、完璧なはずのトリックを見抜いた当麻と。
林の、完璧なはずの能力の弱点を見抜いた瀬文と。
林は頭脳と能力の両面のプライドを打ち砕かれたのだ。天才を自負する林にそれはどれだけの屈辱だったろう。
だからきっと、当麻と瀬文にも屈辱を味あわせようと思ったのだ。
ならばこいつは目的を果たすまで絶対に当麻から離れない。
瀬文に憑依して当麻を殺すというのも本気だろう。もしかしたらそちらの方が望みかもしれない。
当麻の細首をあの教授のように楽しみながら絞めるつもりなのだ。
……瀬文の、この手で。
「瀬文さんええ表情してはるわー。うちそういう顔が見たかったんやわ」
当麻は嬉しそうに瀬文の顔を覗き込む。瀬文は一瞬瞠目すると当麻の顔を睨みつけた。
「後で、絶対本体見つけて頭蓋骨を変形させてやる」
言うなり、掴んだままだった当麻の胸倉を引き寄せた。
一瞬よろけた身体を抱きとめると唇を合わせ、そのまま床に傾れ込む。
思ったより華奢だな、というどうでもいいことが頭をよぎった。

37ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:38:43 ID:JRjzvDP7

「ようやっとその気になってくれて嬉しいわあ。それより床でええんですの?」
「黙れ。さっさと終わらせる」
「んもう、いけずやわあ。女ゴコロ分かってないわあ」
「うるさい林」
うだうだ言っているのを無視して当麻の首筋に唇を落とす。意外と白い。
と、急に当麻がくすくすと笑い始め瀬文は顔を上げた。
「しかしこんな時でもちゅーから始めるなんて瀬文さん律儀すぎですわー。
 するコトだけしてまえばええのに、生真面目にもほどがあるわあ」
「……それ以上何か言ったら鼻の骨を折る」
「怖いわー女の子の顔の骨折るとか鬼やわー可哀想に当麻さんお嫁に行けんようになるわ」
「当麻を貰うような奴は元から変人だからそんなことは気にしない」
勝手に決め付けるなんて鬼だ悪魔だと煩いので目の前で拳を作って見せた。
「わ、分かりましたて。もう言いませんて。ほんまに怖いわー。……ところで」
大仰に怖がって見せていた当麻がころりと表情を変える。
「さっきから手ぇが全く進んでないですけど、もしかして今だに躊躇ってます?
 瀬文さん愛する女としかしたくないとかいう主義ですの?
 せめて合意の上でないと嫌だとか?それとも当麻さんが可哀想とか思うてますの?
 一体どれでっしゃろ」
「勝手に考えろ」
「……まさか、まだ当麻さんの身体気を失わせよとか思うてます?
 うちが瀬文さん乗っ取るのとどっちが早いか比べてみましょか?
 うちが勝ったら当麻さんの首が折られるいうのに瀬文さん勇気あるわ流石やわあ」
当麻のくりくりした目が瀬文の顔を覗き込む。
「あ、そやそや、当麻さんがコト切れる瞬間に瀬文さんに身体返してあげましょ。
 瀬文さんもその眼で当麻さんが死ぬの見たいんちゃいますぅ?」
そもそも林の能力の限界が把握できない以上、瀬文への憑依が有りえないとは言い切れない。
もしそれが可能だった場合、確実に林は宣言を実行するだろう。
一人目の殺人よりも二人目の方が躊躇いは少ないものなのだ。
そしてそのリスクを冒してまで事実を確かめる勇気は、特に今の瀬文には、ない。
瀬文の完敗だった。
完全に心拍数と呼吸数が増加しているのを、つまりは瀬文の弱点を悟られていた。
「全臓器を内臓破裂にしてやるから覚えてろ本体」
瀬文は吐き捨てると当麻のシャツの裾から左手を入れた。
またなんだかんだと言いかけて煩かったので唇を合わせて口を塞いでおく。
左手に肌の滑らかさが伝わってきたがあまり考えないことにした。

38ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:40:15 ID:JRjzvDP7


どのくらい時間が経っただろう。
口を開いて何か言いそうになるたびに唇で塞いで黙らせる、を繰り返したからか当麻は今は大人しい。
静かだった。
衣擦れと。
呼吸音と。
僅かな、水音。
ただそれだけが未詳部屋に響いている。
「ん……」
ふと、大人しかったはずの当麻の口から声が漏れた。また黙らせようかと瀬文は顔を近づける。
「ん、んん……あ、や―――んッ」
それは明らかに艶っぽい声だった。
手を止め愕然と固まった瀬文に当麻がにっこりと笑う。
「どうですどうです?当麻さん本人やと思いました?ビビりました?結構ええでしょ?
 瀬文さん凄く丁寧やから当麻さんもええ感じになって来たるし、ちょっとサービスをぐえ」
とりあえず右手のチョップを脳天へかましておいた。
「今度そういうことをしたら本体の骨を全部粉にしてやる。それとその口調いい加減やめろ」
「痛いわあ、コブ出来たわ。ほんのサービスやないの。
 この京言葉かて瀬文さんが盛り上がるようにと思うてたのに酷いわー。
 瀬文さんかて相手が男や思うより京女やと思った方が燃えるん違います?」
「うだうだ言うなら今度はデコにチョップする」
「ちょ、なんですの?瀬文さんチョップなら女の子の顔にしてええと思うてますの?ホント鬼やわ。
 それより瀬文さん、当麻さんがこんなにええ感じやのに瀬文さんがまだなんは何でですの?
 当麻さんがそんなに対象外ですのん?それとももしかしてわざと抑えてます?
 なんならお手伝いしましょか?当麻さん左手怪我みたいやけど右手使えるし」
瀬文は少し目をそらす。
そこを超えてしまったら終わりの様な気がして、自分で押さえつけているのは確かだ。
「触んな」
当麻の右手が下半身に伸びてきたので押さえつける。
「そうでっかー?そんならお望み通り口調を変えましょか?
 『瀬文さん、遠慮しなくて良いですよ? あたし、結構上手いんじゃないかと思うんすよね。
  手と口、どっちが好きっすか?あたしは別にどっちでも―――』」
がつッと。
拳法師範代レベルの本気の正拳突きが当麻の顔の真横五センチの床に直撃した。

39ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:41:43 ID:JRjzvDP7

ひッと小さく当麻が悲鳴を上げる。
手の皮が破れたがそんなことはどうでも良かった。
「今度当麻の口調にしたら顔面に当てる」
「そ―――そこまで本気で怒らんでもええやないの。キレるポイントわからんわ。
 当麻さんよく見たら実は綺麗な顔してはるし、こんな綺麗な子にしてもらえる機会なんてありまへんよ?
 どうせ当麻さん覚えてないんやから使えるもんは使えばええのに」
「さっさと黙れ」
やはり自由に喋らせるとロクなことを言わない。黙らせるために再び唇を押し付けることにした。
味噌味の餃子もそんなに悪くは無いな―――と馬鹿げたことを思った瞬間、瀬文の中で何かが弾けた。

再び部屋が静かになる。
違いと言えばそれぞれの微かな音がその速度を増していることくらいか。
いつの間にやら当麻の白かったはずの肌が上気している。
当麻は目を閉じている。頬の桜色が綺麗だと思った瞬間、瀬文は限界を自覚した。
あとはすることは一つしかない。
当麻の身体に突き入れなければ林は許さず終わりは来ないだろう。
瀬文は腹を括る。荒い息を整えながら自らの体勢を整え、当麻の片足を持ち上げた。
「…………あれ?瀬文さん?なにやってんすか?」
急に当麻が目を開け、不思議そうにぱちくりさせた。
―――これは当麻紗綾本人だ、と確信するのと、
とっさにその鳩尾に掌底を叩きこむのと、
うげ、と変な声を出して当麻が気絶するのと、ほぼ同時の出来事だった。

40ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:43:11 ID:JRjzvDP7

「あ、危ねえ……」
つまりこれこそが林の復讐だったのだ。
瀬文をどうしようもないところまで追い込んで、その直前に当麻に身体を返す。
そうすれば状況のさっぱり掴めていない当麻を、瀬文が自分の意志で凌辱したことになる。
瀬文の自尊心は粉微塵だろうし、一応は女性である当麻へのダメージは計り知れない。
きっと林は今頃自分の体で大笑いをしているはずだ。
しかし林の誤算は瀬文の自制心が林の想像を超えていたと言うことだろう。
(お前と一緒にすんな)
特殊部隊において自制心は最も重要なものの一つと言える。
どんな状況下でも自分を抑えることが出来ずに隊長などが務まるわけがない。
……それでも。
ほんの一瞬、あと僅か気が付くのが遅れたら多分止まらなかっただろう事も確かだろうと思った。

瀬文は完全に伸びている当麻に目をやる。
多分しばらくは目を覚まさないだろうし、
また林の所へ行くこともないだろうから放置して帰っても問題は無いだろう。
起きた時に不信を抱かぬように着衣を整え、うつ伏せに転がして、
机に置いたままだった割り箸を握らせて目の前にずんだもちのパックを置いてみる。
これで、ずんだもちを食べながら寝てしまったように見え…………ないような気もするが、
よくわからないところのある当麻なら大丈夫な気もするのでそのまま放置することにする。
完全に臨戦態勢の整ってしまった自分自身をどうするかという現実的な問題があったが、
とりあえず一旦棚上げにして帰ることにした。情けないことに少しよろよろした。

41ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:44:30 ID:JRjzvDP7

翌朝。
「おはよーございやす」
寝ぼけた声で当麻が出勤してきた。
「おはよう当麻君、そこの床がへこんでる理由知らない?昨日までは無かったんだけど。
 ……あれ、お腹押さえてどうしたの?」
野々村が心配そうに言う。当麻は鳩尾に手をやっていた。
「いや、昨日ずんだもち食べててここで寝ちゃったんすけど……
 寝ている間にお腹ぶつけたみたいで。頭もぶつけたらしくて痛いんですよね」
当麻は顔をしかめて頭のてっぺんをさする。瀬文はやり取りを無視してパソコンを見ていた。
「そりゃあ大変だ。当麻君刑事なんだから怪我には気をつけないとね」
「ふあい。……あれ、瀬文さんその手どうしたんですか?」
当麻は瀬文の右手を見ていた。昨日何箇所か擦り剥いたところには絆創膏を貼ってある。
相変わらず妙なとこで鋭いと思いながら右手を当麻の視界から隠した。
そんな瀬文を見て、当麻はにまっと笑う。
「ははあん。知られたくないというと―――女に冷たくされて壁殴ったとかそんなとこでしょー」
当麻の机の上に大事そうにおいてあったわらびもちパックを全力で部屋の隅に投げ飛ばしておいた。
「ひどッ食べ物を粗末にすると禿げますよ!?」
悲鳴を上げてわらびもちに駆け寄る当麻を無視して瀬文はコーヒーを啜った。
パックが引っくり返っただけで中身は出ていないので別に粗末にはしていないというのが瀬文の見解である。
「あ、そうだ」
ぶつぶつ文句を言っていた当麻は何を思い出したのか急に瀬文に顔を向ける。
「昨日瀬文さんとやってる夢を見ました」
瀬文は啜ったコーヒーをそのまま目の前のディスプレイ画面に吹き出した。

42ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:46:09 ID:JRjzvDP7

「ちょっと当麻君、若い女の子がそんなことを」
野々村が動揺した声を出す。そりゃそうだ。
「そんなに喜ばないで下さいよ瀬文さん」
「喜んでねえ。…………変な夢を見るな」
「そう!そうなんすよ、変なんすよ!」
適当に話を流したつもりが異様な食いつきを見せた当麻は、わざわざ机を廻り込んで瀬文の近くへ来た。
「確かに変なんですよね。まあ最初と最後は覚えてなくて途中のちょっとしか記憶にないんですけど。
 どこが変なのか聞きたい?ねえねえ」
当麻はずい、と身を乗り出して瀬文の顔の覗き込む。
ふわりと漂う餃子の香りに、それを昨日何度も味わったことを思い出して瀬文はつと目を逸らした。
「寄るな、餃子臭せえ」
当麻は膨れた顔をして少し離れ、それでも目を輝かせて推理を披露する。
「大体、前提からおかしいと思うんすよ。まあ瀬文さんとやってるのはともかくとして」
そこはいいのかよ。
危うくツッコミを入れそうになったが瀬文は自重した。
この変な女にいちいちツッコミを入れていたらキリがない。
「やってるってことは切っ掛けがあったってことですよね?
 恋人同士だったらなんとなくお互いにそういう雰囲気になることも有ると思うんですけど、
 あたしと瀬文さんは違うわけじゃないっすか。
 それなのにやってるんだからどっちかが誘ったんだと思うんすよ。
 でも、あたしからだとは考えにくいんですよねー。
 百歩譲ってこの間の華道家みたいな良い匂いの良い男ならあり得るかもしれませんけど、
 瀬文さんそういうタイプじゃないし。だからあたしからとは思えないんですよね。
 というわけで、瀬文さんからじゃないかと思うんすけど。
 ……その辺どうっすか?」
「どうっすか?じゃねえッ」
手首のスナップを利かせて投擲したティッシュボックスは狙い通り額のど真ん中にヒットした。
瀬文焚流は変な悲鳴を上げて抗議してくる当麻紗綾を完全に無視して、
濡らしてしまったディスプレイ画面を拭き取る作業に没頭することにした。


林実死亡の一報が入るのは、その日の午後のことである。


<了>
43ツキモノオトシ:2010/10/28(木) 16:49:17 ID:JRjzvDP7
ふう。SS投下っていつもばいばいさるさんの恐怖との闘いですよねw
今回は無事に投下出来たみたいで良かった。

えー、えせ関西弁すみません。長くてすみません。エロくなくてすみません。
適当な設定にしたので本編と矛盾したらすみません。
俺には全力でこの程度のSPECしかありませんでした。

これからも色んな職人さんが来ると良いなー
44名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 20:40:03 ID:kGDmdTpC
>>43
すっごい‥

経緯や感情の流れに無理がないし!

臨界点、みたいなとこってイイですよねーー!

ぜひまた書いて下さい〜
45名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 22:02:17 ID:zytIkWkE
>>43
gj!gj!g!すごいよかったです
またお願いしたいですね!

ほんとにもっといっぱい職人さんきてくれるといいんですがね・・・
46名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 01:22:51 ID:uw2en4Qh
>>14>>43もGJGJ
お二人ともまた是非書いて欲しいです!
やっぱり瀬文と当麻いいなぁ〜

当麻だったら一とか地居でも見てみたいし
海野と美鈴も見てみたい
2話の「休養も兼ねて検査してみようか」ってセリフが
すごい怪しく聞こえてしまうw
47名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 11:16:59 ID:QOslWtty
なんなんだよ、ここは…。でも、ちょっとエロいっすね。
48名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 19:10:41 ID:M/JXSOJJ
今夜楽しみ。
49名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 22:19:51 ID:zVAvyhWD
やばい、延長待ちにサイト行ったら昆布の佃煮が変なツボ入った……!
50名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 22:23:32 ID:zVAvyhWD
ついでにざっくり見て回ってたら先週のクイズが難問だった理由もわかった……カットってなんだよカットって。
51名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 01:10:21 ID:l6Vkpoel
今夜のも面白かった。次回に期待。職人さんお待ちしてます。
52名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 01:23:44 ID:BDm7G9+R
当麻がコーヒーに蜂蜜入れた時、
手を舐めたのを見て、
なんか使えないかな〜と思ったが、
私のSPECじゃどうしようもできませんでした…
53名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 01:24:11 ID:U3bB4MuJ
他の人に期待してる人たちも是非投下よろw
54名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 03:39:06 ID:2RRtj7RX
コーヒーに蜂蜜、普通に入れる自分が切なかった……
素朴な甘さになっておいしいよ?

……でも蜂蜜プレイはありってことでいいんだよね?
55名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 16:50:47 ID:OtTiPvXY
手錠かけようとして揉み合ううちに
お互いの手首が繋がっちゃうお約束をやらかすのも時間の問題だと思ったw
56名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 19:41:35 ID:l6Vkpoel
つーか、来週特番でSPEC無いじゃん!
あー、やだ。特番の馬鹿!

瀬文さん、あんなストイックな感じなのに、やっているときはどうなんだろう?
豹変とかしてくれると楽しいんだけどな。
57名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 21:35:24 ID:U3bB4MuJ
>>55
お互いに罵りあうのが物凄く目に浮かぶw
そして意外とあっさり「ま、いっか」とケロリとする当麻に
「良くねえ!」とドツキながら必死に対処しようとする瀬文も浮かぶw
58名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 22:23:13 ID:seKqqrCs
当麻を焦らせたい。赤面より蒼白で汗だらだらの方が個人的に燃える
59名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 22:52:36 ID:zpsfq94Z
た…たすかに(゜e゜)
60名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 01:52:37 ID:Y9qoc86o

来週やらないとか悲しすぎる…(泣)
61名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 03:19:58 ID:aKNgVBR1
一応なまもの系やし、あまりageへん方がええような気がしますえ?
……それとも、うちが気にしすぎでっしゃろか?
62HB:2010/10/31(日) 12:40:47 ID:6QXLJeHQ
61>せーふっしょ
63名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 13:56:32 ID:ZEcaZFv4
SPECスレあるかな?と思ってたらやっぱりあったw
職人さん超GJ!!
おつかれやまです。
64名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 20:15:17 ID:j2sAv+FB
当麻 24歳
瀬文 36歳

同じ干支なのか〜
いいな〜年の差〜
65名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 20:35:01 ID:umjNo2YA
ほ…ほんとだ(゜e゜)
66名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 22:26:54 ID:Km+Ie64G
雅ちゃん20歳に吹いた。
ケイゾクの雅ちゃんとはあくまでも違うということなのか。
同一の雅ちゃんだとしたら光っちやべえええ
67名無しさん@ピンキー:2010/11/03(水) 00:56:42 ID:pRu16Yn+
>>64
いいねぇ、いい年の差だw
なんかエロいなw
68名無しさん@ピンキー:2010/11/03(水) 01:07:17 ID:q4kdT+6o
マヤシバは8歳差で上山は確か14歳差。
むねがあつくなるな。
そして歳の差が離れてるほど精神年齢が近いと思う不思議w
69名無しさん@ピンキー:2010/11/03(水) 16:11:46 ID:qFcowPmQ
近すぎるのも、離れすぎるのも…
個人的には10歳前後が一番萌えます
70名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 19:00:43 ID:trAk6sMb
係長と雅ちゃんは50弱離れてるんか・・・
71名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 21:32:38 ID:GhccbYjt
茶そばでも食うかい、スレ住人さんたちよ〜
72名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 01:19:45 ID:r6/2yQeq

今さらだけど、ケイゾク1って見た方がいい感じ?
73名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 01:26:57 ID:p0Xupe27
今のとこみてなくても楽しめてる感じ
74名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 11:43:12 ID:6n5A/eIz
海野先生の検査ネタ待ち
75名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 15:31:11 ID:r6/2yQeq

>>73
ありがとうございます
76名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 17:01:46 ID:SxQqS1TM
今日放送がないのはきつい。今回から展開が早くなりそうだし。予告で瀬文が当麻に頭下げていたのも気になるなぁ。
77名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 17:17:16 ID:qOhQChao
>>76
あの時の紙袋が大きいのも気になる
78名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 19:14:34 ID:ibudrM4+
今さらだけど、当麻に銃を突きつける林(憑依された一課)に向かって
「そいつ」でなくて「当麻を放せ」と言う瀬文にもえる。
79名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 23:36:10 ID:Noc11vz/
職人さーん(/_;)
80名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 00:16:38 ID:vbsC7evq
俺は今のところの持てる萌えを全て投下してしまいましたw
五話から話が大きく動くらしいからそれに触発されて
色んな人が来てくれるといいですなあ。
四話もだいぶ瀬文と当麻が仲良くなってきてたから今後が楽しみだ。
地居とニノマエのことも分かってくるだろうし。

>>78
完全に「個人として」認識してるよねw
瀬文は自分のピンチよりも当麻のピンチにビビった顔をするのがいいですな。
まあ志村のトラウマあるから仲間を死なせたくないんだろうけど。
個人的には最初のGSで店員を取り押さえた後で
動揺しながら当麻の無事を確認したのが良かったなー
81名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 22:02:42 ID:2p+q7lmA
>>80
そう。今は仲間としてで良いです。
多分あれがゴリさんだったらやっぱり「野々村係長」だったろうしw
GSの時は瀬文を見つめ返す当麻の瞳もいいなぁ…色々な感情が入り交じっている感じで。

ごめんなさい何にも創れなくて。
82名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 01:50:22 ID:GAfifoVD

明日は

SPEC再放送
ヒミツの嵐

戸田恵梨香DAYだ(*^^*)
83名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 08:14:53 ID:e/GNpFkP
再放送、憑依の話ですね

GSのシーンをリアルタイムで
見てないので、楽しみ!
84名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 22:26:15 ID:axj1dt91
当麻も瀬文も変態だな
方向性は違うっぽいが
85名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 23:01:33 ID:SAasz8na
「私情は禁物です。 でも、はい」

つぼった
86名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 23:15:53 ID:lQgWfG48
朝焼け見たあとは当麻に慰めて貰えよ瀬文
包帯はつけたままな
87名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 23:16:05 ID:XcUU4rB9
今日かなり萌えたわ。フラグたってきた気がするのは俺だけ?
88名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 23:23:45 ID:SAasz8na
気がするじゃなくフラグだろう
89名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 23:29:52 ID:ln00Ibbh
当麻の過去辛いな
でもツンデレめっちゃかわいかった
90名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 00:33:37 ID:WAQBcu+q
>>88
でも地居は嫌いで別れたわけじゃないからなー
91名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 00:38:59 ID:l1BHWTKG
ところで野々村が格好良すぎて、こんどこそ殉職とかするのか、と妙な不安にかられてる。
92名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 01:58:21 ID:BXbOFQCS

当麻の腕…
びっくりしたΣ(/)!!

びっくりしてお味噌汁こぼしてしまった( ̄ ̄;)

もっとにのまえのこと
触れてほしかったな。
93名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 02:55:25 ID:l1BHWTKG
今さっきやっと気がついた。
ケイゾク2として考えたら、柴田と真山とはまるっきり立ち位置が逆なんだな。
つーことは地居が沙織ポジションなのか、もしや。美鈴が輪姦したりするのか。
94名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 00:54:39 ID:3/6Bu2wb
一応言っとくけど当麻と瀬文がくっつく事はない。監督が言ってるから
95名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 01:00:45 ID:MupkzZiS
公安が当麻に銃向けたら思いっきり必死になってたな瀬文w
96名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 01:38:51 ID:prjItHHr
>>94

ケイゾクは「二人で半人前」とか「こいつらの恋愛はない」とか言ってたんだぞ、主演たち。
97名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 01:46:25 ID:COwrJKY2
それは知らなかったw<ケイゾク

まあ恋愛になるかどうかはともかく
変わりモノとかはおいておいても根っこの部分でくそ真面目でストイックで
人生がとても生きづらそうな二人なので
お互いにもっと絆を深めて魂を理解しあえるようになったら
お互いに少しは楽になるんじゃないなーと思う。
98名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 01:54:42 ID:Cse2Vg3a
このくっつきそうな雰囲気を漂わせつつ戦友っつーのがぐっと来るんだよ
二次妄想をかきたてられるのは堤作品のお家芸だな
99小ネタ:2010/11/14(日) 03:32:57 ID:MupkzZiS
録画見た勢いで思わず。
エロは…ない。
当麻の左腕についてちょっと捏造注意。


「あぁああああ」
当麻が何やら唸りとも叫びともつかない声をあげて、包帯を巻いた腕を振り回している。
「一体何がしたいんだお前は」
瀬文は苛々と尋ねた。
「だぁってぇ…痒いんすよ」
「何が」
「左手」
「……」
黙り込んだ瀬文を気にも留めないかのように、当麻はへらへらと語る。
「幻痛、っていうんすかぁ?マジであるんすね。
いや、幻痛ならぬ…幻…げん…痛痒、搔痒…げん、よぉ?」
「…痛みはないのか」
「んー…あんまし。
でもぉ、なんかこう天気が怪しい日とかムシャクシャした時なんかは…
たまーに、むしょーに痒くてたまんなくなるんすわ。参りますね」
「…痒いか」
何か堪えるような声色で瀬文が問うた。
「だぁからそー言ってるじゃないっすか。
もうこーなると痒くて痒くて…
噛み千切って捨てたいくらいですけど、ないものは噛めませんからねえ」
天井を見上げ、あー餃子喰いたい、と喚く当麻の口に、
「だったら」
ごつごつした男の左手が突っ込まれた。
「これでも齧ってろ」
「…へぐいはん?」
「暫く貸してやる」
数秒沈黙して、おいひくあいっふね、と当麻が嘯いた。
「れもへっかくあんれ、えんろあく」
もぐもぐ、と当麻が口を動かす。
濡れた舌と歯がぐにぐにと指を刺激する。
千切るなよ、と呟いて、瀬文はそっぽを向いた。
100名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 07:29:10 ID:xsP6faLX
何者かのSPECで左腕が再生するとみた!
101名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 13:39:00 ID:Zh/sgWPP
>>99
GJ!
なんか凄く萌えた。
102名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:25:24 ID:COwrJKY2
>>99 
乙!
瀬文は感情移入しまくりの私情挟みまくりの熱い人だからね実はw
今は瀬文に当麻が同情してる感じだけど、当麻の過去を知ったら
瀬文はとっても居た堪れないだろうねー。 有り得そうなシチュエーションだw
103名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 15:48:46 ID:gujV96ca
>>99
萌えました!GJ!

当麻の歯と舌に思いのほか刺激されて、
そっぽを向いた瀬文が身体にぐっと力を込めて堪えていればいいと思う
104名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:14:59 ID:3EG3h5Wa
>>103
入れてるに決まってるだろjk
そしてそれを見てわざとエロく舐めたりかじったりする当麻
105名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 22:55:52 ID:gp058NLE
99
GJ!!!!!!/////


さっき次回予告見たんだけど
瀬文が当麻の赤キャリー背負ってた
どんな流れかは知らないけど優しいなw
106名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 23:19:27 ID:dH9a1od3
>>105
4話でも当麻が手放したキャリー戻してあげてたな
なんだかんだで優しい瀬文
107名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 23:37:49 ID:sKEdQCU/
>>99GJ!!
別にマヤシバみたくなれとは(なってほしくても)言わないけど、
お互いにとってなくてはならない関係になるといいな。
モルダーとスカリーみたいに。
あとはこっちで勝手にニヤニヤするんでw
108名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 23:49:00 ID:CMDPVpdN
GJ!いい感じですね。
今週も金曜日が楽しみだー。
職人さん、お待ちしています。
109名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 02:02:23 ID:AxtRMaaG
地居とくっついた方が確実に当麻は「ごく普通の幸せ」を手に入れられると思う。
この後豹変したら分からんけどw

が、当麻と瀬文ふたりの、人間としての根本の部分が真面目で頑固で、
でも実は他人に優しくて正義感も人一倍有って、
だからこそどんなに自分がつらい境遇に遭っても足を踏ん張って立ち向かってしまうという
とても人生生きて行くのが辛そうな性格が物凄く好きなので、
ぜひ二人で支えあってほしいと思ってしまうw 
110名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 22:48:04 ID:qF6Dmuad
当麻が無理矢理左利き振ったのって多分危険に巻き込まないため、とかだろうし…
どうなるんだろうなあ
どっちかというと瀬文との方が好きだけどw
111名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 23:15:42 ID:awpGwqpY
112名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 00:30:46 ID:WrF7Wu+w
ド突き合いw
何気に当麻がド突くのって初?
キャリーで足轢く位のささやかな反撃はしていたけどw
113名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 00:33:41 ID:Pjy6knHn
>>112
倉の鍵を開ける時の紙袋攻撃を抜きにしたら初めて…か?w
114名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 00:58:15 ID:2vpjyuNp
見れない…
叩いてるの?
115名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 11:45:40 ID:pLgby4n7

戸田恵梨香 1月ドラマ
月9だって\(^o^)/

最近よく出て嬉しい!!
116名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 23:47:29 ID:ymyRjTu8

今日は瀬文と当麻のからみが多くて楽しかった。
瀬文が本を当麻に投げつけるところとか、当麻が瀬文の頭を鍋に押し込むところとか、いろいろなところで二人が心を許しあっているって分かる場面が沢山あって最高でした。次回に期待ですね。
117名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 00:42:59 ID:PwT4oA9v
瀬文と当麻の絡みすごく良かった
どんどんいいコンビになってきてるなー
当麻が瀬文にうどん作ってあげるのなんて最初の頃は想像できなかった

しかし今回は海野と美鈴の絡みがエロすぎてやばかったwww
声だけ聞いたらそういうシーンにしか見えない…美鈴ハァハァしてたし
118名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 00:44:21 ID:dS2WTDXB
瀬文botが可愛すぎて困るであります
119名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 01:30:09 ID:q2AAbv+S
あるのか、瀬文bot……
120名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 01:37:58 ID:2Gi3fLbe
>>119
当麻とニノマエもあるよ
121名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 01:38:54 ID:WL8mlnLb
なんか今回絡みというか子供の喧嘩が多かったなw
瀬文だって「うわあああ」って本投げて暴れるのは当麻相手ぐらいだろうw
まああれは当麻流の励ましなんだね。

肉体的にはSPEC相手に後先考えず突っ走る当麻を瀬文が守り
精神的には意外とメンタル弱い馬鹿真面目瀬文を当麻が補助すると。
バランスとれとるやないけw
122名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 20:06:18 ID:EmzN/IFL
今週は海野が美鈴をレイープする妄想しか産まれなかったぞぃ
123名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 01:44:32 ID:wEWx0y7w
確かにあのシーンエロ過ぎた
124名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 03:07:08 ID:ZtMJG/+9
あのシーンは家族で見ていて、正直気まずかったw
でも実際ああやって脅せばレイプし放題だな、海野が良識ある人でよかったな
125名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 04:04:29 ID:U+Yxfutm
海野の、最後の告白は、なんか泣きたくなったな……
126名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 05:49:54 ID:hl6x+FIx
瀬文が当麻のほっぺ掴むシーンでそのまま強引にキスしちゃえよと思ってしまった
127名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 08:48:37 ID:NdJ34WJS
海野が瀬文に「身体が疼いてしかたない」病をプレゼントしちゃう話が思い浮かんだ
が、その後は続かない…後は頼む
128名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 16:05:36 ID:VYKrU31d
タイガーウッズ病・改ですねわかりますん
129名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 17:44:14 ID:NQ0a7IP9
ああそうか、精神の病気も処方できたら便利だな
130名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:47:43 ID:c1/BFbHq
職人さん頼んだ
131名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:51:41 ID:fPsw6fvL
精神の病気の大半は脳の異常だからな。セロトニンとか。処方出来んじゃね?

というか俺も似たようなネタを考えてたんだけど、
海野のアレ見ちゃうとやっぱり思いつくよねw
というわけでチャレンジはしてみるが自分は結構遅筆な上に
エロを書く才能が無いのであんまエロくはできん(この板なのに申し訳ないがw)
あと自分の萌え展開にも限度があるのでこないだと似た話になってしまうかもしれないんですけど。
それでもよければこれでも食ってしばらく待ちなっせ。

つ 煮込み鍋焼きうどん餃子入り

エロくないとかふざけんなというお人はスルーを。ぜひスルーをしてくだちい!
132名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:54:56 ID:fPsw6fvL
さてもう逃げられんな俺w
ホント気長にお待ちくださいませ。

というか他の職人様がたにぜひ来てほしいが召喚術には生贄が必要ですよねー
133名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 07:52:28 ID:WrSp2Cge
>>132大明神〜

134名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 13:48:07 ID:m3gaKYhA
テンプテーション能力が気になる
135名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 23:39:10 ID:249Ys3W1
>>132
wktkwktk
136名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 23:36:15 ID:C+rslUxM
職人さん、楽しみに待っていますね!
137名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 17:11:19 ID:unYS/xC/
テレビガイド雑誌で、戸田さんがインタビューを受けていて、
「堤監督に瀬文と当麻の恋愛はありますか?と聞いたら、今考えていると言われました」って書いてありました。
妄想が広がりますねーーーー!!!
138名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 19:18:46 ID:GUz6bF8G
>>137
ブランチでは全否定してたけどなぁ…
最終回の台本見た後みたいだったし
139名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 19:45:31 ID:oOzFAdK2
妄想は自由
だがショタ強制だけは勘弁してくれ
140名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 02:38:03 ID:DzcbCcKL
里中奥さんの「主人から、なにかあったらセブミさんを頼るように言われていた」みたいなセリフは、使えそうな気がする
141名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 07:35:33 ID:Dp20tmtE
未亡人…エロいですね
142名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 11:11:36 ID:Yu8KcY4b
瀬文、華道家の時も未亡人に食いついてたからなw
まあ恩人里中の嫁に自分からどうこうすることは無い気もするが
あちらから里中の名前を盾にどうこう言われたら従ってしまう性分だよねw
143名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 11:41:23 ID:Dp20tmtE
>>142
瀬文「駄目です奥さん…っ」

が脳内再生された
144名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 12:52:29 ID:et+bJ0js
瀬文「…エロいな」
145名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 13:56:28 ID:PGVWPapm
里中x瀬文もありうるな
あんなに慕ってたし
146名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 14:44:38 ID:hg1/+TYC
……なるほど、801板にはないんだな、SPEC
エロパロ板の方にながく住んでるから、そういうのがさらりと出るのには驚愕しちまった……

※801は苦手な人も多いジャンルなので、エロパロ板ではなく801板ってのが別にある。
147シニイタルヤマイ:2010/11/25(木) 14:48:17 ID:Yu8KcY4b
・頑張った割にエロくありません
・心理描写が好きなのですがキャラクタの心情を無理なくかこうと思ったらやたら長くなりました
・海野が嫌いなわけではありません(笑)
・ほんとエロ少ないんで、嫌な方はスルーをよろしくお願いします。
それでも許せるという方だけお付き合いください。



「……行け」
瀬文焚流の一言でニヤつきながら海野はドアに向かった。
怒りで震えそうになる手をなんとか握り締める。本当は今すぐにでも殺したかった。
海野は犯罪者だ。
里中を脅す為だけに公安の五人を死に至らしめ、その娘に死病を処方した男。
何も罪のない人たちに、自らがオペするために死病を処方したというマッドサイエンティスト。
―――いや。それでは科学者に失礼だ。
海野は多分、代理ミュンヒハウゼン症候群というやつだ。学者の探究心などでは決してない。
こいつを放置すればこれからも被害者はどんどん増えるだろう。それは分かっていた。
それでも。
梨花を救えるのは海野だけだ。
例え、瀬文が梨花をどれだけ本気で救いたいと思っていたとしても。
例え、そもそも梨花の病気を処方したのが海野自身であったとしても。
今命の危機にある梨花を救えるのは海野であって、瀬文ではない。

ぎり、と奥歯を噛みしめながら立ち去る海野の背中を睨んで見送る。
しかし海野はそのまま出て行かずに入口で足を止めた。二人の女性に目をやりうっすら笑う。
びくり、と志村美鈴が震えた。先ほどまで海野に能力を使われそうになっていたのだから当然だ。
「さっさと行け」
瀬文は拳銃を構えたが、海野はひどく冷めた目でこちらを一瞥しただけで再び美鈴に目を戻した。
「瀬文君になにかできるのかな?」
分かっていた。
もはや海野にとって瀬文の威嚇はなんのこけおどしにもならない。
海野の頭はおろか、腕、足、指の一本に至るまで傷つけてしまったら手術に影響が出かねない。
だから瀬文は決して海野を傷つけることが出来ないということを、完全に見透かされている。
瀬文はここできゃんきゃん吠えているだけなのだ。
愛用の銃火器は単なる鉄の塊、鍛えた手足は所詮はただの棒にすぎなかった。
込み上げる無力感に窒息しそうになって来た時、当麻紗綾が美鈴の前に出た。
「海野さんは根本的に勘違いされてますね」
「勘違い?」
海野はそこで初めて当麻の存在に気が付いたような顔をした。

148シニイタルヤマイ:2010/11/25(木) 14:50:44 ID:Yu8KcY4b
 
「そう。勘違いです。例えば野球少年が皆イチローになれるわけではありません」
「言いたいことがよく分からないな」
「分かりませんかぁ?頭いいのに?お医者さんなのに?マッドサイエンティストなのに?どんだけ?」
「当麻」
話が訳の分からない方向へ行きそうだったので声を挟む。
当麻は不満そうに片眉を上げて唇を突き出した。相も変わらず変な顔だ。
「僕はこれから手術なんだ。手っ取り早く頼むよ」
「では手っ取り早く言いましょう。
 イチロー選手はSPECが有るわけではありません。しかし唯一無二の才能が有りますよね。
 私が野球少年だったらきっと憧れると思うんです。
 ああなりたい、追いつきたいと考えると思うんですよね。けど、絶対私はイチローにはなれません」
「当たり前じゃないか。彼みたいな才能はそうそう転がっていない」
海野はため息をついた。いつの間にやら当麻のペースに巻き込まれている。
「そうなんすよ。どれだけ努力してもどれだけ望んでも、私は彼の才能を得ることが出来ません。
 だったら欲しがっても意味がないんじゃないかと思うんですよ、自分のモノで満足するしかないと思うんすよね。
 ……それが何かの才能であってもSPECであっても」
「つまり何が言いたいんだ」
「つ、ま、り。
 医者を志すにも学費が無い人も居れば、志は有るのに頭脳がついてこない人も居る、
 外科医を志しても手先が不器用な人も居る、という悲しい世の中で貴方はとても恵まれていたということです。
 しかし貴方はその境遇に目を向けず、SPECの世界にのみ固執した。
 病を処方するSPECなんて要らなかった?なら何故使ったんですか?
 目覚めたその瞬間は仕方がないのかもしれない。しかしその後何人に使いましたか?罪のない人に何人使いました?
 その病気を自分で治してあげるだなんて、マッチポンプってこういう時に使う言葉なんですね勉強になります。
 本当に人を助ける方向に貴方のSPECは使えなかったんですか?
 公安の刑事を殺したのは大きな権力から身を守るため、でしたよね。
 私はSPEC狩りのような組織が有るのかどうかは知りません。
 が、貴方が要らなかったというその無駄なSPECを今までに全く使うことが無ければ
 そもそも目を付けられることもないのではないかと考えたことはありませんか?
 どうせなら人を救う神の手が欲しかった―――ですか?
 貴方の手術の腕が欲しい外科医はこの世にどのくらい居るんでしょうね」
怒っている、と瀬文は思った。当麻がこれだけムキになるのは珍しい気もする。PS事件の時以来くらいか。
「だから、貴方は勘違いしてします。
 貴方は望まぬSPECを与えられた上に社会から拒絶される不幸なマイノリティーなんかではありません。
 貴方は単なるエゴイストであり無い物ねだりの殺人者です」

149シニイタルヤマイ:2010/11/25(木) 14:52:33 ID:Yu8KcY4b

「なかなか言ってくれるじゃないか」
海野は目を細めた。
「お褒めいただけて光栄です」
無表情に当麻が答える。
「けど僕がSPECで殺人したという証拠はどこにもないな」
「けど先生がわざと手術でミスして梨花ちゃん死なせたら立派な証拠付きの犯罪ですよね」
「……なるほど、確かに」
海野はどこか楽しそうに笑った。
「あんたは瀬文さんの相棒ですか。『病を処方する医者』が僕だと見破ったのはあんただな」
「ええ。瀬文さんはただの体力馬鹿なんで」
「……なるほどねえ」
いつの間にか、瀬文に纏わりついていた重苦しい無力感は消えていた。
しかしそれもつかの間、ほんの数秒後に瀬文は後悔することになる。
息苦しさが消えたことに気を取られ集中が緩んだ、などと言うことは対応が遅れた理由にならない。
瀬文は気が付くべきだった。
一般人の志村美鈴と、後先考えずにSPECに対峙してしまう当麻紗綾には予測できなくても、
危険を予測する訓練を、それを避ける訓練を散々積んできた瀬文焚流だけは簡単に想像できてしかるべきだった。

海野は素早く当麻の右手を掴みあげると、自らの額にその指先を当てた。
「……ッ」
当麻がこわばった顔をして腕を引く。
「てめ……海野ぉ!」
銃を構えなおした瀬文に、海野は満面の笑みを浮かべる。
「どうぞ?良いですよ、撃っても。梨花ちゃんも死ぬけど」
撃てるわけがなかった。瀬文が唇を噛みながらやっとの思いで拳銃を下ろすと、海野は当麻に目をやった。
「僕が思いつく限り最悪の病を処方しておきました」
「どんな病を処方しやがったんだ」
「なに、わりとよくある病ですよ。ちょっと重めにしておきましたけど。
 ああ大丈夫、僕の手術が要るような病気ではありません。むしろ彼女を助けられるのは瀬文さんだ」
「……また取引か」
「違いますよ。……まあそのうち分かります。瀬文さんが助けなかったら、彼女三日くらいで死ぬでしょうね。
 ぜひ助けてあげてください、医者として瀬文さんに頼みます」
「ざけんな」
青白いこわばった顔をして海野の顔を凝視していると当麻と、
ニヤニヤしながら当麻と瀬文を見ている海野を見比べて、ようやく絞り出した声は無視された。
遠くで看護師の声がする。梨花が急変したようだ。もはや一刻の猶予もなさそうだ。
「さ、僕はそろそろ行きます。僕の手術を待っている患者がいる」
海野はひらひらと手を去り廊下を歩いて行った。
「待ちやがれ海野―――」
「瀬文さん」
追いかけようとする瀬文を止めたのは当麻だった。
瀬文に目をやることなく、すたすたと手術室外のベンチへ向かう。
「多分単なるブラフです。脳にも心臓にも胃袋にも何も異常を感じません。
 それよりも今は梨花ちゃんの手術の無事を祈らないと」
「……胃袋には少しは異常を感じろよ」
瀬文は小さく呟いて、それでも当麻のあとに従うことにした。

150シニイタルヤマイ:2010/11/25(木) 14:54:08 ID:Yu8KcY4b

「良かったですね」
全てが終わって未詳部屋に戻った時、当麻が呟いた。
「良くねえよ海野を取り逃がした」
「でも梨花ちゃんは助かりました」
「梨花ちゃんはそもそも病気になる必要がなかった。その犯人を取り逃がした。その上」
瀬文は振り向いて当麻を見た。当麻は顔を上げずに爪を眺めている。
「お前の様子がやっぱり変だ」
「……別に変じゃないっすよいつも通りです」
「もともと変なんだからいつも通りといえばいつも通りなんだろうがいつもとは違う『変』だ」
「相変わらず理屈くさいっすね瀬文さん禿げますよ」
「茶化すんじゃない」
「……別に、……大丈夫ですよ」
瀬文はかっとして当麻の胸倉を掴んだ。当麻はあくまでも目をそらしている。
いつもの当麻なら真正面から睨みつけて威嚇してくるはずだ。やはり何かが違う。
「大丈夫ということは、認めたな?何の病気かもわかってるんだな?」
当麻は口を噤んでいた。瀬文はますますいらりとして手に力を込める。
「検査をせずに病名が分かるなら特徴的な自覚症状が有るはずだ。言え、何病だ」
「言いたくありません」
(こいつは―――)
考えてみればいつもそうだ。当麻は自分のことを何も話さない。
別に興味もないので瀬文も訊かないが、そういえば左手の怪我の原因も今だに知らない。
反対に瀬文のことを当麻はほとんど知ってる。
別に隠したいような相手でもないので瀬文もあえて己のことを隠したりはしないが、
それでも当麻は勝手についてきて勝手に推理して勝手に瀬文をフォローする。
なのに自分の事は語らない。推測も拒む。フォローも受け取らない。
なんなのだ、この馬鹿は。
なんだか物凄くイライラとして、瀬文は当麻の顎を掴んで無理やり持ち上げる。
「こっち見ろおら。早く吐け」
それでも当麻は目を逸らした。
「―――三日で死ぬだあ?迷惑なんだよ勝手に死なれちゃ!」
怒り任せに大声が出る。
当麻がようやく瀬文に目をやって、一回瞬いた。
そしてまたすぐ目を逸らして、ぽつんと呟く。
「……死にませんよ、少なくともこの病気だけでは」
「何故分かるんだよ」
「私の病は、ただのシキジョウキョウです」
色情狂、という言葉を当てはめるのに数秒間掛かった。

151シニイタルヤマイ:2010/11/25(木) 14:55:42 ID:Yu8KcY4b

「し……」
「色情狂。色狂いとかのが分かりやすいっすか?」
思わず緩んだ瀬文の手から、当麻がするりと逃げた。
開き直ったのか近くの椅子に腰かけてくるくると廻っている。
「み、三日で死ぬ、と」
「多分、自殺だと思います。現時点で正直頭がおかしくなりそうですし。
 満たされなくて三日で狂って自殺とか、行きずりの男と寝て後悔して自殺とか、恐らくそんなところでしょう」
「なんだそりゃ……」
道理で先ほどから瀬文のことを見ないはずだ。
正直どう対応していいのか分からない。何を言えばいいのか分からない。
ただ一つ分かるのは、うら若い女性にとっての自尊心とか人権とか心とか、
そして何か大切なモノを踏みにじった最悪の病だと言うことだ。
勿論世の中にはそういう人だっているだろう。しかしそれは本人の選択だ。
やりたいからしているのであってそういうことは他人から強要される類のことではないはずだ。
「なんだそりゃ」
訳の分からない怒りがこみあげてきて瀬文はもう一度呟く。
「じゃ、もう帰りますね」
なのに当麻本人はけろりとして椅子から立ち上がり、すたすたとリフトへ向かった。
「待て」
キャリーを引く手を掴んで止める。当麻はびくりと立ち止った。
「なんすか?別にその辺の良い男襲ったりしませんよ一応刑事なんで」
「そんなことは言ってない。……じゃあ、どうするつもりだ」
「知りたいんすか?瀬文さん結構むっつりですよね」
「誤魔化すな」
「……どうにかしますよ、自分で。楽勝です」
嘘だ。
振り返らず呟く当麻と少しだけ震える手でそれを直感した。
一人でどうにか出来るような病ならばわざわざ海野が処方するはずがない。
そして金で男を買うようなタイプではない。彼氏がいるならばこの反応は多分ない。
ならば当麻は一人で耐えるつもりだ。
たった三日で気を病んで命を絶ちかねないほどの、情動に。

152シニイタルヤマイ:2010/11/25(木) 14:57:17 ID:Yu8KcY4b

腹が立った。物凄く腹が立った。
頭に血が上って気を取られ、海野が当麻と美鈴に近づくのを許したのは瀬文だ。
当麻があれだけ海野に突っかかったのは当麻自身が怒っていたからなのだろうけれど、
怒っていた理由は梨花の事だけではなくて、
瀬文が海野に無様なまでにやりこめられたこともきっと無関係ではあるまい。
海野とあれだけ接触していたにもかかわらず正体を見抜くことが出来ず、
本来無関係の当麻に助力を願って巻きこんだのも瀬文だ。
どうして梨花が病にされたかといえば里中に冷泉を奪還させるためで、
その冷泉をわざわざ逮捕したのは瀬文だ。
そもそも、事の発端は全て瀬文ではないか。
なのに何故こんな訳のわからない病にされたのが瀬文ではなく当麻紗綾なのだ。
そして何故当麻はたった一人で抱え込もうとしているのだ。

―――むしろ彼女を助けられるのは瀬文さんだ。
―――瀬文さんが助けなかったら、
―――彼女三日くらいで死ぬでしょうね。

(そういうことか)
そういうことならば瀬文の取るべき行動は明白だ。
「いい加減放してくれませんか帰りたいんすけど」
当麻が振り返らぬまま嫌そうな声を出したが瀬文は手に力を込める。
自分の中に今あるのは怒りか。贖罪の気持ちか。仲間の命を失う恐怖か。
それとも全く違う何かの感情なのか。それは実に混沌としていて、瀬文の頭を混乱させた。
「放せよ瀬文。……熱いんすよ、掴まれてるとこが」
何かが込み上げてきて腕を引くと、簡単に当麻は後ろによろけた。
それを抱きとめると身体を反転させて顎に手を掛ける。
「せぶ、」
当麻が何かを言う前に唇を押しつけた。
たったそれだけで。
当麻の腰が砕けた。
危うく床にへたり込みそうになったので身体を支えてやる。そろりと床に座らせた。
(こんなにも)
この頭でっかちの馬鹿女は。
(耐えてやがったか―――)
たった、一人だけで。

153シニイタルヤマイ:2010/11/25(木) 14:58:56 ID:Yu8KcY4b

何故か無性に堪らない気持ちになって瀬文は当麻の後ろ襟を掴んだ。
そのままへたり込んでいる当麻を引きずって未詳部屋の奥へ向かう。
「なにすんだ瀬文!放せよ餃子食べに行くんだから」
瀬文の手を引き離すべく当麻はじたばたと暴れている。
「大人しくしねえともう一度接吻する」
大真面目に忠告してやったのに当麻はぶ、と吹き出した。
「接吻て。接吻って。今どき時代劇でしか聞かないっすよ。瀬文さん武士ですか?昔の人ですか?」
「このやろう……」
腹が立ったので首を腕で抱え込んでそのまま引きずることにした。
当麻はますます暴れている。
拳が飛んできたので反対側の腕で弾く。
その隙に思わぬところから蹴りが跳んできたのを足でブロックする。
蹴りの軌道の先が確実に男の急所だったがそれを狙ったのなら中々いい度胸だ。
攻防を繰り広げているうちに目標物にたどり着いた。
誰かが、多分当麻が泊まる時に使っていると思われる敷布団だ。
本当は丁寧に敷きたいところだが片腕で当麻を押さえつけているので仕方がない。
適当に布団を広げると、その上に当麻を放り投げる。逃げそうになったので覆いかぶさって押さえつけた。
「痛てーななにすんだよ瀬文、てか、……大丈夫っすよ、一人で」
「何が大丈夫だ、迷惑なんだよ」
怒りが込み上げてきて当麻を押さえつける手に力が入る。
「迷惑なんだよ死なれちゃあ。何だ三日で気が狂うって。何だ自殺って。何だその変な病気は。
 意味わかんね。意味分かんねえ。……これ以上変な死に方されてたまるか。自殺の後処理は面倒なんだ」
一気にまくし立てると当麻が押し黙った。
隙をついて再び唇を押しつけた。身体の下で当麻がもがいたが抑え込む。
特殊部隊で鍛えた男の本気の腕力を、この小娘は舐めているに違いない。
歯を舌でこじ開けて中へ押し入る。
逃げる当麻の舌を追いかけ捕まえて宥めていると、ようやく身体から力が抜けた。
少し苦しそうだったので唇を解放し、身体を抑え込んでいた手も外してやった。
瀬文もいつの間にか息が上がっている。
そこでようやく背広を着たままであることに気が付いて脱ぐことにした。皺になっては堪らない。
「瀬文さんて」
背広を几帳面に畳んでいると後ろから声がした。
「ちゅう下手っすね」
一応ど突くのは後回しにして、もう一度その下手な攻撃をしてやることにした。

154シニイタルヤマイ:2010/11/25(木) 15:01:11 ID:Yu8KcY4b

瀬文が軽く手を這わせただけで当麻の身体は大きく震えた。
ぎゅっと目を瞑って唇を噛んでいるその顔と、すでに桜色になっている肌とを見比べて
瀬文はとても居た堪れない気持ちになった。
一体いつからこんな状態だったのだろうか。病院ですでにこうだったのだろうか。
推測しても仕方がなかった。瀬文に出来ることは一つだけしかない。
ならばせめてと、出来るだけ丁寧にその身体を労ると、その度に当麻は少し震えた。
それでも唇を噛んで声を殺している。どうやら声を出さない事に決めたらしい。
別に構わなかったが妙なところで意地を張る女だ。
意地を張ったその苦しげな顔とそれに反して桜色の肌理の細かい肌とに、何故か瀬文は煽られた。

首筋から細やかに慰めて、最後に至ったそこはすでに充分なまでに潤っていた。
念のため指で確かめると、当麻の身体がびくんと跳ね上がった。
相変わらず噛んでいる唇からは切なそうな吐息が漏れていて、当麻の限界が近いことを伝えている。
焦らしたいわけではなかったので一旦離れて準備に入る。すでに瀬文の身体も整っている。
「ゴムっすか」
後ろから声が聞こえたが無視した。
当麻の病はその情動さえ満たしてやれば少なくともすぐに自殺することは無いわけで、
ならばその為にとるべき手段は自ずと限られているわけで、
すでに瀬文としては毒を食らわば皿までの心境ではあるものの、
いつこの状況を打開できるか分からない以上いつかは大当たりする可能性もあるわけで、
……という瀬文の事情は説明してやる気は毛頭ない。
「律儀っすね」
「覗くな」
「瀬文さんのって」
「評価したらぶっ殺す」
肩越しに睨みつけると、いつの間にやら起き上がっていた当麻は唇を突き出して変な顔をした。
「てか、俺が努力してやってるのになんだその平気そうなツラは」
「瀬文さん女に演技されて満足っすか?」
きょとんと当麻に言われて言葉に詰まる。全く嬉しくない。
言い返せなかったので無視して作業をしていると、当麻が再び布団に転がった。
「けど、まあ」
ちらりと振り返ると当麻はこちらに背を向けていた。
「それなりには、……感謝してます」
とてもらしくない台詞が聞こえた気がしたので、とりあえず何も聞こえなかったことにしておいた。

155シニイタルヤマイ:2010/11/25(木) 15:03:25 ID:Yu8KcY4b

当麻の中はきつかった。
そろりと動くたびに当麻が吐息を洩らす。
それでも声を出すまいと唇を噛んでいる姿に、なんだか瀬文は切なくなった。
再び口づけて、唇を噛みしめるのを妨害する。噛みしめていた歯もこじ開けて中へ入る。
「……ん、んん、ふ、」
幸い舌を噛まれることもなく、ようやく少しは素直な声が漏れるようになった。
その艶っぽい声に煽られて、瀬文は加速する。
あと少し。
ほんの少し。
と。
「んッ―――」
当麻の身体が大きく硬直して、その後完全に脱力した。
どうやら意識を喪失したようだった。

そもそもこれは当麻の病による自殺を防ぐためにしていることであり、
瀬文は他に選択肢がなかったからしぶしぶ協力しているのであって、
当麻の情動さえ満足すれば瀬文が満足しなくても問題ないのであって、
だから。
瀬文は当麻から離れた。
はっきりいってあと一歩も無いくらいなのだが、
それを気絶している当麻に叩きつける気にはなれなかった。

気持ちよさそうに寝ている当麻に掛け布団を適当に掛ける。風邪をひかれると面倒だ。
存在を主張している自分自身に煽られて変な気を起さないよう、さっさと帰ることにする。
一刻も早く神の手を見つけて当麻を治してもらわないと、
俺の方が先におかしくなるかもしれないな―――と、
込み上げる自分自身の情動と闘いながら瀬文は馬鹿げたことを考えた。


≪了≫

156シニイタルヤマイ:2010/11/25(木) 15:07:43 ID:Yu8KcY4b
ふー、投下成功で良かったです。
毎回ばいばいさるさんと二重投稿の恐怖との戦いだぜSSはw

ええと、電話での海野の台詞も入っちゃってますがワザと時間軸をいじくりましたw
海野と当麻の接点作りたかったんで。
あとエロくなるまでの前置きがやたらと長くてごめんなさい(笑)
自分の中のキャラ像に矛盾しないようにとか書いてたらこんな長さに……


SSスレって一人が投下すると結構続くことが有るから、
これで職人さんたちが来てくれると良いなあー
157名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 15:24:44 ID:hg1/+TYC
畳むのか……畳むのか背広……ッ!
いやしかし畳みそうだ! GJ!

自分も付けさせたけど、やっぱりゴムしそうだよね、瀬文って。
158名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 15:33:44 ID:Yu8KcY4b
正直ゴムはどっちでも良かったんだけど
この設定だとしばらく続くだろうから、
毎回なしだとそのうち出来てしまうかなあとw

瀬文の性格上、出来たらおろすという選択肢はあり得ないだろうし
ばっくれるようなキャラでもないし、
かといってこの設定だと「そもそも子供が欲しくない人とはしない」ということにはならないので
じゃあ例えゴム好きじゃなくても使うのではないかと思いましてw
律儀ですからw
159名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 16:13:55 ID:et+bJ0js
>>156
GJ!GJ!GJ!
心理描写が好きです!
160名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 17:15:30 ID:dsCFRFPq
GJ!GJ!素敵です。
2人の様子が目に浮かぶようでした。
161名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 22:08:06 ID:dsCFRFPq
瀬文の性格だと確実にゴム使いそうだけれど、それでもあえて生でっていうのが読んでみたい!
職人さん、お願いしまーす。
162名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 22:09:14 ID:Dp20tmtE
>>158
激しくGJ!!
背広畳みに激しく萌えた!!
163名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 22:37:36 ID:lGS/Vfen
>>158
超超GJ!!
キッチリ背広を畳む瀬文がリアルに思い浮かぶw
でもそうなると畳むのを忘れるくらい萌え燃えな彼らが見たいと思ってしまう。
妄想をそのまま素晴らしい文にできるSPECが欲しい。
164名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 03:10:07 ID:ChHVItS7
>>158GJ!!!

使命感とかやせ我慢とか衝動とか愛情(?)諸々に翻弄される瀬文がたまらない。凄く優しいし。
とんでも病に侵されて狂おしさに堪え、少し楽になったかと思えば好奇心と天の邪鬼ぶりはまんまな当麻がいじらしい&かわいい。

本当にありがとうございました。

前半の心理描写もウキウキして読みました。皆とっても「らしくて」萌えました!!
海野センセ気が利くな。
165名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 23:29:56 ID:7G3DXJgr
>>158
すごい良かった!!!!ありがとう!!!
エロエロ三昧の三日間を過ごすうちに
なんかいい雰囲気になる
瀬当とか書きたくてしょうがなくなったわ

166名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 23:56:07 ID:U3iwt+qv
>>158
GJ!

本編の瀬文は当麻当麻と連呼しすぎw
頼りきってますね
167名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 00:34:41 ID:Z3/S0jfD
>>158
GJ!よかった…脳内再生余裕でした

今回もよかったな
怒鳴りあってるのもいいし習字のときのやり取りのようにボケと突っ込み状態でもいい
しかし相手の考えが悟れるって下手なこと考えられないなw
168名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 23:28:18 ID:92QRsP5e
>>145
里中先パ…アッー!
169名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 00:33:52 ID:u03RfGsZ
レスを下さった方々ありがとうございます。 
こんなんエロじゃねえ!と怒られるんじゃないかとドキドキしていたものでw

猪突猛進な当麻を危険から守る瀬文、
実はメンタル弱い瀬文を支える当麻という図が凄くいいですなあ。
瀬文のメンタル面が危うくなってきたから当麻には頑張っていただきたいw

>>167
そういえば漫画のサトラレで、
「普段なら一瞬頭をよぎっただけですぐ忘れるような瞬間的な欲情」を相手に悟られて
死にそうになるくらい恥ずかしい思いで自己嫌悪するという話が合ったなw
あと、サトリ撃退法で単純馬鹿の瀬文の考えを悟られないためには
当麻がいきなりちゅってして瀬文を動揺さて頭を真っ白にすればいいんだと思いました。
170名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 02:10:06 ID:QGdSKFsH
地居×当麻が好きなのは俺だけか?
別れても一途な地居と強く突き放せない当麻の関係に萌える
171名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 02:24:42 ID:uh5Y6UfY
>>170
自分も好きだノシ
一途な地居もいいけど含みのある裏のある地居×当麻も萌える
歪んだ愛情的な
172名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 12:46:44 ID:5xnTyc06
腹に一物ありつつ、それとは関係ないところでも当麻が好き
とかだったら萌え死ぬ
173名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 13:36:00 ID:u03RfGsZ
公式の「元恋人?」が気になって仕方がない。何故今だにハテナがついているんだ
実は地居はただのストーカーだったとかだと凄いんだがw
守るために相手を突き放す当麻には萌えるねー
強いけど一人で抱え込んでしまうんだよね当麻。

地居やニノマエとの関係も気になるけど、二人とも明らかに何かあるから
SS書く人はちょっと書きにくいわなw

>>165
正座して餃子食いながらお待ちしております
174名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 19:36:29 ID:z5LK9aYY
今回は冷泉の告白が悲しかった。
未来を予知するSPECはすげーほしいと思ってたけれど、
実際なんでもわかっちゃうと人生つまらないよね。
「誰の迷惑にもならず生きたい」って言うところにほろっときた。

瀬文は当初より感情的なのが今回よくわかった。
エロパロでも普段の理性を乗り越えちゃうくらい動物的に求めあう
瀬文と当麻が読みたいっす!
175名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 20:40:47 ID:8YOepYTw
むっつりスケベな瀬文さん
あんな事こんな事サトられちゃう瀬文さん
サトらなきゃよかった…って引いちゃうサトリさん
176名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 22:59:56 ID:+rlSoAnK
地居、志村の病室で美鈴の書いたニノマエ(?)の絵を見た後で、美鈴の頭に触ってなんかやってたよね
ニノマエ→「一」
チイ→ひっくり返して「イチ」
とか思ったら、何のために当麻と付き合ってたんだろうって考えちゃってモヤモヤする
177名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 23:34:07 ID:8YOepYTw
考えるな。感じろ
178名無しさん@ピンキー:2010/11/29(月) 00:49:18 ID:05JgQSj2
ハゲじゃねーよ
…頭冷やしてくる

に萌えた
179名無しさん@ピンキー:2010/11/29(月) 00:52:47 ID:CApPWUt3
瀬文さんがいじめる〜

これだけで色々妄想が広がる
180名無しさん@ピンキー:2010/11/29(月) 02:22:09 ID:/W2tSFfZ
瀬文は他人の為には感情的になるけど
自分のことになると物凄いストイックというイメージがあるので
瀬文の理性を飛ばすのは大変だと思うw
もうゴリさんに青い柿ピー盛って貰うくらいしか思いつかんw
181名無しさん@ピンキー:2010/11/29(月) 03:19:04 ID:WwbTGzF8
「瀬文さん何も考えちゃダメ!」もなかなか
182名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 19:56:09 ID:eCUlTUp4
瀬文「お前と出会えて良かった」


キュンっ!
183名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 20:00:21 ID:J9uiIHH1
>>182
係長が来たww
184名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 23:14:49 ID:uS56wFmd
>>182
お、落ち着け、当麻に言ってるとはまだ限らん!
もしかしたら神の手とか次回出るらしい野球少年とかニノマエとか志村に
言ってるのかもしれないからまだ油断できないw
185名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 23:27:13 ID:gbbgAWWB
あの予告で視聴者は当麻に言ってると思い込む。でも実は志村に言ってました、てなるはず。

と見せかけてやっぱり当麻に言ってるパターンであってほしい。
186名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 00:33:45 ID:9X+zlAme
よく見たら当麻(戸田さん)の首筋にホクロあるのな。
瀬文、今度当麻に何かされたら噛みついてやれ!

俺が許す。
187名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 15:24:48 ID:E2tZsjK4
そういう瀬文(加瀬)には鼻頭にホクロがあった気ガス
188名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 23:22:00 ID:gnBOwES4
当麻に言ってたー!
てか餃子女と筋肉バカwww
189名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 23:49:29 ID:gy1KrSCn
「なんだ?俺は今有休中だ」
「あたしだって生理休暇中だよ」
「だったらなんだ?」

そしてこの会話w
190名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 00:09:03 ID:69vwrje7
あのシンクロ率に萌える
191名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 00:14:55 ID:t9PWvjmF
可愛いなぁ可愛いなぁ
当麻せぶ可愛いなあ
一当麻もいいなぁ
192名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 00:25:46 ID:phITz15D


今日はよかった⊂(^w^)⊃
193名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 00:56:02 ID:0TAwMXMm
ぶっちゃけ単純にも志村の銀だこのエピソードに涙ぐんで萌えとかなかった
194名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 01:00:56 ID:scbqfbuL
あの電話はかなりの萌え会話でツンデレの二人にしたら
もう告白したのに近かろうと思うので萌えまくっていいはずなのだが
なんか衝撃過ぎて今は萌えている場合じゃないw

瀬文の心は完膚なきまでにボロボロじゃないか……
当麻助けてやれ当麻あー
195名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 01:09:24 ID:7HMl0ol2
エロパロらしく、身体で慰める当麻を(ry
196名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 01:09:53 ID:phITz15D
当麻もきっと言えない痛みを感じているはず

瀬文に助けてほしいな
197名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 01:11:20 ID:Jibh0m+3
重い。重すぎるからこそエロパロを。
198名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 01:53:44 ID:qjpgYZ6U
冷泉のおじちゃん死んでた…悲しい
トリックの足裏に目がある神みたいで好きだったのに
199名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 02:12:33 ID:h90vSPHf
冷泉はここまでいったらwさりげなくどっかで生きててほしいなw
200名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 14:56:35 ID:EWxgmen+
ニノマエは当麻を好き勝手にできるな
201名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 18:03:03 ID:CcVMgKWe
ニノマエx瀬文希望

このスレにエロを処方できるspec持ちはいないの?
202名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 18:31:57 ID:DNJPMDZj
残念ながらその処方はここではできません。
しかるべき専門家の所へお急ぎください。

誰か瀬文×当麻を処方できる方はおりませんかあ〜!
203名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 19:37:18 ID:b4H0IS4c
ニノマエの能力はエロパロ的にすごく魅力だよな
当麻に対してチマチマとスペック発動→解除→発動を繰り返し
屈辱と憎悪を煽りながらの陵辱ですよ
しかも傍に静止瀬文がいたりとかしてんのにビクンビクンとかすごく魅力
ものすごく魅力
204名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 20:46:50 ID:TmoRB6is
たぶん、エロパロ板と801板が分かれてることも知らないんだと思う。
こないだ、板違いになるってやんわり書いたつもりだったんだけどなあ……
205名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 22:56:36 ID:scbqfbuL
知らない人もいるみたいだから一回はっきり丁寧に書いておきましょうかw

えー志村×瀬文とかニノマエ×瀬文、その他をお求めの方は板違いでございます。
801板というのが「そういう趣向」の板ですのでそちらへ張り切ってどうぞ。
さらに言うと「ドラマ」がタイトルに付いているスレを検索すれば幸せになれるかと。
ついでいうと「それ系」のSSをお求めの方は801板で「棚」が付くスレを検索して
そちらで投下したり投下を喜んだりしてくださいませ。

ふーこれでどうだ。このスレは男女スレですようー
206名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 23:06:43 ID:aS1taGEd
男×男を読みたいやつはBBSpink内の801板へ
男×女(女×男)を希望するやつはこのエロパロで

そもそも、この大前提を知らん奴はちゃんと21歳以上なのか?
とマジレス
207名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 23:26:33 ID:scbqfbuL
それはそうとこのスレにエロの神様はいつ降臨されるのだw
俺にはエロ神は降りてこないんだ……心理描写ばかりになってしまうんですよう

>>203とか誰かが文章にしたら凄そうなんだがw
勿論当麻は瀬文を気にまくりな訳ですよね!

ところで本スレで「二人の距離がいつ近づいたのかわからん」という人が割といて
あれだけあったのに!もったいねえ!と思ってしまうw
二話の冒頭の病室からお互いにすこし気にしてるのに。恋愛じゃないけど。
三話は瀬文は当麻を三回命救ってるし、当麻はGSで助けられた時と
「こんな馬鹿らしいことで犯罪に巻き込まれたらそいつが可哀想だからな」で
それぞれちょっと瀬文を見なおしたような反応しているのに。
四話は夫婦漫才はさておき自殺サイトを消しまくる当麻に
瀬文が「なんだよ……今まで楽しんでた癖して……」て
ちょっと見直してたつうか新たな一面を発見してたのにー!

くそうもしかして俺の深読みしすぎだったのかまさかwにやにやしてたのに
208名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 23:55:25 ID:g8sl+/B3
カップリング的なフィルター取っ払っても二人は徐々に(精神的な意味で)近付いてたと思うよ
頭下げたり「私情は禁物です…けど、はい」とか
209名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 23:58:12 ID:TmoRB6is
>>206
こないだ知って衝撃を受けたが、今はピンク全般が18禁に緩和されてた。
210名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 01:08:15 ID:SOhaFRI7
>>207
いや、気のせいじゃないぞ。
ノベライズでは
>「なんだよ……今まで楽しんでた癖して……」の部分に続けて

“茶化すような口ぶりだが、当麻を見る瀬文の目は、思いのほかやさしい”
って書いてある。
211名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 01:24:45 ID:dQ6gLYpj
>>210
うわ、ノベライズ買ってくる!!
212名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 01:57:17 ID:0F5MOZDx
SS書いてる間に賢者タイムになると
それまで書いていたSSは消すというちょっとしたあるある
213名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 16:06:04 ID:B46nvQCY
>>210
賢者タイムはともかくも消してしまうくらいならここに落としてくれw

>>211
セブンネットショッピングで今日公式本二冊と小説1取り寄せたら
マガジンの方で「お前と出会えてよかった」が間接的プチプロポーズともとれる、と書かれていたw
我が目を疑った。
214名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 16:54:30 ID:nBMeeeVQ
プロポーズ…だと…!?
あー注文してるマガジン早く来ないかなー

ノベライズ読むと2人の距離が縮まってく様が分かりやすい
当麻が作ったうどんを不味いと言った瀬文に対して怒ってるところで、
「そっちのうどんに餃子1個多く入れてやった好意を無駄にしやがって!」
みたいなことを考えてる描写があって、キュンっ!だったw
215名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 23:28:39 ID:4iwhnp55
何だと…!
どっちも最終回まで買うの我慢しようと思ってたが、今すぐKONOZAMAいってくる。
216名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 20:33:57 ID:Z8IGcwzb
当麻の部屋を訪れる瀬文が見たい

「きたねぇ部屋」
「なんだと!」
って会話からエロにもっていけないけど
217名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 22:14:36 ID:cbx31F3O
サトリがいろいろされる話が読みたい俺は異端なのか・・・?
218名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 22:27:51 ID:Haz4zLA5
>>216
ベッドの端に転がっている、オッサン抱き枕を見ただけで瀬文萎えるだろw
219名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 22:49:12 ID:V3mPpYMJ
>>216
「ぶwおっさん団扇wおっさん抱き枕wキモwww」
「ふふん瀬文さんにはこの方たちの考えた素晴らしい理論の数々が理解できないんスよw」
「俺にはんな理論は必要ないね」
「体力馬鹿ww」
「ふふん親父趣味w」
「若い男だって好きですうー」
「無理すんな老け専w老け専w」
「老け専じゃねーよ!(飛び蹴り)」
「お?証拠見せてみろショーコ(応戦)」
「あん?いくらでも見せてやるよコラ」 以下略

ほーらラブコメに持っていけたぜ俺を褒めてくれw
文章にすると時間がかかりすぎるから許してね
220名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 22:56:58 ID:Haz4zLA5
>>219
ごちw白米茶碗三杯いただけましたww
221名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 23:03:01 ID:V3mPpYMJ
>>217
サトリちゃんは相手が色々思っても悟って逃げてしまいそうだしw
瀬文が一瞬頭をよぎったことを悟られてとても恥ずかしい思いをする
……くらいしか思いつかないw
222名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 00:57:17 ID:hJV+oZhG
それいい。
辱しめられる瀬文もえるな。
223名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 01:43:54 ID:DwDcy62p
>>219
感謝せざるをえない
224名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 21:21:35 ID:wTMW5dF+
ガソリンかけられる当麻エロい
225名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 23:44:55 ID:q+Oaeb24
パンツスーツの当麻ってすごくいいと思う
226名無しさん@ピンキー:2010/12/09(木) 01:10:33 ID:tXECq/xr
>>222

「アナタの心を悟ります☆
 あ、瀬文さん今一瞬ですけど『サトリの胸が腕にちょっと当たった』って思いました?
 意外とむっつりなんですねー。
 あ、当麻さん『こんなガキ相手に何考えてんだ』って思ってますね?
 ガキじゃないですよサトリは脱ぐと意外と凄いですよ?
 『アタシの方が脱いだらもっとすげえよ』って当麻さんやるう〜☆
 わ、瀬文さん今一瞬想像したでしょー?
 『どっちのを想像したんだこの筋肉馬鹿』ってどっちだか教えましょうか?
 『言ったら本気で殺す』って瀬文さん怖いですよう刑事さんなのにぃ。
 てゆうか二人で心の中で『もうとりあえずこの餓鬼ボコってやる』って
 ハモるの止めてくださいよう〜仲良しなんですね☆」  以下略

こんなんで宜しいでしょうかw
あんまやると瀬文が可哀想なんでこの辺でw八話の後だし……
227名無しさん@ピンキー:2010/12/09(木) 03:07:30 ID:don2C9X6
何か、みてて楽しいw
228名無しさん@ピンキー:2010/12/09(木) 13:40:03 ID:IfbUKIfG
>>226
心の中でハモったのかww

いいなーそういうのでも文章にできる才能が羨ましい
229名無しさん@ピンキー:2010/12/09(木) 16:59:24 ID:0IoECk5+
流れ読まずに脳内妄想コネタ
要はサトりんが眠くなるまでグロ→エロ→グロ妄想を繰り返して瀬文さん!て話

「……うざいっすね。 マジでうざい。 なんすか、ジッと出来ないんですか」
「出来るわけねえだろ。 何か、こう、お前のやり方以外の、俺に出来る手段はないのか」
「あー……、仕方ないっすねえ。 あたしの作戦の駄目押しに、
 サトリに微ダメ与える係に任命したげます」
「本当か!? 早く詳細を言……いや、教えてくれ。 頼む」
「うっわツン素直キモ。 なあに、古典的かつ単純なもんですよ。はぁい耳貸して」

「あなたの心を、サトリます☆」
「(俺たちが突入を果たした事も、トップが拘束された事にも気付かずに、
  今回の拘束対象である武装カルト教団、その残りカス共は大浴場に固まっていた。
  唸り、嘆くおびただしい数のミキサーは、赤、ひたすらの赤を呑んでいた。
  確か、<万能エリクシル>だの名付けられた教団の薬は、濁った_____蘇芳の色。

  噎せ返るような血臭が満ちた浴場内で実際、噎せ えづいた仲間の声を背に受け、
  俺が威嚇射撃をするよりも、早く。 志村が、叫んだ。
  一番手前に居た気狂い野郎の脳天が正確に、確実にぶち抜かれてミキサーと共に崩れた。
  激情した志村を制止する為、一歩踏み出した俺の足は。 俺の足の、裏は。
  弾力のある、何かを、)」

「やだきもい何か踏んだ!!」

「(サトリは太ももを擦り合わせ、見るなとでも言いたげに震える睫毛を閉じた。
  「無様無様。てか、サトリのくせに捕まってるって、レズレイプ願望のド淫乱って事ですなぁ」
  当麻の白い指が、勃ち上がった芽にあてがわれた瞬間。サトリは息を詰まらせ、腰を震わせた。
  「あぁああっ!!さわんな、やめっ……あ、いや、また______っ!!」)」

「いやぁっ、人を妄想に使わないで!」

「(もうひとつ、女用の大浴場は解体場所だったようだ。
  女たちの、恍惚とした表情で硬直した、頭、頭、頭、頭。
  <エリクシル>を飲み、<エリクシル>となる。その妄執に取り付かれた雌は、
  最期まで幸せだったのだろう。 ふと、ひとつの頭部が動いた気がした。

  他の頭部は目が付いたまま悦楽に浸っていると言うのに、アレは
  足が痛い。 痒い。 熱い。 一歩、後退した俺の耳元で女の、声g)」

「もういやああああああああ」
230名無しさん@ピンキー:2010/12/09(木) 17:59:41 ID:tXECq/xr
その手が有ったかサトリ攻略法w
サトリちゃんは最強のドSで二人を恥ずかしい目にあわせるに違いないと思って
上の書いてみたけど、まあやられっぱなしじゃないよねあの二人はw

エロ妄想の方を瀬文に任せないのが一応の当麻の良心w
231名無しさん@ピンキー:2010/12/09(木) 21:49:17 ID:c9dnhmLq
6話で当麻が鍋作ったあとにシバキあいしてるうちに
くすぐりあいに移行→勢いでやっちゃう
終わってから二人とも我に返って、お互い恥ずかしさでツーン、
という電波を受信した。
232sage:2010/12/09(木) 22:12:26 ID:1EJgEjac

当麻「ねぇねぇ瀬文さん、キスしましょうよぉ」
瀬文「ハァッ!? いきなりなんだ!!
   つかお前さっきまで餃子食いまくってただろ!
   嫌がらせか!?」
当麻「まぁまぁ、そー言わずに―」
瀬文「ん゛――――!!!!」

という展開を妄想。
233名無しさん@ピンキー:2010/12/09(木) 23:33:18 ID:ypsu1ZA4
まあ今2人は恋が生まれると言う「吊り橋」状態だから
(不安定な状況に男女がおかれると相手を頼りそれが恋に移行しやすい)、
失った何かを埋めるようにお互いを求めあっても不思議じゃないよね。
戸田さんも当麻は恋ではないけど瀬文に愛情を感じているって言ってたし、
その感情がいつ愛になってもおかしくないんじゃないかな。


なにはともあれ、職人さんよろしくおねがいします!
234名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 00:25:43 ID:EpsnDts6
こりずにもう一ネタ投下。
 第五話-戌の回-のパロ
 
 居酒屋で食事をする瀬文と里中。
 里中「よし、そろそろシメの親子丼といくか」
 瀬文「そうですね。すいません、親子丼二人前」
 店主「あー、ちょうど売り切れちゃったよ」
 瀬文「え?」
 店主「一人で11人前食べちゃったお客さんがいてね」

  瀬文が店主の指さす先をみると、そこには見おぼえのあるムカつく顔が―

 瀬文「うまいのか」
 当麻「んふっ、ウマいっす」
  こちらの殺気を気にもとめず、幸せそうな表情で答える当麻。
  その後頭部に肘打ちを喰らわすと、当麻は「ウッ」とうめいて
  丼ぶりに顔をつっこんだ。
 当麻「瀬文さん、こんなところで何してるんですか」
  ガバッと振り返ってこっちを見た当麻の顔には、米つぶが大量についていた。
 瀬文「お前は親子丼何杯食べれば気が済むんだ」
  瀬文は顔をしかめながら当麻に向かって文句をたれた。
 当麻「だからってなんスか、食べたら犯罪ですか、ってか何罪ですか、
    高蛋白高カロリー取締法違反ですか―」
  バキッ。 当麻の子供じみた反論に腹が立ち、思わず顔面にパンチを
  喰らわす瀬文。
 
235名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 00:27:36 ID:EpsnDts6
当麻「―ッたー…」
  小声でブツクサつぶやく当麻を横目に見つつ、瀬文は
 瀬文「で、親子丼の味はどうだったんだ」
  とぶっきらぼうに聞いた。もともとこの居酒屋にはその親子丼が目当てで
  来たのである。瀬文の少し悔しそうなカオをみて、急に表情が明るくなる当麻。
 当麻「えー、そんなに聞きたい?ねぇ聞きたい?」
  と、ニヤニヤしながら顔を近づけてくる。
 瀬文「…近ぇよ」
 当麻「んー♪どうしよっかなぁ〜。もう、卵なんか超ふわとろで〜、
    鶏肉はジューシーで噛むと味が口のなかで広がって、ダシなんか
    もうすんごく濃厚で〜…」
 瀬文「………」
 当麻「あ、知ってます?ここの親子丼って一日限定20食で、超人気なんで
    めったに食べられないそうですよ。
    ホント、今日食べれなかった人がお気の毒です〜」
  ちっともお気の毒そうじゃない顔をしながら当麻はしゃべった。
  瀬文の眉がだんだん吊りあがる。そんな瀬文の反応を大いに楽しみながら
  当麻は言った。
 当麻「あ・でも、その売り切れた親子丼を食べれる方法を
    瀬文さんだけに特別に教えちゃいます。」
 瀬文「―本当かっ!?」 
 当麻「はい。瀬文さん、もっとこっちに―」
  と言いつつ、当麻が手招きをする。
  いわれるがままに当麻に顔を近づけると、次の瞬間当麻の両腕がすごい速さで
  瀬文の肩に回され当麻が瀬文の唇に自分の唇を押しあててきた。
 瀬文「ん゛――――!?」
  あまりに突然の出来事に目をしばたき、当麻を振りほどこうともがく瀬文。
  だが、当麻はかなりの力でしがみついていてなかなか離れない。
  ようやく瀬文が全力を出し、当麻を突き離したあと、顔面にもう一発
  パンチを喰らわした。
 当麻「ったー!! なんすか、瀬文さんがどうしても親子丼が
    食べたいって言うから、親切にもその方法を教えてあげたってのにー。
  殴られた鼻をおさえながら、当麻が憤慨て答えた。
  しかし、またさっきのにやり笑いに戻り、  
 当麻「―で、どうでした?おいしかったでしょ?」
  と聞いてきた。
 瀬文「…味とか…全然…わかんねぇよ、バカ」
  息を切らしながら答える瀬文。
 当麻「え!?なにそれ、舌まで入れて欲しかったってことですか?」
 瀬文「―ッ…撃ち殺すぞボケ!!」
   立ち上がってもう一度当麻に殴りかかろうとする瀬文。
   そこへ、里中があわてて割って入った。
 
236名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 00:28:38 ID:EpsnDts6
里中「ちょっ、この子誰?」
 瀬文「…知りません」
  くるっと背をむけて、瀬文はぶっきらぼうに答えた。

  ―数分後、会計をすませ店を出た二人は当麻と別れた。
 当麻「おつかれやまでーす」
 里中「またね、当麻ちゃん」
  当麻に向かって笑顔で手を振る里中。
  瀬文は、当麻とは一切目を合わそうとせず、無言で別の方向を見ていた。
  帰る途中、里中がにこにこ笑いながら、瀬文に話しかける。
 里中「あの子、お似合いじゃないか」
 瀬文「…だとしたら、撃ち殺して下さい」
  瀬文は顔をしかめながら、それでも里中に悟られないよう、
  さっきのキスの味を思い出していた。
  あの店の親子丼の味は噂通りの絶品らしい。 


 すみません、なんか全然エロくなかったですね。半分くらいただの本編ですし。
 私の妄想はキス止まりです。もっとエロいのは他の人に頼んだ!

237名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 01:23:02 ID:qsxyXuOE
職人さんたち乙!


ニノマエのキャラ図鑑が更新されてたけど、
やっぱり時間止めてる間にエロいことしてるんだろとか
聞かれまくってうんざりしてるんだなw
238名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 04:21:18 ID:q8sBzBjU
>>237
好きなテレビでワロタwwwww
239名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 22:40:30 ID:Lj94SpML
当麻にエロい事しても反応楽しめないのが残念だな
ニノマエ
240名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 23:00:20 ID:R6RuyVj7
>>239
今回の展開ww

ニノマエのスペック利用して
当麻がニノマエ攻めできるなw

ニノマエ「な・・・なんだって・・・!」
当麻「今までの仕返ししてやるw」
って感じで瀬文置き去りでいろいろやれるなw
241名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 23:01:13 ID:UKLfe1JI
>>236
(*´Д`)ハァハァ
242名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 23:19:08 ID:EpsnDts6
今回の展開すげえwww
人死にすぎw

瀬文がニノマエに殺られそうになっている所に
助けに入る当麻萌え(^^)
243名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 23:40:17 ID:uywdP6pG
「お前はたった一つの光だ」


萌え死んだ
244名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 23:50:25 ID:EpsnDts6
>激しく同意!
245名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 00:37:45 ID:mPolZuxx


『お前はたった一つの光だ』

『お前はたった一つの光だ』


「…なんだそれは」
「何って、あの時瀬文さんが言ってくれた言葉ですよ」
「…どうして録音してある」
「できたのこの部分だけですけどね。まぁいいじゃないス

か細かいことは」

『お前はたった一つの光だ』

「やめろ」
「ちょっと人に銃口向けるのよしてくださいよ」
「消せ」
「嫌っスよてかこれ聞いてるとなんか笑けてきませんか
 どこのドラマのセリフだよちょーウケる」
「殺す」
「いいなぁこれ」
「当麻!」



さっそくごめんなさいエロもなくてごめんなさい
246名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 00:42:27 ID:0w6RXk0z
>245 萌えました!
247名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 00:53:23 ID:1VtRmjic
>>245
はあぁ…まんま二人らしくて堪りませんわ。
>>236
GJ!!瀬文氏は牛みたく後から味やら感触やらを反芻するんですね。

「牛丼でも食いなっせ。たーんと食いなっせ。」当麻優しいじゃん。天使じゃん。女神様じゃん!
248名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 00:54:24 ID:8yPZUXtw
本編にも萌え殺され、>>234>>245にも萌え殺された。
来週も萌え殺されたい。
そして係長死なないで。
249名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 01:40:25 ID:JjFDyJuS
DVDプレゼントでふざけてる当麻に瀬文が「こら」って言ったのが妙に萌えた
250名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 02:18:37 ID:0w6RXk0z
当麻×瀬文大好き。
ニノマエ×当麻もイイ。
瀬文×美鈴も好き。

脳が幸せ❤
251名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 07:41:47 ID:Jk/4yJIt
>>245
ぶちきれた瀬文さんにお習字スペースに押し倒されて
違う意味で天国に連れて行かれる当麻さん。
252名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 11:46:33 ID:VvTxLbmB
当麻の学生服姿かわいかったなあ
メガネ+ツインテールとかW

昨日は萌え殺されるかとおもたW
253名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 12:44:31 ID:B6wo+jJI
>>249
「嬉しいのか」も追加でw
げっく!ってはしゃいでたの、戸田さん次月9出るからなんだよね
瀬文(加瀬)が嫉妬してるみたいで二重に萌えた
254名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 14:55:55 ID:KDw2fNFx
>>245
笑えるw
折角なので「お前と出会えてよかった」も録音されていればいい。
事あるごとに流されて死にそうに恥ずかしい目に合えばいいよ瀬文
255名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 16:39:42 ID:s8y8RLVU
>>245
一十一「ミショウって言ってもたいしたことないねw ウケるw」

GJでした
256名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 19:59:21 ID:zTrytTw+
http://www.youtube.com/watch?v=DeYDUqFEmHE
瀬文の中の人が当麻にデレています
257名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 20:10:38 ID:0w6RXk0z
>256 うわああぁあ! 瀬文と当麻がぁっ!
    デレデレじゃないか!
258バカニツケルクスリ:2010/12/11(土) 20:39:30 ID:KDw2fNFx
・八話を見て瀬文を救ってやりたかったのですが九話に間に合わず、
 書いたのと矛盾したら消そうと思ってたらそんなに矛盾しなかったので投下します(笑)
・この間書いたの逆バージョンを書いてみたら心理描写だらけになってしまいました
・もはやエロを書くことは諦めましたので、お嫌いな方・ふざけんなと言う方は
 どうぞ華麗にスルーをよろしくお願いします。


当麻紗綾が目を覚ますとそこは閑散とした部屋だった。
二十畳ばかりの部屋は家具も何もなく、ただ静けさだけが漂っている。
状況がさっぱり掴めない。何故自分はこんなところに横たわっているのだろう。
「いつまで寝てんだ」
状況を把握しようと身体を起こすと声がした。
部屋の対角線上、当麻がいる位置から最も遠い場所に瀬文が胡坐を掻いていた。
腕を組んで頭を下げている。寝ていたのだろうか。
「ここ、どこすかね」
「知らん」
「何でここに居るすんかね」
「……知らん」
僅かな間が有った。多分、知っているのだろう。
「……そうっすか」
隠しているのならそれなりの事情があるのだろう。とりあえず聞かないでおくことにする。
それよりも脱出の手段を探らねば。瀬文の後ろに扉があったのでまずは試してみることにする。
「ドアは散々試した」
なのに立ち上がっただけで瀬文に言われた。相変わらずうつむいて目をつぶったままだ。
「分かんないじゃないっすか、瀬文さんがなんか見落としてるかも」
「ねえよ。舐めんな。ていうか今日はいつも以上に餃子臭せえからそれ以上近寄ったらぶっ殺す」
当麻は違和感を覚えた。
今朝は餃子七皿しか食べていないからそれほどではないはずだとか、
むしろ最高記録を樹立した一昨日に言われるのならばともかくも、今日言われるのはおかしいのではないか、
……ということはとりあえず置いておいて、瀬文の様子がおかしくはないか。
何故こんなに当麻を遠ざけようとしているのだろう。
いつもは隣にいようが至近距離に近付こうがけろりとしているはずだ。
何故ずっと俯いているのだろう。
いつもは当麻が何か言えば即睨みつけたり叩いたりしてくるはずだ。
何故。
……瀬文は、当麻のことをこんなに気にしているのだろう。
そう、瀬文は当麻の一挙手一投足をとても気にしている。
目覚めただけで声を掛けてきたのも、立ち上がっただけで目的を悟られたのも、
瀬文が異常なまでに当麻の動向を窺っているからだ。
胡坐腕組みの体勢を崩さずに、居眠りの振りまで装って、なのに瀬文の気配は張り詰めている。
おかしい。
一回気が付いてしまえば猛烈におかしい。
当麻が気絶している間、一体なにがあったのだろう。

259バカニツケルクスリ:2010/12/11(土) 20:42:33 ID:KDw2fNFx


あの時。海野と対峙していたのは覚えている。
一回逃した海野を見つけて、逮捕しようと追い詰めた。
いつものごとく言葉で追い詰めれば説得出来るのではないかと迂闊に近づいて、確か手首を掴まれた。
しかし海野の額に手が触れた記憶はない。
素早く手を導かれ、まさに海野の額に触れようかというその瞬間、瀬文が手を差し込んできたからだ。
「……おっと、誤爆ですか」
海野がにやりと笑ったのも覚えている。
その言葉で、当麻の手を包み込む瀬文の手の甲が海野の額に触ってしまっていることに気が付いて―――、
そこから記憶が無い。
後頭部を殴られたとか何かのSPECを食らったとか、多分そんなところなのだろう。
まあそんなことはどうでもいい。
つまり瀬文は、当麻の代わりに病を処方された……ということか。
今現在瀬文は何かの病気に苦しんでいて、その原因たる当麻に苛立っていて近づいて欲しくないと、
……そういうことになるのだろうか。
(そんなの不自然だ)
瀬文らしくない。
例え当麻をかばったことで病を処方されてしまったとしても。
例え当麻が不用意に海野に近づいたのが原因なのだとしても。
迂闊さを責めてくるならばともかくも、自らがとった行動の結果についてというのは瀬文らしくない。
そしてもしも怒っているのならば、直接はっきりと当麻に言ってくるはずだ。
だから、この仮定は何かが間違っている。
ならば何処から間違っているのだろう。当麻の記憶は何処まで正確だろうか。

260バカニツケルクスリ:2010/12/11(土) 20:43:50 ID:KDw2fNFx


(思い出せ、当麻紗綾)
そういえば。
海野が当麻の手首を掴んで額に引き寄せた時、まるで何かのタイミングを計っているかのように、
最後にその速度が緩んだのではなかったろうか。
当麻の手首を掴んでおきながら、海野が気にしていたのは当麻ではなく瀬文の方ではなかったろうか。
瀬文が手を挟みこんできたその瞬間、まるで悪戯が上手くいった子供のような顔をして海野は笑ったのではなかったか。
だとするならば。
海野は最初から瀬文を狙ったのではないだろうか。
あまり会ったことのない当麻に病を処方するよりも、見知った瀬文に処方した方が海野には価値があるのではないか。
そして瀬文はとても単純な男だから、その行動を読むのは多分海野にも容易いだろう。
瀬文は格闘のプロなのだから、海野がその額を近づけるのは困難だ。
しかし、誰かを庇うという形を取らせれば。瀬文は確実にその身体を盾にする。
誤爆ではない。
瀬文の性質を完全に見抜いた上での、計算づくの復讐だ。
だから、処方した病も最初から瀬文に向けての内容を考えたはずだ。
海野は一体なにを考えただろう。
多分瀬文が一番苦しむであろう病を考えたのではないか。
瀬文の様子をそっと窺う。体調に大きな異変が有るようには見えなかった。
きっと、瀬文のような男には肉体的なダメージを与えるよりも精神的なダメージの方が効く。
処方されたのはおそらく、心臓がどうの内臓がどうのというよりも、精神的に辛いような病。
けれど精神に異常をきたしているようには見えなかった。
ならば一体何の病気だ?
海野が計算通り瀬文に病を処方したとして、その後どうするだろう。
それが復讐であるならば、瀬文の病が最も重くなるような状況下に追い込むのではないか。
瀬文の病がどんどん悪化して、精神的な苦痛を与えることが出来るような状況。
(それが、今?)
こんな閑散とした部屋で、どうやって苦痛を与えると言うのだろう。
本当に何もない部屋だ。瀬文以外にこの部屋にあるモノなどほとんどない。
開かない扉と。
少し高いところに窓が一つと。
他に在るのは、ただ一つ。
―――当麻紗綾。

当麻は、瀬文焚流の病の正体を悟った。

261バカニツケルクスリ:2010/12/11(土) 20:45:09 ID:KDw2fNFx



「泣きぼくろ。着物。うなじ」
なんとなく瀬文の好きそうなキーワードを並べてみる。
狸寝入りしているはずなのに肩があからさまにびくりと反応した。やはり間違いなさそうだ。
あの海野が中途半端な病を処方するはずがないので、下手をしたら女がいるだけで辛いとか、
もしかしたらそういうレベルまで行ってしまっているのかもしれない。
面白いので少し遊んでも良かったが流石に思いとどまった。
そんなことをしている場合ではない。一刻も早くここを脱出するべきだ。
……ここに当麻と居ることが瀬文を苦しめているというならば、なおさら。
部屋を見渡す。
そういえば、左側に窓があった。充分に人が通れそうな大きさだったが少し高めだ。
女性であり左手を怪我している当麻には少し厳しい高さである。
しかし。
例えば、健康な成人男子で。
例えば、特殊な訓練を積んだような。
そういう人間ならば脱出できるような、そんな高さの窓だった。

瀬文がそれに気が付かないわけはないだろうと思う。
扉を散々試したと言う通り、当麻が気絶している間に部屋を一通り物色しているだろう。
実際、扉のノブにはカギを壊そうとした跡が見られるし、近くの壁には靴跡も見られる。
跡こそ残っていないが体当たりも散々試したのだろう。相当の努力の跡がある。
なのに、あの窓の周辺には靴跡一つない。それはそもそも瀬文が試してすらいない事を示している。
あの扉と窓の違い。何故瀬文は扉に拘っているのだろう。
窓からの脱出を試して、それで駄目だったと言うならばともかくも、扉だけに拘る必要はないはずだ。
瀬文ならばきっと容易に脱出できるに違いないだろうに。
(そうだ―――)
『瀬文ならば』脱出できるのだ。
扉と窓の違いは「高さ」だ。つまり『当麻が』脱出を出来るかどうかなのだ。瀬文が拘ったのはそこだ。
当麻は舌打ちをしたくなった。

瀬文も刑事ならば、こんなところで胡坐を掻いていないで一人で脱出し応援を頼むなどの方策を取るべきだ。
流石にそれを思いつかないほど馬鹿ではないだろうから、実行に移さないのはきっと理由がある。
多分、気を失った当麻の命が人質だったのだ。
一人で逃げるようなことが有れば当麻を殺すとでも言われたのだ。
応援が早く来れば瀬文が脱出したことを気付かれずに済むかもしれないのに、
その可能性にかけてリスクを冒すことを恐れたのだ。
だから当麻も逃がすことが出来る扉をこじ開けることにひたすら拘った。
……瀬文は、同僚の命を失うことを何よりも恐れるのだから。

つまり瀬文焚流は。
当麻を庇って海野の罠にはまり。
当麻の命を惜しんで敵の言いなりになって。
当麻が居るからここに留まり。
当麻と居るから病に苦しんでいるわけか。

筋肉馬鹿だとは思っていた。けれどここまで超ド級に馬鹿だったとは。
当麻は今度こそ舌打ちをした。

262バカニツケルクスリ:2010/12/11(土) 20:46:26 ID:KDw2fNFx


(もういい)
時計を見てみれば、かなりの時間が経っている。
それだけの時間瀬文は病に耐えていたということだ。
当麻としては正直あまり考えたくはないが、当麻が気を失っている間に
瀬文が楽になる道はいくらでも有ったのではなかったのではないかと思う。
が、何かをされた気配はない。こんなに麗しい女性が目の前に転がっていたというのに、だ。
そこまでは行かなくとも、一人で少しは楽になる道もあるのではないかと思うのだが、
そういう気配もどうやら無い。
それは、間違いなく当麻を慮ってのことだ。
一方的に欲望を叩きつけられることは女性にとって死ぬことに近い。
本当に命を絶ってしまう人だっているだろうし、精神が死んでしまう人だっているだろう。
勿論人はそれぞれだから一概には言えないに違いないけれど、
普段から命に固執する瀬文が、犯罪者でもない他人の生を脅かす行動をとれるはずがない。
一人でどうにかしているのを見たとして女性が命を絶つかと言うと多分それはなかろうが、
瀬文としてはきっと全てを隠すことで当麻を思いやったのだろうと思う。
まあ確かに、相手がそういう状態になっていると知らされて平静を保てる女は少ないだろう。
自分にいつかそれが向かないと言う保証はどこにも無いのである。
だから。
当麻を己からもっとも遠ざけて。近づかないようにと牽制して。ひたすら平静を装って。
(これだから体育会系は)
どれだけ心頭滅却しても、熱いモノは熱いと言うのに。
むかっ腹を立ててまた舌打ちをする。
「舌打ちうるせえぞ」
瀬文が苛立った声を出す。
一体誰のせいだと思っているのだ。わざとまた大きく舌打ちをしてやった。
大体瀬文は自分勝手すぎるのだ。この馬鹿は結局自分のことしか考えていない。
瀬文が他人を守りたいと思うように。
瀬文が他人を助けたいと思うように。
他人も瀬文を守りたいと思うのだ。
他人も瀬文を助けたいと思うのだ。
それを、全く理解していない。多分考えたことすらない。なにしろ筋肉馬鹿である。

当麻だって。
瀬文が苦しんでいるのならば力になりたいと。
瀬文に助けられてばかりではなく助けてあげたいと。
たまには、……ほんの少しくらいは、思うのだ。
だから、もういい。
当麻の為に苦痛を抱え込んでくれるのは、ここまでで充分だ。

一直線に瀬文のもとに近づいた。
「来んなっつったろブス」
目の前までに来ても俯いているのは当麻を視界に入れないためだろうか。
「ブスじゃねえし。ていうか瀬文さん、この状況を打開する方法について相談が有るんすけど」
凄い速さで瀬文が顔を上げた。この程度で引っかかるのは刑事としてどうかと思う。
ネクタイを掴んで引き寄せると、想定外だったのだろう、あっさり体勢を崩した。
「なにす―――」
瀬文が何か抗議していたが、唇を押しつけて黙らせた。

263バカニツケルクスリ:2010/12/11(土) 20:47:45 ID:KDw2fNFx


数秒間瀬文は硬直していたが、その後すぐに飛びのいて当麻から離れ、後頭部をド突いてきた。
「いって」
「いってじゃねえッ」
おかしい。
こんなに麗しい女性がキスしてやってんのにド突くってどうなんだとか、
もしかしてキスが下手すぎてドン引きされたのではないかとか、
むしろ、もしや当麻は女性としての魅力に若干欠けているのではないかとか、
そんなことは全く考えていないのでこれっぽちも気にならないのだが。
そんなことではなくて、瀬文の状況で相手が口づけしてくれば普通は許可と取るはずなのである。
なのにこの反応はどうだ。絶対におかしい。
しかしその疑問はすぐに氷解した。
「お前……海野に、……いや何でもねえ」
瀬文は語尾を適当に誤魔化して押し黙る。
なるほど。つまり瀬文は、多分当麻が唇を押しつけた数秒間に考えたのだ。
これは、当麻紗綾自身の意志では無いに違いない、と。
海野に瀬文と似たような病を処方されたとか、どっかのSPEC持ちに操られているとか、
いずれにせよ当麻本人がやりたくてしていることではない、と考えたのだろう。
ならば、その誘いに瀬文が乗るのは当麻本人を傷つけることになる。
そして多分、当麻が海野が他の能力者に何をされたにせよそれはきっと気絶中のことだろうから、
だとしたらそれを防ぎきれなかった瀬文に責がある……とかなんとか考えたに違いない。馬鹿だから。
だから当麻が女として残念だったとかでは決してない。
馬鹿が折角短時間に頭をフル回転させて考えたのに、前提からしてズレていてどうするのだ。

当麻は腹が立ったのか面倒くさくなったのかよく分からなくなった。
とりあえず目の前に棒立ちしている阿呆を蹴り倒してのしかかれば流石に理解するのではないかと思い、
膝を狙ってローキックをかましてみる。が、あっさり弾かれた。
右手で鳩尾を狙ってみたがそれも捕まり、もういっそ昏倒させれば手っ取り早かろうと
鈍器代わりにギブスの左手を振りまわしてみたがそれも防がれた。
その後しばらく格闘して、漸くなにか間違っていることに気が付いた。
「な……、何がしたいんだお前は」
「ほんの軽い今後の方向性の模索です」
「意味が分からねえ」
全くだ。
そもそも、か弱き女性である当麻が曲がりなりにもSITの元隊長と
素手格闘で勝とうと思うこと自体が間違いである。というか格闘で勝ちたくてやっているわけではない。
瀬文は再び腰をおろして胡坐を掻いてしまった。どうやら作戦失敗だ。
ならば、瀬文の苦手な理論攻めで行くしかない。

264バカニツケルクスリ:2010/12/11(土) 20:49:12 ID:KDw2fNFx


「瀬文さんの病気、あたし大体わかってます」
直球を投げると、瀬文は分かりやすく動揺した。単純万歳。
「……何の話だ」
すっとぼけるつもりらしい。
これだけ逃げる道を作ってやっているのだから、いい加減楽な道を選んでも良いのではないかと思うのに。
「私が海野に手を掴まれて瀬文さんが助けてくれた時、多分海野のおでこの触っちゃってますよね。
 私見たんです。誤魔化せないっすよ?ついでに推測した瀬文さんの病の内容を語りましょうか?」
「―――お前には……、関係ねえ」
目を泳がせて瀬文が言う。肯定したも同然なわけだが気が付いていないようだ。ちょろい、ちょろすぎる。
「関係なくないです。例えば、私たちはこれから脱出するわけですなあ?」
「当たり前だ。こんなとこさっさと出てやる」
「すると。街中にはむっちむちでばいんばいんのお姉さんが闊歩したりしているわけですよ。
 瀬文さんの今のその状態で、耐えられますか?」
「てめえ、……ざけんな」
瀬文が物凄く不機嫌な顔になった。まあ、お前は街中のお姉さんを襲うだろうと言われて喜ぶ男はいなかろう。
「怒らないでくださいよ。真面目な話です。―――いいですか?私たちは刑事です。
 一般市民を襲うわけにはいかないんです。本当に、瀬文さんの理性はちゃんと持つんですか?」
「殺されてえのか」
「瀬文さんは自分の理性を信じてるんですね。けど私は疑っています。
 瀬文さん、未詳に来てから何回かブチ切れてますよね。頭に血が上って理性がぶっ飛んでますよね?
 あの時、瀬文さんは自分を制御できなかったわけですよね。
 ―――今回もそれが起こることはないと、確実に絶対に完全に、断言できますか?」
途端に瀬文の顔がうろたえた。目を彷徨わせて、……多分、今の当麻の言葉を必死に考えている。

265バカニツケルクスリ:2010/12/11(土) 20:51:01 ID:KDw2fNFx


嘘だった。詭弁だった。
瀬文が頭に血を上らせるのは、命を粗末にしようとする人間に対してや目の前の命を守ろうとする時だ。
言わばそれは他人の事を考えての結果なのであって、それが自らの欲望を満たすためであった事は一度も無い。
そして瀬文の性質上、自らが満たされる為に他人を傷つけるなど考えられない。
だから、本当はいつもの事と今回の事を同一に扱うのは間違いなのである。
しかし当麻はあえて混同した。馬鹿な瀬文はそれを見抜けていない。辛そうな顔をして考えている。
常に理性で持って自分を律しているのであろう瀬文にとって、自分の理性を疑うのはきっと相当に辛いはずだ。
当麻の言葉は、瀬文にかなりの揺さぶりを掛けている。
当麻は瀬文を信じていた。
しかし瀬文は瀬文を疑った。
どんどん瀬文の顔が苦しそうになる。多分結論が出ないのだ。
結論が出せない以上、自分に絶対の自信が持てない以上、自分より他者を上に置く瀬文は、己を疑う。
これだけ追い込んで苦しめて、そして。
「瀬文さん、刑事には自己管理が必要なんじゃないっすか?」
八方塞がりにまで追い込んで、そこで唯一の道を示してやればそれは逃げ道でもなんでもない、自然に歩むべき道だ。
「そんな状態で脱出して一般市民を脅かしてどうするんすか。刑事でしょ瀬文さん」
己が楽になるというだけではその道を進めないのならば、別の理由付けをしてやれば良い。
「いつ脱出できるか分からないんだから、刑事として体調くらい整えておかないと」
正しい道しか歩めないのならば、その付けた理由に正当性を与えてやればいい。
瀬文は目を瞬いた。揺らいでいる。―――あと、少しだ。
当麻は瀬文に近寄って、いつものように真下から顔を覗き込んだ。
そして。
「それから忘れてるかも知れませんが、私だって刑事なんで。一般市民を守るためにはなんでもするんすよ。
 同僚が暴走しそうならばそれを事前に防ぐことだって立派な刑事の仕事なんです。
 瀬文さん私に刑事の仕事させないつもりっすか?公務執行妨害で逮捕しますよ」
……当麻紗綾が、瀬文が思っているほどにはそれを厭うてはいないのだと。
(この馬鹿に分からせてやればいい)
瀬文は少し目を彷徨わせ、やがて深くため息をついた。
隙をついてもう一度唇を押しつける。今度は拒絶されなかった。

瀬文焚流が。
漸く落ちた。


瀬文の膝に乗って背広を脱がそうとすると腕を掴まれた。
この後に及んでまだ抵抗するか、と思えば瀬文自ら脱いで近くへ放り投げる。
「良いんすか?皺になっちゃうんじゃないっすか」
いつも持ちモノ全て几帳面に扱っている覚えがあるのでやや意外な気がする。
瀬文は一瞬背広を見て顔を顰めた。
「……お前に主導権を握られるよりマシだ」
背広に気を取られている間に、あれと思う間もなく体勢をひっくり返された。
「せぶ―――」
当麻の抗議の声は瀬文に塞がれた。
(しまった……)


完璧な計算で瀬文焚流を追い込んだ当麻紗綾は、一番大切なところで唯一にして最大の計算ミスをした。



<了>

266バカニツケルクスリ:2010/12/11(土) 20:53:44 ID:KDw2fNFx
ふー終わりです。
とにかく九話もなんですが、瀬文に「この馬鹿ちんが!」と言ってやりたかったもんでw

えーうだうだと理屈ばっかで全くエロくなくてすみませんでした。
キャラのことを考えてたら楽しくてつい……
267名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 20:56:07 ID:KDw2fNFx
>>256
番組開始前のブランチでは、お互い目を合わせる感じじゃなかったのに
前回のブランチではお互い目で会話をしまくり、
今回はこのデレっぷりですか……感慨深いですなあw
当麻も瀬文もあんな感じで笑顔に慣れればいいのになぁ
268名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 21:28:46 ID:1I1xN8gS
おお!いつのまにか神の手を持つ人がエロを処方してくれてる
gjっす当麻も瀬文もいい
続きが読みたいよ〜
269名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 21:51:50 ID:0w6RXk0z
>258-265 GJです!!
      もっと読みたい(´Д`)
270名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 22:57:43 ID:VvTxLbmB
gj!gj!gj!よければ続きいてください
なんか惹き込まれるなぁ
271名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 23:05:38 ID:kzQ57tYq
272名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 23:40:03 ID:KDw2fNFx
>>268-270
ありがとうございます。

ほんとすまんのですが俺にはエロを書くSPECが全く備わっておりませんw
以前書いたぐらいでいっぱいいっぱいなんです……あれでもかなり頑張りました……
SSスレって誰かが投下すると結構続いたりするんで、
エロ神様の召喚術のつもりで書いておりますw


>>271
私服の加瀬さんが「当麻大好き」と言っても普通に微笑ましいけど
瀬文姿で超笑顔で言われるとたまりませんなあ
273名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 00:03:29 ID:5dzfww7T
>>272
内に秘めたエロスがたまらんです!!乙!!
274バカニツケルクスリ  おまけ:2010/12/12(日) 00:50:00 ID:ajAe6S4G
書けない書けない言ってるのもアレですので、
コメントいただいたことですし即効でなんとかエロを書こうと頑張りました。
でも所詮は全力でこの程度ですw  すみません……


顔を覗き込んできていた当麻紗綾が、また唇を合わせてきた。
瀬文焚流は血が逆流しそうになるのを感じた。
(くそッ)
この餃子くさい馬鹿女は。
どれだけ瀬文が苦しいのを耐えていて。
どれだけ瀬文がぎりぎりな状態なのか。
多分、全く分かっていないのだ。
(俺が―――)
一体どんな思いで、耐えていると思っているのだ。
そろり、と当麻が舌を差しいれてきた。瀬文も人の事は言えないがはっきりって下手である。
それでも。くらりとした。
(この馬鹿女は)
どこまで瀬文を煽れば気が済むのか。
息が切れる。
動悸がする。
目眩がする。
当麻はおずおずと瀬文の舌を探っている。
僅かに保っている理性の糸が途切れそうだ。
脳が。
身体が。
溶けそうだった。

当麻が背広に手を掛けたので押さえつける。
自ら脱いで、当麻の隙をついて体勢をひっくり返す。
……せめて主導権を握らねば、己を制御する自信が全く無かった。


<了>
275名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 01:01:03 ID:c96FKqsw
主導権、素敵すぎる
想像すると鼻血がでそうだyo
276名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 01:12:58 ID:a6U9sWeQ
クラクラする。たまんない。
277名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 01:54:36 ID:8GkaUIlP
GJとしか言いようがない!
自分は直接的じゃない、こういうエロもおいしくいただけましたw
278名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 02:08:18 ID:R6w/BUay
>274 おつです!
   ありがとうございます!!
279名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 03:36:46 ID:dPcjkMnC
>>256
最後の
「迷惑かけてすみません」
「ああいいよ」
「ありがとうございました」
でニヤニヤがとまらん

あとい小説の人も毎度GJ
エロ本番はないのに十分えろいとはこれいかに…いいぞもっとやれ
280名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 03:40:03 ID:N7eTo8Hz
>>256
瀬文の状態で「当麻が大好き」って言われたらもっと興奮するんだけどw
281名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 10:43:52 ID:+lZbbj/2
>>280
「瀬文さん、熱でもあるんすか?ますます頭バカになってるみたいっすけど大丈夫っすか?…いだっ!何すんだよこんにゃろう!!」
282名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 13:44:00 ID:9hvnkiet
せぶみ童貞?
283名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 15:39:27 ID:ajAe6S4G
>>280
でも、
「お前と出会えてよかった」とか
「お前には死んでほしくない」とか
「お前は何が有っても生き延びろ」とか
「お前は、お前はたった一つの光だ」とか、
もう「大好き」とか「愛してる」とか超越した重い言葉だと思うんだ……
284名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 17:20:21 ID:ps8M+Jly
>>283
自分は>>280じゃないが
だからこそもう少し軽めというか、平和的なデレ瀬文が見たい…!
終始しんどい位置にいる奴の、幸せな姿を…!
まぁ、あの重さに萌転がったのも確かなんだけどね
285名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 17:54:03 ID:4qM+cgbF
多分瀬文は当麻と事に及ぶ前に奥歯引っこ抜いて「自分は今からお前を抱かせて貰う」とか言うんだろうな
286名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 18:20:53 ID:ELlSjmAw
事後。

「ねぇ瀬文さん」
「なんだ」
「なんでまたあたしの部屋なんスか。たまには瀬文さんの部屋連れてってくれても良くないですか」
「嫌だね」
「なーんか見られちゃ困るもんでも置いてあるんすか。te○gaとか」
「ねーよ!」
「まあフィギュアオタクだってのは知ってますけどね。隠しても無駄ですよ」
「……!」
287名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 20:04:55 ID:9hvnkiet
ト:「そこの筋肉馬鹿」
セ:「だれが筋肉ハゲだ」
ト:「ハゲは言ってねぇよ、このハゲ」
セ:「本題に入れ」
ト:「なんでいつもバックなんですか?なんか犯されてるみたいっていうか、ぶっちゃけアタシのペースで腰使いたいんですよ」
セ:「息が餃子くさいからなるべく顔を離す体位にしてる」
ト:「・・・餃子パワーキック!」
288名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 22:41:15 ID:W7i5sSdG
このスレ何か好きだなぁ
つかニノマエと当麻のは一つもないね
やっぱエロにもっていきづらいのかな
289名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 22:54:02 ID:5NGTU+vB
>>287
暴れ馬の後ろ蹴りの様子が浮かんでワロタw
290名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 23:21:25 ID:ajAe6S4G
>>288
自分の場合は瀬文と当麻の関係が好きなんでそればっかになっちゃいますねえ。

もちろんニノマエ好きも多いんだとは思いますが
ニノマエは謎が多いので矛盾するのが怖い上に姉弟の可能性もでてきてしまい
どーしましょってとこじゃないっすかねw
同じ理由で地居もじゃないかなw
291名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 23:26:44 ID:M/0KAX20

瀬文ってむっつりスケベ発覚してるのに
なぜか当麻とはエロな展開に持っていきづらいんだよねw

ほほえましい姿の妄想しかできない
そこがいいんだよねw
292名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 01:13:10 ID:rolCVkf7
>>891
うん。微笑ましい。
でもこの二人って、逆にイタす時にムードも見も蓋もない会話で進行させていく妄想が難くないのも確かなような(笑)
>>286
あの部屋で?大勢のオジサン達がこっち見ているあの部屋で?
どんなプレイwww
293名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 02:07:45 ID:5q9VCVZ6
ニノマエはエロよりグロのが勝っちゃうな。あの性格とSPECはズルイ。
地居もニノマエも最終回でほぼキャラは固まってくれるだろうから過ぎたらだんだんと増えてくることを願おう。奥歯にかけて。
294名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 11:12:41 ID:uKsUFOMy
当麻は湿気った絵筆の匂い嗅いでるところを瀬文に見つかればいいと思う
295名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 19:51:55 ID:h0iZDvOZ
エロ神さまエロ神さま、いらっしゃいましたらどうぞおいで下さい…
296名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 20:00:10 ID:RcGstxIJ
  ノノノノノ
 ( ○○)  呼んだ?
  ||||
297名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 21:09:58 ID:xp0mj/Pg
>>296
キタw
298名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 21:40:55 ID:fdtSaxcg
フイタww
299名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 22:11:25 ID:R8Lfvis7
>>294
考えてみたら
「全身餃子臭せえし」と「湿気た絵筆の匂いしてるくせして」で、
お互いの体臭把握してるって実は凄くねえかw
他人の体臭なんて普通知らんよ、
よっぽど強烈か近くによることが多いんじゃない限り
さーどっちだどっちだw
300名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 22:56:01 ID:MzEHbJWF
ただ餃子臭いんじゃなくて「全身」ときたからねw
301名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 22:56:29 ID:MtymNfSc
強烈
302名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 23:10:14 ID:6cNod4gx
でもあれ、湿気た絵筆の匂いは美鈴ちゃんのとこにいたからなんじゃ
303名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 01:23:00 ID:Lq9mdw7b
こんなんでよかったらどうぞ(^^;)
 第9回のパロです。

当麻は瀬文を待っていた。 
―あの筋肉バカ、勝手に辞表なんて出してどこ行きやがったんだよ。
 …でもあいつの行く先は読めてる、絶対志村家に現れるはずだ―
そして、当麻の読み通り、瀬文に会うことができた。
二人でベンチに腰掛け、牛丼をあげて、励ましてやった。なのに―
「俺にはもう刑事をやる資格なんてない。」
―ふざけんな
「俺は逃げん。卑怯者でもない。志村の敵は必ず打つ。」
―ふざけんな
「スペックホルダーを今の法の中でどう裁けるんだ。志村を殺した奴を法で裁けるのか。
 法なんてクソ食らえだ。」
「それを考えるのは私のこの頭脳です。私が必ず追い詰めてみせます。
 だから私は未詳にいて、てめーの帰りを待ってんだろーがよ!!」
そう叫んで、当麻は少し息が切れていた。しかし、瀬文は当麻の顔を見ようともせず、
ただ黙っていた。
―沈黙が怖かった。きっと瀬文さんは一人で行ってしまう。そしてきっと危険な目に会う。
 そんなの絶対いやだ。
 行くな、行くな、行かないで―
当麻はそう心の中で必死に祈りながら、それでも精一杯強がっているつもりで
自分も瀬文の顔を見ずに、まっすぐ前を見ていた。
304名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 01:23:51 ID:Lq9mdw7b
しかし、瀬文はすっと立ち上がり、歩き出した。
「瀬文さん…」
そう呼びかけた当麻の声には、悲痛の色が隠せていなかった。
―今ならまだ間に合う?今追いかけて行って、無理やり引きとめてみようか。
 いや、そんなことをしても無駄だろう。あのバカは決意したのだ。
一人で行くことを。私が引きとめても、その決意が揺らぐことは決してないはずだ。
でも…―
背筋をピッと伸ばして歩いていく瀬文の後ろ姿を見ながら、当麻は心の中でぐるぐると葛藤していた。すると、数メートルも行かないうちに、瀬文が早足で戻ってきた。紙袋を忘れたらしい。つかつかと歩いてきて、ベンチに置いてあった紙袋を奪うようにさっと拾う。
―忘れ物かよ!んな大事なもん忘れんな!でも、もう一度戻ってくるように
説得しようか…今ならまだ…
と、当麻が心の中で考えていると、
ふと目の前が陰ったかと思った瞬間、瀬文がふわっと唇を重ねてきた。
「―!?」
当麻は驚いてほんの少しだけ肩をピクッと動かしたが、すぐに体の力を抜いて
ゆっくりと目を閉じた。5秒か6秒、二人はそっと唇を重ねていた。
「ずるいですよ、瀬文さん…」と、当麻が言った。心なしか、目がうるんでいる。
「…わかってる。」瀬文は、当麻の目をじっとみていた。しかし、やがてふいっと
顔をそらすと、当麻に背を向けてゆっくりと歩き出した。
「―続きは、瀬文さんが無事に帰ってきてからしましょうね!」
当麻はそう瀬文の背中に向かって叫んだ。
瀬文はくるっと振り返ると、少しだけ笑って、
「…ああ、そうだな」と言った。

(終)


だwかwらw半分以上本編ww
何がしたいの?馬鹿なの?死ぬの?
お目汚しすいませんでした。
フラグをたてたので誰かこの続きを書いてくだ(ry
305名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 22:35:13 ID:stpDjpeZ
すいません萌えすぎて机におでこぶつけました!
当麻の内面のデレが本編以上で非常に可愛いと思います。
で、続きはどの位スクロールし続けたら読めるんでしょうか?
306名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 22:44:42 ID:qS96aVZJ
乙です。
瀬文は電話だと物凄いこと一杯言ってるのに直接会うと冷たいよねw
ええいツンデレめ……


ちなみに、俺も違う板のSSスレで初めてSS投下した時に
「乱文すみません」とか「御目汚しすみません」とか書いたら
「普通に面白く読んだ人に失礼だ」と怒られた事が有りますよw
いや気持ちはよく分かりますがw俺も書きたくなる……

いいじゃないっすか、ここは妄想を垂れ流す板ですぜw
皆で妄想垂れ流して萌えましょうよ
307名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 22:55:38 ID:Lq9mdw7b
うへぇ(*^_^*)
>305-306様ありがとうございます。

これからもがんばって妄想垂れ流しで
新たな萌えを探求していきますので、どうぞよろしく。

今欲しいSPEC:エロを処方できるSPEC
308名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 22:58:29 ID:v5aGVhzC
作品投下乙です

瀬文が当麻に少しずつ本音を言うようになったのって
当麻の腕のこと知ったからってのもあるだろうけど、
いつの間に知ったんだろう。
309名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 00:10:04 ID:1TQluNEN
普通にあの回想の時に話したんじゃないかね。
310名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 00:29:48 ID:+lO5Fyx3
あの回想の時に話してたなら流石にもっと瀬文がリアクションしないかねえw
いくらテンパってるとはいえ。

サトリちゃんの時とかレモンの予言の時も「ニノマエ」という言葉が出るたびに
心配そうな顔して当麻を見てるから、まだ知らないんだろうなと思いながら見てた。
八話ラストのニノマエに志村を殺されて(と二人は思っている)絶望する瀬文を見て
自分もニノマエに片手を奪われた、一緒に逮捕しようとか言ったんだと脳内補足してるw

まあ瀬文は一人で二人分の仇を取りに行ってしまったわけですが
311名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 00:56:41 ID:YQKS+lNR
自分も「あれ、いつ知ったの?」と思ってた
回想シーンで話したというよりは薄々気付いてたのかもなぁ
いつまでも包帯外さないし、「失ったものに思いを馳せても仕方ない」との発言や手の合わせ方とか
ニノマエにやられたかどうかってのは
ニノマエって聞くと明らかに当麻が嫌な顔してたしね
見てないようで見てるセブミン
個人的にはその辺もうちょい丁寧に描いて欲しかったけど
お互い心配しつつも干渉しすぎず、でも分かり合ってるような二人だから
これで良いのかなと思ったりしてるw
312名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 01:06:49 ID:EjurF3pY
それか係長がいつか何か言ったのかね。
瀬文と当麻をわざわざ呼び寄せたって言ってたし。
313名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 04:48:30 ID:Uyl8ZAgT
ゴリさんは女の子の過去の傷跡を勝手に喋る人じゃないような気がする
せいぜい「色々あったんだよ当麻君は。ニノマエ君とは…ね」ぐらいなもん
そういった普段の周りの言葉の端々のニュアンスやらから何となく瀬文は掴んだんじゃないかな
314名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 18:57:55 ID:UiAo0asn
正解は「津田から聞いた」です。


っ公式9話のあらすじ
315名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 23:09:55 ID:sJwcRdVc
>>314
おお!疑問が解決した
ありがとう
316名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 23:56:15 ID:Q8fgUJoi
本編でも最後にちゅーぐらいはするんだろうか
手つなぐくらいかなー
317名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 23:57:37 ID:sJwcRdVc
いや、しないよきっと
でもそれがいい
318名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 01:32:11 ID:1xlTYq87
言葉だけはお互いかなりの事を言ってるんだけどなあの二人w
お前は光だとかお前を待ってるんだろーがとか、もうね、言わないよ普通w
319名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 01:43:15 ID:1V7pxs7w
>317に同意だな。
ホントはいろいろやってほしいけどね!
でもそれを本編でやってしまったら、なんというか、
すごい楽しいけどちょっとがっかりみたいな感じになるかも。
いやでもあったらあったで激しく萌えるけども!

でも最後には笑いあってる二人がみたい。
ちゅーは無理だろうけど、握手とかしないかな。
あと、殴り合い以外の二人の肌の触れ合いが見たい。
お姫様だっこ的な…
320名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 01:47:15 ID:wfgmFcSe
真っ先に、瀬文が当麻に抱えられてるのを想像してしまった
だってこの前出血凄かったからw
持ち上げるのはさすがに無理だろうけど、地面に置いたままで
321名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 02:57:06 ID:Uoqfsxuk
瀬文「生理的に受け付けねぇ!気合いだー」
↓戦った後、瀕死状態に
瀬文「うっ…」
当麻「瀬文さん、瀬文さん」(軽く抱える)
瀬文「当麻…」
当麻「…(悲壮な表情)」
で、左手動けぇーって感じかw

>>319
自分も最後は二人に笑って欲しい
幸せになっちまえ
322名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 10:49:14 ID:2ZGevU9d
「生理的に受け付けない」の相手ってやっぱあいつなのかなー。
当麻との関連も合わせて考えると非常に滾るものがあるぞw
323名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 12:38:25 ID:1V7pxs7w
 ・思いついたので投稿します。
 ・時間軸的には2〜3話あたりくらいのつもりです。
 ・ほのぼのした二人が書きたかった。無駄に長いです。

「そういえば瀬文くんの歓迎会、まだやってなかったねぇ。」
野々村係長が柿ピーをポリポリ食べながらそうつぶやいたのは、ある日の平日だった。
その日は特に事件らしい事件も依頼もなくて、当麻・瀬文・野々村の3人は
それぞれのデスクに座って暇を持て余していた。
最近は何だかんだとややこしい事件が立て続けに舞い込んできていていたのだが、
(そもそも、未詳にそんなに立て続けに事件が舞い込んでくる方が珍しいのだが、)
その日は珍しく何もすることがなく平和だった。
そもそもこういった風景の方が、未詳では日常的なのかもしれない。
当麻はだらしない姿勢デスクに突っぷし、パソコンをいじっていたが、急にガバっと起き上がって「いいですね、それ」と、目を輝かせて言った。
当の瀬文は無表情で
「いえ、自分は遠慮しておきます。自分一人のために、わざわざそんなことをしていただかなくても…」と言ったが、
「んだよ、かてーなおみゃーは! そんなんだと、頭まで筋肉になっちゃいますよ瀬文さん。…まぁ、もうなってますけど」という当麻の声に遮られた。
「んだと、コラ」
「まぁまぁ、瀬文くん。当麻くんもこう言ってることだし、やろうよ歓迎会。ね?」
危うく壮大なケンカが始まりそうだったので、野々村が素早く間に割って入った。
「いいじゃない、どうせ暇だし。…んーじゃさ、僕の命令ってことで」
「は、係長のご命令とあらば」瀬文は命令という言葉を聞くと、急に背筋をピシッと伸ばして素直に野々村の言葉に従った。
「相変わらず堅いねー」と、野々村は苦笑した。
当麻は「よーし、たんまり食べるぞー!係長のおごりで」と言いながら、もう自分のデスクの持ち物を片づけ始め、次々とキャリーバッグにつめこんでいた。
「ちょっとちょっと当麻くん、僕まだおごるって言ってないよー」と、野々村が当麻にすがるように言い、「焼き肉、餃子、豚カツ〜…」とニヤニヤしながらつぶやく当麻を見ながら、瀬文はやれやれとため息をついて自分も帰る準備を始めた。
324名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 12:41:00 ID:1V7pxs7w
歓迎会は街中の小奇麗な居酒屋で行われた。内装は和室で、3人は個室をとって酒を飲んでいた。
当麻は次々と酒と料理を注文し、一体その細い体のどこにそんな量が入るのだというくらい食べて飲んでいた。
もうすでに、当麻の周りには空のビールや日本酒の瓶が何本も転がっていたし、料理にしたって10人前は平らげてしまっているはずだ。
「当麻くん、もうその辺にしといたら?」
と、野々村が心配そうに言った。
「だーいじょうぶですてぇ〜。まだまだイケますよ、あたし〜」と、当麻は明らかに酔っぱらってた様子で言った。そして、焼酎を瓶ごと持ってあびるように飲んだ。
「ったく、毎度毎度、よくそんなに食えるな。その内吐くか腹壊すぞ。」と、瀬文は当麻を横目で見ながら言った。
「べー、絶対そんなことになりませんよ〜。私の胃袋はブラックホールです。」と、言いながら当麻はまたガツガツと料理を食べ、酒を飲んだ。
しばらくして、その事はすぐに起こった。出し巻き卵をおいしそうに口に運んでいた当麻が急にウッとうめいたのと、
それを見た野々村が傍に飾ってあった花瓶から花を引っこ抜いて瀬文に放り投げるのと、瀬文が花瓶を当麻の口元に持っていくのと、ほぼ同時だった。そして次の瞬間、当麻が花瓶に中に盛大に吐いていた。
「―ナイスフォローです、係長…」と、瀬文は言い、
「あぁ〜、もったいない…」と野々村がつぶやいた。

会計をレジで済ませると、6万8千円だった。多分8割は当麻のものだろう。
野々村は、あちゃーと言う顔をしたが、全額支払った。
「係長、自分も払います。―というか、この馬鹿に支払わせます。」と瀬文はすぐそばで座り込んで「う〜、あ、餃子あと3人前下さい…」とつぶやいている当麻をあごで示した。
「いいよいいよ、部下におごるのはね、上司の役目なの。それに今日は瀬文くんの歓迎会だし」と言って笑った。
「それより、僕今日この後ね、雅ちゃんと待ち合わせしてるから。当麻君の見送り、よろしくね」店の外に出ると野々村はそう言って瀬文に頼んだ。当麻は一人で歩ける状態ではなかったので、瀬文の背中におぶわれている。
「…は、ご命令とあらば」と、少し顔をしかめて瀬文は言った。
「ふふ、相変わらず堅いねー。それじゃあ、お疲れサマンサー。」と言い残し、野々村はタクシーを拾って去って行った。

325名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 12:43:36 ID:1V7pxs7w
後に残された瀬文は、とりあえず当麻を背負って歩き出す。
「―おいコラ、起きろ。お前の家はどこだ。」と瀬文は当麻に聞いた。
「うぅーん、わかりましぇん…」
「ハァッ!?わからないってどういうことだ―っておいコラ寝るな!起きろ!オイ!」
瀬文は当麻に向かって呼びかけたが、反応はなかった。チッと舌打ちを鳴らし、瀬文は途方に暮れた。できれば今すぐにでもこの馬鹿を放り投げて帰りたいところだが、そうもいかない。
ホテルに泊めるという手もあったが、こいつの為に1円でも金を支払うのはごめんだった。
―仕方なく、瀬文は自分の家に向かって歩き出した。

それから30分ほどして、瀬文の家着いた。
駅の側にある小さいマンションで、建ってから間もないらしく、見た目は綺麗だった。
当麻を背負ったまま玄関の扉を開けて靴を脱ぐと、うーと当麻が呻いた。コイツ、今頃起きやがってと瀬文が心の中でつぶやくと、
「み、水…」という声が聞こえたため、仕方なく当麻をリビングのソファに座らせてコップに水をくんで用意してやった。当麻はゴクゴクと水を一気に飲み干すと、プハーッと言って、目をきょろきょろさせた。
「あれ―、ここどこッスか?あたしの家?」
「馬鹿野郎、俺の家だ。」
「へぇー、そうなんすか、ま・いいや。」
―いいのかよ!ってかなんかもっとリアクションとれよ!と、瀬文は心の中でツッコミを入れたが、当麻は意に介した様子もなく、
「じゃ、あたし寝ますんで。ベッドどこすか?」と聞いてきた。
「誰がお前なんかにベッド貸すか。床で寝ろ床で。」
326名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 12:47:17 ID:1V7pxs7w
「イヤですよ、瀬文さんが床で寝てください。あ、ベッドあるじゃないですか―」
そいうって当麻は瀬文をするりとかわしてベッドを見つけ、勝手にボスンッと横になった。
「オイやめろ。勝手に人のベッドで寝るな」瀬文はそう言って急いで当麻をベッドから引きはがそうとしたが、
当麻はしがみ付いてテコでも離れなかった。数分の格闘のあと、瀬文はあきらめて当麻にベッドを明け渡した。
瀬文がベッドの端に腰かけて息を切らしていると、
「瀬文さん、瀬文さん」と、当麻がニヤニヤしながら呼んだ。
「うるさい、さっさと寝ろ。」
「一緒に寝ましょう」
「―ッハァ!?なんで俺がお前と寝なきゃいけないんだ?」
「なんでって…あたしが瀬文さんのこと好きだから?」
「寝言は寝てから言え!」そう言って瀬文は立ち上がろうとした。
しかし、その腕を当麻がつかんで、「ねぇねぇ、いいじゃないですか」と言いながら引っ張ると、
瀬文はあっさりバランスを崩して当麻に折り重なるようにベッドに倒れた。酒のせいかどうも調子がでない。
「―お前、酔ってるだろ」
「酔ってませんよ、一応シラフです」
「嘘つけ。お前が酔ってもないのにそんなこと言うわけない」
「ったく、ムードも何もあったもんじゃないですね」
「つかお前、いつも以上にクサい」瀬文は当麻に鼻を近づけて匂いを嗅いだ。
「あー、そういえば5日間くらい風呂はいってなかったかも。」と、当麻はサラッと
とんでもない爆弾発言をつぶやいた。
「―ッ!?お前、風呂くらいちゃんと毎日入れよ!一応女だぞ!?」瀬文は本気で驚いて言った。
「なんすか、一応って。んー、あれ?そういえば10日間だっけ…?」
「―ッ!?」瀬文はガバッと立ち上がると、そのままドスドスと足音を立ててバスルームへと消えた。しばらくして、シャワーとお湯を沸かすような音がしたかと思うと、瀬文が戻ってきて、「風呂へ入れ」と言った。スーツのジャケットを脱ぎ、Yシャツの袖をたくし上げている。
「イヤですよ」
「じゃあ力ずくで入ってもらう」
「なにす―!?」と、当麻が答える間もなく瀬文は無理やり当麻の服を全部脱がした。
ジャケットも、スカートも靴下も下着も全て脱がされたそのへんに散らかされた後、
当麻は瀬文にひょいと抱え上げられて風呂場へ連れて行かれ、そのまま湯船にザッバーンと突き落とされた。
当麻は一瞬ブクブクと風呂に沈んだが、すぐにザバッと浮きあがってきた。
「プハッ―し、死ぬかと思った。溺死させる気ですか!」当麻はゲホゲホと言いながら瀬文をにらんだ。
「うるさい、口を開けろ」瀬文はいつの間にか歯磨き粉をたっぷりつけた歯ブラシを持っていた。
「ッ、イヤです」と、当麻が言った瞬間、瀬文にあごをガッとつかまれ、無理やり口に歯ブラシをつっこまれた。
その後当麻は時々抵抗しながらも瀬文に全身を洗われ、体を拭かれてまた瀬文に抱えられてベッドに戻された。

「―あ、あの、瀬文さん―?」先ほどからの一連の行動に圧倒されていた当麻がやっと口を開いた。
「うるさい、引き金をひいたのはお前だ」瀬文はそう言って当麻をベッドに押し倒し、強引に唇を重ねた。

327名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 12:50:25 ID:1V7pxs7w
最終回に間に合ってよかったー。
そして本番に行く前に力つきました\(^o^)/

べっ別に、誰かがこの続きを考えてくれたっていいんだからねっ!
328名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:00:34 ID:K+9gIwgC
最終回は色々思うとこはあったけど取り合えず

どんだけ忘れさせようとしても忘れない瀬文に萌えた
習字の最後に瀬文を持って来た当麻にも萌えた
地居を交えたドロドロの三角関係にも萌えた
329名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:02:30 ID:gn1rBEaz
つか、終了直後から異様に重たくないか公式サイト
330名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:09:24 ID:6vCT9+Dr
本当だ
異様に重い
映画化とかぜってーしねーからとか言うからだw
331名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:11:24 ID:1V7pxs7w
最終回に萌え殺された。
332名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:12:00 ID:zkqVwry3
瀬文は結局ただの気合い馬鹿だったなw
333名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:14:27 ID:10I1w73z
地居のラブストーリーにはライバルが云々のくだりフイタw
334名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:16:16 ID:syLV38kl
病室でイチャイチャしすぎだろ二人。ごちそーさまでした。
335名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:20:10 ID:6vCT9+Dr
一方的にだが恋敵認定おめでとうございます瀬文さん(このスレ的に)
336名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:23:05 ID:gn1rBEaz
いやあれはケイゾクのオマージュとかリスペクトとかそういうのだろとは思うんだが>映画化とかしねーから
しかし監督には低視聴率で映画を敢行したスシ王子という前科があるからなわからんぞTVスペあたりはもしかしたら
(あちらは最初からTV+映画という企画ではありましたが……)

しかし、ケイゾクが刑事ドラマだと思ったらサイコサスペンス(?)だったでござる、に続き
サイコサスペンスだと思ったらラブストーリーだったでござる、とか難易度高いんですけど!!
337名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:29:48 ID:I7XlTRgU
どんなに記憶を消されても、結局お互いの事を忘れられない瀬文と当麻に萌え。
瀬文の病室で眠っちゃって「なんだか落ち着く」っていう当麻、
もう言葉うんぬんとか必要無くて、一緒にいるだけで安心できる関係になったんだと、
ほんわかしてしまった。
338名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:37:30 ID:6vCT9+Dr
>>336
そうだな
でもあの映画化しません宣言によって普段公式に来ない人も呼び込んだろうなって思った
339名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:41:37 ID:0ZVB8PmO
「身体が覚えてる」って爆弾発言だよねw
340名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:43:57 ID:zkqVwry3
>>339
性的な意味(ry
341名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 23:51:45 ID:1V7pxs7w
結局映画化するの!?しないの!?
ああぁ、気になる!
絶対映画化してほしい!
絶対あの最終回は消化不良。

当麻が地居にやられてるときに「当麻になにする」って言った瀬文萌え。
病室で果物を横取りする当麻を殴ろうとする瀬文萌え。
(個人的に殴る手の形がグーじゃなくてパーだったのが、
そのままやったら頭なでなでになる〜wと妄想できて胸キュンでした)
あと、みずから頭を差し出す当麻にも萌え。
最後のシーンで左腕のギプスぱくって噛むところエロい。
342名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 00:00:36 ID:7JA4Mcs5
二人がかりのギプス取り外しでなぜか新郎新婦のケーキ入刃シーンを思い出した
343名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 00:02:53 ID:i2dix7kN
地居君ヤンデレ過ぎわろた
瀬文さんを恋敵にして華麗に勝つ自分を想定してたみたいだけど
当麻本人に完全拒否されたし地居君こそ当て馬だったな。可哀想に
344名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 00:11:11 ID:5JfZrCQX
地居と付き合ってない…てことは、当麻って処女か?
345名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 00:14:45 ID:W4zGWzDq
左利きは自分と当麻のラブストーリーの為に当て馬として瀬文を用意したみたいだったけど
結局彼の方がストーリーに何一つからめなかった(ていうかただのストーカー)
自分は瀬当に萌え死んだけどその辺がちょっと哀れだ。

殴られるために頭差しだす→ここが落ち着く(意訳)のコンボは
ケイゾクのラストシーンにも負けない萌え所だと思う。

>>326
GJ!洗ってあげるなんてなんだかんだで面倒見の良い瀬文GJ!
続きを大募集したいですv
346名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 00:35:36 ID:NlUILX6d
記憶操作されても忘れられない、他の男にはキスもされたくないとか
どんだけ瀬文とのHが良かったのかと当麻に聞きだい
347名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 00:47:44 ID:jYlSPYxK
そーいえば、当麻は右手が使えるんだから
ギプスも自分で取れたはずなのに、
わざわざ瀬文に噛ませてとらせてるとこにまた萌えた。

あと、病院で当麻と地居がキスしようとしたとこに
邪魔が入って…というシーンは本気でワラタww
348名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 00:54:46 ID:Bdtq1W0r
そうか…
洗ってない臭いを受け入れるのが真山、
かいがいしく世話をしてしまうのが瀬文ということか

地居の言う通りラブストーリーとして見るのが一番正しい見方なのだなこのドラマ。

…だが左手周りはどこまで『真実』だったんだろう?
349名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 00:57:14 ID:nAgAlK27
>>347
地居に思いっきり右手踏まれたじゃん。折れて動かなかったんじゃね?


しかしアレだな……病室のいちゃつきは凄かったw 
あとはお互いがお互いを絶対忘れないとかね。
当麻は超記憶力で、瀬文は気合で地居の能力を上回るとか、らしいよなあw

なんにせよ瀬文が死ななくて良かった。
ヤンデレに当麻の記憶丸々消されてまた一から関係作り直しとかも心配してた。
まあその場合は全く覚えてないのに何故か突っ込みを入れてしまうとか助けてしまうとかなんですけどね
350名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:13:47 ID:tzF0184Z
瀬文×当麻好きが多くて嬉しい!!

童貞と処女なのかはわからんが、当麻処女だと萌える
最終回イチャイチャし過ぎだろ
351名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:15:26 ID:TLcDxJhe
美鈴も最後いいキャラになったな
でも合わせる相手がいないのが惜しい
海野先生の時はエロ過ぎたが
女が強いドラマだったね
352名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:22:01 ID:nAgAlK27
>>351
俺は最終回見て普通に「美鈴も入れて三角関係展開だなこれは!」と思いましたけどw
好きでも無い人のとこに「目が覚めるまで毎日来ます」って言ったり
地居とか関係ないのに必死に記憶取り戻して瀬文教会に連れてきたりしてくれるんですよ美鈴ちゃんは

しかし女性陣が漢なドラマだったw
353名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:26:51 ID:TLcDxJhe
>>352
それはもちろん思った!
美鈴→瀬文は。
でも志村の妹である美鈴相手にその気になってる瀬文がどうしても
想像できなくて…エロパロ的に挫折w
354名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:27:14 ID:jYlSPYxK
>>349
あ・そうだった…(^^;

美鈴×瀬文とかは…?
美鈴の部屋に行ったり、
「これからは私が毎日お見舞いに来ますね」とか言ったり、
最終回で美鈴が瀬文の手を取って銃を構えていたり、
けっこう萌え要素あったような…w
自分の中ではこの二人もかなりお気に入り。
355名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:27:37 ID:nAgAlK27
あ、我ながら誤解されそうな書き方だな
つまり、美鈴ちゃんは瀬文が気になって仕方がなくなってきてるんだね!
と書きたかったわけでw
356名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:27:49 ID:tzF0184Z
>>352
美鈴→瀬文→←当麻←地居


だと思ってるwwwww
357名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:31:15 ID:jYlSPYxK
››356 それだww


誰か美鈴×瀬文書いて下さいー(>_<)
358名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:32:48 ID:nAgAlK27
>>353
待て!
贖罪の気持ちを今だに拭いきれない瀬文が
美鈴ちゃんに迫られてどーにも断わり切れないという設定がまだある!!
359名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:33:30 ID:nAgAlK27
>>356
もうそれが一月からの月9でいいじゃねえのかw
360名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:34:06 ID:tzF0184Z
>>357
美鈴×瀬文でシリアス逆ゴーカン
当麻×瀬文でラブコメ逆ゴーカン
361名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:35:51 ID:fGIEILFV
地居にボコられる当麻に興奮した
362名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:40:27 ID:jYlSPYxK

美鈴「瀬文さんのことが…好きです!」
瀬文「美鈴ちゃん…」
美鈴「兄はもういません…私には瀬文さんだけしか…」
瀬文「…」
美鈴「お願いします、私じゃ…ダメですか…?」
363名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:42:39 ID:TLcDxJhe
公式のキャラ図鑑を眺めていた
美鈴は城を見ることが好き
そして確か瀬文はガンプラ・イギリス軍ジオラマの他に城ジオラマも趣味だったな
趣味が合う!仲良くなれる!それか瀬文のジオラマ熱に美鈴が引く
364名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:43:53 ID:tzF0184Z
>>362
瀬文「俺は…」

扉をバーン!!

当麻「瀬文さーん!!昼飯の牛丼っすー!!」←ジョジョ立ちで
365名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:44:34 ID:TLcDxJhe
>>362
>>364

ww
366名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:45:45 ID:vs5obrsO
367名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:51:32 ID:JrgN26MM
瀬文さんって一時的だけど目が見えてないんだよね?




・・・閃いたwけど書けないw
368名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:57:40 ID:dCEfBgFx
ばかやろう!
気合いだあ!
369名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:59:26 ID:jYlSPYxK
≫366 萌えた(*^_^*)

≫367 がんばれ!
370名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 02:04:27 ID:jYlSPYxK
>>367は目が見えない瀬文さんが当麻や美鈴ちゃんみあれこれされる
  という設定ですかー(>▽<)?
371名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 02:05:28 ID:tzF0184Z
>>367
おいおいおい





当麻→瀬文←美鈴の3Pもイケるって事じゃないか
372名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 02:08:06 ID:jYlSPYxK
>>370 誤字です。「美鈴ちゃんに」です。すみません。
   もう眠い。でも最終回の萌え攻撃で興奮が覚めないw
373名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 02:08:27 ID:tzF0184Z
下げたのに見事なまでのネタ被りorz
374名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 02:19:35 ID:hOOqXL7u
ハチミツのもいいな>つっこみSPEC
悶えてる理由が間接キスにしか見えなくなってきた
375名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 02:23:33 ID:tzF0184Z
どうでもいいけど
セブトウ
って略すより
タケサヤ
って略した方がゴロがいいな

>瀬文と当麻
376名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 04:27:16 ID:6N5KjCPb
>>327
GJ!

さて、無事生きて最終回も迎えたことだし、
そろそろ二人の後日談を考えるとするか
377名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 04:30:38 ID:Bdtq1W0r
「瀬文さん。抱いてください」
「……いきなり何を言い出すんだお前は」
「あたしと左利きって、実際には付き合ってなかったんすよ。
 でも、あたしはヤツに抱かれたって、そう記憶してる。
 ……曖昧な記憶の集合体が、真実の顔をしてのさばってる。
 本当のことは、真実は体が覚えてるはず。
 だから、ねっ、セブミン♪」
「気持ち悪いからやめろ」
378名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 04:33:25 ID:Bdtq1W0r
処女当麻ってこうですかわかりませ(ry
379名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 08:53:45 ID:OP+MA0B1
>>377
フイタww


…でも萌える。
380名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 10:35:45 ID:iwXWmKTN
美鈴の気持ちが瀬文に向きつつあるのかと思ったが
教会での「当麻さんは渡さない!」に
ん?あれ?ってちょっと引っ掛かったw
381名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 12:30:05 ID:5hxbVAOu
>>380
わかるわかる
ちょっと美鈴→当麻が読みたいと思ってしまったwww
382名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 13:19:34 ID:JiN8mzd8
>>380
美鈴ちゃんは百合もいける人な気がする、つまり平和的3Pが可能に
383名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 15:38:12 ID:tzF0184Z
ホモと同じ位に百合は苦手なんだけど、世間的には
百合はおkでホモは最低なのか

どっちも同レベルで気持ち悪いと思うんだが…同性愛なんだし
384名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 16:10:59 ID:nAgAlK27
やっぱり
美鈴→瀬文→←当麻←地居で月9だなw
シスコン陽太も居るし、見守ってくれる優しい上司(不倫)もいるし完璧!

というかなんで地居は恋のライバルにあえて瀬文をセレクトしたんだ……
全く分からんw
瀬文なら当麻と全く違うタイプだから負けることはないと思ったのだろうか
385名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 17:12:01 ID:Bdtq1W0r
頭脳の恋と身体の恋じゃね?
地居は当麻を自分と同種の人間だと思ってたから、気合筋肉バカの身体の恋には負けないと過信してたとか
386名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 17:22:07 ID:tzF0184Z
>>384
月9メインロマンス
美鈴→瀬文→←当麻←地居

サブロマンス
係長→←沢山の雅
387名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 17:59:58 ID:OZBfLG9V
>>383
世間のなにをわかってるつもりなんだ?
388名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 18:51:32 ID:W4zGWzDq
>>383
ここは一応男性向けだからだと思います。
389名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 19:18:05 ID:nAgAlK27
そうなのか?
女性っぽいコメントも結構あるけど。まあ確かに不思議ではあるよなあ


ていうかそんなことよりも
両腕をやられた瀬文があの後当麻と美鈴ちゃんにどう介護されたのかを
熱く語ることにスレを費やすべきだと思うw
390名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 19:25:38 ID:klJgUgaE
女だけど、ノーマルも百合も801もオッケーな
ど変態もいますよ〜
391名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 20:09:49 ID:v1YbGi81
行為の後。

まだ呼吸が荒いながらもベットの上に裸になって横たわる瀬文、その瀬文の厚い胸板に頭を乗せて荒い呼吸のままぐったりとする当麻。
瀬文が、当麻の髪の先を指でいじっている。

昨夜はそんな夢を見ました。

最終回、制作サイドが頑張ってくれたので、私たちも頑張ってエロを書きましょう!
392名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 20:22:57 ID:KOYKvP4V
当麻か美鈴で両腕が使えない+一時弱視の瀬文の介抱ネタでライス大5はいけるな
393名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 21:28:54 ID:Z2OVT9co
>>392

そこは絶対当麻で!!


地居のストーカーから当麻を守ってほしい!
瀬文に。


394名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 22:00:29 ID:3dKB+3qy
公式で恋敵とか高まり過ぎて昨日から興奮しっぱなし
395名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 22:46:10 ID:nAgAlK27
かなりの初期から「恋愛にはなりません」と断言されてたから
このスレだって「恋愛にはならなくてもいい!頑張って勝手に萌える!」的なノリだったのに……

公式で恋敵とかあの病室とかね。お互い意地でも思い出すとかね。
「こんな大切な記憶、忘れるわけない」とかね。
ほんと公式ありがとうって感じだよねw
396名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 23:05:10 ID:mFB3Z+H+
>>392
先生!
とりあえず当麻と美鈴が瀬文に「あーん」とかしてるので萌えるべきなんだろうけど、下の世話をしているところしか思い浮かびません!
397名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 23:33:42 ID:jYlSPYxK
>>395激しく同意!
>>396それいただき!

病室で、瀬文が美鈴と当麻に世話されてる
美鈴「瀬文さん、果物切ってきました。はい、あーんして」
瀬文「いやそんな…」
美鈴「病人なんだから、おとなしく言うこときいて下さい。ね?」
瀬文「ありがとう、美鈴ちゃん…」
 当麻、瀬文が美鈴に食べさせられている様子を見ながら、
当麻「瀬文さん、そんな状態じゃアレもできないでしょ。そっちのお世話は私がしてあげますよ」
 噴き出す瀬文。
瀬文「なっ、何言って…」
美鈴「そうですよ、当麻さん!大体、当麻さんだって大怪我してるじゃないですか。
   そんな状態で、瀬文さんの夜のお世話なんて出来るわけありません。
   病人はおとなしくして、そっちのお世話もも私がやります!」
瀬文「美鈴ちゃん!?」
398名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 23:36:56 ID:nAgAlK27
>>396
「ぶw目が見えないうえに両腕骨折って瀬文さん間抜けな姿っすねw」
「足なら使えるが蹴られてのか」
「目が見えないのに当たるわけないっすよ。それより食事はどうしてるんですか?」
「看護師と……あとは美鈴ちゃんがたまに手伝ってくれる」
「……これからお食事タイムですけど仕方ないんで私も手伝いましょうか?」
「いらん。ていうかマヨメロンとか食わせる気だろっていうか今勝手に俺のメロン食ってるだろ」
「美味しいのにマヨメロン」
「黙れ味音痴」
「試してみないと分かんないっすよ?ていうか元SITが挑戦せずに逃亡っすか」
「なんだと?俺は逃げねえ」
「ふふん言いましたね?……はい、どうぞ」
「………………てめえ今」
「だってもうマヨメロン食べちゃったんすよ。まあ悪いからせめて味くらいは教えとこうかと」
「……昼飯は普通に食わせねえとぶっ殺すからな」  以下略

ほーらこれでどうだw 文章化すると長くなるので台詞だけでごめんちょ

399名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 23:38:07 ID:nAgAlK27
>>397
うお、なんかごめん!
でも奇跡的にネタがかぶってないねw
400名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 23:48:30 ID:jYlSPYxK
>>399 ホントだww
401名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 23:58:40 ID:dvzww6CV
最終話で地居×当麻に目覚めたのは自分だけ・・・なのか?
402名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 00:02:06 ID:I4j4jzR6
あの終わり方は正常なキモくない津田当麻を期待して良いのですかな
金太郎飴はエロパロ的に突出したスペックだと思わないか
403名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 00:05:54 ID:8Q6/wdqj
>>401
自分も萌えた
ニノマエ当麻もいいな近親だけど
404名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 00:09:48 ID:k+9FOiyV
>>397
>>398
GJGJGJ!!!!!

昨日から神がよく降臨されますね^^
405地居×当麻:2010/12/19(日) 00:25:02 ID:CxVhn9lP
需要なさげな地居×当麻を投下。短いけど。
無理やりじゃないけど精神的に無理やり。苦手な方は2レス飛ばして下さい。






もしも地居当麻のキスシーンに看護師が現われなかったら

「…ん」
唇が静かに触れ合った。しかし、当麻は特に何も感じていなかった。
何であたしコイツと付き合ってんだろ。
さっきから同じ疑問がぽんぽんと浮かんでくるが、イマイチ頭がぼんやりしていて考える気にならない。
眉を顰めている間に、地居が片膝をベッドの上に乗せた。
「なに?、ちょ」
地居は当麻の細い右腕をその大きな手で掴むと、そのまま当麻をベッドに押し付け自身もベッドに乗り込んだ。
膝を立てて当麻を跨ぐ地居の表情は、行動とは裏腹に気味が悪いほど優しげだ。
眼鏡の奥の瞳に燻ぶるのは、狂気か。
二人分の体重と、安定しない重心で、当麻の代わりに病室のベッドが軋んで悲鳴を上げた。
「…てめぇふざけん」
一瞬の戦慄の後、当麻は我を取り戻してギブスで彼の整った顔を殴ろうとする。
ところが、当麻の右腕を捕えていた手が、素早く当麻のこめかみに触れた。
トン。
「そっちが誘ってきたんだろ?」
当麻の抵抗は、地居にとってみれば、ほんの30秒前の記憶を書き換えれば済む話だった。
「そうだった…かも」
納得のいかない表情を浮かべる当麻に、地居は心配気な顔を作る。
「やっぱやめとく?ついさっきのこと忘れちゃうなんてさ。まだ体調戻ってないんだよ」
「うーん…」
そうする、と言おうとした当麻の口は呆気なく塞がれ。
「でも無理。もうその気だから」
406地居×当麻:2010/12/19(日) 00:26:34 ID:CxVhn9lP
肌蹴た検査服に忍び込んだ大きな手は、しつこく当麻の滑らかな肌を撫でる。
背中に廻ったそれは下着のホックを外し、とうとう当麻の胸を弄り始める。
「…ん。ぁ…」
「ほら、こんな感じやすいヤラしい身体にしたのも全部僕だろ?覚えてないの?」
トントントン。右手で当麻のこめかみを小突きながら、利き手の動きは止めない。
当麻に云い様のない浮遊感が襲う。地居に抱かれている記憶が駆け抜ける。
その浮遊感さえも快感と相俟って、当麻は艶っぽい声を抑えられなかった。
「こんな、鬼畜、…あ、だった、け…」
トントントン。
「好きっていってただろ、こういうの」
「はぁ、…あ、も…やだ、ん…」
「やだとか言うなよ」
トントントン。違和感が湧き上がるも、太腿の内側を撫でる手の動きに掻き消される。
思考が働かないこの状況で、その天才的な頭脳も今回ばかりは役に立たなかった。
「紗綾」
名を呼ぶ声に、当麻が悩ましげに閉じていた目を開く。
「愛してる。殺したいくらいにね」




当麻それ恋人ちゃう、ストーカーや!
記憶操作されながら…というのが書きたかった。
エロスペックが足りんかった。
このあと続行でもよし、瀬文登場もよし、美玲登場もよし、ニノマエ登場もよし。
続きかけるスペックホルダーに期待
あと美玲に関しては記憶取り戻すために瀬文か当麻に触りまくるというルートも忘れるな!
407名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 01:15:24 ID:NXqEQrqs
ひゃあ鬼畜!
瀬文!瀬文ー!と思ったけど動けないから、
ニノマエ!ニノマエ!も動けないから
係長!野々村係長!空気読まずに入ってこいー!
とう気分になりましたw
ヤンデレごちそうさまです。 ぼーっとしてる当麻は可愛かったねえ
408名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 01:21:44 ID:QlSDI48c
GJ
MC系に便利すぎるスペックだな左利きww
409名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 01:23:57 ID:7ucoPwpu
>>405-406うまい!
     当麻が地居に無理やりやられてしまい、
     ショックから瀬文に助けを求め慰めてもらうという展開だったらオイシすぎる(´Д`)
410名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 01:30:52 ID:GMuFF1Om
>>405 GJ!左利きの能力便利すぎw
そのあとに御目汚しでしょうが会話だけ。
エロなしなので興味のない方スルーで。




瀬文、退院して自宅療養中。

「ちょっと瀬文さん、瀬文さんの携帯に電話しても全然繋がらな

いんすけど!なんでなんすか?不便過ぎでしょどんだけー」
「……いきなり現れるなりうるせぇよ。ってか家までくんな」
「ものはついでです。いっぺん覗いてみたかったんですよ得体の

知れない私生活」
「……うぜぇ」
「とりあえず中お邪魔します」
「おい勝手に入るな」
「うわー殺風景……でもないか。なんすかこれ」
「趣味のジオラマだ」
「うわヲタクw」
「殴られたいのか?」


「あ、携帯置いてあるじゃないすか」
「前とは番号が違う。カードを捨てた」
「なんで?」
「引き抜かれた時に」
「あー……っつかそれなら早く教えろよボケ」
「急ぐこともないだろ」
「じゃ勝手に赤外線しまーす、っておっと、着信きた」
「よこせ」

『瀬文です。あ、うん、もうだいぶいい。ああ、ありがとう。じ

ゃあまた』

「誰すか?」
「美鈴ちゃんだ」
「美鈴ちゃん??美鈴ちゃんは番号知ってる??」
「ああ。毎日見舞いにも来てくれたしな」
「あたし後回かよ仲間なのに」
「別に意図したわけじゃない」
「ちっ、おもしろくねぇ」
「もう番号分かったんだからそれでいいだろう。帰れ」
「冷たーいひどーいサイテーな男ー(近所に向かって)」
「帰れ!」

(男の部屋にのこのこ一人でくんな、バカが)

瀬文は胸をなでおろした。
411名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 01:34:04 ID:2zDa3tf6
>>405
乙です!

病室でいちゃついてる時の瀬文がちょっと微笑んでるように見えるのを発見した
あー高まる〜
412名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 01:36:47 ID:eFV7Rxa5
みんなGJ!職人さん頑張ってるなぁ!


地居のストーカーから当麻を守る瀬文もいいが、地居の恋敵八つ当たりから瀬文を守る当麻or美鈴もイケる
413名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 01:52:32 ID:NXqEQrqs
当麻も美鈴も結構漢だからなw 
りっぱに守り抜くだろう瀬文がへこむくらいにw
414名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 02:08:35 ID:+Lg5M9xC
415名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 02:22:42 ID:7ucoPwpu
>>414いわゆる一つの萌え要素w
416名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 02:23:58 ID:Nrb7clsQ
やべえ萌える
417名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 04:16:41 ID:bDSBG760
>>410
素晴らしい
418名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 06:19:14 ID:9D2MARW3
投下。
最終話後。ふたりともちょっと性格捏造気味。
本番途中まで。
今は眠たいので誤字その他見つけたらこっそりでお願いします。

NGは「病院にて」で。
419病院にて 1:2010/12/19(日) 06:19:56 ID:9D2MARW3
折れた両腕が使えないから、ダメだとか。
視界はいまだぼんやりしているから、ダメだとか。
脳の中でぐるぐると回る言葉は、どれ一つ今の状況を打開しそうになかった。
ただ目の前にのしかかってくる肌色をよくわからないとしか言えない感情で見つめる。
重みが肌に触れる、温度を感じる、髪が頬に触れる。
胸元に熱い雫が落ちる。
それは、涙だった。

「当麻?」
「黙っててください。今は」

静かな、いつだったか私情は禁物だと答えたときのように静かな声で、制される。
あの戦いの後、当麻の脳内にはいくらかの無視できない出血が見られるからと、緊急入院した。
病院を抜けだした俺もただでは済まず――ようやく顔を合わせたのは丸1週間たった今日のことだ。
当麻の祖母はあの男が来ないのを訝しがっていたが、
「研究で海外に行くことになった、と、聞いています」
との野々村係長の言で、腑に落ちない顔のまま頷いていたらしい。
――その話を後々当麻が知った時、ミジンコたちに生命の危機が訪れることになったのだが、それは今は関係ない話だ。
ともかく、食べる物を制限され、清潔な環境に放り込まれていたものだから、こいつの頭はどうかしたらしい。
いつもの餃子臭さはない。
それどころか石鹸の匂いがする。
割り当てられた個室のベッドの上で、服をはだけられた俺の上で、裸の当麻は泣いている。

「これはなんの冗談だ?」

状況がつかめないまま、我ながら間抜けな声を出す。
手が動くのなら、いつものように顎を掴むぐらいはするのかもしれない。
それとも初めて見る涙に、男の矜持で涙をの伝う頬を拭ってやっただろうか。
なんにしろ、動くはずもない手がもどかしい。

「……落ち着くんです、ここ」

そんな理由で全裸になる女を俺は見たことがない。
訝しげな表情で、顔とおぼしきあたりに眼を向ける。
細い、包帯だらけの指が眉をなぞってきた。
目を閉じると、その指はまぶたの上から眼球を軽く押さえるように触れてくる。

「見ないでください、お願いなんで」

ぐ、と指に力が込められる。
眼球を押しつぶされる、なんて恐怖は微塵も浮かばなかった。
口の端に笑みが浮かぶのを、抑えられない。

「見えてねえよ」

目を閉じたまま返した言葉に、当麻がどういう表情をしたのかはわからない。
ただ、笑ったのだということだけはわかった。
……全ての真実を疑えと、ひとりの津田が言っていた。
弐つの眼球が写す世界には疑うべき真実が溢れているのだろう。
視覚を閉ざした世界の中で、ようやく俺達は素直になれるのかもしれなかった。
420病院にて 2:2010/12/19(日) 06:20:46 ID:9D2MARW3
「左利きと、あたしと。
 付き合ってたって記憶は、全部偽物なんです」

いきり立つモノを包むのは、包帯のかさつきとなぞり上げる指の冷たさ、挟みこむような太腿の感触。

「指輪のことも、全部。
 でもそれじゃ説明がつかないことがあるんすよ。あたしは何をあんなに恐れたのか」

指輪、なんて言われてもピンと来ない。少し熱を持った盛り上がりが腹に触れる。
左手首の縫い目なのだと、へそのくぼみにひっかかる指に気づいてようやくわかった。

「馬鹿馬鹿しい話ですけど、多分あたし、お嫁さんになりたかったんです。
 左利きが結婚にこだわってたのも、多分、あたしの結婚願望を見透かしてのことだったんだと思います」

胸元、筋肉の窪みに沿って左手がぎこちなくはいあがってくる。
指はまだちゃんと動かないのだろう。リハビリをさぼるからそんなことになるのだ。

「何か言いたそうっすね」
「ひはびいはふぉうはらふぁ」

胸元に体重をかけ、右手の指を口の中に突っ込んできた。
指を意に介さず言ったつもりだが、発音はまともなものになるわけがない。
そのまま指に舌を絡めてやると、少し震えたようだった。
ゆっくりと、一本ずつ、時間をかけて舐めてやる。
当麻はその感触が気に入ったようだった。

「他に付き合った男は、記憶消されたわけでもなくて、いないはずなんです」

そのまま上体を俺に預け、耳元で囁いてくる。
腰のくびれがわかる重さの掛かり方に、こいつのスタイルは悪くないと思った。

「父みたいな、頭のいい人が好みだったんです……
 瀬文さんとは全然まったくこれっぽっちも、かぶるとこないですね」
「そいつは悪かったな」

指を離し、悪態をついて見せる。
声が笑ってしまっているのは、どうしようもなかった。
腰を浮かせた当麻が、鼻にシワを寄せているのが見えたような気がした。
421病院にて 3:2010/12/19(日) 06:21:33 ID:9D2MARW3

「本当ですよ。
 責任取ってください」
「CBCの餃子、10人前でどうだ」
「たまには銀たこでもいいっすよ、たこ焼き鍋にします」
「冗談じゃない。付き合いきれるか、そんな悪食」
「じゃあ、他の方法でお願いしますね」

当麻が腰を下ろす。ぬるりと、挿し入れられた。
締めつけられるキツさは久しぶりで、最後に女を抱いたのはいつだったかと思わず考えこむ。
少なくともこんな上物は生まれて初めてだと結論づけ、浅い呼吸を繰り返す女の頬に頬を寄せる。

「痛いか?」
「……バカ痛」
「初めてか?」
「うっさい」
「動くぞ」
「あ! ゃ、だめ、いたっ、あー!」

腰を突き上げる。まともに動かない体では、それぐらいしかできそうにない。
それだけのことなのに翻弄されるとでもいうのか、苦しそうな声を上げるのが、たまらない。
それでも当麻は徐々に、穏やかなリズムながらも腰を揺らめかすようになり、主導権を奪おうとしてくる。
こりゃ早く怪我を治さなけりゃならないなと、強く思った。

真実は記憶された瞬間から変質していく。
それは、腹立たしいが、事実だと思う。
だから10%しか使われていない俺の脳じゃなく、体に刻みつける為に。
この女を忘れることなどないように、抱きしめるための腕で、遺伝子で、お互いに刻み付けあう為に。
心臓が息の根を止めるまで、真実はこの体の中にあるのだ。
勝ち誇った笑みを浮かべるようと、もうこの世にいない自称恋敵の顔を思い出そうとしたが、どんな顔だったか俺にはもう思い出せなかった。
422名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 06:23:23 ID:9D2MARW3
以上です。

性格捏造気味じゃなくて捏造だね、これ。ごめんなさい。
まる1週間ってカレンダー見たらクリスマスなんだけどネタに絡めなかったのは自分の力量不足。
423名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 09:11:17 ID:PiwceexW
GJ
そうか、今頃二人は病院でイチャコラしてるんだな
424名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 19:56:19 ID:f0htKy2+
ニノマエと当麻はやっぱ姉弟だったんだね
姉×弟萌えだからよかた
425名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 23:08:54 ID:NXqEQrqs
なんかエロ神さまが来たwありがとう!
しかし病室で全裸になってるといつ美鈴ちゃんが来るかわからんぞ当麻w
426名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 23:34:08 ID:NXqEQrqs
ていうかこのスレがこんなに盛り上がるなんて正直感無量w

それもこれも公式がたかまりポイントを作ってくれたからだなー
勿論病室での「わざわざ瀬文の横で見舞いの品を食う当麻」とか
「当麻が来て初めて目を覚ます瀬文」とか「殴ってもらおうと頭を差しだす当麻」とか
でも「殴らない瀬文」そして「起きろ!ていうかこっち見ろ!」な当麻とか
猛本当にごちそうさまって感じなんだけど。
個人的には「地居に当麻の名を言われて凄い速さで反応する瀬文」も良かった。
けどなによりも俺的にぐはってなったのが「そもそも瀬文は恋敵として配置した」という地居の発言w
まさかSPECがラブストーリーだっとは思いませんでしたぜw

もう公式の「恋愛にはならない」は覆されたと見て間違いないわけですよね!?よね?
戸田さんも「最初は無いって言われてたけど、この間植田Pに恋愛ならないんですかって訊いたら
『ちょっと考えてる』といわれたので期待してる」と言ってたし。
戸田さん最初から恋愛になってほしがってたよねw
427名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 23:46:49 ID:GMuFF1Om
>もう公式の「恋愛にはならない」は覆されたと見て間違いないわけですよね!?よね?

このインタビュー。


当麻の相棒・瀬文焚流役の加瀬亮さんの印象は?
ttp://dogatch.jp/interview/236/04.html

↑いくつかあるインタビュー動画の中で、加瀬さんの印象を語る動画があるが、
その動画の最後のあたりが重要。1:48あたりから。
428名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 23:53:04 ID:ZOQXDXNa
殴らん、の後の瀬文がわざと寝たふりをして当麻を挑発してるという
事にして高まってるw
当麻の方も「早く元気になって抱いて!」って感じ。
429名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 00:21:46 ID:Q/SYRhHH
>>428
そのあと、瀬文の病室で当麻が目を覚まして地居がやってくるシーンも
実は寝たふりってのはありかね?本当に寝てたかもしれないけど。
目が覚めたら当麻が傍で寝てるの見て、また寝たふりしてみたとか。
「妬いてんの?」「心配してんだろ。いくぞ」という二人の会話を聞いてた上で、
後に「てめえはムカつく、虫が好かねえ、生理的に受け付けねえ!」だったら
更に高まるw
430名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 03:13:25 ID:cngOMxs0
>>422
GJ
萌えたぎっただけでなく、
なんかこう、文章が凄くいいなあ…
431名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 20:25:56 ID:Exbuw5RG

>>地居×当麻
>>病院にて

続きが読みたいな(*^^*)

432名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 20:29:57 ID:ZQm+nJKr
こんなスレがあったとは
433名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 21:18:08 ID:fETOySRI
有るんですよー公式が恋愛を全否定してたころから
皆で萌えポイント探して頑張ってましたよw
「恋愛じゃなくても良い!勝手に萌えるからいい!」と

なのでこのスレを見つけたからには何か投下をぜひw
434名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 00:44:25 ID:5+X36dxY
瀬文、教会のシーンでちゃんと着替えてるよね
美鈴ちゃんに手伝ってもらったんだよね
435名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 00:51:58 ID:rK3LxSF6
「身体全部が覚えてる」で、お前らいつの間にセックスしたんだよ、って突っ込んだよ
本編になw
436名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 01:01:33 ID:B/B1YzwE
当麻果物篭発見〜殴らん〜地居BGM消して涙目のシーンだけ何度リピート
したかわからないくらい見てしまう。
まさか最終話でこんな怒涛の瀬当やってくれるとは思わなかった。

あと「身体全部が覚えてる」って普通ヒロインのセリフだよねw

もう美鈴ちゃん総攻めでいいんじゃないかと思った。
さすが座右の銘「一流であれ」
437名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 01:07:25 ID:uRzbaIxt
最終回、美鈴格好良すぎたしね。
公務員でもないのに。逃げずにあの場に居続けたことが凄い。
438名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 01:14:59 ID:B3twstql
むしろ地居の天敵が美鈴ってあたりで何故か美鈴×地居に目覚めかけた
439名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 01:16:58 ID:l4cryD2p
>>434 (*´Д`)ハァハァ
440名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 01:50:23 ID:RIRk687e
能力的に天敵といえばさとりんもそうだと思うけど、
やっぱもう死んじゃったのかな…
441名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 01:52:57 ID:/f/kjn+j
さとりちゃんは生きてるっぽいよ
スタッフロールで名前が黒字だった
442名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 02:28:28 ID:B3twstql
結局あれって誰が赤字だったんだ?
録画してなかった
443名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 03:42:55 ID:5+X36dxY
ほいまとめ
ニノマエは赤黒点滅してた
当麻とのほのぼのシーンでも見たかったなぁ
http://alp.jpn.org/up/src/normal5267.jpg
444名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 03:47:32 ID:xKnPv8bu
>>430
本当にね!
締め方とか‥素敵だ
>>422の方は今までにも書いてくれてた人なのかなぁ〜

複数の人が投下してくれてるのかもだけど、皆すごく2人のキャラクターや心情を大事にしてるよね!


で、>>422の瀬文が腰を使う所で、自分の脳内瀬文は「GO!GO!GO!GO!」と言い出したであります、、、
(・Д・)ゞ
せっかくのムードが‥‥;

445名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 04:05:12 ID:B3twstql
>>443
助かるー!赤文字の意味に気がつくのが遅れたのが悔しかった。
てかブリ爺って誰だ、思い出せん……
446名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 08:28:38 ID:1LU8GKju
>>445
1話のDVDで「ルパーン」とか「フジコー」って気功で人を倒してた爺ちゃんだよ
447名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 09:32:50 ID:l4cryD2p
>>443 ありがとう!
   ニノマエは点滅…場合によっては生きてる?
   いや生きててほしい。
448名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 13:20:46 ID:5r0N2kmF
当麻の唇が瀬文の唇を塞いだ。
突然の事に驚き、瀬文は当麻の体を押し返そうとしたが、骨折し、不自由な両腕では、それもままならない。
当麻の舌が侵入し、瀬文の口内を、弄ぶかのように散策した。
瀬文が抵抗を諦め、体の力を抜くと、当麻の舌はさらに深く侵入し、目当ての物を捕らえた。


「……どういうつもりだっ!」
ようやく解放された瀬文が、呼吸を整えながら叫んだ。
「俺の歯、返せっ!」

口角の片側だけを上げ、ドヤ顔をしていた当麻は、その言葉に唇をすぼめた。
その唇には、「7」が刻まれた奥歯が、包まれていた。


あんまりエロくなくてすまん
449名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 16:03:30 ID:5r0N2kmF
はぁ…
読み返したら、当麻の「いただきました」のセリフも入れればよかったなあ…と後悔

別の話も頭の中にできてるんだけど、PCプロバイダアク禁で、ケータイからは短いのしか書く気になれない…
450名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 18:17:08 ID:W5e+brb6
当麻のドヤ顔いいですよねー。
451名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 19:50:05 ID:luYHXlZs
>>438
目覚めた!
地居に色んな意味で勝ってる美鈴ちゃんとか
妄想してニヤニヤ
452名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 20:42:35 ID:nksDWqzo
>>449
乙でした。
携帯からSS書く気になるだけ凄いよw
俺なんか絶対無理。
キーボード打つのと早さ違うし、短くならないしw

ちなみにプロバイダのアク禁ってサーバによっては意外と大丈夫だったりしないっけ?
この板は駄目でもこの板は大丈夫とか有った気がするんだが。
453名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 21:44:39 ID:iuJAhdt2
>>448
萌えワロタw瀬文の奥歯=指輪みたいなもんだと考えている
454名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 01:31:47 ID:bBmYZZSx
志村死亡でボロボロの瀬文を身体で慰める当麻が読みたい
455名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 01:36:36 ID:kf2PSY/A
>>454 今それ考え中だw
456名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 02:06:47 ID:+naSDvJw
初心者です。
当麻×瀬文で番組終了後からです。

無駄にだらだら長いですが、宜しければ読んでやってください。
457名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 02:07:39 ID:+naSDvJw
これは事件から数日たった出来事である。

ここは病室。
瀬文は眠りに就いていた。まだ目はよく見えず
両腕が完治するにはまだ時間が必要だ。
ふと眠りから覚めると、下半身の違和感に気付いた。
太ももからヘソにかけて
何かが覆いかぶさっていることに気がついた。
その物体が何であるか、瀬文は一瞬で理解した。

「おいコラ。どこに寝てんだ。」
「・・・・。」

特に反応はない。
しかし、このやり取りは今回で3回目になる。
確実にアイツに違いない
瀬文はそう思って止まない。

一回目は、腕の上に。
骨折している腕の上に寝るか普通!?とブチ切れ、
二回目は、腕を極端に避けたのか
足先上に仰向けになって眠り、とんでもなく痺れた。
もちろん反撃はした。
今回は絶妙というか、ヘソに左手、右太ももに右手を折り曲げて頭を固定し、
そして、股間にしっかりと脇から二の腕のあたりにもたれ掛かっている。
何かが引っかかるが、まずやることは一つ。

瀬文はため息を吐きながら
腕以外の体全体を使い、圧迫する者を振り落とした。
ズズズ・・・ガターン・・

「うー・・いてて。」

それは瀬文が思っていた通りの人物。

「起きたか当麻。バカだろお前。」
「ひどいじゃないスか瀬文さん。起こすならもっと優しくしてくださいよー。」

腰を打ったのか、擦りながら言う。

「一言声かけてやったんだ。なんでここに居るんだ。寝るな。そして乗るな。」
「あー。前にも言いましたけど、なーんか落ち着くって。癒し効果抜群スね。」
「俺はアロマテラピーか。」

瀬文は目を閉じながら、怒っているのか何とも分かりにくい顔つきになっていた。
458名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 02:10:22 ID:+naSDvJw
「ふふーん。何だかんだ言って私がここに居てうれしいんでしょ?そうでしょ?でしょ?でしょ?」
「何だそれは。気色悪い。」
「うっさいなー。あんなことがあったからたまには私も素直になろうと決心したのに。」
「どこが素直だ。なんだお前、俺に惚れているのか。」
「んなわけあるか!!大体惚れてるっつーなら瀬文さんの方なんじゃーないっスか?」
「何のことだ?」
「『お前はたった一つの光だ』そう言ったじゃないですか。」
「その記憶は地居に消されたんじゃないのか?」

瀬文はちゃんと覚えていた。気合いで。

「すっげーホントに言ったんだ。」
「どういうことだ。」
「夢を見たんスよ。今さっき。」
「俺の上に乗ってそんな夢を見やがったのか。迷惑な奴め。」
「そう。その夢を見て、起きてみると目の前に瀬文さんのちんこが!!まじ、ビビってー気まずいから、少しずつ少しずつ体をズラし・・」
「オイ。」
「そしたら、瀬文さん起きちゃうんだもん。やっぱバレてたか!えへへ。」
「いつから起きてた。」
「いつって、目の前でカッチカチに強張っているところからですよ。」

ひとつ引っかかっていたことが分かった。

「なぜ、布団の中いた。お前、変態だろ。」
「変態じゃねーし。寝相がちょっと悪かっただけだしー。てゆーか、こんな真昼間から勃つなんて。朝ち勃ならぬ 昼勃ちですか?何勃ちですか?」
「てめぇ・・・。生理現象ナメんな!」
「フン開き直りましたね。まだ勃ってるのかなー?」

布団を捲りあげてみる。

「やめろ。」
「お断りします。こんな面白い事はめったにありませんからね。あ!そうだ。」

ガサガサ

「あった。」
「何をする気だ。妙なまねは止せ。」

459名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 02:10:59 ID:+naSDvJw
キャリーバッグをかき回し何故か縄を取り出し、足をベッドごと括りつけた。

「いやー。筋肉バカだから、足技があると見ました。これで攻撃は封じました。」
「SMか・・・ちょっとヤバいな。くそ。」
「お!興奮してきましたね。ちょっとお邪魔しまーす。」

衣服を下ろし、そっと瀬文のそれに触れる。
すると、ムクムクと大きくなってくるではないか。
当麻は慣れない手つきで、可愛がってみた。

「くっそ。病人になんてことしやがる。」

瀬文は少し高揚しているようだ。
それを見ていた当麻は、何故か愛おしくてたまらない気分になった。
その時。

ブチッ

「あ?」

ものすごい力で足の縄を千切った。そして、すかさず足で当麻の胴を挟み込み
そのまま気合いで反転した。
当麻にのしかかる図になった。

「バカが。俺の筋肉舐めんじゃねーぞ。」

形勢逆転。

「ううう。苦しい。重いっすよ瀬文さん!!」
「自業自得だ。」

そういうや否や、首筋に舌を這わせていった。

「あれ?顔どこだ?見えねーな。」
「ここっスよ。」
「ん。お前の悲しい顔はみたくないが、困った顔はちょっと見たいな。」
「んなに言ってん・・ふ」

瀬文は顔が見えない分、唇で当麻の顔全体を記憶した。
そして深い深いキスを与えた。

「腕治ったらこんなもんじゃ無いからな。」
「筋肉バカらしく駅弁とかっスか?ぷぷ」


目と腕完治後・・・

「ちょ・・ン・・瀬文さん。や。」
「オラぁァァァ!!」
「やぁぁ!!えっ・・へ・・ん・・はぁ・・ハァ・・ほんと・・う・・」
「あ?なんだ??オラオラ刑事なめんなー!!!」
「駅弁とかー・・マジこっ恥ずかしい〜やーだー!!」
  


終わり
460名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 02:14:07 ID:lhpsimTk
>>455
頼んだ
461名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 02:32:37 ID:1VGvRZcF
>>456

GJ!GJ!GJ!

気合い馬鹿瀬文可愛すぎるwww
てかもう刑事魂の問題じゃないwww
当麻の「何勃ちですか?」に爆笑した。
二人共確実にズレている・・・

最高でした!またお願いしますッ!

スレ活性化素晴らしい。
462名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 03:59:59 ID:I+J4SYRH
>>401

> 最終話で地居×当麻に目覚めたのは自分だけ・・・なのか?

お前は一人じゃない。
録画で地居のシーン1話から見直してニヤニヤしている。
463名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 09:44:35 ID:E9je2bo2
>>456
GJ!!!
セリフが凄くいいww
リアル当麻ボイスと瀬文ボイスで脳内再生されたwwww
464名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 12:21:56 ID:XFAgjB6D
>>405

地居×当麻いいなぁ。
鬼畜な地居、高まるw
465名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 14:07:55 ID:csY70tKp

エンドロールの赤字黒字ってそういう意味だったんだ

そういう情報ってみんなどこから知るの?
公式サイト?
466名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 15:00:39 ID:E60gxcMo
勘と推測と状況証拠
467名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 17:41:37 ID:GzKtbC0U
>>465
本スレやらツイッターやら
468名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 18:22:55 ID:IjNGgeWc
おいおい、本スレに誤爆るなよな
469名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 22:05:18 ID:qk5audsP
一と当麻は近親になるしエロに持ち込みづらいから作品が1つもないのかな?
470名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 22:31:32 ID:gpFYWS3p
>>469ニノマエの正しいスペック活用法思いついたわ

一「姉ちゃん姉ちゃん」
当麻「え、陽太?何で生きてるの」
一「エロパロだからね」
当麻「そか。それもそだ」
一「ところで姉ちゃんはショタと年上どっちがタイプ?」
当麻「年上のイイ男(ぶりっこ)」
一「なるほど」
パチン
当麻「どなたっすか」
一「酷いなあ26歳の陽太だよ。うんでも良かったさすがの僕も過去には戻れないからね」
当麻「そういう問題じゃねえよ」
一「キモいストーカーのことも全部僕が身体で忘れさせてあげるよ」
当麻「そんな台詞どこで覚えた13歳」


サカナちゃん連呼してたくらいだから
地居が黒鬼畜ならニノマエは白鬼畜じゃね?
26歳は適当だけど、体は大人で精神は子供とかアレだと思うんだが
471名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 22:40:39 ID:kf2PSY/A
>>457-459 ありがとう! 高まる〜!!

>>470 すっげぇ! 初の一×当麻!!
   萌えますた(´Д`)
472名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 23:22:26 ID:bBmYZZSx
>>455
お願いします

神のみなさん素晴らしいな
473名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 02:04:51 ID:rnp6qbHY
投下します。
携帯からなんでいろいろごめんなさい。

サトリの回の冷泉からメモをもらってから明るくなるまで何してたんだ?と思い妄想しました。
長いんでエロだけ読んでもらっても構いませんw
474:2010/12/23(木) 02:06:39 ID:rnp6qbHY
赤いアルファロメオの回収を終え、自分たちの車に乗り込み現場を後にした。

「このあとどうするんだ」
「そうっすねー、とりあえず明るくなってからにします。動くのは」
「そうだな…本当にいるかは分からんが、目星はついた」

瀬文の運転する助手席で、当麻はぼんやりと流れる景色を見ていた。
手の中には冷泉の書いたメモがある。同じように瀬文のポケットにも。お互いしりたかった者の居場所を手にすることができた充実感と不安…

日が昇ればきっと明日はお互いに修羅場に赴くことになる。

事件解決のためにフル稼働した脳が重かった。ハンドルを握る瀬文からも先程の緊張感は消え、疲労の色が見られた。

「サトリじゃないけど、眠くなっちゃったっす」
「たしかに」
「どっかで休んでいきません?」
「そうだな…」

ふと目に留まるネオン群が空室を示している。
「あ、あそこでいいっすよ」
「ばか、あれはラブホテルだぞ」
「べつにいいじゃないすかー、休むだけだし」
「まだ勤務中みたいなもんだろうが、この車でそんな所に入れるか」
「あー!もう面倒くさいこと言わないで入って下さいよ!!眠いんすよっ!」
「そんなに眠いんならここで寝ろ!」
「やだぁ!ベッドで寝たいー、羽枕ーぁ、お布団ー」
「あー!うるせぇ!」
足をばたつかせて騒ぐ当麻に面倒になり、瀬文はハンドルをきった。
475:2010/12/23(木) 02:07:28 ID:rnp6qbHY
部屋に入ると安っぽい壁紙に染み込んだタバコの匂いが鼻をつく。
間接照明が多く嫌に暗い。
広い部屋なのに大きなベッドのせいでやけに狭く感じた。
まさしくラブホテルという風情。

「わーい!お布団〜」
走り出した当麻が勢いよくジャンプしてベッドにダイブする。
ボフッと沈み込むとそのままゴロゴロとし出した。
「止めろ、ガキか」
「ラブホテルってこんなんなってんですねぇ」
「は?」
「あたしぃ初めてなんすよぉ〜」
「俺だってこんな所は初めてだよ」
「マジすか?わー、何かオトナの社会科見学って感じっじゃないすか〜、高まるぅ☆」

「勝手に高まってろ、俺は風呂に入る」
スーツを脱ぎハンガーに掛けていると、当麻が照明パネルをいじりだしたので部屋が明るくなったり暗くなったりした。
「へぇ、ここで操作できるんだー…おもしろっ」
ピコピコと遊ぶ当麻を尻目に風呂に向かった。

部屋同様にだだっ広く異様にでかい浴槽とよく分からないものがあちこちに置いてある。
考えるのも面倒だ…今は早くサッパリして休みたかった。
風呂に湯を張りながら体を洗う。頭の中で先程までの情景が駆け巡り、勢いよく頭を洗った。
『冷泉はうまく逃げることができたんだろうか…』
ふと手が止まる。
SPECを持った者の運命、末路…
「ちくしょう…」
そんなことは考えていられない、今は志村を治す奴を探し出すことが先決だ。
体を流し湯を止めるとそのまま脱衣所に出た。
476:2010/12/23(木) 02:08:43 ID:rnp6qbHY
浴衣を羽織り部屋に戻ると、ベッドに寝ころんだままの当麻が真顔でテレビを見ていた。
大音量でAVを。
「クソ女、音量下げろ」
「あ、早いっすね」
「風呂溜めといたから入れ、俺は浸かってねぇから。寝る」
「寝ちゃうんすか!ゲームしません?プレステ借りれますよ?」
当麻の周りにはラミレートされたホテルのパンフレットが散らかっていた。
「しねぇよ、つうか寝ねえのかよ。てめえが寝たいっつったから入ったんだろうが」
「なんかココ面白いから目覚めちゃった☆」
いらっとしたが、風呂上がりの脱力感と若干の眠気に怒る気も失せため息をついた。

当麻がベッドを占領しているのであきらめてソファーに腰をかける。横になれるくらいの大きさはありそうだか、起きたら確実に体が痛くなりそうだと思った。

「てか、あたし手こんなじゃないすかぁ、風呂入れないんすよね」
ギプスを巻いた左手でボフボフと布団を叩きながら当麻が声をかけてくる。
「瀬文さん、頭洗うの手伝って下さいよ」
「丁重にお断りする、ていうか俺は寝る。あとは勝手にしろ」
肘掛けに頭を乗せながら横になる。思っていたより狭い…そして眠い。
「あと、テレビ消せ!」
苛立ちを背中を向けぶつけた。
「なーんだ、つまんないの」
テレビを消すと当麻はドタドタと足音をたて風呂に向かった。

浴室ではシャワーの音と共にまたテレビのついている音がした。
やたら乾燥する室内と寝心地の悪いソファーに苦戦しながらうつらうつらしていると、ようやく眠りに落ちることができた。

『瀬文さん』

夢うつつに名前を呼ばれた気がして目を閉じたまま寝返りをうった。
まだすぐにでも眠りに落ちることができる状態で、目を開けるのは悔しい。
どうせ当麻のくだらないお喋りだろう…付き合ってられるか。
フウッと大きく一息ついてまた眠りに落ちようとした瞬間、下腹部に違和感を覚えて目を開いた。
477:2010/12/23(木) 02:09:42 ID:rnp6qbHY
首をもち上げて見ると目を疑う光景が飛び込んできた。

「なにしてんだてめえ…」

浴衣の前がはだけはみ出した瀬文のモノを、当麻がくわえていた。
「あ、起きた」
「起きた、じゃねえよ変態」
「だってー、上がってきたら瀬文さんが準備万端で待ってたんじゃないですか」
口から出して唾液にまみれたモノを握りながら当麻がいつもの無表情で答える。

うかつだった。
下着も履かずに浴衣を着たまま前がはだけていたのだろう。男の生理現象だからしかたない…それにしたってこの女は。
「いいから手ぇ離せ」
「嫌です、こんな中途半端な状態でやめられるわけないじゃないですか。それに…あたしだってさっき見たAVのせいでスイッチ入っちゃいましたもん」
濡れ髪に同じ浴衣姿の当麻がにやりとする。
風呂上がりだからだろう、いつものニンニク臭の代わりに柔らかい石鹸の香りがした。

「ま、事故だと思って諦めなっせ」
「そういう問題かよ」
にっこり笑うと改めてモノを口に含みくちゅくちゅと音をたてて吸い上げる。
「…っ」

なんなんだこいつは…やけに慣れてやがるじゃねえか。

「…なんかムカつく」
「ふぇ?」

大きな手が濡れ髪を掴む。
「!?」
そのまま当麻の頭を上下させた。
「ンフッ!ンーーーッ!!」
一気に血が昇り感度が増す。と同時にさっきまでの寝ぼけた状態から目が覚めてくる。
髪を離すと当麻は苦しそうにむせながら口を拭った。

「瀬文さん、そういう趣味すか?」
「お前がその気ならやられっぱなしはしょうに合わないんでね」
そう言いながらソファーから起き上がり当麻の右腕を掴んだ。
「ちょっ痛!」
478:2010/12/23(木) 02:10:37 ID:rnp6qbHY
勢いをつけて当麻をベッドへ放り投げた。
「――やっ!」
スプリングで跳ね返るほど叩きつけられ怯んだ当麻に、浴衣を脱ぎ捨てた瀬文が覆い被さる。

「…野獣っぽい、さすが筋肉バカ」
「変態に言われたくないね」
当麻の両腕を掴み頭の上で固定させる。浴衣の帯を引き抜くと暗目にも白い肌があらわになった。
下着はつけていなかった。もじもじと脚を閉じて隠そうとするが、細い脚はいくら合わせても見られたくない場所を隠しきれなかった。
さっき刺激されたせいか嫌に息が上がった。こいつを見て興奮していると思いたくなかった。

「いつまで見てるんすか…早くしてください」
強がっているが形勢は明らかに瀬文にある。それを分かっていて挑発しているのか…
「それとも怖じ気付いたんすか」
握りしめた腕に力を込める。
「痛っ…」
顔を近づけると石鹸の匂いが強くなった。耳元で呟く。


「優しくなんかしねえからな」
479:2010/12/23(木) 02:11:27 ID:rnp6qbHY
瀬文の唇が吸い付いた跡を次々と当麻の体に残していく。
吸われる度に痛みを伴って当麻が苦痛の声を上げる。
「っ…痛っい…」
唇とは裏腹に右手はしなやかに体をなぞった。痛みと快感…両極端な感覚に頭がおかしくなりそうだ。
腕を掴んでいた力が緩み両腕が自由になると、ごつごつした手は今度は胸の膨らみを捉えた。
「あ…ぃた」
大して大きくもないがそんなに強く掴まれれば痛い。
力任せにやっているのかは分からないがどれだけ筋肉バカなんだろう。
舌をうねらせ乳首を愛撫される。また快感と苦痛…どちらかに集中したいのに、どっちつかずの感覚に翻弄される。
苦悶の表情をした当麻を瀬文の舌がさらに攻め立てた。
「ん…ぁ」
快感が増し声色が変わった所で瀬文が離れる。
「…?」
「脚開け」
そういうと太股を分け入るようにその部分に瀬文の顔が近づいた。
「や…」
「やじゃねえだろ」
瀬文の吐息がかかる。
「もうしっかり濡らしてんじゃねえかよ」

そう言って指をあてがってくる。次に来るだろう感覚に当麻は身構えた。
抵抗なく、瀬文の指が入ってくるのを感じた。
「ん…っ」
思わず口を押さえた。多分、声を抑える自信はない。
480:2010/12/23(木) 02:12:12 ID:rnp6qbHY
さっきまでの感覚とは全く違う快感がこみ上げる。
瀬文がのぞき込むように顔を見てくる。
「なにみてんすか」
「お前も、一応女なんだと思ってな」
「なにそれ、失礼な」
「ここだろ?」
瀬文の指がぐるりと回転し内壁を押しあげた。
「あっ」
当麻の声が一気に甘くなる。
グッグッと指の腹で刺激する度に声を上げて腰を仰け反らせる。
「ぁあっ、あ、こん…なのっ」
感じたことのない快感に抑制できない声が口から溢れた。
動きに合わせて卑猥な音をたてる瀬文の手。

―――この男に。

「ぁあああっ!!」
痙攣しながら達した。ぬるりと瀬文の手が放れていく。
心臓が耳で鳴っているように鼓動が大きく聞こえた。
甘い渦が体の中心で熱を放っている。
「当麻、潮吹いたぞ」
「っ…嘘?」
「嘘言ってどうすんだ、入れるぞ」
間髪入れずに太股を掴まれると入り口にあてがわれた。
「え、ちょっ…まだ」
「優しくはしねえと言ったはずだ」
まだ疼くそこに今度は瀬文自身が入ってくる。
「…あっ」
481:2010/12/23(木) 02:13:05 ID:rnp6qbHY
さっき戯れで口に含んだ時とは比べものにならないくらいに硬く大きくなっていた。
瀬文も、熱く充血した当麻の粘膜を感じていた。指でほぐした分潤んですんなりと受け入れる。
「んっ…瀬文さん、の」
「あ?」
「…入ってる」
完璧に女の顔になった当麻が腕のしたで笑った。

「あたしたち…セックスしてるんだ」
「ばぁか」

一瞬自分の中に湧き上がった感情を振り払うように、当麻に強く突き入れた。
「あ!あぁっ」
達して間もない当麻はまたすぐに体を硬くして駆け上がろうとする。
「まだだ…」
わざと良い部分を避けるように動きを変えると、当麻は苦しそうな甘い声を上げてシーツを握りしめた。
ギプスの手が胸の上に置かれ、何がしたいのかうろうろとしている。

「痛いのか?」
当麻は首を振った。
「なんだよ」
さらに激しく首を振る。顔は、髪に覆われて見えなかった。
「…何でも、ないから…早くっ」
髪で隠れた口元を抑える。
それに答えるように瀬文は腰を振った。
「んっあっ、あ…っ!あん」
乞うていた快感を与えられ悲鳴に近い声で当麻が喘ぐ。
スピードを上げて瀬文も快感に溺れていった。
「ああ…っだめ、また…またいっ」
当麻の腕が瀬文の腕にすがりついてくる。
「と…ぅまっ」
二人で同じリズムを刻みながら高まっていく。

同じ所へ―――

「ぐっ!」
「あああっ!」

頭が真っ白になる程の快感の後、大きく肩で息をしながら瀬文は当麻の隣に重い体を横たえた。
482:2010/12/23(木) 02:14:16 ID:rnp6qbHY

体を起こして時計を確認すると4時を回っていた。
もうそろそろ空が白んでくる頃だろう。

当麻はもう心地よい寝息をたてていた。

すべてをひっくるめて、いろいろなことがあったな、なんて思い返してみる。
志村のことやSPECや、未詳のこと…そして、今スーツのポケットには冷泉のメモが入ってる。
自分に架せられた指名を改めて実感する。
今日も長く厳しい1日になりそうだ…目を閉じて目覚めた時にはまた辛い現実が待っている―――

大きく息をついてまた横になる。

未詳に来て出会った変な女が横に寝ていた。



そういえば…

当麻に顔を寄せると、唇を重ねた。


「…ニンニク臭っ」


そうだ。
こいつはそういう女だったと思い出し、キスしたことだけは後悔しようと思った。


483名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 02:18:51 ID:i+lHcOsx
GJ!!ラッキーなことにリアルタイムだった!
最高でした。また楽しみにしてます。
484名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 02:23:29 ID:d/EJk2O4
>>474-482 おつです!そしてGJ!
     深夜に神が降臨しててワロタw
     
485成り行き:2010/12/23(木) 03:15:09 ID:/oyOhxZ5
初めて投下します。
瀬文×当麻
最終回後
事件全体がそれなりに決着ついた上で未詳で働いてる二人てのを前提に。
合意の上でを妄想してたら浮かんだので。
文章も人物像もおかしいですが見逃してください。
ケイタイからなのでその点でもおかしかったらすいません




瀬文と当麻の2人はラブホテル内の一室に入った。
当麻が物珍し気に早速部屋内を調べ始める。
「おー、ラブホテル内てこうなってるんですね」
全体をぐるりと見回した後、設備してある物に、手当たり次第手をつけては確認し始める。
「典型的なピンクのライト。中央にあるダブルベッド。冷蔵庫。飲み物が入ってるな。テレビ…にマイク。カラオケ機器。電源を入れると、おお!アダルトビデオ!」
テレビの大画面に女性の性行為中の姿が写し出され、同時に喘ぐ声が部屋全体に、大音量で響きわたる。
入り口のドア付近に立ったまま、当麻の様子を眺めていた瀬文は、その音にあからさまに顔をしかめた。
当麻はアダルトビデオを流したまま、確認行為を続行する。
「引き出しの中には、コンドーム、ローション…種類沢山あるな。そして外側から相手の様子が分かるガラス張りのシャワー室。
成る程、相手を待ちながら自分も気分を高ぶらせて準備出来るようにしてあるんだ。
いやあ、至れり尽くせり正に男女が性行為をするために特化した場所ですなぁ!」
「当麻!!」
当麻が高らかに声を上げた所で、痺れを切らした瀬文が、
アダルトビデオの音量より大きく一喝した。
ダブルベッドに肩膝を乗せたまま、体を捻って、
その声の方に向き、当麻が平然と返事をする。
「何すか」
「ぐたぐだ言ってねえで、さっさと体洗ってこい。臭くて堪らん」
瀬文は足早に部屋の中央まで進むと、当麻を横切り、その隣に腰掛けた。
ダブルベッドが少し軋む。
「え、あたしどっか匂います?」
当麻が自分の体をくんくんと嗅ぎだしている様を、
瀬文は下から鬱陶しそうに見上げ、また視線を真っ直ぐ元に戻した。
目の前には大画面のテレビにアダルトビデオが流れているが、その映像を視界に入れたところで感情は全く乱されない。
「お前は年中餃子臭えだろうが。時間かけてでも全部綺麗に落としてこい。ついでに歯も磨け。ニンニク臭えから」
その言葉に当麻が苛立ち、瀬文を見下ろしながら睨む。
元から風呂に入る気ではいたが、そう言われると思わず反抗心が生まれた。
「あー、あたしぃ、別にこのままでもいいかなぁて思うんですけどぉ。」
腕を胸の前に持ってきて、可愛くしなを作りながら、
嫌味を込めて瀬文から視線を外し受け答える。
「ふざけんな。てめえが良くても俺はごめんだ。気分が萎える」
「瀬文さんにも気分とかあるんだ」
若干驚き瀬文を見ると、瀬文も当麻を見ていたため、2人の視線が合った。
「うるせえよ。いいから早く行け。」
瀬文が当麻から視線を外してリモコンを手にした。
テレビの電源が落ちる。
先程までの音が無くなったせいで、部屋には静寂さが際立った。
2人に僅かな間が生まれる。
「へーへー」
当麻は大人しく言うことを聞き入れ、近くにあったカートを手にし、
瀬文を横切って壁付近に置くと、また引き戻りシャワー室へと向かう。
その当麻に瀬文は一瞥もしない。
シャワー室に入ろうとしたところで、当麻はドアから顔を出し、瀬文に注意を促した。
「あ、そこからじっと様子見るとかしないで下さいね。気持ち悪いんで」
「誰がするか」
バタンとドアが閉まった。
486成り行き:2010/12/23(木) 03:20:59 ID:/oyOhxZ5
水音が流れ出したのが聞こえると、一瞬だけガラス張りのシャワー室を瀬文は見た。
シャワー室に入った後も、備え付けの物を一つ一つ確認しては声を上げていた当麻の、裸体のシルエットが目に映る。
視線を直ぐ様外し、そのまま体をドサッとダブルベッドに倒した。
真っ白いシーツの乾いた感触がする。
天井を眺めながら、華奢な体だと率直に思う。
あの体に自分がこれから触れる事が、違和感なく容易く想像できる。

ここに2人でいて性行為を行おうとしている事は、とても自然な成り行きだった。
お互い同じ気持ちだった

相手と体を重ねるのが必要で、自分達にとって自然だと感じたからだ。

当麻は片腕で髪を力強くがしがしと洗う。花の香りだ。
悔しさから瀬文に言われた通り、いやそれ以上に綺麗にして、身体中石鹸やシャンプーの香りにしてやると思っていた。
泡が目に入りそうになり、左腕で顔を拭う。
手の付け根と腕の繋ぎめが目に入り、改めて確認してぼんやりとしながら、髪の泡をシャワーのお湯で洗い流す。
自分の胸を見て、小さいなと思う。
足も腕も細く、脂肪が全体的にあまり無い薄い体だ。
頭上から降り注ぐ細かな大量の滴の暖かさを感じながら、この腕に、体に瀬文はどう触れるんだろうと、
今同じ部屋のダブルベッドに腰掛けているであろう瀬文の姿を姿を思い起こした。
先程上から見た瀬文の綺麗に整えられた坊主頭、大きな耳、長い首、真っ直ぐと自分を見つめてくる目。
体はスーツ姿だ。スーツの下はどうなっているんだろうと思い、
触れられる事よりも、自分が瀬文の体を早く確認したいのだとか気づいた。
487成り行き:2010/12/23(木) 03:28:07 ID:/oyOhxZ5
シャワー室のドアが開く音が聞こえ、座る体勢に戻していた瀬文はそちらに顔を向ける。
「お先ーす」
真っ白いガウン一枚だけを着た当麻が姿を現した。
ガウンから露出した体は火照りで赤くなっている。

瀬文は当麻をじっと見つめながら、直ぐ様文句をぶつける。
「長い」
その一言で当麻は否応なしに臨戦態勢に入った。
お互い譲ること無い、不毛な、子供じみた口喧嘩の応酬を繰り広げながら、
当麻は瀬文のもとへと歩みを進める。
「あんたが綺麗に落としてこいって言ったんだろうが!!」
「予想より長い」
「予想より長いからって何ですか?何罪ですか?想定外シャワー室独占水道水光熱備品多量浪費罪ですか?
大体瀬文さんに言われたから、こんなに時間かけて磨いてきてやったのに、
感謝されど文句言われる筋合い無いわ!」
「うるせえブス」
「ブスじゃねーよ!この筋肉バカ!」
瀬文が座っている目の前に当麻が立ち、15pも離れていない距離で、上から顔を近づけて叫ぶ。
「唾飛ばすんじゃねーよ餃子女」
そのまま距離を縮めて、唇を触れさせる。
一瞬離れ、また合わせる。
繰り返し繰り返し触れ合わせながら、徐々に口付けを深くして、相手の舌を欲しあう。
感触の気持ち良さと息苦しさと欲求で、当麻は瀬文の顔を手のひらで包み込む。
動かない左手は瀬文の肩の上でだらりと垂れている。
瀬文も同じ思いで、当麻の背中と細い腰に腕を回しぎゅっと体を抱きかかえる。
音をたてながら唇が離れた。当麻の目が水の膜でゆらゆらと揺れ、それを瀬文は熱っぽく見つめる。
「お前、歯磨き忘れてきただろ。口の中にんにく臭えぞ」
ぎょっと当麻の目が見開かれた。
「大丈夫です。想定内です」と呟きながら顔を背けようとする当麻を離す事なく、
瀬文は体を反転させダブルベッドに沈めた。
488成り行き:2010/12/23(木) 03:46:06 ID:/oyOhxZ5
「別にもういい」
そう言うと瀬文は当麻に話す隙も与えずまた口づけ始める。
餃子臭いのは確かに嫌だったが、実際には些細な事だった。
大事なのは当麻の体を確認する事で、餃子の匂いもその一部ならば許容できる。
瀬文がガウンの紐をほどき、前を開けると、当麻の体は袖を通していない腕以外の全てが露出された。
露になった肌が外気に触れて少し寒い。
さらけ出した事による心細さと羞恥心と瀬文を感じる唇の気持ち良さで、
いつもはクリアな頭の中がどんどん熱を帯び乱される。
はっと息が漏れた。
瀬文の唇は当麻の唇を離れ、顎から首、鎖骨、胸へと下がっていく。
当麻は触れられて上がりそうになる声を、反射で左腕によって抑える。
愛撫を行っていた瀬文が、当麻の様子を察して顔を上げた。
「声、抑えんな」
そう言うと瀬文は当麻の細い左腕を手に取り、そこにも口付けていく。
腕と手の繋ぎめまでくると、そこを舐り、手の甲へと口付け、指をくわえる。
何度も何度も優しく左手に触れてくる瀬文を見てると、
あるはずの無い神経が感じているかのように思えて、当麻は息がつまった。
左手を愛撫する瀬文の姿が胸にくる。
「へん…たい…っすね」
「うるせえ」
瀬文を見つめる当麻の性器は湿り気を帯びていた。
左手から離れると瀬文は真っ直ぐ当麻の裸体を見下ろす。
「あれだけ食っててこんなに細いとか、お前異常だな」
瀬文は手の平で当麻の乳房を下から触れ、そのまま指で腹をなぞり臍の近くまでくると、ぐっと押した。
「やわらけえ」
当麻を確認する声だった。
「瀬文さん」
瀬文は当麻の顔へと視線を移し、目を合わせた。
当麻が真っ直ぐ瀬文を見ている。
「瀬文さんも脱いでください」
意思のある強い声で当麻は言った。
目の前のスーツを早く脱いでもらいたかった。
瀬文の体を見たかった。
瀬文は頷くでもなく無言でスーツを脱ぎ始めた。
ボタンを外しネクタイに指を掛けワイシャツを脱ぐ。
当麻の目の前には上半身裸の瀬文がいた。
じっと見つめていると瀬文が当麻のもとへ降りてくる。
唇を合わせ舌を絡ませあう。
重ね合わせた手の平を瀬文がぎゅっと握ってくる。
お互いの胸の感触が熱くて気持ち良かった。
そういえば瀬文さんシャワー浴びてないなと当麻は気付いた。
人にはあれだけ言っておいてと思ったが、瀬文の汗臭さや体臭も嫌いでは無いなと思い返した。
以前瀬文は体が覚えていると言った。
その感覚がこの行為で理解出来るだろうかと当麻は思い、
自分の中心にそっと指を入れてくる瀬文を五感全てで感じながら、目を閉じた。




以上です。
漢字で表したい言葉を変換出来ないケイタイが憎い。
前の職人さんとシチェーション被っちゃっててすいません(>_<)
でもスレが活性化してて嬉しいです(^^)
489名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 05:15:47 ID:CX+Yb0GJ
うん、すっごくいいです!携帯からこれだけの作品を作れるなんてすごいですね!
合意の2人って興味あります。もしよかったら続きも書いていただけると感激です。
ありがとうございました。
490名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 20:11:11 ID:d/EJk2O4
>>485-488 おいしくいただきました(^q^)
      ネタ被りなんて気にするな!
      これからも書いて下さい! お願いします! 私も頑張って書きます。
      スレ活性化万歳!
491名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 20:29:09 ID:uvUHIHzd
つっこみSPECの
http://www.tbs.co.jp/spec2010/manga/work_204.html
これ萌えた
492名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 20:35:18 ID:zXkrFC8y
>>485-488 お疲れやまです。スレ活性化万歳!

「プレゼントは、わーたーしっ! 一度言ってみたかったんすよねこういうセリフ。」
とか言いながらせぶみんの病室に遊びに行って、本当にイタダキマシタされちゃう当麻の電波キャッチしました。
クリスマスの奇跡。
だれか起こしてちょ。
493名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 20:48:15 ID:Thn5bYqU
瀬文「…いただきました(ニヤリ)」
当麻「あっ、それ私の台詞!勝手に取らないで下さいよー」

ですね分かります
494名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 21:44:57 ID:zXkrFC8y
>>493
わっ!!早速奇跡起きてるってwww

両手使えない筋肉バカは足技で、ですね分かります。
495名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 22:35:37 ID:rnp6qbHY
視力がいまいち回復しなくて眼鏡男子になっちゃう瀬文が見たいw
銀縁でお願いします><
496名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 22:45:10 ID:AcP67Xrv
アウトレイジみたいな色眼鏡しか思い浮かばんかったww
497名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 22:57:26 ID:5fYbwQ9d
スレ活性化ばんざーい
最終回後にこれだけ盛り上がるのも凄いなw
俺も頑張るぞー

しかし視力と両腕をやられた瀬文はやられ放題だなあwいいぞもっとやれ
498名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 22:58:05 ID:rhxlFZi3
ニノマエも当麻も瀬文も当麻もどちらもGJ!
ニノマエと当麻は初めて見た(*^_^*)これからも増えるといいな
499名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 23:50:08 ID:i98+qhMN
>>474さんのSな瀬文いいっす!もちろん他のエロ神の皆さんも!
今日も最終回見て萌えてしまったぜ!
500名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 00:54:30 ID:jeXdfyb3
SPEC関係の記事あさってたら
加瀬戸田の熱愛報道ってあったんだww
まあ週刊誌によくあるデマ記事臭いけどね

うはww高まるww
501名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 01:06:19 ID:7APh5DTi
>>485-488
神ですか?よかったです。ありがとう!!
502名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 02:49:28 ID:XZ86w38Q
金田一、ケイゾク、TRICKと、主演同士の交際報道がどういうわけか多い気がする。
ただ、噂はいいが生身のエロパロはは板的にアウトなんで注意な。
503名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 09:45:23 ID:jeXdfyb3
なんか、落とし穴にひっかかった時のわかりやすい関係のがあったよね

トリックの二人は一緒に落とし穴に落ちて笑い合う。
ケイゾクの二人は落ちるよとかばい、いちゃいちゃする。
SPECの二人は一人が落ちて、もう一人がそれを馬鹿にする。ってやつw
504名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 11:20:37 ID:HPZ6+8/T
なにそれ高まるwww

最終回後のエロを色々考えてみたりするが
文章にするSPECが欲しいです
三太さんにお願いするか…
505名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 12:01:43 ID:dGPspnzw
一瞬誰かと思ったwww>三太さん
506名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 14:00:55 ID:uEqCCNQr
一「姉ちゃんの処女…頂きました」

当「………」



一「なーんちゃってッ☆」


当「かっちーん」



当麻とニノマエの口癖逆にしてみたw四コマネタ


507名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 17:26:02 ID:jEt34iOF
>>503

「うわっ!」

「ってぇ…」


「あー…落し穴だ。古典的すぎて想定外でした。瀬文さーん大丈夫ですかー」

「…なわけないだろ」

「ですよねー。しかし元SITがこんな罠に…ぷぷwウケる」

「…早く引き上げろ」

「この深さですし、片手じゃ踏張れません。私まで道連れになります」

「…ならロープを持って来い」

「あいにく片腕しか使えないのでロープを持ってきた所で引き上げられませんし、どこかの柱に括り付けるのも無理です。」

「………。」

「助けてほしいですか?ねぇねぇねぇ☆」

「…人を呼べ。」

「…わかりました。……もしもし陽太?…うん。なんかさー瀬文さんが落とし穴に落ちちゃってさぁ……そー!アハハ!元SITの癖に!!まじウケるよねー」


その後、持ち前の気合いを使って自力ではい上がる瀬文さん

こんな二人しか出てこないw
508名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 17:29:41 ID:jEt34iOF
>>507の瀬文さんは無意識に当麻を庇って自分が代わりに落ちたという設定です。
509名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 21:02:46 ID:w+6Y0U/Y
ノベライズ版の表紙が添い寝してるみたいに見える私は病気ですありがとうございまry
510名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 22:53:18 ID:AuQ29KKu
病室の様子を見る限り、寝ている瀬文の横に当麻が来ることはあり得そうだなw
遠くで寝ていたのになぜか転がってきたりして。

寝ている当麻の横に瀬文が寝ることは多分ないなw
511名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 23:28:15 ID:jEt34iOF
殴って起こしますby瀬文
512名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 00:04:59 ID:hoHsOW7t
サンタさんへ。

エロを処方できるSPECを下さい。
513名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 00:10:05 ID:gMw7tYL/
寝ている当麻の横で微動だにせず立って見ている瀬文の想像余裕でした

その場でシンジくんみたく抜けばいいと思うよ!
514ケーキ食べたい:2010/12/25(土) 00:51:43 ID:XTbjC9Zy
初投下です。
会話だけな上にエロもないです、すみません…
クリスマスネタを妄想してたらこんなことになりました。
今年のクリスマスというわけではないです。



「…おい当麻、なんだそれは」
「あ、瀬文さん。見てわかんないんですか?ケーキですよケーキ。今日はクリスマスでしょう」
「それくらい知っている。…その、土台の周りに乗っている茶色い物はなんだ」
「茹で味噌餃子です。特注ですんで」
「この舌バカが。そんなケーキがあるか」
「今ここにありますけど。てかケーキに餃子載せたらいけませんか?犯罪ですか?何罪ですか!?
聖なる夜の異文化コミュニケーション禁止法違反ですか!!???」
「うるさいしニンニク臭い!!近くに寄るな!!!」
「!!…チッ…あれ、瀬文さん今日紙袋でかくないすか?」
「いつも通りだ」
「いや明らかにおかしいですよそれ。あ、アレですか?クリスマスだしサンタクロース気取りですか?
ぷぷっ、ウケる〜。何入ってるんですか、見せてくださいよ」
「嫌だ」
「いいじゃないですか」
「断る」
「あ、安田美沙子」
「っ!?」
「スキありっ!!…瀬文さんホント京女が好きっすね」
「おい、当麻、返せ」
「どれどれ…あれ、これ、ケーキじゃないすか」
「…チッ」
「えっ…もしかして、これ、あたしのためぇ??やぁだぁ〜、嬉しぃ〜。高まるぅ〜」
「当麻」
「はい」
「キモイ」
「チッ」
「食ったら帰るぞ」
「はーい」




以上です。
捏造・長文すみません。
高まっていただければ嬉しいです。
515名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 01:04:44 ID:uo4SwkQb
バッチリ高まりましたとも!
放送終了して一週間ですが、瀬当増えてきてうれしいかぎりです。
皆さんありがとうございますそしてGJです。

京女に弱い瀬文は山村紅葉にも反応するスペックホルダー
だったらどうしよう・・。
516名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 01:13:37 ID:1E+BDTdj
山村紅葉www
517名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 01:15:30 ID:hUQu6oM9
テレ朝通りにいつ現れてもおかしくない山村紅葉w
518名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 02:16:11 ID:gnTCIsUZ
クリスマスネタが書きたくてやらかした。
瀬文×当麻です。どうぞ。↓
519名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 02:16:39 ID:gnTCIsUZ
『メリークリスマス』

12月24日のクリスマスイブの日、瀬文と当麻は窓もない未詳の部屋で、黙々と仕事を続けていた。
他の部署から、「未詳は暇だろうから」と言われて雑用を大量に押しつけられたのである。
それは、過去に起こった事件書面の記録をパソコンに移し替えるという恐ろしく退屈な作業だった。
まったく、なんでよりによってクリスマスイブに残業なんだと、瀬文は心の中で悪態をついた。
しかし、別にクリスマスイブだからと言って特に用事もないので、別段困りはしないのだが。
野々村は「雅ちゃんとデートだから、後ヨロシク」と言って、早々に帰ってしまっていた。
当麻はこの作業にまったく興味がないのか、さっきからパソコンの画面をぼーっと見ているだけで書類の山が一向に減っていない。
時刻はもう夜の10時を回っていた。
「…それにしても、暇ですねぇ。」と、当麻がつぶやいた。
「暇じゃねぇよ、仕事しろ」瀬文は当麻をにらみながら言った。
「ねぇ、瀬文さん、せっかくのクリスマスイブですし、ケーキでも食べません?」
「何だと?」と瀬文が聞き返すと、当麻は椅子からガバッと立ち上がって、いそいそと冷蔵庫に向かいながら、
「あたし実はこっそり買ってきてたんですよ。」と言い、冷蔵庫から大きな白い箱を取り出し、さらに箱から馬鹿でかいケーキを出して机においた。
ケーキにはフルーツが豪華に盛り付けられ、生クリームがふんだんに使ってあり、「Merry Christmas!」と書いてあるチョコが乗っていた。
「今は勤務中だ。それにそんなもの、俺はいらん」
「えー、せっかく瀬文さんと食べようと思って買ってきたのに。
駅前のデパートで2時間も並んだんですよ?」
「お前…仕事中に何やってんだ」当麻の「瀬文さんと食べようと思って」の言葉に反応しているのを悟られないようにしながら、
瀬文は当麻に言った。
520名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 02:17:08 ID:gnTCIsUZ
「まぁまぁ、そー言わずに」と、当麻は瀬文の言葉を無視してケーキを切り分け、
「はい、これが瀬文さんの分。」と、瀬文にケーキを乗せた皿を渡した。
「…なんでこんなに少ないんだ。」と、瀬文は自分と当麻のケーキを見比べて言った。
「あれ?瀬文さんケーキいらないって言ってませんでした?」
「うるさい。つか、残り全部お前が食べるつもりか」
「もちろん☆」そう言って当麻は、ほとんどホールの形で残っているケーキにハチミツとふりかけをかけて食べ始めた。
「うっま〜。バカうま」
「黙れ大食い。あと、当たり前のようにハチミツとふりかけかけんな味バカ。
 見てるこっちが気持ち悪い」
瀬文は当麻を横目で睨みながら一通り悪態をつき、自分もケーキを食べた。
フルーツの程よい酸味とクリームの甘みが口に広がり、「なかなかうまいな」と瀬文は思った。
それだけに当麻の奇行が瀬文にはまったく理解できない。
「うっせー、筋肉バカ」と、当麻はいつも通りの返事をした。
そして二人は黙ってケーキを食べた。

ケーキを食べ終わり、瀬文はまた仕事にとりかかる。しかし、作業のスピードは一向に上がらず、さすがに疲れてきた。
すると、当麻が
「ねー瀬文さん、今日のところはもう終わりにしません?」と言いだした。
「てめぇ、何言い出す…」
「だってこれ、どう見ても今日中に終わりませんよ。
朝からずーっとやってるのに…あたしもう疲れちゃって、全然仕事がはかどりません」
「お前は最初からはかどってないだろ」
そう突っ込んではみたものの、確かに当麻の言う通りだと瀬文も思った。
「…仕方ない。今日はこれで終わりだ」と瀬文がしぶしぶ言うと、
当麻は「やったー!」と叫んで小躍りしながら自分の荷物をキャリーに詰め込み始めた。
521名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 02:17:42 ID:gnTCIsUZ
外に出ると冷たい風が吹いていた。吐く息が白い。思わず身震いする。
当麻は「さっぶ」と言いながら体を縮めていた。
二人はなんとなくその場に立っていたが、やがて瀬文が
「…じゃあな」と言って歩き出した。すると数歩も行かないうちに、
「あー、瀬文さん?」と当麻に呼び止められた。
「…何だ」瀬文がくるっと振り返って当麻をみると、当麻はまったく別の方向に目をやって、
「あたし、この後寄りたい所があるんですよね」と、空中を見つめながら言った。
「だから何だ」
「だから、瀬文さんちょっと付き合ってくれません?」
「…知るか。勝手にしろ」
「いーじゃないですか。別に。どーせこのあと何もないんでしょ?」
「うっせぇ。」と、答えてみたものの、その通りだったのでそれ以上は言い返せなかった。
「ねぇねぇ、いいでしょ、ちょっとくらいー、ねーねー、せーぶーみーさーん!」
瀬文が黙っていると、当麻が瀬文の周りをうろちょろしながらしゃべりだした。
「…」
「ねぇねぇせーぶーみーん!」
「あーッ、うるさい!仕方ないから付き合ってやる。あとせぶみんはやめろ」
「うわっ、まじっすか。やった。」

522名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 02:18:33 ID:gnTCIsUZ
当麻に「こっちです」と言われて後をついていくと、街中の大きなショッピング街に着いた。
もうすぐ12時を回ろうかと言うのに、ほぼ全ての店が開店しており、人(主にカップル)が大勢いた。
どこもかしこもイルミネーションで飾りつけられ、クリスマスムード一色だった。
「…これです」と、当麻はショッピング街の真ん中にある大きなクリスマス・ツリーを指さして言った。
そのクリスマス・ツリーは他のどの飾りよりもひときわ大きく目立っており、豪華だった。
金や銀のボールが吊り下げてあり、全体に雪をふらせたような装飾が施してあって、一番上には大きな星の飾りが光っていた。
瀬文は一瞬ツリーに目を奪われ、それを眺めた。
「お前…寄りたいところってこれのことだったのか」
「えへへ、一回見てみたかったんですよ。なんでも、世界で何本の指に入るかってくらい
大きなツリーなんですって。まぁ、一人で見てもむなしいだけなんで、瀬文さんに付き合ってもらいました。」
「お前、そんなくだらないことの為に俺を連れてきたのか」
「ムッ、くだらないってひどいですね。…でも、綺麗でしょ?」
そう言って当麻はツリーを見上げた。つられて瀬文も見上げる。
「あぁ、そうだな」
しばらく二人は黙ってツリーを見上げていた。
そして瀬文はふと我に返って思った。これじゃまるで…
「恋人みたいですね、私たち。」と、当麻が言った。瀬文を見て微笑んでいる。
「…うっせぇ、バカ」瀬文はとっさに顔を背けた。今、自分が当麻とまったく同じことを考えていたなんて、
ましてや今の当麻の言葉で顔が赤くなっているなんて、絶対に悟られたくなかった。
「あれー、瀬文さん、どうしたんですか?
さっきのあたしのセリフに惚れちゃいました?」そう言って当麻が瀬文の顔を覗き込もうとする。
「黙れ撃つぞ」
「あれ、図星?ねぇ図星?」と、当麻がニヤニヤしながらしつこく付きまとう。
523名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 02:18:56 ID:gnTCIsUZ
瀬文はイラっとし、当麻に殴りかかろうとしたが、その瞬間当麻が「ッハックしょーん!」と盛大なくしゃみをしたので飛びのいた。
「おま…」と、言い返す間もなく、当麻はまた立て続けにくしゃみをし、鼻をグスッとすすりあげた。
「汚ぇな」と、瀬文が言うと、
「汚くないです。―あー、なんだか寒くなってきましたねぇ。そろそろ帰りますか。」
と、当麻が震えながら言った。瀬文が当麻を見ると鼻の頭が赤かった。キャリーを持つ手先も、かじかんでいる。
「当麻、そこで待ってろ」と瀬文は一言だけ言うと、キョトンとしている当麻を置いて一軒の店に入り、しばらくすると戻ってきた。手に何かを持っている。
「…やる。」そうぶっきらぼうにつぶやいて、瀬文は当麻の方を見ずに紙袋を押しつけた。
赤い紙で包んでリボンが掛けてあり、「Merry Christmas」と書いた金色のシールが貼ってあった。
「…瀬文さん、あの、これ―?」
「別に、さっきのケーキの礼とか、日ごろ感謝してるからとかではまったくない。
 お前が風邪をひいたら明日の俺の仕事が増えるから―」
瀬文が早口でしゃべるのを聞きながら当麻が包みを開くと、中にはマフラーと手袋、そして耳あてが入っていた。当麻はしばらくそれを見つめて、
「…ありがとうございます」とつぶやいた。
「大切に使え。」と、瀬文は言った。
その時、周りでワーッと歓声が上がった。どうやらカウントダウンで日付が変わったらしい。クリスマスツリーの上にあった電子時計が、「0:00」を指していた。
それと同時に、周りのライトがよりいっそう豪華に輝いた。二人はその光景を眺めていたが、当麻がゆっくりと瀬文を見て、
「メリークリスマス、瀬文さん」と言った。
「…ああ、そうだな」と瀬文も当麻を見て言った。

(終り)
524名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 02:29:53 ID:gnTCIsUZ

エロなくてごめんね。
このスレのみんなにメリークリスマス!
525名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 06:14:57 ID:Qf94ZH95
ケータイから投下してみる
誤字脱字あったらごめん。


美鈴と地居が未詳を訪れた後の話です。

5261:2010/12/25(土) 06:21:21 ID:Qf94ZH95
「なんスか。なんか言いたい事があるみたいっスね」
さっきからこっちをチラチラと見ては、信じられない、という風に首を横に振っている瀬文に、自分から話しかけた。
「当麻おまえ、彼氏いるんだってな」
「元彼です」
即答した。

係長からでも聞いたのか。「いやあ、あの当麻君にねぇ…」なんて話す係長の姿は、容易に想像できた。
「元彼がいたら悪いっスか。犯罪ですか。何罪ですか。まさか、不純異性交友なんて言いませんよね」
瀬文に口を開く隙を与えず、畳み掛けた。
「ま、瀬文さんは昭和の男みたいですから、しかたないですかねぇ。頭も筋肉みたいにガッチガチ、否、脳味噌筋肉ですもんね」
「てめえ……」
「瀬文さんこそ彼女いないんスか。てか、彼女とかいたことあるんスか。ま、さ、か、童貞? チョーウケる。その歳で? 童貞?」「んなわけねーだろっ!」
瀬文の鉄拳が飛んできた。
「おまえこそ、マグロなんじゃねえのか。魚顔だしな、さかなちゃん。次からマグロちゃんて呼ぶか?」
「ギョギョキーーックッ!」

売り言葉に買い言葉。
お互いに「証拠を見せてやる」と後に引けなくなっていた。
5272:2010/12/25(土) 06:29:56 ID:Qf94ZH95
左腕を吊っていた三角巾を首からはずし、上着も投げ捨てた。
同時に瀬文は、ネクタイをはずし、脱いだスーツをロッカーのハンガーに掛けていた。

布団を敷き始めた瀬文を確認し、スカートも脱ぎ捨てた。
チラリとこちらを見た瀬文の視線が、天井を向いてから布団に戻る。
ブラウスとその裾から少し覗くショーツ、白ソックス、そして左腕の包帯。
瀬文が「ちょっとエロい……」とでも考えたのではないかと思うと、この勝負、いけそうな気がした。

「瀬文さんて、思ってたより筋肉ないっスね。そんなんでSITの隊長勤まったんスか」
「筋肉はあればいいってもんじゃねぇんだよ! ボディービルダーみたいな筋肉つけちまったら、自分の筋肉が素早い行動の邪魔になる。俺のは実用的な筋肉だ」
「あーなるほど」
「無駄口叩いてないで、サッサと終わらせるぞ」
「えー、瀬文さんて、早漏なン……」
最後まで言い終える前に、瀬文に腕を捕られ、布団の上に押し倒された。

「優しくはしない。キスもしないからな」
瀬文がブラウスのボタンを外しながら言った。
「当麻。性感体はあるのか」
「え?」
「愛のない行為なんて、手っ取り早く終わらせた方がいいだろ。どこだ」
「胸……とか?」
「変人のくせに普通だな」
瀬文はブラの上から胸を揉んだ。
「なんだ、この色気ないブラジャーは」
確かに、レースもついていないスポーツブラだ。
「仕方ないです。片手じゃ普通のブラ、ホックはめられませんから」
一瞬、瀬文がハッとした顔をしたが、それに気づかない振りをして、言葉を続けた。
「でも、その分、ショーツには気を使ってるんで。今日なんて、両脇紐っスよ」
5283:2010/12/25(土) 06:38:15 ID:Qf94ZH95
瀬文は返事をしなかった。
ブラを胸の上に押し上げ、直に触り、
「あ……」
耳たぶから首筋へと舌を這わせた。
「…んん……や……」
あたし、首筋でこんなに感じたっけ……?

瀬文の体が、下にずれていった。
舌は首筋から鎖骨、そして胸へ、
「あっ…あぁん……」
指は胸から脇腹を撫で、ショーツの紐に触れるかという所でそこを通り過ぎ、太股へ。

「や……なに…これ……」
瀬文が触れてくる箇所が、ビリビリと反応する。自分の体がこんな反応をするのを、初めて感じた。
なぜ?
これまでだって、何度もあの<左利き>に触れられていたではないか。

「……! や…あぁん!」
乳首を口に含まれ、舌で転がされた。

これって……。

太股を撫でていた手が、ショーツの上に移り、秘部を擦る。
体全体が波打ち、反応した。

おかしい。
何かがおかしい。
初めて他人から触れられたかのような、自分の体の反応。
どうしてなのかわからない。

「やっぱりマグロじゃねぇか」
随分久しぶりに瀬文の声を聞いた気がした。
何か言い返そうとしたが、言葉にならない。

ショーツの片側の紐がほどかれ、瀬文の指が割れ目へと滑り込んだ。
「あっ、あぁ……」

また初めての反応。
なぜなのか、考えなくては……。
けれど、体だけでなく、頭の中まで痺れたような感覚に侵され、思考がまとまらない。

自分の体のこの初めてと思われる反応は、<左利き>が下手で、瀬文が上手いから、という単純なものではないということには、考えが行き着いた。だが、その先までたどり着けない。

その時、思考を掻き回していた瀬文の指が離れ、指よりも太いモノがあてがわれたのを感じ、全身が硬直した。
5294:2010/12/25(土) 06:45:38 ID:Qf94ZH95
「ちょ、瀬文さん、待って……」
「今更ビビってんじゃねぇ!」
瀬文が分け入ろうとする。
「瀬文!タンマ!」
「タンマじゃねーよ、トンマーー!!」
「ぃやあぁぁぁ!!ぃたぁぁぁ!!」
一気に貫かれた。
頭の先まで串刺しにされてしまったのではないかと、錯覚した。
目尻から流れた涙が耳に入った、その感触で、自分はまだ生きていることを確認した。

「当麻、おまえ……」
瀬文の声が、上から降ってくる。
薄く目を開け、瀬文の顔を見た。
心配そうな、どうしたらいいかわからずに戸惑っている顔。
「初めて……だったのか?」
「わかりません」
「は?」
「あたしの記憶では、とっくに経験済みの行為だったんです。でも、あたしの体は未経験の反応をした」

<左利き>に抱き締められ、キスをして、絡み合いながら愛し合った記憶はある。
でも<左利き>の指や唇や舌の感触は、全く覚えていない。匂いや体温も思い出せない。

「頭が痺れて、今は考えられません」


「ふぅーっ」
瀬文が息をつく。
体を離そうとしたのを察知し、腕を掴み止めた。
「瀬文さん。このまま最後まで続けてください」
「だが……」
「もし、仮に、万が一、本当にあたしが初めてだったのだとして、」
瀬文の目を真っ直ぐ見つめ返した。
「ここでやめられても、あたしは処女に戻れるわけではないんです」

数秒間の見つめ合いの後、瀬文はまた「ふぅーっ」と息を吐き、体を重ねてきた。
体の重みを心地よく感じる。やはり<左利き>の体の重みは思い出せない。

「当麻……」
「……はい」
瀬文が肩を抱いてきたので、右腕で相手の背中を抱き返してみた。
「優しくする」
唇と唇が触れた。
自分の今の感情を伝えるには、右腕だけでは足りない気がして、包帯巻きの左腕も、瀬文の背中に添えた。

530名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 06:47:17 ID:Qf94ZH95
以上です。
当麻目線で書いてみました。

531名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 10:48:14 ID:VHhMJTtl
クリスマスに神が三人もご光臨なされた・・・

GJGJGJGJGJ!!

クリスマスネタに当麻の処女喪失、
素晴らしいクリスマスプレゼントいただきました
532名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 13:48:26 ID:WHcoqWPs
うおお、豊作GJ!

実際のとこ当麻は処女なのかね?
未遂だけど最終回でちゅーしかけた訳だし、地居なら>>406のみたく記憶書き換えながら洗脳エチーしてしまってそうだ
533名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 14:33:13 ID:za2AKuqT
>>532
処女のが嬉しい派だがエロパロ的にはどっちでもおいしい気がする。
明言されてないことだし好きに解釈するのが一番かと
534名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 14:39:12 ID:6f8H96Xu
阿部寛がいっぱいいる
535名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 14:47:16 ID:02e4W0pF
瀬文と当麻ものばっかだな
536名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 15:06:36 ID:eV6Ge3xQ
GJ!みんな神過ぎる!

最初優しくしない言ってたのに
最後はキスする所が最高!
537名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 15:44:15 ID:t/R/xbOV
>>530
GJ!!

二人の感じがよく出てます。
538名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 18:08:27 ID:wP15haeV
スーツをハンガーにかけてんのがウケるw
539名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 18:39:13 ID:wP15haeV
@spec_loc
ちなみに、並べてみるとわかるとおもいますが、一巻から三巻まで、
当麻と瀬文の距離感と存在が大きくなるように一応してあります。

この間アマゾンで参観の表紙見たけど腕枕しているようにしか見えなかったw
540名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 19:08:18 ID:S+coQF6h
昨日から丸一日書き込みなかったんだね。
今エロあり書いてるけど需要あるといいなあ
541名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 19:12:01 ID:Vzw4bbQt
wktk
542名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 19:38:04 ID:Y1xOUcbm
>>540
待ってます
543名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 19:52:30 ID:uk4QP8ON
>>540
需要ありあり!
544名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 21:12:26 ID:7GnyaDoF
>>540
正座して待ってます
545名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 21:17:14 ID:L8OBaIwu
>>540

ありありあり

待ってます
546名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 22:06:45 ID:22RQ/p+x
ものすごい需要だなwww








自分からもお願いします待っています
547名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 22:14:00 ID:YkM6iLET
自分も雪の中待ってます
548名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 22:23:51 ID:OV4HMdGQ
ちなみに誰と誰の書いてるのか教えてほしい
549540:2010/12/26(日) 22:41:21 ID:S+coQF6h
わあこんなにたくさんレスがついてる!
自分で必死に自演してもこんな数にはならないよー嬉しいです。
27日が終わるまでにはアップできると思うので、がんばります。

>>548
550540:2010/12/26(日) 22:42:31 ID:S+coQF6h
途中送信してしまった……
>>548
瀬当です。すでに充分あるのに申し訳ない……
551名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 22:52:33 ID:FtN9AqGZ
いや申し訳ないとか言っちゃったら他の人が瀬当を書きにくくなるでそw
他のカプは書きたい人が書いてるんじゃないのかな多分。

楽しみにしてお待ちしております。
552名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 22:53:42 ID:b9N1ntaZ
楽しみにしてます!
553名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 22:54:25 ID:3GoysfhT
職人さんがんばってください!!

楽しみに待ってます。
瀬当大好きだ!!
554名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 23:21:59 ID:7GnyaDoF
職人さん頑張ってください!
SPEC熱はまだまださめねぇぞぉおおおお
555名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 23:53:28 ID:0fcGxf3g
>>548

鬼畜な地居×当麻が見たいです!
556名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 00:06:14 ID:FtN9AqGZ
このスレは瀬文と当麻が好きな書く人が多いんだろうなあ俺含めw
他の組み合わせも有れば観たいんだけど
書くとなるとどうしても自分の萌え注入になるからねw
他の組み合わせ派の人も是非書いてみてはいかがでせうか。
誰か書くと意外と続いたりするのがSSスレだし
557548:2010/12/27(月) 00:48:36 ID:aOwKmzeN
教えてくれてあざっす
書いてくれるだけでありがたいからどのカプでもみんな喜ぶよ
でも個人的にはニノマエが見てみたいな エロで
558名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 00:53:46 ID:Qo39idXf
瀬文×当麻は公式でもああなってしまったしな〜王道ですよ
ノベライズ立ち読みしてみたら、牛丼の所で当麻が
「瀬文さんにとって私は何なんですか」とか聞いてて
その答えが「お前はたった一つの光だ」だったって何それアツアツじゃんヒートテック(ry
ってなったぜw
559名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 01:18:27 ID:lwPZK10E
>>558
そりゃニヤニヤしちまって自分は立ち読みできねぇなww

ニノマエはくっつけるなら相手は当麻なんだろうが、実の弟発覚しちゃったし心は中1だしで姉弟でほのぼのならともかく、なかなかエロまでは書きづらそうだよな


だが俺はバッチこい
560名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 01:33:54 ID:ZF7GttBH
ノベライズの当麻って、
瀬文の味噌煮込みうどんに餃子を一個多く入れてやったり
憑依の時に黙々と電話を掛ける瀬文に「瀬文のこういうところは悪くない」と
こっそりほほ笑んでみたりとわりとデレ描写多いんだよねw
561名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 19:05:19 ID:cTnVF0y9
投下期待wktk
562540:2010/12/27(月) 22:56:43 ID:mxu4PifZ
540なんですが、ごめんなさい、もう一日かかっちゃいそうです。
だいぶ長いので日を分けたほうがいいかなと思ったけど、やっぱり明日まとめてやります。
地居×当麻も興味あるけどニノマエ×当麻は難しそうー。
自分も読んでみたいです。誰かお願いします!
563名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 23:03:16 ID:cTnVF0y9
ゆっくり書いて下さい。
やっぱり待ちきれないけど思いがあるけど、長い読み応えある話し好きだから楽しみにしてます。

もちろん小ネタも好きなんで誰かお願いします。
564名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 00:00:30 ID:aOwKmzeN
ゆっくり書いてくれていいからな。待ってます

やぱニノマエは難しいよな。 
書いてみてもエロにまでは持っていけない
565名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 22:43:13 ID:VSIVkzeS
ノベライズVの
当麻の心に隠しきれない感情が芽生えた

ってどういう意味かね
当→瀬と受け取っていいのかね
566わるい夢の覚ましかた・1:2010/12/28(火) 23:12:02 ID:aBFTThL+
 こんばんは。お待たせしました540です。
 ちょっとずつ投下していきます。NGは、『わるい夢の覚ましかた』です。


 これまでの現実がすべて悪い夢のようなものであったとして、
 そこから先はどう生きればいいんだろうか。

「ちーっす」

 とは言っても自分のことではない。目の前のこいつのことだ。
 事件からしばらくしてある寒い夜、快復した目はいつもの餃子女を捉えていて、瀬文はこのごろ当然のようにやってくるその存在にげんなりと目を上げた。

「何でまた、来る」

もう消灯を過ぎている夜中、いくら個室とはいえ、こっそりスタンドを点けているだけで怒られそうなものなのに、堂々と忍び込んでくる神経が瀬文にはまるでわからない。今日こそは来なさそうだ、と安心していたところだったというのに。

「またじゃないっすよ毎日っすよ。瀬文さん、もしかしてまた記憶飛ばされたんすか?」

 あの事件の後、瀬文と当麻は、軽傷で済んだ美鈴に助けられながら、なんとか病院に戻ることに成功した。

「飛ばされて、ねえ。お前の頭はぶっ飛ばしてやりてぇけどな」
「やだぁ、こわぁーい。添い寝しにきただけじゃないですかぁ」
「そ、れ。が、迷惑なんだよ」

『逃がされている』という感覚の許の、非常に不快なものではあったが、三人とも生きて帰れたということに、たとえようもない安堵を感じたのも事実だった。
 忘れられないのは、乗り込んだパトカーの中で、当麻がふと、『疲れた』と言わんばかりに瀬文の肩へ、ぺたりと寄りかかってきたこと。
 当然そんなことをされたのは初めてで、瀬文はひどく驚いたが、それ以上にその時は腕が動かないせいで何もしてやれないことを、ひどくもどかしく思ったのを覚えている。
567わるい夢の覚ましかた・2:2010/12/28(火) 23:16:14 ID:aBFTThL+
 もつれた髪、血まみれになった右手、しわだらけのスーツ。
 クシャクシャな格好なのはいつものことだが、瀬文は、もし自分の手が動くのであれば、少しはマシに見えるよう髪の毛は梳いてやって、手は拭いてやり、ひどい服装を自分の上着で隠してやりたいと思った。
 美鈴も同じことを考えていたのだろう。実際にそれを行ったのは瀬文ではなく彼女となったが、願いは程なく叶い、瀬文はひどくほっとした。
 おそらく、当麻を女として見たのはその時が初めてだと思う。
 瀬文は当麻に、そんな格好で目の前に居てほしくなかったのだ。

 そうだ、こんなやつでも女なのだ。
 言えば当麻が薄気味悪くにやつくさまが容易に浮かぶので絶対に言わないが、
身体に傷が残りそうなことはさせたくないし、今後もそのような目には出来る限り遭わせたくない。
 こんな思いをさせるのは、今回だけで充分だ。
 ゆえに、ここしばらくは当麻の悪行にも目を瞑り、腹が立っても手を出さず、できるだけ平和的に暮らすと瀬文は決めていた。
 が、そうやって大目に見てやっていたら、三週間後にはこの有様だ。当麻は毎日やってきては瀬文の睡眠妨害にいそしみ、夜はいつまでも帰ろうとしないどころか、平気で同じベッドで寝る。
 個室という特権を、どこまでも不正に生かす気らしかった。

「しょうがないじゃないすか。こっちの方が、なーんか落ち着くんすから」
「何がしょうがないん、だ」
「おっと」

 耐えかねて、その何が詰まっているのかよくわからない頭へいつもの一撃を食らわそうとしても、
 すんなりとかわされてしまう。

「ダメですね軌道が読めます。頭ここです。瀬文さん、手、早く治してください」

しかも、当麻は自分からかわしたくせに、妙に残念そうな顔をするものだから、さらに腹立たしい。

「これでも限界まで努力してんだよ」
「そうっすよね。気合でそこまで動くんだからあたしマジ感動です」

 バカにしているのか、こいつは。
 そしてこの調子だと、今日も追い払えないのか。

「寝るぞ」
「あい」

 もう相手にするのも嫌になり、瀬文は諦めて『スタンド消せ』と振り返ろうしたが、
 当麻は、今度は目を閉じて唇をとがらせている。……見ただけで目眩がした。
568わるい夢の覚ましかた・3:2010/12/28(火) 23:18:59 ID:aBFTThL+

「貴様。何だそれは」
「何って、ちゅーですよ。おやすみのちゅー。ちゅー」
「誰が魚とキスするか。寝ろ。魚ちゃん」
「魚と寝る趣味はあるのにねぇー?」
「ふざけんな追い出すぞ」

 聞くんじゃなかった。できることなら今すぐ記憶から消したい。

瀬文は、今殴れば今度こそ当たりそうだ、と思ったが、こんなやつに治りかけの手を使っては手が可哀想だと思った。
再び身を背けると、瀬文はしっしと手を振って電気を消すよう促す。当麻はそれを、黙認されたサインとして、従順に、こなす。

「はぁーい。今日もお疲れやまです。おやすみ瀬文さん」

 何がおやすみだ、こいつは。
 そうは思っても手元のスタンドは消え、瀬文は不本意にも、今日も当麻と眠ることになってしまった。
ただ、その右手は軽快にスイッチを押したので、奇跡的に軽症で済んだそれに、『手、たいしたことなくて良かったな』と一瞬声をかけそうになるが、
図に乗りそうなので結局やめておく。

そして案の定、当麻は隣に居るのが男だということも一切気にすることもなく、
さっそく寝息を立て始めた。しかし、その真似が瀬文にもできるはずがない。

――まったく。
瀬文はうんざりした気分でベッドの右側を向きながら、ここ数日の状況を整理する。
毎日繰り返していることだ。自分は無事で、当麻も、無事(頭はますますおかしくなった気がするが)。
そしてこの三週間、特に命を脅かされるような事件は起きていない。
美鈴は入院せずに済む程度の怪我しか負わなかったし、地居は死に、ニノマエのことは――わからない。

 そんな風にして何もかもが不可思議な一連の出来事を思い出す時、
瀬文にとっては、記憶だけが確かで、頼りだと改めて感じていた。
記録のないことの多い体験の中で、一度記憶を剥奪されそうになった瀬文だったが、
そのために、今はなおさら記憶の大切さを実感するのだ。
だから毎日復唱するように現状を整理するし、
それによって、精度を高めようとしている。

なのに当麻は、あの男に記憶をいじられていたという。
 当麻の方から語ることはないので(当麻はいつもそうだ。自分からは何も喋ろうとしない)
会話や行動の断片から読み取るしかなかったが、状況的証拠から見て、
それは間違いなさそうだった。
569わるい夢の覚ましかた・4:2010/12/28(火) 23:20:41 ID:aBFTThL+
本来最も憎むべき相手を、元とはいえ恋人として認識する記憶を植えつけられて
一年以上暮らしていただなんて、考えただけでゾッとする。
 過去を改竄されるだなんて、陵辱されるのとなんら変わりない。
もし自分が同じ目に遭ったのなら、当麻と同じようにしていられる自信がない。

それでも当麻は事件後も何事もなかったかのように振る舞い、
今も気丈に生きているのだ。尊敬こそすれ、前のようにぞんざいに扱うなどできるはずがなかった。
だからこうして、『安心する』なんてよくわけのわからない理由で毎晩転がり込んでくる当麻を、
瀬文は渋々見逃してやっているのだが……。

「うぅ……ん」

 当麻が、基本的に絶望的に空気の読めない奴であることは変わらない。
 ベッドの上を転がる上に腕を振り回す、おまけに、時には不気味な寝言まで言う。
人にぶつかってもこちらが押し返さないことをいいことにいつまでもめり込もうとしてくるし、
これを迷惑以外の何かと呼べたら、そいつは天才かひどいマゾだと瀬文は思っている。
ちなみにあいにく自分はどちらでもないので、迷惑だ。

「ん、」

 暗い病室のベッドの上で、当麻はさも自分しかないかのように、顔を背中に寄せ、髪の毛をこすりつけてくる。
 それでもこの程度で済む分、今日なんて、まだマシな方だ。三日前なんて――と、
ここ数日の当麻の行いを思い出すと、瀬文はどんどん腹が立ってきて、
さっきまでの考えを撤回してどつき回してやりたくなった。

が、大分治ってきたとはいえ、骨折から立ち直り始めたばかりの腕を振り回すのは
やはり億劫だ。だから仕方なく放っておいているし、不本意ながら、
人肌に癒されている自分がいるのもまた事実だった。

 それに。当麻の傷ついた心身をフォローしてやりたいという気持ちもまた、
瀬文にはあったのだ。

 一連の事件の中で瀬文や美鈴たちは実にひどい目に遭ったが、
その中でも、当麻の負った痛みは計り知れないものであったはずだ。
機会があるのであれば、可能な限りのことをしてやりたいと思っているし、
些細なことであっても、何らかのカバーができたらと思っている。
 
ただそれは性的な発想を伴うものではなく、あくまで、人として、
仲間としての純粋な気持ちだ。いくら共に死線をくぐり抜け、
互いにかけがえのない存在となったとして、男は男とやらないだろう。
いや中には男同士でそうなる奴もいるが、ともかく、瀬文にとっては
そういう気持ちだったのだ。

 特に当麻とは、性とは別のところに絆があると感じていた。
当麻もおそらく、同じように思っている。
だからこうして、瀬文は今夜も隣に女が居るという事実に見えない振りをする。

まるでこんなやつなど最初からいないかのように、普通に振る舞って、寝る。
 そして、毎晩のように、当麻を犯す夢を見てしまうのだ。
570わるい夢の覚ましかた・5:2010/12/28(火) 23:22:34 ID:aBFTThL+
『……あ、ぁっ、あ、瀬文さ、ぁあっ』

 毎日のように見る夢の中で、瀬文と当麻はおかしなことになっている。
瀬文は当然のように当麻とセックスしているし、
当麻もまたそれを当然のように受け入れている。

夢はいつも唐突に始まるので、前脈はまるでわからない。
今日は、いきなり挿れるところから始まっていた。
瀬文は未詳の自らのデスクに当麻を座らせ、両脚を抱え上げていきなり挿入する。
当麻の靴は脱げ、打ちっぱなしのコンクリートへ女子高生みたいなローファーが
落ちる音と、見慣れた白い靴下が、瀬文の肩でひらひら揺れるさまが、
ひどく性的だと思った。

『あ、……ぁ。ん、ぁっ』

夢の中の当麻は見た目どおり軽く、足を担いでも、不安になるほど重みがない。
瀬文はその身体を抱きかかえて折り曲げると、最奥まで突き挿し、
がくがく動かしながらその膣内を堪能した。

『あ、あぁ、ぁ。あ……』

スカートを乱雑にめくりあげられ、ブラウスの前がはだけている当麻からは、
赤く色づき、ふくらんだ乳首が見える。

その姿は単純に可愛くて、瀬文はいつまでも見ていたいと思うのと同時に
他の誰にも見せたくないと思い、他の誰かに見られそうな場所でこんなことをしている
のは自分だというのに、当麻を隠すようにして抱いた。

 乳首をいじられている夢の中の当麻は理性を失うほど感じていて、
夢の中らしく都合よく、素直に乳を吸われ瀬文のものにされていた。
可愛いのでもっと感じるよう軽く噛んでやると、あっ、と甘い声を出して
瀬文の背広をつかんでくる。

『……瀬文さん。ぁ、瀬文さん……っ』

無防備に声を漏らして喘ぐ姿も、瀬文のモノを受け入れようと腰を揺する姿も、
目に涙を滲ませてすがりついてくる姿も、ぞくぞくするほど蠱惑的で、
離しがたく可愛かった。
571わるい夢の覚ましかた・6:2010/12/28(火) 23:25:31 ID:aBFTThL+
こんな場所で酷いことをして犯している最中なのに頭を撫でてやりたくなり、
きつく足を絡められてはそれを忘れ、さらに激しく当麻を抱きしめる。

夢の中で、瀬文は当麻に思うまま狼藉を働いて滅茶苦茶に扱うくせに、
最後は必ず愛おしくなって抱いて眠った。
 
未詳の仮眠スペース――いつも当麻が書をやる場所だ――で押し倒し屈曲位で、
コンクリートの壁に押し付けて駅弁で、男子トイレの一室で、しゃぶらせたあとに背後から。
 
夢は見る度に場所と行為を変え、それはもろに自分の欲望を表している気がして、
瀬文は目覚めた時、決まってうんざりした。
できる限りのことをしてやりたい、と思った次の瞬間にはぶん殴って追い出したいと思い、性を超えた大切な仲間だと思っている、と思った直後に犯している夢を見る。

 脳内で真摯に繰り広げたはずの論理は次の瞬間平気で矛盾して、その揺り返しに、
瀬文はますます自分がわからなくなる。それはまるで、
自分という存在の稚拙さを表しているかのようですらあった。

 しかし、現実はある意味、夢より安心だと言えた。
現実には、自分が毎晩繰り返してきた夢想のようなことが起こりうるはずもない。
実際問題当麻に激しい罪悪感を覚えているのは確かで、
もしもバレたらえらいことになる、いくらなんでも考えていいようなことじゃない。
サトリが居なくて本当に良かった、と思うのも事実だったが、

そもそも現実の当麻があんなまともなリアクションをするとは思えないし、それ以前に。

「お。起きた」

――だってこいつ、処女だろ。
 目を覚ますと、当麻がじいっと覗き込むように自分の顔を見ていて、
ぴらぴらと手を振っていた。寝ても覚めても当麻とは、実に気分が悪い。
そしてそれに慣れつつある自分もまた、気分が悪い。

「何してる……」
「何って、瀬文さんの顔見てました」
「それは見りゃわかる」
「瀬文さん、眉間にめちゃくちゃシワ寄ってましたよ。こーんな風に」

 当麻は眉間と言っているくせになぜか自分の目尻を引っ張り出し、
瀬文はそれじゃ眉間関係ねえだろ、と思ったが、眠気と、
隣にぴったり寄り添われているというこの妙な近さに芳しくないものを感じ、思わず顔を背けた。
572わるい夢の覚ましかた・7:2010/12/28(火) 23:27:18 ID:aBFTThL+
それにしても、またあの夢。当麻を抱くなんて、つくづくありえない。
冷静になってくると、むしろそんな夢を見させられて、自分が被害者になった気分だ。
ありえない。そもそも好みの顔でも好みの性格でも、好みの身体でもないというのに。

自分の願望が詰まったような女ならいざ知らず、相手は当麻だ。
しかもあいにく、何かの間違いでそれに肉薄する事態が起きたとして、
我慢とか忍耐とか、そういうものは得意中の得意なのだ。

たとえば裸の女が迫ってきても無視してやり過ごせる程度には
自分をコントロールできる自信はあるし、それはこの枯れ枝みたいな手をした
なまっちょろい女が、どんなに頑張ったとしても同じだ。

「うるせえ。寝ろ」

 当麻に背を向けたまま、瀬文は言った。

「目ぇ、覚めちゃいました。瀬文さん唸ってるし」
「唸ってねえ。寝ろ」
「やぁだーやぁだー」
「うるっせえ……見つかるだろうが」

 今日は暴れないと思ったら、やっぱり暴れるのか。
当麻は転がりながらベッドを揺らすので、うるさくてたまらない。
しかし、制止しようとした瀬文は誤って服の裾を掴んでしまい、
当麻の方もさすがにまずいと思ったのか、二人はそのとき顔を見合わせた。

直後にくしゃっ、という紙か何かのような音を聞き、瀬文は、
当麻がポケットに何か入れているのだろうか、と思った。
するとその途端、手を離した弾みで、正体を自ら現したいかのように、
当麻のポケットから、正方形の薄いビニールのようなものが、シーツの上にころんと落ちた。
……瀬文はそれを拾ってやって、見て、絶句した。

「お前、何て物持ってんだ」
「コンドームっすよ。見りゃわかるっしょ」

 何だと?
 あっけらかんと告げる当麻の口ぶりに、瀬文はますます気を失いそうになる。
前々から頭がおかしい、最近はとみにおかしい、もう完治のしようがないと
思っていたら、本当におかしかったのか。

頭を殴られたように視界がぐらぐらとし、瀬文は目眩がした。
我慢や忍耐が得意で、たとえ裸で迫られたところで微動だにしない、と言ったはずの
自分の鋼の精神は何処へ行ったのか。否、もはや自分のせいではない。
当麻といると自分はおかしくなる。こいつの存在自体が、異常を誘発しているのだ。

「一応聞くが。そんなモンを何に使う気だ」
「主に身体の準備っすよね。さすがに今妊娠しちゃまずいんで」
「こんなとこで妊娠の可能性なんてねえ。捨ててこい、アホらしい。寝るぞ」
「でも、瀬文さん」
「あ?」
「……ぎんぎんに勃ってるっすよ」

573わるい夢の覚ましかた・8:2010/12/28(火) 23:30:14 ID:aBFTThL+
平然と有り得ない下種なこと言うな、お前処女だろ。今度こそ殴るぞ。
 そう言われて瀬文は、そのように返すつもりだった。
当麻はいつもの真顔で可愛くもないくせに首を傾げていて、いつものあの平熱のトーンで言う。
 仮にそうだとして布団の上から見えるはずもないから、おおむね当麻は、
瀬文が焦る姿が見たくて、あてずっぽうに言ったのだろう。

……なのにそれが当たって、この有様。

有り得ないと思った故に、自ら思い切り布団を剥いだ瞬間露になった入院着ごしの
瀬文のソレは、当麻に指摘された通り、自分でも隠しようのないほど大きくそそり立っていた。

「うわ。こんー、な、なるんすね。高まる。ねえ瀬文さん、触ってもいいっすか」

 最悪だ。
 さっきまで、あんな夢を見るから――。

「触ったらぶっ殺す」
「えぇーっ、瀬文さん、紗綾、さーわーりーたーいー」
「気色悪りぃ声出してんじゃねえ」

その目にはっきりと見られたせいで、たとえあの夢の内容を見られずとも、
当麻のせいでそうなったということは、もはや隠しようがなかった。
あまりにもきゃあきゃあ騒がれたおかげで、当麻への申し訳なさは
すぐに当麻への腹立たしさへ変わったが、恋人でもない女にこんな姿を見られたことで、
瀬文は個人的にもどうしようもない気分になった。

ただでさえ人に見られたいものじゃないのに、見たのがよりによって当麻。

「ねえ瀬文さん。あたし、手伝ってあげないこともないですよ?」
「ふざけたこと抜かしてんじゃねえ」
「だってこれあたしのせいっすよね、明らかに」
「うるせえ」
「わ、」

 払っても払ってもいつまでも伸びてくるその手から逃れたくて、気づくと瀬文は、
慌ててその身体ごとつかんでいた。ただでさえ軽い当麻の身体は簡単に思い通りになり、
瀬文はそのたやすさに改めて驚いた。

「おい、当麻。……帰れ。自分の部屋に戻れ」

触れられないように、ぐるんとひっくり返したので、
瀬文は当麻を、後ろから抱きすくめるような形になってしまう。

耳元で低く言ってやると、当麻の身体が初めて震えた。
単に驚いたのか、それとも脅えたのか。まあ、どうせおそらく前者だろう。

「……なんでっすか」
「ここにいると犯すぞ。いいのか」
574わるい夢の覚ましかた・9:2010/12/28(火) 23:36:48 ID:aBFTThL+
 しかし、ここまで来ると、どうにかして脅かして帰すしかなかった。
 いくら当麻といえど、相手は処女(と思われる女)だ。
自分を乱雑に扱う人間に身を任せるのは怖いだろうし、第一そんなことは
はなから望まないだろう。いつもの売り言葉に買い言葉で、
引っ込みがつかなくなっているだけだ。

「……っ」

露骨なことを言われたおかげで、当麻は一瞬むっとしたように静かになったが、
すぐに、頭を、どこかの映画の化け物のようにブリッジさせて言った。
……やっぱりこの女は、どこか頭がおかしい。

「別に、いいっすよ。半分そのつもりでしたから」
「半分って何だ半分って」
「自分でもよくわかりません」
「俺はもっと意味がわからねえ。帰れっつってるだろ」
「いいから、していいですよ。できるもんなら。ていうかしたいんすよね?カッチカチなんすけど」
「ふざけんな。……いいのか、本当に犯すぞ」

 再び指摘されたことで、怒りと羞恥心で全身の血がぐるぐると熱く巡り、
瀬文は自らのモノの熱さを、嫌でも意識してしまう。

「いいっすよ。正直結構驚いてます。……だって」

 その続きは、聞かなくても嫌というほどにわかる。
なぜなら、瀬文自身が驚いていたからだ。
いくらあんな夢を見た直後とはいえ、こんなことになるとは正直不覚だった。

当麻も当麻だ。処女なら処女らしく嫌悪したり逃げ出したりすれば瀬文も楽なのに、
案の定煽ってくるとは。まあ、わかってはいたことだが。
こいつが最初から女らしいまともな反応を、するはずもない。

瀬文に抱きすくめられている当麻の顔は長い前髪のせいで見えなかったが、声は明らかに余裕そうで、目の前の生意気な女を、瀬文は脅かしてやりたいような気分にもなる。
めずらしく洗髪されている髪の匂いに迫られて、瀬文は、無理やりその服の中へ手を突っ込んだ。

「おい、なん、でつけてねえんだ、下着」

 するとその手は意外な感触を手に入れ、震えた。当麻は服の下に、下着をつけていなかったのだ。

「寝るときは外す派なんで。……あ。ぁ、」

 それでは、今までも、この三週間ずっとそうだったというのか。
 驚いて鷲摑みにしてやると、はっ、と息を呑む音がして、鼻で笑ってしまった。
強がってはいるが、結局怖いのだろう。少し触って脅かしてやれば、
今度こそ震えて逃げ出す当麻が見れるかも知れなかった。
そして、できればそうして欲しいと瀬文は思った。

「ん、」

しかし当麻は暴れるどころか微動だにせず、黙って瀬文に愛撫されている。
身から出た錆だ、後に引けなくなっているのだろう。
それは瀬文も同じで、すでにそのささやかな膨らみから手が離せなくなっていた。
女の胸に触れたのなんか、いつ振りだろうか。
575名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 23:42:29 ID:/7qUBhhl
そろそろ支援が必要かな?
576わるい夢の覚ましかた・10:2010/12/28(火) 23:42:34 ID:aBFTThL+
「しょぼい乳だな」
「うっ……さいです」

 当麻の胸は、その痩せぎすの身体にふさわしく小さなものだったが、
小さいなりに、揉みしだくとふにふにと甘い弾力が返ってきて、
いつしか自然と夢中になっている自分に気づく。

「あ、」

 真ん中に寄せるようにして揉めば楽しくなってきて、
飽き足らなくなり今度は乳首をつまんでやる。

「あ……っ」

すると、当麻の声が急に高くなり、瀬文はそれを聞いて、
脳天に抜けるような自分の欲動を感じていた。
……やばい、欲情している。と、嫌でも実感せざるを得ない。

 当麻のことになると、自分は矛盾している。
胸を張って『こうだ』と示せる回答が見当たらず、いつも場当たり的な感情で行動してしまう。
 容赦なくぶん殴ってやったり、魚だのなんだのと小バカにしている一方で、
その知性や度胸を尊敬していることがあるのに、そこから引き摺り下ろすような
夢を見て、こんなことをしている。自分が何をしたいのか、
自分でもよくわからないのだ。

「……ふ。ぁ、」

 くにくにと引っ張って困らせてやったり、軽く爪でひっかいて刺激してやったり、
コリコリと親指で転がしてやったり。
瀬文にさんざん好きなように乳首を攻められて、当麻はびくんと身体を反らし、
その肩に頭を押しつけることで行為に耐えていた。

地居との記憶が偽物であった以上、こいつは処女で、恋人が居たことは
ないのではないかと瀬文は思っていたが、本当にそうなのかもしれなかった。
別にそれはおかしなことではないが、いつも飄々としている当麻に、
そんな弱みがあったと知るのは少し可笑しくもあった。

「感じてんのか」

だから思わずそう問うたとき、別段意地悪く言ったつもりはなかったのだが、
言葉はずいぶんと冷たく聞こえた。一瞬悪いことをしたなと思ったが、
相手は当麻だ、別にかまわない。その先端は弛緩と収縮を繰り返し、
当麻が感じていることは聞かなくてもわかっている。聞くのは単に、なんと返すのか、興味があるからだ。

「や……違……」
「感じてねえなら、やめて寝る」
「……あ!」

 そうやっていたぶってやって、それで満足して終わりにするはずだった。
だから、しばしの間をすぎて待ちかねた回答がこぼれたとき、瀬文はとうとう頭が真っ白になった。
まさか、そんなことを言うとは少しも思わなかったからだ。
577わるい夢の覚ましかた・11:2010/12/28(火) 23:53:04 ID:aBFTThL+

「感じて……ますよ。気持ち、いいです……」

当麻は照れ隠しのつもりなのか、言ったとたん、
ちっ、と舌打ちをするとうつむいてしまい、瀬文は耳を疑った次の瞬間に記憶を疑い、
疑わしいところしかないのにたまらなくなって、無理にこちらを向かせて当麻にキスをした。

「んく、」

 それから、こうするよりも先に乳を揉んでしまったことを後悔した。
こいつは本当に初めての癖に、自分と本気でやろうとしている。
今まで半信半疑だったことが急に実感を伴ってきて、
それが次の瞬間当麻をいたわる気持ちに変わっていた。

なぜなのかはわからないが、当麻は自分がいいらしい。
 両腕にずっしりと覚悟が備わってきて、最終的に未遂に終わるとしても、
嫌な思い出にはさせたくないと思った。記憶というのはそういうものだ。
生きていくために、必要な蓄積なのだ。記憶がそのまま人間関係を構築し、
それが生きていくためのしるべになる。
 だから今、瀬文は当麻の記憶に、不快なものを入れたくなかった。

「瀬文さん、くちびるカッサカサっすね」

素直に求め合ってるのか、それとも先に離したら負けのような気がして
続けているのかわからないほど長くキスをして、ようやく唇を離すと、当麻が、
ふふ、と笑った。いつも通り不気味な笑い方だったが、なぜだか、
いつもよりは可愛らしく感じる。

「うるせえ」
「でも、嬉しいっす。やっとちゅうできました。もっかいしてください。ちゅー」

ふざけてまた唇を突き出してくるので、もういいかと思い、瀬文は顎をつかんだ後
また重ねてやった。目を見開いて驚いた当麻などその時初めて見たが、
この行為自体、単なる気まぐれなので深い意味などはない。

「な……んか、これでも」

 離しがたくなり、瀬文は今度は正面から当麻を抱きしめた。
それからその胸に顔をうずめ、件のカサカサの唇を押し当てて吸ってやる。
乳首を吸われ、両胸をまさぐられながら、当麻は言った。

「逃げ、るとことか、隠れられ、るよ、うなとこ、ぁ……、ん、探したんすけど」
「おう」

 乳首を吸われ、ひねられながらなので、声が震えている。
小さいなりに堪能してやろうと胸全体を持ち上げるたびに、肩がこわばる。
下から上へなめあげてやってからぎゅっと引き寄せると、一度言葉が止まった。

「探し、たんすけど。でも、他には思いつかなかった……。
ぁ、っ、ここしか行くとこ、なかったんです」
「そいつは不幸だな」

 当麻の言わんとするところが、現実に身を隠す場所の話でないことは瀬文にもわかっていた。
 だから行くところがなかったと言われて、ふいに泣きたくなる。
 確かに共に様々な事件と関わってきたのは自分で、当麻とは、
協力者の野々村係長や美鈴にも話せないようなことを、いくつも共に受け止めてきた。

578わるい夢の覚ましかた・12:2010/12/28(火) 23:54:31 ID:aBFTThL+
しかし当麻との関係の中で、瀬文は褒められるようなことをした覚えなど殆どない。
どう見ても優しくしなかったし、当麻がやりたい放題するからといって、
自分も同じように当麻には好き勝手してきた。
 
なのにそのくせ、謎を解くのも、協力するのも、いつも当麻だった気がする。 
その知性にまるでついていけず、いつも後手に回っているような
居心地の悪さがあったくらいだ。それでも当麻は、自分がいいのだと言う。
消去法の果てでも、一人より自分がいる方がいいと言うのだ。

 そう思うと、今まで得体の知れない不可解な女だと思っていた当麻のことが、
急にいじらしく感じられ、いとおしくなった。

「じゃあ、仕方ねえから、ここにいろ」
「……はい」

 どうせこいつは何もかもを誰にも言えない。だから、たまたま何も言わずとも
事態を知っている自分の所に寄って来た。そんなことはわかっている、
でも、それで救われるならいいじゃないか。
 
所詮、今居る場所ですら、通過点なのだ。
今どうにかして結論付けたところで、丁度今みたいに、
明日になればすべて覆されるような出来事が起こるかもしれないのだ。

一人で生きるのはあまりにも辛い。だったら一度くらい、
一人じゃない記憶を刻みつけ合ってもいいのではないだろうか?

「お前の、身体」

急に話題が飛んだので、当麻が意外そうに顔を上げる。

「……ああ、フランケン入ってますよね。左手とか」

その目は少し虚ろで、唇を寄せると、素直に受け入れてくる。
撫でてやりたかったが、まだどこか気が引ける自分の不器用さに、自分で苛々していた。
これまでのやり取りの積み重ねが、瀬文の行動を制限していた。
それもまた記憶によるものだと、瀬文は思う。

「……思ったより悪くねえぞ」
「え、」
「ちゃんと女の形してる」

 首筋に口付けて、上半身をゆっくりと裸にしていくと、当麻はもう何も言わなくなった。
同じ事件で傷ついたもの同士、自分たちは慰め合っている、と思ったが、
慰めることもできないよりよほどマシだと思った。

結局、瀬文も当麻同様、行く所がないのだ。
その結果お互いに行き着くだなんて、なんと滑稽なのだろう。

けれどあの時、頭を撫でてやりたいと思った。
動かない腕で、肩を抱いてやりたいと思った。それが、きっと答えなのだ。
傷ついていたら何とかしたいと思うくらいには、自分はこいつが大切なのだ。

「……脚、開け」
579わるい夢の覚ましかた・13:2010/12/28(火) 23:57:34 ID:aBFTThL+

 胸も、肩も、首も指先が覚えるほど愛撫して、もう充分だろうと思われたころ、
瀬文は耳元で、小さく促してみる。当麻は無言で頷き、ほんの少し下半身を上げて、
脱がしやすいように瀬文に身を委ねる。

入り口のゆるいゴムのズボンに手を入れると、当麻の身体がこわばったが、
抵抗はしてこなかった。そのままショーツの中へ入り込み、その身体の中心に触れると、
すでにそこは驚くほど濡れている。

「あ、」

女が濡れているのはうれしい。自分が認められたような気分になるからだ。
瀬文はそっと指を滑らせてみたが、すでに、そこが糸を引くほど湿っているのは、
見なくてもわかった。女の匂いをさせている当麻は、もはやいつも目の前にいる
当麻ではなく、自分と抱き合っている普通の女だった。

それがどこか感慨深くもあるし、いまだに不自然な気もした。

「あ、」
「……気持ちいいのか」

 聞けば当麻は、こく、と頷く。
感じているさまは、やはりどんな女であっても可愛いと瀬文は思う。
特に濡れたところを膨らみに沿って撫でると、当麻はびくびくと震えて感じていた。

愛撫していない方の手で手を強く握ってやるとおとなしくなり、
同時により一層奥は溢れてくるものだから、瀬文は可愛くて仕方なくなった。

手を握るとそのままでは触りにくくなり、瀬文はショーツごとズボンを下ろしてやる。
 ショーツが細い足首からベッドの下に落ち、瀬文の情欲を、あからさまに煽ってくる。
淡い色にレースのついたそれを見て、ふと、下着は普通なんだな、と
瀬文は思ったが、それは身綺麗にしていたころの名残なのかもしれなかった。
 
むろん写真でしか見たことがないが、そのころの当麻ならば、
瀬文は素直に最初から可愛いと言ったかもしれないと思う。
そして同時にまた、あの男の残虐さを思い知るのだ。 

記憶を改竄するのが得意ならば、最後に当麻から自分の存在ごと奪って
消えればよかったのに。偽の記憶があったこと自体、こいつが忘れたらよかったのに。

どうせあいつは、嘘のセックスの記憶でこいつを汚したに決まっている。
今も当麻の頭の中にはそれが実体を伴わない記憶として残されているのだろうと思うと
頭に血が上りそうなほどの怒りがこみ上げたが、目の前にいるのは
もはや当麻だけだ。あいつはとうに死に、それに、当麻が本当に処女ならば、
やっておいた方がいいことがある。
580わるい夢の覚ましかた・14:2010/12/29(水) 00:00:13 ID:aBFTThL+
そのために指を奥へ進ませ、ヌルヌルの入り口に指を挿し入れようとすると、
びくんと途端に当麻が跳ねた。

「あの、あ、」
「……ん?ほぐさねえと、狭くてとても入らねえぞ」
「あっ……いっ。ぁ、」

 触っている瀬文ですら本来の感触がつかめないほど、
当麻の入り口はこんなに濡れているというのに、それでも痛いのか。

「痛いか?」
「……バカ痛」
「我慢しろ。それとも、やめとくか」
「続けてください……」

身体をのけぞらせ、鎖骨のくぼみに髪を押し付けてくる当麻は、
まるで余裕をなくして痛がっている。
その中は熱く、焼けるようで、とても快楽を感じているようには思えない。

なるべく優しくしてやってるつもりなのに、これでも痛いのか。
 突っ込むときはもっと痛えんだぞ、と思うと、切なくなった。
 
目の前の男に犯されているというのに、その男にすがりつくしかないという、
当麻のこの状況。瀬文は男なので生理や破瓜や出産といった女の痛みは
知るすべもなかったが、これまでの経験から察するに、
それは自分が今まで経験したものの中でもそれなりのクラスのものに相当するのだろう。
 
そんなものを、女は日常的に、あるいは重要なタイミングが訪れる度に経験して
暮らしている。女は大変だ。幸福や快楽を手に入れるその前に、
まず痛い思いをしなきゃならないなんて。

「……っ、ぁ、」

 当麻の中はきつく、指一本入れるのがやっとだ。
二本目を通そうとすると全力で拒んできて、一本でこれなら、
瀬文自身を挿入すればどうなるか想像もつかないと思った。
壊れてしまうのではないか、と本気で思うほどだ。

しかも、いつもの当麻ならでかい声で暴れ出しそうなものなのに、
それすらしないことにも胸が痛くなる。

一体こいつは今、何を考えているのか。薄闇の中で、しっかりと潤っているくせに
侵入をまるで許さない当麻の入り口を指で少しずつ進みながら瀬文は考えたが、
答えは出ず、誘惑しているのか拒絶しているのかまるでわからない当麻と、
当麻の身体に翻弄されるばかりだった。

「あ。瀬文さ。ぁ、」
581わるい夢の覚ましかた・15:2010/12/29(水) 00:02:57 ID:aBFTThL+
 そもそも。たとえばこの先当麻といても、自らを語らない当麻の胸中を知ることは
限りなく少ないだろうし、自分から何か働きかけたところで、
当麻が喋ることはないだろう。近いのか遠いのかわからないお互いの心理的距離は、
この身体にそのまま現れているかのようだった。突破されたことがない。
そして、それが訪れた今も、まだどこか拒んでいる。

「あ、」
「……こっち向け」

 あまりにも痛がるので、どうにかならないものか、と、ごまかしたくなり、
瀬文は当麻の頭を動かして、もう一度キスしてやった。
ちゅっ、と濡れたもの同士がぶつかる露骨な音が立ったので、妙に気恥ずかしくなる。

「大丈夫、だ」

一体、何が大丈夫なのか。死にはしないにしても、当麻の痛みが和らぐ方法など、
到底見つかるはずもないのに。
それでも何か言わずには、何かせずにはいられなくなり、
唇を重ねて舌をやわく吸ってやると、当麻がようやく反応する。

よっぽど痛かったのだろう、すでに身体はぐったりしていて、疲れた分
重みが増しているように思える。自らの内側を肉でえぐられる痛みなど
やはり瀬文には想像しようもないが、想像しようもないなりに大切に扱いたいと思った。

それに不本意だが何にでも慣れるものだ。
もう、当麻とキスすることに抵抗がなくなっている。

「ふ、」

いつもあれだけ傲岸不遜にしているくせに、当麻のキスは下手だった。
深く口付けてやると、きょとんと意外そうに硬直した後、
ワンテンポ遅れてちゅる、と負けじと舌を吸ってくるのが可笑しい。

あれだけバカだのハゲだのと人をバカにしてた癖に、キスの仕方もろくに知らねえのか。
そう思うと、尚更愛おしくなる。こういう時、男はバカだとつくづく思う。
腕の中にいるというだけで、女がこんなにも可愛らしく思えてくる。

「ん……」

 戯れるように何度もキスをして、当麻の緊張も大分緩んだと思われた頃、
瀬文は、当麻の脚を開かせ、とうとうシーツの上に倒した。

布団は邪魔だったので、とうに追いやったままだ。もう、充分時間はかけただろう。
それでも痛いだろうが、我慢してもらうしかない。
582わるい夢の覚ましかた・16:2010/12/29(水) 00:09:06 ID:aBFTThL+
「……挿れるぞ」
「……あい」
「やめるか」
「して、ください」

やめるか、と聞いて、瀬文はてっきり当麻が、普段のようにどこに住んでいる
人間なのかわからないしゃべり方をして、煽るかキレ出すのではないかと思っていた。

しかしそれは起こらず、瀬文はすべての元凶となった銀色の正方形に包まれた
コンドームを取り出し、腹につきそうなほど勃ちあがっているソレを包ませた。

当麻はその光景を興味深そうに見ており、もうそうとう消耗しているくせに
おう、と奇声をあげたりおかしな質問をしてきたが、もう無視した。
着け終え、のしかかって入り口に押し付けてやれば、どうせ静かになる。

「う、」

 くち、と音を立てて押し付けると、当麻はまた震える。
コンドーム越しとはいえ、直に当てられると驚くのだろう。
おそらく無意識だろう、当麻は目を見開いて後ろにのけようとしたが、
構わずにさらに押し付けてその存在を感じさせた。というよりも、いい加減当麻にも
女らしく意識して欲しかったのかもしれない。自分が今、こうなっているということに。

「あついです」
「……そうだよ」
「急に無理な気がしてきました」
「何だよ。さっきまで強がっておいて」

 言いながら瀬文は、笑っている自分に気づいた。
当麻もそれがめずらしいのか、へへ、と笑って額をくっつけてきた。
基本的に気持ちの悪いやつだが、今はそれも気にならない。
そういえば餃子のにおいがしない、と思ったが当たり前だ。今日の病院食にはない。

「本当に、挿れるぞ」
「あ……!」

 当麻の中は、夢の中のそれが、如何に紛い物であったか思い知るほどよかった。
初めて男を受け入れる女特有の強烈な圧迫感に瀬文は一瞬意識が飛びそうになり、
痛がる声に引っ張り出されるように、自分の欲望を押さえ込む。

「……あ、ぅあ……」
「やっぱり痛ぇか」
「痛くないです平気です。早くしてください……」
「……このバカ」

当麻がどれだけ強がったところで、この身体にいきなり欲望や性器を
全部押し付けるのはどだい無理だ。ゆっくり抜き挿しして、ほぐしていくしかなかった。

瀬文はとても浅い抜き挿しを繰り返し、なんとか慣らしてみる。
せめて何か滑りを良くするものがあれば、と思ったが、
コンドームがあること自体奇跡の現状なのだ。このままやるしかなかった。

「……あ。ぅ、あぁ……っ」

 瀬文が腰を動かすペースに、当麻の呼吸が重なっている。
 当麻の呼吸すら、今や瀬文の自由になっていた。
ぞくぞくした征服感がこみ上げると共に、同じ重さの責任感となって帰ってくる。
当麻の膣圧に快感を覚えながら、瀬文は、当麻が先ほどまでのように少しでも感じれば、と思った。

583名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 00:21:14 ID:KwKiJeYg
支援支援!
584わるい夢の覚ましかた・17:2010/12/29(水) 00:23:13 ID:KzMvR6rT
「瀬文さんの……でかくて、熱いです。あたし……灼けそうなんですけど、あるいは茹でられる」
「……おい、もう少しましな表現できねえのか」
「……だっ、て……あぁっ。あ、やっぱ痛い……」
「やめるか」
「ぜっったい、だめ……」

 じっとりと汗をかきながら、当麻は言う。
瀬文は、当麻でも汗をかくのか、とぼんやり思いながら、
額ににじむそれをぬぐってやる。そのたびに当麻はほっとしたように目を細め、
非常にゆっくりではあったが、次第に瀬文という異物を受け入れるようになっていた。

「全部……、入ったぞ」

 そうして、どのくらいの時間が経ったことだろう。
とうとう夢と同じように一番奥まで来たとき、すでに瀬文は限界に近かったが、
それは当麻も同じだっただろう。抜き挿しを繰り返しては肩で息をし、
物言わず痛みに耐えていた。

もう終わるからな、と言ってやりたくなったが、どこか終わって欲しくないような気持ちがある。
頭の変なこいつに付き合っているうちに自分もおかしくなったのだろうが、瀬文は
もう少しだけこのままでいたかった。次の機会があるかは到底わからなかったし、
自分がそのとき望むのかもわからない。

もう二度と嫌だと思うかもしれないし、当麻がそう言うかも知れない。
 だけど今、自分たちはひとつだった。実におかしな話だが、事実そうなっていた。
 それをこの後一夜の記憶としてお互いがどうするかは、終わってから決めればいいと思った。

「当麻」
「……はい」
「一気にやるから……痛かったら肩でも、噛んでろ」
「……う、」

 言えば言われたとおり、かぷ、と噛んでくるのが可愛い。痛い思いをさせているのは瀬文なのに、目が合うとほっとしたような顔をするのが可愛い。
 結局、一緒に居ることに安心していたのは自分も同じなのかもしれない。自らの性器で当麻を痛いほど感じて、夢よりずっといい、と瀬文は思う。肩を噛まれる痛みに突き動かされながら、瀬文は当麻の中を思うまま突いた。

「あぁっ……!」

 今まで聞いた一番近くで、当麻の声がする。
 しっかり折り重なるようにして、瀬文は果てた。
585わるい夢の覚ましかた・18:2010/12/29(水) 00:26:18 ID:KzMvR6rT
***

 いつもの悪い夢は見なかったが、夢と変わりないような現実にさっきまで
居たことを思い出して目を覚ました。
 
少しも枕に乗っていない上に、まるで眠っている頭を起こし、うっ、という
喉に引っかかるようなため息をつく。
全身が軋むのを感じながら、凝った首を左右にひねった。
屈伸するように足先へ身体を倒すうちに、隣の重みを感じ、
やはりこれが現実なのだと再認識する。

「うー、ん……」

 当麻と言えば、隣に人がいることなど完全に忘れたかのように、
再び大の字になって寝ている。

 その姿は横柄そのもので、いったい、さっきまでの可愛らしさは何処へ行ってしまったのか。
と、呆れるを通り越してやはり殴りたくなる。
まるで詐欺に遭った気分で瀬文は身を起こしたが、
自分一人に残された後処理業務に気づいて肩を落とす。
 
使ったばかりのこのコンドームは、何処へ捨てればいいのか。
何処に捨てても目ざといナースたちに見つかって、こっぴどく叱られる気がする。

諦めて適当にティッシュに包んでゴミ箱に放り投げると、更なる行為の痕跡を発見して、瀬文は何も見なかったことにして眠りたくなった。
さっきは暗くて気づかなかったが、シーツの上に、
色の濃い染みが転々といくつも点いている。
 
こればかりは、鼻血が出たとでも言って誤魔化すしかない。
急いでどうにかしようにも、その上で当麻が寝ている以上、
起こす方がよほど面倒なことになりそうだった。

どれだけそれらしい言い訳を並べたところで、結局は今ゴミ箱に捨てたものと同様に、
簡単に気づかれて無言の糾弾を受ける気もするが。
 
がさごそと瀬文が身動きしても起きるはずもなさそうなほど、
当麻は深く眠りに着いている。こんなところにも、
自分が挿入した形跡がむざむざと残されている。

586わるい夢の覚ましかた・19:2010/12/29(水) 00:27:01 ID:KzMvR6rT

痛いし、辛いし、疲れるし、案の定優しくされないという、
ろくでもない初体験だっただろう。それでも自分から逃げないのだから、
こいつはつくづく相当な変わり者だ。
それを不覚にも可愛いと思ってしまった自分も、いよいよ頭がおかしいが。
 
どうせ五分後には無駄になるので、抱きしめてやるとか腕枕してやるとか、
行為後らしいことをしてやるつもりは毛頭なかったが、
当たり前のように回されてきたその左手を、握ることだけはしてやった。
当麻はそれを化け物のようだと言ったが、この暗闇では、それも見えない。
 
瀬文の心境の変化など知る由もない当麻は、腕をこちらに回したまま、
早速いつものように裸の股をすり寄せてくる。今になって気づいたが、あらかた、
自分のことをあの気味の悪い抱き枕だと思っているのだろう。
 
かつて、そんなものを部屋に置いてあると聞いた時は神経を疑ったものだ。
だのに自分と来たら、いつのまにかそんなやつと、寝てしまって、しかも処女まで奪ってしまって。
 途端にのしかかってくる記憶の重圧に瀬文は目眩がしたが、どうせもう後戻りはできまい。
 瀬文は今後もこいつにベッドを占領され、抱いてしまったゆえに前のように
強く出ることもできなくなり、当麻を増長させる明確な要因を作ってしまった。

さらに、わけのわからない情まで抱いてしまった今、すり寄られれば自分は
きっとまたなし崩し的に抱いてしまうのだろう。
――できれば次は、もう少し痛みが和らぐといいが。
 
どのみち、振り回されている。たった今作ってしまった行為の記憶と、
それ以前からあったこいつの存在に。
 
腹立たしいような、どこかすっきりしたような。ひとつ何かが片付いたような、
あるいはもっと重い荷物が増したような。
 
やはり結論付けたところで、明日もそれは引き続いていく。
それすらも悪い夢の一部のような気がして、瀬文は目を閉じた。(了)
587540:2010/12/29(水) 00:27:57 ID:KzMvR6rT
以上です。
自分でもこんなに長いと思わなくて驚きました。
途中ご支援ありがとうございました!
588名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 00:30:58 ID:wFsXK91z
うっわーーーーーー!
すっげぇ良かったっす!
589名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 00:44:25 ID:Wa0qMzUh
キタ━━(゚∀゚)━━!!!
乙でした
590名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 00:53:01 ID:NwyF8EnV
乙でしたーーーー!!
591名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 00:54:19 ID:4+nuLn6H
全然長くなかったです!GJ
592名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 00:58:19 ID:KwKiJeYg
全く長さを感じさせない文章でしたよ!
むしろ長くても読みたいと思える文章!!

お疲れやまでした!
593名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 02:23:13 ID:5N5Mc46p
GJ!おつかれやまでした。
大変萌え萌えと読ませていただきました。ありがとうございます!
どうせなら痛くなくなるまで面倒みちゃえばいいのにと、
願ってやみませんw
594名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 12:16:03 ID:GGVuaHZT
いままでの瀬文×当麻エロパロのなかでいちばん好きです…
ほんとうにありがとうございます! お疲れさまです!
すっごくどきどきしました!
595名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 14:55:12 ID:V83dYiUS
素晴らしいっす!!!
GJGJGJGJ!!!!!
やー入院中瀬当高まりますなぁ・・・!!!
ぜひまた投下お願いします!!
大作ありがとうございました!!
596名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 17:10:53 ID:6hq4wRlk
大作、おつかれサマンサ。
本当にあの後の続きみたいで素敵だわ…
心理描写が凄く丁寧で良いなぁ
傷ついた二人が身を寄せ合っていく感じにキュンとしました
いや〜良いもん見たなぁ
597名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 20:29:10 ID:JyyygXsG
神が御降臨されていた……
年の瀬にいい夢見ました。(瀬文には悪夢かもしれないけど)
GJです!!
598名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 23:08:55 ID:hOi6+67P
うおあっめっちゃ幸せっす!!
エクセレント!!!
599名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 23:59:51 ID:V2yV2i0T
素晴らしい!GJ!!
600名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 00:42:39 ID:gXx/zfrX
最高の作品読めました
GJ
601名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 03:27:01 ID:a8YgM/OR
すげーの来てた!!
GJです!!!!
泣いたわーw
602名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 21:49:27 ID:loD6KYjK
540さんGJ!!
603名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 23:38:15 ID:loD6KYjK
Q:当麻が時を止めるSPECを持ったら
どんな悪事をする
でしょうか?


A:瀬文の○○○を見たり、触ったりする。
604名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 00:03:47 ID:oPDvWyK9
>>540
投下、お疲れ様でした
今年の最後に良い作品を読めた
どうもありがとう
GJ!!でした。
605540:2010/12/31(金) 00:12:08 ID:vTzG33vJ
こんばんは、540です。みなさん、レスどうもありがとうございます!
こんなにもたくさんレスがいただけるとは思わず、
本当に驚いております。

実は今、少し続きを考えているので、良かったらまたこちらに
投下したいなあと思ってます。
とても長くなって、スレの容量を消費してしまいそうなので、
今回はおひとりおひとりへのレスは控えさせていただきたく思いますが、
本当にありがとうございました!
良かったら、また書かせてください。どうもありがとうございました!
606名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 01:47:37 ID:DHEHURAe
)>605
つ、続きがあるだと…!
どんどんやってくれ!
607名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 12:20:05 ID:+eUx2dUB
お願いします!待ってますよ〜
608名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 00:25:39 ID:pbmqpbg0

みなさん
あけましておめでとう!!

昨年は素敵な作品読めてたのしかったです(^-^)
職人の皆様、ありがとうございます!
書き込んでくださる皆様、ありがとうございます!

ドラマは終わったけど、今年も活性化させていきましょうっ!!
609名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 17:27:20 ID:GbNXnHVw
あけましておめでとう
続きを頼む
610名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 18:58:28 ID:OdLwk76x
>>540
GJ!!!
味をしめた瀬文が当麻とやりたくなるも、
当麻を大事にしたくて行動に起こせない瀬文に当麻が迫って
なし崩しにアンアンする続きですね分かります
611名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 19:00:31 ID:pbmqpbg0

TBSでSPECのNG集やるからみなさん見ましょう(^_^)
612名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 20:30:10 ID:qLHV8KGY
おい…NG集ってやったの一個だけかよw
613名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 20:31:41 ID:ujEDtCWo
おそらく特典映像用にとってあるんだ。
そんなにたくさん見せられないんだ。
614名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 20:57:36 ID:99p2amDU
スタッフも困惑しとるがなw
こりゃ特典映像にもないっぽいw
615名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 21:00:31 ID:ujEDtCWo
>>614
困惑って?
616名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 21:29:11 ID:/H7oY+S2
>>615
ついった
617名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 21:31:25 ID:ujEDtCWo
>>616
告知以外は格付けチェックに出てる堤監督のことしか言ってなくない?
618名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 23:15:38 ID:99p2amDU
>>617
フォロー更新してきなよ
619名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 23:22:56 ID:ujEDtCWo
>>618
ごめん、ついったやってないんだ
フォローしてればみれたんだね
すまん
620名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 05:37:06 ID:NgXWhnb1
>>540
よかったです^^
瀬文のクソ真面目さがにじみ出てますね
621名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 04:02:15 ID:9Oz6MP79
神降臨までの暇つぶしのくそネタ投下 瀬×当


「当麻。突然だが、俺はスペックがある。」
「それは知りやせんでした、瀬文さん。でどんな?」
「知りたいか。知りたいんだな。」
「えーまぁ〜はい知りたいっす。」
「知りたいといったその言葉、後悔するんじゃねーぞ。」
「勿体つけんなよ。はいはい、武士に二言はありませぬ。」
「お前武士か!・・・まあいい。じゃあ教えてやる。」
「あい。」
「じゃあとりあえず足開け。」
「はぁ??」
「ほらほら。」
「え?ええ?・・・・あっ・・・ちょっ・・・」
「まぁ腐っても女だな。」
「せぶ・・み・・あ・・」
「これが俺のスペックだ。どうだ?」
「す・・・すごうィ・・・。」

さあてどんなスペックだ??
622名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 18:43:11 ID:saVRiLdH
足裏マッサージ
623名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 22:39:39 ID:Rfp5jygk
自分も時事ネタで。

新年。未詳の3人で初詣に行くことになり
神社で待ち合わせ。
直立不動で待つ瀬文の前を通るおじいちゃんおばあちゃんが
皆なぜか彼に手を合わせていく…

当麻は美しい振袖姿だがすでに着崩れている。
髪はぼさぼさのまま、そしてやはり赤いキャリーケースを引っ張っている。

参拝を終え、
野々村係長「じゃあ、僕は(雅ちゃんと)待ち合わせがあるから
あとはふたりで仲良くね。」
瀬文・当麻「え。」

二人とも特に行くところもないため
結局いつものCBC餃子で餃子を食べて帰った。とさ。

皆さんよいお年を。
624名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 23:07:58 ID:Xjgw07Q1
「当麻…」
「なんすか、私、いいと思ってるんすけど」
「何がだ、いいから出て行け」
「一応、誘ってるんすけど」
「お前な…」
もっと、自分を大事にしろよ、と言いたいのを堪えた。
瀬文は、警察病院のベットに横たわっていた。
隣にいるのは当麻だ。当麻は、とんでもない事に瀬文のベットに潜り込んできたのだ。



地居との事件の後、瀬文の肩はやはり折れていたため、入院生活は免れなかった。
痛みも酷かったが、両手を使えぬ不自由さの方が辛かった。
しかし、先に右手が回復してきた当麻と、無事だった美鈴が頻繁に瀬文を訪ねてきては、いろいろ世話を焼いてくれた。

瀬文は特に、美鈴には申し訳ないという想いから、何回も丁寧に見舞いを断ったのだが、来てくれる者は拒めなかった。
一番困ったのは食事だ。
一度、看護師に頼んだらしい美鈴が、食べさせてくれたことがあり、瀬文は困ってしまった。
凄く照れながらも、結局美鈴の説得に負け、食べさせてもらってしまった。
当麻はそれを見ていたらしいのだが…

「てか。美鈴ちゃん。どういうつもりっすかね。」
「なにがだ。」
「瀬文さん、惚れられてるんじゃないかってコトっすよ。」
両手がなんとか回復してきた瀬文が、やっと自分の手で食事をとった、初日の事だった。
ブッ
「ちょ。瀬文さんきたねえっすな」
「おまえ。何考えてんだ。」
手が痛いので殴るのもめんどうだ。
「いや、これはガチですよ、恋されてますよ、瀬文さん。」
「んなわけねえ」
瀬文は一喝した。
だいたい、美鈴に惚れられることをした記憶は無い。惚れらるわけが無いし、何より志村の妹だ。こちらからも惚れていい相手ではない。
「なんだか…妬けますなあ」
「はあ?」
当麻がおかしい。頭がおかしいと前から思っていたが、今日はなおさらおかしい。
正面から、睨むように瀬文を見つめている。
「落ち着くんすよね、ここ。」
「…。」
当麻の記憶のことを想った。ニノマエが弟だったということ。
ニノマエと当麻は地居に人形のようにコントロールされ、兄弟は敵対した。
…辛い。
思い出せば辛いに決まっている。
瀬文は、辛いであろうに違いない当麻に、少しでも辛くない環境にいてほしかった。
口には、もちろん出さない。
「知らん。勝手にしろ。」
瀬文は、目を背けて横になった。治りかけた肩が痛んだ。
「…あい。」

それからだ。
当麻は、毎晩訪れるようになった。
そして今日、なんと潜り込んできたのだ。

625名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 23:09:33 ID:Xjgw07Q1
「あのな…こういう状況だと、男は欲情すんだぞ。わかっててやってんのか」
感情を押し殺した声で瀬文は言った。
実際、性欲がないわけではない。なにしろ入院が長引いているのだ。
欲情を抑える自信ならあったが、身体が反応しているところを当麻に悟られるのは嫌だった。
「…犯されたくなかったらこういう真似すんじゃねえ、男をおちょくるな」
当麻の答えは意外なものだった。
「私、瀬文さんとしたいんす」



思わず振り返った。何を言った?この馬鹿は。
「当麻…」
「なんすか、私、いいと思ってるんすけど」
「何がだ、いいから出て行け」
「一応、誘ってるんすけど」
「お前な…」

瀬文はまずい、と思った。これでも男だ。こんな状況は、さすがにまずい。
「女に。恥、かかせるんすか。」

当麻を抱きたくないと言ったら嘘になる。
一連の事件で、絆もより深まったが、夜にいちいち訪れる当麻のせいで、余計な感情も生まれていた。
しかし当麻にそんな感情を抱くのはかわいそうな気がしていた。
なによりも、傷ついたであろう当麻の心を第一に救ってやりたかった。
「無理だ。…言っとくが、ここは病院だぞ。」
そんなことより、実際、こいつは俺を好きなのか?
「…病院。いいと思いますけど。シチュエーションとしては、完璧すよ」
何いってんだ。馬鹿か。
「でてけ。言っとくが、ここにいたら犯すぞ」
実際、自分をかろうじて抑えているのだ。もっと寄り添われたら。
我慢できる自信は、消えていた。
626名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 23:11:32 ID:Xjgw07Q1
当麻は、背中に寄り添った。
小さなふくらみがふたつ、柔らかく、背中にふれた。
「瀬文さん……きです。」
瀬文はたまらず、振り返った。「すきなんです、瀬文さんが」
瀬文が何か言おうとすると、柔らかな唇にふさがれた。
当麻がいとおしくなる、甘い、キスだった。
長いキスをしていた。ぴちゃ、くちゅと静かな病室にしばらくキスの音だけが響いていた。

瀬文は覚悟を決めた。痛む手で当麻の乳房に触れると、当麻は身体をビクッと震わせ、瀬文の首にしがみつく。息が、熱かった。
瀬文は当麻の乳房を片手で揉みながら首筋や乳房を優しく愛撫し、当麻はそのたびに身体をよじらせ、息を荒くした。
…大切そうに。愛しむように。
けっして傷つけたくはなかった。大切に。記憶に刻むように。
十分に愛撫したあと、ショーツに手を滑る込ませる。…凄く濡れている。「…ぶみさん…」息が荒くなる。
感じているらしく、早く、というかのように身をよじる。
「…当麻…」
もうすこし。瀬文は、当麻の下半身に顔をうずめると、優しく舌を這わせた。
「あ…ぁんッ」当麻が身を悶え、快感に酔いしれている。



ふう。誰か後はお願いします。
上のほうの、当麻が瀬文の布団にもぐりこむエピソードが気にいってしまって、アイデアかなり借りました。
すみませんでした。
楽しかったです。

627名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 01:02:51 ID:dIq1kMza
>>626

GJ!!
ハアハア(*´Д`*)
628名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 07:51:10 ID:e3+bJoLf
>>626
ちょwwwww早く続きを書く作業に戻ってくれお願いだからwww
629名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 12:16:25 ID:hntBpuMF
続き頼む〜〜!


病院のベッド使ったりしたら、翌日、見舞いに来た美鈴にサイコメトられちゃって、てんやわんや妄想w
630名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 18:47:15 ID:54HM5pJd
>>629

美鈴サイコメトリ イイネ!!!!

ぜひぜひ瀬当のあんなとこやこんなとこをサイコメトリしちゃってもやもやしていただきたいww

もしくは美鈴に瀬文を言葉攻めして欲しいww
ドS美鈴ww
631名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 01:33:12 ID:qJLUmDl9
なんてこった・・・

病院エチは、後日談として
美鈴に羞恥を味あわせることもできる二段構えだったとは


完璧じゃねーか
632名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 01:36:42 ID:qJLUmDl9
>>626
美鈴「昨夜はお楽しみでしたね」
633名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 03:57:57 ID:NjJqy4d8


「もぅ…げ、限界…っす、ん、…ぶみさん…っん、じらさないで…ん、くださ…い…アッ」当麻が喘ぎながら言った。

瀬文はたまらなくなり、夢中で柔らかな乳房を揉んだ。熱い当麻の息がかかる。
「ぁ…ん、んっ」
静かな病院で声が響いてしまわぬよう、声を殺しているらしい。

興奮を抑えて、指を当麻の中心に差し入れる。湿り具合を再び確認した。当麻がビクッと反応する。
…凄い。相当に感じているのは間違いない。これなら大丈夫。痛くはないだろう。



「当麻…入れるからな。」

「瀬文さん…はやく………ぁッ」

瀬文は当麻に折り重なり、当麻の手首を優しくつかんだ。…縫い目が、生々しくリアルだった。
瀬文の肩も腕もまだ痛いのだが、そんなことは忘れるほど興奮していた。
当麻を押さえつけるように仰向けにすると、激しく腰を動かした。
ベッドがきしみ、荒い息使いとギシギシというベッドの音が、静寂の中に響く。それが、更に興奮を掻き立てた。





結局、二人はその夜だけで3回もしてしまった。



行為が終わると、当麻はあの信じられないくらいの熱っぽい目が、びっくりするほど普通に戻った。

「てか、戻ります。」覚めたしゃべりかたは、全くのいつもの当麻だ。
瀬文はちょっと戸惑って、真面目に聞いてしまった。
634名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 06:01:29 ID:NjJqy4d8
「お前、大丈夫か。」
当麻は口角をにっとあげてから、
「だぁいじょうぶっす」と言い、ふざけた言い方で「お疲れやましい事しました」と言った。

やましい事。
瀬文は急に冷静になった。こいつ。まさか、からかったんじゃねえだろうな。
腕は、回復状態にあったというのに平静になってみるとかなり痛い。当麻を気使い、かなり酷使したせいだろう。
着衣を整えると、当麻はやおら変な事をしだした。

キャリーバックから習字道具をだし、広げはじめたのだ。

「…おい」
いぶかしげに瀬文がいう。
「今。集中してるんで。だまっててください。」
「おまえ、ふざけんな」
おかまいなしに、当麻は書き始めた。
筆持った手を上にあげ、閃いたように目をカッと開ける。いつもの書の行為だ。
「病室」「二人のケガ」「人目を忍ぶ」「ライバル美鈴」「餃子食べたい」「引き締まった身体」「どSの癖に優しい瀬文」なんだそりゃ。
それらを束ね…まさか。
やはり。
びり、びり、と破きそれらをバッと空中へ放り投げる。瀬文は冷たく「ぜっっったい片してからいけよ」と睨みつけた。

「いただきました。」

小さい声で「瀬文さんを。プッ」と肩をすくめたのを見て、瀬文はイラッとした。
こいつ。
「ぶっころす。」
空手チョップが当麻に直撃した。



当麻が推理したのは「萌ポイント」だったらしい。……



翌日、美鈴がたずねてきた。

635名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 08:51:50 ID:f5AYvswc
続きキター
お疲れやましい事、どSなのに優しい瀬文サイコーですwww
636名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 17:07:48 ID:Yo8vRwj4
「どSの癖に優しい瀬文」ツボったw
GJです。

当麻、字を間違えていないだろうな?
「癖」のところとかw
637名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 18:21:46 ID:9mKSF5rk
痔と間違えるんですねw
638名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 19:42:36 ID:NjJqy4d8
>>540さん、また萌えるやつ書いてください、お願いします!!

ここ気に入ってしまった、もう萌える要素でいっぱい。
やらしいわあ。でも自分はエロがうまく描写できないしwww
また萌えるやつ読みたいww
639名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 20:33:18 ID:rF20/yZh
>>637
痔にやさしい瀬文ww
640名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 21:46:54 ID:Lf7LlZAy
>>633-634
nice!!
ライバル美鈴と餃子に笑った。

美鈴ちゃんどう出るか・・・
641名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 22:11:49 ID:SBnwGj15
自分は「いただきました。瀬文さんを。プッ。」にハマりましたw
当麻どこまで男前なんだw
642名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 23:40:46 ID:ubOEPIyI
>>540さん、私も待っています!!
「続編熱望」
今までで一番萌えました〜
643名無しさん@ピンキー:2011/01/06(木) 01:13:00 ID:DVBoszBm
お疲れやましい事しました wwwwww

ぜひ流行らせたいww

当麻には事後毎回言って瀬文から鉄拳を喰らっていただきたいww
644名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 00:24:44 ID:k3NabcEz
皆さん素晴らしすぎて脱帽です!

自分もお目汚し覚悟で、書いたので投下します。
ちなみに最終回後の瀬×当でエロはないです…。



暗闇の中、当麻は瀬文の病室の前に立っていた。
人通りが少ない消灯後にこっそり病室を抜け出してきたのだ。

あの事件の後、当麻と瀬文が入院して数日が経過したが、2人はまだ一度も顔を合わせていなかった。

当麻は柄にもなく少し緊張しながら瀬文の病室のドアを開けた。
暗闇の中窓からわずかに月明かりが照らす部屋で、いびきをかきながら爆睡している瀬文の姿があった。


「よっこいせ」

当麻は近くにあった椅子に腰掛け、瀬文の顔を覗きこんだ。

意外とまつげ長いな、となかなか見ることのできない瀬文の寝顔を眺めていると、


「………当麻おまえこんなところで何してる」
「あ、起きた。てかまだ11時ですよ寝るの早すぎですよどんだけ〜」
「起きた、じゃねぇ。起こすな。だいたい消灯時間は10時だ。」
「てゆーか個室うらやまっ。」
「人の話を聞け。」


久々の瀬文とのいつもの会話に、当麻は少し口元が緩るんだ。
645名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 00:29:53 ID:k3NabcEz
「久しぶりっすね。瀬文さん。」
「…お前は、まだ絶対安静じゃねぇのか。」

係長や美鈴から聞いたのか、瀬文は眉間にしわを寄せながら身体を起こした。

「あたしはもう大丈夫っすよ。大部屋だし。それより瀬文さんはどうなんですか。」
「別に俺は大したことはない。だいたいお前何しにきたんだ。」

両腕に包帯巻いて、目の焦点も合わずに一体何が大したことないんだ、と当麻は心の中で毒づく。

実際瀬文の両腕はまだあまり動かず、目もぼんやりとしか見えていなかった。

この人はいつもそうだ。自分のことは二の次で人のことばかりで。
当麻は瀬文にずいっと顔を近づけた。
「…あたしの顔、見えますか?」
「…ぼんやりとは見える。」
2人の視線が交わる。
646名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 00:30:51 ID:k3NabcEz
……

そのまま瀬文は引き寄せられるように顔を近づけてきたので、当麻は息をつめた。
瀬文の吐息が当麻の鼻にかかる。
彼の熱っぽい視線に射抜かれ、当麻は金縛りのように動けなくなった。

瀬文は辛うじて動く指で、当麻の顔を確かめるようになぞる。
額、瞼、頬を至極ゆっくりと、慈しむように撫でる瀬文の手つきは意外に優しい。
その手が唇の端に触れた瞬間当麻は不覚にもびくりと震えてしまう。

はっとしたように瀬文は当麻から手を離し、
「…これくらいの距離ならちゃんと見える」
と呟き、照れたように視線を外した。


離れた手が名残惜しい。
当麻は瀬文にもっと触れていたくて、彼の背中にそっと腕を回した。
瀬文の匂いが鼻を掠め、少し早めの心音が聞こえる。

この人は生きている。
失わなくて本当によかった。

光は、瀬文さんのほうだ。

「…少しだけ、このままでいさせて下さい。」

返事の変わりに瀬文は黙って当麻をそっと抱きしめた。

月明かりの下、2つだった影は1つに重なった。

647名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 00:33:59 ID:k3NabcEz
以上です。
失礼しました。

神降臨待ってますよ〜!
648名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 00:40:42 ID:djiP/oyx
>>647
素敵っすね!!
スレ活性化GJ
649名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 00:51:59 ID:H9Vd+NxR
すばらしいです。シンプルな文章なのにすごくよかったー。
またぜひ書いてください!
650名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 00:52:27 ID:dBkfKu5V
>>647
GJです。エロがなくとも、絆を確かめあう二人ってのもいいな。
651名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 01:33:22 ID:lm25E4mX
素直になる瞬間っていとしいねえ
高まるねえ
652名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 09:24:40 ID:C9KVReJl
>>647
GJです!!たかまる!
本編もこういう終わり方をしてくれたら良かったのに
653名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 10:59:15 ID:bayfK65G
>>647
GJです!いいなあ、いい雰囲気だなあwwよかったです!
654名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 11:23:30 ID:dIfC7JYJ
>>647
た、高まるぅ〜!!!
目の見えない瀬文
で自分もイロイロ考えちゃう(^^)
655名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 21:57:34 ID:22DpPY/7
高まるぅ〜
神の皆さんお疲れやまです
一話から見直してて妄想は膨らむけど文章にできない
656名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 01:46:19 ID:ESY8JzJ0
皆で萌えましょうw
エロ読みたい読みたい
657名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 03:08:07 ID:/O10MWkb
神様降臨なさらないかしら
えろ神様あああ(>_<)
658静止した時の中で:2011/01/10(月) 18:56:23 ID:9v/4f5bk
ニノマエ×当麻投下します。
駄作でスマソ。



「当麻」
突然、声を掛けられ我に返ると目の前にニノマエの顔。
驚いて銃を取ろうとした右手は不自由な左手と共に縛り付けられていた。
突然の展開に頭を整理した。
わずかな茣蓙の匂いと背中に押し当てられた感触、ニノマエの肩越しのコンクリートの天井を見て、当麻は今自分が見知った未詳にいて、しかもニノマエに組み敷かれていることを理解する。
銃にも勝る毒舌を浴びせようとしたが、口には布のようなものが噛ませられていて声すら思うように出せない。

一体、なぜいきなりこんな状況に?
自分は確かさっきまで、瀬文の帰りを待って一緒にうどんを食べていたはず……
呆気に取られているとニノマエが不適な笑みを浮かべた。
「この前はよくもやってくれたよね…腹の虫がおさまらないから自分から来ちゃった」
この前とはいつのことなのか、電気ビリビリの時?以前の対決の時?それとも…
身をよじって逃れようとしてもニノマエに跨られていては為すすべがない。

……アタシを、殺しにきたの?
ふと恐怖に襲われ助けを求めようと周りを見ると、瀬文がすぐそばに立っていた。
659静止した時の中で:2011/01/10(月) 18:57:31 ID:9v/4f5bk
「ふぇうぃふぁん…っ!!」
布越しにありったけの声を出してみたが、すぐにおかしなことに気付く。
ほんの二三歩の距離にいるのに、瀬文は全くの無反応だった。まばたきすらしていない。

「無駄だよ。今、この世界で自由に動いているのはボクたち二人だけなんだから」
ニノマエがぐっと顔を寄せ言った。

……これが、ニノマエのSPEC?

もう一度見た瀬文は、本当に時が止まったように虚ろな視線を当麻とニノマエに向けているだけだった。
「でも、こうしてあんたの自由もボクが奪ってるわけだから、今この世界を"支配"してるのはこのボクってわけ」
ニヤリとするとニノマエは腰からナイフを取り出した。
「騒ぐと殺すよ」
ゆっくりと、ナイフを当麻の頬に押し当てた。恐怖と、その金属の冷たさに体が震えきつく目を閉じた。
何故どうして?という思いが頭を巡ると同時に、死と痛みを覚悟した。
ナイフは頬をなぞり、首筋へと下りていく。
「んっ、んん!」

『そんなところに切りつけられたら痛いだろうな…血がいっぱい出て、瀬文さんも返り血浴びるのかな?』

恐怖とは裏腹に呑気な思いが浮かぶ。
時を止められているとはいえ、ただ静止している瀬文に無性に腹が立った。

『アタシが最大ピンチの時に何固まってんだよハゲ!動けーっ!助けろーっ!!』
必死に念を送ってみるが一向に瀬文は動かずこちらを見つめ、マネキンのように仁王立ちしたままだった。
スーツやシャツに染みがあるのはさっきのうどんの汁だろう。
せっかく作ってやったうどんもマズいと言われた上に、殺されそうになっていて助けてくれないなんて…ムカつく。
660静止した時の中で:2011/01/10(月) 18:59:07 ID:9v/4f5bk
怒りが恐怖に勝った当麻はジタバタと暴れ出した。
ただでやられてたまるか、とめちゃくちゃに体を動かし抵抗した。
押さえ込むニノマエの手に力が入る。
「暴れるなよっ、もう、面倒くさいなぁ…」



次の瞬間、当麻は身動きが取れなくなった。

ほんの瞬きの間に、自分の体が何かロープのようなものでギリギリ巻きにされていた。
しかも両腕はそれぞれの両膝に括られ、脚を大きく開いた格好で固定されている。
一瞬で、いつの間にこんな…恥ずかしい格好に?

「あんたが暴れるからだよ」
当麻から離れた所に立ったニノマエがナイフを弄びながら見下ろしていた。
どうやらまた時を止められたようだ。
ガキの癖にこんなSMみたいなことを…
何か言ってやりたいが口には相変わらず布が入っている。
とにかくロープを解こうと腕や脚を動かそうとしてもロープはとてもきつく巻かれていてびくともせず、無理に動かすとかえって食い込み痛んだ。
「さーて。動けなくなったことだし、始めさせて貰うよ」
ニノマエが身をかがめて膝をつき再び当麻に迫ってくる。
ナイフを顔の前でチラチラさせると先端を胸元へ…
「っ!!」

――刺される!

と思った瞬間、ブチッという音と共にブラウスのボタンが飛んだ。
唖然とする当麻を余所にニノマエは鼻歌混じりだ。
ナイフの切っ先をブラウスの前へ引っ掛け一つ一つボタンを千切り取っていく。
ついに白いブラウスの前を抑えるものはなくなり、はらりと胸元が開く。
「…うぅ…っ」
華奢な胸とブラが露わになる。
「恥ずかしい?」
ニノマエが笑顔で聞いてくる。その顔はまるで悪戯を仕掛けている子供のようだった。
「ほら、あっち見て」
ナイフが指す方には瀬文が立っていた。
661静止した時の中で:2011/01/10(月) 19:03:06 ID:9v/4f5bk
先程より距離が近い。
瀬文もさっきの瞬間で移動させられたのだろう。
自分の有り様と瀬文に見下ろされているということに一気に恥ずかしくなった。かぁっと顔と耳が熱くなり心拍数が上がる。

「これから」

ニノマエが顔を近づける。
「あんたの大好きな瀬文さんの前で辱めてあげるよ。瀬文さんに見られながらだと興奮しちゃうでしょ?」

……ナニ?何を言ってるの?
当麻が困惑しているとナイフがブラの隙間に差し込まれた。
「んっ!」
冷たいナイフが胸に押し当てられ心臓が止まりそうになる。
グイッとニノマエが力を込めて引き上げるとブツリとブラの前が裂けた。
裸の胸が寒々しい蛍光灯に晒された。
ニノマエは如何にも楽しんで居る様子で笑ったが、笑顔の奥には不気味な冷酷さが感じられた。

「さあ、次はもっと恥ずかしいトコだよ」
そう言うと当麻のスカートを捲り上げた。
「んんー!ふあえぇ!」
当麻は長い髪を乱して頭をめちゃくちゃに振り、激しく拒否した。縛られた膝や腕がひりひりと痛い。
こんなに必死になっているのに体は左右に揺れるばかりでニノマエの手から逃れることができない。
スカートが捲りあげられると太股とブラと同じ白いショーツが曝された。
「ひぁああああっ!」
当麻はどうすることもできない苛立ちと、不条理な辱めに耐えられず叫んだ。

「ねぇ当麻、もしボクが今指を鳴らしたらどうなると思う?」
ニノマエは指を鳴らす真似をした。
我に返る。
もし今、指を鳴らしたら…時が動き出すの?
すぐそばには何も知らない瀬文がいるのに。
『瀬文さんに見られる…!?』
当麻は懇願するように、いやいやと首を振った。
「嫌だよねぇ?こんな格好見られたら」
キャハハ!と高い声を立てて笑う。
「ボクに逆らうと、もっと恥ずかしい思いすることになるよ」

悔しい……
左手を奪われ、憎くて憎くてずっと追いかけてきたニノマエに何故そんなことをされるのか分からない。
これは仕返しのつもりなのだろうか?

目を向けると瀬文が立っている。
『瀬文さん…』
今、瀬文の眼球には自分のこの姿が写っている。
見えていないとしても、瞳に写る情景は脳に記録されるのではないだろうか?
もし瀬文の脳のどこかでこの情景が記憶されていたら。
そうは限らないけれど、今まさに自分の仇に辱められているこんな情けない姿を見られるのは絶対に死んでも嫌だった。
口は悪いしぶっきらぼうで筋肉バカだが、何気なくいつも自分を気遣ってくれる瀬文を、当麻は知っていた。
喧嘩もするしムカつくし頭悪いハゲだし。
でも……

もう一度瀬文の方を見る。気づきかけた感情が急に溢れ出し歯止めがきかなくなるった。
それは、決心したように目を閉じると瞳の端から伝って落ちた。

ニノマエはそんな当麻を愛おしそうに見つめると頬にキスをした。
「いい子にしてたら、瀬文さんには内緒にしておいてあげる」
そう言って太股にナイフを滑らせた。
切っ先がショーツの端を捉え、引き裂いた。
662名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 19:05:47 ID:9v/4f5bk


ふぅ。

これ以上は近親の背徳感に苛まれてかけませんでしたw
ニノマエ×当麻というよりはニノマエ×当麻→瀬文ですね。

だれか続き書いて〜
663名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 19:11:37 ID:qNlaSuUM
ちょw
そういう時はニノマエが当麻に気を取られ過ぎてうっかり術がとけ
瀬文が止めに入る(ニノマエは即効で消える)とかでいいじゃん!

あと折角文章も上手いし盛り上げも上手いんだから駄作とか言わない方がいいっすよ。
以前全く違う板で俺がそんな感じの事書いたら「折角面白く読んだ人に失礼だ」て怒られたからw

というわけで続きを書いてくださいw
664名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 20:59:26 ID:OrO4M/fD
なんかこのスレは寸止めが多いなw
ああいうキャラ達なのでその気持ち凄い分かるけど。
なにはともあれGJ!
665名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 22:36:40 ID:5oZLhVAB
つ、続きが見たい・・・
ありがとう!GJ!
666名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 22:41:53 ID:CFILihse
瀬文の目の前で凌辱…ハァハァ
GJ!
海野先生にエロい事をされる美鈴ちゃんもリクエストしてみる
667名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 22:42:05 ID:wcRYUfoT
ニノマエと当麻ものいいなぁ
鬼畜最高!
giすぎた(^O^)/続き書いてくれぇ
668名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 23:56:09 ID:p3EFA1HD
GJ!鬼畜と言えば、病室の地居×当麻も良かったよな〜
669名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 01:10:56 ID:6ztXwIDp
>>658
GJ!!
文章上手い!
そして663さんナイスアイデア!
670名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 01:01:40 ID:xaF9xS87
さあこれから当麻はニノマエにやられて瀬文の目の前でビクンビクンしちゃうのか
途中で解けて、瀬文に見られて恥辱を味わったと思ったら
そのまま二人で高まっちゃうのかw
671名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 20:21:35 ID:rCwnAWdx
念願の一当が!
近親なんてきにしないから
誰か続き書いてくれ〜
672名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 23:48:05 ID:Tj5gBVgW
「何やってんだ、お前」

瀬文の声に我に返る。
ガバッと起きあがるといつの間にかニノマエは消えていた。
瀬文は先程の場所で棒立ちのままだった。
ハッとして胸を見ると裂けたブラウスは鮮やかな緑色のジャージに変わっていた。
上がジャージで下がスーツのスカートという何とも奇妙な格好に、瀬文も訝しげな顔をしている。
「いや…別に……ストレッチを」
混乱しながら、そんな言葉しか口から出なかった。
腕や膝の裏がヒリヒリした。
さっきまで口の中にあった布の繊維が舌の上に残っていて、その不快さがニノマエの記憶を鮮明に思い出させる。
「やるなら下も履いてからやれ。ブスのパンツなんか見たくないからな」

「なんだとてめぇッ!」
立ち上がってハッとし、振り上げた拳もそのままに当麻は走り出した。
「ぉ…おい!?」
調子が狂ったような声を上げる瀬文を背中で感じながら、当麻はトイレに駆け込んだ。

鍵をかけ、便座に片足を上げて覗きこむと大きなため息をついた。
「…っくしょう……」



太股の内側に血痕が幾筋もあり、マジックで落書きがあった。

『当麻の処女、いただきました^^』



673名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 23:49:45 ID:Tj5gBVgW
一応、これで完結にします。
いろんな案いただきました、ので次回また書けたら投下してみますね。

ありがとうございました。
674名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 00:02:46 ID:sUAypYSk
wao
ナイスなオチ
675名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 01:13:32 ID:XuIEJf71
力作なんだけど個人的には当麻x瀬文ネタの方がいいかな。
676名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 01:18:12 ID:g2c5BSMB
スルーでいいじゃない
677名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 01:19:40 ID:g2c5BSMB
あと>>672GJ
寸止めでエロいっていいね
678名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 00:25:24 ID:HkCm1vKx
処女喪失の時って血なんて出なかったけどね
679名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 01:43:59 ID:VbOkp6S0
個人差があるでしょう
680名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 02:04:43 ID:sTtIo7IR
わお
681名無しさん@ピンキー:2011/01/16(日) 13:18:53 ID:VMxwXZcT
おつかれさまです!
オチワロスw

ニノマエと当麻萌える
682名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 01:03:21 ID:iCJRYxwY
投下させてもらいます!瀬文×当麻
ドS瀬文にいじめられる当麻ですキャラ崩壊見逃してください
他のエロ神様に比べたら本当拙くて恥ずかしいですがよろしければ

*  *  *  *

「暇だなぁ・・・」

静かな未詳に当間の声が響いた

地居との戦い以降ぎこちなくも使えるようになった左手で
蜂蜜入りコーヒーを口にはこぶ。

「仕事をしろよ。」
「終わりましたもん」

野々村係長は奥さんとの結婚記念日だということで今日は有休で居ないし、
柿ぴーを食べる音もしないし話し相手もいなくてつまらない。

「おりゃっ」

勢いよく椅子の背にもたれ、ギッと椅子が大きく軋んだ。
頭を逆さにして、なんかないかなーと暇を持て余して未詳を見回してみる
が、コンクリートの質素な壁だけで本当になにもない。

「せめて静かにしてろよ餃子女」
「おみゃーがうるせーんだよハゲ!」

瀬文に鋭い目つきと口調でさきほどの行動を咎められ
頭に来たから言い返してやった。
暴言をたたみかけてやろうと口を開いたとき、

「あ、!」

当間の頭によくない発想が浮かんでしまった。
そうだ、瀬文がいるじゃないか。あいつをいじってやろう!

瀬文が怪訝そうな顔でこちらを見てきたのでそれに微笑んでやる。
「気色わりぃ・・・」
そう吐くとまたすぐパソコンに目をむけ仕事を再開しだした。

いつもならそこでまた暴言を吐くのだが、
今日はそんなことせず猫撫で声をだして話しかける。

「せっぶ〜みさあん、あのぉ、瀬文さんってぇ、・・・童貞ですかぁ?」
683名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 01:06:56 ID:iCJRYxwY
「っ!、ゴホッ」

コーヒーを噴き出して咳き込んでる・・・くくっ、ウケる・・・

予想通りの反応に、ドヤ顔をして瀬文を見れば
瀬文はすごい形相でこちらを睨んできた。が、何も口を開かず。
パソコンをカタカタと鳴らし始めた。

(ちっ、シカトかよつまんねえ)

おもしろい反応を見れたのはほんの一瞬だけで、
少し期待外れだなと思いながら胸の内で舌をうつ。

せっかく下ネタ投下してやったのに・・・
それでも赤面とかしたら爆笑もんだったのにな。
ていうか瀬文は赤面とかするのだろうか。
しなさそうだな、女っ気のまるでない瀬文には性欲がもうないんじゃないのか

なんて勝手に妄想をすれば頭の中でどんどん膨らんでいく。

瀬文は理性のタガが外れるなんてことあるのだろうか・・・
むしろ理性の塊なんじゃないのか、まさに鉄の壁。

最終的にそんな疑問が浮上してきたので検証してみることにした。

挑発してみよう。
もしも万が一なんてことがあっても逃げればいい。

「ねぇ瀬文さん」
「・・・。」

声をかけても反応は無いが、耳栓はしていないようだから聞こえてるだろうと
なにかおもしろい反応があるまで話しかけることにした。

「ちょっと、シカトしないでくださいよ」
「・・・黙れ。」
「ね、ね、瀬文さん。キスしませんか。」

絶好の暇つぶしに当間のテンションはあがるばかりで、
ニヤニヤしながら口が止まらず

「せーぶーみさん。
最近溜まってたりしてないですか?出してあげましょうか」

色っぽい声でそういえば勢いよく瀬文が立ち上がり
無表情で当麻に近づき横に立った。

「あ、瀬文さん」

やっと反応してくれましたね、あんまおもしろくはないすけど。
言おうとするがいきなり瀬文に右腕を掴まれ立たされる

「っ、え?ちょ、痛」
「もちろん責任とれるよな?」
「・・・は?」

どういう意味かと考えようとするがそんな暇もなく
掴まれていた右腕をそのまま引っ張られ仮眠室へ乱暴に引き込まれた。
684名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 01:12:23 ID:iCJRYxwY
「せ、瀬文さん、いたい」
「知るか。」

低い声でそう言い放たれて、無表情から怒っていることだけは感じ取ることができた。
やばいと直感的に思っても当麻にはもう為す術がなく。

「!、やめ」

ジャケットのボタンを瀬文に外され、抵抗するがキスで口を塞がれ

「できもしない挑発したのか?」
「っ、ただ、からかった、だけで、」

先程のキスのせいで上がった呼吸を整えながら瀬文に弁解をする。
が、あまり意味はないようで表情は変わらない。

「ほら、謝れ。」
「え、」
「悪いことしたら謝るって習わなかったのか」

この状況はほんとにやばいかも、と余裕の無い頭で考え
とりあえず瀬文を刺激しないように素直に謝っておくことにした。

「・・・ごめんなさい」

「もう遅ぇよバカ」

スーツの上着を脱ぎ、片手でネクタイを解く。

その瀬文の動作を見て当麻はようやく
自分のしてしまったことの大変さに気づいた

「ほんとうにすみませんでしたもうしません許してください」

瀬文と視線が絡み合い、瀬文の眉間にシワがよる

「だめだ。・・・俺が許すまで付き合え」

強い力で押し倒され、組み敷かれる。
互いの指が絡められ手のひらに暖かさを感じ、
瀬文に対する気持ちに気づいてしまいそうになってそれを遮るようにかたく目を閉じた
685名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 01:18:05 ID:iCJRYxwY
「っふ、・・んっ」

再び深いキスが落とされる
息が苦しくなって目を開けるが一向に離してくれる気配はなく。

「っは、ぁ・・・っ」

窒息死するんじゃないかというぎりぎりでようやく唇が離れ

少し目をキツくして睨むと、瀬文は当麻の首筋に噛み付いた。

「っつ、う」

痛さに涙を目に溜めれば、瀬文から生意気にも
「よく反省しろよ」
という言葉を投げかけられ

「あのせぶみさん、ほんと謝るので思い止まってください」
「さっきまでの調子はどうした」

混乱を声色に出さないように瀬文に声をかけたが
瀬文は僅かにも感じ取ってしまったようで余裕綽々挑発してくる

無論当麻の言葉に耳を貸す気はないようで、
ブラウスのボタンはどんどん開いてゆき

「ン・・・ふ、ぁ」
片手でゆるく胸を揉みながら
もう片方の手でスカートのファスナーをおろし下に引き落とす

「っぁ、ん、あ!」
胸を揉まれて下が疼き、足をすり合わせれば
瀬文はそれに気づき片端の口角だけ上げて下部へと指を滑らせた。

「もうこんなになってんのか」

充分すぎるほどに濡れていたそこに瀬文の指が入り込み
少し荒っぽく出し入れされ水音が響く。

その音に羞恥して弱く逃げようとすれば
腰を掴まれ、中で指をぐるりと掻き回された

「ッあ!や、ッぁ」
「ここか」

反応があった場所を強くえぐられ、びくりと身体が跳ねる。
686名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 01:20:26 ID:iCJRYxwY
執念にそこばかり責められて当麻の高い声の間隔が狭まり

「はっ、ぁ!んんッ」
「もう謝罪は終わったのか?」
「、っえ?、ん、ッあ」
「俺はまだ許してない」
「あッ、ごめ、なさっ」

言われて頭の遠くでなぜこうなったのか薄く思い出し
少しの後悔と、瀬文の体の温かさに幸せを感じている事に少し笑いそうになったが
もちろんそんな余裕があるはずなど無く

「も・・ゆるし、ッン!」
「まだだ」

「っ、ぁあ!あ、イ、」
当麻が一層声を高くすれば瀬文は意地悪く目を細め

「イっても良いといつ言った」
「っえ?・・・あっ、!」

いきなり当麻の膣内から、それまで中をかき回していた指が引き抜かれた。

その指を追うように当麻が腰を揺らしたのはもちろん無意識で

「や、・・・は」
「どうしてほしいか言え」
「っ・・・ふ」

言葉を催促するように当麻のももの付け根を撫で回せば
当麻から甘い吐息がもれた

「このままやめてもいいが」
「!や・・・・ほし、」

こんな状態でやめられたらたまったものではない、と
懇願するように瀬文に目を向けるが
口で言わないと分からん、と言われてしまった。

「ちゃんと言わないとやらん。」

心の中で、次は絶対主導権を握ってやると悪態をついてから
諦めて瀬文に快感を乞う
687名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 01:23:23 ID:iCJRYxwY
「せ、ぶみさんので、イかせてください」

はやく挿れてほしくてたまらないのに瀬文は何も言わず
当麻の腰をゆるりと撫であげて

「も、おねが、っ」
散々焦らされて涙をこぼしながら瀬文を見れば、

「あぁ!っあ、ンぅ」
一気に奥まで挿れられ激しく律動が開始された

「ぁッ!や、あ…っ、ん!んッ」
「っ、キツい、締めすぎだ」

いきなりの大きな異物感に身体はついてこれず内に力がはいるが
瀬文が当麻にキスをすればそれもいくらか和らぎ

「ン・・っ、ん!、ふ、」
「声、我慢すんな」

下唇を噛んで、大きく上がる甘い声を抑える当麻の口内に、
瀬文は指を2本差し入れた

「噛むんじゃねぇぞ」

「あっ、ッあ!、」

口が閉じないおかげで突き上げるたび篭らない声があがり、
未詳のコンクリートの壁に小さく反響し

律動に合わせあがる嬌愛を聞けば瀬文は満足そうな表情を浮かべた。


「当麻」

耳元で瀬文が甘く低くはきおとせば当麻は肩を大きく震わせ

「っ!、ッぁあ!あ…っ」
688名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 01:28:00 ID:iCJRYxwY
当麻は足先までぴんと張り詰めさせ頂点に達し、
荒い息のまま力が抜けてぼんやりと目を少し伏せた

「!、や、だめで」
「聞けんな。」

しかし達していない瀬文の律動は再び開始され

「ぁ、っあ!ンッ…や、また、ッ」

先程よりもハイペースで中を突かれれば
イったばかりで敏感な当麻はすぐにまた限界を感じ

「っは、とうま・・・」

切なげに瀬文に名前を呼ばれ目を合わせれば
その顔からは余裕が見えず

「せ、ぶ・・ッみさ、あぁッ!」

2度目の絶頂を迎え当麻の中がきつく締まり、
そのあとずるりと瀬文のものが引き抜かれる感覚を感じた。



当麻の横に瀬文が肘をつき身体を落とし
「重い」と一言言えばそのよく引き締まった身体は横にずる

「すまん。」
「なんですか、今更」

少し突っぱねたように言ってやると瀬文は申し訳なさそうな顔をして

「情事も荒っぽくて悪かったが、その、」

瀬文の言葉は珍しく歯切れが悪く
当麻には瀬文がなにを言いたいのか大体の見当がつき

「いいですよ。別に。
でも・・・もしもの時はちゃんと責任とってくださいね。」

「、!・・・あぁ、当たり前だ。」


赤面している瀬文の腕の中に抱き寄せられて
当麻は瀬文の匂いをいっぱいに吸い込んだ。

抱きすくめられた腕の中で、あと餃子も奢ってくださいと言ったら
瀬文にほんとにお前は・・・と呆れたように笑って返された。



*  *  *  *
689名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 01:31:08 ID:iCJRYxwY
一応これで終わりになります!
読んでくださった方ありがとうございました!

補足ですが、瀬文が最後に言いたかったことはですね、
避妊用具を使わなかったことと少し中に出しちゃったことを謝りたかったんです。

無駄に長い小説よんで頂いて本当にあざっした!
そしておつかれやまでした!!!!
690名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 01:55:59 ID:wMQQbd6Y
いい!
鬼畜っぽいセブミがいい!!!
ってか、瀬文が初めてじゃないのがよく分かるし、女に馴れてる感じもいい!
支配してる感じに激しく萌える!
gj!!
エロいっす
691名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 02:07:07 ID:4MOsHSyx
GJ!

もしもの時があって、責任とってしまうバージョンも見たいすっすっっっ
692名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 17:13:32 ID:Wmd2Q15j
うおっキチクだけど優しい瀬文さんに惚れてまうがな!

そして当麻がかわいすぎるわ!
693名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 19:53:09 ID:pwi1Xu3j
すごーくいいです!私も責任とってしまう瀬文さんが読みたいです。
694名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 20:56:52 ID:lcFpvwb2
GJGJ!!!
責任とって下さい頂きました!!

瀬文のドSっぷりいいね〜。
695名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 22:39:42 ID:jinn6+pS
いいねー!
最後にいちゃいちゃしてるところがさらにw

ゲックみて、当麻がいなくて切なくなってたから癒されました
696名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 01:35:16 ID:3BQtM8Ij
瀬文×当麻です

やってるだけで短いです





「あ…あっ…!」
瀬文の動きに反応し、当麻は喘ぎ声を洩らした。殆ど痛みだけだった行為は、回数を重ねる度当麻の体を馴らし、今では容易に快感を得るようになっている。
いつもの冷静な思考は沸き上がり溢れ返る快楽に少しずつのみ込まれ、自分で操縦できなくなっていた。
ただひたすら瀬文を感じたい。
目の前ではっ、はっ、と短く息を吐きながら瀬文は抽挿を続けている。行為に集中しているためか当麻を視線で捕えてはいない。体から汗が浮いている。
ふと、唐突に、当麻は瀬文を好きだと思った。
自分の足を抱え、膣内にペニスを差し込み、懸命に腰を振るこの男を。
共に快楽を共有し合い、軍人気質で無表情、憎まれ口ばかり叩く、筋肉バカで真っ直ぐなこの男を。
自分にとって非常に大事な存在であるこの男を。
そしてその思いは大きな波をもって当麻を支配した。瀬文の全てに好きだと身体中が反応する。
どんどん膨れ上がる思いは内から外へと放出したいと告げ始め当麻は思わず口を開いた。
「………っ……!」
けれどそれはごきゅりと喉の鳴る音と共に今一歩のところで呑み込まれた。
当間にとってそれは、思考が麻痺した状態で安易に口にしたい思いではなかった。
伝えるならば自分をきちんと確立させている状態で伝えたい。けれどそれ故に、もしかすると一生告げることは出来ないかもしれない程の大事な思いだった。
しかし今現在思いは膨れ上がる一方だ。
瀬文が一段と大きく当麻に打ち込む。「あぁ!!」と当麻の嬌声が上がった。
「瀬…文…さん…」
瀬文さん、瀬文さんと口に出来ない思いの代わりに当麻は何度も瀬文の名を呼び、手を伸ばした。
行為は早さと勢いが上がり、そのせいで、何も考えられなくなっていく。
瀬文が当麻の手を掴み顔を向けた。
「当麻」
一言名前を呼んだ。
自分の名を呼ばれたのを耳にしながら、当麻は行為に上り詰め、真っ白な世界へと意識を飛ばした。


以上です。

以前書き込みしたのですが
>>489>>490>>492>>501 さん
感想有り難うございました
697名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 14:41:55 ID:D8XWyDLs
すごくいいです!
当麻の心の動きがよくあらわれていますね!
次回作も期待しています。
698名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 23:44:14 ID:f4Apx6Op
ちい×とうまがよみたいです
699名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 08:41:42 ID:W+Uew5So
美鈴の絡みが見たい
海野、瀬文、地居バッチコイ
700名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 09:31:06 ID:UHt3wxaZ
当麻×美鈴を
701名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 11:30:08 ID:XS+SzSJr
瀬文×当麻が病院でやってるのを目撃した美鈴を地居が襲う。
または目撃した地居が後日当麻にお仕置きみたいなのが読みたい。
702名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 18:26:50 ID:zApM6VxM
瀬文×当麻おいしい!
神こないかなぁっっ
703名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 00:00:50 ID:wMnF6dhD
神のお告げがあったんだけど文才なさすぎて諦めた。
脳内を文章化するSPECが欲しい。
ニノマエ戦で目、腕やられて抵抗できない瀬文が当麻になすがままにヤられちゃってしかも溜まってたからすっごい早くイっちゃう。
みたいな感じの。
続編で瀬文復活で立場逆転ドS発揮。
704名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 00:57:54 ID:ndH3qMYH
志村死亡〜零課入りあたりの間に、瀬文と当麻は絶対やってる、という
よこしまな目で本放送を観ていたが、具体的にどうしてたのか文才が無くて
書けません
705名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 08:38:21 ID:+r9fWdVx
>>703の文章だけで萌えたよハァハァ
706名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 18:30:14 ID:fed1T1NZ
瀬文が優位に立ってる、>>690みたいなやつが萌える!!
鬼畜っぽいのに優しい、みたいなやつ
発言はどS、行動は優しい、みたいな。

当麻が感じてる描写、エローーくお願いします!
神待ってます!!
707名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 20:11:07 ID:xMYPMQJc
まったく空気読めてない感じですが、投下します。
冷泉見送った後、で。
初めてで勝手が分からない上に大してエロくなくてすみません。
708名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 20:11:45 ID:xMYPMQJc
星慧というサトリの少女を野々村係長に引き渡した後、未詳の部屋に瀬文さんと二人残された。
夜明けも近い時間で、でもこのまま朝までいるのもどうかと思う。
そこで提案をしてみた。
「ねぇ、瀬文さん。ご飯、食べに行きませんか?」
瀬文さんは、ものすごく、本当に怪訝そうな顔をして「今何時だと思ってる」なんて愛想のない返事をしてきた。
この人、愛想をそもそも持ってないけど、里中先輩には笑顔も見せてたってことは昔は声をあげて笑ったりもしたんだろうか。想像つかない。
「えーいいじゃないですか。だって、このまま帰るのも」
駄々をこねるように言う。すると、一瞬とても悲しそうな瞳をして
「メシはいらん。だが…、酒に付き合え」
と言い、さっさと未詳の部屋を出て行こうとする。慌ててキャリーケースを引きずってついていくと、エレベータに先に乗り込んでこちらを真っ直ぐに見ていた。
どうしたのだろう、とは思わない。
こんな夜は、このまま、気持ちを未消化のまま、一人でいたくない。それは同じだろうと感じたから。

「うわー、なんつーか、想像通り。ぷぷっ」
「うるさい。さっさと座れ」
警視庁に近い独身寮の一室。
瀬文さんの自宅は、まさに「ザ・軍人」な部屋だった。必要最低限の家具に、ミリタリーなフィギュア、プラモにモデルガン、あとは何もない。
恐ろしいことにパソコンも1冊の本も見当たらなかった。真の筋肉バカ…。
ダイニングテーブルというかただのちゃぶ台の前に、座りこむ。
瀬文さんは買ってきた酒とつまみを並べて、あとはグラスに手酌して飲み始める。乾杯もなしっすか。つかすすめろよ!私を無視するな!
数杯ずつ酒を飲んでみたが、会話はなく、美味しいとも思えず、ただぼんやり宙を見たり考え事をしていた。
そして視線がかち合う。

言葉なんていらなかった。目が合えば、分かった気がした。
多分、情の交感とでもいうのだろう。それがしたかった。私も、瀬文さんも。
私たちのスーツのポケットには、欲しかったメモがある。
これを手にしたからには、次に進まなくてはならない。否応なしに。でも、怖い。正直怖いんだ。
瀬文さんの目は欲情しているのに、時折揺れ惑うように焦点を失う。
冷泉を逃がすことは、瀬文さんにとってどれくらい大きなことだったのか。想像するしかできないけど、その意味を思うとたまらなくなる。
この人は、いつだって、結局他人のことばっかりだ。
先輩や部下のためにこんなに必死に生きられるなんて、そんな人間がちゃんといるんだって、私は初めて知った。

709名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 20:12:13 ID:xMYPMQJc
硬く薄いマットレスの乗ったベッドに座った。
自分でスーツとブラウスを脱いで、下着姿を晒した。
瀬文さんもパンツだけになり、その上腕二等筋や腹筋に見とれた。細マッチョってこういうことかー。なんて惚れ惚れして、自然にその腕に手が伸びた。
瀬文さんの手が私の頭を捕えて、引き寄せられる。
瀬文さんとのキスは、なんだか、あったかかった。
「…ふ、」
角度を変えながら、舌を絡めてキスに没頭する。その隙に、瀬文さんは私の体をまさぐってきた。
手つきは優しくて、誰か違う人としている気になる。
でも目を開ければそこにはいつもの坊主頭が見えて、そのギャップに笑いそうになった。
下着を簡単に取られ、胸を直に揉み込まれると、さすがにあれこれ思う余裕はなくなってくる。
絶対薄いと思う壁を気にして口を手で覆いながら、瀬文さんに翻弄されていく。
瀬文さんが自分の指を舐めて、それが挿れられる。
「んあっ」
圧迫感に眉間を寄せれば、瀬文さんは動きを止めてじっと私を見てくる。
その瞳が潤んでいるような気がして、狼狽する。背中に手を回して引き寄せた。
「続けてください…」
あんな瞳と真正面から向き合うと、自分が弱くなって、ずぶずぶと楽な方に逃げてしまいそうになる。それは、ダメだ。
瀬文さんの指は1本ずつ増やされて、今は多分、3本になっていた。
荒い呼気と、濡れた音が耳にうるさい。
「当麻」
呼ばれて、手を離して見上げれば、キスが落ちてくる。
かさかさの唇が、唾液で光ってゆく。それは、なんだかストイックな外見にはひどく――瀬文さん風に言えば――エロい。
「力、抜いとけ」
コンドームを装着したものを、宛がう。コンドームとか、普通に持ってるんだ、この人も。変に感心してしまった。
ズン、と一突きで押し込まれ、息が詰まり意識が飛びそうになる。
「しがみついていい」
と私の手を自分の背中に誘導され、ぎゅっと抱きつく。
ぴたっと肌と肌が重なると、その暖かさに目眩がする。
思わずその首筋に擦り寄ると、瀬文さんがふっ、と息を漏らした。
笑った?今瀬文さん笑った?
見れなかったけど、無性に愛しい気持ちが湧いてきて、体から緊張が溶けてゆく。
それを見極めて、瀬文さんは律動を開始した。
「あ、っ、あぁ、んっ」
ストロークの大きな動きで、体ごと揺さぶられる。
大きな声が出そうになって、瀬文さんの肩口に口を押しつける。
揺れの激しさにたまに歯が当たっても、瀬文さんは何も言わず好きなようにさせてくれた。
そんなびっくりするくらいの優しさに包まれながら、屹立した小さな突起を指で擦られると、もうだめだった。
「や、ぁーー!」
体が痙攣し、頭の中がスパークする。
絶頂に達しながら、この人が好きだ、と。多分初めてはっきり思った。
力がうまく入らず、手も背中から滑り落ちてベッドにただ寝そべっている私の腰を抱え、瀬文さんの動きはどんどん速さを増していく。
涎と汗にまみれて、私の視界はどんどん潤んでいって、ただなすがまま。
「ぅ」
と小さな声がしたかと思うと、コンドーム越しに膨張し、どくりと精液が出たのを感じた。
ああ、終わってしまう。それが淋しくて仕方なかった。

710名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 20:13:51 ID:xMYPMQJc

「ねぇ瀬文さん」
「なんだ」
「全部、終わったら。」
布団の中で体を起こし、まっすぐに見つめてみる。
「志村さんが元気になって、私がニノマエを逮捕したら。そしたら、またしませんか?」
「…」
瀬文さんはまた怪訝そうな表情をして、でも、その後で少し考えて
「次もマグロならごめんだ」
とか心底腹立たしいことを口にした。悔しかったから
「次は瀬文さんがマグロでいいですよ。至れり尽くせりやってやります」
と自信満々に宣言したら、虚を突かれたような顔で、バカ、と呟かれた。
そしておもむろに手がにゅっと伸びてきて、ぼさぼさがひどくなった頭をくしゃりと撫でられ、変な奴、と不器用に笑った。

この床に散らばるスーツを纏えば、また私たちは過酷な戦いを強いられる。
でもその戦いは、むしろ望むところだ。怖いし、手足が震えることもある。
でも、未来は変えられる。自分自身の力で。そうただ信じて進めば、その先にあるのは、この人との未来かもしれない。
それは何だか、とてもワクワクする未来のような気がする。そしてそんな未来が来たら、聞いてやろうと思う。
「私は瀬文さんが好きなんすけど、そっちはどうですか」と。



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ここまでです。
何だかあの夜は絶対何かあっただろうともやもやしていたので一気に書いてみました。
最終回後、ケガの瀬文に文字通り至れり尽くせりやってるといいなぁ。
お目汚し失礼しました。
711名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 21:35:51 ID:7RELJM11
おおwGJ!
マグロの瀬文も見てみたいw
712名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 21:45:16 ID:86tYat/a
GJGJGJ!
次はマグロ瀬文ですね、分かりますww
713名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 22:40:12 ID:B2RSd8Az
GJ!
714名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 23:39:12 ID:1PixIEt/
良かったです!GJ!
715名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 00:11:29 ID:unYBRfgP
>>710
GJ!
716名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 12:48:27 ID:9t9Rz4/B
>>703 です。
下手なりに書いてみました。
いまいち上手く書けなくてすみません。
717瀬文×当麻:2011/01/22(土) 12:50:40 ID:9t9Rz4/B
ニノマエとの戦いの後二人は病院に入院した。
当麻は幸い軽く、大部屋に移っていた。
瀬文はまだ両腕、目共にまだあまり良くなっていなかった。
当麻は暇をもて余し毎夜瀬文の部屋に行っては相対性理論だの双子のパラドックスだのと頭の痛くなるような話をして眠りの邪魔をしていた。

今夜もそう。
病室の扉がおもむろに開いて、看護師とは違う足音がする。
いつもはここで「よっこいせ」と少々間の抜けたあの声でパイプ椅子をベッドの近くまで運んでくるのだが今日は違った。
おもむろにギシとベッドが軋む。
「…お前、何のつもりだ?」
「あ、起きてたんですか?ッチ…」
?舌打ち?本当に当麻は何のつもりだろうと身構える。
「ま、いか。…瀬文さんは黙って寝てればいいんすよ」
よっこいせといいながらごそごそと当麻がなにかをしている。
黙って寝てろ?一体何のつもりだ?
と、ふわっと香る餃子の匂い。
それとほぼ同時に首筋に何かが触れた。
無意識に力を入れ構えてしまう。
そしてその感覚は今度は耳へ。
むず痒いような背中がぞわぞわするようなあの感覚だ。
「…お前は何をするつもりだ」
当麻に問いかけても返事がない。
その代わりに当麻は病院着のボタンに手をかけていた。
抵抗できない。
毒雪のせいで目がやられ、ニノマエのせいで腕が思うように動かない。
「お前は一体…」
当麻が何をしようとしているつもりかは薄々分かってきたが、その相手がなぜ自分なのかを聞こうとしたがそれも餃子臭い口によって阻まれてしまった。

思い返せば己の欲望を吐き出したのは随分前だ。
入院してからは当然。
正直、溜まっている。
だが、相手は当麻だ。
餃子臭い。
さすがにその匂いじゃ萌えないどころか萎えてしまう。
足の自由はきくのだから本当に抵抗しようとすればできるのだが、ちょっとくらいなら…と欲望が勝ってしまいそうだ。
理性と欲望とが勝てもしない戦いをしている間も当麻の愛撫は続いていく。
「あっれー瀬文さん、溜まってるんスか?まだなんも触ってないのにビンビンですよ?」
高まるぅなんて呟きながら当麻は瀬文のそれを弄ぶ様に触る。
瀬文は自分の体の反応に戸惑っていた。
見えないせいだろうか?こんなには普段はならないはずなんだ。
自慢ではないが長く持つ方だ。
それなのにお世辞にも上手いとは言えない手つきにどんどんペースを持っていかれている。
「もっとよくしてあげます」
そう耳元で囁いた。
718瀬文×当麻:2011/01/22(土) 12:51:24 ID:9t9Rz4/B
口か…悪くないな。餃子臭い以外は。
ところが瀬文の思った感覚はそれではなかった。
「ん…あ。キツイ…」
瀬文自身が当麻の中に入っていく。
クチュ…と水音が部屋中に、瀬文の頭の中に響く。
当麻も随分濡れていたのか、そう考えただけでも下半身に響く。
「あぁ…ん…」
視界を奪われた感覚だけの世界はこんなにも気持ちのいいものなのかと油断していたら当麻の腰つきに一気に高められてしまった。
もうコントロールがきかない。
「当麻!待て、動くな!!」
「ぁ…そんな気持ちいいんですか?」
瀬文の制止の声は快感だと捉え当麻はさらに激しく腰を使う。
「っく…ダメだ。出る…当麻、抜け!!」
中で出してはいけない、それが瀬文に残っていた唯一の理性だった。
「大丈夫、です。あぁん…つか早くないっスか?」
そう言いながら当麻はさらに瀬文を奥へと飲み込もうとする。
「抜けっ!!当麻!!!」
我慢の限界だった。
当麻の中に己の欲望を吐き出しながらいつものキャリーを引きながら猫背でバージンロードを歩く花嫁が脳裏にちらついた。
「…俺の人生終わった」
「はぁ?思いっきり中出ししといて何言ってるんですか?つかすんげぇ早いんですけど」
「あぁ?人の寝込み襲っておいて何言ってんだ?お前が大丈夫って言ったんだろ?」
「今日は大丈夫な日です。はぁ…せっかくいい気分だったのになんでこんな言い合いになっちゃうかなぁ。今日は遅いんでもう寝ます!おやすみなさい」
ぺこっと頭を下げて部屋を出ようとする。
「ちょっと待て!!これ片付けろ」
下半身を露出したままの瀬文を置いて。


数週間後、全快した瀬文に倍返しされたのは言うまでもない。

719名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 14:33:00 ID:FkRNdBCO
GJGJ!

マグロ瀬文キター!
下半身露出のまま放置なんて、どんなプレイなの―

情事の後 悪態ツキまくるのは当麻なりの照れ隠しですねわかります。
720名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 20:21:13 ID:sN1DyYzc
>>718

GJ!

>数週間後、全快した瀬文に倍返しされたのは言うまでもない。

ここも詳しく読みたい!
721名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 20:41:39 ID:UyFUhKJu
GJ!

720>と同じ、詳しく! 
722名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 23:07:15 ID:iU1sDS3B
GJ!
こういうのいいなw
瀬文がSになるのもいいけどされるがままも興奮するw
723名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 23:18:18 ID:unYBRfgP
>>718
>当麻の中に己の欲望を吐き出しながらいつものキャリーを引きながら猫背でバージンロードを歩く花嫁が脳裏にちらついた。
瀬文w観念しろww

倍返しkwsk!
724名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 17:26:44 ID:IRuh3iQU
age
725名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 18:09:38 ID:LwjTqr6k
大丈夫じゃない無い日のバージョンも期待!
726名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 20:33:43 ID:JO/RayHX
私も大丈夫じゃない日に、あえてしちゃう2人が読みたいです!
727名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 20:48:53 ID:Ponfadlt
当麻「子供、めっちゃ欲しいっすね!」
728名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 21:08:52 ID:LwjTqr6k
727>>みたいな台詞、子供ほしい発言

中先輩の娘見て当麻が言っていたね。

瀬文さんにねだって欲しい!
729名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 21:43:52 ID:JO/RayHX
そうそう、当麻子供欲しいって言ってましたよね。
ここは瀬文さんにお願いしちゃいましょう!
730名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 00:22:26 ID:SrLY/sIA
ゲックがかわいそうな流れになってきたので
瀬文さんがとっとと当麻をお台場からさらって孕ませればいいと思ったよ
731名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 13:21:28 ID:YB0pZrgq
>>730

同じことおもたwww
潜入捜査で学校の用務員か何かで学校に現れて当麻をかっさらってくれww
732名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 16:10:58 ID:wyyvVgfK
月9当麻「三浦君が浮気してたなんて・・・いやあああ」
地居「泣かないで紗綾・・。」
って感じで地居がさらってくるんだろうw
瀬文がさらってくる姿が想像できないから地居にした。
変態地居なら月9に違和感なくいつのまにかSPECの世界にしてくれるだろうw
733名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 20:15:40 ID:08MMBij6
>>732
それで行こう
初めて地居のがまともに感じられるな。
月9の男はひどすぎて目もあてられん
734名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 10:50:51 ID:n1dkP9bk
もしも瀬文と当麻の間に子供ができたとして、教育の方向性で激しく対立しそうだw
735名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 12:55:37 ID:MFfh80Kk
当麻がもう一人出来て瀬文涙目な展開しか考えられないw
736名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 13:20:25 ID:OVDj95qG
当「ここの法則がこうで…」
ちび当麻「しゅうしき、たかまりゅ!!」
瀬「わっけわかんね。眠くなってきた…」
ち「パパはきんにくバカだもんね」
瀬「当麻…なんて事を教えたんだ」
一家「ぎゃあぎゃあ」

こんな図が脳内をよぎりました。
737名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 14:13:36 ID:pknySwtp
何それ高まるぅ!
さあ孕ませるSSを投下するんだ!
738名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 16:04:14 ID:tlgGkvuk
>>735
その鬱憤は夜、力で当麻を抑え込んで晴らすんですね、わかります。
739名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 21:12:48 ID:Wr0iJrDp
当麻「出来ちゃいました☆」
瀬文「…!?大丈夫って言ったじゃないか!」

当麻「出来ても大丈夫って意味の、大丈夫っス」
瀬文「……(絶句)」

当麻「よろしくパパっ山脈☆」


きっと的な展開。


仕込み中はを書いてくれる神を待機!
740名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 21:14:32 ID:Wr0iJrDp
きっとこんな展開。

仕込み中を書いてくれる神を待機!
741名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 22:26:24 ID:tb6N0gpj
孕ませるの見たいいいい!
神の出現を待つのみ…
742名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 23:34:21 ID:WF5C13f1
神降臨頼みます(*^o^*)
エロ神様〜!
743名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 01:10:28 ID:qSeUvTXk
  ノノノノノ
 ( ○○)  呼んだ?
  ||||
744名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 09:12:15 ID:kfo3AjOt
>>743
2回目w
745地居×当麻 ◆.pOCTM3gdw :2011/01/27(木) 12:53:42 ID:Em2HYsK6
ちび当麻とちび瀬文の双子でもいいかなと思った自分は空気読まずに地居×当麻を投下します。
本編開始前の捏造で、当麻が左手を失った後です。初めてなんで、多分ゆっくり投下になりますが…
746地居×当麻 ◆.pOCTM3gdw :2011/01/27(木) 12:57:54 ID:Em2HYsK6
当麻沙綾が一十一と格闘中に重症を負った。まさか彼女が。
動揺している自分に驚きを感じながら病室へと駆け込んだ。
頭に巻かれた包帯、左腕を吊るした三角巾、腕に繋がる点滴のチューブが痛々しいが、
彼女は身体を起こしてカーテンで遮られた窓の外を眺めていた。
「沙綾!」
呼ぶ声に反応してゆっくりとこちらを向く。
「…左利き」
…とりあえずは無事なようだ。安堵と同時に心臓が早鐘を打つ。
これだけ全速力で走ったのも久々だ。両膝に手を当て、浅い呼吸を繰り返す。
「びっくりしたよ。何で黙ってたの?」
何とか呼吸を整え、備え付けの丸椅子を手繰り寄せ腰掛ける。いつも飛んでくるはずの舌打ちが無い。
「CBCにも顔出してなかったから、心配したんだけど」
違和感にも似た物足りなさを抱いたまま、彼女の頬へと手を伸ばす。
このあたりでパンチと暴言が飛んでくる頃合か。
ぼんやりと考えているうちに左手は簡単に頬に触れることができた。
化粧気の無い柔らかな頬が温かい。それでも彼女は黙って俯いたままだった。
「…沙綾?」
舌打ちもパンチも暴言も無い彼女に戸惑いを覚え、俯いたままの顔を覗き込む。
目が合った。口元が微かに動き、掠れた声で「ごめん」と呟く。
何が、と訊ねようとした目の前に差し出される右手。
その手の平の上には途中で切断された銀のリング。
綺麗に切れているところを見ると、恐らく治療のために外されたのだろう。
「…ごめん」
…一体どうしたというのだ。
あの“ニノマエ”を前にしても揺るがなかった彼女が、こんなにも不安定な姿を自分の前で曝け出している。
「…形なんて簡単に壊れる」
思わず右手を取った。彼女は一度だけぴくりと反応したが今にも泣き出しそうな顔をしている。
その表情に、抑えていたはずの嗜虐の感情がゆっくりと覚醒していくのを感じた。
「でも君の気持ちは壊れずに残っていてくれた」
少し癖のある髪を書き分け、耳元で囁く。
左手をそのまま首筋から肩、鎖骨へと這わせ、少し下の柔らかな膨らみへと滑り込ませる。
「ちゃんと、覚えててくれたんだね?」
今の彼女ならば、記憶など弄らなくとも容易く自分に屈するだろう。少し揺さぶるだけでいい。
747地居×当麻 ◆.pOCTM3gdw :2011/01/27(木) 13:01:15 ID:Em2HYsK6
「ん…っ」
指先を引き剥がそうとする僅かな抵抗をもう片方の手で押さえ込む。
発した声は抵抗なのか肯定なのか。どちらにしても彼女の関心は今自分だけに向いていることに違いは無い。
「…いいコだね」
昂る感情を抑えつけながら柔らかな膨らみを撫で回し、引っ掛かった部分を指先で摘む。
スナップで止めただけの入院着を肌蹴させると、淡い桃色の先端がツンと上を向いていた。思わず顔を近づけ、唇を寄せる。
「…………」
唇が触れる前に眼鏡がぶつかった。彼女は気付いていない。
おもむろに眼鏡を外し、気を取り直して先端を吸い、軽く噛み付くと甘い声が漏れる。
「あん…っ」
左胸に頬を摺り寄せると心臓の音がはっきりと聞こえる。
随分早い。自分を感じてくれているのだと思うと男として素直に嬉しい。
右胸と同じように舌先で転がし、上を向いた先端をつついて甘く噛み付く。
空いた左手は右の乳房を柔らかく撫でていたが、それもそろそろ飽きてきた。
感情は抑えることが出来ても、身体の昂りは容易く抑えられるものではない。
「…物足りない?」
答える代わりにこくんと喉を鳴らす。それが肯定の返事なのは言わずとも分かる。
手の中の膨らみが一回り大きくなったように感じる。
「…そう。じゃあこっちも撫でてあげる」
乳房を撫でていた左手を下腹部へ下ろしていく。
脇腹から恥骨のあたりまで進んだところで小さな声が聞こえた。
「や…っ」
手を止め、顔を上げる。彼女はふるふると首を横に振り、開いていた足を閉じた。
「物足りない、って言ったよね?」
閉じた足の間に半ば無理矢理に左手を差し入れる。
下着は既に十分に濡れていた。その中心をなぞり、指先で押す。
「このまま、ってのも辛いと思うけど」
少なくとも身体は、自分も、彼女も、これ以上のことを望んでいる。
下着の隙間から入れた指先はあっという間に生温かく濡れた。
濡れた指で彼女の穴を探し、その周辺をやわやわといじる。
「やだ、っ」
「やだ、じゃない」
少し強めの口調で言いながら病院着のズボンを下ろし、下着は片足だけを完全に脱がせる。
寒さなのか、羞恥なのか、期待なのか。彼女は小さく震えて生唾を飲み込んだ。
「物足りてないのは、こっちも一緒」
そういう自分のモノはズボンの上からでも分かるくらいに起ってしまっている。
このまま外に出るわけには行かないし、出るつもりも無い。
濡れたままの指先を舐め、ゆっくりと腰を落とした。
748地居×当麻 ◆.pOCTM3gdw :2011/01/27(木) 13:05:35 ID:Em2HYsK6
入り口に先端を宛がい、少し進めてみると、あまり抵抗無く数センチが呑み込まれる。
「…挿れるよ?」
これならば痛みは少ないだろうか。
「う、ん…っ」
彼女は両目を閉じ、唇を結んでその時を待っていた。
てっきり「待って」とか「やめて」とか言って止めてくるだろうと思えば、大人しく待っているとは。
予想外の反応に思わず笑みがこぼれる。
「…わ、笑うなっ!」
「ごめん、ね。かわいくて、つい」
緊張が僅かに緩んだ隙をついて一気に貫く。声にならぬ声を上げてビクンと身体が跳ねる。
狭い。挿れた瞬間に締め付けてくる。
自分はそれを愉しむだけだが、さすがに病み上がりの彼女には堪えるだろう。
「っ…大丈夫?」
「な、わけ、無い、でしょ、っ」
左腕は点滴が繋がれているため自由に動かない。
ささやかな抵抗だろうか、握り締めたままの右手をバタバタと動かすがその振動はかえってモノを彼女の奥へと導いていく。
「動かないで」
見かねてバタバタともがく右手の手首を押さえつける。
「あと言っとくけど、あんまり声出したら見つかるからね」
ベッドの周りのカーテンには防音の機能など無い。せいぜい気休めの目隠しになる程度だろう。
いざとなれば目撃者の記憶を書き換えるのは容易だが、それを彼女に言う必要など無い。
「大人しくしてればいいから。無理に動かなくていいよ」
頷いたのを見てから挿入したモノをゆるゆると抜く。
吸い付いてくる襞の感触を味わい、抜けるギリギリ手前で止め、再び貫く。
少し早かったか、と内心思ったがここまできたからには進めるしかない。
痛みとも快楽ともつかない声を漏らす彼女の唇を塞ぐ。
「んん、っ」
舌先で割って入った口内は、繋がっている下腹部と同じように生温かかった。
逃げる舌先を絡めとリ、唾液を塗す。
暫く堪能して舌先を抜き、唇を離すと透明な唾液が細い糸を引いて切れた。
ゼイゼイと新鮮な空気を求めて呼吸をする彼女の目つきは「何てことをするんだ」とでも問いたげだ。
「だから、あんまり声出したら見つかるって」
唇に残った彼女の唾液を舐め取り、髪を撫でて宥める。
休ませていた下半身の律動を唐突に再開すると、彼女は慌ててその痛みと快楽に再び備えた。
先ほどよりもスムーズに動き、彼女の喘ぎも先ほどより艶を帯びているような気がする。
挿入の水音と、自分の呼吸と、彼女の喘ぎとが綺麗に混じり始めている。
声を潜めるのもままならないほどに感じていることに自分でも気付いたのか、彼女は慌てて自分の右腕に唇を押し付けた。
響く喘ぎは小さくなったが、逆にくちゅくちゅと響く水音の方がやけに鮮明に聞こえてくる。
彼女も同じことを考えたのだろう、今更ながら頬を赤く染め、抑えきれぬ快感にその身を委ねていた。
「…ひだりきき…」
自分を呼ぶ浮ついた声に我に返る。彼女は熱っぽい瞳で何とか自分を捉えようとしていた。
「何?」
「…中、熱いんですけど…」
言われなくとも分かる。欲望は既に彼女を侵蝕しようと身体の奥底からじわじわと溢れ出している。
押さえつける腕と下半身にグッと力を込めると、モノを咥え込んだ彼女の中は一層強く絞まる。
「…うん、そろそろ、イキそうだ…」
彼女の名をうわ言のように呟いて奥底深くへと欲望を吐き出す。
「っ…あ、っ…あぁーっ」
真っ白になった視界と、耳に残る彼女の嬌声。引き抜いた自分自身が重い。
肩で息を吐き眼鏡をかけると、ぐったりと横たわる彼女の表情がはっきりと見える。
頬にはうっすらと涙の跡。
彼女は結局最後まで自分の名を呼んではくれなかった。
そう思うと、胸の奥がキリキリと締め付けられるように痛んだ。
749地居×当麻 ◆.pOCTM3gdw :2011/01/27(木) 13:07:51 ID:Em2HYsK6
―…暫くの過剰な干渉は危険か…―
こういう時でも腹が立つほど冷静な“津田助広”の思考は現在の彼女の状態をそう判断した。
このままではあまりにも不安定すぎるため、本来の目的に支障が出てしまう可能性が高い。
“地居聖”の描く筋書きには当麻沙綾という存在が必要不可欠なのだ。
「まぁいいか。今日は十分愉しませてもらったし」
元通りに整えた入院着を纏った彼女は何事も無かったかのように眠っている。
結局最後までずっと握り締めたままだった右手をそっと開く。その手の平の上には切断された銀のリング。
「…………」
少し迷って手に取った。ほんのりと残る彼女の温もりを自身の左手と記憶にしっかりと留める。
「全て終わったらまたボクの所へ戻っておいで」
握り締めた両手で彼女のこめかみに触れ、目を閉じた。

あたしは左利きに銀のリングを差し出した。
「…どうしたんだよ、急に」
左利きが珍しく戸惑った表情を見せる。
一度は受け取ったリングを付き返すんだから、当然か。
「恋とか、愛とかの前に、あたしにはやらなきゃいけないことがある」
左利きはあたしが追っている事件を何となくではあるが知っていた。
知らず知らずの内に口にしてしまったこともあったのだろう。
いつも心配してくれているのも知っている。
「だから、これはアンタが持ってて」
でも、これ以上迷惑はかけられない。
「……わかった」
リングを差し出すあたしの右手を、左利きは少し寂しそうに笑って包み込んだ。
「そういうトコも、嫌いじゃないよ」
あたしの右手に、リングはもう無い。
「ありがと」
左手がじんわりと痛んだ。この左手の代償を、罪を償わせなくてはいけない。

当麻沙綾、あたしは、刑事だ。
当麻沙綾、あたしは、ニノマエとの決着をつけなければいけない。
当麻沙綾、あたしは、

「おやすみ、沙綾」
750地居×当麻 ◆.pOCTM3gdw :2011/01/27(木) 13:13:42 ID:Em2HYsK6
以上です。おつかれやまでした。
思ったより地居が鬼畜にならなかったですね。

さて、お供えをしたので神の降臨を待つことにしますね。




751名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 13:32:08 ID:NZcPTRpe
おつかれさまでした!

ちび当麻とちび瀬文の双子って最高かも!
じゃれあう姿が見てみたいわ。

私もお供えして神の降臨を待ちます。
752名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 19:25:47 ID:t8xNX1dw
>>746
お疲れやまでした!!!!
753瀬文×当麻:2011/01/28(金) 01:03:30 ID:T7kk0Do+
瀬文×当麻です。
初投下。

非力ながら投げてみました。


当麻の中里先輩の子供見て、「子供欲しい」発言の後という設定で…。
754瀬文×当麻@:2011/01/28(金) 01:04:56 ID:T7kk0Do+
立てて続けの捜査の疲れを取るため、瀬文は未詳で仮眠をしていた。

あと少しで、深い眠りに落ちそうという時、突如ドス!と音と共に下腹部に重みを感じた。
思わず「――うっ!」と呻く。

苦しっっ……なんだっ!?何が降ってきた?

冷や汗を垂らしながら、うっすら瞼を開け確かめる。
すると目の前にはあの餃子女こと当麻の顔が飛び込んできた。
……実は当麻、寝ている瀬文を偶然発見し、彼の寝込みを襲ってきたのだ。

「当麻??何故、ここに!?」

瀬文は戸惑うも、まだ寝ぼけているのでこの現状を夢だと思ってしまう。
こんな訳の分からない事、現実なわけがない、と。


当麻は真剣な顔をして「――瀬文さん…わたし子供が、欲しいんですっ!中里さんの子供見てめっちゃ欲しくなりましたっ」と言うと、行き成り瀬文の首筋へ顔を埋め、唇を這わしてきた。

「!――えっ?!」

リアルな感覚に戸惑う。

…俺はよほど溜まっているか…そういえば、大分抜いてない。ここのところ志村や中里先輩の事でそんな暇も無かった…。

というか…なんで、当麻なんだ!俺の好みはもっとエロイ京美人のはず…。

瀬文の要望など当麻はおかまいなしに、瀬文の体をまさぐりだす。
ついにはベルトを緩め下半身にまでいじりだした…。

でも、まぁいいか…。
きもちいいし。

どーせ、夢なのだからいいやと瀬文はされるがままにされる。
だが、途中…彼もたまらなくなって当麻を抱き寄せ、その小さな乳房に顔をうずめ堪能しだした。
755瀬文×当麻A:2011/01/28(金) 01:06:32 ID:T7kk0Do+
……柔らかい。

「えっ、ちょっせっ…!瀬文さんっ。瀬文さん…なんか可愛い…っっ」

突然の反撃に驚いたが、自分の敏感な尖った部分を、音を立てて夢中にしゃぶっている瀬文が凄く愛しい。
普段無愛想で気難しい男が今、無防備で凄く幼い…。当麻はそのギャップにえらい萌えた。

散々胸を味わい尽くすと瀬文は顔を上げ、当麻の顔を両手で包むと、そのままじっと見詰めはじめる。

自然に視線と視線がかち合う…。

「…当麻」

と、一言彼女を呼ぶと瀬文はふんわり笑った。
その笑顔は当麻がはじめて垣間見る瀬文の表情だった。
756瀬文×当麻B:2011/01/28(金) 01:09:14 ID:T7kk0Do+
「えっ、ちょっせっ…!瀬文さんっ。瀬文さん…なんか可愛い…っっ」

突然の反撃に驚いたが、自分の敏感な尖った部分を、音を立てて夢中にしゃぶっている瀬文が凄く愛しい。
普段無愛想で気難しい男が今、無防備で凄く幼い…。当麻はそのギャップにえらい萌えた。

散々胸を味わい尽くすと瀬文は顔を上げ、当麻の顔を両手で包むと、そのままじっと見詰めはじめる。

自然に視線と視線がかち合う…。

「…当麻」

と、一言彼女を呼ぶと瀬文はふんわり笑った。
その笑顔は当麻がはじめて垣間見る瀬文の表情だった。

「せっ…(なにこれ、高まるっ!!激萌えっ!)」

そう名前を呼び返そうとしたとき、行き成り口を塞がれ…舌を絡めてきた。
757瀬文×当麻C:2011/01/28(金) 01:10:30 ID:T7kk0Do+
この夢ほんとリアルだなぁ…餃子臭いのまで匂う。

「ふぁ…っ」
当麻はキスに夢中になってしまう。
二人の口と口の間に唾液が伝う…。

…したい。

欲求が極まり瀬文は口付けをしたまま、当麻の臀部を掴むと…自分の高まりに彼女の腰を落とし挿れてきた。

あっ…ゴムっ。てっ……夢だからまぁいいか。

「…うっ!」と当麻が呻き、腰を動かすと「あっ…あんっっ」と喘ぐ。
その反応が気に入ったのか…瀬文が激しく動かしだす。

当麻はいったん瀬文から唇を離し、

「瀬文さん!避妊しないってことは……瀬文さんも子供欲しいんですねっ!嬉しいっす!任せてくださいっ☆瀬文さんと私の子供なら頭脳明晰体力抜群の超天才児ですっ!当麻沙綾から瀬文沙綾になりますっ!しっかり身篭ります」と宣言。

…当麻と俺の子?

大食いで、味オンチ…だったらどうしてくれよう。

まぁ…それでもいいか。

“当麻と俺との子供なら”

ぼんやりそんなことを思いながら…、瀬文は快楽に登りつめて行く。
当麻も36歳の大人のテクニックがそうとう気持ちいいのか、引っ切り無しに喘ぐ。
「…沙綾っ!イクっ」
「あああぁっ…!!あっっっぁっ!!」

同時に達する…。
当麻は瀬文の遺伝子が中に流れていくのを確りと感じた。
758瀬文×当麻D:2011/01/28(金) 01:11:05 ID:T7kk0Do+
「?・・・!!」

瀬文が目を覚ますと、隣に全裸の餃子女が居た。

一気に青ざめる…。さっきの夢じゃなかった……。
やってしまった。どころか、出してしまった。

「焚流ん♪」

ぶりっ子モードで当麻が俺の名前を呼ぶ。
しかも上目遣い。

「……(絶句)」
「今日、絶対当たりの日なんですよっ!一緒に子育て頑張りましょうね 」

満面の笑みで微笑まれ擦り寄れた…。
魂の瀬文は黙って抱き返すしかなかった…。

後日、陽性の妊娠検査薬を当麻が「狙ったかいがありました☆今日から瀬文沙綾ですヨロピク☆」と野々村係長や雅ちゃんに見せびらかしまくったのは言うまでも無い。

完。
759瀬文×当麻:2011/01/28(金) 01:13:42 ID:T7kk0Do+
あんまエロクならなかった…すっまそ。さて、全裸で正座して自分よりハイスペックのエロ投稿を待ってますっ!
760瀬文×当麻:2011/01/28(金) 01:16:19 ID:T7kk0Do+
あっ、抜け字…。

魂の抜けた瀬文黙って抱き返すしかなかった…。 っす。爆。

761名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 02:09:33 ID:m0xhbXTW
>>760
瀬文「まあ、いいよ。」
762名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 02:18:09 ID:g+1qONo4
GJ!
763名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 02:44:13 ID:fVpflOma
GJ、、
しかし終始「中里」先輩なのがワロタ
業界人かい!
764瀬文×当麻:2011/01/28(金) 07:15:07 ID:T7kk0Do+
急いで書いたら普通に間違ってたw (´q`)さーせん脳内で修正よしくして下さい
765名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 19:48:21 ID:2OU9Zj+0
ttp://alp.jpn.org/up/src/normal5810.jpg
温泉ネタとか高まりすぎる
766名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 21:15:13 ID:fVpflOma
>>765
!!
出典はどこすか?

しかし植Pは我々の釣り方をよく心得てるな‥‥
767名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 22:06:43 ID:j5bZ4D1n
次は野外プレイですね
768名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 22:12:06 ID:tTsaD5X/
デスノで当麻が緊縛されてます
SMプレイ高まります
え?ミサミサ?
769名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 23:48:01 ID:Dle/5stk
大分放置している間に神々が降臨していた!!
あー高まる!これは高まるよ!!!

個人的に
>>739の絶句のところが何故かツボw
770名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 00:11:15 ID:ZGDRdZDb
>>768
瀬文さんだって変態っすよ。
だって裸で踊ったり、SM嬢に公開オナニーしてるみたいですよ。
どSに見えるけど、実はMなんじゃないですかねえ。
ふふったかまるー。いじめてやろーっと。
771名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 00:11:59 ID:ICcvF/jq
神々、多くの作品をありがとう

>>765
なんだこれは…!
温泉だと…
772名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 01:49:18 ID:wH7F/T23
>>770
中の人の過去作は結構凄いものがあるっすねw
773名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 10:57:10 ID:etWFREjt
774名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 21:54:07 ID:UD4PITUr
>>772
当麻「いや〜瀬文さん。ガチでイっちゃってました。すっげー見ごたえありました」
瀬文「うっうっせえ!!」
当麻「いや〜いいもんみたなあ」
775名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 22:27:31 ID:euphRs0S
でも、服脱ぐとアレかと思うと「筋肉バカ」とは結びつかないからな。
中の人ガリガリ君だもんね。
瀬文に露出シーンがないのも納得。

妄想の中では瀬文は細マッチョw
776名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 00:07:19 ID:s0SsjHls
温泉で瀬文が怪我って、確実に当麻を助けようとしてだよねw
なんだかんだで優しいからなあ。
777名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 00:47:32 ID:tOKeI6pA
>>775
ttp://alp.jpn.org/up/src/normal5816.jpg
そこまでガリガリでもないような…
778名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 00:59:26 ID:0ziXzljt
温泉といえば浴衣…
良かったね瀬文、当麻が君の大好物の和服美人になるじゃないか。
無防備に部屋にやってきた当麻をたまらず押し倒してアンアン言わせてやればいいよ。
779名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 02:21:54 ID:rbznnJtv
>>778
中の二人も浴衣似合ってたから官能的な感じになるだろうなw
男の浴衣は寸胴じゃないと似合わないらしい。
780名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 20:41:27 ID:EqumKFsH
後ろから抱きすくめて、衿から手を突っ込んで胸を揉む、をぜひやって欲しい。
781名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 21:03:15 ID:Meq4KsyP
>>780

それは…………
ちょっとエロいな。
782名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 00:19:47 ID:lHh2I2kA
美鈴希望。
783名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 17:47:47 ID:VbTQlOgU
このスレ観てたら、うわさの中の人の過去作が見たくてしょうがなくなってきた。
だいぶ古い作品だし、髪の毛もあるのになw
784美鈴→瀬文1:2011/02/01(火) 23:29:08 ID:civyTpnj
美鈴希望があったので。
エロなしですが投下します…



散乱した包装紙。
食べ散らかした果物の残骸。
汚れたまま積み重なった食器。

「当麻さん、また来てたんだ…」

美鈴の唇から、溜め息と共にこぼれる、音。

もうすっかり通い慣れた、瀬文さんの病室。
毎日来る。と誰にでもなく誓って、もうひと月になるだろうか。
おとなしくしていればもう少し早く出られたかもしれない病床の上の人は、他の誰でもない美鈴自らが、決戦の場へと連れ出して、そうして今もまだ療養中の身である。
785美鈴→瀬文2:2011/02/01(火) 23:30:16 ID:civyTpnj
私と瀬文さんで「守る」と決めた人。
世界に背を向けた私をまっすぐに見て「私を信じて」と言って
くれた人。
かき集めた瀬文さんの“隠された記憶”の端々に、その声が。
その姿が。刻まれていた人。

当麻さん。

当麻さんの何度も何度も削り取られた記憶をかき集めたのは美
鈴だった。
その破片たちは、何度も何度も瀬文さんを呼んでいた。
786美鈴→瀬文3:2011/02/01(火) 23:32:54 ID:civyTpnj
気管の奥が、きゅっと縮む。
そんな自分を認めなくなくて、わざと大きな音をたててベッドの横に近寄った。
「瀬文さん、気分どうですか?」
閉じられた瞼の下で、まなこが動く様子が見てとれた。
「美鈴ちゃん…?」
「はい。」
「…すまん、あれ。」
ギブスで固定された指先のわずかな動きで、私が昨日もってきたお見舞い(だったもの)を指しているのがわかった。
「当麻のヤツが…。これ以上気をつかわなくていいから。」
「大丈夫ですよ。当麻さんへのお見舞い、でもありますし。」
「いや本当に…申し訳ない。」
極限まで寄った眉根に、美鈴の気持ちも和らぐ。
「まだ腕、痛みますか?」
なるべく刺激しないよう、瀬文さんのギブスを持ち上げて、掛け布団の中に戻す。
「もう大丈夫。…それよりも、受験…」
まるで兄代わりだと言うように、瀬文さんは私を心配してくれる。
「大丈夫ですよ。センターは終わりました。あとは実技試験まで、毎日描いて備えますから。」
少しだけ口の端を持ち上げてくれるのは、笑顔なんだろうか。
「受かったら、お祝いしよう。………がしたかったお祝いの、
何倍も盛大なやつを。」
聞こえなかった部分は、まだ私も聞き返す勇気がない。
「はい。がんばります。」
787美鈴→瀬文4:2011/02/01(火) 23:36:12 ID:civyTpnj
そうだ。私は、いろんな人に恩返しをしていかなきゃいけない。
まずは志望大学に受かって、自分の描きたいものも描くことだ。

「じゃあ…今日はこのへんで失礼しますね。このあと予備校なので。」
「ああ。がんばって。風邪、ひかないように…」

…ホント、兄みたい。
目の奥が熱くて痛い。
優しくしないで下さい、瀬文さん。
私は妹として貴方に見て欲しいわけじゃないから。

立ち上がる瞬間、ベッドに手をついてしまった自分の迂闊さを憎んだ。
次の瞬間、私の中を嵐が吹きぬけた。

「美鈴ちゃん…?どうし…た」
無言になってしまった私を訝しむような瀬文さんの声が、どこか遠くに聞こえる。
いつの間にか瞼を上げていた瀬文さんの瞳は、まだ色を失ったままだ。


「………『そんだけ腕イタきゃ、抵抗できないっすよね』」


焦点を結ばない瞳が、面白い位に左右に揺れる。
788美鈴→瀬文5:2011/02/01(火) 23:37:52 ID:civyTpnj
飛び込んできたビジョンそのままに、声に乗せる。身を寄せる。
私は何をしているのだろう。
これはあの人が昨夜置いていった、記憶の落し物。


「…『いいっすよ。瀬文さん。このままあと1センチ』」


唇が触れるまであとわずかの位置に顔を寄せて。
頭の中の光景をそのままトレースする。
このままこの記憶と溶け合って、この熱に触れてしまいたい。
そんな甘い誘惑と必死に抗うもう一人の自分。
違う。
違う。
お前じゃない。私じゃない。
瀬文さんがその瞳にうつしているのは、今ここにいる私じゃない。
789美鈴→瀬文6:2011/02/01(火) 23:40:02 ID:civyTpnj
「………と……うま」
瀬文さんが絞り出した声は、このあやかしを解く一番の呪文だった。
慌てて飛びのいて、機器にぶつかって派手な音をたててしまった。


「っっ帰りますっ!ごめんなさいっ」
「美鈴ちゃん!」


色んな感情全てを振り切る勢いで病室を駆け出した。
頬の熱さだけが、私に現実を思い知らせた。
790784:2011/02/01(火) 23:42:06 ID:civyTpnj
以上です。

初めてスマフォから投下したら、改行失敗した…
791名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 23:57:44 ID:+OnZcMaO
乙です!
美鈴片思い中々いいね
この後若干動揺する瀬文と変化に気づく当麻も見たい
792名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 00:15:08 ID:UlpQ/4By
ありがとうございまする(`・ω・´)
793名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 00:19:51 ID:wdA8CBRS
>>784
GJでした〜
海野先生にイヤラシイ病を処方される美鈴ちゃんも見てみたいw
794名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 01:50:35 ID:DBpTetZu
GJ!
瀬文M当麻Sの作品書いてるんだが
妄想ばかり先行していて
進まねえ・・・!
中の人ネタはNGなんだっけか?
795名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 10:48:36 ID:wdA8CBRS
第一回を見返したが、この時点では当麻、瀬文に
「ちょっと触んないでよ!」とか言ってるな。
それが最後にはベッドでいちゃつくようになるんだね…w
796名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 18:18:14 ID:XhZqI7nC
>>790
GJ!
いいねいいね、美鈴ちゃん可愛いね
797名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 00:57:26 ID:0Z99ssBA
>>790

切ないな〜
でもイイっすGJ!
798名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 01:02:18 ID:PbZk8zab
>>795

その過程をエロく誰か書いてください\(^p^)/
799名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 03:52:07 ID:N74pZCyq
「瀬文さん…」

未詳の部屋の隅。硬い台の上で、瀬文は当麻に覆いかぶさっていた。
先ほどの会話。
それは、ささやかなひと言より始まった。

「瀬文さんて、いっつもそんなに肩肘はってますけど、リラックスする時ってあるんすか?」
得体のしれない熱いうどんに顔をつっこまれ、顔と、ついでに頭を洗った瀬文は半裸になっていた。
ふいに質問された瀬文は怪訝な顔をした。
頭をタオルで拭いている手を止めて、睨むように当麻を見る。

「そんなの、あるにきまってんだろ」
当麻は興味を持った顔で乗り出して、また質問をした。

「へーえ、一体いつ、そんなになっちゃうんですか?」
可愛らしい顔でニコニコしている。
こんな風に笑うと、当麻は普通の24歳の可愛らしい女の子に見えるのだから、元々素の顔は充分可愛いのだ。

「…美人と寝てる時に決まってんだろ」
瀬文はドヤ顔でフン、とばかりに言い放つ。

「へーえ、へーえ、へーえ」
当麻は顔はいっそう輝かせて、興味深々の眼で瀬文に近よっていった。

「セックスでリラックスするもんですか?それってどんな風に?」
ぶりっこ風に詰め寄ってくる。見たい、みたい、と駄々っ子のように迫ってくる当麻に、瀬文はあとずさりした。

「な、なんだ。お前、俺を誘ってんじゃねえだろうな」
瀬文は壁まで追い詰められ、近い当麻に怪訝な顔を向けて言った。
少し困惑した顔が伺える。

「誘ってます、ガチで誘ってます」
顔をぶんぶんと縦に振って、当麻が答えた。
瀬文は動揺したが、随分年下の当麻にからかわれたら恥だ。
冷静を装って当麻を見据えて、平気そうに言った。

「ばかな事を平気で言ってんじゃねえ」
すると、今までニコニコしていた当麻は突然怒って言った。
 
「本気ですよ!今まで我慢してたんだから、いいじゃないですか!好きな人に迫っちゃいけないですか?
あたしたち、本気で消されるかもしれないんすよ?今、瀬文さんに迫らないと後悔するんです!
てか犯罪ですか?何罪ですか!?
好きな相手に迫っちゃって告ちゃった罪ですか?」

800名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 04:53:55 ID:N74pZCyq
瀬文は固まっていた。
突然の告白に戸惑った。

「いいっすよ。私が勝手に迫ります」
と、当麻は瀬文の長い首に手を回して、自分の方に引き寄せた。
あっさり、唇を奪われる。
瀬文は普段、冷静な判断が出来るほうだったし、かなり機転が利くほうだったが、こういう場合は別だ。
ようやく、状況を飲み込んだ。

「…待て。」

状況をようやく飲み込んだらしい瀬文が、当麻の肩を押して、台に座らせてから言った。

「…俺が、リードする。」

「瀬文さん…」

「優しくなんかしねえからな」

瀬文は慣れた手つきで当麻のシャツのボタンをはずし、膨らみに顔をうずめた。
愛撫をしながらブラをあっという間にはずされ、形のよい胸があらわになる。
片手で乳房を揉まれ、もう片方の乳房の先端を舌で攻められると、思わず声が漏れた。
…それにしても。
(…瀬文さん、慣れてるな…)

一方、当麻のほうは慣れてはいない。
ビクン、ビクンと身体が反応してしまう。
身をよじって、快感に耐えるように、瀬文にしがみつく。
「瀬文…さん…」
瀬文の手が下腹部にのびた。下着の中に躊躇なく指が進入する。
指が、割れ目をなぞった。
ビクンと当麻が反応し、とたんに恥ずかしそうに眉根を寄せる。
「っやっ…」
瀬文はちょっと意地悪そうに当麻の顔を見ている。
もうすでに、こんなになっているのが恥ずかしかった。
瀬文が、にやりとしたように見えた。

水音が、いやらしく響く。
当麻は本当に恥ずかしくなった。
瀬文が、じぶんのあそこを触っている。
しかも、顔を見つめている。
瀬文の指は、しっかりと一番感じる所を捕らえていた。
「っあ、やっあっ…」
恥ずかしさのあまり、感じるあまり、当麻はどうにかなりそうだった。

「このまま、やめんのか?」

絶頂にさしかかろうとしている当麻に、凄く意地悪に瀬文は言った。

…どS!!!

当麻は顔を急いで振った。
ここでやめられたら酷すぎる。

にやりとしてから、下腹部に顔を埋めてきた。
そしてあっという間に一番敏感な場所を探し当てると、いやらしい舌使いで攻めてきた。
当麻は、感じるあまりに意識が飛ぶ寸前だ。
801名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 16:32:27 ID:6kdIeMuJ
支援!
802名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 18:21:00 ID:qE2mwnL6
支援支援!
803名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 18:25:31 ID:PotLNHtg
続きをお願いしますっ!
804名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 00:26:14 ID:iprCVfL1
>>800
瀬文さん・・。放置プレイっすか・・///
支援
805名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 01:09:24 ID:MkOCnvT6
イク、と思った矢先、瀬文が止まった。

「…シッ!黙れ」
「??」
朦朧とした意識の中で、当麻がキョトンとしていると、ゴウン、と音がした。
リフトが動いている?
…誰か、来るのだ!
当麻は焦ったが、瀬文は冷静に当麻を抱きかかえると(しかも駅弁スタイルで!!)係長の席の後ろに移動した。

がやがやと数人の声がした。…例の三人組らしい。
「なんだ、電気つけっぱなしで」
「あれ、いないんかね」
「まだ帰ってないようだったがね」
三人はのんきな会話をしながら、ズカズカ未詳の部屋に入ってきた。

一方、瀬文は耳を澄ませながらも当麻を自分の足の中に体育座りで座らせた。
場所は係長の椅子が収まっているところだ。
いつ、見つかるかわからない。
…なのに。
瀬文は、こんな状況で、下着に手を入れてきた。

まさか、続ける気??マジすか?と当麻は驚いた。

と、瀬文に後ろから片手で口をふさがれる。
声を出すな、ということだろう。
下着に入れた手は、再びゆっくりと割れ目をなぞった。
当麻は目をとじ、快感をこらえる。
声は出せない。
だが、身体は正直だ。
瀬文の指が、執拗に鋭敏な突起を攻めてくると、身をよじらずには居られなかった。

三人は、帰りそうもなく会話をしていた。

口をふさいでいた手はやがて胸に降りてきた。
胸をもまれ、その先端をつまむようにいじられると、危うく声が出そうになった。
相変わらず下も攻められているのだ。
瀬文が上手いのか、当麻が感じやすいのか、もう、当麻はびちょびちょになっていた。
806名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 03:06:09 ID:xl9bwUsx
ヤバい!
余裕&S瀬文、たかまる!!
807名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 15:54:52 ID:MkOCnvT6
上のほうの神たち、ほんとに神な描写ですごいっすね
特に当麻が林に憑依されたやつとか、最高な読み物でした。
キャラ完全に掴めてるってゆうか。
また書いてほしいです。
ここに来て書いてください、やっぱ文章って状況描写難しいですね。
流れを先に書きたくて、焦ってしまう。
下手ですみませんでしたが、書いててとても楽しかったです。
読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
また読みに来るので、神の光臨まっています。
808名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 20:35:04 ID:HabtVAVD
え、寸止めヒドス
809名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 20:39:33 ID:d33gnQLF
あれ?続き待ってますよ!
810名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 21:03:48 ID:dNoMSwoN
だっ、誰かつづきをっ!!
811名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 22:30:39 ID:iVfYK6AY
>>807は瀬文級ドS(褒め言葉である)
812名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 00:11:54 ID:mnU+TTHk
寸止めいやん
813名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 02:03:15 ID:HijzZkN5
頼む!エロ神様!続きをお願いしますだ(^q^≡^p^)
814名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 00:30:12 ID:CTpcgpGD
一応、続きです。

瀬文が、手を止めた。

当麻が飛びそうな意識を少し取り戻す。
と、足音が近くに寄ってきた。
係長の机の下にいる瀬文たちなど、近くに来ればすぐ見つかってしまうにちがいない。
当麻は、少しはみ出ていた足をあわてて引っ込めた。
いくらなんでも、こんな服が乱れている姿を見られたらいやだ。
しかも…瀬文は上半身裸でいる。
何をしていたか、などは聞かれる間でもなく周知されてしまうだろう。

あくまでジッとしなければ、と、当麻が思った矢先…
瀬文の指が当麻の中に入ってきた。
「!!?」
こんな状況で入れるか???と当麻は振り向こうとしたが、狭くて上手く首がまわらない。
完全に瀬文に指導権をにぎられていることが…完全に予定外だった。
「…っ!」
声にならない声が出る。
…恥ずかしい。
見られてしまうかもしれないのに。
指は、状況をお構いなしに、ずぶずぶと進入し、やがて前後に動きだした。
めったなことでは赤くならない当麻が顔を赤らめ、身をよじって快感に耐えていた。
…これ以上。
感じるわけには……声が、、…出てしまう。
そんな当麻に気がついているのかどうか、瀬文が乳房から放した手を再び当麻の口に持ってきた。
指を一本。
そして耳もとでささやく。
「噛め」
当麻は、喘ぎそうになるのを必死で堪え、素直に噛んだ。とびそうになる意識が少し戻る。

瀬文が再び耳元で囁く。
「…お前、ぬるぬるだな」
その瞬間、頂点になってしまった。

息があがっている当麻の後ろで瀬文はひくひくする当麻の突起を弄んでいた。
すっかり感じやすくなっている当麻は、ピク、ピクと反応してしまう。

ゴウン、とリフトが下がっていく音がする。
三人組が帰っていくようだ。

「行ったな。」
音がすっかり遠ざかると、やっと瀬文が声をだした。



815名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 01:58:46 ID:9mBNOO75
超高まるっ!どうか最期までお願いします!
816名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 02:31:01 ID:uvW9y8c6
なんという・・・じらしプレイ
817名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 12:48:29 ID:sVyNeBRP
当麻の気持ちが手にとるように分かるよ…
ぜひ続きを!
818名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 22:28:22 ID:jVnNyf4e
ゲックねたですまんが…

ええい、当麻を孕ませていいのは瀬文だけなんだよぉぉぉっ!

というわけで神様、続きは中出しでおねがいしますw
819名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 01:26:14 ID:QrKuCQ0t
神が来るまで埋め。
>>818の孕ませネタで。


当「瀬文さんって36歳なんスよね。いいオッサンじゃん!早く子供作っちゃわないとヤバイじゃないんですか?ぷぷっw」
瀬「…(怒)」
当「てかっ、相手がいないっかwwかわいそぉーっさやがなってあげよーかなぁ(ブリっ子)」
瀬「言ったな…責任持てよぉ……」
当「―!」

筋肉バカが餃子女を押し倒し。

瀬「オラァァァッ!」
当「――――あんっアンアンアンッ!やんっ///」

その後…。

係長「えっ!当麻くんが妊娠!?お腹の子の父親は瀬文くんだって!?瀬文くん、一回り年下の当麻くんに手を出すなんて…君も結構やるねぇ☆」
瀬「ハイ!(敬礼)自分本気出しましたからっ一発でキメました(キリッ)」

以上。お供えしましたので、神の続き待ってます。中だし期待(キラ)
820名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 02:13:32 ID:HjWCJ3rf
瀬文なら確かに一発で決めそうだ!
じゃあこちらも中出し期待で!
821名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 21:53:40 ID:N8aXE2uk
>>819
お供えキター!
瀬文の動きに隙なしw

神の降臨を待つ。
822名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 01:13:08 ID:1ra4yco7
>>819
お供えww

さすがの瀬文さんだな
精子まで気合いが通じるのか
823名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 02:01:43 ID:PzEBvWY3
このスレのおかげで身長が伸びました!
(東京都20代会社員)
824799、800、805、814:2011/02/09(水) 07:41:01 ID:e9Ps3OVt
「読んでもらえた」と思えるからレスがついて喜んでいます、
自分は下手だけど家族が寝たらまた続きつ書きに来ようと思ってます。
コピー保存したら見られちゃいそうで怖くていちいち書いてるので(楽しいです)
はらはらしながら妄想中です
レスくれた方、ありがとうです。
825名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 11:46:50 ID:tcrzM7ap
焦らしも大概にしないと萎えるっていうのが本音
>>824が完結しないと他の神達も投下しづらいだろうし
せっかく良い作品だからまとめて読みたい
826799、800、805、814:2011/02/09(水) 20:49:51 ID:e9Ps3OVt
>>825
すみません…
投下はいつでも他の人のをしてほしいし読みたいです…
焦らしてるつもりじゃないです、すみません
827名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 21:25:54 ID:mlVkrslC
焦らなくていいと思う 神それぞれに都合あると思うし 楽しく書いて都合つくとき投下してくださいな( ̄∀ ̄)
828名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 21:38:33 ID:Drjgj3QE
>>824 金麦冷やして待てるからぁ〜!
じっくりまちます〜

他の神々もバッチこいっ!
829名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 21:41:35 ID:WqmLN5zV
>>826
まあ、一般的にはメモ帳で書いてからだけど、焦らしプレーもw
830名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 23:06:29 ID:GUF57jLf
>>827
>>828

いい加減sageてくれ
831名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 23:51:57 ID:mlVkrslC
>>830がいい加減sageてたらいいんじゃね
832名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 01:34:27 ID:HYOyVckA
??
833799、800、805、814:2011/02/10(木) 01:59:02 ID:mGAcaFzc
続きです。

当麻は我慢できなくなり、振り返ると瀬文の顔を挟んで無理やりキスをした。
ギブスの手が邪魔だったが、瀬文が当麻の腰に手を回し、そっと床に押し倒してくれた。
当麻が懇願するような目で見ると、瀬文は当麻に軽くキスをしてから、言った。

「これ以上は、無理だ。」

当麻が目をぱちくりする。

「は?」

驚きの表情で瀬文をみた。信じられない。何て言った?まさかやめんの?…うそでしょ?

「ど、どんだけ…」

当麻はさっと手を首に回し、またキスを求めた。瀬文はそれに応じ、そっと唇を重ねると舌をからめて濃厚なキスをした。
(…瀬文やろう、キスまで上手いじゃねーか)
当麻がとろけるような気持ちになっていると、瀬文は当麻の肩を持ち、やおら唇を放した。

「ゴムが、ねえ」

…ああ、そういうことか。

しかし。当麻はゆるがなかった。

「中出し、上等っすよ。覚悟してたから問題ないっす。もーまんたいです。」
変に堂々と当麻が言った。

「覚悟って、おまえな…」

瀬文は力なく立ち上がると、自分のスーツを置いたところに歩いていった。
シャツに袖を通している。

…ほんとにやめちゃう気だ!!

ガバと起き上がると、当麻は叫んだ。

「瀬文さんひどいっすよ!このままとかありえないでしょ!瀬文さんのだって…このままじゃ収まんないんじゃないっすか」

瀬文の熱くて硬いものが、さっきまで当麻の腰に当たっていた。
それを知っているだけに、当麻はとにかくどうにかしてあげたかった。
あの三人が行ったら、自分の身体で、解放させてあげたかったのだ。

しかし、瀬文はスーツまで着込んでしまった。
このままでは帰ってしまう。
「瀬文やろぉっ…」当麻はたまらず走っていって瀬文にドカンとぶつかると、
「やあーだ、やあーーだ、帰っちゃやあーーーだ、いいって言ってるのにーーーーいっ」
と、ぐいぐい壁に追い詰めた。
「お・まえな…俺だって我慢してやってんだ、このトンマ」

「言ってるじゃないすか…今、瀬文さんとしとかないと、後悔するんです」
当麻と瀬文の視線が絡む。
…しばし、沈黙が流れた。
834799、800、805、814:2011/02/10(木) 01:59:52 ID:mGAcaFzc

「…ほんとに覚悟できてんのか」
お?
これは…w
当麻はコクコクとうなずく。
「出来てます。ガッチで出来てます」
手でokポーズをつくった。


瀬文は、いきなり当麻を壁に押し付けた。
と、当麻の足を片方あげ、片手で確かめる。

「…まだ、ぬるぬるじゃねえか」

「うっさいです…いいから、してください…」

瀬文はまだ充分熱いそれを取り出すと、ずぶりと当麻に挿し入れた。
充分湿っていたソコに、あっさりとそれは進入を許した。

「ンあッ…」当麻が目を閉じる。

「…凄え濡れてんな、お前、ちゃんと」

次の言葉を待つ。

「女なんだな」

「んぁッ…馬鹿、瀬文」ブン、と振り下ろした手を瀬文がさっとつかんだ。
そのまま手も壁に押し付けられた。

そのままの体制で、奥まで何度も突かれ、そのたびに身体が痺れるような、気が遠くなるような感覚になった。
二人の呼吸が徐々に荒くなっていく。
瀬文が少し震えた。…二人が、後日、妊娠を発表することになることは、また別のお話…

なんちゃって。おわり。

ちょっと強引に中田氏設定にしました
しかし
ズコズコシーンはむずい…
ところで変な投下の仕方で(バラけ投下)すみませんでした。

神の作品また読ましてください。
ほんとに投下待っています。さらば!!
835名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 02:12:07 ID:DfR1uiCT
GJです!
最後まで読めて良かったです
836名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 02:53:16 ID:2U5MT8xw
GJ!素晴らしかった!
837名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 07:48:24 ID:L38ogyoe
GJGJ!
お疲れ様です。
ありがとう!
838名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 11:44:05 ID:hRxxZZ+b
GJ!積極的な当麻いいねぇ!

どなたかズコバコやってる描写できる神いないですか?
839名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 11:54:59 ID:gFDAXh6j
GJ!!
840名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 20:23:51 ID:Uv7fxuuj
口調が‥2人をもの凄く彷彿とさせて、いいなあ!!
841名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 20:37:44 ID:7HMhndC2
>>834
乙でした!
今回みたいな形になったのは834が終了宣言したのに周囲がリクエストして
続きを書いてもらったわけだからさw
二回くらい「もっと書いて!」てなったから今回の形になったんだから
気にすること無いと思うよ。
次に長いのを投下してくれる時には是非まとめて投下してくれれば
こっちも一気に読めてうれしいんでお願いしますw

エロシーンて難しいんだよねw 俺も心理描写ばっかりになってしまう。
842名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 21:23:28 ID:Uv7fxuuj
心理描写大好き!
有り難い!!

それを入れてくれるからこそ再読にたえると思えます

なので>>841さんも是非またよろしくお願いします!!
843名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 15:51:46 ID:DgRtDqFR
心理描写って難しいですよね…
そのためにキャラ掴まなきゃいけないのでドラマ見まくってますw
今日は東京も雪ですか?
今あたためている話があるんで頑張って書き上げちゃいます
844名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 20:39:32 ID:LwDtIEqy
>>843
おぉ!楽しみにしてます

全国的に雪なのに一日中雨だ…
845名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 21:58:45 ID:ugePZBpA
書いてみようと小説版を読んだり、イメージトレーニングに
中の人の濡れ場を見たりしてみるんだけどなかなかうまくいきませんなぁ
846名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:06:42 ID:nMARRzqB
皆SSの為の努力が凄いなw
俺なんか妄想とテンションのみで書いちゃうが努力が足りんかなw
847540:2011/02/12(土) 15:08:29 ID:cIQk+rvL
こんにちはー。
以前こちらに書かせていただいたものです。
>>566 から >>586 のお話です。
すごく時間がかかってしまいましたが、その続きが今晩出来上がるので
良かったら読んでください。
エロあり大変ですがよろしくお願いしますー。
848名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 16:14:57 ID:ztAZe1Np
予告キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
超楽しみです。期待してます(`・ω・´)
849名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 16:18:17 ID:YINrsTiV
540さんのお話は、ほんっと面白かった。
楽しみにしてます。
んだけど実は当麻が痛いっていう設定が苦手で、だから前半の話が特に大好きです。
痛くなくなることを期待していますww
正座して待ってます
850名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 18:36:39 ID:aWqlRNBa
540さん、待ってましたー!!
あのお話の続き、本当に楽しみにしてたんですよー!!
今夜は全裸待機です
851名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 21:48:16 ID:ztAZe1Np
>>850
カゼひくおー
852名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 22:59:21 ID:bdTovuiO
wktk
853ここにいること・1:2011/02/12(土) 23:36:59 ID:cIQk+rvL
お待たせしましたー。
すごく長いのでどうぞよろしくお願いします。

特に何もしてやないのに泥の中へ沈む倦怠感だけがあって、
何処までも落ちてゆく眠りの中、自分はそれを自然に抱きしめたのだ。

『……、さん』

鈍く打ちつけられたような背骨の痛みとともに、
優しくさすられる手の温度。
手で手を抱きしめられる安堵感の後に、はっとするような感触が頬に触れる。

無意識に手を伸ばし、もっと求めようとして
ドシン!という物のぶつかる音で現実に引き戻される。
縫われたように重い瞼を渋々開くと、ドアの反対側で、擦りガラスに
不気味なものが張り付いていた。

「……当麻」
「はい」

ドアの向こうでべったりと存在を主張する白い手のひらは、
消えたかと思ったら乱暴に扉を引いて、そのまま視界に飛び込んでくる。

見上げた先には、さっきまで夢に出て来た
見た目も中身もおかしな女が立っていた。

「何でまた、来る」
「瀬文さん、今日寝るの早いっすねー。電気消えてて焦りました」

しかも、人の話は聞きやしない。
夢でも現実でもこいつの相手をしなくてはならないという
力の入った悪夢には、どんな呪文もスペックの類も通じないだろう。

何をどうすればそうなるのかわからない不気味な動きをつけて
その左手は当然のように電気を点して、
消灯を過ぎた病院の廊下までを図々しく照らしている。

その指先があまりにも自然で、ほっとするのは気のせいだ。
瀬文は当然のように入ってくるその姿を咎めるが、
存在そのものが図に乗っている――としか思えない――当麻は、
仮にどこか一カ所を押さえつけようとしても無駄に終わってしまう。
例えばこうやって、言葉で諌めようとしても。
854ここにいること・2:2011/02/12(土) 23:38:03 ID:cIQk+rvL

「だからお前、何でそう、毎日来る」
「だってぇ。もぉあたしたちぃ、ただならぬ関係じゃないっすかあ」

ああ、聞くんじゃなかった。

「言わせたいんですかぁ?」

と片目を閉じ、甘ったるくしなを作る当麻を、
瀬文は馬鹿言うなと殴るどころか、その言い分を
まるで否定できずにいることがたまらなく呪わしくなる。

出会った当初はまともに打ち解けることすら
到底あり得ないと思っていたはずの瀬文と当麻は、
一月前に起きたとある大きな事件をともに乗り越え、
生き延びたことがきっかけで、一週間前、はずみで
男女の関係になってしまった。

「ただならないので、添い寝しにきました。おかしいっすか?
おかしくないっすよね。何罪でもないっすもんね。
それじゃあ、お邪魔しまっす」

はずみで、というだけで信じられないのに、
相手が『この』当麻であることが、瀬文は未だ信じられない。

確かに瀬文は自らの意思で当麻を抱き、当麻と他人でも単なる同僚でもない
関係になってしまったのだが、今でもそれが、
当時毎晩のように見ていたふしだらな夢の一部であったような
気がしてならない。

「いいから早く消せ電気。見つかる」
「あ、そおでした危ない危ない。
見つかったら瀬文さん、あたしと一緒に寝られなくて淋しいですもんね、ね」
「殺すぞ」
「んふふ。おやすみなさぁい」

大怪我をして、警察病院で、全てが片付いた訳でもないのに、
半ば成り行きで、恋人でもない女――しかも処女だった――と。

瀬文にとって、あの行為には信じられなさと、
それでも後悔していないと主張する気持ちと、
深い後ろめたさが混在している。

こんな時に、こんな場所で、こんな自分とこんな相手が。
こんな、真っ当じゃない関係のまま。

「ああ。おふとん、いいなあ。あったかいなあ」
「……廊下が寒みいんだろ」

後ろ暗い事実しかないこの現実に対して『巻き込まれた』『ありえない』
と子どもっぽく叫びたくなる一方で、そうさせない何かを
強く感じていて、それが罪悪感とそれ以外の感情に変わる。

それは当麻へのものだったし、
名前を呼ぶだけで苦しくなる人物たちへのものだったし、
院内・職場にいる全ての人物に対するものだったし、ある意味で、
津田――地居と名乗った津田ではない、自分と契約を結んだ津田だ――
にですら、瀬文は後ろめたく思っていた。
855ここにいること・3:2011/02/12(土) 23:38:28 ID:cIQk+rvL
当麻は自分が未詳を離れていたことに対しても、
あの日のことに対しても、何も言わない。
ただこうして毎日変わらずに現れるだけで、
二人の間に起きた様々な事件に関して、一切のコメントを示そうとしないのだ。

それでも平穏な日々はまるで今まで貯金し尽くしていたかのように
信じられないほど長く続き、
瀬文は結論を先延ばしにすることばかりが得意になる。


一体、どうすることが最良なのか。
とっくに出ているはずの答えは、選択を迫るようにこちらを見つめている。
しかし、当の自分は今日も変わることなく
ただ、当麻の望みを聞き入れてしまうのは。

「瀬文さん瀬文さん」
「あ?」

そうやって今日も思い悩みながら、今日も仕方なく
一人分しか眠れない狭いベッドに一人分のスペースを空けてやって、

どうして毎日こんなことをして見つからないのか、何者かの
策略だろうか情報操作だろうかと自らの運命を呪っていたら、
件の当麻がちょいちょい、と指で背をつついてくる。

仕方なく振り向けば、また新しい悪夢の始まりだ。
目の前の女が、目を閉じて唇をとがらせている。

「……一応聞くが。それは何の真似だ」
「何って、ちゅーっすよ。おやすみのちゅー」

一度は見えなくなってしまった目なのだから、
機能回復した後は都合の悪いものは見えないことにしてくれる
新たな力が備わったりしないものだろうか。

「瀬文さん。ちゅ、う」

毎日毎日順調にこいつの頭は悪化している。
当麻は瀬文が自らの思惑通りに行動すると信じてやまないらしく
くいくいと身を乗り出し、こうしてうんざりする間にも
気味悪くじりじりと寄ってくる。


瀬文はこのマヌケな頬を片手でぐっとつかんでやって、
何か一言言ってやりたくなるが、
返ってくる当麻の主張は聞き飽きているからもうそれすらも億劫だ。


『だってあたしたち、もうただならぬ関係じゃないですか』


最悪なのは、その言い分が一応は通るということにある。
『ただならぬ関係』を仮に『恋人』とすれば当麻の思考は、
ここが病院だということを除けばなんら責められることのない
自然なものになってしまうし、

逆に『ただセックスしただけの関係』とすれば
それはあまりにも、と、今度は自分から否定したくなる。
856ここにいること・4:2011/02/12(土) 23:40:52 ID:cIQk+rvL
それに、待ちかまえるこの忌まわしい行為から逃れたいあまり、
『あんなのは遊びだ、お前に気持ちなど最初からない』と言うのも
それはそれで不誠実な男のような気がして嫌だった。
自分にとって許せない人間になるくらいなら、
自分にとって信じがたい相手とキスした方がよほどましだ。

どうせ拒んだところで受理されないのを理由に、
追い払おうにも腕が本調子じゃないのを理由に、
毒を食らわば皿まで、の精神の元、
しなくてもいい行為を毎日律儀に続けてしまう自分の馬鹿正直さに
瀬文は我ながらうんざりしながら、早く終わらせよう、と
当麻の前髪を軽くつかんでかき上げると、その額に口づけてやった。

「……おでこ、っすかあ?」

それなのに返ってくるのは、まるで不満という声なのだ。

「言うとおりにしてやったろ。寝るぞ」
「えぇーっ。昨日はしてくれたじゃないですかぁ。
熱くって、なっがいの」
「事実を誇張するなこのトンマ。ひっつくんじゃねえ」
「でも、してくれたのは事実です。
昨日はしてくれたのに、どうして今日はだめなんです?
何でですか教えてくださいよ瀬文さんのハゲ」
「てめえ、」
「ねーお願い。ちゅー」

まったく、こいつの頭はどうなっているのか。
例の一件から、瀬文は当麻に努めて寛大に接していたが、
人の優しさをまるで理解しない目の前の女は増長する一方だ。

あの事件で心を引き裂かれた当麻が、不安のあまり
自分と恋人ごっこがしたいことはわかっている。
勢いだったとはいえ、当麻の言うところの
『ただならぬ関係』になってしまった以上、
少しくらいそれに付き合うのも義務だと思っている。
しかし――しかしだ。

「……ったく」

果たしてこれは『いつ』始まって、『いつ』終わるのだろう。
当麻が飽きたり満足した瞬間、ぷつんと途切れるものなのだろうか。

「んふふ」

仕方なく顎を持ち上げ、仕方なく言うとおりにしてやると、
当麻がまた薄気味悪く声を漏らす。
さっきかき上げたばかりの長い前髪が頬に当たって、少しだけ擦れた。

「瀬文さん、今日もくちびるカサカサっすね」
「うるせぇ」
「んふふ」
857ここにいること・5:2011/02/12(土) 23:41:19 ID:cIQk+rvL
触れるだけの簡単なものだったが、それでも当麻は満足したようだった。
瀬文の胸中などまるで察することもなく、
ふんふんと不気味な鼻歌を歌いながらいそいそと布団に潜り込んで
眠る準備を始めている。

「んじゃ、おやすみなさい、瀬文さん。今日もお疲れやまでした」
「……ああ」

そうだ。果たしてこれは『いつ』終わるのか。

当麻はすでに大部屋に移り、それどころかとっとと退院しろとすら言われている。
自分もじきにここを出ることとなるだろう。
そうなればこの奇妙な日課は自然と解消されるし、
さらに退院してしまえば、毎晩顔を合わせることすらなくなってしまうのだ。

そのとき、一体自分たちはどうなるのか。
まるで何事もなかったかのように、また野々村係長を挟んで、
元通りの関係に戻るのだろうか。
あんなに沢山のことが、あったというのに。


電気の消えた部屋で当麻はすっかり所定の位置に収まって、
瀬文の身体に左手を回して、服の裾をゆるく握り締めている。

瀬文も同じように、その上に自らの手を重ねてやる。
非常に不本意な話だが、この部屋で自分は、当麻の部屋にあるという
気味の悪い抱き枕と同列にされているらしい。
この上なく不快だが、なぜかその手を払うことはできなかった。
最初にその手を握ってやったのは自分だったからだ。

閉じたドアは張り詰めた冬の空気をたたえて
世界はまるで、何もかもが眠っているかのようだった。

瀬文は今夜も日課として、記憶を整理した。
奪われることのないよう、刷新し続けた。


『ここしか行くとこ、なかったんです』

あの日、自分の腕の中で、当麻はそう言った。

同時に、事件以来初めてこの部屋に来た晩のそれはひどい姿の当麻が浮かび、
ふらふらとおぼつかない足取りでドアを開けた当麻を、
瀬文は追い出せなかったのを思い出す。

命が助かったのが奇跡に思えるくらいの満身創痍となり、
毎晩よろよろと現れては、ぼろぼろの身体で構う当麻を
瀬文はとても追い返せなかったし、
当麻が弱いところを隠し切れなくなって、
何処かに隠れたいと願っているのなら、力になろう、と思った。
858ここにいること・6:2011/02/12(土) 23:41:42 ID:cIQk+rvL
その結果がセックスだったのは、偶然と誤算の結果だったように思える。

瀬文は当麻に絆を感じていたが、それは、自分たちは
男女であるにも関わらず、性のしがらみを持たない関係にあると
自負するたぐいのもので、
肉体関係を結ぶこととは真逆の位置にあるのだと信じていたし、
当麻もそう思っていると疑わなかった。


しかし、実際はそうではなかったということだ。
現実は色気のかけらもない――と、表層意識では思いこんでいた――
はずの当麻に毎晩添い寝されるうちに
瀬文は毎晩おかしな夢を見るようになり、
結果自らのものは当麻の前で簡単に勃ってしまったし、

当麻のことを『仲間として大切にしたい』という
自分なりに用意した精一杯の誠実さは、挑発された途端
あっさり崩れさってしまった。


望むような冷静さを持てなかった己の情けなさに呆れる一方で
それでも、抱いたのは性欲を発散させるためではなく、
もっとましな気持ちからのものであったと、
――それを当麻に伝えられるかはさておき――
瀬文は断言することができた。

当麻がどう思っているかは知らないが、瀬文としては、
あの行為は遊びのつもりでは毛頭なかったし、
そもそも、遊びたいのなら最初から当麻など選ばない。

だから、『当麻を愛していない』と言えば確実に嘘だったのだが、
かと言って、愛していると言うには、自分のしたことはあまりにも不透明だ。

ただ、ひとりではいられなかったから。
当麻も、同じように感じていたから。

認めざるを得ないことだ、自分は当麻に甘えていた。
話さなくてはいけないことがいくらでもあるのに、そのすべてを
野放しにし、ただ黙って傍に居てくれる当麻の存在に寄りかかっていた。

実に自分たちらしくないことだ。
自分たちは不用意なほどにぶつかり合っては、
常に言いたい放題、やりたい放題で、
お互いにお互いが恐れないのをいいことに、
相当不用意なことを言ったり、したりしてきたはずだ。


例えば美鈴が相手なら絶対に言わないようなことや
しないことを、瀬文は当麻には何度もしたし、
それを正当だったと思うこともあれば、不当だったかもしれないと、
時に後悔することさえもした。
それくらい、互いに我慢しない関係だったはずなのに。
859ここにいること・7:2011/02/12(土) 23:42:55 ID:cIQk+rvL
『このままでいたい』当麻もそう思っているだろうか。
未詳を抜けたこと、姿を消したこと。それらについては、
当麻はもう蒸し返す気はないのかもしれない。
しかし、抱き合ったことは?
それさえも、このまま霧散してしまうのだろうか。
それが、本当に正しいことだろうか?

結局のところ、何を言っても、何をやっても、自分は不誠実だ。
動き出すのが怖いのに、何もしないことを恐れている。
学者かなんだかの薄気味悪い抱き枕と同列にされても、
こうして、この細い手を握って、
時々弱い力で握り返される度、当麻が生きていることに安堵している。

成り行きで寝ても責められないことで図に乗っているのは、
本当は当麻ではなく、自分の方なのかもしれなかった。

『せぶみ、さん』

まどろんでくると、今度は夢の中の当麻が瀬文を呼ぶ。

相変わらず、忙しい女だ。
こうなるきっかけとなったおかしな夢は今も見ていて、
しかしその内容は抱き合った日から一変し、今では、
ごく一般的な恋人同士のようなものとなっていた。

『せぶみさん』

夢の中の自分たちは随分穏やかな関係になっていて、
先週まで夢の中で狂ったように繰り返していた
獣じみたセックスを、丸ごと飲み込んだかのようだった。

『瀬文さん!』

それはあんな夢を見続けた罪悪感の反動か、それとも単に
欲求不満が解消されたことによる開放か。

自分の前で心底安心したような笑みを浮かべる当麻を見て、瀬文は
この夢はあまりにも気持ち悪い、と思う一方で
本心では安らいだし、そうさせた自分に誇りを感じてもいた。

夢の中の瀬文にとっても、現実の瀬文にとっても、
当麻の平穏が得難いものであることに変わりはなかったからだ。

『瀬文さん。……――』
860ここにいること・8:2011/02/12(土) 23:44:28 ID:cIQk+rvL
夢の中の当麻は瀬文を見て『しあわせです』と言った。

夢は自らの願望を映し出すといい、これまでそんなものが有りうるものか、
断固信じないぞと思うような夢ばかり見ていた瀬文だったが、
その一点に関してだけは、まさに己の願望そのものだと思っていた。

なぜなら、現実の当麻は不幸だからだ。
信じた相手に大切なものを根こそぎ奪われ、途方もなく傷つき、
だのにその悲しみを表現するすべも持たぬまま
自分の隣に眠ることだけを選んだ孤独な女だからだ。

並の女、いや、並の人間ならば、何もかも信じられなくなって、
絶命を選んでもおかしくない精神状況に、当麻は今も立っている。

それを思うだけで、瀬文は今も腹の奥が燃えるような怒りに襲われる。
あの男と当麻の、そしてニノマエと当麻の真実の関係を知ったとき、
瀬文は当麻が人前で泣きもせず、それどころか傷ついたそぶりも見せない、
憎らしい程強い人間であることを、どれだけ苦々しく思ったことだろう。

どうせ当麻は泣かない、それどころか瀬文に、
思いのたけを打ち明けることすらしないだろう。

瀬文はそれがもどかしかったし、虚しかった。
それが当麻の人間性だということはわかっている、けれど、
それでは自分のしていることが、結局はすべて当麻には届いていなくて、
意味のないことであると言われているように思えたのだ。

それにどうせ、当麻のことだ。
今こそこうして瀬文の背中に隠れて眠っているが、ある日突然
『もう平気っす』なんて言って、それっきりになるに決まっている。

そして次の日には、かつて男女の関係になったことすら忘れ、
何事もなかったかのような振る舞いをするのだ。
それが起きれば、すべては振り出しだ。
そのとき自分は、一体どうすればいいのか、受け止めるのか。
或いは、そうならないために、どう働きかければいいのか?

「瀬文さん。起きてます?」
「……寝てる」

結局瀬文にとって当麻の考えていることはまるでわからないし、
わからない故に持て余して、思うままの行動が取れなくなっている。
なるようになればいい。そう捨て鉢になる一方で、
それを口惜しく思い、不安に感じる自分がいる。
当麻を独りにすることが、たまらなく恐ろしい自分がいる。

「起きてるじゃないっすか」
「寝言だ」

どうやら眠っていなかったらしい当麻は、
瀬文の背中に鼻先をあてたまま、くすくすと笑っている。

「しあわせっす。あたし」
「……そうか」

そうして飛び込んできた思いがけぬ言葉に心臓をつかまれたような思いがして、
見透かされるはずがないと、瀬文は居心地の悪い思いを抱えたまま目を閉じる。
861ここにいること・9:2011/02/12(土) 23:45:30 ID:cIQk+rvL
幸せ?
これが?
何もかもがなあなあで、曖昧で、不透明のままでいることが?
恋人でもない男と、何のけじめもつけないまま一緒に眠ることが?

一瞬前まで眠気に和らいでいた全身はカッと熱くなった後急速に冷えて行き、
瀬文はどす黒い絶望感に襲われた。
当麻と自分の間に、ぞっとするような温度差があるような気がして、寒気がする。
そのギャップに、今すぐ何かに当たりたい子どもじみた衝動に駆られた。
どうして、自分は、今も。

「当、麻」

しかし、せめて何かを伝えようとしたその前に
思いもよらぬことが起きて、瀬文は跳ね上がりそうになった。
いつの間にか自分の手を離れていたその左手が、別の場所に伸びている。

「……てめえ、どこ触ってる」

かろうじて声を荒げずに済んだことに、自らのことなのに
ホッとしてため息をつきそうになる。

「瀬文さんの、」
「正直に答えてんじゃ、ねえ」

それでも瀬文の逆鱗に触れたらしいと知った当麻はほんの少し驚いたようだ。
何も言わず、入院着ごしに性器を撫でていたその手を、
すっと戻し、こちらを見上げている。
――一体、何のつもりなのか。

「だって」

振り向くと、当麻はいつもの平静な表情を浮かべて、臆することなく瀬文を見上げている。

「だって、あれからしてないですし。
瀬文さん、まだ自分じゃ思うように触れなさそうですし」

ほんの数十秒前、瀬文に触れてきた当麻の手は優しかったし、
その手が不自由だった頃が信じられないほどにしっかりと動いていたが、
瀬文は少しも嬉しくなかった。

もしこれをただ喜んで受け止める男が居たら、それはどれだけバカなのか。
当麻は何度も瀬文をバカだと言ったが、バカなのは自分だと思わないのか。

「たまってません、か?」

今の自分がどんな顔をしているかは当麻にも見えているはずなのに、
当麻はまだ可愛いぶったような声を投げかけてくる。

自分は真面目にお前のことを考えてやっているというのに、
どうして、そう、下劣なのか。
どうしてそう、人の気持ちを逆撫でするようなことばかりするのか。

瀬文は頭に激しく血が上り、いよいよ手を上げたくなったが、
同時にとてつもない悲しみも感じ、震える拳を握り締めた。
まるでわからないことがひとつあるからだ。

「一応、聞くが」
862ここにいること・10:2011/02/12(土) 23:45:55 ID:cIQk+rvL
「はい」
「お前は俺とどうなりたいんだ」
「特に考えてないです」

ようやく搾り出した問いに、当麻は、しれっと答える。

「じゃあ、」

答えが返ってきてからすぐ、質問に失敗したと思った。

ゆえに瀬文は、二度目は包み隠さず疑問を口にしてみる。
どうせ当麻相手に気を遣ってみたところで、まるで意味などはない。
いちいち遠回しにする方が、よほど時間の無駄に思えた。

「好きだからセックスしてえのか。それとも一人で寝るのが嫌だから
俺の機嫌取ってるのか。答えろ」

二度目の問いに、暗闇の中、当麻がぎょっと瞳を見開くのが見える。
しかしそれはかつての、たとえば日本語の間違いを
指摘してやったときのような類のものではなく、明らかに演技だった。
その証拠に、きょときょととわざとらしく瞬きをしている。

「瀬文さん。なんか案外ふつうのこと聞くんすね」
「はっきりしておかねえといけないことだ」
「そうっすか」

暗闇の中で、当麻が、すう、と息を吸う。

「じゃあ」

くい、と顔を起こし頬杖をついて、値踏みするようにこちらを見てくるので、
瀬文もはっきりと見つめ返してやった。

暗闇にいる当麻はいつもの通り憎らしいほど冷静で、
切り返しに戸惑っているような素振りはまるでない。
むしろ、いい機会だ、という顔をしていた。

「じゃあ、あたしからも質問です。やったら情が沸きましたか。
それともあたしがあんまり可哀想だから、
こんなことされても拒否らないんすか」
「何だと」

当麻の声は平然としていて、瀬文がどう答えたところで、
何の感情もないかのようだった。
言葉に詰まったのは、やはり瀬文の方だ。
今もただ怒りが沸いてくるばかりで、まともな返事ができなくなっている。

「……お前、ふざけて言ってんのか」
「ふざけてないっす」
「馬鹿なこと言ってんじゃねえ」
「馬鹿なことなんて言ってないです」

それでも、その質問だけで、どれだけ自分が見くびられているのかよくわかる。

「馬鹿でふざけたことだろ。そんなこともわからねえのか」

もし今のどちらかを選ぶようなことがあれば、その瞬間すべては終わりだ。
それらの気持ちが一切ないといえば嘘になる、しかしそれはすべてではない。
故に答えず睨みつけると、意外にも、先に声を荒げたのは当麻だった。
863ここにいること・11:2011/02/12(土) 23:48:03 ID:cIQk+rvL
「じゃあ、瀬文さんもふざけて言ったんすか。
機嫌取るとか、どうなりたいんだとか、ふざけて言ったんすか。……あたしは。あたしは、」

真夜中の病室で、静寂を貫くように当麻が声を上げる。
瀬文は当麻が怒り出すのを久しぶりに見たような気がしたが、
それ自体がこの一ヶ月近くの異常性をそのまま表していて、
どうしたらいいか、ふいにわからなくなった。
入院して以来、自分たちはずっと、『いつもどおり』を見失っていたからだ。

「変なとこさわったのは謝ります。でもあたしは。瀬文さんが。
ほっといたらまたクソみたいなくっだらねえこと考えて、
また急に何処か行っちゃいそうで嫌なだけです。
確かに毎日こんなことして、実際甘えてんなって自分でも思います。
でも同じくらい、瀬文さんが心配なんです。いなくなってほしくないんす。
そう思うのもいけないんですか。
あたしが瀬文さんに何かするのは、全部だめなんすか」
「おい、」

いつからそんな話になった、と諫めようとしたが、言葉にはならなかった。
当麻はすぐに人の意見に噛み付くが、
原則それが子どもの駄々同様のものであるのに対し、
今はそれがひどく切実に聞こえて、胸が締め付けられたのだ。

それは言う通りだったからだ。
当麻の言っていることは相変わらずめちゃくちゃだが、言うとおり
最初に姿を消したのは自分だった。
瀬文はそれを何度も責められたが、
それが当麻にどんな影響を及ぼしていたか考えたこともなかった。
当麻以外のものを見て、当麻以外のことを考えていたからだ。
瀬文は当麻をあてにするだけあてにして、
都合のいいようにその力を借りていたからだ。

「瀬文のバカ。勝手に人のこと可哀想扱いしやがって。何様だよ。神様か?坊さんか?
可哀想なのはおまえだろうがよ。人の気持ち何も知らないで。
ハゲのくせに。バカのくせに。奥歯ねぇくせに。むかつく!」
「てめえ、」
「バカ。瀬文さんのバカ!」

答える前に、右側から顔面に握り拳が飛んで来る。

「おい、」
「うるせえ!」

難なくかわすと、今度は両手が同時にやって来たので、手首をつかんで受け止めた。

「……っう……」

たった二度の攻撃でいともたやすく自由を奪われた当麻は、
ますます腹が立ったらしく、髪の毛を振り乱したまま、
何度も瀬文にごんごんと頭をぶつけて来た。
そのうちの一発が思い切り鎖骨に当たって、痛みを感じる。
当麻はつかまれた両手で、尚も殴ろうとしてきた。

「離せ。ハゲ。瀬文さんのバカ」
「ハゲじゃねえ」
「バカ!」
864ここにいること・12:2011/02/12(土) 23:49:12 ID:cIQk+rvL
反撃されぬよう手首をぐっと押さえつけると、押さえつけた力の
半分以下の力が戻ってきて、瀬文はその腕力のなさに、改めて驚く。

こうなる前まで、瀬文にとって当麻は不遜で、生意気で、
得体が知れなくて、それ故に何とかしてくれるのではないか、と
思わせる何かを持っている気がしていた。

しかし現実はただの一般的な、それどころか片腕が使えないために
一般的な女よりもよほど非力な、ただの女だ。
ずっと一緒にいる気がしていたのに、瀬文は今、初めてそれを実感していた。
ひどく遠いところから、ようやく自分が帰ってきたような感覚に陥った。

「……すまん、俺が悪かった」

だからそんな風に当麻に素直に頭を下げたのは、二度目だった気がする。
結局瀬文は己の考え通り、当麻を何もわかっていなかったということだ。
勝手に不幸扱いして、その先の思考を停止していた。
そのことだけでも、謝る理由は充分にあった。

「…………っ」

瀬文が言い終えた途端、当麻はぜんまいが切れたようにおとなしくなり、
つかんでいた手を離しても、もう殴りかかってこなかった。

代わりに瀬文は手を伸ばして、
骨のくっきり浮かび上がった、痩せぎすの背中を撫でてやった。
結果的に、当麻を抱きしめる形になり、
あの日からいつこうなってもおかしくないとは思っていたが、
この瞬間にこうなるのは、とてもおかしなことのように思えた。

「……そうっすよ。何もかも瀬文さんが悪いっす。諸悪の根源です」
「だから、悪かったっつってんだろ」
「これだからバカは嫌いなんです。これだから、もう……」

チッ、と聞き慣れた舌打ちの後に、入院着ごしに当麻の心音が伝わってくる。

心臓同士がぶつかって、そのせいで
鼓動が早くなっているのかと思うほど、その音は近かった。
耳を澄ますうち、それはお互いのペースに合わせるような速度となり、
瀬文は自然と呼吸が楽になるような感覚に浮かんだ。

今まで苦しさに気づかないほど、
自分は追い詰められていたのかもしれなかった。

「……ぷ」
「あ?」

そうして、どれくらいの時間が経ったことだろう。

「くくくくくく」

不意に当麻が気味悪く笑い、ぽすんと髪の毛を瀬文の胸に擦り寄せてきた。
一体、どこに面白いことがあるのか。
こっちは素直に謝ったというのに、やはりこいつは人を馬鹿にしている。
ぎょっとして見ていると、当麻がぎゅっと抱きついてきた。
865ここにいること・13:2011/02/12(土) 23:50:22 ID:cIQk+rvL
「瀬文さん。いやー、あたし結構こういうの、憧れだったんす」
「は?何だそりゃ」

瀬文には何がどうすれば憧れなどという言葉が飛び出すのか
まるでわからなかったが、それでも当麻の機嫌は直ったらしい。
さっきまで瀬文の胸で縮こめていた腕を伸ばしながら、瀬文のまねをしたいのか
背中を愉快そうに撫で、耳に胸を押し当てている。
匂いでも嗅いでいるのか、呼吸が小刻みに動いている。

「もし腕が治ったら何しようって。たまにそういうこと考えてました。前は……」
「何だ」
「……なんでもないっす」

瀬文はそのまましばらく黙って続きを待っていたが、
結局当麻は言葉を止めたようだった。
それでも続きは、聞かなくてもわかる。
当麻は、地居とこうしようとしていたのではないか。
偽りの記憶を信じ、地居をいつか帰る場所と思っていたのではないか。
死んでも尚、人の心を踏みにじり続ける人間がいる。
憎悪は瞬く間に全身を駆け抜け、瀬文の中には
再び地居への怒りがこみ上げたが、すでにもう
動かしようのないことを蒸し返すのはもはや誰のためにもなるまい。

その代わりに、しがみついてくる当麻のことを、強く抱いてやった。
こうすることが当麻の憧れなら、もう、
とうにわかりきっていることがあった。

「好きなだけ、すればいいだろ」
「え、」
「死ぬときはどうせいっしょだ。だからそれまで好きにしてろ」
「……せぶみさん」

瀬文の言葉を受け、当麻は驚いたように暫く呆然としていたが、
やがて顔を上げて大げさに口を縦に広げ、ぱちぱちと目をしばたかせると、
弾かれたようにがばっと身を起こし、ニヤニヤと瀬文を見下ろしてきた。

「瀬文さん。すごい。あたし惚れました。瀬文さん、今ので」

ひらひら動くせいで、髪の毛が当たって邪魔なことこの上ない。
手のひらで適当に払うと、瀬文にのしかかるような姿勢で
当麻は、薄気味悪く目を輝かせていた。

「んふふふ」

それを見て瀬文は言うんじゃなかった、と思ったが、
言っておくべきだ、と思っていたのも事実だった。
ずっと考えていたことだ。
あんなモノと戦い、生き延び、逃がされた今だ。
どうせそのうちまた狙われるだろうし、次の命の危険は、おそらくそう遠くない。
他の誰かと生きる余裕などもない。
それなら、せめて一緒にいてやるくらいはしてやろうと思った。
そうしたところで何が変わる保証もないが、
そうすることが、最も自然に感じられたのだ。
866ここにいること・14:2011/02/12(土) 23:51:56 ID:cIQk+rvL
「……『今ので?』じゃあ今までは何だったんだ」
「そりゃあやっぱ成り行きと興味本位っすかね。……痛てっ。
せぶみさん、いたぁい。ひどぉい、せぶみさんがいじめるう」
「うるせぇ」

振り降ろした拳骨は、当麻の頭に思い切り当たった。
それはとても久しぶりのことに思えて、何故か瀬文は懐かしくなる。
薄闇の中で当麻が再び瀬文にのしかかり、頭に触れ、髪をごそごそと撫でてくる。
その手がまともに機能していることが、今は嬉しい。

「……ハゲがじょりじょりする」
「てめえ。わかっててやってんだろ」

瀬文の身体にぴったりと重なったまま、当麻は、にたり、と得意げに笑った。
そうやって笑っていれば悪くない、と瀬文は思ったが、
放っておいてもいつもこういう不気味な顔だな、
とも思ったので結局言わなかった。

そうするうちに、ごく自然に、瀬文の頭にあった手が降りてきて
頬に触れ瀬文を優しく撫でて、瀬文は当麻が来る直前に見た夢を思い出す。
そのままキスをしたのは、ひどく自然なことだったように思える。
額が重なって、唇が降りてくる。
はぁ、と息を吸う音が聞こえて、そのすぐ後に、ぴちゃ、と粘膜の音がした。

「ん、」

引き寄せようとして見つけた首は、とても暖かかった。
付け根にある膨らんだ骨を撫でると、当麻が気持ちよさそうに震えて、
瀬文は今当麻がどんな顔をしているのか見たくなった。
故に薄目を開けたのはほとんど同時で、思わず笑いそうになる。
舌を出して唇を舐めてくるので、強めに吸ってやった。
それだけで驚いてまるで対処しきれなくなり、震えている
当麻のことを、瀬文は急激にいとおしく思った。

「……瀬文さん。好きです。マジです」

降ってくる自らの髪を耳にかけながら、当麻が言った。

「はぁ?明日になったら忘れるマジだろ」
「いいえガチです、あたし本気です」
「ぜってぇ信じねえ……」

言いながら、瀬文と当麻はもう一度唇を重ねた。

「ん、く、」

厚めの当麻の唇は、本当は柔らかくて気持ちがいい。
上下にはんでやれば驚いて動きが止まるのが面白いし、
最中に目を開けて肩を震わせるのはもっと気に入った。
867ここにいること・15:2011/02/12(土) 23:52:23 ID:cIQk+rvL
瀬文は降りかかってくる髪の毛の束を握って引き寄せ、
髪の中へ手を突っ込むようにして、うつぶせの身体を自分に押し付けさせた。
力任せにやっても、どうせ大した力は出ない。

「……ぁ」

やめることの方がよほど億劫かのように行為はいつまでも続いて、
当麻と瀬文は、お互いの唇をいつまでも貪りあった。
当麻はくちゃっ、と粘液が音を立てるたびに力を失ってゆき、
少しずつ、ふらつくように瀬文にしなだれかかってくる。
瀬文の頬にすがるように触れてくるのは単純に可愛く、
気に入ったので、瀬文は途中から息をつかせる暇も与えなかった。

そうやって長い間楽しんで、ようやく離してやると、
遠ざかる唇から、糸を引くように唾液がこぼれた。

「……ぁ、……ふ、」

当麻は四つん這いで起き上がるせいでその入院着が開き、
隙間から下着をつけていない胸が、はっきり見えている。

乳首がすっかり硬くなっているのまで見えて、瀬文はたまらなくなった。
そこから目をそらすよう、肩を抱くようにして首の下に押しやり、
抱きしめて、瀬文は当麻が落ち着くのを待った。
それを切り出すのには、少し迷った。

「……当麻」
「あい」
「……どうせまた痛ぇだけだが、いいのか」

先ほど当麻と重なっているうちに、自分のモノがその先を望んで大きくなり、
当麻もまた、それに気づいているのは明白だった。

故に、瀬文は前もって当麻に言ってやることにした。
当麻のいる状態で、一晩中これを放っておくのは無理だ。
それでも自分の下で必死に痛みをこらえていた
あの日の当麻を思い出すと、今も胸が痛くなる。

これだから処女は嫌だ、と思うことはないが、あんなにも痛がられたせいで、
自分がとても悪いものになった気がして落ち込んだのは事実だ。
できれば軽減してやりたいが、それにも限界がある。
こういったところに、準備不足は響くものなのだ。

「まぁ確かに、十中八九よくなることはないでしょうね。でも、
早く馴らして快感を得てみたいってのも事実です」
「……お前、ぜってえ興味本位だろ」
「まあそうとも言います」
868ここにいること・16:2011/02/12(土) 23:53:32 ID:cIQk+rvL
瀬文は、ぐい、と起き上がって当麻の上半身を抱え、
膝に乗せてやるようにすると、またその服の中が見える。
目のやり場に困るので瀬文は襟元を正してやったが、当麻はそれを不思議そうにする。
胸の小さいやつに限って、見えている自覚がない。
見られたと知ったら怒り出すくせに、どうしたら見えるかはよくわかっていないのだ。

「……持ってんのか」
「はい。ここに」

何の話をしているのかは、言わなくても伝わった。
当麻は斜め下を向くと、前と同じポケットを探って、前と同じコンドームを取り出す。
やっぱり持って来てんのか、と思ったが、瀬文はそれ以上に、
女に避妊具を用意させていることに情けなくなる。
この言い方では期待しているようだ、と負けた気分にもなったが、
それもまた、はっきりしておかなくてはいけないことだ。

「……次は、こっちで用意する」
「別にいいっすよ。まだたくさんあるんで。つうか一個しか使ってないんで」
「そういう問題じゃねえ」

銀のビニールの正方形に包まれたコンドームを手渡されると、途端に実感が沸く。
当麻はけろりとしているが、この存在は重い。
自分たちのやり取りはカップルそのもので、事実そういった間柄になったのだと思った。
不透明な『ただならぬ関係』ではなく、自分たちは恋人同士なのだ。
認めるだけでげんなりする気もしたが、
否定する方がよほど不自然な気もした。

「だいすきです。瀬文さん、あたしとやりましょう」
「てめえ、もっとましな言い方できねえのか」
「あたしと、せっくす、しましょう」
「同じだろうが」
「チッ」

舌打ちしてんじゃねえ、と軽くコツンと頭を打ってやると、なぜか当麻が笑った。
これが好きならお前はマゾだな、と思ったが、
心を許された証のような気もして、瀬文は黙って額に口付け、
入院着の前をほどいて、素肌の肩を撫でてやった。

長い髪の毛に覆われているので払って、裸の上半身を直に見つめる。
その溝に水がたまりそうなほど浮き上がった鎖骨だと思った。

「……瀬文さん、今日もぎんぎんっすね。
ちょっといやかなりヒきます、キモイっす」
「んだと」

肩甲骨を撫で、その窪みの深さを確かめていると、膝の上にいる当麻が
股間を意識するのか、また腹の立つことを言ってきた。

「マジむっつりっすよね。やらしい。変態っすよね変態」
「てめえ……」
「ひゃぁっ」
869ここにいること・17:2011/02/12(土) 23:54:25 ID:cIQk+rvL
自分は抱かれる立場だというのに、当麻はまるで緊張感がない。
怯えられるよりはずっといいと思うが、雰囲気には欠ける。
当麻に情緒を求めること自体間違いなのはわかっているが、
一般的に、こういうのは女が気にすることではないのか。

「あ、」

そもそも、『なぜ』自分は当麻なのか。
『なぜ』当麻を選んだのか。

「……ぁぅっ」

前をはだけ、下着をつけていない当麻の胸は、すでに露わになっている。

「相変わらずしょぼい乳だな」

それは相変わらずあるのかないのかわからないほど小さく、
当麻という人間にも慎ましい部分があったのだなと感心するが、
持ち上げるように触れると、きちんとそれなりに女らしい柔らかさを持っている。

「……ん。ぁ、急におっきくなったら、そっちのが、キモイっすよ。
……っ、あ、瀬文さん、じゃ、ないんすから」
「お前、自分の立場わかって言ってんのか」
「立場ってなんすか。……ん、うっ」
「もういい」

胸の中心の赤らんだ乳首を親指でなぞると、当麻は、はっとしたように息を吸う。
さらけ出した乳首をくりくりと転がしてやれば、もう力が抜けている。

「少し、静かにしてろ」

呼吸を荒くした当麻は、とろんした目線でこちらを見上げていて、
普段は決して見ることのない表情に瀬文は刺激される。
女の身体は不思議だ。弱いところを愛撫するだけで、
簡単に力が抜けていく。
大事にしなくては、と思わせる。

「……あ。んぅ、」

小さな胸を押し上げて軽く揉むと、当麻は首を揺らし、上半身をそらした。
両手で揉みしだけば、手を後ろにつき、逃げるように
身体ごと弓なりにして刺激に耐えている。

柔らかな感覚は瞬く間に瀬文のものとなり、
乱れた髪の隙間から見えるきゅっと閉じられた瞳に、瀬文の喉は鳴った。

手の中には簡単に包める程度の大きさの胸が震えていて、
それは自分の好みとはとても似つかなかったが、
今は、これはこれで可愛らしいものに思えた。

「……う」

左手で胸をいじりながら、瀬文はその頭を捕まえて、
ほんのり熱くなったその耳を舐めてやった。
当然当麻はびくりと跳ね、瀬文の服の裾を握って抵抗しようとしてきたが、
慣れない行為に調子が出ないのか、すぐにしがみついて瀬文の腕の中に収まった。
870ここにいること・18:2011/02/12(土) 23:55:20 ID:cIQk+rvL
「あぁっ」

これだけ小憎たらしくて生意気な性格をしているというのに、
こうしていると、当麻はまるで少女だ。耳を吸うと感じてしまって身体が弛緩し、
頭を撫でると不満そうになり、抱きしめてやると満足そうにする。

「ひゃ、」

乳首をひねり、耳の縁を舐めながら、
ふっ、と息を吹きかけてやるだけでその身体は思い通りになる。
ほぼされたことがないのだから、当たり前か。
ただそれだけのことが瀬文の支配欲を、ひどく満たしてゆく。
別に珍しくない当たり前のことだ。それでも、ただそれだけのことに、
とても喜んでいる自分がいたのだ。

「感じてんのか」
「や、」

耳元で言ってやれば、まともに反論することすらできず、当麻はただふるふると首を振る。

「じゃあ、何でこんなになってるんだよ」
「あぁっ、」

瀬文は反対側の耳に指を突っ込みながら抱きしめると、
胸に顔を埋め、とうに期待して勃起している乳首を舐めた。
当麻は声でこそ反発するが、身体はまるで逃げられておらず、
それどころか困ったように全身を預けてくる。

「あ、ぁ。やぁっ」

ぴちゃぴちゃと音を立てながら、瀬文は当麻の乳を吸った。

「あぁ、ぁ、」

吸っていない方はつまんで刺激し、揉みしだいてやる。
引っ張ると指に柔らかく馴染んでくるそれは物欲しげで、
ひどく可愛らしく、瀬文は同時に吸えないことを惜しく思った。
素直に喜んでいる当麻は可愛かった。絶対に他の誰にも見せるものかと思ったし、
事実他の誰も見たことがないのが誇らしかった。

「せぶみさんも、ぬいで、ください」
「……あぁ」

しつこく袖を引っ張る当麻に懇願され、瀬文はその手に任せて同じように上半身裸になった。
触れるのに夢中になってすっかり忘れていたが、
直に肌が触れ合うと、ぎゅっと手を握られるような安堵感があり瀬文はそのまま当麻を抱きしめてやった。
当麻はにんまりと満足そうにし、ぺたぺたと瀬文の胸を触っている。

「へへ」

男の身体が珍しいようで、当麻はいくつか訳のわからないことを言っていたが、
追求するとろくなことがないので聞き流した。
触らせるにも飽きてきた頃に、瀬文は背中を抱えて
当麻を枕とは反対方向に倒し、今度は下を脱がせる。
また何の抵抗もできずにシーツの上に落ちた当麻を、瀬文はいとおしく思った。

「あ……、やー」
「こら、暴れんな。脱がせられねえだろ」
871ここにいること・19:2011/02/12(土) 23:56:40 ID:cIQk+rvL
当麻の脚は、本当は割と気に入っている。
他はただ細くてガキみたいな作りのくせに、
足はそれなりの筋肉があるおかげでただの痩せっぽちにはならず、
妙に女らしくて性的なところがあるからだ。
太ももをつかみ、持ち上げて開かせ、当麻が自ら腰を上げるのを見計らって
くい、と引っ張る。
靴下を履いていない足首はひんやりとしていて、
冷えた爪先を当てられると思わず肩が震えた。
密着しているから冬なのを忘れそうになる。
挿れるときは毛布にくるんでやろう、と思った。

「ばかせぶみ……」

たやすく下を奪われて、とうとうショーツ一枚になった当麻は、
納得がいかないのか、瀬文のズボンを握ってくる。
後ろから抱きかかえるようにして脱がすのが不可能になっても尚
引っ張りたがるものだから、鬱陶しくなって前を向かせた。
抱きすくめると、ぴたっと動きが止まるから面白い。
骨の浮き上がった腹を撫でて、臍の窪みに触れ、ショーツに手を入れて下腹部に手を伸ばすと、当麻の喉から
ごくん、と唾を飲み込む音がした。
別におかしなことはしない、と思ったが、おかしなことではないというと
それはそれで嘘なので、髪を撫でて少しでも落ち着けるようにしてやった。

「あっ……」

ゆっくりと侵入していった当麻のそこはぬるぬるでひどく熱く、
こんなになるのか、と驚くほどだった。

「は、」

撫でただけで思った以上に滑ってしまって、馴らすつもりがないのに
ずっくりと奥に入ってしまう。
その度に当麻は足をびくびくと震わせたが、どうやら痛いわけではなく
それなりに感じているようで、瀬文は安心する。
下から両手を通して固定し、熱くなった芯をなぶってみる。
楕円状に膨らんだ芽は明らかにそれを望んでいて、瀬文は小さな達成感を感じていた。

「あぁ、……ぁ、んぅっ、あ、」
「これがいいのか」

嫌味ったらしい言い方をしても、当麻はもう否定しなかった。
観念したように小さく頷くと、振り向いて瀬文の首の正面をなぞり、
喉仏が面白いのか出っ張りを不思議そうに撫でてから、顎に触れてきた。
望むまま瀬文は唇を重ねてやった。首が不自然に下を向くせいで
少し無理のある姿勢だったが、そうするのは気持ちが良かった。

「……あ、ぅ、あっ。せぶみさ……」

なぜ、自分は当麻なのか。
自分の腕の中で、次第に愛撫に馴染んでゆく当麻を見つめながら、瀬文は思った。
世の中にはもっと性格も良くて、見た目も好みで話も合う、
セックスの時だって可愛らしい言い方をして、もっと男を喜ばせる、
理想的な抱かれ方をしてくれる女はいくらでもいるだろう。
当麻だってそうだ。愛を単純な受容だと考えるなら、
お互い、もっとふさわしい相手が他にきっと居るのだろう。

「あぁ……あ!や、せぶみさ、だめ……いれちゃやだ……」
「ほぐさねえと痛てえって言ってるだろ。
……大丈夫だ、前より楽に入ってる」
872ここにいること・20:2011/02/12(土) 23:58:03 ID:cIQk+rvL
それなのになぜ、寄りにもよって『この』当麻なのか。
答は簡単だ。ここにいるからだ。
当麻がいないと自分はここにいないし、自分がいなくても当麻はここにいない。
結局それがすべてなのだと、瀬文はすでに思い知った。
哀れで滑稽な消去法なのだ、最初から最後までお互いしかいない。
残念なことに、他の選択肢があったこともない。
しかしそれを瀬文は不幸だとは思わない。むしろ、そんなに悪くないことのように思えた。

「そろそろ……挿れるぞ」
「……あい」

ショーツを下ろして、当麻を枕の上に寝かせた頃には、
シーツの愛液の染みた部分は冷たくなり始めていた。
すでに瀬文の指を受け入れ、軽い出し挿れに耐えた当麻はぐったりしていたが、
前よりはずっと負担が少ないようで、瀬文は安心した。

瀬文はズボンを下ろすと、脇に置いていたコンドームの袋を破る。
その間、当麻はいつの間に元気を取り戻したのか
むき出しになった瀬文のモノをじろじろ見ながら
下品な質問を投げかけてくるので、いっそ生でしてやろうか、と思ったが
当麻にそっくりな顔の生意気なガキの顔が浮かんで身震いしてやめた。
そんなものを作る予定は、今のところ、ない。

「あ、」

瀬文は太ももの付け根を軽く押すようにして足を上げ、
ゴムをつけたばかりの自らのモノを、できるだけそっとその入り口に押し当てる。
傷ついた身体に、一度奪われた腕。
当麻の身体には脆いところがいくつもあり、
それが瀬文の大切にしなければという注意を持続させる。
大きな負担がかかれば、それらはまた壊れてしまうかもしれない。
戯れにぶつことはあっても、無理な姿勢は決してさせられない。

当麻の身体を気遣う気持ちはそのまま
うまく表現しきれない当麻への感情となり
結果的に、ひどくいたわるものとなった。
にわかには信じがたい話だが、自分は相当当麻が大事らしい。
似合わない怯えた顔をしていると大丈夫だと髪を撫でてやりたくなるし、
憎まれ口で返されると腹が立つ反面、ホッとする。
傍から見れば、自分はおそらく、当麻を好きで好きで仕方ない男に見えるのだろう。
こうすることが、とても自然なことに思える。
873ここにいること・21:2011/02/12(土) 23:59:43 ID:cIQk+rvL
「痛かったら言え。何とかする」
「……あい」

当てただけで当麻の愛液でぬるぬるになる自らを握って、少しだけ押し進めると、
当麻がびくっと顔を上げて、これからすることに、小さく身構える。
先ほど持ち上げた脚はやはり冗談のように軽く、思い出すだけで、
壊さないようにしなくては、と気が引き締まるのを感じる。
そうして鳴った、くぽ、と粘膜に沈む音がひどく卑猥で、セックスをする実感が改めて沸いた。

「やっぱり瀬文さんの、でかくて、あついです。ビビります」
「……そんなにでかくねえ」
「あ、小さいんすか」
「……小さくはねえ」

はずだ。

「だっ、て瀬文さんのしか、見たことないですし。
見せ、てって言って、見せ、……ぁ、て、もらえるもんじゃないですし」
「言っておくが、それやったらお前が変態だからな」

こんなときまでしょうのない話題を持ち出す当麻を瀬文は殴りたくなったが、
どのみちもうおとなしくなる、と顔の脇に左手をつき、右手で握ったまま
その先端を当麻に沈めた。
その瞬間当麻が顔をしかめるとともにとろけるような快感が
ぞくぞくと襲ってきて、う、と声が出そうになるのを瀬文はどうにか堪えた。

「あぁっ……」
「痛てぇか」
「前よりは、だいぶ、楽です」

今すぐその膣内を貫いて、好きなようにしたくなる気持ちを抑えて聞くと、
当麻は、健気に首を振ってみせる。
口ではそう言うが痩せ我慢の得意なこいつのことだ、どうせまだ痛いのだろう。
充分すぎるほど濡らしても、行為に慣れない当麻の身体はまだ軋む。
それでも瀬文は、当麻の言う通り、前よりも
ずいぶんたやすく挿入ったことに驚いた。
幾分は前よりも良かったのだろうかとつい楽観して、
暖かいような気持ちに囚われそうになる。

それでも動かし始めると、当麻のきつい内部は、思うようには進めなかった。

「……ぁ、やっぱいたいです……。ぁ、あつい……あ、ちぎ、れ、そうです」
「……ゆっくり息しろ。大丈夫だ」

力を抜けと言っても、当麻にはそれがわからず、うまくいかないのは
前の経験から理解している。
だから瀬文は代わりにゆっくり呼吸をするように促すと、
当麻のそれに合わせるようにして自分も呼吸し、動かした。

当麻が、はあ、と息をついて、その力が抜けるたびに
瀬文のモノは当麻の奥へ馴染み、
当麻の表情も、心なしか少しずつ落ち着いたものに変わってゆく。

「あぁっ、あ、……ぁ!……あ、んっ、はぁっ……」

シーツの上に両手をつき、
自分しか受け入れたことのないその襞にぎちぎちと締め付けられながら、
瀬文は、当麻が自分のためだけに痛みを受け入れ、
身勝手な瀬文自身をも受け止めようとしてくれていることを、
たまらなく嬉しく思った。
874ここにいること・21:2011/02/13(日) 00:00:40 ID:cIQk+rvL
それを意外に思う次の瞬間に、昔からこいつはこうだった、
人の神経をまるで理解しない言葉を平気で投げつけながらも、
いつも自分を心配して、守ろうとしてくれるやつだったことを思い出した。

程なくして、瀬文のすべてが、その中へ挿入る。
そのとき瀬文は、失意のまま志村家から出たとき、
当麻が待っていたことを思い出した。
当麻は、いつも自分を待っていてくれたのかもしれないと思った。

「ふふふ」

最深まで挿し込んだことで身体中のすべてが密着し、足と足が、
腹と腹が、そして胸がぴったりと重なり合った状態で、
そこでまた、当麻が気味悪く笑った。

「何、だ」
「なんか……あたしのものにした気分です」

額に汗をにじませながら、当麻は手を伸ばし、親指で瀬文の唇をなぞった。

「はぁ……?普通、逆だろ」
「いいえ違います。瀬文さんはあたしのものです」

おそらく、当麻は結ばれたことで、
瀬文を自分のものにしたと言いたいのだろう。

男の発想としてはよくあるものだが、女も同じことを考えるとは思わなかった。
予想だにしないことを言われたせいで瀬文はしばし困惑したが、
ややあって、ふと、その手をしっかり握ってやることにした。
それを望むのなら、少しでもつながりを感じるようにしてやってもいいと思った。

「あっ、ぁ、……あ!あぁ、ぁ、ん、せぶみ、さ、」

上から重ねるのではなく、指同士を絡ませることで、
瀬文は性器だけでなく、自らのすべてが、当麻の中へ沈んでいくような気がした。

「とうま……」

当麻は爪の先が白くなるほど、指が赤く染まるほど、
瀬文の手を握り締め、貫く度に甘い声を漏らす。
動かすたびに快感は勢いを増し飲み込まれるようで、
身体を反らして必死に自らを受け入れる当麻を、瀬文は強く支えた。

離したくないと思った。明日何か起きるとして、
自分の言ったとおり、当麻がいつ自分の元から去るとしても、
それまでは傍にいようと思った。

おそらくこれからも弱音のひとつも吐かず、
何もかもをひとりで耐えようとする当麻が疲れたとき、
そっと避難する場所になりたいと思った。

「あぁ……うぁ、あ、あぁんっ」
「当麻……っ」

脳髄を吹き飛ばされそうな快楽の中、瀬文はあることをつぶやき、ほどなくして達する。
当麻はそれに、ゆっくりと頷いた。
875ここにいること・22:2011/02/13(日) 00:09:06 ID:NPYOeixa
目が覚めたのは例によって数時間後だった。
ひどく喉の乾く感覚で引きずられるように身を起こして、
空の冷蔵庫に落胆してまたベッドの上に戻る。

「……、ばかうま……」

当麻はまた前脈を想像するのもおぞましい寝言を立てて眠っていて、
夢で今日は何をかけて食っているのか、ふりかけか、マヨネーズか、
蜂蜜かと考えるだけで瀬文は吐き気を催しそうになったが、
悪食としか言いようのない女を二度も抱いて、
恋人同士になってしまった事実はもはや揺るぎようもなかった。

布団に入れば、当麻は裸の太ももを摺り寄せてくる。
汚れた下着を着けるのを嫌がったせいで、下半身が裸なのだ。
風邪を引くからやめろと言ったが聞かないので、結局そのままにしてしまった。

瀬文が完全に体をベッドにうずめたのを確認してすぐに
当麻は無言で寄り添ってくる。
最近になった知った人肌がよっぽど心地いいのだろう。人肌は
想像しているよりもずっと暖かく、合わせるとすぐ馴染んで、
あっという間に離れるのが億劫になる。
さらに服を着て抱き合うのと裸で抱き合うのはまるで違うから、
おそらくそれを気に入ったに違いなかった。

ベッドに入るときに一度点した明かりが消え、再び暗くなった部屋の中で、
当麻は瀬文がこちらを向いているのをいいことに、ぽすんと胸に飛び込んできた。
少し隙を見せたらすぐにこれだ。抜け目のない女はまるで自分の領地かのように
瀬文の腕を占領して、もはや動く気はないかのようだった。

あまりの狭さに瀬文は苛立ち、引き剥がそうとしたが、
半分裸のこいつをほうっておいたら確実に風邪を引くだろうと思い、
もしやそれすら策略か、と気づいて、とうとううんざりした。

それにどうせ、こいつは起きている。
眠ったふりをして、その間の瀬文が何をするのか、
確かめたがっているに違いないのだ。

瀬文は抱きしめ合って眠るなんて相思相愛にもほどがある、勘弁してくれ
と思ったが、事実そうなってしまったのでもう抗いようがなかった。

それに無理矢理引きはがせば突然起きてまた暴れ出すだろうし、
そのほうがよっぽど面倒な気がする。
自分ですら、そうやってこのままでいる言い訳を探している。
後五分もすれば嫌になって、うんざりするとわかっているのに。

もう、好きにしろ。
瀬文は毛布を掛け直し、瞬間当麻がぱちぱちと目をしばたかせたことに
気づかないふりをして、ゆっくりと目を閉じた。(了)
876540:2011/02/13(日) 00:10:47 ID:NPYOeixa
以上です。
ものすごく長くなってしまって申し訳ないです、
自分でもちゃんと書き込めるかはらはらしました……。
かかせていただけて嬉しかったです。どうもありがとうございました!
877名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 00:28:50 ID:RtzpZDYL
>>876

ひゃあ!
GJGJGJ!!
お疲れやまです!ドキドキニヤニヤしながら読みました。
いいな〜いいな〜
自分まで幸せになりました!
ありがとうございました!
878名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 01:01:51 ID:s3Cw36Tp
>>876
わああああおつかれやまです!!
読み応えのあるSSをありがとうございました!

なんだかんだで当麻を大切に思ってる瀬文さんが好きです。
そして余計なことばかり言うくせに結構女の子な当麻が可愛いw
寄り添って眠る二人だけの時間がずっと続きますように。
879名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 01:33:52 ID:/ZpEzeAw
GJ!!


後半、瀬文が当麻にメロメロになってて素敵すぐるっっっ!

ニヤニヤがとまらなかった!!


それにしても、
>当麻にそっくりな顔の生意気なガキ

瀬文さん、すでに子供は嫁似が希望なんすねっ!
赤んぼあやす姿をみたいwwwww
880名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 01:51:51 ID:cUrlUs98
GJ!GJ!
大作お疲れやまでした!
一気に読ませていただきました。すっげえ読み応えありましたが、
ぜんぜん長く感じなかったですよ。むしろもっと読みたい!
二人の描写素晴らしすぎる…。次回作期待!!!
881名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 20:59:05 ID:EpFbSTZ7
携帯の調子が悪くてこのスレが見られなかったけど
その間に大作が来てたーーーー!!!!

GJでした!
540の作品に出てくるふたり大好きです!
次回作お待ちしてます!!!
882名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 21:53:53 ID:VTup96v3
>>540 GJ!!!!!
883名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 22:53:46 ID:u4oX9o0F
ものすごくGJ!!

なんかもうほんと
すごいよかったよ

神降臨としか言いようがない
884名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:14:36 ID:qP61aXnk
>>540さん、最高です!!GJ!!!
885名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:16:51 ID:cg0M/JAl
気がつけば、バレンタイン…

誰かバレンタインでエロネタを!
886名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 10:11:00 ID:wGCbjiBt
>>540
エロいい!!また書いてね
887名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 22:10:19 ID:15+cpKDB
こんばんは>>843です

>>540神の後は恐縮ですが、今夜は東京が雪だと聞いたので思い切って投下します!
瀬×当で暗いしエロ少ないですが、ずっと温めてたネタなので読んでもらえたら嬉しいです

タイトルは『白と黒の記憶』です
888白と黒の記憶 1:2011/02/14(月) 22:11:58 ID:15+cpKDB

季節は冬。

重く沈んだ灰色の空。
毎日、歩道橋から見下ろす景色は灰色一色だ。
空も街も灰色にくすみ、空気が痛いくらいに冷たい。
でも、冬は嫌いではなかった。


あの日からずいぶん時が経ったような気がしていた。
何もなかったかのように毎日が過ぎていくからだ。
修羅場のような日々は終わり、毎日が何となく過ぎていく平穏に瀬文はまだ慣れずにいた。
相変わらず、冗談を言う野々村係長とおかしな当麻と、くだらない仕事をこなしやり過ごしていく。
腕と目はまだ全快とは言えないものの日常生活に支障はなく、無理をしなければ痛むことも殆どなくなっていた。

ただ、当麻にはあの事件以来変わってしまったことがある。

一つは餃子の匂いがしなくなったこと。
CBCがなくなってから当麻は、毎日すき家のメガ盛り牛丼を食べていた。
これでもかと紅生姜を乗せるものだから、ニンニクの代わりにショウガ臭くなるのではと心配になる。
前から思っていたがコイツはよく飽きもせず毎日同じものが食える。
餃子も牛丼も、たまに食うから美味いと瀬文は思っているので毎日『うまっ』と漏らし悦りながら餃子を頬張る当麻が不思議で仕方なかった。
それもバカ舌ゆえなのだろう。

もう一つは、当麻のトレードマークになっていた三角巾をしなくなったこと。
左手のリハビリが進み、全く動かない、から少しは動くようになった左手にギプスは必要なくなり、今は縫合の傷跡をリストバンドで隠すのみとなっている。
良くなっているにもかかわらず時々痛みに鈍感な左手をデスクにぶつけたりと、雑に扱っているあたりはいかにも当麻らしかった。

そしてもう一つは…
当麻は仕事中、よく眠るようになった。
前から居眠りはあったがそんなものではなく、いきなり気を失ったようにコタッと頭が後ろへ仰け反り、眠り始めるのだった。
初めはふざけていると思い無視していたが、一度立っている時に急に倒れたことがあり、当麻はそのせいでまた傷を作る羽目になる。
勢いよく横に倒れた当麻は机の角で額を切り、3針縫った。打ち所が悪ければ死んでいたかもしれないような倒れ方だった。
頭を怪我すると傷の割に大量の血が出る。
未詳にいる時のことで、野々村があまりの出血に慌てふためいた姿が忘れられない。
男二人であたふたと簡単な止血をし、瀬文に抱え上げられた当麻はいびきをかいていた。
病院で縫合のあと色々検査をされている間も、当麻は眠りっぱなしだった。
地居に記憶を弄られすぎて脳に傷害でも出たかと心配したが、最終的に病状の説明をしたのは精神科の医師だった。
「彼女はずいぶん、罪の意識に苛まれているようですね」
医師は女性で、はじめ家族の代わりに話を聞いた瀬文と係長を"兄と父"と勘違いしていた。
889白と黒の記憶 2:2011/02/14(月) 22:13:11 ID:15+cpKDB
「何か彼女を苦しめている事柄があるのでしょう。それを意識すると脳が自動的にシャットダウンしてしまうようです…無意識に自分を傷つけまいとする防衛本能ですね」

瀬文と野々村は顔を見合わせた。
思い当たるのは一つ…ニノマエの件だろう。
「精神的なものなので徐々にケアしていくしかありません。彼女の場合かなりの拒否があるようですから周りの方もよく見ていてあげて下さい」
医師の穏やかな口調に2人は頷いた。

病室にいくと額にガーゼを貼って穏やかな顔で眠る当麻がいた。
傷はちょうど前髪の生え際のあたりだったので良くなれば目立つ事はない場所だ。
知らぬ間に顔に目立つ怪我を負うのは(いくら当麻が変わっているといっても)女にとってはショックなことに違いない。
その点は野々村も安堵していた。
しかし、いくら防衛本能だからとは言えよくこんなに寝れるものだ。
「当麻くん…ずいぶんと自分を責めているんだろうね」
野々村が小さな声で呟いた。

仇として命をかけて戦った相手が実の弟と言う現実は想像を絶するものだろう。
それが恋人だと思い込んでいた男の仕組んだことだったとは…
『私は、私の罪を背負って生きていく』
地居にそう言い放った当麻だが、24歳の女が背負うにはあまりに重く辛い荷だった。
当麻はあれ以来あの時の事は殆ど口にしない。
以前と変わらずおかしな奴で、相変わらず時々言い合いになったりもした。
だが実は人知れずずっと独りで悩んでいたのかと思うと、瀬文は胸が痛んだ。
普段は変人でも、独りになると泣いたりしてるんだろうか…

「当麻が起きたら自分が送っていきます。野々村係長は先に」
「そうだね…頼んだよ瀬文くん」
「はい」
野々村を見送り、ベッド脇の簡素なパイプ椅子へ腰掛ける。
こうして眠っている当麻を見ていると、毎日志村を見舞っていたことを思い出す。
―――またか…
また自分は何もしてやれてなかったのだと気付く。
つくづく頼りない無力な男だ。
当麻の方がよっぽど強い。

「すまない…」

思わず言葉を漏らすと、当麻がパチリと目を開けた。
「あ…瀬文さん」
「大丈夫か」
「……でこ痛いっす」
「傷になってるからな」
うーん、と伸びをし額のガーゼを触って確認する。
「何か…最近よく眠れてなくて……そのくせ急に眠くなって…何かの病気すかね」
「心配すんな、医者は脳には異常はないと言ってたぞ。ひどい寝不足のせいだとさ」
本当のことは何となく言いづらく、瀬文はとっさにごまかした。今言ったとしても何の解決にもならないし、解決策だってまだ分からない。
「そっか………ありがとうございます」
当麻は真っ直ぐに瀬文を見て言った。
ありがとう、とは何に対してのありがとうなのだろう…と思いつつ、当麻の眼差しに瀬文もその目を見つめて頷く。

以前は、自分のしたことや私情を押し通そうとする疚しさから、当麻の目を真っ直ぐ見れないことが多かった。
だが、今は目を逸らしてはいけないと思った。
これからは当麻に向き合っていこうと、瀬文は決心した。
890白と黒の記憶 3:2011/02/14(月) 22:14:52 ID:15+cpKDB
それから、瀬文は常に当麻の様子を気にするようになっていた。
自分がそばにいながらまたケガをさせるわけにはいかない。
当麻は最低でも1日1回は突然眠りに落ちた。(野々村はそれを発作と呼んだ)
大概はデスクに就いている時なので倒れるようなことはなく、瀬文は当麻が崩れ落ちないように椅子を静かに引きずっていって仮眠スペースの上に敷いた布団に寝せてやった。
失神しているのと変わらないくらい寝ているので少々乱暴に扱っても起きることはなかった。
当麻はあれほどの大食いにもかかわらず見た目どおりとても軽かったので、それは野々村でも難儀する事はなかった。
いつの間にか、出勤すると当麻の布団を敷いてやるのが日課になっていた。

一度眠りに落ちると30分ほどで目を覚ます。
当麻は初めこそ遠慮がちだったが、最近は目を覚ますとパッと起き上がり
「当麻紗綾、起床しました。業務に取りかかります」
と敬礼しながら発し、何事もなかったように仕事を始める。
そんなことが日常になりつつあった。


ある日、瀬文は当麻と二人、仕事終わりに街へ出た。
以前、里中と一緒に飲んだ店の親子丼がまた食べたいと、当麻に催促されたからだ。
特に断る理由もなく、瀬文は連れて行くことにした。

店は相変わらずの繁盛ぶりで、空いているのはカウンターだけだった。
二人は並んで腰を下ろした。
まずビールで乾杯、と思ったが当麻の額の傷が抜糸を終えたばかりだったので、烏龍茶を頼んだ。
「お疲れ」
「うぃ」
チン、とグラスが鳴る。
当麻の額の絆創膏はかなり小さくなった。
そういえば、こうして仕事関係なく二人で外食するのは初めてかもしれないと思った。
「アレ、やんないんすか?」
「え?」
「決めゼリフ」
「…ああ。俺はもう完璧に未詳の人間になったみたいだからな」
「瀬文さん…」
「……そんな顔すんな。いいから食え、今日は奢る」
「まじすか!わーい、何食べよう〜」
急にコロッと態度を変えメニューを眺める当麻が、色気より食い気のいつもの当麻で安心する。
891白と黒の記憶 4:2011/02/14(月) 22:16:27 ID:15+cpKDB
真面目なことを話していたと思えばおちゃらけてみたり、天才かと思えば舌バカの変態だったり、つくづく掴めない女だと思う。
そうは言っても女だ。
殴ったり怒鳴ったり、自分はいつも女である当麻に辛く当たっていた。
それでも当麻は、馬鹿にすることもあったが自分を慕って仲間として信じてくれている。
……もっと優しくしてやれば良かった。
こうしてメシに連れてきたり、今までSITの仲間としてきたように笑い合っていれば、もっと違う間柄になっていたかもしれない。
自分が未詳にきたことで、大きな事件に巻き込むことになったのではないかと思ったりもしたが、そもそも未詳にこなければ当麻と出会うこともなかった。
運命というのは、全く複雑だ。
今、当麻が抱えている運命も……

二人は親子丼を注文した。
「傷、痛いか」
額を指し、瀬文が尋ねる。
「痛くないっていったら嘘になりますけど。安心しました」
「何が?」
「いや……もう、病院…行かなくていいんで」
当麻はばつの悪そうな顔をして烏龍茶を啜った。
何か言いづらそうな、誤魔化すような言い方に瀬文はなんとなく、本当は当麻は病院へいくのが苦痛だったのだと感じた。
きっと、色々思い出すのだろう。
重い雰囲気になる前に、タイミング良く目の前から大将がどんぶりを二つ差し出した。美味そうに湯気が上がっている。
当麻は急に笑顔になり、すぐに嬉しそうに食べ始めた。
「うまいか」
「…はいっ、バ カ う まです」
目を細め、頬張りながら喋る姿に瀬文も負けじと食べ始めた。

どんぶりに添えられた当麻の左手には、ニット製の赤い可愛らしい手袋がはめられている。
それは、当麻があまりに荒っぽく左手を扱うことを気づかって野々村がプレゼントしたものだった。
そういうところの気遣いができるのはやはり年の功というか、とりわけ野々村は若い女の気持ちが良くわかるのだろうと瀬文は思った。
だからその手袋の赤を見る度、何故か歯痒い気持ちになり、またどうして自分はそんなことを思うのかと不思議な気持ちになる、のを繰り返していた。

何となく分かっていたが認めたくないのだ。
プライドとか今までの経緯云々とか理由をつけて、瀬文はいつも自分の中に頭をもたげようとしているこの感情に蓋をしている。
それが、その赤色を見る度に思い出される気がして歯痒く、そんな自分が最高にみっともない気がして嫌だった。
野々村にまで、そんな自分の気持ちを見透かされているような気になって、瀬文は手袋から目をそらす。

当麻の例の発作をきっかけに…いや、きっともっと前から何となくあった思いにいつか素直にならなければいけないとわかっていながら、瀬文は躊躇してしまっていた。
それは自分の内情よりも今、当麻が背負っている重荷を考えてしまうからだった。
結局、瀬文はまた、里中に言われた『おまえの人生』ではないところで二の足を踏んでしまっていたのだ。


肩を並べ大した話もしないまま、瀬文は親子丼を2杯、当麻は8杯食べ、二人は店を出た。
892白と黒の記憶 5:2011/02/14(月) 22:18:09 ID:15+cpKDB

外の空気は冷たく、温まっていた頬の熱を急激に奪っていく。
白い息を吐きながら、二人は道路沿いの細い道を歩いた。
瀬文が少し前を、当麻がその後ろを、いつものようにキャリーバッグを引いて。
時折振り返り、当麻がついてきていることを確認する。
交通量が多いので、二人は特に会話もなく黙々と歩いた。

今夜の寒さは一段と厳しい…こう寒いと、治りかけの腕が痛む。
瀬文はコートの襟を立てた。

歩速は特に合わせなくても、当麻との距離は開かなかった。
今までの時間で何気なく培ってきた二人の自然な距離感。
一番自然で、心地よい距離だった。
いつもガラガラとやかましい音を立ててついてくる。
しかし、何となく安心する。

そうか……今の、それが自分の素直な気持ちなのかもしれない。
当麻がいると安心する、ということが。

そうだ、今はそれで良い。
何だか妙に納得して、瀬文は少し笑った。


「あ、あたしこっちなんで」
分かれ道で当麻が後ろから声をかけた。
瀬文も足を止め、振り返る。
「そうか、一人で大丈夫か?」
「なぁに言ってんすか、いっつも一人で帰ってます」
「そうだな…」

何か言ってやろうとしたが、何も浮かんでこない。
沈黙の間、車のライトが尾を引きながらひっきりなしに脇を流れては消えていく。


「瀬文さん」

口を開いたのは当麻が先だった。
「今日はごちそうさまでした」
ペコリ、と頭を下げる。
「あと、嬉しかったです。つれてきてもらって」
「……そうか。またいつでもつれてきてやるよ」
素直にそう言われ、何だか恥ずかしくなりぎこちなく瀬文は答えた。
「はい」
嬉しそうに、当麻が微笑んだ。
瀬文も同じ様に笑う。
こうして素直に笑い合えるのは嬉しい。とても新鮮な気がした。
893白と黒の記憶 6:2011/02/14(月) 22:20:33 ID:15+cpKDB
「じゃあ……お疲れやまでした」
「お疲れ」
キャリーを引いて、当麻が歩き出す。
その背中を思わず呼び止めた。
「当麻っ」
ふいっと、いつもの無表情で振り返る。

「……お前さ、無理すんじゃねぇぞ。色々」
少しだけ離れた当麻に聞こえるように、いつもより大声になる。
薄暗がりで、当麻が目を丸くしているのが何となく見えた。
何故か緊張して、言葉がうまく口から出ない。
カッコ悪いと思いつつ、それでも今言わなければいけないという思いが口を動かす。
「つらい時は、もっと俺に頼れ。何かあったら、連絡しろ、すぐ駆けつける」
「……それ、前に忘れろって言いましたよね」
「撤回する」


「…………はい」

ガラガラとキャリーを引いて歩き出した当麻は、少し笑っていた。
その背中を見送り、瀬文も家路に向き直した。


いつもの街灯の下、帰り慣れたはずの道のり、足取りが軽い。
歯切れの悪いものを吐き出して、喉の支えが取れたような気がした。

―――なんだ俺、浮かれてんのか。

急に恥ずかしくなり口元を押さえた。
安っぽいガキみたいでえらくダサい。年甲斐もなくこんな気持ちになるなんて、しかも当麻に。
ひどく照れくさく、瀬文は家路を急いだ。

…フワッ

目の前を、白い細かいものが落ちていく。
見上げると、細かい雪が降り出していた。どおりで寒いわけだ。
思わず立ち止まり、空を眺めた。

都会の夜空は明るく澱んでいるが、雪はそんなことはお構いなしに白かった。
本当に小さなふわふわした雪が、細かく空から落ちてくる様は見ていて飽きない。
明日には少しぐらい積もるのだろうか。
次から次に、雪はまるで湧いてくるようでどちらが空なのか分からなくなる。


『雪だ…キレイだなぁ…』

ハッと我に返り、瀬文は走り出した。
今来た道を、全速力で引き返す。
―――ああ、バカだ俺は。
さっきまでの浮かれた自分を殺してやりたいくらいだった。が、後悔しても始まらなかった。ただ、今はひたすらに走った。
先程の分かれ道を確認し、当麻が向かった方を目指す。
細かい雪が付着し、顔を濡らしても構わなかった。

広い通りに出た。
「どっちだ…」
目の前に歩道橋があり、階段を一気に駆け上がる。
橋の中程に、黒い塊とキャリーが見えた。
894白と黒の記憶 7:2011/02/14(月) 22:23:50 ID:15+cpKDB
「当麻っ!!」
急いでかけよると、当麻がうつ伏せに倒れていた。
うっすらとその上に雪が積もっていた。
一体いつから倒れていたのだろう。
白い雪の上に黒いコートとうねる黒髪、赤い手袋がやけに鮮やかに見える。
雪を払い抱き起こしてみると、いつものように当麻は目を閉じて眠っていた。
掴んだ肩口は冷たく、中からの温もりは感じられない。
額の絆創膏に少しだけ血が滲んでいた。
「……畜生」
そのまま抱き上げる。
さっき食べた親子丼はどこへ行ってしまったのか、当麻の体はいつも軽々と持ち上がってしまう。雪で濡れた髪から花のような香りがした。
肩に担ぐように当麻を抱え直すと、キャリーを掴み、ゆっくりと歩道橋を降りた。

どうする…このままだと、いくらなんでも怪しすぎる。
落ちてくる雪の粒は、先程から徐々に大きさを増していた。
瀬文は静かに当麻を下ろし、そばのガードレールにもたれさせた。
通りに向かって手を挙げ、タクシーを拾う。
「すいません、病院ま…」
当麻を乗せて言いかけ、先程の店での当麻を思い出す。

『もう、病院行かなくていいんで』

病院へはいけない…
瀬文は自分の家の方向を運転手に伝えた。


タクシーの運転手には「酒癖の悪い奴で」と適当に説明し、ひきずるように当麻を抱えて車を降りた。

薄暗い部屋、街灯が差し込む窓辺だけが明るかった。
いつもの、殺風景な我が家だ。
外気と殆ど変わらないくらい冷え切った室内に入ると、自分と当麻の吐息がやけに白く見える。
靴と雪を吸ったコートを脱がせ、ベッドに横にする。
男の一人住まいなので、何もないが休息に重要なベッドだけはゆったりと大きく、細身の当麻が一人寝た所で少しも狭さは感じなかった。
ただ、自分の部屋に当麻がいる違和感がぎこちなく、瀬文は立ち上がり台所へ行って冷蔵庫のミネラルウォーターを一気に飲んだ。
先程まで感じなかったが、スーツは汗のせいで内側からしっとりと濡れていた。
それが急に冷え、ブルッと身震いする。
コートとジャケットを脱ぎ、ハンガーにかけるとエアコンのスイッチを入れた。

「雪…」

突然、当麻が声を上げたので驚いて駆け寄る。
「当麻」
うっすらと目を開けて、天井を見つめている。
額の絆創膏は雪に濡れたせいかいつの間にか剥がれてなくなっていた。
前髪の生え際に赤い小さな傷が露わになっている。
傍らの床に腰を下ろすと、当麻の髪の匂いが濃くる。
「大丈夫か」
問いかけても返答がなかった。ただ天井をじっとみつめている。

「雪、見てたんです」
ふいに当麻が話し出す。
声が、かすれていた。

「急に、雪が降ってきたから…歩道橋から……見てて。そしたら…陽太のこと……思い出して」

やはり…あの時、瀬文も同じようにニノマエを思い出した。
そして慌てて当麻の所へ戻ったのだ。
ニノマエの最後の微笑み、残酷だが無邪気な笑顔が雪と共に蘇る。
黒い服に身を包んだニノマエと白い雪のコントラストは、今でも鮮明に思い出せる。
そして、毒に犯されながら少しずつ弱っていく姿も…
895白と黒の記憶 8:2011/02/14(月) 22:27:10 ID:15+cpKDB
「あの時、陽太……あたしに………ねえちゃん、て」
赤い手袋をした手が顔を覆い、震えた。


「殺したんだ……
……あたしが、陽太を…っ」



「……バカ野郎…っ」

堪らなくなり、瀬文は当麻の頭を引き寄せて抱いた。

ずっとこうしてひとりで耐えていたのだ。
誰にも言わず、ひとり苦悩していたのだろう。
自分の知っている当麻はいつも強く、真っ直ぐで諦めない女だった。
その彼女が震え、自分の弱みを見せまいと顔を隠して嗚咽をこらえている…腕の中で体を強ばらせて。
当麻が、初めて見せた弱さ…瀬文は頑なに顔を覆う当麻の手を取った。
拒否するように力を込める腕を強く引くと、くしゃくしゃになった髪の中に当麻の顔が見えた。
その顔は、今までみたどんな当麻よりも頼りなく、そして悲しそうだった。
真っ直ぐ見つめてくる瞳にいつもの強さはなく、みるみるその顔は泣き顔に変わり、溢れ出した涙が筋になって落ちていく。
「当麻…」
思わず呼んだ瀬文の声も震えていた。

掴んだ手を優しく握り、もう一度当麻を抱き寄せると、ゆっくりとキスをした。


当麻の冷たく、柔らかい唇の感触に、二人のたくさんの記憶が蘇ってくる。
地居に消された記憶を思いだそうと自ら体を痛めつけるように動かした時、一番鮮明に出てきたのは当麻の顔だった。
当麻はいつも真っ直ぐに瀬文に向き合ってくる。

変人の、餃子女…でも尊敬できる、大切な存在。
絶対に忘れてはいけないと思った。

いつから当麻を思うと歯痒く、何かもどかしい気持ちになるようになった?
今までたくさんの時間を過ごしてきたのに、当麻に触れた記憶は殆どなく、いつも殴りつけたりするくらいだった。
それが当麻の発作が出るようになり、触れる機会が増えるようになってから、いつも強い彼女の弱さに触れてから、欲望のように自分に湧き上がってきた思いなのか…でも当麻を心配する気持ちや彼女の笑顔を見ると安心する気持ちに後ろめたさはない。

いいんだ、本当は分かっている。
ただ認めたくないだけなんだ。
それが今、当麻の涙のように溢れて止まらなくなり、どうすることもできない。

合わせた唇の感触を確かめるように優しく吸うと、腕の中で当麻の力が抜けていくのが分かった。
当麻は拒否することなく瀬文を受け入れていた。
震えているのは瀬文の方だった。
握りしめた手が僅かに握り返してくる。
その手が左手だと気付き、唇を離した。


『ねえ、瀬文さん』

『瀬文さんは、あたしを許す?』

『人殺しでも?』


『ばぁか、お前はお前だろ』
896白と黒の記憶 9:2011/02/14(月) 22:31:16 ID:15+cpKDB

暗がりの中、わずかなエアコンの音と二人の吐息が混ざり響いている。

「んっ…、は…ぁ…」
何度も何度も互いの唇を求め吸い合った。
シャツも下着も、赤い手袋も、いつの間にかベッドの下だ。

裸になり肌を合わせると、二人とも驚くほど自然に体を重ねていた。

左手の痛々しい傷跡に舌を這わせると、びくりとし口元を押さえる。
しっとりと温かい肌の感触を貪るように、瀬文は強く当麻を抱きしめた。
花の香りと当麻の汗の匂いが混じる髪に顔を埋めては、深く繋がり合った部分を感じながら、打ち付けるように腰を振った。
「あぁっ!あっ……あ…んっ!」
引きつった声を上げ、当麻も脚を絡め腰を押し当ててくる。
華奢な体は想像していたよりもちゃんと女性らしく、重なり合った胸は小さいながらも柔らかくて、瀬文はその感触を記憶するように何度も愛撫した。
その度に体をくねらせ、いつもの彼女からは想像できないような艶めかしい姿を晒した。
細い腕を背中に回してしがみついては、快感に仰け反り震えている。
当麻の中はとても熱く、その熱が溶け出したように太股まで濡らして瀬文を感じていた。
繋がり合った部分が離れないように、抜けてしまうぎりぎりまで引き抜いてはまた奥へ突き入れるを繰り返す。
甘く切ない快感がゾクゾクと込み上げて、互いに息を弾ませ喘いだ。

「あ、ぁあっ…せぶ…み…さん…っ」
腕の中で自分の名前を呼ぶ当麻が堪らなく愛おしかった。
それと同時にひどく悲しくなり、瀬文はなおいっそう強く当麻を抱いた。
汗と体液を混じらせ、息を荒げ、お互いに激しく求め合うのになぜこんなに悲しいのだろう。

不意に動きを止め、腕の中の当麻を見下ろす。閉じられた瞳から涙が伝っていた。
拭ってやると、うっすらと目を開けて瀬文を見つめた。
その目から、また涙が溢れる。

「…泣くな」

当麻の上気した頬を撫で、キスしてやる。
唇を合わせると軽く吸い、再びゆっくりと腰を動かし始めた。
「…ふっ」
当麻が苦しそうに熱い息を漏らし唇を離そうとするが、それを捕らえ徐々に加速した。
「んっ…んんっ」
瀬文をくわえ込んだ当麻のそこが熱くひくついて、摩擦される快感に潤んでくるのが分かる。
充分濡れているのにきつく締め付け、いやらしく音を立てていた。

唇を離すと、自分の下で当麻が快感に顔を歪め荒く息をしている。
きっと自分も同じような顔をしているだろうと思った。

同情とか慰めとか…
愛とか、恋とか…
当麻が自分をどう思っているかとか…
そういうことは今はどうでもいい。
ただこうしてお互いに求め合って体を重ね、悲しみを分け合っているんだ。

「と…うま……」
突き上げると泣き声を上げてしがみついては、また涙をこぼす。
深く繋がれば繋がるほど、当麻の奥の悲しみが瀬文の中に流れ込んでくるように、いつの間にか瀬文も泣いていた。

こんなに悲しいセックスは初めてだった。
でもそれは、罪悪感や後ろめたさではなく、当麻と共有している痛みなのだと、瀬文は感じていた。

こうして少しでも、当麻の悲しみが薄まれば良い。

心から願う。
897白と黒の記憶 10:2011/02/14(月) 22:38:32 ID:15+cpKDB

寒さで目を開けた。
布団から出た肩が冷え切っている。
耳を澄ますと、タイマーになっていたのかエアコンは消えて、部屋の中は静まり返っていた。
こんな静かな時には、きっと外は雪が積もっている。以前にも経験したことがあった。
カーテンを開けて外を確かめようと体を起こそうとすると、腕の中の当麻がぐっと抱きついてきた。
「………寒い」
瀬文は起きるのを諦め、モソモソと布団に潜り込むと、顔をしかめた当麻を抱いてやる。
「瀬文さん……ひゃっこくなってる…」
当麻が温かい腕を回してきた。瀬文を確認するように、目を閉じたまま冷えた部分に触れた。
布団の中はそこだけ春が来たように温かく、思わずため息が漏れた。
当麻の触れている肩口がみるみる温まっていく。裸の肌がなんとも心地良い。
当麻の体は見た目の割に柔らかく、抱き心地は悪くないと思った。
本当に寒いのか瀬文を温めようとしているのか、しがみついてくるところが可愛らしい。
このまま、また眠ってしまいたい。

先程まで支配されていた悲しみは、跡形もなく消えてしまった。
涙の跡だけが少しひりひりする。
瀬文の胸に顔を埋めている当麻からも悲しみの色は消えていた。
今は情事の余韻で体が怠く、目を閉じればすぐにまた眠りに落ちてしまいそうだ。
幸せな気怠さだった。

「…積もってますかね」
当麻が呟く。
「多分な…」
「仕事行きたくないっすね」
「休むか?」
「んー…迷いますねぇ」
明日もこうしてこのまま二人で休んでしまうのも悪くないな、なんてぼんやり思いながら瀬文は目を閉じた。
静かに深呼吸すると、肺が抱いている当麻の匂いで満たされる…

―――当麻が好きだ。
初めて素直にそう思えた。

「………あたしも、好きです」

「え?」
驚いて体を離す。
無意識に口に出していたのか?
「何びびってんすか、ちゃあんと聞こえましたよ今」
当麻が瀬文の胸に手を当てる。
「ここから」
「お前……サトリか」
「え?まじですか!」
素っ頓狂な声をあげて、当麻が目を見開いた。

……こいつ、もしかしてカマかけたのか?

「図星ですか!瀬文さん、あたしにラブなんだ?ゾッコンなんだ〜!?」
「…うっせぇ!!!」
最高に恥ずかしくなり耳まで熱くなった瀬文は、当麻に肘鉄を食らわせた。
腕の中で当麻がギャーギャー騒ぐ。
さっきまでしおらしくしていたと思えばこれだ。
しかし、こいつはそういう奴だ。

「でも…本当に聞こえました。瀬文さんの声」
当麻は急に真面目な声でそう言うと、瀬文を見上げた。
「…嬉しかった」
真っ直ぐな、いつもの当麻の目だった。
898白と黒の記憶 11:2011/02/14(月) 22:43:12 ID:15+cpKDB
頭の中がぐちゃぐちゃになりしばらく何も言えずにいたが、瀬文は観念したようにため息をつくと当麻を引き寄せ、強く強く抱きしめた。
「……瀬文…さん?」
今まで言えなかった思いを当麻が言ってくれたと思えばいい。また、あの歯痒い思いをするのはごめんだ。
この温もりを愛おしいと感じたのは紛れもない事実だし、離したくないと思っている自分がいる…もう、誤魔化せない。

「…お前の痛みとか、分かったから…もう……あんまり一人で我慢すんな」

消えそうな声で呟くのが精一杯だった。
それでも当麻にはちゃんと聞こえたようで、コクコクと小さく頷くとぎゅっと抱きしめ返してきた。

―――我慢すんな…それは俺も同じか。

言い聞かせながら、瀬文は目を閉じた。


多分、いつまでも当麻の心の傷は治らない。
忘れようとしても忘れられるものではないし、また発作を起こすかもしれない。
未詳にいるかぎりは、またどんな事件に巻き込まれるか、どんな傷を負うか分からない。
でも、悲しみや痛みを共有していくことならできる。
理解できなくても、それを分け合うことならできる。
そうやって少しでも支えていけたらいい。

時にはこうして抱き合うのもいい…でも当麻になら、体を合わせ愛を語らなくても、今みたいに思いは伝えわるのかもしれない。
それはきっとSPECなんかではなくて、二人の絆なんだと思う。
大切なかけがえのないものを、二人はいつの間にか築いてきた。
これからもそれを守っていきたい。

そして、雪が灰色の街を白く覆うように…

当麻の中のニノマエの記憶も、いつか笑顔の彼になればいい。
雪を見ても当麻が悲しまなくなるまで…時間をかけて癒していけたらいいと、瀬文は思った。


白と黒の記憶もいつか
落ち葉に満たされ
神のお気に召されるように―――


《終》
899名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 22:47:48 ID:15+cpKDB
以上です!

自分は北の方の人間なので東京の冬がどのくらい寒いのか知りませんが、当麻と瀬文が雪を見たらこんな気持ちかなぁと妄想して書きました
タイトルはJAMの歌からですw
ありがとうございました!
900名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 22:50:37 ID:18hkeozI
GJ!!!

すごい良かったっす!!!

気が向いたらまた続きをお願いします!!
901名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:13:39 ID:wGCbjiBt
おおおう!!すばらしかったっす!!!
そしてエロかった!!!!
gj!
またぜひ書いてくださいいい!
902名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 00:22:52 ID:7vhA+euL
うお! せつねえ!
良いですねえ。心理描写もの好きだなあ。
ちなみに関東民は雪が積もると基本的にはしゃぎますw
当麻のトラウマが早く癒えて、瀬文とガチ雪合戦が出来る日を望みますよ。
当麻は頭脳バトル、瀬文は軍人らしく戦略立ててお互い戦うのですw
903名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 00:48:43 ID:bCNdR6Vj
うおお!!泣ける!!!
GJです。
904名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 00:52:47 ID:gLzv/ZJC
なんですかなんですか。最近神作品だらけですね!
皆様GJです、ありがとうございます!
本編は二人の心の疵の行方までは描いてくれませんでしたので、
こんな風に二人で癒しあえばいいのにと妄想が止まりませんね。
ちなみに最北端東北民はここ暫くは外を眺めては舌打ちする日々でしたw
905名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 01:53:08 ID:Pl5xNz8h
>>899
GJ!ありがとうございますw
私も関東民ですが、ほぼ雪=雨ですw
今日も雨降ってるなあって歩いてたら雪だったというw
積もることがほとんどないので(年1回ぐらい)
大人でも仕事や外出に関係なければはしゃぎますぜw
雪かきしなくてもすぐ溶けちゃいますし
906名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 07:39:03 ID:9IWl2Ej9
>>899
ふおおおおおおおおおGJです!!!!
稚拙な言い方だけど、すごくよかったです。せつないです。
やっぱり雪=ニノマエですよねぇ…
早く>>902のような雪合戦ができるようになるといいな。

それにしてもこのスレすごい。神いすぎw
907名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 08:13:17 ID:ucao5Gfy
素晴らしい神作品をありがとう。
神の後にお恥ずかしながら駄文ですが、投下します。

あの事件から数ヶ月たった日のことだった。


非常に不可解だ。

瀬文は溜息を吐いた。
何故か餃子女が自分の部屋のベッドで爆睡、いや、うなされている。


ボカッ!

「当麻、いい加減起きろ!」「…ぃってーなぁーなんすか瀬文さん。今何時すか。てかここはどこですか。」
殴られた頭をさすりながら、当麻はベッドから体を起こした。

「寝ぼけてんじゃねぇよ。今は夜中の1時32分だ。そしてここは俺の自宅だ。先に言っておくが、おまえが酔い潰れて終電を逃しどうしてもとうるさく、しつこく言って聞かないから"仕方なく"入れてやったんだしかも勝手に人のベッド使いやがって、感謝しろ」
"仕方なく"を強調し、一気にまくし立てた。


「あぁ、そういやそうでしたね。どうも」
だいぶ刺を含んだ瀬文の言葉にいつものように反論の2つや3つは来るだろうと、瀬文は身構えていたが、当麻はいつになく素直に礼を言った。


「……おまえ、なんかあったか?」
「なんすか?あたしが礼言ったらおかしいですか?」
チッと舌打ちをして当麻が言う。

「そうじゃなくて、…うなされてたぞ」


当麻の顔が引き攣った。
908A:2011/02/15(火) 08:19:41 ID:ucao5Gfy
「いや、言いたくないなら別に聞かない」
心当たりはありすぎるほどあるし、今それを蒸し返したくもないだろう。

余計な事を言ってしまったか。
そう思って瀬文は立ち上がり当麻の傍から離れようとした。
が、しかし当麻に服の端を弱く引かれた。


「…夢、見ました。左利きに抱かれてる夢」
当麻は何でもないように軽く言い放とうとしたが、声がかすかに震えていた。

「、……」
瀬文は何か言おうと言葉を探すがが何も口にできない。
しかし、黒い感情が心の端に渦巻いたのが分かった。

「…はじめは、何が真実で、何が嘘なのかはっきりとは分かってなかったんですよ。
何せ1年以上も記憶を改ざんし続けられたんで。」
当麻が淡々と語りだす。

「でも最近色々思い出してきて。どこまで嘘で、…どこまで本当だったのか。」
瀬文は思った。
きっとこの話の先は自分が聞きたくない類だ。
それでも、当麻が珍しく自らを語るのを遮ってはいけないと思い黙って聞く。

当麻があの事件関係のことを話したのは初めてだった。

「…左利きと付き合ってた記憶の中では勿論キスもその先もしてたんですけど、それは全部嘘です。奴の妄想です。キモッ!」

「…だけど左手を奪われて、その後本当に抱かれました。記憶って怖いですね、あたしあいつを好きなんて思ったことないはずなのに、書き換えられて疑問も抱かずに……夢にまで出てくるなんて本当さいあ「とうま、」

当麻の言葉を遮り、勢いよく腕を引き寄せ、きつく抱きしめた。
909B:2011/02/15(火) 08:22:14 ID:ucao5Gfy
「…ちょっ…せ、瀬文さん。痛いっす」
当麻が困惑しながら言うのを無視して、さらに当麻を抱き寄せる。


地居の野郎…
当麻はあまり気にしていないように言うが、そんなはずあるわけない。
あいつだってまだ若い普通…ではないが、女なのだ。
あんなことがなければもっと違う普通の幸せな人生があったはずだ。


未だに当麻を苦しめる地居への怒りがふつふつと沸き上がる。

しかし、瀬文はそれとは別の感情も自分を支配していることにも気づいていた。


「瀬文さん?」
抱き合ったまま黙り込んでいる瀬文を当麻は見上げて問いかけた。

瀬文は常から理性的で冷静なほうだった。
しかし今はこのもやもやとした感情をどうにも抑えることができない。

―…どうかしてる。


「…当麻…、他の奴に、触られんな」
そう言って当麻の唇を奪った。


これは、嫉妬か。


瀬文は噛み付くように口づけた。僅かに開いた当麻の口に舌を割り入れ咥内を吸い上げる。

「…ん…はっ」
当麻から息が漏れる。
抵抗してくるだろうと思っていた彼女は、少々不器用ではあるが舌を絡ませてくるので瀬文は一層気持ちが高ぶる。


しばらくの間夢中でキスをした。

やっと唇を離すと当麻は頬を僅かに紅潮させて肩で息をしていた。
「…せ…ぶみさん」
多少呂律が回っていない当麻が言う。

「…悪い、いきなり。」
お互いの言いようのない気持ちにはお互いなんとなく気付いていた。
しかし、強引にしてしまった罪悪感から瀬文がそう言うや否や、当麻は瀬文の腰に手を回しぎゅっと抱き着いた。

「…あたし、瀬文さんがいいです」

瀬文はその言葉の意味を一瞬考え、そして理解したと同時に、当麻をベッドに押し倒した。
910C:2011/02/15(火) 15:15:22 ID:ucao5Gfy
さっきよりも深く、むさぼるようにキスをする。
当麻から時折鼻から抜けるようなくぐもった声が漏れる。

当麻の声を聞きたくて、胸を撫で回し、服の上からでも分かるほど立ち上がった突起を強く摩ってみる。

「…やっ!あん!」
当麻から高い声が上がる。その声が恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にして声を我慢しようと身をよじる。

「…声、我慢するな」

当麻はいやいやというように首を横に振るが、そう言われると余計感じさせたくなる。

当麻のブラウスのボタンを外し、下着をずり上げ胸を直接揉みしだいてみる。

「あ…あ…ん…っ…っっ」

紅く色づきぷくりと立ち上がった突起を口に含み舌で転がしたり、甘噛みしながら、スカートの中に手を入れる。

当麻の素肌はすべすべしていて心地好い。
太股を撫でただけで彼女はビクリと震え、足をすり合わせた。

スカートをめくり上げ、そこを摩ると既にしっとりと湿っていた。

下着の中に手を入れ、当麻の敏感な場所に振動を与えると当麻は体を弓なりに反らした。
「…っあぁ…あ」

下着を脱がせ、当麻の中に指を入れるとそこからはとめどなく密が溢れる。
「やぁんっ!はっ…ん!」
指を動かす速度を上げ、攻めたてると、声を我慢するのも忘れて一層高く喘ぐ。

「あっやん…だめ…だめ…イッ…あぁぁ!」

そのまま当麻は上り詰め、くたりと果てた。

あられもない姿ではぁはぁと荒く呼吸をする当麻は、普段からは想像もつかないほど色っぽい。

瀬文は自分でも驚くほど興奮していた。

こんな当麻をよりによっても地居だか津田だかとにかくあんな最低野郎に…

言いようのない感情が込み上げる。
911名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 18:18:13 ID:Pl5xNz8h
おっ!また神がきてた支援
912名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 19:09:32 ID:O5r1owm7
いやんいやん!!支援!!
913D:2011/02/15(火) 19:10:46 ID:ucao5Gfy
「…当麻」
呼びかければ当麻は涙目で懇願するように瀬文を見つめる。
「せぶみさん…お願ぃ…っぁ」

当麻の首筋に顔を埋め、きつく吸い上げ真っ赤な跡を残した。


「当麻、俺が忘れさせてやる」

瀬文はそう言って一気に自身を挿入した。

「ひゃっあぁぁっ!」

当麻の中はきつく瀬文自身を締め付ける。

…やばいな。

性行為自体が久しぶりなせいもあるだろうが、当麻の中は半端なく気持ちいい。

たまらず、律動を開始する。

「はあっ…あっあっ…せぶみさんっ!せぶみさっあっ」

せぶみさん、と熱に浮かされたように自分の名を呼ぶ当麻を愛おしく感じた。

瀬文は当麻のいい所を探し当て、突き上げる。
「あぁぁん!やっ!」

当麻は込み上げる快楽をこらえるように、瀬文の首にしがみついた。

夢中でお互いを求めた。
足りなかったものが満たされていくような気がした。

「あっ…瀬…文さっ…もっだめ…だめ…またっぁあ!」
瀬文もそろそろ限界が近かった。


「とうまっ…!」
「あぁぁぁっ!」
914E:2011/02/15(火) 19:11:53 ID:ucao5Gfy
「瀬文さん、さっきの言葉、あたしどう受け取ったらいいんですか。」

情事後、瀬文のベッドで共に寝転びながら当麻が言った。

「さっきのってなんだよ」
「俺以外に触られ「言うな」
瀬文は当麻の言葉を勢いよく遮り、体を背けた。

「今言えって言っただろーが。なんなんすか。照れてんですか。てかこれ、どーしてくれるんすか。この位置じゃあ見えますよ」

当麻は紅くなった首元の辺りを指して言う。

「……」

ねぇねぇ無視っすか、瀬文さーん

当麻は瀬文にすり寄っていく。

瀬文は溜息を吐いた。
そして背けていた体をくるりと当麻に向き直り、ぎゅっと抱きよせた。

「うるせぇ。…俺のものになればいいだろ、バカ」


一瞬きょとん、とした当麻は嬉しそうに笑い、瀬文を抱きかえした。<了>
915名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 19:15:46 ID:ucao5Gfy
以上です。
ありがとうございました。
神の方々、お待ちしてますね!
916名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 19:33:07 ID:fzP+74IM
>>915
あなたも充分神ですよ

gjgjgj!!!
917名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 20:02:45 ID:PdCnEzlp
>>915
GJ!

やっつけだけど、まとめ作った。
誰でも編集できるから、神が降臨した際にはぜひこちらの編集を。
1レスだけの作品も載せようかと思ったけど、そこまでやる気力がなかった…
後は誰か頼んだ!

http://wiki.livedoor.jp/spec_eroparo/
918名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 20:37:07 ID:2Z31BtLj
>>917
おお〜!乙です!!
まとめあったらいいのにと思っていました。ありがとうございました!

神の皆様もありがとうございます!
スレ活性化最高!
このまま次スレも盛り上げていきましょう!
919名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 21:17:00 ID:iQk74f5s
>>915
GJ!GJ!
俺のものになればいいだろとか高まる!

>>917
ありがとうございます!
920名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 21:50:57 ID:GmwKcZAW
>>917
ありがとう!

俺のが載って無くて軽くへこんだけど最近書いてないから仕方がないねw
良作の連発でテンション上がってきたから自分もがんばろーっと。
921名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 22:01:18 ID:V8m+AHXu
>>917
おつかれ山脈!
神の皆さんもGJ!
922名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 23:45:12 ID:5ydihNKy
うわ、神作品ばかり!
お供えの効き目スゴー

>>917
GJ!
つ銀だこ○○○○
923瀬文×当麻@:2011/02/16(水) 05:39:38 ID:ZLE9jUNK
神作品に高まってしまい、書き上げました。
瀬文×当麻、甘めで短めです。



きっかけは忘れた。
記憶の儚さを思い知った上で、その存在をより強く自分に刻み込みたいと思った。
心で、身体で、五感の全てでその存在を感じたかった。
互いに同じ気持ちであれば、躊躇うことは何もない。
二人にとって、それは必然だったのだろう。
924瀬文×当麻A:2011/02/16(水) 05:40:57 ID:ZLE9jUNK
当麻の肌の上を、瀬文の手がすべっていく。
「瀬文さん、そんな触り方出来るんすね」
「…どういう意味だ?」
眉をしかめると、
「今までぶたれたことしかなかったんで、瀬文さんの手には」
と笑う。
「手、大きいですよね。暖かくて気持ちいいです」
当麻の安心しきった表情に、自然と瀬文の顔もほころぶ。
その大きな手で胸を揉みあげるようにすると、甘い吐息が漏れ、さらにその先端をつまむと、びくんと身体がはねる。
「……ん、ふ…っ」
桜色に染まる頬。
普段の当麻からは見られない艶っぽい表情に、瀬文も徐々に煽られていく。
925瀬文×当麻B:2011/02/16(水) 05:42:21 ID:ZLE9jUNK
全身への丁寧な愛撫を経て辿り着いたそこは、充分に潤っていた。
「指、入れるぞ」
「ぁ、……っん、あぁっ…」
自身のたてる水音が恥ずかしいのか、顔を隠す仕草がいじらしい。
「隠すな」
手を繋いでやると、痛いほどに握り返してくる。
「………あっ、あ、っ……せ、ぶみさ……んっ、あぁっ」
与える刺激に素直に反応する当麻がたまらなく愛しくて、瀬文は優しくキスをした。

「当麻、いいか?」
「はい」
「いくぞ」
当麻のなかに、瀬文が少しずつ進入してくる。
「は…っ、あ……ん…、んっ」
「痛く、ないか?」
息を詰める当麻を気遣うと、
「思ってたよりは、平気…っ、みたいです。なんか、圧迫感というか、異物感というか、入ってんなっ…て、いう、感じ、します…」
「瀬文さんは、どうですか?あたし、気持ちいいですか?」
と返してくる。
「正直、たまらん」
素直に答える瀬文に、当麻がぎょっとする。
「瀬文さん、なんか可愛いっすね」
「うるせえ。…ゆっくり動くぞ」
926瀬文×当麻C:2011/02/16(水) 05:43:56 ID:ZLE9jUNK
ゆるゆると抜き挿しを繰り返す。徐々に圧迫感が和らいできたのか、喘ぎに艶が戻ってきた。「あっ、あ、あ、んっ、んぅっ、ん、せぶみっ、さ、ぁっ」
当麻のそこは、奥を突かれる度にきゅうきゅうと締め付け、瀬文をせきたてる。
「とう…まっ、」
「あ、あんっ、ん、せぶみさ、せぶみさん、あっ、」
何度も名前を呼び、しっかりとしがみついてくる当麻。
その存在を確かめるように力強く抱きしめて、瀬文は達した。

「いやー、セックスってなかなか恥ずかしいもんですね。やっぱり偽物の記憶とは違います」
そんな記憶も書き加えられていたのか。
思わず口から出そうになった言葉を瀬文は飲み込んだ。
今重要なのは過去ではなく、これから進む未来だ。
「偽物の記憶は、忘れさせてやる。お前は俺だけ覚えとけ」
そういって抱きしめると、当麻は満足そうに微笑んで、胸の中で頷いた。

(了)
927名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 05:46:24 ID:ZLE9jUNK
ご覧頂きありがとうございました。

また高まったら書きにきます。
928名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 07:57:57 ID:Ad/pHp0v
素敵っす!
是非また書いて下さい!
929名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 08:27:22 ID:6I4LL7c5
「正直、たまらん」って、イイっすね!!
良かったです!高まりました!
930名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 21:02:16 ID:e2SAu0+X
正直たまらん入りましたー!!wow!!

>>917
乙です!!
931名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 22:06:33 ID:7LrHXmhw
某雑誌のアカデミー賞、
当麻が最優秀主演女優賞&作品賞第三位、監督賞、脚本賞、特別賞まで全部SPEC!素晴らしい

このスレの神たちも素晴し過ぎる…
なにこの作品ラッシュw
932917:2011/02/16(水) 22:53:46 ID:/SBAqcwA
>>920
うわーなんて失礼なことを…本当申し訳ない…

まとめ編集されてた!
編集してくれた人、ありがとう!!
933名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 22:54:52 ID:D0QPROOk
>>931
おぉ!神作品大量発生と共に高まりますなぁ!
何の雑誌で、因みに作品賞1位は何だったのかな?
あれってW主演でしたっけ?

自分も色々妄想してるんで近々書きに来ます!
934920:2011/02/16(水) 23:38:15 ID:xR58cKrB
>>932
いやいや、改めてまとめサイト見たらホント最近書いてないw
俺だって最近の神々からまとめますよ!
このスレもそろそろ終わりだし、まとめはホントにありがたいです。

そしてまとめWIKIを編集してくれたどなたかありがとう。
見て見たらものっそい載ってんのねw 
一発ネタっぽいのまでまとめてくれるなんてなんてマメな方なんだ。

>>933
待ってますぜ。

しかしこのスレ、ドラマ終わってからが盛り上がるよねw
935名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:16:14 ID:fj/h/dZ6
そろそろ次スレに行かないと容量やばくないか
936名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:27:51 ID:TRfhWgVB
テンプレとかどうする?
まとめサイトだけでいいかな?
937名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:36:43 ID:9/XtIwD9
まとめサイトと前スレURLがあれば後は適当でいいのでは
938名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:53:36 ID:TRfhWgVB
勝手に適当に立てました。
問題が有ったら速攻で削除するので指摘してください。
テンプレも適当ですw

【ドラマ】SPECでエロパロ 2杯め
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1297871470/
939名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:55:11 ID:TRfhWgVB
うわ、高まって参りましょうにしたつもりが間違えてるw
偉そうなテンプレになってもーてごめんなさい。
940名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 01:50:49 ID:9/XtIwD9
>>934
妄想の余地の残し方が絶妙でしたなぁ。
キスどころか手も握らないのに、電話でデレる
記憶操作で犯されてるかもしれないヒロインという鬼畜設定
最終回でベッドでいちゃついた上に、公式で恋敵という爆弾をかまして終了

>>938
おつかれサマンサです!
941名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 20:01:09 ID:EmblVxvT
みなさんDVD予約しました?
特典結構ついてるみたいだから悩む〜
942名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 22:06:07 ID:xM7XjZ4W
>>933
雑誌はザ・テレビジョンで
作品賞1位がフリーター、2位が龍馬伝でしたよ
おっしゃる通りW主演扱いなので瀬文は惜しくも受賞なりませんでした
週刊誌だから、脚本の人とか当麻とかのコメントが読みたければ
早めに見ることお勧めします

.>>941
ブルーレイを予約済み
公式ついったで主演二人のインタビューが、当麻瀬文のごとく言いたい放題ってあったので
楽しみ過ぎる
943名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 00:17:28 ID:jzlK0AHP
私もブルーレイ。
インタビューもメイキングも楽しみだー。

ところでこっちはどんどん埋めてった方がいいのかしら?
944名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 00:44:46 ID:w1CL3+rU
このスレを神作品でうめつくしてほしっ!
945名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 02:00:42 ID:EqWgQ8Sp
今492KBだからもう少しイケるッ
946名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 03:09:10 ID:1snOYN1L
神のみなさんは新スレに書いてもらう方がいいのではないでしょうか。
途中で切れるとあれだし…。
DVDが楽しみですなぁ。
947名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 07:46:18 ID:JvovbGNv
服買いにいったら、セレショに瀬文さんがしてたネクタイと同じ(と思われる)ものが売ってて買いそうになったwスーツ着ないのに
948名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 00:23:36 ID:0jAMJ7a4
新スレに神降臨!
イイヨイイヨー
949名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 22:33:57.82 ID:S4tSsPEz
梅がてら

瀬文さんの中の人が出演している「マザーウォーター」
こっちでやっと公開されたので観に行きました。
赤ちゃん抱っこしながら椅子に座って眠り込んでしまうシーンがあるのですが、
アレが当麻との子供だったらいいな〜と、
映画の筋とは全然違うことを考えて、ひとりで盛り上がっていました。

なんだかんだと妻と子には優しいんだろうな、瀬文さん。
950名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:46:04.65 ID:rjHAo1xK
≫949優しそうだ!

新スレで妻(当麻)と子に戯れる瀬文さんが見れたらいいなぁ…。
951名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 02:50:34.00 ID:eRmnaxQ9
このスレではもうすっかり夫婦かw
続編やるのかなぁ。二人の関係はどうなるんだろうねぇ。
952名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 03:08:18.21 ID:qylWnj2r
パパじゃない!
父上と呼びなさい!
とか言いそう、瀬文さん
953名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 08:19:32.54 ID:r++LDbVT
加瀬さん、昨年の夏に父親役やってたよ
参考になるか分からないけど貼っておく
ttp://www.nhk.or.jp/bungokaidan/vol4.html
ttp://www.tudou.com/programs/view/6HrswFJ1JSo/
954名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 11:35:14.56 ID:k5LphNU9
DVDもインタビューつくよね?
955名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 16:13:01.58 ID:eO0wLatm
>>951
絶対くっつかないのもありだね
新人が入ってくるって構想もツイッターで披露してたから、
もしそうなったら楽しそうだね
喧嘩ばかりと思いきや、いきなりたったひとつの光だ級の名言であてられる新人w
956名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 23:01:02.86 ID:2C6Z3GhF
先輩たち喧嘩は止めましょうよ〜とかいつもド付き合いの仲裁ばっかりしてたのに
いざとなったら有り得ないくらいお互いがお互いの事を考えていて
え?え?となりクールな先輩だと思ってた瀬文のデレ台詞にぐはッてなるんですねw
957名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 00:15:48.23 ID:G6df0tBV
>>956
係長「あ、あの二人のアレはプレイだから。ね、雅ちゃん☆」
958名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 10:30:02.09 ID:Bm9ij4D7
>>954
特典映像にインタビューつくよ。
959名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 13:05:11.52 ID:m51L1OeT
ノベライズ見たけど、瀬文の第一印象はよくみればかわいくみえなくもないんだってねw
ツンデレ全開で癒されたw
960名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 13:30:50.24 ID:5GqaTxRy
>>959
そして36歳でかわいく見える瀬文に萌えるw
961名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 04:51:14.01 ID:TWgwGmec
>>959
あれ、それ当麻のことじゃなかったっけ?
当麻は女子力意外とありなんだよねw
962名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 23:59:19 ID:9uvUEwG3
やっぱりここって女多そうだよねえ
って自分も女だけどさ
963名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 21:18:33 ID:GYwe2k05
埋めておきますか
964名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 22:51:11 ID:hFklWWGt
うめ
965名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 00:55:58 ID:p/3DBS+G
梅梅
966名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 01:39:56 ID:EurwNWtg
「マヨネーズバナナバカウマ。」
「人のモノ勝手に食うな。舌バカ。変態。」
スカッ。スカッ。
「いいですな〜変態。おっぱいココです。」
「…肩甲骨じゃねえか…」
「背中じゃねえし!」

埋め埋め。
967名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 21:28:58.48 ID:kuUVjAEt
梅干し
968名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 23:44:14.92 ID:L/tAiF9+
うめえ
969名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 00:30:08.16 ID:WmptC4Kp
梅宮たつお
970名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 07:36:19.27 ID:e/q2Nyvr
梅崎健理
971名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 14:47:39.94 ID:P/Ar2lVK
梅が枝餅
972名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 14:49:12.16 ID:MJSzvx0u
梅沢富美男
973名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 18:47:54.11 ID:b575Un+L
かりかり梅
974名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 19:40:47.96 ID:vRjboszG
ウメッシュ
975名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 19:54:52.97 ID:b575Un+L
松竹梅
976名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:15:55.27 ID:FXxTKKW4
なかなか埋まらんなw
977名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 00:22:50.27 ID:7IK6YqZP
うーめー
978名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 00:23:30.39 ID:wmJvQiac
瀬文のうなじ
979名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 00:47:07.28 ID:GLSZsuy7
にはほくろがある
980名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 02:58:45.23 ID:TTpvTzZG
当「セクシー・・・ぺロリ」
瀬「やめろ舐めるなっ!」

埋め。埋め。
981名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 07:55:13.85 ID:ladfInrs
瀬文萌、うめえ
982名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 21:10:42.80 ID:o6XtNN3u
梅酒ロック
983名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 22:37:26.15 ID:l8PRFlo8
梅肉エキス
984名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 01:23:12.88 ID:KhJ8Mazk
うめ
985名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 01:31:18.15 ID:lUwUx+IH
梅こぶ茶
986名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 04:34:24.06 ID:XHlFhiks
梅ジャム
987名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 10:13:28.16 ID:H3Z8O8Us
梅宮アンナ
988名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 16:04:59.19 ID:anhpgAaO
夜の梅
989名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 20:03:29.39 ID:zTiCkT2P
カリカリ梅
990名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 21:43:56.67 ID:ii7YuyDd
梅佳代
991名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 22:41:50.53 ID:lUwUx+IH
小梅ちゃん
992名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 22:43:26.33 ID:lUwUx+IH
はちみつ梅
993名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 22:44:46.86 ID:lUwUx+IH
梅干し食べてスッパマン
994名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 22:45:17.43 ID:lUwUx+IH
ネタ切れたw…あとはよろしく
995名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 23:26:45.25 ID:/E9G332J
そういえば梅咲いてたなあ
996名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 23:38:54.90 ID:rfBUi4nI
うんの
997名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 23:40:30.75 ID:zTiCkT2P
サトリマス☆
998名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 01:30:15.29 ID:3LVR19Gc
埋め埋めうっせーよ
999名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 01:44:18.41 ID:ydtMst94
梅干し
1000名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 01:44:45.38 ID:ydtMst94
埋め立て
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