第一話 くだんちゃん、失恋!
件(くだん)とは人頭牛身または牛頭人身の怪物の事ですが、
この物語の主人公・くだんちゃんは怪物なんかじゃありません。
バラ色の頬、つややかな濡れ髪、くるりとした瞳、
年相応に発達したボディラインの可愛い女の子です。
でも、くだんちゃんは、苛めという程ではありませんが、
クラスの皆からは少し、少~しだけ浮いた存在。
それに…
「悪い、別れよう、別れてくれ」
初めて付き合った男の子から別れ話を切り出されたり。
その理由は、そう…
「キスの時とかさ、そのツノ、刺さりそうで怖いんだよな」
くすっと笑いながら、そんなヒドイ事を言う彼…いいえ、元カレ。
そう、くだんちゃんの頭ににょっきり生えた2本のツノ。
これが彼女がクラスから浮いたり、失恋したりの原因になってしまっているのです。
私のせいじゃないのに。
そう、彼女は何も悪くありません。
たまたまツノを持って生れてしまっただけ。
くだんちゃんは唇をかみしめ、涙をこらえます。
泣くもんですか。
キスの時にツノが当たるから、そんな理由で別れを切り出す男に、涙なんか見せるもんか。
キスどころかあんな事とか、こんな事とかいっぱいしたくせに。今更。
くだんちゃんにとってはじめての男。
いまや元カレとなった男は、くだんちゃんの悲しみと憤りをろくに知ろうともしません。
「じゃあ、そういう事だから!」
そう言って踵を返し、さっさと歩き去る元カレ。
くだんちゃんが勇気を振り絞って告白した、同じ場所で。
学校近くの公園で、くだんちゃんは失恋したのです。
※※※
公園のベンチに、くだんちゃんは座り込みました。
すぐに歩いて帰る事は出来そうにありません。
彼との思い出が、その小さな胸に去来します。
告白までの甘酸っぱいドキドキや初デートでの昂奮など、
嬉し恥ずかしい良い思い出もいくつかありましたが、
すごく痛かっただけの初体験や、自分だけ先にイッてしまう彼の姿など…
イヤな記憶も多い事にくだんちゃんは気付きました。
でも思春期の男なんて多かれ少なかれ、そんなものです。
自分の事しか考えていません。
自分が気持ちよくなる事しか興味はないのです。
くだんちゃんが痛がっても、心が傷ついても、
自分が気持ち良ければそれでいいのです。
「だから、これで、良かったんだ…」
そう呟いてみても心は晴れません。
大きなため息をついてしまい、そんな自分がイヤになりました。
その時。
「いい加減にしてよね!」
聞こえてきた大きな声。くだんちゃんはびくっと身をすくませます。
大きな音は苦手なのです。
でも好奇心には勝てず、声のする方に足を運びます。
声は公園の雑木林の中から聞こえるようです。
できるだけ大きな木に身を隠し除いてみると…
「…ネコさん!?」
そこには数人のハイエナどもに囲まれたクラスメイトの姿がありました。
ネコさん。ちょっぴり吊り目がちで強気&勝ち気な性格を偲ばせる容姿、
そして、頭からぴょっこり覗くネコ耳がキュートな女の子。
ツノがあってケモ耳の無いくだんちゃんにはそのネコ耳は憧れの対象でした。
そして、いつもハキハキと言いたい事を言い、前向きで活発なその性格も。
勝ち気なふるまいは敵を作ることも多いけど、
本当は優しいコである事もくだんちゃんは知っていました。
なんとなれば、ネコさんの愛読書は「赤毛のアン」なのです。
くだんちゃんはある日、図書室でアンを読み、
目を潤ませているネコさんを見かけた事がありました。
アンを読んで涙ぐむ人は、優しい人に決まってる。
くだんちゃんは少し、思い込みの強い所もあります。
が、その人物鑑定眼はそれほど外れているとも思えませんよね?
私もあんな風になりたい。くだんちゃんはそう思っていたのです。
そのネコさんが…部活帰りでしょうか?
大きなスポーツバッグは傍らに投げ出されています。
夕闇の迫る公園の…人目につかない雑木林の中で、
数人のハイエナどもに押さえつけられているのです。
「離してよ!バカ!」
「おとなしくしろって、この人数相手に逃げられるわけないだろ?」
「この人数でかからなきゃ女の子一人モノにできないヤツが、何勝ち誇ってるんのよ!」
「んだとぉ?」
「はっ!怒った?図星だからでしょが!そんな根性無しがあたしをどうこうできるもんか!」
だ、だめよ!ネコさん!
くだんちゃんはハラハラしてしょうがありません。
あんな挑発をして、ただで済む訳がありませんから。
思春期の男なんて、無駄にプライドだけ高くて、
女の子にバカにされる事に耐えられるほど余裕はないのです。
「てめぇ、ただですむと思うなよ…」
案の定、ハイエナたちはキレています。
「きゃっ!」
ネコさんを力任せに近くの木に推しつけます。
身をよじるネコさん、でも両手を抑えられ、逃げられません。
「俺ら全員でよがり狂わしてやるよ…!」
「ふん!できるもんならやってみなさいよ!」
虚勢です。くだんちゃんには解りました。
強気な言葉とは裏腹に、頭にちょこんと飛び出したネコ耳が、
小刻みに震えている事に、くだんちゃんは気付いていました。
このままじゃ…!
両手を抑えつけられたネコさんはそのまま押し倒され、
ハイエナたちに押さえつけられ、無理やりスカートをめくられ、
あまつさえその奥の秘密の場所にまで手を伸ばされてしまう事でしょう。
そう、この作品はR18なのですから。
そして、嫌がる気持ちとは裏腹に「あう…んっ!」なんてHな吐息を漏らしてしまい、
それを聞きつけたハイエナたちに「なんだよ感じてんじゃねぇか」などと
下卑た言葉を浴びせ掛けられ、「ち、違う!そんな訳ないでしょ!」と
またしても虚勢を張るも、数人かかりのハイエナたちにあらがう術もなく、
制服を引きちぎられ、露わになったその愛らしい胸に吸いつかれ、
「ひぁ…あん…!」とまたしても漏れてしまうHな声も、秘所が濡れる事も止める事叶わず、
一人目の男に強引に挿入され、二人目の男には無理やり口を犯され、
もしかしたら順番を待ちきれない3人目にはお尻を犯されてしまうかも知れません。
そうなったら、どうしよう…!
くだんちゃんの脚はすくみ、焦る気持ちとは裏腹に言う事を聞いてくれません。
でも。
くだんちゃんは少し引っ込み思案な所はありますが、決して勇気の無いコではありません。
結果的に振られたとは言え、無理目の男に告白し、一時的とは言え恋人同士になれました。
そう。勇気を。勇気を出すの。
牛としての彼女の武器は、その硬いツノです。
牛としての彼女の武器は、その突進力です。
そして、ヒトとしての彼女の武器は、勇気、なのです。
「ネコさん…!」
震えるネコ耳。ただそれだけを見つめて。
「やーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
気合と共に、くだんちゃんはダッシュ!
「な…!?」
不意を突かれたハイエナの一人が、モロにくだんちゃんの突進を喰らいます。
もんどりうって倒れるハイエナ。一瞬、場の空気が凍りつきます。
しかし。
「て、てめえ!」
「く…くだんちゃん…!?」
「オラーーー!」
「きゃっ!?」
怒号と悲鳴が錯綜します。
くだんちゃんの…牛のツノは確かに硬く強力な武器にはなりますが、敵は数人。
多勢に無勢。奇襲攻撃で一人を倒すのがやっとだったくだんちゃん、
おまけに突進の勢いを殺す事が出来ず、地面に突っ伏していました。
そこに男が襲いかかろうとします。避ける間も無い…!
このままではくだんちゃんもネコさんもそのまま押さえ付けられ、
無理やりスカートをめくられ、あまつさえその奥の秘密の場所に(以下略)
と、その時です。
「たーーーーーーーーーーーーっ!」
「ぐえっ!」
何が起こったのでしょう。
ハイエナの一人が首を押さえて倒れこんでいます。
ネコさんが、スカートの中が見える事も厭わず、
そのすらりとした脚を振り回します。
延髄切り。見事に次の獲物をとらえます。
「身体が自由になればこっちのもんよ!」
「ぐえっ!」
「お前たちになんか!」
「ぎゃっ!」
「負けるもんか!」
「げっ!」
一瞬の出来事でした。
ハイエナたちはネコさんの華麗な脚技の前に為す術も無く、
あっという間に全員が地に伏していたのです。
「い、いくよ!」
「あ、は、はい!」
ネコさんの差し出した手を掴み、一緒にその場を走りだします。
その手はとても温かく感じられ、くだんちゃんは一人、頬を赤らめていました。
ネコさんとくだんちゃんは走って走って走って…
辿り着いたのは、公園の反対側、公園清掃に使う掃除道具を保管する倉庫のようでした。
倉庫の影に身を潜め、二人はようやく人心地をつく事が出来ました。
「はぁはぁはぁ…!」
汗が吹き出し、荒い息が止まりません。
でも、危機を脱した喜びにくだんちゃんは思わず笑みがこぼれてしまいます。
すると、それを見とがめたネコさんが、思わぬ言葉を口にするのです。
「余計な事、してくれたわね」
「…え?」
くだんちゃんは別に感謝の言葉が欲しかった訳ではありません。
でも勇気を振り絞って取った行動を全否定されるとは思わなかったのです。
「で、でも…ネコさん、あのままじゃ…!」
「あんな連中!私一人でなんとでも出来たわ、あんたなんかに助けられるなんて迷惑よ!」
ああ、ここでも。やはり自分は、ツノを持った自分は、ネコさんにも受け入れてもらえない。
思わずうなだれてしまうくだんちゃん。そこにネコさんが追い打ちをかけます。
「いい?今日の事は他言無用!誰にも話すんじゃないわよ!」
そこで少し言い淀んで。
「心配する人たちが、あんたにもいるでしょう?余計な気遣いをさせる必要はない」
くだんちゃんははたと気付きました。そう、ネコさんは、いわゆるツンデレでした。
でも萌えアニメに縁がないくだんちゃんは、その言葉を知りません。
ですから、自分の知っている語彙でネコさんを評するしかありません。
ああ、照れ隠しなんだ。
助けられた事でプライドが少し傷ついて。それで素直にありがとうも言えない。
…ネコさん、なんだか可愛い。
さっきまでの落ち込んだ気分はあっという間にどこかに行きました。思わず笑みがこぼれます。すると。
「何よ、何がおかしいの?」
「あ、いえ、なんでも…」
今思った事を正直に言ったら、きっとネコさんは怒る。それくらいはくだんちゃんにも解りました。
そのくだんちゃんを見ているネコさんにも、その事が伝わったかもしれません。
「ふぅん…よく見ると、あんた…」
ネコさんの表情が変わりました。
「な、なに?」
じり…と。ネコさんがくだんちゃんに歩み寄ります。
「なんでもないわ。いい?他言無用、解った?」
「え、ええ…誰にも、話さない…」
「絶対、喋るんじゃないわよ?もし話したら、あんたの口を塞いじゃうから」
「…え?ど、どうやって」
「こうするのよ」
それは、思いもよらない方法でした。
ネコさんはくだんちゃんにすっと顔を寄せ…
自分の口でくだんちゃんの口をふさいだのです。
「!!」
不意をつかれたくだんちゃんは、対応する行動が取れません。
すると、ネコさんの舌が軟体動物のように蠢き、くだんちゃんの口に侵入してきたのです。
「ん…!んん!ネ、ネコ、さん…!」
「喋らないで。そう言ったでしょ?」
意味がすり替わっていました。でも、それに気付く余裕はくだんちゃんにはありません。
「ん…!んん!」
「…いいコ、ね」
蠢く舌が、くだんちゃんの口腔内を蹂躙していきます。
口の中を犯されているような、でも、それが心地いい。
そう、ネコさんは、テクニシャンでした。
くだんちゃんはうっとりと目を閉じてしまいます。
元カレの強引な、力任せのキスとは、何もかも違っていました。
優しく、でも大胆に、歯ぐきや舌を舐めとられ、くだんちゃんはもう腰が抜けそうです。
キスだけで、感じちゃう…!?
しかも、女の子同士、なのに。
動揺しつつも、ネコさんから身体を離す事ができません。
それどころか、いつの間にかネコさんの身体に両腕を回し、抱きしめていました。
無意識のうちに。
ネコさんの唇が離れます。二人の唇の間にすぅっと銀色の糸が引きます。
それはそれは扇情的で、くだんちゃんはうっとりと見入ってしまいました。
「…他言、無用よ」
改めて、優しい声でネコさんは囁きます。
くだんちゃんはコクコクと無言でうなずく事しかできません。
「ホント…いいコ、ね」
そう言ったネコさんの手が伸び、くだんちゃんのスカートの中に侵入します。
「んん…っ!!」
思わず声を出してしまいそうになり、くだんちゃんは唇を噛みしめます。
くだんちゃんはすでに、ネコさんの言葉に縛られているのです。
ネコさんの手はくだんちゃんの柔らかくすべすべした太腿をゆっくりと愛撫しながら這いあがります。
ネコさんの指がさわさわと蠢くたび、思わず漏れそうになる声を必死で抑え込むくだんちゃん。
そして、ついにネコさんの指がくだんちゃんの、もっとも敏感な場所に到達します。そこは。
「もう、濡れてる…」
いやいやいや!そんな事、言わないで…!
その想いは言葉になりません。声を出したら、即座にこの場の空気が壊れてしまいそうな気がして。
…この気持ちいい行為が、終わってしまいそうな気が、したのです。
「キスだけで、こんなに濡れる?そんなイヤらしいコだったんだ?」
違う、そうじゃない、そうじゃないの。
否定の言葉も、やはり声にはなりません。
「…否定しないんだ。やっぱ、イヤらしい」
そうじゃない、私、そんなイヤらしいコじゃないのに。
こんなのいけない、ダメなのに。女の子同士なのに。
そう心で呟きますが、身体は思うようになりません。
なぜか、ネコさんが耳元で囁くたびに、エッチなお汁が溢れてくるのです。
ネコさんの指の動きもどんどんどんどん、どんどんどんどん激しさを増していきます。
「すご…洪水、だよ?」
「ひぁ…あっ!」
思わず声が漏れました。仕方ありません。だってネコさんの声が耳元で囁くと、
くだんちゃんの背筋はぞくりと粟立ち、全身に震えが走ってしまうのです。
「声、出したらどうするんだっけ?」
ああ、声出したら…塞ぐんだ。
頭の中に霞がかかっているようでした。
朦朧としたくだんちゃんは、自らネコさんの唇に自分の唇を重ねます。
そしてネコさんの口に舌を差し入れ、先程ネコさんにされたように
ネコさんの舌を吸い、歯ぐきを舐めまわしてしまったのです。
「ん…んふぅ…」
ネコさんの甘い吐息が、くだんちゃんの心から理性を奪っていくようでした。
エッチなお汁がさらに溢れ、くだんちゃんの太腿を、ふくらはぎを伝い、地面にまで達していました。
それほどまでに濡れたのは、はじめてです。
どうしよう…どうしよう…どうしよう…
くだんちゃんは精いっぱい、朦朧とする意識の中で自問します。
でも、もう。
どうしようもない。
それが答えでした。だって、すごく…気持ちよかったのです。
女の子にアソコを弄られ、女の子とディープキスをしている、その状況が。
しかも場所は、屋外。すべてが、くだんちゃんに昂奮をもたらす要因になっていました。
そして、ついに。
くだんちゃんのエッチなお汁でぐちょぐちょに濡れたネコさんの指が。
「ひゃん…!んひぁああああ!!」
くだんちゃんの中に入ってきたのです。
「あ!は…っ!んはぁ…!!あ、あ、あ…!!」
もう、あえぎ声を止めることもできません。
エッチなお汁に続いて、エッチな声もだだ漏れです。
その様を、ネコさんは愉しげに鑑賞しています。
「感じる?オ○ンコかきまわされて、気持ちいい?」
そんな風に聞かれて、くだんちゃんにどう答えろと言うのでしょう?
くだんちゃんは、ただただよがっているだけです。
「ちゃんと答えなきゃ、止めちゃうよ?」
さっきまで声を出すなとか言っていたくせに、そんな事を言うネコさん。
もちろん、頭の中がピンク色の霧に包まれた今のくだんちゃんに、
そんな事に気付ける余裕など、もはやまったくありません。
「んひぁ!あ!あ!ああ!ああああ!!
「止めていいの?」
冷たい声。
ネコさんは、とてもSでした。ネコなのにタチでした。
くだんちゃんの心に、恐怖が押し寄せます。
「い、いや!止めちゃ…いやぁあ!」
それは、ネコさんの手が止まってしまう事への恐れ、でした。
はしたなく悲鳴をあげてしまい、その声を出してしまった事で、
くだんちゃんの羞恥心が激しくかき立てられます。
しかし、何と言う事でしょう。
羞恥を感じると同時に、またまたエッチなお汁が溢れてしまうのです。
その事がまた羞恥心をかきたて、するとまたエッチなお汁が溢れ、
それがさらに羞恥心を…という悪循環に捕われてしまうくだんちゃん。
「止めて欲しくない?そうよね、こんなによがり声あげて、こんなに溢れさせて」
ネコさんのささやきもまた、くだんちゃんの羞恥心を煽りたてます。
「気持ちいいんでしょ?オ○ンコぐちゃぐちゃにされて、気持ちいい?」
「は、はい…!」
もう、止まりませんでした。
「気、気持ちいい…!オ○ンコぐちゃぐちゃにかきまわされるの、気持ちいい…っ!」
「感じる?オマ○コ、感じる?私の指、気持ちいい?」
「感じる!オ○ンコ感じる!ネコさんの、指、き、気持ちいい…!気持ち、いいよぉ!!」
「ねぇイキたい?イカせて欲しい?」
「い、イキたい!イキたいイキたいイキたいイキたい…っ!」
堰を切ったように、エッチな台詞が止まりません。そしてその事実が羞恥心を煽り、
恥ずかしい気持ちがまたエッチなお汁を(以下略)
「イ、イカ、イカせて…!イカせてください…!」
恥ずかしいおねだりも羞(以下略
「…いいコね」
「ひ…っ!うあああああああっ!あ!あ…!ああああああああ!!」
ネコさんの指の動きが、さらに激しさを増します。
でもその動きは繊細で、男のモノに犯されている時とはまったく感覚が違いました。
ネコさんの指は、くだんちゃんの膣内を縦横無尽にかきまわしているだけのようで、
実際はくだんちゃんの感じる所を的確に探り当ててはそこを責め立てていたのです。
「い、イク…イッちゃう…!」
「オ○ンコかきまわされて?」
「オ、オ○ンコかきまわされて!イッちゃう!イッちゃいます…!んあ!は…んあっ!」
そこで、限界でした。
「ひ……あ、あ、あ…!あああああああああああああっ!!」
途切れなく声が出ます。
がくがくと腰が震えます。
ネコさんの身体に回した腕に力が入ります。
エッチなお汁が噴き出し、辺り一面を濡らします。
くだんちゃんは、女の子の指で、イカされてしまったのです。
それは初めての経験で、これまで感じた事の無い快感でした。
「はぁ…!はぁ…!はぁ…!」
ゆっくりと、深い水底から浮上してくるかのように、くだんちゃんに理性が戻ってきます。
どうしよう…!こんな恥ずかしい事…!
今更ながら、後悔の念に襲われるくだんちゃん。でも、身体に力が入りません。
ぐったりと、ネコさんよりかかって、荒い息を吐く個しかできません。
そして、そんなくだんちゃんに、ネコさんは優しく語りかけます。
「他言無用。いいわね?」
こんな事、誰にも言えるはずがありません。
くだんちゃんに出来る事は、コクコクと首を縦に振る事だけでした。
「物解りのいいコは、好きよ」
好きよ。
ふとつぶやかれたネコさんの言葉に、胸のドキドキが止まらないくだんちゃんでした。
…第一話、了