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名無しさん@ピンキー :2010/09/26(日) 23:54:41 ID:vyVrV25U
ぬるぽに犯されるSS
>>1 さん乙です。
新スレ建立記念に一発投下させて下さい。
植物系触手、レイプ、妊娠、出産アリ。
消費レスは7レス前後です。
忘れ去られた風習の一つに重陽の節句がある。
九月九日、最大の奇数が二つ重なる日。
秋の実りに感謝する日だ。
そしてそれはユキの14歳の誕生日でもあった。
涙をこらえた母親が、手ずから着付けてくれた花嫁衣裳を纏ったユキは
村の長老に手を引かれ、震えながら朱丹の鳥居をくぐった。
この日、ユキは神の娵となる。
―――雨が降らない…
―――米が実らない…
―――獣すら獲れない…
実りに感謝し、供物を捧げる―――
忘れ去られた風習が復活したのはこの暑さと、日照りで雨が降らず
森の実りや獣すら獲れず、村人達が飢え死にを目前にした為だった。
人買いに売られずに匿われていた、山に住む狩人の娘、ユキは
山神の娵として、生け贄に選ばれたのだ。
日照り続きだと言うのに、瑞々しく色鮮やかな菊の咲き乱れる
小さな神社の敷地に敷かれた飛び石を渡り、障子戸の前で立ち止まる。
長老はユキの手を離すと額づき
「花嫁をお連れ致しました。ど、どうか村に実りをお与え下され」
そう呟くと、ユキをおいて逃げるように鳥居をくぐって帰り去った。
独り取り残されたユキは震えながら神殿を見つめた。
『怖い、怖いよ。おとう、おっかあ…』
白い肌を更に白くさせ、恐怖のあまり凍り付いたように動けないユキ。
『たしかにはなよめをうけとった』
「ひいっ」
男とも女ともつかない声が響き渡り、障子戸が開くとしゅるしゅると
伸びてきた何かに絡め捕られ、ユキは神殿の中へと引き摺り込まれた。
恐怖のあまり声も出せないユキ。 神殿の中は暗闇であった。 ユキの体に絡み付いた何かは音を立てながら、花嫁衣裳の上を 這い回っている。 ようやく闇に慣れたユキの眼に映ったのは巨大な翠の勾玉。 そして――― 「お花…?」 勾玉の直ぐ下に幾枚もの花弁が重なった、見た事もないような 大きな華が甘い薫りを放っていた。 ユキの体を絡める何かは、その華から伸びた蔦のようなものだった。 『としわかくうつくしいむすめよ。わがいちぞくはんえいのにえとなれ』 再び声がした。 「え…っ」 それと同時に華から数えきれぬ程の蔦がユキに向かって伸びる。 「いやあっ!たすけてっあぐっ」 太い蔦が悲鳴を上げるユキの口を塞ぐ。 蔦はそれぞれが自在に動き、ユキの花嫁衣裳をほどいていく。 あるものは袂から、あるものは襟口から、ユキの体に触れるべく ざわりざわりと蠢く。 『いやいやいや。怖い。怖いよ。助けてっ誰か』 口を塞がれ、涙をこぼしながらユキは必死でもがく。 せめてもの抵抗と、口中の蔦に思い切り噛みつくと、口の中に 蜜のように甘い粘液がどっと溢れだした。 『甘い…』 予想外の甘さに一瞬抵抗を弱めたユキ。蔦はするするとユキの口から 抜け出る。すると 「んう…」 ユキの体にじわり、と汗が吹き出した。 体が火照り、着せられていた花嫁衣裳が鬱陶しく感じる。 鼻腔を刺激する甘い薫りが、更に火照りを助長するかのようだ。 「…あぁ…」 自分の吐息までが甘い。 あれだけ恐怖を感じた体を這い回る蔦が今では 「気持ち良い…」 性を知らずに山奥で慎ましく生きてきた少女が頬を染め 蔦の与える快楽に酔い始めていた。 蔦は衣裳、襦袢を剥ぎ取り、その裸身の上を巧みに蠢く。 「くぅん」 蔦は薄桃色の小さな先端を捕える。 膨らみかけた乳房を捏ね回しながら乳首をしごく。 「あっいやあ…。こすっちゃいやぁ…」 敏感になった乳首は、小さいながらもぴんと尖り、蔦の愛撫に 応えて赤く色付く。 「こんな…こんなのって…あふうっ」 自然と声が漏れる。 「あっちくびぃ…んっ」 羞恥に肌を染めながらも次第にユキの体は快楽に目覚めていく。 蔦からは甘い粘液が吹き出しぬらぬらとユキの体を濡らす。 「どおしてこんなっ…ああっちくび吸われてるっ」 蔦の先端が割れると、尖り切った乳首にぱくりと食いつく。 割れた蔦の中には細かい絨毛がみっしりと生えそれが更に乳首をこすり立てる。 「ひいっあひっ」 男の手も知らぬ両乳首を化け物染みた蔦に吸われ、擦られ ユキは感極まった声を上げる。まだ触れられていない筈の足の間から 透明な蜜が湧き出し太ももを伝って流れる。
「はっ、ぅうんっ、あっ」 小石の様に固く尖った乳首を吸われユキは夢中で喘ぐ。 「あっあふっ、あっ?!」 体の奥からとろとろと何かが溢れ甘い声が漏れる。 「ちくびっちくびおかしくなるぅっ」 それが極みとも判らず、少女は乳首を擦り立てられ吸われ達してしまう。 「ひあああっ」 背筋が反り、触手にくわえられた乳首を突き出す。 「ふあ…はぁ、はぁ…」 くたりと力が抜けた体。 しかし凌辱はこれからであった。 滑る触手はするりと伸び、ユキの両脚に絡み付く。 「ゆ、ゆるして…」 呟くユキの声など聞こえないかの様に、ガッチリと絡んだ触手は 幼女に小用をさせるかの様に大きく両足を割り開いた。 「きゃあっ」 力が抜けたとは言え、これほどの辱しめは、少女には耐えられない。 悲鳴を上げるユキ。 しかし体は全く動かない。もがくユキの秘処に触手が殺到する。 「ひいっ、いやあああっ!」 甘い粘液と乳首責めで潤っているとは言え、誰も触れた事のない 処女地を滅茶苦茶に触手でなぶられ、ユキは恐怖する。 「誰かっ、誰かたすけて…っ、いやあっ!ひいっ」 何よりユキの心を恐怖に陥れるのは、体の奥で燠火の様に燻る 甘い性感だった。 触手によって目覚めさせられつつあるそれは、ユキを確実に変えていく。 「あっ…んんっ」 人の指ほどの触手が、ユキの濡れた花弁をやわやわと撫で摩る。 細かい毛の様な襞にびっしりと覆われた触手が蜜の溢れる壺口を 撫で上げる。そして、処女の秘処の頂点にある小さな桃色の肉芽に 細い触手が絡み付いた。 「んひいいぃっ」 ユキの体が跳ね上がる。 「そこ…はあっ?!」 自らも知らぬ女の泣き所を責められ、ユキは甲走った声を上げる。 「ぉはあっ!やめてっ!ひいっ!」 ぷっくりと膨れ、コリコリにしこった肉芽を捏ねられユキは叫ぶ。 蜜壺からはぷしゃぷしゃと蜜が溢れ、涙の溜まった目尻が下がる。 そして、ぱっくりと開いた花弁に何かが押し当てられた。 「ひっ!」 快感に酔いしれたユキの顔が一瞬で恐怖に歪む。 知識のないユキにも分かる。 それは男性器によく似ていながら、悪夢の様な姿であった。 男の腕以上もある太さ、長さ。 ぶっくりと膨れた亀頭の様な先端には半透明のイボがびっしり並び しかもそれがびくり、びくりと蠢いている。 竿には細い絨毛が生え、その絨毛の間を何かが動く。 それが濡れそぼったユキの秘処を刺し貫いた。 ―――ずちゅんっ!! 「ぎゃあああっ!!!」 ユキは絶叫した。
蜜壺からは蜜の混じった破爪の血が溢れ、男根触手を伝い落ちる。 「いだいっ!いだいよぉおっ、たしゅけれっ、ぬいてへぇっ」 華奢な少女の体を凶悪な触手が蹂躙する。 「かっ、かはっ」 息も絶え絶えのユキ。 しかしその様子が次第に変化してゆく。 「は…っ、かっ、あぁ…」 激痛は徐々に治まり、変わって何とも言えないむず痒さの様な 不思議な感覚が蜜壺を支配してゆく。 「んんっ、なにこれ…、ああっ」 ユキの頬が紅潮し、声が甘く乱れる。 「痛いのにぃ…痛かったのにぃ…。ふあ…あん…」 あれほどの激痛が嘘のようだ。 心臓が早鐘の様に打ち、目の前が白くなる。 触手からは女芯を狂わす粘液が常に分泌されているのだ。 まだ幼い少女であろうが、粘膜に直接擦り付けられ狂わずにはいられぬ。 男根触手が抽送を繰り返す度に、ぐちゅん、ぐちゅん、と淫らな 音が響き、壊れてしまったかの様に蜜が吹き出す。 腫れ上がった肉芽と乳首、捲れ上がった花弁。 どこもかしこも紅く染まり、自らの蜜と汗、触手の粘液で滑っている。 「あっ、あっ、あっ」 熱い。 体の芯が蕩ける。 開いたままの口から涎がこぼれ、腰が自分の意思とは無関係に かくかくと動く。 男根触手を受け入れ、ベロリと捲れた秘処は、蜜で白く泡立つ。 もはや逃れようもなく、ユキは絶頂に達そうとしていた。 「ぉはあっ、ぁっあっあっ」 それを察したものか、男根触手の亀頭が倍程も膨れ上がる。 しかし… 『としわかきむすめよ。じゅんびはととのった』 薄れかけた理性が一瞬で引き戻される冷ややかな声。 『おまえはこをはらむ』 「ひっ!」 ユキは恐怖した。 こんな、おぞましい姿形の化物の子を孕むと言うのか。 「い、いや…」 だが、蜜壺は解れ、熱い蜜を滴らせながら男根触手をくわえ込んでいる。 『わたしのたねがおまえのなかにやどる』 巨大な触手がずぶずぶと蜜壺を犯し、子宮の入り口をぴたりとふさぐ。 その侵略のような行為すら今のユキには快楽であった。 「なかでっ、ながでおおきくなっでる…っあああっ!」 ―――そして 触手が爆発した。 「ひぎゃああああっ!」 ―――ブシャアアア!!! ユキの中に白濁した液体がぶちまけられ、収まりきれない液が 蜜壺から噴出する。 ―――びゅるるるっ! 「出てるぅうっ!ひゃああっ!」 亀頭にびっしり生えたイボの一つ一つが子種である事をユキが知ろう 筈もない。
「いやああっ!孕む!孕みたくないいっ!あああっ」 腰を振りたくり、涙を流しながらユキは絶頂した。 「ひぎいっ!孕むっ!気持ちよくて孕むっ!ひあああっ!」 叫びを上げ、遂には白眼を剥いてユキは意識を手放した。 ただ、男根触手にをくわえ込んだ蜜壺だけが、ひくりひくりと震え 蜜と子種を垂れ流し続けた。 美しい少女がふらふらと歩いていた。 美しくも異様な風体の少女。 少女は全裸であった。 静脈が透けて見える程に白い肌。艶やかな黒髪。 まるで夢心地の様な表情。 潤んだ瞳。 唇の端からは涎が零れ糸を引いて乳房に垂れている。 華奢な体とは不釣り合いな程に大きな乳房。 その先端は硬く尖り、白い液体が漏れていた。 そして、何より異様なのは膨れ上がった腹である。 臨月を越えたかと思われる程に大きな腹からは、今にも生まれそうである。 ―――何が? 少女は三ヶ月前までユキと呼ばれた利発な狩人の娘であった。 それが今は壊れかけた様で枯れ草の生える道をふらふらと歩いている。 「はあん…」 ユキはペタリと地面に座り込んだ。 「あはあ…」 そして痴れた顔つきで自慰を始めた。 「ああんっきもちいい…乳首こねるときもちいいよぉ…」 左手でせわしなく乳首をいじり、右手は肉芽をはじく。 「ひあっ、おまめいいっここすきぃっ」 肉芽を弾きながら激しく蜜壺に指を挿入する。 「ああっまたやっちゃうぅっ!何回もっ」 そこは、あれから何度犯されたのか、開ききっており、襞が伸びて 少女とは思えぬ乱れようであった。 「はぁっはあぁっ!あああっ」 びくん!と背筋が反り返った。 「ひあああああ…」 迎える絶頂。しかし――― 誰が通るとも知れない道で足を広げ自らの秘処を弄くり回す、 惚けた少女の顔が、突然強張った。 「うまれる…」 そして思い出す。 神と言う名の化け物に犯され、孕まされた事を。 ごそり、と少女の腹が動いた。
「いぎいぃっ」 少女が悲鳴を上げる。 少女の胎内に巣食う何かが、出口を目指して殺到したのだ。 「ひはっ!はっ、はあっ!」 ユキはがばっと足を開いた。 「あああっくるっ」 自慰の名残で蕩けていた表情に恐怖が宿り、化物の子を産む絶望が蘇る。 「いやっ!助けて!産みたくない!産みたくないの!」 ボロボロと泣きながらも、蜜壺からは蜜が溢れ出す。 「産みたくないッ!ばけものの子なんか産みたくないっ!」 出産の準備を整えるため、少女の胎内のソレは女をよがり狂わせる 粘液を大量に分泌しはじめた。 「いやあっ?!あひひいっ!」 それだけでユキは絶頂に達してしまう。 ぷしゃあっと蜜を吹き出し、腰を振っていきんでしまう。 「おああっ!いいっ!いいっ!産むっ!産んじゃうぅ!」 子宮口を推し開き産道を通り抜けて、蜜壺を犯しながらそれが降りてくる。 「ぎいいいいっ!!」 ユキは絶叫した。 恥骨をきしませ、それが産まれた。 ―――びしゃあああっ! 同時に乳首から白い母乳が溢れる。 「あああああああ…っ」 それはあの日ユキを犯した触手と大きさ以外は変わらぬ姿をしていた。 粘液を滴らせた緑色の触手の塊。 人間でいえば、頭部にあたる場所に花弁のような赤色の鰭がある。 「ばけもののこがでた…」 その姿を見た刹那、ユキの理性の箍は外れた。
出産で緩み切った尿道からちょろちょろと尿がこぼれ、蜜と混ざって 太股を濡らす。それすらユキには心地よい。 「はあああっ!」 再び少女の体が跳ね上がった。 孕んだのは一匹だけではないのだ。 「うまれるっ!またうまれるぅっ!」 少女の瞳はすでに輝きを失っていた。 「おはあっ!またきもちよくして!おまんここすりながらうまれてぇ!」 ユキは自ら乳首と肉芽ををこねくり回し、犬の様に腰を振りながら 化物の子が産まれる快楽に酔いしれる。 盛大に蜜を吹きながら、二匹目が産まれた。 一匹目は母親となったユキの乳首に吸い付き、母乳を貪りながら 男根触手を膨らませ、父と同様にユキを犯した。 「いひいいいっ!きたあ!ばけものちんぽきたぁ!」 びろびろにひろがった肉襞に我が子の男根を受け入れ奇声を上げる。 「おおおっ!またっ!うまれるっ!ばけものちんぽにおかされながら ばけものうんじゃうぅ!」 一匹目が男根触手を引き抜くと、ずるぅうっと三匹目が引きずり出された。 「ぎひいいいっ!ごわれるぅ!まんここわれそうなのにいいっ!」 もはや広がり切って壊れている蜜壺。 しかしそれすらユキには分からぬ。 次々と産まれる触手の化物逹。 産まれた化物逹は父に習って母親を犯そうとユキに群がる。 蜜壺に入れ損なったものは肛門や口に子種をぶちまける。 「ああっ!いいっ!ひあっ!おおおっ」 子種でドロドロになったユキはただ喘ぐ。 化物の粘液浸けになったユキにとってはすべてが喜びだ。 絶望的な快楽の中で、ユキはひたすら産み続ける。 「もっと…。もっとおかして…。ばけものうませてぇ…」 かつて荒野だったそこには暗く深い森となり、紅い華が咲き乱れていた。 触手は根となり、頭部は葉や華となり、緑の森となり広がる。 そして深い深い闇の底で、壊れ狂った少女は犯され続ける。 山神の娵として、緑を育む為に。
乙!
おつおつ
乙です。 前スレ、あんなところで寺生まれのTさんを見るとは思わなかったwwwww
酔ってたから Tさん酔ってたから コーヒーで 二話イクぜー
ヒュプノスウルフ。上位クラスにあてられた、この頃確認された種だ。 高い知能を持ち、群れで行動する。 そして最大の特徴は、その能力。 ヒュプノ。催眠能力。精神支配――だ。 弱い個体でもその能力を行使でき、主に第六感、勘をにぶらせる。 集団になればその効果も増し、歴戦の戦士でさえ判断を狂わせるという。 あのとき、わたしがカレンをひとりで行かせたのも、それなのだろうか。 たぶん、カレンもこの能力で罠にはまったのだろう。 そしてウルフの催眠能力、その真髄。 精神支配。群れのトップレベルの個体が行使する催眠。 その言葉ひとつひとつに催眠がかけられ、精液を注入することで完成を見る。 中国での被害としては、天使がふたり、使えなくなったようだ。 『群れを敵に回すな。ボス級にあったらすぐ逃げろ。アタシがくるまで戦うんじゃない』 電話口で、怒鳴るように窘められた。 A級――らしい。ひとりやふたりではものの数にもならない。 それでも、それでもわたしはやらなくてはならない。 友達を、助けるために。
――夜の公園 変身はせず、いつものセーラー服で広場に佇む。 ここは、奴らの頻繁に現れる場所。昨日の今日だ、さすがに罠を警戒して襲ってこないかもしれない。 けれど、待つ。こちらが未だ住処を特定できていない今、奴らに会うにはこれしかない。 カレン。わたしの友達。わたしの親友。 小さいときからずっといっしょで、辛いことも悲しいことも、嬉しいことも楽しいことも分かち合ってきた。 だから、たすけなければ、救わなければならない。 絶対に、 『最後にフィリア、お母さんのあとを継ごうなどと考えないでください』 絶対に、 『リアちゃん、わたしが強ければ、なっちゃんとお父さんは救えたのかな?』 絶対に! 「ウルルルルルルルルル・・・・・・」 ――きた!
――廃工場 「ぁっ、ふぁあっ、ひぅん!」 昨日までは双剣を振るっていた少女は、今、巨大な人狼にその秘部を突かれていた。 四つんばいで、まるで犬のように。 「ふっ、ひぁ、あっ、あぁっ――――っっ」 感極まり、背筋を大きくそらせる。同時に、胎内に突き刺さった肉棒から精液が注がれる。 ドピュッ、ドピュドピュ! 「ひあん! あっ、はぁんっ」 その衝撃でまたイったのか、小刻みに身体をふるわせる。 少女が身体から力を抜くと、その身をコンクリートの床にぐったりと伏せた。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ」 呼吸を荒くし、快感の余韻に浸る。 「どうだい? ここにきてよかっただろう?」 秘裂から肉棒を引き抜いた人狼が、少女に問う。 引き抜く刺激で、また軽い絶頂を味わったのか身体をビクつかせる。 「はぁい・・・・・・ご主人様にこんなによくしてもらって・・・・・・本当に幸せです・・・・・・」 カレンは顔を上げ、自らの主に答えた。 そのとろけた顔に、一瞬陰が差す。 「どおした? 何か不満でもあるのかい?」 「それは・・・・・・んっ、ぴちゃ・・・・・・」 潤んだ目を伏せ、カレンは主の肉棒に奉仕を始める。 今日の昼間から、ずっと教えてもらっていたものだ。 「・・・・・・ぁかちゃん・・・・・・」 「? うまくきこえなかった、すまんな、もう一度言ってくれ」 「その・・・・・・あかちゃん、欲しいなって・・・・・・」 肉棒に手を添え、恥ずかしげに顔を背ける。 「でも、わかってるんです。わたしたちは、どんなにご主人様達に愛してもらっても、 子供は作れないって。・・・・・・あは、ごめんなさい、こんなこといわなくてよかったですよね」 そういって、涙を浮かべながらカレンは奉仕を再開する。 「・・・・・・なんだ、そんなことか。それなら、ほら。あの娘を見てみな」 「えっ? はい、あの髪の長いひとですか?」 視線の先には、すうすうと寝息を立てて眠っている、大学生くらいの女性がいた。 すこし、乳房とお腹が張っているように見える。 「えっと・・・・・・? ・・・・・・っ!」 乳房とお腹が張っている、つまり、それは。 「子供、できるぜ。ばんばんつくろうや」 「はい! まかせてください! 元気なご主人様のあかちゃん産みます!」 その顔に満面の笑みをたたえ、カレンはせんげんする。 「あぎゃはは、ラブラブですねえ。そんなカレンちゃんにおみやげだよーん」 そこへ、群れのナンバー2がやってきた。手には犬用の赤い首輪がある。 「あぎゃはは、ボス、渡してあげなさいや」 「オウ、わりいな。カレン、つけるぞ?」 「はいっ」 首輪を巻き、リードを繋ぐ。 「嬉しいか?」 「はい・・・・・・ご主人様のプレゼント・・・・・・」 カレンは大事そうに首輪を触る。 隷属の、証を。 「それじゃあ、あかちゃん作り、はじめましょう!」 主の性を受けるため、牝はまた尻を向けた。 その顔は、親友の知る彼女ではなかった。
――夜の公園 それを何と言えばよいか。 もとはただの大型犬だったのだろう。大人のように大きな体に、黒い毛皮。 その頭に、毒々しい紫の花が咲いている。 「はずれ、か」 少女の待ち人ではないが、これも敵。 「ウッルルルルルルルルル」 ばふん! 興奮しているのか、花の中央から花粉をまき散らす。 何かの腐ったにおいがあたりに散らばる。が、 「どおせ、このにおいにも変な能力があるんでしょ?」 とん、とん、とん、と、軽いステップでジャングルジムの上に上る。 視界良好、来たのが奴らでないのは残念だが、あれも屠らなければならない。 懐から愛用の銃<オーシャンオルカ>を抜き出し、構える。 「ウルルルルルルアァ!」 身体強化もされているのだろう、ジャングルジムまで一気に跳躍しようとする。 しかし、 「悪いけど、またねーん」 バウン! それより先に轟音が火を噴き、犬の頭はより大きな花となった。 ――廃工場 「妖花、ですか?」 営みを終え、主の象徴を舌で掃除をしていたカレンが聞き返す。 「ああ。それがあの公園にある。俺たちの能力とはまた別だが、 そいつらも催眠をもってやがる。具体的には、女を引き寄せる」 「確かに、ご主人様たちがよく狩りをなさっていた場所ですね。 夜だというのになぜか人がよくいました」 思い出せば、あの場所での狩りは3回だった。八回のうち三回。これは異常な数字だ。 「夜にだけ発芽して微細なにおいを放つ。 魔力も小さいから気づきにくい。俺たちがあれを利用できたのも、ただ偶然見つけられたからだ」 「なるほど・・・・・・でも、何で今その話を?」 「・・・・・・潮時だから、だな」 「え?」 「――――」
――夜の公園 「――ッ」 しまった!魔力が小さすぎて、わからなかった! ジムの下には、大小様々な、眼、眼、眼! 『あいつら、動物を乗っ取って、知恵も機動力もつけやがった』 『貫殺天使リア』 2.こびとのぐんぜい ――夜の公園 魔力を込め、次弾装填! 「ウルルルルルルアァ!」 襲いかかる中型犬を吹き飛ばす、次! 「ヂチィ! ヂチチィ!」 ネズミ――しかもたくさん!? 「オーシャンオルカ、連射モード! <サーディン>!」 パララララララララララ! 鉄骨からはい上がる小動物をなぎ払う。けどっ、 「ああもう、何でジムなんて選んじゃったかなあ!?」 あまたの柱にじゃまされ、またそれぞれ別の柱から上ってくるから、狙いがつかない! どうする? 飛び降りる――は危険だ。ネズミ以外にもまだ敵はうじゃうじゃいる。 わたしの身体など、さっきの大型犬にすればたやすく打ち倒せるだろう。 けれど、このままここにいたらじり貧どころじゃない! まずい、まずい、まずい!どうしたら―― あった! はじめの犬がやってきた方に、青いベンチ! すこし遠いけど、敵もいない! わたしは変身しても身体があまり強化されない。けど、集中して、魔力を足に―― 「は!」 ガっ! 跳躍! 大空を駆ける―― けど、わたしは大事なことを忘れていた。 「ガァ! ガァ! ガァ!」 そりゃそうだよね。空にもいるよね。 ドス! ドスドス! とってもくさい黒い鳥が、わたしのお腹に何匹も突き刺さった。
――廃工場 「俺たちは、ここを離れる」 勤めを終えたカレンに、主は出し抜けに言った。 「天使に存在が知られた。お友達の方は少々惜しいが、あんな訳のわからん花まででてきてる。 さすがに留まるわけにはいかん」 妖花は、その性質上群れに一株でも存在すれば瞬く間に増殖する。 天使と妖花、二つの存在が危険、との判断だろう。 「そこでだ。身体の脆弱なメスは多くは連れて行けん。 おまえは、ここでお別れだ」 「そんな・・・・・・う、うそです! いやです! ご主人様と離れたくありません!」 カレンの顔が絶望に染まる。まるでこの世の終わりのように。 いや、本当に終わりなのだろう。彼女にとって、この陵辱と調教に満ちた世界の。 「なんでもっ、なんでもしますから! おねがいです! おねがいですぅ!」 哀れな子犬を見た主人は、口角をあげ、 「じょおだんだよ、冗談。捨てるわけないだろう?」 と、自らの犬をなでる。 泣き顔から一変、花のような笑顔に表情を変えたカレンは、そのおおきな掌をうけとめた。 カレンの心は、堕ちきっていた。
――夜の公園 「ゲフ!」 地にたたきつけられる。肺の中が全部抜けたみたい。呼吸がうまくいかない。 「ヂチイ! ヂチイ!」 オーシャンオルカがどこかへ運ばれていく。 「っまず・・・・・・」 頭がぐらぐらする。立ち上がれない。 「ウルルルルルルル・・・・・・」 茶色い大型犬が、わたしの身体を公園の隅の垣根の方へ引きずっていく。 「あうう・・・・・・」 指先もうまく動かない。貧弱な身体が恨めしい。 どさ! 目的地に着いたようだ。これでわたしもおわりかな? それとも、こいつらと同じように苗床になるのかな? ヂチイ! ヂチイ! ばりばりばりと、コスチュームが破かれる音がする。 よだれが肌にあたって、不快だ。 ずるり、垣根からツタが数本と、巨大んな花弁が顔をだした。 ヤバイ、負ける。 「っつうらぁ!」 渾身の力を振り絞り、ネズミどもを振り払う。 ふらつく足をたてる。視界は揺れている。 けど、逃げないと―― 「ウルルルルルルアァ!」 「きゃん!」 後ろから犬に押し倒される。せっかく立ったのに。 「くっそ・・・・・・はなせぇ!」 暴れるも、全然効果が見られない。
ぼふん! 顔の前あたりで大きな音がした。 それと同時に、犬が強く背中をたたく。 「げふ! ぜっ、ぜっ、っぜぇ!」 思わず咳き込んでしまう。何か腐ったようなにおい。 酸っぱくて、甘ったるくて。 「はぁ、はぁ、・・・・・・ぅくっ」 身体がしびれる。前進が火照る。 あ、これやばい。媚薬だ。 気づいたときには遅かった。おしりの布も全て取り払われ、 じっとりとした汗をかいたわたしの丸みがあらわにされる。 むず痒い。変な感じだ。気づけばわたしは足をこすりあっていた。 これだ。でも違う。足りない。刺激が足りない。 よだれなんて拭ってられない。ソコが疼いてしょうがない。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ」 「ウルルルルルル・・・・・・」 硬くて柔らかいものがソコにあてられる。 まってたよ。はやくきて。 「ルァァ!」 「んっ・・・・・・あぁん!」 ずぐり。わたしの待ち人が蜜壺を貫く。証が太ももを伝う。 あれ、はじめてはすきなひとにじゃなかったっけ。 どこかで冷静なわたしが話しかける。 けど、いいじゃん。 ぱん! ぱん! ぱん! 「ひゃん! あん! あぁん!」 すごい。おんなのこって、こんなにきもちいいんだ。 「あっ、あっ、あっ、あっあぁ!」
どぷん! 不意に、熱が子宮を打つ。これが、射精。 「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ」 あつい。あつい。あついよ。 ぐりぐり、ずず。 恋人が向きを変えた。わたしとお尻を合わせる格好。 それと、違和感。 なんだか彼の根本が太くなった気がする。 ビュ! ドビュビュ! 「きゃうん! あっ、あぁ!」 また射精。今度はたくさん。 満たされてる。わたしの中が。 「あぅっ、はぁっ、あっ、あぁーーー!」 頭が白くなる。まぶたが閉じていく。 薄れいく意識の中、わたしはふたり分の足音を聞いた。 こびとのぐんぜい.end
おわりです 推考、内容なしの割に長いという
GJだっゼ
GJ!
良いんじゃないかと思う 別スレのナツメ思い出した
別スレ?
ナツメ読んで思いついたからなぁ 正直パクリと言われても仕方ない。 オマージュ!
オマージュとおまん汁は似ている
実はカナダにはオマーン湖というのがあってだな
その昔インカ帝国という…これ以上は言うまい
そういえばおまん汁の描写あんまないなあ なんかもう思いつくまま書いてるけど、三話目イキます
種から芽が出て、葉を広げる。 にょきにょき茎が伸びて、花が咲く。 いつしか花はしおれ、そしてまた種を残す。 ずっと昔からつづいている営み。 形はすこし違うけれど、人間だってそうだ。 お母さんのお腹で育って、産声を上げて。 すくすく育って、恋人を作る。 時間が経てばふたりは死ぬけど、新たな命が営みを絶やさない。 人間も、植物も、動物も。 みんな、同じ。 みんなみんな、生きているんだ。 みんな、同じなんだ。 だからこれも、きっと正しい。 『貫殺天使リア』 3.母
――公園の隅 「あぅっ、はぁっ、あっ、あぁーーー!」 獣の子種が子宮を打つ。もうなんどめか、どれほどの時間がたったのかもわからない。 お尻どうしをつきあわせた格好で、わたしの秘裂と犬の肉棒は繋がっていた。 お腹が重い。多分、子宮にたまっているんだ。 「はぁ、はぁ・・・・・・っ」 ようやく、ずるりと犬のそれが抜かれた。どろりと内ももに水気がしたたる。 「ぁうっ」 どしゃり。相手の肉棒で支えられていただけの腰が地に落ちる。 「はっ、はっ・・・・・・」 酸素が足りない。手足の痺れもとれないし、指先ひとつ満足に動かない。 「ウルルル・・・・・・」 わたしとの交わりを終えた獣は、どこかへ去っていった。 あれ、なんだ。わたしとはそれだけだったんだね。 にゅるる・・・・・・ ずっと私たちの交尾を眺めていた花が動き出した。つたを身体に絡めてくる。 「・・・・・・んっ」 乳首を擦られて、すこし声が出た。あんなに乱れてたんだし、これくらいは許容範囲? 幾本ものツタが身体を巻き、わたしは宙にさらされた。見せ物じゃあ、ないんだよ。 ぐねぐね。肌のいたるところをまさぐってきた。やだな、恥ずかしいじゃん。 やがて目標を見つけたのか、わたしの、まあ、平均よりはすこーし小さめの胸をまさぐる。 さわさわ。さわさわ。 「はぁ・・・・・・ふぅん・・・・・・」 ぐねぐね。ぐねぐね。 「あぅ・・・・・・やぁん・・・・・・」 ぐにぐに。どしゅっ。 「・・・・・・え?」 痛い。なんで? 桜色をした頂き。そこに、緑の棘が刺さっていた。 「い・・・・・・〜〜〜〜〜〜ッッ」 叫び声を上げようとした口腔にもツタが割り込む。 同時に、無事だったもうかたほうにも棘が刺さる。 痛い、なんてものじゃない。 熱い。さっきまでのうだるような熱さじゃない。 鋭くて、赤くて。
いたい。いたいよ。 「むぐっ、うむぅ!」 何かが棘から入ってくる。麻酔じゃない。痛みが消えない。 多分液状の、何かがわたしのおっぱいに吸い込まれると、今度は違う地獄が待っていた。 傷口に硬い感触。 花。ツタ。草。 植物。デスパイア。繁殖。 様々な知識が頭を駆けめぐる。 そして、 ――もしかして、種? 思い当たってしまった。わかってしまった。 無理だよ、入らないよ。ソコは入れるところじゃないよ。 「んん! んー!」 必死に頭を振る。けれど。 「んぎぃ!?」 通った。確かに通った。 痛いからわかる。痛みで理解する。 種がおっぱいに居座る。違和感。気持ち悪い。 なにかしてる。なにこれ? いやだよ。 きもちわるい。きもちわるい。 さっきまでのしあわせはどこにいいたの? なんだか、へんなきぶん。
――乳房は昔から母性の象徴とされてきた。 育み養う、生の象徴。 出産と養育の重要なメタファーであり、腹部、臀部、性器と並ぶ女性の象徴である。 母乳を与える姿は誰であれそこに愛情と生命を感じるであろう。 また、母乳を与えるというのは(ごく短い期間の母乳に限るが)まだ生まれて間もない子に免疫を付与する意味もある。 そして、このデスパイアはその乳房に種子を打ち込んだ。 太さ1mmに満たない小さな種子。 当然、ただの種子ではない。 「むぅん・・・・・・んん!?」 与えられた体温で急速に発芽、先に注入された栄養液でその実を育てる。 ここからは、母胎の魔力を使いその母胎に根を張る。 「んーーーー!?」 深く、深く。けして離れぬよう、子が母にしがみつくように。 固定が終われば、最後の仕事。 人体の、改造。 「〜〜〜〜〜〜!?」 何か変わったわけでもない。 乳頭の痛みも治まったわけでもない。 けれど、リアは自分自身が何か、どこか違っていくのを感じていた。 その信号は種子から根を通り、 その根に絡め取られ一体化した神経を通過し、 脳を、侵す。 徹底的に。容赦なく。 変える。加える。書き換える。 そうなるべきだと。こうなることがよいのだと。 そして脳はその侵略を受け入れる。 変える。加える。書き換える。 遺伝子はヒト。けれど彼女の全ては変えられていく。 まずは乳房。まだ乳腺も通っていない。 しかしそれも時間の問題。 一日もすればリアの胸からは高純度で高密度の魔力を含んだ、 魔法への免疫を付加する母乳がとれることだろう。 そして卵巣。 快感をトリガーに、その卵子を放つよう。 最後に子宮。いまは、犬の精液でいっぱいの。 より魔力を包み、デスパイアの子を育む揺りかごに。 その浸食は始まったばかり。 けれど、リアの身体は着実に最良の母へと変わっていく――。
――隣町の駅舎裏 「いやぁぁぁぁああ!」 深夜、路地裏。 残業でもあったのか? 若いOL風の女性が巨大なトカゲに組み敷かれていた。 いや、それはトカゲだろうか。後ろ足は太く大きく、獣毛に覆われている。 リザードマン。そう言えばよいか。 そのリザードマンの体は、ひどく傷ついていた。 切り傷、切り傷、切り傷。体中に傷を負っている。 「お、おとなしく・・・・・・しろぉ!」 ひどく焦った様子で、女性の服を暴く。 焦る理由はひとつ、彼は追われていた。 東北で多くの女を襲い、力をつけた。 元は弱く、下級程度の力しかなかった彼が、知能を得るにまで。 調子に乗ったのが、いけなかった。 初の天使との邂逅。初の敗北。 逃走。南へ。 街ひとつに常駐する天使ではなかったのか。その天使は追ってきた。 逃げて、逃げて。気温が変わるほど逃げて。 逃げた先で女を犯しては、また逃げて。 それでも。 「みっっつけたぁぁ!」 上か。反応が遅れる。新たな傷。 「スラァァァァッシュ!」 太刀を浴びる。逃走。逃げ足には自信がある。 「ちぃっ、また逃げるか!」 追ってくる。死にたくない。生き延びたい。 傷が深い。危険だ。 撒いたか、しかしこのままではいずれ見つかる。 どうすれば――
――深夜の公園 つい30分ほど前、犬と繋がっていたソコは、今はツタが入り込んでいた。 「あ・・・・・・んぁ・・・・・・」 再びの快楽に、リアの目に熱が戻る。 膣を進み子宮口にたどり着いた輸卵管は、神聖のドアをのっくする。 「ひぁっ・・・・・・ん・・・・・・」 ゆっくりとじっくりと、撫でるように愛するように動くツタに、リアの膣は悦びを示す。 ツタの先が割れ、細く、細い糸のような繊維が入り口から中へと侵入する。 一本、二本、三本。すこしばかりの時間をかけ、実に七本の繊維が子宮に到達する。 自らの傀儡の白濁液。命のスープのごとく充ち満ちた魔力。 最高の環境だ。これこそ求めていたメスだ。 管から種子を運ぶ。先ほどの改造用ではない、まごう事なき自らの遺伝子。 まずひとつ。グリュン! 「ひぁぅ!」 3cmほどの種が愛に包まれる。 そして、受精。 改造を受けた犬の遺伝子、それと天使の魔力。 デスパイアと天使、ふたつの命が出会い、ここに新たな命が生まれた。 植物と動物、ヒトとデスパイア。その営みが交わる。 「あれ・・・・・・え・・・・・・やだ、やだ」 恐怖。 ふたつめ。受精。 「やだよ。デスパイアの赤ちゃんなんて産みたくないよぉ!」 恐怖、未知と既知と、それから根元的な、恐怖。 みっつめ。グリュン! 「はぁん! ぁ・・・・・・いや! いやぁぁぁぁぁ!」 身体は快楽を肯定する。身体は母となることを肯定する。 よっつめ。受精。 「あぁ・・・・・・あかちゃんやだぁ・・・・・・ダメ・・・・・・」 身体が震える。恐怖。期待。喜び。恐怖。 いつつめ。全て、受精。 「ぁ・・・・・・ぇ・・・・・・」 総じていつつ。リアの身体は脳へ妊娠を告げる。 絶望。絶望。絶望。 母の揺りかごに包まれ、五つの命は育まれる。 生まれるデスパイアの母は、フィリア・グローデン。
――隣町の街角 平凡な少年だった。体育の成績も並み程度、勉強も上の下。 部活なんてやってない、それくらいなら勉強するか遊ぶかだ。 そんな少年。 彼の日課。深夜徘徊。そこだけは人とすこし違う。 別に、何か悩みがあるわけではない。悪い仲間と遊ぶわけでもない。 ただ誰もいない街を楽しんでいた。 今日は違った。 誰もいない街じゃなかった。化け物がいた。 デスパイア。うわさは聞いたことがある。 それが目の前にいた。 ずいぶんボロボロ、息も絶え絶えのようだ。 相手も少年に気づく。化け物が走り出す。 こっちに来る。あれ、死ぬかな? 少年の表情は、なぜか笑っていた。 ――深夜の公園 あれから3回目のお月様。 不思議なことに、この三日間、誰としてこの公園に近づきさえしなかった。 どぷん、どぷん。こくっ、こくっ。 朝と夜、口に差し込まれたツタから栄養液らしきものを送り込まれる。 はじめは拒絶していたが、もう慣れた。 ぴくっ。 感じる。蹴られた。お腹の中で、動いている。 「んん・・・・・・いやぁ」 わたしのお腹は膨らんでいた。まるで妊婦のように。まさに妊婦のように。 胸も明らかに成長していた。もう、Cはあるよ。 今日の昼から、蹴られる回数が増えてる気がする。 そろそろかもしれない。
どん! どん! 突然強く蹴られる。痛い。お腹が痛い。 「ぃひぎぃ!?」 違う。蹴ってるんじゃない。出ようとしてるんだ。 わたしの様子を感じ取ったのか、ツタが身体を固定する。 背中を地面につけ、足を大きく広げさせられた。 「やだ、やだ・・・・・・産みたくないよう、やだよう・・・・・・」 ぐにっ。細めのツタが、わたしの中に入ってくる。 痛い。お腹が痛い。 ぐにぐにと、外へ。ぐねぐねと、中へ。 どうやら子供をアシストする気らしい。中で何かされている。 「うぅ・・・・・・あっ・・・・・・いぃ!?」 ぐい、と引っ張られる感覚。 いたい。いたいよ。 「うぁぁ・・・・・・いぁ・・・・・・」 もうおまたのところまで来ている。そして。 ずぷっ。出た。出てしまった。生まれた。産んでしまった 「ゥゥ・・・・・・ゥりゅりゅりゅりゅりゅァ!」 産声。姿は見えないけど、人じゃない。 ビクン! また痛み。そうか、まだいるんだ。 もう一度ツタがわたしの中へ入っていく。 あと四匹。耐えられるかな、わたし。 ――隣町、少年の家 ザァァァァァァ・・・・・・ 少年はシャワーを浴びていた。 黒い水がしたたり落ちる。 今までにない気分だ。ひどく高揚している。 手を開く、握る。手を開く、握る。手を開く、変化する。 黒い掌。巨大な爪。怪物。 手を元に戻すと、バスルームから出る。 また、笑っていた。
――深夜の公園 「っはぁう!」 五匹目。最後の子を産み終える。 「ぅりゅりゅりゅりゅりゅぁぁ!」 よかった。元気な子だ。 3匹目のあかちゃんは、まだ産声を聞いてない。 ダメだったのかな、お母さんのせいかな。 ぞくり、とした。 当たり前のように子供だと思っていた。 当たり前のように母親になっていた。 身も、心も、デスパイアに侵されてる? のそり。誰かが胸にのしかかってくる。 ちいさな、ちいさな。生まれたばかりの子猫より小さなその体。 犬の体つきに、背中にちょこんとツタが二本、生えている。 フルフルと震えながら、わたしのおっぱいに吸い付く。 ちゅう、ちゅう、ちゅう。 ああ、ちゃんと吸えている。 ちゅう、ちゅう、ちゅう。 なんて――なんてかわいい。 「・・・・・・ダニエラ」 わたしはその子に、そう名付けた。 のそり。もう一匹。 もう片方のおっぱいに吸い付く。 「フリーダ」 次の子がが上ってきた。 「ダニエラ、ギゼラに譲ってあげて」 妖花のツタがダニエラを持ち上げる。名残惜しそうに、 「ウリュゥ」 と鳴いた。ごめんね、お母さんのおっぱいふたつしかなくて。 ギゼラと名付けた子がおっぱいを吸い始めると、最後の子が上ってきた。 ツタがフリーダをどかすと、その顔が見える。 「あなたは、ヨハンナ」 元気よくおっぱいを吸い始める。かわいい子。 種から芽が出て、葉を広げる。 にょきにょき茎が伸びて、花が咲く。 いつしか花はしおれ、そしてまた種を残す。 ずっと昔からつづいている営み。 形はすこし違うけれど、人間だってそうだ。 お母さんのお腹で育って、産声を上げて。 すくすく育って、恋人を作る。 時間が経てばふたりは死ぬけど、新たな命が営みを絶やさない。 人間も、植物も、動物も。 みんな、同じ。 みんなみんな、生きているんだ。 みんな、同じなんだ。 だからこれも、きっと正しい。 母.end
終わりです 別に二話のさいごと矛盾してません 四話を待ってくれたらなーと イヤまあ思いついて書きたくなっただけなんですが! 二話まではストーリー考えてなかったの!
チラ裏! 交通事故で腕折りました! みんなも気をつけよう! 車だって急に飛び出すぞ!
GJ 待つから早く投下するんだ
待ってねぇw 作者さん大変だろうけどGJだ
>>45 良いお仕事をされましたな。
壊れかけの女の子ってすごい萌える。いいねー。
また投下ー 今回エロ少なめ、ストーリー重視
かわいい我が子を撫でる。 貫殺天使リア。当年とって16歳。 母親になってまだ23日。 しかし、それでも。 母が、子の、 健やかな成長を見るのは喜ばしいものだった。 『貫殺天使リア』 4.別れ
――妖花、ファミリィブルーメ。 家族の花。 植物として異例なことに、自家受精が出来ない。 なぜなら、自らの雄しべとなるものが存在しないからだ。 そのため、多種の雄性生物(昆虫、植物以外)の脳を乗っ取り、傀儡とする。 そして、傀儡の精子と自らの種子を受精させ、雌性生物の子宮内で育成させる(特性上、ほ乳類に限る)。 繁殖に最低二匹が必要であり、とにかく数が増えにくい。 そこで、改造だ。 雄は、だんだんとDNA配列を変えていく。 今回犬とデスパイアの受精が成ったのもこれだ。 本体からの指令をこなす役割も持つ。 雌は、脳と身体をいじる。 高純度高密度の魔力を生み出す母乳。 快適な育成環境を提供する子宮。 そして母性。 とらえた雌を、母に変えるのだ。 こうすることでより積極的に育児に参加し、花に都合のいい存在と勝手になってくれる。 この花の繁殖方法は、これに加えて、成長した子がひとりだちし、各地に新たな花を植え付けるだけだ。 面倒な方法である。 面倒な方法であるが、成功した場合の繁殖規模はかなりのものだ。 実際、他国で生まれたこの花が、日本へやってくるのだから。 母を養う父と、子を愛する母。いつの日か巣立つ子。 この花が、家族と呼ばれる由縁だ。
――ある街角 天使メグミは悔やんでいた。 なぜもっと強く諫めなかったか。 救援要請を発した天使と、連絡がつかない。 ウルフにやられたか。その可能性が強い。 どうやら16らしい。ならばそんな行動をとるのが普通だろう。 すれ違う人にぎょっとした顔をされた。 何かと思い、ファミレスのガラスで顔を映す。 とても恐い顔。こんな顔をしていたら誰だってああなるか。 「て、いうか。こんな顔して往来をあるってたのね・・・・・・」 表情を緩め、また歩き出す。 まずはともあれ、捜索だ。
――八月半ば、夜の公園 この子達を産んだ日から、20日程度がたった。 やっぱりデスパイアの子は成長が早いのか、もう成犬くらいの大きさになっている。 ぴちゃ、ぴちゃ。ちゅうちゅう、ちゅうちゅう。 「ん・・・・・・いいこ、いいこ」 おっぱいを吸っているダニエラをなでる。 ダニエラは、子供達の中でいちばんの甘えん坊さん。 お乳をねだる時間も一番多い。そしてその分、いちばんからだが大きい。 「ウルルルルァ!」 「ウル、ウルルルル!」 四男のヨハンナはいっとう元気がいい。今も、ギゼラと戯れている。 「ヨハンナ、ギゼラが困ってるよ。それほどにしなさい」 「ウリュリュリュル・・・・・・」 わたしの声に耳を伏せ従うヨハンナ。まだまだ遊びたい盛りだもんね。 ダニエラ、ギゼラ、ヨハンナ。みんな元気。でも・・・・・・。 「フリーダ、どうしたの・・・・・・?」 次男のフリーダが、ここ2、3日様子がおかしい。 わたしから離れて遊んだり、遠くから見てたり。 かと思えば、突然甘えてきたり。 フリーダ。四匹の中でいちばん魔力が強く、ツタも18本がすでに生えている。 あんまり比べるものじゃないけれど、頭もよく、リーダー格になっている。 今日のフリーダは、今までと違う目をしていた。 遠くから見ている、というのは同じ。 でも、寂しいような、それでいて何かを決意したような強い眼。 「ウルルルルル・・・・・・」 フリーダが、近寄ってきて鼻をこすりつける。 ぐし、ぐし。 「フリーダ・・・・・・?」 「ウルル・・・・・・」 眼を合わせる。我が子と。 ああ――。 「そっか。そろそろなんだ」 いつかこうなると思っていた。それが、今日。 「ほら、おっぱい飲んで。これが、最後だから」 「ウルルル・・・・・・ちゅぱ、ちゅぱ」 巣立ち――。 他の子達も気づいたらしい。みな一斉に甘えてくる。 「ちゅぱ・・・・・・」 フリーダが飲むのをやめる。みんなに譲る気らしい。 「ふふ、もう大人だね」 頭を、なでる。これが最後だと思うと、涙が出てきた。 ダニエラ、ギゼラ、ヨハンナにも最後の授乳。 「ダニエラ、甘えん坊さんもおしまいだね。これからも元気でいてね」 「ルゥ・・・・・・」 「ギゼラ、あなたはしっかり者。いいお嫁さんを見つけてね」 「ウゥルァ」 「ヨハンナ、元気はいいけど、周りに気をつけなさいね」 「リュウア!」 それぞれに一撫でしてから彼らを送り出す。 四匹とも別々の出口から。 振り返りはしない。そんな弱い子達じゃない。 彼らのいない公園に、ぽつん。 寂しさから嗚咽を漏らしてしまう。 慰めるように、ツタがわたしを絡め取る――。
――夕暮れ時、いつかのファミレス カラン。アイスコーヒーの氷が動いた。 「それじゃあ、この街に新たなデスパイアが入り込んだ可能性が高い、というわけですね?」 「ああ、高い、というか間違いない」 すこし茶色の混じった髪をショートにまとめ、 パンツルックにシャツを羽織った目の前の彼女は断言する。 断楼天使アキラ、と名乗った彼女。年の頃は17,8か。 「戦闘力は高くない・・・・・・ぶっちゃけ弱いが、とにかく逃げる逃げる」 「はぁ・・・・・・それで、岩手からわざわざここまで」 「おぅ。てかすげぇな関東。だいぶ気温ちげえぜ」 そうだろうか。話を聞くに、ただ季節が変わっただけな気がする。 それに、多分ここ関東じゃない。どこかといわれると、どこだろうってなるけど。 山梨じゃないんだからさ。 カラン。アイスコーヒーの氷が動いた。 「でぇ、おねいさんはここに来て2週間、だっけ? その間被害は出てねーの? あいつ、ボロボロだから補充をそろそろするはずなんだけど」 「出ていませんね。本命のウルフも音沙汰なしです。 移動したか、もしくは潜伏しているか。 私はあと最低十日・・・・・・夏休みが終わるくらいまでは探すつもりです。 この街に留まるなら、いっしょに捜索をお願いしたいのですが」 「いーぜ。てか他人行儀なねえちゃんだねえ。もうちょっとこう、フランクにさあ。 そんなんじゃ男も逃げちゃうぜ?」 というか、この娘があけすけすぎるだけじゃ・・・・・・。 「はぁ・・・・・・あなたはもう少し品格を持ってください。 蓮っ葉な態度をとっても、処女臭にじみ出てますよ」 「んがっ!? な、なんでてめぇ!?」 「あら、鎌かけただけなのに・・・・・・。まだおぼこなんですね」 「・・・・・・あんた、けっこうお茶目だな」 「そうですか?」 必殺営業スマイル。 「・・・・・・あんた、こえーわ」 カラン。アイスコーヒーの氷が動いた。 少し、シロップが底にたまっていた。
――夜の住宅街 「いたぁ!」 捜索ではなく、パトロール。そこで、デスパイアを見つけた。 大型犬の姿に、肩、尻尾、足の所々から植物のツタのようなものを生やしている。 「ウルルルルルルアァ!」 ツタをのばしての反撃。触手のタイプには、私の長杖『コントレイル』は分が悪い。 けれど。 「スラァァァァァシュ!」 アキラの武器は長剣だった。私は刀に詳しくないが、たぶん日本刀であってるか。 コスチュームは、二昔前の不良のような、長ラン。 Bほどの胸をサラシで撒いて。 ・・・・・・なんだこいつ。天使じゃなくて普通にヤンキーじゃないの? いや、私もけっこう人のこと言えないけど、これは・・・・・・。 「ウルルルルルルアァ!」 「ッシャァ! ゥッゥゥ、スラァァァァァシュ!」 一太刀一太刀がツタを、触手を切り去っていく。強い。格好はどうあれこの娘は強い。 「ウル・・・・・・ウゥルルルァア!」 「シャッ、はぁっ、ラァ!」 武器のなくなったデスパイアはついに自らの爪で襲いかかってきた。 そして。 「さよならだ・・・・・・『朽ち桜』」 一瞬、刀を、振り下ろす。 「スラァァァァァシュ!」 ――――。 音はなかった。それほどの緊張を味わい、 べちゃり。デスパイアが地に伏せる。身体の正中線からまっぷたつだ。 「へん、どんなもんよ」 胸を張り見せつける彼女に一言。 「騒がしすぎるわよ」 周りの家の電気が、ちらほらとついていた。
――メグミのアパート 「ファミリィブルーメね」 と、断定する。あのあと死体を調べた結果だ。 「あん? えーと、いんぐりっしゅは苦手なのですが・・・・・・」 「ドイツ語よ。『家族の花』という意味ね」 「はぁ・・・・・・さいですか」 「それで、特徴なんだけど――」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「うぇぇぇぇぇ! きもちわる! なにそれ! えぇぇぇぇぇ!?」 「いままで確認されたのは全てアメリカ。実はまだ五件しか報告されてないのよ」 「あれ冷静!? いやいやいや、何で突然日本に登場してんだよ!」 「壁が薄いんだから叫ばないで? おおかた鳥にでも寄生したんでしょう」 「あー、それで日本に・・・・・・。渡りの季節くらい守れよ・・・・・・」 「デスパイアにそんなの関係ないでしょう。それに重要なのは、そこじゃないわ」 そう、進入経路などどうでもいい。問題は。 「最低ひとり、捕まってるよなあ・・・・・・」 そう、そこだ。 昨晩倒したデスパイアは明らかに成長途中。まだ巣立ち間もない頃だろう。 ブルーメは、親元からある程度離れた場所で新たな親株になる。 つまり、あれの親株は誓い場所にあるはずだ。 そして、子供がいたということは、必然的に雌が囲われているということに繋がる。 あのデスパイアからは高い魔力が感じられた。 雌は、人間だ。 それも、天使の。 「ウルフにブルーメ・・・・・・。この街のデスパイアは変態揃いね」 「性欲トカゲも入荷しいてますぜ。スリーセブンじゃね」 全く嬉しくないし、うまくもないのにやってやった顔をされると腹が立つわね・・・・・・。 「今夜からは親株探しね。それじゃ、そろそろバイトに行くから」 「おー。アタシも職探しがんばるわー」 ひらひらと手を振って外へ出る。 2歩歩んだところで、ドアを開けてひょっこりとアキラが顔を出した。 「敬語、抜けてね?」 「・・・・・・あなたに使うのがバカらしくなったのよ」 そっかー、と今度こそアキラは部屋に戻る。 こうした態度をとるのは、久し振りな気がする。
――深夜の公園 誰もいない公園。私の子供達は、もういない。 「はぁ・・・・・・んっ」 じっとりとした汗をかいている。花は地面に隠れて出てこない。 今、私を縛り付けるものは、首に巻かれ地中に繋がる太いツタだけ。 「あぁ・・・・・・やぁっ・・・・・・ん」 身体を風がなでるたび、胸の奥のもやもやが熱くなる。 この感覚は覚えがある。あのとき――犬と交わったとき。 あのときほど強くない。それでも、うだるように焦るように身体が火照る。 「んん・・・・・・」 知らず、手が胸を触っていた。子を孕み大きくなった胸。その頂の周りを撫でさする。 「はぁん・・・・・・ぁ・・・・・・」 撫でて、まわして、時々揉んで。 そのたびに熱いもやもやが加速する。 「あぁ・・・・・・ひぃん!」 いつの間にか硬く上を向いていた乳首を触る。電流が走った。 「ああ、いいよう・・・・・・」 こらえきれず右手を股間へ。 くちゅ。水音がなった。もう濡れてたんだ。 「あっ、うんっ、きゅうっ」 人差し指を中に入れ、かき混ぜる。 じんわりと広がる甘い香り。 身体が喜びをかみしめる。 でも。 「足りない・・・・・・」 あのときの快楽には及びもつかない。 ガサリ。 草むらから、わたしのいつかの恋人が姿を現す。 「ウルルルル・・・・・・」 来てくれた。来てくれたんだ。 あたりには、何か腐ったような、甘い甘いにおいが立ちこめていた。 別れ.end
エロ少なめってかえろがねえええええええええ 四話待ってとか言ったのにおさまってねええええ ほぼキャラ紹介いいいいいいいいいい 五話がもう少しでできるんで、一時くらいにあげられたらあげます
こんだけ敵が強力で味方が無能なら人類は三日で滅亡だぬw
10代の女に期待し過ぎじゃないかw もうちょっと大人もがんばってほしいw
乙 乙 続きを全裸で待つ!!
できたぜ投下
たとえば純真な少女。 鏡の向こうに知らない娘。 川の中には街があって。 妖精たちは、夜踊り出す。 そんな、純真な少女に、真実を教えたならば。 鏡面はただ光を反射しているだけ。 水面にこちらが映っただけで。 妖精などは、この世にいない。 そうしたならばどうなるだろう。 幻想だと。仮初めだと教えたら。 少女は、どうなるのだろう。 哀れな、母は。 『貫殺天使リア』 5.銃と救済
――メグミのアパート 「・・・・・・結局、部屋でぐうたらしてたの?」 ヤバイ。メグミさん怒ってらっしゃる。 18歳、元大学生のおねえさまの髪が、メデューサみたく逆巻いてやがる。 「えぇーと、これには訳がありまして・・・・・・」 「聞きましょう」 やべえって。即答だよ。口調戻ってるよ。 「え、えーっとですねぇ」 訳なんてねーよ。あ、冷蔵庫のプリンも食べちゃってる。ばれたらまずいよな・・・・・・。 「あのっ、ほら! 疲れが! 疲れがたまってぇ!」 「・・・・・・そう」 お!! いけたか!? ナイス判断! さすがアタシぃ! 「それじゃあ、冷蔵庫のプリンとヨーグルトと、作り置きのハンバーグと、 その他もろもろ食べ尽くしたことの弁明を聞きましょうか」 「・・・・・・おいしかったもので・・・・・・」 その日、アタシの頭にタンコブがひとつ出来た。
――深夜の公園 甘い甘い腐臭に包まれ、わたしは土のベッドに身を置く。 何日かぶりにみる彼の陰茎は皮脂で汚れ、よだれを誘う悪臭を発していた。 「ウルル・・・・・・」 その汚棒をわたしの顔に差し出す。わたしは身をかがめ、 犬の下にもぐりこんで舌を伸ばす。 竿の奥、中程。ちろちろと舐める。 頭がくらくらする。甘い。苦い。酸っぱい。 「ぺろ、ぺろ・・・・・・じゅるっ、ぅん・・・・・・」 自ら口でくわえると、入念になめ回す。 くびれた部分までなら口に収まる。特に味とにおいの濃い穴を舐めると、ぴくんと反応した。 「ウル、ウルルルル」 もう充分だとばかりに陰茎を引き抜くと、四つんばいに体勢を変えたわたしの後ろに回ってくる。 待ちきれない。待ちきれないよ。 肘を落とし、膝で腰を支えるわたしの上に、とうとう彼がのしかかる。 肉球が肩に当てられる。彼の熱さがわたしの熱さにふれる。 ぐちゅ! 「あぁ!」 入ってきた。まだ亀頭かな? 久し振りだね。 ず、ずずず。 びちゃん! 「あはぁん!」 ゆっくりと挿入していた彼が、突然奥まで差し込んでくる。 ああ、この感覚。この快楽。 「ウル! ウルルラァ!」 「あんっ、ひゃっ! はげっ、しいよう!」 求めていたもの。あのときよりもきもちいい。 「いいっ、よ! 好きに、あたしをめちゃくちゃにしてえ!」 ぱん! ぱん! ぱん! わたしのお尻と彼のおまたがぶつかる音。 ぐちゃ! ぐちゃ! ぐちゃ! わたしの泉と彼の竿が紡ぎあう音。 「あぁ! んあっ! あっ、くる! あぁん!」 絶頂の予感。彼の肉棒も太くなってきている。 「あっ、あっ、あっ、・・・・・・あぁーーーーーーーーー!」 どぷどぷどぷん! 白濁。意識を手放す。身体を反らせる。 「・・・・・・っ、はぁっ、はあっ、はぁ・・・・・・」 息切れ。浮遊感。多幸感。 以前と同じように、彼の根本が膨らんできた。体位を変える。 どぷどぷどぷどぷ! 「あぅ! あっ、あぁーーーー!」 再びの絶頂。意識が遠くなる。 ビュ! ドビュビュ! 「きゃうん! あっ、あぁ!」 また射精。今度はたくさん。 満たされてる。わたしの中が。 「あぅっ、はぁっ、あっ、あぁーーー!」 頭が白くなる。まぶたが閉じていく。 薄れいく意識の中、わたしはふたり分の足音を聞いた。
――深夜の公園 「らっったぁ!」 長杖で犬の背中をぶったたく。 「ウリュァ!」 奇怪な叫び声を上げて、犬の背骨が折れた。 「きたねえもんぶちこんでんじゃねぇよ!」 アキラが犬の肉棒を根本から断ち切る。おそろしい行動だが、彼女の腕前あってこそだろう。 「嬢ちゃん! 大丈夫か!?」 「・・・・・・ぁ・・・・・・ぅ・・・・・・」 アキラに抱えられた少女は軽くだが反応した。命に別状はないようだ。 「ヂチイ! ヂチイ!」 「ガア! ガア!」 「ウルルルルルルアァ!」 四方八方から花を咲かせた動物たちが集まってくる。狙いは、この娘だろう。 確かにこの数は危険。だが、こいつらはあくまで傀儡。本体さえ倒せば終わりだ。 「アキラ! ブルーメはどこ!?」 「そ、それが・・・・・・」 何を焦っているのか。みれば――。 少女の首に巻かれたツタ。それは、地面へと繋がっていた。 「地中・・・・・・!」 「どうしよう!? これじゃあ届かない!」 なんて、なんて。 なんて、浅はかな。 「その娘のツタを切って、跳びなさい!」 おう、と困惑しながらもツタを断ち切る。とんっ、とアキラの身体が宙に浮いた瞬間――。 「はぁぁぁ!」 杖を大地に打ち付ける! 魔力を解放! ドガガガガガガッ! ゴォン!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――メグミのアパート 「いやー、まさかおねいさんがあんな必殺技持ってたなんて・・・・・・」 「魔力を浸透させて爆発させただけよ。たいしたことはないわ」 いや、クレーターだよ? 公園の半分が大穴だよ? なんだあれ。技術とか関係ない荒技だよ。超力業だよ。みたことねえよ。アイアン・グラビレイかっつーの。 「ふぅ・・・・・・こんなところかしら。お布団敷いてくれる?」 「ほいさっさ」 あのあと、メグミが一撃でブルーメを討伐したあと、フィリアちゃんは部屋に運び込まれた。 もちろん、犬の棒は引き抜いて。 「明日になったら、病院に連れて行きましょう。 たしか、滋賀に病院と研究所をかねてるところがあったから、そこに」 風呂に入れてさっぱりさせたフィリアちゃんを寝かせながら、提案された。 「はいな。病院っつても、顔色はすこぶる良さそうだけどな・・・・・・」 そう、この娘の顔色は、そんじょそこらの適当なパンピーよりも健康なのだ。 今はセックスの後でぐったりしているが、たぶん健康体だ。 「そう。元気よ。見た目はね」 「――――改造、か」 外見は普通に見えて、中身は、奴らのいいようにされている。 それが、ブルーメに襲われた女の身体。 「データベースに載ってる情報だと・・・・・・改造用の種は時間とともに体に溶けて、 完全に一体化するみたい。元に戻す方法は、まだないわ」 分厚い辞書みたいな本をめくって、メグミが絶望的な言葉を吐く。 「そんな・・・・・・一生このまんまって・・・・・・そりゃあねえだろ!?」 「落ち着きなさい・・・・・・とにかく、明日。詳しく調べてもらいましょう」 すうすうと寝息を立てる少女を見やる。 「ダニエラ・・・・・・いいこ、いいこ」 幸せそうに、そう呟いた。
――明くる日、大型病院 三年前、京都にあった、大型研究施設と総合病院。そこが大量のデスパイアに襲われ、壊滅した。 そこで、研究施設、及び患者を各地の大型病院に分配して、一応の解決をみた。 そのうちのひとつが、この滋賀特別総合病院である。 その医務室。待合室にリアとアキラを待たせ、メグミは医師の説明を受けていた。 「――――すると、日常生活に支障はないと?」 「はい。これまで通り学校にも通えます。乳房の張りと母乳の出も、デスパイアの刺激がなければ 2,3日で収まるでしょう」 「よかった・・・・・・」 ふう、とメグミは安堵の息を漏らす。ブルーメの改造は異常な環境でのみ効果を発揮するのだ。 「ですが、問題はあります。まあ、これは彼女次第なのですが・・・・・・」 「問題、とは?」 メグミの顔に厳しさが戻り、医師の言葉を待つ。 「心、です。心の問題です。天使と言えど、心は人と同じです――」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――個人病室 「うぅ、うぅぅ・・・・・・」 自分を抱えるように、自分を守るようにしてフィリアちゃんは病室の隅にうずくまっていた。 真実を教えた。余すことなく。 受胎も、子も。愛も、母も。家族も、幻だったと。 暴れて暴れて、暴れた。 枕を投げ、布団を暴き。 花瓶を投げつけ、耳を閉ざした。 真実から。 自分を、守るために。 がたがたと、震えて。 現実を、拒絶した。 あぁ、だめなのか。自分は失敗したのか。 それでも、信じる。 彼女は、天使だから。 信じるから、突きつける。 「フィリアちゃん。聞きなさい」 自分の口からこんな声が出るとは思わなかった。 なんて、冷たい声。 「あなたの“錯覚上の”子供のうち、一体を、私たちは先日討伐したわ」 「・・・・・・ゃ・・・・・・やめ・・・・・・」 「聞きなさい!」 腕を取り、顔を合わせる。 ビクリ、と目を背けられた。 おびえている。震えている。けれど、突きつける。 「眼を合わせなさい!」 「ひっ」 「お、おい。メグミさん、やりすぎじゃ・・・・・・」 「あなたは黙ってて!」 「は、はい!」 数瞬眼を泳がせ、フィリアちゃんの青い双眸がこちらを向く。 なんて弱々しい。なんて頼りない。 「もう一度言うわ。あなたが子供だと思っているデスパイアを、私は殺した」 「ひ・・・・・・ぁぅ、わたしの、あかちゃん・・・・・・」 「しっかりしなさい! あなたはなんなの!?」 「・・・・・・ぇ、ぁ・・・・・・」 なんなんだろう。わからない。そんな瞳。 「あなたは、デスパイアに犯されるだけの非力な子供!? ちがうでしょ!?」 「・・・・・・ぁぅ・・・・・・」 「デスパイアの子を持つ母親!? ちがうでしょ!?」 「・・・・・・ぁ・・・・・・」 「みんなを守る天使! そうじゃないの!?」 「・・・・・・・・・・・・」 蒼い双眸。じっと見つめる。 とん、とつきはなして、ベッドに寝かせる。 「あなたの想いが決まったら、教えて。どんな答えでもかまわないわ」 涙を浮かべ眼を合わす。涙など枯れているだろうに、それでも。 「でも、思い出して。天使になったあの日、何を誓ったか」 そう言ってドアを開け、アキラを押し出す。 「――――待ってるわ」 スライドドアが、ひとりでに閉まった。
――帰りの車内 「フィリアちゃん、復帰できるかねぇ」 「あら、やっぱり心配なのね」 「そらぁ心配だろ。おまけにメグミさんは怒鳴りだすし」 「なによ、こわかった?」 「いーや、ずぇーんぜん」 「あらあら、これは一度味あわせないとだめかしらー? ・・・・・・あの娘なら、大丈夫よ」 「そうか? あたしゃあアフターケアなんかやったことねーからわかんねーけど、あれはまずくね?」 「いいえ、大丈夫。なぜなら――」 「あの娘は、天使だから」 ――それから三日後、深夜の雑木林 「いい? 触手はアキラが全て切ってくれる。だから、あなたはとどめを刺すだけ」 「はい、わかりました」 昨日、病院から連絡があった。 フィリアちゃんから話したいことがあると。 そして今日、彼女はここにいる。 決めたと。決意したと彼女は言った。 もう一度、天使にならせてくれ。 友達を、救うために。 病院に無理を言って、この日だけ外出させてもらった。 彼女の心を、救うために。 子を、自分の手で、殺させる。
ブルーメの子は、新たな親株となる際、一定期間完全に動けなくなる。 その間、もちろん媚薬花粉も使えないし、移動も出来ない。 ただ地面に埋まった、滑稽な姿で。 そのブルーメを、殺させる。 もちろん安全のため触手は切り離す。 自らの手で、家族だと思っていたものを破壊する。 決別する。 幻と。 「そろそろ、はじめましょう」 顔が青い。心なしか震えている。 それでも。 「はい」 彼女は凛と、前を向いた。 犬が、地に倒れ伏して寝ているようにしかみえない。 背中の大きな植物を除けば。 ガチャリ。 銃口を、犬の眉間に突きつける。 「・・・・・・ダニ、エラ」 ふと、犬が鳴いた。 「ウリュゥ」 まるで母親に甘えるように。当然のように。 彼女は、震えて、迷って、惑って、迷って、 「ごめんね」 引き金を、引いた。 タン。 救えたのだろうか。彼女の心を。 わからない。それはきっと誰にもわからない。 けれども。 「ありがとう、ございました」 純真な少女の瞳には、光が戻っていた。 銃と救済.end
終わりです ついでに、夏休み編も終了です 一部完だぜーおーいえー
乙ー
チラ裏ですが、人間サイド弱すぎとのご指摘について ええ、はい。カレンとリアは弱いですね でも、普通にそこらのデスパイアよりは強いです てか、デスパイアは普通の人間でも倒せます きついのはウルフの集団くらいですね 超どうでもいい話 アメリカのブルーメたちは五体全て、普通の人に駆除されました 火炎放射器だったり、除草剤だったり 草ですし。所詮草ですし 今回異様に強かったのは、ただ発見前に傀儡の数を増やしまくれたおかげです だって、女の子ばっか引き寄せられる花とか道にあったら怪しいでしょ そんなわけで日本のブルーメはウルフさんのせいで話がややこしくなったんです リザードマンも弱いです 高校野球時がフルスイングすれば首折れます 逃げ足が速いだけ カレンの家を襲ったデスパイアは、天使歴三ヶ月のリアに負けました 弱すぎです ウルフも単体なら捕獲レベル6くらいです 集団、リーダー有りのチームワークあってA級デスパイアなのです ウルフとブルーメは一回捕まったら基本アウトですが、ほかの奴らは充分逆転可能なのです びこおず、パワーバランスは人間側に傾いています
見直してたらおっそろしいことに気づきました
>>17 >『群れを敵に回すな。ボス級にあったらすぐ逃げろ。アタシがくるまで戦うんじゃない』
メグミの口調ちげえ、これアキラのだ
『絶対に戦いにでないこと。私が来るまで待っていなさい!』
で脳内変換お願いです
遅すぎです
>>75 この手の話で人外に普通の人間が対抗できるって珍しいね
>>77 魔法が扱えない奴らには充分対抗できます
なんのために天使がいるかといえば、魔法を使うデスパイアがいるのです
そいつらは、人間では対処できません
次の敵は、魔法を使います
次いつになるかなあ
まあ、世の中にはL1200の女夜魔が「下郎が!身の程をわきまえろ!(キッ」と言いL3000のホームレスに陵辱世界もありまして むしろ悪魔や魔物が徘徊する世界のホームレスは強く悪魔に「この悪魔!」と言われる狡猾さが必須
>>78 ありゃ?
>ホームレスに陵辱される世界
と打ったつもりが…
一週間ぐらい空けてたらすげえ来てたwwwしかもシリーズものかよwww
やっぱ触手は、強姦→篭絡→寝取りだよねっ!
>>83 触手で触手から寝取る
こうですかわかりません><
リアの方なんですが、自分ひとりの発表場所じゃないんで切りもいいししばらく引きこもります
>自分ひとりの発表場所じゃないんで 筆が進まないってんならともかく、そんな理由で自重す必要は無いと思うんだよ でもまあ、気が向いたらまたお願いします
筆は進むんですけどねー 自分のだけで埋めるのもなんだか 他の人のひとつしかないし・・・・・・ いなごをみたいなーと、みたいなーと思ってるんですよ 思ってるだけです、求めてないです でもみたいなー
>>83 育成→自慰→やがて本気に→苗床→最初に戻る
触手と女しか存在しない世紀末ですねわかりますん
女「ヒャッハー!触手だぁ!!」
触手暮らしのアリエッティ
92 :
名無しさん@ピンキー :2010/10/05(火) 17:20:28 ID:ra2WCXEz
20xx年、触手は絶滅の危機にひんしていた・・・
その危機を元からなかったことにするべく過去へ飛んだ触手保護団体。 しかし、飛んだ時代が悪かったのか悪の組織として認識されてしまう・・・
>>93 触手を迫害した英雄の学生時代に来てしまい、それを追って触手迫害団体の女まで来た。
これがフォビュアかレイカーズの設定だったはず
むかしの有料アニメチャンネルで見ただけだからワカメ
ほんとにそんなのあったのかw
かきためたぶにくぜぇぇぇ
長い長いトンネルを抜けた。 恐くて、苦しくて、嬉しくて、切なくて。 夏休み。8月31日。 明けて、9月1日。 今日は、始業式。 『貫殺天使リア』 6.黒い人間 ――グローデン家、門 「いってきまーっす!」 見慣れた通学路。今日からは、ひとりで歩く。 ――『町はずれの廃工場に奴らの痕跡を見つけた。リアちゃん、わりいが、カレンちゃんは連れ去られちったみてえだ』 『そう、ですか・・・・・・』 『お父さんには、なんて言うつもり?』 『それは・・・・・・』 『お父さんには内緒なんでしょう? カレンちゃんの捜索願はもう出したから、それを伝えなさい』 『・・・・・・はい。何から何までありがとうございます』 基本的に、デスパイアに襲われた人のプライバシーは徹底的に守られる。 学校にも、カレンの失踪はデスパイアの可能性アリ、とだけ伝えられたらしい。 ――『なんにしたって下世話なやつはいるだろうさ。そんなばかには蹴りくれてやんな』 とは、不良天使アキラさんの言葉。最近バイトを見つけたらしい。 ――『天使の仕事も大事だけど、学業もおろそかにしちゃダメよ?』 これは、なんだか怖いメグミさんの言葉。 隣の体温がないのは寂しい。けれど、いつか彼女を見つける日まで、わたしはもう迷わない。
――全校集会 「迷わないどころじゃない・・・・・・宿題やってない・・・・・・」 やばい。いきなりつまずいた。カレンのを写すつもりだったのに・・・・・・。 「――皆さんも西園さんに関する情報があれば、どんな些細なことでも教えてください」 校長先生がカレンのことを話している。やはり行方不明扱いらしい。 「それでは、集会を終わりにします。いちねんA組からクラスに戻ってください」 ざわざわと講堂に喧噪が戻る。 『わいわい』 『がやがや』 『ボクラノニシザワクンガー』 『フィリアタソモエスモエス』 『タキガミサンガサイコウデゴザルデュフフ』 ・・・・・・なんか不快なものが聞こえた・・・・・・。 「リアー」 うしろの方からるーあがやってきた。千崎瑠魅亞。すげえ漢字だけど純日本人。 「えっと、その・・・・・・だいじょうぶ?」 「うん、わたしはだいじょぶだよ」 カレンとわたしがいっしょに暮らしてるのはみんな知ってる。るーあもそこを気遣ってくれたんだろう。 「でへへー。ところでリアさん、頼みたいことがあるのですが・・・・・・」 そのまたうしろからぽあぽあした女の子が駆け寄ってくる。瀧上叶。おっとりかわいい系の女子。 どーせわたしと同じ用事だろう・・・・・・。 「イヤーそれが・・・・・・カナエはどこまで進んだ?」 「古典と日本史と国語を・・・・・・」 「何でわたしと同じのなのよぅ!」 こいつ、苦手科目をあとに回しやがった。なんて横着な・・・・・・! 「リアちゃん! そんなときこそるーあちゃんだよ! ね!」 「教えはするけど、写させないわよ?」 「しょんな〜。るーあちゃん、おにぇが〜い」 『デュフー!タキガミサンキタコレ!」 『センザキカケルタキガミノホンハドコデスカー!』 うちのクラスの男子、きめぇ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――1年B組 「それでは、帰り道は気をつけること! おわり!」 「きりーっつ!」 「きょーつけ、れー!」 「「「さよーなら!」」」 ホームルーム、終了! 「るーあさま! このとーりです! 教えて!」 ダッシュでるーあに駆け寄り、頼み込む。 「そんなに焦らなくても、教えてあげるって・・・・・・」 「それじゃあ、リアちゃんの家でべんきょおかい! あたしおかしもってくねぇ〜」 「遊ぶんじゃないんだから・・・・・・。リア、それじゃあ後で行くから」 「はーい」 校門をでて、家路につく。 あれ、何でウチなんだろ。いつもはるーあの家で勉強会なのに・・・・・・。 ・・・・・・ああ、そっか。やっぱりあの娘たちは優しいなあ。 ひとりの家は、寂しいもの。 ――グローデン家、リビング 「でよー、つまりこいつはXとおんなじだろ? じゃあ代入していいてことだ」 「おぉー! おねーさん頭いい!」 「ほめろほめろ」 なぜか、アキラさんがいた。バイトが終わったので、遊びに来たそうだ。 それと、まさかの発見。数学が得意だった。わたしですら英語で勝てるのに・・・・・・。 「thatを使うのは後ろに完全な状態の文が来るときで・・・・・・。リア、聞いてる?」 「あ、うん。whatとwhichはなにか足りない文なんだよね?」 「そう。だから、ここは?」 「誰にするのか書いてないから・・・・・・what?」 「正解。じゃあここのページ解いて。あとたった2ページだよ」 「・・・・・・」 すでに集中力が・・・・・・。 「てかリアちゃん、英語苦手なんだな。すっげぇ得意そうな顔なのに。ハーフなんだろ?」 「お父さんは英語圏の人じゃないんで・・・・・・」 その上納豆大好きだ。信じられん。あんなにおいの強いもの、ご飯にかけるなんて・・・・・・。 「英語はほとんどアタシと同じ成績だもんねー! すぅがくおわりい!」 「わたしもあとちょっとー」 「それじゃ、リアが終わったらおやつタイムにしましょっか」 「まじかよ。おやつ持参!?」 すごいテンション上がってる・・・・・・。 えぇと、“トムは鉛筆を指さして『これはシャーペンですか?』ときいた”・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ケーキかよ・・・・・・。いや、普段は好きだけど、ケーキか・・・・・・」 取り出されたおやつを見て、なぜかアキラさんがげんなりしていた。 「甘いものはだめでしたか?」 「いやぁ好きなんだけど、今はちょいと・・・・・・。バイトでいろいろありまして」 甘いものがイヤになるバイトってなんだろう。 「30分くらいしたら、再開するよ」 「ふぁーい」 「へーい」 勉強会は、夕方までつづいた・・・・・・。
――町境の田んぼ道 トラクターを走らせるために作られた田んぼの中の道。 中学校の帰り道、いつも通りそこを使って帰宅していた。 『デスパイアは暗い路地裏や夜の住宅街によく出る』 と聞いていた。じゃあ田んぼならだいじょぶじゃん。ここ突っ切った方が家近いし。 そう思って道を歩いていた。 豊かな金の実り。今年も豊作だろうか。 ガサガサ。なにかが稲の中で動いている。ねこかな。 そう思って近づいたら、ピンク色の、ぬめった着物の帯みたいなものが私の身体を絡め取った。 一瞬で、稲穂の中に連れ込まれる。 そこにいたのは、てらてら光る粘膜、背中のこぶ、巨大なヒキガエルだった。 「お、おお、おとなしく、ししししろぉ」 「な、なに!? ひぃ!?」 しゃ、しゃべった! これがまさか、デスパイア!? 「い、いやーーーーー! だれか! だれかたすけて!」 「ゲロ、ゲロゲロゲロ、こんなとこ、だ、だれもこない」 そうだ。人家も遠くにちらほら見えるくらい。これじゃ誰にも気づいてもらえない――! 「ゲロ、ゲロゲロ」 ジュワァ! 肩口が、腹部が、腰部が、スカートが。 デスパイアの舌が巻き付いているところのセーラー服が溶けていく。 「ひぃ!?」 「し、しんぱいするな。からだはとけない。・・・・・・さ、さっそく」 舌が更に3本出てきた。四本もベロをもっているのか。気持ち悪い。 その内2本が、足首に巻き付く。ぐるん! 3本の舌に絡まれた体は、一瞬宙に浮いて地に下ろされる。 足を広げて膝を立て、うつ伏せの体勢。お尻を高く上げている。 「ゲロ、じゃじゃじゃまな、ぬぬのだ」 べちゃり。股に濡れた柔らかいものがあてられる。 じゅぅぅ・・・・・・。 「や、やめ・・・・・・いやっ」 「あああ、けがはえてるのか。じゃまだ、とととかそう」 ああ、やっと生えてきたのに。大人になってきたと思ってたのに。 ぐにぐに、ぐぐ! 私のソコを舐め回していた舌が、数回ほじるようにしたあと、ついに中に入ってきた。 「い、ぎぃ!?」 「ゲロ、しょじょか。いいぞいいぞ」 グリグリと何度か中で舌をまわすと、それを引き抜く。 代わりに・・・・・・。 「そそ、それじゃあおとなになろうか」 ぐい。そこに硬いものが押しつけられた。これって・・・・・・! 「い、いや! それだけは! それだけはいやぁ!」 「ゲロゲロゲロ!」 めり、ぐし! 「いぃ!? ひぎい!」 痛い。それと、気持ち悪い。お腹の中が上がってくる。 「ゲロゲロ! ゲロゲロリ!」 「ひい! あぐ! い、いたぁい!?」 ぐぐ、ぐぐぐ。まだ入ってくる。痛い!痛い!
ぐっ、ぴと! 「え、あ、終わった・・?」 「そそ、そんんんなことはない。ここは、おおまえのしきゅうだ」 「ぇ・・・・・・」 「いく、ぞ」 どぷん! ぐぐ、どぷん! 「いひぁ!? あぁあ!?」 身体が震える。なに? なんなの? わからない。 痛いしかわかんないよ。 「ゲコゲコゲコ! これでおまえはおれの、お、およめさんだぁ!」 「ぇ・・・・・・あ、ぃゃ、いやぁぁぁぁぁ!」 ぐぷり。私のナカからソレが引き抜かれた。 ずくん! 心臓が跳ね上がる。身体が熱い。 ――『デスパイアのせーえきってさー、オンナノコをエッチにする力があるんだってー』 友達がそんなことをいっていた気がする。いやだ。いやだ。 「イヤ・・・・・・いやぁ・・・・・・」 身体を丸める。ぞくぞくする。欲しい。欲しい! 「ぁあ・・・・・・」 あたりに立ちこめる独特のにおいを吸い込む。胸の奥がカアっとなった。 「それ、それじゃあ、にかいせんだぁ」 「ぃや・・・・・・はぁっ」 「いい、いただくぞぉ!」 ザシュッ! 「・・・・・・え、ぎゃ、ぎゃぁぁぁぁ!」 「・・・・・・?」 くるべき感覚がこない。それどころか悲鳴が上がっている。 震える身体で後ろを振り返る。 黒があった。
――町境の田んぼ道 伸びた尻尾。太く大きな爪。 少し膝を曲げて腰を落とし、尻尾とバランスをとっている。 人間。 では、ない。 リザードマン。 でも、ない。 肌には鱗がないが、その代わりに不敵に笑う口元から牙が見える。 何より、黒い。 肌の色が黒い。 そうではない。一般的日本人より少し浅黒い程度だ。 黒いのは、暗いのは。 雰囲気。魔力。 その身からあふれる力が、まるで闇のように周囲を覆っている。 「・・・・・・いいかんじだ」 ザッシュッ! 「ぎゃあ!」 腕を一降り。カエルの体液が飛び散る。 「お、おおまえ、なん、なんだぁ!」 「魔力を使わなきゃこんなかんじか・・・・・・。じゃあ、魔法、やってみっか」 敵を全く無視して、黒は続ける。 自らの力の検証を。 「イメージ。剣のイメージ」 「おお、おまえぇ! ああ!」 たまらずカエルが舌を伸ばし反撃する。その瞬間。 トトトトト! 「いいかんじぃ!」 伸ばした舌、頭、もう一つ頭、首、腹。 カエルの身体に、五本の剣が突き刺さっていた。 色は、透明な、血色。 ばたり。カエルの巨体が堕ちる。圧倒的。まさに圧倒的だった。 「帰るかー。カエルなだけに・・・・・・。いや失敗だこれ」 踵を返し道に戻ろうとする黒色。その耳に、少女のか細い声が聞こえた。 「ぁう・・・・・・待って。待って・・・・・・」 「そういや、いたっけ。うわきたね。せーえきたれてるよ」 そう言いながら、火照る身体の少女に近づく。 「まあいいよね。いただきまーす」 その宣告通り、哀れな少女を犯し始める。 白い半袖Yシャツ、黒のスラックス。 黒色は、リアの高校の制服を着ていた。
――町境の田んぼ道 断楼天使アキラは走っていた。 カナエを家に送り届けたあと、ぶらぶらと歩いて田園風景を楽しんでいたとき。 魔力を、感知する。 禍々しい、あまりにも黒い。 はじめは、別のデスパイアのものだと思った。 だが、あのリザードマンにあまりに似ている。 似ていて、似ていない。 明らかに奴の魔力でありながら、こんな恐怖をあおるような量と質の魔力など。 近い。もうすぐだ。 「ぁぁぁーーーーー!」 少女のものと思しき絶叫が聞こえる。間に合わなかったか。 「ッチ!」 刀を抜く。もうデスパイアは立ち上がっている。 その黒い影は、その場を離れようとしていた。 「まちやがれ!」 追いつく。回り込んで正面に立ちふさがる。 「あ、やべ。天使かー」 場に沿わぬ抜けた声を上げる黒色。その風体を見て、アキラは驚愕する。 「な・・・・・・服だと、その魔力にその体・・・・・・。てめぇ、まさか!」 「あぁ、ばれました? そうですよ、俺は――」 「デスパイアと融合した、まごうことなき人間です」 黒い人間.end
例えば、日本にはこんな話がある。 ――ある侍が母を鬼に殺された。その鬼に復讐するため、侍は山で修行し、 そして山に住む鬼に打ち勝った。けれど、里に帰ってきた侍は鬼と化していた―― 人が、化け物に。 ある少年は魔物の力を手に入れた。 彼には、大したことではなかったのか。 人を、捨てること。 人が、人を捨て化け物に。 余談だが、侍は鬼と化した自分を知り、自害したという。 『貫殺天使リア』 7.リアのクラス
――メグミのアパート 「人とデスパイアが融合することは、あるわ」 夜。帰ってきたメグミに質問をぶつけた。 あのデスパイア――、人とデスパイアの融合体を、結局アタシは逃がしてしまった。 速かった。天使の中でも身体能力の強化が強いアタシ、奴の以前の姿。 それらより、さらに。 「身体能力なんかは、ほぼ足し算で上がる。より速くなったっていうのは、やっかいね」 「ああ、元から速いんだ。正直あんな長距離走じゃついていけねえ。短距離もあいつの方が速いと思う」 「でも確か、攻撃力は弱いんでしょう?」 「おう。バトったんだろうカエルの死体を見たが、爪痕はそこまで深くはなかった」 そこで、思い出す。少女を抱えおこしたときに見た、驚愕の光景を。 「けど、あいつは魔法を使える」 「なんですって!?」 「魔力の剣が五本、刺さってた。リアちゃんの弾丸みたく魔力が形をとどめたタイプだ。 大きさは、幅が辞書の縦くらい。長さはゴルフクラブくらいかな。鍔がこう、十字架みたくなってた」 「武器の具現化・・・・・・。戦闘タイプね」 「なあ、あいつは魔法なんて一回も使わなかったし、魔力も大して強くなかった。どうしていきなり強くなってんだ?」 少なくともあんなどす黒い力は持ってなかった。 「身体能力は足し算ってはなしたでしょう?」 「ああ。じゃあ、魔力も足し算か?」 「いえ・・・・・・もちろん上がるのだけど、強い方をベースに、弱い方の半分くらいが足される感じね。 それに、魔法は素体のセンスの問題。制服を着ていたのでしょ? 私たちが普段人間として生活しているように、そいつもベースは人間ね」 「・・・・・・つまり、クソ強い魔力とセンスをもった人間と出会って、自分を全部空け渡したってことか」 「そう。いつもは人として暮らして、裏ではデスパイアとして跳梁する・・・・・・」 「かなり、やばくね?」 「かなり、やばいわ」 うわーお。これアタシのせい? 「あー。そだ。リアちゃんにはいつ話す?」 「もう寝る時間でしょうから・・・・・・、明日のパトロールにでも話しましょう」 「おう。ったくめんどくせーことになったな・・・・・・。寝るか」 「切り替え早いわね・・・・・・、ところで」 「あん?」 「バイト、どこでしてるの?」 「・・・・・・ぜってー、おしえねー」 寝よ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――1年B組 「ほぁ・・・・・・のりきったー!」 「数学のせんせー、いきなり授業はひどいよぉ〜」 今は6時間目の休み時間。次のロングホームルームで終了だ。 「ねーるーあ、つぎってなにやんのー?」 「文化祭のクラス係決め。あなた達も委員会に入ってないんだから、選ばれるかもよ?」 「えー、なんもしたくなーい。働いたら負けー!」 「そぉだそおだー! 学級委員会めー!」 「風紀委員だから・・・・・・。いい加減覚えてよカナエ」 「えへへぇ〜。小学校のイメージが強くて・・・・・・」 このふたりは小学校以来のつきあいらしい。高校までいっしょとはなかなかすごい。 「てゆーかクラス係とか意味わかんなーい。文化祭委員がいるんだからその人がやりゃいいじゃん!」 「そういう決まりなんだし・・・・・・。それに、委員の人は文化祭全体の指揮を執るんだから」 この学校の文化祭は、文化祭全体のイベント(開会式とか中夕祭とか)を委員会、 クラスの出し物はクラス係がやるものらしい。 今日知った。 その係は、委員会をやってない人、部活をしてない人がやることになる。 つまりわたしたちみたいな。 「くそう・・・・・・。横暴だー! もっとやる気のある奴にやらせりゃいいんだー!」 「そぅだそぅだー!」 「リアに投票するね」 「なんですと!?」 なぜ。 そうだこんな時たすけてくれるのは・・・・・・! 「カレン! カレンもやりたくないよねー!?」 いつも通り右側をみる。いつでもわたしを助けてくれる親友。 誰も、いなかった。 わたしの隣には、だれも。 「ぁ・・・・・・」 いつもそこにいた笑顔。いつもそこにあった顔。 いない。 こわい。 「だいじょぉぶ。だいじょぉぶだよ、リアちゃん」 ぎゅっと、カナエに抱きしめられる。震えていたらしい。 「私たちはいなくなったりしないから。大丈夫」 こつん、とるーあのおでことわたしのおでこがあてられる。 「・・・・・・おちついた?」 「うん、ありがと」 この娘たちが友達で、よかったな・・・・・・。 『サンカクユリキタデゴザルー!』 男子うぜぇ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「では、挙手で投票してください。まず青木君・・・・・・3票。次、大田原君・・・・・・」 今、投票の時が来た。決戦だ。いきっのーこりたい、いきっのーこりたい、まだプーでいたくーなるー。 「・・・・・・。男子のクラス係は津南君に決まりました。つづいて女子を決めたいと思います」 来るなよ、来るなよ・・・・・・。 「江頭さん・・・・・・0票。グローデンさん」 『へいへいへぇい!』 『ウチのクラスのマスコットー!』 『ブヒッブヒッ』 『やっぱリアちゃんでしょー!』 「!?」 なんだこの人気。なんで男女から支持を受けてるんだ。マスコットってなんだし。 「一列目、二列目・・・・・・」 列単位!? 「21票。決定です」 まさかの大得点。大抜擢。どんな人気者だよ。 「八百長でしょこれ! いやおかしいでしょ!」 「一応他の人もとります。佐々木さん、0票。滝上さん・・・・・・」 『イチオウテイコウスルデゴザルヨ!』 「8票。千島さん、0票。ていうかクラス全員でそろったし終わりでいいですよね」 「いや聞いてよ! この得票数はおかしいでしょ!」 「まあまあ。それではここからは、係に任せたいと思います。リアちゃーん、おしごとでちゅよー」 「おもしろいなあんた! はったおしたい!」 「リアちゃーん、がんばってぇ〜!」 『そうだ負けるなー!』 『カワイーよー!』 『ミニマムミニマム!』 「応援してるのけなしてるの!?」 何このクラス。 「ロリア・・・・・・フィリアちゃん、そろそろ始めない?」 「あ、ごめん津南君・・・・・・ロリア!? 何そのあだ名!?」 「それでは出し物の案を出してくださーい。ロ・・・・・・フィリアちゃん推しはなしで」 「無視すんなって! ちょっと!」 『お化け屋敷ー!』 『ドーナツ屋ー!』 『タピオカー!』 『ネコミミラゾクバー!』 「ほらほら、はやくかいてって」 「え、あ、もう! お化け屋敷に、ドーナツに・・・・・・!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――夜、パトロール 「ぶはははは! それで係に、ぶはははははは!」 「笑い事じゃないです! あれは陰謀ですよ!」 結局なし崩しに係りに。ついでにあだ名と扱いも発覚して、完璧にマスコット扱いになった。 しかもるーあ、諸々のことを知っていたらしい。 ――『よかったね。わたしが投票するまでもなかったじゃん』 あれは絶対なにか知ってる。休み時間、わたしの震えが止まるまで抱きしめてくれていたカナエを残し、 クラス中を歩き回っていた。なにかしたんだろう。 「ぷぷっ。でもよかったじゃない、自分の知らないトコで変な扱いされるよりいいでしょう? ぷっ」 「メグミさんまで笑わないでください!」 マジメな人だと思ってたのに・・・・・・! 「――でも、寂しくはなかったでしょう?」 「・・・・・・そう、ですね」 正直、あの時間、寂しさはなかった。 「いい友達をもったわね」 「はいっ」 あの娘たちが友達で、よかったな・・・・・・。 ――中国地方、寂れた町の廃屋 「リアちゃんが、心配です」 ご主人様と抱き合い横たわりながら、言葉を紡ぐ。 「あの娘、わたしがいなくなっても元気にやっているのかな・・・・・・」 ご主人様の硬く猛々しい獣毛を撫でて、言葉を紡ぐ。 「いつか、会いに行ってあげなくちゃ」 右手で、ご主人様の雄々しさを撫でる。 「会いに行って、そして・・・・・・」 「女の悦びを教えてやる、か?」 「はい!」 やっぱりご主人様はすごい。わたしのことなんか何でもお見通しだ。 「その前に、まずは俺たちで一発しめこもうや」 「はい・・・・・・。待ってました」 体を起こし、ご主人様の体にまたがる。服はスカートだけを具現化させ、上半身は裸だ。 もちろん、ショーツなんてつけていない。 「なんだ・・・・・・もうびちょびちょじゃねえか。カレンは淫乱だな」 「そうです・・・・・・。わたしはご主人様の前だと牝犬になっちゃうんです」 そういいながら、ご主人様の隆起したそこに蜜壺をあてがう。 ずりゅ! はいった。はいってきた。 快感。満たされる悦び。あのとき教えられた、女の幸福! 「っあぁ、うごきます!」 腰を前後に、左右に、上下に動かし幸せを噛みしめる。 「あん! あぁ! いい、ご主人様ぁ! 気持ちいいです!」 この愛を、はやくリアにも知って欲しい。 赤い首輪は、ご主人様とのエンゲージリング。 カレンは、リアが偽りの愛を乗り越えたことを、知らない。
――東北日本海側の島、村の祠をまつる洞窟 「さなえー、やめようよー」 「だいじょぶだよ。あんなの大人のうそだって」 夕刻、島の南端。 深い森の奥に、その洞窟はある。 「で、でも、暗くなってきたし・・・・・・ひゃっ!?」 「ただのカラスだって。それにほら、かいちゅう電灯ももってきたし」 小学6年生。好奇心旺盛な藤堂早苗。 同じく6年生。早苗にいつも振り回される鵜崎千春。 ふたりは、祠に肝試しに来ていた。 「そろそろのはず何だけど・・・・・・あった!」 獣道をたどり、ついに目的の洞窟に至る。 大人ひとり程度の穴に、穴の前に立てられた鳥居(ふたりはわからなかったが、本土と装飾が違う)。 暗い入り口が、口を広げている。 「電池も・・・・・・つく。それじゃいってみよー!」 「さ、さなえぇ、やっぱりダメだよ・・・・・・」 「なにいってんのー。おいてくよー?」 「あ、まって! おいてかないで!」 ふたりは洞窟へ入っていく。 何が祀られているか、知らないまま。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぴちょん。 水滴が落ちる音がする。 翼を広げ、壁に張り付いた鳥。 それが早苗たちの第一印象だった。 胸、足、それに翼が大きな杭に打たれ、口にお札のようなものが貼られている。 口。そう、それは鳥ではなかった。 「羽がないし・・・・・・こうもり?」 「きょ、きょうりゅうじゃないかな?」 まるでプテラノドンのような体。頭は、翼竜ではなくラプトルのような小型恐竜に近い。 翼を含めた全景は15メートル程。明らかに大人より大きい。 その怪物が、祠の最奥に封印されていた。 ぴちょん。 水滴が落ちる音がする。 「ね、ねえ千春。これが大人たちのひみつかな?」 「そうかも・・・・・・。それよりさっ、もうもどろうよ! こんなとここわいよ!」 「・・・・・・」 少しばかりの迷い。早苗は怪物を見上げ、千春に視線を移し、 「あのおふだ、とってみない?」 と提案した。 ぴちょん。 水滴が落ちる音がする。 「も、もうちょとだから・・・・・・」 「さなえちゃん重いよ〜」 「なんですって!?」 いやがる千春に頼み込み丸め込み、早苗は肩車をしてもらっていた。 狙いはもちろん、口のお札。 「うぅ、もうだめぇ」 「あと少し・・・・・・とれた! ってわあぁ!?」 札をはがした瞬間、千春はバランスを崩し早苗ごと転倒する。 「いったぁ・・・・・・。あ、とれた! 千春、おふだとれたよ!」 「あぅ・・・・・・。ほら、もう取ったんだからいこ? ね?」 ぴちょん。 水滴の落ちる音がする。 「なーんもおこんないの。いいや。かえろっか」 怪物はぴくりとも動かず、早苗はがっかりした様子で踵を返す。 「さ、さなえ・・・・・・、あれ・・・・・・」 「へ?」 振り返ると。 目を赤く光らせ、首をあげてこちらを睨む怪物の姿があった。 リアのクラス.end
きりゅう。島に伝わる文献にそう記されていた。 漢字に直して、忌竜。 忌まわしき竜。 その昔、隋の方角から飛んできて、村民を喰い殺していった。 あげく、女の腹に卵を産み付け、腹を破り増えていった。 折良く、領主がやってきたのが幸いした。 多くの犠牲を犠牲を出しつつ、領主の私軍、村民、お付きの封魔師の命と引き替えに、 忌竜の子供たちは全滅、親を封印することが出来た。 元は、たくさんの人のいる島だった。 それが、たった10日で、10人に。 忌まわしき竜。 封印を解いては、いけないとされる。 『貫殺天使リア』 8.竜
――東北日本海側の島、学校だった場所 昼間。いつもは子供たちの笑い声のしていた場所。 そこは、血の海だった。 机はめちゃくちゃに、ランドセルは倒れ。 『1年1組 ささき みか』 そう書かれたノートの脇に、赤黒さをまとった白いカルシウムの固まりがある。 息は、すでにない。 腹は破られ、眼球もない。 黒の字で『うみ』と書かれた白い半紙の貼られた壁。 その下には、まだ生きた人間がいた。 『5年1組 佐々木 理佳』と書かれた名札。黄色く濁った粘液の固まりで、体中が巻かれている。 スカートの下から血を出し、意識を失っているようだ。 腹が歪に、膨らんでいる。 まるでダチョウの卵が3つほど入っているように。 ここで生きているのは、彼女と女の教師。教師もまた卵を産み付けられている。 まるで子供を産めないような弱い体は、子供は必要ないとばかりに、小さな児童たちは喰われていた。 また、男も。女以外はいらないとばかりに、腹から食い破られている。 9月10日。大型台風通過中、 島からの通信が、途絶えた。
――9月9日、1年B組 ザアァァァァァァァ・・・・・・ 月曜日、7時間目のロングホームルーム。 「集まった意見を発表します。フィリアちゃん、おねがい」 「えーと、お化け屋敷、ドーナツ屋・・・・・・」 わたしの声を受け、津南君がそれを黒板に書いていく。 文化祭の出し物。先週出た意見のなかから、やるものをひとつ決めるための時間。 「ネコミミラゾクバー・・・・・・? タピオカ屋、アイス屋、駄菓子屋、ぬいぐるみ喫茶・・・・・・」 前回はとにかくでまくった(というか津南君とわたし以外、先生含めた28人から別々のものがでた)ので、 今日は5個くらいに絞り込む作業だ。 「ねこ写真展、UFO展示会、漫画喫茶、大人のマッサージ・・・・・・」 いくつも訳のわからないものが混じってる。あとから案を出した人たちか。 「ケーキ販売、そば屋・・・・・・」 このふたつはカナエとるーあのだ。るーあの頭の中がよくわかんない。 「なにか劇をやる、性別逆転レストラン。以上です」 「レストラ、ン。できた。それでは、この中から絞り込みます」 こうしてみると壮観だ。黒板の端までかいてある。 「これだけは譲れないって意見のある人は手を挙げてください。おふざけをすると帰れませんよ」 最後の言葉が聞いたのか、上がった手は数えられるほどだ。 ・・・・・・先生、こだわりがないなら大人のマッサージとかいうのやめてくださいよ・・・・・・。 「ひい、ふう、みい、よんご・・・・・・。8人ですね。んじゃあ大田原君から、理由をどうぞ」 いっしょに係をやることになった津南賢治くん。いつもは接点がなくて話したこともあまりなかったが、 思ったよりしっかりしている。 裏でロリアっていってるのはゆるさねーけど。 「ウスっ! 文化祭といったらお化け屋敷! 何はともあれお化け屋敷!基本だと思います!」 「理由になってねーですよ大田原君。フィリアちゃん、候補一がお化け屋敷」 「はーい、お化け屋敷、と」 ルーズリーフにメモを取る。まともだ。 「次・・・・・・土御門さん」 「やっぱ時代はスイーツですよ。ウチの家、レストランやってるから技術も食材も協力できるし。 てゆーことで、甘味処をおしまっす!」 ふたつめ、甘味処。 「瀧上さん」 「ケーキのおいしぃとこみつけたんだぁ〜。だから、そこに協力してもらえば儲かる気がするのです!」 無理じゃね? みっつめ、ケーキ販売・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「残ったのが、お化け屋敷、甘味処、ケーキ販売、ネコミミラゾクバー、劇、縁日、焼きそば、タピオカです」 「甘味とケーキは合体していいんじゃない?」 「そだね。てことで、この7つが生き残りました。来週投票をするので、それまでに考えておいてください。 以上。今日はここまでにします」 津南君の締めと同時に、チャイムが鳴る。あとは帰りのショートホームルームで終わりだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ザアァァァァァァァ・・・・・・ 校門の前でカナエたちと分かれる。強い雨が降っていた。大型の台風がやってくるらしい。 ボボボボボボボボ・・・・・・。 傘が雨を打つ音を楽しみながら、家路をたどる。今日もたぶんアキラさんが来るはずだ。 「ただいまーっと」 家の鍵を開け、中へ。制服が濡れちゃったから干さないと。 セーラーとスカートをハンガーに吊し、お風呂を沸かす。下着姿は寒いけど、我慢我慢。 『――強い風に気をつけてください。次のニュースです』 つけたテレビからキャスターが伝える。台風情報が見れなかったのは残念。 『島根県東部で立て続けに失踪事件が起きています。県警は、何らかのつながりがあると見て・・・・・・』 世界では、デスパイアによる被害がつきることはない。 どれだけ天使が頑張っても、どれだけ市民が注意しても。 闇は、消えることはない。 『――鳥だよ、でっけぇ鳥があっちへ飛んでったんだ』 ピピッ、ピピッ。 お風呂が沸いたことを示す機会音が鳴る。 テレビを消して、洗面所へ向かった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「やっぱりちっちゃくなってる・・・・・・」 湯船の中でくつろぎながら、わたしは落胆していた。 対象は、胸。 あの夏休み、あんまり思い出したくない事件の中で、一時期私の胸はDを超えていた。 それが今はどうだ。 かろうじてBカップ。あまりにひどい仕打ちじゃないか。 縮んだことで垂れたり緩んだり、ということはなかった。むしろハリとキメがよくなっている。 乳首も薄い桜色のままだ。 けど、小さくなった。 そこだけは幻を見せてくれてよかったのに・・・・・・。 あのデスパイアと関わって得たもの。 決意。誓い。 肌のハリ、きめ細やかさ。 そして有り余る健康。 なんで強くなってんの・・・・・・。 犬に長時間乱され、出産まで体験したわたしのソコも、今はきれいに貝を閉じている。 あのときのような変な気分になることも、今のところない。 「んっ・・・・・・」 ちゃぷんっ。 湯船からでて、体を拭く。お日様の香り。 ショーツを穿き、ワイヤーブラ(スポーツからレベルアップ!)をつける。 デニムとパーカを合わせ、アキラさんを迎える準備を始めた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぴんぽーん。 「はーい」 チャイムが来客を示す。アキラさんだ。 「うぃーす」 「おじゃまします」 「あ、メグミさんも? バイトは今日なしですか?」 「ええ。 店長が風邪引いたって」 「へぇー・・・・・・。あ、どうぞどうぞ」 ふたりを家に招き入れる。 ザアァァァァァァァ・・・・・・ 外の雨はますます強くなっている。心なしか風も強くなってきている。 「台風、明日の昼に直撃だってよー。足が遅い上に規模がでかいから、四国の方とかすごかったらしいぜ」 「いやですね。洪水とかにならなきゃいいんですけど・・・・・・」 タオルを渡しながら会話をする。ここら辺は田んぼも多いし、水はけはかなりいいはずだけど。 「ありがとう。ところでリアちゃん、お願いがあるんだけど・・・・・・」 「なんです? 出来ることならなんでもしますよ?」 「アタシらのアパート、雨漏りがすごくてさ・・・・・・。今日だけ泊めてくんね?」 「やっぱり敷金礼金ケチったのがいけなかったかしら・・・・・・」 「そんなことですか。いいですよ。お布団も余ってるし」 使ってないお布団は結構ある。ビバ中流家庭。冬の寒さに布団は必需品だ。 「ありがとよぉ〜! 帰ったら畳まで黒くなっててびびったんだ! 眠れる夜を過ごせるぜ!」 「ほんとにいいの? ふたりもお邪魔しちゃって・・・・・・」 「大丈夫です。それにわたし、天使のこととか聞きたいこといっぱいあったし」 ザアァァァァァァァ・・・・・・ 雨音は、強くなっていく。
――東北日本海側の島、洞窟の最奥 「ギャオォォォォォ!」 喜びと怒りの入り交じった叫び声。 封印を解かれ、悠久の眠りから覚めた忌竜。爛々と光る赤い眼球は、2匹の小さな獲物を見据えていた。 「ひっ、ひぃぃ!」 「しゃなっ、しゃなぇぇ、どう、どうしよう!」 早苗と千春。ふたりの兎は、腰を抜かしおびえるばかり。 ぐぐ、ばきばきばき! 忌竜はその身を縛る朽ちた杭を壊すと、洞窟の岩床に降り立つ。 「グルルルルルルル・・・・・・」 腹が減っている。エネルギーの補充が必要だ。 早苗と千春。どちらが大きいか、どちらがより肥えているか、どちらが強い魔力を持っているか、 「グルォ!!」 見定めた忌竜は、翼を使い、千春を打ちはじく。 「あぅ!」 がつん! 鈍い音を立て岩壁に頭を打つ千春。 「ちはる! ちはるぅ!」 早苗の声にも応答しない。どうやら意識を失っているようだ。 「ぁ、あぁ・・・・・・。逃げなきゃ、逃げなきゃ・・・・・・」 ずりずりと手を使い少しずつ交代していく早苗。 しかし、離れた距離は竜のたった一歩で詰められる。 「あぁ・・・・・・やめて・・・・・・」 「グルルルルルルル・・・・・・」 竜が首を近づけてくる。においを嗅ぐように。いつかの食料と同じことを確認するように。 グパ! 大きく開けられた口が喉元に食らいつく瞬間、早苗は意識を手放した。 そして、命も。
――グローデン家、リビング ザアァァァァァァァ・・・・・・ カーペットに座り、わたしはメグミさんからレクチャーを受けていた。 実際わたしは、まともな師もなく、カレンとふたりでようやく敵を倒してきたようなものなのだ。 「デスパイアには、小型、中型、大型、超大型があります。 小型から、モンゴロイド以下の大きさ、モンゴロイドからアングロサクソンより少し大きめ、 それより5メートルまで、5メートル以上全て、というくくり。 ただの体格の話だから、実際強さにはそれほど関わらないわ。 中型でも強いのはいくらでもいるし、大型でも弱いのはたくさんいる」 「へぇ・・・・・・。ウルフだと、中型くらいですか」 「そうなるわ。で、こっちが等級。直接戦闘に関わってくるもの」 すらすらとルーズリーフにペンを走らせる。みぎから、E、D、C、B、A、S、SSと並んだ。 「E・・・・・・これが、あなた達のいままでたおしてきたデスパイアね。小型がほとんど、 人間でもある程度強ければ倒せるレベル。魔法も使えないわね」 「でけぇ蛇とか鳥とか、リアちゃんも倒してきたろ?」 「はい。あいつら、一番下なんですね・・・・・・」 「つぎが、D。こいつらも弱いわね。催淫作用を持つ能力持ちから、ここに含まれるわ」 つまり、基本的なデスパイアはここらへんか。 「リアちゃんは見てねーだろうけど、この前話したカエルなんかだな」 「そうね。こいつらも、魔法を使うことはまずないわ。それで、C。 魔法を使える部類。けど、弱い魔法ね。肉体強化とか、 少なくとも魔力の放出や障壁なんかはできないわ。ウルフの下っ端が入るわね」 「・・・・・・」 そう言えば、催眠とかいってもなんだか戦ってるときにふわふわしてる気分になっていただけだ。 地に足がついてないような、というか。 ウルフ。いつか見つけ出し、倒さねばならない相手。 「B。ここから、普通の人間が太刀打ちできなくなる」 「魔法障壁だな。通常の弾丸をかるーくはじいたり、煙だガスだを無力化したり」 「あとは、攻撃魔法が使えるようになるわ。火を噴いたり、電気を放ったり。ウルフのボスと準ボスはここね」 ウルフの特性、強い催眠魔法。まだ見たことはないが、それにカレンはやられたのだろう。 「A、S。このふたつは明確な基準がなくて、相対した天使がランクを決めるわ。 集団としてのウルフや竜の個体ね。3年前、ローパーの集団も加えられたわ」 Aの文字の下ににウルフ、ローパー、魔導触手を書く。 Sのしたには、竜種、キメラ種が。 「最後に、SS。いちばん会いたくない相手ね。たいがい超大型、めったに人前に出ない代わりに、 一度出たら災害ものよ。深海の大魔王イカや3年前の巨大ローパーね」 「こいつらには出会ったことはねぇが、人づてに話は聞いてるぜ。場合によっちゃあビルよりでかいとか」 「覚えてるかしら? 10年前、アメリカにこのレベルが現れたのよ」 「あ、たしかトカゲみたいな奴でしたよね。すごい被害がでたとか」 「そう。そいつは食べることで魔力を得るタイプで・・・・・・、アメリカ軍とあっちの魔法天使が 協力してやっと倒せたの」 「つーかあっちの天使ってアメコミのヒーローみたいな扱いだぜ? そんとき初めて知ったんだ」 「あー、あっちの人たちケバいですよね」 「話を聞きなさい」 デスパイアに関するレクチャーは、夕ご飯の時間までつづいた・・・・・・。
――東北日本海側の島、洞窟の最奥 ずどん! 「いぎぃ!?」 千春は痛みによって目を覚ました。下腹部のめちゃくちゃな痛み。 目の前がまっくらで、生臭い血のにおいがする。 「あぎ・・・・・・ぃいい!?」 千春の目の前には忌竜の腹がある。それが、千春の視界を遮っている。 竜は、この餌となる獲物に、卵を産み付け始めた。 ぐっ、めりめりめり・・・・・・。 「ぃいいたい! さける! さけちゃう!」 ごろんとした巨大な楕円形が、産卵管を通り少女の子宮に押し込まれる。 筋力で、無理矢理。 「いぃあ! ひぎぃぃ!?」 痛み止めなど打つ必要はない。どうせ、魔力の吸収は食べることでしか出来ない。 必要なのは、魔力を持つ子宮と体温。卵をふ化させるのに最低限のものさえあればいい。 ぐぽっ、めりめりめり・・・・・・。 2個目のタマゴが膣を通過していく。初潮を迎えたばかりだとしても、子など産めない体でも関係ない。 「あぁぁぁ! いぃっ、ひあぅぅ!」 あまりの痛みに気絶さえ許されない。腹がはち切れそうだ。 めり、めりめりめり・・・・・・。 最後のタマゴが運ばれる。3つのタマゴ。腹の中で食い合い、 勝利したものだけが母の腹を食い破り外界へ出ることを許される。 「ウゥゥゥウゥウウ・・・・・・」 全ての卵を産み付け終わった忌竜は、口から細い粘糸をはき出し千春を壁に固定する。 ぱしゃん、ぱしゃん。 用を済ませた竜が、洞窟の出口へ歩いていく。 千春はようやく早苗のいた方を見ることが出来た。 赤い早苗だったなにか。 千春の意識は、そこで一端途絶える。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明くる日の朝。 「あぁあ、いぎぃぃ!?」 痛みで目を覚ましてからの3時間、千春はもがき苦しんでいた。 腹が、暴れている。 文字通り。 「あぁぅ・・・・・・ぁ・・・・・・?」 それが、ぴたりとやむ。 次の瞬間。 「ぃぎゃぁぁぁぁ!」 へその方へ、突き刺すような痛み。腹が盛り上がり盛り上がり、 ぶちゅ! 腹を裂いて、竜の頭が顔を出す。 「ギャオォォォォォォォ!」 新たな竜が、またひとつ。 母親はあまりの痛みからこときれていた。 なんの躊躇もなくその肉を咬みちぎる子竜。 外は、大雨の台風だった。 竜.end
エロがないけど気にしない!(・3・) なんかぐろいけどきにしない!
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ でも続きwktk おつですた
ギャオスを思い出した。
125 :
DTO :2010/10/06(水) 02:23:13 ID:x2ezhaTz
>>86 呼ばれた気がしたw
何やってんの昨日の自分埋めすぎだろ酒はあかんね
>>124 ラドン+メガギラスのつもりだったんだけど・・・・・・ギャオスだね、うん。
>>125 お時間あれば書いていただけるとウチのギゼラも悦びます
そして続き。なんか上の方で自重するとかいってたけどもういいや うざかったらごめんね
魔力。 魔法を使うその源。 生物全てが持ち、 デスパイアが奪い、 天使が使役する。 魔法が使えたらな。 誰もが描く夢のひとつ。 わたしも使えるだろうか。 使えたなら、強くなれるだろうか。 彼女を、救えるほど。 『貫殺天使リア』 9.鰯の大群
――グローデン家、リビング 「そうそう、そのまま壁を意識し続けて」 「はい」 天使の姿で、わたしはメグミさんに訓練を受けていた。 魔法障壁。体を覆う魔力の壁。 ことの発端は、30分前の食事中。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――グローデン家、食卓 「魔法障壁が作れないぃ?」 「あの、なんていうか・・・・・・すいません」 「まぁそりゃ誰にも教えてもらってないんなら当然だろーけどさぁ・・・・・・」 ビーフシチューとかき混ぜられたご飯を口にしながら、アキラさんは呆れ顔を作る。 さっきのデスパイアのレクチャー、そこでわからない単語があったから聞いてみたのだ。 ――『魔法障壁ってなんですか?』 『まじかよ』 こんな具合に。 「魔法障壁っていうのは、体の周りに張る不可視の壁よ。戦闘の基本。 それなしで戦ってたなんて・・・・・・。あなた、ある意味すごいわ」 「え、あの、そんなに重要なことでした・・・・・・?」 「重要ってか、障壁破られたら負け一直線が普通だかんな」 「えぇ!?」 なんてこったい。じゃあなにか。今まで負け一直線で戦って生き残ってきたのかわたし。 「これじゃぁブルーメの傀儡に負けるのも当たり前だわ・・・・・・。コスチュームの防御力だけって、 大して生身と変わらないじゃない・・・・・・」 「め、面目ないです・・・・・・」 メグミさんにまでそんな目で見られると・・・・・・。うぅ、へこむ。 「はぁ。食べ終わったら、魔法も手ほどきしてあげる。パトロールは、アキラに任せましょう」 「いいぜ。リアちゃんは特訓してな。アタシはちょっと田んぼの様子見てくるから」 「その言い方はやめなさい」 そんなこんなで・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・」 わたしは今、障壁持続の訓練をしている。 さすがに基本だけあって、教えてもらってものの5分で発現できた。簡単すぎる。 「5,4,3,2,1・・・・・・はい、解除して」 「ふぅ!」 魔法を解く。なにげに疲れるなぁ・・・・・・。これを戦闘中ずっと続けるのか・・・・・・。 「持続なんて、いつの間にか無意識で出来るようになるわ。要は慣れよ、慣れ。 これをこれから毎日1時間に5分ずつ、日常生活中でも訓練して」 「はぁい」 一応障壁程度なら、変身しなくても使えるみたい。見た目には何も変わらないし、魔法の訓練にはもってこいらしい。 「ああ、変身はしたままでいて。武器を見せてくれる?」 「どうぞ」 オーシャンオルカを手渡しする。リボルガー型、弾倉6装。わたしの片手に収まる大きさだ。 「前々から思ってたけど、銃のタイプなら変形が出来るはずよね? してみてくれる?」 「はい。連射モード、<サーディン>!」 一瞬オルカが銀の光に包まれ、形を変える。るーあにつきあわされて観た戦争物映画、 それに出てくるような小さいマシンガン。片手用みたいだけど、重いから両手で使っている。 「へぇ・・・・・・、変形はできるのね。他にはなにかあるの?」 「長距離狙撃(ロングバレル)モードと、カノンモードがあります。 カノンモードは、使う魔力が多すぎて実戦で使ったことはないんですけど・・・・・・」 「うん、わかったわ。わたしの知ってる銃使いと同じね。銃使いの基本訓練は、それぞれの状態を使いこなすこと、 弾として込める魔力を大きくすること」 「一応、どれも使ったことはありますけど・・・・・・」 自慢じゃないが、狙撃は百発百中だ。どんな頭でもヘッドショット! あ、これ自慢? 「さすがにこっちの訓練は室内じゃ出来ないわね・・・・・・。それじゃ、障壁訓練をアキラが帰ってくるまで続けましょうか」 「えぇー・・・・・・、ぅ、はぃ・・・・・・」 こわ! 今の顔こわ! 「まったく・・・・・・。それにしてもあなたの魔力って・・・・・・」 「はい? なんです?」 「いえ、いいわ」 なんだろ。まぁいいや。 「・・・・・・んっ」 障壁を展開。神経すり減る・・・・・・。 アキラさん早く帰ってこないかな・・・・・・。 その日、アキラさんが帰ってくることはなかった。
――強い雨、風にたゆむ稲の中 刀を振るう天使は今、泥の中にいる。 スライム。台風に乗ってやってきた、水を主体とするデスパイアに、襲われていた。 「ああくそ! 離せ!」 この雨の中、気配を同化し足下をすくうのは容易であった。 田んぼに引きずり込んでしまえば、あとは無限の水分がその身を保持し続ける。 肉体を持たぬ為、天使の刃も効果がない。アキラにとって最悪の相手だ。 「くっそ! この!」 必死に暴れる獲物を、ゆっくりとスライムは包み込んでゆく。 足。膝。腿。 尻、腰、胸。 粘着質が頭まですっぽり覆う。 「・・・・・・っ」 気道が全てふさがれ、息をすることが出来ない。 いや、本当は出来るのだ。スライムの体内は包んだ相手に空気を提供する構造になっている。 しかし、アキラは知っている。 スライムの体液を飲むことの意味を。 「・・・・・・!?」 ぞわり、と。水分が内ももをなぜる。スライム全体がアキラへの愛撫を始めた。 「〜〜〜〜〜〜〜〜っ」 魔力で強化された肉体の、酸素保有時間は一分間。けれど、それすらスライムは待つ気がないようだ。 髪。瞼。唇。 胸。腰。尻。 ついにスカートの下にまで愛撫はおよぶ。 ずずっ・・・・・・。 サラシが浸食され、千切れていく。 ショーツをすり抜け、天使の秘所に迫る。 ずりゅりゅりゅりゅ! 「〜〜〜〜〜〜がぽっ!」 なんの前触れもなく、水が処女の聖域のその上、尿道へ進行した。 こらえきれず、口を開け叫ぶ。叫ぼうとした。 震わせたのは、空気でなく水。はき出された空気が気泡となってスライムの体内から出て行く。 代わりに吸い込まれたのは、体液。 デスパイアの、毒液。 「んん! がぽぽっ・・・・・・」 肺が満たされ、血液に乗って体中を駆けめぐる。 心臓。血管。大動脈。 脳。耳筋。胸。 そして子宮。
身体がふわふわして心許なくなる。尿道から膀胱へたまったスライムがひどく重い。 抜けなくては。 そう思い手を掻いても、掴むものは水ばかり。涙がひとしずく。スライムへ吸収される。 ぷつりと、膀胱に自身を残し、アキラから出て行くデスパイア。 次の目標は、彼女の突起物。 「!!」 赤く充血した、乳首がこすれる。じっくりと、ねっとりと。 おして、つまんで。ひいて、はじいて。 「・・・・・・っ」 天使は耐える。口を固く閉じ、スライムの進入を拒んで。 今度は胸全体を。下からすくい上げ、ゆっくりと揉みしだきながらもとへ。 頂を少しつぶしながら、耳元をざらりとなでる。 「〜〜〜〜っがぽがぽ!」 不意の刺激に気をやられ、再びスライムを招き入れる。 なんだ、今の感覚。 そう言いたげに目を泳がせる彼女に、新たに試練が加わる。 今や真っ赤に腫れ上がり刺激を待ちわびる亀裂の小豆を、ぶるりとした感触が襲う。 「〜〜〜〜〜っ」 またあの感覚。それも、今度は、 「っ、んっ、〜〜〜っ」 2度、3度。毒液を気にする余裕もなく、アキラはその感覚の正体を知っていく。 ――あ、これもしかして。 ようやくと水体が女穴に迫る。まだ一度も陵辱をみたことのないその口は、 初めての快楽にその先を期待し、ひくひくと疼いていた。 ぬる。スライムの一部が隆起し、そのパズルをあわせる。 迎え入れた肉壁は、スライムと違う水分を生み出している。 「んっ、がぽがぽ! んんん!?」 その細い路地を進み、薄い壁に突き当たる。処女の証。 ず、と浸食。流れる破瓜の地はデスパイアに力を与える。 波打ち捻れ、アキラの身体に自らを馴染ませる。 「んん〜〜〜〜!」 首筋と、女豆。忘れていた刺激をまた味あわせる。 彼女の身体に突き刺さる悪魔の先端が、子宮口をとらえた。 ずるるるるるるっっ! 突然、 流れ込むスライム。 一瞬のあと、 走る快感。 そして、 絶頂。
ぴくんぴくんと身体を震わせ快楽の果てを知る身体。流れ出た魔力はデスパイアの糧となる。 ふっと、脱力感。体中の力が抜ける。 それでも、陵辱は終わらない。 スライムは探し求める。卵管を見つけ、目的のモノがある場所へ。 卵巣。女の女たるゆえん。卵子。 みつけた。奪い取る。これで目的は果たした。 あとは、この女を搾り取るだけだ。 0時を回っても、天使の鎖は千切れない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ぱぁん! デスパイアの一部が四散する。 ぱん! ぱん! 雨にそぐわぬ乾いた音が鳴り響く。魔力の弾丸は以前と比べものにならぬほどの魔力を持ち、 デスパイアの体を粉砕していく。 「アキラさん!」 「アキラ!」 ふたりの天使が駆け寄る。分が悪いとみたか、スライムはアキラの体を捨て逃げ出し始める。 「リアちゃん、まかせたわ」 「・・・・・・っ、はい!」 今日教えてもらったこと。今まででは倒せなかったであろう敵。 銃を向け、構える。 「連射モード、<サーディン>!」 敵の倒し方。銃の性質。自分の能力。 昨日までと違う、その弾丸は、 「っは!」 万の数を超える鱗が光を反射するような、銀色の輝きで―― 奔流が、デスパイアを押しつぶす。 デスパイアを、この世から消し去る。 「・・・・・・はっ、強くなったじゃねぇか」 リアの青い双眸は、強い光を帯びていた。
――グローデン家、トイレ ふたりに救出されたアタシは今、トイレに立てこもっていた。 なぜか。 スライムの切れっ端がまだ、膀胱に残っているのだ。 「ぅ・・・・・・」 風邪をひくからと渡されたでかいバスタオルを裸の上にかぶり、右手にはデスパイア殺しの例のアレを構える。 どんな構図だよ・・・・・・。 「ん・・・・・・」 ちょろちょろと、アタシ自身の尿に混じって青っぽい液体が出てくる。 すかさず、例のアレをかけていく。 効果は抜群のようで、半固形の体はみるみる溶けていった。 「ん・・・・・・ぁんっ」 ソコを紙で拭いた瞬間、甘い声が出てしまう。ちくしょうめ、アタシがこんな奴に・・・・・・。 水を流し憎き敵とさよならをする。ばいばい、死ね。死んでるけど。 「リアちゃーん、風呂入れてさせてくれー」 温かな料理と温かなお湯。そしてふたりの笑顔。 やっぱり、うん。 これだな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――日本海 下水から川、川から海へ。 死んだと思われたアキラから排出されたスライムは、生きていた。 人の精液をかけられ、通常なら体が溶けるところ、魔法障壁を使い生き延びた。 演技までして、ソレを守りたかった。 アキラから奪った、卵子。 ふたりの天使が現れた瞬間、あわてて膀胱へ押し込み、守った。 ここから、新たな生物へ進化する。 予定だった。 白。あまりにも大きな白。 スライムが抵抗も逃げることすら出来ないまま、白はその命を奪う。 触腕をなびかせ、白は悠々と泳ぐ。 新たな可能性を見つけて。 鰯の大群.end
終わりです。書き込み数ワロチw この次はきりゅーたんと黒いデスパイア戦がようやっと入れられる あとクラスの出し物どうしましょう。決めてないんですよ。 お化け屋敷、甘味処、ネコミミラゾクバー、劇、縁日、タピオカ どうしましょ
かなり乙ですー 続きwktkはおいておいて ここで多数決取っちゃえばいいんじゃね?と思うが人居る?w 1つじゃなくて2つを掛け合わせるくらいがちょうどいいとは思うw とりあえず ラゾクバー 劇 で
今10話作成中です。文化祭の話はもう少しかかるので、多数決とか出してくれれば幸いです 掛け合わせもいいですね!ウチはそんなことやんなかったんで考えに浮かびませんでした ていうか日常パート多すぎだよとかだいじょぶですか? ラゾクバーって何やるんでしょう。ノリで入れたからかんがえてねー
世界観大事にしたいなら常識で考えるべきじゃないすかね。 お化け屋敷って美味しいと思うんですけど。いろいろ仕込めるし。 入った客と出てった客の数が合わないとか胸熱。
ところでタイトルの鰯の大群ってなに? 甘味で
聞いてくるとか鬼ですか 連射モードの名前がサーディン、英語で鰯って意味です。 いっぱい弾がでるから鰯の群れとかけた名前なんです
かつて神に敗れた魔王さんがいまして 眷族は残らず死滅させられた上、魔王自身は何百年も封印されていました もともとは封印を監視する人々の住処だった場所が 集落から村、村から街、街から国へと大きくなっていき 封印の石碑を壊した上に王城が建てられました と言っても神の封印なので物質的な意味で壊しても意味はなく もうしばらく経ってやっと封印は綻び始めました 王城の真下に封印されてる形なので、封印の綻びは地下の倉庫に出来ていました そこにたまたまやって来たメイドの少女を誑かし 彼女を淫欲の虜とすることで魔力の触媒とします そうして彼女が地下倉庫で自慰に耽るたびに、彼女の生命力を奪い ついに魔王さんの魂は受肉します 少女メイドさんはそれからも触手の塊となって封印から出て来た魔王さんに 餌として自分の身体を与え続けます、だけど生命力を絞られて衰弱したりはしません むしろ魔王の魔力によって肉体が変質し、妖艶な色気すら感じさせるようになりました 子宮まで犯され、S字結腸の快楽を仕込まれて ついには少女メイドさんは他の女の子を地下倉庫に連れて来るようになりました 40を過ぎたベテランメイドさんから、お城で働き始めたばかりの10歳の子まで 大きくなった魔王によって地下倉庫はさながら触手の風呂のようになり そしてメイドたちは一人残らず魔王の端末のような存在になりました だけど魔王さんはそれくらいでは飽き足りません 城の建材を飲みこんで、ジワジワと城そのものが擬態した魔王そのものへと変貌し 城にいる男たちは溶かし食って新たにそっくりな偽物を作って体裁を整えました 女性騎士やお姫様、王妃様まで魔の眷族と化し 肉の城の中で触手に犯され続けました そうしてそれは城下へと広がり続け、 さらには隣国へと広がり満ちて……
サーディン連射モードのことじゃないか?
って前レス読んでなかった。申し訳ない
そして新作 まさかのバトル展開
島を出て、南へ。 共連れは2体。住みよい場所を探す。 A級デスパイア、飛竜種、種族名「きりゅう」。 ひとつの島を食い尽くし、嵐の中を飛ぶ翼竜。 あそこならば、良さそうだ。 見つけたのは田園地帯。妙に魔力の密集した場所。 リアの住む、町。 『貫殺天使リア』 10.銀の鱗は金の光に包まれて。-side A-
――グローデン家、食卓 「・・・・・・」 ぽろり、と箸からご飯を落とす。画面の映像が信じられない。 『――昨日未明から連絡が取れなくなっており、その時点では回線の・・・・・・』 アキラさんが襲われた台風の日、その翌翌日。 嵐は過ぎ去り、わたしは登校の準備を終え朝ご飯を食べていた。 『ビデオカメラが落ちています! 少し中を確認してみましょう!』 朝のニュースと新聞、そのどちらにも大々的に報じられている、ある島の惨状。 台風でこうなった訳じゃない。建物もほとんど無傷。 しかし、人が、生命が残っていなかった。 ひとつ残らず、食い荒らされていた。 『こ、これは――観てくださいこの映像!』 画面いっぱいに映し出されたビデオカメラ。そこには・・・・・・。 轟々とうなる風、二階から撮っているのだろうか、上からのアングルで通りが写されている。 ノイズ。画面がぶれる。 薄い太陽の光の中、 道の真ん中に、恐竜がいた。 なんだっけ、ジュラシックパークの・・・・・・ラプトル。あれみたいな。 きょろきょろと辺りをうかがっている。 なにかを探すように。誰かを捜すように。 『な・・・で、きりゅうがこ・・・に。あ・・・はほこらピーーガチャガチャブブッっかつしたの・・・』 男の声。ノイズがひどい。きりゅう? ソレが、こちらを向いた。 視界が暴れる。部屋の中、ベッドを次々移していく。あわてて逃げているのか。 がしゃあん! ガラスの割れる音。ノイズ。あの高さを一瞬で!? まったく止まらずぶれ続ける画面。腕を振っているのか、足下の階段と背後が交互に現れる。 『はっ、はっ、はっ』 玄関の扉が写った。もうすこしだ! 次の瞬間、振った腕が、背後の恐竜を捕らえた。 『ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!』 『うわ、うわーーーー!』 どた、ばさばさばさ! 羽ばたく音。翼をもってる! ノイズ。暗転。まっくら。
・・・・・・。 視界が戻る。外に出たようだ。白いコンクリートの壁をバックにする。 『ぜぇっ、ぜぇっ・・・・・・。こ、このびでおをみたガガガッいてくれ!』 蒼白な、20代であろう青年の顔が写る。ノイズ。 『あれはっ! きりゅう! このしガガピーーーーういんされていたばけものだ!』 ノイズ。雨のせいか、風のせいか、カメラのせいか。ふとそんなどうでもいいことが頭をよぎる。 『ひとをたべピーーガガガッガチャッおんなのはらにたまごをうえつける!』 ぼぼぼぼぼっと、風が邪魔をする。たまご? 『うまれたガガガガガガッんなのはらをくいやぶってでてくる! だれもたすからない!』 ノイズ。ノイズ。ノイズ。 『ああくそ、あいつらが! このしまはおしまいガガガピーーーーー』 『ぎゃぎゃあ! ぎゃぎゃあ!』 どすん! 突然重い音がして画面が空を向く。がちゃがちゃがちゃ! 『ガガだれかガガひぃガガガガぎゃっガガ』 『ぎゃぎゃブブブブブブブブブブ』 ノイズ。ノイズ。音は何も伝えない。何もわからない。 無音。無音。静寂。 『たすけてぇ!』 大きな男の悲鳴が聞こえたあと、画面はもう一度暗転し、二度と戻らなかった。 「・・・・・・」 なんて。なんてひどい。 ビデオの画面からキャスターの顔に焦点が変わる。キャスターの女性は震えている。 『ご、ご覧いただけたでしょうか・・・・・・』 非常事態宣言。秋田県全域の交通規制及び外出禁止。 人食いデスパイア。 これが、わたしが戦う、初めてのA級デスパイアとなった。
――1年B組 メグミさんたちに電話をしたあと、普通に登校。 ひとまずは東北の天使に連絡をとり、必要があれば応援に行くらしい。 わたしは、とりあえず今まで通り学校へ。トレーニングも続ける。 「・・・・・・」 一時間に5分だけ、障壁を張り続ける。この5分というのがくせ者で、けっこうきついのだ。 魔法の扱いは精神力。5分間ずっと気を張ってろというものだ。 「・・・・・・」 今は授業中。ふたつのことをいっぺんにやるのは難しい・・・・・・。 「ここを――、リアちゃん、訳してみろ」 「はい。えーと、“これはペンに決まってるだろ、目腐ってんのか”」 「よし正解。ちゃんと予習してあるな」 というか担任にすらリアちゃん呼ばわり。なぜ。 「Black say. I couldn't help to lough. Because,White atakked Black. 大田原、やってみろ」 「Fack you」 「oh... Miss spell. Fuck you.」 「Fuck you.」 「なるほどソレがお前の気持ちか」 「待って先生!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ きーんこーんかーんこーん 「今日はここまで。あと大田原、こっちこい」 4時間目の鐘。お昼休みだ。 「るーあ、カナエ、食べよ」 「ささっ、こちらへどぉぞ〜」 「かたじけないー」 「何やってんの・・・・・・」 机を引っ付きあわせて大きな机にする。お手製弁当を空け、ご飯開始。 「るーあちゃん、出し物の投票先決めた〜?」 「まだ。カナエは甘味ね?」 「うん! 土御門さんのおうちも手伝ってくれるらしいし、たのしみだょ〜」 係であるわたしは、投票は出来ない。まともなのが当選してくれるといいんだけど・・・・・・。 「・・・・・・ところでリア、今朝のニュースみた?」 「うん。あの、秋田の島のだよね?」 「なになに〜? なんかあったの?」 この娘は・・・・・・。 「朝先生に言われたでしょ。怪物が出るかもしれないからあんまり外に出ちゃダメって」 「そぉいえば・・・・・・。てへへ、ねてました〜」 「朝は起きてようよ・・・・・・」 ん、そろそろ時間だ。障壁を、展開。 「・・・・・・ん」 「? リアちゃんどぉかした?」 「いや、なんでも」 わたしは、この娘たちを守らなきゃいけない。そのために強くならなきゃいけない。 絶対に。
――1年B組、男子のグループ その少年は、考えていた。 この街の天使を、どうするか。 自分の住む町は隣。どうやらあの天使はこの町に住んでいるようだ。 行動範囲は、微妙に違う。 が、自分がこの学校に通う限り危険に変わりはない。 戦うか、隠れたままでいるか。 この環境を変える気はない。人の生活を捨てる気はない。 「つかあのバケモンやばくね? キテるっしょ。まじ鬼」 「デュフwwwあれぞウワサのwwwwデスパイアwwwwwwマジキタコレ!」 「秋田でよかったッス! 不謹慎だけど、あれがこの町に来たら困るッス!」 「まぁ、だいじょぶでしょ。自衛隊も出てるらしいし」 なにやら大事になっているらしい。見つかれば自分も同じ道だ。 「ケンジマジ物知り。つーか天才?」 「神田はもっとwwwwニュースを見ろwwww」 なんとも人間らしい生活。まだここにいたい。 少年は、考えていた。 ――メグミのバイト先、個人レストラン『tonno』 お昼のラッシュを終え、休憩時間。 「はい、はい――、わかりました。残り3体ですね」 東北の先輩天使から電話が来た。こちらに“きりゅう”が向かっているらしい。 きりゅう、忌竜。 現地に入った天使が見つけた書物、それにそう記されていたらしい。 書物は、島の洞窟の最奥、神殿と思しき場所に安置されていた。 ふたりの子供の遺体も、ともに。 彼女たちがいたづら半分に復活させた、そう判断されている。 「はい、気をつけます。それでは」 2体の子竜を発見、駆除。成長スピードが桁外れに早く、食べた肉の分だけ大きくなる。 駆除された2体は、成獣と同じくらいの大きさになっていたらしい。 代わりに、食べる肉がなければ成長はしない。現に洞窟で発見された雛は、 食料、子供たちを食い尽くしたあとそれ以上大きくなっていなかった。 成獣。あのビデオに録画された竜。 まずい相手、だ。生まれてたった1日だというのに、倒された子竜たちは障壁を作っていたらしい。 ならば、成獣は。イヤな汗が顔を伝う。 島民の、約半数以上。 タマゴを植えられた人の近くにいなかった人間。それらを食したと目されている。 なんという数。80人の魔力がその体にあるのか。 「メグミちゃーん、そろそろ入ってー」 「はーい」 私はこのとき、ソレが本当にこの町に来るなどと思いもしなか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――夕方の帰り道 その気配にいち早く気づいたのは少年であった。 獰猛さを隠しもせず、こちらに飛来する魔力。 「・・・・・・・・・・・・」 少年は、いくらかの迷いのあと、帰路をとる。 ――夕方の街道 次に気づいたのは、アキラ。バイト先から出て、張りつめた空気を感じる。 草木は脅え、いつもは石垣で寝ている猫の姿もない。 「――!!」 アキラは、走り出す。 ――夕方の街角 そしてメグミも気づく。明らかな殺気。誰に向けるでもなく、ただただ漏れ出るだけの。 近くの家の犬が震えて小屋でうずくまっている。小鳥の姿がない。 「っ!!」 メグミは、駆け出す。 ――夕方の住宅街 最後に気づき、また最初に発見したのは、リア。 夕日に黒いシルエットを描き、3羽の鳥が飛んでいる。 あまりに大きな、鳥が。 談笑していた中学生、愛しい我が家を目指すサラリーマン。道の全ての人が呆然と夕日を見つめる。 怪物の1体が町の北の方へ降りていった。 リアは、何も言わず。 敵を倒すために、向かう。 銀の鱗は金の光に包まれて。-side A-.end next,-sideB-
そしてまさかの2羽構成 自分のメモ帳の都合です つぎー
――工場地帯の団地、そのひと部屋 小学3年生、工藤宮子は、縛られていた。 風邪で学校を休み、部屋で寝ていた。両親は働きにでている。 昼ご飯を食べようと、リビングに入る。 そこに、巨大なクモがいたのだ。 そのクモに襲われ、抵抗するまもなく体中を糸でぐるぐる巻きにされた。 口も、腕も。 下半身だけは残して。 そして宮子は床に転がされていた。 今、クモは部屋をいっぱいに使って巨大な巣を作っている。 「んんーーー! んーーー!」 猿ぐつわのように閉じられた口は、正常な声を上げさせない。 巣作りを終えたクモが、宮子のもとへ戻ってくる。 「りぷぷぷぷぷぷ」 「ん! んんんーーー!」 体をくねらせ抵抗する宮子。それを軽々前足で持ち上げ、巣に貼り付ける。 「んんん!? んーー!?」 ばたつく足を開いた形で固定し、接着を完了させる。これでもう、逃げられない。 「りぷぷぷぷ・・・・・・」 ぴすっ! 「んん!」 クモの口から鋭く短い針が突き出て、宮子の左胸に刺さった。 「りぷ、りぷぷぷぷ」 そのまま口の大きな牙を使い下の服をちぎっていく。アニメのキャラクターがプリントされたショーツも、一裂き。 「んん! んーーー!」 邪魔なもののいっさいない、白い肌の丘。 クモは、そこをじっと見つめる。 そろそろのはずだ。 「!? ん、んーーー!?」 ばくん、ばくん! 心臓が突如早鐘を打ち付ける。じっとりとイヤな汗が肌という肌から噴き出る。 頭がくらくらする。朝の頭痛とは違う、もっと暴力的でもっと本能的な。 「んんーーーー! ん!」 この年齢だ、毒を注入してもすぐにイクと言うことはないだろう。 だが、それでもかまわず挿入を始める。 ぐりぐり、ず、ずぷぷ。 まだ開いたことすらない穴に、肉棒を押し入れていく。きつく、入ることすら通常あり得ないだろう。 それでも、むりやり。これでよい。 「んんんーーーーー! ん、んんーーーーー!」 入った部分から新たな毒が塗られていく。今度は、違うもの。 肉を解けさせ、筋肉の緊張を弛緩させ、また当然淫楽を促進するもの。
「んん・・・・・・、んんん・・・・・・!?」 宮子の勝ち気な目は、とうに潤んで女を見せ始めている。ゆっくりと進行してくる肉棒がたまらない。 ずず、ずずず・・・・・・。 ついに終着にたどりつく。未発達の子宮、その入り口。 クモはそれを悟ると、今度は抜き差しをする動きへと変わる。 「んっ、んんんっ、んんっ」 白い肌は赤く上気し、同い年の誰も知らぬであろう新たな感覚に心を奪われる。 「っんっ、んんっ」 クモの腹の剛毛が熟れてとがった小豆にあたるたび、電流が脳を灼く。 「んんっ、ん、ん、んっ、んんっ」 クモの陰茎が膣の最奥を突くたび、腰が震える。 そして、快楽の高みへ。 「んんっ、ん、んんんーーーーーー!!!」 どぴゅ! どぴゅぴゅ! その体にとうてい収まらない量の精液が少女の体内ではじける。子宮にどっぷりとたまる。 ずりゅ、ごぱぁ・・・・・・。 「んっ・・・・・・」 引き抜かれた肉棒に続いて、精液と愛液がはき出される。どろりと床に水たまりを作った。 「りぷぷぷぷぷぷ」 手に入れた魔力に喜びを示し、クモは16の目を輝かせる。 2回戦。もう一度股間に自分を押しつける。 背後を監視する目のふたつが、竜をみた。 『貫殺天使リア』 11.銀の鱗は金の光に包まれて。-side B-
――工場地帯の団地、そのひと部屋 クモ型デスパイアは、恐怖していた。 あまりにも大きな存在、あまりにも大きな殺意。 「りぷぷぷぷぷぷ!」 振り返り、攻撃用の糸を口から放つ。先の尖った、鋭利な針。 ガラスを突き抜け、竜の額に直撃する。 した、はずだった。 なのになぜか、針の先はバラバラに崩れていく。 魔法障壁。その、完全版。 この個体はまだ成体ではないものの、それを有していた。 こうなれば、魔法を介さない攻撃など何一つ効かない。 がしゃん! ガラスを翼の一降りで破壊し、室内へ侵入する。 そして、咆哮。 「ぎゃおおおおおおおおおおおおおおお!」 叫び声が宮子の鼓膜を震わせる。火照った体さえ急速に冷え切っていく。 「りぷぷぷぷ!」 恐怖から血迷ったか、あるいは生存本能か。クモが跳躍し襲いかかる! しかし。 「ぎゃおおおお!」 また、腕を一降り。クモの巨体を床にたたきつける。 「ぎゃお! ぎゃぎゃぎゃ!」 そのままその牙で、魔力の詰まったクモの腹を破り始めた! 「りぴぃ! りぷぷぴぃ!」 「がつ! がつがつがつ!」 体液を周囲にまき散らせ、その力を吸収していく。このようなデスパイアなど、敵ではなかった。 「ぎゃるるるるるる・・・・・・」 クモを平らげた竜が目にしたのは、都合よく身動きのとれない次の餌。 少女の瞳に、竜牙の影が映る―― 「さ、せ、る、かぁ!」 ドゴォ! 「ぎゃおおおお!」 メグミの背後からの横殴りの杖が、竜の首に命中、その体を吹き飛ばす! 「だいじょうぶ!?」 メグミが少女に駆け寄る。簡単に外せないと悟ったメグミは、忌竜に向き直った。 「まずはあんたね・・・・・・」 その身を起こしかけた竜に、追撃の突きを入れる! 「魔力、全開!」 はじけ飛んだ巨体が、ガラスのない窓を突き抜け外にはじき出される。 「あとで、助けてあげるから。待ってて」 そう言って、メグミは駆け出す――。
――町の商店街、アーケード下 「スラァァァァァシュ!」 「ぎゃお! ぎゃおおおお!」 3体が散り散りに分かれたのをみて、アタシはまずこいつを追いかけた。 商店街のこの時間、食料となる人間が多すぎる。近くに来ればそれを理解して人を襲い出すだろう。 結果としてそれは当たりで、アーケードにこいつが飛来した瞬間に攻撃することが出来た。 「ッチ! かてぇ!」 だが、想定外。生まれて1日程度だってのに、この体格にこのスピード、何より障壁! 「ぎゃおおおおおおお!」 滑空しながら襲いかかってくる! 避け――だめだ、後ろにまだ人がいる! 「うぉぉぉぉ!」 刃で突撃と対抗! やば、とまんねぇ・・・・・・! 「っだらぁ!」 ばしん! ぎりぎりで上空に弾く! 「ぎゃお! ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!」 アーケードに間抜けに頭をつっこみ、もがく忌竜。この間に・・・・・・。 「お前ら! 早くこっから出ろ! 死にてぇのか!」 『ひ、ひぃぃぃ!』 『いやぁぁぁぁぁぁ!』 呆然としていただけの一般人が、方々に逃げていく。これでいい。 ずぼ! ひゅぅ、どすん! 「ぎゃおおおおお!」 「よーやく頭抜けたかぁ? こっからはアタシも全力だぜ?」 魔力を、解放! 「いくぜ、逃げんなよ」 「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!」 刃と牙が、ぶつかり合う――!
――リアの通った、町の中学校 ばさり、ばさりと大きな翼竜が空を舞っている。 少女を、抱えて。 忌竜はタマゴを植え付けるとき、外敵のいない場所で産卵を行う。 また、デスパイアといえど人間ひとりを持ったまま遠くへは飛べないし高くも昇れない。 ならば、確実に第2校舎の屋上だ。2階までしかないし、ほどよく近い。 「長距離狙撃モード、<ガーフィッシュ>・・・・・・」 第1校舎屋上、階数にして4階にあたるそこに、わたしは体を寝そべらせている。 竜種は、わたしがまともに戦える部類じゃない。その程度わかってる。 息を殺し、待つ。 「ぎゃぎゃあ! ぎゃぎゃあ!」 来た。予想通り第2校舎だ。 掴んだ少女を投げ捨てる。もっと、もうすこし。 スコープの照準が、忌竜の頭とかぶる。 「――っ!」 引き金を、しぼった。 ――町の商店街、アーケード下 「ぎゃぎゃおおおお!」 「スラァッシュ!」 ぎぃん! 刀が障壁に阻まれる。けど、 「お前の動き、もう見えてるぜ・・・・・・?」 目が慣れた。動きも追える。これならば・・・・・・! 「ぎゃおおおお!」 「すー・・・・・・はー・・・・・・」 呼吸を整える。集中、集中、集中! 「ぎゃおおおおおおおおお!」 「・・・・・・・・・・・・」 魔力を、刀へ。動きを流れるように。 刀身をあげて―― 「さよならだ」 倒れるように、前へ―― 「・・・・・・『朽ち桜』」 体ごと、進め、斬る! 「スラァァァァァシュ!」 ・・・・・・べちゃり。 障壁ごと切り裂く。これで終わりぃ! 「よっし! さて残りは・・・・・・」 リアちゃんが、心配だ。
――工場地帯の団地、その公園 「ぎゃおおおお!」 障壁を展開、攻撃を弾く。同時に、長杖による一打ちを入れる! 「ぎゃ! ぎゃおお!」 「アキラにも教えてあげなきゃね・・・・・・。魔法の使い方」 体をぴったりと覆う障壁、だけではない。 今の私の周囲には、6層からなる魔法の壁が存在している。 「ぎゃおおおお!」 「まぁこれ、私が作ったのだからあの子達が使えるかはわからないけど・・・・・・」 何度突撃されても、一枚たりとも破壊されることはなく忌竜を拒み続ける。 この盾がある限り、私にふれることは許されない。忌竜の親玉ならわからなかったが、子供なら問題ない。 「あの糸も取っちゃいたいし・・・・・・。そろそろ終わりね」 充分痛めつけたし、そろそろいいだろう。 懲りずに向かってきた竜の鼻っ柱に杖の先を打ち付け、 魔力を、解放! 「ぎゃがが!?」 体を振り回し、突然暴れ始める忌竜。目からは血の涙を流している。 「がぎゅあ・・・・・・」 ばたり、と倒れる。近づいて杖を頭に押しつけ、 「ふっ!」 貫いた。これで、終わり。 「ふぅ・・・・・・。残りは・・・・・・」 リアちゃんが、心配だ。
――リアの通った、町の中学校 ばちぃん! 「がぎゃあ!?」 !? はじかれた!? あれはまさか、魔法障壁! 「ぎゃおおおお!」 まず、こっちにくる―― がつっ! 「あぅ!」 突進。避けきれなかった。 体が宙を舞い、向かいのフェンスに叩きつけられる。 「ぅく・・・・・・っ、はぁっ!」 肺を強く打った。呼吸がしづらい。 「ぎゃおおおお!」 やばい、やばい、やばい! がっ! 「ぎゃる?」 忌竜が振り向く。セーラーを着た少女が、吹奏楽器をもって立っている。 「愛子を・・・・・・愛子を返せ!」 がっがっがっ! コントラバスで何度も竜の体を叩く。それらは全て障壁に阻まれ届かない。 「やめっ、やめなさい・・・・・・っ」 「ぎゃるおぉ!」 ばしぃ! 翼の一打ちが少女を襲う。「あぅ!」と声を上げ、彼女は床でうずくまった。 「ぎゃるるるるる・・・・・・」 のし、のしと少女に近づく忌竜。守らないと、 ――『お父さん! お父さん!』 守らないと、 ――『智香! 智香しっかりして!』 守らないと、 ――『いや、いや、いやぁぁぁぁぁぁ!』 守らないと! 「たすけてぇ!」 少女が叫んだ瞬間、私も叫んでいた――。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少女はみた。 化け物がのしかかるその影に、金色の光を。 「ぎゅるぉ!?」 忌竜が振り返る。異常なまでの魔力に驚き。 ふらふらと頼りなく立ち上がり、リアは叫ぶ。 「うあ、うあああああああああああああああ!!!! 連射モード、<サーディン>!」 ダガガガガガガガガガガガガ! 放たれた銀の奔流は、竜の硬い障壁を貫通し片翼を吹き飛ばす! 「ぎゃる・・・・・・ぎゃるぎゃるぎゃろおおおおおおお!」 再び、突進。今度は命の危機を感じた、その勢いのままに。 リアは、迎え撃つ。 「カノンモード、<グレート・ホワイトシャーク>!」 変形。両手用の拳銃。銃身が金色に包まれている。 「あああああああああああああ!!!!」 ゴォッ―――― 少女ははじめの破砕音だけは聞き取れた。それ以降は覚えていない。 ただ、 銀の輝きが怪物を消し飛ばしたのだけは、 なぜかしっかりと覚えている。 銀の鱗は金の光に包まれて。-side B-.end 銀の鱗は金の光に包まれて。.end
終わりです。なんでバトらせたんだ・・・・・・エロねー Bの最初で宮子ちゃんとエッチしたからいいよね!ね! たぶん、次はえろいです。たぶん。 あと出し物、次の次までに決定しちゃいたいんですが・・・・・・ メグミさん、ATフィールドを使うの巻きでした
リアルタイムだったー 乙ー ATフィールドということは貫通フラグですね
>126 ってことは、 忌竜=機竜か
幼い子ばかりヤられてる気がするな。 ロリコ(ry
164 :
名無しさん@ピンキー :2010/10/07(木) 08:10:13 ID:ZypY2YnH
まず主人公がロリ体型 そして描写があるのは高校生以下ばかり つまり・・・
作者はロリコン!
戦争に使う牛の魔物 巨体で戦車すらも片手で引きずりまわす剛力ゆえに重宝される 多少の知恵があるが、基本的に食事さえちゃんと用意すれば人間の命令に従う 産まれて半年で大人になり、20年で寿命を迎える彼らは 戦争において男だけを皆殺しにし、女を残らず連れ帰る そして唯一の娯楽として一日中犯し続けるのだ 最初は抵抗し、泣き叫んで苦痛を訴える女たちも 30時間ほどもピストンされ続ければ、ほとんどは大人しくなる 牛人の葛湯のように粘る精液には滋養強壮、精力増強の作用があり けっして犯し殺されることはない むしろ、逞しい腕で抱えあげられ絶え間なく求められ続けることで 愛情のようなものを感じるようになった女たちは その胸に顔を寄せて、大木のような腰に足を巻きつけ始める ほどなくして妊娠した胎の子は残らず牛人の牡である というのも牛人は種族的特性として、牛人の雌雄以外での生殖 つまり人間やエルフやドワーフやホビットやその他の亜人族の牝を孕ませた場合は クローンしか生まれないという法則があるのである そうして彼らは侵略地に派兵されるたびに女をさらい 自分たちの数を増やしていくのである
学祭かぁ。 こっちが何かしなくても勝手に若い娘集まるし。 トイレに潜んでいれば魔力集め放題だ。
ていうかみんな文化祭の希望書いてやろうぜ
ならば・・・たこ焼き屋さん! もちろんクトゥルフ的な意味で
母乳バー
メイド喫茶はさすがにベタすぎるか
演劇「天使vsデスパイア」。で、本物出現。
帰ってきたらなぜか選択肢にないものが三つもあった
母乳バーってなんだよ・・・・・・
>>163-165 ひどいこといいますね
自分でも気づきませんでしたよ!偏らない要してたのに!
>>162 もっと言うとちらっと出てきたSS級とか
偏り大いに結構 商業用ではないのだから、書き手の感性の赴くままにやった方が、活き活きとしたのが書けると思いますよ
「ナツメ」は成人女性が多かったからな。 ロリ歓迎。
忌竜の住む里秋田県 秋田にお住みのあなた、窓の外には・・・
学園祭というと軽音楽部の演奏が代表的か? しかしそこに触手や怪物を混ぜるとなると…… 衣装に触手生物が寄生してて、満員の観衆の目の前で全身犯されるとか?
学園祭でライブは某アニメ関係無しにリアルでもお約束だろww
学園祭の定番イベントではあるが、別に学園祭の代表的イベントって感じはしないなあ。>ライブ (音楽系以外の)部活入ってたり、クラス参加や委員会賛歌をしていると、特に。 まあ、その辺は単なる言葉のあやなんだろうけど。
あ、脳内設定だと吹奏楽部はあっても軽音部はない雰囲気なんです。 公立校ってそんな感じじゃないのかなぁ キャンプファイヤーならやる予定ですけど・・・・・・ 部活の出し物かー・・・・・・部活動対抗歌合戦とか? 野球部が踊ったり剣道部が変身したりですかね?
真面目にレスすると、学園祭は文化部系の部活にとっては、年に一度の晴れ舞台と言っても良いイベント。 理科系の研究部は普段の研究の展示や説明や発表会に精を出すし、茶道や美術なんかの技術芸術系も発表や一般客が参加できるコーナーとかやる。 もちろん、音楽系の部活の演奏会やライブもそれに含まれるわけだけど。 (運動部が普段から対外試合をやるように、外部の展示会や発表会、コンクール、コンテストに参加している文化部にとっては、 必ずしも"年に一度"の機会というわけでもないんだけどね) 学校側にとっても、どちらかというと、これ(文化面の実績の外部へのアピール)が学園祭というイベント全体にとっての主目的みたいなもんかと。 クラス参加でのお化け屋敷やら喫茶店やらは、学校にしてみたら、お祭りのついでみたいなもん。 >部活の出し物かー・・・・・・部活動対抗歌合戦とか? 歌合戦はなかったけど、文化祭(学園祭)ではなく体育祭で、部活対抗リレーとか、そういうイベントはあったなあ。
難しい話はいいからえっちな話をしよう ここは母乳とランチを味わえる店、人呼んで母乳バー。 この店では、牛人間のミノタウロスならぬ、ホルスタウロスが働いている。 ホルスタウロスとは、飲用に適した乳を出す巨乳ヒューマノイドである。 別に妊娠してなくても出るが母乳という響きの方がいやらしいので母乳となっている。 そのお店のドアを今、全裸の男が通った。 ミル子「いらっしゃいませぇ〜」 この店の看板娘、ミル子さん(23歳・Gカップ)の声が今日もお店に響く。 客「母乳とクラブサンドひとつ」 ミル子「はぁ〜い、オーダーはいりまーす。母乳とクラブサンド〜」 数分後、客のテーブルにミル子がトレーに乗せたクラブサンドと、空っぽのグラスを持ってくる。 ミル子「お待たせしましたぁ〜。お客さま、ご自分で絞られますか?」 客「是非ともおねがいしマンモス」 ミル子が制服のシャツのボタンをはずす。ブラなどと無粋なものは着けていない。 テーブルの上に両腕をついて、グラスの上におっぱいが重なるようにする。 そして、そのおっぱいを客の男がもみ絞る。 ぎゅっぎゅっ………………つん。 ミル子「きゃっ、どさくさにまぎれて乳首をつつかないでください!」 ぴゅるぴゅる…………。 少しばかりの母乳がグラスに注がれるが、それだけで止まってしまう。 ミル子「あ、あれ? ちょっと今日は出が悪いですね」 客「それじゃ仕方ない。出を良くしてあげよう」 客は立ち上がり、ミル子の後ろに回りこんでスカートをめくり上げる。ぱんつなどと無粋なものは刷いていない。 客「やはり母乳の出を良くするには、卵胞刺激ホルモンを分泌するに限るってな!」 男が勃起した陰茎をミル子の膣に挿入する。 ミル子「あんっ! あ、ありがとうございますお客さま」 そして、男が腰を使い始めると、ミル子の息も速くなってくる。 ミル子「あんっあんっ! い、イイです、おっぱい出ちゃう!」 びゅびゅぅぅぅ! びゅるるるる!! 勢いよくおっぱいから母乳が飛び出て、あっという間にグラスを満たす。 客「お、俺っちも出ちまいそうだじゃ!」 ミル子「はあはあ……じゃあお客さまのも飲ませてくださいな」 陰茎を引っこ抜くと、ミル子は振り返ってかがみこみ、口で陰茎をくわえ込む。 どくっどぴゅどくっ……ごくんごくん。 精液を一滴残さず飲み干すミル子さん。村でも評判の器量よしだ。 客「ふぅ……きもちえがっだぁ……」 そして、客はテーブルに着き、注ぎたての母乳を飲む。 客「いやぁ〜、ミル子さんの母乳はやっぱりうめぇなあ! 畑仕事の疲れが癒されるだよ」 ミル子「まあ、お客さんったら」 そのとき、ドアを開けて黒いスーツの男が入ってきた。 山岡「やれやれ、こんなメスミルクをうまいと言っているようじゃほんとに治るかどうか怪しいもんだ」 客「な、何だあんたは!ミル子さんがせっかく……」 山岡「明日もう一度この母乳バーの向かいの公園のベンチに来てください。 こんなメスガキが作ったような母乳よりずっとうまいちんぽみるくをごちそうしますよ」
>>184 えっちな話をするのは大いに賛成だが、書き手さんが作品に反映させるための情報求めてるんだから、その話題は排斥すんなw
いや、なんかこっちこそ無粋なこと言ってすまぬ えっちな話で盛り上がろうぜ。ウシ乳ウシ乳
書き手さんはこの状況に困惑しています。どういうことなの
なんか母乳が人気だね。さすがに文化祭じゃ出来ないけど、ロリ授乳は大好き分野なので絶対またやります
リアもなにげに母乳出したしね!またやるよ!ぜったい!
>>183 なるほどー、ご意見参考ありがとございます
てかクラスのっておまけだったのね・・・・・・
体育祭、あったね。忘れてた
投下はもうちっとあとになります
まっててくれたらまっててね
>>182 一瞬、薬座のミリルでの宗教団体の魔法少女が煽動する暴徒VS政府が作り出した魔法少女軍団の戦いに巻き込まれ
魔法少女たちの意図無く流れ弾で新世界の新生物にされる一般生徒とか見えた。
このスレの紳士なら魔法少女に逆襲して
のしかかって一人 蔓の鞭で二人、口の中に一人 細い尻尾で一気通姦で一人 ラフレシアのような花の中に一人と一度に最低6人は相手にしそうだ
なんかD&Dのドラゴンの攻撃みたいだな
ほいまたできたぜー 今回は次回の複線だけだから、ストーリーは進みません ストーリーを楽しむぜ!って奇特な方は読み飛ばしてもらっておっけーです ・・・・・・そんなひといるのか?
深い深い、海の底。 鯨さえ入れぬ、深海魚もいない、人の目など届くはずもない、 海の底。 ずるり、と影が蠢く。 光も届かぬ暗黒の中、それは確かに存在していた。 ぬめる体表に障壁を作り、異常な水圧にも耐えるその存在。 デスパイア。 それは、吟味している。 偶然手に入った興味深いもの。 何百年何千年と生きていながら、気にもとめていなかったもの。 偶々補食したデスパイアに大事に保管されていた、人間の卵子。 今は、そのスライムの体を利用して状態保存している。 これを、どう使うべきか。 深い海の底、彼は考える。 母なる、海で。 『貫殺天使リア』 12.天使たちの休日
――メグミのアパート 「寒いわ・・・・・・」 早朝、キッチン。 私は困惑していた。 今日の日付は9月13日。今までならまだ夏のはず。 「ここ、寒すぎ・・・・・・」 この町に越してきてから、そろそろ一ヶ月。 舐めていた。これが日本海側・・・・・・。なんだ、太平洋側ってこんなに恵まれてたのね・・・・・・。 「・・・・・・」 とんとんとん、と大根を切り始める。みそ汁の用意。日本人の朝はやはりこうだろう。 出汁は、昆布。味付けが薄すぎるとアキラに言われたが、 アキラの作る料理は逆に濃すぎる(というか謎の組み合わせをしてくる)。 あれが東北の味・・・・・・。埼玉に行ったときに食べたラーメンにも驚いたが、やっぱり地域差はあるものか。 そうだ、こっちのみそ汁はどんな味付けなのだろう。今度リアちゃんに作ってもらおう。 「リアちゃん、ね・・・・・・」 昨日、夕暮れの時間。 この町に人食いデスパイアが3体降り立った。 その内1体、連中の親玉を、彼女は倒した。 あり得ない。 確かに私は魔法の使い方の基礎を教えた。彼女はセンスもあり、すぐに結果を見せることが出来た。 だが、それでも基礎だけだ。 弾丸1発の威力を上げ、マシンガンの球数を増やしただけ。 その程度の進歩の彼女が、A級(親玉はSの可能性もある)のデスパイアを倒せるわけがない。 ――『あのとき、天使さんの体が金色に光っていたんです』 救助された少女に効くことが出来た、そのときの光景。 突然輝きだし、巨大な銀の光を放ったのだとか。 銀の光は、弾丸だろう。おそらくカノンモードだ。 問題は、金の光。 体全体が金色に輝き出すなど、聞いたことがない。 いや。 魔力を大量に保有する人間がその力を解放したとき、人の目には色彩のイメージとして感じられるという話があったか。 例えば、アキラの遭遇した人とデスパイアの融合体。 どす黒い魔力、と言っていた。 あれは比喩でなくそのままを言っているのかも。 だとすればあのとき感じた彼女の違和感、そして今回の件。 もしかして、あの娘には莫大な魔力が――
ぴーっ、ぴーっ、ぴーっ! 「あら、炊けたわね」 ジャーが出来上がりを知らせる。ここから15分ほど蒸らし、完成だ。 その時のことは、リアちゃん自身はよく覚えてないのだとか。ならば焦ることはないのか。 なんにしても、この町の残りの危険は黒いデスパイアだけ。 カレンちゃんを捜すのを手伝ってあげたいけど、他の町へまた派遣されるかもしれない。 この町にいるのも、あとわずか。 「アキラ、ご飯。起きなさい」 「ぅ・・・・・・あと二日・・・・・・」 ごん、と頭を叩いて無理矢理起こす。 「あら、晴れてきたわね・・・・・・」 今日は、買い物でもいこうかしら。 ――グローデン家、リアの部屋 「んっと、これでいいかな」 姿見で格好をみて、チェックを済ます。 黒のカーディガンにフレアの花柄ワンピース。 花かごみたいなバッグを持って、近頃東京で流行っているらしいコーデの完成。 森ガール。 花の高校生は、おしゃれに敏感なのだ。 「金髪でよかった・・・・・・」 こればっかりは自分の血に感謝だ。染めた髪はやっぱりどこか不自然だもんね。 時刻は9時半。メグミさんに買い物に誘われたので、おでかけ用の服選び。 「・・・・・・よしっ」 ぺったんこブーツをはいて、玄関を出る。施錠、がちゃり。こんなトコでも防犯は大事なのだ。 「たしかバスがあったはず・・・・・・」 大きめの道路に出て、バス停の時刻表をチェック。 メグミさんのアパートは、ちょっと遠い。 バスがくるまで、あと少し。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バスに揺られて30分。この町の、どちらかと言えば寂れた区域にメグミさんのアパートはなかった。 「・・・・・・」 いや、探し当てていないだけなんだけど・・・・・・。 細い路地を進むと、知らない人の家の玄関だったり、行き止まりだったり。 わかりづらっ。 「・・・・・・」 ぴ! ぷるるるる・・・・・・ ガチャッ! 「どうしたの? リアちゃん」 「迷いました」 9月13日土曜日、イチゼロヒトサン。 命を繋ぐ、救命電話。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――富山県薬師岳、山中 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 「?」 山岳部1年生の山平由香理は、山中で不思議な音を聞いた。 「なんの音だろう・・・・・・」 踏み固められた山道、それを越えた木々の中から、その音は聞こえる。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 「ゆかりー、なにしてるの、はやくー」 「あ、はーい! まってくださいせんぱーい!」 あわてて先輩のもとへ駆け寄る由香理。音のことは気にしないようにしたらしい。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ がさごそ。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ がさごそ。 音は続く。ゆかりたちを追って。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ
――町の主要道路 「いやー、地元民でも迷うもんだなー」 「あの地区には行ったことがなかったんで・・・・・・」 今は、メグミさん保有の車(青の軽。おしゃれ)の中。持ち主運転、アキラさん助手席、わたし後ろ。 ガソリンスタンド帰りに、救助された。 「ごめんなさい。私たちがリアちゃんの家に行けばよかったわね・・・・・・」 「あ、いえいえ。わたしが迷っただけですし・・・・・・。ていうかメグミさん、車持ってたんですね」 「ああこれ? 貰い物よ。助けた人に、どうしてもって言われちゃって」 メグミさん。黒のユルふわ巻き髪を肩過ぎまで伸ばした、元大学生。165センチくらい。 天使になると、紺のライダースーツ(ツーピース)で長杖を振り回す、頼れる19歳のおねえさん。 今日のファッションは白いブラウスにこっとんカーディガン、カーキ色のパンツ、編み上げブーツ。 大人向け。 「これからどーする? リアちゃんも腹はまだ減ってねーだろ? 少し買い物すっか?」 「そうですね・・・・・・はい、そうしましょう」 アキラさん。茶髪混じりの長めのショートヘア。大学へは進学しなかったらしい。168センチくらい。 天使状態は、長ラン長スカート胸にサラシの、ヤンキーおねえさん。 今日のファッションチェック。ゆったりしたベージュのブラウスにジーンズ生地のオーバーオール、白いスニーカー。 甘辛ミックス。 どっちもわたしに似合わない・・・・・・。 「はぁ・・・・・・」 「どった?」 「いえ、何でも・・・・・・」 くそう、うらやましい。せめて160センチあれば・・・・・・。 「アキラさん、どうしたらそんなに身長伸びるんですか・・・・・・?」 「・・・・・・牛乳、とか?」 飲んでる。毎朝飲んでる。 「別にリアちゃんくらいの背丈でもいいじゃない。それに成長期の間はまだ伸びるわよ」 「そうですかね・・・・・・」 あと8センチ、誰かくれないだろうか・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 運転中、道行く女子高生を何人か見かける。部活だろうか。 それにしても・・・・・・。 「リアちゃん、ここら辺の学生さんって、みんなこんなにスカート短いの?」 「? そうですか? 普通だと思いますけど・・・・・・」 これが普通・・・・・・。なんだろう、私の地元でこんなにしたら怒られたものだけど・・・・・・。 「あ、ほら。あの娘ぐらいが私と同じスカート丈ですよ」 えっと・・・・・・、あの娘? 「!?」 え、ちょっと短すぎない? あ、こらバカ。そんなので屈んだら見えちゃうじゃない! 「リアちゃん・・・・・・、直す気はない?」 「ないです」 即答・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おいしいですねー、ここ」 昼食に入ったイタリアンレストラン。 たらこスパゲティ。 つぶつぶとほどよい塩辛さが好きなのだ。 「おーそうか・・・・・・アタシは失敗だ・・・・・・」 アキラさんは“塩ネギカルビパスタ”なるものに挑戦して、見事はずしていた。 においからしておいしくなさそう。 「まともなのを選びなさいよ・・・・・・」 そう言うメグミさんは、“和風醤油パスタ”。確かに安全牌。 「ちょっとこれから冬物選びにつきあってくれる? 冬が来るのが思ったより早くて・・・・・・」 「いいですけど、まだそんなに冬来てませんよ?」 「さすがね・・・・・・」 なにがだろう。 「あー、あとスーパー行こうぜ。お菓子がもうねーよ」 「それは帰りね。うーん、あとはどこ行こうかしら・・・・・・」 あ、そうだ。 「それなら映画観ません? ケータイクーポンあるんですよ。ちょうど3人ですし」 「あ、いいなそれ。んじゃあ映画観て、服買って、スーパー行って終わりだな!」 「そうなるわね。なにがやってるのかしら?」 「えぇっと・・・・・・」 ケータイ画面をスクロールしていく・・・・・・。
――富山県薬師岳、山中 道なき道を、駆け下りる。アレから、逃げる。 「ひぃ、はぁっ、はっ」 息が乱れる。横腹の当たりが痛い。 たった3、4分ほど前、私たち登山グループは、化け物に襲われた。 あのときの音、それが追ってきたのだ。 「ひっはっ、はぁっ」 走る、走る、駆け下りる。 「ッ!」 どしゃ! 「いったぁ・・・・・・」 転んでしまった。右足が痛い。捻挫したかもしれない。 「・・・・・・ふぅ」 息を整え、周りの確認をする。あの不快な音は、聞こえてこない。 「・・・・・・ここ、どこだろう」 しまった。パニックで場所もわからず走ってきてしまった。 まずはケータイで先輩たちに連絡―― 「ダメだ・・・・・・」 何度かけても、誰にかけても出てくれない。先輩たちは、アレらから逃げ切れただろうか。 いや―― ――『山平! 逃げろ! 早く!』 『由香理、他の人たちに知らせて!』 先輩たちは、私を逃がすために・・・・・・。 「そ、そうだ! 助けを呼ばないと!」 山でも通じる会社のケータイ。それで、麓と連絡をとらないと! えっと、こういう場合は消防に・・・・・・。 『はい、消防です。まずは落ち着いてください。火事ですか? 遭難ですか?」 「あ、あのっ! 薬師岳です! で、でっかいお化けに襲われて! 先輩たちとはぐれて!」 『お化け・・・・・・? 山道のどの辺りか、場所はわかりますか?」 「先輩たちはキャンプ場から1キロくらいのところで・・・・・・。私は、めちゃくちゃに降りてきてしまって、今はどこだか・・・・・・」 『近くになにか目印になるものは・・・・・・』 と、そこで。 かち、かち、かち、かち。 ぶぶぶぶぶぶぶぶ 「ひ、ひぃぃ!? きた! やだやだぁ!」 『!? 落ち着いて! 落ち着いてください!』 無我夢中で駆け出す。足が痛い、なにか言われた、そんなの知らない! かち、かち、かち、かち。 ぶぶぶぶぶぶぶぶ ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 『なんだ、この音・・・・・・?』 9月13日土曜日、イチロクニイイチ。 救急要請。
――県都市部の歓楽街 「買ったなー」 「そうですねー」 おしゃれな服屋におしゃれな鞄屋。 今日はいっぱい回った。 「でもいいんですか? その・・・・・・」 「あぁ、気にしないでいいわ。どうせ魔法を使ってるもの」 隣をちらりと見ると、片手に5袋ずつ、軽10袋の買い物袋を持つメグミさん。 中身は、全部服。重量はけっこうあるはずなのに。 魔法ってすごいなぁ。 「いっとくけどリアちゃん、たぶんあんたは無理だぜ。肉体強化のセンスなさ過ぎ」 「うっ・・・・・・」 おととい夜、アキラさんに魔法をみてもらったのだが、その時の一言。 ――『こんなに才能ない奴は初めてだぜ・・・・・・。リアちゃんおめぇ、格闘はあきらめな』 なにやら本当に壊滅的らしい。わたしとしては剣や杖で戦う先輩たちにちょっとした憧れがあったのだけど・・・・・・。 いいもん。銃の腕はすごいもん。 「んー・・・・・・駐車場はもうちょっと先だったわね」 きょろきょろと周りを確認するメグミさん。やっぱり慣れないところだと土地勘も働かないのかな。 あんなトコに住んでるのに・・・・・・。 「あ、あったあった」 車を見つけたメグミさん。そ、そろそろ腕が痺れて・・・・・・。 「ふぃー、どっこいしょ。ほら、よこしなリアちゃん。入れてやるよ」 「ありがとうございます・・・・・・」 ちなみにわたしの持ってた袋は2袋。大きいのと小さいの。 体、鍛えた方がいいのかなぁ。 「あー、ちっとまった、まだキー入れないでくれ。行きたいトコあんだ」 乗り込もうとしたメグミさんを制するアキラさん。行きたいトコって、どこだろ。 「いやー、最近きつくなってきてさー」 ・・・・・・・・・・・・?
――富山県薬師岳、山中 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 「い、ひぃぃ!」 うしろから迫る音、逃げなきゃ、逃げなきゃ! どん! 「あぅ!」 うしろから当てられ、また転んでしまう。痛い。手を擦りむいてしまった。 かち、かち、かち、かち。 「あ、あぁぁ・・・・・・」 目の前に、それが現れる。 黄色い頭に大きな顎、薄く透明な羽根、黒と黄色の縞模様の腹。 スズメバチ。それも犬くらいの大きさの。 かち、かち、かち、かち。 顎が音を発する。あんなハサミみたいなので咬まれたら・・・・・・! 「に、逃げ・・・・・・!」 体を翻して後ろを向くと・・・・・・ ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 「え・・・・・・?」 いち、に、さん・・・・・・、5匹もの蜂が私を見下ろしていた。 とすん! 「いぁ!?」 刺された。誰に? 蜂に。毒? 毒だろう。意識がぼんやりして眠くなってくる。 「だれか・・・・・・だれか・・・・・・」 ふらふらとした頭で助けを呟き、私の意識は闇に沈んだ。 ――県都市部、繁華街 「こ、この店ですか・・・・・・?」 ガラスのショーウィンドウ、マネキンにはブラとショーツだけ。 看板は黒の縁取りで背景色はピンク、白染め抜きで『Moon Night』と書かれている。 ランジェリーショップ。 噂には聞いていたけど、これがその・・・・・・ッッ! 「いやー、この頃またでっかくなってきてさー。そろそろ換えなきゃなんだよねー」 「私のもけっこう古くなってきたし・・・・・・。そうね、新しいの買っちゃいましょうか」 「!?」 え、なに、今の会話!? この人たち普通に入ろうとしてる!? 「だ、ダメですよ! わたしたちまだ未成年ですよ!?」 「・・・・・・?」 「・・・・・・?」 「・・・・・・あれ?」 え、なんでそんな不思議そうな目? 「えっと、リアちゃん・・・・・・、なんでダメなんだ・・・・・・?」 「え、だって・・・・・・、カレンが『こういうエッチな店は20歳になってから』だって・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・あれ?」 え、ちょっと、カレン? なにアンタ。 「リアちゃん、ひとこと言わせてもらうぞ?」 「だまされてるわ」 「・・・・・・」 ・・・・・・・・・・・・。 「んにゃーーー!!」 その日は、わたしにとっての初ランジェリーショップ記念になった。 なんだそれ・・・・・・。
――富山県薬師岳、山中 由香理は、暗く涼しい空間で目を覚ました。 手足には樹脂のようなものがついており、それで土壁に体を固定されている。 上半身は、長袖のシャツが腹の部分が破り取られていた。 そして下半身のジーンズがベルトごと股の部分を引き裂かれ露出している。 「え・・・・・・ここ、どこ・・・・・・?」 薄暗さのせいで状況がよくわからない。体もまだ動かない。なぜこんなことになっている? 「ぁ・・・・・・そうだ、大きな蜂に・・・・・・」 そこで彼女は思い当たる。連れ去られたのか、と意外と冷静であった自分の頭で判断した。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 「!」 また、あのおとがする。しかしそれほど近い場所ではない。 『ぃゃぁぁぁぁっぁぁぁ!!』 「!?」 今度は、悲鳴。女の声だ。 「まさか・・・・・・先輩?」 少女の頭にひとりの顔が思い浮かぶ。自分のよく知る、気のいい先輩。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 深いな音が近づいてきた。悲鳴は反響してまだ聞こえている。いったい何をされるのか、少女の身は固くなった。 かち、かち、かち、かち。 「ひぃ!?」 突然現れた蜂。暗闇で距離がわからなかったらしい。 かち、かち、かち、かち。顎を鳴らせ、大の字に広げられた由香理の体にのしかかる。 ぴと、と腹部にある吸盤を由香理のむき出しの腹に密着させる蜂。生物的な恐怖をあおる顔が眼前に迫る。 ぐし! 「いぃ!?」 産卵管が変化した大きな針が、由香理の露出したそこに当てられる。ぐりぐりと、入れるべき場所を探し始めた。 「いや! やめて!」 かちかち、がちん! 「ひぃぃ!?」 少女を顎の威嚇で黙らせると、蜂はまた捜索を続ける。 ――あった。
ぐぐい、と針先で丁寧に穴に進入していく。母体は傷つけてはならない。 ぐぐぐぐ、ぐ! 「ぃぃい!? やめ、いやぁ!」 体に比して細い、5ミリほどの針が最奥を突く。子宮にねじ込み、産道を確保した。 がし、と蜂は少女のくびれた胴を抱きしめる。まるで、ふんばるように。 「ぅ、え、なにこれ・・・・・・!?」 はじめに感じたのは違和感。自分のソコの一歩手前に何かある、そんな感触がする。 その感触が、少女を襲う。 「――!?」 ぐぐ、それが体内に入ってきた。弛緩して、抵抗の出来ない体に。 大きさ5センチ、半透明の球状。 それは、卵。 この蜂は女王蜂で、産卵場所としてこの近辺の人間の女を狙っていたのだ。 「あぁ、いや、いや・・・・・・」 まったくほぐされておらず、無理矢理破瓜の証を焼き付けた産道を卵は進む。 痛みが少女の脳を焼く。じっとりとした脂汗が額に浮かぶ。 ぐぽん! ひとつ。卵は子宮に到着した。小さな小さな、それでいて確かな存在が由香理の腹に鎮座する。 ぐぐ、ぐぐぐぐ! 「いや・・・・・・いやぁ・・・・・・」 絶望の顔で、少女はうめく。その身体に、ふたつ目の命が埋め込まれていく――。
――ランジェリーショップ『Moon Night』 「これなんてどーだ?」 「こっちの方が似合うんじゃない?」 初めて入った大人のお店。 そこでわたしは、天使のおもちゃにされていた。 「リアちゃんにはピンクのがあうだろー」 「あら、そろそろリアちゃんも大人なんだから、黒でもいいと思わない?」 「あの、いや、ちょっと、えと」 なんだあのスケスケのショーツ! あんなの穿けないって! 「あ、これはどう? 黒にピンクのふりふり」 「いーじゃんそれ。リアちゃんよかったな、初ランジェリー!」 「いやいいです! そんなのつけられません!」 店員さんも笑ってないで助けてよ! くすくすしない! 「えー、なにがだめなんだよー。言ってみ? ほらほら」 「あぅ・・・・・・、その、なんていうか、えと、見えちゃうっていうか・・・・・・」 最後の方はもはや消えかかっていた。なんだこの恥ずかしさ。 「あんなにスカート短いのに・・・・・・。まあしょうがないわ。別の探しましょ、アキラ」 「そだなー」 そう言ってスケスケ売り場から立ち去っていくふたり。すごい楽しそう。 その手のカゴには、先ほどのランジェリーが入れられていた。
――富山県薬師岳、山中 「ぅ・・・・・・」 ぎゅぽん! 産卵管が由香理から引き抜かれる。無事生み付けは終わったようだ。 合計19個。今、彼女の中に入った卵の数。 ぶぶぶぶぶぶ・・・・・・ 飛び去っていく蜂。次の犠牲者のところへ行くのだろう。 「お、終わり・・・・・・?」 恐怖と痛みの時間が終わりと知り安堵する由香理。 しかし、その時間はまだ終わっていなかったことも、また知る。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 「ま、また・・・・・・」 新たな蜂の登場。今度は少しばかり小さい。 同じようにして、腹と腹を合わせる。そして先ほどの陵辱で少し開いたままの膣に、自分の生殖器をあてがう。 ぐちゅ、ずぷぷぷ! 「あぁぅ!」 蜂の生殖器から白く、ぬめり気を帯びた棒が伸ばされ、ふたつの身体を連結する。 多少の水気があるとはいえ、それでも痛みは持続する。快楽は、ない。 ぐし! 再びの子宮口との衝突。今度の相手は、違う目的だが。 ぶぷ! ぶびゅるるるる! 「いぁ!? なに、なに!?」 勢いよく注がれる精液。欠けた遺伝子が組み合い、その命をこの世に生み出す。 卵はこの瞬間、世界に息づく存在となった。 「ぁ・・・・・・え・・・・・・なんか、頭が・・・・・・」 突如訪れる浮遊感。思考が宙に浮く。 ずずず、ぎゅぽ! 「あん!」 生殖器が抜かれた瞬間、得も言われぬ幸福感が全身を襲った。 ぶぶぶぶぶぶぶ・・・・・・ 蜂が、さっていく。 ごろん。
「ぁ・・・・・・」 胎内で卵の動く感覚、それさえ身体が静かな至福の感覚を覚える。 身体が麻痺し、子宮の卵から甘く緩やかな快感が送られる。 それは、卵が孵るまで続く幸福。 卵が孵るまで、一生。 一生。 富山県薬師岳にて、遭難者。教師、生徒あわせて6名、内男3名、女2名。 中学校の部活で訪れていた模様。 指定危険生物に襲われた可能性アリ。 現在、捜索中。 ――日本海溝の底 それは気づく。新たな進化の方法に。 それは狂気的な、新たな方法。 ヒトを、造る。 ゆらり、と影が動いた。
天使たちの休日.end
へい終わりです 長!無駄になが! そしてストーリーにあんまり繋がりません あ、文化祭のアンケート、これまで出たもので考えさせていただきます。とりあえず何となく決まりました 最後に 富山県在住の方、てか自然の残る土地にお住みの方、ハチには気をつけてね!
>>208 GJ!
中途半端な田舎でジュースの空き缶や生ゴミを栄養に肥大化したスズメバチ要塞にオオスズメバチが来襲して要塞を陥落させる一大スペクタルが見れるがなんとも無いぜ
>>208 乙だぜー
>>209 すげーなある意味ww
スズメバチの本物見たことねえわ・・・
ハナバチなら頭にとまってたことあるけど
>カレンが『こういうエッチな店は20歳になってから』だって
そういや、カレンも貧乳パイパンがコンプレックスだったな。
幼児体型ほどではない適度なロリ体型。素晴らしいな。
しかし、今ごろ、どこで何しているんだかw
最近すっかり悲壮感がなくなって幸せそうにしているが、そもそも家族を魔物に惨殺されて敵討ちを誓ったのに、
魔物の催眠術で虜になって、ペットとして尻尾振りながら奉仕してるんだよな
正気に戻れたら、再起不能だろうな〜♪
>>209 オオスズメバチがただのスズメバチと違う種だってことを、初めて知ったよ
Wikipediaのトップの写真からして、既に怖すぎる!
そのオオスズメバチの斥候を中に招き入れて七人の侍戦法でフルボッコにして巣を守るニホンミツバチは世界に誇れるミツバチ
ラゾクバー 劇 お化け 甘味 縁日 母乳バー メイド喫茶 劇 こんなものですね。全部使います ちなみに今回のハチはオオスズメバチが原型でした。 オオスズメバチすごいですよ。アメリカのキラービーをたった5匹で瞬殺しましたよ でもミツバチには勝てない。神秘!
スズメバチに勝てるのはニホンミツバチだけだお おしくらマンジュウで温度を上げて、蒸し殺すんだお セイヨウミツバチだと4,5匹のオオスズメバチで巣ごと殲滅されちゃうんだお
アメリカのキラービー対策でオオスズメバチを輸入しようとしたらこっちのほうがやべえってなったな
>>215 キラービー、てアフリカミツバチとセイヨウミツバチの雑種のことか。
まあオオスズメバチなら蜂団子使えるニホンミツバチ以外無敵だからなあ。
それがメートル級のサイズなら俺だったら間違いなく腰抜かす。
出てきたハチはドーベルマンサイズです。 言ってなかったね。
>>216 大量の女性を囲った蜂デスパイアの巣に分け入り子供を全て誘拐し佃煮やバター焼きにして屋台で売るおじさんが出現し
魔法天使がスパロボに参戦したエヴァ状態になる予感
>>217 ドーベルマンクラス……調べてみたら全長(首から先除く)と1mは無いくらいかな。
まあそれでもデカいのには変わらん。
あと蜂型モンスターと聞いて某所の催淫蟲を思い出したのは俺だけではないはず。
設定が二転三転して末の軟体って方が今は解釈の主流っぽいが、確かに初期は蜂だったな
今年の夏にうちのカブトムシのケースにでかいスズメバチ入ってて焦った オオスズメバチではないようだが、小さめのカブトムシと同じくらいの大きさで、 カブトムシを食おうと入ってきたようだった 1匹だけだったので軍手してワリバシで捕獲 →袋に入れて殺虫剤攻めで何とかしたが ボディが甲虫なみに硬いのでアレに襲われたら大人でもヤバイわな 針も爪楊枝の先くらいの太さあったし 自然って怖いわな 触手とか蟲に襲われたらやはり恐ろしさで逃げるのも忘れそうだ ゴキですら見かけると硬直するからさw
スズメバチスレになっとる・・・・・・ できたてほやほやの新作です
月が出ていた。 明るく、丸い、暗闇に浮かぶ月が。 鼓動が高鳴る。心が疼く。 いい夜だ。 そうだ、今日もまた散歩に出かけよう。 扉を出て、家人の目を盗み外に出る。 少し肌寒い空気が身にしみる。 街灯のない、夜に紛れて。 月が出ていた。 月が、出ていた。 『貫殺天使リア』 13.The scarlett fullmoon night
――1年B組 月曜日、7時間目。 ついにこのときが来た。文化祭のクラスの出し物、その投票日。 お化け屋敷、甘味処、ネコミミラゾクバー、劇、縁日、タピオカ。 明らかにおかしいのが混じっている。このクラスならやりかねない。 しかし自分には、それを止める権限もない。 「それでは開票します。リアちゃん、俺が読み上げるから黒板にカウントしてって」 「はーい」 いよいよその時が来た。白い紙に書かれた文字が読み上げられる。ラゾクバーは嫌だ、ラゾクバーは嫌だ・・・・・・。 「えーと、いち枚目・・・・・・。メイド喫茶」 「・・・・・・・・・・・・?」 「・・・・・・・・・・・・?」 津南くんとわたしの目が点になる。なにそれ。 『ほら早く次いけ次ー』 「でも先生、こんなの候補になかったですよ?」 「「「ちいせえことは気にするな!!!」」」 「わひっ!?」 クラス中からの怒号! 日本番長!? 「・・・・・・リアちゃん、一応メイド喫茶増やしといて・・・・・・」 「うん・・・・・・」 かっ、かっと、黒板に新たな文字が書き足される。メイド喫茶。 このクラス、やっぱまともじゃない・・・・・・。 「次・・・・・・母乳バー」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 これは・・・・・・。 「ふざけんなてめえら!」 「わひっ!?」 津南くんが怒鳴った!? い、意外と恐い! 「母乳なんてこの歳じゃでねぇだろ! 俺だって飲みてぇわ! けどダメなんだよ! せめておしっこバーとか書けよ! バカじゃねぇの!?」 「・・・・・・」 あ。この人もまともじゃない。 「あぁ、もう! 次! 次いって津南くん!」 「え、あぁ、はいはい。まったく・・・・・・ぶつぶつ」 とりあえず母乳バーは牛乳バーにしておこう・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お化け屋敷4 ネコミミラゾクバー4 劇4 甘味4 縁日4 メイド喫茶4 牛乳バー3 結託してる。絶対結託してるよこれ。 あり得ないもん。票並びすぎだもんこれ。 「ずいぶん並んだわけですが・・・・・・、牛乳バー以外で決選投票を行いたいとおもいます」 『その必要はねぇっす!』 やおら大田原くんが立ち上がる。なにこの人。 「みんなの・・・・・・、みんなの思いを無駄にしない方法があるはずッス!」 「はいすわってー。投票するよー」 『そうだ! 俺たち弱い意見にも耳を貸すべきだ!』 『そうだそうだ! たったあと1票だったのよ!』 何人もの人が立ち上がる。なにこの人たち。 「すわれー。とうひょうするぞー」 『俺たちにはまだ方法があるはず!』 『そうだ! 全部の意見を取り入れればいいんじゃないか!?』 『それだ!』 『そうだそうだ! それにしよう!』 「おいこら。落ちた意見は黙ってろって」 「「「知ったことか!!!」」」 「わひっ!?」 「こ、これが友情パワーか」 クラス全員(先生含む)の怒号! なにこのクラス・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
縁日演劇風ネコミミメイド牛乳甘味お化けバー。 これで決定。 ・・・・・・聞いたことない・・・・・・。 聞いたことはないけど、決まったからにはやるしかない。 「だからシンデレラがネコミミ着けてたらおかしいだろ!」 『おかしくないわよ! ドレスにネコミミ、最高じゃない!』 あっちの方では津南くんが演劇ネコミミメイドチームと話し合いをしている。 とりあえず班に分けて、それぞれの意見をまとめていこうという算段。 まともそうな人を班長にして、みっつの班に分けられた。 甘味牛乳チーム班長。 カナエがいるのだ。 るーあは、縁日お化けチームの班長に推薦してあげた。わたしを嵌めたんだから、それくらいの苦労はしてもらおう。 「えっとー、お菓子は土御門さんに作ってもらってー、あのお店の人にも協力してもらってー」 「いや、そのケーキ屋さんはさすがに無理じゃない?」 「まぁとにかくウチは協力するよ」 茶髪ギャル髪の土御門灯子さん。ルーズソックス。雰囲気ギャルで、実際そんなに悪い娘じゃない。 雰囲気ギャルっていったら怒るけど。 「牛乳なら親が卸業の人だから、手伝ってもらえるかも」 黒髪ストレート、前髪ぱっつんの萩明菜さん。なにげにクラス一の巨乳。くそぅ。 「荷物運びは任せるッス! 男子の仕事ッス!」 部活無所属なのに体育会系しゃべりの大田原くん。 以下、甘味と牛乳に入れた人たち。 こっちはネコミミチームと違っていい感じの人たちだ・・・・・・。 『魔法少女ぉ!? フェレットなんてもちこめねーぞ!』 『モモンガもアリだと思うの!』 ネコミミの話じゃなくなってる・・・・・・。
――富山県薬師岳、山中 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 「あいつね」 梢の向こう、ドーベルマンサイズのオオスズメバチが飛んでいる。 私、矛盾天使メグミと断楼天使アキラは、応援に呼ばれてこの山に来ていた。 昨日、ここで大きな蜂を見たという情報が入ってきたのだ。 更にその前日、女性の行方不明者がでている。 デスパイアで確定だ。 オオスズメバチ型のデスパイア。大火蜂。それが調べて出てきた名前。 体調1メートルから1.5メートル。姿はオオスズメバチと酷似。 針には麻痺毒があり、それを武器とする。 また、オスの生殖器からは通常の催淫毒ではなく神経毒が発射される。 曰く、身体が火であぶられたように熱くなり、意識が朦朧とするのだとか。 女王蜂が卵を産み付け、オスがそれに精液をかけることで受精させる、昆虫型のスタンダード。 その他の特徴は普通のオオスズメバチと同じ。 巣は、地面の下に作る。 「お、移動するみたいだぜ。追うか」 「ええ」 その巣を見つけるため、私たちは蜂の1体をつけているのだ。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 「なぁ、やっぱりリアちゃん連れてきた方がよかったんじゃねぇか? 銃なら相性いいだろうし」 「だめよ。あの学校にはデスパイアが紛れ込んでるわ。警戒は解けない」 そう、リアちゃんの学校の制服を着たデスパイア。それは学校に潜んでいるはず。 人とデスパイアの、融合体。黒いデスパイア。 リアちゃんの学校にいる、というのは彼女には伝えていない。よけいな緊張をすれば先に相手に感づかれる。 今は、尻尾を出すのを待つしかない。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ すっと、蜂が下方に消えた。 「あそこだな」 まずは、こいつらの殲滅を考えよう。
――町境、夜の土手 「遅くなっちゃった・・・・・・」 通い慣れた道を、水上美波は走る。 陸上部。遅くまで残って練習していたら、もう8時だ。中学生の出歩く時間ではない。 最近この町にも、おそろしい怪物が現れたようだし、あまり暗がりにひとりでいるのは心細い。 怪物――デスパイア。 秋田の島をひとつ全滅させた、恐竜のような化け物。 あのとき現れた恐竜たちは、全て駆除されたと聞いた。それでも恐いものは恐い。 「はっ、はっ」 「――こんな時間にひとりとか。あぶねーぜ? 送ってやろうか」 「え!?」 ばっと振り返る。そこには暗闇しかなかった。 いや、ある。 夜の闇より、闇の黒より、 何よりも黒いソレが、そこにはあった。
――富山県薬師岳、山中 「で、だ。どうするよ」 巣穴の前で、アキラが言う。巣の発見はしたものの、どうやって駆逐したらいいものか。 「そうね・・・・・・。とりあえず入って皆殺しね」 「こわ! 皆殺しってえ・・・・・・」 「いいから突入するわよ、アキラ。あぁ、あなたの障壁じゃ頼りないから、私にちょっと抱きつきなさい」 「・・・・・・へ? なんで?」 「いいから」 うしろから腰に手が回る。もじもじしちゃって、まあ。 「さて・・・・・・いくわよ!」 穴に身体を滑り込ませる! 浮遊感。天井は10メートルほどの、大きな空間にでる。 いち、に、さん・・・・・・。自分の真下に何体かの蜂がいるのを確認して・・・・・・。 「障壁全力展開、15枚!」 体の周囲に16面体の魔法壁を作り出す! ぐしゃぐしゃぐしゃ! 落下にあわせ降りる壁と大地に挟まれ、真下にいた蜂共の命を刈り取る! 「障壁、解除」 すとん、と地面に降り立つ。 「おっおう・・・・・・、すげぇ・・・・・・」 「ふぅ、さて、次よ」 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ かちかちかちかちかち! ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ かちかちかちかちかち! 一斉に目の前の空間から大量の蜂が現れた。どうやら威嚇をしているらしいが・・・・・・。 「障壁全力展開、15枚!」 もう一度全体防御の盾を張る。これで蜂の針は届かない。 「メグミ、確かにこれなら安全だろうけどよ、守ってばっかじゃ勝てねーんじゃ・・・・・・」 「いい加減離れなさいよ・・・・・・。それに守ってばかりじゃないわ」 奥の方からも蜂がよってきた。そろそろか。 「15から14、障壁反転解放!」 外側の2枚が、一瞬震え・・・・・・割れはじけ飛ぶ! どしゅどしゅどしゅ! がががががが! 砕けた障壁の欠片が鋭い刃となり、蜂たちを串刺しにしていく! 「えっ、えぇー」 「さ、いくらでもかかってきなさい」 あと、50体程度! ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ かちかちかちかちかち! 「13から12、障壁反転解放!」
――町境、夜の土手 美波は、黒にのしかかられていた。 首に尻尾を巻かれ、息がしづらい。叫べない。 「ひ・・・・・・、あ、ぁ・・・・・・」 「んー、やっぱ制服は残しといた方がいいよなー。パンツはこう・・・・・・足首に絡めて・・・・・・」 なにやら下でされている。しかし、暴れることは出来ない。 美波の頭に、2、3分前の言葉がよみがえる。 ――『暴れたり叫んだりしたら、首、絞めちゃうから』 本気だった。あの目は、本気だった。 恐怖に震える身体で、美波は恥辱を受け入れる。 「よし、完成。タイトルは・・・・・・“囚われJC、私を犯さないで・・・・・・”だな!」 セーラー服を縦に裂き、スポーツブラを上げてふくらみを露出させた格好。 下は、ショーツだけが足首に巻かれ、他はいっさい手を付けられていない。 「あー・・・・・・自分で言っててないと思うわ・・・・・・。まぁいいや、試食試食」 「ひぁ! う、うぅー!」 黒が彼女の薄い茂みに口づける。ぺろぺろと、くちゃくちゃと。 「んーんー、無理矢理ってのもそそるけど・・・・・・。まぁ処女っぽいし、いい思いさしたげますよ」 軽い調子で言葉を投げると、黒はその牙を少女の太ももに突き刺した。 「いい!? ひ・・・・・・いたい!」 「だぁいじょぶだって。だんだんよくなるから。ほれ、効いてきたろー?」 とくんと心臓が高鳴る。顔が熱い。全身が100メートル走をしたあとのようだ。 「な・・・・・・なに、これ・・・・・・」 「惚れ薬だよ・・・・・・俺のチンコへのな! ・・・・・・つまんねえわ。ダメだ俺、センスない」 ひとりで勝手に落胆し、黒はその指を少女のほとに這わす。 くちゅ・・・・・・。 唾液とは違う、新たな液体が早くもそこを潤していた。 「んー、いいかんじ? それじゃあアムロ、いっきまーす!」 「や、やめ・・・・・・あひぃ!?」 いきなり根本まで突っ込まれる。痛みはなく、情熱的な快感が走る。 「おーおー締まる締まる。いいねぇ中学生!」 「あぅっ、ひぁっ、んん!」 引いては突き、引いては突き。子宮から頂がせり上がってくる。 「ほい! ほい! ほい! 緊張感ねぇな俺!」 「んぁ! あぁ! あっ、あぁ!」 強烈で暴力的で、そして――! 一瞬、彼女の頭に思い焦がれる男の子が映り、 「あぁーーーーー!!」 びく、びくんと身体を震わせ絶頂を迎える。 「はぁっ、はぁっ・・・・・・ごめんね、明石くん・・・・・・」 「あれ? 彼氏いたの? ごめんねー。あと俺まだイってないから、つづけるよーん」 ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながら、その陵辱は続く・・・・・・。
――富山県薬師岳、山中 「これで全部かー?」 「ええ、終わり」 あの後、奥で隠れていた女王蜂を見つけ殲滅し、今は救助活動。 あっけない仕事だった。 「しっかし、なんというか・・・・・・。メグミさん、すごいッスね」 「そう?」 確かに私の固有能力は強いのだろう。というか6年間の修行が詰まっているのだ。強くなくては困る。 「ほいっと・・・・・・。いちにいさん・・・・・・、数も合ってるな」 「それじゃ、山道までいきましょ。そこで救急が待機しているはずよ」 ここまで強くなるのに、6年。 それまで、何度も負けた。何度も苦汁をなめた。 そして今、ここにいる。 私の障壁は、武器であり盾。だから、矛盾天使。 デスパイアを倒すための、力。 「おねーさーん、顔が恐いよー。リラックス、リラックス」 「・・・・・・うるさいわね」 けれど、それはこれからは守る力だ。 この喧しく姦しい少女、あの明るく元気な少女たちを。 「もう夜になってるわね。今日はここで一泊して、明日帰りましょう」 「あ、リアちゃんにおみやげ買わないとなー」 大きな月が出ている。 月が、でていた。
――町境、夜の土手 ぱぁん! 「うお!? いてぇ!」 命中! けど、あんまり効いてない・・・・・・障壁持ちか! パトロール中見つけた、デスパイア。何となく黒くて、長い尻尾を持っている。アキラさんの話していた奴だ! 「いっつぅ・・・・・・。くそ、天使か!」 女の子から離れ、わたしと対峙するデスパイア。確かに、ヤバイ感じがする・・・・・・! と、そこで。なぜかそいつがきょとんとした顔を作った。 「・・・・・・なによ」 「セーラー・・・・・・戦士?」 「違う!」 わたしのコスチューム。明るい青のセーラー服に同色のプリーツスカート。 制服の色が変わっただけともいう。 「つーかふたりもいたのか・・・・・・。んー、痛いの嫌いだから逃げさしてもらうぜ」 「逃がすわけ、ないでしょ! <サーディン>!」 ダガガガガガガガガガ! 「あぁっぶねぇ! なんだそれ!」 「黙って、死ね!」 「こえぇロリッ娘だなおい!」 ・・・・・・・・・・・・。 「ん? なんか悪いこといった? 俺」 「・・・・・・し」 「し?」 「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 ダガガガガガガガガガ! 「キレた! 天使キレた! やべぇ!」 「おらぁ!」 「ちょっ、しかたねぇなぁ!」 ――――寒気、ゾクリ、跳びずさる。 たたたたた! 「!!」 「ありゃ、外した」 さっきまでわたしがいた地面に、5本の紅い剣が突き刺さっていた。 「そんじゃ、まったね〜」 「あ! こら待て!」 だっと、土手を駆け下り川を跳び越えるデスパイア。速すぎる、わたしじゃ追えない・・・・・・! 「ぁ・・・・・・ぅ・・・・・・」 「! 待って、すぐ助けるから!」 被害者に駆け寄る。特に乱暴された痕はない。 月明かりがわたしたちを照らす。 月が、でていた。
――少年の家 まさか、あれ以外にも天使がいたとは。驚きだ。危険がました。 だが―― 「ふふん、かわいかったな、あいつ。名前聞くの忘れちった・・・・・・」 一目で、恋した。 胸が高鳴り、あの少女で頭がいっぱいだ。 なれば、行動はひとつ。 「早く、犯してぇなあ・・・・・・」 少年はどこまでも人間で、どこまでもデスパイアだった。 月が、でていた。 真っ黒な空に、紅い月が。 The scarlett fullmoon night .end
終わりです。蜂のあっけなさ 蜂さんはリアにひとりで黒いのと会わせるために出した敵。ちょっともったいなかった いくつか漫画ネタ入れてるけど、わかってくれてる人はいるのだろうか・・・・・・ てか黒いの緊張感ないなぁ!遠藤先輩を目指してる訳じゃないのに! ATフィールドの新しい使い方の巻きでした
>>234 乙でしたー。
蜂は噛ませか、思い入れあるモンスターだからバリバリヤってくれるの期待してただけにちと残念。
ハチの集団性を活かして再登場してくれると嬉しい(チラッ
>被害者に駆け寄る。特に乱暴された痕はない。
早速次の伏線か?
次回も期待してます。
人気ならまた出しますよ。 かませで
ぶっちゃけ、普通のスズメバチサイズの群れでも、障壁とか使いこなせない魔法少女には十分脅威だよねw いや、普通のスズメバチサイズのスズメバチは、それはすでに単なるスズメバチだが、ちょっと針の強さとか毒の種類とか変えれば >母乳なんてこの歳じゃでねぇだろ! そういや、リアって母乳出したことあったよね トラウマ蘇らなかったんだろか
品種改良で毒の代わりに媚薬を出すハチを
猫耳シンデレラ、もしかしてとある4コママンガのツンネコ様?
>>239 なにそれ知らない
ネコミミシンデレラは、双子姫のオレンジのやつがイメージになってます
わざわざ言うこっちゃないですかね
> >母乳なんてこの歳じゃでねぇだろ!
> そういや、リアって母乳出したことあったよね
> トラウマ蘇らなかったんだろか
ギャグパートにシリアスは入れないようにしてます
悩んだんですけどねー
そして新作 またエロうすぃ・・・
「わたしのゆめは、けーきやさんになります。 いちごや、めろんや、りんごをのせます。 ちーずけーきもできます。 いっぱいたべられるからなりたいです。 くらすのみんながくるおみせにしたいです。 おわり」 「よくできました、輝ちゃん。お店が出来たら招待してね?」 「うん! いっぱいごちそうするよ!」 「うふふ、たのしみねー」 「うん! あきらもたのしみ!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ん・・・・・・」 珍しい。自分だけで起きられた。 隣ではメグミが寝息を立てている。げ、まだ5時じゃん。 まぁいいや。今日の朝飯はアタシが作ってやろう。きっと驚くぞ。 メグミを起こさないよう立ち上がり、キッチンへ向かう。 なんだか、懐かしい夢を見た気がする。 「ケーキ屋、ね」 笑わせる。 『貫殺天使リア』 14.甘い少女
――1年B組 「じゃあ、ネコミミメイドとネコミミお化け、ネコミミシンデレラに決定だね」 「うぅ・・・・・・。なんでこんなことに・・・・・・」 7時間目、ロングホームルーム。 文化祭の衣装の話だ。 「雰囲気としては、お祭りみたいな装飾をした店内、出すものはケーキと牛乳とたこ焼き、 ウェイトレスの格好はさっき言った奴ってことで」 「わけがわからない・・・・・・。衣装とかはそっちチームが負担でいいんだよね?」 「そ。食べ物はリアちゃんチーム、装飾は千崎さんのチーム」 出し物が決まってから2週間。だいたいのものが決まってきた。 衣装のデザインは書き始めているらしいし、装飾も考えられているとのこと。 「牛乳は萩さんの家が安く仕入れてくれるって。土御門さんの家からもオーケーもらったし・・・・・・。 あぁ、カナエが絶対必要だって言ってるケーキ屋に今日行ってみるつもり」 「お願いするよ。あ、販売価格とかも決めといてね」 「はいはあーい」 最初は嫌だったこの仕事も、けっこう楽しくなってきた。 文化祭まで、あと3週間。 楽しい日に、したいな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――ケーキ屋『Fragola e Crema』 カナエに連れてこられた、ケーキ屋さん。綴りが英語でもドイツ語でもないからなんて意味なのかわからない。 「ここだよぉ〜。ここのケーキがおいしぃんだ!」 「まぁとりあえず話だけでもしてみよう・・・・・・」 るーあちゃんや萩さん、津南くんみたいな頼れる人たちは、委員会に部活に係の居残り。 突撃はカナエとわたしだけ。 ・・・・・・。 超不安。 「おじゃましま〜す!」 「あ! ちょ、ちょっとまって!」 からんからん、と扉のベルを鳴らして入っていく。う、謎の緊張が・・・・・・。 「いらっしゃいませ♪ 今日も来てくれたんだ!」 お、なんだか柔らかそうな雰囲気。でもなんか聞いたことある声・・・・・・。 「うん! しかも友達つきです!」 「お、おじゃましま〜す」 「は〜い♪」 からんからん。入店。 そこには、 少し茶髪の入った髪を長めのショートにして、 ピンクのふりふりエプロンをして、 とても柔らかな満面の笑みをした、 アキラさん。 「ぶふー!!」 「り、リ、リ、リアちゃん!? なんでてめぇ、ここに!」 「それはこっちの台詞ぶふー! なんでここにげほっ、げほっ!」 「笑いすぎだ! いいだろこんぐらい!」 だめだ、見るだけで笑ってしまう・・・・・・! からんからん。 「おじゃましまーす」 「おっと、いらっしゃいませー♪」 「ぶふー!!」 「わらうなー!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なるほどね・・・・・・。それでここに協力してもらいたいと」 「はい・・・・・・っ。で、できればっ、来週中までに返事を頂きたいんですけど・・・・・・っっ」 笑うな。耐えろわたし。 ここに来た目的を(笑いながら)伝えて、今この状況。わたしたちを巡り合わせた張本人は今、 店のカフェルームでケーキをむさぼっている。 アキラさんのバイト。 ケーキ屋さん。 ・・・・・・にあわな! 「ちょっと待ってろ・・・・・・。店長に聞いてくる」 「お願いします・・・・・・。げふっ」 「てめぇ、覚えとけよ・・・・・・」 そう言って店の奥に消えるアキラさん。なんだアレ。超かわいい。 かーわーいーいー。 少したって、奥からアキラさんと女の人が出てきた。23くらいかな。若い。 「この娘?」 「はい」 話は通してくれたみたいだ。感謝感謝。 「高校の文化祭だったかしら?」 「はい。そこで、ここのお店のケーキを使わせていただきたくて」 「いいわよ。ついでにいっぱい宣伝してちょうだい?」 「ほんとうですか!? ありがとうございます!」 いい人だ! さすが大人の女! 「おー、よかったな、リアちゃん」 「ふふ、アキラちゃんのお友達だもの。無下に扱うわけにいかないわ」 ・・・・・・いまなんといった? 「て、店長、それは呼ばないでって・・・・・・」 「アキラちゃ・・・・・・アキラちゃん・・・・・・」 いかん。腹筋が痛い。 「あぁもう! 笑うなこのロリっ娘ー!」 「ぶはっ! やっぱだめです! アキラちゃん! あはははは!」 「あらあら、にぎやかなお友達ね〜♪」 「次のケーキどれにしようかな〜」 姦しい時間は、ゆっくりと過ぎていく・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なるほど! 最近、カレンがあっけらかんとしてきたのは、狼男×カレンのシーンがギャグパートだったからか!w
「おじゃましました〜」 「じゃあ、また来週来ますね」 「おう、帰れ帰れ」 「ふふ、またね〜」 ようやく帰った・・・・・・。くそ、なんつー失敗だ・・・・・・。 「てか店長も、あそこまでいろいろ話さないでくださいよ」 「だってアキラちゃんのお友達に会えて嬉しかったんですもの」 この人、アタシのバイトはじめの頃の失敗だのなんだのをリアちゃんに吹き込んでいきやがった。 「それじゃ、私は仕込みを続けるわね。あと30分、がんばって」 「ふーい」 ふんふんと楽しそうに厨房に消えていく店長。20代の見た目に反して、なんと30歳。 わけえ。 「そうだ、リアちゃんに口止めしとかないと・・・・・・」 メグミに知られるのは嫌だ。絶対笑ってくる。ケータイはたしか裏に・・・・・・。 からんからん。おっと客だ。笑顔笑顔。 「いらっしゃいませ〜♪」 「・・・・・・アキラ?」 「・・・・・・メグミ、おねえさまぁ・・・・・・」 もうやだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 次の日、4時頃。 ここはカフェ形式のお店なので、幼稚園帰りのママさんたちが子供を連れてやってくる。 昼とあわせて、けっこう忙しい時間だ。 『えとね、こえと、こえと、こえ!』 『もう、そんなに食べられないでしょ? 店員さん、イチゴショートとチョコティラミスをお願いします』 「はい、ショートとティラミスですね」 まぁ忙しいといってもこの立地、都会ほど人はいない。せいぜい4組ほどだ。 「あ、ショートは少し待ってもらっていいですか? 今、できたてのが・・・・・・」 「はいアキラちゃん、新しいの」 「ありがとうございます、店長」 奥から運ばれてきたケーキをトレイに乗せる。園児の目が輝いた。 「わぁ〜、すごい! おかあさん! みうもおっきくなったらおねーさんみたいなけーきやさんになる!」 「あら美優、いい夢ね。お母さん楽しみ」 ケーキ屋さん、か。たしかアタシの小さい頃の夢もそんな感じだったな。 「はは、嬉しいね。そうだ美優ちゃん、これあげるよ」 「!! ありがとおねーさん!」 渡したあめ玉に素直に喜ぶ美優ちゃん。ここの常連さんだ。 席について、楽しそうにケーキを頬張る少女。 いいな―――― 「うらやましい、な」 ちょっとだけ、そう思った。 少しだけ、そう思った。
――4年前、岩手のある町 どしゃああ! 「逃げて!」 「ひぃ、ひぃぃぃ・・・・・・」 アキラがまだただの中学生だった頃。 アキラの町に、5体のデスパイアが襲来した。 B級中型、ソードマンティス。両手に鋭い刃をもつ昆虫デスパイア。 それが、アキラの目の前に現れた。 腰を抜かし脅えるアキラに、助けにやってきた天使が逃亡を促す。 しかし、恐怖に身がすくみアキラは動くことが出来ない。 「くっそ・・・・・・でやぁ!」 「ぎぎぎぎぎ!」 たったひとり、戦う天使。武器は己の拳。あまりに分が悪く、あまりに数が足りなかった。 どしゅ! 「はぁぅ!」 4体目を倒したとき、背中に一閃、斬りつけられる。血しぶきがとびちる。障壁はその鎌の前に用をなさなかった。 自らの負けを悟る天使。このデスパイアは卵を植えた後両手足を刈り取る。そうなれば万に一つも勝機はない。 「あなた・・・・・・これを!」 震える手で水晶をアキラに投げる。変身がとけ、無防備な姿になる。 「行って! そしてお願い、こいつらから人々を守って!」 それは、少女になにかを感じた天使からの、プレゼント。 必死に逃げるアキラ。逃げて逃げて、逃げて。空の色が変わるまで逃げて。 それから2日後、アキラはもう一度あの場所に戻ってきた。 返そう。あの人ならきっとここで待っている。 そんな拙い希望を抱いて。 そこでアキラが見たのは、カマキリののど笛に噛みつき相打ちとなった天使の姿。 その時、彼女はなにかを決意した。 のそり、と影から大きな蛇が出てくる。 「――――変身」 茶髪の入った髪をポニーテールにまとめ、長ラン長スカート胸にはサラシ。 年は14、日本刀を手に持つ、断楼天使アキラ。 彼女は、その瞬間誕生した。 また、彼女の普通の日々は、そこで途絶えた。
――隣県、海岸付近の家 「ふーんふんふんふふんふーん♪」 湯船につかり、くつろぐ少女。 年の頃は14。背伸びをしたい年頃だ。 「ふふんふふふふんふふふふふーん♪ ん・・・・・・ん」 なんとなく、 この頃読んだ雑誌に書いてあった、女の子の自慰。 実は、親のいない日に何度か試している。 そして、今も親はいない。 「ん・・・・・・」 そろ、と指を膨らんできた胸に伸ばす。いちばんのソコは、もっと待ってからだ。 「ん・・・・・・んん・・・・・・」 ゆっくりと、焦らすように。自分の身体は自分がもっともよく知っている。 少女は気づかない。 給油口から、薄い青色の粘体がにじみ出してくるのを。 「んあ・・・・・・はぁん・・・・・・」 充分身体は高まってきた。待ちかねたソコへ手を伸ばす。 にゅるん。 「・・・・・・え?」 のばしかけた手に予想外の感触。 「え、なに、これ・・・・・・」 閉じていた目を開くと、そこは一面の青。 「ひぃ・・・・・・んんん!?」 にゅるにゅるとした動きからは考えられないほどの早さで少女の身体を包むスライム。 少女の手の代わりに、じっとりと熟れた小豆に刺激を与える。 「んん・・・・・・んんんーーー!!」 あっけなく達する少女。一度絶頂を覚えさせればもはや障害はない。 開きかけている穴に、ずるずると軟体を注ぎ入れていく。処女膜も溶かして進む。 「んん、んんんーーー!!!」 2度目の絶頂。どうやらこの娘は中の振動に弱いらしい。 ぶるぶると軟体を震わせながら、子宮口にたどり着いたスライム。 ずずず! 「んん! んんーーー!」 何度目かわからない絶頂を迎えた少女。自分の身体は自分がよく知っているなど、戯れ言であったことをその身で知る。 スライムは、止まらない。 あの台風の日のように、あの天使から奪ったものと同じものを探し求める。 みつけた。 そのスライムの被害は、同地区の同じ時間帯に風呂にいた女性全てが受けるものとなった。
――日本海溝の底 それは集めた。極上の素材たちを。 ここから、作り上げる。最強の存在。自身をも越える魔物の王。 白く、大きな巨体を蠢かせ、それは実験に着手する。 ヒトのデスパイアを、作る。 甘い少女.end
すみません。 リロードしなかったんで、割り込んでしまいましたOTL スズメバチ様にお仕置きされて・・・は怖すぎるので、ショウジョウバエと戦ってきます
終わりです。今回は過去話 エロが少なくてごめんよ・・・・・・ 次回はいよいよ文化祭!やっと! そして、文化祭が終わったら一気に話は進むと思います。具体的に、無駄に引っ張る海のと黒いの 自分の構想としては白黒編、親睦旅行編、そして最終編ですね それまで、出来ればつきあっていただきたく・・・・・・ 以上、ふりふりエプロンヤンキーの巻きでした
>>251 すごいトコに割り込まれた!
てかカレンはギャグパートだったのか・・・・・・
ウルフのボスの性格は、気のいい炭坑の親父みたいな
GJ とりあえず、「「「知ったことか!!!」」」で噴いた
GJ 今更だがハチがやられ役な事に違和感は全くない。間違いなくビーストウォーズのせい
マンガネタより所々にある地域名が気になる リアの住んでる県くらいなら特定できそうだぜ
サンゴットVの替え歌でご当地魔法天使のテーマソングを作る流れ?
相変わらずの投下の早さがありがたい GJでした >ウルフのボスの性格は、気のいい炭坑の親父みたいな こういわれると悪い奴のはずなのに 何となく憎めない気がしてくるのが不思議だ
俺的にはちゃんと女の子を快楽堕ちさせる怪物は皆いい奴です 異種姦世界では女の子を気持ちよくさせれば全て和姦になるってばっちゃが言ってた
あたらしいの今書いてますよー 地域とか特定してどうするつもりですか・・・・・・。一応、何県までは設定してあります どこだか考えるのも楽しくない ところで、温泉地で自然(出来れば森)の残ったところ知りません? 旅行編で使いたいのですが・・・・・・。
んじゃ四国の祖谷温泉 ケーブルカー5分で谷底まで 虫多すぎてゆっくりしてられなかったけどいい眺めだった ちなみに祖谷温泉までの道は山道 1車線で幅狭で超うねうね落石あり www.iyaonsen.co.jp/ ja.wikipedia.org/wiki/祖谷温泉
そして投下
日曜日。 晴れ晴れとした笑顔、思い思いの衣装。 あちらこちらに風船が飛び、おいしいにおいが漂ってくる。 耳をふさぐほどの喧噪。 今日は、文化祭。 『貫殺天使リア』 15.文化祭/饗宴
――1年B組、朝 校内祭を終えた次の日、つまり今日。 文化祭の本番だ。 「リアちゃん、ケーキの確認!」 「もうできてる!」 昨日の時点で発覚した問題点を、今日は全てクリアしておかないといけない。 一般公開日。お客さんが来るのだ。 「牛乳は・・・・・・、うん、足りてる!」 「壁紙がやばい!? 隠せそんなの!」 わたしと津南くんは大忙し。ええと、これでチェックは・・・・・・。 「食材チーム、チェック終わり!」 「装飾もすぐ直せそうだ・・・・・・。はぁ、間に合った・・・・・・」 どうやら昨日の時点で壊れたものがいくつかあったらしい。るーあちゃんと津南くんがかけずり回っている。 「ところで右田さん、衣装はどうなの?」 「んふふふふ・・・・・・ばっちしよ!」 本番で汚れた服は見せられない、と昨日は制服参加だった。衣装担当右田さんと田島くん、なにやら自身ありげ。 「点検おわりぃ!」 津南くんが喜びの声を上げる。職務からの開放感は、わたしの知るところ。 『ぶぶぶっ、・・・・・・それでは開会式を始めます。生徒は制服で校庭に集まってください』 「放送入ったぞー。教室帰ってからも時間あるから、手ぇ止めて校庭いけー」 廊下から見回りの先生の声がする。 なんだか、うきうきした気分。 今日は、文化祭。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「リアちゃんの衣装は、これ」 「・・・・・・まじ?」 「まじ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ きーんこーんかーんこーん 文化祭開始の鐘が鳴る。 今日のチャイムは、最寄りバスの時間になるたび鳴らされるので、バスの第一陣が来たと言うことだ。 「ふぅ・・・・・・」 着こなしおっけー、ケーキも万全、牛乳もすぐ取り出せる。 今日のわたしはウェイトレス兼売り子さんなのだ。 教室の両端にケーキ棚と牛乳棚。それぞれ“たこ焼き”“やきそば”と書かれた屋台に冷蔵庫が隠されている。 ・・・・・・どんな見た目だ。 外観、夏祭り。でるもの、ケーキと牛乳。そして衣装は・・・・・・。 『わいわい』 『がやがや』 『ドゥーウェーイ!たーのしー!』 お客さんが入ってきたみたいだ。笑顔、笑顔。 がらがらがら。 「いらっしゃいませ♪ “銀だら”へようこそ!」 なんかお寿司屋さんみたいな名前・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
午前10時頃。 くるよね。そりゃあくるよね。 『へいにーちゃん、1のBってここ?』 『そうですよ。どうぞ』 『ありがとうね』 ああ津南くん、教えなくていいのに・・・・・・。 「おっじゃま〜」 「・・・・・・“銀だら”へ、ようこそ」 アキラさんとメグミさん。来て下さいってお願いしたのはわたしだけど、今となっては・・・・・・! 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・なんですか」 わたしを全身舐め回すように見るふたり。先に限界が来たのはアキラさんだった。 「・・・・・・ぶふっ! な、なんだそれ! ね、ネコミミ・・・・・・ぶふっ!」 「わ、笑わないで下さい!」 「あら、私はかわいいと思うわよ・・・・・・ぷふ! やっぱりだめっ!」 「メグミさんまで! いいじゃないですか!」 ネコミミ、額の三角巾、白浴衣。 猫耳お岩さんらしい。 そんなバカな。 「ふ・・・・・・ふふふ・・・・・・っく」 「含み笑いしないでください!」 「ぶふー! ぶはははははは!」 「馬鹿笑いしないでください!」 そもそも金髪で和服ってのもどうなんだ。右田さんは似合うって言ってたけど・・・・・・。 「ふふ・・・・・・じゃ、じゃあおすすめのケーキをもらえる? ぷふっ」 「わ、わかりました・・・・・・」 くそう、あのときのアキラさんの気持ちがわかった。嫌すぎる。 とてとてと“たこ焼き”に向かう。(カナエの)おすすめは・・・・・・。 「あ、リアちゃん。友達だからって接客はちゃんとしなくちゃダメだよ?」 「わかってるよ・・・・・・」 「いや、台詞のほう」 「・・・・・・」 忘れてた。てか忘れててよかった。 「お、きたきた。ケーキに牛乳をお化けが運んでくるってのも・・・・・・」 「けっこうな壮観ね・・・・・・」 こと、とテーブルにトレイをおく。そして、決め台詞。 「ゆ・・・・・・ゆっくりしてってにゃん♪」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 死にたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「Hallo, Filiya ! Wie geht es Ihnen ?」 「ach, vater !」 メグミさんたちが『他を見てくるわ』と出て行ってから30分後、お父さんがやってきた。顔を見るのは久し振りだ。 「はは、やっと休みがとれてね。かわいい服だね、YUKATAかい?」 「うん! そうだ、お父さんは今度はいつまでいられるの?」 「うーん、実は重要なProjektから少し逃げてきたところでね。明日には出なくちゃいけないんだ・・・・・・」 「Es ist Bedauern... そうだ、今日はご馳走させて! わたし、お料理うまくなったんだよ!」 帰ってくると知っていたから、仕込みも万全なのだ。 「それは楽しみだ!・・・・・・そうだ、カレンのことなんだが・・・・・・」 「・・・・・・」 カレン。たった2ヶ月前までいっしょに暮らしていた親友。 「ah... この話はやめにしよう。電話口でさんざん聞いたものな」 「・・・・・・うん。ごめんね、お父さん」 とんとん、と後ろから肩を叩かれる。津南くんだ。 「いっしょにお父さんと回っておいでよ。ここはそろそろ宣伝組が帰ってくるから」 「・・・・・・うん。ありがと。Sehr geehrter Vater, Genieben wir das Fest mit mir !」 「Nette idee !」 そうして、お父さんとお祭りへ繰り出していく・・・・・・。
これは自分の県に天使を誘致するコーナーだな!? と思ったが広島では原田温泉「ゆう神の湯」くらいしか思い付かなかった。尾道の山中にある、マイナーだけどラジウム18700マッヘという凄い放射能泉だぜ
――2年D組、“恐怖病院” 「ねーみさきー、さっきの××高の女子たち、でてきたー?」 「んー、出てきたんじゃない? だってけっこう人数はいたよー?」 ――野外プール、水泳部女子更衣室 「葉月、鍵閉めて出てきてね? 午後の公演まで時間あるから」 「はいはーい♪」 ――屋上 「はぁ・・・・・・。ここなら誰にも見つからないよね。文化祭なんてかったるいっつーの」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――2階廊下 「アキラ、そっちはどう?」 『問題ねえ。これから校庭の方いってみる』 「おねがい」 ケータイを切り、見回りを続ける。今ここに、魔力は感じられない。 文化祭。それは、人を集めると同時にデスパイアも集める。女が大量に押し寄せるのだから当然だ。 なぜかこの土地は、多くのデスパイアを呼び寄せる。そんな土地のお祭だ。2、3体のデスパイアがいて不思議じゃない。 「・・・・・・ここは、いなさそうね」 リアちゃんは、父親が来ると喜んで話していた。 あの娘は、私たちの捨てた日常をまだ持っている。 捨てさせたくは、ない。 だから、気づかれないよう、私たちだけで、やる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――真っ黒な空間 あれ、私なにしてたんだっけ。 そうだそうだ、お化け屋敷に入ったんだ。けっこうよくできてたなあ。 あれ? まだ出てないのかな? まっ暗じゃん。 ・・・・・・。そう言えば幸と美香がいないや。どこいったんだろ。 「さちー、みかー? どこー?」 さちーみかーどこー・・・・・・さちーみかーどこー・・・・・・ !? なんで山びこみたいに私の声が響いてるの!? 怖い、怖いよ。なんか、いやだよ、ここ。 「幸! 美香ぁ! 返事してよ! どこにいるの!?」 そこら中を走り回って叫ぶ。けど、返ってくるのは山びこだけ。 それに・・・・・・。 「な、なんでここ・・・・・・、こんなに広いの!?」 おかしいよ。だって普通の教室の大きさじゃない。もう50メートルは走ったのに、どこにも行き着かない。 「はぁっ、はぁっ! やだよぅ・・・・・・おかあさん、お父さん、だれか助けて・・・・・・」 ついに足が震えだしてうずくまってしまう。 もう、だめ。動けないよ・・・・・・。 ・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつの間にか寝てたみたい。体が波に揺られている。 なぁんだ、夢だったんだ。 あ、あっちにいるのは幸かな? おーい、幸、私はこっちだよー。 あれあれ、どっかに行っちゃった。聞こえなかったのかな。 ん・・・・・・、身体が、むずむずする。何でだろ。 ? 君、だれ? 誰でもいっか。 指、撫でてくれるんだ。優しいね。 胸はまだダメだよ。せっかちだなぁ、もう。 ん・・・・・・んちゅ・・・・・・。あは、キス、うまいんだね。ぞわぞわしちゃったよ。 ひゃっ! 足の指も舐めるの? 汚いよ・・・・・・。 ん・・・・・・んん・・・・・・。太ももを舐められるなんて、初めて。ちょっとくすぐったいね。 ぁ・・・・・・うん、ごめんね、胸小さくて。 ひゃん! かじっちゃ、やだよう。 あ・・・・・・うん。えへへ、乳首、たってきちゃった。 もう! 君が悪いんだよ? そんなに、優しくしてくれるから・・・・・・。 そこ・・・・・・、触るの? は、恥ずかしいなあ。 う・・・・・・、濡れてるのは私がエッチだからじゃないよ! 君のことが・・・・・・、その・・・・・・。 ・・・・・・なんでもない。 ひゃぁん! ご、ごめん! 怒らないでよ! ちゃんと、ちゃんと言うから! そ、その・・・・・・、君とエッチなことしてると思うと、なんだか私までエッチになってきちゃって・・・・・・。 そ、そうだよ! 私はエッチな女です! 言わせないでよ・・・・・・。 ん・・・・・・ぁ・・・・・・。やだ、いきなり舐めないでよ・・・・・・。 はぁ・・・・・・、そろそろ、ね? ・・・・・・入れて欲しいな・・・・・・。 あ、あぁ! そんな、いきなり! ひゃぁうん! 激しい、激しすぎるよ! だめだよ! あぁん! あぅ、あぁあ! ひゃっ、んあぅ! あっ、あぁん! やっ、だめ、今そこ撫でられたら・・・・・・! っひゃあん! い、いっちゃったよう! ああ、あぁん! あっ、あぁ! イクの? 君も、イクの? いっしょに、いっしょにイこう! ね、いっしょに! あっ、ああぁっ! なかに、お願い中に! あっ、ああっ、ああぁっ! あぁぁぁーーーー!! ・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・、あは、私の中、君でいっぱいだね。 しあわせ、だよ・・・・・・。
――非常階段 「っせい!」 ばきぃん! 一太刀でデスパイアの体を切り捨てる。メグミの言ったとおり、本体は貧弱だった。 「まったく・・・・・・。ナイトメア・キューブなんて変なもの、どっから来たんだか・・・・・・」 「お、閉じこめられてた嬢ちゃんたち、出てきたぜ」 ナイトメア・キューブ。小型A級、ドッチボールに墨を塗りたくったような姿。 こいつの内側は異空間になっているらしく、攫った女の精神を中でむさぼり喰うらしい。 捕まったら最後、どんな天使でも逃げられない。 かわりにその本体は貧弱で、体を覆う障壁も脆く壊しやすい。 まぁ、見つからないよう気配隠蔽はしていたみたいだが、黒いボールが浮いてりゃ天使ならすぐ気づく。 「いち、に、さん・・・・・・8人もいる・・・・・・。これは、後処理が大変ね」 「とりあえず救急車8台かー」 『それでは、文化祭を終わりにしたいと思います!』 『『『ありがとーございましたー!!』』』 校庭の方から歓声が聞こえてきた。あぁ、終わったんだな・・・・・・。 「リアちゃんは、楽しめたかしらね?」 「どーだろな。でも、こんときのアタシたちよりかは楽しかったんじゃね?」 そうだったらいい。アタシたちみたく、ぴりぴりした行事なんてやってらんないもんな。 「そうね・・・・・・。ほらアキラ、早く救急車」 「おっといけね。えーっとぜろきゅーぜろ・・・・・・」 文化祭が、終わっていく。 夕日とともに、終わっていく。 彼女は楽しめただろうか。 楽しい日になっていたら、いいな。 文化祭/饗宴.end
GJ タイミング悪くて申し訳ない。吊ってくる
終わりです。キューブめ、新しい表現法はわかりづらい上に汎用性がなさ過ぎる・・・ッッ
>>261-262 ありがとうございます。参考にします
出来れば2月の学校行事でいけるようなところがいいのですが・・・・・・あります?
さてこのキューブさん、エヴァを見てるときに思いついた表現法なんですね
ええ、なにがなんだかですね
今回だけはマジで土下座しますorz
次は文化祭/告白です。今度はリアが活躍します
あと7話!やっと!
>>274 (;ω;)参考にします・・・・・・来世では首のない触手になってくださいね・・・・・・
>>275 乙。
キューブはもうちょい練れば十分使えるとオモ
某十二使徒が元ネタなら、例えば閉じ込めた上で精神に干渉していろいろ幻覚見せつつヤるとか。
そうすればエグいのから和姦風味のまで心置きなくやれるかと。
『ドッチボールに墨を塗りたくったような姿』なのに『キューブ』とはこれ如何に
>>275 会津の東山温泉なんてどう?
静かでいいトコだよ。
若しくは山形の銀山温泉。
全ての宿に独特の風情あって建物見るだけで楽しい。
>>278 地陰星デュラハンのキューブ的な何かなんだよ
自分で言ってて意味分からんが
勢いに任せて何か書いたらエロ部分が少なくなってしまった。 まあ初めて書くしこんなもんで許して! たぶん3レスくらい消費!
「……ねえ、これ何の冗談?」 サティの小さく震える声は、誰の耳にも届かない、届くはずがない なんたって今は夜の2時だ。 外出禁止令が出ているし、一般人はこの時間には必ず寝るように習慣づけられている。 起きているのは一部の貴族と、たぶん軍事関係者だ。たぶん、と言うのは起きていると軍人さんがやってきて厳重注意を受けるから。 もちろん、一部の不良たちは寝たふりをしながらこっそりと集まってひっそりと遊んだりしている。 サティもその一人だった。 ばれないようにヒソヒソと話しあいながら皆とボードゲームをすると言うのも、中々乙なものだな。そう考えながら家に帰る途中だったのだ。 あちらこちらを巡回している軍人にバレない様に、サティは毎回裏山を通って家に帰る。もちろんここにも軍隊はいるし、たまに静音ヘリが通ったりもする。 今日はそんな巡回がひときわ多くて、いつもは通らない山の西側を通ろうとしたら、「これ」に出会ってしまった。 キキキキキ… 小さく金属同士が擦れる音をあげて、「それ」は私を見下ろしてくる。 「ロボットなんて…SFでしょ?あはは…」 「それ」は、まるで目のように両側に並んだLEDランプ群を小さく明滅させて、私を凝視している。 そして、ひときわ大きく、と言っても月明かりにも及ばないほど小さくだが、その目に光を灯すと、その巨大な足で一歩退がる。 ズシン…という響き 軍隊にも聞こえたかもしれない 「あ…ま、まさか 軍隊の新兵器だったりしないよね…?」 静音ヘリと言い、それに搭載されているショックビームといい、軍隊の技術力は現代のそれを明らかに上回っているとしか思えない、ならばこんなロボット兵器を作るのはたやすい事ではなかろうか 「ちょ…私万事休す?また停学喰らうの?」 意外と冷静で危機感を感じないのは、サティの学校ではそれが日常茶飯事だからだろう サティはちょっとばかり身構えるが、しかし軍がこちらに向かってくる気配はない 仮にこれが軍隊の持ちものじゃ無かったとしても、あの地響きに反応しない人が一人もいないなんておかしい 「…?」 一歩退がった体勢で微動だにしない「それ」まるで時間が停まったかのようだが、周囲から聞こえる虫の声がそれを何とか留めていた。 「あの…帰っていいですか?」 サティが小さく呟いた瞬間 ピピピッ キキィ…キキキキ 「うおわっ!?」 またも目のLEDが明滅したかと思えば、まるでお辞儀をするかのように、頭を下げてきた。 「え?え?」 どういう事か分からず、つられてお辞儀をするサティ が、その行為が、「それ」の背中につけられたあからさまな「ミサイルポッド」がせり上がるのを見落としてしまった。 「それ」は頭を下げたのではない、背中についたものを持ちあげたのだ。
シュポポポポポッ 「それ」から発射される無数のミサイル、その音にサティは慌てて顔をあげるが、時すでに遅し 「きゃあぁぁ!」 空から降って来る無数の存在に、サティは慌てて伏せる。 だが爆発音はおろか、自分に当たる気配さえ無い ただ自分の周囲にどかどかと何かが降り注ぐのは聞こえた。 「…え?」 何かと周囲を見渡せば、自分をぐるりと取り囲むように設置された金属でできた卵のような何か 「え?」 さっきからそれしか言ってない、というかそれしか言えないだろう これは何なのか、新しい軍の拘束兵器なのだろうか しかし、だったら軍人が来てもおかしくないはずだ。 それにこの卵のようなもの、何かもぞもぞ動いているような… ブチャッ! 「ひっ!」 と、思った矢先、急に卵が4つに割れた。かと思えば、まるでコブラ踊りのようにするすると細長いものが伸びてくる。 デコボコとした表面は粘液のようなものでぬらりと輝いており、その先端は少しばかりぷっくりと膨れていた。 まるでそこを頭にするかのように、きょろきょろと周りを見回す触手のようなもの、目も無いのに見回すという表現はおかしいかも知れないが、そうとしか見えなかった。 そして、しばらく辺りを見回していた触手達は、まるで「こっちみんな」のAAのごとく一斉にこちらを向く 「ひいっ!?」 その瞬間、まるで機械のように精密に、触手の一本一本がサティの四肢を絡めとった。逃げる余地など全く無い、5mほどの距離が予備動作も無しにコンマ秒で詰められたのだから まるで磔になったのかのように、四肢を四方に引っ張られ、空中に寝る形になったサティ、そこに他の触手達がするすると絡みついてくる。 「ひ、いや、何す…あはは!くすぐったい!服の中入らないでってば!」 まるで品定めするかのように、触手は全身に満遍なく絡みついてくる。ぬるぬるとした粘液がねっとりと染みついて、何とも言えない感覚を生み出していた。 「ひゃん!やめ、ふぁ…!」 それま徐々に快感へと移り変わっていくが、サティはそれに気付かない 全身に塗りたくられた粘液が気化し、鼻腔をくすぐり脳を麻痺させていたからだ。 「あん!あ、は…んはぁ…」 顔が火照り、体中が熱くなる。 もし"経験者"ならば、その熱さが人間のそれとは明らかに異なると感じ取れたはずだろう、まるで骨の髄から熱が吐き出されるような、そんな感覚 「はぁ…はぁ…」 触手がするりと解け、サティは地面にどさりと落とされる。
「暑い…」 もう秋も深まっていると言うのに、まるで真夏のような暑さを感じる。粘液と汗で気持ち悪くなったトレーナーを脱ぎ捨て、ズボンも放り投げる。 「暑いよお…」 うだる様に呟くサティの目の前に、一本の触手が近寄る、その表面には、秋の風に当たってひやりと冷たくなった粘液がしとどに滴っている。 「あは…つめたぁい…」 サティはそれをぺろぺろと舌で舐めとり始める。冷たいゼリーが咽喉を通り、胃に落ちるのがはっきりと分かる。 そしてそれを飲めば飲むほど、骨の心から噴き出す熱さは増していく 「暑いよお…もっと、もっと冷たいの頂戴…」 腰をふるふると振りそう呟くさまは、もはや別のものを欲しがっているようにしか見えない、触手達がそれをどう捉えたのかは知らないが、おおよそ彼女が欲しがっていた通りの事をした。 「ひゃん!つめたい!つめたいよお!もっと奥まで欲しいの!」 膣奥まで感じるひやりとした感覚に、サティは悦び、喘ぐ もちろんその冷たさを感じれば感じるだけ、身体の芯は熱さを増していく、まるで火傷しそうなほどに 「もっと、もっとぉ!冷たいの!」 熱くなればなるほど、彼女は冷たいものを欲し、触手を欲した。彼女の膣中で暴れ回っていた触手がその熱で暖かくなってしまうと、次の触手が彼女を満たす。 「もっと欲しいの!出して!中にいっぱい出してぇぇ!」 サティがそう叫んだ瞬間 どぼっ、どぼどぼっ! 「ひゃあああああんっ!」 少しばかり膨らんでいた触手の先端から、大量の粘液が放出される。 「あ、は…冷たぁい…」 と、思った瞬間、まるで焼けた鉄のようにまで熱を持っていた彼女の体が、ふっと熱を無くす。 それと同時に、周囲に絡まっていた触手も、襲って来た時以上の速さで卵のようなものに戻り、ぱたりとその殻を閉じる。 また、静寂が訪れた。サティも、卵のようなものも、少し離れた所でしゃがんだようにしている「それ」も全く動かない ピピッ キキキキ……ィ! と、目のようなLEDが力を灯すと、ズシン、ズシン…と、「それ」はサティに歩み寄る。 その身体の下部に付いたマニピュレーターで、彼女の体を掴むと、口と思しき場所に放り込む また、静寂 そして、LEDの目が明滅し、ふっ、と消えた。
「おい見ろ…あいつ"認可"されたぞ」 遠くでその様子を伺っていた二人の軍人が、驚いたようにぽつりと呟く 「不良少女がお気に入りなのかね…"カミサマ"は」 隣で煙草を吸っていた男も、煙草の灰を落とすのを忘れ、片手に双眼鏡を持ってその様子を眺める。 「でも、本番はこっからだ カミサマ本人の二次試験が始まるぞ…」 「こっちから見えないのが残念だな…あの子が本格的に"合格"になれば、俺たちも安泰だぞ」 「ああ、だがとりあえず今日は寝よう 明日の朝には"二次試験"も終わってるだろうさ」 「うむ、果報は寝て待てと言うしな」 そう言うと、二人の軍人は寝袋に入って、寝息を立て始めた。 …つづくかもよ?
やったー3レスじゃすまなかったよー\(^o^)/ 初めてエロいの書いたせいで自重してしまいエロシーンが短い… 機械が触手出すって無いよなって思いながら書いたらこんな事になりました。 まあなんだ、いろいろスマンかったorz
乙です。 続きを触手一同希望します。 ・・・・・・これでしばらくリアの製作をサボれますね!やった! ・・・・・・リア時間かかります・・・・・・。
乙!こっちみんなでわらっちったわw
カミサマに期待だぜ
>>287 さぼんなよw
>>287 実際、新しい職人さんが現れたのは、あなたがここ最近頑張ってきた影響もあると思うぜ!
というわけで、これからもバリバリ頑張ってください。
カマキリ型デスパイアと聞きハリガネ君を思い出し 「食らい尽くせ!グ○トネリア!」と言う某エスパーダの人を思い出した。
たくさんの仲間を陵辱した不死身の巨人を倒して去ろうとしたら死体から飛び出たハリガネムシに刺され寄生され脊髄支配される先輩ヒロイン、 本体はハリガネムシのモンスターだったんだよ! ってこれは別スレの管轄か
乙乙 他スレの話はあんま出さないほうがいいんじゃないかなぁ
単に、こんなシチュ思いついたぜ〜あ、でもこれ、MCスレ向きじゃね? というだけの発言に、なぜ、そんなに過敏になるのか
なんかごめん 余所のスレだけど、主旨と違う話題で一部が盛り上がってスレが荒れてたの見たことあったせいか、過敏になってた
これ投下していい雰囲気だよね?大丈夫だよね? リアいきまーす エロシーン、妄想力をフルに使ってくださいな。
財布にしまった恋愛成就のお守り。 てのひらには勇気を握り。 大丈夫、大丈夫と自分を励まし。 壁の時計を何度もチェック。 呼んだ時間まで、あと10分。 プール脇の、更衣室。 憧れのあの人への、一大決心。 今日は、文化祭。 『貫殺天使リア』 15.文化祭/告白
触手型寄生虫に異種姦された上に寄生されエロいことを強要されるのは可だと俺は主張する! さすがに花娘、蛇娘、蜘蛛娘、鳥娘、牛娘等の奇形化は管轄が違うと思うけど
――第一校舎下駄箱 「それじゃ、私は家に戻っているよ。終わったらまっすぐ家に帰るんだぞ?」 「うん! まっててね、おとーさん!」 手を振ってお父さんを見送る。時刻は昼の1時。 お父さんはまだ仕事が残っているらしく、家でも書類と戦うらしい。 「ほんとは、カレンといっしょに回りたかったのにな・・・・・・」 ぽつり、とここにいない彼女を想う。いつかの日に、わたしの前から消えてしまった彼女。 「カレン・・・・・・」 いつも傍にいてくれた、いつも笑ってくれていた。 わたしの大切な人。 あれ? おかしいな・・・・・・。泣かないって決めたのに。強くなるって決めたのに。 カレンのことを想うと――カレンの笑顔を思い出すと―― 前が、よく見えないよ。やだな、こんなに涙もろかったけ、わたし。 「・・・・・・ひっく、・・・・・・ひっく・・・・・・」 ねぇカレン。今、どこにいるの? 答えてよ。 わたし、つらいよ。
――屋上への扉の前 少年は考えていた。 祭の喧噪から離れ、静かな場所での思案ごと。 どうすれば、あの小さな天使に会えるのだろう。 認識阻害の魔法のせいでうまく年を特定できなかった。 少なくとも16以下な気がする。 勘だが。 あの、金色の髪、あどけない顔立ち。 控えめな胸に、肉付きの薄い腰つき。さらされていた太股も白く輝かしかった。 なにより、その瞳。青い双眸に秘められた強い意志。 あれを、歪ませたい。屈辱に、快楽に。 一目惚れ、だ。彼女にとってこれほど迷惑なこともないだろうが、彼は天使に惚れていた。 出来ることならふたりでまた会いたい。そして、その身体を自分のものにしたい。 会いたい。 今すぐ会いたい。 どうすれば会えるだろうか。 「おびき寄せるとか・・・・・・?」 呟いて、すぐにその考えを否定する。 この町にはまだ天使はひとり以上いる。必要なのは彼女だけだ。 それに、今ここでそんな行動をとれば文化祭自体中止になってしまう。 それは、避けたい。 これは自分たちが苦労して作り上げたものだし、けっこうな思い入れがある。 それに、彼のクラスの少女。 夏休みの間に、同居人が行方不明になったとか(まず確実にデスパイアだろう)で、かなり落ち込んでいた。 その少女がこの頃楽しそうにしているのは、たぶん自分に割り当てられた仕事、それがあったからだ。 きっと、文化祭を成功させる、といういい気持ちの逃げどころがあったのだろう。 その少女のよりどころを壊す気にはならない。消えた同居人の話が上っている時の少女の顔は、いつも泣きそうな顔だ。 正直、かわいそうだと思っている。 「文化祭をダメにしないで・・・・・・、あの娘を呼ぶ方法・・・・・・」 考えても、答えは出ない。 「はぁーっ、どうしたもんかねぇ・・・・・・」 少年はひとりぼやいて、考える。
――屋上 石井瑠美奈は、サボっていた。 新しいクラスにうまくなじめず、2学期を迎えた。 そんなクラスでの文化祭は、なにか入りづらく、そこにいても楽しくないものとなっていた。 いたたまれなくなり、今。 有り体に言えば、彼女は逃げ出していた。 「楽しそうだなー・・・・・・」 眼下には父親と思しき男性と手を繋いで歩いている少女がいる。周りの生徒たちも充実した笑顔だ。 去年は自分もそこに含まれていたはずなのだが。前のクラスの友達たちは、それぞれのクラスの友達と楽しんでいるはず。 ひとりでいるのを、友達に見られたくもない。 屋上は、そんな意味でも逃げ場所に最適だった。 「はぁ・・・・・・」 ため息をついて、寝っ転がって空を見上げる。 今日は、晴れ。
――真っ黒な空間 がちゃり。 「!」 きた、ついにこのときが。 憧れの先輩。1年生の頃からずっとずっと、好きだった。 こつり、こつりと床を鳴らして私の前に立つ先輩。今だ、言うんだ。 「好きです! 私と! 私とつきあってください!」 言った! ついに! どうかな、どうかな? 「本当ですか・・・・・・? やった! やったぁ!」 うれしい! 先輩、大好き! 「あ・・・・・・、先輩・・・・・・ちゅっ」 ファーストキスだ・・・・・・。先輩がその人でよかった・・・・・・。 「ん・・・・・・、ちゅ、ちゅる・・・・・・」 先輩の長い舌が私のに巻き付いてくる・・・・・・。キスって、こんなに気持ちいいんだ・・・・・・。 「ちゅう・・・・・・ぷはぁっ、せ、先輩・・・・・・ぁ・・・・・・」 後ろの先輩が私の胸を揉んでくる。Eもあるので、けっこう自慢の胸なのだ。 「ん・・・・・・、ひぁ、んちゅ・・・・・・」 いつの間にか着ていたスクール水着の中に手を入れて直接胸に触る先輩。 それに、足下にいた先輩が私の足を舐めてきた。 「ちゅ・・・・・・ん、ちゅる・・・・・・」 前にいる先輩のキスはやっぱり甘くて、身体がとろけそう。 くちゅ・・・・・・。 「あ、せんぱぁ・・・・・・ひゃあん!」 しっとりと濡れそぼってきていた私のソコに、先輩の舌が入り込む。 くちゅくちゅ・・・・・・。 「んぁ、ひゃっ、ちゅ、んん・・・・・・っ」 舌が私をかき乱す。胸を攻めていた先輩は乳首に舌を絡ませている。 キスをしている舌は相変わらず私の頭をぼんやりさせるし、もうここは天国みたいだ。 「あ・・・・・・」 私の横にいた先輩が私の手を先輩の股間にやる。添えた手の下で、それはうねうねと蠢いていた。 いつの間にか私の中にいた先輩もぐねぐねとした触手になっていて、私の蜜を貪っていた。 「あっ、んちゅっ、んあぁ!」 ぐちゃぐちゃぐちゃ。私のソコが卑猥な音を立てる。 キスをしていた先輩の肩から二本手が伸び、その小枝のような指で私の耳に進入する。 「んっ、んちゅっ、ぷはぁっ、ひゃあん! せんぱい、せんぱぁい!」 胸が握られたり縛られたりして様々に形を変える。お尻の穴に後ろの先輩の触手が出し入れされる。 口も耳も、胸も手のひらも、お尻もアソコも、先輩のもの。 「しぇんぱい、もうだめ、いく、いっちゃいますぅ!」 限界が近づいてくる。先輩のモノも太くなった気がした。 そして・・・・・・。 「あ、あ、せんぱい! せんぱい! あ、あぁぁーーーーー!!」 どくん! どくどくん! 達しながら、部屋の壁の先輩から天井にいた先輩まで、周り全ての先輩の精液を受ける。もちろん、中にも。 「ぁ・・・・・・ん・・・・・・ちゅっ」 中の先輩がまた動き始める。あぁ、気持ちいい・・・・・・。 今日は、最高の日だ。
――屋上 空は、晴れ。 雲は所々にあって、ときたま太陽の邪魔をしている。 あれから1時間。瑠美奈はただまんじりと空を見上げ続けていた。 「そろそろ、かえろっかな・・・・・・」 たしか自分の担当時間が近づいているはずだ。居心地の悪いクラスと言えど、協力しないわけにはいかない。 すっ、と立ち上がる。床に大きな影が落ちている。 「・・・・・・?」 時刻はまだ1時。夕日の差す時間ではない。 にもかかわらず、その影は貯水庫から大きく伸びている。 「え・・・・・・?」 何気なく見上げた貯水庫の上。 人の倍ほどある羽を広げた、蝶々がいた。 その蝶が、ふわりと宙に浮く。 ふわりふわり。瑠美奈の目前に迫る。 「・・・・・・」 あまりの非現実さに声を失う瑠美奈。そこへ、ばっさばっさと蝶は羽ばたき始める。 「・・・・・・? くしゅんっ」 鱗粉が舞い、鼻孔をくすぐった粉がくしゃみを導く。 くしゃみの反動で、頭が揺れる。 いや、反動のせいではなかった。 眠気。強烈な、眠気。 「な、なに・・・・・・?」 答える者はなく、ふらりとその場に倒れ込む少女。 その体を、蝶は6つの足で抱え上げる――
――第一校舎1階、階段裏 『好きです! つきあってください!』 『うん、僕からもお願い』 ・・・・・・おおう。校舎を彷徨ってたらすごい場面に出くわした・・・・・・。 あれ、土御門さんだよね? 相手は柊くん? なんというか・・・・・・、うん、文化祭ってこんなイベントでもあるのか・・・・・・。 ・・・・・・わたし、ロマンスないなぁ。 所詮はマスコット・・・・・・。 え、うわ、ちょっと。いきなりそんなことすんの!? はやくない!? 「あわわ・・・・・・」 だだだだめだよ! キスは18歳からだってカレン言ってたのに! え、えらいところを見つけてしもうた・・・・・・。犯罪だ・・・・・・。 うぅ、きまずいなぁ。てかなんでわたしこんなでばがめみたいなことしてるんだろ・・・・・・。 クラスにかえろっと・・・・・・。 ・・・・・・ぞわ! 「――!」 微かだが、魔力を感じた。 アキラさんたちはさすがに帰っただろう、わたしがやらなければ。 目を閉じて、感覚をとぎすませる。 場所は、屋上! ――屋上 瑠美奈を抱えた蝶が舞い上がることはなかった。 後ろからの一撃。 黒い爪による。 「デスパイアが人助けってのもあれだけど・・・・・・、騒ぎは起こして欲しくないんだなー」 放出する魔力を最低限に抑え、腕だけ変身した少年が、その一撃を食らわせていた。 「ほいっと」 鋭い爪の連撃で、蝶を粉々にする。一瞬だった。 「おーおー、幸せそーに寝やがって。おこさねーぞ?」 床に倒れ伏して寝息を立てる瑠美奈に、そう声をかける。騒ぎが起こらなければいい。 「ん・・・・・・、だれか来たな」 開けっ放しの扉の奥から、階段を駆け上がる軽い音がする。 こんな場面見られるのはたまったものじゃない、と身を翻し隠れようとした、 そのとき、 「――!?」 変わった。気配が変わった。 彼のよく知る、彼の会いたがっていた天使のそれに。
――屋上 「たっ!」 空け広げられていた扉をくぐり、屋上に出る。 目の前には倒れている少女、そして―― 「待ってたぜ?」 黒い、デスパイア。 「あんた・・・・・・、その娘を放しなさい!」 意味はないだろうが交渉を持ちかける。交渉材料は相手に向けた銃口だ。 ここで戦闘は避けたい、下には人がたくさんいる。しかもこいつは戦闘タイプ。 やりあえば、被害が大きすぎる。 して、その相手の言葉は、 「? いいけど? もともと俺が囲ってるわけじゃねぇし」 とのこと。 ・・・・・・はぁ? 「ずいぶん簡単に放すのね・・・・・・。なにか裏でもあるの?」 「ないっ!」 胸を張って言うな。前にも思ったけど、こいつ本当に戦闘タイプだろうか。 いや、どのタイプでもあって欲しくない。 「・・・・・・じゃあ、その娘から離れて」 「へいへーい」 とんっ、と一足で10メートル離れた場所まで移動するデスパイア。 確かに、身のこなしはすごい。 すぐさま少女に駆け寄り、容態を確認する。 「大丈夫ですか!? ・・・・・・あれ? 寝てる、だけ?」 おかしい。服の乱れどころか乱暴された痕さえ見られない。 「いやぁその娘、ただ寝てるだけだから。俺なんもしてねーし」 「・・・・・・」 嘘だ。デスパイアがそんな状況を逃すはずはない。 何を考えているのか読み取ろうとしていると、先に相手に会話を持ちかけられた。 「なぁ、ところで頼みがあるんだが」 「なによ」 刺々しさ全開。どーせろくなもんじゃない。 「いや、頼みっつーとなんか違うな・・・・・・。なんてーのかな・・・・・・。えーと・・・・・・」 「・・・・・・」 煮え切らないやつだなぁ。早くしろよ。こっちはさっきのでちょっと気が立ってんだよ。 「よし! うん! 聞いてください!」 「なに」
わたしに出来る最大の冷たい声。冷ややかさ全開だ。 「あなたが好きです!」 「・・・・・・へ?」 え? 今なんて言われた? 「え、え、ちょっと待った。もっかい」 「君がいれば他のどんな花もいらない・・・・・・、結婚しよう」 「かえてんじゃねーよ!」 いやいやいや、え、なにこいつ。告白? これって世に言う告白ってやつ? 「えーと、それは愛の告白と取ってよろしいのでしょうか?」 聞いてみた。 「そう! ラブ! 世界を包む、それは僕から君への愛!」 肯定された。 しかもむかつく。 「ねーよ! はぁ!? なんでお前突然!? いやいやいや、ねーよ!」 「そういわずに! そこをなんとか!」 土下座された。 マジ土下座。デスパイアの土下座なんてここでしか見られないだろう。 別に見たくなかった。 「・・・・・・なんで、わたし?」 聞いてみた。 「一目惚れ」 一目惚れだった。 いや、そんな真摯な目で見られても困るんだけど・・・・・・。 「君のことが好きなんだ! 本当に!」 「そんなこと言われても・・・・・・」 「君のそのきれいな髪も! きれいな瞳も! かわいい顔も!」 う、うお。面と向かってそんなこと言われたの初めて。 「その気の強い言葉も! つやつやした唇も!」 な、なにこの感じ。ヤバイ。褒める攻撃ヤバイ。全然心動かないけど、めっちゃハズい。 「ちっちゃめな胸も! ロリロリした体型も!」 ちょっとまて。なんか一気に冷めたぞ。 「スカートのしたに穿いてる全く似合ってないパンツも! 紫はまだ早いって!」 「いつ見た!? お前いつ見た!?」 アキラさんの悪ふざけで購入されたランジェリー。 せっかくだから付けてみたのだ。 紫に黒のドット、フチは黒のレース。 ずいぶん冒険しました。 「全部全部抱きしめたい! エッチして喘がせたい! お願いです! 俺とセックスしてください!」 「あぁもう死ねよお前! ほんとに!」 最後の台詞で台無し。いや、それ以前にもいろいろおかしいけど・・・・・・。
「そ・・・・・・それは・・・・・・」 顔を上げてこっちを見られる。こっちみんな。 「了解ということで・・・・・・?」 「なんなんだョお前! お断りだよ!」 勢い余って変な発音になったじゃねーか! 「・・・・・・マジ?」 「マジ」 すっごいショックを受けた顔をするデスパイア。人間味ありすぎ。 「君以外襲わないよ?」 「だめ」 「人間を傷つけないって約束する」 「だめ」 「一生君を守るから!」 「ぜったい、だめ」 泣きそうな顔すんなよ・・・・・・。いや泣いてる、泣いてるよこれ。 「う・・・・・・う・・・・・・」 「う?」 「うわぁーーーーーーーーん!」 そう泣き叫びながら、そいつは走り去っていきました、まる。 ・・・・・・嫌な、作文だったね。まだ落ちが見つかってないんだろ? 「・・・・・・あ、そうだ。被害者・・・・・・」 少女に駆け寄る。一応保健室に・・・・・・、げ、先輩じゃん。 ふと空を見上げる。青くて晴れ晴れとした空。 校庭からは音楽と歓声が響いてくる。 今日は、文化祭。 てかわたしの初告白があれ!? 「ん、んにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 人生最悪の日だ・・・・・・。 文化祭/告白.end
終わりです。さぁ君は一発で読み解けたかな!? あまりにあれなんで、補足 〜こんなにあった設定たち・モブデスパイア〜 ナイトメア・ムーン ・墨を塗りたくったドッヂボール ・小型A級 ・武器は精神汚染。対象を自分の中の4次元空間に取り込み、精神をむしばむ。身体自体は取り込むだけ。 それと透視能力。 メモ 能力だけならS級に匹敵します。中からは絶対抜け出せません。本体が弱い。 また、行動がいろいろ限定されています。 1、本体の移動中は精神汚染が出来ない(逃げられないから関係ないっちゃ関係ない)。 2、留まった場所から半径5メートルで狙ってから5秒間その場から移動しない。 3、相手がこちらに気づいていない。 4、本体に影が出来ていなければならない。また、対象は暗闇にいないといけない。壁は無視できる。 5、汚染できるのは、性的快感を知っている者のみ。 これがバトると雑魚い理由です。戦えませんね。 本当は取り込んだ全員を登場させて乱交の予定だったのに、作者が断念して出番少なめ。 襲った量はピカイチ。 精神世界の中なら何でも出来る。先輩だって影分身します。 てか一人称でやったのがそもそもの間違い・・・・・・。 ・襲った相手 瀬崎涼 隣町の女子高校生。1ヶ月前に自慰を覚えたばっかりに・・・・・・。 彼氏募集中。 松山幸 隣町の女子高校生。性感を知らなかった為、汚染されず。 実はレズ。 二宮美香 隣町の女子高校生。4年前デスパイアに襲われたことがあった。回復したと思ったらこれだよ! その経験から、性を汚らしいものと見ていた。 品川葉月 水泳部。華麗にスルーされた娘。精神世界で、憧れの先輩かける部屋いっぱいと和姦。 たぶん物語中最高のイミフ文章。 鍵は閉めたのかなぁ。
スルーしたの幸と美香だ・・・・・・('・ω・`)
無駄にレス多くてごめんね! 文化祭編終了!次から新章! 実は銀の弾丸以下略までで「忌竜編」だったんだけどね! 夏休み、忌竜、文化祭! 次の投下はやっぱりだいぶ先です
いろいろ言いたいけどまずは乙乙! 最後に解説入って笑ったわw 俺は先輩三人目のあたりでなんとなく理解できた気になったぜ
>>309 乙。
あれ、結局ナイトメアとやらは退治されてない……のか?
>>311 失礼。
水泳部員は八人の被害者の一人か。
ナイトメアキューブじゃなかったっけ・・・ 名前変えてるw
1年以上たって投下。 18〜19スレにかいた沙耶香さんのその後の話です。 初秋の夕闇に包まれた木造の校舎はただ静まりに満ちていた。 放課後の喧騒に包まれる眼下の新校舎と対照的に人の気配などひとつもなく、 植樹の手入れも放棄された校庭に深く長い影を落としている。 アーチ状の扉をくぐって中庭に入れば闇はいよいよ深くなり、 校舎の壁それ全体が漆黒に染まって、まるで異世界へ続く口を開いているかの様に見えた。 秋風の肌寒さとは別次元の薄ら寒さを感じさせる光景である。 その中心に黒のスーツに身を固めた一人の女の姿があった。ストレートの黒髪の優雅さと 切れ長の瞳の対比が清楚な出で立ちの中に秘めた我の強さを印象付ける。彼女の名前は綾羅木沙耶香。 自身も卒業したこの学校に身を置く教師であり、そして闇を滅する使命をもつ退魔の巫女であった。 「手ごわい。」 それが沙耶香の第一声だった。動く物の気配すらなかった中庭が侵入者を察知するや邪気の根源と化し、 渦巻く異空の穴から触手の群れを湧き出させてきたのだ。毒蛇のごとく開いた口に淫毒の滴る牙をきらめかせ、 無数の触手が四方から襲いかかってくる。 「あれを打たれたら、、」 かつて闇の凌辱を受け全身を開発され尽くしている沙耶香にとって、神経を過敏にする魔の媚薬は致命傷となる。 身をひねると同時に最初の一匹の首を跳ね飛ばし、返す刀で背後から迫った2匹目を両断する。 絶対に受けてはいけな攻撃を立て続けに退けた右手には青緑色の光沢を放つ短刀が握られていた。 両脇からの挟撃を身を屈めてやり過ごし、突き上げた刃で2匹まとめて串刺しにする。 続く3匹を同時に切り伏せ、そのまま刃に巫力を込め大剣と化した光刃で集団ごと薙ぎ払いにかかる。 だが敵もやられるばかりではない。毒牙のきらめく口に瘴気を集め、漆黒の塊にして投げつけてきたのだ。 退魔と淫術双方の力がぶつかり合って暴発し、吹きとんだ毒蛇の牙が太腿をかすめる。 「くぅ、」 パンストが引き裂かれわずかに血の浮いた傷口を構う間もなく、爆炎を突いてさらなる敵が迫る。 「この、闇にかえりなさい!!」 叫びに近い声をあげた沙耶香から同心円の波紋が広がり闇に浸食された空間を抉り飛ばした。 巻き起こった光の波が毒蛇の群れを飲み込んで跡形もなく浄化し、夕闇に浮かんだ淫術の結界をばらばらに解体する。 やがて視界を染めるほどに輝きをました光は邪気の中心点に向かって収束し、臨界を超えた瞬間一気に弾け飛んだ。
一瞬遅れて響いた爆音がその威力を物語る。 押し寄せた暴風の津波が木々を根こそぎ巻き上げ、コンクリートの外壁ごと校舎の建物を抉りとった。 むき出しになった鉄骨を衝撃波がへし折り、自重に耐えかねた校舎の建物は階下を押しつぶしながら崩壊してしまう。 猛烈な塵と砂埃が巻き上がり数センチ先の視界さえも遮っていく。 「ぐ、げほっ、げほっ、」 爆音の耳鳴りがやまず聴覚すらまともに働かない。とっさの一撃が巻き起こした事態の危険性に思い及んだ瞬間、 沙耶香は下半身に走った痛みに思わず身を仰け反らせた。熱く鋭い痛みが2本、右脚の太腿に食い込んでくる。 「しまった、、、」 光刃に引き裂かれボロボロになった毒蛇の1匹が消滅の瞬間、最後の執念で太腿に喰らいついたのだ。 砂埃と爆音の中、消滅寸前の弱った邪気のためにかえってその気配が隠され、偶発的な不意打ちを許してしまったのだ。 毒蛇はすぐに崩れ落ちて消え失せたが、パンストを貫き肌に打ち込まれた淫液は確実に沙耶香を蝕む。 「くぅ、、」 わずかにひるんだ瞬間、こんどは鋭い痛みが背後から襲いたまらず身がよじられた。 振り返ると別の生き残りがタイトスカート越しに尻タブに噛みついている。しかも今度の牙は性感帯を正確に貫いており、 より直接的な熱と疼きを肉体に刻み込まれてしまう。すぐさま短刀を突き立てて引きはがしても、 動きの鈍った隙に別の毒蛇の接近を許し、伸ばした舌でスカートに浮き出た下着のラインを嘗め回される。 「ん、あぅ、、」 思わず声が漏れてしまった。緩急をつけた舌の巧妙な動きに直接肌を愛撫されないもどかしさがエッセンスで加わり、 被虐属性を植えつけられた性感が否応なくうずかされたのだ。加えて唾液で穢されたパンストや下着がネットリと肌に貼りつき、 尻全体をむず痒い熱で包こむ。固くすぼまっていた菊門がジワリととろけだし、踏ん張りのきかなくなった両膝が内またに崩れ落ちる。 「こ、このっ、調子に乗らないで!」 だが、気の抜けた一閃はやすやすとかわされ反対に手首を絡め取られてしまう。 校舎の残骸が降り注ぐ中で動きを封じられ、沙耶香は結界に頼るしかなくなる。どうにか直撃だけは避けるものの 降り注ぐ鉄骨やコンクリートの破片が手足を埋め、自由を奪うのにそれほど時間はかからなかった。 崩壊が収まるころには、鉄骨の亀裂や絡み合う針金、両手両足がそれら天然の拘束具の隙間にはまり込み、 さらに合間を毒蛇に縛り上げられて沙耶香はまったく身動を封じられていた。 「う、、あ、、」 握った短刀こそはどうにか落とさずにいたが、手首を返すことすらできない状況では役に立てようがなかった。 全霊をふるって力をこめても、鉄骨をギシギシとならすのが精一杯。床板の裂け目に嵌まった脚も、毒蛇に固定された 足首が引っかかって引き抜けず、破片で切り裂かれたパンストに伝線を広げる以上の結果はだせなかった。 「こいつら、、」 消耗し決して数は多くないはずの毒蛇たちによって、沙耶香は極めて効率よく捉えられていた。 その巧妙さにただの雑魚ではない高い知性をもった黒幕の存在を感じ取り次第に焦りが広がっていく。 高位の淫魔に囚われた以上ただ餌として喰い殺されるということはない。 より直接的な怨念と欲望をもって復讐の対象となるのだ。
「ど、どうするつもり、、、」 強がりを口走る沙耶香にもはや抵抗する術がないと知ったか、数匹の毒蛇が戒めをといて背後へと回った。 背筋をひとなでしたニ匹がやがて上下に別れ、一方が腰を絡めとってスカートの裾へと潜り込み、 他方がうなじから回り込んで軽く首を締め、苦しさに喘ぐ口元へとにじり寄る。 沙耶香の眼前で大きく口をあけた毒蛇の舌は半透明に透き通って膨張しの管のようになっていた。 「くぅ、吸精管、、んむぅ、」 化物の意図を悟った沙耶香が顔をそむける。若く健康な巫女から精力を吸いとってダメージを回復しようというのだ。 しなった半透明の管が逃げ場のない唇を割って侵入し、口腔をなぶり始める。 「んく、」 ジュルジュルと音を立てて口中の唾液があっという間もなく吸い尽くされた。 さのまま舌を引きずり出されて繊毛についたハケで無理やりしごきたてられる。 ざらざらした繊毛に舌の表面を炙られる感覚は理性で拒絶するほど不快でなく、 いままでにない新たな性感を沙耶香に目覚めさせるのに十分だった。 「はむぅ、んんんぅぅ、は、はぁぁ、」 大量の唾液が舌から溢れ、ルージュをとかしながら唇の端を垂れおちる。それを毒蛇は一滴残さず舐めとっていく。 その一部の隙も残さない執念深さはどす黒い欲望の発現そのものに他ならなかった。 そしてその薄暗い意思の波動は被虐属性に調教された沙耶香の生殖本能を強くうずかせる。 「う、、あ、、」 熱と湿度に絡みつかれた子宮がキュンと締り、反対に何かを待ち焦がれるように膣奥が広がるのが自分でもわかる。 舌を絞りつくした吸精管が新たな体液を求め喉の奥へと侵入した時、沙耶香の下着に一粒の染みができたのを スカートの中の毒蛇は見逃さなかった。ぐんとしなってそれを一舐めすると伸ばした吸精管を、だがそれより 少し後ろの穴へとあてがった。 「むぅ、んんぅぅ!」 喉を犯した吸精管に胃の中にまで入りこまれ、沙耶香は声を出すことができない。 ダメだといわんばかりに頭を振るのが許された精いっぱいの拒絶だったがその頬はわずかに赤らんでおり、 彼女の中に別の意思が生まれ始めていることを嫌でも知らしめていた。 ビリッとパンストを破った吸精管が下着を押しのけて菊門を捉えると、悲鳴とも歓喜ともつかない声がもれる。 「ふぅ、、はむぅぅ、、」 胃液を直接吸い出される感覚が、未知の性感となって理性を焼きつくしている。その強烈な快感のなかですら アナルをつく吸精管の冷たい固さがはっきりと感じ取れたのだ。先端から滴らせる粘液が熱く燃えて肛門を痺れさせ、 かつてアナルバージンを喪失した日に使われた媚薬浣腸液の味を嫌でも思いださせられてしまう。 (また、あれを使われるの、、!?) 先端をとがらせた二対の吸精管が絡み合いドリルのごとき回転運動をもって肛門粘膜を抉った瞬間、 強烈な愉悦に視界が暗転し意識がその日へとフラッシュバックしていく。
「あ、あぁ、そこは、やめて、、」 四方を化け物の生殖器に囲まれた肉の檻の中で、沙耶香はブレザー姿を精一杯よがって抵抗していた。 退魔の巫女であった彼女が魔の軍門に下り性奴隷とされてから数か月。 穢れを知らなかった乙女の肉体はどす黒い欲望によって白濁に染め上げられ、 すでに無垢な肌を一部の隙もなく性感帯へと調教されていた。むろん、服従の明かしとして処女は真っ先に奪われ、 唇と舌には男根に奉仕する術を嫌というほどに教え込まれている。 今夜はそんな彼女に残された最後の聖域、アナルの処女を奪われると宣言された日だった。 「あぁ、いやぁ、」 チェックのミニスカートを捲り上げられ、丸出しになった水色のショーツの上から紺色のブルマを履かされる。 魔術を施され淫具と化したそれはきつく股間に食い込んで割れ目を絞り出し、 浮き出たクリトリスを寄生させたフジツボ型の淫魔をつかって下着ごと咥えこむ。 悶絶した脚の付け根には無数の吸盤を吸いつかせ、力が入らなくなったところに触手を絡めて無理やり押し開いた。 「あ、、くぅ、、」 分娩台の上の妊婦のような姿で吊り上げられた沙耶香をすぐに触手が襲った。 ハイレグに絞りあがったブルマを脇にずらし、潤み始めたばかりの膣を最奥までを深々と犯し抜く。 「ん、、あ、はぁ、、」 いきなりの挿入にも関わらず、沙耶香の膣は子宮まで抉らんばかりの巨根をしっかりと咥えこみ、 勃起した亀頭の固さを確かめるように粘膜を密着させていた。 触手が蠢きはじめると律動に合わせて伸縮を繰り返し、与えられる愉悦をよがった下腹の奥、子宮へと着実に送り届ける。 「あっ、あっ、あっ、あっ、あぁっ!はぁ、はぁ、、いつもより、、固い、、んあぁッ!!」 こぼれた涙が紅潮した頬を濡らし沙耶香の理性の敗北を物語る。凌辱に喘ぎ頬を赤らめた顔に もはや、純潔の巫女の面影はなかった。 その様を見やった欲望の主が薄暗い笑いを浮かべる。 穢れを知らぬ聖女をわざと純潔を残して犯し、肉の悦びを覚えさせたあとで最後にその一点を奪う。 それこそが化物にとって最上の至福なのだ。 魔淫によって極限の悦びを教え込まれた体と清らかな乙女のままの処女穴。 そのギャップから生み出されるロストバージンの衝撃は女の記憶と体に忘れえぬ愉悦となって残り続け、 さらに絶頂への止めの一撃ともなればその魔悦は尻穴を新たな性感体にまで昇華させてしまう。 しかも一度処女を失った穴はいかなる淫術や媚薬をもってしても同じ衝撃を二度と生み出せない。 初めてにして一生に一度きりの喜悦を体に刻まれる。それは犯される女にとってはまさに凌辱者への完全な屈服を意味した。 その後に残るのは圧倒的な屈辱感と、犯して欲しくて仕方がないのにいざ挿入されるとそれだけでは イクことができない悪魔的な性感帯のみである。 化物はわざわざそれを沙耶香に説明し、恐怖感をあおることも忘れていなかった。 ロストバージンの恐怖と抑えきれない肉欲の狭間で悶える少女の身をなぶり 追い詰めきったところでペースを落として触手の動きを止める。
「あ、あぅ、、」 自分を絶頂寸前へ導いた触手が射精をしないまま膣外へ抜け出ると、沙耶香の口からは落胆ともつかない喘ぎが零れ落ちた。 性的興奮に対する臨界が高くオーガズムの波も深く長い沙耶香にとって、寸止めのもどかしさは理性を 保つのが難しいくらいに強く大きいものだった。雌の本能で煮えたぎった頭はもはや何も考えられず、 「イクゥ!!」と叫んだきり開いたままになった唇から唾液の筋がだらだら流れ落ちていく。 脇にずれたままのブルマがTバックに絞られ、むき出しになった尻穴を先ほどまで膣を犯していた男根がとらえると うなだれた頭がピクリと震えた。 「まさか、中で一緒に、、イク、、つもり、、、なの、、」 触手が射精寸前なのは膣粘膜を通して嫌というほどにわかっていた。 化物はバックバージンの姦通と強制アナル絶頂。さらにそこに中出しまで加える気なのだ。 これから奪われるのは単なる尻の処女にとどまらない。退魔の巫女としての矜持、一人の女性としての自尊心、そして少女の純潔。 それら全てが邪悪な欲望に蹂躙され奪い去られようとしていることを沙耶香は改めて認識させられた。 最初に犯された時から今日までの凌辱すら前戯にすぎない。本当の意味で処女を奪われ 化物に屈服させられるのはまさに今日これからなのだと言うことを。 「あ、いや、、だめ、、出、、」 沙耶香の体の中で唯一未開発の尻穴は愛撫にも無反応で、初々しくそまったピンク色の皺を固くすぼまらせていた。 そこに媚薬を塗りこめられて毒々しいぬめりが与えられ執拗な愛撫で揉み解される。ついに耐えきれなくなった肛門がわずかにほころぶと ネトつく水音とともに生臭い白濁液がどろりと零れ落ちた。 「いやぁぁ!」 恥辱の絶叫が耳をつく。口内性交で大量に飲み込まされた精液が直腸にまで達していたのだ。 白濁液の流れはいちど溢れてしまうと止められず、わななく肛門と触手との間に粘つく糸が何本もひかれていく。 グリッと軽く抉られると亀頭全体を包み込むほどの粘液が一気に零れ落ちてしまう。 「は、、はぁ、、やぁ、、」 魔眼がとらえた映像が呪術を通して沙耶香の眼前にも映し出されている。 「くぅ、ここまで、、する、なんて、、、、」 涙にかすんだ視界の端で触手が亀頭を引き絞っていく。 時間にすると3秒ほど、沙耶香にとっては無限にも感じられた間をおいて、先端をとがらせた男根がそのまま 尻の中へと突入してきた。ギリと捩じられた先端はドリルのように螺旋をまいて鋭くとがり、 処女穴を存分に蹂躙せんとばかりに大きく勃起して滾り立つ。 「んぅぅぅ!!」 固さを残したままの肛門が触手の圧力に屈して沈み込み、限界達したところで一気に花開いて亀頭の先端を咥えこむ。 その瞬間に沙耶香はイった。
「は、はぁぁぁ!!!」 自らの絶叫が意識を現実に引き戻した。廃校舎の残骸に磔にされ、身動きのとれない尻穴を抉られる衝撃が、 現実の感覚となって襲ってくる。それが炙りだされた肉の記憶と一体になって混濁し 沙耶香はまるでニつのアナルを同時に犯されているかのような錯覚に陥っていた。 「んあ、はぁ、、うぁぁぁぁ!」 ロストバージンの瞬間味わった人間相手ではとうて得られぬ快美感に腰が仰け反り、 ブルマに割り開かれたままの両脚が硬直してピント跳ね上がる。 だが、それは肉体の記憶が呼び起こした偽りの感覚でしかない。 我に返った沙耶香が自覚するのは少しもイキ果てていない肛門のもどかしさだった。 「くぅ、イった、、はず、なのに、、」 絶望感に気が遠くなり再び意識が過去に飛ぶと、わななくブルマの中心で触手が捻りを加えていた。 ミリミリと括約筋を押し開きながら侵入し、亀頭の裾野の一番太いところの寸前までを一気に没入させてくる。 そこで絶頂の第二波が来た。 一度目の余韻の残る体が今度は背筋全体で仰け反って硬直し、エビぞりになって絶叫する。 「はぁ、はぁぁぁ、だめ、これ以上、そんな入るわけ、、!!」 突き出された胸をブレザーの上から触手が絞り上げていく。 「ひぃッ!」 そう叫んだ声はスーツ姿の沙耶香だった。ブラウスを盛り上げる胸の膨らみを記憶と 同じく締め上げられたのだ。毒蛇の伸ばした舌が胸元に潜り込み、イキたくてもイケない 乳肉をボンレスハムのごとく八の字に絞り出していく。 「うん、、くぅ、、」 上下に歪んだ乳房の動揺に合わせ、勃起した乳首がブラの裏地でこすられる。 尖らせた舌先で先端の窪みを抉られると、胸奥に秘めた母体としての器官がたちまち疼き出した。 「あっ、く、こ、このままじゃ、、」 奥歯を噛んで放出感をこらえた沙耶香が苦しげにうめいた。 一度ならず化物の子を孕まされ発達しきった彼女の乳腺には触手の精巣から切り取った肉片が植えつけられている。 それが刺激を男性器の快楽に変換して女体に伝えているのだ。淫液を溜め込んで水風船のように重くなった乳房が、 きつい緊縛の下で暴発寸前の緊張に痙攣する。 「だめ、出しちゃったら、、お、おさえがきかなく、あぅんっ!!」 こっちを忘れるなとばかりに尻穴を抉られて腰が跳ね上がった。三度過去へ飛んだ意識が、アナルバージン決壊寸前の 苦悶を味わうとすぐに現実に引き戻され、今度は再姦通間近の括約筋の動揺にさらされる。 「い、やぁぁ、、、」 過去に刻まれた記憶と今現実に味わっている苦悶。2つの衝撃が沙耶香のなかで同調を始めていた。 体中を跳ね回る快楽の波動が一つに重なってとなって大きなうねりとなり、巻き込まれた性感帯が次々と肌の上へと炙りだされる。 その体に決定的な破滅をもたらす止めの一撃が突きつけられた。 待ち構えた毒蛇の群れが最後の力で一斉に襲いかかり毒液を注入したのだ。 ジャケットを引きはだきスカートを捲り上げ、半裸に剥いたスーツ姿からこぼれる肌に次々と牙を打ち込んでいく。 その毒には吸い取った沙耶香自身の体液から生成したもっとも相性のいい媚薬が混ぜられていた。 「あッ!、いやっ!、はぁっ!」 肌に牙が食い込むたび全身が電撃に打たれたかのようにビクビクと跳ね上がった。 自らの体液からつくられた媚毒に退魔の防御機構が反応せず、侵入した淫液に体内を縦横に蹂躙されているのだ。 麻痺毒によって神経から快楽以外の信号がフィルターされ、自身に施した肉欲抑制の結界が切り裂かれていく。 「はぁぁ、、あぁ、、」 全身に開発され尽くした無数の性感帯。巫女の力が切り裂かれ、それらの箍がはずれて沙耶香の肉体は再び淫魔の性奴隷へと墜ちていく。 かろうじて離さずにいた小刀が指先から零れ落ちて足下に転がると敗北は決定的となった。 同調した触手が力を込め、呻くようにして開かれた肛門に吸精管の一番太い部分が差し掛かかった瞬間、 記憶と現実の快楽が完全に同期して理性を吹き飛ばす。 「あ、、だ、だ、、め、こんなに、すご、うあぁぁ!」 彼女を守っていた退魔の巫力が霧散し、もはやただの一般人と変わらぬ無防備な肌が化け物たちの前にさらけ出された。
記憶の中では、壁に手を突き尻を突き出す姿勢を取らされたブレザー姿に、触手たちが止めを加えていた。 スカートがまくれ丸出しになったブルマ尻に力を加えた亀頭が沈み込んでいく。 「う、ぐぅ、あぁ、ぁ、、はぁ、、、」 勃起した亀頭の最も太い部分は3p程の長さにも達していた。 沙耶香が気を失わぬよう、触手は1cmを進むのに1分もの時間をかけてゆっくりと確実に犯していく。 「あ、、はぁ、、うあ、、やぶれ、ちゃう、、」 直腸に張られた仮想の処女膜が亀頭の圧迫を受けてぎりぎりと歪む。次の1pを受け入れるとピリピリと亀裂が入り、 その瞬間が眼前に迫ったことを嫌でも自覚させられた。より確実に喪失感を味あわせるため、わざわざ尻穴に処女膜まで 再現した化物の執念深さにあらためて愕然とした沙耶香に最後の1cmが突き入れられる。 「んぅ、あぅ、あぁぁ、、、」 肛門が悲鳴をあげ脚の関節が外れんばかりにギシギシとなった瞬間、 プツッ! 初めて化物に屈した時と同じ痛みが今度は後ろの穴から迸り生暖かい液体が太腿を伝った。 その穴を巨大な異物が一気に埋め尽くす。 「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 沙耶香の頭の中で2つの声が反響する。また意識が現実に戻ってきたのだ。 かつてと同じく3分かけてゆっくりとこじ開けられた肛門には吸精管が一気に埋まりこんでいた。 すぐに吸引が始まり、圧倒的な異物感の息苦しさと老廃物を吸われる 快美感が一体となり神経を飽和させる。そこに記憶から蘇った絶頂感が重なり意識を真っ白にした。 「ん、あぅ、あぁぁぁ!!!」 だが、今この場にいる現実の沙耶香の肉体がイクことはできなかった。調教され尽くした尻穴では 久しぶりの姦通といえど、初めての時とおなじだけの衝撃を生み出すことができないのだ。 体が覚えた高みまであと少し届かず、沙耶香の理性はいつまでも飛ぶことができない。 音を立てて腸内を吸われる衝撃をはっきり味あわされ、恥辱に身を震わすことを強要され続ける。 ペニスと同じ感覚を植え付けられた乳房も先端を絞られて放つことが許されていなかった。 「も、もうだめ、お願い、お願いだからもう、、」 「イキたいですか?」
不意の声に我に返った沙耶香の前で一人の少女がかいがいしくお辞儀をしていた。 「美祢野春奈です。初めまして、先生。」 外国人の血が流れているのか、春奈と名乗った声の主は青みがかった瞳の色に柔らかなウェーブを描く金髪と、 およそ日本人離れした容姿をしていた。大和撫子的な沙耶香とは対極の西洋的美貌をもった少女がお辞儀をおえて身を起こす。 その優雅な様は気品と異性に放っておかれない色気に満ち、年不相応の艶やかさを感じさせるものだった。 だが、一糸まとわぬその体は下腹部の肉がごっそりとこそげ落ち、不気味な穴がぽっかりと口をあけている。 暗く穿たれたその底にドクドクと脈打つ女性器がむき出しになっているのが見えた。 「見えますか?これ先生の子宮です。」 「な、はぁ、なにを、いって、、はあぁッ!」 「無防備になった心を媒介にして抜かせてもらいました。私の力です。」 西洋人形じみた外見そのままに春奈は抑揚のない声で無機的に語り続ける。 「あ、っく、あなた、、淫魔、、んあぁッ!」 「人間ですよ。あなたと同じ。その証拠に危ない日もちゃんとあるんですよ。」 背筋を冷たい汗が伝った。春奈の腹の中でわななく子宮には卵管がつながっていた。 その管の中を何かが子宮へ向かって降りていくのがはっきりわかる。 「半年前のことです。法術の実験中に偶然、魔の因子の生成に成功したんです。」 「あ、あなた、、」 「でもその因子は強力すぎて私の子宮だけでは孕みきれない。だからずっとさがしてました。 この子を一緒に生んでくれる人を。」 ドプン。 卵管から何かを注ぎ込まれた子宮が急速に血流を増し、赤みがかっていくのがわかる。 「いま因子を植えた卵子の片割れを子宮に入れました。すぐにへその緒がつながります。」 「受精して、、いな、いのに、、?」 「言いましたよね。とても強力な因子だって。もう一方は既に私の子宮に繋がっています。 あとは交配して子種を得るだけ。」 「正気、、なの?、あぅぅ、お、お尻、、これ以上吸わないで、、」 「安心してください。もう十分力をもらったからこれ以上は吸精しませんよ。 でも、先生だってもう戻れないところまで来てるんでしょ。このまま抜かれて我慢できますか?」 「あ、く、、」 「そう言う事です。闇の性奴隷にされたものどうし、慰めあうのはいけない事ですか? 先生のお尻、この子ならきっとイカせてくれますよ、、んっ」 「は、むぅ、、」 絡み合う春奈と沙耶香が互いの舌を吸いあう音が夕闇に響く。 肉欲をそばだてるその音に周囲の瘴気がざわと色めきたち、黒い波動で廃校舎の跡地ごと2人の姿を包み込んでいく。 やがて波動が消え失せた時、沈みかけた太陽の最後の光が照らしたその場所に動く者の姿は何もなかった。
長文失礼。いったん以上です。 良い止め演出が思い浮かばず中途半端になってしまいました。 お二人さんにはどうなってもらうか。続きはwebで。
>>322 >続きはwebで。
それはつまり「近いうちに続きを投下する」って事だよな?
なるほど 次もその内投下されるのか まってるぜ
つまり、続きはブログなんだな!!
乙!GJ
リアができたよ 白黒編だよ
季節は冬。 人々の首にマフラーが巻かれ、冷たい風に身をすくませる。 道の猫は冬毛になってもこもことした体を丸め、降る雪は街を白く染める。 そこは、人里離れた山の中。 大きな犬が、ある方角を見ていた。 異常な、気配。 犬は走り出す。その危機を感じて。 母の危機を、感じて。 季節は、冬。 『貫殺天使リア』 17.雪降る街で ――日本海溝、海底 ごぷり。ごぷり。泡があふれた。 母は言った。まだその時ではないと。 ごぷり。ごぷり。 腹の子は答えた。もうその時だと。 ごぷり。ごぷり。 ずるり、と巨大なイカの背を引き裂いて白く長い触手が現れた。 ずるり。ずるり。 触手は中から這いずり出て行く。 ずず、ずるり。 腹の傷に、白く細い手がかかる。 「――育ててくれてありがとう」 母の命を食い尽くし生まれたその少年は、泡とともに海面を目指す。 ごぷり。ごぷり。まっぷたつに裂けた母の死骸が、泡に隠れた。
――学校の校庭 文化祭、体育祭、期末テストも終わり、終業式。 校長先生のお話中。 退屈です。 『この冬は高校生としての自覚を持って・・・・・・』 なんで校長先生って話長いんだろう。ふしぎ。 あー、早く終わってくんないかなー。寒いんだよなー・・・・・・。 『――生徒諸君の元気な笑顔を新学期に見ることを楽しみにしています』 あ、終わった。 『これで終業式を終わりにします』 ふぅ、やっと教室に戻れる・・・・・・。 『次に、表彰式です』 えー・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――1年B組、教室 「英語が3・・・・・・。ま、まぁいいほうだよね」 通知票、5段階評価。 3は普通だと思いたい。 「リ、リアちゃ〜ん・・・・・・、どうだったぁ・・・・・・?」 「カナエ・・・・・・。見たらわかるでしょ?」 おおっと、ここで仲間発見。さすがは友よ。 「まったく・・・・・・。勉強癖をつけないからだって・・・・・・」 「る、るーあ・・・・・・。手厳しいことで・・・・・・」 るーあは一学期でも5ばっかりだった。幼なじみのはずのるーあとカナエ、どこで差がついたんだろう? 慢心、環境の違い? 「あぅ〜、もう成績の話はいいよぅ・・・・・・。ね、ね、帰りにあのケーキ屋さんよっていこうよ!」 「アキラさんの?」 アキラさんが勤めているバイト先、ケーキ屋さん。 行くと嫌な顔するんだけどなぁ・・・・・・。けどすごい楽しそうだし、おごってくれるし・・・・・・。 「私は今日はパス。ごめんね。委員会があるの」 「う〜、じゃあリアちゃんは〜?」 どうしよっかな・・・・・・。 「んー・・・・・・、アキラさんの顔も見たいし・・・・・・、いこっかな」 「やったぁ!」 教室前でるーあと別れて、帰路につく。 そんなのんきにしている場合じゃ、なかったのに。
――同じ町、海岸 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 一匹の蜂が、砂浜を飛んでいる。 ドーベルマンほどもある大きさ。大火蜂。 富山に現れたデスパイア、その生き残りだった。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 海岸線に沿って、飛ぶ。人間のメスを求めて。 生き残ったのはこのメス一体と、オス一体のみ。針を持たないオスは隠れている。 早急に、産卵をしなければいけなかった。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 前方に、ひとりの少女が遊んでいる。貝を集めているのか、視線を下に向けて蜂に気づく様子がない。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 後ろから近づく蜂。ようやくその羽音に気づいた少女だが、それは遅すぎた。 かち、かち、かち。とすん! 「ひぃっ、うあ!?」 針の毒で気を失う少女。12歳程度だろうか、その小柄な体を蜂は悠々と持ち上げた。 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 来た道を戻ろうと、蜂が体の向きを変える。 ずず、ざばぁ! 突然、海を割って人間が現れた。 ただの人間にしか見えない。しかし、その体に異常な程の魔力を認めた蜂は、少女を落とし人間に迫る。 かちかちかちかちかち! ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ ひゅん、しゅぱん! 蜂がなにかに絡め取られる。白く、長い、まるでイカの触腕のような。 その触手は、人間の背中、肩胛骨の下から生えていた。 かちかちかちかちかち! 必死に威嚇行動を繰り返す。しかし、 「弱いなぁ。地上は、この程度なのかな?」 と人間が言うと、触手の先から尖った注射針のようなモノが突き出て、蜂の体に突き刺さる。 じゅるるるる! かちかち・・・・・・ ぶぶぶぶ・・・・・・ 蜂の、体液が吸われていく。 ひゅっ、ぱしゃん! 吸いかすとなった残骸を海に捨てると、人間は倒れた少女に目をやる。 ずるり、と2本目の触手が背中から生える。少女の身体に手をかける。 白い髪に、色白の肌。長身細身の10代半ばと見える人間。 人間型デスパイア。 小型、SS級。 最強のデスパイア、上陸。
――海岸沿いの道路、メグミの車 久々の休日。なにやら店長が終業式帰りの娘とご飯を食べに行く、というので今日は休業だった。 食べ物屋がそんなことでいいのだろうか・・・・・・。 そんなわけで、趣味のドライブ。県民性だろうか、土地が変わっても車に乗るのは飽きないものだ。 だれもいない道路を走る快感。その内北海道にいってみたいなぁ。キロ単位でまっすぐな道があるらしいし。 「ん・・・・・・、降ってきたわね・・・・・・」 ちらちらと白い固まりがフロントガラスにあたる。雪が降るというからバイクではなく車にしたが、当たりだったようだ。 「そろそろ戻ろうかしら・・・・・・」 この県に来て驚いたこと。雪がしんしんと降るのはほんの少しの時間だけということ。 初めて体験した雪国の雪は、それはもうひどかった。 もう吹雪。あれは雪じゃない。 しかもアキラとリアちゃんの雪国コンビは平然としてるし、うろたえてる私がバカみたいだった。 「う、もう吹雪いてきた・・・・・・」 速度を落とし、Uターンの準備をしようとしたとき、 それがわかった。 「な、なにこれ・・・・・・!?」 むちゃくちゃな量の魔力がある。たぶんここから100メートルも離れていない。 デスパイアだ――、しかもこの力、A級なんて軽く越しているはず! 車を止めて、ケータイを鞄から取り出す。 『prrrrrr...がちゃ! おーどした? まだバイト中なんだけどさー』 「今すぐ来てちょうだい。場所は海水浴場。わかるわね? 私ひとりじゃ無理なの」 『っデスパイアか! わかったすぐ行く!』 がちゃん、と電話が切られる。やはりあの娘は頭がいい。例え勉強が出来なくても、私の言いたいことをすぐ理解してくれた。 「あとはリアちゃんだけど・・・・・・」 『prrrrrrrrrrr...』 だめか。たぶん今は学校。とりあえずメールをいれておこう。 「アキラが繰るまで30分程、それまで待ってくれるわけが・・・・・・」 当然、なかった。魔力が市街地の方に向かっていくのがわかる。 「ふぅ・・・・・・。変身!」 水晶を輝かせ、私はデスパイアのもとへ走る――。
――ケーキ屋『Fragola e Crema』 ケータイの通話を切る。事態はメグミの声色からしてけっこう逼迫しているはずだ。 「店長、すいません。早引きさせてもらいます」 「え、どうしたの? そんなに真剣な顔して・・・・・・」 「ホントすいません! 埋め合わせは日曜に入れといてください!」 「ちょ、ちょっとアキラちゃん!?」 だっ、と店から駆け出す。雪が降ってきているから、乗り物は使えない。 「変身! はっ!」 家々の屋根を駆ける。早く、はやく! 『アキラちゃん! 荷物忘れてるわよ! ・・・・・・あら? もういない・・・・・・』 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――海岸 「障壁全力展開、15枚!」 変身したのだ、相手もこちらに気づいているはず。ならば、はじめから全力で! 「! あれね!」 道路に出ている触手を黙視で確認。雪で視界が悪いけど、あれだけ大きければすぐわかる。 本体は――、に、人間!? 人間型! 「待ちなさい!」 ざっ、と敵の進路に立ちふさがる。背中から生えた触手に女の子が囚われている。あの様子から見ると、既に犯された後だ。 白い髪、青い瞳の少年。服は着ていない。 人間型。知能が高く、もっとも厄介だと言われている存在。 「ふぅん・・・・・・。君が天使かい? 思っていたよりずいぶん脆そうだね・・・・・・」 それがしゃべる。見下すような、人をただの餌としか思っていない眼。 こういう眼をした奴らは、ヤバイ。隠れる気なんて一切なく町に出て行くタイプだ。 テレビで見た3年前の京都の事件。あれも、そういった類のデスパイアだったのだろう。 またあの惨劇を作り出す気は、ない。 「その娘を放しなさい。今すぐ」 「気が短いね。女性はもっと貞淑にするべきだ。その身体に教えてあげるよ」 ぎゅる、と空いている触手が一本、放たれる。だが、 ぎぃん! 「!? 障壁か!」 15枚の障壁。それが私を守る。今まで誰にも進入を許したことのない魔法。これがあれば、絶対に負けない! 「あなたの攻撃は通じない! 観念しなさい!」 杖を構える。体全体に魔力を渡らせ、強化! その姿を見たデスパイアが、突然笑い出した。 「ふっ、ふふ・・・・・・ふはははははは! その程度! その程度の壁で通じない、か! 君は僕の力を見くびっているようだね!」 ぞくっ、と背筋が冷える。いつの間にかソレの背からは新たに2本の触手が生まれていた。 しかも、前の2本と先端の形状が違う。イカの足、ではなく錫色の巨大な鏃がついている。 その鏃の先が、私を見据えた。
「その壁、ずいぶんとたくさん張っているようだけど・・・・・・。何枚耐えられるかな?」 ビュン! ズドドドドド! 「な、うそ!?」 いちまい、にまい・・・・・・、一撃で11枚の障壁が貫通される! 私のわずか2メートル手前で動きを止めた触手。だが、残りの障壁も、 「ふぅん・・・・・・。あっけないものだな」 ズドン!と音を立ててもう1本の触手に貫かれる。 「あぅ!」 くそ、だめだ。体に張った障壁も破られた。 でも、逃げられない。ここで引けば町が襲われる。 「く・・・・・・うあぁ!」 障壁を張り直し、杖を振りかぶった私の体を、 「あがくのは、みっともないよ」 いとも簡単に障壁を突破した触手が、打ち据えた。 「う、くぁ・・・・・・。ここは、とおさな・・・・・・」 ビュン! 「あぅ!」 もう一度、触手で一打ちされ、 私の意識は闇に沈んだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とすん! 「うぁ!?」 メグミのびくんとからだが跳ねて、意識を取り戻す。どのくらい落ちていた? 今の状況は? 状況は――最悪。両手足を触手で拘束され、デスパイアの目の前で掲げられている。 なにか刺されたようだ。何が刺された? それは、考えるまでもない。 「くぅ、はなしなさい!」 「負けた者は、素直にすべきだよ」 にやにやと、あざ笑うかのように言うデスパイア。しかしメグミはそのデスパイアの手のひらにいる。 「う、うぅ・・・・・・」 「ああ効いてきたね。どうだい? それ、ただの媚薬じゃないんだ。ボク特製の、薬入りだよ」 「な、何を・・・・・・」 全身が熱い。ライダースーツの中が蒸れて気持ち悪い。 「はぁ、・・・・・・んっ、はぁッ・・・・・・」 頭がぼんやりしてくる。典型的な媚薬の特徴。何が違うというのか。 「どうちがうのか、って思っている顔だね。いいよ。教えてあげよう」 そう言って、メグミの体を砂浜に下ろす。逃げ出そうと思っても、体が痺れて動かない。 ヂー・・・・・・ デスパイアがスーツのチャックを下ろす。早々に裸体をさらしたメグミの白い肌は、赤く火照っていた。 「はぁ、ん、んん・・・・・・」 フルフルと震えるまつげ。それでも失われない闘志を瞳に燃やしてデスパイアを睨み付ける。 「いい眼だ。戦士の眼だね。それじゃあ、その瞳がどれほどで堕ちるか試してあげるよ」 「私は、あんたらなんかに屈しな・・・・・・うぁ!?」 ぱしん! と音を立てて触手の鞭が振るわれる。左肩に大きく赤腫れをつくる。 痛覚。それと同時に、 「ひ、え、なに・・・・・・?」 ぞわぞわとした感覚が、内ももから這い上がってくる。 ぱしん! 「ひゃぅ!」 D程の大きさの胸が、たゆんと揺れる。今度は背中だった。 ぱしん! ぱしん! ぱしん! 「あぅっ! ひっ! あぁ!」 立て続けに3発。腿、腹、胸に赤い筋が浮かび上がる。 「あ、あぁ・・・・・・」 今まで味あわされてきた、どんな快楽とも違う。打たれた一瞬の悦びと、なにもされない時間の寂寥感。 喉が渇く。瞳の奥がチカチカする。 「どうだい? 痛いのは、気持ちいいだろう?」 「だ、誰がそんな・・・・・・。きゃう!」 ぱしん! とまた腿を打たれる。再度打たれた瞬間、強烈な2種類の刺激が脳を巡る。
「正直に言ってご覧よ。どうせ君は負けたんだ。これ以上の恥なんてもうないだろう?」 「ふん、あんたなんかにきく口なんて・・・・・・、あぅ!」 ぱしん! 左手を打たれる。メグミの内もも辺りの砂には、染みが出来ている。 「そうかい。だったらここを打ってみよう。考えが変わるかもしれない」 「え、ちょっと、ソコは・・・・・・、あ、あぁん!」 ぱしん!! 一段と強く跳ねた鞭は、メグミの充分濡れたソコをとらえる。 軽い絶頂を味わい、ふらりと上体を揺らすメグミ。 さらに、背筋を反らし後ろに倒れそうになる身体を後ろから1発、 「あぁ!」 ぷるんと震えた双乳の頂を1発ずつ、 「ひぁん!」 最後にまだ白い肌を縦横無尽に、 「ひゃ! あぁ! も、もう・・・・・・、あぁぁん!」 身体中に赤い痕を残すように、打ち付ける。 ぷしゃぁぁぁぁぁ・・・・・・ 「あ、あぁ・・・・・・」 感極まり、尿道から液を排出するメグミ。彼女は今までにない快楽に絶頂を覚えていた。 「う、うぁ・・・・・・。こ、この・・・・・・」 それでも戦いの意志を見せるメグミ。しかし、その身体は次なる快楽を求め熱くなるばかり。 「さ、お待ちかねだよ」 そう言ったデスパイアが見せたのは、股間にそびえる凶器。形こそ人間と同じだが、大きさが子供の腕ほどある。 「あ、ぁ・・・・・・」 太い、太すぎる。あんなのが入ったら―― すごく、痛そうで、すごく気持ちよさそうで――。 期待をその瞳に隠すメグミにデスパイアが覆い被さる。ねとりと銀光を返すソコへ、デスパイアのそれが進入していく。 「うぁ、うぁぁ・・・・・・」 「ふぅん、やっぱり処女じゃなかったか。なら」 言葉も発せぬ恍惚に身を奪われたメグミを、 「少しくらい手荒に扱っても、問題ないかな」 と言って激しく突き上げる。 「うっ! うぁっ、あぁ! んん!」 ピストンのたびに揺れる両胸。髪は乱れ、唇から女の声を紡ぎ出す。 「いぁ! あぁ! もっと、もっと痛いのぉ!」 「ふふ、やっと本心が聞けたよ。ほら、これでどうだ!」 ぱしん! ぱしん! ぱしん! 「あ、あぁん! ひゃぁ!」 打たれるたびぴくぴくと身体を痙攣させ頂を登るメグミ。彼女の瞳に星が舞う。 そして・・・・・・、 「さ、仕上げだ。ボクに全てさらけ出してしまえ」 デスパイアのモノがひときわ大きく引かれ、 「だ、だめぇ! あんっ、ひゃ、ぁ、あ、あ、あぁぁーーーーーー!!」 バシィィン! 一斉に放たれた鞭と突き入れられたデスパイアの象徴で、メグミは最大の絶頂を味わう。 どぷん、どぷどぷん! 「あっ、あぅ・・・・・・ごめん、アキラ、リアちゃん・・・・・・」 胎内に満ちる精液に小さな波を味わいながら、メグミの意識はもう一度闇へと誘われていく。 メグミの赤い肌を、雪が白く包む。 たっぷりと魔力を手に入れたデスパイアは、町への一歩を踏み出していった。 雪降る街で.end
おわたです 次は1時頃投下できますたい カオルくんじゃないよクリアだよ
GJ! 強気なメグミ堕ち良いなぁ
乙!1時にいればいいのか クリア? またサンデーネタ?
18話だよー
雪が風に乗って吹きすさぶ。 視界を白で埋めるように。 町は白で覆われていく。 ひとりの少女とひとりの天使を抱えた白が、町に近づく。 雪が、降っている。 『貫殺天使リア』 18.桜の散るとき ――町の入り口近く 前が見えぬほどの吹雪の中、1体のデスパイアが歩いていた。 白い肌に青い瞳、痩躯の人間型デスパイア。 背中から生えだした触手に、ふたりの人間を捕らえている。 「この町には、まだ天使がいるみたいだね・・・・・・」 そう呟いた先には、ひとりの剣士。 断楼天使、アキラがいた。
――ケーキ屋『Fragola e Crema』 からんからん 「「おじゃましまーす」」 「いらっしゃい。お友達も来てくれたのね」 にこやかに対応してくれる店長さん。文化祭が終わった後も何回かここに足を運んでいるから、もう顔見知りだ。 「あれ? アキラさんはいないんですか?」 「アキラちゃんは早退しちゃったの。さ、今日はどれにする?」 アキラさんが早退かぁ。珍しいこともあるもんだ。 「んーと、モンブランとフルーツタルトで・・・・・・」 「私はショートとレアチーズ!」 来るたびに頼んでいる紅茶は、言わなくても出してくれるようになった。常連さん。 ケーキをテーブルに運んで、一服。 「あ、そうだ。アキラさんが風邪引いてるんだったらお見舞い行かないと・・・・・・」 学校から切りっぱなしにしていたケータイの電源を入れる。あ、いくつかメール入ってる。 「・・・・・・」 そのメールの内容を見て、がたんと椅子から立ち上がる。 「ど、どうしたの?」 「ごめん、わたし・・・・・・、行かなきゃ」 荷物から何から置いて、店から駆け出す。後ろでカナエがなにか言っているが、聞こえないふりをした。 ごめんね。その内また来ようね。 「変身!」 早く行かないと。早く行かないと! 雪が降っていた。行く手を遮るように。
――海付近の住宅街 天使アキラと白いデスパイア。両者は既に戦いの構えを取っていた。 刀の刃先を向け、アキラが問う。 「そのふたり・・・・・・、放す気はねぇよな?」 デスパイアが答える。 「もちろん。それに、これから君もここに加わるんだよ」 それを言い切った瞬間、アキラが飛びかかる。 「んなこた、ねぇよ! メグミを返せ!」 横から薙ぐように斬り掛かる。それを触手の鏃で受け止め、デスパイアはなおも語る。 「ボクを待ち伏せていたってことは、ボクに犯される気だったんだろう? 君たちじゃあ勝てるわけがないってわからないかい?」 「はっ、そんなこと・・・・・・、やってみなきゃわかんねーよ!」 ギィン! 鏃と刃先が交錯する音が響く。轟々とうなる吹雪の中、足を止めることなくアキラは斬り掛かる。 「わかるさ。君は彼女より弱い。そんな君がどうやってボクに勝つんだい?」 触手に捕らえたメグミをこれ見よがしに掲げるデスパイア。多数の剣撃にも足を動かすことなく触手のみで対抗する。 「っメグミ! この野郎、メグミを放せ!」 上から下から攻撃を加えるも、それらは全て鏃に防がれる。実際、アキラは一撃たりとも入れられていない。 「ああもう! くそ!」 後ろに跳んで距離を取るアキラ。そこに触手の追撃が放たれる。 「っ『朽ち桜』!」 魔力を込めた一撃も鏃をはね飛ばす程度にしかならない。アキラの顔に汗が伝った。 「ほら、やっぱり。どんなにあがいても君には無理だ」 「・・・・・・」 押し黙り睨み透けるしかない。デスパイアの鏃にはひとつの傷も付いていなかった。 「たしかにな。一太刀程度じゃそのかってぇ武器は壊せそうにないさ」 ぽつりと言って、アキラは構えをかえる。 刀身を左脇に隠し、右足を出した半身の体勢。 居合。 「だったら、これでどーだ?」 アキラの眼が一瞬細くなり、 「はっ!」 一気に間合いまで踏み込む! 「それがどうしたい?」 「アタシ流剣術、咲け!『八重桜』!」 襲いかかる触手を、ギュパン!と音を立てて打ち払う。 一瞬八斬。居合の速度で振り抜く連続技。
しかし、それでも鏃は壊せない。 「はは! 残念だったね! 君の技も破壊には到底至らない!」 「おめぇ、危機感足りねぇんじゃね?」 もう一度居合の構えをつくるアキラ。その位置は、 「っチィ!」 デスパイアの真正面! 「散れ!『乱れ桜』ァ!!」 「う、おぉぉぉ!?」 上から下から右から左から、千差万別総計100もの手数がデスパイアを襲う! と、思われたが、 「なんて、驚くと思ってた?」 ガギィ・・・・・・ン! と金属音を響かせ、その太刀は寸前で止められる。 「な・・・・・・、バカな、これは・・・・・・!」 「23枚。これだけあれば止められるか」 とすん! 驚愕から背後への注意を怠っていたアキラに、デスパイアの毒針が突き刺さる。 「んな・・・・・・っ」 「毒蜂の針だよ。さっき手に入れたんだ」 毒蜂の針。つまりそれは、大火蜂の針。 「お前の能力・・・・・・? ・・・・・・っ、まさかっ」 この人型デスパイアの能力――最強たる能力。 多生物の固有能力の模写。魔力を奪った相手、その能力を完全に再現する。 「そう。ボクの能力は喰えば喰うほど強くなる、というモノ。その糧に、君も追加だ」 新たに背中から生えてきた触手が、動きを封じられたアキラの身体を絡め取る――。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「うぅ・・・・・・、クソッ・・・・・・」 膝から崩れ落ち、燃え上がる体温に耐えるアキラ。肌にまとわりつく雪がたまらなく心地よい。 「さて、どうしたものか・・・・・・。そうだ、こうしよう」 デスパイアが意識のないメグミの体を手繰りよせ、その細い首を鷲づかみにする。 「なっ、なにを!」 「これから君には口答えは許さない。なにを命じられてもボクに従うんだ。 そうしないと・・・・・・、わかるよね?」 「〜〜〜〜っっ」 もうひとりの少女の首にも同様に触手が絡まる。人質がふたり。アキラは従うほかなかった。 「まずは、名前を教えてくれよ。君の名前だ」 「誰がお前なんかに・・・・・・」 「口答えは、許さないって言ったよ?」 ぐぐ、とふたりの首を絞める力が強くなる。目を閉じたままでも苦しそうな表情がつくられた。 「わ、わかった・・・・・・。アキラだ。アタシの名前はアキラだ。だからその手を離してくれよ」 「ふぅん、アキラちゃんか」 アキラが従うと、デスパイアは首にかける力を緩める。一度の実践で、既にアキラの拒否権はなくなっていた。 「それじゃ、次。ボクのをくわえてよ」 「なっ!? う、くそっ」 にやにやと笑うデスパイアの正面に、震える身体を這いずらせ跪く。間近で初めて見た男根は、グロテスクに隆起していた。 「ぅ・・・・・・、ぺろ・・・・・・」 吐き気を催しながらもソレを舐め始める。ぬめる光沢を帯びたデスパイアのモノは、塩辛い味がした。 「ふぅ・・・・・・、ん、ぺろ・・・・・・」 「下手だなあ。そうだ、命令がうまく伝わっていないのかな? アキラちゃん、口と手を使って、フェラチオをしてよ。恋人にくらいしたことあるでしょ?」 「ね、ねぇよそんなこと・・・・・・。どうやるってんだよ・・・・・・」 熱っぽさを秘めた眼でデスパイアを見上げる。媚薬は身体を巡っているのに、刺激を与えられず身体の奥深くが疼く。 「驚いたよ。うん、教えてあげよう。まずは口いっぱいに頬張るんだ」 「こ、これを・・・・・・。くそ、ん、ちゅぱ・・・・・・」 顔いっぱいに嫌悪の感情を見せながら口に含む。喉いっぱいに立ちのぼる精臭に頭が揺れる。 「そのまま、舌を絡めて。そう。それで出し入れしてご覧」 「ん、ちゅぱ、れろ・・・・・・。ちゅる、んん・・・・・・、ぴちゃ、・・・・・・こくん」 口腔にたまる恥滓の混じったよだれを、無意識に飲み下す。 甘い。
「んちゅ、じゅる・・・・・・、ぴちゃ、んん・・・・・・」 「そうそう。うまいじゃないか。才能あるんじゃない?」 霞のかかった頭でデスパイアの精臭を追い求める。いつの間にかアキラは自発的にフェラチオをしていた。 「ちゅぱ・・・・・・、ん、ひゃあ!?」 「かわいい声も上げられるじゃないか。それにここもこんなに濡れている。もう待ちきれないんじゃない?」 触手がアキラの尻を撫でる。スカートに染みが出来ていた。 「あ、アタシは・・・・・・」 「どうせすぐには素直になってくれないんだろう? いいさ、命令だ。ボクに乞え」 なにを乞えばいいのか、という問いはなかった。 アキラは自らスカートとショーツを下ろし、足をM字に開脚して求める。 「く、下さい・・・・・・。あなたのものを下さい・・・・・・」 真っ赤な顔で命令に従うアキラ。しかしデスパイアはそれに不満そうな顔をする。 「オリジナリティがないなぁ。今の自分の気持ちを行動で表してよ」 「う、うぅ・・・・・・」 その言葉に、アキラは自分の奥のどろどろとした感情のまま、自らの秘裂を割り広げ、 堕ちた。 「あ、あなたのおちんちんを・・・・・・、アタシに、アタシのここにブチこんで下さい!」 「よく言えました」 デスパイアの太いソレが突き入れられる。と、デスパイアはその蜜壺から自分自身を感じた。 「! まさか君は・・・・・・。そうか、そうだったか! くく、面白いこともあるもんだ!」 「あんっ、ひゃう! え、なに、あんっ、なにぃ・・・・・・?」 デスパイアのなすがまま快楽を与えられるアキラに、その言葉が告げられる。 「ふふっ、君は、あきらちゃんは・・・・・・ボクの母親そのもの! 君が襲われたスライム、それに君の卵子は奪われた! そして! それが成長した姿がこのボクだ!」 「う、うそっ、あぁっ! そんなの、うそぉ!」 「嘘じゃないさ! ボクは君の息子だ! そして君は自分の子供に喘がされている淫乱なんだよ!」 「ち、ちがう! アタシは、アタシはぁ! きゃう!? そ、そこは・・・・・・っ」 「違わない! それを今から証明しよう!」 細めの触腕が尻穴にあてられる。ぬめぬめとしたソレが、一気に直腸に押し込まれた。 「あっ、あぁぁーーーー!! や、やだぁ! なんで、なんで気持ちいいのぉ!?」 「言っただろう? 君は!! ただの淫乱なんだよ!」 いつもの粗雑な言葉遣いを忘れ、ただの少女のように喘ぐアキラにデスパイアはまた命令を下す。 「さあまた命令だ! いま! 君がして欲しいことを言え!」 「あっ、ああん! し、してほしいことぉっ、イかせて! もっと、イかせてぇ!」 「ははははは! そうだそれでいい! さぁくれてやろう!」 前後の穴から悦楽を受け取るアキラの身体が、一瞬止まる。 「――〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」 どぷ!どぷんどぷん! 前の穴に、後ろの穴に。白濁が体中を満たしていく。 「ぁ・・・・・・、あぅ・・・・・・」 「おいしかったよ、お母さん」 虫を見るような眼でアキラを見下し、3人目の捕虜を背中へと回す。 ふたりの天使の魔力を奪ったデスパイアは、町へと入っていく・・・・・・。 桜の散るとき.end
おわりですたい 明日もたぶん投下できます 戦闘描写へただなあ。まあ、いいよね! なんか某ボックスの球磨川さんになってきてる・・・・・・
乙だぜ そういえば触手が敵ってこのシリーズで初めてだね
乙。 凶悪過ぎてこのデスパイアが負ける光景が想像できない。 そして再登場したのに瞬殺されたハチにワロタ いや、出せって言ったの自分ですけどね。
乙 書くのが早くてうらやましいぜ キャラの設定で悪戦苦闘してる俺とは大違いだorz
>>348 第十一使徒みたいなオチしか思いつかない
それか大穴でデスパイア人類制圧END
>>349 自分の場合、キャラの役割と口調をまず考えて、そこから外見と性格を自分自身の性癖から導き出していきます。
たとえばメグミさんはお姉さんで丁寧口調、お姉さんだからそこそこおっぱい、作者の好みでスパンキングっ娘に調教。
やっぱり型にはまったタイプのがやりやすいです。
キャラが妄想の中で勝手に喋るようになったら成功。
野郎は、適当。
なんか偉そうなこと言いました。ごめんなさい。
そして投下!
――市街地 白いデスパイアが、人々を蹂躙していた。 対象は、ちょうど下校の時間を迎えた女子生徒たち。 小学生から高校生まで、少女たちが幾人も幾十人も捕らえられている。 デスパイアから伸びる触手は、12本に増えている。その全てにひとりずつ少女がいた。 囚人のひとり、矛盾天使たるメグミは絶望の眼をしていた。 12本の触腕。それ以上の囚人たち。 つい30分ほど前、市街地についたデスパイアは驚くべき行動をとった。 その腹が割け、中から青い半透明のスライムを生みだしたのだ。 その光景に硬直している住民たちを、次々とあふれ出てくるスライムが襲った。 そして、30分後。 白いデスパイアはメグミの能力をつかい、町の一区画を障壁で覆っていた。 半球状に、黒い壁が外と中を遮断している。 その障壁の中は、女たちの嬌声に充ち満ちている。 「ぅぁ・・・・・・あぁっ・・・・・・」 メグミはもう何度目かもわからない絶頂を経て、枯れつきそうな魔力を奪われる。 「ふむ・・・・・・、ここにいるメスはこれで終わりのようだね」 一通り道を回り、人の気配がすればスライムを遣わして見つけ出し、女であれば犯し、男であれば食べる。 その作業も終わり、デスパイアは次の場所への移動を考えている。 霞がかった思考で、メグミはアキラを探す。 いつかの日のようにスライムに包まれ快楽を貪るアキラが、そこにはいた。 「あ、あぁ・・・・・・」 「なんだい? まだ希望なんて持っていたのか」 勢いよく精液を注ぎ込まれ、メグミはまた絶頂を迎える。 それでもメグミは希望を捨てない。 金色の少女を、信じているから。 19.白い部屋
――市街地 「っ!?」 町のより騒がしい方へ移動して、ここについた。 普通の人には真っ黒の壁にしか見えないであろう、魔力の障壁。 暗幕障壁。大規模な戦闘を起こすときにメグミさんが使う技で、主に夜使用される。 そして天使には、その壁が透けて見える仕組みだ。 立ち往生しクラクションが鳴り響くこちら側と、まったく違う様子のあちら側。 壁の向こうで、何人もの少女がスライム状のデスパイアに犯されていた。 「なんでメグミさんの障壁が・・・・・・? この中で戦っているの?」 それにしては様子がおかしすぎる。 “不可思議な状況に出会ったら、まずは引く” これは、天使の鉄則。 「・・・・・・」 けど、この中にはメグミさんもアキラさんもいるはずだ。 それど、ここでこのまま放っておくのは、何よりまずい気がする。 「天使なら、素通りできたはず・・・・・・」 人に見られぬ位置から、障壁に触れる。成功だ、指があちらに通った。 「いく、ぞ」 決意を胸に、わたしは飛び込んだ――。 ――障壁内 中に入ったことで、遮断されていた聴覚と嗅覚が存分に襲いかかってきた。 甘ったるいオンナの声と、イカ臭い精臭。 目の前に、ふたりの少女がスライムの中に捕らえられている。 「<サーディン>!」 ぱらららららら!と威力を落とし中の少女たちを傷つけないようスライムを打ち抜く。青い水しぶきが辺りに散らばった。 『ぁ・・・・・・、あ・・・・・・』 「ごめんなさい、後で必ず来るから」 少女たちを置いて、目標へ走り出す。 離れていてもわかるくらいの魔力の大きさ。忌竜の比ではない。 ぱらららららら! 道の人々を解放しながら、車の走らない道路を駆ける。 たぶん、この角を曲がれば――! 「やあ、待っていたよ」 「――――!」 幽霊のような、真っ白な人間がそこにはいた。ただし、雰囲気はまったくヒトじゃない。 「!? めぐみさん!」 「? ああ、この人?」 背中から伸びた触腕でメグミさんを縛り上げ、わたしの前に掲げるデスパイア。 「メグミさん! 返事をしてください、メグミさん!」 「むりだよ。さっきヤリ過ぎちゃってね、気絶しちゃったんだ。天使だからってベースはヒトなのを忘れてたよ」 メグミさんの肌に至るところ赤いミミズ腫れが出来ている。こんな、こんなひどいこと・・・・・・! 「天使なんだから、戦うんだろう? いいよ、人質なんて無粋なことは言わない。 全力でかかって来なよ」 余裕の表情で笑い、触手に捕らえていた人たちを放り投げる。
「お前・・・・・・! <サーディン>!」 バラララララララララ! 全力のマシンガンを放つ! 「っと、痛いなぁ。そんな程度じゃ、ボクの体は傷ひとつ出来ないけどね?」 その言葉通り、直撃したはずなのにダメージがあるようには見えない。 なんて硬い障壁・・・・・・! サーディンがダメなら、もう通用しそうな技はひとつしかない。 カノンモード、<グレート・ホワイトシャーク>。 わたしの魔力をほとんど持っていくかわりに、ミサイル並の威力を打ち出すオーシャンオルカ最後の形態。 外せば、魔力のない最悪の状況。けれど、それしか道はない。 「っあぁ!」 距離を詰める。わたしを舐めきっているのか、反撃すらしようとしない。 ならば、今がチャンス! 出来るだけ接敵して、至近距離であてる! あと10メートル、あと9メートル! 「どんな手を打つか知らないけど、君じゃあ無理だ」 あと8メートル、あと7メートル! 「ほら、反撃しないからおいでよ」 あと6メートル、ここだ! 「<グレート・ホワイトシャーク>!! Feuer!!」 ドゴォ!! 銀の奔流がデスパイアに向かう! いける、直撃だ――! 「障壁展開、29枚」 「な!?」 デスパイアが呟くと、その周囲にメグミさんと同じ障壁がつくられる。 バキンバキンバキン!音を立てて壁を破っていく弾丸。けど、一枚を破るごとに威力が弱まっていって・・・・・・。 「残念でした」 デスパイアのもとについた頃には、普通の弾と同じレベルにまで弱体化していた。 当然、そんなものじゃデスパイアの障壁は破れず、 「それじゃ、ちょっと寝てて」 「あぅ!」 わたしの体は触手の一打ちで吹き飛ばされてしまう。まずい、頭を打った。意識が・・・・・・っ。 とすん、と針が刺され、体が動かなくなる・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「面白いことを考えた。ちょっと君はそこで見ていなよ」 建物に背を預け、見上げるリアにデスパイアは語りかける。 「なにを・・・・・・っアキラさん!? メグミさん!」 スライムに連れられ、ふたりが運ばれてきた。ふたりとも気絶しているようだ。 「さぁて・・・・・・、起きる時間だよ、ふたりとも」 「あぅ!?」 「きゃんっ!」 ばしん、と背中を触手で鞭打たれ、意識を取り戻すふたり。 「なにするの!? やめて! ひどいことしないで!」 「ん? 酷いことなんてしないさ。ただ、この娘たちが勝手にするだけだよ」 そう言いながら、リアの首に触手を巻き付ける。そしてふたりに投げかける。 「アキラちゃんと、メグミちゃん。ボクの言いたいことはわかるだろう?」 「・・・・・・っ」 「く・・・・・・」 スライムから解放され、力の入らぬ肢体でデスパイアのもとに跪く。 「・・・・・・、ぴちゃ、ちゅる・・・・・・」 「ぺろ、んっ、じゅる・・・・・・」 両脇からデスパイアの男根に舌を這わせる。メグミは根本を、アキラは亀頭を担当して。 「や、やめてくださいふたり共! そんなことしないで下さい!」 「なにを言っているんだい? これは、このふたりが自分の意志でやっていることだ。 それを止める権利は君にはないよ」 にやついた笑みを浮かべるデスパイアがそれに答える。 「ああ、ところで君って、魔力を零まで吸い取られた人間ってどうなるか知ってる?」 「・・・・・・え? な、なに? それがどうしたの・・・・・・?」 「知らないみたいだね。いいよ、教えようか。 魔力は魂に眠る力。それが、極限まで、極限を超えて食い尽くされるとどうなるか」 たっぷりと時間をおき、デスパイアの口から答えが聞かされる。 「死ぬんだ」 「――――!?」
「さて、ここに魔力のほとんど空の天使がいるね」 デスパイアがアキラの身体を持ち上げる。 「や、やめて・・・・・・、アキラさんを、はなして・・・・・・」 「震えちゃって、かわいいなぁ。でもこの天使はもういらないんだ。大して魔力を持っていないからね」 ずぷり、と触手がアキラの胎内に埋め込まれる。 「や、やめ・・・・・・」 アキラの軽い身体が空中で揺れる。 「やめ・・・・・・」 触手の根本が太くなり―― 「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」 「!?」 リアの体が、金色の光を放出した。衝撃で首に巻き付いていた触手がはね飛ばされる。 「な、ばかな!? これほどの――!?」 「あぁぁぁあ!! <グレート・ホワイトシャーク>!!」 立ち上がり、銃を構えるリア。銃口は、デスパイアの胸元。 「ぐぅっ、障壁全力展開、78枚!」 「だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ゴォッ、と、リアの耳から聴覚が消えた。 銀の大砲は壁を砕ききり、 「う、お、がぁぁぁぁぁぁ!」 デスパイアのもとに届いた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ぜはっ、ぜはっ・・・・・・」 肩で息をするリア。疲労に耐えかね、膝を落とす。 デスパイアのいた場所からはもうもうと煙が立ちのぼっている。確実にあてた。 「こ、これで・・・・・・」 勝利を確信するリア。煙が晴れたとき、そこには・・・・・・、 「ふ、ふふふ・・・・・・、ふははははははははははははははははははははは!」 「う、嘘・・・・・・」 腹に大穴を空け、それでも直立するデスパイアの姿があった。 「ふ、ふふ・・・・・・、素晴らしい、素晴らしいよ君は! さぁ、宴の時間だ!」 いつの間にか街道に広がっていたスライムたちが集まってきている。白い自分の本体を目指して。 ずずず・・・・・・ずずずずず! 傷口に飛び込み同化していくデスパイア。傷が埋まったあともなお融合を繰り返し、その白い体を膨張させていく。 「なに・・・・・・、これ・・・・・・」 「ふっ、ふははははははは! いいぞ! これでボクは! 最強の存在に昇り詰めた!」 20メートルもある人の体。至る所から骨がつきだし、それが鎧となる。 爪、手足、肩胛骨が鏃と同じ鉄色を帯びて、露出した肋骨が腹部を守る。 テレビの中でしか見ることのできない、怪獣の姿がそこにはあった。 「君のその魔力・・・・・・、素晴らしいの一言だよ。これからもボクのために使わせてもらおう」 バクンッ、と肋骨に囲われた胸部が開く。白い肉壁の中に、どくんどくんと波打つ青い心臓が見えた。 ぎゅるるるる、とその心臓から細い触手が伸び、へたり込んでいるリアを捕らえる。 「あ、うあ! なにをっ!?」 ぎゅるんとまるで逆再生したかのように触手が戻り、バクン、その胸部を閉じた。 その体内に、リアを幽閉して。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――デスパイアの体内 わたしは、鼓動する心臓の中に磔になっていた。 身体の痺れもぶり返してきて、抵抗も出来ない。 デスパイアの心臓。スライムと、触手の海。 粘度の薄いスライムと極細の触手がその部屋を埋め尽くしている。 ばらばらとわたしの服が崩れ落ちていく。5秒とたたず生まれたままの姿を晒していた。 足の裏を触手が撫でる。手足の指の間、腋、耳裏。全てに触手がまとわりついた。 ぞわぞわと駆けめぐる快感。乳首が尖り、あの日々の感覚がよみがえる。 口に太い触手が侵入してきた。口を閉じることもできずその淫行を許してしまう。 乳首に吸盤のような触手が張り付き、吸引を始めた。もうでないのに。まだでないのに。 「――――っ」 乳首と同じくらいに勃起したクリトリスに、極細の触手が絡みつく。引っ張ったり押し込んだりして、わたしの思考を奪う。 両乳首とクリトリス、3点を攻められ、快感にもだえてしまう。 違うのに。あの夏休みは乗り越えたのに。 「んんっ!?」 お尻の穴に何本もの触手の存在を感じる。尻たぶを開いて、幾本か細い触手が分け入ってくる。 「――――っ! んん!」 入った触手に支えられてお尻の穴が広げられる。そこへ、外で見た触手と同じサイズのものがあてられる。 ずぐ! 初めてのアナルセックス。わたしの後ろの純潔は、今奪われた。 そして、本命。身体の本能が待ちわびる秘裂に同じ触手が挿入される。 「んんっ! んーーーーー!!」 入れられた瞬間、絶頂を迎えてしまう。イったばかりのわたしの身体に容赦なく触手はピストンをくわえる。 びくん、びくんと身体を震わせ、一突きごとに天国を味わう。 今のわたしは、髪を撫でられただけで達してしまう牝犬だった。 「んんーーーー!! んっ、――――っ!!」 3点と3穴、身体中を襲われ、 「――――――――っ!!!」 途方もない悦楽に、脳がショートしたように真っ白になった。 金色の魔力が流れ出ていく。触手が動きを止める。ああそうか、 わたしは一生、ここで囚われるのか。 白い壁と青い海。それがわたしの光景。 わたしはただの餌。 なんだか外が、騒がしい気がする。 白い部屋.end
おわりです。イリスは全怪獣中最高のかっこよさ
>>350 予想を覆したぜ! ひゃっほう!
乙!敵強すぎワロチ 全員捕まってるけど、これ続くのか
飲み込みプレイGJ
>>360 黒いあいつがいるじゃないか
素早さが売りの黒いアレは仲間ポジ? これ以上の展開予測はやめたほうがいいかな
>>359 乙。
イヤボーン的な暴走して勝つ展開は、この業界だとやや陳腐なだけにこれはいい進行具合。
誰が救出するか、にも興味あるけど個人的には救出されたあとに夏のトラウマをどう料理するかに期待。
やっと助かったと思ったら助けられた相手にさらに心の傷を抉られるとかいいね アキラなんて自分が生んだ息子にレイプされて快楽墜ちしてるし 助かってもそうとう引きずるだろうなとwktk
むしろBADENDが正史でもいいと思うんだ
筆が乗って連続登校!
――市街地 黒い壁を解除して、外へその全貌を顕したデスパイア。その巨大な姿に、人々は恐れおののく。 パニックに陥り逃げまどう群衆に、デスパイアはスライムの雨を降らしていった。 黒い壁を撮影しに来たテレビクルーが、それに襲われる。 リアの金の魔力を得たデスパイアは、その体格を30メートルの化け物へと成長させていた。 民家を破壊し、ビルをなぎ倒す。自分の力を確かめるように。 それが、5分ほど前。 そのデスパイアは、今は動きを止めていた。 臨戦態勢を露わにし、敵意を前方に向けている。 今まで戦ってきた天使3人、それらより強大な魔力を彼方から感じる。 黒い殺意。それが、遠くからでもわかるほど発せられていた。 高速で近づくその存在を、迎え撃つ体勢をとるデスパイア。 12月24日。天候は、吹雪に近い雪。 ホワイトクリスマスに、過去最悪の戦いが繰り広げられることとなる。
――デスパイアの体内 青く生臭い心臓に、リアは磔にされ陵辱を受けていた。 口、膣、尻穴に3本の触手が収まっている。その中の1本、尻の触手が突然違う行動を始めた。 ぼんやりと虚空に漂わせていたリアの碧眼が、不信の光を点す。 太い触手が、解れているような気がする。 リアは、自分に埋まる触手は全て同じものだと思っていた。しかし、実は違う。 尻の触手は、排泄物の管理を兼ねていた。 それは、少女を永遠の牢獄に閉じこめる為の装置。少女の排泄物さえデスパイアは奪っていく。 直腸内でばらけた極細の触手たちが、リアの尻にたまった汚物を吸い上げる。 「ん、んんーーー!? んんっ! んーーー!!」 いやいやと首を振りこれまでにない感覚を拒絶しようとするリア。しかし、淫楽にとけた身体は吸引の感覚も悦楽として享受する。 ずるるるるる・・・・・・ 全てを吸い取り、アヌスから抜け出る触手。尻にぽっかりとした喪失感を感じる。 今度は、口だった。 触手の先端が割れ、繊毛のような触手がいくつも顔を出す。 それらがリアの舌へと絡みつく。優しく激しく、舐るように貪るように。 「んん・・・・・・、じゅる、ん・・・・・・」 とろんとした瞳で悦びを受け入れるリア。与えられる淫液は、全て残らず飲み下す。 白い肉の壁は、今や完全にリアを包み込んでいた。喪失感を埋めるように尻にまた触手が入り込む。 今度は、抵抗しなかった。 膣に入った触手がピストン運動を再開する。牝の本能として悦びで受け入れる。 子宮口へノックを繰り返す触手に、リアは自ら腰を振って答えた。 彼女の子宮のその先、卵巣。 かつて妖花によって改造された部分が、その快楽に反応した。 卵子を排出し、受精に備える。 一突き一突きに小さな波を味わい、リアの身体はその時に備える。 触手が、太くなってきた。 ――ああ、出される―― どうしようか、あらがうべきか。 そんな迷いなど吹き飛ばすかのように、熱い子種が注ぎ込まれた。 「――――っ!! んんん〜〜〜〜〜!!」 腹が膨れるほど精を吐き出される。待ちわびた、絶頂。 子宮の中、リアの揺りかごに向かって泳ぐ精子たち。目指すは、少女の卵子。 卵子に、デスパイアの精子がたどり着いた。ヒトとデスパイアの垣根を越え、受精を果たす。 リアの2度目の懐妊だった。 ちょろろろろろ・・・・・・ リアの秘所から小水が零れ、触手はそれすら糧とする。 どろりと子宮に収まりきらない精液が、膣からあふれ出した。 金の魔力は白に奪われ、リアは奴隷としての立場を存分に果たす。 恋人とのキスを楽しむように、リアとデスパイアは舌を絡め合う――。 白い壁に、紅い亀裂が走った。
――市街地 それは、唐突な出来事だった。 デスパイアの前方100メートルほど、中空から巨大な紅い剣が横薙ぎに襲いかかる。 ビルを薙ぎ払い障壁を裂き払い、デスパイアに直撃――すると思われた。しかし、間一髪、鏃での防御に成功する。 いや、成功はしていなかった。バキン、とアキラの斬撃にも耐えてきた鏃が粉砕される。 「なん・・・・・・だと」 驚愕を隠せないデスパイアの前に、それは姿を現す。 人間型、長い尻尾に爪。浅黒い肌をした少年。 黒い、デスパイア。 「よぉ――――好き勝手、やってくれてんじゃん」 道路の中央に仁王立ちし、黒は高らかに宣言する。 「お前、殺すから」 『貫殺天使リア』 20.白と黒と金と、それから親子と恋心
――市街地 うねる触腕の連打を跳ね駆けかわす黒。自分の3倍もある触腕をいとも簡単に回避していく。 スピード。超大型に対するに最高の組み合わせ。 「チィ! 障壁展開、15枚!」 「破ァ!」 一斉に張られたバリアも通常サイズの剣で切り裂かれる。 斬撃。メグミの多重障壁は、実際のところ衝撃には強いが斬撃には弱いのだ。 黒いデスパイアの持つふたつの特徴は、白いデスパイアにとって最悪の相性であった。 「ぐうぅ! 行け、スライムたちよ!」 触手の表面に空いた穴から、弾丸のごとくスライムが打ち出される。 しかし、標的にあたる寸前で雲散霧消していく。水を魔力で固めただけの存在は、より強い魔力のオーラで溶けてしまう。 「飛天なんたら流、くずりゅーせん!」 間の抜けた声とともに、10本の剣が白に飛来する。かろうじてもう片方の鏃で防御することができた。 そこで、気づく。確かに速さは驚異だが、主武器の剣は初撃の巨大な剣でもなければ防御可能であると。 ――ならば、魔力集中にさえ気をつければよい。 集中の瞬間、動きが止まった時を打ち抜けばいい話―― リアの能力、<グレート・ホワイトシャーク>。一撃だけの技だが、敵を確実に倒すにはこれが適任だ。 白いデスパイアは、その時を待ち続ける。 一方、黒いデスパイアも、相手の狙うタイミングは看破していた。 ――奴が俺を殺す一撃を放つ瞬間、それは俺にしか集中していない瞬間! 頼むぜ、相棒!―― それぞれの思惑を隠し、黒と白の距離は縮まっていく――。 ――市街地、ひとつ横の道路 走る、走る。黒の初撃で散乱した瓦礫が自分を隠してくれている。 愛する母のため、母を取り戻すため。 黒と取り決めた約束。黒の提示した作戦。 ――俺たちは1体だけじゃあ絶対にあいつには勝てない―― 戻ってきたこの町で、出くわしたデスパイア。 それは、母を救うのに協力してくれと言った。 ――だったらさ、2体いれば―― 望むところだと答えた。その結果は予想していた。 母を想う自分。母を想う黒。 ――まあ、相打ちくらいならいけんじゃね?―― 想い人を助けるのに、命などいらない。
――デスパイアの体表面、鎧のない肉の露出した場所 デスパイアの腰にあたる部分、触手の網に囚われていたメグミは眼を見開いていた。 眼前の光景。ビルが崩れ、人が壊れていく情景。 白と黒、青と紅が交錯する。 まるで怪獣映画だ。そのような感想しか抱けなかった。 黒いデスパイア――アキラが取り逃がし、またリアに愛の告白をしてきたという風変わりなデスパイア。 なぜ、ここに? 決まっている。リアを、助けるためだ。 なぜか、そう判断できた。真摯で愚直で、必死な眼がそう思わせたのか。 リアがデスパイアに取り込まれたとき、一度捨てかけた希望。 「まだ、何とかなるかもしれない」 天使の瞳に、光が灯る。 ――市街地 その時が近づいていた。 吹き荒れる吹雪の中、ついに黒は射程に入る。 狙いは慎重に。白の胸部、その中からリアの気配が漏れ出ている。 これほど離れていても、感じられる魔力。まだ生きていることがわかる。 「だらぁ! ミサイルばりぃ!」 四方八方に、剣を放つ。触手が弾かれ空間が広がる。 ――集中、あの鎧を壊す強さを、あの娘を傷つけない大きさで。 いけるか? いけ。あいつも魔力を集中している。チャンスは―― 白の口元に魔力の高まりが感じられる。それを受ければ自分の命はないこともわかる。 それでも―― ――今だ!―― 「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「<グレート・ホワイトシャーク>、ファイア!」 剣が振り抜かれる。青い奔流が黒に届く。 青い奔流は、剣に両断される。わずか10ミリだけ。 鎧を切り裂く。下から上へ、真っ直ぐに。 青い軌跡が腕に届く。人と変わらぬ強度の体は簡単に崩壊を始める。 剣先が胸の鎧を寸断する。彼の友が、四つ足で駆け上るのを見た。 半身が吹き飛ぶ。青に埋まった視界に、少年は微笑う。 「――やるじゃん、わんころ」 最後に捕らえた景色の中で、頭に花を咲かせた犬が白の体内に飛び込んでいた。
――白い壁、デスパイアの心臓 わたしは凝視する。白いデスパイアと違う、その紅くて黒い魔力を。 誰かが亀裂から押し入ってくる。懐かしいにおい。 犬の体に、背中にはツタ。頭に大きな妖花を咲かせた、 「ウルルルルルルアァ!」 「ふ、フリーダ!?」 わたしの、こども。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 白は勝利を確信した。直撃。あの魔法光線をくらい生き延びる者など皆無だ。 生死の確認をしようと、探査の触手を遣わそうとする。 と、違和感。心臓部がおかしい。 寸断されたのは外部だけ、内臓器官には届いていなかったはず。 「ぐ、おぉぉ!?」 ばりぃ! 強烈な痛覚が走る。 「ば、ばかな――!?」 そこには、 「ウルルルルルルアァ!」 青いスライムでべっとりとした金髪をもつ天使が、犬に背負われ飛び出す姿があった。 とっさに、犬を触手で貫く。それでも犬は体を丸めず、天使の体勢を維持することに勤める。 心臓に傷、患部が剥き出し。 そして天使は、犬の背の上で銃を構えていた。 「や、やめろぉおぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「<グレート・ホワイトシャーク>、Feuer」 金の魔力を吸い尽くし、銀の鮫が敵を食い尽くした――。
――市街地、崩れたビルの傍 「フリーダ、フリーダぁ!」 アスファルトに伏し、ぜぇぜぇと苦しそうな呼吸をするフリーダ。 わたしたちは、爆風に飲まれ吹き飛んで、道路に叩きつけられていた。 「フリーダ、返事をして! フリーダぁ!」 おかしい。いくら上空から叩きつけられたとしても、こんなに弱るわけがないのに。 「ウリュウ・・・・・・」 「フリーダ!」 よかった、生きてる! この子は強い子、すぐによくなるはず・・・・・・! べちゃ。 「・・・・・・え?」 背中に回した手が、不可解な感触を伝える。べっとりと張り付くような、粘っこい水の感触。 「ね、ねぇ。フリーダ?」 「ウリュ・・・・・・」 赤い。真っ赤。これなに? やだよ、やだよこれ。 「やだ、やめてよフリーダ。ねえ、起きて?」 「・・・・・・」 のそりと首だけ動かして、わたしの頬を舐める。ぴちゅぴちゃと、甘えるように。 それは、あの日の心残りを埋めるようで。 「フリーダ・・・・・・」 「ウル・・・・・・」 膝枕で、頭を支えてあげる。大きな花。すごいよ、たくさん育ったね。 「ありがとうね。おかあさん、すごく嬉しかった。でも、とっても悲しいよ」 「・・・・・・」 わかってる。この感情は偽物だ。そのくらい、わかってる。 でも、今だけ。今だけは、親子でいさせて。 「そうだ、おかあさん、フリーダが恋人できたか知りたいな。 あれから4ヶ月もたってるんだよ? ひとりくらい、できたよね?」 「うる、ウルルル・・・・・・」 よかった。本当は心配してたんだ。 「フリーダ・・・・・・?」 「・・・・・・ウル・・・・・・」
目に見えて元気がなくなってきている。もうすぐなのかな。やだな。やだよ。 ぽろぽろと、ぼろぼろと。涙が頬に伝う。せっかく会えたのに。せっかく、せっかく・・・・・・! 「ごめんね、ごめんねフリーダ。だめなおかあさんで、ごめんね・・・・・・!」 「ウリュウ!」 顔を上げ、フリーダは抗議した。そんなことはないと、ただ、おかあさんのためだと。 そして、わたしに成長をみせて、喜んでもらいたかっただけなのだと。 「・・・・・・! フリーダ・・・・・・」 「ウリュ・・・・・・ぺろ、ぺろ・・・・・・」 涙に舌を伸ばし、舐め取ってくれる。そうだよね、おかあさんが泣いてちゃ、だめだよね。 「フリーダ、ありがとうね。おかあさん、嬉しかったよ」 「ウル。ウリュリュリュリュ・・・・・・」 頭を撫でる。こうされるのが好きって、おかあさん知ってるんだよ。 「ふりーだ、ねえフリーダ・・・・・・」 「リュ・・・・・・」 きみたちに、毎日言ってた言葉。最後に、もう一度言わせて。 「・・・・・・・・・・・・、大好きだよ、フリーダ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 フリーダ、ねえフリーダ。 大好きだよ。愛してるよ。 返事をしてよ。花がしおれてるよ。息をしてよ。 「う・・・・・・う・・・・・・」 泣いちゃだめ。フリーダに、怒られちゃう。 でも、でも。 「うわぁぁぁぁぁん、ひぐっ、ひっ、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 どうしてかな、涙が、止まらない。 「うぁぁぁぁぁぁっ、えぐっ、うぁ、うぁぁぁぁぁぁあん」 フリーダ、ねえフリーダ。 わたしの、いとしいこ。
――瓦礫の散りばめられた市街地、ビルの隙間 黒い少年が、アスファルトに身を投げ出していた。 大の字に、ではなく。右半身は消し飛び、腰から下もない。左上半身と一部が欠けた頭部のみで。 空を、眺めていた。 煤けた空。雪がやんで、残ったのは灰色の雲だけ。 「・・・・・・」 喧噪が戻ってきている。人々がこの爆心地に近づいて来ているのかもしれない。 「・・・・・・」 死を感じる。もう間もなく、彼の命はこの世から消え失せるだろう。 じゃり、とビルの破片を踏んで女性が歩んできた。見たことはないが、雰囲気からして天使とわかる。 「・・・・・・礼は、言わないわ」 「必要ない。それより、あの娘は助かったか?」 自分より何より、少年は恋する天使の安否を聞く。黒い輪郭が、崩れ始めた。 「あなたが、例のデスパイアね? リアちゃんなら、無事よ」 「・・・・・・よかった」 魔力の装甲がとけ、同時に認識阻害の魔法が消える。その程度の魔法さえ、少年の残りの命では賄えない。 「・・・・・・! あなた、クラスにいた・・・・・・!」 「? おねーさん、俺のことしってんの?」 メグミは気づく。あの文化祭、目当てのクラスかどうか質問した、あの生徒。 「なあ、おねーさん。後生の頼みだ。あの天使は、だれなんだい?」 「・・・・・・」 教えてやるべきか、どうか。相手はデスパイア。死の直前でも、油断はできない。 けれど、メグミは信じる。少年は、自らの命より少女の命をとった。その誠意に、答える。 「あなたのクラスの、リアちゃんよ。フィリア・グローデン」 「・・・・・・! そうか、そうだったのか! なんだ、あれだな。幸せはすぐ傍にあるとか言って、本当のことだったんだな」 驚き、けれど笑顔を見せる少年。腕から先は、もう消えていた。
「そうだ、最後にお願い。適当なときに、俺は退治されたっていっといてくれ。 デスパイアに助けられるとか、あんまり気持ちいいもんじゃないだろうし」 「わかったわ。引き受ける」 少年はにっと笑い、空を見上げる。 雲が切れる。いつの間にか昇っていた月が、そこにはあった。 「あの娘が助かったってことは、あいつも成功したってことだし・・・・・・、うん、やっぱり家族っていいな」 「・・・・・・あなた・・・・・・?」 月明かりに照らされ、少年は消えていく。最後まで自分以外を気にして。 「じゃあ、おやすみ。あいつに、よくやったっていっといて」 風が吹いて、黒い塵が舞っていく。 綺麗な月の下、散歩でもするような軽やかさで少年は去っていく。 メグミの足下に残ったのは、彼の制服に縫いつけられたネームプレートだけだった。 月が、でていた。 小さな、月が。 子は親を想い、助け。 人と変わらぬ恋は、届かない。 けれど、彼らは幸せだっただろう。 きっと、きっと。 白と黒と金と、それから親子と恋心.end
つぎー
彼女は強かった。 どんな強敵にどんな攻撃をされようと、痛みをはね返すほどに強かった。 けれど、彼女は知った。 痛みは、快楽だと。 彼女は強かった。 どんな敵にも、くれてやるのは殺意のみであるほど、強かった。 けれど、彼女は知った。 奉仕の、悦びを。 彼女は強かった。 どんな悲しみも乗り越える決意を抱くほどに。 けれど、彼女は知った。 永遠の別れという、最上の悲劇を。 悪夢の聖夜、それからのお話。 天使たちの、後日談。 『貫殺天使リア』 21.傷跡
――県の大型病院、メグミの部屋 慌ただしくナースが廊下を歩いていく。発作を起こした患者が出たのだろうか。 一昨日、SS級超大型デスパイアがあの町に現れた。被害は甚大、女性500人が犯され、男性300人が殺された。 この辺のデスパイア被害の女性はここに送られるのが通例だが、あまりに数が多すぎて他所にたらい回しにされている患者もいるらしい。 現れたデスパイアは、人間と受精できるタイプの精子を持っていたため、患者は全て妊娠していたようだ。 「・・・・・・」 やめろ。おもいだすな。 敵は私たちの魔力を奪取した後、巨大化。推定30メートルの巨体となったとか。 倒したのは、私たち天使ではない。 黒いデスパイア。天使に恋した、人間の少年。 正確に言えば、とどめを刺したのはリアちゃんだ。だが、その状況に持って行ったのは少年の力だった。 黒いデスパイア――、そして、リアちゃんの産んだ、ブルーメの子株。 彼らがいなければ、今、私たちはここにはいない。 私たちは、なにもできなかった。敵であるはずのデスパイアに助けられたのだ。 悔しい。 「・・・・・・」 あれから、白いデスパイアが死に、街に静寂が戻ってから、私たちは救助された。 たぶん、アキラやリアちゃんもこの病院のはずだ。 アキラは限界ギリギリまで魔力を吸い取られていた。それこそ、命に関わるくらいに。 リアちゃんは、デスパイアの体内に取り込まれていた。その時間はおよそ1時間。常人なら廃人になっているだろう。 あとで動けるようになったら、お見舞いに行かなければ。 『あ、あぁぁっ! だめぇ! 耐えられないよぅ!』 「!」 隣室から少女の切ない叫びが聞こえる。また、廊下をばたばた走る音がした。 『ああぁぁぁ! せーえき! ほしいのぉ! ぐちゅぐちゅつっこんでよぉ!』 『安定剤! 体を押さえろ!』 「・・・・・・」 デスパイアに襲われた者が持つ後遺症、性的刺激の禁断症状。 それは、人の尊厳を徹底的に、助かった後でさえ踏みにじる悪夢。 デスパイアから与えられた快楽を、身体はそう簡単に忘れない。 そう、あのとき、私がされたことも。
「ぁ・・・・・・」 気づけば、私の手は足のクレバスに向かって伸びていた。既に水気が患者服を湿らしている。 汚らわしい。 「う、うう・・・・・・」 そう思いつつ、手は止まらない。直に触れ、その感覚を楽しむ。 指を穴に這わすと、待っていたかのようにすんなりと差し込めた。 ぴちゅ、ぴちゅ・・・・・・ 私のソコから、いやらしい水音がする。口に布団を噛んで、声を漏らさないようにしてみた。 「ん・・・・・・、んん・・・・・・」 2本の指をくわえさせて、快楽のツボを探し当てる。3センチほど入れた、上辺り。 デスパイアにさんざん開発され、快感の出所を知り尽くした身体は否応なくたかぶる。 ぐちゅぐちゅと愛液を鳴らし、頂を目指す。余った左手は胸を乱暴に揉みしだかせた。 「ん、んんっ・・・・・・はぁ、はぁ・・・・・・。な、なんで・・・・・・」 でも、イケない。 どれほど情熱的に自慰を繰り返しても、昨日からまったく満足できない。 あのデスパイアに刻まれたオンナの悦び。 痛みが、足りない。 「うぅ、うぅぅぅ・・・・・・」 それでも自慰をやめることができない。あの快感が忘れられない。 涙を布団に滲ませながら、私は指を動かし続けた。
――町の公園 一昨日のことがあってか、通りは閑散としたものだった。 きっと、みんな外出を控えているのだろう。当然だ。 「・・・・・・」 ここは、あのときの公園。あの夏休みを過ごした場所。 昨日、病院で処置を受けた後、わたしはこっそりとそこを抜け出していた。認識阻害魔法が役に立ってくれた。 隠していたフリーダの遺体を見つけ、フリーダを連れていったん家にもどって。 そして今、彼とともにここに。 「フリーダ、あなたの産まれた場所だよ」 メグミさんによってクレーターがつくられた場所も、今は修繕が終わっている。そこをスコップで掘り返す。 乗り越えたと思っていた。幻想は振り払ったつもりだった。 けど、いざ我が子を見た瞬間、そんな幻は消え去った。 ざく、ざく、ざくと土を掘る。涙がひとしずく、土を濡らした。 「フリーダ、おかあさん、嬉しかったよ。だから、お休み」 彼の体が入るくらいの穴を掘り終え、フリーダを底に横たえる。 わたしより大きな体。わたしをヨハンナがわたしを困らせたとき、いつでも助けてくれた。 わたしの、自慢の子。 「・・・・・・やだ、別れたくないよぉ・・・・・・」 冷たく乾いた体にしがみつく。あんなに柔らかかった毛並みは、酷く硬くなっていた。 元気よく振られていた尻尾も、もう動かない。 「う、うぁ・・・・・・うあぁぁぁぁぁん、ひぐっ、フリーダ、フリーダぁっ」 涙が次から次へと流れ落ちる。フリーダ、起きてよ。ねえ起きてよ。 「うぁぁぁぁぁん、フリーダぁ!」 涙が枯れて、日が落ちるまで、わたしはフリーダと離れることができなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつの間にか夜になっていた。公園の時計を見ると、もう5時半。 「病院、かえんなきゃ・・・・・・」 フリーダに土をかけ、最後のお別れをする。隠れていく姿に、また視界が潤んだ。 立ち上がって、服を直す。ずいぶんと土埃がついていた。 「はぁ・・・・・・」 公園を出ようと振り返る。 デスパイアがいた。 「な――!? あうっ!」 どんっ、と体当たりをもろに食らう。天使のコスチュームも障壁もない体はいとも簡単に宙を舞った。 相手は、大した魔力も感じない。男の人ほどのオウムガイ、せいぜいD級だろう。 「へ、へんし・・・・・・あぁ!」 取り出した水晶が貝から伸びた触手で打ち払われた。水晶は藪の中へ転がっていってしまう。 触手。わたしを犯した、触手。 「く、この・・・・・・むぐぅっ」 幾本もの触手が伸び、わたしを押し倒す。口に触手が差し込められた。 「む、むぐぅっ、んんっ・・・・・・」 ぼっ、と身体が燃え上がる。触手は、あのときの快楽を思い出させた。 「んん、ん・・・・・・ちゅる、ちゅぱ・・・・・・」 口の中の触手を舐め始めると、デスパイアはわたしの服を脱がせてきた。 あ、だめだ。抵抗できない。 ショーツが破られ、ありのままのソコがデスパイアの眼前に晒される。 ひんやりとした空気が、ぬめり気を帯びた秘裂を撫でた。 「ちゅ、ちゅる・・・・・・。ん・・・・・・」 なされるがまま足を開く。細い触手が扉を開き、恥ずかしい穴が丸見えになる。
ぐちゅ、ずずず・・・・・・ 愛撫は必要なかった。デスパイアの突起がわたしを貫く。びくりと身体を震わせそれを迎え入れた。 「んっ、んっ、んっ」 抜き差しのたびに素直な反応を返すわたしに気をよくしたのか、ピストンの動きが速くなる。 「じゅる、んっ、んんっ、ぷはぁっ、ひゃぁんっ!」 触手が口から離れたとたん、くぐもっていた喘ぎ声が外へ漏れ出す。それは牝の声だった。 「あんっ、ちゅっ、んちゅっ、んんっ」 ぐぱ、と貝の口が開き、わたしの唇と重ねられた。舌と舌が絡まり合い、唾液と唾液が交換される。 わたしのファーストキス。甘くて、苦くて、酸っぱい。ファーストキスの味。 「んっ、ちゅ、んん、ああん! あ、あぁっ!」 デスパイアがラストスパートをかける。わたしの身体は従順に絶頂を駆け上る。 「んっ、あっ、あぁっ、あぁあ!」 デスパイアのソレが深く突き入れられ、子宮をこづく。白い稲妻が脳を焼く。 「あ、あぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」 「ギ、ギィィィィ!」 どぷんどぷん! ふたり同時に絶頂を迎え、その精液が子宮に満ちる。 「ぁ、あぁ・・・・・・」 余韻に浸る暇なく、行為が再開される。今度はアナルも攻められる。 空が白み、わたしの魔力を吸い尽くすまで、わたしは触手と愛し合った。 そして、朝日とともにデスパイアは去っていく。 「・・・・・・」 ぐったりと、白濁にまみれた身体を休ませる。 快楽に負けた。あの程度のデスパイアに、負けた。 「あは、あははは・・・・・・」 涙を一筋頬に伝わせ、笑ってみる。 ただただ、情けなかった。
連投支援したほうがいいのかな・・・?
385 :
名無しさん@ピンキー :2010/10/23(土) 02:45:59 ID:zokM+xMg
なんか書き込みできない・・・
386 :
名無しさん@ピンキー :2010/10/23(土) 02:47:29 ID:zokM+xMg
ちょっとブラウザ変えて試します
頑張れ〜 一応、もう一回支援
――1年B組クラス委員長、長谷川喜美の家 「はい、はい――、津南くんと、柊くん、八乙女さんが、ですね。 わかりました。はい――」 喜美は、衝撃の電話を受け取っていた。 担任からの電話。一昨日の怪獣事件で、自分のクラスから被害者がでたらしい。 戦いの場は、生徒のよくいる市街地。他のクラスにも多数被害者がでているとのこと。 善美はため息をつきながらカレンダーを見上げる。2月のある日に赤丸がしてあった。 クラス親睦の旅行。秋田の温泉地。 行けるのかな、と愚痴をこぼしてみる。 冬休みは、始まったばかり。 傷跡.end
終わりです。規制かなあ? 他のエロパロはいけたのに・・・ 正史は20です。明日書き込めたら、偽史書きます てうちいたい
お疲れ〜 まあ、前々回あたりのプロローグで、わんこ花が助けに来るのはわかっていたけど、 今さらわんこ程度が、こんな強大な敵とどう戦うのかと思っていたら、なるほど。 しかし、黒いほうはもう少しストーリーに絡んでくるかと思ってたので、意外な結末だ
そこは隠されたコンセプトとかいやん恥ずかしい ところで皆さんPCから書き込みできます? 自分だけ?
自分はPCから ブラウザはJaneDoeViewα ひょっとしたら、プロバイダが規制されているのでは?
jane styleなんですが・・・エロパロ全体じゃなくてこの板だけ規制ってあるんですかね 規制なら、早くとけないかなー
乙 アキラさんだけ見せ場が無くて泣けた
乙
時間をおいててすてす
いけた!なぜ! かいてきまっす!
単純に連投規制じゃなイカ?
さるさんだっけ? 1時間中の連投数が決まっているとか 毎時0分にリセットされるから長いのを投下するときは0分をまたぐようにすると良いとか
なるほど・・・・・・ とりあえずできたんで落としますね 20話の白と黒と以下略の部分をこれでいれかえてくだしあ
この世界にはヒーローはいない。 都合よく助けは現れないし、敵だったものが味方になることもない。 力が全てで、敗者には屈辱を与えるのみ。 それが、真理。 これは、本当ならあったはずの、If物語。 『貫殺天使リア』 20/偽.ヒトの生きる道
――デスパイアの体内 青く生臭い心臓に、リアは磔にされ陵辱を受けていた。 口、膣、尻穴に3本の触手が収まっている。その中の1本、尻の触手が突然違う行動を始めた。 ぼんやりと虚空に漂わせていたリアの碧眼が、不信の光を点す。 太い触手が、解れているような気がする。 リアは、自分に埋まる触手は全て同じものだと思っていた。しかし、実は違う。 尻の触手は、排泄物の管理を兼ねていた。 それは、少女を永遠の牢獄に閉じこめる為の装置。少女の排泄物さえデスパイアは奪っていく。 直腸内でばらけた極細の触手たちが、リアの尻にたまった汚物を吸い上げる。 「ん、んんーーー!? んんっ! んーーー!!」 いやいやと首を振りこれまでにない感覚を拒絶しようとするリア。しかし、淫楽にとけた身体は吸引の感覚も悦楽として享受する。 ずるるるるる・・・・・・ 全てを吸い取り、アヌスから抜け出る触手。尻にぽっかりとした喪失感を感じる。 今度は、口だった。 触手の先端が割れ、繊毛のような触手がいくつも顔を出す。 それらがリアの舌へと絡みつく。優しく激しく、舐るように貪るように。 「んん・・・・・・、じゅる、ん・・・・・・」 とろんとした瞳で悦びを受け入れるリア。与えられる淫液は、全て残らず飲み下す。 白い肉の壁は、今や完全にリアを包み込んでいた。喪失感を埋めるように尻にまた触手が入り込む。 今度は、抵抗しなかった。 膣に入った触手がピストン運動を再開する。牝の本能として悦びで受け入れる。 子宮口へノックを繰り返す触手に、リアは自ら腰を振って答えた。 彼女の子宮のその先、卵巣。 かつて妖花によって改造された部分が、その快楽に反応した。 卵子を排出し、受精に備える。 一突き一突きに小さな波を味わい、リアの身体はその時に備える。 触手が、太くなってきた。 ――ああ、出される―― どうしようか、あらがうべきか。 そんな迷いなど吹き飛ばすかのように、熱い子種が注ぎ込まれた。 「――――っ!! んんん〜〜〜〜〜!!」 腹が膨れるほど精を吐き出される。待ちわびた、絶頂。 子宮の中、リアの揺りかごに向かって泳ぐ精子たち。目指すは、少女の卵子。 卵子に、デスパイアの精子がたどり着いた。ヒトとデスパイアの垣根を越え、受精を果たす。 リアの2度目の懐妊だった。 ちょろろろろろ・・・・・・ リアの秘所から小水が零れ、触手はそれすら糧とする。 どろりと子宮に収まりきらない精液が、膣からあふれ出した。 金の魔力は白に奪われ、リアは奴隷としての立場を存分に果たす。 恋人とのキスを楽しむように、リアとデスパイアは舌を絡め合う。 小さな手のひらで、触手の1本を掴んでみた。拙い動きで奉仕を始める。
膣を埋めていた触手が抜かれた。中の精液がこぼれないよう膣を締め付ける。それでも重力に従ってぼたぼたと流れ出てしまう。 「んちゅ・・・・・・、ぁ、せーえきでちゃやだぁ・・・・・・」 どろどろと濁った眼で栓を懇願する。胎動から精が流れ落ちる感覚は、酷く虚無感を味あわせた。 ずる、と音をたてて口腔の繊毛たちも出て行ってしまう。舌で追いかけても、それは届かない。 「あぁ、やだ・・・・・・、足りない、足りないよう・・・・・・」 尻にも口にも、膣にもなにも埋め込まれていない。乳首とクリトリスに張り付いたヒトデは吸飲をやめている。 刺激が与えられない。足りない。精臭が満ちるこの部屋で、それはリアにとっての拷問であった。 「あ、あぁ・・・・・・、ぺろ、ちゅぱ・・・・・・」 かろうじて掴んだままだった触手の1本に口づける。あのときふたりの天使が見せたそれを、何とか再現しようとする。 今、リアにはその触手を自分で自分のクレバスに導くという思考はない。 自分は奴隷だ、という自覚があった。快感は、主が与えるものでなければならない。 勝手なことは、できない。 「じゅる・・・・・・、んちゅ、じゅる、じゅる・・・・・・」 ためらいなくそれを口に含む。小さな口いっぱいに亀頭を頬張り、必死にストロークを繰り返す。 「んちゅ、じゅる、じゅる・・・・・・」 何度もそれを繰り返していると、だんだんと触手が太くなってきたのを感じた。 「ん、じゅるる・・・・・・、だ、出して・・・・・・、口に、出してください・・・・・・。飲ませて、下さい・・・・・・」 媚びた眼で触手に訴えかける。そのリアの願いは、叶えられることとなった。 「ん、んじゅる・・・・・・んん!」 どぷん!と多量の粘つく精液が出される。口中に据えたにおいが広がり、脳は高ぶりを加速させる。 「くちゅ、くちゅ・・・・・・、ん、ごくん」 たっぷりと口の中でかき混ぜ、その味を確かめた後、それを飲み下す。喉に引っかかる悪臭が、たまらなく愛おしい。 ゆらり、と別の触手が目の前に現れた。鎌首をもたげ、じっとリアをみつめる。 リアは、なにをすればよいのか瞬時に悟る。 決意など捨て、矜持などなくし、ただの牝となることの宣言。 「リアを・・・・・・、リアを使ってください。リアはご主人様の奴隷です。 どんなエッチなこともします。ここで一生飼われます。口も、おっぱいも、お尻もアソコも、捧げます。 何でもします。魔力も全部奪ってください。だから・・・・・・」 こくん、と唾と精液をのむ。期待と性愛に淀んで燃える瞳が、最後の言葉を言わせた。 「だから、わたしに、わたしにたくさんエッチをしてください!」 性への知識があまりに足りない、無垢な少女の奴隷宣言。それをデスパイアは承諾する。 「ぁ、あぁ・・・・・・、きた、きたぁ・・・・・・」 触手が膣にねじ込まれる。至福の笑顔で感謝を述べる。 「ありがとうございます、がんばって奉仕します・・・・・・。んちゅ・・・・・・」 傍らの触手に接吻を交わす。尻にも触手が入り込み、新たな快楽を生みだした。 「んちゅ、んちゅる・・・・・・。あぁんっ、はぁっ! あ、あぁぁ!」 恥も外聞もなく少女はもだえる。腰を振って快楽に身を任せる。 ここに、天使はいない。 ここにいるのは、ただの牝だけ。
――デスパイアの体表面、鎧のない肉の露出した場所 デスパイアの腰にあたる部分、触手の網に囚われていたメグミは、アキラといっしょに犯されていた。 ふたり抱き合い、胸と胸、クレバスとクレバスをあわせた格好で。 「ひゃぅ! あぁっ、いい、いいよぉ! メグミっ、これいいよぉ!」 尻と膣にそれぞれ触手が出入りしている。その上、あわせたクレバスの間に1本触手が蠢いていた。 2穴差しで、クリトリスまで攻められて。アキラの快楽はとっくに限界値を超えていた。 「んっ、んぁ・・・・・・。あ、アキラ・・・・・・、だめ、流されちゃ・・・・・・あぁん!」 子宮を小突かれ、身体が跳ね上がる。無意識にアキラを抱きしめ、その快楽を堪能する。 「め、メグミぃ・・・・・・口、寂しいよぉ」 「アキラ・・・・・・、んちゅっ、ちゅ、じゅる・・・・・・」 色気のある唇に吸い寄せられ、メグミはアキラに貪りつく。アキラも応えて深いキスを交わしあう。 「んちゅ、ん・・・・・・、あぁんっ! あ、だめぇ! メグミ、イク! またイっちゃうよぉ!」 忘れるなと言わんばかりにアキラの触手がうねる。膣壁を擦られ、アキラは絶頂を受け入れる。 「あ、あぁっ! めぐみっ、くる! くるよぉ! あ、あぁぁぁぁぁ!!」 びくんと双乳を震わせて達する。平均的な胸の上に居座った乳首は、赤く太く腫れ上がっていた。 「ぁ、アキラ・・・・・・、あぁっ!?」 ぱしん、と背中を打たれる。それに快感を覚えて、メグミはぐったりとしたアキラにしがみつく。 「め、メグミ・・・・・・? いたく、ないの?」 「あ、あぁ・・・・・・見ないで、見ないでぇ・・・・・・」 ぱしんぱしんと音を立てるたび、小刻みにメグミも波を味わう。白い背中は赤い筋で埋まっていた。 「ひゃん! あぁ、痛いのいいの・・・・・・、あぁんっ!」 尻を叩かれ、子宮を突かれ、メグミも絶頂に導かれていく。 「あっ、あっ、あっ、あ・・・・・・あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」 ぷしゃあ、と潮を吹いて絶頂に達する。押しつけられたメグミの豊かな胸が、アキラの胸と重なりつぶれる。 「はぁ、はぁ・・・・・・ぁ、アキラぁ・・・・・・ちゅ・・・・・・」 どちらともなく、口づけを交わす。抱きしめあった肌からお互いの体温を感じる。 また、触手が動き始める。突き上がる性感がたまらなく心地よい。 「んっ、メグミ、いっしょに、いっしょにイこ? あっ、あぁっ」 「あきら、あぁんっ! アキラぁ!いっしょに、いっしょにぃ!」 抱きしめあうふたりは、あたかも相手の絶頂を感じ取ったかのように頼み込む。 股を擦りあわせ、胸を重ね、背中に回した腕を強く絞め、 「あんっ、あぁっ、あぁぁ! イクっ、いくぅぅぅぅぅ!」 「あっ、あぁん! アキラ、アキラぁっ! あ、あぁぁぁぁぁっっ!!」 ふたり同時に、絶頂を駆け上る。精液が放たれ、ふたりの子宮と腸内を汚す。 ぼたぼたと、頭上で犯されている少女の膣から精液が降りかかってきた。ふたりの顔が白く染まる。 「メグミ・・・・・・。ぺろっ。んっ、おいし・・・・・・」 「アキラ・・・・・・ぺろ・・・・・・ちゅる・・・・・・」 お互いに舐めあって精液を飲み込んでいく。そこに嫌悪の感情はもはやなかった。 ここに、天使はいない。 いるのは、ただの牝だけ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それから2週間後の夜。デスパイアは日本を横断して、太平洋にたどり着いていた。 その間に通った街は、全て陵辱にまみれている。 生存者をその身に纏うため、自衛隊も攻撃できず、その行進を許していた。 そして今、千葉の海。 浅いところに、デスパイアは居座っていた。 海。自らが生まれた場所。 捕らえた牝共は、全員孕んでいた。その腹には、デスパイアの卵がある。 ここには、産卵の為にやってきたのだ。 触手が牝たちを海に下ろす。腰が水につかるよう、その身を支える。 その中に、アキラの姿もあった。 ぽっこりと膨らんだ腹に苦しげな顔を見せる。 「う・・・・・・んあっ、うま、産まれる・・・・・・」 必死に力んで、胎道から卵を排出する。ひとつ、その女陰から半透明の卵がみえた。 ぼこん、とひとつめ。中に人間の胎児が入ったそれを、海へ送る。 「はぁ、はぁ・・・・・・、つ、次・・・・・・」 無事に卵を産むことが、自分の使命と確信していた。それは、ここにいる牝全員がわかっていることだろう。 ふたつ、みっつと卵をひりだす。青い海に、それらは旅立っていく。 がんばれよ、とそのひとつずつに激励を送りながら、彼女は産み終える。 周りを見やれば、たくさんの卵が海中に浮かんでいた。 幻想的な風景。アキラはそれに生命の凄みを感じてみとれる。 幾千もの卵たちが、海へと沈んでいく――。 ――デスパイアの体内、白い部屋 リアの胸は、あの夏休みと同じように膨らんでいた。 当然、母乳もでている。 それを吸うのは、デスパイアの子供たち。リアの金の魔力とデスパイアの白の魔力を持つ、特別な子供。 ちゅるちゅると、上質な魔力を吸い上げる子供。姿形は人の幼児と変わらない、その子供。 「ん・・・・・・、アダム・・・・・・、元気に育って・・・・・・」 母の瞳でリアは語りかける。卵から産まれたその子供は、確かにリアの遺伝子を受け継いでいた。 母と同じ金色の髪を持つアダムは、ただ夢中で母乳を吸う。たった1日で幼稚園生ほどに成長していた。 その髪を撫でながら、リアは思いをはせる。 この子が、世界に旅立つ日を。 それはきっと寂しくて、けれど喜ばしい。 ――あれ、なにか忘れてるような・・・・・・。 まぁ、いいよね―― 「たくさん恋人をつくって、たくさん子供産ませてあげてね。女の子の幸せは、それなんだから・・・・・・」 我が子を愛おしみ、授乳を続ける。 自分が天使であることなど忘れて。 ここに、天使はいない。 いるのは、ひとりの母親だけ。
――1年後、日本のどこか 世界中がデスパイアに蹂躙されていた。テレビで見た、アメリカの光景が忘れられない。 カナエは、小さな小屋に逃げ込んでいた。家のあった町は、デスパイアの襲撃を受けて滅んでいる。 「るーあちゃん、リアちゃん、カレンちゃん・・・・・・」 みんな、いなくなった。ここに行け、後で必ず迎えに行くと言った幼なじみの少女も、いっこうにあらわれない。 震える手で携帯を開く。既に残りがひとつとなった電池パックで電力を補強する。 携帯が起動して、まずはネットを確認してみる。きっと進展があるはずだ。 iモードのホーム画面は、3日前から更新がなかった。 遅れて、メールが届く。急いで送り主をみると、それは彼女の待つ親友からだった。 ぱっと表情を輝かせ、いそいそと内容を確認する。 from:るーあちゃん sub:待たせちゃってごめんね ―――――――― いまいくよ みんないっしょだよ 「みんな・・・?」 まだ生き残りがいる。そうわかった瞬間、カナエの瞳に希望が戻る。 また、メールが来た。うれしさのまま、それをあける。同じく瑠美亞からだった。 from:るーあちゃん sub:待たせちゃってごめんね ―――――――― もうつくよ しょくしゅもいっしょだよ かなえもきもちよくなろ 「え・・・・・・?」 添付画像が自動再生される。クラスのみんなが、白いなにかに貫かれていた。 みんな、嬉しそう。 どすん、と小屋の前で重い足音がした。 ゆっくり振り返ると、窓の外に錫色のなにかと白いなにかが見えた。 この日、世界の女性は、絶滅した。 残ったのは、人の尊厳を捨てた牝だけ。 世界は正しい道をとる。人が滅び、ヒトとデスパイアは混じり合う。 これは、本当ならあったはずの、If物語。 ヒトの生きる道.end 『貫殺天使リア』/true end
おわりです。前のは小出しにしすぎたのかなあ 貫殺天使リア、堂々完結!嘘です! 次からは普通に正史をつづけますよー
ふぅ……もうこれが正史でいいんじゃないかな
GJ みんな幸せのなんて素晴らしいエンドなんだ
>>408 最期に「true end」ってあるからこっちのが正しいんじゃない?w
ところで黒さんの正体に気づいてくれた人はいるのだろうか なんか上でGみたいな言い方されてたけど・・・・・・ リアのクラスのTさんですよ・・・・・・?
いや、大丈夫だよw それは結構、早い段階からみんなちゃんと気づいてる
マジですか あんまし書かなかったのに、気づくもんですねー 大田原友久くん
あれ? 大田原・・・? ちょっと読み返してくる!
あんまり意味はないけど投下 外伝的な エロなしどころか女の子なしなのでみなくていいですよ
死の間際、少年の頭をよぎったもの。 ひどく虚ろで、虚しくて、虚々しいもの。 けれど確かに、彼は納得した。 そして、少年は旅立つ。 満ち足りた想いを胸に抱いて。 『貫殺天使リア』 ex.語られなかった物語
後に黒いデスパイアとなり、天使を救うこととなる少年。 彼には、家族というものがなかった。 父親も、母親もいる。けれど、ふたりは夫婦で完結していて、少年には見向きしなかった。 虐待、ではない。ネグレクト、でもない。 ただ、興味がないだけ。運動会には来なかった。授業参観も来なかった。 小学生の時、初めて夜の散歩に出かけた。気づいていたはずなのに、なにも言われなかった。 中学生の時、テストで学年一位をとった。意気揚々と報告したら、面倒そうな顔をされた。 金がかからないよう公立の学校に行け。進路を相談したとき、そう言われた。 高校の入学式。当たり前のように父母はそこにいなかった。 夏休み。いつの間にかふたりは旅行に行っていた。 その時点で、少年には彼らへの興味というものがなくなっていた。 胸にはぽっかりと穴が生まれる。それがなんなのかはわからない。 そして、デスパイアとなる。 自分が変わった気がした。自分は人とはちがう、特別な存在だと思った。 そうして、寂しさを誤魔化した。 ある日、少年は恋した。 相手は敵である天使。一目惚れだった。 外見に、ではない。言葉にできない『なにか』に惚れた。 それからはずっと天使のことばかりが頭にあった。 ふと、気づく。クラスにいるとき、なぜだか安らげている。 文化祭をともにつくる仲間たち。彼はここで必要とされていた。 少女。隣の少女。 なぜか、彼女といると嬉しさと安心を味わえた。 なぜだろう。この少女にも天使と同じ『なにか』を感じる。 文化祭が終わり、聖なる夜。 強大な敵の気配。自分より大きい魔力。 勝てない。戦えば死ぬ。その確信がある。 ああ、あの天使も戦うのだろうか。それは、いやだ。傷つく姿は、みたくない。 走った。その場所へ。 途中、奇妙な犬と出会った。 母を助けたい。母が戦っている。そう、言われた気がした。 この犬に、賭けようと思った。
戦った。幸い、敵の能力とは相性がよかった。 それでも、力の差は歴然。思った通り、死を直感する。 知っていた。自分が死ぬことくらい。 覚悟があれば乗り越えられる。託した想いは、犬が受け取った。 青に埋まる視界の中で、彼は賭の成功を確信した。 事実、それは成功だった。 吹き飛んで。別の天使に遺言をして。 からだが軽くなる。喜びも悲しみもなく、あるのは大きな寂寥感。 ふと、下界に目を落とす。 あの天使が、子のために泣いていた。 ――ああ、そうか―― その時、少年は理解して納得した。 意識が薄れていく。あの世はどんな場所なのだろうか。 ――俺は、『おかあさん』が欲しかったんだな―― 寂しさは流れ、胸の穴は埋まり。 安らぎの中、少年は天へと消えた。 行方不明者 男性 16歳 津南賢児 後、死亡扱い 捜索届けは、出されなかった
データファイル:デスパイア
津南賢児
・人間とデスパイアの融合体
・小型SS級、リザードマンタイプ
・武器は両爪と尻尾、魔力の剣
・××県に上陸したSS級デスパイア交戦、死亡。
天使フィリア・グローデンの救出に現れたとされる。
メモ
実は最初に考えたデスパイア。しかもSS級。白黒編は『天使と悪魔と人間』ってテーマが裏にあります。
で、こいつは人間サイド。ポジションは『弱さ』です。
弱いから助けたくて、弱いから助け合って、弱いから死にます。
また、モブキャラと同じ扱いです。これに限らず白黒編では他の人間はストーリーに噛んできません。
これもまた、津南くんは人間サイドのため、徹底的に出番を省いた結果です。
書かれないけど、どんなモブにだって人生がある。ってことを考えて生まれた空気キャラ。
意図した空気は難しい。
ビルとビルの間を跳躍する姿を考えていただけに、作者がいちばん虚しい。
SS級は町ひとつを一日で瓦礫の山にできる戦闘力があったり。絶空!ビル群を一撃で両断とかマジ怪獣。
あー、リアといちゃいちゃさせてあげたかった・・・・・・。
暇ができたら書こう・・・・・・。
>>413 ごめんただの冗談
これ書いてるときの場持たせでした・・・・・・orzドゲザー
>>418 乙。
イメージ的にはわりと強いキャラだったからコンセプトが予想外だった。けどこれはこれで納得できる。
ただ彼が人外になっちゃって、そこからは物怖じせずにあっけらかんと色々やらかしたのが「弱さ」から外れたような印象。
弱者を演出するにはかっこよさはギリギリまで排除して、それまではひたすら虚勢を張らせるか、あるいは物陰でオドオドさせておくがわかりやすいかと。
あとペンウッド卿みたく周囲からヘタレ扱いさせるとか。
津南君の美学?は好きだな。好きな娘を助けることが出来ただけで満足出来て、感謝されないどころかにっくきデスパイアと思われたままで死ぬことをいとわないっていう。寂しいし報われないし自己満足に過ぎないけど男の美学って気がするよ。 それはそうと、名前の由来は月岡津南?満月だし、九頭竜閃…(笑)
>>418 ダマサレター!
しかも読み返していたら、英語の授業のシーンとかで、微妙に大田原が正体っぽい伏線が確かにあったりw
>>419 参考になります。津南くんがヘタレるとこ、早く書きたい。
>>420 由来を教えると県名どころか町までばれてしまうのです。
月岡さんが由来でもありますが
>>421 大田原くんはシチュ萌え属性の年上派です。
いつか女教師にしばかれたいという夢を持っています。
SS級の天使とかいないの?
某白い魔王みたいな
追いついた カレンちゃんはどうなってんの今
ちょっと触手冷やそうか…
>>425 バッドエンドの人類敗北ストーリーの時、どうなってたんだろうね、ほんとw
あの子、仇討ちとデスピーへの憎しみで魔法少女になったのに、速攻でペットになったんだよな
今さら正気に返れるのかどうか知らんが、正気に返したら、
その瞬間に自我崩壊して、正気どころか発狂一直線になりそうで楽しみ
>>426 硬くなると女の子が痛い思いをするじゃないか
>>428 時々いる寒天状(スライム状?)の触手なら
冷えてても柔らかくて女の子に大人気
>>429 でも弱いから、あんま怖くないぜ
まあ、味方の時は足手まといだったキャラが、敵になったら途端に強くなる理論というのもあるが
んで説得とかして味方に戻してもやっぱ足手まといだったりな… たまに覚醒したまま帰ってくるけどw
育成ポイント振ると次周回の難易度がうなぎ登りになるから捨て置かれるシスコン 難しい条件立てて最終話スポット加入(幼女は除く) 他組織の将軍を数人瞬殺したのにラスボス機持って仲間に入ったのに雑魚にウボァー!されるマザコン 聖女の嫁がいるから生存しても意味無かった先輩 業界にはこんなのばかり…
Tさんと聞くとどんなデスパイアでも一撃で消し飛ばしそうに思えるから不思議
リア関連は魚の名前が多いけど、津南くんてまさかツナからきてたりして・・・?
特報!南アルプスにデスパイアが守る美の秘境を見つけた!! その花は至高の香水になるデスパイア、インラン・ドインラン!! その泥は奇跡の美肌をもたらすデスパイア、温泉泥坊主!! 秘境の最奥に広がる天使の美人湯に巣くうデスパイア、温泉イソギンチャク!! 果たして美に取り憑かれた探検隊は生還出来るのか!?
>>418 せつねえな…
リアといちゃいちゃ頼みますよ
鬼畜凌辱も勿論アリだ
>>429 むしろ天使とデスパイア、白と黒の中間色のグレー(モノクロ?)とかどうよ
両方の特性を持つかわりに何から何まで中途半端、器用貧乏。
でも、これといった弱点がなく、力でねじ伏せるぐらいしかない
そういう事書くと、 姦殺天使(その〜凶器が股間のドリル比喩でもなんでもなく変身するともれなく就いてくる僕っ娘)とか 観察天使(偵察型というか電子戦タイプというか、とにかく相手の弱みとか逃げる先とかがわかるが戦闘力は一般人なもんで釘バットとかで雑魚が精一杯)とかやっちゃうぞ。
か、かけてこと?
触手とかけまして、冬の寒い日とときます、 そのこころは、どちらもシバレルでしょう。
確かに寒いな
札幌雪か・・・・
変身ヒロインと触手がセットの場合どっちに投下すればいいのか悩む
まあ、どっちでも良いんじゃないかなw テーマの比重次第で、どっちの方が喜ばれるかがポイントかと
変身ヒロインじゃねえ オリ魔法少女だった まあそういうのは書いてから決めることか 続き書こう
正座して待つ
じゃあ俺うねうねして待つ
じゃあ僕はプルプルして待つ
じゃあ、あんあんして待つ。
なんか物語が出来てないか
大丈夫だ、問題ない
一番いい触手をたのむ
みょーん
にょろーん
にゃーん
投下を待つ長い時間、楽しみでかつ苦しみを伴うそれを終えたとき この身は触手になっていた…
アンリミテッド・テンタクル・ワークスか
炉裏っぽい触手もの書いてるんだけどできたら投下していいかな
>>459 気にせずどんどん投下してくれ、いやして下さい。
>炉裏っぽい触手 幼女の触手だと…!
触手「おにーちゃーん!」
うん、無いな
うがぁああ…やっとこ仲良くなった近所のJS(7)が部屋に来たとき、 しまい忘れた触手モノの同人誌が見つかった…orz 「えっと…○○○(俺の名前)ってこういうの好きなの?」 「あーーーーっとこれ友達が置いてったんだ」 「…ふーーーーん、お母さんに言ってみようかな」 「すみません。俺のです。こういうの大好きです」 「正直でよろしい!さて、外行って遊ぼうか!」 つづ…かない
さて、
>>464 の家に突撃してNTR的触手陵辱を始めるとしようか
アッー!!
単発・・・ 単発も集まれば・・・・ 触手も集まれば・・・
超久し振りの投下 しかもエロなし!ごめんね!
冬の季節。 正月が明け、3が日。 町にも活気が戻って、人々の往来も盛んになった。 誰もが、あの聖夜を忘れかけている。 それはきっと、いいことなのだろう。 『貫殺天使リア』 22.強くなるため
――グローデン家、リビング 年が明けた。あのデスパイアの襲来から、もう10日たっている。 もう10日。たったの10日。 わたしたち天使は媚薬効果への耐性が強い。7日間の入院で充分回復することができた。 病院には、まだ被害者がたくさんいる。それこそあふれそうなくらい。 テレビの中では芸人たちがコントをしている。どうにも笑う気がせず、チャンネルを変える。 ニュース番組。キャスターがニュースを読み上げている。 『――町に巨大生物が現れ・・・・・・』 わたしたちの町だ。壊れたビル群が映し出されている。 あのとき、わたしたち天使は全員敗北を喫した。まったく、勝てなかった。 メグミさんは言いたがらなかったが、たぶんあの黒いデスパイアに助けられたのだろう。 わたしにだってそのくらい、現場に残った残留魔力で判断できる。 メグミさんを問いつめたところ、約束だからと逃げられてしまった。 お礼を言うべきなのだろうか。彼は、真っ先にわたしを助けようとしてくれた。 「・・・・・・」 わからない。全然、わからない。 わたしを好きだと言った彼。わたしを守ると言った彼。 そういえば、ウチの制服だったな・・・・・・。 また、会えるだろうか。
――メグミのアパート おかゆを作り上げ、アキラの布団に運ぶ。 昨日、遅くまで外に出ていたせいで、彼女は風邪を引いていた。 「おー、ありがとさん・・・・・・」 「まったく、早くなおしなさい」 あの敗北がそれほど堪えたのか、アキラは毎晩遅くまで稽古を続けている。 なにかを振り払うかのように、なにかから逃げるように。 それは、とても脆くて。ともすれば切れてしまうような糸のようで。 「それじゃ、リビングにいるから。おとなしく寝てなさい」 彼女のそばを離れようとする。 きゅっと、か細い力で服を掴まれた。細い、戦士には見えないような細い指。 「・・・・・・ごめん。もうちょっとだけ、ここにいてくれ」 「・・・・・・いいよ。いてあげる」 今にも泣きそうな顔。こんな顔を見るのは初めてだった。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 かちこちと時計の音だけが響く。アパートの外で遊んでいるのか、子供のはしゃぎ声が聞こえてきた。 「・・・・・・アタシ、さ」 「・・・・・・?」 ぽつり、とアキラが呟く。告白するように。独白するように。 「アタシ、感じてたんだ。あのデスパイアに犯されて。普通の女みたいによがっちゃってさ」 「それは・・・・・・」 それは、私も同じだ。いや、奴に関わった女性全員がそうだろう。 「それは、みんな同じよ。あなたが気に病むことじゃない」 「違うんだ。ちがうんだよ・・・・・・」 張りつめていたものが切れたように、ぽろぽろと涙を流して彼女は言う。それがあたかも罪のように。 「あれは、あれはアタシから産まれたんだ。アレが生まれたのはアタシのせいなんだ。 ソレに、アタシはあのとき悦んでた。子供に犯されて、悦んでたんだ・・・・・・」 「・・・・・・」 ただの少女のように彼女は懺悔する。それは罪ではないのに。自分が悪いと責め立てる。 あぁ、だから。だからあんなに無茶な修行をしていたのか。あれは、自分への罰だったのか。 「どうしよう、メグミぃ。アタシ、アタシ・・・・・・」 「・・・・・・」 しまいにはぐすぐすと泣き出してしまう。普段からは想像できない、アキラの女の子の面。 私は、知ってたよ。 「アキラ、よく聞いて。あなたがどんなに自分を責めても、わたしたち天使がどんなに自傷しても、 失ったものは元に戻らないわ。どうしようも、ないの」 「うぅ、ひっく、えぐっ・・・・・・」 しゃっくりあげるアキラの髪を撫でてやる。細くて柔らかい髪。震える肩。 私だけが知ってる、アキラの姿。 「でも、諦めないで。デスパイアを止められるのは、天使だけなのだから」 「・・・・・・でも、アタシはなんの役にも立たなかった」 赤く腫れた瞳で私を見つめる。アタシにできるのか、と問うてるようだった。 前髪をくしゃり、と撫でてあげる。アキラが、無性にかわいく思えた。 「メグミ・・・・・・? んちゅっ!?」 思わず、その唇を奪ってしまう。身体が酷く熱い。戸惑うアキラの舌に私の舌を馴染ませていく。
「んちゅ、ちゅ・・・・・・、ぴちゃ、んっ、ぷはっ、め、メグミ?」 「アキラが、アキラがかわいいのが悪いのよ・・・・・・」 布団を剥いで、パジャマのボタンを外し始める。なぜか、抵抗はされなかった。 「メグミ・・・・・・指、舐めさせて・・・・・・」 人差し指と中指を与えてやると、アキラは男に奉仕するようにそれを舐め始めた。ちゅるちゅると、美味しそうに。 「アキラ、私たちにはまだ毒が残ってるみたい。だから、仕方ないの・・・・・・」 アキラのたおやかな指を私の園へつれていく。恐る恐る、彼女は茂みをかき分けてたどり着く。 「ん・・・・・・。メグミ、もう濡れてる・・・・・・」 「アキラもじゃない・・・・・・」 私たちのクレバスは既に涎でべとべとだった。ぬるぬるとした感触を直に味わいたくて、貝あわせの体勢をとってみる。 「んっ、メグミ・・・・・・。おっぱい、すっていい?」 「いいよ・・・・・・。でも、でちゃうかも」 デスパイアに犯され孕まされ、私の双乳からは母乳が吹き出すようになっていた。吸われれば、まだでるはずだ。 「ん、じゅる・・・・・・。ちゅく、ちゅう・・・・・・」 赤子のように私のおっぱいを吸うアキラ。その背中に両手を回し、淫核を擦りつけあう。 「ん・・・・・・あは、甘いのでてきたぁ・・・・・・。ちゅる、じゅるる・・・・・・」 「ぁ、アキラ・・・・・・。ああっ」 授乳にもこんなに快感があったなんて、知らなかった。母乳を通してアキラとひとつになっている気がする。 「アキラ・・・・・・、お尻も、入れるね・・・・・・」 愛液で濡らした指でお尻を攻めてみた。ゆっくりと菊をほぐしてから、挿入。 すぐに2本の指が入っていく。アキラの中は温かく、熱かった。 「んっ、めぐ、メグミぃ、だめだよ、おっぱいすえないよ・・・・・・」 甘えた声で訴えられる。膣側に指を折ってやると、そこがいちばん反応する場所だとわかった。 「んっ、んぁっ、めぐ、メグミぃっ! あぁっ」 指の根本まで入れると、ふるりと震えた。ここら辺がいいのかもしれない。 「んっ、んんっ、めぐみっ、メグミぃっ!」 「なぁに?」 「だ、だめ、いっちゃう、メグミより先にイっちゃう・・・・・・っ」 きゅん、と胸の奥が高鳴る。健気に耐えるアキラの唇にもう一度キスをする。 「・・・・・・アキラ、それじゃあ、これでいっしょにしましょう」 「・・・・・・? それ、なぁに?」 普段開けないタンスの底から双頭のバイブを持ち出してみる。アキラはこれがなにか知らないようだ。 なら、直接教えてあげよう。 「ひゃっ、あぅ・・・・・・メグミ・・・・・・」 ぐちゅ、と片方を差し込む。もう片方は、私の中へ。 「アキラ・・・・・・、ちゅっ・・・・・・」 「ん・・・・・・んん!?」 キスをしたまま弱のスイッチを入れる。ぶぶぶ、と弱い振動が膣壁を震わせる。 「メグミ、これ、これいいよぉ! メグミぃ!」 「アキラ、いくわよ・・・・・・。キス、してて」 ふたり抱き合い、接吻を交わしたまま最強にスイッチをあげる。強烈な振動で脳が灼けた。 「メグミ、、メグミっ、あ、あぁーーーーっ!」 「アキラ、アキラぁ! あぁ、あぁぁぁぁぁぁっっ!」 肌に爪を食い込ませ、私たちは同時に絶頂を迎えた・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 行為を終えて、裸で抱き合って布団に潜り込む。ふたりの汗が心地よかった。 「メグミ、あのさ・・・・・・」 「わかってる。わかってるわ。今日だけ、よ」 デスパイアの毒が残った、今日だけ。それを心に刻み込む。 弱いままは、今日だけ。 「強く、なりましょう。負けないくらいに」 「ああ、強く、なろう。強くなるんだ」 こんな気分は、今日だけ。明日からは強い自分に戻らなきゃ。 だから、今日だけは。 今日だけはこの熱い劣情を、冷ましあおう――。 ――夜の公園 変身はせず、いつものセーラー服で佇む。 先日のデスパイア。わたしを一晩中犯し、捨てていったオウムガイ。 淫液のせいにして、身も心も許して喘いだ。触手のせいにして、快感に抗わなかった。 弱い自分。認めたくなかった弱い自分。 あのときのわたしは、悲しみを紛らわすために触手を求めていた。 悦楽に浸る間は、なにもかも忘れられるから。 けど、そんな弱い自分は否定しない。 否定はせず、乗り越える。 デスパイアが現れた。あの日犯した獲物だと知り、疑いもせず悠々と向かってくる。 「・・・・・・」 一瞬、心臓が疼いた。あの切ない満足感を思い出す。 それを振り払い、変身をする。天使と気づき逃げ出すデスパイアの背に、銃口を向けた。 「オーシャンオルカ、<サーディン>!」 銀の群れが貝を押し流す。ひとつ、なにかを乗り越えた気がした。 振り返れば、フリーダのお墓。 綺麗な花が咲いていた。 今日は、綺麗な月夜。 弱さは否定しない。弱さから逃げない。 わたしたちはひとつずつ、乗り越えて強くなる。 強くなるため.end
おわりです。ごめんねごめんね。 次は明日投下します。 これで白黒編終了!
>>464 もしかして痛いニュースの某スレの人?
それなら戻ってこい
みんな待ってるぞ!
>>473 GJ〜、ところで
>しかもエロなし!ごめんね!
これでエロなし・・・だと・・・w
エロ≠ユリってことでFA?
いやデスパイアにやられてるわけじゃないからスレ的になしかなと・・・・・・ あ、次はちゃんとありますよ!
トイレ型デスパイア! 無機物型デスパイアってのもいいよね。
個人的にはSS級天使とか興味あるw A級デスピーの群れを無表情で虫けらのように蹂躙するSS級天使萌え たぶん天使もSS級にまでなると人類の感性からは離れていって 無機的な対デスパイア戦闘マシンみたいな「化け物」になるんじゃなかろうか 人の力の及ばないデスパイアという存在に拮抗する、人の力の及ばない天使という存在だもの その感性はたぶん人類よりもデスパイアに近いんじゃなかろうか
そういえばメグミは派遣されてきたんだよな 天使の組織とかあんのかね
投下 なんかごめん
雪の道を歩き、凧揚げをする親子の傍を通り抜け。 慣れ親しんだ歩道に足跡をつけていく。あ、ここで誰か転んだな。そんなたわいない言葉を交わしつつ。 1月5日。 グローデン家、お雑煮会。 『貫殺天使リア』 23.おもちもちもち☆巫女さんフィーバー! ――グローデン家、和室 「鍋よし。餅よし。野菜・・・・・・、よし」 必要な物のセッティングは完了した。あとは、お客さんを待つだけだ。 グローデン家、お雑煮会。 毎年この日になると開かれる、ただの鍋パーティだ。 いつもはカレンの家を呼んで催していたが、今年はメグミさんたちを呼ぶことにした。 メグミさんとアキラさん。日本の東西でお餅の形がちがうという。 クラスで聞いた男子たちの会話。そこに衝撃の秘密があったのだ。 ――『知ってたかケンジー。関東人と関西人って、出される餅の形が自分とこのじゃないとマジ切れすんだとよー』 『お前こそ知ってたか? どんなかわいい娘にも股間に割れ目があるんだぜ?』―― 変な記憶まで出てきた。 まぁ、そんなわけで。 ふたりがマジ切れするのは怖いので、わざわざネット通販まで使って角餅丸餅を揃えたのだ。 ちなみにわたしは、丸餅派。 別に、そんなことでマジ切れはしないけど・・・・・・。 あのふたりもマジ切れなんてしないとは思う。思うけど・・・・・・。 ――『メグミー、アタシも車ほしーよー』 『トヨタの新車がでてるわね。やっぱり日本車ならトヨタでしょう』 『えー、ホンダのがかっけーじゃんー』 『・・・・・・は?』―― あのときのメグミさんの眼はデスパイアに向ける眼だった。県民として当たり前、とかいってたけど・・・・・・。 やっぱり、地方の差はあるのかもしれない。 あそこでアキラさんがホンダを推していたら、それこそマジ切れじゃすまなかった気がする。 ぴんぽーん 「あ、来た。どうかマジ切れしませんように・・・・・・」 マジ切れってここまで何回使ったのかな・・・・・・。
――町の神社、境内 今年で中学生になった明日香は、境内を竹箒で掃除していた。 巫女服、赤袴。この神社の娘であった。 神主のおじいちゃんに頼まれての、巫女のバイト。一日500円。 お参り期間も過ぎて、今は人の気配はない。 それ以前に、隣町の大きな神社に客はとられているのだが。 「ふふんふんふふん♪ ふふんふんふふん♪」 けれど、明日香はこのうら寂れた風景がことに好きであった。 未来から送られてきたロボットの映画のBGMを口ずさみながら、掃除を続ける。 「ちゃらりー♪ ふふんふんふふん♪」 雪をあらかた片づけ、本殿の階段に腰掛ける。戯れに鈴を鳴らし、ひとりクスリと笑ってみる。 「今日のお昼はなににしよっかなー・・・・・・。そうだ、お餅がまだあるから、片づけないと」 両親は音楽ライブ(デスメタル)に出かけていない。祖父母は町内会のゲートボール大会だ。 今日の明日香はひとりだった。 ぱたぱたと社務所に駆けていく明日香。昼食は雑煮にする気のようだ。 その雑煮が、なにを巻き起こすかも知らずに。 ――グローデン家、和室 目の前の光景に言葉を失う。 隣にいるメグミも、唖然とした顔でそれを見ていた。 リアちゃん。の、用意していた餅。 の、数。丸角あわせて100個ほど。 食えるか。ひとり頭30個って、そりゃねーよ。 「ど、どうしたんですか? なんでぽかんてしてるんですか?」 「い、いやさ・・・・・・、この量は、ちーっとおかしいんじゃないかなー、と・・・・・・」 なんでいそいそと皿を分けてんのこの娘。かいがいしいなあ。 「え、だって・・・・・・20個は食べますよね? それを見越してたくさん買ったんですが・・・・・・」 「普通はそんなに食べないわよ・・・・・・」 メグミさんも呆れてらっしゃる。てかリアちゃん。なぜそんなに驚く。 「食べないんですか? おかしいな、ウチじゃそれくらい普通なのに・・・・・・」 「「どんだけー」」 ハモってみた。懐かし芸人ショー、正月番組のくせに役立つじゃねぇか。 「お父さんは30個食べますよ? カレンだって、26個はいきましたし・・・・・・」 「いやそんなバカな。つか、リアちゃんの体にそんなたくさんはいるわけねーだろ」 これまたきょとん顔。いちいち可愛いなあ。カレンちゃんがエッチなことから遠ざけてたのもうなずける純真さ。 ・・・・・・あれって、情報操作だよな。吹き込まれた嘘を直してったら、1時間かかったぞ。 しかもまぁ、すごい信頼度だった。この年頃だと、自分で調べたくなるもんじゃねーか? ブラもショーツも、カレンちゃんが選んでたみたいだし・・・・・・。イチゴ柄とかクマさんのバックプリントとか。 どんだけー。 「さ、さ。はやく煮ましょう。お腹空いちゃいましたよ」 「え、ええ・・・・・・。入れすぎじゃない!? なんでいきなりたくさん入れるの!?」 6皿に分けられた餅の山からそれぞれ3個ずつ投入されていく。おい、水かさ一気に増えたぞ。 「焼いたのとか生のとか、それぞれ美味しくなる煮込み時間が違うんですよ。 全部美味しくしますよ? わたしに任せてください!」 ない胸を張るリアちゃん。なんでそんなに餅に誇りを懸けてるのか。 ・・・・・・最低でもここに入った餅は食べなきゃだめだよなぁ。6個・・・・・・。 ちら、と餅皿を見る。 悠然とそびえ立つ、餅の山が鎮座しておられた。
――社務所 「ふー、おなかいっぱい」 雑煮をふたつ食べ終え、腹をさすりながら明日香は転がる。 社務所の和室。ほどよい満腹感で幸福の時間だ。 巫女服が折れるのにもかまわず、明日香はごろごろと怠惰を楽しむ。 「あ、そうだ・・・・・・。餅神様にお供えしなくちゃ・・・・・・」 餅神様。この神社に伝わる土着信仰。 簡単にいえば、毎年の米の豊作の祈願先として生まれた土地神だ。 主に、米の豊作と安産子宝を司る。 この神社が寂れるわけだ。 「お餅は・・・・・・、ひとつでいいよね」 丸餅をひとつ焼き、お供え用のお盆にのせて外へ出る。拝殿を通り、本殿へ参る。 「小さいとこなのに、なんでこんなしっかりした作りなんだろ・・・・・・」 それは、この町が江戸以前の時代、深刻な凶作に見舞われたときの話。 この餅神様に餅と生娘を捧げたところ、餅米がよく獲れたため感謝の心から改築がなされたのである。 「説明ごくろー様・・・・・・」 どうも。 埃ひとつない板の間を歩み、神体にたどり着く。扉を開け、中の古い餅を取り出す。 「ええと、新しいお餅はこうやって・・・・・・」 いつも見ている祖父や父の行動をまね、作法を完了していく。 盆を三度回し、本来鏡のある位置へ差し入れる。一歩分離れ、三つ指をつき、 「どうぞ、お召し上がりになって下さい」 とお頼みする。 にゅ、と神体から白いとりもちが出て、お供えの餅を食べ始めた。 むしゃむしゃと。 「・・・・・・へ?」 口を開けてその珍妙な光景を見つめる。餅が餅を食べる姿はシュールさにあふれていた。 「え? 餅?なんで? ・・・・・・餅神様?」 理解の追いつかない様子の明日香。それでもこの神社の娘、最後には正解にたどり着く。 「いかにも・・・・・・。ワシが餅神じゃ」 くちゃくちゃと下品な咀嚼音をたてながら、餅が答える。餅なのに咀嚼するものなのか。 「も、餅神様・・・・・・。ホントにいたんだ・・・・・・」 当惑しながらも、その現状を受け止める明日香。柔らかい頭の持ち主であった。 「餅だけに?」 「・・・・・・?」 「あ、何でもありません」 慌てて体裁を取り繕う。さっきのアレは特別なのです。 「さて娘・・・・・・。生娘がひとりで詣でに来たということは、その身体を捧げに来たのじゃな? まだ収穫の時期ではないように思えるが・・・・・・。それとも、お役目の引き継ぎか?」 「お役目って・・・・・・なんですか?」 不思議そうに首を傾げる。下でくくった長いポニーがつられて揺れる。 「聞いておらんのか? この神社の伝説に残っておるはずじゃが・・・・・・」 唇に指を当て、餅神様の伝説を思い出そうとする明日香。ポンと手を叩く。思い当たったようだ。 「もしかして、生娘を捧げるってやつですか? 捧げるって、そのぉ・・・・・・」 「処女をワシに捧げるということじゃ」
身も蓋もない答えに苦笑いする巫女。何となく予想していただけに、衝撃は重くなかった。 「そういえば去年くらいに聞かされてました・・・・・・。大丈夫です、神社の巫女として覚悟はできています」 「よくできた娘じゃ。ほれ、近う寄れ」 もう一度三つ指をついて礼をし、餅に近づく。頬には赤みが差していた。 「ふむ・・・・・・。抵抗はあまりないようじゃな?」 「いやぁ、それほどでも・・・・・・」 夢にまで見た光景が眼前に広がっている。このシチュエーションを嫌がるはずもなかった。 明日香の夢。 人外に、優しく犯されること。 小学生の時河原で拾ったエッチな本、そこで繰り広げられていた行為。 化け物に犯され、笑顔で腰を振る少女。それら特殊性癖の詰まった成人本であった。 それを持ち帰り、家人に隠れて読みふける。性に不慣れな少女にとって、その本は特殊な性癖を植え付けるに充分だった。 毎晩人外と交わる妄想にふけった。自慰行為のネタに人間を使ったことなど一度もない。 そして今、人外が目の前にいる。 「んっ・・・・・・、餅神様・・・・・・、優しくしてくださいね・・・・・・」 「もちろんじゃ。ほれ、仰向けに寝てみなさい」 赤袴を揺らし、床に寝そべる。足は自主的に開いた。 「なんじゃ。もう濡らしているのか」 「あ・・・・・・」 袴の赤に、黒い染みがわずかにできている。袴の下にはなにも穿かないのが明日香のお気に入りだった。 「こんな格好をして・・・・・・。寒いじゃろう、暖めてやろうかの」 「んっ・・・・・・熱い・・・・・・」 袴をくぐり足に絡みつくとりもち。人肌より熱いソレに、身を震わせた。 もち肌の太股を撫で、無毛の秘裂にたどり着く。しっとりと潤んだソコはひくひくと侵入者を求めていた。 「どれ・・・・・・」 べとべととでんぷん質を残して少女の性器に張り付く。端から見れば、袴の股部分のみが盛り上がった不思議な状態だ。 日々の行為で開けやすくなっていた女穴に、餅がねじりこむ。水気で表面が溶け、粘つきを増やす。 「ん・・・・・・入ってる・・・・・・」 ずぷずぷとゆっくりと挿入されていく餅。痛みがないように、優しく。 じっくりと壁をほぐしながら、餅の先端が壁にあたる。純潔の証だった。 「わかるかの? いま、君の処女膜にあたってるぞい?」 「は、はい・・・・・・」 明日香が頷くと、餅神は動きを再開する。少しの圧迫感を感じた後、明日香は鈍い痛みを知った。 「――――っ」 「おおすまん。痛かったかの? 馴染むまで待っててやろう」 「すいません・・・・・・」 ふぅふぅと息を整える。自分でソコを見ることはできないが、血が出ていることはわかった。 「ふむ。やはり破瓜の味は格別なり。そろそろよいかの?」 「はい・・・・・・。どうぞ、動いてください・・・・・・」 ぐねぐねと中を進行する餅。朱の差した肌が汗を滲ませる。 「ここが、子宮口じゃ。どれ、イカせてやるかの」 「え・・・・・・。んんっ!? ひゃっ、はげしっ・・・・・・!」
膣壁を擦る。餅が捻れ伸び、少女の中を席巻する。 「ひゃっ、はうっ、あぁんっ!」 口元からははしたなく涎を垂らし、裾を掴んで快感にもだえる。明日香の視界にはなにも映っていない。 「あぁんっ、あ、あぁっ!」 腰を浮かせ、ふるふると震える。毎晩味わうそれより大きな波を予感した。 「ほぅ、れ!」 「きゃっ!? あ、あぁぁぁぁぁっっ」 Gスポットとポルチオを攻められて、明日香は果てる。今までにないほどの絶頂だった。 「あ、あぅ・・・・・・? なんかあったかい・・・・・・」 ぼんやりとした熱が彼女の身体を包む。明日香は知らないこれは、魔力障壁。 「ワシから君への“ぷれぜんと”じゃ。君を守ってくれるぞい」 「はぁ、はぁ・・・・・・。へ・・・・・・? あ、ありがとうございます・・・・・・?」 荒い息を整えつつ、なにがなんだかわからないままとりあえず礼を述べる明日香。 「ふむ。なかなかよかったぞい。今年は豊作じゃ。風邪を引かんよう気をつけなさい」 ずるずると袴から抜け出ていく餅神様。白い身体に、転々と明日香の処女血が滲んでいた。 神殿に入り、ぱたんと扉を閉める。 そして、静寂。 「・・・・・・」 ゆるゆると立ち上がり、礼をしてからまだ火照る身体を動かし出口を目指す。 と、そこへ。 『また、おいで』 餅神様の優しい声が聞こえた。明日香は振り返り、笑顔で答える。 「はい、喜んで!」
――町の神社 お雑煮会の後、さんにんでお参りに来た。 なぜかメグミさんとアキラさんはぐったりしている。お餅も5つしか食べなかったし、具合が悪いのかな? 鳥居をくぐって、参道に。シーサー・・・・・・じゃなくて狛犬さんにこんにちは。 「ほぁー・・・・・・。きれいなとこだなー・・・・・・」 「でしょう? この神社、雪が降るとすごいんですよ」 整然とした空気の中、雪が光を反射して時を凍らせる。 神様がいる場所、とはるーあちゃんの言葉。 なにげに詩人。 「んー、ご縁がありますよーに・・・・・・」 ちゃりんと音を立て、5円玉が賽銭箱に吸い込まれていく。そういえばここの神様ってなにを叶えてくれるんだろう。 二礼二拍手、一礼。じゃらんじゃらん、鈴を鳴らす。 願い事は、カレンが見つかりますように。 眼を閉じて祈っていると、瞼のうらに光るお餅のビジョンが浮かんで、すぐ消えた。なに今の。 「ふぅ・・・・・・。さて、神社といったらおみくじだろ。大吉引くぜー」 「風情を持ちなさい、風情を」 白い息を吐いて、メグミさんが窘める。このふたりはなにを願ったんだろう。 「・・・・・・あの、参拝の方ですよね?」 後ろから声をかけられた。振り向くと、中学生くらいの巫女さんがいた。 あどけない顔立ち、長い髪をお下げにしてる。 ザ・巫女さん。 「これ、食べませんか? 作り過ぎちゃって・・・・・・」 すっと差し出された手には、タッパーに入ったきなこ餅。 金色の粉にまみれ、白い肌が輝いていた。 「いいんですか? もらいます!」 「あ、アタシはパス・・・・・・」 「私も・・・・・・。うぷっ」 「め、メグミぃ! だいじょーぶかっ!?」 お餅から目をそらすメグミさん。本格的に風邪だろうか。もったいないなぁ、こんなに美味しそうなのに。 「ふふ〜ん♪」 口に含むと、きなこ独特の甘みが口いっぱいに広がる。あぁ、幸せ・・・・・・。 「リアちゃん、よく食えるな・・・・・・」 「へ?」 なんでそんなに呆れた顔してるんだろう。家では10個しか食べてないのに。 「・・・・・・あの、なんていうか、その」 巫女さんが、たどたどしく言葉を選ぶ。なんだろう。 「がんばって、下さい。なにかはわからないけど、私はありがとうって思ってます」 それは、わたしに向けた言葉ではなく。 わたしたち、への言葉だった。 にっこりとはにかんで、こちらを見つめる巫女さん。 なぜかはわからないけど、さんにんの声が揃った。 「「「まかせて!」」」 なんだろう。なんだろう。 なんだかとっても、うれしい気分。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一日ぶりの参拝客を見送る明日香。少女は、あの3人になにかを感じて声をかけたのだった。 それは、餅神様と似て、餅神様とは違う、 優しくて強い、なにか。 ほっこりと胸に暖かさをもって、明日香は掃除を始める。 「晩ご飯はなににしようかな・・・・・・」 そうだ。 「うん、お雑煮にしよう」 おもちもちもち☆巫女さんフィーバー!.end
おわりです。おもちうにょーん 1回異種和姦をやってみたかったんだ!それだけなんだ! 結局よくわかんないですという結果に 餅神様という神様は(たぶん)実在していません いちおう、無機質姦だよ! つぎはえろいよ!
今回「ネタ」だらけっすねGJ!
もちろんGJ
粘着スライムな餅神様GJ
>>480 ロリカード対アンデルセン茨触手バージョン
を夢想した
今日は葛飾北斎生誕250年らしいぞえ
なん・・・だと・・・
北斎は富士山しかわかんないなぁ リア投下ー
3学期。リアの1年生最後の学期。 まだ雪解けの季節には早い、1月のこと。 白銀の通学路を抜けて、久し振りの級友との再会。 物語が、終わりへ向かう。 『貫殺天使リア』 24.物語が進むとき
――1年B組、ロングホームルーム 『――では、他クラス親睦旅行会ですが、それぞれの班の行き先が決まりました』 学校が始まって、1週間。月曜日のロングホームルーム。 今日の話題は、親睦旅行。 『A班とB班は、広島。C班とD班は、立山』 クラスを10班に分け、同じアルファベットを持つ他のクラスの班といっしょにそれぞれ別の観光地に行く。 当たりは、沖縄。わたしはJ班。 『E班とF班は、会津。G班とH班は、奈良』 この学校、金がかかるからと関東とか関西の主要な場所は用意していない。沖縄だけが、例外。 一度くらいはあったかいとこに行ってみたい。冬でも半袖でいけるってケンミンショーでやってたし。 『Iは、沖縄』 オワタ。 『Jが、秋田の玉川温泉。以上! なにか質問ある人ー?」 『今からI班に入りたいです!』 『むり!』 いいなぁ・・・・・・。土御門さんのグループだっけか。カレシといっしょだよ。 わたしのクラス、1年B組。けっこう仲のよいクラスと自負している。 元気いっぱい、楽しいこと大好き。 クリスマスの事件で、このクラスの何人かも被害を受けていた。 土御門さんのカレシの柊くん、図書委員の八乙女さん、いっしょに文化祭をつくった津南くん。 柊くんはかすり傷(逃げてるときに転んだらしい)だけで、すぐに復帰。八乙女さんはまだ入院中。 津南くんは、行方不明。 「・・・・・・」 悔しい。 わたしがもっと、強ければ。そうだったら、彼を守れたのに。 『はーい、それじゃあ班ごとに集まって、旅行先の確認してー』 がやがやと喧噪が広がる。わたしも、るーあのとこに行かないと。 「沖縄じゃなかったよ〜。残念だよ〜」 「はぁ・・・・・・。戦争の話を聞くの、楽しみだったんだけどな・・・・・・」 相変わらずるーあの目の付け所が違う。そこはシーサーとかじゃないのかなぁ? 「えーっと、秋田県だっけ? 温泉?」 「そ。玉川温泉。近く・・・・・・、といってもけっこう離れてるけど、湖とか武家屋敷とか観光地はあるみたい」 温泉かぁ。家族旅行で行ったっきりだなぁ。やっぱりお猿さんが入ってたりするのかな? 「はっ! 秋田県!?」 「どうしたの、カナエ?」 カナエのツインテールがビビッと立ち上がってる。どんな仕掛けだ。 「危ないよ! なまはげに食べられちゃう!」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 いやいやいや・・・・・・。 「カナエ、それ岩手だから」 「青森です」 ・・・・・・あれ?
――日本のどこか、寒い土地 夜。 ノスタルジックな風情漂う町、その端。 山の中に、一軒の家があった。 どれほど前にうち捨てられたのか、屋根は所々落ちて雨風の浸食を受けている。 町の街灯の光も届かないその家屋に、不審にも人の声がしていた。 女の、よがる声。 ひとりではなく、何人もの。若い女の声が森に響いている。 潰れかけた家の中で、少女たちが裸で巨大な狼に組み敷かれていた。 正常位で突かれる少女、狼にまたがり自ら腰を振る少女。 その中に、双剣天使カレンの姿があった。 壁に手をつき、後ろから人狼に貫かれている。 眼をとろんと潤ませ、口元に涎を伝わせながら。 「あっ、あんっ、ごしゅじんさまっ、だ、だめ、イッちゃいます!」 「おおいいぜ。そらイけ!」 主が腰を深く突き出すと、カレンの身体が震えた。背を弓なりにし、絶頂を迎える。 「あ、あぁぁぁぁぁぁぁっっ!」 がたがたと震え、その身体に肉棒をくわえたまま床に這い蹲る。デスパイアは獣背位に体位を変え、犯し続ける。 「あ、あぁっ、ごしゅじんさま! ひぁっ! 深い、深いですぅ!」 「ふふん、俺が出すまでつきあってもらうぜ」 「は、はいぃ、カレンをたくさん使ってくださいっ!」 恍惚とした表情で獣を迎え入れる少女。天使の気位はとうに忘れている。 「あぅ、あぁあ! んっ、あぁん!」 結合部がぐちゅぐちゅと卑猥な音をたてる。数ヶ月犯され続けたソコは、今だ鮮やかなピンク色を保っていた。 べろり、と主がカレンの口元を舐める。カレンはその主の舌に自分の舌を絡める。 「ん・・・・・・、ちゅぱ、んんっ、んぁあ!」 交換された唾液を飲み下す。主に愛玩されていることの証明。 だんだんとデスパイアの肉棒が太くなってきた。射精の時が近い。 「んっ、あぁんっ! ごしゅじんさま、だして! カレンにいっぱいだしてぇ!」 「おぅ、腹のガキにも飲ましてやる!」 ぐ、と腰と腰が密着する。精液が子宮に放たれた。 「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ」 放たれた精液は子宮に溜まった羊水と混じる。 子宮。羊水。 カレンのお腹は、ぽっこりと膨らんでいる。 彼女の子袋には、新たな命が鼓動していた。 「はっ、はっ、はっ・・・・・・。」 「どうだ、ガキは?」 主が我が子の様子を聞く。その逞しい手のひらで膨らんだ腹を撫でて。 「このごろ、お腹を蹴ってくるようになりました・・・・・・。あと、ちょっとで産まれると思います・・・・・・」 愛されてる実感を抱いて、カレンは答える。主に寄り添い、その大きな胸板に身体を寄せて。 「ふふ、ご主人様のあかちゃん・・・・・・。早く見たいな・・・・・・」 うっとりと自分の腹を見つめる。その中には、主とペットの結晶が息づいている。 「あ、蹴られました。元気ですよ」 いずれ生まれる子に思いをはせる。その未来は明るく輝いていた。 首には、赤い首輪。 デスパイアに隷従する堕天使、カレンがそこにはいた。
――夜の町、学校 メグミさん、アキラさんとのパトロール。 この頃知ったことだが、動物型デスパイアは冬はあまり出現しないのだとか。 理由は簡単、寒いから。 動物型は大元の生物の特徴を持っている。 カエルは田んぼに住んでいるから、田んぼの多いこの町はよくカエルデスパイアが出現したりする。 で、そのカエルは今、冬眠の時。 11月からこっち、雑魚デスパイアに出会うことは稀となっていた。 東京みたいな都市だと、またいろいろ違うみたいだけど。 お仕事がありません。 働きたくないでござる! と、いうわけで。暇になれば稽古の時間。 少年ジャンプ。 「『朽ち桜』ァ!」 「障壁展開、10枚!」 学校の校庭で、メグミさんとアキラさんが手合わせ中。わたし、見学。 ふたりともマジモード。メグミさんが若干優勢。 「――『萌え桜』!」 「!?」 パリン! アキラさんの突きが障壁を貫通する!10枚中6枚が破られた。 「ッ反転! 4から3、射出!」 魔力の壁がアキラさん目掛け放たれる。身長より大きな面積を避けられず、アキラさんに直撃した。 「いってぇ! が、やっとこわかってきたぜ!」 ふっと構えが変わる。ええとあれは、居合の姿勢? その姿勢を維持して、アキラさんが駆ける。メグミさんの障壁が今度は15枚張られた。 「その壁、手数がおおけりゃ破れんこたぁない! 『八重桜』!」 「甘いわね、障壁圧縮、1から15!」 薄い壁が全て重なる。金属音を8回響かせ、アキラさんの剣が止まった。 ふたりの距離、肉薄といえるほど。アキラさんは刀を振り切ったかたちで、メグミさんは杖を振りかぶったかたち。 「しまっ・・・・・・!」 「ハァ!」 杖がアキラさんのお腹にめり込んだ。と、思ったけど、寸止め。 「・・・・・・参りました」 「はい、お疲れ様。私も疲れたわ・・・・・・」 余裕、といった感じではなかった。ガチバトルだったせいか疲れ切った顔をしている。 「やっぱあれだなー。メグミの盾、剣に弱いかな。特に突き。ほとんど防御できてねぇ」 「そうね・・・・・・。圧縮すればいけないこともないけど、他への集中が疎かになるし・・・・・・」 いや、1トントラックが100キロ出してぶつかって、 ようやく1枚壊せるレベルの障壁を6枚貫いたアキラさんがすごいんだと思うけど。 1トンが100キロで、それを6枚だから、エネルギーは・・・・・・、やめよう。頭痛くなってきた。 どこがわからないか、じゃなくて全部わかんない。 「やっぱ戦闘スタイルは障壁になるのか? それだと、かてえ奴に勝てなくね?」 「私より魔力が高い相手だと脳破壊魔法も効かないし・・・・・・。けっこう困ったことね」 わたしたち(というか全天使でも)トップクラスの防御力を持つメグミさん。ただ、攻撃力がないのが難点。 「アキラは、やっぱり耐性のなさね。あのとき、射出じゃなくて解放だったら、あなた今頃ズタズタよ?」 「こ、こえーですよメグミさん・・・・・・」 逆に、アキラさんは魔法障壁が薄い。わたしより薄いんだから、相当だ。 魔法障壁は、メグミさんのような固有技能でなければ持っている魔力が大きいほど厚くなる。 アキラさん、わたし、メグミさんの順で魔力が強い。 わたしはピンチになるとすごい潜在魔力がでるみたいだけど、調べたところ命の危機にしか出てこない特性があるみたいだった。 バトル漫画だったら、この魔力を使いこなす訓練とかするはずなのに・・・・・・。 銃弾の威力も頭打ち、格闘は才能なし。 なんという。 詰んでね? 「リアちゃん、今度はあなたの番よ。かかってきなさい」 「はーい・・・・・・」 負ける予感・・・・・・。
――町から南へずっと行った場所、森の中 鬱蒼とした森の中、ふたりの少女がうずくまっている。 和美と日向子。今年で13になる。 放課後のハイキング。慣れ親しんだ山は、今ふたりを闇で包んでいた。 油断していたのだろう。帰ろうと山を下っていたとき、足を踏み外して崖下に落ちたのだ。 何ということはない、7メートルほどの崖。落ちた日向子を助けようと、和美も崖を降りた。 それが、そもそもの間違い。 山は少し道を外れただけで様相をまったく異にする。もとの道に戻ろうと歩いていたはずが、ふたりがいたのは知らない場所だった。 そして、彷徨うこと1時間。 とっぷりと日は暮れ、雲のかかった月が怪しく辺りを照らしている。 「和美・・・・・・。お腹減ったよ・・・・・・。おうちに帰りたいよぉ・・・・・・」 「大丈夫だよ。おかあさんたちが今探してくれてるよ・・・・・・」 しくしくと泣く日向子を慰める和美。携帯電話も持っていなければ、懐中電灯もない。もちろん食料も。 麓に連絡をとる手段がない以上、救援を待つしかない。その程度は和美にもわかっていた。 ガササッ! ぎゃー! ぎゃー! 「ひっ! と、鳥かぁ・・・・・・」 「う、うん・・・・・・」 びくりとして身を寄せ合うふたり。わずかな物音さえおそろしいモノに思える。 ほー、ほー・・・・・・ 「・・・・・・」 「・・・・・・」 がさがさがさ、がさがさがさ・・・・・・ 「・・・・・・っ」 「・・・・・・」 ほー、ほー・・・・・・ばさばさばさっ。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 どこからか聞こえていた梟の声も無くなると、辺りは静寂に包まれる。ふたりの息だけが音を奏でていた。 「・・・・・・」 きゅっ、と日向子が和美にすがる。肌を刺すような寒さの中で、和美の体温は安心を与えていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・?」 はじめに気づいたのは、和美。木々の合間から、人の影が見えた。 薄い月明かりの下、2、3人で歩いている。楽しそうな雰囲気だ。 「日向子、あれ・・・・・・。だれかいる。誰かいるよ!」 「い、いこうよ和美! 見つけてもらおう!」 落ち葉を踏みしめ足下をおぼつかせ、ふたりは走る。暗くて距離が測りづらいが、100メートルほどだろうか。 「・・・・・・あれ?」 違和感。大人にしても、ずいぶんと大きい。それに、あんなにずんぐりとした人が3人もいるだろうか。 「ひ、日向子。ちょっと待って。なんかおかしいよ」 「う、うん。あの人たち、おっきすぎる・・・・・・。それに、あれ、日本語・・・・・・?」 風邪に乗って届く声は、どうにも要領を得ない。まるで日本語を覚えたばかりの外国人のような、変な会話。 『におい、ある。ぐふ! いるいる!』 『ふひっひ! ちかくちかく! ききき!』 「・・・・・・」 動きも、おかしい。成人があんなに飛び跳ねたりするだろうか。 それに、やはり体型が人間とはかけ離れている。大きな上半身、短い足。 「・・・・・・猿?」 そう、それは猿に似ていた。 「日向子、逃げよう・・・・・・。気づかれないよう、そっと」 「うん・・・・・・」 そろり、そろりと後ずさる。猿はまだきょろきょろと周りを見渡している。 「・・・・・・」 落ち葉の音を立てないよう、ゆっくり。 「・・・・・・」 猿の影を見張りながら、慎重に。 「・・・・・・」 ゆっくり、ゆっくり。 「・・・・・・きゃ!」 がさ、と大きな音を立てて日向子が尻餅をつく。後ろ向きに歩いていたため、足下が疎かになっていたのだ。 『いた。あそこ、いた!』 『ききっ! いるいる、ききき!』 『つかまえ、つかまえる!』 「・・・・・・っ! 日向子立って! 走るよ!」 「ご、ごめん和美・・・・・・」 手を引いて走り出す和美。後ろからは耳障りな声が聞こえる。 「はっ、はっ、はっ」 走る。走る。後ろを振り返らず。藪が密集した場所を見つけ、そこに飛び込んだ。 猿の声は、聞こえない。撒いたのだろうか。 「日向子。絶対音を立てちゃだめだよ」 「ん・・・・・・」
じっと藪の中から走ってきた方向を見張るふたり。暗闇に目が慣れても、闇は遠くまで見通すことはできない。 と、そこに。後ろから野太い声がかかった。 「いた! いた! おんな、いた!」 「――っ! 日向子っ、あぅ!?」 立ち上がろうとした肩を掴まれ止められる。隣では日向子が首根を鷲づかみにされていた。 「う、うぅぅ、離して! はなしてよ!」 「やだぁ! もうやだぁ! おうち、おうち帰る!」 別々の取り乱し方を見せるふたりに、残りの猿が駆け寄ってくる。3頭の大きな猿がふたりを取り囲んだ。 「ぐふっふ、おんな、おんな! おれこっち、こっちつかう!」 「やぁ! はなして! 和美、たすけてぇ!」 「日向子・・・・・・い、いやぁ!?」 「おおれ、このおんな! ききき! つかう、おんなつかう!」 「おれもつかう! ちちでかい、つかう!」 びりびりと乱暴に服が破かれていく。硬いカーゴパンツも破られ、和美は縞柄のショーツを晒した。 「うわぁぁぁぁん! やだよぅ! おかーさん、おとーさん!」 「うるさ、ぐふ、ぐふふふ!」 「む、むぐぅ!?」 泣き叫ぶ日向子の口に太い指がねじ込められる。硬い皮膚には剛毛が生えていた。 「むぅー! むー!」 「ぐひ、ぐふっふふ」 日向子のズボンも破り捨て、桃色のショーツを晒させる。ふたりの少女の太股が、月に照らされ青白く映える。 「んむー、んん!?」 「いれる、いれる!」 うつ伏せに倒され尻を上げた格好の日向子のショーツがずり下げられる。まだぴっちりと閉じた貝が猿に顔を見せた。 「ぐふ、け、ない! こども、こども!」 「んん、んー!」 大きな手で頭を押さえられた日向子が、必死に喚く。乱暴な手つきが繊細な二枚貝をこじ開けた。 「やめて、日向子にひどいことしないで!」 「きき、うるさ! ぶちゅ!」 「んん!?」 暴れる和美の唇に猿の口が合わせられる。瞬時に舌が潜り込み、喉奥まで侵入する。 「ん、んーー! んぐっ!?」 猿の舌からねっとりとした液体が流れ込んできた。口腔に溜まり、呼吸を阻害する。たまらず、 「ん、こくん、こくん」 と喉を鳴らし飲み込む。舌が痺れ、喉が灼けるように熱くなる。 するり、と縞々のショーツが股から下ろされる。突然のファーストキスに驚く和美は、それに気づかない。 「ぐへ、こっちははえてる。うすいうすい。ぺろ、ぺろぺろ」 「んん!? ん、んー!?」 秘部を舐められ嫌悪の声を上げる和美。横の日向子は、既に開かれた中身を味見されている。 「ん、ん・・・・・・。ん・・・・・・」 「じゅぱっ・・・・・・。ぬれてきた、ぬれてきた」 日向子の貝からは唾液と違う水分が月明かりを返している。 先ほどまでの泣き顔はどこへやら、与えられている新たな感覚に困惑の表情を返して。
とろり、と貝からしずくが落ちる。熱い舌がそれを掬い上げ、日向子は身体を震わせる。 一方和美も、未知の体温に心を奪われていた。 絡んだ舌から注がれる唾液を、身体は無意識に飲み下す。 舌が、喉が、胃が。たまらなく、熱い。はしたない水音を奏でる女陰から知らないなにかが這いずってくる。 「ん・・・・・・? ん!?」 ずる、と長い舌が膣に侵入する。じっとりとじっくりと、硬さを取り除いていく。 凍てつく寒さの中、ふたりの体温はぐんぐんと上がっていく。男を知らない無知な本能が、目の前のオスを欲していた。 「ん、ぷはっ。あぁ、なにこれ・・・・・・。ひゃん! な、なんかたりないよう」 口を解放された日向子が、自らの欲を口にする。ふらふらと焦点の合わない瞳が宙を舞う。 「ほしいか、おれ、ほしいか?」 「・・・・・・?」 問われている内容がわからない。けれど、日向子の本能は肯定を促した。 獣欲に従い、無言で尻を左右に振る日向子。小振りな尻が猿を誘った。 その腰を両手で止め、熱い化身が押し当てられる。 「ふぁ、あ、あぁぁん! いた、いたぁい!」 ぐちゅりと水気を伴い差し入れられた肉棒も、処女の膣には痛みを与えてしまう。それでも猿は腰を進める。 「ひ、ひぁ・・・・・・。あぅ・・・・・・」 根本までくわえこみ、子宮口に先があたる。常人よりも太いそれを、しかし日向子は呑み込んだ。 「ぐふふっふ、いい、いいぞ。あつい、おんな、あつい!」 腰を“の”の字にゆっくりと回す大猿。日向子は痛みに歯を食いしばり耐える。 それを、猿の肩越しに和美も見ていた。 痺れは既に全身にまわり、ほどよい脱力感が身体を支配する。 「おれ、まえつかう。おまえ、しり」 「きき! いい、それでいい」 上下の穴から舌が抜かれる。メスの本能は自然と行為を受け入れた。 「んっ・・・・・・。ぃ、いたぁ・・・・・・」 ずぷりと入れられた肉棒に、痛みを見せる和美。対面座位で、大猿を受容する。 やおら、和美を抱える猿が立ち上がる。もう1頭の猿が尻穴に指を這わす。 「・・・・・・んっ」 足を猿の腰に絡め、逞しい上半身に抱きつく和美。硬い感触が菊門に押しつけられた。 「・・・・・・っ、〜〜〜〜〜〜っ」 アナルに突き入れられた肉棒は、大きな熱を少女に与える。 そして、和美の身体が持ち上げられる。 ずず、と入り口寸前まで抜かれる肉棒。若干の痛みと仄かな快感が両穴に響く。 そのまま、落とされる。 「っく、あぁぁぁん!」 予想以上のエクスタシーに背筋を震わす。何度もなんども、上げては下ろし、上げては下ろし。 そのころ日向子は、獣背位で悦楽に浸っていた。 いつの間にか痛みは消え去り、脳を揺さぶる劣情がオスを求める。 「ひゃん、あ、あぁん! あぅ、あぁぁ!」 まるで獣のように、まさに獣のように交尾を貪る。ぶつかり合う尻と腰の狭間に愛液が飛び散る。 「あぅ、ぁん! あぁん!」 日向子と声を同じくして、和美も喘ぐ。ふたつの巨体に挟まれ、少女の身体は舞い踊る。
「ふひっひ、だす、でるぞぉ!」 「え? な、なに? ひゃっ、あん!」 「おれもおれも、でる、でる!」 「ききっき! はらめはらめ!」 「あんっ、は、はら・・・・・・? あぁん!」 ピストンが激しくなる。ゆさゆさとふたりは踊り、その終点を迎えようとする。 「あぁっ、かずみ、なんかくる! くるよぉ!」 「あぁん! 私も、くる、いくぅ!」 図らずも同時に絶頂を予感し、ともに悦びを露わにする。 「あ、あ、あ、あ、あっ、あぁ!?」 「んぁ、あ、あぁ、あぁぅ!」 ぴと、と一瞬時が止まり、 「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 「ひゃ、あぁああぁん!!」 灼熱が、胎内を満たす。 「あぅ・・・・・・ぁ・・・・・・」 「ん・・・・・・」 ぐったりとしたふたりから肉棒が抜き取られる。湯気を伴い、処女血と白濁の混じり合った子種がクレバスからこぼれ落ちた。 「おれ、つぎ、そっちつかう」 「きっきき、おれまえつかう!」 「ならおれ、そっちのおんな」 人と猿、いつからか道を違えた似通ったもの達が、今ここに混じり合う。 「あっ、あぁん!」 「あぅ、あぁ!」 メスはオスの子を求め、オスはメスを孕ませる。 5頭の宴は、明くる日まで続いた。 物語が進むとき.end
終わりです。さるさん回避のこの時間! ふたり同時に扱うのはやっぱりむつかしぃ。全然描写が足りない・・・・・・。 しかも妙に長いし。 次、1時頃投下しますねー
なまはげって、秋田県の男鹿半島でよくなかったっけ?
カレン、当たり前だが孕んだか なんかもう洗脳解けても、身も心も狼さんへの隷従から抜けられそうもない感じだw でも、こういう弱っちい子には、ぜひ初心(仇打ち)を思い出して、現状とのギャップに打ちのめされて死ぬほど苦しんで欲しいなあ
おつだー にしても執筆早いなー プロット立ててからやってる?
ほいっ
すれ違う人々の中に、君を見た。 どれほどの夢で追い続けたか、どれほどの想いで探し求めたか。 橙色の街灯を反射する雪の中、雑踏がその姿を隠してしまう。 振り返れば、もういない。 25.湯けむり旅情のおもらし天使 ――新幹線の車内 窓の外には知らない景色が流れていく。 東京駅を経由して、新幹線で秋田へ。 2月。他クラス親睦旅行。 カナエと、るーあと、それからわたし。 秋田玉川温泉班。 「だ、だうと!」 「はずれ〜。リアちゃんまたはずした〜」 「リア弱過ぎよー。そんなことじゃ戦場では生き残れないゾ☆」 るーあですらテンションが上がっている。こんなるーあ見たくなかった。 ・・・・・・今更気づいたけど、るーあって軍隊オタク・・・・・・? 「私の勝ちぃ〜! お菓子もらうね!」 「くそう・・・・・・。さあとれとれ!」 あぁ、わたしのチョコ鯛焼きが・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そろそろつくぞー。荷物確認、忘れ物、ゴミチェックー」 先生の声が通路に響く。安藤利美先生。今年三十路の婚活中。A組担任。 J班の担当の先生だ。 「カナエ、ゴミは片づけた? リア、カバン出せる?」 「ばっちりだよ!」 「そこまで背は低くないんですけど・・・・・・」 侮りすぎだし。 「・・・・・・」 とれねえ。 「る、るーあさん・・・・・・。カバンとってください」 「・・・・・・ちっちぇえな」 うるせっ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そこからまた電車に乗って、今度はバスへ。お尻が痛い・・・・・・。 「お、おぉー。なんかすごい山ー」 山の中を走るバス。窓の外には銀世界。 これだけなら見慣れてるけど、やっぱり山ってそうそう来ないからなぁ。 「リアちゃんりあちゃん! あれ! キツネ!」 「かわいい! あっ、いっちゃった・・・・・・」 すげー。あきたすげー。 「あ、ねえるーあ、こっからどのくらいで旅館つくの?」 「んー、10分くらい走ったから・・・・・・、あと1時間くらいかな」 「「・・・・・・」」 お尻が・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――旅館敷地内、キャンプ場 それからだいたい1時間。 やっとついた・・・・・・。 バスから出て、伸びをして。 「ん、んー・・・・・・。あだだだだっ」 ばきっていった! 背骨ばきっていった! 『全員集まれー。鍵配るぞー』 「「「はーい」」」 今回、わたしたちは旅館内の客室に泊まることはない。山小屋みたいな部屋で自炊体験なのだ。 全室トイレなし。森の中のちっちゃいトイレか本館のきれいなトイレ。 小屋はキャンプ場の広場にあって、当然いちばん近いのは森のトイレ。どっちに行けばいいかな・・・・・・。 なんでついて早々こんなことを考えているかというと、 「る、るーあ。わたしトイレ・・・・・・」 「え!? はやくいきなさいよ!」 ヤバイ。もっちゃうもっちゃう。 きれいなトイレは諦めよう・・・・・・。ええと、森トイレは・・・・・・。あった。 「なんでこんな鬱蒼としてるんだろう・・・・・・」 キャンプ場から100メートルくらいしか離れてないのに、雑木林で辺りが暗く感じる。 木組みのドアを開け、個室に入る。つーんとしたにおい。やだなぁ。 鍵を閉めて、和式の便器に座り込む。ショーツを下げて・・・・・・。うわ、これが世に言うぼっとん便所・・・・・・。 「この体勢、つらいんだよなぁ・・・・・・」 膝とかいろいろ、痛いのだ。 「ん・・・・・・」 ちょろろろ・・・・・・ 溜まっていた尿を外に出す。うわ、すきま風。どないなっとんねん。 お尻を冷たい風に撫でられながら、用をたしていく。長い・・・・・・。 「ん・・・・・・、ん?」 あれ、この風おかしい。これ、ホントに撫でてないか? 「え、え。なにこれ」 ぜったい撫でてる。物質的に。てことは・・・・・・。 「デ、デスパイア!」 「きづいたかや?」 ぬ、と便器の底から白い女の顔がせり上がってくる。日本史の資料集に載っているような、昔の髪型。 「く、この・・・・・・」 迎え撃ちたいものの、まだ小水は放出中だ。止まる気配はなし、動くに動けない。 と、躊躇している内に、 「どれ、妾が手伝ってやろう」 と伸びてきた4本の手で抱え上げられてしまう。幼児に用をたさせるような格好で、宙に浮く。 「ほれほれ、金色の水が弧を描いておるぞ? 人前で恥ずかしくないのかね」 「こ、このぉ・・・・・・」 そうする内に排尿の勢いが無くなり、ちょろちょろと尻を伝って落ちるようになる。
「おやおやはしたない。どれ、飲んであげようかの」 「なにを・・・・・・、ひゃあ!?」 女の首がわたしのソコに吸い付き、ごくごくと音を鳴らして尿を飲む。ちろちろと舌で鈴口を突かれ、背筋が伸びる。 「や、やぁ・・・・・・」 「ぷはっ、ふむ、いい味だったぞ。次はこの穴だの」 膀胱の中を飲み干したデスパイアが、わたしの股間をじろじろと見やる。 ・・・・・・あれ、チャンスじゃね? 隙、発見。 「変身!」 「な、なにぃ!? おぬしまさっ」 「ていや!」 ぱこん、と気の抜けた音を立てて銃弾が額にめり込む。はやっ。 「最後までいわせい・・・・・・、おぬ」 「うりゃっ」 もう一発。死んだかな? わたしを掴んでいた手から力が抜け、放り出される。ショーツが引っかかって、うまく着地できずに尻餅をついてしまう。 尻餅というか、便器にはまった。 「・・・・・・」 さらさらと消えていくデスパイア。はまったわたし。 わたしの尿でぐしょ濡れのショーツ。 「・・・・・・わーお」 どうしよう。 10分後、様子を見に来たるーあに救助されるまで、わたしは嵌ったままだった。 ――本館お風呂場 おもらしちゃんの称号をもらいました。この年で。 違うのに・・・・・・。ちゃんと耐えたのに・・・・・・。 先生の計らいで、わたしの班だけ先にお風呂。みんなの視線で泣きそうだった。 てか泣いた。 「リアちゃん、元気出して・・・・・・。ほら、あんなに長時間バスに乗ってたんだから仕方ないよ」 「うぅ・・・・・・」 カナエが背中をごっしごっし洗ってくれる。気遣いが悲しい。 「みんな気づいてないわよ、ほら、早く出てご飯食べに行こう?」 「るーあぁ・・・・・・」 カナエの後ろからるーあの声が聞こえる。気遣いが悲しい。 ざばぁー、と泡を流して浴槽に向かう。広っ。 「それじゃあ、100数えたらでよっか」 「「はーい」」 るーあ、なんか古くさい・・・・・・。 「「「いーち、にーい・・・・・・」」」 ・・・・・・あ、あれ? 「カナエって、おっぱいおっきくない?」 「そ、そぉ?」 いやでっかい。メグミさんレベルでは無いにしても、結構ある。 「て、るーあもでっかい・・・・・・」 「それはリアがちっちゃいだけじゃない?」 「なにおう! これでも成長したんだぞ!」 んにゃー! ばしゃばしゃばしゃ・・・・・・ 誰もいないのをいいことに、わたしたちはのぼせるまで温泉を楽しんだ・・・・・・。
――キャンプ場、バンガローの中 ご飯を食べて、お休みタイム。 明日の朝は早いのだ。 るーあ、わたし、カナエの順で川の字になって寝る。 わたしたち3人の小屋には、おおきなベッドひとつしかなかったのだ。 狭くはないけど、 「ふふ、リアちゃんちっちゃーい」 「髪の毛さらさらねー」 「う、うぅー」 逃げ場がない・・・・・・。 「あ、もう11時ね。明日は山登りをするんだから、もう寝ましょ」 「は〜い」 「んー」 あれ、なんでわたしに抱きついてくるのふたりとも。抱き枕? 「すーすー・・・・・・」 「くぅ・・・・・・」 ねつきはやっ。 「・・・・・・」 身動きとれないし、やっぱり狭いし。 けど、なんだか。 なんだか、あったかい。 ――メグミのアパート 『はい、いえ、はい――』 「・・・・・・?」 なにやらメグミがこそこそと台所で電話をしている。なんだろ。 あの日から、なんとなくいっしょに寝るようになった布団が、メグミひとり分ぽっかりと空いている。 『来週、ですか? そんな――』 「・・・・・・」 なんの話をしているんだろう。そんなにうろたえるほどなのか? 『・・・・・・私は、いえ、私たちは――』 「・・・・・・」 ・・・・・・。 電話が終わったのか、メグミが布団に戻ってくる。その顔は影になって見えない。 「メグミ、今の電話、なに?」 「・・・・・・」 むくりと体を起こしてメグミを見つめる。彼女の唇から、言葉が紡がれる。 「私とあなたに、派遣要請が出されたの。この町に永住する意志がないのなら、派遣するって」 「え!?」 衝撃的な言葉。この町を、離れる。 いつの間にか馴染んで、当たり前に歩いていたこの町。そこから、離れる。 店長や美優ちゃん、そのお母さん、常連の人たちが頭をよぎる。この町で親しくなった人たち。 そして、リアちゃん。町から離れれば、彼女に会えなくなってしまう。 そうしたら、あの娘はまたひとりだ。 けど、助けを求める人がどこかにいる。派遣要請。救援じゃないから、ここを離れて別の場所なのだろう。 見知らぬ誰かを助けるのが、アタシたち天使の使命。 「メグミは、メグミはなんて答えたんだ?」 「私は、私は――――」 なにかが悲しくて、なにかが怖くて。 アタシたちふたりは、またあの日のように身体と心を慰め合った。 湯けむり旅情のおもらし天使.end
> なまはげって、秋田県の男鹿半島でよくなかったっけ?
なん・・・だと・・・?
>>509 ごめんなさい、プロットってなんですか?
話の大筋のことなら頭でだいたい考えてますけど・・・・・・
エロは重要な奴でなければ、即興です。蜂とか蜂とか
>>516 続けて乙です
プロットとは話の大筋のことで大体あってます
エロ即興とかすばらしい紳士ですね
二月になると秋田県の男鹿ではなまはげが「悪い子はいねがー!!」と雄叫びをあげながら家々を練り歩く光景が見られる。 なまはげが叫んでいるこの言葉、実は省略されている箇所がある。それを付け足すと…… 「女の子に悪戯する悪い子はいねがー!!」 さらに過去の文献から、『子』とはデスパイアの事を指すようだ。 つまり、なまはげは天使だったんだよ!遥か昔から我々人類をデスパイアの驚異から守り続けていたんだ!!
な、なんだってー!!!
何年か前に女湯に突撃したなまはげがおってな
なまはげは子供や初嫁を追いかけ回すんだよな さらに今は大晦日だけど元々なまはげは小正月、つまり現在でいうところの1月15日(成人の日)の行事だった つまりなまはげが捕まえた子供や初嫁は、 なまはげによって大人にされていたという公式が成り立つのだよ!
な、なんだってー!?
それはもういいから。
なまはげよりなまはめの話をしよう
525 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 23:15:25 ID:2FaSU1jN
ごめんナマハメ今回なし 投下
526 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 23:16:09 ID:2FaSU1jN
『貫殺天使リア』 26.焦がれた姿 ――翌日、秋田の渓谷 「ほあー、すげー」 「水がきれいだよぉ〜」 「のんじゃだめよー」 班別自主行動。東北の耶馬渓と称される大自然、らしい。 耶麻渓ってどこ。 で、その渓谷にかかる吊り橋にわたしたちは立っている。絶景かな絶景かな。 「んー、空気が澄んでるねー」 「マイナスイオン漂ってるよ〜」 「ほら、写真とったら行かないと。後ろ詰まっちゃうわよ」 後ろと言っても全然いないわけだけど。あ、魚発見! 「カナエ、るーあ! 見て、キツネ!」 「ホントだ、かわい〜」 「か、かわいい・・・・・・」 ビバ大自然。ビバ秋田! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
527 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 23:17:15 ID:2FaSU1jN
――夜6時、キャンプ場 帰ってから、ご飯の用意。 飯ごう炊爨だ。 昨日はカレーだった(みんながわたしたちの分まで作ってくれていた)けど、今日はなにを作るんだろう? 『今日のごはんはきりたんぽ鍋だぞー。みんな材料とったら作り始めろー』 まじか。 「じゃあわたし、お米研いでるねー」 「じゃあ私水沸かす〜」 「え、私が鍋担当?」 許せるーあ、わからんものには手を出したくない。 ・・・・・・カナエ、仕事しろ。 「先生必要かー?」 「必要です、手伝ってください安藤先生」 なんと。先生を味方につけるとは。 先生の分も逢わせて、4人分のお米を研ぐ。手はクマさんのかたち。 しゃかしゃか。 NHK見て覚えたんだよなー・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 完成。 「「「いただきます」」」 先生あわせ。4人で手を合わせる。湯気がもくもく上がっている。 我ながら、おいしそう。 「おぉ! きりたんぽもちもち!」 「カナエー、いっこくらいちょーだいよー」 「あげないよ〜! あっうそ! いっこあげる!」 ほんとだ、もちもち。うまー。 「ああそうだ、グローデン。お前の制服、乾いたってさ。後で本館に取りに行ってこいな」 「あ、はい」 昨日のおもらし事件(違うのに・・・・・・)で、わたしのスカートとショーツは濡れてしまっていたのだ。 それを、旅館の人のご厚意で洗ってもらっていた。 クマさんバックプリント。なぜか女将さんに暖かい目で見られた。 ・・・・・・あれ、お気に入りなんだけど。 「そうだ、先生がとっておきの怖い話をしてやろう」 「え〜、いいよぉ。ね、るーあちゃん!」 「私は聞きたいかな・・・・・・」 「あれ!? リ、リアちゃんは!?」 「ごめんカナエ、わたしも聞きたい」 というか、なにもしなかった罰だ。へへん。 「よぉーし、先生張り切っちゃうぞー。じつはな、この旅館での話なんだが・・・・・・」 なんでいきいきしてんだ。だからまだお嫁にいけないんじゃ・・・・・・。 「なんと、この旅館のトイレには、お化けがいるって話なんだ!」 「ひぇ〜っ」 ・・・・・・まさか。 「その幽霊は、江戸時代から住み着いていてなー。青白い顔をした女なんだとか」 倒した! 昨日倒したよ! 「そのむかし、ここで殺された女の怨霊なんだとか・・・・・・」 そんな高尚なものじゃなかった気が・・・・・・。
528 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 23:18:32 ID:2FaSU1jN
――潰れかけた民家 「服は・・・・・・、これでいいですよね」 「ああ。かわいいぞ。さすが俺のペットだな」 「へへ、そんな・・・・・・」 主の言葉に照れた笑みを返す少女。天使、カレン。 彼女は今、普通の服装をして立っていた。 この土地で襲った同年代の少女のものを借りたかたちだ。 「じゃあ、20人分ですね。適当なところからもらってきます」 「おう、みつかんないようにな。適当に場所をバラして盗ってこいよ」 「はいっ、ご主人様!」 行ってきます、と声をかけて民家を出て行く。何頭かのウルフを連れ、山を下る。 「あのじょーちゃん、もうホントにボスのペットですねえ」 「だな。メシ盗ってこいって言ったら、喜んで行きやがった」 少女は町へ繰り出す。 赤い首輪をつけたまま。 ――旅館の本館、露天風呂 「びばのんの!」 露天風呂! はじめて! 昨日は慌てて入れなかったけど、今日はゆっくりつかろうと思う。 露天風呂かあ。やっぱりお猿さんが入ってたりするのかなあ。 がららー、とドアを開け、いざ外へ。 「・・・・・・寒!」 「さむいよぉ!」 「あたりまえでしょ・・・・・・」 風もないのに肌が痛い! やばいってやばいって! 「は、はやく湯船に・・・・・・あいたっ」 すてーん! こんなとこで走ったからか、転んでしまった・・・・・・。TOラブる? 「・・・・・・リアちゃん、まだ生えてなかったんだね・・・・・・」 「う、うるへー!」 なんでまじまじと見てるんだこの娘は。そうですよ、生える予感すらありませんよ。 「まったく、お風呂は静かに入りなさいよ・・・・・・」 「めんぼくねー・・・・・・」 「ごめんね〜」 ちゃぷ、とお湯にはいる。タオルは入れてはいけません。 「あったか・・・・・・」 「あったかあったか♪」 おお、外と中でこうも違うとは・・・・・・。 「へへ、るーあちゃん、髪の毛凍ってる〜」 「なによ、あんた達も凍ってるわよ」 あ、ホントだ。すげー。
529 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 23:19:59 ID:2FaSU1jN
『千崎さんたちー、いっしょにはいろー』 『うわさむぅ!』 『ちょべりばっ!』 『古ー』 C組の人たちも外にやってきた。温泉班女子、全員集合。 「リ、リアちゃん。渡辺さんって・・・・・・」 「うお、すげー・・・・・・」 「んー? どーかしたー?」 渡辺さん。のんびりした話し方の女の子。 の、胸がでかい。メグミさん越え。 とりあえず、頭を下げてみた。 「ど、どーしたのー?」 「おっぱいください」 「えー? むりだよー」 きゃっきゃと笑う渡辺さん。けっこう本気なんだけど。 「なになに、フィリアちゃんって胸ちっちゃいのコンプレックスぅ?」 「うっ。そ、そんなこたねーですよ」 ギャル風味の遠藤さん。あくまでギャルファッションらしい。この人もむねでっけー。 「胸をでっかくするには、他人に揉んでもらうのがいちばんらしいよ? 試してみる?」 「へ、へ?」 むんず、と後ろから遠藤さんの手のひらがわたしの胸に添えられる。添えられるってか、鷲づかみ。 「鷲づかむほどないってー」 なんだと。 「どーれどーれ、おねーさんがおっぱいおっきくしてやろー」 「ちょ、ちょっとやめ、んひゃ!?」 外側から波打つように揉み込まれてく。え、なんかきもちいい。 「ふふーん、かーわいっ。あてちゃうぞー」 むぎゅ、と背中に柔らかい感触。これがDカップおっぱい・・・・・・! 「ちょ、ちょっと遠藤さん・・・・・・、んっ」 「おとなしくしててって。今いーとこなんだから」 密着して揉み続ける遠藤さん。鼻息荒いよ! 「み、みんなも見てないで助けてよ!」 「あ、ハルカってそっちのケがあるから気をつけてねー」 「今言うこっちゃねー!」 るーあとカナエはそれぞれC組のひとと歓談してるし、救いになるのは目の前の滝さんだけなのに・・・・・・! 「んひゃっ!?」 「んー♪」
530 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 23:20:36 ID:2FaSU1jN
ぎゅっと密着度合があがって、左手がわたしの両手を絡め取る。乳房だけを触っていた右手が、乳首をなでてきた。 「たってんじゃん。期待しちゃってる?」 「にゃ、にゃにを!」 どう考えても生理反応! ああ待って、るーあカナエ! なんで大浴場にもどってっちゃうの!? 『リア、のぼせないうちに帰ってきなさいよー』 「ちょ、ちょっとー!?」 がらがらぴしゃん。なんて薄情な友人達・・・・・・! 「滝ー、邪魔者もいなくなったし、そろそろ本番いこーぜー」 「まったく、気が早いんだから。フィリアちゃん、失礼するね」 なんで滝さんも寄ってくるの!? その猛禽類みたいな目をやめて! 「お腹すべすべー」 「足もきれいねー」 「んひゃっ、ちょっと、くすぐったいよふたりとも・・・・・・!」 両手を押さえられたままあちこちまさぐられる。胸から離れてくれたのはありがたいけど、状況が悪化しとる! 「じゃー私はおっぱいもみもみにもどるわー」 「それじゃ太もも触ってるねー」 ふたりの手がそれぞれひとつの場所を触り始めた。滝さんは足、遠藤さんは胸。 「ん、ん・・・・・・っ」 遠藤さんの手のひらによっておっぱいが外から真ん中へと向かって揉み込まれていく。 時折乳首にソフトタッチをして、わたしの期待感をあおる。 「んひゃっ、あぅ・・・・・・」 いつの間にか太ももからお尻に移動していた滝さんの手が、ゆっくりと肌を撫でる。 ぴちょ、と首筋を舐められて、身体に電流が走った。 「んー、感じてるねえ。こーゆーの、意外と好き?」 「ち、ちがっ」 「違うとは言わせないぞー」 「ひゃう!」 滝さんの指がわたしのソコに這ってきた。スジをそろりそろりとなぞってくる。 「んん? なんか変な感触するよー? ぬるぬるしてるねー?」 「そ、それは・・・・・・、あぅっ」 「言い訳しなーい」 ぴんっとわたしの隠されたクリトリスを弾く。嫌が応にも身体は反応して、快楽を受ける。 「もう手ぇ放していいかな? おっぱい両方育ててあげるよ、おもらしちゃん♪」 「んひゃっ、あぅぅ・・・・・・」 両胸をこねくり回され、身体から抵抗する力が奪われる。割れ目をなぞっていた指が、ソコを割り広げた。 「一本はいりまーす」 「あっ・・・・・・」 指が入ってきた。くにくにと中で蠢いて、わたしを翻弄する。 ず、ずと出し入れをしたり、かと思えば入り口の上辺りにぐりぐりと押しつけたり。
531 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 23:22:27 ID:2FaSU1jN
乳首をつまんだり、首筋に舌を這わせたり。 「ふぁっ、だめ、あぁっ」 無言でわたしを攻めるふたり。わたしはそれに身を任せて。 「あっ、あぁっ・・・・・・」 「ふふ、つらそーだね。滝、そろそろイかせてあげよーぜ」 「へ? あっ、だめっ、んっ、んんっ」 ピストンが激しくなる。滝さんの唇がわたしの唇と合わさり、声を殺す。 クリを摘まれ、乳首を潰され、 「んっ、んん〜〜〜〜っ」 わたしの頭に、星が舞った。 「ぷはっ、はぁ、はぁ・・・・・・」 「ぐったりしちゃって、かーわいっ♪ ん? あれ、またお漏らししちゃった?」 「あぁ・・・・・・言わないでぇ・・・・・・」 わたしのソコから尿が出て行く。脱力した身体は、それを止められない。 「これで終わり、じゃあないよん♪ めちゃくちゃにしてあげる♪」 「のぼせるまでイカしてあげるよ」 わたしの中に入った指が、また動き始めて・・・・・・、 「いえ、もう終わりよ。あんたらの人生もね」 上からるーあの声がした。 「「へ?」」 頭上には、鬼のようなるーあの顔。わたしを見て、菩薩顔になって一言。 「ちょっと待っててね、リア。このバカふたりをとっちめるから」 「う、うん・・・・・・わ!?」 わたしを放してばしゃばしゃと逃げ始める滝さん遠藤さん。その背中にるーあは手を向け、 「破ぁ!」 と覇王色の覇気を放った。ばたりと倒れるふたり。 「まったく・・・・・・。じゃれついてるだけだと思ったのに。ごめんねリア。さ、上がりましょ」 「う、うん・・・・・・」 寺生まれってすごい。そう思った。
532 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 23:23:27 ID:2FaSU1jN
――湯気の立ちこめる、人通りのある道 天使カレンは、街道を散策していた。 既に食料は人数分確保して下級ウルフに運ばせている。 “浴衣を買ってきて、それを着たカレンを抱きたい”という主の願いを叶えるため、かわいい浴衣を探しているのだ。 行き交う人々の目がその首に巻かれた首輪に向かう。その奇異の目にむしろ誇らしげに見せつける。 雑踏の中、懐かしい香りとすれ違った。 振り返ると―― ――温泉街 自由行動、つまりはおみやげタイム。 旅館近くのおみやげ店ストリートを自由に班行動なのだ。 足湯があったりよくわかんない怪しげな提灯が売ってたり、雰囲気だけでも楽しい。 「あー! カエルさん! あそこ入る!」 カナエのテンション上がりっぱなし。また変な店に入っていった。 「むは! #$%&’+@!」 るーあも聞き取れない単語を発して別の店に入っていく。何あのお店、みりたりぃしょっぷ? 「離れちゃだめなんじゃ・・・・・・」 とりあえず、カナエの方に行こう。なんかひとりにするのは危ない。 雑踏の中、懐かしい姿とすれ違った。 振り返ると―― ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――新幹線、車内 流れていく景色。たった2泊だったけれど、とても楽しかった。 目の前にはるーあとカナエが仲良く寝ている。やっぱり疲れたのかな。 出発の時はあんなにうるさかった車内も、今はとても静かだ。 あと1時間くらいで、新潟駅に着くはず。 田園風景を流して、あの場所から離れていく。 カレンのいる、あの場所から。
533 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 23:24:23 ID:2FaSU1jN
――あのとき 振り返ると、カレンがいた。気が、した。 「カレン! カレン!」 いや、ぜったいにいた。はっきりとこの目で見た。 「カレン! どこ!? カレン!」 人混みをかき分け、その姿を探す。夢にまで見た姿を。泣くほど欲した姿を。 「カレン! カレン!」 「リア!? どうしたの、ちょっと落ち着いて!」 声を聞きつけてきたるーあに腕を掴まれる。そんな、そんな場合じゃないのに。 「カレンが、カレンがいたの! ここに、今ここに!」 「カレンが・・・・・・? とりあえず落ち着いて。少し静かにしててね?」 そう言うと電話をかけ始めるるーあ。相手は、先生だった。 『もしもし、どうした?』 「千崎です。タヌキの看板のお店に、すぐ来て頂けませんか?」 そうして、先生を呼んで。 事情を話して、警察まで呼んで。 全部終わった後、 「グローデン、気持ちはわかるけど、明日はもう帰ろう。ここは警察に任せよう。 私たちみたいな土地勘がない人が探し回ったって、絶対見つからないぞ」 といわれた。 言いたいことは、たくさんあったけれど。 頷いて、返した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 家について、荷物をほどく。 そしてまた、新しい荷物を詰め込む。 この時間なら、まだ銀行は開いてるよね。お金、下ろしてこないと。 新幹線のチケット、すぐにとれるかな? ネット使わないと・・・・・・。 まっててカレン。 すぐ、行くよ。 焦がれた姿.end
終わりです。なぜかまた百合。作者の趣味ですごめんね! PC規制くらいましたよケータイからですよ さげてませんでしたよ
ふう、前日ぼっとん便所にはまるったリアが、クラスの男子からえんがちょされてなくて良かったぜ しかし、リア(とカレン)には悪いけど、あんまり恋焦がれるほど探していたってイメージじゃないんだよな まあ、うかつに動くことを禁じられてたせいなんだろうけど
拙作ですが投下させていただきます 楔と魔法少女達・第一話です
01 「どうしても去るのか…?」 「うん」 二人の男の声が聞こえた。 一人は中年の男性のような声で、もう一人は青年程の声に聞こえた。 中年の方の容姿は確認できない。何やら黒い靄がかかっているようだった。 青年の方は白いワイシャツにスラックスな上にネクタイ着用と、往年の新人サラリーマンを思わせるような格好だった。 それはこの場にあっているとは到底思えないほど場違いであったということも追記しておこう。 「残念だ、どんな奴よりも私は君に一目置いていたというのに」 「そうかな。僕は君にそれほど興味も関心もなかったよ」 青年はまるで抑揚なく話す。未練も後悔も後腐れも何も無いような、淡々とした口調だった。 「そもそも僕がこんなところにいるのが間違いだったと、今になって思うよ。僕はここにいるような奴じゃないし、 ましてや君に目をつけられるような存在でもなかったんだ。こんなところで一生を過ごすのは嫌だ。はっきり言っちゃえば――」 青年は一呼吸おいて続ける。 「――飽きちゃった」 「お前がそう言うのなら俺は止めん。というより、止めることは出来ない。お前と俺は同格だ。戦っても絶対に勝てない。 俺とお前はそういう関係だ」 中年の声には諦めとも取れるような感情が混じっていた。そして最後に一言。 「本当にここを、この世界から去るのか。魔帝よ」 「ああ、魔王。僕は――」 「僕は、人間界へ降りる」
02 「いやああああぁぁぁ!」 絹を裂くような女性の悲鳴が聞こえた。 一つではない、ビル街のあちこちから聞こえる。 ある女学生は触手に逆さまに吊られており、必死でスカートを押さえており、 またある女性は体を宙吊りにされ、絡まってきた触手によってその形の良い胸を強調させる様になっている。 逃げる女性も、無駄なことだと言わんばかりに足に、手に、体に、触手を巻き付けられ、吊るされていく。 その触手の先には、今回の騒動の原因がいた。 体は4m程の、形が整わない、いわゆる「不定形」。 その道ではスライムと呼ばれる物体の出している触手は、見た目に似合わないような素早さの触手で、女性を次々と拘束していった。 「弥生ぃー!畜生、テメエ!離しやが…ごぶっ」 「明、アキラァー!やめて、明に手を出さないで!」 女性は自分が捕まっているのにもかかわらず、彼氏の心配をしていた。 こんな場面でなければ麗しい感動的な場面であっただろう。 「――――――」 男に弥生と呼ばれた女性は必死にスライムに懇願したが、肝心の巨大スライムは何を言っているのか全くわからなかった。 日本語ではない、英語でもない、いや、そもそも言語ですら無いような言葉を、巨大スライムは始終発していた。 「やだ、ヌルヌルしたのが胸に…」 「もうやだよぉ…お母さん、助けて…」 「うぶぅ…もご…もぶ…」 巨大スライムは捕らえた女性に次々と愛撫を開始した。ある者は胸、ある者は秘所を、ある者は口を。 「――――――」 そして変化は訪れた。 「はぁ、はぁ…いいよぉ、もっと…」 「あんっ、そこ、気持ちいいよ…」 「なんでぇ…犯されてるのに、気持ちいいのぉ…」 捕らえられて愛撫を受けた女性が次々と甘い声を出すようになっていった。 それはトリオからカルテット、クインテッド、しばらくした後は桃色の大合唱になって、ビル街に響き渡る。 「――――――」 そして巨大スライムもついに触手を女たちの秘所にあて、暫く焦らしてからいよいよ挿入、としていた時にそれは起こった。 「―――――!」 一瞬だった。 一瞬で自分の操っていた触手数十本が切り裂かれていたのだ。 いや、切り裂かれただけでなく、銃創もあった。それが撃たれたことだと気づくのに、巨大スライムは少しの時間を有した。 そしてスライムは視認した。自分の触手を切り裂き、撃ち切ったものを――
03 スライムは何が何だかわからなかった。 わかるのは、目の前の奇抜な黄色い衣装の少女――それは金色にも見えた――が、右手の短刀と左手の小銃で自分の触手を切った、ということだけであった。 「あーあ、ったくもうよぉ、男が女を慰み者にするのはまあ生理現象だとしてもよぉ…せめて脳内から出てこないでくれよ。 メイワクするのは襲われたほうなんだからよ」 「くーちゃん、軽口叩くより被害者を助けるのが先。挿入られてないとはいえ、惚かされた状態が長く続くと危険よ」 「あたしをくーちゃんと呼ぶな。その呼び方は二番目に嫌いだ。それに――もう開放されたのは救出済みだよ、さくにゃん」 その通りに、目の前の女は一瞬消えたと思ったら後ろにさっきまでスライムに拘束された女たちを山にして置いていた。 スライムはそれを全く目で追うことが出来なかったのだ。 ただわかるのは、女がごちゃごちゃ何かを言ってることくらいであった。 いや、一つだけ、女が「邪魔」と言って救出した女たちを後ろに放り投げたのは辛うじて理解できた。 「さくにゃ…まあいいわ。その調子でお願いねくーちゃん。私はサポートに回るから。ああ、心配ないと思うけど惚かされないでね。 救出が面倒だから助けないわよ。そのまま慰み者になってスライム相手に喘いでてね」 「冷たいなあ、さくにゃんは。まああんたが惚かされてもあたしは助けないと思うけどね」 そう言うやいなや、目の前の女はまたしても消えた。いや、消えたように見えた。 今度はギリギリ、スライムは女の動きを認識できた。そしてそれを追ってスライムが触手を振り回すが、女にはまるでカスリもしなかった。 「?――!――」 そして体も女を追いかけて後ろを向いたときには、既に自分の触手の1/3が切り裂かれ、撃ち切られていたのだ。 「んー…おっそいなあ、もうちょっと速度落として温存しようかな。最大速度は疲れるし」 そう言うと女はんんーと腕を伸ばしてリラックスしていた。まるでスライムは相手にすらならないかのような態度である。 スライムは女の行動が、自分を馬鹿にしているということを理解すると、地面に触手をたたきつけ始めた。 すると女は驚いたかのように―― 「おおっ、言葉も喋れんアホのデカブツなだけかと思ったけど、バカにされてるのはわかるみてーだな」 そういうと伸ばしてた腕の片方を前に持ってきてこう言う。 「ほら、かかってきなデクノボー。触手があたしにカスリでもすればあたしは喜んでお前の肉奴隷にでも何でもなってやるよ」 明らかな挑発。逆に言えば自分はお前の本気でも触手なんかにはカスリもしないという自信だった。 スライムはこの時に、自分の後ろで放って置かれている女たちをまた捕らえるなり、尻尾を巻いて逃げるなり色々と方法はあったのだ。 しかし頭に血が上ったスライムにはただただ目の前の気丈な少女を捕え犯し喘がせ屈服させることしか頭になかった。 「!!!!!!」 そしてスライムは見事、いや敢無く挑発に乗ってしまった。 自分の体から出ている無数の触手をただ一本に限定し、神経をそこに集中させることで速度を今までの数倍にまで増した、 正しくこのスライムの最速の一撃であった。 その速度には女も少々驚いたようで、顔にはびっくりしたような表情が現れていた。 そして触手は、驚いた顔のままの女を貫いた――
「!!―――?」 そう、貫いたのだった。 おかしい、スライムの一番最初の考えはそれだった。 確かに速度的には自分の最高の一撃に間違いないはずだが、殺すほどの力を込めては居ない。ましてや貫通すると言うのは明らかに 過剰威力だ…いや、そもそもこれは本当に貫いているのか? 「――――!!」 スライムは気づいてしまった、感づいてしまった。それが少女のあまりの速さのために出来た残像であるということが。 そして理解した。はじめから自分の速さなんてものは、あの少女にとっては速さなどではなかった、ということが。 気づいたときには遅かった。 「ああ、ちょっとだけ驚いた。だけどなんで暫く動かなかったんだ?もしやあたしの残像を攻撃して満足してたのか。 そりゃすげえ、オメデトー。まああたしも鬼じゃないからな、あたしの残像に触手突き立ててくれたお礼は…」 スライムは声の方を振り返ろうとしたが、それは出来なかった。 突然の全身の激痛。まさか痛覚以上に早く動ける物体、ましてや自分が餌としてきた人間などにそんなことが出来るとは思いもしなかったのだ。 「!?!?!?」 「お前の触手全部で勘弁してやるよ、ブリンヤロー。よくもあたしに最大速度の70%を出させやがったな畜生め。 マルハゲになってとっとと死ね」 少女の言葉通り、スライムの触手はすべて切り裂かれ、撃ち抜かれていた。 勝負あり。もはや武器の殆どを無くしたスライムに戦意はない。後は煮るなり焼くなり撃つなり切り刻むなりの簡単なお仕事。 の、ハズだった。 「!!!!!!」 「げっ!」 スライムはまだ諦めていなかった。奥の手中の奥の手は神経を集めて高速化した触手などではなかった―― その触手を生成していたスライム自身の体、それこそが最大級の隠し玉。 半固体のスライムは上と左右を覆って、少女に襲いかかってきた。 しかし、それでもスライムが少女を捕らえることは叶わなかった。 「!?????」 「油断しないで、と言ったでしょうくーちゃん。こういうタイプは大抵全身が武器なんだって分かってるじゃないの」 スライムは突然撃たれた。何処から?痛みは横から、人で言うこめかみのあたりだろうか。 誰に?目の前の少女ではない。少女は自分が覆い包もうとしていた。何か特殊な武器でもない限り、横からの攻撃など不可能だ。 そこからの答えの導きは早かった。至極簡単だ、二人いればこの状況に説明がつく。 そして何も聞こえなかったということは、もう一人は銃声の届くより外にいたということになる。 そこでスライムの思考は強制中断されていった。 次々と銃声のしない銃撃、いわゆる「狙撃」がスライムを襲っていったのだ。 「!?!………」 そしてスライムは絶命した。
04 『桑原、佐久良、首尾はどうだ?』 突然頭の中に男の声が響いた。 「あー、これ慣れねえな…頭の中に誰かいる気分になる」 桑原と呼ばれた黄色の衣装の少女が苦い顔で答えた。 「良好です。くーちゃんの速さに敵が追いつけないので魔装の防御力の方は未だに未知数ですが…」 佐久良と思わしき方の青い衣装の少女は丁寧な口調だった。 「敵が弱すぎるんだよ。この調子なら人間界救うのも案外余裕かもな」 「言った側から油断ばっかり…脳天ぶち抜いてあげましょうか?」 上等だ、やってみやがれ遠距離まな板チキンめ、と中指を上げながら桑原が言いかけるが、そこにまた男の声が入ってきた。 『僕の作った魔装の防御力はあくまでも君達の魔力を少量、強制的に吸い上げて防御力に変換している、謂わば蛇口のようなものだ。 今は行動や魔具の行使に支障がないくらい微量の魔力を使用しているが、敵によって防御力をゼロにして攻撃に全魔力を回したり、逆に一瞬だけ最大防御力にするような応用も効く』 まあそれは今特に知る必要はないだろうけどね、と後に続けた。 『では、帰還してくれ。今回の消費魔力量や敵のビジョンを見て、今後の対策としたい。襲われた人たちの後始末はこちらで対処する』 「あいよ、隊長」 「了解しました」 そして少女たちはその場から姿を消した。 上空の目、そしてそれが発する極微量の魔力に気づかずに…
05 「あららららー、やられちゃった。僕の大切な尖兵だったのに」 「歩兵一駒で相手の持ち駒を測ることが出来たのだ。戦果としては上等だろう」 「それなんだっけ、ショーギ…で合ってたかしら。よくそんな難しいもの出来るわね」 「…んっ……ぁ…」 軽薄な感じの口調と少々堅そうな感じの口調、それと女口調の3人が話していた。 場所は何処かはわからない。声が反響するので閉所なのは間違いないだろう。 いや、もう一人、か細い声が聞こえてくる。 「あー、確かこの世界じゃ"歩を使って角や飛車を釣り上げる"ってのが悪の常套手段なんだっけ?」 「何なの?角とか飛車とか。それにそんなのどこで覚えたのよ」 「漫画だよ。日本って言えば酸いも甘いもみーんな漫画に描いてある、って漫画に書いてあったよ」 「そんなわけあるか」 「い……やめ…も…」 ふざけ合って話してる中に響くもうひとつの声。よく聞くとそれは女、それも少女の声のように聞こえた。 「それに釣れたのが角や飛車とは限るまい。桂馬や香車のような下の駒の可能性だってある」 無論、角や飛車以上の駒の可能性もある訳だがな、と堅そうな感じの声がボソリと呟いたのには誰も気づかなかった。 「そして貴様は目的を見失っていることにいい加減に気付くべきだな。ついでに話題もズレてることに気付けば更に上等だ」 「あははははー、見失う訳無いじゃないか。僕らの何よりも優先すべき目的を」 「それならいいんだけどね…アンタはどうにも軽すぎていけないね」 「や……やだぁ…もう、いやぁ…」 段々とはっきりと聞こえてきたそれは、少女の喘ぎに間違いなかった。 そんな喘ぎ声を、まるで聞こえないかのように彼らは話している。 「ところでアンタ、その触手で吊ってる女はいったいなんなんだい?会話の中で始終喘がれて正直ちょっと邪魔なのよ」 「あまりメタなことを言うな」 どうやら堅そうな感じの声はツッコミ役らしい。 「あー、これ?実は僕の部下の一人が攫って来た女なんだけどさ、なんと全く惚けないんだよね。 擦ったり挿入したりしてる快楽はあるみたいなんだけど、僕レベルの媚液でも全く歯が立たないんだ。 だからちっとも壊れなくてねえ、暫く僕の遊び道具としてこうして吊ってるわけ」 「ひうぅぅ…やめてぇ、これ以上…挿れないでぇ」 「確かに全く壊れてないね。魔法の耐性が特別強い人間なのかしら?」 「ふむ、興味深いな…」 女口調と堅口調はそろって思案を巡らせていた。 「おや、君がこんな行為に興味を示すとは珍しいねー、魔物の中でも特別ストイックなのにさ。もしかして気に入ったの?ゆずってあげよっか?」 「勘違いをするな、色情狂。人間の方には興味があるが、行為そのものに一部の興味はない」 あっそ、と軽口調が言うと、少女への攻めは更にヒートアップした。 「ひぎっ、やぁ…急に動かさないでぇ……」 軽口調の触手での攻めはかなり激しい物のはずだった。 秘所の中には3本、菊門に2本、クリトリスと両乳首に1本づつ、それぞれリズミカルに動かし、あるいは動かさずに、緩急をつけて攻めつづけた。 並の人間なら既に心体共に壊れてしまい、喘ぎにも呻きにも似た声しか絞り出せなくなってる頃のはずなのだ。 「あぎぃっ!いやだぁ!もう嫌!はうぅぅ!全然…気持よく、ないから…もうやめてよぉ…」 「ふん、そう言われてすんなりやめてしまうと僕の沽券と股間に関わるんでね」 少女の言葉は、寧ろ軽口調の神経を逆撫でするだけであった。 「…ま、あの色男はどうでもいいわ。それで、どうやって探し出すかの検討はついたの?」 どうやら夢中になってる軽口調は差し置くことに決定したらしい。 暗黙のうちに堅口調も女口調に答える。 「ふむ、どうやら魔力をかなり抑えているようでな、最近感じた大きい魔力は先程の雷と水の少女達くらいしか思い当たらん」 しかし、そこにこそ隙はある、と堅口調は続ける。 「あの御方はこの世界の危機を見過ごしはしないだろう。あの少女たちを駒として差し向けたと考えれば、居場所を探す方法は自然と限られてくる」 「まあ、あの娘達に直接聞くのが一番手っ取り早いわね」 「無論タダで教えてくれるほど甘くはなかろう。強引な手段を取る必要もあるかもしれん。そしてそれによってあの御方の怒りを買うこともあるかも知れぬ」 「怒りだけなら構わないわ。私達が殺されようと、最終的な目的が達せられればそれでよし。私たちの目的は――」 「魔王を殺してもらうことなんですからね」 第二話へ続く
というわけで一話終了です エロ少なくてごめんなさい、バトルばっかりでした ちなみに二話も書きあがっているのですがやっぱりバトル 三話と三話バッドでやっとエロにたどり着きます その前にエロ描写の下手さに泣いた それでは失礼します
あ、しまった、題名入れ忘れた これだから投下慣れしてない奴は… 楔と魔法少女達 第一話 おわりのはじまり です
王と帝じゃ、なんとなく後者の方が偉そうに思えてしまうw
慰み者になってる耐性高い子が、単なる脇役のモブキャラなのか、今後重要なポジションを占めるのか気になるわ〜。
ところで、衣装の色以外、二人の容姿の描写が乏しいような気がします(片方がまな板らしいことはわかったがw)
>>533 カレン放置したまま第一部完とかになるかと思ったw
果たして今さら洗脳は解けるのか。解けたとして、身も心もすっかり篭絡された今、狼さんへの隷属心を捨てられるのか
答:もうとっくに洗脳は溶けてる
>>545 >王と帝じゃ、なんとなく後者の方が偉そうに思えてしまう
まぁマジレスするとその昔は、王も帝も、大差なく天下を治める
人をさす言葉だったんやけど、周の時代末期には、戦国時代と
あいまって諸侯が、それぞれ王を僭称して、王様って奴が、乱立したのね。
つまり王様ってブランド価値が、安っぽくなっちゃったの。
そこに始皇帝っておのぼりさんが、登場して僭称する王を次々倒して国を統一しなおして
秦という国を興し、わしが、一番なんじゃ偉いんじゃ、皇帝と呼びなさいと王よりも、帝が
偉いって言い出したのが、起源だったかな。
後は、○○王ってナントカ王って呼ばれる人が多く、安易に使われるけど、
(ホテル王とか鉄道王、石油王から、クイズ王、大食い王など)
帝は、安っぽく使われないって言うこともあるだろうね。
それと、帝政を布く国では、地方の治める役職の者を○○王って呼ぶ場合もある、まさにイメージですね。
>>545 >容姿描写
これについては二話で詳しく語ろうと思うのですが
一話ではなるべく色以外の描写を避けて巨大スライムの気持ちを表現してみました
ただ、この疑似一人称視点、全く意味がない気がプンプンと…
これに限らず、おそらくこれから書くところにも一人称視点が混じるかとも思います
それ以前に、私がかわいい女の子の服装をまだ上手く書けないっていう力不足もあるのですがorz
これについては二話をもうちょっと見直して精進します
>王と帝
これは逆にちっとも考えてません
偉そうな位を適当に考えたらこうなりました
ただ、某やりこみゲーの感覚が一部入っているというのがあります
だってあの世界、神より王の方が位が高いし強いんだもん…
凄い久々にきたんだけど、デスパイアシリーズって何? 読んでみたら、大人向け特撮ってイメージが 小学生犯し萌えるね。できれば、殺さずにやってほしいかも
>>547 >皇帝
中国の神話に三皇五帝ってのが居て、それより偉いんじゃーってことで「皇」且つ「帝」すなわち皇帝……じゃなかったっけかな?
そだよ。まあ、それは皇帝というネーミングの元ネタに関する話で、
そういう称号を欲した背景としては、
>>547 の説明(中国史上初の統一王朝で、単なる中原や地方の王に留まらない存在を名乗りたかった)であってる
いや、「なんとなく」って書いたけど、その辺を踏まえてなんとなくと言ったのであって、そんなスレ違いのマジレスを聞きたかったわけではないのだがw
なので、この後、得意げに三皇五帝の書物によって違う内訳とか並べるのはなしで頼むぜ
な、なんでこんな頭いいスレになってるんだ
天上界の神である天帝を真似したのが皇帝じゃないっけ 西洋だと、王は大名・皇帝はその長みたいな感じだったと思う
このスレに触手皇帝とか触手王とかがいるのだろう、たぶん。
触手王に俺はなる!
このスレの過疎化は免れてるのか否か デスパイアの人のおかげで盛り上がってまいりました、なのは確か
なのは確か… 白い魔王…?
多分だけど、
>>556 は最初からそういうボケのつもりで言っただろうから、座布団奪われるのは、556も同罪にょろ
触手布団の上で悶えるがいいにょろ
つまり今求められているのは 人間の少女が触手系魔法少女に変身するネタか。
触手魔法少女テンタクル・・・ 口で女の子を丸呑みして体内で陵辱しまくったり お腹から同化吸収して魔法少女型の触手に変化させたり 膣から丸呑みして子宮内で魔法少女を卵に組み込んで産卵したり 魔法少女の耳から脳へ侵入して体を操ったり 光合成したり 海で魚にかじられて涙目になったり 小学校の時の作文「おんなのこのりょうじょくほう」が佳作に選ばれたり
劇場版魔法少女テンタクル ドキッ!?気になるあの子は鯨少女!? この海をとろけさすのはアタシよっ! 近日公開予定の公開予定
>触手系魔法少女 居なくも無いのが世の恐ろしいところw 俺妹の劇中ゲーム「シスカリプス」とか 古橋秀之の「シスマゲドン」の海冥時ルリエ・ユウカとか
ブラックリリスにまんまあったぞ 触手アーマー
あとみっく文庫にも居たっけ
>>561 よし、それで一本書くんだッ!
寄生スレや異形化スレ向きな気もしなくもないがw
そこら辺の住み分けは難しいよね…
一応スレの趣旨的には触手、怪物に女の子が犯られる描写があるならここでいいんだろうけど …魔物の少女が外道魔法少女の触手魔法で退治される話、とか
受験でも、まともに小論文すら書いたことの無い人間が、 今流れに続けとばかりに、SSを投下します 魔物も魔法少女も出てきませんが(どちらかというと座布団か?w)、 皆様のお役に立てれば、幸いですw
570 :
569 :2010/11/06(土) 01:12:10 ID:J9HRDUr0
===<1/3>===== 「あんっ、なにこれ?」 お気に入りの一抱えもある大きなタコの形をした、ピンクのクッションが、 私に襲い掛かってきた。 チョット前にパウダービーズクッションが流行したけど、 最近開発された、高密度高分子ゲルと超伸縮性素材のシリコン膜の組み合わせで、 作られたクッションが発売され、柔らかい感触と不思議な弾力が大人気だ。 当然大小いろいろな形のクッションが発売され、 私はいろいろ悩んだ末、デフォルメされたタコの形のピンクのクッションを購入した。 お風呂上りのパジャマ姿で、その大きなクッションに寝っころがって、 くつろぐのが、毎日の私の日課だ。 かわいくデフォルメされた八本の足が、私の身体をやさしく受け止めてくれるのが、 私のお気に入りだ 今夜もクッションに埋もれて、テレビを見ていたら、タコのクッションから 合成音が聞こえたとたん、両方の二の腕に、突然長くなったタコの足が絡み付いた。 『ピーー、メンテナンスを開始します』 「えっ?」 長い間使うと起こる、クッションのヘタリを戻すため、 クッションの中央部に機械が入っていて 中の高分子ゲルを、買った当時の状態に戻す為のメンテナンスだが、 何かに当たって、ボタンが長押しになっていたらしい。 クッション中で、高分子ゲルが流動して、 圧をかけたり緩めたりしているのが、押し付けられた身体越しに感じとれ、 伸縮素材のタコの形のクッションが足の先まで、 膨れたり伸びたり縮んだりしている。 完全に身体をクッションに預けていた上、両の二の腕に巻きつかれてしまった為、 起き上がる事のできない。 メンテナンス中は、末端の足の先までの高分子ゲルに、相当の圧がかかるらしく、 絡みついた足を振り解こうする私の動作も、柔らかく押し返してくるのみだ。 「ぁん、ぁふん」 柔らかい拘束の中で、薄手のパジャマを通して、 ゲルを再構成中タコの足が、背中をもそもそ動くのが感じられる。 もともと、背中が弱い私は、刺激にいやらしい吐息が出てしまう。 いくつもの足に、やさしく背筋をなで上げられたり、つつかれたりと、 逃げられないことを良い事に、執拗に責めて来る様に感じれて仕方がない。 下半身の奥のほうで、熱を持ってしまってくる。 『ピーー、エラー134。自己診断モードを実行します』 再びクッションから合成音がなったとたん、 背中でうごめいていたタコの足が、ここまで伸びるかと思うくらい突然長くなり、 私を抱え込むように、殺到してきた。
571 :
569 :2010/11/06(土) 01:13:08 ID:J9HRDUr0
===<2/3>===== 「あん、何なのよぉ、これぇ」 悲鳴に甘いものが混じるのは、胸を刺激してくるからだ。 この時ばかりは、薄手のパジャマが憎らしい。 下から揉みあげると思えば、ノーブラの布越しに乳首を擦りあげたりと、 相変わらず、拘束している私の身体を、我が物顔で 何本もの足が暴れまくる感触が、よく伝わってくる。 そのうち、まくれてきたパジャマの裾から、足の一本がもぐりこんで来た。 「きゃんっ!」 足の先端でおへそを撫でられて、声をあげてしまう。 その足は、パジャマの中で跳ね回り、ボタンをすべて弾き飛ばしてしまった。 ちょっと自慢の形の良い胸が、外気にさらされる。 自分の腕を取られてしまっているから、隠すことすら出来ない。 その頃には、乱れてしまって、パンツの中は、もうベトベトだ。 たぶん、手が使えるなら、自分でオナニーを始めたに違いない。 私以外、誰も部屋に居ないで良かったのか、悪かったのか? 「あんっ、ふぁっん」 まるで意思を持っているかのように、晒された乳首を転がしてくる。 こりこりと柔らい素材で転がされると、逆に自分の乳首が硬くなってくる。 もともと凹凸のない、柔らかいクッションだが、 いくつもの足でなぶられる動きに、クッションの様に絶えず形を変える私の胸から、 甘い刺激を送り込んでくる。 人気の不思議な弾力と相まって、直接胸全体をもまれると、病み付きになりそうだ。 むずむずと、下半身に刺激が欲しくなってくる。 浮いてきた腰を待っていたかの様に、 ヒップから足の間をかけて、一本の足がパンツの中にもぐりこんできた。
572 :
569 :2010/11/06(土) 01:14:24 ID:J9HRDUr0
===<3/3>===== 「ふぁぁぁぁっ、あんっ!」 ヒップの谷間から、潜り込んで来た侵入者は、 私の足の付け根の大事なところに、舐めあげるように擦りあげていく。 タコの足の先端が、私の敏感な突起を爪弾き、私の腰が勝手に跳ね上がった。 「ああんっ!」 進入した足は私の足の間に釣り上げた魚のように跳ね回り、上下左右にアソコを擦りあげる。 そんな動きにパジャマのズボンと一緒にパンツまで脱げてしまう事になってしまった。 タコの足の根元の方の太いところまで、足の間に進入されてしまい、 足を閉じようとすると、伸縮素材の中のゲルが、流動してくるのが良くわかる。 なんと、私の形にフィットして、振動してくる刺激が甘い電気となって脊髄を駆け抜けた。 「ふわぁんっ」 足を閉じたまま、腰が跳ねてしまうと、ますます大変なことになってくる。 振動し流動する高分子ゲルを挟んだまま、アソコが擦れてさらに乱れてしまう。 「ひぃんっっ」 跳ねて擦れてしまった為か、私の敏感な所に直接あたってしまい、 一瞬ホワイトアウトする。 まるで、シリコン膜が私の突起を、すっぽり包みこんでしまったかのようだ。 「あん、あっ、あんあんっ」 敏感な突起から、大事なところから、自分の形にフィットし、 浅く削るようにタコの足が刺激してくるから、たまった物ではない。 自分の腰も、勝手に動いて、擦り付ける行為を止められない。 ますます乱れて滑りの良くなった部分を、ますます暴れるように往復され、 イッてしまいそうになりそうだ。 「あ〜〜〜ん、イッちゃうよ〜!」 『ピー、メンテナンス終了』 あれだけ、暴れていた8本の足が、元のデフォルメされた元の形に戻ってしまった。 後もう少しでいきそうだった身体を抱えて、私は呆然とする。 今度は自分で、ボタンを長押ししたかどうかは、だれにも話せない秘密だ。 ==<蛇足>===== 後日、ネットで女性用のそれ専用の“大人の”クッションがあることを知った彼女は、 購入を考えているとか、居ないとか・・・。
573 :
569 :2010/11/06(土) 01:17:35 ID:J9HRDUr0
[EoF] 「ムーンライトちゃんりんしゃん」って昔のゲーム(クイズだったかな?)の中で、 ノルマをクリアするたびに、ぬいぐるみのタコが、女の子をむいていく画像が ご褒美のひとつにあったのだけど(昔はエッチな絵だけで満足していたなぁ)、 その画像を自分の妄想に絡めて、文にしてみました。 ちょっと、スレが違ったかもしれませんが、 自分のこの分野の、原風景のひとつです。 登場人物の♀の情報は書きませんでしたが、そこは皆さんのお好みでw 題は『タコと♀』って感じでしょうか。 以上、駄文失礼しました
>>573 退屈な夜勤が楽しくなったサンクス
と同時にもやもやして夜勤明けが待ち遠しくなったノーサンクス
乙 ハードな陵辱物も嫌いじゃないがこういうのも好きだ
犯されるのが一人だけだとシチュで増やさない限り喘ぎとかが一定になる じゃあ多重人格魔法少女作ったらいいんじゃね? ここまで考えて化け物も触手もほとんど関係無いことに気づく
犯した相手と精神を入れ替わる触手とかどうだろうか。 で、次は犠牲者が人の身体になりたくて他者を犠牲にしようとするの。
>>577 怪談にそんなのがあったな動きたいから人と入れ代わる石像とか
いきなり過疎だと 許せっ・・・
ひでえな… 触手も魔法少女もみんな石化してやがる
た、助け────
つ【金の針】
みずからの いしで かそっているので こうかが ない.
いや、石化している間に触手と魔法少女をくっつけてから石化解除だな。
リアの人は執筆速いからそろそろ・・・・・・ とか希望を持ってみたり
( ゚д゚)ハッ!
ホッ!(゚д゚ )
(´ー`)フッ
リアの人じゃなくて御免なさい… 楔と魔法少女達 第二話投下します 正直エロ無いので流し読みしてくだされば…
楔と魔法少女達 第二話 あいしょうのもんだい 01 「只今帰りました、しら…隊長」 基地に帰って開口一番、そう発したのは佐久良だった。基地と言っても、ある男の住まいなだけであるのだが。 魔装は既に解除され、今は学校の制服になっていた。 そしてそれは桑原も同じであった。 「ああ、おかえり佐久良、桑原も。ご苦労だったね」 「そう思うのなら何かくれ。ちなみにアタシは腹が減って死にそうだ」 「くーちゃん、あまり隊長の前でワガママは…」 「いや、僕も研究が一段落したらお腹が減ってね、何か作るよ。佐久良も食べていくよね?」 隊長と呼ばれた青年が笑みを向けると、佐久良は急に赤くなって俯きながらボソボソと何か言い出した。 「し、白鳥さんの手料理…手料理を食べさせてもらえるなんてこれはもう私たち恋人を名乗っても―― ううん、寧ろ結婚を前提としたプロポーズととっても全然…」 「佐久良?」 「ひゃい!?」 白鳥と呼ばれた男が佐久良を覗き込むと、ビックリしたように跳ね上がった。 その様子を見ていた桑原は、うんざりした様子で腕を頭の後ろで組み、しかし茶化さずに見守っていた。 「ま、アタシは人の好意に云々言えるほど偉い人間じゃねーし、せいぜい頑張ってくれ」 「ん、桑原?何か言ったか?」 「なぁーんにも、アタシはいい加減にお腹と背中がくっついて人として見てられない姿になりそうなんで、先に台所行ってるぜ」 手を振りながら台所に先行する桑原に続いて、白鳥もそれに続く。残ったのは妄想が爆走している佐久良のみであった。 「し、白鳥さん、駄目ですよ、そんな…口でだなんて…でも白鳥さんのものなら…あれ?二人は?」 佐久良が漸く暴走から戻った時には、既にご飯が出来ていたのだった。 ついでに桑原がそのご飯をすべて平らげてしまい、佐久良が怒りのあまり魔装を纏おうとしていたのも追記しておくとしよう。
02 桑原円と佐久良亜沙美について、そろそろ説明が必要だろう。 桑原円(クワバラ マドカ)は雷の魔法少女である。髪は金髪のポニーテール、目はつり目で怒ると相当目つきが悪くなる17歳の高校生だ。 「おい、誰の目つきが悪いだって?」 武器は短剣と小銃、魔力の大部分は武器を扱うときに支障のない程度の筋力と移動速度の上昇へと当てている。 彼女の移動速度は正しく「雷」であり、その速度での移動しながらの攻撃は、相手が攻撃されたと気づくことすら無く絶命させる。 主に中近距離が戦闘範囲であり、彼女のスピードが生かされる最も最適な距離でもある。 魔装は黄色を基調とした無駄な装飾のないフォルム。というより、初期にあった無駄な装飾は全て桑原が剥ぎとってしまったのだが…。 紺のブーツはほぼ黄一色である魔装の色感を邪魔せず、静かに彼女の脚線美を映えさせる。 ミニスカートの下に黒のスパッツを履き、動きやすさを最大限に考慮した魔装である。 その分、武器による一発の重さや速度を捕えられた際の防御力には若干の不安が残る。 佐久良亜沙美(サクラ アサミ)は水の魔法少女である。水色のおかっぱで少々タレ目なところがある。 小柄な体格で貧乳、いや殆ど無いということも追記しておこう。 「誰ですか!この紹介をしてる人、訴えますよ!」 魔具はスナイパーライフル、移動をあまり行わず魔具の保持と弾丸の生成に魔力を使っている。 彼女の武器は銃であり、また「水」であるため、自分の知識下ならば近中遠限らず相当の数の武器の生成が可能である。 主に遠距離戦闘を主体としているが、武器の形によっては中近距離を戦うことも出来る万能戦士。 魔装は明るい青を基調としたフォルム。桑原と違い、黒っぽい装飾が多くついており、明るめの青を更に強調させる。 ロングスカートに茶色いストッキングと、魔装からも想像出来るようにあまり機敏な動きは得意ではない。 そのため、素早い敵には少々苦戦を強いられることだろう。 「でだ、正直言ってこのままでいいのかよ?」 「なんでくーちゃんは私や隊長のご飯まで平らげて、追加で作られたご飯まで私より進んでいるのかしら?」 「こまけえことは気にすんな。で、隊長さんよぉ、実際どうなのよ。アタシたちはこのまま雑魚を掃討していけばそれで世界の平和とやらは守られるのか? それだと実際ちょっと辛いぜ。なんせこっちは後手後手に回らないといけないからな、どうしても被害0ってわけにはいかなくなっちまう」 なんでこの子は基本馬鹿なのにこういう所は鋭いのかしら…と、佐久良はボソリと言った。 「そうだな…確かにこのまま現れては倒しを繰り返していたらジリ貧だ。桑原も佐久良も無限の体力や魔力を持っているわけじゃないからね。 下級の部下を生成している幹部のような奴らを倒せれば、魔物のこれ以上の進行は止まるはずだよ」 「じゃあそうしようぜ。後手に回るってのはアタシは好きじゃないんだよ」 「くーちゃんって肝心なときに鋭いかと思ったけど、やっぱり基本馬鹿ね。 考えてみなさいよ、そもそもその幹部の場所が割れてるならとっくに強襲でも夜襲でもかけて一網打尽に出来るじゃないの。 それが出来ないってことは、そもそも場所がわからないってことでしょ?」 ですよね、隊長、と佐久良は白鳥に振り向いて言う。 「勿論それもある。が、たとえ場所が割れてたとしても今の君達を送り出すわけにはいかないよ。 幹部って言うからにはそれ相応の強さを持っていると考えていい。それこそ今まで君達が倒した敵なんか比較にならないくらいね。 だから君達には、今は後手に回ったとしても実戦での経験値を上げていってもらいたい」 「まあ、しゃーないか。さすがに何もわからねえ奴らに向かっていくほどアタシも馬鹿じゃねえや」 「本当かしらね、頭に丸めた新聞紙が詰まっているようなお馬鹿娘のくーちゃんなら突撃していきそうだわ」 そうしてまた、食卓での第二戦が始まろうとしていた。 一時の平和、それがすぐに崩れ去ってしまうことも知らずに――
03 「暇」 桑原の独り言である。 「あのオタクどもめ、仲良く秋葉原に行きやがって。それに行った理由がなんだ?『装備の充実』と『ボディーガード』だと? そう言うのをデートって言うんだよ。あー暇だ暇だ暇だ」 ついでにもういっちょ暇だ、と暇と4回言った桑原はとある繁華街を歩いていた。パトロール等ではなく、本当にただの暇つぶしなのだ。 「ここらでいっちょ雑魚の一匹や二匹でも…」 そう言いかけた瞬間、桑原は異常に気づいた。 「…静かだな、以前の不定形野郎とは違う。もっと張り詰めた、刃物みてえな魔力だ」 しかもご丁寧にこちらがわざと気付くように垂れ流ししてる感じまであらあ、と続ける。 「どうすっかな…流石にアタシの脳をさぞ靴がよく乾きそうな物体呼ばわりしたあのアホチキンの言い分に従いのも癪だが、これはちっと強さ未知数だぜ。 余計なこと言うんじゃなかった」 軽い口調の桑原だが、その肌からは知らず知らずのうちに汗をかいていた。冷や汗である。 それだけ相手がやばい奴かもしれないと本能で告げているのだ。 「いや、やっぱ防戦とか様子見とかは性に合わねー。こっちから攻めて行ってやるよ」 そう言うと、桑原は魔力の中心地へズンズンと歩き出していった。 魔力の中心地は人気の無い、だだっ広い場所であった。そこに男が一人、そして後からやってきた少女が一人。 男は道着のような服を着て、袴を履き、刀をぶら下げているという、おおよそ来る時代を間違えたかのような格好であった。 「初めまして」 「初めまして」 二人はそうあいさつを交わした。続いて男が一方的に話しだす。 「俺は今回この世界を攻めた奴らの幹部の一人、ブルークス・グレンスフォシュと言う。 仲間内からはルークと、魔界では主に『後制攻撃』(リベンジ)と呼ばれている。そちらも好きに呼んでくれて構わない」 男、ルークは重い口調でそういった。 「…へえ、まさかいきなり幹部様のお出ましとはね。アタシ達の力を存外買ってくれてのご出陣かな?」 「残念ながらそうではない。君達の力は人にしては驚異的ではあるが、俺達がわざわざ出向く程の強さを感じはしない。 俺は別の用事があって、君に直接コンタクトを取りに来たのだ」 いつもの桑原なら弱者扱いされたことで既に飛び出しているところだが、彼女は攻め込めないでいた。 (くそっ、わけ分からねえ。隙だらけに見えるのに「攻めるな」って本能が警告してるみてえだ…) 「ふむ。特に話がなければ質問に移ろう。君達を束ねている人物は誰だ?知らぬとは言わせぬぞ。 以前の戦いの時に着ていた魔装、アレをこの世界の技術で作ることはまだ不可能だ。加えて根源魔力に目覚めた人二人に対する的確な装備配布。 余程魔力について知っている者であろう。人間にそのようなものが居るとは考えづらいのでな」 ルークは次々と話しかけたが、そのほとんどが桑原にとってわけの分からないものであった。 (…隊長の技術とかについては後で聞いてみるとしても、根源魔力ってのはなんだ?) 「はっ、敢えて言わせてもらうけど知らねーよ。アタシ達だって、アイツのことをまだ根掘り葉掘り聞いたことはねえんだ。 アイツはただのアニオタでゲーオタで魔法少女オタで研究オタのアタシ達の隊長だよ」 どう聞いても侮蔑にしか聞こえないような言葉であったが、それでも彼女のやる気を再び引き出すには十分であった。 (ふん、アタシとしたことが。まな板水女に言われたことを一々気にしてたんだな。そうだな、アタシが例え負けてもアイツがいるし、隊長もいる) 思考が終わると、桑原は両手で頬を強く叩く。その目には、先程の恐怖に支配されたときにはなかった光が宿っていた。 「…ほう。俺に立ち向かって尚そのような目ができるか」 「ジッとしてるのは苦手でね。それにアタシは一人じゃない。 そういやまだ自己紹介、してなかったな。アタシは桑原円、雷の魔法少女だ。あだ名とかはまだないから好きなふうに呼べよ」 そう言ってブレスレットに集中した桑原はたちまちの内に魔法少女モードへと変わっていた。その顔には不敵な笑みすら浮かべていた。
「ところでアンタ、幹部なんだっけ。だったらちょっとだけ――遊んでいけよっ!」 桑原がそう言うやいなや、彼女はその場から超高速で移動し、真正面から、右手の短剣でルークの首を掻っ切ろうと、左手の拳銃でこめかみを撃ち抜こうとした。 そしてそれは二つの金属音と共にあっさりと止められた。 「やっぱり獲物は刀か。まあこれ見よがしにぶら下げておいて使いません、なんて言うはず無いもんなぁ」 ルークは桑原の超高速からの短剣での一撃を刀で、銃での二撃目を鞘でそれぞれ防御していた。 しかし止められたことに対しては、桑原はそう驚いていなかった。 「やはりお前もそう思うのか」 「……?」 この言葉に対しては、桑原は違和感と何か言いようのない不安、そして何か他に感じるものがあった。 「ふんっ!」 そしてルークが刀を振り抜くと、桑原はあっという間に吹き飛ばされた。しかし彼女は空中で身を翻して、猫のように着地した。 「どうやらお前もまだ力を隠しているらしいな。ならばその力、この魔物で顕にしてみせよう」 そう言ってルークが刀を地面に刺すと、地面には黒い渦のようなものが広がり、そこから鎧に包まれた小さなビルほどもあるオーガーが現れたのであった。 オーガーは一回大きく咆哮すると、ゆっくりとした動きで戦闘態勢に入った。 「今日はこれで引こう。お前が生きていれば、また会って死合うこともあるだろう」 「てめえ!逃げんのかよ!」 「挑発は結構だが、まずは目の前の敵をどうにかするべきだと思うがな」 桑原の言葉を軽く流すと、ルークは黒い霧に包まれてその場から姿を消した。 そして彼の残した置き土産は、非情な事に桑原にとって相性最悪な敵であった。
04 「…佐久良、感じるか?」 「え!?そんな、隊長…感じるか、だなんて。でも隊長の肌なら感じてみたいような…それと、佐久良なんて他人行儀じゃなくて亜沙美って呼んで…」 「君が何を言っているのか僕にはよくわからないけど、今は魔力を集中させてごらん」 「え…は、はい」 そう言って佐久良は周囲の音が聞こえなくなるほど集中する。 「…これってまさか」 「どうやら誰かが魔物を召喚したらしい。それもこの魔力値、並の魔物じゃない。こんな化物を召喚できる主の方もまた然り、か」 そして佐久良は今度は腕につけたブレスレットに集中する。 「…くーちゃん、変身してるみたいですね。魔物の近くにいるか、既に戦闘態勢か。どちらにしろ少々ヤバイかも知れません」 「桑原が対処できるかは魔物によるが…彼女は猪突猛進なところがあるから」 「早く行きましょう!隊長は基地でサポートお願いします!」 「…ああ」 覇気のない返事を返す白鳥だが、佐久良はそれを気にする前に走りだした。 (こんな化物を召喚できる奴は魔界でもそういない。しかしここに進行してきた理由は何だ?僕がいると知っているのか、それとも知らないのか…。 知っているならば何故こんなことを…いや、今は桑原と佐久良のサポートが優先だ) そう言うと、白鳥は基地に向かって走りだした。
05 状況は彼らが思った以上に最悪だった。 「ハァ…ハァ…クソッ、デカブツめ。アタシはこう言うパワー系は苦手なんだよ…」 桑原の短剣と小銃という武器の性質上、触手などの細いものには強いが、防御が硬い敵は苦手になる傾向にあるのは先程述べたとおりである。 オーガー自体は図体が大きく動きは鈍いが、その分圧倒的な攻撃力と防御力が有り、 桑原の攻撃では多少の傷は追わせられても致命傷に至るものはまるでなかった。 その上鎧まで着込んでいるのだから、彼女の武器ではお手上げという他ないのだ。 (このままじゃジリ貧どころか負け確定だ。せめてどこかに傷でも追わせてアイツの負担を軽くしてやらねえと…) そう考えると、桑原は呼吸を整え、眼を閉じてオーガーのある一点を思い描きがなら集中した。 (狙いは人体急所のこめかみだ。あの巨体じゃ死角な上に対処しづらい。人と同じかは知らねえが、届けば少しはダメージになるだろ) 瞬間、彼女が消える。そしてオーガーに、それを感じる暇はなかった。オーガーが感じたのはただ一点、頭、いやこめかみへのダメージだけだった。 「ガアアアアァァァァァッ!」 「ビンゴ!やっぱり急所は人と同じらしいな。…って、あれ?抜けな…」 狙いは良かった。確かに桑原はオーガーに対し大ダメージを与えることには成功した。 しかし、そのダメージもまた、ただの大ダメージどまりなのであった。 寧ろ状況は更に最悪となっていた。オーガーの頭の肉に短剣が包み込まれ、全くと言っていいほど抜けなくなっていたのだった。 「おいおい、マジかよ。何だこのギャグマンガみたいな展開は!」 悪態をつきながら必死に引っぱるが、そもそもパワー系でない彼女にそれが出来るわけもなかった。 そして暴れていたオーガーの手は頭で必死になっている桑原をまるでハエのようにたたき落とした。 「がっ…!」 唸り声を上げることすら出来なかった。 辛うじて魔装の自動防御で致命の傷を追ったわけではないにしろ、桑原の戦闘不能は明らかであった。 それを見たオーガーは地面で潰れた蛙のようになっている桑原をその手で掴んだ。 彼女が平穏無事に戦闘を終えることは、既に夢物語となってしまったのだった。 第三話or桑原円BADENDへ続く
というわけで二話お終いです 過疎の中の暇つぶしとしてでも読んでいただければこれ幸い 一応三話内で正史とBADで分岐します 当初の予定通り進めてしまうとどうしてもエロが殆ど無いという状況に陥ったため急遽挿入しました こういう所は作者の力不足を感じますorz 詰まるところ、正史はエロがあまり有りません BADでは頑張ります
GJ!
おつです BADに期待。力を注いでください
インデックスに触手を食われるイカ娘
でっていうwwwww いがいとヨッシーの舌ってエロイヨナ
>>601 カービィやヨッシーで対サムスとゼルダ、ピーチのW姫はロマン
ゼロサムスーツなピーチ姫がメトロイドの繁殖奴隷になれるとな? ようやく駆けつけたマリオが目にしたのは…
ライクライクに飲み込まれ……
常に
>>602 の面子がカービィやヨッシーの口の中でクチャクチャされ衣類だけ微妙に溶かされ吐き出される妄想をしながらスマブラをする
しかし現実は厳しく星になるカービィww
>>604 防具を食われるハーフエルフ少女か・・・
いつから捕食スレになった
捕食ネタなんて一つもないじゃなイカ
・・・と思ったら、
>>599 かw
お久し投下
610 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:44:49 ID:xcUw2Ql8
がたんごとん。列車は線路をなぞっていく。 あの場所へ、あの娘のもとへ。 わたしの隣には、ふたりの天使。 これからも続く、戦いに臨む。 『貫殺天使リア』 27/苦.そして ――早朝、グローデン家門前 朝靄の中、荷物を持って外に出たら、メグミさんとアキラさんがいた。 「おかえり、どこに行くの?」 「・・・・・・ちょっと、そこまで」 憮然とした面持ちで、アキラさんに問いかけられる。 「カレンちゃん、見つけたんだろ? 昨日のパトロールの時点で様子がおかしかったぜ」 「・・・・・・これは、わたしの問題です。メグミさん達には迷惑かけられません」 いつも通りにしてたはずが、すぐに見破られてたみたい。そんなにおかしかったかな。 「リアちゃん、私たちはあなたに言わなければならないことがあるの」 「・・・・・・? なんです?」 「アタシたちは1週間・・・・・・、5日後、この町を出る。たぶん、戻ってこない」 「!!」 そんな、きいてないよ。 「ごめんなさい。これは、昨日決まったことなの。夜には言うべきだったわね・・・・・・」 「5日後にはアタシたちはもう会えないんだ。だから、さ」 「迷惑なんて、言わないで。最後なんだから、もっと甘えて欲しいの」 「・・・・・・」 いいのかな、いいのかな。 アキラさんの差しのべた手を、わたしは受け取った――。
611 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:46:24 ID:xcUw2Ql8
――現在、温泉街 「ふーん、ここかぁ。なんつーか、セントチヒロ?」 「おーるうぇいずって気もしますけど」 わたしは再び、この土地に足を下ろしていた。 今度は、天使の立場で。 「そーいや、宿とかどーすんだ? 荷物置かなきゃだめじゃね?」 「あっ・・・・・・」 しまった、ここに来ることばかり考えてて、宿なんてとるの忘れてた。 「それなら、私が新幹線の中で電話を入れておいたわ。安いところだけど、いいでしょ?」 「ありがとうございます・・・・・・」 「さっすがメグミぃ! アタシたちにできないことを平然とやってくれる! そこに痺れる、憧れるぅ!」 「いや、あなたは大人なんだからできるようになりなさいよ・・・・・・」 というか岩手から新潟まで、アキラさんは寝るところをどうしてたんだろう。 お金も大して持っていなかったようだし。 ・・・・・・段ボール? 「なんか、失礼なこと考えてねーか?」 「い、いえいえ。段ボールじゃ寒かったろうなーと・・・・・・」 「段ボールぅ?」 よけいなことを、わたしめ。 「なにはしゃいでるのよ。ついたわよ、旅館」 「あ、はーい」 「へいへーい。・・・・・・ここ?」 目の前にそびえ立つのは、今にも崩れそうな2階建て家屋。屋号がかすれて見えない・・・・・・。 「そ。ひとり1泊2000円。食事、お風呂なし」 それは温泉旅館であることを放棄してるんじゃないだろうか。 「荷物をおいたら、捜索を始めるわよ」 「「はーい」」 ・・・・・・うわ、中きたなっ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
612 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:47:24 ID:xcUw2Ql8
――ボロ旅館「久地葉手荘」 「リアちゃん、アキラ。こういう場合の捜索の仕方を教えてあげるわ」 「捜索の仕方、ですか? 普通に探しちゃだめなんですか?」 「いんや、住処の“アタリ”がついてるならそれでいいんだが、見当がついてないんだったら普通には探せないんだ。 『ここいら辺にいる』って情報しかない今、ウルフの巣を見つけるのは不可能だ。四方が山ばっかだしな。 巣となり得る場所はそれこそいくらでもある。で、メグミ。自信ありげだけど、どーやって探すの?」 「まずは、土地の確認ね」 ばさっ、と大きな地図を広げる。るるぶについてきたものだ。 きゅきゅっとペンを鳴らして現在地に赤丸をつける。 こうして見ると、周りが本当に山ばかりで、ここから巣を見つけるなんて荒唐無稽に思える。 「ふむ・・・・・・。全部の山に観光地があるのね。好都合だわ。リアちゃん、1階に降りるわよ」 地図を閉じて部屋を出るメグミさん。まさか地道な草の根作業をするのだろうか。 階段を下りて、メグミさんに追いつく。あれ、女将さんの部屋に向かってる? 「相手がヒュプノスウルフだからできる裏技、見せてあげる」 ちょっとお茶目な表情をして、がらりと障子を開ける。女将さんが畳の上で転がっていた。 おせんべぼりぼり。昼メロどろどろ。 「ちょっといいですか? ここいら辺の観光で聞きたいことがあるんですけど」 「んー? なんじゃ?」 「この地図に出てる山の特徴、教えて頂けませんか?」 「どれどれ、そうじゃの、この山は・・・・・・」 ひとつずつ指さして観光名所だの秘湯だの伝承だのを教えてくれる女将さん。 10分くらいかけて、全部の山の特徴を聞き終えた。 「ありがとうございます。これから少し観光してきますね」 「おうおう、門限には帰ってくるんじゃぞー」 障子を閉めて、部屋を後にする。また2階のわたしたちの部屋へ。 「リアちゃん、“アタリ”はついたわよ」 「え!? えと、どうやったんですか!?」 ただ山の見所を聞いていただけに思えるけど・・・・・・。 「ヒュプノスウルフはヒトが巣の近くを意識しないように催眠魔法をかけるの。 ほら、慣れた道を歩いていても、『そういえばこんな建物あったな』ってことない? そういう“意識のデッドスペース”ともいえるものを応用した魔法ね。早い話が結界よ。 で、この裏技」 ばさ、と地図を広げる。階段だから狭い・・・・・・。 「ここに住んでいる人に、自分から土地の説明をしてもらう。忘れられている場所、意識されなかった場所に巣があるわ」 ぴ、と一点を示す。女将さんの字が書き込まれた図面の中、奇妙にそこだけ地の色が残っていた。 「ここに、やつらがいる」 廊下の窓から顔を出す。 あの、山に、いる。 まってて、カレン。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
613 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:48:28 ID:xcUw2Ql8
――夜、山中 ウルフが巣を作っているであろうポイントに、わたしたちはいる。 正確な場所はわからないけど、だいたい山の中腹くらいだろうとの見当。 変身せずに、わたしとメグミさんだけでお喋り中。 デスパイアがいるかもしれない場所で、何とも暢気なことである。 もちろん、狙いがある。 「そしたらですね、カナエったら・・・・・・」 「あらあら・・・・・・」 がざ、と藪から音。目配せ。まだ行動は起こさない。 「でですねー・・・・・・」 「え、そんなことするの?」 がさがさ、音が近づいてくる。目配せ。まだ動かない。 「なんて言ったと思います? 『近藤さん?』って言ったんですよ!?」 「まあまあ――」 「ガルルルルルルルル!」 ――来た! 「アキラさん!」 「言われんでも!」 ばっと木の後ろに隠れていたアキラさんがウルフに飛びかかる。瞬時に変身を終え、刀を振りかぶる。 「たぁぁぁぁ!」 「ガルゥ!?」 突然の天使の登場に慌てふためくウルフ。体も小さく、群れでも下の部類だろう。 背中に一太刀を浴び、ほうほうの体で逃げ出すウルフ。それに対して、追撃はしない。 ある程度の距離を保ったまま、追跡をする。常套手段、巣に連れて行ってもらう、だ。 坂を上り坂を下り、ウルフはそこへ逃げ込む。 「・・・・・・民家?」 そこは、小さな民家だった。 2階建て、屋根が一部崩れている。手入れをされず好き放題に伸びた防風林がその半身を隠している。 場違いに、“トトロの家の10年後”という感想を抱いた。 「メグミさん、どうします? このまま突入しましょうか?」 「そうね・・・・・・、アキラ、裏口の見張りと殲滅を頼めるかしら?」 「オウ、任しとけ」 そう言って生け垣をまわっていくアキラさん。残ったのは、門の前に立つメグミさんとわたし。 「大障壁、半径20メートル」 メグミさんが呟くと、メグミさんを中心とした球状の障壁ができあがる。身を守るものではなく、敵を閉じこめるもの。 壁がすっぽりと家を覆うと、メグミさんは宣言する。 「それじゃあ――正面突破ね」 がやがやと慌てふためくその巣に、わたしたちは足を踏み入れた――。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
614 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:49:22 ID:xcUw2Ql8
「障壁反転、6から4!」 「<サーディン>!!」 氷の割れる音と魚の衝突音が狼の悲鳴をかき消していく。 古民家は武家屋敷に似ていて、廊下と和室、それぞれの部屋のしきりがほとんどない。敵を見つけるのは簡単だ。 1階をあらかた探しても、カレンどころか被害者の女性ひとりも見つからない。と、いうことは。 「2階にいますね。集められているんでしょうか」 「そうね。それじゃ、階段を探しましょう」 メグミさんに寄り添い探索をする。多重障壁の中は、いちばん安全だ。 階段を見つけるため歩を進める。 背後から視線―― ――カレン―― ――いた、いた、いた! 「カレン!!」 「っリアちゃん!?」 駆け出す。 走る。 頭の中は空っぽ。 「っうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 やっと、見つけた。 カレンが背を向けて走り出す。どうして逃げるの? 待って、待ってよ。 追いすがる。走る。走る。階段を上る。 上りきったその先で、カレンはこちらを向いて立っていた。 両手に、小太刀を構えて。 「カレン!!」 やっと見つけたその姿。カレンが、笑う。 わたしの知らない、媚びた笑顔で。 「久し振り、リアちゃん。元気だった・・・・・・、みたいだね。こんなとこまでどうしたの?」 「・・・・・・カレン、帰ろう。家に、帰ろう。みんな、みんな待ってるよ」 カレンは、答える。ごめんねと言うように、申し訳なさそうに。 「だめだよ。あそこは、私のいる場所じゃない。わかったの。私のいるべき場所は――」 両脇の襖が破れて、ウルフが飛び出してくる。カレンが、飛びかかってくる。 「――ここだ、って」 「っくあぁぁぁぁぁっ!?」 向かい来る爪を牙を銃弾が射止める。その刹那の時間に接近してきた小太刀を、銃身で受け止める。 「カレン、なんで!?」 「私ね、ご主人様に教えてもらったんだ。私の生きてきた意味、私の生きる意味」 二本の短刀が交互に走る。カレンの戦闘スタイルは接近戦、肉体強化の下手なわたしではついていけない! 一閃、二閃、わたしの腕に赤い線が増えていく。捌ききれない攻撃がわたしを容赦なく痛めつける。 「く、あぅっ!?」 「そう、ご主人様につくすこと。一生、一生尽くすこと。それが私の生きる意味、私の存在する価値!」 ばしん、とカレンの一撃ではじき飛ばされる。背中を打つ。 足も、手も。そこかしこに切り傷が浮かび上がる。なんで、なんでカレンがわたしに?
615 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:50:22 ID:xcUw2Ql8
「そうだ、リアちゃん。これ、すぐに言わなきゃいけなかったよね」 カレンがそのお腹に手を当てる。あのときから少し膨らんで見えるお腹に。 膨らんだ、お腹? それは、つまり。 「私、ご主人様の子供を授かったの」 「・・・・・・え・・・・・・」 時が止まる。わからない。なんで、なんでそんなに嬉しそうなの? なんでそんなに幸せそうなの? いつの間にかわたしに歩み寄ってきたカレンが、わたしの体を抱きしめる。包むように、慈しむように。 「私、幸せだよ。今、とても幸せ。この幸せを、リアちゃんにも味わって欲しいの」 カレンの肩越しに、ウルフの姿が見える。今まで倒したウルフよりもひときわ大きく、粘ついた視線をわたしたちに注いでいる。 ぎゅっと抱きすくめられたわたしの腕は、だらしなく床に落ちる。あれ、わたしってカレンを助けに来たんじゃないの? なんで、そのカレンはこんなに幸せそうなの? わからない。わからないよ。 廊下の奥からウルフが悠々と歩み寄ってくる。わたしはそれを、どこか遠くから見ている気がした。 「大丈夫、大丈夫だよリアちゃん。ご主人様が、リアちゃんも幸せにしてくれるから」 黒灰色の毛皮が目前にある。高くそそり立つ牡の象徴に、目を奪われる。 「リアちゃん、ね、いっしょに・・・・・・」 カレンに導かれ、肉棒に唇を寄せる。強い悪臭に、脳が灼ける。 夢のような幻のようなその感覚の底で、懐かしい声を聞いた。 ――『傷つけられる人たちを、守りたい、助けたい、あんな思いをする人は増やしたくない。 お願い、私を、私を天使にして』―― 傍らにいる友の、かつての声。 ――『天使の仕事は、誰かを守ること。誰かが苦しんでいるのなら、助けなければならない。 どうか、諦めないで。あなたなら、きっと大丈夫』―― わたしを導き、助けてくれた彼女。 ――『もっと胸張れ、胸! リアちゃんはできる子だ! いつかカレンちゃんも、助けてやれるさ!』―― ともに戦い、勇気をくれたあの人。 そして、 ――『フィリア、あなたは優しい子です。あなたの笑顔は、みんなを幸せにしてくれます。 忘れないで。本当の幸せは、デスパイアから与えられるものではないことを。 人は、人と生きることに幸せがあるということを。 人を、家族を、友達を、あなたの手で、守ってあげてください』―― そして、お母さん。 そうだ、これは、今感じるこれは、カレンの感じているこれは―― 「カレン、今、幸せ?」 「? 幸せだよ? ほら、早くご主人様にご奉仕しよう?」 ――偽物、だ。 ぱん! 乾いた銃声が虚しく響く。静かに硝煙を噴く銃口は、真上を向いていた。 「・・・・・・ぁ?」 遅れて、ぼたぼたと生暖かい赤色が流れ落ちてくる。頭上を見やれば、獣の顎からその滴りが流れてくるのが確認できた。 ふらふら、ばたり。 あっけなく、あまりにあっけなくそれは命を終える。 呆然としたカレン。でも、これで洗脳はとけたはず。 やっと、いっしょに帰れるね、カレン。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
616 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:51:05 ID:xcUw2Ql8
「ご、ご、ご主人様ぁ!? あっ、いった・・・・・・!?」 頭を抱え出すカレン。なにかが切れたように、まやかしがとけたように。 「い、いた、なにこれ、違う、私は、あぁ、ちがう、ちがう!」 じたばたとのたうち回る。涙を流して、嗚咽を漏らして。 「デスパイア、てきっ、ちがう、ごしゅじんさま、いやぁ! ちがう! あれは、てき!? きもちわるい、きもちわるい、きもちわるい!」 「カレン・・・・・・」 耳をふさぐ。目を閉じる。 真実から。 自分を、守るために。 がたがたと、震えて。 現実を、拒絶した。 「カレン!」 「り、リアちゃん・・・・・・? 私、なに、なんで・・・・・・?」 信じられない顔をするカレン。なにを信じられないのか、なにを信じたくないのか。 わたしには、わからない。 「ぁ・・・・・・」 ふと、カレンの手のひらが彼女のお腹に伸びる。止めようとした、止められなかった。 「あは、これ、なに・・・・・・? なに、これ。なにこれっ。いやっ! なにこれぇ!」 「カレンっ、カレンだめ! カレン!!」 がたがたと。ぶるぶると。 恐怖と嫌悪と絶望と真実を。 カレン自身の身のうちから感じ取って、 「い、い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 断末魔のような叫び声を上げ、カレンは意識を失った。 そして、
617 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:52:30 ID:xcUw2Ql8
――グローデン家 あれから、1年と半年。また、夏休み。 メグミさんとアキラさんは遠いところへ行った。今でもメールは続けている。 この前写真が貼付されたメールが来た。ふたり並んでテーマパークにいる写真。 すごく、幸せそうだった。 クラス替えでるーあとカナエとは離ればなれになった。新しいクラスは、なんだかうまく馴染めない。 昨日、ふたりと廊下ですれ違った。わたしではない、たくさんの友達を連れて。 すごく、幸せそうだった。 お父さんはまた海外出張に行くらしい。ここ半年、一度も会ってない。 あの人は仕事が生き甲斐で、仕事をしてるときはいつも楽しそう。一昨日の電話で出張を告げたときだって。 すごく、幸せそうだった。 それから――それから、カレン。 この町に戻ってから2日後、カレンの意識は戻った。 意識は戻ったが、心は戻らなかった。 憎み、怒って殺意を抱いたデスパイア、その子供を孕まされていたことが精神に深いダメージを与えていたらしい。 病院のベッドで目覚めたカレンの第一声目は、『お母さんはどこ?』だったとか。 彼女のお母さんは、6年前に死んでいる。 もう、壊れていたのだ。 「おかーさん、またお外行くの?」 「うん、カレンもお留守番しっかりしててね?」 そして今、カレンは家に戻っている。 なぜだか、わたしをお母さんと勘違いして。 幼児退行、らしい。大きすぎるショックから、心を守るために子供に戻ったのだ。 なにも知らない、純真で白痴なあの頃に。 「おかえりしたら、しらゆきひめ読んで!」 「うん、まっててね。それじゃあいってきます」 自分より高いカレンの頭をひと撫でして、玄関を出る。 暗い、暗い闇の中へ。 わたしはひとりで、向かっていく。 デスパイア――いつからかこの世界に巣くい、人々を蹂躙してきた存在。 過去からひっそりと、今も闇の中で息づいている。 それは、絶望を喰って生きる。そして、人間の女性を、犯す。 彼らとの和解の路はないし、今後できそうな兆しもない。だから私たちは倒さなくてはならない。 けど、戦い続けてどうなるのだろう。なにがあるのだろう。 カレンを助けても、なにも手に入らなかった。むしろ、いろんなものを失った気さえする。 暗い夜道を歩きながら、思う。 疲れた、な――。
618 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:53:24 ID:xcUw2Ql8
・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――グローデン家、リビング 絵本を両手に座り込んだカレンの瞳に、大きな影が映る。 砕けて転がるガラスを踏みしめ、デスパイアがそこにはいた。 小柄な馬の矮躯に、頭には山羊の頭骨を被せた姿。 カレンの家族を襲ったデスパイアと、同種のもの。 絵本でもテレビでも見たことのないその動物に、カレンは不思議の眼を向ける。 「お馬さん、だあれ? ここ、カレンのおうちだよ?」 「グケケッ、逃げないのか逃げないのか。なんだなんだ、つまらんやつめ」 しゅるしゅるとたてがみが伸びて、カレンの手足に絡みつく。パジャマのボタンを器用に外す。 ショーツ一枚を残した姿になって、ようやくカレンが疑問を持つ。 「お馬さん、なにするの? パジャマ着てないと、おかーさんにおこられちゃうよ」 「グケッ、大丈夫だよ。それより、カレンちゃんにいいことを教えてあげよう」 「いいこと?」 無垢なその唇に、デスパイアは舌を伸ばす。長く細い馬の舌がカレンの舌と絡み合う。 「んっ、んん・・・・・・?」 どこか懐かしく、熱くて幸福な気持ちがわき起こる。正体を知らぬまま、カレンは接吻を交わしていく。 つんと尖った乳頭にたてがみが巻き付く。ぐねぐねと動くたてがみに踊らされ、カレンは股を擦らせる。 半年に及ぶデスパイアの調教を受けたカレンの身体は、既に新たな主を迎え入れる準備を始めていた。 「ぁう・・・・・・。おもらし、しちゃった・・・・・・?」 ぐっしょりと濡れたショーツが彼女の下腹部に不快感を与える。そのショーツが半透明の糸を引きつつずり下ろされる。 真っ赤に充血した牝の象徴が、牡を欲してぱくぱくと蠢いていた。 「カレンちゃん、そっちをむきな。そうそう、そこに手をついて・・・・・・」 「はぁい」 デスパイアに従い長足のテーブルに手をつく。尻を上げ、馬に向ける。 「・・・・・・?」 自然と、腰が動いていた。誘うように、誘うように。 「グケケッ、調教済みかよ。まあいいや」 デスパイアの怒張があてがわれる。熱い感触は、熱い記憶を呼び覚ます。 「ぁ・・・・・・ん、あぁっ! なに、んやぁっ」 ずぷりと抵抗なく馬の怒張が呑み込まれる。太く長いソレは、いともたやすく終着にたどり着いた。 そして、大きくグラインドを始めた。 「んぁ・・・・・・、あうっ! ひゃっ、あぁ!」 カレンの淀んだ瞳は懐かしい快楽のみに焦点を合わせる。身体の記憶のままに、腰を使って牡を悦ばす。 「あん、あぁ、んあぁっ!」 2匹の饗宴はなおも続く。牡は自らの快楽を追い、牝はただ牡を悦ばせることに悦楽を得る。 その姿は、かつてのカレンと同じものだった。 結局、リアはカレンを助けることなどできなかったのだ。カレンには、これしか残っていなかったのだ。 「ごしゅじんさま、ごしゅじんさまぁ!」 無意識に今は亡き主を呼ぶ。埋め込まれた肉棒が太さを増していくのを感じて。 牡と牝の宴に、終わりが訪れた。 太く大きく高く、馬はいななく。ひときわ強く、カレンは突き立てられる。 そして、そして、そして、 「あ、あぁ、あぁぁぁぁぁぁぁっっ」 染まる。戻る。あの日に、あの日々の幸せに。 ゆっくりとデスパイアが抜け出ていく。カレンの愛液と馬の精液が混じり合った白濁が女陰からごぽりとあふれた。 白くトンだカレンの心には、性の快楽しか残っていない。
619 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:55:32 ID:xcUw2Ql8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 帰宅して、いつもなら飛びついてくるカレンがいなくて。 おかしいなと思って、リビングに入って。 崩れ落ちた。 巨大な馬、デスパイア。その肉棒にカレンが奉仕をしていた。 デスパイアがわたしに気づき、言う。 「ああ、デザートまであるのか」 たてがみが伸びてくる。それを振り払う気には、ならない。 ああ、わたしって、 なんのために、頑張ってたんだっけ? そして、 そして.end 『貫殺天使リア』/bad end
620 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 00:59:00 ID:xcUw2Ql8
終わりです。某サイレンばりの高速展開 いろいろ突っ込みたいでしょうが、ご容赦くだせぇ 次はhappy endです そしてなにげに津南くんendも作っているという
あうちsage忘れ
乙! リアに比べると、カレンちゃんは脆いなあ まあ、半年も飼われたら仕方ないか。なまじ痛めつけるような陵辱より、比較的生ぬるい調教だったせいもあるのかな せっかくのバッドエンドの割には、エロが今までに比べるとあっさりしてたのが意外てか残念かも
乙だなー
乙。 てことはこのシリーズはもう数話で終わり?
戦闘不能になると敵ETの度にエロイベントが発生(2〜3Tは抵抗や装備破壊で陵辱は無し)規定ターンまでに監禁所に行かないと 「○○が監禁されている場所に踏み込んだ!「しかし先ほどまで誰か居た形跡があるが○○の壊れた装備しか発見出来なかった…」とロストしてしまう そんなSRPGエロダンジョンを考えて一層分のMAPとそんなイベントのシステム組んでエターナル入り
大丈夫だお前なら出来る
>>626 汎用や丸投げ素材パックで作り始めたけどフリーズやエラー多発で折れた。
魔法少女が変身解除され死にゲーになる魔封エリアや装備が水着になるエロ蛸の巣窟の水エリアとかアイデアはあったが
ホントに作ってたのか・・・・・・ あきらめたらそこで陵辱終了だぞっ
コードエクスなんか魔法少女物と考えても良いような気がする 騎士タイプの魔法少女とかヴァルキリータイプの魔法少女とか妄想すると血が熱くなるよね で高ボーナスポイントでガチガチに作った新人魔法少女パーティーがマイルフィックみたいなたった一体の巨大強大な化け物に 性的に壊滅させられる全滅譚とか出勤するバスに揺られながら脳裏の片隅で妄想する
エロパロ板以外でオヌヌメの触手・怪物SSも知りたい。 あんまエロくはないけれど、文書上手いヤツとかでもいい。
個人的にはカノンフォーゲル氏のファイアフライがお勧め 毎回エロがある訳でも、必ずしも触手がメイン張る訳でも無いけど何かいい
632 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/14(日) 01:42:42 ID:09UZwmv9
とうか sageは最後に入れればいいよね
633 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/14(日) 01:43:56 ID:09UZwmv9
がたんごとん。列車は線路をなぞっていく。 あの場所へ、あの娘のもとへ。 わたしの隣には、だれもいない。 帰り道は、ふたりだよ。 ――夜、山中 結局、メグミさんとアキラさんにはなにも言わず出てきてしまっていた。 まだカレンがここにいると決まったわけじゃないし、なぜだかこれはわたしが解決したかった。 だから、ひとりで。 ひとりで、ここにいる。 「うーん、やっぱり無理があったかなぁ」 で、現状。 11時をまわっても、捜索の甲斐なし。 突発的に来たから、宿もなし。 オウフ。 その上、寒い。そりゃあ寒いさ、この季節の夜だもん。コスチュームがある程度寒気を和らげてくれているけど、肌にぴしぴし来る。 さて。 「どうしましょ・・・・・・」 恐ろしいことに、さっきから同じところをぐるぐる回っている気さえしている。 町の灯りも木々に遮られて見ることができない。 ザ・遭難。 「・・・・・・遭難した? そうなんだー」 しゃれにならねえ。 もしかしたらデスパイアのいるかもしれない場所でこれは、ちとまずいのでは。 ・・・・・・お腹減ったなぁ。 手近な木に背もたれて座り、リュックからごはんを取り出す。 ツナマヨおにぎり、たまごサンド、烏龍茶濃い味。 和洋中三種の神器。 「うむっ、もぐもぐ・・・・・・」 まずはおにぎりから。うまー。 「もふもふ・・・・・・はふっ、はふはふっ」 たまごサンドうまー。 このふたつを交互に食べ、合間に烏龍茶を飲むのがわたしのジャスティス。 「んー、とりあえず下降りないとなー・・・・・・」
634 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/14(日) 01:45:25 ID:09UZwmv9
もぐもぐしながら今後を考える。かさこそと足下近くの落ち葉が崩れた。うわ、でっかいムカデ。冬でもいるもんだなぁ。 他の女子みたく「きゃー!」とか言って逃げたりはしないけど、虫はやっぱりキライ。わたしだって女の子なのだ。 「よっと・・・・・・」 サンドイッチを口にくわえたまま、場所移動。ふたつくらい間を空けて、また木に座り込んだ。 ばっさぁ、と目の前の落ち葉が盛り上がる。 「ぎぎぎぎぎ」 うわ、でっかいムカデ。8メートルくらい? ・・・・・・メシ喰ってる場合じゃねぇ! 「オーシャンオル・・・・・・うあ!?」 銃を構える暇もなく、ムカデがその巨体を覆い被せてきた。肌を這いずる小さな足が、生理的嫌悪感をわき上がらせる。 「きっ、きもちわるい! どいて! どけぇ!」 「ぎぎぎぎぎぎぎ」 じたばたとムカデの下で暴れるも、悲しいかな、わたしには重すぎてちっとも持ち上がらない。 この状況、わたしにはどうすることもできない。 が、どうすることもできないのは相手も同じ。この密着状態を少しでも解いたら、すぐにわたしの弾丸が頭を射抜く。 今の膠着状態は、ムカデがわたしに完全にのしかかっているから生まれているだけだ。 どうやらムカデの小さな足ではわたしの障壁が貫通できないらしい。さっきからコスチュームをかりかり引っ掻いているだけだ。 デスパイアは朝日を浴びると弱体化する特質がある。その特質は、弱いデスパイアほど顕著に表れるはず。 だったら、朝まで待てばいい。朝日を浴びた瞬間、撃ち殺してやる。 ・・・・・・けど。 「・・・・・・うえっ」 視界いっぱいに広がる無数の節足。たまに顔に当たってくるからすごいキモイ。 キモイってか、やばい。今まで虫型なんてたくさん倒してきたけど、間近で見るとこんなに気色悪かったなんて・・・・・・。 「ぎぎぎぎぎぎ、ぎきゅぅぅぅぅぅ」 「ああっ、動くな! やめっ、きもちわるっ」 やばいやばい、これやばい。吐き気する。つかなにその変な鳴き声。ムカデって鳴くのかよ! しばらくその不快な光景と格闘していると・・・・・・。 「ぎぎぎぎぎぎ」 「ぎぎぎぎぎぎ」 ぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ・・・・・・ 「・・・・・・へ?」 四方八方からムカデの這いずるがさごそという音と、ムカデデスパイアの鳴き声が聞こえてきた。 「も、もしかしてさっきの・・・・・・っ」 仲間を、呼ぶため! 「っいた! こ、この・・・・・・っ」 銃を持つ右手に無数の足がのしかかる。視界は節足で埋まり、自分の周りには大量のデスパイア。 まずい。 「ぎぎぎぎぎ」 急に視界が開けた。わたしの上のムカデが、その上半身を持ち上げ蛇のようにわたしを見下ろしている。 「く、この・・・・・・っ! きゃあ!?」
635 :
名無しさん@ピンキー :2010/11/14(日) 01:46:33 ID:09UZwmv9
ムカデの顎がコスチュームを破き始めた。セーラー服の真ん中からまっぷたつになり、白いブラが外気に晒される。 暴れようとしても、無駄だった。足に、手に。増えたムカデが押さえ込みをかけている。 ぶちん、とひとひらの容赦もなくブラのフロントからちぎり取られる。寒気にあてられ乳首が硬くなっているのを感じる。 「ぎっ、ぎぎぎぎ」 ムカデの頭が下へ下へと向かっていく。大の字に地面に貼り付けられたわたしは、抵抗さえ許されない。 「や、やめっ・・・・・・」 「ぎぎぎぎぎ」 ムカデの顎がスカートに触れる、 その、瞬間。 「ぎぎ、ぎ?」 つー、とムカデの頭が胴体からずれていく。お豆腐を横から斜め切りしたような、そんなずれ方で。 ぼとりと重音を落ち葉に乗せ、わたしにのしかかっていたムカデは絶命した。力をなくした胴体がまたわたしにのしかかってくる。 「もう、リアちゃんにさわらないでよ」 と、少女の声がして、わたしの上の死骸が打ち払われた。そこら中のムカデたちが、遅れて警戒音を発する。 「ぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎいいいいい!」 「はぁ、気持ち悪いなぁ・・・・・・」 声の主の姿をようやく確認できる。確認するまでもなく、知っている声。 夜の暗闇に映える小太刀をきらめかせ、 切れた雲から覗く月明かりに照らされた漆の髪をのばし、 かつて、あの夏休みに姿を消した、 「久し振り、リアちゃん」 彼女は、 「カレン・・・・・・」 双剣天使、カレン。 やっと見つけた、大切な人。 『貫殺天使リア』 27/幸.銀銃堕落
636 :
名無しさん@ピンキー :
2010/11/14(日) 01:48:02 ID:09UZwmv9 ――夜、山中 「カ、レン?」 やっと見つけた、大切な人。 その顔に張り付いているのは、見たこともない表情だった。 こんな、粘り着くような、こんな、絡みつくような表情を、わたしは知らない。 ねえ、なんでそんなににやにやしてるの? わたしの知ってるカレンは、そんな顔しないよ。 「危なかったね、リアちゃん。ちょっと待ってて、すぐこいつら片づけるから」 「ぎぎぎぎぎぎ!!」 集まっていたムカデたち、遇わせて6体が突然の乱入者に襲いかかる。原始的に、顎を開いて。 「うるさいなぁ・・・・・・。『君の影草』!」 ムカデたちに一撃ずつ突きが入り、彼らを吹き飛ばす。しかし、厚い装甲は貫けたものの、致命傷には至っていない。 あれ? なにかへんだ。『君の影草』なんて技、わたしは知らない。 起きあがったムカデたちは再び牙を唸らせる。ガチガチと不快音が6重奏を奏でる。 「ねえリアちゃん、知ってる?」 先刻と同じように、同時に飛びかかるムカデ。しかしカレンは、立ちつくすだけで目もくれない。 「君影草――鈴蘭って」 突如、ムカデたちの体がびくんと跳ねる。ぶくぶくと傷口から濃い紫色をした泡が吹き出てきた。 「毒が、あるんだよ」 断末魔さえなく、あまりにあっけなく、ムカデたちは倒れる。ばたりと、腹を見せて。 「カ、レン? なに、その魔法・・・・・・?」 カレンは特殊魔法を使えなかった。それに毒魔法なんて、デスパイアしかつかえない魔法のはずだ。 「ん? 今の?」 にっこりと、ねっとりと笑うカレンは、 「そうだね、教えてあげるよ。私たちの家で」 え、発音できたかわからない、それほど自然体で、 「――『悪し君』」 いともたやすく、わたしを昏倒させた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・