みつどもえでエロパロ 2卵生

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1名無しさん@ピンキー
みつどもえのエロSSを書いたりエロ妄想をしたりするスレ
エロなしもおk

前スレ
みつどもえでエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1279532569/
2名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 11:46:49 ID:mvhNNC4/
みつどもえエロパロ川柳

 雌豚の
   腹でちんこを
     こすりたい
3名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 14:08:54 ID:fdDqcaJW
乙!
4名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 19:02:12 ID:0YFiJc6Y
川柳2

みつごらに
 みつご孕ませ
  生ませたい
5名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 19:32:31 ID:Jr969IT9
>>1


>>4
(しん)ふたと(矢部)ひとは法的に大丈夫な年齢になったらすぐ孕むだろうけど
みっちゃんはiPS三つ子ってできるんだろうか
6名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 21:24:31 ID:mvhNNC4/
ひとは「みっちゃんは豚だから、相手さえいれば三つ子どころじゃない数を産むよ」
7加藤さんが好き:2010/09/23(木) 22:01:13 ID:8HkBmpXm
>>1
乙です。感謝っス!
もう長文垂れ流しは止めます><モウシワケナイデス
8名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 22:10:04 ID:mvhNNC4/
>>7
SS投下スレなんで、作品が多けりゃどうしても1000行く前にスレが埋まるわけで
別に長文でもいいんじゃないですか?
前スレの書き込みは、容量がいっぱいだから
残り容量に気をつけて投下してくだちいってことですんで
9名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 22:29:52 ID:0lC1lG6w
I1000いかなきゃいけないわけではないので、
埋まったら新しく立てればいいだけです。
10名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 22:39:43 ID:d4s1zuoh
WORKINGスレみたいに移行に失敗すると過疎るからなぁ
11名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 23:06:29 ID:dyUdVDzj
ssスレが容量オーバーで落ちるなんて素晴らしいことじゃないか
12加藤さんが好き:2010/09/24(金) 12:55:59 ID:Dtyho/QB
皆さん優しいです・・・。><
ありがとうございます。
でも自分自身、ちょっと皆さんに甘えてるような気がしまして・・・。
もう少し読みやすいようにタイトに仕上げるよう心掛けます。
13名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 16:19:09 ID:bEZk8RkA
草次郎が急死して茫然自失となったふたばを力強く抱きしめるしんちゃん。
しんちゃんに「もう絶対俺がお前を悲しませないから」って言われてしんちゃんに泣きつくふたば。
14名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 19:17:13 ID:n/47Y8xp
そして草次郎のようになろうとみつばへの弟子入りを決意するしんちゃんであった
15名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 22:31:34 ID:f9KTTldy
>>13
そういうのってドラマとかだとしんちゃん死亡フラグのようなw
16名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 22:56:24 ID:tTfSlF6y
>>14
考えようによっては幸せ太りだなw

>>15
しんちゃん死んじゃったらふたば廃人になっちゃいそう…
やめてくれ
17名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 12:05:47 ID:Qmw6U1xh
埋め乙
18名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 12:06:29 ID:SwweKdki
未亡人ふたば
19名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 16:28:54 ID:M9Fp06RW
>>13
それでそのあとは仲良くニャンニャンするわけか。クソッ、イケメンめ
20名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 16:35:36 ID:Qmw6U1xh
死亡ネタはちょっと重すぎるな・・・
しんちゃんが事故で骨折して入院、くらいならネタになりそうかも?
21名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 18:05:19 ID:t0Y5fq69
みっちゃんごめんね、あんまりうまくいかなかったよ


もー!なんなのよあの変態は!何が私のかすかな匂いも分かるよ!
どれだけ私のこと知ってるのよ!!ほんとにもう、恥ずかしいヤツ…。
どうせ何かくっだらない理由であんなコト言ったんでしょうけど…。
そう考えるとあの変態はすっごくタイミング悪いわね。
あれじゃふたばしか相手が務まらないはずだわ、ほんとにもう、バカなんだから。
…ちょっとボコりすぎたかもしれないわね…少し謝っておこうかしら。どうせまだ家にいるだろうし。

居間だったかしらね。ちょっと行ってみよう。

…ぁん…

何か聞こえるわね。何の音かしら。
とてつもなく嫌な予感がするけれど、自分の家で引くようなことをしても仕方ないし。

バッ
あら、ふたばなんであんなエロい表情してるのかしら。

「って、ふふふふたばぁ!?あんた何してんのよ!」
「うわ、長女!?」
「ぁ、んっ、あ、みっちゃん。しんちゃんとしてるとこっス」
「そーじゃないでしょ!何でこんなことしてるのよ!」
「しんちゃんがみっちゃんにいっぱい叩かれてたんで、慰めてるっス」
「な、慰めるってあんた、なんでそんなことしてんのよ!」
「二人とも気持ちイイからっスよ?みっちゃんもどうっスか?」
「ふたば、ちょ、おまっ」
「ややや、やるわけないでしょ!もう、勝手にしなさいよ!」

ピシャッ
なんなのよあれは!どうして家で堂々やってるのよ!ほんっとに変態なんだから!
…それにしても気持ちよさそうだったわね…。男の子とするってそんなにいいのかしら…?

22名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 18:05:40 ID:t0Y5fq69

「みっちゃん、こんなとこで突っ立って何してるの?」
「わぁ!なななな、なんでもないわよ、なんでも!」
「?」
「そそそ、それより居間は近づかないほうがいいわよ」
「あぁ、別に分かってたことだしいいんじゃない」
「え、ひとはあんた知ってたの?」
「知ってた…というか雰囲気で分かるよ」
「私はわかんないわよ!」
「それはみっちゃんには相手が…ごめん。なんでもないよ」
「ちょちょちょ、どーいうことよ!ひとはにも居るっていうの!?」
「私を見てれば分かると思うけど…」
……。あんの童貞…。いえ、もうまさに変態ね。ほんっとに、人の妹に何してのよ。
でも、それなら聞いてみようかしら…。

「そ、その…。ふたばのやってることって…気持ち良かったり、するの?」
「うん」
即答なのね…。別にいいけど…。

「みっちゃんもしたいの?」
「え」
「ふたばに言えばいいよ。みっちゃんのことも好きだから、混ぜてくれるよ」
「な、なんでそんなこと分かるのよ!」
「私も誘われたから」
「はぁっ!?」
「…私たちは混ざっていいみたいだよ」
「意味がわからない!」
「きっとふたばは、自分がしんちゃん取っちゃったって思ってるんだよ。別に気にしなくていいのに」
「それって、ずっと一緒にいたのに自分だけが、ってこと?」
「多分ね。でも私にはわかんないよ。私は混ざられたら嫌だし」
ほんとにふたばはしょうがないわね。気にする必要なんて…ないのに…。
一緒に…。一緒に、ねぇ…それなら私も…。
うーん、それにしてもひとはまで気持ちがいいってことは…私も気持ちよくなったりするのかしら。
気になって仕方ないわ…。
23名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 18:06:18 ID:t0Y5fq69
翌朝・学校
決めた。私も気持ちよくなれるかしてみるわ。やっぱり適任は…アイツしかいないわよね。
「ちょっと変態、話があるの」
「お前いきなり朝からそれは無いだろ…」
「いーじゃないほんとのことなんだから。それよりついてきなさいよ」
「はいはい、行くよ」


体育倉庫
もうほんとドキドキする。けどまぁ、怖気つくなんて、私らしくないし?
「ねぇ、昨日してたアレ、私にもやってみなさいよ」
「昨日のアレって…ふたばとのか!?」
言われるとやっぱり照れるわね。

「そ、そーよ!」
「いやでもアレはふたばが誘っただけで俺は別に…」
「そーじゃないわよ、私はやれって言ってんの!それにアンタ、私の見たでしょ!」
「お前それもうずっと前のことじゃねーか!」
「見たのは事実なんだから責任取りなさいよね!」
今となってはとっても恥ずかしいんだから!こんな思いさせてるんだから当然でしょ!

「お前それでいいのかよ…」
「何がよ」
「俺はふたばのこと好きなんだぞ?それでもいいのか?」
「わ、私は気持ちよくしてるのを見て、私にもしてみなさいって思っただけよ!
そうしなかったら、ここで脱いで大声だすわよ」
「はぁ、分かったよ…」
24名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 18:06:38 ID:t0Y5fq69
佐藤の手が私に伸びる。そのまま私は抱き寄せられる。
な、なによ、意外と力強いじゃないの。

「それじゃ、するぞ…」
「はっ、早く始めなさいよ…!」
そう言って私の胸に手がかかる。ほどよい強さでまさぐられる。
それが私にはとても心地よく。

「な、なんでアンタそんなに力加減が…んっ」
「わからねーわけねーだろ。何年一緒に居たと思ってんだ」
そ、そうよね…私たち、小さなころから一緒にいたのよね…。
あ、そ、そんなに優しく触らないで…。あっ、あん!確かに、これは気持ちいいわ…。
その上入ったら今よりもっと気持ちよくなるの…かしら…。ふたばみたいに…。

「そ、その手で何回ふたば泣かせたのかし…らっ」
「お前、今は二人なんだから、そうやって自分を虐めるのやめろ」
「ななな、何のことかしら!」
「何のこと、じゃねぇよ。今は自分と俺のことだけ考えろ」
こ、こいつ…。ほんとに、ずっと一緒にいたってのはこういう時厄介よね。
何もかも分かってるみたいな顔しちゃって。それが当たってるのが余計にムカツクんだけど!

「ふ、ふん!私に命令なんて100年早いのよ!」
「はいはい」
「ってどどどどドコ触ってんのよ!」
「いやそうしないとできねーし…」
「そ、そうよねっ、私としたことがついびっくりしちゃったわ!」
「……はぁ」
ため息をついて佐藤は私から離れる。

「止めるぞ」
「な、なんでよ!」
「怖がってるのにこんなことしてどうすんだよ」
「こ、怖くなんてないわよ!」
「怯えながら言っても説得力ねーよ。もうちょっと自分を大切にしろ。ほら、行くぞ」
そう言って手を伸ばす。
なーによ、偉そうに!ほんとに怖くなんてないんだから!
けど、あんたが止めるっていうなら止めてあげるわよ!

「わ、分かったわよ…」
「ん」
あーもう、どうしてこううまくいかないのかしら!
それにしてもほっとし…
「べ、別に感謝なんてしないわよ!」
「何も言ってねーだろ…」
「ふ、ふんだ!今度はもっと優しく始めなさいよね!」
「今度っておまっ」
「へーんだ、私を見た責任は取ってもらうんだから!」

今日は少し気持ちよくなれたし、これで許してやろうかしら。
今度は私がふたばに負けないぐらいしっかり気持ちを固めた時に一緒に、ね。
25名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 18:07:17 ID:t0Y5fq69
おしまい

そろそろ、おがちんでなんとかならんものか…
26名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 19:13:52 ID:Qmw6U1xh
>>25
GJ!
みっちゃんって三人の中で一番、いざという時に怖がりそうだよね
表には出さないだろうけど

俺の場合おがちんは直球ストレートで変態すぎてどう料理していいか分からない
だから期待していますw
27名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 20:21:36 ID:83K96vRn
おがちんは性の知識が無さそう
28名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 21:52:27 ID:kqkCeqyO
おがちんでエロパロっていうと
・兄妹姦
・しょうが隊でしんちゃん監禁
・ふたしんと3P
とかイレギュラーなのしか思いつかなくて不憫だ…
29名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 21:56:01 ID:OjM0f3+w
中学あたりで無防備すぎる格好に思わず…とか。
30名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 22:00:08 ID:WacdtsoU
しんちゃん以外に惚れてるif
31名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 22:26:22 ID:iXP2QMi4
おがちんが佐藤くんを性的にどうこうするって想像しづらいな、伊藤さんならともかく 本編で変態行為してるのにね〜
加藤さんなら佐藤くんorおがちんを想いながらの自慰な感じ?
32名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 22:41:04 ID:OjM0f3+w
「こんな格好してるお前が悪いんだからな」
「えっ…や、やだ。何するの。怖い、怖いよ佐藤くん……」
33名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 00:48:30 ID:lzLNO7eJ
時間すげえ・・・
722 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 09:00:00 ID:7lHrbC9j [4/4]
      ,.. -..、     _____   \   人_人_人_人
     {:::::::::::> .::´::::::::::::::::::::::`:. ..  Y ___  
     乂:/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ}  タヒ  変
   ⌒>/ .:::::::::::::::::::::::::::ヘ:::::::::::::::::::::}   ぬ . 態
.    /:::/ .::::::::::::::::::::::::::/   ヽ::::::::::::::::}   べ  は
   {ハ' .:::::::::::::::::::::::/:/ u  ',::::::}:::::::}   き  一
    i .:::::::::::::::::::::/`トミ._,, u i::::ムイ:::}   で  刻
     |:::::::::::::::::::::/ァ┴‐‐ 、u |:/二i::::}.  す  も
     |:::::::::::::::::::/{{ (O)    }' !0j从}  l7l7   早
     }::::i⌒ヽ::::{ u`O/////__ '//Oレ:}  o o   く
.   /:::::ヽ (ri:::リ ::::::::::.:.: /⌒{ ::::uノ:::)
 _/」::i」::::::ー|:::`トし.._ (  ノ ..イ::/⌒Y⌒Y⌒Y⌒
  ニ`ヽ:|::::, '⌒ト、::::}  i::::: ̄:::::::/|/ o
  :.:.:.:.:.:∨ /`ヽVハ  `7ハ::::::/ / 。
 __)_:_:_/V/    }}H   /H从{ }
 :.:.:.:.:/ /     ,}}Hvv'/H:} /
34名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 02:04:14 ID:APUEvUwy
わざと嫌われようとしておがちんにスケベなことをしようとする佐藤
おがちんの意外に恥じらった女の子らしい反応にイケメンが欲情してしまうのはどうでしょう
35名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 21:26:16 ID:kfLGfeK9
ひとはが痴漢される話でも書くかと思ったが、ギヌロ!で痴漢がビビりそうで書けなかったw
36名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 22:20:40 ID:hYwE9gBc
お腹がいたくて暗黒オーラが出せず我慢することしかできない
……かわいそうだからやめてあげて
37名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 22:30:11 ID:qOCapTxu
そんな状態で痴漢されちゃったら漏れちゃうよぅ><
38名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 22:30:42 ID:JazqLJUU
変な薬をかがされて抵抗できない
39名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 22:38:30 ID:Wu4m6TRd
無理やりすぎると絵がないと想像しづらいのが難点
40名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 22:39:30 ID:hYwE9gBc
みつどもえである必要が……ってなるんだよね
41名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 22:40:46 ID:jVKUNXif
じゃあ間をとって、
ガチレンイベに行こうと一人で電車乗ってたひとはがお腹痛くなって偶々縋りついた相手が矢部っちだった、
でいこう
42名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 22:52:05 ID:hYwE9gBc
矢部っちがひとはを抱えて駅構内をひた走る!
たまには見せてよ男をチェリー
4328(前スレの528):2010/09/27(月) 09:14:19 ID:HAtOKGa3
おがちんSS作ってみたので投下します。
・おがしん
・たいしたエロなし
・そのわりに長い(6レス消費)

よろしくお願いします

マタタビを嗅いだ猫って、きっとこんな気持ちなんだろうな。
佐藤くんの空気が私の鼻をかすめるたびに、そう思う。
甘くて、ほろ苦くて、いつまでも嗅いでいたくなる匂い。
私の理性をふやけさせてしまう香り。

あの匂いはどこからどうやって生まれるんだろう。
佐藤くんが使っている石鹸とシャンプーをリサーチして使ってみても、あの匂いは得られなかった。
男子じゃないとだめなのかな。
でもあの雄臭い男子たちから佐藤くんの匂いがするなんて、そんなことありえない。
やっぱりいつものようにチャンスをうかがって、こっそり摂取するしかないのかなあ…

そんなことを考えながら、私は一人、放課後の廊下を歩いていた。

「今日は五時間目が水泳だったから、当番は更衣室の忘れ物の点検をお願いします」

しょうがない隊は放課後も忙しいのに、やべっちったら私に雑用を…
女子更衣室にたどり着く。うん。忘れ物とかないよ。ないない。おわりおわり。
適当に済ませて更衣室を出る。その時、私の嗅覚がピクリと反応した。

「…佐藤くんの匂い…しかも、すごく濃い…」

匂いの出所は男子更衣室からだった。私は躊躇した。
女子が男子更衣室に入るのはどうかと思うし、なにより他の雄の匂いが強すぎる。
しょうがない隊にとってはノーマーク、というか入ろうとしても入れない場所だ。
どうしよう。そう考えながらも、私の足は一歩、また一歩と吸い寄せられていく。
そのくらい濃い佐藤くんの匂いだった。

ドアをうっすらと開けて、中をのぞいてみる。男子の当番はいなかった。
わずかな隙間からも佐藤くんの匂いがただよってくる。同時に、雄の強烈な臭気も。
間違いない。この中だ。私はもう迷わなかった。
周りに人がいないのを確かめると、大きく息を吸い込んで、男子更衣室に突入した。

私が息を止めていられるのはせいぜい30秒くらい。
その間に佐藤くん成分の発生源をゲットして、ここから脱出する。
しょうがない隊の一員として数々の修羅場をくぐってきた私にとっては、朝飯前のミッション。

(愛しの佐藤くん物質…いま助け出してあげるからね…あっ)

更衣室のいちばん奥の片隅に、海水パンツが落ちていた。
「6−3 佐藤」これだ。
よりによってこれを置き忘れるなんて、意外にドジな佐藤くん。でもそれはそれでかわいいかも。
佐藤くんの水着はまだしっとりとしていて、私はごくりと唾を飲んだ。
すぐにでもエキスを堪能したい衝動に駆られたけれど、まだここは危険区域。

(被疑者を確保、これより署まで連行します!……って、きゃっ!?)

一瞬、私の体がふわりと浮く感覚。その後に、背中全体に鈍い痛みが走った。
濡れた床に足を滑らせて転んでしまったのだ。
それでも佐藤くんの水着はしっかりと握りしめていた。だけど…。

「ぷはっ、はぁ、はぁ……うっ!?」

転んだ衝撃で、思わずこらえていた息を吸い込んでしまっていた。
猛烈な雄の成分が、私の鼻から、口から入り込んで、全身を侵し始める。
ここから出なきゃ、と思ったときにはもう、立ち上がろうとしても足に力が入らなかった。
男子更衣室は予想以上に凶悪な敵だ。意識がぼんやりとし始める。

(だめ…こんなところで気絶したら死んじゃう…こうなったら…!)

私はとっさに佐藤くんの水着で鼻と口をふさいだ。
濡れた布が顔に張り付くのは普通だったら気持ち悪くて息苦しいだけだけど、これは別。
佐藤くんの匂いが、私の体を浄化していく。
こんなに濃いのを嗅いだの、久しぶりだなぁ…。
それに、プールの塩素の匂いと佐藤くんの匂いは相性がいいみたい…。

(ひたってる場合じゃ…ないんだけど…もう少し…)

佐藤くんの水着もまた、私にとっては予想以上に凶悪な存在だった。
醜悪な雄の匂いの中に横たわっているというシチュエーションも、それに追い打ちをかけていた。
あお向けになって目をつむると、私の体に覆いかぶさって守ってくれる佐藤くんを思い浮かべる。
匂いが濃いおかげか、妄想の中の佐藤くんはいつもよりずっとリアルだった。

(助けに来て、くれたんだ…。私の、王子様…)

私は脱出することを忘れはじめていた。ここなら誰も見ていない。佐藤くんと二人っきり。

ジャンパースカートを片手でまくり上げると、その手で女の子の大事なところに手を伸ばす。
最近覚えた、内緒の遊び。真由美や詩織にも、これだけは恥ずかしくて言えなかった。
普段家でする時よりも、深く、荒っぽく、指を動かす。きもちいい。
こすりながら頭の中で考えることも、いつもより大胆に。
水泳の授業の時に見た、佐藤くんの裸の背中。胸板。乳首。
それから…さっきまでこの水着に包まれていた…佐藤くんの、おちんちん。

「…んっ…あっ、さ、さとぉ、くん……」

きもちいい。よすぎる。手を動かすのが、止められない。
嗅ぐだけじゃ物足りなくて、水着にしゃぶりつく。
私は妄想の中で、佐藤君と裸で抱き合っていた。
耳元で「あいり」とささやかれる。思い切って「しんちゃん」と言ってみる。

「あふ…しんちゃん…しん、ちゃぁん…んぅっ…」

指先がぬるぬるとしてきた。いつもはこの位で怖くなってやめてしまう。
でも今日は、この先までいってみたかった。

(すごい…量が、いつもより…あれ?)

いつものネバネバしたのじゃない。目を開ける。

私の指先が真っ赤だった。

妄想の中の佐藤くんが一瞬でどこかへ吹き飛んだ。残ったのはものすごい罪悪感だけだった。
見ると、わたしの股間は血に染まっている。
悲鳴をあげそうになるのをこらえて、スカートを直すと、更衣室を飛び出した。

佐藤くんが、そこに立っていた。真っ青な顔だった。

一滴の血が、床にポタリと落ちた。
私はその場にへたりこんでしまった。

「佐藤くん…私…どうしよう」

「お、緒方…いや、俺は、その…忘れ物を…」

「私…悪い子なの…どうしようもない変態な子なの…だからバチが当たったの…」

「な、泣くな緒方、泣かないで。ほ、保健室いけ。保健室。ここは俺が掃除しておく。誰にも言わない」

「きらいに、ならないで…」

「ならない、ならないから」


────────────────

保健室には西日が差し込み始めていた。

「私も最初の時はびっくりして泣いたっけ。でも女の子はみんな経験するの。恥ずかしくなんかないのよ」

栗山っちの声が、いつもよりさらに優しい。

「でも、これからはやっぱりパンツは履いてもらいたいかなぁ。自分の体は大事にしようよ」

「……はい」

「伊藤さんと加藤さんが心配して様子を見に来たけど、緒方さんは大丈夫だからって言って先に帰ってもらったからね。
 …あ、それとも一緒に帰りたかった?」

「……いえ。…あ、あの」

「うん?」

「さ、佐藤くんは…」

「佐藤くん?佐藤くんがどうしたの…?」

「い、いえ、なんでも…」

「さては彼氏さんかな?」

「ち、ちがいますっ」

保健室で貸してもらったパンツを履いて、とぼとぼと校門を出た。
久しぶりだから、何だかもこもこする。私の心も晴れないまま。
栗山っちに洗いざらい言ってしまえばよかったかな。いや、そんなことできない。
佐藤くんはどんな気分で私の血を掃除したんだろう。考えただけで顔から火が出そう。
また涙がこぼれそうになった時、後ろから呼び止められた。

「お、緒方…待てよ…」

「さ、佐藤くん?…ひょっとして、私が来るの、待ってたの?」

「お、おう…」

「怒ってる…でしょ?」

「いや、そんなこと、ねーよ」

「ごめんなさい。私、汚いの。最低なの。佐藤くんのこと好きになる資格ないの。
 今日始めて気付いたの。私みたいに汚れてる女が佐藤くんに近づいちゃいけないって」

「…ちがう。最低なのは、俺だよ」

「えっ?」

「俺…更衣室に水着忘れたのに気付いて、取りに行ったんだよ。そしたら、中からお前の声がして…
 のぞいたら、お前が、その…そういうこと、してて…」

「うそ…」

「俺、そのままずっと見てた…ドキドキして…見ずにはいられなくて…これだけでも最低だろ?
 その上、お前が血を流してるのを見て…逃げ出そうとしたんだよ。そこにお前が飛び出して来て…ごめん!許してくれ!この通りだ」


私の頭の中で、風船がパチンと弾けた。

「…ふふっ」

「!?」

「なんか、ふふ…想像したら、面白くって。一人でえっちなことしてる私と、それを覗き見してる佐藤くん…
 あははっ、二人とも、変態じゃん。変態と、変態で、おあいこじゃない」
 
「う…変態…。そうだな。俺も今日は確かに変態だったよ。緒方は俺を…許してくれるのか?」

「許すに決まってるじゃない。私は佐藤くんの事、大好きなんだもん。頭上げて、佐藤くん」

「…ありがとう」

それからしばらく私たちは何も言わずに一緒に歩いた。
佐藤くんは何か考えているみたいな難しい顔をしていた。

「緒方」

「なに?」

「俺、責任取るよ。見ちゃった責任」

「責任?」

「そう、俺と緒方がその…なんていうか…付き合えば、お互いに今日のこと、後ろめたく思わないで済むだろ?」

「佐藤くん…ほんとに、いいの?」

「うん。そのかわり…パ、パンツは、履いてくれよ?ほ、ほら、なんていうか、履いたほうが、エロい場合もあるっていうか」

「もう、佐藤くんのえっち!履くよー!」

「う、うわっ///」

私はうれしくなって佐藤くんに抱きついた。佐藤くんの肩越しに見える夕焼けは、嬉し涙でにじんでいた。


〜END〜 
50名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 16:46:02 ID:gPD5mHM+
GJ!
おがちんへの愛が感じられたぜ!
つか、男子更衣室での妄想描写が凄い…おがちんらしいというかw
51名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 20:47:04 ID:W21REcCC
>>43
乙です。


おがちんには、幸せになってほしい……。
52加藤さんが好き:2010/09/27(月) 20:50:35 ID:XhsH1gwD
乙です!
同じくGJ!
エロ中心の話じゃないのになんかすごくエロかった…。
おがちんかわいい><
こういうの好きです。
53名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 01:05:55 ID:tdeXgxZ4
職人さんたち乙です!
ふたしん派の私もおがしん有りだと思ってしまいました
あとラジオのED聞いたら矢部ふたも有りですね
節操ないな・・・俺は
54前スレ256:2010/09/28(火) 10:46:43 ID:p88mRGIF
SS投下させていただきます。
長文なので、不愉快な方が居ましたら、申し訳ありません。


ちなみに、みつ千葉です。
55みつ千葉:2010/09/28(火) 10:47:21 ID:p88mRGIF
ピチャ、ピチャ、と水音が教室の壁に反響する。
「みっともないわね、そんな格好で」
「くっ……」
千葉 雄大は教室の床に這い蹲り、丸井家の長女、みつばの足を舐めていた。
みつばは足を組み、そのクラスメートを机の上から見下している。
その表情は、至高に満ちていた。
バシッ!
「って……!?」
いきなり、みつばの足が千葉の頬を思い切り蹴りつける。
「下手くそ。もっと優しく舐めなさいよ」
「なっ……てめぇ、調子にの……ッ!?」
いきりたった千葉の言葉は途中で遮られた。
みつばが千葉の頭を踏みつけたからだ。
足を頭の上でグリグリと擦り付ける。
「あー、汚い。変態ブタゴリラの涎で汚れちゃった〜」
「な、お、お前が舐めろって……!」
「なによ?くちごたえする気?」
みつばは、冷ややかな目で千葉を睨みつけた。
「……くそっ!」
「躾がなってないブタねぇ……」
みつばは足を外し、机から下りた。
「これはお仕置きが必要みたいね」
「お仕置き……?」
千葉がゆっくり顔を上げる。
「そうね……じゃあとりあえず、チンチンを出してみなさい。今ここで」
「なっ!なんでこんな所でそんなこと……!」
「あらぁ?出来ないの?ブタゴリラでも、さすがに一般的な常識はあるみたいねぇ」
そう言いながら、みつばは千葉の腹に蹴りを入れた。
「ぐふっ!」
思ったほどの痛みはなかったものの、衝撃により尻餅をつく千葉。そのままみつばは千葉の局部を乱暴に踏みつける。
「でもダメよ。あんたは今日一日私の奴隷になるって言ったでしょう?だったら、ご主人様の命令は聞きなさい」
みつばは背筋をゾクゾクとさせながら、征服欲を満たしていた。
千葉は思う。
(なんでこんなことしてるんだっけ……?)
きっかけは給食時間の事だった……。
56みつ千葉2:2010/09/28(火) 10:49:32 ID:p88mRGIF
ー回想ー
みつばはいつものように、机に座り、給食が運ばれてくるのを待っていた。
「はい、みつばちゃん」
クラスメートの吉岡 ゆきが給食用に支給されている、白い割烹着を着て、豚汁とご飯をみつばの前に置く。
「遅いわよっ!さっさと待ってきなさ……って無視するなっー!」
みつばの嫌み言はいつもの事なので、吉岡は特に気にせず次の配膳を始めた。
「まったくっ!」
「……雌豚」
後ろを通りかかった三女、ひとははみつばに呟く。
声のした方向を睨みつけたが、そこにはもうひとはは居なかった。
変わりにクラスメートの千葉と佐藤が話していた。
「ん?なんだよ、長女?」
それに気づいた千葉が話しかける。
「気安く話しかけるんじゃないわよ、細目」
「なっ……!?言うじゃねえか、この食いしん坊万歳めっ!」
「な、なんですってぇ!!」
みつばも思わず立ち上がった。
互いに睨み合っていると、担任の矢部 智が仲裁に入ってくる。
「こらこら、ケンカしちゃダメだよー?」
「なにようるさいわねーこの童貞はっ」
「いやだから、先生だってば!!」
矢部はみつばのあんまりな言い草に思わずツッコんだ。
「そうだそうだ。童貞に謝れ長女!」
千葉は便乗して、みつばに詰め寄る。
「細目は黙ってなさいよ!!」
「なっ、一度ならず二度までも……!」
千葉は憤慨し、みつばに詰め寄った。
「な、なによ……?」
その雰囲気にみつばは思わず後ろに下がる。
その時、みつばの足に床の出っ張りが引っかかった。
「きゃっ!」
そのままみつばは後ろ向きで倒れこむ。
「あ……!?」
千葉が叫ぶ。しかし、その時にはもう遅い。
しかも、運が悪い事に、その先には先程配膳された給食が置かれた机があった。
「えっ……?ギャアァァァ!!」
教室内にプラスチックが落ちる音と、木製の机が割れるけたたましい音が響く。
「み、みっちゃん!?」
「だ、大丈夫か?長女?」千葉と音に驚いたふたばが駆け寄る。
「いたたたっ……」
腰を抑えながらみつばは座り込んでいた。
「おい、机割れてんぞ……」
「あぁ、すごい体重……」
突然の騒ぎにクラスメート達が騒ぎ始めていた。
「し、静かにー!!みんな、自分の席についてー!!」
矢部がその場をなだめようと叫ぶ。
「あ……」
「大丈夫っスか、みっちゃん?」
「だ、大丈夫か、長女?」
心配そうに、みつばと千葉が聞いてくる。
「へ、へいきよっ!」
どうやら、大した怪我は無かったらしく、ふたばの腕を借りて立ち上がろうとする。
パキッ。
その時、何かが手に当たる感触がした。
みつばはそれを手に取って見る。
57みつ千葉3:2010/09/28(火) 10:51:05 ID:p88mRGIF
「あ……」
不意に、みつばが呟いた。
手に持っていたのは、ふたばに貰った柔道着で作った筆箱だった。
しかし、それは今では真っ二つに破けていた。
机が壊れた衝撃だろうか。
みつばはその筆箱を手に呆けている。
それを見たクラスメイトも言葉を選んでいるようだ。
「な、なんだよっ、お、俺はただ秘技・正面ブラずらしを試そうとしただけで、別にそんな……」
千葉がしどろもどろで弁解し始めた時。
みつばの瞳から涙が一滴、零れ落ちた。
涙は後を追うように二滴、三滴と、次々にこぼれていった。
それでも、みつばは下唇を噛みながら必死に涙を止めようとしている。
「いいわよっ、別に……。こんなボロっちいの……、どうせ買い換えようと思ってたところだったから……」
気丈に振る舞いながらも、その声は誰が聞いても解るぐらい、涙でふるえていた。
その様子が逆に痛々しい。
普段は見せないみつばの様子に、思わず千葉はたじろぐ。
「……」
ふたばとひとはもその様子を遠くから心配そうに見ていた。
クラスメートも見つめる中、みつばは、筆箱を強く握り締めると、そのまま教室を飛び出した。
「……あ」
千葉が弱々しく呟く。
そこへふたばが間髪入れず千葉の背中を叩いた。
ボキィッッ!!
「あぁぁぁぁぁぁ……ッッ!!」
手加減を忘れていたせいか、千葉を突然の激痛がおそった。
「千葉氏、追いかけるっス!」
ふたばが言った。
「謝るのは大事だよ……」
ボソリ、とひとはも耳元で呟いた。その声は若干怒っているようだったが……。
千葉は、後ろを振り返る。
クラスメート全員の視線が一斉に注がれていた。
「わっ……わかったよ!!行けばいいんだろ!!」
そう叫ぶと、千葉は教室を飛び出した。
「し、知らなかった……千葉君とみつばちゃんが……」
……新たな相関図が出来ていた事も知らずに。
58みつ千葉4:2010/09/28(火) 10:51:41 ID:p88mRGIF
「長女ッッ!!」
校庭の隅、木陰の間にみつばは座りこんでいた。
「……」
みつばは無言で顔を上げる。
もう泣き止んではいたが、その目は赤くなっていた。
それを見て、千葉は言葉に詰まる。
「あ……え……と、」
「どっか行きなさいよ、へちゃむくれ……」
みつばはそれだけ言うと、また膝に顔を埋めた。
「なっ……」
その言葉に一瞬腹が立ったが、すぐに怒りを静める。
(ガマンガマン……)
自分に言い聞かせると、千葉はポケットからガムを取り出した。
「ほら、ガムやるよ。お前の好きなシュワシュワするや……」
「いらない」
顔を埋めたままみつばは言う。
(くっ……手強い……!)
次に千葉はポケットからポッキーを取り出す。
「じゃ、じゃあ、ポッキーも付けてやるよ!!これならどうだ!?」
「……死ね」
「なっ、これでもダメか!?なら、大サービスだ!このシゲ●ックスも付けてやる!!」
その言葉にみつばはゆっくり顔を上げる。
「あんた、なんでそんなに私の好きなお菓子知ってんのよ……?」
「…………え?」
意外な質問に千葉は悩んだ。
(そう言えばなんで俺は長女用のお菓子ばっかり持ってるんだ……?いや、待て待て。確か別に変な感情があって持ってるんじゃないはず……。いざという時に長女にあげようと…………いや、いざという時ってなんだ……?)
「そ、それは……」
千葉は言葉に詰まる。
みつばは溜め息をついて、再び顔を膝の間に埋めた。
「まぁ、いいわ。あんたが何のお菓子を持ってようがいまいが……。早くどっかに行きなさいよ、醜いお菓子売場」
「……」
ダメだ。埒があかない。
千葉は考えていたプランBを実行することにした。出来るなら、これはしたくはなかったが、長女の性格上確実に食いつくはず、と確信はあった。
千葉は深呼吸して、みつばに言った。
「じゃあ、わかった!!今日一日、お前の言うことをなんでも叶えてやる!!これでどうだ!?」
「……」
「……」
駄目か、そう千葉は思った。
しかし、不意にみつばが話しかけてくる。
「…………それってつまり、奴隷になるってこと?」
顔を埋めたままだが、わずかに反応を見せる。
そこまで言われるとなんか違うんじゃないか?と思ったが、今更そんな事言っても遅い。
「……あぁ。それでもいい。俺も漢だ。二言は無い」
「……」
みつばは少しの間黙り込んだが、やがてゆっくりと顔を上げた。
「……面白そうね」
その顔はイタズラを思いついたばかりのような顔で、千葉は早速今言った事を後悔しそうになった。
59みつ千葉5:2010/09/28(火) 10:52:44 ID:p88mRGIF
……その後、教室に戻り、放課後みつばに呼び出された所で現在に至る。
千葉は、パンツとズボンを脱いだ状態で正座していた。
「ふ〜ん。こんな風になってるんだ……」
みつばにマジマジと見られ、千葉は顔を逸らす。
「ちょっと、こっち向きなさいよ」
「ちゃ、ちゃんと見せてるんだからいいだろ!?」
「ダメよ。恥ずかしがる顔も見ないと面白くないじゃない」
「ぐっ……!」
大人しくみつばの方を向いた。
「こ、これでいいだろ……」
「そうね……じゃあ、そのままおなにー?しなさいっ」
「……ここでか!?」
「そうよ」
平然とみつばは言う。
(さいあくだ……)
千葉は心の中でそう呟いた。
「どうしたの?はやくおなにーしなさいよっ」
意地悪な顔で千葉に詰め寄るみつば。
「……」
千葉は観念して、自分の一物を右手で握り、ゆっくりとこすり始めた。
おかずはない。正直、なぜおかずがないのに勃起しているのか千葉自身も解らなかった。
「くっ、……はぁ、」
みつばの冷たい視線を浴びながら、一所懸命に自慰行為をする姿は自分でも滑稽だと思う。
「ふんっ、ずいぶん一所懸命ねぇ」
スィ、とみつばは足を伸ばす。
その目的地は千葉の局部だった。そのままみつばは靴下越しに千葉の一物をいじり始める。
「くあっ……!」
たまらず叫ぶ千葉。
足の親指で一物の裏スジをなぞってゆく。
千葉はたまらず手を動かすのを止めた。
すると、みつばは片方の足で千葉の顔を踏みつけた。
「誰が止めていいって言ったのよ……」
「いっつ……!だ、だって……」
頬がつぶれるくらい足で千葉の顔を踏みつけながら、みつばは、至高に満ちた表情で千葉に言いつける。
「『だって』……?『ですが』でしょ?あんたは今イヌなのよ」
「うぐっ……」
千葉の口に左足を乱暴に突っ込む。
「ひゃ、ひゃめろ……」
千葉の苦しそうな顔にみつばの加虐心はさらに増していく。
「ほら、さっさとこすりなさいよっ」
「う、ぐぐぐ……」
従うしかない千葉は、再び自分のあそこをしごき始める。
「はぁ、はぁ……!」
呼吸が荒くなる千葉を、みつばは冷たい視線で眺めていた。
「ほんと、変態ね……。クラスメートに見られているのに、喜んでるなんて」
否定は出来なかった。
少しずつ踏まれるのも悪くないな、と思えてきたからだ。
「くっ、くそっ……」
しかし、女子にリードされっぱなしでは、千葉のプライドも許さない。
千葉はおもむろにみつばのパンツへと手を伸ばす……しかし。
60みつ千葉6:2010/09/28(火) 10:53:05 ID:p88mRGIF
「づッッ……!?」
一物に激しい圧迫感が襲った。
慌てて自分の一物に目を向けると、みつばが足の指でカりの部分を挟んでいたのだった。
「あらぁ?ここがイイの……?」
心底楽しそうな顔で、更に締め付けてくる。
「ぐあぁぁぁぁぁっ!?」
たまらず千葉は悲鳴を上げた。
手を止め、痛みを必死にこらえる。
「手を動かしなさいよ、変態っ」
さらに、さらに締め付ける。
「だあぁぁぁぁぁっ!?お、おま、他人事だと思って……!」
「だって、他人事だしぃ?」
千葉の一物を指で挟んだ状態で左右に動かす。
「ちょ、動かすな……!」
「あははははっ!!チ●チ●が変な動きっ……!!」
必死で叫ぶ千葉を前にみつばは楽しそうに笑った。
「くっ……!」
痛そうに身をひねる千葉。
そんな事もお構いなしに、みつばは指を挟んだまま、根本の方まで下っていく。
「くっ……、あ、はぁっ!」
気持ちよさが一気にピークに達した千葉は叫んだ。
「なさけない声ね……、あ、もしかしてアレしそうなの?しょせー?ってやつ?」
ひとはの本を盗み見た時に得た知識をそのままひけらかす。
正しくは、射精だが……。
しかし、千葉は我慢することに集中していて、ツッコむ余裕はなかった。
「踏まれただけで、そんな事になるなんて、どんだけ変態なの?あんた?」
「う、うるせー……」
弱々しく千葉は呟いた。背中の辺りに徐々に快楽がせり上がってくる。
「フフフッ……」
みつばは、挟んだ指を上に上げたり下に下げたりした。
「くっ、くあ……」
「ほら、出しなさいよっ!足で!みっともなく!」
片方の足で亀頭の先をグリグリと踏みつけた。
「あっ、あ……!」
「ほら、ほらっ!これがいいんでしょ!?この変態がぁっ!」
「くっ、そ……!で……」
ビュルルッ!!ビュクンッッ!!ビュクッ、ビュルッ……!!
「あ、はぁぁぁぁ……!あ、あっ……!」
「きゃっ……?!」
いきなり飛び出した白い液体に一瞬みつばは驚いた。
呆けながら、自分の靴下に飛び散った精液をみて、千葉に言いすてる。
「ちょっと、汚いじゃないの」
「ううっ……」
ビュク、ビュク、とみつばが挟んでいる一物はまだ脈を打っている。
その感覚が指に伝わってきて、少しだけ面白かった。
ゆっくり指を外すと、精液は再び解放され、溢れてくる。
「うわ、また出てきた。変な匂い」
「はぁ、はぁ……」
足の指から糸を引き、濃厚な液体がまとわりついている。
「ほら、舐めなさいよ」
千葉の前に足を差し出す。
「……え?」
と、千葉が口を開けた瞬間に精液が付いた足を突っ込んだ。
「んごふっ!?」
唾液をしみこませながら、精液を強引に千葉の口腔になすりつけていく。
「うぅっ……」
(なんで自分のなんか……)
千葉は少し泣きそうになりながら、それを全て舐めていった。
61みつ千葉7:2010/09/28(火) 10:53:46 ID:p88mRGIF
……数分後。
千葉は、教室の隅の方で落ち込んでいた。
「……いつまで落ち込んでんのよ、落書き顔」
「…………」
嫌み言を言われても、反応はなく、千葉のプライドはどうやら相当傷つけられたらしかった。
「ちょっと、イヌ?」
「……ナンデショウカ?ミツバサマ」
それでも、今日一日で染み着いた癖のせいで、口が自然と開く。
「私は、先に帰るから…………あんたも、早めに帰りなさいよ」
「ハイ、ワカリマシタ……」
千葉は力なく頭を下げる。
「なによ、女みたいにウジウジして……じゃあ、また明日ね」
「あぁ……」
そうして、千葉は去っていくみつばを見送る。
「……」
上げかけた手を下ろしながら、千葉は再びうなだれた。
「……はぁ、帰るか」
千葉はゆっくりと立ち上がる。
今日一日で、どれほどのアイデンティティが失われただろうか。
泣くのも忘れ、ランドセルを引きずりながら、トボトボと教室を出ていく。
その時、教室のドアの所にみつばがいた。
悩んでいるような顔で、モジモジと俺から視線を逸らす。
「な、なんだよ、長女……さま……」
千葉もさっきまでの記憶がよぎり、思わず様を付けてしまった。
しばらく、黙っていたみつばだったが、やがて、ゆっくりと口を開く……。
「その………………………………………………ありがとっ」
「え?」
そう言うと、みつばは走って教室を出て行った。
意外なみつばの一言に、千葉はその場に佇む。
(なんだあいつ……)
そう思いながら、帽子を目深に被る。
(あんなこと言われても、俺は別に……)
自分に必死に言い聞かせた。
ただ……。
走り去る間際に見た、みつばの赤い顔が、やけに印象的に千葉のまぶたに焼き付いていた。

ーおしまいー

62前スレ256:2010/09/28(火) 10:56:05 ID:p88mRGIF
以上です。

続いて、二作目を投下させていただきます。
何度も言いますが、長文ですいません……。


最後は、みつどもえです。
63名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 10:56:22 ID:tnYh7quc
なんという飴と鞭w
64みつどもえ1:2010/09/28(火) 10:56:46 ID:p88mRGIF
机の上には、ホカホカと湯気の立つ秋刀魚が一人一匹づつ置かれていた。
丸井家の長女、みつばは自分の前に置かれた一匹に真ん中に置かれた大根おろしを満遍なくかける。その上から半分に切られたカボスをふたばに絞ってもらい、醤油を大根おろしに染み渡るようかけた。
ぐーっ。
それだけで、みつばの腹の音が鳴った。
ご飯をよそいながら、みつばをじと目で見るひとは。みつばはたまらず目を逸らした。
「……はい、雌豚の」
「くっ……!」
下手に言い返すとご飯が無くなりそうなので、言い返せない。
みつばは、ご飯を屈辱的な気持ちで受け取った。
気を取り直して、みつばはご飯を脇に置く。
箸を持ち、先程の秋刀魚の身をひとつまみむしり、ご飯の上に乗せた。
そして、その部分のご飯を箸で掴み、口に運ぶ。
「……ん〜♪」
程良く脂ののった秋刀魚に少し辛めの大根おろしと醤油、更にカボスの風味が混ざり合い、口の中一杯に秋の味覚が広がってきた。
それがまたご飯に合う。
「やっぱり秋は秋刀魚よねぇ〜♪」
みつばは心底嬉しそうな顔で言った。
ふたばも秋刀魚を頭からモリモリと、ご飯と一緒にかきこみ、おいしいっスー!!と叫んでいる。
その様子を、冷静な様子で見ながら食べるひとは。
今日は珍しく、三人だけの食卓だった。
父親が仕事で遅くなるらしく、みっちゃんの食欲上、その時間まで待つことが出来ない為、仕方なく先に食べる事になったのである。
「みっちゃん、そんなに食べたらまた肥えるよ?」
「うるさいわよっ!ってか、せめて太るって言いなさいよっ!!」
「やっぱりひとのご飯はおいしいっスー!」
添え物の茄子の揚げびたしもパクパクと食べながらふたばは言った。
「大袈裟だよ……」
そう言うひとはの顔は、少しだけ赤くなっている。
こうして、三人の食卓は更けていった。
65みつどもえ2:2010/09/28(火) 11:05:48 ID:wQikaC+6
食後、居間でひとはが食器類を片付ける中、ふたばとみつばは少しだけ出たお腹を押さえ、満足げな顔をしていた。
「ふー、お腹いっぱい」
「わー、みっちゃんすごいお腹ー」
そう言いながら、ふたばはみつばのお腹を触る。弾力性のある膨らみは指で押す度に跳ね返ってきた。
「ちょ、しょうがないじゃないのっ!今食べたばっかりなんだからっ!私よりひとはも触って来なさいよ!」
「え?だって……」
ふたばは茶碗を下げに来たひとはのお腹を触った。みつばとは違い、全く弾力の無いお腹は、おっぱい好きのふたばにしてみれば、あまり気持ちのいいものではない。
「ひとはあんまり気持ちよくないんスもん」
「……全く、雌豚にはかなわないよ」
「う、うるさいわよっ!」
それを見て、ピンっとみつばは何かを閃いた。
「あんたが気持ちよくなくても、ひとはが気持ちよくなる方法ならあるわよ」
「え!?どんな!?」
ふたばが目を輝かせる。
「そうね……。ちょっと耳を貸しなさい」
ふたばは喜んで耳を差し出すと、みつばはふたばに耳打ちを始めた。
「?」
食器を片付けながら、ひとはは不思議そうに見てくる。
「……なにやってんの?」
そこへ、耳打ちされたばかりのふたばがひとはに飛びかかる。
「ひとはー!!」
「わっ!?」
思わず倒れ込んだひとはにふたばは素早くのしかかる。
「な、なに……?」
ひとはの問いに答えずふたばは、おもむろにひとはのパンツの中に手を入れ始めた。
「ちょっ……?!」
いきなりの行為に驚くひとは。
「みっちゃんがね、いつもひとが見てる本の中にこういうマッサージがあったって教えてくれたっス」
「いや、これはマッサージじゃ……んっ!」
「あれ?このクリクリしたやつ、なに?」
ふたばは指先に感じる、湿った豆のような感触を指先で摘んで、転がした。
「そっ……!そ、そこ……やめて……」
ひとはは嫌がりながらも、無意識に腰を動かし始める。
「気持ちいい?ひとは?」
ふたばが目を輝かせながら聞いてくる。
「き、気持ち……いい、けどっ」
気を抜いたら、変な声が出てきそうになるのを必死に抑えるひとは。
「あらぁ、珍しく余裕のない顔ね」
そこにみつばがやってきた。手には、前に買ってもらったシェイプアップベルトが握られている。
ぽちっ。
ボタンを押すと、そのベルトは強く振動し始めた。
66みつどもえ3:2010/09/28(火) 11:06:30 ID:wQikaC+6
「な、なにするの……」
呼吸を乱しながら、ひとはは恐る恐る聞く。
「ふふ……ふたば、ひとはの足を開かせて」
「りょーかい!」
ピッ、とふたばはパンツから手を出し、敬礼した。
そして、ひとはの足を持ち大きく開く。
「は、離してっ……」
みつばは不敵に笑いながら、震えるベルトをひとはの局部にあてがった。
「っっっ〜〜〜……!!!」
声にならない快感が、ひとはを襲った。
「わっ!ひとは、今からだがビクッてなったっスよ!?」
「あらぁどうしたのひとは?苦しそうねぇ」
ひとはよりも激しく呼吸を乱していた。紅葉する顔を腕で隠しながら、みつばの顔を見る。その顔は、とても嬉しそうだった。
「と、とめてっ……」
言いながらひとはの身体は僅かに跳ねる。
みつばは至高の表情を浮かべながら、ベルトを足で踏みつけた。
「あっ……!」
ベルトの出っ張った部分がひとはの敏感な部分を刺激する。
「こ、こんな……、みっちゃ、やめっ……、……っ!」
声を抑えて懸命に我慢するひとはのいじらしい姿が、みつばの加虐心をさらに高めた。
足で踏みにじり、振動がさらに伝わるようにする。
「ふふっ……」
「ああぁ……っ!」
プシャアァァァァ!!
ひとはが叫びと同時に局部から体液が噴き出した。
「わっ!ひとはがおしっこもらしたっス!」
「だ、だめっ、見ないで……」
「あらぁ、おもらしするなんて、子どもみたい。日記に書いて学校のみんなに見せようかしら?」
「や、やめて……」
上目遣いで懇願するひとははどこか艶っぽい。
その姿に、みつばは一瞬たじろいだ。
(今だ……!!)
ひとははその隙をついて、ふたばのへそに指を突っ込んだ。
ふたばが痛みに悶えている内に、ひとはは、みつばに覆い被さる。
67みつどもえ4:2010/09/28(火) 11:07:35 ID:wQikaC+6
「きゃっ!ちょ、ちょっと、ひとは!?」
「好き放題やってくれたね……」
「ちょ、顔怖いって、顔怖いって!」
「お返し……」
「ひゃうっ!?」
みつばの乳首を布越しに摘むひとは。それを指の腹で転がしてみる。
「ひあっ!!」
喘ぎとともにビクッと身体が跳ねた。
普段は勝ち誇ったみつばの顔もこうしてみると色っぽいな、とひとはは思った。
そこへふたばが飛びかかってくる。
「二人だけで何かしてズルいっス!小生も混ぜるっスー!!」
「わっ、ちょっと、ふたば!?」
「……」
姉と妹を押し倒したふたばは満面の笑顔で二人に手を伸ばす。
「さぁ、どっちからしようかなー?」
「な、何をしようってのよ!?」
「……えいっ」
しかし、それより早く、空いた左手でひとははふたばの乳首を摘んだ。
「あんっ、」
途端にふたばは色っぽい声を出す。二人を掴んだ手の力が抜け、その場にへたり込んだ。
覆い被さられたひとはは姉をどかし、さらにその上から馬乗りになった。
「形勢逆転だね」
クリクリとふたばの乳首を弄くる。
指先でこねる度、ふたばの身体が反応した。
「んっ、やっ、あぁ……!ひ、ひと、そこ……、き、気持ちいっ……あんっ!」
姉の声が面白く、ひとはは身を乗り出して、エスカレートしていく。
「んっ、チュ……はぁ、はぁ……」
乳首を摘んだまま、その先を舌の先でなぞる。
「あぁぁっ……!」
目をつむり、快楽に悶えるふたば。
それを見ていたみつばも混じってくる。
「楽しそうねえ、ひとは」
つぷん、と指をひとはの秘所に沈ませた。
「ひぁっ!?」
突然の感触に、普段では絶対に出ない声がでる。
「いい声で鳴くじゃないのっ……」
全身にくる快感を押さえながら、更に深く指を沈ませる。
ひとはは、ゆっくりと自分の中に異物が入ってくる感触を味わいながら、一所懸命姉の乳房を弄くった。
固くなり、突起した乳首を指先でコリッと引っ掻く。
「……〜〜っ!!」
声を押し殺しながら、快楽に身悶えするふたば。
ビクッ、ビクッと、時折身体を跳ねさせていた。
「だ、だめ、っス……小生、あっ……なんか、くる……!」
クチュ、クチュ、とひとはの秘所からも水音が鳴り始める。いつもは白い頬も紅葉していた。
「わ、わたしも……」
腰を少しくねらせ、無意識に快楽を求める。
みつばはそんな二人を見ながら、意地悪な表情で言った。
「いいわよ、別に。日記に書いてみんなに見せるだけだから」
68みつどもえ5:2010/09/28(火) 11:08:42 ID:wQikaC+6
「うぅ……」
ひとはは悔しそうな顔で、みつばを見る。
「ひぁっ、んっ、くっ……!」
ふたばはもう声を抑えきることができず、腰を浮かし喘いでいた。
その様子にみつばの指も更に激しくなっている。
クチュ、クチュ……!
「やっ、みっちゃん、はげしっ……!」
指で膣内を擦り、ほじくり、かき回す。
ひとはも負けじと、ふたばの胸を舐め回した。
小さく突起した乳首の周りを舌でなぞる。
「んっ、ふぁっ」
ビクッ、ビクッとふたばの身体が小刻みに震える。
十分に舐めたところで、乳首の先を、優しく噛んだ。
「あぁんっ……!!」
身体を仰け反らせるふたば。
「だめ、だめ……なんか、しょ、小生……んっ、へんっ、にぃ……っ!」
「あっ、わ、わたし、もっ……」
次第にみつばの指の動きが早くなる。
そろそろ、きそう……。
ひとはがそう思った矢先、みつばの指の動きが止まった。
「……?みっちゃん……?」
早く動かしてほしい、と思いながらひとははみつばを見る。
みつばはニヤニヤと笑っていた。
「みっちゃん……、早く動かして……」
ひとはは、呼吸を乱しながら懇願する。
その表情にみつばの嗜虐性はたまらないほど刺激された。
「どうしようかしら?」
「……え?」
「続けてほしい?」
「うん……」
「なんで?」
「そ、それは……」
ひとはの言葉が詰まる。正直に言えば、きっと日常的にも罵倒するに違いない。
69みつどもえ6:2010/09/28(火) 11:09:13 ID:wQikaC+6
「なんで?続けてほしいの?どこをどうしてほしいの?」
「うっ……」
ヌヌッ、とゆっくりみつばは膣内から指を抜いていく。
「さぁ、早く言わないと、抜けてしまうかも……」
膣内を擦る感覚が、徐々に無くなっていく。
しかし、ここで言ってしまっては、ひとはのプライドも許さない。
ひとはは、意を決し、自分から腰を動かし、指を抜いた。
「え……?」
驚いているみつばを余所に、左手で自分の秘所をいじくり始める。
そして右手で、ふたばの乳首を摘み、舌で舐め回した。
「あっ、ひとぉ……、も、もう……っ」
「いいよ、ふたば……。我慢しないで……」
「う、んっ……!あ、あっ……!な、なんかくるっ……!あっ、あっ……!」
クチュ、クチュと音をさせながら、ひとはも気持ちよさに顔をしかめていた。
「うんっ、あっ、はぁ……っ、わ、私も……く、くる……っ!」
「んっ、あっ、はぁっ、あぁぁぁぁぁぁ……っ!!!」
「あっ、やぁ……、……っ!!!」
プシュッ、ピュルッ!!
勢い良く、ふたばとひとはのアソコから水が噴き出した。
「はぁっ、はぁ……」
「んっ、ふたば……」
呼吸を乱して、ひとはは力無くふたばの上に倒れ込んだ。
それを見ていたみつばも、参加したそうに言ってくる。
「ちょっ、二人だけでズルいわよっ!私も混ぜなさいよっ!!」
ひとはは、赤くなった顔をみつばに向けた。
「なんで?」
「え?」
「なんでしてほしいの……?」
「え?それは……気持ち良く……」
「気持ち良くなりたいの?」
「う、うん……」
「どこをどうして気持ち良くしてほしいの?」
「え?それは……」
少し赤くなるみつば。
「ア、アソコを……」
「アソコを?」
「くっ……」
今度はみつばが言葉に詰まる。その顔は羞恥でもう真っ赤だった。
「わ、私のアソコを……気持ち良くしてください……っ!!」
ヤケクソ気味にみつばは叫んだ。
「……この変態雌豚がっ」
ひとはが付けた愛称は、みつばにとって今までで一番最悪なものだった。
70みつどもえ7:2010/09/28(火) 11:10:40 ID:wQikaC+6
「ちょっ、本当にこんな格好のままするの!?」
「嫌なら止めるけど?」
「……っく、わかったわよ!するわよ!さぁ、どっからでもかかってきなさいよ!!」
居間の右端、テーブルの横でみつばはパンツを脱ぎ、スカートを捲って、四つん這いになっていた。
妹二人から、自分でも見たことのないような所をマジマジと見られ、みつばは恥ずかしさで死にそうだった。
「わぁ〜、みっちゃんの、さくらみたいな色でキレイっス〜」
ふたばがそこにツプンッ、と指を埋める。
「……!ばかっ、ふたばやめっ……!!」
強がるみつばだったが、身体は正直にも反応していた。
指を出したり入れたりする度に、僅かに身体が痙攣する。
「みっちゃん、気持ちいいの?すごい身体がビクンッ、ビクンッ……てなってるよ?」
「う、うるさいっ、別に気持ちいいわけじゃ……っ!!」
「素直じゃないなぁ……」
空いている、もう一つの穴に、ひとはは綿棒を突っ込んだ。
「あはぁ……!!」
目をつむり、いきなり突っ込まれた異物感に顔をしかめる。
「なっ、何いれたのよっ!?」
若干涙目になりながら、ひとはに問いかける。
「なにって、綿棒だよ?」
「だから、なんでそんな……っっ!!?」
会話の途中でみつばは下を向いた。
膣内に第二関節まで入ったふたばの指が急に膣内をかき回したからだ。
「あっ、ごめん、みっちゃん、指が疲れたから曲げようと思って……」
「くっ……んっ!」
呼吸を乱し、内股になりながら、快楽に耐える。
妹たちの前でみっともなくよがり狂うわけにはいかない。
71みつどもえ8:2010/09/28(火) 11:11:24 ID:wQikaC+6
「ま、まぁまぁ、よかったわね……」
顔を持ち上げ、ふたばに言うと、急に笑顔になる。
「そうっスか……!?じゃあ、もっとしてあげる!」
クチュ、クチュッ……!!と水音が徐々に勢いを増す。
「…………〜〜〜〜〜〜っっっっっ!!!!!!」
加減はしているものの、ふたばの責めに耐えきれず、しかめた顔を下に向ける。
(んんんんんっ……〜〜!!)
クチュ、クチュッ、クチャ、クチュ、クチュ、クチョ……ッ!
「みっちゃん?どうしたの?まだ気持ちよくないんでしょ?」
綿棒でみつばのお尻の穴をかき回したり、広げたりしながら、ひとはが言った
「あっ、あたりまえでしょっ!!」
「ふ〜ん。ふたば、みっちゃんまだ気持ち良くないんだって。もっと、激しくしていいみたいだよ」
「ちょっと……!!」
「りょうかいっス」
クチュ!クチャ!クチュ!クチュ!クチュ……!
「あっ……!!」
アソコの中を乱暴にかき回され、顔を勢いよく上げ、声を漏らす。
「うわっ、なんか液体がすごい飛んでるよ?おしっこ?」
「ちっ、ちがうぅ……っ」
力なく否定するみつば。
「とんだ、変態雌豚だね」
言いながら、お尻の穴をかき回していた綿棒を抜き取る。
「ひぁ……っ!!」
ひとはは、それを見ながらみつばに話しかける。
「先っぽに茶色いのが付いてる……」
「そ、そんなことないわよ……!」
「じゃあ、見てみる?ほら……」
言いながら、ひとははみつばの目の前に綿棒を差し出す。その先端には、茶色い付着物が確かに付いていた。
「ちがっ、わ、私じゃないわよっ……!!」
「ホントに?」
「そ、そうよ!だ、だって、アイドルはウ●コしないものっ!!」
「そう。じゃあ……」
そう言ってひとはが取りだしたのは、きゅうりだった。
「な、なにそれ……?」
おそるおそる、みつばが聞いた。
「きゅうりだよ。本で見て一度やってみたかったから」
「む、無理よっ!そんなのお尻に入るわけ……っ!!」
「えいっ」
72みつどもえ9:2010/09/28(火) 11:12:24 ID:wQikaC+6
ずぶぶっ、とした感触が伝わってきた。
「あああぁぁぁぁぁぁ……っっ!!!!!」
痛い、痛い、痛い、痛い、いたい、イタイ……ッ!!
思考が飛び、声を我慢しているどころではなくなったみつばは、ようやく喘ぎ声を上げる。
「うおっ、みっちゃんが悲鳴を……。気持ちいいんすか?みっちゃん?」
「みっちゃん?気持ちいいの?」
「むりっ、むりぃっ!!抜いて、抜いてぇ!!」
アソコとお尻の穴を交互に刺激され叫ぶみつば。
「それは無理だよ。きゅうりがみっちゃんのここ、気に入ったって」
「そっ、そんなわけなっ……ひゃぁんっ!!」
「わっしょーいっ」
膣内に入った指を下に押し下げたまま、出し入れを続ける。
そのふたばの指がみつばの膣内にある隠れた突起を擦りあげた。
「ちょ、だめ、だめ……っ!!んはぁ、あぁん……!!」
みつばの足がガクガクと震え始める。
それを見たひとははきゅうりをぐりぐりと回しながら、さらに奥まで沈ませていった。
「んっあぁ……っ!だ、だめっ、でる、でるぅ……!!」
「いいよ。みっちゃん、遠慮しないで」
「そうっス!みっちゃん、遠慮しないでいいよ!!」
その言葉に気が緩んだのか、みつばは一気に絶頂感が高まった。
「だ、め……っ!み、ん……っ!あ、あ、あ、あ、あ、い、いくっ……!!やっ、…………〜〜っっ!!ひゃぁぁぁぁぁぁぁ……っっ!!」
プシュッ!プシュッ……。
控え目な体液がみつばのアソコから迸った。
全身を硬直させ、足をピンッと伸ばしている。
「…………っっっ、っはぁ!はぁ!はぁ、はぁ……」
倒れ込んだみつばはその場にうつ伏せになり、ぼんやりと畳を見ていた。
「どうだった?」
そこに、ヌッとひとはの顔が映りこんでくる。
「ま、まぁまぁだったわ……」
「みっちゃん、どうだった!?気持ちよかった?」
ふたばも覗き込んできた。
「ま、まぁまぁよっ……!」
そういうと、みつばは向こうをむいてしまった。
(素直じゃないなぁ……)
その時、家のドアが開く音がした。
「ただいまー」
聞きなれた野太い声。
パパだ。声には出さなかったが、三人は同じタイミングでそう思った。
自分たちの格好をよく見る。色んな体液でべとべとだった。
三姉妹は無言で頷き、仲良くお風呂に駆け込むのだった。

ーおしまいー
73前スレ256:2010/09/28(火) 11:18:29 ID:wQikaC+6
以上です。

読んでいただいた方、ありがとうございました。
これで、前スレと合わせて、ひとは、ふたば、みつば様、三人一緒、と一通り書いたので、またしばらくはROMってます。

一応削りましたが、それでもかなり長文になってしまい、申し訳ないです。
しかも、書き込んだことがまるで無かったので、色々見づらい所や問題点もあったかもしれません……。

本当に申し訳ない……。

でも、最後にもう一度、ありがとうございました。

74名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 11:34:01 ID:BLHx7r05
gj!
むしろ全然ありがとう
75名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 19:51:51 ID:ZKkN2+qQ
濃厚なエロ描写をこれだけ書けるとは素晴らしいっス!
特に三人一緒は…濃密さが凄いw
俺もこんな風にキャラを動かせたらなぁ…
GJでした!
76名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 20:06:10 ID:Jkd1mVXE
すげーGJ。俺エロ無理だから…裏山
77名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 21:25:18 ID:0liNpN55
矢部ひとが書けたので投下させていただきます。
非エロです。長くなってしまいました。申し訳ない。
78矢部ひと:2010/09/28(火) 21:25:47 ID:0liNpN55



家に帰ると、最初に洗濯物を取り込む。きれいにたたんで、たんすにしまう。
その後、宿題をする。ふたばに国語と算数と理科と社会を教えてあげる。
夕飯を作る。パパもみっちゃんもふたばもすごくよく食べるから、四人分でいいところを倍は作る。
ごちそうさまをして、食器を洗って、少し休んだらもう寝る時間。
一日がんばった自分へのごほうびに、少しだけガチレンジャーのビデオを見る。
あっためた牛乳を一杯だけ飲む。眠くてふわふわした頭のままベッドに入る。
学校の日も休みの日も、私はだいたいそういうふうにして過ごしている。

もちろん、不満はある。
手伝ってほしいとも思う。
でも、手伝ってくれたらくれたで余計に仕事が増えるから、最近は思っても言わないことにしている。
これでいいのだと思う。
家事は得意だし、だから私の仕事なわけだし、みんなの役に立ってるって思うと、まあ、うれしいから。
それでもたまに……たまにだけれど、やっぱり少し、疲れてしまうときがある。
79矢部ひと:2010/09/28(火) 21:26:14 ID:0liNpN55



掃除機をかけている。
先生の部屋は汚い。あっちこっちにカップ麺のいれもの。ポテトチップの袋。散らかったエロ本。
冷蔵庫の近くに、たまにあの黒いいきものがいて、私は悲鳴をあげる。
「なんでいつも言ってるのに掃除してくれないんですか。
 生徒に部屋の掃除なんかさせて、恥ずかしくないんですか」
そう言うと先生はテストのマルつけをしながら申し訳なさそうに、
「あ、あはは……ごめんね」
笑ってごまかそうとするところが、この人のダメなところだと思う。
こんな部屋にチクビを住まわせておくのが、私はすごく心配になる。
私がいなかったら、この家はとっくにゴミ屋敷になっている。
休みのたびにようすを見に来てあげている私は、本当に優しいと思う。
あきれた気持ちで掃除を終えて、お昼ご飯を作る。
今日はチャーハンに決める。本当はもっとちゃんとしたものでもよかったんだけれど、
先生がチャーハンがいいって言ったのでそうした。私もラクだから別にいい。
炒り卵を入れる。先生が卵が好きっていうのはどうでもよくて、単においしいからだ。
刻んだレタスを入れる。先生が『シャキシャキしておいしい』って言ってくれるのはどうでもよくて、
単に栄養があるからだ。
そうしてご飯を作り終わると、私と先生とチクビで小さいテーブルを囲んで、お昼の時間になる。
先生は『おいしい』ばっかり言う。もっとほかに気の利いたコメントをしてほしいと思うけれど、
この人はそういうのが苦手だっていうのがわかって、あきらめた。
でも、先生がそう言ってくれるたびに、私はなんだか、あったかい、ぽわぽわした気分になる。

ご飯のあとでまたマルつけを始めた先生の横に座って、私はチクビと遊ぶ。
私の手の中でチクビはころころと転がる。ほおずりをしてくれる。かわいい。
特に深い意味はないけれど、ふと、先生の顔を横目で見る。
ほおづえをついてペンを動かす先生は、学校であまり見ない顔をしている。
真面目な顔。大人の顔。男の人の顔。
黙ってこういう顔をしていれば、まあ、見られない顔でもないと、私はそう思っている。
先生が気づいて、私と視線がぶつかる。
小さく笑うと、私の頭に手を乗せる。そっとなでてくれる。
「……」
ほんの少し、だけれど、なんだか落ち着くからしたいようにさせてあげることにする。
先生は、静かな時間になると、決まって私の頭に手を乗せる。
こういうときは、私も先生もなんとなく、口を開かないで時間の流れるままにしている。
私のてのひらの中で、チクビがころころと転がっている。
特に深い意味はないけれど、先生の肩に、こてん、と頭を乗せてみる。
一瞬驚いた顔をして、少し赤くなる。体がかたくなる。
頭をなでたりして子供あつかいするくせに、ちょっとこっちから動くとこれだ。
私は優しいから、気づかないふりをして、大人しく頭をなでられてあげている。
先生の手は、あたりまえだけど、大きい。大人の男の人のてのひら。
パパみたいにごつごつはしてない、柔らかくて大きくてあったかいてのひら。
ゆるゆると時間が過ぎていく。この時間を私はけっこう気に入っている。
でも、
80矢部ひと:2010/09/28(火) 21:26:59 ID:0liNpN55
「先生」
「ん?」
なでてくれるだけじゃ、少し足りない。肩を貸してくれても、まだ少し足りない。
「私、いつも、がんばってます」
「?……うん」
私だって、たっぷりサービスしてあげてるのだ。
先生も、もっと私にサービスしてくれていいと思う。
「料理も掃除も洗濯も予習復習も毎日やってるんです。昨日のテストだって満点でした。
 今日も朝から先生の家の掃除なんてして、お昼まで作ったんですよ。
 こんなよくできた小学生なんて、日本中さがしたってそうそういないですよ」
ぽかんとした、どうしたらいいのかよくわかっていない顔をする。
先生はひどく鈍いところがあるから、これくらいじゃ伝わらないのだ。
だから、もうはっきりと言う。
「……がんばった生徒を、先生はほめてあげるべきだと思います」
ちゃんとした見返りを要求してるだけのはずなのに、なんだかすごく恥ずかしくなって目をそらした。
少しの間。先生が小さく笑う声がした。
「ひとはちゃんはえらい」
「……」
「ひとはちゃんはすごい。ひとはちゃんみたいな子は、たぶんどこにもいないと思う。
 言い訳してサボっちゃうこともあるけど、本当はすごくがんばりやさんなんだよね」
先生の言葉は静かで優しい。
私のてのひらの中で、チクビがころころと転がっている。
頭の上で大きなてのひらがわしゃわしゃと動いた。
「わかりづらいけど、僕はちゃんと知ってるから。疲れちゃったら、僕のところで
 休んでいっていいから。いつでも来ていいからね」
顔を伏せた。
「……モテないからって小学生まで口説くんですか。どうしようもない変態ですね」
「え、ええ?そんなのじゃないのに」
「ほめ方だってまだまだです。六十点です。そんなのじゃ私のやる気は回復しませんよ」
「厳しいなあ……」
顔を見られないようにするのに、少し気を使う。
どうしてこんなになってしまうのか、それはわからない。
嬉しいなんて、思ってるわけじゃないのに。本当に、思ってるわけじゃないのに。
こんな……だらしなくゆるんでる顔、先生に見られたら生きていけない。
「ひとはちゃん?」
「……まったく、仕方ないですね。来週もう一度チャンスをあげますから、それまでにしっかり、
 ほめ方の勉強しておいてください。合格するまで、何回でもやらせますからね」
先生が苦笑いした。また頭をなでてくれた。
もう一度、今度は先生の胸に頭を倒した。
先生の顔は見えないけれど、どうせまた赤くなっているのだ。体がぴくっとしたからわかる。
やっぱり、先生をからかうのは面白い。せいぜいどぎまぎさせてやろう。
なんで私がこんなことするのかなんて、いろいろ考えて、頭の中がごちゃまぜになって。
いくら考えたって答えなんて出ないのに。
だってやっぱり、深い意味なんてないのだから。


81矢部ひと:2010/09/28(火) 21:27:24 ID:0liNpN55



最初はチクビに会うためだけに行っていた。わざわざ合鍵まで作って、あの部屋まで。
でも今は、それだけじゃない。
悔しいけど、認めたくなんかないんだけど、私は、先生にも会いたいと思っているのだ。きっと。
先生に頭をなでてもらうと、不思議と落ち着く。
先生にほめてもらえると、またがんばろうって気になる。
先生と一緒にいると、たまに、ずっとこのままでいたいと思うこともある。
この気持ちをなんていうのか、私にはよくわからない。
わからないけれど、今はこのままでいいとも思う。
毎日がんばって、休みの日には先生の家でゆったり過ごして。
そういうふうに過ごしていける今が、私は少し、しあわせだと思う。

ただ、ひとつ。
もう何年かして、先生がそのときまだ一人で寂しそうにしていたら、私が隣で、
また頭をなでさせてあげようって、そう思っている。

パパにも、みっちゃんにもふたばにも言えない、これは私だけのひみつ。
82名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 21:27:48 ID:0liNpN55
ありがとうございました。
83名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 21:56:21 ID:a5mAXw0h
独白……それもまた良い。おつでした
84名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 21:58:06 ID:tnYh7quc
こちらこそ!
85名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 22:22:54 ID:qTKetyZX
ひとはの語りいいなあ
(`・ω・´)ゞ 乙であります!
86名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 22:33:33 ID:n+o7EFSe
矢部ひといいな 最近ここを知ってもう毎日チェックしてます
87名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 00:09:21 ID:wYYgcTtf
矢部ひと、なんという俺得。おつでございます
88名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 03:23:51 ID:Ztul95Wt
少女漫画スキーには堪らんかった。ごちそうさまです!
89名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 05:24:26 ID:DiIinYA8
矢部ひといいわぁ
ひとはが結構大人びてるからヘタレだけどお兄さんな矢部っちとよく見えるんだろうな、乙です
90名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 09:23:14 ID:VN7KwZst
ひとはの甘え方がかわいいなぁ
91名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:04:40 ID:NJO20UNC
初投下させて頂きます
矢部ひとで
エロは無いです、ゴメンナサイ

お付き合い頂ければ幸いです。
92名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:05:38 ID:NJO20UNC
ひと「誰か……助けて……」

たまたま忘れ物を取りに来ていた彼女には運が悪かった
突然立ち上る黒い煙と共に
一瞬にして校舎は真っ赤な炎を渦巻き、彼女の行き場を塞いでしまう
必死に逃げ、冷静な判断で幾つもの障害を乗り越えてきたが
とうとう気力を使い果たし、追い込まれてしまった

叫びは空しく炎に消え
炎に巻かれ、崩れゆく建物は彼女に向かって落ちていく
涙ながらに瞳を閉じ、覚悟を決めた彼女だったが
その最後の瞬間を待てども何も起こらない

?「大丈夫かい……?」
ひと「え……―――!?」

それは幻想だろうか、彼女が死ぬ間際に見せた夢なのか
落ちてきた瓦礫を支え、自分を守ってくれた相手
彼女の知る限り、最も愛し、最も会いたかった人物がそこにいた

ひと「ガチ……レッド……」
ガチ「危ない所だったね、ひとはちゃん」
ひと「ど、どうして……私の名前を……」
ガチ「知っているさ……」

受け損なった瓦礫の破片が彼の頭を掠めていたのか
ひび割れ落ちていくメットから覗かせたのは
彼女のよく知る、もう一人の人物……
93名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:06:31 ID:NJO20UNC
ひと「……え……矢部……先生……?」
矢部「はは……バレちゃったね……」
ひと「そんな……」
矢部「ゴメン……キミの好きなガチレッドがボクみたいな男で……
    落胆させてしまったよね……」

支えていた瓦礫を押しのけ、安全を確保すると
驚愕しているひとはの元へ歩み寄る彼

ひと「そんな事……ありません」
矢部「いいんだよ……気を使わなくても」
ひと「違います……むしろ……嬉しいんです」
矢部「嬉しい……?」
ひと「…………だって」

立ち上がり、ふわりとスカートを翻すと
笑顔を向けて彼の胸元に抱きついた

ひと「私は……ガチレンジャーも……矢部先生も大好きなのです」
矢部「――――!」
ひと「…………」
矢部「……そ、それは……」
ひと「先生は……どう思っているのですか……」
矢部「……え?」
ひと「……いくら童貞でも、あまり女性に恥をかかせるのはどうかと思います……」
矢部「ご、ゴメン……!」
ひと「……ギヌロ」
矢部「あ、いや……そんなの……決まってるよ」

矢部「ボクも……ひとはちゃんの事―――――
94名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:07:14 ID:NJO20UNC
チュンチュン



矢部「…………ぇ?」

気がつくと、ボクは見知らぬ場所にいた
……いや、よく見ればボクの部屋だった
何が起こったかわからないボクは辺りを見渡す
この汚さは、間違いなくボクの部屋だ

矢部「……え、夢……?」

思わず口に出してしまった後は、激しい後悔と
とんでもない恥ずかしさがこみ上げてきた
ぼ、ボクは……なんて夢を見てるんだ……っ!?
そう言えば随分前に避難訓練をリアルにした事もあったけど……
あの時は……

矢部「…………ひとはちゃんで口を……」

か、顔から火が出そうだ……!
夢で見た相手ってのはどうしてこうも変に気になるんだろう……
今日は幸い日曜日
学校に行く必要がないから、頭を冷やせるけど……

手元にあった時計を見てみると、まだ5:30だった
偉く中途半端な時間に起きてしまったモノだ
もう一度布団に入って寝ようと思ったが
どうにも先ほどの夢のインパクトが強すぎて寝る気になれない
95名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:08:09 ID:NJO20UNC
その時、階下から足音が聞こえてきた
新聞の配達員かな、なんて気楽な事を考えていたボクは
足音が部屋の前まできた所でやっと気がつく

矢部「……日曜……」

そう、ひとはちゃんがボクの部屋に来る日だった
ボクは一体どんな顔をしてひとはちゃんに会えばいいのか
鍵が開く音が聞こえ、ドアノブが動く
高鳴る心音は、まるで王子様を待っていたお姫様の鼓動のようだ

ひと「…………」
矢部(……ドクン……ドクン)

しかし、何故かいつまで待ってもひとはちゃんは部屋に入ってこない
扉にはいつぞやのようにチェーンはかけていないはず……
もしかしてかけてしまっていたかと思い、確認しようと扉の方へ瞳をゆっくり開いてみた
……やはりかかっていない

ひと「……あのほぅ……起きてますよね」
96名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:08:54 ID:NJO20UNC
バレていた
カンの鋭いひとはちゃん相手にこれ以上は無駄な抵抗だ
素直に起きて、ゆっくり扉の方に歩んでいく

矢部「う、うん……さっき目が覚めちゃって……
    どうしたの……?入らないの……?」
ひと「……いえ……入ります」

扉を押し開いてあげると特に何事もなかったかのように入ってきた
なんだったんだろう
何か、今日のひとはちゃんは変だ
元気が無い……と言うのとはまた違う気がする
部屋に入ってからは、極々普通にチクビと遊んでいるのだが
心ここにあらずと言った感じだ

矢部「……どうしたの、何か元気ないみたいだけど……」

ボクが声をかけると、ビクッと肩を跳ね上がらせ
ゆっくりこちらに視線を向ける
ただ、すぐに目線を逸らすのがまた不思議だけど

ひと「いえ……べ、別に……」
矢部「……そ、そう?」

何か、こうもひとはちゃんが変だと割とボクは冷静になれてしまう
単純に心配……だよね……

矢部「……ボクなんかじゃ頼りないかもしれないけど
    悩みがあるなら聞くよ?打ち明ければ少しは楽になるかもだし……」
ひと「…………」
97名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:09:39 ID:NJO20UNC
これは無理そうかな……?
極力触れない方が逆にいいのかも知れない
そう思った矢先、意を決したようにひとはちゃんがこちらを向いた
……や、やっぱり直視は出来ないけど……

ひと「……先生は夢を見ますか……?」
矢部「……そ、そりゃ見るよ……」
ひと「夢判断と言う物があるのですが……
   今日の私の夢は……全く持って理解が出来ないのです」
矢部(それはボクも同じだけど……)
ひと「私は夢の中で……忘れ物をして……夜の学校に取りに行くんですが……」
矢部「…………火事になる……」
ひと「―――――!?」

ひとはちゃんは驚いたままボクと目線を合わせる
それはそうさ、ボクだって驚いてるんだから

ひと「……先生」
矢部「……ボクも……同じ夢を……」
ひと「……何て……言おうとしたんですか?」
矢部「……え」
ひと「最後に……私は起きてしまったので……」
矢部「し、知らないよ!キミの見た夢の中のボクなんて――――
98名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:10:55 ID:NJO20UNC
そう言い掛けて、ひとはちゃんの目線がボクをハッキリと捕らえているのに気がついた
逃げるつもりはなく、真っ直ぐにボクを見据え、覚悟を決めている
そんな顔をされたら……ボクも……逃げれないじゃないか

矢部「……うん」
ひと「…………」
矢部「ボクが最後に言おうとした事…………」

これは夢の続きだ
今ここには炎と瓦礫にまみれた学校がある
舞台にはボクと彼女の二人だけ
だから言える、逃げずに言える

矢部「……そんなの……決まってるよ……」
矢部「ボクも……ひとはちゃんの事―――――



矢部っちの正義パワーが0になりました、ゴメンナサイ。   おしまい
99名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:13:14 ID:NJO20UNC
ありがとうございました。
100名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 21:19:17 ID:wYYgcTtf
乙であります。火事の夢を見るとおねしょをすると言いますね。
つまりひとはちゃんはry
やっぱり矢部ひとが俺のジャスティス
101名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 22:28:01 ID:d0e+CQ0s
乙、矢部っちとガチレッドはそういや同じ人なんだね
なんとなく似てると意識した結果こんな夢を…と最初思った
102名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 23:06:32 ID:V4afPFnu

こういうのもいいですね〜。

そういえばスレが2卵生になってから妙に矢部ひと色が濃いような…

誰かふたしん期待
103三十路の空回り:2010/09/29(水) 23:16:19 ID:wYYgcTtf
え”っ”!?
ごめん、俺今から…三十路投下するんだ…
エロもニヤニヤもほとんどありません、三十路の必死さが好きなだけです



ぐいっ
「もー」
「……」
な、なんなのこの空気は…。
ツーカーで通じてるじゃないの。
私なんてそんなことできる相手もいないというのに!
どうして新任教師や小学生にまで相手がいて私にはいないのよ!
こっちは一所懸命相手探してるってのに!

そうよ!こういうのはどうやって出会って、どういう続き方しているのか調べてみるべきだわ。
そして私にもそんな相手を!


――――――――――
「は?」
「呆けないでよ。出会いはどこなのよ」
「…あの、先生。僕とひとはちゃんのことですよね?」
「そうよ、二人の自然な空気を出すには、
どんな出会いをして、どんな形で過ごしているのか知りたいの」
「学校、ですけど…(ていうか他にどこが)」
「なるほど、職場での出会いは確かに基本ね」
そうよね、確かに合コンもいいけど、なるべく多くの時間を触れ合っている相手も有効のはずだわ。

「(基本も何も、先生と生徒なんだから、学校以外何処が…)あの、もういいですか?」
「いいわけないでしょ!今からあなたたちの過ごし方を知りたいんだから!」
「はぁ…」
「普段どうやって過ごしてるのよ」
「えぇと…(机の下で)一緒にいたり…」
「一緒に居るのは当然よね。それで安心できる間柄じゃないといけないものね。他には?」
当然これだけなワケないわよね。もっと聞かないと。

「きついこと言われたり…」
「そう、お互いに信頼し合っているからきついことも言えるようになっているのね。
でもこれはきちんと時間をかけないとハードルが高いわね。他には?」
きついこと言うだけじゃもたないわよね、もっとあるはずだわ。

「僕の部屋で過ごしたり…」
「確かに、二人の落ち着ける場所でのんびりすることも大切よね。他には?」
相手の部屋で落ち着けないなんて論外だものね。

「その時にペットを可愛がったり…」
「なるほど、共通のペットが居ることで二人の会話も増える。
それを通してのお互いの親密さも上がるってワケね」
結構やることやってるのね…確かにこれだけしていればあの空気が出せるかも知れないわ…。

「あの、ほんとにもういいですか?」
「まだよ。あなたたちの空気にもっと触れて、その感覚をしっかり掴まないと!」
「えぇー…」


―――――――――――――
104三十路の空回り:2010/09/29(水) 23:17:04 ID:wYYgcTtf
―――――――――――――
まったく、失礼だわ!誰の腕があんなにボリューミーだってのよ!
あんなのだから生徒も教育がなってないのよ!

…で、何なのよあの二人。学校で見つめあったり、何かあっても誤解だよとかで済んだり。
調べた私が言うのもなんだけど、見ていて腹立たしいほどだわ。
それにやっぱり何なのよ、あのツルスベ肌は!触り心地が良すぎるわ…。
やっぱり若さには勝てないのかしら。そんなことないわよね、ちょっと確認してみるべきかしら。
それにまだ、肝心のこと聞いてないわよね。


―――――――――――――
放課後
「ちょっとあんた、付き合いなさい」
「えぇ!?ぼ、僕と!?」
「そうよ、まだ肝心な話聞いてないの。
そこらへんは昼間に話すのもどうかと思ったし、正直なところを聞きたいから飲むわよ」
そうよね、やっぱりこういう話は学校でするものじゃないわよね。
それに本当のことを聞きたいときはお酒でも入れるべきだわ。

「…は?」
「さ、いくわよー!」
ま、今回は話聞く側だし、おごるとしますか!


―――――――――――――
105三十路の空回り:2010/09/29(水) 23:17:47 ID:wYYgcTtf
「んで、あんたらはきっちりすることしてんの?」
「すること?」
「そうよ」
「(授業のことだよね…)当然してますよ」
「そ、そうよね」
当然と…。でも確かに二人の最終的にすることはそこよね。

「ど、どんなふうに?」
「どんなふうって…できるだけ丁寧にしています」
「あぁ、確かにそれも大切なことよね…」
体格的には当然よね…。シているときでも相手を思いやれるのね、たいしたもんだわ。

「で、でも不満とか出てこないわけ?」
「んー、優秀な子ですから、少し物足りないかもしれないですね」
「へ、へぇ…」
下手に知識があるとそういう時に激しさを求めたりするのね…!
あれだけ若くても、女の欲望はやっぱりあるのかしら。
若い肢体で誘う、ね…。結局若さ若さ若さわかさわかさわかさ…!
何なのこっちはずっと彼氏も居ないってのに、随分ご無沙汰だってのに。

「なんなのよぅ!」
ぷんすか
「うわっ!?」
「どいつもこいつも結局は若さなの!?許せない!」
「お、落ち着いてくださいよ」
「あんただって同類でしょ!何よ、私がダメっての!?」
「(そういや酒癖悪いって聞いたことある…)そ、そんなことないですから、落ち着いてください」

いいわよ、もうあんたで確認してやるわよ!
「ふーん、ダメじゃないってのね…じゃあ証明してもらおうかしら」
「…え?」


――――――――――――
106三十路の空回り:2010/09/29(水) 23:18:26 ID:wYYgcTtf
「なななななななな…」
「なによ、あんただってしてんでしょ、それともこういうとこ初めてなの?ぅっく」
「そ、そうですよ。悪いですか!(というか僕はなんでココに)」
「あはは、可愛いじゃない」
そーよね、あれぐらいの子となんて来れるわけないわよねー。ちょっと勝ったわ。

「え、えぇ…!?」
「さ、しましょ」
「ひゃ、ひゃい!」
「脱ぎなさーい、ぃっく」
「うわわわっ」
あら…?
「なんでこんなへにゃってるのよ!」
「そんな、急にこんなことされても!」
「やっぱり若さが足りないっての!?」
ぷんすか

「だから違いますってー!あんまり急展開すぎて、驚きすぎているだけですよ!」
そう…じゃあ。

「揉んでみなさい」
「ぶほっ」
そーよね、あの子は無いモノねー。ふふん、また勝ったわ。

さわさわ・・・
「…あんまり慣れた感じしないわねー」
「しょ、しょうがないじゃないですか!」
「ま、そうよね。(あの子はおっぱいが)無いモノね」
「そりゃ(揉んだこと自体)有りませんけど…別にいいじゃないですか」
「拗ねないの、可愛いわね」
「うぅ…」
「それにしても…暑いわね…ていうか…クラクラするわ」
「(そりゃあれだけ飲めばなぁ…)大丈夫ですか?横になったほうが…」
「なに言ってるのよ、まだまだこれから…あ…」
ドサッ
「あー、もう、ほんとに無茶するから…。それに急展開過ぎて全然意味が分からない…」
ハァ…
「とりあえず大丈夫だと思うけど、布団だけかけておこうかな…」



―――――――――――――
107三十路の空回り:2010/09/29(水) 23:18:50 ID:wYYgcTtf
―――ハッ
こ、ここどこ…。私の部屋じゃない…わね…ていうかどう考えてもホテルよね。
わ、私まさか飲んでそのまましちゃったの!?
で、でもその割りに…誰もいないわね。それに服も昨日のものを着ているし…。
そうよ、きっと飲み終わったあと泊まれそうなところを判断してここに来たのよね!
大丈夫よね!偉いわ私!
一人でホテル…ね…うぅ…。いいえ、負けないわ!次はきっと素敵な人と来るんだから!
だからこそ!今回色々聞いて分かったこともあるんだから、活用しないと!
まずは職場で素敵な相手を見つけることからね!


―――――――――――――
土曜日
「先生、お酒臭いです」
「ごめんよ、昨日付き合いで飲みに行っててね…」
「海江田先生と?」
「う、うん…」
「なんで私たちのこと調べてたんですか?」
「それが、二人の自然な空気を学びたい、だそうだよ」
「何か聞かれたり?」
「うん。出会いはどこだー、とかどうやって過ごしてるんだーとか」
「先生と生徒の間で出会いとか過ごし方とか、どれだけ必死なんですか…」
「こらこら、ひとはちゃん、あんまり言っちゃだめだよ。もう後がないと思ってるんだから」
「先生、何気に酷すぎませんか…」
「調べられたりひとはちゃんには誤解されたり、他にも酷い目に遭ったし…いいんじゃない」
「…酷い目?」
「なななな、なんでもないよ!」
「せ・ん・せ・い……?」
「あぁぁぁ、ほんとになにもしなかったよぉぉぉぉぉぉ!」


おしまい
108名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 23:26:48 ID:d0e+CQ0s

矢部っちの童貞っぷりに安心して、胸まで触らしたのに何もされない三十路に泣いた
109名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 23:40:22 ID:SBkBh5/Y
結局やべひとじゃねーかw
いいぞ、もっとやれ
110名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 23:47:27 ID:FR8tTpGw
同僚が小学生の教え子とセクロスしてることを普通に受け入れちゃうくらい盲目な三十路マジかわいい

さぁ、三十路におっぱい触らされた事実を矢部っちから巧みに引き出した無い乳ひとはが嫉妬に狂う後日談を
111名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 00:23:55 ID:PoEdz//M
乙、三十路可愛いよ三十路

こういう教師メインの話が原作でも増えるといいなあ
112名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 01:20:40 ID:lp3TCyCq
乙。


しかし、矢部ひともいいが、誰か龍ひとも書かないものか……
113名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 01:35:54 ID:rpLazPek
龍ひとはねえだろ
114名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 01:37:02 ID:nFPnHO7H
矢部ひとがもっと増えれば嬉しさのあまりに再び松矢部を書いてしまいそう
115名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 01:38:06 ID:nFPnHO7H
>>113
ここは自由なエロパロ板、いがみは持ち込まないでね
116名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 01:48:44 ID:jmkzLE1I
佐藤とみつば、ふたばはよく書かれるが何気にひとはでもお似合いだと思う
117名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 02:50:34 ID:w7gZ1p+9
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1172566.jpg
本スレから転載なんだが
どうしても「実は千葉のでした」ってオチしか浮かばないw
118名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 05:18:15 ID:XazGuxz5
突然の夕立に佐藤宅に駆け込むしんちゃんとふたば
家族はみんな留守で二人きりというシチュエーションを受信した
119名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 08:44:39 ID:Dg1HdS9R
早く続きを受信するんだ
120名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 15:59:16 ID:mS9f1d3j
>>117
生姜隊の5感を甘くみるなよ
12191:2010/09/30(木) 19:42:41 ID:x/oq5IUb
何故この組み合わせになったのか自分でもわかりませんが
千葉おがです。

またしてもエロは無いです、ゴメンナサイ。
お付き合い頂ければ幸いです。
12291:2010/09/30(木) 19:43:30 ID:x/oq5IUb
緒方「ふんふーん」

時刻は放課後、運動場で遊んでた子達も帰ったくらい
しょうがない隊は2人共休みだし
今日だけは佐藤君の香りを独り占め出来る
そう思うとテンションが上がってきて、鼻歌交じりに教室へ向かった
この時間なら流石に誰もいないだろうし
気にせず堪能できるわ

千葉「…………」
緒方「…………」

そう思って教室の扉をくぐると
何故かまだ千葉が残っていた
なんでまだいるのよ……

緒方「ちょ、ちょっと……もう下校時刻なんだけど……」
千葉「ん、ああ……そうか」
緒方「こんな時間まで何してんの?
    どうせまたしょうもない技の研究とかなんだろうけど」
千葉「……いや、宿題を終わらせてたんだよ」

日ごろ教室内でギャーギャー騒いでる姿しか知らないので
こういうマジメな部分があるのは意外だった
確かに、見てみると開かれてるのは算数のノートだ

緒方「……なんで学校でやってんの?」
千葉「……家だと集中できないからな」
緒方「ふぅん……なんか絶対に宿題とかやらないイメージだったけど」
千葉「ん……まあな、確かにどうでもいいと思ってたんだけどな」
12391:2010/09/30(木) 19:44:35 ID:x/oq5IUb
ノートに視線を落としていた彼が、こちらに視線を向けて
若干物憂げに息を吐いたのが見える

千葉「……もうすぐ、俺らも中学生だろ」
緒方「―――!」
千葉「バカばっかりやってられないしな」
緒方「……アンタはバカなイメージしかないわよ」
千葉「それについては反論しねーよ」

なによ、急にマジメな事言い出して
普段なら、全く喋らない相手なのに
2人しかいない空間だと、喋らないと気まずい
だから、私は仕方なく喋ってるだけだ、うん

千葉「あーあ、まだまだ遊び足りねーよ」
緒方「……そうね」
千葉「運動会とか、体育とかさ……もうなんか避難訓練でもいいや
    もう一回やりてぇよ」
緒方「何言ってんのよ、全然マジメにやらないじゃない」
千葉「そこは気にするな」

変な時間は終わりを向かえ、何事もなくお互い帰る
くだらない話で、笑って、喋って
本当にしたい相手は別にいるのに
それでも、悔しいけど
少しだけ楽しかった



あ、佐藤君の香り忘れてた……
12491:2010/09/30(木) 19:44:56 ID:x/oq5IUb
翌日の放課後も私は教室に足を運んだ
相変わらずしょうがない隊は、今日も私だけだ
風邪なんて佐藤君パワーがあればすぐ直るだろうに
二人とも案外ヤワなのね

千葉「……よう」
緒方「……またいたの」
千葉「宿題は毎日出るしな」
緒方「そのマジメさ、普段の授業で出しなさいよ」
千葉「ごもっともで」

教室に入ると、やっぱりコイツはいた
また始まる下らない時間
本当に少しずつだけど、この時間が悪くない物だと感じ始めている自分がいる
だけど、それは特別な感情なんかではないはずだ


それからも、数日
私たちの下らない話は、たまたま時間がかぶるばっかりに、行われていた
そんなある日の事

佐藤「……最近オマエ放課後まで何してるんだ?」
千葉「ん……?」
緒方「―――――!」

偶然聞こえてしまった会話
普段なら一緒に帰っている相手が、数日いないのだから
それは佐藤君も不思議に思うだろう
だけど、私が偶然にしろ、アイツと会っているなんて
間違っても佐藤君には知られたくなかった
12591:2010/09/30(木) 19:45:30 ID:x/oq5IUb
千葉「……秘技の開発に勤しんでるんだよ」
佐藤「またかよ……オマエそろそろ痛い目見るぞ」
千葉「その程度でヘコたれる俺だと思ってるのか」
佐藤「いや、知ってるけどさ……」

……嘘ついた
それは何?
私に気を使ったから?
私と会ってる事を秘密にしたかったから?


―――それとも
アイツも、あの時間が特別だと……思ったから?



その日の放課後
私は意を決して聞いてみた

緒方「……なんで、今日嘘ついたの?」
千葉「ん?あー……佐藤の話か」
緒方「別に、勉強してるだけなんだから、嘘つかなくてよかったんじゃない」
千葉「……まあアイツは勉強できるからな、出来れば誰にも知らたく無かった」
緒方「……努力してる姿を見られたくなかったって事?」
千葉「まあ、そうだな」

カリカリとペンの音が教室に響く
なんだ、それって私は邪魔だったんじゃない
わからない、何故かムカムカする
12691:2010/09/30(木) 19:45:54 ID:x/oq5IUb
緒方「……勉強の邪魔して悪かったわね」
千葉「え、おい」
緒方「誰にも知られたくないんでしょ、じゃあ私がいたら邪魔じゃない」
千葉「……いや……えっと」

私は何かわからないイライラに突き動かされて
教室の扉へ向かっていく
しかし、体は外へ行かなかった
アイツが私の手を捕まえていたからだ

―――ちょっ……!くさ……
…………らない

千葉「待てって……」
緒方「なによ……」
千葉「……出来れば、他のヤツには邪魔されたくなかったんだよ」
緒方「だから、言ってるでしょ、邪魔して悪かったって」
千葉「そうじゃねーよ、だから……」
緒方「言いたい事があるならハッキリ言ってよ!」
千葉「だから、お前と過ごしてるこの時間が悪くないって思ってるんだよ!」
緒方「…………」
千葉「……あー、クソッ……」
12791:2010/09/30(木) 19:46:14 ID:x/oq5IUb
……何それ
え、どういう事?
手まで捕まれて、こんな事言われて
イヤなはずなのに
腐るはずなのに
顔がどんどん熱くなってきて
胸が痛くなってきて……
悪くないと思い始めてる自分が―――――!

緒方「っ!」
千葉「俺とした事が……なんつー恥ずかしい台詞を……」
緒方「な、ななななによそれ!もうほとんど告白じゃない!」
千葉「なっ、ばっ!」

沸騰しそうな頭を必死にクールダウンして
捕まれてる腕を振り解くと、正面に向かって言ってやる

緒方「アンタなんてお断りよ!」
千葉「……うむ」
緒方「で、でも……この時間にはまたきてやる!」
千葉「……んん?」
緒方「ちょ、ちょうどいい暇つぶしになるから……またきてやる!」
千葉「……そうか」
緒方「な、何よその笑み!勘違いしないでよ!」

結局、まだまだこの下らない時間は続く事になりそう
悔しいけど。
楽しいんだから仕方ない

終わり。
12891:2010/09/30(木) 19:46:35 ID:x/oq5IUb
ありがとうございました。
129三十路の空回り:2010/09/30(木) 19:51:25 ID:9TPCb2//
大変だ、おがちんが普通に可愛いぞ!
乙でした
130名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 19:51:45 ID:9TPCb2//
ぎゃー!名前欄消し忘れた!orz
131名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 21:03:31 ID:DSyl/hY1
なんという新視点。グッジョブすぎるぞ
132名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 21:40:15 ID:1Bz/VyjF
公式はみつしんプッシュなのか
133名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 21:46:59 ID:qxaubCai
そんなことすると佐藤と松岡が手をつないでたときみたく
「死ねー!」って殴りかかってくるぞッ☆
134名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 21:52:23 ID:PtEQCVQO
吉岡っ!
135名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 21:56:13 ID:qxaubCai
      __  /::::::::::::::::::::::::::::::: ``|    │
  __ t-、V /:::::::::::::::::::::::::::::人::::l:: |    │    ゴメンなさいっ
  \>`‐´ l:::::::::l.:::::::::/‐-::/ ∨l:::|    │
     , へ|::::|:::::|i:_ィ/‐-:/`二∨i:|    │    親友の生間違えちゃったみたい…
   /  ミ>|:::::|::ノレ´VフT;;:::)ゝvl    │
  /   _ノニ」ハ::::l≡ミ    ゜‐'´ ll    │
  /  「   ヽ::::V /// ' ///// |    │     てへっ
 /   |    ヽ人 _  tァ _. /.|    └─
 l   |    __ヽ::∧`::Г:7.ゝ  l __
 |   |_ -‐ '´  レハ::::|::::l|.(、_,_| |ll|
 |   l      |::|l ヽ:|::::||`¨7...|| |ll|
 |        _V L_ ヽ::||  |i...il ´´
 `  -ー'  ´ ̄      ヽ V  `V|
               ヽ    |
136名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 22:21:17 ID:TFAVfQIp
エロが書けぬ…
エロが書けぬ…
137名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 22:25:19 ID:yjS43a2T
138名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 22:55:04 ID:mS9f1d3j
渋のみつどもえ絵はお漏らしが流行りらしい
139名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 23:10:45 ID:nxTdww8c
平成4年ですか、1月5日にあのーコンビニでトイレを借りてう○こしたんです。
でホントに大便できたなぁ、と思ってホッとしたときに「トイレットペーパー以外の物は流さないで下さい」って張り紙が見えたんです。
あたし水洗便所覚えたてで初めてう○こをしたもんですから自分の思うように流せなかったんです、緊張しちゃって。
ねーどうしようかって思ったときに汚物箱と書かれた箱があったんです。
あっ、これしかない!と思って汚物箱に入れさせて頂いたんです、う○こを。
そしたら店員さん登場なされて、「おまえわざとか?」って開口一番におっしゃって頂いたんです。
もう、あたし、ホントにもう…パーンてなりましてね肛門が。
店員さんがピンセットみたいなもので一本ずつう○こを汚物箱から取り除きながら「おまえわざとだろ?」ってイヤミを言われた時に色々排泄やってて、
(スー、ハー)悩んできたこととか。便秘が全部、こう、バァッて取っ払われて。
大便して間違ってなかったですよね?っていう風な気持ちになって…

参考画像 ttp://www.airmoto.co.cc/cgi-bin/up/src/parn4663.jpg
140名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 23:21:36 ID:x/oq5IUb
千葉氏のブラホック秘技の話での
杉ちゃんの反応を見る限り
千葉杉とかも出来そうな気がしてきたでゴザル
141名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 23:33:45 ID:Dg1HdS9R
142名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 23:34:07 ID:Dg1HdS9R
>>136
エロが書けなきゃ2828を書けばいいじゃない
143名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 00:27:56 ID:Dw7wnX5a
>>140
二人だけの状況を作るんだ。
と思ったが上のおが千葉まんまになってしまいそうなので誰か別のシチュで頼む
144名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 00:56:24 ID:ihc+rS8l
クリスマスの日に千葉を呼んで、例のごとくサンタの格好をさせる。

龍の枕元にプレゼントを置いてから、居間で二人で休む。

杉がお礼にと、ケーキを持ってきて、二人で食べる。

2828


っていうのが、パッと浮かんだ。
ごめんなさい。
145名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 01:53:10 ID:ijAwfy9V
>>118で1レス小ネタ作ってみました



ぬぎぬぎ
「ほらしんちゃんも服脱いで。拭いたげるよ」
「お、おまっ……」
「どしたの?」
「お、男の前で、裸になったりとか、やめろよ…」
「学校ではやらないよ?」
「当たり前だ!俺が言いたいのはそういうことじゃなくて…」
「あれー、バスタオル一枚しかないや」
「聞けよ!」
「仕方ないからこれに二人でくるまっちゃおう!」
ばさっ
「うわ!?」
ごろんごろん



「あったかくなったね」
「お…おう」
「しんちゃん。小生、ちゃんと知ってるっすよ」
「何を?」
「しんちゃんとパパは違うって事」
「当たり前だろ…だから、俺の前だからといって気安く…」
「それから、他の男の子としんちゃんは違うって事も」
「えっ?」
ぎゅむっ
「しんちゃん、すき」
「ふたば…」
「しんちゃんは…いや?」
「……いやじゃ…ない」
「じゃあもう少し、こうやってよう…」
「うん…」

「すき」

「…すき」



30分後、熟睡している二人がひとはに見つかりましたとさ。
                        おしまい

146名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 02:21:41 ID:f9XU7ExO
お初です。よろしくお願いします。
エロもなく、ひとしんですが投下します。


 学校の帰り道、ふたばが突然「ドーナツが食べたくなったっス」と言ったので
それなら料理上手の三女に作って貰えば良いだろと返したら、
しんちゃんも一緒に食べようと丸井家まで引きずられてきてしまった。
先に帰ったはずの長女、三女は家には居なく、ドーナツの種もなかったので
ふたばが買いに家を飛び出したのが3分前。
必然的に丸井家の留守番を任されることになった俺はふたばが

返ってくるまで宿題でもしておこうと教科書とノートを広げていた。

 しばらくすると玄関の開く音が聞こえた。
ふたばが帰ってきたみたいだ。
振り返らずにふたばに声をかける。
「おかえり、ふたば。早かっ」
言い終わる前に背中に軽い衝撃。
「…しんちゃん、待ったっスか」
ふたばは時々俺を男と思っていないのかこうやってじゃれてくるが…
「なんのつもりだ?三女」
三女にこうされるのは初めてだった。
背中にいる三女がびくっとしたのが伝わる。
騙そうとしたんだろうけど、やわら…いや先ず声が違う!うん、そうだ!
そんな俺の心を読んだのか三女が毒を吐く。
「さすがしんちゃんだね。私とふたばの違いなんてお見通しなんだね。
あっ、そっかいつもふたばに抱きつかれてるから
感触を覚えてるんだよね。とんでもない変態だよ!」
ぐっ、ズバリ言い当てられたので怯んでいるが
認めてはいけないと本能が叫んでいる。
「ち、ちげーよ。声で判ったんだよ。お前らとは幼なじみだし!」
「…」
沈黙が怖いというか三女はいつまで俺にひっついているんだ。
俺が三女を離れさせようと体を動かすともちっとした
柔らかい感触が背中に押しつけられた。
えっ?この柔らかさ、大きくもなく
小さくもないこれはもしかして…
「おっぱいじゃないよ。ほっぺただよ」
今度は俺がびくっとした。
「おっぱいと勘違いするなんて、やっぱりしんちゃんは変態だよ!」
むふぅむふぅ背中でなんか聞こえる。
なんか悔しい。
「っていつまでこうしてるんだよ!」
強く言ってみたが、
「ふたばには言わないのに。ふたばと同じことしてるだけだよ」
と離れない。
駄目だ、三女には口げんかでは勝てそうにない。
俺はこの状況は半分諦め始めていた。
147名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 02:22:17 ID:f9XU7ExO
どれくらいの時間がたったのだろう。
幼なじみの家で幼なじみに抱きつかれている。
しかもあまり仲良いとは言えない三女に。
…あれ?なんか引っかかった。
本当に仲良くはなかったのか?三女とは?俺は考えてみる。

 小さい頃から三つ子といつも一緒だった。
何をするにも三つ子と一緒で、ボールで遊ぶ時な

んかも長女と三女は参加はしなくても俺とふたばが
遊ぶのについてきていた。ままごとしたり、
絵本を読んだり、絵を描くこともあった。
あれ?結構一緒に遊んでるな。いつからなんだろう、
俺がふたばとしか遊ばなくなったのは。
何故なんだろう?
あんなに仲が良かったはずなのに、思い出せない。

 しばらくして三女が動いた。
「しんちゃん、しんちゃん」
未だに三女は俺の背中にぺたり。
俺は慣れたのかあまりこの状況に違和感を感じなくなってしまった。
「なんだ?」
「心臓の音静かだね」
何を言い出すんだ、突然。
でも確かに恥ずかしさとかそういうのよりも心地よさを
感じていることに俺は気づいている。
だから落ち着いているのかもしれない心も体も。ふたばとは違う感じだ。
それを三女に伝えようかどうか迷ったが結局…
「そんなに悪くないと思ってるのかもな、この状況。…変だけど」
「…」
三女からの返事はない。
三女はどう感じてるのかは俺は判らない。
でも少なくとも俺と同じでそんなに悪くないと思っているはずだ。
そうじゃなきゃこんなことになってないだろうし。
148名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 02:22:58 ID:f9XU7ExO
やっぱり幼なじみで差がつきすぎたのかもしれない。
昔は仲良かったのに段々三つ子の中で一人だけとしか
遊ばなくなっていき話もしなくなっていく。
あんまり面白いことではないよな。
「なぁ」
俺の背中に語りかける。
「俺がふたばだけとしか遊ばなくなったから」
「しんちゃんは人が嫌がることはしないよね」
「元々私は運動得意じゃないし、しょうがなかったんだと思う。
…でも…でも遊ばなくなっても話しかけては欲しかったな…」
「うん、ごめん」

「…許す。またこうやって話してるんだし」
むふぅむふぅ聞こえる。
なんか色々話せたような気がする。そして近づけた気もする。
またずいぶん前みたいに戻れるかどうかは判らないけど。
これをきっかけにこれからも三つ子との関係も変化していくの

だろうか…

「そろそろふたばが帰ってくるころだから、準備しないと。
しんちゃんも食べるでしょ、ドーナツ」
そう言って背中の温もりがゆっくりと離れた。
すこし名残惜しいと思っている。
「知ってたのかよ」
「ふたばに会ったからね。
それに「しんちゃん寂しがってるからお相手よろしくっス」
と言われてたし寂しくなかったでしょ?」
後ろから聞こえる声が心なしか弾んでる気がする。気のせいかもしれないが。
「なんだよ、それ」
子供扱いされてちょっと不貞腐れたふりをする。
でも俺が寂しがる?なんか違うような…
「…しんちゃん」
呼ばれて頭だけ振り返る。
149名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 02:27:44 ID:f9XU7ExO
ほっぺたに軽い衝撃。
目と鼻の先にある顔はずいぶんと真っ赤だ。多分俺も同じなんだろう。
「ふたばに感謝しないと」
とはにかんだ顔が一瞬でホラーになった。
嫌な予感しかしないがその目線の先に俺も顔を向けると庭先によく知った面々。

「人の妹に何してんのよ!変態」
ピロリロリーン
「こんな状況でパンツなんか撮るなよ杉崎」
「三女さん大胆過ぎだよ〜」
「ハッ!霊の仕業ね」

 色々ややこしくなりそうだった。
「ただいま〜材料買ってきたっスよ」
玄関の開く音とふたばの声が聞こえる。
「あっ、ドーナツ作らなきゃ」
すぃーとこの事件の共犯者はこの現場から逃亡を図ろうとしていた。
俺はそれを阻止しようと
「おい、待てひとは!」

さっきまでの喧騒が嘘のように静かになった。
あれ?時が止まってる?もしかして俺なんか…

 立ち止っていたひとはがむふぅむふぅと動き出した時、
俺はこれからやってくるであろう災難に頭を抱えた。

        しんちゃんBADEND?


150名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 03:08:17 ID:OPYkVA3y
乙、ひとはもなんだかんだで幼馴染としてしんちゃんを見てるんだよなーと思ってる俺には最高でした
しんちゃんもヘタレだしひとはとはお似合いだと思う
151名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 04:14:50 ID:81cWMuzu
ひとしんもいいよねー、乙です!
しんちゃんを弄りながら、なんだかんだでむふぅむふぅ興奮してるひとは可愛いw
152名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 04:19:18 ID:81cWMuzu
>>145
見落としてたスマソ
流されるしんちゃんがいかにもありそうだし、その後の状況も容易に想像できるw
153名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 09:14:15 ID:vGzJLu1A
受信した電波を文章化する機械を開発したらイグノーベル賞は間違いない
154名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 16:05:41 ID:giyRri5q
俺が毎晩寝る時に布団の中で妄想してる矢部ひとイチャコラを自動で文章化する機械が出たら
今ごろこのスレも30卵性くらいいってるよ
155名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 17:26:01 ID:NxMWZ7SI
明日は休日!
いつものように一緒に過ごす矢部っちとひとは!ニヤニヤが止まらない!
というわけで頑張って誰かのエロに挑戦してみるか!!
156名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 18:27:20 ID:vGzJLu1A
吉岡のエロって見かけないね><
157名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 19:12:25 ID:CnEGTcPQ
>>156
ゆきちゃんは外で眺める役は向いてるんだが…本人は難しいなぁ…
158名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 19:45:04 ID:FCg8cXUm
妄想で一人芝居しながらオナニーしてるのしか想像できない
159名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 22:01:14 ID:o5Ffanqf
吉「ハァハァ…んぅっ!アッアッ!すごいよぅ!杉ちゃん…だっめっ…!もうっ…ハァみっちゃんがっ…!ハァハァハァッ!アアッ!?ハァンン!」
吉「フゥ…またやっちゃった…」
160名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 22:08:54 ID:CnEGTcPQ
私を忘れてるぞっ☆
161名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 22:14:45 ID:Kvmu6L/T
杉ちゃんか長女か三女で輪モノは無い物か…
162名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 02:05:41 ID:bZ8jIDgI
あんまり無いなぁ
163名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 07:49:57 ID:D5Pojw6S
高校入学初日(前スレ>>718)の続き。4レス
千葉みつだけどやっぱりエロはありません
特にニヤニヤするようなラブラブがあるわけでも…
164名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 07:51:04 ID:D5Pojw6S
…千葉の馬鹿が同じ高校なんて思わなかったわ。
それにしてもあいつめ…ブラホック外しなんてして、あの頃と変わってなかったな。
……はぁ、なんだか鴨小が懐かしいわねぇ…
矢部っちは相変わらず童貞なのかしら…杉崎は高校でも誰かを盗撮してなきゃいいけど…
おっと、そんなことを考えてたら教室を通り過ぎるとこだったわ。
さて、このクラスには一体どんな奴がいるかしら。

千葉「よぉ、また会ったな」
みつ「あれ、クラス間違えちゃったわ」
千葉「おい待て、回れ右して出て行こうとするな」
だって、ここ私のクラスじゃないでしょ?
千葉がいるし。
…いや、待って。もしかして…

みつ「千葉…まさかあんた…!」
千葉「うむ! 俺も同じクラスだ!」
みつ「うわ、最悪……」
千葉「いいじゃないか。知り合いがいると何かと心強いだろ?」
そりゃそうだけどね。
でも、あんたじゃ逆に心細いわよ。

みつ「べ、別に知り合いがいないわけじゃないわよ。
   吉岡や宮下もこの高校だし、中学の頃の友達だっているし…」
千葉「だが吉岡と宮下は別のクラスだし、それに鴨小の頃からの腐れ縁は数少ないだろう?」
みつ「ま、まあね…」
千葉「というわけだ。よろしく!」
千葉は珍しく真面目な顔をして、右手を差し出してきた。
握手でもしようっての?

みつ「握手? なによ今更…」
千葉「よろしく!」ズイッ
みつ「わかったわよ! よろしくね」
私が仕方なく右手を差し出すと…
165名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 07:51:56 ID:D5Pojw6S
千葉「甘いっ!」ギラリッ
みつ「…えっ!?」
私は千葉に右手を引かれ、バランスを崩してしまう。
そして次の瞬間、千葉の左手が私のスカートの中に潜り込んで…

千葉「高速片手正面パンツ下ろし!」

『説明しよう!
 高速片手正面パンツ下ろしとは、千葉が鴨小時代に開発したエロ技の発展形で、
 握手などで相手を油断させた隙にスカートに手を突っ込み、
 正面からパンツのみを下ろすという高等な技である!』

…………パンツ下ろし?
こんなところで…この歳になって……クラスメイトの面前で…?

千葉「……バ…」
みつ「……ば…」
千葉「バカな…長女がこんなエロいパンツを…?」
みつ「馬鹿ーーーーっ!」
気がつくと、私は思いっきり千葉を殴っていた。
――ドゴッ
千葉「ぐはっ…」
みつ「この変態ブタゴリラ! 小学生の頃と変わってないじゃないの!」

千葉「……俺は悲しいぞ長女…皆が成長していく中、お前だけは昔と変わらないと思ってたのに…
   そう、あの動物パンツを穿き続けると思っていたのに……」
みつ「うるさい死ね! あんたね、はっきり言ってこれ犯罪よ!」穿き穿き
言えない…実はまだ動物パンツを持っているなんて…
今日は入学初日だから気合いを入れて、買ったばかりの大人パンツを穿いてきたなんて…
気合いの入れ方が間違ってる? 何とでも言いなさい。
166名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 07:53:01 ID:D5Pojw6S
みつ「――はっ!?」
ザワザワ…
「見たか?」
「あぁ、パンツ下ろしてたぞ」
「あの二人どういう関係かしら?」
「恋人には見えないけど…」
…ザワザワ

みつ「ち〜ば〜〜〜〜っ!! あんたがいきなりパンツ下ろしたりするから、
   周りから変な目で見られてるじゃないの!」
千葉「別にいいだろ。鴨小の頃と似たようなもんだ」
みつ「だからっ! 私たちはもう高校生なのよ!?」
千葉「それがどうしたんだよ。高校生になったら、もう昔みたいにはつき合えないのか?」
みつ「…そ、それは……」
千葉「俺たちは特別仲が良かったわけじゃないが…それでも、高校生になった程度で
   変わっちまうような浅い関係でもなかったと思ってたんだがな…」
……なぜだろう、千葉がカッコよく見えてしまったじゃないの。
待て待て待て、落ち着くのよ。相手は千葉よ?

みつ「ふ、ふん! 千葉のクセにカッコつけてんじゃないわよ!
   でもまぁ、確かにあんたの言うことも分からなくは…ないわね」
千葉「分かってくれて嬉しいぜ! ところで話は変わるんだが…
   教室に入ってきた時と比べて、胸の辺りが楽になった気がしないか?」
…?
そう言われれば、なんだか胸元が…ってちょっと!?
167名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 07:53:57 ID:D5Pojw6S
千葉「ふっふっふ。再びブラホック外し成功!」
千葉がにやりと笑って、手をわきわきと動かして見せる。

みつ「こ、この変態が! 脇目も振らずに死ねっ!」
千葉「ははは、仲良くやろうじゃないか長女よ!」
私が教室内で千葉を追いまわしていると、他のクラスメイトがヒソヒソささやく声が聞こえてきた。

ザワザワ…
「下着を脱がせたりホック外したり…」
「やっぱり恋人…?」
「どんな恋人だそれ」
「普通の関係じゃないのは確かだな…」
…ザワザワ

なんなのよ!?
なんでこの私が千葉なんかとそんな関係に見られないといけないのよ!

…でも、ちょっとだけ小学生の頃に帰った気がしたのも事実かな。
うん、高校生活も退屈せずに済みそうだわ。


――後日
吉岡「千葉くんがみっちゃんの下着を脱がせたんだって! ついに一線を越えちゃったのかなっ?><」
宮↓「吉岡が想像しているような事は、たぶんなかったと思うけどな。
   というか小学生の頃に、既にパンツ脱がせてたし…」

おしまい
168名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 07:56:48 ID:D5Pojw6S
千葉氏には高校生になっても同じようにバカやってて欲しいなと
169名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 10:29:31 ID:6MVOmoIr
千葉氏は英雄だなwww
170名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 10:32:56 ID:6MVOmoIr
書き込めそうなのでちょっと投下してみよう

・ふたしん
・ほのぼの→SS書ける場所他にないんですかね
・過去ねつ造

規制で中途半端になったらごめんなさい
171名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 10:37:49 ID:6MVOmoIr
朝の教室での一幕

1時間目の宿題を見せて欲しい、とふたばが俺の席にやって来た。たしなめつつも見せてやる俺は甘いんだろう

「そういえば、しんちゃんはどうして頭いいの?」
「……お前よりちゃんと勉強しているからだよ」
「おぉ、さすがしんちゃん!!」
「今のが皮肉だってことに気付いてくれ……」
「はぇ?」
「あーもういいよ……ほら、そこ漢字違うぞ。へんとつくりが逆。何だこの新しい漢字は……しかも矢部っちがお前に当てるとこだし」
「ほんとだー、危ない危ない……ありがとね、しんちゃん!」
「お、ぉう……」

無邪気な笑顔を向けてくるふたば。いつもながら無防備過ぎてこっちが困る。ちょっとどぎまぎしつつ、俺は最近思い出した昔の出来事を頭に浮かべていた
172名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 10:40:14 ID:6MVOmoIr
1年生の頃の話だ。入学してから初めてのテスト。あの頃はみんな学力にたいした差はなくて、先生の採点自体も大味だったと思う。まぁ当然だけども

「100点だぁ」
「わたしもー」
「おれは90点ー」

まぁ小学校の最初のテストがそんなに難しいわけはなくて、悪くても90点くらいは取れるものだ。俺はその時90点だったはず。ところが

「ふーだけ80点……」

クラスで多分唯一人、ふたばだけが80点だった。別に誰かが馬鹿にするわけでも無かったけれど、姉と妹が確か100点で、あいつだけ点数が違っていた、というのが問題だった

「ふーちゃんどうしたの?」
「……ふーだけなかまはずれなの……」
「てすとのこと?」
「……うん……ふぇ……」
173名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 10:44:16 ID:6MVOmoIr
詳しく覚えているのはここまで。後は、今にも泣き出しそうなふたばを見て、当時の俺は相当慌てたこと、元はそんなに勉強するたちでも無かったのに

『ぼくがふーちゃんに教えてあげる!』

とか言ってしまったこと、引き下がれなくなって姉さんに頼んで勉強を教えてもらったこと……こんなところか

ただ、次のテストで三つ子揃って100点を取った時に

『しんちゃん!100点取れたよ!ありがとう!』

と俺に笑顔でタックルをかましてきたふたばのことは、ビデオを再生するみたいにはっきり思い出せる
俺がしっかり勉強するようになったのは間違いなくその時からだった。勉強を教えてあげることが出来れば、ふたばの笑顔をもっと見られるし、一緒にいられる。我ながら現金ながきんちょだ
174名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 10:46:23 ID:6MVOmoIr
(ふたばは覚えてるわけ無い、か)

自分だって、この前久しぶりに勉強を教えて思い出したのだ。小さい頃のふたばの笑顔だけが記憶にあって、その経緯はすっかり忘れていた

まぁ思い出したところで、どうしようもなく目の前の幼なじみが好きなんだ、ということの再認識にしかならなかったが。知らず知らずの内に顔が熱くなってくる。だめだだめだ、冷静になれ、自分

「……ってふたば、書き順も当てられるんだからきっちり書け」
「めんどくさい☆」
「『めんどくさい☆』じゃありません!」
「ぶぅー」
「はぁ……さすがにお前の将来が心配だよ、俺は」
「なら将来はしんちゃんに全部書き物やってもらおうかな」
「……」
「だめ?」
175名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 10:50:35 ID:6MVOmoIr
天然で反則過ぎるだろこれは。上目遣いか、そうか。正直幸せだ

さすがに今の発言で周りも騒然とし始める

何かこそこそ様子を伺ってた変態集団が凍りついていて、その後ろではぶっ倒れた吉岡を宮下が支えていた
三女はこっちをじっと見つめている。あれは絶対面白がっているな、ちくしょう
長女は顔を赤くしている。あぁ、そういや意外に純情だったなあいつ。ってか杉崎もかよ
千葉は、『この機に乗じて吉岡のスカートを覗くべきか、油断している長女と杉崎のホックを外しにかかるべきか多いに悩んでいる』という顔だ。どんな顔だ

「おぉ?何か騒がしいっスね?」

ふたばは自分が言ったことがどんな意味を持っているのか分かっていないらしい。周りがドタバタしているのに気づいて何やら構え始めた

「しんちゃんは小生がお守りするっス!」

とか言ってやがる。お前のせいだというのに。全く、相変わらずというか何というか……
176名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 10:52:13 ID:6MVOmoIr


「考えとく」


「ふぇ?」

「……ほら、矢部っち来たぞ。早いとこ漢字写しとけ」
「おぉ!忘れるとこだった!しんちゃんナイス!」
「はいはい」

苦笑しつつ、やっぱり俺はこういうふたばが好きなんだなぁ、と恥ずかしいことを考えていた
177名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 10:59:13 ID:6MVOmoIr
終わりです

3分割おっぱいの話(バカとテストと召喚乳だったかな?)の後、という感じ
何かひとはが勉強に関しては天才型で、しんちゃんは努力型なんじゃないかと思って考えついた話

好きな子のために頑張るしんちゃんマジイケメン
ふたばは腹黒さと純真さが共存した奇跡の小学生だと思っています。たまにしんちゃんにだけ小悪魔なのがいい

松岡さん書き忘れたけど、彼女は「騒がしいっスね」の辺りで「ポルターガイスト?!」とか言ってるに違いない
178名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 12:44:04 ID:/cznaO/y
乙でした、松岡さんなら久保田くんの隣で寝てるよ
179名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 13:14:22 ID:vGyau1sn
いいな、ふたしん。
ここ以外だとあんまり盛り上がってないけどpixiv小説とか?

ちなみにさっちゃんは俺の隣で全身経文を書いてるよ。
180名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 13:27:16 ID:D5Pojw6S
しんちゃんイケメンすなぁ
ふたばはホント心配だよ、あまりにも点が悪すぎてw
しんちゃんにしっかり面倒見て欲しい

俺もエロなし作品だとここに投下していいものか躊躇することがある
でも、完全エロなしで延々と長編やったりしない限りは問題ないんじゃないかな、と
181名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 15:07:05 ID:+dwhNBHh
乙です。
やっぱりふたしんはいいな
一番小学生らしくて安心できるというか。

自分はふたしんで書くと、
いつもほのぼのしすぎてエロまでたどり着かない
182名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 16:23:36 ID:6MVOmoIr
「秘技、高速片手……あ」
「ふあ……んん!?ど、どこ触ってんのよ、この変態ブタゴリラ?!お手軽に死ね!!」

(や、やだ……この私が、千葉なんかの指で感じちゃうなんて……)



小学生エロスの個人的限界に絶望したから千葉氏に弟子入りしてくる
183名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 19:51:35 ID:Y7weGfB9
矢部っちが伊藤詩織さんを襲うお話(ひと矢部あり)
かなり長く稚拙な文なのでで不快になられたらすみません
184名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 19:51:58 ID:Y7weGfB9
あの日・プールの授業〜IF〜

松岡 「あはぁっ、あはぁ〜」
宮  「おいっ!いい加減に離せっての!!」
吉岡 「アバンチュールだね」

先にプールを出て行ったみつばと杉崎に続くように
ズルズルと松岡を引きづる宮しと吉岡がプールを出ていった

矢部 「はーい、給食もあるから、まだ残ってる子は早く着替えてね〜」
一度生徒達と出て行った6年3組の担任が確認のために戻ってきた
矢部 「あれ?向こうにまだ誰かいる?」

伊藤 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
緒方 「詩織いいいぃぃぃー!!」
加藤 「し、詩織ちゃあぁん・・・・!」

プールサイドに残っていたのは
全身が真っ白になり、意識不明の伊藤詩織
それをユサユサと揺すって泣きながら呼びかける緒方愛梨
さらにそれをオドオドと横から見守る加藤真由美
の3人組の女の子達であった

矢部 「うわー・・・・」
185名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 19:52:26 ID:Y7weGfB9
放っておきたい気持ちをこらえ、生徒の中でも危ない類の少女達に声をかける担任教師

矢部 「どうしたのぉ!君たちも、早く行かないと給食に遅れちゃうよ」
緒方 「そ、そんなことより詩織が!詩織がぁ〜!!」
加藤 「どうしよう〜!息してないよぉ!」

矢部 「ええ!?まさか・・・・ほ、本当だ・・・・!(まさかあの騒ぎで本当に溺れていた子がいたとは)」

緒方 「そうだっ!!人工呼吸!人工呼吸よ!」
矢部 「じゃ、じゃあすぐに!!」
担任教師はすぐさましゃがみこむと伊藤詩織の頭を持ち上げる

加藤 「あ!?で、でもぉっ・・・!」
緒方 「仕方ないわ真由美!一刻を争うのよ!それに、そもそも人工呼吸って正しいやり方を知らないと危険なのよ!そうでしょう!?」
矢部 「う、うん(意外とまともな判断力・・・!)」
加藤 「私も・・・うん、きっと小学生で知ってる子なんていないもんね」

緒方 「ねぇ!早く詩織を助けてあげてぇ!」
体が腐ることも忘れて必死に男性である担任に懇願をする緒方愛梨

矢部 「わ、わかったよ!任せて!」
意を決した少女達の担任は再び人工呼吸の態勢に入る

矢部 「き、気道確保・・・!角度はこう!・・・・よし!」
矢部 「すはぁー・・・!」
そして大きく息を吸い込こみ

伊藤 「・・・・・・・・チュッ」

ドクンッ
と、ある少女の心臓が高鳴った
186名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 19:52:54 ID:Y7weGfB9
伊藤 「ん・・・・・・ぅん?」

ふと意識を取り戻し、薄っすらと目蓋を開いた伊藤詩織
彼女の目にいきなり映りこんだ光景がこれだった

矢部 「はぁっはぁっ!まだ駄目!?」
緒方 「続けて!早く!」
加藤 「起きて〜!詩織ちゃん!起きて!」
矢部 「ゴホッ!ケホッ・・・!はぁ〜・・・・!」

この光景は何?そう思う暇もなく
伊藤詩織は再び唇を奪われて空気を送り込まれる

伊藤 「へ?」
グィッ 
伊藤 「ンンッ!?・・・チュ、ン・・・・・・スフゥゥー」
ググ・・・
伊藤 「・・・・ンッンッ・・・・・・・・・チュル、レロ・・・」

舌を入れてしまった
気が動転したせいなのか、幼いながらも雌としての性がそうさせたのかはわからない、が
伊藤詩織は自ら舌を絡め、担任の舌を味わおうとしてしまったのだ

矢部 「・・・ッ!?うわぁ!?」
伊藤 「プハァッ!・・・あぁん!ハアッハァッハァッ・・・!」

咄嗟に担任教師が離れると伊藤詩織は上体を起こし、必死に酸素を求めるのだった
187名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 19:53:23 ID:Y7weGfB9
緒方 「し、詩織が生き返ったわああぁ!」
加藤 「詩織ちゃん!よかったぁ!」
友人の生還に抱き合って喜び合う緒方愛梨と加藤真由美

ドキドキドキドキ
伊藤 「ハァッ・・・コホッ・・・わ、私・・・・あれ?」

咳こみながら現在の状況と異様に速い心臓の鼓動に戸惑う伊藤詩織

ツツー
伊藤 「?」
口元から垂れる糸に気づき、ついそれをたどってしまう

矢部 「はあぁー、意識が戻ってよかったぁ・・・」
ツツー
伊藤 「っ!?」

カクリ
伊藤 「・・・・・・・・・・・・」

緒方 「し、詩織いいいいいいぃぃ!!!」
加藤 「ここ、今度は息があるよ!気絶しちゃったけど!」
矢部 「ほ、保健室へ!!」
  
自分と担任をつなぐ唾液の糸を目にし、再び反応を失う伊藤詩織だった
188名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 19:53:51 ID:Y7weGfB9
栗山 「はい、安静に寝ていればすぐに目を覚ましますよ」
緒方 「本当に?あ〜よかったわ」
加藤 「よかったね、おがちん」

矢部 「それじゃあ、僕はご両親に電話を・・・・」
栗山 「あ、待ってください矢部先生」
矢部 「はい?」

栗山 「私、これから用事があって保健室を開けるので、昼休みまでここをお願いしたいんですけど・・・」
矢部 「わかりました、任せておいてください」
栗山 「電話は私がしておきますから、よろしくお願いしますね」

保険医はそう言うと席を立ちあがって出ていくのだった

そして

伊藤詩織が目を覚ましたのは、緒方愛梨と加藤真由美が保健室出ていった直後のことだった
189名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 19:54:16 ID:Y7weGfB9
ヒュカッ
と、空気のかすれる音がした後

矢部 「え?」

赤黒い水滴が床に落ちる
ポタリ・・・
ポタポタポタ
矢部 「痛っ!?」

プシュゥー

矢部 「いぎいぃっ!!? あっ、あああああぁああああああああああああぁぁあああー!! がぁっぐうぅっ・・・・・!!!」

6年3組の担任教師、矢部
彼は血潮が吹き出る自らの手の甲を抑え、悲痛の叫び声をあげて転げまわる

伊藤 「・・・・・・・・・・・・・・・」

近くには伊藤詩織が立っていた
彼女の服装はプールから出たそのままの格好、スクール水着であった
水着は若干の水分を含んで彼女の肉体に軽く食いこみ、その柔らかな肌を引き立てていた

だが人が彼女の水着姿を意識する前に、さらに注目してしまうものがあった
伊藤詩織の手には保険医の机に置いてあったカッターナイフが握られていたのだ

そしてもうひとつ、表情
まるで死んだ魚のような濁った瞳を上目にし、矢部を睨みつけている
あらゆる感情を読み取ろうとしても 殺意 のみしか感じられない、そんな表情だった
190名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 19:54:42 ID:Y7weGfB9
ポタ・・・ポタ・・・
矢部 「・・・・・っ!・・・・・・っ!」

出血が弱まることでようやく矢部の頭が働き始める
なぜこんなことをされるのかは、言うまでもなく一瞬でわかった
わかったところで話し合いは無駄だともわかった

どうする?
のたうちまわっている間に扉の前にたどり着いてはいた
しかし

ここから逃げたら伊藤詩織は悲鳴をあげるだろう
そして加害者はむろん矢部となる
大人しくすればこのまま刺し殺されるだろう
そして最終的に伊藤詩織の正当防衛になることだろう

ならこの子に暴力で抵抗を?
矢部「(い、いやだ!!)」
こんな状況でさえ、あくまでも非が自分にあったことを自覚してしまうヘタレ教師
けれどこのままでは最悪の結末しか待っていない

伊藤 「・・・・・・・・・・・・・・・」
頭を動かしている間にも伊藤詩織はジワジワとにじり寄ってくる

あまりにも理不尽だった

それは休日にいつも家に侵入してくる少女の理不尽さが恋しくなるほどに
矢部 「っ!」

矢部は思い出す
そういえば明後日は休日じゃないか、と

カチャリ

矢部は保健室の鍵を内側から閉めた
191名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:04:32 ID:Y7weGfB9
緒方 「というわけで、詩織のことは心配だったけど・・・・」
加藤 「給食があるから済ませてきなよって」
緒方 「昼休みまでには両親が迎えに来るはずだし、詩織のことを頼んで引きあげてきたのよ」
ひとは「そうなんだ・・・・・」

丸井ひとははこころなしか、一際眉を釣りあげていつも以上に不機嫌そうな表情をしている

加藤 「そういえば、慌てて気にしてなかったけどおがちんと詩織ちゃん、男の人に触れられても腐らなかったよね」
緒方 「あ、ああああああぁぁあぁあああー・・・・・!!」
加藤 「おがちん!?」

友人の言葉によって思い出したかように苦しみ始める緒方愛梨

ひとは「先生は女が腐って誕生したような人だから大丈夫だよ」
緒方 「ああ、あ、・・・・・・・そうなんだ?」
ひとは「いろいろ社会的に不都合だから先生のことはそういう生命体として接した方がいいよ」
・・・・・・・・・
・・・・・・
緒方 「ところで三女が話しかけてくるなんて珍しいわね」
ひとは「逆に先生と緒方さん達が絡んでるって聞いて珍しく思っただけだよ、・・・伊藤さん、早く良くなるといいね」
緒方 「三女・・・・あんた意外といい奴よね、この前のポーチの件もあるし」
加藤 「おがちん、意外とは・・・・余計なんじゃ・・・」

スィー
ひとは「それじゃ・・・」

緒方 「あれ?消えたわ?」
加藤 「おがちん・・・」
192名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:05:06 ID:Y7weGfB9
視点ひとは

モソモソ
私はみんなが給食の準備をする中、ひとり先生の机の下へと潜っていく

ひとは「(せっかく止めたのに・・・・・先生のエロ)」

教え子に人工呼吸と称してキッスするなんて
とんでもない童貞教師だ

ひとは「・・・・・・・・・・・・」

つまり先生はもうファーストキスを経験してしまったわけだ

だがうろたえる必要はない
キッスぐらい自分はチクビと何度もしている
童貞の先生などよりもはるかに経験豊富だ
圧勝している

なのに

ギリ
ひとは「先生・・・・・・・・」

何で、こんなに悔しいんだろう
193名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:05:42 ID:Y7weGfB9
床にはカッターナイフが落ちていた

伊藤 「ンン・・・・チュッ・・・・ンンゥッ」

壁に押し付けられた伊藤詩織は
再び担任教師に唇を奪われていた

伊藤 「クチュ・・・ッン!・・・・・クチュ」

驚いたように目を見開き
動揺しつつも体が硬直し
そしてひたすら口内を蹂躙されてしまう

ドクン・・・ドクン・・・

伊藤 「チュ・・・・チュルルル・・・・ンン・・・・」

口の中が溶けるように熱い
そう思った瞬間、我に返る

伊藤 「!?・・・・ンンンゥ!・・・プハァ! い、いやぁー!!」

ゴキィ!
顔を真っ赤にした伊藤詩織が担任を殴りつけたことで、鈍い音が保険室に響いた

伊藤 「え?あ!あ、あ!やめ!・・・ン、チュ・・・・・」
そして、何事もなかったようにキスは再開される

これ以降、伊藤詩織はまったく抵抗しなくなった
194名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:06:57 ID:Y7weGfB9
いつのまにか、体の力が抜け、その場に座り込んでしまった伊藤詩織
両手はまるで貝殻のように担任教師のものと重なっていた

伊藤 「クチュ、クチュ・・・・レロ、クチュ・・・・」

目を閉じると
ドクンドクンドクン
彼女は自分の心臓の音がどんどん速くなっていくことに気づく

唾液を流しこまれ、それを飲みこむ
伊藤 「チュル・・・クチュ・・コクッ、コク・・・・・」
伊藤 「チュッ、チュ・・・・ンン・・・ハァ・・クチュ」

伊藤詩織は持っていた 殺意 をすっかり溶かされてしまい
担任教師との執拗なディープキスに興奮を覚えていくのだった
195名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:07:22 ID:Y7weGfB9
教室

千葉 「おい!プリンが二つも余ってるぞ!」
みつば「二つとも私のものに決まってるじゃないの!!」
緒方 「ちょっと!その一つは詩織のお見舞いに持っていくものよ!」

ギャーギャー

先生達の分のデザートを巡って教室が騒々しくなる
じゃんけんで済ませばいいのに・・わざわざ雌豚が争いを煽る
やかましい・・・・

ひとは「いただきます」
最初に手を伸ばすのは牛乳だった
196名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:07:47 ID:Y7weGfB9
保健室

伊藤詩織は自らの舌をチロリと伸ばし、恐るおそる顔を近づけていた
そして

伊藤 「・・・・・ペロッ」
と、担任教師の亀頭を舐める

先端に口づけをする
伊藤 「チュッ」

再び先端を舐め、竿に舌を這わせる
伊藤 「ペロ・・・・ペロペロ・・・レロ」

伊藤 「チュ、チュ・・・ペロペロ・・・」

担任教師への奉仕に夢中になってゆく伊藤詩織
こうして彼女はフェラチオの技術を少しずつ、着実に覚えていくのだった

伊藤 「ン・・・ン・・・・チュバ、チュバ・・・・」
197名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:08:15 ID:Y7weGfB9
教室

ひとは「ごちそうさま」

次は昼休み

先生はまだ保健室なのだろうか
それとも職員室だろうか
話によると昼休みまでということだし
おそらく伊藤さんも両親が迎えにきて、帰宅しているだろう

ガタッ
ひとは「・・・・・・・・・」

席を立って職員室のほうへ行くことにする
さっき、偶然じゃんけんで手に入れたプリンを手に持って
198名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:08:38 ID:Y7weGfB9
保健室の前

ガタガタ
緒方 「あれ?鍵が閉まってるわ」
加藤 「きっと迎えが来て、帰っていったんだよ」

緒方 「プリンを持ってきたけど・・・、放課後にしましょうか」
加藤 「うん、詩織ちゃんの家にお見舞いだね」
199名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:09:07 ID:Y7weGfB9
保健室

いくつか並ぶベッド
その中の一台がギシギシと揺れていた

伊藤 「・・・ン!・・・あ!あ!・・・ック!・・・あ!」

ベッドの上には声を押し殺すも、嬌声を点々と漏らし続ける伊藤詩織がいた
彼女は仰向けになり、大きく足を開いて担任教師にのしかかられていた

二人は水着の布、それ一枚越しで股間を擦りつけ合っていた

伊藤 「んっ!・・・ンンッ・・・・!・・・あ!・・ン!」

苦しそうなうめき声をあげる伊藤詩織
そんな彼女の腹には、すで白濁の液体が付着していた
スクール水着に粘液が染み込む感触に伊藤詩織は何とも言えない官能を覚える
200名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:09:29 ID:Y7weGfB9
伊藤 「あ、あ・・・イク・・・!・・・イク!・・イク!・・クゥ〜〜〜〜ッ!!」

キュウッ〜と、両脚で担任教師を締めつける
そしてジワリと股間に新たな潤滑液の染みが生まれ、擦れ合いによる性的快感が高まる

ニチャニチャと股間から水音を立てて担任との疑似セックスに酔いしれる伊藤詩織

伊藤 「あ、あ、あ!・・・・イク・・・あ!・・・ンン!ああん!!」

ドピュッ・・・ポタポタポタッ

伊藤 「ハァ・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・・」

咄嗟にうつ伏せに転がされた伊藤詩織
彼女の尻は白濁にまみれ、スクール水着が深く食い込んでいた
201名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:09:57 ID:Y7weGfB9
伊藤詩織は再び仰向けになり足を開く
そしてボーッとした目つきで担任をチラチラ見つめる

伊藤 「ハァ・・・ハァ・・・」

そしてクィッと秘部を覆っていた水着を自ら横にずらしてみせる
完全に欲望に支配された伊藤詩織
未だ汚れを知らない幼く綺麗なピンクの肉壺へと、担任の肉棒を導こうとする

しかしそれを見た担任教師は

敵を屈服させていたことをようやく知り
すでに驚異が去っていたこと理解して

矢部 「ハァッ・・・・フゥ〜・・・・」
ドサッ!!
プツリと気を失うのであった

伊藤 「・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

意識を失い倒れこんできた矢部の頭を固く抱きしめ
伊藤詩織はしばらく呼吸を整え続けていた
202名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:10:23 ID:Y7weGfB9
ガバッ!!
矢部 「うわあああぁぁぁああああああああああぁぁぁ!!?」
ひとは「!!!?」
ガバッ!!

矢部 「あ?・・・は!?・・・なんだっけ?」
ひとは「いきなり何ですか、やかましい」
矢部 「あ、ひとはちゃん、どうしてここに?」
ひとは「久々に仮眠を取りに来ただけです。それより先生こそ、なぜ寝てるんですか」

隣のベッドで横たわる丸井ひとはが、シーツをかけ直しながら尋ねてくる

矢部 「ええと?僕は、たしか保健室を任されて・・・あ、伊藤さんは?」
ひとは「?、私が来た時にはいませんでしたよ」
矢部 「しまった〜、きっとうたたねしてる間にご両親が来ちゃったんだ・・・・」

先ほどの記憶が完全に消え去っている矢部は頭をかかえる

ひとは「別に先生がいなくても誰も何も思いませんよ、さっきの間もみんなそうだったし」
矢部 「ううぅっ・・・・・・はぁ〜」

ひとは「・・・・・・・・・・・」
矢部 「ん?何?」
ひとは「いえ、もう寝るので話しかけないでください」
矢部 「あ、ちょっと・・・」

モソモソ
丸井ひとはは顔を隠すようにシーツの中で丸くなってしまう

ガラ
栗山 「矢部先生、ありがとうございました〜」
矢部 「すいません、居眠りしてそっちに全て任せてしまったみたいで」
栗山 「はい?」
矢部 「じゃあ次の準備があるので失礼しますね。あ、ひとはちゃん、サボらずに出てきてねー」
ピシャン

電話の件を完全に忘れさっていたドジっ子保険医に挨拶し、矢部は保健室を出ていくのだった

ひとは「・・・・・・・・・・・・」
203名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:11:15 ID:Y7weGfB9
視点ひとは
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
職員室にはいなかった、ということは

ガラ
ひとは「・・・・・寝ている」

保健室には他に誰もいない
案の定、伊藤さんはすでに帰ったようだ

矢部 「・・・・・・・・・・・」
ひとは「・・・・・・・・・・・」

矢部 「・・・・・・・・・・・」
ひとは「・・・・・・・・・・・」

矢部 「・・・・・・・・・・・」

ひとは「・・・・・・・・・チュ」

矢部 「・・・・・・・・・・・」
ひとは「・・・・・・・・・・・・・・・」

ひとは「ブッ!?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ひとは「何であんなことを・・・・気持ち悪い・・・」

丸井ひとははシーツの中でゴシゴシと唇を擦り続けるのだった
204名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:11:49 ID:Y7weGfB9
次の日

緒方 「詩織!復活してよかったわ!」
加藤 「本当に死んじゃうんじゃないかってドキドキしちゃったよぉ」
伊藤 「うふふ、心配してくれてありがとう。おがちん、真由美ちゃん」

3人組の少女達が元気よく会話をする一方
教室の端の端にて、机にうつ伏せになる男性教師がいた

矢部 「ああ〜、あああ〜〜〜〜・・・・・・・・・」
ひとは「人が足元にいるのにうめき声ばかり出さないでください、不快です」
矢部 「昨日お財布がなくなっちゃってたんだよぉ〜」
ひとは「誰も聞いてませんよ」
矢部 「そりゃあ全然お金はないけどさ、悪い人に住所や電話番号の載ってる身分証を盗まれてたら大変だよぅ・・・」
ひとは「平気ですよ、仮に誰かが脅して先生を搾り取ろうとしたって何も出てきやしないんですから」
矢部 「・・・・・・・ですよね」
205名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:12:11 ID:Y7weGfB9
視点ひとは

休み時間、先生が教室から出て行った後のことだった

伊藤 「三女さん」
ひとは「?」

なぜか伊藤さんが声をかけてきた
机の下にしゃがみ込む私に

伊藤 「一日100円で机の下を貸してくれるって噂で聞いたんだけど・・・」
ひとは「・・・・・・・なぜ?」
伊藤 「すごくリラックスできるって聞いたから、試してみたいの」
ひとは「別にいいけど・・・」
伊藤 「じゃあ、100円だね」

伊藤さんは取り出したお財布から100円玉を

ひとは「・・・やっぱり、ダメ」
206名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:14:02 ID:Y7weGfB9
伊藤 「ええ?どうして?」
ひとは「悪いけど、リラックスなら他をあたって」
伊藤 「うーん仕方ないかな、いつか気が向いたら試させてね」

意外にあっさりと
伊藤さんはニコニコと微笑みながら去っていった
小学生の女子にしてはやたらと男性じみた無骨なお財布をしまって

加藤 「詩織ちゃん?どこに行ってたの?」
伊藤 「うん、ちょっとね」
緒方 「それより、校庭に急ぐわよ!彼の雄姿が待っているわ!」

ひとは「・・・・・・・・・・」

なんだか・・・・背中がザワザワするよ
ポッカリとした机がいつも以上に落ち着かない

ひとは「・・・・・・・・・・・ギリリ・・・」

気づいたら爪をかじっていた

ひとは「・・・・・あ」

そういえば、明日は休日だったっけ


〜続かない〜
207名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:15:36 ID:Y7weGfB9
それでは失礼しました
208名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:23:43 ID:Y7weGfB9
あ、矢部っちの手の甲に包帯があった描写を書いた部分貼り忘れた
すみません
209名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:27:56 ID:lzkA6kBk
乙でした
矢部っちは本当に童貞なのかw
記憶ないだけで相当の経験者なんじゃ…と思った
210名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:34:30 ID:D5Pojw6S
乙!
矢部っち…早まったな
伊藤さんのその後の行動を想像すると怖いw
211名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:37:40 ID:RgkNLctw
人工呼吸って組み合わせ次第で相当エロくなるんじゃないか。
212名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:39:09 ID:uEaPqExH
もし伊藤さんが矢部っちを本気で標的にしたらひとはが勝てる気がしない…
警戒心を抱く前に既成事実を作り終わってそう
213名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 21:23:38 ID:LoQXSk4v
この展開で続かないとか生殺しすぎるよ!
214名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:02:50 ID:Jq3Zg3MS
いま投下して大丈夫でしょうか?

矢部ひと非エロSSが書けたので、
この場をお借りして投下させていただきます。
215名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:03:35 ID:xqWm0wZJ
どうぞどうぞ
216名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:03:44 ID:Jq3Zg3MS
 私は二人の姉と一緒に、同じ部屋で寝ている。二人は二段ベッドで、残る一人は
床に蒲団を敷いて寝ることになっている。
 でも私には、落ち着いて寝られる場所がない。
 まず、二段ベッドの下の段。上の段に雌豚が寝たとき、ベッドが壊れるんじゃないか
という恐怖から寝られなかった。
 二段ベッドの上の段。下の段にふたばが寝たとき、私が寝ている上段の床板を壊されて、
トラウマになった。ふたばが床に移ったときも、ハシゴを落とされて酷い目にあった。
 最後、床の上。ベッド上段に寝ているふたばが蹴飛ばしたハシゴが、床に寝ている私を
直撃しそうになって、こちらもトラウマになった。
 うちの中では、落ち着いて寝られるところなんてない。お陰で最近、私は毎日寝不足
気味だ。


 休日の早朝、私は矢部先生のアパートに向かう。目的は、もちろん先生が飼っている
ハムスターのチクビ会うため。そうでなかったら、こんな汚い部屋になんて来ない。
 合い鍵を使って中に入ると、男所帯の匂いがした。体臭と生活臭、さらに微かな
栗の花のような匂いだ。今日はずいぶんきつい。きっと昨日は4日ぶりのオナニーに、
文字通り精を出したんだろう。

 ……私が来ることは判っているんだから、もうちょっと気を使って欲しいな。
217名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:04:37 ID:Jq3Zg3MS
 思いながらも勝手知ったる他人の家、電気をつけながらずかずかとリビングに向かう。
窓際のベッドに寝こけている先生を無視してチクビが入っているケージを開け、
「おはよう、チクビ」
「チー」
 私が来るのが判っているんだろう、チクビは大喜びでケージから出てきて、私の
手のひらに飛び乗ると、ちろちろと指先を嘗めはじめた。
「……むふぅ」
 やっぱり可愛い。今日もたっぷりチクビと遊ぼう。
 私は座れる場所を探して、部屋の中を見回す。しかし部屋は散らかり放題散らかって
いて、特に床は座れるスペースなど全くない。だから、仕方ないから、先生が寝ている
ベッドのへりに腰掛ける。
「こぉー、んこぉー…………」
 そこに座ると、背中から寝息が聞こえてくる。矢部先生だ。先生はベッドで、気持ち
よさそうな寝息を立てていた。
 最近だと、私が部屋に来ても気付かずに寝ていることの方が多い。先生は、翌日が
休日の日には夜遅くまでDVD(ガチレンだったりエロだったり)を見ていることが
多いみたいだから、休日は昼過ぎまで起きてこないんだ。だからチクビと遊んでいる
間のBGMは、たいてい先生の寝息だった。
218名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:06:19 ID:Jq3Zg3MS
「ふぁ……」
 じっと先生の寝姿を見ていると、釣られてあくびが出た。目の前で寝ている人が
いると、何となく眠たくなってしまう。
 先生の様子を確認する。私の方に顔を向けるようにした横向きで寝るのが、先生の
最近の就寝スタイルだ。まるで隣で寝ても良いですよと言わんばかりに、人ひとりが
寝られるくらいのスペースが空けてある。

 ……気持ちよさそう。

 ベッドを見ていると、頭の芯に真綿を詰めたように眠くなってくる。
「ごめんねチクビ、私、何だか眠いんだ」
 チクビにそうささやいて、ケージに戻す。チクビはちょっと寂しそうに、私にお尻を
向けた。その仕草にちょっと罪悪感を感じたけれど、
「ふぁ……」
 またしても、思わずあくびが出る。けっこう深刻に寝不足だ。
 目の前には、ぬくぬくのベッドがある。ちょっと男臭いけれど、うちのベッドよりは
ずっと静かに、安心して寝られる場所だ。しかもおあつらえ向きに、私ひとりが寝られる
くらいのスペースが空いている。
 先生の蒲団だから寝るんじゃない。ただ単に私が眠いから、目の前に気持ちよさそうな
蒲団があるから、寝る。それだけだ。それだけ。
「ん……」
 先生を起こさないように、慎重にベッドに膝を載せ、先生の横に寝る。ちょっと
寒いから、掛け蒲団も端のほうを借りよう。

 ん、先生の体温でぬくぬくで、気持ちいい。

 横を向くと、こっちを向いて寝る先生の顔がすぐ間近にあった。とくん、と心臓が
高鳴る。ちょっと寝づらいけど、まぁ悪くない気分だった。
 ただ一つ残念なのは、先生が起きてくる前までに起きなくちゃいけないから、
せいぜい数時間しか眠れないこと。
 そんな心配をせずに、ここで眠れるようになるといいのに…………。
219名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:07:34 ID:Jq3Zg3MS

  * * *

「ん……」
 目を覚ましてすぐに僕の視界に映ったのは、鼻先10センチのところで寝息を立てて
いる女の子の顔だった。柔らかそうなほっぺたと綺麗な黒髪。少女の唇が、寝息に合わせて
動いている。
「すー、すー…………」
 うーん、またか。
 目の前で寝ているのは僕の担任するクラスの教え子、丸井ひとはちゃんだ。この
部屋には毎週末、クラスで飼っているハムスターのチクビと遊びにやってきている。
決して、ニュースの記事になるような関係ではない。
 いや。つい半月くらい前までは、それだけだと思っていたんだけど、
「すー、すー…………」
 僕の目の前で、ひとはちゃんは気持ちよさそうに寝ていた。同じベッドの上。本当に、
少し身じろぎをしたら、体がぶつかりそうになるくらいの位置だ。鼻先に、微かな空気の
揺らぎを感じた。少女の寝息。微かにミルクのような匂いがするのは、朝一番に牛乳でも
飲んできたんだろうか。
220名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:10:19 ID:Jq3Zg3MS

 弱ったなぁ。

 最近では、なぜか僕の横で寝ていることが多い。ふと眠りが浅くなって午前中に
目を覚ますと、たいてい寝ているんだ。
 しょうじき起こすべきかとも思うんだけど、こんなに気持ちよさそうにしているのを
見ちゃうと、すごく起こしづらいんだよね。
 だから僕は、ひとはちゃんが起き出してそしらぬ顔でチクビと遊び始めるまで、
タヌキ寝入りをすることにしている。寝るときも、最近ではひとはちゃんの場所を
空けて寝るようにしていた。
 ……はは。教え子の女の子と一緒のベッドで寝ている小学校教諭って、学校やPTAに
知られたら即座に逮捕されそうだけどね。でも、勝手に潜り込んでくるんだし、しかも
こんな寝顔を見せられちゃうと、起こすことなんて出来ないじゃないか。
 そんな僕にできるのは、タヌキ寝入りをして、ひとはちゃんがここに寝ていることに
気付かないふりをすることだけ。
 目を閉じると、隣に寝ているひとはちゃんの存在がもっと近く感じられた。うん、
いつまでこうしていられるか判らないけど、少しくらいならこういう時間も良いよね。
221名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:11:20 ID:Jq3Zg3MS

  * * *

「ふぁーあ……あ、ひとはちゃん」
「おはようございます、先生」
「おはよう。やっぱり来てたんだ」
「ええ。……その、毎日でも会いたいくらい好きなんです」
「ええっ!? いやその、困ったな……」
「……チクビのことですよ」

 (おしまい)
222名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:12:10 ID:xqWm0wZJ
GJ
ただ改行が中途半端なのが気になる
携帯で投下してるのかな
223名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:17:24 ID:Y7weGfB9
乙!
矢部ひとが増えてくれれば嬉しさのあまり
さらなるエロを書きたくなってしまう!
224名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:20:21 ID:Jq3Zg3MS
どうも失礼いたしました。

「ひとは視点→矢部視点→会話」という視点変更になっています。
お付き合いくださった方、ありがとうございました。少しでも楽しんで
いただければさいわいです。
225名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:25:54 ID:6x2vFQRg
ほんわかでいいね!
226名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:28:25 ID:RgkNLctw
ええのう。ええのう。
どっちも気付いてチキンレースな展開とかどうかしら
227名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:38:35 ID:lzkA6kBk
ほのぼのしてていいですね
和みます
228名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:41:49 ID:JHlAuQPB
なんか妙にかわいいパロディだった
229名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:44:06 ID:uEaPqExH
天使ひとはが寝ている矢部っちを天に連れていくんですね
230名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 04:14:43 ID:rBqLaszL
 みつしんです。投稿させていただきます

 「ちょっと!!白髪がまたあるわよ!!」
そう言いながらパンツ男(佐藤)の頭を触る。
その時そっとある一角を覗き見することも忘れない。

見てる見てる変態集団が羨ましそうに私を見てる、あいつらはこんなことぐらいで物凄い

眼つきで睨んでくる。私からしてみればその嫉妬がくだらな過ぎて笑える。
ふたばはともかく私にも嫉妬するなんて。あぁ、ひとはがパンツ男のことを実はしんちゃ

んと呼んでいることも知ったらひとはにも嫉妬するのかもしれない。そんな光景を想像し

て私は笑みが深くなるのを止められない。
 
 そう、この行為は変態集団に見せびらし、嫉妬させる為だけのただのパフォーマンス。

実際は白髪なんてないし、重要なのはこの言葉をパンツ男に聞かせることだった。
「最近もホントついてないからなぁ」
パンツ男の返答はいつもと同じ台詞。よし、今日は大丈夫みたいね。
これは私達だけで交わされる合言葉。クラスの誰も知らない、杉崎や千葉はもちろんふた

ばだってしらない秘密だ。
その遣り取りだけで私達の今日の放課後の予定は決まった。
231名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 04:15:26 ID:rBqLaszL
ひとはは買い物、ふたばは感想文の提出で居残り、パパは仕事とくれば今家にいるのは

私一人になる。つまり今だけは冷蔵庫の中をどれだけ荒らそうともクーラーをガンガンに

つけようとも怒られない。
その他にも私が部屋でナニをしようとも誰にも気づかれない、気づけるはずがない。
だったらナニをしてもばれないはずだ、例えば私が学校一のイケメンといわれる男とお互

い裸になって向かい合っていたとしても。

 今私達はお互い裸になり、ベッドの上に座り向き合ってる。
これから始まることは私と佐藤だけの秘密。パパやひとは、ふたばには絶対言えない秘密

だ。これがばれたりでもしたら私達は色々なモノを失う気がする。だから絶対内緒。
 ゆっくりと佐藤の腕が私の顔に伸びてくる。いつもと同じ始まり。先ずほっぺたを指で

さらい顎をなぞっていく。そして私の顔を引き寄せキスをする。
その間私はちゃんと目を瞑ってる。恥ずかしいとかではなくもう慣れてしまったのだ。佐

藤の唇が一定の間隔で私の唇を啄んでいく。
最初は弱く、だけど段々と強弱をつけ始めある程度時間が経つと次は舌が入ってくる。明

太子よりも小ぶりな佐藤の舌が私の口の中で縦横無人にさまよう。
私はこの瞬間が大好きだ。佐藤の舌が私の舌を求めて激しくなるからだ。
232名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 04:16:23 ID:rBqLaszL

 3分くらいその行為は続き、私は十分満足したので佐藤の肩を軽く押す。
お互いの唇が離れる際唾液が糸を引き、ちょっと面白かった。
「今日はチョコバナナ味か」
「正解」
これもいつもと同じ。私が帰り道何の飴を舐めていたのか当てるゲーム。未だに佐藤は間

違ったことはなかった。そのことをちょっと悔しいと私が思っていることは内緒だ。
「毎回思うんだけどこれって意味あるのか?」
「私の食べた飴の味を共有できる、最高の間接キスじゃない!」
私は自信満々に答える。
佐藤はジト目で
「はぁー」
とため息をついてた。あっ、なんか馬鹿にされてる気がする。
「本当は間接キスどころの話ではないんですけど…」
と言いながら佐藤の体が覆いかぶさり私の上半身を押し倒していく。そのまま佐藤は私の

首をひと噛み。
「あっ…」
続いて舌で舐めていく。佐藤の生温かい舌が私の首の上を何度も往復する、何とも言えな

い感覚だ。
そして佐藤の左手が私の胸を触り始めた。首と胸同時に攻められて頭の中がピリッとする


最初は手のひらで全体を覆うようにゆっくりと優しく動いている、これは私が最初佐藤に

胸を揉まれた時に痛いっ!と言ったのでそれ以来気を付けてくれてるからだ。
そして時々指の腹で乳首をなぞる様に動き私に様々な声を上げさせようとする。
この男は本当に変態だ。私に恥ずかしい声を出させてそれを楽しんでいるのだ、多分。
「うっ…うっ…」
やばい、気持ちよくて我慢できなくなった声が漏れ始める。
233名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 04:17:07 ID:rBqLaszL
ちらりと佐藤を見ると首から唇を離したところだったらしく、ちょうど目があった。
そして少し意地悪そうな顔をして
「気持ちいいか?」
とか聞いてくる。本当!マジで信じられない。そんなことわざわざ聞く?
素直に言うのが悔しくて顔を背けてみた。考えてみるとなんかこのやりとりも毎回してい

るような気がする。って
「ひゃっ!」
ビリッ!!と来た。佐藤の舌が今度は胸を舐めていた。
筆でなぞる様に胸の上を舌が動いていく。右も左も佐藤の舌が這っていく。こいつは私を

キャンディか何かと勘違いしているんじゃないかと毎回思う。
最初舐められた時「甘い」とか言ってたような気もするし。
「…ふぅ…ふぅ」
私はこうされる度に飴の気持ちが少しだけわかるような気がするけど次の日にはもう忘れ

ている。本当舐められる側になって初めて気づくつら…
「!!ああぁっ!」
なんか強い刺激が来た。下を見ると佐藤が私の乳首を吸っていた。強くもなく弱くもなく

とても良い塩梅で私を刺激していく。
「…あっ…あっ…」
本当こうなると私には余裕がなくなっていく。佐藤は乳首を吸いながら腕を私の下半身に

移動させる。そして足の付け根のあたりを指でなぞり始めた。あぁ、もう駄目だと思う。
「ああっ!…はあっ!…はぁ…ああっ!…」
息も荒くなりちょっと苦しい。佐藤の指が入口付近をさまよい、一番欲しいところに来な

いのがもどかしい。
「ああっ!…はあっ!…はぁ…ああっ!…ねぇ…さ…とう…ああっ!…はぁ!…」
それに気づいているのかどうか佐藤は未だに見つけてくれない。この状態が続けば私はお

かしくなりそうだった。
「はあっ!…はぁ…はあっ!…」
我慢できなくなった私は佐藤の腕を掴み、私の欲しいところに佐藤の指を誘導させる。
「はぁ…あああっ!」
やっと佐藤の指が一番欲しいとこに当たり私は先ほどよりも強い刺激に襲われた。
ビリッとして全身が揺れるような感覚、それと同時に体から力が抜けてくる。
「はぁ…はぁっ!…はぁ…はぁ!…はぁっ…はぁ…はぁっ…はぁ…」
私の様子の変化を感じ取った佐藤がゆっくりと体を起こし私を観察していく。
多分いつもみたいにニヤニヤしながら見られているんだろう。私は毎回その視線に耐えら

れない。今日も例外ではなく腕で顔を隠し、呼吸が落ち着くのを待った。
234名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 04:17:29 ID:rBqLaszL

 「なぁ、気持ちよかった?」
私の呼吸が落ち着くのを待ってから発する第一声が先ずそれ!こいつは本当に変態よ!
自分の顔が恥ずかしさで赤くなっているのがわかる。
ちょっとしばらくはこいつに勝てる気がしない。
そもそもこいつが気持ち良くするのが上手すぎるのがよくないと思う。
こんなことされたら私じゃなくたって…
「今日の長女は特にかわいかったな。俺の腕まで掴んで」
ぐっ、こいつは本当に。こいつの彼女になる女の子は気をつけたほうがいいだろう。私は

辞めとけと忠告してやりたい。ふたばとかひとはなら放置だけど。
ん?髪が揺れてる。目線を上げると佐藤が優しく私の髪をなでていた。天然ジゴロめ!
そろそろ呼吸も恥ずかしさも元通りになったので私は反撃を開始する。今度は私が攻める

番。
優しく髪をなでている佐藤に気づかれないように腕を動かし、佐藤の下半身に狙いを定め

る。
じゃあ、反撃を開始よ!GO!!
「あっ!」
佐藤が無様な声を上げる。よしよし。
「いきなりは卑怯だぞ」
あーあー聞こえない。
「さっきの仕返しよ。…もう泣いて頼んでも止めてあげないからっ!」


 むしゃむしゃむしゃ
今日もご飯がおいしい。
「おっ、今日のいかの大根の煮物おいしいな」
「うん!とってもおいしいっス」
「今日はみっちゃんがめずらしく手伝ってくれたんだよ」
「そうなのか、みつば偉いぞっ」
むしゃむしゃむしゃ
「そうでしょ」
「でもなんで私が下準備する前にイカに触ってたの?もしかして生で食べようとかしてた

んじゃ」
「…うん、少し切り取ってイカソーメンにしようかなって」
「とんでもない雌豚だよ!」
ひとはの怒りは最も。でも冗談だから許してね。
「みっちゃん、つまみ食いはよくないっス!」
ふたばはもっと怒っていいよ。つまみ食いはよくないんだから…
でもごめんね、冗談になりそうにないから

         END?
235名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 04:20:12 ID:rBqLaszL
10巻や今週ので妄想が止まらず投稿しました。
あまりエロくなくすみません。
補足ですが みっちゃんとしんちゃんは最後まではしていません
236名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 05:05:55 ID:Oirxny1V
>>235さん、乙です。

みつばが可愛かったです。白髪のアレが合い言葉になるのも予想外で良かったです。が、個人的には若干しんちゃんの影が薄くなっていて、キャラの特徴が出ていないように思いました。
あと、一人称で書く場合は最低限キャラが知ってそうな漢字を選んだ方がいいかな?と思ったのと、"明太子のような唇"や"縦横無尽に口の中を"などの表現は少し大袈裟な表現になるように思います。

……と、色々書いてしまいましたが、面白かったのも事実です。
こんな事言うと、ここの方は怒って、じゃあ見るなよ、とか言いそうですが、こういうアドバイスで少しでも良い話が出来れば、と思い書かせていただきました。
これに挫けず、出来ればまた>>235さんのおはなし、拝見する事が出来ればいいな、と思います。

頑張って下さい。

長文失礼しました。
237名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 08:56:20 ID:NtpnJEbJ
矢部「お父さん!お嬢さんを……ひとはさんを下さい!!」
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1286039678/
238名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 10:48:31 ID:rBqLaszL
≫236
感想ありがとうございます。漢字に関しては指摘され自分もちょっとやりすぎたなと反省しております。
しんちゃんが薄くなってしまったのはみつばとは何回目もしているので照れがない、しんちゃんは優しいのでふたばといる時の彼ではない(みっちゃん使用)、
なによりみつば視点であるという理由があります。後しんちゃん視点バージョンも考えていたのでしんちゃん自体の気持ちを見えにくく書いていました。

これからも投稿したいと考えていますのでいろいろなご指摘お願いします。ひとしん、みつしんと来たのでふたしん頑張ってみたいです。
239加藤さんが好き:2010/10/03(日) 11:28:18 ID:E1Xs6cGd
>>235
今週号(44号)ののりお先生は神がかりでしたよね。
まるでこのスレのような内容…。
しんちゃんみつばおがちんっていう変則組み合わせ…。
しかも内容は…ああ!ニヨニヨが止まらない!

というわけで僕も今週号に影響されて
久しぶりに投下させていただきます。

長文はやめたと宣言したのに…できなかった。
一生かけて償います…。ごめんなさい。
エロはちょっとだけです。これもごめんなさい。
それといつものうざっちいタイトルはやめました。

内容は、またまたSSS隊+佐藤…というよりもSSS隊の友情もののようなそうでないような…。
エロはおがちんと一郎太の近親相姦風味です。



中学の担任 「はいはい!みんな席に着きなさーい!ホームルーム始めるわよー。」

生徒達 「せんせーきたー!」
    「やべぇー!」

担任  「えー、今日のホームルームは男女二人一組で演劇をやってもらいます。」

生徒達 「えーえーえー!」
    「そんなのできねーよ!」
    「演劇なんてやったことないしー!」
    「やだーー!」

担任 「はいはい!静かにー!今日は組を作るだけだからねー。安心してー。」
担任 「いいですかー?この箱の中に入っている「くじ」で組を選びますよ。」
   「それじゃ順番に引いてくださいね。
    男子は千葉君から、女子は丸井ひとはさん、引いたら後ろに回していってね。」


加藤 「おがちん、佐藤くんと組になれたらこんな幸せなことはないよね!」
緒方 「幸せってもんじゃないわよ…もう死んでもいい!!」
加藤 「だ、だめだよ!おがちん!死んじゃったら元も子もないよー!」
緒方 「ははは。冗談よ!じょうだん!真由美はまじめなんだからー。」

伊藤 「でも…佐藤くんのパートナーになれるのは一人だけなんだよね…。」

緒方・加藤 「そ、そうだね……」
240加藤さんが好き:2010/10/03(日) 11:29:20 ID:E1Xs6cGd

伊藤 「私…佐藤くんのパートナーになった子…ぶっ殺しちゃうかも……なんてね!」

加藤  (詩織ちゃんならやりそうな気がする……ガクブル)

緒方 「あ、くじ回ってきたわよ。えっと…どれが佐藤くんかな…?」

担任 「それじゃ組を発表します。あ、それからここで決まった組は原則変更できませんよー。いいですね?」
   「では、ええっとまずは…田渕君と…丸井の…ふたばさん。」

田渕 「ええー!!ふ、ふたばとー?!」
ふたば 「たぶっち!よろしくッス!」
佐藤 「……」

担任 「次は…佐藤君…」

担任 「佐藤君と…伊藤さん!」

えーーありえないーー!!
うそーーー!!
よりによってなんで伊藤なのーー!!
ぎゃーぎゃーわーわー

伊藤 「ど、どうしようー♪」

緒方 「ちょ、ちょっと!詩織……!!」

伊藤 「おがちん。真由美ちゃん。ごめんねっ♪これパートナー変更できないからしょうがないよね♪」

緒方 「し、詩織…佐藤くん触ったりしちゃ、だ、だめだからね!」
伊藤 「え?どうして?「二人で」演劇するんだもん。それぐらいしちゃうかもしれないよ?」
緒方 「で、でも…」

伊藤 「おがちん。あのさ、こんな事言ったらあれなんだけど…。
    おがちんってさ私達より佐藤くんにいろいろ接触してるじゃない?
    小学校の時とか運動会の練習で佐藤くんと三人三脚したし、
    それに…よりによって佐藤くん足蹴に、しかも靴穿いたまま…したでしょ?
    あれの償いは?」
緒方 「えっ!!あ、ああれは…。」
伊藤 「おがちん、まだ償ってないは終わってないんでしょ佐藤くんに。
    おがちんの方が、それが終わるまで佐藤くんと接触しないことが、佐藤くんに対しての償いと思うんだけど…。」

加藤 「詩織ちゃん!それはひどすぎるよ!その件はもう許してあげようよ。あれは誤解だし…。」
伊藤 「ううん。避けようと思えば幾らでも避けることができたと思うよ。みつばを突き飛ばすとか。
    そうするとおがちんもいっしょに転んじゃうんだけど。
    佐藤君が靴で汚れちゃうことより自分が怪我しない方をおがちんは選んだんだよね?」
緒方 「そ、それは…」
加藤 「あ、あれは、みつばの突飛な行動におがちんがびっくりしてそれで…」

伊藤 「真由美ちゃんはおがちんを許してるんだね…。
    私、実はあの事はちゃっとまだ…。
    ということで、おがちん。ごめんね。あ、佐藤くんー♪」
241加藤さんが好き:2010/10/03(日) 11:30:08 ID:E1Xs6cGd

緒方 「ふぐぐ…ぐすっ」
加藤 「お、おがちん。」
緒方 「ううん!あれは…私も迂闊だった。詩織の言う通りだわ。」
   「なにがなんでも佐藤君を汚しちゃいけなかったのよ…それを私、みつばのなすがままに…ぐすっ…」
加藤 「あ、あれは仕方ないよ!私もおがちんの立場だったら同じように…」
緒方 「ありがと…真由美…。」


伊藤 「佐藤君♪いっしょにがんばろうね!」
佐藤 「ああ…。」
伊藤 「早速今日からなにやるか考えよ♪…佐藤くんちで。ね。いいでしょ?」
佐藤 「え!俺んちで??」
伊藤 「だって…ボソッ、佐藤くんのお母様とも今の内に仲良くなっておきたいし…」
佐藤 「え?」
伊藤 「さあ、帰りましょー!」

緒方  (な、…なによ詩織のあの態度!佐藤くんにあんなにくっついて…許せない!)

加藤 「……詩織ちゃん。」

ふたば 「あれ?しんちゃん?どこッスか…? 
     おがちん、しんちゃん知らないッスか?いっしょに帰ろうと思ったのに…」

緒方 「し、知らないわよ!真由美、行こ!」
加藤 「わ、私ちょっと寄るところがあるから…ごめん。おがちん!」タタタタタ…
緒方 「ま、真由美!…」


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

<緒方家>

一郎太 「愛梨の作ったごはんは最高だー!世界一美味しいよー」パクパクパク!
愛梨 「お、お兄ちゃん!あわてて食べたらだめだよ!よく噛んで食べなきゃ。」
一郎太 「だって美味しすぎるんだもん!愛梨の作ったごはんがいけないんだよー。」パクパクパパク!!
愛梨 「もう!お兄ちゃんたらー///」

一郎太 「愛梨…ううう…。」
愛梨 「ど、どうしたの?お兄ちゃん?」
一郎太 「愛梨は…愛梨は…お兄ちゃんの好きなおかずをいつも一生懸命考えて作ってくれてる…。
    そんなこと考えてたらちょっと感激しちゃったんだ…いつも美味しいごはんありがとう…。」
愛梨 「そんな…愛梨だってお兄ちゃんの喜ぶ顔…見たいし…///」
一郎太 「愛梨…」
愛梨 「あ、お兄ちゃん。ほっぺたにごはんつぶついてるよ!取ってあげる。」

愛梨 「ほら!取れた。ぱくっ。えへへ。おいしっ。」

一郎太 「(愛梨…か、かわいすぎる!!)愛梨、あのな…。今日…アレ…ダメ?」
愛梨 「…アレでしょ?どうしよっかなー?///」
一郎太 「お願いします!愛梨ー!」
愛梨 「んふふ。うん。いいよ///」
一郎太 「やったー!よーし!!今晩は新婚さんごっこだー!!」
愛梨 「もう。お兄ちゃんったらー///」
242加藤さんが好き:2010/10/03(日) 11:30:52 ID:E1Xs6cGd

------------------------------

愛梨 「あ、あん!…痛っ…ま、待ってお兄ちゃん! や、やっぱり入んないよー!」
一郎太 「ご、ごめん!大丈夫?ちょっとみせてごらん。よいしょっと」
愛梨 「やん!」コロン!
一郎太 「アソコは…こんなに濡れてるのにな…まだ無理なのかな…。小指は入るのに。」チュププッ!
愛梨 「あ…だ、だめだよう…。で、でもお兄ちゃんの大きいから、やっぱり入んない…。ごめんね。お兄ちゃん…。」
一郎太 「気にするな。愛梨のアソコ、まだ子供みたいにかわいいもん…。まだ入れちゃダメって言ってるんだよきっと。」
    「でもごめんな…。ついあせっちゃった…。痛くしちゃって…ごめん。」
愛梨 「ううん。愛梨ね、お兄ちゃんを気持ちよくさせたいの。…どうしたらいいのかな…。」
一郎太 「愛梨…。そうだ、ちょっとづつ入れる練習しよっか?」
    「はじめは先っぽだけで愛梨のと、擦り合いっこして…。これはこれですごく気持ちいいし!」
愛梨 「///うん。じゃそれやってみよ♪…えっと…」
一郎太 「…よいしょ…ほら…こうやって、愛梨のかわいいアソコとお兄ちゃんのおちんちんがキスしちゃって…」
愛梨 「あ…」
一郎太 「そんで、コチョコチョって…あ…あ…」

くちゅっ…ちゅくちゅくっ…ぷちゅっ…くちゅくちゅ…。

愛梨 「ふわああああ!…お、おにいひゃン…これ…すごくきもちいいよーー」
一郎太 「お、お兄ちゃんも…あ、……愛梨…き、キス…口もキスしよう…」
愛梨 「うん…お兄ちゃん…んんーー…ちゅぱグチュちゅぱちゅぱ…」
一郎太 「ぷふぁああああ…愛梨ーーーだ、大好きだあーーー!!」
愛梨 「おにいちゃあーーーん!!」


::::::::::::::::::::::


一郎太 「愛梨…チュッ!すごくよかったよ。」
愛梨 「えへへ!ほっぺたくすぐったいよ!…お兄ちゃんも気持ちよかった♪えへへへ///」

一郎太 「…でもなんだか今日の愛梨ちょっと元気ないね?」
愛梨 「え!…そ、そんなことないよ!」
一郎太 「ううん!お兄ちゃんは愛梨のことなら何でもわかるんだ。」
    「誰かとけんかした?それともストーカーに…ストーカー…!!もしかしたら、これか!」
    「愛梨は鴨中で一番かわいいからな!…うう!許せん!逮捕してくれる…!」

愛梨 「そ、そうじゃないよ…。」


愛梨  …そうだ。詩織を…佐藤くんのストーカーってお兄ちゃんに言っちゃえばいいんだ! 
    本当はあの眼鏡竹刀女なんだけど…。
    でもそしたら、詩織は捕まって、佐藤くんから離すことができる…。
    でも…。…ううん!言っちゃおう!言っちゃえ!あんな子逮捕されちゃえばいいんだ!
    詩織が…そう、詩織が悪いんだもん、自業自得なんだもん……!!!
243加藤さんが好き:2010/10/03(日) 11:31:34 ID:E1Xs6cGd

一郎太 「どうした?愛梨?」
愛梨 「…あ、あ、あのね、お兄…」
一郎太 「あ、そういえば、さっきのストーカーもしかしたら伊藤…
     えっと下の名前なんて言ったっけ…忘れちゃったけど、もしかしたらその子が愛梨のストーカーなのか?」
愛梨 「えっ!…な、なんで…それを…。」

一郎太 「やっぱり!今日交番に鴨中の女の子が来て、同じ学校の男子がストーカーの被害にあってるって報告が…
    
     …ってあれ?男子…? なーんだ!男の子か!愛梨じゃなかった!よかったー!ウッカリウッカリ

     …っとすると、あの佐藤って子か?ストーカーにあってるのは!
     小学校の時PTAの議題に上がった…」

愛梨 「ぴ、PTA…?議題…??」

一郎太 「よし!愛梨がターゲットじゃないとしてもいつそうなるかもしれないし、これはほっとけない!
     早速明日から鴨中パトロール強化とその伊藤って子の取調べだ!」
愛梨 「と、取調べ…!や、やっぱりそんなことしなくていいよ…お兄ちゃん。鴨中結構平和だし…愛梨大丈夫だよ…。」

一郎太 「大丈夫。心配するな。お兄ちゃんがすべて解決してあげるからね!むふー☆」

愛梨 「や、やめてお兄ちゃん…お願い…。」

愛梨  (も、もしかしたら…そのPTAの議題に上がったストーカーって…私達?)


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≪一週間後のホームルーム≫


担任 「はい。みんないいのできたかな?それでは早速披露してもらいます。」
   「では、一番手は…田渕君とふたばさんの組。お願いします。」

田渕 「えー!最悪…一番手かよ…とほほ。」
ふたば 「たぶっち!一番っスよ!一番はすばらしいものッスよ!」
田渕 「こんな一番はいらね…」
244加藤さんが好き:2010/10/03(日) 11:34:07 ID:E1Xs6cGd

田渕「えーではー俺とふたばでーなりきり劇をしまーす。」
ふたば「たぶっちが千葉氏の役で、小生がしんちゃんをやりまーす!でははじまりはじまりー!」

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田渕「お、おう!佐藤!い、一緒に帰ろうぜ!」
ふたば「おう!千葉!ふたばもいっしょに…おーいふたばー!」


生徒達  (田渕はともかく…ふたば…めっちゃうめーー!!!)


ふたば 「千葉…大変だ!ふたばがいねーよ…俺…もう生きていけない…」


生徒達 (改変ひどすぎ…)


田渕 「佐藤!しっかりするんだ!お前には…お前にはもっと大切なものがあるじゃないかー!」
ふたば 「ふたば以上に大切なもの?ばかやろうー!そんなもん、あるわけないだろうーー!!」
    「お前みたいにおっぱい馬鹿じゃないんだ俺はー!」


生徒達  (おっぱい馬鹿って…ふたばからこの言葉を聴けるとは…)


田渕 「確かに俺はおっぱい馬鹿だ。しかしお前はふたば馬鹿であると同時に…」

ふたば 「同時に?」

田渕 「ぱ、ぱ、パンツ馬鹿でもあるんじゃなかったかーー!!」

ふたば 「!! そうだ…俺は俺にはパンツがあったんだ…パンツがあったんだーー!!!」
    「でも…ふたばも忘れられない…」

田渕 「元気を出せ佐藤!ふたばはいつかお前の元に帰ってくる。
    それよりも目の前のパンツだ!ほら!」

ふたば 「こ、これは…!千葉…。」
田渕 「佐藤…。」

ふたば 「やっぱりパンツはみつばのが最高だな!クンクン!パンツ最高ー!!」

--------------------------------------------------

ふたば 「おしまい!えへへ。」
田渕 「以上です…とほほ。」
245加藤さんが好き:2010/10/03(日) 11:34:49 ID:E1Xs6cGd

みつば 「ちょ、ちょちょっと!なにしでかしてくれてるのよ!馬鹿ふたば!!もう!
     田渕いつまで持ってんのよ!それ早く返しなさいよ!この変態!///」

ふたば 「へへへ。めんごめんご。みっちゃんのパンツ小道具に使わせてもらったっス。」

田渕  (変態呼ばわりされるし…最悪だ…)
佐藤  (ふたばいいかげんにしろ……最悪だ…)
千葉  (うん。ありだな!田渕ふたばGJ!最高!)

緒方・伊藤・加藤 
    (ち、違うのよ。これはふたばなのであって佐藤君ではないのだから…落ち着け落ち着け…)

担任 「二人とも良く友達の特徴をつかんでいて良かったですね。
    ふたばさんは佐藤君そっくりで先生もびっくりしちゃいました。」

佐藤  (特徴つかんでねーよ…とほほ)

担任 「それでは次。えっと、佐藤君と伊藤さん。お願いしますね。」

佐藤 「そ、それでは、えっと…二人でロミオとジュリエットもどきをやります。」

えーえーえーえー!
だめーー!
そんな女になんでーー!佐藤君ーー!

担任 「静かに!」

緒方  (…?なんだか詩織元気ないみたいだけど…)
246加藤さんが好き:2010/10/03(日) 11:35:29 ID:E1Xs6cGd

--------------------------------------------------

佐藤 「ジュ、ジュリエット!わ、私はお前が好きだ!け、結婚しよう!!」
伊藤 「…うれしい。さ…ロミオ。」
佐藤 「大好きで大好きでたまらないんだよー!!」


生徒達  (また改変…脚本明らかに伊藤だな…)


伊藤 「でも、だめなの。ロミオとは結婚できない。もう別れるわ。」
佐藤 「えっ!そんな…!こんなに好きなのに!やっぱりお父さんが大反対してるから?」
伊藤 「違うの…。私…。お友達がやっぱり大事なの!」
佐藤 「お、お友達?」
伊藤 「そうなの。…あなたとのすべてを決して忘れないわ…でもそれより大事なものがあるって気付いたの。
    そのお友達と離ればなれになるなんて…やっぱりやっぱり…ぐすっ…」

伊藤 「私、お友達のほうが大事なのーーー!ごめんねーー!佐藤くんーー!!」セイトタチ(サ、サトウッテ イッタ!!)


加藤  (詩織ちゃん…)
   「詩織ちゃんごめんねーーー!わーん!」
伊藤 「ま、真由美ちゃん…?」
緒方 「詩織…。」

伊藤 「おがちん、真由美ちゃん…ごめんね。私、浮かれちゃってた…。それでおがちんにひどい事言っちゃって…ぐすっぐすっ。ごめんね。ぐすっ…」
緒方 「し、詩織が謝ることなんてないわよ…。私だって詩織の立場になったら…」

伊藤 「あのね、佐藤くんちで劇の練習してた時、お巡りさんが…おがちんのお兄ちゃんが来たの…。
    それで伊藤って子が佐藤くんをストーカーしているって言って私を捕まえようとして…。」

緒方 「え!? あわあわ!わ、私なんにも知らないわよ?!!」

伊藤 「それでね、佐藤くんのお母さんが私のことかばってくれて、今まで息子と仲良く勉強しているのに
    ストーカーのはずがない!むしろこの子はストーカーを見つけてくれたんだって。
    そしたらおがちんのお兄ちゃんあきらめて帰ってくれたんだけど…。」
緒方 「そそそそーなんだ…。か、帰ったらお兄ちゃんにきつく注意しとくね…。」

伊藤 「それで、佐藤くんに、最近のお前は友をないがしろにしているって、友達を大事にしなきゃいけないって言われちゃって。
    …えへへ。それで目が覚めたの。それから佐藤くんと一緒に協力して脚本も手直しして…」

緒方  (はじめはどんなのだったんだろう…劇の脚本…ま、大体想像つくけど…。)

伊藤 「おがちん、また隊に復帰してもいい?」
緒方 「も、もちろんよ!っていうか除隊なんてこの私が許さないんだからね!」
伊藤 「おがちん…。」

緒方  (ふう…もうおにいちゃんたら!だからやめてって言ったのに…。
     でも、お兄ちゃんに通報した子って…誰なんだろう…?)

加藤 「……」
247加藤さんが好き:2010/10/03(日) 11:36:08 ID:E1Xs6cGd

佐藤  (まだ劇の途中なんだけど…ま、いっか。終わった終わった…ふう。)

担任 「友情の美しさがひしひしと感じられる内容でとても良かったですね。」

生徒達 (これロミオとジュリエットなんだよね……? 結構適当でいいんだ…この課題…)


--------------------------------------------------


ふたば 「やっとしんちゃんと一緒に帰ることができるっスよ…やれやれ。」
千葉 「でもふたば、お前めちゃくちゃ佐藤にそっくりだったな!褒めてやるぞ!」
ふたば 「やったー!わっしょーい!」
佐藤 「ふたば、改めて言っておくが俺はパンツなんか…」

ふたば 「あ、しんちゃん!千葉氏!きれいな夕陽だよ!ほら!」
千葉 「うむ。心が洗われるな。美しい。」
ふたば 「いつまでもみんな仲良しでいようねーーわっしょーーい!」タタタタタ…
佐藤 「ふたば…///」

千葉 「おい佐藤。」
佐藤 「な、何だよ?」
千葉 「惚れてるね?」
佐藤 「な!だ、誰にだよ?!///」
千葉 「………伊藤。」
佐藤 「ば、ばかやろ!んなわけねーだろ!」
千葉 「ははは。冗談冗談。ふたばふたば。」
佐藤 「ふう…びっくりさせんなよ。そう俺はふたばに惚れ…って何言わせんだよ!」
千葉 「ははは!ひっかかったひっかかった!悔しかったら追いついてみろ!はははははー!」タタタタ
佐藤 「あ、待て!このやろうー。待てよー千葉ー!ふたばーー!」



≪おしまい≫
248加藤さんが好き:2010/10/03(日) 11:38:45 ID:E1Xs6cGd
〜後日談〜

緒方 「さてさて!新生SSS隊の誕生よ!一致団結なんだからー!」
伊藤・加藤 「いえっさー!」

加藤 「ん?クンカクンカ!詩織ちゃんからすごい佐藤くんの匂いがする!」
緒方 「あ!ほんと!クンクン!一週間も佐藤くんと一緒に過ごしたから?」
伊藤 「うふふ。実はね…ほら、これ穿いてきたんだ…」
緒方 「ボーダー柄のパンツ? でも、なんで、女物なのに佐藤くんの香りが?!」
伊藤 「だってほら佐藤くんって…女装フェチでしょ?佐藤君ちで洗濯物干すお手伝いした時に見つけて
    気がついたらカバンの中に入れちゃってたの…」
加藤 「でも、佐藤くんのお母さんのじゃ…。」
伊藤 「これとサイズの違う大き目のショーツあったし、これデザイン的に若い女の子向けでしょ?」
緒方 「確かに!で、でも佐藤くんの物を勝手に持ち出しちゃいけないわ。後で返さなきゃ…。」
伊藤 「うん…。そうする。」
緒方 「し、しかしそうは言ってもやっぱりこれは超レアアイテムよね!一番匂いの染み付くものだし…。詩織グッジョブよ!」

伊藤 「二人ともこの匂い満喫したいでしょ?いいよ。嗅いでも…。」
緒方 「スカートの中だけど……こ、この誘惑には抗えないわ……いただきます!」クンカクンカ!
伊藤 「ほら?真由美ちゃんもどう?」
加藤 「わ、私は…詩織ちゃんのスカートの中を嗅ぐなんてそんな……い、いただきまーーす!!」クンカクンカ!

佐藤  (げ! 変態集団が変態行為をしている…!ってさらにパワーアップしているし!!
     友達を大事にしろとか言わなかったほうがよかったのか…とほほ)


≪おしまい≫


長文お読みいただきましてありがとうございました。
嘘つき野郎ってどうか罵倒してください…。
249207:2010/10/03(日) 11:47:13 ID:lCP3d35u
乙でした!

おがちんと一郎太
まったりっぽい流れと思いきや、次のレスにいくといきなり本格的なエロが始まっている
って手法がなんかエロくていいですよね
250加藤さんが好き:2010/10/03(日) 12:05:06 ID:E1Xs6cGd
うわ!一部誤文がありました…。
240スレの伊藤さんのセリフ。 

×おがちん、まだ償ってないは終わってないんでしょ佐藤くんに。
○おがちん、まだ償いは終わってないんでしょ佐藤くんに。

あああ。ごめんなさい。
251加藤さんが好き:2010/10/03(日) 13:28:24 ID:E1Xs6cGd
207様
ありがとうございます。
エロ部分を褒めていただけるなんて…うれしいです><
252名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 14:51:31 ID:NwuI78aZ
>>237
完成度高いなw
253名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:14:17 ID:hl4Nyezc
杉ちゃんのおじさんが本当にエロカメラマンで…な話を受信したい
254名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:25:03 ID:mRqBBDYU
ここって自慰ネタokですかね?てか自慰ネタ投下いいですか?
255名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:45:59 ID:dKDHeqGo
みつどもえならなんでもウエルカム
256名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:48:00 ID:mRqBBDYU
ありがとうございます!
では…
257名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:48:56 ID:mRqBBDYU
ありがとうございます!
では…
SS投下します。
かなりマイナーなんで注意です。
以下注意書き
・まさかの千葉→ふた・挙句自慰ネタ
・いろいろ捏造
・千葉がキモい
・規制で投下中止ありかも
・携帯投下で改行不自然

以上がムリな方スルーお願いします。
258名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:49:37 ID:mRqBBDYU
「…ふたば…」
千葉は何気なしに友人のはずの女子の名前を愛しげにつぶやく。
「…んっ」
千葉は今日のあの出来事のことを思い出し、興奮していた。それはいつもの三人で下校していた時だった。
佐「ふたばー」
ふ「ん?なんスか?」佐「お前さ、その格好そろそろやめろよ」
ふ「なんで?」
佐「いや…なんていうかさ…」
佐藤が照れる。その会話を聞いていた千葉は佐藤の照れ具合を見て、なぜそんなことをいいだしたか分かった。
259名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:51:06 ID:mRqBBDYU
はっきり言って透けているのだ。乳首が。ハムスターの方ではなく、ふたばの胸の乳首だ。見れば分かるが、ふたばは三つ子の中で一番胸が大きい。にも関わらず、本人は気にせず黒の下着一枚で過ごしている。なので、当然乳首がぽっちり見えているのだ。
260名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:52:09 ID:mRqBBDYU
しかも下着がそんなに小さくないため、かがむとすぐにふたばの形良く張りのあるおっぱいが見えてしまう。それを佐藤は気にし始めたのだ。そしてふたばに注意した、と言う所だろう。千「いや無駄だろ、佐藤。」
佐「いや…だって」
顔を真っ赤にして千葉に助けを求める佐藤。
261名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:53:34 ID:mRqBBDYU
だが結局佐藤の気持ちは伝わらなかった。
そして今に至る。今日の出来事の後家に帰えった千葉はふたばについて考えていた。よく考えれば、ふたばは三つ子の中だけでなくクラスでも一二を争うほどおっぱいが大きい。
262名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:54:26 ID:mRqBBDYU
そんなおっぱいのふたばに興奮しなかったのが不思議である。(ちらちら見えるふたばのおっぱい…)そんなことをひたすら考えていると千葉の息子はむくむくと勃起してくる。それに気付いた千葉は苦笑いを浮かべ息子に手をかけた。
263名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:55:03 ID:mRqBBDYU
「ハァ、ハァ、ハァ、ンッァハァ…」
シュッシュッシュッシュッ!滑りのあるものを激しく擦り合わせる音が千葉の自室に響く。ふたばのおっぱいをオカズにドンドン興奮が高まり、千葉の息子が膨れ上がる。
「んっあっくっ」
絶頂が近づく中千葉は遂に頭の中でふたばを犯していた。いつも明るく子供じみたふたばが自らの下で激しい快感に喘ぐ姿を妄想し、千葉は絶頂を迎えた。「アッくぅ…ィク…んっ!!」
ビュク!ビュルルル!!
264名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:56:02 ID:mRqBBDYU
「ハァ…」
興奮もおさまり後始末を終えた後、なぜか千葉は今までの感じたこともない罪悪感を感じていた。今まで何をオカズにしても決して無かった罪悪感。それがなぜかふたばをオカズにした今回だけは罪悪感を感じていた。
「なんでだ?」
千葉は一人つぶやく。しかし答えなどわからない。
265名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:56:41 ID:mRqBBDYU
「なんでだ?」
千葉は一人つぶやく。しかし答えなどわからない。
だが、諦めようとした時やっとわかった。それと同時になぜ今までふたばに興奮しなかったのかも理解した。
佐藤だ。今までふたばに興奮しなかったのは佐藤が居たからだ。ふたばは佐藤のものと言う考えがあったのだろう。
266名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 20:59:26 ID:mRqBBDYU
そして、なぜか感じた罪悪感。それは親友の大切な人を妄想の中とはいえ、汚してしまったことを本能的に悔いていたのだ。すべてが分かりスッキリした頭で、つぶやく。
「負けらんねぇな…」そして、ふたばを誘って公園で遊ぼうと家をでる千葉だった。《完》
267名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 21:01:30 ID:mRqBBDYU
以上です。よくみたら「なんでだ?」のとこ間違えてますね…あと最初の注意書きもミスってますね…すみません…お目汚しすみませんでした。
268名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 22:10:16 ID:tQkjxfB9
>>267
GJ乙です
千葉氏ならこれくらい余裕だとw
269名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 23:44:45 ID:NtpnJEbJ
この気持ちは分かるなw
270名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 00:30:02 ID:4o11Ousu
―――――――――――――――――――――
     裏・矢部っちの部屋

      〜企画内容〜
   エロパロにおいてレアな女の子を招く
   そして問答無用のエロス行為へ

      〜予定ゲスト〜

   ・チーム杉○から数名
   ・しょうが○い隊から数名
   ・ママさん達から数名
   ・etc
――――――――――――――――――――――

カタカタ、カチッ
野田校長「・・・・・・・・・・」

    [返信完了]
ガタ
野田校長「フム・・・・・・・後継者の誕生はもうすぐ、か」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

矢部 「ハックション!」
矢部 「・・・・・・・・・・・・?」
271名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 00:35:04 ID:4o11Ousu
END
27273:2010/10/04(月) 19:15:51 ID:rlqcUE71
>>248
これはエロいですね。
というか、色々な関係が見え隠れして、素直に上手いと思いました。
前スレでは毎回レスしていただいてありがとうございました。


>>267
さすが千葉氏。引き下がろうとしない精神には脱帽です。


両氏とも、遅くなってすいません。乙でした。

273名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 23:21:11 ID:WrTbXFdD
投下しようといそいそ作ったら規制中だった…
274加藤さんが好き:2010/10/05(火) 12:48:16 ID:8TYMKSCV
>>272
73様感想ありがとうございます。
今回のは、今週号(44号)読んでない人には「はあ?」っていう内容でした・・・。
ごめんなさい。つい今週号の内容がすばらしいものだったので・・・。

73様のようにエロを強化してもっと簡潔に、と当初は考えるのですが
書いている内にこれもあれもってなってしまって
だらだら長文になってしまいます・・・。
いつも投下後になって後悔しております。
どうしたらいいでしょう・・・・・・?
275名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 13:34:27 ID:DMW0Az0B
横レスすまん
何度も読み直して、なくても話が通じると思われる部分はばっさりカットしてみてはどうか?

あれもこれもとなるのは、書きたいことが多いってことなんで良いことだと思うが、
ひとつの作品に詰め込む必要もないわけだし
276名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 14:10:15 ID:ltbsRS9l
長文って言ってもこのくらいなら気にするほどでもない気もする
27773:2010/10/05(火) 17:23:55 ID:AUbdm3fj
>>274
自分も長文に関してはあまり言えないのと、>>275様に言える事は全て言われた感があるので補足的な内容になるかもですが……(>>275様を責めている訳ではないので、悪しからず)

まず、自分の作品に対して作者は盲目になりがちです。
私も書いたものは全てに於いて素晴らしい!や、これは最高傑作だ!とか一丁前に思ったりします。
しかし、それはあくまで自分の中で、かもしれません。
そこで、大事になってくるのは客観的に自分の作品を見直すことです。
例えば、書いた次の日に作品を見直すと少し違う部分が出てくると思います。

また、すぐに見せたい人は、次の日で無くとも、お風呂に入ってや少し寝てリフレッシュした後などでも良いです。

自分で見直してもわからない場合は、他の人(例えば親しい友人など)に見てもらうのも、一つの手でしょう。
とにかくこれを繰り返す事により、作品は自然と洗練され、良いところが短く、より凝縮されていくと思います。

この見直しを小説の用語で推敲と言うらしいです(自分は大体50回くらい見直しています)

……と長々と書いてしまい、また長文になりましたが、とにかく見直していけば、自然にいらない部分がわかると思います。

そうでなくても>>274様の作品は素晴らしいので、自信を持って良いかと。

このスレには>>276様のような優しい方が多いので、詰め込みたい所は詰め込んで良いと思います。

頑張って下さい。


あ、エロに関しては自分も苦手なので……。



それと、今週号は自分も素晴らしいと思います。
278加藤さんが好き:2010/10/05(火) 21:55:24 ID:iOJ0erG3
>>275
ありがとうございます。
今読み返すと要らない部分が多々あるように思えます。
テーマをもっと絞らなきゃいけませんね。。。
>>276
その言葉はまるで天の声のよう…。癒される…。
でも甘えてばかりいてはいけませんね…精進します。
ありがとうございます。
>>277
>>73様の仰るとおりです。
ご教授ありがとうございます。
作品の見直し方、参考にさせていただきます><
しかし50回も見直されるとは…。それぐらいの気構えで投下しなくてはだめですね。
案の定誤文ありましたし…。お恥ずかしい限りです。
読者を「文章」で戸惑わせたり読みにくくしてはなんにもなりません…。
それとお褒めの言葉をいただき…恥ずかしい。

改めて見直すと、
本編最後の千葉佐藤ふたば部分が要らなかったのが第一で
あと伊藤さんがおがちんに苦言を申すはじめの部分をもっと簡潔に、
それと全体的に読みにくい箇所が多々ある…これを改善する、
と、いろいろ見つかりますね。やっぱり見直し、時間をおくのは大事ですね。

友達に見て貰うという方法については、
…こういう趣味の友人はひとりも居りません><さびしいじんせいっす!
ながながレスしてしまいました。すみません。
皆様、感謝です!ありがとうございました。
279名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 12:13:29 ID:Hoy/D0d3
いろんな意味で
ほどほどに
280加藤さんが好き:2010/10/06(水) 12:20:59 ID:+bGwuthz
はい・・・。
すみません。
281名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 14:47:16 ID:xOjTeq0W
ところで前スレ落ちたんだな
しばらく残ってたから油断してた
282名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 16:33:17 ID:23m8TxiQ
書きこみがないから落ちたんじゃなくて
文字数が限界に達したからですよ、これが
たしか600代あたりだったかな
283名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 17:06:55 ID:xOjTeq0W
本当だ、このスレの最初の方に容量云々って書いてあるね
そんなにたくさん投下されたんだ
284207:2010/10/07(木) 01:58:51 ID:MnCyIyWt
あの話の今後の展開を考えてみましたが、あまりに壮絶すぎてハッピーになれず挫折しました
さっちゃんまで加えてハードにしすぎちゃった・・・・・

※イメージ「BADEND 担任教師・調教完了」
http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00044515.png
285207:2010/10/07(木) 02:01:52 ID:MnCyIyWt
す・み・ま・せ・ん・で・し・た!!
286207:2010/10/07(木) 09:05:43 ID:MnCyIyWt
最後にさっちゃんが調教してるイメージを

http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00044538.jpg
287名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 09:38:31 ID:SDj5OBwo
乙です。

上手ですねぇ。
288加藤さんが好き:2010/10/07(木) 23:31:39 ID:CpTkRMRb
>>284
乙っす。
矢部っちになりたい…。
>>286
観れないよー><
289207:2010/10/07(木) 23:59:26 ID:MnCyIyWt
>>288
おそらくリンク先の通報ボタンの上にある”ダウンロード”ってところクリックすれば見られるかと
ダウロード+サプリ〜とわかりにくく区切れています

このエロパロ板が末永く続きますように
http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00044665.png
290加藤さんが好き:2010/10/08(金) 00:12:55 ID:PqzGXVen
207様ありがとうございます!
観ることできました!
ますます矢部っちになりたくなったよー!
>>289
乙っす。。。いいっす。加藤さん…。
こんな僕でも受け入れてくれるこのスレ大好き!
291名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 01:25:39 ID:m8pN/B+3
正直コテハン付きで投下以外のレスするの自重してくれんか
292名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 07:31:42 ID:hhS9GgQo
普通のレスする時は名無しが望ましいわな
書き手の自己主張を嫌う人もいるし、それに馴れ合いになってしまうからね
俺も投下したことあるが、それ以外のレスは名無しで通してる
293名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 09:12:24 ID:gjW0Jb8t
わかりました。
294名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 09:26:21 ID:gjW0Jb8t
皆さんの気分を害してしまってすいません。
295名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 09:32:45 ID:DyUzA1kH
まぁほどほどにね
296名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 11:51:42 ID:gjW0Jb8t
お口直しに投下させていただきます。


エロ薄い。
暗い。
雰囲気が違う。
長文。

それでも宜しければ。


ちなみに、矢部ひと(?)です。

297ひとは1:2010/10/08(金) 11:52:44 ID:gjW0Jb8t
飛行機が空に一筋の足跡を残していた。
日差しがバカみたいに暑い正午の事だった。
学校を休んだ私は、家事を済ました後買い物に出掛けた。
今日は……そうだ。ハンバーグにしよう。
昨日みっちゃんがテレビで見て食べたいと言っていた。
私はスーパーで挽き肉と玉ねぎと人参を買った。
パン粉は、確かまだ残りがあったはず。浮いたお金で上に乗せるチーズを買った。
みっちゃんが好きそうだからだ。
チーズを乗せるのなら、もう少し凝ってみよう。
ケチャップを買って、家にある調味料で手作りのソースを作ってみようと思った。
全てカゴに入ってるのを確認し終えて、私はレジで精算を済まし、外に出た。
外はバカみたいに眩しく、あまりの暑さに空を見上げて目を細めた。
早く帰ろうと思い私は歩き出した。
……慣れた帰り道を歩いていると、空からキーンと甲高い音が聞こえてくる。
最初私は、飛行機かなと思っただけでそれを無視していた。
しかし、その音は一向に遠ざからない。
耳鳴りかな?
私は耳をふさいでみた。でも、音は鳴り止まない。
うるさいなぁ……。
暑さのせいか、次第にその音に苛立ち始める。
私は、やはり飛行機か?と思い、空を見上げた。
空は……いつも見る空と明らかに違った。
眩しい程、真っ白だった。眩しさに再び目を細めた私は、徐々に目を見開いていく。
なんだろう。夢……?
買い物袋を持ったまま、私の視界は眩しい程の白さで埋まっていた。
見上げるのをやめ、顔を戻してみる。
地上までもいつの間にか白く染まっていた。
エイプリルフールならもう過ぎたはずだ。
ドッキリでもここまでする人はいないと思う。
では、これは何なんだろう?
次第に目の前がぼやけてきた。
頭が急に痛くなる。
私は頭を抑えて痛みに耐える。
白さが徐々にフェードアウトしていく。
遠くの空を見る。
そこには、動く何かがある。
(あれは……舟……?)
キーンという音が近づいてくる。
私はたまらず目を瞑った。
298ひとは2:2010/10/08(金) 11:53:25 ID:gjW0Jb8t
……私は教室にいた。相変わらず無表情で椅子に座って本を読んでいるが、それは今の……小学生の私ではない。
もっと大きい……中学生か、高校生ぐらいの私だった。ブレザーの制服を身に纏い、『丸井 ひとは』と書かれたネームプレートを付けた私を、小学生の私は後ろから見ていた。
ここはどこだろうと不安になる。
「あ、あのほぅ……」
近くを横切る女性に話しかけてみたが、素通りされてしまう。
もう一度、今度は男性に話しかけてみた。
……だが、結果は同じだった。
どうやら、私のことは周りには見えていないらしい。
当たり前か。こんな所に小学生が立ってたら絶対誰かが先に話しかけるはずだ。
自分でも何でこんなことになって、ここに居るのかはわからないが。
見た所、今は休み時間っぽい。クラスの人達は、様々な場所に居座り、グループ、二人組、個人で弁当やパンなどを食べていた。
わいわいと楽しそうに話している。
……しかし、休み時間なのに、大きな私はクラスメイトと話していない。本ばかりをジーっと観ていた。
我ながら無愛想だ、と思う。
ふと、今の……小学生の私ならば、宮下さんや千葉くんが話しかけてくるんだろうなぁ、と思った。
だが、その教室に宮下さんはいなかった。
千葉くんもいなかった。
でも、小学生の私ならば、みっちゃんやふたばのグループの輪に自然と入ることができる。
「……」
だが、その教室にみっちゃんはいなかった。
ふたばもいなかった。
大きな私はいつまで経っても机から動きもしなかった。ずっと本を読んでいるばかりだった。
ふと、クラスメイトの会話が耳に入ってくる。
「ねぇねぇ、昨日のテレビみた?」
「みたみた!チョーウケるよねー!」
「二組の伊藤とさぁ、この前出掛けたんだけどぉ」
「マジで?俺も行きたかったー!!」
「あー!今度のテストマジヤバいー!!」
「ウチもー!全然勉強してないしー!」
悲しい気持ちを抑えて、自分に言い聞かせる。。
……仕方ないよ。みんな大きいから。自分のことだけで精一杯だよ。周りの人に構ってる時間なんてないよ。
大きな私の表情は、少しだけ寂しそうに見えた。
299ひとは3:2010/10/08(金) 11:54:38 ID:gjW0Jb8t
放課後になると、大きな私は下駄箱に向かった。その後を私は追う。
友達と話しながら楽しそうに下靴を取り出す学生に目もくれず、大きな私は一人寂しく下靴を取り出す。
地面においた靴を履いて、トン、トンと履き心地を整える。
そんな私を見ているだけで、何とも言えない気持ちになった。
しかし、それでもスススッ、と歩いていく大きな私を追いかける。
中庭らしき所を通り、校門を抜けていく。
幸いな事に歩く速度はそれほど速くなく、小学生の私でも簡単に追いかける事が出来た。
私の背中をジッと見る。
少し下がり気味の肩にピッと張った背中。
悲しいけれど強気に振る舞っている。
自分のことだからか、そんな思いが自然に伝わってくるようだった。
この私は、一体どんな体験をしたのだろうか?
ふとそんな疑問が浮かんでくる。
しかし、それは私には到底わかりっこない事だ。
家路を帰る、前を歩く私はよく見たらトボトボと歩いているように見えた。
「ぁ……」
思わず話しかけそうになった時、不意に前を歩く私の足が止まる。
横を向いて、何やら考えている様子だった。
何を見ているのだろう?
私もその方向を見る。
そこにあったのは……
矢部先生の住んでいるアパートだった。
それを見た私は少しだけ安心する。
よかった。童貞の矢部先生ならまだ変わらず私に接してくれるはず。
無責任な期待に胸をなで下ろす。
それと同時にこんなに大きくなってもまだ矢部先生は私を家に招いてくれている、という事実が少し嬉しかった。
ゆっくりと矢部先生宅の階段を上っていく私を、私は期待に満ちた表情で追いかける。
息を切らし階段を駆け上がった。
大きな私が矢部先生の家の前にいた。
私もその横で肩で息をしながら、呼吸を整えている。大きな私の手が迷うように上がり、ゆっくりとチャイムを押そうとした時……。
「あっ、あんっ!さ、さとしさんっ……ひゃあっ!!」
中から声がした。
300ひとは4:2010/10/08(金) 11:55:21 ID:gjW0Jb8t
(この声は……)
聞き覚えのある声……。
それは、頭の中で保険医の栗山先生の声と一致する。
嫌な予感がした。
胸が苦しいくらい、締め付けられる。
「あいこっ……、くっ、ハァ、ハァ……!!」
もう一つの声が聞こえてきた。毎日聞いているその声を聞き間違えるはずがない。それは明らかに矢部先生の声だった。
「あっ、あぅんっ、さとしさんっ……!そこ、ダメっ……」
ギシッ、ギシッ、とベッドの軋む音が聞こえる。
私は信じられない気持ちになった。
血の気が引いていくのが自分でもわかる。
手が無意識に震えていた。
やめて……。
絶望感が押し寄せ、目からは涙が零れ始めた。
「あいこっ……、そろそろ……」
「うん……いいよ、さとしさん……んっ!」
やめて……、やめてっ……!
バン!バン!
私はいつの間にか矢部先生の家のドアを叩いていた。
「せんせい、せんせいっ……!私です!開けて下さい……!!」
零れる涙も拭わず、ドアを叩く。
しかし、どれだけ叩いても状況は変わらなかった。
私の声は聞こえない。私の鳴らす音すら……。
それでも叩いた。
「せんせい……!!私です!ひとはです!開けてっ、開けて下さい!」
「うっ…………!!」
「あんっ……!!」
先生達が一際大きな声を上げる。
ギシッ、という音を立てて、ベッドの軋む音も止まった。
「止めてっ、止めて……」
力無く、私はその場に崩れ落ちた。
大きな私は、ボタンを押そうとした手を下ろし、ゆっくりと歩き出した。
待って……。
私は階段を下りようとしている大きな私に向かって手を伸ばした。
すると、大きな私は何かに気づいたように振り返る。
その顔は……………………。
301ひとは5:2010/10/08(金) 11:55:55 ID:gjW0Jb8t
「……」
気づいたら私は、道の真ん中にいた。
太陽も沈み、橙色に染まる街が、まず視界に入る。
右手には先程買った物が入ったレジ袋。
そして、いつも買い物帰りに通る道。
「……」
何だったのだろうか、今のは。
ぼんやりとした頭が徐々に働き出す。
自分を見る。
自分は今他人に見えているだろうか?
ペタペタと自分に触ってみる。
ペタペタと地面を踏みならしてみる。
……しかし、そんな事をしてもわからなかった。
……まぁ、家に帰ればわかるだろう。
「……とりあえず、帰ろう」
そう言って歩き出した時、自分が泣いていることに気づいた。
302ひとは6:2010/10/08(金) 11:57:27 ID:gjW0Jb8t
ボーっとしながら帰っていると、いつの間にか矢部先生の家の前に来ていた。
(私は何をしてるんだろう……)
そのまま素通りして帰ろうとする。
しかし、私はすぐに立ち止まってしまった。
振り返って、矢部先生の部屋を見る。
電気が消えた薄暗い部屋。先生はまだ帰ってきてないのだろう。
ふと、さっきの事を思い出す。
私は……あの大きな私は、変わっていく現状をどんな心境で見ていたのだろう。
他の人に馴染めず、取り残されていく私は、自分の人生を悲観したのだろうか。
矢部先生の家の前に立って、いよいよ寄り添える場所が無いと知った時、私の心は耐えられなくなって……。
最後に見えなかった私の顔は、きっと泣いていたのだろう。
そして、泣きながら矢部先生の家から自分の家までの最後の道のりを帰ったのだろう。
その時、私はなにを思ったのだろうか?
「……」
薄暗くなっていく帰り道を振り返った。
大きな私が悲しい顔で通っていく姿がダブって見える。
(あれからの私はどうなるのだろうか……)
そう思うと、また私の胸は苦しくなった。
……向き直り、また帰り道を歩き始める。
そこには、いつもの道が無機質に並び、夕焼けに照らされて、ただ寂しげに映えるだけだった。


303名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 11:58:15 ID:gjW0Jb8t
おわります。
304名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 11:58:49 ID:TVbeR++/
ごちそうさまでした^p^
続きワッフル!
305名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 12:12:21 ID:IleLx21F
せつねー・・・
306名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 12:39:40 ID:8Z0uILpl
>>291
了解了解!><ゴメン!
307名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 12:54:17 ID:8Z0uILpl
神様が見せてくれたんだよ・・・。
このままじゃだめだ、って・・・。
308名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 17:11:49 ID:hhS9GgQo
切ないけど、こういうのもいいな
GJでした

ひとは頭いいから高校はみっちゃんやふたばと別になりそうで、
友達作れなくて孤立しちゃう可能性も無きにしも非ず、と思うと余計切ない
309名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 17:32:32 ID:2eT62h3y
>>291
すみません、以後自重します
310名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 17:36:40 ID:2eT62h3y
お膳立てなしで頑張らなきゃいけない、そんな不安感がリアルですね
乙です
311名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 18:13:05 ID:FwPcctQN
矢部っちは想い人と結ばれて本当に良かったね
・・・と思ったら夢(?)オチでしたか ともあれGJ!
312名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:14:24 ID:Rk+8XpJL
ひとは!
今はつらいけど、そんなこと大人になってしまえば
笑い話になるんだ!
変な気おこすな!生きろ!

うまい!GJッス!!
313名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:19:04 ID:Rk+8XpJL
>>291
なぜ自重しなければならないんだ?
>>292
馴れ合いはいけないのか?
314名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:40:31 ID:rSORtX5p
自分の学生時代を見てるようで辛かったw
こういうときに優しくされるとコロっといっちゃうんだよね
315名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:42:29 ID:WGXqgiDa
>>313
排他的になりやすいのは確か。
なんにでも自重は必要だと思うよ。
スレは数人の私物じゃないんだから。
316名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:46:18 ID:d+hwNkgD
馴れ合いが少ない方が色々便利、無駄に荒れないし、新参古参あんまり気にならないし、何より気楽

>>1にエロなしでいいとか書いてるからやってみようかな
317名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:52:09 ID:d+hwNkgD
勉強に関してあんまり集中力が続かない私は、しんちゃんに勉強を教わっている間もちょくちょくよそ見をする。彼はそこらへんをよく理解していて、私がよそ見をしだすと勉強の手をとめて、私がやる気になるまで放っておいたり、遊んでくれたりする

今日は放っておく感じで、そういう時は大体2人とも漫画を読み始める。しんちゃんの部屋には割と漫画が多い。お姉さんのも混じっているからだ
適当に一冊手に取ってみる。どうやらしんちゃんが今読んでいる漫画の最初の巻のようだ。私も見てみよう。深く考えずにページを開いた
318名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:53:36 ID:d+hwNkgD
パシン、という音に気付いて、俺は顔を上げた。部屋には自分とふたばしかいない。今の音はふたばなのだろう。彼女は拝むように手を合わせて漫画を閉じていた。何故か顔が強張っている。あぁ、なるほど

「……読んじゃったのか」
「ひぃぃぃぃ?!」

ぼそりと呟くような形になってしまったので、過敏に反応させてしまったみたいだ。明らかにパニクっている。このままだと何をしでかすか分からない

「ほら、ふたば。まず深呼吸」
「ひぃっ、ひゃ……ふぃー!」
「落ち着け落ち着け」
「ひっひっ、ふぅっ」
「何か違うぞそれ……ほら、どうどう」
「はぁ、はぁ、はぁ……ありがとうしんちゃん……」
「よしよし……しっかし、相変わらず怖いのだけは駄目だなぁ」
「し、仕方ないじゃない……うぅ、読むんじゃ無かった……」
319名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:54:55 ID:d+hwNkgD
ふたばが読んでいたのは、『あぁ!窓に!』という漫画の第1巻。この作品、オムニバスなのかストーリーなのか、体裁がよく分からない変わった作品なのだけれど、話自体はわりかしちゃんとしたサイコホラーで、結構人気があるのだ。過呼吸になりかけるほど怖いわけではないが

俺はふたばがホラー全般に滅法弱いことを知っているので、自分からこういう本を買うことは無い。俺が持っていたら、多分ふたばも読んでしまう。部屋にあった分は、たまたま集めていた姉さんからまとめて借りていたものだった。すっかり忘れていた

「怖いよぅ……」
「まだ5ページも読んでないだろうに……」
「最初から怖いよそれ!だって窓から……窓から?」
320名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:56:33 ID:d+hwNkgD
ちょうどふたばの真後ろには窓がある。そういえば『あぁ!窓に!』の最初のシーンは、窓を背に向けた人物が、窓から現れた謎の存在によって忽然と消え去ってしまう、というものだったっけ

「うひゃああああ?!窓にっ、窓にぃ!!」
「ちょ……!?」


今の自分と、漫画の中の消えてしまった人のイメージが重なった瞬間、私は思わず跳びはねていた。このままでは私も消え去ってしまうのでは、と思うと不安で仕方なくて、手に触れたものに夢中で抱きついた
あぁ、暖かくていい匂いがする。抱き心地もとてもいい。怖さがどこかに行くまでしばらくこのままでいよう。しかし、私が今しがみついているものは何だろう?
321名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:59:40 ID:d+hwNkgD
「……っ……!!」

弾丸のように飛びかかってきたふたばになされるがまま、俺達はベッドに倒れ込んだ。非常によろしくない体勢である。教育的に。ふたばはまだ怖いのか体が震えていて、俺の体にぴったりとしがみついている
中学生になって、順調というか行き過ぎなくらい発育したふたばの体が、俺の体にぴったりくっついているのだ

(うぁ……石鹸の……匂い)

小学生の頃のように、こんなに近い距離で触れ合うことは久しくなかったから、余計にどぎまぎしてしまう。おまけにお互い色々なところが当たっているせいで、自分やふたばが成長したことを改めて認識してしまい、俺の理性は吹っ飛びかけていた

(頼む……!早く……離れて……!)

ふたばが微妙に動くだけで、おっぱ……胸が、俺の、からだに……

(があああ!落ち着け落ち着け落ち着け)
322名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:01:40 ID:d+hwNkgD
このままだと、一線を越えてしまいそうだ。ふたばは好きだし、そういう興味も人並みにあるけれど、こんな形でそういうのに発展するのは願い下げである。何よりそんなのは、彼女を大切にしていないのと一緒だろう

(とにかく耐えろ……耐えるんだ……別のことを考えろ……)


5分だったかもしれない。もしかしたらもっと短かったかもしれない。或いは長かったのか。とにかくふたばは俺から離れてくれた。俺に申し訳ないのか、はたまたさすがに気恥ずかしかったのか、ふたばはもじもじしている

我ながらよく我慢したと思う。これも千葉のバカのサンタ姿や、オリオンちゃんの着ぐるみのことを思い浮かべて耐えた結果だ。何か大切なものが擦り切れていった感はあるが、とにかく千葉には感謝しなくては。金的でもかまして、臨時の休日でも提供してやるとしよう

「しんちゃん、その、いきなりごめん……」
「ん。まぁ、俺のせいもあるし、そんな謝んなくても」

ぺこりと律儀に頭を下げて謝る幼なじみを見て、何となくその頭を撫でてみた。何だか自分だけが色々と葛藤していたみたいだが、ふたばの姿を見ていると、まぁいいかな、とか思ってしまう。やはり俺はふたばに甘い
323名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:04:21 ID:d+hwNkgD
「……しんちゃん優しいね」
「幼なじみだからな」
「……照れ屋さんだなぁ」
「っ……そうですか」
「ふふ」

わりかしいつものやりとりっぽくなってきた。ようやくお互い落ち着きを取り戻す。さて、一応今日は勉強を教えるのが目的だし、そろそろ再開するとしようか

「終わった!」
「頑張ったな」
「しんちゃんのおかげだね」
「まぁ、お前のおじさんからも頼まれてるし」
「それ小学生の時じゃないっけ」
「あの後も頼まれたよ。中学入り立ての頃だったかな。それとは別に三女から長女の分も頼まれたりしたけど」
「けど?」
「うちのおやつが根こそぎ無くなるから、って断ったよ」
「あはは」
「三女自身すげー納得してたな」
「ひと……まぁみっちゃんだから仕方ないか」
「長女っていつもそんな扱いだな」
「だからこそのみっちゃんなんだよ」
「……そうかもな」
324名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:07:37 ID:d+hwNkgD
勉強が一段落して、他愛ない話で笑いあう。外に目をやると、とっくに真っ暗だった。色々あったし仕方ない。ふたばも一緒になって夕飯を食べる時もあるけど、今日は俺の家族の帰りが軒並み遅いので、帰らせた方がいいだろう

「そろそろ帰った方いいぞ」
「うん」
「……」
「……」
「……どうした?」
「……えっと、非常に申し訳ないんだけれど」
「ほう」



「……送って?」



「……は?」
325名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:08:56 ID:d+hwNkgD
「そんなに笑うことないじゃない!」
「いや、すまん……でもな……くふ、ふはは」
「むー!しんちゃんひどい!」
「小学校低学年とかじゃないんだしさすがに……」
「こ、怖いんだもん」
「あ、後ろ」
「ひぇえええ?!」
「あはははは!」

『暗くて怖いから家まで送って欲しい』と、ふたばは言った。歩いてほんの5分弱。丸井家と佐藤家は、紛れもないご近所さんだ。おまけに昔から数え切れないほど使っている道だというのにこの有様である

しかしここまで怖がりだったとは夢にも思ってなかった。何だか妙にツボに入ってしまって、俺は部屋からずっと笑いっぱなしというわけだ

「くく……何か、幼なじみでも知らないことってあるもんだな」
「くっ……何だろうこの敗北感……えい!」
「ぐえ……お、おいふたば」
「私怖がりだからしんちゃんにつかまってるもんねー」
「く、苦しいって」
「んー、やっぱりしんちゃんの抱き心地はいいなぁ」


「何しとる!?」
「「ひぇ?!」」
326名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:11:59 ID:d+hwNkgD
真後ろから聞こえた声に、2人揃って引きつってしまった。この声は間違いない

「パパ!?」
「おじさん?!」

そこには仕事帰りのパパがいた。私はしんちゃんに抱き付いていて、しんちゃんは私を振り解こうとしている。視点を変えると、いかがわしい感じに見えなくも無いだろう。あぁ、オチが見えるなぁ……

結局私たちは丸井家に強制連行され、パパからお説教されてしまった。しんちゃんの誤解が晴れる頃には小一時間ほど経過していた

その後、お詫びを兼ねてしんちゃんを夕飯に招待したのだけど

「あたしの食べる分が少なくなるじゃないの!!」
「みっちゃんの代わりにしんちゃんだったら食費浮くなぁ……男子より食うなんて雌豚通り越したとんでもない豚だよ」

みっちゃんもひともいつも通り、パパはしんちゃんにお酌してもらって何だか上機嫌。しんちゃんはちょっと遠慮してる感じだったけれど、自然に我が家の食卓に溶け込んでいた。何だか嬉しい
327名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:14:13 ID:d+hwNkgD
しんちゃんが帰ってからお風呂に入って、今は布団の中。ひとに断って、大きめのぬいぐるみを借りた

「……違うなぁ」

ごめんよぬいぐるみ。どうやら君は私の抱き枕には向いていないみたいだ。枕元に置き直す

しんちゃんに抱き付いた。中学生になってからこういうことは無かったから、昔とは色々違っている気がして割とびっくりした。普段使わない抱き枕を試す気になるくらい、彼の抱き心地は気持ち良かった

やっぱり人肌とぬいぐるみでは比べるべくもない。それどころか、本当は気づいているんだ。他の誰でもなく、しんちゃんの感触、体温、匂い。そういうものが一番重要だということに

「……どうやって抱き付こうかな」

なんて、ちょっとはしたない考えが口をつく。小学生の時は、何も遠慮なんてしなくて、いつもしんちゃんにべったりだった私。でもそれはもう無理だと思う

だって、既に私は「小生」じゃない。「私」なんだ。自分も変わったんだなぁ、としみじみ思う
328名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:15:46 ID:d+hwNkgD
とりあえず明日もしんちゃんの部屋に行くとしよう。勉強を教えてもらって、その後はどうしようか

「……ちょっと楽しみだな」

ずっとずっと幼なじみ、っていう風に昔は考えていた気がするけれど、私達も変わったし、そろそろこの関係自体も変わったりするかもしれない。淡い期待感と共に、私は目を閉じた
329おわり:2010/10/08(金) 22:19:53 ID:d+hwNkgD
エロなしなのに長いとかまじ勘弁

今週の誌面でふたばに新しい属性が備わったので、それを使ってカキタカッタダケー

エロは部屋で抱き付いてるあたりから全然書けそうだけど、でもこの2人はまだ純粋でいて欲しい

最初に中学生になった編だよとか入れりゃ良かった
330名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:26:43 ID:rSORtX5p
乙、最初ひとしんかと思って読んだら混乱した
女の子っぽさが出てるふたばは良いな
331名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:27:59 ID:Rk+8XpJL
いや…よかったよ。乙です!
ふたばが大人になっていく…。うれしいようなさびしいような。

今週号ネタ、ふたばが霊苦手だったとは…。
ふたばも最近結構「女の子」してきたよね?いい感じ。怪力は怪力なのだが。
作者が女性として成熟してきたからかな?
なんだか人間として奥深い感じが漫画から感じる。よくわからんが…。
332名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:45:43 ID:Rk+8XpJL
>>315
連レス&横レス申し訳ない。
これが2ちゃんの限界か?
2ちゃんの輩は一般的に悪平等を否定する輩が悪平等を希望している…。(315君のことじゃないよ!)
このスレは排他的か?コテハン使ってたやつがそういう書き込みをしていたか?
ただ2ちゃんだからと思い込みをしていないか?
懐に入っていけば受け入れてもらえるかも知れないのに…。
それをする前に否定をする。

うざくてすまないが言わせてもらう。
2ちゃんは人間の弱さを浮き彫りにする。
どこか逆に排他的な臭いがする。
自由ではない。ここは自由なんかではないのだ。
世間を気にしているやつでいっぱいだ。そして出る杭をたたく輩であふれている!
それを肝に銘じていて欲しい。
しかしながら気持ちはよくわかる。
すまん。2ちゃんの常識をこのスレで覆したかっただけなんだ…。
333名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:58:40 ID:NSCYSvja
乙でした
ふたばのキャラソン思い出すなぁ…


>>332
俺革命、まで読んだ
334名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:09:04 ID:Rk+8XpJL
ああ!すまん!変なこと書いてしまった…。
気にしないでくれ…。ちょっと酔っ払っていてな…。ポン酒旨めー!
ぐだぐだうるせーおやじがしょーもないことかくな!
って罵倒してくれや…。いやほんと、すまん。忘れてくれ。
335名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:11:37 ID:3xb2lOyi
>>329
乙です
ふたしんってなんか健全な気がするよな
しんちゃんはこれからも小悪魔ふたばに振り回されていくのかな
336315君:2010/10/08(金) 23:18:18 ID:WGXqgiDa
こうなるのか・・・
もうここには投下やめるわ。
杉ちゃん輪姦待ってた人ごめんねー。
337名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:19:39 ID:TVbeR++/
居なくなるなら黙って消えろよ・・・それじゃ構ってちゃんだろjk
338名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:23:40 ID:gR5se0uj
>>315みて同意しかけてたけど
>>336みて絶望した
339名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:31:40 ID:Rk+8XpJL
>>336
いや、ほんとすまん。
そう言わず思い直してくれ。
杉ちゃんの輪姦読みたい!是非読みたい!頼むよ…。
340名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:36:34 ID:RXUmCexR
よく分かんないけど酒なんてやっぱ飲むもんじゃないなーってオモタ
341名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:42:47 ID:Rk+8XpJL
何事も見極めが大切だな。酒は悪くないんだ。今日はちょっと飲みすぎた…いつも以上に。
それがいけない。
342名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:52:05 ID:d+hwNkgD
まぁ酒に飲まれた状態で2ちゃんとか、一歩間違えればかなり精神的にダメージ受けそうなのは確かだ

>>335
対しんちゃんに限定して、全キャラ中最高の腹黒さになるふたば、とかがいいなぁ
高校生とかになって、機嫌が悪いと
「へぇーそうなんだー(暗黒微笑)」
とかいって暗黒面をしんちゃんに晒しちゃうような感じの女の子になってほしい。ネタ的にもうめぇし
343名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 00:41:21 ID:Efop744P
お詫びに…お詫びになってないがちょっと書いてみた。
エロなしごめん。
パパと三つ子たち。


「うわーー!おまわりのばかやろー!俺が何したっていうんだよーヒック!」
「パパっ!そんなとこで寝ちゃかぜひくよー!」
「もう!な、なんなのよ!大声出さないでよね!近所に丸聞こえじゃない!
 恥ずかしいったらありゃしない!!」
「ふたば、とりあえず家に入れて。」
「うん。よいしょっと。」

「めずらしいね…。パパがこんなに酔っ払って帰ってくるなんて。」
「確かに。なにかあったのかしらね、会社で。」
「パパ…かわいそうッス…。今日は小生が添い寝してさしあげるっす…。」
「そうしてあげて。」

「ちきしょー!俺の何が…俺が…俺が悪い…悪いのか……むにゃむにゃ…」
「パパ…泣いてるっス…」

「ね、みっちゃん。今日3人でパパを慰めてあげようよ?」
「は?…ま、まあ、しかたないわね。で、どういうふうに慰めるのよ?」
「添い寝」
「…そ、添い寝//////…べ、別にいいわよ。そ、それぐらい。で、だれが隣に寝るのよ?」

「ね、ふたば?」
「なんすか?」
「今日はみっちゃんに横、譲ってあげて」
「え!ええーそんなあ!」
「い、いいわよ!そんな…ふたばが横に寝なさいよ…って反対側空いてるじゃない?」
「そっちは私が寝る。」
「ええー!!」
344名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 00:43:14 ID:Efop744P

「ひともパパのこと好きだったんスね…」
「まあ、親子だしね。でもふたばほどではないよ。今日はちょっとかわいそうだから。なんとなく。」
「いい、いいいいいいわよ!わたしは隅でひとり寝るわよ!…」
「みっちゃん、小生、今日はみっちゃんにパパ貸してあげる。」
「え…?」
「ほら!みっちゃん!パパのお腹もふもふして気持ちいいっスよ。それっ」
「キャッ!!」ボヨンボヨン!
「さすがみっちゃん。パパのお腹そっくり。弾力もそっくり。」
「///それどういう意味よ!!」

「くーくー」

「パパ…静かになったっスね。…いいこしてあげよう。いいこいいこ。なでなで」
「私もしよう。なでなで」
「わ、私も…しょ、しょうがない父親よね!なでなで」

(パパ…。いつも優しくしてくれてありがとう。大好き)

「みっちゃん。ほらあれ。ふたば寝ちゃったよ。」
「ふふふ。寝ちゃったらかわいいもんね。ふたばも。」
「でも、パパのモフモフ久しぶり。結構気持ちいいわね。ふたばの気持ちもわからないでもないわ。」
 結局ふたばが横に寝ちゃってるし…。…ご、ごめんね。ひとは…パパの横取っちゃって…」

「って、ひとはももう寝ちゃってるし!…位置変わってあげよう…。」
「って、ちょ、ちょっと、ひとは…は、離れなさいよ!動けないでしょ!お腹から手を離しなさいよ!」

「…むにゃむにゃ…パパ…モフモフ…。」

<おしまい>


こんな事されたいよ…。酒飲んでぐだまいてたら嫌われ者になる一方だ…。
もう寝ます。おやすみなさい…。今日はごめんなさい…。
>>336機嫌直して…ごめん…。
345名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 02:03:01 ID:9LJjJ3NL
いいかげんしつこい
346名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 02:50:12 ID:Pbmfq26J
酒さけ言うな 酒は人類六千年の清濁のにわたずみ
至らぬ己の咎を酒に背負わせてはならぬ
ただ無言で恥じよ ここに愚痴っても贖えぬわ
しかして酒とともに恥を呑んで書き上げたSSを吐け
良い物が書けたなら酒への恩返しにもなろうさ
347名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 05:01:51 ID:D0VcBk2Z
酒呑んだ状態で書くな。胸くそ悪い。
348名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 07:27:36 ID:WIq0WlST
精神的に未熟な「肉体年齢は18歳以上」は一生ROMってろ
何度も言うのは面倒くさいからまとめてvipで隔離してくれ
コテハン同士で馴れ合いを始めたときからこうなるのは予想できただろクソガキ
349名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 09:27:58 ID:Efop744P
すまんすまん。
もう>>344はスルーして次いってくれ。
なんでそんなにむきになるんだよう。
350名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 10:03:16 ID:WIq0WlST
もうお前書き込まないほうがいいよ
どうしても馴れ合いたいならvip池
351名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 10:14:47 ID:lje2h6ra
>>345->>348みたいに極端なのもどうかとおもうが

「馴れ合いすんな」に指摘に対して悪いって思ってるんなら
とりあえずほとぼりが冷める(日付が変わる)まで書き込むな
謝るとかもやめとけ 相手の神経逆撫でするだけだ
352名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 11:12:39 ID:9LJjJ3NL
俺も言いすぎたよ。悪かった。
全部酒の所為にして全然反省して内容に見えたんだ。俺も暫くROMる。
353名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 11:13:22 ID:9LJjJ3NL
全然反省して内容に→全然反省して無いように
のミス
354名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 12:52:17 ID:Efop744P
結果的に荒らしてしまったことすまないと思っている。
改めて心からお詫び申し上げます。
いつもの楽しいスレに戻ってほしい。
355名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 13:20:33 ID:AtwhImjw
とりあえず>>351に目を通して置くべき
分かっててやってんならもう何も言わんけど
356名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 14:25:04 ID:kgAo5XDR
 何だか妙な空気ですが、宮卞さんなみに空気を読まずに投下させて頂きます。
  ・矢部ひと非エロSS
  ・ひとは風邪引き設定でややキャラ崩壊
  ・改行のルールが判らないので読みにくいかも

 よろしければお付き合い下さい。
357風邪引きひとは(1):2010/10/09(土) 14:26:42 ID:kgAo5XDR

 天気予報は当てにならない。

 出かける前に西の空に黒い雲があったのは気になっていたけれど、天気予報では降水確率
ゼロパーセントだったから傘を持たずに出かけたら、道半ばでぽつぽつと降り始め、数分の
うちにたちまち篠つくような雨になった。洗濯物を干さずに出かけてきたのはもっけの幸い
だったけど、私自身はびしょ濡れだ。
 先生のアパートについたとき、私は上から下までぐっしょりと濡れていた。ワンピースは
肌に張り付き、スカートの裾まで水を吸い込んで重い。秋雨は冷たく、急ぎ足で来たせいで
軽く火照っている体を容赦なく冷やしていく。
 こんなことなら大人しく、途中にあったコンビニでビニール傘でも買えばよかった。全身
ずぶ濡れの状態を、先生に見られるわけにはいかないよ。ん。でも、いまから家に引き返し
たんじゃ、間違いなく風邪を引いちゃうし……。
 そうだ、まだ朝早くだから、先生は寝ているはず。鍵を開けて入れば見られることはない
だろうし、お風呂を借りて体を温めれば、風邪を引く心配もない。そうしよう。
 水を吸ってぎゅぽぎゅぽと鳴る靴を踏みならし、私はアパートの階段を上がっていった。
 合い鍵を使って先生の家にはいる。靴を脱ぐと、靴下までびしょ濡れだ。後ろ手に鍵を
閉めてから、玄関先に腰を下ろして靴下も脱ぐ。玄関マットで足を拭き、ペとペとと室内に
はいる。

 ……先生、起きてないよね?

 確認すると、先生は薄暗い部屋の奥、窓際のベッドで寝ていた。
 大丈夫、よく寝てる。
 私は安心して、ユニットバスに潜り込んだ。髪の毛をほどいて服を脱ぎ、ちょっと迷って
から下着も脱いで、ドアの隙間から洗濯機に放り込む。先生の家で裸になるのははじめて
だから、何だかすごくどきどきする。でも、パンツの下までびっしょりなんだから仕方ないよ。
358風邪引きひとは(2):2010/10/09(土) 14:28:03 ID:kgAo5XDR
 空のバスタブに足を踏み入れてカーテンを閉じると、私はシャワーのレバーをひねった。
頭上から、最初は冷たい水が降り注いできたけれど、しばらくすると温水が私の冷え切った
体を溶かしてくれる。やっと人心地ついて、私はふと足元を見た。

 ……このバスタブに、先生も入ってるんだよね。

 ふと、私はお湯に浸かっている先生の姿を思い浮かべた。湯船の片側に背中をつけて、
へりに両肘を乗せてお風呂に入るんだろう。
 だとすると、私がはいるとしたら先生の両膝の間かな。先生に背中を向けて、胸にもたれ
かかるようにして──
(ひとはちゃん、ちゃんと肩まで浸からないとだめだよ)
(子供扱いしないでください。私だってその……もう6年生なんですから……!)
(ちょ、ちょっとひとはちゃん、いったい何を)

 ぶんぶんぶんっ!

 なに考えてるんだろう、私は。別に先生と一緒にお風呂なんて入りたくない。まったく、
ここにいると変なことを考えてしまう。何だか体が熱っぽいし、早くお風呂から出て、
着替えないと。
 シャワーを止めて、濡れた髪の毛を軽く搾り、手のひらで肌の水をきる。ええと、タオルは
……ない。カーテンを開けてユニットバスの中を探してみたけど、トイレのタオル以外、
身体を拭くのに使えそうなものはない。

 どうしよう。

 タオルが洗濯機のそばにあるのは知っていた。けど、体を隠すものもなしに、先生が
寝ているのが見える場所を歩くのは恥ずかしい。見られたりしたら目も当てられない。
 でも、他に方法は……えい、考えても仕方ないんだ。ずっと裸でいるわけにも行かないよ。
 ごくり。
 一回唾を飲み込んで、濡れた足で廊下に出る。洗濯機横のタオルを掴み、すぐにユニット
バスに駆け込んだ。ほっ。先生は起きてこなかったみたいだ。
359風邪引きひとは(3):2010/10/09(土) 14:28:59 ID:kgAo5XDR
 私は安心して身体を拭き──あることに気付いた。
 そうだ、着替え。私の服はびしょ濡れだし、その間ずっとタオル一枚でいるわけにも
いかない。何とかして、先生の服を借りないと。
 タオルで前を隠しながら、私は再び廊下に出た。先生はいつも、干した洗濯物は適当に
たたんでリビングに積んでおいている。先生の服を借りるなんてちょっと気に入らないけど、
この際そんなことは言っていられない。
 リビングに足を踏み入れ、先生の洗濯物を見る。シャツ。うん、これなら借りても問題は
なさそう。もちろん私にはサイズが大きすぎるけど、ぶかぶかのワンピースだと思えばいい。
 先生のシャツを着ると、やっとちょっと落ち着いた。着ているシャツからはもちろん先生の
匂いがするけれど、それはあまり気にならない。

 ……ふぅ。

 落ち着いたら、何だか眠くなってきたよ。
 どこかに、寝られる場所はないかな。部屋の中は散らかってるし……あ。ちょうどいい
感じに、先生のベッドの上が半分空いてる。気持ちよさそうだし、そこで寝ようっと。
 もそもそ、もそもそ。蒲団に潜り込むと、先生の体温が伝わって、あったかい。うん、
ここならよく眠れそうな気がする。
「むにゃう……ま、……んしぇ……」
 と、先生が急に寝言を言い出した。何を言ってるんだろう。耳をすませて聞いてみれば、
「くりやま、せんしぇー……」
 むっ。やっぱり先生はまだ、保険医のドジメガネに未練があるみたいだ。まったく、もう
栗山っちにはぜんぜん相手にされてないって言うのに、見苦しいなぁ──って、え。
「ちょ、ちょっと先生……!」
 何を寝惚けたのか、先生が急に抱きついてきた。ぎゅっと両肩から背中に腕を回されて、
先生の体がぴったりと密着している。触れあった部分を通じて、先生の鼓動を感じる。

 どきどきどき。
 どきどきどきどき。

 何だか変な気分だ。いつもなら恥ずかしくて恥ずかしくて、思わず先生を蹴飛ばしちゃう
くらいに恥ずかしいことをされてるのに、いまはそんな気分にならない。先生の腕の中で、
凄く幸せな気分。……うん、風邪でも引いたのかも知れない。それはそれで、悪くないけど。
 どうせ抱きついてくれるんなら、私の名前を呼んでくれればよかったのに。きっと先生は、
栗山っちと勘違いして私に抱きついているんだろうな。それはほんのちょっぴり口惜しい。
 でも、このまま寝たらいい夢を見られそう。
 お休みなさい、先生。
 ……………………
 …………
360風邪引きひとは(4):2010/10/09(土) 14:30:13 ID:kgAo5XDR

  * * *

「……風邪だね」
「ずっ、ずびーっ……そうみたい、です」
「傘も差さずに濡れてくるから……とりあえず、みつばちゃんには連絡しておいてあげたから。
大人しく寝ていなさい」
「はい。……ずっ」
「具合はどう? 何かして欲しいことがあったら、遠慮なく言ってね」
「いえ、その……ずっ、なら、一つだけ……」
「うん、何かな」

「先生に……私の風邪、移させてください」

  * * *

後日談

「はい、先生。前に先生の借りたシャツのかわりです」
「ありがとう。でも、べつにあのシャツをそのまま返してくれても良かったのに」
「そうは行きません。私が着たシャツを、先生がくんくんしているかと思うと」
「しないって! ボクはそんな趣味ないから!」
「むっ……」


「ん? ひとは、どうしたのよ。そのシャツ」
「新しいパジャマだよ」
「ふぅーん」

          (おしまい)
361名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 14:53:31 ID:kgAo5XDR
どうも失礼しました。
362名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 15:20:26 ID:93K8XQw4
乙です
癒しをありがとう
363名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 15:50:27 ID:Pbmfq26J
乙女なひとはが可愛くて悶えざるをえない
掌編としてお話にちゃんとオチが付いているのがGJ
364名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 18:59:28 ID:ahDqcgS1
エロパロなのにエロなしとはこれいかに
365名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 19:01:04 ID:Tx7jn3ZG
366名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 19:42:00 ID:2tXJtuEt
癒された、乙
367名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 00:17:18 ID:2Buv36dM
>>360
乙です。
オチがかわいいですね。
これから毎日矢部っちの匂いに包まれて眠るんだ・・・のだめみたい。
368名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 04:58:32 ID:Ib9YAoS0
私の風邪うつさせて下さい、って台詞がエロ過ぎるw

口移しか、そうなんだな!?
369名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 09:26:49 ID:21SHKhv5
>>364
今更
370名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 11:16:48 ID:hyiDpVFh
でもそこはかとなくエロいよな
シチュエーションの勝利というやつか
371名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:05:38 ID:PvBsiScz
確かに。
先生の家で全裸とか、想像しただけで前立腺が高鳴るな。
372名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:08:03 ID:3D32k77t
鳴るのかよw
373名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:11:11 ID:CnlRQq80
ていうかひとはは抵抗無くベッドに潜り込んだり
矢部っちも動じてなかったりするが既に付き合ってるのかこいつら

これは草次郎に通報せねばならんな
374名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:37:21 ID:HverlLhV
風邪を移すスタンダードな方法って言ったら体液の交換だよね><
375名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:51:19 ID:CxzuaxtV
SS投下します。

・ふたしん
・中学生、付き合ってる前提
・いちおうエロパロですがたいしたことはしてません、面目ない

この下5レスほどお借りします。
376しんちゃんはへたっぴ(1/5):2010/10/10(日) 20:54:11 ID:CxzuaxtV

「ちゅ……んちゅ……」

カーテン越しに、西日が差し込み始めている俺の部屋。
口づけの音だけが、静かに響いていた。

こうやってふたばと唇を重ねるのはいったい何度目だろう。
初めてのキス。二度目。三度目。最初はそうやって数えていた。
けれども、合うたびにキスするようになってからは、そうすることもなくなった。
現に、今だって……。

「ちゅむ……ぷは、はぁ、はぁ、ちゅぅ……」

お互いに息苦しくなって、唇をいったん離す。
だけど、苦しげなふたばの顔がいとしくなって、またすぐに唇をついばんでしまう。
こんな調子だから、回数なんてもう数える意味もない。
俺って少しサドなのかな、と思う。

「ぷはっ…しんちゃん、苦しいよぅ」

「嫌だったか?」

「嫌じゃ、ないけど…しんちゃんは、欲張りさんだなぁって」

「キスしてやらないと拗ねるくせに」

「優しさの問題っス」

そう言って、ふたばは俺のベッドに登ると、こちらに背を向けて寝ころんだ。
この仕草は、添い寝してほしい、のサインだ。まったく、欲張りはどっちだよ。

ベッドの上でふたばに寄り添うと、ふたばの耳元で「ごめん、悪かったよ」とささやく。
いつもなら、こうするとくるりとこちらを向いて、抱きついてくるんだけど…。

「…ほんとは欲張りさんのくせに、ガマンしてるっス」

「えっ?」

「小生の裸、見たいくせに…おっぱい、触りたいくせに…」

「い、いや、別にそんな」

「さっきしんちゃんがトイレに行った時、見ちゃった。隠してあった、えっちな本」

「!?」

「小生そっくりのお姉さんが、裸で、いろんなことしてる本…」

「あ、あれは……」
377しんちゃんはへたっぴ(2/5):2010/10/10(日) 20:55:48 ID:CxzuaxtV

言い逃れできない。千葉からもらった本だった。
普通ならお宝本をやると言われても断るのだが…。
その本に載っているモデルは、ふたばによく似ていた。本人でも気付くほど。
それで、その本には、その…しばしばお世話になっていたわけだ。

「…ごめん…」

「謝らなくていいっスよ、しんちゃん」

こちらを振り向いたふたばの瞳にはうっすら涙が浮かんでいた。

「しんちゃんは、小生にそういうことしたら嫌がるって思ったから…ガマンしてたんでしょ?」  

「う、うん…」

「優しいね。しんちゃんは」

「いや、そんな…それに、俺たちには、まだ…」

「………」

「早いと、思うし、さ…」

「………」

だめだ。ふたばにじっと目を見つめられてしまった。
口で言っていることと、頭の中で渦巻いていることのズレを、見透かすような眼差し。

「しんちゃん…ガマンしなくて、いいよ…」

「ふたば……」

「だって、だいすきだもん…いっしょに、気持ちよくなりたい…」

「………ほんとに、いいのか?」

「うん…」

あとはもう、言葉はいらなかった。
俺はもう一度、ふたばに口づけした。
初めてのときのように、やさしく、丁寧に。
378名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:56:25 ID:BWa4CLgZ
矢部っちがクンクンするのはダメだけど、自分がクンクンするのはいいんだなw
379しんちゃんはへたっぴ(3/5):2010/10/10(日) 20:57:52 ID:CxzuaxtV
   ・
   ・
   ・
   ・


「ひゃん、くすぐったい」

ふたばと俺の背は同じくらい。お互いの乳首をこすり合わせてみる。
別に二人とも素っ裸になる必要はないよな…と今になって気付くが、今さら服を着るわけにもいかない。

「あ、しんちゃんのおちんちん…かたくなってるね」

「…あたるの、嫌か?」

「ううん。小生のこと好きでかたくなってるんだもんね。うれしいよ」

「ふたば…」

「ひゃっ、しんちゃん、それは…うぁ…」

かわいい。かわいすぎる。たまらなくなって、俺はふたばの乳首にむしゃぶりつく。

「赤ちゃん、みたい…」

そう言われて頭を撫でられると、ほんとに赤ん坊になったような気分だ。
しばらく乳首をすったり、舐めたりし続ける。
ふたばが微かにもらす声が、甘く、けだるいものになっていく。

「ぁふ…んぅ…」

そのまま乳房から下のほうへ、舌をずらしていく。
お腹。かわいい臍。そして…。

「あ、しんちゃん、そこは…汚い、よ…?」

「だいじょうぶ。かわいいし、汚くなんか、ない」

うっすらと綺麗に生えた毛の下にある割れ目を、舌でなぞる。
独特の匂いと味に一瞬たじろぐが、ここでやめたらふたばが傷つくと思って、必死に舌を動かす。

「ぁ…変な感じ、してきた…」

これをこのまま続ければ、ふたばは「イく」のだろうか。
いやそれとも、胸を揉んであげたほうがよかったかな。
そうして、よく濡れたところに、俺のものを挿入して…。
ほんとにそんなことが、できるんだろうか?
なんだか、お宝本に書いてあったように上手くはいかないように思えた。

だんだん舌が疲れてきた。息も苦しい。

「だ、だめだ…」
380しんちゃんはへたっぴ(4/5):2010/10/10(日) 20:59:20 ID:CxzuaxtV
「しんちゃん…無理しないでいいよ?」

「ごめん…」

「あやまりっこなしだよ。次は小生の番だもん」

そう言うと、ふたばは獲物に飛びつく前の猫みたいにお尻を突き出して、俺の股間を見つめた。

「まだ元気かな…あ、ツンって匂いがするね」

「ふたば、まさか…う、うあっ!?」

ふたばは俺のものを舐め始めていた。全身が快感で鳥肌立つ。

「れる…ちょっと、しょっぱいかな…?あ、噛んだりはしないからね」

「そうじゃ、なく、て、うあ……」

自分でする時とは比較にならない気持ちよさだった。やばい。どんどん硬くなってく。

「く、くわえる、ね……あむっ」

「う、うん、でも、あんまり、もたないかも…」

「ほむ?」

ふたばの口の中の熱さと、巻き付いてくる舌の感触。
それだけですでに限界に達しそうだ。
おまけに、ふたばは不思議そうに上目遣いで見てきて、その表情も俺に拍車をかける。

「で、出そう…」

とっさにふたばの口を引き離そうとするが、ふたばはイヤイヤと頭を振って、離さない。

「…本気かよ…」

ふたばはやさしく目を細めて、いいよ、という顔をした。
そして、口をきゅっとすぼめて、俺のものをきつく吸い上げる。

「う、ああっ、ああああっ!?」

限界突破。頭の中で、白い光がはじける。
今まで出したことのないような量の精液が、ふたばの口の中にどくどくと放たれていく。

「ふた、ば……」

快楽の引き潮とともに、俺はガクッと崩れ落ちた。
381しんちゃんはへたっぴ(5/5):2010/10/10(日) 21:00:56 ID:CxzuaxtV
   ・
   ・
   ・
   ・


窓の外はもう夕焼けで赤く色づいていた。
幸い、姉も親もまだ帰ってくる気配はない。

「…ふたば、ごめんな」

「?」

「俺ばっかり、気持ちよくなっちゃって…」

「気にしなくていいよ。たのしかったもん。それに、小生も反省点はあるっス」

「ふたばも?」

「さっきはびっくりして吐き出しちゃったけど、しんちゃんのせーえき、ほんとは飲んであげたかったの」

「そ、そこまでしなくてもいいんだよ」

「小生がしたいの。だから、しんちゃんも小生も、まだまだこれから練習してじょうずになるっス」

「うん…あのさ、一応、コンドームは、持ってたんだ…千葉から、もらったやつ」

「千葉氏はエログッズの収集にも余念がないんスね」

「そうじゃなくて、その…ほんとに、するときは、付けるから…あ、当たり前だけど…」
 
「……付けるって、どこに?」

「相変わらず性知識が中途半端だなお前は…」

「いいもん、この先しんちゃんにいろいろ教えてもらうからっ」

そう言って、まだ裸のままのふたばは俺に抱きついてくる。
こういう天然小悪魔なところも相変わらずだな、と思う。
何も焦ることなんかないんだ。ふたばの言うとおり、ゆっくり体と体で覚えていけばいい。
ただ、ふたばの親父さんには十分注意しないと…。三女もいろいろ目ざといし…。
そんなことを考えながら、このいとおしい女の子のちょんまげに、そっと口づけをした。

                                    おわり
382名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 21:21:57 ID:VZhClBY8
乙です。ふたばの無邪気さと佐藤くんのうぶな感じがGood!でした。
登場してもいないのに千葉氏の存在感……。
383名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 23:25:49 ID:/+8vEr7X
乙です!
確かにしんちゃんは自分の性欲を我慢してふたばを大切にしそうだな
384名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 23:44:21 ID:2YpydMA3
作者さん乙です
よく考えたらまともな公式カップルってふたしんだけなんだよね
385名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 23:55:11 ID:UTu3BQ5T
乙です。
二人の関係がちょっと大人っぽ過ぎて自分的にはもう一つ。
みつどもえには濃厚な性的関係は合わないのかな?
まあエロパロスレだからこんな事言う方が野暮なんだが。
文章、物語は良く出来ていていいと思う。
386名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 23:59:03 ID:o2GwuREN
乙です、文章が読みやすく丁寧ですね

>>384
そういう話はエロパロ板じゃ無粋だってばさ
387名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 13:15:36 ID:X5tlZ30d
みつ輪物(明るめで)とか、杉輪物、「みつ・杉」同時な輪物を…
388名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 19:09:49 ID:ydYTvYt2
 乙に気をよくして再投下します。
  ・矢部ひと微エロSS(少し長め)
  ・135卵生(保護者会回)の翌週で184卵生(ひと杉おっぱい回)発生済みという超時空
 お楽しみ頂ければさいわいです。
389マッサージ(1):2010/10/11(月) 19:11:20 ID:ydYTvYt2
「あっ、あっ、んっ、いいよっ、ひとはちゃん……なかなか上手いね」
「はい。そ、そう言ってもらえると……んっ、嬉しいです……」

 10歳くらいの少女と20歳過ぎの男性、二人の体がベッドの上で重なり合っていた。少女の
呼吸は激しい運動をしているように荒く、一方で、男性のほうは陶然とした表情だ。

「ふぅっ、あっ、そこ……うん、そのあたりを中心に……ひゃあっ」
「んっ、どうしました、先生?」
「くすぐったいよひとはちゃん。あんまりくすぐらないで」
「ちょっとくらい良いじゃないですか。……こんな感じ、ですか?」
「そうそう、そんな感じ……あぁーっ、気持ちいい……」
「む、むふぅ」

 少女が指先を動かすたび、男性は恍惚と息をつく。少女も男性が悦んでいるのを感じ取り、
鼻息荒く昂奮していた。二人の下で、安物のベッドがぎしぎしと悲鳴を上げる。
 紹介するまでもなく、ふたりは鴨橋小学校六年三組担任教師の矢部智と、同生徒の丸井ひと
はである。土曜日、矢部の部屋にやってきたひとはは、こうして自らの担任教師とベッドの上
で体を重ねているわけなのだが……

「はぁー……ひとはちゃんのマッサージ、気持ちいいなぁ……」
「んっ、それは良かったです」

 ベッドの上でうつぶせになっている矢部に馬乗りになる体勢で、ひとはが彼にマッサージを
施していた。指先で、背中の凝りを念入りにほぐしていく。

「悪いね、ひとはちゃん。チクビに会いに来ただけなのに、こんなことさせちゃって」
「いえ、構いません。……かわりにあとで、先生が私をマッサージしてくれれば」
「うん。って、ひとはちゃんも凝ってるの?」
「そんなところです。先生こそ、急に私にマッサージを頼むなんて、どうしたんですか?」

 矢部は言っていいものかどうか迷うように、数秒沈黙した。しかしすぐ、

「昨日はほら、父母会があったじゃない。あんまり大きな声じゃ言えないけど、あれのせいで
かなり肩が凝っちゃって」
「……パパが迷惑かけてすみません」
「あ、その、ひとはちゃんのお父さんはぜんぜん問題なかったんだけど……他の親御さんたち
がいろいろ、さ」
390マッサージ(2):2010/10/11(月) 19:12:06 ID:ydYTvYt2
「それもふたばから聞きました。けど、パパも原因ですからね。……それでけっきょく、緒方
さんたちのことはどうするんです?」
「うーん……どうしようもないんだよね。ボクが話そうとしても聞かないし、まぁ、そのうち
諦めて、ストーカーみたいなことはやめるとは思うんだけど……」
「甘いですよ、先生」

 矢部の背中を押す手に力をこめて、ひとはは断言した。

「いったん好きになると、諦めるのは簡単じゃありません。どんな手を使ってでも相手を振り
むかせたい、どんな口実を使っても、その人と一緒にいたいと思うものですから」
「へ、へぇー、そうなんだ……。ひとはちゃんにも、そんな相手が……」
「ちっ、ちがいます!! 私のことじゃなくて、その、吉岡さんがそう言っていただけで……」

 ひとははちょっと赤くなり、激しい口調で言った。手の動きも、ちょっぴり荒くなる。
 しかし彼女に背中を向けている矢部には、その表情の変化は見えない。

「あ、そういうことか。勘違いしてごめん。うーん、ボクも好きな人はいるけど、そこまで執
着はしないから、判らないんだよね……」
「だから童貞なんですよ。それに──栗山っちのことは、もう諦めたほうが」
「うっ……」

 矢部はぐにゃりとベッドの上に伸びた。
 その背中を、ひとはがべしべし手のひらで叩く。

「はい、おしまいです。どうですか?」
「ん、楽になったよ。ありがとう、ひとはちゃん」
「どういたしまして。それじゃ、今度は私がマッサージしてもらう番ですね」

 ひとはは矢部の上からどく。今度は彼女が、矢部がどいたばかりのベッドの上に寝転がり、
マッサージをしてもらう体勢になった。

 ただし──仰向けで。

「ひ、ひとはちゃん? どうしたの? うつぶせにならないと、マッサージできないよ」
「いえ、先生に揉んで欲しいのは、背中じゃありませんから」

 震える声で言うと、矢部に見せつけるように、着ているワンピースの前ボタンを外し始めた。
391マッサージ(3):2010/10/11(月) 19:12:57 ID:ydYTvYt2
 矢部はたちまち狼狽えて、

「ちょっ、ちょっとひとはちゃん!? いったい何を……」
「その……マッサージしてもらいたいのは、ここです」

 少女の小さい手のひらが、自らのワンピースの胸元をはぎ取った。
 ブラジャーどころかハーフトップさえもつけていない少女の胸元が、蛍光灯の薄明に照らし
出される。日焼けしないたちなのか、服の下からあらわれた肌は、初春の雪原のごときまばゆ
さだった。
 小学六年生ともなればそろそろ胸が膨らんでくる頃合いだが、彼女の胸にはまったくと言っ
ていいほど凹凸がない。ともすれば少年のそれとも見える胸だったが、胸の左右に冠せられた
小さなピンク色の宝石が、エロティックな香気を発散している。

(女の子の、胸……!!)

 矢部は思わず、生唾を嚥み下した。
 ひとまわり年下の、まだいたいけな少女のものであることが判っていながらも、昂奮せずに
はいられない。とろんとした瞳で自分を見上げているひとはの表情も、いっそう矢部の情欲を
そそった。

「せ、先生。約束です、私の胸を……マッサージ、して下さい」
「だめだよ、ひとはちゃん……」

 最後の理性で、矢部は言った。しかしその表情は明らかに、「教師」のものから「男」のも
のに変わっている。両目は食い入るように、ひとはの胸を見つめていた。

「胸のマッサージなんて、ひ、必要あるの?」
「ありますよ。私だって……その、少しくらいは胸が欲しいんです。マッサージをすると胸が
大きくなるって読んだものですから、先生にも手伝ってもらおうと思って」
「そ、そういうことはふたばちゃんに頼めばいいじゃないか! どうしてボクに……」
「男の人がマッサージした方が効果が高いって、雑誌に書いてありました。なんでも、自分で
するよりも男性からされたときの方が、たくさん女性ホルモンが分泌されるとか」
「一体何の本を読んでるのさ!?」
「普通の女性誌ですけど」
392マッサージ(4):2010/10/11(月) 19:13:29 ID:ydYTvYt2

 ひとはは胸元を露出したまま、恨めしそうに矢部を見上げた。

「そんなわけですから、早くマッサージして下さい」
「え、ええと……やっぱりだめだよ、ひとはちゃん。ひとはちゃんは女の子なんだし、ボクは
男なんだから」
「どうしていけないんですか? 単なるマッサージですよ。それとも先生は、小学生の女の子
の胸を触って昂奮してしまうような変態なんですか?」
「そうじゃないけど、その……ほ、ほら、つまり……」
「いいから、早くして下さい」

 歯切れ悪く逃げ口上を述べる矢部に、ひとはは強い口調で言った。上から言われると逆らう
ことができない矢部の気弱を、彼女はこの上なく知っている。
 案の定、

「わ、判ったよ……その、マッサージするだけだからね?」
「ええ、お願いします」

 矢部はベッドの脇に立ったまま、おそるおそるひとはの胸に手を伸ばす。
 しかしその途端、

「待ってください、先生。ちゃんと私の上にまたがって下さい」
「えっ、ええっ!?」
「マッサージするときの基本的な体勢ですよ。さぁ、遠慮なく」
「う、うん」

 ひとはに命じられるがまま、矢部は彼女の太股のあたりにまたがる。それだけで、ひとはの
ほっぺたがほんのりと赤らんだ。

「それじゃ、始めるよ、ひとはちゃん」
「ええ、お願いします」
393マッサージ(5):2010/10/11(月) 19:14:21 ID:ydYTvYt2
 矢部は両手をひとはの胸に近づけ、そっと白い肌に手のひらを載せた。指先が少女の体温を
感じると同時、

「んっ……!」

 まるで冷たい氷を押しつけられたように、ひとはは小さな悲鳴を上げた。ほっそりした体が
びくんと震え、みるみるうちに顔が真っ赤になる。

「ひ、ひとはちゃん?」
「んふぅ……だ、大丈夫です、続けてください」

 ひとはは目を閉じて、じっと矢部の愛撫に身を任せる。
 唇を噛みしめるその表情に、矢部は頭の芯が痺れたような気分になった。指先を動かして、
いよいよ本格的に少女の胸の感触を味わいにかかる。
 見た目そのままの肌ざわり。手のひらの中心で、乳首が柔らかく潰れる。想像していたより
もさらに胸は薄く、肋骨の表面にわずかに脂肪の層が存在する程度。手のひらで摘めるほどの
胸もない。ほっぺたのほうがよほどボリューミーだ。
 しかし少女の胸を揉んでいるという事実は、徐々に矢部の脳を蝕んでいく。もともと彼は巨乳フェチで、少女の幼い肢体に性的興奮を覚えるペドフィリアではないのだが、それでも童貞
の悲しさ、「女の子の胸」と言うだけで昂奮してしまうのだ。いつしかむくむくと、彼の小学
四年生は高校三年生くらいまで大きくなり──ズボンの中で膨らんだその先端が、少女の太股
に触れた。

「あ……」
「わっ、ご、ごめんっ!」

 途端にぱちりと目を開けるひとは。矢部はのけぞって、慌てて腰を浮かせた。
 しかしひとはは相変わらず真っ赤な顔のまま、無表情に矢部を見上げて、

「……どうしたんですか? マッサージ、続けてください」
「え、ええと……はい」

 矢部は再びひとはの太腿に腰を下ろし、前屈みの体勢になった。するととうぜん、未だ勃起
止まぬペニスの先端がひとはの太腿の付け根に当たってしまう。まずい、と思う矢部だったが、
ひとはが何も言わない以上、勃起を自己申告するわけにもいかない。せいぜい、気付かれない
ように少し腰を浮かせて、硬直したペニスが少女の太腿を圧迫しないようにするだけだ。
394マッサージ(6):2010/10/11(月) 19:15:09 ID:ydYTvYt2
 再び少女の両胸に手を添えて、「マッサージ」を再開する。しばらく揉むうち、彼は手のひ
らの中心に、何やら硬くしこるものがあるのを感じ取った。

(ち、乳首が……勃ってる!!)

 先ほどまで、手のひらの下で柔らかく潰れていたはずの突起が、つんと手のひらの中心をつ
ついてくる。手を動かすと、乳首が掌中で転がるのが判った。
 乳首だけではない。見おろす少女の顔は赤く上気して、瞳はぼんやりと潤んでいる。童貞の
矢部にも判るほど、判りやすい欲情のサインだ。

「んっ、ふぅっ、……はぁ」
「ど、どどどどどう、ひとはちゃん?」
「はぁっ、はっ、はい……もっと、続けてください……」
「はぁっ、う、うん……」

 いつしか矢部の呼吸も、ひとはの吐息に重なるように激しくなってくる。ペニスがこれまで
にないほど硬くいきり立った。さらにひとはは少し膝を立てて、自らの太股を矢部のペニスに
押しつけてきて、

(まっ、まずい……このままやってたら、暴発する……!!)

 まるでオナニーのフィニッシュ近くの時のように、ペニスが痙攣を始めている。それを促す
ようにひとはの太腿がさりげなく股間を擦りあげ、矢部の欲情はいまにも射精しそうなほどに
高められて、

「ご、──ごめんっ!!!!」

 矢部は絶叫もろとも、ベッドの上からバネ仕掛けのように飛び上がってトイレに駆け込んだ。
途中に積んであったカップ麺の山が、床の上に撒き散らされる。

「あ……あーあ」

 担任教師の醜態を見送ったひとはは失望の溜息をつくと、もそもそと胸のボタンを留めなお
した。それでもどこか満足そうな表情で、まるで矢部の手のひらの感触を思い出そうとするか
のように、自分で平坦な胸をもみもみする。

(ちょっと、いじめすぎたかな)
(でも……半分以上は、先生の責任だからね。ちゃんと手伝ってもらわないと)

 彼女が見つめるのは、ベッド脇に山と積まれたDVD。いずれも巨乳のAV女優が、あられ
もないポーズで挑発している。ひとははふんと鼻を鳴らして、

「先生、どうしたんですか? マッサージ、もうおしまいですか?」

 トイレに引きこもってさめざめと泣いている矢部を、説得にかかったのだった。
395マッサージ(おまけ):2010/10/11(月) 19:16:43 ID:ydYTvYt2

  * * *

「杉崎さん、その、私、ちょっと大きくなったかも」
「ええっ、……ほ、本当!! いったい何をしたのよ三女!!」
「マッサージしてもらったんだ。雑誌に載ってた方法なんだけど、意外と効くみたい」
「へぇー……好きな相手にしてもらうと効果大って書いてあったけど、三女さんは……」
「……何でいま、先生を見たの?」
「…………、まぁ、隠したいなら聞かないけどさ。それよりもあたしは誰に頼もうかしら。好
きな男子なんていないし」
「……何でいま、みっちゃんを見たの?」
「ん、呼んだ?」
「な、何でもないわよ!! ……あの、みつば。今日うちに来ない? 相談したいことがあるん
だけど」
「ま、まぁ、スイーツがでるんなら行ってやってもいいけど」
「決まりね!!」

(えぇー!?)

          (おしまい)
396名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 19:18:43 ID:ydYTvYt2
失礼しました。一部改行が変になってしまいましたが、次から気をつけます。

このあと、みつ杉がおっぱいを揉み合いながらちゅっちゅするSSに続きません。
397名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 19:46:12 ID:DLVED0gs
>>396
乙です。
挿入もしてないのに、そこはかとなくエロかった。
私情ですが、みつば×千葉だろうjkと思うのは僕だけですか?

>>387
承りましょう。
398名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 20:03:01 ID:5Jttg7r8
>>396

良かったです
三女はもちろん矢部先生の童貞っぷりもw
399名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 20:14:31 ID:pCUyCi/E
>>396
GJ!
矢部っち…気持ちは分かるが少し情けないw
それにしてもマッサージだけなのにエロスなぁ

>>397
まあ、好きなカプなんてのは人それぞれだからね
俺の場合、みつば関連だと杉ちゃんとの絡みの方が好きだが、千葉氏も確かにいけるな
それはそうと輪モノ期待
400名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 20:24:54 ID:xcV8utDK
>>397
俺も
杉みつも好きだけどな
401名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 20:50:31 ID:ydYTvYt2
 どうもです。挿入シーンなしですが、すこしでもエロスを感じていただけると
本望です。

>>397
 個人的には杉みつが好きなのですが、千葉みつもアリですね。というかみつばと
男をくっつけようと思った場合、千葉氏くらいしか残っていないような……。
あんなに可愛いのに、もったいないことです。
402名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:27:23 ID:hhBFPa80
乙です。
これはいいですね。導入が面白い!マッサージかい!と突っ込みを入れてしまいました。
でもエロパートも十分エロかったです。もっと続きが読みたかった。
早漏の矢部っちが悪いのか…。
おまけのオチはもう一工夫欲しかった。
でもGJです!
403名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 01:54:00 ID:qqR7LLK6
長めの投下します

・エロは序盤だけ
・千葉みつ(だがエロはない)
・高校生設定
・諸事情により携帯からなんで遅いし長めになりそう
・改行(笑)


20〜30くらい使うかもしれない
404:2010/10/12(火) 01:59:04 ID:qqR7LLK6
時計を確認する。待ち合わせの時間まで後5分。正直、これで本当に良かったのか分からない。いや、こんなのは多分間違いなんだろう
それでも私は、もうここに来てしまったし、いざ相手が来た時に断ったとしても、場合によっては無理やり、なんてことも有り得る

「援助交際……かぁ」

パパが知ったら怒るどころの騒ぎじゃないだろう。妹達も軽蔑するかもしれない

お小遣いが足りない、とパパとちょっと派手な喧嘩になった。パパへの当て付けとお金稼ぎを目的 に、いわゆる出会い系に 登録した
高校の友達でも、何人かやっているらしいし、と気楽に考えていたのがそもそもの間違いだった。相手から返信があった時はちょっとだけワクワクしたけれど、会う直前になった今は、恐怖や不安しか感じない

(あああどうしようどうしよう……!?)

待ち合わせはとある駅前で、指定のベンチに座っていて欲しい、とのことだった。座ってみたけれど、そうするといよいよ現実感がのしかかってきて、途方に暮れてずっと下を向いていた

(やば……吐きそ……)

頭の中がぐるぐるし過ぎて、お腹の中もぐるぐるしている。気持ち悪い。怖いし情けないしで、涙も出てきた
405:2010/10/12(火) 02:00:15 ID:qqR7LLK6
こういう時は悪い想像しか浮かんでこない

例えば間もなく相手がやって来て、断りきれずなぁなぁと状況に流されて、気付くとそこはもうホテルの一室なんだ
それなりの繁華街の駅前だし、そういう場所は腐る程ある。相手は手慣れた感じで手続きをして、私はそれを後ろでぼんやり見ることになるだろう
部屋に入ったらどうだろうか。いきなり抱き寄せられて、キスでもされてしまうんだろうか。そうなると多分、思いっ切り舌を入れられるんだろう
キス自体初めてだというのに、人柄もろくに知らないような男に無理やりされるなんて鳥肌ものだ
――

『ふぁ……んちゅ……ちょ……待っ……下さ……ん……』

唇越しに感じる相手の荒い息遣いが不快だ。拒否しようとしても、男の力にかなうわけもない。頭を抑えつけられ、服越しに体の至る所を撫で回される
相手は足を私に絡めるように立ち、ちょうど太股の辺りに、熱くて固い何かを押し付けてくる
その内壁まで追いやられて、相手は全身を私に擦り付けるように上下し始める。足の間にある相手の膝がしつこく私の股関を擦り、その内パンツの中、まだ誰にも触らせたことがない場所に、相手の手が伸びてくるのだ

――
406:2010/10/12(火) 02:01:23 ID:qqR7LLK6
或いは、さすがにベッドまでは我慢してくれるのかもしれない。シャワーとかも行かせてくれたりするかもしれない
しかし、そうなると今度はビデオとかをセットされたりしないだろうか。もしくはシャワー中に押し入ってきて、そのまま体をまさぐられる、なんてことになるのではないか

――

『?!いやっ!?まだ、シャワー中……!』

背後の扉が開き、遠慮無く相手が私ににじり寄ってくる。金を払ってやるんだから当然?何を言っているんだこの男は。援交とかに走る奴にはロクなのがいないようだ
露わになっている私の胸を鷲掴みにする男。まず下を隠そうとしたため、胸を隠す余裕なんて私には無くて、いいように揉みしだかれる

『んっ……い、やぁ……あぁ?!』

胸を弄んでいた男の腕がするりと背中に回った次の瞬間、閉じた太股を無理やり割るように、強引にお尻の方から秘部を触られる。思わず声が出る

『ひぁ……あふ……や、やめ……ん、んうぅぅ!』

指が小刻みに動いて、私の秘部をなぞったり、押し込んだり、中に入ろうとしたりしてくる
片腕は相変わらず胸を蹂躙していて、生まれて初めて受ける行為に私は成す術もなく、そのまま男に犯され……

――
407:2010/10/12(火) 02:02:45 ID:qqR7LLK6
経験済みの友達の話や、妹達が持っていたいやらしい本の写真が頭に浮かび、否応無く私にそういう場面を想像させる
不安と恐怖で一杯なのに、自分の想像がそれを一層重くしていくのだ。そして更に悪い方に向かって想像して、それらがループしていく

――

『ひぅ……うぇぇ……ひっく……』

無理やり押し倒され、服を剥ぎ取られて、好きなように体をいじり回された
初めてのことばかりなのに、相手は強引に行為を進めて、痛いと言っている私は無視して、何回も中に出して
最後には今の今まで私を犯していたアレを、私の喉に突っ込んで来た。口の中は血の味と精液の味しかしない
太股がぬるぬるして気持ち悪い。お尻の辺りのシーツは、私の血や相手の体液でべったりしていて不快感を一層煽り立てる
男は一度シャワーを浴びてから、また続きをやるという。もしかしなくても、私はとんでもない男を引いてしまったようだ
私の中にアレを出し入れしてる時、ビデオで撮っているとか、後何人か呼ぶとか言っていた
服や携帯は既に取られている。私には、逃げたり 助けを呼ぶことは出来そうにない。またモノのように犯されるのだろう。いつになったらこの悪夢は終わるのか……

――
408:2010/10/12(火) 02:08:40 ID:qqR7LLK6
「嫌っ……!」

思わず小さく声を上げてしまった。慌てて辺りを見回す。幸い近くには誰もおらず、変な視線を浴びたりもしていないようだ

一度空を仰いで、すぐにがくりとうなだれる。いくらなんでも悪い方向に話が転がり過ぎだ

もしかしたら、人の良さそうなおじさんとかが相手で、一緒にカラオケだとか、軽いスキンシップくらいで済むかもしれないじゃないか

超絶イケメンがやってきて、夢のような初体験が出来るかもしれないじゃないか

「……アホらし」

……それこそ有り得ない妄想だと、自分で自分に呆れてしまった
悪く考え過ぎるのも、気楽に考え過ぎるのも良くない。前者は精神衛生的に、後者は心構え的に

もう私は所定の待ち合わせ場所にいて、待ち合わせ時間になっている、というのが一番重要なことだ。小遣い稼ぎと割り切って、何があろうと軽くあしらってしまえばいい

「っていってもね……うぅ……」

あしらってしまえばいい、と考えても、やっぱり不安や恐怖は拭えず

「……うぇ……」

下を向いたまま、体をぎゅっと抱きしめて、声を押し殺すように泣いた
409:2010/10/12(火) 02:11:58 ID:qqR7LLK6
と、その時

「長女?」
「え?」

不意に知っている声がして、私は思わず顔を上げた

「……ち、ば?」
「おう……久しぶりだな」
「……そうね」
「……とりあえずひどい顔だ、と言っておこう」
「なっ!?う、うるさいわよ!」

慌ててハンカチで顔を覆う。しかし、確かに涙とちょっと鼻水混じりの顔はひどいかもしれないけれど、デリカシーというものが無いんだろうか
私がさっきまでどれだけしんどかったのか知りもしないくせに、小学生の頃から相変わらず腹が立つ奴だ
皮肉なことに、千葉への憤りで一時的に気分は回復していた。そこは評価してやってもいい

「……何であんたみたいのがこんな場所にいんのよ」
「お前こそ何でこんな場所にいる」

お互い同じ疑問をぶつける。それもそのはず、今私達がいる場所は、少なくとも私達の生活圏からはかなり縁遠い所なのだ。だからこそ、待ち合わせを承諾したのだけど。それにしてもここで千葉が出現するとはおかしな話だ

「……彼氏待ちよ」
「お前に彼氏?物好きだなそりゃ」
「いちいち腹の立つゴリラね……」
「……まぁ俺も彼女待ちだがな」
「千葉に彼女?どこの動物園出身かしら」
「豚舎出身のお前が言うな」
410:2010/10/12(火) 02:13:23 ID:qqR7LLK6
割と苦しい言い訳だが、男の人を待っているという事実は変わりない。というか、こいつに彼女とは世も末だ
何となくだけど、千葉も私と同じで、人様には言えない理由でここにいるんじゃないだろうか
腐れ縁からか、はたまた実際人様に言えない理由でここにいる私なりに、同類を嗅ぎ分けたのか。どちらにせよ、そんな気がしてきた

「……ほんとに彼女なんているのか疑わしいわね」
「そりゃこっちの台詞だっつーの」
「あたしを誰だと思ってんのよ!今時のモテカワ愛されガールの」
「雌豚?」
「そうそう、ってちがぁーう?!」
「隙有り!ブラホック外し零式!!」
「いやーっ!?ふっざけんじゃ無いわよこのセクハラ童貞ブタゴリラ!」
「ははは、相変わらずだなお前」
「あんたもね。もちろん悪い意味だけど」

あぁ、こういうやりとり、悪くない。私は素直にそう思っていた。さっきまで嫌な想像をしていたからなおさらだ
6ー3の時は、こんな風に誰かとワイワイガヤガヤやるのが日常だったっけ
たった1年間のはずなのに、何年もあの教室で過ごしたかのように錯覚することがよくある
まだ杉崎や吉岡みたいに繋がりがある友達もいるけれど、クラスメイトはほとんどバラバラだ
411:2010/10/12(火) 02:14:57 ID:qqR7LLK6
その内同窓会なんかやってもいいんじゃないかと思う。もちろん杉崎家を使って、豪華な食事と素敵なスイーツてんこ盛りのパーティーをやるのだ

杉崎の馬鹿が色々突っかかってきて、吉岡や宮下がそれをたしなめる
ちょっと離れた場所では、ひとはが杉崎の小生意気な弟や松岡に絡まれていて、そこにその内宮下も混ざりに行くのだ
ふたばは相変わらず佐藤にべったりだろうな。変態集団はさすがにもう自重する年齢だろうか。何だか自重して欲しく無い気もするけれど
千葉は……まぁ自重なんてする奴じゃないか

何にせよ、どこか懐かしくて、やっぱり楽しい光景が繰り広げられるに違いない

でも、私は――

「……」
「?おい、なんだいきなり黙って」


私は、今、何をしようとしている?ちょっとお小遣いが欲しいなんて理由で、体を売るなんて
そういう職業の人もいるだろうけれど、それは生活のために必要なことだからやるのだ
不自由ない暮らしが出来るくらいには、パパがちゃんと稼いでいるんだ。それなのに、こんな――

「……汚い」
「は?」

こんな、汚い、自分の体や心を廃れさせるような行為に走るなんて。そんなんじゃ、みんなに、友達に合わせる顔が無いじゃないか
412:2010/10/12(火) 02:19:08 ID:qqR7LLK6
「……私、ばかだ……」
「お、おい……」

千葉が目の前にいるけど、私はもう耐えきれなくなって、顔をぐしゃぐしゃにして泣いてしまった。さっきまでの、嫌な想像に耐えきれなくて泣いていたのとはレベルが違う。大泣きだ
こいつと昔みたいに話をして、小学生の頃を思い出して、それがすごく綺麗で、大切なものだっていうことに改めて気付いた
もし、さっきまで想像していたようなことになっていたら、私は本当に大切なものに、二度と触れられなくなっていたんじゃないか。そんなの最悪だ。背中がぞわりとする

その次の瞬間、あったかいものが私の背中を撫でていた

「……っひく……ぐず……なに、よ……」
「……事情は知らんが、まぁこういう時はこうするもんだろ」
「……ばか」
「……落ち着くまでは、こうしといてやるよ」
「…………ぅん…………」

そっと背中を撫でてくれる、千葉の無骨な手。意外に大きいんだな、とか考えてる内に、何かだんだん恥ずかしくなってきた。通行人は多く無いけれど、ある程度の視線は感じられる
でも、泣いている今の私にとって、これほど心を落ち着かせるものも無く、結局完全に泣き止むまで、千葉の手の感触に甘えてしまったのだった
41310:2010/10/12(火) 02:20:21 ID:qqR7LLK6
「わ、私の背中を触り放題だったなんて、感謝して欲しいもんだわっ!」
「あーはいはい……で?」
「うっ……いや、ぇーと…………ぁりがと…………」
「うむ、よろしい。まぁやっぱこうだよな」
「な、何よ」
「様式美、ってやつ?」
「何それ……?ま、あんたのことだから、いやらしいことなんでしょうけど。この変態」

私が泣き止んだ後、千葉はジュースまで奢ってくれた。別にジュースによって印象が更に良くなった、なんてことは決して無いのだけど

(意外に、かっこいいかも?)

こいつ、セクハラさえ無ければかなり良い男なんじゃないだろうか
変態佐藤なんかは、悔しいが昔も今もかっこいい。そこは認めている。あの優男はふたば一筋だし、実際そこまで嫌いじゃない
それと比べて千葉は、男らしくなったという感じだ。背も高くなって、体付きもがっちりして、いかにも頼れる感じに見える

(あれ、何考えてんのかしら私……あれ、あれ?)

本当に私はどうしてしまったのか。千葉を見てドキドキするなんて。これは……認めたくないけど……そういう感情のようだ

「それはそうと」
「ひゅい?!……ぐぇ、げほげほ!」
「汚っ!!」
「あんたのせいだろうが!?」
41411:2010/10/12(火) 02:21:32 ID:qqR7LLK6
さすが千葉、こっちの気持ちも知らないで遠慮なく話かけてきやがる。まぁ、そこがこいつらしい気もするけど
それに今叫んだせいか、認めがたいあの感情がちょっと引っ込んだ。こっちの方が色々やりやすい

「それはそうと、何よ?」
「おっと、そうだった……何でいきなりあんな大泣きしたんだお前?」
「……それを聞くとは、ほんとあんた良い度胸してるわね……」

つくづく遠慮の無い野郎だ。呆れを通り越して最早尊敬してしまう

しかし、盛大に泣いた後だったからか、目の前のこいつを信頼に足る奴と判断したからか。単純に、誰かに話を聞いてもらいたかっただけかもしれない。とにかく私は、千葉にちょっとだけ話をしようと思ったのだ

「まぁ話してもいいけど。そうね……ま、一時の気の迷い、っていうのかしらね」
「ほう」

援助交際とか言うのは控えて、単に出会い系に興味を持ったということにした。私が色々と想像したことは、何となく伝わるように曖昧にしておいた
41512:2010/10/12(火) 02:22:31 ID:qqR7LLK6
「……でね、私思ったのよ。こんなことしてたらさ、みんなに……その、例えば、小学校以来の友達とか?そういう人達に顔向け出来ないじゃない、って」

ちょっと恥ずかしいけれど、これはちゃんと言っておきたかった。理由は自分でもよく分からない。でも、千葉なら何となく分かってくれる気がして……おっと、私ったら、また千葉に心が傾いているじゃない

「……で、色々昔のこと思い出してさ、何か自分が惨めになって、泣いちゃったの……あはは、らしくないわね、今の私」

おいおい本当に私らしさのかけらもないじゃないか。自分でもそう思いつつ、紛れもない本心を千葉に話していた

「って感じで私の話は終わり。どう、満足かしら?」
「……」

千葉は黙っている。嫌われてしまった?引かれたのかな?どうしよう、だったら、いやだな

もう、隠しようがない。私は、こいつのこと……

「……最初に謝っておく」
「え?」
「すまん長女!!許してくれ、この通りっ……!!」

何をしているんだ千葉は?土下座でもしかねない勢いで突然謝りだした。私、何かした?全く分からないのだけど
41613:2010/10/12(火) 02:27:16 ID:qqR7LLK6
「ちょ、ちょっとちょっと!?話が見えないわよ!」
「とりあえず謝らせろ!」
「いや、アンタ、周りの目ってものをね!?」
「じゃあ絶対怒らないと言ってくれ!」
「何に対してよ?!」
「いいから!」
「あぁもう……分かったわよ!絶対怒らない!怒りません!!もし怒ったら、何でも言うこと聞いてあげるから!」
「本当か?」
「本当よ!」
「本当に本当?」
「しつこい!」
「……わかった」

よく分からないけれど、明らかに人が集まってきているので頷く以外ない。ようやく千葉も落ち着いてくれた。お互い息が上がっている

「……で、当然話してくれるわよね?『最初に』とか言ってたわけだし」
「……うむ。絶対怒んなよ」
「はぁ……そればっかりねあんた」
「まずこれを見てもらおう」
「携帯?あ!これ私が登録したサイトに似て……あれ?」

最初は機種の違いから来るレイアウトの見た目の差異で勘違いしたけれど、間違いない、これは同じだ。全く同じサイトだった

「何であんた出会い系なんかに手出してんのよ」
「……男子高だからな、俺。出会いが欲しいのさ」
「……くっだらな」
41714:2010/10/12(火) 02:28:56 ID:qqR7LLK6
そうか、こいつ男子高だっけ。これは良い報せだ。出会いが無いとか言ってるし。実際私も、最初に付き合うなら気兼ねない男が良いと薄々考……え……え?

「え?」
「いや、年齢偽ってもさ、後ろめたいのってお互い様だろ?だから、その……な?」
「……」
「仮にばれても」
「パスワード」
「……えーと、4545」
「携帯寄越しなさい」
「……はい」

私は千葉から携帯をぶん取ると、パスワードを入れて個人ページを開いた
こういうのには色々なパターンがあるけれど、ここはパスワード式の個人ページからプロフィールを変更したり、設定をいじることが出来るタイプのサイトだった
当然、相手とのやり取りなんかの履歴も残っているわけで

「……『よつばちゃん』……これ私とのやり取りね」
「……」

よつばちゃんとは、サイト内で使っていたハンドルネームみたいなものだ。我ながら安易だと思う

「何か言い残したいことは?」
「……あえて言わせてもらおう。女を困らせるのは、男の義務なのです……と」
「死ねっ!!今死ねっ!!すぐ死ねっ!!骨まで砕けてお手軽に死ねっ!!」
「怒らないって言っただろうがてめぇ!!」
「知らんわああああああああああああ!?」
41815:2010/10/12(火) 02:30:30 ID:qqR7LLK6
つまりそういうこと。何の巡り合わせか知らないが、出会い系で私がやり取りをしていた男は千葉だったということ
25歳のリーマンとかいうありきたりな嘘設定で、17歳として年齢は偽りなく登録していた私にメッセージを送っていたのは、さっきから逃げ回っている変態野郎だったのである
しかし、実際会ったら社会人じゃないことはモロバレだろうに。やはり小学校の時から進歩の無いバカ野郎だ

いわば今日の私は、こいつによって踊らされていたということになる。挙げ句の果てに、普段人に見せないような態度で、心の内もさらけ出してしまったのだ

そして一番大事、というか致命的なことは、私が、千葉を……

「私のときめきをどうしてくれんのよぉぉぉおおおお?!」
「はぁ?意味分からんわ!!痛った!痛ぇよ!」
「今更消えないのよこんの馬鹿変態がああああああああ!?」
「ぎゃあああああああ!!」

この怒りはしばらく収まりそうにない。一応お金は提示していた分を用意しているだろう。千葉との追い掛けっこを続けつつ、何を奢らせてやろうか、私は考えていた
419後日談1:2010/10/12(火) 02:32:00 ID:qqR7LLK6
「しっかし、何で俺もお前も気付かなかったんだかなぁ……」
「全くだわ……(ぐもぐも)……(んぐ)ふぅ。それにしても、やっぱりおいしいわぁ、これ(あむ)」

ここは最近ちょっとばかし有名なカフェ。何でも聖天ペガサスmix盛りだとかいうスイーツの城が大人気なのだそうだ
実際目の前で見てみると、人間一人の食う甘味の量を遥かに超えている。「あげないわよ」とか悪鬼羅刹の目つきで言ってきた長女には悪いが、全く食う気にならん
それをほっこり顔でむしゃこらむしゃこらやってる長女は正直すごい。いや、異常というべきレベルだろう
店側でも最低4〜5人前相当を目安にしているというのに、一人の女子高生がそれを順調に消化していく。ギャラリーまで集まってるじゃないか。自重してくれ

そんなお化け商品だから、当然値段もそれなりに張るのだ。俺のひと月のバイト代は高校生として考えても安い方だと思うが、まさかスイーツ一つで半分も吹っ飛ぶとは思わなかった

「……とほほ」
「(むぐ)何よ!文句あんの!?人を弄んでおいて!」
「……滅相もございません」
420後日談2:2010/10/12(火) 02:33:22 ID:qqR7LLK6
先の一件に関しては、責任を取って当然なのは分かっている。自分の最低さ加減も、馬鹿さも、改めて考えると本当にひどいものがある
だがだからといって、懐が痛んで文句が出ないほど、こちとら大人じゃない。さすがに支払いを拒否ったりはしないけれど、嘆息くらいはさせて欲しいってのが本音だ

「……エロ行為には及ばんかっただろ」
「まだ懲りてないわけ?あんたが手を出そうとした他の女の子に同情するわ……(むぐむぐ)」
「む。失礼だな」
「何が失礼なんだか……(あむ)あたしが、(ごくん)他の女の子の分も絶対償わせてやるんだから」
「おいおい……自分の食い意地満たす目的しか無いだろそりゃ。第一償うも何も、俺がやり取りあったのってお前だけだし」
「……え?何……それ……(ごくん)」
「とりあえず食いながら喋んなよ」
「わ、悪かったわね!」

俺の指摘でようやく手を止める長女。城の様相を呈していたスイーツは殆ど壊滅状態だった。こりゃ本丸攻略も時間の問題だな

「……で?私だけってのはどういうことよ?」
「どうもこうも、そのままだよ。お前以外の女の子とはやり取りしてないっつーの」
「……嘘ついてんじゃ無いでしょうね」
421後日談3:2010/10/12(火) 02:36:47 ID:qqR7LLK6
実際俺は、適当に目に付いた最初のプロフィールにメッセージを送って、その娘とのやり取り以外はしていない
まぁ何の因果か知らんが、その娘が目の前のスイーツ攻略中の女だったわけだが。世の中って意外に狭いっていうことを、まさかこんな形で実感するとは
例のサイトの履歴も一応見せて、俺の言ったことを証明する。まじまじと画面を見ていた長女は、しばらくすると俺を不服そうに見つめてきた。どうやら納得はしたらしい

「ふん……まぁ本当みたいね。信じてあげる」
「そりゃどうも。まぁ予想以上にこういうサイトがめんどい、ってのもあったけど」
「……けど?」
「意外に楽しかったからなぁ、お前とのやり取り。他の人にメッセージ送る気無くなっちゃったんだよ」
「……」
「あぁ、こりゃ実際会うとなっても大丈夫だな、ってすぐに思ったからな。まさかそれが長女だったとは夢にも思わなかったけどさぁ」
「……」
「あれ?どうした?」

目が点になる、ってのは、多分今の長女みたいのを言うんだろう。不思議なものでも見たように固まっている
422後日談4:2010/10/12(火) 02:37:59 ID:qqR7LLK6
片手にフォークを持って、漫画みたいに口元を生クリームで汚して、唖然とこっちを見ている長女
しかし改めて見ると、こいつって割と可愛いんだよな。髪は伸ばしつつ、手入れはしっかり行き届いているみたいだし、小物も可愛らしい感じで統一している
更にフォークと口のクリームが幼さとそこはかとないエロスを演出しているとはな。うーん、ベネ。なかなか良いぞ長女。黙ってりゃ嫁にもらいたいくらいだ

「……何かすっごい変態ちっくで失礼なこと考えてない?」
「んーそいつは言いがかりだぞははは」

おっと、妙なところで鋭いじゃないか。スイーツ食って機嫌は上々だろうが、何かの拍子にまた色々責められるのも面白くないというものだ

「それはそうとだな長女」
「何よ」
「『友達に顔向け出来ない』」
「?!」
「いや、茶化すわけじゃないんだ。ただ、本当に良い台詞だと思ってな」
「……それで?」
「ありがとよ。あれで目が覚めたんだ。カッコよかったぜ、あの時のお前」
「……」

こりゃあ茶化してるように聞こえるよなぁ。まぁそういう風に言ってるんだがな。一応紛れもなく俺の本心なのだが
423後日談5:2010/10/12(火) 02:39:06 ID:qqR7LLK6
あの時、泣いてた長女。俺に色々と打ち明けた時の長女。あの日以来、こいつの姿を見ると妙に心がざわついて落ち着かない
そんな相手に、こんな小っ恥ずかしいことを真面目に言えるわけがないだろう

「……はは、なんてな。ははは……」
「……」
「……」
「……」

しかし、茶化し気味に言ったはずなのにやたら恥ずかしいなこれ。何か気まずい。お互いちょっとの間無言になる
沈黙を破ったのは長女だった

「……携帯」
「お?」
「出しなさいよ」
「あ、ああ」
「赤外線受信出来るでしょそれ」
「おう」
「私の番号とアドレス送るから」
「おう……え?」
「あんたのも頂戴」
「あ、いや別にいいんだが……」
「も、元はといえば、お互いのアドレス知らなかったからあんなことになったんじゃないの!」
「……確かに……」

それは事実だ。実際今日ここに来る連絡も、家の電話で受けたのだ。女の子からだよ、とにやにやしていたお袋の様子は正直もう勘弁願いたい

「それに、今回だけで償いきれてるわけないんだから」
「またその話……ってあとどんだけ食べるんだお前!」
「う・る・さ・い!とにかく、早いとこ交換しなさいよね!」
424後日談6:2010/10/12(火) 02:40:07 ID:qqR7LLK6
番号を交換し終わると、長女は機嫌良さそうに残りのスイーツ攻略に取りかかった
鼻歌混じりにどんどん食べていく。ほどなく完食したこいつは、こんなことを言い出しやがった

「とりあえず、向こうひと月は少なくとも週1で付き合ってもらおうかしらね」
「週1?!俺の財布はどうなるんだ……?」
「自分で何とかなさい……私との、で、デートみたいなもんなのよ!光栄に思いなさいよね!」
「悪夢かこりゃ」
「……やっぱり失礼な奴!」
「おぉこわいこわい」

そんなやり取りをしつつ、バイトをどうやって増やそうか考え始めた俺は、内心今の状況を悪くないと考えているのであった
425おわり:2010/10/12(火) 02:45:55 ID:qqR7LLK6
千葉みつが見たいと思って自分で書いたけど

・エロをどういれるか
・年齢設定どうするか

これで結構悩んだんですよ
そんで最終的にこんな感じに
やっぱり小学校でエロはきついし、ギリギリまだみんな清い感じでいて欲しいなぁ、と

いつの間にかJKみっちゃんが天使過ぎる&千葉氏がイケメン過ぎる展開になっちゃったけれどwww

もちろん2人はまだ童貞処女恋愛歴なし、今後に期待したいところ、って感じ


とりあえず長いことレス使ってしまってごめんなさいです
426名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 03:07:09 ID:m9y0KnWy
グッジョブ!
やはりみっちゃんは天使すぎる。千葉氏がんばれ。
427名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 03:13:47 ID:3l+T5BGw
ニヤニヤさせてもらいましたw
千葉氏はほんまえぇ男やでぇ……

妙にお値段以上だったり、アイテムなんぞ使ってんじゃねぇ!な感じのみっちゃんとか
キャバ嬢が盛ってそうなスイーツとかの小ネタも結構好きw
428名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 03:33:51 ID:9wBOrMKL
乙!
千葉氏イケメンだな
429121:2010/10/12(火) 07:35:25 ID:iAhmzOi6
以前千葉おがを書かせて頂いた者です
今回もご多分に漏れず
恐らく千葉おが?です

ちなみに今回は少量なれど、エロシーン有りです
それでは、少々長ったらしいですが
お付き合いくだされば幸いです
430121:2010/10/12(火) 07:36:20 ID:iAhmzOi6
(書き忘れてましたが、前回と少々続いています)



加藤「ねぇ……おがちん」
おが「……ん?何よ?」
加藤「……ぱ、パンツは……もう履かないの?」
おが「ええ。」

放課後を迎え、風邪から復帰した2人が加わり
久しぶりに揃ったしょうがない隊は
折角3人揃ったのだからと、今日は真由美の家に遊びに行く事になった
ランドセルを背負い、下校ルートである河川敷の傍を歩んでいると
何とも不思議な事をこの子は言い出したのである

おが「履く理由がわからないわ」
加藤「ええ……っ」
伊藤「仕方ないわよ、元々頑固だから……」
加藤「で、でも……」

パンツを履いた所で、最早心地悪さしか感じない私にとって
あんな無駄な布を纏う意味はないのである
……まあ、少々トイレの後に不便さを感じはするが

加藤「……はぁ……私の気苦労もどうにかして欲しいけど……」

真由美がそう言い終えるが先か、河の方から吹き抜ける風が先か
突風が下から吹きぬけ、私のスカートを上へと引き上げる
真由美のディフェンスも、気が抜けた一瞬だったのか
そのままスカートはひらりと舞い上がった
431121:2010/10/12(火) 07:36:59 ID:iAhmzOi6
?「お、おい!見たか!?」
?「み、見た!」

背後から上がる声にビクリと身体を揺らせたのは
誰でもない、真由美だった
やっちゃった……とでも言いたげな顔で
ため息をつき、声の上がった後ろを恐る恐る見たのだ
その先には眼を血走らせた中学生と思しき3人組が立っている

A「お、おい……お嬢ちゃん、なんで、パパパパンツ履いてないんだ?」
おが「?……あ、アンタ達には関係ないでしょ……」
B「なんだよ、誘ってんのか?」
C「は、履いてないんじゃなくて、忘れたとかじゃ……」
おが「元々履いてないわよ」
ABC『―――――っ!?』

妙に馴れ馴れしく絡んでくる中学生3人
それを横目に、詩織と真由美は若干ビクビクしているようだ
何をこんなのにビビる必要があるのか
私たちは無敵のしょうがない隊よ
そう思った私は臆することなどなく、ズズイと3人に歩み寄る
432121:2010/10/12(火) 07:37:19 ID:iAhmzOi6
おが「何?私がパンツ履いてなくて迷惑でもかけた?」
A「な、何言ってんだよ……お前痴女かぁ?」
B「愉快にケツふりやがって、誘ってんだろ?なぁ?」
伊藤「……マズいよ……」
加藤「……う、うん……」

ニヤニヤ下卑た笑いを浮かべてくる中学生
私と相手の間に割って入ったのは詩織だった
真由美は私の腕を引き、逃げよう逃げようと囁いてくる
逃げる?何から?
私には彼女の言っている意味が理解できなかった

伊藤「ご、ゴメンなさい……もう私たち帰りますので」
おが「な、何よ……離しなさいよ真由美」
A「そこのお嬢ちゃんはそう言ってないぞ?」
B「いいからこっちこいよ」
おが「いたっ……ちょ、離しなさいよ……!!」

真由美が私を引く3倍の力で強引に腕を引かれる
痛みを感じるや否や、他の二人も後ろから羽交い絞めにされ
河川敷の高架下に引っ張って連れてこられた
普段から他の男に触られては腐る腐ると言っていた私達だが
今は何か切羽詰ったような状況のせいか
他の二人の表情は恐怖に彩られており、まるで気絶しようと意識が許さなかったらしい
433121:2010/10/12(火) 07:37:55 ID:iAhmzOi6
A「お、お前……趣味でノーパンなの?小○生でそれってヤバイだろ」
おが「う、うるさいわね!アンタなんかに理解されてたまるもんですか!」
B「威勢がいいのは結構だけどよ、今から自分が何されるかわかってんのか?」
おが「な、何よ……金なんか持ってないわよ!?」
C「何されるって、ナニされるに決まってんじゃん」

3人は高笑いしながら、私の下腹部を指先で弄ってきた
―――なにっ!?気持ち悪いっ!!
もぞもぞと下腹部で蠢く指先がこれ以上にない心地の悪さを全身に訴える
寒気を通り越して吐き気が出そうだ……!

伊藤「こ、こんな事して……この子のお兄さんは……警察なのよ!」
A「!」

その言葉を聞いて一瞬相手がたじろいだように見えた
そうか、こんな事……お兄ちゃんが絶対助けてくれる
だったら話は別だ

おが「そ、そうよ……イヤだったら、さっさと皆を放して!」
B「……ふぅん……そう?」
加藤「……やっ……いやっ!」

その言葉を聞いた2人目の男は
あろう事か、真由美の下着の中に指先を侵入させ
私と同じ事をし始めていた
434121:2010/10/12(火) 07:38:16 ID:iAhmzOi6
おが「なっ―――!こ、怖くないの!?」
B「何言ってんだよ、だったら最後までやっちまった方が得じゃん?」

私達は顔が青ざめていくのがわかった
最後まで、とは何なのかまるでわからない
だが、この気持ちの悪い行為が始まりに過ぎない事だけは確かなのだ
いっその事気を失った方が楽なのかも知れない
だけど……それは出来ない、巻き込んでしまったのは私なのだから

おが「……私、私だけにしてよ!」
A「……ほう?」
おが「他の二人は関係ないでしょ!私だけにしなさいよ!」
B「おー、泣かせるねぇ」
A「じゃあ、お前そこでオナニーしろよ」
おが「……オナ……ぇ?」
C「自分の手で股をイジれって言ってんだよ」

その行為の名前は知らなかったが
3人目の言っている男の意味は理解できた
佐藤くんの写真を見ながら、私が感じていたモヤモヤを晴らす為に
いつもやってきたこと……
それを、人前でやれと言われたのだ……
435121:2010/10/12(火) 07:38:41 ID:iAhmzOi6
おが「……やったら……二人は解放してくれるのよね……?」
加藤「おがちん!」
A「約束してやるよ」
伊藤「……っ」

最近放課後に長いこと話をしているせいで
帰ってからはほとんどしていなかったけど
あのモヤモヤを思い出せば……自然に指は動き出す
人前で見られている事を忘れ
私は指先を自分の割れ目へと誘う
他人に触られるのとは全然違う
ただただ、あの達成感へ向かうための指使いが自然に私を導いていく
まずは割れ目に指の腹を押し当て、慣らしていくタメになぞっていく

おが「……んっ……」
A「……すげ……、小○生のオナニーだぜ」
B「動画より全然ヌケるわ」

周囲の声をカットし、行為に耽る
そうしないと巻き込まれた2人が危ない
なぞり出してしばらくすると、割れ目から潤滑油があふれ出し
先ほどよりも滑らかな動きが可能になる
そこまで湿れば、次は小さな膨らみを指先でピンッ、ピンッと弾く
あまり大きくは無く、細かい動きでも、背筋に電流が走るのが理解できる
436121:2010/10/12(火) 07:39:04 ID:iAhmzOi6
おが「んぅっ……はっ……あはっ……」
C「…………」
伊藤「……はぁっ……」
加藤「…………」

辺りは静寂に支配され、ただただ、私のいやらしい声と音が響いていく
先ほどまで煩く声を上げていた男たちは、もう私の下腹部から目が離せないようだ
ちゅくちゅく……ちゅくちゅく……粘液の音が反響し
気がつけば、真由美と詩織の頬も紅潮していた
恥ずかしさはもう既に無く、後は上り詰めるだけ……

おが「んはっ……ぅうぅ……っ」
伊藤「はぁ……はぁ……」
C「……ん……?」
B「コイツら……友達のオナニー見て、感じてるぞ……」
加藤「え……!?」

声を上げた2人に反応し
周囲の男たちがパンツを確認すると
すらりと伸びた足の間に、小さなシミが出来ているのがわかる
私のを見て興奮……?
なんだかこそばゆい気はしたが、何故か悪い気ではない

B「なんだよ、お前らもしたかったのか、悪い事した―――なっ!と」
加藤「やっ!!いやっ……やめてぇ……っ!」

再び真由美の下着の中に指を侵入させた男
真由美の声は嫌がってはいるものの、どこか甘い響きを残すようで……
437121:2010/10/12(火) 07:39:52 ID:iAhmzOi6
おが「んっ……ちょ、ちょっと……!2人には手を出さないって……!」
A「そのつもりだったけどよ、あんな辛い状態にさせちまっちゃ
  紳士としては申し訳ないんだよ」
伊藤「いやっ!いやぁっ!」
C「こ、コイツグチョグチョじゃねーか!何がイヤだよ!」

先ほどまで響かせていた粘液の音とは比べ物にならないほどで
3人の水音がリズムを奏でるように響き渡っていた
止めに入ろうとした私の手を、男は強引に掴みとり
代わりに無骨な男の指が私のクリトリスを異常な速度で弄り始めた
この刺激は強すぎる―――!

おが「やめなさ……やめ、やめてぇ!」
加藤「んふっ!ぃゃ……!ぁぁっ」
伊藤「ダメ……ダメなの……!」
A「うるせーよ、イッちまえ」

男の声が耳元で聞こえた瞬間
目の前がスパークするように、真っ白になる
各々から上がる嬌声は3人が果てた事をイヤでも私に教えた

おが「んはっ……はぁっ……」
加藤「……はっ……はっ……んぅっ!」
伊藤「……っ……っ」
A「とんだ小○生だな」
B「折角イカせてやったんだ……次は勿論」
C「俺たちもしっかりイカせて貰わないとな……」
438名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 07:47:41 ID:17FY3L1t
ニヤニヤが止まらないw
みっちゃんも千葉氏も、成長しつつも変わってなくて良い感じ
GJでした
439121:2010/10/12(火) 07:48:14 ID:iAhmzOi6
>>438
(連投解除出来て有難い;;)

そう言っておもむろに男たちが取り出したのは
お兄ちゃんとお風呂に入った時に見えた物とは比べ物にならないほど大きく
そして歪な形をした物だった
いくらその知識が緩い私にだってわかる
ここからは……地獄だ

おが「いや!本当に助けて!!」
A「何言ってやがる、これだけ準備万端にさせといてよ」
加藤「助けて!助けてぇ!!」
C「大丈夫大丈夫、最初だけだよ」
伊藤「佐藤くん……佐藤くん……!!」
B「なんだ?お前ガキのクセに彼氏がいんのか?
  そりゃ残念だったな、初めては俺だよ」

男の力にかなうはずもなく
為すがままに私の割れ目に押し当てられた巨大な一物
これほどまでに本気で助けを懇願した事はない
その刹那、助けを叫ぼうと脳内に浮かんだ姿は
お兄ちゃん?
いいや、佐藤くん……じゃない
数日一緒に語り明かしてきた相手だった
440121:2010/10/12(火) 07:50:19 ID:iAhmzOi6
おが「……っ!!千葉ぁっ!!!」
A「うるせーよ」

メリッ……と音がした
ゴキッと言うような鈍い音もした
私のすべてが終わってしまったのだと思った
しかし、涙を流し、閉じていた瞳を開くと、時がわずかに緩やかに流れたように……
男の頭に……野球の硬球がメリ込んでいるのが見えた
……そして、緩やかに……時は動き出す

ゴキィッ!
ドゴォッ!!

A「ぎゃぁぁっ!!」
B「ぶわっ!!」
?「ったく……撮れたか?」
?「おう、まずまずの画質だな、顔はバッチリだ」

何が起こっているのかわからない
目の前で私のすべてを終わらせようとしていた男は
わずかに遠くで伸びていた
真由美の方も同じようだ
詩織に掴みかかっている男だけが、不思議な物でも見るように周囲をキョロキョロしていた
近くにはサッカーボールと野球の硬球が転がっている
441121:2010/10/12(火) 07:52:44 ID:iAhmzOi6
?「千葉!」
千葉「ガッテン……承知ぃっ!!」

千葉と呼ばれた男は、片手に握っていたボールを上へと投げ上げ
両手でバットを掴み、振りかぶると……
身体の少し横でボールを凹ませ、全力でのスイング
急速に速度を与えられた球は、私達の元へ駆け抜け
確実に詩織に掴みかかっている男の頭を打ち抜いた

C「ぶっ!!!」
千葉「流石俺様!そのうち大リーグからスカウトでも来るんじゃないか?
    なあ?エースストライカー?」
佐藤「その時は野球とサッカーで海外に殴りこみだな」
千葉「へへっ、それも悪くねーなぁ」
佐藤「何はともあれ……」
千葉「削除完了!」
佐藤「物騒な物言いだなぁ……」
加藤「さ、佐藤くん……!?」

千葉と呼ばれた男ではなく、それは千葉と佐藤くん本人達だった
遥か河川敷の上で2人は声を掛け合い、笑いながら降りてきたのだ
これは神の与えてくれた奇跡じゃないかと、思わず私は頬をつねってしまった

だが……やはり、夢は夢でしかなく
私を引き裂く痛みは、必然的に現実へ引き戻した……




442121:2010/10/12(火) 07:54:01 ID:iAhmzOi6










とかだったら作者をブチ殺してやりたい

佐藤「よう、大丈夫か?」
伊藤「…………」
加藤「…………ぅっ」

真由美と詩織は安堵のあまりか、その場に崩れ落ちた
既に流れていた涙を上書きするかのように
嬉し涙で目の前がいっぱいになったようだ
443121:2010/10/12(火) 07:54:55 ID:iAhmzOi6
千葉「よお、呼ばれて登場したぜ」
おが「…………アンタ」
千葉「お前、本気でパンツ履けよ」
おが「余計なおせわ―――
千葉「バカかお前はっ!!」

突然あげられた大声は怒声と哭声の入り混じったような声だった
その声に驚いたのは私だけではない
涙交じりの千葉の声……
これはきっと、私を本気で心配してくれたんだ
そう信じてやまない程、私はコイツを信頼してしまっていた

千葉「…………」
佐藤「おい……千葉……」
千葉「悪い……怖い思いしたのはお前らだったな、大人気なかったよ」
おが「……ぅぅん、私も……助けて貰ったのに……っ」

その千葉の思いを受けてしまって
今まで何とか保っていた私も崩れてしまう
失声を上げて、小さく泣き出した私は
自然と彼に身体を預けていた

私達を襲った男たちは、佐藤くんと千葉の協力もあって
私のお兄ちゃんに全力で連れて行かれた
それからの私は勿論パンツを履くようにしている
確かに履き心地は悪いけど……でも
この感触がある度に、芽生えてしまった私の気持ちが嘘じゃないと感じられるから―――


おしまい
444121:2010/10/12(火) 07:56:49 ID:iAhmzOi6
>>438
いや、本当に神タイミングで助かりました
次からの投下はある程度時間を開けさせて頂きたいと思いますorz

それでは、拙い作品ではございましたが
読んでくださった方々
ありがとうございました
445名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 08:11:34 ID:17FY3L1t
こんな時間なんでリロードし忘れた…
結果的に良かったかもしれないけど、割り込みは割り込みなんでスマソ
まあそれは置いといて

GJ!
ピンチにさっそうと現れたりして、千葉氏イケメンじゃないかw
もう少し遅れてk
446名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 11:26:17 ID:MD+ebHz4
乙です。
千葉氏かっこよすぎる。

でも、気になった点が……。
>愉快にケツふりやがって、誘ってんだろ?
の台詞はインデックスで一方通行さんも言ってましたが、オマージュですか?
447名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 13:08:10 ID:iAhmzOi6
ビクッΣ(´ω`;)

愉快にケツ振りやがって……誘ってンのかァ?

そうです、Bのイメージは大体一方通行でしたw
448名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 17:00:22 ID:7uHzS4u6
千葉おが……アリだな!
449名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 17:23:45 ID:AH2G2UC0
乙です
最近の流れで千葉氏がイケメンにしか見えなくなってきた
450名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 21:06:15 ID:S+xZ5ASq
雨降りネタ被った。そして短くエロもない矢部ひと



ザァァ…

雨かぁ。まったく、嫌になっちゃうね。休日は晴れで気分良くすごしたい。
だからといって平日に降ると今度は通勤が大変なんだよねぇ。
そしてそれを考えると、今度は雨の降るタイミングがないけど。
さて、雨はいいんだけど、ひとはちゃんはまだかなぁ。

ガチャ
あ、ひとはちゃんかな。

…あがってこないなぁ。どうしたんだろ。見に行ってみよう。

「せ、せんせい…」
「わぁ!ひとはちゃんずぶ濡れじゃない!待ってて、タオル持ってくるから!」

「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
「急に降られたの?」
「はい、油断してました」
「そっか。うーん、風邪引くといけないから、お風呂も沸かしてくるよ」
「……お願いします」
なんだろう、今の間は。まぁ気にしてる場合じゃない、早くお風呂を入れよう。

うーん、お風呂入れてて思ったけど、ここにひとはちゃん入れていいのかなぁ…。
あんまり綺麗じゃないし…。まぁそうも言ってられないか。風邪を引いたら大変だ。

・・・・・・・・・・・
チャポーン
考えてみればすごい状況だ。
僕しか使っていないお風呂に、僕のよく知っている女の子が入っている。
今まで一度だってそんな経験は無いんだよなぁ。それがこんなにも緊張するものだとは。
お湯を流す音がまた…。
お風呂の外で聞いてるのに、なんでこんなにも頭に残るんだろう。
何故か無性にそわそわするし。
あれは体を流している音なのかな。髪を洗っている音なのかな…。
うぅ、ひとはちゃんが僕のお風呂で…首筋や足を…。

考えたくもないけど、聞こえちゃうとどうしても、意識しちゃうなぁ。
それに、髪を洗っているってことはひとはちゃんはしっとりした髪になってるわけで…。
となると、さっきのずぶ濡れのひとはちゃんを思い出しちゃうなぁ。
雨に濡れて冷えていたけど、とても綺麗だなと思ってしまったし…。
うーん、ずっとここに住んでいるけど、こんなこと考えてると別の部屋みたいだ。
僕とひとはちゃんの部屋…って、あれ…。普段と、同じ…?

僕とひとはちゃんの距離って…。
・・・・・・・・・・・
451名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 21:06:53 ID:S+xZ5ASq
ガチャ
「先生」
「ひゃい!」
「…?あの、タオルを」
「ドアノブにかけてるよ!」
「あ、はい、ありがとうございます」
考え事をしているときって焦るなぁ。それもその子のことを考えていたから余計に。

「先生、着るものを貸してください」
「あぁぁ、うん、そうだね!」
着るもの着るもの…。

…あれ?着るもの?誰が着るの?

ひとはちゃんが。女の子が。僕の服を。
うわわわ、まさか僕の着古してるのを着せるわけにはいかないし、綺麗なやつを用意しなきゃ!
えーと綺麗なやつ綺麗なやつ…ってここは洗濯物の山だ!
あぁ、そうだ、この前クリーニングに出したアレなら!
「はい、ひとはちゃん!」
「先生これ…」
「クリーニングに出したやつだから!綺麗なやつだから!それでお願い!」
これでダメと言われたらどうしよう。
我が家にはひとはちゃんが着れるような綺麗な服は無いんだけど…。

「えっと…はい…」
あぁ、良かった。大丈夫そうだ。

「…先生のエロ」
「えっ、なに、ひとはちゃん」
「なんでもありません」
何だったんだろう。まぁとりあえず落ち着いて待とうかな。
さっきみたいに変にひとはちゃんを意識しないようにね。
自分の部屋のお風呂場で、女の子が着替えているというのがすごく妙な気持ちにさせるけど。
こういう時はガチレンの名シーンでも思い出そう!
おぉ、燃えてきた!邪念も飛びそう!

452名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 21:07:21 ID:S+xZ5ASq
ガチャリ
「お風呂、ありがとうございました」
「あ、ちゃんと暖まれ…」
邪念は落ち着いたはずだったのに。これじゃ全く意味が無い。

決して狙っていない。いないけれど。
僕はなんでアレを渡したのか。よりによってワイシャツを…。

「あんまりジロジロ見ないで下さい、変態」
「あ、ご、ごめん!」
慌てて顔を背けたけれど、それでもひとはちゃんの首筋や足が、頭から消えてくれない。
どうしても、ひとはちゃんを意識してしまう。

「それにしても裸ワイシャツなんて…」
「ほんとにごめん!」
「最初は狙ってやったんじゃないかと思いましたよ」
「そんなことないよ!」
それはもう、さっきの僕を叱り飛ばしたいぐらいだよ。

「もういいです。チクビと遊びます」
「あ、うん」
ひとはちゃんが動いて、その度に裾がひらひら揺れる。そこから見えるひとはちゃんの素足。
正直、目のやり場に困るんだけど。…と、あれ?

「っ!っと!っ!」
ひとはちゃんが腕をぶんぶん振っている。一体何を。
「ひとはちゃん、何してるの?」
「…先生、袖を」
「あ。そっか」
僕のワイシャツだから当然ひとはちゃんには大きいわけで、勿論袖もぶかぶかだ。
あまりにぶかぶかなもんだから、どうやらうまく通すことも難しいみたいだ。
それだと手が使えないから確かに不自由だよね。

「それじゃ失礼するよ」
ワイシャツ一枚の女の子が目の前にいるけれど。なんとか邪念を抑えて…。
袖をつかんで…巻いて…手を通して。
453名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 21:07:59 ID:S+xZ5ASq
「「あ…」」
手が触れる。うわ気まずい。意識しちゃってるから余計に…。な、何か話さないと…。
と思っていたらひとはちゃんが喋りだした。

「先生は…」
「え?」
「…。こんな格好、漫画でもないとありえない状況ですよ。どうするつもりですか?」
「ど、どうもしないよ!」
するわけがない。僕とひとはちゃんとはそんな距離じゃないからね…。

「先生のエロ本ではこのあと」
「わわわわ、何言ってるの!」
恥ずかしながら、僕の嗜好まで知られている相手だけど。
そしてお互いがお互いを知っているけど。

ポツリ
「先生の意気地なし」
「え?」
「先生は優しいですね、って言ったんです。それじゃ私はチクビと遊びます」
「うん、そうして欲しい、かな」
僕は今のひとはちゃんを直視できないわけで。情けないことに。

「なんだか私が邪魔みたいな言い方ですね」
「いや、そうじゃなくて直視できないと言うか…」
「私はそんなに目の毒ですか?」
「そんなことないよ!」
「保養ですか?」
「うっ…えっと…」
「変態ですね」
「返す言葉もございません…」
それでもきっとこれでいい。僕は、君とのこの時間が好きだから。この距離が好きだから。


それはそれでいいんだけれど…。
チクビと遊んでいるひとはちゃんの裾がとても危険なことになっていたのは秘密にした。
こっそりひとはちゃんを見ていたなんて、知られたくないしね。
それなのに。

「度を越した変態ですね」
「…ばれてた?」
「私も先生と同じですから。ちゃんと見てますよ」
あっさりばれていたらしい。それに僕と同じらしい。
今日は服が乾くまでしばらく一緒だね。
それじゃ、このお互いに好きな時間を、二人で堪能しよう
454名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 21:08:21 ID:S+xZ5ASq
おしまいです。規制が解けるって素晴らしいね!
455名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 21:24:30 ID:SNptq1M4
GJです。
個人的に矢部ひとだと、微妙な距離感でほんのりエロいお話がいちばんですね。
きついことを言いながらばっちり甘えているひとはが可愛いです。
456名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 23:51:03 ID:8SbmJQzP
3作一気読みしましたのでちょっと長文ですみませんが感想おば…。
>>425
乙です。携帯でこんなに完成度の高い文章書けるなんてすごいですね。
まずそれにびっくりです。プロの方でしょうか?
なんだか少女漫画の世界にどっぷりつかった気分です。
みつばがどんどん千葉氏の魅力(?)に引きこまれていく様なんか正にそう!
作者さんもおっしゃっておられますが千葉氏がかっこよすぎです!
ちょっと違和感あるけどこういうバリエーションもあってもいいですよね。
気になる点は後日談がちょっと長過ぎた?
>>444
乙です。
こちらはまた成年漫画というか劇画調のエロ漫画どっぷり感のあるシチュエーション。極悪中学3人組!
おがちんのオナニーで伊藤・加藤が感じちゃうのがいいですね。
千葉氏佐藤くんかっこいい!千葉氏人気高!
>>454
乙でーす!
矢部ひとはここでは人気NO.1ということでちょい食傷気味だったのですが
なにこのほわほわ感??新婚かお前らは!と言いたくなりますね。
ひとはも他の方が書かれるような冷徹っぽい雰囲気も少なめでかわいい。
ちょっと優しく女性的になった、中学生ぐらいのひとはちゃん?
もう結婚すればいいのにね。
457名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 00:15:07 ID:jERNdI4+
むしろ空腹が収まらない自分はどんどん矢部ひとの投下を待ってます
458名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 00:27:15 ID:p82fD+D8
そうきたか!な組み合わせに期待大
459名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 12:02:44 ID:LRqhSqcJ
松岡さんのSSももっと増えてほしいなー
460425:2010/10/13(水) 16:01:25 ID:TsWbzw2z
>>456
ワーイホメラレター

しかしプロの方って背景やら世界を描写するのが上手いですよね
ということで背景とかろくに触れない俺はもちろんプロなんかじゃありません。ただみつどもえが好きなだけの変態です

確かに後日談は長いです。みっちゃんが天使過ぎるし千葉氏がイケメンになってしまって長くなってしまったのです

一応アイディアはあるから、これからもたまには書き込むよ!多分


ということで投下

・425の続きみたいな
・エロはちょっとだけ
・また携帯から
・改行(笑)
・20弱くらいレス使う感じ
・ラストはど淫乱><
461:2010/10/13(水) 16:04:45 ID:TsWbzw2z
「……あー、もしもし千葉?えっと、今度の金曜……あらバイトなんだ。じゃあ土曜は?」

みっちゃんの声。私は夕飯の為に足りない食材を買い出しに行こうとして、サービス券の存在を思い出して出戻ったところだ

(……電話中……ああ、なるほど)

「……やた♪じゃあ12:00にいつもの……うん、うん……今度は何のスイーツか?失礼ねアンタ、毎回私が食べ物ねだると思ってない?……いやまぁ今回もそうだけど」

音を殆ど立てずにみっちゃんの後方へ。後ろ姿でも嬉しそうな様子はまるわかりだ。お腹が5mm縮んだ時並みに機嫌が良い

「今回はねー、『レッツパーリィ!サラブレッドmix』っていう……え?ヒットー?何それ?……あぁ、もちろんアンタにはあげないから。横でジュースでも飲んでれば?」

はて。みっちゃんの言ったサラブだかアラブだかセレブなんとか。この奇怪な言葉、最近どこかで聞いたような気がする。どこだろう

「……あはは!まぁ、この私のお付きが出来て光栄と思いなさい!……うん、おっけー、それじゃ、土曜ね」


「なんだっけ……?」
「ぎゃあ?!……ひ、ひとは!あ、あんた買い物どうしたのよ?!」
「サービス券忘れたから戻ってきたんだよ」
「そ、そうなの……」
462:2010/10/13(水) 16:06:19 ID:TsWbzw2z
「……またスイーツ?」
「えっ?!べっ、別に良いでしょ!」
「太るよ」
「うっさい!!……自分のお小遣い使って何が悪いのよ」
「へぇ……ふぅん……」
「な、何よ……」
「千葉君に奢ってもらってるくせに」
「?!ちちち、千葉!?何でアイツの名前が出てくるのよ!?」
「『あー、もしもし千葉?』」
「う」
「全部再現してあげてもいいけど?」
「最初から聞いてたのね……いつの間に……」
「仲良いんだね」
「……別に、あんな奴」
「そう?そう言う割にすっごい楽しそうだったけど?」
「ぬぐぐ……た……たまたま、そう!たまたまちょっとした……えーと、事件があって、その関係で奢らせてるだけよ!」

強情でめんどくさい姉だなぁ。そういう態度が自分の首を絞めているというのに
とりあえずいい加減色々白状させようか。私はおもむろにICレコーダーを取り出す

「?何それ」
「ポチッとな」


『……ん……ぁ……はっ……くぅ……ち……ばぁ……ぁぁぅ……っぁ……ふぅん……』


「ちょちょっとちょっとちょっと!??ななななな何よこの音声は!!?」
「昨日の夜の自分の声なのに忘れたの?そこまで夢中だったんだね」
「な……な……!!」
463:2010/10/13(水) 16:07:37 ID:TsWbzw2z
「聞いての通り、みっちゃんが千葉君をオカズにおn」
「ぎゃあああああストーップストーップストぉぉぉぉぉっプ!!!!」
「編集版もあるんだよ。ポチッとな」



『……ち……ばぁ……』
『……ちば……ぁふ……』
『……ぁっぁっ……ちば……きもちぃょ……』



「いやあああああ?!ひ、ひとは!?お願いだから止めて、止めてってば!!」
「しょうがないなぁ。でも千葉君も幸せものだね。こんなに想ってもらえて」
「ど、どうして、こんなことになるのよぉ……」


最近みっちゃんの様子がおかしい。ふたばが私に相談してきた時、ちょうど私も同じことを思っていた
なんだかんだいって大事な姉である。私もふたばも、夜中にごそごそ何かやっていることには気付いていたから、私のレコーダーを使って、何回か音声を隠し録りしたのだった
音声が取れると、大体何が起きているのかはすぐ察することが出来た
家族に聞かれないようにどこかに電話をかけていること、今までとは違うタイミングの外出が増えていたこと、それから帰ると決まって機嫌がとてもいいこと
ふたばがしんちゃんに頼んで、それとなく千葉君の近況を探ってもらって得た情報も総合すると、答えは単純かつ明快だった
464:2010/10/13(水) 16:11:26 ID:TsWbzw2z
「まぁ、私は良いと思うよ。千葉君って、あれでけっこうしっかりしてるみたいだし」
「うぅ……もう何も言えないわよぉ……」

全く、変なところで強がったりせず、今みたいに素直な部分をもっと見せればいいのに。家族に対しても、友達に対しても、好きな人に対しても
みっちゃんは長女で、私やふたばを引っ張る必要があったから、いつからか無駄に自分を大きく見せるようになってしまった
もうそんな必要は無いというのに、なかなかそれから脱却出来ないみっちゃん。家族はみんな、そんな彼女を心配していた
でも、最近のみっちゃんは気付くとすごく楽しそうで、割と素直で、そして可愛くなっていた
恋は人を変えると言う。別にそれを信じ切っているわけじゃないけれど、少なくとも期待くらいしても良いんじゃないかと思いたい

「嘘が下手なのに隠し事が出来るとても思ってたの?」
「……恥ずかしいじゃないの。千葉よ?あのパンツ下ろしとかばっかりやってた、変態の」
「でも好きなんでしょ?」
「……否定出来ないのよね……」
「もっと素直になりなよ」
「……でも……」
465:2010/10/13(水) 16:13:21 ID:TsWbzw2z
「たっだいまー!!ひと!ご飯なぁに?……あれ、どうしたの?」
「おかえり、ふたば。レコーダーのアレ」
「おお、エッチボイス!」
「ちょ?!なななな何!?ふたばも、まさかあれ、聞い、たの?」
「うん」

あれ、言ってなかったっけ。そうか、これはみっちゃん的には相当なショックになるだろうな

「〜〜〜〜っ、……死、死にたい……今すぐ、お手軽にぃ……」

おっと、自分に死ねというのは割と本気でへこんでしまった時だ。白い灰になりかけているじゃないか。ふたばも慌てている

「ひと、みっちゃん大丈夫かな」
「……ご飯食べたら立ち直るよ、多分」
「そっか……そうだね!」

みっちゃんには食べ物を与えれば大概何とかなる。丸井家どころか上尾市の常識である

「そうだよ。ところでふたば?」
「何?」
「今日はしんちゃんと何回キスしたのかな」
「んー、3回!」
「……相変わらず仲が良いね」
「うん!私、しんちゃん大好きだもん!」

にっこり幸せそうな笑顔を浮かべるふたば。実姉との違いに溜め息が出そうだ。ここまでの素直さはいらないだろうけれど、みっちゃんは少し見習ってもいいと思う
いや、むしろふたばに恥じらいを持たせる方が先決かな。これではパパが卒倒する日も遠くはないだろうし
466:2010/10/13(水) 16:14:44 ID:TsWbzw2z
……ああ、そうだ。私は買い物に行こうとしていたんだっけ。さすがに時間を使い過ぎてしまった
ふたばにみっちゃんを任せて、玄関を出る。今更だけど、ちょっとだけみっちゃんをいじめ過ぎたかもしれない
好物の生クリームプリンでも買ってあげるとしよう。私はいつもより早い歩調でスーパーに向かった
467:2010/10/13(水) 16:16:05 ID:TsWbzw2z
まさか妹達にこんなに早くばれるなんて。しかも、その……あんな音声まで録音されて……私の姉としての威厳は粉微塵になってしまったんじゃあないか

「おーい」
「うひゃあ?!」
「そんなに驚くなよ」
「かっ、考え事してたのよ」

今日は土曜日。千葉と待ち合わせをして、例のスイーツが食べられるお店に向かっている
が、先日あんなことがあったので、私はひどく落ち着かない気分でいた。千葉にはバレないようにしているけれど

「長女……どうかしたか?」
「べっ、別にどうもしてないわよ……」

と思いきや、あっさり感づかれてしまった。もしかしたら意外に気遣いの男なのかしらね、こいつ

「……!そうか!あれか、女性特有の月のmぐぎゃあ!?」

どうやら気違いの男だったようだ。思いっきり目潰ししてやった。両手で
468:2010/10/13(水) 16:21:17 ID:TsWbzw2z
ようやく目的の喫茶店に着いた。千葉はまだ目を抑えている。ざまあみろ。女の敵はこうなって然るべきだ。いくら好きな相手だろうと、手を抜くつもりは無い

(……好きな相手……かぁ)

千葉を見る。未だにちょっと悶絶している様子がひどく滑稽だったけれど、ちょっとだけ申し訳ないかなぁと思う

「……一緒に食べよっか」
「痛つつ……ん?」
「だから……その、分けてあげるわよ、ってこと」

一緒に食べたいなぁとか、今までも思ったことはあったけれど、『素直になりなよ』というひとはの言葉に後押しされて、ようやく口に出来た

「……お前本当に長女か?」
「あんたねぇ……また指突っ込まれたいのかしら?」
「いやいやそりゃ遠慮するわ……ってか、そのサラブなんとかいうの、今日はもうやって無いっぽいぞ」
「え!?嘘!」

千葉が指さす方を見ると、確かに今日はサラブレッドmixは終了しているようだ。店先にお知らせが出ている

「1日限定5食、か。そりゃあ先に食われちまうわな」
「うー、何よそれ……はぁ。仕方ないわ、普通のメニューから選ぼうっと」
「結局入るのな……」
「当たり前よ!まぁでも、これならあんたも自分の分頼めるじゃない♪」

まぁ予定は狂ったけどよしとしよう。それにしても、自分に素直になるって結構いいかもしれない。自然に笑えている感じがするのだ
私は千葉の腕を引っ張って店の扉を開いた

「お、おう……そうするかな」
「?」

何だこいつ。心なしかぎこちない。……変なの
469:2010/10/13(水) 16:26:19 ID:TsWbzw2z
店内に入る。内装のデザインは明るい感じで、テーブル周りは白を基調としている。よくある喫茶店という印象だ

(俺だけだと絶対入れないなこりゃ)

よくある喫茶店なんて、えてしてカップルばっかに決まっている
現に店内の半分以上が男女の2人組だ。野郎1人でそんな魔窟に入る気になるわけがない。処刑されに行くようなものだ
だが、今は自分達も一応男女で来ている。恋人では無い。でも友達は越えている、そんな微妙な関係だが

出会い系の件の補填という大義名分もかなり薄れてきたというのに、週末近くに連絡が来て、色んなスイーツを食べ歩くことだけは日常化していた

「ちょっと、あんたも早く決めなさいよ」
「お、おぉ悪い悪い」

目の前のこいつも、弁償だのなんだのとかは全く言わなくなった
代わりに最近の家族の様子とか、鴨小の時の昔話とか、至って普通の話題を振ってきて、俺も普通に返す
街中を2人で冷やかしたり、笑いあったり、たまには喧嘩腰になったり。そして『また今度』、とお互い帰っていくのだ

(こりゃあ、そういうもんだと思ってもいいのかね)

頬杖をついて正面に座る長女を見つめる。メニューのあちらこちらに目が行っている。迷っているのだ
47010:2010/10/13(水) 16:29:22 ID:TsWbzw2z
なんだかんだで、やっぱりこいつ可愛いよな、と思う。よく分からんが、多分センスも悪くないんだろう
そういや小学生の頃は頑としてスカートにこだわっていたっけ。良い獲物だったっけなぁ、色々と
それから、たまに不意打ちみたいに可愛くなりやがる。さっき腕を引っ張られた時は、正直笑顔に見惚れてしまった

女子高生になって、からだも大分成長したようだ。ふたばほど精密な目測が出来るわけじゃないが、上から80の58の81とみた。ウエストの主張が若干激しいのは仕方ない

今は胸に行く栄養が腹に行っているのかもしれないが、揉めば大きくなるらしいから今後に期待だな

(……あれ、何考えてんだ俺)

まるで俺が長女の胸を揉むこと前提じゃないか。いや揉めるなら喜んで揉みにいこう。おっぱいは男子のふるさとなのです
そういえば、今までの人生で一番揉み心地が良かったのはこいつの腹だったし、もしかしたら胸もなかなかイイ感触なんじゃなかろうか

――
『……っ、痛いわよ!もっと優しく……んぁ!……ち、乳首ばっか弄んないで……ふぁぅ……』

そこまで大きいわけでは無いが、若いから肌の弾力は十分だ。掴むと確かな反発を感じられる
最初は強気だった長女も、先端をしつこく責められてしおらしくなっている。このギャップがまたそそるのだ

――
47111:2010/10/13(水) 16:30:41 ID:TsWbzw2z
「……ありだな!」
「?……ってかいい加減決めなさいって」
「あー……んじゃお前と同じのでいいや」
「えー……味見とかしたいし、違うもの頼まないと損じゃない!」
「どんだけ食欲魔人なんだお前」

危ない危ない、堂々と目の前にいるこいつを使ったエロい想像なんて、もしバレたらどんな報復が来るかも分からん
長女は今スイーツに夢中だから、そんな心配はいらんだろうけど。ついでにいつも通りの食い意地を見せつけられ、こっちの毒気も抜かれてしまった
まぁこれで良いんだろう。こっちだって、背徳感がかけらも無かったわけじゃあないし

(……楽しんでるよな俺。多分……こいつも)

相手を理解しているからこその暴言。たまに実感する、お互いの成長。ちょっと懐かしいようで、どこかが違うやりとり

やっぱりこれは、俗に言うレンアイ関係ないしその一歩手前なんじゃないだろうか

俺自身、どこかでそういう認識はしている
そうじゃなければ、とっくの昔にこいつの毎週の誘いを突っぱねているところだ
自惚れじゃなければ、長女だって、純粋に俺と色々出掛けるのを楽しんでいるように見える。少なくとも、まんざらじゃない、くらいには思っているだろう
47212:2010/10/13(水) 16:31:45 ID:TsWbzw2z
しかし小学生の頃から知っている、という関係性がこれまた厄介で、最後の一線を越えることが出来ていないのであった
お互い、数少ない気兼ねない異性だったはずだ。しかし出会い系の一件から、明らかにその関係は変化してしまった

漫画なんかで『友達でいたいから』とかいう台詞を見ると、決まって嘘つけこのビ○チが!とツッコミを入れていた自分が、まさかその台詞を理解する日が来るとは

「……ん?そうすると俺って糞○ッチ?男なのにビッ○……いや女体化か?……キモッ!?」
「何ブツブツ不気味なこと言ってんのよ……もう、あんたのもあたしが頼むわ。店員さーん!」

どうやら色々真剣に考えこんだりするのは体に合わないらしい。何だか無性に疲れた。もう考えるのはやめよう
長女との付き合いは、その内けじめを着けないといけなくなるだろうけれど

(楽しいもんは楽しい、ってことにしとくか)

そっちの方が断然わかりやすい。今はただ、昔より女らしくなったこいつとの時間をエンジョイしてやろうじゃないか
47313:2010/10/13(水) 16:35:24 ID:TsWbzw2z
「……はぁい!今伺いますぅ!」

長女の声で店員さんがやってくる。おぉ、これはエロい。ぶるんぶるん揺れておるわ
ほほう、86の59の87だと?長女には悪いが、見知らぬ店員さんの方が女性としては上だな。安心しろ長女、いつか俺が育ててやるから

「……え?」

「お待たせしましたぁ、ご注文を……え?」

「……え?」


//
「あ」
「?どうしたの、ひと」
「思い出した」
「何が?」
「サラブレッドmix……あぁ、みっちゃんも可哀そうに……」
「?」
//
47414:2010/10/13(水) 16:36:45 ID:TsWbzw2z
///

『私、バイト始めたんだぁ!』
『へぇ、親御さんには?』
『怒られちゃうから内緒だよ』
『まぁ、だろうねぇ』
『でね!とっても素敵なお店なんだよ!』
『小物とかのお店?』
『ううん、喫茶店。看板メニューはちょっとあれなんだけど……』
『看板メニュー?』
『レッツパーリィ!サラブレッドmixっていう、眼帯付けたお馬さんみたいな大きいスイーツが……』
『れぇっつぱぁーりぃ!』
『三女さん?!』
『気にしないで。でもそれはセンス最悪だね』
『あーん、そんなこと言わないで?他のスイーツは可愛いくて美味しいんだから!』
『……疑わしい』
『と、とにかく出来れば遊びに来てね!土曜日は毎週入ってるから!』

///
47515:2010/10/13(水) 16:40:22 ID:TsWbzw2z
「えええええええええみつばちゃん!?、それに千葉君!?」
「よ、吉岡?!」
「……なんてこった」

吉岡ゆき。今でも私とつながりがあるクラスメイトの1人。ひとはと同じ女子高で、色々とひとはがお世話になっている
今年はクラスも一緒らしい。ひとはは人見知りだし、丸井家としては結構頼りにしている大事な友人である


だが、今は出てきて欲しくない人物のぶっちぎりトップであった


「ふふ2人で喫茶店!?当然同じテーブル?!偶然じゃないのね!?これは必然?約束?運命!?ああっ、素敵っ!
運命的に道端で再会した2人が惹かれあって、あんなことやそんなことをして、そして仲良く喫茶店!?きゃーーー!?
やらしい、やらしいよう2人ともっ!17歳だからって、エッチなのはいけないと思うの!でもでもっ!一度体を重ねた2人はそれに抗えなくて……
ああ!不埒っ、なんて不埒なの!?でも私は、2人の共通の友達として、2人を最後まで応援するよっ!!
みつばちゃん!頑張ってね!?千葉君!みつばちゃんをしっかり守るんだよっ!?あぁでも2人には……」


((ああ……めんどくさいなぁ……))

なんだか勝手に設定を付け足しているし、前よりもひどい状態じゃないかこれは

『女子高で色々知ってしまったんだよ……知らなくてもいいようなことをね……』

あぁ、妹よ。あんたも苦労しているんだろうね……

結局、私達がまゆ毛の呪縛から解き放たれる頃には、とっくに日が暮れていた
476おわり:2010/10/13(水) 16:49:06 ID:TsWbzw2z
千葉みつかと思ったらまゆ毛に全部かっさらわれたでござる

ほんとどうしてこうなった……
でも考えてて一番楽しかったのはラスト
こういう時のゆきちゃんマジ便利

キャラの性質を暴走させ過ぎた感もあるので、不快になった人はごめんなさい

ちなみに
ひとは:女子高。吉岡、宮下も同じ学校
ふたば:スポーツ推薦でしんちゃんと一緒の進学校。多分部活では全国クラス。松岡も同じ
みつば:普通高。杉崎も一緒。生姜隊も多分ここ
みたいに脳内設定している感じ

とりあえずスレお返しします
477名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 17:25:36 ID:KA4fBZdS
GJ!全編通してニヨニヨしっぱなしだった
このまま恋人まで行っちゃってくれよもう
長女はきっと落としやすいぞ、千葉!
しかしまさかの眉毛登場…前書きはそういうことかw
478名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 21:12:33 ID:8aDC36D8
ひとはさんは月曜には自分に波及することに気づいてるんだろうか
479名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 21:36:47 ID:musS/knC
乙です。伏線の引き方がうまい! 見習いたいものです。
みんなの変わっている部分と変わっていない部分のギャップがいいですね。
既にしんちゃんとカップル成立しているとおぼしきふたばも可愛い。
480名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 22:32:22 ID:musS/knC
完成度の高い作品のあとで投下するのは果てしなく気が引けるのですが、
ストーリーも何もない矢部ひと非エロSSを投下いたします。キャラ崩壊注意です。
481注意:いまは授業中です(1):2010/10/13(水) 22:33:59 ID:musS/knC

「えーと、それじゃこの問題は……ひとは、前に出て解いてみて」

 授業中、ボクは後方に座っている少女の名前を呼んだ。けれど、返事はない。沈黙が、浮き
雲のように教室にわだかまる。
「ひとは? 聞こえてる?」
 もう一度呼びかける。やはり返事はない。
 ひとはの席は宮下さんの後ろなので見えにくく、ぱっと見た限りだと、ひとはの姿は見えな
い。頭の後ろにちょこんと突き出た可愛いお団子ヘアも、つきたてのお餅のように柔らかいほ
っぺたも、仔猫のようにあどけない瞳も、温めたミルクのような味がする唇も、ぜんぜん見え
ない。
「…………あれ? ひとはは?」
 クラス全体に訊ねてみると、他の生徒たちは軒並みボクから目を逸らした。理由は判らない
けど、みんな答えたくないらしい。特に前の席の宮下さんは、露骨に嫌な顔で下を向いている。
 もしかして、またボクのデスクの下にもぐっているのだろうか。ひとはは授業中でも、ボク
が気付かないうちにもぐっていることがある。さいきんは気付くことが多いんだけど、今日は
気付かなかったんだろうか?
「ひとは? そこにいるの?」
 身をかがめてデスクの下をのぞきこむが、ひとはちゃんの姿はない。あれ?
「矢部っち。三女なら、あたしの後ろにいるぞ」
「なんか突っ伏して、寝言を言ってるわよ。気持ちよさそうに」
「え……ホント?」
 ボクは小走りに、机の間を通って後ろの席に向かう。……あ、いたいた。机に突っ伏して寝
ているから、見えなかったんだ。ボクはひとはのそばまで来ると、
「ちょっと、ひとは。いまは授業中だよ」
 肩に手を掛けて、ゆさゆさと揺する。うーん、すっかり熟睡しているみたいだね。両手を枕
にして横を向いて寝ているから、ボクの位置からだとばっちり寝顔が見えるんだけど、どれほ
ど揺すってもぜんぜん起きる気配がないんだ。
482注意:いまは授業中です(2):2010/10/13(水) 22:35:08 ID:musS/knC
 それどころか。ひとははむにゃむにゃと、寝言らしきものを口にしている。その内容は、ボ
クの耳にもしっかり聞き取れた。

「うーん……さっ、智さぁん……もっと、もっと奥まで……!!」

 まったくもう。どんな夢を見ているんだか。
「もう。ひとはってば……授業中なんだから、ボクとのエッチのことを夢に見てちゃだめだよ。
ほら、起きて」
「んっ、ああぁっ……智さん、今夜はずいぶん、積極的ですね……んっ、はぁっ……」
 幼い顔に淫らな表情を浮かべて、ひとはちゃんはうわごとのように呟く。その様子が可愛く
て可愛くて、おもわずキスしたくなるほどだったけど、ボクは全理性を総動員してその衝動を
こらえる。
「ちょっと、ひとは。また今夜いくらでも可愛がってあげるから、いまは起きて」
「ん……智さぁん……もっと、痛くして……私のここに、智さんの熱いものを……」
 あ。無理。もう我慢できないよ、こんなに可愛いひとはを前にして、キスせずにいるなんて。
「んっ……」
「んむっ……」
 直角に唇をあわせると、まるで生まれたての子犬のように、ボクの唇にむしゃぶりついてきた。舌先を伸ばしてひとはの唇をなぞると、ひとはの唇がわずかに開き、ボクはその間に舌を
挿入する。ひとはの口の中があんまり美味しくていい匂いがするから、ボクは彼女の口中から
唾液を吸う。
「ん……はぁ」
 やがて唇を離すと、ひとはの眼がとろんと開いた。まだ寝惚けてるのか、
「さ……智さん、おはよう」
「おはよう。起きた?」
「え、ええ。……智さん、んっ」
 ひとはちゃんは目を閉じて、唇を突き出す。
 たったいま、したばっかりなんだけどなぁ。でもボクも、ひとはちゃんとは何度でもキスし
たい。だから余計なことは言わずに、
「しょうがないなぁ。……ちゅ」
「ん……」
 今度はさっきよりも、ずっと軽いキス。
「それで、起きた? いまは授業中なんだから、寝ちゃダメだよ」
「ん……起きました。けど、しょうがないでしょう。昨日だって、智さんがなかなか寝かせて
くれないから……」
「あはは……ごめん。でも、ひとはちゃんだってせがんできたじゃない。ボクは三回でやめる
つもりだったのに……」
「だ、だってあれは……智さんが早漏なのが悪いんですよ。あのくらいじゃ、ぜんぜん満足で
きません。智さんが気持ち良くなっても、私はぜんぜん足りなかったんです」
「ごめんごめん」
 ボクはひとはの頭に手を置いて、優しく撫でてあげる。相変わらず撫で心地の良い頭だ。ひ
とはもそこはかとなく嬉しそうに、上目遣いで唇を突き出している。
「今夜はひとはが満足するまでしてあげるから、とりあえず前に出て、黒板の問題を解いて。
ね?」
「むふぅ……や、約束ですよ?」
「うん、約束」
 指切りげんまん。小指を絡み合わせたことで満足したのか、ひとははすいっと立ち上がって、
黒板に向かった。
483放課後です(3):2010/10/13(水) 22:36:31 ID:musS/knC

「バカップル……死ね」

「おい千葉。なに不穏なことを言ってるんだよ」
「うるせぇイケメン!! 毎日毎日授業中に、あんな風にいちゃつかれてみろ、発狂するぞ!!
三女さんが幸せそうなのに水を差す気はねぇが、矢部っちは空気読め!! PTAで問題にな
れ!!」
「落ち着けよ。まぁたしかに、気持ちは判らないでもないが……」
「だろう? ったく……あーあ、おまえはいいよな、ふたばがいて」
「な、なんでここにふたばの名前が出てくるんだよ!! 俺たちはあそこまでいちゃついちゃ…
…」

 ぎゅっ

「しーんちゃん、一緒に帰ろ!!」
「あ、おいふたば、教室では抱きつくなって言ったろ?」
「えへへー、いやッスよ。小生、しんちゃんのこと大好きッスもん。家でも教室でも外でも、
しんちゃんに抱きついていたいんス。ね、今日もしんちゃん家に行っていい?」
「あ、ああ、もちろん」

 イライライライライライライライラ

「ひっ……そ、それじゃ千葉、お、俺たちはこれで帰るから」
「へいへい。それじゃ、また明日な」
「うんっ!! あ、千葉氏、ちょっとお願いが……その、前にもらったあれのことなんスけど」
「あれ……ああ、あれか。なんだ、もう使い切ったのか?」
「う、うん。前にもらった3ダースが、そろそろなくなりそうなんス……」
「……渡したの、先週だぞ。少しは我慢しろよ二人とも」
「うっ……しょ、しょうがないだろ。朝昼晩と使ってるから、すぐになくなるんだよ。さすが
に直接やるわけにはいかないし……」
「朝昼晩ってお前……さいきん昼休みに校庭に来ないと思ったらそんなことをしてやがったの
か。場所はどうしてるんだ? 定番の保健室か?」
「あ、ああ。栗山先生はごまかしやすいから。たまに先客で、矢部っちと三女がいるときがあ
って、そういうときは使えないんだけど……」
「あー、判った判った、ブツは明日にでもまた渡してやるよ。いいから帰れ。俺の心の傷を、
これ以上広げないでくれ」
「わ、悪い。それじゃあな」
「ああ」
484放課後です(4):2010/10/13(水) 22:38:25 ID:musS/knC

 ……………………

「ったく、あいつらだって、三女さんや矢部っちのことはいえないじゃねーかよ」
「なにぶつぶつ言ってるのよ、見苦しいわね」
「なんだ長女か。お前も良く平気でいられるな。ふたばも三女も毎晩のようにあれだってのに」
「べ、別に。あたし、ああいうことには興味ないから」
「そうなのか?」
「そうよ」
「ふぅーん」
「な、何よ……」
「いや、なんでもねぇよ。それより今日はどうする? バッティングセンターでも行くか?」
「えー……ミスドかサーティーワンがいいんだけど」
「太るぞ」
「う、うるさいわねっ!! あんたなんか大嫌い!!」
「けど、まぁいいか。俺としちゃ、ちょっと太めのほうが好みなんだし。ちょうどお前くらい
のほうが、な」
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「ははっ、すまんすまん。それじゃ、ミスドでしゃべくったあとで、運動がてらバットを振る
ことにしようぜ」
「……あんたが言うと、すごい卑猥に聞こえるんだけど?」
「考えすぎだって。それとももしかして、期待してるのか?」
「なっ……そんなわけないでしょ、エロゴリラ!! 本当に、セクハラばっかり!! 罰として、
ドーナツ一つくらいおごりなさいよ!!」
「…………」

 ぎゅ

「……あっ」
「目立つから、大声出すな。ほら、行くぞ」
「…………うん」

  * * *

「……ほんとーに、どいつもこいつも」
「う〜〜、千葉のヤツ、よくもあたしのみつばを……!!」
「これからいよいよ夏だね!! 夏と言えば恋!! うちのクラスにも、カップルが増えるといい
なぁ……」
「これ以上増えなくていい!!」

          (おしまい)
485名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 22:45:26 ID:jERNdI4+
さすがに、絵がないと想像できない・・・・かな

でも乙
486放課後です(4):2010/10/13(水) 22:47:05 ID:musS/knC
一部改行が変になってしまい、失礼しました。
よく見ると、文章内に「ひとは」と「ひとはちゃん」が混じってしまってますね(汗)
実際には「ひとは」一択です。脳内変換でお願いします。
487名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 22:58:50 ID:BU9aNEky
乙です!
うまいですねー!プロの方ではなかったのですね。でもうまい!
突然妄想場面が入ったりして場面転換も新しい感じが面白い。

千葉氏の想いとみつばの想い、もう充分重なってるのに
まだお互い気付いていなくて、それでお互いのこと想ってエロいことを妄想している…
ああ、もう!きゅんきゅんっすよ!
エロシーンはなくても充分エロエロっす!
488名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:02:15 ID:BU9aNEky
>>487
あ、これ>>476氏の感想です。

>>486氏のは今から読ませていただきます。
489名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:17:48 ID:BU9aNEky
>>486
乙です!なんというか…ここ地球?

カップル同士には天国、そうでない者には地獄……の小学校。
俺、きっと地獄組…。
ええい!矢部っちの事はPTAに通報しときましたから!!
それと佐藤キュンも!いや、佐藤キュンには伊藤さんの方が効果的か!?
ばーかばーか!えーん!!
490名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:28:06 ID:1RYf7A2v
乙であります。矢部っち捕まるぞw

>>476
乙です。
付き合う前の二人ってのが、初々しくて可愛い

>>455,456
矢部ひとはほんわかふわふわ、俺のジャスティス
これからもメイン。

さて、例によってエロはありません。しかも201卵生直後…だと…
ネタバレ怖いです。松宮…になるのか?
491名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:28:31 ID:1RYf7A2v
私はいつまで付きまとわれればいいんだ…。

「ねぇ宮ちゃん、また幽体になってよー」
「できるかぁ!」
できるワケがない。私は普通なんだぞ!
そもそもなんでこんなことになったかと言うと、水泳の授業の時が原因だ。
三女が泳ぐのを手伝ったりしていたけど、最後に偶然に私が幽体離脱したように見えたらしい。
その結果がご覧の有様だ。

「ね、宮ちゃん。お願い」
これで何回目だ…。吉岡は愛の形は人それぞれだよね!と言って取り合ってくれず。
杉崎は号泣したあとみつばに甘えっぱなし。
しっかし…参ったなこれは。もうでまかせでも言うしかないか?

「いや私もあんなことは初めてだから、自分じゃよく分からないんだよ」
「!!そうなのね!目覚めたばかりで力の使い方が分からないのね!」
「はぁっ!?」
待て待て。何を言っているんだ。

「大丈夫、そういうことなら天才美少女霊媒師の三女さんに任せれば、きっとうまくいくわ!」
…三女が絡むのか。ならちょっと話に乗ってみるか。
少なくとも、第三者が居たほうが私だけのこの状況よりはマシになるだろう。
なんとか助けてもらおう…。


―――――――――――
492名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:28:52 ID:1RYf7A2v
で、だ。
「何で視聴覚室なんだ?」
「こういうのは明るいところだと集中の妨げになるのよ。
初めてなんだから、尚更雰囲気作りから始めないと!」
そ、そういうものなのか…?

「私は何で呼ばれたの…」
「それはもちろん!霊能力に目覚めたばかりの宮ちゃんに色々手ほどきをしてもらうためよ!」
あぁやばい、こいつに任せてたらダメだ。

ボソッ
「いやぶっちゃけ助けて欲しい」
「…何があったの」
「さっきの水泳で幽体離脱騒ぎがあっただろ。アレで…」
「あぁ…」

「何なに!さっそく打ち合わせ!?私も混ぜて混ぜて!」
「うわぁ…。な、とにかく頼むよ三女。
さっき泳ぎ手伝って矢部っちに褒めてもらった恩返しと思ってさ」

「(うわぁ、鬱陶しい…)…バカバカしい。帰る」
「え、ちょ!待て三女!」
「さっ、三女さん!?このままじゃ宮ちゃんの力が暴走するかも知れないわ!」
何だ私の力って。

「…先生にやったみたいにすればいいよ」
「っ!分かったわ!私やってみる!」
ええええ…この上煽るのかよ!
ていうか見捨てないでくれ!
493名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:29:38 ID:1RYf7A2v
「宮ちゃん…」
はっ!?やばい、三女に気を取られてる場合じゃな…って!

「なななななな、何をしてるんだ松岡!」
「え、何って…宮ちゃんを脱がせてるの」
「意味が分から、っん!ど、ドコ触ってんだ!」
「もう、暴れるからー。それにしても…宮ちゃんってやっぱり発育いいのね」
いやお前も大概…ってそれどころじゃなかった。

「うわわわわわ、そ、そこ触るな、わわっ、バカ、止めろって!」
「そんなに暴れたら上手に脱がせられないじゃない。
でも実際、宮ちゃんの背とか胸とか羨ましいわ」
そんないいもんじゃないぞ、女で背が高いのも。って、だから!

「ほ、ほんとに止めろって!私ら女同士なんだぞ!」
「だからいいんじゃない」
ええええええっ!

「よくない!良くないぞ!」
「あら、私は気にしないわ。だから大人しくして、ね」
私が気にするんだぁぁぁ!
っていうかさっき矢部っちと同じことって言ってたよな!?

「お前、矢部っちも…」
「もちろん脱がせたわよ」
おいぃぃぃぃっ!ヤバイ、絶対にヤバイ!
私まで杉崎の世界に引っ張りこまないでくれ!
ってうわぁ!スカートが!

「宮ちゃんのスカートって短いから外しやすかったわ」
お前は何者だ!
うぅ…上着で隠すしかない…。恥ずかしい…。
…ていうかシャレにならない!

「や、止めろって…」
正直逃げ出したかったがスカートを取られている今、部屋を出るという選択肢は無い。
どうにかして止めないといけないんだが、はっきり言ってこの状態の松岡は何を言っても無駄だ。
つまり

「詰んでる…」
「積んでる…?はっ!石積みのこと!?
賽の河原ね!?大変!そんなところまで見えてしまっているのね!
これはもう、何が何でも宮ちゃんを脱がせないと!」
「何でそうなるんだよぉぉぉぉ!!」
「大丈夫よ、宮ちゃん…。私に任せて…」
「全然大丈夫に思えない!」
うぅ…こ、怖い…!あ、足が震えて…!
た、助けて。三女は…もういないけど…!
494名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:30:01 ID:1RYf7A2v
ドドドドド
な、何の音だ…?
ガラッ
ふ、ふたば!

「さっちゃん発見っス!じゃあいくっスよ!」

ドドド、ドーン!!

「…は?」
「あれぇ?」
あまりの展開に思考が追いつかない。

「…ふ、ふたば…どうしたんだ?」
「ひとはから聞いたっス。
さっちゃんが修行で体力強化しているから、
小生の体当たりを受けても平気なように協力してあげて欲しいって。
でも、いきなりすぎてさっちゃん倒れちゃったっスね」
さ、三女…!なんだかんだで私の心配してくれたんだな。
良かった、本当によかった…。

「ところで何でパンツなんスか?」
「う、うわぁ!ちょっと色々あってな!」
「ふーん…。とりあえず小生は、気絶したさっちゃんを保健室につれて行くっス」
「あ、あぁ、頼む」


――――――――――
<廊下>
「おおい、三女っ!」
「何?」
「助かったよ。最初は見捨てられたかと思ってたからな」
「あの状態の松岡さんは言葉じゃ止められないからね。物理的に止めるしかなかったんだよ」
「そうか。なんにせよありがとうなっ」

っと、そういえば聞きたいことがあったんだ。

「なぁ、松岡が矢部っち脱がせたって言ってたけど…」
「事実だよ」
マジなのか…。というか。

「何で三女は矢部っちのそんな恥ずかしいエピソード知ってるんだ?」
「っ!!」

あ、あれ?三女が赤面して…って三女が去っていくんだけど…一体どうしたんだ?

「おーい、どこ行くんだよー。なんで矢部っちのそんな恥ずかしいのを知ってるんだー、三女ーっ!」
495名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:30:34 ID:1RYf7A2v
おしまいです。宮ぉさん…廊下でそんなこと大きな声で聞くなよ…。
496名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:44:45 ID:8aDC36D8
解決法とオチに唸ったぜ……素敵だ。
しかしさっちゃんは諦めないんだろうな
497名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 01:49:48 ID:nuyrnRBr
さっちゃん怖すぎるwwそれでもエロいとは反則だな
498名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 18:56:48 ID:eIN+fAEA
乙です。三女さんが松岡さんの扱いに慣れてきてる……。
宮下さんの全身経文が見られなかったのは残念ですが、GJです。
499476:2010/10/15(金) 06:22:52 ID:XTlwLW9S
>>478
伏 線 だ っ た の さ ! !



という嘘はほっておいて

まぁ適当に作ってると責任取る必要もあるよねみたいに思った

ということで投下

・476から続く話
・エロはラストに少し
・上記によりエロパロ(笑)かも
・携帯じゃない>勝手がわからないから下手すりゃ改行(笑)
・同上により何レスかわからん。多分長い
・俺設定注意
・キャラ崩壊気味
・俺の中では王道カップリング


以下本文
500:2010/10/15(金) 06:23:33 ID:XTlwLW9S
私は今杉ちゃんの家に向かっている。杉ちゃんはみっちゃんと同じ高校に通っているし、実は個人的な付き合いもある
私の女子高とみっちゃんたちの高校はわりかし近所で、帰り際に偶然出くわすことも少なくないのだけれど、
そういう時に一緒にファーストフード店や喫茶店なんかに入って会話をするぐらいには仲がいい
小学生の頃に比べると自重しているけれど、やっぱり杉ちゃんのみっちゃんフェチは異常だ。でも、その点を除けば、
数少ない常識人で、ものすごく付き合いやすい。他にも家事関係や背丈や……その、胸のこと……など共通点も多いので、
お互いに相談役として重宝しているのだ。ちなみに、お店に入った時は必ず杉ちゃんが奢ってくれている
こっちの家計に気を遣ってくれているのだ。出費が抑えられるのは正直ありがたい。もちろん申し訳ないとは思うけれど、
そういう発言をすると、「いいのいいの、その分みつばが肥えると思うと面白いし」といつもからから笑って返してくる
こっちはお金に余裕があるから、とかいうニュアンスの発言をしないあたり、小学生の頃と比べて成長しているなぁ、と思う
まぁ、代わりにみっちゃんの近況を根掘り葉掘り聞いてくるあたり、相変わらずだと呆れてしまうけれど
同じ高校なのに、去年も今年も違うクラスで寂しいんだろう。結構可愛い人間なんだ、彼女は。みっちゃん、杉ちゃんに
出来るだけ構ってあげてね。みっちゃんがお腹いっぱい食べられるのは、間接的とはいえ杉ちゃんのおかげなんだよ

でも、今日は彼女の家に遊びに行くわけではない。もしかしたら、結局そうなるのかもしれないけれど。それでも私は、
このことに関してはちょっと不服だと言わざるを得ない。きっかけは月曜日だった
501:2010/10/15(金) 06:24:42 ID:XTlwLW9S
/

「三女さん!」
「げ」
「おはよう!!」
「う、うん。おはよ……」

机に鞄を置いてまだ3秒も経っていない。登校して一息つく間もなく、私はおそらく今日最大の関門に相対してしまった
土曜日にいつものお出かけに比べて随分遅く帰ってきたみっちゃんから話を聞くまでもなく、こうなることは予想済みだった
千葉君とみっちゃんのデート先で、偶然にも吉岡さんはバイトをしていたのだ。恋愛関係なら何にでも喰らいつく彼女が、
全然そういうのに興味がない私でさえやきもきするくらい、恋する乙女化しているみっちゃんを見てしまったのだ
その場でどんなことになったのかは聞いていないけれど、女子高に入って更に磨きがかかった強化型欠陥恋愛レーダーと、
明後日方面への妄想を遺憾なく発揮したに決まっている。同じ高校に通う私にも、何らかの矛先が向かってこないわけがない

「三女さん!!」
「は、はひぃ!?」

(うっわ、めっちゃ目を輝かせてる……一体何を言われるんだろ……『姉妹での愛憎劇、大変だろうけど頑張ってね!!』
とか?いやいや……『いけないよ、いくら好きだからって、みつばちゃんは実のお姉ちゃんなんだよ?!』……ああっ、
こっちの方がありえる!全くどうすればそんな発想に至るのか……とんだ淫乱眉毛だよ!)

「楽しみだねっ!」
「え?!」

(『楽しみ』?『楽しみ』って何が?!……『千葉君とみっちゃんの結婚式、私も行くからね!』……うーん、なんか
みっちゃんは喜びそうだけど……『千葉君とみっちゃんの赤ちゃん、名前どうするのかな?!』……うわ、千葉君死ぬな
……パパもついに冗談抜きの犯罪者に……『千葉君と三女さんがそこまで進んでたなんて思わなかったよう!もう!何で
相談とかしてくれないの?……で、出産はいつ?』……うわあああああああああこっち?!こっちで来るの!?)

これは過去最大の戦いになりそうだ……ガチレンジャー、天国のチクビ、チブサ……私に力を下さい……

「同級会、みんな来るといいなぁ」

「……えっ」

「だから、同級会!サプライズで今週の土曜日にやるんだって!……みつばちゃんから聞いてないの?」
「何……それ?」
「お、いたいた!おい、お前ら!」
「あ、宮ちゃん!こっちこっち!」
「え、え?」
「吉岡から話は聞いてるぞ。楽しみだなぁ!ふたばや松岡とはなかなか会えないし」
「だねぇ、男の子なんか連絡も取れない人も多いし……カッコよくなってたりするのかなぁ?そして新しい恋が……きゃー!」
「ははっ、吉岡はそればっかりだなっ☆」
「あ、あのほぅ……」

結局私は終始置いてきぼりをくらい、わけがわからないまま一日を過ごし、気付くともう放課後になっていた

「……帰ろう」

とりあえず自分の想定の斜め上をぶっちぎる事態が起こっていることは理解できた。今やるべきことは、みっちゃんの尋問だ
502:2010/10/15(金) 06:25:58 ID:XTlwLW9S
「……あ、千葉?……うん、うん。そうね……水曜が祝日で助かったわよ……ん、まぁそんな感じかしら。一応私も何か
考えとくから、あんたもちょっとは考えなさいよね……あ、もちろんいやらしい企画は全面却下よ?……盛大に溜め息を
ついてんじゃないわよこのド変態!……え?ツイスター……えっと、あのマットみたいな?あれ結構えっちじゃない?……
!!……なにそれ……ほんと?!……わ、わかったわ。とりあえずツイスターは許してあげる……そうね、後は水曜に……
うん……はぁ?スイーツ?そんなのんびりしてらんないでしょ!私だってそのくらい分かってるわよ……ま、まぁ?あんたが、
連れてってくれるなら、別に……いいけど、さ。……えっ?あ、あらそう。じ、じゃあ楽しみにしといてあげようかしら?……
きっ、期待なんてしないけど?……ん、とりあえずもう退けないもの……まぁ、この際楽しんじゃいましょ……うん、また」

「ふぅ……」
「……おたのしみでしたね」
「ぎゃあああああ?!あんた、そうやって心臓に悪い感じで話しかけんのやめなさい!……ってかいつ帰ってきたのよ……」
「よかったねー、千葉君がどっかに連れて行ってくれるみたいじゃない」
「む……ま、まぁ期待はしてないわよ……ほんとよ!?期待なんてしてないし?!」
「……ツンデレとか今更感があるんだけど、悲しいかなみっちゃんにはよく似合う……」
「そ、そんなんじゃないわよ?!」

ちょっと素直になったかと思えばこれだ。全く呆れる以外ない。まぁこのまま姉いびりを続けるのも一興だけれど、
今はその前に聞き出さなければいけないことがあるんだ

「まぁまぁ落ち着きなよ。それより同級会ってどういうことなの?」
「うっ……それは、ええと……」
「……ぽちっとな」

『あぁん……ふぁ……はげしいよぅ……ちばぁ……むにゃむにゃ……』

「?!な、何よそれ?!」
「ゆうべは おたのしみでしたね」
「わ、私昨日はおn……げふん!……し、シてないわよ?!」
「寝言だよ。土曜日のね。ちなみに私は珍しく早起きしたみっちゃんがなぜかこっそり洗濯機を回したことを知っt」
「いやあああああああああああ!?話す!話すから今すぐその録音を消しなさい!即刻抹消しなさい!?」
「中学生男子レベルだね。もしくは眠りながらシてたのかな?なんか熟練者っぽいねそれ。おっさん?」
「ひとはあああああああああああああ?!」
「はいはい」

さすがに可哀そうだ。ちゃんとこれはデリートしてあげよう



まぁ、バックアップはとっくの昔に取っているのだけれど。ちゃんとした関係になったら千葉君に高く売ってあげようかな
家計も助かるし、何より千葉君なら大喜びするに決まっている。これ以上、姉の恋に対する援護射撃になるものもあるまい
503:2010/10/15(金) 06:27:06 ID:XTlwLW9S
「言い訳?」
「うう……仕方ないじゃない……」
「それで同級会を開くって嘘ついたの?……考えなしにもほどが……」
「だって!吉岡の奴、昔とは比べ物にならないくらいひどくなってたじゃないの!あんなの聞いてないわよ!?」
「それは、確かにそうだけど……」

吉岡さんは学校でも妄想を爆発させたりするけれど、たいていその処理は私と宮下さんに任される。慣れてるでしょ、
何とかしてくれ、という無言の圧力に憤りを感じないわけじゃないけれど、実際私たちくらい慣れてないと、妄想モードの
彼女には太刀打ち出来ないのだ。全くあのたくましすぎる想像力はどこから来るのか。作家の父親の遺伝とかなんだろうか

「それに……同級会やろうって言ったの、最初は千葉だし……」
「そうなの?」
「なんか、『まぁ任せろ』とか耳元で……囁いてきたり……して……さ」
「……」
「でもでも!一応、私もね?いつかそういうの開きたかったの!で、それ、千葉には少し話したことあったんだけど……
もしかしたら、それ覚えててくれたのかなぁ?アイツ……」
「……惚気はいいから要点を話してくれないかなぁ……?」
「の、惚気なんかじゃ」
「レコーダーの中身ご近所に配るよ?」
「……とっ、とにかく!任せろっていって、千葉が吉岡にあれこれ言い始めたの!道で偶然会ったのは認めるが、そういう
関係とかはない、そんで昔話してて盛り上がったから、いっそ同級会でもやるかっていう流れになって、ゆっくり相談する
ために適当に落ち着ける場所にでも入ろう、みたいな感じに……」
「なるほどね……で、それをダシに水曜日は再びデート、と」
「ち、違うってば!いい加減にしなさいあんた!……そりゃ、ちょっとはそういう気も……いやいや!……言い訳の関係で、
私とアイツで司会進行とか、企画とかやらなくちゃいけなくなったのよ!言っちゃった以上、私は本気でやるつもりだし」
「へぇ……場所はどうするの?」
「……一応、杉崎から許可貰ったわよ……条件付きだけど」

これは実際仕方ないかもしれない。あの状態の吉岡さんを落ち着かせるには、多分かなり上手なやり方だろう。なかなか
千葉君もやるじゃないか。ちょっと評価が上がった。みっちゃんももう場所の確保はしているようだし、さっきの発言から、
事実前々からそういうことはやりたかったようだ。本気なんだろう

(卒業して5年かぁ……)

みんなどうしているだろうか。我が家は3人とも違う学校で、それぞれの学校には鴨小時代の友達もちらほらいるから、
他の人に比べれば彼ら彼女らの情報は多い。とはいえ、直接会ったり出来るのならそうしてみたい気もする。私にとっても、
多分みんなにとっても、鴨小6-3時代はとても思い出深いものだろうから

「……で、手伝えることはある?」
「え?」
「開くって決めちゃったんでしょ。みっちゃんや千葉君だけじゃ心配だし……まぁ手を貸してあげるよ」
「ひとは……」

小学生のころに比べて私も随分変わったものだ。めんどうだとか行きたくない、というような感情は出てこない。そりゃそうだ
私は確かに人見知りだけど、友達や知り合いがどうでもいいわけじゃないのだから。ここは積極的に手伝おうと思う

「で、何から始めるの?こういうのは早めに色々やっておかないと面倒だよ?」
「……あの……」
「みんなには連絡した?……してないよね。私が今知ったんだし。サプライズとか言って急に召集かけて人数集まらなかったら
悲惨だから、ちゃんと告知しないとね。予算とかはどうするの?パーティーゲーム一式くらいなら、使いそうなものを適当に
リストアップして、みんなで持ち寄ったりすればいいと思うけど……あぁ、パーティーといったらやっぱりビンゴだね。
景品とかもちゃんと決めないと。そこら辺は杉ちゃんにも相談しようか」
「……ひとは!」
「何?」
「……そういうのは私と千葉がやっておくわ。あんたには、一つ大事な頼みが……」

/
504:2010/10/15(金) 06:28:22 ID:XTlwLW9S


「全く……本人にしっかり許可を取ってほしいなぁ」

思わず文句が口をついた。みっちゃんの頼み。それは杉ちゃんの示した条件でもある

『龍太の家庭教師を引き受けてほしい』

こんなの私を名指ししているようなものだ。みっちゃんは勉強に関しては可もなく不可もなく、といったところだけれど、
明らかに人様にものを教えられる性格ではない。ふたばは全くの論外。というか彼女は陸上で国内トップクラスレベルにまで
上り詰めてしまったから、何かと忙しいのだ。確か今日は祝日で普通に休みだけれど、同級会の方には正直来れるかさえ怪しい

(というかその前に、私に直接頼めばいいのに……)

多分、珍しく低姿勢で頼みごとをしてきたみっちゃんに対して、意地悪をせずにはいられなかったのだろう。家庭教師の件は、
その内私とお茶でもする時に頼むつもりだったんだろうけれど、そこにちょうど良くみっちゃんが現れたのだ。杉ちゃんは
けっこう頭がいいから、どうせこうなることも予測していたに違いない。全くめんどくさい友情だ。みっちゃんから話を聞いた
その日の内に杉ちゃんに連絡した私は、ちょっとだけ彼女をいびってやった。さすがに悪いと思ったのだろう、豪華なスイーツを
用意してくれるそうだ。ちゃんとパパとみっちゃん、ふたばの分を持ち帰り出来るよう念押しもしておいた

今は水曜、時間は正午前。来るのは昼過ぎで構わないという話だったけれど、私は早めに杉ちゃんの家にお邪魔させてもらった
ちなみにみっちゃんは今頃千葉君とデート、もとい買い出しやら相談やらをしている頃だ。いい御身分である

「久しぶりねぇ、いつ以来かしら?」
「高1の時、龍ちゃんの誕生日でお邪魔させてもらって以来、ですね」
「あらあら、もうそんなになるのね!遠慮せずいつでも来ていいんだからね?」
「恐縮です」
「ふふ、かしこまらなくてもいいのよ?もう少ししたら龍太も帰ってくるけど、それまではゆっくりしていてね」
「はい、お言葉に甘えて」

かしこまってしまうのは仕方がない。何せ娘さんのお小遣いで、色々なお店で飲食させてもらっているのだ。本人からはいつも
気にしないでと言われるけれど、こういう時くらいいいだろう。まぁこの人もそういうことは微塵も気にしないんだろうが
やっぱりこの人は完璧美人だ。いつ見てもそう思う。むしろこっちが成長して、彼女の細かい気配りだとか、女性らしい物腰の
柔らかさだとか、昔は気付かなかった所にもはっとすることが多くなった今の方が強くそう思う。杉ちゃんも順調に母親に
似てきているように見える。結構高校でも人気があるらしいという噂も聞いた。まぁ当然だろうな
しばらく杉ちゃんのお母さんと近況を報告し合っていると、パタパタ足音が聞こえてきた。杉ちゃんだろう
じゃあ後はごゆっくり、とウィンクをしてお母さんは出て行った。似合いすぎている。やっぱり完璧美人だ
505:2010/10/15(金) 06:29:54 ID:XTlwLW9S


「いらっしゃい!えっと……ごめんね」
「ううん、もういいんだよ。杉ちゃんのみっちゃんに対する愛情がどんなに歪んでいるかよく分かったからね」
「……手厳しいわねぇ……」
「……ふふ、冗談だよ」
「はぁ……まぁ、とにかく引き受けてくれてありがと」
「別に。これくらいなら大丈夫」
「あらそう?今後も頼んじゃおうかしら」
「場合によりけり、かな。でも何で正規の家庭教師さん呼ばないの?」
「それがねぇ……龍太は勉強できるのよ。むしろ私より出来るんじゃないかしら?実際家庭教師とかいらないの」
「うーん……確かにそういう気もするかな。龍ちゃん色々天才肌だし」
「でしょ?でもあいつ、最近全く勉強しないの。というか分かってるくせにテストとか真面目に解かないのよね」
「……何で?」
「分かんない。全く、あいつ未だにわがままだし俺様だし、とにかく扱いづらいのよねぇ」
「ふふ、可愛いんじゃない?そういうの」
「そう思えるのはうちのママとあんたくらいよ……何かパパはあえて何も言わない、って感じだし」
「……男同士、何か分かりあえるものがあるのかもね。たまにしんちゃんがうちに来ると、パパすっごいご機嫌だし」
「早くふたばと結婚しなさい、って感じねそれ」
「あはは……で?」
「ああ、えっと。そんであいつに、ちゃんと勉強しろって私が言うの。でも『うるせー出てけー』ってね」
「目に浮かぶようだねぇ」
「そこであんたにお願いするわけよ」
「……できれば勉強させるようにするか、最悪なんで勉強しないのか理由を探って欲しい、と」
「さすが、理解が早くて助かるわ……家族以外で龍太が心を開くとしたら、あんたしかいないからね。申し訳ないんだけど」
「うん。分かったよ。頭撫でてあげれば、多分色々話してくれるんじゃないかな」

龍ちゃんは小さい頃から私になついてくれていた。特に頭を撫でてあげると、暴れている時だろうがすぐに大人しくなるのだ
去年の誕生会の時も、はしゃぎ過ぎて疲れた龍ちゃんの頭を撫でて寝かしつけてあげたっけ

(……?……頭を撫でる……何かあったような……)

『俺が、頭撫でられるようになったら――』

「あぁ……多分それは無理よもう」
「……え?」

何か思い出しかけていたので、一瞬意識が逸れていて、反応が遅れてしまった。形になりかけていた回想が消えていく

「……『無理』?それに『もう』って?」
「ああ、それは会えば分かるわよ。いやぁ、男の子ってすごいのねぇ……」

どこか遠くを見るような、でも優しげな目で、くすくす笑う杉ちゃん。一体龍ちゃんがどうしたというのだろうか

「たっだいまー……お?この靴……おい姉貴!ひと姉ちゃんもう来てんの?!」

玄関の方から、こっちに慌ただしくやってくる足音。龍ちゃんだ。勢いよく扉が開いて、私は久しぶりに龍ちゃんと対面した
506:2010/10/15(金) 06:33:18 ID:XTlwLW9S
「こら!姉貴ってのはやめなさいって言ったでしょ?!お・ね・え・さ・ま!」
「うるせ―俺の勝手だ」
「きーっ!全く可愛くないったらありゃしないわ!」
「男に可愛いとか侮辱だぞ。だから姉貴は彼氏出来ないんだよ。男心ってのを分かってない」
「なっ?!あっ、あんた本気で怒るわよ?!それにあんたこそ、乙女心を分かってないわよ!」
「いいもん。俺ひと姉ちゃんのことさえ分かればいいし……」

「あ、あのほぅ……」

2人が私の方を向く。まず最初に私は確認しなければならない



「この人……どちら様……?」



ずるっ、と音が付きそうなほど分かりやすく、杉ちゃんの右肩ががっくり下がった。男の子の方は、目を輝かせている

「ちょ……あんた、さすがに声とかで分かるでしょ……」
「へっへーん!ひと姉ちゃんやっぱりびっくりしやがったな!俺だよ、お・れ!」

ずいずいと男の子が私に近寄ってくる。ちょっと屈み気味になって、私に目線を合わせてから、彼は言った

「龍太だよ!杉崎龍太!このちんちくりんな姉貴の弟!もう小6だぜ!」
「ちんちくりんってあんた……!!」
「龍……ちゃん?あなたが?ほんとに?」
「おう!見違えたろ!」

確かに声は龍ちゃんそのものだし、にかっと笑った顔も龍ちゃんそのものだ。だけど、去年会った時の龍ちゃんは、まだ私より
小さかったはずだ。でも私の目の前に立っている龍ちゃんは、私なんかより全然大きい。何が起こったんだ、これは
507:2010/10/15(金) 06:34:18 ID:XTlwLW9S
「え、えと、龍ちゃん?何でそんなに……」
「成長期ってやつだ!」
「そうだとしても20センチ以上伸びるなんて誰も思わないわよ……」
「に、20センチ?!」
「パパやママに色々聞いて、ちゃんとその通りにしたんだぜ!運動とか食い物とか、かなり気をつけたしな」

20センチ。ということは、今龍ちゃんの身長は170センチ弱はあるのだ。そりゃあ私なんか余裕で越えているだろう
私の記憶の中の龍ちゃんは、ちょっと私より小さくて、生意気だけれど、本当は素直で可愛い感じの、年下の男の子だった
でも今の龍ちゃんは、私より背が高くて。ちょっと注意して観察すると、筋肉とかも付いてそうな身体つきで。
とてもじゃないが、年下の男の子としては見れそうもない感じになっていた。男子三日会わざれば刮目して見よ、とは
誰の言だったか。まぁ私は龍ちゃんと半年以上も会っていない計算だし、元のニュアンスからも微妙にずれているんだけれど、
目をひんむくほど驚いた点は強調できるだろう。それほど龍ちゃんの成長は劇的に見えたのだ

「あらあら、お帰り龍太」
「おう、ただいま!」
「今日はひとはちゃんから勉強見てもらうのよね?ちゃんとひとはちゃんの言うこと聞いて勉強するのよ?」
「分かってるって!」
「あんた……私の時とはえらい違いね……」
「当たり前じゃん。ひと姉ちゃんの方頭良いし。姉ちゃんちんちくりんだし」
「むきーっ!?そのちんちくりん言うのをやめなさいよ!!ていうかちんちくりん言うならひとはも……」
「はいはい喧嘩しないでね?みくちゃん、ママ手伝って欲しいことがあるから、ちょっと来てくれない?」
「え、でもそうなると……」
「龍ちゃん、ひとはちゃんのエスコート、できるわよね?」
「え、えすこーとって……」
「任せろー!」
「よろしい。じゃあ、みくちゃんはママと来て。ね?」
「ああ、ママ、そんなに引っ張んなくても……」
「え、え?……ええ?」

杉ちゃんはお母さんに連れられて行ってしまった。残されたのは私と、龍ちゃんの2人。杉ちゃんのお母さんが、去り際にまた
ウィンクを残していったけれど、果たしてあれはどんな意味があったんだろう
508:2010/10/15(金) 06:35:22 ID:XTlwLW9S
月曜といい今日といい、最近の私は自分の想定外の状況に流されまくっている気がする

杉ちゃんとお母さんが出て行ったあと、龍ちゃんは私を自分の部屋に連れてきた。ドアを開けて先に私を室内に入れる。一応、
エスコートと言えるのかもしれない。龍ちゃんの部屋なら、何回も入ったことがある。ガチレンジャーごっこもここでしたし、
龍ちゃんの頭を撫でながら本を読んだり、一緒にお昼寝したのもこの部屋だった。去年も彼を寝かしつける時に、私がおんぶして
この部屋まで運んだのだ。ちょっと重かったけど、当時の龍ちゃんは私にとって実の弟みたいなもので、可愛くて仕方なかった
だから、重いからといって私が彼の『ひと姉ちゃんおんぶしてー』という要望を却下することは無くて、しょうがないなぁ、と
呆れた素振りをしておいて、内心他の誰でも無い私を指名してくれたことを喜んでいたのだった

でも龍ちゃんは、もう私じゃおんぶ出来ないような体格だ。どう考えてもこちらがおんぶされる側になってしまった。部屋の中は
龍ちゃんらしい感じがするが、この部屋の主である龍ちゃんがあまりにも変わってしまって、ちぐはぐな印象さえ持ってしまう
そして何より、私は今の龍ちゃんのことを可愛いとは思えない。嫌いではないのだけど、その感情がどうしても認めがたくて、
私は半ば混乱していた。あの可愛かった龍ちゃんが、姉ちゃん姉ちゃんと私に付いて回った龍ちゃんが?こんなに――

「おーい」
「……」
「ひと姉ちゃん」
「……」
「姉ちゃんってば」
「はぅ゛あ゛?!」
「とりあえず問題終わったぞー」
「えっ、あ、ああ、そう、そっか。うんうんえらいなぁはっはっは」
「へへへぇ、だろー?」

そうだった。とりあえず前後不覚な状態だった私は、名目上龍ちゃんの家庭教師であることを思い出して、溜まっている宿題の
一部を適当に解かせていたんだ。その後龍ちゃんのベッドに腰を下ろして、思考にふけっていたのだ。時計を見る

「15分……え、あの量で15分?早い」
「本気になればこんなもんだぜ」
「……ということは意図的に本気を出していなかったわけだね」
「まぁなー」

あっけらかんと龍ちゃんは言い放つ。手を抜いていたのを自分から認めた。今日の狙いからすれば、一歩前進だろう。その理由を
聞き出すことができれば、とりあえず目的達成である。自分の役割を思い出して、私にも思考力が戻ってきた。見た目が変わった
とはいえ、冷静に接すると龍ちゃんは龍ちゃんであった。自信満々で生意気で、可愛げもある。こっちが勝手にびっくりして、
普通じゃなくなっていただけだ。とすれば、今私が尋ねれば、割とすんなりと、勉強をしなかった理由も教えてくれるに違いない
50910:2010/10/15(金) 06:36:22 ID:XTlwLW9S
「……ねぇ龍ちゃん、教えてくれるかな。何で最近勉強真面目にしてなかったの?杉ちゃん心配してたよ?」
「……」

龍ちゃんはこっちをじっと見つめている。うう、やっぱり変わり過ぎだろう。変に緊張してしまうじゃあないか。とその時

「……はっはっはっはっはっは!」
「うええ?!」

破顔したかと思うと、高らかに龍ちゃんは笑いだした。まただ。また私の想定外のことが起きている。訳が分からない。変な声が出てしまった。そして私がおろおろしている隙に、龍ちゃんは私の目の前に立っていた。すごく得意げな顔をしている

「りゅ、りゅう、ちゃん……?」
「ふふーん、計・画・通・り」
「ええ?」
「……ひと姉ちゃん、立ってくれねーかな?」
「えっ、あっ……は、はい」

言われるがままに立ちあがる。今の私は、龍ちゃんの操り人形のようなものだろう。私の目の前には龍ちゃんの首元。ちょっと
喉仏が目立ち始めている。以前なら大体龍ちゃんの頭のてっぺんが、私の目線の高さだったというのに。あぁ、やっぱりこの子も
男の子なんだなぁ、と改めて実感する

「よーし。これで約束達成だな」
「え?」
「ほれほれー好きだぞーひと姉ちゃん」
「あ!?」

不意に頭が少し重くなる。ちょっとだけ暖かい温度。髪を梳かれる感覚。柔らかい掌の感触。これは、そう。龍ちゃんが、私の
頭を、撫でている?私が、龍ちゃんの手に、撫でられている?そう認識した途端に、顔がすごく熱くなってきて、胸の奥の方が
締め付けられるような錯覚に陥って、さっきまでの感情が蘇ってきて、そして――

「……ぅぁあ゛……」
「?!おい!ひと姉ちゃん!?」

無様な効果音を口から吐き出しつつ、私は意識を手放した
51011:2010/10/15(金) 06:37:36 ID:XTlwLW9S
//

『食ったし遊んだしもう動けねー』
『ふふ、楽しかったね』
『おう!やっぱ誕生会はこうじゃないとな』
『私は静かに祝われる方が好きかなぁ』
『そ、そうなのか?』
『ま、これは人それぞれだよ。みっちゃんならとにかく食べ物やプレゼントを欲しがるだろうし、ふたばは……まぁ、あの子は
しんちゃんとパパさえいれば何とかなるのかな。もしかして、もうしんちゃんだけでいいかもしれないね』
『おお、恋人だな』
『マセガキだなぁ、龍ちゃんは』
『……ふぁ……っと……ひと姉ちゃんは、さ。恋人いねーの?』
『……んー。今はいないし、とりあえず必要ない、って思ってる』
『……』
『龍ちゃん?』
『……お、おう』
『眠い?』
『……うん……すげー眠い』
『あはは、まぁあんなにはしゃいでたらね。もうゆっくりお休み?』
『んー、まだひと姉ちゃんと話してーぞ……くぁ……』
『無理しないで?いつでも会おうと思えば会えるじゃない』
『……二人っきりって難しくね?』
『うわぁ、いわゆる肉食系なのか、龍ちゃんは。積極的だね』
『なんだそりゃ……あふ』
『ほらほら、そんなにあくび連発してちゃまともに話も出来ないよ』
『むぅー……確かに』
『……まぁ、少なくとも眠るまではついててあげるから』

私は、もう半分眠りかけている龍ちゃんの頭を撫でてあげる。こんな弟がいたら、毎日退屈しないだろうに。少なくとも、
食い意地ばっかりのみっちゃんや、一歩間違うと器物破壊をするようなふたばよりはマシかな。2人には悪いけれど

『んー、あんがと。やっぱ姉ちゃんよりひと姉ちゃんだな……』
『ふふ、そんなこと言っちゃったら杉ちゃん泣いちゃうよ?もっと大切にしないと駄目だよ?』

自分のことは棚に上げて、龍ちゃんに言い聞かせる。まあ実際杉ちゃんみたいな良いお姉さん、そうそういないと思うし

『ひと姉ちゃんがそういうなら……あぁ、でも俺、ひと姉ちゃんの方が好きだしなぁ』
『なら恋人にでもするのかな?』
『なってくれんの?!』
『おおう、やっぱり肉食系だね龍ちゃん……私、そういうのは遠慮したいかも』
『えー』
『こらこら……でも、うん。そうだなぁ……』
『……俺がさぁ』
『うん?』
『俺が、頭撫でられるようになったら……ひと姉ちゃんの頭……』
『私が今しているみたいに?』
『……んー……っあ……何か違うなそれ。もうちょい何か……』
『ほほう』
『……そうだ!俺がひと姉ちゃんよりでかくなれば……』
『おー、確かに大事かもね、そういうの』
『そん時は……むにゃ……』
『恋人になって?』
『……むむ、俺はぁ、ひと姉ちゃんの意思をぅ、そん、ちょ……』
『あらら。言いきれてないじゃない……ふふ、でも優しいね龍ちゃん……うん!その時は考えてあげようかな』
『やった……ぁふ……まってろー……』
『わかった。待ってるよ……お休み、龍ちゃん』

//
51112:2010/10/15(金) 06:40:13 ID:XTlwLW9S
「……ん」
「おぉ、起きた起きた」
「まぶし……」
「おいおい仕方無いなー」
「あぁ光遮ってくれてるのね……ありがと龍ちゃ……え?!」

がばっと起き上がる

「ぐあぁぁあ゛……」
「急に起きんなよ―」

視界が揺れて、再び私はベッドに背中から落ちる……ベッド?そうか、私はベッドに寝かされていたのか。誰のベッドだ?
もちろん龍ちゃんのだ。ここは龍ちゃんの部屋なのだから。では何で寝ていた?それは

「いきなり倒れるとか、やっぱしひと姉ちゃんは体よええんだなぁ」

そう、私は突然倒れてしまったのだ。だからベッドに寝かされた。じゃあ、どうして倒れたりしたのだろう。だんだんと意識が
はっきりしてくる。時計を確認すると倒れてからおそらく10分程度経過しているようだ。時計を見て頭が覚醒しきると、次第に
倒れる直前のやり取りが思い出された。さっきまで見ていた夢も頭に浮かんで……ん?夢?どんな夢だったそれは?

「え……ぅぇぇえええええええ?!えーーーーーーーーーーーーー!?」
「がー!いきなり叫ぶなよ!いくらひと姉ちゃんでも怒るぞ」
「いやっ、う、うわ……え、えっ」
「落ち着け落ち着け」

龍ちゃんが私の頭を撫でる。ベッドに寝かされた私。横に座る彼。夢とは立場が反対の状態。いや、あれは夢じゃない。夢には
見たけど、あれは回想というのだ。思い出だ。去年の龍ちゃんの誕生会。この部屋で、龍ちゃんを寝かしつけた時の記憶だった
私と話したいから、と無理して眠ろうとしない龍ちゃんが可愛くて、内心むふぅむふぅ興奮していた私は、出来るだけ彼の話に
合わせて色々発言していた。決して適当に接していたわけじゃないのだけれど、今思い出すと不適切な部分もあるように思う

「あ、あの、龍ちゃん?」
「んー、何?」
「そのぅ……『約束』ってさ、去年の……だよ、ね?」
「……忘れてたのかぁ?ひと姉ちゃん」
「うっ……うん……でも、あの時龍ちゃん半分眠ってるようなものだったでしょ?まさか覚えてるとは」
「半分眠ってるなら半分起きてるだろ。そりゃ覚えてても何もおかしくないぞ」
「あぁ、うん……確かにそうだねぇ……あはは……」

しまった。この子は頭がいい。下手に発言すると地雷を踏みかねない。とりあえず笑って誤魔化しつつ、この状況を抜け出すには
どうすればいいか考えなくては。このままでは、私に迫ってくるに決まっているだろうから

「で、ひと姉ちゃん。そういう言い方をするってことは思い出したんだろ?」
(猶予なんて無かった―!?)

ぐいぐい顔を近づけてくる龍ちゃん。私は慌ててシーツで顔を覆おうと

「却下だぜ―」

シーツを取られた。今や龍ちゃんの顔は目と鼻の先だ。ああダメだ。全部思い出してしまった今、この感情も否定できない

(龍ちゃんカッコいいなぁ……なんでそんなにカッコよくなってしまったの……うぅ……)

意思の強そうな瞳が、私の心を見透かすように、瞬きもせずに私の目を見ている。まだあどけなさは残っているけれど、母や姉に
似て顔立ちは端正だ。文句のつけどころが見当たらない。父親もこんな感じなんだろうか。あぁ、あの完璧美人も、これには
負けるんじゃないだろうか。正直に言おう。これは私の好みどストライクだ。もともと龍ちゃんを憎からず思っていたとはいえ、
ここまで私というニッチな女の好みを体現するとは
あの約束、今までの発言。そしてこの態度。どう考えても彼は、私の発言を信じて、私を恋人にしたいがために、計画的に
色々と頑張ったのだろう。意図的に背を伸ばすって、いくら成長期とはいえかなりシビアなんじゃないだろうか。とりあえず、
あの時の約束の条件は完全に満たして、龍ちゃんは私の前に現れたのだ。そして今も、シーツを奪ってからは、じっと私の反応を
待っている。『意思を尊重する』。あの時は最後まで言えていなかったけれど、しっかり態度でそれを示しているのだ
51213:2010/10/15(金) 06:42:00 ID:XTlwLW9S
「……うん、うん。おーけーおーけー……落ち着こう、龍ちゃん」
「おう」
「まず、顔を離そう」
「おう」
「それから、そこに正座しようか」
「お、おう」

私もベッドの上に正座する。別に、突っぱねるわけではない。そんな気は毛頭無い。ただ

「……龍ちゃん!」
「おう!」

言いたいことを全部言わせてもらうだけだ

「まず最初に言うけどなんで私なの?私性格悪いし人見知りだしそんなに可愛くないし、龍ちゃんくらいカッコいいならもっと
良い娘いくらでも引っかけれるよ?ていうか私の家貧乏だし。どう考えてもここの家との釣り合い取れないよ?長男でしょ君。
ちゃんとしたとこのお嬢さんを娶るべきなんじゃないのかな。ていうかそういう私との口約束信じてさ?もし私が綺麗さっぱり
忘れてたらどうするの?無駄な努力になるんだよ?非生産的じゃないそういうの。それにそんなにカッコよくなっちゃってさ?
私は最初びっくりしたよ。あんなに可愛かった龍ちゃんが、生意気だけど私には素直になってくれる、弟みたいに可愛い龍ちゃん
がだよ?半年くらい見ない間に、こんなにおっきくなって、余裕で私の背を追い越してさ?頭撫でられるしさ?しかも好きだぞー
って、そりゃあ、昔から君が私のことを、一定以上に好きでいてくれたこと、気づいてなかったわけじゃないけど!むしろ結構
こっちだってまんざらじゃ無かったかな、とか今更思うけど!?やっぱ弟として接してて、そういう時の龍ちゃんが、すっごい
可愛くて、それなのに今の龍ちゃんは何?!カッコいいってどういうことさ?しかも超好みだよ!理想の男の子だよ!イケメン
だよ!それでいてまだ『ひと姉ちゃん』とか呼ばれる私の身にもなって?!可愛かった時の君と、今の君が重なってさ、乗算、
掛け算だよ!龍×龍=ひとはは死ぬ、だよ!そりゃ倒れるよ!大声も出しちゃうよ!?全く、とんでもない反則野郎だよ!」


「???……あー、何だろ。とりあえず、ひと姉ちゃんは、俺をカッコいいと思ってる?」
「そうだね」
「好み?」
「そうだね」
「理想?」
「うぅ……そうだよ」
「あー、えっと……お、俺のこと、好き?」
「あ゛ー!そうやって肝心なところで年齢相応に戻るのが!やっぱり反則!好きだよ!……うぅ……ぐす……ぶわぁーかぁ!!」

言いたいことを全部言った私は、もう何が何やら分からなくて泣いてしまった。こんな風に捲し立てるのは私らしくないけれど、
全部龍ちゃんが悪い。もともと龍ちゃんは好きな人だったのだ。でも歳の差とか、姉と弟という関係の心地よさとか、そういう
ものの向こう側に、その気持ちは埋もれていってしまっていたんだ。みっちゃんに素直になりなよと言ったり、千葉君との関係を
悪意を持っていじり倒したりしていたのも、無関係ではないのかもしれない。ある意味全部自分に向けたものだったんじゃないか
そこへタイミングを見計らったように出現する龍ちゃん。私のことをずっと好きでいてくれて、私が好きだった年下の男の子
全く、これが反則で無ければなにが反則なのか教えてほしい

「お、おい……泣くなよひと姉ちゃん……」
「だから、そういうのが……あぁもう可愛いなぁ……ぐす」

どれだけカッコよくなっても、私が泣いているとおろおろしてしまう龍ちゃんは、やっぱり可愛い弟みたいで。ようやく私は、
龍ちゃんが龍ちゃんだと、心の底から認識できた。ベッドを下りて、戸惑いっぱなしの龍ちゃんに抱きつく

「うおお!!?」
「ふふ……ようやく私のターンのようだね……覚悟するがいいよ……ひっく……あぁ……龍ちゃんは暖かいなぁ可愛いなぁ」
「ひ、ひと姉ちゃん……離して……」
「意思を……ぐす……尊重するんじゃないのかな……」
「うぅ……」

私の心臓は、さっきから爆発しそうな感じで動き続けている。同じように、龍ちゃんの胸もドキドキしているのが分かる。私の
両腕は、龍ちゃんの腰に回っている。おっと。龍ちゃんの腕は所在無さ気に浮いている。甘いだなぁ。ここでギュッと抱きしめる
くらいしないといけないだろうに。やっぱりまだ、龍ちゃんは弟君みたいだ。そんなのでは、このお姉さんは落されないのですよ
顔は見えないけれど、真っ赤になってる龍ちゃんが簡単に想像できて、真っ赤な顔の私は、くすくす笑っていた
51314:2010/10/15(金) 06:44:10 ID:XTlwLW9S
あの後しばらく泣いてたのか笑ってたのか、はっきり分かんねーけど、いきなり顔をあげるとひと姉ちゃんは

「不合格!!」

と俺に言い放った。たまにひと姉ちゃんが良く分からなくなることはあるけど、これほど理解に苦しんだことは無かったと思う

「好きって言ったじゃん!」
「そうだね。でも不合格」
「俺が理想の男なんだろ?」
「その通り。しかし不合格」
「何で?」
「ノーコメント。不合格」
「……嫌いに、なったのか?」
「あぁもう可愛いなぁむふぅむふぅ……だが不合格」

全く何なんだこのひと。でも大好きなんだから諦められるわけがない。まぁ、実を言うとこうなる気がしていたのだけど

「あーあ、やっぱりかー。そんな気がしたんだよなぁ」
「あれ、あっさりだねぇ」
「でもあきらめないもんねー」
「そういう所は相変わらずだね。尊敬するよ」
「まーな。それに、だからこんなにめんどくさい呼び方したんだし」
「……ほほう」
514名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 06:48:09 ID:N0lv03XA
連投解除
51515:2010/10/15(金) 06:48:24 ID:XTlwLW9S
「勉強終わったぜ―」
「あら?休憩?」
「いえ、龍ちゃん全部宿題終わらせちゃいました」
「まぁ!」
「あんなにあったのに?!やっぱあんた手ぇ抜いてたのね!」
「いいじゃん分かるんだし」
「まぁまぁ……龍ちゃんも杉ちゃんも落ち着こう」
「やっぱりひとはちゃんの教え方が良かったのかしら?」
「おう!さすがひと姉ちゃんだな!半分はひと姉ちゃんのおかげって感じ」
「半分やらせたなんて言わないでしょうね……」
「言わねーよ!俺姉貴とは違うからなー」
「何よその言い方!それから、お姉さま、よ!」
「まぁまぁ杉ちゃん……あぁ、でもちょっと問題が」
「何かしら?」
「私が見てないとサボりますねこれは。家族の誰かだと、見逃してしまうか、龍ちゃんが暴れ出すかの2択でしょうし」
「こいつ……」
「へーんだ」
「あらあら……じゃあどうしましょうか?」
「……提案なんですけど、しばらくは龍ちゃんの家庭教師続けさせてもらっていいでしょうか?」
「いいのかしら?」
「えーと、まぁ、しばらくなら……それに、私の勉強になる部分もあるでしょうし。何より、今週お宅を貸していただきますし」
「まぁ、そんなに気にしなくてもいいのに……私たちも楽しみにしているのよ?同級会」
「そうよ!別にこいつの為にそこまで……」
「うるせーぞちんちくりんおっぱい」
「ん゛な゛あーっ!?」
「はいはい龍ちゃんやめようね。リアルにグサッとくるからそれ。謝ろう」
「おう。悪かったな姉貴」
「……ほんとになついてるのねあんた……実の姉より優先するとか……どういうことなの……」

ブツブツ文句を垂れ流し始めた杉ちゃんを尻目に、お母さんの方と詳しい相談をする。今後はとりあえず、週3回ほどお邪魔して
龍ちゃんの勉強に付き合う感じで落ち着いた。おやつに加え、帰る時は送ってくれるらしい。至れり尽くせりだ。申し訳ないので
断ろうとしたら、あのウィンクにねじ伏せられてしまった。ああ、やっぱりこのお母さんは完璧美人だった

しかし龍ちゃんもやるものだ。さっきの私は殆ど龍ちゃんに言われた通りに喋っただけである。適当に龍ちゃんが茶々を入れて
話の腰を折っているのも、彼の中では計算済みの行動なのだ。多分。そもそも私を面倒なやり口で呼び出したのも、出来るだけ
自然に、継続して私が龍ちゃんに会いに来れるような状況を作るための布石だったのだ。全く、恐ろしい子だよ!とはいっても

「単純に呼んじゃったら、姉貴に簡単にバレそうで何か嫌だ。恥ずい」

というのが一番なのかもしれないけれど。おまけに目論見が成功したところで、その後のことは全く考えていなかったらしい
全く狡猾なのか間抜けなのか判断に困る作戦だ。でもそこがやっぱり龍ちゃんらしくて何かいい。むふぅむふぅ
51616:2010/10/15(金) 06:49:38 ID:XTlwLW9S
話もまとまったことですし、今日は帰ります」
「そうね、もう日も暮れてきたし……送っていきましょう」
「……いえ。その、買い物とか、ついでにしながら戻るつもりですから」
「あらそう?」
「お気遣いなく」
「じゃあ、途中まで私も付いて行くわ。たくさん龍太に付き合ってもらったし」
「おい姉貴、ゲームしようぜー。スパ4スパ4」
「あんたは何でこうわがままなのかしら……!?私はひとはを送ってくるから……」
「あー、別にいいよ。龍ちゃんと遊んであげなよ。たまには龍ちゃんもお姉さんと遊びたいんじゃない?」
「……そっ、そうかしら……まぁ、本人が言うなら、龍太と遊んでやっても……」
「……ということで。ここら辺でお邪魔します」
「気をつけてね?丸井さんやみつばちゃんやふたばちゃんにもよろしくね」
「はい、では……」
「ひと姉ちゃん!」
「……なぁに?」
「またな!」

龍ちゃんが私の頭をわしわし撫でてくる。ちょっと乱暴だなぁ。ふふ、でも元気があってよろしい

「あんた!?背が高くなったからって調子こいてんじゃ……」
「いーよ杉ちゃん。スキンシップなのさ」
「えぇ?」
「……龍ちゃん、またね!」
「おう!」

玄関を出る。後ろでは杉ちゃんの怒鳴り声。龍ちゃんの叫ぶ声。声は聞こえないけれど、お母さんは笑っているんだろうな
実にあの家族らしい感じがして、私はくすりと笑ってしまった
51717:2010/10/15(金) 06:50:46 ID:XTlwLW9S
夜。さすがに懲りたのか、みっちゃんの方からは何も怪しい物音は聞こえてこない。というか、普通はばれないように何か策を
講じるべきだろう。私のように

「……むぐ……ふぅっむ……ぁ……ぁふ……むぅぅ……ぅぁ……」
(龍ちゃん、龍ちゃん、龍ちゃん……!!)

ベッドの中。タオルを思いっきり噛んで、声が出るのを最小限に抑え込む。少し漏れているかもしれないが、そこは割り切ろう
想像とは、妄想とは。あり得ないシチュエーションを愉しむためのものだし、常にそうあるべきだと思う。だから私は、
今妄想の中で、2人の龍ちゃんから襲われているのだ。今の龍ちゃんと、昔の龍ちゃんから
大きな龍ちゃんが、私の小さい胸を揉む。少し乱暴なくらいでいい。龍ちゃんの成長を感じたいから
小さな龍ちゃんが、私のおっぱいを吸おうとする。まだ出ないんだな、これが。龍ちゃんたちが頑張れば、出るかもね?
大きな龍ちゃんが、私の太ももを執拗に触り続ける。私にはお見通しだ。今日会った龍ちゃんが、ちらちらと私のスカートから
のぞく、私の貧相な太ももに目を奪われていたことを
小さな龍ちゃんが、私のおへそを面白そうにつつく。マセガキめ。多分、そこは私の性感帯。すぐに気付くとはやるじゃないか
でも、デリケートな部分なんだから優しくしないとダメだよ?あぁ!なめちゃダメ!しびれちゃうからね?
大きな龍ちゃんが、私のことを抱きしめてくる。あーあ、残念。今日の龍ちゃんも、こうしていれば合格だったのに。一気に
私のおっぱいを揉むくらいまでは、いけたかもしれないのに。想像の中の龍ちゃんはいやらしくて、お尻なんかも触ってくる
小さな龍ちゃんが、私の顔を舐めてくる。子犬みたいですごく可愛い。でも一番可愛いと思う所は、私のことが好きなくせして、
ほっぺを舐めてる舌を唇にまで持っていくことが無い所だ。へたれだなぁ。それとも、ただ知らないだけなの?むふぅむふぅ

弟としての龍ちゃん。男の子としての龍ちゃん。どっちも龍ちゃんで、選ぶことが出来ない。実際の龍ちゃんは、その両方を
持ち合わせた龍ちゃんだから、選ぶ必要はないのだけれど。想像の中なら龍ちゃんは何人にでも増やせる。でも私にとっては、
その2つが総てであって、妄想の中にいる限りどちらも同時に堪能したいのだ。お姉さんは欲張りなのです

「ん……んむ?!……ぅぁ……ぁぁっぁ!……くぅ……ふぁむ!……ふむ!……む!……ぃぁ!……ぁぁっ?!」

もしかして、龍ちゃんも今頃こんなことをやっているのかな、とか考えた途端、今までとは比べようもないくらいに、一気に体が
熱くなって、頭がパンクしそうなくらい気持ちよくて、かろうじて残った意識で精一杯タオルを噛みしめた。視界が真っ白になるような錯覚。普段はあまり使わないのだけど、いわゆるクリトリスに自然と手が伸びていて。指に力を込めた瞬間、一気に体が
弾けるような快感が走った。後に残ったのは、まるで波が引くように体が冷えていく感触と、上がりっぱなしの息。そして、指先に返ってくる、下半身の湿り気。冷静に判断したけれど、多分これがイく、ということなんだろう。とりあえず、パンツがひどい
状態になってしまったのは間違いなかった

(みっちゃんと同じゃないか……あー、でも明日平日かぁ……めんどくさい……)

朝になって後悔することは分かっていたけれど、それでも私は動こうとしなかった。今はまだ、初めての余韻に浸っていたい

(うわぁ……はまっちゃいそうだなぁ、これ……)

大きな龍ちゃんと小さな龍ちゃんが笑っている。妄想の中の私は、優しげな苦笑を浮かべていた
518おわり:2010/10/15(金) 07:01:00 ID:XTlwLW9S
かwwいwwぎwwょwwう


連投様と改行大杉様に阻まれた俺を救ったのは、自分の携帯から打った連投解除でした
神や!携帯様は神やったんやな!

でもほぼ初めてPCの方で全部作ったけど一長一短ですね
簡単に言うと、携帯は出先だろうがなんだろうが電池さえあれば作れる
PCはやっぱ文字量多く出来るし投稿も早目に済む

まぁ今回は慣れてないから改行(笑)体現してしまったけども。PCのくせに。まぁやはり慣れって重要ね


さて世間はやべっち押しですけど俺は龍ちゃん押しです
これは譲れません。お姉ちゃんしてたら不意を突かれて落されちゃうひとはとかマジブリリアント!
つかアニメ見ても龍ちゃん良いキャラなんだよなぁ。ガチ濃度とか可愛いわ
原作でも頑張れ龍ちゃん。みくひとフラグ立ったし

スレお返しします―
519名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 07:49:25 ID:KFy3t2pm
GJ!
テンポ良くてポンポン読めたぜ!
みんないい感じに成長してるし素晴らしい
俺はどちらかと言えば矢部ひと派だが、成長した龍太ならありだな!
ひとはの妄想オナヌーがたまらなかったw
520名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 11:00:36 ID:3OYv1Udz
杉ひとキターと思ったら龍ひとか素晴らしい
521名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 12:05:41 ID:e0UaCcCN
GJ!! 筋金入り矢部ひと厨の私でさえ、龍ひともアリだな!! と思わせる傑作でした。
けど龍ちゃんも基本は巨乳好きだし、どっちにしてもひとはは頑張るしかないのか……。
522名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 13:36:15 ID:XTlwLW9S
>>521
ヒント:ほっぺたは巨乳クラス

頬抜きか、龍ちゃんやるなぁwww


おまけ?幕間?

「それにしてもみっちゃんの最近のオナニー頻度は異常だね。サルなの?馬鹿なの?」
「う、うるさいわよ!?露骨に使わないでよ、そういういやらしい言葉……」
「ほう。少なくとも3日連続でそのいやらしい行為に及んでいる人の台詞なのかなそれ」
「ぐ……だ、だって、私あんまり今までやったこと無かったし……気持ちいいのは事実じゃないの!」
「あれ、意外だね。ちなみに私たち3人の中ではふたばが一番最初に覚えたんだよ。小6くらいに」
「な、生々しいからやめなさいよ……」
「そういうみっちゃんの初めては?」
「へ?!」
「私中1ね。さぁ長姉のくせに白状しないとはこれいかに」
「ちょ、ちょっと?!何勝手なこと……」
「……ぽちっとn」
「すいませんごめんなさい?!い、今思い出すわよ…………あ」
「どうしたの?まさか初めてのオカズも千葉君だったとか、そういうベタなのは勘弁してね」
「……そっ?!そんな、わけ、ない……じゃなぃ……あは!あははは……は……は……」
「……とんだ鈍感雌豚だよ!」

おわり

ただ 〜雌豚だよ! といわせたかっただけ。つか入れ忘れてた
523名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 17:01:17 ID:KFy3t2pm
「私中1ね」でさらっと流すとはさすがひとは汚い
524名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 20:06:48 ID:ihqBqJ7X
>>518
超乙です。
龍ひと派な私には一ミクロンのズレもないドストライクでした。
525名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 20:52:30 ID:e0UaCcCN
 また数レスお借りします。文章が上手な人の後は果てしなく投下しづらいのですが……。
  ・××ひとSS
  ・オチはあるけど気付く人はすぐ気付くかも
  ・眉毛><。

 ではどうぞ。
526三女さんのお相手(1):2010/10/15(金) 20:57:26 ID:e0UaCcCN
 うちのクラスには、愛のネットワークがぎっしりと張り巡らされてるの。宮ちゃんも杉ちゃ
んもさっちゃんもみっちゃんもふたばちゃんも緒方さんも、佐藤くんも千葉くんも矢部っちも、
みんな誰かに恋して、誰かから想われてる。

 素敵だよね、そういうの。やっぱりみんな、恋しなくちゃっ。

 そんな恋模様が入り乱れるうちのクラスの相関図で、いちばんたくさん矢印がでてるのは三
女さんだ。矢部っちと相思相愛で、龍ちゃんとも相思相愛で、さっちゃんに片想いで、千葉く
んと宮ちゃんから片想いされてる。

 嗚呼、なんて素敵なんだろう!!

 でも三女さんは、頑なにそれを否定している。この前なんて、「恋愛なんて無意味で不必要
だよ」って言われちゃった。うー、そんなことないよー。恋って素敵なものなのに。
 照れてるのかな。それとも──ぜんぶ私の勘違いなのかな?
 うん、色んな人に訊いて、三女さんの本当の好きな人を確かめてみることにしよう。ちょう
ど三女さんはお休みだし、聞き込みのチャンス!!


 誰かのことを知るには、まずはその人の身近にいる人から聞き込むのが基本だよね。特に家
族なら、些細な恋の予兆も感じ取ってるはず。休日にどこかに出かけていれば、デートの可能
性大だし、そのあたりから攻めてみよう。
「ひとはが? んー……そうね。ほとんど毎週、朝早くに出かけてるわよ」
 さっそくビンゴ!?
「え? も、もしかしてデートだったり……!?」
「違うわよ。チクビと遊びに、童貞の部屋に行ってるんだってば」
「矢部っちの部屋に?」
「そうよ。私がついていこうとすると嫌な顔をして撒こうとするから、本当にチクビ目当てな
のか、怪しいもんだけどね」
「ええっ!? だとすると矢部っち目当て……!? 教師と生徒で禁断の関係なんて、学校に知ら
れたら大変だもの!! でもその大きな壁が、二人の愛をいっそう燃え上がらせちゃったりして
……」
「……何でもいいけど、教えてあげたお礼に給食の揚げパンよこしなさいよね」
527三女さんのお相手(2):2010/10/15(金) 20:58:36 ID:e0UaCcCN
 みっちゃんからの話は大きな収穫だった。揚げパン一個であんな熱愛情報を聞けるなら、や
すいものだよね!! やっぱり家族だと、気付くことも多いんだろうなぁ。よし、次はふたばち
ゃんに訊こうっと。
「ひとの好きな人?」
「うん。いつも一緒にいたり、三女さんが優しくしてあげたりするような男の人って、いる?」
「パパ!! ひとも、パパと一緒にいることが多いッスよ。お風呂に入ったり」
「えっ……そ、それは、家族として、だよね? まさかそんな、親子でだなんて……」
「? よく判らないッスけど、小生が前にしんちゃんの家に泊まったとき、ひと、パパと一緒
にお風呂の中でハァハァしてたッスよ。普段は素っ気ないけど、でも小生と同じくらい、パパ
のことが好きなんス」
「うそっ、そんな、実の親子なのに……!! しかもその言い方だと、ふたばちゃんまで、パパ
のことを……」
「うん!! 小生も、パパのことが世界でいちばん好きッス!!」


 こっちも凄い情報だ。三女さんとふたばちゃん、二人でパパを取り合っているなんて……!!
 でも三女さん、矢部っちとパパと両方とも好きなのかなぁ。だとすると、ちょっとファザコ
ンっぽいところがあるのかも知れない。
 次は──うん、杉ちゃんに訊いてみよう。
「三女と仲のいい相手?」
「うん。こう、夜中に密会しているとか、抱き合っているとか、ひょっとしてキスなんかもし
ちゃったり……」
「何を考えてるのかだいたい判るけど、三女にそういう相手はいないと思うわよ。でもそうね、
キスって言えば……うちの龍太が、三女にキスしようとしたことがあったわね」
「ほ、ホント!? あの龍ちゃんが……!!」
「未遂よ未遂。けど三女も嫌がってなさそうだったし」
「えぇっ!? もしかして相思相愛!?」
「さぁ? うちの龍太が三女のことを好きなのは間違いないと思うんだけど、三女が龍太のこ
とをどう思ってるかは──ちょっと吉岡? 話聞いてる?」


 まさか龍ちゃんまで……キスを嫌がらないってことは、相当深い仲なんだろうなぁ。しかも
お姉ちゃんたちの前で、堂々とキスしようとするなんて。もしかしたら、二人きりの時には頻
繁にキスしてたりするのかなぁ……。
 続いて宮ちゃん。宮ちゃんは三女さんのことが好きだから、きっと三女さんのことをよく見
てるはず!!
「三女の好きな人……」
「うん。宮ちゃんは、心当たりとかないかな?」
「あー、あー……えーと、そうだな。三女は……」
「うんうん」
「さ、三女は、あたしのことが好きなんだ!!」
「ええっ!? そうなの!?」
「ああ。いつもは照れ隠しで冷たくしてるけど、二人きりになるとあたしに色々相談してくる
んだ!!」
「そうだったんだぁ……三女さん、普段は宮ちゃんに素っ気ないけど、あれは照れ隠しだった
んだね!!」
「あ、ああ……」
528三女さんのお相手(3):2010/10/15(金) 20:59:59 ID:e0UaCcCN

  * * *

 ちろり。

「あんっ……」

 丸井ひとはは暗い部屋に横たわり、甘い喘ぎ声を上げていた。
 ワンピースの胸元は左右に開かれ、平らかな胸が天井を向いて露出している。二つの乳首は
艶やかなピンク色に染まり、一目で判るほどにつんと硬く尖っていた。
 その先端を、

 ちろり。
 ちろ、ちろ。

 執拗に舐め回す舌の動きにあわせて、少女の全身がひくひくと痙攣した。悲鳴とも吐息とも
つかない声が、桜色の唇からこぼれ出す。

「あっ……あんっ、もう、く、ふぁ……っ!!」

 呼吸は窒息しているかのように荒く、チャームポイントのぷにぷにほっぺも真っ赤に染まっ
ている。小さな手のひらは体の下に敷いたシーツをぎゅっと握りしめ、奥歯を噛みしめて、快
楽と苦悶の狭間を綱渡りする。胸の先端が痺れるように気持ちいい。
「あぁっ、……っ! ……っ! ……っ!!」
 忘我の境地を彷徨いながら、まるでおまじないのように、愛しい相手の名前を繰り返す。
 彼女の声に答えるように、乳首を舐め回す舌の動きが激しくなった。その直後、身も世もな
い悲鳴が少女の口からほとばしった。

「んっ、んぁっ、はぁっ、はぁっ、あっ、あっ、ああっ、あああああっ──!!」

 遂に絶頂に達したひとはは、肺の空気を絞り出すような吐息とともに、ぐったりと弛緩する。
うつろな表情になりながらも、
「……、……、…………」
 愛しい相手の名前を、何度も何度も繰り返す。すると暗闇の中から帰ってくる返事に、彼女
は心の底から幸福そうな笑顔になった。
 けれど、まだだ。乳首を舐められた程度では、まだぜんぜん物足りない。やはり自分にとっ
て一番大切な場所で、一番大切な相手を感じたい。
 自らワンピースの裾をめくる。一糸まとわぬ剥き出しの下半身が露わになり、ワンピースの
なかに籠もっていた愛液の匂いが、むっと立ち上る。

 その小さな入口に、猛り狂った雄が待ちわびたように宛がわれるのを──ひとはは、歓喜の
表情で待ち受けていた。
529三女さんのお相手(4):2010/10/15(金) 21:01:00 ID:e0UaCcCN

  * * *

 さて。宮ちゃんの次は、さっちゃんに訊いてみよう。三女さんはさっちゃんのことが好きみ
たいだから、慎重に訊かなくちゃいけない。
「三女さんの好きな相手?」
「うん。三女さんが本当に好きな人は誰なんだろうと思って」
「……心当たりならあるわ」
「え、ホント!? 誰? 誰!?」
「それはね……幽霊よ」
「ひぃっ、ゆ、ゆうれいっ!?」
「ええ。前に恋愛相談したときも、三女さん、好きな人はこの世にいない、って言ってたじゃ
ない。それに……ここだけの話、相手についても、心当たりがあるわ」
「だ、誰……?」
「うん。確かあれは──そう、思い出した。お盆のころ、三女さんに最凶の霊が取り憑いたこ
とがあったのよ。けど憑依が解けた瞬間、凄く気持ちよさそうな顔をしていたの。あれはきっ
と、幽霊に自らの体を貸すことでオルガスムを感じていたのね。さすが天才美少女霊媒師だわ
……」
「ひょ、憑依プレイ……」


 まさか三女さん、恋愛のためなら生死の壁を越えることも顧みないなんて……でも、愛の形
はひとそれぞれだし、もしそうだったとしてもヒいたりせずに応援しよう!!
 次は……うん、矢部っちに訊いてみよう。けど矢部っちも三女さんのことが好きみたいだし、
慎重に、慎重にね。
「ひとはちゃんと、仲のいい子?」
「うん。さいきん仲良くしている人とか、一緒にいることが多い相手とか……」
「そうだなぁー……ひとはちゃんも、みんなと一緒にいることが多くなってきたみたいだから
ね。ボクも安心してるよ。特にさいきんだと、杉崎さんと仲良くなってるみたいだし」
「えぇっ、杉ちゃんと!?」
「うん。ボクにはいえないような、個人的な悩みごとも相談してるみたい。やっぱりそういう
関係って、いいものだよね。すべてをさらけ出せる相手がいるのは」
530三女さんのお相手(5):2010/10/15(金) 21:02:06 ID:e0UaCcCN
 もう、みんな別の人の名前を挙げるから、だんだんこんがらがってきちゃったよ。けど、杉
ちゃんかぁ……そういえば三女さんは、杉ちゃんが主催するイベントにいつの間にか参加して
いることも多かったっけ。いままでは考えたこともなかったけど、確かにありえるよね。
 けど、三女さんが杉ちゃんにすべてをさらけ出してるなんて……!! だいいち、矢部っちも
矢部っちだよ!! 三女さんのことが好きなのに、杉ちゃんとそんな関係なのを知ってて止めな
いなんて、節操ないんだから!!
 あとは……誰に聞こう。千葉くんや佐藤くんはサッカーに行っちゃったみたいだし、他に三
女さんと仲のいい人は……
「三女も……」
「本当に邪魔……」
 え? いま誰か、三女さんの話をした? しかも「邪魔」だなんて、何だか修羅場の予感…
…!!
「本当にまったくあの三姉妹は、馴れ馴れしく近づいて!!」
「うん。いちばん目障りなのはふたばちゃんだけど、長女も変なパンツを穿いて佐藤くんを誘
惑してるし、三女さんも……」
「私としては、三女さんがいちばん意外だったなぁ。まさか、佐藤くんと一緒に遊園地に行っ
てただなんて。写真を燃やされて落ち込んでたのは、ちょっと気の毒だったけど」
 緒方さんたちだ。あんまり話したことないけど、ちょっと聞いてみよう。
「ねぇ、緒方さん。ちょっといいかな。あの、さっき三女さんのことを話してたけど……なに
かあったの?」
「あー、うん。前に三女が、佐藤くんと遊園地で一緒の写真にうつってたから、そのときのこ
とを思い出してね。ちょっとムカムカしてたところ」
「ゆ、遊園地に、二人で……しかも、ツーショットだなんて……」
「そうなのよ。まったく、ただでさえ佐藤くんに近づくお邪魔虫は、ふたばだけでたくさんだ
っていうのに……」
 あれ? ふたばちゃんって確か、佐藤くんに告白された私に嫉妬していたような。だとする
と──
「もしかしてふたばちゃんと三女さんが、そんな……佐藤くんを巡って姉妹で修羅場の予感…
…っ!!」
531三女さんのお相手(6):2010/10/15(金) 21:02:56 ID:e0UaCcCN
 色々と話を聞けた。よし、ここでちょっと整理してみよう。
    相手 ……進展度
  ・矢部っち……休日は部屋に遊びに行く
  ・パパ……一緒にお風呂に入って(ハァハァ)する
  ・龍ちゃん……家族の前でキス未遂
  ・宮ちゃん……二人きりの時には仲良し
  ・幽霊さん……憑依プレイを楽しむ関係
  ・杉ちゃん……先生に言えないようなことを相談してる
  ・佐藤くん……遊園地でツーショット

 す、凄いよ三女さん!! こんなにたくさんの人と関係を持ってるなんて!!
 でも、でもでも、どの関係も色々な壁があるよね。うん、リストを書き直すと……

  ・矢部っち……教師と生徒・年齢の壁
  ・パパ……父娘・年齢の壁
  ・龍ちゃん……年齢の壁
  ・宮ちゃん……性別の壁
  ・幽霊さん……生死の壁
  ・杉ちゃん……性別の壁
  ・佐藤くん……姉妹でライバル関係

 す、凄すぎる……愛の形は人それぞれだけど、見渡す限り壁だらけだよ!!
 けどけっきょく、本命は誰なんだろう。聞き込みをして一人に絞るつもりだったのに、もっ
と凄いことになっちゃったよ。はぁ、これじゃあ三女さんが誰を好きなのか、判らないままだ。
 うん。やっぱり明日、本人に聞いてみよう。それがいちばん早いもんね。
532三女さんのお相手(7):2010/10/15(金) 21:04:00 ID:e0UaCcCN

  * * *

 くちゅくちゅっ、ずちゅっ……

「あぁっ、んっ、いいっ、もっと、もっと中まで、ああっ……!!」

 細い少女の肢体に比して明らかに大きすぎる雄が、丸井ひとはの秘所に入り込んでいる。先
ほどまで少女の舌先を嘗めていた相手の欲望が、遂に少女のもっとも大切な部分に向けられて
いた。

 舌先で秘所への入口を執拗にねぶり、
 激しい動きで貪るように奥深くに潜り込み、
 狭い割れ目を強引に押し広げ、
 少女の敏感な肉襞を容赦なく擦りあげる。

 それらの動きに、ただでさえ乳首を舐め回されて感じやすくなっている少女の肉体は、いま
にも狂乱しそうなほどの快楽に押し上げられていた。
「んっ、んくっ、あぁっ!!」
 こらえきれず、ひとはは泣き声のような悲鳴を上げた。太腿の間からは多量の愛液が、よだ
れを垂らしたようにこぼれ落ちている。
「あっ、ああっ、やっ、いやっ、んっ、く、あ…………」
 最奥部まで侵入を果たした雄の頭が、子宮の入口をぐりぐりとこねくり回す。それはまるで、
彼女の奥深くにある何かを探り当てようとしているように執拗な動きだった。あまりのくすぐ
ったさに、ひとはは首を左右に振って悶える。

 しかし不意に、体内を蹂躙していた雄の動きが止まった。
 やがて少女の股間から、ずるずると全身を引き抜く。

「はぁっ、ああっ……え? も、もう、おしまい……?」

 ひとはは切なそうに、相手を見つめた。
 まだだ。
 まだぜんぜん、満足できない。
 もっと奥深くに入ってきて欲しい。擦れて血が出るほど、私の中を何度も何度も犯して、痛
いくらいに感じさせて欲しい。愛の証を、体に刻みつけて欲しい。
 ひとははベッド脇に置いてあるケースに、手を伸ばす。中には、直径1センチほどの扁平な
粒がいくつか入っていた。ケースを開けてそれを一粒つまみだし、再びケースを閉じると、た
ったいま取り出したその粒を人差し指と中指の先端でつまみ、自らの秘所に宛がった。
 そして、じっとその作業を見つめている「相手」に見せつけるようにして、
「んっ……!」
 指先を、体内深くに挿入した。指の第一関節までねじ入れるようにして、粒を可能な限り奥
深くに入れる。指だけで達してしまいそうになるのをぐっとこらえ、中指の腹で、粒を奥まで
押し込んだ。
「はっ、はぁっ、んっ……もう一度、入って……」
 ひとはが言った途端、先ほどまで外に出ていた雄が、侵入を再開した。より激しく、より深
く。あくことない欲望に任せて、野獣は少女の肉の奥深くを貪りつづけた。
533三女さんのお相手(8):2010/10/15(金) 21:04:33 ID:e0UaCcCN

  * * *

 翌日の朝、廊下で三女さんと行き会った。チャンス。思いきって訊いてみよっと。
「ねぇ、三女さん。三女さんの好きな人って……誰?」
 私の質問に、三女さんは無表情のままぽつりと一言。

「いないよ」

 三女さんのカーディガンのポケットの中から、チクビ(※ハムスター)が顔を出し、「ちー」
と鳴いた。
 あれ? 昨日はチクビ、学校にいたっけ?
 ふとそんなことを思っている間に、三女さんは背中を向けていなくなっちゃった。

          (おしまい)
534名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 21:05:34 ID:e0UaCcCN
 お目汚し失礼しました。

 矢部ひと派、龍ひと派双方から袋叩きにされそうな予感。完全に誰得だしエロくもないし、
色々と申し訳ない。

 「三女さんの好きな『人』って誰!?」
 「いないよ!!」
535名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 21:19:30 ID:wq4Gp3Fp

俺矢部ひと厨だけど別に問題ないと思うよ。
妄想に相乗りするだけだ!
536名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 21:24:07 ID:ABlr5qn8
乙・・・だけど、なんかいろいろグロイ妄想になっちゃうなぁ(ネズミ的に考えて)
537名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 21:48:18 ID:KFy3t2pm

なんてこった、ネズミかよ!
それにしてもエロシーンが…ネズミだと思わなければ普通にエロい
538名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 23:05:46 ID:GpFHSWzS
なんのことかと思った……
539名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 13:37:21 ID:mz1R3i4k
佐藤「ふたば…もう下着つけた方がいいぞ」
ふた「? つけてるっスよ? ほら」
佐藤「ぱ、パンツじゃなくて!」
ふた「??」
佐藤「ほら、あれだよ! …ブ…ブr」
ふた「あぁ! しんちゃんはみっちゃんのブタさんパンツが好きなんスね?」
佐藤「違う! 上の方だよ!」
ふた「上? …これ、下着なんスけど…」
佐藤「そうじゃなくて…」

ホント、ふたばはもうブラつけた方がいいよね
540名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 16:23:19 ID:Z5mlYfoJ
>>539
体操着が擦れて痛いんだけどパパには恥ずかしくて言えない、というのを想像した

541名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 21:54:54 ID:YbQYmvSk
ふたばのブラ回はキャラクター的にできないだろうなあ
そこが使い所が難しいキャラな理由なんだろう
無理矢理にでもあかりちゃんか佐藤姉とブラ回やってほしいわ
542名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 14:17:00 ID:X4LczAFX
>>539
ブラつけるのを異常に恥ずかしがるふたばを想像して萌えた
543名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 15:32:06 ID:Z6R8kkgo
今までも下着でうろうろしていたので、ブラ着用直後に、上はブラだけで外出しようとする
「しんちゃんに見せに行くっス!!」

ここまで妄想した
544名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 22:23:47 ID:L+30IIFh
ちょっと小ネタをば。1レスのみ。


三女さんはどうしていつも矢部っちのところに居るのかしら。
矢部っちには別に変なところは…はっ!
分かったわ、以前に私がお経を書いたけれど、失敗だったのね!
そして三女さんですら梃子摺るほどの凶悪の悪霊が矢部っちに憑いているんだわ!
これはチャンスよ!三女さんの除霊を見学しないと!


・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、見学だから邪魔をするわけにはいかないわね。
となると、少し離れたところで…。
あら、まだ矢部っち机に座ってないわ。

「どうしたの、松岡さん?」
「わわっ、矢部っち!」
び、びっくりしたわ。見学相手に見つかるとどうしてこうも驚くのかしら。
あ、先に伝えておけばいいんだわ。

「ね、矢部っち。これから私、矢部っちのこと見ているわ」
「えええええええええ!!?」
どうしてこんなに驚いているのかしら。

スィー
「…今のどういう意味?」
「あ、三女さん。どういう意味も、言葉通りの意味だけど…」
はっ、三女さんの顔つきが変わったわ!そう、これから除霊が始まるのね!

ゴゴゴゴゴゴゴ
す、すごい雰囲気だわ…。毎回こんなに力を入れているのに除霊できないなんて…。
矢部っちにどれだけ強力な霊が憑いちゃったのかしら!
これは見学なんて言っていられないわ!私も手伝わないと!

「矢部っち!私が居るから大丈夫よ!」
「な、何が!?」
「…私が居るからって…先生…?」
「ひぃぃぃぃ、分かんないよ、僕だって!」
こ、これは…!三女さんと矢部っちが協力するのね!

「私も負けていられないわ!」
「何にぃぃぃ!」
「もちろん三女さんによ!」


こうして女の子たちの戦いは開幕しました。終わり。
545名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 22:45:08 ID:6ff/qwil
さぁ続きはまだかな?
冷凍コンテナで全裸待機しながらいつまでも待ってるからね
546名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 22:47:38 ID:chi8lX5O
乙です。松岡さんの残念可愛い感じがGood。
547名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:12:03 ID:HeAaBcG2
>>546
あぁ、残念可愛い!いい響きだなこれw

>>545
マジこの続きはないから服を着るんだ!


で、投下です。いつも通りryと思ったら異様に長くなった…。
矢部ひと…?
ひとは高校生設定。どうしてこうなった…。
548名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:12:24 ID:HeAaBcG2
「好きだ、付き合ってくれ」
あぁ、まただ…。うん、こうして放課後に呼ばれるということはきっとそうだと思っていた。
だから心苦しい。私は…応えてあげられない。だから断るしかない。
「…ごめんなさい」
あぁ、そんな辛そうな顔をしないで欲しい。私も辛い。

「どうして」
聞いてどうにかなるものじゃないと思う。けど、諦める理由がいるんだろう。

「好きな人が…いるから」


――――――――――
はぁ…高校に入ってから6回目だよ。まだ夏にもなってないのに。一体何があったんだろう。

「アンタも大変ねぇ…」
「杉ちゃん」
見てたんだろうか。ちょっと恥ずかしい。それに、男の子にも悪い気がする。

「校舎内なんだから仕方ないじゃない。ていうか、これで何回目だっけ?」
「6…」
「すごいわね…」
すごくなくていいんだけどな。こういうのに慣れたくないし…。

「でも、なんで急に…」
「え、急じゃないわよ?」
「どういうこと?」
「アンタ、中学時代からモテてたわよ?」
知らない。全然知らない。

「でも全然告白とかなかったよ」
「そりゃ中学の時は小学からの付き合いのも多いからね。
三女に惚れるようなのがいても、止めるやつが多かったのよ」
「止める?」
どうして止めてたんだろう?正直助かるのは事実だけど。

「…どうせ伝わらないじゃない」
うん、そうなんだけど…。

「えっと、もしかして隠せてるつもりでいたの?」

え、まさか。

「三女が誰を好きかなんて小学時代からのならほとんど知ってるわよ。
ていうか文句言いながらあんだけ一緒に居て隠せてるつもりって、私たちどんだけ鈍いのよ」

う、言い返せない。というか皆知ってたって…。

「ええ!?今更照れるの!?」
「だって、恥ずかしいものは恥ずかしいよ」
ほんとに恥ずかしい。というか今でもそうなのが余計に。
549名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:12:49 ID:HeAaBcG2
「……モテるはずだわ」
「…どうして?」
「喋るようになって、顔立ちも綺麗になって、料理上手で、でも大人しめ。そして可愛い。
男心かなりつかめるんじゃないの」
「よく分かんないな…」
本当に分からない。別に一人を除いて分からなくていいけど。
そういえば中学時代といえば。

「杉ちゃんもモテてたよね、女の子に」
「っ!私は!別にみつばを大変な目に合わせたかっただけで!他の意図なんてなかったのよ!」
「ずっと一緒だったもんね。大変だったね」
「あー、もう!他人事みたいに!」
「だって他人事」
「…心配して損した」
あ…。そっか、そうだったんだ。

「ありがとう」
「別にいいわよ、お礼なんて。それにしても、まだちゃんと付き合えてないの?」
「うん…」
「あーもう、どうしてこんないい物件を放置するかな」
いい物件って…。そう思ってくれてるといいけどね。

「そりゃだって、色々マズイよ…」
「関係ないわよ。私だったらほっておかないわ」
「…やめて。杉ちゃんが言うとマジに聞こえる」
「アンタねぇ…」
こうして冗談を言い合えるような友達がいる。それが私には嬉しい。

「ま、でももう高校生になったし。
アンタに告白してくる人を減らすためにも、そろそろ決着つけにいきましょっか」
「え、どこに?」
「そりゃ部屋によ」
「まままま待って、全然、だめだめだめ」
「もうー、向こうはいい大人なんだから、いつ縁談見つけるかわかんないのよ?
さっさとハッキリさせちゃいなさい」
でもだって。それに杉ちゃんは…。

「しょうがないじゃない。三女、そっちしか向いてないでしょ?それとも変えれるの?」
「……ゴメン」
「私に謝らないでよ。ちょっと引っ叩きそうになるじゃないの。
好きなものは好き、胸を張っていいなさい。
そして三女がそうだからね、諦めるしかないの。それにはやっぱり理由が必要でしょ?
叶わないものを追い続けさせるのは残酷だわ」
理由。今日聞かれた諦める理由。確かにずっと好きだったのなら、きっと大きな理由がいる。
それに、最後の言葉は最もだ。

「うん、分かった…。でもちょっと怖いから…一緒にきて」


―――――――――――――
550名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:13:57 ID:HeAaBcG2
ついて行く事になったのはいいんだけど。
ちょっとちょっとちょっと!
なんで合鍵があるのよ!ていうかなんで掃除とか料理するとか言ってんの!?ここ他人の家でしょう!?

「私初めてここに来たんだけど…いつもそうなの?」
「何が?」
「片付けたり、ご飯作ってあげたり…」
「そうだよ?」
「何であんたら付き合ってないのよ!ていうか合鍵の時点で色々おかしいでしょ!?」
「えぇー。そんなこと言われても、キッカケもないし、色々マズイし…」

「もうそんなレベルじゃないわよ!なんで責任取らさないのよ!」
「責任とかそういうのはちょっと。それに家で普段やってることだし…」
「だってアンタ嫁じゃないでしょう…」
「よ、嫁だなんて///」

えぇー…。完全に参ってるじゃないの。
ていうかこの状況で付き合ってないって何かの冗談だとしか思えないんだけど。
10人中9人は責任取れって言うわよ、これ。
まぁでもとりあえず…。

「手伝ってあげるわよ」
「え?」
「私もやるって言ったの。これぐらいは余裕だからね」
「さすができる女…。これで女難さえなければねぇ」
「あー、もう!」
「うん…でも本当にそう思うよ。きっと男子もほっておかない」
ふっ…。

「そうやって私に押し付けたいんでしょ」
「…分かる?」
「何年友達やってると思ってんのよ」
「…!」
「手が止まってるわよ、どうしたの」
「何でもないよ」
「そう。ま、料理は自分で作ってあげたいでしょうから、掃除は私がしておくわ」
「どっちもしたい…」
ほんとに三女は…!
「それじゃ私が暇じゃない。さ、しましょ」
とは言っても、三女が定期的に掃除しているからか、あまり汚れはないわね。
ほんとできた嫁だわ…。

…もう終わったわ。さすが三女ね。ん、いい匂いがしてきたわ。煮付けかしらね。
「いい匂いね」
「くす、お腹空くでしょ」
「アンタは作ってるからいいでしょうけど、私はちょっとね。この時間だと晩御飯に障るし…」
「スイーツはないけど…お豆腐なら直ぐに…」
「…ぷっ」
「何?」
「女子高生がこんなところでお豆腐ってどうなのよと思ってね」
「そうだね、少し待っててくれれば作るけど…」
「いいわよ、それ食べさせて?」
「ん」


――――――――――
551名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:14:21 ID:HeAaBcG2
「作り終わったよ」
「はい、お疲れ様」
それじゃ、色々聞いとこうかしら。

「ねぇ三女。どうしてそんな好きでい続けるの?誰に告白されても断るぐらい」
「…言わなきゃダメ?」
「ダメってことはないけど。頑なに一途じゃない。どんな相手も袖にするほど」
少し嫌味だったかしら。でもこれぐらいは言わせてもらいたい。

そして三女からため息が漏れて。

「一番初めにいる人だから」
「初め?」
「…私ね、友達がいなかったの」
「え?」
いきなり何を―――。

「杉ちゃんは覚えてないかもしれないけれど…」
「何を?」
「なんでもバスケット」
「うーん、何かあったかしら」
全然覚えてないわ。というか何時の話を。

「6年の初めのとき。鬼になった私は、『私の友達』って言ったんだよ」
…思い出したわ。

「…誰も立たなかったわね」
「ん。でも今は違うでしょ?」
「くす、どうかしら?」
ピシ

「あ、ごめん嘘。ちゃんと友達だから」
「…うん。私もそう思ってる。でもそういうのって、6年の時からなんだよ?」
どういうことかしら…。

「あの時誰も立ってくれなかった。5年まで友達と呼べる人もいなかった。
それなのに、6年になってゆっくり人と打ち解けて」
「でもそれってチクビを飼ってたから三女と触れ合う人が…」
「そうだね。でもそのチクビですら、連れてきてくれたんだよね。
語り合う趣味も無かった私が、語り合いたいと思った人で。
今思うとすごく邪魔だったと思うのに、ずっと足元に入れてくれて。
そこで言いたいことをハッキリ言って。誤解されても伝える努力もできて。
もしあの時にあのクラスじゃなかったら、私は今の私じゃなかったかもしれない。
友達がいる私じゃなかったかもしれない。
友達と友達でいたいと思える私じゃなかったかもしれない。
今の私の出発点はあの時なんだと思う。先生が居なかったら、今の私はないの。
先生は、私よりも先に、私と居てくれた人なんだよ」

三女が一息をつく。随分饒舌ね。そして最初の言葉の意味が分かったわ。

「だから、先生は私の一番最初に居る人で、私の一番な人なんだよ」
552名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:14:46 ID:HeAaBcG2
これは盛大なノロケだわ。他を一切寄せ付けないほどの。これじゃ誰が言いよっても意味がないわ。
好きなんてもんじゃない。私の全部が矢部っちだって言ってるのに等しいんだから。
あぁ、そうか。こんなにも好きだから。

「そう、だから言えないのね」
「…うん」
壊れてしまうことが怖いから。拒否されることが怖いから。
でもね、それは違うのよ。今の三女はとんでもなく危うく、破滅的な間違いをしているわ。

「恋愛と、アンタを形作るものは別だわ。たとえ拒否されようが三女は三女よ。
…それだけは覚えておきなさい」
「…うん、ありがとう」
これだけで分かるのね。やっぱりあなたはいい友達だわ。

「…そろそろかな」
「あら、そろそろ旦那のお帰り?」
「だ、旦那…」
「今から伝えるだけじゃない。三女は壊れることを考えていたみたいだけれど。
そんなことありえないわ。矢部っちは絶対にあなたを受け入れる」
「そんな、分からないよ…」
とんでもない勘違いだ。それもこれも矢部っちがヘタレなせいだろう。
本当に拒否するのならば来させない。そしてここまでの間柄で気づいていないはずがない。
負ける要素は全くないのよね。ま、それでも不安だってなら、後押しぐらいしてあげますか。

「ダメだったとしても私がいてあげるわよ」
「…杉ちゃんが女の子にもてる理由がよく分かったよ」
もうっ、こっちはこっちで真剣に後押ししてるつもりなのに!

「ん…頑張ってみるね」
「そう、それじゃ私はもういいわね。帰るわよ?」
「…それだと多分、いつもみたいにぐだぐだしちゃうから、どこかで聞いてて欲しい…」
「えぇっ!?」
「お願い…」
…あぁほんとに世話が焼けるわね!乗りかかった船だし、今回だけよ。

「でも私がいたら完全に邪魔じゃない、どうするの」

「うん、それなんだけど…」


―――――――――――
553名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:15:23 ID:HeAaBcG2
どーして矢部っちのベッドの下なのよ!
そりゃ確かにこの部屋に隠れられるような場所なんてないかもしれないけど!
うぅ、屈辱だわ…!絶対何か奢らせる!
…それよりも何か作って貰った方がいいかもしれないわね。
下手な店のよりおいしそうなご飯を作ってくれそうだし…。

ガチャ
「ふぅ、疲れたぁ…」
「おかえりなさい、今日もお疲れ様でした」
「あ、ひとはちゃん。うん、ただいま」
えぇぇぇぇ、何よその会話!?既に夫の帰りを待ってた妻状態じゃないの!
どうなってんのよこの二人…。順番が色々おかしいわ…。

「あ、晩御飯もあるんだ。ありがとうね、ひとはちゃん」
「そんな、お礼だなんて。私は作りたいから作ってるだけです」
「…うん」
そんな会話しているのにどうして付き合ってないのよ!

「とりあえず、お茶を入れますね」
「じゃあお願いするね」
どうして私ここに居ないといけないのかしら!誰か教えて!

「はい、どうぞ」
「ありがとう」

フゥッ

「…先生、お話が、あるんです」
あら。ついにいくのね。ちゃんと聞き届けるわよ、三女。

「ひとはちゃん、それは今じゃなきゃダメかな」
矢部っち!三女の覚悟を何だと思ってるのよ!

「…はい」
「そっか。…じゃあ、僕から話すよ。多分、同じことだから」
「同じ…こと?」
…そうよね、当然そうじゃなきゃダメよね。ていうか遅すぎるぐらいよ。
もっと早めに…って言っても私たちも中学生だったから…難しいのは分かるけどね。

「ひとはちゃん、僕は君が好きだ。ずっとこうして、僕と居てほしい」
「っ!」
ほーら、やっぱり矢部っちも好きだったのね。ていうか心配することなんて何もなかったのに。
それにしても三女返事しないわね。…あら…泣いてる?

「えっ、えぇっ!?実は泣くほど嫌なの!?」
なんでそうなるのよぉぉぉぉ!

「ちが、違います。嬉しいんです」
「え?」
「私、ずっと好きでした。先生以外は嫌なんです!」
「ひとはちゃん…」
…良かったわね、三女。祝福してあげ…ていうか私どのタイミングで出ればいいわけ?
これ無理じゃない?ダメじゃない?ねぇ!?
554名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:16:25 ID:HeAaBcG2
「先生…。私、ずっと、ずっとです。ずっと好きだったんです。
でも、断られるのが怖くて、拒否されたらって考えて。
でもでも、やっぱりずっとこうしていたいから。本当に…嬉しいんです」
「うん、僕も。ごめんね、さすがに君が中学生の時はいくらなんでも色々マズイと思ってさ…。
いや、今でも十分マズイんだろうけど、君はもう、覚悟を決めたみたいだったから」
あの、私ほんとに出れないんですけど…。

「覚悟…。えぇ、もう決めてます。だから、先生…」
「わ、わわっ」
「…お願い」
へ…。ちょ、ちょっと待ちなさい!

ちゅ

「…全然、足りません。私、ずっとずっとこうしたかったんですよ?もっとしてください」
「えぇ!?そ、そんな。僕だってこんなことしたことないから!」
「…いいです、自分でします」
こら、三女ぉ!そこまでするなんて聞いてないわよ!

ドサッ
今…頭の直ぐ上で音がしたわよね…すっごく嫌な予感がするんだけど…。
ちゅ…ちゅ…ちゅぱ…

いやああああああああ!気のせいじゃないわっ!シーツがずれる音までしてるじゃない!
私がまだここに居るのよ!?そうよ、居てって話したはずなのに!

…ま、まさか…。

「先生…前にもこうして乗ったりしましたよね。あの時はチクビと戯れるだけだったけれど…。
今日はもう、違うんです。覚悟も…してます」
「ひ、ひとはちゃん!?」
「私の全部、先生のものなんです。…もらって?」

やっぱりこの子、私の存在忘れてるわ!
矢部っちとの関係があんまりにも上手くいきすぎて、ハイになってるのかしら?
いえ、どうでもいいわそんなこと!こ、このままじゃ…。
でも、ここで出ていったらぶち壊しになるし、どうしたらいいのよぅ。

「ひとはちゃん…もらってって…僕のほうが押し倒されてるよね?」
「はい。だから私も先生をもらいます。お相子ですね」
いやその理屈はおかしい。

ズッ…ちゅ…ちゅう……スルッ…
…なんて冗談考えてたらキス音どころか衣擦れの音までしてきたわ。
これもうどうしようもないわよね。私悪くないわよね。いいわ、なるようになればいいのよ…。

「ひ、ひとはちゃ、んんっ」
「ちゅぅ…まずは…私から…です…」
そういえば三女って無駄に性知識が…。それに今、押し倒してるのよね…。
555名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:17:04 ID:HeAaBcG2
スルッ…
「…くす、ほんとは先生に外してもらいたいんですけど…。
きっと外すの大変でしょうから、私がはずしますね」
ということはブラを外したのよね…。さ、三女…。

「先生、私のお尻。何かあたってますよ」
「そんなこと言われても…」
随分慣れてるような…。あぁそう…そうなのね。
きっと、いつかはこうなることも考えてたのね…。それにしても…矢部っちのが…。あたる…。
どんな感じなのかしら…。
…っ!?わ、私は今何を考えたの。

「それじゃ、先生の上着を…」
ズッ…サッ…シュルルル…トサッ
あぁぁ、矢部っちの上着、目の前に落ちてきたわ。そうするともう、お互いに…上は裸なのよね…。
あわわ!ま、また私は。

ちゅ…ちゅる…ちゅ…ぷはっ、ちゅ…

お、音だけってのは危険だわ!今上で繰り広げられていることが頭の中に浮かんで…。
だ、だから私のが…あ…んっ…。

ズルッ…ジジジジ…ズッ…ズッ…
これ…は…ズボンの…。それと…。

「…私でこうなったんですよね?」
「そ、そうだよ…」
「じゃあ…責任、取ってあげます」
あぁもう矢部っちは脱がされて…い、今きっと三女は…舐め…あ、私…私。

チュパ…チュ…
「ん…おっき…」
「ひとはちゃん」
「っ、きゃっ!…ふふっ、いいですよ。…取ってください」

取ってってことは、スカートと…パンツよね…。剥ぎ取って…矢部っちが…三女のを…。私のを…。
ちが、違うわ…。
あぁん、でも。だめ、ダメよ…取らないで…。私のパンツ…ずらさないで…。
ゆ、指が、触っ…!あ、あぁっ…!

「こ、こうなってるんだね…」
「あんまり見ないでくださいね?これでも恥ずかしいんですから」
あ、あんまり見ないで矢部っち…。
「僕も見られてるし…舐められてるし…」
「じゃあ、お相子、してください」
「うん…。っん…ちゅ…」
ひゃぁぁぁん!ダメ、ダメよ!矢部っち、そんなところ…あぁ、や、やめて…。

チュウ…チュル…チュポ…
あぁ、舐めないでぇぇぇ。あ、やん、やん。ダメ、ダメよっ!
やっ、くっ、はぁぁん!
556名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:17:28 ID:HeAaBcG2
プハッ
「あ、僕、そろそろ…」
「私も…です」
 …も…よ。

「じゃあ…僕が、するよ?」
「はい…」
ドサッ…ギギッ…
きゃ…た、倒され…矢部っちの顔…み、見られて、ああぁぁ…。

「いくよ…」
「っ…!ぁ、ぁ、ぁぁ…」
や、っ!あっ!は、挿って…!矢部っち、あ、や…!な、中に、あ、あ…。

「大丈夫?―――ちゃん」
「だ、い…じょ…や、っぱりあ、あまり。で、でも、やっと、やっとこうなれたから…嬉しい、です」
「―――ちゃん…」
「だ、だから、動いて…っ!っ!」
あ、ん、うご、動く…やん、あ、そんな動かないで動かないで、やんっ!
そ、そこ、あっあっ!

「ぅくぅっ!ひぁん!せ、せんせっ!私、こんな、こんな気持ち、いっ!ですっ!」
き、気持ちいいわ、矢部っち!あん、やん!
「くっ、ぼ、僕もきもちっ!いいよっ!」
や、矢部っちも感じてくれて…ぁぁん!あ、ダメ、そんな、激しっ!
動きすぎっ!っよ!あっ、あぁっ!な、中で擦れて!んうっ!
気持ちいっ!んぁっ!もっとシて、シてよ、矢部っち!

「ぼ、僕もうーっ!」
「はい!はいっ!私をっ!ずっと先生の、ものにっ!してくださいっ!」
矢部っち、イっちゃ、イっちゃうぅぅぅ!

「っく!」
「ひぁっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
っく〜〜〜〜〜〜〜っ!!


は、はっ、はぁん…。

……!?わわわわ、私ってば何を!?ぱ、パンツ!
あ、あわわわわわ…!ぐっしょりしてる…。矢部っちにあんな風にされて…。
っ!されてないされてない!頭の中だけ頭の中だけ!こ、これはセーフ、セーフよ!
ていうか真剣に出る方法探さないとますますやばいじゃないの!
ど、どうすれば…。


―――――――――――――――
557名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:19:05 ID:HeAaBcG2
はぁぅ…。う、嬉しい…。これで心も、体も、先生のものだ。
それにちゃんとした、か、か、カップルに…!むふぅ…。
……?そういえば、どうして私、急に先生とこんな関係…っ!!!!??

自分の血の気が引く音が聞こえる。す、杉ちゃんがベッドの下に…いる…。
ずっと聞かれ、あ、あわわわわ。

「ひとはちゃん、どうしたの?」
「えっ、あ!は、はい、せ、先生、汗かいたでしょうし、シャワー浴びてきたらどうですか!!?」
「え?急にどうしたの?」
「いえ、なんとなく浴びてきたほうがいいと思いまして」
「え、うーん…こうしてちょっと余韻に浸りたいような…」
と言って先生は私を抱き寄せる。む、むふぅ…あ、ダメだ。浸ってる場合じゃない。

「だ、ダメです!」
「えぇっ!?」
そりゃショックでしょうけど、でもそんな場合じゃないんです。

「そそそ、その、わわ、私恥ずかしいですから、ちょっとその、顔を離しておきたいというか、その!
ですからお願いですからちょっとシャワーを浴びてきてもらって、時間を少し!!」
「う、うん、分かったよ…?」

バタン
「ごめん杉ちゃん」
「…当分私の家のご飯作りなさい」
「わ、分かったよ…とりあえず出ないと!」
「あ、ちょ!いきなりは!ひゃん!」
「…え?」
「ななな、なんでもないわ!自分で出るから大丈夫よ」
あ、私たちのを聞いて…してたんだね…。うぅ…。でもとりあえず。

「杉ちゃん…絶対にあげないからね?」
「わ、分かってるわよ!そもそも三女たちがあんなこと始めなきゃ…あんなこと…」
うぅ、死にたい…。でも今はそんなこと言ってる場合じゃないよ。

「早く出ないと、先生戻ってきちゃうよ」
「わ、分かってるわよ…んしょっ」
「さ、早く早く」
我ながら酷いとは思うけど、とにかく杉ちゃんに部屋から出てもらわないと最低な事態になる。
558名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:19:38 ID:HeAaBcG2
キィ…
「今日は本当にありがとう」
「…もう矢部っちとのことでは何もしないからね」
「…ごめんなさい」
「はぁ…いいわよ、おめでと。明日ちゃんと幸せな顔して学校に来なさいよ?」
「うん、そうする」
「…既になってるわね」
え、ど、どういう…。

「完全にいつもの顔じゃないわよ。もう幸せオーラが滲み出てるわ。ふふっ、きっと直ぐにバレるわね」
う、うぅ…。

「ま、いいんじゃない。見せ付けるぐらい幸せな顔してなさい。
くすっ、男の子が今よりもっと寄ってきそうだけどね」
「えっ、困る…」
「いーのよ、私にあんなことまでさせたんだから、それぐらいの罰は受けときなさい。それじゃね!」
…幸せな顔を隠すなってことだよね。やっぱり杉ちゃんは女の子にモテるはずだ…。
でも、罰は酷いなぁ…。絶対隠せないから、甘んじて受けるけどね。

バタン
「あれ、ひとはちゃん、どうしたの?」
私の一番最初で、一番好きな人。杉ちゃんに言われたとおり、幸せにしてくださいね?
「なんでもありません。…これからも大好きです、先生」


おわり
559名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:32:10 ID:JeNm9tMi
GJ!! ひとはが杉ちゃんに対して素直に真情を吐露しているのが最高です。
矢部っちのヘタレ度合いもほどよくて、矢部ひと厨にはたまりません。

三つ子パパが行間で涙を流しているのが見えそうですね。
560名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:44:27 ID:RkpwtQ1m
ふおおぉぉ・・・・
泣く泣く冷凍コンテナから出てきたら、すばらしい矢部ひとに巡り合ってしまったよ

場面がうまく描写されてて想像しやすかった
そして覗きによるシンクロなエロスもグッドでした
561名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 03:18:11 ID:S5afx8M+
ああこれは素晴らしい
矢部ひとはエロ素晴らしい

それにしても杉ちゃん→みっちゃんに脳内変換しても案外違和感が無かった件
やっぱり二人は似たもの同士な気がするぜ
562名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 11:21:05 ID:XXA8ygPf
乙です。
心情描写がうまく伝わってよかったです。


表現力が高くて羨ましい。
563末期降霊者異常性度:2010/10/19(火) 22:43:35 ID:fmrs5OJJ
7レス借ります
松岡×久保田
松岡さんと久保田くんが友達になった後、適当に時間が経過した頃
久保田くんの性格を含め、一部に捏造設定あり
564末期降霊者異常性度:2010/10/19(火) 22:44:32 ID:fmrs5OJJ
松岡咲子は環境委員に所属している。
正直なところ、彼女は環境委員の仕事そのものには興味がない。
だが、霊が居そうな場所…トイレなどを(備品チェックのために)
あちこち見回れるのでこの委員に入っているのである。
つまり彼女にとって、委員会の集まりなどは退屈なものでしかなく。

「南無南無…」
先生が何やら説明している間、松岡はずっと教室の隅で呪文を唱えていた。
既に他の環境委員たちは松岡がキ印であることを察しているので、
あえて声をかけたり注意したりすることはない。
…松岡に惚れている久保田を除いて。

「ま、松岡さん。お経上げてないで先生の話を聞こうよ」
「黙って! 今、この教室の浮遊霊と交霊してるんだから!」
「こ、ここは被服室だよ。なんで被服室に霊がいるの?」
「…私は修行中だから、そこまで詳しい話は聞けないのよ」
「ごまかさないでよ!」

委員会が終わって。
久保田は先生の手伝いをしていたために最後まで教室に残っていた。
帰る前にふと松岡が座っていた席を見ると、一冊の本が置いてある。
「月刊ムフー? 松岡さんの本かな?」
手にした それ をぺらぺらとめくり、久保田は大体の内容を察した。
「やっぱり松岡さんはこういう趣味があるのか…」
趣味どころか、心霊関係にはかなり入れ込んでいて、
降霊の真似ごとまでできるとか誰かが言っていたのを久保田は思い出していた。
「…と言うことは…上手くすれば……」
久保田は何事か企みながら松岡のムフーを手に取ると、教室をあとにした。
565末期降霊者異常性度:2010/10/19(火) 22:45:21 ID:fmrs5OJJ


翌日。
久保田は学校の校門前で松岡を待ち構えていた。
数珠を首にかけた松岡の姿は遠目でもはっきり分かる。
たまに友人らしき少女と一緒にいることもあるが、今日は幸い独りのようだ。

「松岡さん、おはよう」
「…おはよう…って、誰だっけ?」
「環境委員で一緒の久保田だよ!」
「あぁ、ごめんなさい。生身の人間に興味ないから、つい…」
「と、友達になったのに酷いよ…ま、まぁそれはそうと、これ昨日忘れていったでしょ?」
久保田が後ろ手に持っていたムフーを差し出すと、松岡は目を輝かせてそれをひったくった。

「やっぱりあの教室に忘れてたんだ! 良かった、まだ買ったばかりだったのよ」
「そのムフーって本、悪いと思ったんだけどちょっと読ませてもらっちゃった。
 この巻頭特集の幽霊の話は特に面白かったなぁ」
「……よ、読んだの? 面白かったんだ」
「もう釘付けだったね、大興奮!」
「そんなに面白かった? 私、そっち関係はかなり好きだから嬉しいな。
 こういう本でもっと勉強して、将来は霊媒師になるつもりよ!」
「へぇ、今から将来のこと決めてるんだ、偉いなぁ」
「そ、それほどでも…」
頬を赤く染めて照れる松岡。
久保田はそんな彼女の様子を見ながら、さりげなくその言葉を口にする。

「僕も心霊とかに興味あるんだよね。本物の心霊写真とか降霊とか見られたらいいなぁ、と」
「え…あ、その、写真もあるけど…降霊も動物霊くらいならできるかも…」
「えぇ、本当? 見せて見せて!」
「あ、でも…こういうのって簡単に見せびらかしたりするものじゃないし…」
「で、でも人前でやった方が修行になると思うよ」
「うーん…」
なんだかんだ言いつつ、松岡が照れているだけなのは手に取るように分かった。
思ったとおり、同じ趣味の話をできる友人がいないのかもしれない。
ここで久保田はもうひと押しする。

「そうそう。僕ね、霊が居そうな廃屋を知ってるんだ」
「えぇっ、本当!?」
この時、松岡は気付かなかった。
久保田がニヤリと笑みを浮かべていたことに…
566末期降霊者異常性度:2010/10/19(火) 22:46:14 ID:fmrs5OJJ


二人は学校が終わった後、とある小さな廃屋の前に立っていた。
周囲にはうっそうと木々が繁り、街の喧騒もここまでは聞こえてこない。

「へぇ、こんな場所があったんだ…久保田くんだっけ、なかなかやるじゃない!」
「う、うん…どうも」
「じゃ、さっそく中に入りましょ」
「そうだね」
「こういう場所に居る地縛霊はとっても危険だから、気を強く持ってね。
 私はまだ半人前だし、あなたに何かあっても助けられないかもしれないわ」
いつのまにか地縛霊がいることにされているが、もちろん霊の目撃情報などは存在しない。
数年前まで誰かが住んでいたらしいが、その住人も普通に引っ越していたために
誰もいなくなって荒れていっただけの家だ。

廃屋に侵入してから30分ほどして。
全ての部屋を一通り見終わった二人は、リビングと思われる場所でひと休みしていた。
「うーん、確かに何か気配のする家ね…。和室の押し入れとか、
 ビンビン感じるわ…旦那に殺された妻の死体が隠されていたり…」
「死体!?」
「…しても不思議じゃないくらいの強い念が…それに怪しい物音もするし…」
「…それはネズミが走り回る音だと思うけど」
リビングの椅子に腰かけ、ここに来る途中で買った缶ジュースを飲みながらしばし雑談する二人。
松岡は新発見の心霊スポットに興奮して気づいていなかったが、
雑談の間、久保田は終始ニヤニヤしっぱなしであった。

(これってデートと言ってもよいのでは…)
普通に考えてよくないと思うが、久保田の中では既にそういうことになっていた。
だが、久保田の目的はこれで終わりではない。
そう、心霊好きを装ってデートをするだけではなく、霊に憑依されたふりをして
その先までいってしまおうというのが、久保田が思いつめた末に打ち出した結論なのである。

「じゃ、じゃあ松岡さん…そろそろ降霊してみてくれない?」
「そうね…わかったわ。でもその前に注意しておくけど、ここには私とあなたしかいないわ。
 慣れているから大丈夫だと思うけど、万が一凶悪な霊に憑依されてあなたを襲わないとも限らない…
 もしそうなった場合はすぐに逃げて、この地図のこの家の場所に行って、三女さんを呼んできて」
「さ、三女さん?」
「尋常でないオーラを纏った美少女霊媒師よ。私の師匠なの」
「あ、そ、そう…」
なんだか分からないが、とにかく久保田は地図を受け取って適当にうなずいておいた。
どうせ本物の霊なんて憑依するはずないんだし、気にすることも無いだろう、と。
「じゃあ、始めるわね」
567末期降霊者異常性度:2010/10/19(火) 22:47:04 ID:fmrs5OJJ


「南無南無……」
松岡がもにょもにょと呪文を唱え始める。
よほど集中しているのか、額にうっすらと汗を浮かべて精神を集中しているのが見て取れる。

(な、なんだか邪魔するのは気が引けるほど集中してるなぁ…
 でも、目の前には無防備な松岡さんがいるわけで…これはチャンスだ)
久保田はそっと松岡に近づくと、両肩に手をかけて叫んだ。

「うわぁ、手、手が勝手に…! 助けて松岡さん!」
「もにょもにょ…なに? 集中してるんだけど…」
「なんだか分からないけど身体が勝手に動くんだ! 誰かに無理やり動かされてるみたいに!」
そう言いながら松岡の背中を撫でまわし、頬に手を這わす久保田。
(あぁ、松岡さんのほっぺ…背中…あったかいなぁ)
初めは遠慮がちに撫でていた久保田だったが、松岡が抵抗しないのを見ると、
次第に大胆に、腰や太ももにも指を這わせ始める。
松岡はわずかに身をよじったりするものの、嫌がったりすることはなかった。
まるで何かを確認するかのように、久保田にされるままになっている。
「ま、松岡さん…?」
あまり反応しない松岡の様子に不安を感じたのか、久保田が小さく声をかける。
すると松岡は、身体を触られたままゆっくりと話し始めた。
「久保田くん…この世に未練を残して死んだ霊は成仏できないっていうでしょ?」
「う、うん…それはよく聞くね」
「つまりあなたに憑依してる霊はね…童貞のまま死んだ霊よ。
 異性と接することなく死んだ、とても可哀想な霊…
 だからあなたの身体を乗っ取って、私を襲おうとしている…」
「ど、どうすればいいの?」
「お経か何かで強制成仏させれば手っ取り早いんだけど…
 私にはそこまでの力はないし…やっぱりここは…うふふふふ」
松岡の目が怪しく輝く。
「…あ、あの?」
久保田は操られているふりをするのも忘れ、松岡の異様な雰囲気に押されていた。
「うふふ…私、初めては霊と…って決めてたのよね…」
あはぁあはぁと息を荒げつつ、危ない目で久保田を、
いや、久保田の中にいると思いこんでいる霊を見つめる松岡。
568末期降霊者異常性度:2010/10/19(火) 22:47:53 ID:fmrs5OJJ

「え…?」
「私が身体を張って、その霊を成仏させるわ。あなたは私の言うとおりにして」
「そ、それってもしかして…」
本番までいっちゃうの?
という言葉を何とか飲み込む久保田。
身体を張ってということは、言うまでもなくそういうことなのだろう。

「さぁ、この世に未練を残して亡くなった幽霊さん…私の身体を好きにしていいのよ…」
「や、やっぱりまずくない?」
と、一応言ってみる久保田。
自分で計画を立てておいて、予想よりも上手くいきそうになると逃げ越しになる辺りが情けない。
「うふふ、大丈夫。私に任せて…ね?」
(ま、まずい…これは理性が崩壊しそう……ええいもうなるようになれ!)
――ガバッ

久保田は松岡に抱きつくと、むしゃぶりつくようにその唇に吸いついた。
「はふっ…んっ、ゆ、幽霊さ…ん……んんっ…」
「ま、松岡さん…ごめんね、僕が幽霊に憑依されたりしなければ…」
「んちゅっ…んふっ、ぁっ……ぷぁっ。いいのよ、久保田くん…霊とできるなんて凄い経験だわ」
松岡の荒い息遣いを感じながら唇を味わっているうちに、
久保田は自身の股間がはち切れんばかりにいきり立つのを感じていた。
「…うふふふ、幽霊さんも興奮してきたみたいね。私も…こんなになっちゃったわ」
松岡が立ちあがってスカートをめくると、パンツは既にぐっしょりと濡れていた。



「幽霊さん…私もう、我慢できない……」
あはぁあはぁと、再び異常に興奮し始める松岡。
「あなたのこの世への未練、解放してあげるから…」
松岡は久保田を押し倒すと、その上に馬乗りになる。
「私の初めて、貰ってください…」
569末期降霊者異常性度:2010/10/19(火) 22:49:10 ID:fmrs5OJJ


「あんっ、はぁっ…はぁっ、んんっ…んぁっ……」
松岡は久保田の上に馬乗りになる形で身体を上下させていた。
久保田は右手で、年齢の割に大きな松岡の胸を揉みしだき、左手で松岡の腰をしっかりとつかむ。
「ふぁっ…あっ、んんっ……ぁ、あふっ…」

「ま、松岡さん…松岡さん…!」
「ゆ、幽霊さぁん…あぁっ!」

互いの身体を求めあう二人。
とは言え、松岡が求めているのは久保田に憑依している(と思っている)幽霊であり、
久保田自身の身体ではないのが、久保田にとっては悲しいところだ。
だが、久保田にとってはそれはどうでもいいことだったのかもしれない。
あこがれの女の子である松岡咲子とこうして一つになれているわけで。
それ以上何を望むことがあろうか。

「あはぁ、はぁん…幽霊さん、凄いぃ……」
「はぁ、はぁっ、ま、松岡さぁん…」

今、松岡咲子は自分の身体の上でその肢体を上下させ、
息を荒げ、喘ぎ声を上げ、その表情は恍惚に満ち、目はとろんとして
口の端からは涎を垂らしているのだ。
それだけで十分であった。

「い、いいよ…すごく気持ちいい…」
「ゆ、幽霊さん…成仏できそう?」
「あぁ、もうすぐ、もうすぐ成仏できるよ…」

「くっ……うぅっ」
「あぁぁっ!」
570末期降霊者異常性度:2010/10/19(火) 22:50:12 ID:fmrs5OJJ


「はぁ、はぁ…これで成仏させられたはず…。
 どう、久保田くん、身体の自由は効くようになった?」
「え、えぇ…それはもう」
「そう、よかった」
「僕もよかった…」
「え?」
「いや、あのぅ、さっきの幽霊だけど…」
「あぁ、あの童貞霊は女の人とセックスできなかったのが未練になって
 成仏できずにいた霊だから、もう成仏したはずよ」
(……。…そういうことにしておこう)
松岡さんはさっさと衣服を整え、僕とのセックスの余韻に浸る様子すらないけれど、
僕たちがひとつになったのは間違いないわけだし、それでいい。
久保田はそう思った。



翌日。
「久保田くん!」
「あ、松岡さん…な、名前覚えてくれたんだ」
「そんなことはどうでもいいから、またあの廃屋に行くわよ!」
「え、え?」
「私、あの後思ったのよ。あの霊を成仏させないで、ずっと久保田くんに憑依させておけば…
 そうすれば、私はあの霊と恋人になれたんじゃないかって…」
「…はぁ?」
「だから、もう一度あの霊を降霊するの! もしかしたらまだ成仏してないかもしれないわ!
 久保田くんは身体を乗っ取られたままになるかもしれないけど……協力してくれるわね?」
目が完全にイっている…
昨日は松岡さんと触れ合いたい一心で気づかなかったが、この人本当は危ない人なのでは…?
今さらながらそう思う久保田。

「あのぉ…今日はちょっと都合が…」
か細い声でそう言ってみるが、松岡の耳には届かなかった。
「さぁ、行くわよ!」
「いや、その、多分もう霊は成仏してると…」
「それなら他の霊でもいいわ!」
「えぇ〜〜〜〜っ!?」
今さら昨日の霊の話は全て嘘でしたと言うわけにもいかず、
久保田は松岡にずるずると引きずられていくのであった。

おしまい。
571名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 22:51:09 ID:fmrs5OJJ
久保田くんがずるい人になってしまいました。
ファンの方(いるのか知らんが)すいませんでした。
572名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 01:18:11 ID:Ue6jf2og
>>571まあここまでアグレッシブだとは思わないけどGJ
松岡さん、初めては霊と・・・はガチで思ってそうだから困る
573548:2010/10/20(水) 22:34:16 ID:CPWaQij3
始まったら終わるものもあるよなぁと考えていたけど…どう考えても誰得なんで。
龍ちゃんが嫌いなわけではないので悪しからず。

ttp://www1.axfc.net/uploader/File/so/52983

Key:owari
574名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 22:51:32 ID:1+zC3zq5
>>571
乙です。久保田くんはちょっとイメージが違いましたけど、
松岡さんの無意識にエロい感じがたまりません。

>>573
個人的には、こういう話も好きです。龍ちゃんが男前で、
でも悲愴な感じが漂っていて格好良い!! 凄く良かったです。
575名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 00:02:18 ID:LzB98qim
龍ひとの俺は泣いていい、泣いていいんだ
略奪するにはもうエロ漫画展開しか残って無いと言う…
乙、こういう話も良いな
576名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 00:34:07 ID:cBXoOvVZ
矢部ひと派なのに胸が締め付けられる

人生振り返ったら龍ちゃんに感情移入出来過ぎて死にたくなった\(^o^)/
577名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 00:52:46 ID:agqJ62pG
初めての絶対的な挫折か・・・・泣ける
シリアル系 乙でした
578名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 00:53:22 ID:agqJ62pG
違った!シリアルじゃなくてシリアルか
579名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 00:54:31 ID:agqJ62pG
もうだめだ・・・
580名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 01:29:26 ID:cBXoOvVZ
尻アナル尻アナルって…ID:agqJ62pGさんのH!><
581名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 01:54:18 ID:i1HvaRgj
>>579
モンキーパンチのことをひたすらモンキーパンツと間違えるコピペを思いだした
582名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 20:06:03 ID:Kx/BoOP8
シリアル系なら伊藤さんが似合いそう。きっと最初の犠牲者はふたb
583名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 20:10:05 ID:t5ZBy9gM
>>582
友人だったO方、K藤も次々に…
584名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 20:50:31 ID:oOysCHGg
久々に投下させていただきます。

初めて矢部ひとを書いてみました。
>>303氏のSSがなんとも切なくてそれに感化されて書いてみたいと思った次第です。
(でも全然似ても似つかない内容で、設定とかも全く違います><)

☆ひとは中学3年生
☆エロなし(すみません)


ではでは…
585矢部ひと☆1:2010/10/21(木) 20:51:26 ID:oOysCHGg

≪矢部宅 午前3時30分≫

「むにゃ…うーん…おしっこ…おしっこ行かなくちゃ…」
「ン…あ、まだ3時半か…うん…」


「スー…スー…スー…スー…」


!!

な、なに?? 
 背後から寝息がする…誰もいないのに…! 
ま…まさかこのマンションに…霊!?
 過去この部屋で自殺…とか?!大家さんそんなこと全然言ってなかったのに……
 た・た・助けてーー!!><)

「セ…ン…セ………ムニャ」

「ぎゃあああああ!!!抱きついてきたーーー!!
 や、やめてぇぇええーー!!ごめんなさい!ごめんなさいぃぃい!!」

「あ、先生…。どうしたんですか…こんな夜中に大声出して。。。?」

「ひ、ひとはちゃん!!?び、びっくりしたなーもう! 
 何でここにいるの??今、夜中の3時半だよ!!?」

「すみません。ちょっと怖い夢をみまして…それで来ました」

「それでって…! 怖い夢見たぐらいで来るなんて非常識極まりないよ!
 しかもこんな夜中に出歩いちゃだめでしょ!
 それになんで僕のベッドにもぐりこんでんの??変態なの??」

「変態ですが何か?」

「もう!出てって!二度と来ないで!」
586矢部ひと☆2:2010/10/21(木) 20:52:13 ID:oOysCHGg

「えっ………。 わかりました…。ごめんなさい。帰ります…。」

(あ、しまった!!つい口が滑って…)

「…ご、ごめん。今の冗談だよ…。
 こんな夜中、また出歩かす訳にはいかないし…しょうがない、朝になるまで
 家に居ていいよ…」

「先生…。」

「ん?なに?」
「今の…本心なんでしょ?」
「ち、違うよ!こ、言葉のあやだよ!言葉のあや!ごめん!」
「ほんとにほんと?」
「ほんとほんと」
「あ、なんかふざけてる!」
「違うって…。」

「先生!」ガバッ

「わっ!?ひ、ひとはちゃん??もう!抱きついて!甘えんぼだなあ!」

「先生…先生は…好きな人とかいるの…?」
「えっ?!…それは…えっと…」
「栗山先生?」
「栗山先生は…ふられちゃったよ!誰かさん達のせいで!!」
「そうなんだ…(ホッ)ふられちゃったの私達のせいかな?
 だったらごめんなさい…。死んでお詫びします…。」

「し、死ぬって!?そんなこと易々と言っちゃダメ!」

「冗談です。これでおあいこですよ。えへへ。…先生?」
「何なに?(今日はやけに質問が多いなあ…)」

「先生はひとはが死んだら…泣いちゃう?」
587矢部ひと☆3:2010/10/21(木) 20:52:58 ID:oOysCHGg

「え?な、何言ってんの? も、もちろん泣くよ。大泣きですよ!」
「ほんとにほんと?」
「泣く泣く!」
「あ、また!」
「もうー!ひとはちゃん!また僕をからかって…」


(って…ひとはちゃん、な、泣いてる??)


「先生…泣いてくれるんですね…よかった…嬉しいです…。
 ひとはも先生が死んじゃったら泣いちゃいますよ…本当ですよ…」

「ひとはちゃん…。」

「えへへ、なーんちゃって!」
「あ、ちょっとー!もういい加減にして!おしっこ行ってきます!!」
「どうぞどうぞ」
588矢部ひと☆4:2010/10/21(木) 20:53:43 ID:oOysCHGg


<じょぼぼぼ…>


(そういえば、こうやっておしっこしている音とかうんちしている音とか
ひとはちゃんに丸聞こえなんだろうな、きっと。
僕もひとはちゃんのトイレ入っているときそんな音聞いてるし…。
ひとはちゃんは恥ずかしくないのかな?

だけどそれも普通なことになって、まるで…そう、まるで妹のような感覚?
自分の過去の生徒というよりこれだけ毎週会っていたら家族と同じ感じ…。
家族…?いや、なんかちょっと違うかな……違う…。
もしかしてひとはちゃんのこと好き? 
いやいや! 教え子だし!そんな感情はない…はず…。

でも、今日に限ってなぜこんな早くに、というか夜中に来たのかな?
ふつう怖い夢見ただけでそんな行動するだろうか…?)


ジャバーーー


「ふう。すっきりすっきり。まだ起きるには早すぎるな。もう一眠りしよう。
ひとはちゃんもお休みだからっていつまでも起きてたらダメだ…よ?」

ってもう寝ちゃってる。…そういえば寝顔はあんまり見ることなかったな。結構かわいい。
こんな自分に、まがりなりにも懐いてくれてるのはうれしい。
でも懐いてるのかな?それともおちょくられているのか?
ま、どっちでもいいか。
ふふ。傍から見れば女子中学生に懐かれているなんて、これはこれで結構羨ましがられることだよね。

童貞でも案外幸せ者なのかな…僕って。ふふふ。

「好き」

ひとはちゃんも僕のこと好きでいてくれてるのだろうか…。

さて、もう寝よう。でもベッドは占領されちゃったしなぁ。しょうがない…床に寝るか…。
589矢部ひと☆5:2010/10/21(木) 20:54:25 ID:oOysCHGg


「先生起きて!起きてください!」
「ん?あれ?ふたばちゃん?とみつばちゃん…。久しぶりだね?どうしたの?あれ?泣いてる・・・?」
「ううう…私達なぜ気付いてあげられなかったのだろう…ぐすっ…先生…ひとはがひとはが…」
「ど、どうしたの??ひとはちゃんがどうしたの??」

「これ今朝の新聞っス…」

----------------------------------------------------------------------

≪上尾の女子中学生、小学校時代の担任宅で自殺≫
≪孤独な学校生活≫
≪孤独を苦に?または元担任との許されない愛を苦に、との声も?≫


友人の話「教室ではいつもひとりでした。
     小学校の時からエロ本なんか読んで変な子でした。
     私達もちょっと近づきがたくって…。
     いつかこんなことすると…そんなオーラが出ていました。」

----------------------------------------------------------------------


え…うそ…嘘嘘嘘!だってさっきウチに居たし…。ひとはちゃんさっきウチに居た!
590矢部ひと☆6:2010/10/21(木) 20:55:10 ID:oOysCHGg

「うそじゃないっす!ひとはは、ひとはは矢部っちに…先生に殺されたも同じっすよ!!
 先生のせいだ、先生のせいだーーうわあああん!」

「ぼ、僕のせい??そ、そんな…。お、おかしいよ!今、今ここにひとはちゃんが居たんだよ!」
「それにひとはちゃんが自殺って…そんなことするなんて…ありえないよ!
 さっき…寝る前にひとはちゃんと冗談を言い合ったりして話してたんだよ!…それに僕のベッドに寝ていたはず! 
 自殺なんて何かの間違いだよ!??」

「だって先生っ!ひとはは、ひとはは矢部っちのことが好きだったんだよ!
 なのに矢部っち…栗山っちにうつつをぬかして…
 なんで気付いてあげれなかったの??…ひとはをひとはを……
 私達のひとはを返して!返してよう!!」

「そ、そんな。この記事は人違いだよきっと……それに僕は栗山先生とはなにも…」
「ひとは…矢部っちのべッドの上で首を…ぐすっ…さっき私達が発見したんだよ?それでも人違いなの?!」
「ええっ!……ひとはちゃん……。
 …そういえばさっきのひとはちゃんなんか様子が変だった…自分が死んだらとか…もしかして」

「ひとはの推定死亡時刻は午前3時30分っす」

「ええっ!………あ、あれは…あれは本当に……ひとはちゃんの…霊…!そ、そんな…」


ううっ…! ひとはちゃん…なんで……?
水臭いよ…僕に相談もなく…。いや、気付いてあげれなかった僕が悪いんだ…!!

そうだ・・・僕が…僕が悪い……
ひとはちゃんごめんね…ごめんなさい……

「ひとはちゃん…ひとはちゃん……ひとはちゃんーーー!!うわああああーん!!」
591矢部ひと☆7:2010/10/21(木) 20:55:51 ID:oOysCHGg


「先生?/// どうしたんですか?なんだかうなされてましたよ?(私の名前呼んでた//////)」

「は! ひとはちゃん…? ひとはちゃんだよね…?幽霊?それとも僕も死んじゃったの?」
「何いってるんですか?幽霊とか死んじゃったとか…!どんな夢見てるんですか!
 もう寝ぼけるのもいい加減にしてください!」

「ひとはちゃん…お手手」
「な、なにするんですか///!」
「暖かい…。よ、よかった…ひとはちゃん…ひとはちゃん生きててよかったああー!」ギュウウウ!!

「えっ…//////く、苦しいです///!や、やめてください///なんですか…生きててって!?」

「ご、ごめん。変な夢見ちゃったんだ…。とっても怖い夢…。」

「(先生…) 先生…。あの…。」
「ん?なに?」
「なでなでしてあげます!///怖い夢にはこれがいちばん!
 もう大丈夫、大丈夫だよ。怖い夢なんか飛んでけー///なでなで」
「ううーん。怖かったよう!」
「ふふふ。先生ったら…なんだか子供みたいですよ?」
「もう!怖い夢見た時ぐらい子供でいさせてよー!」
「こんな大人見たことないです」ナデナデ

「…先生?」
「んー?」

「キ、キスしていいですか?」

「えっ?キス!!?? な、なんで…。突然…。
 心の準備が…でも///え、えっと///い、いいよ。」
「さ、智さん!///」
「智さん!?」
「一度こういうふうに言って見たかったんだ…//////だめですか?」
「ううん…いいよ。じゃあ、僕も…。ひとは…///」
「うれしい…智さん!」
「なんだか夫婦みたいだね?」
「うん。もう夫婦かも?」
「そうだね。…ひとはちゃん…幸せ?」
「へ、変なこと聞かないでください///し、幸せです!」
「僕もー。」
「先生、死んでも二人は一緒ですよ?」
「うん!死んでも一緒!」
「よかった…。先生…好きです…。」
「僕も大好きだ…ひとはちゃん…。結婚しよう!!」
592矢部ひと☆9:2010/10/21(木) 20:56:40 ID:oOysCHGg


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上尾日日新聞 201×年 ××月△△日 日曜日

上尾市内に住む女子中学生(15)と、この中学生の小学生時代の担任(26)が
担任宅で死んでいるのが発見された。
お互い抱き合った状態で死亡しており、心中ではないかとみられている。
死亡した中学生の友人の話によれば、二人は、生徒が小学生の時から付き合っていたと話しており、
動機はそれにたいしての後ろめたさを感じた衝動的な行動ではないかと県警はみている


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----------------------------------------------------------------------

-----せ------------------ン-------------------------------------------

----------------------------------------------------生----------------

----------------ひ----------------------------------------------------

----------------------------------------------ト----------------------

593矢部ひと☆10:2010/10/21(木) 20:58:45 ID:oOysCHGg

「ひと、ひと!」

「はっ! あ、ふたば…。」ハアハア…

「どうしたんスか?すごくうなされてたよ?」
「あ…ううん。へんな夢…見ちゃった…。」
「変な夢…? でもひとがこんなにうなされてるのはじめて見たよ。大丈夫?」
「うん。ごめん…。あ、5時半だ。着替えて先生の家に行かなくっちゃ!」チコクチコク!

(ひと、もうチクビいないのに…毎週矢部っちの家に行くなあ…)


今、先生に会いたくて会いたくてしょうがない…。
緒方さんたちの気持ちがちょっとわかった気がする…。

でも変な夢…なぜこんな夢見ちゃったのだろう…?
たぶん私の先生に対するへんてこりんな想いが
こんなへんてこりんな夢を見させてしまったのかもしれない…。
それとも昨日テレビで季節外れの稲川淳二の番組をみたからかな?
それとも松岡さんと霊話をしたからかも?

でも今日はっきりわかった。私が先生のこと大好きだってことを。
もう正直でいよう。先生の前では正直でいよう…。
私の本当の想いを先生に正直にぶつけていこう。

ある意味いい夢だったのかも…。


「先生!おはようございます!」
「あ、ひとはちゃん…。おはよう…今日も早いね…なんだかいつもより元気いいし…。
 僕はもう少し寝させてもらうよ…」

「どうぞどうぞ!」


<HAPPY END>
594矢部ひと☆11:2010/10/21(木) 21:00:39 ID:oOysCHGg
≪後日談≫

「先生!怖い夢を見たのでなでなでしてください!///」ムフー!
「え?どうしたの?ひとはちゃん?なんだかいつもと違う…」
「いいからなでなでしてください!」
「も・もしかして…ふたばちゃんがひとはちゃんのなりきりで…ふたばちゃん?」
「む!ふたばが私になりきったらもっと私らしくなります!」
「そ、そうだよね…ふたばちゃんってすごいよね…。」
「むっ…! もういいですから!四の五の言わずなでなでしてください!」
「うん…。じゃ…」
「あ、先生?」
「何?」
「女子中学生をなでなでできるなんて幸せでしょう?///」
「ん?そう…?」
「!」
「うううう…もう、先生なんて地獄の業火に焼かれて死ぬがいいよ…!!!」メラメラ…!
「やっとひとはちゃんらしくなった♪」

「……」どよーん…

「ご、ごめんごめん!冗談、冗談だってばー!」
(ひとはちゃんをからかっちゃった!快感!むふー!)

おわり。


とりとめのない話でした…(後日談も)。
お読みいただきましてありがとうございました。
595名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 21:19:53 ID:5zxCIxvi
乙です!
なんか怖かった・・・
596594:2010/10/21(木) 21:36:55 ID:oOysCHGg
>>595
お読みいただきましてありがとうございます。
なんとなく怖い感じを出したかったので、嬉しいです。

それと[7]の次が[9]になっちゃってますね。すみません。
これはただ[8]を[9]としてしまったミスですので
このままお読みくださいm(__)m
597名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 22:19:57 ID:agqJ62pG
目を覚ます度に起きてもそこは悪夢の世界
永遠の夢という怪談を思い出してしまった

ハッピーエンドでほっとした 乙です!
598名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 20:43:28 ID:vmTluh3J
前作があまりにもあんまりだったので、素直に王道矢部ひと微エロSSを投下させていただきます。
  ・2回目の雨降りネタ
  ・相変わらず挿入なし
ではどうぞ。お楽しみ頂ければさいわいです。
599雨の二人(1):2010/10/22(金) 20:44:31 ID:vmTluh3J
 二人は暗い部屋の中で会話もなく、じっと窓際のベッドに並んで座っている。彼らの耳に響
くのは、激しい風雨が窓を叩く音ばかりだ。
 夜の七時、単身者向けアパートの一室は、暗闇に沈んでいた。蛍光灯は点いていない。正確
には点けられないのだ。どこかの変電所に落雷があったのか、上尾市一帯を中心に停電が発生
したせいだった。
 ときおり遮光カーテン越しの窓がサーチライトを浴びたように瞬き、その数秒後、大気がひ
び割れるような音が耳を衝く。窓が光ってから音がするまでの時間は次第に短くなっており、
室内の二人に不吉な気配の接近を予感させた。

「ひとはちゃん、大丈夫?」
「……心配はいりません」

 雨音の中、若い男性──小学校教諭・矢部智が発した問いかけに、教え子の丸井ひとはが答
える。震えてはいるものの、気丈な声だった。
「雷なんて、怖くありませんから」
「そ、そう。ならいいんだけど」
「ええ。雷程度で怖がるような子供じゃ──」
 言いかけた、その瞬間だった。間近に落雷したのか強烈な稲光が暗い室内を白く染め上げ、
寸毫の間もおかずに鼓膜が痛むほどの轟音が鳴り響いた。

「──ッ!!」

 ひとはは幼子のように目を閉じ、両手で耳を押さえる。口は絶叫の形に開いていたが、叫び
声は雷鳴に紛れ、矢部には聞き取れなかった。
 やがて音が止んだあとも、ひとははしばらくそのままの姿勢で固まっていた。
 ちょうど強がりを言いかけたタイミングだっただけに、矢部は思わず苦笑する。
「ひとはちゃん……もう、無理しないの」
「……む、無理なんてしてません」
 無理してる無理してる、そう突っこもうかと思ったがやめた。追い詰める意味はないし、そ
れよりもこの状況をどうするべきかを考えるのが先決だった。
600雨の二人(2):2010/10/22(金) 20:45:42 ID:vmTluh3J

 土曜日。いつものように矢部の部屋にやってきてチクビの入ったケージを持ち出し、自宅で
ひとしきり遊んだあと夕方になってケージを返しに来たひとはだったのだが、折悪しく埼玉県
全域に降り始めた豪雨によって、帰る機会を逸してしまった。どうしようかと迷っている間に
雷まで鳴り始め、トドメには停電である。
 矢部としては、この大雨の中ひとはを帰すわけにはいかない。窓から見おろした限りでも、
道路には数センチ水が張っているし、この分では近くを流れる川が氾濫してもおかしくはなか
った。
「どうするひとはちゃん? さすがにこの雨だと、帰るのは危ないよ」
 「だからうちに泊まっていったら」とはさすがにいえなかったが、矢部は婉曲に泊まってい
くことを勧める。
 しかしひとはは首を振ると、すいっと立ち上がった。
「いえ、問題ありませんよ。傘は持ってきていますし、私ひとりで帰れます」
「いや、無理だよ!! この雨で外に出るなんて!!」
 追いすがって腕をつかむと、ひとはは素直に立ち止まった。じっと矢部を見上げ、
「私のこと、心配してるんですか?」
「してるしてる!! こんな雨の中に出ていって、危ない目にあったら大変だよ」
「別に先生には関係ないでしょう。私が怪我しようが、増水した川に流されようが、どうしよ
うが」
「関係あるよ。ボクはひとはちゃんのことが心配なんだから」
「それは、私が先生の教え子だからですよね。私だから、じゃなくて」
「怒るよ、ひとはちゃん」
 矢部はむっと、ひとはを睨んだ。
「ボクは本当に、ひとはちゃんのことを心配してるの。単に教え子って言うだけじゃなくて、
他ならぬひとはちゃんだから。こんなことを言うと教師失格かも知れないけど、ひとはちゃん
のことは、他の子よりずっとずっと心配しているんだよ」
「……………………」
「もしもボクに何かされるのが心配なら、ひとはちゃんはこの部屋の鍵を掛けて、ボクが廊下
に寝てもいい。だから、今日はここに泊まって行きなさい」
「……判りました。先生の顔を立てて、泊まっていくことにします」
 どことなく嬉しそうな表情で、ひとはは再びベッドに腰掛ける。
 矢部はほっとして、ひとはの隣に腰を下ろす。すると目の前に、ちょこん、と小さな手のひ
らが差し出された。
「なら、パパに連絡するので、携帯を貸してください。連絡なしに外泊するとパパも心配しま
すし、停電中で、電話は使えませんから」
「うん。あ、でも繋がるかな? いま停電してるし……」
「携帯どうしなら、可能性はありますよ。試してみます」
 男物の携帯を操作して、父親の携帯に電話する。大丈夫、明日の朝には帰るから、とひとは
が言った途端、携帯の向こうから号泣のような怒号が響き、矢部は背筋を凍らせた。
601雨の二人(3):2010/10/22(金) 20:46:32 ID:vmTluh3J
 やがて小さい親指が通話終了ボタンを押し、
「──これで大丈夫です」
「だといいんだけど。また後になって半殺しにされるような目にあったら……」
「大丈夫です、お葬式には顔を出しますから」
「だからそのノリやめて!!」
 半泣きで叫ぶ矢部。そんな彼には聞こえないように、
(本当に私が危ないと思っていたら、パパは絶対迎えに来ます。ああみえて、パパも先生のこ
とは信用しているんですよ)
 ひとははくすん、と笑って呟く。が、ふと悪戯を思いついた表情になると、相変わらず手の
中にあった携帯電話をかちかちと操作して、
「……電話帳登録、12件。そのうち家族が3件、学校関係が5件……あとの名前は全員男。
どれだけ寂しい人生送ってるんですか」
「わぁっ!! ひとはちゃん!! 他人の携帯の電話帳、見ちゃダメ!!」
「ん? 海江田先生のアドレスは入ってるのに、栗山っちのアドレスが入ってない……職場の
連絡網で、すぐ判るはずですよね。なんで入れてないんです?」
「いいじゃない、なんだって!! もう返して!!」
 矢部はぷんぷんと怒りながら、携帯電話を奪い返す。
「まったくもう、だめだよひとはちゃん。こういうことしちゃ……」
「なぜ栗山っちのアドレスだけ……あ、判りました。栗山っちに限っては、本人から直接教わ
ってから登録したいと。なるほど、童貞らしいこだわりですね」
「み、見透かさないでお願いだから……」
 むふふ、と少女は意地悪く笑う。
 しかし次の瞬間。

 遮光カーテンごしにも目を眩ませるほどの光が窓を覆い尽くし、
 アパートを直撃したのではないかと思われるほどの雷鳴が、二人の耳をつんざいた。

 矢部でさえも身がすくむほどの轟音。ひとはの反応はさらに劇的で、悲鳴を上げて目の前に
いた手近な相手──つまり矢部に抱きついた。
「あ……」
 胸元に顔を寄せ、震える手で矢部の背中にしがみついていた。胸からお腹にかけてはぴった
りと密着し、腰は矢部の太腿の間に挟み込まれるような状態になっている。そこから伝わる矢
部の体温と鼓動に、ひとはは(認めたくはなかったが)まるで自分のベッドに潜り込んでいる
ときのような安心感と信頼感を覚えた。振り払うことも忘れ、ほうっと溜息をつく。
 見上げると、矢部と目が合った。彼にとっても予想外の事態だったのか、目を丸くしてひと
はを見おろしている。
「はは……その、大丈夫?」
「っ!!」
 顔から火が出るかと思った。思いっきり矢部の体を押しのけて立ち上がり、
「やっぱり帰ります」
「ごめんごめん。もう笑わないから、機嫌を直して」
「むぅ」
 今度は強情をはらず、ひとはは大人しく矢部の隣に座り直そうとする──が、

「……!?」
602雨の二人(4):2010/10/22(金) 20:47:52 ID:vmTluh3J
「どうしたの、ひとはちゃん……って、わ!!」
 いきなり真っ青になったひとはは、ワンピースの裾に両手を差し入れ、その奥の感触を確か
める。自らの下着に手を当てて、ひとはは凝固した。他人が目と鼻の先にいることも忘れてい
る様子で、かえって矢部のほうが慌てるくらいだった。
「……………………」
「……え、えっと……どうしたの、ひとはちゃん」
「……お手洗い、借ります」
「あ、ちょっとひとはちゃん!! トイレはいま」
 矢部の制止には答えず、ひとはは急ぎ足にトイレに向かった。
 トイレにはいり、無我夢中で後ろ手にドアを閉める──と、一寸先も見えぬ無明の闇が彼女
の視界を覆い尽くした。暗所には強いひとはも、真っ暗闇では何もできない。
 慌てて振り向くと、ドアが半分ほど開いていた。その隙間から、矢部が懐中電灯を差し出し
ている。
「ほら、停電中で、トイレは真っ暗なんだから。はい、懐中電灯」
「……どうも」
 ひとははいったん素直に受け取ったものの、自分の下半身を見おろして、さてどうしようと
考えるように黙り込む。
 そしてなぜか懐中電灯を矢部に返して、
「……先生。その、笑わないでもらいたいんですけど」
「えーと、うん。なにかな」
「その……こっちを見ないようにして、懐中電灯の光を……わ、私の股間に当ててくれません
か」
「へっ……? な、なんでそんな」
「と、とにかく、言うとおりにしてください」
「う、うん」
 矢部は律儀にもドアの影に入り、そこから懐中電灯を持った腕を突き出すようにして、光を
ひとはの下半身に当てる。
 それを確認した上で、ひとはは下半身──股間の部分に丈スポットライトを浴びたような状
態で、おもむろにワンピースの前をめくる。水色と白のしましまパンツの前が、微かに黄色く
汚れているのが判った。

「……………………」

 恥ずかしさに、顔から火が出そうだった。いくら雷に驚いたからといって、小学六年生にも
なっておもらしだなんて。しかし、どれほど恥ずかしかろうとこの現実は変わらない。
603雨の二人(5):2010/10/22(金) 20:48:58 ID:vmTluh3J
(とにかく、汚れた下着を脱がなくちゃ……)
 先ほど懐中電灯を片手に戸惑っていたのは、片手に何かを持ったままではパンツを脱げない
からだった。ワンピースを汚さないようにパンツを脱ぐには、やはり両手が必要だ。だからこ
そ恥をしのんで、矢部に光を当ててもらうことにしたのだった。
 ……トイレの外なら懐中電灯なしでもそれなりに明るいのだから、この場に宮下がいれば「矢
部っちをリビングに追い出して、廊下に出てやればよくね?」と常識的な提案をしそうなもの
だったが、あいにくこの場にいる二人は色々とテンパっている。とてもそんな冷静な判断がで
きる状態ではない。
 ひとはは暗闇のトイレの中、股間にスポットライトを浴びた状態で、左手でワンピースの裾
を押さえながら右手でパンツを脱ごうとする。しかし、ワンピースの裾が落ちてきてなかなか
上手く行かない。
(こうなったら……!!)
 ひとはは奥の手にでた。ワンピースの裾を大きく持ち上げて口にくわえ、両手を用いてパン
ツを引き下ろすことにしたのだ。パンツどころか、幼児体型のお腹まで丸出しになってしまっ
ているが、この際そんなことに構っていられない。
 片足を持ち上げてパンツを外し、そして最後に残る一方の足をあげた、そのときだった。
「!?」
 バランスが崩れた。慌てて足を下ろしたとき、思いのほか大きな音がした。が、なんとか転
ばずにはすんだようだ。
 ほっとするひとは。しかし視線を足元から正面に上げた瞬間、彼女はそのままの表情で凍り
ついた。
「ひ、ひとはちゃ……!?」
「……………………」
 矢部がドアの影から首を出して、彼女のほうをじっと見ていた。とつぜんの大きな音にひと
はが転んだとでも思ったのだろうが、ひとはにとって見て欲しくない場面を凝視している。
 二人の時間が停止した。

 矢部は、ひとはの剥き出しの股間に懐中電灯の光を当てたまま。
 ひとはは口にワンピースの裾をくわえ、片手にショーツを握ったまま。

 遠くで不穏な雷鳴がして、二人の時がゆるやかに動き出す。ひとはは股間を隠すことも忘れ、
口にくわえたワンピースの裾を噛みしめた。その目は、末代まで祟るどころか血筋そのものを
根絶やしにしそうな表情で矢部を睨み付けている。
 そして、矢部が何か弁解の言葉を述べようと口を開いた瞬間、

「この──いますぐ死んでください!!」

 断末魔に似た男性の悲鳴も、人肉を殴りつける鈍い音も、轟く雷鳴の中に紛れて消えた。
604雨の二人(6):2010/10/22(金) 20:50:27 ID:vmTluh3J

  * * *

「……先生、大丈夫ですか?」
「あ、あはははは……うん、なんとか……」
 丸井草次郎の遺伝子は三女ひとはの中に確実に流れているようで、矢部はサンドバッグのよ
うにぼこぼこに殴り倒された。いまは使い古しの土嚢のように、満身創痍でベッドに横たわっ
ている。
 自らの担任教師を一方的に殴打したひとはは、申し訳なさそうに、ベッドのへりに座って矢
部の顔をのぞきこんでいる。先ほどまでは怒りにまかせて勧進帳ばりに打ち据えてしまったが、
冷静になってみれば悪いのは自分である。彼女はしゅんとして、
「すみませんでした。元はと言えば、私が先生に頼んだことなのに……」
「ううん。ほら、ボクは気にしていないから、元気出して」
「先生……」
 いつものように「何もなかった」ことにする矢部。ついついひとはも、そんな矢部の優しさ
に甘えてしまう。
 このあまりにも貫禄に欠ける担任教師が、不器用なりに自分を大切に想ってくれていること
を、ひとははよく知っている。ブルマーをずり下ろされたり蒲団に潜り込まれたりしたことも
あるが、あれだってただ単に間が悪いだけだ。
 それどころか、どんなにからかっても、意地悪しても、先生は自分を大事にしてくれる。だ
からついついからかいたくなるし、あとから思えばやりすぎたかと思うほど、非道いことをし
てしまうときもある。
(私、甘えてるのかな)
 冷静になれば、自分の心理を分析するだけの理性はある。自分の矢部に対する態度は、明ら
かに子供の甘えだ。相手が自分を許してくれること、相手が自分に好意を抱いていることを前
提とした、冷たい態度。まるで親の愛情を確かめるために家出をする、子供じみた態度。
 そんな自分の態度が腹立たしくて、いっそう矢部に対して冷たく当たってみるときもある。
先生に甘えているんじゃない、本当に矢部先生のことなんて何とも思っていないから冷たくし
ているだけなんだ、と主張するかのような態度を取ってしまうことも。
 けれど結局、自分はここに帰ってきてしまう。ここ──つまり、矢部の傍らに。
605雨の二人(7):2010/10/22(金) 20:51:10 ID:vmTluh3J

 学校では、矢部のデスクの下に潜み。
 休日には、矢部の部屋まで押しかけ。

(……私のほうこそ、ストーカーっぽいかも)
 ふと、クラスメイトの女子三人組のことを思い出した。とある男子を追っかけて、偏執的な
と言ってもいいほどの行為を繰り返している。ふたばに聞いたところでは、その男子の自宅に
まで押しかけてきたらしい。
 聞いてすぐは、反射的に(相変わらずろくでもない人達だなぁ)と思ったが、しかし考えて
みれば自分はもっと過激なことをしている。先生の財布から鍵を持ち出して合い鍵を作り、帰
宅する先生の後を尾行して自宅を突き止め、休日の早朝に無断で侵入しているのだから。先生
自身には何もしていないと言うだけで、やっていることは完全にストーカーだ。
 そればかりではない。教室でも職員室でも、足が臭いのなんのといいながらも、いつも先生
の足元にいる。何か嫌なことがあったときには、先生の足元に潜り込みたくなる。
(何で、私は……)
 最初それは、クラスメイトたちの鬱陶しい干渉や視線から逃れるために過ぎなかった。クラ
ス内で孤立している少女にとって、教室というのは極めて居心地が悪い空間だ。他のクラスメ
イトたちが仲良く談笑の輪を築いている中で、ひとりぽつんと本を読む日々──それに耐えき
れなくて、矢部のデスクに隠れ潜んだ。矢部はそんな自分に、本当に優しく接してくれた。
 しかし、(とある数人を覗いては)クラスメイトから逃げる必要がなくなった今でさえ、心
がささくれ立ったときには先生のデスクの下にもぐりたくなる。その場所にいると、まるで自
分の巣に帰ってきたような安心感を覚えるから。
(私……)
 認めたくはないが、自分の行動はすべてある一つの結論を示しているように思われた。

(私……先生に、甘えてるんだ)
(ううん、それだけじゃなくて……私、もしかしたら先生のことを……)
606雨の二人(8):2010/10/22(金) 20:53:08 ID:vmTluh3J
「……ひとはちゃん、どうしたの? ひょっとしてまだ怒ってる?」
「あ……」
 ぐるぐると巡る思考を、矢部の声が切断した。相変わらずの低姿勢で、ひとはの表情をうか
がっている。反射的に何か意地悪なことを言ってやりたくなる態度だったが、ひとははぐっと
こらえた。それではいつまで経っても、進歩がない。
「いえ、怒ってませんよ。ちょっと、考え事をしていただけです」
「そっか」
 矢部は優しく笑い、ぽん、とひとはの頭に手を置いた。それだけの仕草が、今のひとはには
嬉しかった。
「雨、止まないね」
「ええ。雷はだいぶ、おさまってきましたけど」
 未だ遠雷がごろごろといっているが、うるさいほどではない。
「これなら何とか、寝られそうだね」
「そうですね。もう11時を回ってますし、明日早起きしてガチレンを見るためにも、早めに
寝ないと」
「あっ、そうだね。ガチレンを見逃したらまずいもんね」
 共通の趣味を持つ人間として、この辺りの呼吸は絶妙だ。矢部は立ち上がって、
「それじゃひとはちゃん、ひとはちゃんはそこのベッドで寝て」
「判りました。先生は……」
 言われたとおりに蒲団に潜り込んだひとはだが、矢部が寝床をどうするのか気になる。部屋
の中を見回しても敷き布団の一枚もないし、冬布団やら客用の蒲団やらがしまってあるとおぼ
しき引き出しも、段ボールやゴミ袋など生活感の堆積に埋もれてしまっている。
 すると矢部は、デスクの横から膝掛けを持ち上げ、
「これがあれば寝られるよ。まだまだ寒い季節じゃないし、これ一枚で充分」
「風邪、引きますよ。少なくとも明け方は、だいぶ冷え込んできましたし」
「けど、他には寝る場所ないし」
 ひとははもそもそとベッドの片隅に体をよせ、掛け蒲団の端を持ち上げると、
「なら、この蒲団で一緒に寝ましょう。先生が風邪を引いたら大変ですから」
「え、えぇっ!! そ、それはまずいよひとはちゃん……」
「何でですか。まさか、一緒の蒲団で寝たら昂奮してしまうとか……先生、やっぱりロリコン
だったんですか? いや、昂奮するのはペドフィリアの範疇か……」
「違うよ!! ロリでもペドでもないから!! っていうか子供がそんな言葉使っちゃダメ!!」
「違うなら、いいじゃないですか。年の離れた妹と一緒に寝ているとでも思ってください」
「う……」
 ひとはの詭弁にあっさり丸め込まれる矢部。彼はしばらくがしがしと頭を掻いていたが、
「先生。それに私、誰かの隣で眠るの、実は嫌いじゃないんです。うちだと、みっちゃんでも
ふたばでも無理ですから……だから、できたら先生に、隣に寝て欲しいんですけど」
「ひとはちゃん……」
 ひとはのすがるような目つきにほだされて、矢部は仕方なく、彼女の隣に潜り込んだ。
「言っておくけど、変なことはしないからね」
「もちろんです。したいなら、少しくらいなら構いませんけど」
「まったく……もう、寝るよ」
「お休みなさい、先生」
「おやすみ、ひとはちゃん」
 二人は互いの体温を感じながら、ゆっくりと目を閉じる。
 外の激しい雨音も、今の二人には遠く感じられた。
607雨の二人(9):2010/10/22(金) 21:02:12 ID:vmTluh3J

  * * *

 ちゅんちゅん、と外から鳥のさえずりが聞こえる。一夜明けて、空はすっかり晴れ上がって
いる。カーテンを開いた大窓に、朝の日差しが眩しい。
「おはよう、ひとはちゃん」
「……おはようございます」
 同じベッドに二人で並んで寝ていると、何だか本当に兄妹になったみたいだった。せいらい
子供好きの矢部は、何だか嬉しくなる。
 しかし、
「昨日は……凄かったですね。本当に、ちっとも寝かしてくれないんですから」
 隣で寝ているひとはの呟きに、ぎょっと身をひく。まさか寝惚けて、とんでもないことをし
てしまったのでは……!?
「な……何、が……?」
「それはもちろん──雨音のことですよ」
 しれっとした顔で言われ、矢部はがっくりと脱力する。
「ほっ……な、なーんだ雨音か。もうひとはちゃん、からかわないでよ、ボクてっきり……」
「ええ。安心してください。先生の四年生はどんなにしても、ぜんぜん凄くなりませんでした
から」
 その途端、安堵しかけた矢部の背中が、電流を流したように硬直した。
「ちょ……ちょっと待って、ひとはちゃん。ボクが寝ている間に何したの!?」
「こう……舐めたりこすったりしゃぶったり。なのにちっとも大きくならなくて、とてもつま
らなかったです」
「そんなコトしちゃダメー!!」
          (おしまい)
608名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 21:14:11 ID:8ZHwKopT
GJ!
描写力が凄いっス!
それにしても矢部っち、うらやましいのか哀れなのか分からんw
609名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 21:15:37 ID:+z3IjNV9
非常に美味しいです。ひとは、実にけしからんのでもっとお願いします。
610雨の二人(9):2010/10/22(金) 21:34:02 ID:vmTluh3J
どうも失礼しました。矢部ひとは、ガチエロ路線よりもニヤニヤ路線のほうが
好きなので、いつまで経っても挿入なし……いつになれば童貞を卒業するのやら。

ほとんど完全なオナニー文ですが、率直な感想を頂けると嬉しいです。

>>608
矢部っちにとってはいつものパターンですね(笑)

>>609
そういっていただけるとモチベーションが上がります。
611名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 23:35:08 ID:1aqwU6Il
乙乙乙

睡眠中の矢部っちにひとはがした行為を妄想させてもらいます!
612名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 01:18:08 ID:GRWmqN0M
ふぅ…やはり矢部ひとはエロなしでも最高だ
ニヤリ殺されるかと思った
613名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 07:09:06 ID:NESYOBIb
むしろこの二人はエロなしだからこそ良い気がする
614名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 13:25:52 ID:5ppcon1D
けれど実際にエロが投下されたらされたで興奮しちゃう、と
615名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 15:06:27 ID:d9mntVGo
小学生の間は矢部っちは意識せずひとはの一人相撲
中学生になったら、たまにドキッとするけど手を出さないヘタレ矢部っち
高校生以上は好きなだけエロエロしてください

が理想なんだけど、最近キャラ崩壊してなけりゃ小学生エロでも問題無くなってきた
616名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 20:06:45 ID:8oY5QheO
>>610
乙です。
景色が自然と浮かんでくる描写がいいですね。うまいなぁ。
もっと暗くて取り返しのつかない話も書いて欲しいな。
ダメかな?
>>613
確かに。
っていうか「エロス」って、日常の中に普通にあると慣れてしまって
エロく感じなくなるんだよね。
まあ、何事もそうかもしれないけど。
むしろ>>607ぐらいのほうがエロく感じていい。
617名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 02:55:32 ID:eQXTzXc6
板の残り容量が60KB弱みたいだけど、何文字相当くらいなんだろうかこれ
618名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 08:47:50 ID:RirxNzdk
ひょっとしてエロ禁止になる流れですかね?
619名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 09:04:07 ID:eweXlGBt
それはないだろうが、エロに行くまでのストーリーでもニヨニヨしたい人が多いのは確か
しかし、どんなエロ描写も原作の妙なエロさに勝てる気がしないのはなんでだろう

>>617
3万文字くらいかな
(60KB/2バイト文字)
620名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 09:40:16 ID:/BL7NWoH
いったいどれだけのお膳立てをしてやれば矢部っちがナチュラルにひとはに手を出すのか妄想するのが楽しいれす(^q^)
621名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 10:10:00 ID:eweXlGBt
常識人の矢部っちが手を出すには結婚可能年齢まで待つ必要があるからな
かといって未成年の学生に手を出すとも思えず、
結局高校卒業まで現状のままの可能性が高い

まあ、その前に我慢しきれ無くてひとはが強引に矢部っちを襲う可能性の方が高いけどね

矢部ひとは高卒まで無理
ひと矢部なら何でもあり

後は分かるな?
622名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 10:20:22 ID:QP/H7Yms
イケナイお薬かお酒の力に頼ればいけるかも
623名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 10:33:46 ID:w9eatzfv
>>619
同意です。どんなにニヤニヤ系のエロパロを考えても、原作の絶妙なエロさには
とても及びませんから……何気ないシーンで妄想を誘発するのがうまいです。

小学生のひとはに手を出させるには、矢部の「巨乳フェチ」属性が非常に邪魔ですね。
竹宮恵子先生の「私を月に連れてって」みたいに、将来はタイプの女の子に成長する
ことが判明すれば、いちゃいや公認カップルくらいまでにできるかも知れませんが。
624名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 11:43:03 ID:RirxNzdk
今昔物語の対となる、みつどもえ未来シリーズ
豊胸器で成長したひとはが眼鏡をかけて矢部宅へ・・・
625名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 14:02:46 ID:xCZYFxXO
今さらですが>>573の龍ちゃんは最高でした。
矢部っちと出会っていたからこそ、杉ちゃんと交流があり、
年下の男の子を気に掛ける余裕も出来た、ですから、
まさに出会ったときにはすでに手遅れ…。

もし出来れば、同シリーズで千葉氏視点も見てみたいです。
男友達の三女さんへの告白を止めてあげてたり、
矢部っちの事がばれないようフォローしてあげたり、
長女に「ポイント稼げば奇跡が起きるとでも思ってるの?」とけなされたり
「わかってたけど俺って何やってるんだろう…」と思いながらも、
>>548の翌日の三女の顔を見ると、まぁいいか、みたいな流れで。
626名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 00:01:37 ID:4Qb9AyYX
>>574-577
亀で申し訳ないですが、好評いただけたようで何よりです。励みになります。

>>625
他の人たちは考えていなかったです。
この続きは私の中にはありませんので、是非世界観を構築して投下を!
627名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 00:08:04 ID:NUGqYAFs
みつ輪と杉輪マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
628名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 00:13:08 ID:QlY8dADC
ストーリーなんかは全くない、おがちんと一郎太のエロです

あまりに内容が稚拙だったので
へたくそながらの挿し絵?とセットにしてみたらカオスになってしまいました

http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00047454.png
629名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 00:23:36 ID:QlY8dADC
失礼しました
それでは松矢部の妄想に戻ります
630名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 23:58:59 ID:1709wcEI
 またもプチ家出をした松岡さんが矢部っちの部屋に転がり込んできて夫婦状態。
休日にやってきたひとはが二人を見て嫉妬の炎を燃やす。

 ナチュラルに「いい奥さん」をこなす松岡。
 焦りのあまり大胆に矢部っちに迫るひとは。

二人の恋のバトルが今始まった!!


……まで考えて力尽きました。
631名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 00:18:58 ID:17G3ubyH
三つ子に聞け!22卵性によると
さっちゃんはひとはの読んでる本に対して

「そういえばどんな本なんだろう?みせてもらおうっと♪」


最終的に矢部宅で搾乳本を発見し、爆発しちゃうさっちゃんを幻視した
632名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 15:17:17 ID:hGrwYS71
ぱい……
ぱい…
ぱ…パパ…おっぱい…
633名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 09:11:09 ID:Y+46wX2Q
本スレとかキャラ個別スレでSS書いている人も、こっちにくればいいのに。
634名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 14:26:03 ID:nxsNNN3Y
短文で駄文です…。


教室の扉を開けると、いつもと変わらぬ景色が見えた。
唯一違うことといえば、皆同様に黒い筒を持っていて
胸には造花のワッペンが飾られていることだろう。
僕は教壇に立ち、皆に言う。
「卒業、おめでとう」
僕は校庭を出て行く生徒たちを六年三組の教室から見送った。
あ、丸井家の三姉妹が見える。
ふたばちゃんが、僕に気づいて大きく手を振る。
みつばちゃんは、僕に向ってあかんべーをしていて、
ひとはちゃんは、小さく手を上げる。
その後、三人はいつも通り、校門をくぐり抜けていく。
誰もいなくなった教室を見渡すと、
黒板にはチョークでびっしりと文字が書かれていた。
「はやく童貞捨てなさいよね」
「先生大好きっす」
「また、ガチレンごっこしましょう」
一人一人の生徒たちが、僕に手紙を宛てていた。
そこで、僕は初めて泣いた。
校庭に夕日がおちて、手を振って家に帰る。
ベッドの中でまた今夜。今日の君に逢えたらいいな。
635名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 19:14:37 ID:Y+46wX2Q
乙です。小学校卒業後もひとはは矢部っちの部屋に通いそうな気がしますね。
そして中学を卒業したら、矢部っちの部屋で一緒に……
636名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 23:45:02 ID:F4YNQoVK
>>548様の寛大なお心に甘えて、本当に千葉氏ネタを投下です。
三次創作…とは言えないレベルのチラシの裏なんで、
生暖かい目で読んでやってください。
タイトルは一生懸命上手いこと言ったつもりです。
637千葉氏の心裏1:2010/10/27(水) 23:47:15 ID:F4YNQoVK
俺は単純な男なんだと、つくづく思う。

月曜の朝。面倒な一週間の始まりは誰にとっても憂鬱なもんだが、
赤点と補習の常連客な俺にとっては人一倍、だ。
眠い頭と重い体を引きずり、刑務所みてぇな学校へずるずる歩く。

それでも。

「おはよう。千葉君」

たった一人に挨拶してもらえたってだけで、
憂鬱は吹き飛び、目は冴え、背筋も正されちまうんだから。

「おはざーっス!!三女さん!」
「なに、それ?」
「尊敬する師匠に敬意を払うのは当然っスよ!」
「クスッ。まだ生きてるんだ、その設定」
こういうの、『静かな微笑み』っつーんだろうか?ただでさえ美人の
三女さんが笑うと、情けねーけど、直視もできなくなっちまう。
何でガキの頃の俺は、こんな美人に気づかなかった…って、
理由は分かってるんだけどよ…。
638千葉氏の心裏2:2010/10/27(水) 23:49:03 ID:F4YNQoVK
「?どうしたの?」しかも、首をかしげる仕草は殺人級に可愛い…。って、これは元からだったか?
「あ、いや。当然っスよ!なんてったって…」
「こらぁ!変態ブタゴリラ!朝から三女にセクハラとは相変わらずとんでもない変態ね!!」
っぐ。至福のひと時が…。
「人聞きの悪ぃことを言うな!ピョンピョン女ぁ!誰がいつんな事したんだよ!!」
「よく言うわよ。教室や鉄棒で私達にセクハラしたのだって、ついこの間じゃない」
「何年前の話だよ!可愛い小学生の男の子が、ちょっと背伸びしたくてやったいたずらだろ!
お前の辞書には時効ってモンはねーのかよ!」
「あんたが可愛いとか、鏡見たら?大体、時効かどうかは被害者が決めるものでしょ!」
あー!こいつがウルセーのはガキの頃から気づいてたけど、最近は特に拍車がかかってないか?
639千葉氏の心裏3:2010/10/27(水) 23:50:30 ID:F4YNQoVK
「おはよう、杉ちゃん」
「オハヨ、三女。お弁当作りで朝も早いからって、
こいつを半径3メートル以内に近づけるなんて、ちょっと迂闊すぎない?」
「あのなぁ!」
「杉ちゃん、言いすぎだよ」さすが三女さん!分かってらっしゃる!!
「ちょっとだけ」ガクッ。
「三女さぁん…」
「冗談だよ」ムフー
…まぁ、三女さんが満足そうだからいいとするか…。

「でも、三女さ…」
「おいーっす!千葉ぁ!」
っだー!今度は誰だよ!
「朝から両手に花とは、どんな悪どい手を使ったんだぁ!?」
クラスの男友達(というか悪友)だ。
…って事は、今日の至福の時間は終了だな。ハァ…。
「それじゃ、またね。千葉君」スイー
「ウイッス!お疲れさまっス、三女さん!」
「えぇ!そんなぁ…」
「あ、待って三女。階段まで一緒にいくわ」
640千葉氏の心裏4:2010/10/27(水) 23:52:41 ID:F4YNQoVK
暗黒オーラが消えた(?)っていっても、根は人見知りのままなんだよなぁ。
だから知らないヤツ(特に男子)が会話に参加すると、途端にフェードアウトしちまう。
ったく、余計な奴が現れたぜ。

「おい、千葉。今のって特クラの丸井さんだよな!?」
「…あぁ、そうだよ。特選クラスの、A組の丸井ひとはだよ」
「どんなネタを使って脅迫してんだよ?」
「何でそうなる!?」
「いや、補習の常連と特クラの才女じゃ接点がまるでねーだろ。
でも、お前がやけに親しそうに話してた。となると、導かれる答えは一つ…!」
「だから何でだよ!?…ったく。小6の時同じクラスだったんだよ」
「そんだけ?」
「まー、中学でも同じクラスだった事はあるけどよ」
特別なのは、あの一年間の登場人物だからなんだよ。
「ふーん。まぁ、そんなとこか。
あー、くそっ。千葉の毒牙から救い出して丸井さんとお近づきになるという、
俺の綿密な計画が!」
「俺が言うのもの何だが、お前の人生楽しそうだな…」
あの時のアイツもこんな気分だったんだろうな…。
「拗ねなさんなって。まぁ、俺ら程度が丸井さんのお眼鏡に叶うには、
そのくらいのイベントがなきゃな」
「なんだよ、それ?」
「知らねぇの?バスケ部の宮代とか、生徒副会長の寄居が玉砕したって話。
あいつらが行っても、迷うそぶりも見せなかったってんだから、
きっとすっげー理想が高いんだぜ」
「理想が高い、ねぇ…」
 あぁ、そんなんじゃないんだよな。
「まぁ、そうなんだろうな」
 なんせ、ぼさっとしてて、ヘタレで、戦隊オタクで――
「きっと、イケメンで、頼りになって、センスもあって―」
「すっげー優しい人なんだよ」
641千葉氏の心裏5:2010/10/27(水) 23:54:58 ID:F4YNQoVK
――――――――――――――――――――――――――――

[クラス全員リレーに参加する6年生は――]

「一体どんな作戦があるわけ?」
「フフフ…」
今回の作戦は俺と三女さんで練りに練った自信作!一部の隙もねぇぜ!
そうっスよね、三女さん!
と、冗談も込めて肩に手を置こうとしたら、まともに払われちまった…。
勢いとはいえ、そういうつもりも無かった訳じゃない…いや、無かったんだけど、
そこまではっきりされると…まぁ、いいや。


くそっ。ちっと1組にリードされちまってるか!
でも、今回は三女さんとの共同作戦!負けるわけにはいかねぇぜ!!

まぁ、三女さんはさっきからいつもの無表情なんだけどよ…。

えぇい!何か今日は余計な事を考え過ぎだぜ、俺!!
「おるああぁあああ」
「アンカーにはほぼ同時だー!!」
後は頼んだぜ、矢部っち!
お、意外に速い!いける、いける、いける!ちょうどゴール前にはウチのクラスが――
―――初めて、リレーを『見て』るんスね、三女さん―――
642名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 23:58:21 ID:F4YNQoVK
ひとまずここまでです。というか、ここまでにさせてください。
いくら恥知らずでもこれ以上恥をさらすのはキツイっす…。
というか、改行が色々失敗でした…。

奇跡的に続きを、というご意見があればもうちょい続く予定です。

>>548様、怒らないでください。
643名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 00:09:30 ID:KIEK77lz
乙でした
このままいくとやはりひとはさんのぶった切りという切ない展開が待ってそうですしね
個人的にはサプリメントに矢部っちとひとはのイチャコラ分も読みたいです
644名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 00:16:21 ID:sWbp9xF5
>>642
矢部っちの姿を追いかけるひとはマジ可愛い。千葉氏切ない

あと俺>>548だけど続きくれ
645518:2010/10/28(木) 09:04:51 ID:flRsfzvu
>>541は言っている、ブラネタを書けと――

というわけでお久し振り、今日は携帯からお邪魔します


・一応今までの話の時系列には入る感じ
・展開が無理やりだったり矛盾があったりなのはいつものこと
・携帯なので長時間投下
・多分20レスくらい
・俺設定
・ふたばは佐藤家のアイドル

スレ容量と推敲手直しの関係で、肝心のエロ部分は次スレになってしまうかもしれません

以下、本文
646:2010/10/28(木) 09:06:01 ID:flRsfzvu
「お邪魔しまぁす!」
「あぁ、いらっしゃい」
「おぉ、しんちゃんのお姉さん!こんにちはっス!」
「こんにちは。信也まだ部活から帰ってきてないから、居間でゆっくりしててね。今麦茶出すから」
「はーい!」

夏休みの宿題を教わりに、ふたばちゃんがやってきた。長期休暇の日常風景とも言える。
この娘はとにかく弟に懐いていて、平日だろうが休日だろうが、暇さえあればとりあえず我が家にやってくるのだ。
もう中学生の彼女が、相変わらず遠慮なく同級生の男子の家を訪れることは、一般的にはちょっと問題なのかもしれないけど、
双方の親達は既にふたばちゃんと弟が結婚する、くらいの感覚で扱っているし、私自身、彼女は実の妹のような感じで好ましく思っている。
たまに、あぁ、普通に『お姉ちゃん』と言ってくれないかなぁ、と思うこともある。私の個人的な願望だ

丸井さん家の三姉妹は、少々性格とかに問題があるかもしれないが、間違いなくみんな可愛いらしいと思う。その中でも、ふたばちゃんは特に可愛い。
まぁこれは、小さい時から弟と一緒に遊んであげたりだとか、頻繁に会っているからとか、そういう補正もあるだろうけれど。
647:2010/10/28(木) 09:09:18 ID:flRsfzvu
多分、三つ子の中でも一番綺麗になるだろうな。健康的で、笑顔の素敵な美人さんになってくれるんじゃないか、
と母さんと一緒に期待しているのは、本人にも弟にも内緒。それにしても弟も果報者だ。こんなに将来性のある女の子なんて、そうそういない。
色々考えている内に、麦茶の準備が終わった。今日は暑いから、ふたばちゃんも喉が乾いているだろう。美味しそうに麦茶を飲む彼女を想像して、頬が緩んだ。

「お待ちどうさま」
「ありがとうっス!」

ふたばちゃんにコップを渡すと、10秒も経たない内に一気に飲み干してしまった。淹れたこっちも嬉しくなる飲みっぷり。
ぷは、と一息ついた彼女は、まだまだ飲み足りない様子。コップを差し出してくるふたばちゃんがやっぱり可愛くて、私はにへらとしてしまった。

(……あれ?)

コップを受け取る時、不意にふたばちゃんの胸元に目がいった。彼女は将来性がある、と思う要素の一つ、それは彼女の発育の良さである。
この年齢にして、既に未来の魅力的な体型を期待させていることは、近しい人なら誰でも知っている。同じ女性としては羨ましい限りだ。
信也はそれで日々悶々としているみたいだけれど。男の子って難しい。でも確かに、彼女が無邪気すぎる部分もあるから仕方ないんだろう。
648:2010/10/28(木) 09:10:46 ID:flRsfzvu
そんなふたばちゃんだから、本来は彼女自身気を遣うべきなのだ。小学生の時は、キャミソールにスパッツという恐ろしく挑戦的な格好をしていて、こっちが色々心配してしまった。
本人に自覚が無いこともあったが、アウトだけどギリギリセーフ扱い、という感じで周りが黙認していたのだから驚きである。
まぁ私と母さんも、軽装なのをいいことに色々試着させて楽しんでいたりしたので何も言えたものじゃないのだけれど。可愛いは正義でいいじゃないか。
しかし中学生になった以上、そこら辺はしっかりしないといけない。特に男子中学生なんて、ほぼ頭の中はエロスしかないの生き物のようだし。
誰とでも屈託なく接するふたばちゃんが、何かの間違いでいやらしい事件とかに巻き込まれないとも限らないのだ。大抵は相手がぶちのめされる気もするけれど

とにかく、私はふたばちゃんと言えど、中学生になったのだし、当然下着とかはきっちり身に着けているものだと思っていた

(……これ、付けてないんじゃないの……?)

しかし目の前の彼女を見るに、ブラはしていないんじゃないか。夏服だからキャミソールくらい見えるのは分かるが、その下の体のラインが少々生々しい気がする。
649:2010/10/28(木) 09:12:49 ID:flRsfzvu
(セクスィー……いやいや、何考えてるんだ私……)

とりあえずふたばちゃんの胸元をさりげなく注視しつつ、麦茶のおかわりをコップに注ぐ。私の勘違いかもしれないが、ちゃんと観察しなくては。とその時。

「あ」
「おぉ?!危ないっス!」

ガン見し過ぎて手元がおろそかになり、ふたばちゃんに渡しかけているコップを、私は滑らせてしまった。とっさに彼女が反応してキャッチしてくれたので、コップは傷一つつかずに済んだけれど。

「あはは!びしょびしょ!」
「あ゛あ゛あ゛?!ごっ、ごめんねふたばちゃん、今タオルとか持ってくるから待っててね!?」

中身の方は盛大にふたばちゃんにかかってしまった。制服の白いシャツは、ちょっとシミが残ったりしてしまうかもしれない。
しかし申し訳ないと思う傍ら、私はさっきの自分の認識が間違っていないことを確信していた。この娘、ブラを付けていない。

(……濡れ透け……けしからん!)

これは刺激が強すぎる。信也みたいなうぶには特に。部屋からタオルのついでに色々持ってこよう。シャツは私の時から使っているものみたいだから、あげてもいいかもしれない。
そして今一番必要であろうアレは、とりあえずレンタルしてあげよう。
650:2010/10/28(木) 09:17:53 ID:flRsfzvu
「千葉め……何てものを見せてくれやがったんだ……」

部活の練習が終わった帰り、偶然千葉に出会った俺は、いつものごとくあいつのルーチンワークに付き合わされることになった。エロ本探索である。
千葉曰わく
『エロ本収集は紳士のたしなみ……捨てる神がいて、それを拾う俺達も、いつしか子供に夢を運ぶ存在になっていくのです……』
だそうだ。あほか。
付き合うと言っても、俺は見張りである。そもそもそういう本に抵抗がある俺に何で手伝わせるんだあいつは。付き合う俺も俺だけれど。
結局は付き合いが深い俺を信用しているんだろう。こんな場面で信用されてもしょうもない気がするのは、気のせいにしておこう。

だが、今日の探索は一味違ったのだった。小学生の時からずっと続けているから、たとえ千葉がふざけて俺にエロ本を見せてきたとしても、
俺が拒否反応を示すことなんて分かりきっていることで、わざわざそんな無駄なことをするなんて、普通は無いのである。そう、普通は。

「おーい」
「ん?終わったのか?いつもより速いな」
「いやいや、まだ獲物はあるんだ」
「じゃあどうした?……俺は見ないぞ、先に言っておくけど」
「察しがいいなぁ。まぁ付いて来いよ」
651:2010/10/28(木) 09:20:52 ID:flRsfzvu
強引に橋の下のスペースに連れて来られる俺。ここは歩道からは死角になっているのだ。橋の土台の部分は、スプレーの落書きで埋め尽くされている。
まぁ、よろしくない行為をしたり、そういう種類の兄ちゃん達が集まるような場所、ってことだ。今は昼間だから、そんな奴らは当然いないけれど。
ちなみに千葉は、いつぞやの不良達とここで会ったりするらしい。しかも結構仲良くやっているそうだ。中学の同級生とかも誘ってエロ本品評会を開催しているとか。
千葉曰わく『エロスを愛する気持ちに、卒業なんて無いんだ』とのこと。こいつら大丈夫なんだろうか。

「さて、このエロ本だ。ランクはA−。割と上物だな」
「だから見せんなって……」

千葉は近くの茂みに隠してあった一冊のエロ本を取り出す。ランクは保存状態や内容によって10段階程度あるとかなんとか言ってたっけ。どうでもいいけど。

「いやいや兄ちゃん、騙されたと思って見てみろよ!ほれほれ」
「あーもうやめろって!こんなもん見て……も……」
652:2010/10/28(木) 09:23:45 ID:flRsfzvu
俺も一般的な男子中学生であって、そういうものに全く興味が無いわけじゃない。しかし、千葉を始めオープン過ぎる奴らに囲まれて育ったせいか、変に抵抗感があるのだ。
でもやっぱり本能には勝てないようで、チラッと千葉が開いているページを見てしまったんだ。本当にチラッと。

「……え?」
「ふふふ、やっぱり反応しやがったか」
「お、おい……それ」
「気になるならしっかり見りゃいいじゃん」
「……」

にやにやしている千葉から、エロ本を受け取る。一度閉じてしまったから、さっきのページがどこだか分からなくなってしまった。
1ページずつ確かめながら探す。問題の写真以外の女の子の写真が目に入って来て何かもやもやした気持ちになるけど、無理やり無視してひたすらページをめくる。

「……!あった……これ……」

ようやく見つけたページに写っていたのは、ちょんまげみたいに髪を結んで、体操服とブルマ姿の、大きい胸を露わにした女の子。肝心の顔の部分は破れていてよく見えない。

「……ふた……ば?…………いや、そんなわけあるか!」

冷静になるとそんなこと有り得ない。チラッと見てしまったせいで、勘違いしただけだ。実際細かく見ると全然違うじゃないか。
653:2010/10/28(木) 09:26:26 ID:flRsfzvu
ふたばの脚はこんなに太くない。もっとバランスよくふっくらした感じで、綺麗な脚だ。写真の女の子は正直むっちりし過ぎで、エロ本としては逆効果なんじゃないかと思う。
次にお腹だ。中学から陸上を始めたから、あいつのお腹は引き締まっている感じなのだけど、こっちは弛んでいる 。
最後に胸。写真の子は確かに大きい胸だと思う。でも若干垂れ気味で残念な感じだ。この写真の子は、豊満と言うよりかは太っていると表現するのがぴったりだろう。
ふたばの胸は……もちろん、まだ見たことは無いんだけれど、でも多分、もっと綺麗な形で、適度に大きくて、柔らかくて……

「……おーい、さすがにガン見し過ぎだろ」
「……はっ?!」
「どうだ、ちょっとはグッと来たろ?」
「ばっ、馬鹿言うなよ!こんな脚も腹も太くて、垂れてる胸の女なんて、ふたばに似てるわけが……」
「ほー。自爆するとはなぁ」
「なっ?!」
「別にふたばに似てるなんて俺は言ってないぞ?……なるほど、つまりお前にとってのふたばは、脚が細くて、腹も引き締まってて、おっぱいにも張りがある、と」
「ち、千葉ぁ!」
「よっ!むっつり変態優等生!」
「違う!!」
「違わないって……そろそろ自分に素直になろうぜ?」
「バカ野郎!や、やめろよそういう言い方!」
654:2010/10/28(木) 09:31:58 ID:flRsfzvu
とまぁ、こんな具合に終始からかわれたというわけだ。千葉は俺の取り乱した姿を見て、満足して帰っていった。無駄に時間を使わされたようなものだ。今日はふたばが来ると言うのに。
そう、あんなエロ本を見せられた後に、俺はふたばに勉強を教えてやらなきゃならんのだ。否応なく、さっきの写真とかが頭に浮かんでしまうだろう。
実際、好きな娘を連想させるようなエロ本なんて見てしまったら、下の方もある程度は反応するに決まっている。

(……あぁっ!?ダメだダメだっ……!考えるな、考えるな俺……)

さっきの写真と全く同じような、あられもない格好のふたばが簡単に想像出来てしまう。
綺麗な脚、引き締まったお腹、多分まだちょっと小振りだけど、女性らしい胸。
一番問題なのは、想像の中のふたばが、どんなポーズを取っていようと必ず『しんちゃん』と呼びかけてくることだ。
胸をさらけ出したふたばが、パンツ姿になったふたばが、寝そべって誘うような感じのふたばが……ことごとく『しんちゃん』と俺に笑いかけてくるのだ。

もう時間的に、ふたばは家で待っている頃だろうか。今日はやりづらいことこの上ないに決まっている。

ふと気づくと、ポツポツと雨が降り始めていた。天気予報では1日中晴れとか言っていたがどうだろう。通り雨とかで終わるんだろうか

(……ちょうどいいかもな)

色々と過熱気味な頭を冷やすにはうってつけかもしれない。雨宿りとか、どこかで傘を手に入れるとかいう選択肢は放っておこう。
だんだん強くなってくる雨に敢えて打たれるかのように、俺は家に向かって走りだした。
65510:2010/10/28(木) 09:33:26 ID:flRsfzvu
ふたばちゃんにとりあえず古い体操服を貸してあげてから、ふと気付くと雨が降り出していた。天気予報も派手に外れることはあるらしい。

「……午後練……あぁもう!」
「学校行くんスか?」
「もともと今日は午後からの練習だったからね。でもこのタイミングで雨はなぁ……」
「うわぁ……何か雨強くなってるみたい」
「そうね……準備はしてあるから、ひどくならない内に出ちゃおうかな。ふたばちゃん、信也が来るまでお留守番お願い出来るかな?」
「了解っス!」
「うん、いい返事。よろしくお願いね」

ふたばちゃんに見送られつつ、私は玄関を出た。こういう日はとにかく防具が蒸れる。ただでさえ急な雨で憂鬱だというのに、練習のことを考えると溜め息が止まらないのであった。
65611:2010/10/28(木) 09:34:47 ID:flRsfzvu
傘をさして学校へ向かう。雨だしたまにはバスでも使おうかな。そんなことを思っていたら、前から誰かが走って来てすれ違いになった。

「……信也?」

一瞬だったからはっきりとは分からなかったけれど、中学生くらいの男の子だった。振り返って確かめようとしたけれど、もう姿は見えない。

(まぁ、傘は持って無いよね……あの子の分の傘も持ってきておけば良かったかな)

この雨にどの程度打たれていたのかは分からないけれど、かなり濡れているのは間違いないだろう。風邪なんかに罹らなければいいが。
そう考えると、ふたばちゃんも危ないかもしれないな。彼女は元気な割に病気がちなのだ。信也からうつされてしまうかもしれない。

(……うつされるって……ちょっといやらしいかも……)

天気は雨だが季節は夏。そして2人はもう中学生だ。何か間違いが起こってしまうかもしれない…

……おっと、自分は何を考えているのか。邪推が過ぎる。こんなのいらない心配に決まっているのに。
雨のせいで思った以上に学校到着が遅れそうだ。こんな日に練習に遅刻したら、先輩から何を命じられるか分かったもんじゃない。
2人が少し気掛かりだったけれど、余裕が無くなってきた私は、とりあえず歩調を早めて学校へ向かった。空を見ると真っ黒な雲。これは本格的に急ぐ必要がありそうだ。
65712:2010/10/28(木) 09:36:04 ID:flRsfzvu
さっきすれ違いになったのは多分姉さんだったと思う。そういや今日は午後練だったっけ。ということは、家にふたばがいる場合、俺はあいつと2人きりになるわけだ。

(2人きり……いかんいかん危ない危ない!!)

また変な想像をしかけた頭を思いっ切り横に振って、無理やり空にする。わざわざ濡れ鼠になってここまで走って来た意味が無くなるところだった。
正直普段でさえ、ふたばと2人きりになる時は色々大変だ。嬉しいのは事実だけれど、無防備過ぎるあいつの仕草に翻弄されて、精神的に恐ろしく疲労する。
加えて今は、エロ本のショックがまだ残っている。これで変なハプニングが起きたりしたら、色々まずい。
何も起こりませんように、と願いつつ、いつの間にか着いていた我が家の玄関を開ける。すっかり見慣れた陸上用シューズを確認。やはりふたばはもう来ていた。
65813:2010/10/28(木) 09:41:50 ID:flRsfzvu
「ただいまー……」

とりあえず帰宅の挨拶をする。返事が無い。もう俺の部屋にいるんだろうか。そうなると一度部屋から出て貰わないとな。
あいつは俺が着替えはじめてパンツ一丁になったところで、全く気にしないのだろう。ぼけっと見ているに違いない。
でもこっちは滅茶苦茶恥ずかしいのだ。というか少しは恥ずかしがって欲しい。僅かばかりの俺のプライドがズタズタになってしまう。

「……おかえりー!」
「お?」

ちょっとばかり反応が遅い。どこにいるんだ、あいつ?

「おーい!ふたばー?」
「……おトイレー!」

あぁ、トイレにいたのか。少しでも顔を合わせるまでの猶予が伸びたと考えるならラッキーだろう。今の内に着替えておくとするか。

「雨で濡れちまったから着替えてるよー!そのまま部屋にいるからー!」
「……あーい!」

さて、急いで着替えだ。汗を吸ったユニフォームと一緒に、制服のシャツとかも洗濯かごに放り込む。ズボンは部屋で干すか。
パンツも濡れてしまったから、部屋に行ったらまずパンツを替えなくては。その瞬間ふたばが入って来たら目もあてられないが、さすがにあいつもノックぐらいするだろう。
65914:2010/10/28(木) 09:43:38 ID:flRsfzvu
部屋に入った俺は、ハンガーにズボンをかけると、大急ぎでパンツを替えた。これで大きな心配は無いだろう。
あとはTシャツを、とタンスに手をかけた時だった。階段を上がって来る元気な足音。間違いなくふたばだが、何でそんなに慌ただしいんだろうか?

「しんちゃーん!」
「げ?!おま……ノックくらいし……ろ!?」

勢いよく開く扉。反射的に手近にあった枕を抱える俺。ふたばよ、頼むからノックくらいしてくれ。幼なじみとはいえ、ここは男の部屋なんだぞ。
まぁ、妙に慌ただしかった時点で予想しておくべきだったか。しかし問題はそこでは無い。ふたばの格好だ。

「えへへー、しんちゃんのお姉さんのだよ!ほら、『佐藤』って!」
「あ、あぁ……そうだな、はは……」
「前は中学もブルマだったんだねぇ。小学生に戻ったみたい!」

よりによって、さっきのエロ本とほぼ同じ格好で出てくるとは全く予想外だった。ちなみに昨今の流れなのか、俺達の代から体操服はハーフパンツで統一されている。
つまり、本来中学生のふたばのブルマ姿なんて拝めないはずなのだ。しかも胸の名前欄には『佐藤』の文字。いやらしさ倍増である。
66015:2010/10/28(木) 09:44:30 ID:flRsfzvu
既に色々フラッシュバックしていて、俺のパンツはテントが張っているかのように膨らんでいる。とっさに枕を抱え込んだ自分を誉め称えたい。
とはいえ身動きが取りづらいので、さり気なくシーツを引っ張ってきて、下半身を隠す。後は適当に話でもして、俺のアレが鎮まるまでやり過ごさなければ。

「な、何でそんなの着てんだ?姉さんのって言ってたけど」
「麦茶こぼれちゃって……制服は今乾燥機にかけてるところだよ」
「ああ、そういや乾燥機回ってたかもな……」
「……しんちゃん寒いの?」
「え?」
「シーツ被ってる……」
「あ、ああ、そうそう!ちょっと濡れちまったからさ。うん。だから上も着替えないとな。風邪ひいちまうしな。あはは……」

シーツのことに触れられて一瞬焦ったが、うまく誤魔化せた。Tシャツは脱ぎかけで替えていないし、雨の水分で肌に張り付いて結構冷たいのは事実だ。
着替えをすると言って、ここは一度ふたばに御退場願おう。非常にピンチだが、ちょっと光が見えてきた気がする。

「着替える?」
「ああ、うん。だから……な?」
「ほぇ?」
「いや、その、恥ずかしいから……」
「うん」
66116:2010/10/28(木) 09:47:07 ID:flRsfzvu
「一度部屋から……」
「だったら私も着替える!」
「……はい?」
「私も着替えればおあいこで恥ずかしくないでしょ?」
「いや待て何だそりゃ!?色々間違ってるぞ?!」
「……もーう。しんちゃんはやっぱり恥ずかしがり屋さんだなぁ。私から先に着替えるよ?」
「話聞いてー?!」

光なんて無かった。どこで間違った。どうしてこうなった。しかしこういう時のふたばは何を言っても聞いてくれないのを分かっている自分が悲しい。

「実はちょっと……胸のあたりがきつくて……」
「あぁそらそうかもな……って何言わせんだよ!?」
「んー!!もう我慢出来ない!窮屈なの嫌!しんちゃんのシャツ貸してね!」
「ちょ、いや待て待て!!」

体操服に手をかけるふたば。止めようとしつつ腕で自分の視界を隠す俺。いや、落ち着け自分。ふたばは少なくともキャミソールは着ているはずだ。
発育が進んでいるとはいえ、キャミソール姿のこいつは小学生の時沢山見ているじゃないか。まだそっちの方が、俺も冷静になれるんじゃなかろうか。
そうすれば、とりあえず無理やりふたばを部屋から出すくらいは出来そうだ。大丈夫、まだ何とかなる。
66217:2010/10/28(木) 09:55:20 ID:flRsfzvu
絶賛混乱状態の頭を振り絞ってそう判断した俺は、視界を腕で遮るのをやめた。こういうのはチラチラ見えると余計にいやらしく感じてしまう。
発育が進んでいる分、小学生の時より刺激的なのは明らかなので、開き直って真正面から受け止めた方がいい。

さぁ来いふたば。俺は、お前のキャミソール姿なんて、見慣れているんだからな。取り乱したりするもんか。



「……あぁ!きつかったぁ……しんちゃんシャツ貸して?あと風邪ひいちゃうから早く着替えないと……しんちゃん?」
「……お、お前、キャミソール……は……?」
「濡れたから今乾燥機だよ?」
「……ぶ、ぶらじゃぁ……」
「ああ、これもお姉さんから借りたの!ねぇ、似合うかな?」

キャミソール姿を期待していた俺に、敢えて視界を遮らなかったのが災いして、ふたばのブラ姿がクリーンヒット。
上はブラジャー、下はブルマ。想像通りの綺麗な体のラインが丸分かりである。何だこのエロさ。それで無邪気に『似合うかな?』とかにっこりしながら聞いて来ないで欲しい。
あれか、顔も赤いしもしかして確信犯なのか。そうだとするとひどい天然か、とんだ小悪魔である。さすがの俺も、本当に飛びかかる寸前だ。
66318:2010/10/28(木) 09:57:20 ID:flRsfzvu
「お、お前なぁ!?いい加減にしないと、俺だって……」

我慢の限界だ、恨むなよ、とか俺は言いたかったんだろうか。でもそれは、ドカンという凄まじい音と光に遮られて、尻切れとんぼになってしまった。
同時に、明かりが消えて部屋が真っ暗になる。

「うお?!」
「きゃあ?!」

どうやら雷のようだ。音の大きさからして、相当近くに落ちたように思える。いきなり真っ暗になったのは停電したからだろう。
見事に何も見えない、というのは不安だったが、さっきまでの状況はリセットされた。正直助かったと言える。
あのままだと、冗談抜きでふたばを襲ったりしてしまったかもしれない。本当に良かった。ほっ、と胸を撫で下ろす。
今の隙に着替えようかとも考えたけれど、さすがに暗闇では動きづらい。まぁ少しだけ余裕が戻って来たし、状況を打開する何かを考えなくては。

「し、しんちゃあん……」
「……ふたば?」

暗闇からふたばの声が聞こえる。妙に弱々しい声。一体どうしたんだろう。

「おい、どうし……あ?!」
「怖いぃぃ……」
66419:2010/10/28(木) 10:00:16 ID:flRsfzvu
そういやこいつ、怖いものに耐性が無いんだった。いきなり真っ暗になってびっくりしてしまったんだろう。

(いやしかしこれは……やばい!)

身動きが取れない。雨に打たれてきて冷たかった体が、暖かいものに包まれる。いや、しがみつかれているのか。

「あばば……ふ、ふたば!ちょ、ちょっと離れて……」
「怖いよぅ……」
「うぁ……」

柔らかい肌が、直に接している感覚。ふたばの匂い。強く抱きつかれて、それらが更に強くなる。耳元で聞こえる、か細いふたばの声。
ちょっと収まっていたはずの下半身は、過去最大級の自己主張を続けている。もし、これ以上ふたばが動こうものなら、文字通り決壊してしまうに違いない。俺の理性も同じだろう。
唯一まともに動かせる腕をでたらめに動かす。正気でいる間に、ふたばを引き離したり出来ないだろうか。指先がふたばの肌に触れる。
一瞬びくっ、とふたばの体が反応して、しまった、と思い反射的に手を離す。その拍子に、指が何かに引っかかった感触があって、ぱさり、と軽い何かが落ちるような物音がした。

「きゃあっ?!」
「え!?」

パニックで色々よく分からなくなっていたが、決定的にやってはいけないことをしてしまった、という強い確信だけはあった。
66520:2010/10/28(木) 10:02:30 ID:flRsfzvu
次第に目が慣れてきて、ぼんやりと自分の部屋の輪郭が見えてくる。外は雨でカーテンも閉まっていたが、もともとそこまで暗かったわけではないようだ。
雷の強い光に目がやられてしまって、相乗効果で何も見えなくなっていた、というのが実際のところらしい。薄暗いとはいえ、はっきり物を認識出来る程度の光はあった。

さて、目が見えるようになったのはいいが、俺は爆弾に抱えられているようなものである。さっきの物音がしてから、ふたばは黙ったままだった。

恐る恐る視線を下の方に持っていく。お馴染みのちょんまげ。恨めしそうに見上げて来る瞳は、心なしか涙を溜めている。ちょっぴり赤いほっぺたが可愛いと思った。

更に視点を下げた俺は、大体のことを把握し、あぁやっぱり嫌な予感って当たるよなぁそうだよなぁ、と自分で納得して。


「……しんちゃんのえっち……」


好きな娘の生おっぱいを見た瞬間、鼻血を吹いてぶっ倒れた。
666名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 10:14:25 ID:5ohwPn8L
連投規制でしょうか? 違ったら割り込んですみません。
667おわり?:2010/10/28(木) 10:17:44 ID:flRsfzvu

U星「おい、デュエル(エロパロ)しろよ」

とか言われそうだなぁでも中学生だと俺はここが限界なので勘弁してください

一応続き、というかこの時系列で高校生になった2人の話もあるんだけれど、スレ容量足りるか分からないから次スレで

ふたばが体操服をキツいと言ってブラをキツく感じていないのは、ブラだけ佐藤姉の現在付けてるものだから、ということにしておいて下さい
既にバスト負けしそうで複雑な気持ちの佐藤姉とか俺得過ぎる


ふたばは佐藤家の皆さんに愛されている設定。原作でも父母姉からはめちゃくちゃ可愛がられて欲しい。そしてしんちゃんにだけ小悪魔になるのが理想形。
多分ブラ見せは確信犯だけど、当然しんちゃん以外にそんなことはしません。そんな2人を原作でもみたいなぁ。


とりあえずスレお返ししますー
668名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 10:18:51 ID:flRsfzvu
>>666
携帯から文章考えてたので遅くなっちまいましたごめんなさい
669名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 10:32:57 ID:5ohwPn8L
超GJです。直接的なエロなしでも、うぶな二人の可愛さがたまりません。
このあと一体どうなるのか楽しみです。次スレに期待します。

これでみつ千葉、ふたしん、龍ひとと三姉妹は一通り網羅されていますね。
改めて、素晴らしい作品の数々に感謝。
670名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 20:40:57 ID:sWbp9xF5
490kbいってたから勝手に立てた

みつどもえでエロパロ 3卵生
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288265990/
671名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 20:42:18 ID:sWbp9xF5
>>667
既にバスト負けするだと…俺得
672名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 22:20:55 ID:cj3OduoI
GJ!
しんちゃんだけに小悪魔のふたばかわいいな

>>670
673名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 22:25:26 ID:nwiIhlZS
GJ
ふたばあの発育の良さなのに中学でまだつけてないとか反則w
佐藤姉との絡みもいいね
674名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 23:41:00 ID:sWbp9xF5
大体埋まらないんだよなー



木の葉のざわめきが気持ちよく、木漏れ日はまばらで。
その心地様さに半ば身を預けながら。

「おーい、大丈夫かー?」
「…無理」

私は後悔していた。何で木になんて登ったのよ…。



・・・・・・・・・・・・・・
晴れ。珍しく帽子の私。もちろん最新の柄で。問題なのは今日は風が強かったってこと。
スパッツだったのは良かったの。じゃあなんで帽子を選んだのって聞かれても、選んじゃったものは仕方ないの!
正直出かけてから失敗だったって思ったわよ!で、帰れば良かったのに強行しちゃったわけで。

そしたらまぁ、お約束に遭って木に引っかかっちゃったの。
そこで千葉に遭遇して、取って、ってお願いしたのよね。二つ返事で引き受けてくれたんだけど…。
その後千葉が登り際に、「まぁ、長女なら自分で取るレベルだな」とって言うわけ。
それなら当然私も取りに行くしかないわよね。みつばなんかに負けるもんですか!って。

で、登ってる最中に千葉がスパッツがどうとか言ってたけど正直耳に入ってないわ。
だって私は…木登りなんてしたことがないもの。

・・・・・・・・・・・・・・
675名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 23:41:27 ID:sWbp9xF5
で、降りられない私。千葉が言うには私が居る場所はあまり高くないから大丈夫だそうだけど…。
それは慣れてるから言えるのよね。
木登りなんて経験のない私には、木はとても頼りなくて、高さは眩暈を覚える程だった。
下を見たら怖いわよ。寄りかかっている木も怖いわよ。

「それぐらいだったら大丈夫だから飛べって。何かあっても止めてやるから」
「うぅ…」

何となく嫌だ。千葉エロいし。第一…
「女を困らせるのが義務とか言ってるヤツの言葉なんてあんまり信用できないんだけど?」
「む?俺そんなこと言ったか?」
「言ったわよ!」
「ふむ。なんにせよそれで降りてこれないわけだな」
「そうよ…」
「なら、別の人でも呼んでくるしかねーな」
「えぇっ…」

こんな無様な姿を晒せと言うの!?

「や、やめっ!」
「しょーがねーだろ。こっちとしては心配だしよ」

くっ、心配までされてるのね…。

「だいたい千葉が余計なことを言わなければ…」
「そーだよ、だから責任感じてんじゃねーか」

…。そっか。そうよね。

「俺だって人呼びたくねーからさ。だからホラ、なんとか頑張ってみろって。俺が受け止めるから」

…ぐ。中々恥ずかしい台詞を吐くじゃない。いいわよ、信じてあげるわよ。

…えいっ!


ドシャッ

「っててて…」
「…映画やドラマのようにはいかないものね」
「下敷きにした相手にそれかよ…」
「…大丈夫?」
「あー、はいはい。勿論だとも。それよりいつまで俺に乗ってるつもりだ?」

!?の、退くわよ!

「いやしかし軽かったな」
「と、当然でしょ!」

なんてデリカシーのないやつなのかしら。

「ま、いいさ。杉崎が無事で済んで良かったよ」

そう言って立ち上がった千葉は一瞬顔を歪めた。
676名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 23:41:53 ID:sWbp9xF5
「…どうしたの?」
「んー。いや、登らせて悪かったなってな」
「…もういいわよ。そうやって、う、受け止めてくれたじゃない」
「そか。んじゃまた素晴らしいエロスパッツ見せてくれよな」
「はぁ!?」

こいつは何を言っているの。

「ん、木登りんときのスパッツはエロ素晴らしかったぜ!」
ゴスッ
「いってぇ!」
「もう知らないわ…」

一瞬でも見直した私がバカだったわ。もう放っておいて帰ろう。そう決めて私は千葉に背を向ける。

「それじゃね」
「お。じゃーな」

「ふむ…さーて、どうしたもんかな…」

…?何か言ったかしら?ま、もういいわ、帰る。
677名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 23:42:14 ID:sWbp9xF5
<翌日>
…なんなのアイツ。ふざけてんのかしら…。男子連中もそりゃ問い詰めるわよね。

「おい千葉、それどうしたんだ」
「ん、何がだ?」
「足だよ、足!」
「あー、なんかコケた時に捻ったみたいでな。ったく、ついてねーぜ」

…嘘ね…。あのバカ…。どう考えてもあれは昨日のよね、問い詰めないと。

「ねぇ、千葉。それ…」
「ん。あー、まぁ…後でな」
「?ま、まぁ分かったわ」

なんで今話さないのかしらね。


<休み時間>
「ねぇ、千葉。それあの時のでしょ?」
「どの時だ?」

嫌なこと聞くわね…。

「私がお、降りれなくなったとき」
「くくっ、傑作だったな」
「んなっ!?」
「あー、怒るな。まぁ、そうだよ、あんときに捻った」
「何でその時に言わなかったのよ」
「言えるわけねーだろ、女の子助けて怪我しました、なんてよ」

意味が分からない。怪我したのなら何か言うべきだ。
ましてや人がいなかったあの場だと、誰も助けてくれなかっただろう。
足を引きずりながら帰ったのかしら…。私は直ぐに去ってしまったわけだし…。

「そんなことないじゃない。私は実際に助けてもらってありがたかったのは…ちょっとはあったんだから」
「ん。まぁ、アレだ。…女の子の前でカッコつけるのも男の義務だから、な」

っ!…呆れる程のバカだわ。ほんとにバカ…。でも、そうね…。

「なにそれ、似合わないわよ」
「んなっ!うるせー!」
「今の千葉じゃまだまだよ」
「ん…?」
「それで、あの後どうやって帰ったのよ」
「まぁ、騙し騙し、な」

やっぱり引きずって帰ったのね。大変だったでしょうに。

「…ごめんね」
「ばか、謝るなよ。俺が黙って助けた意味がねーだろ。いいんだよ、こうやってやせ我慢するのも男ってな。
それに杉崎のレアな姿も拝めたってことで相子だ」
「くす、やっぱりまだまだだね」

ふふ…。バカやるのも大変なのね。
ん…。やっぱり今は似合ってないけど、それでもマシに見えるかもしれないわね。
だったら、もっと見てみたいわ、千葉のかっこいいところ。

「ね、ほんとにカッコつけたいなら、もっと私にたくさん見せてよね。きっと素敵な千葉もそのうち見つかるわ」

千葉が変な顔してるけどしーらない。ふふ、これからはちゃんと最後までカッコつけなさいよ?
678名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 23:44:23 ID:sWbp9xF5
おしまい。やっぱ足りなかったよ…
679名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 23:52:01 ID:80yAhEMH
また新たな矢印を見いだしてしまった……素敵。
680名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 23:56:56 ID:zUiY0Maz
とても美味しゅうございました
しかし千葉氏はカッコいいな
681名無しさん@ピンキー
やっぱ少したりねぇ!埋めだからって好き放題です。
もっとはっちゃけたのとかでもいいかもしれない。1レスのみ



「全くもう…」

私はボロボロの先生を引き上げる。しかもまだ半裸だ。
直ぐに服を着せないと、この時期だと直ぐに風邪を引いてしまうだろう。

「うぅ、引っ張ってくれてありがと…」
「あんな裸の状態でこたつに潜ったりしてたら、そりゃパパだって殴りかかりますよ。はい、服」
「そうだよね…どう見ても変態だったもんね」
「とにかく早く着てください、ここは外なんですから通報されたら言い訳できないですよ」
「う、うん。でもこれ、よく貸してくれたね」
「パパだって鬼じゃないんですから…。この状態で放置すればどうなるかぐらい分かりますよ」

ゴソゴソ…
パパの服だから、先生にはちょっと大きい。けど、それがなんだか可愛らしくみえる。
きちんと大人なんだけど、それでもまだまだ頼りない感じにぴったりだと思う。
さっきのこたつの騒動は酷かった…。思い出すとちょっと恥ずかしい。

「さっきは…私の膝に…その、頭…」
「!わざとじゃないんだよ、わざとじゃ…!」
「当たり前です。あんなの狙ってやるなんて最低じゃないですか」

第一パパもみっちゃんも居たんだから。あぁいうことは二人ですべきだ。
あれ…何か違うような…?ま、まぁそれはともかく。

「でもあれ…私の靴を守ってくれたんですよね?」
「うん。土下座しながらで、凄く情けなかったけどね」
「はい。先生が情けないのは知ってます」
「酷い!」
「でも…あの瞬間はちょっとかっこよかったですよ?」
「え…」

それは本音だ。あぁやって何だかんだで私のことをしっかり見てくれる。なんとかしようとしてくれる。
こんな先生、今までいなかったから…。それが純粋に嬉しい。

それでも、意地悪はしたくなるのだ。

「何で助けなかったと思います?」
「うーん…わかんない」
「折角サンタさんで家に来てくれたのに…私だっているのに」

急に呼んだのは私なんだけど。でも、それでも。

「えっとそれは…」

私だけのサンタさんもして欲しい。だから。

「くす、殴られる前に助けて欲しかったら、今度はちゃんと先生から私だけへのプレゼント、用意してくださいね?」

おしまい