仮面ライダー総合エロパロスレ12

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652名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 12:58:10 ID:67q0poDG
>>649
今は寒いから、夏まで待ちなさいw
終盤な時期的にアイス喰ってる場合じゃないかもしれないけど
653名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 18:21:44 ID:kU8AgXLm
オーズはOPの布越しにアンクに抱きつく比奈のところでニヤニヤが止まりません
いつあんな感じになりますか
654名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 18:37:06 ID:rDn9lAT7
>>653
個人的には少なくとも春辺りまで待つ覚悟を決めている
その前に距離が縮まったら万々歳だが
655名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 20:29:16 ID:D3xlmMIC
※OPはイメージ映像です。


……ということにならないか非常に心配。
色々と想像をかき立てられる映像だけに、却って製作側の意図が読めないんだよね。
素直に受け取れば、一度目は布を払ってる内にお兄ちゃんがいなくなっちゃったから
今度はもう布ごと掴まえちゃえってことなのかと思うけど、それにしては比奈の表情が
ただ「お兄ちゃん、大好き!」って感じじゃないのがなんかもう。
恋する乙女の顔に見えるのはアン比奈好きの欲目かもしれないけど。

抱きしめられたアンクが比奈の腕を払いもせずになすがまま、
本編じゃしたことのない、憂いを帯びた切ない顔してるもんだから何があったのかと問い詰めたくなる。
656名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 20:41:39 ID:QrvjrK4X
>>655
互いに¨満たされるものを探して¨るんだろうと妄想

比奈ちゃんは常にお兄ちゃんを求めてたけど
次第にアンク=お兄ちゃんになってきて
好き=お兄ちゃん=アンク、すなわち好き=アンクになっていく

アンクはアンクで、人間に取り憑いて人間を求めるうちに
比奈のお兄ちゃんへの愛が欲しくて欲しくて仕方なくなって

話反れるがメズールもガメルを、ガメルもメズールを求めてた

つまりオーズは他人を求める者たちが織りなす愛と欲望の輪廻なんだよ!



ひょっとしたら平成ライダーで一番エロパロ向きな作品かもしれんね
あとは映司が目覚めてくれれば
657名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 20:55:48 ID:SfEWDXq8
>>652
屋内なら大丈夫だ問題無い。
寒いなら、暖め合えばいいんじゃないのかなぁ?

アイスキャンディーって造形とか存在とか食べ方が何と言うか、…ね?
>>655
アン比奈フィルターがかかってるとつい色々と勘繰りたくなっちゃうよね
こうさ、いかにもな恋愛を彷彿とさせるような贅沢な展開を望むつもりはないのだけれど
もし終盤にアンクが居なくなる方向なら、お兄さんも大事だけどアンクのことも純粋に心配し心で葛藤する比奈。
ってのがあの映像の持つ意味だったら嬉しいなー
ぐらいには思ってしまう
658名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 21:28:26 ID:6cmZnUJJ
人間の欲望に焦点当てた作品だしな。
人間のエゴの最たる愛に関してはスルーできないだろうしな。
問題はグリードって人間の欲望を糧にしてる割には人間については
醜い欲望しか見てないってことなんだけど。
やっぱり作られた存在だから、その辺の情緒が欠けてるのかな。
でもメズール見てると親愛の情がないってわけでもなさそうだし。
659名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 21:31:51 ID:rDn9lAT7
そういやOP映像に切ない要素が全くなかったのはWが初めてか
OOOも曲だけなら平成随一の明るさだし、画面の色も鮮やかなんだけど、本編の登場人物達の関係が意外とシビアだったりするんだよな
660名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 21:36:13 ID:PxwBlKL8
※OPはイメージです って言えばアギトの後期OPだよな
氷川さんが小沢さんに銃突きつけたり翔一くんが真魚ちゃんところから去ってったり
葦原さんが水に沈んでるのはいつもどおりだったけどなw
661名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 21:37:31 ID:rDn9lAT7
連投失礼

>>658
他がギスギスしてる中、唯一メズールが仲間意識?やら愛情やらを見せたのは、
欲望の中でも特に愛欲を体現したグリードだったからなのかね
とはいえ別にカザリがやたら身を飾りたがってるようにも見えないが
662名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 23:59:26 ID:HqMCrUNn
いつの間に自分書き込んでたっけかという流れが。

夢を見すぎず、といってもここ数週の変化にあれこれ掻き立てられるわけだが…最後まで見守って行きたいと思う。

あと後藤くんがいつか(最終回を迎えるまでに)努力が報われますように。
663名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 01:23:22 ID:SOmoEwk6
本編はアメとムチを卑怯なぐらい使ってきてる気がする。
悶えて頭冷やして悶えての繰り返しで、何とも言えない関係や距離感が好きな人間にとっちゃたまらない流れだ。
先がどうなろうと野暮な事は言わないからその調子で思う存分餌まいてくれ。
664名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 06:08:56 ID:9IMBag4A
飴鞭かw
新年早々すごい飴貰ったよなぁ

手編みのマフラー疑惑でナチュラルカップルの映比奈、
反発しあう関係から一歩進んだデレにフラグ臭むんむんなアン比奈、
どちらも猛烈に美味しいしありえる・・・!
665名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 13:01:28 ID:1oPO66WO
>>662
そういや、後藤さんと里中君こそ※OP映像はイメージですになりそうな・・・
666名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 22:52:06 ID:2K2gwziZ
ディケイドOPの2ケツ見たかった・・・
667名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 23:18:25 ID:4Y8PX0mD
>>666
わかるよわかるぞ
あれは見たかった
668名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 09:22:05 ID:gtNj1rhR
映画でしてなかったっけ
669名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 09:24:33 ID:7Ui69WDR
オープニングだけだった物か……あまり考えてもみなかったが……
俺は、たっくんの髪を真里が散髪してるのが本編になかったのが少し残念、最終回にやっても良かったくらいだ
後は悲しい感じが多いよな
翔一が真魚の前から居なくなるのとか
ひよりのイラストが消えて泣き叫ぶ加賀美とか
670名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 09:50:03 ID:uIlvuxLM
>>668
士の家に行くとき2ケツしてたな
671名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 10:37:11 ID:K9cqRouD
未だにディケイドヲタで士夏職人な自分は
むしろ目隠し→写真撮影を本編で見たかった

>>666
TV編ならキバの世界の最初とアマゾンの世界のラストで2ケツしてる
冬映画でも最終決戦に行くときに一緒に乗ってた
672名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 15:12:02 ID:C1hvHtW2
あれ、意外としてるな
もっとよく見るべきだった

>>670
なんかそれ卑猥な響きだな
673名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 18:12:05 ID:7QQ7HUtZ
電王前期の涙ぐむハナと台無しになるバースデーケーキは、今思えば出生の秘密に繋がってたような気がしなくもない
674名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 20:42:02 ID:KZK0W12T
>>669
劇場版でなかったっけ?
髪切るシーン
675名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 21:09:35 ID:iC12mTx1
>>674
あったあった、水原とかに「お前は勝手に俺を班長にしたやつに似てる」とか言ってでてった後だよな
676名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 21:28:18 ID:f22rylzH
お、改めて考えてみると結構「※OP映像はイメージです」って事にはなってないみたいだな

個人的に「OP映像は釣りか…」と思ったのはディケイドかな。
サビ直前で9人の平成ライダーの後ろに佇む夏海のところ。
あれを初めて見たときは実は黒幕で後々覚醒するんじゃないかとか
色々考えながらwktkしてたのに 何もなかったww

夏映画で夏海が祈ったら(?)ライダー全員出てきたけど、あれってタイミングが重なっただけだよなあ…

久々にディケイド一話から見直そうかな
ちなみに第一話でも何気に士夏2ケツしてるな…士は変身してるがなww
677名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 21:58:37 ID:K9cqRouD
スレチかもしれないけど、ディケイドの一話で夏海がバイクから落ちるシーン
あれ、もしかして吹き替えじゃなく本人だったのか?

>>676
自分も同じこと思ったw
平成ライダーに守られた(あるいは奪われた?)夏海を士が奪い返すのかと密かに期待してたんだが
結局あの映像の部分は本編にも映画にも関係なかったなww
678名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 22:07:00 ID:KZK0W12T
>>675
あったよな?よかったよかった
今確かめようとDVD探してたとこで見つからなくてさ

ディケイドはすぐあるからディケイド見るかな
679名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 22:17:23 ID:ZBfr2GxX
OPっていえば、電王のOPの良太郎とハナさんの背中合わせのシーン
あれを見たときに「二人はそういう関係なのか」とか思っていたら
愛理さんとの背中合わせもあったから、「あれ?まさか姉弟で…!?」
とか思っちゃったよ。
今考えれば身内ってだけなんだろうか。
680名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 22:57:18 ID:nf3byzfB
>>676
>サビ直前で9人の平成ライダーの後ろに佇む夏海のところ。

思った思った。
9人が夏海を守る騎士のように見えたりもしたから、夏海が世界を守る封印みたいなものかと想像した。
白いドレスとか、瓶を叩き割ったりとか、夏海はもっと物語の鍵になる印象だったけど。

考えてみれば、OP映像が本編のイメージなのは当たり前なので>>655
「※OPはイメージ映像につき、本編の内容とは異なる場合があります」
と書くべきだったと今更ながら訂正。
681名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 23:31:54 ID:kiWlJqjB
ディケイドはな……
最初はもっと違う構想もあって夏蜜柑もその時は
世界の鍵みたいな役割だったんだろうなとは思うよ。
予知夢とかも含めてさ。
それが色々あって仮面ライダーキバーラに。
682名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 05:46:06 ID:0ZRHmBBD
おいしい要素はかなりあったと思うんだが、上手くまとまらなかったというかなぁ。
今でももったいないと思うよ、本当に…。

それでも好きなんだけどな!
夏みかん変身でキバーラも嬉しかったし!
683名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 07:45:53 ID:6n8PtbRb
555劇場版の散髪シーンは、文句言いながらも顔はにやけてる真理のツンデレっぷりが素晴らしいw
巧も文句言いながらもされるがままだし。
684名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 08:33:22 ID:dIen194W
主人公が記憶喪失の悪の帝王
それを目の敵にする謎の男
その過去を知る2号ライダー
悪夢を見るヒロイン…
こんな魅力的な作品が上手くいかないわけが無ry

ツンデレといえば、キバのゆりも凄まじいツンデレだよなwww
685名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 13:57:33 ID:GmInbVYA
久々の投下です。
ドキドキするな。
タイトルは
「映司と比奈とセックス」
そのまんまの内容です。
ちょっと長くなっちゃった。すいません。
苦手な方はスルーでお願いします。
686映司と比奈とセックス:2011/01/14(金) 14:00:30 ID:GmInbVYA
アンクと映司の部屋。
アンクはいない。
おおかた、残暑をしのげる場所でアイスでも喰っている。
映司はいま、バイトの休憩中だ。
ランチタイムが片付いたので、昼食にしていいと言われた。
知代子さんの賄いは旨い。

ノックの音がする。
「映司くん、入りますよ?」
比奈の声だ。
ドアから彼女がひょこっと顔を覗かせた。
「失礼します……一緒に食べてもいいですか?」
映司は皿から顔をあげた。
「どうぞどうぞ!」
小さなテーブルのはじに寄って比奈のスペースをつくり、器用にスプーンを回してはパスタを口に入れる。
普通のスピードで普通の量で食べているはずなのに、なぜか、皿のパスタはみるみるうちに減っていく。
比奈は珍しいものを見る目でそんな映司をみつめ、空いている椅子に腰掛けた。
「おいしそうに食べますねえ」
映司が顔をあげて答える。
「だって、美味しいもの。この地中海風カレーパスタ」
比奈は笑って、
「いただきます」
と小さな声で言うと、自分も食べはじめた。

部屋にはカチャカチャと食器の音だけが響く。
映司は最後のひと口を収める。
比奈は手を止めて、目を伏せた。
「……私、処女なんです」
映司がぶふぉっ、と吹き出した。
「げほげほごほ…な、なに!いきなりなんの話!?」
比奈はフォークを口に運びながら平然と話した。
「昨日友達と、そんな話になったんですけど。
……付き合った人がいなかったわけでもないんです。
でも、いざ、そーゆーことになりそうになると、お兄ちゃんのこと考えちゃうんですよね。
お兄ちゃんびっくりするかな、とか、お兄ちゃん怒るかな、とか」「はは…面白いね」
「みんなに、やっぱりブラコンだ、って言われました。
けど……相手が映司くんでも、同じなのかな」
映司の顔をのぞきこむ。
彼の頬が引き攣った。
「あの……それはどういう」
「いやですか、私じゃ」
比奈の顔は真剣そのものだ。
映司はしばらく比奈を見つめ、クスクス笑い出した。
「いつも一生懸命だよね……そんな比奈ちゃん、好きだよ、俺は」
比奈は顔を真っ赤にした。
なんてことを言ってしまったんだろう、私!
映司はきっと、返答に困ってしまったのに違いない。
「ごめんなさい、変な話して。
今のは忘れてください!」
映司はコップを手にとった。
「忘れなきゃ、ダメ?」
「え」
彼はコップを軽く揺らしながら、水の底の向こう側を見ている。
「スイッチ、入っちゃったみたいだ」
映司の顔がゆっくりと比奈の方を向いた。
687映司と比奈とセックス:2011/01/14(金) 14:02:01 ID:GmInbVYA
比奈は映司を見つめる。
二人は見つめ合っている。
動かない。
少しの間、沈黙。
「―――ませ、6名様?こちらへどうぞ〜。
……ちょっと、映司くーん、お客様おねがい!」
時間が動き出した。
「はーい!今行きます!
比奈ちゃん、バイトのあと、予定は?!」
映司の勢いに圧されるように、
「学校へ、課題を提出に……」
「迎えに行く!」
映司はどたばたと階段を下りて行った。
「……スイッチって……え、ええーっ!?」



16時40分、正門前。
比奈ちゃーん!と手を振る影がある。
「比奈、アレ、誰?」
「あ……」
バイト中は、さっきの話について何も話せなかった。
自分の方が早く上がったので、そのまま出てきてしまった比奈だった。
とりあえず、この友人たちになにから説明すればいいか、迷う。
「ヤダ、彼氏?!いつの間に!!」
「結構イケメンじゃん!ファッションは……個性的だけど」
戸惑いながら、
「お兄ちゃんの、知り合い」
とだけ言って、先に帰る旨を伝え、ライドベンダーに跨がる映司のもとに走る。
「あの、映司くん、さっきの……」
顔が熱くなるのを感じた。
「乗って!」
映司は比奈の頭にヘルメットを被せた。
座ったのを確認して、彼女の腕をとり、自分の腰に回す。
おもむろにバイクはスタートした。


碧い風。
バイクの風がこんなに気持ちいいものだとは。
ほてった顔に、その涼しさが優しい。
バイクがカーブに差し掛かると、映司に合わせて重心を移動しなければならない。
流れる景色は自動車から見るそれと同じはずだが、世界が針路に倒れ込んで来るようだ。
疾走感。
エンジンの唸り、震え。
新鮮な驚きに満ちていた。
映司の背中は思ったより広く、温かだった。


688映司と比奈とセックス:2011/01/14(金) 14:05:20 ID:GmInbVYA
海沿いの工業団地の一角に、映司はバイクを停めた。
比奈は下りてヘルメットを外した。
「映司くん、あの、私」
映司は悪戯っ子のような笑顔を見せると、
「走るよ!」
と言って比奈の手をとり、走り出した。
わけがわからなかったが、比奈は一生懸命走った。
映司に遅れないように。
映司の足手まといにならないように。
すぐに汗が、こめかみを伝う。

工場の間を抜け、日が暮れかかった路地を曲がり、
青白いライトに照らされはじめたコンビナートを回り込み、
ひとけのない通路を走る。
二人とも、はぁはぁと息が跳ねて苦しくなってきたころ、
唐突に、広くはない野原に出た。
「きゃっ」
足がもつれて転んだ比奈を守るように映司が抱き留め、二人はクローバーの絨毯をごろんごろんと転がり、やがて止まった。
比奈は背中の下に、ひんやりとした柔らかい草を感じた。
映司は肩で息をしながら、比奈に軽くくちづけた。
「さっきから、ずっと、想ってた、君に、触れたい、キスしたい、って」
比奈の胸は激しく上下して、なかなか呼吸が落ち着かない。
「欲望、ですか?」
もう一度、軽いキス。
「おかしい?」
映司の髪から汗がひとつぶ、滴った。
比奈はやっと状況を飲み込んで、急に照れて上半身を起こした。
「あ、あの、聞きたいことが沢山あって、」
映司は比奈の髪を優しく梳いて、屈託なくニコッと笑った。
「聞きたいこと?」
彼女は頭を巡らせた。
スイッチが入るとはどういうことか。
なぜこんなところに連れてきたのか。
これからどうするのか。
しかし、何を訊ねても、おそらく結論は一つである。
「あのぅ……『する』んですよね、私達」
へんな言葉を選んでしまった。
「うん」
「やっぱりここで、ですか」
「うん。ねえ、見て……」
映司が顔を向けた方向には、海があった。
689映司と比奈とセックス:2011/01/14(金) 14:07:51 ID:GmInbVYA
工場のフェンスとコンビナートの塀の合間に見える。
空き地に飾られた絵画のように奇跡的に、海と、そこに沈み行く夕陽と。
空はオレンジから青へのグラデーション。
真上には早くも星が出ている。
比奈は感嘆の声をあげた。
「すごい……きれい……」
「俺、何回かここで寝泊まりしたことがあるんだ。
この景色が気に入ってね。
でも、こんなに綺麗な夕陽は初めて。
急いでみて、よかった」
映司はいつもの笑顔で、彼女を見つめた。
そして急に真面目な顔をして、
「俺じゃ、いやですか」
昼間の比奈の言葉を真似る。
照れてうつむく比奈は、その言葉の深い意味に気づかない。
映司が心の底で感じていた切なさに、気づかない。
彼の行動は突飛なようでいて、揺るぎないものの上にある。
だがそれを隠すのは、とてつもなく上手なのだ。
「帰ろうか。明日からも、何事もなかったように過ごせるよ、俺。
だから、無理はしないで」
いやなわけがない、自分から言い出したことだ。
半分は、冗談で済ますつもりだった。
でも、残りの半分は本気だ。
映司は人を利用したり、悪いように扱うことはないと、比奈は信じている。
顔をあげる。
優しく見つめる映司の顔は、今日最後のオレンジ色を反射している。
この人、映司くんと、これから……
「……あ!映司くん!
あの…ええと…それにはなんというか、必要なものが……」
「……?……あ、アレね」
ごそごそとポケットを探って、小さな四角い袋に入ったそれを取り出して掲げる。
「メイド・イン・ジャパン!」
比奈は、ぷっと吹き出した。
「海外じゃ評判いいんだよ?日本製は!」
「え、いつも持ち歩いてるんですか?!」
かすかに、比奈の胸が嫉妬に締め付けられるが、本人は意識していない。
「まさか。使う相手もいないよ。
買ってきた。ドラッグストアで、12個入り。……残りの11個は、どこに隠せばいいんだろうね?
アンクに見つかったら面倒だなぁ」
フフッ、と映司は笑って、比奈を見た。
「他に、質問は?」
比奈はカアッと頬を赤くしてうつむくと、消え入りそうな声で言った。
「……ありません」


690映司と比奈とセックス:2011/01/14(金) 14:09:22 ID:GmInbVYA
額縁の海はすでに真っ暗だが、
この空き地には光が届いている。
二人は、高く積まれた金属製の足場板の陰に座っている。
ごくたまにトラックの走る音が聞こえるが、人の気配は全くない。
「ここは……くすぐったい?」
映司が、吐息混じりに、比奈の耳に囁く。
彼女は照れ隠しに、「はい、少し」とくすくす笑う。
「セックスなんて、くすぐりあいの延長だもん」
言いながら、映司は耳たぶから耳の中まで舐める。
「ふふっ、あっ、くすぐったい……んっ」
映司はぴちゃぴちゃと音を立てながら、
「かわいい声……それに、いいにおい」
舌は比奈の首筋をたどり、唇にたどりつく。
とろりとそれが入ってきて、比奈は戸惑う。
映司の舌が比奈の舌を探す。
比奈がおずおずと差し出すと、映司の唇が優しく吸い上げる。
お互いの口の中を行ったり来たりしながら、呼吸があわさっていく。

二人はそっと身体を離して微笑みあった。
「ドキドキします」
「俺も」
「嘘……映司くんは、大人です」「大人はドキドキしないのかな」
映司は自分の上着を脱いで、敷いた。
比奈を抱き寄せて、ゆっくりと寝かせ、比奈の手に、自分の手を絡める。
映司の指は、長くて細い。
比奈はその手を持ち上げてゆっくり眺め、そうっと頬ずりした。
突然、バチッと音がして、辺りが真っ暗になる。
「6時だ。工場の電気が落ちたんだよ。もう、誰も来ない」
比奈は映司の影の向こうに月を見た。
細い、針金細工のような月だった。


映司はゆっくりと、彼女の身体を探っていく。
初めての痛みに不安を抱かないように、優しい声を囁きながら。
背中を指でなぞり、反応を確認したあとは、何度も同じように攻めた。
「あんっ、映司くん、もう、くすぐったいとかじゃなくて……」
「どんな感じ?」
「ん……へんな……感じ」
「ここは?」
太ももの内側を指でなぞる。
丁寧に、そして、脚の付け根から秘部へ。
比奈の身体がびくんと固くなる。
「大丈夫、力を抜いて……ちょっと触るだけ……」
耳元で彼が囁く。
「ほら、少し、濡れてる」
恥ずかしくなって、比奈は顔を逸らした。
映司は比奈の頬に触れると、自分の方に向けさせる。
さっきよりも柔らかく、比奈の舌は映司を受け入れた。
くちゅっ、ぴちゃっ。
口の中が映司で満たされている。
691映司と比奈とセックス:2011/01/14(金) 14:11:31 ID:GmInbVYA
「ん……ふぅ……」
声にならない吐息が洩れてしまう。
キスを続けながら、映司の指は比奈の胸のボタンを外していく。

手際よくブラのホックまで開放すると、尖った先端を指で弄ぶ。
「んっ、ぁん、ふぁ」
映司は唇を離した。
「気持ちいいの?やらしい顔してる」
そう言うと、はだけた比奈の胸に顔を埋め、乳首を口に含んで転がした。
「見える?」
彼は上目遣いで、比奈の乳首を舐めている。
時折軽く噛んだり、わざと舌を出して舐めて見せたりする。
「やだ……はずかしい……です」
いつの間にか、比奈の中に映司の指が入り込んでいる。
ゆっくりと内壁を擦りはじめてから、彼女はそれに気づいたらしい。
「んんっ……ぃあん……」
「痛い?」
「ううん、だい、じょう、ぶ」
映司は、比奈の顔にかかった幾筋の髪をそっと払ってやった。
いつもきつく結ばれている唇が、だらしなく緩んでいる。
虚ろな瞳、上気した頬、すべてが愛おしく、口づける。
と同時に、その愛おしく刹那なるものを壊してしまいたくなって、映司の指が激しく動く。
「ン、やっ、こわい、」
はっとして、彼は動きを止める。
目を閉じて、深い呼吸を2回する。
待て。落ち着け。
自分に言い聞かせる。
目を開けると、しかし変わらず淫らな比奈がいる。
「比奈ちゃん……好きすぎて、俺……おかしくなりそう」
比奈は、潤んだ瞳で彼を見つめる。
「俺……」
――俺は
「君を」
――誰よりも
「愛してる」
映司は、そっと、自身を挿入する。

柔らかく閉じられたそこを、ゆっくりと、本能的に動かしながら、こじ開けていく。
比奈の顔がかすかに歪み、涙が頬を伝う。
痛みは想像より酷くない。
なのになぜ自分は泣いているんだろう、と彼女は思った。
胸の奥からなにかがじわじわとこみあげてきて、涙が止まらない。
映司はゆっくりと動く。
できるだけ彼女を苦しませないように。
できることなら彼女に悦びを与えてあげられるように。

692映司と比奈とセックス:2011/01/14(金) 14:15:17 ID:GmInbVYA
彼女の頬を拭いながら、口づける。
「俺を」
――俺だけを
「見ていて」
比奈の目には、映司も泣いているように見えた。
しかし、本当のところはわからない。
彼の頬を手でつつむ。
「映司くん……愛してる……」
その言葉を聞くと、もう映司に余裕はなくなった。
だんだんと動きが速くなる。
比奈の身体を抱えこむように、抑える。
彼女の耳に、映司の熱い息が叩きつけられる。
「ッ……い…たい……」
さすがに比奈にも痛みが出てきた。
映司は少しだけ身体を浮かせたが、
「ごめん、すぐ、終わらせる」
と動きをやめない。
「映司く……ん……」
映司の大きな手が、彼女の髪をぐちゃぐちゃと掻き乱す。
今だけは。
この唇。不安に揺れる瞳。
服の合間から揺れこぼれる柔らかな乳房。
背中に食いこむ冷たい指と爪。
俺を締め付ける熱く秘めやかなここ。
俺だけの「比奈ちゃん……!」
俺はなんて強欲な。
自分勝手な。
欲望の、かたまり。
「くッ……」

693映司と比奈とセックス:2011/01/14(金) 14:16:30 ID:GmInbVYA
映司の動きが止まった。
比奈は、ぴたりとついた胸から、映司の鼓動を感じていた。
息遣いも荒く、果てていた。
「映司……くん?」
彼女の呼びかけに気だるく頭を持ち上げる。
「痛い思いさせて、ごめん」
比奈は首を振った。
「大丈夫!大丈夫です!
思ったより痛くなくて……」
映司はそろそろと身体を起こして、後片付けを始めた。
その背中に、比奈は声をかけようとした。
しかし、なにかがさっきまでとは違う。
距離を感じる。
「ありがとうございました……
うれしかった……愛してる、って」
一瞬の間をおいて、映司が振り向いた。
「俺も、うれしかった」
にっこり笑って、比奈を見る。
そこにさっきの、自分の全てをぶつけてきた彼はいない。
「俺、比奈ちゃんが好きだよ」
「私も、映司くんが好きです」
軽いキスをする。
「さあて、帰ろうか」
服装の乱れを直しながら、立ち上がる。
映司が比奈の手をとる。
「暗いから、気をつけて……
あ、そういえば」
比奈は彼を見上げる。
「お兄さんのこと、思い出した?」
映司に愛撫されているとき、比奈の頭の片隅をかすめる影があった。
それは兄ではなかった。
兄だが、兄ではない、赤い影。
「いいえ」
と微笑む。
嘘はついていない。
「そっか」
映司は、比奈の手をぎゅっと握りしめて、微笑んだ。
比奈がどこにも行かないように、彼は指を絡ませた。




おわり
694名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 14:19:41 ID:GmInbVYA
以上です。

お目汚し失礼しました
695名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 14:24:13 ID:GmInbVYA
すいません、
知代子→知世子
だ。
サンバに揉まれてきます……
696名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 18:19:00 ID:dVUCNxVz
>>685 エロい中にも切なさが見える…、投下GJでした。

さぁ、新作の誕生を祝おうじゃないか!ハピバースデー!
697名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 00:19:36 ID:yDxgUmLW
乙!
野外とはなかなか大胆に来たなwww

なんかこのスレ見てると映司がヤンデレに見えてきて怖い
いつか比奈ちゃんめぐってアンクを始末するんじゃないか
ってくらいの勢いあるよね
698名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 02:31:47 ID:mWN8yDHv
>>694
GJ!!!
素晴らスィィィ!!

兄じゃない赤い影ってw
どっかの腕怪人が嫉妬に狂って荒らぶる鷹のポーズでアップをはじめるんですね、わかります
699名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 03:40:25 ID:yE2M04ls
あのグリコポーズでキレるとかちょっとシュール過ぎるだろw
700名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 20:31:34 ID:GvFVsSW2
映比GJ!
比奈がちょっとアンクの事を掠めるのがいい。
その頃アンクは、戻ってこない二人に苛々してアイス食べ過ぎて
店長に怒られてるといい。

>>699
グリコポーズが頭から離れなくなったじゃないかwww
701名無しさん@ピンキー
>>680
遅レスだが、ディケイドOPの内容の意味深なカットは
(始めから意図してたわけじゃないだろうが)完結編に繋がるような内容が多い。
夏海の手で叩き割られる「ディケイドのフィルムが中に入ったビン」をそのまま
「破壊者・ディケイドとしての士」と考えると完結編の展開そのままだし。
ということで某スレよりOPの考察をコピペしてみる



■フィルムだらけの真っ白な場所にいる士→手に持ったビンを振り上げる夏海→士が振り向く→床を転がるビン
・ビンは士の象徴で、中に入っているフィルム(ディケイドの姿が写っている)は、士が旅の中で得た記憶を現している
 (ビン=肉体、中のフィルム=精神)。
・士がいるフィルムだらけの場所は士の心(=ビンの中)の世界であり、フィルムはビンの中のフィルムと同じもの
 (士が旅の中で得た記憶)。

■ビンを地面に叩き付けて壊す夏海→それと同時に衝撃を受けたように倒れていく士
・冬映画で仮面ライダーキバーラ(夏海)によってディケイド(士)が殺され、「破壊者」としての役目を終えたことの暗喩。
・倒れていく士の顔に浮かび上がる平成ライダー達のマスクは、ディケイドがライダーを破壊して手に入れた力の象徴。

■座り込んで涙を流す士にカメラを渡す夏海らしき手→士がいるのと同じフィルムだらけの場所で微笑む夏海
・冬映画で復活した士に夏海がカメラを手渡したシーンと同じように、夏海が士を破壊者としての役目から解放し、
 自分だけの世界を写せる未来(=カメラ)を取り戻したことの象徴。
・フィルムではなく生身の夏海が士の心の世界にいる理由は、夏海が記憶の中だけではなく、現実でも常に士のそばにいる
 (一緒に旅している)から。