スクールデイズの分岐ルートを考えるスレ part9

このエントリーをはてなブックマークに追加
226丁字屋:2011/06/05(日) 21:39:29.90 ID:6OXdKoAX
あの出来事から一ヶ月が経った。
まああの後の大きな変化と言えば、伊藤が西園寺とはっきり別れたということ。
それだけならともかく、僕を驚かせたのは黒田が伊藤とつきあい始めたということだ。

それについて黒田が僕に話してくれたことがある――

黒田はあのあと澤永に告白したんだと言った。
「前は澤永と付き合ってた桂さんを逆恨みもしたけど、そんなのいけないと思ってね。
でも、結局振られちゃった。
自分にはそんな資格はないとかわかんないこと言ってたけど、
結局澤永にとって私はその程度の存分だったのよね。
そう思うと寂しくなっちゃった」
そう言った黒田は、その時西園寺と別れて寂しそうにしている伊藤が気になりはじめたと言い、
同族相憐れむってやつかなと笑った。



227丁字屋:2011/06/06(月) 19:34:00.39 ID:t4udV5I3

「伊藤はね、本当は桂さんがまだ好きなのよね。
 あんなふうに取り返しがつかなくなってから気づくなんて本当にバカだと思うけど…。
 それでも…私」
「……好き…なのか?」
「…さあね。ただ伊藤って…」
「…ん?」
次の瞬間黒田はにんまり微笑み言った。
「エッチが凄く上手いっていうか、気持ちいいのよ!」
「……はあ!?」
「あの下のテクなら、学校中の女子相手に商売できるわね、うん!」
「黒田…お前なぁ…」
「やあねえ、冗談よ、冗談。
 私もさ、あんたみたいな、他人のために一生懸命になれるお人好しの馬鹿と友達なことを
 少しは誇りたいから、あんたに顔向けできないようなことはしないわよ!」

228丁字屋:2011/06/06(月) 19:44:37.23 ID:t4udV5I3

そう笑って言った黒田に、
「俺は伊藤のことは好きになれないけど、
 それでも…応援するよ」
と言うと、
「うん……ありがと」
そう答えた黒田はどこか嬉しそうに…しかしどこか寂しそうに微笑んでいた。



一方西園寺はここのところずっと学校を休んでいる。
伊藤と別れたことや、その伊藤が友人だった黒田と付き合い始めたことがショックだったのだろうか、
だとしたら、僕がしたことも原因なのかも知れない。

229丁字屋:2011/06/06(月) 19:50:38.03 ID:t4udV5I3

自分がしたことは正しかったと思っているけど…
「もう二度と、世界を傷つけないで」
…あの時の清浦との約束を思い出すと少しだけ胸が痛む。

そしてある日の放課後、
「清浦、許してくれよ。でも仕方なかったんだ。わかってくれるよな?」
異国に行った清浦を思いながら、そう、思わず口に出して呟いた時…
「許すか、ボケ」
そんな声が聞こえてきたかと思うと、
僕は背中を蹴られ、前のめりに顔面から無様に倒れていた。

230丁字屋:2011/06/06(月) 19:57:26.98 ID:t4udV5I3

振り向くと、他ならない清浦が腕組みして僕を見下ろしていた。
「……って、清浦!?
 お、お前、フランスにいるはずじゃあ?」
僕の言葉に対し清浦はバツが悪そうに、
「また母親が日本に転勤になった」
と言った。
「そ、そうか。そりゃあ…で、学校とかどうするんだ?」
「なんとかここ(榊野)に復学できるらしい。今手続きしてきたところ」
「そ、そうか。それは良かったな」
僕は心からそう言ったのだが、清浦は不機嫌そうに
「ちっともよくない」
と言った。
「え?」
「世界のこと…」
「あ、あうう…ご、ごめん…」
そう謝ってうなだれる僕に、清浦は
「はあ…まあいい…」
そう言ってため息をついた。
231丁字屋:2011/06/06(月) 20:03:10.14 ID:t4udV5I3

「!?…許してくれるのか?」
「今回のことはだいたい光から聞いた。
 世界や伊藤、七海が桂さんにしていたことも…」
「……」
「もし今回足利が動いてくれなかったら、
 もっと酷いことになっていたかも知れない。
 桂さんだけじゃなく、世界にとっても。
 だから世界は自業自得。
 光も、伊藤と付き合うことになったことは私に対してはバツが悪そうにしていたけど、 
 世界のしていたことよりはましだって開き直ってるところもあるみたいだしね…」
そう言って清浦は少しだけ微笑み、
「だから、足利のしたことは正しいことだし、気にしないで。
世界のことは私が何とかする」
と言ってくれた。
232丁字屋:2011/06/06(月) 20:06:15.06 ID:t4udV5I3

僕は少しの沈黙のあと、
「じゃあさっきの蹴りはなんなんだ?」
とつっこんだが、
「まあ感情は理性では抑制出来ぬものだ」
と清浦はすました表情で返してきた。
…が、よく見ると申し訳なさそうな目をしている。

だから僕は
「まあ結果的に約束を破ったのはこっちだし、
 少しくらい蹴られたり殴られたりするのは我慢してやるよ」
そう言ってやると清浦は
「うん、ありがとう…」
そう答えて少しだけ微笑んだ…
…のはいいのだが、そのあと
「では遠慮なく…」
といきなり地面に落ちている角材を拾おうとしたのであわてて止める。
「おい、凶器はやめろ!」
「ちぇ、残念」
澄ましたように言う清浦。
どうもこいつはよくわからない。
233丁字屋:2011/06/06(月) 20:12:23.62 ID:t4udV5I3

と、再び清浦が口を開く。
「ところで足利、以前足利にあげた制服なんだけど、
 こうして復学になった以上また必要になってしまった。
 悪いが返してもらえると助かる」
あ……。
僕は一瞬返答につまる。
「ん? どうしたの足利?」
「う…あ、あのな…清浦…返すのはいいんだけど…」
「?」
「アレ、少し使用しているんだけどいいか?」
「!?」
清浦は一瞬きょとんとしたあと、ニンマリと笑う。



234丁字屋:2011/06/06(月) 20:23:56.30 ID:t4udV5I3
「ほうほう、足利も結局ソッチに目覚めましたか?」
「うう…それは…」
「そうか。足利が毎晩可愛い彼女と女装プレイで楽しんでるなら仕方ない」
「な…!?」
「私も足利の毎晩の楽しみを取り上げるほど野暮ではない。
 制服のことはキッパリ諦めるとしよう」
「あ、あのな…清浦…」
「では私はこれから新しい制服を買って、
 その後変態女装プレイに目覚めた男に傷つけられた親友を慰めにいくとしよう。
 さらば…」
「あ…ああ…」

清浦は背を向けて去って行った。
しかし清浦…、お前の言ったのは完全に誤解…と言いたいところなんだけど……
あうう…。




235丁字屋:2011/06/06(月) 20:28:09.70 ID:t4udV5I3


その夜、うちには三人の客があり、いつものように賑やかになっている。
客のうち一人は路夏、あとの二人は桂と加藤だった。

路夏はもちろん僕のところに来ているのだが、
桂と加藤は、あの事件以来姉ちゃんを慕って毎晩のようにうちに来ているのだ。
それも尋常な慕い方ではなく、
二人とも姉ちゃんを見つめる瞳がいつも潤んでいてまるで恋する少女のまなざしで、
姉ちゃんを間に挟んでまるで恋のはさや当てをえんじ、姉ちゃんを辟易させている。

今日は今日とて――

236丁字屋:2011/06/06(月) 20:39:35.32 ID:t4udV5I3

「もうっ加藤さん!知恵さんにそんなにくつっかないでください!
 知恵さんは加藤さんのものじゃないんですから!」
「何よ、桂こそ知恵先輩にべたべたしないでよ!
 あんたの先輩じゃないのよ!」
「いや…むしろ二人ともあまりくつっかないでほしいんだけど…」
「ほら、加藤さん、知恵さんも嫌がってますよ!」
「何よ、先輩は桂のことを迷惑がってるのよ!」
「いや、だから二人ともなんだけど…」
「知恵先輩もはっきりしてください!
 私と桂、どっちを選ぶんですか!?」
「そうです!加藤さんに気兼ねすることなんかありません!
 私を選ぶってはっきり言ってください!」
「ちょっと桂、何決めつけてるのよ!
 先輩は私を選んでくれますよね!?」
「い、いや、だから私にはそっちのシュミはないから…」
「ともかく桂、私はあんたに色々ひどいことをしてきたし、
 未だに謝れていない一番大切なこともあるけど、それはともかく、
 どちらが知恵先輩のものは正々堂々と勝負しましょ!」
「今一つ何を言ってるのかわからないところもありますけど、
 加藤さんが正々堂々と言うなら私も正々堂々受けて立ちます!」
「いや、あの…だから私の意思は…?」

――そんなやりとりが姉ちゃんの部屋から聞こえてくる。
237丁字屋:2011/06/06(月) 20:44:00.59 ID:t4udV5I3

そしてその様子を聞きながら路夏が
「はあ…加藤ってたくましいなぁ」
としみじみ言う。

「とにかく知恵さん、今日は家には外泊すると断ってありますから、ゆっくり楽しみましょう」
「あ、桂ずるい!
だったら私も泊まります! 今夜は眠らせませんよ、先輩」
「え…ええええぇぇっっ!?」

更に姉ちゃんの部屋からそんな会話が聞こえるなか、路夏が僕の袖を引っ張った。
「ん?」
「ねぇ勇気、向こうも女の子同士で楽しんでることだし、
 私たちも〃女の子同士〃で楽しみましょ」
艶っぽい視線と共にそう言って微笑む路夏
「え…あ…うん」


238丁字屋:2011/06/06(月) 20:47:42.79 ID:t4udV5I3

…そう、路夏はあれ以来、僕を女装させてのエッチ…
疑似レズプレイというべきか…にすっかりハマってしまったのだ。
つまり清浦の言っていたのは誤解どころか完全に図星だったのである。

「ほら、早く!」
その路夏の言葉と共に今夜も女子の制服に着替える僕の耳に、
姉ちゃんの悲鳴のようなものが聞こえたような気がした。

…はあ、桂へのいじめを始めとした様々なトラブルが収まったのはいいんだけど、
僕と姉ちゃんは姉弟揃って
なんだかいけない道に足を踏み込んでいるような気がする今日このごろなのである。

―完―

239丁字屋:2011/06/06(月) 20:50:56.66 ID:t4udV5I3
以上で終了です。
途中で規制がかかって、投下にブランクが開いてしまいました。あしからず。
て言うか忍法帖うっとおしいわ(汗
でわでわ〜
240名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 21:50:33.31 ID:hAqSr6cq
gj!
241名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 19:09:41.26 ID:GyNbptCm
ブラ棒
242名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 08:14:10.77 ID:kBtbCySn

つか、姉ちゃんネコなのかw
243名無しさん@ピンキー:2011/06/16(木) 21:44:01.75 ID:87hmSIeX
ある日の沢越家


理沙「ではでは、空さんの店長就任を記念してカンパーイ!」
全員「カンパーイ」

誠「すみません…俺まで」
止「まあそう畏まるな」
理央「自分の家のようにしてていいのよ」
誠「ありがとうございます」

理香「空お兄ちゃん、おめでとう」チュッ
いたる「おめでと」チュッ
空「ありがとうな」ギュッ
いたる「えへへー」

りでる「な〜によ空ったら。鼻の下伸ばしちゃって」ツーン
りん「空ったら昔からロリコンなんだから」ツーン
空「そんなことないぞ!妊婦萌えでもあるぞ!」
りでる「えっ?」ピクン
りん「空…」キュン


空「ただし!ロリかつ妊婦の方がさらに優先度が高いだけだ!」ギュッ
理香「えへへーいいでしょー」

りん「うん。ぶっとばす」
りでる「私にもやらせてください」


ドカーン
ギャー
キィィィ


いたる「ほうちょうびゅーん」
止「はっはっは。元気があってよろしい。こりゃあ今年はまた皆懐妊かのう」
理央「それは素晴らしいですね。また賑やかになります」
誠(うん、いたるは連れて帰ろう)


その頃
踊子「…もう閉店よ」
瞬「弟に追いつかれた…」カラン
踊子「…またチャンスあるわよ」
244名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 19:07:19.35 ID:cS/tzcHn
「失意」アフターの人もう来ないのかな?楽しみにしてるんだが
245名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 02:01:27.05 ID:mdSA2ClL
甘露寺七海の得意技は3P(スリーポイント)
246名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 11:32:51.63 ID:K36r1ycq
世界輪姦モノないの?

途中で誠が来るけど
「…?!、ぷはっ!(無理やり三穴されててて口に咥えさせられたペニスを吐き出し)、
ま、誠ぉ…たすけ「みんな張り切ってるねそのまま壊していいよ」えっ?…」

不良「ヒャハハ…オメ―は捨てられたんだよ…オイ交代だ」
「ま、まことーっ!…もごぉっ!…! …!… …」

な感じで一つたのんます
247名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 02:13:22.94 ID:dk+c7NeI
久しぶりに短編投下
サマイズのことぴーからせっちゃんへのアフターです。

登場人物
伊藤誠、清浦刹那、桂言葉
248ニックネーム1/3:2011/07/04(月) 02:15:53.26 ID:dk+c7NeI
「ことぴー、お待たせ」

「せっちゃん、誠君まで来てくれたんですね」

昼休みに校庭で一人待っていた言葉の元に友人の刹那と誠が
やってきた。

夏休みの偶然の出会いから刹那と誠は恋人同士となり共に
桂言葉の友達となった、クラスは違うものの同じ学年という事もあり
こうして2学期になってからも一緒にいることが自然と多くなってた。
誠と刹那はそれぞれが持ってきた少し大きめのお弁当箱、
そして言葉が用意したレモネードの入った魔法瓶を取り出して
3人はお昼ごはんを食べ始めた。

「わぁ、これせっちゃんが作ったの?ぱくっ おいしい」

「ことぴー、どんどん食べてね」

「それで、こっちは誠君が作ってくれたんですね」
「ああ、言葉もたっぷり食べてくれ!」

昼休み、3人穏やかな時間がゆっくりと進んでいく
互いに談笑しながら、血を見るようなドロドロとした三角関係とは何の縁も無いと思われる
ただ、言葉には一つ気になっていることがあった。

「せっちゃんごめんね、本当だったら彼氏と二人でお昼ご飯だったのに私まで来ちゃって」
「そんなこと無いって、私たちがことぴーを誘ったんだから」
「誠君だって2人きりでお昼食べたかったんじゃないですか?」
「俺は3人で食べれて嬉しかったけどな、なんたって言葉にはせっちゃんには無い大きな胸がry・・・」
「スケベ!」

誠が最後まで言う前に刹那のとび蹴りが誠の後頭部を直撃する、
ある意味二人の間では日常茶飯事の光景ではあるが、言葉には少し刺激が強かったかもしれない
249ニックネーム2/3:2011/07/04(月) 02:16:38.88 ID:dk+c7NeI
「ま、誠君大丈夫ですか!」
「あ、ああ」
「彼女が気にしてる事を平気で言い出したから、天罰」
「うっごめん」
「わかればよろしい」

そういいながら二人は息を合わせたかのような同じタイミングで言葉からもらったレモネードを飲み始めた
そんなやり取りをしている二人を見て言葉は微笑んでいた、
少し前までは考えられなかった友達と一緒の昼休みが嬉しかったから、思わず笑みがこぼれてしまう。

「ことぴー、このレモネードおいしい」
「今日せっちゃんと一緒にお昼するってお母さんにいったら作り方教えてくれたの」
「これ言葉が作ったのか?、だったら次は言葉もお弁当作ってみんなで食べようぜ」

誠の突然の提案、レモネードこそ言葉の母の指導の下うまく作って見せられたが言葉の料理の腕は
お世辞にもうまいと言えるものではないのだが、誠と刹那はそんなこと知らないのだ。

そして同時に誠は小さな違和感に気づいていた、それは言葉のしゃべり方である。
せっちゃんに対しての話し方であった。

夏休み以降言葉とはよく話すようになっていたがこうやってせっちゃんとの話し方を聞き比べると
やっぱり変な感じがするのだ、別に俺のが年上という訳じゃないのに、何でだろう
このまま黙っておこうとも思ったが折角だし聞いてみる事にした

「言葉ってどうして俺とせっちゃんで話し方違うのってどうして?」
「えっ?誠君と話してるときってそんなに違います?」
250ニックネーム3/3:2011/07/04(月) 02:18:15.78 ID:dk+c7NeI
突然の質問にとまどっていたが

「まこちゃん、私とことぴーは友達同士だから敬語は使わないって約束してるの
それと気軽にことぴー、せっちゃんって呼び合ってるから、ねことぴー」
「うん」

そう言って言葉と相槌を打った刹那がフォローに入る、
確かに言葉のことをことぴーと呼んでいるのはせっちゃんだけだし
俺に俺に敬語を使うというよりはせっちゃんにだけ敬語を使ってないと言った方が正しいのかもしれない

「ことぴーって呼んであげたら敬語を使わずに話してくれるんじゃない?」

「「!!!」」

「せ、せっちゃん!!?何言って」

刹那の謎のフォローに戸惑う言葉、つられたように誠も少し戸惑っているのか、しかし気を取り直したように
誠は言葉に声を駆ける

「じゃあ俺も“ことぴー”って呼べばいいのかな?」

「えっえっ、あのっ・・・うん、じゃあ私も“まこちゃん”って呼んでもいいの・・・かな?」

「ああ、改めてよろしくな、ことぴー」
「うん、まこちゃんもよろしくね」

はたして彼にたいしてここまで打ち解けさせてよかったのだろうかと不安になりながらも
照れくさそうに話しているまこちゃんとことぴーを刹那は眺めていた。

夏休みは終わったものの榊野での学園生活はまだ長い、
そしてまこちゃんとの恋人同士の生活ももっともっと長いものだと願いながら。


251ニックネーム:2011/07/04(月) 02:22:31.66 ID:dk+c7NeI
以上です、誠と言葉をまこちゃん、ことぴーと言わせたいがために作ってみました。


あとマイペースで書いてた長編?が11話まで書き終えてから致命傷なミスを
発見してむしゃくしゃして書いたってのもあるかもorz

勢いで書いた作品ですが感想等あればお待ちしています
252名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 09:28:56.58 ID:R+7Lewy6
和んだ。GJッス。
こーいうほのぼの系も良いな。
253名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 22:15:48.59 ID:EE/ObtHP
保守
254名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 22:26:23.35 ID:jcL0sc5Y
保守
255名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 19:26:21.58 ID:FrUa2NMZ
保守
256 忍法帖【Lv=19,xxxPT】 :2011/07/26(火) 19:24:04.45 ID:/uFWvS28
保守
257名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 23:58:18.37 ID:oF0+1sYb
保守
258名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 22:23:30.98 ID:WyJmkV+B
保守
259名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 20:30:24.92 ID:ldIWNsXF
保守
260名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 10:02:16.74 ID:448Q+UDy
保守
261名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 20:13:01.89 ID:UXSh2zXR
保守
262名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:00:19.59 ID:UTk9j7WG
保守
263乙女1:2011/09/25(日) 03:45:54.75 ID:iTKR8CcH
「みんな誠を狙ってるっていうのに、私は・・」
夕日に染まる校舎の屋上。ベンチで横になり空を見上げているのは、加藤乙女。
ここ数週間の目まぐるしい誠争奪劇で完全なアウェイ状態な乙女は、
違う男でも捕まえてさっさとこの未練を断ち切ろうかと真剣に悩んでいた。
「誠とはいろいろと仲良くやってきたけど、なんだか遠い存在のように思えてきたなぁ。」

「乙女が恋愛で悩むなんて、珍しすぎて雨でも降りそう〜」
「うるさいわね!私だって一応女だし、これでも恋だってする。」
ボソリとつぶやく乙女に、いつもの取り巻き三人組の森が声をかけてきた。
軽いジャブをモロに食らいながらも必死の抵抗、しかしそれもむなしく。
「黄昏が似合いますな!」 乙女の表情が若干ゆがむ。
「次喋ったらぶん殴るから。」 握りこぶしを森の前に差し出して一時休戦。

「乙女は誠ってやつをどうしたいのさ?」
「ええ? そりゃあ付き合えたらいいなって思っててぇ・・。」
「セックスしたいんでしょ。」
どストレートな返しにたじろぐ乙女は焦りを隠すようにして俯く。
「そ、そんなれたら・・・いいなぁ・・・っておんもってるだけっ!」
「じゃぁじゃあ、彼氏もちの私が乙女ちゃんに恋愛指南でもしてあげましょーか!?」
「要らぬお節介よ!まったくぅ・・帰る。」

プンとすねた乙女。だがその表情には、照れの様なものがみえた。
「・・・ように見えたのは気のせいですね。」(森談)
264名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 04:07:40.24 ID:iTKR8CcH
一方ここは乙女家の一室。

「すんごいもの見つけちゃった・・」
鬼の居ぬ間になんとやら。乙女の部屋の本棚を漁る妹、可憐。
彼女の手に握られていたのは一通の手紙であった。
宛名は誠と書かれ、しっかり封がしてあるラブレターのような"何か"。
「良識ある大人の可憐さんがこれをあけることはないから安心してね、オネエ。」

ビリビリバリバリ!!ポイッ
「っていうのは嘘で、私は子供だから許されるんでぇす。」
三つ折にされた手紙を開いていくと、20行にびっしり書かれた一途なメッセージがずらずらり。
「うっわぁー恥ずかしい!でも気になる。ちょっと部屋に戻って読もうっと。」
そそくさと可憐は手紙を持ち帰りベッドイン。懐中電灯を使って手紙を読むことに。

玄関のドアが、がちゃり。
「可憐、帰ってる?夕飯の買い物頼まれてたから買ってきたんだけど。
ねぇー、返事しなさいよ。」
姉の帰宅もなんのその。乙女さんへの警戒心ゼロな可憐は、
一人ベッドの中でニヤニヤしながら姉のラブレターを読み続ける。
「・・・で、私が誠のことを気になりだしたのはー昨年の秋のことでー」
姉の誠への愛をつづったラブレターを音読する妹。気づかない姉。
「可憐、部屋にいるなら返事しなさいよ。何読んでるのよあんた・・。」

「明日の試験範囲の確認よ。お姉も近々試験でしょ!」
「ベッドの中で懐中電灯つけながら試験勉強とか、目が悪くなるでしょ。」
「そうだね!」

姉はため息をついて自室に戻ていった。
「しめしめ、続きは今夜のお楽しみ。」
極悪可憐様のお楽しみはまだまだこれから。
265名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 04:24:07.40 ID:iTKR8CcH
「森式、男を落とすテクニックをご拝聴いただきましてぇ、
あーりがとぉーございましたー!!」
拍手を求める森にしぶしぶ乙女は拍手で応える。
「そんな簡単にいけば今頃こうならなかったんじゃない?」
反論する乙女に、森は手を腰に当てて講師のように一言。
「そうしてこなかった乙女のせい。」
「何よ私だってね・・・一生懸命努力したつもりなのに。」

落ち込む乙女に強烈なストレートパンチが続く─
「いい?乙女はすでにスタート直後にこけてるの。顔面から。その恋敵の名前・・・
世界だっけ?桂だっけ?山県もか。って多すぎる気がするのはおいといて、
そいつらにあっちふらふらこっちふらふらしてる誠のめを覚まさせるの!!
それをするにはまず言葉。ことのはじゃないよ、コトバね!
"幼馴染とかそういう関係じゃなくて・・・女として見てほしいのマコトくーん!"っとか、
そう言えば相手も少しは意識するでしょ?まずそこなんだよ!
とりあえずマークしときました。寄るなハエどもって誠に近づけさせない。
分かった!!!?鉄壁の乙女ならできるでしょ。」

乙女は軽くうなづく。案外素直な性格だったりする。
「・・・・鉄壁って胸のこといってる?」
「ああ、そういう解釈もできるね、あははは!」
「くすすすっ」
乙女の強烈なボディブローが森の腹にねじ込まれていく。
266名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 04:46:01.67 ID:iTKR8CcH
時間は夜八時。乙女の部屋。
「ハァア、いまどきラブレターなんて遅れてる気がする。渡すよりも思い切って・・・ってあれ?」
本棚に隠しておいた誠へのラブレターがどこにも無い。無い。無い。
「まだ鞄の中にも入れてないから本棚の奥にあるはず・・。」
バスケで流した汗をシャワーで洗い流したのに、背中にたれる汗は何だろう。
「あああれれ??森に書くように言われてたラブレターが・・・」

念のため・・・念のためではあるが妹に問いただしてみようと決意する乙女。
「妹を疑いたくは無いけど、可憐のことだし・・。」
あまり信用されていない可憐である。
急いで可憐の部屋へ走る。がちゃり。
「可憐、ちょっと聞くけど本棚の奥にあったもの知らない?」
「しぇっ?! しぇらない・・・」
「そう・・・試験勉強がんばんなさいよ?」
「はーい。」

可憐が犯人ではないとすると部屋に勝手に入る人間はほかにいない。
「私が単純にしまう場所を変えたのか?それとも破棄したの?
いやいや、三日三晩考えに考えてひねり出した言葉が凝縮された恋文!なくす訳が無い。」
落ち着きがなくなっている乙女の様子を扉の隙間からのぞく可憐。
「見つかったら私多分・・・うぅっ。」
本棚のどこかにあるとすれば、何かの表紙で本のなかに紛れ込んでいるかもしれない。
「本はざっと50冊。手紙を入れていたのは上から二段目、つまりここのどれかにある!」
乙女は徹夜で本漁りをはじめた。

「やばい、ゴミ箱の中に封筒捨ててたんだ・・・あわわ!」
可憐は見る見る顔が真っ青になっていく。
「お姉がゴミ箱に気づく前に回収しなきゃ、あの恥ずかしすぎる手紙が私の遺書になっちゃう・・・」
二人あたふたしていても夕日は止まることなく沈んでいく。
267名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 04:47:50.19 ID:iTKR8CcH
最後の一行は飛ばしてください
268名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 12:38:17.25 ID:8iGNs4P7
保守
269名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 06:40:27.62 ID:5BhL0+uL
かん
270名無しさん@ピンキー:2011/12/12(月) 20:22:44.09 ID:TSMsa1Yl
保守
271名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 13:09:50.85 ID:JD/t7R/H
七海のエロシーンで抜きまくり
272名無しさん@ピンキー:2011/12/26(月) 18:58:16.99 ID:6A4WWzN5
ふう
273名無しさん@ピンキー:2012/01/17(火) 22:12:22.76 ID:+UQJWcXF
保守
274名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 12:39:48.64 ID:v0M3ELoC
これからはここが賑わいそうな予感…
275名無しさん@ピンキー
オバフロ解散するかもしれないって……マジだろうか
それとも死ぬ死ぬ詐欺だろうか