オリジナル魔法少女陵辱スレ14【和姦も】

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1名無しさん@ピンキー
オリジナルの魔法少女のエロを扱うスレです。
陵辱に限らず和姦でもOK
魔法少女が陵辱しても全然OKよ

【前スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ13【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1274171469/

【注意事項】
○sage進行でお願いします。
○職人さんは特殊嗜好の作品の場合は投下前に注意書きをお願いします。
○職人さんが投下しづらい雰囲気はやめましょう。供給があってこそのエロパロ板です。
○好みに合わない作品や意見はスルー(読み飛ばし)を推奨します。
○荒らし、煽り、広告はスルーしましょう。
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【過去スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ12【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1269784803/
オリジナル魔法少女陵辱スレ11【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1264523242/
オリジナル魔法少女陵辱スレ10【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1258913109/
オリジナル魔法少女陵辱スレ9【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1256649067/
オリジナル魔法少女陵辱スレ8【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1254959024/
オリジナル魔法少女陵辱スレ7【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235747369/
オリジナル魔法少女陵辱スレ6【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225259428/
オリジナル魔法少女陵辱スレ5【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213170878/
オリジナル魔法少女陵辱スレ4【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208254990/
オリジナル魔法少女陵辱スレ3【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204801095/
オリジナル魔法少女陵辱スレ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187699066/
オリジナル魔法少女陵辱スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156666135/

【保管庫】
http://kuma.usamimi.info/magi/
【代理保管庫】
http://magicalgirlss.x.fc2.com/
2魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:20:58 ID:CZvbFzi8
太古、魔法世界において偉大なる魔術師、賢者達の力によって封印された『邪神』
『邪神』はその存在を肉体と魔力に分割され、魔力は『禍の宝珠』の中に、
肉体は決戦の地となったニノカタスの地底奥深くへ強力な結界をもって封印された。
『禍の宝珠』はニノカタスから遠く離れたヘヴンズフィルドの城の地下に厳重に封印され、
以降、魔法世界は2000年の長きに渡り邪神の脅威から守られてきた。
時折、国同士の争いや、異世界からの魔族の襲撃などの危機はあったものの、
それらも乗り越えて魔法世界は発展を続けた。
そして、邪神の肉体を封印した地、ニノカタスも時代を経るにつれて変化していった。
この場所は『禍の宝珠』を守るヘヴンズフィルドと共に力ある魔法使い、聖職者達が集まり、
邪神の復活を防ぐために常に厳重な警戒が敷かれ、封印の力を高める儀式の絶える事はなかった。
ニノカタスの邪神を封印した巨大な岩山の上部には、邪神との戦いで人間たちに加護を与えた魔法世界の神を祀る神殿が建てられ
その周囲には無数の宗教施設も設置され、そこに常駐する聖職者と魔法使いの数は2万を越えた。
さらに魔法世界の各地から、将来有望な才溢れる若者たちが送り込まれ、邪神に対抗する次世代の力となるべく教育を受けるようになった。
かつて邪神と戦った勇敢なる古代の先人達の眠る土地。
そして今もなお、邪神の復活を食い止めるため世界中の才能が集まる、邪悪との戦いの最前線。
魔法世界におけるその重要性から、いつしか、ニノカタスは『聖地』という言葉で呼ばれるようになる。
さらには集められた聖職者、魔法使い達の生活を維持するために周囲にだんだんと街ができ、もっと多くの人間が集まる事となった。
彼ら彼女らは『聖地』での人の暮らしを支える誇りをもって仕事に励み、街は大きく発展する事となる。
いつしか、ニノカタスは魔法世界でも有数の巨大都市へと変貌していった。

だが、その平和は突如として破られる事となる。
邪神の肉体の復活。
何者かによって、邪神の肉体の封印結界の一部にほんの僅かな裂け目が作られたのだ。
邪神はその肉体に残る僅かなエネルギーで、細く長い触手を自らが封印されている場所よりもっと深い地の底へと伸ばした。
そこにあったのは煮えたぎるマグマの海。
脈打つ巨大な大地の熱エネルギーを糧に、邪神は徐々に力を蓄えていった。
そしてある日、『彼ら』は大地を引き裂いて現れた。
邪神がマグマの力を借りて育て上げた大小無数のモンスター達。
彼らは邪神自らの細胞を増殖させて作り上げられた、いわば邪神の分身である。
彼らはニノカタスのそこかしこに出現し、街や宗教施設を破壊して、無数の命を奪った。
神殿に常駐する魔法使いや兵士達はこの異常事態に対して、全戦力を以て迎撃とモンスター撃退にあたった。
だが、これこそが罠だった。
ニノカタスの街を、邪神の封印を守るために全戦力を繰り出した中央神殿の内部はほとんど空っぽになってしまった。
もちろん、神殿の周囲にも防衛部隊が配置されたが、彼らの頭にあったのは外から襲ってくる敵を倒す事だけ。
獅子身中の虫の存在に気づく事などなかった。
3魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:26:51 ID:CZvbFzi8
すみません。
これから投下するというのに前書きを忘れてました。
スレ住人の方々お久しぶりです。
魔法少女ユキ第四話を投下させていただきます。
今回、非常に分量が多くなってしまいましたが、ご一読いただけると嬉しいです。
それでは改めて、投下いってみます。
4魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:28:06 ID:CZvbFzi8
太古、魔法世界において偉大なる魔術師、賢者達の力によって封印された『邪神』
『邪神』はその存在を肉体と魔力に分割され、魔力は『禍の宝珠』の中に、
肉体は決戦の地となったニノカタスの地底奥深くへ強力な結界をもって封印された。
『禍の宝珠』はニノカタスから遠く離れたヘヴンズフィルドの城の地下に厳重に封印され、
以降、魔法世界は2000年の長きに渡り邪神の脅威から守られてきた。
時折、国同士の争いや、異世界からの魔族の襲撃などの危機はあったものの、
それらも乗り越えて魔法世界は発展を続けた。
そして、邪神の肉体を封印した地、ニノカタスも時代を経るにつれて変化していった。
この場所は『禍の宝珠』を守るヘヴンズフィルドと共に力ある魔法使い、聖職者達が集まり、
邪神の復活を防ぐために常に厳重な警戒が敷かれ、封印の力を高める儀式の絶える事はなかった。
ニノカタスの邪神を封印した巨大な岩山の上部には、邪神との戦いで人間たちに加護を与えた魔法世界の神を祀る神殿が建てられ
その周囲には無数の宗教施設も設置され、そこに常駐する聖職者と魔法使いの数は2万を越えた。
さらに魔法世界の各地から、将来有望な才溢れる若者たちが送り込まれ、邪神に対抗する次世代の力となるべく教育を受けるようになった。
かつて邪神と戦った勇敢なる古代の先人達の眠る土地。
そして今もなお、邪神の復活を食い止めるため世界中の才能が集まる、邪悪との戦いの最前線。
魔法世界におけるその重要性から、いつしか、ニノカタスは『聖地』という言葉で呼ばれるようになる。
さらには集められた聖職者、魔法使い達の生活を維持するために周囲にだんだんと街ができ、もっと多くの人間が集まる事となった。
彼ら彼女らは『聖地』での人の暮らしを支える誇りをもって仕事に励み、街は大きく発展する事となる。
いつしか、ニノカタスは魔法世界でも有数の巨大都市へと変貌していった。

だが、その平和は突如として破られる事となる。
邪神の肉体の復活。
何者かによって、邪神の肉体の封印結界の一部にほんの僅かな裂け目が作られたのだ。
邪神はその肉体に残る僅かなエネルギーで、細く長い触手を自らが封印されている場所よりもっと深い地の底へと伸ばした。
そこにあったのは煮えたぎるマグマの海。
脈打つ巨大な大地の熱エネルギーを糧に、邪神は徐々に力を蓄えていった。
そしてある日、『彼ら』は大地を引き裂いて現れた。
邪神がマグマの力を借りて育て上げた大小無数のモンスター達。
彼らは邪神自らの細胞を増殖させて作り上げられた、いわば邪神の分身である。
彼らはニノカタスのそこかしこに出現し、街や宗教施設を破壊して、無数の命を奪った。
神殿に常駐する魔法使いや兵士達はこの異常事態に対して、全戦力を以て迎撃とモンスター撃退にあたった。
だが、これこそが罠だった。
ニノカタスの街を、邪神の封印を守るために全戦力を繰り出した中央神殿の内部はほとんど空っぽになってしまった。
もちろん、神殿の周囲にも防衛部隊が配置されたが、彼らの頭にあったのは外から襲ってくる敵を倒す事だけ。
獅子身中の虫の存在に気づく事などなかった。
5魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:29:48 ID:CZvbFzi8
そして、ニノカタス神殿の最奥部、封印の魔法陣の中心、その直上に作られた儀式の間でそれは起こった。
『戦況はどうです?』
『はい、市街に出現したモンスター達はどれも強力なもののようです。防衛部隊が着実に撃退していますが、
敵の数は相当なもので全滅させるまでにはかなりの時間を要するものと思われます』
『そうですか………それは良かった…』
『えっ?…大司教様、何を言って……!!?』
儀式の間にたてこもったニノカタス聖職者の最高指導者達、
その中心人物である大司教ナラカは追いすがる側近を無視して中央祭壇の上に登った。
『ナラカ殿…一体、どうしたんじゃ?』
『何をなさるのです、ナラカ様!?』
そしておもむろに懐から取り出した黒い刃を持つ短剣を祭壇に描かれた魔法陣に突き立てた。
それは、各種の結界や封印魔法を構成する情報に直接アクセスするためのマジックアイテム。
周囲の聖職者達が、大司教のしようとしている事の意味に気がついた時は全てが手遅れだった。
『さあ、お目覚めなさい。あなたの復活をこの私が祝福しましょう……』
大司教ナラカの言葉と共に邪神の肉体は解き放たれた。
マグマの熱を変換して得たエネルギーはかつての超魔力に比べればごく矮小なものだったが、
それでもこの地上に存在するどんな生物よりも破壊的な力だった。
儀式の間に吹き荒れる爆風によって、聖職者達はことごとく命を落とした。
そして、自らを縛り付ける枷を取り払われた邪神の細胞は無数の触手となって、モンスターが出現した地割れの奥から飛び出し、
懸命に戦う防衛隊の魔法使いや兵士たち、逃げ惑う市民達を捕え陵辱の限りを尽くし始めた。
やがて、ニノカタスの大地は醜悪な邪神の細胞からなる巨大な肉塊にその全体を覆われ、
そこにいた人間の全てが老いも若きも男も女もなく淫らな行為にふけり、陵辱を受け、彼らの上げる心の悲鳴が邪神の肉体の新たな魔力供給源となった。

そして現在、邪神の肉体は山河を越え国を越えどこまでも広がり、魔法世界の三分の一までを自らの領域としてしまった。
その過程で邪神の力に魅入られ、その細胞を自らの肉体の内部に受け入れた者達。
それが邪神の完全復活を目論む集団『邪神の末裔』である。
邪神細胞の力と、邪神の肉体から生み出される様々なモンスター達を従えた彼らは破竹の勢いで進撃を続けていた。
だが、とある事件がきっかけで彼らは窮地に立たされる事になる。
それは………。
6魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:32:11 ID:CZvbFzi8
「確かに、『禍の宝珠』の奪還は我々の急務です。しかし、そんな事が可能なのですか、アウクモス?」
いまや魔都と化したニノカタスの中心部、そこだけは往時の荘厳な佇まいを残した神殿。
その儀式の間で、『邪神の末裔』きっての実力者の一人、アウクモスは邪神の司教となったナラカにある進言を行っていた。
「はい。私が直接、時空の壁の向こうに赴き、『禍の宝珠』を取り返してみせましょう」
『禍の宝珠』、邪神の魔力が封印されたマジックアイテムであり、かつてはヘヴンズフィルド王城の地下に封印されていた。
アウクモスはヘヴンズフィルド最高の魔法使い『閃光の十二騎士』の一人であったにも関わらず、
『邪神の末裔』に内通し、ヘヴンズフィルド王都を陥落させ、『禍の宝珠』の封印を解いた。
だが、そこで思わぬ事態が発生した。
ヘヴンズフィルドでの彼の弟子であり、『閃光の十二騎士』の一人であったユキの反撃がトリガーとなり、『禍の宝珠』の魔力が暴走。
その爆発的魔力は時空に穴を穿ち、ユキと『禍の宝珠』をはるか遠い異世界へと飛ばしてしまったのだ。
以後、強力な魔術師達を数百名の単位で集め、時空の穴の痕跡を僅かに開き、
『禍の宝珠』奪還の命を受けたモンスターを異世界へと幾度となく送り込んできた。
邪神の細胞から生まれたモンスター達は『禍の宝珠』を奪還した後、
その魔力を開放し強大なエネルギーを以て再び時空の穴を開き帰還する手はずとなっていた。
だが、これまで送り込んだモンスターで戻ってきた者は一匹としていなかった。
『禍の宝珠』がなければ、邪神の完全復活は不可能。
もともと、邪神の力に惹かれて仲間に加わっただけの烏合の衆でしかない『邪神の末裔』メンバー達は、
この事態を前にして完全に足並みを崩していた。
おかげでヘヴンズフィルド陥落によってついに追い詰められたかと思われた対邪神国家連合は息を吹き返し、
『邪神の末裔』によって占領された領域を次々と奪還し始めたのだ。
邪神が復活できなければ、国家連合側にも十二分な勝機がある。
裏切り者によって奪われてしまう筈だった『禍の宝珠』を、必死の反撃で彼らの手の届かない場所へと持ち去ってみせた『閃光の十二騎士』ユキの存在も、
邪神に脅かされる人々に大きな希望を与え、兵士達の士気はこの上なく高めた。
「今回の事は全て、この私、アウクモスの責でございます。どうか、大司教閣下のお許しをいただきたい」
「ですが、異世界への大規模転移魔法の多用の為に我々の魔術師達は疲弊しきっています。
改造型ヴォルトレスを送り出して以降のこの一ヶ月あまり、モンスターを向こう側へ出撃させていないのはあなたも知っているでしょう?」
「はい。そこで、私独自の方法で異世界への転移を行おうと考えています」
「独自の方法?」
「ええ、既に準備を始めています。必ずや閣下に朗報をお届けいたしましょう」
そう言って、アウクモスは自信ありげに微笑んだのだった。

数日後、ヘヴンズフィルドに隣接するオヌグル王国は騒然とした空気に包まれていた。
空を覆い尽くす黒翼の群れ。
遠目には嵐を呼ぶ黒雲とも見えるそれは、『邪神の末裔』の空戦モンスター軍団である。
怒涛の如き勢いで進撃する邪神の配下達。
だが、その進路上には同じく巨大な翼を広げて彼らを待ち構える影があった。
銀に磨かれ、鋼鉄の爪とキバを備えたドラゴンの軍団。
各々が背中に乗り手である魔法使いを乗せた彼らは、ヘヴンズフィルドと共に『邪神の末裔』と戦い続けてきた強国・オヌグルの装甲竜騎士団である。
一般レベルでの魔法の研究・技術開発の進んだオヌグルはさまざまな魔法兵器を生み出し、『邪神の末裔』との戦いを支えてきた。
そんな彼らが作り上げた最強の力が、搭載された高出力魔力機関によって大空を舞う鋼のドラゴン達なのだ。
それぞれが魔術によって自我を与えられた装甲竜達は、乗り手の魔法使い達と魔力を同調させる事でその力を何倍にも高める。
7魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:33:10 ID:CZvbFzi8
左右に陣を敷いた装甲竜軍団の真ん中辺り、既に目と鼻の先まで接近してきたモンスター達の姿をじっと見つめる少女がいた。
「報告通りの凄まじい数ですね、隊長」
「だなー」
戦場に似つかわしくない、間延びしたような声で答えた少女は、最新型の装甲竜に乗るオヌグルの装甲竜騎士団きっての精鋭。
ざっくりと肩のあたりで切られたクセのある髪の色は、まるで炎のような赤。
まるでウェットスーツのようなコスチュームは、強力な魔力によって編み上げられ、見た目以上の防御力を持つ。
彼女の髪と同じく赤いソレは、しなやかな筋肉に覆われた細身の体に、見事なまでのサイズを誇る彼女の胸にピッタリとフィットしていた。
両腕に装着された腕輪には魔力制御用の宝玉が埋め込まれており、太陽を反射してときおりまばゆい光を放っている。
年の頃は15かそこらだろうか?
だが、装甲竜の背に乗り敵を見つめる眼差しは、気怠げな口調とは裏腹にスキのない眼光を放っている。
彼女の名はレイナ。
四人の優秀な部下を従え、幾つもの戦いで功績を上げてきた最強の魔法使いの一人である。
「やっぱり敵も『禍の宝珠』を失って焦ってるんスね!」
「う〜ん……確かにそれもあるんだろうけど……なんか妙なんだよね……」
「何か不審な点がお有りですか、隊長殿?」
「いや、どーも嘘臭いって思えちゃってさ」
「嘘臭い?」
「ん〜…どう言ったらいいのかなぁ?」
「……確かに、そもそも、今のアイツらにこれだけの大戦力を繰り出す余裕など無い筈なのだがな……」
レイナの台詞に次いで、副隊長のヴォルドが口を開く。
『禍の宝珠』を失って以降、動揺する『邪神の末裔』達の足並みは乱れ、まともな連携すら出来ない有様だった。
そんな彼らが今、大軍勢を率いてオヌグルに攻め入ろうとしている。
「今のヤツらがこれだけの数を揃えるには、奴らの中でもトップに位置する強い影響力を持った者の号令が必要だろう」
「トップ……邪神司教ナラカですか?」
「そう、その辺りの幹部連中だな。しかし今、そこまでして大軍を動かしてヤツらに何のメリットがある?」
邪神復活のキーアイテムを遠い異世界に飛ばされてしまうという最悪の事態。
しかも、その異世界にアクセス可能な時空の裂け目の痕跡は、ちょうど対邪神国家連合との戦いの最前線の間近、ヘヴンズフィルドに存在するのだ。
これだけの軍勢をオヌグルに送り込んでしまっては、ヘヴンズフィルドの守りが手薄になるのは必至。
『邪神の末裔』達が払う危険は非常に大きなものである。
「我々、装甲竜騎士団とマトモにぶつかればタダで済まないのも承知の筈。なら、奴らの狙いは何だ?」
訝しげな表情で敵軍を睨みつけるヴォルドの背中に、レイナがこんな事を言う。
「いるみたいだね」
「……?何がですか、隊長殿?」
「抑えてはいるけど、この魔力……ボリス…テウツォート…ダクーネ……それに、アウクモス。四魔将が勢揃いしてる……」
レイナの言葉にヴォルド以下隊員達は皆、一気に表情を険しくした。
四魔将とは、邪神司教ナラカ直属の『邪神の末裔』最強の戦士達である。
邪神の力に魅入られただけの他の連中とは一線を画する存在。
長らく謎とされていた四魔将のリーダーがよりにもよって、ヘヴンズフィルドの『閃光の十二騎士』の一角、アウクモスだった事は対邪神国家連合を驚愕させた。
一人一人が他を隔絶した強さを誇る彼らが同じ戦場に現れるなど悪夢以外の何者でもない。
同時に、貴重な戦力である彼らを一箇所に集めてしまう理由がレイナ達には分からなかった。
「アウクモス!?……あの裏切り者が……っ!!!」
「四魔将を揃えて、何をやらかすつもりなんですか!!?」
「わかんないよ。でも、アイツらが何の考えもなく出てくる事はあり得ない」
「そもそもヤツらが顔を揃えているだけでこちらには驚異的です」
「うん。だから、みんな………」
レイナは自分を囲む四騎の装甲竜、その背に乗る部下たちの顔を見回して
「力を貸して。アイツらの目的が何であれ、絶対に止めなくちゃ……」
放たれたその力強い言葉に、四人の部下達はそれぞれ深く肯いたのだった。
8魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:34:12 ID:CZvbFzi8
一方、オヌグル王国・装甲竜騎士団との戦いを間近に控えた『邪神の末裔』軍の中心部。
「言われた通り、ヘヴンズフィルドの王城跡から例のモノ持ってきたわよ、アウクモス」
「ありがとう、ダクーネ。これで準備は万端に整った」
「全くヘヴンズフィルドへのスパイの件といい、いつもいつもお前はそのしれっとした顔でよくやるぜ」
「そうだな。まさかこんな『方法』があるとは、私ですら思いもよらなかった」
ダクーネ、アウクモス、テウツォート、ボリス……四魔将と呼ばれる『邪神の末裔』の幹部達は要塞型モンスターヴォルトレスの背の上に集まっていた。
『邪神の末裔』が誇る最強の四人。
一見したところ普通の人間と何ら変わるところのない彼らだが、
その肉体の奥深くにまで邪神細胞を受け入れた彼らは、既に通常の生物の範疇を超える存在だ。
周囲の空気を歪ませるその魔力は、黒く禍々しい。
揃いの黒いローブに身を包んだ彼らがここに一同に会した事には、やはり何がしかの目論見があるためのようだ。
装甲竜騎士団の方に向けられたアウクモスの視線は、目前の敵を通り越して遥か遠くを見据えているようだった。
そして、彼は両手を高く掲げ全軍に号令する。
「さあ、作戦を始めよう。我ら『邪神の末裔』の未来を決する戦いを……!!」
アウクモスの言葉と共に、彼に付き従う空戦モンスターの大軍団が飛行速度を加速し、オヌグル軍に猛然と突撃を開始する。
「随分と待たせてしまったね。今そちらに行くよ、ユキ……」
ついに始まった戦いの様子を眺めながら、口元に薄い笑みを浮かべて、アウクモスは確かにそう呟いたのだった。
9魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:34:34 ID:CZvbFzi8


私には両親の、家族の記憶がない。
物心ついた時には既に孤児院にいて、仲間たちと一緒の生活を営んでいた。
そういった子供たちは私達の世代にはさして珍しいものではなかった。
いつまでも、どこまでも続く『邪神の末裔』との戦いによって、家族を失った子供たちが国中に溢れかえっていた。
私のいた孤児院にも、月に二度、三度と家族を亡くし行き先を失った新しい『仲間』がやって来た。
イジメやケンカもあったけれど、互いに同じ痛みを、寂しさを知っている仲間を、私達はとても大切にしていた。
それでも、みんな心のどこかで埋める事の出来ない孤独感を味わっていたのだけれど。
そんな日々を送る私の前に、あの人は突然現れた。
院長先生に連れられてやって来た彼の、涼やかで優しげな笑顔は今も私の目に焼きついている。
「ユキさん、で良かったかな?」
「おにいさんは、だれ?」
「私はアウクモス。君の力を借りるためにここまでやって来た」
『閃光の十二騎士』の一人、アウクモス。
私の師匠。
彼は、私にはとてつもない魔法の才能がある事、それを是非自分の元で育てたい事、それをわかりやすい言葉で伝えてきた。
気が動転した私は訳も分からないまま、ただ自分が必要とされている事だけは理解して、彼の申し出を受けた。
それから、私の生活は一変した。
首都の中心から少し離れたアウクモス師匠の大きなお屋敷。
そこで、彼手ずからに魔法の指導を受け、訓練に明け暮れる毎日が始まった。
「君には才能がある」、最初、私は師匠のその言葉がとても信じられなくて、不安でいっぱいの心のまま魔術を学んでいた。
もし、それが師匠の勘違いだったら?彼の思うような魔法使いになれなかったら?
私は『失った』事のある人間ではあっても、『見捨てられた』経験など無かった。
もし大きな失敗をして、師匠が私の事を『必要ない』と言ったら?
何度も想像して、屋敷の大きなベッドの中で自分の体をぎゅっと抱いて震えていた。
そんな私の不安を溶かしていったのは、他ならぬ師匠の笑顔だった。
私が魔法の訓練に打ち込む姿を、師匠は穏やかな笑顔を浮かべてずっと見ていてくれた。
危険な事をして怒られる事もあったけれど、怒られた理由とそれがどうしていけない事なのかを私にきちんと諭してくれた。
やがて、私は次第に魔法を上手く使いこなせるようになって、『見捨てられる』なんて事は考えなくなった。
私に向けられたアウクモス師匠の眼差しはきっとずっと変わらない。
そう確信していた。
そして、その考えに間違いは無かった。
あの、ヘヴンズフィルドが崩壊した日。
師匠の裏切りを目の前にして、残る力の全てを振り絞って私は抵抗を試みた。
そんな私に対してアウクモス師匠が向けた眼差しはいつもと同じ、自慢の愛弟子を見つめる瞳だった。
たぶん、師匠は歓喜すらしていたのだと思う。
『あれだけの肉の責めを受けて、まだ正気を残していたとは……流石は私の弟子だよ、ユキ……』
いつもと変わらぬ穏やかな笑顔で放たれたその言葉を聞いたとき、私は理解してしまった。
師匠は私を心の底から愛していた。
………自分を楽しませてくれる出来の良い玩具として………。
私は彼の魔法使いとしての好奇心や欲求を満たす為の人形として貰われていったのだ。
そして、私が異世界に飛ばされても尚、師匠は私という人形を使って遊んでいる。
こちらの世界に刺客として差し向けられたモンスターの中には、明らかに師匠の手による改造が施されているものがいた。
私は、怖い。
罵ってくれれば良かった。
計画の為に利用していただけで、お前なんか本当は大嫌いだったのだと言ってくれれば良かった。
だけど、私の敬愛していた師匠は、私の事を『モノ』としてしか見ていなかった。
その絶望は今も私の心から離れてくれる事はない。
10魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:35:11 ID:CZvbFzi8
「ユキ?大丈夫か?ユキ?」
「ふえっ!?お、お兄ちゃん!!?」
そこで私は浅いまどろみの中からハッと目を覚ました。
どうやら私は学校の宿題をやり終えた後、そのまま疲れて勉強机に突っ伏して居眠りをしていたみたいだ。
その私の顔を少し心配げな表情で覗き込みながらお兄ちゃんが言う。
「何だかウンウン唸ってたぞ。悪い夢でも見たのか?」
「うん。はっきりとは覚えてないけど……」
「そっか……」
こういう時、お兄ちゃんは何も聞こうとはしない。
私がこの世界に来るまでに経験した辛い出来事、その一端を知っているからだ。
お兄ちゃんはただ、私の頭にそっとその大きな手の平で触れて、私が落ち着くまで優しく撫でてくれる。
「お兄ちゃん…ありがと…ごめんね……」
「なんでそこで謝る?」
「心配…かけてるし……」
「俺が勝手にしてるだけだ。気にするなよ……」
お兄ちゃんの手の平から伝わる熱が、次第に私の不安を鎮めてくれる。
胸の中にどこまでも広がっていた筈の恐怖が、みるみる小さくなっていくのを感じる。
だけど、その時、私は思い出してしまった。
さっきの夢の内容、その断片を。
あの時の恐怖と絶望感。
アウクモス師匠の真意を知った時の全身から力が抜けていくような感覚が蘇る。
今まで自分を支えてきてくれたものが、足元から崩れていく。
あんな気持ちをもう一度味わう事になったら、私はどうなってしまうのだろう?
………例えば、もしもお兄ちゃんに見放されたりしたら……?
(いけない……こんな事考えちゃいけないのに………)
お兄ちゃんは見も知らない私を妹だと、家族だと言ってくれた。
全てを受け入れて、命を懸けて守ってくれた。
その気持ちは十分に分かっている筈なのに……。
(ごめん…お兄ちゃん……ごめんね………)
胸の奥に燻る小さな不安感を拭い切れないまま、私は心のなかで小さく呟いたのだった。
11魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:35:53 ID:CZvbFzi8
あの巨大モンスター・ヴォルトレスを撃退してから一ヶ月、街には平穏が戻っていた。
どうやら次元の壁の向こうの敵には今現在、これ以上モンスターをこちらに派遣する余力が無いようだ。
ユキの話によると、こちらの世界にモンスターを転送する為には恐ろしい程の魔力が必要だという。
『禍の宝珠』を取り戻そうと躍起になっていた敵。
ヤツらの力は強大だったが、それでも限界はあったらしい。
もちろん、まだまだ安心は出来ない。
いずれ、再び力を蓄えて、ヤツらは必ずこの世界にやって来る。
『禍の宝珠』はヤツらの生命線なのだ。
敵がその奪還を諦める事はまずあり得ない。
それでも………。
「それでも、ユキが戦わなくて済むのは良い事だよな…」
今の俺の力では異世界のモンスター達に勝つ事なんて夢のまた夢だ。
俺に出来るのはモンスターに立ち向かうユキを、多少なりと手助けしてやる事だけ。
あの小さな体で果敢にモンスターに挑み、傷つき倒れても立ち上がり、戦い続ける妹の姿。
それを見続けるのは辛かった。
ユキはそんな戦いをこの世界に来るずっと前から続けてきたのだ。
今の平和は束の間のものでしかない。
それは十分理解している。
それでも、そんなアイツが年相応の女の子らしい笑顔を見せてくれるのは、やっぱり嬉しい。
出来る事ならば、今の平穏が少しでも長く続いて欲しい。
「でも、昨日のユキは何か様子が変だったな」
俺は昨夜のユキの不安げな表情を思い出しながら呟いた。
「悪夢か……。やっぱり向こうでの辛い出来事はそう簡単に忘れられないよな……」
邪神復活の鍵を奪い去ったとはいえ、ユキの故郷は未だ敵の手の内だ。
辛くない筈がない。
きっと、元の世界に戻れる方法があれば、たとえそれがどんな危険なものでもユキは試そうとするに違いない。
大切なものを守る為なら、命も体も何もかも、自分の全てを投げ出せるのがユキという少女だ。
「……もう少し、自分を大事にして欲しいところなんだけどな。兄貴としては……」
そんなユキに戦い以外のところで何かしてやれる事はないか?
散々悩んだ挙句、俺が出した結論はごくありきたりなものだった。
今も悪夢にうなされるユキの心を少しでもリラックスさせてやりたい。
もっとアイツの笑顔を見てみたい。
その為に少し前から、俺はちゃくちゃくと、とある計画を練っていた。

そんな事を考えながら、昼休みの校内を歩いていた俺だったが、思いもよらない人物の後ろ姿を見つけて思わず立ち止まった。
「き…金徳さん……!?」
優に2メートルはある巨体をボロボロの法衣で包んだ禿頭の人物。
見間違える筈がない。
一ヶ月前のヴォルトレスとの戦いの際、迷い悩む俺を叱咤し、ユキ達を助ける手助けをしてくれたあの人。
魔物退治を生業としている金徳さんがどういう理由でここにいるのか?
俺には全く見当もつかなかった。
しかも金徳さんの足の向かうその先は……
「文化部の部室棟?どうしてそんな所に……?」
俺はとりあえず遠ざかる金徳さんの背中を追いかけて、自分も部室棟の中に足を踏み入れたのだった。
12魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:36:50 ID:CZvbFzi8
「ここだな。なるほど、聞いていた通りの大仰な名前だな」
事前に知らされた案内を頼りに部室棟の廊下を進んだ先に、金徳は目的の部屋の扉を見つけた。
『民俗文化・考古学研究部』
およそ一ヶ月前、異世界から襲来した巨大な怪物・ヴォルトレスとの戦いを終えた直後、金徳は思いも掛けない人物と再会する事になった。
以前、九登呂岩と呼ばれる大岩の周辺に現れた魔物、ヒルコの退治を依頼されたときに出会った少女。
この部室の主、『民俗文化・考古学研究部』部長・竹内礼子とばったり顔を合わせる事になったのだ。
しかも、とんでもない事に対ヴォルトレス戦を共に戦った退魔師の少女や陰陽師とも彼女は面識があった。
「ヒルコ退治のときもあの娘には随分振り回されたものだが、真逆、他にも同じような事件に首を突っ込んでいたとはな……」
呟く金徳の口調は言葉とは裏腹にどこか嬉しそうに聞こえた。
およそ四年ほど前の事であるから、当時の彼女はまだ中学生だった筈だ。
行く先々で姿を見せる礼子に最初は辟易とさせられたものだったが、予想を上回る強さで金徳を苦しめたヒルコに対し、
逆転のヒントを見出してくれたのは他でもない彼女だった。
そして、礼子はあの頃と変わらぬマイペースぶりを発揮して、ついにはこんなクラブまで立ち上げてしまったのだ。
今も相変わらずの礼子に会える事が金徳には何やら嬉しくてたまらなかった。
「失礼する」
「はいはい、どーぞ」
コンコンとノックをしてから声をかけると、のんびりした声が返ってきた。
そして、足を踏み入れた扉の向こうの景色に金徳は思わず息を飲んだ。
「これは……すごいものだな」
壁を埋め尽くす各種の書籍、無造作に置かれた様々な物品の中に一級の考古学資料が混ざっている。
そんな諸々の真ん中に佇む礼子の姿は怪しげな研究に勤しむ中世の錬金術師といいとこだった。
「やあ、金徳さん、改めてお久しぶりです。あの時はお世話になりました」
「それはこちらの台詞だ。しかし、相変わらずの様子だな。まったく、いい歳の娘が奇っ怪な現象ばかり追いかけてるというのはどうかと思うぞ?」
「ふふふ、何と言われようと私のこの情熱を止める事はできないんですよ」
四年前と変わらぬ会話の手応えに、金徳の頬が緩む。
「全くどこまで行ってもいつまで経っても変わらぬ娘だな」
「あはは、自分でももう諦めてますよ。でも……」
「むぅ……?」
いきなり礼子に顔をまじまじと見つめられて、金徳が少し驚く。
「なんだ?儂の顔に何かついているか?」
「金徳さんは変わりましたね……」
怪訝な顔の金徳に、礼子は優しく微笑んで言葉を続ける。
「四年前お会いしたときの金徳さんは、何というか凄く神経が張り詰めてるみたいで……ちょっと、怖い顔してました」
「魔物退治の真っ最中であったからな。気楽な顔はできん」
「いえ、そういう事じゃなくて……」
礼子は思い出す。
闇に潜む異形、ヒルコと呼ばれる怪物達と戦っていたときの金徳の姿、形相はまるで地獄の鬼のように見えた。
しかし、今、目の前に座るこの人物からは、そんな雰囲気は微塵も感じ取れない。
「優しいお顔をするようになったんですね……」
「そ、そうか……?」
思いも掛けない言葉に、金徳はどう答えて良いか分からず言葉を詰まらせる。
だが、礼子の指摘した事は、金徳自身も最近自覚し始めていた事だった。
「やっぱり、彼のおかげなんですね」
「うむ。あの少年が儂に大事な事を思い出させてくれた。
山門タケシ。あの少年に出会った事がきっかけだった。
迷い悩み、それでもひたむきに前に進もうとする少年の姿に、金徳は若かりし日の自らの影を見た。
あの少年の姿に、金徳はもう一度、見失っていた筈の自らの出発点を思い出す事ができた。
「そういう訳であるから、久しぶりにきちんと会って話をしたいのだがな。せっかく学校に来たのだし……」
「そうですね。ここまでやって来て、タケシくんに会わずに帰るのはもったいない……だから、ほら……」
それから、金徳の言葉を受け、立ち上がった礼子は部室の入り口の扉まで歩み寄り
「…だから、話が聞きたいなら、君も遠慮せずに入ってくるといいよ。タケシ君……」
「えっ!!?」
ガチャリ、ドアが開くのと同時に、間の抜けた声を出して話題の当人、山門タケシが部屋の中に転がり込んできた。
呆然とするタケシに、礼子と金徳はニヤニヤと笑みを浮かべて
「さ、タケシ君……」
「いつ入ってくるのかと待ちかねていたぞ」
そう話しかけたのだった。
13魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:38:50 ID:CZvbFzi8
まさかとっくの昔に気づかれていたなんて……。
寄りかかっていた扉を急に開けられて、俺はその場に無様に突っ伏した。
「あまり説教じみた事を言いたくはないが、盗み聞きはいかんなぁ、少年」
「きちんとドアをノックして入ってきてくれれば、私が君を除け者にする筈はないだろう、タケシ君?」
俺を見下ろす金徳さんと部長の満面の笑みを見れば、俺も観念する他なかった。
そもそも俺なんかがこの二人の裏をかこうとしたのが間違いだったのか………。
「どこから気付いてたんです?」
「話し始めてすぐぐらいかな?私達の話の内容にいちいち反応して息を呑んだり動揺したり、気配がバレバレだったし」
「儂の方は、この部室棟に入る前から後を付いてくる気配には気付いておったな」
「修行が足りなかったね、タケシ君」
「はい……」
それから、二人にコテンパンにされてすっかりうなだれた俺の肩を叩きながら、部長はこんな事を言った。
「まあ、ちょうど君が来てくれて都合が良かったよ」
「へ?」
「見てもらいたい物があってね」
驚く俺を横目に、部長は部室の奥にある少しばかり型の古いパソコンを起動させる。
「その少年に見てもらいたい物、というのは儂が今日ここに呼ばれた用件とも……」
「ええ。関係あるっていうか、その用件そのものですね。いずれタケシ君にも見てもらうつもりだったし、それなら一緒に済ませる方が手間がはぶける」
「………?何の話ですか?」
怪訝な顔の俺の目の前で、部長はPCのディスプレイ上に一枚の地図を表示させた。
地図の上にはいくつもの赤い点が打たれ、その一番外側の点の並びはちょうど綺麗な真円を描いているように見えた。
「タケシ君はこれ、覚えてるだろう?」
「はい。この街に馬鹿みたいな数が残されてるストーンサークルの配置図ですよね。
部長はその一つ一つのストーンサークルが組み合わさって、さらに大きなストーンサークルになってるんじゃないかって」
「うん。私はこの一月ばかりこの件に関して調べ物をしていてね。その内、ある事を思いついた。それが……」
部長の操作で地図の上にさらに無数の黄色の点が出現する。
それらは決して無秩序に並んでいるのではなく、元からあった赤い点と組み合わさって、さらにいくつもの円を描き出していた。
「むぅ……」
顎に手を当てた金徳さんが難しい顔をして唸る。
俺はたまらず部長に尋ねた。
「部長、これは一体……」
「この新しい黄色い点は、神社やお寺、お墓にお地蔵さんと思いつく限りの宗教的な施設の位置を打ち込んだものなんだけど、
見ての通り、それが何故かストーンサークルの位置と組み合わさって、こんな幾何学的な模様を作り出してしまう。
もちろん、誤魔化しやヤラセは一切なしだ。自分でも地図にマーキングをしながら、誰かに上手く騙されてるんじゃないかと思ったほどだよ……」
ディスプレイを見つめる部長の横顔はいつになく固い。
確かに、こんなものを見つけてしまったら、なかなか平静を保つ事は難しいだろう。
しかし、どんなに意味ありげに見えてもただの偶然の産物に過ぎないものはこの世の中にいくらでもある。
俺は努めて冷静でいようと意識しながら、部長の話の続きを待った。
14魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:39:47 ID:CZvbFzi8
「黄色い点が示すお寺や神社はかつてのストーンサークルがあった場所、霊的な力を持つ土地に作られたんじゃないかと思ってる。
………ただ、これだけなら、単なる妄想として私も片付けてしまってたと思う。あんまりにも出来すぎているからね。だけど………」
次にディスプレイに現れたのは薄暗い石造りの部屋の写真だった。
「金徳さんもタケシ君も覚えてると思うけれど、一ヶ月前、この街で大きな発見があった」
「うむ。あれは何度もニュースで見たからな。嫌でも忘れられん」
「確か、ウチの街にある古墳の石室の奥から、もう一つ石室が出てきたんですよね」
きっかけは、あの巨大モンスター・ヴォルトレスの襲来だった。
ヴォルトレスがやたらめったらに撃った魔法攻撃が起こした振動が古墳の石室の壁面の一つを崩してしまったのだ。
そこには石室のさらに奥に通じる狭い通路が見つかった。その先にあったのが、さっきの写真の部屋である。
カチカチ、と静まり返った部屋に響くクリック音。
ディスプレイの上に現れる次の写真。
「そこには棺があった。石を削って作られた大きな棺が……。棺の中身はカラ、副葬品・壁画の類も一切無し。
ただ、その空っぽの棺の上にはこんなモノが刻まれていたんだ……」
「なんと……っ!?」
「これって……?」
ディスプレイ上に映し出された棺のフタのアップ写真。
そこには石を削って奇っ怪な模様が彫られていた。
まず、外周を囲む12の円、その内側にはそれぞれの頂点に同じく円を頂いた三角形が描かれている。
そして、その三角形の内側にあったものは………。
「これ……さっき見たのと同じ……」
「そう。細かな部分まで寸分違わず、さっき見せた地図に描かれた模様と同じなんだ。
この印は考古学会でも色々と物議を醸してるらしくてね……これを見てくれ」
「…お札ですか?……って、ああっ!!」
「これも、あの石棺の文様と同じだな」
12の円に囲まれた三角形、そのさらに内側の円。
それは、石棺の文様を簡略化したもののように見えた。
「この街の神社では昔から、この印の入ったお札を使ってる。それから、この街に古くから残る家系でも、神棚には同じ印の札が飾られている。
繋がってるんだ、全部。地図上に現れる幾何学模様、石棺の文様、お札……ここまで調べて、もう偶然だとは思えなくなった。
かつて、私はこの街に点在するストーンサークルはより大きなストーンサークルの一部だと考えた。
ストーンサークルは一般に祭祀の場と考えられている。なら、この巨大なストーンサークルは何に祈り、何を祀っていたのか……」
それから部長は、しばし言葉を詰まらせて、ためらいがちに『その仮説』を口にした。
「この巨大ストーンサークルには何がしかの力がある。
そして、それがあの得体の知れない怪物達をこの街に呼び寄せるそもそもの原因になったんじゃないか。
少なくとも、私はそう考えている……」
語り終えた部長はこちらに向き直り、真剣な顔で俺達を見つめて言った。
「もし、私がくだらない妄想に取りつかれてるだけだと思ったら、遠慮無く頭をぶん殴ってほしい。
所詮はアマチュアで素人な私の推論に過ぎないんだ。何か明確な根拠があって言ってる事じゃない。
だから……だからこそ、私は二人の意見が聞きたいんだ……」
いつになく苦しそうな表情の部長に、俺はただ戸惑う。
15魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:40:49 ID:CZvbFzi8
(……でも、この街にモンスターが現れるようになったのは、ユキの持ってる『禍の宝珠』を追いかけて来たからであって……いや、ちょっと待て!?)
モンスター達はユキを狙って異世界からこの街にやって来る。
ならば、ユキがこの街に飛ばされて来た理由は?
ただの偶然なのか?
そこで俺は思い出す。
ユキと同じ魔法を使い、青いコスチュームに身を包んでモンスターと戦う退魔の少女。
朝霧キョウカの持つ龍牙刀は、そもそもユキ達の世界に存在したものと同じ種類の武器だという。
ユキ曰く、この世界とユキ達の世界は本来なら行き来など出来ないほど遠く離れているらしい。
だが、確認出来るだけで二度も、ユキを含めて、向こうの世界からの来訪者がこちらの世界に現れている。
繋がっていた?
この世界と、ユキ達の世界が……?
そして俺は、躊躇いがちに部長の問いに答えた。
「俺は…部長の考え、間違ってないと思います」
「……何故、そう思うんだい。………ああ、そうか…そうだったね…」
俺の答えを聞いた部長は、おそろくユキ絡みの事だと察してくれたのだろう、優しく微笑みを返してくれた。
「儂も一考に値する意見だと思うぞ。確かにこの街には他とは違う力のようなものを感じる。
最初は例の怪物絡みだろうと考えていたが、最近はそれだけではないと思っている。この街には何かがあるとな」
続く金徳さんの言葉を聞いて、部長は大きく肯いて立ち上がり……
「よし、二人の意見は分かったよ。ありがとう。私はしばらく、この件について調べてみようと思う」
ぐっと拳を握り締め、やる気まんまんといった表情で宣言した。
さてはて、部長による調査から果たしてどんな新しい発見が為されるのか?
少なくとも、ユキや件の退魔師一族の事を知っている身としては、何も無いとは思えない。
ほとんど部長一人で回している部ではあるけれど、俺も部員の端くれではある。
何か出来る事はないかと考え部屋を見回していると、ある物を見つけた。
「部長」
「ん、なんだい?」
「ここにあるプリントアウト、持って帰ってもいいですか?」
「お、協力してくれるのかい?流石、我が部のナンバー2」
「ナンバー2って…実質的な部員、部長と俺だけでしょ」
部長が俺と金徳さんに見せてくれた地図や写真のプリントアウト。
これをユキに見せて、意見を聞いてみたいと俺は考えていた。
(もしかすると、ユキにとっても何かの助けになるかもしれないし……)
「分かった。……あ、それから、ついでにこれも…」
「……?…何ですか、これ?」
「いーからいーから、とりあえず見てみなさいな」
部長から手渡された分厚い髪の束をワケも分からないままパラパラとめくる。
そこに書かれていたのは、遊園地、水族館、ショッピング、今月上映される映画とその詳細などなど……。
「な、なんですか、これ?」
「タケシ君が最近、その手の事をそれはもう真剣に調べてると噂に聞いてね」
「誰が噂してたんですかっ!?」
「いや、君、自覚無いみたいだけど女子に結構人気あるんだよ。そんな君がえらく真面目な顔でこの手の事に関する雑誌を読んでたって、
とある女子が泣きついて来てさ……『あれってデートの準備じゃないの?山門君に彼女はいなかったんじゃないの!!?』なんて言われてさ」
「い―――っ!!?」
そんな話になっていたとは……
確かに俺がこの手の事を調べて回っていたのは事実だ。
ユキを遊びに連れて行ってやろうと足りない頭をしぼって色々考えていたのだ。
未だに最終的な結論を出せずに迷っていたので、この資料はまあ有難くはあるのだけど………。
「ほうほう、何やら面白そうな話だな、少年?」
「どういう事情なのか、優しい先輩に話してはくれないかな?」
金徳さんと部長の笑顔が怖い。
正直に話したら絶対必ず徹底的に遊ばれるに違いない。
「す、す、す、すみませんっっっ!!その話はまた今度ーっっっ!!!!!」
二人の発するプレッシャーに俺は耐える事が出来なかった。
手渡されたプリントアウトをぎゅっと握りしめて、俺は一目散に部室を飛び出した。
(……ああ、でもきっと、また今度会ったときにも色々聞かれるんだろうなぁ……)
なにしろあの二人の事である。
敵にするには相手が悪すぎる。
頭の中を半ば諦めの感情に支配されながらも、俺は全速力で部室棟から逃げて行った。
16魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:41:52 ID:CZvbFzi8
「予想通りの反応、だな。わかりやすい少年だ」
「まあ、そこがタケシ君の良いとこでもあるんですけどね」
「違いない」
タケシが逃げ出した後の部室に悪党な二人のおかしげな笑い声がくつくつと響く。
それから、金徳はある事を思い出して、礼子に尋ねる。
「そういえば、その少年の事なのだがな」
「何ですか?彼を弟子にしたい〜なんて言っても、この私の目の黒い内はゆるしませんよ。
それに、そんな事になったら、剣道部の方だって黙ってないと思いますし………」
「お主を敵に回そうなどとは思っておらん。それに、ここの剣道部の顧問の腕前は有名だからな。
そもそもこの儂自身が弟子を取るなど片腹痛い。100年ばかり修行が足りんわい」
「それなら、一体……?」
「儂が聞きたいのはもっと即物的な話でな。ほれ、あの少年の持っておる御神刀があるだろう」
「ああ、それは以前私が彼にあげたものですよ」
異世界からのモンスターとの戦いでタケシが使っている魔法剣はそもそも、礼子から手渡された御神刀だった。
お守り代わりにと持たされたそれに、彼の強い願いを受けた『禍の宝珠』の魔力が宿る事で光の刃を放つ必殺剣に変化したのだ。
そもそもは礼子がとある山奥の無人の集落近く、腐って潰れた神社の社殿から勝手に持ち出したものだったのだが……。
「お主はあれをどこで手に入れたのだ?」
「隣のS県の山奥に嘉田っていう今はもう無人の集落があるんです。そこの潰れかけの神社の建物の奥にありました」
「嘉田…なあ。むう、どこかで聞いたような、そうでないような……」
「どうしてこんな事をお聞きになるんです?」
「いや、儂の仕事の事よ」
当初は街に大工場を構える企業に依頼されて、異界からのモンスターとの戦いに身を投じた金徳だったが、
タケシやユキ達と知り合い共に戦う内に、それは自分自身の戦いへと変化していった。
もはや、金徳は何があろうとこの戦いから身を引くつもりはない。
腹を括った金徳はモンスターの出現が無かったこの一ヶ月あまりの間、戦いに向けて様々な準備を整えてきた。
金徳自身が使う強い霊力を宿した武器の調達もその一つだった。
「あの手の強力な対魔装備が手に入るなら、アテにしたかったのだが、まあ良い。そう上手い話がある訳もない」
「そういう訳ですか……」
「いや、つまらぬ話を聞かせたな」
「いえ、そんな事はありませんよ。それに……」
得心した顔で肯いてから、立ち上がる礼子。
彼女は部室の隅にある、大きな戸棚の前に立ち、扉を勢い良く開く。
その向こう側にあったものは………。
「おお、これは……!?」
「上手い話も無い訳じゃないですよ」
独鈷杵、巨大な数珠、古代の刀剣、火焔土器らしきもの、その他諸々……。
それら全ては開け放たれた扉の中から、清浄な気を漂わせていた。
おそらくは汚れサビつき破損していたそれらを礼子が一つ一つ丁寧に手入れしていったのだろう。
「どれも、ほとんどガラクタ同然に扱われていたものを私が集めてきたものです。
退魔のお仕事の役に立つものがあるかどうかは分かりませんが………」
「いや、お見事。正直、この金徳恐れいった」
礼子は霊力魔力、その他異能の力を何一つ持たない、そういう意味ではごく普通の人間である。
だが、彼女が真心をもって接した事で、戸棚の中の品々は往時の輝きを取り戻しているように見えた。
金徳は試しに手前にあった独鈷杵を手に取る。
恐ろしいほどに手の平に馴染む。
「しかし、良いのか?これはお主が……」
「たぶん、この子達はここで金徳さんを待ってたんじゃないかと思うんです。必要とされるその時の為に……」
「………わかった。必ず役立たせてもらおう」
その後、金徳は最初に手にした独鈷杵をはじめとした何点かを受け取って部室を辞去した。
「これで次の戦いは少しは楽になるかもしれんな」
呟きながら、ふと金徳は思い出す。
タケシの持つ剣、それを手に入れた場所の地名がどうにも頭の隅に引っかかるのだ。
「嘉田……確かに聞き覚えがあるのだが………」
17魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:44:36 ID:CZvbFzi8
その夜、俺は自室で部長から受け取った例の巨大ストーンサークル関連のプリントアウトとにらめっこをしていた。
いかにも意味ありげ、龍牙刀の一件も併せると何も無いとはとても思えない………のだけど
「駄目だ……さっぱりだな。何にもわからない」
家に帰ってから、ネットの情報や以前部長に渡された本なんかを取り出して、首っ引きでこの印について考えていたのだが、全く何も思いつかない。
そもそも、その程度で何かに気付くなら、部長だって苦労はしていないだろう。
俺は赤と黄色のマーキングが地図の上に描き出す幾何学模様を睨みながら呟く。
「しかし、部長もこれだけの箇所をよく調べたな…地図に載ってない小さなお堂まで全部実地で確認して来たっていうんだから……」
「すごい量だよね。しかもこんな街の隅々まで……部長さんって本当に凄い人だよね」
「全く、その点ばかりは俺も頭が下がるよ。……しかし、本当にこの印の意味、何なんだろうなぁ……?」
「私には魔法陣みたいに見えるけど……」
「そっか、魔法陣ね…」
「うん。それも、ヘヴンズフィルドの古代の様式に似てる気がする……」
「なるほどなるほど……………って、ユキ!!?」
「あはは、お兄ちゃん、やっと気付いてくれた」
振り返ると、いつの間に部屋に入ってきたのやら、風呂上りのユキがパジャマ姿で俺の手元の地図を覗き込んでいた。
「おどかすなよ」
「ごめん。でも、お兄ちゃんがあんまり難しい顔してたから」
ぺろりと舌を出して笑うユキの表情は以前に比べていくらか硬さが抜けたように思える。
今にして思えば最初に見たユキの笑顔は、上辺だけを取り繕った空虚なものに見えた。
こうして何気ない言葉を交わして、笑い合えるようになるなんて思ってもいなかったものだ。
「それで、その紙に描いてある模様の事なんだけど……」
「ああ、魔法陣って言ってたな。それじゃあ、こっちにも何か心当たりがあるか?」
差し出されたユキの手の平に、俺は件の紙束を渡してから、部長の仮説について説明した。
ユキは紙を一枚一枚捲りながら、食い入るようにそこに描かれた模様を見つめる。
「ううん……さっき言った通り古代魔法の様式に似てなくもないんだけど……流石に大昔の資料はあんまり残ってなかったから…」
「いや、ユキ達の世界の物と共通点があるって分かっただけでも大助かりだ」
「部長さんの言ってた、この街に私の世界から何かを引き寄せる力があるっていう話……これを見てたら、十分あり得るんじゃないかって気がしてきた」
今まで俺は、ユキがこの世界にやって来たのは『禍の宝珠』の暴走が起こした偶然だとばかり思い込んでいた。
だけど、もし、この世界とユキ達の世界に大昔から何らかの繋がりがあったのだとしたら………。
ユキやモンスター達がこの世界にやって来たのが必然なら、これからの戦いはその様相を大きく変えるかもしれない。
より激しく、より大きな規模で、もしかしたらこの街どころじゃない、世界の全てを巻き込んで………。
「今と昔の魔法じゃ、違う所はたくさんあるから、簡単に言い切れないけれど……これ、異世界への転移魔法と同じ構造をしてるんだと思う」
「異世界に転移……って、それって簡単には出来ない事だったんじゃ……!?」
「お兄ちゃん達の世界みたいな、遠く隔絶された世界にはね……でも、もっと近しい世界同士ならその間にある壁を飛び越えて行き来する事もできるの」
18魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:45:34 ID:CZvbFzi8
ユキは自分の机からノートを取り出し、そこに将棋盤のようなマス目を書いていく。
そして、その中の一つのマス目に赤い丸印をつけた。
「簡単に言っちゃうと、『世界』って呼ばれる物はこのマス目みたいに幾つもあって、それぞれが接し合いながら存在してる。
そこには、魔族の領域があったり、モンスターだけの世界があったり、何も無いがらんどうの世界もあるの。
この赤い丸が私の元いた世界だとすると、この周囲二回り分くらいの範囲なら魔法を使って移動する事が可能なんだけど……」
そこでユキは赤丸のマスから遠く離れた場所に今度は青い丸印をつける。
「青いマスは今のこの世界、お兄ちゃん達の住んでる所ね。
こんな風に遠く隔てられていると、直接移動する事はほとんど困難だし、
実際には隣接する世界の数はもっともっと多いから、次々に世界間の転移を繰り返して辿り着く事もほとんど不可能。
偶然やって来れたとしても、こんな明確な痕跡を残すのは無理だと思う」
「それじゃあ、もしユキ達の世界からこっちの世界に渡ろうとするなら……」
「莫大な魔力はもちろんだけど、とても高いレベルの魔法技術が必要になる。
もし、そんな事が可能な存在がいるとしたら………」
俺とユキは沈黙した。
言葉に出さなくても、答えは分かっていた。
人知を遥かに超える存在、力を奪われた今でさえユキ達の世界を危機に陥れている邪神、そんなバケモノならあるいは……。
重苦しい雰囲気を振り払うように、ユキが話を再開する。
「………それで、この印の構造の事なんだけど……」
「あ、ああ……」
ユキは例の石棺に刻まれた印の写真を机の上に置いた。
「この外側の12個の丸と内側の三角形は世界間転移を発動するためのもの……
それで、その三角形のさらに内側、この街にストーンサークルで描かれた模様の方は転移先の座標を指定してるんだと思う」
「なるほど……」
「といっても、やっぱり今と昔じゃ魔法の様式も全然変わってるから、確かな事は言えないんだけどね」
一通り話が終わり、ユキは自分の椅子に座ってふーっと一つため息をついた。
「ごめんね、あんまり役に立てなくて……」
「いや、十分に参考になったさ」
俺はユキにそう答えてから、天井を見上げて先程の話をもう一度思い出す。
確かな事は何も言えない。
だが、こちらの世界とユキ達の世界の関わりがあった可能性は十分に高いと言える。
しかし、問題はそこからどうこの問題に対処していけば良いかという事だ。
この街が、この世界が、邪神の手先を引き寄せていると言われても、一体どうやって止めれば良いのか?
しかも、それは恐らく縄文の頃からずっと、数千年に渡ってこの地に存在してきたものなのだ。
正直、大きな運命に飲み込まれて、何かとてつもない存在の手の平の上で遊ばれているような無力感ばかりが広がる。
ユキも手渡されたプリントアウトを熱心に読んでいるようだが、その表情はあまり明るいとは言えない。
と、そこで俺は気づいた。
(あれ?部長の資料、あんなに分厚かったっけ?)
確か俺が持って帰ったのは、部室の机の上にあった十数枚程度なのだけれど……。
その時である。
「あ………!」
「どうした、ユキ?」
ユキの声にさっきまでとは違う驚きと戸惑いの色が混ざる。
紙をめくるスピードが早くなり、ユキの姿勢はだんだん前のめりに、最後には紙に顔をくっつけんばかりにしてそこに印刷されたものを読みふける。
「お、おい、ユキ?大丈夫か?」
「……う、うん………それより、お兄ちゃん?」
「何だ?」
そして、震える両手で今しがた自分の読んだプリントアウトをこちらに見せてきた。
そこに書かれていたもの。
「お…お兄ちゃん、これ、一体……?」
(あ――――――――――――――――っっっっ!!!!!!)
19魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:46:42 ID:CZvbFzi8
俺の脳裏に再生される部室での光景……。
『タケシ君が最近、その手の事をそれはもう真剣に調べてると噂に聞いてね』
ユキを遊びに連れ出してやる為、計画を練っていた俺に部長が渡した物。
そこにはちょうど、この街の近郊にある遊園地についてのあれこれがプリントされていた。
もしかしたら…でも、まさか…期待と不安の間で心が揺れ動いているのだろう。
俺を見つめるユキの瞳はいつになく潤んで見えた。
(こうなった以上、仕方がないな……)
俺は覚悟を決めて答える。
「本当はギリギリまで伏せときたかったんだけど……」
「お兄ちゃん……?」
「ユキと一緒にどこかに遊びに行きたいって考えてたんだよ」
「…………!!!!」
目をまん丸にして驚くユキ。
その顔を見ていると、何だかそれだけで口元が綻んでしまう。
この世界の人間ではない事への引け目なのだろうか?
ユキはいつも少しだけ周囲の人間に遠慮したような所があった。
それなら、と俺は考えた。
ユキの手をとって引っ張り出してやろう。
さんざんに連れ回して、一緒に遊んで、こいつの笑顔をたくさん見てやろう、と。
「さて、見つかっちゃったら秘密も何もないな。行き先はこっちで決めるつもりだったけれど……どこか行きたい所、あるか?」
「ほんとに、いいの………?」
「だから言ったろ。俺がユキと一緒に遊びに行きたいって言ってるんだ。遠慮はいらないって」
俺の言葉を聞いたユキは、自分の手に持ったプリントアウトと、俺の顔を何度も交互に見てから……
「お兄ちゃん……っ!!」
「おわっ!?」
声を上げ、勢い良く俺の方に抱きついてきた。
(……予定とは少し違うけれど、これで余計に楽しみになってきたな……)
ぎゅっとしがみついてくる細い腕の感触を愛しく感じながら、俺はユキの背中をずっと撫で続けた。

それから、二人で話し合った結果、行き先はユキが最初に見せた紙にあった遊園地、出発は日曜の朝に決まった。
20魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:47:19 ID:CZvbFzi8
眠れない。
眠れる訳がない。
胸がドキドキして、今にもベッドから飛び起きて走りだしてしまいそうだ。
(……お兄ちゃんが、私のために…私といっしょに………)
嬉しさで爆発してしまいそうな体をどうしても抑えられず、私はベッドの中で右に左にゴロゴロと転がりまわる。
「お兄ちゃん、ありがとう……」
週末の予定を頭の中でもう一度確認して、ぎゅーっと自分の体を抱きしめる。
幸せだった。
とても、すごく、これ以上ないくらい……。
思いも掛けないお兄ちゃんからのプレゼントは、私の心を幸福の色ですっかり染め上げてしまっていた。
遊園地…知識だけは知っていたけれど、自分がそんな所へ行けるなんて考えてもいなかった。
しかも、その時、私の隣にはお兄ちゃんが居てくれる。
日曜日までの間に横たわる数日間がとてつもなくもどかしい。
もっと早く時間が過ぎればいいのに。
もっと早くその日が来ればいいのに。
遊園地でお兄ちゃんと一緒に遊んで、笑い合って、そうすればきっと今の不安なんて吹き飛んでしまうに違いないのに……。
だけど、そこで私は気づいた。
(不安………ああ、そうか……)
私の心の片隅にどす黒く染み付いたソレを思い出してしまった。
(嫌だ!思い出させないで……っ!!)
駆け巡る記憶。
孤児院で出会ったあの日。修行の日々。優しい笑顔。
そして、あの致命的な裏切りと、瞳の奥に宿した狂気。
遠く異世界にいる筈なのに、アウクモス師匠の影は私の心をがんじがらめにして捕らえていた。
一旦、うずき始めたその感情は止まる事を知らず、幸せだった私の心を滅茶苦茶に蹂躙していく。
(やめて!いやだ!そんな事考えたくないっ!!!)
そして、際限なく膨らんだ不安は、私にある光景を幻視させる。
私の方を向いて微笑みかけているお兄ちゃん。
だけど、その瞳にはあの人と同じ、私をモノとして扱う氷のような色が浮かんでいた。
(違う違う違うっ!!!そんなの嘘だっ!!!!)
信じている筈なのに。
信じてくれているのに。
私はどうしてもその不安を打ち消せない。
そんな自分が情けなくて、許せなくて、頭からかぶった布団の中で私は少しだけ涙をこぼした。

そんな迷いに捕われ戸惑うばかりだった私は、気付いていなかった。
この時、この街の遥か西の上空で生じた、魔力のゆらぎと空間の変動に……。
21魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:49:29 ID:CZvbFzi8


「う…んん……むぅ〜……」
正午近く、狭苦しいアパートの一室、畳の上に敷かれた布団の中でもぞもぞと動いていた少女がゆっくりと体を起こす。
「あれ……みんなは?……って、そういえば今日から仕事だっけ………」
寝ぼけまなこをぐしぐしと擦りながら、室内をぐるりと見渡す。
大した家具もない殺風景な部屋の片隅に、四人分の布団が畳んで積み重ねてある。
ボサボサ頭に、パジャマ代わりのTシャツとジャージを身につけただらしないその格好。
”元いた世界”での彼女を知る者が見れば、軽く卒倒してしまうかもしれない。
何故ならば彼女は…彼女こそは………
「皆が頑張ってるのに、隊長の私だけ寝てちゃしょうがないよね!さぁて、今日も一日頑張りますか!」
オヌグル王国・装甲竜騎士団・三番隊隊長レイナはやる気満々といった表情で立ち上がった。

そもそも、どうしてこんな事になってしまったのか?
あまり過去にはこだわらないレイナだったが、その件についてだけは色々と考えこんでしまう。
あの時、あの戦い、『邪神の末裔』側に何らかの思惑があるだろう事は最初から予見していたというのに……。
しかし、圧倒的な物量で攻め来る敵を前にして、その目論見を見破るだけの余裕など無かった……。
22魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:51:54 ID:CZvbFzi8

戦場は敵味方が入り乱れる乱戦の模様を呈していた。
「何を考えているかは知りませんが、敵はかなり本気のようですね。我々の軍も食い下がってはいますが、もはや陣形はバラバラです」
迫り来るモンスターを装甲竜の鉄の翼で切り裂きながら、副隊長のヴォルドがレイナに報告した。
「でも、四魔将はまだ動かない。あいつら、一体何を考えて……?」
「戦力の温存ではないですか?ヤツら、この勢いに任せて、オヌグル王都まで一気に攻め込む気では……」
「装甲竜騎士団はオヌグルの守りの要、出し惜しみをするような場面じゃないと思うんだけど……」
レイナにはどうしても、ここを突破される以上の『最悪』があるような気がしてならなかった。
オヌグル軍は圧倒的な数に苦戦しながらも、敵をこの空域に釘付けにしていた。
だが、それさえも、敵の思惑の内のように思われるのだ。
しかし、四魔将が潜むと思われる巨大要塞型モンスター・ヴォルトレス周辺の守りは流石に厚い。
(つついてみるにしても、私達だけじゃ無理か……)
レイナとその後に続く部隊の四人が乗る装甲竜は高速で戦場を駆け抜け、着実に敵を撃破していく。
それでも、恐ろしいまでの敵の数に状況は一進一退、とても敵の中心を叩くどころではない。
そんな攻防を延々と繰り返していた、その時だった。
「隊長、ヴォルトレスが……っ!!」
「わかってる!!!」
敵の中核であるヴォルトレスがゆっくりと移動を始めた。
相手にどんな思惑があるかは分からないが、この流れを放置しておく事はできない。
しかし、レイナ達三番隊を囲む敵の数は未だに多数。
(駄目!このままじゃ……っ!!)
だがその次の瞬間、レイナの周囲のモンスター群に無数の魔法弾が降り注ぐ。
「この攻撃は!?」
「お困りかね?お嬢さん?」
巨大な翼をはためかせて、レイナ達の前に降下してきたのは王国最強・一番隊隊長ラーバンの駆る重騎竜。
そして、左手のモンスターの群れを強引にかき分けて現れる飛竜。
「何だか知らねえが、まずい事になりそうだな!」
四番隊隊長・グスタフの声が響く。
さらに集結する、五番、七番、八番隊の面々、どの隊にも欠員は見られない。
「どうやら、お前達も考えている事は同じのようだな?」
ラーバンの声に装甲竜騎士達は一様に頷いた。
誰もが四魔将の動きに不審を持って集まったのだ。
「奴らの好きにさせる訳にはいかん。オヌグルの誇りにかけてこの場を守り切る。…行くぞっっっ!!!!」
響き渡るラーバンの怒号を合図に、装甲竜騎士団はヴォルトレスめがけて突撃を開始する。
心を一つに、最大の敵へと進撃する彼らを止める術はなかった。
23魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:53:15 ID:CZvbFzi8
……一方、そのヴォルトレスの頭頂部上では……
「あら?どうやら気付かれたみたいね」
接近する竜騎士達の姿を確認して、ダクーネが呟いた。
「彼らは優秀だ。こちらの動きがおかしい事ぐらい見抜かれていてもおかしくはない」
しかし、応えたボリスの声には何ら焦りの色は見えない。
「ま、それもそうね。それじゃ、無駄話するよりさっさと仕事を進めちゃいましょうかしら」
「せっかくここまで来て奴らとガチンコでぶつかり合えないっつーのは、ちと物足りないがな」
「テウツォートらしいわね。私は楽に事が運ぶに越した事はないと思うけれど……」
巨大なヴォルトレスの角にもたれかかって文句を言うテウツォートを横目に、ダクーネは自分の胸の前にそっと手をかざす。
すると、彼女の体に一筋の裂け目が生じ、それはみるみる大きくなってゆき………
「んんっ…ああっ……うふふ、たまらないわ…”こんなモノ”をもう三日も挿入れられっぱなしだったなんて………」
やがて、彼女の胴と同じ長さになった裂け目はさらに横に広がり、あり得ない大きさに拡張されていく。
そして、その巨大な裂け目の向こう側から、もっとあり得ない物……彼女の体の軽く十数倍はあろうかという巨大な石の構造物が出現する。
「準備出来たわよ、アウクモス」
「ありがとう。君の空間操作の能力が無ければ、今回の作戦はほとんど不可能に近かっただろう」
「あんまり褒めないでよ。でないと、私、あなたに本気になっちゃうわよ?」
「ふふ、それも素敵だね………」
ダクーネがその体の内側に持つ亜空間から取り出した物体。
それは、かつてのヘヴンズフィルド王城の地下深くにあったもの。
『禍の宝珠』を封印していた祭壇の中核にあたるパーツだった。
「我らの神を縛めていた物が、今ここで、我々を導く標になるとは、皮肉なものだね……」
口元に薄く笑みを浮かべて、アウクモスは呪文の詠唱を開始する。
それと同時に石の表面に光で描かれた印が現れる。
「古代の異世界転送用魔法陣、最初から封印が破られたときにはこの罠が発動するよう仕掛けられていたとは……」
だが、それを利用し作戦を立てたアウクモスですら知らない事があった。
その魔法陣の形状、12の円に囲まれた三角形、その内側には転送先の座標を示すもう一つの円。
それは、人間世界において礼子が調査を開始した件の印とほぼ同一のものだった。
やがて、魔法陣はさらに強い輝きを放ち始め………

「いけない!奴ら、やっぱり何かを企んでたんだ!!!」
ヴォルトレス頭頂部に発生した強い光を見て、レイナが叫んだ。
オヌグルの装甲竜騎士達は既にヴォルトレスの間近にまで迫っていたが、今一歩距離が縮まらない。
その時、悔しげに歯噛みするレイナの背後からラーバンの声が掛かった。
「レイナ嬢!ここは我々に任せて三番隊が先行してくれ!!」
「しかし……っ!!」
「三番隊の装甲竜はスピード特化の最新型!君たちならば、あるいは奴らを止められるかもしれん!!」
「……っ!わかりましたっ!!」
「それから……これを使ってくれ!!」
ラーバンの重騎竜が脚の横にマウントしていた一本の槍を投げてよこす。
レイナはそれをしっかりと受け取り、三番隊の仲間たちに告げた。
「聞いたね!この戦、私達に任された!みんな、準備はいい?」
「了解しました」
「隊長と一緒なら地獄まで、ですよ!」
「僕らで止めてやりましょう!」
「我らの力を見せる時です」
「……わかった、みんな…行くよっっっ!!!!」
部下達の声に背中を押され、レイナは力強く叫んだ。
同時に吹き荒れる魔力の風に乗って、三番隊の装甲竜はヴォルトレスに向かって一直線に飛び出した。
24魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:54:06 ID:CZvbFzi8
魔法弾の連続発射や巨大な攻撃用触手の群れをギリギリでかわしながら、レイナ達は光の源に近づく。
距離が詰まるにつれて、レイナはおぼろげながらも敵が何をしようとしているのか、それを感じ始めた。
(これは…異世界転移魔法?…なんだって、今この場所でそんな事を……?)
頭の中に浮かんだ疑問は次の瞬間、今の魔法世界の趨勢を大きく変えた『あの事件』と繋がる。
ヘヴンズフィルド陥落の折、『閃光の十二騎士』ユキの最後の抵抗によって、遠い異世界に飛ばされた『禍の宝珠』
彼らの目的地がそこだというのなら……
(止めなくちゃ…何としても……っ!!!)
レイナの装甲竜の爪が先程受け取ったラーバンの槍を握る。
瞬間、魔力が迸り、槍は物理の法則を超え、その大きさと質量を増大させる。
装甲竜の全長すら凌ぐ巨大なスピアを構え、その超重量による落下エネルギーも加算して、レイナは敵に突撃を仕掛ける。
「うわぁあああああああああああああっっっ!!!!!!」
全ての威力をランスの先端に集中させ、狙うは転移魔法陣!!!
だが、そんなレイナの眼前に一つの影が立ちはだかる。
「さぁせるかよぉおおおおおおっっっっ!!!!!!」
ガキィイイインッッッ!!!!
激しい音を立てて激突したランスは、その人物、両手を超硬度の外殻で鎧ったテウツォートの腕に阻まれ止まってしまった。
しかし、レイナはそれすら意に介さない。
「これぐらいでぇえええええっっっ!!!!!」
魔力を全開にし、そのままテウツォートを押し切ろうとする。
「お前らを『禍の宝珠』のところへ行かせたりしないっ!!!」
「おや、お客様がいらっしゃいましたか?」
ゆっくりとこちらに顔を向けたアウクモスの口元には余裕の笑みが浮かんでいた。
「ですが、もう遅いですよ。仕込みは終りましたので……」
「まだまだ!術が発動するまではっ!!!……って、何!?」
だが、そこでレイナは異様なほどの量の魔力を感じ取り言葉を詰まらせる。
(そうだ。『禍の宝珠』が飛ばされた世界に行くにはとてつもない魔力が必要で、だからこそ敵も追い詰められていた筈なのに……)
爆発的な魔力がこの場所、ヴォルトレスの頭上の魔法陣めがけて集まってくるのが分かる。
その源は……
「お気づきになりましたか?今回のコレはあなた方、オヌグル軍の力が無ければ不可能な作戦でした」
「どういう意味っ!!?」
「今回、我々の作戦の最大のネックは転移魔法に必要な莫大な魔力をどう確保するかでした。
そこで、あなた方を利用させていただきました。
巨大な力と力の衝突する戦場は、その場で命を懸けて戦う者達の魔力を大きく高める。
そしてそれは、戦闘の規模が大きいほど、互いに増幅し合い爆発的に膨れ上がっていく………」
レイナも聞いた事のある話だった。
魔力の強さはその者の魂の昂りに呼応する。
そして、命懸けの戦場においてこそ、その高まりは最大のものになると………。
「ありがとうございました。正直、成功するかどうか未知数の部分もありましたが、あなた方の奮闘が我々を導いてくれた」
「くっそおおおおおおおおおおおおおっっっっっ!!!!!!」
レイナが叫ぶ。
全ては計略だったのだ。
今日のこの戦いで命を落とした兵士達は、敵の作戦の為の生贄にされたのだ。
「隊長ぉおおおおおっっっ!!!!!」
四人の部下も加勢して、魔法陣までのあと一歩を押し破るべくレイナ達は全力で挑む。
そしてついに、レイナ達はテウツォートを押し切ったのだが………。
「時間です」
戦場に滞留していた魔力を吸い上げ、魔法陣が眩く光る。
「そんな…間に合わなかった……」
そして、そこから発生した白い光球が視界を埋め尽くしていく。
吹き荒れる光の嵐が過ぎ去った後、そこには四魔将も、レイナ達三番隊の姿も残されていなかった。
25魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:55:37 ID:CZvbFzi8
そうして、共に人間世界に飛ばされてきたレイナ達はかつてユキがやったのと同じ要領でこちらの社会に紛れ込み、
安アパートの一室に拠点を構えて、アウクモス達による『禍の宝珠』奪還を阻止すべく動き出していた。
副隊長・ヴォルドは「おそらく、この街の情報を集めるには最適ではないかと」
という事で、市役所職員に紛れ込み、その厳しい顔を恐れられつつも、市民課の窓口業務に追われている。
身の丈2メートル30オーバーの大男・グルードは「こっちで確保できる物資についても調べときますよ」
と言って、金属加工・流通を扱っている会社の従業員に潜り込み、その腕っ節を重宝されているようだ。
隊一番の美丈夫、アートスは何故だか「向いている気がするんです」
とか言って、大手スーパーの店員の一人になって、買い物客のおば様方の人気を集めているらしい。
部隊最年少の14歳にして、装甲竜の整備担当でもあるライノは「転移の影響で壊れた装甲竜を早く直さないと」
という事で、アパートからほど近い廃工場に結界を張って間借りし、大きな損傷を受けた装甲竜達の修理に明け暮れている。
さて、四人の部下達がこちらの社会での仕事と、それを隠れ蓑にした情報収集などに勤しんでいる間、
どうして、隊長であるレイナが一人アパートで暇を持て余しているのか?
それはこの世界のこの国の文化に対する、ちょっとした誤解があった為なのだが……。
「あー!駄目!暇!ていうか、こうしてても埒が明かない。アウクモス達を止める為に早く手を打たなきゃいけないのに……」
一人ぼっちの部屋で子供のように手足をバタつかせた後、彼女は急に起き上がり…
「決めた!出よう、私も!外へ出て、例のユキって娘を探そう!!」
起きたときのままのTシャツにジャージ姿で、足にサンダルを引っ掛けてアパートの部屋を飛び出した。
確かに、ユキとコンタクトを取れれば、『禍の宝珠』を探すアウクモスに対して先手を打つ事にもなるのだが、
戦いばかりに明け暮れてきたこの隊長さんは、広い街の中から一人の人間を探し出す大変さを理解していないようで……。

「おーい!ユキちゃーん!ゆーきーちゃーん!!」
「ホームルーム、もう終わったわよ」
「え?ああ、シオリちゃん!?キョウカちゃん!!?」
どうもここ数日、ユキの様子がおかしい。
授業も上の空、いつもボンヤリ窓の外を眺めて、ときどきふっとため息をつく。
この一月ばかりでユキ達と親しくなった朝霧キョウカには、どうにもそれが気になった。
友人のシオリと一緒にそれとなく事情を尋ねてみた事もあったが、ユキはただ曖昧な笑顔を返すだけだった。
(……まあ、ユキが話す気になれないのなら、余計な詮索はやめておいた方がいいわね)
慌てて荷物をまとめ始めたユキの姿を見つめながら、キョウカは心中密かに呟いた。
と、そんな彼女の耳元に口を寄せて、シオリが小声で話しかけてきた。
「どうしちゃったのかな、最近のユキちゃん?」
「さあ、当人が話そうとしないのに、あんまり探るのも良くないと思うけど……」
「うーん、そっか……もしかしたら、例のお兄さんとケンカでもしたんとか………」
「お兄さん……ああ、タケシさんの事か、なるほど……」
一ヶ月前のヴォルトレスとの戦いの後に聞かされたユキの素性。
異世界から迷い込んだという彼女は、魔法を使って潜り込んだ家庭で偶然兄となったタケシという少年をとても信頼しているようだった。
何故かユキの魔法が効かなかったという彼は彼女の正体について早くから怪しんでいたらしいのだが、
ユキのここ一番のピンチに駆けつけ命を懸けて彼女を守り、家族として、妹として、ユキを受け入れたのだという。
そんな彼とケンカをしてしまったというのなら、ユキのあの様子も一応納得がいくのだが……。
(でも、そういう話なら、ユキが私達に相談するのを躊躇うとは思えないけれど……)
26魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:56:52 ID:CZvbFzi8
キョウカは思う。
確かにユキを受け入れたタケシの力は大きかっただろう。
(でももし、自分に手を差し伸べてくれたタケシさんを、ユキが信頼しなかったら……)
見も知らぬ異世界で一人ぼっち。
そんな状況で他人を信じる事はきっと考える以上に難しい。
だけど、ユキはそれを受け入れた。彼を信頼した。
そして、そういうユキが相手だったからこそ、一人孤独に退魔師を続けてきたキョウカも友人になる事が出来たのではないか。
(私も人の事言えないわよね。最初に下の名前で呼び合う事になった時は、恥ずかしくて嬉しくて、かなり挙動不審だったと思うし)
ヴォルトレスとの戦いが終わって数日後、ユキはキョウカにこれまで「朝霧さん」「山門さん」と苗字で呼び合っていたのをやめて
下の名前で呼び合いたいと、ひどく照れくさそうに提案してきたのだ。
きっと、以前のキョウカならにべもなく突っぱねていたに違いない。
(だけど、私は「うん」って肯いた。ユキのあの顔を見てると、自然に受け入れる事ができた)
きっと、それがユキの強さなのだ。
そんな二人同士だから、世界の壁さえ超えて、ユキとタケシは兄妹と呼び合えたのだと、キョウカはそう考えている。
そして、だからこそ、そういう強さを持ったユキが一人悩みを抱え込んでいる事が不可解に思えていた。

「それじゃあ、シオリ、私はこの辺りで失礼するわ」
「あ、今日ももしかして、例の用事?」
「うん。あまり二人に付き合えなくてごめんなさい」
ひらひらと二人に手を振り、キョウカは廊下を小走りに駆け抜けていった。
(せっかく友達が出来たのに、こう忙しくっちゃね……)
校門を抜けて、学校から少し離れた場所に来たキョウカはそこでタクシーを拾う。
行き先は西隣の街の外れの廃屋、そこに何やら『よからぬもの』が出現するという。
(まあ、私がこの街にかかりきりになってるから、仕方ないのだけど……)
キョウカをこの街に派遣した朝霧家の退魔師一族だったが、事態がここまで長引く事を予想していなかった。
街の上空に空間の裂け目の痕跡が残っている間は、何が起こっても良いようにキョウカを待機させておくしかない。
しかし、退魔の一族としては規模の大きな朝霧家とはいえ、龍牙刀を操る最強の退魔師・キョウカを欠く状況は苦しいものだった。
という訳で、せめてキョウカの暮らす街の近辺で起こった事件の依頼については、基本的に彼女一人で対応するようお達しが下ったのだ。
といっても、依頼のほとんどが変身して戦うまでもない雑魚ばかり。
しかし、そういった存在に対抗手段を持たない普通の人間にとっては十分すぎる脅威でもある。
放置しておく事はできない。
そんなわけで、キョウカは週に二度三度、退魔の仕事のためにユキ達と別行動を取っていた。
27魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:57:57 ID:CZvbFzi8

『ノロウコロスノロウコロスノロウコロスコロスコロス……ッッッ!!!!!』
「残念、そう簡単に殺されてはあげないわ!!龍牙刀!!!」
薄闇の廃屋内に響く少女の声。
龍牙刀の一閃が怨霊を断ち切る。
到着からわずか三分。まさに瞬殺である。
「うーん、移動時間や事後処理の方が長くなっちゃうのは考えものね……」
その後、依頼主への報告を済ませて、仕事が終わったのは午後の六時を回った頃。
家に戻るにはタクシー・バス・電車のどれが早いか考えながら、キョウカは見知らぬ街角をとぼとぼと歩く。
だがその時、肩透かしの相手に若干弛緩していたキョウカの神経に緊張が走る。
(何?この気配は……?)
それは、この街での戦いで嫌というほどこの体に覚えさせられた気配。
ユキや、あるいは『禍の宝珠』を狙う怪物達、そして他ならぬキョウカ自身が発しているのと同質の力。
異世界に由来する魔力。
(どういう事!?どうして今まで察知出来なかったの!!?)
油断なく周囲に視線を走らせたキョウカはその魔力の源を見つける。
「やあ、探したよ」
夕焼け空を背にして、その真っ赤な夕陽より赤い神をなびかせた人影。
それが一歩、また一歩と近づいてくる。
「これで部下達にも面目が立つよ……」
(部下?まさか、既に敵は複数でこの世界に……!?)
キョウカは胸元の龍牙刀を握り締め、いつでも変身できる体勢をとる。
だが、相手はキョウカの放つ殺気を意にも介さず、さらに距離を詰めてくる。
(こうなったら、先に打って出るしか……っ!!!)
その時、キョウカの左手にあった街灯が明かりを灯した。
その光に照らされた相手の顔に、キョウカは一瞬思考停止する。
「会えて良かった!ユキちゃーんっっっ!!!!」
「えっ?えっ?なんで私がユキ……っ!!?」
目前の相手、キョウカとほとんど年齢も変わらないであろう少女は、この上なく人懐っこい笑顔を浮かべて抱きついてきた。
戸惑うキョウカに頬ずりする事十数回、熱烈なハグに悪意は無いが、いきなりこんな事をされて平気な人間などいやしない。
「あ、あ、あなたは何者なんですか!?」
「私?そっか、直接の面識はなかったね。私はオヌグル王国装甲竜騎士団・三番隊隊長レイナ!
こっちの世界での表向きの仕事は、自宅警備員って事になってるけどね!」
さりげにとんでもない事を言って、ウインクするレイナ。
ほとんど人形のように振り回されながら、困惑するキョウカはただ一つだけ確信した。
(この人、ぜったい変な人よぉおおおおおおおおおっっっっ!!!!!!)
28魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:58:32 ID:CZvbFzi8
そもそも、なんでこんなアレな事になっちゃったのか?
ていうか、『自宅警備員』ってどういう事なのか?
それについてはレイナがこの世界に飛ばされた直後、部下達とこの世界での役割分担について話し合った時の事が関係していた。
「自宅警備員?」
「そうです。自宅警備員です」
耳慣れない言葉に戸惑うレイナに、副隊長ヴォルドは至極真面目な顔で肯いた。
「言葉の意味から考えて、文字通り家を守る者、我々の場合は拠点となるこの部屋を守る役目だと考えていただければ……」
「ふうん、この国、けっこう平和そうに見えたけど、そんなのが必要だなんて案外物騒なんだね」
「どんな場所でも完璧な安全などありはしないでしょう」
「なるほど」
合点がいったように肯いたレイナが、この言葉の本来の意味を知る筈も無かった。
ユキと同じく魔法による情報収集と記憶操作を用いてこちらの社会に紛れ込んだレイナ達だったが、
オールマイティな魔法使いであるユキに比べ戦いに人生を懸けてきた彼らが使うその手の魔法の精度はかなり劣っていた。
『自宅警備員』なる単語を知る事は出来たものの、その背景にある物まで彼らが見抜く事は出来なかったのだ。
「ちなみに自宅警備員には、パソコン、パーソナル・コンピューターと呼ばれる演算機器を扱う技能が必須のようです。
今は無理ですが、いずれ入手してきましょう」
しかも中途半端に知識を手に入れているので余計にたちが悪い。
これでも、当人達はかなーり真面目なつもりなのだけれど………。
「よしっ!ここは今日から皆の家になるわけだからね。自宅警備員、任されたよ!!」
「ありがとうございます、隊長」
てなわけで、レイナの自宅警備員生活が始まったわけだが、正確な意味は理解していなくとも、自宅警備員は自宅警備員。
すっかり時間を持て余した彼女はアパートの部屋にしっかりと結界を張り、
何かあった場合すぐに飛んで戻れる範囲でアウクモス達との戦いのキーパーソン、ユキの捜索を開始したのだが……。
「すごいすごい!聞いてた通り年下なんだ!こんな可愛いのにアウクモスのヤツを出し抜くなんて、ホントに凄いっ!!」
「違いますっ!ユキじゃないっ!ユキじゃないですっ!!!!」
レイナの腕の中でキョウカは涙目で叫び、ジタバタともがいていた。
彼女の中では『魔力を持つ謎の人物』に対する脅威より『なんか変な人がいる』事への恐怖が勝ってしまっていた。
一方のレイナの耳には、そんなキョウカの声は全く耳に入っていないようだ。
戦場では目端が利いて頭の回転の早い優秀な隊長である彼女だが、その他の場面ではそうではなかった。
異世界で見つけた自分たちと同種の魔力を持つ女の子。
もちろん、アウクモス達四魔将とも違う。
それならば、きっと彼女があの『閃光の十二騎士』ユキに間違いない。
そう思い込んでしまったのだ。
憐れ揉みくちゃにされていたキョウカだったが、やっとの事で脱出し、レイナから距離を取ってキッと彼女を睨みつけた。
「え?あれ?ユキちゃん?」
「だから、私はユキじゃないって言ってるんです!!!」
「へっ……!?」
そう叫んでから、呆然とするレイナを残して、キョウカは走り去ってしまった。
遠ざかるキョウカの後ろ姿を見ながら、レイナはようやく自分の間違いに気づき始める。
「もしかして……人違いだったの…?」
29魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 01:59:18 ID:CZvbFzi8
そんなこんなで、ユキ本人の知らない間に事態はくるくると変化して、ついに日曜日がやって来た。

あっという間に毎日は過ぎ去って、楽しみにしていたこの日がやって来た。
楽しみにしていた”筈”の日が………。
顔を洗って、歯を磨いて、準備万端着替えも済ませて、だけども私は上手く笑えてるのだろうか?
(考えちゃいけない…考えちゃいけない……)
記憶の底から私の心を絡めとる不安感。
お兄ちゃんは、私をモノとしてしか見ていなかった師匠とは違う。
そう固く信じている筈なのに、時が経つほどに不安は心に大きく広がっていく。
(ごめん…ごめんね…お兄ちゃん……)
これは裏切りだ。
かつて師匠がヘヴンズフィルドの皆にやったのと同じ事を私はしている。
お兄ちゃんの信じる心を、私は裏切っている。
「よう、準備できたか?ユキ」
「う、うん…もうバッチリだよ」
「んじゃ、そろそろ出発するとしようか」
笑顔のお兄ちゃんの後ろをついて行く私は、バレないように小さくその背中に頭を下げた。

「いってきます」
「…いってきます」
家からバス停までの道をお兄ちゃんと並んで歩く。
何故なのだろう?
こうやってお兄ちゃんと一緒に外に出る事がひどく懐かしい事のように感じられる。
「そういえば、久しぶりだな」
「えっ?何が…?」
「ユキと二人で外を歩くのが、だよ。もうあれからかれこれ二ヶ月以上、すっかりこっちの世界での生活にも慣れて、友達も出来て、
最初の頃みたいにずっと俺と一緒って事も少なくなったからなぁ」
「そっか…そうだったね」
そうだった。
この世界にやって来たばかりの私は、他に頼れる人がいなくて、ずっとお兄ちゃんにべったりだったっけ。
もちろん、今だって一緒にいる時間は少なくないけど、今の私にはシオリちゃんやキョウカちゃん達がいる。
ここに来た最初の頃は、ずっと秘密を抱えたまま、一人ぼっちで一生を過ごすつもりでいたのに。
ほんの二ヶ月と少しの間に、私の周りはずっと賑やかになった。
「これでもちょっとは寂しがってるんだぜ。まあ、ユキが楽しそうにしているのが何よりだけどな」
「うん……」
こっちをちらりと見て、明るい笑顔を見せたお兄ちゃんに、私は知らず知らずの内に微笑み返していた。
「そういえば、学校や文芸部の方は最近どうなんだ?」
「シオリちゃんに教えてもらって、小説、書き始めたんだ。初めての事だから、なかなか前に進まないけど」
「そういえば、宿題終わった後、何か一生懸命、机で書いてたよな」
「書き終わるまで読んだら駄目なんだからね」
「わかった。完成、楽しみに待ってるよ」
出発前は何を言われても、言葉が出てこないかもしれない、そんな心配をしていたのに、
お兄ちゃんと会話する、ただそれだけの事が楽しくて、自然と言葉が形になっていく。
「キョウカちゃんは最近、ちょっとお仕事が忙しいみたい」
「そっか、あの娘の相手は何も異世界のモンスターだけじゃないもんな。というか、そっちが本業か」
「でも、最近は前よりずっと仲良くなったんだよ」
「そういえば、『キョウカちゃんにユキって呼んでもらえた』って、ずいぶん喜んでたっけ」
「あの時のキョウカちゃんだって顔を真っ赤にして照れて、すごく可愛かったんだから」
「あの娘も出会った頃はそんな風になるとは思えなかったのにな」
「でも、色んな顔が見られるようになって嬉しいよ。………ときどき、無言でぎゅーって抱きついてくるのが謎なんだけど…」
「……?なんだろうな、そりゃ?」
言葉を一つ重ねる毎に心が少し安らいでいく。
一歩前に踏み出す度に足取りが少し軽くなる。
やがてバス停に辿り着いた頃には、心を覆い尽くしていた筈のあの不安が、僅かに薄らいでいる事に気づいた。
その代わりに胸の奥を満たしていくあたたかな感情。
私は不思議な気持ちで、その感触を何度も確かめていた。
30魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:00:08 ID:CZvbFzi8
早めに家を出た甲斐もあって、バスは渋滞に巻き込まれる事もなく、すんなりと遊園地に到着した。
それでも流石にお休みの日だけあって、たくさんの家族連れやカップルの人たちが並んでいた。
私とお兄ちゃんもチケットを買って、その後ろに並ぶ。
ゆっくりと進む列の一部になって待っている間にも、私とお兄ちゃんは他愛もない話題でくすくすと笑い合っていた。
そして、ついに私達もゲートを越えて園内へ。
目の前に広がった景色に私は声を上げた。
「わあ………っ!!」
「どうだ、ユキ?初めての遊園地は?」
「うん…すごい!」
今、私、笑えてる。
笑う事が出来ている。
胸の不安は消えないけれど、自分でも知らず知らずの内にこぼれ落ちるこの笑顔は本物だ。
お兄ちゃん、わかってる?
鮮やかな色で満たされた遊園地の景色がこんなに輝いて見えるのも、きっとお兄ちゃんのお陰なんだって。
「さて、それじゃあ今日は一日たっぷり楽しもう!」
「うん!行こう、お兄ちゃん!!」
満面の笑顔を向けてそう言ったお兄ちゃんに、私も大きく肯いて応える。
晴れ渡った空の下、私は最初のアトラクションに向かって駆け出したのだった。

というわけで、お兄ちゃんと私が選んだ一番手はジェットコースター。
人気の乗り物は早めに乗っておかないと、後でたっぷり待たされる事になるから、というのがその理由。
「さて、最強の魔法使いさんとしてはコイツをどう見る?」
「ぜんぜん平気だよ。空を飛ぶ方がスピードもあるし、落差も大きいもの」
そんな訳で自信満々な私だったのだけれど……
「うおおおおおおおおおおおっっっ!!!!」
「きゃあああああああっ!!!止めて止めてっ!!止めてよぉおおおおおっっっ!!!!」
鋼鉄のレールの上を散々に振り回され、降りたときには足はガクガク。
お兄ちゃんに肩を貸されて、ようやく辿り着いたベンチで私はぐったりとへたり込んだ。
「大丈夫か、ユキ?」
「じ、自分にはどうにも出来ない状態で、高速で振り回されるのがこんなに怖い事だったなんて……」
「俺はユキの飛行に付き合ってた分、ちょっと慣れたかな。………っていうか、お前、途中でちょっと変身しようとしただろ?」
「ホントに怖かったんだよぉ〜」
苦笑を浮かべながら隣に座ったお兄ちゃんは、慰めるように頭を撫でてくれた。
それから私が回復するまでの10分ほどの時間はそれはそれで幸せなものだったのかもしれない。

その後も私とお兄ちゃんは遊園地中をあっちこっちにに駆け巡り、心ゆくまで遊びまわった。
コーヒーカップのハンドルの回しすぎでふらふらになったり。
ジェットコースターでの失敗に懲りず挑戦したフリーフォールで悲鳴を上げたり。
それでも諦めずに挑戦したパイレーツシップで危うく飛行魔法を使いそうになったのをお兄ちゃんにギリギリで止められたり。
ボールを使った的当てで見事に大きなぬいぐるみを取ってくれたお兄ちゃんに感謝しつつも、
その常人離れした命中率に『やっぱりお兄ちゃん、只者じゃない』と再認識したり。
恥ずかしがるお兄ちゃんと一緒にメリーゴーランドに乗ったり………。
あっという間に過ぎていく時間の中で、私の胸の中の不安も溶けて消えていくのが分かった。
お兄ちゃんの傍にいられる今が、本当に幸せだと、そう思う事が出来た。
31魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:01:33 ID:CZvbFzi8
それから、私達が次に向かったのはこの遊園地最大の目玉であるらしいお化け屋敷だった。
「こ、今度こそ悲鳴を上げたりしないんだから!」
「いや、そんな肩肘張らなくても、人をおどかす為に造られてるんだから、素直に怖がって楽しもうぜ」
ズカズカと大股でお化け屋敷の中に入っていく私。
その後ろからお兄ちゃんがついて来る。
入り口をくぐると、いきなりヒヤッとした風が首の後ろを通り抜ける。
「ふわ……っ!!?」
同時に私の背中をゾクゾクとした悪寒が駆け上がっていった。
「最初からそんな調子でホントに大丈夫か?」
当然の事ながら、お化け屋敷の中はひどく薄暗くて陰気な様子だった。
すっかり雰囲気に呑まれた私は、さっきまでの威勢はどこへやら、そろりそろりと慎重に辺りを窺いながら進んでいく。
「なあ、ユキ、やっぱり俺が前に行った方が……」
「だ、大丈夫!………というか、後ろに誰もいないのも、それはそれで怖いの……」
「なるほど……」
そんなやり取りをしている時だった。
お化け屋敷の最初の仕掛けが、私達に牙を剥いたのは……。
ガタンッ!!
大きな音を立てて襲撃者は上からやって来た。
「ひ…わ…きゃあああああっっっ!!!」
「う、うわあああっ!!!」
青ざめた髪の長い女の幽霊人形!
私とお兄ちゃんは驚いて後ずさったのだけど、それもこのお化け屋敷の設計者の計算通りだった。
『ぐぅえええええええええっっっっ!!!!!』
いきなり背後から断末魔のような叫びが響いて、紫色の照明が眩しいぐらいに明滅した。
思わず振り向いた私達が見たのは、窓に張り付く異形の人影。
顔の左側に張り付いた五つの目玉がギョロリとこちらを睨んだ。
「は、早く…先に行こう!」
「う、うん…わ、わ、わ、わかってる!!!」
悲鳴を上げて次の部屋に向かった私とお兄ちゃん。
しかし、さっきの場所はお化け屋敷のほんの入口。
この後も、次から次へと現れる、こちらの心の隙を突いた仕掛けに私達は翻弄され続けた。
『ね…抱かせて…赤ちゃんぜったいかじらないから…抱かせて』
『殺さないで!殺さないで!殺さないで!殺さないで!殺さないで!』
『逃げても…無駄だよ』
『おまえは…3年後』
『ヨカッタネ…ワタシアナタを殺サナイコトにシタンダッテサ…ダカラ』
お兄ちゃんの言った『人をおどかす為に造られてるんだから』はまさに的確だった。
薄闇のお化け屋敷の中で出会う彼らは、私の心を得体の知れない恐怖でいっぱいにした。
ほとんど半泣きになりながら、出口と思われる場所に辿り着いたのだけれど……。
『あそぼう』
そこを塞ぐように立つ、ズタ袋をかぶった人形を見てまだまだお化け屋敷は終わらないのだと覚悟させられた。
「やっと外に出られると思ったのに……」
「と、とにかく先を急ぐぞ」
そう言って一歩前に進んだのが間違いの元。
たぶん、センサーに反応して動き出す仕掛けが施されていたのだろう。
『あぞぼぉおおおおおおおおおおおっ!!!!!!』
人形がガタガタと偽出口の扉の枠を激しく揺らしながら叫んだ。
『あああああぞぉおおおおぼぉおおおおおおおおおおっっっ!!!!!』
「ひぃ…必殺ぅ……スプリームレイン…むぐぅ!?」
「落ち着け!こんな所で必殺技を出しちゃだめだろっ!!!」
それから、一目散に逃げ去った先でも、私とお兄ちゃんはオバケたちに徹底的におどかされ続けた。
………とりあえず、悪い方のオチョナンさんについては、思い出したくない……。
そして、お化け屋敷もいよいよ本物の出口が近づいてきた頃。
「もうやだ…帰りたい……」
「はいはい。あとちょっとだからな……」
散々に脅かされ続けたお陰で、私は最初に言った事も忘れて、お兄ちゃんにピッタリくっついて歩いていた。
周りは妙に広い通路で、行く手には出口と思しき灯りも見えていたけど、さっきの事もあるから油断出来ない。
何が出てくるか?どんな仕掛けがあるのか?
私はそろりそろりと歩を進めていた。
32魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:01:54 ID:CZvbFzi8
その時……!
「きゃ……っ!?」
「うわ……っ!?」
出口と思われた灯りも含め照明が落ちて、部屋全体がガタンと大きな音を立てて揺れた。
単純であるが故の、大きなインパクト。
私は迂闊にも、驚きのあまり床に転んで、お兄ちゃんと闇の中ではぐれてしまった。
「あ…………」
そして、その瞬間の、お兄ちゃんの温もりが自分の間近から消え去る感覚が、私の中で眠りかけていたモノを呼び起こした。
ここには居ないはずのあの人が、氷のような眼差しで私を見ている。
私はモノ、私は玩具、あの人を満足させる為、永遠に弄ばれ続ける。
今日、ここに来て薄れていったように感じた不安は、私自身が思うよりもっと深い場所に根を下ろしていた。
暗闇の中、私は必死でお兄ちゃんの手を、あの温もりを探す。
だけど、胸の中で吹き荒れる不安の嵐は、心に刻みつけた筈のお兄ちゃんの指先の、優しい感触までかき消していく。
心の中で誰かが囁く。
アイツも師匠と同じだよ。
(そんな事ない!)
アイツはお前で遊んでるだけさ。
(お兄ちゃんはそんな事しない!)
いつかきっと裏切られるよ。
(そんな…そんな事言わないでっっっ!!!!)
頭の中でわめき散らすその声に、だんだんと私の心は弱っていく。
どす黒い不安と恐怖が再び私の心を、体中を、隅々まで満たしていくのが感じられる。
信じてる。
信じていたい。
でも、駄目なんだ。怖いんだ。
お兄ちゃんの気持ちは痛いほど分かってる筈なのに、心に巣食うあの闇を振り払う事が出来ない。
(やっぱり…私、駄目な子だね……)
真っ暗な部屋の片隅で、私は一人うずくまった。
このまま、この闇の中に溶けて消えてしまいたい。
そんな事を考えた。
だけど………。
「ユキ……っ!どこだ……っ!?」
私を呼ぶ声が聞こえた。
目と鼻の先にいる筈なのに、見つけられない私に呼びかける、お兄ちゃんの声が聞こえた。
トクン、心臓が小さく脈打つ。
ゆっくりと、自分でも知らず知らずの内に持ち上げた右手の、その指先にお兄ちゃんの手がかする。
「ユキっ!ここにいるんだな……っ!!」
その、ほんの僅かな接触を頼りに、もう一度伸ばされたお兄ちゃんの腕が、今度こそ私の手をしっかりと捕まえた。
「大丈夫か、ユキ?」
繋ぎ合った手の平を頼りに、お兄ちゃんは私を抱き起こした。
大きな腕に抱き締められて、私はお兄ちゃんの鼓動を息遣いを間近に感じる。
見えなくても、確かにそこに居てくれる。
そのぬくもりがもう一度私の不安を溶かしていく。
「全く、危ない仕掛けだな。ユキ、怪我とかしてないか?」
「うん。私は…だいじょぶ……」
「そっか。安心したよ」
お兄ちゃんの腕に抱かれながら、私はある事に気づいた。
(そういえば、アウクモス師匠はいつもただ私のことを見てるだけで、決して自分からは触れようとしなかったっけ……)
だけど、お兄ちゃんは違ったんだ。
今、この闇の中で私を探し求めてくれたように、別の世界からやって来た私に躊躇う事なく手を差し伸べてくれた。
そうだ。
どうして忘れていたんだろう?
いつだってそうだったじゃないか。
お兄ちゃんがときに命を懸けて差し伸べてくれた手の平が、私を救ってきてくれたんじゃないか。
(…もう怖くない…不安になったりしない……)
長い間、心を覆っていた黒い霧が晴れていく。
大丈夫。
この想いが揺らぐ事はもうあり得ない。
私はお兄ちゃんの事が大好きなんだ………っ!!!!!
33魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:02:39 ID:CZvbFzi8
お化け屋敷のラスト、照明が全部落ちてしまったのは、どうやら装置の故障だったらしい。
本来なら、真っ暗になるのは一瞬で、その間に仕掛けが動いて、アクリル張りの床の下に無数のお化け達が出現する筈だったという。
「………もし、それを見てたら、私、立ち直れなかったかも……」
「……俺もしばらく、お化け屋敷はいいや………」
危ない目に遭わせた事を遊園地のスタッフさん達に平謝りされた後、いっぱいのお土産を持たされて、私とお兄ちゃんは遊園地の外に出た。
夕焼けに染まる街の中、私はお兄ちゃんの横に並んで、その手をぎゅっと握って歩く。
その優しいぬくもりを、何度も手の平の中に確かめる。
モンスター達との戦いはこれからも続く。
だけど、このぬくもりがある限り、きっと私は負けたりしない。
「お兄ちゃん……」
「ん?」
「また…一緒に遊びに行こうね?」
「ああ…」
私の言葉に、お兄ちゃんが笑顔で肯く。
今の私の胸の内は、安らかで幸せな気分でいっぱいだった。

だから、私はソレを見たとき、何がそこにいるのか、一瞬理解できなかった。

夕焼けをバックにして、シルエットになった人物。
影になっていても分かる端正な顔に、柔らかな微笑を浮かべて、彼はこう言った。
「久しぶりだね、ユキ……」
「アウクモス…師匠………」
遅れてやってきたその理解が、私の心をキリキリと締め付ける。
「師匠って、ユキ、まさかコイツが……!?」
「そうだよ……この人が、私の国を、ヘヴンズフィルドを滅ぼした張本人……」
アウクモス師匠の周囲で爆発的に高まる魔力。
それは物質化して、黒いローブと杖を、魔法使いの戦闘服を作り上げる。
「さあ、始めよう。ずっと待っていたよ、可愛い愛弟子と過ごす無二の時間を……」
師匠のその言葉を境にして、私達の戦いは新たな局面へと突入する事になった。

34魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:03:37 ID:CZvbFzi8
その頃、キョウカはあの不審な女性と遭遇した街で、もう一度彼女に接触すべくその姿を探し回っていた。
お気楽な雰囲気に緊張感の欠片もない言動、それだけ見ればあの女性は単にその辺をぶらついていた暇人としか思えない。
(でも、私が感じたあの魔力……そして何より、ユキの名前を知っていた事……)
敵か味方かはまだ分からない。
だけど、もう一度、彼女に会ってその真意を確かめなければ……。
というわけで、日中の殆どを費やして例の彼女を探し続けたキョウカだったが、今のところ見つかってはいない。
「……わざと魔力を放って、注意を引くようにしてたんだけどな……」
お休みを一日無駄にして成果はゼロ、さすがのキョウカも少し落ち込んでいた。
だが、その時、キョウカは道の向こうにソレを見た。
「あっ!こないだの娘だよね!お〜い!私!私だよ〜っ!!!」
「なっ……!!?」
右手をこちらに向けてブンブン振って、大声で叫びながら走ってくる人影。
相変わらずのTシャツにジャージ姿。
間違いない、彼女だ。
「また来てくれたんだ!やっぱり、君がユキちゃんなの?それとも友達の子?」
「えっと…そ、そうなんです…私、ユキの友達で…」
満面の笑顔でキョウカに握手してきたその女性・レイナの勢いに押されてキョウカはつい本当の事を言ってしまった。
(ああ、駄目…やっぱり私、この人の事、苦手かも……)
やたらとテンションの高いレイナに対して、キョウカは苦笑いを浮かべる事しかできなかった。
「ユキちゃんと会えるチャンスを逃して、ちょっと落ち込んでたんだよね。だから、また来てくれて嬉しいよ!」
「あの…あなたはユキとどういう関係で……?」
「うん。直接の面識は無いんだけど、今、ちょっとマズイ事になってて……」
「マズイ…事……?」
「ユキちゃんから『邪神の末裔』の連中の事は聞いてる?」
『邪神の末裔』
その単語が口に出した時から、レイナの表情は先程から一転して真剣なものに変わった。
「…『邪神の末裔』が…ヤツらが一体どうしたんです……!?」
「わかってるなら、話は早いね。……実は…」
レイナが自分たちがこの世界にやって来た事情、その説明を始めようとした時だった。
「………この気配!」
「…な、何…!?」
周囲に凄まじい魔力の波が広がった。
それと同時に、街の至る所に、街の上空に現れる異世界からのゲートのミニチュア版とも言うべき、空間の裂け目が出現した。
そして、その奥から10体、20体と次々に体長3メートルほどの魔物が出現する。
人間と各種の動物を混ぜあわせたような特徴を持つ彼らはあっという間に数百体を超える規模でその場を埋め尽くした。
「この能力…四魔将のダクーネ!!!」
出現したモンスター達は手当たりしだいに街を破壊し、人に襲いかかる。
キョウカとレイナ、二人に迷っている時間は無かった。
「竜無しじゃキツイけど、そんな事言ってられないよね……」
「なんて数……だけど!!」
二人はそれぞれに魔力を高めて叫ぶ。
「「変身!!」」
赤いコスチュームと、青いコスチューム。
対照的な色の戦闘服を見にまとった彼女達はモンスターの群れに攻撃を開始した。
35魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:03:56 ID:CZvbFzi8

モンスター達の襲撃は街の各所に及んでいた。
人々の悲鳴、ぶつかり合う車の衝突音、立ち上る黒煙。
上空からその破壊の様子を眺めながら、テウツォートは愉快そうに笑っていた。
「ハハハッ!!!見ろよ、奴らのあの顔!あの声!なるほど、こういう”お祭り騒ぎ”には慣れてねえようだなぁ!!!」
「意外だな。君はこういう事には直接参加しないと気が済まない男だと思っていたのだが」
その傍らで、分厚い書物を片手に同じく街の様子を眺めていたボリスが尋ねた。
「ん?まあ、ソレも悪くはねえけど、相手に歯ごたえが無さすぎるのはな……」
「なるほど、実に君らしい」
くつくつと笑うボリスに、テウツォートはニヤリと顔を歪めてこう続けた。
「それに、来るぜ。その歯ごたえを多少は感じさせてくれそうな相手がよ?」
「そのようだな」
次の瞬間、突如として現れた無数の鴉が二人に襲いかかった。
凄まじい速度で飛びまわる鴉達の爪が嘴がテウツォートとボリスのローブを引き裂き、肉を抉る。
「っ野郎!ちまちました攻撃をしやがって!!!」
苛立たしげに叫んだテウツォートが鴉の一羽を捕まえ、そのまま握りつぶす。
すると、あれほどいた鴉達は嘘のように消えてしまった。
ゆっくりと開いたテウツォートの手の中には、鳥の形に切られた紙が一枚、くしゃくしゃになって潰されていた。
「出て来い!俺達と戦りたいから、わざわざ仕掛けてきたんだろう?」
怒りの篭った声と共にテウツォートの体から魔力が立ち上り、手の中の紙片が燃え上がる。
「そうだな。挨拶もなく、いきなりの非礼、お詫びしよう」
「何ィ!?」
その声は宙に浮かぶテウツォートとボリスの間から響いてきた。
そこに金色の燐粉が吹き荒れ、巨大な蝶の背に乗った一人の男が現れる。
「私は応天門龍伍。君達、異界の悪に仇なす者だ」
「面白れえ、面白れえ!なかなかの度胸じゃねえか?だけど、分かってんのか?力の差ってもんを弁えないと痛い目を見るぜ」
テウツォートの言葉に、龍伍は口元に薄く笑みを浮かべ
「もちろん。十二分に……」
呪文を唱え、複雑な印を結び、自らの最大の秘術を発動させる。
「龍伍ぉ!さっそく来てやったぞ!!」
青い衣の青年、白い刀を携えた少年、炎の翼を持つ少女、黒髪をなびかせる女性。
そして、チャイナドレスに身を包んだ金色に輝く髪を持つ少女が龍伍の周りを取り囲んだ。
「青龍、白虎、朱雀、玄武は街で暴れている怪物達を止めてくれ」
「わかりました」
青年がそう応えると、チャイナドレスの少女を除く四人はそれぞれがその名の通りの幻獣の姿に変じて街へと駆け下りていった。
「という事は、私は龍伍とタッグでこいつらをとっちめればいいんだな?」
「ああ、そういう事だ」
チャイナドレスの少女・黄龍と共に龍伍はテウツォートとボリスを睨みつけて言う。
「これで数のハンデも無し。存分にかかって来たまえ」
「ハハ……期待以上に面白いヤツだな、お前!!」
「なるほど、興味深い。今回は私も楽しませてもらおう」
そして、街の遥か上空で、四つの影の激しいぶつかり合いが始まった。
36魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:05:07 ID:CZvbFzi8
上空で戦いが始まった頃、既に街は無数のモンスター軍団によって蹂躙されていた。
キョウカやレイナ、龍伍の式神達に、レイナの部下の装甲竜騎士達も奮闘していたが、如何せん敵はあまりに広範囲に、神出鬼没に出現していた。
分厚い筋肉で体を鎧い、邪神細胞に由来する回復能力を持つ敵に警察も為す術がない。
とあるビルの屋上に、そんな阿鼻叫喚の渦に飲み込まれた街を見下ろしながら、微笑む女が一人いた。
「うふふ。いいわぁ、この悲鳴、絶望に満ちた表情。聞いているだけでゾクゾクしちゃう。
アウクモスにいい所を持って行かせてあげたけれど、これだけ楽しめればお釣りが出ちゃうわね」
街に出現したモンスターは全て、四魔将の一人である彼女、ダクーネが送り出したものだった。
自らの体の中に亜空間を持ち、さらにその中に邪神細胞によるモンスター生産プラントを隠し持つ彼女は、
自身が『邪神の末裔』の移動基地と言ってもいい。
彼女達の作戦は単純明快。
街中をモンスターの脅威にさらしてユキをあぶり出すというもの。
だが、遠くに感じるアウクモスの魔力の高まりから鑑みるに『当たり』を引いたのは彼であるらしい。
『邪神の末裔』に最後まで牙を剥き、ついには『禍の宝珠』を奪い去ったユキに興味がないではなかったが、
ここはアウクモスと二人、師弟水入らずで楽しませてあげるのも良いだろう。
今のダクーネの目の前には、破壊すべき街と、犯し殺すべき愛しい人々、これ以上無い環境が整っているのだ。
贅沢を言わずに楽しむのが筋と言うものだろう。
「でも、そろそろ獣人兵だけじゃ物足りなくなってきたわね……ここはもう一押し…」
ダクーネが左手を宙空にかざす。
すると、その真上にかげろうの如く、球形の空間の歪みが六つ出現する。
そこから現れたのは以前もこの街を襲った大型の植物モンスター。
ダクーネは破壊と蹂躙の続く街を見下ろしながらつぶやく。
「ふふふ、この子達を逃げのびて安心し切っている子達の真上から落としたら、どんな声が聞こえるかしら……」
ダクーネの狙い、それはモンスター達の魔手から何とか逃れた人々にさらなる絶望を与える事だった。
「さあ、いってらっしゃい。たくさん食べて、殺して、犯して、楽しんでくるのよ」
だが、六体の大型モンスターの転送が始まる、まさにその瞬間、ダクーネの背後から放たれた閃光がモンスターを根こそぎ消滅させた。
「そうそう勝手はさせんぞ。異界の妖物よ」
「あら、お客様?」
いつの間に背後を取られていたのか?
巨大な砲を持ってこちらを睨む僧形の男が、ダクーネの後ろに立っていた。
「お主がこの街に出現した怪物どもの源だな?」
「良く分かったわね。まさかこうも呆気無く見つかるなんて思ってなかったわ。それにさっきの容赦のない攻撃、貴方なかなか素敵よ?」
その男・金徳の持つ融合観音砲の一撃は今まさに出撃せんとしていたモンスターをまとめて蒸発させてしまった。
だが、ニヤリと笑う金徳の瞳に油断の色はない。
何故なら、いかなる方法を使ったかは分からないが、モンスター達と同じく観音砲のエネルギーの爆発に巻き込まれた筈のダクーネの姿が一切無傷だったからである。
結界などを張った気配もなし、手の内の見えない敵を前にして、しかし金徳が臆する事はない。
「その姿、この国の僧侶ね?そういう手合いの男はツマラナイ奴ばかりだと思ってたけど、うふふ、貴方は楽しませてくれそうね」
薄く笑みを浮かべたダクーネの手に、漆黒の刃を持つ巨大な鎌が握られる。
「あまり買い被られるのも困り物だな。さて、この儂でそちらの期待に沿えるかどうか」
そんな言葉を返しながらも、対する金徳は観音砲に代わって、背中に背負った無数の武器の中から、
二丁のハンドガン…そう呼ぶにはあまりに巨大で無骨なシロモノ…を取り出しダクーネに向けて構える。
「さあさ、始めましょう!楽しみましょう!きっと貴方とならば、最高のダンスが踊れる筈だわ!!」
陽炎のように揺らめく空間の歪みを引きずりながら、ダクーネの刃が迫る。
金徳の持つハンドガンの引き金が引かれ、二つの世界の存亡を賭けて苛烈な戦いの幕が上がった。
37魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:06:10 ID:CZvbFzi8
私とお兄ちゃんが楽しい一日を過ごした遊園地から僅かに離れた街の一角。
そこは既に魔法弾が飛び交い爆炎がその身を焦がす、誰も近づく事の出来ない戦場へと変貌していた。
「うあああああああああっっっ!!!!!」
絶叫と共に、私は懇親の魔力を込めた魔法刃を繰り出す。
だけど、その必殺の斬撃をいとも容易くかわし、最悪の敵・アウクモス師匠は楽しげに微笑む。
「速度、踏み込み、魔力の安定、どれも申し分ない。さすがは私の自慢の弟子だよ、ユキ」
「うるさいっ!!みんなをっ!ヘヴンズフィルドを滅茶苦茶にしたあなたに弟子なんて言われたくないっ!!」
ぜえぜえと肩で息をする私に比べて、アウクモス師匠は余裕しゃくしゃくだ。
ヘヴンズフィルドからこの世界に飛ばされた時は、向こうの虚を突いた攻撃が功を奏したけれど、
こうして真正面から向きあっての戦いになると、私と師匠の力量差は歴然としたものだった。
私が放った魔法弾はことごとくかわされ防がれ、接近戦でも先程のように軽くいなされてしまう。
そして、私が致命的な隙を見せた瞬間に、こちらがダメージを受けるか受けないか程度の軽い攻撃だけを師匠は食らわせてくる。
遊ばれている。
誰にだって明白に分かるこの事実が、私をさらに無謀な攻撃へと駆り立ててしまう。
本当はもっと冷静に、落ち着いて、師匠の隙を、勝利のチャンスを窺うべきだと分かっているのに……。
「ああああああああっっっ!!!」
「今度も惜しい……しかし勿体無いな、ユキの実力はまだまだこんな物じゃない筈なのに……」
またも私の攻撃をかわして、アウクモス師匠の口元がニヤリと歪められる。
「久しぶりに会ったんだ。ここは一つ師匠として、愛弟子に指導をするのもいいかもしれない」
瞬間、アウクモス師匠の体から爆発的な魔力が発生する。
それは師匠の右拳に集まって……
「まずは、こう……っ!」
「があっ………!!?」
魔力を帯びた鉄拳が私のみぞおちを抉る。
「そして、次はこうだ……」
造作もなく吹き飛ばされた私の体に向けて師匠は追い打ちの魔力弾を放つ。
嵐のようなその攻撃に、風に吹かれた私の体は木の葉のように舞い踊る。
(こんな…こんな奴に……絶対負ける訳にはいかないのに……っ!!)
爆発に全身を打ち据えられながらも、私は必死で自分の意識を繋ぎ止めようとする。
だけど、その間にもアウクモス師匠は私との距離を詰めていて……
「ラスト……魔力の刃の使い方はこうだ……」
「うあ…ああああっっ!!!!」
紫色の魔力刃が振り下ろされた瞬間、私は間違いなく死を覚悟した。
だけど、次の瞬間………
「駄目だな。全然なってないぜ、ユキのお師匠さん……っ!!!!」
その叫びと同時に、放たれた光の刃が師匠のお腹の辺りのローブを切り裂いた。
「お兄ちゃんっっっ!!!」
「ウチの妹に好き勝手してるんじゃねえよ!師弟だか何だか知らないが、今時体罰も流行らないぜっ!!!」
致命の一撃の前に、迷うことなく割って入ったお兄ちゃんは、さらに追い打ちの斬撃で師匠を遠ざける。
「くっ…妹?面白い事をいうね、君は」
「あいにく、こっちは大真面目だよ!!」
師匠を睨みつけながら、お兄ちゃんは私に話しかけた。
「全く、いきなり突っ走るからヒヤヒヤしたぞ。そりゃあ、憎い仇が目の前にいたんじゃ、仕方ないかもしれないけど……」
「ごめん……」
「でもな、忘れるなよ。今のお前は一人じゃない。俺がここにいる」
少し照れくさそうに語るお兄ちゃんの背中。
それを見ていると、不思議に心が落ち着いてくるのが分かった。
(そうだ。私は……今の私は………)
瞼の裏に浮かぶ、キョウカちゃんやシオリちゃん、街のみんなの姿。
魔力を集中させ、杖を形成した私はそれを支えに立ち上がり、お兄ちゃんの横に並ぶ。
「それじゃあ、仕切りなおしだ」
「うん!」
二人なら、お兄ちゃんと一緒なら、負ける訳がない。
チラリと横目で見たお兄ちゃんの笑顔が、その確信を強める。
38魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:09:27 ID:CZvbFzi8
「なるほど、仲が良いみたいだね。どういう経緯で出会ったかは知らないが、まるで本物の兄妹だ」
「嬉しいことを言ってくれるねえ」
「君もそれなりにはやるようだ。なら、こちらも手を抜くのは失礼だろう」
そう言うと、師匠は自分の周囲に無数の光の矢を形成する。
そこには先程までの遊びの魔法弾とは違う、明確な殺意が込められていた。
「さあ、ステップ2だ。お兄さんといっしょに切り抜けてみなさい、ユキ」
「もちろん、言われなくたってっ!!!」
次の瞬間、放たれた光の矢はほとんど全方向から私達に襲いかかって来た。
私とお兄ちゃんは防御結界に身を包み、空へと舞い上がった。
「くっ…うぅ…なんて威力なの……」
降り注ぐ光の矢はいとも簡単に私の結界を削りとり、ヒビ割れさせていく。
防御に精一杯で攻撃に転じられない私は、接近戦に一縷の望みを賭けて、師匠の元へとまっしぐらに飛んでいく。
だけど、光の矢の嵐をようやく突破しようとした時、その向こうから迫る影が現れた。
「くっ…師匠…また……っ!!」
光の刃をたずさえ、高速で迫るアウクモス師匠。
ヒビだらけの結界でアレをぶつけられたら、私もお兄ちゃんもまとめて真っ二つにされてしまう。
かといってもはや師匠の剣から逃れられる距離でもない。
「さあ、これをどう凌ぐ?どう防ぐ?ユキ、君の力を見せてくれ!!」
叫びと共に巨大化するアウクモス師匠の魔刃。
一体この攻撃をどうやって切り抜ければいいのか、私の思考がフリーズしかける。
だけど、そこにお兄ちゃんの声が響いた。
「ユキ、今だ!アイツの真正面めがけて加速するんだ!!」
「えっ!?」
「だいじょうぶ、信じろって!」
「うんっ!!」
お兄ちゃんの力強い言葉に背中を押されて、私は飛行速度を上げる。
激突まで後僅か、ぐっと杖を握りしめた私にお兄ちゃんが呟く。
「悪い、ユキ。ちょっと、肩を借りるぞ!!」
お兄ちゃんは私の肩に手をかけて、そこにグッと力を込めて自分の体を前に押し出した。
そして、魔法剣の出力を全開にし、私の結界を内側からブチ破って空中に飛び出した。
「お、お兄ちゃんっっ!!?」
「な……っ!!?」
私とアウクモス師匠は同時に驚きの声を上げた。
飛行魔法のフィールドから飛び出たお兄ちゃんは慣性に乗って弾丸の如く師匠の懐へ。
「踏み込みが直線的すぎる。こんなんじゃ、ウチの地元の地方大会にも通用しないぜ!!!」
「くっ!!!」
お兄ちゃんの魔法剣の魔力が高まり、より分厚く、力強い形に変貌を遂げる。
お兄ちゃんはそれを師匠めがけて全力で叩き込んだ。
「胴っっっ!!!!」
「ぐ…うぅうううううっっっ!!!!!!」
お兄ちゃんの渾身の一撃は師匠の脇腹を捉え、その体を弾き飛ばす。
「見たか!草薙剣バリエーション名付けてソードフィッシュだ……って、アレ?」
そしてお兄ちゃんもその反動で後ろへと吹っ飛ばされて……
「お、落ちるぅううううっっっ!!!」
「お兄ちゃんっ!!!」
慌てて飛び出した私は何とかお兄ちゃんをつかまえる事に成功した。
39魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:09:47 ID:CZvbFzi8
「もうっ!あんな無茶して、この高さから落ちたらどうなるか、分かるでしょっ!!」
「うぅ…すまん、ユキ。でも、チャンスだぜ」
お兄ちゃんの指差す先、師匠は体勢を立て直し、再び光の矢を放とうとしている。
だけど、遅い。
このタイミングならいける。
全魔力を自分の杖に集中させ、私は必殺魔法の体勢に入る。
杖の各所に埋め込まれた宝石が七色に輝き、ほとばしる魔力が私の全身を包み込む。
「くらえっ!スプリームレインボーッッッ!!!!!!」
私の叫びと同時に臨界まで達した魔力が七色の光の帯となって解き放たれる。
それは今まさに光の矢を放とうとしていたアウクモス師匠を包みこんでいく。
「いっけぇえええええええ!!」
そして私は師匠を包み込んだ七色の魔力の球体にトドメの一撃を放った。
杖の先端の赤い宝石から発射される超高エネルギーの魔力弾。
それは魔力の球体に囚われた敵を欠片も残さず消滅させる。
「ぐぅ…が…うあああああああああああああっっ!!!!」
響き渡るアウクモス師匠の絶叫に私とお兄ちゃんは勝利を確信した。
巨大な魔力炉と化した球体の内部ではいかなる結界、防御魔法も役には立たない。
いかなヘヴンズフィルド最強の魔法使いといえど、それを耐え切る術は存在しない。
………その筈だった。
「……様子がおかしい!?魔力球が膨張してる……違う!内側から押し広げられてる!!!」
「そんな……ユキの必殺技が……」
私の渾身の必殺魔法がその内部から打ち破られていく。
しかも、それはいかなる魔法や技術によるものでもない。
ただ純粋に、圧倒的なエネルギーが私の攻撃を相殺しようとしているのだ。
やがて、魔力球は内側からの圧力に耐えきれず、凄まじい光を放って爆発する。
その中から姿を現す一つの影。
「ユキ、やはり君は素晴らしい。この魔法、ヘヴンズフィルドにいた時より明らかにパワーアップしているね……」
爆煙が晴れたその向こうに浮かぶソレは明らかに人間の物ではなかった。
元から高かった身長は軽く2メートル50を越え、赤銅色の肉体には高密度の筋肉が宿っている事が分かった。
肘や肩、全身の各所からは鋭いトゲが生え、脚はまるで肉食獣のような形状に変化し、鋭い爪を備えていた。
何より、銀に変わった髪をなびかせるその額には、人間にはあり得ない三つめの瞳が存在した。
その瞳から迸る魔力だけで周囲の大気が震える。
「何なんだ、アレ……!?」
「まさか…魔人態……!!?」
聞いた事はあった。
『対邪神国家連合』の腕利きの魔術師が実力で拮抗している筈の四魔将に部隊ごと全滅させられた事が何度もあったという話。
僅かに生き残った兵士が『敵が…敵が本物のバケモノになっちまったんだ!!!』
そううわ言のように繰り返していた事からその存在が噂されていた、四魔将の上位戦闘形態。
「さあ、ステップ3だ。ユキ、存分に楽しもう……」
それは、私とお兄ちゃんにとってまさに死刑宣告に等しい言葉だった。
40魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:11:28 ID:CZvbFzi8
魔人と化した師匠が両手を大きく横に広げる。
すると、その周囲に幾つもの黒い宝石のような物が出現した。
「そんなに怯えないで、ユキ。さっきの攻撃を耐え切って私に一撃を決めた君達なら、きっと大丈夫だ」
笑って、アウクモス師匠は宝石の一つに手をかざす。
するとそれは、それ自体が命を持っているかのように脈打ちはじめ……
「さあ、私の弟子を楽しませてあげてくれ……」
アウクモス師匠の言葉と共に巨大化、無数の触腕を備えた異形が私とお兄ちゃんに踊りかかった。
「ユキぃいいいっ!!!!」
スプリームレインボーで魔力を使い果たし、動くに動けなくなっていた私をかばうようにお兄ちゃんが怪物の前に立ちふさがった。
だけど、敵の力はあまりに圧倒的で、その触腕の一撃で私とお兄ちゃんは一気に地上までたたき落とされる。
「「うわあああああああああっっっ!!!!」」
地上に激突する寸前に魔力でブレーキをかけ、何とか着地に成功したものの、
上空からは私達を追いかけるようにアウクモス師匠の作った何体もの巨大モンスターが落下してくる。
あっという間に十体を数える大型モンスターに囲まれた私達を見下ろすように、アウクモス師匠がモンスターの内一体の肩に舞い降りた。
「私は邪神細胞によるモンスター合成の能力を持っている。といっても、ダクーネほどの圧倒的な生産能力はないけれどね。
私がこの体に飼っているモンスターは全部で30体、さて、ユキ、君の底力に期待させてもらうよ」
状況はあまりに絶望的だった。
強力なモンスターの軍団はこれでもまだその全容を現していないらしい。
そして、モンスターを全て倒したとしても、圧倒的な力を持つ、魔人となったアウクモス師匠がいる。
逃げる事など出来る筈もない。
体から力が抜けて膝から崩れ落ちそうになってしまう。
だけど、そんな私の手の平をぎゅっと優しい感触が包み込んだ。
「いや、俺も完全にビビっちゃってるからさ。こうした方が多少なりと気が紛れるだろ?」
「……そうだね。うん、お兄ちゃんとなら、ちょっとだけ怖くない……!」
それから私とお兄ちゃんはそれぞれの武器を握り直し、モンスター軍団を相手に絶望的な戦いを開始した。
うなる触手の束、降り注ぐ魔力弾、それらをギリギリでかわしながら、私とお兄ちゃんはモンスター達に攻撃を加えた。
だけど、そうやって与えた僅かなダメージも、異様な耐久力を持つモンスター達はすぐに回復してしまう。
ネコが鼠をいたぶるように、次第に疲弊していく私とお兄ちゃんは怪物達に弄ばれ続けた。
41魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:11:47 ID:CZvbFzi8
(このままじゃ埒が明かない。もう魔力も残り少ないけど、一点突破で脱出をはかるしかない!!)
幸い、ちょうど敵から幾分離れた位置に移動していたので、触手に気をつける必要はない。
最低限の防御結界だけを残して、私は残り僅かな魔力を高める事に集中する。
狙うは前方の三体。
まさかあいつらまでアウクモス師匠のような馬鹿げたパワーは持っていないだろう。
囲みに風穴を開けてお兄ちゃんを連れて逃げる。
それからキョウカちゃんや金徳さん、応天門さんと合流して反撃に打って出る。
師匠を振りきれるかどうかは疑問だけれど、それでも今の私には他の策を思いつけない。
「く…これなら…何とかいける……スプリーム……」
だけど、その読みは甘かった。
突如、周囲のアスファルトを砕いて現れた無数の触手。
それらはあっという間に私の両手、両脚を絡めとる。
敵はいつの間にか地下に潜り、そこから私がスキを見せるのを待っていたのだ。
地下からその全身を現した怪物は巨大な触手を持ち上げ、私めがけて振り下ろす。
四肢を拘束され、魔力も残り少ない私にそれを防ぐ方法はなくて……
「ユキぃいいいいいっっっ!!!!」
その時、絶体絶命の私の前にお兄ちゃんが躍り出た。
(駄目っ!お兄ちゃん、逃げてっっ!!!)
満身創痍のその体に、触手の一撃を耐える力は残されていない。
だけど、叫びは声にならず、敵の一撃は容赦なくお兄ちゃんを打ち据えた。
「ぐぁああああああああああああっっっ!!!!」
木の葉のように、壊れた人形のように、吹き飛ばされるお兄ちゃんの体。
手を伸ばしたくても触手に捕まった腕はピクリとも動かず、私はお兄ちゃんがビルの壁に叩きつけられ、
そのままモンスターの触手に捕われる様子を見ている事しか出来なかった。
「お兄ちゃんっ!!お兄ちゃんっ!!!いやぁああああああああああああああっっっ!!!!!」
泣き叫ぶ私に、もはや抵抗するための力は欠片も残されていなかった。
そして、絶望のあまり呆然と立ち尽くす私の前にアウクモス師匠がゆっくりと舞い降りてくる。
「こんな…酷い……どうして師匠はお兄ちゃんやヘヴンズフィルドのみんなを平気で傷つけられるんですか……」
「何を言ってるんだい、ユキ?みんなは今も元気にしている。邪神細胞に取り込まれ、この上ない快楽を味わっている」
そして、師匠は触手に捕われたお兄ちゃんの方をチラリと見て
「それにどうして私がユキの大事な人を傷つけるんだい?彼にはしばらくあそこで大人しくしてもらう事になる。
次のステップの大事な見届人としてね………」
「それは……どういう……!?」
私の言葉に、アウクモス師匠はその表情を邪悪に歪めて応える。
「簡単な話だよ。ユキ、ステップ4だ。私の可愛いモンスター達の責めに見事耐え切ってみせてくれ」
「あ……いや…………」
四肢を拘束する触手の力が強くなる。
周囲のアスファルトを割って新しい触手が姿を現す。
それは私を新たな絶望へと導く、その序曲だった。
42魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:13:13 ID:CZvbFzi8
粘液に塗れた太く長い触手が私の腕を、脚をキリキリと締め付ける。
きっと、その気になれば私の小さな体なんてバラバラに引き裂いてしまえるに違いない。
そして、それを実行しない最大の理由。
私の体を汚したい、壊したい、そんなどす黒いモンスター達の欲望が全身に突き刺さる。
「う…くぅ…ああ……」
胴に、首に、新しい触手が次々と巻きついて、私の体を探るようにうごめく。
力尽きた私はそれに一欠片の抵抗をする事も出来ない。
「ユキッ!ちくしょうっ!ユキーっ!!!……が…ぐ…ぐぅうう……」
触手に捕まってなお叫び続けていたお兄ちゃんも、猿轡の要領で口に触手を噛まされて、無理やり沈黙させられる。
もう誰も今から始まる悪魔じみた行為を止める事はできない。
やがて、触手の内の二本がその先端をパックリと花びら状に展開して、私の両胸に吸いついてきた。
「あ…や…痛……ぁ…くぁああああっっっ!!!!」
花弁状の触手の中には細かく鋭い無数の歯が輪になって並んでいた。
それらは魔力の減少によって強度を保てなくなり初めていた私のコスチュームの布地を噛み裂いて、いくつもの小さな歯を私の胸に食い込ませた。
「あ…が……うあ…ああ…やめて…血…吸わないでぇ……」
小さな傷から漏れでた私の血を触手が美味しそうに啜る。
そして、その血を媒介にして、私の魔力はモンスターに奪われ、全身をさらなる脱力感が覆い尽くす。
限界まで魔力を振り絞って戦ってきた私にとって、その流出はかなり致命的なものだった。
一分一秒、時間を経るごとに体から力が抜けて、まるで魂そのものをガリガリと削り取られているような錯覚に陥る。
あまりの苦しさにゼエゼエと息を切らせる私の口。
触手達の次のターゲットはそこだった。
「ふあ…んむぅ……ぐっ…う…んんーっ!!!?」
強引に口腔内にねじ込まれた触手は、私の息苦しさなど無視して、口の中を思う様に暴れまわる。
そして、穢らわしい汚液で口の中を汚し尽くしてもまだ飽き足らず、遂には喉の奥から食道の辺りまで強引な抽送が行われる。
「ひっぐ…う…むぅん…んんうっ…ぐ…んううううううううっっっっっ!!!!!」
酸素の供給を絶たれ、食道の深くで異物が暴れまわる苦痛に私の全身がビクビクと痙攣を起こす。
無我夢中で触手を追いだそうとする引き攣った舌の動きも、触手にとっては快感と嗜虐心をくすぐる材料にしかならない。
一方花弁型の触手はその数を増し、私の腕に、腿に、脇腹に、体中の至る所に噛み付いてくる。
滴る血液を介してさらに魔力を奪われていく私の命は、刻一刻と死へと近づいていた。
そしてやがて、口内陵辱にひとしきり満足したのだろうか。
私の口を犯していた触手がその先端から、ドロドロと濁った汚液を大量に噴出した。
ドプッ!!ゴプププププププ………ッッッ!!!!!!
盛大に発射された汚液は胃の中に勢い良く流れ込み、それでも収まり切らずに食道を逆流。
酸欠状態が限界に達して死にかけの魚のように身悶える私の口から噴水のように噴き出した。
「ぐあ…ああ…が…うああ…ぜえぜえ…はあはあ……ああああああ……」
ようやく触手が引きぬかれ何とか呼吸が出来るようになっても、私にはもうまともに言葉を発する余裕もない。
必死に酸素を取り込もうと息を切らせている間にも、新たな花弁型触手がコスチュームを引き裂き、
体に噛み付いて、残された生命力を魔力へと変換して奪い去っていく。
ガリガリ、ガリガリ、自らの命が削られ、押しつぶされていく音が私には聞こえるような気がした。
(…いや………死にたく……死にたく…ない……お兄ちゃ……)
苦痛の連続で途切れ途切れになった頭の片隅で、助けを求めてその名前を呼ぶ。
だけど、そのお兄ちゃんはさっき私を助けようとしたために触手に捕まり、身動きも取れない状況だ。
このままではいずれ私は犯し殺されてしまう。
そして、興味の無くなったおもちゃをアウクモス師匠がどう扱うのかは眼に見えていた。
(…だめ…お兄ちゃんを…せめて……助けなくちゃ…あ…うああああああああっっっ!!!!)
そんな心臓が凍りつくような危機感も、新たな苦痛と陵辱の前に粉微塵に打ち砕かれる。
43魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:14:51 ID:CZvbFzi8
そんな心臓が凍りつくような危機感も、新たな苦痛と陵辱の前に粉微塵に打ち砕かれる。
胸に噛み付いていた花弁状の触手の奥から、細く長い針のような物が私の胸の先端を突き刺したのだ。
「ひう…ああっ!…痛いっ!!…こんな…いやああああああっっっ!!!!」
その針は私の小さな胸の中で前後に動き始めた。
絶えず内部から傷つけられる事で、私の胸の先からまるで母乳のように鮮血が噴出す。
そして、それを啜るたびに伝わってくる触手の震えから、この怪物は私を食らって歓喜しているのだと理解した。
「あ…いや…このままじゃ…死ぬ…死んじゃうのに……あああああっ!!!」
体中に出来た噛傷から流れ出る血が止まらない。
このままでは、この触手の群れに私の全てが食べつくされてしまう。
だけど、恐怖と絶望で既に限界まで追い詰められた私を前にしても、モンスター達の欲望は止まるところを知らなかった。
「…あ…だ…め……そこ…やめて…おねが……ああっ…うあああああああああっっっ!!!!」
新たな激痛が私の全身を駆け抜ける。
花弁型の触手が今度はスカートの中に潜り込んで、私の下腹部に噛み付いたのだ。
そして、あの極細の針で、今度は私のアソコにある突起を、敏感なあの場所を刺し貫いたのだ。
「ひっ…やっ…やめてぇ…お願いっ!…もうやめてぇええええええっっっ!!!!」
恐ろしいほどに神経が集中したその部分から伝わる痛みは、他の場所とは段違いに激しかった。
極細の針にソコを抉られる度、私は我を忘れて髪を振り乱して、苦痛の声を上げた。
絶え間なく襲い来る苦痛の連続攻撃。
だけど、私はうっすらと感じ取っていた。
この醜いモンスター達がまだまだこんな程度の陵辱で満足する筈がないと……。
そしてその予感は時を待たずして現実の物となる。
「あ……ああ…ダメ……そんなの…無理ぃ………ひああああっっっ!!!!」
スカートの内側に潜り込んだ触手がショーツを噛み裂いて、私のおしりが丸裸にされる。
そこにあてがわれたのは軽く大人の男の人の脚ほどはある、太く長い触手だった。
その触手は粘液を滴らせながら、私のおしりの穴にゆっくりと近づいてくる。
それは私の後ろのすぼまりに先端をくっつけると、私の恐怖を煽るようにしばしの時間を置いてから侵入を開始した。
「ひっ…ひいぃいいいっ!!!…やだ…いや…助けてぇ!!!…うああああああああああっっっ!!!!」
おしりの穴が焼き切れる。
体が真っ二つに引き裂かれる。
脈打つ怪物の肉が私の体の事などおかまいなしに奥へ奥へと進んでくる。
いや、違う。
この怪物はわかっているんだ。
怪物はこの肉の凶器で私の体を内側から破壊しようとしている。
巨大な肉塊の侵入はそれだけで致命的なものだったけれど、触手の動きがそこで止まる事はない。
より深く、もっと奥へ、私の腸を強引に押し広げて、触手は私のさらに深い部分を犯していく。
私のお腹はその内側で巨大な蛇がのたくっているかのように、見にくく歪んで形を変えた。
あまりに暴力的なその陵辱を、私は魔力による肉体強化で何とか耐え忍んでいた。
だけど、その魔力も全身に噛み付いた触手達の吸血によってみるみる減少していく。
(だめ…このままじゃ……死んじゃう…殺されちゃう……)
恐怖に耐えきれずこぼれ落ちた涙は、モンスター達にとって嗜虐心を刺激するスパイスにしかならなかった。
さらなる涙を、悲鳴を、苦悶の表情を楽しもうと、新たな触手が私に向けて伸ばされる。
その先端は切れ切れの呼吸で半開きになった私の口に強引にねじ込まれた。
44魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:16:11 ID:CZvbFzi8
「う…うぐぅ…んんっ…んううううううっっ!!!!」
再び肉触手に犯され、粘液に穢される私の口。
(また口の中を…喉の奥を…めちゃくちゃにされるの!?…あの粘液を注ぎ込まれるの!?)
先程味わった苦痛を思い出して、私の全身が強ばる。
でも、今度のソレは、さっきの行為がまるでお遊戯に思えるほど、さらに激しくおぞましいものだった。
再び呼吸困難に陥り、もがき苦しむ私の体の中を触手はどんどん進んでいく。
喉の奥、食道を下降するだけでは飽き足らず、遂にはその奥の胃の内部まで太く長い触手は蹂躙し尽くしていく。
「あ…ぐ……ご…うぐぅうううううっ!!?…がはぁ…ああ…んんむ…ぐぅうううううっっっ!!!!」
触手に犯された口の隙間から、自分の物とは到底思えない断末魔のような叫びが漏れる。
そして、上から私を犯す触手の動きに呼応したように、おしりの穴から侵入した触手の動きが活発になる。
ソレはさらに激しくのたうちながら、速度を早めて私の腸内を犯し尽くし、ついには口から侵入してきた触手と邂逅する。
これで私の体の中は上から下までおぞましい肉触手に埋め尽くされてしまった。
だけど、触手達の動きはそれで止まる事はなかった。
(…やめて!…もうやめて!!…これ以上、何をするの!!?…あ…うあ?…うぐあああああああっっっ!!!?)
まだだ。まだ足りない。もっと犯して、悲鳴を叫ばせてやる。
私の体を犯し尽くそうとする触手の意思はその程度で収まるものではなかった。
彼らは互いに先に進むため、その身をねじり、絡みあわせながら交差して、それぞれの進行方向に向かって進撃を再開した。
既に触手に犯され許容量いっぱいまで広げられていた内蔵を、もう一本の触手が強引に押し広げ、進んでいく。
既に苦痛で満たされた体を、新たな苦痛が引き裂いてゆく。
「うあ…が……ああ……ひっぐ…うああああああああっっっ!!!!!」
苦しみのあまり身をよじろうとしても、二つの剛直に上下から貫かれた体はまるで身動きが出来ない。
ただ、口の隙間から漏れ出る無様な苦悶の声がモンスター達をさらに歓喜させるだけだ。
食道が、腸が、のたうつ二本の触手を受け入れて軋みを上げている。
平らだったお腹は腸内で暴れまわる二本の触手のせいで大きく膨らみ、まるでそこに邪悪な命を孕んでいるかのように見えた。
そしてついに、私の体内を蹂躙し尽くした触手はそれぞれ、口の奥から、おしりの穴から、その先端を出現させる。
「あ…あが……うぐ…が…ああああ……かはっ…ぐあっ………」
あまりに巨大なその苦痛に私の意識は何度も途切れかけたけれど、まるでそれを許さないとでも言うように激しく蠢く触手によって何度も覚醒させられる。
そして、私の体内を犯し切った事に満足したのだろうか?
二本の触手はそれぞれの先端から白濁の汚液を激しく噴出させた。
上から、下から、異常な量がぶちまけられた白濁液は私の全身に降り注いで、
まだ何とか原型を保っていたコスチュームをドロドロに汚していく。
(だめ……も…こんな…壊されて…汚されて……もう…耐えられないよ……)
霞む意識の片隅で茫然自失のまま、白濁に沈んでいく自分を見ている事しかできない私。
だけど、触手の責めはその程度で終わってくれるほど生やさしいものではなかった。
全身をくまなく汚した白濁液には、モンスター達の邪念と魔力がたっぷりと含まれていた。
それが風前の灯火の私の心と体を次第に蝕んでいく。
(…こ…このままじゃ…わたし…心も体もモンスター達にのっとられて……)
考えて見れば、それは当然の事だった。
アウクモス師匠の目的はまず私が持ち去った『禍の宝珠』を手にする事なのだ。
その為には最低限の生命活動が可能な程度まで私を打ちのめして、心を屈服させるのが手っ取り早い。
先程からの魔力吸引もその為の布石だったのだ。
だけど、敵の真意に気づいたところで、私にはもうそれを阻む力は残されていない。
(…これでお終い……ぜんぶ、お終いなの……?)
しかし、モンスターたちは私の心をそんな絶望に浸らせる余裕さえ与えるつもりはないようだった。
モンスターの一匹が大きく口を開き、その中から一際巨大な触手が頭をもたげる。
それはゆっくりと私に向かって伸ばされて、私の脚の付け根の間、ショーツを引き裂かれ露になった一番大事な場所に狙いを定める。
45魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:17:45 ID:CZvbFzi8
(いや…やめて……もうやめてよ……っ!!!)
もし、あの巨大な触手に体を貫かれたら……。
既に二本の触手に貫通され限界ギリギリの肉体が、さらなる地獄の苦痛を味わうのは間違いない。
そして、あの白濁液を今度は体の内側から浴びせかけられたら………。
(……今度こそ壊される……私の心をこなごなにされる………)
きっとその時には、私はアウクモス師匠の思うがままに動く、肉の人形になりさがっているだろう。
自分の心をかき消される。
死にも勝るその恐怖がゆっくりと私を狙って近づいてくる。
そしてついに、粘液をしたたらせた触手の先端があの場所の入口にあてがわれて………。
「んんっ!!…んぐぅうううっ!!!……が…ぐう…ひぐあああああああああっっっ!!!!」
そして、その剛直は一切の容赦なく私の内側へ侵入を開始した。
メリメリとこの体を引き裂かれる音が聞こえるような錯覚を覚えながら、私はその激痛と激震に体を貫かれた。
どんな覚悟も抵抗も一切無駄だった。
それは私の体を犯しながら、同時に、私の心の最後の城壁を確実に打ち砕いていった。
「ひ…が……あ…いや…ひぎぃいいいいいっ!!!…が…あああっ!!!!」
圧倒的な質量が私の中を蹂躙し、征服していく。
一突きごとに深く私を抉るソレは、さながら攻城杭のような破壊力で私の心と体を粉砕していく。
幾度となく襲い来る衝撃のその度に、触手二本貫通で歪んだお腹が内側からさらに歪められ、心が真っ白に吹き飛ばされる。
既に苦痛は私が認識できるレベルを遥かに越え、ただ、暴風のようなエネルギーが体の内側を暴れまわるのが感じられた。
そして、その圧倒的な陵辱によって生まれた心の空隙を突いて、淀んだ魔力が空っぽになった私の内部を満たしていく。
(……いや…消える……このままじゃ…私…消えちゃうよ……)
刻一刻と自分自身が破壊されていく感覚に僅かに残った意識が悲鳴をあげる。
だけど、それさえも触手達の容赦無い責めがかき消してしまう。
「あ…かはっ……がぁ…あ…おなかのなか…うごいて……ひっぐぅううううううううっっっっ!!!!」
私の口とお尻を貫いていた二本の触手が激しく蠢き始めたのだ。
口の中を、喉を、食道を、胃を、腸を、繊細で脆弱な粘膜がこれ以上の責めに耐えられる道理はなかった。
そのあまりに壮絶な激感に、私は自分の体が巨大な焼けた鉄の柱に貫かれているのではないかと錯覚した。
途切れ途切れの声で悲鳴を上げ、涙で顔をぐしゃぐしゃに濡らし、身を焼き尽くす苦痛に震える今の私の姿は、
邪神に捧げられる生贄の供物と変わらないだろう。
激しさを増す触手の責めに私の体は糸の切れたマリオネットさながらに踊る。
「あっ…うあっ…ぐむぅううっ!!…ひぅ…ぐ…うあ…あああああああああああああっっっ!!!!」
私の大事な場所を犯す触手はその前後運動のスピードを早めて、私を内側からいたぶり尽くす。
巨大な触手に犯されたソコは、学校で教えられた、好きな人と結ばれ命を育むための場所という本来の役割からは、
想像も出来ないような悲惨な状況になっていた。
魔力を帯びた粘液が内側から私を焼き、全身の骨を砕かれるような衝撃が何度も突き抜けていく。
私が苦しみに声を上げたり、顔を歪ませるのをモンスター達も感じ取っているらしく、
その度に私を犯す触手は興奮のために、より太く硬くなり、さらに激しく私を犯していく。
46魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:18:14 ID:CZvbFzi8
(…も…だめ……もう…耐えられない…耐え切れない………)
そして、そのおぞましい苦痛の地獄の中で私は自分の心の最後の一滴が消えていくのを感じていた。
もう戻れない。立ち上がれない。
圧倒的なその破壊に抗う事すら出来ない自分が悔しかった。
そして、きっと触手に捕われたままこの惨状を見せつけられているお兄ちゃんの事も……
(…ごめん…ね……あんなに心配して…大切にしてくれて……だけど…私…もうダメみたい……)
触手達の動きが激しさを増して、既にグチャグチャに破壊された私の内側を、トドメとばかりに蹂躙し尽くす。
大事な場所を犯し続ける触手はその硬度と脈動を増して、最後の瞬間が近い事を私に教えた。
そして、ついに触手達は溜め込んだ欲望の全てを私めがけてぶちまけた。
「うあっ…あああああああっっっ!!!!!…が…うあああああああああああああっっっっ!!!!!」
貫通触手の先端から降り注ぐ白濁のシャワー。
周囲を取り囲む無数の触手達からも穢らわしい汚液が滝のように降り注ぐ。
そして大事な場所を貫いた触手が、私を内側から焼き尽くすマグマのような白濁を噴出した。
「あ…がああああああっ!!!…ひ…うあ…あああああああっっっ!!!!」
それは私のお腹の中をめちゃくちゃに暴れまわり、収まり切らずに逆流して接合部から飛沫を飛び散らす。
だけど、触手はそれでも満足する事なく私の中に延々と白濁の汚液を注ぎこみ続ける。
絶えることのない欲望の濁流は私の内側を隅々まで自らの欲望の色に染め上げ、今までの私を跡形もなく押し流していく。
凶悪な邪念を伴った魔力が、私の心の奥の大切なものを闇の色に染め上げていく。
そして、もう私が私でいられないと悟った最後の瞬間、聞こえてきたのは私の名前を呼ぶ大好きな人の声だった。
『ユキッ!!!ユキぃいいいいいいいいいいいっっっ!!!!!』
泣いている。悲しんでいる。でも、もう私には慰めてあげる事も、その涙を拭ってあげる事も出来ない。
(…ごめん…ね…お兄ちゃん………)
そして深い絶望感の中で私の意識はかき消されていった。
47魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:19:55 ID:CZvbFzi8
ユキとタケシがアウクモスに完全な敗北を喫したその頃、同じく『邪神の末裔』に立ち向かっていた者達もそれぞれ苦境を迎えていた。

モンスターに破壊される街を見下ろすビルの屋上。
「喰らえいっ!!!」
金徳の二丁拳銃が火を吹き、目の前に立ちふさがる二体のモンスターを撃ち貫く。
融合観音砲の人工仏舎利弾と同じ要領で作られた弾丸はそれだけでモンスターに致命的なダメージを与える。
だが、そこで息を付く暇もなく今度は背後からモンスターの振るう拳が金徳の体をかすめる。
かれこれどれほどの時間を戦い続けてきただろう。
金徳は既に数十体ものモンスターを屠っていた。
だが、四魔将が一人、ダクーネの繰り出すモンスターの数が減る事はない。
既に弾薬も底が見え始め、刀剣の類も何本かをへし折られてしまった。
このまま戦い続けてもジリ貧なのは明らかである。
(せめて、こ奴らの源であるあの女にダメージを与えられれば、逆転の機会もあるのだろうが……)
しかし、敵の隙をついて繰り出した金徳の攻撃は、ダクーネに辿り着く前に陽炎のようなゆらめきに捕らわれて雲散霧消してしまう。
(くっ……手品の種は割れているのだがな……)
ダクーネの能力は空間を操作するものだ。
おそらく彼女は金徳の攻撃を空間を歪める事によって回避しているのだ。
だが、仕掛けが分かったからといって、それを打ち破る事は容易ではない。
ダクーネは空間の裂け目を生み出す事によっておよそ360度、あらゆる角度から金徳を攻撃していた。
今の金徳はそれを凌ぐだけで精一杯だ。
「うふふ、本当に凄いわ、あなたって。今までこれだけの攻撃をしのぎ切れた人はいなかったもの……」
「下手な世辞はよせ」
孤軍奮闘を続ける金徳の姿を見て、ダクーネの顔に喜悦の表情が浮かぶ。
実際、空間を自在に操る彼女に対して、ここまで食い下がる事の出来る敵は稀だろう。
「……だから、私はあなたにプレゼントをあげたいと思うの。頑張る貴方に最高のご褒美を……」
そう言って、ダクーネは自分の右手を宙にかざす。
すると、そこに一際巨大な空間の裂け目が発生する。
その奥から姿を現したモノ、それは………。
「”私の中”で飼っているモンスター達の中でも、とびきりお気に入りの子よ」
タコのような脚を無数に持つ、恐ろしく巨大な怪物。
触腕の先端は鋭く尖り、中央には鋭い嘴を備えた大きな口が地獄の扉の如くに開いている。
金徳はその威容を見上げて呟く。
「全く、買い被られても困ると言っただろうに……」
「いいえ。貴方ならきっとこの子とも楽しく遊んでくれる。私、そう信じているの」
ダクーネがすっと指さすのと同時に、巨大モンスターはその触腕を金徳に向けて一気に殺到させる。
「くっ…げにも恐ろしきは女の執念か……さて、この難局、どう切り抜けてみせようか……」
吹き荒れる破壊の渦の中で、金徳の絶望的な戦いが始まった。
48魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:21:27 ID:CZvbFzi8
そしてまた一方、街を覆い尽くすモンスターの群れに果敢に戦いを挑んでいたキョウカとレイナだったが……
「ぐ…あ……放しなさい!…放してぇええええっっっ!!!!」
「くそ…装甲竜さえあれば……こんな奴ら……っ!!」
凄まじいパワーを誇るモンスター達の間を駆け抜け、次々と仕留めていった彼女達だったが、思わぬ伏兵によってその攻勢は破られた。
街の地面を砕いて出現した巨大な砲台型モンスター。
ただでさえ疲弊していた彼女たちを、味方もろとも焼き尽くす砲台型モンスターの魔力弾が襲った。
前後左右、さらには上空までも飛行タイプのモンスターに囲まれ、身動きの取れない状態だったキョウカとレイナにそれをかわす術はなかった。
強力な魔力弾の直撃は防御結界を以てしても防ぎきる事は出来ず、二人は木の葉のように宙へと吹き飛ばされた。
そして、その巨大なダメージに膝を付いた二人は、モンスターたちの腕に捕われた。
「ひ…ぐぅ…触るなっ!!…触るなぁあああああっっっ!!!」
最大の武器である装甲竜の力もなく、無残にも敵の陵辱にさらされるレイナ。
モンスター達の無数の手が極薄のコスチュームに包まれた乳房を鷲掴みにし、獣の臭いの舌が口腔内に侵入して彼女の唾液を味わい尽くす。
必死にもがき抵抗を試みても、あまりに圧倒的なモンスター達の数と力の前に手も足も出ない。
ヌメる舌が太ももを幾度もなぞり、同年代の少女達に比べて大きく育った乳房は怪物の手によって乱暴に握りつぶされ、その形を歪める。
こうして捕まっている間にも、他のモンスター達による破壊は続いているのに……。
悔しさに零れるレイナの涙さえ行為のスパイスに変えて、モンスター達はひたすらに彼女を汚し続ける。
そして、もう一方、同じく囚われの身となったキョウカも……
「いや…やめてっ!!…そんなところ…うあ…ダメぇえええええっっっ!!!!」
ゴツゴツとした太い指が大事な場所を無遠慮にまさぐる。
まだ幼い胸の先に屹立する突起を、コスチューム越しにつままれて、ちぎり取られるのではないかという程の力でこね回される。
敏感な場所を欲望任せに蹂躙される苦痛から悲鳴を上げようとしても、モンスターの舌が口の中に入り込んでそれをさせない。
せめて、砲撃を食らった際に吹き飛ばされた龍牙剣を取り戻し、僅かでも反撃をしようと必死に手を伸ばすが、
モンスター達はどうやらそれに気付いているらしく、彼女を愛刀にもう少しで触れられるギリギリの距離に捕えたまま、
懸命な彼女の表情をあざ笑うかのように陵辱を続け、その哀れな有様を楽しんでいるようだった。
ひたすらに弄ばれ続けるレイナとキョウカ。
二人はもはや、モンスターたちの欲望の捌け口、ただただ肉を貪られるだけの玩弄物と成り果てていた。
やがて、モンスター達は彼女らの肉体をただ弄ぶだけでは満足できなくなったのだろう。
欲望を迸らせて、硬く太く長く、膨張した己の分身を二人の口に、柔らかな肌に、そして無防備に晒された前後の穴へと向ける。
「あ…ぐぅ…そんな…無理だよ……大きすぎ…ひ…ぐああああああああっっっ!!!」
「…そんなの…無理…私、壊れる…壊されてしまう……うああ、ユキ……っ!!!」
蓄積したダメージでほとんどぼろ切れ同然になっていたコスチュームの、アソコを覆う部分が無残にも引き裂かれる。
露になった少女達の二つの穴に、凶器と呼ぶに相応しいサイズのモノがあてがわれた。
アレをこれから挿入れられてしまう。
どんなに覚悟しても打ち消す事の出来ない恐怖に、レイナとキョウカの体が震える。
それでも、気丈に相手を睨みつけようとした二人をあざ笑うかのように、突然に、強引に、挿入が開始される。
「…うあ…ああああっ!!!…苦し…ぐあ…やめて…あ…ぐぅ…うああああああっっっ!!!!!」
「ひぎぃいいいっ!!!…裂けるっ!!…私の体…引き裂かれるぅっ!!!…が…ああああっっっ!!!」
二人の少女の苦悶の叫びはモンスター達にとってはこの上なく甘美な調べだった。
響き渡る絶頂に興奮を掻き立てられたモンスター達は、己のモノをレイナとキョウカの口に強引にねじ込み、
絹のような肌に擦り付け、小さな手の平に無理やり握らせて、それぞれに快楽を得ようと腰を動かし始める。
二人はモンスター達の欲望の前にされるがままとなり、全身を彼らに快楽を与えるための淫具へと変えられて、幾度も白濁のシャワーを浴びた。
49魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:22:28 ID:CZvbFzi8
「ぷあっ…あっくぅ…白いの…も…やめて…これ以上は…んぷ…んむぅううううううっっ!!?」
戦場では隊長として部下達の指揮をとるレイナも、まだ十代も半ばの少女に過ぎない。
降り注ぐ白濁と、そこに込められたドロドロに濁った欲望を感じ取り、たまらずに悲鳴を上げた。
だが、モンスター達にとってはその表情、その声こそが求めていたもの。
歓喜に猛る肉棒を口の中にねじ込まれて、流し込まれる灼熱の粘液に内蔵まで焼き尽くされる。
「くぅ…うああ…ビクビクしてるのが手の平に伝わってくる……またあの白いのに汚される…嫌っ…嫌ぁああああああっっっ!!!!」
両手に肉棒を無理やり握り込まされ、何度も摩擦運動を強制されるキョウカ。
何度も浴びせられた白濁液によって、清らかな黒髪も、彼女の誇りであるコスチュームも獣の臭いの粘液に侵され切っていた。
手の平だけではない。
脇の下、膝の裏、まだ小さな胸の上、およそ使える場所の全てを用いて、モンスター達は快楽にふけっていた。
「…うあ…また来る…白いのが…たくさん……うあっ!?…ああああああっ!!!?…熱いっ!…熱いぃいいいいいっっ!!!」
降り注ぐ白濁の豪雨の中、キョウカは為す術も無く溺れていく。
全てを怪我され、誇りを、心を打ち砕かれて、彼女に残された抵抗の意思は着実に弱まっていった。
そして………。
「…あ…うぐぁあああっ!!!?…う…動かす…なぁ……ひぅ…が…あああああああっっっ!!!!」
「…ひ…あ…もうやめ……あああっ!!!…このままじゃ死ぬ…殺され……うあ…ひぐああああああっっっ!!?」
衰弱していく二人の姿に嗜虐心を刺激されたのだろうか?
レイナとキョウカ、二人の前後の穴を貫いたモンスター達は突き上げの速度を早める。
圧倒的な質量が華奢な少女の体を内側からかき乱し、膣奥に思い切りその先端をぶつけて呼吸を断ち切るほどの衝撃を与える。
3メートルもの体躯を誇るモンスター達の腕の中では、レイナとキョウカの体など人形同然。
容赦のない責めに為す術も無く、二人の少女は徹底的に破壊されていく。
「あ…うぐ…うああ……も…わたし……これいじょ……」
「…も…やめて…おねがい…やめて………」
絶え間ない責めの中で次第にキョウカとレイナの思考は霞んでゆき、ただ耐え難い苦痛の中で二人の心は削り取られていく。
瞳からは意思の光が消え、喉が張り裂けんばかりに叫んでいた悲鳴もだんだんと力なく弱いものになっていく。
そして、擦り切れ、壊れていく少女たちとは裏腹にモンスター達の行為はヒートアップしていく。
さらに激しく、二人の魂までも喰らわんばかりの勢いで、陵辱は苛烈さを増していく。
そしてついに、臨界点を突破した欲望が、レイナとキョウカ、二人の膣奥に、子宮に、容赦なく注ぎ込まれる。
「いやっ!!いやああああああっ!!!…ひ…が…ああああああああああああああああっっっ!!!!!」
「ああああっ!!来るっ!!来るぅうううっ!!!…うぐぁ…あ…ひぐぅううううううううううううっっっ!!!!」
人間ではあり得ない異常な量の白濁液が膣内を腸を暴れまわり、接合部から噴出する。
同時に周囲のモンスター達もいっせいに二人の体めがけて射精を行った。
体の内も外も、黄色く濁った穢らわしい白に塗れて、レイナとキョウカがそれぞれまとっていたコスチュームの赤と青はその中に沈んで見えなくなる。
白濁の海に溺れ、戦う力も、その意思も剥奪された二人にはもう往時の面影は残っていなかった。
そしてまた、欲望を溜め込んだモンスター達の腕が彼女たちを捕らえる。
『邪神の末裔』に果敢に戦いを挑んだ二人の少女は、終わらない陵辱の連鎖の中に飲み込まれていった。
50魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:25:27 ID:CZvbFzi8
金徳が絶体絶命の危機を迎え、レイナとキョウカがモンスター達による陵辱を受けていたその頃、
街の上空で戦う応天門龍伍と黄龍も窮地に陥っていた。
「偉そうな事を言ってた割には、大した事ねえじゃねえかよ?ええ、オーテンモンさんよぉ?」
「くっ…何だ、この力は……っ!!?」
途中までは絶妙な連携でボリスとテウツォートを相手に、互角以上の戦いを繰り広げていた龍伍達だったが、状況はいまや完全に逆転していた。
アウクモスが使ったのと同じ力、魔人態への変身をテウツォートが行ったのだ。
強固な対魔法・対物理防御を誇る甲殻類のような外殻に身を包んだ異形の姿。
体に満ち溢れる魔力は桁違いに上昇し、さらに背部からは蟹の脚のような巨大な副腕を展開。
その圧倒的なパワーで龍伍の体を打ち据え、それまでの憂さを晴らすかの如く徹底的に痛めつける。
「そっちの攻撃は効かねえっ!!俺からの攻撃はかするだけでも大ダメージ……こんな戦い続けてたら、どうなるかは馬鹿でも分かるよな?」
「くっ…おのれ……っ!!!」
いかに龍伍が巧みに立ち回り、的確にテウツォートに攻撃を加えたとしても、全てその強靭な鎧に弾かれてしまう。
そして疲弊した龍伍を狙うテウツォートの攻撃はより鋭く、容赦のないものになっていく。
このままでは敵の言葉の通り、龍伍がその餌食になるのも時間の問題だ。
「喰らいやがれよぉ!!!!」
「ぐあぁあああああああああっっっ!!!」
膨大な魔力に任せた、魔法弾の乱れ打ちに龍伍の体が吹き飛ばされる。
傍らでもう一人の敵、ボリスとの戦いを続けていた黄龍は思わず叫んだ。
「龍伍っ!!しっかりしろ!!こんな所で終わるお前じゃないだろっ!!!!」
「あ、ああ……もちろんだともっ!!!」
黄龍の声に背中を押され、何とか龍伍は体勢を立て直す。
だが、その一瞬が二人にとっては命取りとなった。
「どうしたのかね?キミの相手はこの私なのだが……」
「しまっ……!!?」
気がついた時には、黄龍の少女の周囲をボリスの持つ魔道書のページが取り囲んでいた。
それは凶悪なまでの魔力を以て、彼女の体を縛り付ける。
「こ…黄龍っっっ!!!」
「オラオラ、お前さんの相手はこの俺だろうがよぉ!!!!」
式神の少女を救いだそうと手を伸ばした龍伍だが、テウツォートの猛攻にそれを阻まれる。
巨大な副腕に幾度も殴りつけられ、防御結界がはじけ飛んだ所を狙って、無数の光弾が龍伍に向けて撃ち込まれた。
「く…うわああああああああっっっ!!!?」
「龍伍ぉっっっ!!!」
完全に主導権を奪われた二人は、為す術も無く敵の術中に飲み込まれていく。
黄龍の少女を囲んだ魔道書のページはその範囲を狭め、ジリジリと彼女を追い詰める。
「こんな……こんな結界ぐらい…私の力で……っっ!!!」
「残念ながら、それは全くの無駄だ。何故なら、今からキミは……」
残る力の全てを使ってでも、ボリスの結界を突破しようとした黄龍の少女だったが、
それよりも早く、周囲を漂っていた魔道書のページ達が次々と彼女の体に張り付いて、その体の自由を奪っていく。
「あ…こんあ…うあああああああっっっ!!?」
そして、悲鳴をあげる少女に、ボリスは冷酷にその言葉を告げる。
「今からキミは、あの応天門君ではなく、この私の支配下に置かれる事となるのだから……」
ギリギリと黄龍の少女の体を締め付ける書物のページ達。
そこにボリスの魔力が伝達されてくる。
「くぅ…あ…何…これ!?…いやぁああああああっっっ!!!」
「そのページ達は君を作り替えるためのものだ。何、心配はいらない。
全てが終わる頃には、君は何もかも忘れ去っているだろう。今の君の主、応天門君の事も欠片も残さずね」
「そんな、やめろぉおおおおおっっっ!!!」
体を拘束するページの一つ一つを媒介にして流れこんでくるボリスの魔力。
それが、本来この大地を満たすエネルギーの一つでしかなかった彼女を、今の形に定着させた龍伍による術式、
それをじわじわと侵食し、次第に書き換えていく。
(…そんな…このままじゃ、私、龍伍の傍にいられなくなる……!?)
快感と苦痛、破壊と再生、相反する感覚が激流となって彼女の心を責め苛む。
51魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:26:22 ID:CZvbFzi8
そして、第一の変化はまずは彼女の外面に現れた。
「…うあ……こんな…こんなバカなことが……いやあああっっっ!!?」
「どうかね?私の目にはなかなか魅力的な姿に映るのだが……」
体を覆っていた書物のページは黄龍が本来身にまとっていた赤のチャイナドレスと融合しながら変質し、
もっと暗い、血のような赤の、エナメルの質感を持った拘束着へと変化していた。
両腕は何本ものベルトによって後ろ手に固定され、細い首にはまるで飼い犬にしてやるような首輪がつけられていた。
そして平らな胸の上と、アソコを中心とした下腹部だけが剥き出しの状態で晒されている。
「…やだ……見るなっ!見るなぁああああああっっっ!!!」
羞恥に顔を赤く染め、泣き叫ぶ黄龍の少女を見て、ボリスは満足気な笑みを浮かべて肯く。
「ふむ、人間でないとはいえ、恥じらう表情もまた魅力的だ。
だが、その部分は何も理由なく剥き出しにされている訳ではないのだよ」
ボリスの言葉と同時に、黄龍の胸の前に二つの赤い宝石のようなモノが出現する。
それは、ゆっくりと浮遊しながら、彼女の胸の先端部分、その突起に触れて………
「ひあっ!?…ああっ!!!…いや…こんな…やめてぇえええええええっっっ!!!!」
次の瞬間、ソレは高速で振動を開始した。
人間の姿をとっている今の彼女の、繊細で感じ易いその場所を赤い宝石の振動が徹底的に責め立てる。
「…ああっ…やだ…なんでこんな…敏感になって……っ!!?」
「言っただろう、君を私の支配下に置くと。その宝石が与えるのは単なる振動だけではない。私の魔力が込められているのだよ」
振動と同時に送り込まれてくるボリスの魔力。
それがまた徐々に黄龍の体を作り替えていく。
ピンと張り詰めた薄桃の乳首はより敏感に、鋭敏に、触れられただけで悲鳴を上げそうなほどに感じ易く変えられていく。
耐え難いほどの快楽と、自分が自分でなくなっていく恐怖、二つの感情に引き裂かれながら、
黄龍の少女は普段の勝気な態度も消え失せて、ひたすらに泣きじゃくり、襲い来る激感に身を捩る。
だが、どれだけ泣いて喚いて哀願しようと、ボリスは黄龍の体を改造するその手を止める事はない。
「さあ、次はいよいよ本番だ。これで君ももっと私に従順に、素直になってくれる事だろう」
「うあ…ああ……これ以上…何を……?」
「ははっ、決まっているじゃあないか」
ボリスが黄龍に向けて手をかざすと、今度はむき出しになった股間の前後に、胸を責めているものと同じ赤い宝石で出来た二本の張型が出現する。
「体の外側からでさえ、ここまでの反応を見せてくれたのだ。内側からこの振動を受ければ、どうなるだろうね……」
「…いやだ!……やめろ!…それは…それだけは………っ!!?」
「可愛い泣き顔だ。ますます君を私のモノにしたくなったよ」
泣きじゃくる黄龍の表情に、口端を歪めて笑ったボリスはパチンと指を弾き、二本の張型による責めを開始する。
52魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:27:16 ID:CZvbFzi8
「…ああっ!?…来るな…来るなぁ…ひぁああああああああああっっっ!!!?」
体の自由を奪われた黄龍の少女にソレを逃れる術などなかった。
前後の穴の入り口にあてがわれた赤く透き通った剛直は、彼女を形作るエネルギーを割り裂いて、奥へ奥へと侵入してくる。
「…ひぁ…やら…やめてぇ!!…こんなの…いやだぁあああああああああっっっ!!!!」
胸への責めだけでも耐え難かった彼女を、今度は内側で暴れまわる振動が、ボリスの魔力を伴って陵辱してゆく。
張型の振動が与える快感は凄まじく、しかもボリスによって刻一刻と改造されていく体がその快感を増大させていく。
意識を、魂を、自らの色に染め上げて、虜にしてしまおうとする禍々しい快楽。
それは黄龍の少女の心を刻一刻と蝕んでいく。
「…やぁ…こんな…もう感じたくない…感じたくないのにぃいいいっっっ!!!!」
「そうかね?君の乳首はピンと張り詰め、アソコからはだらしなくヨダレがこぼれ、とても今の状況を拒んでいるようには見えないのだが」
「…やめろぉ…そんな事…言うな…っああ…くぅ…ふああああああああっっっ!!!」
悩ましげに歪められた顔に、零れ落ちる涙が一筋。
彼女がいくら否定しようとも、彼女の心と体が異形の快楽によって次第に崩れ落ちようとしているのは誰の目にも明らかだった。
(…嫌だ…このまま…龍伍の事、ぜんぶ忘れて…龍伍の敵のしもべに変えられるなんて……っ!!)
だが、彼の相棒もまた、テウツォートの凄まじい攻撃にさらされ、とてもこちらに助けに来られる状況ではない。
もはやこの快楽に飲み込まれ、敵の思うがままに改造されてしまうしかないのか?
黄龍を責め立てる淫具達は弱気に揺らいだ心を見逃さず、彼女の心を支えるモノを粉々に打ち砕くべく、さらなる責めで彼女を追い詰める。
両の乳首を、前後の穴を、責め立てる赤い宝石の振動は強くなり、さらに激しいピストン運動が黄龍の少女の膣奥までを抉る。
怒涛の如き快感は彼女の心を埋め尽くし、その空白につけ込んで、改造はさらに進んでいく。
「…ごめん…ごめん、龍伍…私、もう……戻れなくなる……あ…ひあああああっっ!!!!」
そして、黄龍の少女を責め立てる淫具達は、一際大きな快楽の津波を叩き込んで、ギリギリまで追い詰められた彼女の心を押し流す。
「うあ…ひぅうううううっ!!!?…私…も…イクぅうううっ!!…イっちゃうよぉおおおおおおおっっっ!!!!」
黄龍の少女の心と体を激しい絶頂感が千々に引き裂く。
そして、彼女の意識は快楽と混沌に塗れた闇の中へと消えていった。
53魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:27:40 ID:CZvbFzi8

ここはどこなんだろう?
わたしはだれなんだろう?
ボンヤリとしたアタマでいくらかんがえても、タイセツなそのこたえがでてこない。
わすれちゃいけないモノ、たしかにこのムネにあったハズなのに……。
カラダじゅうがいたくてくるしくて、うごけないわたしは、じめんのうえにずっとあおむけになっている。
めのまえにはゆうやけのまっかなソラがひろがっている。
そのあかいソラにくろいカゲがおおいかぶさった。
ああ、このヒトのコト、わたし、しってる………。
「あ……アウクモスししょう……」
「大丈夫かい、ユキ?でも良く頑張ったね。あれだけの責めに耐えられるなんて、君は本当に我慢強い子だ」
アウクモスししょうのやさしいエガオが、わたしにはうれしくてタマラナイ。
ししょうはとてもタイセツなヒト。
ひとりぼっちのわたしをみつけて、リッパなマホウツカイにそだててくれたヒト。
わたしはいままで、ししょうのえがおをしんじて、ずっとシュギョウにはげんできた。
「ししょう…わたし、こわいユメをみてたんです」
「ほう、どんな夢なんだい、ユキ?」
「ししょうがミンナをきずつけて、なにもかもコワシテしまうユメ……そんなこと、あるハズないのに……」
「なるほど、それはとても怖い夢だったね。でも大丈夫。みんなは今も元気で、幸せにしている。何も心配なんかいらない」
「そうですよね…あはは…わたし、ヘンなコトいっちゃったかな?」
「そんな事はないさ。ユキは少し疲れていただけだよ……」
「はい……」
ししょうのコトバがムネにしみこんで、わたしはとってもアンシンする。
(そっかアレはユメだったんだ……そうだよね、アウクモスししょうがわたしやミンナをうらぎるなんて、そんなコトぜったいにないよ……)
ゼンブわるいユメ、ウソのおはなし、わたしはホッとしてためいきをもたした。
だけど、そんなわたしのココロのスミでダレかがさけぶコエがきこえたきがした。
『ユキっ!!…しっかりしろ!しっかりしてくれ!!!』
『畜生っ!!ユキが苦しんでるのに、泣いてるのに、どうして何も出来ないんだ、俺……』
『この腕も、脚も、何もかもくれてやるっ!!だから…ユキを…ユキを助けさせてくれ!!!!』
わたしのナマエをよぶ、オトコのヒトのコエ。
そのコエのコトをおもうと、なんだかココロがキリキリとしめつけられるようなきがした。
わすれちゃいけない、だいじなコト。
(おもいださなくちゃ…ちゃんと、おもいださなくちゃ……)
じぶんでもよくわからないザワザワしたキモチにおいたてられて、わたしはそのコエのコトをひっしでかんがえた。
だけど、そんなわたしのなやみごとは、すぐにたちきられてしまった。
アウクモスししょうがわたしにむかってはなしかけてきたからだ。
「ところで、ユキ。ひとつお願いがあるんだ。聞いてくれるかい?」
「はい。ししょうがいうのなら………」
「ふふ、良い子だね、ユキは。それじゃあ私も遠慮無く、ユキにお願いさせてもらおう」
ザワ。
ムネのオクのコエが、わたしになにかをいっている。
それはあぶないコトなんだって、きいちゃいけないって、そのコエがわたしにおしえる。
でも、わたしはアウクモスししょうのまえからうごくこともできなくて……
「教えてもらうよ、『禍の宝珠』の在処を。ユキの体に直接ね……」
そういってわらった、アウクモスししょうのカオは、なんだかカメンみたいで、わたしはムネのナカのザワザワがまたおおきくなるのをかんじていた。
54魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:30:26 ID:CZvbFzi8
白濁に汚され、コスチュームを引き裂かれ、徹底的に痛めつけられた哀れな少女。
息も絶え絶えな彼女の姿を、魔人の酷薄な眼差しが見つめている。
「教えてもらうよ、『禍の宝珠』の在処を。ユキの体に直接ね……」
嬉しくてたまらない。
そんな笑顔を顔に貼り付けて、その魔人アウクモスは自らの弟子・ユキに対してゆっくりと触手をのばした。
「うあ…ししょう……これ…?」
「心配はいらない。ユキはただ、これから私のする事を受け入れてくれさえすればいいんだ……」
「ひ…うん…ああっ……や…にゅるにゅるが……ひあああっっっ!!?」
ユキの全身に巻きつき、力なく横たわっていたその体を無理やりに引っ張り起こしていく極細の触手達。
モンスター達の責めによって魔力を吸い出され、意思の力さえ奪われたユキは怯えた表情を見せながらも、触手達のなすがままになってしまう。
つい先程までユキの体を蹂躙していたモンスター達のモノとは違う、細く繊細な触手達。
彼らはユキの幼い胸に、腋に、背中に、へそに、前後の穴から両手両足の指の一本一本に至るまで、
ユキの体の敏感な部分、感じやすい部分に伸ばされて、そこを巧みに刺激し始める。
絶え間なく全身から襲いかかる性感に、ユキは身悶え、悩ましげな悲鳴を上げる。
「ひっくぅ……うあ…ひあああっっ!!…おっぱい…そんなしないで…!…ひむぅ…あ…せなかまで……ふあああああっっっ!!!!」
ユキの全身を弄ぶ触手達からは絶えずアウクモスの魔力が注ぎ込まれていた。
それはユキの幼い性感神経を無理やりに花開かせ、幼い少女の体を淫猥な肉の塊へと堕としていく。
そしてその魔力は同時に、空っぽになったユキの心を侵食し、アウクモスの完全なる支配下へ導こうとしていた。
「ああんっ!…ふあっ…ひ…くぅうううんっっ!!…や…ひやぁあああああっっっ!!!」
「ふふ、ユキ、感じてくれてるんだね。ユキのそんないやらしい顔が見られるなんて、思ってもいなかったよ」
「…ひゃめ…みないでぇ…みないでください…ししょお…こんなはずかしいところ…みられたら…わたし……っ!!!」
ほんの僅かに膨らんだ胸を無数の触手がねぶり、こね回す。
さらにはその先端の薄桃の乳首に巻きつき、キリキリと締め上げて、苦痛まじりの快感でユキの心をさらに責め立てる。
腋の下に集まった触手達はざわざわとその先端で、彼女が触れられる事さえ想像もしていなかったその場所を刺激し、
たっぷりと注ぎ込まれたアウクモスの魔力によって、これ以上ないほどの性感帯へと変えていく。
首筋に、鎖骨に、触れ回る何本もの触手の感触に、ユキは何度も甘い悲鳴を上げる。
「はぁはぁ…ああ…こんなにされたら…わたしのあたま…へんになって……ひうぅううううううっっっ!!!?」
「変にでも何でもなってしまえばいいじゃないか。そうすれば、私はユキの心にもっと近くで触れられるんだよ」
徐々に自らの支配下に置かれていくユキの姿を見て、アウクモスは心底嬉しそうな笑顔を浮かべていた。
手も足も指のぜんぶに触手の粘液を塗りたくられ、丹念で執拗な愛撫がその刺激を快感に変えていく。
背中を幾度も触手達に舐め回され、幼い官能を徹底的に責め立てられるユキの体は、触手に捕われたままいやらしくくねった。
涙を零し、声を上げ、あまりに圧倒的な快楽の津波の中で翻弄され続けるユキ。
そんな彼女の体をさらに堕とすべく、アウクモスは新たな触手を放つ。
55魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:31:40 ID:CZvbFzi8
「今度はこんなのはどうかな、ユキ?」
「ふあっ…ああっ…やだ…おっぱい…すいついて…ひゃう…ひあああああんっっっ!!!!」
アウクモスの背中から展開された、今までのモノより太く長い触手達。
それらはユキの体を雁字搦めに縛り付け、ギリギリと締め上げる。
しかし、今のユキにとってはそんな破滅の予感を漂わせる責めにさえもゾクゾクと倒錯した被虐的な快楽を覚えてしまう。
アウクモスに侵食されつつある心が、このまま体を引きちぎられ、命さえも奪い去られてしまいたいと叫ぶ。
そして、そんな触手達の内二本が先端を吸盤のように広げて、ユキの胸に食らいついた。
その内部はびっしりと敷き詰められた無数の絨毛突起がざわざわと蠕動を繰り返し、さらに小型の触手達までもが蠢いている。
その突起や触手達が溢れ出る催淫性の粘液をなすりけながら、ユキの小さな胸を滅茶苦茶に揉みしだく。
「あっく…ううっ…むねぇ…ぐちゃぐちゃにされてるぅ…ふあああああっっっ!!!?」
極細触手達の愛撫によって既にかなり敏感になっていた両胸を吸盤触手にしゃぶりつかれて、ユキは二つにくくった髪を振り乱して叫んだ。
あまりに強烈すぎる快感のために幾度となく、意識がどこか遠くに吹き飛ばされてホワイトアウトを繰り返す。
その間にも全身への責めは続き、間断ない凶悪なまでの快感の連続攻撃に、ユキはマトモに呼吸する事さえ出来なくなる。
触手に吊り上げられたまま、快楽地獄の中でもがくその有様は、さながら狂ったマリオネットのようだった。
そこに頭をもたげながら近づくもう一本の触手。
その先端が目指すのはモンスター達の凶悪な責めを受けた直後にも関わらず、愛液にしとどに濡れた大事な場所。
それは獲物を見つけた蛇のようにパックリと口を開き、無防備なユキのアソコに喰らいつく。
「ふあっ!?…うああああっっ!!!…だめっ…いま、そこをさわられたらぁ…ああ…うわあああああああっっっ!!!?」
胸を責める触手と同じく内側に無数の突起と小型触手を備えたソレは敏感で繊細なその場所を徹底的にしゃぶり尽くす。
幾度ものモンスターからの陵辱を経てもなお、美しい桃色を保つユキの幼い生殖器が嬲り尽くされる。
僅かな曲面にまでフィットする無数の柔突起の蠢きにユキの腰がガクガクと震える。
小型触手達はクリトリスや花弁の内側の浅い部分、さらには後ろの穴にまで殺到してそれらをめちゃくちゃにイジメまくる。
催淫粘液で増幅された快感はユキの意識をひたすらにかき乱し、許容量を超えた快感に神経が焼き切れるような錯覚すら覚える。
「はぐぅ…ひ…くぁあああああっ!!!…かはっ…かはっ…アソコが…やけるぅ…おかしくなるぅうううううっっっ!!!!」
涙で濡れた顔を歪めて、悲鳴を上げ続けるユキ。
己の全身で暴虐の限りを尽くす触手達、彼らが叩き込む地獄の快楽に、ユキは自らの存在の危機さえも感じていた。
このままでは狂ってしまう。狂って、おかしくなって、快楽に全てを飲み込まれて、自分の心が消えてしまう。
だけど、今のユキにはこの快楽の泥沼から抜け出す力はなく、ただ押し寄せる熱と刺激に心と体を蹂躙されるばかりだ。
そして、ユキが感じていたその危機感は、正に現実の物として彼女を蝕んでいた。
「可愛い声だ。ユキ、君はやっぱり素晴らしい……」
触手から送り込まれるアウクモスの魔力は、既にユキの意識の半分以上を侵食していた。
ほどなく、残りの半分も彼の手に落ちてしまうだろう。
そして、アウクモスは陥落寸前のユキにトドメを刺すべく動き出す。
「ふふふ、ユキの姿があまりにも可愛かったせいだな。私ももう我慢が出来そうにない」
魔人の下腹部に屹立する太く硬く長い彼の分身。
脈打つ肉の杭をユキの体に打ち込むべく、アウクモスは触手を使ってユキの体を近くに引き寄せる。
「う…あ……あぁ……ししょう……?」
「ユキ、君の全てを奪い尽くさせてもらうよ……」
56魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:32:29 ID:CZvbFzi8
アソコを攻め立てていた触手がゆっくりとユキから離れて、快楽にひくつく薄桃の花弁が露になる。
触手の粘液と、自らの愛液で濡れそぼったその場所を見て、アウクモスはニィっと口端をつり上げて………
「愛してあげるよ、ユキ。君を内側からぐちゃぐちゃにかき混ぜて、心と体が壊れて、もう二度と元に戻らなくなるまで……」
そう呟いたのと同時に、アウクモスの剛直が不気味に蠢き、膨張・変形していく。
邪神細胞の力によって変化したアウクモスのモノは上下の二又に分かれ、それぞれがモンスター達の触手すら凌ぐ太さと硬さに巨大化した。
物理的にも精神的にも、ユキを破壊し尽くすための凶悪無比な肉杭。
それを目にしたユキは本能的な恐怖に震えるが、アウクモスの魔力に支配された心も体もそれに抗う事が出来ない。
そして、アウクモスは肉の杭の二又の先端を、ユキの前後の穴にあてがった。
「…ししょう…やめて…こわい……わたし…こわいんです……」
「怯えなくていい。今からユキの心と体はぜんぶ私のモノになるんだ……」
「…ししょうのモノ?…ししょう、どうしてわらって……うああ…あ…ししょうのあついのが…ひぅううううっっっ!!!?」
ズブリ。
快楽地獄の最中で朦朧と漂っていたユキの心と体をその衝撃が引き裂く。
「うあ…あああああああっ!!!?…ひっぐぅぅううっ!!!?…からだ…さけるぅうううううううっっっっ!!!!」
狂おしいばかりの熱と質量を誇る二本の鉄槌がユキの幼い二つ穴を割り裂いて、奥へ奥へと進んでいく。
媚薬粘液とアウクモスの魔力がその激痛さえもおぞましい快楽へと変化させていくが、
自分の体の中で暴れまわる魔根の存在感はそれだけでユキに死を意識させた。
「ああ、たまらないよ、ユキ!!こんなに私のモノを強く強く絞めつけて、私にこうされるのをずっと待っていてくれたんだね」
「ぐぅ…が…かはぁ…あああっ!!!…わたし…こわれてく…こわされてる……ひぐぅうううううううううっっっ……!!!!」
華奢で小さなユキの体がアウクモスの激しい突き上げを食らって、玩具のように踊り狂う。
アソコを責め立てる肉杭はユキの膣奥を強引にこじ開け、子宮が歪むほどに強くその先端を叩きつけてくる。
後ろの穴から挿入されたもう一本ははげしくうねりながら腸内を進み、ユキの内蔵をめちゃくちゃにかき混ぜる。
二本の肉杭の責めにユキの腹部がいびつに歪み、悲鳴とも絶叫ともつかない彼女の声が辺りに響き渡った。
「あがぁああああっ!!!…ぎ…やだ…あああっ!!!…とめてっ!!…おねがい、とめてくださ…ああ…ひあああああああっっっ!!!?」
凶悪な責めに半狂乱状態となったユキは、目の前に立つ自らの師に必死で助けを求めるが、アウクモスがその責めを緩める事はない。
もっと強く、もっと激しく、肉体の限界を超えてこの可愛い愛弟子が、哀れな肉の残骸に成り果てるまで、彼が止まる事はあり得ない。
ユキには己の体の内側を破壊しつくす魔人の責めをひたすらに耐え忍ぶ事しかできない。
(…このままじゃ…しんじゃう…ししょうにころされちゃう……なのにどうして!?…なんで、わたしのカラダ…こんなにあつくなって……っ!!?)
だが、ユキに襲いかかる破壊は物理的なものだけには留まらない。
触手の粘液とアウクモスの魔力に侵されたカラダは、この悪魔じみた行為にさえ快楽を見出してしまう。
子宮の奥を犯されて、お腹がポッコリと盛り上がるほどに突き上げられるのが気持ちイイ。
魔力による肉体強化も役に立たないほど、激しくお腹の中で暴れられ、内蔵が悲鳴をあげるのがたまらない。
穢され、壊され、蹂躙されていく、その全てが今のユキにとってはたまらない快楽だった。
(おかしいよ…こんなのおかしい……わたしのカラダ…どうなっちゃったの!!?)
本来、苦痛でしか無い行為に快感を覚え、自分の体が破壊されていくというその認識にゾクゾクするほどの喜悦を感じる。
このままじゃ、本当に死んでしまうのに。
体を内側から滅茶苦茶にされて、ただの肉の人形にされてしまうのに。
だが、湧き上がるそんな恐怖と絶望さえも、いつしかマゾヒスティックな悦びに変化して、ユキをさらなる快楽の底へと導いていく。
狂う。狂う。狂う。狂わされてしまう。
自分の中の大切な何かが壊されて、もう二度と元に戻れなくなってしまう。
だけど、今の自分にはそれさえも、この上ない悦びなんだ。
57魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:33:05 ID:CZvbFzi8
「あはっ…あはははは……ああっ…いいのっ!!…ししょうのにめちゃくちゃにおかされて…わたし、とってもキモチイイのぉおおっ!!!!」
ついにユキの最後の理性は、狂い果てた思考に飲み込まれ、彼女は自ら腰を振りたくり、アウクモスにさらなる責めをねだるようになった。
抉られ、ねじ込まれ、突き上げられ、体の内側全てを撹拌されてしまうようなその感覚にユキは歓喜の声を上げる。
「あごっ…ぐひぃいいいいいっ!!…がっ…ああっ…もっと…もっとぉおおおおおおおおっっっ!!!!!」
堕ち果てた哀れな少女の断末魔にも似た嬌声が辺りに響き渡る。
(いたいのも、こわいのも、くるしいのも…ぜんぶぜんぶキモチイイの……もっとキモチよくなりたいの……っ!!)
狂った快楽に身を委ね、破滅の階段を転がり落ちていくユキ。
その無残な姿にアウクモスはさらに興奮の度合いを高め、より激しくユキを責め立てた。
「いいよ。素晴らしいよ、ユキ。壊れて朽ち果てていく今の君の姿は世界中の何より美しい……っ!!!」
「…あはっ…ししょ…きもちいいの…きもちいいんです……ひ…がはぁ…ああ…わたし、ししょうにこわされたい…ころされたい……っ!!!」
「大丈夫。ユキの気持ちはもう十分伝わっているよ。だから、後は全て私に任せて……」
「んああああああっっ!!!…はぁ…はぁ…ああ…ししょぉおおおっ!!…ししょぉおおおおおおおっっっ!!!!」
快楽と苦痛の狭間で踊るユキの肢体がガクガクと激しい痙攣を起こす。
それはユキが感じている快楽の巨大さと、彼女が壊れ果てるまでもういくらも時間が無い事を示していた。
その破滅の時に向かって、行為はますますヒートアップし、ユキは涙と唾液に塗れた顔で歓喜の叫びを上げた。
「あああああああああっっっ!!!…くるっ!!…きてるぅ!!!…わたしのカラダのおくから…あついのがこみあげて……っ!!!!」
「さあ、ユキ、これが最後の仕上げだ。これで君の心も肉体も、全てが私の物になる……っ!!!」
最後の瞬間に向けて激しさを増すアウクモスの責め。
二本の肉杭がはげしく暴れまわり、ユキの腹部がまるで別の生き物のように蠢く。
その破滅的な感覚は凶悪な快感へと変換され、残り僅かなユキの心をすり潰していく。
襲いかかる感覚の波はついには快楽の範疇を超えて、ただ狂おしいほどの熱としか認識できなくなる。
そしてついに、その熱の渦の中、津波のように押し寄せた絶頂感がユキの心を粉々に打ち砕いた。
「あっ…ああああああああああああっっっ!!!!…わたし…もう……ひぐぅ…あが…うあああああああああああああああああああっっっっ!!!!!」
ビクンビクンと一際激しい痙攣を起こした後、ユキの瞳から意思の光が消え、その体から糸が切れたように力が抜けていく。
虚ろな瞳で虚空を見つめながら、ただ呼吸をするだけになってしまった愛弟子の体を抱えアウクモスが微笑む。
「ユキ…これで君は、もう私のモノだ………」
58魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:34:36 ID:CZvbFzi8
ユキの心と体を完全に支配下に置いたアウクモスは目的の品、『禍の宝珠』について、ユキの記憶から検索を開始した。
そして、彼は触手の魔力で繋ぎ止めたユキの意識の奥底から、その情報を引き出す。
「なるほど、そういう事だったか。いや、予想はしていたが、やはり驚くべき事だな……」
彼は『禍の宝珠』が現在、ユキの胸の封印の紋章の奥深くに隠されている事を知った。
アウクモスは早速、自らの魔力で封印の紋章に干渉し、『宝珠』を引きずり出そうとする。
しかし………
「ほう、これは……」
ほどなくして胸に現れた光の紋章の中から、出現した『禍の宝珠』を見てアウクモスは驚きの声を上げた。
「『禍の宝珠』とユキの魂が魔力の糸で繋がり合っている?素晴らしい!このアイテムとここまで深い融合を果たすとは、流石だよ、ユキ」
光の糸に絡まれて、ユキの体の奥、魂の中核につなぎ止められた『禍の宝珠』。
その様子は、邪神の魔力を敵に奪われまいとする、ユキと『禍の宝珠』の最後の抵抗のようにも見えた。
だが、強大な魔力を持つアウクモスの前では、そんな物は無意味に等しい。
「無理やりに引き剥がそうとすれば、ユキの魂は壊れてしまうという訳か。だが、まあいい。この娘で遊ぶのにも、そろそろ飽きてきたところだったんだ」
それがかつての愛弟子の命に関わる事と知りながら、アウクモスは躊躇う事なく『禍の宝珠』に手を伸ばした。
「さようなら、ユキ。君は本当に素晴らしい弟子だったよ……」
いつもと全く変わらない穏やかな笑顔を浮かべて、ユキの命を断ち切ろうとするアウクモス。
その指先がついに『禍の宝珠』に触れた………。

ししょうがわらってる。
いつもとかわらないやさしいエガオで、わたしにわらいかけている。
だけど、どうしてだろう?
わたしはししょうのそのエガオがこわくてしかたない。
そんなとき、ししょうのコエがきこえた。
「さようなら、ユキ。君は本当に素晴らしい弟子だったよ……」
わたしのココロがさっとこおりついたみたいに、つめたくなる。
ししょうはいま、なんていった?
さようなら、ってなに?
わけがわからないまま、それでもししょうのスガタをみていたわたしに、とてもつよいイタミがおそいかかった。
(あ…うう…いたいよ…くるしいよ…ししょう。たすけて…おねがい…たすけて……)
ココロのなかで、わたしはさけんだ。
だけど、ししょうはいつものエガオをくずさず、なにかひかるホウセキのようなモノをつかみとろうとしている。
わたしには、それがとてもタイセツなものであるコトがわかった。
それをなくしたら、きっとわたしはしんでしまうコトも……。
(やめて…ししょうっ!!…ころさないで!!わたしをころさないで……っ!!!)
わたしはリカイした。
さっきのししょうの『さようなら』のイミ。
(ししょうは…わたしをころそうとしてる……わたしをころして、あのホウセキをうばおうとしている………)
ココロがまっくらなヤミにおおわれていく。
キョウフとゼツボウがわたしをみたす。
(どうして、ししょうがわたしをころすの?…あんなにやさしい、ししょうがなぜ……?)
そして、そのクラヤミのなかで、わたしはおもいだした。
ししょうが、ヘヴンズフィルドのみんなにしたこと、そのゼンブを………。
(いやぁあああああああああああああああああああっっっっっ!!!!!)
ししょうはミンナをうらぎったコト。
クニをほろぼしたコト。
ししょうにとってわたしが、ただのオモチャでしかなかったコト………。
(いやだ…しにたくない……しにたくないよぉ……っ!!)
ししょうのてがわたしのムネのホウセキをつかむ。
わたしとホウセキをつなぐイトがプツリ、プツリときれていく。
そのたびにわたしのムネのオクがはげしいイタミにおそわれる。
わたしはゼツボウとキョウフのナカで、むがむちゅうにさけんだ。
(たすけてっ!!…わたしをたすけてっ!!!おねがい…『ダレか』…わたしのコトをたすけて………っっっ!!!!!)
そんなときどこかとおくからコエがきこえた。
59魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:35:21 ID:CZvbFzi8
「ユキからぁ、手を放せぇえええええええええっっっ!!!!!」

めのまえにあらわれた、みおぼえのあるセナカが、アウクモスししょうのウデをきりおとして、わたしをまもるように、ししょうのマエにたった。
(どうして……どうしてわすれてたんだろう?…こんなにタイセツなヒトをどうしていままで………)
わたしのココロをおおっていたクラヤミがはれて、そのかわりにアタタカイなにかがムネをみたしていく。
こおりついていたわたしのココロがいきをふきかえす。
そうだ。このセカイにきてから、わたしのそばにはずっとこのヒトがいてくれた。
ココロのなか、わたしはおもいきりさけぶ。
(おにいちゃん…っ!!!…おにいちゃん………っっ!!!!)
おにいちゃんがいてくれるなら、わたしはゼッタイまけない。
おにいちゃんといっしょなら、どんなカベだってのりこえられる。
わたしのココロにみちあふれるキボウが、しにかけていたカラダにまでチカラをとりもどしていく。
(そうだ。おにいちゃんとなら………っ!!!!)
だけど、そのとき………
(えっ……?)
ザクリ。
そんなオトといっしょに、わたしのめのまえは、マッカなイロでいっぱいになった。
そして、ついさっきまで、わたしのマエにたっていたおにいちゃんが、ドサリ、たおれるのがみえた。
(…おにい…ちゃん……?)
たおれたおにいちゃんのマワリにひろがっていくアカをみて、わたしはそれをリカイした。
「イヤぁあああああああああああああああああっっっ!!!!!」

ユキの声が聞こえる。
悲しそうな泣き声が俺の鼓膜を震わせる。
(あれ?…俺、一体、どうなったんだろう?)
状況を確かめようと、体を動かそうとして、ズキリ、襲いかかって来た激痛に俺は一瞬前の出来事を思い出した。
(そうだ。俺、アウクモスの腕が変形した槍みたいなのに腹を刺されて………)
なんて情けないんだ。
ユキがアイツに酷い目に遭わされてた間もイバラみたいな触手に捕まって、トゲに体中あちこち刺されて何も出来ず、
そのトゲから強引に体を引きぬき、ようやく脱出してユキを助けようとしたら、あっという間にこの有様だ。
そして、一番情けないのはこれだ。
「死なないでっ!!お兄ちゃんっ!!お願いっ…死んじゃ嫌だよぉ……っっっ!!!!」
ユキを助けるつもりで来たくせに、ユキをこんなに泣かせてしまった。
情けない。
格好悪い。
自分で覚悟を決めて、ユキの戦いについて行くって、ユキの兄貴でいてやろうって決めたのに、なんて俺は馬鹿なんだ。
故郷を奪われ、異世界に飛ばされても、懸命に戦ってきたユキの強さと優しさを、せめて少しでも守ってあげたかったのに。
ユキに笑顔でいてほしかった、それだけなのに………。
「助かるからっ!絶対に助けるからっ!!だから…お兄ちゃん…私のそばから…いなくならないでよ………」
さっきまであんな酷い事をさせられてたのに、ユキの方がもっとずっと辛かった筈なのに、
ユキはただ俺の為だけに泣いていた。
せめて、その涙を拭ってやりたかったけれど、俺の体にはもうそんな力も残っていないらしい。
(畜生…っ!!…ごめんな、ユキ……最後まで助けてやれなくて……駄目な兄貴で……本当に、ごめんな……)
視界の中のユキの顔がぼやけていく。
悲しい泣き声が遠ざかっていく。
「…ユキ………」
そして、俺の意識はそんなユキに何もしてやれない絶望を抱えたまま、闇の中に沈んでいった。
60魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:37:05 ID:CZvbFzi8
最後に私の名前を呼んで、糸の切れた人形のようにぐったりと崩れ落ちたお兄ちゃんの体。
そのお兄ちゃんの背中をぎゅっと抱きしめながら、私は心の奥底からその『感情』が沸き上がってくるのを感じ取っていた。
私はお兄ちゃんを優しく地面に寝かせてから、ゆらり、今にも倒れそうな体で立ち上がって、こう言った。
「師匠、どうしてですか?どうして、お兄ちゃんが死ななきゃいけないんですか?
私を精一杯に守ってくれた人が、どうして殺されなきゃいけないんですか……っっっ!!!!」
師匠は私の叫びを、相変わらずの笑顔を浮かべたまま聞いて、こんな答えを返した。
「簡単な話だよ、ユキ。必要ないからだ」
「え………っ!?」
「彼は確かになかなか面白い素材だけど、ユキほど興味深いものじゃない。
それに彼は私が『禍の宝珠』を回収するのには少々邪魔な存在だった。だから……」
事も無げに答えた師匠の言葉を聞きながら、私はまた自分の中でその『感情』が膨らんでいくのを感じていた。
燃え盛る炎のようなそのキモチ、それが私の中を満たしていく。
憎悪ではない。何故なら、目の前のあの男は憎むにも値しないからだ。
恨みでもない。何故なら、あの男はそんな人間的な感情をぶつける対象ではないからだ。
「殺してやる………」
私の胸元で『禍の宝珠』が黒いオーラを放っている。
それもその筈だ。『宝珠』の魔力に善悪はなく、そこに宿っているのは単なるエネルギーに過ぎない。
そしてそれ故に、純粋な魔力の塊である宝珠は繋がり合った私の魂を映す鏡になる。
どこまでも黒く、全てを塗り潰し、消し去ってしまいたいと思うその気持。
それは私が初めて覚えた、純粋な『殺意』だった………。
「殺してやる、アウクモス……お前をこの世界から消滅させてやる……っ!!!!」
「くっ…くはははは……ユキ、君は本当に私を驚かせてくれる……最高だよ…」
この期に及んで、まだ笑い続けるあの男の存在が、私には我慢ならない。
両手を『禍の宝珠』にかざし、私はそこに一本の歪で巨大な杖を出現させる。
そして、その先端をかつての師に向け、ためらいなく最大威力の魔法を放った。
「ダークネス・パニッシャー……っっっ!!!!」
61魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:38:00 ID:CZvbFzi8

途切れることなく押し寄せるモンスターの群れの中で、キョウカとレイナは未だ陵辱を受けていた。
「いっぎ…っあ…ぐ…かはっ…あ…がぁあああああっっ!!!」
「…ひっ…い…いた…ああ…またっ…またいれられて…うぎぃいいいいっっっ!!!」
力の加減を知らないモンスター達に好きなように扱われたせいで、二人の体はどこもかしこもボロボロに傷ついていた。
獣の汚液に沈んだその姿にかつての勇姿を見る者はいないだろう。
「あっ…あっ…ああっ…かえし…て…おねがい…それ…かえしなさ…ああ…うあああああっっ!!」
前後の穴をむちゃくちゃに突き上げられながら、キョウカが必死に手を伸ばす。
延々と続く陵辱の中で、キョウカを犯していたモンスター達はとある事に気づいた。
彼女が犯されている最中もずっと、地面に転がる何かを必死に掴もうとしている事に。
それを拾いあげてモンスターは理解した。
これはコイツの武器だ。
なるほど、さっきからこの娘はコレを取り戻そうとしていたのだ、と。
龍牙刀と呼ばれる短剣、キョウカの魔力を受けて彼女に力を与える異界のアイテム。
キョウカはそれを何とか取り戻して、モンスターたちに反撃を試みようとしていたのだ。
キョウカの意図を悟ったモンスター達は彼女をさらに苦しめる為に一つのアイデアを実行した。
といってもさして難しいモノではない。
キョウカが必死に取り戻そうとしているこの短剣を彼女の目の前にぶら下げてやる事にしたのだ。
「…りゅうがとう…かえして……それがないと…わたし……」
その効果はてきめんだった。子供のように泣きじゃくり、龍牙刀に手を伸ばす彼女の姿を、モンスター達は嘲笑った。
すぐそこに見えるのに、絶対に触れられない愛刀。
よしんば、必死で伸ばした手が龍牙刀に届いたとしても、せいぜい指先がかする程度。
刀を掴んで反撃するなど絶対に不可能だ。
「…かえして…かえし……ぐえっ…うぐぐ…ひぐぅうううううっっっ!!!」
『返して』と繰り返し続けるキョウカの体を思い切り突きあげてやると、カエルを潰したような無様な悲鳴が漏れでた。
モンスター達はいよいよ歓喜し、もっとキョウカの泣きじゃくる顔を見ようと、少しだけ龍牙刀をぶら下げる高さを低くして、彼女に近づけた。
だが、それが彼らの最大のミスだった。
「かえして…かえして……かえせぇえええええええええええっっっ!!!!!!」
絶叫と共に伸ばされたキョウカの手。
それは龍牙刀の刃先をかすめる、それだけのハズだったのだ。
だが、現実は違った。
「……今しか…ないっ!…戻れ…龍牙刀っ!!!!」
龍牙刀の刃先に触れた瞬間、キョウカが叫んだ。
すると、龍牙刀は瞬く間に小さく縮んでモンスターの手から落ちた。
……キョウカはいつも龍牙刀を縮小して、ペンダントのように首から吊るして持ち歩いている。
今回はその応用だった。
重力に引かれ落ちてきた龍牙刀をキャッチしたキョウカは、それを元の短剣のサイズに戻し、残る渾身の魔力を込めて光の刃を出現させた。
「よくも…今まで好き勝手…やってくれたわね……っ!!!!」
「ギ…ギィイイイイイイイイイイイイイッッッッ!!!!!!」
キョウカを犯す事に夢中で無防備な状態だったモンスター達は為す術も無く、彼女の反撃の一閃になます切りにされてしまった。
だが、長時間モンスター達による陵辱を受けてきたキョウカの体力も魔力もほとんど限界だった。
(でも…何とか、あの赤い服の魔法使いの人を助けないと………)
キョウカの事をユキと勘違いしたり、何かとおかしな言動を発したり、怪しげな人ではあったがそこに悪意は感じられなかった。
何より、この街を襲ったモンスターと共に戦ってくれた人物でもある。
(放っておく訳にはいかない……っ!!)
キョウカは突然の反撃に戸惑うモンスター達を切り倒して、その向こう側に捕われていたレイナを救いだした。
「あ…君……ユキちゃん…じゃなくて…えっと……?」
「キョウカです。…朝霧キョウカ…人違いもいい加減にしてくださいよ…確か、レイナさん、でしたっけ?」
「あう…私の名前はちゃんと覚えてくれてたんだ………」
キョウカに肩を借りて立ち上がるレイナ。
二人は互いに協力しあって周囲のモンスター達を撃退した。
62魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:39:03 ID:CZvbFzi8
だが、彼女たちのピンチはこの程度では終わってくれない。
近場の敵を倒しただけで、この付近にもまだまだ無数のモンスターが潜んでいるのだ。
しかも、二人を窮地に追いやった砲台型モンスターは未だに健在である。
「くっ…このぉ…喰らえぇええええっっっ!!!!」
「…隙ありっ!…塵と消えなさいっっ!!!」
再び集結を始めたモンスターに対して、疲労の色の濃いレイナとキョウカは再び追い詰められ始める。
だが、その時である。
「隊長ぉおおおおおおおおっっっっ!!!!!」
「ライノ!!どうしてここにっ!!?」
周囲のモンスターに衝撃波を浴びせかけて、鋼鉄の飛竜がキョウカとレイナの前に舞い降りた。
その背中に乗っていたのは、レイナ達の部隊最年少、装甲竜の整備担当でもあるライノ少年だった。
「ライノ、装甲竜は全機修理中の筈じゃあ……」
「街の騒ぎを聞いて急いで各機体から使えるパーツだけ抜いて形にしたんです。
性能は通常時の70%以下・武器もほとんど死んでますが、お役に立ちますか?」
「ああっ!!これさえあれば、百人力だっ!!!」
ここまで来るのにもかなり無茶をしたのだろう。
ズタボロの状態のライノ、そしてキョウカを左右に乗せて、レイナはこの異世界で再び竜の翼をはためかせた。
飛行魔法とは比べ物にならない超スピードで空を切り裂く装甲竜に地上はもちろん、空戦型のモンスターも手も足も出ない。
次々とモンスター軍団を倒しながら進撃するレイナ達だったが、突然、装甲竜の脇をかすめた巨大な魔法光弾に機体を揺らされる。
「くっ……砲台型っ!!…アイツがまだ残ってたっけ!!!」
装甲竜に狙いを定め、次々と砲撃を撃ちこんでくる砲台型の巨大モンスター。
「どうする?ブレスは生きてるから、それで仕留められない事もないけど、そうすると今の私じゃ足が止まってしまう……」
装甲竜の口の内部に隠された最大の武器、高威力魔力砲ドラゴンブレス。
だが、今のレイナのコンディションでは装甲竜のスピードを落とさずに使う事は困難だ。
立ち止まれば砲台型に狙い撃ち。かといって、それ以外に敵を仕留められる武器もない。
悔しそうに歯をくいしばるレイナ。
だが、その左手にそっと暖かな手の平が乗せられた。
「キョウカちゃん?」
「私もいます。ここでただのお荷物になる気はありません。私が協力すればあるいは……」
真剣な眼差しでレイナに語りかけるキョウカ。さらに……
「魔力の補助だけなら、今の僕にも出来ます。思い切りやってください、隊長っ!!!」
「ライノ……より、わかったっ!!!!」
二人の意思を受け、レイナは覚悟を決める。
ライノのサポートを受けながら、徐々にブレスの為の魔力をチャージしていく。
襲い来る光弾をかわしながら、少しずつ、少しずつ……。
しかし………。
「くっ…しまった…っ!!?」
空戦型モンスターの体当たりで機体のバランスが崩れる。
砲台型モンスターがその隙を見逃す筈はなかった。
回避不可能な角度からの砲撃が装甲竜に迫る。
だが、その時である。
「斬………っ!!!!!」
長大な光の刃が魔法光弾をまっぷたつに切り裂いた。
「…キョウカちゃん……」
「…後は任せました。レイナさん……」
限界以上の魔力を引き出し、敵の攻撃を防ぎきったキョウカの体がぐらりと崩れ落ちる。
レイナは機体の上から彼女が落下する事のないよう、そっとその体を抱き寄せて
「ありがとう。…これで準備は整った……」
一撃必殺の魔力を秘めて、装甲竜がその顎をゆっくりと開く。
狙いはまっすぐ一直線、砲台型モンスターとそれを守る飛行型モンスターの一群だ。
「チャージ完了……ドラゴンブレスッッッ!!!…いっけぇええええええええええっっっっ!!!!!!」
瞬間、解き放たれた竜の咆哮が光の束となって敵に襲いかかった。
砲台型モンスターが咄嗟に張った防御結界も瞬く間に吹き飛ばし、必殺の一撃は射線上の全てのモンスターを消し飛ばした。
「……はぁはぁ……」
「やった!やりましたよ、隊長…っ!!!」
「ああ、私にまかせりゃ、イチコロだ!」
地上も空中も周辺の敵はほぼ壊滅、まだまだ街の至る所に敵は残っているが、まず当面の危機は去ったと見ていいだろう。
レイナはキョウカとライノ、二人の肩を抱きしめて、今日の戦いが始まって以来初めて、ホッと息を吐いたのだった。
63魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:43:09 ID:CZvbFzi8
そして、同じ頃、この街の他の場所でも四魔将に対する反撃が始まっていた。

街の上空高く、四魔将ボリスに黄龍を囚われ、魔人と化したテウツォートに打ちのめされながらも、龍伍は勝利を諦めていなかった。
「オラオラ、どうしたよ?このままじゃあ、オマエの大切なあの娘がウチのボリスの嫁になっちまうぜぇ!!」
巨大な魔人の副腕に捕われたまま、龍伍はギリギリとその体を締め付けられていた。
「…りゅう…ご……にげて…おねがいだから……」
ボリスに捕われたまま、今も刻一刻とその存在を書き換えられつつある黄龍は
泣きじゃくりすっかりかすれてしまった声で必死にそう訴えた。
彼女は知っていたのだ。
龍伍が強敵二人の前から逃げ出さないのは、単に街を守る為だけではなく、自分の事を奪い返そうとしているからなのだと。
「わたしのこと…もういいから……りゅうごだけでも…にげて………」
「だとよ?俺もオマエが泣いて謝るなら逃がしてやらないでもないが、どうするよ?」
だが、龍伍は黄龍やテウツォートの声が聞こえているのかいないのか、
副腕に捕まったままの状態で印を組み、なにやら複雑な呪文を一心に唱えていた。
自分が無視されたと感じたテウツォートは苛立紛れに副腕に込めた力を強めながら叫ぶ。
「シカトぶっこくたぁ、随分余裕じゃねえか。いいぜ?このままバラバラに引き裂いてやる」
「りゅうごっ!!!」
テウツォートの背部から新たに四本の鋭いツメを持った副腕が展開され、龍伍に迫る。
だが………。
「もう、無駄だ……」
小さく呟いた龍伍のその言葉と共に、彼を捕らえていた副腕がまるで錆びた鉄くずのように輝きを失い、ボロボロと崩壊していった。
「てめぇ…何をしやがった……」
「何もかも、だ。もう君が私に勝てる見込みは万に一つもない……」
「なっ……!!?」
怒りと驚愕に震えるテウツォートに対して、龍伍が返した言葉は既に決まった事柄を説明するような淡々としたものだった。
その言葉で、怒りの炎に油を注がれたテウツォートは長大な副腕を龍伍に向けて振り下ろした。
しかし……
「……消え……!!?」
「勝てない、そう言っただろう?」
放たれた副腕の全てが空を切り、呆然とするテウツォートの背後からその声が響いたときには遅かった。
「が……テ…メェ……」
いつの間にか背後に佇んでいた龍伍の手刀がテウツォートの左胸を貫いていた。
「なんでだよ?どうして、これだけの力を今まで使わなかった?…この俺を相手に手ぇ抜いてやがったのか?」
「違う。ただ、単純に使えなかったというのが理由だ。この術は発動までに恐ろしく時間がかかる。
君達二人が私をいたぶる事に夢中になってくれなければ、そもそもこんな術、使える筈もなかった……」
「かはっ…かはは……墓穴を掘ったってのか、この俺がよ………」
龍伍は笑うテウツォートの体を、突き刺さったままの手刀でバツの字に切り裂いた。
両手両足を失い、ほとんど残骸のようになったテウツォートは残る魔力で龍伍の元から離脱。
すると、失われた筈の彼の体は一瞬の内に再生し、龍伍に向けて反撃の体勢を取るが……
「…テメエ…逃げるか……っ!!!」
龍伍はそんなテウツォートには目もくれず、ボリスに捕われた黄龍の下へと飛翔する。
「待たせてしまった………」
指先で触れるだけで、黄龍を縛り付ける拘束衣となっていた魔道書のページを塵へと返した。
縛めから解き放たれ、ぐったりと崩れ落ちる黄龍の裸身を龍伍の腕が抱きとめる。
「りゅうご…その術を使ったら、お前……」
「すまない。……だが、どうしても、お前を諦めたくなかった……」
龍伍の腕に抱かれ、黄龍はボロボロと涙を零す。
彼女は知っていた。
龍伍がこの状況を打破するために使った術は、本来”使ってはならない”術であるという事を。
64魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:43:43 ID:CZvbFzi8
「なかなか興味深い技を使うようだね、君は……」
「あまり面白がる物でもない。外道の技だ、これは……」
黄龍を取り戻した龍伍に周囲に、ボリスが再び魔道書のページを展開する。
だが、龍伍はそれらを全く意に介さない。
すっと持ち上げた右手でボリスを指さすと、それだけで敵の体が燃え上がった。
「おお、なんというっ!!…くくっ…くはははははは……っ!!!」
瞬く間に燃え広がった炎はボリスの右半身を完全に炭化させてしまった。
そして龍伍が手を下ろすと同時に燃えかすの体はボロボロと崩れ落ちてしまう。
「なるほどなるほど、ここは引くべきなのだろうな。さすがの四魔将も少し分が悪い」
だが、次の瞬間にはボリスの体はみるみると再生を始める。
「テウツォート、我々はここで撤退しよう。彼の息の根を止めるには、我々だけでは少し荷が勝ちすぎるようだ」
「チッ…まあ、仕方がねえ。コイツの力は本物だ。全力で殺り合う楽しみは次に取っておくとするか」
ボリスの言葉に、テウツォートもしぶしぶながら同意し、ボリスの魔道書が創りだした転移魔法陣の中に入る。
「ヘヘヘ……こんな相手に出会えるとはよ、わざわざ異世界くんだりまで来た甲斐があったってもんだぜ。
なあ、オウテンモンさんよ。次に会った時はお互い出し惜しみ無しだぜ。楽しみにしてろよ……カハハハハハハハハッッッ!!!!」
後を引く哄笑を残して、テウツォートとボリスは龍伍の眼前から姿を消した。
同時に龍伍も自らにかけた術を解く。
「ぐ……うぅ……どうやら、誤魔化しきれたようだな。この術が長時間は使えないものだとバレずにやり過ごせた……
……う……がはぁあああああっっっ!!!!」
切れ切れの息で安堵の声を漏らした龍伍の口から突如としてどす黒い血が塊になって噴き出る。
「龍伍っ!!しっかりしろ!龍伍ぉ……っ!!!!」
「大丈夫だ。術を使ったのはせいぜい三分、大したダメージじゃあない」
「でも……」
黄龍の少女は知っていた。龍伍の使った術の正体を。
龍伍の学ぶ陰陽の術は全ての事象は陰と陽、二つの相反する形で存在すると捉え、さらに万物は木火土金水の五要素から成り立つと考える。
それらこの世を形作る法則や要素を解き明かし、またそれらを利用した術を使いこなすのが陰陽師と呼ばれる存在である。
しかし、かつて真理を追い求めるあまりに、恐るべき外道の術を産み出してしまった陰陽師がいた。
彼はこう考えていた。
この『世界』という檻に囚われている限り真理には辿り着けない。ならば、我が身をこの檻の中から解き放ってしまえ。
己を縛る全ての法則から解き放たれ、この世界を外側から俯瞰する事で全ての成り立ちを探ろう。
誰もが馬鹿げていると笑ったその発想を、男は数十年に渡る研究の結果実現させてしまう。
それが、龍伍の使った術の原型だった。
この世という檻から解き放たれれば、物理法則にも時の流れにも縛られる事はない。
龍伍が使ったような恐るべき技も指先一つで簡単に繰り出せる。
だが、その術は大きな代償を伴うものだった。
人間はこの世の法則の中でこそ人間でいられる。
この術を最初に編み出した件の陰陽師は術を多用した挙句、人ならざる何者かへ変貌を遂げてしまった。
龍伍とて一歩間違えれば同じように『この世ならざる者』に変わってしまうかもしれない。
正直、この程度のダメージで済んでいる内は幸運とさえ言えるかもしれないのだ。
しかも、そんな外道の術を使ってさえ、四魔将の二人を撤退させるのがやっとだったのだ。
「お願いだ。約束してくれ。もうあんな事しないって……龍伍が龍伍でなくなっちゃうなんて…私、イヤだ!!」
「黄龍……すまない。さっきも言ったように、私はお前を諦めたくなかった…失いたくなかったんだ……」
「馬鹿……それはこっちだって同じだ。私だって…華姫だって、青龍も朱雀も白虎も玄武も……みんなそう思ってる。だから、もう……」
魔人の脅威が去った街の上空。
龍伍は術の反動に軋む体よりも、腕の中で泣きじゃくる少女の涙に強い痛みを感じていた。
65魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:44:41 ID:CZvbFzi8
街を見下ろすビルの屋上、金徳とダクーネの戦いはまだ続いていた。
既に二丁拳銃用の法力弾は底を尽き、刀剣類は壊滅、最大の武器である融合観音砲が残されていたが、
巨大すぎる武器はダクーネの力によって神出鬼没に空間の裂け目から現れる敵を相手にしては少々分が悪かった。
前からも後ろからも、上下左右、どんな場所にも出現して長大な触腕で打突を繰り返してくるモンスター。
今の金徳にはその攻撃を避けながら、観音砲のチャージをするのが精一杯だ。
だが、彼の鋭い瞳に諦めの色が浮かぶ事はなかった。
ひたすらに敵の攻撃をしのぎながら、金徳は何かを狙っているようだった。
「ふふふ、諦めない強い心、凛々しい瞳、ホントに夢中になっちゃいそうだわ」
金徳の奮闘を見つめるダクーネも、それに気付いているようだった。
彼女は金徳に対して油断なく攻撃を繰り出しながら、その一方、心のどこかで金徳の見せる最後のあがきを期待しているようにも見えた。
(虎の子の仏舎利弾は装填済み、逃げまわった分だけこちらの体力も削がれるが、チャージが長ければ長いほど観音砲の威力も上がる……)
うねる触手が頬をかすめ、ギリギリでかわした金徳の顔を傷つける。
その傷口から流れでた血をぺろりと舐めて、ニヤリ、不敵な笑顔を浮かべる。
(…既に仕込みは終わっておる。後は半と出るか丁と出るか、勝負の時を待つばかりよ)
法衣の裾が破け、ふくらはぎの肉を抉られ、絶えることのない触手の攻撃の中で金徳は傷だらけになっていく。
じわじわと蓄積するダメージに体力を削られ、金徳の呼吸は傍目から見ても荒くなっていた。
「そろそろ勝負時かしら。あの人、何か企んでそうだけど、嬲り殺しにするのも趣味じゃないのよね」
ダクーネが手を高く掲げると、モンスターの攻撃速度が明らかに早まった。
一発一発が金徳の急所ばかりを狙った必殺の一撃。
空間の裂け目を利用した瞬間移動も加わって、そのスピードはついに金徳の反応を凌駕し始める。
「ぐっ…むぅ……あと少し…あと少しなのだ……っ!!!」
体中を触腕の先端に深く傷つけられ、金徳の法衣が血で染まっていく。
視界がぼやけ、観音砲を持つ手が震える。
だが、眼光だけは鋭く、金徳はその瞬間を待っていた。
そして………
「さあ、これでお終いよ。これなら貴方もかわせはしないっ!!!!」
放たれた触腕は金徳を狙わず、彼の周囲のコンクリートに丸く突き刺さった。
そして触腕の付け根の中心部、鋭い嘴を備えた口が大きく開いて、金徳に襲いかかってくる。
前後左右は全て触腕で出来た檻の中、そしてその天井には金徳の命を狙う凶悪な嘴。
66魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:45:34 ID:CZvbFzi8
だが、逃げ場のない処刑場のど真ん中で、金徳はニィッと口端を吊り上げて笑った。
「好機到来!!待ちかねたぞっ!!!!」
そう叫んだ次の瞬間、金徳は真上に向かって飛び上がった。
そう。自分を狙うモンスターの鋭い嘴が迫る、絶対の死地に向かって……。
「な…何を考えてるの!!?」
驚愕の声を上げるダクーネの前で金徳はその答えを見せる。
「さあ、たんと喰らわせてやる。観音経の功徳の味をな……っ!!!!」
金徳は観音砲を携えた右腕を、半身ごとモンスターの口の中に押し込んだ。
即座にモンスターの嘴が閉じられ、金徳の体を真っ二つに引きちぎろうとするが、それよりも早く金徳の指が観音砲の引き金を引いた。
『仏舎利弾』に極限までチャージされた観音経の霊験が光となってモンスターの中で爆発し、その体を内部から崩壊させていく。
そして、
「ぐっ…うぁ……あの局面で…とんでもない事をしてくれたわね…あなた……」
「アレしか手が無かったというだけの話だ」
モンスターを蒸発しただけでは飽き足らず、空間の裂け目の向こうで光の嵐が吹き荒れる。
それと同時にダクーネが全身を震わせて、もがき苦しみ始めたのだ。
「しかし、失言だったな。お主は言った、あの怪物を『”私の中”に飼っている』と
…つまり、怪物が出現する空間の裂け目の向こうはお主の内部に直結した、お主自身の領域だという事だ」
「あら、そんな事でバレちゃったのね。ふふ…ちょっとカッコ悪かったわね」
ダクーネがモンスターを繰り出してきた空間の裂け目の内部は、彼女の体の内側に作られたモンスターの生産と保管が行われる亜空間だ。
自らの体内とも言うべき空間に攻撃を加えられた事で、ダクーネは凄まじいダメージを負ってしまった。
観音砲の光の威力の為なのだろうか、四魔将が本来持っている驚異的な回復力も今は封じられていた。
「…くっ……この状態じゃ、魔人態への変身も無理そう。しばらくは空間操作も出来ない…でもね、私はしぶとい女なの。転んでもタダでは起きたりしない……」
しかし、それでもダクーネは倒れそうな体に力を込めて、最後の魔力を振り絞る。
「貴方にもう武器は残っていない。これでさよならよ……っ!!!」
魔力をいくつもの円刃に変えて金徳に向けて解き放つ。
だが、金徳は躊躇うことなく魔法攻撃の嵐の中に身を躍らせた。
「え……っ!!?」
「所詮、儂は破戒僧。狡賢さが身上でな……っ!!!」
左腕の袖の内側、密かに隠し持っていた最後の武器で円刃を打ち払い、一気にダクーネとの距離を詰める。
「しまっ………!!?」
「独鈷っっ!!!!」
竹内礼子から受け取ったあの独鈷杵。
それが金徳の霊力を一振りの刃に変えて、ダクーネの体を斜め袈裟に切り裂いた。
「うふふ、最後まで油断ならない……貴方って本当に素敵な人ね………」
金徳の渾身の一撃を食らったダクーネはよろよろと後ろに退いて……
「それじゃあ、また会いましょう。今度もきっと、二人きりでね………」
屋上のフチからそのまま、自らの体を宙に踊らせた。
金徳はその場所からビルの真下を覗くが、飛び降りた筈の彼女の姿はまるで空中で溶けたように、どこかへ消え去っていた。
「……全く、妙な女に目をつけられたものだ……」
やれやれといった表情で呟いてから、金徳は深い溜息をついたのだった。
67魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:49:20 ID:CZvbFzi8
そして場面は再び、四魔将アウクモスとユキの血戦場へと戻る。

「消えろっ!!消えろ消えろ消えろぉっ!!!私の前から、消えてなくなれぇええええええっっっ!!!!!」
お兄ちゃんを奪われ、殺意に身を焦がす私の意思によって、『禍の宝珠』はかつて無いほどに莫大な魔力を発生させていた。
その魔力の全てを攻撃に変えて、私はひたすら冷酷に憎むべき敵、アウクモスの存在をこの世から消し去ろうとする。
だけど………
「……才能があるとは思っていたけれど、まさかこれ程とは思わなかったよ、ユキ……」
邪神細胞の力と自らの巨大な魔力によって、幾度その体を吹き飛ばそうとも、アウクモスは瞬く間に再生してしまう。
一度は自分の魔力の前に屈した筈の私が再び戦いを挑んできた事に、歓喜の笑みさえ浮かべている有様だ。
(魔力の量なら『禍の宝珠』があるこっちの方が上の筈なのに………っ!!!!)
お兄ちゃんの痛み、ヘヴンズフィルドのみんなの悲しみ、アウクモスはその全てを嘲笑っている。
それが辛くて悔しくて、私はさらなる殺意をもって渾身の攻撃を叩き込むけれど、
邪神の魔力を込めて放った魔法ですらアウクモスの命には届かない。
私がどれだけの殺意をぶつけようと、アイツは意にも介さない。
アウクモスの興味はただ一つ、再び興味深い玩具となった私で、どう遊ぶか、それだけだ。
(こんな奴にお兄ちゃんを……こんな奴にみんなを………っ!!!!!)
アイツに命を奪われた人達、お兄ちゃんもヘヴンズフィルドの兵士のみんなも、誰も死にたいなんて人はいなかった。
アイツの裏切りで邪神に取り込まれた人達、『閃光の十二騎士』の仲間達や他の大勢のみんな、その誰があの地獄のような世界を望んだだろう。
師匠は、アウクモスは、そんな想いの全てを踏みにじったんだ。
(絶対に…絶対に生かしておくわけにはいかない………っ!!!!)
私の杖から放たれた何本もの漆黒の魔力の帯がアウクモスを捕らえる。
スプリームレインボーと同じ要領で、魔力球に閉じ込めた相手をその内部で完全消滅させる魔法だ。
「ダークネスパニッシャーぁあああああああっっっっ!!!!!」
今度こそ仕留める。強い思いを胸に魔力球の内部にとどめの一撃を撃ちこむ。
普通の相手ならば、これで塵も残さず消え去ってしまう筈だ。
だけど………。
「流石『禍の宝珠』、すばらしい魔力だ。……しかしユキ、さっきから少しばかり攻撃が単調になっているよ」
口元に浮かべた薄笑いまでが見えてくるような、淡々とした声が聞こえてくる。
そして次の瞬間、魔力球を打ち破って現れた無数の光の矢が私に襲いかかる。
「きゃあああああああああああああっっっ!!!」
全ての魔力を攻撃の為に使っている私は、その圧倒的な数の前に全身を傷だらけにされる。
体勢を崩した私に向かって放たれる追い打ちの矢。
私はギリギリのところで踏みとどまって、こちらに向かってくる光の矢を巻き込んで、アウクモスに反撃の魔法弾を放つ。
だけど、それは相手の魔法弾に相殺されて、アウクモスを倒すには至らない。
魔法弾の激突で巻き起こった爆煙が晴れると、その向こう側に会う雲すの姿が現れる。
「ふふ、ははははは……楽しいな。君もそう思うだろう、ユキ?」
両腕が千切れ飛び、胸から下の下半身が消滅した無惨な姿。
だけどアイツはそんな大ダメージを一瞬で再生させ、元の姿に戻ってしまう。
頭を吹き飛ばしても、魔力の風で全身を引き裂いてバラバラにしても倒せなかった。
どれだけの攻撃を受けても、復活に必要な核のようなものだけは守られているらしく、そこから何度でも蘇ってしまうのだ。
アウクモスを倒すにはその核を消し飛ばさなければならない。
その為にはまだ威力が足りない。
相手の細胞の一欠片も残さずに全てを消し飛ばす、そんな魔法が必要だ。
もっと魔力を、もっと威力を、私の心に湧き上がる殺意に呼応して『宝珠』もその魔力を高めている。
強く念じるんだ。あんな奴をもう一分一秒だってこの世界に存在させてはならない。
「死ねっ!死ね死ね死ね死ねっ!!!!死ね―――――ぇ!!!!!!」
この殺意を一振りの刃に変えてアウクモスの急所を貫く。
お兄ちゃんをこの世から消したアイツが、自分だけ生き続けるなんて、そんな理不尽、私は絶対に許さない。
何度も何度も、もう数えるのが嫌になるほどの回数、私はアウクモスめがけて必殺の魔法を撃ち続けた。
だけど、その度にアウクモスはあの仮面じみた笑顔を浮かべて、煙の向こうから現れる。
68魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:50:41 ID:CZvbFzi8
「くどいようだけれど、攻撃が単調だ。そんな事では私を殺せないよ、ユキ?」
私にそう告げたのと同時に、アウクモスは今までとは比較にならない、凄まじい量の光の矢を作り出す。
(そんな……さっきまでの攻撃でも、耐えるのが精一杯だったのに…これ以上なんて………)
前後左右、あらゆる角度、あらゆる方向から私に向かって放たれる光の矢。
必死に回避する私だったけれど、かわし切れなかった矢の数々に体を傷つけられ、じわじわと体力を消耗させられていく。
(…駄目…これ以上アイツと渡り合うなんて無理……だけど、私の魔法じゃアイツを倒せない………)
このまま、お兄ちゃんの仇も取れずに嬲り殺しにされてしまうのか。
絶望感に打ちひしがれた私の心に、誰かの声が囁く。
(まだ、いけるはずだよ?…『禍の宝珠』の魔力はまだこんなものじゃない……)
冷ややかに、あくまで淡々と告げるその声は、どこか私自身のものに似ていた。
(あなたが望むなら、『禍の宝珠』はもてる魔力の全てを与えてくれる。それなら、きっとアイツを倒せるでしょう?)
そうかもしれない。確かに『宝珠』には無尽蔵とも言える魔力が眠っている。
だけど私は今までだってアイツを、アウクモスを倒したいとそれだけを願って、最大限の魔力を望んできた筈なのに。
(最大限?違うでしょう?あなたなら分かる筈、『禍の宝珠』の力はまだこんな物じゃないって……)
その言葉で、私はようやく理解した。
「そっか…最初からそうすれば良かったんだ……」
殺意に心も体も委ねて、ただアウクモスを倒す事だけを望んでいた私。
でも、本当は”そんなつもり”になっていただけだ。
本当にアウクモスを倒したいなら、まだ私にはやらなきゃいけない事がある。
それは………。
「この命を……捨てる………」
『禍の宝珠』に秘められた魔力はあまりに大きすぎる。
本当に全てを解き放ったなら、私なんて灰も残さず焼き尽くされてしまうに違いない。
だから、きっと今までの私は無意識に『禍の宝珠』から引き出す魔力をセーブしていた。
魔力にセーブをかければ、その分、魔法の威力も抑えられてしまう。
私が今までアウクモスを倒せなかった理由はそれだ。
だけど、もういい。
もう、こんな命はいらない。
お兄ちゃんの仇を取れるなら、もう何も望まない。
この命を最後の武器に変えて、アイツを倒す。
「……師匠、終わりにしましょう………」
静かに呟いて、私は無意識的にかけていた『禍の宝珠』のリミッターを外す。
瞬間、私の心に反応して広がった魔力が、ちりちりと周囲の空気を焦がす。
流れこんでくる魔力のあまりの強力さに、私の全身が軋んで、魂までがギリギリと締め付けられる。
でも、これでいいんだ。
アイツを生かしておけば、きっと、もっとたくさんの人に痛みと悲しみを振りまくに違いない。
そんなのはもうたくさんだ。
アイツには私と一緒にこの世界から消え去ってもらう。
「『禍の宝珠』の全ての力を解き放とうとしているのか。流石だよ、ユキ。やっぱり君は最高の弟子だ」
アウクモスは無尽蔵にふくれあがっていく私の魔力を目の当たりにしても、あの笑顔を浮かべたままだった。
次に私が放つ魔法が確実に自分を消し去ってしまう事ぐらい、分かっている筈なのに。
結局、アイツにとっては自分の命さえもがこの世界で遊ぶための玩具に過ぎなかったんだ。
善も悪も、大切なものもそうでないものも、何もない空っぽの魂。
それはある意味ではあの邪神よりもおぞましい存在なのかもしれない。
でも、それも今日この瞬間までだ。
「うわああああああああ……っ!!!!!」
杖の先端に漆黒の魔力が集まってくる。
あまりに巨大なそれは、まるで暗黒の太陽のように見えた。
これを放ったが最後、きっと私は塵一つ残さずこの世から消え去ってしまう。
でも、もうそれでいいんだ。
それ以上はもう何も望まない。
私は魔力を極限まで高めて、破滅の一撃を放つ覚悟を決める。
「……お兄ちゃん……私、お兄ちゃんと同じところに行けるかな…?」
最後にお兄ちゃんの姿を思い浮かべようとしたけれど、悲しみに締め付けられる胸がズキズキと痛んで、
お兄ちゃんの笑顔は涙の向こう側に滲んでしまった。
69魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:52:30 ID:CZvbFzi8
そして私は再びアウクモスを見据えて、全てを消し飛ばすその魔法の名を唱える。
「消えろぉおおおっ!!!ダークネスジェノサイダーぁあああああああああっっっ!!!!!!」
次の瞬間、破滅的な魔力の込められた暗黒の太陽が、全てを消し去る。

………その筈だった。

「………俺と同じところって、今だってそばにいるだろうが」
「えっ!?」
忘れようのないあのぬくもりが、私の手の平に触れて、私の魔法を止めた。
「ていうか、あれだ。こんな威力の魔法を使ったら、お前だって無事に済まないだろ?」
「どう…して……?」
振り返った私が見たのは、何度も私を救ってくれたあの笑顔。
全身はボロボロ、アウクモスに刺されたお腹だってそのままだったけれど、確かにその人は生きていた。
生きていてくれた。
「お兄ちゃん……お兄ちゃんっっ!!!!」
「おう……っ!!」
その時、生きていたお兄ちゃんの姿を見て、声を上げた人物がもう一人いた。
「馬鹿な……何故だ?どうして、君が生きている?」
「どうしてって…あんたがしくじったからに決まってるだろ、アウクモスさんよ?……といっても、まあ殆ど死にかけの状態な訳だけど…」
今まで何が起ころうと動じる事のなかったアウクモスが、お兄ちゃんの復活に異常なまでに動揺していた。
「急所を外したって奴だよ。あんたの突きはものの見事に俺の内蔵をスルーして背中に突き抜けたんだ」
「君はわかっていない。君が今ここに立っているのは、本来ならあり得ない事態の筈なんだ……っ!!!!」
「あり得ないも何も、生きてるんだからしょうがないだろ。ユキの師匠にしちゃ、間抜けが過ぎるぜ?」
「………間違いは、正さなければならない。君は…死んでいなければならないんだ……っ!!!!」
アウクモスの叫びと共に、再びあの無数の光の矢が形成される。
今の私にも、お兄ちゃんにも、あれをかわしたり防いだりする余裕はない。
こっちがやられるまえに、アウクモスを倒すしかない。
最後の勝負の時がやってきた。
「なあ…ユキ。この馬鹿みたいなでっかい魔法……アイツと刺し違えようとしてたのか?」
「…………うん」
「もしかして、俺のせいか?」
「……………」
「ごめんな……ホントに心配かけた」
お兄ちゃんの手が私の頬を優しく撫でてくれた。
それだけで、絶対に負けない、そんな気持になる事が出来た。
70魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:53:20 ID:CZvbFzi8
「……わかった、お兄ちゃん。もう刺し違えようとか、そんな事考えない。でも、アイツを倒すにはこれしかなかったの……」
「どういう事だ……?」
私はアウクモスの悪魔じみた再生能力についてお兄ちゃんに説明した。
「……つまり…その核を潰さなきゃ…アイツは倒せないってわけか」
「うん。だから、どれだけ核を防御されても、それを突破できる威力が必要だったの」
「そっか…でもな、ユキ」
お兄ちゃんが私の耳元に優しく囁きかける。
「『禍の宝珠』に頼るのは悪い事じゃない。きっと、それが必要な時もある。でも、その前にもっと頼れる物がお前にはあるだろう?」
「頼れる…物?」
「お前は『宝珠』なんか抜きにしても、国でもトップレベルの魔法使いだったんだろ?その自分の実力を信じないで、何を信じるんだよ。
巨大な魔力で敵と一緒にドカン。確かに確実かもしれない。でも、お前なら、そんな悲しいやり方以外の、もっとマシな方法だって思いつけた筈だ」
「自分の実力を……私自信を…信じる……」
お兄ちゃんの言葉が胸の奥に染みこんでくる。
たぶん、私はどこかで諦めていたのかもしれない。
あんな怪物に私なんかがまともに戦って勝てる筈がない。
そんな気持ちに流されたせいで、敵諸共吹き飛ぶ自爆技なんて使おうとしてしまった。
だけど………。
「……核さえ撃ち抜けば、アイツを倒せる……」
次第に、心が研ぎ澄まされていくのが分かった。
アウクモスの全てを消し去るのではなく、その急所、ただ一点のみを貫く。
そんなイメージ。
余分な魔力は全て『禍の宝珠』に吸収させて、私はその為の一撃を練りあげていく。
幾重もの防御魔法に守られた、強固な核を撃ち貫くどこまでも鋭くまっすぐな、一本の矢を……。
「さっきの魔法は使わないのかな、ユキ?そんな魔力では私を消し去る事は不可能だよ」
漆黒の魔法球は杖の先端から姿を消し、その代わりに極限まで魔力を圧縮させた虹色に輝く矢が出現する。
同時に、私の携えていた杖が虹色の矢に呼応するかのように変形し、まるで弓のような形状になる。
私は右手に虹色の矢を、左手に弓を構えてアウクモスに狙いを定める。
今にも震えだしそうな指先を支えてくれるのは、死の淵から立ち上がってまで私を助けてくれた、大好きなお兄ちゃんの手の平。
もう、負ける要素なんてどこにもない。
「さようなら、ユキ……」
「終わりです、師匠……っ!!」
アウクモスの無数の光の矢と、私の虹色の矢が同時に解き放たれる。
虹色の矢は全てを圧倒する速度でアウクモス師匠に迫り、その胸を貫いた。
直後、虹色の矢の衝撃を浴びて、光の矢は全て粉々に砕け散る。
そして、アウクモスも……
「が…ぐはっ…がぁ…ぐあああああああっっっ!!!!」
今まで見せた事の無かった苦悶の表情を浮かべ、アウクモスの姿が魔人から人間へと戻る。
倒す事こそ出来なかったものの、私の放った矢は確実にアウクモスの核に深いダメージを与えたようだった。
私はもがき苦しむアウクモスに杖を突きつけ宣言する。
「師匠…あなたがこれからどんな手を使って襲いかかって来ても、私はもう絶対に負けません!!」
「…くっ……ユキ…師弟の絆もここまでという事か……」
やがて、残る魔力を振り絞った転移魔法で師匠はどこへともなく消えていった。

かくして、ユキやタケシ、金徳、キョウカ、龍伍にレイナとその部下達、彼らの命懸けの戦いによって、四魔将は撤退した。
71魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:53:54 ID:CZvbFzi8
「……だというのに、随分浮かない顔をしておるな、陰陽師?」
「そうですか?……いや、そうなのでしょうね」
高台の上から、かつてない程の被害を受けた街の様子を見下ろしていた龍伍が暗い表情で言った。
「今回は何とか退ける事ができた。しかし、こちらが持てる力の全てを使ったにも関わらず、向こうはまだ十分な余力を残していた。
手札はもう全て見せてしまった後、次にやりあって勝てる見込みは薄い……流石に憂鬱にもなります」
「そうだな。儂とて相手の油断した隙を突いての、ようやくの辛勝。不安は拭いきれん。だがな………」
金徳はそこで言葉を止めて、チラリと後ろの方に視線を向ける。
するとそちらから凄まじい叫び声と共に一人の僧形の男が駆けてきた。
「き〜ん〜と〜く〜ぅうううううううっっっ!!!!!」
「おお、久しいな木徳」
「久しいな、ではないっ!!寺を抜け出し三十年近く、ようやく連絡が来たと思ったら、『退魔僧を連れて来い』だとぉおおおおっ!!!」
「金徳殿、こちらの方は?」
突然現れた騒がしい僧侶に呆然としながら龍伍が尋ねると、金徳はニヤリと笑ってこう答えた。
「儂の同門の木徳という男だ。今回のような大規模な攻撃に備えて応援を頼んでおいたのだ。
今日は少し来るのが遅くなってしまったが、街に残っていた怪物どもの残党を倒してくれたのは、此奴と一緒に来た退魔僧達だ」
「人を良いように顎で使って……久方ぶりに会ってみたが、全く変わっていないな、貴様!!」
「このようにレベルの高いつんでれでもある」
「誰がつんでれだっ!!」
「ぶつくさ文句を言いながら、結局助けに来てくれたのはどこの誰だったかな?」
「ぐぬぅううううううううううっっっ!!!」
と、そんなやり取りを続けていた金徳と木徳の近くにもう一人、小柄な人影が姿を現す。
「ふむ、長い事離れておったのに、やはり二人は仲が良いなぁ」
「おお、時空阿闍梨。お久しうございます!!」
現れたのは齢八十には達しようかという年老いた僧侶。
彼こそが金徳・木徳の師である時空阿闍梨だった。
「じ、時空様まで……どうしてそんな事をおっしゃるのですっ!!」
「寺を飛び出た金徳が心配で、知り合いの退魔師に金徳の近況を教えてもらっておったのは誰じゃったかの?」
「時空さま〜ぁああああ!!!!」
それから金徳は龍伍の方を振り返って言った。
「他にも知る限りの退魔師に声を掛けてある。ここまでの事態となれば、国も重い腰を上げるだろう。
世界の危機ともなれば、立ち上がる者は大勢おる。お主は決して一人で戦っているのではない」
「金徳殿……」
龍伍の脳裏にユキやタケシ、キョウカの姿が浮かぶ。
そして、いつも彼を守り助けてくれた、黄龍をはじめとする式神達。
そうだ。今までもずっとそうして来たではないか。敵の力は確かに強大、しかし、こちらも力を一つに束ねて戦うのなら……。
「そうだとも……負けるものか。必ず奴らを打ち破ってみせる……”我々”の力で……っ!!!」
72魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:54:28 ID:CZvbFzi8
一方、キョウカは何故だかレイナ達のアパートに連れて行かれ、治療と共に手厚い歓迎を受けていた。
「あの……治療をしていただいただけで十分なので……そんな、こんなに料理とか出されても、私……」
「そんな事言わないでくださいよ、隊長をモンスターから助けてくれたのはキョウカさんだって言うじゃないですか」
「その通り。アンタがいてくれなきゃ、俺達は大事な隊長を失ってたかもしれねえんだ」
「酷いダメージを受けていたご様子ですし、少しでも食べて体力を回復してください」
キョウカを囲むように座っているのは、整備担当の少年ライノ、大男のグルード、美丈夫のアートス、
レイナの部下の装甲竜騎士達である。
ちなみに副隊長のヴォルドは市役所員なので、現在街の復旧作業で戻って来られないようだ。
そして、そんな部下達の向こう、キョウカの真向かいにどっかりと胡座をかいて笑っているのが、
彼らの隊長、キョウカ曰く『なんか変な人』、こちらの世界での肩書きは自宅警備員のレイナである。
「そう遠慮しないでよ、キョウカちゃん。あなたが助けてくれなかったら、ライノの持ってきた装甲竜があってもきっと勝てなかったと思うしさ」
「そ、そんな大した事はしてないですよ………」
「あ、ちょっと照れた!やっぱりキョウカちゃん可愛いっっ!!!」
少し頬を染めたキョウカの表情に何かグッと来るものがあったのか、いきなり駆け寄ってきてキョウカに抱きついたレイナ。
ギュウギュウと大きな胸を押し付けられて、キョウカは身動きを取る事も出来ない。
レイナの部下達もその様子を微笑ましげに見ているばかり。
キョウカは心のなかで強く叫んだ。
(お願いっ!…誰か助けてぇえええええええええっっっっ!!!!)

そして、街から離れた山の合間。そこに一軒の大きな屋敷があった。
強力な結界に覆われたそこは、こちらの世界にやって来た四魔将の作り上げた拠点だった。
「ふーっ!こっちの世界での初戦で全員むざむざ撤退しちまうなんて、俺達四魔将もヤキがまわったな」
「あの男の能力は底が知れない。あの場では撤退は適切な判断だった」
ソファに腰掛けぐったりとしているテウツォートとボリス。
そこにダクーネがふらふらの足取りでやって来る。
「あ、二人共、しばらく大掛かりな作戦は出来ないからね」
「どういう事だ?」
「それがその…ね?…私の体内の亜空間にあるモンスター製造プラントがやられちゃって……あはは」
金徳の放った仏舎利弾による一撃はダクーネの体内に深いダメージを与えていた。
観音経の功徳は邪神細胞の再生すら遅らせてしまい、四魔将は当面、戦力を調達する目処をなくしてしまったのだ。
「で、何で微妙に嬉しそうなんだよ、テメエは?」
「だってぇ……あんなに太くて硬くて長いので、私の中に出されちゃったのよ?僧侶なんかにしとくのは勿体無い、いい男だったわ」
「テメエ、こっちの世界に来た目的、完全に見失ってんじゃねえのか!?」
「……テウツォートも帰って来てからしばらく、あのオウテンモンという男の事ばかり話していたではないか」
「あ……あれはだな…違うんだよ、オイ!!」
そんな会話を後ろに聞きながら、アウクモスは窓の外の空をじっと眺めていた。
彼もまた、ユキの攻撃によって深手を負い、当分の間は魔人態になる事が出来なくなってしまっていた。
だが、彼が考えていたのはもっと別の事。
(一体、何だったのだ、あの少年は?)
彼はタケシの死を確信していた。
何故ならば………
(彼を貫いた一撃には致死の呪いがかかっていた……それが何故生きている?)
アウクモスがタケシの腹部を貫いた鋭い槍には、相手を即死させる強力な呪いが掛かっていた。
即効性なので呪いを解く事も不可能。
だが、その必殺の一撃がタケシには何故か通用しなかった。
今のアウクモスにはタケシの存在が得体のしれない不気味なものに思えて仕方がなかった。
(ユキが『禍の宝珠』と融合していた事といい、あの二人には興味が尽きないな……
ふふふ、この戦い、思った以上に楽しむ事が出来そうだ…………)
73魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 02:55:02 ID:CZvbFzi8


そして場面は再び、ユキとアウクモスが戦ったあの場所に戻る。
アウクモスが姿を消した後、やっと危機を切り抜けられたとホッと胸をなでおろした私。
その背中にドサリと重たい感触がのしかかって来た。
「お、お兄ちゃん……!?」
「すまん、限界みたいだ。ユキの方が…酷い目に遭わされてたってのに……畜生…」
「何言ってるの!お腹刺されたんだよ?今、回復魔法を使うから……」
既に私の魔力は限界だったけれど、『禍の宝珠』が力を貸してくれたお陰で、何とかお兄ちゃんを助ける事は出来た。
変身を解いて、いつもの服装に戻った私は、お兄ちゃんに膝枕をしながら、道の端に残っていたベンチに座って、しばらくの間休む事にした。
「なあ、ユキ……頼むから、もうあんな無茶はやめてくれよ」
「お兄ちゃん……」
「危うく死にかけてユキを悲しませた俺に言う資格はないかもしれないけど……ユキが死んだら、俺は悲しい……」
「うん、わかった……」
お兄ちゃんを殺されたと思い込んで、殺意に囚われていた時の私はきっと『邪神の末裔』達と変わらない怪物になりかけていたのだと思う。
そんな私を元の場所に引き戻してくれたのは、いつでも迷う事なく差し伸べてくれた、お兄ちゃんの手の平だった。
お兄ちゃんは私の命を助けてくれただけじゃない。
私の心を、忘れちゃいけない大切なものも、一緒に救い出してくれたんだ。
このぬくもりと優しさのそばにもう一度いられる事、私にはそれが嬉しくてたまらなかった。
「……ありがとう、お兄ちゃん…」
「…それはこっちのセリフだ。……ユキ、生きててくれて、ありがとう……」
もう殆ど日の沈みかけた空の下、私とお兄ちゃんは互いの手の平をぎゅっと握り合っていたのだった。
74名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 03:04:33 ID:U3QrEUmY
支援
75魔法少女ユキの人:2010/07/31(土) 03:07:22 ID:CZvbFzi8
魔法少女ユキ第四話、今回はこれにてお終いです。
新スレを立ててくださった方、改めてありがとうございます。
それから、前スレでピクシブで金徳さんの絵を書いてくださった方もありがとうございました。
自分の考えた登場人物を描いていただけるとは思っていなかったので、嬉しかったです。
やたらと長くなりがちな私のSSですが、
今回のキモである『ユキの師匠に対するトラウマ発動→お兄ちゃんとの遊園地デートで回復→でもその直後に師匠に敗北・陵辱されて心をブチ折られる』
という部分はしっかり書けたので、その部分は一応自分でも納得のいく物になったと思っています。
第三の魔法少女?もなんとか出せましたし。
エロパートは実用度の高さを意識して書いてみましたが、スレの皆さん的にはどうだったでしょうか?
四魔将の面々、特にダクーネさんを出したお陰で今まで巨大モンスターしか出せなかったエロにも今後色んなパターンを試せるのではないかと考えています。
それでは、最後までお読みいただいた方々、無闇矢鱈に長い私のSSにお付き合いいただいて、本当にありがとうございました。
次は第五話でお会いしましょう。
それでは、失礼いたします。
76名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 03:28:47 ID:U3QrEUmY
こんな夜遅く(朝早く?)までお疲れ様
リアルタイムGJ!明日が休みでホントに良かった

個人的にはエロパートは結構「あっさり」目に感じました
比喩表現が多く、直接表現での淫語とか擬音とか映像的描写とかが少ないからかも?
もっとも、ソレばっかりだと薄っぺらくなっちゃうので、これはこれでイイバランスかと思います
心情的な内面描写のエロさが素晴らしいです

「自宅警備員」とか「レベルの高いつんでれ」とか「太くて硬くて長いので」とか…笑い所もツボ多数w
そして金徳ファンの私としては、今回の彼の活躍も大満足なのですよw
今回は龍伍(てか黄龍)とレイナ&キョウカチームのがスポット大きかったかもですが…
スモールアームを使い尽くしてクロスコンバット不可と思いきや大モノで一発逆転とか…
更にはそこまでやっておいて「切り札」は隠し持っている所とか…
あかん、惚れるw

いずれにせよ、重ね重ね大量投下お疲れ様でした
また続きを首を長くして待ってます
77名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 04:23:29 ID:YT75WjUr
ヤバイ。スゴすぎるぜ。
世界観とキャラの豊富さがとんでもない。
今風伝記モノとして本が出せそうなぐらいですよ。乙ですー
78名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 04:40:09 ID:3D3610oG
このままBADENDになってしまうんじゃないかとヒヤヒヤしながら読んでたよw
随所に散りばめられた小ネタも良い味出してます
79名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 21:59:29 ID:VXykOBPA
ここまで主人公ユキの話題ゼロwww
まあそもそもそんな魅力あるキャラじゃないからなw
ユキに一番エロの尺割いてるとかイミフwww
兄妹まとめて次回から退場させたらいいんじゃねwww
80名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 00:04:06 ID:crGsFnUE
どこを縦読み?
81魔法少女ユキの人:2010/08/01(日) 00:04:12 ID:CZvbFzi8
長いSSにも関わらず、最後まで読んでいただけた上、感想レスまでもらえて嬉しいです。

>>76
エロ描写に関する指摘、参考になりました。今後、色々工夫してみたいです。でも、やっぱりエロって難しいですね。
金徳さん大暴れも気に入っていただけたようで何より。
でも、坊さんがやたら増えてしまったこのSS、今後どこへ流れていくのでしょう……。

>>77
ホントはもっともっとキャラ出そうかと目論んでました。
忍者・猟奇殺人犯・爬虫人類・宇宙征服を企む悪の帝国………。
確実に”オリジナル魔法少女”のお話から遠ざかるので流石に自重しました。
今でも十分アレですが。

>>78
大ピンチの切迫感を伝えられたようで嬉しいです。
小ネタ仕込むのは楽しいですが、独りよがりにならないよう気をつけたいです。

>>79
ううん…ユキとお兄ちゃんは個人的にも気に入ってるし、主役である以上上手く書いてあげたいんですが、
自分で思った通りにユキを可愛く書いてあげられているのか……少し不安です。
82名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 00:55:32 ID:lMhT7rLm
エロ目的で読んでた筈なのに、いつの間にかユキに感情移入してしまっていた
物語の最後には幸せになってほしいのう
83名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 01:16:50 ID:yGtWi1tv
>>75
ずっと待ち続けた甲斐があった…………
エロパロ板のSSでここまで多数のオリキャラ出してるのに、全員が輝くSSは中々ないと思う

この作品に送る賛辞は乙でもGJでも足りないぜ…………

あと、お師匠様が萌えキャラに見えてきたのは俺の錯覚だと思いたい
84名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 11:59:11 ID:/nTsPMuO
>>83
たとえ、出た!負けた!散った!のロケット花火であれ地味でも最後の最後に大活躍し散る線香花火でも百万ドルの夜景でも輝く事に変わりない
85名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 23:59:36 ID:Bp3CgUcZ
前スレの魔法少女マユVSユキの話だけど
今回の話を読む限りやっぱりマユの方が一段上手に思えるなぁ
決してユキが弱いんじゃなくてマユの強さが振り切れてる感じ
ユキには宝珠パワー補正があるけどそれだけじゃ勝てない気がする
後、お兄ちゃんがいい加減オーバースペックすぎないか?
どんだけ強いのよこの高校生?
86名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 06:48:42 ID:uyHoDR46
お兄ちゃんは実は既に戦死していて、
今いるのはユキのスタンドというオチ
87名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 07:27:54 ID:nJYF4Rjw
?「空鍋ブラコン同盟はいつでも加入OK」
88名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 13:33:49 ID:UoNu5G7B
前にも言われたけど、マユちゃんは二つの世界を通して人間の魔法使いでは最強
人間以外を含めても、陛下の次に強いわけで、あんな化け物と比べるのは気の毒だ・・・w
89名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 13:37:11 ID:UoNu5G7B
あ、でも、物語開始時で比べると、圧倒的にユキちゃんか
世界でも有数の使い手と、人間界の駆け出しの魔法少女
Restartの今の時点と比べると、ユキちゃんに軍配だね
90名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 14:45:04 ID:J9/Upr6P
>>88
言葉のあやとはいえ年頃の女の子に化け物は酷いってww

でも最強状態のマユちゃんなら今回ユキちゃんが使おうとしてた自爆技もあぶなげなく使いこなせそうでもある
Restartではどこまで強くなるんだろう?
前回は敗北エンドだったから今度こそ勝ってほしい。もちろん、その前にぐちゃぐちゃに陵辱されてからだけど

具体的にはこんなイメージ
陛下「さすがの魔力だ。だが、この程度で私を倒す事は」
マユちゃん「自惚れるな」
陛下「うっ」
マユちゃん「貴様程度が狙いと思うな」
そのまま魔力全開で結界発生装置に突っ込んで陛下ごと大爆発させる脅威の最強魔法少女マユちゃん!!
91名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 14:55:49 ID:J9/Upr6P
あと、マユちゃんとユキちゃんの違いと言ったら周囲のバックアップがしっかりしてるかどうかだと思う
マユちゃんにも仲間はいたけど陛下との戦いで上手く機能してたとは言えない気がする

一方、ユキちゃんにはお兄ちゃんにキョウカちゃん、金徳さんや応天門さん、それから今回登場のレイナちゃんとその部下達
非戦闘員だけど部長さんもサポート要員としては頼りになりそう
第四話はかなり大規模に戦ってたけど、その場その場でみんながちゃんと役割を果たしたから撃退できた感じだし
さらっと流されてるけど前もって増援を呼んでおいた金徳さんの一手も大きかった

マユちゃんの方はエルメリアや円卓が頼りないというよりも陛下の作った組織の層の厚さにやられた感じがするな
前シリーズ終盤、孤軍奮闘するマユちゃんを見てると胸が痛んだ
92名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 15:50:18 ID:hCWn6CID
>>90
原作をプレイした人ならまだしもあの漫画読んだ人はそう多くないだろwww

でも繋いでみる

陛下「ほら、私たちも負けずに!ハグよハグ!」
マユ「帰ってからにしろ」
陛下「ハグ……するの?帰ってから…?///」

違和感ないな
93名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 17:27:05 ID:J9/Upr6P
>>92
その配役だと

陛下「…もうあなたのこと…興味ないの、私」
マユ「…そうか」
陛下「残念ね」
マユ「…そうだな」
陛下「だから、私のことはもう放っておいてね」
マユ「…そうする」
陛下「でも…でも…私……マユ……」
マユ「…心配するな。…必ず助ける」

こんな感じ!?
なんてカオス!!!
94名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 19:33:15 ID:3mCE6FaY
>>90 >>92 >>93
結構読んでる人居るっぽいんで流れに乗らせてもらいます。

陛下「チェストオオッ!」
マユちゃん(まだだ、まだ、もっと……もっと前に!)
陛下「ぬうッ……ま・だ・だ!!!」
マユちゃん「残ったよユーリィ。やっぱりこれが……私達の切り札だ!」

で、陛下の収束光線の中心点に向けて大剣突き込んで行くボロボロのマユちゃんってどうですかよ!?
95名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 20:11:06 ID:J9/Upr6P
>>94
陛下が地球防衛の戦力を育成するための捨石に…

マユ「当然だ
   私は冷静だ」
と死んだ目で繰り返し
96名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 20:20:30 ID:eLBtDRdq
なにこの電撃ホビーマガジン巻末っぽい空気(笑)
97名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 00:06:28 ID:hCWn6CID
流石にこうも原作付きネタ続くと分からない人がついていけなくなるので、同じネタで分からない人にも共感できるような妄想してみた

圧倒的な魔力を持って生まれた若き日の天才魔法少女
真面目な彼女はその才に溺れることなく、力なき人々を守るという信念のもと研鑽を積み重ねてきた
しかし、その力は、彼女の意思とは逆に、当時の権力者の身勝手な都合によって守るべき人に向けられることになり、街を一つ滅ぼすことたなる
人々から非難の的……いや、象徴ともなった彼女は逃げるように魔界への進攻軍に参加した
が、圧倒的な力を持つ数百の魔物によって進攻軍は全滅。
ボロボロに凌辱され傷つき、僅かに残っていた誇りも信念も使命も何もかもぽっきりとへし折られる結果となる
それでも奇跡的に生き延びて故郷へ帰った彼女だったが、最早全てに絶望した少女は自分自身を封印するという道を選択し逃避に入る
10年後……魔界からの侵略に対し、進攻軍の将軍の娘が魔法少女として孤軍奮闘の活躍を見せる
が、やはり数には勝てないのか、徐々に疲労は溜まっていき、力尽てるのも時間の問題であった
娘は、かつて父を守り唯一生還した魔法少女の封印を解き、力を借りようと試みるのであった


原作そのままなぞってみただけだが、普通に魔法少女ものとしてもいけるか?
98魔法少女ユキの人:2010/08/05(木) 00:45:41 ID:mfhSEKk+
えっと、ざっくり落書きして色を塗っただけなのですが、『魔法少女マユ』のマユちゃんとユーリィを描いてピクシブにのっけました。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=12347283
なんだか森羅万象チョコみたいなデザインになっちゃいました。
マユの人様、勝手にすみませんです。

ついでにオマケでウチの兄妹も
こちらは色を塗ってませんが
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=12347547
こんなイメージで書いてます。いかがなものでしょう?


>>97
もしかして最強の盾?
宇宙ヒラメと対決だ!!!
99名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 01:21:44 ID:6PIhhcip
>>91
前作出なかった円卓が出てくると、期待してるが…
魔族の方が前作以上に組織の層が厚くなってるなw
100名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 08:32:38 ID:rDJGF+kw
ひでぇ絵だな
こんなんマユじゃねえだろ
101名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 08:40:39 ID:NxqNYysF
プロ崩れのネット絵師らと比べるなよ
あれだけの分量の文章かけてその上見苦しくない程度の絵まで書けるとか凄い事だよ
102名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 09:00:27 ID:NhMzILnj
>>100
本人曰く「落書き」だし、過剰に期待すんなよ

まあ、「落書き」にしてはレベル高い方だと思うが
103マユの人:2010/08/06(金) 00:08:25 ID:WyTJS6cb
>>ユキの人さん いつも小説読ませて頂いてます。 自分、絵がすごく下手なのでイラストを描く事が出来なく、描いて貰えてとても嬉しいです。 ありがとうございます。 小説の方も頑張ってください。 この先の展開を楽しみにしています。

投下の方ですが、自分も投稿規制かかってて、暫くは投下出来そうにありません。
104名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 02:34:01 ID:1lfeErSF
エロパロ魔女大戦
魔法少女ユキ
魔法少女マユ
魔法少女杏
魔法少女の涙
魔陵スレオリジナル

ラスボスはナージャのアレ、ハーメルンのギータ、08のギニアス、グランゾン辺りを煮込んで型に入れ固めた存在
105名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 07:03:51 ID:L60a/Yod
普通に規制を擬人化した存在との戦いで良いじゃん
規制擬人化達の発生・活発化に伴って、各世界でその存在を規制されてしまい、力までも半減してしまう魔法少女達…
地下活動を続けていた彼女達だが、自らと同じ境遇の異世界の同胞の存在に気づき集結、
ここに最強魔法少女軍団が誕生をし、自らの存在の証しをたてるべく一致団結をしてえげつないまでの正義感で規制を打ち破っていく!

なお本来ならば最強クラスの実力の持ち主であるマユちゃん達は規制のため、魔力に規制が掛かっています
大規模規制擬人化を倒してレベルアップで力を取り戻させて下さい。

リィンちゃんはスパロボでいうところの連邦軍のジェガンです。救援ミッションの際は一人突出させないよう気をつけましょう。
106名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 08:41:27 ID:1lfeErSF
「メタス法でL99になれば閣下にも勝てる」と前に飛び出したリィンがLV平均制でLV85のエリート魔族に「踏み込みが甘い!」され援護地獄でフルボッコされ陵辱イベント起こして多額の請求書持って帰って来た。
107名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 10:00:30 ID:GHU6Z5iD
三将軍とすら互角に戦う実力を兼ね備えた特務隊仕様のスターク・リィン!
まあそれでも魔法少女のお約束で倒されて陵辱されちゃうけれど、それでも以前とは比較にならない大活躍ぶり
三人一組で行動する彼女たちの編成は
スターク・リィン・リィンA・リィンB
リィンA「あれ、リィンって」
リィンB「私の事だよね?」
スターク・リィン「さあ、出撃するよ!!」
A,Bは会敵直後に撃墜されます。

そして、その水面下では陛下すら圧倒する『可能性の獣』
ユニコーン・マユちゃんが動き出そうとしていた。
108名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 00:35:24 ID:jp6BWLVR
戦場全域に張り巡らされた規制フィールド。
天地を埋め尽くす魔物の軍勢。
魔法少女達の運命や如何に
109名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 00:55:54 ID:MPe0+OBe
全滅プレイの意味が変わってくるな……
110名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 00:58:12 ID:fQH+VI3q
全滅する度に通常の経験値と一緒に、快楽責め・苦痛責め双方で体に刻まれた経験値も引継ぎされるわけですね
111名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 07:13:09 ID:vTNL8xCs
『よもまつ』の輪廻転生の魔法が良かったなぁ

どんな風に死のうが確実に復活できるけれど、
死んだ際の記憶までも消えるわけじゃなくて、
その苦痛やら絶望は必ず術者の精神を蝕んでいく。
更に復活できない事もあったりして、
復活できるのはプレーヤーって神様にさえ見放されなければ、という条件付(笑)
112名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 10:49:01 ID:N/Skb5fJ
リィンもアゼルも生存するルートに入っり魔物を大量撃破しているリィンさんは「このルートなら主役奪取も行ける!」と思いました。

実際は世界の停滞スレスト防ぐため竜王軍、魔王軍と一時休戦し垣根を越えた各軍勢が大量加入するEXルートに向け順調にフラグ立て中
そのため気をつかわれ手加減で削った魔物を倒しているのを勘違いしてるリィンさん
さあ、オリ戦艦の第三艦橋にセディアさんとリィンさんの名札がかけられるのもあと2話だ
113名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 12:58:15 ID:fQH+VI3q
割と本気で考えてみた魔法少女マユVSユキ予告編風妄想

陛下「ぐ…マユ、やめるんだ」
マユ「駄目ですよ陛下。もう私は止まれない。止まる事なんてできない」

追い詰められたエルメリアが取った逆転の策、王妃マユの奪還と再洗脳
だが、それは思わぬ事態を引き起こす事になった。
奪還作戦の際にマユとヴァルアスの子供、ヴィストが命を落とし、それでも強引に再洗脳を行った結果、マユは「全ての」記憶を取り戻す。

マユ「滅びてしまえばいい。ヴィストを殺したエルメリアの人間も、リィンちゃんやユーリィを殺した魔族も全て!」
陛下「ぐあああああっ!!!」

狂気に憑かれた力は陛下すら退け、マユはエルメリアと魔族を全滅させる軍勢を作り出すため故郷である地球へと戻ろうとする。
だが、マユの転移魔法と同時に行われた異世界間転移が繋がるはずのない平行世界を繋ぎ合わせてしまう。

Restartマユ「あなたは」
ユキ「一体誰なの?」

邪神の末裔アウクモス達が元の世界からの増援を呼び寄せる為に実行した超巨大転移
だが、王妃マユの転移魔法との干渉によりアウクモス達四魔将とユキ達はRestart世界に飛ばされてしまう。
おなじようにRestart世界に飛ばされた王妃マユは全てに復讐するための力を得るべく四魔将と手を組む。

アウクモス「構いませんよ。あなたが神の器たりえるなら禍の宝珠の力を自分のものとすればいい」
王妃マユ「神の力を使って、エルメリアも魔族も生きてる人も死んだ人も全てを呑み込んでしまえばもうあんな悲しい出来事はなくなる」

全てを滅ぼし、全てを取り戻す為、王妃マユはユキを狙う。

Reマユ「きゃあああああ!」
ユキ「宝珠を渡すわけにはいかないのに」
お兄ちゃん「ユキ!マユちゃん!!」

大ピンチの二人を救ったのは思いがけない人物だった。

Reマユ「レドリック、ラディウス!どうしてあなた達が?」
レドリック「いや、色々事情があるんだよ」
ラディウス「そもそも僕たちは「君の知ってる」僕たちじゃないんだけどね」

世界の滅亡を防ぐべく、レドリックがラディウスが三将軍がかつての好敵手にして王妃であったマユに立ち向かう。
だが、邪神の力をも取り込んだマユは彼らを最悪の敵で出迎える。

レドリック「そんな馬鹿な」
Reアゼル「どうして君が?」
復活リィン「そんな驚かないで。久しぶりの再会なんだから」
復活シャーナ「もうあの時のように簡単にはやられないわ」

復活ユーリィ「どうして邪魔をするの?マユちゃんの為なんだよ、もう一人の私」
Reユーリィ「違う!マユちゃんはそんな事望んだりしない!」

ラディウス「そんな、どうして姉貴まで」
復活セディア「私死んでないから!ラディウス逃げないで!!」
114名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 13:01:31 ID:fQH+VI3q
※続き
激突する四魔将と三将軍
ゲリオスじっちゃ「よくも!よくもマユ様をたぶらかしおったな!」
アウクモス「おかしな事をおっしゃる。彼女をあそこまで追い詰めたのは貴方達でしょう?」

テウツォート「やるねぇ!流石は魔族の将軍様だ!」
ボリス「手は抜かない。全力で滅ぼさせてもらう」
ローエル「二人がかりは流石にきついな。だが、人間である君がどうして魔族に味方する」
龍伍「マユという少女を救いたい君達の心に嘘偽りはない。ならば私も躊躇わないさ。黄龍!」
黄龍「おうさ龍伍!負けるもんか!」

金徳「おっと危ないところであったな」
イレーヌ「なかなかやるじゃない。人間のくせして」
ダクーネ「あーっ!ソレあたしのだからね!先にツバつけたのあたしなんだから!!」
イレーヌ「あら、それを決めるのは彼自身じゃないかしら?」
金徳(むぐ…なんか妙な事になっておらんかコレ?)

王妃マユ「あなたも私の邪魔をするの?あなただっていつか全て失ってしまうかもしれないのに」
お兄ちゃん「失わないし失わせもしないさ。ユキに手は出させない!」
王妃マユ「無知は罪だね。あなたにも今にわかるよ」

Reマユ「どうして?そんなに世界が憎いの?もう一人の私!」
王妃マユ「もちろん。だから今の世界はまっさらに洗い流して新しい世界を作るの」
ユキ「そんな事させない!みんなが生きてるこの世界を守ってみせる!」
王妃マユ「なら止めてみなさい。勇敢な魔法少女さん達」
Reマユ、ユキ「「いっけええええええっ!!」」

奮闘むなしく捕われてしまったReマユとユキは王妃マユからの容赦無い陵辱を受ける
ユキ「ぐぼお!もうはいらない!はいらないよう!!!」
Reマユ「いやああ!こわれる!こわれるううううう!!」
王妃マユ「二人共私の色に染めてあげる。そして今度こそ悲しみのない世界を」

王妃マユが禍の宝珠を手に入れれば世界は終わる
魔王ヴァルアスは傷付いた体を羽ばたかせ再び舞い上がる
最愛の妻をこの手に取り戻すために

陛下「思えば我々魔族やエルメリアの連中がマユにしてきた事はなんだったのだ?我々はあの娘から仲間を奪いエルメリアは子供を奪った。
   我らの戦いに巻き込まれたマユは常に傷つき奪われ続けてきたのだ。こんな残酷な話があるだろうか?」

激化する戦いの中でアウクモスがひそかにほくそ笑む
アウクモス「約束の時まで後僅か。彼女なら我々の神さえ超える存在に生まれ変わる」

戦いは全ての戦力が集う最終決戦へ!
王妃マユ「やっぱり陛下はお強いですね。でも私の願いを阻む事は誰にもできない」
陛下「マユ!私はお前を取り戻す!!」

そして陵辱地獄に捕われていた筈の二人がこの世界を守るためもう一度立ち上がる。
ユキ「行こうマユちゃん!」
Reマユ「うん。今度こそ「私」を止めてみせるよ!」

戦場を貫く光の柱!
果たして最後に勝利を掴み取るのは誰なのか?

劇場版・魔法少女マユVSユキ 時空を超えた戦い
近日公開?

ラディウス「姉貴。成仏してくれ〜」
復活?セディア「だから逃げないでってば〜!」 
115名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 02:47:42 ID:J1cxvv+Y
同時上映「ウォディックの夏休み」
116名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 13:22:01 ID:gAKxYKU6
>>115
ダミアンを凌ぐと言われるウォディックさんが真の力を発揮する海で大活躍

…するまでの物語。
117名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 23:02:17 ID:a0Bt584I
ゼンマイ駆動で走るマユ、ユキ、陛下の3種のフィギュアがついてくるわけですね
118名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 23:10:28 ID:gAKxYKU6
ハンバーガーのオマケが酷すぎて愕然とするアスさん
119名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 23:38:36 ID:a0Bt584I
アスさんって言われてよく分からなかったんだけど、もしかしてヴァル『アス』陛下?
120名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 00:10:09 ID:fBok0NIN
荒野の魔法少女「・・・・・・」
121名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 01:17:36 ID:hY6HvoCz
荒野の魔王少女ウ゛ァルアスカ
122名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 08:01:06 ID:DMMCIqRR
>>119
アウクモスを略してアスさんとばかり

アウさんはアビス在住で年金暮らしのアウナス爺さんの愛称だったはず
123名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 08:03:10 ID:Z0UwnyYL
話変わるが、仮面ライダーWのテラードーパントみたいなのって魔法少女に使えないかな?
見てない人に分かりやすく言うと相手の恐怖心を増幅する能力を持つ怪人
124名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 08:37:40 ID:jZwrjTiy
あれはいい能力だったなぁ
一度会っただけで恐怖が刷り込まれて何も出来なくなるってのは反則級の強さだと思う
ただ、魔法少女で料理するにはどうしたらいいだろう?
恐怖心まんまじゃW見てた人に「テラードーパント」じゃねえかって言われちゃうし
恐怖心以外のもの、たとえば無理やりエロイ気分にさせられるとかはエロ話では有りがちだし
恐怖心っていう原始的で根源的な感情に作用してくる所が魅力だからね

>>122
アウクモスさんの場合
「どした、ユキ?浮かない顔して」
「あ、お兄ちゃん。あのね、さっき、ウチの師匠がトレーに山盛りのハッピーセットを持って…」

「駄目じゃないか!マユちゃんもユキも顔が全然違うじゃないか!」
「そのように申されましても我々としては如何とも」
「これです。この劇場で買ったパンフレットを見てください。ほら、違うでしょう?これをマユちゃんやユキの名前で出すなんて詐欺同然だ!」

「大変だったな」
「うん。もう二度と関わりたくないよ」
125名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 09:15:56 ID:DMMCIqRR
>>123
いままで陵辱された魔物に再度陵辱される幻影

…サウザン既出だな
126名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 09:51:20 ID:6Vxvo6bT
モンスターだなw
127名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 10:05:17 ID:t0XWjbCW
>>123
認識のすり替えなら考えたことがある

服を着ていることに恐怖心抱かせたり、おもちゃ入れてないことに恐怖心抱かせたり


敵キャラがクリチャーすぎてエロシーン書けねえ
128名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 11:10:52 ID:jZwrjTiy
>>127
心の底から安心感を抱いたまま陵殺されたりする訳か
たまらないな…
129名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 11:20:41 ID:DMMCIqRR
>>126
まあ、魔王軍なのに将軍たちの間でライダーのカードゲームがブームな魔王軍もあるからクレーマーな悪の組織があってもいいと思えた
130名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 19:04:45 ID:jZwrjTiy
古いネタだけどよく考えたら魔法少女ユキって
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm836553
こういう事だよな
無理にそういう解釈をしようとするのは野暮なんだろうけど最近この曲が頭を離れない
131名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 22:27:26 ID:DJrm1T9u
うーん 曲と関連性はほとんど感じないかな。
132名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 22:50:25 ID:jZwrjTiy
そっか
見知らぬ女が自分のことを妹だと言い張って押しかけてくる部分はまさにソレだと思うんだけど
きれいにお話にまとめてる部分を切り捨てたらユキもこんな感じじゃないかと思ったんだが
133名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 00:41:10 ID:o9VlYSnu
だからそれ、「見知らぬ女が自分のことを妹だと言い張って押しかけてくる部分」が似てるだけじゃん
そんなこと言ったら、全てを失った主人公が荒野を懸命に生きて仲間と出会う話は、みんな荒野の魔法少女と似てるのかい?
ザブングルも? スクライドも?
134名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 00:55:25 ID:1OeVJORS
魔物に敗れ、地獄に堕ちた7人の魔法少女が再誕の搭の最上階を目指す試練を受ける
生前のトラウマが元の凶悪な魔物達は全力で心を折に来る!一致団結しトラウマを克服しなけりゃ全滅で一層一階からやり直しだ。

魔法少女B「リーダー!Cがゴキブリ系見てマヒした!もうこれ以上、耐えら(r」
魔法少女A「B!?ま、また私は仲間を失い無様に倒れ伏すの…?」

*魔法少女達は全滅しますた*

そんな同人ゲーム企画の電波
135名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 22:59:17 ID:HT2ssbr7
で、再誕の塔というのは嘘で、魔法少女達の魂は塔を中心とした空間ごと縮小されて宝石に閉じ込められており
魔法少女A「やった。ついに最上階も突破した!」
と叫んだ次の瞬間には砂時計よろしく宝石を逆さにされ、最上階が一階に大変身。
記憶もリセットされちゃうという無限ループ地獄。
捕われた少女たちの魂はそうやって魔族なんかに永遠に弄ばれる訳です。

でも、こんなゲームだったらクリアした時の虚脱感が酷いだろうな。
136名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 23:24:51 ID:1OeVJORS
>>123とクリミナルガールズのネタを合わせてみたが微妙

とりあえず経営が危うい日本一よCEROは大丈夫なのか?
これが元で飛行計画みたく潰れないか心配だ
137名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 01:00:09 ID:PiRBb5/m
>>134
俺が思いつく限りで7人選ぶと
センリ
赤のメイガス
青のメイガス
桜田美野里
マジカル☆トモコ
アスカ
ライザ
138名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 01:54:51 ID:tBZk0ZJA
>>135
人間ドルアーガの塔の裏面に突入してもちゃんとクリアできるものです
139名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 16:42:56 ID:Rz9vBC2o
そう見せかけて、チャンピオンシップロードランナーだったりするから恐ろしい
140名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 01:10:12 ID:V8q2704h
>>137
全滅し陵辱され入口から蹴り出された魔法少女達を宿屋に連れて行く任務は俺でいいよな?
141名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 01:28:54 ID:eVCswRKt
意識不明以上死亡以下の魔法少女に口か尻につっこんで中だししたい。
そのあと運べばいいんだからいい仕事だ。
142名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 06:50:10 ID:66D/TK8d
ダメージは0で、気絶していただけの魔法少女をおそおうとして、
ミンチにされた >>141 の悲惨な姿が!
143名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 09:51:04 ID:Yyk2fudp
魔法少女「私の悦しみを邪魔しないで貰いたいわね」
144名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 02:51:56 ID:CcbrJhQv
魔物に襲われ邪気を吸うか多大なストレスで一般人が魔物化

魔物化した一般人を魔法少女が撃破し浄化

魔物化した一般人は聖霊が見えるようになり契約し魔法少女になる

魔法少女がストレスや魔物に陵辱され聖霊が邪精になると魔人になる

魔人が浄化されると魔法少女に戻る

管理局A「そんな都合のいいルールの世界があれば魔法少女の無限供給が出来るのに…」
管理局B「なにそのキャラだとかキュアだとかゾンダーの良いとこ取りの世界」
145名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 00:06:51 ID:mmG3+SR3
身体の隅々まで凌辱した後、
「ねぇねぇ今どんな気持ち?」「こんなゲスにやりたい放題されて今どんな気持ち?」と言葉責めしたい
146名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 10:45:12 ID:9IoyTHZH
よく考えりゃこのスレ和姦もアリか
ユキとお兄ちゃんのラブエロ読んでみたいぜ

まあ、それよりもなるべく早く次を投下してもらうのが一番だが
147名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 00:07:29 ID:w99fUBxK
変身の媒体に衣服が必要なためダメージを受けコスチュームが破れる度に元の服ボロボロになる。
ヒロインの魔法少女は裁縫スキルゼロなため着こなしでし○むらベースのコスチュームでも高い魔力を引き出す!
ライバルの魔法少女は若干資金に余裕がありユ○クロだ!

そんなネタ考えた
148名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 11:59:14 ID:w99fUBxK
お盆大戦で住民が全滅したかの如き静けさ
149名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 19:01:27 ID:Miu/Zb1T
マユの人も規制に巻き込まれちゃったらしいしね。
でも、13の方に新作が来たみたいだし、その内また投下もあるでしょう。
150名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 19:20:29 ID:RM6OVa0S
13の新作の堕ちかけていたところを最後に奮起して逆転なんて13のスレの流れそのものだったなw
151名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 22:49:33 ID:Cl8zcOlz
戦闘中は大量のマナを使用するため魔獣に対抗できる戦闘力を発揮できるのが
ウルトラマン並みの時間しかない魔法少女。
しかもそのままではマナの枯渇で死んでしまうため、一度変身したら必ず魔獣を撃破して
マナの塊である魔獣のコアを摂取する必要があるという超自転車操業。
152名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 23:31:41 ID:nbvVcHqa
マナって言うと平成ガメラを思い出すな
ウルティメイトプラズマみたいな超必殺技を出す度に地球環境のバランスを狂わせたりしたら怖いね
153名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 23:58:09 ID:rilDqNzs
万物から魔力をちょっとずつ借りて自分の魔力以上の破壊力を放つ禁呪を以て魔王を倒そうと試みる魔法少女
その禁呪は今や文明化の影響で激減し、希少な人間界の魔力を根こそぎ消費をし、
未だ覚醒を果たしていない魔法少女たりえる者達からすらその芽を摘んでかき集めるまさに後のない一撃

かき集めるまでの間に超遠距離で狙撃しようとしたのを感知されて、魔王の肉体から増殖分裂した触手の軍勢を
魔法少女軍団が総力をあげて身体まで張って食い止めたり、
転移してきた魔王をライバルなツンデレ魔法少女が奇襲で横殴りにして時間を稼いだり
色々ありすぎる中ようやく結集した魔力を撃ち放つ魔法少女
コスチュームすらズタズタになりながらも全ての希望を背負って魔力砲を撃ち抜き魔王に直撃をさせる事に大成功
余りの威力に上空の雲が円状に吹き散らされて、衛星カメラから巨大な光球が観測されたり
勝利に湧く魔法少女軍団の生き残りに、フラフラになりながらもいい笑顔を浮かべ合うライバルとヒロイン
と、爆煙乱れる爆心地を計測していたオペレーター魔法少女が驚愕の悲鳴
ブレスの一線で薙ぎ払われる軍団
撃ち落とされるライバル
殺到する触手に為す術なく四肢をピンと張って拘束されるヒロイン

そこに影を落とす真なる巨大な本体を顕わにした魔王…
既に世界中の魔力を使う事で、新たな魔法少女の誕生という未来の希望すら失ったヒロイン達は
絶望の牢獄で永遠の陵辱地獄を味わう事に…
154名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 00:00:31 ID:NeKbUO8S
……フリーザ?
155宝石店Inferno その2:2010/08/21(土) 01:46:00 ID:oU8l4C78
昨日、じゃなくて一作日、スレ13にSSを投下したものです。
同じネタでもう一本書いてきました。
といっても、共通の登場人物は宝石店を経営してる魔族さんだけですが。
今回も快楽寄りのエロですが、お付き合いください。
156宝石店Inferno その2:2010/08/21(土) 01:46:35 ID:oU8l4C78
おや、またご来店くださったのですね。
いや、嬉しいですよ。
先日の商品はお気に召しましたでしょうか?
なるほどなるほど、そこまで大切になさっているなら、クリスタルの中の二人もきっと幸せでしょう。
ところで、実は先日、新しい商品を入荷したんですよ。
今度の宝石は眩く輝くダイヤモンド、宝石の王様ですね。
その美しさもさる事ながら、変わることのないその硬度に多くの人々が永遠性を感じるようですね。
もちろん、このダイヤもただのダイヤではございません。
いかなダイヤといえど、一定の角度からの衝撃や、同じダイヤを使った工具を使われると、流石に傷ついてしまいます。
ですが、このダイヤモンドは特別製でして、割れたり傷ついたりという事からは無縁なのですよ。
その永遠不変の硬度の理由、知りたいとは思いませんか?

あの日、私の通う塾が阿鼻叫喚の地獄に変わったあの時以来、ずっとずっと探し続けてきた。
連れ去られたあの娘を、大切な友達を探して、私は考えられる全ての場所に足を運んだ。
私のような女の子一人では危険な場所にも行ったし、実際、そういう目にも幾度か出くわした。
それでも私は諦めなかった。諦められる訳がなかった。
私の探し人、一番の親友、星崎カナデは私を守るその為に、あの恐ろしい怪物に連れ去られたのだから。

ほとんど人間と変わらない姿をしていながら、アイツは見るもの全てを恐怖させるオーラを放っていた。
アイツの影から湧き出した無数の触手に先生も、塾のみんなも為す術も無く捕まって、
女の子はいやらしい事をされて、男の子達は触手に噛み付かれて、そうしている内にみんなどんどんグッタリしていった。
触手達は塾のみんなから人間にとって大切な命とか魂とか、そういう物を奪っていたんだと思う。
私は恐怖のあまりに動けなくなって、ゆっくりとこちらに向かって歩いてくるアイツから逃げる事も出来ずにいた。
だけど、そんな私を庇うようにカナデがアイツの前に立ちふさがった。
「カ、カナデ……駄目だよ、逃げてっ!!」
「大丈夫、アヤは絶対、私が守るから!!」
震える声で、それでも力強くそう言い切ったカナデは、懐からいつも身につけている綺麗なペンダントを出して、高く掲げた。
「変身!!」
次の瞬間、眩い光に包まれて、カナデの姿が変わった。
ロングの髪は薄く光を放つ輝く黄金色に。
服は赤や青、白に黄色、様々な色を散りばめたひらひらのドレスに。
その上から黄金色の髪に負けないくらい輝く金色の鎧を身にまとって、鏡のように磨きあげられた銀の剣を右手に握る。
立ち上る神々しいオーラは、直感的にカナデが目の前の怪物みたいな、邪悪な奴らと戦う戦士だったんだと私に悟らせた。
でも……
「ようやくお出ましですか。魔法の少女騎士カナデさん……」
変身したカナデの姿を見ても、怪物はまるで動揺していなかった。
むしろ嬉しそうにニヤリと笑って、カナデの放つ光を吹き飛ばすほどの、黒いオーラを湧き上がらせた。
「いけないっ!カナデ、アイツすごく強いよ!カナデまでやられちゃうよ!!」
「安心して、アヤ。私は絶対負けたりしないから」
涙声で叫んだ私を勇気付けるように、カナデは振り返って優しく微笑んだ。
思えば、カナデはあの時既に、自分が負ける事も覚悟していたんだと思う。
それでも、私やみんなを守るために必死の勇気を奮い起こして、怪物に立ち向かったんだ。
157宝石店Inferno その2:2010/08/21(土) 01:50:28 ID:oU8l4C78
銀の剣を振りかざし、カナデは怪物に向かって叫んだ。
「覚悟なさい!みんなやアヤをやらせはしないっ!!」
「ふふふ、いいでしょう、相手になってあげますよ」
目にも留まらぬ早業で繰り出されるカナデの剣。
黄金色の風をまとった刃が触手を次々に切り裂いていく。
だけど、怪物の攻撃はカナデを圧倒する勢いで繰り出され、カナデの剣が怪物本体に届かない。
「さすが、騎士の名は伊達ではありませんね、カナデさん。素晴らしい剣撃ですよ」
「くぅ…こんなヤツに、負けられないのにぃ!!!」
凄まじい敵の力の前に、カナデが追い詰められていくのが私にも分かった。
「カナデっ!!」
「だいじょうぶ、守るから!アヤもみんなも魔族の好きにさせたりしないからっ!!」
カナデの力なら、もしかしたら一人で塾を逃げ出す事ぐらい出来るかもしれないのに。
カナデは最後まで私達を守る為だけに戦い続けた。
そして、ついに。
「そろそろ終わらせましょうか」
「えっ!?」
呟いてから、怪物はカナデに右手をかざした。
すると、黒いオーラがカナデの周りに集まって、眩い稲妻を迸らせた。
「うわあああああああああああっ!!!!」
今までの戦いがまるで遊びだったかのような、凄まじい攻撃。
変身して、どんな人間も、強い兵隊さんや戦車だって敵わないぐらいに強くなっていた筈のカナデがいとも簡単に倒されてしまった。

「カナデぇえええっ!!!」
私は夢中で前に飛び出して、崩れ落ちるカナデの体を抱きとめようとした。
だけど、それよりも早く、触手がカナデの体を捕まえて宙吊りにした。
「アヤさん、あなたはしばらくそこで見ていてください」
カナデを捕まえた触手を引き剥がそうとした私だったけれど、怪物の影から現れた新しい触手に簡単に雁字搦めにされてしまった。
「くっ…うう…負けない。私は、みんなを守るんだから……」
「素晴らしいですね。その高潔な魂。貴方の心は正に黄金色に輝いています」
捕まったカナデの体を上から下まで舐め回すように眺める怪物。
きっとカナデも他のみんながされたように、いやらしい事をされて、大事な何かを奪われてしまうんだ。
私は必死でカナデの名前を叫ぼうとしたけど、口をふさいだ触手のせいでそんな事さえ出来なかった。
絶体絶命の親友を、ただ見ている事しか出来なかった。
「さあ、味わわせてください。あなたの極上の魔力を」
怪物がそう言うと、影の中から新しく身長2メートルはある大きな人型の化け物が何体も現れた。
隆々とした筋肉に覆われた彼らは、人間ソックリでありながら、顔や体の各部がいびつに歪んで虎のような大きな牙を生やしていた。
そんな人間モドキ達は身動きの取れないカナデの周囲を取り囲んで、カナデの体を触り始めた。
「くぁ…やめろっ!いやっ!いたっ…ああああっ!!」
何本ものゴツゴツした指先がカナデの細い体を乱暴に弄ぶ。
服の上からおっぱいを潰れそうになるぐらいまで強く握られて、乳首を磨り潰すみたいに摘まれて、カナデの悲鳴が響き渡った。
「あああああっ!!むね…ちぎれるぅ!!やめてぇええっ!!!」
痛みのあまり叫びを上げたカナデの唇を、人間モドキの口が塞いだ。
「むぐ…ううむ…ぐ…うううんっ!!…んん――っ!!んうううっ!!!」
外から見ても口の中で暴れまわる人間モドキの舌の動きが分かるくらい、激しいキス。
汚らしい唾液にカナデの綺麗な唇が汚されていく。
カナデはそんな悪夢みたいなキスを、息継ぎする事さえ許されず、延々と続けられた。
158宝石店Inferno その2:2010/08/21(土) 01:51:04 ID:oU8l4C78
人間モドキ達に好きなように弄ばれるカナデの体の上に、触手達が黄色く濁った白い粘液を吐き出す。
(いけない!あれをかけられてから、先生もみんなも何も抵抗できなくなって……!!)
その粘液が何をもたらすかは、今までの惨劇を見てきた私には嫌でも分かった。
粘液にやられた塾の女の子達は触手に逆らえなくなって、最後には自分からいやらしい声を上げ始めた。
あれを浴びたらもうお終い。
私はさらに激しくもがいて、触手から抜けだそうとするけれど、私ぐらいの力では触手はビクともしない。
無力な私の目の前で、カナデが怪物の餌食にされていく。
「ああ…なに?これ?体が…おかしいよ!?…ひうっ!ふあああああっ!!!」
ビリビリに破かれたカナデの服から覗く白い肌、それがくまなく粘液に汚されていく。
それに従って、カナデの声に戸惑いと甘い響きが混ざり始めた。
「ひっ…やっ!!やだっ!!だめぇ…そんなところ…ひぅ…さわんないでぇ!!!」
人間モドキの長い舌が露になったカナデの背中を、オヘソの周りを、太ももを、ぬちょぬちょと舐め回す。
その度に甘い悲鳴が辺りに響いて、カナデから抵抗する力が奪われていくのが分かった。
人間モドキの指先はついにカナデのショーツの中にまで侵入した。
遠目から見ても乱暴でとても痛そうに見える指の動き。
だけど、私の耳には確かに、ぐちゅぐちゅと、水に濡れたようないやらしい音が聞こえていた。
(駄目だ。みんなこうして触手に好きなようにされて、大切なエネルギーみたいなのをどんどんアイツらに奪われて……)
カナデの大事な場所からこぼれ落ちた雫は、ついにポタリポタリと滴り落ちて床の上に水たまりを作り始めた。
「ひやっ!!あああっ!ひゃめっ!!んくぅ!!ひっ!ああtぅ!!アソコが…じんじんして……いやぁあああああっ!!!」
見る間に蕩けていくカナデの悲鳴。
人間モドキの責めに溺れて虜にされたその先に待っているのは確実な破滅だけだ。
カナデだってそれは理解している筈なのに、怪物の魔力がそれに抵抗する事を許さない。
ビクン!ビクン!とカナデの細い腰が何度も震えるのが見えた。
ずっと拒んでいた筈の人間モドキとのキスを次第に受け入れ始めているのが分かった。
服を破かれ、裸の胸を直接握りつぶされると、カナデの恐怖と歓喜が入り交じった悲鳴が響いた。
私の目の前で、大好きな友達が、壊れていく。壊されていく。
159宝石店Inferno その2:2010/08/21(土) 01:51:46 ID:oU8l4C78
「ひやら…っ!!ひああああっ!!このままじゃ…私ぃ…!!!」
「そろそろ良い具合にほぐれてきた頃でしょうか。それではカナデさん、あなたの初めてを奪わせてもらいますよ」
怪物がそう呟くと、人間モドキ達はニヤリと笑う。
彼らの下半身には隆々と彼ら自身の腕ほどもある巨大な肉の棒がいきり立っていた。
保健の授業で習うのとはあまりに違いすぎるその巨塊に私は恐怖した。
あんな物で貫かれたら、きっとカナデは殺されてしまう。
「いや…やめて…それだけは…うああ…」
人間モドキ達がカナデの両脚を強引に開いていく。
むき出しになったカナデの大事な場所とおしりの穴、ぐちゅぐちゅに濡れたその場所に肉棒がピタリと狙いを定めた。
「ああっ!来ないでっ!来ないでぇえええええええっ!!!!」
「初めての経験、存分に楽しんでくださいね、カナデさん」
「いやっ!!いやぁああああああああああああああああああっ!!!!!」
ずぶっ!!ずぶりっ!!!
カナデの体を引き裂く肉杭の挿入音が私にも確かに聞こえた。
人間モドキ達は挿入時の勢いそのままに、カナデの体の奥に向かって肉の杭を思い切り打ち付ける。
「ひがっ!!かはあっ!!…あ…ひやああああああああああっ!!!!」
内側から突き上げる巨大な肉の塊が、カナデのお腹をぽっこりと膨らませた。
カナデはその衝撃に、ただただ目を見開いて絶叫を上げるばかり。
二度、三度、四度、息を付く暇もなく繰り返されるピストン運動でカナデは全身を揺さぶられた。
だけど、あの悪魔じみた粘液の効果は、カナデにまともに苦しむ事すら許してくれない。
「あごぉおおおおおっ!!ぐあっ!!ああっ…くるひ…のに!!いたいのにぃ!!…からだが…あつくて…うずいてぇええええっ!!!」
自分のお腹の中で暴れまわる凶器の感触にすら、カナデは快感を感じさせれていた。
断末魔のような叫びの中に、自分が感じているおぞましい快楽への恐怖と戸惑いが見え隠れする。
いまやこの塾の中は地獄と同じだ。
何もかもが狂って、壊れて、死や苦痛でさえその意味を奪われてしまう。
「ふあああっ!!あああっ!!…かはっ…やめ…きもちいいの…もういらない…もういらないよおおおおっ!!!!」
快楽が地獄の炎に変わって、自分の大切な全てを焼き尽くしていく。
その恐怖の中でカナデは泣きじゃくっていた。
狂い果てた無惨なその光景の前に、私もいつしか、ずっと続けていた触手への抵抗をやめていた。
目の前で繰り広げられる悪夢に、もう私は震えている事しか出来なかった。
やがて、カナデを犯す人間モドキ達の腰の動きが激しくなり、それがピークに達したと同時に、カナデの中にあの白濁の汚液が吐出された。
「ひがああああああああああああっ!!!!あついっ!!あついぃいいいいいっ!!!!」
体内に直接あの心と体を狂わせる粘液をぶちまけられて、カナデの体がビクビクと痙攣した。
これ以上はカナデが壊れてしまう。

だけど、前後の穴から肉杭が引きぬかれても、カナデは休ませてもらえる事はなかった。
次の人間モドキがカナデを犯し始めたのだ。
さらに、待ちきれ無くなった残りの人間モドキ達もカナデの手の平や口を犯し始める。
「あひっ!?いやぁ!!あついのぉ…かけないで…おかしくなるっ!!…あたま、へんになるぅううううっ!!!!」
体の内側に、外側に、粘液を浴びせられる度に、カナデは乱れていった。
あれほど煌めいていた黄金の鎧も、色鮮やかな服も、流れるような金髪も淀んだ白の中に沈んでいく。
立て続けに襲いかかる快感の前に、叫びを上げる有様はまるで動物のようで、カナデの中の何かが壊れていくのを私は感じていた。
「も…ひゃめえ…こんなのひどすぎる…ひぃいいいいいいっ!!あっ!ああっ!!またナカっ!!ナカにぃいいいいいいっ!!!!」
暴れまわる白濁がカナデのアソコとおしりの穴から滝のように流れ落ちる。
同時に周りの人間モドキや触手達からも粘液の豪雨が降り注いで、カナデはその泥沼の中でもがき苦しむ。
何度、白濁を受け止めても、カナデが解放される事はなかった。
次の人間モドキ、次の次の人間モドキ、数えきれない化け物達がカナデを犯していく。
「ひゃううううっ!!また…イクのぉ!!だめっ!!もうだめなのにぃ!!!ひああああああああああっ!!!」
終わらない責めの中でカナデの瞳から光が消えていった。
カナデは次第に人形のように、化け物達のなすがままの玩具へと変えられていく。
160宝石店Inferno その2:2010/08/21(土) 01:52:23 ID:oU8l4C78
その様子を諸悪の根源であるあの怪物はニヤニヤ笑いを浮かべて楽しそうに眺めていた。
その頃には私の心も半ば壊れきって、自分がおしっこを漏らしたのにも気付かないまま、犯されるカナデの姿だけをずっと見ていた。
「ふむん、楽しんでいただけているようで何よりですね。ならばこちらも張り切って、新しい趣向を用意するとしましょう」
怪物がつぶやくと、影の中からまた新しい化け物が現れた。
クラゲかアメーバをそのまま大きくしたような、ドロドロの物体。
それは床にねばねばとした痕跡を残しながら、カナデの所へ近付いて
「うああ…やめ…いやっ!!たべられちゃうっ!!スライムにたべられちゃうううううっ!!!!」
ボロボロのカナデの体をゼリーのような体の中に半ば呑み込んでしまった。
「はがっ!!!ひぃっ!!!だめええええっ!!!からだじゅうが…あついっ!!あついよぉおおおおおっ!!!」
「そのスライムの体は触手達の粘液と同じもので出来ています。さあ、存分に快楽に浸ってください」
スライムと呼ばれた化け物は人間モドキに代わってカナデを犯し始めた。
透明な体の中に捕われたカナデの大事な場所とおしりの穴が押し広げられて、みるみるとお腹が膨らんでいく。
スライムが自分のドロドロの体をカナデの中にどんどん流し込んでいるのだ。
「ひゃあああうっ!!!ひやっ!!もう入らないっ!!入らないのにぃいいいっ!!!」
スライムがカナデのお腹の中で津波みたいに荒れ狂う。
ドロドロの体でカナデの全身を包んで、敏感な場所を執拗に責め立てる。
一度沈んだら絶対に抜けられない快楽の底なし沼、そこでカナデの心と体が溶かされていく。
「いやら…きもちよくなんか…もうなりたくないのにぃ!!ひぐぅううううっ!!!あっ!ああっ!!またきちゃうよぉおおおおっ!!!」
アソコが、お尻の穴が、全身が、何度もビクビクと激しく震えて、そのたびにカナデは一際大きな声を上げた。

もうカナデの中には何も残されていないのに、スライムはそれでもカナデを攻め立て続ける。
「もうやだよ…イクの…も…いや……イきたくない…イきたくないのにぃいいっ!…おぶっ…おぼおおおおおおっっ!!!!」
悲鳴を上げ続けていたカナデの口から、まるで噴水のようにスライムが噴きだした。
カナデの体の内側を通ってついに口までやって来たのだ。
それと同時に、カナデの全身がスライムに包み込まれる。
カナデはついに完全にスライムに取り込まれて、その全身をくまなく犯されてしまう。
『おぶっ…うあああ…ああっ!!…たすけてっ!!たすけてぇええええっっ!!!』
呼吸すら奪われて弄ばれるカナデの叫びが、私には伝わってきた。
髪の毛の一本、指の一つ一つに至るまで、スライムのオモチャにされてしまったカナデ。
そんな状態でも体は何度もビクビクと痙攣し、おぞましい快楽に打ち震えている。
絶え間ない快楽の地獄は、カナデに気を失う事さえ許さず、心と体を責め立てているのだ。
そして、スライムの与える責めはついにクライマックスに達する。
『なんで?うあ…スライムが…わたしのおなかの中にどんどんながれこんで…うあ…やめて…いやあああああああっ!!!!」
スライムがその膨大な量のゼリー状の体をカナデのアソコとお尻の穴に流し込み始めた。
カナデのお腹が風船みたいに膨らんで、その代わりにカナデを包むスライムはどんどん小さくなっていく。
ついにはスライムは本来の半分の大きさになり、カナデの上半身がスライムの中から姿を現す。
そして……
「おごっ!!?…おおお…うが…ああっ…おぼぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」
カナデの内蔵を無理やり広げて占拠していたスライムが、噴水のように一気に口から噴きだした。
白目を剥き、全身をガクガクと痙攣させながら、無惨な絶叫を響かせるカナデ。
その内蔵からようやくスライムが抜け出た頃、カナデのアソコを犯していたスライムが激しく動き始めた。
「ひああああああっ!!!!もう…こわれゆ…わらひ…これいじょ…イったら…わらひ…もう……っ!!!」
カナデの哀願の言葉は聞き入れられる事なく、スライムのトドメの一撃がカナデの魂を粉々に打ち砕いた。
「あはああああああああああっ!!いきゅっ!いきゅっ!!いきゅううううううっ!!!!わらひ…もう…いきゅのとまれにゃい…とまらなひぃいいいっ!!!」
涙と唾液と粘液とに塗れた顔を歪めて、カナデは最後の叫びを上げた。
161宝石店Inferno その2:2010/08/21(土) 01:53:03 ID:oU8l4C78
今までになく激しく長い痙攣が終わったとき、カナデの体は魂が抜けたようにその場に崩れ落ちた。
(カナデ……カナデぇえええええええっ!!)
親友が壊された最後の瞬間ですら、私はその名前を叫ぶ事は許されなかった。
そして、無力感と絶望感に打ちひしがれた私の下にあの怪物が歩いてくる。
(そうか…次は私の番……)
恐怖は感じ無かった。
目の前で親友を壊されたショックが、私の心から全ての勘定を奪い去っていた。
きっと、私もカナデのように滅茶苦茶に犯されて、最後は壊れて、打ち捨てられるのだ。
だけど、怪物は私の手前、横たわるカナデの前で足を止めた。
「素晴らしかったですよ、カナデさん。あなたは是非、私の店の商品になるべきです」
怪物が手をかざすと、カナデの体は黒いオーラに包まれ、その中に溶けて消えた。
そして、怪物の手の平には大粒のダイヤモンドが一つ、残された。
「アヤさん、あなたのお友達はこの通り、私のコレクションの一つになっていただきました。
もし、またカナデさんにお会いしたいのなら、是非当店までお越しください。歓迎いたしますよ」
「えっ?…何を…言ってるの?…カナデをどうしたの?」
「それでは失礼いたします」
触手の拘束から解かれ、呆然とする私に頭を下げて、怪物はどこへともなく消え去った。
私は塾の中で一人ぼっち、触手に襲われ命を落としたみんなの亡骸と共にその場に取り残されてしまった。

新聞を騒がせたその事件の唯一の生存者である私は、警察の事情聴取が終わるとすぐに、怪物の言っていた『店』を探して街を駆け回った。
そうして、ついに見つけたのだ。
店先のウインドウに飾られた大粒のダイヤ。
紛れもない、あの怪物が持ち去ったのと同じものだ。
そして、私は怪物の言葉を理解した。
「カナデ……」
ダイヤの輝きの狭間に、私は確かに見た。
宝石の中で今も侵され続ける親友の姿を……。
「カナデ、今助けるよ」
不思議な事に宝石店の中には人っ子ひとりおらず、私は簡単にそのダイヤを持ち去る事が出来た。
あの怪物の事だから、これも何かの罠かもしれない。
でも、実は今の私には強力な仲間がいた。
カナデと同じ悪者と戦う魔法使いの女の子たち。
彼女たちなら、きっとカナデをこの悪魔のダイヤの中から救いだす事が出来る。
そう強く信じて、私はダイヤを胸にかかえて、街の中を走り抜けていった。


いやはや、申し訳ありません。
先日のダイヤ、実はもう別の持ち主の手にわたってしまいまして。
かくかくしかじか、このような理由で……。
え?宝石泥棒じゃないか、どうして取り返さないのかと?
先日はつい嬉しくて自慢してしまいましたが、実はあのダイヤの持ち主は最初から彼女、アヤさんに決まっていたのです。
何故ならば、彼女こそがあのダイヤの永遠不変の硬度と輝きを生み出している、その源だからなのです。
ご説明しましょう。
我々の使う魔法の根源は精神の力、強い想いの中から生み出されます。
私がカナデさんをダイヤに変えたとき、実はアヤさんにも魔法をかけておいたのですよ。
『彼女がカナデさんを助けようと思う強い心』、それを魔力に変換して、ダイヤの強度を絶対の物とする魔法です。
カナデさんにかけた魔法だけなら、他の魔法使いでも何とか解除する事が出来るでしょう。
ですが、アヤさんの純粋で強い、親友を思いやる心の力、これが加わればもはやあのダイヤを砕く事は出来ません。
もちろん、この私も含めて。
大切な友達を思う気持ちは、ダイヤよりも強く、そして美しく輝き続けるのですよ。
きっとあのダイヤはアヤさんの下でこれからもずっと永遠に変わらない輝きを放ち続ける事でしょう。


カナデのダイヤを持って、私は必死に走り続ける。
今はこの宝石の中で苦しんでいる大切な親友。
でも、もう大丈夫!
私がきっと助けるから!!
あの時、カナデが私をかばってくれたのと同じように、今度は私がカナデを助けてみせる。
絶対に!!
『だから、それまで待っててね、カナデ!!』
162宝石店Inferno その2:2010/08/21(土) 01:55:24 ID:oU8l4C78
ここまでで終わり。
私は時間の制約から解き放たれて、永遠に陵辱されるというシチュが好きなのですが、皆さんどうでしょう?
私的にはこれは一つのロマンだと思うんですけど。
またアイデアを思いついたら書くと思います。
163名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 03:37:18 ID:huzNi0n7
>>162
容赦なさ過ぎる快楽責めGJでした!
164名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 08:00:14 ID:nb9lJDG5
>>162
エロもよかったけど、結末が上手い。悪とはかくあるべき、というの見た気がする
GJ!
165名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 13:07:22 ID:dSBIU6NW
宝石に封印された魔法少女を救う為にと吹き込まれ魔法怪盗団を結成し盗み続けて逆に助からぬ魔法少女を増やすと言う流れか
166名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 12:11:58 ID:OBt2QNxB
sage
167名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 12:13:04 ID:OBt2QNxB
>>166
ミスったorz
お仕置きされてくる
168名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 01:52:24 ID:0FuSBoF/
>>162
よかったですよ。根底にあるえげつなさのようなものが語り手から伝わってきます。
169名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 23:23:08 ID:IkvyZX9l
○月×日、我々の魔法少女達が沼の主に再戦する事を知った少女4名が小遣い稼ぎに魔法少女の映像を撮りに危険区域に指定された山に侵入
しかし、少女達は道に迷い何度も元来た場所に出てしまった。
そこで言い出しっぺの少女が「ちょっと主を探して来る」と再び一人で山に入っり消息を断った。

肝心の魔法少女達はリベンジを果たし沼の主は討伐され眷属の掃討が済めば山に平和が戻る筈であったが
新手の魔物に敗北し再び病院送りにされてしまった。

調査の結果、沼の主は死期を悟り行方不明の少女に何らかの術をかけ少女の体を乗っ取る事を考え実行した。
結果、我々の手持ちの魔法少女は半年は使い物に成らず、若い体の主は膨大な眷属を産み勢力を拡大中
ただ、いまの所は近隣住民500人に被害は無い
調査を担当した者は「少女は「ちょっと主を探して来る」と言い主になって来てしまった」と面白く無い冗談を言ったので最前線送りにした。
170名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 00:19:32 ID:gHCZBhHS
>>169
ワロタ
171名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 01:23:58 ID:H7oUE+8Y
スレ的な意味では面白そうなテーマだが、ギャグ的な意味で笑うほど面白いところがどこかにあっただろうか?
172名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 02:28:45 ID:tg+8I7Ti
笑える要素が無いだろ
173名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 07:54:03 ID:UaJvu4k6
心霊スポットメーカーさんのお話かと思った。
174名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 21:14:49 ID:94DirDnx
あくまで作品は作者さんの思うように書くべきだろうから、間違った事だとは分かっているけど
快楽責め大好きな俺としてはマユちゃんとかの凶悪なまでの二次ドリ的快楽責めが見たいな、とか思ってしまう。
もちろん、魔法少女マユには快楽系シーンも多数あったけど、最大の見せ場の陛下とマユちゃんのシーンは凄まじい苦痛責めだったので余計にそう思う。




ヴァルアスの触手が何度もマユを突き上げ、極太の幹が膣壁をこすって火花の散るような快感でマユを責め立てる。
もう何度イかされたか分からない。
それでもヴァルアスはマユを休ませる事なく責め続ける。
「ひぃっ!!ああっ!やだっ!!もうイクのいやああああああっ!!!」
「まだまだ根を上げてもらっては困る。さあ、たっぷり注ぎこんであげよう」
「ひぐあああああああああっ!!!!イクっ!!イクっ!!イクぅううううううっ!!!」
強烈な媚薬作用を持つ精液がマユのお腹を風船のように膨らませて注ぎ込まれる。
「さて、そろそろ降参かな?」
「こうさんなんて…しない。ぜったいに負けないん…だから…」
「ならば、次を始めよう。今度はもっと触手を増やして」
「ひっ…いや。いやあ……」
「君が壊れるまで徹底的に責めさせてもらうよ、マユ君」
限界まで拡げられた膣口にさらなる触手が殺到する。
マユの味わう快楽地獄はまだ終りを見せない。


……とか、そんな感じのヤツ。
長編でそういうのを書いてくれる人がもっと出てこないかな。
「ならお前が書けよ、ってのはナシで」
自分以外の人が書いてるのが読んでみたいので。
175名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 21:54:47 ID:H7oUE+8Y
>174
だったら、それを特定の作者に要求寸んなよ
作者さんだって、自分が書きたいシーンを書いているんだから
176名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 22:03:48 ID:94DirDnx
>>175
すみません
マユでこういうシーン見たいな→でも無理だよね作風的に→だから他の誰かが書かないかな
って思考の流れだったので、作者さんに対する配慮に欠けてました
申し訳ない
177名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 22:10:51 ID:H7oUE+8Y
妙に腰の低い人で、キツい書き方したのが申し訳なくなったw

提案なんだけど、人が書いたものを読みたいって話だけど、それでもなお、まず自分から率先して書いてみるってのはどうかな?
それに触発される人が出てきたり、スレの空気的にそういう作風も歓迎されるんだって意識が定着すれば
同様の作品も増えるんじゃないだろうか?
かつて、センリの人が徹底凌辱→死亡ED系作品の口火を切ったように(でもあれ、実は快楽系だったよね)
178名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 22:30:06 ID:94DirDnx
>>177
余計に気を使わせちゃましたね。
実は既に書いてる側なので、「他人の書いたもの」を読みたいと思ったんですが
そうですね。快楽描写の時、少し抑え気味な部分があったんですがそのストッパーを外してみるのもいいかもしれません。
厳密に言うと、単に二次ドリ的な快楽責めというより、快楽で徹底的にいたぶって心を破壊するみたいなのが好きなので
ハードさとしてはこのスレの雰囲気にもそれなりに合うものになるんじゃないかと思いますし。
とりあえず、挑戦してみますよ。
179名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 01:14:35 ID:c/SLT7ht
一般車が黒馬にエリョナされ黒車となり
黒車が黄金に倒され浄化され香水になり
香水と黄金は黒龍に敗れエリョナの末に黒車と黒金となって白玉を屈伏させる


将棋やっててこの劣勢を創作に繋げようとした
だが、脳内では全五話で挿し絵も完成していても文章化に失敗しメモ帳に書いたネタは暗号化されていた。
180名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 05:10:19 ID:l1oXMbqk
二次ドリよりハードなら読んでみたいな
181名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 14:20:54 ID:MqiWmXcL
さらばだ、13
182名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 17:51:18 ID:2400XdGs
魔法少女だとか女の子向け変身ヒロインアニメとかだと夢や愛や希望がエネルギー源だったりするけど
(今のプリキュアの心の種、それに類する変身アイテムプリキュアの種もそういった物から出来てるんじゃないかと思う)
そんな彼女たちに次元連結システムを搭載してみるのはどうだろう?
次元連結システムは『異次元から無限のエネルギーを取り出す』システム。
上の魔法少女の理屈に当てはめると、異次元から無限の愛や夢や希望を取り出し力に変える事になる訳で
きっと、人間には認識できない次元に住まうクトゥルー邪神的なヤツの愛や、
全く違った物理法則の中で存在する生命体かどうかも判断できないような異形の物体の夢、
現実と似て非なる狂った倫理観・価値観に支配されたパラレルワールドでの人々の希望、
そんなものを無限に吸収して力に変えるとか、想像するとワクワクしてくる。
183名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 17:56:20 ID:h6zYAs4I
それでどうなるんだ、っていうのが見えてこねぇよwwwww
184名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 18:32:17 ID:fetA+JGz
どうせ魔法少女が骸骨パーツになるんだろ
185名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 18:34:03 ID:cAaMtw63
「これも次元連結システムのちょっとした応用だ」
と言えば全て説明できるようになります
186名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 20:19:11 ID:qB46y2Dc
>>182
主人公や味方がチート性能はピンチとか話のヤマとか作るの難しそうだなー
ピンチの理由が「自分の力を上手く制御できない」「自分の強大すぎる力を敵に逆に利用される」のワンパターンになりそう
特に凌辱というピンチがメインのこのスレで、この手のネタはかなり難しいと言わざるを得ない

逆に敵がチートも「どうやって倒すんだよ」って事になりがちだが、このスレなら圧倒的な力に一矢も報いることなく凌辱だけでENDってこともできるから、まあ問題はない
むしろ、某オサレ漫画に出てきた完全睡眠レベルの超チートキャラが出る絶望的展開を読んでみたい気もする
187182:2010/08/28(土) 20:29:34 ID:2400XdGs
チート性能っていうか、異世界からの得体の知れない『愛』『夢』『希望』を受けて、
全身から瘴気のような魔法のパワーを立ち上らせる魔法少女が見たかっただけなもので
エロ的にはこのスレ和姦もアリだし、極太触手を逆レイプするとか

真面目に考えると、味方にいた『愛・夢・希望』を力に変えて戦う清らかな魔法少女の正体がソレで
彼女を尊敬して慕っていた後輩魔法少女が狂気の世界に引きずり込まれてぐっちゃぐちゃとかそんな感じが面白いかと。
188名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 22:19:04 ID:kahQ40O8
>>179
悪堕ちスレの某将棋ヒロインSSかと

そんなに敵味方両方が善悪裏表してると他の魔法少女隊や退魔巫女隊とかに双方を敵勢力認定されそうだな
189名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 00:04:03 ID:/scIVVyc
そういえば戦う女の子のストーリーでは定番なのに
このスレでは悪堕ち描写があんまり出てこないなぁ
ヴァルアス陛下のとこに嫁いだマユちゃんの存在感は凄かったけど
他は陵辱を飛び越えて陵殺に至るパターンがかなりあるから、堕ちる前に壊れちゃうんだよね
190名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 07:39:08 ID:7JEhd1kZ
定番っていわれるほどにヒロインの悪堕ちってのは無いけどな
191名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 22:24:50 ID:5e1i6hxt
「他人を襲わない代わりに再起不能にしなければ了承無しにエロい事して魔力を食ってもOK」
闘争の末、貴族級女魔族とそんな和平を飲んだチート性能(ア○パンマン並みの超特効の弱点のある)の魔法少女

昼間たっぷり食われてパワーダウンした状態で出撃し、陵殺間近の大ピンチになってもなんだかんだで女魔族が助けてくれるけど
対価として数日間は女魔族の胎内で「死んでた方がマシ級」の回復薬兼媚薬プールでビクンビクンと養生(陵辱)だ!

そんな夢を見た
192名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 01:51:21 ID:nbiwXcfO
読みにくい
193名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 03:03:15 ID:iaGmfQXI
要するに
どんなピンチになっても助けてくれる大悪魔を味方に付けたけど、
助けてもらった後は、その大悪魔(フタナリお姉さん)にラブラブ大陵辱される
ってことでいいのか

いや、物凄く曲解した。
194名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 08:32:12 ID:IvTvTDOG
最近の保守ネタがオリボコ板のキャラの二次っぽいと思う
195名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 14:32:42 ID:IvTvTDOG
と言ってもここ以外だとオリジナル魔法少女物はオリボコ系やVSやエルセインしか活動してないから仕方ないか
196名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 18:30:46 ID:1Wq4idlb
魔族に家族を殺されたショックで潜在能力が開花して魔法少女となったという経緯のため、
魔族と遭遇したり変身したりするたびにそのときの記憶がフラッシュバックする。
ところが精神を病んでいるので戦いを忌避するどころか
「魔族と戦っている限り私はみんなを忘れない。そして私が忘れなければみんなは
私の心の中で生き続けるの」
といって嬉々として魔族に戦いを挑む。そんなありがちなライバル魔法少女。
197名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 19:24:36 ID:aG+2qYhm
>>196
徹底陵辱して精神的苦痛で家族の事さえ頭から消し飛んだときのその娘の顔が見てみたい
198名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 13:07:00 ID:RvmuFxGI
そこは家族と同じ目に遭って貰って
魔法少女「す、ごいっ!すごいよぉぉ!!みんな…みんなぁこんな気持ち良かったのぉ?ず…ずるいよぉ!わたひ、わらひもいっひょいっひょにぃ!」
って復讐もトラウマも消し飛ぶ程の幸せを教えてあげたら良いよ
199名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 15:50:36 ID:Bm8pclKZ
ライバル魔法少女って設定なんだから、その幸せな様子を主人公魔法少女に見せてあげなきゃね!
ライバル魔法少女「ね?あなたもいっひょうに…わらひと…わらひといっひょにきもひよく…ああん!!…きもひよくなゆのぉおおおおっ!!」
とか、そんなハッピーエンド
200名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 17:22:34 ID:nbiNDJYL
憎んでいた魔物の苗床にされて皮肉にも憎悪の対象であった魔物を産み落とす出産奴隷に墜とされるのもまた一興
201名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 14:58:57 ID:lOQZQGKM
>>199
妖精さん「神様ってのはなにを考えてんのか…僕にはもうわからないよ…」
魔法少女「かんたんよ…人には希望を…男には勇気を…女には愛を…子どもたちには未来を…老人たちには安らぎを…私たちみたいな淫乱雌豚どもには触手の産卵を…与えているのよ…」
202名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 17:29:19 ID:CidqZwN5
>>195
ここで言うことではないけど、VS魔女はウィンドのこの先と傲慢な戦乙女、外道な太陽&月がどんな地獄を見るかが楽しみ
203名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 17:31:52 ID:JfQORS/Z
ここで言ってもいいけど、ほかの人間にわかるように言ってくれ
204名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 22:06:55 ID:CidqZwN5
>>203
ウィンド:連戦連敗の関西弁おっぱい
     最近は空気な召喚師の召喚したラブホでギシアンしていた赤鬼の股間の土石流でKO
     涙で前が見えない
傲慢な戦乙女:いきなり現れた恋敵の生徒会長で魔法少女
      エレガントかと思ったらただの傲慢ちきなお嬢さんでした。
天&月:他の魔法少女に化け被害を押しつけ敗北シーンを売りさばく合体二段変身魔法少女
   敵幹部の1人のネクロマンサーの少女は生前、親しい重力の魔法少女の戦いの巻き添えで死んだと思われたがこいつらの仕業
   因みにエロDVDの売り上げは重力の魔法少女がトップである。

やや乱暴な紹介をしたが反省は無い
205名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 22:19:44 ID:Yu+50J5f
さっぱりわからん
206名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 22:22:11 ID:JfQORS/Z
何の話をしているのかすら全くわからないので、適当な検索のキーワードをもらえれば良かったんだけど
(VSだとか、あげられた固有名詞や作中用語では、一般名詞すぎて絞れん)
知らない人には全くわからないスレ違い話を、わざと内輪だけで盛り上がれるように語りたかっただけっぽいな
207名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 00:38:42 ID:M7hwpscU
アクセス規制の攻撃が激しすぎてぜんぜん書き込めねぇよコンチクショウ!

まぁそれはそれとして狩る者とユキの絵を描いてみた。

ユキは前から描きたかったんだけど劇中でコスチュームの詳細な描写とかなくて(キョウカ登場時にキョウカはこんな格好してるがユキとはこの辺がちょっと違うってのが一番詳しい描写だった)描けなかったので作者自らの絵はありがたかった。

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=12442364

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=12489199
208名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 05:21:18 ID:7wSHlZfO
うわぁ…
209名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 08:46:03 ID:bIbOV4Qc
>>201
エリア88www
210名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 09:36:33 ID:771xEz1a
>>207
おおっいいんじゃね 二人のボロボロ具合がこうじゃなきゃ
211魔法少女ユキの人:2010/09/02(木) 11:06:24 ID:/kJOShF+
>>207
以前に拝見した時も書かせていただきましたが、ウチの二人をこんなに素敵に書いてくださってありがとうございます!!

そしてあまりに劇的すぎるビフォア・アフターが凄い。
破壊的・破滅的な光景とビフォアな時点での可愛さと凛々しさのギャップが素晴らしいです!!
212名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 12:50:40 ID:F1F9uqiS
ひょっとしてPixiv登録してないと見られない?
213名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 12:56:31 ID:oSJSEpWP
>>212
登録しないと見られないね
ただ別に絵描きじゃなくてもメルアド一つで簡単登録できるし、最近じゃ小説も公開できるし暇つぶしには最適だから登録してみたら?
214名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 13:01:30 ID:F1F9uqiS
レスども。なるほど
絵も描けない奴が登録してもいいんだろうか、と前々から気が引けて、
なかなか登録に踏み切れなかったのだけど、やっぱり登録しようかなあ
215名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 14:28:20 ID:1nognsGF
Pixivには『pixiv魔法少女陵辱』なんていう、まさに俺達歓喜!みたいな企画もあるからね
登録おすすめ
216名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 00:52:34 ID:SSI5D2M6
ずっとrom専でもいいんだぜ
結構いいのも転がってるのでオヌヌヌ
217名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 08:02:30 ID:Pp8J+MpK
変身ヒロインやら魔法少女やらボディスーツやら触手というワードで検索をかけた時、人は無限の広がりを手に入れれるからな
218名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 12:46:37 ID:sQ1Vxk5b
ピクシブで検索してようやくVS魔法少女の意味がわかった。
とりあえずモモタロス自重w
219名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 10:04:50 ID:fV1yTIsE
>>584
ポテチやデスソースが店員の客に対する嫌がらせから始まったようなもんだな
220名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 10:23:06 ID:F05zox1l
>>219
デスソースはご褒美



デスソース全身に塗りたくって変身する魔法少女流行るな
221名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 22:53:35 ID:yXfy/wxa
魔法少女の衣装が一番困る
ふりふりがいいのかタイトがいいのか
222名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 00:20:48 ID:EoTfx3j8
下着のほうのパンツを履いてるほう
223名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 07:44:52 ID:+FYw5UaR
>>221
ライダーのような用途別のフォームチェンジ、ウェディングピーチのような段階変身を導入してどっちもOKにする
224名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 12:09:31 ID:zoXMgtvC
神官戦士型重装砲撃形態orレオタードアーマー型高速近接格闘形態
225名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 00:11:57 ID:EwqaDrSW
モンスターに襲われる女子

そこに魔法少女乱入、撃退

気になって後をつけてみたら女子とは腐れ縁の男子が正体だった

女「女装して何やってるの!?」
男「女装じゃねーから!!」

みたいなのを書いてみようかと思うが
スレ的におk?
226名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 00:35:17 ID:3oXdPjqK
ようわからんがおとまほみたいになるのか?
227名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 00:38:19 ID:+2XyTuLe
OKといえばOK
ただ、この板には一応、TSスレもあるので、要素的にどちらの比重が大きいか(また、どちらの層に、より喜ばれるか)を自己判断して、
お好きなほうに投下されると良いかと

以上は一般論で、次に個人的な見解だけど、魔法少女スレはシチュエーションスレで、TSスレは特殊性癖スレとも呼ぶべき分類だと思う。
後者は前者以上に、より読者を選ぶ隔離性が強いような気はする。

いずれにせよ、どちらに投下されても、もう片方にもリンク貼ってもらえると喜ばれるかと。
228名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 00:51:14 ID:FUOc5mG7
投下するなら毎回ちゃんと注意書きをするべきだろうな
個人的にはふたなりじゃなければOKだが
229名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 00:54:06 ID:EwqaDrSW
わかった。出来上がったら投下してみるよ
レスサンクス
230名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 01:16:46 ID:phorPcXl
投下して叩かれたらアウト。
投下して叩かれなかったらセーフ。
231名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 01:39:59 ID:83mOEvfM
>>230
その論理は間違ってる
また荒らしがやりたい放題できるしな

作品に読者から全く反応がなかったらアウトにするくらいが丁度いいと思うがな
232名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 16:52:36 ID:GW5ppstI
伝令兵「前線より入電!【オオシタエッタ】」
円卓「オオシタエッタだと!?
   もう終わりだー!」

保守
233名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 09:33:37 ID:IEu+Dy/N
保守
234名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 20:46:32 ID:EZrqNf4b
今回も卑怯の限りを尽くされて、惨敗すればいい
235名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 12:36:51 ID:iz2Z6WWC
倒した魔法少女を石や鉱物、宝石にして家具にするのが趣味の魔族
黄金の魔法少女椅子とルビーとサファイアの姉妹魔法少女テーブルがお気に入り
236名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 12:39:54 ID:75N+l7lc
宝石店Inferno?
237名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 15:06:41 ID:iz2Z6WWC
>>236
タッチゴールドや徐々に石化のように少しづつ宝石化し最終的に人の形の宝石になるシチュエーションの方が好みなんだ
238名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 18:31:44 ID:4GHutV0E
\ジュエル!/


これ思い出した
239杏の人:2010/09/08(水) 18:55:56 ID:P12q+2tM
未だ規制解けず…。
どうも、杏の人です。
申し訳ありませんが、今回もブログの方へと投下・リンクの形となります。

今回は魔法少女を狩る者 第3話になります。
注意点として、
・前半、快楽系と苦痛系
・後半、快楽系
・陵辱による死亡描写ありなどがあります。
では、以下からどうぞ。

http://magicalaz.blog117.fc2.com/blog-entry-83.html
240名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 20:43:44 ID:ccl4t7Jp
GJ
口下手だからこれしか言えない
GJ
241名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 23:41:37 ID:75N+l7lc
苦痛快楽織り交ぜての六人の魔法少女陵辱に
丸呑み状態からのセリナ陵辱とたっぷり楽しませてもらいました!
ストーリー的にもセリナに接近したグラント君が今後どうするのか気になる所です。
GJでした!!!
242名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 06:30:03 ID:b7qtqT23
巨人による拡張挿入と丸呑みとリョナ系バリバリでよいですな!GJです!
243名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 08:54:23 ID:MUiPLZdI
さ行4「魔法少女になんか負けたりしない!(キッ」
244名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 23:27:43 ID:Q2SW5Gey
ヴァルアス陛下「いきなりでなんだが、君、アウクモス君といったね?」
アウクモス「なんでしょうか?」
ヴァルアス陛下「第四話の方、読ませていただいたのだがね。君のユキ君に対する態度。とても承服できるものではない」
アウクモス「これは奇妙な事を仰る。犯し、壊し、その魂の一欠片までも楽しむ。貴方もやっている事ではないですか?」

グラントくん「快楽地獄…」

ヴァルアス陛下「同じ?こちらこそ笑わせないでほしいね。魔族故、人間と同じ愛し方は出来なかったが、マユに向けた私の思いは深く強い。
        省みるに君はどうだ?彼女への興味と他の目的とを秤にかけ、壊れた玩具を打ち捨てるようにユキ君を見限る。かと思えばユキ君の存在が再び重要になった途端に態度を変える。君の陵辱には愛が足りない。愛が」
アウクモス「私は自らの心に素直に従っているだけ。ユキの師匠としても敵としても偽らぬ心で接してきただけです。私の愛は本物ですよ」
ヴァルアス陛下「随分と薄っぺらな愛だ」
アウクモス「どうお考えになっても結構ですが私はいつだって真剣でしたよ」(真剣さの欠片もない酷薄な笑顔で)

グラントくん「苦痛地獄…」

アウクモス「そういうあなたのマユさんへの愛だっていつまで続くものやら怪しいとは思いませんか?」
ヴァルアス陛下「何を!?私を侮辱するのかね?マユは私にとって無二の存在なのだ。心変わりなど」
アウクモス「わからないのが未来というものです」

グラントくん「快楽陵殺、苦痛陵殺」

ヴァルアス陛下「よかろう!見せてやる!!私がマユに向けた愛!その深さを!!少しこちらに来なさい、マユ」
マユちゃん「きゃあ!?陛下?いきなり何を?こ、こんな人前で、やああ、恥ずかしい」
ゲリオスじっちゃ「間違っております!その流れ、間違っておりますぞ、陛下!!」
アウクモス「なるほど。あなたの愛、言葉だけではないようだ」
ゲリオスじっちゃ「そっちも何を寝言をほざいておる!!」
アウクモス「さあ、こちらも見せつけるとしようか、ユキ?我々師弟の愛を」
ユキちゃん「あの、師匠と私じゃ向こうのようにカップル成立してませんから。だから、肩に手を掛けないでください。擦り寄らないでください」

グラントくん「苦痛快楽快楽苦痛魔力吸収絶頂死亡…はぁはぁ…うっ」

ヴァルアス陛下「さあ、どうだね?あの決戦の折は苦痛でしか責めてあげる事はできなかったが」
マユちゃん「ああん、だめ!そこ、敏感になってるのにそんなにされたら!ああ、陛下!」
アウクモス「向こうも盛り上がってきたようだ。こちらも急ぐんだ、マユ」
ユキちゃん「はーなーしーてー!お兄ちゃん助けてー!!」
ヴァルアス陛下「見たか、これが私とマユの変わらぬ愛の姿だ!」
マユちゃん「ああん、陛下ぁ!!!」
宝石店Inferno店主「御覧ください。これが新しい商品。変わらぬ愛を誓い合った魔法少女と少年を閉じ込めたアメジストの結晶でございます」
グラントくん「陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺陵殺」

オチはない
245名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 00:01:55 ID:4306kdzJ
>>244
ソレナンテ カオス
246名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 23:35:36 ID:b+DCQUw+
魔法少女を狩る者が魔法少女で抜く者になってる…
247名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 20:09:17 ID:U7zR2v1Y
あるいは魔法少女を飼う者
248名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 21:14:20 ID:exQ/K1In
魔法少女の設定を考えるのが楽しくて本編が進まない
1カ月設定とかどういうことなのさ
249名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 21:42:37 ID:F0g47gX8
>>248
次は脳内妄想で抜けまくる日々が訪れるであろうw

脳内では

可愛らしい新人魔法少女が敗北

救出に来た真面目そうな先輩魔法少女が一瞬の隙をつかれて敗北

先輩魔法少女は何とか凌辱に耐え続けるも、新人魔法少女は心が壊れて悪堕ち

堕ちた後輩の手で犯される先輩

先輩魔法少女は心は必死に屈しようとせずに耐え続けるが、身体がもたずに後輩に犯し殺される

先輩魔法少女の姉(妖艶なお姉さん)が妹たちを救出に来たが、一歩遅かった

先輩の魔力も吸収した悪堕ち少女の圧倒的な力にお姉さん魔法少女敗北

苛烈な責めに泣き叫ぶお姉さん魔法少女、やがて妹と同じように凌殺

さらに圧倒的な力を得た悪堕ち魔法少女は次々と他の魔法少女を各個撃破していく

まで出来上がっているんだが抜き続けて先に進まないw
250名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 21:52:24 ID:exQ/K1In
>>249
私の場合

嫉妬

嫉妬

バトル

バトル

バトル

嫉妬

嫉妬

バトル

サイクロン

ジョーカー

バトル

嫉妬

嫉妬

エロ(申し訳)

だから困る
251名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 21:54:29 ID:ShUTp+tu
>>249
それもまた楽し、だ。
興味がある、というか自分もその妄想に乗っかっりたいので、
キャラの簡単な設定、容姿、コス、性格、プレイ傾向と内容をちょっとだけ知りたいな
正義のヒロインスレとかは今はあんまり投下がないけど
住人の妄想がたくさん読めてそれだけで楽しいしエロイ気分に浸れるし
出来ればお願いしたい
252名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 23:00:01 ID:F0g47gX8
>>251
おそらく完成は無理なのでw
どなたでもこんな設定でよければご自由にお使いください。

新人魔法少女
・金髪ツインテールでようじょ体形
・稀代の魔法の才能を持っており、先輩魔法少女の下に弟子入り。
・とても素直、でも挫折を知らないエリートなので打たれ弱いところがある。
・師匠の先輩魔法少女に憧れながら日々修行と戦いに励んでいる。

先輩魔法少女
・黒髪を一束に纏めた髪型(巫女さんスタイル)、ひんぬー
・若くして当代一の魔法使いと謳われている
・高レベルの魔法の才能を持っているが、それ以上に凄まじい努力で今の地位に至った人。
・とても真面目、でも実際は次女気質で甘えん坊。それを外では必死に隠している。
・はじめて弟子を持つことになってとっても戸惑う。
・そしたら新人魔法少女がとても良い娘だったので妹のように可愛く思う。
・でも師匠だからということで頑張ってその感情を隠して、厳しく新人魔法少女の指導に当たっている。
・そう頑張っているけど、周りから見るとまる分かり(新人魔法少女が擦り傷をつくっただけで、大慌てで瀕死の状態から蘇生できるほどの回復魔法をかけるなどの行動により)。
・新人魔法少女も少し伝え方が下手だけど、とても優しい先輩魔法少女にべた惚れ。

お姉さん魔法少女
・カールした金髪にグラマラスなスタイル、泣き黒子とかあるようなエロティックなお姉さん。
・妹を超える才能を持っているものの、努力が嫌いで修行を全くせず。
・でも強い。
・妹をからかうのが生きがい。
・妹を含んだあらゆる魔法少女の(体形的な意味での)憧れ。

こう見ると新人魔法少女が主人公なつもりだったんですが、どうみても思い入れは先輩魔法少女につぎ込まれていますねw
253名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 23:00:52 ID:F0g47gX8
で流れとしては

・先輩魔法少女は心配でたまらないものの、頑張って心を鬼にして新人魔法少女を単独で実戦に送り出す。
案の定、情報が間違っており凄い強い魔物がいて初めての敗北。

・悲鳴のような通信で急いで先輩が駆けつけると、腹ボコ白目な弟子の姿。
急いで救おうとするが、あらゆる穴に突きこまれた触手等が一斉に射精し宙吊りになったまま溺れ死にそうになる弟子の姿を見て動揺する。
その隙を突かれて敗北。弟子と同じような目に。でも弟子を助けるために必死に耐える。

・弟子は快感を増幅させる媚薬やら、苦痛を激しくさせる魔薬やらを触手針で小さい身体に打ち込まれまくって交互に襲い続ける苦痛と快感の凌辱によって精神崩壊。
極太触手ペニスを移植させられてふたなりに。

・心の支えの弟子が堕ちきった姿を見せ付けられて絶望する先輩魔法少女。んで悪堕ち弟子による凌辱開始。
「はい、次は子宮に卵を12個入れたままで触手ペニスの挿入ですね。お尻の穴にも5本触手を捻じ込んであげるから頑張って耐えてください。もちろん師匠なら耐えられますよね?」
みたいな言葉責めを喰らいながら弟子に犯され続ける。

・心臓が止まっても「師匠はわたしに過保護なくらい回復魔法をかけてくれましたよね。これはほんのお礼です」って言葉と共に蘇生魔法をかけられて蘇生。
「おねっ、おねえひゃあん!たじゅけっ、たじゅけでぇえええぇぇっっ!!」
最後はプライドも完全に失い姉に助けを求め続けながら、先輩魔法少女はショック死。
とうとう蘇生魔法をかけてもガクガク痙攣するだけで蘇生せず。

・んで一歩遅かったお姉さん魔法少女が怒り来るって襲い掛かってくるも、軽く打ち倒す。
妹の身体を玩びながらお姉さんを犯し続ける悪堕ち魔法少女。
彼氏もいて異性関係が豊富なお姉さんだけど魔物の責めにはもちろん耐えられない。
「師匠はお尻に触手9本まで入りましたよ。お姉さんは6本で限界なんですか?もっと頑張れますよね?」
みたいな言葉責めを受けながら犯し殺される。


スレ汚し失礼しましたw
254名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 23:07:16 ID:ShUTp+tu
うおぅん!!
滾る設定だなあ
抜き過ぎて進まないのも納得もの
個人的には先輩魔法少女を蘇生可能ギリギリで生かしといてお姉さんの陵辱に使うとか
もしくは先輩魔法少女の骸に触手を植えこんでマリオネット状態にしてやっぱりお姉ちゃん陵辱に使うとかして絶望感を煽ってみたくなる
255名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 23:10:16 ID:ShUTp+tu
後、先輩とお姉ちゃんの二人を殺してから、
後輩魔法少女を強力な魔法で無理やり正気に戻して
自分の所業を見せつけながら犯し殺したら後輩魔法少女の主人公としての面目も立つんじゃないかと
256名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 23:25:05 ID:F0g47gX8
えげつない(褒め言葉ですw)シチュエーションthxです。
精神的に惨たらしく責めるのは男のロマンですよねw
257名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 00:02:16 ID:Vd30YxWc
この流れなら魔法少女を回収し研究するマッドサイエンティストが現れてもおかしくないな
258名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 00:22:20 ID:2OUMEWX+
科学ノ進歩ニ犠牲ハツキモノデース
259名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 08:59:52 ID:keWnGDbH
科学というのは結果が分かっていても実験しなければいけないときがあるんだ(キリッ

って言って「らめぇ死んじゃう」ってヒステリックにびびりまくる魔法少女にボーリングの玉をぶち込む科学者とかいそうだなw
260名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 09:47:26 ID:hqPTWkdX
それ、どこのディクロニウス研究所?
261名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 11:08:17 ID:fXseKwYt
作者さん、今が投下のチャンスですぞ!
262名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 15:50:56 ID:Vd30YxWc
魔法少女研究所が学校で実験に失敗し魔法少女以外の生徒や教師がエロモンスター化
魔法少女も失敗の影響で変身に制限がかかりエロコスチューム化でエロモンスターがパワーアップし大ピンチ
そんな流れか
263名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 02:46:36 ID:RAEiUXO+
>>262
いいえ
実験が失敗し敷地内の小中高大一貫校の女学園の女性が全て魔法少女になり
それを嗅ぎつけた県内全ての魔物や魔族が雪崩のごとくカルカンして来て大ピンチ
逆に敵を殲滅出来れば勢力図が塗り変わり人類の勝利と言う流れです
264名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 09:01:18 ID:36Ey36fB
なんというデーモントラップ
敷地内は一方通行の結界で隔離されて、魔族が入るだけ入ったのをビルから観測した自衛隊の指示の下、内部を滅菌焼却しようと計画

それを知った内部の魔法少女達と魔族達は個々に手を組んだりして脱出を図るデビルサバイバーな小世界が構築されたり…
265名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 10:20:25 ID:AFdtxy1B
>魔法少女達と魔族達は個々に手を組んだりして
魔物と融合することで魔法少女はより強い魔法少女となることができるが
一方で魔物と融合するとより強い合成魔物になることもある
魔力の強弱ではなく精神的イニシアティブを獲ったほうがベースとなる

そのため魔法少女同士、魔物同士、そして魔法少女、魔物間で
昼メロもびっくりのドロドロ劇が繰り広げられる
266名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 19:11:41 ID:SOIytsyc
マユの続きマダー?
267名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 21:50:21 ID:4yRlLZ92
世界は完全に敵サイドの手に堕ちてて、不気味な日常が過ぎていく。
魔法少女がそんな世界のレジスタンス的存在で…ハイ、忘却の旋律です。
268名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 00:05:42 ID:a7x6fftw
妖精さんの正体は15年後の魔法少女が全滅した未来で魔界の監獄に捕らえられた自分から生まれ発狂死に導いた魔族のハーフ
269名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 02:53:16 ID:r7b+2+9S
>>268

妖精「という訳で本当の私は未来からやって来たあなたの娘、魔族のハーフなんです」
魔法少女「って、いきなり言われても……」
妖精「それで、かくかくしかじかで、私のせいであなたは…たった一人のお母さんは死んでしまった。私はどうしてもソレを防ぎたいんです」
魔法少女「そもそも信じられない話だけど、もしそれが本当であなたの目論見が成功しても、あなたは……」
妖精「消えちゃう、でしょうね……だけど、私は、私のお母さんを死なせたくない。絶対に!!」
魔法少女「わかった……わかったよ。もしかしたら、あなたを消さずに済む方法も見つかるかもしれない。一緒に頑張ろう?」
妖精「……わ、わかってくれたんですね。…ありがとう…お母さん……」

しかし、妖精は戦いの日々の中、ある時魔族に捕らわれて無惨に陵殺されてしまう。
敗れ去った魔法少女も捕らわれて、時の止まった魔界の監獄で陵辱を受け続ける。
そして、ついに妖精=魔族のハーフを身ごもり、出産。
その時、妖精が陵殺され息絶える瞬間の記憶がフラッシュバックし、限界まで追い詰められていた魔法少女は発狂死。
そして妖精はそれを防ぐため、過去へと戻る魔法を使って………

以下無限ループとかどうだろう?
270名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 03:20:42 ID:ZhoyK8xk
救いがなくて最高
そのあと無限ループに絶望して妖精さん完全な魔族にと妄想した
271名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 05:05:20 ID:jOfPL6Tu
ていうか魔族と魔法少女のハーフなんだから、自分が無事に生まれてくる未来に繋げるためには、
普通に魔法少女が魔族の虜囚になるように仕向けるんじゃないのか、その妖精

子は親を慕うものだ。魔は魔なりのやり方でな
272名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 05:15:15 ID:r7b+2+9S
>>271
最初、人間よりの思考で母=魔法少女を慕って死なせないよう動いてたのが
ある時無限ループに気付いてどんどん愛情が歪んでいって
「この永遠に続くループの中で私はお母さんを愛し続けるの…」
とか言い出して魔族化ぐらいが好み
半分人間ってか魔法少女の血を引いてるんだから、魔族と人間のやり方が混ざり合ったより業の深い愛し方をしてほしい
273名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 08:38:47 ID:a7x6fftw
妖精さんが悪堕ちし魔法少女の幼なじみ(人間)を寝取り、壊されたく無いから魔法少女を精神支配して
閉鎖空間で三人家族として生活した結果、妖精と魔法少女の間に次女として妖精が生まれるカオスなホームドラマ
274名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 09:14:21 ID:iDWrKqOp
>>269
なんていうかスパロ○Zのバルディオス思い出した

あれは過去を変える為に戦ってた訳ではないが
275名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 10:24:13 ID:TFoQXi+4
魔法少女「幾百の死の山脈を越えた私がいまさら死を恐れるとでも?遊んであげる、おいで魔族」
276名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 11:21:30 ID:yU/c+RDo
ゲリオス「此度の戦は、魔族の悲願を実現するものだ。求められるのは完全勝利のみ…抜かるなよ、お前達」
アーディッツ「心得ております、ゲリオス老…さて、どんな手段で人間どもを苦しめてやりましょうかねぇ…クククッ」
ルフィリア「あ、あのあの…あんまりズルは良くないと思うですぅ…」
ゲリオス「ルフィリア、我々に求められるのは勝利という結果だ。その過程の綺麗汚いなど、瑣末な事だ」
ルフィリア「は、はぁ…それはそうですけど…」
リグヴェード「どっちだっていいさ…強い奴と闘えれば俺は文句は言わねぇよ」
ゲリオス「必ずや勝利を陛下に捧げるのだ。あの御方も待ち望んでおられよう」
ラディウス「…言えないよなぁ(ヒソヒソ)」
レドリック「言えないよねぇ(ヒソヒソ)」
ラディレド((陛下、円高問題の事で頭が一杯で、戦争の事気にかけてる余裕無いなんて…))
リレイア「ZZZ…」

陛下「ええいっ!政府は何をやっているんだ!早く対策を行えっ!!!」
277名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 15:37:01 ID:jOfPL6Tu
輸出産業だもんなあw
でも、数日前に対策始めたんだぜ
278名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 17:29:32 ID:0pMM0Vkz
もう陛下が総理になっちゃえw
279名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 18:03:52 ID:r7b+2+9S
で、陛下が総理になった。
ゲリオス「こちらの世界の国のトップを押さえられたのは喜ばしい事ですが……」
レドリック「こちらでの戦いにも色々と都合が良いですしね」
ゲリオス「じゃが、わざわざ陛下を呼びつけて、一体何の用だというんじゃ?」

タロー「へっ、就任直後の忙しい時期、わざわざ呼びつけちまってすまなかったな」
陛下「いえ、麻生さん。重要なお話しと伺っていましたからね。ところで、私にどうしても会ってほしい方というのは?」
タロー「話がはええな。あの人はこの部屋で待ってる」
ギイ、ドアが開く。
陛下「な……これは!?」
???「待ちかねたよ。新総理」
陛下「雀卓……だと!!?」
ジュンイチロー「そうだ。今日は君がこの国を託すに足る人物か、それを確かめに来た」
陛下「ご冗談を……小泉さん…!!?」
ジュンイチロー「さあ、始めよう」

控え室にて
レドリック「陛下、まだ出て来ない……」
ゲリオス「一体、何だというんじゃ!?まさかエルメリアの罠!?」
その時、部屋の中から響く爆音
ジュンイチロー『轟盲牌!!』
陛下『何だとぉおおおおっ!!!?』
ジュンイチロー『天地創造(ビギニングオブザコスモス)!!!!』
陛下『ぬああああああああああああっ!!!!!』

レドリック「ちょ…今の声!!?」
ゲリオス「陛下!!陛下ぁああああ!!!!」
タロー「そう心配しなさんな。先輩として少し揉んでやってるだけだ」


一方そのころ、敵の出現を感知して出撃したマユちゃんの見たものは…
造魔「ぎあああああああああっ!!!!」
???「プリンセス脇固め!!!」
造魔「ひいいいいいっ!!お助けぇええっ!!!」
???「プリンセスフェイスロック!!!」
魔族「至急、救援を!!あ、新しい魔法少女です。恐ろしく強い。いや、あれは魔法少女なのか!?」
???「プリンセス四の字固め!!!!」
魔族「ぎゃあああああ!!!!!!」

マユちゃん「なんなのコレ?」
ユーリィ「何って、作者つながり」
マユちゃん「へ?」
280名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 18:47:03 ID:0pMM0Vkz
テラ大和田wwwwwwww
281今日のセディアのお仕事:2010/09/16(木) 18:57:53 ID:a7x6fftw
給湯室でお茶を入れながら宇宙家族の替え歌を作り「僕、ルイン坊や」等のフレーズで激しく吹いてお茶をこぼし新入社員にまで白い目で見られる
282名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 20:37:20 ID:+DzVRlcx
>>281
セディアさん…ネタキャラ過ぎるぜw
やはり気になるのは、戦争の行方だな。
前作より凶悪そうな魔族幹部達にマユちゃん達や円卓がどう戦っていくのか
283名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 20:44:53 ID:r7b+2+9S
前作の幹部の面々は何だかんだで(魔族ルールで動いてるけど)常識あったしね
Restartの幹部達はどこか一本線が切れた感じがする
だからこそ、今後の展開が楽しみなんだけど

そして、セディアさんは頑張れ
284名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 21:26:18 ID:dKWE3e19
魔法少女世界の破壊者……?
なんだこの台本は
285名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 19:13:13 ID:EtiSnybG
最初はガンカメラで索敵するだけの最弱サポートキャラかと思っていたら
敵味方のS術をコピーし観測した魔法少女、魔族全ての能力を得て聞くだけで痛いスペックの白川臭厨二魔法少女だった。
そして、主人公に余裕かましている間にデスアーミーの棍棒で逝って星になる
286名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 19:46:21 ID:2my1wnQH
う…ん…
287名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 22:29:48 ID:bRKmcAdk
>>252,253の設定が凄く響いたので、是非SS書かせてもらおうと思うのですがちょっと悩んでます。
テンションがあがってるうちに書きたいので今晩中に仕上げようと思ってますが、
内容を少し改変してもいいでしょうか?

ダメならそれはそれで設定の通りのSSにしようとも思ってますけど。
288名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 22:53:07 ID:FOf1R/+z
 絡み合う螺旋、五十年越しの闘争。

「彼女を取り戻すぞ。行こう、ペトルーシュカ」
 岩石剣、大男、優しい瞳――シャノン・ヘミングウェイ。

「貴方といれるなら、地獄にだって落ちてもいいわ」
 呪われた血、真実を知る者、黒禍の魔女――ペトルーシュカ・ララバイ。

「愛してください。それ以上――それ以外望みません」
 陽光の笑み、邪恋、救済の巫女――グロリア・ピース。

「――君に勝ちたい。彼女のためじゃない。ただ、君を超えたい」
 魔王の子、罪を裁く純白の剣、無垢な思い――白雪。

「あんたがあんな目にあったのは、あたしの落ち度だ。落とし前はつける。――あんたはあたしが守る」
 快活、癖のある黒髪、特大のボウガン――ピクリーン・リリック。

「あは! 感じちゃう! もっと感じさせて!」
 淫乱、マゾヒストにしてサディスト、唸るチェーンウイップ――英名雪。

「――愛してます。貴方が彼女を思うより、ずっと」
 獣人。内気。恋する乙女――草加真理。

「最高だ。おめえ、たまらぬ女だなぁ! もっとだ! もっと殺しあおうぜ!」
 振るわれる棍、野生、カウボーイハット――ルーク。

「何度犯されたって! 私は諦めない! 戦うことのできない誰かのために! 私が戦う!」
 タイトな真紅のチャイナドレス、ルーンに輝くデスサイズ、おっきなおっぱい――鳳条揚羽。

「来て、ロリポップ。――ターンアップ」
 ゴシックパンク、星形の髪留め、72mm対物ライフル――乙姫つばめ。

「うおおおおおおおおおおお!! ひいいいぃぃいいびぃぃいいいいいなぁあああああ!!」
 熱血少年、交わした誓い、運命の……――水無月冬真。

「何ができるかわからないけど、やってみる! 力を貸して、クオン!」
 栗色の髪、機械化した体、不屈の闘志――雛森日比奈。

「了解した、マスター。《スラッシュ》《フェアリー》《リフレイン》、コンボチャージ」
 日比奈のパートナー、三尾の狐、無限の可能性。
「いくよ! エクシード――」
 白く、白く、白熱していく。
 穢れを清める、新たな魔法少女の鉄槌。
「スクウェア――――――――――――!!」
 

                    ――魔法少女ひびな 公開したい。




 本編が進まなくてむしゃくしゃしてやった
 後悔しかしてない
289名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 23:01:05 ID:z2GQD6WL
>>287
是非
290名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 00:07:42 ID:fH1Jokzd
>>288
串田ボイス『《スラッシュ》《フェアリー》《リフレイン》!ス・フェ・リ!!スフェリ!!ス・フェ・リ!!!』
291名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 07:03:07 ID:75oObu7Q
>>290
いいえ伊藤健太郎です
特定のコンボ決めるとシャウトしてフュージョンジャック、強化フォームにユニゾンバーストを叩き込みます
292名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 07:26:22 ID:fH1Jokzd
なるほどなるほど、てかブレイドネタは楽しいけど最終回思い出すと切ない

>>288はキャラたくさんの漂うバトル臭が滅茶苦茶好み。
公開したい。
じゃなくて是非公開を、と思っちゃう。
頑張って!!!
293287:2010/09/18(土) 18:23:25 ID:Z9Q5LBXw
>>252さんの設定SSにしました。
しかしながら、ずいぶんと設定が変わってしまい何度も作り直したのですが……
他人様の設定を借りてSSにするのは初めてではありませんが、大幅に設定を変えてしまったのは初めてでこのまま投下していいかどうか迷っています。
とりあえず、前半部分を投下しますので、出来れば252さんに続けていいかどうか判断して欲しいです。

注意事項
*基本設定は>>252>>253です。(上記の通りでかなり変更点がありますが、容姿は設定どおりと思ってください)

*ほとんどが状況説明で、エロ部分は凌辱モノです。

294未定:2010/09/18(土) 18:26:17 ID:Z9Q5LBXw
遠くに山々が連なっているのが見える、広い広い平原。
平原には幾筋もの亀裂が走り、大岩やそれが砕け散った岩石が転がっている。
その殺風景に似合わない澄みきった青い空にけたたましい爆音が響き渡り、大岩の一つが木っ端微塵に砕け散った。
修行中のチビッ子魔法少女ステラが電撃魔法が炸裂させたのだ。

『我弟子ながらすごいですわ』
絶句しているのはステラと同じく巫女装束を纏った魔法少女円香。
魔法少女という冠は、未婚とはいえ既に20歳前の女性には少々キツく、円香は他の魔法少女達に自分の事を魔道士と呼ばせている。
しかし衝撃波ではだけた赤袴の裾から覗く引き締まった白い美脚は、彼女がまだ少女として十分に通用することを証明していた。

「へっへー、どうどう?シショー、これならどんな魔族もイチコロだよね」
小さな魔法少女は鼻を擦りながら得意満面である。
「調子に乗るんじゃありませんよ。魔族にはもっと強い力を持った個体がいるのですからね」
得意満面の弟子を微笑みながら窘め、少女は悔しそうに頬を膨らませる。
「チクショ―魔族ってどんだけ強いんだああああ。シショーもっと魔法教えて!教えて!ステラもっと強くなりたい!」
「そうね、頑張りましょうね」

しかし円香の内心は少し違っていた。
『ステラの攻撃魔法の直撃を受けて、無傷でいられる魔族はどれほどいるのかしらね』
7年前の大戦を経験している円香から見ても、あの当時ステラが居れば戦局はもっと早くカタが付いていたかもしれないと心の中で思わせるほ

どだった。
当時13歳だった円香はその血筋と勤勉な努力でずば抜けた魔法力を得て、同じく天才肌の姉と並び賞賛された最優魔法少女だった。
ステラの魔力はその円香の13歳当時を既に超えている。
魔法少女達の魔法力は早い部類では4歳頃から成長を始め、平均15歳をピークにしてあとは緩やかに下っていく性質を持っている。
円香の魔力もその例に漏れず、既に下り坂ではあったが、現在の魔法少女正規軍の中に彼女を凌ぐものは片手も居ない。
つまり魔法力だけなら、弟子は現在の魔法軍の中でもトップレベルにあるということ。
そう遠くない未来、この小さな女の子は魔族との戦いに欠かすことの出来ない戦力となるに違いない。
事実、魔法軍本部からも相当な期待を掛けられて、軍編入の誘いもあった。
が、ステラは6歳の少女である。
「まだ早すぎますわ」
これは最近の彼女の口癖になってしまっていた。

今から7年前、彼女たちの世界に突然侵略してきた異世界の存在。
彼女らが魔族と呼んだ者たちは魔法少女達を生殖の産卵母体として利用するのを目的としていた。
不意を突いた侵攻に当時の魔法団は全く対処できず、襲われた女性達は老若問わず魔族によって凌辱され、魔卵をその子宮に埋め込ま

れて異世界へと連れ去られ、二度とこの世界へ戻ってくる事は無かった。
魔族の侵攻から10日が過ぎた頃、男性魔道士を中心として結成された魔法騎士団の反撃と、一人の天才魔法少女による超極大魔法

の使用によって世界は平和を取り戻した。
侵攻してきた魔族は全滅し、その侵入口は強力な結界と魔法騎士団の監視下に置かれ現在まで厳重に警戒されている。

ところが、つい数日前その侵入口で魔族との戦闘が行われたとの情報が円香のもとに届けられた。
同時にステラの魔法軍への編成打診も添えられていた。
魔法騎士団が圧勝し事無きを得たそうであるが、7年間動きの無かった魔族との衝突は戦乱の始まりを容易に感じさせた。
「だからまだ早いって言ってますでしょ。おふざにならないで下さいな。どうしてもであれば私が出撃いたしますわ」
魔法軍本部で氷の笑顔で返答する円香に、異を唱えられるツワモノは皆無であった。
295未定 2/11:2010/09/18(土) 18:27:51 ID:Z9Q5LBXw
「ねえシショ―、ステラもシショーやママみたいになれるかな〜」
「ええ、その為にしっかりと修行いたしましょう。ステラなら鈴香姉様を超えるエースになれますから」
「うん。ワタシ頑張る!」
頷きながら微笑むステラであったが、内心ではその魔法力を早く振いたくてしかたがなかった。
力を持て余してウズウズする子供の好奇心も決して弱いわけでは無かったが、早く師匠に褒めてもらいたい、喜んでもらいたいという想いの方

が遥かに強かった。

「さて、ランチにいたしましょうか」
時計を見ながら円香が言った。
「え!もうそんな時間なの!早く帰らなきゃシショー」
そう言うとステラは飛行魔法を使って平原の隅にある建物に戻っていった。
「こらこらー!飛行魔法は魔法力をたくさん使うから出来るだけ使っちゃいけませんって言いましたわよね」
穏やかに叫ぶ円香だったが、たとえ大声を張り上げたとしてももうその声は届かない。
「まったく……本当に姉様そっくりですわ」
溜息をついて円香は移動用のSUVに乗り込んだ。
ハンドルを握る彼女に笑みが浮かぶ。
弟子が言い付けを守らなかった点は今回だけは見逃してあげるつもりだった。
今日は特別な日、彼女の姉、殊勲者、元祖天才魔法少女、涼風の守護天使、笑う黄金、様々な通り名を持つ彼女の姉鈴香が尋ねてく

る予定になっていた。
鈴香はステラの母親でもある。
「今日だけは言いつけを守らなかったこと、許してあげますわ」

平原の真ん中にポツンと建っている石積みの小さな建物。
そこが彼女らが日常過ごしている家である。
特急で戻ったステラだったが、結局円香が戻っても鈴香はまだ訪ねてこなかった。
怒らないと決めていた円香であったが、その代わりに短い魔法レクチャーを行なうことにした。
「繰り返しますけど、飛行魔法は攻撃には有利ですが魔力の消費が激しいので、ここ一番しか使っちゃいけません」
「はーい」
暢気な返事であるが、この天才少女が物事をきちんと理解しているのを円香は知っている。
「魔族は翅で飛ぶのは覚えていますか」
コクンと頷くステラ。
「翅を使うから速度は遅いわ。だから魔族は戦いの時めったに空中戦を挑んできません。でも、油断しちゃいけませんわ。魔族は空間を利用し

て、移動だけなら一瞬で行なうのです」
「えーずるいねー」
「そう、狡いのですわ。あの空間移動で私達の仲間がどれだけ不意打ちで倒されたことか」
「シショ―は?」
「ふふっ、私は全方位警戒が得意だったですから逆に倒しまくってやりましたわ」
「すごーい。さすがシショー」
「覚えておきなさい。魔族が空間移動する時や現れる時に1秒ほど奴らは何も出来ないの。そこを狙い撃ちよ」
「なんだ、シショーもずるいんだねー」
「狡いとはなんですかステラ!」
チビッ子魔法少女が首をすくめた時、入口のチャイムが鳴った。
「キターーーーー」
ステラは嬉しそうにパタパタと駆けていった。
296未定 3/11:2010/09/18(土) 18:29:18 ID:Z9Q5LBXw
入口のドアを開けると、青と白のフリルのついた派手なドレスの金髪女性が立っていた。
「ママ―!いらっしゃーい」
「半年ぶりねステラ。元気みたいでママ嬉しいわあ」
「お久しぶり、姉様」
「あら円香、相変わらずおっぱい小さいわね。揉み足りないんじゃないの?」
言葉と同時に鈴香の指先がうにうにと動き、巫女少女の上からつつましい乳房が形を変えられていく。
「あ…あ…ん」
「ふふっ、相変わらず乳首弱いわねえ。そんなんじゃSEXの時、男に良い様にされちゃうぞ」
「ううう…うるっさい!」
ばばっと鈴香の手を振り払う円香。
普段とは全く違う仕草の円香、その真っ赤になって姉を睨みつける師匠の姿に、
「シショーの顔かわいいー!」
「ステラ!」
「きゃっははー」
ママの後ろに隠れるステラ。
彼女の右肩に男性の手が触れた。

「こんにちわステラちゃん」
男の声。
ステラは怯えた様子でビクッと全身を震わせながら、
「パパ……こっ…にちわ」
うって変わって緊張した声で、黒のスーツに身を包んだ男性に挨拶した。
「なんだ、久しぶりに会ったのにつれないな」
「この子ったら生まれた時からパパには懐かなかったものね。パパが子育ての役に立たないからママは大変だったのよ」
「ううんそんなことないよ。ステラはパパの事好きだよ」
「そう言う事にしとこうか」
6歳の子供の精一杯の愛想に、ため息交じりで父親は返答した。

かつての大魔法少女鈴香は既に現役から退き、後進の指導に当たっていた。
カールのかかった長い金髪と泣き黒子が印象的で、グラマラスな体型のオトナの女性。
歳は円香より3つ上で既婚。
横に居るのが彼女の夫、痩せ身ではあるが筋肉質の身体。
元魔法騎士で彼女とは大戦後程なくして結婚し、翌年ステラを授かった。
現在は鈴香同様一線を退き、魔法軍本部大佐の地位にある。

「さあさあ、ランチにいたしましょう」
パンパンと手のひらを打って、みんなを円香はテーブルに誘った。
サンドイッチや焼きパンを食べながらの談笑、自然と話題はステラの修行一色となっていた。
「私達が着く前にさ、もの凄い雷光が見えたけど。あれってステラでしょ、頑張ったわね」
「エヘヘッ」
「あの威力なら、もう立派な魔法戦士よね」
「でしょでしょ、ママもそう思う?でもね、シショーはまだ駄目って言うんだよ」
「弟子に抜かされるのが嫌なのよ。いつまでたってもオッパイと同じでチッチャイんだから」
「おっぱいは関係ありませんでしょ!」
両手で胸を覆い隠し、横を向く円香。
「シショ―ってもしかしてママのこと好きなの?」
場の雰囲気を一気に凍結させる子供の無邪気な問いかけ。
「バッババ、バカね。そんなわけないじゃない」
明らかに狼狽する円香。
ステラの指摘は正解だった。
とは言え、まさか姉に惚れているなど知られるわけにはいかない。
しかも夫がいるのだ。
落ち着いて聞き流したように振る舞ったのだが、ティーカップを持つ手が少し震えている。

『20歳になって少しは落ち着いたかと思ったら、円香は相変わらず可愛いわね。虐め甲斐があるわ〜』
妖しく瞳を光らす鈴香であった。
297未定 4/11:2010/09/18(土) 18:30:38 ID:Z9Q5LBXw
それまで嫁と娘のやりとりを黙って聞いていたキリルが口を開いた。
「ところで、ステラちゃんは魔法レベルどれ位になったんだい?」
「そうそう、あの電撃からするともうレベル6は行ったんじゃないの?」
「ママわかってないなー、あれ半分も力出してないんだよ」
ステラの言葉に母と父はお互いに顔を見合わせた。
そして二人の視線は、少女の師匠に向けられる。
ちょっと戸惑った円香だったが、ここは正直に答えた。
「レベル…9よ」
「ブフッ!コホゴホっ!」
その言葉に二人とも驚いたが、夫の驚き方は尋常ではなかった。
「パパったら汚い」
ジトっと睨む鈴香。
夫の噴き出したコーヒーがまともにスカートに撒き散らされたからだ。
「高いドレスなのに^」
キリルはあわててハンカチで拭き取っている妻の様子に気も留めず、
「レベル9?本当か!それじゃ、あの魔族たちを一撃で壊滅させた鈴香のレベル10魔法に手が届くのか!」
「まあ、近いでしょうね」
「信じられないな、こんな小さな子なのに」
「あら、まるで他人みたいな言い方ね。私達の娘ですもの。当然じゃなくて?」
「あ、ああ、そ、そうだよな」
キリルは無邪気にパンを頬張るステラをマジマジと見つめた。
その視線に気づいたステラはそっと横を向く。
『パパの目って苦手だな……』

ランチを食べ終わった後、鈴香達は帰っていった。
本来は夕方まで居る予定だったのだが、夫に緊急の呼び出しが掛かったのだ。
「ステラつまんない……」
「ごめんなさいね、また時間見つけて来るから許してね可愛いステラ」
「きっとだよ」
名残惜しそうにステラはいつまでも手を振って見送った。




次の日、円香の元にも極秘連絡用のポッドが送られてきた。
中には書簡が入れられていたが、その内容は円香の魔法正規軍本部への呼び出し命令と日時が記されているだけであった。
「呆れましたわ、今日じゃないの。まったく本部は何を考えているのかしら…」
とは言え要件の見当はついていた。
先日の魔族との交戦が関わっているのは間違いない。
もしかしたら、正式なステラの正規軍編成の要請かもしれない。
いずれ呼び出しがあるだろうと薄々覚悟してはいた。
「だからまだ早いのですわ」
ひとり決め付けて憤慨する円香だったが、令状呼び出しを無視するわけにもいかない。

身支度を簡単に済ませて、留守番のステラのほっぺにキスをした。
「それじゃあ行ってきます。夕方までには戻れると思いますから」
「今日の教錬はお休みでいいわ。休息も大事な修行ですから、部屋でゆっくりしてなさい」
「は〜い。いってらっしゃーい」

車のエンジンを掛けて、見送りの弟子に手を小さく振った。
飛行よりも時間は掛かるが、呼び出し時刻には車でも十分に間に合う。
おしとやかな円香に似合わない爆音とともに車は急発進、急加速して平原の向こうへ消えていった。

298未定 5/11:2010/09/18(土) 18:32:04 ID:Z9Q5LBXw
「さってっとっ!」
自分の部屋に戻ったステラは、時間の開いた今日何をしようかと考えた。
机の上にはランチ用に作ってくれたパスタが置いてあるのが見える。

「そうだ!晩御飯作ろう。」
料理は見よう見まねと円香と一緒に作った事があったカレーに決めた。
「びっくりするくらいおいしいカレー作って、シショー喜ばせちゃうんだからね」

カレー作りも佳境に差し掛かり、鍋をコトコトに煮込み始めた時、ステラの感覚が異様なモノを感じ取った。
「この感じってば何?」
精神を集中させると、高原にポツンと建てられた修行棟の周りに異様な気配が集まっている。
それらは突然、しかも次々と増えている。
「空間移動!」
感じる魔力も自分達魔法少女や騎士団のそれとは明らかに異なる。
「魔族!マジ?」
敵意も感じ取った。
「間違いない!」
そっと窓から外を確認すると、家の周りを大勢の異様な存在が囲んでいた。
その姿は二本足で立つトカゲ、その背には翅がある。
「あれ、教科書で見たことある魔族だ」
自分の小さな手をじっと見つめる。
すこし、汗ばんでいる。
「シショー、ステラ戦ってもいいよね」
小声で呟き、クルッと一回転して光に包まれたステラ、素早く魔法装束を身にまとう。
赤い袴の巫女姿、金髪ツインテールが良く映えている。
「いっくぞー!」
自分で自分を奮い立たせるように叫ぶ。
初めての実戦が始まるのだ。

建物の屋上にその姿を現したステラ。
「あんたたち魔族でしょ。何しに来たの?」
集まった20匹ほどの魔族がざわつく。
「おいおい、俺達の特命は上位魔法少女の抹殺だったよな」
「えらいチビガキが出てきたぞ」
「犯しても面白くない」
「あのお腹じゃ卵も少ししか入らないぞ」
「穴より卵の方が大きいんじゃないのか?」
「ケケッ、俺はチビッ子オーケーだがなぁ」
性経験など当然ないステラであったが、魔族たちが自分を舐めているのは容易に理解できた。
「ムカムカするなあ、全部やっつけてやるんだからね」

299未定 6/11:2010/09/18(土) 18:32:41 ID:Z9Q5LBXw
その頃、魔法軍本部に到着した円香は、あまりの騒々しさに驚いていた。
「これは、前線で何かあったのね」
円香はあわただしく走り回る本部員達の中に特に見知った顔を見つけた。
「ジョーイ、忙しそうね?」
「あっ円香じゃないか!丁度良かった」
友人の魔法騎士の焦った表情に嫌な予感が走る。
こんな時の予感はだいたい当たる。

「先日魔族との交戦があったのは聞いてるだろ?」
「ええ、でもとりあえずは追い返したんでしょ?」
「それが報告が少し違うんだ。騎士団の一部隊が壊滅していたんだ」
「なんですって!」
「おそらく魔族が入り込んでいる」
それならこのあわてぶりも納得だ。
「それで私にお呼びがかかったってわけね」
「え?」
「これでしょ。あなたの署名も入ってるじゃない」
円香は令状を彼にヒラヒラと揺らしながら見せた。

「ちょっと貸して」
ジョーイはひったくるように彼女から令状を取りあげ、食い入るように見て、
「……本物だ。だけど、でもどうして…俺はこれから作ろうとしてたんだぞ」
「!」

いやな予感どころではない。
円香の心臓が破裂するかのように鼓動した。
今、ステラは一人で留守番をしている。
ニセの呼び出しの目的は一つしか考えられない。
円香はその場で魔法装束に転身した。
「ステラー!」
彼女の姿は一瞬でその場から消え、直ぐ横の窓ガラスが砕け散った。
青白い閃光が空に吸い込まれていく。

「大変だ、鈴香にもこの事を…あ、キリル大佐、いい所に……」
そう言いかけて、ジョーイは意識を失ってしまった。
「おい、だれかジョーイ君を医務室まで運んでくれ。疲れが出たみたいだ」
キリルはぐったりするジョーイを手近の人間に預けると、
「円香が平原に戻るまで10分てとこか」
喧騒の中で、キリル大佐の姿が人知れず消えた。
物理的な魔法移動とは異なり、異空間を利用した瞬間移動を利用していた。
300未定 7/11:2010/09/18(土) 18:33:14 ID:Z9Q5LBXw
「ふう、お掃除終わりだね」
建物の屋上からステラが見下ろす平原には魔族の屍が累々と散らばっていた。
決して下級魔族ではない。
上位魔法少女暗殺の為に集められた魔族の精鋭部隊だったのだが、天才魔法少女の敵ではなかった。

「魔力もまだ半分以上残ってる。うん、まだ戦える」
冷静に自分の戦力を分析する。
見える範囲の魔族は蹴散らしたが、後続が居るかもしれない。
案の定、警戒を怠らないステラの感覚が新たな敵の出現を予感した。
「あっ、何?これ凄い?」
ステラは全身で恐ろしい力を感じ取っていた。
少し離れた所で空間が揺らいだと同時に1体の魔族の男が現れた。
先ほどの魔族と違い人に似てはいる。
背中にはやはり蝙蝠の様な翅を背に生やした神話の悪魔の様な姿。
口は耳まで裂け真っ赤な舌が気味悪い。
魔力も相当に強そうだ。
そう思いながらも師匠の教えてくれた攻撃のチャンスを失った事を反省していた。
『ふん、次に移動したときは絶対やっつけてやる』

新たな敵、魔族の男は周囲を見渡して、感嘆の声をあげた。
「これ全部お譲ちゃんがやっつけたのかい。凄いな」
「気安く話しかけないで、次はアンタがこうなるんだから」
「勇ましいな。流石は天才魔法少女の血筋というわけか」
魔族の物言いと視線にステラは少し違和感を感じた。
『あの魔族なんかやだ』
「危険な存在は処分しないといけないなぁ」
魔族の男は言い終わるや否や、カッっとその大きな口が開いて、巨大な火球をステラに向けて放った。
火球は一瞬で巨大に膨れ上がり、ステラの前で一気に爆裂した。
「な!」
驚いた声を出したのは魔族の方。
現れてから余裕の表情を浮かべていたが、その眉間がピクついた。
火球はステラの前で破裂するはずはなかった。
魔法少女を包み込み、一気に焼き尽くすはずだったのだ。
不意を突いたにも関わらず、一瞬のうちに幼い魔法少女は防御魔法を展開していた。

爆煙が収まったとき、そこにステラの姿は無く、驚愕する魔族の男は自分の右側から強いエネルギーが接近するのを感じた。
「ウオォ!」
ステラの必殺の雷撃が直撃!
何とか防御したが完全には防ぐには至らなかった。
平原を転がる魔物。
受けたダメージは大きい。
「グッ!そこかっ!」
転がりながらも魔族は指先から雷撃を網の目のように放射した。
大きなダメージは期待していない。
完全に戦闘態勢を取る為に、少しだけステラの動きを止めるのが目的だった。

「へっへー、残念でした!」
背後から少女の声がした。
「何っ!」
「えいっ!雷槍!」
とどめの電撃が魔族を直撃、勝利を確信したステラだったが、
「ええっ?ウソ、まぼろし!」
電撃は魔族をすり抜けて平原の木に落雷した。
バリバリと音を立て、燃え落ちる。
今度はステラが驚きでその瞳を大きくした。
301未定 8/11:2010/09/18(土) 18:33:46 ID:Z9Q5LBXw
「やだ、どこ?」
きょろきょろとあたりを見回しても、魔族の姿は見えない。
天才とは言え、まだ子供の魔法戦士は、敵を見失った事に激しく動揺してしまった。
少し腰を屈めるようにして警戒するステラであったが、精神の集中は乱れ、全方位警戒が薄れた。
敵がそれを見逃すはずは無い。
「きゃあああ!」
巫女装束の耐魔力で致命傷は防げたが、小振りの火球がステラの背中に直撃した。
その痛みが逆にステラに冷静さを取り戻させ、転がりながらも反撃の攻撃呪文を詠唱していた。
『絶対追い討ちを掛けてくるよね。そこを狙い撃ちするっ!』
しかし、魔族の連撃は無かった。
それならばと、ステラは平原を転がって移動し近くの岩陰に隠れた。
呼吸と魔力を整える。
『魔族は空間移動するから、歪み感知を怠っては駄目よ』
ステラは円香の教えを再確認した。

最初の火球から時間にしてほんの10秒程度。
魔族の男はステラと同様、離れた大岩の陰に身を潜め、発見されないように魔力を押さえていた。
そのかわり攻撃が出来ないのだが、この間に、強敵への対策を練り直しているのだ。
この攻防で魔族の男は幼い魔法少女の底知れない実力を再認識していた。
「まさかこれほどとはな」
思えば魔族の男の計算は当初からずいぶんと狂いが生じていた。
円香を偽の呼び出しで誘い出したのは成功だったし、奇襲部隊が実は捨て駒だったのも計算どおりだった。
しかし、ステラが奇襲部隊を簡単に全滅したのは計算外だった。
本来なら奇襲部隊にダメージを受けたステラを倒し、動揺するはずの円香を葬る計略だったのだ。
円香の不在を魔法本部で確認した容易周到さも裏目に出た。
奇襲部隊と数に任せて攻めたなら、ステラを倒すことが出来たに違いない。

「いかんな、このまま1対1では返り討ちにあう可能性もある。魔族第三席の俺がガキに倒されるなど、魔界の笑い物になっちまうぜ」
考えた末に魔力戦では分が悪いので、もう一つの戦力である触手を展開させることを決めたのだが、
「さて、どうやって触手に捕らえたものか」
魔族は触手を魔法少女の拘束や、凌辱に使用しているのだがそれは弱らせた魔法少女にトドメとして使うものであり、素早く動き回る彼女らを

捕らえるのには不向きであった。
そうやって考え込む魔族の男は自分に油断が生じているのに気が付かなかった。

「へへっ、みーつけた!」
無邪気な子供の声と共に、頭上から強烈な落雷!
「グギャアアアア!」
しかし魔族もさるもの、得意げなステラのお腹に火球が直撃した。
「きゃうううん」

お互いにダメージを受け合い、再び瞬時に距離を取る。
「もう少しだ……もうちょっと頑張れば……倒せるっ!」
天才魔法少女は敵の魔法力の枯渇を敏感に感じていた。
そしてそれは正しい事であり、事実、魔族の男には余裕がなくなってしまっていた。
『もう円香が着くころだ。こいつはマズイな…』
既に地中に触手を放射状に展開しているが、その有効距離はせいぜい5m、しかもステラが地上付近を移動して近づいてこなければ意味が

無い。
天才魔法少女と最優魔道士、2人掛りの攻撃を交わす自信は無い。
空間移動を使いたいところであるが、あの魔法少女はその弱点を突いてくるかもしれない。
認めざるを得ないステラの実力の前に、安やすを命を晒すなど出来はしなかった。

その時、二人の間に青白い閃光が空から一直線に降りてきた。
ステラにとっては大きな援軍、魔族にとっては絶望の光、
……のはずだった。

302未定 9/11:2010/09/18(土) 18:34:15 ID:Z9Q5LBXw
「シショー!」
「ステラ!大丈夫?ここからは私に任せ……」
一瞬のうちに円香に触手が纏わりついた。
不運か迂闊か、円香が降りたところは触手の攻撃範囲内だった。
飛行魔法で疲弊していた分、円香の反応も遅れ、魔力の開放も遅れた。
それは致命的なミスとなり、触手は素早く円香の唇を抉じ開けて咽深く侵入し、魔道士の詠唱を封じてしまっていた。
「このやろーシショ―を放せ!」
ステラの攻撃魔法が触手の数本をを引き千切った。
しかし、全て解きほどく前に魔族の口が開いた。
「痛いなお譲ちゃん。でもいいのか?一気のこの師匠さんのお腹の中を触手が突き破ってしまうぞ」

既に腸にまで達している触手が内側から円香の白い腹部をボコボコと突き上げている。
「あぶっ!ばびいい!」
触手に塞がれた円香の口から嗚咽が零れる。
瞳には薄っすらと涙が光った。
「だ、駄目だよ…やめてよ」
「ああ、ステラちゃんがおとなしくすれば直ぐにやめてやるよ」
ふるふると首をふる円香。
自分に構うなと言いたいのだが、口を塞がれているので言葉が出ない。
「んぎ、ふむんん」
ステラの目には大好きな師匠が苦しんで助けを求めているとしか理解できなかった。

「さあ、どうするステラちゃん。今攻撃すると君の勝ちだけどね」
「……シショーを許してくれるの?」
ニヤッと笑った魔族の男。
ステラの両手がだらんと垂れさがり、その魔力が閉ざされる。
すぐにその身体は触手に囚われてしまった。
303未定 10/11:2010/09/18(土) 18:34:47 ID:Z9Q5LBXw
「…来ないで…やだぁ…あひぃ!ひゃああああああああああ!」
触手に纏わりつかれた円香。
巫女装束は役に立たない程にはだけさせられ、全身に触手が絡み付いていた。
束ねた黒髪もほどけて汗ばむ肢体にへばり付いている。

「シショー…絶対たすけるから」
ステラにはまだ必殺の雷撃を放つ魔力も集中力も保っているが、魔族と円香が絡み合っているのでどうすることも出来ない。
天才魔法少女もただ泣き叫ぶだけの幼い子供だった。
魔力が使えない魔法少女の拘束は1本の触手で十分だった。
拘束されたステラは、円香凌辱ショーの正面に無理やり立たされていた。

「うそつき魔族!シショーを放せー」
「ああ?俺は嘘は言ってないぞ」
「シショー苦しんでるじゃないか」
「ステラちゃんにはわからないかもしれないが、あれは悦んでるんだよ」

「はうああああ!これ…これ、凄すぎるううう!」
黒髪を振り乱して悶える円香。
強力な魔法も精神が完全に乱れているので全く無力な少女となっていた。
「入りません…もう…円香のなかいっぱいれすううう……あひぁあああ」
円香の小さな下の口に触手が群がっている。
交互に侵入を繰り返しては彼女の中に粘液を撒き散らしていた。
最優魔道士も性感責めには全く抵抗が出来ない。

魔族の男は円香を子供のオシッコポーズにさせて両足をガバッと開かせ、その惨めな姿をステラに見せ付けるようにして
「ステラちゃん、もうすぐ師匠さんは負けちゃうからねえ」
「違うもん。シショーは負けないもん」
「そ、そうよ…ステラ……私は負けない…から……」
「シショー!」
それまで喘ぐだけだった円香にステラの声が届き、心に強さが戻りかけた。
「ほう、この勝負は女が潮を噴いたら負けと相場が決まっているが、耐えれるつもりかな」
屈辱的な言葉に、既に真赤に染まっている円香の頬が更に赤くなった。
「馬鹿にしないで、誰が魔族なんかに…あきゃあ」
むき出しのクリトリスを掴まれた。
それだけで円香の意思は崩れようとしている。
「見て名よステラちゃん、師匠ちゃんのここからもう直ぐお水が出てくるからネエ」
「シショーがおオシッコ漏らしたりするもんかあ」
「ステ…ラ……」
円香の変わりに強がって見せる弟子の前でこれ以上の醜態は見せられない。
潮を噴くというのがどのような行為なのかも良くは知らない。
しかし今、身体の芯から感じる快感に支配された時、自分の負けを思い知るのだとは解っていた。
『耐えなきゃ…私が負けたらステラは……』
円香の決意をあざ笑うかのように、魔族の触手の先が、ピンクの剥かれたクリトリスに襲い掛かった。
もう直ぐにでも快感に堕ちてしまいそうな肉体を、円香の心は折れる寸前で必死に耐え続けていた。

ステラの為にも負けるわけにはいかない。
「ぐぐぅ……いくらでも弄りなさいよ…私…負けないですわ」
「ホホウ、頑張るじゃないか。じゃあ、これならどうかな」
「え?あっ、どうして…そこはああああ!」
控えめな乳房にも小さめの乳首にも触手の先が巻きついていた。
「だめぇ、チクビだめえええ!」
勝負はあっけなくついた。
304未定 11/11:2010/09/18(土) 18:35:20 ID:Z9Q5LBXw
小さなポッチリの小さな穴に触手の先端が無理やり潜り込み、それで円香の抵抗は終わった。
「あっひあああああああああああ!らめえええええ!それ…らめえええ!」
乳首の先がビクビクッと勃起したと同時に、ぷしゃああああ。
円香の股間から、勢い良く愛液が噴出された。

「出てるぅ…わたしからなにか出てるよおお」
「なんだ、伝説の戦士もあっけなかったな」
「シショー……が…お漏らし…しちゃった」
涙に塗れてガックリとうな垂れる小さな魔法少女。
師匠の濁った瞳にはもうその姿がまともに映ることが出来なくなっていた。

「一度気絶してもらおうかな」
魔族の男はグッタリする円香の身体を担ぎ上げ、何本もの触手をアソコに潜り込ませた。
「ひいいい!裂けるううううううう!うああああああああ」
そして全ての触手が大量の粘液を噴出!
円香のお腹がボコッと脹れあがった。
「ふっ、無様だな」
円香の身体は地面に降ろされ、膨らんだお腹を魔族の男がニヤつきながら踏みつけた。
「ぶぎゃああん」
凛々しかった巫女戦士の股間から、魔族の粘液が逆流し撒き散らされる。
その粘液の水溜りの中でピクピク震える円香。
「シショー!シショー!しっかりしてえ!」
泣き叫ぶステラ。
師匠はその声にもう反応すらしない。
魔族の男の視線が彼女に向けられた。
思わず泣き止んで、ビクッと震える小さな魔法少女。


「伝説の師匠ちゃんに圧勝っと。次はステラちゃんの番だよお」



305未定:2010/09/18(土) 18:36:01 ID:Z9Q5LBXw
以上、前半でした。
306名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 21:36:57 ID:75oObu7Q
GJ!
307名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 22:21:51 ID:fH1Jokzd
「シショー」大好きな幼女が可愛くて仕方がない。
ここまではまだ状況設定の為の前フリでエロもシショー相手だけだったので
後半、滅茶苦茶にされちゃうだろうステラの運命を考えるとゾクゾクする
GJでした!出来れば後編も読みたいですぜ!!!
308名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 22:43:03 ID:RrXrvwGB
弟子の前でおしっこ抱っことは素晴ら・・・ゲフン、お痛ましや師匠
309名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 23:23:05 ID:/keaz/Ed
>>252の設定を投下した者です。

凄まじくGJです!
続きは>>287さんの思うがままに書いて下さい。お願いします。
自分が投下した設定はどんどん改変されても全く構いません。
後半も楽しみにしています。
310名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 01:39:45 ID:lIsRMgRb
ハラショオオオーーー!
続け続けえーーー!
311名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 01:41:19 ID:ePcsunMS
師匠、薹が立ちすぎてるぜ・・・
312名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 06:40:59 ID:iuCBcqXY
乙です。6歳はスレでは未知の領域だが、エロ漫画で鍛えている俺にはなんでもないぜ。
313未定 中編 :2010/09/19(日) 07:51:29 ID:LmjbBRht
みなさん読んでいただいてありがとうございます。
309さん、では遠慮なく。

注意事項
*凌辱。
*ロリ凌辱。
*リョナ。
*悪堕ち。

苦手な方は注意して下さい。
314未定 中編 1/7:2010/09/19(日) 07:52:27 ID:LmjbBRht
「あたしは…オシッコ漏らしたりしないんだからねっ!」
「まあ、ステラちゃんにはラブジュースはまだ早いかな」
「?」
言葉の意味はよくわからなかったが、自分を馬鹿にしたのはよくわかる。
ステラは師匠の敵の魔族の男を強い視線で睨みつけた。
そして男が円香から離れるのを注意深く探っていた。
まだ必殺の雷撃を放つ魔力は残っている。
チャンスを逃すつもりなどはなかった。
「ステラちゃんの顔が怖いな〜」
おどけた調子で魔族の男はからかう。
ステラの狙いはわかっているので円香から離れようとしない。

「ねえステラちゃん、このまま魔族の味方にならないかい?」
「なめんなっ!」
突拍子もない申し出に即座に返答。
「もったいないな〜魔族に入ったらもっと魔法が強くなるのにな〜」
「子供だと思って馬鹿にするなっ、ステラはシショーが喜んでくれるから修行してるんだ。シショーいじめた魔族は絶対ゆるさないんだから」
「でもさ、その師匠ちゃんがステラちゃんよりも弱いのはおかしいくないかな?」
「そんなことない、シショーは強いぞ!」
「これでもかい?」
魔族の男は、その足で円香のお腹をまたも踏みつけた。
「ぷきゅっ」
意識のないままあまりにも情けない悲鳴が上の口から零れ、下の口からはピュッと魔族の粘液が零れた。
「…ちくしょう!お前らが卑怯なことしなきゃシショーは絶対にまけなかったんだ」
泣きべそで反論する。
「それにさ、案外師匠はステラちゃんのこと大嫌いかもしれないよぉ?」
「そんなんことないやい!シショーはいつだってステラのことかわいいって言ってくれるもん!」
師匠の悪口にムキになって答えるステラ。
次第に魔族の男のペースになりつつあった。

「じゃあ、師匠ちゃんに直接聞いてみようか?」
言いながら魔族の男は気絶している円香に覆いかぶさった。
『ちくしょー、早くシショーからはなれろよー』
ステラの焦りを知ってか知らずか、魔族の男は円香に纏わりついたままだ。
そしてステラからは見えなかったのだが、魔族の男の口から細い舌が円香の耳から侵入していた。
ピクッ、ピクッ、時折痙攣する円香の身体、しばらくすると男はやっと円香から離れた。
『よしっ、もう少しだぞ。まっててシショー、ステラが絶対たすけるからね』

「残念だな、師匠ちゃんはステラちゃんのこと大好きだってさ」
「あったりまえだい!」
意味のない魔族の言葉だとわかってはいるが、ちょっとだけ鼻をひくつかせるステラ。
「しょうがないなあ、魔族の味方にならないステラちゃんには啼いてもらうしかないんだよ」
「ステラ泣いたりなんかしないもん」
「おや?さっきまで『シショーシショー』って泣いてなかったかな」
「泣いてないっ!」
「別にいいんだよ。ステラちゃんには”啼いて”もらうんだからね」
「だからステラ泣かないもん」
子供なりに考えて挑発するステラ。
少しでも魔族の男が自分の方に近づいてこないかと期待していたのだが、それは叶わなかった。
そして、天才魔法少女にとって絶望の時間が始まるのであった。
315未定 中編 2/7:2010/09/19(日) 07:53:48 ID:LmjbBRht
魔族の男が気絶している円香の耳元で何か囁いた。
すると、スクッと立ち上がった円香がステラのほうにふらふらと歩み寄ってきた。
「シショー、気がついたんだね!」
魔族と直線上に居るのでまだ魔法を放つことは出来ないが、自分に近づいてくる師匠の姿に素直に喜んだ。
だが、直ぐに師匠の様子がおかしいことに気付く。
魔族の男は弱りきった円香を洗脳して幻覚を見せることに成功していたのだ。

「あら…鈴香姉様……こんなところに……そうなのね、やっと私の気持ちに気付いて頂けましたのね」
「シ、シショー何言ってるの?私、ステラだよ……」
尋常でない表情で近づいてくる円香。
ステラは円香の乾いた笑顔が怖いと感じた。
円香はステラを抱きしめて平原に倒れこんだ。
嬉しいはずの師匠の抱擁、しかしステラはおぞましさに震えた。
「いやだ、シショーがいやだあ」
「ふふっ、姉様も意外と怖がりですのね。大丈夫、円香、優しくしてあげますわ」
ステラの巫女装束の胸元がはだけさせられた。
未発達の乳房と、まだ米粒のような乳首が露になる。
「何するのシショー、やだよ、ステラ恥ずかしいよ」
縛られていた触手は既に解かれているのだが、オトナの円香に圧し掛かられてはバタバタと手足を動かすだけ。
魔法を使うわけにもいかない。
ステラに逃れる術はなかった。

「お姉様のオッパイ、以外に小さかったのですわね」
「やだ…くすぐったいよシショー」
指先で乳首を摘まみ、円香はその舌で舐め始める。
「ひゃううう、やめて、きゃははははっ、くすぐったい、やめてシショー!シショー!」
「姉様のチクビ素敵…」
「シショー!」
最初はくすぐったいだけの乳首責めが、次第に不思議な感覚に変わるステラだった。

「あくっ、ダメ…シショー……ステラ…なにか変だよ……たすけて…シショー……」
執拗な円香の舐め回しが、天才魔法少女の意識を削り始めた。
幼い少女の哀願は無視されている。
「なんで?シショーどうしてステラをいじめるの?」
「クスクス、いつも私のチクビ虐めてた罰ですよ。まだまだ止めませんからねえ」
「ステラそんなことしてないよお」
ステラの瞳から涙が溢れ出した。
それでも、円香は小さな弟子を責め続ける。
ピチャピチャと音を立てながら、執拗に舐められるステラの乳房。
幼いステラは気付けないが、小さな乳首は快感に反応して立派に勃起していた。
泣きながらビクビク震える小さな魔法少女。
円香の手が赤い袴の腰紐を解いているのに気付く余裕はなかった。
するするとずらされた袴の下から、白いパンツが姿を現した。
それはすでにオシッコでビショビショになっていた。

「あれえ?姉様ったらお漏らししてるの?」
パンツに顔を埋め、鼻をヒクヒクさせる円香。
「ふえっ…ふえええん。ステラオシッコなんてしてないもん」
いつの間にか漏らしていたオシッコを認めたくない。
しかし、股間の不快感は間違いなくお漏らしの感覚。
認めざるを得ない。
「ステラお漏らししちゃったよお、ごめんなさいママ。シショーごめんなさい……」
「いいのよ鈴香姉様、私が綺麗にしてあげるわ」
円香はステラの湿ったパンツを膝までずらし、ステラのワレメを舌で舐めまわす。
「ひゃうううう!やああああ!やめてシショー。なめるのやめてええええ!」
経験したことのない感覚に鳥肌が立つ。
しかし、円香の舌は止まらない。
316未定 中編 3/7:2010/09/19(日) 07:55:51 ID:LmjbBRht
「はううううう」
ビクンビクン、ステラの痙攣が大きくなる。
そしてついに、円香の指先と舌先は、ステラの固く閉ざされたワレメの中心部に狙いを定めた。
「きゃああああっ、痛いっ痛いよシショー、ステラちぎれるよー」
「あらあら、鈴香姉様ったらバージンじゃあるまいし、そんなに痛がらなくてもよろしくてよ」
「だからー、ステラだってばー……ぎゃんっ、ほ、ほんとにちぎれちゃううう」
円香の指がステラのワレメを押し広げていく。
次第にステラには円香の顔が悪魔のように見え始めた。

「ぎひいいいい!」
円香の指がステラの小さな膣に3本も侵入したとき、天才魔法少女はついに口から泡を噴いて気絶してしまった。
「ああん、姉様ったら、イってしまいましたのね」
ゆっくりと指を引き抜き、僅かに湿った指先をペロリと舐めた。
「姉様のお味、美味しくてよ」
円香は泡を噴いているステラの唇にキスをした。
『姉様、姉様……円香はどれほどこの時を待っていたとお思いなの。次は円香をイかせて下さいまし』
ステラの腕をとり、円香は自分の股間にそれを導く。
そしてアソコの中に無理やり押し込んだ。
「ああっ、いいですわ。もっと、もっと触ってくださいいいい」
円香の膣の中で無理やりかき回されているステラの小さな腕。
その感触でステラは意識を取り戻していた。

「ん…あれ…」
寝ぼけたような表情、しかしすぐに異常な事態に気づく。
「あっ、なに?シショー、ステラの手で何してるの?」
生暖かい肉壁の感触が気味悪い。
なんとか抜こうとして閉じたり開いたりするステラ指が、皮肉にも円香の官能にトドメをさした。
「ああああっ、姉様!姉様っ!やっと円香のこと責めてくださいますのね。嬉しいいい」
「シショー……ステラ…シショーのこときらいになったの……ううん、違う。シショーは……いつだって」
師匠の事を信じ続けるステラ。
しかし、円香にそれが通じることはなかった。
「ああっ、いいっいいわっ、私も…私も…そう、姉様も一緒に……」
円香の指が再びステラのアソコを嬲りだした。
「やだーやだー、もう…もうゆるしてよ……」
弟子の哀願は師匠に届かない。
ステラの指は一層のこと激しく動かされ、円香の指はステラの奥深く潜り込み押さない肉壁を刺激する。
まだ幼い魔法少女に官能が芽生えかけていた。

「あ…が……シ、シショー……ステラ……変になってきた……ひくぅ…」
それはステラの心が壊れることを意味している。
幼い優秀な魔法少女は自分の心が壊れるのを必死で防いでいた。
「まける…もんか……シショー…たすけるんだ……」
そして、最後の望みを託して、師匠に語りかけた。
「ステラね…あぐっ……ひと…りでカレー作ったんだよ。えらい……でしょ……」
「ああっ、姉様!私…イきますううう」
「シショー……と…一緒に…ひくぅ…食べようって…あっああ…がんばった……んだよ……」
「あふっ、あふぅ……姉様の指…しゅごいいい」
「シショー…ほめてよ…ステラのことほめてよ……」
ステラの最後の呼びかけも、円香には通じなかった。

それどころか、
「ふふふっ、姉様のことは、円香がしっかりと食べてあげますよお、あぅ!私、もう…イきそうですうううう」」
「……シショー……あっ!ひきゅうううううん」
ステラの中で、プツッと音を立てて何かが切れた。
そして、幼い魔法少女は生まれて始めての絶頂を味わった。
「ふああああああああああああああ!」
師匠と弟子は同時にイき、同時に意識を失った。

魔法少女の痴態をニヤニヤ眺めていた魔族の男は、泣きながら失神しているステラの耳に舌を突き刺した。
先ほど円香にそうしたように。
317未定 中編 4/7:2010/09/19(日) 07:56:19 ID:LmjbBRht
どれくらい気を失っていたのかわからない。
やっと正気を取り戻した円香の眼前には、可愛い愛弟子の変わり果てた姿が横たわっていた。
全裸にされて、ゴロリと横たわっている。
股間の下には水溜りも見える。
「ステラ!ステラー!」
駆け寄り抱きかかえ、キッと魔族を睨む。
「こんな小さな子供にまで…あなた達絶対に許しませんわ。私の命と引き換えにしても、必ず滅ぼしてやりますわ」
呪詛にも似た口調で魔族を罵るが、それは直ぐに自分に変えることになる。
「何を言ってるのかな?ステラちゃんをそんなにしたのは師匠の君じゃないか」
「あなたこそ、何…言って……る……え?…そんな…まさか……」
「さっきまで、姉様と楽しいことしてたんだろ?あれ?姉様はココには居ないねえ。最優魔道士様は誰とHしてたのかな?」
円香から血の気がサーッと引いていく。
「エヘヘ、思い出したんだねシショー、ステラとっても痛かったんだよ」
「ステラ!気が付いたのですね」

「シショーもだらしないなあ、ステラずっと起きてたよ」
「え?」
ステラから魔力が開放されるのを感じた。
それは自分を標的にしている。
「雷矢!」
「雷荒神!」
師匠と弟子、ほぼ同時の魔法詠唱だったが、威力が勝っていたのはステラの方だった。
「きゃああああああ!」
防御魔法も巫女装束も無い円香は、全身に電撃魔法を受けたショックで半失神に追い込まれた。
残っていた魔力もほとんど失ってしまった。
「シショー弱っちいなあ、修行がたりないぞー」

「あがっ…ス……テ…ラ……」
弟子の様子がおかしい。
満面の笑みを浮かべているが、瞳には光が全く見えない。
濁りきった目が円香に向けられている。

そして、全裸のステラの股間にありえないものが付いているのに気が付いた。
「ステラ!あなたそれ!」
前の大戦の時にもあった。
魔族に堕とされた魔法少女の中に、魔法でペニスを生やされてしまった仲間が居たことを思い出していた。
「まさか…ステラが……堕とされましたの…」
「感謝してるんだよ。君が居なければこの天才ちゃんを堕とすことは出来なかっただろうし、俺様は今頃死んでいたかもしれないしね」
ガクガクと震える円香。
魔族の嘲りに反論すらも出来ない。
「ほんと、君は最優だよ。表彰状をあげたいくらいだ」
「いやああああ!」
両耳を手で塞ぎながら崩れ落ちる円香。
その直ぐ近くで可愛い子供の声が聞こえた。
「ねえパパ、シショーにコレぶち込むんだよね」
「そうだよステラ、遠慮せずにやりなさい」
「は〜い」
318未定 中編 5/7:2010/09/19(日) 07:56:51 ID:LmjbBRht
無邪気な返事は円香にとって死刑の宣告同然に聞こえた。
動かない身体では逃げることも出来ない。
ステラが有り得ない太さのペニスを擦りながら近づいてくる。
これ以上ないほど極上の笑顔で弟子が師匠ににじり寄る。
「ダメ…来ないで……いや…来るな…来るなあああああっ!」
円香は完全に恐怖に包まれてしまった。
「ひどいなあシショー、ステラ傷ついちゃうなあ」
満足に動けない円香を小さな足で蹴って、うつ伏せになるように転ばせた。
「エヘヘへ、シショーのお尻ってビショビショだね」
先ほどの凌辱と、姉との幻覚Hによって円香の秘所は見事なまでに熟れきっている。
そんな恥ずかしい指摘をまだ6歳の女の子にされることになろうとは、情けなさで円香の精神はズタボロに近い。

「やめて…ステラ……」
「だ〜めっ、シショーだってステラのお願い聞いてくれなかったもん、おあいこだよ」
ステラのペニスが円香のアソコに挿入された。
濡れまくりの円香はそれをあっさりと受け入れた。
誰に教えられたわけでもないのに、天才少女はピストン運動を始める。
「シショ―、ステラなんだか楽しいよー」
「あっあひいいっ、あっ、ああぅ」
ペニスの抜き差しに反応して喘ぐ円香。
「あびいいいい!ばめえっ!ズテラ…もうやえええええ!」
「駄目ですよ〜これからもっと気持ちよくなるのにー」
「あぼぅ……ぐひゅうううううう…はええええっらめえええ!」
「シショー、ステラいっちゃうううう」
天才魔法少女の有り得ない白濁液が、最優魔道士の中にぶちまけられた。
1度の射精ではステラのピストン運動は止まらない。

「あう…もう……だめ……これ以上…………私死んじゃう……」
「大丈夫だよ、ステラが回復魔法掛けてあげるからね」
「いやああああ!」
円香の叫びとともに、再び凄まじい勢いで膣内にの精液が注ぎ込まれてゆく。
その生暖かい感触はあっという間に子宮にまで及び、円香はそのおぞましさに震えた。
可愛い弟子に犯された事を思い知らされた最優魔導士の頬に涙が伝う。
「あれー、シショー泣いてるの?ほんとだらしないなー」
「うう…もう……許して……」

「ステラ、一度抜いてあげなさい」
「は〜い」
股間に差し込まれたペニスが抜かれ、途端に最優魔道士の中から愛液が噴き零れた。
「シショーってぶざまだね。あ、もうシショーじゃないのか。ステラのほうが優秀だもん」
「そうだよ、これからは豚女っていってあげなさい」
「はーい、よろしくね豚女」
「あ…が……ス…テラ……」
可愛い愛弟子の変貌が、とても信じられない。
夢なら覚めて欲しかったが、これは現実だという絶望を全身で確信する円香だった。

「さて、メインイベントといこうか元師匠ちゃん」
「もう…いいでしょ……まだ…なにか……」
「おや、わからないのか?君は優秀だと思っていたが、買い被りだったようだな」
魔族の男がペニスに似た産卵管を股間からぬうっと伸ばすのが見えた。
「ひぃ…ま……まさか…」
そうだった。
敗北した魔法少女の運命を知らないわけではなかったのに。
魔族が進行してきた本来の目的を失念していた。
ついに最優魔導士に魔族の卵が植え付けられる時が来た。
「いや…です……あ…」
円香は何とか逃れようと、最後の力を振り絞るのだが魔法力を完全に奪われた状態では成す術が無い。
319未定 中編 6/7:2010/09/19(日) 07:57:24 ID:LmjbBRht
「いやっ、それだけはいや!…たすけて……ステラァ……たすけてぇ……」
だが、弟子はその願いを聞くどころか、円香の肛門に指をかけて広げようとしている。
「入りやすいように広げてあげるね豚女」
「おいおい、そっちじゃないぞ。その上のグチョグチョしたとこだ」
「えー、この穴しゅぽしゅぽで可愛いのにー」
ステラはちいさな人差指を円香の肛門に抜き差しして遊び始めた。
「あっ…ひ!やめ…ステラ……ああっ、そこはダメ…」
まさかのアナル責め、想像もしていなかった出来事に最優魔道士の心が壊れ始めた。
「あっごめんねー、腕まで入っちゃった」
ズブブブブ、ステラの腕が腸にまで届き、腸壁を小さな指が掻きまわした。
「うわああああ!そこ…擦るなあああ!私は姉様だけの……私はあああああああ!ぶひいいいい!」
「なにそれ、本当の豚みたい。ねえパパ、この人面白いよ、こうやって指とか入れたら、変な顔で叫ぶんだよ」
「それはアヘ顔っていうんだ。覚えとくんだよステラ」
「は〜い」

子供の指でアナルを責められて前後不覚状態の円香。
魔族の男がアソコに産卵管を挿入しても、気付くことが出来ないでいた。
ほどなくボコッボコッと卵が巫女戦士に送り込まれていくと、否応なく仰け反り喘えがされた。
「あひっ!は、入って来たああ!これっ卵?だめ!だめえええ!ああ…………」
「クククッ、我々を散々悩ませた魔法少女も哀れなものだな」

数分でおなかがはちきれるほどにまで卵を植え付けられてしまった円香。
最初の卵が子宮内に届いたと同時にその意識は完全に途切れてしまっていた。
黒髪を振り乱して白目を剥き、だらしなく横たわるその姿はまるでカエルのようであり、
凛々しかった巫女戦士の面影は一片も残っていない。
「あぶぅ……おぼっ………」
時折むせるようにして唇から魔族の体液が噴出されている。

「ねえ、この豚女のお尻にぶち込んでもいいでしょ?」
ステラが股間から生えた自分の腕よりも太いペニスを揺らしながらおねだりし、
「ああ、構わないよステラ」
魔族は簡単に許可を与えた。
「わーい」
天才魔法少女は嬉しそうに師匠のお尻にそのペニスを差し込んだ。
スブズブ、ユサユサ、ステラの一物がアナルをかき回す。
「あれ?豚女何も言わないよ、おいっ、さっきみたいにブヒブヒ言えよお」
気を失っている円香は、アナル挿入されても何の反応も無い。
「つまんないなー」
そう言いながらも、ステラはその挿入を止めようとはしない。
しばらくすると、円香のアナルの締め付けの感触が徐々に快感に変わっていった。
「きゃはっ、何これ気持ちいいー」
ステラが笑うたびに股間のペニスが硬さと太さを増していく。
白目で失神する円香の口からあぶくが噴き出ている。
「ステラちゃんは末恐ろしいな」

その時、ステラたちの周囲に上空から幾本もの光の矢が降りて、砂ぼこりを巻き上げながら10人の魔法少女が姿を現した。
意識を取り戻したジョーイが派遣した援軍の到着。
やってきたのは鈴香の指導の下にある12〜15歳の魔法少女たち。
青をベースにしたワンピース風の戦闘衣装を纏っている。
一人は飛行能力の無い鈴香を抱きかかえていた。
320未定 中編 7/7:2010/09/19(日) 07:57:58 ID:LmjbBRht
平原に降りた鈴香は目の前の惨劇に言葉を失った。
勇敢なはずの魔法少女達からも小さな悲鳴が漏れている。
自分達の憧れの先輩、先の大戦の伝説の魔法少女がボロボロになるまで凌辱され、全身粘液まみれで這い蹲らされているのだ。
そしてあろうことか腹部が異様なまでに膨れ上がったその様子は、最悪の儀式が完了している事を知らしめた。
「うそ…円香様が……」
「卵……埋めら…れ」
「うぶええええ」
一番未熟な魔法少女の口から嘔吐物が噴出した。
その絶望的なおぞましさに他の魔法少女たちの顔色も完全に青ざめてしまっている。

そして笑いながら醜い肉棒を妹のアナルにブチ込んでいる6歳の愛娘の姿に、
陽気な元天才魔法少女鈴香も、気を失いそうになるほどの眩暈に襲われていた。
「鈴香様しっかり」
リーダー格の魔法少女がふらついた彼女を支え、
「5311戦闘態勢を取れ!」
号礼一下、動揺していた魔法少女達は正気を取り戻し、素早く空中を含めた全方位に展開した。
彼女達は個人レベルではステラはおろか魔族の男にも到底及ばないが、収束された魔法力の威力はそれを補って余りある。
しかも魔族第三席の男はステラとの戦闘でほとんどの魔力を失っているうえに、
頼みの触手の攻撃も、10人もの魔法少女を相手にするのは不可能だった。
まともな戦闘なら、魔法少女たちは魔族の実力者を見事に屠っていたに違いない。
だが、狡猾な魔族の男は既に絶対絶命のこの場を離れる算段を終えていた。

「己の所業を悔いて散れ!」
リーダー格の魔法少女から攻撃合図が下りようとしたその時、
「ククッ、見た所円香より強い奴はいないようだが、貴様らも卵を植え付けて欲しいのかな」
魔族の発した呟きは、魔法少女たちをもう一度怯ませるに十分だった。
魔法少女憧れの魔道士の無様な姿を、自分達に置き換えてしまった少女達の心に隙が生まれた。

「俺様を倒すチャンスだったのに残念だったな」
その隙に魔族の男とステラは空間の歪に消えた。
『いい余興を思いついたぞ。円香は残した方が面白くなる』
「バイバイ。次はママのアヘ顔見るからね」
「ステ…ラ……」
我に返った魔法少女たちが円香の介抱に向かう傍らで、鈴香は呆然と魔族と愛娘の消えた空間を見つめる事しか出来なかった。
321未定 中編:2010/09/19(日) 08:21:00 ID:LmjbBRht
以上、中篇です
322名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 11:15:15 ID:UGbgXYqo
ひでえ。
酷すぎて見るに耐えない。
幼女相手に無惨の極み。
悪堕ちもえげつない。
つまりは最高にGJ!!!!!という事だ!!!

後編、楽しみにしてます!!!
323名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 11:54:01 ID:zgoo5Q6f
増援たち。タイミングわかってるじゃないかw
324名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 18:41:12 ID:Gehr8IyS
GJ
325名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 19:43:35 ID:ElSeo9+d
GJ
326名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 22:49:26 ID:iuCBcqXY
展開はスキだけど二十歳かぁ
327名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 22:54:15 ID:ElSeo9+d
>>326
魔法少女は何歳だっていいじゃないか……
70だって生きているんだ現役なんだ……
328名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 23:01:31 ID:LXJhFDA+
魔法少女を名乗っていいのは18歳までだよね
329名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 23:07:03 ID:ElSeo9+d
>>328
俺のプロットの半数以上がアウトなんだが
330名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 23:16:13 ID:ePcsunMS
まあ、定義論はともかく、>>329の暖めているプロットの大半は、キャラが18歳以上でないと成立しないという物語なのか?
それはそれで、ちょっと興味あるね
331名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 23:57:02 ID:FAtr+wyq
ばっかおめー、この作品に登場する魔法少女は全員18歳以上で嫌がっているようにみえても皆自分で望んで参加してんだよ
言わせんな恥ずかしい
332名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:24:46 ID:zC/rXGN2
六歳と二十歳だと・・・! 魔法"少女"はどこに!
333名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:57:00 ID:Dd+epMlw
リリカルなのはでどのシリーズを選ぶかみたいな。
334名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:59:51 ID:dIb62mPo
上の話見てちょっと思っちまった。

敵対した魔法少女を専門的に刈る部隊なり、アサシンなりいるんじゃないのかと。
まあ、それで話が思いつくわけもない。
335名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 03:27:11 ID:pFIqV5nM
ハイティーンの魔法少女って意外とここじゃ少数派かもしれない。
空洞埋めてくれる執筆者かむひあ〜!
336名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 04:07:55 ID:Wdj0YIXW
触手スレで一応二次創作っても殆どオリジナルの魔法少女モノをダラダラと書いてるんだが、
リメイクした奴をこっちに投下したら迷惑だろうか?
337名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 05:28:45 ID:zC/rXGN2
全然オッケー。どれのことか、なんとなく想像つくけど・・・
(出だしの一発ネタから、段々路線変更して行き、今はまだ未完のあの作品かな)
このスレにも、俺が続編を心待ちにしている『ブラッドサイズ』という、他スレ投下作品のリメイクから始まったシリーズがあるしね
338名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 08:39:21 ID:7jSJQ/2p
>>336
ようこそ
339名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 09:49:49 ID:Ad6Rzi3w
触手さまのお力なら老婆をその場で幼女に組み替えるのもまた容易なこと……
若返りの術や逆の老化の術もなんでも可能なのです
さああなたも触手さまを崇めてそのご加護を受けるのですニョロ

(ていううか魔法がありなんだからなんでもありなんちゃう?
10^10歳のロリババアとかじつは2000歳だけど14のときに成長が止まったとか
尻から魔法を出す魔法幼女とか魔法を打つ度に胸が肌蹴る魔法少女とか
一般人にレ○プされる敵女幹部とか主人公の愛玩用ペットな敵ショタとか)
340名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 11:45:51 ID:pFIqV5nM
〉336
カマーン!
341名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 12:30:15 ID:ixAkbPtD
>>339
ロリババア…実に上等なり!
342名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 12:33:53 ID:iCLpV2SX
例えばコレクターユイ方式の変身システムで剣術、体術、槍術、弓術、符術の5形態に変身する改造巫女服剣聖な魔法少女を魔法少女と呼ぶのならヒロインスレ送りで良い気がする
343粉砕天使の人:2010/09/20(月) 13:09:05 ID:Wdj0YIXW
>>337>>338>>340
んじゃ、お言葉に甘えさせて貰いマス
344粉砕天使の人:2010/09/20(月) 13:13:03 ID:Wdj0YIXW
粉砕天使ナツメ 


序章 〜Awakening〜

「い、嫌ァァァア!パパっ、ママーーーァっ!!!」

真夜中の閑静な住宅地。降りしきる雨音を切り裂き、少女の悲鳴が響き渡る。
幹線道路から少し入った所に立ち並ぶ、ありふれた二階建ての一軒家。
駐車場に止められた車のボンネットは微かに温もり、この家の住人たちが帰宅からまだ間もない事を物語っていた。
外灯に照らされる表札。そこに刻まれた二文字の漢字。
それが今宵、何もかもを奪われた一家の苗字だった。

……―――――『藤沢』



「い、い、ひぃっ!やめ、やめぇ、やめてぇぇぇぇえーーーーーー!!」

幼い顔立ちを恐怖一色に歪め、狂ったように泣き叫ぶ少女。
その白く細い四肢には、腐臭を放つ幾筋もの触手が絡みつき、彼女の両脚をMの字に開かせたまま拘束している。
股間を覆っていたパンティは今や足首にぶら下がり、少女が暴れるたびに降伏の白旗のように振り回されていた。

「あぐ…ッ!やだァ!こんなのっ、こんなのーーーっ!!」

彼女を背後から抱きかかえるようにして捕縛しているのは、大人の背丈ほどもある大きな肉の塊。
グロテスク極まりないその体からは、無数の赤黒い触手が伸び、その少女、藤沢ハルカの全身をまさぐっていた。
股間に頭を埋めた極太の一本が蠢くたびに、カーペットの上には真っ赤な印が滴り落ちる。
その処女喪失の証を上書きするようにして、今度は乳白色の粘液がどろりとこぼれ落ちた。
幼い娘の膣内を自らの子種で満たしても、肉欲の化身は休みもせず抽送を続ける。

「いやああーーーッ!!ハルカ、ハルカぁーーーーーっ!!!」

数歩と離れぬ床の上では、少女の母親が四つん這いにさせられ、突き出した二つの穴を触手で蹂躙されていた。
二人の娘を産んでもなお衰えぬ女の体に、三人目となる命を宿らせるべく、怪物は己の種汁を注ぎ込む。
膝まで下ろされたベージュのショーツは、溢れ出る白濁液で既にクリーム色に染めあげられていた。

「お願いっ!ハルカを、ハルカを放し――――むぶッ!?」

口腔にも触手をねじ込まれ、愛娘の解放を求める叫びは、肉棒をしゃぶる湿った響きへと変わり果てた。
揃って嬲り物にされる母娘の眼前には血溜まりが広がり、その中には物言わなくなった壮年の男性が伏してる。
妻と次女を助け出そうとした一家の主は、唯一の武器となったゴルフクラブを握り締めたまま、無残にも胸板を刺し貫かれ息絶えていた。
拡散した瞳孔は、愛する家族が惨たらしく陵辱されていくその様を、物言わずに見つめ続けている。

「なんでぇ!なんでこんな、なんでこんな事するのっ!!ねぇってばぁぁぁぁあ!!…あぅっ!!」

5月の連休を軽井沢で過ごし、渋滞を掻き分けようやく帰宅した一行を待ち受けていたのは、留守の間に床板を突き破って入り込み、我が物顔で居座っていた手負いのローパーだった。
二階の次女の部屋で待ち構えていた怪物は、後部座席に長時間揺られ続けて帰宅したハルカを一瞬の内に捕獲し、彼女の初体験と駆け付けた母の貞操、そして父親の命を永遠に奪ってしまった。

「や、やぁーーーーー…っ!!」
「むぅ!?むぶうぅぅぅうーーー!!」

母と娘の体が同時にビクンと跳ねた。
ローパーはその身をブルブルッっと震わせたかと思うと、今宵三度目となる射精を敢行する。
膨れ上がった肉棒が真っ白に爆ぜ、ほんの十分前までは穢れひとつ知らなかった少女の膣内に、天文学的な数の精子を泳がせる。
345名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 13:14:09 ID:iRGBkvdO
スイートナイツはヒロインスレだったな
346粉砕天使の人:2010/09/20(月) 13:15:14 ID:Wdj0YIXW
「嫌ぁぁぁあーーーっ!?また、また来るーーーっ!!」

数多の形態を持つ怪物達の中でも、このローパー型の繁殖能力は他の追随を許さない。
体中の精巣で常時生み出されている精液は、並みの避妊薬では効き目が無い上に、一度注ぎ込まれれば女性の膣内で実に3ヶ月以上にも渡り生き続けるのだ。
安全日など何の意味も為さず、医療機関で適切な措置を受けなければ、確実にその子孫を宿す事となる。
生殖器の他に必要最低限の器官しか持たない身体構造は、胎内での並外れた成長速度と、出産時における母体への負担軽減を実現し、非常に短いスパンで沢山の子供を生ませることが出来るのだ。

「ひ、ひッ!もうやめ、やめぇーーーっ、……あぐっ!?」

気が振れてしまいそうな悲しみも、壊れてしまいそうな快楽も、そびえ立つ肉の塊は微塵も汲んではくれない。
自らの眷族を栄えさせる為だけに、年端も行かぬ少女の膣へ、夫の亡骸を前にした妻の身体に、枯れる事無き命の素をひたすら注ぎ込み続けていく。



そして今夜。ひとつの物語が幕を開ける―――――。

「うぐ、あぐぅ…っ!!お姉ちゃァん!お姉ちゃーーーーーん!!」

呼んでいる。誰かが呼んでいる。
そうだ。この声は間違いない。
妹のハルカだ。
ハルカが助けを求めている。
でも一体、なんで…?

「……―――痛っ!!」

焼けるような痛みが、ようやく彼女の意識を暗い沼から救い上げる。
少女の右腕は、百科事典を握り締めたまま、肘の辺りから有り得ない角度に曲がっていた。

「―――っ!!!」

長女の頭の中で、途切れる寸前の記憶が蘇る。
バスルームから出てパジャマを着込んだ直後、家中に響き渡った悲鳴と振動。
無我夢中で二階へと駆け上がり、そこで彼女が目にしたものは、血の海に倒れ伏した父親の姿と、巨大な肉の塊に抱きかかえられたまま暴行されている妹のハルカだった。
この世の物とは思えぬ光景に凍りつく長女の目の前で、四つん這いにさせられた母親が下着を降ろされ、露になったふたつの穴に、怒張し震える触手を容赦無く挿し込まれた。
挿入の瞬間、母の口からはそれまで聴いた事もない呻きが発せられ、その顔は苦悶とも恍惚とも取れる女の色に輝いたのだった。



「う…う、ぅ…っ!うわあぁぁぁぁぁぁぁぁあーーーーーっ!!!」

例えるなら、ぷつん…と。
こめかみの辺りで何かが途切れたような音がした。

訳も分からず、長女は手近に転がっていた分厚い本を掴み、その背表紙で化け物に殴りかかっていった。
しかし…殴打の瞬間、その右腕は肉の縄に絡め取られ、『ごきり』という嫌な音が聞こえ―――――。
そのまま長女の体は宙を舞い、クローゼットに勢いよく叩きつけられたのだ。
空に向かって堕ちて行くように彼女の意識は遠のいてゆき…、そして現在に繋がる。
347名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 13:15:19 ID:iRGBkvdO
おっとリロードしてなかった。
投下中だったのか。すまない
348粉砕天使の人:2010/09/20(月) 13:17:36 ID:Wdj0YIXW
「ハ、ハルカ…っ!うぐッ!?」

右腕だけではない。立ち上がろうとした彼女の背筋を鈍い痛みが走る。
半歩と踏み出さない内に、長女は前のめりの体制のまま床に突っ伏した。
口の中には鉄の味が広がっていく。

「く、くうぅ…。―――――あぐっ!?」

何とか頭を起こした彼女の首筋に、肉色の枷が掛けられる。
慌てて左手で掴んでも、ローパーの触手はギリギリと食い込むばかりで、一向に緩む気配が無い。
粘液に濡れたその表皮は幾筋もの血管が走り、ドクンドクンと規則正しい鼓動を刻みながら、鎧のように分厚い筋肉を軋ませていた。
その気になれば、こんな細首など花の茎を折るようにして切断してしまうだろう。

では、なぜそうしないのか?

答えは簡単だ。
その顔にまだあどけなさを残しつつも、長女の身体は同世代の平均を遥かに上回る発育振りを示している。
これだけのプロポーションの持ち主は、アイドルにだってそういない。
怪物がそれを見逃す筈がなかった。
波打つ皮膚に浮いたシワは唇のように歪み、舌なめずりをしている様ですらある。
長女の方も、怪物の意図を察したようだ。

「お願い…!だったら…っ、ハルカはもう、ハルカはもう放してあげて…ッ!!」

その悲痛な願いが届いたのかどうかは判らない。
耳も口も目も無いこのバケモノから、返事が帰って来るはずが無かった。
彼の者が持つ器官で、唯一人間と共通するもの。生殖器。
彼らはこれひとつで一生に求める全てが足りてしまうのだ。
その内の一本が、長女の方へとやって来る。

「―――あっ!」

第二ボタンまで外れたパジャマの襟元から、それは侵入してきた。
きめ細やかな肌を舐め回しがら這い進み、胸板の上にでんと構えた二つの果実を探り当てる。
床に押し付けられて潰れ気味の乳房。
その柔らかな谷間に、怪物の生殖器は頭を埋めてきたのだ。
ボディソープの香りが残る柔肉に、強烈な悪臭を放つ粘液が塗り込まれていく。
左右にピクピクと曲がっては戻るその運動は、まるで長女の躯を品定めしているかのようだ。

「…うぐ!!」

首に巻きついた触手が力強く収縮し、彼女の体はローパー本体へ大きく引き寄せられる。
陵辱者の興味はどうやら、妹より遥かに豊潤に育った長女の肉体へと移り変わったようだ。

(だったら早く…、早くハルカを放してよ…っ!!)

しかしどうやら嘆願が受け入れられた訳ではなかったようだ。

「―――なっ!?」

新たに伸びて来た二本の触手が、尻を突き出させるような体勢で彼女の腰を持ち上げると、パジャマのズボンの一気に太腿までずり降ろしたのだ。
現れたのは晴れ渡った五月の空のような淡い水色のショーツ。
群がる触手たちは股布越しに彼女の秘所を撫で上げ、滴る粘液でその下着を群青色に濡らしていく。
349粉砕天使の人:2010/09/20(月) 13:20:17 ID:Wdj0YIXW
「や、やめぇ…!お姉ちゃんまでしないでぇーーーっ!!」
「ナツメ!逃げなさいっ!!ナツメーーーっ!!!」

犯されながら自分を庇う家族の声が酷く遠くに聞こえる。
なぜ自分はこうまで無力なのか。
なぜ助けようとしているはずの妹に命乞いをさせているのか。
一体何が、自分には一体何が足りないと言うのか。

―――力?覚悟?それとも勇気?

分からなかった。
自分たちにはもう、怪物の意のままに蹂躙され、その子孫を産み落とす未来しか残されていないのか。
こんなモンスターの子を宿すために、自分は今日まで生きてきたというのか。

憔悴に焦がされた思考はもはや意味を成さない問答を繰り返す。
ひやりとお尻を撫でる冷たい空気。
ゴムを伸ばされたショーツが剥かれ、下半身が丸出しになったのが感じられる。

「ごめん…、ごめんハルカ…」

もう終わりだ。
いや、絶望の始まりだ。
きつく目蓋を閉じて歯を食い縛り、股間を貫く痛みに耐えようとしたその瞬間…。



一筋の閃光と共に、世界は反転した。



「クギヤァァァアーーー!!」

一瞬、月の破片が窓から飛び込んで来たのかと彼女は思った。
降り注ぐ硝子の雨。
どこに発声器官が備わっていたのやら、今まで一声も発しなかったローパーが怪鳥のような絶叫あげ、滅茶苦茶に触手を振り回す。
放り出されたハルカは運良くベッドシーツの上に。
一方の長女は乱された服を直すことも忘れ、カーペットの上に伏したまま呆然とその光景を眺めていた。

「ギィ!ギィィ!ピギーーーーーーーぃ!!」

ローパー型の怪物は一瞬にして支配者の座から蹴落とされた。
その体には、蒼白い光を放つ串のような物体が三本、矢の如く突き刺さっている。
のたうつ化物の触手が頭上すれすれを掠め、ようやく我に返った彼女は慌ててショーツとパジャマを履き直す。

――――ガシャァーーーーーーーーン。

再び破砕音。
先ほどの閃光が空けた穴を、更に大きく広げて窓を打ち破り、ひとつの影が部屋の中に踊り込んできた。

「え…!?」

それは、人の姿をしていた。
それどころか…窓から射し込む街灯の光を背に立つその輪郭は、自分と似たような年頃の少女のものだ。

長女は言葉を発することも忘れ、その姿をまじまじと見つめる。
降り積ったばかりの雪のように白いプラチナブロンド。
銀貨を溶かして鋳造したような灰色の瞳。
高すぎず低すぎない鼻梁に、強い意志の力を宿したシャープな眉。
淡い中間色で統一された顔の各パーツは、まさに完璧としか言いようが無いバランスで配置されている。
人形のように華奢なボディラインは、新月の夜空を思わせる黒一色の衣服で包まれ、呆れるほど白い肌と絶妙なコントラストを織り上げていた。
350粉砕天使の人:2010/09/20(月) 13:23:06 ID:Wdj0YIXW
(天…使…!?)

或いは死神か。
いずれにせよ目の前の少女の纏う空気は、とても現実のそれとは思えなかった。
神話か戯曲、あるいは御伽噺か何かから飛び出してきた人物。
自分の願望が生み出した幻なのかとさえ思ったが、一歩踏み出すごとに響く硝子の音が、そんな迷いを打ち消していく。

(い、一体…なんなの?)

唐突に展開された超越者同士の対峙に、長女の思考はついて行けない。
彼女の困惑を他所に、二階の窓から飛び込んできた黒衣の少女は、自らの手する武器の照準を化物に定めた。
優美でいてどこか冷たい銀色の弧。
その両端からは先ほどの閃光と同様、蒼白く輝く弦が伸び、今まさに撃ち出されんとする光条をキリキリ音立てながら捉えている。
つまりこれは――――弓矢だ。

よりにもよって。銃が数百メートル彼方の敵を倒し、ミサイルが大陸を跨ぐこの時代に、事もあろうか弓なのだ。
見た事もない文字と、十字架の紋章が刻まれたその原始的な武器は、宗教染みた匂いさえしている。
だがしかし…蒼白く輝く矢先で狙い定められたモンスターは、明らかに恐慌し、平静を失っていた。

「シィィィィィィィイイ!!」

怒りと恐怖に任せた咆哮。
一番太い筋骨隆々の触手が、部屋の隅にあった書棚を手繰り寄せ、天敵めがけ投げつける。
書物をドサドサと振り撒きながら、木製の本棚があわや天使を直撃しようとした瞬間、彼女は軽快なステップでその身を翻し、飛来した家具に右手で裏拳を見舞う。
細腕から放たれた信じ難い一撃で書棚は軌道を修正され、破砕音と共に窓枠に突っ込み停止した。

「………………………」

呆気に取られ声も出ない長女。
圧倒的な戦力差に身動きひとつ出来ない化物。
目の前の存在が放つ威容に、一人と一匹は見えない糸でその場に縫い付けられてしまっていた。
あからさまに追い詰められていたローパーは、藁にもすがる思いで部屋の中を見渡す。
哀れにも、その悪あがきの対象として見出されてしまったのは、ベットの上に投げ出され気を失っていた次女だった。

「…ハ、ハルカっ!?」

幼い体を蹂躙され、真っ赤に晴れた秘部から白濁液を垂れ流し続けるハルカは、再度その身を触手によって捕らえられ、輝く矢の射線上へと突き出されたのだ。

「――――ちッ」

はっきりと舌打ちが聞こえた。
人質を前にしたその瞬間、仮面のように無表情だった天使の顔が明らかに歪む。
およそ知性とは縁のなさそうな見てくれの化物であったが、どうやら弱者を盾にするだけの悪知恵は持ち合わせていたらしい。
キリキリと張り詰める弓先に、微かな焦りの気配が差す。

「フシュー!フシュー!」

怪物の息は荒かった。
無理も無い。今の状態は単純に猶予が出来ただけであり、戦況が彼の方へ傾いた訳でも決して無いからだ。
逃走しようと一歩でも動けば、人質は化物と狩人とを結ぶ線上から外れ、それこそ瞬き一つできぬ間に無数の矢を浴びせられ、サボテンのお化けになってしまう。
うっかり力加減を誤り、人質に危害を加えてしまった場合も同様だ。



女神のように美しいシルエットと、この世の物とは思えないほど醜いシルエット。
およそ一枚の絵に同時に存在できないほどの落差を持ったふたつの影を、長女はただ見つめることしか出来ずにいた。
戦いに関する知識など何ひとつ有していない彼女でも分かる。
動けないのだ。目の前の一人と一匹は。一歩たりとも。

そして、余りに無力な自分も。
351粉砕天使の人:2010/09/20(月) 13:25:07 ID:Wdj0YIXW
「ぉ…ねぇ……ちゃ…」

「!!」

部屋の空気を微かに震わせ響いたその声。
聞き間違うはずは無い。

(――――ハルカ)

気を失っていた妹の瞳が僅かに見開き、倒れている姉を見つめている。
涙に濡れたその瞳が訴えているのは救済か、それとも別れの言葉なのか。
バケモノに犯された挙句、人質に取られている妹の瞳。
その弱々しい輝きは、今にも消え失せてしまいそうだ。

それでも彼女は闘っている。
何もかもが折れてしまいそうな絶望と。
気が狂ってしまいそうな恐怖と。

(…それなら、……それなら!!)

ここで伸びている訳には行かない。
何としても、例え命と引き換えになったとしても、妹を救い出す。
今この瞬間は、それだけが全てでいい。
自分の、藤沢ナツメの全てでいい。

「…く…ぅっ」

折れ曲がり激痛が走る利き腕を叱咤し、敵に感づかれぬようカーペットの上を這う。
向かう先には父の亡骸。
ようやく顔の見える位置まで這い進んだナツメは、無念に両目を見開いた父の死に顔に息を呑む。

(……パパ……)

思い出が走馬灯のように流れる中、まだ温もりを失っていない指を一本一本丹念に解き、ゴルフクラブを父の手の内から抜き去る。
確かこれは去年の父の誕生日に、他の家族みんなでお金を出し合ってプレゼントしたアイアン。
血にまみれたグリップを両手で堅く握り締め、まるで蜃気楼か何かのように、ナツメはゆらりと立ち上がった。

「っ!?」

先に気が付いたのは銀髪の天使の方だった。
端整な顔立ちに驚きと困惑の色を浮かべ、その開きかけた唇が何かを叫ぼうとしていた。
しかし遅かった。
彼女が止めるよりも早く、ナツメは駆け出していた。

「うぁぁぁぁぁぁぁぁアーーーーーーーーーーーーっ!!!」

およそ少女の物とは思えない咆哮。

「やめさいッ!!」

悲鳴にも似た天使の制止も、その雄叫びの前に掻き消されてしまった。
思い掛けない横槍に仰天したローパーが、ナツメの頭を狙って横薙ぎに触手を振るう。
だが、もともと数歩にも満たない距離。ナツメの方が先だった。
352粉砕天使の人:2010/09/20(月) 13:28:05 ID:Wdj0YIXW
打ち下ろされるゴルフクラブ。
彼女が狙っていたのは妹を捕らえている触手の付け根。
ぼっこりと膨らんだ肉の瘤だ。

(――――ダメ!殺られるッ!!)

堪らずに飛び出す黒衣の天使。
そいつらににそんな打撃が通用するはずが無い。
連中の皮膚は見掛けより遥かに強靭だ。
およそ鈍器による殴打などで倒せる相手ではない。
気が動転している長女が次の一撃を繰り出す前に、彼女の頭は触手で薙ぎ払われ、弾け飛んでしまう。
そう思った。天使は思ったのだ。しかし…。



……―――――ズバァァァァァアン。



静寂を打ち破る鋭いインパクト音。

「……――――なっ!?」

ナツメの放った一撃は、ローパーの皮膚を見事に食い破り、紫色の皮下組織へ深々と突き刺さっていた。
インパクトの瞬間、彼女の全身は淡い白色に光り輝き、両腕からクラブに伝わったその煌きが、怪物の強固な皮膚を貫いたのだ。

天使は我が目を疑う。
どう見てもあれはただのゴルフクラブだ。
何らかの力が宿っている武器でも無い。
だとすれば、あの輝きの出所は、この少女自身であり…。

「…ギ、ギ、ギィィィィィィィィィイ!!!」

「―――――!」

怪物の喚きに天使はようやく我に返る。
ゴルフクラブを突き立てられたままの傷口からは、冗談のような量の血液がアーチを描いて噴出していた。
盲滅法に動き回る触手が部屋の調度品を打ち付け、破壊の嵐を巻き起こす。

すぐさま『クロイツァー』の弦を引き絞り、ノッキングした矢を解放した。
光の矢は正確無比に、怪物の胴体の正中を貫いた。
そして駄目押しとばかりに五連発の高速射撃を見舞い、半狂乱のまま踊り狂う肉塊を針山へと変える。
傷口から決壊する血液とエナジーの奔流。内圧を失った肉の袋は、紙風船のようにクシャクシャに萎んでいく。

……―――――数十秒後。
ミイラのような姿に変わり果てた怪物はサラサラと、風も無いのに崩れ去り、小さな粒子となって窓の外へと消えて行く。
狂気の幻想の宴が去り、静けさに包まれる一室。
そこに響き渡るのは少女の啜り泣き。
陵辱者の戒めからようやく解き放たれた妹をその胸に抱き締め、背中まで伸びた黒髪を震わせながら、祈るような姿で彼女はただひたすら泣き続ける。
まるで今夜失ったものと、守り通したものを確かめるかのように―――――。


雨は止み、月明かりが差し、運命の歯車は音を立てて廻り出す。


これが、藤沢ナツメと、葬送天使エミリアの。
二人の出逢いだった。
353粉砕天使の人:2010/09/20(月) 13:37:38 ID:Wdj0YIXW
プロローグオワタ

あっちのスレも掛け持ちしてる住人は、二度にも渡るお目汚しで申し訳ない。
ヒロインがチョメチョメされるのはまだチョイ先です。お許しおば…。

>>347
うんにゃ。むしろ連投支援になったんで多謝。
むしろ長大化常習犯なんで、今度は上手に削っていく所存。
354名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 13:44:40 ID:sH1WNdfN
>>342
なるほど
そっちいくわ



あと粉砕天使の作者様はGJ
355名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 13:54:44 ID:7jSJQ/2p
えぇ!?誰だろうと思ってたら粉砕天使の人だったん!
これこのスレの投下の面子凄い事にならなくね?
356名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 13:55:27 ID:7jSJQ/2p
あ、興奮して忘れてた
投下GJ!
357名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 17:39:09 ID:lYNjXcvW
GJ。早くマルーも出てきてくれ
向こうでの続きも待ってるよ!
358名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 20:42:52 ID:TQDlvaXz
やっぱり最終回の剣崎の笑顔は泣きそうになるな
359名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 20:43:27 ID:TQDlvaXz
すまん、誤爆した
360名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 03:00:18 ID:8CScAVcj
>>339
10^10歳のロリババアも、じつは2000歳だけど14のときに成長が止まった魔法少女もありだが
普通に二十歳になった女は、俺は少女呼ばわりしてやらん!w
(いや、単に個人的なこだわりなんで、スレ的になしという意味ではないよ)
361名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 03:29:58 ID:5TA9TnCO
魔法少女部隊が魔族の攻撃で全滅し陵辱され
唯一生き延びた魔法少女は全身をサイボーグ化し女を捨て、復讐の為に生きると誓い、命を捨てて戦い続けた

数年後、その捨てた全てを穴埋めしてくれる魔族の側室に入り幸せそうに半魔の子供を抱くかつて魔法少女だった女が居た。
362名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 05:27:18 ID:YCkPeAkv
もしかして287の人が投下しにくくなっちゃってる?
俺は20歳でもおkです
363名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 10:30:35 ID:EcKKDvx6
俺もだぜ!
というか彼女たちがどうなるのか楽しみなので投下お願いします。
364名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 10:37:01 ID:siJ8CQ04
高校生ぐらいのってあまりないよね
365名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 18:45:00 ID:Ew5XAezL
高校生「大人になるって悲しい事なの…」
妖精「……」
366名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 19:08:10 ID:Z9vQRSw1
セーラームーン世代だから女子高生の魔法少女が好きだ
367名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 19:11:03 ID:Ezqxj7SH
まあ、まもちゃんは大学生なのに前世云々持ち出して中学生食ったけどな
368名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 19:19:47 ID:EcKKDvx6
まあ、まもちゃんは一応なかよし読者層の女の子を狙った大人っぽく格好良いキャラなんだろう
逆にまもちゃんの思考トレースしてみると
何この中学生?』ぐらいに思ってた相手が(しかもうさぎはセーラー戦士の中で一番子どもっぽいし)
気がついたら気になってしょうがなくなってるというのは当人かなりパニックものだろうし
想像してみるとなかなか楽しいwww
369名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 19:23:51 ID:8CScAVcj
たしかそいつ、なかよし掲載の原作コミックでは高校生だったはず
原作:偏差値70超の一流進学高校の生徒
アニメ:三流大学の学生
370名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 21:22:56 ID:5TA9TnCO
>>369
どうしてこうなった!
371名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 21:55:14 ID:4tKLJKkr
もうローティーンミドル・ミドルティーンを描ける歳ではなくなってしまった
22の夜
372名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 00:35:24 ID:fNfayFLY
魔法少女育成機関のある女学院の生徒会は副学長派が余命短い学院長の後釜に座り学院の秘儀と生徒を軍事目的に悪用するのを知り
学院長の命を助けるため「魔法少女の今後を考える会議」と言う名目で呼ばれた
他校の魔法少女を学院の秘儀である究極の万能薬の材料にせんとする。
一方、他校の魔法少女も学院の秘儀を狙っており魔物を召喚、深夜の学院で各勢力入り乱れて魔術戦を繰り広げる。

こんなネタのSSが投下されればこの問題は一発解決
373名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 03:07:14 ID:/Y4Osywr
>>365
そのネタを使うのはやめろぉぉぉ!!!
374名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 03:29:34 ID:wCHEnlAJ
>>371
た、たかが22で、ローティーンやミドルティーンに思うところがあるなら
俺はどうなってしまうんだ・・・OTL
375名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 05:23:27 ID:SkHWcrLv
>>371
こちとらミドルティーンとかファンタジーになってるから逆にどうとでも
376名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 19:12:14 ID:FmwhH4Ol
>>372
学園もの! そういうのもあるのか!



企画ぽしゃったし書いてみようかな
377名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 22:27:45 ID:VhJRKbP5
>>374-375
おまえらはいいよなぁ


どうせ俺なんか……
378名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 22:56:09 ID:uJWNg91H
>>361
まあ、そういう流れじゃなくても、敵方に走った魔法少女が一人ぐらいいるのは割とお約束だよな。
379名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 23:27:32 ID:lz9dszIg
魔法少女「あたしは故あれば裏切るのさぁ!」
380名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 23:36:39 ID:g49t7tZW
コッセル「シーマ様のフリフリコスチュームを!」
381名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 23:40:21 ID:uJWNg91H
>>379>>380
やめろwww俺が悪かったwwww
382名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 01:45:33 ID:8qLvTN95
>>372
ラストシーンは主人公がレモネード取りに行く間に編み物をしていた相方が死んで灰になってしまうのですね
383名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 03:49:19 ID:MCgH3YL5
>>379>>380
シーマ様に心奪われた俺には最高のご褒美だ。

魔族殲滅の為に占領地区に毒ガス撒いて
そうとは知らなかった魔法少女シーマ様がぐれるとか、見てみたい
384名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 10:19:57 ID:8qLvTN95
戦うのが魔法少女か
戦わないのが魔女っ子なのかの区分が問題だ
385名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 13:21:24 ID:8qLvTN95
PSで魔女っ子大戦が出た頃の昔は
スパ魔女:すごい魔法で戦う魔女っ子(セーラームーン、キューティーハニー)
アダ魔女:成年の魔女(トトメス他特撮ヒロイン系)
魔女っ子:それ以外の魔女っ子
こんな区分があったがアダ魔女がアダルト作品の魔女っ子になったり正義のヒロインや魔法少女に分割されたりで変わった。
386名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 17:26:09 ID:nKfRIRgM
何スレか前にも、その議論は行われたが
どう呼ぼうがその人の自由だけど、魔法少女=バトル物、という定義を一般論だと思うのは止めてほしいな
ぴえろ魔法少女シリーズのように、魔法少女がバトルをするより前から存在した言葉なのだから
387名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 18:13:41 ID:f+E6akrX
>>384
広報担当のアイドルが魔女っ娘で、汚れ役をノリノリでこなすのが魔法少女という認識
388名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 20:22:35 ID:8qLvTN95
このスレだと魔女っ子はスパロボでのマクロス7のように歌で味方を鬼修正とか魔族を浄化とか無いと生き残れないな

逆に某SRPGでは人魚姫合唱団とリリカルな白、金、黒の修羅だけ出撃して2T目に気力MAXになり全てを破壊してしまい他が空気になった悲劇の再来を起こすかも知れないが
389名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 07:02:01 ID:0DUQjk0d
例えが全く分からない俺はすっかりエロゲーばかりやってる自分に気づいた
390名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 11:37:04 ID:E0Gy1HFI
セラムンや東ミュウ、マーメイドメモリー等の少女誌アニメのクロスオーバーになのはさんを加えたらなのはさんだけで全敵勢力に圧勝か
魔女っ子うぉーずやデラックスミッションから入ったSRCの作品に似た状態の作品を見たことある。
それにしても東ミュウの少ない武装で低火力は悪意があったとしか思えない
391名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 17:34:24 ID:Fukys/QG
このスレは基本的に少年漫画的な火力の持ち主が多いよね
392名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 18:09:42 ID:uezATgsZ
必殺戦法が相手の足元にバナナの皮召喚して転倒したところをぐしゃりと踏み潰す
という魔法少女(頭部を踏むときは無論スカートの中が見える)とか難易度高いよなあ。
393名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 18:32:11 ID:q6soZQYr
>>392
目つきが悪くて普段は無免許の金貸しでつきに1回の桃缶がごちそうという黒魔法少女なら
グロ魔法少女をやってくれるよ。

んでもって彼女は男装した魔法少女が実はトラウマ。
394名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 18:46:50 ID:Fukys/QG
>>393
男装した魔法少女で、何故かゆびミルの「ちんぽなめていいよ」思い出した


アーツザビーほしいー書く気力もほしいー
395名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 20:22:08 ID:R4hH/8+9
男装した魔法少女はジュエルペットてぃんくるで活躍中だな
396名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 21:46:10 ID:0DUQjk0d
>>393
なにその鋼の後継
397名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 22:54:13 ID:+4VjffQN
>>393
確かアイツって娘が居ただろ?小説の外伝に登場していたが不況で職探しに苦労していた
代わりに出してやれよw
398名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 23:12:16 ID:KSAMWptr
陵辱バトルもの前提で、敵の化物が喋る方と言語理解できない方ってどっちが受けるんだろう?
モンスターや触手がペラペラ喋ると一気に萎えるって人もいるし・・・。
399名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 23:52:03 ID:GVC9NrRn
喋るタイプの敵は、人質取ったり、各種変態プレイを強要してくる。
無言ないし叫んだりしかしない奴は、本能のままに補食や生殖行為に及んでくる感じだな。
あとカタコトだと下等生物に襲われてる雰囲気が良く出る。
結局は使い方次第じゃないすか?
400名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 00:42:06 ID:3Jdla05V
ウチの触手はカーラジオで会話するんだが・・・
401名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 00:53:00 ID:M7+9mLpa
FM電波を送れるのか
斬新だな
402名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 03:17:37 ID:NjSZrMtI
それって人間の言葉をエミュレートしてるのか。
モデルにアニメキャラ採用してたり、親しい人の声で釣ってみるとか芸達者な個体もいるんだろうか
403名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 03:38:21 ID:YTJgO+iP
うちの触手は地面を叩いてモールス信号で会話だぜ?
後触手の先から出る酸で地面溶かしての筆談もできるぞ
404名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 07:46:52 ID:p2+0oLqC
触手から染み出る酸で敗北し陵辱され放心する魔法少女の腹に自分の物だという証しを灼きなぞって刻印か…
好きになった人にも決して見せる事のできない一生消えない烙印を背負わせて、それからの人生を捨てて自分を追うよう仕向ける…。

飽くなき陵辱の高みへの渇き…。果てが無いんだよな。
分かるよ
405名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 11:08:52 ID:cW2kMHsF
>>397
そんなキャラ居たっけ?と小説漁っていたら確かに居たわw
ラッツベインか、特技「かなりの破壊ビーム」座右の銘「平和のために禍根は根こそぎ絶て」
意外と今時な感じ?それとも5年前からこの手のジャンルは進化していないのか・・・
406名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 20:53:52 ID:ha5XUsxt
スーパー魔女っ子大戦は戦闘力の設定すり合わせが大変すぎる。
セーラー戦士とか最終的にクトゥルフ神話も真っ青な性能を発揮するし。
プリキュアもそうだけど、子供向けのアニメのインフレは設定見ると笑えるよ。
どーせいゆうねん。

少しは慎ましやかなリリカル勢を見習ってほしい。
あれ、マッハ1超えで特記事項なんだそ。
407名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 21:19:29 ID:p2+0oLqC
けど水星の人がなのはさんに勝てる光景は想像できないんだが
408名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 21:35:05 ID:sZ2s+Tre
なぁに、エロの場数で言えばセーラー服美少女戦士のが年季は上さ
409名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 22:51:18 ID:CSTRJEvD
セーラームーンはとにかく銀水晶がチート過ぎる
410名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 01:18:32 ID:dHYFYMVR
>>405
3人姉妹の長女だったな。
んでもって目つきの悪い次女と母親似の三女がいる。
411名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 01:28:48 ID:TDYdGoBw
魔法少女が正体隠して転校してきたばかりに、学校が触手に襲われて、クラスメートもみんな犯されちゃったりとか、
そういうヒロインを精神的に責め立てる展開が欲しい。
412名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 01:55:32 ID:+I2b1Od4
無理やり魔法学園に入れられ「勝敗は時の運!魔法少女は敗北し陵辱されても再び立ち上がる強さが必要だ!」
と言うスパルタ教育で触手に巻かれてもと食いちぎり、陵辱されながら敵の頭を手刀で跳ねる
そんな見た目は小学生、頭脳も小学生、肉体は狂戦士にされた気弱な魔法少女。
今日も半泣きで「ごめんなさい!」と言いながら魔物をハンバーグに変える
413名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 03:19:13 ID:i1kD1247
>>407
何を言ってるんだ。あんなおばさんに負ける奴がいるわけないだろ
414名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 03:51:40 ID:Vrr0LZnv
水でもかぶって反省しなさい!
415266:2010/09/27(月) 11:38:02 ID:6gCXHpMi
ユーリィ「三十路越えると体力的にも色々キツイわあ」
マユ「ユーリィ!?」
416名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 15:10:58 ID:1+R2vYhh
ゲリオス「あ…ユーリィさん、お久しぶりッス」
ユーリィ「んぁ?…何だおめぇ随分老けたじゃねぇの。最初分からんかったわ」
417名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 19:34:21 ID:/CKSYiv0
正体を知らないクラスメイト・教師・家族が全員敵に操られ、抵抗どころか変身すら出来ずに一般人に敗北する魔法少女って王道だよな。
418名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 20:40:54 ID:csevfIEl
変身しない魔法少女に価値はねえ
419名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 21:11:33 ID:SodcedKV
>>418
反論しようと思ったが同調する
変身エフェクトを考えるのが楽しい
それがないのはわびしい
ジョーカーの変身待機のエフェクトかっけえ
420名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 22:59:57 ID:B4SBD7WA
だけど変身後に強制的に変身解除されるのはありだと思う
421名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 23:25:27 ID:U9zLYVxQ
敵に戦力を解析されつくされセカンドフォームを解除され
ファーストフォームで物量に勝る敵に押し潰され窮地に陥る
味方の増援の攻撃で逆転したかと思ったがそんな事は無く痛ぶるように次々と魔法を封じられ更に大ピンチ
そんなシチュエーション
422名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 00:42:09 ID:mNAOQ0Nj
負けたら無言やり恥ずかしいコスチュームにさせられるのはどうだ
423名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 02:14:42 ID:gxhcfxir
そして一般市民に淫乱魔法少女と煽られる、と
424名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 07:40:08 ID:rItcpUsO
>>422
そこはあえて、戦闘開始時に変身魔法に干渉して戦闘コスをエロっぽくしちゃうとか。
羞恥心と乙女の怒りで攻撃力がアップするものの、冷静さを失くし大技ばかり連発するせいで隙と魔力消費が増える魔法少女
425名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 10:48:55 ID:H9sJixp0
変身中に触手に巻かれ、触手がマジカルロッドと同化してフニクラ化してしまうシチュエーション
426名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 12:21:31 ID:6/+VbNQi
触手に巻き付かれた状態で変身したら、融合して強化フォームになった
427名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 14:56:10 ID:x+hk5ZOe
エクシードギルスか…
428名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 18:03:51 ID:sA9owWS8
魔法のロッドと触手が事故で合体しちゃったぞ
意思を持った魔法の杖(とかいて触手と読むんだよ)
それ自身では無力だが、女の子(なるたけ若いの)に寄生することで
変態魔法少女「テンタレス」に昇華するぞ
融合侵食度が高いと第二変態、第三変態と進んでいくぞ
最後の究極変態はめちゃくちゃ強いけど、女の子は触手に消化吸収されちゃうぞ
女の子がいれば(処女にかぎる)いくらでも復活できるけど
融合侵食度が進みすぎるといつかはその女の子は捨てなくちゃいけないんだ
だからよーく融合侵食のペースを考えなくちゃいけないんだ
正義の味方は頭も使わないと勝てないぞ

昔のテレビくんとかああいうの系の紹介文にしてみたが
頭の悪さに自分で吹いた
429名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 19:51:56 ID:BvJTkQZG
多分触手制御ペンダントを戦いで攻撃されたショックで触手に飲み込まれた魔法少女だけど、
ペンダントに付着していた細胞が増殖して復活したりするんだろうな
触手と融合した際の魔法少女のデータはペンダントに保存されていて再生する時はそのデータを基にするんで、
成長してもつるぺた処女に戻ってしまう
430名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:44:47 ID:/28IKCNa
>>428
> 正義の味方は頭も使わないと勝てないぞ
まてw
431名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 21:49:24 ID:cA+rCvyG
キバをTSして魔法少女にしたら名作になりそうな予感
432名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 23:51:27 ID:H9sJixp0
三万六千人の魔法少女と融合した触手ロッドはグロトネリアやミックスジュースの空き缶に匹敵する戦力
433名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 01:06:56 ID:kDL+zlnh
せっかくのエロパロなんだ。強大な敵より変態な敵の方がいい。
それこそフェティシズムが具現化したようなのが。
434名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 01:30:08 ID:kkFXcQ1U
犯した魔法少女のパンティを戦利品として蒐集してたり、
襲った女性を片っ端からスクール水着姿にしていったり、
下半身ではなく腋の下にしか興味を示さなかったり、
人妻以外は絶対襲わなかったり、
女の子らを裸に剥いたあとニーソだけ履かせたりするんですか?
435名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 01:43:23 ID:jxq/u12p
陵辱し石に変えて、石像を本拠地の庭に飾るため
給料は石像の芸術点で決まる組織
436名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 05:58:11 ID:rrFM2r2m
ヴァルプルギスがいかにも魔法少女って感じだな
437名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 07:22:30 ID:kMe3iW0C
>>433
と言われて某000が思い浮かんだ俺は末期

人の欲望を具現化するって設定だからこのスレ、いや、この板の住人の欲望具現化したら、とんでもなくはた迷惑なことになりそうだな
438名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 07:36:32 ID:WF93BB11
>>437
ばかやろう、まだ始まってすらいねえよ
439名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 13:32:56 ID:jxq/u12p
これまでの流れを逆らい、異世界から侵略しにやって来た魔法少女達が公園のおじさんや引きこもりにフルボッコされ奴隷にされるお話
440名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 18:53:51 ID:WF93BB11
書いても書いてもこれじゃないロボ状態になって一行たりとも進まない
というより魔法少女というのがよくわからない
セーラームーンもキューティーハニーもプリキュアもなのはも観たことないし
そこでおすすめの魔法少女コンテンツを教えてくれないか、勉強したい

エスカレイヤー、ファフナー、ヘルシング、仮面ライダーはすでに観た
441名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 18:57:17 ID:4pATQrMQ
仮面ライダー見たんならもはや全て解決じゃん
ライダーをフリル着た魔法を使う女の子にする。それで今のバトル物の魔法少女物全てに説明がつく
442名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 19:01:13 ID:WF93BB11
>>441
最初そう考えたが、ヒロインがオダギリや要潤、黒田勇樹果てはてつをで再生されてしまうんだ
443名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 19:49:00 ID:4pATQrMQ
じゃあ俺がっぽさを感じるコンテンツを挙げるな
エロゲーなら魔法少女アイ、魔法少女イスカ、魔法少女ナユタ
アニメなら魔法少女リリカルなのは
小説ならウィザーズブレイン
444名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 23:03:34 ID:1bfjqist
サリーちゃんやコメットさん、おじゃ魔女
ああいうのでもいいのよ
445名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 23:20:43 ID:tDW+UBpX
てか、一個や二個の作品を見て、「魔法少女というものがわかった!」とか言うのもなんだし
(「なのは」を魔法少女モノの代表みたいに思ってる人たちみたいに)、
そんなもん一つも見ないで、自分の作り上げたイメージで書いても、何の問題もないけどね。
446名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 00:33:18 ID:GPD++7S7
レイアースにファンファンファーマシーに神風怪盗ジャンヌにccさくら
あげればキリないな
447名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 01:01:49 ID:Bjg7DYU8
>>440
むしろその「これじゃないロボ」状態をつきつめて突っ走って欲しい
微妙にズレた新境地…なんて期待大w
448名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 09:18:38 ID:MGBbgFbz
>>446
一瞬レイアースがレアアースに見えてビビったw
449名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 12:42:01 ID:tUlOtagn
>レアアース
魔法少女に薬品つめて触手で攪拌すると魔法少女の体がレアアースになるんですね
……ぜんぜんレアじゃないじゃん!
450名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 13:19:02 ID:MeRBLTId
>>449
希少種の魔法少女と言っても非戦闘タイプの魔法少女とかもジュエルペットやらで希少種では無くなったからな
451名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 13:40:00 ID:OKIUdRbd
プリティ☆ベルの高田さんも希少種には違いないが、
希少種過ぎて完全にスレ違い状態
452名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 16:28:14 ID:MeRBLTId
トライアングル版なのはを連れてこようとしてビームライフル装備のナノカを連れて来てしまうリィンさん
453名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 17:50:55 ID:0Y7bW8mc
なのちゃん連れてくるならくーちゃんも一緒じゃないと
454名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 20:46:31 ID:pcJz19fN
>>453
あの狐は作中最強だから、生半可な触手じゃ消し炭になるぞ。
……どっちのなのちゃんでも触手の末路は一緒になるような気がする。
455名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 20:59:23 ID:4XzMLu95
>>447
気がついたら、仮面ライダーとシュピーゲルシリーズと闇狩り師と月姫が混ざり合ったキワモノプロットが上がっていたんだぜ……



挙げてくださってありがとう
振り切って見てくる
456名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 22:06:51 ID:MGBbgFbz
>>455
ここでシュピーゲルシリーズなんて言葉聞くとは思わなかった
作品設定自体は魔法と真逆なんだが、確かにまだ初潮が来てない喧嘩早い魔法少女とか萌えるなwww
457名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 22:16:02 ID:Wcdkm/wI
犬耳の地上戦魔法少女と虫の羽の空戦魔法少女?ドキドキするっしょー!
458名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 22:16:32 ID:4XzMLu95
>>456
で、上澄みだけを抽出すると>>288になる
ボツったが



だって……、夢枕獏とかうぶちんとか東出祐一郎とか大好きだもん
459名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 22:30:37 ID:XFOBG+a8
てか、このスレには山田風太郎をモチーフに長編書き始めた人だっているんだし(今では大分、独特のイメージを確立するにいたったけど)
そんなものを気にする必要は全くないね
460名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 00:42:47 ID:m/8X5TQ+
シュピーゲルモチーフだと、魔法の義肢で武装した三人組の魔法少女が変質者の脳を使った触手型儀脳体兵器と戦う話?
461名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 02:04:56 ID:yvA9AHG7
希土類天使レア・アース!はーじまーるよー!
462名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 02:05:35 ID:yvA9AHG7
…一行で飽きた。
463名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 08:28:46 ID:SXYk6q3Z
敵はなんだ、天然ウランか?
464名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 09:31:02 ID:8XC5bg4u
もう忘れられているかも知れませんが
320の続きなんとか書き上げたので投下します

注意書き
陵辱
悪堕ち
リョナ
フタ
前回20歳でしたが、今回はその『姉兼母』です
465魔法少女ステラ 最後の朝餐 1/20:2010/10/02(土) 09:34:27 ID:8XC5bg4u
「植え付けられた卵は全て取り除いたが、円香は当分絶対安静だそうだ」
鈴香よりも一回り以上年上のキリルは、独特の低い声で憔悴しきっている妻に義妹の状況を告げた。
返事の代わりに、ほんの少し鈴香の頭がコクンと頷いた。

ここは円香の運び込まれた魔法機関特別病院の待合室、時刻は午前2時を過ぎて3人の男女以外に人の気配はない。
夜遅いこともあるのだが、円香が運ばれたと同時に他の患者とほとんどの医者は別の病院に移動したので、
大きな建物の中に鈴香たちを含めても10人もいない。
7年の平和が破られたうえに、被害者が最優魔道士であるという事実は、
たとえ一時的な効果だとしても魔法軍本部としては情報統制を優先した。
そして鈴香の進言、いつまた魔族の襲撃が有るか知れず、それに備える為だった。

鈴香は疲れた表情で、ソファに深々と座りこむ。
襟元が大きく開いた巨乳を強調するデザインの赤いフリルシャツに青いジーンズ、はちきれんばかりの肉体が揺れた。
「アヘ顔……見るからね……か」
ソファの背もたれにこれでもかともたれ掛かかり、逆さになるほど頭を後ろに垂れさせてポツンと呟いた。
自慢のカールの効いた金髪が今は重い。心に鉛でも引っ付いたかのようだ。
可愛い娘が魔族の手に落ち、妹までもが深い傷を負わされた。
間に合わなかった自分が、助けてあげられなかった自分に腹が立つ。

そして、あまりにも悲しすぎた娘の姿とその言葉を思い出す。
戦士としても、その身内としても、戦いの中で幸せを失うことは覚悟していたし、
先生として教え子たちにもその覚悟は伝えてきたつもりだった。
だが、まさかこのような形でわが身に不幸が降りかかるなど考えもしていなかった。
普段は勝気な鈴香も今回ばかりは激しく憔悴してしまっていた。

「鈴香様……」
ずっと鈴香の傍に付いていた教え子の魔法少女ジュリオが、そっと肩を寄せて来た。
青いショートヘアにシルバーの髪留めが良く似合っている。
魔法少女という訓練に明け暮れる生活を送りながらも、ジュリオから芳しい石鹸の漂ってくる。
白いノースリーブのドレスシャツと水色のミニスカート、白い膝小僧にはピンクの絆創膏が張ってある。
鈴香の教え子の中でも特に優秀な成績を残しているリーダー格の少女。
数万を超える魔法少女の中でも10指に入る実力を誇る。
それでもまだ円香や鈴香の全盛時には及ばず、
いつか自分を追い越そうと日々頑張っている彼女だった。
鈴香も今の教え子の中で一番の信頼を置いている。

彼女は惨劇の場からずっと鈴香に付き添っていた。
「あんたも疲れたでしょ、もう戻って休みな」
「いえ、みんなの事もあるし、もう少しだけ……」
みんな―――
円香の無残な敗北と授卵させられた悲惨な姿は、
救出に赴いた魔法少女達へ強烈な心的外傷となった。
耐え切れなかった2人がこの病院で処置を受けている。

もっとも、そうでなくとも鈴香の傍を離れるつもりはなく、
『鈴香様は絶対に一人でステラを助けに行っちゃうに決まってる』
鈴香に知られぬようにグッと握り拳、無茶な先生を放ってはおけない。
ただ、反撃の体制が整ったその時には、命を賭してでも鈴香に付き従い、
ステラの救出に全力を尽くす決意は固く胸に秘めていた。

466魔法少女ステラ 最後の朝餐 2/20:2010/10/02(土) 09:35:06 ID:8XC5bg4u
「ジュリオ…あんたはほんとに良い娘だね」
「先生らしくないですよ、いまさら水臭いじゃないですか」
絶望にかき乱され、疲れきった精神状態の鈴香ではあったが、
まだ14歳の教え子の自分を心配する気持ちは十分に汲み取っていた。
そして、おもむろに、ジュリオの背後に手をまわして両脇を擽った。
こちょこちょこちょ。
「はえ?」
一瞬何が起こったのか理解できなかった少女は、
「ひゃんっ、きゃははははぁ!やめて、やめて鈴香さま〜きゃはははん」
「うりうり、うい奴じゃのう」
「ひゃられっればあ、パンツみえやうぅ。きゃはあああ」
水色のミニスカートがはだけて縞のパンツが丸見え、ノースリーブの脇からはブラジャーの紐があっさりとはみ出てしまった。
魔法耐性や打撃軽減の効果を持つ魔法衣も、このような責めにはただの服に過ぎない。
「可愛い顔してオッパイはまだまだだな〜」
鈴香の指がブラの隙間に潜り込み、その指先が可愛いピンクのポッチリに触れた。
「あきゃん、だめですぅ……こらっ鈴香様ってばぁ…ひゃははあ」

若い娘のはしたない姿に、ひとつ咳払いしたキリル。
じろりと二人を見降ろして表情ひとつ変えずに、
「ジュリオ少尉、鈴香を頼んだぞ。私はこれから本部に戻って報告せねばならない。
 それとこの病院の警備強化も要請しておく」
「はひぃ…り、了解ですぅ。キリル大佐……ふぅぅ」
上司の前での痴態であるが、原因が原因なので怒られるはずもない。
「ステラを……お願いね」
ちょっとだけ真顔に戻る鈴香。
「わかっている。ステラは私達の娘というだけではない。未来の希望なんだから、絶対に見捨てたりさせないさ」
そう言い残してキリルはその場を離れた。

「ジュリオ、私、なんだか疲れちゃった…少し寝てもいい?」
鈴香は返事を待たずに彼女に寄りかかってきた。
「あのですね〜」
乱れた服を直しながら、散々無駄なことに体力を使ってその言い草ですか、とちょっと呆れ顔。
でもこれが鈴香なりの気の使い方だと、とてもうれしく思った。
教え子は満面の笑みで返事をした。
「はい、おやすみなさい鈴香様」

しばらくすると夜中の薄暗い待合室に、寝息が静かに響き始める。
「鈴香様って、可愛い顔して寝るんだな〜」
あまり見たことの無い師匠の寝姿に、ジュリオの緊張の糸が解け、やがて睡魔に襲われた。
ジュリオが寝息を立てるのとともに、鈴香の目がパチッと開いた。
ごそごそと動きだし、熟睡する彼女をソファーに優しく寝かせて、
「ジュリオ、後の事とみんなの事押し付けちゃうときは許してね」
静かに眠る教え子の頬に軽くキスをして、強い意志とともに円香の病室へ足を向けた。


467魔法少女ステラ 最後の朝餐 3/20:2010/10/02(土) 09:36:25 ID:8XC5bg4u
10階建ての病院の最上階にある集中治療室に円香は収容されていた。
窓際に置かれたベッドですやすやと眠っている。
鈴香は丸椅子に座って、妹の苦しさの抜けていない寝顔を見守り続け、それが2時間以上も過ぎた頃。

無駄に思える程広い治療室の隅には、摘出された卵がまとめて置かれている。
忌々しいソレを覚めた目で睨みつけ、
「まったく、こんな物騒なものを放置したままなんて、何を考えてんだろうねえ。そう思わない?そこの魔族の御方」
「なんだ、バレてたのか」
部屋の隅の影の中から現われたのは、忘れもしない顔。
170センチある大柄な鈴香よりも一回り以上大きい緑色の人型の魔族は、最強の魔法戦士を前にしてもニヤニヤ余裕を見せている。

「わざわざ円香を置いていくんだから、必ず接触してくると思ってたわ」
「さすが、元天才魔法少女だな。しかし、魔力ゼロのお前が何しようってんだ?」
その言葉に鈴香の眉がピクッと反応する。
そして長い金髪をかき上げながら、気だるさを表に出しながら丸椅子から腰を上げた。
ジーンズのポケットに両手を入れたまま、少し背を丸め、
さながらいたずらっ子が親に反抗するかのような上目使いで魔族を見ている。

その魔族の言葉通り、かつての天才魔法少女は、先の大戦で魔法力を全て失っており、
今は戦闘力など皆無の普通の女性に過ぎなくなっていた。
それでも、その経験を生かして魔法少女達の指導に当たってはいるのだが、ステラの特別教育が円香に託されたのもそれが理由である。
キリルとは戦いの中で背中を預けあった仲間であり、親子ほどの歳の差があったが最終決戦の前夜契りを交わした。
その時授かったのがステラである。
そして彼女を生んでさらに2年後、請われて指導者として復帰した。

「魔力が有ろうが無かろうが、守るものが有れば戦うだけなのさ」
鈴香のカールの掛かった金髪が輝きを放つ。
「知ってるぜ、貴様生命力削って自爆するつもりだろ」
その言葉に鈴香は目を細め、鋭い視線を男に向ける。
「そうか、あんたは……あ〜あ、私も衰えたな」
金髪を乱暴にかき上げて、溜息をつく。
「でさ、いつからすり替わってたのかねぇ」
殺意を隠さずに鈴香は魔族を睨みつけた。

鈴香の最後の手段。
それは大戦時に2度だけ使用した生命力の解放。
己の命をエネルギーに変換して爆発エネルギーに変えるものだ。
身体が爆発するわけではないのだが、命に係わる事に変わりは無い。
超天才ゆえの能力か、円香を含めても他に使える者はおらず、鈴香自身も理解して使用してはいない。
ただ、先の大戦で魔力を使い果たした彼女が味方の危機に立ち塞がった時、そのエネルギーを使うコツのようなものを掴んだ。
その代償はあまりにも大きくて、特に好奇心のままに使用した1発目では臨死体験をするに至り、2発目では心肺が完全に停止した。
真実は不明だが、鈴香が助かったのはその強大な魔法力と引き換えになったのだと、自分ではそう思っている。
このエネルギーが鈴香の勝算だったのだが、どうして目の前の魔族がそれを知り得たのか。
その答えは簡単だ。だた、彼女にとって大切なことはそれがいつなのか。

「何時と言われると、そうだな、7年前ということだな。喰ったのはつい3日前だが」
ニヤつきながら話を続ける魔族の男。
「旦那の驚いた顔見せたかったぜ。そりゃ驚いただろうよ。突然身体の中から魔族に喰われたんだからな」
鈴香の中でプツッと線が切れる音がした。魔族の言葉を無表情で聞く鈴香。話が続く。
「お前が俺達の司令部を消滅させて撤退が決まった時にな、
 俺様は特命を受けてこの男の魂の中に入り込んで時を待ったってわけだ。ま、冬眠みたいなもんだな。」
「ねえ、あんた魔族の中でも相当強いんでしょ。でなきゃそんな真似出来るはずないもの」
「そうさ、俺様は第三席だからな。魂の変換が出来る奴なんてなあ、そう居やしねえ。
 お前は魂をエネルギーに変換するようだが、それだって同じだろ」
得意げに語る魔族の言葉に嘘はなさそうだと、鈴香は内心ホッとしていた。
こんなのが他にもいたら、この世界は内部から突き崩されてしまうだろう。
が、別の考えが浮かび、鈴香の顔が曇った。
『私が秘密を話したのはずいぶん昔の事のはず……』
ちょっとカマを掛けた。
468魔法少女ステラ 最後の朝餐 4/20:2010/10/02(土) 09:36:58 ID:8XC5bg4u
「ねえ、あんたまさか7年間ずっと、私のセックスまで覗いてたんじゃないでしょうね」
男は厭らしく笑った。
「よくわかったな。お前の喘ぎ声はよかったぜ。何しろ天下の魔法少女がアンアン悶えてんだからよ。興奮するなってのが無理な話だ」
「冬眠中も記憶だけはあったてことね、この変態……」
「この3日間お前が求めてくれなかったのは残念だったぜ。ヒイヒイ言わせてやりたかったのによ」
魔族の得意げな物言いに、鈴香の唇からこれ異常ないほどの溜息が吐き出された。
今更、乙女ぶるつもりはないが、もしこの数日夫に情事を求めていたらと思うと鳥肌が立つ。
そしてそれよりも、夫の体内で外の世界を知ることが出来ていたのだとしたら、魔法軍本部の内情は筒抜けだということだ。
「まあ、私もちょっとはこの世界に未練があったけど、あんたが道連れならどうでもいいわ。
 死ねやクソ野郎!テメエは絶対に殺す!」
この世界の為にコイツだけは必ず抹殺せねばならない。
鈴香の決心は固まった。

「おっと、俺様はまだ死ぬつもりはないぜ」
殺気を隠すことなく放ち始めた鈴香の様子に対して、魔族の男は長く尖った指をパチンと鳴らした。
すると、置かれていた魔の卵が次々と割れて、その中からトカゲ型の魔獣が生まれだした。
30体はいるだろうか。
始め10cm程だったトカゲのようなそれは、みるみる大きく膨れ上がった。
それぞれが生まれたばかりだと思えない程強いパワーを持っている。
「流石は最優魔道士の子供だな。いい兵隊が生まれたようだな」
「ぐっ!テメエ!」
鈴香は異形の大群にあっという間に囲まれてしまった。
後ろのベッドには動けない円香がいる。
「どうした?やりたいことがあるんじゃないのか?」
「くっ」
鈴香の額に汗が滲む。
最後の手段を使えば、この魔族どもを一掃する自信はある。
しかし、この病院ごとふっ飛ばし、円香をはじめ、他人まで巻き込んでしまう。
『くそったれ……』
「さっきの勇ましい姿はどこ行ったのかなあ?さて、お前に選択は2つある。
 無残に食い殺されるか、苗床としてその身体を提供するかだ」
「どっちもごめんだわ」
「おっと、いい間違えてたぜ、お前の選択肢は陵辱されて卵を育てることだけだ」
「……」
表情に悔しさを滲ませながら、鈴香は心の中で色々な者に謝っていた。
『ごめんよ、こいつを魔界に帰すわけにはいかないんだ。あの世でもう一度謝るから許してくれよな』
もう何人巻き込もうが、コイツだけは生かして返せない。
鈴香の輝きが一層眩さを増した。

「ほう、覚悟を決めたか。だがそれは……」
「自暴自棄と言うんですよ、鈴香様!」
魔族の男の台詞に割って入ったのは、少女の高い声。
いつの間にか病室の入口にジュリオが立っていた。
彼女は素早く移動して、魔族と鈴香の間に割って入り、2人の魔法少女がつき従っていた。
皆、青いワンピースの魔法衣裳を身に着けた鈴香の教え子たちだ。
「あんたたち!何で!」
「まったくもう。どうせ、こんなことだと思ってたんですよ」
大事な時に置いていかれたジュリオは、少し怒りを見せながら溜息をついた。
「ご安心ください。病院の方々は避難して頂きましたわ」
黒の三網おさげ髪、小柄で細身、雰囲気が円香に似ているアルリオネ。
「鈴香様を監視するだけのはずだったのに、魔族と戦うことになるとは話が早いじゃん」
赤い巻髪のミリンダ。パッツンパッツンの身体を揺らし、太い眉毛をピクピクさせながら、初めての実戦に興奮を隠せない様子。
彼女らにとって始めての実戦が始まる。
469魔法少女ステラ 最後の朝餐 5/20:2010/10/02(土) 09:37:24 ID:8XC5bg4u
「さあ、私達が相手よ」
青髪の魔法少女ジュリオはグルリと周囲を見渡して、先端に赤い宝石の付いた白い長さ30センチ程のロッドをその手に掲げた。
それは彼女たちの中ではジュリオにだけ託されたリーダーの証。
鈴香から直接手渡された時の高揚感は1年以上経った今も忘れていない。
ロッドの先端に魔力が送られて、空気が渦巻き始めた。

「気をつけろ。こいつら手強いぞ」
師匠の声に力強く頷いたジュリオ。
従う魔法少女達に素早く指示を出した。
「ミリンダ、私に続け!アルリオネは鈴香様と円香様に付け!」
「はいっ!」
「勝利の風は我等が導く!かかれっ!」
さっと後方に退いた黒髪のアルリオネは、円香のベッドの周囲に小さくドーム状の防御魔法壁を展開して鈴香もその中に護りいれた。
「鈴香様、少し窮屈ですけど我慢して下さいませ」
「まったく……先生としてはうれしいけどさ、先輩としては叱り飛ばすところだ」

魔獣達の前に進み出たジュリオとミリンダは、それぞれの得意魔法を詠唱。
「風刃!」
「舞風!」
鈴香譲りの風魔法が放たれた。
「グゲエエエエ!」
かまいたちにも似た斬撃が異形を切り刻み、緑色の血飛沫が病室に撒き散らされる。
最初の攻撃で5体を薙ぎ払うことに成功したが、まだ20体以上いる魔獣たちは重い咆哮を上げながら次々と魔法少女に襲い掛かった。
魔獣の裂けた口から、一斉に火炎が次々と発射される。
ジュリオたちは魔法壁でそれを防ぎ、再び攻撃魔法を浴びせていく。
単純な攻防が数回繰り返され、魔獣たちの数は半分に減った。
いまのところ魔法少女達へのダメージはほとんどない。

「頑張れ、ジュリオ、ミリンダ」
祈る様にして戦況を見つめるアルリオネ。
魔法少女の優勢に安堵の色を浮かべたが、鈴香は後方の魔族男の動きへの注視を忘れていない。
あの男が動くと戦況が一発で変わるに違いないことを確信しているからだ。
鈴香が推し量るに、あの魔族は全盛期の円香と互角の魔力を有している。
アルリオネを加えて3人掛りでもジュリオ達にはまだ荷が重い存在はずだ。
勇敢に戦う教え子の姿に教える側としては感無量なのであるが、はたして彼女達はすぐそばの死に気付いているのだろうか。
魔法で傷は癒せても、失った命は蘇らない。

ジュリオたちの奮戦を内心ヒヤヒヤで見つめる鈴香の内心を知ってか知らずか、
ここまで戦いの様子をニヤ付きながらただ見ているだけだった男が指を2度鳴らした。

突然、魔物の動きに変化が出た。
これまで無秩序に襲い掛かっていた魔物が、隊列を組み始めた。
「ミリンダ、前列に……」
素早く対応しようとしたジュリオだったが、その指示よりも魔物の動きの方が早かった。
あまりにも厭らしく魔族の男は笑い、同時に歯軋りする鈴香とアルリオネ。
あっという間に魔法少女たちに危機が訪れた。

470魔法少女ステラ 最後の朝餐 6/20:2010/10/02(土) 09:37:58 ID:8XC5bg4u
魔物のうち数体が、一斉に火球で攻撃。
それを防ぐ魔法少女達、ここまでは同じだったのだが、
「ミリンダ!風を出せ!攻撃しろ!」
鈴香が思わず声を上げてしまうほど、戦況が大きく変わっていた。
炎に隠れて別の魔獣が飛び掛かった。
ジュリオは素早く攻撃魔法を放ち、襲い掛かる魔物を薙ぎ払ったが、
防御魔法からの切り替えが遅れたミリンダは魔法壁を解いた瞬間に頭上から魔獣に圧し掛かられてしまった。
容赦なく魔獣の爪が襲いかかる!
「うわああああ!」
邪悪な爪は魔法衣は青いワンピースの胸の部分が裂け、鈴香にも負けない程の巨乳が真っ赤な血に染まる。
「ミリンダ!」
魔獣の咽元に喰いつきそうな勢いに恐怖するミリンダ。
ジュリオが魔法で引き剥がしたが、横たわるミリンダにさらに別の魔獣が牙を剥く。
「アルリオネ!」
振り向きざまに叫んだジュリオ。
傷ついたミリンダをアルリオネ魔法壁の中に入れさせようと考えたのだが、
その周りには既に5体の魔物が取り付いていた。
今は解くわけには行かないとアルリオネはその首を横に振る。
ジュリオは仕方なくミリンダの護衛に集中することにした。

「アル、魔法壁を解け!」
代わりに鈴香が焦った声を上げた。
「駄目です。今は…ジュリオを信じて下さい」
とは言ったものの、真っ青な表情のアルリオネ自身がジュリオ達のピンチを認めてしまっている。
ミリンダを庇いがちになり、隙が多くなったジュリオの身体には何本もの魔物の爪傷が切り刻まれていく。
仲間を守り、歯を食いしばって痛みに耐えているジュリオの姿に、鈴香頬を一筋の涙が流れていく。

青い髪の魔法少女は一気に疲弊して集中力が落ちていく、それは魔法少女にとって命取りを意味している。
残った10体の魔獣がじわじわと迫りくる。
「今の魔法少女はたいしたことなさそうだな」
魔族の男は勝ち誇って言った。

「あぐっ!」
それまで傷を受けても弱音をみせなかったジュリオからついに悲鳴があがった。
右肩に深々と魔獣が喰いついた。
「このっ…離れろ」
続いて左足にも別の魔獣が噛みつき柔らかい肉を引き千切りにかかる。
「ぐああっ、こ、このっ…ぎいいいいっ!」
乱れた集中力を必死で操り、風魔法を浴びせてはいるが効果が薄い。
中型犬ほどの魔獣は、ジュリオの軽い身体を易々と振り回して痛めつけていく。

「ジュリオ!」
今度はミリンダが魔法で魔獣を除き、同時に回復魔法を照射した。
柔らかな光に包まれ、負傷が癒えていく。
しかしその間にミリンダが魔獣に襲われ、新たに数か所の切り傷が生まれ血に塗れた。
必敗の悪循環。

それでもヨロヨロと立ち上がるミリンダ。
「無理しないでミリンダ。いまは回復に集中して……」
自分の負傷よりも、友を心配するジュリオ。
「大丈夫…私まだ戦える。決まってんだろ……あぐっ」
赤い巻髪を振り乱し、必死の形相で魔獣と対峙しているが、次に襲われたら危ないかもしれない。
そう考えた時、ジュリオは、
『しかたない……』
右手のロッドが高々と掲げられた。
それは最大魔法を使う仕草。
後方の魔族の男との戦いの為の切り札にとっておく予定だったが、こうなってはしかたがなかった。
471魔法少女ステラ 最後の朝餐 7/20:2010/10/02(土) 09:38:26 ID:8XC5bg4u
『でも威力の大半はあの男に向けなければ!』
照準を定め終わり、ジュリオのロッドが激しく光を放つ
「アル!ミリィ!備えろ最大防御!」
「は、はい!」
二人は魔法防御壁を最大出力で展開した。

「犀槍風神崩!聖槍よ全てを突き破れぇっ!」
ジュリオの唱呪、轟音とともに病室の天井が突き破られ、空気の槍が降り注いだ。
コンクリートの床を易々と突き破る風の槍は次々と魔獣を仕留めていく。
そして後方の魔族の男には更に激しい勢いで浴びせられる。
阿鼻叫喚、魔獣の悲鳴が響き渡り、
建物の天井が崩れ、月明かりが粉塵に煌めく。
床の半分に穴が開き、魔獣たちの死体が落ちて行く。
「やった?」
残された魔力の大半を使ったジュリオの必殺技。
全ての魔法少女の中でも、10指に入る破壊力を誇る。
影響外のアルリオネたちの魔法壁にまで亀裂が走るほどの威力だったが、すぐ近くでバサバサと羽音が聞こえた。
蝙蝠の様な翅を広げ、ニヤ付いた笑顔のまま魔族の男は空に浮いている。
彼女の最大攻撃を受けてもほとんど無傷の様子だ。
「そんな……ダメージがないなんて」
「いやいや、流石は天才の生徒さんだよ。その辺の上位魔族ならとても持ちこたえられなかっただろうな。
 俺様が魔族の第三席だったことを運が悪かったと思い知るがいいぜ」
「だ、第三席……」
ゼィゼィと呼吸も荒く、脱力感に襲われながら、力を使い果たしたジュリオは目の前の敵の強大さに少し怯えてしまった。
「でもそれは昔の話なのよね」
「今はもう下っ端じゃん?」
それは魔法少女の最後の強がり。
魔族の男はニヤ付いていた表情を変え、
「貴様らは苗床としても不要だ。死ね」
静かな声だったが、ジュリオもミリンダもその迫力に一瞬で気持ちが凍りついた。

「馬鹿っ!そいつと戦っちゃ駄目だ!ジュリオ、逃げなさい!早くっ!」
後方から悲鳴のような鈴香の声が聞こえた。
しかし、その声が逆にジュリオに力を与えてしまう。
「い、いまさら後に引けると思ってるんですかぁ?ほんと今日はいつもの鈴香様らしくないなあ」
魔力が枯渇し、肩で息をしているジュリオだったが、この場を引くつもりなど微塵も無い。
「そう…ですよ……鈴香様と円香様を守るために戦ったなんて、後でみんなに自慢しまくりじゃん」
防御を解いたミリンダも前に進み出た。
今のジュリオの状態で、自分が後ろに控えるわけにはいかない。

「ジュリオ、私に任せろっ…て言いたいけど……とても無理そうじゃん。だから……」
「わかってる。微力ながら力になるって、ミリンダちゃん」
ミリンダも決して弱い魔法少女などではない。
むしろ平均より遥かに高みに居るのだが、目の前の魔族が相手では結果は目に見えている。
強がる言葉と裏腹に、攻める手順がまったく浮かばない。
引き攣った笑顔の魔法少女ふたりは、そっと手を握り合う。
お互いの汗の温かさが伝わって少女達の気力が蘇っていく。
しかし、現実は精神力で何とかなるものではなく、戦えば魔法少女の敗北は必至の状況に何等変わりは無い。

「逃げろっつってんだろジュリオ!ミリンダ!命令だ!」
涙でぐしょぐしょになりながら鈴香が叫ぶ。
乱暴な言葉遣いが教え子の危機を端的に表現している。
ゆっくりと振り返ったジュリオにも少し涙が浮かんでいた。
そして、これまで鈴香に逆らったことなど無い素直な少女は、初めて首を横に振った。

472魔法少女ステラ 最後の朝餐 8/20:2010/10/02(土) 09:38:56 ID:8XC5bg4u
教え子の固い決意に、いても立ってもいられない鈴香。
「アルッ!防御を解け!解けってんだよっ!」
「出来ません鈴香様、私が防御壁を解くのは、ジュリオが勝った時だけです」
ここにも意志の固い教え子が居た。
もう実力行使しかないと、アルリオネを腕力で押さえつけに掛かろうとしたのだが、寸前で緊縛魔法を唱えられた。
「馬鹿!あんたはジュリオを見殺しにしてるんだぞ」
少し悲しげな瞳で黒髪のアルリオネは、
「ここに来る前にジュリオ先輩から言われてるんです。自分と鈴香様たちの命が天秤に掛かったら、迷わず鈴香様を守れって…」
アルリオネの言葉にも涙が混じっていた。
「馬鹿やろう、馬鹿すぎだお前ら、ちくしょう…そんなの私が喜ぶわけねえだろ」

魔族の男と魔法少女の対峙。どちらも動かない。
相手の出方を待っているのは同じだが、その内実は全く異なっている。
魔族の男は単にジュリオたちの出方を見ているだけであるが、魔法少女側は動く事が出来ないのだ。

勇ましく立ったミリンダも、緒戦から打つ手が無い状態だった。
既にジュリオが奥の手を使用しているうえに、それが全く通用していない。
自分の魔法が通用しない事は明らかである。
ならば、戦いの目的は勝利ではなく、大事な者を守ること。
『命に…代えても……鈴香姉様と、円香姉様は……いのち……に…かえても……』
命という言葉に心臓を締めつけられるようである。
脂汗だけが吹き出る重い時間。
思わずぎゅっと握りしめた友と繋いだ手。ジュリオも固い意志で握り返してきた。
『そっか、ジュリオ……想いは同じだね』
今は、相打ちのタイミングと手段だけが頭の中を支配していた。

「なんでえ、口だけか?」
動かない魔法処女たちに痺れを切らし、魔族の男は挑発を始めた。
その図星すぎる台詞に反論も出来ない。
「しょうがねえなあ、ハンデをやろうか?」
「ハンデ?」
一応聞き返したミリンダだったが、もちろん期待などしていない。むしろ、嫌な予感の方が大きい。
「俺様が相手じゃ怖ええんだろ。だから、こいつに相手させてやるぜ」
「ジュリネエ、ミリネエ、ひさしぶりね」
聞き覚えのある幼い女の子の声。
「ス、ステラちゃん……」
ジュリオたちがステラを知らないはずはない。遊んであげたこともある。
もっとも、その巨大な潜在能力を知った時には少し嫉妬したりもした。

「ステラ!」
「こんばんわ、ママ。アヘ顔見に来たよ」
いつの間にか現われた天才魔法少女は、その巫女装束を黒く変色させていた。
鮮やかな金髪はそのままであるが、その顔には隈取りのような黒い線が何本も走り、
更に真っ赤な瞳が彼女の心までが魔に堕ちていることを印象付けていた。
「ステラちゃん、あなた自分が何をしているか、昨日何をしたかわかてっるの?」
「そこの女の事?豚女をどうしようと、私の勝手でしょ〜」
大切な師をおどけて貶める姿に、あの可愛い妹分の面影はない。
「あなた…完全に堕ちてしまったのね」
「円香様の敵、取らせてもらおうじゃんか」

「かっこいい〜つよそ〜、でもね、ステラはジュリネエが苦戦してた魔獣より、
 も〜っと強くてたくさんの魔物をひとりでやっつけちゃったんだよ」
左手の人差し指を揺らしながら得意そうに話すステラ。
魔族が言葉を付け加える。
「こいつの力は俺様も危うく殺されそうになるほどだからな。
 おや、こりゃすまないな。ハンデじゃなかったかな」
その言葉の通り、戦力差が開いただけだった。
魔法少女達に絶望のBGMが響く。
473魔法少女ステラ 最後の朝餐 9/20:2010/10/02(土) 09:39:23 ID:8XC5bg4u
「へへへっ、豚女甚振るのって面白いもん。ステラ頑張るからねえ」
「もう言わないで、まだ円香様に何かするつもなの!」
「何言ってるのかな?今日の豚女はジュリネエたちだよ」
「!」
ジュリオの顔から血の気が引いた。
ステラの身体から魔力の解放を感じる。
身構えるジュリオだったが、それは彼女のレベルで対応できるような魔法では無かった。

「え?きゃああああああ!」
ジュリオの真下から槍状の雷が発生し、そのまま彼女を貫いた。
「ふがあっ!」
足が地面から離れ、串刺しのまま宙に浮く。
ミリンダとつないでいた手も離れ、痛みとショックでピクピク痙攣して力なく垂れさがっている。
「そんな、雷をこんな使い方するなんて!」
一瞬で無惨にも串刺しにさせられた、大事な友達の姿にがく然とするミリンダ。
と、殺されたと思ったジュリオの手足がバタバタともがきだした。
「ジュリオ、今助けるよ!」
しかし、それよりも早くミリンダにも雷針が襲い掛かった。
「はがああああああ!」
お尻から串刺しにされ、仲良く並ぶようにして宙に浮かされる魔法少女。
咽から突き出した雷の先がパチパチと放電している。
電気の槍は彼女たちの肛門を抉じ開け、体内を電気で痺れさせながら、
腸から胃を抜けて彼女らの可愛い口からその先をヌウウと現わしている。
魔法少女の早ニエ2本の出来上がり。
恐るべきステラの魔力は、電気を非晶質のまま安定させていた。
「あがっ…がぁ………」
「ぐ…あ…」

2人とも、お尻の穴に何かを入れられた経験などあるはずが無い。
純情可憐な魔法少女を未体験の衝撃が襲い掛かり、しかも身体の中から電気を流されては耐えられるはずもない。
ぷっしゃああああ!
2人の魔法少女の股間から同時に小水が噴き出した。
「あれれ、ジュリネエたちお漏らしだあ。ぶっざま〜」
「あびゅ…うう……」
足掻いていた手足も次第に動きが鈍くなる。
かろうじて保っている意識も危なくなってきた。
ピクピクと痙攣する魔法少女の身体が無残な敗北を表わしている。

「なに?もう何もできないの?」
ジュリオに近づき、青いワンピースのスカートの裾を風魔法で引き裂いた。
小さなフリル付きの白いパンティー。ど真ん中から雷に貫かれて穴が開いている。
小便で濡れた下着はまだ生えそろっていない青い恥毛を透かし、柔らかく盛り上がった丘が未体験の恐怖に震える。
「さあ、脱ぎ脱ぎしましょうね」
ステラはパンティを引き千切り、少女の恥ずかしい部分をむき出しにしてしまった。
「ばがっ…ばぇべえ……ブべバ…」
「あ?なにいってんのかわかんな〜い」
ステラはジュリオの雷串を食道の付近までその先を戻した。
「あっがはぅ!中で動かさないでえええ!」
自由になった口はまずこらえきれない悲鳴を発した。
474魔法少女ステラ 最後の朝餐 10/20:2010/10/02(土) 09:40:04 ID:8XC5bg4u
ジュリオは悲鳴と同時に握り締めていた白いロッドがを床に落としてしまった。
「あれ、いいのもってるね」
「か、返して……それは鈴香様から貰った大事な……」
串刺しにされながらも、プルプルと手を伸ばすジュリオ。
ステラは、
「ふ〜ん、じゃあ返してあげるよ」
「や、ステラ、何処に…なんで……あっ、いやああっ!」
ニコニコ笑いながら小さな魔法少女は、ロッドの宝石の付いた先端からジュリオの股間の大事なワレメに勢い良く突き刺した。
「ひいいい!い、痛い!裂けるううう」
「きゃははは、いい顔、いい顔だよジュリネエ」
ステラはロッドを掴んだまま、ジュリオの中で掻き回す。
「ぐあっ!ぎいいいい!やめれ…ステラ……それ…大切な物…なの…はあがぁああっ!」
「気持ちいい?」
「そんなわけ…ない……痛い………私……千切れる……あっ…ああああ」
快感など一切無い。幼いステラが女性の性感など知るはずも無く、ただ乱暴に甚振るのみ。
女性の大事な部分から、痛みと屈辱が脳に伝わり、ジュリオの精神を蝕んでいく。
股間から赤い血が流れる。

「お願い…………大切な……の……………掻き回さないで……」
自分の武器、自分の宝物に責められ喘がされる絶望感。
お尻の穴は雷の柱に貫かれ、今、少女の大事な部分にまで異物が差し込まれてしまった。
自慰の経験すらも無い少女の、処女の証しをよりによって最も大切なものに破られてしまったのだ。
気力が音を立てて崩れていく。
執拗に動き回る固い棒が、次第に乙女の襞を柔らかく暖め始めた。
ジュリオは股間からの奇妙な感覚が、それが気持ち良いいと気付いた自分の身体に絶望を感じた。
『うそだ…私……興奮…してる?気持ち…いい?うそ……なに?なにか……でちゃうの…ああっこれもう…我慢…出来ない』
大切な物。自分の武器に蹂躙される魔法少女は、みるみるうちにその心が砕けていった。
「ごめんなさい…ごめんなさい鈴香さ……ま……もう…ダメ…です……」
痛みが快感に変わり、初めての絶頂をジュリオの股間は盛大な潮吹きで祝福してしまった。
ぷしゅうううっ
はしたない音、純真な魔法少女の敗北の音。
「私…鈴香様の…で……変なお水…だしちゃった……ジュリオ…変態になっちゃた……」

心をへし折られてしまったジュリオ。
それでもわずかな気力を振り絞ろうとしたのだが、
「なんだ、もうおわりなの?じゃあ、えいっ!」
ステラはロッドを根元まで深々と突き刺し、短いロッドの殆どが埋まり、取っ手の先が見えるだけ。
「あぎひいいいいいいいいい!」
子宮を突き破られるほどの異物の衝撃に、ひとたまりもなく魔法少女の意識は千切れ飛んだ。
ビクビクッ!一際大きく痙攣したジュリオの身体から、またもや勢いよく小便が漏ていく。
お尻に電気串、アソコに自分の武器を突き刺されたまま、魔法少女は無残な姿を晒してしまった。
その股間からは血が混じった少女の様々な液体が大量に流れ落ちている。
大量に溢れる涙も鼻水も、涎さえもが少女の下の床にポタポタ垂れているのだった。


「ジュリオ!ジュリオォォォ!止めろ!もう止めてくれ……」
泣き叫び懇願するミリンダ。
仲間の悲惨な様子に何も出来無いでいる悔しさ。
生涯これほど悔しかったことなど無い。
ミリンダは怒りと恐怖の入り混じった瞳で、中に持ち上げられたままステラを見降ろした。
同じように肛門を貫かれ、自由を奪われたままで、見て、聞かされた友への蹂躙。
手を伸ばせば届くほど近くで苦しむジュリオに何もしてやれなかった。
ステラを呪い殺さんばかりの視線で睨んでも、それは何の役にも立たない。

「さ、次はミリネエの番だよ」
年上の先輩に睨まれてもステラは全く怯む様子など見せない。
ステラはミリンダに近づくと、小さな雷刃魔法を浴びせた。
もともと胸元から敗れていたミリンダのワンピースが縦に破れてハラリと落ちる。
ミリンダの頬が赤くなった。だが、声は決して出してなるものかとキュッと唇を噤む。
475魔法少女ステラ 最後の朝餐 11/20:2010/10/02(土) 09:42:34 ID:8XC5bg4u
「ふ〜ん、何も言わないの?」
続いて自分の顔よりも高いところにあるミリンダの青い縞パンを容赦なく剥ぎ取った。
ジュリオよりもふっくらと膨れ、プニプニと柔らかそうに揺れるミリンダの恥丘。
「あれ?ミリネエはツルツルだ、ステラと同じだね」
「くっ…」
悔しさのあまりに、吐息にも似た声を出してしまった。
くねるミリンダの肉付きの良い身体、豊かな乳房がブルンブルンと揺れ動く。
ミリンダはジュリオたちよりも発達著しい自分の肉体が密かに自慢だった。
憧れの鈴香のボディに一番近いのは自分だと自負してもいた。
しかし、ミリンダ達には薄っすらと生えている恥毛が、自分にはまだ無い。
それは少なからずコンプレックスになっていた。

「でもステラにはお毛毛よりもいいモノがあるけどね」
その股間に、少女には有るはずの無いものが、そそり立っていた。
「ミリネエにはステラのチンポを刺してあげるね」
昨日円香を狂わせた恐るべき魔の肉棒が鎌首をもたげ、ミリンダの秘所に狙いを定めている。
「あ……ああ…そんなの…入るわけ……ない」
「大丈夫だよ、ミリネエはアヘ顔してりゃいいんだからね」
そういうと、本当に無慈悲なまでにいきなり肉棒をミリンダに突き刺した。
「あぎゃああああ!痛い!無理!無理だってば…ぎひいいん」
前戯も何も無い、濡れてさえいない秘書はメリメリと破けて血が流れる。
「あ……へぇ…………」
少女の半開きの唇から、大量の涎が流れ落ちていく。
快感など皆無の処女喪失の痛み、だらしなく舌と白目を剥いて、ミリンダの意識は途切れた。
ガクガクと揺さぶられるミリンダの豊かな肢体。
乳房がブルブル振るえまわる。
昨日の円香への挿入を思い出しながら肉棒を突きあげるステラだったが、まだ未成熟の性器では思う様に馴染まない。
しだいにつまらなくなっていき、
「やっぱりジュリネエで遊ぼうっと」
魔の幼女の興味は再びジュリオに移り、あまりにも不釣り合いに醜悪な男根を彼女に向けた。



「あああ…みんな……」
悪夢の光景にアルリオネの心が揺れていた。
このままでは本当に見殺しだ。
しかも不謹慎なことに、仲間の姿が自分に投影されてしまい、妙な興奮を覚えてしまっている。
『バカ!私がしっかりしなくては、みんなが…鈴香様が……』
しかし、ここで魔法壁をといては余計に鈴香たちを危険に晒してしてしまう。
なにより、羅刹のごとき形相で事態を見ている鈴香は、自分の命など省みず魔族の男に飛び掛かるに違いない。
『ああ…どうしよう……どうしたらいいんですの……』
焦りと混乱でガクガク震える、おしとやかな魔法少女。

「ケケッ、雑魚が何悩んでんだ?」
魔族の口からアルリオネに向けて炎の矢が放たれた。
それはとても全力になど見えはしなかったが、アルリオネの防御壁を易々と貫き、彼女の頬をかすめて反対側に抜けた。
「ひっ!」
突然の攻撃、しかも最大出力の魔法壁を簡単に貫かれたのだ。
「どうだ?お前の防御なんて何の役にも立ってねえんだよ」
「そんな…そんな……」
かすった炎でアルリオネの黒髪の一部が焦げ、その頬に少し火傷が出来た。

「クククッ、次は後ろの邪魔者をぶち抜いてやろうか?」
「だめ…ですわ…そんなの……」
アルリオネから滝のような脂汗が流れ落ちる。
両手を広げて鈴香の前に庇い立った。
476魔法少女ステラ 最後の朝餐 12/20:2010/10/02(土) 09:43:26 ID:8XC5bg4u
「ウム、いい覚悟だ、では死ね!」
魔族の男の指がアルリオネに向いた。
すぐにわかった。
これは外さない。
わたくし、死ぬんだ……
頭の中が真っ白になった。

「待って!」
鈴香が叫ぶ。
いつの間にか、冷静さを取り戻している。
ただ、涙が頬を伝い、冷静と言うよりも諦めに近い心情だ。
「あなたの目的はわかってるわ。だからこの娘は助けてあげて」
「ほう、俺の目的?なんだそれ」
ちょっと間を置いて、言いたくない台詞を言った。
「私を、苗床にしたいんでしょ。これでも元超天才魔法少女だったんだから、価値はある…でしょ」
「だ…めですの…鈴香先……生」
混濁した思考と震える身体を無理やり押さえて、アルリオネは再び鈴香の前に立ち塞がって、師の覚悟を止めようとしたのだが、
「アル、ごめん」
鈴香の手刀がアルリオネの首元に食い込んだ。
辛うじて保っていた精神が途切れた若い魔法少女はそのまま崩れ落ち、魔法壁も消えた。

鈴香は魔族の男に向き直り、
「さあ、好きにしなさい」
「ゲヘ、じゃ、遠慮なく頂くぜ」
男は触手を伸ばして鈴香に近づいていった。

「ついにあの伝説の魔法少女を堕とす時がきたぜえ」
若い魔法騎士垂涎の肉体、魔法少女憧れのダイナマイトボディが今、無残に凌辱の生贄と化そうとしている。
全身から触手を伸ばし、鈴香に巻きつかせていく。
『負けない、絶対負けるもんですか』
まとわりつく嫌悪感に必死で耐える鈴香であった。

触手に両腕両脚を捕らわれ、ほぼ大の字に固定された。
赤いシャツは首元までまくられ、ジーパンは真ん中の縫い目から左右に引き裂かれ黒い下着は剥ぎ取られてしまった。
剥き出しの乳房と股間の膨らみ。
「どう?夢に見たんでしょ私の自慢の身体を弄り回すのをさ。さっさとしたら?このインポ野郎」
恥ずかしいところを全て露にされても、大人の余裕を振る舞う鈴香。
教え子の手前、そしてみんなを助ける為には、この程度で良いようにされるわけにはいかないのだ。
「卵でもなんでも入れなよ。でも私の膣圧は弱くないからね。全部叩き割ってやるから覚悟してやりな」
グッと構える鈴香。
魔族の男はそんな鈴香の決意をあざ笑う。
「ケケケッ、まずは俺よりもコイツがお前とHしたがってるみたいだぜ」
鈴香は背後に人の気配を感じた。
円香だった。
「いつの間に!ああっやめろ!」
触手に捕らわれた鈴香を後ろから愛撫し始めた。
「うふふふ、お姉様、昨日の続きをしましょうねえ」
「なん…だと?昨日?」
鈴香はその時理解した。
ステラが堕ちたことに円香が関わっているのだと。
同時に、ステラの心の傷を癒せるのも円香だけなのだと。
そして鈴香は気が付いた。
円香の顔はステラとは違い、黒い線も赤い瞳も無い。
黒目がやや澱んではいるが、雰囲気は妹のもので間違いない。
恐らくは催眠の類だろう、円香はまだ堕ちていない!なんとかなるかもしれない。
絶望の連鎖の中で、ほんの小さな希望が見えた。
477名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 09:43:59 ID:tXLHPyzP
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478魔法少女ステラ 最後の朝餐 13/20:2010/10/02(土) 09:44:11 ID:8XC5bg4u
「円香…目を覚ましなさい…こんな奴に負けちゃいけない」
背後から乳を揉み続ける妹に願いを呼びかけても、その手の動きが変わることは無く、
「私は、お姉様と一緒なら、勝ち負けなどどうでもいいですのよ」
会話も成立しない。
まだ希望の芽が全く見えない状況下、鈴香の官能だけは徐々に膨らんでいった。
円香の手つきがあまりにも繊細に動き回るのだ。
鈴香の弱いところを知り尽くしているかのように、じっくりと性感を責めていく。
性交経験はあっても、それは夫一人だけのこと。
強がってはいるが、逆に男を知っている肉体は愛撫への耐性が低い少女のようなもの。
鈴香も快楽に強いわけでないのだ。
「うあああ、もう…揉まないで……」
以外にあっけなくその弱さを見せ始めていた。

堕とされるわけにはいかないと誓った心もゆっくりと解かれていく。
『だめ、しっかりしろ鈴香。私が堕ちたら…全てが終わってしまうんだ』
自分を庇いながら倒れた教え子達のためにも…しかし…
「うふふ、わかるわお姉様、イきそうなんでしょう?」
その通りだった。
もう、我慢など出来そうに無いまでに追い込まれていた。
円香のピンクの舌が、チュプッと鈴香の乳首を包み込む。
コロコロと舐め転がされるサクランボ。
「あっ…ああぅん……ダメだ…まけ…る……もう…もう……」
そして、鈴香の敗北の時。
円香が、限界一杯でピクピクの乳首をカプッと噛んだ。
「あぁああああああああ!」
金髪を振り乱しビクビクッと背中を仰け反らせ、クタッと脱力して震える。
ブルブル震える乳房の先から、白い液体が滲み出していた。
「あら、お姉様のおっぱい?いただきまーす」
ぷっくらふくらんだ鈴香の乳首に円香の唇が吸いついて、チュウチュウ音を立て始めた。
479魔法少女ステラ 最後の朝餐 14/20:2010/10/02(土) 09:44:43 ID:8XC5bg4u
「なんだあ、ママもよわっちいなあ。おい豚女!全部飲んじゃだめだよ。あとでステラも飲むんだからね」
ジュリオたちを甚振り続けるステラは、自分の母親の痴態に喜んでいる様子。
その目の前では、かっては自分を可愛がってくれた優しい姉貴分の魔法少女が恥辱に塗れている。
失っていた意識も戻っている。
だが、彼女らにとっては失神している方が幸せだったかもしれない。

「はひいい、ミリンダのおっぱいが……あたってるううう」
「ジュリオ……はくぅうう、ダメ…チクビ擦れ……あ…」
彼女らはお互いに向かいあう様にされ、お尻から突き刺さっている雷針が上下に動くことによってお互いの肉体を擦りあわされていた。
ミリンダの巨乳が、決して小さくは無いジュリオの乳房を押しつぶしながら弾けて揺れる。
ピンと勃起た両方の乳首同士が、ピトピトと捏ね繰りあって相手を責め苛ます。
「うあああぁ、もう…やめれええ!あっ…むぐぅ」
「こんなのいやあああ!……ふぁ?むううう……」
触手と化した雷が、二人の唇を合わせてゴリゴリとおしつけた。
ちゅっ…くちゅ……
直ぐに唾液の混ざり合う音がたつ。
強制キス、めくられる唇が艶めかしくうごめき、あろうことかお互いの舌が絡み合う。
「むぅん…ミリンダ……舌が…入ってくるよお」
「ああっ……ジュリオ……おいしい…」
混濁した意識のなせる業か、強制などではなくお互いに吸い付き合い始めた。
トロンとした目が凌辱の苦しみを忘れようとしているかのようである。

「むっ!ステラのこと無視してるなあ、じゃ、今度はオシッコかけあってもらうからね」
ステラは二人の唇をを引き離させる。
「あっ……」
名残惜しそう無表情、繋がっていた唾液の糸もすぐに切れた。
ステラはニコニコ笑いながら、器用に魔法の雷を曲げ、哀れな魔法少女たちの幼い恥丘が突き出すような姿勢にさせた。
「や…こんなの……いやあ……」
「やめ…これ以上辱しめるなぁ……」
だが、魔法少女の哀願は聞き届けられない。
先程の乳房同様に、少女の未発達な膨らみが無慈悲に擦られていく。
シュッ…シュッ…
特に恥毛の映えていないミリンダには、サワサワとしたジュリオの毛の感触が官能を増幅させる。
「ああああっジュリオ…やめて……この感触いやだああぁ……」
「ああーっ、ミリンダァ!ふうあああぁああ!」
股間に柔らかくて暖かいモノが当たる、それは大切な友の恥ずかしいところ。
これまで一緒に訓練し、励ましあってきた魔法少女の仲間と股間同士で引っ付けられ擦りまくられるという恥辱。
そして、凄まじい官能が牙を向いて魔法少女に襲い掛かった。
じゅぷぅ
卑猥な音をたてながら、お互いの愛液が糸を引いて混ざり合い始める。
「ふあ、ミリンダの…あったかいのが…私にぃ……」
「私も…私、もぉ……くはああああああ!」
無力な少女の下半身はあっさりと軍門に下ってしまった。
彼女らの股間はもう洪水状態で、太ももから垂れる蜜の水溜まりがどんどん広がっていく。

「これって美味しいのかな?」
さすがにステラにも、この液体が小便とは違うものだとわかり始め、ちょっとした好奇心でペロッと舐めた。
「うげ…苦い……」

くしゃれ顔のステラの横で、妖しくくねり踊らされる2人の魔法少女。
何度も擦られるワレメから、ついに表皮を払いのけて艶やかな肉の芽が姿を現した。
先程の乳首同様に、クリトリスの先端同士が擦れ合わされる。
トドメには十分すぎる一撃だった。
「くあああぅ、も、もうだめえええ!」
「ごめん、もう…ああっ……ジュリオォォォ!」
ステラの思惑通り、2人とも白目を剥いて気絶してしまった。
失神しながらも達してしまったその肉体は官能を押さえきれずに、またもや潮を噴き出しあってお互いの下半身を汚すのだった。
480魔法少女ステラ 最後の朝餐 15/20:2010/10/02(土) 09:45:11 ID:8XC5bg4u
「むふううん……あくぅ……」
教え子達の痴態をわずかに感じながら、鈴香はただ喘がされていた。
魔法少女たちの最後の希望、かっての英雄魔法戦士は妹の舌によってもう何度も軽くイかされてしまっていた。
「ウフフゥ、お姉様の唇…美味しく頂いちゃいましたぁ」
ドロッと濃厚な唾液を垂れ流しながら、ようやく円香の細い舌が鈴香の唇から戻された。
同時に、完全に力を失った鈴香の舌が唇の間からダランと垂れる。
「あぅ…円香……まけないで……」
それでもまだ諦めてはいない。
なんとかして妹を呼び戻す術を思索し続けていた。

「さて、ここからは俺様が喘がせてやるぜ」
魔族の男が鈴香の前に迫る。
魔族と妹のサンドイッチ状態になってしまった。
「やめろ、気色悪い」
言葉は自分の意思を守っているが、触れられた身体は、弄られることを受け入れ始めていることに悔しさを噛み締める。
背中からは円香のスレンダーな肉体の柔らかさ、身体の前は魔族のゴツゴツした感触がオッパイや下腹部を悩ませていた。
「どうして…こんなのが……気持ち…いい?このままじゃ…まける…」

魔族の男が愛撫が鈴香を狂わせていく。
胸を、股間の秘所をその尖った指で弄ります。
だが、鈴香に伝わる快感は円香のそれよりも弱いと感じた。
『よかった…これなら我慢できる……今のうちに何とか反撃の手立てを…』

「どうだ、俺様の指は気持ちいいだろ」
「ええとても残念だわ、あなたとっても下手なんだもの」
「ほう、こんな液体垂れ流しながら、言う台詞じゃねえなあ」
「それは円香だからねえ、あんたは全然だわ」

「ほう、そうかそうか、おい、貴様は離れていろ」
魔族の男は円香をどかせ、その指使いを少し変えた。
ゴツゴツした指に似合わない繊細さで、鈴香の性感帯を弄りだした。
「!」
ピクッと反応してしまう。
『あっ、どうして……そこは私の…弱いところ』
胸と脇の境目の辺り、そこを指でなぞられて、鈴香の身体がビクビクと震える。
同時に秘所に潜り込んだ指が、鍵状に曲げられて膣壁の中で蠢く。
「ふああっ!あ…」
思わずはしたなく喘いでしまう。
「どうした、下手糞にヒイヒイ言わされてないかな?」
魔族の男はキリルの中から鈴香のSEXを何度も覗き見し、その痴態を楽しんでいたのだ。
弱点は全て知り尽くされていた。

『だめ…こいつ私の弱いところ……知ってる……ああ、遊ばれていただけなんだ…』
希望を持たせて貶める。わかっていたはずの魔族の常套手段に嵌められていたことに気付き、鈴香の心に限界が近づいていく。
魔族の卑猥な手つきに、次第に柔乳から快感が搾り出されていく鈴香。
呼吸が次第に荒くなる。

自慢のたわわな巨乳が魔族の細く長い指の間からプニッとはみ出し、次第に汗ばみだす。
ムニムニと形を変えさせられる巨乳に似合わない小さな乳首がプクッと脹れていく。
「んん?これは?」
尖った爪先が、フルフル震えるピンクの乳首の先っちょを軽く突き刺した。
「ひあっ!やめてぇ!そこだめ!」
ついに鈴香の口から悲鳴が漏れた。
481魔法少女ステラ 最後の朝餐 16/20:2010/10/02(土) 09:45:40 ID:8XC5bg4u
実は彼女も円香と同じく乳首が弱点であったし、魔族の男にもそれを知られてしまっていた。
一度突かれた弱い部分に抵抗出来るほど、鈴香もSEXに対して強くは無かった。
「ああっ、触るな、このスケベ!変態!」
すっかり勃起した乳首を執拗に責められ続け、強気の鈴香の台詞も快感を紛らわす強がりに過ぎなくなっていた。
タプタプと揺れる乳房、その一揺れごとに鈴香の意思が削り取られていく。
そしてついに、
「ああんっ、ひああっ……ひぐぅん……はう…」
堰を切ったように僑声が弾き出され始めた。
「よしよし、やっと正直になったな」
「うあっ、やめ……く、くやし……い」

「よし、そろそろいいな」
魔族の男は股間のペニスをいきり立たせ、ほぐされきった鈴香のアソコにあてがいながら、
「どうだ?天才魔法戦士さまが魔族のチンポぶち込まれる感想は?」
「だめ…やめて……」
「なんだ、詰まらん反応だな」

男は容赦なくその固い醜悪なモノをズブズブと埋めていった。
「んひっ!あひいいい!」
ズブズブ、前から挿入され仰け反る鈴香。
『もう、やめて…おなかが壊れるうう!』
太すぎる、長すぎる魔族のペニスは魔法少女達に耐えられるものではない。
「どうだ?旦那のモノよりいいんじゃねえのか?」
「ば、ばか…な……そんな…の」
鈴香の身体をユサユサと揺さぶりながら、魔の肉棒は鈴香を突き上げまくる。
「ふああぅ…ふああっ!」

「なんだ、入れただけでイっちまったのかよ」
「あううう………やぁ…こんなのに…感じたくない…感じたくないのに…あくぅ」
魔族の男は更に強く突き上げた。
「あひいい!」
ビクンと背中が伸び、首がガクガクと揺れる鈴香の肉体。
同時に魔族の精液がぶちまけられた。
「ああっふあああああ!」
何度も何度もイかされてしまった。
気力も体力もほとんど失った鈴香はガックリとうな垂れ、身体をピクピク痙攣させるだけの哀れな肉体を無残に晒されていた。

「キャハハハッ、ママってばプニプニだあ」
いつのまにか股間にステラの指が纏わり付いていた。
ジュリオたちを弄るのに飽きた魔の幼女が新しい遊び道具を求め始めていた。
ジュリオたちは串刺しから解放され、折り重なって床に付している。
意識は全く無い。

ステラは母親の秘肉を人差し指でツンツン突き遊ぶとケラケラと嬉しそうに笑う。
「ぐぅ、ステラ……何て…こと」
完全に火照りきった身体、官能に支配された肉体はもう言う事を聞かない。
ただただ喘ぐ、大人の肉人形と化した鈴香。
「お姉様、今度こそ一緒に果てましょうねえ」
背後からは妹の責め。
これ以上鈴香を貶めるに相応しい相手はいない。
「かふぅ、円香……お願いだ……はぅ…目を覚ましてくれ……」
揉みまくられる乳房、抓られる乳首。
柔らかすぎる乳肉に細い指が沈み込む。
指の間からはみ出した乳首には、ピリピリと電撃が流れ込んでいく。
乳首から乳房の中にまで侵入される
そして下腹部に襲い掛かかる小さな手。
『これ…まずい……私……意識…とんじゃう…ダメ、しっか…り…しなきゃ…みんなが……』
ステラの舌と指が、熟れたクリトリスに攻撃を集中させる。
乱暴な指使いも、子供の柔らかい小さな手によって適度な責めとなって彼女に襲い掛かった。
歴戦の魔法戦士も成すがままによがり狂うだけの哀れな生贄。
482魔法少女ステラ 最後の朝餐 17/20:2010/10/02(土) 09:46:06 ID:8XC5bg4u
「ママのアソコって柔らかいね。ジュプジュプ入ってくよ」
ステラの指がその矛先を真っ赤に熟れた鈴香の秘所に変えた。
男を知っている鈴香の秘肉は既に濡れきっていて、小さな指の侵入をあっさりと受け入れた。
「あがっ…やめ……そこ……さわる…だめ…あっ…あふぅ…ステ…ラ…ぬい…て」
「ダメだよ〜ステラのチンポが入りやすくするためなんだから」
チュプチュプッ、くぱぁ……
ステラの弄くりは続き、鈴香の身体は魔族の触手も植卵管も受け入れOKなまでにほぐされていった。
『…嫌だ……私…このまま、魔族の言いなりになるしかない……もう…なにもでき……ない』
娘と妹によって潮を噴出させられ、それが鈴香の屈服の証となった。
「どうお姉様?堕ちたくなったのでは?」
それまでステラに任せて、鈴香の身体を羽交い絞めにしていただけの円香が耳元で囁いた。
鈴香の頭がゆっくりと頷いた。
『ごめん…ジュリオ……私負けちゃった……情けない先生で…ごめん』
鈴香の傍で折り重なって倒れている、陵辱され尽くした魔法少女。
先生想いの教え子の哀れな姿と、救えなかった自分への情けなさに悔し涙が止まらない。

「さて、いよいよ大戦の英雄様のお腹に俺様の卵をブチ込ませて頂こうかな」
股間からニュルニュルと産卵管を伸ばし、円香をどかして鈴香の背後から寄りかかる。
しかしもう抗う気力は完全に奪われてしまって、抵抗の素振りも見せない。
これから魔族の獲物として最大の屈辱が待っているのはわかっているのだが、もう何もする気が起きない。
ただ、股間に魔族のヌルヌルした植卵管が触れた瞬間だけ、ピクッと眉間が寄ったのみ。
その管はあっさりと鈴香の秘肉を抉じ開け、ズブズブと子宮に向かって潜り込んでいった。

「あがぁ…な、長すぎるう……あぐううう」
無抵抗の膣壁を容赦なく蹂躙する魔族の管。
弱り切った心では、強がりの悲鳴もあげられない。
ただ無様に泣き叫ぶ元超天才少女。
「イッ!ひぎゃあああ!あっ…あががああぁあ!死ぬっ、死んじゃううううぅう!」
子宮内に侵入した魔族の管が暴れ周り肉壁にその外皮を擦りつけ、鈴香の心に徹底的にトドメを刺す。
「はへええええっ!こんなの耐えられないいいいい!」
鈴香の表情はあまりにも無様にかえられ、半開きの瞳の大半は白目、同じく半開きの唇からは舌が垂れる。
「いいアヘ顔だな元天才魔法少女!死んでいった仲間たちよ!仇を取ってやったぜ!」
反り返る鈴香の身体、強調されるように上向く大きな乳房とそのぽっちり。
嬲ってくださいと言わんばかりのその乳首、鈴香の弱点をギュッと摘まみ捏ねまわした。
「あびいいい!ふあん」
ビクッと跳ねる鈴香、一発でイかされた。
「ひゃははは、もう乳首摘まむだけで降参かよ!」

「ママ、ぶざまだねー」
「ステラ、これはもうママじゃないぞ、そうだな?牝豚って呼んであげなさい」
アヘ顔の鈴香の鼻に指を上から突っ込んで、豚のように鼻腔を上に向けさせる魔族の男。
魔族の男は気付かなかったが、傍らに控えていた円香の眉がピクッと釣りあがった。

ステラも鈴香の情けない顔がツボにハマったように、
「こいつ豚だ、牝豚だあーーー!」
きゃっきゃとはしゃぎまわる。
娘の侮辱にもう反応する気力すら奪われ、元天才魔法少女はただ涙するだけ。
視界に移るのは、哀れに串刺しになって晒される教え子と、厭らしく股間に吸い付く娘の頭、
そしてステラの背後に立つ怒りの形相の円香の顔があった。
朦朧とする意識の中、鈴香は円香の様子がおかしいことに気付いた。
483魔法少女ステラ 最後の朝餐 18/20:2010/10/02(土) 09:46:35 ID:8XC5bg4u
「こらクソガキッ!」
素っ裸の黒髪の巫女戦士は、母親の股間を舐めている少女の頭をむんずと掴み、自分の方に引っ張り寄せた。
「あっ、いたたた、なにするんだよ豚女!」
「私のことを悪く言うのは許しましょう。でも、お姉様への侮辱は絶対に許しません」
「牝豚を牝豚って言ってなにが悪いんだよー」
円香の額に怒りのあまり血管が浮き出た。
「まだ言いますかっ!ステラッ!鈴香お姉様に対して牝豚とは何ですか!」
小さなステラの身体をヒョイと持ち上げ、膝の上にうつ伏せに置いた。
そして魔で黒くなった袴の帯を解き、膝までずり下げると、幼女の小さなお尻がつるんっと現われた。
「あ?やだ、何するんだ豚女!やめろよ」
「反省しなさい、この馬鹿弟子!」
パシーン!渇いた平手打ちの音。
「きゃあああ!痛い!やめろ、やめてってばあ!」
パシーン、パシーン!
スパンキングは続き、あまりの痛みはステラの限界を超えた。
魔法力が強くても、心と身体は所詮6歳の幼女なのである。
大人の力で折檻される小さな体が悲鳴を上げる。
痛みは直ぐに限界を超えた。

「うえええん、やめてよー。ステラがわるかったから……もうやめてよ……ごめん、ごめんなさい……シショー!」
泣き叫ぶステラから、赤い光が滲み出す。
痛みを堪えきれない身体が自然と回復効果の魔力を発し始めたのだ。。
その光はステラの痛みを軽減し、それは円香にも降り注ぎその瞳に光を戻らせた。
「あ…れ……私……何を?え?ステラ?」
同じようにステラもはしたない格好のままキョトンとして、泣き止んでいた。
「どええええ、……ステラお尻丸出しだよ!ひどいよシショー、ステラ悪いことしてないのに……」

「ス…テラ…まど……か……、あなた…たち……」
魔族の男に貫かれた鈴香がその光景に安堵の声を出す。
ハッと振り向いた二人はその光景に驚愕した。
「あきゃっ!ママ!」
「お、お姉様!」

正気に戻った二人が見たものは、無惨な鈴香の姿。
魔族は驚いた表情で円香達に視線を向けているが、その腰は動き続けて鈴香を苛まし続けていた。
グチョ…クプッ。
今も太い管が鈴香を突きあげている。
「……だめっ……みないでえ……あふぅん」
大好きな母親が、大切な姉が、醜い魔族の毒牙に掛けられている!
怒髪天を突き、金髪ツインテールと黒髪の巫女は怒り沸騰だ。
「ママ!すぐに助けてるからねっ!」
「おのれ魔族っ、お姉様になんという所業かっ!」
数万の魔法少女の中でも群を抜く実力の2人が怒りにまかせて魔力を漲らせていく。
その迫力にさしもの魔族第三席も恐怖に襲われた。
慌てて逃げようとしたのだが、鈴香がアソコの締め付けを強めて魔族の汚物を話さなかった。
「あっ、くそ……やめろ、気持ちいいじゃネエか。俺様だけを倒しても無駄だぞ。これから本格的な侵攻が始まるんだからな!」
動揺する魔族に鈴香が振り向いて笑った。
「ファックユー」
それが魔法少女反撃の合図となった。
師匠と弟子はお互いに頷き合い、何度も修行してきた必殺技を詠唱した。
「雷針塵梠!」
それは鈴香に当たらないように細く収束された電撃がビーム状で放たれた。
魔族の男はかわすことも叶わずその頭を貫かれた。
ジュッ。
その小さな蒸発音が、魔族第三席の男の最後だった。
484魔法少女ステラ 最後の朝餐 19/20:2010/10/02(土) 09:50:45 ID:8XC5bg4u
魔族の男に残された首元はあまりの熱量の為に一瞬で炭化して血も出ない。
鈴香の中から植卵管を抜きながら、悪魔の身体はフロアに倒れて、そのまま灰になった。
悪夢のような戦いがの終わりはあっけないものだった。

「う…あ……」
支えを失い、陵辱から解放された鈴香がへなへなと床に座り込む。
「ママー!」
半泣きで駆け寄るステラ。
「よか…た。もう…ステラには会えない……と思っちゃったわ」
鈴香は愛娘を優しく抱きしめた。

「ジュリオ!ミリンダ!アル!しっかりして」
床に倒れたままの魔法少女達には円香が駆け寄っていた。
アルリオネは意識を失っているだけのようだが、他の2人は瀕死の状態で、円香の呼び掛けにも全く反応が無い。
先程までの意識ははっきりしないが、彼女らが自分たちを守って犠牲になったことは容易に理解出来た。
「絶対死なせませんわ」
円香の長い黒髪が逆立ち、その全ての魔力で回復魔法を解き放った。
銀色の輝きが魔法少女たちを包み込み、
「ん…あれ………」
「まど姉…じゃん?なんで?」
「えっと、おはようございます!」
「おはよう」
窓の外は僅かに明るくなり始めていた。

彼女達はとりあえず、回復魔法と病院のシャワー室で身体を洗い流した後、
「さて、なんだかお腹すいちゃったわね」
ほとんどが裸同然だったので病院にあった服を拝借して、鈴香がお腹をさすりながら言った。
もちろん、全員がナース姿である。唯一ステラだけが子供用の入院着なのを残念がっていた。
「こんな機会は滅多にないし、みんなで食事にしましせんか?いいでしょ円香様」
ふと、円香にステラのカレーの事が思い出された。
「ねえステラ、カレー作ったって言ってませんでしたっけ?」
「あっそうだよ。シショーと一緒に食べようって張り切ったんだよ!」
「ステラの事だからいっぱい作っちゃったでしょ」
「うん、大鍋がっつりだよ」
「じゃあ、みんなでカレーパーティとしゃれこみましょうか!」
普段おしとやかで通る円香が、片手を挙げたガッツポーズ。
ちょっとやりすぎたかと反省する間もなかった。

「しゃれこみましょうかって……」
「円香様……薹が立ち過ぎですぅ」
大げさに腰を引きながら、ジト目のジュリオとミリンダ。
アルリオネは、
『ミリンダ、年頃の女の子は薹が立つなんて言いませんわ』
と思って円香に助け舟を出そうと思ったのだが、関わるのを止めた。
藪蛇になることが目に見えていたからだ。
「言っときますけどっ!私はまだかろうじて19なんですからね!」
真っ赤になって弁解する円香。
「あれ?そうだっけ?」
「妹の誕生日くらい覚えておいてくださいっ!」
「そっか〜ステラの3倍か〜」
「ステラ!余計な計算するんじゃありません!」
ムキになって、幼い子供を威嚇する大人げない円香。
話題を変えるいいタイミングだったとジュリオは、
「6歳で掛算が出来るなんてすごいね〜」
「いい師匠さんに教えてもらってるんだね〜うらやましいな〜」
円香に対するフォローしか頭に無かったアルリオネ。言ったとたんに慌てて口を塞いだ。
そーっと鈴香の方に目をやると、見事に視線が合わさった。
「ほう、うらやましい?そうかそうか?アルは今の先生が気に入らないと見えるな」
鈴香の参戦とともに戦いは泥沼化へと突き進み、カレーにありつくまでには少し時間が必要だった。
485魔法少女ステラ 最後の朝餐 20/20:2010/10/02(土) 09:51:26 ID:8XC5bg4u
そして、太陽がもう十分に高く上った頃になって、ようやく舞台はステラたちの修行棟へ移り、少女達の朝ごはんが始まった。
平原にシートを広げて、降り注ぐ太陽のもとでステラがカレーをみんなの皿に盛り付ける。
アルリオネはグラスに水を注いだ。

「もう朝食じゃない!昼飯じゃん!」
「でも、このカレー美味しいっ!」
「ほんとだ。さすが私の娘だ。ステラちゃんは料理も天才だな」
「へへへっ」
「あら、お姉様は料理が得意だったかしら?」
みんなから褒めてもらった小さな魔法少女は得意げに鼻をさすりながら、
「ステラね、今度はハンバーガーに挑戦しちゃうから、またみんなで食べようね!」

女の子の無邪気な提案に、全員が笑って応えた。
黒髪の師匠は弟子の頭を優しく撫でてあげた。
少し溜息交じりに目を閉じて俯き、その口元に薄く笑みを浮かべた母。
残り少ないカレーのお代りを取り合っている姉貴分の魔法少女達。
ステラは金髪ツインテールを煌めかせながら、カレーが付いた大きな口をあけて、本当に嬉しそうな表情を師匠に向けた。




この日食事の席についたものすべての表情に笑顔があった。

が、無理やり表情を作っている者がいる。
本心を隠して明るく振舞っている者もいる。
心の奥底では、ステラを畏れている者もいる。
陵辱の恐怖から脱していない者もいる。
つい数刻前に蹂躙され、処女を奪われ、陵辱され、夫を奪われた乙女達が笑って過ごせるわけはないのだ。
それでも彼女らが笑う理由、それはこれから始まる魔族との激戦を予期しているからに他ならない。
病院を離れる前に行った鈴香からの報告により、統括本部は各魔法騎士団、魔法少女の編成を完了させ魔族を迎え撃つ体制を整えていた。
このあとすぐに、円香達も合流する手はずになっていた。

訓練ではない戦いが、殺し合いが始まるのだ。
戦争の恐怖を目の前に感じながらも、小さな希望を乗せた少女の笑い声が平原の風に乗り、それは風と共に消えていった。


予想通り、その日の深夜、魔族の本格的な侵攻が開始された。
満を持した魔族の侵攻に対して、万全の態勢で迎え撃つ魔法少女達。
戦いは凄惨を極めながら時が進み、やがて終結の朝を迎えた。



はたして、ステラの願いは叶ったのだろうか。
もっとも、その答えは既に出ているのだが……
486名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 09:53:14 ID:8XC5bg4u
中篇から時間がかかってすみません。
色々やり直しが多すぎました。
結局父親の設定を生かしきれなかったのが残念ですが

それでよかったかもしれないな……と。
487名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 09:57:12 ID:tXLHPyzP
GJ
488名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 11:04:24 ID:8XC5bg4u
>>487
支援ありがとうございます
マジで助かりました
489名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 14:06:17 ID:/+/eTaEg
>>486
GJ、ハッピーエンド?微妙だけど…
おしりぺんぺんで復活とかwいいかんじでした
490名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 14:40:03 ID:nQ0CLvm6
円香シショー落ち着いてwww
これでもかという陵辱、楽しませていただきました。
大作乙でしたよ
491名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 13:10:09 ID:NTQOu6Q+
拾った手帳に「魔法少女になりたい」と書いたら、憧れの魔法少女になって
浮かれたまま初戦で必要以上に高速移動や魔法を使いまくってしまい変身を解いたら、骨折多数の全身筋肉痛でナンテコッタな魔法少女

マスコット「大丈夫!勝っても負けても、時間の流れの遅い空間に転送して
 怪我は魔法の泉で直して、筋肉痛もマッサージと良質な蛋白質のドリンクを用意しているから安心だよ!」
魔法少女(どうしてだろう…全く安心出来ない)
492名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 16:02:16 ID:1EdLwlz7
このスレはマジでプロの仕事な人が多いな、文章の分量は多いし
無料でここまで書いてくれる全ての職人さんにマジ感謝したい
493名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 17:32:46 ID:YkyFGWra
禿げ上がる程に同意
同好の士の雑談もあるしで非常に楽しい
職人さん達ありがとう
494粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:23:36 ID:MKbLeTZd
眠い。
頭の回らない時間帯なんで、軽く手を動かしながら投下。
495粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:27:39 ID:MKbLeTZd
粉砕天使ナツメ


第一章 〜Thundercloud〜




その日も、七ヶ崎市の上空には大きな入道雲が現れていた。

降り注ぐ真夏の太陽光。
駐車場を埋め尽くすボンネットは、さながらバーベキューのような熱さで、
フェンスの向こうからはこの季節の到来を待ち侘びていた人々の歓声が聞こえる。

さほど風光明媚でもないこの街でも、つかの間の余暇を退屈せずに過ごす手段だけは最低限揃っていた。
この市営プールもそんなスポットの一ヶ所だ。
折りしも今日は夏休み最初の休日。
来場者数は監視員も大わらわと言うほどの盛況振りである。

だが、一見しただけでは誰も気づかないだろう。
ありふれたベッドタウンであるこの街でも、半年ほど前から若い女性の失踪が相次いでいる事を。
事件は表向き平静な住人たちの心にも暗い影を落としている。
誰もが口にこそしなかったが、その犯人を確信していた。
数年前、各地に突如出現した人類の新たなる敵。その名は――――。



「ねぇミッチー!次はホラ、流れるプール行こ!流れるプール!」
「あー!ちょっと待ってぇ!!」

その女は水中に落とした髪止めを探している最中であった。
手間取る彼女をせかすように、プールサイドからもう一度友人のお声が掛かる。

「だーかーらぁー、待ってってばぁー!」

髪を掻き上げ、再度視線を水中に戻す。
友人のせっかちにも困ったものだ。

(あーんもぉ!監視員の人に頼もうかな…)

そんな事を考えていた矢先である。

「…キャ!!」

背後から何者かが彼女の尻を撫で回したのだ。
496粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:29:03 ID:MKbLeTZd
「やだ!ちょっと、何すんのよっ!?」
「え、あっ!?なに、俺っ…!?」

痴漢だと思ったらしい。
女は顔を真っ赤にして振り向くと、背後にいた男性に詰め寄る。

「触ったでしょ、この変態!!」
「ちょ、ま…っ!俺が!?いや、待て!してねぇって!!」
「いいから!とにかく上がんなさいよっ!!」

男の弁解に女が耳を貸す気配はない。
騒ぎに気づいた周りの者達は、静かに後ずさり人垣を作る。
奇妙な物でも眺めるような周囲の視線に、女の怒りはますますヒートアップしていった。
監視員に突き出してやろうと、困惑する男の腕を彼女は強引に掴む。
その時だった。

ニュルルルルル――――。

「…えっ!!?」

水の中で、ヌルヌルした柔らかい何かが、女の下半身に絡みつく。
そして次の瞬間。

「きゃあぁぁぁぁぁあーーーーー!!」

突如、彼女の身体は水面遥か高く、空中へと持ち上げられた
真っ赤なビキニを身に着けたハリのある身体。
そこに絡み付くのは紫色の毒々しい触手達。そして…。

ごぼぼぼぼ―――――…ザッバァン。

一泊置いて、プールの水が爆発するように弾け飛び、水中から巨大な球体が出現する。

「キャアーーーっ!!!」
「…な、なんだァーーーー!?」

痴漢騒動の比ではないざわめきに、プール中の視線が集まった。

「ヌゥハァァア!オンナァ、オンナだァ〜!たぐざんいるゥ〜!」

現れたのはこの世のものとは思えないおぞましい化け物。
巻貝を思わせるその外殻は直径数メートルに達し、楕円形に広がった口からは、無数の紐状の器官が生え揃い、何かを求めてしきりに蠢いている。
脂ぎった光沢を放つ頭部には、琥珀のような巨大な眼球が爛々と輝き、爬虫類めいた縦の瞳孔で、周囲の様子をギョロギョロと伺っていた。
オウムガイ。あるいはアンモナイト。
巨大な殻を背負った軟体動物のモンスターである。

「ぜ〜んぶ、ぜぇんぶぅ〜、おでの嫁ぇぇぇえ!」

鉛の板をこすりあわせるような不快な響きで怪物は歓声を上げた。
497粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:29:43 ID:MKbLeTZd
「いやぁぁぁぁあー!!」

ぬたくる触手に絡めとられているのは先程の痴漢騒動の女。
小麦色に焼けた肌にはベタベタと吸盤が張り付き、溢れ出る粘液を真っ赤なビキニへ塗りたくっていく。

「ぬふふぅ〜!まぁずぅは…おまえからァ〜!!」
「ひっ!?ひぃぃぃい!!」

化物の宣言と同時に、美しい顔を恐怖に引きつらせる女の下へ、次々と触手が集まっていく。
水着に包まれた形の良い乳房が、きし麺状の平べったい触手が吸い付かれ、薄い生地の上から乱暴に揉みしだかれる。
無駄肉のない太腿にも捕縛器官が巻き付き、必死に閉じようとする両脚を力ずくでこじ開けた。

「だっ、だだっ、誰か!誰か、助け…っ!!」

窮屈なウエストのゴムを持ち上げ、ビキニのボトムへと進入してくる触手たち。
締め付けのきつい水着の中をもぞもぞ這い進みながら、肉の責め具が女の陰部を潤滑液まみれにしていく。

「い…痛っ!や、やぁ…っ!!」

ビキニのストラップが外れ、両胸が剥き出しになると、陵辱者は乳首にも愛撫が加えられる。
鋭敏な突起を吸盤で引っ張られる痛みに、女は切ない悲鳴を上げた。

「ぐぅふふふ〜。さぁて〜…」

女の股間が粘液で溢れ返ると、触手の群れは水着の下を脱がしにかかる。
怪物のローションにまみれた水着は肌の上を滑り、いとも容易く降ろされていく。
ぐちゃぐちゃになったビキニは縄のようによじれ、すえた臭いの塊となってプールサイドに放り捨てられた。

「や、やだ!やだ!やだやだやだぁーーーーーッ!!」

股間の茂みとその下の秘裂を丸出しにされ、女は狂ったように泣き叫んだ。
拒絶の意思を表明する彼女の股間へ、先端を矢尻のように膨らませた触手が伸びてくる。
その触手は入り口の前まで来ると、亀頭を覆う包皮がめくれ返り、男性器その物の姿に変わる。
そして――――。

「ぶしゅるるる〜。!まずはきょうの嫁ぇ、ひとりめぇ〜!!」

触手は、その醜悪な先端を女のクレヴァスにあてがうと…。

「い…っ、嫌ぁぁぁぁぁぁぁああああああーーーーーッ!!」

頭からゆっくりと彼女の膣内に沈んでいった。
498粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:30:21 ID:MKbLeTZd


事の発端はいつの頃だったのだろう。
今なお収束の気配すら見えない、この異様な騒動の始まりついて、明確に答えられる者は居ない。

確かな記録として残る一番最初の事件は、ちょうど今頃と同じ、酷く蒸し暑い真夏の夜だった。
一人の女が病院に担ぎ込まれた。
夜道で襲われ、暴行を受けたらしい。

医師からの連絡を受け、翌朝病院を訪れた捜査員に向かって、女は半狂乱のままこう証言した。
曰く、およそ人とは思えない、異形の化物に強姦された。
蛇のように長い、無数の生殖器を、何度も何度も挿入された。

当然、誰も取り合いはしなかった。
吐息からはまだ相当量のアルコールが検出されていたし、被害者が学生時代、薬物に手を出していた事も駄目押しとなった。
結局、この一件は被疑者不明のまま、お流れとなった。

次の事件は、そう間を置かずして起こった。
犠牲者は帰宅途中の女子学生。
彼女は巨大な芋虫にレイプされたと証言。
現場からは、おびただしい量の体液が検出された。

そこから先の広がりはあっという間だった。
都心のど真ん中で、熊に暴行を受けたと語る主婦。
目の前で、母親がアメーバに呑み込まれたと訴える児童。
僅か数ヶ月の内に謎の暴行事件は野火のごとく全国に広まり、若い女性の失踪事件は急勾配で増加していった。
最初は冗談交じりに特集を組んでいたワイドショーも急におとなしくなり、街は日没前から多数の警察官が巡回するようになる。

ネット上では怪しげな動画が密かに上がりだした。
巨大な蜥蜴が女を組み敷いている場面や、無数の触手に絡みつかれた女性が茂みに引きずり込まれる瞬間。
映像の大半は夜間に撮影した不鮮明な物で、手の込んだ悪戯と見なされた。
しかし中には被害者の顔が特定できる物や、化物の身体が女性器に挿し込まれていると一目で判る映像まであり、投稿者の逮捕や書類送検にまで発展した。
だが、そこまでだった。
499粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:30:40 ID:MKbLeTZd
結局、人々はこの化物たちが白昼堂々、衆人観衆の真っ只中で人間を襲うようになるまで、その存在を信じなかったのである。
彼らが公共の電波に乗り、その姿を人前に晒したのは、最初の事件から3年以上が経過しての事であった。
初めてその姿を目にした人々は、そのグロテスクな姿と恐るべき生態をに戦慄を覚える。
映像が偶然生中継だった事も、不運にも居合わせた女性たちの悲劇に拍車をかけた。
怪物の巣穴からは、近隣で行方不明になっていた多数の若い女性が保護される。
中には半年以上の長期に渡り、陵辱を受けていた被害者もおり、彼女らの様態は凄惨を極めた。
大半の者が精神を病み、今なお療養中とされる。

突然変異生物。外宇宙生命体。某国の生物兵器。
怪物の正体については様々な憶測が今も飛び交うが、いずれも確たる証拠は無く、都市伝説や陰謀論の域を出なかった。

政府はこの怪物を『特別害獣』と暫定的に命名。
関係各省に対策機関を設置するが、唐突に現れては忽然と消える、神出鬼没な彼らを相手に目ぼしい成果は上げられなかった。
そんなイタチごっこの繰り広げられるている間にも、犠牲者の数は徐々に増え、化物達の行動は目に見えて大胆になって来た。

事態を打開する術は見つからず、社会には恐怖と諦観が蔓延し始めていた。

――――そんな時である。
公権力でさえ手を焼くこの化物が、各地で相次いで、退治されるという事件が起きる。
討ち手は名乗りでず、誰がやったのかも分からない。
ただ、目撃者は口を揃えて言う。
漫画かアニメの観過ぎとしか思えない、奇妙な服装の、年端もいかぬ少女がやった、と。
そして彼女らは化物を指して、こう呼んだらしい。

――――『デスパイア』
500粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:31:08 ID:MKbLeTZd


「きゃぁぁぁあ!!」
「早くッ!早くぅッ!!」

繰り広げられる公開陵辱を目の当たりにし、来園客らはパニックに陥る。
我先にと水から上がり、少しでもその場から遠ざかろうと、彼らは互いに押し退け合っていた。

「逃がずがァ〜〜〜!!」

ヒュンと風を切り裂き、デスパイアの触手が走る。

「ひっ!や、やめ、や、嫌ァッァァァア!!!」

ザパッと、二十代前半と思しき女性がひとり、プールから引き抜かれた。
四肢を無茶苦茶にバタつかせて抵抗する彼女を雁字搦めにすると、すぐさま水着を奪いに掛かる。
ホルターネックのセパレーツが剥ぎ取られ、勢い良く飛び出した乳房に次々と触手がむしゃぶりつく。
けたたましい悲鳴を上げて、尚も足掻く彼女の口腔に、ペニス型の触手がねじ込まれ金切り声を封じた。

「おでサマに逆らうオンナはこうだぁ〜!!」
「ん、んんーーー!?むぶうッ!?」

触手たちはビクビクと震え膨張したかと思うと、おびただしい量の白濁液を一気にぶちまけた。
途方も無い量の種汁を気管支にまで流し込まれ、女は大きく咽せ返る。
触手が引き抜かれ、彼女は必死に精液を吐き戻す。だが…。

「うげほ…っ、げほぉ…っ!!え、えぇ!?あっ――――きゃぁぁあ!!」

すぐさま水着の股布が横にずらされ、いま口から引き抜かれたばかりの触手が、今度は秘所に挿入された。
隣では、最初に捕まった女が既に、今の射精で膣内に大量の白濁液を注がれ、白目を剥いて痙攣していた。

「もっと、もっど、もぉっどだァ〜〜〜っ!!」

おぞましげな触手が次々と波打ち、逃げ遅れた女性客らに襲い掛かる。
人波に揉まれて水から上がれずにいた少女が、足を滑らせプールサイドに倒れた女が、次々と触手に絡め捕られ餌食になる。
日焼けした肌を包む色とりどりの水着は片っ端から剥ぎ取られ、脱がし難い物でもデスパイアが真っ赤な舌で一舐めすれば、泡を立てて溶けていく。

「ああぁっ!やっ、やめ…んぐぅっ!?」
「いやぁあぁあぁああ!!ママぁーーーーーッ!!」

口に、お尻に、性器に。不幸な犠牲者たちは大切な箇所に触手を次々ねじ込まれていく。
一人の女を捕らえれば、また新たな触手が殻から飛び出し、次の獲物に襲い掛かる。

「うそっ!嘘だろ!?」
「いやああぁぁあ!お姉ちゃんがーっ!!」

来場者の大半が安全圏まで逃げおおせた頃には、既に十数人の女性がデスパイアの虜となり、無慈悲な辱め様子を人々の目に晒していた。
遠巻きにしている人々の環からは、犠牲者の中に家族や友人、恋人の姿を見つけた者の悲痛な叫びが上がった。
501粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:31:32 ID:MKbLeTZd
「ごるるるぁ〜!なァに見でるぅんだよォ〜。おまえらも、いっしょになるんだよォ〜!むぶぅぅぅぅう〜!!」

デスパイアの漏斗状の口が、衆人観衆に向けられる。そして…。

ぶぴゅるるるるるるるーーーーー……。

空に白く濁ったアーチが掛かる。

「きゃああーーーーー!!」
「う、うわっ!なんだぁーーー!!」

避難する人々の頭上から、デスパイアの粘液が降り注いだ。

「やぁあ!なにこれっ、なにこれぇ!!」
「やだッ!取れないー!!」

吐き出された白濁液は、鳥モチのような凄まじい粘り気で…。
人々は頭から粘液を被り、地べたに張り付けにされてしまう。

「さァ〜、ごォはんのじかんだァ〜……。ぶしゅるるるるるぅ〜!」

デスパイアが甲羅を揺さぶると、中からドバドバと、大量の球体がプールに吐き出される。
大きさは人間の頭ぐらい。
子ぶりながらも無数の触手が生え揃い、頑強な貝殻の下には黄金の目玉が爛々と輝いてる。
おびただしい数の、デスパイアの幼体だ。

「おいッ!?なんだこいつら!!」
「や、ちょ…!来ないで、来ないでぇーーーーっ!!」

上陸した幼体の群れは、粘液に捕われた人々の元へ這い進む。
来場客たちは一様に粘着液を引き剥がそうと足掻いたが、すえた悪臭を放つこの白濁液は、凄まじい粘り気で、とても身体から離れそうに無い。
水滴に溺れる蟻のような人間達に、魔物の子供らは襲い掛かる。

「ひぃっ!やっ、やぁぁぁぁああぁああーーー!!」
「誰か、誰かぁーーー!!」

粘液にまみれの人間たちから、若い女を見つけては次々と取り付いていく幼体たち。
細長い触手を水着の中へ忍ばせ、乳首を、クリトリスを、その先端で器用にこねくり回す。
太腿の内側を吸盤でべたべた触り、股布をずらしては秘裂を舐め上げ、抵抗できない女性達を人外の愛撫で責め立てる。
身なりは小さくても、女の秘所にねじ込むための触手だけは、既に親と変わらぬ立派なモノだった。
幼体の怒張を挿入される甲高い悲鳴が、所々で上がり始める。

「よせ、あっち行け!この野郎っ!!」
「やめろっ、やめてくれぇ!!娘だけは…っ!!!」

家族や伴侶が強姦される様を間近で見せ付けられる男性客達。しかし…。

「オ、おいっ!?な、なにすんだ!来んなァ!!」
「まて!ばっ、やっ、やめ――――…うわっ!?」

数が多すぎるあまり、女にありつけなかった幼体たちは、男性にまで襲い掛かり始めた。
戸惑う男達の海水パンツやトランクスをおもむろに降ろし、飛び出たペニスをチューブ状の口で銜え込む。

「うあっ!よ、よせ馬鹿…っ!気持ち悪ぃ!!」
「ひっ!す、吸うな…ん、んくっ!?」

湿った肉の筒で、根元まですっぽりと包まれる男たちの性器。
内側に生え揃った無数のイボが全周囲から愛撫を加え、彼らのペニスはあっという間に最大勃起へ膨れ上がった。
女の下半身ではおよそ不可能な、絶妙な締め付けと吸引の前に、早くも達してしまう者が出る。
502粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:32:00 ID:MKbLeTZd
「あっ、あ、あぁあぁっ!あぁあーーーーー……っ!!」

オルガズムに達すると同時に種汁を注がれ、白濁液の沼で果てる女たち。
痛みが走るほど巨大化したペニスを執拗にしゃぶられ、精液を搾り取ら続ける男たち。
大勢の男女の悲鳴と嬌声が絡み合い、真夏の行楽施設は狂気の乱交場と変わり果てていた。
無力な人間達は為す術も無く、犯され、注がれ、搾られ、捕食者の意のままに身体を捧げる。

「ぶしゅるるる〜!いよォ〜しぃ!オンナ、オンナ、持っで帰るゥ〜…!持っで帰って、おでの嫁ぇ〜!いっぱい、いっぱい子供産ませるゥ〜!!」

幼体に犯される女たちを粘液から引き剥がし、手元へとたぐり寄せるデスパイア。
巨体の周りには、膣内に触手を挿入されたままの女達が電飾のように大勢ぶら下がり、延々嬲られ続けている。
このまま彼女らは悪魔の巣へ連れ去られ、命尽きるまで陵辱され続けるのか…。
結末は誰の目にも明らかに見えた。
――――だが、その時だ。




―――――ザシュ。



「…ヌぶゥ!!」

果実をナイフで抉るような湿った残響。
デスパイアの右顔面に突き立てられたのは光の矢。
続けざまに三発の閃光が巨体めがけて飛来する。

「ぬぅばぁぁぁぁア!!」

デスパイアの反応も早かった。
全身の触手で捕らえていた女たちを放り捨て、自身の背負う貝殻に緊急退避。
両目を潰そうと殺到した光条を甲殻で受け止めると、攻撃の飛んで来た方向へ粘液の塊を投げ付ける。

「…流石に硬いわね」

宙に舞う黒い影。
一秒前まで立っていた場所に、真っ白な粘液が張り付く。

「逃ィがァずゥがぁぁぁぁぁあ!!」

影がプールサイドに着地する瞬間を狙って、先端を刃物のように角質化して触手が打ち出される。
その切っ先が標的に到達しようとした時――――。

「はぁぁぁあーーーーー!でヤァッ!!」

気合一閃。唸りを上げる巨大な鉄の塊。
真横からの乱入者が放った一撃をまともに食らい、デスパイアの武器は跡形も無く吹き飛んだ。
503粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:37:48 ID:MKbLeTZd
――――ザ…。


ふたつの対照的な影がプールサイドに並び立つ。

月の無い夜空のような、黒一色の、まるで喪服を思わせるゴシック調の衣装。
足首まであるロングスカートからは細い踵が伸び、左手には漆黒の衣装に映える銀色の洋弓が握られ、右手は同じ材質の手甲に覆われている。
肩に少し掛かるか否かといった長さの、透き通ったプラチナブロンドの髪。
その隙間からは灰色の瞳が二つ、ガラスで出来た刃の様な冷たさを湛え、眼前の狙撃対象を瞬きひとつせず見据えていた。

そして…、その傍らに控えるのは白い影。
あからさまに装飾過多な、フリル満載の純白のドレス。
足元には児童文学のお姫様でさえ遠慮する輝かしい靴。
ふくよかな胸元には空色のリボンがあしらわれ、真夏の微風にその身を任せている。
細い腕に握られているのは、少女趣味爆発の立ち姿とは正反対の異様な凶器。
並みの自動車など一振りでスクラップに変えてしまいそうな、身の丈ほどもある巨大なウォーハンマーである。
背中まで伸びた黒髪をなびかせ、強い意志の宿った漆黒の瞳は、粉砕すべき標的を一直線に捉えて放さない。

「…来ぃだぁなぁ〜!えんじぇるどもォ!!」

五臓の底から相手を呪い、デスパイアの親玉は貝殻から全身を現す。

「やってくれたわね…」

銀髪の少女が口を開いた。
デスパイアの周囲は、剥き出しの陰部から乳白色の液体を垂れ流し、虚ろな表情で横たわる女性客らで埋め尽くされている。
彼女らを遠巻きにする幼体たちはというと、天敵の登場などお構いなしに、捕らえた獲物を嬲り続けていた。

「……ひどい……」

蹂躙される人々の狂態を目にし、唇をわななかせる黒髪の少女。
対するエミリアは冷静だ。
精緻な西洋人形を思わせる華奢な身体からは、目の前に鎮座する暴君への静かな殺意が放たれている。

「手間は取らせないわ。…大人しく消えなさい!」
「ブシュルルルルルル!ほーざーけぇぇぇえ!オマエらもおでの嫁にじでやるぅ!トロントロンにしてぇ、脚ぃ開かせてぇ、いっぱい、いっぱい流し込んでやるぅ〜!」
504粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:38:54 ID:MKbLeTZd
デスパイアの宣言も終わらない内に、二人の踵は地を蹴っていた。
銀髪の少女、エミリアが手甲をかざすと、そこには光の矢が出現する。
すぐさま握り締めた洋弓『クロイツァー』にノッキング。
灰色の瞳は標的の急所を狙い定める。

「エミィちゃん!どっちからやっつけるの!?」

並走する黒髪の少女がエミリアに訊ねる。

「決まってるじゃない!デカブツからよ!!」
「でも!小さいのに捕まってる人たちが…っ!」
「親玉が先よ。元締めを叩かないと終わらないわ!」
「わ、わかった!!」

純白の少女、ナツメが巨大な鉄塊を振りかざす。
対デスパイア用スレッジハンマー『フロムヘヴン』は聖なる魔力の輝きをまとい唸りを上げる。

「ぶじゅぁぁぁぁあッ!!」

デスパイアが巨木のように太い触手を天高くかざし、地も砕けよとばかりに打ち下ろす。

――――――ズズウウウゥ…ン。

二人の天使は瞬時に散開。
空振りに終わった渾身の一撃は、コンクリート製のタイルを紙屑のように打ち上げる。

「どこのモンスター映画よ、まったく!」

着地を待たずしてエミリアは張り詰めた弦から光の矢をリリース。
立て続けに追い討ちの二発を放ち、計三発の閃光が触手を強襲。
デスパイア本体を護る様に配置されていたそれを串刺しにする。

「ピギィィィィィイッ!!」
「…っ!?」

その攻撃が合図になった。
辺りを埋め尽くすデスパイア・チャイルドたちが次々と獲物の股間から離れ跳躍。
母体を護ろうと、エミリアに殺到した。

「―――――えぇーいッ!!」

どこか間延びした一声と共に、割り込んだナツメが鉄槌を一振り。
エミリアに組み付こうとしていた雑兵達はその直撃を喰らい、原形を留めぬ数多の肉片となって四散した。
大振りなナツメの隙を狙い、今度は親玉からの触手が放たれるが、その攻撃はナツメの身体に到達する前にエミリアの矢に貫かれ退けられた。

「今のナイスよナツメ!なかなかサマになってきたじゃない」
「でもっ、これキリがないよー!!」
「分かってる!速攻で決めるから!準備して!!」
「りょ、了解!!」

ナツメの返事を待たずにエミリアは詠唱を開始。右手の手甲に光が集まり大気を揺るがす。
505粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:39:25 ID:MKbLeTZd
「さあクロイツァー、あなたの敵は目の前よ…」

白銀に輝く右手に現れたのは一際太い光の柱。
すぐさま巨大な矢は弓にノックされ、その中心にはターゲットレールが出現。
凍てついた湖面の如き瞳を凝らし、視線はその先に佇む標的を捕捉。
強靭な装甲から僅かに露出した一点を狙う。そして…。

「――――フォイア!!」

弓鳴りはたったの一発。
だが撃ち出されたのは視界を覆いつくさんばかりの無数の閃光。
それはまさに光の雨。
視界の全てを飲み干しながら、エミリアの『リヒト・レーゲン』がデスパイアに迫る。
しかし…。

「な、め、る、ぬうああああぁぁぁあぁあっ!!!」

空間を軋ませるような凄まじい咆哮を上げるデスパイア。
デタラメに伸びていた触手たちを前面に集中させて壁を造り、頭上に振りかざしたと思えば…。

ザッ、バァァァァァアン―――――――――!!!

渾身の力で打ち下ろした。
高圧線の高さまで立ち昇る水の壁。
岩も砕かんばかりの水圧に弾かれ、光の矢は宙に舞う。
攻撃は失敗に終わったかに見えた。

「…ンあっ!?」

化け物の顔が驚愕に引きつる。
弾かれた無数の矢は消えることなく空中に静止。
獲物を取り囲み、牙を剥き、今まさに飛び掛らんとする猟犬の群れのように円陣を組んでいる。
スーっと、エミリアの腕が持ち上がり、人差し指がデスパイアに向けられる。

「―――葬れッ!!」

まさに決壊。狩人の命に従い次々と獲物に襲い掛かる牙、牙、牙…。
光の雪崩に飲まれ、ズタズタに引き裂かれ宙を舞う自慢の触手。
怪物は狂乱の嵐を振り払おうと足掻くが、幾百の腕を以ってしても、その猛攻は捌く事叶わない。

――――――ズブリ。

「ぬぅギャァァァァァァァァ……ッ!!!」

その内の一筋が水晶のような右目を貫いた。
噴出する青い血液。
なおも傷口を焦がす矢を抜こうと悪戦苦闘するが、その触手までもが光の魔力に焦がされ炭と化す始末。

「ヌゥゥゥ、ヌフゥゥゥ………!」

怒りと屈辱に牙をガチガチ鳴らし、潰れていない方の目で敵の姿を探すデスパイア。
だが、怒りの形相はすぐさま驚愕の色に変わる。
残された片目が捉えた光景は、今まさにスレッジハンマーを振り下ろそうとするナツメの姿だった。
506粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:41:41 ID:MKbLeTZd
「ハアァァァァァァ――――――………」

右肩に大きく振りかぶられる鉄塊。
斜め上空四十五度からの急降下と共に放たれようとしている大打撃。
巨獣の鼾のような低い唸りを上げながら、フロムヘヴンは不気味に輝いていた。
先刻までどこかおっとりした感じのした黒い瞳は、いまや怖れも慈悲も迷いも宿さず、今から叩き潰す手負いのデスパイアを補足している。

フワっと、長い黒髪が風を切った。

「………―――――でヤアッ!!!!!」

――――――ゴッ。

音とは、余りに大き過ぎると人間の聴覚で捉えることが出来ない。
故にこの一撃のインパクトは無音に近かった。
爆音の代わりに周囲を染めたのは、まばゆいばかりの閃光。
白昼もうひとつの太陽が出現したかのように、怪物と少女の姿は光に飲み込まれる。
爆心地を中心に、プールの水がクレーター状にえぐられ、敷き詰められたタイルは波打ち、周囲の窓ガラスが弾け飛んだ。

―――――ズズゥゥゥゥゥン。

「ぬ…アァ……ぶふぁッ!がひゅ……、がひゅ……ゴぶっ!」

全身の穴という穴から体液を吐き出すデスパイア。
誰の目から見ても致命傷だ。
無敵の強度を誇っていたその貝殻には、人が優に出入りできるような大穴が空けられ、その下に露出した内臓までもが衝撃と高熱に焼かれ、焦げた肉の匂いを放っている。

「…っ!まだ生きてる!!」

必殺の一撃『ドレッドノート・スタンプ』を受けてもなお絶命しないその生命力にナツメは驚愕した。
だが、敵は相当弱っている。
歴戦の猛者とは程遠い彼女の目にも、およそ二発目を回避する体力は残っていない事は明らかだった。
止めの一撃を加えるべく、ナツメはフロムヘヴンを再び構え―――――。

「ナツメ!跳んでっ!!」

背後から掛けられたエミリアの声。
デスパイアの身体が一瞬、膨張したかに見えた。
迷いは一瞬。頭で判断するよりも早く、ナツメの脚はありったけの魔力と筋力を集め、地を蹴っていた。
507粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:42:22 ID:MKbLeTZd
「ごぼごぼごぼ…っ!ぶしゅるるるるるるっるぁーーーーーーーっ!!!」

敷地全体を飲み干すような白い爆発。
一体あの身体のどこにこれだけの体液が収められていたのか。
質量保存の法則を疑わせるような量の白濁液を、デスパイアがシャワー状に吐き出したのだった。



「ナツメ、無事?」
「…な、なんとか。エミィちゃんのお陰で」

すんでの所でナツメはウォータースライダーの上へと逃れていた。
一方のエミリアはスピーカー塔の上。
細い鉄柱の上に爪先を使って器用に立っている。

「まんまと逃げおおせたわね。あと一歩のとこだったのに」

まかり間違っても被りたくない煙幕が落ち着くと、既にデスパイアの姿は無かった。
プールの水は無くなり、底には大穴が空けられている。

「ひどい匂い。鼻が取れそう」
「エミィちゃん、いま吐き出された白いのって、やっぱ…」
「精液よ」
「う。その、もうちょっと遠回しに言って貰えると、なんて言うか…。嬉しいなー、みたいな」
「何よ」

エミリアの身も蓋も無い返答にナツメの顔がゲンナリと崩れた。
デスパイアの命懸けの放出により、辺り一面は白濁液の沼と化し、塩素の匂いと混じった猛烈な磯臭さで充満している。
あまり長居すれば気が触れてしまいそうだ。

「でー…これからどうするの?」
「何言ってるの。追うわよ、当然」
「あう、やっぱり…」

エミリアの返事にナツメが嫌そうに溜息をつく。
あんな液体、頭から被れば青春台無しどころでは済まされない。

「元よりあなた自身が決めたことよ、ナツメ」
「あー、うん。わかってるって――――……」



……きゃああぁぁぁああーーーーー!!



「「えっ!?」」

突如湧き上がったけ金切り声に、ビクっと二人の声が揃う。

「な、何なの…これ?」
「……………………」

眼下に広がる光景に、思わずナツメは声を詰まらせる。
一方のエミリアは黙って表情を押し殺しその様を見つめていた。
508粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:43:04 ID:MKbLeTZd
「あん、あん、あぁぁぁん………あっ!」
「はう…キモチ、いい…ッ」
「はぁ……、はぁ……、はぁ…ふ…、うんッ!」

プール全体を洗い流すようなスペルマの海の中で、先刻までデスパイアに嬲られていた男女が絡み合い、目を血走らせてまぐわっている。
どうやら怪物の吐いた白い煙幕…いや、精液のシャワーをまともに浴びてしまったらしい。
抵抗力の無い生身の人間が、催淫作用を持つ奴らの体液に曝されるとどうなってしまうか。
その答えがこの光景だった。

「もっと、もっとぉーーー!!」
「ひ、ひ、ひはっ!はぁああああん!」

白濁液にまみれたまま、男が女を組み敷き、女が男に跨り…。
犠牲者たちの下半身は、一人残らず別の誰かと連結されている。

「嫌あぁーーーーー!なにっ!?何するのーーーーーっ!!」
「うおおおおぉぉぉおーーーーー!!」
「きゃぁぁあぁあーーーーっ!!」

先に避難して無事だった女性客にも、獣のような声を上げた男たちが襲い掛かる。
寄ってたかって水着を剥ぎ取り、乳房をわし掴みにし、たけり狂う一物を本能の赴くままに挿入する。

「ふおおおぉおぉぉーーー!」
「ひ…あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁあぁあん!!!」

肉、肉、肉――――――。
乳房を躍らせ、腰を突き出し、ひしめき合う無数の裸体。
助けを求めていた者達の姿さえ、すぐに肉のサバトに埋もれてしまう。

「……―――ナ――――メ、――――――ツメ、ナツメ!!」
「――あっ!?」

エミリアの声に彼女はビクリと身体を震わせ、我に返る。

「ナツメ、気をしっかり持ちなさい」
「え、あ、うん。…でも」

……ひあぁぁあああーーーー!!

会話の合間にも、悲鳴とも嬌声ともつかぬ女の叫びが割り込んでくる。
見れば数人組の女の子が、正気を失った大勢の男たちに組み敷かれているところだった。
隣では連れと思われる少年達のグループが、裸の女性たちに揉みくちゃにされ、水泳パンツを降ろされている。
抵抗する少年らに馬乗りになり、彼らのペニスを女陰で呑み込んでいく痴女の群れ…。
ナツメ達の姿に気づいた男たちが、急角度で起立したペニスを振り乱しながら、ゾンビのように滑り台の下に集まってくる。
509粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:43:25 ID:MKbLeTZd
「な…、ナツメ!待ちなさい!!」

少女らの元に飛び降りようとしたナツメを慌ててエミリアが制す。

「な、何でよエミィちゃん!助けてあげなきゃ!!」

潤んだ瞳でナツメはキッと戦友を睨み返した。

「違うわよ!今、あの中に割って入って何が出来るっていうの!あなた自身だって危ないわ!!」

珍しく強い視線を投げ返してきたナツメをエミリアが諭す。

「…で、でも」
「でも、じゃないわよ!あなた、その武器で生身の人間と戦うって言うの!?」
「う…」

なおもうろたえるナツメの隣に、エミリアは跳んで来た。

「いい、ナツメ?もうじき救急隊が来るわ。彼らはプロだから、あの人たちはそっちに任せて置けば大丈夫。私たちがヘタに手を出しても何ひとつ好転しない。わかるでしょ?」
「……うん……」

同い年の先輩の言葉に、ナツメは瞳を伏せて頷く。

「今、私たちに出来る事はあのデスパイアを仕留める事。あのデスパイア、手負いだからきっとこれから女の人を次々襲うわ。その先の被害はこんなものじゃ済まされない。
完全に再生してしまえば、私達が勝てる保障だって無いの。こっちは今の戦いで手の内明かしちゃってるんだから。モタモタすれば、次にこうなるのは私やナツメかもしれないのよ?
だからそうなる前に、私たちが奴に引導を渡すのよ。いいわね?」

エミリアの言葉は正論だ。
お世辞にもお喋りとは言えない彼女が、ナツメの為にここまでまくし立てているのだ。
一緒に戦うようになってまだ日は浅いが、彼女の気持ちだけはしっかりとナツメに届いていた。

「…うん。ごめん。無茶言っちゃって」

ようやく出てきたナツメの言葉にエミリアは顔を綻ばせ、ポンっと後輩の肩を叩いた。
そしてすぐさまいつもの厳しい表情に戻ると、漆黒の衣装を翻し跳躍。
遊具や売店の屋根を飛び石代わりにして、白濁した湿原の上空を駆け抜けていく。

「女だぁーーー!おんなぁーーっ!あそこにもいるぞぉぉぉぉお!!」
「いい、もっと!もっと、もっと、もっとぉぉぉぉおおーーー!!!」

どこまでも続く乱交の海。
下から沸き立つ甲高い喘ぎに後ろ髪を引かれながら、ナツメは宙を駆ける。
エミリアには諭されても、この声を聴いていると、惨劇から目を背け逃げ出している気分になる。

(大丈夫…私は負けない。ママとハルカをあんな目に遭わせた奴らなんかに)

気が付けば行く手には灰色の分厚い雲が広がっている。
遠くから、雷の音が聞こえていた。
510粉砕天使の人:2010/10/03(日) 23:45:54 ID:MKbLeTZd
途中、微妙に投稿時間が空いてる箇所は、暴発したデプスチャージのミサイル捜索してました。
よかったー!あったよぉぉぉぉお!!ふぉぉぉおおーーー!!

…作品と全然関係なくなって申し訳ありません。
511名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 23:49:52 ID:nEPyMOE/
な に や っ て る し w
512名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 02:24:07 ID:JqP7yHca
GJ!
513名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 06:57:47 ID:3O49I/TY
敵がデスパイアってことは魔法天使シリーズの踏襲してるのか
ともあれGJ
514名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 08:11:36 ID:8yOFMbwT
既存の変身ヒロインエロゲー世界観の中でオリジナルヒロインを考えるってのは俺の中でも流行りだったりする
515名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 08:41:34 ID:XZ0QCV5P
ステラの作者さんも粉砕天使の人もGJ!!!
516名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 11:24:37 ID:JqP7yHca
三重県で繰り広げられるリア充魔法少女に悪の魔法少女の能力「まじかるお百度参り」が炸裂!とか
県民ネタのご当地魔法少女だな
517名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 15:45:28 ID:fYy4gcM3
展開自体は好きなんだけど、エロ描写がちょっと弱いかなーってだけ思う。
518名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 15:55:33 ID:9Kt/b1AJ
そろそろ埋まっちゃうよ
519名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 18:17:13 ID:4rj8Qo+r
魔法少女の変身ツールでベルトは許容できるか否か
520名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 18:26:47 ID:peAMdiXL
あと7KBとのことで僭越ながら新スレ立てました。

オリジナル魔法少女陵辱スレ15【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1286184341/
521名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 18:44:04 ID:4rj8Qo+r
>>520
522名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 19:28:26 ID:8yOFMbwT

これはへし折られてぐにゃぐにゃになった魔法のステッキであって乙じゃないんだからね!
523名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 23:32:21 ID:CBhLLPkK
〉510
弾ロストはトランスフォーマーの文化よ!
524粉砕天使の人:2010/10/04(月) 23:53:08 ID:VuxYMFni
>>512>>515
レス頂戴dクスございます。
ぶっちゃけ原作の面影など無きに等しい駄文なので、リメイクを機に敵や魔法少女の呼称も変えようかと考えたんですけどね。
ただ、触手と魔法少女の取り合わせに初めて出逢ったのがソレの体験版だったせいか、やはり外せない物がありまして。
…本編プレイしたのが何気に書き始めてからというのは流石に暴挙ですけど。

>>523
窓から窪塚したミックスマスターの弾には全米が泣いた。
525名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 01:12:05 ID:6g14NBTY
なんか一般市民がこんなに陵辱されるのも珍しいというか>ナツメ
とりあえず、キツめの先輩魔法少女と、おっとりさんな新米ヒロインがズコバコされちゅう作品でおk?
526名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 02:27:15 ID:ylUnzAcP
>>520
新スレ乙

>>524
今後も投下を楽しみにしてます
527名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 18:05:43 ID:YMEJCU4E
埋め
528名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 19:08:19 ID:mbRNRhvr
           _      ⌒ヽ_  / `ヽ、                  
       /´_  `ヽ、 ,ィ''´ ̄ハ、i,/lヽ、 l!                   
      ,ィ´/'´/::/:::ラ./   / /!イソ !i .ハ /                   
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    ! | :: ::::::ri/| |:::i|ハ i.|| i,/|!  _//!:::|::::|                   
       |  :: .::イリノハ ::!lィl丙`|/ |、 _ハ/::/:::;/                   
       i  ; ::::レl/ !,ヾ、! ゙'゚┘   尤i'/,' /                   
     /  !..:::::l/ ::::アi. 、    , ゙‐'ソ'"'´ 埋めるわよ
  ト、_// :::|:::::/ ::::://^ヽ、 ~ ,.ィi′                  
  `ー'ナ/.:/::::/ ::::/´!   ヾ "´l:::l|                   
    i / .:|:::/ :::;ィ/ |!    ヽ:::!:riト、_,                  
      !| /:|/ .//! ,!| ヽ   ヾ、,リ                   
     | | //:::/:::! ! \. \   ヽ\                   
     ヾ// ::::/:::::|ノ  _二;ヽ   ゙、 ,}                   
     オ′:::i :::::::|/ ̄   \  ヾー-、                   
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    i |  ::|:::::::::リ      ,イバー‐'′! ヽ                    
    ! |i  : :|:::::ノ       i /ハ | / |  \                   
      ヾ _,, !<_.       { ///"     ヽ                   
  _,. ‐''";;;;;;;,:'";;;;;/ ゙̄T''''r-レ  \  _   i                   
  ヾ"、_;;;;_,;:'";;;;;;;;;;/;;;;;;;;;i;;;;;l;;;;;|    }=ニl!;;ト、 /                   
  ヾ;;;;;;/`''ー--ヶ、;;;;;;シ;;;;;;|;;;;;;!   ぐー`"ヽ!                   
   ヾi'     /  ヾ、;;;;;;;/;;;;;;;|  〈´  ̄~゙'''┘                  
     ;ヘ   , i    ゙\;;;;;;;;;ハェュj                   
    ! `ヽ、'_,{_      ゙\;;;;;|
529名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 20:23:39 ID:RFiw9OwM
            ,r '/
           / /,'
             / l :l     , r"l
          /  .| ヘ`ヽ//ハ
          |  ',   〉' / /  |
          |   〉'´./  ./  .ト
         l|   |_|   /   .| |             |ヽ、
         .ト、r': : : ´ヽ ',   / |             /  〉、
         l: :', ',: : : : : : | ', ./   l            /   l ヘ
         ヘ,_l ゝ、_丿 '‐'`-‐'´|`ヽ、_, -─┬一 /   |.  ヘ
           ヽ' ミヾ/ヽ---─''"´\ /|_/ ヘ  ヘ_, r'" , r' \  |
            ヽヾ/  /      |    ∧  , r'" \ ,/ヽ,|      埋め。
             Γ゙一'      r'  ̄ ̄ ̄ヘ  \\, ' _ /
  lヽ       /"´l__|`i '- 、__, r'"       ヘ   ̄ , r",、
  | \    ,r' " |  ',_/      ヘ         ヘ_/  / ヽ
  ト 、 \'__ノ   ',        /`ヽ、       ヘ   /  ∧
  |  `l────┐ ',       /, lヘ ヾヘ、   /ヘ, ノ   .∧
  \  .| | | | | |   ',       ./ | ヘ| ∨|  ヘ, r'"  |      ∧
   \ T ̄二二二, r '"∨   / ゝ,    'l   /    /ヽ___/  , 、
     \/´   |` ヽ、 入_  ./   ヘ   / /    / /、  ,二l "´,、〉
          ',    `ヘ l`' `゙ ー 、 `二, / '─- 〈 /  ` /  l'二 /
           ',    ',. \   /          /   /   `/ /
           ',   r'" / ̄`゙ヾ、┌────┐ _/'ー 、./    ./ /
            \   /_  r'"ヽ.|   /\   .l 〈_  /     / /
            r-一'"__ `゙/ヽ、\ ヘ  /  .|‐/ `/     / /
           | l" ´  /  | / ヽ `/´`/‐-< ,-‐〈 `` 、/ /
530名無しさん@ピンキー
ソ連式土木工事で埋め立て
                           __,,:::========:::,,__
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