ときメモGSシリーズでエロパロ 10

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
素敵なエロ話でスカーッとしましょう♪
エロエロハッピーエロハッピー!!
○SSの神のご光臨お待ちしております。
○sage進行でおねがいします
○雑談OK!
SS貼り付け前や感想を言う前の“気配り”を忘れずに。
書き手にも読み手にもお互い“気配り”は必要です。
過去ログ及びローカルルールや
ローカルルールにするまでもない注意書きは>>2-10辺り
2名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 00:27:21 ID:8M554wzH
●気配り例(ローカルルール)●
1.鏝半は連作以外は避ける
2.エロナシはスレ違いなので、避難所なり各サイトへ投稿
直接行為がなくてもエロい雰囲気のものは投稿可
3.特殊な設定が出てくる場合は、最初に宣言をして嫌な人がスルー出来るようにする
※特殊設定の例:
 鬼畜・3P・強姦(じつは好き同士のオチでも)・百合・当て馬・ライバル
その他主人公×男キャラ以外で波紋を呼びそうな場合や
設定上名前だけの登場の場合も各々考えて随時宣言して下さい
4.「こんなの@@(キャラ名)じゃない」等の意見は避ける
5.470KB辺りorレス数970で新スレを立てる
※新スレ即死防止に、職人さんがSSを準備してある状態で立てるのが望ましい

●ローカルルールにするまでもない注意書き●
1.名前欄は 「タイトル」 にしていただくと、倉庫管理の人が助かるかもしれません。
2.1話完結の場合は 何分の何 と名前欄に書いていただくと、割り込みが防げます。
3.続きものの場合は、「今日はここまでです」と言っていただけたら、
続きがあるのかどうか分からずタイミングを迷っている 私達が書きこみしやすいです。
4.長い文章を連投するときは、携帯でもPCでも、いったん書き上げたものをコピペ貼り推奨。
書きながらゆっくり投稿されると、その間スレを独占することになり他の人が困ります。
5.リクキボン・進行状況報告・需要ある?などの誘い受は嫌われます。
3名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 00:28:17 ID:8M554wzH
過去スレ

ときメモGSシリーズでエロパロ 9
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1278433216/
ときメモGSシリーズでエロパロ 8
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1255067057/
ときメモGSシリーズでエロパロ 7
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1245174399/
ときメモGSシリーズでエロパロ 6
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235062607/
ときメモGSシリーズでエロパロ 5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212343105/
ときメモGSシリーズでエロパロ 4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179494734/
ときメモGSシリーズでエロパロ 3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160382106/
ときメモGSシリーズでエロパロ 2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157538411/
【葉月】ときメモGSシリーズでエロパロ【佐伯】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1154153236/
ガールズサイドでエロ萌え 8
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118170251/
ガールズサイドでエロ萌え 7
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082134029/
ガールズサイドでエロ萌え 6
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1059833496/
ガールズサイドでエロ萌え 5.5
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1045920058
ガールズサイドでエロ萌え 5
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1045/10456/1045617301.html
ガールズサイドでエロ萌え 4
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1035647717
ガールズサイドでエロ萌え 3
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1026/10269/1026922511.html
ガールズサイドでエロ萌え 2
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1026/10261/1026148760.html
ガールズサイドでエロ萌え
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1025/10254/1025465341.html

【有志ページ】
●SS保管庫●
ttp://www.s-ht.com/~gss/
4名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 00:32:28 ID:YvDp2FFv
>>1乙(いちおつ)


      ヽ  ! '")二'ユ、                    /  /´ 了__,.ィ´__,∠-<イ
       l {  ゾ' ー<     +         十 /   ノ-‐づ、 '´_ノ-‐''"´,_,/
          l !  ´フつ::ュ.)                  /   , ‐'フ´-ノ '´_>‐''"´_ノ
  ,     ' |  ,' ¬ヘニ ヽ-ュ._           /     _,. - '´/ ,∠-''"
       | ,'  ¨! ム ^) ⌒>‐'⌒)    +/   jノノ/´  'フ_,/ ア
        |   '7 `っ<^ 'ン⌒'_`ニ=-―-/    /"´,っ ‐、/´‐'_,xく
         |  i    '´ ,ィジ>'´     /    / 人 ) イ  -‐  _ノ
        +|  丶.: .: .: ,;〃/       /   /う _六 ,'ぅ 丿- '''"´丿
+        \      /          /     ,ノ、,) -'   --┬ '''"´
            `ー-ー プ ´´' /// 〈  、ヾ`,"''   -‐'゙ ,.ニ-‐<      X^}
             /       //´  ,ゝ `ミ、/ ,ィ彡  /\ヽ、ヽ、    {_ノ
               |     , /ニ._''",,ノ   `>!´彳 〈、_入_,ト、{,,ヽ
         十  ',  仭 丿  `"ァー--イ {  ;   ミ、、x{._,入,入\
+            (ユうァ'′  _ ;彡 ; ' ノ  } ,.'  r'Vハ{.U{U{ !}
                ∨`′  〈ス九ヘ}jtメ  _爻ヾf` ヽ._,火_,火_/`''′
                    (と!i`×、_ _rタ、SpY
                    /     └「 /゙>c'
         ノメ,        /       {人トイ
          (_,/           /  \\ '|   /
                   /  // .|   /    ト、
                   /  __     /   {_ノ
                  /      /     /
                /_     / _l  /
                 `'ー-、__ ̄   /
                     `'ー-、/

羽ばたけ!!妄想の翼!!!
5名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 03:17:16 ID:1YCuySlU
前スレ>>990ほんと乙!
幸せすぎて今日はいい夢がみれそうです
6名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 03:23:50 ID:d53F89YF
前スレ>>990GJ!
tmtmは△でしか構った事なかったけど、今から一途行ってくるよ。

ニーナの姐さんも良かったし、1ヶ月我慢した甲斐があったw
7名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 05:17:28 ID:e35VkRj7
遅くなったけど>1乙!
そして解禁初日から連続で萌えるSS拝読して、自分も書きたくなってこんな時間に投下しにきました

カプはぼっちゃま×バンビ
ED1後に進路が分かれる設定の初えち話です
が、雰囲気えろでも投下OKの言葉に甘えてぬるめなのでそこにご注意です
8設楽バンビ1:2010/07/24(土) 05:24:04 ID:e35VkRj7
「見てないで、来いよ」

それは学生時代から何度も耳にした言葉。
わかりましたお邪魔しますと彼の腕にぴったり寄り添えば、邪魔だと思うなら近寄るなとつれない言葉を返されて、でも、何だかんだ言いながら歩幅を合わせてくれるその優しさにわたしはいつも甘えていて。
きっとずっとそんな風に続くと思っていた。きっとずっとそんな風に、ゆっくり歩いていくんだって。
付き合い始めてからも。

「どうした?来ないのか?」
「い、いえ」
「来ないなら寝るぞ。……髪も撫でてやらないし、手も繋いでやらない」
「行きます!行きますから、その、あの、」
「何もするなって?ああ分かってるよそんなこと。ただしお前が可愛い顔で俺を見なければ、だ。無理だろ?何なら面でもつけるか?」

9設楽バンビ2:2010/07/24(土) 05:25:52 ID:e35VkRj7
一足先にベッドへ潜った彼――聖司さんは、機嫌の悪さを隠さずにそう告げると、わたしに背を向けて寝転がり、それきり何も言ってくれなくなってしまった。
多分、こうしてわたしが黙って冷たい床の上に正座したままでいたとしても、少し経てば彼は仕方なくでも隣に誘ってくれるだろう。
だって優しいから。いつもみたいに添い寝して、髪を撫でて手を繋いで、時折触れるだけのキスを交わして、困ったみたいに笑って眠りにつく。そんな幸せな時間を与えてくれるだろう。
だけど、それじゃだめ。それだけじゃだめなんだと、さっきはっきりと言われたばかり。
わたしとどんなことをしたいのか、どんな風になりたいのか、顔を真っ赤にしながら教えてくれた聖司さん。
それを聞いて、素直に嬉しいと言うことができたらよかったんだけど。実際、すごくすごく嬉しかったんだけど。すぐにでも抱きつきたいくらいに。
10設楽バンビ3:2010/07/24(土) 05:28:49 ID:e35VkRj7
なのにはっきりと気持ちを口にできなかった。
行動に示すこともできなかった。
固まってしまったわたしを見て、聖司さんは緊張していると思ったんだろう。宥めるように髪に触れてくれた優しい大きな手を、わたしは初めて拒否した。
そしてだめです、と。二回くらい、言った。
今までずっと大事にしてくれた聖司さんに向かって。
――もうすぐパリへ旅立ってしまう大好きなひとに向かって。

「……いつもそうだったな」
「え?」
「お前は無防備だ。そして無邪気だ。何にも身に纏っていないくせに、透明人間なんじゃないかって疑ってしまうくらい、簡単に俺の手からすり抜けていく」
「…………」
「ちゃんと服着てます、なんてくだらないことは言うなよ。俺が言ってるのはそういう意味じゃないから」

……読まれてた。

「その……何だ、急かして悪かった。少し焦っていたかもしれない」

11設楽バンビ4:2010/07/24(土) 05:31:39 ID:e35VkRj7
背中は向けたまま、だけど真剣な声音が静かな部屋に響く。
大好きなひとで溢れた優しい部屋に。
匂い、ピアノ、思い出。
リクエストして弾いてくれた曲も、そうじゃない曲も、今は全部好き。大好き。

「だから見てないで、来いよ。ちゃんと髪は撫でてやるし、手だって繋いでやる」

胸の奥がじんわりと熱くなった。
ほらね、やっぱり。彼は、優しい。わたしの歩幅に合わせようとしてくれている。
どうして嘘をつくことができたのかな。
だめだなんて、そんな大きな嘘。

「聖司さん、……お邪魔します」
「……邪魔だなんて思ってない」
「ふふっ、知ってます」

ベッドの上でもぞもぞと寝返りをうった聖司さんが、傍らに立つわたしの姿を見つけて微笑みかけてくれた。
思わず手を伸ばすと、ぎゅっと掴まれて引っ張られて。バランスを崩したわたしの体はすぐに聖司さんの腕の中に包まれた。
這い上がるようにベッドに上って、上質なシャツ一枚隔てた胸に頬を寄せる。
聖司さんの体温は暖かくて、届く心音も心地いい。
このまま眠ってしまいたい。
そうして彼の側で朝を迎えることができたらどんなにか幸せだろう。
この先も繰り返し、繰り返し。

12設楽バンビ5:2010/07/24(土) 05:34:53 ID:e35VkRj7
「聖司、さん」
「なんだ」
「髪、撫でてください」
「……ああ」
「手も繋いでください」
「分かってる」
「あと、わたしは透明人間なんかじゃありません。だから、」

触ってください。
胸に顔を埋めたまま、小さく懇願する。
だめじゃないってこと、わたしもあなたが欲しいこと。欲しくて欲しくてしょうがなかったけれど、手に入るのをずっと恐れていたこと。
そのためにわざとゆっくり歩いていたこと。
全部、ちゃんと伝えます。もう嘘はつかない。

「聖司さんのものに、してください……」
「!!」

あれ?真っ赤になっちゃった……。
13設楽バンビ6:2010/07/24(土) 05:37:24 ID:e35VkRj7
初めての行為は痛いだけのものとばかり思っていた。
天井のシミの数を数えているうちに終わるっていう表現があるくらいだし。とことん受け身でいればいいのかなって。
でも、わたしの想像とは少し違った。
確かに痛かったけれど、痛いだけじゃなかった。
聖司さんと繋がるのはとても気持ちがよかった。
わたしを見てそんな風になってるんだって、思うだけで体の芯から熱くなって。
ただ声の出し方はよく分からなかったから、単に普段より激しい呼吸を繰り返していただけのように思う。
ちゃんと感じているってことが、彼に伝わったか不安になったりもした。
でも、曰く「すごい締め付け」らしかったので……、それって、いいってことだよね、きっと。
シミなんてある訳ない、高い天井の代わりにわたしはずっと聖司さんの顔を見つめていた。
運動嫌いな彼が額に汗を浮かべているのを目にして、妙ないとしさが湧いてきたわたしは、噛みつくみたいに唇に口づけた。
肉食獣かおまえはと、からかわれても気にならない。どちらかというと食べられたいです、と正直に言ったら、物凄い勢いで突き上げられて、その時に初めてわたしは泣き言を漏らしたと思う。
なんて言ったかは、秘密!
14名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 05:39:21 ID:LnbWH5kZ
全力で支援!
15設楽バンビ7<完>:2010/07/24(土) 05:42:04 ID:e35VkRj7
行為も優しかった聖司さん。
だけどひどかったのは、その、ゴム、を着けてしてくれなかったこと。
しかも、中に直接……出したこと。
これっていわゆる中出しですよね!と問い詰めたら顔を赤くして女がそんな言葉を使うなと叱られた。
怒りたいのはわたしの方です!

「……いいだろ、どうせずっと一緒にいるんだから」
「だ、だって聖司さん、パリに行っちゃうじゃないですか…」
「バカ、だから余計にだよ。子供じみたことしたっていう自覚はある。でも、どうにかなればなればで、お前が俺と離れる理由はなくなる」

これでも不安なんだよ、と漏らす彼は本当に子供みたいな顔をしていた。もう!

――誰よりも尊大で、寂しがりで、優しい優しいわたしの恋人は、もうすぐパリに旅立ってしまう。
だけど近い将来、必ずまた隣に立って歩ける日が来ると信じているから。
わたしたちは約束を交わす代わりにキスをして、静かな眠りについた。






以上です。
変な時間にすみませんでした…
解禁後の更なるスレの繁栄を祈ってそろそろ寝ます
16名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 05:58:03 ID:LnbWH5kZ
GJですた!
同じベッドで寝ながらも大人しくお預けされてあげてたぼっちゃま優しいな!

でも結局は中出しなのかw
そこがぼっちゃまクオリティw

17名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 06:06:53 ID:gMtzy9x7
>>8
GJ!GJ!萌えた!
ぼっちゃまもう一回落としに行ってくる!
バンビたんも、かわいい!
てか、2人ともかわいいぜ!
18名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 06:16:31 ID:Ta3DxFVr
GJ!
出勤前に萌えをありがとう!
今日一日頑張れる…!
19名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 06:46:33 ID:xewlSIwv
前スレの職人さん方々も坊ちゃまSSの方もGj!
早々とメイン5人目…今日中にトラ兄が来れば解禁日にして出揃うんですな
20名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 06:57:51 ID:YvDp2FFv
職人さんマジパレード!!!
投下してくださった職人さん、ありがとうございました。
21名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 07:17:50 ID:LoTG01Cd
GJ続きに更にGJ!
このパレード状態にニヤニヤが止まらないぜw
22名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 07:33:54 ID:FirRIbho
駄作ばっかり
下手な文
よく晒そうと思えるね
23名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 07:40:03 ID:AzzSgAMN
職人さんGJ!
休日の朝から萌えをおりがとう!
24名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 07:44:30 ID:vHonyefp
>>22
先生、早く名作を書く作業に戻ってください
25名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 07:51:41 ID:2W+LuxXM
蒸し暑さに目覚めて幸せな二度寝ができた!みんなGJ!
自分も仕事頑張れる……更なる投下期待してます!
26名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 08:49:16 ID:6tKu6iX5
>>22
おっ、そこまで仰るとはプロの降臨ですね!
職人の皆様、楽しみですね!!
27名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 08:53:41 ID:1YCuySlU
おはよう!

>>8
全力で悶えた
朝一番にGJ!

今日は掃除しなくてもよさそうです
28名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 09:26:51 ID:gxtEPZoG
>>8
優しくて甘い人なのに無駄にひねくれてみせるぼっちゃまが
可愛くてしょーがない
ぼっちゃまバンビへの愛が隠しきれていませんよ!
意地悪言ってもだだ漏れですよ!

ただ、改行を揃えてくれたほうが自分は見やすかったかな

面白かったことに変わりはないです素敵な萌えをありがとう!
29名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 09:30:58 ID:qOLA9inT
実はまだ先輩達まで攻略できていないのだが萌えた

前スレの紺野先輩と言い、今スレの設楽先輩と言い、
フェロモンたっぷりアダルティすぎて攻略するのが楽しみ。
30名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 09:48:09 ID:PybrPtBN
空気を読まずルカ×美奈子です

文章下手だけど神の降臨までの余興としてお楽しみください。
31ルカ×美奈子1:2010/07/24(土) 09:49:37 ID:PybrPtBN
この町に戻ってきて、最初はまさか昔みたいに3人で一緒にいれるなんて思ってなかった。
二人はすっかり昔の面影はなかったけど、一緒にいるとやっぱり子供のころと変わってなくて、私を受け入れてくれたことがすごく嬉しかった。
3人で過ごしていると、段々と子供のころとは違う感情が湧いていることがわかってきた。
私自身も特別な感情が生まれてることに気づきたくなくて、この関係を壊したくなくて自分を騙してたんだと思う。
それに気づいたのはごく最近。
最初に気づかせたのはルカくん。

ルカくんは靴箱でぼーっと何かを考えてるかのようにしゃがんでた。
私はいつもみたいに声をかけた。
「一緒に帰らない?」
ルカくんはにこりと笑い私のほうに歩き出した。
帰り道ルカくんは妙におとなしかった。
いつものような軽いジョークもなく、私の質問に淡々と答えるだけ。
「…コウくんは今日もバイトかな?」
何も考えずに口から出た言葉だった。
「何?コウのこと気になる?」
「気になるってゆうか…だって最近はいつも3人で帰ってたから」
「…俺は2人でもよかったんだけど」
「何か困ったことでもあるの?私でよかったら相談はいつでも…」
「はぁぁ……じゃぁ遠慮なくのってもらうよ」
ため息をつかれた。何か気に障ることでも言ったのか心配になる私の手首をぐっと引っ張り、ルカくんはすたすた歩き出した。
思ったより強い力で握られて私は早歩きになる。
「ちょっとルカくん、痛い…」
訴えてもルカくんは歩きを緩めるどころかさらに強く私の手を握る。
32名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 09:50:18 ID:hEbhXrKu
ぼっちゃま×バンビ超乙!
萌え死んだ、最高!
33ルカ×美奈子2:2010/07/24(土) 09:50:59 ID:PybrPtBN
気が付いたらダイナーのすぐ側まで来て、ルカくんは私の手を解いた。
コウくんのバイクがないから、やっぱり今日はバイトかな…と思った私の考えを読むかのようにルカくんが私の顔を覗き込んだ。
「コウならいないよ。最近バイト遅くまでやってんだ。」
きょとんとする私を見て軽く笑い、
「あがりなよ。暑いから何か飲んでいったら?」
やっぱり外じゃ言いにくいことなのかなと思い、ちょっとだけお邪魔することにした。

「おじゃましま〜す」
玄関に入るなり急にルカくんが私を抱きしめてきた。
「!!ちょっとルカくん!?」
「俺、今言ったよね?コウはいないって。それでも家に入って来たのはあんただ」
ぎゅっと力の入る体に私がいくら離れようとしてもかなうはずがない。
「それは外じゃ話しにくくて…暑いからって…」
「うそ。ほんとはわかってたんじゃないの?こうされること」
きつく抱きしめられて顔が見えない。
途端に何だか怖くなってきて、つい
「ルカくん、何だか怖いよ…」
と言ってしまった。
ルカくんは私を離し、ちょっと笑ってから私の顔を両手で包み、軽くかがんで
「俺怖い?何かされそうで怖い?」
と呟いた。教会で会ったときのような少し瞳に力のない笑いだった。
「あ、ごめん…怖いって失礼だよね。ちょっとびっくりしただけだよ」
私は不安を隠すようにできるかぎりの笑顔で答えた。
「美奈子ちゃん、俺はあんたに思ってもらう資格なんてない。だから俺のものにならないならこの手で壊したいと思ったこともある。でもせめてこの関係が崩れないようにって…
それなのに美奈子ちゃんはこんな俺にいつも優しい笑顔で、俺が何を考えてるか知らずに話しかけてくる…俺もう限界だよ
…あんたの言動一つがこんなに俺に影響を与えるってことわかってよ…」

私が返事をする暇もなく顔を包んだ両手に力を入れ、ルカくんは強引に唇に割って入った。
「っっんふ!…ん……やだっ!」
私は一瞬何が起こったかわからずルカくんを力いっぱい突き飛ばし、奥に逃げた。
「いって…」
一言だけ発してルカくんは離れた私をそのままダイナーのカウンターに押し倒した。
ガタン、と椅子が倒れた。

34名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 09:51:06 ID:1YCuySlU
紫煙
35ルカ×美奈子3:2010/07/24(土) 09:52:42 ID:PybrPtBN
「きゃ…やだっ!離してルカくん!!」
私は組み敷かれて精一杯の力で抵抗する。しかし暴れる両手を左手で抑えられた。
「俺の言ってる意味わかる?…俺とこんな関係になるの嫌?」
なんだか様子がおかしい。
「嫌っていうか…こんな無理矢理…」
少し体を離してルカくんはつぶやいた。
「もうわからないんだ…美奈子ちゃんを大事にしたいのに壊したい。
無理やり自分のものにしないと離れていきそうで…」
そう言って私から離れると思われたルカくんの体は予想に反して再び力を入れた。
「ルカくん…痛い」
彼をこんなに追い詰めたのは自分だ。
私はなんとか彼を冷静にさせて私の気持ちを聞いてもらおうと抑えられた手に力を入れる。
その意を取り違えたルカくんは
「抵抗されると燃えるって知らないの?それとも知っててやってるの?」
ルカくんの瞳に光はない。それが一番怖かった。
答える言葉を知らず、ただ見つめることしかできない。
「…やだ!やめて!!!」
ルカくんの右手が制服のシャツをめくりあげ、中に侵入してきた。
「俺がいつもどんな気持ちで美奈子ちゃんといたか知ってる?
誰にでも優しくして俺がどんな思いで……無邪気に触ってくるあんたが悪い」
そのまま右手で下着を下にずらして先をつまみ、硬くなったそれは形のいい唇の中に吸い込まれた。
「ひゃっ…ルカくん!…あ……んああ」
ぴちゃ、と音を出してそれを吸われ、我慢できずに声が漏れる。
体をよじるも抵抗できるはずがない。
どうしたら話を聞いてもらえるんだろう。
「あのね、聞いて…あ…」
同じ場所を責められて今度は秘部に手を当てた
「あ、そこは……やめて!話を…」
つい語尾が強くなった。
36ルカ×美奈子4:2010/07/24(土) 09:53:17 ID:PybrPtBN
涙と汗でいつのまにかぐしゃぐしゃになった顔で訴えるも手を休める様子はない。
完全に体はルカくんの思うままになっている。
秘部を執拗にせめられ、次第にくちゅくちゅと卑猥な音を立てる。
「あ…んふ……はぁ…ぁぁ……はぁん……ルカくん、だめ…」
「何、感じてんの?」
若干熱で赤くなった顔のルカくんはそのまま私に口づけをした。
「んん……んはぁ…どうして……こんなこと」
絡めとられた舌でたどたどしく質問したが微笑むだけ。
私の唇から離れると力の抜けた足を大きく開き、その間に割って入り顔を近づけた。
「やだ!!そんなことしないで!!ん…いやっ!!」
ルカくんは明らかにさっきまでの行為で熱をもったそこに、ゆっくりと舌を這わす。
「あぁ……はぁん…はぁ……はぁ…ん」
我慢できずに私は両手を抑えられたまま体をビクリと反り返らせる。
その瞬間を見計らったように私の両手を開放し、カウンターと腰の間に手を回した。
ぐっと体を引き寄せられ、逃げる余地はなくなった。
「…ん…ずっと抑えてたけど、もう無理だ…こんなエロい美奈子ちゃん見てたら我慢できないよ」
隙間なく密着して女の部分を執拗に攻められる。
だんだんと水音が増し、部屋全体に響きそうなくらい音をたてる。
私は恥ずかしさで狂いそうになり、抵抗を試みるも力が入らない。
「美奈子ちゃんのここ、もうこんなだよ。」
ルカくんは蜜で濡れた手を私の顔の前に差し出した。
「やだ…そんな……ねぇ聞いて」
「ねぇ…もういいよね?俺のこと受け入れてくれる?」
そう言って熱いものが柔らかく溶けた中に入ってくる。
「あぁぁ!ん…いた……」
「痛い?ゆっくりしてるつもりなんだけど…ちょっとこっち向いて」
苦痛に歪む私の顔に近づき、今度はさっきとは違う甘いキスをする。
舌を這わせ、頭を優しくなでながら微笑む。
さっきまでの冷たい瞳とは違い、今度は私を優しく迎えてくれるいつものルカくんだった。
優しい笑顔に安心した私は体の力が抜け、痛みが弱まる気がした。
夏の熱気のせいなのか、自分の体温のせいなのか、抱き合う2人の空気が変わった。
37ルカ×美奈子5:2010/07/24(土) 09:54:08 ID:PybrPtBN



一通りの行為が終わり、汗でびしょびしょになった二人はそのままの格好で並んで横たわった。
「ねぇ、ルカくん…わたし……」
言わなきゃ。私もルカくんが好きだって。さっき絶対傷つけた。
私が言葉を選んでるうちに先に口を開いたのはルカくんだった。
「…俺、美奈子ちゃんが好きだよ。
こんな無理矢理なことしといて何を今更かもしれないけど、大切にしたいって思ってたんだ…なのに……ごめん」
ルカくんは私に背を向けている。
私がさっきあんなこと言っちゃったから・・・
「謝らないで…最初はびっくりしたけど…つらい思いさせてごめんね。私もルカくんのこと好きなんだよ。」
乱れた格好のまま後ろから抱きつく。
びっくりしたようにルカくんは向き直った。
「今まで嫌われちゃうんじゃないかとか、ルカくんが私のことどう思ってるかとか考えると言えなかったの…」
ルカくんは横になったまま私をぎゅっと抱き寄せ、私を包んだ。
「俺…バカだよね?」
「…そうだね。ヒーローはもっと余裕ないとね。」
気が付くと淡い夕日が夜の顔をのぞかせていた。
「コウ…まだ帰って来ないよ」
「?そうなんだ?」
「……その…さっきはあんまり優しくできなかったから」
そう言って私に覆いかぶさった。
「…2回目♪」
「えっ!?」
「今度はもっと感じさせてあげる」
コウくんがしばらくは帰ってきませんように。
38名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 10:15:23 ID:PybrPtBN
>>37
ああああ
完って書くの忘れてた・・・
5で完結でございますわ。
駄文失礼
39名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 10:18:11 ID:1YCuySlU
>>30

待ちかまえてた、乙!!
今日は朝からマジパレード
妄想がとまりません
40名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 10:18:21 ID:I4dI+a76
>>38
gj!
こういうシチュ好きだ
41名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 10:18:48 ID:rA9VT6yS
おつおつGJ!
でもイルカってバンビのことオマエ呼びじゃ?あんたはニーナじゃ…
細かいか、失礼。
42名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 10:20:09 ID:oP4PwUIs
GJ!
でも、あと、sage進行でお願いします
43イルカ×バンビ1:2010/07/24(土) 11:04:31 ID:w9ayd5cD
調子に乗って、書いてみました。
エロくできなかったので、ぬるめのエロで申し訳ないです。

イルカ×バンビ。
高3ですでに付き合ってる設定です。バンビの名前は美奈です。


高校生後の夏休みが始まったものの、私達3年生に夏休みというものはない。
私とミヨ、カレンは進学の為の夏季補講の為に毎日のように学校に来ていた。


「暑いね〜。帰り、アイス食べて行きたい」
「それいいね、バンビ!これで今日も頑張れそう」
「うん、それが最良の選択。バンビ、冴えてる。」


そんな会話をしながら、3人一緒の補講クラスに足を向ける。
途中、大迫先生の現国補習授業が行われる予定のクラスを横目でチェックする。
来てない。まさか3日目にして遅刻?
そういえば、朝からメールしても返信なかったし、もしかしたらまだ寝てるのかも。
そう、現国の点数がいつも赤点のルカは、半強制的に大迫先生の補修授業を受ける羽目になっているのだ。
補修を受けなければ卒業させない、と言われては、さすがのルカも参加せざるを得ない。
「もう・・・・・・」
前日、電話でちょっと口喧嘩になったのも影響し、私はいつもの事か、と呆れたようにカレンとミヨの後を追い、教室へと向かった。


「ねえ、ねえ、ルカくん、風邪で休みなんだって」
「うっそ。マジで?いやーん、お見舞い行ってあげたい〜」
2時間目の講義が終った休み時間、女子トイレで鏡をチェックしていたら、ルカのファンとしても有名な女の子数人が大声で騒いでいるのがイヤでも耳に入る。

休み?風邪?まさか・・・・・サボりなだけじゃないの?と一瞬、疑ってはみたものの、やはり、心配だ。
心配なのはルカの事もそうだけど、大声で話しているグループの方がどちらかといえば、心配だった。


「ね、今から、押しかけちゃおうか?!昨日からコウはいないらしいし、これってチャンスじゃん?」
「そいや、コウ、単車の集まり行くって言ってたね。チャンス、チャンス〜。彼氏よりも夏季補修のが大事な彼女から奪っちゃおうよ」
私に聞こえるようにわざと大声で繰り広げられるイヤミ。
聞きたくないけど、聞こえてしまう。
奪われたくないし、ルカはそう簡単に流されないと分かってはいるけど、不安が押し寄せる。
3時間目の開始を告げるチャイムが鳴るのと同時に、私は通学カバンを手に取り、教室を飛び出していた。
遠くで、私の名前を呼ぶ氷室先生の声が聞こえていた。
44イルカ×バンビ2:2010/07/24(土) 11:11:55 ID:w9ayd5cD
ほぼ勢いで学校を飛び出し、たどり着いたWest Beach。
玄関を目の前に冷静になる。でも、ルカを誰にも渡したくない。誰にも触れさせたくない。
私って、いつからこんなにも独占欲が強かったんだろう。自己嫌悪に陥りながらも、ドアを開ける。
ルカのことだ、鍵なんてかけてるわけがない。

「ルカー?いる?大丈夫?」
緊張を隠すためにか、幾分大声で彼の名前を呼びながら、2階に上がる。
彼の部屋を訪れるのは今日が初めてじゃないのに、何だかとっても変な気分だ。

これじゃ、寝込みを襲いに来たのと同じじゃない・・・・・?

そんなことを思いながら階段をゆっくりと登って行くと、2階にあるルカの部屋に着いた。
無造作に脱ぎ捨てられた制服。
足元に散乱した雑誌や空のペットボトル。相変わらずの散らかりようだ。
その部屋に置いてある、少し動いただけでギシギシと軋む古いベッドに風邪で具合が悪いようで、普段より血色が悪い顔でルカはベッドに横たわっていた。
出来るだけ音を立てないようにカバンと薬や飲み物が入ったスーパーの袋を置き、枕元にひざまづき、額に手を乗せる。
「もう!熱・・・・・あるじゃん。連絡ぐらいしてくれればいいのに。」
些細な事で喧嘩した昨夜の電話を悔やみながら、解熱用のシートを買い物袋から取り出すと、そっとルカの額に乗せ、金色に染められたサラサラの髪を指で梳いた。

開け放たれた窓から入る潮風が気持ちいい。
「それにしてもキレイな顔。」
マジマジとルカの顔を覗きこむ。これじゃ、他の女子が放っておくわけがない。
人差し指でそっと形のいい唇をなぞる。
何だかとても切ない気持ちに襲われる。
「ルカ・・・・・大好き。どこにも行かないでね、私はどこにも行かないから。」
そんなことを言いながら、私はルカに覆いかぶさると、唇を重ねた。
その瞬間、右腕をつかまれ、ルカに抱き寄せられそうになり、私は必死に身を起こした。
「お・・・・・・起きてたの?」
「うん。いや、正確には、お姫様のキスで目覚めたんだけどね」
ルカは、普段と変わらない口調で飄々と言ってのける。
私、今どんな顔をしてるんだろう。
まともにルカの顔が見れない。心臓は早鐘のようにドキドキしている。

「うそっ。いつから起きてたの?」
「う〜んと・・・・・・おまえが部屋に入ってきた時からかな?」
ああ、もう穴があったら入りたい気分だよ。
「えっと、ほら、風邪だって聞いたし、コウくんも居ないみたいで、1人で困ってるんじゃないかな?って思って、いろいろ買って来た」
慌てて取り繕うように早口でまくし立てる。
そんな私を見て、ルカは何も言わず、ベッドの端をポンと叩き、横に座るように促し、自身も体を起こし、枕を背中に当てながら背もたれにもたれた。
「ありがとう、美奈。」
「ううん。」
長い沈黙が始まった。お互い、何にも言わず、ただ波の音を聴いている。
45名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 11:15:18 ID:rA9VT6yS
くっ…リロしまくってしまう。しえん!!
46ルカ×バンビ3(完):2010/07/24(土) 11:22:27 ID:w9ayd5cD
「いいよ。」
「え?」
しばしの沈黙のあと、ルカが口を開いた。そこにはいつも通りの優しい目をしたルカがいる。
「だから、美奈がしたいこと、して。」
「え?したいことって?」
「またまた〜。とぼけちゃって。さっきの続き、してもいいよ。どうぞ?」
「でも、ルカ、風邪ひいてるし。」
まるで私の心を読んだかのように、ルカの口から出た言葉に私はビックリする。
「大丈夫。美奈の顔見たら、朝よりだいぶ良くなった。」
そう言われてニッコリ微笑まれた瞬間、私の中の何かが壊れた。

彼の正面に座るように跨ると、キスをする。
唇を重ねただけの浅いキスから、だんだんと深いキスへ。いつも、ルカが私にしてくれているように。
「ルカの唇、熱いね。やっぱ熱あるんだよ。」
「うん、熱上がってきてるかもね。でも、ここでストップされると、俺もっと熱出ちゃうかも。」
「もう。」
「美奈・・・・ワガママ言いたくて仕方ない」
もっと言ってよ、ワガママ。今日なら何でも聞いてあげるから。
熱い吐息が耳にかかる。
それを合図にしたかのように、私は彼の首筋、鎖骨、胸、腹筋、そして、彼の大事な部分ににキスを落としていく。
特別、鍛えているわけでもないのに均整が取れた彼の体。
全てが愛しい。
私がキスをしている間、ルカは優しく私の髪をなで、時折、小さく声を上げた。

「美奈、俺もうダメだ。・・・・・・・来て」
彼の大事な部分を舌で愛撫していると、ルカにそう言われ、顔を上げる。
そこには少年と大人の男の狭間をした瞳のルカがいた。
今までされるがままだったルカから力強く抱きしめられ、あっという間に制服のシャツのボタンが外され、下着だけになった。
さっきよりも荒いルカの息遣い。2人の熱い吐息。波の音。
キスを交わしながら、下着が外され、彼の手が私の胸を包み込む。
向かい合って座っていたのに、いつの間にか私はベッドに押し倒され、両手を彼の背中に回し、抱きつく。
お互いが激しく動くたびにベッドのスプリングがギシギシと音を立てる。
こうやってこのベッドで何度か肌を重ねた事はあっても、自分から誘って行ったのは今日が初めてで、最後こそはルカのペースに持って行かれたが、何だかとても変な気分だった。
でも、とても幸せで、満たされる。


夕焼けがWest Beachの2階の部屋を真っ赤に染める頃、私は目を覚まし、隣で規則正しい寝息を立てるルカの唇に優しくキスをした。
彼の首筋には、私のマーク。たまには、お返しもいいよね。
そっと額に手を乗せると、熱は下がっているようだった。



「薬、ちゃんと飲んでね。お大事に」
カバンの中からメモを取り出し、そう走り書きしたメモと買い物袋をベッド脇のテーブルに置くと、私は部屋を後にした。
その翌日、ルカは元気に現国の補習に顔をだし、それとは入れ替わりに私がひどい風邪をひき、夏季補講を欠席したのは言うまでもない。


駄文でごめんなさい。読んでいただきありがとうございました。
47名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 11:45:53 ID:I4dI+a76
>>43
gj!
しっとりエロだ
48名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 11:50:02 ID:1YCuySlU
いいね、>>43、いいよ、いいよ!

GJパレード
49名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 11:50:29 ID:mMDzrv7N
素敵な作品の次で申し訳ないんですが、投下します

嵐×美奈子

ノーマル甘め

作中、ベッドと布団と両方の言葉がでてきますが一応ベッドです

よろしくお願いします
50名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 11:52:23 ID:mMDzrv7N
はば学を卒業して数ヶ月
今日は嵐くんがうちに来る日
前日から緊張しててろくに睡眠なんて取れなかった

今まで何度か行われた情事を思い出しては体を熱くさせたり…多少期待してる自分が居るんだと思う

でも今日はなるべく意識しないようにしよう、嵐くんはきっと純粋にうちに遊びに来るんだからってそう思うようにした


――ピンポーン

嵐くんが来た


ドアを開けるといつもの優しい笑顔の彼がいた


「おかえりなさい、あなた……なんちて」

ちょっと冗談を言ってみると、彼は目を真ん丸にしていた
それから優しい顔になって

「ああ、今帰った。ただいま…なんてな」

って私のくだらない冗談に返してくれた。
これだけでも、十分心が満たされていく。


「なんか外、すげぇのが降りそうだ」

「えっ?雨?」

玄関を出て空を見ると雨雲で真っ暗だった

「うわっ、今にも…きゃっ!」

そう言った矢先に大きな雷と同時にドシャっとバケツをひっくり返したような雨が降ってきた

「降って来ちゃったよ!嵐くん間一髪だったね」

「ハハッ、日頃の行いがいいからな。ほら、濡れるからこっち来い」

玄関に引っ張られると軽く抱きしめられた


「会いたかった」

「ふふっ、わたしも」


「この雨止むんかな」

「こんな酷いと帰れないね…まあとりあえず上がって?」
51嵐×美奈子 2:2010/07/24(土) 11:53:50 ID:mMDzrv7N
彼を部屋に通し、テーブルにお菓子と麦茶を出して他愛もないない話をしていたら、一件のメールが来た

送り主はお母さん

『パパとお友達の家に泊まるので、帰るのは明日になります。夕飯、材料があるから2人分適当に作って食べてね。パパのパジャマでよければ好きに使ってちょうだい』

頭が真っ白になった

泊まりって…
2人分って…
パジャマって…
つまり嵐くんに泊まって行けってこと?

確かに彼が来ること言ってあったしこの雨じゃ帰れないだろうけど…お母さんなんでそんな余計な気を遣ってるのよ!


「何ぼーっとしてんだ?」

「あのー、えっと…んー…」
「なんだ?はっきり言えよ、具合でも悪いんか?」

心配そうに顔を覗きこんでくる

これは今伝えるべきなんだろうか
でも今泊まってなんて言ったら変な空気になるんじゃ…
いやいや、やらしい事考えてるのは私だけだきっと

「おい」

嵐くんがズイッと体を私に寄せてきて携帯を覗きこんだ

「なっ…!なんでもなっ……あ!」

ガシャンって音と同時に、テーブルに置いてあった麦茶が零れて嵐くんのズボンを濡らした
びっくりして動いた拍子にテーブルに体をぶつけてしまったらしい

「おわっ、つめてえ」

「あっ…!ごめんなさい!」

部屋にあるタオルを適当に出して、彼のズボンを軽く叩きながら拭いた

濡れたのはちょうどジッパーのあたりから太ももにかけての一帯
52嵐×美奈子 3:2010/07/24(土) 11:55:14 ID:mMDzrv7N
「なっ…!…待て!」

嵐くんにぐっと腕を捕まれた

「でも拭かなきゃ風邪ひ………っ!!!!」

ちょっと待って、この位置まさか

はっ!と顔をあげて嵐くんを見ると、目を反らしながら真っ赤になっていた

「あ、あのっ!ごごごごめんなさい私!」

「悪ぃ、あんま叩くな。へんな気分になってきた」

固くなりつつある嵐くん自身を布ごしに感じた

私なんてことを!

恥ずかしくて、ボッ!と一気に顔に血が上ってきた


「やだっ、どうしよう」


体をパッと離すと嵐くんの大きな手に捕まって、気がつけば彼の胸の中に居た


「美奈子…


「あ、嵐くん…」

しばらく沈黙が続いた
外からは大きな雨の音が聞こえるのに、二人の心臓の音の方がもっと大きな音でドックンドックンと響いていた

嵐くんの胸板に触れている自分の顔がとても熱い

私を強く抱きしめるその腕も
はあ、と切なくついたため息も
この心臓の音も

ぜんぶが私をおかしくさせる

このままどうにかなってしまいたい…
嵐くんに、めちゃくちゃにされたい
53嵐×美奈子 4:2010/07/24(土) 11:56:22 ID:mMDzrv7N
耳もとではあっともう一度ため息が聞こえたかと思ったら、嵐くんから体が離された

「美奈子」

「…はい」

「ズボン、気持ち悪いから脱いでもいいか」

「へっ?」

「もうすぐ大会あるし、風邪ひきたくねえ」

「あ…そ、そうだよね!待ってて、今お父さんのズボン持ってくる!」


立ち上がろうとしたその時、嵐くんに腕を捕まれた

彼を見るとまっすぐで熱い視線とぶつかった

「要らねえ。おまえも脱げ」

「えええっ!?」

「茶、零した罰」

目を細めてニッと笑う
嵐くんが悪い顔してる

「あのっ、それってつまり…」

私の両ほほを嵐くんの両手が包んだ
嵐くんの手も、とても熱い…

「今日、親御さんは?」

「あ…えーっと、雨で帰れないから泊まるって…」

「よし、じゃあ決まり。布団行くぞ」

「えええっ!?」

「嫌か?」

「嫌…じゃないです」

「よし」


おでこに軽くチュッとキスを落とすとぐっと私を抱き抱えた

「きゃっ…!は、恥ずかしいから降ろしてっ!」

「これからもっと恥ずかしいことするだろ」

お姫様だっこなんて…
嵐くんは本当に力持ちだ


これからされることを考えるとドキドキがとまらない
私ってつくづくやらしい
54嵐×美奈子 5:2010/07/24(土) 11:57:25 ID:mMDzrv7N
ベッドについたら嵐くんはゆっくりと私をおろして、濡れていた服とタンクトップを脱いだ

「美奈子、いいか?」

ゆっくりと私に覆いかぶさると、返事を聞くまでもなく口内に熱い舌が入り込んできた

「んっ…はぁっ…っ…」

角度を変えながら何度も何度も抜き差しされる舌とやらしい音
脳の芯から溶けてしまいそう…
心臓がはちきれんばかりにドクドク言ってる

「くるしっ…んっ…」

止まらないキスにちょっとの抵抗を見せようと彼の胸を押すと
両手をベッドに縫い付けられて身動きが取れなくなってしまった

唇から輪郭を伝い耳もとに舌がたどり着くと、容赦なく耳を犯される

ダイレクトに入り込んでくる音と、嵐くんの熱い息で体中が震えた
背中が仰け反りお腹の奥がジンジンしてくる

「…耳、だめっ…!んっ…」

「聞きてぇ、お前の声」

「でもっ…」

「我慢すんな」

首筋をなぞる舌に体がビクっと反応する

「あぁっ…!」

こんな熱い舌で体中を嘗め回されたらおかしくなってしまう

ふっと手首の開放感を感じると、着ていたキャミソールを脱がされた


「全部見たい」


はずかしいけどこくりと頷くと、ブラとミニスカート、ショーツまで全部脱がされてしまった

嵐くんも残った下着を脱ぎ、お互いが裸になった

既に膨張しきった嵐くんのそれを見ると、胸がキュンとなった
55嵐×美奈子 6:2010/07/24(土) 11:58:31 ID:mMDzrv7N
再び嵐くんが覆いかぶさり、胸に顔をうずめた

胸のふくらみを舌でなぞるとそのまま頂点にある突起へと舌を運ぶ

「あぁっ! はぁっ…」

わざと音を立てたり、先っぽだけ丹念に舐めたり、数回しか体を重ねたことはないけれど私の悦ぶことを知り尽くしたような愛撫

待ちわびた快楽に体が跳ねる

反対側の突起を指で転がされると我慢できないほど下半身が熱くなって来た

「あらしくっ…はぁ、おかしくっ…なっちゃう…!」

「まだだ、もっと聞かせろ」

指で転がしていた突起を今度は舌が転がす

「はぁっ…!だめっ」

「気持ちいのか?言ってくんなきゃわかんねぇ」

「やっ…あぁぁっ…んっ、きもちいっ」


嵐くんの手がお腹をなでて、太ももをなでて下半身に添えられた

「すげぇな、おまえのここ」

「はずかしっ…いわないで」


「恥ずかしくねぇよ、オレは嬉しい」

そういうと布団を濡らすほどあふれ出ている愛液を全体に滑らすように指を上下し始めた

「あぁぁっ!…っ…あっ…」

時折当たる下の突起が絶妙な快感を生み出し、更にあふれ出す愛液は嵐くんの指をびしょびしょに濡らしている

「あぁっそれだめ…!ッきもちいっ…!」

「ん、ここか」


突起を重点的に攻められれば、絶頂はもうすぐそこまで来ていた

「あ…らしくんっ、もっ…だめ、イっちゃうっ…!」

「うん、いいぞ」

胸に舌が這い回り、下の突起を弄られ、大きな波が私を襲う

「あぁぁぁっ…!」

体がビクン、ビクンと跳ねて頭が真っ白になった
56嵐×美奈子 7:2010/07/24(土) 11:59:36 ID:mMDzrv7N
「美奈子、大丈夫か?」

溶けてしまいそうなほど気持ちいい余韻に浸っていると、嵐くんがぼんやりと視界にうつった

「んっ、大丈夫…」

「俺も入りてぇ、おまえん中」

「うん…」

「いくぞ」


入り口に宛がわれた嵐くん自身が一気に奥まではいってきた

「…!! はぁっ…!んんんっ…!」

内臓を押し上げられるような圧迫感と嵐くんの出入りで内壁を擦られる快感が
同時に押し寄せてくる

「はっ…!あぁっ…!」

気持ちよすぎて、呼吸が出来ない

さっきの余韻もまだ残っているのに、新たに加えられる快楽が半端じゃない

嵐くんの力強い腰の動きで、体がどんどん上に上にとずれて行く

「っ…みなこ…!」

腰をガシっと抑えられて更に奥深くまで挿入されると、激しいピストンとともに体同士がぶつかり合う音がした


「すげぇっ…ッはぁ…気持ちっ…」

嵐くんも眉間にシワを寄せながら快楽に浸っていた

高速で何度も力強く抱かれ、限界が近づいてきた

「またいっちゃうっ…!もっ…だめっ…」

嵐くんも絶頂が近いのか中で自身が暴れ始めた

「締めんなっ…くっ…」

ラストスパートをかけるかのように腰を動かすスピードが更に上がった

「あぁぁぁぁっ!!!やっ、いっちゃう…!」

「ああ、俺もイク…っ!」



強く手を握り合い、絶頂の波に二人で呑まれた
57嵐×美奈子 完:2010/07/24(土) 12:00:50 ID:mMDzrv7N
「嵐くん」

「ん?なんだ?」

「今晩泊まっていって?」

「えっ、いいのか?」

「うん、お父さんのパジャマでよければ使って良いって」

「そうか、じゃあ遠慮なく。明日親御さんにお礼言わねぇとな」

「ふふっ、そうだね」

「ねえねえ、もしも今日の夕飯にアボカドがあったらどうする?」

「げっ…んー……」

「食う」

「えっ、食べるの!?」

「うん、おまえが作ってくれんだろ?おまえのメシなら残さず食う」

「まっ、ありがとう」


「親父が好き嫌いしてると子供にも示しがつかねぇしな」

「ええっ!?」

「明日、親御さんが帰ったら挨拶するぞ」

「挨拶って…」

「娘さんを、俺にください」

「嵐くん…」

「絶対幸せにする。だから毎日俺のみそ汁を作ってくれ」

「ふふっ、はい」

「よし」


その晩、何度も夫婦の営みを致したのはまた別のお話し。


えんど


最後台詞のみですみません
ありがとうございました
58名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 12:01:53 ID:I4dI+a76
乙&gj!
支援必要かな?と待機してたけど無事に終了したようで何より
嫁ネタはいいな
59名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 12:04:35 ID:1YCuySlU
GJ!GJ!
なんだか味噌汁が飲みたくなってきたよ
60名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 12:12:55 ID:kqfjfX+J
皆さん、乙&GJです!


いい、いいよ、バンビたち〜!
最高の休日だ
61ニーナ×バンビ:2010/07/24(土) 12:21:02 ID:wsDdS8md
ニーナ×バンビ(バンビ×ニーナ?)で投下します
当て馬は嵐で、バンビがちょっとビッチかも?
ご注意を
前スレのニーナ×バンビの続きだけど、読まなくておk
62ニーナ×バンビ1:2010/07/24(土) 12:23:01 ID:wsDdS8md
部活後の帰り道、俺と小波さんはいつものとおり
森林公園へ寄った。
缶ジュースを飲みながら、ベンチに腰掛け、他愛ない話をする。
俺にとっては、ささやかで幸せな日課だ。

しかし今日の彼女は、プルトップを上げる小気味良い音と対照的に、
物憂げだった。

「なんか…嵐くんが変なの」
「へー」

その名前を聞くと胸が波立つが、俺は関心がないふりをする。

「何か言いたげなんだよね…。
ちらちらとこっちを見て、でも、何も言わないの。
私、何かしたのかなあ」

――これだよ。
「俺のことを好きになったかも」なんて、
淡い期待をさせておいて、心の風見鶏は
まだあの人を向いているんだ。
いつまでも、嵐さん、嵐さん、だ。

「あ、それ俺のせいかもね」
苛立ちを隠すために、手にした缶を慌しく傾ける。
大好物のファンタが、苦く感じた。

「どういう意味?」

俺は彼女に今日あったことを話してやった。
63ニーナ×バンビ2:2010/07/24(土) 12:25:16 ID:wsDdS8md
部室のノートパソコンにエロDVDが入っていたから、
嵐さんに渡してやった。
万一、大迫ちゃんにでも見付かったら、まずいと思ったのだ。
嵐さんは、流石というか、少しも動じず
「ああ、これか」と受け取ったのだった。

「クラスの奴が貸してくれてな。
――あんまり見てないんだけど、どこが良かったかとか、
感想伝えないとダメかな」
「いやいやいや!適当に言っとけばいいんだって!」

嵐さんはそうか、と頭をかいた。
この人は変に律儀だから、どこで抜いたとかまで報告しそうだ。
そんなことされたら、貸した相手も気まずいだろう…。

「実はな――貸してくれた奴が言うには、
小波に似てるコが出てるんだそうだ。お前、見たか?」
「いや、ちょっとしか見てないから…。嵐さんは見てないの?」
「ああ。なんか…悪いというかさ。
なんつうの?汚してしまうというかさ…。」

――小波さんを。

この人の純情でまっすぐなところを、俺は尊敬しているんだが、
時々イライラするのも確かだ。
主に、小波さんのことで。

「――ああ、でも、そういう感じ、しますよね」
「え?」
「あの人、なんかそういう雰囲気があるっていうか、
ま、さすがにAVなんかには出ないでしょうけど、
そういうことが好きそうな感じ」
「………。」

嵐さんが眉をひそめる。
俺は構わず続けた。

「よく俺の体をべたべた触ってくるし。悪い気はしないけど〜」
「…お前にもか」
「うん、もうすごいんですよ。
ほら、俺たち、部活のある日は一緒に帰ってるから。
こっちがしっかり理性を保ってないと、とんでもないことになっちゃいそう」

わざと軽薄そうに笑ってやると、嵐さんは黙り込んでしまった。
不思議なほど罪悪感はなかった。

――アンタが、一体どれだけ小波さんのことを
理解してるっていうんだ。

彼女は純白の乙女なんかじゃない。
もっと生々しくて、ずるくて――でも、喩えようもないくらい
魅力的な存在で。
64ニーナ×バンビ3:2010/07/24(土) 12:28:33 ID:wsDdS8md
事と次第を話し終えた直後、頭に鈍痛が走った。

「いてっ!」
「なんでそんなこと言うの!?
それじゃ私がとんでもない痴女みたいじゃない!!
嘘つき!!」

拳を握り締めた小波さんが、捲くしたてる。
俺は頭を抑えながら、しれっと答えた。

「嘘じゃないでしょー。普段アンタがベタベタ触ってくるのは本当じゃん。
――嵐さんも思い当たることがあるんでしょ。
だから、アンタに問いたださなかったんじゃん?」
「…!」

俺の言葉が心をえぐったのか、小波さんはがっくりとうなだれた。
俺はその姿を見下ろしながら、内心ざまあみろと思った。

そうだ、そうだ。男心を無邪気に弄ぶ、アンタが悪い。
そんな風に思いながら、再び缶ジュースに口を付けて
――吹き出しそうになった。

「!ちょっ…!」

小波さんの手が、俺の股間をむんずと掴んだからだ。

「な、何やってくれちゃってんの!?」
「…どうせ、痴女ですよ」

小波さんは前を向いたまま怒った口調で言うと、
ズボンの前に置いた手を上下に動かした。

「ちょ、だ、やめやめ!」
小さな手を払う前に、俺の情けないペニスは硬くなってしまった。
彼女は執拗に俺を高め続ける。
――この間、男のそれを見たばかりのはずなのに、
恐れを知らないというか、ともかく末恐ろしい。

「ダメだって…!やだよ、俺、お漏らしするの!」
「……。」

小波さんはむくっとベンチから立ち上がると、
座ったままの俺の前に移動し、膝まづいた。
妙にテキパキとズボンの前を開けると、
更にトランクスを下げようとする。

「アンタ…!」
「出して」
「……。」

彼女のことをいやらしいなどと批判できるものではない。
俺も、目の前の快楽には抗えないのだ。
65ニーナ×バンビ4:2010/07/24(土) 12:31:50 ID:wsDdS8md
素直に腰を浮かし、トランクスを下ろす。
あらわになったペニスを、小波さんは睨みつけた。
そして――。

「ん…。」
目を閉じ、口を付けた。

「えっ…!や、やめなよ!」

まさかそんな技がくるとは思わなかったので、慌てる俺を、
小波さんは不機嫌そうに見上げた。

「どうせ…いやらしい女の子ですよーだ」
そう言うと、肉棒に舌を這わせる。

「…んっ…!」
半分パニックを起こしていた俺を尻目に、
分身は、突然の快感を享受し始めたらしく、
大きさも硬さもぐんぐんと増していった。
彼女はそれに気を良くしたのか、奉仕の手を深めていく。

「入る…かな…。ん…。」
遂にペニスをその可愛らしい口に迎え入れ、吸い上げる。
温かい彼女の中で、小さな舌がペロペロと鬼頭のくびれを刺激してくれた。

「ちょっ…どこでこんなの…!」
「雑誌とかで…。気持ちいいの?新名くん。…結構簡単なんだね」

馬鹿にしたような目で見上げられる。
が、そんな表情も可愛いと思ってしまう俺は、変態だ。

「もう、本当、ダメだから…!」
限界が近づいたのを察した俺は、腰を引こうとする。が、彼女はそれを許さなかった。

「いいよ、このまま…。」
「ダメだって!」
彼女はふっと微笑むと、俺を見上げた。

「新名くんが射精するところ、見たい」

愛らしい顔をして、何、その卑猥語。
小悪魔だ。――いや、大悪魔だ。

「…んん…っ!」
俺はたまらず、彼女の口の中に己を放った。
66ニーナ×バンビ5(終):2010/07/24(土) 12:35:33 ID:wsDdS8md
「…はあ…。」
脱力しつつ、息を整える。
傍らの小波さんは、口内の精液と格闘しているようだ。

「…待って、ティッシュあげるから」
カバンを漁りながら、ふと思い出した。

「ねえ、俺のこと、好きになったかもって言ったよね?」

彼女はにっこり笑うと、

「んーん、大嫌い!」

そう言って、口の中のものを飲み込んだ。


おわり


挿入シーンまで書きたいものです…

誘い受けするわけじゃないですが、全キャラ好きでも
自分ではシチュエーションが思い付かず…
姐さんたちの好きシチュをこっそり受信したいです
67名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 12:36:53 ID:I4dI+a76
>>61
gj!小悪魔バンビさんマジパネェ
でもちょっと気になるのが、嵐さんとニーナのバンビのの呼び方
嵐さん 苗字呼び捨て→名前呼び捨て
ニーナ 名前さん→名前ちゃんではないかと
細かいところだけどちょっと気になったんで
68名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 12:38:52 ID:xewlSIwv
>>61
GJ!
小悪魔バンビだ
是非挿入まで読みたいです
69名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 12:48:15 ID:WvFEp/l/
>>61
GJGJGJGJ!
まさかの続きだなんて、wktkすぎる!
バンビッチさんの本命はニーナで弄んでるんだね〜
小悪魔バンビいいよいいよ
70名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 12:49:26 ID:WvFEp/l/
連投すまそ
そういえば
エロDVD渡されて動じない嵐さんに惚れたw
71名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 12:52:27 ID:4G4ZQ/m5
>>61
GJ!
バンビは酷い子だね!萌える!
72名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:10:11 ID:rUtaLirD
乙です!
バンビッチェ…ニーナが可哀想なので挿入まで読みたいです…(*´Д`)ハァハァ
73名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:13:47 ID:1YCuySlU
>>61
GGGGJJJJJJ
あなたの書くニーナが大好きだw
続き期待してるよ!
74名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:17:02 ID:DRet03zW
空気読まずに投下します
先輩3人エンド後の主←聖です
若干無理矢理表現かも?


75主←聖1:2010/07/24(土) 13:18:43 ID:DRet03zW
「…それで?おまえはどうなんだ」
「わかりません、…玉緒先輩のことは好きです、けど」

思い切り眉根を寄せる聖司先輩が、視界の端に見える。
彼のの部屋で紅茶を飲みながら、わたしはからだを縮こまらせた。

***

大学の入学式を一週間後に控えた日曜日、わたしは玉緒先輩にデートに誘われた。
桜が散り際を迎えている公園通りを歩いて、それはもう楽しい時間だった。
そして夕方になって玉緒先輩は家まで送り届けてくれ…

最後にひとつ、ちいさな爆弾を落として行ったのだ。
…触れるような、触れないような、微かな、キスを。
なにが起こったのかわからず呆けた顔のままのわたしに反して、
不可解なくらいいつもどおりの微笑みを絶やさない玉緒先輩。
そのまま「じゃ、またね」と去っていってしまった、のだけど。

残されたわたしの狼狽たるや、もう誰にも見せられないくらいのものだったと思う。
幸いにも誰にも見られなかったから、いいんだけど…
わたしはまだ肌寒いというのに上昇する体温と収まらない心拍数のまま家に入ろうにも入れず、
そのタイミングで電話をくれた聖司先輩に、わたしは文字通り「泣きついて」しまった。
76主←聖2:2010/07/24(土) 13:19:59 ID:DRet03zW
***

「…好きなら、なんの問題もないじゃないか」
すごくトゲのある口調で聖司先輩は言う。
「そ、そういうんじゃないんです。好きっていうのは、なんていうか。頼りになるお兄ちゃんっていうか」
キスとかそういう行為とは縁のないところにいる人だと思っていた、と言ったら、玉緒先輩に失礼だろうか?
だから、びっくりした。
やっぱりかっこいいし、好きかもなぁ、って思ったことがないでもなかったから、動揺もたっぷりした。
でもそのあたりをうまく説明できる気がしなくて、わたしはうつむく。
「聖司さんがちゃんと今日来てくれてたら、よかったんですよ、もう」
「は?なんだって?」
「…ああ、ごめんなさい、やつあたりです…家の用事なら、仕方ないですもんね、ごめんなさい…」
「おい、ちょっと待て。家の用事って、なんだ?」
「え、だから今日の約束、家のご用事が急に入ったから来られなくなったって」
「……」
「玉緒先輩が」


「せっ…せ、聖司せんぱ…せんぱ…きゃ!」
「うるさい、いいからちょっと静かにしろ」
視界がぐるりと回り、抱き上げられたわたしはベッドの上に乱暴に下ろされた。そのまま、唇をふさがれる。
「ん…んむっ、」
声を出そうとしたら、舌が入ってきて歯茎をなぞった。背中がぞわっとして、身じろぎしてしまう。
「せん、ぱい」
「あんなやつにしてやられて先を越されて腹が立ってるんだよ、俺は」
「…!」
「ここから先は、俺のものだ。でないと、あいつを殺してしまいたくなるからな」
いいな?

…囁く声にめまいがした。
77主←聖3:2010/07/24(土) 13:22:39 ID:DRet03zW
首筋に軽く噛み付かれて悲鳴をあげそうになる。
同時に太ももに指を這わされて、スカートをまくられてしまった。
「や、スカートっ…」
「脱ぐか?」
「ぬ、脱ぎません!」
「ふん」
聖司先輩はニヤリと笑うと、わたしのお尻をするりと撫でた。撫でて、掴んで、揉みしだく。
「しわになるぞ?」
しわにしないでください…!
わたしの叫びは、残念なことに声にならなかった。また、聖司先輩にキスされてしまったから。
激しく、絡め取られるようなキス。何も考えられなくなる。
背中から服の中に手が差し込まれて、いつのまにかブラのホックが外されてしまっていた。
気付いたときには上半身が楽になっていて…
「意外と大きいな」
「いっ…!!」
「ないことはないだろ、と思ってたんだけどな」
「ばかー!先輩のばか!」
「人のことを、ばかっていうやつがばかなんだ」
「…う〜っ…」
「お前は、ばかだからさ」
「?」
「俺が日本を離れてしまったら、俺のことを忘れて紺野と仲良くしてしまうんだろ」
「日本を…離れる?」
「留学するんだ。…もう、あと少し。だから、…美奈」
「聖司…せんぱ」
「お前が好きだ。このまま、お前を俺のものにしていいか?」

…頭がくらくらする。
耳のそばで、そんなこと言わないでください。
…頭がくらくらする。

聖司先輩に、嫌だなんて、言えるわけがないじゃないですか…!
78名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:24:58 ID:uw7HLM+c
解禁後のマジパレードがすごすぎてPCの前から離れられん!
投下された皆さんに心からのGJを!!

79主←聖4:2010/07/24(土) 13:25:08 ID:DRet03zW
器用に、片手でスカートを抜き取って下着の線をなぞる。
そして先輩は自分も着ていた服を脱ぎ、わたしはその意外なほど逞しい胸に目を逸らしてしまった。
「美奈。こっち見ろ」
「……」
「美奈」
「…はい」
「良い子だ」
キス。
キスしながら、下着の上からその部分を擦られて、声が出てしまう。
キスをやめるなと命令されても、従えません。無理です。
そう言ったら、下着を剥ぎ取られてしまった。

指がリズミカルにわたしの中で踊る。
息ができないほどに間断なく襲ってくる快感の波に、わたしはもう抗えなかった。
先輩の汗ばんだ背中に腕を回して、千切れそうな自分を必死で繋ぎとめる。
「もぅっ…だめ、だめです、や…っ、聖司…あああ!」
指が引き抜かれ、太くて熱くて大きなものが、わたしの中にいきなり入ってきた。
激しく動かされて、わたしの思考は真っ白に塗りつぶされてしまう…
80主←聖5:2010/07/24(土) 13:27:53 ID:DRet03zW
そして、…事後。

「…ばか、先輩のばか…」
「ばかばか言うな。嫌だったのか?」
「嫌じゃないです、良かったです」
「よっ…良かったのか、そうか、良かったな」
「?…じゃなくて、わたしこれからどんな顔して帰ればいいんですか」
「泊まっていけばいいだろ。もう遅いんだし…それより、美奈」
「は、はい」
「紺野に、もうキスされるんじゃないぞ」
「!!」
さ…されませんよ!

そう言おうとしたわたしの叫びは、残念なことに声にならなかった。
また、聖司先輩にキスされてしまったから。


***



終わりです!
ぼっちゃまはS派です。エロがちゃんと書ききれなくて悔しい…

ちょっと吊って、また床ローリングの作業に戻りたいと思います。
ありがとうございましたー
81名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:28:37 ID:FirRIbho
新名の投下した人だけはいいな。読める。
他は全部ダメ
82名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:30:06 ID:I4dI+a76
>>74
テカテカしながら本番を待ってリロードしたのに!
くそう!GJ!!
83名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:30:39 ID:WvFEp/l/
おつ!GJだあ!!
Sぼっちゃまサイコー!Sぼっちゃまサイコー!
でも作中のtmtm先輩もすごく…GJです…

ああ、これから出かけなくてはいけない…。
離れがたいですが、夜の祭りを楽しみにしよう。
84名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:35:31 ID:73oYSuQW
GJGJ!Sなぼっちゃまいいな!
投下してくださった全姉さん方GJ!サイコーの休日になったよ!ありがとー!
興奮してPCから離れられない…!
85名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:36:27 ID:uw7HLM+c
>>74さま
リロード不足で割り込みすみませんでした。
連続萌えをありがとうございました!
86名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:38:44 ID:1YCuySlU
>>74

ちょw
tm先輩黒いww
GJ!

ニヤニヤがとまらない
これが青春だぁ!
87名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:41:28 ID:aAJSYRpR
床がピカピカになった…職人さんGJ!

>>81
分かったから早くお前の神文を晒してくれw
88名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:42:49 ID:73oYSuQW
>>81
作業に戻ってください先生!お待ちしておりますよ!
89名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:48:20 ID:gYWkzZG5
ぼっちゃまイイヨイイヨー
禿萌えた!
今日は床ローリングで掃除いらずです
にしてもtmtm黒いなワロタwww
90名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:52:23 ID:FirRIbho
>>87
あなたみたいな汚肌でおかしな服を着てお化粧の下手な学歴の低いオタクにお前呼ばわりされたくないな

GJとか書かれてる、下手な作品を投下した方々は本気にしないようにね
91名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:54:50 ID:1CI+ilnJ
>>74
超GJ!

首尾よくバンビの初キスを奪って、計算どおり!と喜んでたtmtmが、
このことを知ってプツンとキレたり或いはNTRに目覚める続編を全裸で待ちたいと思う
92名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 13:59:32 ID:kqfjfX+J
>>74
GJだー!

この事知ったtmtm先輩がどう出るか気になる
93名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 14:02:06 ID:dyH9wjDN
>>90
さすが先生。仰る事が違いますね。
ところで先生の作品はまだでしょうか?
仰る事が違うからさぞかし立派な作品が拝見出来ると思い、楽しみに待っているのですが。
高学歴の先生の作品を楽しみにしてますwww
94名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 14:03:13 ID:s0S9vpX/
>>74
乙!三角関係やっぱり萌えますな!
設楽先輩が留学した後の紺野先輩に期待wこの黒い先輩ならきっと何かしてくれる気がする
95名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 14:09:06 ID:2W+LuxXM
誘い受けじゃないけど今PCが規制されててよかった。
神作品の中に自分のねじ込める勇気がないww
午後からも仕事がんばるよ!
あと高学歴さんの作品もマジ楽しみにしてる!
96名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 14:10:37 ID:I4dI+a76
>>93
構うと余計に調子乗るだけだからIDであぼーんしなよ
せっかくIDある板なんだから
97名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 14:13:19 ID:9LnFtSsD
解禁から投下してくださってる職人様方
全力でGJです!!
全部おいしくいただいています
あー幸せ
98名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 14:18:21 ID:qOLA9inT
>>43
こういうバンビは可愛くて好き。そりゃルカもハートばいんばいんしちゃうわな

>>50
Hまでのやりとりに萌え。焦る嵐さんはいい…。

>>61
前スレの時は正直ねーわと思ったが、
バンビッチに結局は翻弄されてしまう新名に不憫萌えしてしまった…
99名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 14:54:03 ID:XH6Y+ivS
ちょっと変わり種を投下します。苦手な人はスルーして下さい。

大迫先生×主人公です。
主人公の名前は小波美奈子。
一流大学の2年生で二十歳のバースデー設定。

大迫先生のキャラがちょっと捏造気味かも。
100大迫&美奈子1:2010/07/24(土) 14:56:26 ID:XH6Y+ivS
はばたき学園を卒業して1年と少し。
無事に一流大学の2年生になった私は授業とレポート、
サークルの活動やなんかで忙しい日々を送っている。
一応は「恋人」であるはずの大迫先生とも会えない日が続いた。
「学生の本分は勉強だぁ!学べる内にガンガン学んでおけぇ!」
と先生は大きな声で笑い飛ばすけど、やっぱり会えないのは寂しい。

通い慣れたアパートの階段を軽い足取りで上る。
今日は私の二十歳のバースデー。
いつぶり?ってくらい久しぶりのお部屋デートだ。
「おぉ、来たな。座って待ってろ。もうすぐ出来上がる」
キッチンでフライパンを揺すりながら先生が笑顔で言う。
料理は私が作る、って言ったのに
「バカ野郎!主役にそんなことさせられるかぁ!」
と一蹴されてしまった。
大人しくソファに座って待っていると程なく料理が完成した。
1人暮らし歴が長いだけあってなかなかの出来映えだ。
「そうだろそうだろ。一時期料理に凝ったことがあってなぁ」
そう言って得意げな表情を見せる先生。
「よぉし!食うかぁ!腹減った!」
「はい!私もお腹空きました。美味しそう」
「おっと、その前に。ちょっと待ってろよ」
そう言って先生はキッチンに向かった。
戻ってきた先生の手には小振りなボトルが握られていた。
「今日で酒も解禁だからな」
グラスに濃厚な赤色の液体が注がれる。
「これは比較的飲みやすい種類だが、無理に全部飲もうとするなよ。
 自分の酒の適量を知るのは大人のたしなみだからなぁ」
「すごい…。綺麗な色ですね…」
目の高さまでグラスを掲げて蛍光灯の光にかざす。
「うん、本当に綺麗だな…。小波」
「はい?」
「誕生日、おめでとう」
掲げたグラスがチンと小さく音を立てた。
101大迫&美奈子2:2010/07/24(土) 15:00:56 ID:XH6Y+ivS
「おい、小波、その辺にしておけ。初めての癖に飲みすぎだ」
「だって、美味しいんですもん」
初めて飲んだお酒はビックリするくらい美味しかった。
「全く…。お前はこれから俺以外の男の前で酒を飲むの禁止な!」
「え?どうしてですか?」
「…どうしてもだ。ほら、ボトルこっちに寄越せ」
そう言って先生は手を伸ばす。その手を私は反射的に握った。
「小波…?」
「先生。私二十歳になりました…」
「うん…」
「いつになったら先生は私を『大人』だと認めてくれるんですか?」
初めてキスした時、「続きは大人になってからな」と笑った先生の顔を思い出す。
「私、もう子供じゃありません…。未成年でもなくなりました…」
握った先生の手を自分の頬に当ててみる。キスする時先生がいつもしてくれるみたいに。
先生の手が触れている頬が熱いのは、お酒のせいだけじゃない。
そっと上目遣いで先生の表情を伺った。困ったような表情で私を見つめる先生と目が合う。
困らせてる?呆れられた?後悔やら何やらがない交ぜになって涙が出そう。
ここで「冗談でーす」と笑って手を離せば先生は「こらぁ!大人をからかうな!」と
言って笑ってくれるだろうか。もし困った表情のまま、視線をそらされたら…?

「小波」
「はい…」
しばしの沈黙の後、先生は私の名前を呼んだ。
普段快活な先生のものとは思えない、少し掠れて低い声。
「俺は、子供相手に、ましてや生徒相手にこんな気持ちにはならないよ」
「え…?!」
ゆっくりと先生の顔が近付き、唇が触れた。
普段の優しく触れるだけのキスとは違う、ということにはすぐに気付いた。
何度も何度も角度を変えて重ねられる唇。
先生の舌がゆっくりと私の上唇を伝う。そのまま唇をこじ開けられ、舌がねじ込まれる。
初めての感触に背中が跳ねた。
頬に添えられた先生の手に力がこもり逃げようとする私を許さない。
「ん…、ふぅ…。あ…」
初めての「大人のキス」に私は困惑した。心臓の鼓動が破裂しそうに激しい。
やっと唇を解放した先生は私の首筋に顔を埋めた。
「大人を煽るのもほどほどにしろ。俺だってお前が思ってるほど余裕があるわけじゃない」
そう呟くと先生は顔を上げて私の目を覗き込んだ。
「さぁ、どうする?今ならまだ止めてやれるぞ。ただ、これ以上進むとさすがに自信がない」
口調はいつもの先生だけど、表情がいつもとは全然違う。
ちょっと子供っぽい時もあったけど、それでもちゃんと「大人」だった先生。
今は、これまで見せてくれなかった「大人の男の人」の先生だ。
102大迫&美奈子3:2010/07/24(土) 15:05:11 ID:XH6Y+ivS
「先生、私を『大人』にして下さい…」
「そうか…。分かった」
ギュッと強く抱きしめられる。
小柄で華奢に見えるけど、押しつけられた胸板は厚くてたくましい。
「親御さんに電話しなさい。帰りが少し遅くなると」
「えぇと、今日はカレンの家に泊まる、って言ってきてあります…」
抱きしめられていた身体がいきなり引き離される。
「なにぃ!親御さんに嘘を付くのは感心しないな!」
「えぇ〜?!」
私があまりにも情けない顔をしたのだろう。先生はプッと吹き出した。
「仕方ない。先生も共犯者だ!」
そう言ってニッコリ笑う。つられて微笑んだ私の唇を素早くとらえる。
「隣の部屋、行くぞ?」
私はこくん、と頷いた。

先生に手を引かれて隣の部屋に移動する。
シンプルなパイプベッドに2人で腰を下ろすと小さくギシッと音が鳴った。
先生の指先が私の前髪をかき上げ、露わになったおでこにそっと口づける。
おでこ、瞼、頬と唇が下りてくる。
早く唇にキスして欲しいのにじらすように先生は唇の横にキスを落とした。
「ん…」
思わず漏らしてしまった鼻にかかった甘い声。
「どうした?」
耳元で先生が囁く。ずるい。分かってる癖に。
「キス、して下さい。唇に…」
「あぁ、分かってる…」
やっと重ねられた唇は熱くて甘くて頭の芯が溶けてしまいそう。
繰り返す度に深くなっていく口づけ。
酸素を求めて開いた唇の隙間から差し込まれる舌。
「んふぅ、ん…。はぁ…」
2人の唇からこぼれた滴が顎を伝い、それを先生の舌がすくい取る。
顎をくすぐる熱くぬめった感触に身体が震えた。
先生の掌が私の胸に触れる。
下着の上からすでに固くなり始めていた頂を軽く引っ掻かれる。
「ひゃぁ…。ん…。いやぁ…」
「嫌?」
「先生の意地悪…」
キャミソールの裾から先生の手が滑り込んできてブラジャーのホックを外す。
下からすくい上げる様に私の胸を揉みしだく。
指先が頂に触れると抑えようのない甘い声が漏れてしまう。
「あんまり可愛い声出すな。俺まで、おかしくなる」
ベッドに横たえられ、あっという間にすべての衣類が取り払われた。
「綺麗だな。お前は本当に素敵だ」
「先生…」
「いい加減『先生』は止めろ」
少し眉をしかめて苦笑いを浮かべる。先生のそんな表情も初めて見た。
「えっと、力さん…?」
「…好きだ。美奈子」
ずるい!こんな土壇場で名前を呼ぶなんて反則過ぎ…。
「好き。大好き、力さん…」
そう呟いて私は彼にしがみつく。
「あぁ、俺も、大好きだ」
103大迫&美奈子4:2010/07/24(土) 15:09:39 ID:XH6Y+ivS
彼の指と舌が徹底的に私をとろとろに溶かす。
私が怖がらないように、細心の注意を払ってくれているのが分かった。
そのうえで、私が感じる部分を丹念に探ってくる。
とろとろに溶けた私の中に差し入れられた彼の指がある場所に触れた時、
電気が走ったみたいに身体が反応した。
「ここ、か?」
「やだ、そこ…。怖いです…」
「怖がらなくてい。大丈夫だ」
ゆっくりと彼の指がそこを探る。
何度かそこを刺激されただけで、私はあっけなく達してしまった。
荒い息をしている私に軽く口づけてギュッと抱きしめる。
「大丈夫か?」
「大丈夫、です。早く、力さんと、ひとつに、なりたい…」
「あぁ、分かった。痛かったらすぐに言え」
準備を整えた彼の強ばりが私の中心に押し当てられる。
指とは比べモノにならない圧迫感に自然と身体に力が入る。
「いたっ…くっ…」
「痛いか?ごめんな。ゆっくりするからな」
「はい。大丈夫です。…力さん、お願い」
「ん?何だ?」
「途中で止めないで下さいね。私、ちゃんと力さんとひとつになりたいから」
「ははっ。今の状態で止めるのは、さすがに無理だ。
 あんまり可愛いこと言うな。なけなしの自制心まで奪うつもりか?」
「だって…」
「いいから、お前は俺のことだけ考えていればいいから…」
「はい…」
何度も中断しながらゆっくりと彼が腰を進める。
すべてが納まったとき、私は大きく息をついた。
「よし、よく我慢したな。えらいぞ」
「もう、子供扱いしないで下さい」
「子供相手にこんなことするか。何度も言わせるな」
少し動くぞ、と彼が囁いた。

そこから先は無我夢中であまりよく覚えていない。
気付けば彼が私をきつく抱きしめて荒い息をしていた。
ちゃんと私で気持ちよくなってくれたんだ、ということが嬉しくてたまらない。
私は両腕を伸ばして彼の背中をギュッと抱きしめた。
「…美奈子?」
「…よかったですか?」
「バカ野郎!そう言うことを女子が軽々と口にするなぁ!」
「だって!」
「…良かったに決まってるだろ。俺が今までどれだけ我慢してきたと思ってる」
「そうなんですか…?」
「当たり前だ。俺だって健全な成人男子だからな。そんな俺の気持ちも知らずに
 お前はあちこち気軽に触ってきやがって。毎度毎度生きた心地がしなかったぞ」
「そんなに…?」
私が呆然としていると彼はいつもの笑顔を浮かべた。
「まぁ、いい。今こうしていられるんだからな」
「…はい!」
104大迫&美奈子5(完):2010/07/24(土) 15:15:18 ID:XH6Y+ivS
「よし、とりあえず風呂だ!俺もお前も汗でベトベトだしなぁ!」
「はい!って、えぇ…?!」
「当然一緒に入るぞぉ!少し狭いがくっついて入れば大丈夫だ!」
「いや、さすがにそれは恥ずかしいですよぉ!」
私がそう言うと、彼は今まで見たことのない意地悪な顔で笑った。
「じゃぁ、それは俺の誕生日の時までのお楽しみにしておくか」
「えぇ!?」
「大人を本気にさせたらどうなるか、これから存分に思い知らせてやる」
言葉とは裏腹に優しい甘いキスを受けて私はうっとり目を閉じた。




以上です。エロがほとんどなくてすみません。
大迫ちゃんの見た目とは違った「大人」らしさが大好きです。
ただスレでのあだ名の「小力」にどうしても某芸人が思い浮かんで
しまってちょっこし困りました。

それでは他の皆さん方の投下を楽しみにしています!
105名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 15:18:16 ID:GcclLiuZ
>>100
GJ!!やっぱり大人な大迫先生いいねー!
ハゲ萌えたよ!
106名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 15:21:16 ID:QKh1u7WK
>>99
今まで大迫先生好きなのにどうしてもエロが想像できなかったが
これだ!と思った!超GJ!
107名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 15:27:56 ID:h6pEtmhN
>>100
大人な先生最高!
GJ!!!!
108名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 15:30:24 ID:vJY1J6lY
大迫ちゃん素敵!大人の男だぜ!

休みなのにこのスレに居過ぎで
「GJ」だけでIDが真っ赤になるのが怖いです、先生…w
109名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 15:32:15 ID:I4dI+a76
>>99
gj!
こんなに早くこの二人のSSが読めるとは思わなかった
110名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 15:40:30 ID:6hU85lUY
>>100-104
超、超GJ!!
このカップルはやっぱり可愛いなぁ
大人モードの大迫ちゃん素敵だ!
111名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 15:46:12 ID:kqfjfX+J
>>100
GJ!こんな大迫ちゃん見たことないし、想像すらしたことなかった
萌えまくった
112名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 16:03:21 ID:0o9vBAAy
>>100-104
GJ!
いいよいいよー萌えた!
113名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 16:42:35 ID:ILtlEJGk
嵐×バンビを投下します。たぶん甘めです。

主人公の名前は「美奈子」です。

よろしくお願いします。
114名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 16:48:21 ID:1YCuySlU
支援!
115嵐×バンビ(体育祭)1/2:2010/07/24(土) 16:49:26 ID:ILtlEJGk
「不二山くん、絶対に1位になろうね!」
とニコニコしながら美奈子は嵐の腕に抱きついた。
その時の美奈子の無邪気な笑顔と、自分の腕に押し付けられた豊満で柔らかい胸によって、今まで抑えていた理性という名の能力が、一気に打ち砕かれてしまった。


「本番前に少し練習しよー!」と美奈子が自分と嵐の足に、二人三脚用の紐を結んだ。
グラウンドと少し離れた校舎の外で二人は練習をしていた。
体育祭のため、いつもと違って静かで暗く、それが一層、嵐の美奈子への欲望をかき立てていた。

「右、左、右、左」と掛け声を合わせて練習しているなか、なぜか嵐にはいつものような覇気がなく、何か悩んでいるかのようにも見えた。
「不二山くんどうしたの?いつもみたいに元気がないよ?」
「あ、ああ・・・」
と嵐は少し頬を染めて、美奈子から視線を反らした。
「大丈夫?体調が悪いの?少し休む?」
「いや、体調が悪いとかそんなんじゃなくて…あ…俺……」
と言った瞬間、嵐はいきなり美奈子を校舎の壁に押し付けて口を塞いだ。さらに美奈子の口に舌を入れ、くちゃくちゃとした音を出しながら激しいキスをした。
「んあっ……!!ふ、不二山くんいきなりどうしたの?!」
実はキスが生まれて初めてだった美奈子は驚きのあまり抵抗することも忘れていた。
「わ、悪い…。なんか今日のお前、すっげぇ色っぽくて、あ、いや今日だけじゃないんだけど、俺の中の何かが押さえきれなくなってそれで…。嫌、だったか…?」
嵐はどこか子供が親にごめんなさいを言ってるような甘えた口調で言った。
「いや…じゃないよ。びっくりしたけど…。不二山くんだから、イヤじゃないよ」
自分が今発している言葉に恥ずかしさに後から気付き、美奈子は顔をばっと嵐から背けた。
「…なあ、それって、俺のことが好きってことか?」
「え?!…え…あ、うん…」
真剣に、まっすぐな目で美奈子を直視すると、美奈子の顎を手で寄せて、また嵐はさっきより乱暴に美奈子の口を塞いで舌を絡ませ合った。
そしてさらに嵐は美奈子の体操着に手を侵入させ、胸を揉みほぐした。
「きゃっ…!不二山くんダメだよ、こんな所じゃ…誰かに見られちゃうよ!」
「ダメだ俺…こんなにムラムラしてて二人三脚どころじゃねえもん」
「で、でも… …」
「…あ、だったら誰にも見つからない場所でやろう」
そう言った瞬間、嵐は美奈子の腕をグイっと引っ張って走り出した。
「ちょ、ちょっと待って!不二山くんどこに行くの?!」
そう言っても嵐は聞く耳を持たず、目的地まで黙々と走った。

116嵐×バンビ(体育祭)2/2完:2010/07/24(土) 16:56:08 ID:ILtlEJGk
そして着いた所は、自分たちがいつも部活動で使っているプレハブの中だった。
中は蒸しているし、走ってきたせいもあって二人は汗に塗れていた。
「今日は体育祭で誰も来ねぇから大丈夫だ。」
そう言って美奈子を畳みの上に押し倒した。
「きゃっ…ああん!!」
押し倒された頃にはもう体操着とブラジャーを捲り上げられ、胸をもみくちゃにされながら、ぴちゃぴちゃという音を出しながら乳首も舌で弄ばれていた。
「おまえの乳首かわいい…」
「…!!は、恥ずかしいよぉ……きゃっ!」
今度はハーフパンツと下着を同時に脱がされ、下着には透明な糸が美奈子の陰部と繋がってキラッと光った。
「おまえ…糸引くまで濡れるなんて…スッゲェ感じてるんだな」
美奈子は恥ずかしさのあまり、思わず両手で顔を塞いでしまった。
「痛かったら言え、優しくするから」
そう言って嵐は指をズブズブと美奈子の奥に入れていった。
「あぁ…ん!あ、んん…」
美奈子は本能のままに声を出した。指だけで快感が絶頂にいきそうだった瞬間、嵐は指を抜き、膨張しカチカチに硬くなったペニスを美奈子の前にさらけ出した。
初めて見る本物の男のモノに美奈子は「きゃっ!」と目を反らした。
「今から入れるから。おまえの膣(なか)に。痛かったら言え。」
そうして美奈子の身体の上に覆い被さって、一気に挿入した。
「いっ…痛い!」
始めに入れていた指とは比べものにならないくらい太くて長いモノが腹の中にまで入ってきたのだ。
美奈子は自分の身体が壊れてしまうのではないかと思った。
「やばい…おまえの中が気持ち良すぎて止められねぇや…」
そう言って嵐は自分のモノを激しく出し入れし、プレハブの中はパンパン!という音と美奈子の喘ぎ声だけが響き渡った。
「ああ…っ!!そんなに激しく動いたら、わたし壊れちゃうよ…あっあっあっああん!!!」

「やばい、出る」

そう言って嵐は美奈子の胸からお腹にかけて白濁の油を勢い良くぶちまけた。
「はあ…すげぇ気持ち良かった…ってあ、美奈子、大丈夫だったか?」
「不二山くん…もう!すごい激しくて死んじゃうかと思った…。でも、不二山くんのこと、もっと好きになっちゃったかも…なんてね」
その瞬間美奈子の身体に覆い被さった嵐は更に口を塞いで激しく舌を絡ませた。
「もう美奈子は俺だけのものだぞ。絶対誰にも渡さねぇ!」
「不二山くん…」思わず美奈子の目から涙が出た。


その瞬間、また美奈子の中に嵐のモノがグッと差し込まれた。
「え、また?!」
「当たり前だろ、だってまだ俺の萎えてねぇもん」
そう言って嵐はさらに激しく、体力が続くまで美奈子の中に突き続けた。
そして二人三脚の競技が始まる頃、嵐は渋々突くのを止めて、ぐったりした美奈子の体を抱っこしてグラウンドまで行った。
さすがの嵐も腰には相当きていたらしく、結局順位は最下位の結果に終わってしまった。


「もう!不二山くんのせいだよ!あんなことで体力使いすぎるから…」
「あんなことって何だよ!…よしわかった。これから部活前には最低一発はやる。体力づくりにな。」
「ええ〜!!」

こうして二人の体育祭は終わった。

おわり


SS初書きで見苦しい点も多々あったと思いますが、拝読ありがとうございました!
117名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 17:03:26 ID:1YCuySlU
初投下GJ!
嵐さんは体力あるからバンビがへたってもガツガツいきそうだなw
118名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 17:04:25 ID:Hf6xsER3
>>113
GJ!!
ちょっとこれからミニゲームで二人三脚やってくるノシ
119名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 17:39:22 ID:gMtzy9x7
いつだかのニーナ演劇妄想書き込みしたものです。
アレとはちょっと変わりましたが、ヘタレニーナ全開でいきます!

付き合ってない二人ですが甘いと思います。
バンビの名前は美奈で。
とき文後にニーナんちに遊びに行って…

それではいきます!
120ニーナ×バンビ1:2010/07/24(土) 17:46:51 ID:gMtzy9x7
「学祭の演劇さぁ…私本当は赤ずきんちゃんじゃなくて、オオカミさんやりたかったなぁー。悪役って楽しそうだし。」
「えっ?美奈ちゃんがオオカミ?ちょっと、それじゃ、オオカミさんかわいすぎじゃね?」

俺の部屋でクラスの奴らにもらった学祭の写真を見ながら、突然の美奈ちゃんのびっくり発言に、ははっと笑いながら答える。
…うーん耳付きのあの衣装だったら悪くねーかも?なんて、妄想してたら当の本人はぷうっと膨れて睨んできた。

「えー?そんなことないよ!私だってできるし!えーと…お前を食べる為だよ!がおー!」

…油断した。
そんな展開になるなんてマジで思ってなかったし。

「……えっ…美奈ちゃ…?」

突然自分のベッドに倒されて、俺は情けない声を上げるしかなかった。

「…がおー!食べちゃうぞー!…って旬平くん!早く赤ずきんちゃんのせ・り・ふ!」

…ちょ!待っ!
なんでこの人、こんな体勢で呑気なこと言ってんの!?
いたいけな男子高校生押し倒して馬乗りになってるってこの状況わかってんの?

「いや…マジでちょっとシャレんなんねーってか…」

起き上がろうとした瞬間、押さえ付けられてる肩に更に力を込められた。

「…そんなにダメ?怖くない?」

…いやいやいやいやいやいやいや!
俺が言いたいのはそこじゃなくて!
てか!俺の上でそんなシュンとした顔で首傾げないでくださいマジで!
更に覗き込まないでくださいよオオォォォォ!

「あーでも、旬平くんだったら赤ずきんちゃん似合いそうーきっとかわいいんだろうなー。」

…俺ん中で何かが切れた気がした。
…そうやって、またかわいい後輩扱いですか?
なんで無邪気に俺のほっぺとか触りだしてんの?

やっぱ、この人全然わかってねぇ。
いっつもスキンシップが過剰だし、無防備すぎんし、俺だってそろそろ限界なんだけど?
俺の理性がぶっこわれる前に、ちょっとお灸すえなきゃダメなんかな?
121ニーナ×バンビ2:2010/07/24(土) 17:48:15 ID:gMtzy9x7
「…あーもー!!…んっとに!」

俺は起き上がって、俺の肩をベッドに縫い付けていた細い手首を掴んで逆にベッドに縫い付けた。

「じゅ、旬平くん!?」

…やっぱビビるよな?
さっきまで、余裕な笑顔でして俺を見下ろしてたのに、黒目がちな目を真ん丸にして驚いてる。

自分のベッドに美奈ちゃんの髪が柔らかそうな髪が散らばってるこの状況…俺がやったんけどかなりヤバい。

さて、俺、何処まで耐えられっかな?と自嘲気味に思いながら、わざと顔を近づけ低い声で囁いてみる。

「…なぁ、アンタさぁ、今の状況わかってんの?」

一言言った時点で、自分が思った以上に緊張してるのがわかった。

「前にも言ったよな?年下だからってアンタに手を出さないとか思ってるんだったら、それ間違いだから…」

もちろんわざとだし、演技で俺のこと男って、アンタのことどうにでも出来ちゃう男なんだって、いい加減わかって欲しかっただけなんだけど、自分で作ってしまったこの状況に早くものまれそうで、喉が張り付いてうまく言葉が出てこない。

「…っ俺だって男だし、アンタのことどうにでもできんだぜ?アンタがそれを望んでるんだったら話は別だけどな…?」


ただ、ちょっとお灸を据えられればいい。


そう頭ん中で繰り返して、美奈ちゃんと目を合わさずに、掴んでいた手首を親指でそっと撫でてそこに軽くキスをした。

俺の腕の中の美奈ちゃんがそれに合わせてぴくんと跳ねたのがわかった。

怖がられるかもしんない、でも、正直限界。
これ以上、あんな無防備なことされたら、俺だって何すっかわかんねぇ。

そのまま続けて腕にそってキスをすると、唇が肌に触れる度に小さく息を吐いて反応する美奈ちゃんに、どうにかなりそうだった。

てか、ヤバい。
唇に触れる肌が柔らかいなんてもんじゃねーし、肌から香ってくる甘い感じの匂いがマジでヤバい。

煮えたぎる頭を落ち着かせる為に深く息を吐き、これで最後と、掌にキスしたら、「……んっ…」と鼻から抜ける様な甘い声を出されて、自分の心臓が跳ねたのがわかった。
122ニーナ×バンビ3:2010/07/24(土) 17:49:43 ID:gMtzy9x7
煮えた頭が都合の良いように解釈しようとしているのがわかる。

感じてる?

いやいやいや、ねーだろそれは。

でも、さっきから全く抵抗されてねーし。
もしかしちゃってコレ…いやいやいやいや…

「…あの…旬平くん…」

不意に名前を呼ばれて、美奈ちゃんを見ると真っ赤な顔で、目を潤ませて俺を見つめていた。

…パネェ。その表情の破壊力マジパネェわ。
無理です、降参です、お灸すえようとか言ってすみませんでした。
アンタを翻弄しようとか思った自分をマジ呪いたい。

「…いや…あのその…これ以上のことされたくなかったら、もうあんなことすんなよ…俺だって次は何すっかわかんねーし…」

情けないやらなんやらで、しどろもどろになりながら離れようとした俺の耳に、消え入りそうな声が聞こえて思わず耳を疑った。

「……え?」
「…聞こえなかったんならいい!」
「つか、なんとなく聞こえちゃったんだけど…本気で言ってんの?この先って何するか解って言ってんの?」

少し苛立って自分の声が低くなってんのがわかる。
さすがにこれがいつもの殺人的スキンシップだけのことだったらとか、俺が何もしないって思ってる上の発言だったら、いくらなんでも我慢の限界。

「…俺とどうなりたいって思ってるのか言ってよ?センパイ?」
わざと挑発的に耳元で囁いてみたら、突然ほっぺに柔らかいものがあたった。

えっ…?

「だから、旬平くんにだったら何されてもいいと思ってるのに!バカ!何度も言わせないでよ!」

え!なになに?
ちょっと待って、頭がついていかない。
やべぇ、言葉の意味と美奈ちゃんの表情から状況が解ってきたら、にやけてきた。

「それって…」

俺のこと好きって…と言いかけたところで唇を塞がれた。
唇が離れて、呆気にとられる俺に顔を真っ赤にしながら「…ばか。小学生じゃないんだからその先のことくらいわかるし!」とか言うもんだから、今度は俺から唇を塞いでやった。
123ニーナ×バンビ4:2010/07/24(土) 17:51:07 ID:gMtzy9x7
正直、深いキスなんてどうやるなんてわかんなかったんだけど、気がついたら美奈ちゃんの舌に吸い付いて、唇を貪っていた。

「…ふ…うんっ…くるし…じゅんぺいく…!」

苦しそうな美奈ちゃんの声に我にかえると目の縁を赤くして涙を溜めた目で睨まれた。

…ダメだ俺、今なら睨まれようが、何されようがニヤけられる。
ふと、目を逸らされて顔を真っ赤にして
「…あ、あの…私、初めてだから優しくしてほしいな…あと、いろいろ慣れてなくて…あとその…今までいろいろ我慢させてごめんね…」
とか、突然素直に言うもんだから、もう幸せ過ぎて死ねると思った。
ヤバい…ニヤけんのが止まんねぇ。
照れて俺をちゃんと見れない美奈ちゃんが可愛すぎて、ついつい意地悪してしまう。

「我慢させてるって自覚はあったんだ?」
「…だって、旬平くんが言ってたし…そうなのかなって…」
「…あ、なんだやっぱり自覚なし?(笑) 自覚あっても困るっつーか…あと慣れてても嫌だし。あとたぶん優しく出来ないと思うけど?…俺だって初めてだし?」
「…嘘!だってあんなキスとか!…苦しかったけど…きもちよかったし…なんか慣れてるっぽ…っん!」
照れながら消え入りそうな声で、気持ちよかったとか言われた時には、もっと意地悪しちゃおうとか、優しくしようとか吹っ飛んで夢中で美奈ちゃんの口に貪りついた。

首とか鎖骨の辺りを撫でながら手を下ろしていくと時々ぴくぴくと体が跳ねるのがわかる。

その跳ねたところにキスしていくと吐息付きで大きく跳ねるもんだから何度も攻めていたら「…なんでそこばっか…っり…えっち」と罵られた。

「てか、これからもっとすごいことするんだけど?」

と脇腹から手を入れてブラの下から手を入れて一気にブラを持ち上げると、さすがに慌てたように小さく悲鳴をあげられた。

我ながら、余裕なさすぎ。
胸の先にむしゃぶりついて片方は手で摘んで。
口に含んだときから若干硬度のあるそこに「もしかして感じてる?」と聞くと「…やぁっ…ばかっ」と身をよじりながらかわいい声をあげられた。

胸の先端を良いとわかると左右交互に口に含みながら攻めあげる。
声を我慢して快感に耐えてる美奈ちゃんの声がこんなにも、エロいとは思わなかった。
同時に脇腹を撫でながらスカートの中に手を入れると下着の上からでもソコが濡れてるとこがわかった。
下着をずらして指を入れようとすると「やだっ…待って…」と肩を押してはじめて抵抗された。
124ニーナ×バンビ5:2010/07/24(土) 17:52:23 ID:gMtzy9x7
でも、もう無理です。
そろそろ本気で余裕ねーし。
手探りで蜜が溢れる入口を探し当て人差し指を入れようとするけどマジできつくて入んない。
攻めつづけている胸の先をなぶる様に舐めたり、吸ったりしたら少し入口緩んだのがわかって指を突き入れた。
「…ふっ…んんー!」
美奈ちゃんの声が苦しそうに変わったのがわかったけど、止めらんなかった。
なるべく痛くしたくなくて秘部の手前についてる突起を撫でた。
突然の刺激にまた緩んだナカにもう一本中指を突き入れる。
まだまだきついそのナカに指を差し入れしていると、苦しそうななかにも違う声色が混じってきているのがわかる。
人差し指と中指でナカを、親指で突起を、口では胸の先を攻めつづけていると、美奈ちゃんの身体が強張っていき、ひときわ高いく鳴いた後にぐったりとなった。

「…もしかしてイっちゃった?」

わざと耳元で低く囁くと「…ばかぁ…」と舌足らずに罵られた。
攻めるのに夢中で気づいてなかったけど、指がぬるぬるしてる感じとか、ナカの熱さとか、ナカのやわらかさとか、今から俺自身がそこに入るかと思うと背中がゾクッとした。

そして、下着も脱がさずヤってる状況に、俺どんだけ余裕ないんだよと自嘲しつつ、けだるそうに横たわっている美奈ちゃんの洋服とか下着とかを早急に剥がした。

自分も全部脱いで、ゴムを付けて美奈ちゃんと向かい合うと美奈ちゃんが手を伸ばしてきて、俺の鎖骨とか胸板を触ってきて思わずビクッすると「…ふふっ。かわいい…」と目を細めて微笑まれた。

…ここまできてもかわいいって言うかなぁ。
これ以上かわいいとか、言ってほしくなくてキスをして、「…いくよ…?」と言うと、小さく…うん。と言って美奈ちゃんからキスをしてきたので、それを合図に俺自身をナカに進めた。

さっき散々慣らしたつもりだったけど、やっぱりナカはまだまだキツくて、まだ途中までしか入ってないのに意識を持ってかれそうになった。

キスも続けつつ、胸のてっぺんと下の突起を攻めると、なんとか最後まで入れることが出来た。

指とは比べものにならない圧迫に苦しそうにしてるのに、「いいよ…動いて…」とか健気に言うもんだから、ゆっくりと動いてみるけど、正直キツすぎて俺自身も気持ちいいとかそういうレベルじゃない。

けど、なんでか、スゲー幸せでそれだけで満足って感じだった。

気づいたら美奈ちゃんが俺の頭を抱きしめて引き寄せてきた。

「…えっ!?ちょ…美奈ちゃ」
「なんか辛そうだから…大丈夫かなって…ってなんかナカで大きくなっ…あっ!」

だって美奈ちゃんだって辛そうなのにそんな俺を気遣うみたいなことされて、どうにもならない訳ねーし!

ごまかす様に首筋に噛み付くと美奈ちゃんから苦しいだけじゃない声が聞こえたのでそのまま耳元で「ヤバいもう止まんねぇよ…」と囁いたら、ナカが蠢きだして思わずイキそうになった。

焦って、腰を夢中で打ち付けているとき、ふいに呼び捨てで呼ばれたような気がして、結構な短時間で俺はイってしまった。
125ニーナ×バンビ6 完:2010/07/24(土) 17:56:36 ID:gMtzy9x7


…情けねぇし。
男が先にイクって、マジ情けねぇ!
それに、流れとはいえ付き合ってもいないのにしちゃうって、マジ男としてどうなの!?

自分のベッドのすみで美奈ちゃんに背を向けて縮こまっていると、ごそごそと布団が動く音がして背中に温かいものが触れた。
「旬平くん…どうしてこっち向いてくれないの?」
「いやだって…合わせる顔がないっつーか…」
「…?あの…なんで落ち込んでるのか、よくわかんないけど…私はすごい幸せだったんだけど…な?」
再び布団が動く音がしたと思ったら後ろから首に抱き着かれた。
「美奈ちゃん…?」
「…んー?」
耳元で囁かれてビクッとなったところに、首筋に濡れた感覚。
「み、美奈ちゃんんん…っ!?」
思わず振り返ると幸せそうに笑った顔が至近距離で見えてドキッとした。

「えへへ…さっきまでのおかえしね?…旬平…だいすき。」
そう言って美奈ちゃんから啄むようなキスをされて、肝心なことをまだ伝えてないことに気づいた。

「…あ、あのさ、美奈…俺もちゃんと好きだから。大好きだから。」
「ふふ…もう知ってるよ?」
そう言って美奈ちゃんの腕の中に閉じ込められた。

あぁ…、やっぱり美奈ちゃんがオオカミさんなのかもしんない。
俺は何も知らない赤ずきんちゃんで、やさしいおばあさんの格好をしたオオカミに知らないうちに心まで食べられちゃってたんだな。

顔にいっぱいキスをされてまた「かわいい…ふふ。」と言われたけど、もう悪い気はしない。
俺が本当のオオカミさんになるまで、彼女のかわいい赤ずきんちゃんでいるのも悪くないかもしれない。




オワリ


素敵な作品が投下される中、調子に乗って初書きを載せてしまいました。
だらだらと長くすみません。
もっとエロくなりたいです。

お見苦しい点も多々あると思いますが、ありがとうございました!
126名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:04:24 ID:+eWlFpK5
GJ!
余裕のないニーナと肉食バンビに萌えた!
127名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:05:10 ID:+BGtHBEn
GJ!
キュンキュンする!
128名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:05:18 ID:1YCuySlU
投下祭りだ!
全力でGJすぎる
129名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:07:45 ID:vJY1J6lY
わーい!待ってました!!GJです!
ごちそうさまでしたっ!

ニーナ良かったねえ…うんうん、って感じです。
130名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:07:52 ID:0o9vBAAy
GJ!
ニーナかわいいよニーナ
131名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:09:03 ID:h6pEtmhN
GJ!!
ニーナかわいい
萌えまくった
132名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:16:47 ID:aBVyv9bx
GJGJGJ!

マジ可愛いニーナ…
133名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:31:29 ID:xewlSIwv
Gj!ニーナ良かったな!
ラブラブ甘いのはいいものだ
134 ◆y3mgSLo4Nw :2010/07/24(土) 18:34:43 ID:O5pOzwMf
あまりエロくないので、明るいうちに投下したいと思います。
紺野×主人公。主人公大学1年。名前は出していません。
前スレの職人さまと、ネタ被っちゃったかも…すみません。
ちょっと長いです。

厳しい感想ももらえると嬉しいです。投下する側にとって一番キツイのが、全く反応がないことです。
それはそれで仕方ないし、もっと頑張らないと、って思えるのですが。
ダメだと思うなら、何がどうダメなのかを教えて欲しいものです。ムシのいい話ですが。

ではどうぞ、よろしくお願いします。
135名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:35:56 ID:Cj5iCqYl
GJGJGJGJ!!
生きてて良かった…
ニーナのヘタレ部分と格好いい部分が個人的に絶妙なバランスで萌え死んだ
狼バンビ素敵すぐる
136せーふく者1/6 ◆y3mgSLo4Nw :2010/07/24(土) 18:36:45 ID:O5pOzwMf
もうすぐ春。だけどまだかなり寒い、晴れた土曜日の午後。今日は久々に玉緒先輩の家にお呼ばれ。
いつもは先輩のお母さんが必ず出迎えてくれるのに、家の中は何だかとても静か。わたしの挨拶の声だけが響いていた。
「ごめん。今、誰もいないんだ」先輩がさらりと言う。
えっ?…じゃあええと…ふたりきり、なのかな。
もしかして、今日は先輩のお部屋で………?わたし、変なパンツはいてきてないよね…
急な展開に戸惑っているわたし、先輩と目が合う。えっちな考えを、きっちり読まれてしまっているような気がした。
「紅茶でいいかな」爽やかな笑顔を前に、慌てて頷く。「先に上、行ってて」そう言って、先輩はキッチンに入っていった。
大丈夫だった…かな?

先輩が用意してくれた紅茶を頂きながら、最近の出来事とか、たくさん話した。
「あ、そうだ。これ」わたしは持ってきた紙袋を開いて見せた。「はば学の制服。キレイなほうだけ、持ってきました」
「なんだ、それなら僕が取りに行ったのに…」先輩は持っていたカップを置くと、袋の中身をちらっと見た。「ありがとう」
先輩のお母さんに聞いたんだけど、近所の子が今年からはば学に通うそうで。わたしと背格好が似ているらしいし
それなら制服をお譲りしようかなって思った。
わたしも頂き物の制服と一緒に着ていたし、何着か持ってるとずっとキレイに着られていいんだよね。
何となく捨てられなかった、思い出いっぱいの制服。でも持っていても仕方ないし…もう着ないんだもん。
使ってもらえるなら、そのほうがいいと思う。
ちょっと見てもいい?って、先輩は制服を引っ張り出した。
「へえ、懐かしいな」制服をわたしにあてて眺めている。
「…そうですね」先輩にじっと見つめられて、何だか照れてしまっていると。
「そうだ。ねえ、これちょっと着てみてくれない?」先輩は、そう言って立ち上がった。えええっ!いきなり、何を言い出すの!?
「でも、クリーニングに出してあるし…」戸惑うわたしのことなんて、お構いなしだ。
「いいから、少しの間だけ。頼むよ」何となく、断れない雰囲気。「後ろ向いてるから」
渋々立ち上がって制服を受け取ると、先輩は本当に、背を向けて椅子に座ってしまった。
世間一般的にわたしたちは、着替えるところを見られるくらい、もう何でもない関係といえるのかもしれないけど…
でも、まだ慣れなくて恥ずかしいんだよね。
137せーふく者2/6 ◆y3mgSLo4Nw :2010/07/24(土) 18:37:20 ID:O5pOzwMf
スカート、入らなかったらどうしようなんて思ったけど、大丈夫だったのでホッとした。
さすがにシャツは差し上げられないので、袋に入ってなかったんだけど。ちょうど白っぽいブラウスを着ていたから
それらしくは見える…と思う。でもでも!
「玉緒先輩…これすっごい恥ずかしいんだけど…やっぱりやめてもいいですか?」鏡に映った自分の姿は、何かちょっと
これはもう違うよなあって思えてしまって。
「着替え、終わった?」先輩は有無を言わさず、振り返った。「うわあ……、高校生の君だ」
何だか先輩がすごく嬉しそうに見えて、余計に恥ずかしい。
「ええ〜…もう高校生はマズイですよ」
「ううん。そのまま外を歩いても、皆はば学生だと思うって」
「それって…わたしが子供っぽいってことですか?」正直、それは不満だった。
「違うよ」わたしのふくれっ面をみた先輩が、笑いながら言う。「そうじゃないんだけど…君の周りだけ時が止まっているというか。
…う〜ん…うまく言えないな」
先輩はしばらくわたしを見つめていたけど、急に立ち上がってぎゅっと抱きしめてきた。
「ちょっ…ちょっと先輩!制服、シワになっちゃいます!」大慌てのわたしの耳元に、先輩の声が響いてきた。
「生徒会室なんかでふたりきりになった時とかさ…こうしたいって、ずっと思ってたなあ」
あの頃の夢が叶ったみたいだ、とか何とか言っちゃってる。
先輩の、深くて熱いため息。早くなってきた鼓動に気付かれちゃうんじゃないかと思うと、余計にどきどきする。
恥ずかしいやら嬉しいやら…その頃から、先輩もわたしと同じ想いだったんだなあなんて。
でも何か…何かズルイよ。この状況。
「玉緒先輩、ズルイです!先輩は制服、もう持ってないんですか?」
「えっ?」顔を少し離して、目を合わせる。「まだあったと思うけど…ちょっと待って」
先輩はクローゼットの奥のほうから、懐かしい制服を引っ張り出した。
「わあ、ありましたね」わたしは嬉しくなって、その制服に触れてみる。あの頃が甦ってくるようで、しばらく過去に浸っていた。
「まだ結構キレイだな。僕も使ってくれる後輩に譲ろうかな」
「先輩も着るんですよ」
ため息まじりのやれやれと言う声を聞きながら、わたしは先輩に背を向けた。
138せーふく者3/6 ◆y3mgSLo4Nw :2010/07/24(土) 18:38:15 ID:O5pOzwMf
「サイズ、どうかなあ…ちょっとキツイか」先輩がぶつぶつ言うのが聞こえる。「うん、いいよ。どう?」
振り返ると、そこには高校生の先輩………「………ぷっ!」変な感じ!
白いシャツは着てくれているけど、ネクタイもベストもなくて。シャツのボタンもちゃんと一番上まで閉じていないし
あの頃みたいにきっちり着ていないから、ちょっとやんちゃな先輩、という感じに見えた。
記憶の中の先輩のイメージとは違うけど、これは貴重なものが見られたかも!
「笑うなよ」不満そうな顔。「でも、さすがに僕にはもう無理があるよなあ」
「そんなことありませんよ。“会長”」思わず、昔の呼び方が出てしまう。
最近ではコンタクトレンズを使っていることもあるけど、今日はメガネをかけているから、余計に高校の頃を思い出す。
苦労したことも多かったけど、玉緒先輩は生徒会長として、立派に務め上げていた。
優しい先輩も大好きだけど、ちょっと厳しい顔を持った“会長”の先輩も、やっぱり素敵で大好きだった。
ちょっと照れている先輩に、わたしも告白をしてみようと思う。
「朝の生徒会室で、先輩が居眠りしてたとき…覚えてますか?」
「ああ…あの時。恥ずかしかったな、あれ」
「あの時すっごく…その、先輩に…ちゅーしたいなって、思ったんですよ」
「ホントに?」先輩が嬉しそうな声をあげた。「そうか…そうだな、うん。いいよ。今からでも」
「ええっ!」
「僕の夢は叶ったから。だから、次は君の番」先輩は椅子に座って、メガネを外して目を閉じた。「はい、どうぞ」
どうぞ、って言われても…
ちょっと戸惑ってしまったのだけど。本当に寝ているように見える先輩を前に、あの日の記憶が甦ってきた。
何か、ものすごくえっちなことをしているような気分になってしまうのは、この制服を着ているせいかな。
わたしは座っている先輩の肩に手を載せると、その頬にキスをした。
139せーふく者4/6 ◆y3mgSLo4Nw :2010/07/24(土) 18:38:44 ID:O5pOzwMf
先輩の手がわたしの腰に伸びてきて、ぐいっと引き寄せられた。気付いたら、先輩の膝の上に座ってしまっていて。
何この体勢!すっごく恥ずかしいよ、これ…っ!
「ちょ…ちょっと玉緒先輩!」
抵抗するけど、どうやっても抜け出せない。
「する場所、間違ってない?」先輩はもう一度、目を閉じた。優しい言い方だけど、どこか逆らえない感じがする。
わたしは先輩の首に手をかけて、今度は唇に、軽く触れるだけのキスをした。
先輩が満足そうに笑っていたので、立ち上がろうとしたけど無理だった。もうホントに、スカートが完全にシワになっていると思う。
逃げようとするわたしに、今度は先輩が大人っぽくキスをした。頬に添えられた大きな手。
こういう時はいつも、頭がぼーっとして何も考えられなくなる。
「あの、制服が…」しばらくして、やっとの思いで言葉が出た。
「ダメ。しばらくこのままで」先輩の目が、きゅっと細くなった。これは何か、また変なスイッチが入ってしまった気がする…
先輩は、わたしの肩に頭をのせたまま、深くため息をついた。甘えているみたいでかわいくて、柔らかな髪を撫でる。
そうなんだ。先輩はあの頃から、わたしにだけ胸の内を明かしてくれていた。気を許してくれてるのかなあって、嬉しく思っていたっけ。
「いいよね?」先輩が急に顔を上げたので、驚いてしまって一瞬声が出ない。何が…?
不思議に思っていると、先輩は慣れた手つきで、わたしが着ている制服のボタンを外していく。
「ちょ、ちょっと待っ……!」制服を気にするわたしの手を、先輩がしっかりと掴んだ。
「嫌?」悲しそうな淋しそうな先輩の眼とぶつかる。そうじゃないんだけど…その眼には弱いなあ。
首を横に振ったことに満足したみたい。ブラウスのボタンまで外し終えてしまって、ブラのホックも簡単に外してしまった。
最初の頃はあんなに苦戦していたのになあ…ブラのホック。何でも器用にこなして、克服しちゃうんだから。
なかなかうまくいかなくて、その度に「ごめん」ってションボリしていた先輩が懐かしい。
そんな失礼なことを考えていたら、すぐに先輩の猛攻撃が始まって、わたしはあっという間にそのペースに巻き込まれてしまっていた。
140せーふく者5/6 ◆y3mgSLo4Nw :2010/07/24(土) 18:39:38 ID:O5pOzwMf
気がつくと、部屋は暗くなっていた。暖房が消えていて、空気がひんやりしている。
ふたり、先輩のベッドで眠ってしまったみたい。
今、何時!?飛び起きようとしたけど、先輩の腕ががっちり絡みついていて、起き上がれない。
ブラは中途半端に引っかかっていて気持ち悪いし、ブラウスも着たまま、スカートもはいたままで、でもパンツははいていなくて。
とうとう着たまま最後までしちゃったんだ…
『…これは脱いだらダメ』
さっきのことを思い出すと、穴があったら隠れてしまいたいくらい。顔だけが熱くなってくる。
わたしがもぞもぞと動いてしまったので、先輩も目が覚めちゃったかな。ちょっと呻っている声がする。
「あと少し、寝かせて――…」なんて、寝ぼけてる?先輩の腕、さらにきつく力がこもる。「あー…あったかいなあ…」
わたしは先輩の肩をそっとゆすってみた。「玉緒先輩、起きてください!お家のかたが帰ってきちゃいますよ」
先輩はやっと、うっすら目を開けた。慌てるかと思っていたら。
「あれ?誰もいないって、言わなかった?明日まで、僕ひとりなんだ」明日まで?ずっと、なの?
確か“今は誰もいない”って言ってたような…
「君がよければだけど、ずっとこのままでも構わないよ?」そう言ってまた、わたしを強く抱きしめた。「このまま、朝までふたりでいても」
「無理です」なんて、ホントはわたしだって先輩とずっと一緒にいたいですよ。
「そうか、淋しいな…」でも先輩はちょっと笑って「…冗談だよ。君を泊めたと知られたら、家族に何言われるか」って。
あんまり冗談に聞こえないんですけど。
「さて…今何時?」先輩が欠伸混じりに言う。やっとその腕から開放された。
ベッドの周りには制服が散らばっているのがわかる。よく見えないけど、すごくやらしい光景だろうなあ。
「あー…もうこんな時間か」先輩はベッドの側に置いてあった時計を手に、ちょっと困ったような声をあげた。
「僕ひとりになるから、どうせ君を呼ぶんだろうって、母がさ」先輩が、はははと笑った。「それなら寿司でもとっていいって、言われてたんだ」
「お寿司…」そういえば、ちょっとお腹すいたかも。
「でも、この時間じゃもう無理だなあ…何か食べに行こうか」
服を直していたら部屋が急に明るくなったので、思わず小さく叫び声をあげてしまう。
「あ、ごめん。」先輩が電気をつけていたのだった。「でも大丈夫だよ、見えてないから。悪いけど、メガネ取ってくれる?」
急に点けられた明かりが眩しくて、先輩のセクシーなお姿がよく見えないんですけど…なんて考えている場合じゃない。
テーブルの上に置かれていたメガネを先輩に手渡して、わたしは急いでパン
141せーふく者6/6 ◆y3mgSLo4Nw :2010/07/24(土) 18:41:53 ID:O5pOzwMf
わたしは急いでパンツを探した。

「ごめん。あんまりかわいかったから」わたしの目の前に置かれた小皿に、先輩は焼きあがったロースを載せた。
あまり申し訳ないとは思っていない言い方だなあ。
急いで着替えてから、ふたりで焼肉を食べにきた。ここ、ちょっといいお店みたい。
学生なのにいいのかなあ…って言ったんだけど、先輩が譲らないし、甘えさせてもらった。
「先輩、酷いですよ」苦し紛れに、ロースを口に放り込む。そうさらっと言われると、余計に恥ずかしいんですけど。
「僕が着て欲しくなったら、またいつでも着て」先輩はそう言ってニコニコしている。
制服はもう、とてもひとに渡せる状態じゃなくなっていて。
母には僕がうまく言っておくから、って先輩は言うけど、でも本当に申し訳なくなってしまった。
うう、ごめんなさい。はば学新入生さん。
せめて、その子の新生活が素敵なものになるように、たくさんの素晴らしい仲間と出会えるように、祈ろう。
玉緒先輩って、時々ちょっと強引なんだよね。まあ、そういうところも好きなんだけど…
あまり自覚はないみたいだけど、長いこと委員長やら生徒会長やらをやっていて、人を従わせちゃう特別なチカラがあるのかなと思う。
「ん?何?」目が合う。心の中まで、見透かされそうなキレイな瞳。
「玉緒先輩、大好き」
たった今思ったことを、そのまま口にしてしまった。先輩の癖が移ったかな。
さっきまで余裕の笑顔だった先輩の顔がみるみる赤くなっていき、ふっと目を逸らされてしまった。
先輩は目を伏せたまま、どんどん肉を焼きはじめた。
「優しいところもかわいいところも、強引なところも真面目なところも……えっちなところも全部好き」
先輩の手が止まってしまったので、今度はわたしが焼く係。
明日は日曜日。天気予報は晴れ。さて、どこに行きましょうか。

【おわり】

ありがとうございました。

(すみません5の最後コピペ失敗しました)
142名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:48:51 ID:H0ln6kag
>>134
gjですよ!

個人的にtmtmのキャラがすごい丁寧なんできゅんきゅんしました!
本番ないけど前段階の攻め描写だけで十分おいしいです
正直すごい好みですありがとうございます
143名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:56:54 ID:vZ3YEKNL
>>134
GJですた(^ω^)
もう幸せすぎて
生きてるのが辛い
144名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 19:04:32 ID:d53F89YF
帰ってきたら投下がいっぱい…!
皆様GJ過ぎ!

メインは後トラ兄で出揃うんだね。
野獣になったトラ兄を待ってます!
全裸でw
145名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 19:06:33 ID:E1JZiDFp
>>134
すごくすごくよかったです!!
tmtmの弟っぽさが自然に醸し出されていてGJ!!
146名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 19:08:14 ID:meHi/EHb
同じく帰ってきたら投下がいっぱい!
いままでの全部読んだよ、個別に感想しちゃうとうざったくなっちゃうから
控えるけど、みんなGJGJ!どれもこれもすてきでかわいくてえろい!!
147名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 19:17:01 ID:1CI+ilnJ
>>134
tmtm素敵すぎて呼吸困難寸前です
甘えたり、ちょっと強引だったり、かわいい先輩をありがとうございました!
148名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 19:36:27 ID:oOxX2dZ/
ゲームやってた時はそんなにだったけど
エロパロだとニーナにくそ萌えるwwwwwwwGJ
149名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 19:41:55 ID:BqslIc9L
>>134
うおお、良いお話ありがとう!!
ゲーム中よりスマートで成長してる感じとか、
サラッと強引なところとか、
弟属性発揮の甘え上手とか、
最終的にはバンビの言葉に照れてるとことか、
tmtm最萌えの自分には全て堪らなかったです

はー、解禁から24時間も経ってないのにこの幸せ
150名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 20:29:09 ID:aAJSYRpR
スレを覗く度に投下が来ててムネアツ

>>134
貴方のおかげで今まで普通だったtmtmが好きになりました!
もうたまらん。ありがとう!
151名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 20:32:21 ID:Wit7AWHd
職人さん達全力でGJ!
投下祭りに便乗します!

tmtm×主(美奈子)

在学中Hなので苦手な方は注意お願いします
152紺野×美奈子(1/5):2010/07/24(土) 20:33:31 ID:Wit7AWHd
先輩にとって最後の文化祭は、色々うまくいかない事もあったけど、でも。



文化祭準備期間中の日曜日。
やるべき事はいっぱいあったけど、その前日に『SUPER CHARGER』を呼ぶことが無理だと決断した玉緒先輩を元気づけたくて、私は先輩を水族館に誘っていた。
「――玉緒先輩は凄く頑張っています。私、知ってます」
「美奈子さん……」
デート中、いつもより口数が少ない先輩の袖を掴み、私は思うままを口にする。
先輩は凄い。
本当は少し無理をして会長をやってることは薄々気づいている。
だけど、嫌々でもここまでやれる人はいない。
ため息を付いて、疲れたって言いながら、それでもちゃんと責任を果たしてる。
知っています。分かっています。
伝えたいのにうまく言葉にできなくて、そのまま二の句が告げない私の頭を、握っているのとは逆の手で先輩が軽く三回たたいた。
「ありがとう、美奈子さん」
「……ぁ」
少し膝を曲げて、先輩の顔が目の前にくる。
優しい笑顔。最初に会った時から変わらないそれ。
を、不意にいたずらっぽい笑みに変えて、わしゃわしゃっと髪をかき乱された。
「!?」
「そうだよな。落ち込んでなんかいられないよな。あと二週間。頑張らなきゃな!」
「はいっ!……あ、じゃあ、じゃあ先輩」
「ん?」
「文化祭が無事に終わったら、ご褒美あげます!」
「え?」
「ふふ。そういうのあると、頑張れませんか?」
昔はよく、宿題が終わったらアイスクリーム、なんて親に言われたなと思い出しながら言えば、玉緒先輩も目を細めて懐かしそうに。
「ああ、姉の代わりに庭の草むしりをしたら姉によくジュースを奢ってたなぁ」
――先輩、それはちょっと違う気がします。







>文化祭当日、夜
生徒会が管理していた荷物を倉庫に返却し、これで今日行う分の片付けは終了。
残りは明日でいい。
(――先輩、戻ってくるかな?)
生徒会室への廊下を歩きながら、同級生に引きずられて行った先輩の姿を思い出す。
(できれば今日、渡したいな…)
あの日約束した“ご褒美”
キャンプファイヤーの炎に照らされる先輩の横顔に強く思った。
絶対にもらってほしい、と。
「あれ?美奈子さん。君、まだいたのかい?」
生徒会室のドアを開けたとたん現れた姿に、心臓がドクンと跳ね上がる。
同級生に振り回されたのだろうか、いつもきっちり着こなしている制服を少し乱し、玉緒先輩が微笑んでいた。
153名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 20:34:36 ID:+x5rhB6E
>>134
読みおわった後、暖かい気持ちになり、癒されました。
GJ!!!
154紺野×美奈子(2/5):2010/07/24(土) 20:34:36 ID:Wit7AWHd
「は、はい。生徒会管轄の備品を倉庫に……」
「ああ、そうか。ごめんね、手伝ってあげられなくて」
「いえ、私の仕事ですから」
「はは。本当、君には頭が下がるよ。演劇に生徒会に、お疲れ様」
ドキドキと心臓がうるさい。
喉がからからで、うまく声を出せているかよくわからない。
そんな状態で、私はようやくしぼりだすように
「ぁの…約束…ご褒美…」
とだけ先輩に告げることに成功する。
「ああ、もちろん覚えてるよ。この二週間その事だけ考えてた…なんて、はは、冗談。…けど、僕も君に…」
一度カバンの方に視線を向け、何かを探る先輩が次に顔を上げた時、その表情は笑顔のまま固まった。
持っていた何かが、軽い音を立てて床に落ちる。
それは綺麗にプレゼント包装された箱。
だけどそれには気付いた様子もなく、先輩は私を見て硬直している。
ブレザーを脱いで、シャツのボタンを外し、スカートを下ろした私を見て。
「み、みみ美奈子さん!いったいこれは……」
「友達がこう言うのが一番嬉しいって。迷惑じゃなかったら……もらって下さい」
「……迷惑なわけ、ない、だろ……」
先輩の声も私と同じようにひどくかすれていた。
それが少し嬉しかった。





長机の上に先輩に言われるまま腰を下ろし、足を大きく左右に広げる。
青白い蛍光灯の灯りの下で自分でもよく知らない所を大切な人に見せるのは、不安と恥ずかしさが同時にこみ上げてくるものだと知った。
(やっぱり、ちゃんと雑誌とか読んで勉強しておけば良かった……)
予習が大事なのは、なにも学校の勉強だけではないらしい。
「美奈子さん……」
「きゃっ!」
不意に先輩の指がソコに触れて、体がびくんと反応を返す。
「わ!ご、ごめんっ!い、痛かった?」
「だ、大丈夫です。あの大丈夫ですから……」
そう、これは私が望んだ事なんだから。
ぎゅっと目を閉じて、私は自分のソコを指で左右に割開いた。
すうっと撫でる冷たい空気。
ひく、ひく、とソコが震えているのが自分でもよくわかる。
「あ……」
「大丈夫ですから、私の事全部、もらってください。好きにしてください……」
「美奈子さん!」
「っひゃあっ!」
切羽詰まった先輩の声と同時に、柔らかい何か……たぶん先輩の舌……が私の一番敏感な部分に触れる。
「っふ……う゛ぅ……」
口を両手で塞いでないと、きっと恥ずかしい声が漏れてしまう。
155紺野×美奈子(3/5):2010/07/24(土) 20:38:40 ID:Wit7AWHd
先輩の舌はそれくらい優しく、私の頭の芯がぼおっとなるような触り方をしてくれる。
くちゅ、くちゅ。
チュパ……くちゅぅ……。
「ひっ……ぁ……あぁ……」
机の上に寝かされた身体がどんどん熱くなってくる。
腰は意識せずに揺れてるし、先輩が触れているだけの足すら火傷しそうに熱い。
(気持ちいい……先輩がしてくれるの……気持ちいいよぉ……)
「美奈子さん……」
「あ、あぁあっ!?」
ぬるんと、ソコに何かが押し入ってきた。
舌……じゃない。
もっと長くて……しっかりした。
「ひうっ……」
「すごく熱いよ……。……でも狭くて……締め付けてくる。……どう?痛くない?」
ぐっとさらに突き入れられ、探るように中で先輩の指先が曲げられる。
痛くはないけど、違和感というのか異物感というのかがとんでもなく凄かった。
「指……先輩の指……痛くない、れす……やぁ……熱い、よぉ!」
「そう?よかった……ゆっくり慣らすからね」
そう言って先輩は浅く緩く指を抜き差しする。
これ以上ないくらい熱くなっていた身体は、先輩の指が触れているところを中心に更に熱くなり、ぐちゅぐちゅといやらしい音が生徒会室に絶え間なく響く。
(恥ずかしい……恥ずかしいよぉ……)
だけど、もう何も考えられない。
「せんぱい……声が……めです……出ちゃいます……」
「いいよ、聞かせて。君の声が聞きたいよ」
「ん……あうぅっ!」
ぐっと指が今までよりも深く中に侵入してくるのが分かった。
そしてまた、抜かれ、差され。
一定のリズムでそれを繰り返され、いやらしい声が止まらなくなる。
「先輩、先輩!先輩いぃぃっ!」
「イきそう?いいよ、僕の指でイク君を見せて」
荒い息と熱い囁きを流し込みながら、先輩の指がこれ以上無いほど大きく動き、私のソコは今まで以上の快楽を感じ歓喜の涙を流す。
「あぁあ……い……たまお先輩……も、だ、だめぇぇっ!」
頭の中が真っ白になって、私は机にぎゅうっと爪を立てた。
白く発光した瞼の裏がやがてチカチカと何色もの色に染まり、しばらくしてやっと元に戻る。
「……ふあぁ……」
「どうしよう。……すごく可愛い」
その視界に、頬を上気させたいつもの優しい笑みの玉緒先輩の顔が映る。
見られちゃったんだ、私。
きっとすごくいやらしい顔してたのに。
「う゛ぅ……ずるいです先輩……」
「あはは。ごめんごめん」
「……。次は、先輩ですよ?」
「えっ?」
「先輩が私で気持ちよくなってくれなきゃだめです」
「……」
156紺野×美奈子(4/5):2010/07/24(土) 20:39:53 ID:Wit7AWHd

そうだ、これは先輩への“ご褒美”なのに、私が気持ちよくしてもらってどうするんだろう。
じんじんと快楽に痺れる身体を苦労して起こして玉緒先輩に抱きつき唇を重ねた。
勢い余って机から椅子に座る先輩の膝に落ちると、すぐに先輩は私の腰に手を回し抱き寄せねっとりと舌を絡ませ返してくれる。
飲み込みきれない唾液が口の端からとろりとこぼれ落ち、先輩の制服にシミを作る。
「あふ……んんっ……んぅ……」
たっぷり時間をかけてお互いにお互いの口腔を堪能し、玉緒先輩の手に胸をおされ唇を引きはがすと二人の間には透明な糸が伝っていた。
「――君はずいぶん情熱的なんだね」
「いや、ですか?」
「ううん、その逆。実を言うとね、僕も限界なんだ。君を全部もらうよ?」
その言葉は私が一番欲しかったものだ。
ぼおっと夢心地で頷くと先輩の膝の上でくるりと身体の向きを変えられる。
カチャカチャと金属の音。
ベルト、かな。
「ん……」
「なるべく優しくするからね……」
先輩はそう言って私を抱き寄せると、うなじをつよく吸い上げた。
「んんっ!」
ちりり、と甘い痛み。
大丈夫、先輩が優しくなかった事なんてない。
伝えると先輩は吐息のような笑みをもらし、直後私の割れ目に熱いソレが押し当てられた。
「あ……んぅ……」
「力、抜いててね……」
先輩はそう言って私の腰を掴むと、私の中に熱くて硬いソレを突き立てた。
「っあぅぅ―――っ!」
ずるり、と忍び込んできたそれはゆっくりと奥に奥にと進んでくる。
(先輩が……私の中に……先輩が……)
少しの痛みととてつもない異物感に身体を強ばらせていると、腰にあった先輩の手がそっと乳房に添えられ、それからゆっくりと揉み上げ始める。
「あ……はぅ……あ、あんんっ……」
更に指先で乳首の辺りをコリコリと引っかかれて、ゾクゾクとした痺れが全身に走る。
「はふ……ぁ……やぁ、先っぽ転がしちゃ……だめぇ……」
「ふふ。感じ過ぎちゃうから?……ほら、美奈子さんの中に全部入ったよ」
157紺野×美奈子(5/5):2010/07/24(土) 20:42:25 ID:Wit7AWHd
「え……?」
いつの間に?
胸への感覚に気を取られていた所為か挿入直後の異物感は消え失せ、それどころか。
「ひゃ、あっ、あ、ああっ!や、ああっ!?」
先輩が軽く身じろぎするだけで繋がった場所からビリビリと快楽が走り身体中が痙攣してしまう。
「せ……先輩、先輩、私のナカ、こすれて……やぁあぁ!き、気持ちいい……怖い、よぉ……!」
「怖くないから、っ、ほら……もっと感じて……」
「ひゃ、ふっ!うぅうっ、はふっ、ああぁぁっ!そ、こも……だ、めぇぇ!」
先輩の手が前に回され、ぷっくりと起き上がった私の尖りをきつく摘む。
「さっき舐めた時より少し大きくなった?……っ!?あはは、ほら、今君のナカがぎゅって締まったよ。ここもいいんだね」
「らめ、も、そこ……やあぁぁっ!」
先輩の人差し指と中指が尖りを挟み強く押しつぶすと、私の全身は寒くも無いのにガクガクと震えた。
「先輩、先輩、気持ちいいよぉ……お腹の中……かき回されて……気持ちいいんです……っ」
「うん。感じちゃって凄くいやらしい君の顔、ちゃんと見えてるよ」
「は、い。……私……いやらし……ああっ、先輩先輩っっ!」
ズチュヌプと深く断続的に突き上げられ、私はたまらず先輩の手に爪を立てていた。
先輩の荒い息も私の快楽を助長し、もはや喘ぎと言うより叫びに近い声を上げて先輩の上で腰を振る。
「も、もぅ……また……イッ……」
ぴん、と上体が反り返り、つっぱった四肢が細かく痙攣する。
「くっ……!」
玉緒先輩の手にもぎゅうっと力がこもり、直後、私の中にドクドクと大量の精液が流れ込んでくる。
「ふあぁ……熱いぃ……」
「……っはぁ。――っ!?ご、ごめんっ!僕はなんてことをっ!?」
「……?」
なぜか慌てふためく先輩に脱力した身体を預け、私は満ち足りた気分で静かに息をついた。
胸の中はほかほかと幸せな温もりでいっぱいだ。
「美奈子、さん?」
「先輩……先輩は素敵です。最高の生徒会長です……」
「……」
「最後の文化祭お疲れ様です。先輩と一緒に過ごせてよかった……」
「……。うん、僕も君がいてくれてよかった」
その言葉が凄く嬉しいと返事したいのに、私の意志に反して意識はどんどん白く塗りつぶされていき
「少し休みなよ。……本当にありがとう」
そんな玉緒先輩の声が、現実なのか夢なのかあやふやなまま、私は先輩の腕の中で幸せな眠りについていた。





tmtm萌のたぎるまま初投下失礼しました(・∀・)
寝る暇惜しんでやってるのに、最萌tmtmすらセリフコンプできてないとか、GSまじパレード
158名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 20:46:43 ID:0o9vBAAy
>>134
うおおGJ!
制服プレイktkr!
激しくツボって萌えまくった!!

>>151
GJ!
tmtm祭で嬉しい限りだw
159名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 20:48:42 ID:36xodC2g
>>157
GJ! tmtmにときめきが止まらない…!
160名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 20:52:23 ID:qOLA9inT
>>120
初々しくていっぱいいっぱいなところが
新名らしくていいなぁ
161名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 20:52:45 ID:+x5rhB6E
>>151

153です。投下中、割り込んじゃった申し訳ない。
優しい笑みを浮かべながら、やることがSなtmtm好きだ。
あと、性知識無くて逆にエロいバンビも。
GJ!
162嵐×バンビ←ニーナ(宣言):2010/07/24(土) 21:00:50 ID:36xodC2g
話が長いので人が少ない?っぽい今のうちに投下します

・嵐×バンビ←ニーナで、合宿中に嵐さんとバンビがやってるのをニーナを目撃
 ニーナ視点です
 前スレの743の妄想小ネタとニーナが目撃しちゃう〜のくだりが被ってしまったのですが743ではないのであしからず
投下するの初で長すぎ読みづらいだったら申し訳ないと先に言っておく
163嵐×バンビ←ニーナ(1/13):2010/07/24(土) 21:01:49 ID:36xodC2g
 柔道部初めての合宿。つっても、俺と嵐さんと美奈子ちゃんしかいねーんだけどさ。俺、結構テンション上がっ

てた。
 学校に泊り込んで合宿、誰ーもいないの。
 他の部活はどっか余所に行ったりとかしてるし、そもそも合宿なんて存在してない部活もあるわけで、学校合宿

なんてやるのは俺らくらいなもんだったらしい。誰もいねぇや、って思ってたら誰かいたりとかするくらいには他

にも人いるんだけど。誰もいねぇ、って言って差し支えないくらい、いねえ。
 大迫ちゃんとかは俺らの顧問だからいるけど、職員室がある棟の方にいるし。俺らが寝床として使ってる教室が

あるのは違う棟で、結構フリーダムだった。昼には普通に教師の皆さん方がお仕事のためにおいでになるけど。夜

には日直の先生しか残んないし。で、その日直講師も大迫ちゃんも見回りっていう見回りはそんなにしないし。消

灯時間過ぎたら基本的にもう見回りに来ない。
 修学旅行の時とかは滅茶苦茶見回り厳しかったよなー、とか嵐さんと美奈子ちゃんが言ってて、俺の知らない話

しないでよー! とか思ったり。
 いいもん、俺だって今年は修学旅行だしー、アンタたちよりぜってー楽しむもん。うん。
 あ、そうそう、で、日中、滅茶苦茶暑いこの中、汗だくで頑張るわけです。練習終わったらシャワー浴びてー、

美奈子ちゃんの手料理食べてー……なんか妙な対抗意識で嵐さんとおかわり合戦とかしちゃったりして。マジ青春


 学校に風呂なんてないからさ。俺としてはちょっと不満あったんだ。
 美奈子ちゃんもお風呂入れないの辛いっぽくて。女の子だもんねぇ。でも、アンタはいつもいい匂いしてるから

平気だよ、うん、いつも通り可愛いし。
 ちなみに美奈子さんは俺らがシャワー浴びてる間はご飯作ってくれてるから、ご飯食べ終わって、片付けしてか

らシャワー浴びてる。覗きに行こうとしたことは、ねぇよ? だって、美奈子ちゃん以外にも浴びてる女子とかい

たら怖いじゃん、色んな意味で。
 で。はば学の近くには銭湯があるんだ。これは別の部活に入ってる俺のダチに教えてもらった情報なんだけど、

マジ近くにある。
 で、先生に銭湯行くって言っておけば夜に出てってもいいらしいんだって。
 そんなわけで、今日、俺は銭湯行ってきました。やっぱ、俺も日本人だしさ? 湯船じゃないと落ち着かねえよ


 嵐さんなんかは根っからの日本男子っぽいし、絶対入りたがるって思ってたんだけど、断られた。ついでに美奈

子ちゃんにも。
 えー、なんで? シャワーよりお風呂のがいいじゃん。ていうか、あんま一人じゃテンション上がらないから嫌

だなぁ、って思ったんだけど、せっかくなんだし、一人で行ってきた。
 うん、でね、今のこの状況のわけですが。
164名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:02:23 ID:JoZb6zyd
>>134
>>151
tmtmダブルとかなんという俺得!!
GJGJGJ!!!!!
ラブラブなのも初々しいのもどっちもいいよいいよー!
165嵐×バンビ←ニーナ(1/13):2010/07/24(土) 21:04:18 ID:36xodC2g
すまんおもくそ投稿みすった^q^

 柔道部初めての合宿。つっても、俺と嵐さんと美奈子ちゃんしかいねーんだけどさ。俺、結構テンション上がってたわけ。
 学校に泊り込んで合宿、誰ーもいないの。
 他の部活はどっか余所に行ったりとかしてるし、そもそも合宿なんて存在してない部活もあるわけで、学校合宿なんてやるのは俺らくらいなもんだったらしい。
 誰もいねぇや、って思ってたら誰かいたりとかするくらいには他にも人いるんだけど。誰もいねぇ、って言って差し支えないくらい、いねえ。
 大迫ちゃんとかは俺らの顧問だからいるけど、職員室がある棟の方にいるし。俺らが寝床として使ってる教室があるのは違う棟で、結構フリーダムだった。
 夜には日直の先生しか残んないし。で、その日直講師も大迫ちゃんも見回りっていう見回りはそんなにしないし。消灯時間過ぎたら基本的にもう見回りに来ない。
 修学旅行の時とかは滅茶苦茶見回り厳しかったよなー、とか嵐さんと美奈子ちゃんが言ってて、俺の知らない話しないでよー! とか思ったり。
 いいもん、俺だって今年は修学旅行だしー、アンタたちよりぜってー楽しむもん。うん。
 あ、そうそう、で、日中、滅茶苦茶暑いこの中、汗だくで頑張るわけです。
 練習終わったらシャワー浴びてー、美奈子ちゃんの手料理食べてー……なんか妙な対抗意識で嵐さんとおかわり合戦とかしちゃったりして。マジ青春?
 学校に風呂なんてないからさ。俺としてはちょっと不満あったんだ。
 美奈子ちゃんもお風呂入れないの辛いっぽくて。女の子だもんねぇ。でも、アンタはいつもいい匂いしてるから平気だよ、うん、いつも通り可愛いし。
 ちなみに美奈子さんは俺らがシャワー浴びてる間はご飯作ってくれてるから、ご飯食べ終わって、片付けしてからシャワー浴びてる。覗きに行こうとしたことは、ねぇよ? だって、美奈子ちゃん以外にも浴びてる女子とかいたら怖いじゃん、色んな意味で。
 で。はば学の近くには銭湯があるんだ。これは別の部活に入ってる俺のダチに教えてもらった情報なんだけど、マジ近くにある。
 で、先生に銭湯行くって言っておけば夜に出てってもいいらしいんだって。
 そんなわけで、今日、俺は銭湯行ってきました。やっぱ、俺も日本人だしさ? 湯船じゃないと落ち着かねえよ。
 嵐さんなんかは根っからの日本男子っぽいし、絶対入りたがるって思ってたんだけど、断られた。ついでに美奈子ちゃんにも。
 えー、なんで? シャワーよりお風呂のがいいじゃん。ていうか、あんま一人じゃテンション上がらないから嫌だなぁ、って思ったんだけど、せっかくなんだし、一人で行ってきた。
 うん、でね、今のこの状況のわけですが。
166嵐×バンビ←ニーナ(2/13):2010/07/24(土) 21:06:48 ID:36xodC2g
「……あぁ……やぁん……」
 ここ、俺らが寝床にしてる教室――ではなくて、その教室がある階の、もういっこ上の階。
 いっちばん隅っこの教室。その教室前の廊下にいます、俺。
 確認すんの怖いからしてないけど、鍵はかかってんだろうな。
 でも、隙間が微妙にあってさ。なんで教室のドアって微妙に隙間あんの? 鍵かかってても、なんで隙間できんの?
「あっ、だめ……っ」
 ……最初はさ、どっかの部活の奴らが集まってAVでも見てる? とか思ったの。で、気になるじゃん。だから、様子に見に来たの。
 なんか、寝床に真っ直ぐ戻る気分じゃなかったから、屋上に出るつもりでいつもの階より上に登って、さ。
 なんか可愛い声聞えて。
 隙間あったら、見るじゃん。何やってんだろう、って。
 結構隙間から物見てもさ、見えるんだよね、中。隙間からの情報量ナメてるとマジパネェよ?
「あっ、嵐くんっ」
 嵐さんと美奈子ちゃんがいた。
 キスとかしてて、ちょっと嵐さんが体を撫でたりしてて。大分服乱れてきてるけど、まだ脱いではいない。
 え、つーか、嵐さんと美奈子ちゃん、そういう関係? この前までは付き合ってない、って言ってた気がすんのに。
 最初はそれこそ、俺、嵐さんと美奈子ちゃんは付き合ってるって思ってて、さよなら俺の淡い恋心、みたいなこととか、あった。
 だって、普通に夫婦だったんだもん。
 諦めたつもりで、諦めきれない気持ちはやっぱりあって、複雑だったわけ。
 どうせなら、アンタらさっさとくっつけよ! とかも思ってたよ。思ってたけどさ。
 美奈子ちゃんは学校指定じゃない色とデザインがちょっと可愛い感じのジャージを着ていた。ジャージって脱がしやすいんだよな、いや、俺は脱がしたこと、ないけど。チャックをちーって下ろせばいいだけじゃん。あ、嵐さんも、ちーって。やった。
「やっぱり、ダメだよ、こんなところで……!」
 俺からはいいアングルで、美奈子ちゃんの表情と体がよく見える。で、その分、嵐さんには背を向けられてるから、嵐さんの表情は全く読み取れない。
 美奈子ちゃん地べたに座り込んでて、嵐さんはそれに斜めに覆いかぶさっていた。正面から被さってなくて、ちょっとよかったな、と思うのは男の性だ。そりゃ、見たいよ。女の子の体、しかも美奈子ちゃんだし。
 残念ながら、せっかく前が開かれたジャージはすぐに美奈子ちゃんの手で前に合わされて、よく見えなかった。よく見えなかったけど、ブラジャーの色は黄緑だった。
 なんか変に黒とか白とかより、暗いせいもあってエロっぽい。
 つーか、ジャージ開いてTシャツじゃなくて、直ブラっていう感動?
「大丈夫。人いねぇし」
「新名くんがいるでしょ!」
 うん、俺、いる。ここに。
「銭湯なんて、すぐ帰ってきちゃうんだから、だから、ダメ」
 ごもっとも。ここでヤられたら俺もショックでかい。
 いや、見なきゃいいんだけど、見ないのもなんか損な気もしてて、悲しいけどさ。見なくても、ヤってたって思ったらショックじゃん。
「大丈夫だろ。ここ、いつもの教室じゃないから、滅多なことじゃ見つからねーよ」
 屋上行こうと通りがかってスミマセン。
「そんな保障ないもん。べ、べつに、今でないと、もう、できないとかじゃないんだし、学校じゃ、嫌」
 ふーん、今じゃなくてもヤろうと思えばいつでもヤれる関係? あの朴念仁の嵐さんが? 清純派のアンタが?
 色々頭ぐるぐるする。いや、アンタらの今までの距離考えたら出来上がってるほうが納得いく。いつ、そうなったんだっていうのはすげー気になるけど。
 納得するけどさ、ヤダ。付き合うんなら、さっさと、とか思ってたけど、でも実際なるとヤダ。っていうか、高校卒業してからにしてほしかった。なんかこう、俺の中にあるイメージのために。
167嵐×バンビ←ニーナ(3/13):2010/07/24(土) 21:08:35 ID:36xodC2g
「学校の中じゃ、もうできねーだろ」
 何その理屈。
 嵐さんがまた美奈子ちゃんにちゅーする。嵐さん、キス上手いのかも。
 美奈子ちゃんがあっぷあっぷしてる。
「したい。ダメか?」
 ぜってぇ、悪い顔してる、今。

 嵐さんが、美奈子ちゃんのジャージの前を開いた。寝る用ジャージだから、下にはブラしか着けてない。
 さっき、ちらっとしか見えなかったけど、やっぱエロい。光沢感のある生地だから、暗がりで見るとすげえ。
 多分、下も揃いのパンツっぽいな。いつもこんな下着で俺ら柔道部に発破かけてんのかなあ、と思うと、ちょっと、興奮した。
 スタイル、いいんだよな、美奈子ちゃん。だって、嵐さんが「あいつ、スタイルいいぞ」って褒めるくらいだし。
 嵐さんが女の子を褒める時はその時の嵐さんの評価の三倍くらいがイコールだと俺は思ってる。
 そんな愉快な嵐さんが、ヤりたがってる姿を見るのは、なんかこう、理想と違うんだ、理想の嵐さんとは。
 あの人も、健全な男子なんだから、しょうがねーのかもだけど、神聖視しすぎてるって自覚してるけど、違うの。違うんだってば。
 そんなことを、美奈子ちゃんの白い肌に釘付けになりながら考えてるんだから間抜けだ。
 さっきから嵐さんが、鎖骨の辺りに口付けとかしてるんだけど、その度にびくっとなって、胸揺れるのとか、超やばい。
「……いいな?」
 真っ赤な顔で小さく頷く美奈子ちゃんがやけに健気に見えた。いや、実際健気だよ。こんなところでヤりますよ、って言われてさ、もっと嫌がっていいくらいだよ。……お互い、ヤりたかったけど我慢してました、みたいな感じなわけ?。
 美奈子ちゃんと、俺と嵐さん。三人で同じ教室使ってたんだよね。
 大迫ちゃんも、お前らなら大丈夫だろ、って言ってたし、今までに三人でお泊りくらいやってたことあるし、嵐さんがいんのに美奈子ちゃんに欲情とかねぇし、俺は問題なかったけど、二人は問題あったわけね。そ。
 ……俺が空しくなるからそういうのは考えないようにしよう。
168嵐×バンビ←ニーナ(4/13):2010/07/24(土) 21:10:09 ID:36xodC2g
 ジャージは完全に脱がすのか、はだけのままでいくのか、って思ってたら、嵐さんがブラの上から胸を揉んでいた。嵐さんの手から少しはみでた胸がむにむにと形を変えてく、思わず生唾を飲んだ。
 嵐さんて、手も結構大きいよな……でも、俺よりちょっと大きいくらいだよな、多分。自分の手を思わず確認して、実際どのくらいのもんなのかシュミレートする自分が悲しい。
 全体を包みこんでいた手が、段々頂点の方に力を寄せていくと、美奈子ちゃんが身をよじりだす。
 なんつーか、腰やべえ。くねらせた時の、くびれのあの感じ、やべえ。
 ブラ、いつ外すんだろ。あ、嵐さんがあのくびれに手を。ぐいっと美奈子ちゃんはひっぱられて、座りこんだ体制から、よつんばいっぽい体制になった。
 当たり前だけど、重力は万物に働く。胸にも。やべえ、嵐さん、俺に気付いてんのかな、何、このサービスポーズ。顔と胸のアングル、やばい。さっきからやばいってばっかだ、俺。
 見ちゃいけないとか思うけど、やっぱ、見ちゃう。俺、ダメだ、もう。
169嵐×バンビ←ニーナ(5/13):2010/07/24(土) 21:11:10 ID:36xodC2g
 嵐さんが、美奈子ちゃんの背に手を回す。と、ブラがゆるむ。ジャージは脱がしてないから、いっきに脱がすのかな、と思ってたら、上に持ち上げた。
「ひゃんっ」
 かすれる感触からか、美奈子ちゃんが鳴いた。生胸、きた。
「お前、恥ずかしいなら、脱がさない方がいいよな?」
 嵐さん、中途半端に脱いでる方が恥ずかしいって。見てる分にはそっちのがエロイからいいけど。
「誰かきたら、すぐに服だけなんとかすりゃごまかせるだろ」
「で、でも、これも、恥ずかしいよ……」
「そういう格好も、なんか、いい。……気がする」
 嵐さん、悪魔か、あんたは。美奈子ちゃんの体を引き寄せて、抱きしめる。
 胸が、全く脱いでない嵐さんの荒いジャージ目にひっかかるのか、なんかちょっと、ん、とかいう声が漏れてた。わざと?
 よつんばいもエロイポーズだったけど、乙女座りで腰捻ってるのもエロイ。こうして普通の体制だと、あ、胸、形いいなあ、とか思う。
「お前、やっぱり肌が白い方が似合ってる。キレイだ」
「……っ、ぁ」
 白い胸に直接触れながら嵐さんが言う。うん、キレイだよ、美奈子ちゃん。
 やっぱ、もうかなりヤってんのかなー……嵐さんがすげぇ、慣れてみえる。
「やわらけぇ」
「そっ、そういうこと、言わないで……っ」
「いいじゃん。俺は、すげえ気持ちいい。お前は?」
「んっ、あ、やぁ……っ」
 質問が嵐さん、スケベすぎる。ちょっと勘弁してあげなよ。さっきから思うけど、結構、意地悪な感じで進んでないか?
「な、どうなんだ?」
「やっ、あぁん!」
 言いながら、嵐さんが全く触れてなかった、右胸の乳首をきゅ、と摘むと、今までで一番くらい、体をくねらせた。
「触ってほしかった? ここ」
「ち、ちが……きゃ……」
 嵐さんが、くりくりと胸の中心を挟みながら押すと、また美奈子ちゃんが吐息を漏らす。顔も体も赤くなってる。
 もともとの色素が薄いから、赤いと目立つ。そういえば、乳首とかもピンクだ。めっちゃ、エロイ。
170嵐×バンビ←ニーナ(6/13):2010/07/24(土) 21:12:07 ID:36xodC2g
 また、嵐さんが胸を揉む。今度は左右一気に。
 自由に形を変える乳房は、嵐さんの焼けた肌の色と相まって、色っぽさがとんでもない。嵐さんには悪いけど、嵐さんは普通に着てて、美奈子ちゃんだけ服、半脱ぎっていうのも、なんか、無理やりされてるっぽく見えて、変な色気がある。
「だっ、だめ、そんなっ……しちゃ……」
「俺、柔らかいの好きだ」
 そーいや、嵐さんって、ぬいぐるみとかも案外好きだよな、柔らかい奴。超気持ちいいんだろうな、今。……羨ましい。
 俺だって、美奈子ちゃんの胸の感触しらねーわけじゃねーよ?
 ……触ったとかじゃなくて、ストレッチ中とかに、背中押してもらうとか、腕押さえててもらうとか、そういう時に当たったりするだけなんだけど。
 手で触れたら、しかも生で。めっちゃ気持ちーだろうな。見てるだけで、ヤバイ。そろそろ、まあ、下半身が、ね。
 嵐さんは言葉だけだと平静っぽくて、なんかタラシ変態スケベ親父みたいな感じだけど、実際は結構息とかも荒いし、汗もかいてる。そりゃ、興奮しない方がおかしい。
 感じると、美奈子ちゃんは声を我慢して、我慢してる分、体で反応が出るっぽくて、すごい、天を仰いだり、背中反らしたり、腰とかくねらせてる。視覚的には大変おいしい。けど、なんか、嵐さんが片腕で自分の体と密着、固定させた。
 むにっと、美奈子ちゃんの胸が嵐さんの体に沿って、形を変える。ジャージの目でまた感じたらしくて、大きめの声を上げた。
 嵐さんの逞しい腕が美奈子ちゃんの腰を固定して、動けないようにしている。で、空いた方の手でまた、胸をいじくっていた。そうすると、体で快感を逸らせない分、声が出そうになるみたいで、辛そうな顔で喘いでいた。
「出せよ、声」
「やぁ……聞こえっ、ちゃ……ぁあん!」
「聞きたい」
 はぁはぁ、ともうすでに美奈子ちゃんは涙目で、嵐さんの腕にしがみついてた。口はもう、半開きで無意識に舌がちょっと出てる。嵐さんは胸の尖りをつまみながら、美奈子ちゃんに口付ける。ディープだ。舌を絡めとって、お互いの口内を行き来する。
「んっ、んっ」
 体も押さえつけられて、声も抑えられて、美奈子ちゃんはぼろぼろと涙を流した。聞きたいって言っておきながら口塞ぐのはどーよ。つーか、美奈子ちゃん、感じやすすぎ。嵐さんが上手いのかもしれないけど、とにかく、エロすぎ。
「あっ、やぁ……! っあん!」
 あ、嵐さんがおっぱい食べた。ちょ、追い討ちかけるの? 舌で中心を転がして、で、もう片方は手で弄くって。
「はっ、ああ! やっ、ぁ……! あぁん!」
 声、我慢できないらしい。これ、下の階にも聞えるんじゃね? 俺、ここにいようが、下にいようが、多分、アンタらヤってたって分かったよ。うん、だからさ、もう、見るよ。罪悪感とか、もうしらねーし。こんなとこでヤってるアンタらが悪いんだから、さ。
171嵐×バンビ←ニーナ(7/13):2010/07/24(土) 21:13:04 ID:36xodC2g
「お前さ、胸、感じすぎ」
「やぁっ……ぁ、だって……ん」
 ちゅっちゅっと音がする。
「っだ、だめえ……や……」
「すげえ、堅くなってる」
「ひゃうっ、しゃべっちゃ、あっあっ、だっ、だめっ!」
「くすぐってえ?」
 口に咥えたままで、嵐さんが喋るから、それでまた感じるらしい。涙目でこくこく頷いていた。嵐さんに腰を抱えられたまま、震えてる。
「ん、あ……っ」
 こんなにメチャクチャになってるなんて、誰が思う? あの柔道部の頑張りやのマネージャーがさ。みんな、嵐さんと美奈子ちゃんのこと、柔道部夫婦とかって呼ぶけどさ、誰も夫婦の営みとか想像してことないと思う。だって、そういう感じじゃないもん。
 そういうのとかも考えると、たまんねえ。すでに下腹部に熱は溜まりきってる。
 息を潜めるのが苦しい。でも、ここでヌイてたらさすがにバレるだろうなぁ。そういうの考えると、ヌケねえ。
 ちょっとここから失礼して楽になってもいいが、もうすでに、最後までみてえ、っていう風に頭がそっちに行ってた。
 あんだけ、俺の理想の二人じゃねえ、とか思ってたのに、もう、頭の中がエロイことにしか働かない。
 俺、本当にダメな奴だ。好きだった人が、尊敬してる人にヤラれるところ見たがってるなんて、ただのエロガキだ。
 自分を卑下してみると、ちょっとだけ下腹部の猛りが収まる。
 だけど、目の前の光景見て、すぐまたハァハァする。もう、どうしようもない。
 ずるずると美奈子ちゃんは見るからに力が抜けて行ってる。
 嵐さんが腰を支えてなかったら、もう、うつぶせにくたぁ、となってそうだ。
172嵐×バンビ←ニーナ(8/13):2010/07/24(土) 21:14:07 ID:36xodC2g
「あぁっ!」
 首を振るが、一番もどかしいはずの腰を押さえつけられて、快感はたまる一方、って感じだ。
 もう、大分、濡れてるんじゃないか。俺がジャージのパンツ脱がしてやりたい。
 いい加減、上半身しか触ってもらえなくて辛くなってんじゃねーの。
 嵐さんがいかないなら、俺、いっちゃいたい。そんなの、できるわけないけど。
 美奈子ちゃんの胸はずっと、嵐さんの舌と手で弄ばれてて、時々力を入れてつまれたり、甘噛みされて、その度に高い声を上げる。
 で、嵐さんが無自覚なんだかわざとなんだか、煽って、恥ずかしがらせて、楽しんでる感じだった。
 乳首をいじられないで、胸だけ揉まれても感じるっぽいけど、比べると快感が物足りないみたいで、ちょっと切なげな目をしてる。
 物足りなさの反動でまた、乳首をいじられると、すげえ感じちゃって、もう、鳴いてる。
 背中の方も、油断してると嵐さんがすっ、と指先でなぞって、それがまた気持ちいいらしくて、びくびくしてる。
 なんかもう、どこ触っても感じるんじゃねーの、この人。エロすぎ。
173嵐×バンビ←ニーナ(9/13):2010/07/24(土) 21:15:14 ID:36xodC2g
 見てると、もう、大分限界らしくて、内腿を擦り合わせてるけど、嵐さんは一向に下に行こうとしない。
 撫でる手はヘソの辺りで止まる。で、切ない美奈子ちゃんの顔を見て、また、胸とか背中に戻す。
 もしかして、言い出すまで待ってんの? アンタもそんな余裕ねーだろ、よくわかんねーけど。
 俺の方は結構ギリギリで、ヌキたくてしょうがない。
 二人とも夢中みたいだし、ここでヌイてもバレないかも、とか思ってる。
「さすがに、胸だけでイくの無理か?」
「ひゃ……!?」
 イカせる気だったのかよ。下脱がせないまま。
 さっきから苛める系のことしてるけど、結構嵐さんって、本当のドS?
「でも、下、すげえ濡れてそうなのにな。ほら」
 ジャージの上から、嵐さんが、アソコに触る。
 見た感じだと分からないが、なんとなくぐちゅ、って音がした気がした。
「……限界?」
 絶対、今、悪い顔してる。
 美奈子ちゃんはもう潤みに潤みきった瞳でじっと嵐さんを見つめてた。
「ちゃんと、言え」
 ひでえ。
「もっ、やっ……もう……いいからぁ……」
「うん」
「もう……なんでも、して、いいから……っ」
 そんなん言われたら、もう俺、たまんねー。
174嵐×バンビ←ニーナ(10/13):2010/07/24(土) 21:16:38 ID:36xodC2g
「ああ。わかった」
 やっと、嵐さんが美奈子ちゃんのジャージズボンに手をかける。
 一気に引き降ろして、投げ捨てた。俺の予想通り、ブラと揃いのパンツだ。
 やっぱ、黄緑の光沢が、暗がりでエロイ。まだ、ブラ、上にあげてるだけで頼りなくくっついてるし。
「……ぐっしょりだ」
「言わないで……っ」
「悪い、ちょっと嬉しい」
 体制を変えるらしい。嵐さんは教卓の足を背もたれにして、股の間に美奈子ちゃんを抱えて、床に座り込んだ。
 なんかまた、俺に見せ付けるみたいなポジションだ。
 分かりやすく言うと、背面座位、みたいな。
「もう、下着の意味ねーな。これ」
 言いながら、嵐さんが美奈子ちゃんの下着を引っ張る。
 すごい美奈子ちゃんが恥ずかしがってるのが見える。
 下着の意味がない、と言いながらも、嵐さんは下着の上からソコを触る。
「すごいな、溢れてる」
「もっ、もう……っ」
 俺も、もう、だ。早くソレ、剥ぎ取ってほしい。ぐちょぐちょになってんの見てぇ。俺の手は、すでに膨張した息子に向かっていた。
 嵐さんはまだ余裕あんのかな、ていうか、余裕あったら逆に遅漏だろう。
 下着に手をかけて、ようやく、嵐さんは美奈子ちゃんの全貌を明らかにした。あ、やべえ、俺、これだけでイキそう。情けない。見るだけでイクって。
 パンツにはきらきらと糸引くものがあって、嵐さんがジャージズボンと同じとこ辺りに放ると、切れた。
 嵐さんの両足の間にすっぽりと美奈子ちゃんは入り込んでて、で、嵐さんはまだ全然脱いでない。
 けど、美奈子ちゃんは上半身にジャージ羽織って、胸丸出しでブラもくっついてて、下は全裸って状態だから。
 なんかこう……アンバランスさが、やばい。
 美奈子ちゃんは足をとじて、隠そうとしたけど、嵐さんが、その足を掴んで、自分の足の外側に美奈子ちゃんの足を置いた。
 こっちから見ると、完全に開脚状態なわけで、丸見えだ。多分嵐さんより、いい位置で見てる、俺。
 この体制になってからは嵐さんの顔とかも見えるけど、嵐さんも、結構ヤバい。こんな色っぽい顔するんだ、って感じで。いつものあの悪い笑い方みたいな顔してるんだけど、興奮してるっていうのがすげえ、分かる。
 嵐さんの息子もギリギリだろ、って確信した。そういう顔するよな、我慢してる時って。
175嵐×バンビ←ニーナ(11/13):2010/07/24(土) 21:17:23 ID:36xodC2g
「もう、このまま入れられそうなくらいだよな……」
 そう言って、嵐さんはごつごつした指を、一本、美奈子ちゃんの中に入れた。
 途端に美奈子ちゃんの足が浮いた。
「指、入れただけですげえ締める。そんなに欲しかったか?」
「ちっ、ちがっ、あっ」
 くちゅくちゅと水音が響く。あ、やっぱくびれやべえ。身をよじるたびに、ものすごい色気。
 もう一本、嵐さんは指を増やして、ぐいっと奥に突き入れた。
「あっ、もうっ、や、ぁあん!」
「いつもより、濡れてねーか?」
「そんなこ……な、ぁ……いっ、ん!」
 美奈子ちゃんからは、愛液が零れだしてて、床を汚していた。
「はずかし……っ」
「かわいい、お前」
 いやいやと首をする美奈子ちゃんをなだめるように、嵐さんは美奈子ちゃんの首筋に口付けた。
 優しい行動だが、でも、指の動きは止めない。なんかもう、どこまでが天然でやってるのか分からない。
「だ、だめぇ!」
「だめ、か? ここ」
 ぴた、と動きを止める。そこで止めんのかよ。
「なあ、だめか?」
 ぴくり、と少しだけ動かすと、美奈子ちゃんはんっ、と息を呑んだ。
「ち、違う……の、違う、からぁ……」
「いい、のか?」
「……い、いい、から……し、して?」
 美奈子ちゃんが、嵐さんの腕に口付ける。おねだりの形になって、心底、恥ずかしそうにしている。
 嵐さんは、嬉しそうにしてる。
「わかった。いいなら、いいって言え。わかんねーんだから」
「……うそつき……」
「嘘じゃない。ほら」
 ちゅっと、嵐さんは美奈子ちゃんの涙跡のあるほっぺたにキスする。
 それから、また、美奈子ちゃんの中を指で引っ掻き回す。
 何気なく、指が増えてる。
 これは、天然、なのか? わかんねー、でも、どーでもいいや。
「俺の指、さ。全部、もってかれそうだ」
176嵐×バンビ←ニーナ(12/13):2010/07/24(土) 21:18:31 ID:36xodC2g
「……ッ」
 なんか、指の動きが一定になった。いいトコロを攻めてるっぽい。
 美奈子ちゃんが、潤みきった目で、どこか空を見てる。俺のことには全く、気付いていない。
「あっ、あっ! ひゃああんっ!」
「お前、イカせてから入れたい」
「そっ、んな……」
「お前だって、イってからの方が、気持ちいいんだろ?」
「っ、あんっ!」
 空いた片手で、胸もいじりだすと、美奈子ちゃんの腰が揺れた。欲しがってる。
 体制的に、お尻には嵐さんのが当たってると思う。熱を押し当てられてるのにもらえないって、辛そうだ。
「やっ、やあっ」
「あ、今、締まった。……イきそう?」
「も、やあぁ……っ! だめっ、あっ、ん!」
 イキそう。だけど、欲しいのは嵐さんの奴なんだろう。
 言わない限りは多分、入れてもらえないだろうけど。
 なんで嵐さん、平気なんだよ。美奈子ちゃんの腰動く度、こすられてるはずじゃん。
 俺、もう、イキそうなのに。なんか、美奈子ちゃんと一緒に、イキそう。
 ここで、いきなり嵐さんはくるりと美奈子ちゃんを持ち上げて、体制を変えた。
 美奈子ちゃんを俺から背を向けさせる。――ドキリとした。マジで、バレてるかと思った。
 イく姿は見させねえ、とか、そんじゃねえかと思って。
「――ッッん――ッ!」
 多分、角度的に嵐さんが胸にしゃぶりついて、指を、美奈子ちゃんの奥深くに進入させて、で、そこで美奈子ちゃんは果てた。
177嵐×バンビ←ニーナ(13/13):2010/07/24(土) 21:19:30 ID:36xodC2g
 で、俺も、イッた。
 外にぶちまけたら間違いなくバレるから、気持ち悪いけど下着ん中に出した。
 そしたら、急に背筋がゾッとした。これ以上、見ちゃいけねえんだ。バレてはないと思う。
 正直、嵐さんは気付いてるんじゃねーかな、って思ったけど。でも、きっと、気付いてない。きっとそう。
 はあ、と息ついて、最後に、って思って、見ると、嵐さんが美奈子ちゃんの上に跨って、まさに挿入っていうシーンだった。ちゃんと、ゴムもつけてるっぽい。
「まだ全然、入りきってねーのに……締めすぎだ、すげー……」
「あっ、だって……アッ、あ、あんっ」
 見ちゃ、いけねえのに、みてえ。
 下着の中はぐちゃぐちゃで気持ち悪い。銭湯行ってきた意味ねえ。
 シャワー浴びたい。でも、ここから動きたくない。でも、早く立ち去らないと、やばい。
「わりぃ……っ、我慢、しすぎた、あんま、もたねえかも……」
「ッ、あ、ひゃあんッ、も、あ、んっ」
 嵐さんが入りきってないだろうに、今まで焦らされてた美奈子ちゃんが、無意識で腰を振っている。
「あんま……煽んな……ッ、奥、いくから……ッ」
 ヤってる。俺の大好きな人、二人が。
 急速に冷めてく頭の部分と、下半身の盛り上がりで、やばいくらいどくどくなる心臓が、痛い。
「やっ! んっ、だ、め……あ――あぁっ、んッ!」
「お、まえ……だめだ……ッ。とまん、ねー……」
「あっ、あらしくんっ、ひゃ……あらし、くん!」
 名前を呼んで、美奈子ちゃんが、厚い背中に腕をまわして、必死にしがみつく。
 激しく腰を打ち付ける嵐さんに、小さい絶頂を何度も迎えさせられてるようで、何回もふっと、目が遠くなる。
「あ、あらしくんもっ……き、きてぇ――アァっ」
「……ッ、美奈子……っ! ァ……もう、俺も……!」
 ――最後。
 ギリギリで、俺はその瞬間を見ないで、その場から立ち去った。というよりも、逃げ出した。
 脳内では、見てはいけない、ここにいてはいけないと警報が静かに鳴っていたのに、体が全く動かなくて、結局、ほとんど、全部見た。
 気持ち悪い、体がだるい。早くシャワー浴びないと、嵐さんと鉢合わせするかもしれねえ。
 もしかしたら、第二ラウンド突入とかで、大分後になってシャワータイムかもしれないけど。
 いや、とにかく、俺は早く、シャワー浴びて、寝床に入って、いつも通りの朝を迎えよう。
 罪悪感とか、背徳感とか、二人に対する、感情とか。全部、リセットして、いつも通りで、いよう。
 それが俺にできる一番の譲歩で、謝罪だ。
178嵐×バンビ←ニーナ(終了):2010/07/24(土) 21:20:32 ID:36xodC2g
終了です。色々と段取り悪すぎて申し訳ない
そして、バンビの名前「美奈子」って書き忘れた しにたい
すみません……反省して出直してくる
お目汚し失礼しました!
179名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:21:51 ID:1YCuySlU
うわぁ……せつねぇ……

だが全力でGJ
180名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:23:08 ID:F+rFoKfX
GJ!!
ニーナと同じように覗き見していけない気分でしたw
神様ありがと
嵐最萌えの自分には幸せすぎた
181名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:26:03 ID:sZkbvWqE
GJ!リアルタイムでものすごい萌えたw
覗き見のエロさは異常、職人さんのエロ描写の上手さも異常
切ないニーナと天然エロス神の嵐さんやべえ
182名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:26:52 ID:OFsOYzZ/
これはGJすぎる!!
いろんな意味でおいしいですw
183名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:27:34 ID:gimhwWhj
GJ過ぎるなんだこれ・・・!
ちょっと青春▲もう一周してくる
184名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:29:41 ID:FSde/Dhk
GJGJ!
2人は凄いエロくて良かったし、覗き見ニーナもたまらなかった
のたうちまわるほど萌えたよ…!
185名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:30:47 ID:+x5rhB6E
まさか嵐に萌えるとは・・・。
ニーナの語りのテンポが良くて、つい惹きこまれるように
読んでしまいました。
超GJ!
186名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:34:23 ID:0o9vBAAy
GJ!
不憫なニーナにも萌えるし
しれっとエロい嵐さんとバンビもいい!
ニーナの葛藤がたまりませんでした
187名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:38:08 ID:+BGtHBEn
GJGJ!!
ニーナ語りいいね!
ごちそうさまです!
188名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:41:07 ID:gMtzy9x7
ニーナァァァァァ!(泣)
このニーナを幸せにしてやりたい!という感じで萌えますた
切なGJすぎる(泣)
189名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:44:48 ID:meHi/EHb
うーわーうーわーGJ!
超ごちそうさまでしたマジパレード!すごい力作だね!!
嵐さんエロすぐる……!!!!
出直し楽しみにしてる!
190名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:46:56 ID:Wit7AWHd
GJ!
あーらーしーさぁぁん!
すげぇいいよ!
191コウ×バンビ:2010/07/24(土) 21:49:27 ID:wsDdS8md
エロパレード連発で幸せな気分ハァハァ
職人さんたちGJです、素敵だぁ!

アニキ×バンビで1本投下させてください
あんまりエロくないけど、ただやってるだけの話です
主人公名は美奈子です
192コウ×バンビ1:2010/07/24(土) 21:51:24 ID:wsDdS8md
啄むようなキスをしながら、シャツのボタンを外していく。
大きな手が器用に動くのを見るのが、美奈子は好きだった。

「どうした、ボーッとしやがって」
低い声。
多くの人を震え上がらせるそれも、美奈子の耳には強烈なフェロモンを伴って届く。

「ううん、別に」
「変な奴だな。――ほら、来い」
琥一はさっさと服を脱ぐと、美奈子をベッドに導いた。
ご自慢の部屋のインテリア。
だが相当年季が入っているから、いつか底が抜けるんじゃないかと、
彼と寝転ぶたび、美奈子は心配になる。

「そういやよ、何度目になるか」
「え?…こういうこと、するの?」
「そうだ」

卒業式の夜、二人はここで結ばれた。
それから一ヶ月ほど経つから――。

「五回か六回かな?週に一度くらいだから…。多いよね?」
「バーカ。少ねえんだよ」

琥一は呆れたように笑い、少し乱暴に美奈子を押し倒した。

「でも…いいな、そろそろ」
「え?何が?」

彼は答えず、美奈子の愛撫に没頭していく。


「ん…っ」
胸に、腰に、性器に、たくましい指が触れる。
琥一の愛し方は、優しいが、迷いがない。
強弱の付け方も心得たものだ。
女の体のどこをどうすればいいのか、
知り尽くしているかのようだった。

一体どういう経験をしてきたのか。
美奈子が尋ねても、彼はさあなと、とぼけるだけだった。

秘部が十分に潤うと、琥一は美奈子の体を起こし、
自分はシーツに腰を下ろした。
193コウ×バンビ2:2010/07/24(土) 21:52:50 ID:wsDdS8md
「琥一くん?」
「俺に背中を向けろ。座るようにして、入れるんだ」
「え…。」

世の中には様々な体位があるとは聞いているが、
二人が愛し合うときは、いつでも正常位だったから――。
それにもう一つ戸惑うことがある。
琥一は挿入前に必ず、指か舌で美奈子を絶頂に導いていた。
今日はそれがない。

「なんだ、早くイキたいのか?」
琥一がくくっと意地悪く笑う。

「そ、そんなこと…!」
「――そろそろよ、俺のでいけ」

背中から抱き締められて、そんな風に囁かれると、
体の奥が疼く。
美奈子は言われたとおり、琥一に背を向けながら
ゆっくりと腰を下ろし、彼を受け入れた。

「ん…っ」
「まだ、痛えか?」
「ううん…、もう平気」

痛いというより、息が詰まる。
琥一の雄が大き過ぎるのだ。

「動くぞ」
「あ…っ」

律動を開始すると共に、彼は腕を美奈子の体に回した。
乳首をつまみ、尖った陰核を擦り――。

「この格好はよ、色んなところが触れるから、いいよなあ…。」
「やっ、やだ…!」

前戯はともかく、セックス自体は正直いいと思わなかった。
ただ愛する人に応えたくて、体を差し出していた美奈子にとって、
今日のこれは衝撃といえる。

挿入されたまま、感じる場所を刺激されると、
受け入れたペニスをぐいぐいと締め付けてしまう。
それがたまらなく――。

「気持ちいいんだろ…?」
琥一が優しく耳を噛む。
それすらも快感に変わった。
194コウ×バンビ3:2010/07/24(土) 21:55:05 ID:wsDdS8md
「言えよ」
「気持ち、い…。いい…!」

はしたないことを言っている自覚がある。
だが、止められない。
ふらつく体を起こし、恋人に擦り寄ると、
美奈子は彼の唇を吸った。

「琥一く…、気持ちいい…!あっ…、気持ちいいの…っ!」
琥一は薄く笑いながら、美奈子の舌に自分のそれを絡ませた。
「いいぜ、いい顔してる。…いっちまえ。俺もいく」

そう言うと彼は腰を跳ね上げ、
美奈子の陰核をこする指に力を入れた。

「ひっ…あ、ああああっ!」
美奈子は内に収めたペニスを強く締め付け、
一瞬で達してしまった。

「く…っ!」
背中の琥一が深いため息を吐く。
どうやら彼も絶頂を迎えたようだ。

――終わった。
美奈子はどこか呆然としながら、息を整えた。
が。

「えっ!?」
彼女の体はくるりと反転し、ベッドに寝かされてしまった。

「な、なに?」
体の中にはまだ琥一がいる。

「気ぃ抜くな。まだ終わってないぞ」
「ええっ!?」

抗議する前に、彼が動き出してしまう。

「ちょ、ちょっとやだ…っ、無理…!」

琥一は美奈子の懇願を無視し、激しく動く。
――彼は分かっていたのだ。
やがて、恋人の声が甘く変化することを。

「あっ、ひ、あああっ。も、やだぁ…っ、やだっ…!」
「すげーな。俺の出したもんと、お前ので、ぐちゃぐちゃだ。
ま、お前の中は狭いから、これくらい濡れまくってたほうが楽だな」
「こ、いちく…ん…っ、ダメなの、もう、本当に…!ああっ」

男が肉壁を刺激するたび、雌の鳴き声が漏れてしまう。
いつもなら我慢できる声が、止められなかった。

「やらぁ…!こんなの、私じゃない…よぅ…っ!」
「いいじゃねえか。
今のお前、最高にいやらしい。イッちまいそうだ」
195コウ×バンビ4:2010/07/24(土) 21:57:01 ID:wsDdS8md
余裕な彼が憎たらしい。
少し汗をかき、肌が上気しているようだが、
それ以外、何も変わりがないような気がする。
――いつもどおり、かっこいい彼。

目が合うと、琥一はにやりと唇の端を上げた。

「そろそろ、イクか?――なあ、俺の×××でイクって言えよ」
「や、やだ…!」
「言え」

ぴしゃりと低い声で断じると、琥一は動きを早めた。

「あっ、ああああっ!い…いく…、琥一くんの……でイク…!」

なぜ、素直に従ってしまったのか。
だが言葉に出してしまうと、快感が増したような気がした。

「は…。いいぜ…。すげえ、ひくひくしてる…。」
美奈子の二度目の絶頂を楽しんでから、
琥一も自らを放つために動き出した。

達したというのに、彼女の体は貪欲になっている。
肉壁がこすられるたびに、指が触れるたびに、
息が当たるたびに、小さな波が襲ってくる。
そして彼女を、快感で窒息させようとするのだ。

「もう、死んじゃう…よぅ…っ」
切なくて苦しくて、しかしそれを上回る心地良さに包まれ、
美奈子は涙をこぼした。

「いい子だ。もうちょっとで終わるからな」
琥一の肉棒の先端が、最も深い場所に刺さる。

「!」
美奈子の体に電気が走った。
――また達してしまったのだ。
琥一は去らず、それを埋めたまま、
円を描くように腰を動かした。

「あ…、あ…、あ…っ!」
美奈子は目を見開き、琥一にしがみついた。
――落ちる。どうなってしまうのだろう。

「欲しいか?」
「あ、欲し…、欲しい」
「――何が欲しいんだ?」
「琥一くんの…!せ、精液が…欲しい…!欲しいの…!」

――あなたの絶頂の証が。

琥一は噛み付くように美奈子に口付けると、
ぶるりと体を震わせた。
196コウ×バンビ5(終):2010/07/24(土) 21:59:27 ID:wsDdS8md
「ん…っ」
「あ…あーーーっ!」

雄の吐き出したものが達する場所は、本来感覚がないという。
だが、美奈子には分かった。
琥一が発した白濁の液が、自分の深い場所を埋めていくのを、
確かに感じたのだ。





「うっ、うううう…。」
美奈子はぐったりと体を横たえ、唸り声を上げた。
帰ってこれないところに連れていかれたかと思ったが、
案外あっさりと戻ってこれるものだ。

だが、その代償は大きい。

「は、恥ずかしい…。あんな…あんなこと言うなんて…!」

体が自由になるなら、彼の弟が得意だった
高所からのジャンプを試してみたいところだ。
アイ・キャン・フライ。
それで死んでも、もういい。それくらい、恥ずかしかった。

一方の琥一といえば、そんな彼女を見て、からからと笑っている。

「大げさなんだよ、お前は。たいしたことねえよ、あんなの」
「たいしたことあります!」

美奈子はがばっと体を起こし、琥一を睨みつけた。
ついこの間まで、清純な女子高生だった彼女にとっては、
あんなドロドロの、言うなればロマンポルノのようなセックスは、
大変なカルチャーショックだった。

「思うんだけど、琥一くんのエッチって、ちょっとアレ系なんじゃない?」
「アレ系って、何だよ」
「――おじさんっぽい」
「あ?――やっぱりそうか?もしかしたら、そうか…とも、
ちょっと思ってたんだけどよ」

琥一はぽりぽりと顔をかく。
美奈子はやれやれといった感じで、ため息を吐くと、ぽつりと言った。

「ま、悪かねえ」

琥一はぷっと吹き出した。


おわり


バンビの最後のセリフが書きたかっただけw
お目汚し失礼いたしました
197名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:03:14 ID:K//hIGCa
>>196
GJ…全力でGJ…!
やっとコウ兄キタ!床掃除パネェですありがとう職人…バンビも可愛すぎるw
198名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:03:19 ID:RZJVBRAh
>>192
GJ!最萌が来てくれて嬉しい!
おっさんぽいトラ兄と口調を真似るバンビ萌えるわー
199名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:05:26 ID:gMtzy9x7
アニキきた!
おっさんくさい非DTアニキの過去が気になりすぎましたw
GJGJ!マジGJです!
200名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:07:01 ID:gYWkzZG5
コウ兄待ってましたw
全力でgj!
201名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:07:54 ID:VSmhFcHM
トラバンのかた
gj!gj!
一日中ギプスつけてまってたかいがありました。
202名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:07:57 ID:h6pEtmhN
コウ兄!GJ!!
「バーカ。少ねえんだよ」
に萌えた!
203名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:09:07 ID:tqZDbr49
>>191
あんまりエロくないと言われたので気抜いてみてたらエロすぎワロスwwwww
なにこれえろい。一遍でお腹いっぱいになったわ
舌回ってないバンビたまらんカワユスそしてそんなバンビに暴発しないどころかさらに攻め立てるコウ兄カコヨス
コウ兄でまさかこんながっつりエロが見れるとは思いもしなかった。心底GJです!!!!
204名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:09:31 ID:F+rFoKfX
トラ兄優しすぎてエロ妄想できなかったんだ
こりゃいい!!
GJ!!
最後のバンビもかわいいよ
205名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:13:36 ID:oP4PwUIs
ずっと鉄壁の理性と兄貴分と優しさを感じて、トラ兄を崩せなかったが
経験値高い、どこまでも格好いいトラ兄もいいなあw GJ!
206名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:25:59 ID:/mf68R1Q
職人さんがたにGJせざるを得ない…!
特にニーナの実況パネェっした
207名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:29:00 ID:xewlSIwv
>>191
アニキキター
GJ!
208名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:30:01 ID:giM5Vv6w
ID:1YCuySlU
いくらなんでも張りつきすぎだろ。引いた
209名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:31:11 ID:zjqPw9xt
GJ!!余裕なトラ兄に萌えまくりました!!!激エロでドキドキしました!萌え過ぎて文字にならない
210名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:35:46 ID:qOLA9inT
新名実況、新名はすごく不憫だが、
天然Sエロ師嵐さんとそれに翻弄されるバンビと共に
美味しくいただきました。
新名は不憫属性があるなw

アダルティなコウも良かった。

解禁日当日にメイン全員のが読めるとはなー
211名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:37:44 ID:meHi/EHb
さああとは作家と太陽くんとタイラーだぞ!
でもあと一時間で全攻略キャラはさすがに難しいだろうなあ……
支援してる人も職人の人もGJだぞ!!
212名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:44:49 ID:EKQ+NmxL
仕事終わって来てみたら、何このマジエロパレード(*´∀`)=3
職人の皆様、ありがとう!GJ!
後これだけは言わせてくれ
ヘタレたり、隙間解説するニーナに萌え転がり噴いたw
最萌なんだ。いろんなニーナをありがとう!
213設楽×バンビ1:2010/07/24(土) 22:55:47 ID:Rg8ryXwN
エッチなしで指舐めだけの小ネタです。
PC使えず携帯からなので貼り付けに少しだけ時間がかかるかもスミマセン



「お邪魔します」
「ああ…」
そう言うと聖司先輩が自室のドアを開けて部屋に私を通してくれた。
何度お邪魔しても相変わらず迫力のある先輩の部屋に落ち着かない。


『今年のクリスマスは俺の家に来ないか?』


そう言われて聖司先輩の事だから、てっきり設楽家主催のパーティーか何かがあり、
またパートナーをさせられるのかと心配していたから、ドレスも気合いを入れて来たから拍子抜け。
そう言った私に「お前がもう少し俺の足を踏む回数が減ったら連れて行ってやる」と笑われてしまった。


「似合うな…そのドレス…やけに気合いが入っていないか?」
と、高校時代によく使ってくれた誉め言葉で喜んでくれた。今でもこの台詞を聞くと嬉しくなっちゃう。
「はい…勘違いしてたので…でも先輩に誉めてもらえて嬉しいです」
「ああ…説明不足で悪かったな…でも本当によく似合っている」
先輩の言葉に自分の顔が赤くなるのが分かる。
海外に留学してから聖司先輩は変わった気がする。
一ヶ月に一度会えるか会えないかの日々が続くようになりとても私を大切に扱ってくれる。
嬉しいけれど、少し寂しい…。私達は恋人として付き合ってる間柄なのに、先輩の留学も重なってキスしかしていない。
そのキスも唇に軽く触れるだけのキスで、それ以上は何もなし…。本当はもっとキスしてほしいし、それ以上の事もしてほしい。
でも、そんなはしたない事を考えてるなんて知られたら軽蔑されるかもしれない…。
それが怖くて私はデートで家まで送ってくれた先輩がキスをしてくれた後に帰るのを見送るだけだった。
でも今日は先輩の部屋に二人きり…期待しちゃいけないのに、もしかしたらって思ってしまう。
ダメだ…なんてふしだらなんだろう自分は…こんな事を考えているなんて絶対に知られちゃだめ。

「メリークリスマス」
ソファーに腰掛けてそう言うと、聖司先輩はシャンパンのグラスを渡してくれた。
「あの…アルコール入ってます…」
「今日は特別な日なんだ気にするな」
「…はい…」
優しいんだけど、こういう所は相変わらず。私を酔わせてどうするつもりですか?って言えたらいいのに。

214名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:59:21 ID:xewlSIwv
青春△のニーナはなんか嵐さんに勝てそうもないとこも含めて
ちょうどいい語り部になるのかもなー
ニーナ萌えだけど嵐×バンビで考えるとそんな感じがする
215名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:59:47 ID:J92RWDG1
サントラ聞きながらのエロパレードにもうGJ!
216設楽×バンビ2:2010/07/24(土) 23:00:29 ID:Rg8ryXwN
初めてのアルコールに美味しい料理、隣には聖司先輩。「生きてて良かった」って幸せを噛みしめるサラリーマンのよう。


「ドレスがキツいかも…」
お腹も一杯になり、ドレスがキツくなってきた私は、空になったグラスを机に戻し、立ち上がろうとした。
その瞬間、パシッと聖司先輩の手が私の手首を掴んできた。
「えっ?」
突然の出来事に私が呆気に取られながら先輩を見ると、その顔は怒っているような笑っているような
普段と全然違う黒いものを感じて、凄く怖くて、私は背筋がゾクっとした。
「聖司先輩…?」
手首に籠められた力が強くなるのを感じ、私は一歩後ずさった。
その瞬間、足が机にあたってしまいガチャンという音を立ててグラスが床に落下して割れてしまった。
「グラスが!?」
慌てて自由な方の手で割れたグラスを掴もうとしたら、グラスの破片で指を切ってしまった。
「痛…」
「何やってるんだお前は!?」
私の愚行に慌てて先輩が怪我をした指を掴み、口に含んで傷を舐める。
「!!」
いきなりの出来事に私は頭が真っ白になり、手首を掴まれた事も指を舐められている事も何も考えられない。
そのまま、傷を舐めていた先輩はだんだん指の付け根まで舐め始める。
「先輩!な…何で?」
先輩は私の問いには答えず、人差し指と中指の間の付け根をクチュックチュッとワザと音を立てて舐め上げ、
そのまま舌を指先までスッと走らせたかと思うと、キツく吸ったり軽く噛んだり
そのまま舌を指先までスッと走らせたかと思うと、キツく吸ったり軽く噛んだり
舌が薬指と小指に移ると更に先輩は舌で何度も指の付け根を舐め上げ、軽くキスをしたり優しく甘噛みする。
「はぁ…んっ…」
先輩の舌技?がすこく気持ち良くて私は頭がボーっとしてきて変な声が出てしまった。
「怪我をした指を舐められただけでそんな声が出るのかお前は」
私の声に気付いたのか先輩はすごく意地悪な顔でそう囁いてきた。
「違…!?」
「ドレスがキツいと言ったり、指を舐められただけでそんな声を出すし、
俺が向こうに行っている間に随分と淫乱になったものだな」
217設楽×バンビ3:2010/07/24(土) 23:03:35 ID:Rg8ryXwN
「な…!?何でそんな…!?」
先輩のあまりの言いように私はショックで涙が溢れてくるのが分かる。
確かに先輩の居ない寂しさを紛らわせる為に、先輩を想って一人でした事もあるし
今日、何が起こっても大丈夫なように下着は可愛い物を穿いてきたけど、それだけで淫乱だなんてあんまりすぎる。
確かに先輩は性欲薄そうだし、向こうで金髪の美人と仲良くしてて溜まってないかもしれないけど
仮にも付き合い始めて半年の彼女にその言いぐさはないと思う。
「わ…悪かった…冗談だ!!泣くな!!てかお前、今考えてる事全部口に出して言ってるぞ」
先輩の言葉に私は我に返り、涙が止まった。
「言っておくが俺だって性欲は人並みにはあるし、向こうで誰かを抱いた事もないからな」
私が口に出して言ってしまった台詞に先輩は文句を言いながら、私の指にキスをする。
「お前が悪いんだぞ…いきなりドレスがキツいとか言い出すし指を舐めさせるような行動を取るし」
「何が悪いんですか?」
先輩の言葉に思考がついていけない私は、ポカンとしながら口を開いた。
「社交界ではドレスがキツい=セックスの誘いだ…しかもその直後に指舐めをさせるなんて
パーティーでやらかしたら本気で犯されてたぞ」
先輩の言葉にあの台詞に、まさかそんな意味があったなんて知らなかった私は
顔が赤くなるやら青くなるやらで気が動転する。

「知らずに言ったんだろうが俺はもう我慢しないぞ?
俺を誘ったのはお前なんだからな?」
先輩のその言葉に私は顔を真っ赤にして頷く事しかできなかった。



以上です。本番がなくてスミマセン
前スレでドレスがキツい=セックスと教えてくれたバンビ様のネタを使わせて頂きました。
社交界の事、詳しく知らないので違っていたらスミマセン。
218設楽×バンビ:2010/07/24(土) 23:12:16 ID:Rg8ryXwN
スミマセン。
そのまま舌を〜の部分2回もやってしまいました…
219名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:14:06 ID:sZkbvWqE
GJ!!果てしなく萌えた
ぼっちゃまカッコ良すぎてゼェゼェしたぜ
思ってた事全部口に出しちゃってたバンビにワロタww性欲薄いとかw
これはもう是非本番を期待せざるをえない、ということで待ってる
220名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:15:30 ID:xewlSIwv
割り込み申し訳ない
GJ!バンビww
221名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:17:10 ID:meHi/EHb
GJが止まらない……バンビかわいすぎる、思ってることがかわいすぎる!
そしてびっくりしつつも衝動的なぼっちゃまににやにや……
自分も本番期待してる!これ続き気になるわ……!
222名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:20:40 ID:+BGtHBEn
GJ!
口に出しちゃってるバンビかわゆいよ!
Sぼっちゃまイイネ!
223名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:26:59 ID:e35VkRj7
>>28
投下した者だけど、ご指摘ありがとう
読みづらくてすまんかったです

帰ってきたら作品いっぱいあって泣けた
今からじっくり堪能する!皆GJ!
224名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:38:54 ID:YvDp2FFv
やべぇw
飲み会終わってダッシュで帰ってきてこの投下祭りww
ローリングしすぎて床ツルツル、私酔いが回った・・・
今日はこのままパーティトゥナイッ!!
225名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:43:43 ID:wq1rVOkF
>>224死ぬなよw

そしてこの祭りマジパレード!
解禁当日にこんなに読めるとは思わなかった、職人さんたちGJ
226名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:44:36 ID:2m1172+8
職人さんたち全員GJ!
投下から大接近のtmtm先輩なみにハアハアとまらないよww
227名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:49:37 ID:FirRIbho
最初の1、2行で読む気を削がれるっていうのもすごいよね
ある意味
228名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:51:43 ID:9qGZoQPB
解禁日マジパレード
どの職人バンビもGJ!クリティカルだぁ!

でも興奮するのはわかるけど、sageは忘れないようにねバンビ達
229名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:54:52 ID:Y0OMw11u
>>227
先生!
姪御さんと遊んでばかりいないで、早く小説を投下して下さい!
230名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:01:55 ID:meHi/EHb
随分寂しがりな先生がいるみたいだけど、バンビたち、気を使ってほっておいてあげようぜ
原稿が進まなくて現実逃避してるんだよ
気配りパラ上げてマジパレードするんだぜ!
231名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:14:25 ID:VOaTjKme
>>230

オッケェ〜イ★我が命に代えても!!!
昨日からの投下祭りをもう一回見直して禿萌。
妄想を文章化できる職人さんマジパレード!!
こんなアタイにできることは…迎え酒して職人さんを応援することだけ!
232名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:18:49 ID:+MZ9cyRq
質問失礼
tmtmって、ニーナのこと「新名くん」呼びでいいんだよね?
233名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:19:08 ID:tkzbCycK
>>227
設楽先輩の声で再生されたww

234名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:23:06 ID:VOaTjKme
>>233

ちょっww
設楽先輩の声でしか再生されなくなったじゃないか!!!
まったく…どうしてくれるんだ?
235名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:28:50 ID:0KbrntxL
>>230
触らずあぼーんしてくれよ
調子づかせるだけなんだから
236名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:33:08 ID:kShtKWbs
うおおお解禁になってからほんとすごいな…!職人様方本当にありがとうございます!!
一通り読んだけど△ヤンぽいイルカバンビが自分の一番好きなツボついててすごい大好き…
今更感想になってしまったけど本当に素敵なものを生み出していただいて感謝!
237名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:37:25 ID:n4T4kBib
>>75様のSSに余りにも萌えて
その後のtmtmサイド的なものを勝手に途中まで書いてしまったのですが、投下してよろしいでしょうか?

もし>>75様が続きを考えていらっしゃるなら勝手な投稿は許されないと思うので…

もしご覧になっていたら、可否を教えていただければありがたいです。
238名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:39:41 ID:xhS304mR
あまり興味なかったはずの大迫×バンビに激しく萌えた
書いてくれた神ありがとう
239名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:53:18 ID:vOqn/Vw2
>>232
玉緒先輩って新名はくんづけするんだ
設楽や桜井兄弟は呼び捨てだから男は呼び捨てかと思ってたよw
会長使い分けてるのか
240名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:57:22 ID:XUNf4863
職人様方の萌えSS祭りで床がピカピカになる勢いです、萌えを有難うございます!
嵐さん最萌えな自分は素敵エロい嵐さんがいっぱいでマジパレードです!
ルカも兄貴もtmtmもぼっちゃまも不憫なニーナも先生も美味しく頂きました。
神たちに心から有難う!これからも楽しみにしてます!
241同棲トラ×バンビ1/7:2010/07/25(日) 01:28:09 ID:RHDiop6l
バンビは美奈
卒業後の同棲中の話っす
長いので悪しからず



私とコウは卒業して2ヶ月後、一緒に暮らし始めた。
私が大学で楽しい時間を送っている間、コウはお父さんの仕事も手伝い忙しく働いている。

「一緒に住んでるのにまだって…大丈夫!?」
「うんうん、彼氏かわいそうだよ〜」
「絶対我慢してるよね!!」
「そうなのかな…でも一緒に寝たりはするよ?」
「うそ!?一緒に寝てるのに我慢させてるの!?」
「え〜〜!!!」

大学で知り合った女友達とお昼を食べながらこういう話になった。
そういうことは付き合った時間とか一緒に過ごした時間の上で自然と
通過することなんだろうな、ぐらいにしか思ったことはない。
それを伝えるとまた

「…彼氏ほんとにかわいそう」
「男が好きな女前にして何もしないなんて、内心大荒れに決まってんじゃん!」

そして一通り攻められた後、私の心を乱す一言が飛び出した。
「浮気されるかもよ?」
242同棲トラ×バンビ2/7:2010/07/25(日) 01:28:43 ID:RHDiop6l
コウはまだ仕事だ。
最近とてもがんばって働いている。
だから二人で台所に立つ時間は減ったけど、夕食は私の役目になった。

トントン、と小気味よい音で野菜を切っていく。
早く帰ってきてほしいやら、帰ってきてほしくないやら…
理由はランチタイムの一言。

「浮気…か…」

ぽつりとつぶやく。
私だって最初同棲始めたころは、ひょっとしたら今日にでも
求められるのかもしれないと構えてたこともあった。
しかしコウはそれを察したのか優しいキスまでしかしてこない。
構えてた心がだんだんとほどけていった。
それ以来コウも私と同じように、考えて手を出してこないんだと
自分を納得させていた。
でもそのせいで浮気なんてされたらたまったもんじゃない。
「よしっ」
夕食の下準備を終え、私は声を出して包丁を置いた。
243同棲トラ×バンビ3/7:2010/07/25(日) 01:29:46 ID:RHDiop6l
ガチャッ
「帰ったぞ〜」
「おかえりなさい!」
ぱたぱたと走って玄関まで出迎えた。これも私の役目。
「ただいま、えらい元気だな〜」
にっと笑って私の頭をぐりぐりとなでた。

「メシ何?」
「暑いから…カレー」
「はぁ!?暑いとなんでカレーなんだよ!普通そうめんとか冷やし中華とか…」
「カレー嫌だった?」
私が見上げると
「…はぁ〜……牛肉、入ってんだろうな?」
といってまた私の頭をなでて靴を脱いだ。

夕食後いつものようにソファに並びテレビをつけ、玄関でのやりとりの続きになった。
コウの大きな肩に頭を預けながら。

「おまえってほんと変なやつだよな」
「そうかな?暑いときに暑いもの食べると涼しくなるっていうじゃない」
「それはマゾの意見だ」
ぴしゃりと言われた。
マゾって…初めて聞く言葉でもないのにドキッとしてしまう。

「マゾじゃないもん…」
俯いて少し小さくなった声で答えると
「あ?なんだ?むくれてやがんのか」
と余裕の笑みで白い歯をのぞかせた。

どうして余裕なんだろう。
友達は男は好きな女の前じゃ理性なんてあったもんじゃないって言ってたのに。
私とこうして密着しててもドキドキしないのかな…
急に黙った私にコウはのぞき込むようにして
「ほんとにむくれてんのか?ぶさいくになるぞ」
と言いながら私のほっぺをむにゅっとつまんだ。

子供扱いされてる。
そう感じた私はその手を払いのけた。
244同棲トラ×バンビ4/7:2010/07/25(日) 01:30:32 ID:RHDiop6l
丁度そのときテレビから艶っぽい声が聞こえてきた。
今流行のドラマだろう。
男女がベッドで抱き合っている。
こうゆう場面に遭遇するのは初めてじゃないがやっぱり気まずい。

コウがすこし居心地が悪そうに眉をしかめて
「チャンネルかえるか」
と言ってリモコンに手を伸ばす。
私はその手を握り、テレビの音に煽られるかのように
コウの太股の上に向かい合う形で座った。

「なっ!おまっ!!なんだよいきなり!!」
赤くなったコウの唇にそっとキスをする。
「!…なんだ?子供扱いされて怒ってんのか?」
一瞬驚いた顔を見せたが、私の心を言い当て満足そうな笑みを浮かべる。

「子供じゃないもん…わたしコウのためなら何だって
してあげられるよ?」
コウの太股に座り、やっと同じ目線になって訴える。
コウがぐっと奥歯を噛みしめるのがわかった。
「調子に乗ってんじゃねーよ」
と小さくつぶやいて顔を逸らされた。

「私はやっぱり妹にしか見れないの?」
「はぁ?…てめぇは俺の女だろ」
「ほら、いい加減に降りろ。自分で責任とれねぇことは言うんじゃねぇ」

私を遠ざけようと肩に手をあてたコウが一瞬手を止めた。
「それとも責任とれんのか?」
245同棲トラ×バンビ5/7:2010/07/25(日) 01:31:32 ID:RHDiop6l
荒い息をはくコウの顔が目の前にあった。
「おまえ…いいのか?」
「うん…大丈夫、だと思う」
コウに優しくソファに押し倒されて長い長いキスをした後だった。

「俺はおまえがまた無理するんじゃねぇかと思って
今まで我慢してきたんだ…
なのにおまえは俺の我慢と理性を一言で飛ばしやがった…
その責任とれるんだろうな?」

コウの言葉が切れる前にコウの背中に手を回した。
この行為の意味と理解し、私の服にそっと手を入れた。
いつの間にか背中に回された手でブラのホックは外されていた。

「っ…途中で泣いたってやめてやんねぇぞ…
こっちむけ美奈…好きだ」
滅多に口にしない言葉。
そう言って短くキスをした後、
露わになった柔らかな丘に顔をうずめた。
246同棲トラ×バンビ6/7:2010/07/25(日) 01:34:37 ID:RHDiop6l
胸を強く揉みしだき、突起を指で弄ばれる。
刺激されてツンと上をむいたそれをさっきまでキスしていた
唇にふくむ。

口の隙間から自分でも驚くほど色めいた声が漏れる。
自分の中の女が目覚めた感じ。
はぁ、と息を吐き、コウは私から体を離した。

「…どうしたの?」
「そそるなぁ、ぉい…おまえいつからそんな声出すようになったんだ?
……覚悟しろよ」

さっきより一層激しいキスだった。
口の中まで一気に犯され、同時に受け入れる準備の整った秘部を攻められた。
容易にコウの太い指が侵入し、中をかき回す。
乱暴に、しかし良い部分を探るように抉る。
次第に耳をふさぎたくなるような音が広がる。
卑猥な音と自然に漏れる女の声に恥ずかしくなり
口を手で抑える。

「なぁに我慢してんだ?」
「…はっ…ん……だって恥ずかしい…」
「ははっ…いいじゃねぇか、俺が聞きてぇんだ…
おら、もっと啼け…声聞かせろ」

覆っていた手をソファに固定され
我慢できず既に荒くなった息と声が規則的にもれる。
「あ!…やっ…そこやだ!」
一番良い部分を見つけたコウは執拗にそこだけを弄ぶ。
ぐしゅぐしゅと音をたてて1本、2本と本数を増やし責め立てる。
弱いところを攻められながらまた耳元で好きだ、なんて言うから
私は早々に達してしまった。
247同棲トラ×バンビ7/7:2010/07/25(日) 01:35:30 ID:RHDiop6l
「あ…んぁ……はぁ…はぁ…」
コウがよくほぐれてとろけた部分に熱を持った彼自身をあてがうのが見えた。
すっかり火照った体は自分じゃないみたいだ。

「ん!…はぁ……大丈夫だよ…来て」
「痛かったら言えよ…」
そういってコウは腰にぐっと力を入れる。
「…!……はぁ……意外と大丈夫かも…」
「あったりめぇだ、こんだけ濡れてんだからよ」

最後まで自身を突き立てると、そのまま私にもたれかかった。
私以上にコウの体は熱かった。
私の上でゆっくりと運動する彼から汗がしたたる。
その汗のせいで彼の体は余計に魅力的に感じた。
しかめた顔も、律儀に私の頭の下に入れている腕も
すべてが愛おしい。

「…っは……ん…きれい…」
息も絶え絶えな私はつい思ったことが口から出た。
「はぁ?…なんで…男の体がきれいなんだよ…
おまえの方が…きれいに決まってんじゃねーか」
ぷっと笑って私を見下ろすコウ。
体は休めず空いた手で私の髪を撫でた。
「…あ…ん、男らしいな……って」

突かれながら彼が私の中でビクンと大きくなるのを感じた。
「コウ…今おっきく…」
「うるせー黙ってろ…くっ……やべ、もう…」
「…あ、ぁ…私も……ん…きて、コウ」

さらに激しく体を打ち付け合い、互いの唇をどちらからともなく
求めた。
もう恥ずかしさはない。
コウは声を抑えるかのように私の首筋にかみついた。
「…っ……」
絶頂を迎えた二人は暫く繋がったまま抱き合った。




「はぁ?!おまえ、そんなこと真に受けて誘ってきたのか!?」
二人でシャワーを浴びながら今日の出来事を話した。
「だって…コウがかわいそうだって言われて…嫌だった?」
「はぁ……おまえもっと自分を大事にしろ」
むすっとするコウをみると意地悪をしたくなった。
「まだ我慢できた?」
「……できねぇ」
「ほら」
「おまえは俺が浮気すると思ってやがったんだな」
「それは……違うけど…」
「…これからが楽しみだな〜」
「え?」
「なんでもできる大人の女は何してくれんだろうなぁ。
期待してるぜ」
私が真っ赤になって言い訳してもコウはずっと笑ってるだけ。
そーかそーか、って言いながら。
この余裕の笑みをいつか消してやりたいと、そう思った。


248名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 01:36:40 ID:RHDiop6l
神文の中、超駄文を長々と失礼しました!
カレンに怒られても夜更かし大好きなバンビたちの
暇つぶしにしてください!

ちなみにこの後みなさまの大好きな小悪魔≪バンビになって
コウ兄余裕なくなる…と成長するはず…

今から神バンビたちの今までの作品堪能します!
GJです!!
249名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 01:39:17 ID:B37bzhOh
>>248
GJ!ドキドキしながら読ませてもらったよー
250名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 01:45:50 ID:kvmyXbN7
>>248

いいよ!いいよ!
バンビ!すごくいいよ〜!

我慢してたトラ兄かわいいよ〜
251名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 01:54:56 ID:en34blQn
>>223
携帯だと3行に1回ぐらい改行すると
PCで見やすくなるらしいお
252名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 02:02:12 ID:DhyME1Uh
職人様gjです
ss保管庫管理人さんもいつもありがとうございます
253名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 02:34:00 ID:H94tLkXz
職人さん達萌えをありがとう!夜中だけど眠気ふっとんだw
幸せすぎる…
管理人さんも仕事早い!ありがとうございます!
254名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 02:36:15 ID:dTcgiqIU
>>248
GJ!GJです!
バンビが可愛くてトラ兄がかっこよくて超萌えました!!!
255名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:18:17 ID:IHRsgmZp
祭りに便乗して投下します。
バンビ×ぼっちゃま
バンビの名前は出てきません。エロ薄めのバンビ攻めなので苦手な方はご注意ください。
256バンビ×ぼっちゃま (1/2):2010/07/25(日) 03:20:10 ID:IHRsgmZp
何だろうコレ。なんていうかこう…胸がザワザワして熱くて苦しくて…。
ああ、ダメ。もう我慢出来ない。

「…で、この状況に至るってわけか?」
「はい。恥ずかしながら全部語っちゃいました」
「お前のどこが恥ずかしそうなんだ!寧ろ恥ずかしいのは俺の方だ」

私に押し倒された状態のままギロリと睨みをきかせる聖司先輩。
だけど先輩。頬を赤く染めながら睨んだって意味が無いんです。寧ろ逆効果なんです。

「おいっ聞いているのか!」
「聞いています」
「だったら服を脱がすその手を止めろ」

何で気付かないんですか?

「聖司先輩…顔真っ赤ですよ。…可愛い」
「な…っ」
いちいち可愛いんですよ先輩は。何かこう…いじめたくなっちゃうんですよ。

「意外に逞しいですよね、聖司先輩の身体」
ほら。また赤くなって目を背けた。そんな顔すると、余計にいじめたくなっちゃうじゃないですか。

「く…っ」
耳…首筋、そして胸元。ゆっくりと舌を這わせていけば小さく聞こえてくる先輩の喘ぎ声。苦し気に歪める顔と悩まし気なその声が男の人なのに艶っぽくて、更に私を興奮させた。

「本当可愛い…もっとしてあげますね」
その所為なのか。自分でも驚く程積極的になれる。そう感じながら、既に主張している場所へと手を伸ばした。
257バンビ×ぼっちゃま (2/2):2010/07/25(日) 03:23:09 ID:IHRsgmZp
初めて口したソレはとても敏感で、刺激を与える度にピクンと跳ね上がっていた。
「…っ…はぁ」
大量の唾液の擦れる音と共に耳に入ってくる先輩の声。どうかしちゃってるんじゃないかと思えるくらいにその声に敏感な自分。

私は何もされてないのに。アソコが濡れているのが嫌でもわかる。

「聖司先輩」
「…なんだ」
「もう限界です」
疼いて、疼いて。早く先輩のモノが欲しくてたまらない。

下着を脱ぐなり先輩に跨った自分は、待てと言う言葉を無視して一気に挿入。
想像以上に濡れていた場所は、すんなりと先輩のモノを受け入れた。

「あっ…あっ!」
騎乗位が初めてだろうと何だろうと関係無い。夢中で腰を揺らし…
「ん…イクっ」
そして、勝手に1人で果てた。

「随分好き勝手にしてくれたな」
「え?…あっ」
1人よがりなプレイをしていた為、達していなかった聖司先輩。
「俺が可愛いだと?二度とそんなことを言えないようにしてやるから感謝しろよ」
その後。先輩が満足するまで行為を続けたのは言うまでもない。

でもね聖司先輩。
やっぱり先輩は先輩です。
格好良くもあり、可愛いさもある貴方が私は大好きなんです。

だから、たまには私に襲わせてくださいね。

258バンビ×ぼっちゃま 完:2010/07/25(日) 03:25:24 ID:IHRsgmZp
おわりです。
初投下にていたらない部分もあったと思いますが、神続きの息抜き程度にどうぞ。

次からは全力でGJ側に回りたいと思います。
ありがとうございました!
259名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:37:18 ID:3TPlIIHY
>>255
乙&GJ!
「寧ろ恥ずかしいのは俺の方だ」がすごいツボに入って萌えた!
セリフ全部ぼっちゃま声で聞こえたよ、ありがとう。


間をおかずに申し訳ないけれど、就寝時間ギリギリに完成したので、トラ兄×バンビ投下します。
ED後のWest Beachでの同棲中、初結合だよ!な話。

全体的にすげー長くなって、ちょこちょこは削れなかったので、
潔く導入部分と前戯部分カットで挿入とその後のみという荒ワザに出てます。
初っ端から既にゴム装着済みで、バンビ濡れ済みです、ごめん。
そのものズバリに本番しか描写してないため、バンビのおっぱいや脚やお尻が好きな人は全力で回避推奨。
回避用のNGワードは「トラ兄×バンビ(本番のみ)」でお願いします。
260トラ兄×バンビ(本番のみ) 1/7:2010/07/25(日) 03:38:32 ID:3TPlIIHY
 ゆっくりと指を抜いた拍子に、卑猥な水音が耳に響く。
 濡れそぼったそこにゴムをつけた自身を緩く擦りつけると、抱えた美奈子の太腿がびく、と小さく震えた。
「……怖い、か?」
 問いながら腰を引こうとすると、美奈子は慌てたように首を横に振る。
「う、ううん。怖く、……ない、よ。大丈夫」
「…………」
 思わず黙ってしまったのは、少女がいつも自分や弟に気を遣って、言いたいことを言えずにいたのではないか、という疑惑が未だ抜けないせいだった。
 美奈子をここ、West Beachに呼び寄せ、共に暮らすことを決めた時、弟が告げてきた言葉が脳裏を巡る。
 『コウ、これからはそれはなしだ。あいつが悲しむ。コウの悪い癖だ』――酷く忠告めいた、あの言葉。
「……琥一、くん?」
 無言になった自分を見て、不安になったのか、呼びかけの声が細い。
 クソ、これじゃ修学旅行の時と同じだ。
「あ、ああ……悪ぃ。何でも、ねぇ」
 言い切って、少女の太腿を抱える自身の手に力を込めた。一度だけ息をついて、それから酷く落ちつかな気に言葉を紡ぐ。
「…加減が、できるかわかんねぇ……痛かったら――」
 言え、と言いかけたところで、急に何かを唇に押し当てられ、口をつぐむ。
 瞠目して見下ろせば、美奈子が微笑みながら人差し指の先を自分の唇に当てていた。
「な、何だ……どうした?」
「……同じこと、言ってる」
 呟いて、ふふ、と笑う。そのまったく状況にそぐわぬ穏やかな微笑に、つい今しがたまで己をかきたてていた焦りや高揚感が徐々に静まっていくのを感じ、僅かに眉尻を下げてみせる。
「ハァ? 何だ、そりゃ……」
 表情を緩めたまま問いかけても、美奈子はくすくすと笑うばかりだ。
 先程まで、部屋に立ち込めていた緊張感や得体の知れぬ熱気などはすっかり鳴りを潜め、二人の間に漂うのはいつも通りの気安く、親密な空気だけである。
「……おい、コラ。どうすんだ、これ」
 文句じみた言葉が出るものの、それはやはり笑み含みで、非難などは欠片も滲んでいない。
 男として無念な気持ちはあるものの、内心ホッとしてもいる。
 それを分かっているらしい美奈子は、うん、と小さく頷いて、己の太腿にかけられた琥一の手にそっと手を重ねてきた。
「どうしよっか?」
 小首を傾げて問いつつも、美奈子は手を離そうとはしない。
「……今、琥一くん言いかけたよね。加減ができそうにないって。痛かったら言えって。――デートの帰りにこうして手を繋いだり腕を組んだりした時と、同じこと」
 囁くように言ってから、指の間をそっと指先でなぞってくる。
 その度、安堵すると同時に先程まであった熱が煽られる感覚に、少し狼狽してしまう。
261名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:39:09 ID:en34blQn
>>67
名前呼び変更しないこともできるよ
262トラ兄×バンビ(本番のみ) 2/7:2010/07/25(日) 03:39:38 ID:3TPlIIHY
「そういうのを聞く度に、私、嬉しいけど悲しくなってた」
 唐突な告白に、琥一は呆然として美奈子を見下ろす。それでも、彼女は言葉を止めようとはしない。
「大切にしてくれてありがとうって気持ちと、私そんなにやわじゃないよって言い返したい気持ちとで、泣きたくなってた。……琥一くんの優しさだって、分かってても」
 身勝手でごめんね、と続けて、一層やわらかく微笑む。
 何も言えず、ただ見つめ返せば、少女は笑んだまま、琥一の手を握った。ぎゅ、と細い指に、力が込められたのが分かる。肌で直に伝わってくる。
「あの時、クリスマスに言えなくて、……教会でも言えなかったこと。今、言うね」
 どうして今なのか、とは問うまでもなかった。二の句が告げずにいる自分に、美奈子は更に言い募った。
「私、琥一くんに痛いことや酷いことされたことなんて一度もない。いつだって、琥一くんには――」
 ――優しくしてもらったことしかないよ、とそう言って、縋るように自分を見上げてくる瞳から目を逸らせない。
 数瞬の間をおいて、固まったままの自分に焦れたのか、美奈子は握っていた手を離し、剥き出しの肩に手をかけた。
「! ちょ、ちょっと待て」
「どうして?」
「どうして、って、オマエ……」
 正直、今の今まで美奈子が口にしていた言葉の一つ一つが一旦は収まった自身の熱を煽り立てるもので。
 余裕がない状態で解説を求められて、自他ともに認める説明苦手の琥一は心底弱った。
「そ、それとこれとは話が違ぇだろうが。……いや、違わねぇか」
「うん。違わないよ?」
「……いや、待て。やっぱり待て。どう考えても、オマエは何も分かってねぇ。いいか、男ってのはな、特にこういうもんはオマエが言うほど簡単な――」
「信じてる」
263名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:39:42 ID:jzQsLY7b
遅く帰って解禁後から今まで一気読みしちゃったよ全て全てGJ!
なかなか出てこなかったトラがキターって感じで感動したマジかこいい
あとニーナの賢者タイム書かれた作品とかそういう描写がすごくてこれも衝撃だた文体もシビれた
もう本当にありがとう
ぼっちゃまは攻略してから読む!
264トラ兄×バンビ(本番のみ) 3/7:2010/07/25(日) 03:40:03 ID:3TPlIIHY
「…………」
「もし、痛くされても大丈夫。琥一くんにされるなら、どんなことでも痛くないって胸張って言えるもの。……ね、続き……してくれる?」
 凶悪なまでの笑顔で言い切られては、もはや抗う術もない。
 美奈子のそこにあてがったままの熱が、再び勢いを取り戻し、先程よりもずっと慌ただしく脈動しているのが分かる。
「……本当に、いいのか?」
「うん。……ふふ、わざわざ言わせるプレイ?」
「バカ。そんなんじゃねぇよ」
「大丈夫」
 そう繰り返して笑った後、美奈子はあ、と小さく呟いた。
「忘れちゃってた」
「今度は何だよ?」
「あ、あのね、ええと……その」
 少し言いよどんでから、伺うようにこちらを見上げ――それはそれは酷い上目遣いであった――、美奈子は照れたようにふわりと笑った。
「優しくして、……ね?」
「…………」
 おそらく、それは美奈子にとっては様式美のようなものだったのだろう。
 だが、しかし。
 琥一にとっては違う。ここまで煽られた上にお預けをくらっていたのだ。もう無理である。忍耐とか我慢とかの限界を超えている。
 我慢汁どころの話ではない。完全に野獣化への決定打であった。
「…? 琥一く、……っあ!」
「どうなっても知らねぇぞ、ったく……」
 言葉とともに突き入れると、埋没した箇所がぬるりとした何かに覆われる。
 想像以上の圧迫感に息を詰めて、相手を見ると、先程までの余裕など吹っ飛ばして、美奈子もぎゅっと目を瞑っていた。
 そんな姿に、さっき交わした言葉の一つ一つが思い出されて、余計に愛しくてたまらなくなる。
265トラ兄×バンビ(本番のみ) 4/7:2010/07/25(日) 03:40:38 ID:3TPlIIHY
 唇を噛み締めてきつさに耐えながら、今度は一息に奥まで挿入する。衝撃でか、肩にかかっていた美奈子の指に力が入る。
 確認する余裕はないが、おそらく爪を立てているのだろう。引っ掻かれたようなヒリヒリとした感覚が、緩く脳に巡ってきていた。
 内側はかなり溶けているらしく、狭いながらも内壁が絡みついてくる。つけたゴム越しにもその熱さや感触が伝わってきて、ゾクゾクと背筋を悪寒にも似た快感が走り抜ける。
 同時に目に映った接合部の光景で、内側のぬめりの幾らかが透明なものとは違う赤い液体であることも分かって、思わず罪悪感が込み上げた。
 無茶苦茶にしてやりたい。自分のことだけ感じて、自分のことしか考えられないようにしてやりたい――同じくらい、痛みのないよう優しくしてやりたい。
「……っは、…う」
「っ、我慢……すんな。……声、出せ……」
 それなのに、美奈子は固く目を瞑ったまま、首を横に振った。その強情さに苛立ってもう一度名を呼ぶと、きれぎれの呼吸とともに、短い言葉が返ってくる。
「……って、…く、……ちゃう……」
「…あぁ?」
 自身もいっぱいいっぱいなせいで、促す声にも力がない。
 すべて収めた、その動作だけで早くも汗だくになった額に張り付いた髪を腕で拭い、琥一は少女の口元に顔を寄せた。
「…や、ぁ……っ……ふっ…ぁ」
「………っ、わ、悪ぃ…」
 聞き取れない言葉を聞き取ろうとしただけで他意は微塵もなかったが、結合したまま身を乗り出せば、当然より深く突き入れる結果になる。美奈子はそれでも首をふるふると振ったまま、言い続ける。
「…だって、こういちくん……やめちゃう…」
「あぁ?」
「わたし、が……っぁ……こ、えだした…ら、……やめちゃう…」
 やめないで、と声なき声で縋りつくように、肩に食い込んだ美奈子の爪先の力が一層強くなった。
266トラ兄×バンビ(本番のみ) 5/7:2010/07/25(日) 03:41:31 ID:3TPlIIHY
 煽られまくって、余裕はない。内側の感触やきつさを楽しむよりも何よりも、そして少女の体を気遣うよりも先に、本能的に突き上げて、そのナカを隅々まで蹂躙したくてたまらない。
 ――だが、それより何より。
「……バカ。やめねぇよ」
 囁いた声は甘ったるく、およそ自分のものとは思えないような代物だった。美奈子が驚いたように目を瞠る。
 潤んでいる双眸にも目の縁が赤くなっているのにもやはり罪悪感が込み上げたものの、構わず出来るだけゆっくり、埋め込んだ自身を引き抜く動作をする。
「…っあ、…!」
 入口付近まできたら、間を置かずに今度はじわじわと奥へと侵入していく。
 美奈子の内に自分自身を覚え込ませるような行為だ。愛しさと征服欲とそれが叶った現実とに、酷く興奮して、意識せずとも徐々に繰り返す動きが速くなる。
「ぁ、…ん、…あ、あ、あ!」
 もう我慢しなくていいとばかりに、断続的に聞こえてくる美奈子の声にも更に煽られる。
「こ、いちく……こういちくん…っ」
 しかも、時々名前まで呼んでくるからタチが悪い。まるで、あそこだけじゃなく全身が美奈子に包み込まれているような錯覚に陥る。
 脳の奥、頭の芯が焼き切れてしまうのではないかと思うほど熱く、熱が散らされずにいつまでも体内を巡っているのが分かる。
 分け合っていればいいと思う。今、感じている熱も、クリスマスの体温と同じように、教会で伝えた気持ちと同じように、二人で分け合って、分かち合っていけたらいい。
「……っ! 美奈子…っ!」
 名前を呼ぶと、内側が一層、きつく締まった。呼ばれるだけで感じてしまうのは、向こうも一緒だと知って、興奮しきった頭のどこかで少しだけ安堵した。
 直後、耐えきれずに美奈子のナカで、膨らみきった自身が蠢き、すべてを吐き出すのを感じる。
267トラ兄×バンビ(本番のみ) 6/7:2010/07/25(日) 03:42:46 ID:3TPlIIHY
「……んっ…!」
 己の肩にしがみついた格好で弛緩した小柄な体を抱きかかえたまま、深く息をついた。一拍おいて、埋め込んだままの自身を引き抜くと、時間経過にも関わらず、まだ乾ききっていない鮮血が目の端に映る。途端、ちらりと悔恨が胸をよぎり、少しだけ舌打ちしたくなる。
 痛かったのじゃないか。また優しくできなかったのじゃないか。
 ほんの一瞬、そんな不安が頭を巡る。
 すると、その不安を見透かしたかのように、身を離した拍子に目が合った美奈子がふっと頬を緩ませて笑った。
「――しあわせ」
「……あぁ」
 疲れからか、舌足らずな、それでもしっかりと告げられたセリフ。大丈夫、と言われたような気がして、つられたように苦笑する。
 自分もだ、と素直に同意を示すにはまだ照れや抵抗が勝っていた。だから、言葉にはせず、ただ美奈子の頬を手の甲で緩く撫でた。慣れない行為で疲れたのだろう白い肌は酷く汗ばんでいる。
「おら、もう寝ろ。……どこにも行かねぇから」
 ばさばさと掛布をかけてやりながら言うと、美奈子は本当に嬉しげに口元を緩めてみせた。手を伸ばし、琥一のそれを掴まえてから、幸せそうに瞼を下ろす。
「うん。おやすみなさい、琥一くん」
「おう」
「……大好き」
「……っ、!」
 最後に付け加えられた言葉が凶悪すぎて、未だゴムを装着したままの行き場のない熱に目をやる。ついでに、少女と繋いだままの手にも。
「……ったく」
 これはもう完全に降参だ。到底、勝てる気がしない。
 小さく笑って、繋いだ美奈子の手をもう一度強く握った。



 そうして美奈子が寝入った後、弟が帰ってくる前にすべての処理を片手のみで終えた琥一は、事後の後始末の存在をすっかり忘れていた美奈子から
「ごめんね、今度は私が琥一君のも、ちゃんと全部やるようにするね」
 という爆弾発言をくらい、二人そろって一層疲労する羽目になるのだが、それはまた別の話である。
 後日、何をトチ狂ったのか、「今日はこれを使おうね!」と勢い込んで美奈子が渡してきたのは、二つの目隠しだった。
 可愛らしいピンクの花柄と、宴会用のまつ毛ビシバシの目が描かれたものの二つである。
「私、こういう道具とか使っても大丈夫だよ?」
「勘弁してくれ……」
 心底から呻いて、額に手を当てる。
 一足飛びやウサギ飛びどころか、ホップステップジャンプにもほどがある。何という軽やかな段階飛ばしか。
 運動パラが250を超えているにしても、一度に何段進むつもりだ。
「琥一くんが思ってるより、私、ずっと丈夫だし、乱暴にされても壊れたりしないし…」
「そういう問題じゃねぇ」
「?」
 真っすぐ見上げられて、少しまごついたが、ハッキリと言い切る。
「絶対に使わねぇぞ。俺のポリシーだ」
「柄で、ダメなの?」
 痛いところを突かれて、思わず黙り込む。まったくないとは言わないが、しかしそんな理由よりも重大なものがある。
「…………」
 言おうとして口を開くものの、やはり無理だと思い直す。
 絶対無理だ。どう考えたって無理だ。そもそも自分の柄ではない。とんでもない。
「……とにかく、それはなしだ。わかったな?」
 誤魔化すように念押しすると、「せっかくカレンに用意してもらったのに…」としょんぼり肩を落とす。
(言えねぇ……)
 言えるわけがない。


 どんな時も、自分自身がどれだけ我慢しようとも。
 この少女に優しくすることこそが、自分のもっとも大事なポリシーだなどとは。


「あれ? ……ふふっ。顔、赤いよ、琥一くん?」
 どうしたの?と笑顔で覗き込まれて、深く嘆息した。
 おそらく死ぬまで、美奈子には叶わないだろう、という確信とともに。
269名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:45:21 ID:uby0sQXg
>>258GJ!
ぼっちゃまw
襲われてる姿が簡単に目に浮かぶwww
今度はぼっちゃまにも襲わせてあげて下さいw
270名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:46:05 ID:3TPlIIHY
以上で投下終了です。
おそまつさまでした。

注意書きにトラ兄へたれ注意報を書き忘れてしまった。
かっこいいトラ兄好きなバンビたち、ごめんよ。
271名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:50:51 ID:jzQsLY7b
投下中に書き込みしちゃって申し訳ない
寝ようと思ったらまたトラきたーありがとう!遅れてきたトラどれもこれもパネェっす
このトラは逡巡するトラ・・こういうのもたまんないっす
本当皆さんGJGJGJ
272名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:54:30 ID:uplep6ie
>>270

マジパレードGJ神すぎる…!
エロもさることながら、2人の関係の描写にウルッときたよ
トラ兄のいいところがぎゅっとつまっとる

ありがとう、ありがとう
273ニーナ・バンビ:2010/07/25(日) 03:56:10 ID:ArdgajzP
初投下してみます…
人の少ない時間にコッソリ失礼
かなり駄文ですごめんなさい

柔道部ニーナとマネージャーバンビ(美奈子)
もう付き合ってる設定です!
274ニーナ・バンビ1:2010/07/25(日) 03:56:59 ID:ArdgajzP
嵐さんにぶん投げられたところまでは覚えてるんだ。
んで……?
あーそうだ。投げられて仰向けのまま「ちくしょー!」って叫んで、上がった息を整えながら部室の天井を見てたんだ。
そしたらいつの間にか寝ちゃったんだと思う。

でも目覚めた今、この状況、誰か説明してくんない??
ここは間違いない、目覚める前と同じ部室だ。
でも違うのは目の前に居た嵐さんがいない。それに俺の道着がはだけてて、トランクスも足首まで下がってる。
んで俺の下腹部には美奈子ちゃんが下半身裸でまたがってる。
俺のモノが美奈子ちゃんの中にしっかりと入ってる。あぁーするの結構久しぶりかも…ってそうじゃなくて!
自分の下腹部と美奈子ちゃんの顔を交互に見たところで美奈子ちゃんがくすっと笑った。

「あのぉ…この状況説明して欲しいんですケド?」
「えっとね…」

なんとも言えない表情で美奈子ちゃんはこの状況を説明してくれた。
俺が寝た後に嵐さん達がロードワークに行って2時間は帰って来ない事。
大の字で寝てた俺の股間部分がテントを張っていた事。
部室に誰も居なくなったのをいい事に、硬くなった俺のをいじっていたら美奈子ちゃんがその気になちゃった事。

俺のをいじってその気になって挿入までしちゃう美奈子ちゃん。
想像したら凄く可愛くって、可笑しかった。

「もしかして、欲求不満?」

ちょっと意地悪な顔をして聞くと美奈子ちゃんは小さく頷いた。
そう言えば最近バイトやら部活やらで忙しくって美奈子ちゃんと2人っきりの時間って無かった気がする。
275名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:57:03 ID:c4v8xRFM
>>270
ああああああ!!!!神職人様全力でGJ!!!!!!
美奈子相手に常に悶々としてるヘタレトラが大好物な自分には、まさに神作品だ…

アニキの心情の描写が優しくて激しくて、セリフも全部脳内再生されて心の底から萌えたぎったよ
素敵なトラバンビをありがとう!
個人的には長ければ長いほどいい!ので、本番以外もぜひ読ませていただきたいぜ…!
276ニーナ・バンビ2:2010/07/25(日) 03:57:44 ID:ArdgajzP
「ごめんね美奈子ちゃん。寂しい思いさせて」

起き上がって唇に触れるか触れないかくらいの軽いキスをすると、スイッチが入った様にお互い貪るように唇を吸いあった。
抱き合っている対面座位の状態から、美奈子ちゃんの腰を抱えて正常位に持っていこうとしたその時、
美奈子ちゃんが俺の肩を押さえて止めた。

「新名くんは横になったままでいて?私が動くから。」

そのまま一気に押し倒されると、美奈子ちゃんはいやらしい音を立てながらガンガン前後上下に動く。
時折、俺の名前を呼んだり甘い溜息をつく。
久々だから、ヤベー超キモチイ。

「美奈子ちゃん、ごめっ…もうイキそう…」

フィニッシュに向けて俺も下から美奈子ちゃんを激しく突き上げると、美奈子ちゃんが「ストーップ!」と言いながら腰を浮かした。
え??これからがイイところなのに。

「新名くん、イクのが早いのが悩みって言ってたよね?」
「は!?あー…う、うん」

イクギリギリのところで止められたせいで、下っ腹の奥がすげぇジンジンする。
おまけに足もつりそう…

「特訓しよっか」

美奈子ちゃんはそう言うと、悪そうな顔で笑った
どこでそんなの覚えてきたんだか。
美奈子ちゃんは、またイキそうになったら教えてって言うと、またゆっくり上下に動き出した。
もう俺の下腹部は美奈子ちゃんのなのか俺のなのかわかんない程ぐっしょり濡れてた。
277ニーナ・バンビ3:2010/07/25(日) 03:58:30 ID:ArdgajzP
くっそー。俺なめられてる??
俺は目をぐっと瞑って下半身の刺激に負けないように、数学の公式を頭の中で唱えた。

「新名くん??私を見てよ…」

切ない声で鳴く。
うっすら目を開けると、美奈子ちゃんは上に着ていた体操着を脱ぎ、下着も捲り上げていた。
久しぶりに見る美奈子ちゃんの裸はやっぱキレイでエロイ。

うー…見たらまたやばくなって来た。
静かな部室に水音と、美奈子ちゃんの吐息が響く。

「新名くん…」

「あぁ…もう無理!」

俺は美奈子ちゃんの腰をぐっと押さえ込み、高速で下から突き上げた。
あーイクッ…

そんな俺の姿を見ると、美奈子ちゃんはまた駄目駄目!!って言いながら腰を浮かして逃げた。

「う”ッ!−−−−ううう−っ」

いやマジ勘弁してよ。イク寸前で止められるのってマジツライんですケド。
さっきにも増して下腹の奥がジンジンして、チンコもドクドク脈打ってる。

「ふふ。新名くん、可愛い」

278名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:59:05 ID:uby0sQXg
リロってなかった。
>>270もGJ!
トラ兄最萌えの私にご馳走をありがとうw
今日は良い夢見れそうだ。
279ニーナ・バンビ4:2010/07/25(日) 03:59:23 ID:ArdgajzP
美奈子ちゃんは俺の胸に倒れこみ、右の乳首をツンとつついた。
可愛い?俺はそうやって年下扱いされんのが一番キライだ。
あー頭キタ。

俺は美奈子ちゃんを一気に抱きかかえ押し倒した。
畳がバンッてなるぐらいだから、美奈子ちゃんちょっと痛かったカモ?
でもそんなのもう関係ねぇ

「ちょ、新名く…」

何も言えないように唇で唇を塞いだ。
んで一気に美奈子ちゃんのイイところをガンガン突きまくる。

重ねた唇から美奈子ちゃんの甘い吐息が漏れ、俺の背中に回された指にぐっと力が入ってるのがわかった。
彼女のいいツボを突きながら、左手で一番敏感な突起に触れるとビクンと大きく反り返り大きな声で鳴いた。

「新名く…イ、イっちゃう!」

美奈子ちゃんを抱きしめ、高速で腰を動かした。
彼女はイク寸前、いつも中を締め付けてくる。これを合図に俺は腰を動かすのを辞めた。

「に、新名くん?」

はぁはぁと息を荒げて不思議そうに、そして物足りなさそうに俺を見つめる美奈子ちゃん。
俺も今のは結構やばかった。寸止め、今日コレで何回目?体中から汗が吹き出る。
上がった息を整えながら

「これ、美奈子ちゃんが俺にしてるのと一緒だぜ?」

耳元でそう囁くと、美奈子ちゃんはぎゅっと俺を抱きしめた。
280ニーナ・バンビ5:2010/07/25(日) 04:00:07 ID:ArdgajzP
「ごめんなさい…もうあんな事しないから…」

「しないから?」

「いっぱい気持ちよくしてください…」

涙目でそんな事言われたらもう駄目でしょ
もう止まんない、犯すよ?
高速で腰を動かしながら彼女の首筋を舐め上げ、顎を甘噛みして噛み付くようなキス。
美奈子ちゃんも今まで聞いたことの無いような声で大きく鳴いた。

そして4度目の正直??
いつも以上に締め付けられた美奈子ちゃんの中で果てた。
マジでヤバイ、超キモチヨカッタ。

「あぁ…マジでこのまま溶けちゃいてぇな…」
「うふふ」

そのまま抱き合いながら髪を撫でていると、校舎のチャイムが鳴るのが聞こえてきた。
部室の入り口の上に掛けられた時計を見ると、嵐さん達がロードワークに出て行ってから丁度2時間が経とうとしている。

「やっべ、そろそろ嵐さん達帰ってくる時間?!」
「うん。……きゃあ!」

突然美奈子ちゃんが悲鳴をあげた。視線の先を辿ると…

「新名くん…た、畳が!!」

丁度、俺と美奈子ちゃんが重なってた部分の畳に大きなシミがついていた。しかも結構な量が。
281ニーナ・バンビ6:2010/07/25(日) 04:00:55 ID:ArdgajzP
「美奈子ちゃん、濡れすぎでしょ〜」
「あー!やだー!不二山くん達が戻ってくる前に拭かないと!!」

まだ余韻に浸っていたいのに、美奈子ちゃんはさっと立ち上がり手際よく服を着るとバケツと雑巾を持って外へ出てってしまった。
すげぇな、俺なんかまた動きたくないのに。
よいしょと掛け声と共にダルイ体を起して道着を着なおす。
はぁ…と溜息をついているとすぐに美奈子ちゃんがバケツを持って慌てて部室へ戻ってきた。

「不二山くんたち、すぐそこまで帰って来てる!!新名くんも急いで拭くの手伝って!!」

**

結局その後、拭いた畳が乾く前に嵐さん達が部室戻ってきちゃって…

部活が終わるまで美奈子ちゃんが座ってた座布団の下のシミの事、嵐さんにはナイショね!






駄文でごめんなさいごめんなさいごめんなさい
おやすみなさい(´・ω・`)
282名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 04:04:54 ID:yoPl3scJ
>>270
GJ・・・!
バンビに骨抜きなトラ兄が大好きなのでガチでツボった
クリスマスやタッチセリフに絡めてあるのも最高でしたありがとう
283名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 04:27:53 ID:m7uNFqNy
>>270>>281もGJ!
トラ兄とニーナがツートップの自分は萌え死にそうだ
どっちも心情が丁寧に描かれてて最高
起きててよかった…!
284名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 06:11:23 ID:jBiJZOgs
朝起きてラッシュマジパレード!!すばらしい!
一晩で300弱スレ消費って職人ばねええ!!!
幸せだー!!
285名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 06:18:13 ID:0KbrntxL
トラ兄もニーナもGj!
起きたら最萌え二人のSSキテター
286名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 06:52:27 ID:yhdncf6l
>>270トラ兄GJ!気を配りのヘタレトラ兄、最高にカッコイイ。最萌えの神SS投下に今日も一日頑張れます!
287名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 06:54:23 ID:OrlK7LnJ
投下しますん

イルカ×バンビ×トラ兄の3Pモノです。若干無理矢理描写があるので、3Pモノとあわせて苦手な方はご注意を!
イルカ→ルカ
トラ兄→コウくん
バンビ→みなこ

無駄に長いかもしれぬ……
288イルトラバンビ1/7:2010/07/25(日) 06:56:27 ID:OrlK7LnJ

この家の作りが良くない。

――最初はそう思ってた。だってコウは、俺の部屋を通らなければ自分の部屋に行けないじゃないか。

俺もコウも、みなこを家に呼んだ時は、それなりに気を遣っていたと思う。お互いのバイトの日とか出掛けている時を狙ったりして、鉢合わせにならないようにしていた。

でもさ、もう、めんどくさいよ。そんなの。牽制したり、探り合ったりするのは、もう疲れた。

だから『3人で仲良く』すればいい。この家の作りさえも利用して。そうすればきっと、全てがうまくいくハズだ。



「みなこ。ほら、チューの準備して?」

いつもなら彼女がミニスカートを履いてきたら先に謝っていたけど、今日はそんなことしない。
部屋に上がりベッドに腰を下ろすと、すぐにみなこを後ろから抱きかかえて首筋に顔をうずめた。

「ま、待って。コウくんは?」

出て来た名前に顔をしかめるのもナシだ。服の中に手を入れ、「大丈夫。夜まで帰って来ないよ」と言い、みなこの耳の裏をぺろりと舐め上げた。

「あ……っ」

「今日はどんな風にしたい?」

逃げられないよう、みなこのお腹をガッチリと腕で囲み、もう一方の手で制服のボタンを外していく。
髪をどけ、現れた白いうなじにはいくつもの赤い痕をつけ、束の間の優越感に浸った。

「ん……ルカは……?」

所々で甘い声を零しながら、みなこはさっきの質問に質問を返してきた。

「俺?俺は……そうだな。みなこをいっぱいイジメたい」

「……そんなの、イヤ」

「ウソウソ。優しくするよ。つーか俺、いつも優しいでしょ?」

289イルトラバンビ2/7:2010/07/25(日) 06:57:18 ID:OrlK7LnJ
クスクスと笑いながら尋ねると、みなこは「でも、たまにイジワルだよね?」と言って、上目遣いで後ろを向いた。

「……お前といるとね、たまに、すっげぇイジワルしたくなる時があるんだ」

「え……?あっ、ルカ……ッ!?」

スカートをまくり、下着の中に手を滑り込ませ、敏感な部分に指を這わせた。みなこは体を震えさせて小さく喘いでいる。

イジワルしたくなる――その言葉の意味は知らなくていい。知ったところで理解してもらえるとも思ってない。恋愛のことになると無神経なところも含めて好きになってしまったのだから。

「見て、みなこ。まだ全然触ってないのに、こんなに濡れてるよ?」

「ん、やぁ……っ!」

中から溢れてくる愛液を掬い取り、キラキラと光る指先をみなこの目の前に差し出すと、彼女はフルフルと首を横に振って恥ずかしがった。

コウの前でも同じような反応をするんだろうか。キスの仕方も、声の出し方も、俺の時とは違うのかな。

まぁそれも、あと少しすればわかることだ。

「すごい音……エッチだな」

下着を脱がせて指を挿し込むと、グチュッ、と粘着質な音が、さっきよりも大きく部屋中に響き渡った。

290イルトラバンビ3/7:2010/07/25(日) 06:58:18 ID:OrlK7LnJ

(……帰って来た、かな)

ピクリと耳が反応して、みなこの体から視線を外した。

興奮しているのか、窓の外から聞こえて来たバイクのエンジン音に、みなこは気付いていなかった。

「みなこの中、トロトロだ。溶けちゃってる」

「あ、あっ、んっ!」

胸の先端をクリクリと摘みながら尚もソコへの愛撫を続ける。一階のドアが開く音も、閉まる音も、みなこの耳には入っていないようだ。

「……ごめん。帰って来ちゃったみたい」

「え、あっあんっ、んっ!」

最初から、コウは早く帰ってくる予定だった。

ボソッと彼女に耳打ちをした時には、階段を上り終え、俺達を見て体を固まらせていたコウがいた。

「…………」

絶句、って感じ。目を見開いていて、硬直してる。

「おかえり、コウ」

「!!コウく……っあっ、あぁっ!」

へぇ。人って、驚いてる時でもちゃんと感じるんだ。とか、冷静なのは俺だけみたい。

「……ワリィ」

聞こえるか聞こえないか微妙な声で呟き、コウは踵を返した。動揺してるのか、みなこはジタバタと暴れている。

おかしいな。2人とも、3人でいるのが楽しいって言ってたじゃないか。

「待てよ」

引き返そうとするコウを呼び止め、ニコッと笑いかけた。

「俺、コウのこと待ってたんだ。結局さ、3人で仲良くするのが一番だろ?」

「……!!」

「見ろよ、みなこのココ。こんなに欲しがってる。コウ、早く入れてやんなよ」

みなこの左足の膝の裏を掴み、ぐちゃぐちゃになってる彼女の秘部を指で広げた。ひくつくソコはきっと、無自覚にコウを誘ってる。

「……クソッ」

そう言い捨てたコウは、バイクのキーを乱暴にテーブルに置き、制服のジャケットを脱ぎ捨てた。

291イルトラバンビ4/7:2010/07/25(日) 06:59:28 ID:OrlK7LnJ
ほら、こんなに簡単。すげぇよ、みなこ。お前にかかると、コウはこんなにも欲望に素直になるんだ。

「やだ……やだ、コウくん、やめて……っ」

目の前でカチャカチャとベルトを外すコウを見て、みなこは俺の膝の上で体を揺すって抵抗している。

「大丈夫だよ、みなこ。コウはオマエには優しいんだ」

後ろから囁くと、彼女は怯えているように見えた。

そりゃそうだよな。こんなデカイ男2人に囲まれて、ヤラれそうになってるんだから。

「ルカ、ゴム貸せ」

「はいよ」

窓の前に置いたコンドームをひとつ取って投げると、コウは口で封を切ってそれを自身に被せた。

あんなのが入っちゃうんだ。みなこの中に。

「あ、待って」

「あぁ?」

コウが身を乗り出したのを見て、俺はみなこを下ろし、ベッドに手を付かせ、うつぶせにしてお尻を突き出させた。

「3人でって、言ったろ?コウは後ろから。はい」

チッ、と舌打ちをしたのは、もしかしたらみなこの顔が見えないことが不満だからかもしれない。
でも、入れられるんだからいいだろ?俺だって、気持ち良くなりたいんだ。

「や……あっ、そんなの、入んな……っ!」

「……力抜け、みなこ」

「いや……っあっ、あぁ……!」

俺の足の間にいるみなこは、あっという間にコウとひとつに繋がった。無理、なんて言いながらも、あんなに濡れてたら、いくらコウがデカくたって入っちゃうよ。

「キツイなオイ……」

ネクタイを緩めると、コウはゆっくりと体を動かし始めた。

292イルトラバンビ5/7:2010/07/25(日) 07:00:13 ID:OrlK7LnJ
やっぱり、優しいんだ。みなこには。本当だったらすぐにめちゃくちゃに腰振って壊しちゃえるのに、暴走しないように懸命に耐えてる。

「ひぁ……っ!う、ん……っ!」

「く……っ」

コウが動く度、ギシギシとベッドが揺れる。それに煽られるように、みなこの髪にスルリと指を通した。

「イイ顔してる。ね、俺も気持ち良くして?」

チャックを下ろし、充分過ぎる程勃ち上がったモノを取り出して、みなこの頭を撫でた。

「んん……っ」

コウに突かれて余裕はないはずなのに、彼女は従順にソレに手を伸ばし、口付けをした。

「ん、ふっ、んむっ」

ぎこちないけれど、好きな女がしてくれるってだけで嬉しいんだ。

「ほら、いつもみたいに。最後は口に出してあげるから」

「ふ、は……っ」

彼女のサラサラの髪に触りながら、いやらしい舌遣いを堪能した。

好きな女が、他の男に突っ込まれてる。俺はその姿を眺めながら、自分のをくわえさせてる。

異常な光景のはずなのに、俺も、コウも、みなこも、きっと今までにないくらい興奮してるんだ。

「バカ、んな締めんな……っ」

ふと顔を上げると、コウが眉をしかめてそんなことを言っていた。

293イルトラバンビ6/7:2010/07/25(日) 07:01:04 ID:OrlK7LnJ
「あぁ、みなこは締め付けが凄いから。諦めて、イッちゃえば?」

「ウルセ、テメェは、黙ってろ…!」

途切れ途切れのセリフが追い詰められてる証拠だろ?どっちにしろ、もうもたないと思うけど。

「コワイコワイ、お兄ちゃんは」

クスッと笑い、再び視線を下に下ろすと、みなこの目からはボロボロと涙の粒が流れていた。

「は、ふぁっ、壊れ、ちゃう……っ!」

震えた声に、胸がドキドキしてきた。

――嬉しくて泣いてるんだと思った。

だってみなこ、凄く気持ち良さそう。腰、動いちゃってるし。俺のモノも夢中でしゃぶってるし、本当はずっと3人でしたかったのかもしれない。

「コウ。俺、なんか泣きそう」

みなこに言ったら全力で否定されそうだけど、いいんだ。そんな風に思い込むことで、俺の心は軽くなる。

「意味わかんねぇんだよテメェは……っみなこ、そろそろイッちまいそうだ」

「――ひゃあっ!あっ、あっ、あっ、だめぇ……っ!」

ギリギリまで引き抜き、ズン、と思いきり奥深くまでコウに挿入されると、みなこは叫ぶように大きな声で喘いだ。

「口がお留守だ。も少し頑張って?」

「んふ……っ!」

294イルトラバンビ7/7:2010/07/25(日) 07:02:09 ID:OrlK7LnJ
ぷは、と息を漏らしては外れる自分をその度に彼女の口に戻し、自ら動いて射精の時を待った。

「……っみなこ、イクぞ」

「ひ、あっ、だめ、だめぇっ、イク、イ……ッ」

「はー……俺も。出ちゃう」

う、と小さく息を呑んだ瞬間、先端から白く濁った液が勢い良く飛び出し、みなこの口いっぱいに広がっていった。




「ちょっと、やり過ぎちゃったな」

ぐったりと横たわるみなこの額の汗を手の平で拭いながらコウに同意を求めると、「……だな」とバツの悪い顔で首の裏を押さえていた。

「でも俺、またしたいよ。3人で」

――そう。これが、俺の本心。

コウがどう思っているのか知りたくて顔を向けると、意外な答が返ってきた。

「コイツにゃワリィが……悪かねぇ。3人も」

さすがに笑ってはいないけど、俺の目を見てちゃんと言ったから、嘘じゃないと思った。


ずっとこのままでいられるなんて思ってない。

だけど今は、こうして3人でいられることが、俺達にとっての幸せなんだ。


おわり


読んでくれたバンビ達ありがとう!Westbeachはえろい家だ
295名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 07:23:51 ID:X/1TpUpV
>>294
朝からgj!
ルカ→バンビはやはりヤンデレ風味な方が萌えるわ
296ニーナ×バンビ1:2010/07/25(日) 07:24:57 ID:UPRK8zq8
神の投下後すぐにすみません。決心が鈍る前に置いていきます。
ニーナ×バンビ、一途プレイでADV「君よいま、何思ふ」解放済み仕様です。
エロまで長いくせに行為はあっさり終わってます。
ニーナの同級生女子がセリフも名前もないですが割りと親しそうに登場してます。
ちょっとでも女とつるんでるニーナは勘弁!という方は飛ばしてやってください。
あとニーナがヘタレてません。ヘタレないニーナなんて!という方はry


2年生の修学旅行が終わった次の祝日の金曜日、新名くんの家に誘われた。
商店街の福引でお母さんが温泉旅行を当てて3人で行ってしまったからって。
「うるさいのいないし。…って、下心とかねーから!ねーよ!?マジで!」
あんまり必死に言うんで少し笑ってしまった。
「うん。新名くんのこと信じてるし」
「…アンタいろいろ反則。ずりぃわ、それ。ハァ、ヤダヤダ」
頭を抱えてしゃがみこむ新名くんのつむじを見下ろしながら、何が反則なのだろう?と考える。
新名くんは時々私のことをズルイとか反則とか言う。
でも私からしたら新名くんの方がよっぽどずるい。
ひょっとして両想い?って思うけど、いつも肝心なところで引いちゃうし。
1コ違いの年の差をすごく気にするから、私があんまりお姉さんぶるのは駄目かもって
積極的になれずにいたら3年の秋になっちゃった。
このまま卒業まで何も変わらないままなのかな?
「ハァ、ヤダヤダ」
新名くんのマネをして呟いたら思いっきり怪訝な顔された。
297ニーナ×バンビ2:2010/07/25(日) 07:26:22 ID:UPRK8zq8
約束の金曜日。新名くんの部屋に通された私はテーブルの上に写真を見つけた。
「修学旅行の写真?見てもいい?」
「どーぞ。飲みもん持ってくっから適当に見てて」
「はーい」
「あ。ベッド座ってもいーけど寝転がるのは禁止!」
びしっと指を突きつけられる。確かにこのミニのスカートで寝転がるのはマズイよね。
「ふふ、了解」
テーブルの上の写真の束を取ってベッドに腰掛けた。
去年私が見たのと同じ風景の中、新名くんが笑ってる。
同級生に囲まれて笑うその顔が私といる時の笑顔とは違う気がしてチクッと胸が痛む。
どうして私はこの中にいないんだろう。すごく悔しい。
束の中に白い封筒を見つけた。「ニーナ」とだけ書かれた封のされていない封筒。中には数枚の写真。
友達に貰ったものかな?中は写真だけみたいだし、見ても平気だよね?
封筒から写真を取り出し見てみる。クラスの子かな。写っているのは新名くんの他に男の子2人と女の子3人。
女の子は写真によって写ってる子が違うので、この中の誰かのカメラで撮ったのだろう。
何気なくめくっていた私は次の写真を見て息をとめた。
ホテルの大部屋。後ろに枕の飛び交う中、ため息をついてるっぽい新名くんと
その首に手をまわし後ろから顔を出している笑顔の女の子。
写真には真っ赤なハートのシールが散らされ、マジックで「ひゅーひゅー♪」などと落書きされている。
(この子は新名くんが好きなんだ)
カーッと頭と顔に血が上る。妬みだとか悔しさだとか悲しさだとかがごちゃまぜになって襲ってくる。
私の知らない新名くん。
「どしたの?口がへの字になってるぜ?」
部屋に戻ってきた新名くんがジュースの入ったコップをテーブルに置いて私の顔を覗き込む。
「ちょ!?な、なに!?なんで泣いてんの!?」
「わ、わたしだって」
「わたしだって?」
「私だって新名くんと修学旅行行きたかった!」
「へ?」
目をまん丸に見開いた新名くんの顔が涙でぼやける。
「枕投げしたり、小樽の街歩いたり、お土産だって一緒に選びたかった!」
「げ」
私の手に持たれた写真に気づいたのか、慌てて取り上げられる。
「誤解!なんもないから!ただの悪ふざけだよ、こんなん!」
「…私だって好きで年上なわけじゃない」
引き攣ったような声しか出てこなくて、そのままベッドに突っ伏し両腕で顔を隠し涙を堪えた。
戸惑った気配が伝わってくる。
私が悪い。これじゃただの八つ当たりだ。早く泣きやんで謝らなくては。
思えば思うほど涙があふれる。
298ニーナ×バンビ3:2010/07/25(日) 07:28:12 ID:UPRK8zq8
「ごめん」
なんで新名くんが謝るの?
「不安にさせた。ごめん」
ベッドに腰掛けた新名くんの手が優しく私の髪を撫でる。
「新名くんが悪いんじゃない!八つ当たりなの。ごめんなさい」
「謝んなよ。アンタには悪いんだけどさ、オレ今すっげ嬉しいの。だからオレのせいにしちゃってよ」
覆いかぶさるようにして新名くんが耳元で囁く。
「オレ、うぬぼれていーの?アンタとオレが同じ気持ちだって」
同じ気持ち。そう、なのかな?新名くんも私と同じ気持ちでいてくれてるのかな?
恐る恐るコクリと頷く。髪を撫でていた手が一瞬とまる。
「やっべ。マジ嬉しい。…抱きしめてもいい?」
顔をあげられない私の背中を新名くんが優しく包み込む。
「オレさ。アンタと一緒に修学旅行過ごせた男全員、消しちゃいたいって思った。
でもアンタはそんなオレの気持ち、ちーっともわかってないだろうなって考えたら、すっげムカついた。
…なぁ、顔見せてよ」
「恥ずかしいからやだ」
「いいじゃん。ね、見せて?」
涙でぐちゃぐちゃになった上に真っ赤に染まっているだろう顔が恥ずかしくて首を振り続ける。
「きゃ!?」
頑なな私にじれたのか、新名くんの手が肩と腰に回されるとくるっと引っくり返された。
すぐ目の前には今まで見たことのない真剣な新名くんの顔。
「アンタが好きだ。すっげぇ好き。アンタの気持ち、教えてよ」
「………好き」
「うわあああああああ!ヤバい。ヤバいって!どうしてそんな可愛いんだよおおおお。てかしねる、オレ」
「に、にーなくん?」
ベッドの上ををゴロゴロと転げる姿に唖然として固まる。
あれ?今なんかものすごく良い雰囲気じゃなかったっけ?
「ちょっと新名くん!」
「はひ?」
勢いでほっぺたをむんずとはさみこむ。一瞬前と立場が逆転してる。
上から覗き込んだ私の髪が新名くんの頬に触れるくらい近い距離に心臓が高鳴った。
「し、真剣に答えたのに茶化さないで」
「…いいの?マジになっちゃって」
「え?」
「ベッド寝転がり禁止令も聞かなかったし?両想いってわかって、そんな可愛い顔されたらとまんねーよ?オレ」
新名くんはずるい。
「座って」
私の手を包みこむのは年下の男の子の手なんかじゃない。男の人の手だ。
「アンタが好き。一生大切にするから」
射抜くように見つめる目も、優しく、だんだんと深まってくる唇も。みんな男の人のものだ。
「んっ…ふぅ…」
年下ぶって拗ねて。自分ばっかり振り回されているような顔してるけど、きっと私の方が振り回されてる。
舌を絡めとられて上手く呼吸できない。頭がクラクラする。
気付くと私の体はベッドに仰向けに横たわっていた。
離れた唇を寂しく思いながらも、体は酸素を求めて大きく深呼吸を繰り返す。
「逃がさねーよ?」
息をするのに楽な姿勢を取ろうと身をよじったのを勘違いされたのか、手首を縫い止められる。
299ニーナ×バンビ4:2010/07/25(日) 07:29:45 ID:UPRK8zq8
「逃げないよ。新名くんならいいよ?…ううん。新名くんだからいいんだよ?」
「! …ハァ、やっぱアンタにゃ勝てねーわ」
「私だって新名くんには勝てないよ」
二人で笑いあうと、新名くんがまたキスをする。最初とは違って優しくついばむだけのキス。
唇だけじゃなく、頬やおでこやまぶたや顔中に落とされるキスにふわふわとした気分になる。
「好き」「可愛い」
ボーっとした頭に新名くんの繰り返す甘い言葉が入ってくる。
「んっ…!」
不意に耳たぶを噛まれふわふわした気分から引き戻された。そのまま首筋を舐められる。
上下にチロチロと動く舌先にあわせて背筋をゾワゾワした何かが走り抜ける。
「あ…んん…」
キャミの裾から入った手が脇腹をなぞりブラの上から形を確かめるように胸を撫でていく。
突起の部分を親指で何度も引っ掻かれ、そのたびに下腹部に鈍い疼きが湧きあがる。
「新名くん。新名くん」
私の口からは彼の名前の他には言葉にもならない吐息しか出てこない。
恥ずかしい。でも気持ちいい。
「はい。万歳してー」
上半身を起こされて人形のように服を脱がされた。ブラのホックも外され胸が露わになる。
ゴクリと唾を飲む音が聞こえた瞬間、再びベッドに押し倒され新名くんがむしゃぶりついてきた。
「ゴメン。マジ限界」
「あっ!はぁ…んっ!に…ぃなくん…!」
今までの優しい愛撫が嘘のように荒々しく両手で私の胸を揉みしだき、胸の突起を吸い上げる。
「やっ、もっとゆっくり…!」
「ゴメン。とまんない」
乳首を吸われるたびにキュウキュウした切なさがおなかの奥に生まれて、無意識のうちに腰が揺れる。
内股がじんわり湿り気を帯びてくるのが自分でもわかった。
恥ずかしくて擦り合わせるように足をくねらせる。
そんな私の様子に気づいたのか、新名くんが片手を太ももに滑らせた。
「濡れてる」
その一言で私の中がますますあふれてくる。
「恥ずかしいから言わないで」
「なんで?すっげ可愛い」
スカートと下着を脱がされるとピッタリと閉じ合わせた両足を新名くんの足が割っていく。
いつの間にか新名くんも下着一枚になっていて、そんな姿は水着で何度も見てるはずなのに直視できない。
指が割れ目をなぞっていく。ピチャリと湿った音が耳に届いた。
「あ…やだ…んんんっ」
胸と内股の突起を同時にいじられ、堪え切れない喘ぎ声が洩れる。
自分でも触ったことのない場所を人差し指と親指でつままれ、捏ねるように快感を引きずり出される。
300ニーナ×バンビ5:2010/07/25(日) 07:30:34 ID:UPRK8zq8
「!?」
新名くんは起き上がると私の膝を両手で開き、顔を近づけてまじまじと私のあそこを見た。
「ちょ!やだ!見ないで!」
「いーじゃん。見せてよ」
「無理!恥ずかしいから無理!」
「ふーん。じゃあ見ない」
新名くんの目が閉じたのを見てホッとしたのも束の間
「ひあっ!」
ぬらりと舌でさっきまで捏ねくりまわされていた場所を舐め上げられ、悲鳴をあげた。
「やだ!舐めないで!汚いよ!」
「だーめ。目つぶってるし?甘くてウマいよ、アンタの」
絶対に嘘だ!甘いわけがない。
太ももをしっかり押さえられ、もがこうにももがけない。
その間にも新名くんの舌は私の突起をつついたり、撫で上げたりする。
痺れるような快感が下腹部に集まって、もがこうとしていた足もだらしなく力を失っていく。
力が抜けたのに気づいたのか新名くんは舌だけでなく指でも私のあそこをいじくりまわす。
「あっ、ああっ」
私の唇からこぼれる喘ぎ声と新名くんの舌と指が掻き回す水音だけが湿った部屋の中に聞こえていた。
その音にますます体は熱くなり、愛液はひっきりなしにあふれ出してくる。
「指、入れさせて?」
ぐるりと入口付近を撫でた指が少しずつ中に入ってくる。
「んんっ…」
「やっべー…すっげあったかいんっすけど。こん中にオレの入れちゃったらどうなんだろ?」
「やぁ…!」
「へーき。今日はしないから。…もうちょっとだけ我慢して」
そう言うと新名くんは浅く入れていた指をゆるゆると動かし、残った舌と手で他の場所への愛撫を続ける。
胸と下腹部から切ないほどの快感が生まれて、頭の中が真っ白になっていく。
「にーなくん、にーなくん」
シーツを握りしめ壊れたレコードみたいに新名くんの名を呼び続ける。
無意識に揺れていた腰が一際大きく跳ね上がった瞬間
「はああああああっんっっ!」
全身を津波のような快感が襲う。
自分の膣が新名くんの指先をきつく締め上げたのを感じて更なる快感がかけぬける。
動かない脳と視界の中で新名くんがすごい勢いで下着を下ろし、自分のものを取りだすと
私の名を呼びながら何度かソレを擦り、低い呻き声と共に果てたのが見えた。
おへそから胸にかけて飛び散った生温かい液体の感触に思わずうっすらと笑みを浮かべて私は目を閉じた。
301ニーナ×バンビ6:2010/07/25(日) 07:31:16 ID:UPRK8zq8

「なんで最後までしなかったの?」
「大切にするって言ったじゃん。用意してなかったの!こんな展開になるってわかってたら抜かりねーよ」
「あ…そっか」
「悔しいけど、今はまだアンタを幸せにするって自信ないし?無責任にそうなってアンタを傷つけたくない」
真面目な顔で言いきる出来たてホヤホヤの年下の彼氏を見ながら、やっぱり新名くんにはかなわないなぁ、と思う。
年下だけどね。私の中ではそうでもないんだよ?
「頼りにしてるからね?」
ニヤッと笑って「ノープロブレム。任しといて!」と胸を叩いた彼に、お礼のキスを贈った。



以上です。
すみません。なんかキャラも文章も崩壊してます。難しかった。
改めて職人の皆さまに尊敬の念をいだきました。いつもありがとう!
302名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 07:39:28 ID:9O03UbIz
ニーナいいなぁ…!!普通にセリフが再生されますね。
投下前は想像し辛いと言われてたのにwニーナ萌えの多さに感謝です(*´Д`)
303名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 07:44:02 ID:0KbrntxL
3Pキターって書こうとしたらまたまたニーナキター
>>301Gj!
解禁前はこんなにニーナ来ると思ってなかったから倍嬉しい
304名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 07:54:26 ID:CqJrhbwX
>>296-301
GJ!GJ!!GJ!!!

新名はきっと、手元にあったら絶対ヤッちゃうと思ってゴム買わなかったんだろうなあとnynyした
二人ともけなげ可愛いです、朝からゴチでした!
305名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 08:14:38 ID:/IixyUtu
>>287
3P待ってたGJGJ!!!
306名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 08:20:14 ID:jzQsLY7b
もう出かけなきゃいけないのに何この素晴らしい流れは!
ヤンデレ系はルカに合う!
そしてニーナきたー
307名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 08:32:12 ID:Us1Lu3nG
3Pキタワァァァァ
いいよいいよ〜
自分では描けないし妄想も難しいのでGJすぎるぜ!


んで優しいニーナ大好きだぁ
gjgjgjgjgjgj!
ゴム用意してないでシコちゃうニーナ可愛すぎる…

目覚めて真っ先にこのスレ開くとか自分キモイ
308名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 09:01:01 ID:T+OGkUji
素晴らしい作品ばかりで既に萌えまくりなのですが、コウ×バンビ投下させて下さい。
コウ視点で、水着姿のバンビにむらむらする話です。
309コウ×バンビ1:2010/07/25(日) 09:04:37 ID:T+OGkUji
蒸し暑い土曜の夕暮れ。何をするということもなくダイナーのソファに寝そべっていると、勢いよく扉が開いた。

「コウ!」
入ってきたのは美奈子だ。随分走ったのか、肩で息をしている。
「おう、どうしたよ」
身を起こしながら、少し驚いた。俺から海に誘ったが、それは明日のはずだ。

「あのね、明日のためにね、さっきパメラでね」
美奈子は息を切らせながら、嬉しそうに言う。店の紙袋を下げているのを見て、合点がいった。

「おお、水着か。今着てみろよ」
ニヤニヤと冗談のつもりで言ったが、いつもの『もうっ』という照れた声は返ってこない。

美奈子は笑顔のまま、制服のボタンに手をかけた。
「?!」
「すごく素敵でね、早く見せたくて、着てきちゃった」
シャツとスカートが床へ落とされ、目の覚めるようなオレンジ色のビキニが現れた。

「どうかな?」
無邪気な笑顔。こいつは本当に、ただ水着を見てもらいたいだけなのだろう。
けど、その胸の谷間やら腰のくびれやらは、今の俺にはヤバすぎる。
ただでさえ、いつも腕や顔を触られまくっては、寸止めをくらっているのだ。
310コウ×バンビ2:2010/07/25(日) 09:09:45 ID:T+OGkUji
「…いいんじゃねぇか」
顔を背けながら呟くと、美奈子は不思議そうに近寄る。

「コウ、眉間のシワがすごいよ?」
迷いなく隣へ座り、指先で俺の眉間をなぞる。
「おい…そこの無防備」
「?」
「悪ィ。先に謝っとく」
「きゃっ!」

細い肩を力ずくで掴み、ソファに押し倒した。間髪入れず、唇をふさぐ。
「んっ…う…、んっ」
抵抗しようとする両腕を片手で押さえつけ、舌で歯列をこじ開ける。
熱い舌を絡めとると、強ばっていた美奈子の身体から少し力が抜けた。

「はぁっ…コウ、やめ…っ、私そんなつもりじゃ…」
「やめねぇ。俺はそんなつもり満々だ」
「る、ルカ君いるんじゃ…」
「夜までいねぇ」
下半身が一気に充血するのを自覚しながら、空いた右手で上の水着を捲り上げた。

「ひゃあ…っ」
胸があらわになると、美奈子は真っ赤になって脚をばたつかせる。
もう何度か寝ているのに、コイツは毎回初めてのように恥ずかしがる。
首筋に舌を這わせ、ゆっくりと下降する。肌はじっとりと汗ばんでいて、甘い匂いが鼻をつく。

「はぁ…やっ…」
「力抜け」
両腕を解放してやって、胸までたどり着いた舌でゆっくりと乳首をなぞった。
311コウ×バンビ3:2010/07/25(日) 09:14:10 ID:T+OGkUji
「あっ、あんっ…」
あえぎ声に気を良くして、さらに乳首に舌を絡める。
下へと手を伸ばすと、布の上からも湿っているのがわかった。
胸への愛撫を続けたまま、布の下へ手を潜りこませる。

「やぁ…ああっ!」
ぬるぬると中指を何度か往復させてから、硬くなった突起を指の腹で擦る。
「あんっ…あっ、あ」
「これ、好きか?」
完全に力が抜けたらしい美奈子は、上目遣いで俺を睨み、首に腕を回してしがみついてきた。

指を動かすほどにぬかるみが増していき、互いの息使いが荒くなる。
俺の額の汗が、美奈子の胸に点々と落ちている。更に下へと移り、十分に濡れたなかへと指を差し込んだ。
熱く、狭い。
ゆっくり慣らしながら、挿れた時の強烈な感覚を思い出していた。

「…いいか?」
返事を待たずにゴムをつけ、水着を脱がせた脚を大きく開かせる。
限界まで張りつめたそれを奥まで突き入れると、思い出した感覚の何倍もの快感が全身を支配した。
「ああんっ!」
「クッ…」
あまりのきつさに思わず声が漏れる。
ゆっくりと引き出し、また一気に挿れる。少しずつ慣らしてやりたいのに、腰はどんどん性急になってしまう。
312コウ×バンビ4:2010/07/25(日) 09:16:14 ID:T+OGkUji
「コウ、コウ…」
目を閉じて揺さぶられる美奈子の唇を、再びふさいだ。
肌と肌がぶつかり合う音が響く。ほとんど無茶苦茶に腰を動かしながら、肩に美奈子の脚を抱えて密着を深くする。

「あんっ、あっ、ん、いい、やあんっ」
ただ奥深くへ入ることだけに集中し、ぬかるみを激しく突き上げる。
「いい、あぁっ!」
「クッ…出るっ…!」
美奈子がイクのとほぼ同時に、俺もイッた。中が収縮するのに合わせて、ドク、ドク、と精液が吐き出されるのを感じた。

「海、楽しみだね?」
「だな」
水着洗わなきゃ、と美奈子が恥ずかしそうに言うのを聞き、ふと思った。
「お前水着着て来たってことは、店の袋に入ってんのは下着か?」
「もう、ばか!」
照れたような、いつもの声が返ってきて、思わず笑った。


おわり

313名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 09:20:17 ID:T+OGkUji
以上です。
どうもありがとうございました。
難しかったけど楽しかったです。これからも皆さんの作品楽しみにしてます!
314名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 09:22:49 ID:gedH00hl
GJGJ!
朝っぱらから萌えをありがとう!!
315名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 09:23:37 ID:Lw+oZgpX
蓋を開けたら琥一祭り素晴らしすぎる!
朝から幸せになれました

職人さんGJです!
316名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 09:35:44 ID:VOaTjKme
ここにいるのは神ばかり…。
朝起きて、真っ先にここを除くのは私も同じだ。
ってかここに来るためだけに、いつもより一時間早く起きるようになった私がいる。

健康にいいわ〜www
317名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 09:50:35 ID:+MZ9cyRq
気付いたらこんなに作品が増えてる――!
皆様GJGJ!

こっそり自分も便乗です。
7レス消費のtmtm×美奈子
前スレの旅行ネタ頂いてます
318紺野×美奈子 1/7:2010/07/25(日) 09:51:11 ID:+MZ9cyRq
――彼女は一体どういうつもりなんだろう。

紺野はダブルベッドに腰を下ろし、俯き両手の親指で眉間を押さえたまま低く呻いた。
紺野にしてみれば、泊まりがけの旅行――天体観測という目的上仕方ないとはいえ――に美奈子が同意した事すら実感が沸かなかったのだ。
それが、こんな……。
改めて紺野は自分が座るベッドを振り返って眺めた。
清潔なシーツで整えられたダブルベッド。
簡素な部屋にはそれと後は机と椅子が置かれたのみで、だからこそ一層このベッドの存在感が増している気がする。

『手違いなら仕方ないですよ。部屋があって良かったですね』

無邪気に笑う美奈子の顔が不意に思い出され、また襲ってきた頭痛に紺野は再び眉間を押さえた。
信頼されている、つまりはそう言うことなのだろうが……しかし美奈子に特別な感情を抱いている紺野にしてみれば、この現実はあまりにも残酷だ。

……と、シャワールームに続くドアが開き、紺野の頭痛の種が湯上がりの上気した肌で現れた。
「先輩、どうですか?晴れましたか?」
「えっ?あ……ああ。……まだ、みたいだね……」
「むぅ……。せっかく綺麗な星が見られると思ったのに残念ですね」
「ああ、そう、だね……」
無防備に近づく美奈子の体から、ふわりと石鹸の香りが漂う。
……どうしよう、まともに顔を見られる自信がない。
「ふふ。でもきっと、これもいい思い出になるんでしょうね。天体観測に来て雨が降って。紺野先輩がびしょびしょになって、ホテルの予約が間違ってて」
指折り数えながら美奈子は楽しそうにはしゃいでいる。
まともにそれを聞いていない紺野の様子に美奈子は気付く訳でもなく、それどころかふと言葉を区切り。
「あれ?紺野先輩、まだ髪の毛濡れてますよ」
「――え?」
ふわりと紺野の視界が白に覆われる。
「もう、先輩だめですよ〜。ちゃんと髪の毛乾かさないと風邪引いちゃいますよ?……ふふっ、先輩なのに子供みたい……」
美奈子の使ったタオルが紺野の髪を乱すたび、彼女の手が紺野の髪を撫でるたび、ホテル備え付けの石鹸の香りに混ざる甘い別の香りが鼻をくすぐる。
だめだ……もう、だめだ。
「わっ!?」
突然強く抱き寄せられ、美奈子は短く驚きの声をあげる。
その腰に手を回し額を寄せ、紺野は苦しげに呻いた。
「……君はいったい、どういうつもりなんだ?」
「え?」
319紺野×美奈子 2/7:2010/07/25(日) 09:52:16 ID:+MZ9cyRq
「男とこんな部屋で二人きり。信頼してくれているのなら嬉しいよ。嬉しいけど、悪いが僕は君のそれに応えることはできない。
僕の今の心中を君が知ったらきっと軽蔑する。僕だって男だ。それも、君を好きな……ただの男なんだ!」
「……」
抱き締めた体が強ばるのが分かった。
吐露した醜い下劣な欲望に美奈子が怯えないはずがない。
僕は彼女から向けられていた唯一の感情、「信頼」すら裏切ったのか。
乾いた笑みを浮かべ、抱き締めた体を解放しようとした時、美奈子の体が小さく震えていることに気付いた。
――まさか泣かせてしまった?
慌てて紺野はタオルを振り払い、光に一瞬目を眩ませながらいつもは見下ろす美奈子の顔を見上げた。
紺野が見上げたその愛しい顔は……。
「え……」
「あはは……」
湯上がりの所為だけじゃない赤さに染まり、困ったような笑みが浮かんでいた。
「美奈子、さん?」
「私、忘れてました。紺野先輩が変なところで鈍い朴念仁だってこと」
「え?」
「今年の春ですよ。久しぶりに先輩と話せるって思ったのに、先輩ってば私をほったらかして大学の女の子と仲良く話したりして」
その時の事を思い出したのか、美奈子は笑顔から一転ぷっと頬を膨らませ唇を尖らせる。
「う?ご、ごめ……ん?」
なぜいきなりそんな事を?
疑問符を浮かべる紺野に、しかし謝罪を聞いて機嫌を直したのか美奈子はにっこりと笑い、腰にしがみつく紺野の濡れた髪をそっと撫で始めた。
「……?」
「鈍いから、ちゃんと言わなきゃいけないんですね、まったく。そんなんじゃ『玉緒さん、マジダメっすよ』って言われますよ」
「はあ……」
「えっと……だから、一応……理解しておりますですます、はい」
「??」
「だから!ああもう本当に鈍いですね。先輩がさっき僕も男だって言ったでしょう?」
「ああ……」
「私も、女です。男の人と一つしかベッドがない部屋で一晩過ごすことの意味をちゃんと知ってる、先輩の事を大好きなただの女です」
「美奈子さん……」
「軽蔑なんてしません。できません、するわけがない。私だって先輩の事を……」
最後まで言い切れず、美奈子の耳たぶが真っ赤になる。
つられて熱を持つ自分の頬を押さえながら、紺野は
「えっと……えーと……じゃ、じゃあ、天体観測は……」
「……きっと、朝まで雨で見れません」
「……」
呟く美奈子の背後の窓に三日月と星が輝いていたのには気づかなかった事にしよう。
320紺野×美奈子 3/7:2010/07/25(日) 09:53:06 ID:+MZ9cyRq
「……なんだか、夢みたいだな」
「つねりましょうか?」
「お願いしようかな?」
ベッドに横たわる美奈子の手を掴み、そっと顔をのぞき込む。
ふにぃ、と柔らかく頬をつねられる感触に笑いながら、濡れた美奈子の唇にゆっくりと自分の唇を重ねていく。
「ん……んぁ……」
舌で唇をつつき割り、熱く濡れた口内に侵入した。
すぐに美奈子の舌を見つけ、そっと絡ませあう。
上顎も一緒に舌のザラザラした部分でこすると、美奈子の口からさらに甘い声が漏れた。
「……先輩」
「夢じゃないみたいだ。よかった」
息継ぎの合間に言葉を交わし、また唇を重ねる。
自分の鼓動が激しくなりすぎて、どうにかなりそうだ。
舌を求め合いながら、紺野はそっと服の上から乳房に触れてみる。
「ひぁ……!」
「よかった、君も僕と一緒だ」
服の下はノーブラで、紺野の手のひらには、すでに硬さを帯びた乳首の感触とそして美奈子の早い鼓動が伝わる。
「んっ……」
風呂上がりだからだろうか、美奈子の体はとても熱い。
ふわりと漂うシャンプーの香りは二人同じもの。
……幸せで、目眩がする。
「直にさわってもいい?」
「はい……」
美奈子の返事を聞いてから、紺野は服の襟元からそっと手を忍び込ませた。
きめが細かくしっとりと汗ばんだ肌は手に吸いつくようで、いつまでもこうして撫でていたくなる。
第一ボタンを一つ、真っ白な肌と鎖骨が露わになる。
第二ボタンを一つ、二つの魅惑的な乳房と、その中心にお行儀よく収まるベビーピンクの乳首が現れる。
「……綺麗だ、美奈子さん。どうしよう、凄く幸せなんだけど」
「……私は凄く恥ずかしいです」
早口に答えながら、美奈子は真っ赤に染まった顔を手で隠す。
顔が見えないのは残念だがそこまで求めるのは可哀想だろうと、紺野はそのまま両手でふたつの乳房を揉み上げた。
ふに、ふに、と手の中で形を変えるそれが愛しくて、紺野はその右側の乳首に思い切り吸い付く。
「ひゃあぁっ!?先輩……っ」
チュク、チュク、と音を立てて乳首を吸い上げると、美奈子の腰が合わせてヒク、ヒクと震える。
――どうしよう。可愛い。可愛いすぎる。
「先輩……先輩……」
「あ、ああ……ごめん」
美奈子に促され我に返ると、次はズボンに手をかけ少しずつ中に差し入れていく。
それを片足だけ引き抜くと、薄いグリーンの可愛らしい下着が露わになる。
「うっ……恥ずかしいですぅ……」
「こら、逃げない」
321紺野×美奈子 4/7:2010/07/25(日) 09:54:11 ID:+MZ9cyRq
視線から逃れるように腰をひねるが、紺野はそれを許さない。
太腿を押し開き、薄い布におおわれた美奈子の大事な部分に指を押し当てる。
「んっ……ふあっ」
ちゅぷ、と音を立てて、指が柔肉に沈み込む。
たちまち下着にはシミが広がり、うっすらと陰毛まで透けて見えた。
「……わかるかな?すごく濡れてるんだけど……」
美奈子をこうしたのは自分だという妙な誇らしさに告げると、ぽかり。
「あいたっ!……え?」
「もうっ!どうしてそんな恥ずかしい事言うんですか!」
ぽかり、ぽかり、ぽかり。
「いた、いたた!」
「紺野先輩はもう少し、設楽先輩か新名くんにオンナゴコロを教えてもらうべきです!」
――新名くんはともかく、設楽に女心がわかるのか?
思ったが、言うとまた殴られそうなので素直に頷いて置くことにして、紺野は美奈子の顔を覗き込み。
「えっと……じゃあ、可愛いとか、綺麗、とかはいいの?」
「恥ずかしいからあんまり言わないでもらえると嬉しいです……」
「じゃあ……時々ヒクッてなってピンク色で……」
ぼかっ!!
「……」
――もう出来るだけ何も言わないようにしよう。ちょっと寂しいけど。
紺野は1人頷くと、再び美奈子のそこに触れた。
下着の隙間からするりと人差し指を滑り込ませ、熱い源泉に直に触れる。
柔肉の谷間はすっかり蜜で潤み、その端づは小さなクリトリスがぷるぷると震えていた。
「ひゃふっ!あ、あぁっ!」
その突起を親指でこねながら、人差し指をゆっくりと蜜壺に差し入れていく。
「あっ……あ、ぁんんっ!」
その刺激に、ビクビクと美奈子の肩が震えた。
服の襟はしどけなくはだけ、乳房が露わになってしまっている。
汗で輝くうなじには、髪が張り付き淫靡な景色を見せていた。
「可愛いな……」
しみじみ言ってからしまったと思ったが、快楽に悶える美奈子の耳には届いていなかったようだ。
ほっと安堵の吐息を漏らすと、紺野は細心の注意を払い指を動かしながら、美奈子の体をじっと見つめた。
女の子らしい体、とでもいうのだろうか。丸みを帯びた腰に、むっちりとした太腿。
痩せすぎず太すぎず、実に綺麗な体だと思う。
「っは……や……もう……指……やだぁ……!」
322紺野×美奈子 5/7:2010/07/25(日) 09:55:01 ID:+MZ9cyRq
溢れ出す蜜の助けを借りて浅く抜き差しを繰り返していると、美奈子は悩ましげに腰を揺らめかせて苦しそうに訴えた。
両足はすでに大きく開き、紺野の指を深くまで貪欲に受け入れている。
「美奈子さん、どうしたい?」
「う……」
ぎゅっと美奈子の手が拳を作る。
あ、まずい。これもダメだったか。
顔をしかめる紺野に、しかし。
「先輩が……欲しい、です……っ!早く、先輩と、一緒になりたい……っ!」
恥ずかしくてたまらないといった様子で美奈子は叫んだ。
……嬉しすぎて死にそうとはこういう事か。
紺野は美奈子の頬にちゅっとキスを一つ落とすと、慌ただしくベルトを外しズボンの前を寛げた。
脚を抱え、手を添えたペニスを美奈子の濡れた陰部に押し当てる。
「……ええと、初めてって……痛いらしいね」
「……みたい、ですね」
「……」
「……」
大丈夫なのだろうか。
躊躇っていると。
「……一生私としてくれないつもりですか?」
「えっ!?い、いやそういうつもりじゃないよ。ただ、経験が無いから君に辛い思いをさせるんじゃないかって……」
「先輩が別の人と経験するなんて嫌です!私とちゃんとしてくださいっ!」
「あはは。うん、ありがとう……出来るだけ優しくするから」
「はい」
頷く美奈子の、今度は額に口付けながら、亀頭を割れ目にゆっくりと潜り込ませる。
充分に濡れていても、処女孔はやはり狭い。
油断するとすぐにでも欲望を吐き出してしまいそうだ。
「んぅ……あ、先輩が……」
ずずっ……ずぷぷぷっ。
美奈子の濡れた蜜壺は、それでも健気にペニスを飲み込んでいく。
きつく締め付ける膣の内壁をダイレクトに感じ、紺野はクラクラと目眩を覚えた。
「ううっ……」
「せんぱい……気持ちいいですか?私のナカ……ちゃんと……」
思わず声を漏らした紺野に、少し青ざめた色で美奈子が訪ねる。
「ああ……いいよ。君のナカなんだって思うと、ちょっともう、危ないかも」
「よかったぁ……」
言葉の通り射精欲を堪えながら、少しずつ美奈子の体を埋めていく。
痛くないように体を優しく愛撫しながら挿入したおかげか、全て収めた時も美奈子はあまり痛がる様子は見せなかった。
「んっ!んぁぁっ!ひゃ……奥が、熱い……」
瞳に涙を浮かべながら、美奈子は紺野に抱きついた。
柔らかな乳房が胸板にぴたりと密着し、その感触にさらに下肢に熱がこもる。
「――動くよ、いい?」
「はい……」
323紺野×美奈子 6/7:2010/07/25(日) 09:56:19 ID:+MZ9cyRq
美奈子の了承を得てから、ゆっくりと腰を動かし始める。
クチュ、クチュ、とかき出される蜜には破瓜の紅が混じり、白いシーツにシミを作っていく。
「はぁ……ん……先輩……熱い、です。……お腹の奥がジンジンして……」
「うん……。分かるよ、君のナカ、少し柔らかくなってきた……」
じゅぶ、じゅぷっ……。
動きやすくなったことで、紺野の腰の動きは少しずつ速くなっていく。
目の前で揺れる乳房にキスマークを残しながら、美奈子の快楽を高めていった。
「ひあっ!?や、そ、それ……」
「ん?これ?」
「うぁっ!だめ、です……ビリビリ……するぅっ!」
大きなストロークではなく、小刻みに奥を突いてやると、美奈子の口元から一筋の涎が流れ落ちた。
膣内はそれに呼応するように複雑な収縮を繰り返し紺野を高めていく。
「君のナカ……気持ちよすぎ……」
「先輩のもっ……気持ち、いい、です……っ!も……どうにかなりそう、です……」
「っ……どうにか、してもいい?」
「ふえ?」
きっともう大丈夫。
そう踏んだ紺野は美奈子の腰をがっちり掴むと、肌のぶつかる音がするほど力強くグラインドした。
その勢いに愛液のしぶきは飛び、ベッドは軋みながら揺れている。
「ひゃぁぁっ!あ、あっ、あぁ!」
「はっ、気持ち、いい?」
「はいっ……気持ちいいです。先輩、大好きぃっ!うぁ……ああっ!」
美奈子の背中が弓なりに反り返った。
同時に膣壁にペニスを強く締められ、紺野の視界が真っ白に染まる。
「ごめん……僕も、限界……!」
「先輩……たまお、先輩ぃ……あぁ、ふああぁ、ああああぁぁっ!」
びゅくっ!びゅくびゅくっ!
美奈子が悲鳴を上げるのと同時に、紺野はペニスを膣内から抜き取った。
そして、その白い腹をめがけて全てを吐き出す。
「んぅ……あ、ついぃ……」
全身を痙攣させながら、美奈子は紺野の精液を浴びていた。
ほんのり薄紅色に染まる肌に、白濁液が模様を描いている。
「わあ……なんか、いっぱい……」
「ご、ごめん!」
「どうして謝るんですか?これって、先輩が私で気持ち良くなってくれた証拠なんですよね?だったら、すごく嬉しいです」
「美奈子さん……」
適わないなぁ。
呟いて紺野は美奈子の上に倒れ込んだ。
重いだろうに文句も言わず、美奈子は少し身じろぎしただけで嬉しそうに「ふふ」と笑うと胸元にある紺野の頭を抱きしめてくる。
324紺野×美奈子 7/7:2010/07/25(日) 09:57:00 ID:+MZ9cyRq
「なんだか先輩、すごく可愛いです」
「可愛いって事はないだろ……君より年上なのに」
「でも可愛いんです。なんだろ、弟みたいな」
「弟って……」
やめてくれよ。
言いかけたが、甘やかすように頭を撫でてくる手が意外と心地いいので。
――まあ、いいか。
こだわらない事にして、紺野も美奈子の体に強く抱きついた。
息を大きく吸い込めば、美奈子の匂いと自分の匂いが混ざり合い、ひどく幸せな芳香がする。
「先輩、シャワー浴びましょう?」
「……うん」
「ベタベタが少し気持ち悪いです」
「……うん、もう少し……」
「……」
やっぱり弟だ。
小生意気な意見は聞き流す事にして、紺野は本格的に体から力を抜いていく。
「次からは先輩のことたまちゃんって呼ぶことにしようかなー」
聞こえない、聞こえない。
「……もう。――大好きです、先輩」
「うん……ぼくも……すき、だ……」
「っ!そ、そんなところだけ即答しないでくださいっ!もう、本当に先輩ったら恥ずかしいなぁ」
その恥ずかしい所も好きなんだろう?僕も君の全部が好きだから。
寝ぼけて呂律の回らない状態でどこまで伝えられたかは分からないが、数時間後に目覚めた時後頭部に小さなタンコブが出来ていたから……まあだいたいは伝わっていたのだろう。



前スレでネタを頂けると言うことだったので、天体観測旅行ネタ早速使わせて頂きました!
でっかい男が抱きついて胸とか腰に顔を埋めるのは萌る……(*´д`)
前スレネタ神に全力で感謝です!
325名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 10:02:39 ID:nX6+Ps5R
>>324
全力でGJ! なんだこのかわいいいきものたち…!
tmtmもバンビも可愛すぎる ナチュラルにエロいtmtmがたまらんです
幸せが溢れすぎててやばい
326名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 10:03:59 ID:X/1TpUpV
リアルタイムktkr!二人きりの旅行おいしいですgj!
解禁から覗く度に作品増えててゲームする暇がないw
327名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 10:33:57 ID:VOaTjKme
GJすぐる!!!
猛る思いを落ち着かせねば!!
職人さん、マジパレード!!
328名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 10:40:43 ID:gntxotUG
>>317
何だこの幸せバカップルはーーー!!!
ニヤニヤがとまらない…マジパレードGJ!!!
ああもうほんとなんか理想の幸せっぷりでやばい
弟属性やばすぎるww
ちょっとtmtmを「たまちゃん」って呼んでくる!
329名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 10:46:13 ID:0KbrntxL
GJ!!
なんだこの投下パレード
1ヶ月待ったかいがあったよ
大接近で焦らされ卒業後にバンビを手に入れた男性陣の気持ちがわかる気がする
330名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 10:51:21 ID:tVSM4ppM
>>318
先輩かわいいです!
どうもありがとう
331名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 10:54:17 ID:IJt0QOPV
GJ!
グリーンの下着を選んだバンビがかわいすぎる!
Sなtmtm先輩もいいけど、夫婦みたいなのほほんとした二人もやっぱり好きだな
332名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 12:15:26 ID:f4rOHqZW
>>178
遅れたけどGJ
バンビのブラの色が、黒でも白でもピンクでもなく
よりによって「黄緑」ってとこに作者さんのこだわりを感じたw
333黒ルカ×バンビ:2010/07/25(日) 12:44:15 ID:dIoc1Eu7
投下祭二日目、くっはー
たまらん!良い休日だ!
職人さんたちGJです


黒ルカ×バンビを置いていきます
コウ、バンビ(淡い恋心を抱きあってる)←黒ルカ
という構図
ルカが壊れているので、ピュアルカが好きな方はNGにしてください
お願いします…
334黒ルカ×バンビ1:2010/07/25(日) 12:45:52 ID:dIoc1Eu7
「あっ、琉夏くん、すごいっ!イッちゃう!イッちゃうよーっ!」

安物の菓子のような、ベタベタした甘い声は、少しも性欲を煽らない。
それでも琉夏は腰を動かす。
億劫だが、開放しなければ仕方がない。
溜まるから。

――満たされない想いが。




一晩の相手を追い出すように送り、家に戻ると、
台所で兄が待ち構えていた。

「――女を引っ張り込むなっつったろ」
「ごめんね。金がなくて。もう当分しないよ」
琥一は弟をギロリと睨み付けたが、琉夏はどこ吹く風だ。

「それに…引っ張り込むなって、美奈子ちゃんはいいわけ?」
琉夏はからかうように聞いた。

「あいつは特別だろう」
「ま、コウにとってはね」
「――お前にとっても、だろ」

琥一の声にはわずかな戸惑いが含まれていた。
琉夏はふっと笑う。

「まあね、お兄ちゃんの想い人だからな」
「――お前…!」
「おやすみ」

背中に何か言いたそうな兄の気配を受けながら、
琉夏はそれを振り切るように階段を登った。



小さい頃から、三人は仲良しだった。
だけど、時が流れてしまえば、状況が変わる。
いつまでも子供ではいられないから。

男の子が二人に、女の子が一人。
女の子がどちらかを選べば、残った一人は。

――残った一人は、どうなるんだろう?
335黒ルカ×バンビ2:2010/07/25(日) 12:49:40 ID:dIoc1Eu7
兄の頼みに舌打ちをしながらも、琉夏は単車を走らせていた。
まっすぐ自宅に戻ると、三階に上がる。
そこには――みすぼらしいベッドに横たわる少女がいた。

「……。」
琉夏は少女を起こさないよう、そっと彼女の頭側に進み、
ベッドに腰をかけた。
そのまま、可愛らしい寝顔を見守る。
美奈子の寝顔は幼く、三人で遊び回った
無邪気な時代を思い出させる。
琉夏はそっと手を伸ばし、すべすべとした彼女の頬を撫でた。

「ん…。」
やがて蕾が開くように、美奈子の大きな瞳が蘇った。
途端、彼女はがばっと起き上がった。

「あれっ!寝ちゃってた!?」
傍らに控えていた琉夏に驚いた様子だ。

「おはよ」
「おはよう。ごめん、うっかり…。
コウ君と約束してたんだけど」
「うん、コウに伝言を頼まれた。
今日、急にバイトが入っちゃったんだって。
美奈子ちゃんの携帯に電話したらしいけど、
繋がらなかったとかで」
「あ、うん。バッテリーが切れちゃって。…そっか」

美奈子が少し残念そうに笑う。
そんなささやかな表情の変化にも、
琉夏の感情は波立った。

「残念だったね。
コウとのラブラブ自宅デートが中止になっちゃって」
「ラブ…って、そんなんじゃないよ」
「――ねえ」

頭の中で火花が散っている。
これは警告なのか。
それとも、もう手遅れだと――終わりが来たことを示す
明滅なのか。
336名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 12:50:07 ID:T2l7luFp
リアルタイム遭遇キター
紫煙
337黒ルカ×バンビ3:2010/07/25(日) 12:52:18 ID:dIoc1Eu7
「コウと、いつもこのベッドで、何してるの?」
え、と美奈子が首を傾げる。
聞こえたのだろうが、意味が分からないといった風だ。

「とぼけちゃって。もう俺たちは子供じゃないんだから」
「…どうしたの?今日の琉夏くん、ちょっと変だよ」
「俺?俺はいつも変だよ。いかれてんだ。知ってるだろ?」

そう言うと、琉夏は美奈子のスカートの下に手を差し入れた。

「えっ…!」
突然のことに美奈子の抵抗が遅れる。
その隙に、琉夏の手はやすやすと
下着の中に入り込んでいた。

「ちょっ!琉夏くん!!」
美奈子は慌てて男の手を抑えようとするが、
既に琉夏の指は恥毛を撫でていた。

「琉夏くんてば!!やめて!!」
美奈子は足を閉じて、必死に自らを守ろうとする。
が、琉夏は自身の足と片腕を使い、
彼女の防御をやすやすと崩した。

そして――こじ開けた足の中心、美奈子の秘部に、
男の指が侵入する。

「いた…っ!」
「コウの匂いが染み付いたベッドで、どんな夢を見ていたの?
あいつに犯される夢?」
「琉夏くん…!」
「夢の中のあいつは優しかった?リアルよりも?
――ああ、あいつは現実でも優しいお兄ちゃんだったっけ」

乾いているにも関わらず、強引に指を差し入れる。
しばらく出し入れしていると、
彼女の防衛本能から生み出された愛液が、先を濡らした。

「あれ?コウのこと思い出して、濡れちゃった?」
「違う、違う!やめて、もういや!!」

滑りが良くなったところで、琉夏の指はクリトリスの裏を叩いた。

「…あ!」
美奈子の体が跳ねる。

「――気持ちいい?」
琉夏は美奈子の耳元で囁くが、彼女はふるふると首を横に振った。
「――そう」
琉夏は微笑みながら、彼女の反応が大きかった
一箇所を攻めるよう、大胆に指を動かし始めた。

「あ…っ、ああ…っ!」
快感に耐えるのに精一杯で、美奈子は足を閉じることを忘れている。
それをいいことに、琉夏は濡れそぼった可愛いらしい下着を
引き下ろし、彼女の秘部を晒した。
338黒ルカ×バンビ4:2010/07/25(日) 12:54:38 ID:dIoc1Eu7
「ああ、すごいね。びしょびしょだ」
「う…っ、あ…っ」

男が指を動かすたび、大量の蜜が零れ落ちた。
ぐちゃりぐちゃりと卑猥な音がする。
美奈子が下半身に気を取られているうちに、
琉夏は空いた片腕で彼女の上着やブラウスのボタンを外し、
胸を揉みしだいた。

「あ…っ琉夏くんっ…!」
幼なじみの凶行を止めたいのか、美奈子は彼の胸元を掴んだ。
が、曝されている快感の大きさに崩れ落ち、
結局琉夏に抱き付くような姿勢になってしまう。

「ひ、あ…ん」
「可愛い、美奈子ちゃん。たまんない。
――イキそうなんでしょう?イッていいよ」
琉夏は優しい声でそう言うと、
ひときわ強く彼女のGスポットを擦り上げた。

「ああああ…っ!!」
ポロポロと涙をこぼしながら、琉夏の胸の中で、
美奈子は果てた。

ぐったりと脱力する彼女をベッドに横たえると、
琉夏はズボンと下着を下ろした。
いきり立ったペニスの先を、美奈子の入り口にあてがう。

「やっ…!」
我に返った美奈子が後退りするが、琉夏は構わず、
彼女の中に自身を一気に突き立てた。

「あっ!痛…!!やだっ!痛いよ!!」
暴れる体を押さえ付けながら、琉夏は暗い笑みを浮かべた。

「あれ?初めてだった?そう。
コウは本当に優しいお兄ちゃんだね。
お前に手を出してなかったんだ」
「いたい…!」
「――優しいからさ、あいつ、お前を俺に譲ろうとしてたんだ。
バカだよね、お前はコウのことが好きなのに」

涙に濡れた顔にも、罪悪感など沸いてこない。
ただ心を占めるのは、黒い満足感。歪んだ充足感。

満ち足りた想い。――やっと、手に入れた。
339黒ルカ×バンビ5:2010/07/25(日) 12:58:54 ID:dIoc1Eu7
「――イライラするんだよ。
とっととくっついて、この家から出ていけばいいのに!
いつまでも俺の前をウロウロして…!」

そこまで一気に言うと、琉夏はふっと表情を緩めた。

「うん、お前たちが悪いんだ。
だから――お前は俺のものになるの」

美奈子の唇を塞ぎ、ねっとりと舌を絡める。
――美奈子はもう抵抗しなかった。
琉夏はわざと浅く腰を前後させながら、彼女の陰核に手を伸ばした。
親指の腹でそこを優しくさすると、肉壁がひくひくと蠢くのが分かる。

「気持ちいいんでしょ?」
「ん…あ…いやぁ…!」
美奈子は答えない。
が、ペニスを引き抜くたび、鬼頭が引っかかるところを見ると、
相当感じているのだろう。
快楽を与えてくれる雄を離すまいとしているのだ。

「はは、いく?俺のでいく?」
「や、やあ…!」
「ね、言って?私は琉夏くんのものよ、テヘッて。きっと可愛いよ」

――分からない。
目の前の琉夏は、本当に自分が知っている
幼なじみなんだろうか。
ただ、自分の中の、彼が熱くて、熱くて――。

気持ち良くて、何も考えられない。

「わ、私…は…。」
震える声で、宣言する。

「琉夏…くんの……もの…です」

琉夏は笑った。
「うん、よくできました」

そして、彼女が堕ちる場所をえぐるように腰を動かす。
大きくなった陰核をつまむようにしてやると、
美奈子がびくびくと震えた。

「あーーーっ!」
肉壁が射精を促すように、強く締まる。
琉夏はそれに逆らうことなく、欲望を放った。

――誰とどんなに体を重ねても得られなかった、
心地良い開放感に包まれながら。
340黒ルカ×バンビ6(終):2010/07/25(日) 13:00:14 ID:dIoc1Eu7



無言で衣服を整えている美奈子を背に、
琉夏は窓の外を眺めていた。
兄の部屋から見る海も、自分の部屋から見るそれと変わらない。
当たり前のことなのに、どうしてそれに気付かなかったんだろう。

琉夏は微笑みながら、振り返った。

「ねえ、明日からは、俺の部屋で待っててくれるよね?」

おわり



ごめん、ごめん…
黒ルカ萌えなんだ…
ピュアルカも好きだけどw
341名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 13:12:16 ID:zmX0DyLh
>>340
GJGJGJ!
甘いイルカも好きだが黒いヤンデレなイルカも好きだ!

全部GJすぎる!
342名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 13:42:44 ID:g2HS3p3e
>>340
ヤーバーイー!!かなり好きだ、この琉夏!

ピュア琉夏派だったけど、黒琉夏も好きになった!
ありがとう
343名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 13:55:13 ID:vOqn/Vw2
旅行行く紺野先輩の話もヤンデレルカの話もGJすぎる
あー幸せだ
344名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 13:57:01 ID:joIHhcQS
>>340
GJGJ!!!
ピュアルカも黒ルカも好きだー
萌えまくった
345名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 15:07:03 ID:l3/sb4Bl
すげー。もうみんなGJGJ!!
ほんと職人さんたちありがとう。
ひれ伏したい。
346大迫バンビ&氷室1主人公:2010/07/25(日) 15:13:52 ID:LZdDDmEX
大迫バンビ&氷室1主人公
結構オリジナル展開が多いので注意願います
なつみと姫条がくっついてます

GS3主人公入学時点(2009年度)での年齢対応表
34歳 氷室先生
24歳 GS3大迫
22-23歳 GS主人公 GS同級生 
高校1年生 GS3主人公
347大迫バンビ&氷室1主人公1/3:2010/07/25(日) 15:17:15 ID:LZdDDmEX
「氷室先生、折り入って相談があります」
大迫からそう言われた時、氷室は遂に来たかと深くため息をついた。
十歳年下の元教え子である教師はあのことを知っている側の人間だった。
「大体の内容は分かっている。私の家で話そう」
下手に外に漏らさないほうが良い話題。他人に踏み入られることを好まない氷室が、自宅に誘うほど。
「すみません、ありがとうございます」
いつもの陽気さを押し込め、慇懃に頭を下げる大迫は別人のようだ。それこそ本気の表れだろう。
「一つだけ、守ってほしいことがある。必ず二人で来い」

約束の土曜日。大迫と雪代は氷室の住むマンション入り口で立ち尽くしていた。
大迫が一人暮らすのは平凡なアパートだ。雪代も庶民派であるため、ドラマのような玄関に手をかける前に驚いてしまった。
オートロックの操作に戸惑いながら部屋番号を押すと、柔らかい女性の声が答え、ドアが開いた。
「今の声が、氷室先生の婚約者だ」
エレベーターに乗り込みながら、大迫が言ったことに幸代は驚く。
「氷室先生ってご婚約されてるんですか!」
「こら、声が大きい」
ぽーんと音が響き高い階層でドアが開く。一軒一軒のドアの間隔が広く、中の広さを暗示していた。
表札など無いので、部屋番号で探し当てインターホンを押すと、程なくドアが開く。
「よく来た」
ほんの少し学校で見るときより穏やかな氷室が先導し、リビングに招かれる。
リビングに隣り合うキッチンでは、優しそうな女性が料理をしていた。
「大迫先輩、こんばんは。それと…、はじめまして」
にっこりと笑う彼女は大迫と同じくらいの年に見えた。氷室がキッチンに入り、二人はなにやら話しているようだ。
その睦まじさに雪代どころか大迫も瞠目する。

やがて、女性陣の前にはお茶、男性陣の前にはビールが置かれ、凝ってはいないがとてもおいしそうな肴が用意された。
「零一さんから聞いたときは信じられなかったけど、ホントに大迫先輩、生徒と付き合ってるんですね」
口火を切ったのは、女性だった。大迫の事を先輩と呼ぶ彼女は何者なのか。
「おれも、まさか氷室先生と同じ轍を踏むとは思わなかった」
「私も大迫から君の事を聞いたとき耳を疑ったよ」
一気に情報が雪崩れ込んでくる。それを咀嚼して綺麗に並べると。
「つまり、あなたもはば学OBで、卒業してすぐ氷室先生と、つきあった…?」
半分正解、と彼女は笑う。
「卒業する前から、デートとかしてたのよ」
あれは違うといつも言っているだろう。と氷室が弁明する横で、二代目先生生徒カップルはただただ驚いていた。
「アンドロイド疑惑の絶えない氷室先生が、教え子にそんな…」
思わず幸代が言うと、まだそのうわさ生きてるの?と女性が笑う。
思わぬ暴露に場は和み、二人の教師と二人の元教え子兼恋人たちは、付き合う上での苦労やOB・OGへの対応等を話し合った。
元々大迫が個人的に氷室に相談しようと思っていた事だったが、当事者が全員そろうことでより深い話にまで踏み入った。

たとえば女同士の内緒話。
「幸代ちゃん、大迫先輩のこと名前で呼ばないの?」
私は二人きりだったら在学中から呼んでたよ、とこれまた爆弾発言をする。
「え、と…、まだ、なんだか、先生って思ってる所があって」
「じゃあ練習ね、大迫先輩」
なんだー、と大迫は振り返る。
「ほら」
「ち、力さん」
小さな声で、呼ぶ。普段の大迫なら、大きな声で言えーと喝を入れるだろう。しかし今日は赤くなり、おう、と答えるだけだった。
「大成功!ね!でもね…セックスのとき…せんせいって呼んでも面白いよ」
爆弾発言だ。見た目はおっとりしていて明晰そうな女性なのに、結構直裁というか辛らつというか。
秘密の恋、だったのだろう。大迫の事がずっと好きで、でもそれが恋だと気付くのに二年ちょっとかかった雪代とは多分正反対の恋。
がんばりを評価する大迫と成果を求める氷室。成果を挙げるため、この女性はどれだけがんばったのだろう。
348大迫バンビ&氷室1主人公2/3:2010/07/25(日) 15:21:54 ID:LZdDDmEX
さらに男同士の会話。
「何故君は私達のことを知っていた」
酒を口にしながらも氷室の口調は相変わらずだ。
この二人が付き合っていることはごく一部では在学中から有名だったが、一般には全く知られていなかったらしい。
「いや、実は今年の春まで全く知らなかったんですが」
幸代が卒業した後次の入学式の前に、大迫は理事長に呼ばれた。
そこで色々と聞かされたのだ。大迫自身が高校生の時、既に氷室が生徒に手を出していたことはかなりの衝撃だった。
「あの時の氷室先生は実に面白かった」
感慨深げに髭を撫でる理事長は、何か困ったことがあれば彼らに相談しなさい、と言い
大迫が生徒…ぎりぎり元、ではあるが、と恋仲になったことも知っているようだった。
「クッ…」
笑いとも吐息ともつかないものが氷室の口から漏れた。
不意に、大迫先輩!と呼ぶ声が聞こえ振り向く。真っ赤になった雪代が女性に促されて、小さな声で大迫の名を呼んだ。
ぞくりと背筋を走る痺れ。もう彼女は生徒ではないのだという事実に照れが勝る。
「まだ先生呼びなのか」
口の端にほんの少し笑みを刷いて、氷室は言う。音楽室で舌足らずに、れーいちさんと呼ばれた甘い記憶が蘇る。

結果的に散々先輩カップルに苛められる結果になり、ほうほうの体で大迫と幸代は深夜に氷室の家を辞した。
手を繋いで、ほんのり熱い夏のアスファルト道を歩く。
「なあ」
「あの」
同時に口を開いた二人は暫く沈黙して、大迫が続きを口にする。
「今日、泊まっていかないか」
ぎゅっと手を握られ、誘われる。幸せすぎてどうにかなりそうだと思う。
「はい!」


「氷室先生」
風呂上りの氷室に、ベッドの上から呼びかける。八年前に呼ぶのをやめた名前。
「なんだ、君まで先生呼びか」
ベッドに腰掛け、優しく頭を撫でられる。そのまま至近距離で甘えるように見上げると、口付けが降りてくる。
不純な動機ながら一生懸命数学を勉強したおかげで薬学部に合格出来、さらには国試にも合格して働きはじめ二年目。
国試合格で泣き崩れた時、同時に婚約指輪を渡されて抱き締められたときは、こんなに幸せで良いのかと恐ろしくなった。
もうすぐ、結婚式。
もう結婚して小学生の子供もいるなつみちゃんからは、
『よく待った!さすが氷室学級のエース!』 なんてからかわれた。後ろからやんちゃな声と関西弁も聞こえる。
『ヒムロが鼻の下伸ばすん見に行くわ!他の皆も会たがっとるで』
サイドテーブルの明かりを落とし、柔らかくのしかかってくる重みはもう慣れたもの。
でも何十回抱かれたとしても、気持ちが良いのは変わらない。
まだ処女で発育もそれほどではなかった体を開いてから、花開き女性らしくなっていく様をつぶさに見てきた。
我ながら少し変態じみているのではないかと氷室自身思うが、彼女を求める欲望は絶えることが無かった。
ベッドを軋ませ、お互いの体を貪る。
「れーいちさん、あ、あぅ…ん」
「何だ、言ってみなさい」
「きょう、も、生で、シてください」
結婚に向けてすべては万全だ。産休願いも出せる状況だし、籍もいつでも入れられる。
そこまで出来て、初めて氷室は生でしてくれた。中には出されなかったものの、あまりの熱さに全身が痺れた。
「また、君はそんな事を…」
「だめですか…?」
だめじゃないが、と言って髪を撫でられる。 
何度かなつみちゃんとお互いの、ベッドでの様子を話した事があるが氷室はどうやら『おっさんくさくてヤラシー』らしい。
生とか安全日ならラクショーよラクショー、とまで言っていたのはどうかと思ったが。
ゴムに覆われていない氷室のソレを手で触る。熱く脈打つそれを何度か擦り先端を握るとどろりと先走りがもれた。
その間にも氷室の手は乳房や背を這い、緩やかな快感を作り出している。
ほころんだ秘所に何度か熱いものが触れ、それはゆっくりと進入してきた。
「あ、ぁぁぁあ」
熱い。ゴムについた潤滑剤やすべりが無いので少し引きつるような感触があるが、ソレを凌駕して気持ちが良い。
「くっ…」
途中でいったん止まり息を漏らす氷室に、彼もたまらないのだと思うと、下腹がきゅうとなる。
349名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 15:22:11 ID:0mmtRaYc
【話題】今年の夏はノーブラが流行か【胸ちら】

胸元が大きく開いたキャミソールの美人妻
「ちょっと恥ずかしいけど流行だから」とノーブラ配信で胸ちら
http://viploader.net/oppai/src/vloppai004405.jpg ※キャプ
http://mf1.jp/q8slff ※画像有
350大迫バンビ&氷室1主人公3/3:2010/07/25(日) 15:25:32 ID:LZdDDmEX
締め付ける内壁にもって行かれそうになるが、何とか奥まで突き入れる。
行為に慣れ成熟した女の体はやわやわと陰茎を食み、快感を拾うようだった。
「ひ…やぁ、ぅん…そこ、やぁっ」
「っ、そう…か」
汗をたらしながらまっすぐに見つめてくる氷室を見つめ返す。
最近オールバックにしている髪は風呂に入ったこととこの行為で、昔の髪型に戻っている。
「ゃん、あ、ああああ」
限界を迎えぎゅうっと氷室に抱きつく。水音を立てる部分も密着して奥深くまで届く。
「な…にぃ、あつい…」
不意に中に流れる感触にぶるりと震える。抱き締めたままの耳元で、すまないと小さな声が聞こえた。
中に出されたものは一度ずるりと性器が抜かれると、とろりと溢れ出た。
上半身を起こしてソレを見ると、なんともいえない幸福が込みあがってくる。
「れーいち、さん」
だいすきです。後半はキスに消える。たがが外れたように二人は求め合った。

子供の生年月日のせいで二人が盛大にからかわれるまで、あと一年も無い夜だった。

その頃大迫のアパートに着き、風呂を済ませた二人はくっついてテレビを見ていた。
「もうほんと息が止まるほどびっくりしました」
「そうだよなあ、俺も理事長がからかっているのかと思った」
「でも、氷室先生幸せそうでした」
昔、大迫がまだ学生だったころはもっとロボットめいていたんだと言う話をひとしきり聞かせる。
「やっぱり変わるんですねえ」
うっとりとそう言う雪代に、大迫はどきりとする。
彼女は気付いていないが、ローズクイーンになるほどの魅力を持った雪代は方々に影響を与えていた。
桜井兄弟を筆頭に不安定さを垣間見せた不二山と平、一学年上の生徒会長や隠れた音楽室の問題児、後輩の学年一位や
野球部員まで、彼女に救われたというのは大げさかもしれないが、勇気付けられ、良い方向に進んだ者は両手でも足りない。
「先生?」
急に黙った大迫に、不安そうな声で呼びかける。
深夜のテレビは、なんと言うこともない映画を流し続けている。それでも二人で見ていると面白いと思えた。だが、大迫も気付いている。
このまま、二人テレビを観るだけ?
大迫のシャツを借りて、肩を触れ合わせている彼女に向き直ると、軽くキスをする。少し目を見開いたものの雪代は目を閉じた。
何度か深く舌を差し入れるだけで、少女の体はフローリングにくたりと落ちる。
大きく上下する胸の先端はぷくりと持ち上がり、下着を着けていないことを示唆していた。
「せんせぇ…」
「先生じゃないぞ、もう一度言ってみろ」
隅に畳んでいた布団を広げ、そこに幸代をゆっくりと横たえる。
「力…さんっ」
「そうだ、よくできたなぁっ」
ぐりぐりと頭を撫でてやると、ぷうっとふくれる。
「せ、力さんこそっ、先生口調じゃないですかぁ」
真っ赤な顔をしてじたばたする雪代にそれもそうかと反省してしまう。
「雪代、しよう」
大迫らしい真っ直ぐな言葉に、息が止まる。精一杯頷くと筋肉質な体が覆いかぶさってくる。
幼く見られがちだが、体はしっかりしていて大人の男のものだ。
布団に縫いとめられ体中にキスされて何がなんだか分からなくなったときに、秘部に触れられる。
きゅっと太股を閉じて大迫の手を止めると、少し、早すぎるか。と囁かれた。
「ううん、そんなこと…ないです」
「そうか、無理はするなよ」
初めて異物を迎え入れるそこは、実にゆっくりと大迫に馴染んだ。
幸代が泣き始めても止めず、ひたすら指で馴らした後にしたからかもしれない。
「ぁ…、ふぁ…ぁぁ」
もう声も出ない様子に、罪悪感が募る。いままで何人かと付き合ってきたが、処女は初めてでどこまで追い詰めて良いものか分からない。
「きゃ、あ」
とにかく気持ちよくさせてやろうと、感じやすいところを執拗に攻めてやる。大迫自身はあとで処理でも何でもしたら良いだろう。
首筋や鎖骨に歯を立て胸を軽く吸ってやると、きゅうっと絞められる。
大迫を飲み込む器官の上にある肉芽を擦ってやると、少女はくぅっと背筋をそらし、布団に落ちた。
痛いほどの締め付けのあと、大迫は陰茎を引き出し幸代の太股に何度か擦り付け達した。
351大迫バンビ&氷室1主人公3/3+@:2010/07/25(日) 15:27:01 ID:LZdDDmEX
「はぁっ、は、ちから、さん」
「ごめんな、無理させた」
彼女の横にごろりと横になると、ころりと幸代も大迫のほうを向く。
「きもち…よかったです」
真っ直ぐ目を見つめて言われた言葉に、頭を殴られたような衝撃が走る。真っ直ぐにぶつかって来られても困るときは、ある。
「そ、そうかぁ!」
わざと明るく言い、水を持ってくると布団を出た。元気になってしまった下半身をどうするか、考えながらおざなりにペットボトルを持っていくと幸代はすうすうと眠っていた。

その邪気の無い寝姿に、今更ながら罪悪感と言うか、やってしまった気持ちが湧き上がる。それで下半身も大人しくなってしまった。
氷室先生もこんな風に思ったのだろうか。裸で胡坐をかいて寝顔を眺めていると、そんなことが思い浮かんだ。
結婚式の二次会ででも聞いてみよう、きっと、答えてくれるはずだ。
寒そうに体を丸め始めた彼女の横に入り込み、背中から抱き締めて幸福に浸った。

愛しい生徒を手に入れたはばたき高校の教師二人は、その夜幸せな眠りについたのだった。


ナンバリング間違いました、済みません。
352名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 15:33:06 ID:en34blQn
>>346
オリジナルの名前とかも書いとけ
テンプレ嫁
353名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 15:37:00 ID:LZdDDmEX
>>356
指摘ありがとうございます
いつも最後に一括で小波美奈に変換しているもので、うっかり忘れていました
バンビ=雪代です お目汚し失礼しました
354名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 15:54:50 ID:Kpr+GcOQ
携帯だと追い付けないほどの嬉しいラッシュだが、
へたれじゃないニーナとへたれ気味なコウ、黒イルカとか3Pの話が特に好みでした
355名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 15:56:22 ID:joIHhcQS
>>347
GJGJ!
ヒムロッチも大迫ちゃんも幸せそうでよかった
356名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 16:04:45 ID:gedH00hl
投下しにきました
ぼっちゃま×バンビ
バンビは一流芸大/ぼっちゃま非DT/初えち
バンビ一人称
ゲーム中では呼べなかった「聖司くん」呼びしてます
名前だけカレンが出ています
12レス消費。長めですが御勘弁を……
357設楽×バンビ1/12:2010/07/25(日) 16:05:47 ID:gedH00hl
 めまいがするような、薔薇のかおり。心地のよい温度に保たれた湯船に浮かぶ
薔薇の花びらを両手ですくいあげて、わたしはほうとためいきをついた。
 顔を上げると、夕暮れのはばたき湾が一望できる。ささやかに聞こえる弦楽の音

色が耳になじむように、室内の照明もまた強すぎず弱すぎず、青く暮れゆく空とい

くつもの街燈に彩られた夜景を楽しむことができた。
 くもりひとつないガラス越しに見えるその風景と、立ち昇る香気から感じる充足

感。けれどわたしは、どうしても心を休めることができなかった。
 高校を卒業し、一流芸大へ通いはじめてから一カ月。まるで時間に背を押されて

いるかのように日々過ぎていく。
『夏にはフランスに留学するから』
 そんなあわただしい日々に拍車をかけたのは、聖司くんの一言だった。
 もともと留学予定だってことは耳にしてたんだ。けどそれは遠い日の話で、まだ

もう少し一緒にいられると思っていた。しかも、その言葉を、さりげなく、まるで

明日の天気を当てるかのような気軽さで言われてしまったものだから、一瞬思考が

停止してしまった。物わかりのいい顔で「本当に?!」なんて喜んでみたけれど、

実際のところは、いまでもうまくものを考えられていない。
 たぶんそれは、聖司くんも気づいてるんだと思う。けど、なにも言わない。答え

を求めるようなことも、急かすことも、いまのところは、まだない。
 それから数日。わたしは、聖司くんに誘われて、この高級ホテルのリラクゼーション
スペースで、全身をぴかぴかに磨かれている。
 髪を洗ってもらって、薔薇風呂に浸かって、全身オイルマッサージを受けて……

今日はひとつも、自分の手を使っていない。きれいなエステティシャンのお姉さん

数人が、わたしをきれいにしていく。
 このホテルに誘われたのだって『知り合いからスウィートルーム譲り受けたから

来い』っていうのを今日のお昼、電話でさらっと伝えられて。お昼ごはんにオムラ

イスを食べていたわたしは、一瞬、なにがなんだかわからなかった。
 いそいで準備を整えて、玄関を出たら、既にいつものリムジンと、いつもの品の

良い恰好をした聖司くんがそこにいた。
「……どうしよう……」
 さっきまで背中やお尻や肩や容赦なくアロマオイルを塗りこんでくれたエステティ
シャンのお姉さんたちもさすがに、着替えとなると一人にしてくれた。
 ぴかぴかに磨かれたわたしに用意されていたのは、着ていた服ではなくて。
 きっと着てみれば太もものあたりまでしかないような、薄いドレスだった。裾に

は三段のフリルがついていて、瀟洒なレースが施されている。
 手にとってみると、おどろくほど軽く、触り心地がよかった。背中が開く形のホ

ルターネックになっているのか、肩口から細いリボンが流れている。
 それが普通のドレスと違うのは、丈の短さと肌が透けそうなくらいの薄い素材。

そして、お腹が冷えてしまいそうなほどに布面積の低い下着。
 バスタオルを身体に巻いたまま、わたしは立ちつくす。
358設楽×バンビ1/12:2010/07/25(日) 16:08:32 ID:gedH00hl
改行がおかしなことになったのでもう一度最初からさせてください、失礼します

 めまいがするような、薔薇のかおり。心地のよい温度に保たれた湯船に浮かぶ
薔薇の花びらを両手ですくいあげて、わたしはほうとためいきをついた。
 顔を上げると、夕暮れのはばたき湾が一望できる。ささやかに聞こえる弦楽の音
色が耳になじむように、室内の照明もまた強すぎず弱すぎず、青く暮れゆく空とい
くつもの街燈に彩られた夜景を楽しむことができた。
 くもりひとつないガラス越しに見えるその風景と、立ち昇る香気から感じる充足
感。けれどわたしは、どうしても心を休めることができなかった。
 高校を卒業し、一流芸大へ通いはじめてから一カ月。まるで時間に背を押されて
いるかのように日々過ぎていく。
『夏にはフランスに留学するから』
 そんなあわただしい日々に拍車をかけたのは、聖司くんの一言だった。
 もともと留学予定だってことは耳にしてたんだ。けどそれは遠い日の話で、まだ
もう少し一緒にいられると思っていた。しかも、その言葉を、さりげなく、まるで
明日の天気を当てるかのような気軽さで言われてしまったものだから、一瞬思考が
停止してしまった。物わかりのいい顔で「本当に?!」なんて喜んでみたけれど、
実際のところは、いまでもうまくものを考えられていない。
 たぶんそれは、聖司くんも気づいてるんだと思う。けど、なにも言わない。答え
を求めるようなことも、急かすことも、いまのところは、まだない。
 それから数日。わたしは、聖司くんに誘われて、この高級ホテルのリラクゼーション
スペースで、全身をぴかぴかに磨かれている。
 髪を洗ってもらって、薔薇風呂に浸かって、全身オイルマッサージを受けて……
今日はひとつも、自分の手を使っていない。きれいなエステティシャンのお姉さん
数人が、わたしをきれいにしていく。
 このホテルに誘われたのだって『知り合いからスウィートルーム譲り受けたから
来い』っていうのを今日のお昼、電話でさらっと伝えられて。お昼ごはんにオムラ
イスを食べていたわたしは、一瞬、なにがなんだかわからなかった。
 いそいで準備を整えて、玄関を出たら、既にいつものリムジンと、いつもの品の
良い恰好をした聖司くんがそこにいた。
「……どうしよう……」
 さっきまで背中やお尻や肩や容赦なくアロマオイルを塗りこんでくれたエステティ
シャンのお姉さんたちもさすがに、着替えとなると一人にしてくれた。
 ぴかぴかに磨かれたわたしに用意されていたのは、着ていた服ではなくて。
 きっと着てみれば太もものあたりまでしかないような、薄いドレスだった。裾に
は三段のフリルがついていて、瀟洒なレースが施されている。
 手にとってみると、おどろくほど軽く、触り心地がよかった。背中が開く形のホ
ルターネックになっているのか、肩口から細いリボンが流れている。
 それが普通のドレスと違うのは、丈の短さと肌が透けそうなくらいの薄い素材。
そして、お腹が冷えてしまいそうなほどに布面積の低い下着。
 バスタオルを身体に巻いたまま、わたしは立ちつくす。
359設楽×バンビ2/12:2010/07/25(日) 16:09:49 ID:gedH00hl
 部屋に戻ると、聖司くんはソファに座り、楽譜に視線を落としていた。
「おかえり……、お前、なんだよその恰好」
 視線を上げて、一瞬で眉をひそめてみせる。わたしは答えるすべを持たなくて、
唇を真一文字に結ぶしかできなかった。
 結局、あのドレス……俗にいう、ベビードール。あれを着ざるをえなかったわた
しは、その上から、バスタオルを羽織っていた。リラクゼーションスペースと
スウィートルームは隣接していたから、誰かに見咎められることはなかった。
……ベビードールそのままでも見咎められるだろうけど。
「だってあんなの恥ずかしいです」
 聖司くんの不機嫌ゲージが上がっていくのを肌で感じる。
 進むこともできず、かといって、逃げることもできないこの状況。深い溜息をつ
いた聖司くんは、わたしに向かって顎をしゃくってみせた。
 なるべく肌が隠れるようにバスタオルを身体の前で合わせて、おそるおそる聖司
くんの座るソファへ近づく。ほんの少しだけ距離を開けて座ったのが癪にさわった
のか、ちらりと見上げたその表情は、苦虫をつぶしたようだった。
「こんなのってなんだよ。気に入らないか?」
「気に入らないとか、そういう問題じゃないと思います」
「お前に似合うと思うから用意させたんだけど」
「……有難うございます」
 こっちを向け、と言わんばかりに、聖司くんの手が伸びてきて、わたしの頬に触
れる。ピーリングのおかげですっかりつるつるになった頬を滑り、耳に触れ、おど
ろくくらいに指通りのいい髪を梳ってくる聖司くんの指先は、少しだけ冷たかった。
冷たく思えたのは……不機嫌顔の聖司くんの口角が上がるくらい、わたしが顔を
真っ赤にしてしまっているからかもしれない。
 まるで下着のようなベビードール。ふたりきりのスウィートルーム。いくらわた
しでも、いま、どういう状況なのかぐらい、おおよそ察しはつく。
 高校の卒業日に、互いの想いを確認しあってから、一月。手をつないで、抱きし
めあって、キスをして……わたしと聖司くんはまだそこまでしか、恋人同士の通過
儀礼をこなしていない。
 つまり、そういうことなのだ。お膳立てがすべてを物語る。
 注意深く聖司くんを見つめる。聖司くんの手はわたしの後ろ頭を撫でていたけど、
わたしが無言を貫きとおしているからか、声を発する気配はなかった。
 ただ薄い唇に微笑を乗せ、わたしの言葉を引き出さんばかりに、視線を絡めてく
る。その微笑みは男の人なのにとてもきれいだ。
 余裕綽々を思わせる聖司くんに比べ、落ち着きがなく焦燥感にかられる自分のこ
とを思うと、無意識に唇がとがっていた。
「なんだ。キスしてほしいのか?」
360設楽×バンビ3/12:2010/07/25(日) 16:11:15 ID:gedH00hl
 わたしの後ろ頭にあった聖司くんの手がするりと離れたかと思うと、親指の腹で
唇を撫でられていた。ただでさえ緊張して、さっきからやたら血流がよくなってい
るのに、そんな囁くような声で言うのは卑怯だ。
 是も非も告げられないでいると、聖司くんの大きくて繊細な手は、完全にわたし
から離れていってしまう。
 傍においていた楽譜をふたたび手に取ると、脚を組み直し、何事もなかったかの
ように五線譜の上で踊る音符を追いはじめた。
 こんなときの聖司くんは、いつもいじわるで、すごくずるい。

 これはひょっとして、放置プレイとかいうものなんだろうか。曖昧模糊としたも
やもやを抱えたまま十数分。わたしはすっかり考えることに疲れていた。
 相変わらず聖司くんは楽譜に夢中だった。近いうちに身内での演奏会があるらし
い。沈黙はちっとも苦痛じゃない。一緒にいられる時間も限られているわけだから、
こうして傍にいられるだけでも幸せだった。
 けれどわたしはこんな恰好をしていて、そろそろきちんと理由を話してもらえな
いと、不安でたまらない。理由なんて話されなくても把握しているけれど。つまり、
魅力とか、色気とか、そういうのを感じられなかったから、なにも言ってくれない
のかという気さえしてくる。
「どういうつもりなんですか? ……こんなの、着ろって言ったり……」 
「……解らないか?」
「わからないわけじゃ、ない、けど」
「ふうん……?」
 視線を上げ、聖司くんは楽譜をふたたび脇に置いた。そのままの軌道で顎がすく
いあげられる。うなだれていた頭が持ち上げられたかと思うと、ちゅ、という小さ
な音とともに、聖司くんの唇が離れていった。
「見せてくれないのか?」
 バスタオルにくるんだ身体を抱きしめるように回していた腕を取られると、全身
に緊張が走った。「ばーか」開かれると思っていた身体は予想に反し外気にさらけ
出されることはなく、からかうような声が続く。
 聖司くんの視線から逃げるようにしてふたたびうつむいてしまったわたしには、
彼がどのような表情を浮かべているかわからない。けれど、かすかに聞こえた衣擦
れの音で、ふたたび不安が募るような距離が開いたことがわかった。
 こちらから距離を起こさなければなにもはじまらない。
 けれどそれはすこし恥ずかしく、ひどくおそろしいことのような気がした。
 ふたたびの静寂。旋律をなぞっているのか、呑気な鼻歌が聞こえてくる。
「わたし、こういうの、はじめてなんです」
361設楽×バンビ4/12:2010/07/25(日) 16:12:22 ID:gedH00hl
 意を決した。焦らされているなんて思いもしないけど、不安と緊張が限界値に到
達しようとしていた。バスタオルが肩から落ちる可能性も忘れて、わたしは聖司く
んの腕に抱きついていた。
 はらり、と、眼下に楽譜が落ちたのが見えたけど、拾えるような余裕なんてどこ
にもなかった。
 そこまでボリュームのない胸は、肌越しに心臓の鼓動を伝えているかもしれない。
それを考えると、二の句が告げそうにない。
 聖司くんはいじわるだ。なにも言わない。わたしの言葉を待っている。浅く呼吸
を整えて、わたしはゆっくり顔を上げた。聖司くんの瞳に、自分の顔が明確に映ら
なくてよかったと心底思う。きっと、顔は真っ赤で、涙目で、とても情けない表情
を浮かべているから。
「だから、どうしたらいいのかわからない」
 唇が震えた。聖司くんの瞳がすっと細められる。面倒臭いと思われただろうか。
けれどそれは、本音だった。たくさんの恋愛小説や、恋愛漫画を読んだし、かつての
同級生たちとそんな話をしたこともある。わたしたちの年代向けの雑誌には、かならず
どこかでそんな話題が提供されている。それは所詮、聞いた話でしかない。
 聖司くんの膝頭があらためてこちらへ向けられる。手を離されるかもしれない。
しかし聞こえてきたのは、かすかに焦燥を交えたような、唸り声だった。
「ああ、もう……苛めすぎた。謝る」
「え、―――っ、ん……」
 言葉の意味を理解する前に、わたしの唇は、聖司くんのそれでふさがれていた。
驚いて喉の奥でうめいてから、わたしはいつものように瞳を閉じる。
 最初は、小鳥が餌をついばむように、触れるだけ。
 そして、まるで聞かせるように吸いつく音を立てて。
 わたしが抱きついていない方の掌で、わたしの頬を包み固定して、角度を変えて、
何度も何度も小さなキスを重ねた。そのたびに、唇にさした薔薇の香りがはじけて
いくのを感じる。
「お前、こんな表情、俺以外の男に見せるなよ」
 こつん、と、聖司くんとわたしの額がぶつかる。おそるおそる目を開けると、真
剣なまなざしがわたしを射ぬいた。吸い込まれそうな瞳の奥で、なにかが燃えてい
るようにも感じる。
 言葉の意味を理解し損ねて瞬きをすると、ふたたび唇にとらわれた。口づけをか
わすとき、呼吸をするタイミングをうまくつかめないのは、わたしの悪いクセだ。
まるでそれを見計らったかのように、聖司くんの舌先が、わたしの唇を舐める。
背筋に這いあがるすこしばかりのくすぐったさにわたしは無意識に唇を開いていた。
 そうなってしまえばわたしは抵抗することなんてできない。聖司くんの唇は、食
むようにわたしの下唇を甘噛みする。声を出すのをがまんしてしまうわたしの吐息
と、奥に引っこむわたしの舌を執拗に追いかけては翻弄する聖司くんの吐息が、静
寂をたたえる部屋に響いている。
362設楽×バンビ5/12:2010/07/25(日) 16:13:54 ID:gedH00hl
 長いようで短い口づけが終わる。わたしは肩で息をして、頭の芯に響くような甘
噛みがもたらした余韻に重い疲労を感じていた。
 結局、呼吸はうまくいかなかった。頭がぼうっとする。抱きついていた腕はする
りと落ちて、聖司くんの肩口に思わずしなだれかかってしまう。それでもどうにか、
どちらのものかわからない唾液を手の甲でぬぐい、動悸を落ちつかせる。心臓は
警鐘を鳴らしているかのようなありさまだ。
 わたしを片腕で支え、聖司くんは床に落ちた楽譜を拾いあげたようだった。聖司
くんにとって楽譜は大切なものだ。「ごめんなさい……」謝ろうと顔を上げたとこ
ろで、視界が反転する。
 楽譜のかわりに、バスタオルが床に落ちる音が聞こえたような気がした。意外と
しなやかに鍛えられているその腕に抱きあげられ、わたしは両拳を握りしめた。

 男の人って、こういうのを、どこで知ったり習ったりするんだろう。
 わたしは緊張していた。顔が青くなったり赤くなったりしてたんだろう。だってそう。わたしを抱き上げた聖司くんが向かったのは、ベッドルームだったんだから。
「まったくお前は……ムードの欠片もない。言いたいことがあるなら言え。百面相
で表現されても解らないだろ……?」
 ああ、やっぱり、心臓がお祭り騒ぎであると同時に、表情もお祭り騒ぎになって
たみたいだ。でもしかたない。いまわたし、どんな表情をしていいのか、ぜんぜん
わからないんだもん。極度の緊張で心臓はギャロップを刻む。羞恥心は涙に作用す
る。恐怖と、ほんのすこしの期待と、不安と、……幸せのような、充足感が、胸の
内でないまぜになっている。
 ムードがどうのと言っていたくせに、わたしはキングサイズのベッドの上に、文
字通り、放り投げられた。ウォーターベッドなのかどうなのか、いい具合にバウン
ドして、わたしはシーツの上に投げ出される。
「……重い。明日は筋肉痛だな……どうしてくれるんだよ、お前」
「重いって、なんですかもう! いたいけな乙女に向かってその言い草……」
「お前の重みは嫌いじゃないけどな。心地いい」
 前言撤回。期待も充足感も感じてません。まるでしてやったりと言わんばかりの
憎たらしい表情を浮かべる聖司くんをにらみつけると、鼻で笑われた。
 むっとして起きあがる。流し目のような、やけに色気が満ちる視線を受けたとこ
ろで、わたしはいまの自分の恰好を思いなおした。
「綺麗だ。……俺の見立てに間違いはなかったな」
 ベッドに腰掛けるだけの聖司くんは、わたしが暴れたおかげで皺のよったシーツ
をぽんと叩く。隣に来いというジェスチャーに刃向おうとも思ったけれど、すこし
だけ考えて、やめた。
 わたしも、歩みよらなきゃいけない。きっと聖司くんもそれを望んでるんだろう。
お膳立てとか、そういうの、最初は意地悪としか思ってなかったけど。
363設楽×バンビ6/12:2010/07/25(日) 16:15:35 ID:gedH00hl
 膝立ちでベッドを横断し、そっと床に踵を下ろす。さっきソファに座った時よりも、
気持ち距離を縮める。緊張をほぐしてくれたのかもしれない。そう思いなおして、
最初から聖司くんの掌の上で踊ってるだけなんじゃないかと気づいて、唇を尖らせた。
「キスして欲しいのか?」
「……はい。……ちゅーしてください」
 わざとそう言ってから、わたしは聖司くんのシャツを握って、腰を浮かせた。頭
突きをする勢いで……自分からキスをした。触れるだけ。わたしは聖司くんがして
くれるようなキスはできない。
 わざとちゅ、と音を立てて離れようとしたけど、その前に、わたしの太股と腰は、
聖司くんの腕につかまえられていた。
 腿を抱えこむように持ちあげられたと思うと、膝の上で横抱きにされていた。も
う片方の腕はわたしの腰にからみつく。
「ふうん、お前にしては上出来じゃないか」
「聖司くんにしては力持ちですね!」
「あれだけレクチャーを受けておいてこれだけしかできないのか?」
 ちゅ、と、仕返しと言わんばかりのキスが返ってきた。

 本当はもう、キャパオーバー。身体じゅうに心臓の音が鳴り響いて、逼迫してる。
こうして視線を交えているだけでも、緊張で窒息しそうだった。
 でももう、なるようにしかならない。
 わたしが握りしめてしまったせいで皺が寄ったシャツの胸元を撫でる。小さく鳴
ったのはいつも聖司くんがしているペンダントだった。
「これ、聖司くんが見立てたんですか? ランジェリーショップで?」
 お世辞にもふくよかとは言えない胸元を覆うのは、シフォン生地のフリルだった。
段々になっているため、一見はそこそこ胸があるように見える。
 腿を持ちあげた聖司くんの手が前面から腰を支えるかわりに、もう片方の手はあ
らわになっているわたしの背中を撫ではじめる。ピアノ、フォルテ、ピアニッシモ。
緩急をつける。レガート、スタッカート。
「オーダーメイドだ」
「ひゃ、……ん……」
 聖司くんのかすれた声が、耳朶を撫でる。びっくりして背をのけぞらせると、耳
たぶを舐められた。そのまま外耳の形をたどるように、熱い舌が這いまわる。
 待って、と言えたらよかったんだけど、なにしろ、ここまでされるのははじめて
のことだった。一瞬にして頭が真っ白に染まった。耳まで真っ赤になったの気づか
れたのか、含むような笑い声がわたしの羞恥心を高めていく。
 きっとそっちの方面に知り合いがいるに違いない、と、思ったところですぐに見
当がついた。きっとカレンだ。
364設楽×バンビ7/12:2010/07/25(日) 16:16:49 ID:gedH00hl
 聖司くんの指が、舌が、唇が、わたしに音色とリズムを刻む。なるべく息を整え
ていたいのに、聖司くんは容赦なかった。背中に回っていた手が、脇のあたりから
胸のふくらみに到達する。ベビードールの上から、形をなぞるように撫でられる。
「や……だ、っ」
 耳はもちろん、こんなに身体に触れられるのもはじめてのこと。
「大丈夫だから。どうすればお前が怖くないか、俺はちゃんと知ってる」
 まるで子どもに言い聞かせるかのような、優しい声音だった。膝の上で横抱きに
されていたわたしは、ゆっくりとベッドの上に横たえられる。
 無意識のうちに胸元で両手を握りしめていると、覆いかぶさってきた聖司くんの
手に包みこまれた。
「なんだよ。隠すなよ……」
「でも、だってわたし、お世辞にも胸大きいとは言い難いですし、大きい胸は遊園
地だけど、小さい胸は場末の遊具にしかならないっていうか」
「公園にあるバネの遊具か?」
 そういえば聖司くん、B級に興味津津なんだった。遊園地なんて慣れたものだから、
小さな公園にある遊具が輝いて見えるのかも。
 ……そりゃ、社交界の美女に慣れきってるんだったら、大きな胸も見あきてるの
かも。なんて思ってる間に、両手を頭の上にぬいつけられた。
 聖司くんの唇が、額から鼻先、頬、首筋と落ちていく。同時にその大きな手がベ
ビードールの裾をめくり、わたしの肌に触れていく。
 ベビードールの素材はおどろくほど薄かったけれど、布越しに触れられるのと、
じかに触れられるのは、まったくちがう。腰骨から肋骨をなぞり、場末の遊具程度
の胸に到達するころには、聖司くんの指先が与えてくれる妙なリズムに高揚し、わ
たしは声にならない吐息をこぼしていた。
 キス以外で経験したことのない感覚から逃げようと身をよじる。自分以外の誰か
に触れられるのはほぼはじめてにも関わらず、身体は素直に反応した。
「っ、は、あ……」
 せめて息だけは整えていられるように、耐えて、耐えて、熱く息をこぼす。しか
し、次の瞬間、わたしは奥歯を噛みしめ悲鳴をこらえざるをえなかった。
「――――やっ、せんぱい……!?」
 胸のふくらみの先に触れられるのははじめてだった。口に含まれることもおなじ
だ。反射的に高校時代の呼び方がせりあがった。
 それを聞き咎めたのかどうなのか……聖司くんの器用な指先が、先端を引っ張り
上げたからたまらない。懸命に保とうとしていた平常心は簡単に打ち崩され、わた
しは聖司くんの身体から逃れようとばたついた。しかし、聖司くんの身体は重い。
重いだけじゃない。力がはいらない。
「だめ、やめて、お願い、……っ」
「声、我慢しないならやめてやってもいいかもな」
365設楽×バンビ8/12:2010/07/25(日) 16:18:04 ID:gedH00hl
 何かの限界に近づきつつあるわたしとは対極的に、聖司くんは冷静だった。わた
しの胸に顔をうずめ、口づけを繰り返す。喋られてしまうと、そのたびに吐息が触
れて、身体じゅうに電撃でも走るかのようなありさまだ。
 呼吸のやりかたを忘れてしまったのかもしれない。わたしは肩で息をして、許し
を請えないまま、間隔を受け入れるしかなかった。
「聖司く、ん、やめて、わたしっ、……おかしく、なっちゃう」
「大丈夫だ。怖くない……その感覚をそのまま受け入れればいい。我慢するな」
 わたしの両手をぬいつけていた聖司くんの手が、落ちつかせるように髪を撫でる。
わたしはどうしていいのかわからなくて、両手を握りしめるしかできなかった。

 身体がうずくのを感じる。知らない感覚は、まるで、自分が自分ではないかのよ
うな錯覚を起こすけれど、舌が胸の先端をねぶるたび、わたしの身体はびくびくと
細かに反応した。
 吐息が落ちる。漏れ出る声が、色を変えていくのが、自分でもわかった。
 聖司くんが顔を上げる。重みがやわらいだと安堵する間もなく、ふたたび唇をふ
さがれた。触れて、噛んで、食んで、ねじこまれた舌をおずおずと受け入れ、すこ
しだけ絡めてみると、いきなり顎をつかまれた。性急な動きに思わず喉の奥で声を
上げると、聖司くんの唇が離れていく。どちらの唾液かわからない糸がつうと二人
の唇を名残惜しそうに繋いで、切れた。
「ど、どうしたの……?」
「どうしたもこうしたも……お前が、……ああ、もう……」
 注がれた視線に、どきりとする。悩ましげにひそめられた眉に、眇められた瞳。
落ち着いてみてみれば、わたしがそうであるように、聖司くんの息もあがっていた。
「反撃するなら最初から言え。冷静でいられなくなるんだからな、俺だって」
「は、反撃ってなんですか。わたしそんな」
「意識してないとは言わせない。……ああでもいつだって無意識なのがお前だもん
な。ほんっとうにお前は厄介だ。厄介なことこの上ない――もう一度、だ」
 キスの気配に引きずられて、わたしは瞳を閉じた。正確に言うと、閉じずには
いられない。聖司くんの視線にさらされている自分を見るのが、とても恥ずかしい。
 重なり合う唇。貪られる口内。互いの唾液を交換するいやらしい音。吸いつかれ
るたびに脳天がしびれる。呼吸のタイミングをどうにか探り当てて、さっきやった
ようにもう一度自分から舌を絡めてみると、聖司くんの吐息がこぼれた。
 反撃って、こういうこと? ひょっとして聖司くん、喜んでるのかな。そう思い
遠慮がちに再度舌を動かそうとしたのもつかの間、聖司くんが動いた。
 顔を上げる。無意識に閉じていた脚を割り、聖司くんの膝が両脚の付け根に迫っ
ていた。そこまで考えてはいたけれど、シミュレーションと実際は大きくへだたり
があるわけで、すっかり疲労してしまっていた身体を肘で起こそうとする。
366設楽×バンビ9/12:2010/07/25(日) 16:19:22 ID:gedH00hl
「あんっ!」
 けれどわたしは身体を起こせず、かわりに、高く啼いた。ふたたび胸元が脅威に
さらされる。そろそろ舐められては吸いつかれ、両手で寄せては集められ。
聖司くんの掌で、自分の胸のやわらかさが形を変えていくのが、心の底から恥ずかしい。
 こわくない。自分に言い聞かせる。聖司くんは優しい。いじわるなところもある
けど優しい。腕を伸ばし、胸に顔をうずめる聖司くんの頭を抱きしめた。
 だからこわくない。まだすこし恥ずかしいけど、ためらいはあるけど。じっくり
と時間をかけて、聖司くんがわたしの身体をときほぐしていく。

 聖司くんの繊細な指先が、わたしの太股を撫でる。さわるんじゃなくて、ふれる。
もちろんこんな感覚はじめてだから、膝を閉じようとした。
 けれど両脚の間には既に聖司くんがいる。わたしの頭から、……そこ、までを満
足そうにながめている。
「あの、聖司くん、あまり見ないで……ほしいです」
「……なんで。どうしても見られたくないのか?」
「というか、その……わたしばっかり、裸で、ずるくないですか?」
「お前、裸じゃないだろ、まだ」
 ベビードールも、正確にいえば脱がされているわけではない。わたしの首元で
だぼついているだけ。あとは、脚の付け根を、面積少なめのフリルが覆っている。
 それに比べると聖司くんは、暑さに負けてシャツのボタンをいつもより多めに開
けているくらいだ。
「もう少し楽しませろ」
「楽しむって、せいじく……ひゃ、っちょ、待って、ってば……ぁ……」
 下着越しに、聖司くんの指が、脚の付け根を撫でた。身体が跳ねあがる。
 執拗なキスや、優しい愛撫に、わたしの下着はすっかり濡れそぼっていた。考え
ないようにしていたけれど、触れられてしまうと、意識せざるをえなくなる。
 濡れるとか濡れないとか、そんな知識がないわけじゃない。こんなのまるで。
「お前、初めてだろ? なのにこんなにして。……淫乱だな」
「――――っ! ちが、……あっ」
「嘘だ。俺がこうしたんだ。お前がこうなるように、欲しくてたまらなくなるように」
「っほ、ほしくなんてありません!」
「ふうん」
 そこに這う指が、上下に往復したり、メトロノームみたいに正確にリズムを刻み
はじめる。熱を持った身体が、さらに熱くなった。なにかがじわじわと分泌されて
いるのがわかると、わたしは歯を食いしばり、襲いくる感覚に耐えた。
 顔の横で、くっきり皺が残るほどシーツを握りしめ、布越しの愛撫を受け続ける。
じれったい。たかが薄い布一枚なのに、疼きに身を焦がされる。
 上衣がホルターネックだったように、フリルがふんだんにあしらわれた下着は、
紐で止められていた。だから下着を取りはらわれるのはとても簡単だった。
367設楽×バンビ10/12:2010/07/25(日) 16:20:51 ID:gedH00hl
「……まって、ちょっと、本当に、……」
 これから聖司くんの、ソレ、が、入る。やっぱりこわい。息も絶え絶えに訴えると、
聖司くんは膝立ちのまま再びわたしに覆いかぶさってきた。
「大丈夫だ。酷いことはしない」
 身をかがめて、聖司くんはわたしの額にキスをする。安心させてくれるように何
度も。瞼や、頬や、唇にも。
 けれどわたしは、次の瞬間、下腹部を襲った感覚に、眉をひそめる。
 秘列を割ってじわりじわりと入ってきたのは、指だった。内壁を広げるような動
きに、違和感が募る。けれどその違和感は、すぐに、電流のような感覚に変化した。
 秘列の上にある小さな蕾が、擦られた。悲鳴をおさえてわたしは息を飲む。本能
の中で恐怖が明滅していた。また知らない感覚。けれど、いろんなところで快感を
慣らされてきたわたしは、それもまた快感なのだと理解できた。
 わたしの中……秘列の壁と、蕾が、乱されていく。膣壁が収縮し聖司くんの指を
咥えこんでいる。いやらしい。指の本数が増え、かきまわされる。
 わたしの反応を確かめるようにして、聖司くんは指の抜き差しをくりかえしてい
る。奥の方を突かれてわたしがのけぞると、指をひっこめてくれた。
 何度か大きく喘いで、何度か大きく吐息した。そのたびわたしの頭は真っ白く染
まり、聖司くんが気遣うように声をかけてくれる。それはつまり聖司くんの指で、
何度か軽く絶頂を迎えていたということで……わたしはだんだんと、その行為に物
足りなさを覚えていることに気づいた。
「そろそろ欲しくなってきたか? もっと、触れて欲しくならないか?」
 問いかけに、わたしは小さくうなずくことしかできない。

 いくら時間をかけて慣らしたとはいえ、異物感と痛みからそう簡単に逃れられる
はずはなかった。いまだ聖司くんの指しか受け入れたことのないわたしの秘列は、
音を立てるのではないかというくらいに、無理に広がっていく。
 けれど叫ばずにすんだのは、聖司くんの指がわたしの胸に触れ、唇を重ねていて
くれたから。体中を走り回る熱と疼きと快楽が、侵入の痛みを薄めてくれる。
 ゆっくりと、本当にゆっくりと聖司くんのそれがわたしの中を進んでいく。侵入
を助けるように蜜があふれているようだったけど、その潤滑に頼ることなく、時間
をかけてわたしの中は聖司くんを受け入れた。
 さすがに聖司くんも緊張したのか、大きく息をつく。わたしも同じタイミングで
溜息をついたから、互いに顔を見合わせて笑ってしまった。
 わたしと聖司くんは、つながっている。指の時よりももっと大きく下腹部が圧迫
されて苦しかったけれど、こわいという気持ちは薄らいでいた。
「苦しかったら正直に言え。お前に負担がかかるのは本意じゃない」
「よ、よろしくおねがいします。でも、あの、その、わたしに合わせるっていうこ
とは……だ、大丈夫ですか?」
「お前の隣を歩けていないと、意味なんてない」
「……! わ、わたしも」
368設楽×バンビ11/12:2010/07/25(日) 16:22:04 ID:gedH00hl
 来るべき衝撃に耐えるため握りしめていた掌をほぐす。両手を広げて、聖司くん
の背中に腕をまわした。
 そうだった。このひとは、こういうひとだった。
 わたしに歩幅を合わせてくれる。わたしが立ち止まったら、歩き出せるのを待っ
てくれる。――一緒にいようとしてくれる。
 汗ばんだ身体を重ね合うと、互いの熱さが充満した。侵入したときと同じくらい
に時間をかけて、引き抜かれる。
 わたしの内部を慣らせてくれるように、遅いピストン。
「ふぁ、っ、あ。……せいじくん……あっ、あ」
「―――っ、……少し力を抜け……締め付けすぎだ……」
「あん、あ、は……だって、どうすればっ、ひゃぅ!」
 少しずつ聖司くんの律動が早くなる。正確にテンポを上げていっている。
 ときどき意識が飛びそうになるのは、痛みが快感に変わってきているからだと気
づいたとき、わたしの喘ぎ声からは追いつめられるような響きは消えていた。
 お腹から声が出る。律動に合わせた嬌声と、ふたりの身体がぶつかりあう音と卑
猥な水音が、部屋に満ちる。その声が聖司くんを煽っているのか、わたしの中のい
ろいろな部分をかき乱して、感じさせてくれる。
「あっ、や、あん、……せいじくん、せいじくっ、ああっ!」
 絶頂に向かう。きっとそれは聖司くんも一緒だった。わたしの中で大きく脈を打
つそれを、わたしは強く締め上げることで答える。
 揺さぶられる。聖司くんの背中にまわした手に、力がこもる。爪が食い込む。け
れどわたしにはそれを気にする余裕なんてどこにもなかった。
 突き上げられて、追い立てられる。わたしはただ、首をのけぞらせて声を上げる。
抉られる。蕩かされる。快感を貪る。
 そして、一際強く、深く腰が打ちつけられると、わたしたちは同時に果てた。

 結局聖司くんは最後までシャツを脱がず、肌をさらしてくれなかった。
 ベッドに二人で横たわり、なかなか引かない余韻を味わう。なんだかふしぎな気
分だった。聖司くんの身体によりそうと、心音が聞こえてくる。
 結局わたしも、取り払われたのは下着だけ。
 それなりに引き締まった胸板にキスをしてみると、抱きしめられた。
「聖司くん、わたし、一緒にフランスに行っちゃだめですか?」
「……」
「たしか一流芸大も、留学支援があったと思うんです。……さ、さすがにすぐには
無理だけど、……ちゃんとバイトして、お金を貯めて……」
「住む場所は気にしなくていいんじゃないか? それともお前、……パリに留学し
ておいて、俺と一緒に暮さないとでも言うつもりか?」
「え、えーと……でもやっぱりけじめとして家賃は」
369設楽×バンビ12/12:2010/07/25(日) 16:24:10 ID:gedH00hl
 聖司くんの大きな溜息が耳を打つ。聖司くんにあきれられるのはわたしの得意な
ことでもあるけれど、またなにかばかなことを言ってしまったのかと思うと、自分
の愚かさに涙が出る。
 抱きしめられたまま器用に二人で起きあがり、見つめあう。
「風呂行くぞ」
「え?」
「お前の両親に挨拶に行くんだ」
「え?」
「安心しろ。アポはすぐ取らせる」
「はい?」
 なにがなんだかわからないままわたしは抱き上げられた。下腹部の余韻がつきり
と痛むけど、それどころじゃないような気がする。
「こういうのは、……たとえば俺がちゃんと向こうでそれなりの実力をつけて、安
定してから言うべきなんだろうけどな」
 ちゅ、と、口づけが降ってくる。
「一緒に歩いてくれるんだろ? 俺と。俺は、お前と一緒に歩きたいんだ」

 フランス行きを告げられたとき、妙にあっさりしていたのも。
 お膳立てをしたくせにいっこうに反応がなかったのも。
 どういうことかわからない、なんてことは、もう、言わない。
 だからわたしは、キスで答えを返した。



おしまい


メモ帳切り貼りなのに改行失敗しまくりで申し訳ない
……床ローリング要員に戻ります!
有難うございました。
370名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 16:29:08 ID:ykzEOEPi
うほ!丁寧な描写でとても読みやすい設楽先輩乙
371名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 16:47:23 ID:Kpr+GcOQ
設楽先輩クリアしたことないけど、きゅんきゅん来た
372名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 16:48:00 ID:Wh3gBozI
ぼっちゃま話超乙!よかった
373名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 16:48:02 ID:G8J3nhdW
>>367
GJ職人さん乙です!!
ぼっちゃま好きな自分は萌え殺されるかと思いました。

3回目だけどぼっちゃま再度落として来くるわw
374嵐×バンビ「だいすきだけどだいきらい@」:2010/07/25(日) 16:57:56 ID:m49SSMdY
もう昨日から神作品の投下ばかりで死にそうです
職人さん、気配りバンビの皆さん、ありがとうございます
しあわせだー

投下失礼します
嵐×バンビ(美奈子)、まだ付き合う前でほのぼの?な感じです

***********

「麦茶しかなかった。お前麦茶でいいー・・・。」

自室に入り、そう言い掛けた嵐は口籠った。
美奈子が自分の部屋ですうすうと寝息を立てている。


7月。
期末テスト前の放課後。。
一人、いや二人で作った柔道部も2年目でようやく軌道に乗りはじめ、9月からは市で開催される大きめの大会に出れる事になった。その打ち合わせや夏休みの練習スケジュールなどの取り決めでクラスメイト兼、マネージャーの美奈子を家に誘った。

たまたま母親が外出していて家には二人きりになってしまったが、美奈子とは交際している訳でもないし、妙な下心もなかった。

ただのクラスメイトで友達。部活仲間。

だから意識などしてはいなかった。


茶でも入れてくる、と自室に美奈子を置いてリビングでお茶を用意していたその数分に
美奈子は寝てしまったのだ。

「・・・おーい・・・。」

麦茶を机の上に置き、美奈子の顔を覗き込む。おーい、ともう一度静かに呼び掛けてみる。
むにゃむにゃ・・・と口の中で何か呟くと彼女はまたすうすうと寝息を立てた。

「・・・疲れてンのかな?」

実際、彼女はよくやってくれてると思う。
ほぼ無理やり引き連り込んだ柔道部の雑務を一生懸命やってくれて、その上成績もいい。
夜は夜で家で勉強を頑張ってるのだろう。

ありがとうな、と嵐は心の中で呟いて起こさないように優しく頭を撫でる。
それから彼女の制服の短いスカートからすらりと伸びた脚に少しどきりとする。

(・・・ちょ、ちょっと警戒心無さ過ぎやしないか。)

今更ながらそんな事を思う。
幾ら自分達が信頼関係がある友達同士といっても世間一般で言う所の"お年ごろ"だ。
男の部屋に来て、こう。
なんというかまるで『どうぞ食べちゃってください。』な格好で寝っころんでいるのはどうだろう。

375嵐×バンビ「だいすきだけどだいきらいA」:2010/07/25(日) 17:04:18 ID:m49SSMdY
(・・・こいつ、オレ以外の男の家とかも行ったりしてんかなー・・・。)

一級下の新名はこいつに懐いて何かとちょっかいを掛けている。
し、色んな意味で有名な同学年の桜井兄弟もこいつにはよく構う。

なんだか面白くない。
なんだかイライラする。

そう思って、そう思う自分をおかしく思った。
確かに最近、1年の頃とは違い、美奈子と遊びにいった帰りとか
なんだか妙に胸がきゅっと締め付けられたり落ち着かなかったりする。
けれど、自分は恋とかそういうのを考えるのは苦手だし、男がそういうことに
頭を悩ませたりするのは馬鹿らしいことだと思っていたのでわざと考えないように
していたのだ。

美奈子の寝ぼけた声がした。

「ふじやま、くん。」

不意に呼ばれた自分の名前にどきりとする。
だけど、美奈子はまだ夢の中のようで。
それが寝言だと解るとなんだか妙にほっとした。

(オレの夢とか。みてんかなー?)

なんだか妙な独占欲がむくりと自分の中に芽生えてくる。
いけない、と解っていてもそおっと相手の腰に手を触れてみる。

(細え・・・。)

自分とは全く違う身体。
こんなのは間違っている、早く手を引っ込めてタオルケットでも
掛けてやればいい。
そう解っていても自分の手はとまらない。
そおっとそおと相手の腰から下に自分の手を動かす。
「ん・・・・。」
美奈子が可愛く呻く。
起きたのと一瞬肝を冷やすがそうではないようでほっとする。
376嵐×バンビ「だいすきだけどだいきらいB」:2010/07/25(日) 17:06:09 ID:m49SSMdY
(ちょ、ちょっとだけ・・・・。なら、いい、よ、な?)
そおっと相手の制服のブラウスのボタンをひとつ、ふたつ、外す。
相手は起きない。
思い切ってもうひとつ外してみた。
ぷつんとボタンが外れ、白い清楚なブラジャーが見えた。

「・・・やべ・・・。」
これ以上はやばい。
そう思うが手が止まらない。
興味と罪悪感。興味が何故か勝ってしまった。
相手が起きないのをいいことにそおっと背中に回り、後ろから抱き締め。
今度はブラウスを制服のベストごと、下から捲りあげる。
美奈子のブラジャー姿。

(やばいって、こんなの。)
そう思うのに、そのささやかな胸に掌を乗せる。
見た目よりも思ったより、ある。全然ある。
柔らかいボリューム。
(やべえ。かわいい。)
気が付いたらむにむにと揉んでしまっていた。

「はあ、はあ。」
自分の息も上がって行く。
女の胸ってこんなに柔らかくていい匂いがして。

(これもぜ、ぜんぶ。オ、オレのもんだったらいいのに。)
ぐっとその手に力がはいる。

その瞬間に美奈子が目を覚ました。

「えっ?」

自分の身体を後ろから嵐が抱きしめていて。
そして自分の胸の前ははだけていて。その胸を嵐が揉んでいる。
自分と目が合うと嵐がばつの悪い顔をした。
377嵐×バンビ「だいすきだけどだいきらいC」:2010/07/25(日) 17:08:03 ID:m49SSMdY
「ふ、ふふふふふふふじやまくん!?」
「わ、わりい!で、でも。お前が寝てるから。その」
「な、なにがどうなって。キャッ・・・!」

嵐が自分の首筋に唇を寄せそこを吸い始めた。

「や、あっ?や・・・。」
何がなんだか解らないが、嵐から自分への胸と唇への愛撫は止まらない。
止めて、と言おうとしたがその言葉がなかなか口をついてでない。
ずっと好きだった男の子が自分の身体に愛おしそうに触れている。

それでもどうにか、こ、こんなの駄目だよう・・・と弱弱しくそう呟くと今度は嵐がぎゅっと自分を抱きしめた。

「・・・・お前、オレのになれ。」
「・・・えっ?」
「はい、以外聞かねえ。だから"はい"って言え。」
「ええ?え?」

かぷっと嵐が自分の耳をあま噛みする。
思わず甘い声をあげてしまう。
その瞬間、仰向けにされて。
嵐の顔が目の前にあった。

「なあ・・・。駄目か?してえ・・・。”はい”って言ってくれ。」

子供みたいな、でも真剣な目で言われ。
思わず「はい。」と答えてしまった。

次の瞬間、嵐は唇を押しつけてきた。
不器用だけど力強いキス。

「むっ・・・。ん、ふ・・・。」

パニック状態のままどうにかそれを受け止めると、こんどは口の中ににゅるりと何かが入り込んで来て、それが嵐の舌だと解るのに時間はいらなかった。

「はあ、はあ。」

嵐が熱い息を吐きながら自分の制服のシャツを脱ぎだす。

「あ、あの。さ、最後までしちゃうの?」

思わずそう聞いてしまう。

嵐は一瞬、申し訳なさそうな顔になって。でもきっぱりと「うん。」と言った。
378嵐×バンビ「だいすきだけどだいきらいD」:2010/07/25(日) 17:09:57 ID:m49SSMdY
きっぱり「うん」と言われても困る。
美奈子は必死で口を動かす。
「わ、わたし。あの、その。はじめてで。」
「オレもだ。」
「・・・・あ、あの。こ、心の準備が。」
「・・・わりい。待ってやれねえ・・・。オレとじゃ嫌か?はじめてだから上手くやれる自信ねえけど。絶対優しくするし、お前の事大事にする。」
「い、嫌とかじゃないけどその。きゃっ!」

ふわっと自分の身体が浮いたかと思うとベッドの上に投げ出される。
嵐は大型犬よろしく、わんわん!と言う感じで自分の身体の上に乗って来て
胸やら何やらを手当たり次第に揉み始めた。

「あ、わ!あ、あんっ!!!」
「すげえ・・・。どっこもいい匂いがしてやわらかで綺麗だ・・・・。」
「ふ、ふじやまく・・・!」

むにむにと色んな所を揉まれていると美奈子も自分で自分が解らなくなってきた。
自分が自分でなくなっていきそう。

嵐の手が自分の下半身に伸びる。
恥ずかしくて美奈子は死にそうになった。

「そ、そこは駄目!!だ、だめえ!」
「なんで?」
「な、なんでって!!あ、あんっ!!」

嵐が自分のショーツを思い切りはぎ取り、姫割れの部分を集中的に弄りはじめる。

「あっ、あっ。だめ、だめだっ・・・て!!」
「あ、なんか。濡れてきた。ぬるぬるってしてきたぞ。」
「えっ・・・!あっ、あっ。」

ぺちゃっと言う水音が美奈子にも聴こえた。
自分に聴こえると言うことは嵐にも聴こえているということだ。

「い、いやっ。やっ!!」
「なんで?濡れてるって気持ちいいってことなんだろ?ほら、ここ。すげえ。」
「あん!!」

嵐は美奈子の呻く部分を徹底的に攻めて行く。

「こんなに濡らして。気持ちいいんか?いいんだよな?」
「き、きかないで・・・。」
「もっと気持ち良くするから。」

天然な所があるとは知ってはいたけどここまでとは思わなかった。
こんな時まで子供のように「ここ?」とか「濡れてる、ぐしょぐしょ。」とか嵐はいちいち口にする。

(うう。ひ、ひどいよう。恥ずかしいよう・・・。)

美奈子はそう思いつつも嵐の愛撫にされるがままになっていた。
自分の一番感じる一点を嵐は発見したのかそこばかりを指で丹念に触る。
「も、もう、やっ・・・。」
「いきそうなんか?」
「やめ、あっ!!!」

ぷしゅっと自分の下半身から何か熱いものが噴き出したのが解った。

(わ、わたし・・・。い、いっちゃった?)

朦朧とした中でそう思ってると嵐が熱っぽい目で「すげえ。」と自分の指を見ている。
そこにはぬらぬらした液体が光っていた。

「い、いれるぞ。」
「・・・え?」

嵐がベルトに手を掛けた。

う、うそうそ。ほんとに私最後までしちゃうの?

まだぼんやりとした頭の中でそう思っていると玄関のドアが開く音がした。


「あらしー?帰ってるの?お友達来てるのー?」


階下から嵐の母親の声がする。

その瞬間、ばっと二人は身体を離す。
美奈子は慌ててショーツを履き直し、制服の前を整え鞄を掴んだ。

「わ、私、帰る!!」
「あ、ま、待て待て!送ってく!」
「いらない!」

恥ずかしくて死にそう。
早く帰りたいと美奈子は出された申し出をピシャリと跳ねのける。
嵐が捨てられた子犬の様な目で自分を見る。

ずるい、その目。

「・・・・オレの事嫌いなんか?」
「・・・!」

ずるいずるい。
だいきらい。

なあ、と嵐が言う前に美奈子は泣きそうな、怒った顔のまま「大好き!」とだけ言って
嵐の部屋を飛び出した。




これは二人が本当の恋人同士になるまでの。
ほんの少し前のおはなし。
<終>

投下終わります!
長々とすみませんでした。他作品、私も楽しみにしています。
38075:2010/07/25(日) 17:24:27 ID:eOHPtpE4
>>237

75です、遅レス失礼しました!
あとで書こうかとは思っていましたが、ぼっちゃま萌えのわたしが書くとtmtm先輩が可哀想なことになりかねず(出番的な意味で)、もし書いたのであれば投下しちゃってください。
わたしも書けたら投下します〜
381名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 17:25:47 ID:iC4I14CM
エロいよ嵐さん(*´д`*)
382名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 17:26:34 ID:Lw+oZgpX
嵐さんキタ!
いけないと思いつつ、止まらなくなっちゃうんだろうなあw
38375:2010/07/25(日) 17:28:13 ID:eOHPtpE4
書き忘れたので。

1日で300レス以上もスレが伸びてて床ローリンの作業がいつ終わるか…!
ちょっとゴロゴロしてきます!ありがとうございます!
384名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 17:31:43 ID:0KbrntxL
離れてたらまた何作も投下されてる!
みなさんGJ!
この勢いだとぼちぼち次スレのことも考えた方がいいのかな?
385名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 17:56:53 ID:VOaTjKme
投下祭りの凄さを体感した!!

床ローリングしすぎて、カーペット禿げてきたかもしれ愛
386名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 18:16:06 ID:3TE61225
ぼっちゃまハゲ萌えた!!
描写が丁寧で情景が思い浮かんだよGJGJ!

嵐さんもイイヨイイヨー!
セリフが声で再生されて2828とまらなかった、GJ
387名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 18:18:52 ID:dIoc1Eu7
本当、たまらんですね、ゲヘヘ
ID真っ赤で恥ずかしいんだぜwww
エロ休日ばんざーい
職人さんはもっとばんざーい

>>385
うちはエロ萌えするたびにひっくり返ってたら
座椅子が壊れたんだぜ
388名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 19:10:49 ID:RHDiop6l
職人さん、GJ!!
帰ってきてすぐここに来てしまったぜw

テンションあがってきたから投下!
入院中のルカ×バンビです!
ノーヘルなので苦手な方は回避で

バンビ:美奈子
389ルカバンビ:2010/07/25(日) 19:11:31 ID:RHDiop6l
「ん…いいよ、もっと…ほら、舌を使って…」
俺はベッドに座らされ、美奈子が俺の下腹部に熱を込める。
どうしてこうなったんだっけ?
あの後学校に行ったけど、病院から電話かかってきて
ひねった足の様子をみるために1週間ほど入院
することになった。

で、毎日学校終わりに美奈子ちゃんはお見舞いに来てたんだけど
だいぶ俺に心配かけさせられたからって仕返しのつもりらしい。
…彼女が溜まってただけなんじゃないかと思った。

俺としちゃかなりおいしいシチュエーションなんだけど…
それ言っちゃうとやめられそうだから黙っとこ。

にしても…やばい超きもちぃ…
何回も体を重ねたのに美奈子ちゃんからこんな積極的に
なるなんて初めてだ。

じゅるっと音をたてる目の前の女がかなりいやらしく見える。
ふと自分の黒い部分が顔をのぞかせた。


一生懸命男の一物を咥える彼女のスカートの中に素早く
手を入れ、下着の奥までたどり着いた。

「んっ…ひょっと…なにしてふの?」
くわえたまましゃべるなよ…
歯が気持ちいいじゃないか。

「なぁ、濡れてるよ?俺の咥えて感じちゃった?」
無理に強がったりするからいじめたくなる。

「…はっ…うん、ルカをこらしめるつもりだったんだけど…
なんかほしくなってきちゃった…」

こんなセリフ言われていただかない男はいない。
でも邪魔なギブスがあるからしょうがなく彼女の
動きに体をまかせる。

「あ、ん……また大きく…」
「…美奈子ちゃんがこんなにエロかったなんて」
「…ルカが仕込んだんでしょ」

向き直ってしゃべりながらも手を止めない彼女が
ちょっとほっぺを膨らませて言った。
「まじでかわいい…」
「もう……ねぇ、ルカ」

彼女の言おうとしてることはわかってる。
もう我慢できないんだろ?
でも俺からは言ってやらない。

「何?」
「…わかってるくせに…いじわるっ」

そういって手の動きを早くする。
さすがにここまできたら俺も限界。
「ほら、おいで…俺動けないから」
390ルカバンビ2/2:2010/07/25(日) 19:12:34 ID:RHDiop6l
彼女は無言で役目を果たさないくらい蜜で湿った下着をはぎ取り、
自分の中にいきり立った男をゆっくりと飲み込んだ。

「ん…はぁ、ん……あん…」
「前戯もしてないのに、すっかり喰われちゃったな」
「はっ…ば、か……そんなこと言わないで」
「淫乱だなぁ…いつからそんなにエッチになったの?」
「あ…はぁ……ふ…い、淫乱、じゃない…もん…」

強がる彼女の前をはだけさせ、ぽよぽよと悩ましく揺れる
豊かな胸に噛みついた。
「あぁ!…ルカ…」
瞬間、彼女の締め付けが一層きつくなった。

「ほら、また締め付ける…そんなに俺のモノが気に入った?」
「…今日のルカ、ねちっこい…」
そんな生意気を言うんで下から突き上げてやった。
「ひゃっ、あ、…や…」
「や、じゃないだろ…はやくイきたいくせに」
「あ、はぁん……ルカ…あ…」

ぎゅうぎゅう締め付ける。
なんてかわいいんだ。

顔には出さないけど俺もそろそろ限界。
彼女のよくくびれた腰に手をあて、下から何度も何度も
突き上げた。

「やっ…あ!…あ、あ、…だめ…イっちゃ……」
「いいよ、イって…ここが好きなんだよね?」

彼女の弱い部分を徹底的に攻めた。
彼女が艶っぽい声で俺の名前を呼んでるのを聞いて
たまらず彼女を抱きよせ、勢いよくうねりついてくる
壺の中で己の欲望を吐き出した。
耳元で甲高い声が聞こえた。



繋がったままで、まだビクリと波打つのを感じながら
ふと我に返って記憶を思い返す。
ゴムつけてねぇ…
中にそのまま…
その考えを読み取ったかのように彼女は俺の腕の中で
もたれかかり、上目づかいで微笑んだ。
「…一応今日は大丈夫な日なの」
…狙ってたんだ、こいつ。
俺仕込み方間違えた?




以上入院中の個室での話でした!
イルカの黒さに染まっていくバンビです
安全日を狙って襲うなんて、なんて女だ…
みなさん、素敵なコンドーライフをww
391名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 19:30:25 ID:lUCGWXy3
GJGJ!!

小悪魔バンビもSっ気あるルカもおいしいです^q^
392設楽×バンビ12/12:2010/07/25(日) 20:09:52 ID:gedH00hl
GJ!
朴訥な嵐さんイイ!大型犬の表現にキュンキュンした!
ルカもいいなあ、やっぱりSルカはいいものです……!
393名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 20:17:45 ID:0KbrntxL
GJ!小悪魔バンビだ
394ニーナ×バンビ:2010/07/25(日) 20:34:46 ID:dIoc1Eu7
神文ばかりで、なぜかうどんしか食べれなくなったw
祭り二日で痩せた気がするww

ニーナ×バンビを置いていきます
主人公名は美奈子
ニーナ親友設定です
前スレで似たような話を見たかもしれませんが
ちょと納得いかなかったのでリメイクしました
(出来が良くなったわけではない)
395ニーナ×バンビ1:2010/07/25(日) 20:37:11 ID:dIoc1Eu7
思い出の詰まったはば学を、美奈子さんが旅立ち、
その一年後に俺も無事卒業。
それから三年ほど経ったけど、何もかも変わらず。
――変わらず!

俺は相変わらず、あの人に「親友」とかいう首輪を
付けられたままだ。




「えへへ、今度こそうまくいくと思うんだー」
そう言うと、彼女は喉を鳴らして、手にした缶ビールを飲んだ。

三週間ぶりに会った美奈子さんは、また綺麗になってる。
嫌な予感がしたら案の定、
ほぼ定番となった「好きな人ができました」宣言がキタコレ。

「そうだねー、うまくいくといいねー」
嫌味ったらしい口調になるのも仕方がない。
一体何度目だと思ってるんだ。

高校三年間、彼女はある男に一途に恋をしていた。
結局うまくいかなかったのだが。
――あの男は、美奈子さんの何が気に食わなかったのか。
頭もいいし、顔もいい、スタイルにセンスも抜群。
友達も多いときている。
ま、確かにちょっと天然気味で、
無意識に男を振り回す小悪魔ではあるけど。

ともかくあの三年間がどう影響したのか、
美奈子さんは卒業後、恋愛に臆病になった。
――そう、臆病になったのだと思う。
だから、想い人が次々に変わる。
深く知り合う前に、一方的に終わりにしてしまうのだ。

「どんな奴よ、今度は」
「ええとね、サークルの先輩。
法学部の四年生で、もう就職決まっててね…。」

頬をバラ色に染め、美奈子さんは見知らぬ男を美辞麗句で飾る。

「一人暮らしなんだって。
家に遊びにおいでって言われてるけど、行った方がいいかな?」
「……………。」

俺は無言で、テーブルに並んだツマミの皿に手を伸ばした。
不機嫌そうな俺に気づかったのか、美奈子さんが話題を変える。

「新名くんと同じだね、男の一人暮らし!」

そう、俺も大学進学と同時に家を出た。
自宅から通えないこともないが、
せっかくだから、一人暮らしを経験しておきたかったのだ。
大学が俺の部屋の近くにある美奈子さんも、
ちょくちょく遊びに来てくれる。

――男の部屋に、うら若き乙女が、だ。
俺がいかに馬鹿にされているか、否、
信頼されているか、分かるだろう?
396ニーナ×バンビ2:2010/07/25(日) 20:39:06 ID:dIoc1Eu7
「私も一人暮らしって憧れるなあ」
美奈子さんは物珍しそうに、きょろきょろと俺の部屋を見渡した。

「やめときなって。アンタは危なっかしいから」
「もう、年上に向かって!」
「あんれー?年上らしいこと、何かしてくれたっけ?」
「そういうこと言うなら、もうご飯作ってあげない」
「あ、ごめんごめん、許して!美奈子さんの唐揚げ、最高!」

おどけて見せると、美奈子さんがふふっと笑う。
――恋人同士のような、こんな明るい会話が、時々死ぬほどつらい。

「やっぱり、ちゃんとしたビールは美味しいねぇ。
うちは発泡酒ばっかりで、あまり飲ましてくれないし」
美奈子さんは目を細めて、缶のラベルを眺めている。

彼女が来る日は、必ず、彼女の好きな銘柄の酒を買っておくし、
いつもご飯を作ってくれるから、必要な食材を聞いて揃えておく。
少しも手間だと思ったことはない。
むしろ、幸せな――だけど、いつか必ず終わる、こんな日々。

「いつも私の話ばっかり聞いてもらってるね」
「なに、今更」
「新名くんは?カノジョ作らないの?」
「…………。」
「新名くん、かっこいいし、頭いいし、優しいし…。
モテるでしょ?」
「まあね」

謙遜もせず、言ってやる。
実際俺はモテるし、短期間付き合った女の子は
結構な数、いる。
だって、誕生日やクリスマスといったイベント時、
俺は絶対に美奈子さんを独占できない。
――トモダチだから。

その寂しさを埋めるために、違う女の子と遊ぶけど、
しかし美奈子さんに知られたら嫌だと思って、長続きしない。
本当にヘタレだ。

「なんで、カノジョ、できないのかなぁ?」
美奈子さんは首を傾げている。
本気で不思議なようだ。挙句、
「よし、お姉さんが相談に乗ってあげよう。たまには」
なんて言い出した。

この天然さんに相談に乗ってもらうくらいなら、
動物園のレッサーパンダにした方が
いくらかマシな回答を貰える気がする…。
397ニーナ×バンビ3:2010/07/25(日) 20:41:29 ID:dIoc1Eu7
「そうね、相談ね…。」

相談とか、話を聞いてもらうとか、
そういうのは嫌な思い出しかない。
高校での二年間、最愛の人から違う男への想いを
延々と聞かされたという、最悪な…。
思い出したら、むかついてきた。

「あのさ、スキンシップってどう思う?」
「え?」
「女の人って、何考えてるのかな?」
「?」
「男女の友情ってあると思う?」
「??」

思い付く限り、心をえぐられたあの日の質問を
口に出してみる。
当の美奈子さんはきょとんとしてるけど。
――いじめは、した方は忘れちゃうって本当なんだ。
いじめられた方は延々と覚えてるけど。

「キスってどう思う?」
「え?キス?そうだね、素敵なもの…かな?」

さすがに質問全てをスルーするのは悪いと思ったのか、
美奈子さんは慌てて食いついてきた。

「――したことあんの?」
「あ、あるよ!それくらい」

初耳だ。
胸がざわつくのが分かった。

誰とだよ。
俺の知らないところで、どこのバカとそんなことしやがった?

上書きしてやる。
そんな気持ちで、言ってみた。

「じゃあ、教えてもらおうかな?経験豊富なお姉さんに」
「え?…キスの仕方を?」
頷くと、美奈子さんはちょっと戸惑った顔をしながら、
瞳を閉じた。

仕方を教えてって言ったのに、すっかり受身なのが笑える。
だが、たかがキスに、心臓が痛いくらい鳴っている俺は、
もっと笑えた。

立ち上がり、椅子に腰掛けたままの美奈子さんの元へ近づく。
睫毛が長い。薄くメイクしているけど、肌は白くてつやつやだ。
そして、形の良い小さな唇――。

俺は息が荒くなるのを必死にこらえながら、
恐る恐る、唇を重ねた。
398ニーナ×バンビ4:2010/07/25(日) 20:43:12 ID:dIoc1Eu7
触れた途端、美奈子さんの体はびくっと震えた。
肩を抱きすくめ、より深く口付ける。
舌を入れると、体を引こうとしたから、
後ろ頭を抑えて許さなかった。
仕方なく美奈子さんはされるがままになっているけど、
舌の愛撫には答えてくれない。
というか、戸惑っているのが伝わってくる。

「――したことないんじゃん」
口を離してそう言うと、美奈子さんはうっと言葉を詰まらせた。

「やっぱり変?もう大学三年生なのに…。」
「さあ?」
「あんまり経験がないのも、引かれるよね…。」

俺としたら、そうだ。
ちょっと付き合うだけなんだから、後腐れなく、
遊び慣れてる子の方がいい。
だから素で、まあね、と言ってしまった。
美奈子さんがしゅんと頭をうなだれる。――しまった。

「いや、でも、無理することはないっしょ」
「…新名くん」

俺のフォローを遮り、
美奈子さんは真剣な様子で、とんでもないことを言い出した。

「して欲しいの」
「…何を」
「全部。恋人同士がするようなこと」
「ハァ?」

美奈子さんは俺の胸に拳をとんと乗せ、力説した。

「私、今度こそ、彼とちゃんとした恋人同士になりたいの!
だから…!
本番で怖くならないように、教えて欲しいの!」
「予行練習かよ…。」
「新名くんなら、安心できるから…。」

安心。

――ウルセー、殺すぞ。
俺じゃ無理だから、桜井兄あたりを連れてきて、
あのドスの効いた声ですごんでほしい。

でも。

「上等だ」
口をついたのは、別の決め台詞だった。

「え?」
「教えてあげるよ」

笑ってやった。
――どうせ他の男のものになるなら、
最初くらい俺が貰ってもいいんじゃないか、と。

俺、もう壊れてる。
399ニーナ×バンビ5:2010/07/25(日) 20:45:28 ID:dIoc1Eu7




シングルベットに横たわり、不安げな目で
俺を見上げているこの人を見ていると
不可解な気分になってくる。
まさか、こんな日がくるなんて、信じられなかった。

「まずは、裸にならないとね。――脱がしてあげようか?」
「じ、自分でする」

美奈子さんは起き上がると、おずおずとシャツを脱ぎ、
スカートのホックを外した。
ピンクの下着が可愛い。

「これ、は…もうちょっと後でいい?」
下着を指して聞く。
「いいよ」
俺もトランクス一枚になると、横になった美奈子さんに
ゆっくりと覆い被さった。

「新名、くん」
怯えたような声に、背中がぞくぞくする。

「だいじょーぶ。ゆっくりするし」
「うん…。」

それでも不安そうな彼女の、胸を隠すように置かれていた腕を取り、
シーツに置く。
美奈子さんは覚悟を決めたみたいに、
ぎゅっと目を閉じてしまった。
それを合図に、俺は彼女の体にキスの雨を降らす。

白い肌からは、甘い花の香りがした。

背中のホックを外し、乳房を覆う下着を外す。
その下から現れた胸は、大き過ぎず小さ過ぎず、形良い。

「うわー…。綺麗」
思わず感動していると、ぽかりと頭を叩かれた。
苦笑しつつ、小さな乳首を口に含む。

「やっ」
ころころと舌で転がすたび、
美奈子さんがとぎれとぎれの吐息を漏らす。
そこがすっかり硬くなると、俺は手を下に伸ばした。

「あ、そこ…は」
「いいから」
下着の上を縦にさすると、ほんのわずかだが湿り気を感じた。
更に上を探るように、指を動かす。
と、こりこりとした感触を見つけた。

「あ…っ」
さすがに反応が大きい。
なんどもそこを擦ってやるうちに、下着には染みが広がっていった。
400ニーナ×バンビ6:2010/07/25(日) 20:47:37 ID:dIoc1Eu7
「新名くん、そこ…ダメ…。」
「気持ちいいんだよね?」

最後に残っていた下着を取り去り、足を大きく開く。

「やっ…!」
「閉じたらダーメ」

俺は思わず彼女のそこを凝視してしまった。
愛しい人の隠された場所は、ぬるぬると光っている。
人差し指と中指で、直にクリトリスをさすってやると、
膣がぱくぱくといやらしく開いた。

ずっと焦がれていた。
――ずっと、そこに入り込んで、自分の印を撒き散らしたいと。

「や…ダメ…!」
閉じようとする足を、自分の体でブロックすると、
俺はもう片方の指を小さな入り口に差し入れた。

「ひ…っ!」
異物の侵入を拒むかのように、きゅうっと肉壁が締まる。
そのたび、俺は陰核を擦り上げた。

「はっああっ…!やだ、それ…!」
「すげ、びしょびしょ。キツイ。気持ちよさそー」
「ね、ねぇ!ほ、本当に世の中の人たちは、
こんなことしてるの!?」

不審そうに問われたが、俺は胸をはって答えた。

「もっとすごいことしてるよ。こんなの序の口」
「――新名くんも?」
「…………。」

俺は黙って、愛撫に没頭した。

「な、なんで…教えてくれな…!あっ、ああっ!」

俺の指をがっちりとくわえ込み、美奈子さんはイッた。

「はぁ…はぁ…っ」
「大丈夫?」

息を整えるのに必死な彼女の頭を撫でる。
「気持ち良かった?」

美奈子さんはこくんと素直に頷いた。――可愛い。
そろそろ俺も我慢ができなくなってきた。
ひょいとベッドの向こう側に体を伸ばすと、
サイドテーブルの引き出しの中からゴムを取り出す。
袋を破って、装着していると、
美奈子さんがぼんやりとそれを眺めているのに気付いた。

「…ちゃんと着けるから」
「…うん」

何か気乗りしない答えだ。
401ニーナ×バンビ7:2010/07/25(日) 20:50:24 ID:dIoc1Eu7
「どうしたの?やっぱり嫌になった?」
「ううん。慣れてるなあ、って思って」
「…さあね」

どう答えたらいいのか分からないから、適当に誤魔化す。
美奈子さんはなぜか機嫌が悪い。
俺はとりあえずそれについては無視し、
彼女の秘裂にペニスをあてがった。

「力、抜いててね…。」
「う、うん…。」

俺がゆっくりと挿入すると、
美奈子さんはぎゅっと枕を握り締めた。

「…あ。気持ちいい…。」
ゴムを通しても、狭い壁と絡みつく蜜を
十分に感じ取ることができる。
なにより、ずっと好きだった女性と
ひとつになれたという感動で、胸がいっぱいになった。

「ん、う…くぅ…っ」
だが俺の下で、美奈子さんは苦しそうな表情をしている。

「…痛い?」
「少し…。」

本当はすごく痛いのだろう。
十分慣らしたつもりだったが、彼女の内側はとても狭い。
そこを俺の猛ったペニスが蹂躙しているのだ。
つらいに違いない。

「すぐ、終わる…から…っ」
乱暴にならないよう心がけるが、あまりの快感に、
どうしても腰の動きが性急になる。

――可哀想な美奈子さん。
男を知らな過ぎるから、
俺なんかに大切な処女を捧げる羽目になった。
しかも痛いばかりで、気持ち良くなんかないだろう。


「ね…、好きな男の名前…、なんていうの」
「え…?」
「そいつの名前、呼びなよ。少しは楽に…なるかも…。」

せめてもの罪滅し。

だが美奈子さんは、首を横に振るだけだった。
代わりに、

「――新名、くん」
俺の首に手を回し、優しい声で、俺の名を呼んだ。

「…っ!」
――泣きそうだ。

呼ばないで。
そんな声で、俺の名前を呼ばないで。
体が離れた後に、立ち直れなくなる。
402ニーナ×バンビ8(終):2010/07/25(日) 20:55:12 ID:dIoc1Eu7
「そろそろイクね。…少しだけ我慢して」
彼女のすんなりとした足を抱え、腰を浮かせると、
俺は更に深く浸入した。

「は…っあ…!」
奥を貫くたびに、美奈子さんの中がぐっと締まる。
とうとう限界を迎え、俺は自身を開放した。

「は…あ…。」
呆れるほど大量の精液が出ている感触がする…。
とてつもなく気持ちがいい。
俺はぱたりと美奈子さんに倒れかかると、
彼女の胸に顔を埋めながら、
好きだ、と、誰にも聞こえないくらいの声でつぶやいた。



それから三週間後、美奈子さんは
また俺の部屋にいるのだった。

「例の彼氏はどうなったの?」
枝豆を口に放り込みながら、俺は尋ねた。
最近凝っているとかで、
今日の彼女のお手製おつまみは生春巻きだ。

「ぐずぐずしてたら、他の子に取られちゃいました」
あっけらかんと言い放ち、
美奈子さんはいつもの銘柄のビールを
美味しそうにぐびぐび飲む。

「あっそ」
俺はため息を吐いた。

あの俺のナイーブな悩みや後悔は、
一体なんだったんだ…。
でもまた彼女が俺の元に戻ってきてくれて、
ものすごく嬉しい、とか。

あーーーーーー。
大絶叫したい気分だ。

「どうしたの?」
酔いのせいで上機嫌の美奈子さんは、
そんな俺を楽しそうに眺めている。

「別に」
「ふふっ」

二本目のビールを取りに、冷蔵庫へ向かう後ろ姿に、
俺はぼそっとつぶやいた。

「アンタ、彼氏作る気ねーだろ」

美奈子さんはくるっと振り返ると、にやりと笑った。

おわり

お目汚し失礼しました
バンビも実はニーナが好きってところが分かっていただけると嬉しい
403名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 20:57:11 ID:lUCGWXy3
いい……!!この二人の関係すごくいいな…!

張り付きで見てしまった、神よありがとう
404名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:00:21 ID:dIoc1Eu7
上でニーナ×バンビを投下したものだが
最初にオリジナル設定(卒業から三年後)ってのを
書いておくべきでした
本当にごめんなさいorz
では床をローリングする仕事に戻ります
405名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:02:01 ID:frshL9Cb
やっぱり親友ニーナ凄くいいなあ!
小悪魔はいったバンビも可愛すぎる

神の後でなんですが、初投下させてください。

嵐さん×バンビ
卒業後、外出イベントハロゲン配置改善要求の後日談です
バンビ軽めのコスプレあり
バンビの名前=小波みなこ
406名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:03:43 ID:0KbrntxL
>>402
GJ!オチに吹いたw小悪魔すぎるだろバンビさん
407嵐×バンビ(彼と彼の柔道着)1:2010/07/25(日) 21:04:24 ID:frshL9Cb
彼女…小波みなこは酷く動揺していた。
大学の講義もない土曜日の午後、愛しい恋人の部屋で部屋の主の帰りを待っている。
その恋人である不二山嵐は、みなこのために居間に飲み物を取りに行ってくれている。
通常であれば何処にも動揺する要素のない状況である。そう、通常なら。
みなこの目線はこの部屋における「通常」ではない箇所一点に注がれている。
そこには柔道着らしき衣類を派手に乱れさせ、媚びた表情をした女性が表紙の雑誌が、あろうことか堂々と机の下に放置されていた。
ご丁寧にピンクの文字で直接的に情欲を煽るコピーがついたそれは、一目でいかがわしい雑誌であることが分かる仕様である。

(な…何コレ!?嵐君がこんなの持ってるなんて…!いや、こういうの男の子なら当たり前なんだろうけどでも…)
健全な大学一年生の男子なら、エロ本の一冊や二冊持っていても不思議ではないこと位みなこも理解している。
それ故エロ本所持自体には怒りや悲しみはそれほど無い。だが。しかし。そうではなく。
(せ、せめて人目のつかない所に隠しておいてよ…!)
そう、それがせめてものマナーではないか。まして今日は自分がここに来ることを分かっていたはずなのに。
そんなことをグルグルとした脳内で考えていると、不意にガチャリと扉が開いた。

「おう、待たせたな。水出しの煎茶と、オフクロが水羊羹用意していってくれてたからそれを…って、どうした?」
みなこの様子がおかしなことにいち早く気付いた嵐が顔を覗き込むようにかがむ。
「や、何でもないって!ほら今日暑いから、ちょっとボーッとしちゃって!!」
「…?そうか。ま、それならこれ、丁度いいな」
早く水羊羹食おうぜ、と部屋の中央に設置された小ぶりなちゃぶ台にお盆をおろす。ドカリと床に座る嵐に続いて、みなこもおずおずと腰をおろした。
408嵐×バンビ(彼と彼の柔道着)2:2010/07/25(日) 21:06:13 ID:frshL9Cb
「あ、さっぱりして美味しいね」
「だろ?夏はこれいいよな」
さくさくさくと三口ほどで水羊羹を平らげた嵐は冷えた煎茶を一気に喉に流し込む。
その様子を微笑ましく見ていたみなこであったが、どうしても件の雑誌が気になってしまう。
みなこの座る位置からも視界に捉えることができるそれを、ついチラチラと横目で見てしまっていた。
「なあ。お前やっぱ今日変だ」
「えっ!ど、どこかおかしい?」
「おかしい。だってお前いつもは俺の目じっと見て喋るのに、今日は余所見してばっかだ」
俺、何かお前に悪いことしたか?そんなことを呟きながら心配そうに身を乗り出してくる嵐に、みなこは核心を告げるべく口を開いた。
「あの、ね…その、机の、下の、雑誌…なんだけど」
しどろもどろを体現しましたといようなみなこの言葉に、嵐は背後の机を振り返る。
「ん?ああ、これか。新名のとこのコンビニで間違えて買ったやつ。ほら、改善要求してた時お前見てただろ」
「あっ!!あの時の!」
みなこの脳裏に、悪質クレーマーに捕まって憔悴したかのようなかつての後輩の姿がよぎる。しかし、それはともかくとして。
「…これを、柔道の本と間違えたの…?」
「ああ」
きっぱりと言い切られ、がくりとみなこがうな垂れた。新名君ごめん、と何故か自分が謝罪したい気持ちになる。
「それは分かったんだけど、あのね、これ、たぶんその…エッチな雑誌でしょ?」
「そうみてーだな」
「そういうのを…こう、堂々と置いておくのはどうかと思うの。ほら、私とかお母様とかの目に触れるかもしれないわけで…」
ここでようやくみなこの言わんとしている事に気付いた嵐は、ああ、と目を見開いた。
「そっか。そーだよな。女がこういうの見ちまうのはやっぱ嫌だよな。昨日本棚整理したら入れるところなくなっちまって…悪い」
本棚に並べてたのもどうかと思います!と叫びそうになるのをグッとこらえたみなこは、ただ「うん、ごめんね」と頷いた。
それでこの件については決着が付いた筈であったのに。
409嵐×バンビ(彼と彼の柔道着)3:2010/07/25(日) 21:07:43 ID:frshL9Cb
「そういや、お前が柔道着着たとこって見た事ねーかも」
雑誌に視線を落としつつポツンと嵐が呟いた。
「見たい。みなこが柔道着着たとこ。丁度洗濯終わったのがあるから、ちょっと着てみろよ」
そう言うやいなや、衣装ケースから自分の柔道着を取り出そうとする嵐に、再びみなこの脳内がかき回される。
「やっ!待って!私マネージャーだし、着るのおかしいから!」
「おかしかねーだろ。試しに着てみろ、何事も経験だ。洗面所の場所分かるよな?ほら」
半ば強引に柔道着一式を押し付けられ、もはやみなこには抵抗する術がなかった。そのままよろよろと洗面所に向かう。
そこで初めて、自分が今日シャツワンピースを着ていることに気付く。試しにワンピースを捲り上げ、柔道着の下を着てみると
ウエストはぶかぶかでいまにもずり落ちそうだった。
さすがにこれで嵐の前に出るのはどうかと思い、少しの迷いの末みなこはワンピースの上から柔道着を羽織り、帯を縛るだけの状態で洗面所を後にした。
「お待たせしました…」
「おう…ってなんだそれ、ちゃんと着て来い」
あからさまに納得してませんという顔で嵐が答える。
「でも私今日ワンピースだし、試しに下穿いてみたけど凄いぶかぶかで」
「そんなの抑えてれば問題ねーから。いいからちゃんと着ろ」
再び洗面所に強制送還させられたみなこは腹を括ったのかヤケを起こしたのか、ワンピースを脱いで下着をつけただけの素肌に直接柔道着を着付けた。
畳んだワンピースを手に、部屋に戻る。

「なんだ、似合うじゃん。サマになってる」
ぶかぶかの柔道着をなんとか帯と手で押さえ、辛うじてそれらしくなったみなこを嵐が嬉しそうに眺める。
みなことしても褒められて悪い気はしないらしく、照れくさそうな笑みを向けている。
「そうかな…?強そう?もう貴様などには負けん!なんて、ふふっ」
「ぷっ…強そうだな。つーか誰だそれ」
芝居がかったセリフを言い型をとるみなこに、嵐が軽く吹き出す。
「では、行くぞ、覚悟しろ!」
「え、ちょっと待って!うわ、きゃあ!」
「っあぶねえ!…っ!!」
一気に距離を詰めた嵐に対応しきれず、みなこがつんのめる。嵐は反射的にみなこの襟首と腰を掴んで転倒を防いだが、その目は胸元に釘付けになっている。
柔道着の前が派手に肌蹴て、ブラに包まれた胸がむき出しになっていた。
410嵐×バンビ(彼と彼の柔道着)4:2010/07/25(日) 21:09:17 ID:frshL9Cb
「わ、ちょっと!嵐君!!」
露骨に自分の胸を凝視している恋人に、みなこは真っ赤になって抗議の声を上げた。
なんとか身をよじって視線を外そうとするが、がっちりと体を押さえ込まれてそれがかなわない。
「…ああ、こういうことか。ようやく理解できたな」
「な、なにが…?」
「あれ」
振り返り顎で指した先には、件の雑誌。
「あれ見たときは別になんとも思わなかったんだけど。柔道着肌蹴たくらい別に。でも…」
「…でも?」
「お前のだと、なんかクる。つーか、すげえそそる」
「!!…や、ちょっと待って!」
変なスイッチが入ったことを察知したみなこが、抵抗しようと両腕を突っ張るが、嵐はそれを片手で簡単にまとめ上げてしまう。
チロリを唇を舐めて、嵐の舌が口内に侵入してきた。逃げる舌を執拗に追い回し、強引に絡めとる。
ぴちゃり、と湿った音が妙に大きく聞こえる。しばらく好き勝手に口内を徘徊した舌がゆっくり抜き取られ、最後に軽く下唇を吸われた。
「…ふ、あ。」
「…みなこ」
そのまま横にずれた唇が、頬から耳をつたい首筋に降りていく。
両腕の戒めを解いた嵐の掌が、胸の柔らかさを確かめるようにやわやわと動く。同時に首筋にあてがっていた唇で紅い跡を残す。
「ま、待って。お願い、これ脱がして」
「今日は随分大胆だな」
「…っ!そうじゃなくてっ!」
「じゃ、なんだ?」
「だから…これは嵐君が柔道するときに着る大事なもので…その、だから、それを着たままするのは、良くないっていうか…」
しどろもどろに伝えられる言葉に、嵐が目を丸くする。しばらくの沈黙の後、押し黙ったままみなこの柔道着を脱がしにかかった嵐は
嬉しくて仕方ないという感じの笑みを浮かべている。
「あ、嵐君、なんで笑ってるの?」
「お前凄いな」
「へ?」
「ん。わからなくていい。俺がわかってるから」
柔道着と下着を一気に脱がし、みなこを横抱きにする。
ロフトベッドの梯子に足をかけてみなこをベッドに下ろすと、自らのTシャツを脱ぎ捨ててみなこの上に覆いかぶさった。
411嵐×バンビ(彼と彼の柔道着)5:2010/07/25(日) 21:11:13 ID:frshL9Cb
「ひゃ…んっ」
親指の腹でくるくると胸の頂を弄ばれ、背筋に電気が走る。
びくりと浮いた腰を空いた方の手でがっちりと支えられ、みなこの体が逃げ場を失う。
指での刺激をやめないまま、乳房の形を確かめるようにゆっくりと舌を這わせた。
「なんか、ちょっと大きくなってねーか?胸」
「そっ…んなことないっ…どうせ小さめで…やぁんっ」
「ぜってー大きくなってる。触られると大きくなるって本当なんだな」
感心したように一人ごちつつも、胸への愛撫は止まらない。
舌と指をフルに使って先端を責められ続け、みなこは嬌声を抑えられなくなっている。
「あっ…や、もう、ひゃぁあ」
「声、すげー可愛い」
「そういうこと言わなくてい…やぁんっ!!」
一瞬だけ、嵐の右手がみなこの秘部に触れた。瞬間、大きくみなこの体が跳ねる。
「ん?どうした?」
例の、悪い笑い方をした嵐がみなこを翻弄する。
「…なんでもない…やっ、は、あぁぁっ」
足首を掴んで開かせた嵐が、みなこの中心に顔を埋めた。そのまま敏感な花芯に唇を寄せると、一気に吸い上げる。
「ひゃ、あぁっ、そんなのいきなり…んんっ」
「俺には『なんでもない』ようには見えねーんだけど。すげえ濡れてる。胸いじっただけでこんな」
「っやだぁっ…」
「『いや』なようにも見えねーな。…ほら」
人差し指で強く花芯を擦りあげつつ、時折焦らすように舌先でつつかれる。恥ずかしくて堪らないのにもっとしてほしくて腰が揺れる。
「あああっ、ひあっやっぁぁ…」
「なあ、指と舌とどっちがイイ?」
「や…もうわかんな…っ」
「それはどっちもイイってことか?」
股の間から嵐がみなこの顔を覗き込んでくる。思わずコクコクと頷くと、薄く笑った嵐が再び顔を埋めた。
412嵐×バンビ(彼と彼の柔道着)6:2010/07/25(日) 21:12:40 ID:frshL9Cb
「もう、欲しそうなんだけど…どうする?先に一度イクか?」
「…っ!今日嵐君意地悪だ、よ…」
「…?そうか?つーか選べないなら俺が選ぶぞ」
「え、あ、ひゃぁぁんっ!あっあっやあぁっ!」
蜜であふれかえったみなこの中に指を埋めると、激しくそれをピストンする。
同時に花芯にしゃぶりつくと、音を立てて吸い上げる。
どうやら彼は『先に一度イかせる』方を選択したらしい。
「あっやっ、も…」
「いいぞ、ほら」
弱いところを重点的に擦り上げられ、そのままみなこは何度か体を震わせた後、高みに達した。

ぼうっと視界にもやがかかったような状態の中、嵐がベルトを外す音だけが響く。
枕の下から何かを取り出してごそごそと動くのを見て、彼が自身の準備をしているのだろうとぼんやり考える。
「…いくぞ」
言い終わらないうちに、正面から嵐が侵入してくる。
もう何度も体を合わせてはいるが、この瞬間だけはどうにも慣れない。
圧倒的な質量の圧迫感に大きく息を吐くと、そっと瞼に唇が落とされた。それを合図に嵐が動き出す。
「っ!あああっ!」
「…きっつ…!」
既に一度達しているみなこの体が再び熱を帯びる。どうしようもない位締め付けてくるそれに負けじと、嵐も激しく突き上げる。
ぱちゅん、という体のぶつかりあう音が変にリアルだ。
「すごっ…お前ん中、やばい」
もはやみなこを気遣う余裕がなくなった嵐が、ひたすらに奥を目指して進んでくる。
ほとんど無茶苦茶に腰を動かしているような状況が、かえって二人の熱を高めているらしい。必死にしがみつくみなこの腕に力がこもった。
「あっあっ、また、私っダメっ…」
「ああ、俺も、もう…」
そのまま大きく二、三度突き上げると、二人は同時に絶頂に達した。


「勿体ねえことした」
コトが終わり、後始末をしている嵐が心底残念そうに言い放った。何事か、とみなこが首だけで振り返る。
「もっと長くしたかったのに、お前ん中凄すぎて、あんま持たなかったから、今日」
「なっ…!」
「やっぱもうちょっと持久力つけないとな」
いやいや充分ですから!私を殺す気ですか!というみなこの叫びは、喉の奥にひっかかってそのまま飲み込まれた。
ふとロフトベッドから下を伺うと、先ほど脱がされた柔道着が丸まって落ちているのが見えた。
この体の疲れが癒えたら、まずはあの柔道着を丁寧に畳んであげよう。
そんなことを思いながら、みなこは幸福と疲労の中眠りに落ちた。

413405:2010/07/25(日) 21:15:31 ID:frshL9Cb
以上です。初投下なんで至らぬところがあったらごめんなさい
GS1からここちょくちょく見てるけど、本当に神が多くてわっふるするw
414名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:19:45 ID:Lw+oZgpX
職人さんGJ!!
最後のさりげないバンビの気配りがパラの高さを匂わせる!!
415名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:23:51 ID:eFanSMO4
>405
イイ!バンビ!いいよ!いいよ!
「もう貴様などには負けん!」に萌えたw
416名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:24:59 ID:nX6+Ps5R
はげちらかした、どうしてくれる
理想の嵐さんとバンビすぐる…! もう辛抱たまらん…!
417名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:27:20 ID:gedH00hl
GJGJ!
ニーナ不憫すぎてディスプレイの前で叫んだわ!かわいいー
そして嵐さんもイイヨイイヨーエロ本に対する反応がおもしろおかしい!!
418名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:29:40 ID:FZ9pZz3i
昨夜からの短時間で神が大量降臨されておる…!
漏れなくどのキャラも美味しすぎて軽く死ねるわ

>>407
GJ!これ嵐さんもだけど気配り最高バンビがめっちゃ可愛いわー
419名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:31:33 ID:YMeF57F/
>>402
バンビの焦らしプレイですね!極ウマでした!!
420名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:43:09 ID:5MGRQ9Vh
なんだここは!神しかいないのか!?
もう最高です本当にありがとう職人様たち…!
421イルトカバンビ3P:2010/07/25(日) 21:49:18 ID:nX6+Ps5R
神の中、乱入します
イルトラバンビで3P、投下しやす
・修学旅行でカニ食いに行って、お座敷でGO
・挿入はなしでパイズリ&素股
・イルカがひどい+病んでるっぽく見えるかもしれない、そしてトラ兄がヘタレっぽく見えるかも
 ちょっと話の雰囲気重いかもしれない
・な が い
・バンビの名前は「美奈子」 イルカ→ルカ トラ兄→コウくん呼び
前回(ニーナ実況)投稿したとき、文の長さがバラバラでよみづれぇwと思ったので
決まったところで自主改行してます。逆に文字ぎゅうぎゅう詰めで読みづらかったらごめん。
422イルトカバンビ3P(1/11:2010/07/25(日) 21:50:13 ID:nX6+Ps5R
 滞在先のホテルから徒歩で数十分。地元の人から情報収集して見つけ
出した穴場の料理屋で、三人は満腹感に揃ってため息をついていた。
「すごいね、ここ。安いのに量いっぱいだし、雰囲気いいし」
「おお、客もあんまいねぇみてぇだし……予約もしてないのに座敷にい
れてくれんだから、サービスいいよな」
「うん、本当。正解。やっぱ表通りの店より、こういうちょっと道外れ
たとこの店のがいいね」
 しばらく、穏やかに会話を続けた。店の人もいちいち様子を伺いに来
なくて気が楽だった。二階建ての店の二階の個室。座敷。閉鎖されてい
るような環境に全員が満足していた。
「――ところでさ」
 唐突に琉夏が口を開く。
「三人で、エッチしようよ」

「もうお前は悪い子なんだから、今更いい子ちゃんぶらなくていいんだよ」
「何、言ってるの? いい子ちゃんとか、そういう問題じゃないでしょ!」
 美奈子は先ほどから強請ってくる琉夏に苛立ちと戸惑いを露わにした。
どうして琉夏がそんなことを言い出したのか、全く理解できない。美奈子は
そんな経験は全く無かったし、琉夏にそういった発言をされるとは、
まるで考えたことがなかった。
 冗談にしては、しつこい。本気だと思うには、美奈子にとってはあまりに
恐ろしすぎて考えられなかった。
「違わない、今だってさ……勝手にホテル抜け出して俺たちとカニ食って、
帰ってバレたら怒られるだろう?」
 琉夏はふわりと、柔らかく笑った。
「怒られるようなこと、もうしてんじゃん。どうせだったら、怒られても
得したって思うくらい、悪いこと、しよ?」
「何が違わない、だ。全然違うだろ。いい加減にしろ、オラ、帰んぞ」
 すかさず、琥一が琉夏と美奈子の間に入り込んだ。琥一が琉夏を見下
ろしても、普段からその身長差に慣れている琉夏は全く怯んでおらず、
ひょうひょうとしていた。
 なぜ琉夏がこんなことを言い出したのかはまるで分からなかった。
「違わないよ。傍から見たら、俺らが勝手にカニ食いに行っただけにしか
思わないんだろうからさ。違わないだろ」
「そんなの、私、わかんないよ……」
「……美奈子、こいつ置いて帰るぞ。一人でオナってろ、このバカ」
 戸惑う美奈子の手を琥一がぎりぎりと握り締めた。痛みに反射的に眉
をしかめた美奈子を琉夏がじっとりとした目で見ていた。
「コウ、美奈子が痛がってる」
「……ッ」
 琥一は一瞬手を放すと、すぐにまた手首を掴んで、美奈子を引っ張った。
「お前がやろうとしてることは、これと比べ物になんねーくれぇ、美奈子を
傷つけるって、分かってんのか!? アァッ?」
 行くぞ、と小さく呟くと、琥一は足早に美奈子を連れて座敷をでようと、
琉夏に背を向けた。
「……分かってるよ。でも、それに怖がってたらもう何も変わらないだろ。
俺達、いつまでかくれんぼしてたらいいんだ?」
「る、ルカ?」
「お互いの気持ち隠しあって、わざと分かりやすいような所に隠したり
してさ」
 美奈子は琥一の手から力が抜けるのを感じていた。同時に、震えてい
ることも。
423イルトカバンビ3P(2/11:2010/07/25(日) 21:50:51 ID:nX6+Ps5R
 美奈子も琥一も、ぽつぽつと喋る琉夏の顔を見れないでいた。ひたす
らに足元の畳を見つめていた。
「でも、見つけてもらえない。おいてけぼりで、ずうっと……ずっとだ」
 視界の端に琉夏の裸足が見えた。近づいてこられている。美奈子は分
かっていても逃げられなくて、それは琥一は一緒だった。きゅ、と美奈
子が琥一の手に力をこめると、琥一の手の震えが止まった。
「そうなったら、もう、隠れてる方から捜しに行かなきゃ、かくれんぼ
は終わらないんだ。俺はもう、かくれんぼは嫌だ。いやだ」
 昔、三人で遊ぶときの遊びはもっぱらかくれんぼだった。いつも琥一
が鬼になって、琉夏と美奈子は一緒に笑いながら、どこに隠れようか、
捜す琥一の姿を見ながら気付いてないねとか、いちいち小さなことでも
なんでも笑っていた。
 しかし、琉夏が言うかくれんぼとはそれとは違うだろう。琉夏は隠れ
る役。琥一はこのかくれんぼでは鬼じゃない。手の平に感じる琥一の動
揺と、ぐっと息を漏らす姿。こんな怯える鬼はいない。だとしたら、鬼
は美奈子だ。
「ルカ、止めろ」
 頼むから、と琥一が言ったような気が、美奈子にはした。
「ねぇ、今日は俺が鬼になってあげる。二人は隠れてていい。俺が、俺
が捜すから」
「……わ、わかんない。私、わからないよ……」
 かくれんぼの鬼をしていた二人は迫ってくる琉夏に揃って後ずさりした。
「わかんなくていい。コウが嫌でもいい。俺が鬼だから」
「ルカ!」
 琥一と美奈子は同時に、ようやく顔を上げて琉夏を見たが、琉夏の顔は
見えなかった。
 琉夏は美奈子を挟んで、琥一の腰まで手を伸ばし、二人をまとめて抱
きしめていた。美奈子の髪に頭をうずめて、美奈子からは琉夏のひどく
白い首筋しか見えなかった。
 急速に美奈子の心臓が激しく動き出し、体中の血が体内で巡りまわる
感覚がした。頭が正常に働かなくなってきている。
 琉夏を抱きしめ返したい、そんな欲求が湧き上がってきた。隣の琥一
の吐息が上から降ってくるのにも体がむずついた。
 でも、それは望んでいることではない。琉夏が嫌だとか、琥一が嫌い
とか、二人が嫌というのとはではなく。
「……ッ、わたし、わからない、の……! わからないのに、こんなの、
 いやだよ」
 二人のことは好きだ。大好きだ。それが恋愛感情かどうかは分からな
いけれど、限りなく近いところにあるとは自覚している。
「大丈夫。……俺は、分かってるから。俺はお前のこと、好きだから」
「っ、ルカ!」
「コウも、だろ。大丈夫、俺もコウも、お前のことが大好きなんだ。
 だから大丈夫」
「わ、わたし、私は……」
 ふと、琥一の手が美奈子から離れた。それにつられて、美奈子が琥一
を見上げると、琥一はひどく辛そうな顔をしていた。
「……俺も、好きだ。お前が……」
 搾り出された声はひどく擦れていて、聞き取りにくいが、美奈子には
やけにはっきりと耳に残った。
「だから、ひどいことはしたくねえ。傷つけたくもねぇ……だけどな」
 長い腕が美奈子に伸びた。
「もう、ダメだ」
 ぐっと強く、腰を抱かれ、美奈子は小さく声を上げる。腰を抱く力強さの
せいだろうか、何かが壊れた気がした。
「……美奈子を壊すことだけは、しないから……」
 琉夏が、美奈子の髪を一房を手に取り、口付けた。感覚がないはずの
そこが、ひどくむず痒い。美奈子はこの時、ようやく琉夏の顔が見れた。
琉夏は穏やかな笑みを浮かべていた。
424イルトカバンビ3P(3/11:2010/07/25(日) 21:51:18 ID:nX6+Ps5R
 後ろから琉夏に抱きしめられ、横から琥一に腰を支えられている美奈子は
身動きができなかった。
「……中には入れねぇ、キスも無しだ、いいな」
 真っ先に琥一はそう言った。美奈子は思わず目を見開いた。有無を
言わさず、純潔は奪われるのだと思っていた。
「うん、美奈子は、大事にするから」
「……本当に?」
 自分で思う以上に、二人は優しかった。琉夏のあの切羽詰った雰囲気
から、美奈子は本能的に犯されると怯えていたのにだ。
「コウがいなかったら、絶対に美奈子の全部、壊しちゃうよ。俺。だから……
 コウがいてくれて、よかった」
 ひしと美奈子を抱く力が強まった。
「……俺をストッパーに使うんじゃねえ」
「俺一人じゃ美奈子は抱けない、抱く前に壊しちゃうから。美奈子を
美奈子のままで抱くにはコウがいないと」
 琉夏は薄く笑った。琉夏の発言に不思議と美奈子は恐怖感は感じなかった。
 琉夏から伝わる心音は激しい。そのせいかもしれない。
「美奈子、大好きだ」
 背中から手を回して、琉夏は美奈子の胸を撫でる。くすぐったい。
 琥一の方は腰にあてがっていた手を放すと、美奈子の頬にそっと触れた。
「参った、どうすりゃ傷つけないように触れられるのか、わかんねえ」
「……コウくん」
「どこに触れても、お前、すぐ壊れちまいそうだ」
「コウは優しいから、壊すなんて有り得ないって」
 だからもっと、思い切って触れとでも言うように、琉夏は美奈子の服を
捲り上げて、琥一に美奈子の体を晒した。
 少し大きめのTシャツの下には、豊満な胸と薄い腹が隠されていた。胸を
覆うブラジャーは清潔感が溢れていて、控えめな白のフリルが可愛らしい。
 呆然としながらも美奈子が琥一を見上げると、琥一も驚いたような顔
をして美奈子の胸を見ていて、美奈子は羞恥で赤くなった。
「やっ、いきなり……!」
「ねえ、美奈子。美奈子は立ったままがいい? それとも座りたい? 
寝転がる?」
 美奈子の抗議の声は無視して、琉夏は鮮やかに笑った。
「まあ、このままでいいか」
「あっ!」
 琉夏の手がブラジャーの上から美奈子の胸に触れた。先ほどまでもシャツの
上から撫でられていたが、その薄布一枚が無くなっただけで比べ物にならない、
刺激が走る。
 戸惑う美奈子を余所に、もう片方の胸に琥一の手が伸びた。琉夏より
も大きな手の平に胸が包み込まれる。
「……意外と、でけぇんだな」
 琉夏の手からは胸がこぼれるが、琥一の手にはちょうどいいほどのサイズの
胸を二人から同時に揉まれる。手の大きさや、二人の手のクセから
生まれる違う刺激が同時に美奈子を襲っていた。
「やっ、そんな……そんなこと……」
「そんなことあるだろ。コウの手にちょうどいいなら、巨乳だって」
「はずかし……」
 美奈子の呟きを無視するかのように、男の二つの手は美奈子の胸を
好きなように揉んだ。ブラジャーの生地で擦り上げるかのようにしたり、
胸と胸を寄せ上げたりとされる度に美奈子は小さく声を漏らし続けた。
425イルトカバンビ3P(4/11:2010/07/25(日) 21:51:47 ID:nX6+Ps5R
「ぁあ……っ」
 ブラジャーをつけたまま揉まれている内に、ブラジャーがずれて、
ふるりと揺れながら胸が曝け出される。
 後ろにいる琉夏はそれの様を美奈子の頭上から見ていて、ひゅうと軽
く口笛を吹いた。
「コウから見たらエロいかもしれないけどさ、俺が見えなくなるから
ブラ外すね」
「おう」
 琉夏がブラのホックを外して、琥一がTシャツごとブラジャーを剥ぎ取った。
自分の衣服が放り投げられるのを美奈子は羞恥心に震えながら
見ていた。
「すごい、きれい」
「……ああ」
 酔いしれた声で二人が美奈子に囁いた。
「あ、あんまり見ないで……」
 隠そうとする美奈子の両腕を、琉夏が素早い動きで捉えて、上に上げ
させる。
 明るい電光の下、覆い隠すものは何もなく胸を晒されている。美奈子
がどんなに腕を動かそうとしても琉夏はそれを許してくれなかった。
「いい眺めだ、な」
「コウくん……! ルカっ」
 引き寄せられるように琥一が美奈子の胸にしゃぶりついた。赤い舌で
淡い桃色の尖りをいじられると、美奈子は腰をくねらせた。
「あぁん!」
「やばい……かわいい、美奈子……」
「やっ、あっ、あぁん!」
 美奈子の両腕を掴んでいる琉夏は、手が使えない代わりに美奈子の耳
を舐めた。ざらりとした感覚に電流が走る。美奈子の反応に気をよくしたのか、
琉夏は耳たぶを甘噛みしたり、うなじに口付けたりと繰り返した。
 その間も琥一は舌で美奈子の乳首を弄んでいて、その内、手を伸ばして、
片方の胸にも触れる。揉んだり、先端を摘み上げたりと刺激に強弱を
つけられながら責められて、美奈子は声にならないような声しか出せなかった。
「やっあ……んっ、あっ、ぁあっ」
「もっと……声出せ……」
 琥一が胸を少しきつく噛むと、美奈子はのけぞって快感をそらそうとする。
だが、後ろには琉夏がいて、のけぞった隙に首の皮が薄い所を舌で
なぞられて悲鳴を上げた。
「お座敷……なんだよ、おきゃくさん、ほかにも……」
 仕切られているのは薄いふすまでのみだ。声を上げれば遮るものは何もないと
美奈子は抗議したが、琉夏も琥一も首を横に振った。
「聞いてみろよ、ほら。俺達は隣の部屋の音、何も聞えない。……だろ?」
「案外、誰も客いねぇんじゃねぇか?」
「だから大丈夫。声、もっと出して……?」
 琉夏は囁くと同時にまた耳を噛む。掴んだ美奈子の腕を緩めようとは
全くしない。
 感じる度に体が跳ねて、白い胸が揺れてもそれを隠すことができず、
琥一に全て見られる。美奈子は恥ずかしくてたまらなかった。
 もうすでに堅く立ち上がった乳首は何もされなくても、常に微弱の電
流が流れているような状態で、琥一の視線を浴びるだけで美奈子の体は
ひくひくと震えた。
「コウ、俺も、胸触りたいから変わろう」
 はい、腕。と美奈子の頭上で、美奈子の意見など聞かないまま、琉夏
から琥一へと美奈子の腕が渡された。
 今まで後ろにいた琉夏が、美奈子の体の横に張り付く。
426イルトカバンビ3P(5/11):2010/07/25(日) 21:52:26 ID:nX6+Ps5R
「美奈子、すっごい色っぽい」
「……ッ、ふぁ……」
 くりくりと胸の先端を中に押し込まれる。琥一とは違う新しい刺激に
また美奈子は腰をくねる。
 琉夏は右の胸は中心を攻め立てるが、左の方はあえて中心を避けて、
下から揉み上げたり、緩い刺激を繰り返した。
「胸って結構重たいんだね。お前、肩凝らないの?」
「ばっ、ばかっ」
 美奈子が真っ赤になっていると、琥一が美奈子の腕を片手でまとめ上
げていた。大きい手には、美奈子の細い手首くらい余裕でまとめられる
らしい。
「本当だ、重てぇ」
 琥一も美奈子の胸を持ち上げた。二人がにやつく顔を見ながら、美奈子は
ぐっと唇を噛み締めた。
「……もうっ……」
「今の、かわいい。キタ。もっかい」
「もうっ、やらない!」
「……かわいい……」
 琉夏が美奈子の胸に吸い付いた。ちゅうちゅうと音を立てて吸われ、
それがまた恥ずかしい。
 腰はすでに力が抜け切っていて、二人に支えられてなんとか立っている状態だ。
 ふと、美奈子の腕の拘束が解かれた。
 今更、隠すなどは起きない。
 それを琉夏も琥一も分かっているのだろう。また、二人で同時に胸を
攻められる。
「……ッ、ね、分かる? 俺、興奮してる」
 腰に熱いものが押し付けられ、美奈子は思わず、あ……と声を漏らした。
 次の瞬間には、琉夏が美奈子の股に手を伸ばしていた。
「おい、ルカ」
「分かってる、触るだけ」
 眉を顰めた琥一が美奈子の腰を抑えた。
 白くて細い指先がズボンのチャックに触れる。思わずびくりとなる体に
琉夏は心底楽しそうに微笑んだ。
「脱がしちゃうね」
「えっ、ちょ……」
 美奈子は暴れようとするが、琥一に押さえつけられた体はどうにも動
かない。琉夏がにこにこしながら自分のズボンを引き摺り下ろすのを眺
めることしかできなかった。
「……よかった、濡れてくれてる」
「一応、感じられたんだな?」
「……ッ、や……っ」
「心配だったんだ。なんにも感じてくれてなかったら、どうしようって。
……本当によかった」
 微笑む琉夏の顔は少年のようだった。
 その少年の顔で、琉夏は美奈子の下着にまで手を伸ばした。
 びくりと琥一が反応したのが分かる。
「……入れないよ。でも、ちょっと触らせて」
「……俺も、触るからな」
 琉夏が美奈子のパンツを下ろす。膝くらいまで下ろして、止める。
「だ、だめ……そこは……」
 美奈子の制止の声は、合図だった。
427イルトカバンビ3P(6/11):2010/07/25(日) 21:52:58 ID:nX6+Ps5R
 琉夏と琥一が揃って、美奈子の秘所をなぞる。
「ぬるぬる」
 琥一が低く呟く。
「女の子だ」
「……」
「……俺は男の子だけど」
 ぐい、とさらに膨張した股間を押し付けられる。
 琉夏は指に絡みついたねっとりとした半透明の液体をぺろりと舐めた。
白い指と鮮やかな赤い舌と糸引くそれがひどくいやらしい。
「きたない、よ……」
「汚くねぇ。どこも、きれいだ……」
「っ!」
 開かれる。不思議な感覚が襲う。琥一によって開かれたスリットから、
愛液がまたこぼれた。
 美奈子はなんとか声を堪えて、きっと琥一と琉夏を睨み上げた。
「ぜったい、だめ! みるのも、だめだし、さわるのも!」
「……少しでもか」
「だめっ、だって……そんなの……」
「――止まらなくなりそうだもんね」
 琉夏は美奈子の頬に口付けた。続いて、琥一も額に唇を落とす。
 顔中にキスの雨が降る。
 くすぐったい。柔らかい感触に、美奈子は心が満たされる感じがした。
琉夏も、琥一も自分に優しいのか、ひどいのか、全く分からない。だが、
このキスは嫌じゃなかった。
「美奈子、俺、男の子なんだけどさ、男の子も濡れるんだよ」
 密着した琉夏が何やらごそごそと動く。琥一は目を細めたが、すぐに
また美奈子への、唇を避けたキスを繰り返した。
 ん、と美奈子はくすぐったさに片目を閉じる、と、誰かの手が視界を
覆った。覆ったかと思ったら、手を引かれ、その先に熱い何かがあった。
 ぬるりとしていて、硬く張り詰めている。
「ほら、俺……濡れてるんだ。苦しいくらい」
 か細い声。美奈子は目に被さっているのは琉夏の手だと悟った、それ
と同時に、自分の手は何に触れているのかにも感づく。
「やっ」
「コウのも、見せてあげなよ。ほら」
 琉夏の手が外されて、美奈子はつい、琉夏から顔を背けてしまう。そ
れがいけなかったのだろう。視界の真ん中に、隆起しきった琥一の男根
を捉えた。
 ばっと俯く。
 大きな手が頭を撫でる感触がしたが、顔を上げる気にはならなかった。
「悪い。……ビビったろうけど、これが、俺だ」
 琥一の声が脳髄に響く。今更だが、これが男女の営みなのだと、美奈子は
はっきりと認識した。
「こんなになっちゃってるんだ。俺たち……お前が濡れてる以上に、感
じてるんだ」
「……っ、ど、どうするの?」
 おずおずと伺うと、琉夏が荒い息を吹きかけてくる。
「……お前の体使って、ヌかせて」
 今度は琥一を見上げた。琥一はひどく切ない顔をして、じっと美奈子を
見つめていた。

「お前の口と、女の子のところは犯さないようにするから」
「……え?」
「そういうヤり方もあんだよ」
 琥一は美奈子の体を持ち上げて、部屋の壁のところまで連れて行った。
力が入らない体は何も抵抗できず、すとんと下ろされた時、呆然と瞬きした。
428イルトラバンビ3P(7/11):2010/07/25(日) 21:53:32 ID:nX6+Ps5R
「俺、素股」
「……すまた?」
「あんま、お前のことは気持ちよくしてやれないかもしれないけど、努力
するから許してね?」
 首筋に音をたてて吸い付かれた。
「……コウは?」
「お前が素股やんなら、体制的に胸しかねーだろ」
 話している内容がいまいち掴めていない美奈子を余所に、二人はまた
美奈子を挟みこんだ。
 琥一は壁を背にし、美奈子の肩を掴んで引き寄せる。そこに、琉夏が
後ろから覆いかぶさった。
 熱いモノが前と後ろ、同時に押し付けられる。
「すまた、って、なに」
「ちょっと、足開いて……」
 言われるがままに足を開くと、その熱い塊が股の間に入ってくる。
 美奈子と琉夏の性器がこすれあって、その刺激で美奈子は思わず足を閉じた。
「……そう、足閉じる。で、俺が動く」
「……ぁ」
 緩く、琉夏が動くと、美奈子の体も震えた。
「おら、こっちもだ」
 声が上から下と思ったら、腕を引っ張られ、前屈みのお尻を琉夏に突
き出す格好になる。
「ぁん!」
 琥一の性器が目の前にあった。その大きさと漂う熱気に美奈子は怖気
づいたが、琥一はそれを許さず、揺れる胸を掴んだ。
「コウのでかいから、胸足りる?」
「別に挟みこみきれなくていい」
 両手で、美奈子の胸を掴んで、琥一は自身を挟み込もうとするが、胸
で包みきれず、それははみでた。白い胸と赤黒く充血している肉棒がひ
どくアンバランスだ。
「あの……これって……」
「美奈子、手ぇ使って、胸で抑えてあげて。ほら、こうやって」
 琉夏に誘導されて、美奈子は琥一に触れた。
「……どくどく、してる」
「……そういうこと、言うんじゃねーよ」
「だ、だって、ぁん!」
 琉夏の手が、美奈子の手ごと胸を揉む。それと同時に腰を動かし始めた。
「も……いいだろ? コウも、ほら、動けよ」
「うごく……? えっ、え……あっ」
「うるせえ……動きてぇ時に動く」
 琉夏の欲望が美奈子の敏感な部分を擦りながら、前後する。与えられ
る快感を抑えようとすると、自然と股を閉じようとして、琉夏を挟みこみ、
それが気持ちいいらしい琉夏がどんどんと硬くなるのを感じる。
 手はずっと美奈子の手に添えられていて、琉夏が胸を揉もうとすると、
美奈子の小さな手の平が琥一の性器をつつき刺激を与えていた。
 琥一は小さくうめき声を漏らして、僅かに腰が揺れていた。
「ルカ、お前の手が邪魔なんだよ……ッ」
「だって、美奈子じゃ上手にコウの持ってられないと思って」
「……ッ」
 琥一が強引に琉夏の手を引き剥がした。
429イルトラバンビ3P(8/11):2010/07/25(日) 21:53:58 ID:nX6+Ps5R
「……動くぞ」
「んっ、あっ、ああっ」
 美奈子の手に、今度は琥一の手が重ねられた。琥一が美奈子の胸と、
自身を同時に覆い込む。そして、いきなり激しく動き出した。
「野獣だね、コウ。……ねえ、美奈子は、胸の方が感じるの?」
 あまり激しくなかった琉夏までもが、急に乱暴な動きを始めた。自分
でもよく分かっていない体を擦り上げられ、美奈子は目に涙がじんわり
と浮かんだ。
「……ここさ、初めて触ると痛いって聞くけど、美奈子はどうなんだろうな?」
「……! あぁぁっ、あっ、んっ!」
 琉夏が陰核に触れる。優しく触れているだけなのに、美奈子は激しく
反応した。
「気持ちいいんだ?」
「ひゃあ! あう、あああぁ……ッ」
「おい、ちゃんと持ってろ」
 美奈子が力を緩めたせいで琥一が胸から抜け出しそうになる。琥一は
それを抑えようと、強く乳房を抑えた。
 そのまま、胸の尖りを指の腹で押しつぶされ、また感覚が全身に走っ
た。
「やっ、あっ」
「本当に美奈子、かわいい……」
「……――ッ! ……ぅあっ、あっ……」
 はあはあ、と吐息が部屋に充満する。もう誰の息遣いなのか、
誰も分からなかった。
「美奈子……ッ」
 琥一が、激しく突き上げると美奈子の口にそれが当たる。先走りの液が
口元を汚していた。
「……っ、にが……」
 小さく零すと、琥一がふと動きを止めた。
「……俺の服の端、噛んでろ」
 美奈子が返事を返す隙もなく、琥一の服のすそが美奈子の口の中に
押し入れられた。
「口付けたくもねーだろ、こんなもん……わりぃ……ッ。止まらねぇん
だよ……!」
「んっ、んん……ぁ」
 また、琥一が動き出す。琥一の服越しに、唇と性器がぶつかる。止ま
れない、でも、自分を汚さないようにしてくれている琥一に美奈子は言
いようもない罪悪感に似た感謝の念を抱いた。
「……お兄ちゃん、やーさしー……」
「んっ、む……」
 美奈子の前を弄りながら、琉夏が笑った。
「今日の俺、ヒーローじゃない。鬼なんだ……」
 敏感な尖りを押しつぶすように触られると美奈子の体が跳ねた。大き
な声が出そうになるが、琥一の服を噛んでるので、なんとか抑えられたが、
その分、体の中にむず痒い快感がじぃんと広がる。
 琉夏は少し角度を変えて、斜め下から突き上げるように動いた。
 美奈子の秘裂が、琉夏が動くたびに開かれて、また閉じる。その間もクリト
リスを指先でくりくりと摘み上げ、快感を与え続けた。
430イルトラバンビ3P(9/11):2010/07/25(日) 21:54:23 ID:nX6+Ps5R
「ほら、俺は鬼だから、優しくなんてできないよ……」
「ん……ああぁ……くぁ……」
 琉夏の動きが激しくなると、琥一は慰めるかのような触れるだけのキ
スを繰り返した。しかし、腰の動きは止まらない。背を丸めたかと思うと、
額を伝う汗を、べろりと舌で舐め取られた。
「汗……すげえな……」
 琥一がまるで猫か何かのように、舌で美奈子の汗をすくい続ける。飢
えた肉食獣のような、甘える仔猫のような曖昧な濡れた目をしていた。
 股の間の琉夏も、胸にある琥一も、こころなしか大きくなっていってる気がする。
 ぎゅっと琉夏が、蕾をつんだ。
「……ッ、あっ、アアッ、ん――!」
 ぽろりと、噛んでいたシャツの裾が口から零れ落ちた。
 ちょうど突き上げた琥一の分身に唇が触れる。琉夏がくっ、と喉を鳴
らした。
「もう、このまま、口も、お前の中も汚したい。上も下も、どっちの口も
ぐしょぐしょじゃん……お前」
「あっあああっ、だめえっ」
「……ルカ……!」
 琥一が、低く唸った。
「分かったよ、ヒーロー」
 子供のように、琉夏は口の端を吊り上げた。
「これで、終わりにしよう……?」
 怒張を美奈子に擦り付ける。琥一も、一層、荒々しく腰を動かした。
 唇に琥一が触れて、割れ目を琉夏に刺激され、美奈子に快感に流される体に
戸惑いながらも、懸命に琥一を挟み上げ、腰を揺らした。
「美奈子……ッ!」
 琥一が美奈子の胸から手を放し、ぐっと、美奈子の頭を抱え込んだ。
 琉夏の方も、美奈子の細い腰を両手で押さえ込み、震える股に勢いよく自身を押し込んだ。
 それが、最後だった。
431イルトラバンビ3P(10/11):2010/07/25(日) 21:54:49 ID:nX6+Ps5R
 ぼたぼたと美奈子の顎から白いものが伝い、落ちる。下をみると、太
ももにも同じような液体がとろりと零れていた。
 誰も何も話せなかった。ただひたすらに、荒い息を落ち着けようと、
ぼんやりとした目でどこか宙を見ていた。
 ぐったりとした美奈子が琥一の胸にもたれかかる。琥一はゆるゆると
手を動かし、美奈子を抱きしめた。
 琥一も美奈子も、お互いが見れなかった。もしも、今、目を合わせて
もお互いがお互いを認識できなかっただろう。完全に放心しきっていた。
 どっと、体に重みを感じる。疲労感もそうだが、物質的にも。落ち着
いた心音が、美奈子の背中から伝わってきた。
 琉夏だ。
 琥一は琉夏も抱くように手を伸ばして、手が琉夏の背に届くと、その
まま座敷に座り込んだ。
 琉夏は完璧に動かない。寝ているのかと思うほどだが、気配からそう
ではないと分かる。三人の中では琥一が一番意識がはっきりしているよ
うで、動きはひどく緩やかだったが、美奈子の体を清めようと、舌で自
らが吐き出した欲望を舐め取っていった。
 美奈子はぼんやりとしながらも、琥一が泣きそうだというのを感じて
いた。最初、琉夏が求めてくるのを拒んでいた時、つないでいた手が震
えているのを思い出していた。
 やっぱり、琥一は鬼じゃない。琉夏も鬼にはなれない。鬼は私なんだ
と美奈子は思った。
 私が二人を見つけて上げられないから、二人はどこにいればいいのか
分からないんだ。
 背中の琉夏は不気味なほど、穏やかだった。おかしいくらいの安心感
が伝わってくる。
 濡れた瞳の琥一が美奈子の目じりに口付けた。
 一人分の温もりが離れる。琥一が持ってきていたカバンから、
タオルを取り出してきていた。
 再び、戻ってきた温もりが恐る恐るという風に美奈子の中心に触れた。
琉夏が吐き出したものを琥一が拭い取る。美奈子は琥一を見下ろしていた。
432名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 21:54:54 ID:FzEcuOFv
ああ…本当に下手な小説ばかりだな…
いつぞやの寸止めさんくらいの文章力ある姉さんはもういないんだろうか
433イルトラバンビ3P(11/11):2010/07/25(日) 21:55:11 ID:nX6+Ps5R
「……大好きだよ」
 二つの温もりが同時に動いた。
「……だから、ごめんね……っ」
「泣くなよ」
 もっと泣きそうな琥一が震えた声を絞り出していた。
 背中がぐんと重くなる。琉夏が完全に美奈子に体を任せてきた。
「ちゅー、していい?」
 小さい、小さい声だった。
 美奈子が頷く動作を完了させる前に、琉夏が美奈子の唇に飛びついた。
「ずっと、さっきからしたかった。でも、お前、俺たちのこと好きって
言ってなかったから、ずっと我慢してた」
 琉夏は何度も何度も口付ける。
「好き、私も……二人のこと、好き……。だから、ごめん」
「いいよ。お前が俺たちのこと好きなら……それで、いいんだ」
 琉夏は小さく呟くと、満足したのか、また一気に脱力した。
 好きと言う度に美奈子は泣きそうだった。わからない、わからないと
ばかり思っていた自分に腹が立つ。もっと早くに気付いていれば、好き
だと思うことにこれほど罪悪感は抱かなかっただろうに。
 美奈子は固まっている琥一に、そっと口付けた。一瞬、怯むが、琥一も
すぐにそれに答えて、何度か角度を変えて口付けを繰り返す。
「お前は本当に……いいのか?」
「うん……。私はいいんだよ」
 琥一が美奈子に覆いかぶさる形で抱きついた。のろのろと琉夏も動い
て、腰にしがみつく。
 ずっと隠れていた二人に、心の中でごめんなさいと美奈子は繰り返し
た。今までこの気持ちを見つけようとしてなくて、ごめんなさい。
 体温と、心音から、琉夏の幸せが伝わってくる気がした。こんなに、
自分のことで幸せになってくれるのなら、自分も幸せを感じていよう。
その方がいい。
 自分と同じで罪悪感と葛藤している琥一に、美奈子は微笑んだ。作り
笑いではなくて、自然にその笑い方ができた。
 琉夏は全く動かず、美奈子は穏やかに笑い、琥一は僅かに目を細めた
434イルトラバンビ3P(終わり):2010/07/25(日) 21:56:46 ID:nX6+Ps5R
終了。名前欄のとこ、途中まで、「イルトカ」になっててごめんw
よし、じゃあ、しばらく自重して床ローリング専門にいくぜ。
床磨きはまかせとけな!チャオ!
435名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:01:40 ID:C0h0uPIX
>>434
超GJ!!!!
リアルタイムでwktkしながらマッハリロードしてたよ、ありがとう!!
トラ兄の「俺の服の端〜」に萌えすぎてリアルに奇声出た…。
お願いだから、床ローリングも床磨きも自分がするから、
一刻も早く執筆作業に戻ってくれ! お願いしますorz

これから、他の作品も見てくる! 職人さんたち、皆ありがとうー!!
436名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:05:52 ID:fNqz1YpK
イルトラは不安定な3Pが萌える本当萌えるありがとう神!!
437名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:10:42 ID:FZ9pZz3i
>>434
GJ!
暴走しそうなのにやっぱり優しいトラ兄が最高だ
438名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:20:55 ID:VOaTjKme
ちょ…マジで床のじゅうたんの危機!!!
ローリングしすぎてやばいwww

神たちはここにいた・・・
439名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:31:24 ID:g2lU7ky3
駄目だ、もう張り付きすぎてゲームできんww
投下乙であります!!
440名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:35:29 ID:LZdDDmEX
読むのが追いつかないとか信じられない
まさにリアルギプスバリィだ

今380KBなので、気配りバンビたちは430くらいで次スレ立てよろしく
明日中には次スレだな…
441名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:38:22 ID:gedH00hl
バンビがかわいい、せつない、トラ兄がせつない、ルカああああああ!
三人が全員切なかった、GJGJ!!
442名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:40:06 ID:T1Y+s3Um
■君との距離 START

君との距離(玉緒Xバンビ)

高校在学中、まだ付き合っていない設定。
エロは、5/9以降。
(前フリを短く纏められませんでした(T_T)。)
初心者ゆえ、お目汚しの点ありましたら、ご容赦ください。
443名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:41:23 ID:AafjFvbY
>>440
スレって450ぐらいが限界だっけ?
今大体380だからこの調子だと明日ぐらい?
職人さん方々GJすぎるんだぜ
444名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:41:46 ID:VOaTjKme
OK!!紫煙スタート!!
445名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:41:48 ID:T1Y+s3Um
■君との距離1/9

 また君は、僕をからかおうとするの?
 いつものデートの帰り道、また君は、僕にスキンシップをする。
僕は君にされるがままだ。とても苦しいが、拒めない。
 「無になるんだ、無に。」
 こんなとき僕には、もう一人の冷静な自分がいる。

           ◆

 何故、僕は君に同じことができないのか?
そんな疑問が浮かび始めたのは、君がこんなことをするようにな
ってから、2、3回目のころから。
 君のような可憐な女の子にこんなことされて、同じことをした
いと思わない男はいないだろう。だけど、僕には絶対できない。

 まず、男の自分が同じことをしたら、痴漢になってしまう。そ
れぐらい君の行動は、際どいところをついている。
 それに、苦しいけどとても気持ちがいいから、やめてほしくな
い。僕が君に同じことをしてしまったら、君は怖がって、してく
れないだろう。

 とはいえ、実は僕は知っている。君は無自覚な少女で気づいて
いないけれど、僕に同じようにされたいのだ、ということを。

 もっと、僕は知っているよ。君が桜井兄弟とデートして、ウオ
ータースライダーで前後挟まれてたとか、設楽に北欧の儀式を仕
掛けてるとか、大迫先生とデキているという噂とか色々。

           ◆

 しかし、大好きな女の子に弄ばれている僕は、そんなことどう
でもいい、からかわれてもいいから、今は僕だけ見ていてくれ、
好きなようにしてくれと思っている。

 大好きな君を前にして、僕は無力だ。


          ◆◆◆

446名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:42:30 ID:T1Y+s3Um
■君との距離2/9

 やっと君の家の前に到着した。地獄の責め苦のような、しかし、
この上なく甘美な時間は終わった。思い返せば、こんなことされる
のは、今日で6回目だ。
 回を重ねる毎に、僕は壊れていく。今日は特にひどい。呼吸は荒
く、動悸がおさまらない。僕はすっかり混乱して、しばし呆然とし
た。

 心配して君は僕に「大丈夫ですか?」と問い掛ける。
 「大丈夫なんかじゃない。僕はもう、どうにかなりそうなんだ。」
 僕は、もう壊れてしまっている。今日は、少しでも早く退散した
ほうが良い。玄関前での会話を早めに切り上げて、僕は家路に向か
おうとする。

 「待ってください、玉緒先輩!」
 君の手が僕を引き止める。振り払おうとするも、僕のもう一つの
心が激しく拒絶するのか、金縛りにあったように動けない。

 「今日、うちの家族は旅行に出かけていて居ません。
  玉緒先輩、落ち着かない様子だから、帰りが心配です。
  それに、私と居るのがとても幸せで、落ち着くって言うなら、
  もう少し一緒に居たら、落ち着くんじゃないですか?」

 君は上目遣いで僕を見る。
 君には自覚が無いのだろうけど、それは男を誘う目だ。
 そんな目に、今の僕が、抗える筈が無い。

 「君、今置かれている状況は分かっている?
  言葉を変えよう。僕の気持ちは・・・、いまとても不安定な僕の気持
  ちは、分かっている?」
 君は、少し戸惑いながらも、小さく頷いた。


447名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:42:40 ID:VOaTjKme
4円
448名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:43:09 ID:T1Y+s3Um
          ◆◆◆


■君との距離3/9

 リビングでしばらく待った後、片付けの終わった君の部屋に案内され
た。和風の、シンプルで機能的な部屋だ。

 「今まで玉緒先輩の部屋には行ったことありましたけど、お招きし
  たことは無かったから。一度お招きしたいと思っていたんです。」

 君は、こんな状態の男を部屋に招くということの意味が分かっている
んだろうか?そんな君の天然さが、僕をいたずらに掻き立てるようでも
あり、落ち着かせるようでもある。落ち着け、落ち着くんだ。

 「落ち着く雰囲気の、いい部屋だね!」
 声がかすれる。君は少し考えて、座布団を差し出した。
 「先輩、まずは座ってください。
  そして、深呼吸して ・・・・・・ 吸って、吐いて ・・・・・・
  そう、その調子です。」
 君には、僕が随分情けなく見えているだろう。そう思うと少し落ち着
いてくる。

 君がキッチンにお茶を取りに行っている間、君の部屋をぼーっと眺め
てみる。洋服掛けには、僕とのデートの時には着てこないナチュラルだ
ったりビビットだったりする服。写真立てには、やたら素敵な大迫先生
の写真。そして、その辺に設楽が好きそうなコビトカバグッズなどが・・・。

 ほんとうに君って奴は!! ・・・・・・ これでかなり落ち着いた。

 キッチンから戻った君は、お茶を僕に差し出しながら言う。
 「本当に落ち着く、いい部屋でしょう?」


          ◆◆◆
449名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:43:36 ID:T1Y+s3Um
■君との距離4/9

 お茶を飲みながら、僕は考える。僕を部屋に招くまでの間、片付ける
時間は充分にあったはずだ。君は一体、何を考えている?

 「玉緒先輩。先輩は、私にとって、ずっと憧れの先輩なんです。
  先輩は、気付いていなかったと思いますけど。」

 確かに、僕は口ではモテてない、なんて言っているけど、小学生のこ
ろから、一部女子にファンがいた。正直に言うと、僕の虚像ばかり見て
いる彼女達のことが、本当は好きじゃない。
 君が僕に憧れの気持ちを抱いていたとしても、僕は君のそんな感情
を、見ようとはしてこなかったのかもしれない。

 「だから、一緒に生徒会の仕事したり、デートに行けたりすることが、
  本当はとっても嬉しくて。長い時間かけて、玉緒先輩のこと良く分
  かってくると、もっと好きになって。
   でも、あんまりキャーキャー言うと、玉緒先輩冷めそうだから、
  絶対言わないようにしてました。」

 そうだったのか。
 矛盾するようだけど、君がそう思っていたのであれば、こんなに嬉し
いことは無い。しかし、一つ大きな疑問がある。

 「でも、そうだとすると、君の部屋にある物は何?
  例えば、大迫先生の写真とか。」
 「これは、男友達というか保険というか……。
  一つ確認したいことがあります。私達、つきあってるんですか?」
 「なに?それは、僕が君に『付き合ってください。』って言えば、
  男友達との付き合いを、全て切るってこと?」

 君は、とびきりの笑顔で頷く。うーん。どうしようかな。


          ◆◆◆
450名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:44:18 ID:T1Y+s3Um
■君との距離5/9

 「うーん。じゃあたとえば、君が僕にさっきしてたようなこと、君に
  しても大丈夫なの?」
 「えっ、急にそんなこと言われても。」
 「僕は、今少し落ち着いたけど、でもまだかなり危ない状態にある。
  知っていて、君は僕を部屋に招いた。
  僕には、君が誘っているとしか思えない。」
 「そうですよね・・・・・・。本当に、私、どうしたいんだろう。」

 君は真剣に悩みはじめる。君は少女で経験が無く、己の欲望を理解して
いないことが、良く分かる。そのことが、僕をそそってしまう。

 もう、色々考えても、仕方が無い。
 できるところまで、やってしまおう。
 そうすることが、君を全部僕のものにしてしまう、一番の方法だから。

          ◆

 僕は君を抱き寄せた。
 「怖い。」
 君は身を固くする。
 「大丈夫。大丈夫だから・・・。」

 髪に指を入れて梳くと、君は今までに出したことの無いような、深い
ため息をついた。
瞳をじっと見つめて、髪を梳き続けると、君はこらえ切れなくなって、
僕を強く抱きしめ、僕の首筋に頬を擦り付けてきた。
 キス、したがっているのかな。

 君と向かい合う姿勢をとり、小鳥の啄ばみのようなキスを繰り返す。
 次第に飽き足らなくなって、舌と舌とを突付きあい、唇に吸い付き
あう。
 ああ、これは、キスだけでは終わらない・・・・・・。
 君の意志を確認しないと。

 「今日の僕は、歯止めが利かない。
  僕も初めてだし、どこまでしてしまうのか、分からないけど、
  嫌なことはしないから。
  無理だったら、止めるから言って。」
 「はい。」
 頬を紅潮させた君は、微笑んで答えた。

          ◆◆◆
451名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:44:46 ID:T1Y+s3Um
■君との距離6/9

 君は押入れから敷布団とシーツを出し、床に広げた。
 あとは ・・・・・・。
 「ねえ、君。バスタオルはある?」
 「どうしてですか?」
 「えっ?だって、処女だと血で汚れやすいから、バスタオルあると
  良いって。」

 君の耳が真っ赤に染まる。
 「もう、先輩。どれだけ耳年増なんですか。
  それに、そんな野暮な了解の取り方、あり得ない!!」
 「ごめん。怒らせた?」
 「でも、実際バスタオルないと困ったことになりそうですし。
  いいです。お風呂場いって一番良いの探してきます。」

 あー、怒らせちゃったかな。
 でも、今のうちにコンドーム探しておかないと。
 えーっと。鞄、鞄、っと。
 あった、あった。3つも出てきた。

 ほんっとに、このクソ姉貴の悪戯は何なんだ。20台半ばにもなっ
て、やることが本当に大人気ない。しかし、今だけは深く感謝しよう。
姉貴もたまには良いことをしてくれる。

 そうこうしているうちに、君が戻って来た。右手にはバスタオル、
そして、左手にはまさか?

 「それ、コンドームだよね。しかも1箱。」
 「はい。ついでに探して来ました。」
 「一体どこから?」
 「弟の部屋に入って、エッチな本隠してそうなところにあるかな、
  って。呆れました?でも、緊急事態だし、仕方ないかな・・・・・・、
  なんて。テヘッ。」

 これだから姉という生き物は!!
 でも、僕が奥さんにして楽なのは、きっとこういう姉属性の人なん
だろう。
 まあ、いいか。

          ◆◆◆
452名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:45:19 ID:T1Y+s3Um
■君との距離7/9

 気をとりなおして、まずはシャワーに入ろう、ということになった。
 僕は、一緒にお風呂に入りたかったけれど、君が恥ずかしがったから、
別々にシャワーを浴びることにした。

僕が先で、君が後。
 君は、バスタオルだけを巻いて、部屋に入ってきた。

 性格は、ちょっと変わったところがあるけど、見た目は可憐な少女そ
のものな君。というか、基本的には可憐な少女だと思う。そんな君が、
これからする未知の経験に、本気で怯えている。その様子に、僕はどう
しようもなく劣情を煽られる。

 「大丈夫だから。ほら、お姫様抱っこしてあげる。」
 部屋の入り口で、身を硬くして立っていた君を、布団までの短い距離
運ぶ。僕には筋力はないけど、君と僕との体格差があるから、なんとか
できることだ。

 その動作で、僕と君のバスタオルは、剥がれてしまった。
 白いシーツの上に、色素の薄い君の体が映えて綺麗だ。

          ◆

 「やだ、先輩。そんなに見ないで・・・・・・。」
 「だって、綺麗だもの。見ないわけにいかない。それに、見るだけじ
  ゃなくて、触ったりもするよ。」
 僕は、羞恥から自分の顔を覆う君の手をゆっくり剥がして、君の体の
上にまたがり、体ごと君の手を動かせないようにする。
 そして、君の顔のあたりを、君がスキンシップのときしていたのと同
じように、みつめたり、突付いたり、こすったりする。
 
 「やだっ、くすぐったい。だめっ、そこは反則・・・。」
 今の君は、あの時の僕と、同じ反応を示している。
 これぐらいの顔へのタッチで、こんなに過剰に反応する君は、とても
淫乱で感じやすいように見えるけど、それはお互い様なのだろう。とい
うよりも、服を着たままこんな反応を示す僕は、とんでもない変態に見
えていたに違いない。

 「つらい?つらかったら、もう少しゆっくりするよ?」
 「先輩も、こんなふうに辛かった?」
 「うん。」
 「ごめんなさい・・・・・・。私、悪戯すぎた。」
 「いいんだ、もう。それより、もう少し緩めたほうがいい?」
 「ううん。辛いけど、とても気持ちいい。
  きっと、私ずっと、こんなふうにされたかったんだ。」

 僕の劣情に、一気に火がつく。
 「じゃあ、もっといろんなとこ、触られてみる?」

          ◆◆◆

453名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:45:43 ID:T1Y+s3Um
■君との距離8/9

 「えっ、それはまだ怖い・・・・・・。」
 「大丈夫、怖くないようにしてあげる。」
 僕は、君を体育座りにして、後ろから抱えるようにした。
 そして、足をすこし広げさせる。
 簡単にいうと、背面座位の格好だ。

 「こうすると、不思議と安心しない?」
 安心するように、髪を何度も撫でてから、君の首筋にキスをする。
 君は、否定も肯定もしない。

          ◆

 「繋がれるように、少しずつ準備を始めるから。」
 僕は、君の右足を、僕の右足の外側に出そうとする。
 「やだ、そんなに大きく開くの、恥ずかしいよう。」
 声に甘いものが混じる。
 「でも、セックスするときは、もっと大きく開くんだよ。
  みんな、していることさ。
  それに、開いても、僕からは何も見えないから大丈夫。」
 「そう・・・?」
 君は、震える右足を、僕に言われるがまま、移動させる。
 そうすると、君の色素の薄い陰毛の隙間から、割れ目が現れ、性的
興奮のため小さく勃起した、桃色のクリトリスが現れた。

          ◆

 触りたい・・・・・・。いや、ちょっと待て。順序というものがある。
 「そうそう、良くできた。じゃあ、ちょっと触るよ。」
 君の、小ぶりだが形の良い胸を軽く擦る。
 「大丈夫そう?」
 「はい・・・、なんとか。」
 「じゃあ、こういうのは?」
 僕の手は、徐々に君の胸を揉みしだく。
 「あっ、だめ。少しキツイかも・・・・・・。」
 「慣れるまで、我慢してみようか?」
 「はい・・・」

 最初のうちは君はじっと我慢していたものの。
 数分たつと、僕の腕の中で君は身もだえし始めた。
 すっかり感じ易くなった胸が、僕の手を避けようとする。

 「もう、だめ。おかしくなりそう、先輩。もう許して・・・」
 甘くなった君の声に、もう拒絶の色は無い。
 なんとか耐えてきた僕の股間も、かなり先走りの液が出て、
そろそろまずいことになっている。

 「なら、しようか?」
 「・・・・・・ 先輩、早く来て。私、壊れてしまいそう。」
 布団の上に、君を仰向けに寝かせて、腰の下にバスタオルを
入れた。

          ◆◆◆
454名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:46:08 ID:T1Y+s3Um
■君との距離9/9

 仰向けに寝かせた君の足を大きく開こうとすると、君は全く抵抗
しようとしない。クリトリスはヒクヒク動き、潤滑剤としては十分
すぎる位の愛液を流している。

 両手でその部分を開き、まだ処女のままの君のその部分を瞳に焼
き付けようと観察していると、君はじらさないで、と腰をくねらす。
でも、僕はもっと良く見ていたい。
 そう告げると、君は自分で、両手でそこを開いて、
「早くしたい・・・。あとで見れるように、撮っても良いですから。」
と言う。
 それは、よい考えだ。僕は、君の顔はだけは写さないように、
写しておきたい箇所をいくつか、デジタルカメラの画像に残した。

 写し終わるやいなや、「早くして」と君はいう。分かっている。
僕も同じ気持ちだから。
 はやる気持ちを抑え、コンドームを着けた。そして、君が痛くな
いように、クリトリスを回すように愛撫しながら挿入した。

「もう君は全部、僕のものだ。」
 そう語りかけると、君は、いとおしくてたまらないという様子で、
僕を抱きしめる。

 そこから先は、太古の昔から人類が繰り返してきたのと同じ動作だ。

          ◆

 --- 後日談 ---

 その次のデートは、フリーマーケットだった。初めて出店した。
要らない洋服やアクセサリーを売り払う君は、吹っ切れた様子で、生
き生きとしていた。

その後、順番は逆になってしまったけれど、僕らは正式に付き合うこ
とになった。君はモテるし、それにエッチだ。君を取られるのが心配だ。
だから公認のカップルで行くことにしたけど、君がそれを誇りに思って
くれているのが嬉しい。

 残り少ない高校生活、受験勉強や生徒会活動で忙しくなる。けれど、
僕が思っているよりずっと、実は僕のことを良く見ている君がいてく
れるから、とても心穏やかに過ごしていくことができそうだ。

--- 終わり ---
          ◆◆◆

455名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:46:59 ID:vEZNc9Vt
修学旅行ニーナと親友ニーナがたまらなく好みだったGJごちそうさま!
ニーナそこまでだったのに最萌になりそうだ…!w
456名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:47:12 ID:T1Y+s3Um
■君との距離 END

職人さんたちのSSに触発され、トライしてみました!!
書き終えてみて、SSを短くまとめるの、難しいと思いました。
神作品の偉大さを、改めて実感です。

PS 多分14KBほど消費してしまいました。
   よろしくです・・・・・・。

457名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:52:28 ID:VOaTjKme
むっつりスケベなtmtm先輩GJですわ。
458名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:55:30 ID:gedH00hl
GJGJ!
珠ぷーとかぼっちゃまとかイルトラの存在がいい味出してた!
北欧の儀式を仕掛けてるとかめっちゃふいた!
459名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 23:02:45 ID:LyHIq/XH
絶賛床掃除中!
tmtm、撮影しちゃうなんて!
GJGJ!
やたら素敵な大迫先生の写真、自分も飾ってるww
460名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 00:25:43 ID:5yj8uTj1
各個別に理事長のような長ったらしい
祝辞を述べたいのだけど非常に酷暑になるので控える。

皆さんのおかげでエロ絵のネタが尽きる事を
知りません。本当にry

エロを持て余した神々の遊び
これからも楽しみにしております。
ニーナが不憫属性なので可哀相だが美味しいんだぜw
461名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 00:28:38 ID:G3Lzk+bs
明日起きたら何よりも先にPC起動するんだ。
神の作品を読むんだ…。

起きる時間より一時間も早く起きてしまうwktkクォリティwww
マジパレードwww
462名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 01:09:59 ID:noAlKzh1
超GJすぎる職人の皆様、ありがとうございます。
萌えが止まりません。

>>75の続き?のようなものを書きましたので、投下いたします。

注意:>>75後の玉緒とバンビの話です。
    玉緒の語りが難しくて違和感あったらごめんなさい。
    エロ少な目、玉緒Sというか黒というか、半端です。

それではよろしくどうぞ〜
463主←玉1:2010/07/26(月) 01:11:34 ID:noAlKzh1
『来週の日曜…ですか?ご、ごめんなさい、先約があって』
「そうか…残念だな。ちなみに、その次の週は?」
『ごめんなさい…その日も予定があって。あの、その展示って、いつまでですか?』
「6月末、だったかな」
『じゃあちょっと予定調整して、わたしから連絡します。…ごめんなさい、玉緒先輩』

…失敗したかな?
明らかに動揺した様子で「ごめんなさい」を連発する様子に、僕はこっそり嘆息する。

年下の彼女に、僕は恋をしている。
高校で出会って、仲良くなって、卒業してからもちょくちょく会ってデートを重ねて。
普通だったらそろそろ付き合ったりしていてもおかしくないだろうという関係なんだけど、
問題がひとつ…いや、ふたつ。

ひとつは、彼女が恋愛方向にとても鈍いということ。
これはもう、どうしようもない。なんとか察してもらおうと努力したこともあったけれど、
彼女はほんとうに、壊滅的に気付いてくれない。
もうひとつは、僕らがいつもふたりでいたわけではないということ。
彼女と僕と、そして僕の同学年の友人・設楽。
僕らは3人で仲が良く、たぶんそれもあって、彼女は僕のことを男性として意識していない。

――こういうことに順列を持ち出すのは正しいことではないと思うんだけど、最初に彼女と知り合ったのは僕だ。

だから、キスした。


失策したんだろうか。
こういうふうに彼女が引いてしまうのは、予測していなった。
暫く考え込んでいると、手に掴んだままの携帯電話が震えだした。


***
464主←玉2:2010/07/26(月) 01:13:26 ID:noAlKzh1
「!」
大学の正門まであと数メートルというところで、ある人影に気付く。
その人影はわたしに気付くと、手を挙げて微笑んだ。
「やあ、よかったら一緒に帰らない?」
「は、…はい」
…玉緒先輩だった。
大学生になってからというもの、玉緒先輩には申し訳ないんだけど、どうしても避けてしまっていて…
だって、友達だと思っていた人にいきなりキスされて、それでどんな顔で会ったらいいのかわからなくなったんだもの…。
そんなわけで、気付いたら半月ぶりくらいの再会。

再会。
なんだけれども。
「……」
「……」
こ、この沈黙はなんなんですか…!
そんな気持ちを込めて恐る恐る右側を見上げると、いつもの微笑み。
でも無言。
怖い、怖いです先輩。
わたしはといえば、このあいだのことが頭をよぎって、その後のことなんかもよぎって、
結果的に、無言…
でも、勇気を振り絞って聞いてみる。
気になって気になって、…気にするな忘れろって言われたけど、気になっていたから…
「…どうして、」
「え?」
「どうして、キスなんかしたんですか…?」

馬鹿な質問をした。
失礼な質問をした。
声に出してしまってから、わたしはすぐに後悔した。
玉緒先輩が、どんな気持ちでそうしたかなんて、考えたらすぐにわかる。
言葉がなかったからすぐにわからなかったけど、それにしたってわたしは馬鹿だ。
好意以外の感情を持たずに、そういうことを玉緒先輩がするわけ、ないのに…
でもそれ以外の言葉でどう質問ができたのか、考えても、わからない。
泣きそうになりながら先輩の返事を待っていると、返ってきたのは意外な言葉だった。
「ああ、もういいんだ、あれは」

もういい…?
思い切り肩透かしを食らった気分で、わたしは先輩をまじまじと見つめる。
そうすると先輩は困ったようにちょっと笑うと、腕時計を確認してわたしの手を引いた。

***
465名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 01:14:12 ID:yjekAdtW
>>394の親友ニーナが好きすぎる…!
途中で泣きそうになった
神様ありがとう
466主←玉3:2010/07/26(月) 01:14:59 ID:noAlKzh1
この間来たばかりだというのに、公園通りの桜はもう跡形もなかった。
それがなにかを暗喩しているようで、気が滅入る。
彼女は戸惑いながら僕に手を引かれて、それでもちゃんと付いてきてくれる。
その定まらない視線に、僕の気持ちは自然と凶暴になっていった。

一緒に桜を楽しんだ、その場所に程近いベンチに腰を落ち着ける。
息を吐いた。…胸が痛い。自分でも驚くほど、つらい。
自制しなければと、どこかの僕が言う。僕に、言う。
だけど、抑えられそうもない。
「あの…先輩?」
問いかける彼女の身体を、前置き無しに抱きすくめた。
「!」
首筋をなぞる。鏡から見ても自分ではきっと気付けない、首の後ろ、うなじの際。
彼女の肌には赤い花が咲いていた。

瞬間的に、消したい、傷を付けたい、噛み千切りたい、そんな獣のような衝動に駆られた。
そんな自分をぐっと抑える。
代わりにその場所にくちづけ、舐める。そうしたからといって、消えるようなものではないのはわかっているけど。
「た、まお…先輩?」
「設楽と、寝たの?」
「!!」
「こんなところに跡をつけて…悪い男だよな、あいつは」
「…っ、せんぱっ…」
「そして卑怯だ。…僕だって、こうして君に触れたくて仕方がなかったのに」
まあ、卑怯なのは僕も一緒だけどね。
彼女の胸を服の上から揉みながら、心の中で懺悔する。
あいつを出し抜いて、彼女と一歩先の関係を築きたいと思った。
海を越えて離れてしまうあいつが、何か行動を起こす前に。
だから、嘘を吐いて彼女を誘い出した。その罰なのかもしれないと、思わないでもない。
だけど。
467主←玉4:2010/07/26(月) 01:18:18 ID:noAlKzh1
「設楽のことが、好きなの?」
「……え?」
「つまり、恋なのかって聞いてるんだけど」
「え…あ、や…んむっ」
抱きしめた格好のまま、彼女のスカートの中へ手を伸ばし、下着の上からクリトリスを摺る。
声を上げそうになった彼女のくちびるを塞いだ。
「僕は君のことが好きだ。君のことをずっと見てた。…だから、君が設楽に恋をしていなかったというのは、知ってるんだ」
触れるか触れないかの位置で摺り続ける。彼女はいやいやをするように僕の腕の中で足掻いている。
僕がいくら非力でも、こうして君を捕まえておくことくらいは、できるんだよ…?

「さあ、…我慢しないで」


***

頭の中が真っ白になった、と思った。
初めての感覚に、身体が震えて力が入らない。…わたしいま、どうなっちゃったの?
こわごわ顔を上げると、いつもどおりの微笑を浮かべた玉緒先輩。
「帰ろうか」
…え?
この後の展開をおぼろげながら想像していたわたしは、また肩透かしをされた気分になった。
「質問の答えは、いますぐじゃなくていいからね。…でも、ちゃんと教えて」
「…はい」

恋なのか。
恋なのか。
…恋なのか。

わかりません、先輩、わかりません…

熱を持ったままの下腹部を持て余しながら、わたしはわたしの手を引く、右隣の人を見上げた。




終わりです!
もっとぶっこわれたtmtm先輩も書こうと思えば書けたんですが
ギリギリまで駆け引きするtmtm先輩しか浮かびませんでした すみません…

ちょっとローリングして萌え充填してきます。失礼しました!
468名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 01:21:49 ID:UhVFepaD
乙&GJ!
こういうギリギリのところで踏みとどまってる会長いいよいいよー
469名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 01:38:39 ID:b7A0SLgC
>>462

うわー、たまらん、この展開
この先どうなるのですか先生…
今後にまた期待していいですか?

マジパネェGJ
470名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 01:41:12 ID:jyvDMgdj
今までずっとロムってたけど、ニーナと先輩萌えな自分にとっては耐えられなかった。
ゲームで遊んでないのに、それと同じ位のときめきがここに…!!!
本当ありがとう!!神々生まれてきてくれてありがとう!
471名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 01:46:28 ID:+kv8Ow0g
職人さん乙!GJ!
tmtm多くて嬉しい
472名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 02:13:21 ID:ksW0geA3
神が集うスレはここですか
床ローリングしすぎて背中火傷しそうです

>405
この嵐さんとバンビがツボすぎる
自分も恥ずかしいのに胴着の心配するバンビに天然Sな嵐さん
あのロフトベッド、致すときは不便そうだなとか思ってたけどこれはいいものだ

>462
tmtmはこういう理性と欲望とぼっちゃまへの対抗心で葛藤→寸止めみたいなの似合うねー
先が気になる
473可哀想なニーナ1:2010/07/26(月) 02:29:54 ID:w6Nl0YTQ
本番がなくて、親友モードで若干病んでるニーナです。
しかもヘタレ可哀想なので、ダメな方はスルーお願いします。
主人公名は美奈子です



「友達でいて欲しい…」そう言われてから、もう一年が経った。


無性に会いたくなってアンタの家に行った時、視界に入ってきたのは
楽しそうに笑うアンタとあの人の姿だった。
ショックで、逃げるようにして帰った俺に追い討ちをかけるようなあの一言。
正直、「あの人とはそういう関係じゃない」と否定してくれる事を期待してた。
最初の出会いは街で俺がナンパしたのがキッカケだった。勿論相手にしてもらえなかったけど
何度も街で会うし、高校ではまさかの先輩後輩の関係で再開するし
嵐さんと一緒になって俺を柔道部に入部させようとするし、
もうこれって偶然じゃなくて必然?俺とアンタはこうなる運命だった?なんて勝手に期待してた。
「一昔前の乙女かよ!?」って言われそうだけど、本当に自分はそう思ってたし
休みの日にアンタと色んな場所にデートできるのはすごく幸せだった。だから、今でもあの時言われた言葉が頭の奥に残って離れない。
未だにアンタの声付きでしっかり脳内に再生されるんだぜ。

俺だってアンタの事が好きだ。もう自分でもどうしていいか解らない位…。
本当は今すぐにでも本音をぶちまけてアンタに俺を一人の男として意識してもらいたい。
「こんな事考えてるなんて知られたら、アンタは俺から離れていくんだろうな」
自室で自分を男ではなく親友認定した人の事を想いながら、俺は部屋を片付けていた。
別に普段から汚れてはいないが、明日は俺に勝手に親友の烙印を押したその本人が遊びに来るからだ。
好きな男がいるのに、幾ら親友だろうと異性の部屋に女一人で遊びに来るあの人はどこか抜けている。
あの人が好きな相手が俺だった場合、確実に発狂するレベルだ。発狂は言い過ぎか…。
まぁ惚れた弱みってやつか…。とにかく俺だったら、絶対遊びに行かせないように体に教えるレベルだな。

「………」

一瞬思考が停止した…。本当に体に教えるべきなんじゃないか?
自分の都合のいいように、勝手に俺を親友に認定し、苦しませるあの人に同じ苦しみを味あわせるべきではないのか?
男の部屋に一人で来る事がどれだけ残酷で、地獄の業火に身を灼かれるような苦しさなのかを…。
474可哀想なニーナ2:2010/07/26(月) 02:33:18 ID:w6Nl0YTQ
そんな考えが浮かんだ途端、俺は鍵の掛かった机の引き出しを開け
引き出しの奥にあった、小さな箱を取り出した。
そして、箱の中にある薄紫色をした液体の入った小瓶を手に取る。
「まさかこれを使う日が来るなんてな…」
小瓶を軽く揺らしながらため息をつく。中学時代ナンパ三昧だった俺に、当時の友人がくれた物だ。

「即効性で効き目は抜群だぜ!この媚薬のお陰でオレ5人位はOL喰った」


サラッと爆弾発言をする友人を冷ややかに見つめながら、
そんな物が無いと何もできないのかと内心その友人を軽蔑していたが、今の俺なら理解できる。
どうしても手に入れたいのに、手に入らないから…アイツにとってのOLが自分にとっての美奈子なのだ。


「飲み物に混ぜておけば絶対バレないぜ。副作用もなし。流石、花椿が裏部門で開発した媚薬だぜ
まぁ…ショップで未成年とバレないように買うのは苦労したけどな」

ケラケラ笑う友人を思い出す。今度アイツに会ったら礼を言わないとな…。
しかし、花椿はパネェな…カレンさんは知らなさそうだしマジで裏部門があるのか。 次の日、何も知らない美奈子さんが俺の部屋にやって来た。コートを脱ぐと彼女はミニスカートだった。
アンタさぁ、これって「犯して下さい」って言ってるようなもんじゃね?
美奈子さんの服装を見た瞬間、媚薬を使う罪悪感が少し薄れた。
「お茶淹れてくるわ」
そう言って俺は自室から出ていき、台所で紅茶を淹れる。市販のティーバックの紅茶だけど
媚薬を数滴入れたら黄金色に染まり、すごく甘い香りが漂ってきた。
ゴクッ。思わず生唾を飲み込む。これは本物だ…。体の奥から込み上げる本能が警告を発する。
これを彼女に飲ませたら、もう今の関係には戻れない。今まで築き上げた物が崩壊する。
彼女は俺を罵り、軽蔑し、二度と口も利いてもらえなくなるだろう。
下手をすると強姦罪で警察のお世話になるかもしれない。
ドクンドクンと心臓が早鐘を打つ音が聞こえる。そのまま、俺は数分間金縛りにあったように体が動かなかった。
475可哀想なニーナ3:2010/07/26(月) 02:36:11 ID:w6Nl0YTQ
「いただきます」
美奈子さんが温くなった紅茶を口に含み、コクっと飲み込んだ。
「ど…どうかな?」
「美味しい!すごく甘いね」
「良かった…」
精一杯普通に話し掛けたつもりだが声が上ずっていかもしれない。
目の前に居る殺したくなるほど鈍感で残酷な女を、今から俺が犯す…。
緊張と興奮で頭が真っ白だった。どんな風になるのか、どんな甘い声でおねだりしてくるのか
自ら秘所を弄りだすのか?それとも俺を押し倒してくるのか?
くそっ。興奮しすぎて股間が早く早くと主張してくるのがわかる。


…………


あれ?かれこれ5分以上は経ったはずなのに、美奈子さんはケロッとした顔でお菓子を食べている。
俺の息子の外に出せという心の声が若干弱まった気がする。


…………


更に10分以上が経ったが、美奈子さんは何事もなく俺に恋愛相談をしてくる。
俺の息子が急増に萎えていくのがわかる。うん。ごめんな息子よ…と、とりあえず自分の下半身に謝ってみた。


「美奈子さん…体平気?暑かったりしない?」
俺は平静を装いながら、今度は漫画を読み始めた目の前の人に声を掛ける。
「うん大丈夫だよ?ありがとう」
普通に答える彼女の言葉に、足早に自室を出て俺は台所に向かった。
ポケットから媚薬の入った小瓶を取り出し、使用用ラベルを見ると、そこには


効能期限:2012年05月31日
半年前にきれていた。



俺は泣いた…。




以上です。ヤンデレ無理矢理の予定がでしたが、ニーナがへたれてしまいました。
476名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 02:39:10 ID:B/QDJuAh
くそっニーナの息子なみにwktkしてたのにw
GJ!
477名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 02:45:13 ID:b7A0SLgC
俺は泣いた……に不覚にもw
478名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 04:58:22 ID:tC7+2kRk
怒濤の投下が嬉しくて僕は、泣いた…

GJ!!


しかしなんだ、3が発売したら安易な3P祭がくると思っていたら
実際にプレイししてみるとどのコンビも喜んで3P展開するような流れじゃなかったものだから
方向性が違ってきておもしろいな
姐さん型がキャラの人間関係をわかって大事に書いているのがわかって萌ゆる
ハートばいんばいんだ
479名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 05:50:02 ID:GIivwZkO
やっと追い付いた!!
職人様達、本当に本当にありがとう!!
480名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 06:39:24 ID:JXBLm+Xm
どれもGJ!

大量投下祭りのおかげで500kbまでもう少しだね。
480kbになったら一旦ストップして、次スレ建てたほうがいいね
481名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 07:14:46 ID:CTbMqGQB
>>462
GJ
三角関係やっぱりいいよいいよー
ちょっと黒入ってる玉緒先輩たまりません
482名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 07:18:05 ID:47i34ag+
>>473
GJ!がっつりエロエロもいいけど、こういうのも大好きだw
483名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 07:38:26 ID:ZVr/N7ah
オチにワロタwww
にしてもニーナは不憫属性だな
484名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 07:47:12 ID:M0zSZ6nX
ニーナが可哀相すぎてワロタ!
引きがあると続きが気になってしかたないね!
GJだあ!
485名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 08:50:36 ID:BYdatW+6
いいねいいね…!いいよ、バンビたち!

あと1作投下があったら次スレ、くらいかな?投下祭りマジパレードw

486名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 10:16:18 ID:u8GXffeb
夜勤から帰って来たら、投下たくさんあって嬉しい

イルカ最萌えだけど、職人さまのSS読んだらニーナに浮気しそうだ
487名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 10:17:49 ID:R7YfpO+h
駄文初書き初投下です。
設楽×バンビ、微エロ、本番描写なし。


至らない点が多々あると思います、すみません。
488名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 10:18:23 ID:G3Lzk+bs
OK!カモン4円
489設楽×バンビ1:2010/07/26(月) 10:21:20 ID:R7YfpO+h
今日は聖司先輩に誘われて二回目のおうちデート。
家まで聖司先輩が迎えに来てくれて、お話しながら楽しくお家へ向かう…はずだった。


聖司先輩の家まであと五分くらいのところで、急に土砂降りの通り雨にあってしまった。


「お前、雨女なのか?」
「違いますよ、たぶん…。もう、今日は二人ともびしょ濡れですね?」
「そうだな…今日はかばってやろうにも雨宿りする場所もない。とにかく家まで急ぐぞ、走れ。」


やっとの思いで聖司先輩のお家まで着いた。
せっかく褒めてもらったブルーのワンピースも水がポタポタ垂れていた。


「お前、俺の部屋のシャワールーム使え。」
「いいんですか?」
「あぁ、その格好は風邪ひくだろ。俺も別室のシャワーを使ってくる。今メイドを呼ぶから」


サラッとそう言うと聖司先輩は部屋を出ていって、代わりにメイドさんがタオルやら着替えやらを持ってきてくれた。


「濡れたお洋服乾かしておきますので、こちら好きにお使い下さいませ」
とりあえず寒いので、シャワーを浴びた。お部屋にシャワーがあるってやっぱりセレブだよね。


シャワーから上がって、体を拭いていると私はとんでもないことに気がついた。


メイドさん、私の下着も乾かしてくれた…??


どこを探してもない!!


どうしようか考えているうちにかなりの時間が経ったと思う。


その時、シャワールームがノックされた。


「おい、いつまで入ってるんだ?」
聖司先輩はとっくに戻ってきていた。


「ひやっ、はいっ!今出ます!」


そう答えて、とりあえず着替えることにした。


うん、これならギリギリ誤魔化せる。

490設楽×バンビ2:2010/07/26(月) 10:22:57 ID:R7YfpO+h
「ごめんなさい、お待たせしちゃって」
「お前はシャワーにどれだけ時間をかけるんだ?」


そう言いながらこっちを振り返った先輩は目を真ん丸くした。



「お前、その格好…」
「ダメですか?」
「いや…じゃなくて!何考えるとそうなるんだ?着替えもバスローブも用意させただろ?」


私は、きれいにクリーニングの袋に包まれていた聖司先輩のブルーのシャツを着ていた。
勝手に着たから怒られた…??
でも、これには深い訳が!


「何だよ?深い訳って」
聖司先輩はこっちを見ないで聞く。


「あのですね…メイドさんが私の下着も乾かしてくれたみたいで…着替えの服真っ白で…あの、透けちゃうとか考えて着れなくて…バスローブは恥ずかしくて…」
「何でバスローブが恥ずかしいんだよ?」


聖司先輩は耳まで真っ赤になっていた。
こんなこと言うなんて、私のほうが恥ずかしいよ!


「だって、バスローブって大人の人がなんてゆーか、そーゆー時に着るイメージじゃないですか?」


先輩は赤い顔でこっちを見て吹き出した。


「お前はバカなのか?」
「うっ…これでも最良の選択をですね…」
「そうか、下着もつけないで俺のシャツ一枚の姿が最良か。…まぁある意味最良と言えなくもない。」


そう言うと、聖司先輩は私を壁に押し付け、手首に力をこめて掴んだ。


耳元で囁かれる。
「チェックメイトだ。」


そのまま唇が耳に触れ、頬に触れ、唇に触れた。

491設楽×バンビ3:2010/07/26(月) 10:24:46 ID:R7YfpO+h
「やっ…せんぱぃ…」
「嫌なのか?」
「ん…だって、こーゆー事って…」


首にも冷たい唇が触れる。体が蕩けてしまいそう。でも、言わなくちゃ。


「何だ?こういう時あんまり野暮なことは言うもんじゃない」
唇の動きを止められた。
手首は掴まれたままだけど。


「私、聖司先輩のことが好きなんです…だからわからないんです…先輩にこのまま抱かれちゃいたいけど…そうしたらもう今までみたくいれないと思うと…うっとうしく思われて遊んでくれないと思うと…」


聖司先輩は深いため息をついた。
やっぱり…嫌われちゃったかな…


すうっと音を立てて息を吸った聖司先輩は中腰になって下から私の顔をじっと見た。
きっと私は泣きそうな顔をしている。


「…やっぱりお前はバカだ。だから教えてやる。俺はお前が好きだ。どうしようもないくらい好きだ。」
「えっ…」


「そんなに驚くなよ…情けないけどお前以外はみんな知ってたぞ?紺野も、うちの奴らも、あの不良兄弟だって…あぁ…もぅ…」
「ごめんなさい…わからなくて…」
「とにかくだ、これは恋人同士の営みだ。問題ないだろ、いいな。」


先輩が照れてるのがわかる。
手首を掴む手が震えている。
優しい、聖司先輩。
幸せ、何も怖くない。


「はい。聖司先輩、これからよろしくお願いします。」
泣き笑いの顔で答えた。
492設楽×バンビ4:2010/07/26(月) 10:26:48 ID:R7YfpO+h
「好きだ…」
甘い声で囁いてくちづけをくれる。
唇はもう冷たくない。


右手を離し、左手はやっぱり手首を掴んだまま私のシャツの上から胸に触れる。


「やっ…せんぱ…はずかし…」


胸を柔らかく撫でる手。先が尖っているのが自分でもわかってしまってすごく恥ずかしい。


「お前…可愛い…」


シャツのボタンを三つ外して隙間から直に胸を弄られる。
「んっ…」
思わず息が漏れる。


首筋にくちづけていた唇が胸に下りてくる。
突起の部分に軽く触れられたり、吸われたり、息をかけられたり。
呼吸をしたいのに、うまくできない。


「んっ…はぁ…」
気づいたら、私は床に崩れ落ちていた。
脚の間がぬめぬめする。
きっと、汗のせいだけじゃない。


「大丈夫か?」
「だいじょうぶ…じゃない…です」
「何だ、まだこれからが本番だぞ?」


そう言うと、聖司先輩はちゅっと右手の甲にくちづけて、私を抱きかかえた。
行き先はもちろん…
493設楽×バンビ5:2010/07/26(月) 10:28:07 ID:R7YfpO+h
甘くて幸せな情事の後、聖司先輩は私を抱きしめて、髪を優しく撫でてくれた。


「…先輩」
「どうした?」
「どうして、最後までシャツ脱がさなかったんですか?」
「どうでもいいだろ、脱がされたかったのか?」
「そうじゃないです…そういう趣味、とかなんですか?」


聖司先輩は髪を撫でる手を止めて、こっちを見ないでいった。


「…俺のシャツ着てるお前、俺のものだって感じがしたんだ…だから…あぁ…もう…」


うまく言葉が見つからない聖司先輩がとても愛しかった。


「…先輩」
「何だよ?」
「私は、先輩のものです。これからずっと」


聖司先輩に赤い顔を見られないように、ぎゅっと抱きついた。
494名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 10:30:35 ID:R7YfpO+h
以上です。
お目汚しすみませんでした。

改行下手ですみませんです。


これからは床掃除に励みますのでご容赦下さい
495名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 10:34:51 ID:njEFzqrv
>>494
GJ!
裸Yシャツは正義ですよねわかります

420KBだしそろそろ次スレ立てる?
まだ早いかな
496名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 11:06:08 ID:10t8aqoX
>>487
すごくいい!素敵でした〜
497名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 11:19:03 ID:DUpCaGiN
>>494
GJ!
ぼっちゃまイケメンすぎてむせたwwww無意識に彼シャツとかバンビさん流石ですww
498名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 11:23:07 ID:51aY60iO
>>489
GJGJ!面白かったよーぜひ次回作もお願いします!
>>357もだけど余裕のあるぼっちゃんいいね萌える
489も357もどっちも雰囲気があって好きだな
499名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 11:46:12 ID:M0zSZ6nX
休憩中に禿萌えたどうしてくれる!
余裕ある紳士ぼっさまイイヨー
500名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 12:50:10 ID:fAdYai/N
>>495
そろそろ立てて良い頃合いだと思う
文章量ある作品だとキツいしな
501名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 12:55:36 ID:njEFzqrv
じゃあ立ててこようかな?
テンプレとか変更点はないよね?
502名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 13:16:36 ID:B/QDJuAh
>>501
ないと思う
よろしくお願いします
503名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 13:32:53 ID:njEFzqrv
おk
じゃあ立ててくる
504名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 13:40:04 ID:SL+Vvc5J
お昼ご飯食べて戻ってきたらイケメンぼっちゃまに萌えた!!
別の意味でもお腹いっぱいになったよ、ありがとう神さま!GJ!
505名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 13:41:26 ID:njEFzqrv
ときメモGSシリーズでエロパロ 11
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1280119173/
506名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 13:46:05 ID:B9jQJC2b
>>505
乙パレード!
すべての職人さんたちもGJ!
次スレでもお待ちしております。全裸で。
507名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 14:07:25 ID:0bmcK29Z
>>506
気配りバンビ乙!
もう次スレとかマジパレードw
しかも神ばかりとかおかげで床が毎日ピカピカ
職人さまたちこれからもどんどん投下お願いします!
508名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 14:39:47 ID:QtZTaZec
>>494
チェックメイトマジパレードwww
着エロ最高ですGJ!
着替えの透けちゃう服とバスローブの差分は脳内補完余裕でした
509名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 14:49:38 ID:sNKhltxn
>>505さん乙です!
長いと思って向こうに投下したけど、こっちでも良かったかな…
なんか色々ごめんなさい
510名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 14:56:03 ID:auvx87Bs
>>505乙!
職人さんたちもGJGJ!!

>>509
下手に途中で切れて新スレで再度…よりかは向こうに最初からの方がいいと自分は思うから気にしなくていいのでは?
つかもう新スレ職人降臨かww祭りすげえ!今から読んでくるぜ!
511名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 14:58:58 ID:njEFzqrv
>>509
gjでございます
途中で途切れてしまうよりはいいと思いますよ
512名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 16:39:49 ID:TVsfB4qL
>>505スレ立て乙!
>>509もGJ!
tmtmとバンビにも、最後にさりげなく登場したぼっちゃまにも萌えたよー!


スレ埋めついでに、10分くらいで書いた小ネタ投下します。

●海水浴3人デート時のイルトラバンビ小話。2レスで終わります。
●エロとか行為はなし。
会話の内容的に胸ぽっちんがあるので、こちらへの投下が適切だと判断しました。
●エロいの期待してる人、イルトラはエロバカじゃない!と信じてる人は回避推奨。
●会話文中心、ノリですべて許して系。
513小ネタ・イルトラバンビ海水浴 1/2:2010/07/26(月) 16:42:48 ID:TVsfB4qL

ことの起こりは、美奈子の絶望的な一言だった。

「――ない」

その周囲半径5メートル以内にいたのは、少女の幼馴染であり同行者である兄弟のみであった。

「どうしよう……ブラ、失くしちゃった……」

まさかの超展開に、琉夏は目を丸くし、琥一は噎せた。




彼らは今、はばたき市の海水浴場で遠泳の真っ最中だったのである。




* * *




「…………」
「…………」
「…………」

三者三様の面持ちでもって、彼らは瞬時に黙りこくった。その際、琉夏と琥一の視線がどうしても美奈子の胸元にいってしまったのは、誰も責められないだろう。生憎と彼女の胸は水中にあり、また自身の両手で覆い隠していたため、彼らからはまったく視認できなかったのだが。
運動能力に優れた三人が本気を出して競争していたためか、浜から随分離れた彼らの周囲に人気はなかった。

とりあえず、この時、三人の心情は完全にシンクロしていた。

――布地が、足りない。

この異常事態から誰より早く立ち直ったのは琉夏であった。思い立ったら吉日とばかりに、彼は素早く行動を開始した。

「脱げよ、コウ」
「ハァ!? バッ、テメェ、何言ってやがる!」
「コウのが俺のよりサイズでかいだろ。美奈子のために脱げよ!」
「ウルセー! 海パンの大きさなんか、そうそう変わらねぇだろうが! だったら、テメェが脱げ!」
「もうっ、二人とも……こんな時にまで喧嘩しないで!」
すかさず止めに入りながらも、美奈子は内心で琉夏と琥一の水着を奪えば、どうにかなるのだろうか?と計算していた。
(……うん、無理!)
学年首位の底力を発揮して、早々に結論を下す。

そもそも仮に男性用の海パン水着を借りて、美奈子が事なきを得たとしても、それを提供した方はどうなるのか。
答え:完全に真っ裸である――想像するだに恐ろしい。
琉夏は整った容姿的に、うっかりその姿で浜に上がろうものなら、まるで海から今生まれましたとばかりに騒がれてしまうだろう。変態の別名:「はばたき市の男性版ヴィーナス」の誕生である。
対して琥一はどうだろうか。ヴィーナスに匹敵する不名誉な名こそつけられないものの、やはり容姿的に浜に上がった際の言い逃れは厳しいだろう。下手をすれば、公然猥褻罪でそのままお縄だ。
514小ネタ・イルトラバンビ海水浴 2/3:2010/07/26(月) 16:44:04 ID:TVsfB4qL
ちなみに、この場合の「容姿的」とは、世間一般の偏見に凝り固まった判断を加味した上でのもので、断じて美奈子から見た二人の印象ではない。

たかが水着ごときで最悪の未来を想定してしまい、美奈子は本格的に青くなる。
「や、やっぱり、駄目! 水着借りるのはなし! 絶対! 二人とも、私のために無茶しないで!!」
美奈子はこれまで幾度も、幼馴染二人に「無茶をしないで」と訴えてきたが、今回ほど必死になったことはなかった。
しかし、さぞや喰い下がるだろうと思われた琉夏は、美奈子の言にあっさりと頷いた。
「そっか。じゃあ、ここでヒーロー参上だ」
「……え?」
突拍子もない琉夏の言動にはあらかた慣れ切っていた美奈子でも、これには面喰ってしまう。思わず答えを求めて琥一に目をやると、彼は既に琉夏の考えを察しているらしく、「ヒーローってほどかよ」と喉を鳴らして笑った。
「美奈子、忘れてない? 俺、今日パーカー着てきてるの」
「で、でも、それ浜に置いてあるんじゃ……」
「さっき競争するって言った時、それだけビニール入れて、持ってきた。あそこに」
言って、琉夏が指差したのは三人がいる数十メートル先にある岩場だった。
「そういうこった」
「コウは邪魔だから置いてけって言ってたけどさ、やっぱ必要だったろ? ヒーローには」
「ウルセー。たまたまだろうが。普段だったら邪魔以外の何になんだよ」
「美奈子と二人で遭難した時に役に立つ」
「アホか」
笑って言い合う二人の横で、美奈子は心底安堵していた。
上に何も着ていないのではいくら何でも心細い。この際、上に着られるものなら何でもいい。パーカーなんて願ったりだ。
「ま、何にしても、だ。男の水着を無理やり体に巻きつけるよりはマシだろうがよ。なぁ?」
確認するように琥一に問われて、美奈子はコクコクと頷いた。
「じゃ、俺、先導するから。美奈子はコウとついてきて。……コウさ、おまえ相手だと突然さかるから。気をつけろよ?」
「聞こえてんだよ。馬鹿なこと言ってねぇで、さっさと行け」
「ハイハイ」


その場にいた誰もが、これで事態は解決したと思った――だが、しかし。

515小ネタ・イルトラバンビ海水浴 3/3:2010/07/26(月) 16:44:44 ID:TVsfB4qL
「…………」
「…………」
「…………」

男二人に「いいって言うまで後ろ向いてて。その前に振り返ったら……」と不吉に厳命した後、小さい岩場に上がり、琉夏が差し出したパーカーを着た美奈子は途方に暮れた。
了承を得て、その姿を見た男二人も同様に沈黙した。思わず幼馴染の少女、その胸元を凝視したまま固まる。

「やっ……あ、あんまり見ないで……」
「だってさ、コウ?」
「いや、つってもよ……」
無理だろ、と、ようやっと微妙に美奈子から視線を逸らしつつ、琥一は自身の首裏に手を当てた。
「っつーか、まさかコレで浜まで出るんじゃねぇだろうな? いくら腕で隠してるっつったって、ちょっと見りゃ分かんだろ……」
「あ、やっぱり?」
「男だったらわかんぞ、コレ」
「え!? 嘘!?」
「嘘じゃねぇ……っつか、見られたくねぇなら、隠すとこちゃんと隠せ! おまえのその隠し方だと、……て、てっぺんが目立ってんだよ」
「コウ、やらしー」
「バッ、バカ、そういう意味じゃねぇ!」

どうしようもなく、とんでもなく卑猥である。まさかの裸パーカーに、琥一はもちろん、琉夏も内心で興奮を隠せずにいた。
しかも美奈子自身が今の今まで水中に在ったせいで、生地が思いっきり濡れており、ぴったり肌に張り付いている。
おかげで、美奈子がノーブラであることが一目で分かる仕様だ。

「どうしよう……」
「やっぱさ、脱げよコウ」
「そこに戻んのかよ!? やるならテメェが脱げ!」
「二人ともいいかげんにして! どっちが脱いだって、着ません!」
「美奈子が知らないだけで、男用の水着にも、そういう大事なとこを隠すのはついてるんだ。そこを胸に当てれば、外からは絶対に見えな……」
「もうっ、いいって言ってるでしょ!!」
「!! や、やめろ、バカ、オマエ何やってんだ!!」
「……手で隠さないと揺れまで分かる。いい。すげぇいい。……神様ありがとう。ね、もう一回やって? 今の『もうっ』って」
「ルカ! テメェ、何言って――」
「〜〜〜〜っ!! バカっ! 二人とも本当に馬鹿! 大っ嫌い!!」



結局――30分後に琉夏が浜で新品の水着を売っている事実を思い出すまで、口論は続いたのであった。
516名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 16:46:24 ID:TVsfB4qL
これにて、投下終了。
おそまつさまでした。

規制くらってたんで急遽、携帯から投下したら2レスにおさまりませんでした。
表記がまぎらわしくてごめん。

職人さんたちがくる間の暇つぶしにでもなれば幸いです。
517名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 16:51:44 ID:DIEKvS7S
>>516
GJ!
楽しかったよ!こういう小ネタもいいね。
518名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 16:53:49 ID:Rxw1ETB9
>>516
乙w布地が足りないわろたww
琉夏のあのパーカーって何気にデフォルトで透けてんだよね
イイヨイイヨー
519名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 17:14:24 ID:Lui3GN83
乙w面白かった
トラ兄はタオル頭に巻いてなかったんだろうか
520名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 17:22:00 ID:c8fiZr0t
>>505


>>516
こういう話も好きだー
思い切り琉夏とトラ兄の声で再生されたぜ

521名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 17:23:06 ID:2tgAGEsf
周りに「近寄るなゴルァ」「こっち見んなゴルァ」オーラを出しまくって
浜に上がるだろう兄弟を脳内補完w

かわいいエロごちそうさまでした!
522名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 17:29:50 ID:n5h2nW7y
>>512
クッソワロタwww
こういう話大好き
イルカのオープンスケベなところとかコウのむっつりなところとかすごいらしかった!
バンビほんと乙www
523名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 17:43:21 ID:M0zSZ6nX
まだ500行ってないし感想はこっちでいいかな?
>>509GJ!
バンビが「駄目だこの人」っていうたびに笑いがこみあげてきてしかたなかった!
変態tmtmイイヨイイヨー!
524名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 18:38:19 ID:9Eohfcm+
>>509GJ
内田教授wwwうっちーか
525名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 19:12:19 ID:2D7AQcUw
>>509
超GJ!
tmtmがエロ変態かっこよすぎるw
看板に偽りなしなバカップルっぷりと読みやすい文章もよかったです
526名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 19:22:37 ID:Ps5bxzHu
>>489
最高!!!
GJ!!!
527名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 19:27:02 ID:3cGKKeN+
さすがに新スレの感想はあっちのほうがいいのかなと思いつつ
うなぎニーナバンビえろすぎ!GJ!!!
528名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 19:38:15 ID:Rxw1ETB9
兄弟先輩青春△があって親友△がないのはおかしい!
と思って一発入魂百合書いてたら、ついさっきの雷で停電→真っ白。
これも星の導きなんですか…騙されない!!
529名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 22:39:10 ID:0EKsxewc
>>509
ややこしいけどこっちでGJ!

なんか妙にエロエロしい話だった・・・
tmtmの変態カッコいいが絶妙でした最後のぼっちゃまがツボだw
美味しそうなバンビでした
530名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 23:42:24 ID:eRKJO1ok
>>513
>変態の別名:「はばたき市の男性版ヴィーナス」

ハゲワロタwwww
照れる事無く浜辺に上陸するルカの姿が脳内再生されたw
531名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 00:30:57 ID:c6wiRX4w
まだ容量大丈夫そうなので投下。
先輩△×バンビ

・3年目の夏、PvPを経てモメ解消後の設定
・3Pというより、ぼっちゃま×バンビ、tmtm×バンビにそれぞれお互いがちょっかい出してる程度

それではよろしくお願いします。
532先輩△ 「Sommerliches Dreieck」 1/8:2010/07/27(火) 00:32:12 ID:c6wiRX4w
「……飽きた」
シャープペンを投げ出して、聖司先輩がポツリと言った。
「どう? わかった?」
「あ、はい。これでいいですか?」
「うん、さすがだな。飲み込みが早くて教え甲斐があるよ」
玉緒先輩は気にも留めずに私のノートを覗き込んでいる。

夏休みも終盤に差し掛かったけど、わたしの宿題はまだまだ残っていた。
今日は本当は遊びにいく予定だったのに、その話をしたら玉緒先輩が見てくれることになって、
ぶつくさ言いながらも、聖司先輩は「なら俺の部屋でやればいい」って言ってくれた。
そうして早速宿題を始めたんだけど……。

「だいたいこの暑いのにどうして勉強なんかしなきゃいけないんだ」
「冷房が効いてるから暑くないよ。設楽は勉強したくないだけだろ」
「当たり前だ。俺の宿題やってるわけでもないしな」
「途中で入ってきたのは設楽じゃないか」
わたしの上を、右斜めとその正面に陣取った聖司先輩と玉緒先輩の言葉が飛び交う。
また始まった。
先輩たちはこうやって言い合うのが好きみたい。
最初は仲が悪いのかと思ってたけど、よく見ると二人とも楽しそうなことに気付いた。
「ふふっ」
「おまえ、何笑ってるんだ」
「わっ!」
いつの間にかペンを手にした聖司先輩に体を突付かれた。
533先輩△ 「Sommerliches Dreieck」 2/8:2010/07/27(火) 00:33:04 ID:c6wiRX4w
「設楽。彼女の邪魔するなよ」
「うるさい。さっさと終わらせろよ」
「先輩が突付くから集中できません!」
「早く終わらせないとずっとやめないからな」
「もう!」
「設楽はほっといて、じゃあ次の問題にいこうか」
聖司先輩を小さく睨んだあとわたしを見て笑って、玉緒先輩は問題集のページをめくった。
気合を入れて問題に取り掛かっていると、攻撃の手を休めたかと思っていた聖司先輩が
今度はテーブルの下からわたしの足を突付きだした。
抗議しようと聖司先輩を見ると、先輩はにやりと笑って言った。
「終わるまでやめないって言っただろ」
そう言いながら突付いていたペン先が、今度は腿をなぞるように動き出した。
「……!」
ぞわっ、と毛が逆立つような感覚が襲う。
わたしの様子に気を良くしたのか、聖司先輩の攻撃がだんだん激しくなってくる。
「できた?」
「っ! は、はい!」
慌てて顔を上げると、玉緒先輩は怪訝そうな顔をしている。
「どうかした?」
「もう飽きたって、勉強」
「設楽には聞いてない」
「あ、あの、大丈夫です」
「そう? ……うん、できてる。僕が教えるまでも無かったかな」
そんなことないです、そう言おうとした時、自分の足を這っているのが
ペンじゃなくて聖司先輩の手だってことに気付いた。
「もう、聖司先輩……!」
「終わったか?」
「……終わりました!」
「もしかして設楽、さっきからずっとちょっかい出してたの?」
「ああ、悪いか? 俺は暇だったんだ」
「開き直るな。全く……」
溜め息をついて、玉緒先輩は自分の問題に取り掛かりだした。
534先輩△ 「Sommerliches Dreieck」 3/8:2010/07/27(火) 00:33:54 ID:c6wiRX4w
一段落ついてホッとしていたのも束の間、聖司先輩が急に立ち上がった。
「? 先輩、どうしたんですか?」
「紺野は勉強が忙しいみたいだから、おまえと俺で何かしようと思って」
そう言うなり歩き出して、わたしを手招く。
「ほら、早く来い」
言われるままに聖司先輩に近寄ると、いきなり手を引かれ、そのままベッドに倒れこんだ。
「きゃっ!」
「……設楽」
玉緒先輩の声が飛ぶ。
「紺野は勉強してろよ。こっちは気にしないでいいから」
「ま、待って、聖司先輩……」
「嫌だ。待たない」
「!」
首筋にキスが落ちてきて、思わず息を飲む。
同時に服の上から胸を触られて、体が疼いた。
「…………! だ、だめ……」
「なんで」
キャミソールが捲し上げられて、露わになった下着に手がかかる。
「おまえがこんな見えそうなの着てくるから悪い」
そのままブラがずらされて、聖司先輩の手が直接触れてきた。
「あ……!」
……確かに今の格好はキャミソールとミニスカートだけど。
「さっきまでは上にもう一枚……」
「今は着てないだろ」
そう言うなり、胸の片方を舌で舐められた。
指とは違う、生温かくて湿った感触に体が震える。
もう一方を親指の腹で押され、擦られて、時々鋭く摘まれる。
そうされると、わたしはだんだん抵抗できなくなってしまう。
玉緒先輩もいるのに。同じ部屋の中、この声が聞こえないはずがない。
声を殺そうとしても、急にスカートの中に忍び込んできた聖司先輩の手に翻弄されて
鼻から漏れるように声が抜けていく。
「紺野にもっと声聞かせてやれ」
わたしの心を見抜いたように、下着の上から指を往復させながら、聖司先輩が意地悪く笑って言った。
「我慢するな。俺にも聞かせろ」
「……む、り……っ」
部屋に流れていた音楽がちょっと大きくなったような気がする。
玉緒先輩が音量を上げたのかもしれない。
535先輩△ 「Sommerliches Dreieck」 4/8:2010/07/27(火) 00:34:43 ID:c6wiRX4w
胸への愛撫はそのままに、今度は下着の中に手が侵入してきた。
何のためらいも無く、聖司先輩は中心に触れてくる。
「……っあ! や……」
「嫌なのか?」
先輩の指が往復するたびに恥ずかしい音が聞こえて、それがさらに羞恥を煽って
ますます蜜を溢れさせる。
何度か行き来した指が、そっとわたしの中に入ってきた。
「あ……!」
違和感を覚えるのも最初だけで、抜き差しされるうちに体が勝手に動いて、
ヒクつくそこが聖司先輩の指に絡みつくのがわかる。
「嫌じゃないだろ?」
指が増やされて、敏感なところを触られて、わたしはますます聖司先輩の指を締め付ける。
でも嫌じゃない、って言えなくて、黙って首を振ったわたしに先輩は嬉しそうに笑った。
下着が足から引き抜かれる。潤った箇所が空気に触れて、少し冷たい。
聖司先輩は何かを思い出したように、玉緒先輩に向かって言った。
「紺野、ゴム」
「いつものことなんだから準備しとけよ。……ほら」
玉緒先輩は箱から出したそれを聖司先輩に手渡す。
お礼も言わず、聖司先輩は準備に取り掛かる。
玉緒先輩はテーブルまで戻らず、ソファに腰掛けてこっちを見ていた。
その視線に気付いたのか、聖司先輩がちょっと眉をしかめた。
「余所見するな」
そのまま脚を抱えられて、聖司先輩のものが宛がわれる。
「あ……っ!」
不機嫌そうな表情とは裏腹に、それはゆっくりゆっくり入ってきた。
「……痛いか?」
「だいじょうぶ、です」
痛みはほとんど無いものの、未だに慣れない圧迫感に思わず顔を背けると、玉緒先輩と目が合った。
あまりにまっすぐ見られてて、恥ずかしいのに目がそらせない。
「ああもう、余所見するなって言ったろ」
聖司先輩の鋭い声が飛んできて、わたしは慌てて視線を戻す。
「おまえの相手は俺だ」
少なくとも今は、って小さく呟いて、聖司先輩が動き出した。
怒ってるように見えても、聖司先輩は絶対乱暴なことはしない。
今だってそう。わたしに触れる手も唇も、すごく優しい。
536先輩△ 「Sommerliches Dreieck」 5/8:2010/07/27(火) 00:35:29 ID:c6wiRX4w
「……おまえまた笑ってるのか。今度は何だ」
「聖司先輩は優しいなと思って」
「は? 大丈夫か、おまえ」
先輩はちょっと呆れたような顔をしたけど、すぐに少しの笑みを浮かべて、
さっきよりちょっと深く、強く、わたしの中をかき回した。
生まれくる快感と少しの息苦しさに無意識にさまよう手を取られ、指を絡められる。
そっと握ると握り返されて、その強さはそのまま打ち付けられる腰にも繋がっていく。
わたしの頭はもう、自分が発しているのが息なのか声なのかわからないくらい
ぐちゃぐちゃになっていた。
「んっ、あっ、聖司……せん、ぱいっ……」
「………………っ!」
小さくわたしの名前を呼んで、絡めた手にさらに力が篭る。
流れた汗が、わたしの体に零れ落ちた。
そのまま短く肩で息をしながら、聖司先輩はわたしの上に倒れこんだ。

「設楽終わった?」
「………………」
いつの間にか近づいていた玉緒先輩がわたしたちを見やって言った。
「設楽」
「…………うるさい。余韻にくらい浸らせろ」
「逆の立場だったら同じこと言うくせに」
すごく嫌そうな顔をして、聖司先輩が体を起こした。
ずるり、と引き抜かれる感触に思わず声を上げる。
そんなわたしに玉緒先輩は微笑みかけて、手早くゴムをつけると、そのままわたしの中に入ってきた。
「あ……!」
さんざん擦られて敏感になったそこは、すんなり玉緒先輩を受け入れた。
小さく息を吐いて、先輩がわたしをじっと見る。
玉緒先輩はいつもこうして、すぐに動かないことが多い。
そのままの体勢で髪を撫でられたり、おでこや頬にキスされたりしていると、
わたしの方がなんだかじれったくなってしまうのだ。
はだけたシャツの間に手を伸ばして玉緒先輩の体に触れてみると、
冷房が効きすぎてるのか、ちょっとひんやりした。
でも、体中の熱が上がっているわたしにはすごく気持ちいい。
「どうかした?」
「ドキドキしてる。でも冷たくて気持ちいいです」
「随分待たされたからね」
多分聖司先輩に向かって言ったんだろうけど、返事は聞こえてこない。
「今度は僕の番だから遠慮はしないけど」
優しい口調なのに、思わずドキッとしてしまう。
「玉緒先輩……ひゃっ!?」
537先輩△ 「Sommerliches Dreieck」 6/8:2010/07/27(火) 00:36:13 ID:c6wiRX4w
突然足の裏に何かを感じて、思考が引き戻された。
その感触は指を通って足首や腿へ移動する。
玉緒先輩の体でよく見えないけど、多分……きっと聖司先輩だと思う。
わたしの様子で気付いたのか、玉緒先輩が振り返る。
「……設楽。お互い邪魔しない約束だろ」
「おまえだって俺のときに見てただろ」
「手は出してないよ。それに設楽なんて見てない」
「出してるのと同じだろ」
「設楽。ほらどいて」
「………………」
おもしろくなさそうな顔をして聖司先輩が立ち上がった。
かと思ったら。
「あっ、こら! 眼鏡返せ!」
聖司先輩は返事しないで、手を伸ばしても届かない位置からわたしたちを見下ろしてる。
「……全くしょうがないな」
玉緒先輩がわたしの手を取って、肩に乗せた。
「両手でつかまって。いい?」
言われたとおりにすると、玉緒先輩はわたしの背中を支えてそのまま体を起こした。
「!」
起こされた勢いで、わたしは玉緒先輩に抱きつく格好になった。
体も繋がったままの部分もこれ以上ないくらいに密着する。
「大丈夫? ……うん、これで君の顔がよく見える」
顔を上げると、玉緒先輩の顔もすぐそこにあった。
「このまま動いたら口もぶつかるかもしれないけど、仕方ないよなあ。
このくらい近くないと見えないんだし」
「?」
不思議そうな顔をしたわたしに、玉緒先輩は少し笑った。
「ちょっとね。設楽と僕との決め事みたいなものかな」
しばらくして、頭上で「ありがとう」「ふん」なんてやり取りが聞こえた。
どうやら眼鏡は無事玉緒先輩に戻ったみたい。
「せっかく見えるようになったんだからもっとよく見たいな」
そう言いながら、玉緒先輩はわたしのキャミソールを脱がせて、ずらされただけのブラも取り去った。
538先輩△ 「Sommerliches Dreieck」 7/8:2010/07/27(火) 00:36:50 ID:c6wiRX4w
玉緒先輩の両手が露わになった胸へと伸ばされる。
包むように宛がわれたかと思うと、やわやわと揉まれて、時折頂点を摘まれる。
「君もドキドキしてる。……でも体はすごく熱い」
耳元で囁かれて、湧き上がる快感に腰が勝手に反応する。
その度に、それはそのまま繋がっている箇所への快感に変わっていった。
体がムズムズする。ともすれば腰を押し付けてしまいそうな気持ちを必死に抑える。
玉緒先輩の手が、唯一身にまとったスカートをめくり、一番敏感な部分にそっと触れた。
「ああ……っ! 」
体が仰け反りそうになる。背中を支えてくれなければ、そのまま倒れていたかもしれない。
それくらい、強烈な刺激だった。頭の先から足の先まで電流が走ったみたい。
「ああっ! だ、め……! だめです……っ、それぇ……!」
それでも、玉緒先輩はやめてくれない。断続的な刺激に眩暈すら覚えた。
きっと、繋がったままのそこは、玉緒先輩のものを締め付けているんだろう。
動いてもいないのに、いやらしい音が聞こえる。
自分の中から、後から後から溢れ出てくるのがわかった。
「あ、あ、はぁっ、玉緒せんぱい……っ」
「……もう限界?」
こくこくと、必死で頷く。
玉緒先輩がわたしの腰に手を添えて、小さくわたしごと体を揺らした。
「ああっ……!」
焦らされた分、与えられる快感もすごくて、わたしは必死で玉緒先輩の体にすがる。
短く吐かれる息が熱い。
「あっ、やぁっ! ふ、……んっ、だめぇ……!」
「っ、ごめん、限界なのは僕の方みたいだ」
荒い息と漏れる嬌声と水音が響く中、玉緒先輩の声が聞こえた。
腰を支える玉緒先輩の力が強くなって、目も開けていられないほどの快感がせり上がってきて、
わたしはまた自分で何を言ってるのかわからなくなった。
「あ、あ! もっ、玉緒、せんぱ……っ!」
「……っ、いいよ、一緒に……!」
目の前が真っ白になった瞬間、名前を呼ばれて、強く抱きしめられる。
そのままわたしは玉緒先輩の体にもたれかかって、ゆっくり沈んでいく意識に身を任せた。
539先輩△ 「Sommerliches Dreieck」 8/8:2010/07/27(火) 00:37:40 ID:c6wiRX4w
***

「……本当に総理大臣にでもなろうかな」
「は? いきなりどうしたんだ」
「一妻多夫制を日本でも……なんて」
「……動機が不純すぎる」
「まあ冗談だけどさ、気持ちとしては割と本気」
「………………」

まどろみの中。気だるく火照った体にシーツが気持ちいい。

「設楽、つつくなよ。起こしちゃうだろ」
「別にいいだろ。起きないし」

何か聞こえるけど、その内容までは理解できない。
頭やおでこや頬にちょっかいを出してるのは聖司先輩で、
髪を撫でていてくれるのが玉緒先輩だ、とぼんやり思う。
ゆったりとした心地良さに、目を開けられない。

「つつくと言えば……またちょっかい出して。お互い邪魔しないって決めたろ」
「うるさい。紺野だって邪魔した。それにおまえ、どさくさに紛れてこいつにキスしようとしたな」
「設楽が眼鏡取るから。不可抗力でしちゃうかも、って言っただけだ」
「ふん、白々しい……とにかくこいつはまだ選んでないんだからそれまでは互いに無しだ」
「わかってる。設楽に言われたくない」
「………………」
「………………」
「…………あの」
わたしの意識はもう完全に覚醒している。
目を開けると、わたしを挟むように二人が寝そべっていた。
「あ、起こしちゃったかな……ほら、設楽がつつくから」
「俺のせいか? 紺野だって触ってたじゃないか」
「起こすような触り方はしてないよ」
「ふふっ」
いつもの光景。ついおかしくて、笑ってしまう。
「そうだ。今度の日曜だけど、今日のリベンジに行かない?」
「あ、はい。ナイトパレード、今月までですもんね!」
「……動物園にしないか? 遊園地なんて人だらけだろ」
「今の話聞いてた? ナイトパレードは来年まで見られないんだぞ?」
「いいじゃないか、来年また行けば。だいたい今日行ってれば来週違うところに行けたんだ」
「う……ごめんなさい」
「ああいやいや、君のせいじゃないよ。僕が勉強見るなんてお節介焼いたから」
「……動物園」
「じゃ、じゃあ、両方行きましょう!」
「え?」
「時間的に無理だろ、そんなの」
「だから、頑張って早起きしてくださいね、聖司先輩?」
「いつも寝坊してるみたいに言うな!」
「玉緒先輩、開園時間にちょうどいい電車、わかりますか?」
「はは、調べておくよ」
「決まり! ふふ、楽しみですね」
先輩たちは顔を見合わせた後、ちょっと笑って言った。
「全く、君にはかなわないな」
「……今回ばかりは同感だ」
540名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 00:38:21 ID:c6wiRX4w
以上、投下終了です
ありがとうございました!
541名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 00:43:40 ID:q23sa+4i
>>540
全身全霊を込めてGJ!!!!!
投下中に遭遇できた幸運を噛み締めつつ、高速でリロってた!
最中の描写にも萌えまくったけど
最後のほのぼの会話があまりにらしくて、床ローリングしながら思わずなごんだw
ありがとう!
542名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 00:48:16 ID:yPfkO/5R
>>540
ばんび羨ましすぎGJ!!!!!
素晴らしい理想の3Pです!
543名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 00:55:36 ID:juCCm0n9
>>540
うわあああ、素敵!
先輩3P、すっごい幸せでした!
あ な た が 神 か
544名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 01:11:26 ID:9j5tupmY
>>540
禿げ萌えた
全力でGJGJGGJGJGGJ!
545名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 01:13:47 ID:yPfkO/5R
>>544
もちけつw
546名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 01:20:21 ID:q23sa+4i
>>544
興奮する気持ちはよくわかるが
一部、Gが多くてGJじゃなくなってるぞw
本当に落ち着けw
547544:2010/07/27(火) 01:38:25 ID:9j5tupmY
>>545
>>546

すみません超素だったwwwwwwwwww恥ずかしいwwwwwwww

お詫びじゃないけど、新スレに新作投下しときますwwww
長くなったのでこっち無理でした。
548名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 02:02:54 ID:pIp/BcGG
>>547
新スレでの投下GJ!
tmtmが切なすぎて泣ける・゚・(ノд`)・゚・
544がググッジョブ(グッジョブ上級系)に読めて和んだw
549名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 02:12:48 ID:+F1xTDxR
>>540
GGGGGJ!!
なんだこれドロドロするはずなのに超爽やかw
先輩二人に可愛がられる感じが出てて微笑ましいなー
夏休み最後の日曜にフリマじゃなく遊園地とか動物園とか
めちゃくちゃ気の利く先輩たちですね
550名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 02:28:42 ID:MaMZWEP8
>>549
フリマ地獄だもんな…

メイン全員からフリマに誘われる→フリマで乱交
551名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 02:55:09 ID:f3qmwiuX
>>547
投下乙。
新スレでも言われてるけど、あの注意書きだと紺野×主としか取れないから
あの内容なら、設楽×主←紺野で紺野sageありますって書いた方が良かったかも。
ちょい手厳しい事書いちゃうけど、特にキャラagesageは揉める元になりやすいし
次に投下するときは気を付けた方がイイよ。
552名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 04:01:01 ID:khVUT2Gv
>>550
フリマ乱交いいな、前スレ1000のアルパカエロ解禁も気になってる。
バンビがお店出して〜という流れでいけるかも。

四レス埋めます
琥一×ゴリバンビ(体力特化学力低)スタリオン石油バイト
名前は美奈子でロリ巨乳設定 本番なし 海で泳いでるだけ
553琥一×ゴリバンビ1/4:2010/07/27(火) 04:02:51 ID:khVUT2Gv
 真夏のガソリンスタンドはとても暑い。コンクリートは容赦なく熱を跳ね返すし、車そのも
のがとても熱くなっているからだ。アルバイトを始めて三回目の夏だが、やはり慣れる事は
無い。
「あ…っちー」
 流れる汗を拭う琥一に、美奈子もうんうんと頷く。
「どうせ暑いなら海みたいに、夏って感じのとこに行きたいよね」
「確かにな」
 目線を美奈子にやり、下心を混ぜて言うが一向に気付かれない。
「うーみー」
 変な調子をつけながら少女は体を揺らしている。そのたびにふるふる胸も揺れているの
だが、本人は一向に気にしていない。まあ今以上に色んな輩に集られるよりはいいか、と
琥一はため息をついた。

 幼いときは普通の女の子だった記憶があるのだが、再会した彼女は結構な天然に育って
いた。若い動物を思わせる黒目がちな瞳が童顔に収まり、小柄な体は柔らかな肉が乗って
いて特に胸が標準をかなりオーバーしている。
 だが本人は全くそれを気にすることも武器にすることも無く、琉夏並みの運動神経でば
たばた走り回っていた。
 彼女がスタリオン石油の面接に来たときの逸話がある。柔らかで小さな外見にオーナー
は採用を渋った。じりじりと面接が進まない中、大型バイクが倒れるハプニングが起こり、
これ幸いと美奈子は自分の体より三回りほど大きなそれをひょいと戻して見せたのだ。
 彼女は普通に仕事をしていても、最初ははらはらしてしまう。が、皆三日でその馬力に
慣れ当たり前に力仕事を言いつけるようになる。
 ずっと心配しているのは自分だけじゃないか、と琥一は思う。
 先日も、無茶苦茶をしてくれた。

「琉夏君!待って!」
「またなーい」
 不意に頭上から声がしたかと思うと、二階の窓から琉夏が飛び降りるところだった。怒
る気にもなれずにため息をつくと、恐ろしい事が起きた。
「もう!逃げないで!」
 多分勢いだろうが、ぽおん、と美奈子も飛び降りた。きゃあ、と女子生徒が叫び、めくれ
たスカートに男子が色めき立つ。
 心臓が絞られるような衝撃に琥一は駆け出す。せめてクッションにでもなれたら上等だ、
と駆け込んだところに上手く美奈子が落ちてきて、抱きとめることが出来た。
「へ?」
 多分着地するつもりだったのだろう彼女は、琥一の腕の中できょとんとしている。琉夏
も驚き駆け寄ってくる。
「ヘ、じゃねぇ!なぁにやってんだ!」
 大声で叱ると、きゅっと身をすくませる。
「だって、琉夏君が逃げるから…」
「逃げるからじゃねぇよ、怪我すんだろうがよ!」
 しないよぉ、と小声で言う美奈子をぎろりと睨む。大体の人間が恐れるその視線を物とも
せず、ぷうとふくれてしまう。
「美奈子ちゃん…」
 あまりの行動に珍しく琉夏が引いていた。そうだ、彼女はお姫様ではなくヒーローと共
に戦うピンクレンジャーなのだ。今も抜け目なく琉夏の手をガッチリ掴んでいる。そのま
ま琥一の腕から飛び降りると、ぐいぐい職員室まで引っ張っていってしまった。
 その他にもスキーの超上級コースから直滑降したり、乗馬は初めてといいながらクリス
トファーをいきなり走らせて乗りこなしたり、ボウリングで本気の男二人に勝ったり、賭
けサッカーに出場して大穴を発生させたり…枚挙に暇が無い。

 あれやこれやとこの二年半に起こったハプニングをぼうっと回想していると、不意にぽ
んと肩をたたかれる。
「ちょっといいか」
 振り返ると店長がにっこり笑っていた。朦朧としていたことを咎められるのかと思った
が、なにやら話があるらしい。涼しいと言うより寒い店内に入り、事務所の扉を開ける。
そこには美奈子も居て、制服の裾や襟をはたはたさせていた。
554琥一×ゴリバンビ2/4:2010/07/27(火) 04:04:01 ID:khVUT2Gv
「さっき海に行きたいって言ってたね」
 そう切り出された話は予想だにしなかったことだった。店長の知り合いが海の家をやっ
ていてそこで夏休みの間アルバイトしないかという誘いに、美奈子は大喜びで飛びついた。
「やったあ、夢みたい!」
 無邪気に喜ぶ少女に、店長はニコニコと笑っている。嵌められた、と琥一は気付いた。
要するにいつものようにお守りをしろと言うことだ。まあ、頼まれなくても行くが、いい
ように操られたことに腹が立つ。
「もちろんコウくんも来るよね!」
「給料は色をつけておくよ」
 振り向いた四つの瞳の圧力は、海に行くことが決定事項であることを告げていた。

「らっしゃーい…」
 熱い鉄板の上で焼きそばとフランクフルトを作りながら琥一はうめく。男のアルバイト
は力仕事と調理、女のアルバイトは飲み物カキ氷ウエイトレス、という物凄く差のある仕
事内容が海の家の掟だった。
 とはいっても、大規模店ではなくオーナーと奥さんにその息子と嫁、琥一と美奈子と言う
構成なので大したものでない。お嫁さんが身重になり、オーナーがぎっくり腰という不幸
が重なったため急遽呼ばれた形だった。
 それでも、海は晴れ渡り盛況が続くと愚痴の一つも言いたくなる。
 頭のタオルをきつく巻きなおし、手は動かしながら店内を見回す。
 コンクリートを打ってその上にテーブルを並べた店内には家族連れやカップルの笑顔が
溢れている。何とはなしに、女の尻や胸を検分しそのまま美奈子に目を向ける。共に働く少
女は、物凄い勢いで旧式のカキ氷機を回し、たくさんの注文の皿を器用に運んで行ったか
と思えば、アイスピックを振り下ろしてかち割りを作っている。オーバーサイズのTシャ
ツにホットパンツでくるくると働く姿は働き者を通り越してワイルドだ。
「コウくん注文大丈夫?」
 不意に目線が合い、そう尋ねられる。
「焼きそばと野菜炒めにフランクフルトはもう出来る。追加あるか」
 えーっと、と幾つかの料理名を告げた後、ニタリと笑った美奈子は耳元で囁いた。
「さっきからキョロキョロしてるけど、人の彼女取っちゃ駄目よ」
「馬鹿言うんじゃねぇ!」
 吠えるように言うと、こわーいと言って跳ぶように逃げていく。
 そのあととっぷりと日が暮れるまで客足は途切れなかった。

「いやぁ、二人とも今時珍しいくらい働き者だね」
 そういってオーナーの奥さんが作ってくれた晩御飯を、閉店した海の家で二人食べるの
が習慣になりつつあった。特に盗まれて困るものは無いから鍵なんかかけなくていいよ、
と奥さんは言って二人に店を明け渡す。
「今日は忙しかったね」
「…だな」
 バイトを始めた当初は一日を過ごすだけで、徒歩十分のウエストビーチに帰るのが辛い
位に疲れたが、今はそうでもない。
 初日は仕事終わりに眠ってしまい琥一におんぶで送られた美奈子も、今では食器をまとめ
ながらきびきびと動いている。
「よし!私、泳いでくる!」
「オイ、大丈夫かよ」
 大丈夫大丈夫!と笑いながら、いきなり着っぱなしだったシャツとホットパンツを脱ぐ。
 ぶかぶかのTシャツの下から、鮮やかな水着に包まれた豊かな胸が現れ、琥一の目を奪
う。昼間に散々見たビキニではなく、タンクトップにボクサーパンツ型の色気の無い水着
が彼女らしいと言えばそうだったが。
 軒先で軽く柔軟を終えた美奈子は、海に駆けて行く。幾ら月が出ているからと言っても、
危ないことには変わりがない。
「しょうがねえなあ」
 一つため息をつき、男はその後を追った。

 波打ち際で遊ぶなんて意識は全く無く、美奈子はざぶざぶと遠泳法で泳いでいく。海は暗
く、遠くで夜空と混ざっているみたいで新鮮だった。
555琥一×ゴリバンビ3/4:2010/07/27(火) 04:05:30 ID:khVUT2Gv
「やっぱり、ビキニとか買ったほうがいいのかなあ」
 琥一の好みは、すらっと背が高くてグラマーな女性だ。立ち居振る舞いもいかにも大人
の女性と言う感じが良いらしい。二年半一緒に遊びまわっていたら、嫌でも分かる、今日
も目線をたどればすぐに分かった。寸詰まりの土偶がブレイクダンスをしているような自
分は、意識にも止まらないのだろう。少し悲しくなって涙が出るのを海に顔をつけてごま
かした。
「すーきーよー?」
 遊泳海域のネット近辺で、体の力を抜き海に浮かぶ。妙なモン歌ってんじゃねぇ、と叱
る人は今いない。すき。妹みたいじゃなく、女の人を見る目で見て欲しい。誰にも言った
ことのない本心を、海に投げる。
 そうやってしばらく浮かんでいると、不意にざばざばという音が聞こえ、大きな体が沙
雪を掬い上げた。
「テメェ!心配させんじゃねー」
「アニキに心配されるなんて涙がでやす!」
 いつもの調子で言い返す、それで、ごつんと頭を殴られて笑っておわり。
「ふざけんな!」
 ぎゅっと抱き締められて、びっくりする。殴られる為に瞑っていた目を開け仰ぎ見ると、
本気で怒っているらしい顔が見えた。校舎から飛び降りた時より、怒っている。
「死んだかと思ったじゃねェか」
 そのまま、岸のほうへ運ばれる。
「…私が溺れるわけないよ」
「お前は自分を過信しすぎだ!」
 背の高い琥一はもう、海底に足が着くらしい。波ではなく歩く揺れが美奈子に伝わった。
「私、その辺の男になら負けないよ、ね、コウくんが一番知ってるよね」
 ぴたり、と琥一の足が止まる。まだ彼の胸の辺りまで海水があり、岸にはもう少し距離
がある。
「コウく…」
 ぎっと睨まれた。
「こんな風に、腕で押さえ込まれたり床に突き倒されたらどうする!」
 幾ら力があろうとも抜け出すことは出来まい。今だって、動けない。
「ごめんなさい」
 ほろほろと泣き出した美奈子に、強く言い過ぎたかと戸惑う。浜から彼女の姿が見えなく
なったときどれだけ心配したことか。それを伝えたかっただけなのに、いつの間にか強く
叱っていた。
 大体無防備すぎるのだ。黙っていれば童顔巨乳で、はしゃげば天真爛漫。大体大きめの
服を着ているのでそれほど目立たないが、スタリオンの男性客の一部は、美奈子の胸を凝視
している。
 手のかかる妹が増えた。いつか、つりあう奴が現れるまで守ってやらないと。
 それは言い訳だったのかもしれない。
 今腕の中に居る少女が居なくなったらどれだけ自分は傷つくのか、もうずっと前から気
付いていた。
 立ちすくむ二人の背後で、不意にどおんと大きな音が起こる。空が七色に光り、遠くか
ら花火大会の開催を告げる放送が聞こえた。
「今日、花火大会だったっけ」
「そういやァそうだな」
「毎日倒れそうになるまで働いてたから、忘れてた」
 あーあ、とまだ少ししゃくりあげながらも残念そうに少女は言う。
「浴衣は無理だ、祭りだけなら今からでも間に合うだろ」
 そういって歩き出そうとする琥一を、腕を引いて美奈子は止めた。
「ここでいい、コウくんとここにいる」
「…っ」
 海から見る花火は新鮮で、とても綺麗だったし琥一の腕は温かかった。
「私、男に生まれたかったな」
 急に言い出した少女に、何事かと男は目線を腕の中に戻す。寂しそうな表情をして、と
うとうと言葉は続く。
「もっとルカとコウくんと遊びたかった。こんなちんちくりんじゃどうしようもないよ」
 せめて、すらりとして女らしい振る舞いが出来たなら良かったのに。と言う言葉は飲み
込む。
「ンな事いうな」
 ぐしゃぐしゃと海水ででべたつく髪の毛をかき混ぜられる。
556琥一×ゴリバンビ4/4:2010/07/27(火) 04:06:52 ID:khVUT2Gv
「俺は、お前のことが好きだ」
 自虐に与えられた優しさだと言う事は分かっている。しかしその言葉は、美奈子が欲しか
ったものだった。
 連続で花火が上がり始め、波の音が聞こえなくなる。紛れて消えてしまえと美奈子は呟い
た。
「私も、コウくんのこと、好き」
 馬鹿が…と低い声が聞こえ、キスが降ってきた。

 長い間一緒に居て、燻っていた想いに火がついた。腕の中にいる美奈子に何度もキスをす
ると、くすぐったそうに笑う。深く口付ければ、不慣れな様子で懸命に応えてくる。
 もともと彼女の体はエロいのだ。少し追い上げてやるだけでぶわりと色気が出る。折角
だからと力の抜けた体を抱いたまま、もう一度沖の方に出る。
「な、なぁに…っ!」
 基本的に夜は遊泳禁止なので誰もいない。それが琥一を悪乗りさせた。水着のホルター
ネックを解いてやると、水着が剥げ落ち、日焼け跡がくっきりと残る胸が投げ出された。
「や、やだ」
「やだじゃねぇ」
 動揺して萎縮する体を易々と封じ、下も剥ぎ取ってしまう。暗くて見えないのが残念だ
った。
「肩まで浸かれ、そしたら見えねーよ」
 真っ裸で海に浸かる。それは意外と心地よく、開放感に溢れていた。
 一度手をはなされ、ゆっくりと美奈子は泳ぐ。
剥ぎ取った水着を腰につけたままだった携帯ホルダーに引っ掛け、琥一も泳ぎだす。
 しばらく本気で追いかけあいをし、楽しそうに泳ぐ少女の腰を捕まえる。
「やぁ…ん」
 明るい声か変な歌しか出さない喉が、いやらしい音を出す。そのまま背後から抱き込み、
胸の感触を堪能する。
「んっ、ぁはぁ…ひ…ん」
 感じやすい、それとも雰囲気に酔っているのか。揉みしだけばそれだけ反応が濃くなる。
 首筋に何度か噛み付きながら、先端を弄り臍辺りまで指を落としてやると、可愛そうな
位体が震えた。そのたびに海面が波打ち、泳いでいるような不思議な感覚に陥る。
「続き、すっか?」
「つづき…?」
 もっと、きもちいいなら、したい。
 意地悪は直球で打ち返されクリーンヒットした。
「じゃあ、あがるべぇ」
「へ、?へぇええええ?」
「海んなかじゃぁなあ」
 コウくんが始めたんでしょ!と怒るも、網に掬われた魚のように引き上げられ、ざくざ
くと海の家まで運ばれる。
「ばか!コウくんのばか!」
「へいへい」
 そのまま少女は海の家の狭い座敷に押し倒され、獣と化した男に終夜貪られることとな
る。

「琉夏君ごめんね」
 美奈子の代わりに海の家で一日臨時バイトをすることになった琉夏は悪い笑みを浮かべて
いる。
「大丈夫だよ、これから三ヶ月食費はコウ持ちだから」
 どうやら、琉夏はとうの昔に二人のすれ違う片思いに気付いていたらしい。しかし、恋
心を認めようとしない琥一にイラつき、手ぇ出したら食費三ヶ月と賭けていたそうだ。
 しかし黙々と鉄板に向かい続ける琥一の顔は満ち足りている。それがなんだか気恥ずか
しくて、美奈子は赤くなる。
 これから、どうしよう。今までが余りにも無防備におんぶや抱っこ果てには肩車までし
ていた為、触れ合うことを知った体がそれに耐えられるか。
「まあ、おいおい考えて行けばいいんじゃない」
 琉夏が、がりがりとカキ氷機を回し、美味しそうな白い山が差し出される。
「とりあえず冷たいモンでも食べて頭冷やしな」
 うん、と素直に餌付けされる様子を見て、やっぱり美奈子は無防備すぎると牙を研ぐ虎が
殺気を放っていた。
557名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 06:53:23 ID:5+Ck82mZ
>>540
素晴らし過ぎます!
声とスチルありで脳内再生されました。
素敵な作品をありがとう!
558名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 07:46:23 ID:2+8LyWnh
553みたいなの、すごく好きです!
是非他キャラも書いて欲しい!GJGJGJ!

朝から萌えさせてくれてありがとう!!
バンビ名前ある部分あったけどミスかな?
559名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 08:44:09 ID:cpBqoyES
朝からえらくかわいいゴリバンビにほくほくしたー
ググッジョブだ!
560名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 09:57:10 ID:+F1xTDxR
>>556
GJGJGJ!!!
バンビが可愛くて、ゴリじゃなく野ウサギかなんかに見えた
「うーみー」あたりできゅんとなってトラ兄の気持ちになりかけたわ
あと寸詰まりの土偶わろたw言葉の選び方にユーモアがあって和んだよ
561名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 10:10:16 ID:La06G9w0
同じく、寸詰まりの土偶がブレイクダンス〜の表現に吹き出したw
バンビ可愛すぎだ〜 GJ! 相当魅力も高いとみた
ものすごく良かった
これから仕事に全力で行けるわ、ありがとう
562名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 10:27:01 ID:7zWscjgz
うおおめっさゴリかわええ
ありがとう〜
563名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 11:01:36 ID:tSkPZ2qw
キャッチャーきた
564563:2010/07/27(火) 11:04:03 ID:tSkPZ2qw
すいません、誤爆しましたorz
565名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 16:59:38 ID:VvhOr0Qh
次スレ94GJ
メイドバンビ可愛いんだろうなー
566名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 20:36:12 ID:CuCFbJyW
職人さんGJ!

梅がてら短文投下です

tmtm×美奈子

エロぶつ切り、無駄にベタ甘
運動パラ0のなよなよバンビさんです
567紺野×美奈子 1/3:2010/07/27(火) 20:36:48 ID:CuCFbJyW
「……なんだか不思議な感じです」
美奈子は同じベッドの上に正座して向かい合う紺野を見つめ、ぽつりと呟いた。
憧れて、憧れて憧れて憧れ続けた大好きな人がすぐ近くにいる。
手を伸ばせば、すぐに届く距離に、しかも今から美奈子に触れるために……。
「不思議?」
「はい……」
「それは僕も一緒だ。君が、ここにいる。なんだか実感がわかないよ」
「……」
大きな手が静かに伸びてきて美奈子の頬に触れた。
少しのくすぐったさを与えながら、紺野の手は輪郭をなぞるように動き、最後に親指が唇に触れる。
「柔らかいな……」
「唇なんてみんな同じです」
照れ隠しの意味も込めて、紺野の唇に人差し指で触れてみる。
少しざらっとした感触に、おすすめのリップクリームを教えてあげようかな、なんて思いながら……ほら、ちゃんと柔らかい。
「そうかな?やっぱり君の方が柔らかいよ」
「先輩だって」
「いじっぱり」
「……先輩だっ……て」
ツンツンとぷにぷにの応酬を繰り返して気付いたら、紺野の顔がすぐ目の前に来ていた。
「――いい?」
優しい表情が一瞬、真剣なそれになる。
頬に手を添えられたまま小さく頷くと、すぐに紺野の唇に唇を塞がれた。
「んっ……」
ほら、先輩の唇だって柔らかい。
確かめるように舌先で重なった唇をつつくと、紺野の体がピクリと反応し鼻にかかった吐息が漏れ出した。
――あ、これは面白い、かも。
つんつん、つんつん。
「ふ……ふぅんんっ!?」
楽しんでいるところにいきなりの逆襲。
口内に潜り込んできた舌に目を白黒させながら美奈子が見たのは「してやったり」顔の紺野だった。
「ふっ……んぅ……んんっ」
回された手が痛いくらいに強く美奈子を抱きしめて、乱暴と思うくらい激しく舌が絡み合う。
「ひぇんぱぃ……くるし……」
たまらず音を上げて紺野の胸を押しのける。
ちゅぱっ……。
濡れた音がして、酸素を求め喘ぐ口の端を唾液が伝い落ちた。
「……君が、好きだよ」
いつもの優しい笑みでもない、からかうそれじゃない真剣な表情。
これはきっと紺野なりの最終確認だ。
悟った美奈子は口元に小さく笑みを乗せて。
「はい。私も……先輩が好きです。大好きです」
「……」
「……先輩?」
固まっちゃった?
呼吸も忘れたように表情を硬くした紺野に手を伸ばして――。
「きゃあっ!」
ぐるり、視界が壁から天井へとめまぐるしく変化する。
背中には柔らかなベッドの感触、そして全身を覆う心地いい温もりと重さ。
「先輩……?」
「ごめん、今きっとすごく情けない顔になってる。その……嬉しすぎて……」
――情けない先輩の顔も見てみたいな。
これもなんとかは盲目故の思考なのだろうかと、美奈子は自分にしがみついて肩口に顔を埋める紺野の髪を撫でながら思う。
そうやって、しばらく。
「じゃ……じゃあ。――君を、もらうよ」
まだ少し緩んだ赤い顔で告げられて、美奈子は紺野の頬を両手で包み込み微笑んだ。
「はい。ふつつかものですが……もらって下さい」
568紺野×美奈子 2/3:2010/07/27(火) 20:37:36 ID:CuCFbJyW



「はっ……ふ、うう!あ、んんっ……」
なんだろう。痛いのとは少し、違うかな。
紺野にしがみついて揺さぶられながら、美奈子の一部が冷静に判断する。
想像していたような痛みは紺野の入念すぎる前戯のおかげか、あまり感じなかった。
ただ、紺野を飲み込んだ部分を中心に全身へと痺れにも似た何かが走るのだ。
これのせいで、勝手に変な声が出てしまうのを止められない。
「は、あ、あっ!ひゃ……あ、うぅ……あ、はぁ!」
「気持ち、いい?」
荒い息で訊ねてくる紺野の言葉にもどう返していいか分からない。
――気持ちいいのかな、これ。でも、ハジメテなのに……そんなのおかしいよ……。
「わ、わかり、ませ……ひぅっ!……わ、わかんないけど……先輩、ぎゅってして下さい……!」
初めてでよく分からなくて怖いけど、紺野が強く抱き締めていてくれるなら大丈夫だ。
背中に回った手を頼りに、美奈子も紺野の首に腕を回ししがみつく。
ぐちゅぐちゅと聞こえてくる水音はますます大きくなり、触れ合う部分は痺れを通り越してズキズキしている。
「先輩……先輩ぃっ!わ、私……わ、わかんなく……なっ……なりそうっっ!」
「いいよ、なって。……っは……僕の所為で、おかしくなる、君が……見たい、よ」
突き上げながら言われて、もう本当におかしくなりそうだと美奈子は何度も首を振った。
「だめ……だめっ!……っあ……あぁっ!!」
ズキズキがさらに激しく早くなり、ついに弾け飛んで頭が真っ白になる。
同時に体の中に濁流を感じて……美奈子の意識はそこで途絶えた。





頬を撫でる冷たいタオルが気持ちいい。
聞こえてくる優しい声が、忙しない足音が心地いい。
まるでお姫様にでもなったみたいだと、美奈子は小さく笑みを漏らした。
「美奈子さん、大丈夫?他に何かない?欲しいものとか、してほしいこととか」
「……ない……です……」
苦心して絞り出した声は自分でも驚くほど掠れていて、改めて自分の体の軟弱さに呆れてしまう。
……ハジメテを終わらせたあの後、目覚めた美奈子を待っていたのは激しい頭痛と喉の痛み。
そして39度と言う高熱だった。
「君の家にはもう連絡してるから、夜には迎えが来てくれるって」
「はい……」
ぼんやりした頭で狼狽える紺野を見つめて、ふと気付いた。
「ほっぺた……」
ゆらりと手を伸ばして紺野の頬に触れる。
そこは、微かに赤く腫れ上がっていた。
美奈子の指摘に紺野は困ったように笑うとその手を握り。
「ちょっとね。親に君が熱を出したって言ったら殴られちゃって。無理させすぎとかなんとか」
「……ごめん、なさい……」
「君のせいじゃない。僕が悪いんだ。はは……でも、君のことを早々に親に報告できたからまあいいかな?」
いつ言おうか迷ってたから。
569紺野×美奈子 3/3:2010/07/27(火) 20:38:56 ID:CuCFbJyW
握られた手がさらに強く握られて、紺野の顔が近づいてくる。
キス、されるのかな?
期待する近さまで来て。
「もうおやすみ。――大好きだよ。愛してる」
「……はい」
キスはなしなの?
がっかりした美奈子の額に軽く……。
「!!」
「よくなったらいっぱいしてあげるから」
意地でも1日で治してみせる。
意気込む美奈子は、このあと一週間ベッドの上の住人となるのだった。



END



tmtm一途プレイ中、運動0のバンビが出来てしまったので弱々しいバンビ妄想文でした
エロが激しくならないよう前半ぶったぎってみたけど、なんか違和感orz

俺、これが終わったらtmtm×ギプスプレイ貧弱バンビを書くんだ……
570名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 20:59:06 ID:5+Ck82mZ
>>567
正座カワユスw
571名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 20:59:33 ID:aqHaz+Il
GJGJ
弱々しいバンビも萌える…
ギブスバンビ楽しみにしてます
572名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 21:30:44 ID:Yof0fcq+
>>569
バンビかわええ
周囲公認カップルいいなー
573名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 21:33:02 ID:1v0kWeKD
>>566
GJ!
なんかほっこりするSSでした(*´д`)
つかこの弱々バンビで在学中ネタとか想像したら禿げたw
遊園地で倒れてお姫様抱っことか
体育祭で倒れて(ry
文化祭で(ry
tmtm腕力鍛えられるなw
574名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 22:30:10 ID:yPfkO/5R
>>566
gjgjgjgjgj!
ゴリもあり、弱弱しいのもあり、なんておいしいんでしょう。
tmtmはおねえちゃんに殴られたんですかねw
575可哀想なニーナ1:2010/07/27(火) 22:56:46 ID:Fe6KAXoU
小ネタです。ニーナの独り言で、主人公は名前だけでてくる程度です。
ニーナが魔女っ子コスプレ好きの変態です。
そして相変わらず、可哀想で2ちゃん臭のするニーナです。
こんなニーナ嫌という方はスルーでお願いします。




高校を無事卒業したオレは一流大学に進学した。オレの片想いの相手、小波美奈子さんが通っているからー…
と言う理由ではなく、将来の夢の為にも大学で学ぶべき事がたくさんあると考えたからだ。
まぁ…ほんの少〜しだけ、美奈子さんの側に居たかったから…という理由もあるが、本人には黙っていよう。
彼女の事だから「自分の為に大学を選んで」って言うだろうし…。一流大学の時点で十分すぎるほど自分の為だと思うけど…。


まぁ、そんなこんなで今は大学に通いながら、パチンコ屋でバイトをしつつ、美奈子さんと遊ぶ毎日を過ごしてる。
アクセの勉強もしたいから、それ系のサークルにも入ったんだけど、これがなかなか難しい。
いつの日にかメチャお洒落な首輪を作って、「オレだけの美奈子…」とか言ってみたいけど…殺されるな。


そういえばあの人、一年目はかなり成績が悪くて補習組の常連だったって話だけど、
オレが入学した頃には全科目オール満点のパーフェクトガールだったもんな…。秘密を聞いてみたら
「バリィしただけだよ」と意味不明な事を言われたな…。未だに意味がわからないが、
教会の地下にあると噂される悪の秘密結社が関わっていると予想している。
秘密を知ったらオレは消されるかもしれない。うん…下手な事は言わないでおこう。
まぁ、そんな前フリはどうでもいいんだけど、バイトの話しだけど、パチンコなんて興味ないし時給がいいから…って
理由だけで働き始めたんだけど結構良かった事がある。
巷で人気のあるスロットが導入されたんだけど、それがまぁ所謂萌系って言われる機種だったんだけど
その主人公の女の子が、何となく美奈子さんに似ている気がするんだよね。
まぁ、似ているのは髪型とか胸の大きさとか…兎に角、高校時代にハロウィンで彼女が着てくれたような
魔女っ子衣装(あそこまでエロくはなかったけど)にとんがり帽子を被ってて…流石KPEって感じ?

576可哀想なニーナ2:2010/07/27(火) 23:00:46 ID:Fe6KAXoU
まぁ、その台を見て思ったのが、美奈子さんにミニスカ魔女っ子のコスプレをしてもらいたいなぁ…という事。
オレって変態さんなのかなぁ…でも、オレが変な属性を身に付けたのは彼女がハロウィンで魔女っ子の格好するわ
クリスマスパーティーでミニスカのサンタコスをしたのが原因なわけであって、断じてオレの性癖じゃない!…と思う。そんなこんなでオレはコスプレ専門通販で衣装を一式購入した。これで、もうパチンコ屋でバイトする必要もなくなったかな。
アクセの材料代を稼ぐ為に始めたバイトだったけど、これ以上あそこで働いていたら、オレマジで変な属性身につけそうだし…。
何か、この変態系属性のせいで、教会の扉が開かなかったのかなぁ?美奈子さんは「私の努力が足りなかったから…」
って言ってたけど、努力じゃなくて魅力?寧ろコスプレ魅力、コスプレ流行が足らなかったからなのでは…。
などと、しょうもない事を考える自分死ねとツッコミたくなる。いや…しかしマジでそうかもしれないな…
高校時代の美奈子さんは部活に入らず、バイトもオレと同じコンビニハロゲン。休みの日のデートも殆どオレとだけだったみたいだし…。



オレか!?やっぱりオレが原因なのか!?確か美奈子さん全パラ最高で親友の子にも「バンビはバッチリ」って言われたって張り切ってたよな!!
オレの心のメーターもバインバインで、寧ろ卒業式前に告白してもOKなんじゃね?って位の雰囲気だったし。
それが急遽、オレが変な属性を身に付けてしまった為に美奈子さんのパラでは足りなくなり(普通コスプレのパラなんかねぇよ!!)
教会の扉が開かなかったんじゃ…。やべぇ…マジパネェ…。オレのせいだ!!早く誤解を解かなくちゃ。
明日、美奈子さんが家に来たら言うんだ「好きです…これを着て下さい」って…。





マジ殺されるな…。




以上です。魔女っ子帽子を見た時に、コナミ繋がりで何故かマジカ○ルハロ○ィン2が思い浮かび、勢いだけで書いてしまいました。
ニーナが変態ですみません。
577名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 23:10:40 ID:Drz91oSk
パチ屋で働くニーナ妙にリアルw
そしてバンビの「バリィしただけだよ」にワロタ!GJGJ!!
ニーナは不憫でかわいそうなだけじゃなくて変態属性もつけてきたか……!
578名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 23:29:33 ID:q23sa+4i
GJ〜!
変態ニーナの発想はなかったけど、おかげで開眼した。
ニーナ万能すぎwww
さりげにギプス使用のバンビにもワロタw
579名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 23:59:05 ID:Yof0fcq+
>>576
バリィして柔道部でもなく一途なのに教会開かないとか変態属性パネェw
580名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 00:05:32 ID:yPfkO/5R
変態パラ300ぐらいいるねw
581名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 00:09:46 ID:Y8CDd2rU
>>575
GJ!
「バリィしただけだよ」
言わないであげてwwww
582名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 00:15:12 ID:JNA4lohJ
ニーナは情報収集にナチュラルに2を使ってそうだw
583名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 00:33:21 ID:25RaOMSm
>>566
優しい先輩に癒された
今日はいい夢見れそうだよ
584名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 10:09:49 ID:maQPzIz3
>>580
そんなパラはいやだwwwwwwww

コマンド実行で女王様ファッションのカレンさんが床に鞭をビシィッ!
笑顔で「ピンポン♪」
585名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 19:37:06 ID:JNA4lohJ
新スレがちょと殺伐としてるね。

髭強引GJGJ!
なんといってもセリフがあの声で脳内再生されてたまりませんでした。
おいひいれすq
586名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 19:48:39 ID:foQ97lzt
こっちの梅作業ってしたほうがいいん?
587名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 21:34:06 ID:YmBYsKbI
>>584
そして、男子と仲良くなった後は這いつくばった男子に
女王コスのバンビがムチを与えるのですねわかります
588藍沢×バンビ1:2010/07/28(水) 21:54:04 ID:bfZQKICy
梅がてら投下するよー

若干病み藍沢×ローズクイーンバンビ(美奈子)
本番なし、生ぬるいです。そして短いです
髭の独白みたいなもの




「あいざわせんせい」と、耳元で途切れ途切れに甘い声が響いた。
首には彼女の腕が回っていて、時折力を込める。そして、ふっとその力を抜く。
これでもう何回目だろうと思って膝の上で座る美奈子の体を離す。
潤んだ目で見つめられた。この目を見るたびに、自らの罪が重くなっていくような錯覚に陥る。

「…気持ちよかったか?」

聞くと、美奈子は一度だけ頷いた。

「藍沢先生、最近へんです…」
「変?そうか?」
「はい、なんか…、ねちっこい」

呼吸に妨げられながらも、ぎゅっと俺の体にしがみついて言葉を紡いだ。
その呼吸が落ち着くまで、背中をそっとなで続けた。
一体どこで「ねちっこい」という言葉を覚えてきたのか気になるところだが、別にいいだろう。

589藍沢×バンビ2:2010/07/28(水) 21:54:54 ID:bfZQKICy
その通りだ。今日だって、ソファに座る美奈子を自分の膝に抱き上げてからかれこれ一時間、愛撫だけを与え続けた。
キスをしたときは、「先生、たばこ臭いです」なんて無邪気に笑っていた美奈子も、次第に深くなっていくキスにいつしか身をゆだねていた。
ブラウスの裾から手を差し込みブラジャーの留め金を外し、柔らかい乳房を揉む度に息を漏らした。ツンと勃ち上がった突起をつまむと、驚いたように高い声を上げた。
ショーツに手を差し込むと、すぐに位置を主張する芽を中指で弄ると背中を反らして達してしまった。
一回目、と耳元で囁くと恥ずかしそうにうつむいた。

二回目も、同じ突起ですぐに達してしまう。今度は人差し指と中指でつまむように。
すっかりと勃起したそれはいとも簡単につまめた。つまみながら、少し回すように愛撫を加えると三回目の絶頂を向かえていた。
四回目は、君のおねだりに答えて指を濡れぼそったあそこに差し込んだあと。
『好きなところ』を何度も何度も激しくこすりあげた。君の言葉にならない声を耳元で聞いた。

「あの、藍沢先生…?」
「なんだ?『おねだり』か?」

こくこくと何度も頷く。

「ベッド、行くか」
「はい…、先生、抱っこしてください…」
590藍沢×バンビ3:2010/07/28(水) 21:57:22 ID:bfZQKICy
よいしょ、と言って抱き上げると、「おじさんくさいです」なんて朗らか笑った。
覚えておけよ、すぐ終るとおもったら大間違いだ。
君の恋人は、「ねっちこい」「おじさん」なのだから。
コンドームの数は足りるだろうか?



聞いたよ、君が学校のマドンナであったということを。君の幼なじみの兄弟や同じ学年の男子、それどころか上下の学年の男子生徒も君に夢中になっていたことも。
短い髪型の君の友人が、「バンビ、無意識で男子誘っちゃいますよ」と教えてくれたし、小柄な友人も「あいつら、まだバンビのこと狙ってる…。気をつけて」なんて不安を煽ってくる。

だったら、君を俺とのセックスに夢中にさせればいい。
君と同年代の若い男になんて絶対真似をされないような、濃厚な愛撫の虜にしてしまえば。

中途半端に着せた服をそのままにし、美奈子の脚を大きく開く。
美奈子は頬を上気させながら、ベルトが外れる音とジッパーを下ろす音に耳を澄ませていた。


こんな方法でしか君を愛せない俺を、君は軽蔑するだろうか?



おしまいです
神に近づくのって難しいですね
祭はまだまだ続くんだぜ
あと、最初に書き忘れたけどカレンとみよちゃんが地味に出てます
注意アナウンス遅くなってすいません
591名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 22:21:06 ID:R5DGtbLh
GJ!!
テクニシャン髭イイ!!
592名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 23:03:38 ID:25RaOMSm
>>588
大人の男っていうのもいいね
GJ!
593名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 23:13:12 ID:p4QL3qg7
向こうもこっちも髭ktkr
あと向こうの>>170のtmtmに禿ました……。
職人さんGJ!

梅投下
短文ニーナ×小波美波
ただし、エロはニーナの脳内でtmtm×美波です
卑猥語、バンビとキャラとの血縁設定ありますので苦手な方は注意お願いします
594ニーナ×美波 1/3:2010/07/28(水) 23:15:06 ID:p4QL3qg7
「おはようございます!おはようございます!」
――お、今日もやってんな。
校門に立つ生徒会の集団に目当ての人物を見つけて、新名の緩い表情がさらにデレっと緩む。
小波美波。それが彼女の名前。
はばたき学園生徒会所属で新名より一つ年上の二年生。
学年トップの成績で、運動神経も抜群。
絵を描けば美術部も恐れ入り、気配りも上手。
おまけに、これが重要だが……すごく可愛い。
校内でナンパもどきをして以来気になって、その姿を追うようになって半年以上。
気づけば新名は美波にすっかりまいっていた。
――はあ……お近づきになりてぇ……。けど、無理だろうな……。
なにしろ。
「小波さん」
「あ、紺野先輩」
名前を呼ばれ、美波がよりいっそう晴れやかな笑みを浮かべる。
そんな笑顔を独り占めできる幸せ者を、新名はじろりジト目で睨みつけた。
紺野玉緒、三年。
はばたき学園生徒会長。
人望あり、学力優秀。
高身長、なかなかの……イケメン。
2人が並んで話している姿は、まさに優等生カップル!と言う感じだ。
校内でも2人は付き合っているともっぱらの噂。
新名にしてみればそんなの信じたくはない。
信じたくはないが……。
(実際さ、ただの会長と役員じゃねえよな……あの雰囲気は)
醸し出すオーラと言うか、空気が語るのだ。
親密です!仲いいです!ラブラブです!
……と。
(いーなー。玉緒さんずりーなぁ……。美波さんのあんなことやそんなことまで知ってるんだろうなー)



――放課後の生徒会室。
男が部屋に入ってきた時、少女はすでに奥で待っていた。
具合でも悪いのか顔は赤く染まり、息も荒い。
「たまお……さん……」
「美波。ちゃんと言いつけ通りにできた?」
「はい……」
男の言葉に少女は震える手で制服のスカートを捲り上げた。
驚いたことに少女は下着をつけておらず、それどころかその柔らかそうな割れ目からはピンク色のコードが伸び、太ももに固定された小さな機械につながっている。
「玉緒さん……私、もうっ……」
「こんな小さな機械くらいで限界かい?いつももっと大きいモノを飲み込んでいるのに」
冷たい笑みを浮かべ言いながら、男はズボンのファスナーを下ろし、すでに固く反り返る灼熱の逸物を取り出した。
「あ……」
それを見たとたん少女の目は淫蕩な光を宿し、媚びるようにしなを作りながら男の前に跪く。
「美波、どうしたの?」
意地悪く問いかける男の肉頭が少女の柔らかな頬をずるりと撫で、先走り液が線を引く。
「これ……おち○ちん……これ、がぁ……」
少女の唇が薄く開き、男の肉竿を飲み込もうとする。
しかし男はそれをかわしながらあくまで素知らぬ顔で。
「限界なんじゃないのかい?」
「〜〜っ!ちが……違いますっ!こんな機械じゃいやらしい美波は満足できないんですっ!美波の……美波のおま○こに先輩のおち○ちんくださいっ!」
595ニーナ×美波 2/3:2010/07/28(水) 23:18:05 ID:p4QL3qg7
「……よく言えたね」
男は少女の体を軽々と抱き上げ長机の上に横たえると、脚を大きく開かせその間に体を強引に押し込んだ。
「あっ、あぁぁっ!ま、まだ……ローター……中にぃっ!」
苦悶の声を上げながら、しかし少女の体は美味しそうに極太の肉棒をしゃぶり込んでいく。
「ほら、君が欲しがったんだろう?この後どうすればいいのかな?」
男の言葉に少女は恥ずかしそうに顔を覆うが、迫る肉欲には抗えず、ついには。
「もっと……もっと下さい……ズリズリして、奥を……美波の子宮をおち○ちんでいっぱい突いてくださいぃ……」
「オーケー」
男の手が少女の腰を掴み、望み通り肌のぶつかり合う音を立て激しく抽挿を繰り返し始めた。
ずぶ、ずちゅ、ぐぷぅぅ!
「はっ、はぐっ!ひゃうぅぅっ!」
少女の体は激しい動きに仰け反り、開いた口から涎を垂らしながら痙攣し始める。
「気持ちよさそうだね……」
「はいっ!いい、ですっ!気持ちいいです……っ!あ、もっと……もっとして……もっと……して、新名くんっっ!」


「はあっ!?」
ガタンと椅子を倒し立ち上がり、新名はバクバクと稼働する胸を押さえた。
「……ゆ、夢?」
「ほう。……新名、俺の授業で居眠りをするとはいい度胸だなー」
「大迫先生?え?もしかして授業中?」





まいったなぁ。イカれてるなぁ、俺。
バケツ二個で廊下立ち。
古典的スタイルでお仕置きを受けながら、新名はやれやれとため息をついた。
夢でまであんなものを見るとはそうとう重症だ。
――でも、玉緒さん意外とムッツリそうだしなぁ。
今年の学園演劇でメガネを外した所を初めて見たが、あれはかなりのS顔。
美波を日々いじめているに違いない。
それで、美波もそれに悦んでいるに違いない。
「いーなぁ……」
「何がいいの?」
「新名くん、珍しいな君が立たされるなんて」
「げっ!玉緒さん、美波さん」
なんという最悪のタイミング。
新名的渦中の人、揃って登場である。
「あ、また氷室先生に黒板消し仕掛けたんでしょう?」
「黒板消し?新名くん、そんなことしたのか」
「あれ?たまちゃんに言ってませんでしたっけ?」
「こ、こら美波!学校だ!」
「あ……」
「たまちゃん?美波?」
なんだそれ、なんだよそれ。
じゃれる2人を憮然と眺め、新名はそっぽを向く。
が、しかし。
やっぱり可愛い。
好きだ、すごく。
――始まる前から終わらせたくねーよな。
例え相手が会長だろうと。
受け取れ、挑戦状。
……とりあえず、今週の日曜日美波を遊園地に誘ってみよう。
596名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 23:18:38 ID:25RaOMSm
>>532
何気に好きな作品、Sommerliches Dreieck
ググッてみたら、夏の大三角のドイツ語なんだね。
イイ!
597ニーナ×美波 3/3:2010/07/28(水) 23:20:34 ID:p4QL3qg7



――そして3ヶ月後。
新名はたまたま遭遇した紺野となぜか喫茶店で向かい合っていた。
しかし、険悪とか取っ組み合いとかPvPとかそんなわけではなく。
「は?い、いま……今なんて言ったんですか玉緒さん!」
「だから、従兄妹なんだ。美波さんと僕」
「か……カノジョとかじゃなくて?」
「彼女?恋人……僕と美波が?はは。ないない。美波が好きなのはむしろ――」
「むしろ?」
紺野の目がまっすぐに新名を見つめ、やがて少し意地の悪い笑みを見せ。
「いや、これは僕が口出すことじゃないか。とりあえず、最近美波は君に遊んでもらえるのが楽しいみたいだよ。メールも電話も君の事ばかりだ」
「ま、マジっすか……」
それは、かなり、嬉しいかも。
新名が噛みしめていると、不意に――ぽん。
紺野の手が新名の肩に乗る。
「……?」
「ただし、新名くん」
「はい?」
気のせいだろうか。
変わってないはずの紺野の笑みが怖くなった気がする。
「別の意味で美波と“遊び”だったら……ね?」
「な、なんの事でしょう……」
「うん。在学中ね、はば学の“ご意見箱”に時々投書があって、ね。『学校内でトサカ頭の生徒にナンパされました』とか。確か……外来者向けの文化祭のご意見ご感想にも似たような……」
ひやり、春なのに背中を冷たいモノが伝う。
肩に食い込む指が痛い。
「新名くん、美波をよろしくね」
「……は、はい」




END


本スレで上位組△とか言われて萌たぎってしまいましたw

妹プレイも今更やってみたり
598名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 23:40:12 ID:dz0mWmrn
>>597
GJ!
エロ部分と日常部分の差がwいいよいいよー
599名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 00:21:01 ID:j8t7qUoZ
妄想逞しいニーナに萌えたw
>>597GJ!
600名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 00:22:26 ID:x+mkU6E3
ちょっww
私の妄想漏れたかと挙動不審になったww
妄想を文章に出来る神はやっぱすごい!!GGGGGJ!!
601名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 01:24:29 ID:POYC/C6P
>>588
GJ(;´Д`)ハァハァ
髭いいよ髭!!大人の男いいよー
602名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 12:36:52 ID:IfLzclsD
500kb以上だっけ、落ちるの。意外と粘るな…。

3の攻略対象でまだここに登場していないのは太陽きゅんだけになったね。
バンビ達の妄想力に期待。
603名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 13:13:57 ID:OXb9mM/m
>>602
どうも犯罪っぽくなって触手がのびないでござる…
あ、ちょ、タイラーw
604名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 14:53:57 ID:sG/lQlsr
タイラー…カワイソス
605大迫→バンビ 0/2:2010/07/29(木) 15:07:16 ID:LNJe0QYD
埋めれればいーな、投下します!

大迫→バンビ(小波美奈子)
大迫ちゃんオナニーです、ご注意ください
606大迫→バンビ 1/2:2010/07/29(木) 15:08:28 ID:LNJe0QYD
自宅について、ふらふらとベッドの側による。

心地よい疲れとともに、体の中心で熱がこもった。

頭によぎるのは、深紅のガウンを羽織った自分のクラスの生徒だった。

その笑顔を思い出すたびに、股間が熱を持つ。

慌ててベルトを外し、下着ごとスラックスを下ろした。
痛いくらい膨張し、腹につくほど反り返ったそれを握る。


「ん、ふっ…」


我ながら女々しい声で、思わず苦笑する。

その手が彼女の、小波の小さい手だったらどれだけいいだろう。

小波の肢体を自らの手で絶頂まで至らしめ、滴る蜜壺にこの熱を押し込む事が出来たら、
どれだけ気持ちいいだろう。

その甘い微笑みを自分だけに向けてくれたら――
607大迫→バンビ 2/2:2010/07/29(木) 15:09:50 ID:LNJe0QYD


こんな風に自慰を行うのは初めてじゃない。



入学式の日、その名前を呼んだときは冴えない女子生徒だと思った。

補習に付き合ったときも、まさか学年首席になるなんて思いもしなかった。

気が付いたら、誰よりも魅力的で、「素敵」な女の子になるなんて、夢にも思わなかった。


体育祭の日、足をひねった小波をおんぶした。
豊かな胸が背中にあたり、ドキドキした。


その日、初めて小波を想像してオナニーをした。



こんな気持ちを抱えていること、小波はもちろん、誰にも打ち明けられない。

氷室先生に相談しようかとも考えたけど、
あの氷室先生が生徒に対してよこしまな思いを抱くなんて考えられない。

だから、ずっと、ずっと自分の中で抱え続ける。
時折汚なく淀んだ熱を放出しながら、



ベッドに顔を沈めながら、名前を呼んだ。

「小波」じゃなくて、「美奈子」って…


好きだ、という言葉を呟いた瞬間、手が粘り気のある液体で汚れていた。


「…ちくしょ、」



明日、どんな顔で小波に会えばいいのだろう?


純潔の体を汚している俺に、小波はどんな笑顔を向けてくれるだろうか…
608大迫→バンビ 3/2:2010/07/29(木) 15:11:26 ID:LNJe0QYD
以上です
思えばタイラーの話題なのに大迫ちゃんとかKYだなーと思います

お目汚し失礼致しました
609名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 15:42:31 ID:wYVslcAo
タイラーはスレにタッチすれば出て来るかも!
…そう思ってた時期がありました
ニーナ以上に不憫なとこが堪らないぜハァハァ
610名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 16:41:05 ID:GcOHkbxv
これはないわw
ただ男のオナニー話を書きたかっただけじゃないの?
611名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 16:49:36 ID:1CoXgGn4
タイラー大好きなんだけど、なんかエロが思い浮かばないんだよなぁ・・・
でもそのうち出てくるはずと信じて待ってます
612名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 17:02:25 ID:gY7IUNzs
いや、ありだとおもうぞ
大迫ちゃんGJ!
613名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 17:21:57 ID:IS+/T5uY
GJGJ!!
こんなに早く大迫先生ものが読めると思ってなかった!
614名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 18:01:03 ID:LNJe0QYD
次スレにタイラーきてるー!!
615名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 19:36:53 ID:IfLzclsD
602です。

申し訳ない、タイラー。
あの時は隠しは三人だとなぜか思い込んでしまったのだよ。
決して悪気があった訳じゃないんだ…。

しかし、書き込みの数時間後にそのタイラー話が投下された辺り何かすごいな。

太陽きゅんのエロは高3になってすごい背が伸び、
手も体も前とは全然違うのに相変わらずなバンビに、
もう子供扱いしないでと太陽が…みたいなのしか浮かばないな。
616名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 22:10:35 ID:USLCRjUP
>>594
まさかの上位組きたぁぁっ!
本スレ見てたぎってるのは自分だけかと思ってたよ
超GJ!
しかもtmtmがちょっと黒い従兄とか……たまらん
617赤城×デイジー「元祖本家」:2010/07/30(金) 07:04:44 ID:D/zculzT
梅小ネタ
コスプレ強要・エロなし
赤城×デイジー



「こんなにあるんだからどれか一つくらいいいだろう?」
「……ヤダ」
頑として首を縦に降らない彼女に、赤城は少しムッとしながら
「せっかくアルバイト代はたいたのになー」
「そんなもので使い切る赤城くんが悪いと思う。私、いいなんて最初から言ってないし」
「……」
なるほど、微妙に正論だ。
しかし……と赤城は諦めきれない様子で『それ』の中から一枚取り出し彼女の目の前に突きつけた。
「ほら、これとか普通に可愛くないか?」
「スカートが短すぎるし胸元が開きすぎ。これじゃお尻とおっぱいが半分も隠せないよ」
それがいいんじゃないか。
言うとへそを曲げそうなので諦めて、さらに別の一枚。
「これはどう?君の好きなネコさんだ」
「っ!こ、これっ!肝心な所が隠せてないじゃないっ!」
「尻尾付き」
「〜〜っ!バカっ!」
バカって言う方がバカなんだぜ、と。
言えない反論ばかりが溜まっていく。
「――もう。男の人ってみんなそうなの?瑛くんも昔スク水エプロンだったし……」
たぶんそれは誰に聞かせるでもない独り言。
だが、赤城はそれを聞き漏らす事はしなかった。
「スク水エプロン?それ、詳しく聞かせてくれるかな?」
「えっ?」



END
618名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 07:08:20 ID:D/zculzT
以上です
保管庫の素敵作品を読んでたぎってしまったので前フリ小ネタです

……もう少し長くても良かったのかと絶望したw
619名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 09:07:18 ID:l29xYbpL
赤城キター
変態さんだw
620名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 09:52:15 ID:qJ8/5xZC
コスプレといえば生徒会長なんですか?わかりますん!!

メッティにはコスプレデイジーが襲いかかっちゃえばいいよ! 
コスプレモノお待ちしてます

621名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 12:21:48 ID:kGnfDk73
コスプレ萌え→学力パラが必要なキャラ
全裸が一番→運動パラが必要なキャラ
着エロ歓迎→流行が必要なキャラ

こうですかわかりません
622名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 12:27:46 ID:l29xYbpL
>>621
ニーナはコスプレ萌え着エロ歓迎ということかー!
623名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 13:32:33 ID:kGnfDk73
自分で書いといてなんだけど、葉月とかオールマイティにいけるって意味だなw
コスプレで「…たまには…いいな、こういうの」
全裸で「お前…きれいだ……」
着エロで「少しだけ見える、っていうのが一番いやらしいんだ」

624名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 15:28:30 ID:xsptiOXH
モデルにと布一枚だけ纏わせる色さまを受信w
「やあ…着たね?」
625名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 15:46:44 ID:Wr039vZg
色さまは布一枚よりも貝殻とか葉っぱで。
主人公の全裸をジッと見つめ「何かがおかしい…」と考え込み
おもむろに剃刀を手に取り体毛という体毛をそりおとして欲しい。
626名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 17:19:35 ID:VhfKS29l
tmtmとイルカはパイパン好きそう
627名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 18:02:24 ID:uWzEBC3X
むしろ剃るような気がしてならない>tmtmとイルカ

葉月は逆に、フサフサだろうとボーボーだろうと、
惚れたら受け入れてくれるような気がする
628名無しさん@ピンキー
赤城かtmtmで剃毛プレイ書きたくなるからやめてww
個人的に赤城は嫌がるデイジーに無理矢理
tmtmは自分じゃ剃れないってバンビに頼まれてぶるぶる震えながらとか萌ます