学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEADでエロパロ

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現在大好評放送中のアニメ「学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD」のエロパロを投稿します。
舞台や時間軸は同一ですが、オリキャラ・オリストの寝取られ物ですので、
二次創作オリジナルが嫌いな方、NTRが嫌いな方はご覧にならないことをお勧めします。
アニメ版しか見ておらず、藤美学園の構造も細部まで分からないため、
適当、或いは勝手に捏造した描写が多々あります。そのため事実と異なるところがあるかもしれません。
ですがそういったものも含めて寛大にご容赦いただけると助かります。
後編は後日また投稿します。
225『 Find of the DEAD 』前編 1/28:2010/08/20(金) 20:35:43 ID:vBDgnvju



 その日、〈奴ら〉によって、世界は破滅を迎えた。
 黙示録にあるというこの世の終わり。
 そう。その苦難の始まりのように──
226『 Find of the DEAD 』前編 2/28:2010/08/20(金) 20:36:52 ID:vBDgnvju

◆◇◆◇◆◇  晴幸  ◆◇◆◇◆◇

 校内放送で流れた断末魔を皮切りに学園全体がひっくり返るようなパニックが起こった時、
俺の頭に真っ先に思い浮かんだのは、隣の教室──春佳のもとへ行くことだった。
 私立藤美学園高等部二年、菊島春佳。
 それが俺の恋人の名前だった。

 春佳との出会いは極々ありふれていて、部活内恋愛だった。
野球部員の俺、そして春佳はマネージャー。それでだいたい想像はつくと思う。
新入部の時にお互い初めて出会い、毎日顔を合わせているうちに気さくに話せるようになり、
いつしか彼女の存在が俺の中で大きくなっていったのだ。
 お世辞なしに彼女は可愛かった。少しくせの入った内はねのふんわりショートヘア、くりくりとした目、
優しげで愛嬌のある顔立ち。素直で頑張り屋で朗らかで、一こ上の先輩に付き添いながら
小さな躰で文句ひとつ言わずにマネジの煩雑な仕事をこなす姿、そして彼女の笑顔を見ると、
俺は元気が湧いて一層練習に身が入った。彼女を認めていたのは俺だけではなく、
春佳は入ってすぐに野球部のマスコットのような人気者になり、
運動系クラブや学年内でもそこそこ名前が知られるほどになった。
 去年の夏休み明けに告白した。内容はこうだ。
「春佳、好きだ。秋の選抜でレギュラーを取れたら、俺と付き合って欲しい」
 まあ、当たり障りのない言葉。それでもびっくりしていた春佳だったが、
ちょっとだけ考える顔つきになった後、いつもより晴れ晴れとした微笑みを浮かべ、
「うん」と頷いてくれた。
227『 Find of the DEAD 』前編 3/28:2010/08/20(金) 20:37:47 ID:vBDgnvju

 それから俺はよりがむしゃらに練習に打ち込み、家でも体力作りや素振りを重ねた。
藤美学園の野球部の強さは県内でも下から数える方が早かったが、
設備が良いという評判が広まって年々部員が増えているらしく、
今年の新入部員は20の大台に乗るほどの人数だった。
その中で俺の積極的な姿勢はキャプテンや顧問兼監督の目に止まり、
そのお陰で練習試合での出場機会を得た。二、三年生に混じって一塁手として先発出場、
そこそこの打撃と意思疎通を見せることが出来たと思う。
 夏の県予選、俺は一年ながらパワーヒッタータイプとして何度か代打に使われ、
乱打戦が多くあまり目立ちはしなかったが、それでも公式に打点が付いたのはとても嬉しかった。
藤美学園野球部は過去最高記録に並ぶ四回戦まで駒を進め、そこで強豪校と当たって敗れ散った。
 本命の秋季大会では俺の活躍が認められたのか、晴れてレギュラーの座を射止めることができた。
 後から振り返ってみればそれほど高いハードルでもなかったのかもしれない。
 だが、春佳は誰よりも喜び、俺の告白を受けてくれた。
 付き合っていることは内緒にしていたのに、雰囲気でそれとばれてしまったようで、
気の知れた仲間達にはハルタッグと冷やかされた。俺も晴幸という名前からハルと呼ばれていたのだ。
「でもハルタッグはないよな。プロレスかっての」
 二人きりで下校の途についていた時にそうこぼすと、春佳も笑って同意してくれた。
「私ね、実はね。他のコからも告白されてたんだ」
「えっ」
「それもハルより前に」
「ちょ、」
 誰だよ、と出かかって、喉元で何とか止めた。そんなこと聞くのは野暮だし、
彼女だって教えてはくれないだろう。そういう気配りができる子だ。
「私って押しに弱いから、すっごく迷ったんだ。……でも、私もハルのことが気になってたから……」
「春佳……」
 俺と春佳は見つめ合ったまま、立ち止まって動かなくなった。
 逢う魔が時、周囲に人の気配はなかった。
 俺は彼女の肩を抱き寄せた。あっ、と、春佳は聞こえるか聞こえないかの微かな声を上げたが、抵抗しなかった。
 春佳の瞼が閉じ、震える小さな唇に、俺は生まれて初めて女子の柔らかな感触を直接知った。
 ぎこちないが夢のようなひとときが終わった後、
俺はその夜身悶えることとなる台詞をはっきりと言った。
「俺、何があってもお前を離さないから」
「……うん、きっとね…………」
 春佳の瞳がキラキラとどんな星よりも輝いていた。
228『 Find of the DEAD 』前編 4.5/28:2010/08/20(金) 20:38:35 ID:vBDgnvju

 生徒達が溢れ返った廊下の人の波の勢いは、到底抗えるものではなかった。
逆らって掻き分けようとしても弾き飛ばされてしまった。
壁のすぐあちら側へ行くのに、人がまばらになるまで数分間も待ち惚けなくてはならなかった。
 永劫とも思える時間が過ぎ、
「春佳ッ!」
と、隣の教室へ飛び込むと、そこはもぬけの殻だった。
 いや。
 いくつもの机の上に置かれた体操着の袋。
 時間割を一瞥し、すぐにまた廊下へとんぼ返りした。
 体育。春佳は外にいる。
229『 Find of the DEAD 』前編 4/28:2010/08/20(金) 20:39:04 ID:vBDgnvju

◆◇◆◇◆◇  春佳  ◆◇◆◇◆◇

 グラウンドでも異変は起こっていた。
 放送直後に明らかに様子の違う教員が校庭に紛れ込んできたかと思うと、
何の用かと近寄った体育教師に噛み付いたのである。
 体操服姿の生徒達から悲鳴が巻き起こり、固まって動けなくなった彼らの目の前で、
“それ”は2つに増え、新たな獲物に襲いかかった。
 生徒達はようやく夢から醒めたように口々に絶叫を上げ、逃げ惑い始めた。
 だが、彼らが逃げ込もうとした校舎の中からも“それ”は現れた。
 後ろと前が塞がれる。
 阿鼻叫喚。
 この世のものとは思えない地獄の惨劇が始まった。

「い"だいいいいいイイイアアアアアアア!!!!」
 春佳の目の前で親友の武上亜観理が数人の男子に食いつかれ、
血しぶきを上げながら絶叫をほとばしらせた。
「いだいいだいだい!!!! はるがああたすけてたすけてェェッッ!!!!!!」
「ひいい、ひいいっ」
 グラウンドと体育館を区分するフェンスを背にしながら顔を覆い、ずるずるとくずおれる春佳。
 逃げ場はもうなかった。
 次は自分の番。
 私も皆んなみたいになっちゃう。
 恐怖に見開かれた瞳で為す術無く友人の死に様を見つめながら、春佳は蒼ざめ絶望に震えた。
 校庭のあちこちでは彼女の他にもまだ生きている級友が幾人かいたが、
誰もが変わり果てた同級生に追われ、あるいは捕まって噛み付かれていた。
 何が起こっているのか、何になっているのか。
 何もかも理解できないまま死ぬ。
 いや、〈彼ら〉になる。
「ハル君……たすけて……たすけてぇ……!」
 倒れた亜観理をまだ貪り覆う塊を踏み越えて、さっきまで共にバレーをしていたはずの、
見知った顔だった〈彼ら〉が寄ってくる。
「……!!」
 恐怖のあまり声も出なかった。
(ハル君、ハル君、ハル君…………!!!!)
 最期の時を迎え、春佳は愛しい人を頭に思い描きながら顔を伏せ、四肢を縮こませた。
230『 Find of the DEAD 』前編 5/28:2010/08/20(金) 20:39:27 ID:vBDgnvju

◆◇◆◇◆◇  晴幸  ◆◇◆◇◆◇

 まるで戦場だった──戦場なんて実際に体験したことなどないが、
これはどんな戦争よりも凄惨な状況だと直感で分かった。
 生徒用玄関へ降りる階段に殺到する生徒達。他人を突き飛ばし、押し退け、
倒れた者を踏み越え、喧嘩を始める者もいた。
 だが、一階に着くとそこには別次元の狂騒が起こっており、
亡者のような姿に成り果てた者達が新たに駆け込んでくる獲物に次々と襲いかかっていたのだ。
 人間が、人間を、喰っている。
 噛みつかれて絶叫する者、ぎょっとするほど舞う血しぶき、
その辺にあった物を誰彼構わず投げたり振り回したりしている者、
惨状を見て立ちすくみ悲鳴を上げ続ける女子のグループ、右往左往する者、
恐怖にわけのわからない言葉を叫んでる者、へたりこんで茫然自失になる者、Uターンする者達。
 備え付けのモップで反撃している者もいたが、どれだけ突いたり叩かれたりしても、
少しも痛がらずに〈奴ら〉は前進する。
 ちくしょー、と叫んで、そいつは覚悟を決めたように頭部を狙ってフルスイングした。
 喧噪の中、聞くだけで痛い音が俺の耳にも届いた。首が見たこともない方向に曲がり、
〈それ〉は横に吹っ飛んだ。
 そして、今までが嘘のように、〈それ〉はピクリとも動かなくなった。
「は……はは……ははは……」
 口だけで笑っていたそいつの背後や横から別の〈奴ら〉が近寄って来ていた。
 踊り場から見ていた俺は、
「危ない!」
と叫んだが、「え?」と、我に返ったそいつに、もう、何体もの〈奴ら〉が襲いかかっていた。
 俺は新たに起こった惨劇から顔を背け、Uターン組に加わった。
231『 Find of the DEAD 』前編 6/28:2010/08/20(金) 20:39:50 ID:vBDgnvju

「なんだよあれは!?」
「何なんだよ何が起こってるんだよ!」
「死んでる! 殺されてる!」
「ゾンビだゾンビ!」
「ふざけんな!」
「じゃああれをどう説明すんだよっ」
「こんなのいやあああ! 誰か助けてよおおおお!」
 校内を逃げ惑う生徒達は口々にそんなことを言ったり叫んでいたりしたが、
何故俺達がこんな目に遭っているのか、誰も解答など持ち合わせてはいなかった。
 俺だって分からない。だが今はそんな事考えてる暇はない。
 俺が考えているのは春佳のことだけだった。
 あんな奴らがいたら春佳の身も危ない。
 しかし何も持たずに〈奴ら〉の群れの中を通り抜けられるとも思えなかった。
 武器、武器になるもの。
 俺はトイレに飛び込み、清掃用具室からモップを取り出した。
「何か頼りないな……」
 木製の細い柄は固い手触りで教室用の物よりは幾分ましに見えたが、
簡単に折れてしまいそうにも思えた。
 俺は他も幾つか回って四本集めると、間近の教室から調達したガムテープを使い切るまで
ぐるぐる巻きに束ねた。両手で持って振り回すにはちょうどいい太さと
重量になった。長さも充分すぎるほど。
 これなら〈奴ら〉を撃退できるだろう。
 ──俺に覚悟があれば。
 自問が心をかすめた。
 人を殴る。同じ学校の生徒を。こんな凶器で殴ったら殺しかねない。
 殺人。ゲームじゃねえんだぞ。
「関係ねえよ」
 俺はそう吐き捨て、宣言するように言った。
「春佳を助ける」
232『 Find of the DEAD 』前編 7/28:2010/08/20(金) 20:46:17 ID:vBDgnvju

◆◇◆◇◆◇  春佳  ◆◇◆◇◆◇

 ガシャガシャ、ガシャン!
 ドガッ、ボギュッ!
 ドゴッバキッバキッ!

 背後のフェンスが何度も揺れたかと思うと、すぐ前方で痛々しい殴打の音が響き始めた。
(……!?)
 春佳が再び顔を上げて目を開くと、学生服姿の男子生徒が三人、
ギターやベースのネックを持って振り回しているところであった。
「おらあっ!」
「ヒャッハー!」
 彼らは人の頭を血まみれの楽器で思い切り殴ることに少しの躊躇もなく、
亜観理に群がっていたものも含め、周りにいた〈彼ら〉は次々と頭を強打され、倒れていった。
「へっ、弱点がわかりゃ歯ごたえねえなこいつら!」
 望む人物が現れたのかもしれないという希望が春佳の胸に湧いたのは、一瞬にも満たなかった。
 その男子達の中に見知った者はいなかったからだ。
「おい、早くフェンス登れよ! 体育館のは片付けたからよお!」
「は、はい!」
 目の色が違う男の様子に怯んだが、春佳は反射的に立ち上がった。
三メートルほどの高さのフェンスは山の岩壁のように感じられたが、無我夢中で菱形金網を登り始めた。
 その間もその男子達は楽しむように得物を振り回し、奇声を上げ、
近寄ってくる〈奴ら〉を打ち倒していたが、春佳が向こうに降り立ったのを見ると、
彼らも素早くフェンスをよじ登って後に続いた。
「うーし、じゃ行くか」
「まだいます……」
 春佳は駆けずり回っている級友を指した。もう校庭にいる無事らしい生徒は
その一人しか残っていなかったが、数が増える一方の〈奴ら〉に囲まれつつあり、
今にも捕えられそうだった。
 三人は互いに顔を見合わせた。
「遠くね?」
「数もちいっと多いな」
「さすがの俺達でもやべえじゃん! ギャハハ!」
 ここで笑いが起こる感覚がわからず、表情を悲痛に歪めながら春佳はその級友を見つめた。
 同じ野球部の──ハルより先に彼女に告白した男子だった。
233『 Find of the DEAD 』前編 8/28:2010/08/20(金) 20:48:03 ID:vBDgnvju

「吉田君……」
 あちらも気付いたようで、〈奴ら〉を突き飛ばしながらこちらへ走ってきた。「おーい!」
「こっち来ます!」春佳は一番近い男子の上着を引っ張った。「お願い、助けて……!」
「……どうする?」
 三人は顔を近づけてヒソヒソと相談し始めた。
 制服が一部改造されてたり、校則で禁じられているアクセサリーの類を身に付けていたりと、
どことなくすれた感じのする男子生徒達であった。ファッションに気を配っているようで、
メッシュ以外の二人もソフトモヒカンにマッシュボブと髪型をきめ、全身にスマートな印象があった。
 だが今の春佳にはそんな事を気にしている余裕はなかった。
 男子達は涙を流しながら哀願の表情を浮かべる春佳をつくづくと眺め、
次に目を細めて吉田を面倒くさそうに見やった。 
「じゃーさ、俺達ガンバルから後でごほーび頂戴ね、春佳ちゃん」
と、マッシュボブが言う。
「え……」
 なんで私の名前を、という疑問を春佳が投げかける間もなく、三人は、
「やべ、俺達ってちょーかっこよくね?」「狩るぜ狩るぜ狩るぜ超狩るぜェ!」などと、
ギャハハと笑い合いながらまたフェンスを乗り越え、暴れ始めた。
「菊島ぁー」
「吉田君ーッ!」
 吉田はフラフラでいつ倒れてもおかしくないような状態だったが、もうすぐそこまで来ていた。
 だが彼と春佳達の間には、まだ10体以上の〈奴ら〉が立ち塞がっていた。
 一気に片付けられる数ではなく、三人も時々危ない目に陥りながら何とか亡者達を殴り倒して道を開いてゆき、
「おい、大丈夫かよ」
 ゴールドチェーンが胸元から覗くメッシュの男子がそう言って吉田の腕を取った。
「あ、ありがとう」
「登れそうか、あそこ」
 メッシュはフェンスを顎で示す。
「あ、ああ──」
 吉田が頷きながらよろよろとフェンスに近付いていった時、
「うあっ!」
と、何かにつまづいたように派手に転倒した。
234『 Find of the DEAD 』前編 9/28:2010/08/20(金) 20:50:17 ID:vBDgnvju

 彼の足首を掴む、どす黒い血で染まった手。
「亜観理…………!!」
 〈奴ら〉に変貌した親友の姿に、春佳の瞳孔が広がる。
掻きむしるように頭を押さえ、イヤイヤと首を振った。
「やめろ、このッ!」
 吉田は自由になるもう片方の足でその頭を踏み蹴った。
 グギッ、と嫌な音がして、亜観理の首があらぬ方へ曲がった。
「のやろっ」
と、メッシュもバットを振りかぶる。
 だが、頸椎が折れてなお悪魔のように武上亜観理の頭部は動き、
グワッと真っ黒な口腔が地獄の入り口のように開いた。
「ギャアーーーッ!!!!」
 吉田の絶叫が校庭の中空をつんざく。
 ふくらはぎがごっそりと噛み千切られていた。
「あっ、くそっ!」
 目測が動いたため、メッシュは途中でバットを止めざるを得なかった。
「いやあああ!! いやあああああ!!!!」半狂乱で泣き叫ぶ春佳。「吉田君!! 吉田君!!」
「ぐううぅうぅう、はる、春佳ぁー……!!」
 メッシュは再度振りかぶって亜観理の頭を叩き潰したが、
「だめだなこりゃ」
 三人は示し合わせて撤退を始め、フェンスをよじ登って春佳の周りに次々と飛び降りた。
「吉田君が……!」
「足があんなになっちゃもう登れねえ。それに噛みつかれたらオシマイ、
見りゃわかるだろ? アイツはもう助からねえんだよ」
 メッシュが突き放すようにそう言った。
 あまりの激痛で苦悶に呻く吉田のすぐ後ろに、続々と〈奴ら〉の群れが近付いてくる。
「おい、笑っちゃうほどワラワラ来るぜ。フェンスもたねーんじゃねーの? 奴ら力は異常につええし」
「だよな、早く逃げねえと」
 ソフトモヒカンとマッシュボブがそう言い合う。
「あああ……あああああ…………」
 表情が喪われていく春佳の頬を、パン、と、メッシュがはたいた。春佳が上着を引っ張った男子だった。
 少女の瞳の焦点が戻り、呆然と見上げる。
「オーケイ? まだ狂っちゃいないよな? 〈あいつら〉になりたくなかったら俺達についてこいよ」
 春佳はメッシュに腕を掴まれ半ば引き剥がされるようにしてその場から離れ、
開け放たれていた体育館の非常口を潜った。
 その背中に、

 春佳ぁー いかないでくれー

 魂にすがりつくような切なる叫び。
 少女は無力にすすり泣くしかなかった。
 なんで、どうして、なにが起こってるの。
 なにが、なにが、なにが。
 涙に暮れる春佳の目の前で、非常口の扉が閉められた。
235『 Find of the DEAD 』前編 10/28:2010/08/20(金) 20:52:14 ID:vBDgnvju

◆◇◆◇◆◇  晴幸  ◆◇◆◇◆◇

 はるか、という声を聞いた気がしたその時、俺は狂騒のまっただ中にいた。
 階段を上がって来る〈奴ら〉をモップ束で突き飛ばし、殴り倒し、一階に降りると、
正門玄関は先ほどよりも地獄が深まっていた。だが躊躇している時間も惜しい俺は
手に持った武器を振り回しながら〈奴ら〉の中を強引に突破し、玄関を抜けた。
 すぐそこにもいた〈奴ら〉を叩き伏せると、グラウンドへ通じる脇道に入る。
「ねえっどこいくの!?」
 振り返ると、俺の後をついてきたらしい一団がいた。知ってる顔などなかったが、
皆すがるような眼差しで俺を見ていた。
 理解した俺は、
「すまん、助けたい奴がいるんだ、俺はあっちに行く。
後は自分達で何とかしてくれ。頭だ、頭!」俺は自分の頭を指でつついた。
「武器を見つけて〈奴ら〉の頭をぶっ飛ばせ!」
 そして彼らの後ろからこちらに向かって来る〈奴ら〉を指したが、これ以上相手にはしていられなかった。
悲鳴を上げながら蜘蛛の子を散らすように逃げ出す彼らに構わず、俺はグラウンドへを駆けていった。
 広い校庭に出ると、〈奴ら〉の姿はまばらだったが、運動着姿で変わり果てた奴らが
何百メートルも離れた向こうにある体育館横のフェンスに集まっていた。
 左右から寄ってきた数体の〈奴ら〉を薙ぎ倒し、グラウンドへ続く石段を下りようとすると、
 モップ束の威力は想像以上であった。バットほど扱いやすくはないがリーチと破壊力は抜群だ。
 頭を死ぬほどぶん殴れば活動を停めるというのは、
もしかしたらまだ人間だという証拠なのかもしれない。だが、今の俺には〈奴ら〉が人間か、
それともそうでないのか、それを判別する術はなかった。
襲ってくる以上は反撃するしかない。殺される前に殺すしかない。
 春佳を救うために。ただそれだけだ。
236『 Find of the DEAD 』前編 11/28:2010/08/20(金) 20:54:42 ID:vBDgnvju

 フェンスに集まってる運動着の数は、30ぐらいだろうか。ざっとひとクラス分ほど。
制服も混じっていた。倒されたのか、それとも“なりかけ”か、
地面に横たわって動かないものも何体かいた。
 もし、あの中に春佳が居たら。
 俺は眦を裂いた。
 春佳を除いて全部ぶっ殺す。そして、春佳に噛まれて俺も死ぬ。
 異様な興奮が躰中に漲った。
 グラウンドの中央ほどまでの〈奴ら〉は避けながら小走りに、そこからはダッシュしていた。
「おおおぉぇおおおぉおおおおお!!!!!!」
 フェンスの〈奴ら〉が振り向く。
 観察すべきは約半分のブルマの女子のみ。
 ない。ない。違う。違う。こいつじゃない。
 たっぷりと遠心力を、あるいは助走でスピードを乗せ、派手な打撲音を立てながら、
春佳でない間近なものから片っ端に殴り、突き倒していく。
 一。二。三。死。
 とにかく頭を。
 幸い、〈奴ら〉の顔面はまさしく死霊のように歪みきっていたので躊躇いは生まれなかった。
 今や全ての〈奴ら〉が血肉のこびりついた歯を見せながら俺に齧り付こうとしている。
 もう人間を相手にしている感覚などなかった。
 こいつらは木偶の坊だ。攻撃が迫っても急所を庇おうともしない。
「おおおお!!!!」
 咆える。
 五。六。死地。八。
 こんな数をたった一人で相手にしているというのに、不思議なほど怖くなかった。
楽しいほどよく手足が動く。破壊衝動が煮え立つ。〈奴ら〉がとんだのろまに見える。
ホットだ、動け、今はとにかく動け。
 後退しつつ距離を取りながらひたすら力任せにモップの束を振るう。
 凶器、異常、人殺し。そういった考えこそを殺す。今の俺は異常者で構わない。
 春佳の髪型はなかった。背の順だとクラスで二番目に並ぶほど小柄な躰にもかかわらず、
出るところは意外と出ているのが分かるブルマ姿も目に焼き付いているが、
倒れているものを含めても、それらしき身長と体型はいくら確認してもいなかった。
 違う興奮が躰の奥底から湧き上がってくる。
 逃げたんだ。春佳は逃げられたんだ。
 どこへ。
237『 Find of the DEAD 』前編 12/28:2010/08/20(金) 20:56:42 ID:vBDgnvju

 俺は〈奴ら〉の頭を打ちのめしながら考えた。
 〈奴ら〉の群れの向こう、フェンスのすぐ近くで、腕を伸ばしながら血まみれで倒れている生徒がいた。
「吉田!」
 俺はモップ束を振り回しながら〈奴ら〉をひるませ、その隙間を縫って突破すると、そいつに駆け寄った。
「吉田! 吉田!」
 全身噛み千切られて無惨な姿だったが、吉田の眼はまだ生きていた。
「吉田!」
「ハル……か……」
「そうだ」
「目が……見えない……俺も……〈奴ら〉に、なる……」
 俺は振り返った。もうすぐそこまで〈奴ら〉が迫っていた。
「吉田、菊島、菊島は」
「あぁ……体育館に……入ってった……誰かに……助けられて……」
 伸ばしていた腕が痙攣しながらわずかに浮き上がった。
 俺は立ち上がって今まさに襲いかかろうとしていた〈奴ら〉をモップ束をうならせて薙ぎ倒し、
返す刃でその後ろのも張り飛ばすと、
「すまん吉田! もうお前は助けられない! 俺は春佳を助けに行く!」
と叫んだ。
「……ああ……頼む、ハル……お前が……春佳を…………」
 そう言うと、こと切れたように吉田の躰から力が抜けた。
 俺は向こう側にモップ束を投擲すると、バッタのように飛びついて〈奴ら〉の手に掴まれる前に
フェンスを駆け上がり向こうに着地した。
 〈奴ら〉がフェンスに殺到し、固い金網がぎょっとするほどたわんだ。
「ハァ、ハァ、ハァ……あぶねえな……」
 〈奴ら〉に阻まれて吉田の姿は見えなくなっていた。
 吉田は野球部で一番のライバルだった。めきめきと力をつけ、
新学期直前の練習試合では出番を取られ、俺はベンチを温めた。ついこないだの出来事だ。
チーム全体を見据えた編成だとしても、俺は吉田にレギュラーの座を奪われるのだけは我慢ならなかった。
 より励みになる目標を見つけ、練習やトレーニングにさらに充実を覚えてきた矢先。
 それも無と消えた。
「……春佳……」
 俺は目の前にそびえる建物──体育館を見上げた。すぐ目の前に扉がある。
 お前だけは絶対に助けるからな。絶対にだ。
 そう思いながら歩み出した時、

 ドガシャーン!!

 振り返ると、群れをなした〈奴ら〉にフェンスが浴びせ倒されたところであった。
238『 Find of the DEAD 』前編 13/28:2010/08/20(金) 20:59:27 ID:vBDgnvju

◆◇◆◇◆◇  春佳  ◆◇◆◇◆◇

 春佳は狭い部屋に連れ込まれていた。
「念のために入り口塞いどこうぜ」
「俺達も出られなくね?」
「休憩してるとこに邪魔が入ってきたらうざいっしょ」
「それもそうだな」
 三人の男子はすぐ横にあった物を持ち上げてドアの前に移動させると、
その重量に安心感を覚えながら、
「よし、これでやっとひと息つけるな」
と、笑い合った。
 春佳は室内にへたり込み、ただ呆然とその作業を見つめていた。
「だいじょうぶ? 春佳ちゃん?」
 三人はカーペットに上がると、少女を取り囲むように座った。
「なにが……起こってるんですか……?」
 顔を見合わせる三人。
「ヒデちゃん知ってる?」
「んなわけねーだろ」
 ヒデと呼ばれたソフトモヒカンが鼻で笑いながら即答する。
「まあまずは自己紹介しようぜ。俺は三年の平石勝哉。カツヤでいいよ」
「西田英人。ヒデな」
「最後、相崎哲紀。テツキって呼んで」
 メッシュ、ソフトモヒカン、マッシュボブの順に喋り、「三年のダチ同士」と、カツヤが締めくくった。
「に、二年の菊島春佳です……あの……助けてくれて、どうもありがとうございました……」
 そう感謝を述べた春佳だったが、その表情は暗く沈み込んでいた。
 それもそうだろう。他は誰一人として助からなかったのだから。
「気にしない方がいいって。自分の命だけでも助かったのはめっけもんだって」
「そーそー。俺達と巡り会えて超ラッキーだったよ、春佳ちゃん」
「落ち着くまでここでゆっくり休めばいいよ」
 励ましの言葉を口にする三人に、春佳はようやく憂い顔を綻(ほころ)ばせた。
「ありがとうございます……」
 春佳の儚げな笑顔に三人の視線がじっと注がれたが、
「やっべ、マジ可愛い」
と、誰ともなくそんな言葉が呟かれたかと思うと、ブルマから伸びる春佳の太ももに手が触れた。
239『 Find of the DEAD 』前編 14/28:2010/08/20(金) 21:01:59 ID:vBDgnvju

「春佳ちゃんのフトモモやわらけ〜」
「な、なにするんですか!?」
 手を伸ばすテツキから離れようとした春佳を残りの二人が逃さずに挟み込み、
そのからだをまさぐり始めた。
「え、え……?」
 男達の手がブルマや脚、運動着の中などを這い回る。
「わかるっしょ、恩返しの時間」
「そんな……!?」
 三人の目つきがまた変わっていた。〈奴ら〉を相手にしていた時の凶暴な雰囲気ではない。
一種の優しさを含んでいるが、同時に躰の奥がゾクッとくるような熱を帯びた怖さ──。
「や……やめてください……」
 相手は三人だった。抵抗しても敵いっこない。それを証すように、
 逃れようとしても彼らの手がしっかりと少女の躰を掴んでいた。
 カタカタと震えながらも、春佳はなんとか口を動かした。
「こ、こんなことしてる場合じゃ…………」
「え、なに? 命の感謝は言葉で済ませればいいってこと?」
「ち、違います……そんなんじゃ……」
「じゃーいーじゃん。俺達もうさっきからココがこんなんなってんだよ」
と、三人は一斉にズボンのチャックを下げ、ガチガチに勃起した陰茎をまろび出した。
どれも生々しい色合いで、ビクビクと揺れていた。
「ひっ……!?」思わず瞼を閉じる春佳。
「もーなんかさ、マジヤバな殺し合いだろ? 超興奮してチンコが収まらなくてよ。
校内でも評判の春佳ちゃん見つけられてマジラッキーだったわ」
「そ……そんな理由で私を助けたんですか……!?」
「ったりめーだろ。じゃなきゃ誰がとろくせえ女なんか助けるかよ」
「ヒデちゃんはっきり言い過ぎ」テツキが笑った。
「でもよ、命の恩人なのは事実だ」
 そう言いながら、カツヤは春佳の顎を指でつうっと持ち上げた。
「俺達が、この地獄から春佳ちゃんを救い出してやったんだぜ? それに、これからもだ」
「これ……から……?」
 春佳は恐怖に怯えながら、吸い込まれるようにカツヤの目を見つめ返した。
 カツヤはフンと鼻で笑った。
「外にはまだウジャウジャと〈奴ら〉がいんのに、春佳ちゃん、俺達抜きで、
こっからどうやって生き延びるつもり?」
240『 Find of the DEAD 』前編 15/28:2010/08/20(金) 21:04:14 ID:vBDgnvju

「…………」
 そう言われても、春佳にそんな自信はまったくなかった。
どこに逃げたらいいかもわからないまま、たった一人であんな恐ろしい怪物達がいる外に出たら、
すぐに〈奴ら〉に追われて、捕まって──
(いやぁ……!)
 それ以上は到底考えられない。
 返事がないのを肯定の証と受け取り、カツヤは言葉を続けた。
「だったらこれはフェアな取引だよな。俺達は春佳ちゃんを守ってやる、
春佳ちゃんはそんな俺達を慰めてくれる」
 カツヤはそう言って春佳の両肩を掴んで押し倒した。
 春佳は反射的に身を固くしたが、その手をはね除ける力が湧かず、
押されるがままに倒れてしまった。
 三人にニンマリとした笑みが広がる。
「それでいーんだよ。俺達はもう一心同体みたいなモンなんだから。
仲良くしようぜ。春佳ちゃんが逆らわない限り、俺達が守ってやっからよ」
 大人しくなった震える春佳のからだに、三人の欲望が蛇蝎のように這いずり回ってゆく。
 運動着とブラジャーがめくり上げられて小柄な肉体に不釣り合いなほどの乳房が露わになり、
その両胸を、突起を、遠慮のない手つきで揉まれ、絞られ、弄くり回される。
 入れ替わりで次々と唇を奪われ、こじあけられて舌までも入れられ、
ペニスを舐めしゃぶらされる。
 両脚を拡げられ、ブルマ越しにアソコのカタチを確かめられてしまうほど強く指でまさぐられ、
股部をずらされて直接弄られたり舐められたり──。
「可愛いし、カラダはエロいし、最高じゃね?」
「ああ、益々興奮してくるぜ」
「汗でムレムレ、たまんねー」
「ああ……ああぁ……いやあ…………!」
 嫌だが逆らえなかった。逆らったら暴力を受けそうで怖かった。
 いや、それよりももっと恐ろしい──
(助けて……ハル君……助けて……!)
 春佳は愛しい少年を強く願った。
 その時。

 ドン! ドン!

 ギョッとしたように振り向く三人。
 出入り口が激しく叩かれていた。
241『 Find of the DEAD 』前編 16/28:2010/08/20(金) 21:06:54 ID:vBDgnvju

◆◇◆◇◆◇  晴幸  ◆◇◆◇◆◇

 体育館には〈奴ら〉の死体が幾つも転がり、不気味な静けさを保っていた。
 俺はぐるっと見渡して動くものがないことを確かめると、
ステージ横の体育倉庫に駆け寄って扉を開けようとした。
 ビクともしない。鍵が掛かっている。
「くそっ!」

 ドン! ドン!

「春佳! 春佳! 誰かいるか!?」
 返事はない。人がいるような気配もなかった。
 だが体育館に入ったのなら、ここに逃げ込んでいる可能性は捨てきれない。
 俺はステージに飛び乗り、脇の出入り口が開いてないかどうか確かめようとした。

『グアァッ!!』

「うおっ!」
 いきなり緞帳の裏から襲いかかってきた〈奴ら〉を、間一髪で避けた。
 ステージから足を滑らせそうになり、何とかぎりぎりのところで踏み留まる。
「ふっ──ざけんなっ!」
 何とか体勢を立て直すと、つんのめっている〈奴ら〉の後頭部めがけてモップ束を強振した。
 ゴッ、と鈍い音がして、吹っ飛んだ〈奴ら〉が中央にあった演壇にぶち当たり、
派手な音を立てて演壇が倒れた。
 〈奴ら〉が寄ってくる、と、反射的に思ったが、俺はステージの下に視線を移した。
 非常口からフェンスを壊した一団が、それに正面入り口からも、続々と〈奴ら〉が体育館に入って来ていた。
 そう、そもそも俺は、もうこれほどまでの数に追われているのだ。
「だけど、全校集会には少なすぎるな……」
 あいにくと客を集めて披露するようなパフォーマンスは持ち合わせていない。
242『 Find of the DEAD 』前編 17/28:2010/08/20(金) 21:09:22 ID:vBDgnvju

 俺は素早く脇のドアを開けて体育倉庫に飛び込み、真っ暗だったのでスイッチを探して押した。
 パッパッと蛍光灯が点く。
「春佳ッ!」
 饐えた匂いが漂う倉庫内を見回しても、人影も物音も気配も全くなかった。
 俺は体育倉庫を出て傍にあったやや急な階段を登り、二階通路に出ると音響調整室のドアを開いた。
 ここも電気は点いてなかったが館内とステージを見下ろせる大きな窓があり、
広くない室内に誰もいないことはすぐに目視できた。
「春佳、どこなんだよ……」
 体育館にはいないのか。
 音響調整用らしい、なんだこれと思うほど夥しい数のボタンやスイッチがある機械の上に乗り、窓から下を眺めた。
 ステージの前に黒山の人だかりが出来ていた。そして、そこから這い上がってステージへ登ってくる〈奴ら〉。
 何だかそれが滑稽なものに映り、俺は思わず笑みを浮かべていた。
笑うような状況ではないのに、自然と湧き上がってしまったのだ。
「でもあれじゃ、もう下に降りるのは危険だな……」
 俺は目を移した。館内を囲む二階通路はランニングコースにもなっていて、
野球部の練習で雨天に使用したことがあった。
 ステージに群がる〈奴ら〉を見ながら正面入り口の直上まで来ると、下に誰もいないのを確認し、
手すりを乗り越えて4メートルほどの高さを一気に飛び降りた。

 ドンッ!

 体育館の床が大きく鳴り響く。
「ぐうぅっ」
 足に走る衝撃の痛み。堪える。
 ステージに集まっていた〈奴ら〉がほぼ一斉に、ぐるりとこちらに振り向いた。
 俺は脚に活を入れるとくるりと踵を返し、正面入口にあるトイレと用具室の中を
覗きそこにも誰もいないことを確認してから体育館を飛び出した。
「どこだよ、どこにいるんだよ、春佳……!」
243『 Find of the DEAD 』前編 18/28:2010/08/20(金) 21:11:47 ID:vBDgnvju

◆◇◆◇◆◇  春佳  ◆◇◆◇◆◇

 下着ごと足首までブルマをずり降ろされた少女は、
部屋の真ん中で犬のように這いつくばり、男に腰を打ち付けられていた。
「んっ……んっ……あ……あっ……ああっ……!」
 めくり上げられた体操服から飛び出した豊かな乳房がぶるぶると揺れる。
 無惨にこじ開けられた秘唇に盛んに出入りする、
高校生のものとは思えないほど赤黒く大人びたペニス。
 少女の紅潮した頬、首すじ──その顔は朦朧としており、涙と涎に濡れていた。
「あ"〜、春佳ちゃんのマンコちょー気持ちいい……マジでもう出る……!」
 そう言いながらひたすら腰を振っているのはテツキだった。
 そしてその言葉通り、テツキは両手をつき春佳に覆い被さりながらラストスパートに入った。

 ズチュッズチュッズチュッズチュッ!

「あ、あ、あ、あ……!」
 一層激しくなった突き入れに、春佳の悲鳴も高まる。
「イクイク、出る出る……ッ!」
 テツキはそう低く叫んで深々と突き刺すと、腰が止まり、ブルブルと胴を震わせた。

 ビュクッビュククッビュクビュクッビュクッ

「オォ〜、オオォ〜……」
 恍惚とした表情で中空を見上げながら気持ちよさそうな吐息をつくテツキ。
 春佳の膣内に三人目の熱い精液が渾々と注がれてゆく。
「うぅっ……ううう…………」
 じんじんと痺れるアソコに生温かいものが広がっていくような気がして、
春佳は悲嘆の嗚咽を漏らした。
 ゴムの持ち合わせがないからと、三人は春佳の膣内(なか)で生中出していたのだ。
前回の生理から2週間ほど経っていて、一番危険な期間だった。だがそれを言っても、
少年達はかえって昂奮を煽られたかのように、少女の胎内にザーメンを撒き散らしたのだ。
死の恐怖に怯える春佳にそれを拒むことはできなかった。
 ──最後まで中で出し切ると、「はー」とテツキはひと息つき、やっと腰を離した。
 ぬ"るん、と、根元まで淫液にまみれた陰茎が少女の秘貝から引きずり出されてくる。
 そのまま突っ伏す春佳を置いて、テツキは面白そうに見物していた仲間達のいる壁際に腰を降ろした。
「あーマジで最高だった……。久々の生出しに燃えちまったよ。
 オメーらが先に出したザーメンが邪魔だったけどな」
「ああ、春佳ちゃんの処女と初種付け、ごちになりました」
と、カツヤがジャンケンでパーを出すような手つきをし、次いで指を畳んで
人差し指と中指の間に親指を通した形を作る。
 ヒデとテツキは顔を見合わせて苦笑した。
「なんかいつもとちげーよな」
「ああ、スゲー早かったしスゲー出たわ」
244『 Find of the DEAD 』前編 19/28:2010/08/20(金) 21:14:23 ID:vBDgnvju

 ヒデからくわえていたタバコが差し出され、テツキは美味そうに煙を吸い込んだ。
「それにしてもさっきはビビッたな、いきなりだったし」
 春佳を手籠めにしようとしていると、突然ドアが叩かれ始めたのだ。
 ドン、ドン、と強い衝撃。入口前にバリケードとして置かれた冷蔵庫が何度も揺らされた。
 その緩慢さと無言が〈奴ら〉だということを確信させた。
 手に手に得物を握り、冷蔵庫の周囲に立つ三人。春佳は耳を塞ぎ、背を丸めてただただ震えていた。
 数分間それは続いたが、結局、障害物が功を奏してドアは破られず、
外にいた何者かは去っていったようであった。
 そして、続きが行われたのである。
「どうする、もう一発やっか?」
「好きにしろよ」
と、カツヤはヒデの問いに笑った。
 ヒデは春佳の所まで行くと、「おい起きろ」と、足の先で彼女の脇腹をつついた。
 のろのろとからだを起こす春佳の前でヒデはあぐらを掻き、自分の太腿を叩く。
「乗れよ」
「……はい……」
 春佳はヒデの肩に手を置いて、彼の膝の上に座った。尻を持ち上げられながら誘導され、
少女の秘陰はヒデの勃起したペニスをずぶずぶと呑み込んでいく。
「はっ……ッく……あ……ああぁ……!」
 痛み、だけではないものを帯びた哀切な声が春佳の喉奥から漏れる。
皮肉にも、大量に出されたザーメンが潤滑液代わりになっていた。
 ヒデの胴体に絡む両脚。
「へっ、なんだ、こなれてきてんじゃねぇか」
 そう言って歪んだ笑みを浮かべたヒデは、「おら、お前も動くんだよ」と、
春佳の尻をピシャッと叩き、精力的に腰を振り始めた。
 ヒデのペニスがぬるぬるとスムーズに春佳の膣洞を出入りする。
 最初、春佳はヒデからなるべく上体を離していたが、そのうち我慢も限界となり、
もたれかかるように彼の首根に腕を回し、躰を預けて腰を揺らめかせた。
 さっきまで苦痛しかなかったアソコが熱く火照り、痛み以外のものがこみ上げつつあった。
 ラストスパートが始まると、春佳はひときわ大きな声を上げてしまい、
「オラッ、孕みな!」
 最後は完全に密着しながら、熱い飛沫を胎奥に感じていた。
245『 Find of the DEAD 』前編 20/28:2010/08/20(金) 21:16:57 ID:vBDgnvju

◆◇◆◇◆◇  晴幸  ◆◇◆◇◆◇

「──の……やろッ!」
 充分にばねを溜め、渾身の力を籠めてモップ束を振り降ろした。
 ゴキンと固いものが砕ける音がして、俺に近付いてきていた〈それ〉は
強打された頭からコンクリートに叩きつけられ、頭部を中心とした盛大な華火を床一面に染み付けた。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
 目に付く最後の〈奴ら〉を片付けた俺は、フラフラと屋上の手すりにもたれかかり、
モップ束を支えに何とか座り込むのだけは免れた。今座ったら起き上がれない気がした。
 だが、脚も腕ももうクタクタだった。
 途中で〈奴ら〉が音に反応するということに気付き、それからは無駄な戦いがぐっと減ったのだが、
それでもさすがに一階から屋上まで休み無く〈奴ら〉の中を走り続けたのは無茶があった。
モップ束も今となってはその重量が恨めしい。
 階を上がる度に〈奴ら〉の数が減っていくのだけが救いだった。
屋上の〈奴ら〉の数もそれほどでもなかった。
──この騒ぎを聞きつけ、増援が階段を登ってきているかもしれないが。
「少し休憩しよう……」
 束の間訪れた休める時間に、俺は何とか呼吸を整えると、
すぐ横でバットを握りしめながらへたり込んでいる女生徒を見下ろした。
「大丈夫か?」
 相当なショックを受けている様子で、制服は返り血だらけ、
スカートがめくり上がって下着まで覗いているのにも気付いていなかった。
見開きっぱなしの目をゆっくりと上げて俺に視線を移した女生徒は、
「う……うん…………」
とだけ辛うじて喋った。
 〈奴ら〉が恐ろしいのか、俺が恐ろしいのか。多分両方だろうな。
 体育館を飛び出した時、連絡通路に突っ立っている人影があり、俺は一瞬身構えたが、
「ひっ!」と、怯えた反応があったので生者とわかった。
グラウンドに出た時、どこに行くのと俺に声をかけてきた女生徒だった。
あの後も遠巻きに俺について来ていたらしい。
「面倒は見れない」
と断ろうとして、それがもう手遅れだということに気付いた。
 だが雰囲気を察したのか、
「足手まといにはならないから……!」
 そう言って、彼女は足元に転がっていた死体から血まみれのバットを拾い上げて構えた。
 バットの先がぶるぶる揺れる。目鼻立ちが整ったどんぐり顔が、
今にも泣き出しそうな必死の形相になっていた。平素なら文句のつけようがない美人だろう。
「お願い、一緒に……!」
 どのみち、ここまで〈奴ら〉が爆発的に増えている中、
一人きりである彼女を見捨てることなどできなかった。
「生きたかったら殴るんだ、ここを」
 俺は初めて会ったときのように、また頭を指でつついた。
246『 Find of the DEAD 』前編 21/28:2010/08/20(金) 21:19:33 ID:vBDgnvju

 堀俊美──互いにただ名乗るだけの自己紹介で知った名前──は果敢だった。
俺の後を懸命についてきて、後ろや横から迫り来る〈奴ら〉にバットを振り回し、
フォローをしてくれた。
彼女の腕力では頭にクリーンヒットしても完全に動きを止めることは出来なかったが、
次第に殴るコツを覚え、多少の時間を稼ぐことはできた。その間に俺が仕留めた。
 ただ、バットを振るうたびに大きな声を上げるのには閉口した。
掛け声を発する気持ちは十分理解できるが、
それでまた別の〈奴ら〉が寄ってきてしまうことも多かったのだ。
 だがその一方で、〈奴ら〉は音にもっとも敏感に──或いは音だけに──
反応するという発見は、その彼女の掛け声があってこそだった。
 いちいちすべてを相手にしていては躰がもたないので、
教室や廊下の端などにいるのは無視したのだが、教室に一歩踏み入って見渡していても
〈奴ら〉は反応せず、廊下もあっけないほど簡単にすり抜けられた。
 そんな〈奴ら〉が、堀の甲高い掛け声にはまるで条件反射のようにバッと振り向く。
 それが疑問の始まりだった。
 考えてみれば、体育館の二階通路を走った時も俺の姿は丸見えだったのに、
飛び降りで盛大な音を響かせるまで、〈奴ら〉はまったくこちらに気付かなかった。
 堀との自己紹介が済んだ直後、武器も持たずよく無事だったなと聞くと、
〈奴ら〉のほとんどは俺に向かっていったからと言われたので苦笑したが、
それもよくよく考えてみればの話だ。俺が派手に暴れていた音のせいなのだ。
 彼女の同行は、思わぬ情報を与えてくれた。
 張り詰めっぱなしの糸が幾分やわらいだ気がした。
247『 Find of the DEAD 』前編 22/28:2010/08/20(金) 21:22:16 ID:vBDgnvju

「それにしても……」
 俺は振り向いて管理棟の方を見やった。
 建物のさらに向こう、市街地がある上空に、幾筋もの黒煙が立ち上っていたのだ。
 それだけではない。何重にも鳴り響く多種のサイレン。
人々の叫びや悲鳴が複合して低く立ち籠めるように轟いてくる。
 あちらの屋上から眺め渡したら、街がこの学園のような有り様になっているのが
ありありと見えるような気がした。
「街はどうなってるんだろうな……」
 俺は堀と顔を見合わせた。彼女も不安に表情を曇らせていた。
 家は、家族は。
 いや。
 俺は頭を振った。
 今はできることをまず先にやるんだ。
 春佳……!
 教室棟にいないのだとすれば、次は管理棟だ。
 街の景色を遮る建物の屋上にも〈奴ら〉がのたのたと歩く姿が見えた。
「ん、あれは……」
という俺の声で、堀も俺の視線を追った。
 管理棟の屋上には天文台があって、そこで立ち回りをしているような騒がしさがあったのだ。
 天文台に登る階段の上から、消防用らしい放水を使って〈奴ら〉を撃退している男子生徒。
 高圧の噴流を浴びた〈奴ら〉が次々と面白いように吹っ飛んでいた。
 遠すぎて誰だかは判らなかったが、
「あっちにも俺達みたいなのがいるな」
と、俺は堀に笑いかけた。彼女も緊張で強張った顔に微笑みを作った。
 一瞬、あれと合流しようか、と頭によぎったが、すぐに打ち消した。
 まだ逃げることを考えてない俺が他の奴と一緒になってもトラブルの種になってしまう。
 できれば堀だけでも預けたいところだが、そもそも離れすぎており合流できるとは思えなかった。
248『 Find of the DEAD 』前編 23/28:2010/08/20(金) 21:24:05 ID:vBDgnvju

「……ねえ、誰を捜してるの?」
「菊島春佳。二年、野球部マネージャー」
 即答した。
「……うん」
と、なぜか堀は俯いた。おかしな反応だった。
 おかしくなってしまった世界で普通を求めても仕方ないが。
「彼女を知ってないか? 体操服だから目立つと思うんだ」
と尋ねたが、やはりと言うか、堀は黙って首を振るだけだった。
「恋人なの?」
「ああ。絶対に見つける。……すまない」
「え?」
「危険な所ばかり引っ張り回して」
 単独よりは生き延びられる可能性があるから皆で固まる。他人を頼る。
 だが俺は、進んで危険な校内をうろついているのだ。堀はついていく人間を間違えてしまった。
 申し訳ない気持ちになって彼女の顔を直視できなかった。
「ううん」と、堀は首を振った。「本城君がいなかったら、今ごろとっくに死んでる。
すっごく感謝してるの」
 そう言ってまた微笑んだ。さっきよりもはっきりと。
 透き通るような。
「だから、この先もし死んじゃっても、私、運命だと思って諦める」
「死ぬとかは言うなよ」
「……ごめん。……幸せね、その……菊島さんって人……」
「そうかな」
「そうよ」
「何にしろ、まだ助かってもいやしない。春佳も」
 俺の中で沸々と、再び闘志が煮え立っていた。
 階段の方を見ると、登り切った〈奴ら〉が数体、こちらにやって来ている。
「あ……」
と、堀が息を呑むように両手を口に当て、それを見つめた。
249『 Find of the DEAD 』前編 24/28:2010/08/20(金) 21:27:15 ID:vBDgnvju

「あの人、リエ先生……音楽の……」
 近付いてくる〈奴ら〉の中に、噛まれる前は若い美人教師だっただろう、
血まみれの白いブラウスに紺のタイトスカートという大人の女性がいた。
 今では見るも無惨な亡者の顔で、暗い眼窩でこちらを凝視していた。
「知り合いか?」
「う、うん……」
「わりい、殴っちまうぞ」
「……うん……」
 もう少し休まないと躰がもたなそうだったが、春佳のことを考えるとそうもいかなかった。
 俺はモップ束を握り、手すりを離れた。
「ねえ」
「?」
 俺は歩みを止めた。
「あのさ……」
 堀は言いづらそうに、
「さ……さっきね、その……体操服の子、見たんだ……」
「!?」俺は完全に向き直っていた。「どこで!?」
「そ、その……一階の管理棟に行く通路の近く……」
「なんでもっと早く言ってくれなかったんだよ!?」
「だって──」堀は叱られた子供のように身体を縮こまらせた。
「言うタイミング逃して……それで……」
「あ……悪い、怒鳴って」
 服装を教えたのは今さっきじゃないか。
「すまない……短髪で背は小さかった?」
「うん。ギターとか持った三人と一緒に管理棟の方に……」
 三人……男子だろうか。どちらにしろ、まず間違いないだろう。
守ってくれている存在があるのも朗報だった。
 俺の中の炎が希望という薪をくべられて火勢を強める。
「よし、あそこまで戻って後を追う」
 俺はすぐそこまで迫っていた〈奴ら〉を殴り飛ばした。
 元音楽教師は俺の想像以上に吹っ飛んで、手すりに当たって体勢を崩し、
そのまま落ちていってしまった。
 少し悪いことをした──と、後ろを見たが、堀は仕方ないといった風に首を振った。
 俺も気を取り直し、他の〈奴ら〉もしばきあげ、左右に吹き飛ばしながら道を空けていった。
 待ってろ春佳、すぐ行くからな。
250『 Find of the DEAD 』前編 25/28:2010/08/20(金) 21:30:41 ID:vBDgnvju

◆◇◆◇◆◇  春佳  ◆◇◆◇◆◇

 春佳への陵辱は未だ終わっていなかった。
 セックス慣れした男子達は、春佳の反応の変化を察し、
「春佳って実はかなりエッチな女なんだな」
「うわっ、腰がいやらしく動いてるぜ」
「聞こえるだろ? 俺のチンポ咥え込んでる春佳のいやらしい音」
などと言って彼女を追い詰めながら、クリトリスや乳首なども積極的に責め上げ、
キスを繰り返し、少女の淫惑を引き出していく。
一回抜いてからは落ち着いたのか、春佳の動きに合わせる余裕すらあった。
 まだキスしか経験のない春佳にフェラチオと手コキの三人同時奉仕を強要し、
その拙さにかえって欲望を昂ぶらせ、口と両乳にフィニッシュを浴びせかける。
 3Pのバックで前後から貫いての、タイミングを合わせた同時発射。
「ああぁ、ああぁ、ああぁぁ♥!」
 春佳は休みも与えられず、次から次へと肉棒を突き入れられては掻き回され、
好き放題の射精を受けた。痛みをあまり感じなくなったのが唯一の救いだった。
「あ〜、ケツにもぶち込みてえけど、いきなりやったらバカになっちまうしな〜」
と、テツキは春佳を犯している時、執拗に彼女の尻穴をほぐし、指まで入れてきた。
 それを聞いて笑うカツヤとヒデも自分の番に同じことをしていた。
 今や全員が真裸だった。春佳は異性達の躰の固さや肌の温もりを感じながら、
どんどんと行為がエスカレートしていっても、機械のように彼らに従った。
 なぜこんなに従順なのか自分でも分からなかった。
 夢だったら醒めて欲しい。心はとっくに麻痺している。いや、狂ってしまったのかも。
 こうしていれば〈奴ら〉のことを忘れられるから?
 彼らが消えるわけでもないのに。
 でも、あんな風に死ぬより遙かにマシ──
「受け取れよ春佳ッ」
 正常位で最後の抽送に入っていたカツヤがそう叫んで腰を押し込み、
春佳の奥でたっぷりと容赦なく放出した。
 アソコが、奥まで、ジンジンと炙られているかのように熱い。
「ん……あん……ぁんん……♥!」
 春佳は体内に走った甘い感覚に軽く仰け反った。
「んおぉ、締まる……」
 気持ちよさそうに唸るカツヤ。
 この男子が一番晴幸に似てる気がした。
 カツヤは春佳に覆い被さると、
「大人しく俺達の女になってりゃ、見捨てずに守ってやっから」
と、その耳元で優しく囁いた。
 ゴールドチェーンの煌めきを見ながら、霞がかった意識の中、春佳はコクリと頷く。
 なんでこんな事になってしまったのか。
 なんで。なんで。
(ごめんなさい、ハル君……もう、絶対……許してくれないよね…………)
と、張り裂けそうな心がそれでも必死に繋ぎ止めようとするかのように、
すがりつくように男の肉棒を締め付けていた。
251名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 21:31:08 ID:4VX19l9h
ふぅ
252『 Find of the DEAD 』前編 26/28:2010/08/20(金) 21:33:09 ID:vBDgnvju

 昂奮のままに何発も射精し、楽しみ終えた三人は、
アソコから白濁を溢れさせながら脚をOの字にして突っ伏す春佳をそのままに、
壁にもたれかかってタバコをくゆらせ、冷蔵庫から出したペットボトルの緑茶を回し飲みした。
 外の惨状が嘘のような弛緩した空気。
 カツヤが腕を上げ、ブランド物の腕時計の針を確認した。
「この部屋窓がないからわかんねーけど、もう夕方だぜ。夜になったら動けなくなるな。
 明るいうちに外に出るか、それとも〈奴ら〉がうろつくガッコでこのままひと晩過ごすか」
 気怠げな沈黙が降りる。
「ドアの向こうにいると思うと、泊まんのはきちくね?」
「春佳ちゃんとヤリ続けられるなら賛成だけど、そーもいかねーか」
 カツヤがフーッと紫煙をはき、
「外がどうなってるかだな」
 そう言って仲間に顔を向けた。
「この騒ぎ、ココだけじゃねーよな。でなきゃとっくに警察とかが来てるだろうし」
「ヒデだって見ただろ、街中から煙上がってんの」
 ああ、とヒデはカツヤに頷き返した。
 三人はたらしこんでいた若い女音楽教師から音楽準備室の鍵の複製を貰っており、
サボったり女音楽教師を抱いたりする時に使っていた。今日も授業の間そこにしけこんでいたのだが、
おかしな放送の後に校内が異常な喧噪に包まれると、
何か面白い事でも起きたのかと彼らも部屋を飛び出した。そして〈奴ら〉の行状を目にすると、
引き返してギターやベースを手に取った。その時、窓の外の様子に違和感を覚えたので見てみたのだが、
市街のあちこちから煙や火の手が上がっていたのだ。
 三人は祭のような高揚感を覚え、狩りと称して好き放題に暴れ出した。
「そうじゃなきゃこんなことやんねーし。……あ、そーだ」
 カツヤは部屋の隅にある横長の四角い物体をタバコの先で指した。
「テレビで何かやってっかも」
「音絞れよ、気付かれる」
 カツヤは春佳をまたいでテレビ台に置かれたリモコンを取ると、赤い電源ボタンを押した。
 画面がつくと、緊急報道と銘打たれたニュース番組が流れていた。
253『 Find of the DEAD 』前編 27/28:2010/08/20(金) 21:34:42 ID:vBDgnvju

「──各地で頻発する暴動に対し、政府は緊急対策の検討に入りました──
しかし、自衛隊の治安出動については──」
「──この異常事態は全米に広がっており、いまだ収拾する見込みは立っておりません──
アメリカ政府首脳部はホワイトハウスを放棄、政府機能を移転、洋上の空母へ移動するようです──
この移転の発表には、戦術核兵器を使用するための措置とも考えられており──
モスクワとは通信が途絶──北京は全市街が炎上中──ロンドンでは治安が保たれているものの──
パリ、ローマでは略奪が横行──戒厳令が──」

「なんだよこれ…………」呆然とするカツヤ。「マジか。ここまでひどいのかよ…………」
 春佳も途中から起き上がり、信じられないといった目でテレビ画面を見つめていた。
 テツキが脇に置いていた上着から携帯を取ってどこかにかけたりメールを打っていたりしたが、
「だめだ、やっぱ何も通じねーわ」と、カーペットに叩きつけた。「どうするよカッちゃん」
「……ココも街も、いや世界中に〈奴ら〉がいるってことはよ。
 ……だとしたら、逃げ場はどこにあんだ?」
 脱ぎ散らかした服を着込みながらカツヤがそう喋ると、
その場にいた全員が不安そうに顔を見合わせた。
「……どっかに避難場所があっかも」
「街まで行けばまだ無事な奴らが集まってるだろ」
「いや」
 カツヤは軽く首を振った。
「街は危ねえよ。人間が大勢いるってことは、つまり、
〈奴ら〉の候補生も大勢いるってことだろ。わざわざ危険の中に飛び込むようなモンだ」
「じゃあどうすんだよ……」
「逆に人の少ない郊外へ行こうぜ。車があるなら何とかなるだろ」
 カツヤは自分のズボンのポケットを探ると、
似付かわしくない可愛らしさのマスコットキーホルダーを取り出してチャラチャラと鳴らした。
「リエちゃんのやつ?」
 カツヤが頷くと、テツキは感心したように笑った。
「カッちゃんはいつもぬかりネェよな。どうりでリエちゃんのバッグ漁ってると思ったよ」
「とりあえずガッコ出て、人の少ねえ方に行こう。サバイバルだぜサバイバル」
 その言葉が合図になったかのようにヒデとテツキも服を着始めた。
254『 Find of the DEAD 』前編 28/28:2010/08/20(金) 21:36:58 ID:vBDgnvju

「春佳ちゃんもボンヤリしてんなよ」
「は、はい……。……あ、あの、その、家には……家には帰らないんですか……?」
 三人はぽかんとした表情を浮かべた。そして互いの顔を見合わせると、ぷっと吹き出した。
「こんなガッコに入れやがったクソ親なんてしるかよ」
「自分らだけ上手くトンズラこいたりしてっかもな」
「ありえる、それありえる」
 どうやら肉親の情などさらさら持ち合わせていないようであった。
「あ、でも、テッちゃん妹いなかったっけ? まァまァ可愛かったじゃんあの子」
「あいつは別のトコのお嬢様学校だよ。そりゃ心配だけど、
 こっから迎えに行くのはキビシイな。まあ、生きてりゃいいがな……」
 春佳の実家は市内にあった。藤美学園からだと、バスを使っても1時間ほどかかる。
 父や母の顔を見たい。家に帰って安否を確かめたい。
 でも、そんなことを彼らに訴えても聞き入れてくれるとは到底思えなかった。
 それどころか、下手なことを言って鬱陶しく思われたりしたら……。
 惨め……泣けるほど惨め。
 いっそのこと死んじゃおうか。
 こんなことされて、世界がこんなことになって、もう、生きてる意味もないじゃない。
 ハル君だって…………。

 ──だめ。

 春佳は心の中で首を振っていた。
 だめ。
 ハル君だってまだ死んだかどうかわかってない。
 それに、自分をレイプした男の言葉を聞くなんて厭だったが、
せっかく助かった命をむざむざ自ら絶つなんて。
 なぜだろう。世界がこんな風になってしまったからなのか。
 自分の心の奥で、何かが目覚めて灯り始めたような気がする。
 春佳は涙を呑んで下着を付け始めた。秘部はハンカチで拭いても拭いても後から滲み出てくるので諦めた。
 これからどうなるんだろう、という強い不安と悲しみで胸が押し潰されそうになる。
(ハル君は助かったかな……)
 助かっていて欲しい。〈奴ら〉になった彼は見たくなかった。
 でも、もし、その時が来たら、その時は。
 昏(くら)い目で、春佳は心を決めていた。


(後編へつづく)
255かきやー ◆7nITModXlqFf :2010/08/20(金) 21:38:24 ID:vBDgnvju
終わりです。残りは後編にて。
しかし本スレに投稿して大好評放送中もないですね。
あと寝取られって最初に書いたけど、陵辱の方が近いかも知れません。
またよろしくお願いします。
256名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 21:41:18 ID:4VX19l9h
リアルタイムGJ!!!!!!!
IFとして楽しめる!すげえ!!
257名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 21:47:52 ID:1HZK6Z6N
GJだ…神すぎるぜ
こりゃ俺の出番はなさそうだぜ
お蔵入り\(^0^)/
258名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 22:01:31 ID:4VX19l9h
>>257
お蔵入すんな!出せええええええ!!
259名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 22:32:55 ID:fZa+tlXY
いろんな意味で熱いなGJ!
続きが楽しみでしょうがねぇ
260名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 22:40:40 ID:1HZK6Z6N
>>258
まだ書き終えてないし
261名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 22:46:58 ID:4VX19l9h
>>260
応援するよ!住所書いてね!
262名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 13:25:38 ID:2Ydni3kG

それは、世界が終わる10ヶ月前のこと−。


この日、槍術部二年の宮本麗は 昼休みに突然、道場の片付けを言いつけられた。用具の整頓がなっていない。教師はひどい剣幕で、たまたま見かけた麗に 昼休み中の片付けを約束させたのだ。
道場には もう一人の少女が待っていた。
彼女は 同級生の毒島冴子。剣道部の彼女も、どうやら同じ体育教師に捕まったらしい。
「何で、あたしたちだけ…。ねえ、毒島さん?」
「先生に仰せつかったのだ。仕方のないこと」
美しい黒髪をアップにまとめ、既に冴子は片付けを始めている。
涼やかな微笑を麗に向け、
「それに 部を代表していると思えば、そう悪い気はしない」
「毒島さんって、ホント 真面目よね…!」
少し呆れた口調で返しつつ、
(こんな美人が剣道部のエースだって云うんだから。優しくて料理も得意で…、男子が大騒ぎするのも分かるなあ)
麗も仕事に取りかかる。

片付けは15分ほどで終わり、二人は剣道場を後にする。
そして体育教官室へ。終わったら報告に来い、という指示だったからだが、二人の顔を見るなり、
「おう、ご苦労さん。毒島は帰っていいぞ」
体育教師の高山が云った。
「はい、先生。失礼します」
「あの…、私は…?」
部屋を出て行く同級生の姿を見送りつつ、残された少女は首をかしげる。彼女は高山の授業を受けたこともなく、居残らされる覚えもない。
(まさか、あの噂…)
不意に、胸騒ぎを憶える。
体育教師の高山と云えば、しごきとセクハラ疑惑が囁かれている。
不安に振り返った麗に、いつの間に席を立ったのか、中年教師が迫っていた。恐るべき腕力で彼女を抱き寄せ、タオルか何かで口を塞ぐ。
「やっと二人きりになれたなぁ、宮本ぉ」
男の腕の中、懸命にあがく少女だったが。
その視界は急速に白くかすみ、彼女は意識を失った−。
263名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 13:26:44 ID:2Ydni3kG

「や、やめてください、こんなこと…っ」
薄暗い部屋の中に 少女の声が響いている。
宮本麗が吊るされていた。
両手首に革手錠をかけられ、その両手と左膝とをロープで縛られ、天井から片膝吊りにされている。
「大きな声、出しますよ!」
「いいぜェ、叫べよ、いくらでも」
少女の警告にも、男は眉ひとつ動かさない。
「ここがどこか分かれば、お前も観念するさ…。さぁ、いい声で鳴いてくれ」
ニヤニヤと好色そのものの笑みを浮かべ、ゆっくりと近づいて来る。
しゅ…っ。
体操着が切り裂かれた。
「きゃあぁぁっ!」
男の手には 刃渡り15cmほどのナイフ。もう一度 男が腕を振るい、少女の胸が露わになる。
87cm・Eカップの豊満な胸の膨らみを、純白のブラが包んでいる。しっとりと張りつめた乳丘を今、武骨な掌がまさぐり わし掴む。
「へへっ、いい乳してるナ、宮本ぉ」
男の手がブラの内に滑り込んだ。瑞々しい果実を存分に揉みしだき、その先端を指で摘む。くりくり。指腹で乳首が転がされ、
「おっ、もう固くシコってきたぞ。随分 感じやすいんだなァ」
「い、いや……あぅっ」
中年教師の顔が間近に迫ったかと思うと、麗は唇を奪われていた。
(……!)
なめくじのような舌が少女の唇を執拗に舐め回す。男は麗の頬やうなじを撫でつけつつ、彼女の口中に舌を挿し入れ、歯列の裏側にまで 舌を這わせた。
「あ…はぁぁ」
男の顔が離れ、麗は吐息を漏らす。だが、
「ぅむっ、ぺちゅ…ぺちゃ…」
再び顔を引き寄せられ、唇を奪われてしまう。
(コイツ、キス…上手い…)
強引に侵入した舌が、少女の舌を絡め取った。舌と舌が濃密に擦れ合い、互いの唾液をすすりあう。二人の舌が糸を引いて離れ、三度 ぬめぬめと絡み合った。
「甘い口をしているなぁ」
体育教師は満足そうに笑い、
「…下の口はどうかな?」
床に膝をつき、ブルマを切り裂いた。つづいてパンティも剥ぎ取られ、
「あっ、嫌…ッ!」
露わになった少女の秘唇に 男の指が触れた。
「気安く触らないでっ!」
吊られたまま、麗は脚を跳ね上げる。高山の顎が、したたかに膝で蹴りつけられた。
予想外の抵抗を喰らい、男の顔色が変わった。
「このアマ!!」
少女の脚にしがみ付き、強く引く。体重以上の重さで縄が食い込み、縛られた両手と左膝がひどく痛む。男はさらに 少女の股間に右手を伸ばし、下腹の茂みをわし掴むと、
「……痛ぁっっ!!」
一気に引き抜いた。
「大人しくしろや。俺を怒らせるな…!」
立ち上がり、ヤクザのように凄んで見せる。
(何なのよ、こいつ…)
少女の目の前で、男が右手をぱっと開いた。
指の間から、十数本の陰毛が はらはらと落ちて行く。
「分かったか、宮本」
麗の肩が恐怖に震えていた。少女は ただ、うなづくしか無かった−。
264名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 13:28:05 ID:2Ydni3kG

「ほら、脚を開け」
命じられるままに、麗は立ち脚を外側にひねる。
無防備にさらされる少女の下腹を、
「いい眺めだ」
いやらしさ丸出しで 男は視姦し始めた。
黒褐色の細毛がつややかに輝き、上品な逆三角形に茂っている。その下の秘唇は実に清楚で、薄紅色の肉襞がぴったりと閉じ合わされていた。
鼻を近づけ、男が匂いを嗅いでいる。
(この変態教師…っ)
アンダーヘアの手入れは怠っていないが、恥ずかしさに変わりは無い。耳まで真っ赤になって、麗は その恥辱に耐え続ける。
「性格は最悪だが おま○こは可愛いな」
「やめてよ…! あうぅッ」
指で秘裂を押し開き、舌先が濡れ溝に割って入る。鮮やかなピンク色の肉襞からは、既に恥蜜が滴り始めていた。
男はさらに 少女の秘部を弄ぶ。
秘裂の上方、薄皮に包まれたクリトリスをめくり出し、指腹でくりくり転がしている。
「あ…っ、そこ…駄目っ!」
一番敏感な箇所を刺激され、麗は思わず 声を上げる。
「おっ、感じるか。ここが好きなのか」
教え娘の悲鳴が体育教師を高ぶらせ、肉芽がさらに責められる。指先でいじり回し、舌でなぞって強く吸う。執拗な愛撫に、繊細な肉粒が みるみる紅く充血していく。
「そろそろか…」
男がにやりと笑い、立ち上がった。
(え…、まさか…!)
Tシャツを脱ぎ、下着ごとジャージも脱ぎ捨てる。
「どうだ、宮本」
肉棒を軽く手でしごき、自慢気に少女に見せつける。へそまで反り返った肉棒は 長く太く、亀頭は異様に膨れ上がり、太幹にはぴくぴくと血管が浮き出ている。
(何、これ…? AVで見たのと違う…)
初めて見る異形のモノに、麗は気おされ 言葉も無い。
男は 切っ先を秘唇に押し当てると、
「行くぞ!」
「いや…っ、入れないでぇ!」
無理矢理 肉棒を捻じ込んだ。
「い、痛いっ、…駄目ぇっ!」
「嫌だぁ、抜いてよぅ」
「痛いの…お願い、動かさないで…ッ」
初めての、そして信じられないほどの激痛が 少女を襲う。
膣道は十分に濡れていた。が、男の長大なモノを受け入れるには、麗の処女膣はキツ過ぎるのだ。目尻に涙を溜め 激しい痛みに耐えながら、少女は懸命に訴えた。

その涙と叫びは、だが、男を喜ばせただけだった。
「宮本は 泣き顔も可愛いなぁ」
さらに奥へと、男は肉棒を突き進める。
肉棒が内部へ侵入し 膣粘膜を傷つけた。その行く手を阻む処女膜を力任せに裂き破り、麗の処女地を肉の兇器で征服していく。
「痛っ、いやあぁ…痛い、やめ…許して…っ」
とめどなく、涙と悲鳴があふれてくる。
長い髪を振り乱し、吊るされた不自由な身体を左右によじる。が、男は麗をがっしりと抱えて離さず、なおも深く 肉柱を押し込んでくる。
「やぁ……、んっ…むふ、んんーっ」
気がつくと、再び唇を奪われていた。
男の舌が少女の口腔を犯している。強く抱かれた身体は ぴったりと密着し、Eカップの豊乳が男の胸板で潰れている。さらに、ゴツゴツとした肉棹が 容赦なく処女膣を蹂躙し、ついに 膣の最深部−−子宮口まで潜り込んだ。
胎内に野太いくさびを打ち込まれながら、麗は舌を吸われ続ける。
「んんっ、ふぁぁ…んふぅぅ…っ」
乳房も乱暴に揉みしだかれた。
舌や乳房で感じる悦びが、破瓜の痛みと交じり合う。
長大な肉棒が 少女の膣内でさらに膨れ上がり、
「…!! ん、んんぅーー!!」
大量の噴出を胎内に感じて、麗は大きく 目を見開いた−。
265名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 13:31:27 ID:2Ydni3kG

「咥えろ」
仁王立ちになった男が、少女を見下ろしている。
少女は許しを請うように男を見上げ、それが叶わないと悟ると、
「はい…」
力なくうなずき、男の股間に顔を埋めた。
ぺちゃ…ぴちゅ…。
淫らな音が部屋にこもる。
「お前が汚したんだ。きれいにするのが女の務めってモンだ」
「…ふぁ…ひ…」
半萎えの肉棒は 少女の恥蜜と破瓜の血にまみれ、彼女はそれを丁寧な舌遣いで舐め取っていく。

体育教師の高山に監禁され 純潔を奪われた宮本麗は、なおも辱めを受けていた。
ようやく拘束を解かれ、彼女は床に降ろされた。だが、無惨な凌辱は 少女の心身に大きなダメージを与え、彼女は 抵抗する気力さえ、無くしていた。
そのとき、
ダ、ダーン!
大きな音とともに 不意に光が射しこんできた。
誰かが、扉を開けたのだ。
薄暗かった部屋が 突然明るくなり、少女はまぶしさに目を覆う。
(誰…? でも これで…っ!)
「助けてッ」
麗は叫び、扉に向けて身を投げた。
「あいつにレイプされたんです! お願い、あたし…っ」
逆光の中の人影は 女生徒だった。麗は 彼女に這い寄り、
「高山がっ、この人でなしが…あたしを無理矢理…」
ひゅ…っ。
振り下ろされた竹刀が、麗の眼前に止まった。
扉が閉まり、室内が再び 薄闇に沈む。
「高山先生への暴言は 許されないな」
「どう…して……」
「性奴に選んで頂いたのだ。先生に感謝するといい」
「嘘でしょ、毒島さん…」
全校生徒の憧れの的。凛々しく美しい毒島さんが、まさか…。
目の前の現実が、にわかには信じられない。
ただ呆然と、同級生の姿を見上げる麗。
そんな彼女に、
「先生、この牝犬にお仕置きをしてもよろしいでしょうか」
「おう、やってみな」。
冴子は一度 部屋の隅へ行き、ほどなく戻ってきた。
その手には剃刀とシェービングフォーム。高山が麗の太腿を大きく開かせ、冴子が 下腹の茂みに泡をなすりつける。剃刀が妖しい光を放ち、
「動かない方がよい。大切な部分が切れてしまうよ」
「や、止めてよ! ねえ…ひどいよ、こんなの…っ」
黒褐色の恥毛が きれいに剃られてしまう。
パシッ!
麗の平手が、冴子の頬を打った。
高山が髪をわし掴み、麗に怒声を浴びせようとするも、
「構いません、先生」
冴子は穏やかな微笑で それを制し、代わりに 油性マジックを取り出した−。
266名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 13:32:23 ID:2Ydni3kG

そして 10分後。
宮本麗は目隠しをされ、体育倉庫に転がされていた。
脚は大きく開いた状態で ハードルに縛りつけられ、後ろ手に手錠をかけられている。無論、服も下着もつけていない。
彼女の下腹−−つるつるになった恥丘には、
『肉便器』
達筆な文字が 油性マジックで記されていた。
さらに、へその辺りには、
『皆のトイレです』
『便器は綺麗に使いましょう』
汚い字で、そう書き添えられている。
(助けて…、お願い…孝…)
無惨な出来事の連続に、少女は声も立てずに泣いていた。
やがて 倉庫の扉が開く音がして、ざわついた男子の声が麗の耳に聴こえてきた−−。
267名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 13:48:14 ID:+YksOv1l
ふぅ
268名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 18:37:02 ID:CeKClnng
GJ!!
269名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 06:20:48 ID:n5miXX87
GJ!
鞠川先生のエロいのが見たいよ
270名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 16:47:35 ID:cG9pvEV8
GJ!
凌辱もいいけどたまには普通の孝と毒島先輩のエロがみたい
271名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 13:11:35 ID:R8oIkccm
GJ!
だがしかし陵辱ばかりだが、>>270と同感で、普通の孝と冴子が読みたい。
というか、無性に毒島先輩には幸せになって欲しい欲求があるのだが……。
272名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 14:36:04 ID:rl7sPd2I
>>271
同意だ!
来週のアニメは毒島回で期待出来るだけに…何かないかなー
273名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 16:44:50 ID:gWZKwIub
そう思うんなら、自分で書いちゃいなYO!
274名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 14:53:04 ID:zJeuFo+A
まぁ、言ってしまえばバイオレンス物なので
陵辱系多いのは仕方無い。
275名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 15:00:36 ID:DRcNB49V
原作的にも麗が幸せになる展開だけは許せねー
276名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 15:06:29 ID:Dx9Pky1G
黙れ、虫けら!!
277名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 19:49:22 ID:ifdnbpdJ

どうにか中洲まで泳ぎきった。
見渡せば、河岸には かなりの数の〈奴ら〉がうろついているが、やはり 〈奴ら〉は河を渡ることは出来ない様子。
「何とか逃げ切れましたね、冴子さん」
僕は後ろを振り返り、
「…わっ、ごめんなさい!」
真っ赤になって 顔を背けた。
濡れ鼠になった毒島先輩が、そこに居た。

濡れたセーラー服が 透けている。
ぴったりと肌に貼り付いた 白い布地越しの、悩ましい黒下着。
薔薇のレース刺繍がほどこされたハーフカップのブラジャーが、先輩の美巨乳を誇らしげに持ち上げている。濡れたセーラー服が その上にぴったりと貼りつき、 乳房の形そのままに美しい隆起を見せている。
スカートも濡れて太腿に巻きつき、腰まで入った(先輩が自分で破いた)スリットから、同じく黒い 紐タイプのハイレグショーツが覗いていた。
(先輩…すごく綺麗だ…)
女性としての先輩を、僕は強く意識し始めていた−。


ほどなく 日は傾く。
今夜は中洲で〈奴ら〉をやり過ごす。
沙耶の家を出た後にも中州に渡ったが、ここは5m四方ほど。前の中洲より だいぶ小さい。
水しぶきが掛からない場所はさらに小さく、僕らは身を寄せ合うようにして 疲れた身体を休めている。
濡れた上着を脱ぎ、僕はバックパックから着換えとタオルを取り出した。
「冴子さん、僕は あっちを向いてますから」
「ああ、すまない」
しゅる…しゅるるしゅる…。
濡れた衣服の擦れる音がした。
(今…脱いでるんだ…)
さっき見た濡れ姿がよみがえる。
あまりに美しく妖艶なその姿を、僕はあの一瞬に 脳裏に焼き付けていた。決して後ろを振り返らず、だが 彼女の下着姿を 裸身を、頭の中で再現していく。
衣擦れの音が止んだ。
「ふふ、本当に少しも振り返らないんだな、君は」
「え…?」
「もう済んだ。いいよ」
先輩の言葉の意味を考えつつ、僕がゆっくり向き直ると、
「な…っ!!」
濡れた下着だけを身に着けた先輩が、そこに居た。
慌てて首をねじり、目を背けようとする。が、彼女は 僕の裸の背中に胸を押し当て、
「君が紳士なのは分かっているが…。私とて少し不安になるよ……自分に 女子としての魅力が足りないのではないか、と」
小さな声が、耳元で聴こえた。
身体中の全ての神経が背中に集中していた。
濡れた下着を通して、先輩の胸の質感と体温とが伝わってくる。その柔らかさと弾力・重量感を感じながら、ぼくは懸命に衝動と闘っていた。
どっ どっ どっ どっ。
心臓が早鐘を打っている。
先輩の腕がぼくの身体をふわりと抱きしめ、
「その…私ではダメだろうか…?」
そう つぶやいた。
その一言で、僕は沸騰していた。
「冴子さんっ!」
僕は振り返り、
(冴子さん 冴子さんっ 冴子っ!)
気がつくと、僕は先輩を押し倒していた−。
278名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 19:53:53 ID:ifdnbpdJ

「孝、今だけでいい…、私を…」
先輩の瞳が潤んでいる。
しっとりと濡れた肌から、ほのかに いい匂いがした。
僕は先輩の唇をキスで塞ぎ、ちゅっ ちゅっ、ついばむように何度もキスをした。
先輩が 優しくキスを返してくれる。
僕は 先輩を組み敷いたまま、真っ白なうなじへ 胸元へキスの雨を降らせていく。黒絹のブラジャーを引き下げ、ぷるんっ! 露わになった乳房に、僕は無心で吸い付いた。
「あ…、んぅ…っ」
少女のような愛らしい声で 先輩があえぐ。
(冴子さん…感じてる…?)
乳房を吸ったまま 顔を上げると、目を閉じ 指を噛んで声を殺している先輩が見えた。
そのいじらしい仕草に 僕はますます奮い立ち、
ぺちゃ、ちゅぱ、ぴちゅ…。
乳房を強く揉みしだき、その先端にむしゃぶりつく。
薄桃色の乳首を舌先で転がすと、
「ああ…っ、やっ…んふぅ!」
先輩の身体がビクッと震え、切ないような声が漏れた。
(ここ…弱いんだ…)
僕は 両の乳首に交互に吸いつき、指腹で摘み 強く引っぱり、軽く歯を立てる。
「あはぁ…そんなっ、孝…そこ…っ!」
もう堪えきれない、そんな表情の冴子さん。
哀切な声を次々とこぼし、僕の頭にぎゅっとしがみついてくる。
僕も、もう我慢できなくなっていた。
「冴子さん…欲しい…」
「私も、君が…」
恥ずかしそうに頬を染め、先輩が僕を見つめている。

身体を起こし、慌しくズボンを下ろす。
濡れたトランクスが貼り付いて脱ぎにくく、ひどくもどかしい。
しゅ…。
パンティの紐をほどき、先輩が少しだけ 脚を開く。
透けるように白い内腿の奥に つややかな黒の茂みが見えた。
「冴子さんっ、僕 もうっ」
「いいよ、孝。来て…」
その言葉に、僕は 先輩にのしかかると、
「行きます!」
しゃにむに腰を動かした。
(……あれ? あれ?)
何故だろうか、うまく入らない。
焦れば焦れほど、僕のモノは空振りをする。
恥ずかしさと申し訳なさとで、僕は半ばパニックを起こしかけていた。
「落ち着いて」
そんな僕を、おだやかな微笑みが引き戻した。
「孝も初めてなのだな。嬉しいよ」
自分をよく見せようとする必要は無い。ありのままで良い。
先輩の微笑みが、そんな風に語りかけてくる。
僕は自分を取り戻し、
(こう…かな…?)
慎重に狙いを定めると、ゆっくりと腰を押し込んでいった−。
279名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 19:56:31 ID:ifdnbpdJ

「はぅ! んん…んあぅぅっ」
柳眉を折り、先輩が痛みを堪えている。
「大丈夫ですか…?」
「構わない、そのままっ、……私の中に 孝を刻み込んで…っ」
目尻に涙を浮かべつつも 先輩は気丈に答え、
(よし、それなら…っ)
僕はさらに深く、彼女の中に入っていく。
ゆっくりと だが確実に、先輩の中へ侵入する。その内部は あまりにキツく狭く、
(凄い…、すごく気持ちいい…!)
ただ先輩の中に居るだけで、僕は発射してしまいそうだった。
唇を強く噛み、ばしっ! 自分で頬を打つ。
暴発の不安に耐えて、僕は腰を動かし始める。少しづつ肉茎を引き抜き、全部出てしまう寸前で 再び中へ打ち込んでいく。先輩が僕を強く締め付け、負けじと 僕も奥深くに突き入れる。
「あっ…んふぅ…はあぁぁ!」
「いいっ、いいよ、孝っ」
切迫した声が次々にこぼれ、それに励まされ 僕は夢中で腰を打ちつけた。三度 五度 十度。抽送が重ねられ、そして……先輩の中で 僕は果てた−。
280名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 19:57:10 ID:ifdnbpdJ

はあ、はぁ。
夕闇の中に、二人の荒い呼吸音だけが響いている。
ぴったりと身体を重ねたまま、初めての情交の余韻に浸る僕。
(あ…!)
うかつにも、ここでようやく 僕は気づき、
「すみません、僕…」
慌てて先輩の上から 身体をどかす。
冴子さんは くすりと笑い、
「気にしないでいい。愛する男子の重さというのは、女にとって心地よいものだ」
「……ちがうんです。その、僕…冴子さんの中に…」
「それも気にせずともよいよ。云ったろう、私に君を刻み込んでほしい、と」
そう云って 彼女も上体を起こし、僕に頬を寄せ 目を閉じた。
(先輩、可愛い…!)
今日何度目かのキス。だがそれは 今までのキスとは違った。
先輩が おずおずと舌を差しだしてくる。
僕もそれに応え、二人の舌先がぺちゅぺちゃと絡み合った。
「はぁぁ」
甘い吐息を漏らした冴子さんが、
「…ん! もう元気になっているのか?!」
ムクムクと回復してきた僕のモノに視線を落とす。
「まだ満足していない様子だな」
再び、あおむけになる先輩。
しかし 僕は すぐに彼女を抱き起こし、
「あの…騎乗位って、ご存知ですか…?」
「……形だけは知っているが」
「次は冴子さんが上で。…ダメ、でしょうか」
子犬のような目で、僕は彼女に頼んでみる。

少し困ったような、あきれたような顔で冴子さんは首を振り、
「君の願いとあれば 仕方あるまい…」
寝そべる僕と、その上にまたがる冴子さん。
しなやかで細い指が僕のモノを優しく握り、彼女自身へと導いていく。
切っ先があてがわれ、
「あぁぅ…!」
先輩の中へ押し入った。
両手を僕の胸に置いて身体を支え、ゆっくりと動いていく。
遠慮がちに動く先輩に、
「冴子さん、好きに動いていいんですよ」
僕は 大胆な動きを催促した。
戸惑い、なおも控えめに振舞う彼女に、
「冴子さんの恥ずかしいところ、僕だけに見せてほしいんです」
腰を突き上げつつ、そう云った。
「ふふ、困った男子だな、君は」
「よかろう、毒島冴子の あさましく昇りつめるさま……見てもらおう」
そう云って、彼女は妖しく微笑んだ−。
281名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 19:57:51 ID:ifdnbpdJ

「はっ、んっ…はぁぁ…はぅっ」
目をうっすらと閉じ、小さく開いた口からピンクの舌先を覗かせて、僕の上で 先輩があえいでいる。前かがみになって腰を振るたび、形のよい乳房がふるふると揺れ、真っ白な内腿が軽く引きつる。
先輩が少し腰を浮かせ、円を描くようにお尻を動かした。
「ああ…ん、いいっ」
自ら乳首を弄び、爪を立てて ぎゅっと摘む。
「ふぅぅ、来る…!」
その美貌を苦悶に歪め、甘く淫らな声をあげる。
先輩の動きが徐々に速まり、
「はぅ…はぁん……くふっ…あ はぁぁっ」
お尻を大きく上下させ、僕のモノを奥まで咥えこんだ。
先輩の花肉は 既に恥蜜をあふれさせ、接合部からは小さな粘着音が聞こえていた。先輩は 僕をキツく締め付けて離さず、ねっとりと包み込んで 奥へ奥へと迎え入れる。
あまりの気持ちよさに 僕は懸命に歯を食いしばり、負けじと腰を打ちつけた。
「冴子さんの…、くぅ……凄い、凄くいいっ」
「私もっ、孝が とても良いよ…っ」
下唇をちろりと舐め、眉根を寄せて先輩があえぐ。
長い黒髪を振り乱し、乳房がゆさゆさ揺れ弾む。
僕が お尻や脇腹を撫でてやると、
「お願いだ…孝っ、胸を…胸を触ってほしい…!」
切羽詰った様子で おねだりをした。
手を伸ばし、目の前で揺れる乳房をわし掴む。
静脈が透けるほどに白いその乳肌を、掌の跡が付くぐらいに荒々しくまさぐり、揉みしだくと、
「そこ…っ」
ひときわ大きな声で、先輩が鳴いた。
(こんなに綺麗な人が、僕の手で淫らに乱れて…っ)
学園一の美女の痴態に、さらに激しく 僕は腰を突き上げた。
先輩の表情の変化を目で追いつつ、肉茎を深く浅く 打ち分ける。乳搾りのように 柔らかな乳肉をしごきぬき、
「恥をさらして、冴子っ……行け!」
最後に乳首を捻り潰すと、
「…っ!! ああ…ッ」
「いくッ、君の前で、あはぁ…いってしまうッ!」
「見ないで……あ ひゃぁぅーー!!」
凄絶な声を吹きこぼして、先輩は 背中を弓のように反り返らせた。
同時に、僕も獣のような声をあげ、先輩の胎内に精をぶちまける。
彼女の裸身が 痙攣でも起こしたかのように激しく震え、数瞬の後、がくりと崩れ落ちた−。
282名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 19:59:03 ID:ifdnbpdJ

この夜、僕たちは何度 愛し合ったのだろうか。
思いつく限りの形で繋がり、聞きかじった あらゆる性技におぼれていく。
むさぼるように、僕たちは互いを求め続けた。
そして 朝の陽光が二人を包む頃−。

さざ波寄せる水際に、僕は横になっていた。
「それじゃ 次の…いいかな?」
「まったく…困ったヤツだな、君は…」
あきれたような口調で彼女は答え、それから 僕の前にひざまづき、三つ指を付いた。
「…冴子のおっぱいで…精一杯、お体を洗わせていただきます」
教えた通りの口上をきちんと述べた。

僕が彼女に求めたのは、『泡踊り』。
最初は嫌がった先輩だが、これは恋人の義務だと どうにか説得できたのだ。
火照った身体に水を浴び、
(うおぅ…っ!)
その豊艶な乳房を、先輩は いきなり僕の顔に被せてきた。
瑞々しく柔らかな触感に せり出した乳首の固さも加わって……それは天国にも昇れそうな気持ち良さだった。
あん、あふ…。冴子さん自身も甘い吐息を漏らしている。
「どうだ…、私の…気持ちいい?」
「ええ…凄くっ」
「嬉しい…!」
僕の身体にぬったりと乳房を密着させながら、首から肩へ、そして胸板へと、ゆっくりと滑り降りて行く。
ぷりぷりと弾力に富む乳肉と固くシコった乳首とが、僕の胸を擦り、腹をなぞる。上がっては下がり、下へ行っては また戻る。
極上の美女の プロの泡姫顔負けの性奉仕に、僕のモノはもう ぴんぴんに反り返っていた。
「冴子…っ」
彼女の耳元で 次の奉仕を命じると、
先輩は嫣然と微笑えみ、
「はい、孝…さま…」
双乳を密着させたまま、僕の上でその肢体をくねらせた。胸を支点として180度回転し、69の体位になる。
「パイずりで…ご奉仕いたします」
先輩の美巨乳が僕のモノをひたひたと包み込む。包み込んでぷりぷりとしごき、擦り上げる。擦りながら 彼女は僕の上を滑り、先端から根元まで 天国のマッサージを続けていく。
憧れの美女の泡踊りに、僕のモノは痛いほどに膨れ上がり、
(もう…我慢できないっ)
目の前の秘芯に指を捻じ込み、真っ白な美尻を跡が付くほど わし掴むと、
「吸って! 冴子っ…強く吸うんだっ」
先輩が僕のモノを咥え、強烈に吸い上げた。上下に頭を振って唇で強くしごきつつ、舌を巻きつけ、さらに吸い上げる。
ぴちゃぬちゃと 互いの秘部を舐める淫らな音が川辺に響いている。
「飲めっ、こぼさずに飲むのが女の務めだぞ、冴子…!」
今日何度目かの精を、僕が 彼女の口にぶちまけると、
「……! …ん、んふぅ」
一滴もこぼさず 全てを口腔で受け止め、先輩は 少しづつ、それを飲み込んでいく。
「美味しかったかい、冴子」
「はい、孝さま…」
なまめかしい微笑を浮かべ、先輩は 僕のモノにキスをした−−。   (終わり)
283名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 22:34:13 ID:3EASQG4R
先輩エロい・・GJ
284名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 00:02:44 ID:s6v5mpRX
ふぅ…GJすぎる
285名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 01:36:37 ID:Q0t7WZq/
GJ! ktkr
286名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 07:43:52 ID:AHGOh4OE
>>275
同意、ビッチにはビッチに相応しい最期が望ましい
287名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 11:18:56 ID:U+r7p0P/
GJです!
やっぱ和姦もいいよね。

>>286
過度なキャラアンチは控えてくれ。
288名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 19:22:46 ID:EkCdvUE8
>275
氏ね
289名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 20:40:58 ID:lARn4LaC
>>288
お前が死ね、このビッチ好きがw

同人で輪姦されてザマーだわ、いい作品をありがとう、作家さん。
290名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 20:57:39 ID:aPK1Nyyt
そういう罵倒入れちゃうお前も大概だけどな
291名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 15:58:45 ID:na4q65T9
まぁまぁ、原作は荒涼としてるが、せめてスレくらいは和やかに行こうぜ。
292 ◆Yjk1Xl4INo :2010/08/27(金) 23:45:16 ID:IZQBOAmn
日常を捏造して書いてみた。後半になるにつれて文章グダグダになっている可能性があるので注意。
続きを求めるの人が3名はいたらこの設定の日常ものを書いてみたいと思います。
293 ◆Yjk1Xl4INo :2010/08/27(金) 23:45:51 ID:IZQBOAmn
「ただいまー。ん、いい匂いだな」
「おかえり。今日の夕飯は秋刀魚の塩焼きの予定だ。楽しみにしてくれ」
「ありがとうございます。毒島先輩。僕なんかのために」
「気にしないでくれ。私が好きでやっていることだからな。そ・れ・と……冴子って呼んでくれ」
「え、えっと……少しまだ難しいです。せめて毒島先輩が卒業したらで……」
「そうか。まあ仕方ない。楽しみに待っているからな」
 そういって料理を再開する。制服姿で料理しているのはなぜかグッと来る。
(森田のこといえないな。僕も)
「先にシャワー浴びてきますね」
 僕は逃げ込むように風呂場に逃げ込む。
 服を脱ぎ、洗濯機の中に入れる。
 少し前に毒島先輩が入っていたらしい。仄かに暖かい。
「う、やばい……勃起しそう……」
(平常心……平常心……)
 それにしても毒島先輩はどうして僕なんかにここまでしてくれるのだろう。
 二学年になってから少し荒れてしまったが今では毒島先輩のおかげでまた真面目に暮らすことが出来ている。
 今になってみれば凄くありがたかった。その……毒島先輩とも付き合うことも出来たし……
 でも僕は毒島先輩に何もしてあげれていない。つまり毒島先輩にはメリットがないのだ。
 どうしてなんだろう。疑問に思ってしまう。出会った日になにかあっただろうか?
 悩んでも仕方ない……情け無いけど聞いてみよう。

「いただきます」
「どうぞ召し上がれ」
 テーブルにはさっきも言っていた秋刀魚の塩焼きのほかにほうれん草のおひたし、ごぼうの甘辛煮、豚汁だ。
 うん、これほど素晴らしい日本食はないだろう。ボリュームは少ないけれども味がある。
 食べていくとどれもしっかり味がついており噛むと味が染み出て楽しくなってくる。
 昔は噛まずに食べていたが噛んで食べるのがここまでおいしいとは想いもしなかった。
 でもそう思うにつれて少し心が締め付けられる。
 僕なんかが一緒にいてもいいのかと。
「毒島先輩……」
「どうかしたのか? もしかして味付けが可笑しかったのか?」
「いいえ、違います。どうして僕なんかと一緒にいるんですか。幼馴染でさえ僕に愛想を尽かしていたというのに」
 毒島先輩は一瞬悩んだがすぐに答えを見つけたらしく口を開く。
「簡単なことだ。私のことを受け入れてくれた。それだけでも好きになる理由は十分だと思う」
「受け入れた……? あ……」
 思い出した。あれは毒島先輩と始めてあった頃のことだ。
294 ◆Yjk1Xl4INo :2010/08/27(金) 23:48:09 ID:IZQBOAmn
「小室! これから屋上いかないか?」
 僕の友人みたいな存在の森田が廊下を歩いているときに声をかけてきた。
「屋上か……今日は違う場所にするよ」
 いつものようにサボりポイントに集まる算段を立てていたのだが、今日は一人になりたかったため誘いを断った。
 そのあとふらふらしていたら道場を発見して中に入って寝ようとしたら毒島先輩に遭遇したんだ。
「授業いいんですか?」
「ああ、私は大丈夫だ。私的には君の方が危険だと思うが」
「……どうでもいいだろ」
「そうかもしれないな」
 そこから無言のまま時間が過ぎていく。お互いに道場の中にある柱を背にして。
「君……名前は」
「小室孝」
「そうか。私の名前は毒島冴子だ」
「ええ、わかっていますよ。有名ですから」
 また沈黙が続いていく。
「そういえば孝……」
「なんですか」
 また急に話しかけてきた。
「人を傷つけることに快楽を覚えた女ってどう思うのだ?」
 人を傷つけることに快楽を覚えた女ねぇ……
「いいんじゃないですか。俺はありだと思います。
「どうしてだ」
「だれしも狂気はもっていますよ。でもそれを抑えれるのなら快楽を得ても大丈夫だと思う
「そうか……ありがとうな。孝」
「いや、そうでもないさ。僕は傷心中だから気にしないでくれ」

「こんなこともあったな。でもここだけじゃ受け入れて無い気もするけど」
「そうだな。あのあとからもっと私は慰められてる、受け入れてもらってるから」
「そうか。でも安心したよ。僕も毒島さんに何か出来ていたんだ」
「そんなことを気にしていたのか。かわいいものだ」
 毒島先輩は僕の唇に近寄っていく。そしてキスを……
295 ◆Yjk1Xl4INo :2010/08/27(金) 23:48:59 ID:IZQBOAmn
夜に書くものでは無いですね。この時間仕事帰りだとかなり眠いです。
296名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 00:19:32 ID:SbleqwNi
知らんがな
297名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 01:50:21 ID:nrImugOC
>>295
新婚さんみたいな二人の生活描写がよかったです。GJ!
29876:2010/08/28(土) 03:01:47 ID:TQjlefwu
>>292->>295
GJ
299名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 11:05:06 ID:eg9kNFl+
gj
是非続き書いてくれ
300かきやー ◆7nITModXlqFf :2010/08/28(土) 19:45:11 ID:ultiwZC/
>>225-254の続きを投稿します。
301『 Find of the DEAD 』後編 1/47:2010/08/28(土) 19:45:45 ID:ultiwZC/

◆◇◆◇◆◇  晴幸  ◆◇◆◇◆◇

 隅にあるほとんど肉片と化して積み重なった死体から流れる血で
半分以上床が見えなくなっている踊り場まで降りてきて、俺と堀の足はそこで止まってしまった。
 いや、立ち止まざるをえなかった。
 一階の廊下に、思わず眉をひそめてしまうほどの数の〈奴ら〉が、
それこそ林立するように集まっていたからだ。
 体操服姿もやけに多く、懐かしいものさえ感じてしまった。
「あれは……俺を追ってた奴らか……?」
「ここで私たちを見失ってたのね」
 音さえ立てなければ気付かれないと分かっていても、
俺達は階段の手すりの蔭に隠れながら下を見つめた。
 隙間を抜けようにも、躰を横にしても通れなさそうな箇所すらあった。
「満員電車じゃねえんだから……」
「どうするの?」
「こっちが教えて貰いたい気分だ」
 俺は普段使わない頭を必死に巡らせた。
 階段はここ中央の他にもう一つある。生徒用玄関に直接通じる東側の階段だ。
 春佳が通ったこの路をまっすぐ進みたかったが、急がば回れの方が結局は早いかもしれない。
 俺がその考えを堀に伝えると、彼女も頷いてくれた。
 ただ、校舎がやけに静まり返っているため、今まで以上に慎重を期する必要があった。
 嫌な静けさだった。
 窓から眩しく射し込む橙色の夕陽が、もうすぐ訪れる闇の時刻を知らせ、
 この静寂と相まって死が支配する亡者の国に飲み込まれていくような感覚を与えた。
 と、その時。
 そう遠くない場所から、

 カーン

と、軽い金属同士が打ち合うような音がした。
 静まり返っている校舎にそれはやけに響き渡り、
階下にいた〈奴ら〉がこぞって同じ方向──生徒用玄関の方を向いた。

「走れー!」

 そんな声が聞こえる。
 生き残り組が脱出を図っている──誰が聞いてもそう思うだろう事態だった。
302『 Find of the DEAD 』後編 2/47:2010/08/28(土) 19:46:18 ID:ultiwZC/

 すし詰めの〈奴ら〉が動き始めた。ぞろぞろと玄関の方へと。
 誰だかは分からないが、俺にとってはチャンスであった。
「奴らがはけたら進もう」
「ええ──」
「危ない!」
 瞬間、俺は堀の腕を引っ張っていた。
 いつの間にか二階から小柄な女子の〈奴ら〉が降りてきていて、彼女のすぐ後ろで
噛み付こうとしていたのだ。
 すんでの所で空を来る歯牙。
 下ばかり気にしていて階上の注意が疎かになっていた、
という後悔をする暇もなく、足が滑り体幹のバランスを失う感覚。
「しまっ──」
 とっさのことで足元が血の海であることを忘れていた。
 堀を抱き止めながら、ぐらついた俺の躰は一階へ続く階段を落ちていた。

 ドタドタ、ドタッ!

 幸いなことに、2、3段落ちた程度で止まった。
「本城君!」
 俺の上にいた堀がすぐに立ち上がる。無事らしかった。
「だいじょ──ぐああッ!!」
 腕や背中など打ったが大して痛くないと、遅れて立ち上がろうとした俺は、
左膝から全身に駆け巡った激痛に悶絶した。
 階段に座り込み、左足を押さえる。
 転倒時に捻ったか堀の体重が乗ったか打ち所が悪かったか、あるいは全部か、
原因はもはや分からなかったが、膝の関節がずれている感触があった。
しかも触っただけで明らかに判別できるほどのズレ。皿も割れているかもしれない。
 だがもうすぐそこまで今のが来ている。下の〈奴ら〉も俺達に気付き、
向きを変えて階段を上がり始めていた。
「本城君!?」
「ぐうう……いいからそいつを……!」
 堀は後ろを向き、腕を伸ばして襲いかかってきた〈奴ら〉にバットを振るおうとしたが、
もはや間合いの内に入られていた。
「きゃああ!!」
 噛み付かれる寸前にとっさにバットを横に持ち替え、辛うじて歯を防ぐことが出来たが、
押されるままに血の海の中へ倒れてしまった。
 びちゃっと俺の顔にもどす黒い飛沫が降りかかる。
「堀ッ!」
303『 Find of the DEAD 』後編 3/47:2010/08/28(土) 19:46:51 ID:ultiwZC/

 俺より数段下に転がっていたモップ束に手を伸ばして握り直し、それを支えにして立ち上がると、
左足の痛みを気合いで無視し、
「どけ……!」
と、そいつの脇腹に先端を当てて突き押した。躰の小ささは春佳に似ていたが、
そんなことを気にしている余裕などなかった。
 〈それ〉はあっけなく堀の躰の上から転がり落ち、
再び噛み付こうとする前にその頭にモップ束を振り下ろした。
「ぐああ……!」
 俺は呻いた。力点は右足に置いていたのだが、左足にちょっとでも力が入ると、
万本の針を膝に深々と突き刺されたような熱い痛みが走った。
 〈それ〉が動かなくなると俺は歯を食いしばりながら、堀が立ち上がるのに手を貸し、
上と下に目をやった。
 下はもう階段の半分まで迫っており、上も何体か姿を現していた。
「本城君、足……!?」
 格好だけなら俺より堀の方が酷かった。白い制服が今や真っ黒だ。
前面は返り血だらけ、後ろも一面が血に浸かって可哀想なほどの状態になっていた。
「折れてない、と思う……!」
 左足にちょっとでも重心を分けると途端に発火する痛みは、
さすがに平然とした顔ではいられなかったが、歯を食いしばって言った。
「二階に行こう」
 左に体重をかけないようにヒョコヒョコと歩くと、
上から降りてきた奴に右足を固定したままモップ束を振るった。
 腰の入らない情けないスイングだったが、それでも強引に腕力だけで振り抜いた。
そいつは手すりから下に落ち、登ってきていた〈奴ら〉を巻き込んだ。
 だが、それほどの打撃をするためにはやはり左足の力点を完全に殺すことは出来ず、
地獄の鬼の金棒で乱打されるような痛みに悶絶し、動きたくても動けなくなった。
こんな大怪我、今まで経験したことがなかった。
304『 Find of the DEAD 』後編 4/47:2010/08/28(土) 19:47:14 ID:ultiwZC/

「うぐぐぐ……!」
 前後不覚になりそうなほど戦慄く俺の躰を、堀が支えてくれた。
「本城君しっかりして……!」
「すまない……まだいる、離れてくれ」
 作戦を変え、最期の1体は足を払って倒れたところでガンガンと頭を突いた。
 障害となるものが無くなったところで手すりも使って二階に登ると、
俺と堀はまた立ち止まってしまった。
 先ほどと同じだ。廊下、連絡通路、三階への階段──
 どこもうじゃうじゃと、すべての逃げ道が〈奴ら〉で塞がっていた。
どの方向も突破できる望みは薄そうであった。
 こんな状態では。
「つっ、う……」
 左膝の痛みが強くなりつつある。
「隠れましょう」
「どこに……」
「あそこ」
 堀は西側廊下にあるトイレを指した。
「そっちは……袋小路だ……ぐうぅ……!」
「でもこのままじゃここで死んじゃう」
と、堀がまた俺の躰を支えに入ってくれた。
「それだとコツコツ音が出ちゃうわ、使わないで」
「悪い……」
 俺は堀に体重を預けながら片足で歩き、女子トイレにという言葉に従った。
 奥へ四個並んでいる個室。堀は手前から二番目を選んで中に入ると、
蓋を閉じた便器に俺を座らせ、左足には触れないよう自分も腰掛けた。
「ごめんなさい本城君、私のせいで……」
 耳元でそう囁く堀に、俺は首を振った。
「違う……二人だったから、死なずに済んだんだ。
 それに、謝るのは俺の方だ。やっぱり、お前を道連れにしちまいそうだ」
「本城君……」
 休んだ体勢になると痛みも途端に耐え難くなってゆき、
俺は左足を押さえながら奥歯が折れそうなほど食いしばった。
「くそ……痛みで声が漏れる……」
 俺はズボンのポケットを探り、ハンカチを捻ってそれを口に咥えた。
 堀は何を思ったのか上履きを両方とも脱いで手に持つと、いきなり抱きついてきて、
胸を俺の顔に押し付けた。
「!?」
 ブラジャーの固さと、その中にある柔らかいものの感触。
噎せるような血の匂いに混じって、胸元から漂う甘い体臭が鼻をくすぐった。
「しっ」
 ア"ー……
 バン、とドアを押し開け、〈奴ら〉が入ってきた。
305『 Find of the DEAD 』後編 5/47:2010/08/28(土) 19:47:39 ID:ultiwZC/

 息を潜める俺と堀。
 痛みでガンガンと響く頭の中で、最期、という文字がちらつく。
 疲労も限界に近かった。一秒でも早く春佳を助けたいと思うあまり、ここまで飛ばし過ぎた。
躰がだるい。重いモップ束をさんざん振り回したせいで腕の筋肉はとうに悲鳴を上げていた。
こめかみは痛いぐらい脈打っているのに、痛み以外にも頭が白く、
意識が薄れかけていくような感じ。興奮が醒めて血が引いていっている。
 さっき見た〈奴ら〉は、今の状態では一方向でも相手にしきれる数ではなかった。
 それが全て、ここへやって来ているのだ。
 個室の側壁が入り口正面にあるため、そこに当たった〈奴ら〉が壁を押し、
個室全体が揺れた。
 俺は目を閉じた。
 我ながらよく頑張った……よな。
 野球をもっとやりたかった。部活頑張りたかった。
レギュラーを目指して、できれば夏の甲子園も行きたかった。
仲間達と遊びたかった。春佳ともっと一緒に過ごしたかった。
(吉田、すまん……)
 学校の人間はもうほとんど死んでしまったのだろう。俺達もこれが運命なら、しょうがない。
(春佳、ごめん……)
 春佳を助けられなかったことだけが猛烈な後悔を生んだ。あと堀も。
 トイレの奥まで満ちると、他の個室の中まで入り込む〈奴ら〉。
 すると、堀は手に持っていた上履きを片方、入り口の方に放り投げた。
 タン、と、壁に当たる軽い音がする。
 〈奴ら〉が反応し、入り口の方に向かって歩き出したが、
しばらくするとそれを忘れたように戻ってくる。
 また堀の上履きが楕円を描いて投げられ、同じ事が起こる。
 俺は首を振り、諦めろという意思を伝えた。
 堀の今にも泣き崩れそうな顔。彼女は俺の頭を再びぎゅっと胸に抱き締めた。
 メリメリ、バリバリという音が立った。一つ目の個室の壁が叩き壊されらしく、
その拍子に倒れでもしたのかガコンと便器に当たる固い音が隣から響いた。

 ドン、ドン

 ついに、ここのドアが叩かれ出した。
 次いで両側の個室からも。
306『 Find of the DEAD 』後編 6/47:2010/08/28(土) 19:48:06 ID:ultiwZC/

 堀の腕に力が籠もる。
 〈奴ら〉は本当に目が見えないのか。聴覚だけを頼りに動いているのか。
 ──今さらそんなことを思い巡らせたって何にもならないが。
 モップ束をぎゅっと掴む。
 堀を立たせて奥に押しやり、タンクの隙間に詰めさせる。
 最後の俺の行動はこうか、と、我ながら他人のような冷めた目で自分を見る自分がいた。
つまり、俺っていう人間は、諦めが悪いタイプか。
もうどうしようもないのに、何をしたって状況は変わりはしないのに、
目の前の現実を受け入れず、無駄な足掻きを最後の最後まで続ける。
チクショウなんて叫びながら格好悪く殺されるチンピラのような人間。
 いいじゃねえか。上等だ。
 痛みはまったく引いてなかったが、闘争心が再び燃え上がり始めていた。
 1体でも多く道連れにしてやる、この野郎が。
 ドアがメリッという音を立て、蝶番が軋み、叩かれている箇所に裂け目ができ始める。
 いつでも刺突できるよう重い腕でモップ束を構えていると、
突然、外から、ドン、ドオーンという華火が打ち上がったような大きな音がした。

 〈奴ら〉の動きが止まった。
「………………」
 俺も堀も、息が止まったかのように微動だにしなくなった。
 死が満ちる静寂。
 左膝が裂け爆ぜてしまいそうなほど痛い。
それをピクリとも動かさないでいるのは恐ろしいまでの忍耐と集中力が必要だった。
脂汗が額を伝い、歯が砕けそうなほどハンカチを噛みしめる。

 〈奴ら〉が再び動き始めた。
 ──入り口に向かって。

 まるで潮が引くように〈奴ら〉はトイレから出てゆき、
どこか──さっきの音がした方向だろう──へ去っていってしまった。
307『 Find of the DEAD 』後編 7/47:2010/08/28(土) 19:48:36 ID:ultiwZC/

 〈奴ら〉の呻き声が聞こえなくなるまで、俺達は動かなかった。
 動けなかった。
 ──やがて、俺に目配せした堀がおそるおそる個室の外に出て、
トイレから一体も居なくなったのを直に確かめると、個室の前でくずおれるように尻餅をついた。
 俺もモップ束を杖突き、口に咥えたハンカチを落として安堵の溜め息を吐いた。
「……助かった……?」
「ああ……ぐうぅ」
 まるでその実感が湧かなかったが、
左膝の痛みが何よりも生きているということを思い出させてくれた。
 はっとしたように、
「本城君、大丈夫!?」
と、堀が飛びつくように俺を気遣う。
 大丈夫、と返したいところだったが、激痛がそれを阻止した。
 たかが片足だろう、くそったれ、と思いながらズボンをずり上げると、
膝が真っ赤に腫れ上がっていた。
 堀が手で口を覆う。
「これは、ちっと、痛みが引きそうに、ないな……!」
「保健室……はもう校医さんいないよね。病院に行かなきゃ……!」
「はは……痛いってことは、まだッ、神経が、生きてるってこと、だ……!
 何も感じないより、遙かに、マシ……堀」
「なに?」
「お前一人だけで、逃げろ」
 堀が呆気にとらわれた顔をする。
 俺は大きく息を吸い込み、痛みを我慢して喋った。
「まだ春佳を見つけてもないのに、病院には行けない。
〈奴ら〉の気が逸れてる今がチャンスだ。まだ明るいうちに、お前だけでも逃げろ」
「そんな……できないよ……!」
「だめだ、これ以上俺といたんじゃ、死んじまう、だけ、だ……くう!」
「いや……!」
「俺はこれじゃだめだ……。疲れ過ぎてて、怪我の痛みで意識が朦朧としはじめてる。
まあ、まだ片足残ってるから、上手く物音立てないように春佳を探すさ」
 堀は唇を結びながら俺の言葉を聞いていたが、ぶんぶんと頭(かぶり)を振った。
ついに涙がこぼれ始めていた。
「だめ……だめ」
308『 Find of the DEAD 』後編 8/47:2010/08/28(土) 19:49:03 ID:ultiwZC/

「勘違いするな、諦めちゃいない。もう俺にお前を助ける余力がないだけだ。
むしろ俺が足手まといになる」
「それでもだめだよ……!」
 俺はイライラしてきた。堀が行かない理由がわからなかった。
一人じゃ怖いからだろうか。そりゃそうだろうが──
「堀……独りきりになるのは怖いと思う。でも、生きるためにはもう、そうするしかない。
 音さえ立てずに街に向かえば、きっとどこかに生き残りが──」
「だめ!」
「堀……」
 彼女は俯くと、俺に見せるように手首を差し出した。
「私ね、死のうとしたことがあるの」
と、袖をめくると、はめていたリストバンドを外した。
 手首のほとんどを横断する痛々しいまでの傷。
「どうしたんだそれ……」
「悪い奴らと出会っちゃったの。私もあの頃はどうかしてた。
そいつらに妊娠させられて、堕ろしたの……半年ぐらい前の話」
「マジかよ……」
「ええ……親も出てきて、結局は示談になったけど、
最初にあいつらに相談した時、悪びれもなく、『堕ろせばいいじゃん』って……。
その時、私、どれだけ最低な奴らと付き合ってるのか分かった。
絶望した。……だから……」
 しばしの沈黙の後、堀は顔を上げた。
「新学期になってからまた学校に来はじめたけど、あいつらに会うのも怖かったし、
何もやる気が起きなかった。転校も周囲が勘ぐるからって親が止めたの。
 正直、また死のうかとさえ思ってた。
 ……だけど、こんな目に遭って、必死に逃げてる自分がいた。
そして、本城君に出会って、必死に恋人を探すあなたを見ていたら……。
 私、今、すごく、死にたくないって思ってるの」
 そのキラキラとした目は、どこかで見たような気がした。
「じゃあ、尚更──」
「だめ。あなたを置いてったら絶対に後悔する。それに」
 そう言うと、堀は俺の手を両手で握りしめた。しっかりと強く。
 その時の堀の表情は、よく分からなかった。
 悲しそう? いや──強いて言えば、申し訳ない、といった感じだろうか。
 だからこそよく分からなかった。
「本当にごめんなさい……私……償うから」
「償う……? 何を……?」
「……私、黙ってたことがあるの。あいつらが怖くて」
「あいつら……?」
「待ってて。一つだけ助かる方法があるかもしれないから」
309『 Find of the DEAD 』後編 9/47:2010/08/28(土) 19:49:42 ID:ultiwZC/

◆◇◆◇◆◇  春佳  ◆◇◆◇◆◇

 用意が整うと冷蔵庫を除け、四人は部屋の外へと出た。
 春佳が最後にそっと閉めたドアには、『用務員室』というプレートが掲げられていた。
 第二管理棟の一階廊下。そこに人影はなかったが、窓の向こうに〈奴ら〉が歩いていた。
 連絡通路で繋がっている教室棟と管理棟だが、
その通路は階段となって正門に至る道にまで繋がっており、
そのせいで一階部分はだいぶ影に覆われて薄暗い。
それでも建物内にいる四人の姿ははっきりと見えているというのに、気付く素振りすらなかった。
「なんだあいつら……俺達が見えてねえのか?」
「……かもしれねえな……」
 カツヤが窓に近付き、ちょうど目の前を横切る〈奴ら〉に向かってギターを左右に振った。
 それは何の反応もなく窓の外を通り過ぎていく。
「なんだよこりゃ……」
「もしかして、音さえ出さなきゃ……気付かれねーのか……?」
「……試してみっか……」
 四人は音を立てないよう慎重に歩き、第二管理棟から出るガラス扉を開けようとした。
 その時だった。

 ブオオオオオー

 ギュルルルルッ

 ドーン! ドオオーン!

と、エンジンの唸り声やタイヤがスリップする音などの後に、
聞いたこともないような激しい衝突音が夕暮れ迫る空に打ち響いた。
「!?」
 外を彷徨っていた〈奴ら〉が一斉に同じ方角を向き、そちらに向かい始める。
 正門の方であった。駐車場もある場所。
「今のってクルマか? 誰かが脱出したのか?」
「チッ、まずいな。今のであいつらが集まってきやがった」
 外にいる〈奴ら〉だけでなく、校舎や階段からも続々と姿を見せ始めた。
「おいおい……どんだけいんだよ……」
 四人は戦慄に捕らわれながら、唖然として外を眺めた。
310『 Find of the DEAD 』後編 10/47:2010/08/28(土) 19:54:40 ID:ultiwZC/

 10体や20体どころの話ではなかった。見える限りのあらゆる出入り口から現れ、
夢遊病者のように、統一性のない群れとなって、まるで見えない糸で手繰り寄せられるかのように、
無数の死人達がひとつの方向へ進んでいくのだ。 
 間の抜けたほどゆっくりした亡者の行進。
 奇妙な光景であった。
 安全な所から眺めれば、その不揃い極まりない行進と一人一人の壊れたロボットのような動きに、
笑いさえ浮かんでしまうかもしれない。
 だが──
 春佳の肌は粟立った。
 死よりもおぞましいものを振りまく彼らは、ほんの少し前まで、ごく普通の人間だったのだ。
 彼女と同じぐらい、あるいは同じ年だったのだ。
 この全寮制の学校で誰の目を引くこともない生活を送っていた。ここは変わらない日常の舞台だった。
 それが、たったの数時間で。
 狂気と悪夢──それを体現した光景に。
(ハル君……)
 春佳はショックの抜けきらない目で必死に彼らの中に見知った顔を探した。
 大抵はおぞましく変貌し、遠くてよく判別つかないものもあったが、
見ている限りはドキッとしてしまう顔形やそれらしい体型は見当たらなかった。
 もし、この中にいたら。
(……)
 翳っていた春佳の顔が、さらに暗澹と落ち込む。
 まだ見つかったわけじゃない、と頭を振っても、考えがどんどん悪い方へと行ってしまう。
この先もずっとこの人達から逃れられなかったら。ずっと弄ばれたら。
 脚がカクカクと震える。
 あんなコトをずっと堪えられるとは思えなかった。
 こんな風になってしまった世界で、この人達といたら、きっと、私、変わっちゃう……。
 アソコから何かが垂れてくるような気がした。
(助けて……ハル君、助けて……)
 念じるように、春佳はキュッと股を締めた。
311『 Find of the DEAD 』後編 11/47:2010/08/28(土) 19:55:24 ID:ultiwZC/

 四人は出ようにも出られず、その場で待ち惚けるしかなかった。
 十分ほどもすると、元々人の少なかった第二管理棟の周りに〈奴ら〉は見当たらなくなったものの、
教室棟や管理棟からの流出は終わりが見えなかった。
「どんだけいんだよ…………」
「……これじゃ上はもっと酷かったりな」
 第二管理棟の前はちょうど大階段の影となっていて視界がかなり遮られており、
二階に移りでもしなければ上部通路や階段の様子はまったく分からない。
「戻ってあと少し時間潰すか?」
「そうするか……」
 少年達がそう囁き合っている時、春佳はふと、視界の隅に違和感を覚え、
その次にははっきりと視認していた。
「……あ……!」
「ん、……おい」
 三人も気付く。
「俊美じゃねーか、あれ」
 〈奴ら〉の影がほとんど無くなった連絡通路を踏みしめ、時折すれ違いながらも、
血のこびりついたバットを握った一人の少女がこちらへとやって来ていた。
春佳と同じく素足を剥き出した体操着姿であった。
 途中で歩みの遅い一体と交差した。少女は蒼ざめた顔で微動だにせず立ち尽くし、
それが目の前を通り過ぎていくと、また何事もなかったかのように歩き出した。
 目だけが四人の方を向いていた。
 正面口の前まで来ると、ガラス扉を静かに開き、
「……久しぶりね」
と、カツヤを見上げた。
 カツヤは手振りで中に入るようジェスチャーをし、俊美がくぐると扉を閉めながら、
「よお。……生きてたのか」
と、他の二人とともに薄ら笑いを浮かべた。
「ええ、お陰様で。……昔の誼で助けて貰いたいの」
「あァ、別にいいぜ。一緒に来いよ」
 眼前の少女の胸や脚を飛び渡る好色そうな目つきを隠しもせず、カツヤは頷いた。
 すごい綺麗な人、というのが春佳の第一印象であった。
 均整が取れくっきりした顔立ちと流れるようなストレートのミディアム。
甲子園の応援席にいれば間違いなく中継で映されるであろう美人だった。 
 だが俊美は首を振り、訴えるような眼差しになった。
「違うの、助けて欲しい人がいるの」
「あぁん?」
「足を怪我して動けないの。そんなに離れてない場所だから」
「男か?」
「ええ……」
 三人は顔を見合わせた。
 春佳は今でこそわかった。自分が吉田を助けてと言った時にも見せた、彼らのこの顔。
彼らは進んで人助けをしたのではない。他人の命なんて知ったことではないのだ。
 自分を助けたのもたまたま女だったからだろう。
 なんて人達なんだろう……。
312『 Find of the DEAD 』後編 12/47:2010/08/28(土) 19:55:51 ID:ultiwZC/

「いーけどよ。その代わり、久々にやらせろよ」
「……!!」
 俊美の顔に怒りの朱が差した。
「あん? どした? もしかしてヤレないカラダにでもなっちゃった?」
 ヘラヘラとした態度で三人は俊美を見下ろした。
「アンタ達って……!」
 悲しみとも悔しさともつかない感情に歪む俊美。
「あんなのがうろついてる中で、動けなくなった生存者が
 たった一人で助けを待ってるのよ……?
 なのに、なんでそんなコト言うの……!?」
「なんだとこのクソアマ」
 ヒデがドスを効かせるように言い返した。
「俺達に助ける義理があんのか。あ? 俺達だって命懸けだぜ。
 なんで赤の他人のために危ない目に遭わねーといけねーんだ?
 んだったらテメェ独りで何とかしろや。
 あんま調子こいてっとあん中に放り込んでやるぞ」
と、向こう正面の左右に分かれた階段を上がり、正門へ向かっている亡者の群れを指した。
だいぶ数ははけていたが、それでもまだ優に数十は残っていた。
「それキチーってヒデちゃん」
と仲間は笑っていた。
 俊美は後ろを見てまた顔を戻し、下唇を噛んで俯いたが、
「……ごめんなさい……」
と謝った。
「私は……私はどうにでもして……。だからお願い。先に彼を助けてちょうだい!」
「……どーするよ」
と、俊美の必死さとは雲泥の差の温度で、ヒデはカツヤに顔を向けた。
 カツヤはニヤニヤと笑いながら、
「いーけどよ、条件はまず先に一人一発な。そんで後でもたっぷりとヤラせること」
「……!」
「うは、カッちゃんマジ鬼畜」
 仲間が楽しそうに笑い合う。
「だから時間が……!」
「時間はそっちの都合だろ。嫌ならいいんだぜ。この話は無し。
 俺たちゃちょうど脱出する所だったんだ。
 〈奴ら〉もいい感じに減って来たし、お前ともここでお別れだな」
「ま、待って。どうやって出て行くのよ。すごい数が門の方に行ったのに」
「リエちゃんのクルマ使うんだよ」
 カツヤはズボンのポケットを叩き、クルマのキーを軽く鳴らしてみせた。
「で、どーすんの? 時間ないんじゃなかったっけ?」
 俊美は少しの間、ギュッと瞼を閉じると、再びカツヤを見上げた。
「……どこでするの。早く済ませて……」
と、心を決めたように言った。
313『 Find of the DEAD 』後編 13/47:2010/08/28(土) 19:56:39 ID:ultiwZC/

◆◇◆◇◆◇  俊美 春佳  ◆◇◆◇◆◇

 用務員室に戻ると、カツヤとヒデが早速、俊美を前後から挟み込んだ。
 テツキだけが春佳につき、そのからだを後ろから押さえるようにまさぐると、
「ねえ、その子はやめて……私だけにして」
と、俊美が懇願した。
 三人とも、「は?」という顔をする。
「なに、知り合い?」
 俊美は首を振り、
「私、さっき、あなた達の姿を見かけたの。
 その時、あなた達にやられちゃうんだろうなって薄々分かってた。
 でも、怖くて後を尾けられなかった……それを後悔してるの。
 ね、今は私だけにして」
 俊美は春佳に申し訳なさそうな顔をしながら言った。
「んなこと言われてもな」
 テツキがおどけたように喋る。
「とっくにやられちゃってるし。ねえ、春佳ちゃん?」
 春佳、そして俊美の顔も悲しそうに歪んだが、
男子達は下卑た笑いを浮かべて二人のからだに絡み付いた。
 今は命が大事──俊美は同じ目に遭っている春佳から目を逸らした。
「お前も体育中だったのか?」
と、彼女のからだをまさぐり、徐々に服を脱がせながらカツヤが問う。
「汚れたから着替えたのよ……」
 そう答えてそっぽを向く俊美だったが、その頬は羞恥で赤らみ始めていた。
 彼らは彼女の弱い部分をまだ知っていた。そこを重点的に触り、あるいは弄くってくるのだ。
「ん、ん……」
と、声が漏れてきてしまう。
 どうしたのだろう、と、自身が驚くほど、彼らの愛撫に反応してしまっている自分がいた。
 こんな奴らに関わるのはもう心底嫌だったはずなのに……。
「昔より色っぽくなったな、俊美」
 ブルマの中に手を潜らせ、秘芯を弄くっているカツヤが、少女の首すじに舌を這わせながら言う。
「それより……ゴムはあるんでしょうね……」
「ねーよ、全部バッグの中だ」
「そんな……!」
 俊美のからだが強張った。またできてしまったら。
 無機質な手術室。無表情の医師。無慈悲にアソコの奥を掻き回される、あの感覚──。
 全身麻酔をしていたから本当は感覚なんて無いはずなのに。
 でも、あれをまた味わうなんて嫌だった。
314『 Find of the DEAD 』後編 14/47:2010/08/28(土) 19:57:09 ID:ultiwZC/

「気にすんな。どーせ世界は壊れちまったんだから。
 他の奴らだって、誰がどうなろうと気にゃしねーよ。
 オメーが孕んだって何も困りゃしねー。
 つかさ、死んだ分増やす必要があるよな? むしろ喜ばれんじゃねーの?」
 カツヤが俊美の顔の近くでニヤニヤと笑った。ヒデも同じ表情を浮かべる。
「違いねえ」
 可笑しそうに雷同する残り二人。
 平手打ちしたくなる気持ちを堪えながら俊美は訊ねた。
「……こわれた……?」
「そーだよ。こーなったのは、このガッコだけじゃねえんだ。
 テレビでやってたぜ、マジモンのニュース。なんなら点けようか?
 日本どころか世界中にこんな事が広がってんだよ。誰も彼もが〈奴ら〉になってんだ。
 ガッコがそう、街がそう、隣街も、隣の県も、東京も世界も地球上どこもかしこも!
 ……もうこの世は終わりなんだよ。誰も助けちゃくれねえ。
 周りは〈奴ら〉だらけ。お前らを守ってくれるものなんてもうどこにもない。
 俺達だけしかいねえのさ。
 だからよ、俊美。お前も俺達と一緒に楽しもうぜ……?」
 だからこいつら──春佳ちゃんも──
「…………早く済ませて…………」
 俊美は脱力したように言った。これ以上時間を浪費したくなかった。
「いいのか、いきなり挿れちまっても」カツヤが指を入れ、中を掻き回すように動かした。
「まだあんまり濡れてないぜ……?」
「んっ……!」
 俊美のからだがビク、ビクと弾む。
 やだ、なんで。
 醒めた頭とは異なる下半身の反応に、困惑の顔となる俊美。
「お……」
 カツヤが何かを発見したような表情を浮かべ、次いでいやらしい笑みが広がった。
「俊美も興奮してんのかよ。奥から溢れてきやがったぜ」
と、指を引き抜き、少女の目の前まで持って来た。
 二本の指がトロトロと濡れ、透明な橋すら架かっていた。
「いや……!」
 俊美は頬を染め、目を閉じ顔を逸らした。興奮しないと出てこない汁だった。
 どうして……?
「へっ、なんだかんだ言いながら、カラダはしっかり反応してやがる」
 ヒデが俊美の脚を開いて躰を割り込ませ、ブルマの股部をずらした。
「なんだよお前先かよ」
「カッちゃんはさっき一番だったじゃねえか」
「そうだけどよ」
「なに、元カノに未練? さんざん俺達にも食わせたくせに」
「そ──」
「おい、合わせようぜ」
 春佳が連れてこられて一緒に並べられ、カツヤとヒデの会話は打ち切られた。
315『 Find of the DEAD 』後編 15/47:2010/08/28(土) 19:57:48 ID:ultiwZC/

 二人の美少女はともに体操着をたくし上げられ、乳房を露わにされる。
 お椀型の春佳に比べ俊美は円錐型で、大きさはやや負けていたが張りは上だった。
どちらの乳首も美しいピンク色を誇っていた。
 俊美は隣に顔を向け、
「ごめんね……」
と謝った。
「え……?」
「私、あなたが酷い目に遭うって想像できてたのに、無視した」
「そんな……」
 俊美の上体が起き、その頭部が春佳の耳を口づけするかのように覆った。
「え──」
「おい、動くなよ!」
 ヒデが荒々しく引き剥がし、元の位置に戻させた。
 そして、二人はいっぺんに貫かれ、「あぁっ!」という吐息を重ねた。
「オオッ確かにいい濡れ具合だぜ……!」
「こっちもだいぶほぐれてて最高だ……!」
 ヒデとテツキは蕩けた声を出しながらひたすら腰を振り、
ときおり思い出したように少女の乳房を揉みしだく。
 体操服の美少女二人は耐え忍んでいるような顔をしていたが、
次第にその喉から濡れた声が漏れ始めていった。
 犯されている間、春佳の頭の中ではずっと、先ほど囁かれた言葉が渦巻いていた。
 春佳が隣に目をやると、俊美も気付いて目で頷き返した。
「なに見つめ合っちゃってんの」
「キスしろよ、舌も使ってよ」
 二人は向かい合わせの横臥位にされて太ももを絡ませ、
お互いバックから突き挿れられながら舌を出し、俊美がリードするかたちで唇を重ねた。
 もっとはっきりと伝えたい、そう思う俊美だったが、
こんなことをされながら注視も受けてる中ではなかなか言葉を交わせなかった。
 そうしているうちに、ヒデの肉棒が自分の中を往来する感触が
ジンジンと強く無視できないものになってゆき、
「う……ン……ン……」
と、頭がボーッとして、声も抑えられなくなる。
 相変わらず、コレだけは上手い──
 思い出さないようにしてたのに、と、俊美は意識をしっかり保とうと
歯を食いしばったが、何度も絶頂と快楽を味あわされた経験がフラッシュバックし、
彼らに開発されたからだが次第に疼き始めてきてしまっていた。
 目と鼻の先でトロンと上気している春佳を見ながら、
自分も同じような顔をしているのか──と、俊美は思った。
「二人ともしっかり感じてやがるぜ」
 近くで眺めていたカツヤが面白そうに言うと、
ヒデとテツキは勢いを得たようにさらに粘質的に腰を振り始めた。
「あ、あ、あ、あ♥!」
 二人の美少女の声が高まる。
 ぐちゅぐちゅと猥雑な摩擦音をさせながら、
春佳と俊美の中にスムーズに出入りするペニス。
 繋がっている部分だけ見れば、
とても強姦されているとは思えないほどの濡れようであった。
316『 Find of the DEAD 』後編 16/47:2010/08/28(土) 19:59:17 ID:ultiwZC/

「へっ何だよ俊美、ヌレヌレじゃねーか」
「コッチもだ、少し前まで処女だったとは思えねーよ」
「ちっ違うの」
 俊美が弱々しく首を振る。
「何が違うんだよ」
「カ、カラダがヘンに熱くて……おかしい……こんな……アァ!」
 敏感なところを擦られ、俊美のからだがビクビクと仰け反った。
前はそんなに感じなかった箇所なのに、少し擦られただけで善い気持ちになってしまう。
アソコの反応が以前と違う──前より敏感になってる──
「それが感じてるってことじゃねーか」
 だめ、と、俊美の中で本格的に危険信号が点滅し始めたが、
今さらどうにもならなかった。
「おい、一緒にイケるか」
「イクか、おらっマンコ締めろよっ」
 ヒデとテツキは息も荒く示し合わせ、そのままラストスパートに入った。
「ああ、ああ、ああ、ああぁッ♥!」
 俊美の指が春佳の手に絡み、ギュッと握り合う。
 ヒデのペニスはこんなに太くてこんなに奥まで届いたっけ、
私、いきなりこんなに感じてしまう女だったっけ──などと、
俊美の頭の中で半ば混乱したようにぐるぐる回ったが、
「二人とも一緒に中に出してやるからなっ!」
「仲良く孕めよ!」
 その言葉に反応したかのように、少女達の膣がキュウゥッと締まった。
 んおっ、と、呻き声を発する男子。
 ヒデとテツキの腰がぐっと押し込まれ、
俊美と春佳の膣孔の奥で彼らの熱い精液が容赦なく噴き出した。
 先だって何回も放っているというのに、ドクドクと元気よく脈打つ肉茎。
 その逞しさはまるで追い詰められた獣の躍動のようでもあった。
「おおお……」
 射精の快感にへばりつくように、
射精感が絶えるまで何度も腰を揺らすヒデとテツキ。
「出る……出るぜぇ…………」
「おおぉ……気持ち良くてたまらねえ…………」
 本能が命じているような射精しながらの突き入れに、
少女達もからだを張り詰めさせ、上擦った声を上げる。
「あ……あ……あぁ……♥」
 彼らを受け入れる意志などないはずなのに、
アソコが熱く潤み、締まり、望んでないはずの膣内射精を受け止めてしまう。
 少女達のからだの奥底から沸き立つ、何かに衝き動かされるような情動。
 レイプされているのに。望まぬ妊娠をしてしまうかもしれないのに。
 熱い肉棒を、迸る精液を、この上なくはっきりと感じてしまっていた。
 春佳も胎内に注ぎ込まれる想い人ではない男のザーメンに反応し、
からだの疼きを止められないままに肉棒を締め付けながら、

 カレイキテル──

という言葉が、嫌悪とは違う感情に満たされてゆく胸の中でずっと木霊していた。
317『 Find of the DEAD 』後編 17/47:2010/08/28(土) 19:59:58 ID:ultiwZC/

 一時的ではあっても、それは無意識に吹き出た恐怖からの現実逃避だったのかもしれない。
 それとも、死に満たされた空間の中で、藻掻くように暴れ狂う若い生命力か。
 その後も立て続けに、俊美と春佳は相手と体位を変えられて犯された。
男子達の手慣れた扱いもあり、二人のからだの潤みは彼女達自身が信じられないほど
増してゆくばかりであった。
 約束の一人一回が済んでも、まだ満足したりないと、
男子の指示で全員裸になっての二周目に入った。
 俊美は抗議したが、聞き入れるような三人ではなかった。
静かにしてるんなら襲われることはねえだろ、だったら時間はまだあるよな、と、
彼女の服を脱がせたのだ。
 真裸になった五人の少年少女が再び肉体を絡め合う。
 余った男子一人は、休憩がてら残りの四人が繋がっている様子を眺め、
少女達が強姦されている感じようではないことに口端を歪ませるか、
春佳か俊美どちらか、あるいは二人一緒にフェラをさせた。
 途中から抑えられなくなり、声音と反応が変わった二人を
男子達は昂奮のままにさらに責め上げ、甘く鳴かせながら熱くぬめった胎奥で果てる。
 少女達も明らかに昂奮を覚えていた。
 こんな奴らとの行為など望んでいないはずなのに、
あの男(ひと)がまだ生きているのに──
と思う裏腹に、彼女達のアソコは熱く火照って濡れてゆき、
フェラも丁寧になっていくばかりであった。
 異様な昂奮でじりじりと理性が溶けてゆく。
 それは各人の意思というより、即物的な熱情の発露と言った方がいいかもしれない。
 このような状況に陥った肉体がそれを求めているかのような──。
 俊美も味わったことのない、まるでこの部屋だけ空気が違うような濃密さであった。

 辱めているはずの男達の律動が、からだの芯まで響き届いてしまう。
「あっ……あっ……♥」
 彼らとの生命を作ってしまう特別な液体が撒き散らされる。
「んっ……んんっ……♥」
 彼女達の深いところまで彼らの存在が達してしまう時、
 彼女達が強く想っているはずの、“彼”の姿が、
 絶対に忘れたくないはずの“彼”の面影が、
 たとえ一瞬の間だけだったとしても、春佳と俊美の中から掻き消えた。

 そして、そこへ流し込まれる、抗えないほどの肉体的快楽──!
「アッ……アッ……♥!」
「んぅ、ん、んン……ンン……♥」
 今、この時だけの悦楽。
 それは耐えようとすればするほど、
脳が焼け爛れてしまいそうな気持ち良さになってしまった。

 抱かれ続ける春佳と俊美。
 “彼”を忘れる一瞬が、段々と長くなってゆく──
318『 Find of the DEAD 』後編 18/47:2010/08/28(土) 20:00:28 ID:ultiwZC/

 狂ってしまったのは、世界だけではないのかもしれない。
 いつしか春佳も、俊美も、抑え難い媚声を上げ、抵抗を忘れて心地よさに浸り、
今抱かれている男だけで心身が満たされている時があった。
 あってしまった。

 得体の知れない肉欲の昂ぶりと飢(かつ)えに導かれるままに、
必死に何かを満たすように、自分を犯す滾った欲望や熱い脈動を受け入れる。
 何もかも崩壊した世界に支えとなるものはあまりにも脆く、“それ”には逆らえなかった。
 そんな少女達の変化を本能で嗅ぎ取り、
遠慮することなく彼女達の奥深くまで突き挿れ、貪るように掻き回す男子達。
 その判断の正しさを示すように熱く吸い付いてくるメス肉に、蕩けそうな吐息を漏らした。
 春佳は、俊美は、乱れてしまう寸前まで追い詰められた。
 痛いどころか、メチャクチャになりそうな淫惑──!
 それは同時に、からだが満たされるという安心感であった。
 いきなり死よりも恐ろしいものが席巻した現実を束の間忘れられる──
 後々、たとえ彼女達が今この時を忘れたとしても。
「あっ、あっ、ああっ♥」
「んん、んう、ンン…………♥!」
 激しく貫かれる痛み、苦しみが、すがりつける強さであるかのように、
春佳と俊美の心はより甘く痺れてしまっていた。

 いつの間にか照明が落とされていた。
 そこには、恋人同士のように正常位で密着し合って蠢く2つのつがいがあった。
 盛んに揺れる男。
 手足を絡みつかせながら受け止める女。
 いや、春佳と俊美。
 狭い室内に満ちる、グチュッヌチュッと性器が擦れ合う音。
 男女の熱い吐息。
 男子達は熱に浮かされたように、
女の胎内へ精子を送り込むことしか考えてない突き方であった。
 そんな抽送を、春佳も俊美も当然のように深く迎え入れてしまい、
その感触と律動に囚(とら)えられ、腰を擦り付け合う。
 いつ理性を喪ったかなど、濃縮された快楽に追い詰められている今、考えられようもない。
 もはや言葉もなく互いを貪り合う男と女。
 嫌悪しているはずの男達と深く一つになった二人の少女。
 無理矢理犯されている様子など、とうに消えていた。
 一つになった場所で、最後の律動の末に男達の種付け射精がぶちまけられると、
二人の媚肉は我慢できないように踊り始め、射精中の肉棒を絞り上げる。
 キモチイイ──
 俊美はここまでに何度も軽くイッてしまっていた。
 春佳はまだイクことを知らないが、それももうすぐそこまで来ていた。
 二人とも、こんな自分を抑えたい、でも抑えきれない、イヤ、イヤ、でも──
そんな惑い声を出し、からだを震わせながら、アソコを締め付けていた。
 彼女達がどう思っているのであれ。
 深いところまでこの男子達を感じてしまっているのは、紛れもない事実であった。

 それは、確かに男と女の情交──
 いや。
 それは、性交という薄皮一枚まとった生殖であった。
319『 Find of the DEAD 』後編 19/47:2010/08/28(土) 20:00:57 ID:ultiwZC/

 春佳はカツヤに抱かれていた。
 前の男が果てた直後にまた正常位で挿入され、
同じように密着されながら腰を押さえ付けられて激しく中を掻き回され、
「ああ、ああ、ああ♥!」
と、淫楽に目を瞑って乱れた嬌声を漏らし、
しっとりとした汗を全身にかきながらアソコをビクビクと締め付けていた。
 それがイク寸前の兆候であることはカツヤは知り尽くしていた。
「どこ擦ってもらいたい?」
「ソコ、ソコ、あぁ、ソコでいいのぉ♥!」
 本人は気付いてないのかもしれない。だが春佳ははっきりとそう口にした。
 カツヤの首根や腰に回している四肢にギュッと力が籠もる。
 男に満ちる淫虐の笑み。その腰が速まる。
「アァッ、ハアッ──アァー────ッ♥!!」
 ひときわ速く深く突き入れられた時、ついに、春佳のからだがビクビクと強く仰け反った。
 男の躰を絡み取っていた手足が、ペニスを包んでいたアソコが、ギュッと締まる。
 胸のクッションが押し潰される。
 キュウキュウと絞られる中、もうひと擦りしてカツヤも放った。
 初めての絶頂に辿り着いた蜜壺。
 その奥にドクドクと注がれる熱い白濁液。
 今日は何発打っても射精の快感や精液の濃さが衰えなかった。
 何発でも注ぎ込みたくてたまらなかった。
「──ッ♥! ──ッ♥!」
 ビクン、ビクンと何度も波打つ春佳のからだ。
「おおお……!」
 カツヤはビクビクと痙攣しうねる蜜肉の中でゆっくりと腰を揺らしながら、
春佳のヴァギナに密着するほどペニスを根元まで埋(うず)め、
なおも射精感の命ずるままにぐいぐいと突き押し、膨らんだ膣奥で精液を撒き散らした。
 味わう度に病みつきになりそうな、半端ない一体感。
「へへっ……初イキも……俺がいただき……だな……」
 女がイクと妊娠しやすいと傍耳(かたみみ)に聞いたことがある。
子宮が精液を吸い込むらしい。だとしたらきっと今頃、この柔らかい腹の中では、
危険日の子宮が沢山の精子を吸い取っていることだろう。
(だとしたら、へへ……)
 カツヤは勝ち誇ったように春佳の恍惚の表情を眺めた。
 この女ももう、恋人の元には戻れないだろう。
 こうやって何人もの女を堕とし、弄び、孕んだら堕胎させ、うざくなれば捨ててきた。
 吸い付くような白い肌。細い肢体に豊かな乳房。
 菊島春佳。この女も早く従順な肉便器にしたくてたまらなかった。
 そうするべく、最後の一滴まで春佳の中で出し尽くすと、カツヤは次の男と変わった。
 イッたばかりの蜜壺に再び漲った肉棒が挿入され、春佳は淫辱に悶えた。
320『 Find of the DEAD 』後編 20/47:2010/08/28(土) 20:01:35 ID:ultiwZC/

 そして、この狂った世界の中で彼女達の手からこぼれ落ちた事態は、静かに進行していく。

 俊美と春佳の子宮に満ちる、嫌悪を抱いているはずの男達の精子。
 愛の宿らない精子の群れは育みの準備が整ったベッドの隙間を猛然と泳ぎ抜けてゆく。

 それは、二人がそれぞれの男に腰を密着され、
鼻声を漏らしながら最期の射精を受け止めている時だった。
 新しい精子を迎えている中、彼女達自身がそれを許してしまったかのように、
俊美の卵子、そして春佳の卵子が、ほぼ同時に発見されてしまっていた。

 それからは起こったことは、ごく当たり前の摂理である。
 誰が願ったわけでもなく生まれた、愛とは呼べない結晶は、滞りなく分裂を繰り返しつつ、
用意されていた苗床に無事に根を下ろした。
 彼女達の愛のベッドに着床した受精卵に入った精子の主は、
ヒデか、テツキか、それともカツヤか。
 いずれにしろ、二人の少女が一番愛しく思っている男のものでは、
当然なかったのである。

 その時、春佳も、俊美も、どちらも快感が刻まれた表情を隠せず、
何とか声が甲高くならないよう抑えるのがやっとで、男の欲棒をしっかりと咥えて絞り上げながら、
種付けされるままにからだを震わせ、潤みきった膣奥で射精の脈動を味わっていた──
321『 Find of the DEAD 』後編 21/47:2010/08/28(土) 20:02:01 ID:ultiwZC/

 カツヤが俊美に、テツキが春佳に放出し終わり、
満足げな溜め息をついて柔らかくなったペニスをそれぞれの少女から引き抜いた。
 俊美と春佳は秘裂から白濁をゴポゴポと滴らせながら、動こうとしても力が入らず、
しばらくそのままでからだを──特に尻肉と内腿を──わななかせていた。
 男子の方が回復が早く、服を着込むと壁に座り、美味そうにタバコをふかし始めた。
「……こ──これで……文句ないわよね……。た、助けに、行こ──」
と、ようやく動けるようになった俊美は、
まだ空白にうつろっているような頭を何とか働かせながら、
内またを穢す白濁の残滓を手で拭うと体操服を着て、
まだ震えの止まらない脚で無理に立ち上がった。
「ちっと休ませろや。ヤッた直後の男は役に立たねーの」
「あれからもう、一時間以上も経ってる……!」
と、俊美は壁の時計を見上げた。針はとっくに午後六時を過ぎていた。
「後は逃げるだけなんでしょ?」
「だから焦るなってば」
「そんな……彼はずっと独りなのよ……」
 遅れて服を着ていた春佳の躰がビクリとし、その顔が上がった。
「あ、あの──先に……助けに行っていいですか……? 逃げませんから……」
「えっ」
 三人は顔を見合わせた。
「……なんか怪しくね?」
「そういや、春佳ちゃんって恋人がいるとは聞いてたけど、まさか──」
とカツヤが春佳を見つめながらゆっくりと言うと、
春佳の目が明らかな動揺で揺れ、俯いてしまった。
「──ぽいな」
「マジかよ」
 そう呟いたヒデの頭上に、
「たあーーーッ!!」
と、バットが振り下ろされ、「ぐおっ!」鈍い音が響いた。
 驚いた両脇の二人が反射的に飛び退く。
 俊美だった。
「二階トイレ! 早く!」
 目の前の男子達に向けられたものではない言葉を放つと、
バットをめちゃくちゃに振り回し始めた。
 ふらつきながら立った春佳が懸命に駆け出す。
「待てよ!」
 それぞれ部屋の隅に散った二人が追いかけようとするが、
俊美がそれをさせなかった。
 反撃しようにも彼らの武器は入り口の横にある流し台に立て掛けられていた。
 冷蔵庫も今回はドアを塞いでいない。
322『 Find of the DEAD 』後編 22/47:2010/08/28(土) 20:02:34 ID:ultiwZC/

「やー! たあー!」
 俊美は大声を発してブンブンと狭い室内を薙ぎ払いながら、
春佳がドアを開けて部屋から出て行くのを横目で確認した。
疲れ切っているからか、バットを振るうその動きにはどこか精彩がなかった。
 それは男子達も同じだったが、彼らは人数が違った。
「──のヤロウ!」
 状況を取り戻したヒデが怒声とともに低く飛びかかった。
「きゃあ!」
 脚にタックルを受け、たまらず後ろに倒れる俊美。
「テッちゃん追え!」
 そう叫んでカツヤも春佳の後を追い始めた。
 ヒデは俊美に馬乗りになり、片手でバットを押さえながら、彼女の頬を拳で殴った。
「うぐっ……!」
 握る力が弱まったのを逃さずバッドを分捕ると、ヒデは立ち上がり、
「このクソアマッ!」
と、そのバットを振り下ろした。
「きゃああっ!」
 本能的に俊美は躰を横にして頭をかばった。直後に手の甲にバットが当たり、
かろうじて頭は守られたが、そのあまりに強い痛みにヒデが本気で力を籠めていることを知り、
少女の背筋にゾッと怖気が走った。ヒデはキレやすい男だった。
「クソがッ! 死ねこのボケッ!」
 ヒデは罵詈を浴びせながら、頭だけでなく脇腹や背などにも何度もバッドを振り下ろした。
「あぐっ、うっ、ィブグッ」
 後頭部、続けて額に強い衝撃。腕の隙間から直撃が入った。
 それでもヒデは殴打を止めなかった。
 殺される──
「おいッ!」
 ヒデに蹴りが入り、よたついた。
「なにしやがる!」
 殺気立った目がカツヤに向けられた。
いつの間にか戻ってきたカツヤがギターを握り怒気を表していた。
 カツヤの後ろには春佳を羽交い締めにしたテツキがいた。
「殺す気かヒデッ」
「ッタリメーだろーが! このクソナメたアマぶっ殺してやンよ!」
「あんだけヤッてまだそんなに血の気が残ってんのかああ?」
「やめろよ二人とも、ヒデも落ち着けって」
 春佳を何とか押さえ込んでいるテツキがなだめるように言った。
 少しの間、カツヤとヒデは睨み合っていたが、
「……ケッ」
とヒデがバットを放り出した。
323『 Find of the DEAD 』後編 23/47:2010/08/28(土) 20:03:24 ID:ultiwZC/

 カツヤは俊美に目を移した。
 ぐったりと倒れたままの俊美は鮮血が頭部から流れ、顔を濡らしていた。
「おい大丈夫か」
 返事がなく、カツヤはしゃがみ込んで俊美の躰を揺らした。「おい」
 やはり返事はなく、ピクリとも動かない。
「……死んだ?」テツキが不安そうに言った。
「いや、息はしてる。気絶じゃねーかな」
 カツヤは溜め息をついて立ち上がった。
「……仕方ねえ、行くか」
「えっ、置いてくのかよ」
 テツキが目を丸めた。
「仕方ねーだろ。反抗的なヤツを二人も運んで行けねえよ」
「じゃあ殺してもよかったんじゃねえか」
 カツヤは答えず、
「今の騒ぎで〈奴ら〉が来る」
と、キーホルダーを取り出してヒデに投げた。
「外に逃げる前に捕まえられたが、〈奴ら〉が俺達に気付いた。ここの音でな」
「……俺が運転かよ?」
「ヒデちゃんが一番うめーじゃんよ」
「へっ」
 緊張がほぐれたようにヒデの顔に笑みが浮かんだ。
「私も──」
 ようやく抵抗を諦めたように静かになっていた春佳が口を開いた。
「私もここに置いてってください……死んでもいいですから……」
「バーカ」
 靴を履きベースを掴んだヒデが床に唾を吐いた。
「せっかくの肉奴隷を誰が逃がすかよ」
「おねが──」
 春佳の声が途中で詰まったように凍り付いた。
 ヒデの手にナイフが煌めき、彼女の喉元に当てられたのだ。
「今死にたいか、おお? いい加減にマジ息絶えるか」
「おい、それなら春佳ちゃんのカレシ殺そうぜ」
 カツヤが言うと、春佳を睨むヒデの唇の端が楽しそうに歪んだ。
春佳の顔がみるみる蒼ざめ、涙がこぼれて首を振る。
「やだよな? だったら大人しく俺達についてきな。
 隠れてんだろソイツ。なら運が良ければ生き延びるかもしれねー。
 それを祈ってろ」
 春佳を引きずった三人が廊下に出ると、
正面口や廊下の窓ガラスを割りながら〈奴ら〉が侵入してくるところであった。
「チッ、もうきやがった。遠回りするか」
 四人は廊下の反対側にある裏口へと走った。
 春佳は腕を引っ張られながらずっと後ろを向いていた。
 ドアが開けっ放しの用務員室に〈奴ら〉が近付いてくる。
(堀さん……ハル君……!)
324『 Find of the DEAD 』後編 24/47:2010/08/28(土) 20:04:00 ID:ultiwZC/

◆◇◆◇◆◇  俊美  ◆◇◆◇◆◇

 俊美が意識を取り戻した時、一瞬、自分がどこにいるか分からなかった。
何をしているのかも。
 見知らぬ部屋。見知らぬ灰色のカーペット。
 なぜか視界が赤く、躰がだるかった。
「──イタッ!」
 頭痛、ではない頭の痛み。躰の痛み。それではっと思い出した。
 春佳ちゃん、本城君。
 起き上がろうとすると、頭が割れそうなほどの痛みに襲われ、
「ううう……!」と、俊美はへたり込んで苦痛に呻いた。
 カーペットにまだ新しい血が滴っていた。自分の頭から。
 ヒデに殴られた箇所だろう。
 顔を触ると、血がべっとりと指についた。
 鏡を見たい──そう思ったとき、後ろで物音がした。
 振り返って、俊美は凍り付く。
 部屋に〈奴ら〉が入り込んできていた。
 廊下にも溢れて返っていた。
「いやっ……!」
 窓もない一間の部屋である。逃げ場などなかった。
 俊美は這い這い、転がっていたバットを拾って部屋の隅まで逃げたが、
〈奴ら〉は明らかに彼女を狙いを定めていた。
「やだ……助けて……!」
 恐怖に力が抜け、立ち上がれない俊美。
 抵抗する気力は湧いてこなかった。
 菊島春佳を助ける作戦は失敗した。
あいつらは私を見捨てて彼女を連れ、クルマに向かったのだろう。
 これじゃもう本城君のところへも戻れない。
 私はここで食べられて、〈奴ら〉になっちゃうんだ。
「ははは……やだなあ」
 虚ろに笑う俊美。
「でも、頑張ったよね。私頑張ったよね。本城君、さよなら……」
 その時、外が騒がしくなった。
 何かが激しく打たれる音、音、音。
 ほんの少し前までさんざん聞いていた荒々しい音だった。
「堀ーッ!! 堀ぃいいいいいい!!!!」
 俊美の躰に力が戻った。
 〈奴ら〉が倒れ込むように噛み付いてくるのを間一髪で横に飛び退け、
バットと壁を支えに立ち上がると、そのすぐ後ろから近付いてきた
もう1体を、「だあー!!」と殴りつけた。
 ゴン、と頭に当たり、よろけたところへさらにもう一打。さらに一打。
「やあッ!! やあッ!!」
 それは襖をばりばりと突き破きながら押入の中へ倒れて動かなくなった。
 ざっと見ても室内にまだ5体。
「堀ーーーッ!!!!」
 外から大きく呼んでいる懐かしい声。
「本城君!!」
 死なない。まだ死んでやらない。
 死ぬまで粘ってやる!
 俊美はバットを振りかぶり怒声を放った。
325『 Find of the DEAD 』後編 25/47:2010/08/28(土) 20:04:30 ID:ultiwZC/

◆◇◆◇◆◇  晴幸  ◆◇◆◇◆◇

 暗くなった校内を一本足で急ぎ降り、左足を引きずりながらやってきた第二管理棟には、
夥しい数の〈奴ら〉が集まっていた。何かがあったのは一目瞭然であった。
 先ほどトイレまで届いた聞き覚えのある掛け声。
 俺はいつのまにか眠っていてしまい、その声でハッと覚醒したのだ。
「堀!?」
 その声を耳にしたとき、もうじっとなどしていられず、
俺は左膝を両手で挟むと、覚悟を決め、
「フンッ!」
と力を籠めた。
 ゴギュッ! という生理的に怖気の走る音と共に全身を駆け巡る猛烈な痛みを、
「オオオオオオ!!!!!!」
と咆吼して打ち弾く。
 新たな熱い痛みが広がる中、膝に触ると、右と同じ位置に戻ったような気がした。
 モップ束からガムテープをいくらか剥がし、
悶絶しそうなほどの激痛を堪えて患部に直接巻き付ける。
 ぐっと力を籠めると状況を忘れてしまうぐらい痛みが発するのは変わらなかったが、
今はこれで充分だ。
 俺はモップ束を支えに立ち上がった。
「待ってろ堀」
 手洗器でガブガブと水を飲み、第二管理棟の間近までやって来た俺は、
手近な〈奴ら〉から殴り倒しながら進んでいった。
「ぐう……!」
 両足で踏ん張れない打撃の威力は衰えが明らかで、
振るうごとに顔が歪んで涙がにじむほどの痛みが走ったが、
そんなことで怯んでいる暇はなかった。
 一撃で屠れなかったら二回。二回でもだめなら三回ぶっ叩けばいい。
 もう膝の心配も言葉を選んでいる余裕もなかった。
 ほんの半日前まではこの学校で同じ時間を過ごしていた学友を、教師を、
男だろうが、女だろうが、
「死ねッ」
と、殺気の籠もった声で頭を殴り飛ばす。
「死ねッ」
「死ねッ!」
「死ねッ!!」
 いいぞ、いい調子でどんどん狂ってきやがる。
 多分、今、俺の顔に張り付いているのは凄絶な笑みだろう。
 第二管理棟内の一階はガラス窓が連なり、
丸見えの廊下には〈奴ら〉が軽く20体以上は見えていた。
326『 Find of the DEAD 』後編 26/47:2010/08/28(土) 20:05:06 ID:ultiwZC/

 連絡通路から外れ、建物の壁に近付きながら、
「堀ーッ!! 堀ぃいいいいいい!!!!」
と、あらん限りの声で叫び、こちらを向き破れた窓から腕を伸ばしてくる
〈奴ら〉を渾身の力を籠めて突き殴る。
「堀ーーーッ!!!!」
「でりゃー!!」
 堀の掛け声だった。
 どうやらドアの開いている用務員室の中かららしかった。
〈奴ら〉もそこへ入っていっている。
 もう猶予がなかったが、この足では窓を飛び越えて中に入ることもできなかった。
 かと言って正面から回っていると、
〈奴ら〉を何体倒していかねばならないか想像もつかない。
「堀頑張れーッ!!」
 そう叫びながら窓に寄る〈奴ら〉を突き殴っていると、
一直線の廊下の反対側に外と繋がる扉を発見した。しかも開放されている。
「こっちだー!! こっちに来い!!」
 俺はまだ砕けていない窓に次々とモップ束を叩きつけて割りながら裏口に向かった。
 その派手な音に引き付けられ、廊下の〈奴ら〉がゾロゾロとこちらへやって来る。
 生存確認代わりだった堀の掛け声が、
「死ねー! 死ねえー!」
「殺す! 殺す! 殺す!」
などと、より甲高く真剣な殺気に包まれて物騒なものになっていくのが聞こえた。
同時にそんなに大声を出しては〈奴ら〉がそっちに行ってしまう、と、気が気ではなかった。
 裏口から入ると、
「うおらあああああッッ!!!!」
と怒気を発して派手に薙ぎ倒し始め、倒れても動く奴の頭を潰し、一歩一歩前に進んでいった。
 忘れたからといって足が動くようになるわけではないが、
いつの間にか激痛さえ気にならなくなるほどの興奮に包まれていた。
 ようやく用務員室の前まで来ると、数体の〈奴ら〉に囲まれ壁際に追い詰められている堀が見えた。
 懸命にバットを振るって近付く〈奴ら〉を叩きのめしていたが、
声は掠れ、動きも鈍く、今にも噛まれそうであった。
 俺はわけのわからない絶叫を上げびっこを引きながら突入した。
 止まらずに振り返ろうとする〈奴ら〉の1体の頭部に先端を当て、
反対側を掴み押しながら突き出す。
 ドンッ! という音を立てて壁に頭がぶち当たって〈それ〉が倒れると、
振り回せないと判断したモップを手放しながら、
「堀、バット寄越せ!」
と叫んだ。
 魂が抜けたような蒼白の顔で目を瞠っていた堀は、半ば反射的にバットを投げた。
327『 Find of the DEAD 』後編 27/47:2010/08/28(土) 20:05:42 ID:ultiwZC/

 軌道が低く〈奴ら〉の肩に当たってあらぬ方向に跳ね返ってしまうかと思ったが、
弾かれたように上にずれてくるくる回りながらこちらへ飛んできた。
 それをうまくキャッチすると、
「でりゃああああ!!!!」

 ガン、ガン!

 残りの2体を立て続けに吹き飛ばした。
 手に馴染む得物だった。
「大丈夫か堀!」
 体操服姿に一瞬驚いたが、血で洗ったような制服を思い出してすぐに理解した。
「本城君! 本城君!」
 堀は俺にひっしと抱きついてきた。
「よく頑張ったな」
 俺は彼女の頭を撫でながらそう言葉をかけた。
 堀はまるで生まれたての仔犬のように震えながら俺の胸に頭を埋(うず)めた。
 無事なのが奇跡なぐらいだったことを考えると、何ら不思議ではなかった。
 突如、ハッと何かを思い出したように顔を上げ、
「本城君! あいつら、春佳ちゃんを連れて逃げようとしてる……!」
「なにっ!?」
「あいつら運転できるの、きっと正門の駐車場よ。
 ごめんなさい、助けられなかった……!」
「春佳を助けてくれた奴らじゃなかったのか!?」
 堀は激しく頭(かぶり)を振った。
「そんな人間じゃない。最低のクズよ。
 あんな奴らに春佳ちゃんを連れ去られたらダメ!」
「……そうか、オーケー……」
 俺はバットを握りしめ、低く唸った。
「逃がすかよ……!」
 まだ見ぬ奴らに対する感謝の念は消え、膝の痛みが遠のくほどの怒りが沸き立ち始めた。
 振り返る。
 部屋の入り口に、まだ大量の〈奴ら〉が詰まっていた。
「てめえらどけよ……」
 俺はバットを構え、一体、また一体、作業のように殴殺していく。
 腕が鉛のように重い。膝が灼け砕けるほど痛い。
 だが春佳が生きている。もうすぐそこにいる。
 あと少し手を伸ばせば届くところにいる。
 春佳、春佳、春佳。
 死ね限界。ちぎれろ手足。
 死ね、死ね、死ね。
 俺は休みなく凶器を振るった。
 そのうちに音が遠くなった。
 何もかもが遠くなった。
 途中から思考がちぎれ、何もわからなくなった。
328『 Find of the DEAD 』後編 28/47:2010/08/28(土) 20:06:24 ID:ultiwZC/

 気付いた時は廊下にいた。

「──るか……!」
「本城君!」
 春佳の声じゃない。
 誰かに運ばれている。
 〈奴ら〉がいない。
 出口。
 外に出ると、いきなり景色がくるっと回転する。
 いや、倒れた、俺が、地面に。
「本城君!」
 堀。声。
 揺さぶられた。
 視野が元に戻っていく。でもあまり大差ない。
 音が頭じゅうにガンガン響く。痛い。
 膝が痛てえ。こめかみ痛てえ。躰じゅう痛てえ。
 ああくそ、心臓うるせー。と、立ち上がろうとした。
 腕が。躰が重い。
 気持ちわりい。
 誰かが手を貸してくれた。
「本城君ッ!」
 堀。
「春佳」
 無意識の呟きだった。
329『 Find of the DEAD 』後編 29/47:2010/08/28(土) 20:06:58 ID:ultiwZC/

「本城君しっかりして!」
「ああ」
 気持ち悪い。吐きそうだ。
 まだ目が、頭が、感覚がうまく働かない。
 何かが目の前に落ちていた。
 棒。俺の武器。
 俺はそれを拾い上げようとして、膝の痛みに気付き唸った。
 とっさに堀が支えてくれ、モップ束も拾ってくれた。
「すまない堀」
 やばい、目が霞む。思考が飛んでる。
 モップ束を地面に突いて寄りかかる。
 腕が、手が、震えていた。握力が出ない。
 頭が寒い。血の気が感じられなかった。
 気持ち悪くて吐きそうだ。
 体力の限界。度を越して動きすぎたか。
「〈奴ら〉が来るよ!」
 俺は顔だけ動かした。
 廊下から〈奴ら〉がやって来る。もういいだろ。飽き飽きだ。
「しっかりして!」
「ああ、ああ」
 だが体力の限界だった。
 でも動かなければ。
 俺は棒を杖にしてよろよろと進み始めた。
「本城君ッ!」なんでそんなに俺を呼ぶんだ。「春佳ちゃんを助けるんでしょ!?」
 そうだ。
 躰の奥底に何かが灯った。
 消えていたことに気付いた。
「春佳、春佳、春佳」
 どんどんと萎み、だがめらめらと燃えさかる。
 そうだ、春佳が連れ去られる。嫌だ。
 今会えなければ、二度と会えなくなる。そんな気がした。
 二度と会えなくなる。
 そんなのは嫌だ……!
330『 Find of the DEAD 』後編 30/47:2010/08/28(土) 20:07:34 ID:ultiwZC/

「春佳……!」
 目に力が籠もる。
 会いたい。春佳に会いたい!
 グラグラしていた頭がだんだんと落ち着きを取り戻していく。
気持ち悪さや嘔吐感が収まっていった。
 そうか、あそこを抜けられたんだ。
 今さらながらにその事に気付いた。実感が皆無だった。
「堀、大丈夫か」
 俺が隣を向くと、堀は泣きそうな顔で頷いた。
 第二管理棟の角を折れ、二つの建物の間を急ぐ。
 中央階段の下に出て、
「うっ」
と俺は足を止めた。
 いつの間に集まったのか、そこには想像を絶する数の〈奴ら〉が蠢いていた。
 しかも、モップ束が地面を鳴らす音を聞きつけたか、こちらを認識して向かって来る。
 堀が息を呑んで後ずさったが、
背後からも俺達を追っかけて来る〈奴ら〉が迫っていた。
「本城君……!」
 しがみつく堀。
 日は没し、逢魔が時も過ぎ、夜を迎えようとしていた。
 それでなくとも建物に挟まれ、広い遮蔽物に覆われた階下は真夜中のように暗い。
まさしく〈奴ら〉にふさわしい領域だった。
「こんなに相手できない……」
と、震えた声が俺の耳元で囁かれる。
 一瞬、回れ右をして最も薄い背後の集団を突っ切り、
管理棟の裏手から回って行こうかとも思ったが、そのルートは柵で遮られている記憶があった。
 だとしたら、この中を通っていくしかない。
 労苦を軽減できるとしたらただ一つ、すぐそこにある入り口から管理棟の中を通ること。
 それで少なくとも今ここにいる奴らはやり過ごせる。
 やれるか。
 俺は腹の底から湧き上がる炎を感じた。
 それならまだやれる。
 頭の天辺まで焦がすような火勢が吹き上がるイメージをする。
 ザワザワと髪やうなじがちりつく。
 痛みが、疲れが、引いていく。
 腕や手首をゴシゴシとマッサージし、モップ束を握り直す。
 〈奴ら〉が地獄の住人だとしたら。
「離れてくれ」
 モップ束が届かないところまで下がった堀は、バットをギュッと握りしめた。
「本城君がやるなら、地獄の底まで付き合う」
 頷き、相棒を構えた。
 俺は地獄の獄卒になってやるよ。
 全身に異様な力が漲り、百は超えているだろう〈奴ら〉を睨み渡した。
「高校球児の意地ってやつを見せてやんぜ。
 甲子園決勝、地獄の千本ノック、やってやんよ」
331『 Find of the DEAD 』後編 31/47:2010/08/28(土) 20:08:10 ID:ultiwZC/

◆◇◆◇◆◇  ALL  ◆◇◆◇◆◇

 三人は春佳を挟み込んで逃さないようにしながら教室棟の裏手からグラウンドを経由し、
正門駐車場までやってきた。
 時間を置いたのが功を奏したのか、駐車場は彼らが予想していたより
ずっと閑散としていた。
 見ると門は開かれており、外に〈奴ら〉の姿が確認できた。
 カツヤが門扉を指した。
「見ろよ、内側に開ける門が外に出てる。内からクルマで破ったんだろうな」
「〈奴ら〉もそれについてったわけか……。
 道路にウジャウジャいやがったら面倒だな」
「へっ。こいつなら平気だろ」
と、ヒデはキーのスイッチを押し、そのクルマのロックを解除した。
 彼らが目の前にしているのはワインカラーのミニバンであった。
この車種の元祖とも言える輸入タイプでV型6気筒のエンジンを持ち、
特殊なシートシステムが導入されている。
国産には珍しいルーフレールが付いていて、車高は低いが、
そのボディは国産の同型と比べても明らかに雰囲気の違うアメ車特有の重厚感が漂っていた。
 元々音楽教師の峰岸理江は軽自動車乗りであったが、
カツヤが親にねだって買い与えたのだ。
 広い車内は三人で行動している彼らにはぴったりで、
シートを片付ければさらに広くなり、全員でやれることをやれた。峰岸は勿論、
校内の女生徒や街でひっかけた女など、山中に連れ込んで車内で乱交したこともある。
 運転もずっと女に任せているのは格好がつかないので、
人のいない場所を使って覚えた。ヒデが一番熱心であった。
 三人は周囲を見渡して近くに〈奴ら〉がいないことを確かめると、
ヒデが運転席に乗り、残りの二人が春佳を無理矢理中に押し込もうとした。
「いやっ!」
 春佳は抵抗し、二人の手から離れようとしたが、
「大人しく乗れよ」
 カツヤに静かに恫喝されると、春佳はビクリと躰を震わせた。
 だがそれでも、
「やだ……やだ……!」
と、涙を流して首を振った。
332『 Find of the DEAD 』後編 32/47:2010/08/28(土) 20:08:49 ID:ultiwZC/

 カツヤが諭すように言った。
「校内にはきっとまだ〈奴ら〉が残ってるぜ。それにもうこんなに暗い。
 今さら戻るなんて死ぬって言ってるのと一緒だぞ。
 クルマに乗りゃあもう大丈夫だ。後は安全な場所へ逃げるだけだろ。
 ゆっくり休めるんだ」
「ハル君がまだ生きてるの……! お願い、放して……!」
「もう生き残ってる奴なんかいねーよ。見ろ」
 カツヤは文字通り死んだように静まり返った校舎を手で示した。
「助けを呼ぶ声もねえ。誰一人生き残っちゃいねえんだよ」
「そんなこと……ない……!」
「なあ」
 カツヤは春佳の顎をついっと持ち上げた。
 優越に満ちた傲慢な笑み。怯える少女の瞳を見つめる。
「諦めろよ。何遍も言ってんだろ。世界は変わっちまったんだよ。
 こんな〈奴ら〉がうろつく死と隣り合わせの世界だ」
と、今度は駐車場にぱらぱらといる〈奴ら〉を指し示した。
「もう普通じゃねえんだ。生き延びることが最優先だ。
 ソイツもきっとお前が助かることを願ってると思うぜ」
 そう言うと強引に春佳を抱きすくめ、彼女の躰をいやらしく撫で回した。
「ひっ……」
 硬直する春佳の耳元にカツヤは口を運んだ。
「なあ、頼むぜ。あんなに愛し合った仲じゃねェか……」
「あ、愛し合ってなんて……!」
「あんなに感じてたくせにか」
 内ももを撫でながらカプリと耳たぶを甘噛み、白いうなじに鼻先と唇を沿わす。
 春佳の背中や首すじがゾワゾワと震え、あっ──と、熱を帯びた息を吐いた。
 やだ、なんで──と、春佳は心を奮い立たせようとする。
「忘れたとは言わせねえぜ。あんなにイイ声で鳴きやがって……。
 みんな途中から夢中になってたから誰も何も言わなかったけどよ、
 お前も、俊美も、笑えるほど俺達を受け入れてたんだぜ?
 自分で気付いてなかったのか? すっかり俺達とのセックスに夢中になってたこと」
「やめて……言わないで…………」
 春佳は顔を背けて首を振る。その勢いは弱々しかった。
「あ……あの時は……どうかしてたんです……」
「どうかしてた? 違うね。あの時の春佳も、今の春佳も、何も変わんねえよ。
 春佳はセックスが嫌いじゃないんだよ。でなきゃ、恋人でもない男に犯されて、
 興奮するわけがないだろ? 俺達の女になる方がお似合いなんだよ」
「……そ……そんな……そんなことない…………」
333『 Find of the DEAD 』後編 33/47:2010/08/28(土) 20:09:26 ID:ultiwZC/

「カッちゃんいい加減にしろよ」
 イライラした様子でヒデがクルマから降りてきた。
「早く乗らねえとエンジンもふかせねえ」
「わりいわりい。ほら、怖い奴が出てきたぜ。
 クルマに乗らねえとまたナイフ突きつけられるぞ」
 そう言うカツヤの背後でヒデが折り畳みナイフを取り出し、
春佳を睨み付けながら掌中で弄ぶ。
「……わかりました…………」
 身をすくませて怯え、しおらしく頷きクルマに乗り込もうとする春佳に、
三人はニヤリと笑い合い、彼女を押さえる手が緩んだ。
 やにわに手をふりほどき春佳が駆け出した。校舎へ。
「あッヤロッ!」
 慌てて追いかけるテツキとヒデ。カツヤは走ろうとして一旦止まり、
開きっぱなしの運転席に上体を潜らせてから二人の後に続いた。
 先ほどもそうだったが、春佳の足は遅く、駐車場を出る前に楽々と追いつかれてしまった。
「いやあっ……放して……!」
 テツキに羽交い締めにされる春佳。
「ふざけ……ろっ!」
と、ヒデがパン、パン、と二度春佳の頬を打った。
「いうっ……」
「今度やったら、〈奴ら〉の群れの中に放り込むぞ。ここから離れた場所でな」
「ったく、気付かれたじゃねえか」
 テツキが周りを見回した。
 駐車場を彷徨いていた〈奴ら〉が四人に向かって来ていた。
「おいおい、顔はやめろよ。今夜のお楽しみなのに。
 罰は暴力じゃなくて、お楽しみの時に与えねーと」
 遅れてやってきたカツヤがそう言うと、
「そうだな、ギャハハ!」
 もう潜める必要もなくなったのか、ヒデが大声で笑ってクルマに戻ろうとした。
「おい、ヒ──」

      「おい」

 突然、嗄(しゃが)れた声が背後から聞こえた。
334『 Find of the DEAD 』後編 34/47:2010/08/28(土) 20:09:58 ID:ultiwZC/

 静かだが、はっきりと耳の奥まで届く圧力。
 四人はハッとしたようにそちらを向く。
 校舎に繋がる石段の上に、顔半分を血に染めた堀俊美と、
彼女に躰を支えられ、血塗られた長い棒をつきながら片足を引きずる少年が立っていた。
「……誰だアイツ」
 誰ともなしにそう言った三人の顔に凶暴な険しさが浮かぶ。
 満身創痍の少年の眼光に、彼らに対する溢れ返らんばかりの憤怒が漲っていたからだ。
「ハル君!」
 春佳の双眸に一気に光るものが溜まり、堰が切れたようにぼろぼろとこぼれてゆく。
 駆け出そうとして──その躰を取り押さえていたテツキがそれを阻んだ。
 ぐっと引き寄せ、春佳を再び羽交い締めにする。「やめて……!」
「離せよ」
 まだ20メートルは離れていたが、晴幸の声はまるですぐ目の前で発せられているかのようだった。
「なんだテメーは。カンケーねーんだよクソが、あっち行け」
「春佳を離せ」
 一段一段慎重に降りながら、まるで〈奴ら〉のようにゆっくりと近付いてくる。
 カツヤは仲間と目を合わせた。
 どちらも同じような顔しかしていない。
 なんだあいつは。
 これが春佳の恋人だというのは言わずとも分かった。
 だがしかし──
 険しい山野を身一つで走り抜けてきたのかと思うぐらい薄汚れた格好。
 上着もズボンもあちこちが破れ、埃や土を被り、遠目にわかるぐらいよれよれであった。
 血の海に投げ込んだように全体が気味悪いどす黒さに染まっている長棒も異様だった。
 しかし何より、その表情や動作は疲れ切っているのが一目瞭然なのに、
そこだけが底なしに爛々と輝いている目。
 得体の知れない目つきだった。
 いや──と、カツヤは思い出した。
 似たような感覚をかつて味わったことがあった。
335『 Find of the DEAD 』後編 35/47:2010/08/28(土) 20:10:30 ID:ultiwZC/

 一年ほど前、クラブでとっぽいサラリーマンが親子ほども離れた娘と
テーブルで談笑していた。その女が好みのタイプだったのでちょっかいをかけたら、
男はヤクザであった。
 相手の正体に気付いた頃には引っ込みがつかなくなっており、
「店に迷惑がかかる」と、抑えた声で外に連れ出された。
相手は一人で、特別大柄でも筋骨逞しいわけでもなかった上、背中を見せて前を歩いていた。
だが、縄で繋がれているかのように、逃げることも殴りかかることも出来なかった。
普段は大人など小馬鹿にしきってカツアゲの対象にしていたカツヤ達は、
店の裏でそのヤクザ一人にボコボコにされ、まるで子供のように泣きながら土下座して詫び、
それで何とか許された。
 なめるんじゃねえ、と、優しくも底冷えのする声で一言残し、その男は去っていった。
 今振り返ってみても、なぜ店を出た時に後ろから殴りかからなかったのか説明できない。
カツヤ達の方が上背があり、しかも三人もいたのに。
 ヤクザの報復が怖かったからか。
 盛り場を遊び回り悪いこともしている三人は、ヤクザとの接点もわずかながらあり、
彼らの恐ろしい点は聞かされていた。
 ただ、あの時のヤクザの全身から溢れる威圧感は、ヤクザだからという問題ではなかった。
 まるで本物の刃物のような凶器だった。
 殺される、と本気で萎縮しきっていた自分達。這いつくばって地面を舐めたあの屈辱。
 ヒデが折り畳みナイフを懐に忍ばせるようになったのもそれからだった。
「……ん……だよっ……!」
 カツヤは怒りを憶え、「やるぞ」と、ヒデに耳打ちした。
 ヒデはナイフを手に取り、カツヤはギターを肩に乗せた。
 〈奴ら〉の足は春佳よりとろいし数も少ない。こいつをぶっ倒す時間はある。
 石段を降りた晴幸も足を止め、俊美を遠ざけた。
 カツヤはヒデとともに近付きながら、
「ひょっとして、春佳ちゃんのカレシ?」
と、わざとらしく挑発するような調子を籠めて訊いた。
「ああ」
 短く答える晴幸に、「はっ」「へっ」と、晴幸に近づくツヤとヒデの口端が吊り上がり、
憐れむような眼差しとなった。
336『 Find of the DEAD 』後編 36/47:2010/08/28(土) 20:11:33 ID:ultiwZC/

 あと5メートルほどのところで二人は立ち止まり、晴幸と対峙した。
「オメーがそうだったのか。残念だったなあ、春佳ちゃんはもうとっくに俺達とイイ仲だからよ」
「やめてーっ」
 後ろから春佳が叫んだが、気にも止めない二人。
「最初の男は俺な」カツヤが舌なめずりする。「春佳ちゃんのヴァージンを生でいただいて、
たっぷりと中出ししてやったからさ。生の処女マンコ最高に気持ち良かったぜェ」
「三人でマワしたら、少し慣れただけでもうヒイヒイ悦んでよお」
「そうそう、初めてイカせたのもこの俺だからな。
 春佳ちゃんからしっかり抱き付いてよ、危険日のアクメマンコに種付けしといてやったぜ。
 てめえはもうすぐ死ぬけど、ちゃんと憶えとけよ」
 嘲笑と侮蔑を籠めた言葉を吐きながら、カツヤはヒデに耳打ちした。
「あの足じゃあんなデケエの満足に振り回せねえ、一回空振らせろ。
 後ろ向いたら俺があの棒きれごと奴を押さえるから、その隙にぶっ刺しちまえ」
 カツヤは左に、ヒデは右にと別れた。
「憐れだなあ、カレシ君さあ」
「死にかけは大人しく死んどけよ。あの女は俺達のモノにすっからよ、ギャハハハ!」
「おい」
 背を丸めてモップ束に寄りかかり、今にも膝を突きそうな晴幸が、
二人を順繰りに睨み付け、底割れのする声で遮った。
「な、なんだよ」
 一瞬、カツヤの脳裏にあのヤクザがよぎった。
「来たぞ」
 クイクイと頭で後ろを示され、二人の視線もつられた。
 彼らの背後──石段の上に〈奴ら〉が見えた。
 1体、2体、こちらへ降りてくる。その後ろからも。
 3、4……6、8……みるみるうちに増えていく。
 まだこんなに残っていたのかと呆れてしまうほどの団体。
「バカ丸出しでぎゃーぎゃー喚いてっから気付かねえんだ」
「っだと!? ぶっ殺してやる!!」
 ヒデがそう叫ぶと同時にナイフを掲げて晴幸へ襲いかかっていった。
 俊美と春佳が悲鳴を上げそうになり、息を呑む。
 カツヤもいつでも駆け出せる体勢になり、晴幸が背を向ける瞬間を待った。
あんな足じゃ振り向くのもままならないだろう。
 と──
 晴幸の躰がゆっくりと沈んだ。
 一瞬、倒れたのかと思った。
 少なくとも、カツヤの目にはそれはスローモーションのようにゆっくりと映った。
 かと思った瞬間、下からのすくい上げるようなスイングがうなりを発した。
黒いつむじ風のように見えたのは夥しく付着した血のりのせいだろうか。
 手が空いている方。反射的に上がったヒデの腕だったが、まったく反応が遅れていた。
 腕のガードは間に合わず、ゴキュッと嫌な音がしてヒデの横顔がひしゃげ、
躰が浮きながら横回転した。
 石段にぶつかり、一回、二回、出っ張った段にゴッゴッと頭を打ち、
             ......
なおも回転しながら登っていく。

 間抜けなほど長く感じる滞空時間が過ぎ、

 ドサッという音とともに、ヒデの躰は階段のかなり上部でやっと止まった。
337『 Find of the DEAD 』後編 37/47:2010/08/28(土) 20:12:07 ID:ultiwZC/

「──ッ、ッがッ!!」
 アブクを吹き出し白目を剥くソフトモヒカン。全身が激しく痙攣し、
血がみるみると石段を伝い落ちていく。
「──!! ヒ──ヒデッ!!」カツヤが呆然と瞠目する。「てッ、テメ、足、そんな──!?」
 晴幸はスイング後にガクンと左に崩れて倒れ、左膝を押さえながら取り乱すほどの苦悶に呻めいたが、
モップ束を支えにすぐに立ち上がっていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
 ずる、と、左足を引きずりながら、カツヤに向かう。
「ああ、すげえ痛いぜ。でも痛くねえ。ちっともな」
 カツヤは後ずさりながら、見開いたままの目を晴幸、〈奴ら〉、ヒデ、また晴幸と素早く移した。
 ヒデに〈奴ら〉が群がり、
「がああああああああ!!!!」
と、ヒデが断末魔の叫びを上げた。
 想像を遙かに超えたスイングとスピードだった。明らかに振り慣れた姿勢。
 菊島春佳が野球部のマネージャだったことを今さらながらに思い出した。
 凶器のように血走った双眼が彼を見据えていた。
「い、いい、生きてる人間の頭めがけて……フルスイングしやがった……!!
 こ──この人殺し野郎ッッ!!」
「てめえらは違うのか」
 一歩踏み出すごとに喋る晴幸。
「春佳の、堀の、尊厳を、未来を、希望を、殺しやがって」
「う、う、うるせえ、未来なんてあるかよッ。てめえ知ってんのか、
 世界中がこうなっちまってんだぞ!
 もう終わりなんだよ! この世は! やらねえとやられるんだよ!」
「おお、てめえら、ぶっ殺してやるよ」
 まぎれもない殺気が籠もっていた。
 どうする。カツヤの頭が必死に回転する。
 奴は走れない。距離は縮められない。
 自分もナイフを持っていれば良かったとカツヤは後悔した。
 女に刃物をつきつけられれば──と、チラリと視線を逸らしたカツヤの目がまた見開いた。
「菊島さんを離しなさい!」
 テツキの野郎、いつの間にあんなところに──
 自分だけ逃げようとしたのだろうか、SUVのドアの前で、
テツキがバットを振りかぶった俊美に詰め寄られていたのである。
 テツキもギターを振り回して威嚇しながら、
春佳の首根を腕で締め上げて何とか彼女の躰を盾にしようとしていたが、
頭まで隠せる身長差ではなかった。
338『 Find of the DEAD 』後編 38/47:2010/08/28(土) 20:12:34 ID:ultiwZC/

 春佳も春佳でここぞとばかりにもがいており、
「あっ、くそ、動くんじゃねえ!」
 テツキの気が散った隙に、「たあー!!」という掛け声とともに俊美のバットが振り下ろされた。
 ゴン、と鈍い音がして、
「があっ」
と痛みに悶える声が上がる。俊美のバットがテツキの鎖骨に当たったのだ。
 捕縛者が肩を押さえながらうずくまった隙に春佳は脱兎の如く抜け出した。
 カツヤもそれと同時に動いていた。
「堀ッ!」
 テツキの様子を見下ろしていた俊美がハッと近付いてくる者に気付く。
 カツヤは春佳ではなく俊美に向かっていた。
 獰猛にギターを振りかざしながら殺到してくるカツヤに、俊美の躰が恐怖に縮こまった。
「春佳ふせろッ!」
 その声とともに、晴幸に駆け寄って来ていた春佳がバッと身を伏せる。
「死ねクソアマ!!!!」
 俊美を睨み付けながら本気でそう叫ぶカツヤ。思い切り振りかぶっていた。
奴が来る前にまず邪魔な女を片付ける。
そして、いや、もうこのまま逃げちまえばいい、女なんてまだどっかにいる。

 ボグッ

 カツヤの脇腹に重い衝撃、激しい痛みが襲った。
「ぐほぉっ!」
 頓狂なほどの声を漏らして仰け反り、足を滑らせて前のめりに倒れるカツヤ。
その転倒と同時に、モップ束が彼の後ろでゴロンゴロンと音を立てて落ちた。
 後方で晴幸も突っ伏していた。彼が投げたのだ。
「いでえええええ……!!!!」
 カツヤは脇腹を押さえながらコンクリートをのたうち回った。
「──のやろう……!」
 痛みから回復したテツキがベースを握り直して俊美に襲いかかる。
「きゃあ!」
 なんとかバットで受けたが、俊美はバランスを崩してそのまま後ろに倒れ込んだ。
「邪魔すんなよ!!」
 テツキは力を籠めて何度もベース打ち下ろした。
二撃目までは金属バットが辛うじて防いだが、いつ弾き飛ばされてもおかしくなかった。
体勢と膂力(りょりょく)の性差は歴然の結果を生み出そうとしていた。
「やめてぇ!」
 俊美が思わずそう叫んだ瞬間、テツキの手が止まった。
339『 Find of the DEAD 』後編 39/47:2010/08/28(土) 20:13:05 ID:ultiwZC/

「く……そう!」
 再び振りかぶる。
「おおおおおお!!!!」
 真横から雪崩込むように晴幸が躰ごと突っ込み、二人はSUVのボンネットに横から激突した。
春佳に支えられてすぐ傍まで来ていたのだ。
 二人はクルマの正面に移るまで揉み合った。
 その後ろから〈奴ら〉が襲いかかろうとしたが、
立ち上がった俊美が二度、三度とバットで頭を打った。
「春佳ちゃん、私が〈奴ら〉を食い止めてるうちにエンジン回しといて!」
「ど、どうやって──」
「キーの差し込み口がハンドルの横!」
 春佳がクルマに潜ると、助手席の方角から揉み合いに寄ってきていた〈奴ら〉に
駆け寄って打ちのめす俊美。
 そのうちに晴幸が上を取り、ゴッ、ゴカッ、と、彼の右拳がテツキの頬、
側頭部と立て続けにめり込んだ。それで軽い脳震盪でも起こしたのか、
苦痛に呻くテツキの躰から一瞬力が抜けた。それを逃さず襟首を掴むと、
晴幸は無事な右足を軸に回転を加え、誰もいない方向へテツキをぶん投げた。
 酔っ払いのようなよろめき方で二、三回転すると、テツキはバランスを崩してゴロゴロと転がり、
伸びたように突っ伏して動かなくなった。
 その場に倒れて足を押さえながら苦悶する晴幸にちょうどクルマから出ていた春佳が駆け寄り、
肩を貸しながら、
「俊美さん、キーがありません!」
と叫んだ。
 〈奴ら〉の群れがすぐそこまで迫っていた。
 俊美はほんの少し停止し、次の瞬間には駆け出していた。
 咳き込みながら苦しそうに這いつくばっているカツヤの前に俊美が立った。
「た、助けてくれ……あばらが、折れて……立て、ねえ……」
 ヒューヒューと嗄れた呼吸を繰り返すカツヤ。
「クルマの鍵は? どうせあなたが持ってんでしょ。
 こんな状況でクルマをすぐ動かせないようにしてるなんて、
 あなたぐらいしか思いつかないもの」
 カツヤは震える手でキーを差し出した。差し込みっぱなしだったのを抜き取っていたのだ。
 もうあと数メートルのところまで〈奴ら〉が来ていた。
「ありがとう。じゃあね」
「と……しみ……!!」
 俊美は憎しみに満ちた目でカツヤを見下ろし、ギュッと目を瞑り、また開いた。
 憎しみは抑えられていたが、決意の光は揺らいでいなかった。
「あなた達だけは連れてけない。そういうことをあなた達はしたから」
「ヒデ……に……殺され、かけ……てた、のを、助け、た、んだぞ……!?」
「……それは感謝するね。でも、もう、私だけの問題じゃないから」
 俊美に来るように合図しながらドアに寄りかかっている晴幸と春佳を見る。
「こ、恋人だった時も……あるじゃねえ、か……!
 見捨てる……のも……ひと、ごろし……だぞ!」
「……たぶん、後悔する日が、きっと来る。
 だけど、もっと大きな後悔を作りたくないから」
 そう言って俊美は踵を返し、後ろの声を振り切って
SUVの前で心配そうに見つめている二人の元へ走っていった。 
340『 Find of the DEAD 』後編 40/47:2010/08/28(土) 20:13:54 ID:ultiwZC/

「クルマの鍵よ!」
「運転できるのか」
「あいつらの練習に付き合わされて何回か運転したことがある。
動かすだけなら意外と簡単だった気がするわ、オートマだからって言われたけど」
 気がする、というところにそこはかとない不安がよぎったが、迷っている時間はなかった。
 俊美が運転席に、晴幸と春佳は後部座席に乗り込んだ。
「菊島さん、閉め忘れてるところがないか全部調べて! 一箇所でも開いてたら終わりよ!」
 オートロックは作動したが、それでも安心できずに俊美は振り返ってそう言った。
春佳が車内を動き回るさなか、ハンドルやシフトレバーなどを見渡す。
「えーっと、えーっと、サイドブレーキ、じゃなくて、
 まず、キーを差し込んで、回……す」
 ギュルギュルギュルとエンジンが鳴った後、ブオーンと始動し、
メーターやカーナビのライトが点灯した。
 どこから現れたのか、校舎方面からだけでなく四方八方から〈奴ら〉の集団が近付いて来ていた。
「で次が──」
 俊美がサイドブレーキに目をやった時、バン! と激しい音がして運転席の窓に人影がひっついた。
 吃驚して身を竦ませた俊美だったが、それはテツキだった。
「開けてくれェ!!」
 何度も振り返っては間近まで寄ってきている〈奴ら〉に恐怖で蒼ざめながら、
運転席、後部座席とドアの取っ手をガタガタ引っ張るテツキ。
 俊美は睨み付けていたが、
「ごめん、こいつだけ入れていい!?」
と叫ぶように言った。
 晴幸は何も言わず隣を向いた。春佳の顔が強張っている。
「こいつ一人だけならもう何も出来ないと思う。春佳ちゃん、だめ!?」
「わ……私は……」
 いや、と言おうとして、春佳は言葉が出なかった。
「春佳が厭がってる」
 晴幸がその震える肩を抱き代弁した。
「──ごめん、忘れて」
 俊美はテツキから視線を切り離すと、
サイドブレーキを解除しトランスミッションをDに入れて、
「えい!」
とアクセルを踏んだ。
 途端にグオーンと急発進するSUV。
「きゃー!」
 ドン、ドン、ドン、ドン、ドンと立て続けに何体もの〈奴ら〉をはね飛ばしながら蛇行猛進した後、
駐車場を囲む柵に突撃する寸前にブレーキが踏み抜かれて今度は急停止し、
後部座席はひどい有り様となっていた。
「ごめん! シートベルトして!」
「ぐうう……そうだな……」
 春佳と座席に折り重なりながら、この学校の駐車場が広くて良かった、と晴幸は思った。
341『 Find of the DEAD 』後編 41/47:2010/08/28(土) 20:14:32 ID:ultiwZC/

「って、こいつ……!」
 姿勢を直した晴幸は窓の外を見る。
 テツキがまだしがみついていたのだ。おそらくルーフレールを握っているのだろう。
ひいひいと泣き叫んでいた。
「おい、まだいるぞ」
「知らない!」
 今度はリバースに入れ、先ほどまでではないものの
やはり勢いがありすぎるバックで後方に寄ってきていた〈奴ら〉をはねると、
「門が開いてる、出られるよ!」
 俊美は全開した門を左手に見ながらハンドルを切って、また、
「えい!」と掛け声を出してアクセルを踏んだ。
 クルマは半円を描きながら勢いよくバックした。
 シフトチェンジを忘れていたのだ。
「やあもう! 前に進むと思ったら後ろに進んだ! 門、門はどっち!?」
「慌てるな! 逆だ、逆!」
 外ではテツキが寄ってくる〈奴ら〉を必死に蹴り退かしていた。
「こいつ邪魔! あっちね!」
 今度はしっかりとドライブにレバーが入れられ、
SUVはガッコンガッコン揺れながら右に曲がった。
 蛇行と停止を繰り返し、その度に〈奴ら〉を突き飛ばしたり轢いたりしながら、
徐々に門に近付いていく。
 正門の外は出てすぐ左へ直角に折れており、そこでもハンドル操作が必要だった。
「曲がってー!」
 そう叫びながらハンドルを必死に回す俊美。
 SUVが鋭角で曲がり、左の門柱が迫ってくる。
「当たる当たる!」
 なんでこんな十分な幅があるのに端っこに当たりそうになるんだ──!
 とっさに晴幸は春佳を庇っていた。
 ギャギャギャギャ! と、黒板爪研ぎに匹敵する嫌な音。
 ぎりぎりのところで柱には当たらなかったが、
代わりに格子状の門扉に車体を擦り付け左脇腹を盛大に傷付けながら、
SUVは何とか門の外へと踊り出た。
「よし!」
「よしじゃないだろ!」
「黙って!!」
342『 Find of the DEAD 』後編 42/47:2010/08/28(土) 20:15:04 ID:ultiwZC/

 俊美は何とか車体を真っ直ぐに保って直進を安定させると、アクセルを踏み込んだ。
 クルマが猛然と加速し、道路に突っ立っている〈奴ら〉が次々にはね飛ばされ、
あるいは轢かれていく。
 〈奴ら〉の行進はどこまで続いているのかと思うほど延々と続いており、

 ドン、ドン、ドン、ドン、ドン
 ゴト、ゴト、ゴト、ゴト

というくぐもった音は、そのうち環境音楽のようにさえ錯覚してきそうだった。
「凄いな、でも、あんまりスピードは出しすぎない方が……」
「話しかけないでー」
 声のトーンが変わっていた。殺す殺すと叫んでいた時に似ている。
 バックミラーに映る目が見開きっぱなしだった。
 まあいいか、と晴幸はシートにもたれると、隣を向いた。
 春佳もすぐに気付き、見つめ返してきた。
 クルマに乗り込んだ時からずっと結んでいた手に力が籠もる。
「春佳……」
「ハル君……!」
 眼に涙を溢れさせた春佳が寄り掛かってきて、晴幸は彼女を胸に抱きすくめた。
「ハル君、ハル君、ハル君、ハル君、ハル君…………!」
「春佳、すまなかった」
 折れるぐらいに抱き締める。
「ハル君、ごめんなさい。私、私、もう、ハル君に許して貰えない……!」
「バカ野郎。俺が今、どういう気持ちか分かるか」
「え……?」
 浮き上がった春佳の頭がさらに強く抱き締められる。
「春佳、良かった。生きてて良かった。本当に良かった。
 本当に、本当に。
 俺は、春佳──俺は────」
 もう言葉にならなかった。
 晴幸の目といわず鼻といわず喉といわず、膝の痛みなど比べものにならないほど
熱いものが奥からこみ上げ、滂沱となって尽きることなく流れ落ちた。
343『 Find of the DEAD 』後編 43/47:2010/08/28(土) 20:15:50 ID:ultiwZC/

◆◇◆◇◆◇  晴幸  ◆◇◆◇◆◇

 〈奴ら〉の姿が見えない所まで来ると一旦クルマを止め、あいつらの生き残りを降ろした。
 堀のあの運転の中、ついに最後まで振り落とされずに
しがみついていた根性だけは認めざるを得なかった。
それにどれほど性根の腐った救いようのないクズだったとしても、
こいつらがいなかったら春佳は死んでいた。命の恩があるのは事実だった。
 行っちまえと俺が言い放つと、今にも昏倒しそうな蹌踉とした足取りで街の中に消えていった。
「あいつ、妹がいるのよね。二つ下だけど、私にちょっと似てるの」
 俊美はそう言いながら小さくなっていく背中を見つめていた。
 呼び戻すか、と訊ねると、黙って首を振った。
 車内に戻ると、俺は、
「これからどうする?」
と、二人に聞いた。
「はぁ? もちろん病院でしょ!?」
「ハル君と俊美さんを診て貰わなきゃ!」
 怒りすら表した二人の意見で、病院へ直行することが即決された。
 春佳は大丈夫らしいが、堀に、お前の怪我も心配だ、と訊ねると、
これは見た目ほど大した傷じゃないのと、やけに楽しそうに答えた。
 俊美と春佳が協力してカーナビのリモコン操作を覚え、病院までのルートが出ると、
「自分でクルマを運転して目的地に向かうなんて初めてだから、多少迷っても怒らないでね」
と、クルマはゆるやかに動き始めた。
 春佳はそのまま助手席に居着いたので、俺は後部座席に寝そべった。
 荒療治とすら言えない強引な整復をした左膝は相変わらず燃えるような激痛を発し、
それ以外にも躰中が痛みと疲労の極致で、じっとしている方が辛いぐらいだった。
 これだけ酷使しては、もしかしたら治らないかもしれない。
 もう野球は二度とやれないかもしれない。
 ──それはそれで、悲しいことだが。
 しかし、そんなことは苦にも感じられなかった。
 このおかしくなってしまった世界で、俺はかけがえのないものを守ることが出来た。
 それが何よりも嬉しかった。
 勿論、今後どうなるかわからない。
 街にも〈奴ら〉はいるだろうし、混乱がどこまで広がっているのか見当すらつかない。
 だが──
「今、最高に気分がいいよ」
 俺は上体を起こし、振り返った春佳に微笑みかけた。
 春佳も微笑み返してくれた。
「春佳、何があっても……お前を離さないから」
 言い出した時に堀がいることに気付いたが、途中ではぐらかすことは出来なかった。
「うん……」と、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに俯く春佳。
 堀がクルマを停め、バックミラー越しに俺を軽く睨んだ。
「……ねえ、私は?」
344『 Find of the DEAD 』後編 44/47:2010/08/28(土) 20:16:37 ID:ultiwZC/


「え? あ、ああ、もちろん。堀にも感謝してる。
 いくら感謝してもしたりないぐらいだ。
 本当に──」
 俺は堀と駆けずり回った時間を思い返していた。
「……ありがとう、堀。お前がいなかったら俺はとっくに死んでた。
 春佳を取り戻せなかった。本当に、どんなに感謝してもしたりない」
 掛け値なしの実感を籠めたつもりだった。
「……うん」
 なぜか堀は頷きながらも、複雑そうな顔つきをした。
「堀さん……」
「なに、菊島さん?」
「ハル君と私を助けてくれて……本当にありがとうございます……」
 春佳はそう言って深々と頭を下げた。
「え……あ、う、うん……私も……ありがとう…………」
「本当にありがとうな、堀」
 俺達は顔を見合わせ、笑った。
 今度は堀も、そして春佳も、凄くいい笑顔だった。
「もう、何だか他人行儀だよね。俊美って呼んで。
 私もハルって呼ぶから。ね、いいでしょ、春佳ちゃん」
「え……」
 春佳は困った顔になって俺を見た。
 俺は頭を掻き、「じゃあ、俊美」と言った。
「1コ上だけど許してあげる、ハル君。ふふっ」
 俊美はまた楽しそうに笑うと、SUVを発進させた。
 俺は寝転んで目を瞑った。
 それだけで猛烈な眠気が襲いかかってくるが、
膝に響く車の振動がそれを何とか阻んでいた。
 痛みに顔をしかめながらも、
(俺にはまだ生きる必要が充分に残されてる──)
と、胸が熱くなっていくのを感じた。
 まだ安心はできない。
 だが、春佳の、俊美の、今の笑顔を思い浮かべると、不思議と体奥から力が湧いてきた。
 二人があいつらに乱暴されたという俺の中の怒りは、
彼女達自身の悲しみに比べればどうってことはない。
男の俺が彼女達の蒙った不幸を理解しきるのは不可能かもしれないが、
出来る限りの力になってやりたかった。
 ──充分に時間があるときに考え直したら、その考えも変わるかもしれない。
 でもそれより今は、彼女達を守らなければならない。
 何が何でも生き延びてやる。
 そういえば、俺達より先に脱出した奴らは──
 「走れー!」という叫び声──……
 俺の思考は最後まで回りきらず、深い眠りに落ちていた。
345『 Find of the DEAD 』後編 45/47:2010/08/28(土) 20:17:29 ID:ultiwZC/

◆◇◆◇◆◇  ENDING  ◆◇◆◇◆◇

「ひっ! ひいぃいぃいいいいい!!」
 カツヤは〈奴ら〉を避け、あるいは突き飛ばしながら、
脇腹を押さえて桜並木をよろよろと歩いていた。
 一歩踏み出すたびに身がよじれるほどの激痛が脇腹と胸から走り、
口中に生臭い味の液体が溜まったが、SUVが〈奴ら〉をはね飛ばしながら行ったお陰で
無事に立っているものは少なくなっていた。
「ひっ、ひひ、これなら──」
 カツヤの頬に引きつった笑みが浮かんだ。だが、痛みですぐに強張る。
 俺はまだ死なねえ。まだ楽しみ足りねえんだ。
このルックスでまだまだ女を手玉にとってやる。
 そうだ。こんな世の中になっちまったんだ。どこでも思う存分好き放題やれるじゃねえか。
 ヒデもテツキもいなくなったが、また仲間を集めて、一からやり直しだ。
 警察だろうが、ヤクザだろうが、いや、どんな奴が邪魔しようがぶち殺してやる。
「あ、あのヤロウ──」
 俺をこんな目に遭わせやがったあの野郎。
 だが。
「ひひっ、ひひひ……。
 俊美も──春佳も──俺達のガキを孕んでりゃいいんだ……」
 あの時の記憶が鮮明に蘇る。
 それだけが唯一、痛快なことだった。痛みも忘れて笑いがこみあげてくる。
 あの野郎がどんなに腕っ節が強くても、覆しようのない事実。
 いや、それどころか。
 二人とも、
  ...
 喜んで俺達とセックスしたのだ。
                    .........
 俺達のザーメンを注がれて、喜んでやがった。
346『 Find of the DEAD 』後編 46/47:2010/08/28(土) 20:18:04 ID:ultiwZC/

 狂った状況がそうさせたのだろうが、カツヤにとっても忘れられないほど
異様に昂奮したセックスだった。
 あれは前もってなされた充分すぎる復讐であった。
 脅されてのゴムなし生ハメだったにも関わらず、明らかに感じていた二人。
(処女だった女が、俺達から離れていた女が、
 あっという間に股を濡らして夢中になりやがった)
 あの興奮の仕方は絶対、中出しされても感じていた、と、カツヤは確信する。
(出してる最中にもギュウギュウ締め付けてきやがったしなあ)
 分かるか、テメエ。テメエより先に別の男に抱かれてあんあん喘いだんだよ。
そしてよ、中出しってどころじゃねえ。
 種付けセックスをしたんだよ。
 分かるかよ? テメエの恋人は、テメエ以外の男の種を悦んで受け止めたんだ。
 レイプなのにマンコ濡らしながら感じて、興奮のままに俺達は一つになってよ。
 気持ちいい共同作業だったぜ。
 締まるマンコの中でビュクビュクと濃いザーメンを子宮に注いでやった。
 あの時の二人の姿をテメエにも見せてやりたかったぜ。
 俊美も、春佳も、ウットリした顔しながら種付けられてたんだぜ……!?
 ええ、おい。分かるか。
 他の男とそんなセックスをしたんだ。テメエのチンポを知る前に、
他の男のチンポで女にされて、気持ち良くされて、たっぷりと仕込まれたんだよ。
 今思い出しても股間が疼いてきやがる。
 もっと時間があれば、きっと淫乱と化して自分から腰を振っていたに違いねえ。
 安全な場所まで逃げられれば、完全に堕としてやったのに……。
「チクショウ、今度会ったら、アナルも開発して──ぐうっ!」
 脇の痛みが一時耐え難くなり、カツヤは足を止めて呻いた。
 カッと口中に溜まった血へどを吐く。
「クソッ……」
 何にしろ……あの野郎が必死になって取り返した女どもは、もう、
中古以下の存在だ。高確率で余計な物もくっついてな。
 あいつは結局、なんにも救えちゃいないわけだ。
 俺のお下がりを戴いただけの憐れな寝取られ男。
 他の男に弄ばれた女とまともに付き合えるか? 抱けるか?
甘酸っぱい関係であるはずの恋人を無惨に奪われた悪夢に苛まれろ。
二度と戻らない幸せの日々を懐かしがりながら、
身も心も生き地獄を味わいながらせいぜい逃げ回るといい。
 孕んでたら最高だなあオイ。
 それが原因で恋人とすれ違ってよ、もしかしたら、
春佳は寂しさで俺に会いたくなるかも知れないぜ。
 また俺に抱かれたい──ってな!
「ヒャハハ」
 あんだけ堕ちてたんだ、可能性は大いにあるぜ。
 命懸けてまでド淫乱な女二人助けたところで何の意味がある。
 そのうちまだ生きているところを見つけたら、
あの野郎の目の前で二人をヒイヒイ悦ばせてやる──

 その時、路上に転がり積み重なった死体の中からぬっと何かが伸び、カツヤの足首を握った。
347『 Find of the DEAD 』後編 47/47:2010/08/28(土) 20:18:42 ID:ultiwZC/

「うあっ!」
 突然の出来事にたまらず転倒するカツヤ。
 何だと思って足元を見ると、干からびたように変色した細い腕が彼の足首を掴んでいた。
 ずるっと出てきたのは、変わり果てた峰岸理江だった。
 地獄を覗き込んでいるかのような黒々とした眼窩で、彼女はカツヤを見据えていた。
「うわあああああああッ、うぎゃああああああああああ!!!!!!!!」
 悲鳴は途中で絶叫に変わった。
 カツヤが見覚えのある顔と服装に気を取られている隙に、
元音楽教師の歯がふくらはぎの皮膚を裂き、骨に達するほどまで喰い込んだのだ。

 ブチブチブチッッ!!!!

「があ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!」
 ガリガリと骨を削りながら何百グラムもの塊が一気にえぐられ、血しぶきが舞った。
 口に入りきらない肉塊をクッチャクッチャと美味しそうに咀嚼する、
彼の奴隷だった〈もの〉。
 まるで地獄の苦しみを和らげるものに出会い、恍惚に包まれているかのようであった。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!」
 あまりの痛みに痛覚がショートするカツヤ。
 普通の人間なら手が付けられないほどの暴れようだったが、
〈奴ら〉と化した元音楽教師の両手はしっかりと彼の足を抑えて離さなかった。
 その口から、ボタリ、と血がジュクジュクと噴き出す肉塊が落ち、
悶絶するカツヤの顔を凝視する。
 周囲からも〈奴ら〉が集まってきていた。
 ──蟻が這い出る隙もないほどに。
「やめろおおおおおおおお!!!!!!
 やめてぐれえええええええ!!!!!!!!
 死にだぐねええええええええええ!!!!!!!!」
 今際の際の彼の視界に映ったのは、まるで産まれたての嬰児を
覗き見るかのように集まってくる、〈奴ら〉の顔、顔、顔。
 その中央で、我が子に祝福の口づけをするかの如く近寄ってくる元峰岸理江の顔。
 たった一つの抜け道、頭上にぽっかりと空いた天は、
そこさえも夜の闇に呑み込まれようとしていた。
 鮮やかに舞い吹雪く桜の花びらが眩しく光った。
 光を掴もうと手が伸びる。
 いや、唇──開き──何もない世界への入り口。
 光も、闇も、消えて無くなった。




 苦難の始まりが終わり、世界は破滅を迎える。


『 Find of the DEAD 』 完
348かきやー ◆7nITModXlqFf :2010/08/28(土) 20:19:21 ID:ultiwZC/
オリキャラオリスト失礼しました。
349名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 22:15:45 ID:5WWTvKxU
>>348
すごい・・・思わず読み入ってしまった。
超GJ!!
350名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 07:19:12 ID:vj6IrRZN
>>348
かきやー先生、いつも最高です!

気が向きましたら、ぱんたろうの続きを、

どうか、よろしくお願いいたします。

今回も良作をありがとうございます。
351かきやー ◆7nITModXlqFf :2010/08/29(日) 09:44:35 ID:ILAuJdN7
貴重なエロシーンの19/47が入ってないオワー/(^o^)\

19も含めたものをこちらに保管しました
http://www29.atwiki.jp/kakiya/pages/26.html


>>350
了解です
352名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 13:53:45 ID:rHu8Ifxi
長くなるオリキャラSSならよそでやってほしいでござる
353名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 13:57:32 ID:uMxvteUg
一応学園黙示録の設定だし、オリキャラについての注意書きもあったしいいんじゃない?
過疎ってる現状を考えたら良いことだと思うぞ
嫌な人はスルーってことで
354名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 15:08:57 ID:Jh2twm25
>>351
このスレには入っていますよね、19/47
355名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 16:50:32 ID:3Gkvbtfm
ここまで見事なオリストを見た後じゃ

本編キャラのエロなんてどうでもいいや
356名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 17:32:47 ID:BCI1rzPL
中古麗がコウに振られて転落の一途を辿る、自業自得シナリオが読みたい。
原作も振られそうだけどw
357名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 20:53:47 ID:t6GlLyD3
>>355
>本編キャラのエロなんてどうでもいいや

その通りですね
ここのスレタイは
《学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEADでエロパロ》
ですもんね
HOTDキャラも エロも、全然いらないですよね
358名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 21:06:58 ID:3Gkvbtfm
>>357
だな。本編キャラは専用スレ立てとくわ
359かきやー ◆7nITModXlqFf :2010/08/29(日) 21:14:04 ID:ILAuJdN7
>>354
肉便器がNGに入ってました(^o^)
360名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 22:04:12 ID:K/KEfe5c
吹いたわwww
361名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 22:48:35 ID:ZxCgRDEH
なんという良作だ
オリストまじスゲー
こんなに死んでくれて嬉しい屑キャラも久しぶりに見たし、エロシーンは寝取られ好きな俺にはたまらんしまじすげぇ
GJでした!
362名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 01:29:48 ID:OI9ORWrq
長すぎる
363名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 05:29:36 ID:GCPdtiPZ
ラストこわ〜
364名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 16:20:45 ID:j7IWrMEZ
作画の人がINAZUMAさんだから、「奴ら」でも女はすんごいエロい身体してるよな。
にもかかわらず、出くわしたらぬっ殺す以外の選択肢が選べないのは非常にもったいない。

そんなもったいない女の「奴ら」とヤれるようにする為の捏造設定を考えて、投稿小説に投下してみたんだ。

学艶黙示録 HIGHSCHOOL OF THE SEX
ttp://syosetu.net/pc/relay/kanou/main.php?mode=12&cno=2&tno=391

上の方で「性欲型」とか捏造設定出し合ってたし、この位の捏造設定はアリだと思うんだが、どうだろうか?
365名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 17:32:05 ID:uEosolaj
この原作って、勝手にエロゲの姦染を一般向けラノベ小説化・マンガ化にしたにしか見えないのだけど、そこんとこどうなん?
366名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 17:37:03 ID:nxa/axvg
>>365
お前がそう思うんならそうなんだろう、お前の中では(ry

つーかゾンビ物なんて腐るほどあるんだから、今更「○○のパクリ」って言われてもね
完全なオリジナルなんて有り得ないんだし、楽しんだ方が勝ちだよ
367名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 17:54:10 ID:nZOv47zp
よりにもよってエロゲwww
ゾンビものの始祖はエロゲでしたかwwwww
頭おかしいんじゃねーのwwwww
368名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 18:44:49 ID:pHCNq1KL
と草生やしてゾンビ化したアホが言ってます
369名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 19:08:42 ID:nZOv47zp
>>368さんは>>365さんと同意見で
ゾンビものの元祖は姦染だと思っているようです
370名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 19:23:50 ID:Ijb9jGfV
そういえば、バイオは4の一部のぞいてエロくねーな
371名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 19:41:51 ID:MaIV3ANI
濡れるっw
麗ザマー
372名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 21:15:03 ID:KAZ7ovBl
エロパロSSより、アニメの方がエロいってのが不思議だね
373名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 21:46:27 ID:LEdbkGbD
やっぱり、声と映像、視覚と聴覚ってのはストレートに表現が伝わってくるからな
文読んで頭に思い描くようなエロスより、ダイレクトなイメージが伝わってくるエロスの方が良いって感じるのかもね、もちろん個人によるけど
374名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 22:09:48 ID:FaEB+rrG
>>371
某スレや動画掲示板でビッチザマー・脂肪wとかの書き込み多いことを見ると、同じ意見が多いみたいだなw
375名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 23:45:33 ID:Rw1vnV7U
原作の原作者にこれくらいの気概があればなぁ。
と思わずには入れない力作をありがとう!
376名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 20:43:57 ID:ZuYVkM9t
冴子は俺の嫁、てなカキコをよく見るわけだが
冴子スキーが100万人いて、麗スキーが5人いるとしたら
冴子は100万人の肉便器にされてて、麗は5人の便器
冴子vs麗は 100ビッチvs 5ビッチで
冴子の方が激しくビッチ

・・・という説を提唱してみる
377名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 21:41:51 ID:zkXfhLRI
ビッチっていうのは性質を指してるわけだろ
378名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 21:44:56 ID:NgtWhRWe
ビッチって「不快なもの」って意味もあるんだって。
多分そっちの意味じゃないの?
379名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 22:42:45 ID:x9WVhHMb
1話を見返してみたら、確かにれいはビッチだったわ。
ゾンビに意識がいっていて良く見てなかった。
今から俺もビッチザマーに参加してくる。
380名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 22:54:00 ID:Ix3FY6XY
おいおい、ビッチ萌え専用作品に
なに素人が手を出してんだ
性癖磨いて出直してきなっ!!
381名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 23:05:13 ID:5x+yTVls
ビッチは萌えじゃなく、ゾンビ化して燃えでおk
382名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 04:46:26 ID:JpCMS45p
麗は おトクな女だと思うがな
情婦でいいから そばに置いてくれってんでしょ
静香先生も拒まないだろうし、正妻・愛人・情婦と揃うじゃん
383名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 07:27:19 ID:idNfNpbg
他の女を好きになってもいいとか言いながら凄まじい嫉妬の炎を燃やすから
情婦向きではないなw
正妻は先輩、愛人は先生でバッチリ
384名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 13:44:45 ID:Yb/9NFYs
だが待ってほしい

冴子って妾って感じ似合わね?
385名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 14:26:09 ID:TkdMHMOa
でも、麗が本妻はあり得ない。あれは、後妻で五月蠅いタイプだし、セフレで十分。
386名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 14:43:48 ID:JpCMS45p
正妻にはツンデレがいるじゃん
金持ちだし親の人脈すごいし
今ならもれなく、エロくて美人のお義母さんが付いてくるぞ
387名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 15:29:55 ID:9Acan9Ok
>>386
母は要らね
388名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 15:33:53 ID:Yb/9NFYs
麗はペットがいい
躾たい
389名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 15:41:33 ID:2lgahGH6
>>388
飼い犬にナニを噛まれて乙だなw
390名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 01:23:50 ID:zSlfuEYD
フェラ用のリングギャグつければ無問題さ〜♪
391名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 01:26:08 ID:zSlfuEYD
ああいうジャジャウマを完全屈服させるのが 調教の醍醐味ってものさ
392名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 05:10:46 ID:TbHg06Gr
うむ、牝への躾ってのはそういうものだ
393名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 23:53:27 ID:HlQcDEct
調教っていうんなら、刀ふりまわして濡れ濡れになる困ったちゃんを
どうにかしてください
394名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 11:37:37 ID:bCgJE/2E
あの人は別に調教しなくても問題ないだろ〜
395名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 11:52:17 ID:Lr43a5Ry
濡れるッ!

正直吹きましたごめんなさい先輩
396名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 12:50:20 ID:787eano3
配信待ちなので 昨日ようやく9話見ました。
流石に話題になってるだけあります。凄いインパクト。
この衝撃が消えないうちに 冴子先輩×孝 で何か書こう…。
397名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 13:07:03 ID:DEmFO13b
>>396
期待してるぞゴラぁ!
398名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 01:47:58 ID:zoQTHcNv
女王様の肉奴隷か
399名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 01:48:18 ID:zoQTHcNv
sage
400名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 02:07:49 ID:zqtV7Y51
おっぱいがいつもモザイクでくやしい
パフパフしたい
401名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 07:50:40 ID:tgnPQmg/
このアニメはいつ乳首がでるのか
402名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 17:35:22 ID:iKA2UH0g
陥没してるんだろ
403名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 20:09:07 ID:Ns1c0DlJ
あのお風呂のとこでレズ4Pとか妄想してた俺が通りますよ
ほら先生も恐怖は最高の媚薬とかなんとか
404名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 21:20:38 ID:tNYd6t3C
>恐怖は最高の媚薬
それやっちゃうと紫藤と同じでしょ
て言われそうで、皆がバスに残った ifが書けなかった
でも お風呂レズならOKだお
405名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 10:08:05 ID:+r7LdRLo
風呂か・・先生の乳鉄砲がすごかったな・・
406名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 13:48:51 ID:p5Y+D3IR
パンチラ
407名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 20:52:05 ID:i9C/1LNn
10話最後のシーンで普通に下半身が反応した俺が通りますよ
408名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 01:43:17 ID:bp+TTDNm
ttp://www.mangaoh.co.jp/index.php
まんが王倶楽部の9月8日の欄に三連続でHOTD商品が並んでいたが・・
毒島先輩おっぱいマウスパッドだの、コミック7巻はオリジナルアニメ付で
その内容が「なんとか床主市を脱出したと思ったら、なぜか無人島にいて、
夏で水着で」
何考えてるんだ、このスタッフw
409名無しさん@ピンキー:2010/09/10(金) 01:13:46 ID:1LwQj1q+
12話で終わりでしたっけ?
毎週楽しみだったのに、早いですなあ…。
410名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 04:45:12 ID:jvvVpAM3
7巻って平野がデパートの駐車場であさみとかいう婦警を撃つ瞬間で終わったやつの続きですか?
もう発売してたの知りませんでした
日本全国で発売してますよね?
411名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 04:53:12 ID:RMHPq3LO
>>410
おちつけっ
7巻の限定版(アニメ付きで4410円)予約受付が始まったって話
発売はまだ先。来年春だよ
412名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 05:14:42 ID:jvvVpAM3
411さん
そういえばそうでしたw
すみませんw

408さん
無人島って浜辺で何故か無人のはずなのにしずか先生が木製の机で酒飲んで寝ててその隣に麗が座ってて奥で冴子さんが首にヘッドホンかけて飲み物飲んでる画像ですか?

違かったらすみません

8月の最初らへんに画像を調べてたらその画像があったので聞きました
413名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 05:26:45 ID:jvvVpAM3
412で書いたあとおかしかったから訂正
酒飲んでってところは酒飲んでの前に買ってが入ります
あと、無人のはずなのに綺麗に木で作られた机と椅子と日除けの屋根があるのが謎
414名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 06:17:12 ID:Y0IU2wes
てす
415名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 11:15:46 ID:RMHPq3LO
>>412-413
それって連載してる雑誌とかに載ったイラストじゃん?
自分はアニメ化する前は知らんけども、先々月号の『ドラゴンエイジ』
付録のポストカードブックに 再録されてた
(静香先生の前のワンカップのラベルが「H-CUP」てヤツでしょ?)
だから、そのイラストと今度のアニメは無関係だと思うよ
416名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 21:22:41 ID:jvvVpAM3
415さん
わかりました
ありがとうございます

やっぱアニメは2期制なのかな?
7巻が発売する前にアニメが漫画に追いつきますよね?
すでに結構近づいて来てるし
417名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 21:40:50 ID:jvvVpAM3
今日エイジ買いに行ったら先月は売ってたのに今月は売って無かった
っていうかエイジが置いてあった形跡すら無かった
売り切れて他の本を置いたならいいとしてもともと置いて無かったのならマジでショック大
何処か絶対に売ってる所が知りたい
418名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 01:31:54 ID:1U7PKSyc
>>417
半年ROMれ
419名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 06:19:36 ID:ueI8LOWx
うむ、近頃の若いモンは気合いが足りんな
欲しい本がなかったら10軒でも20軒でも本屋回ればいい
俺なら そうする
420名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 15:43:10 ID:pXpASpUq
今日エイジ買えた
開店直後に行ったらあった
元々2冊しか売ってなかったから間に会ってよかった

先月号は買うチャンスが無かったから内容を知りたい
誰か教えて〜
421名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 15:56:11 ID:IWFSh76u
せめてsageてくれ
422名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 18:13:31 ID:s0WKg0V6
とりあえずsageろ。意味がわからないなら半年ROMれ
423名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 23:59:22 ID:JCceSk11
作画担当がINAZUMAさんだから女は「奴ら」でもエロい……
なんかのキッカケで彼女等を性的な意味で襲ってくるエロゾンビにする事はできないだろうか……?

例えば……性的な意味で教われる一行。
でも普通の「奴ら」に噛まれた時と違って死んでしまう様子は無い。
良く分からないけど助かったなぁ、と思ったのもつかの間。
ビッチや先輩辺りからはじまって一人、また一人と性欲が異常に強くなっていく……とか。

なんか性欲が異常に強まって変だなぁ、と思ってたら「奴ら」に噛まれても平気でむしろ噛んだ「奴ら」の方が変調を来たすのを見て
「ああ、もう私は人間じゃないんだ。」
と絶望した所で神社で考が先輩にしたように受け入れてもらう事で、依存心からますます性欲に歯止めが利かなくなっていく、とか。


姦染やれと言われそうだが、あれのウィルスだと7時間たつと感染者が死ぬというタイムリミットつきなのが個人的難点だったり。
424名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 02:28:36 ID:X1UOmCxq
423さん
頑張って下さい
他には何か考えてる人っていますか?
もしいたら頑張って下さい
応援してます
425名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 02:52:48 ID:flxUYyw1
毒島先輩かわいいよ毒島先輩

あの声で耳元で囁かれただけで射精しそう
426名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 03:12:50 ID:EVd04xTU
てす
427名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 03:37:36 ID:uJmrVLhm
>>423
それ、いいかもね
『やつら』がエロ化しただけだと、無表情に無機的に、ただナニを出し入れ
してるだけで、あんまエロくなんないよね
夏コミでもそういうの出てたけど、絵のうまい人のマンガでも少ししか
エロくならない
あー、おれいま、憧れの毒島先輩を犯してるよー
ナマイキなお前には、きっちり中だしキメてやるからよ、宮本!
みたいなシチュが無いんで
もうバイブが機械的にうごいてるのと一緒

『やつら』でも感情があれば、エロくなりそうな気がするよー
428名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 15:48:36 ID:z1NdnnbO
誰かしずか先生の書いて下さい
まだ出てないと思うので
429名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 19:33:06 ID:/ruwZ0o+
>>427

いやあ、でも例えば病院で出てきた看護婦さんとか患者さんとかが性的な意味で襲ってきたらどうよ?
病院で足を噛まれて銃殺された人が、噛まれる代わりにエロ化した「奴ら」看護婦に輪姦され、残りの連中が唖然として見守ってしまうとか。

俺はエロ化してるんなら、感情抜きで性欲だけでも充分エロいと思うよ。

なんか機械的に抜かれてるだけじゃオナホールと変わらない、ってんなら
「エロ化した女「奴ら」には性感があって生きてる女性よりむしろイきやすい。」
くらいでも、機械的な、淡々と襲ってくる感じは大分薄れると思うんだが。
430名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 23:17:07 ID:BuQ1reNA
逆に淡々としてて
限界サインを出してる女体をそれでも蹂躙しまくるってのも良いんだが…。
431名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 00:14:50 ID:+5jFksdd
でもエロ化させちゃうと姦染まんまだよね
432名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 00:49:20 ID:+cZNq3au
433名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 00:54:03 ID:+cZNq3au
上手く出来てる?
心配だからもう一回
>>ttp://nagamochi.info/src/up3416.jpg
434名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 01:21:34 ID:JgXvXMLI
みてねーぞ
435名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 21:39:19 ID:Qh6W6Q9j
>>431
そりゃそうだが、んな事言い出したら
「動く肢体が出てきてパニック起こっちゃうと、ロメロのドーンオブザデッドまんまだよね」
って言われて、この世のあらゆるゾンビ物が終わっちゃわないか?

いいじゃん、姦染にはパイオニアとして一定の敬意を払うとして、それ以外にも色んなエロゾンビ物出したって。

「姦染はウィルス型ゾンビだったけど、俺は呪術系でエロゾンビを出すぜ。」
「じゃあ僕は古式ゆかしい出現理由不明のゾンビでエロゾンビをやるよ。」
「でしたらわたくしは変化球で、普通の凶暴なゾンビに対する対抗策を探すうちにゾンビをエロゾンビに変えるという話にしましょう。」
なんて感じ発展性、エロ化させると姦染になるって考えだと出せないと思うんだが……

それにエロゾンビだと、ゾンビ側の性別が非常に大きなファクターになる。
姦染だと、一応両性ともいるらしいけど、どっちかってーと男ゾンビによる陵辱輪姦が主軸。
ここで
「男ゾンビに輪姦されるヒロインハァハァ」
とか言って、ゾンビ化するのは男のみにする奴もいれば(前述の通り、姦染はこっちに近い)
「エロい女ゾンビに逆輪姦されたい!」
と言って、ゾンビ化するのを女のみにする奴もいてもいいはず(まあ俺のことですが)
ゾンビ側の性別を固定すると感染経路に難が出るかも知れないけれど、この点だって工夫次第でどうとでもなる。

こんな感じで、一概にエロゾンビって言っても結構広がりは出るよ。
性別の事考えると、むしろ普通のゾンビより広げられる範囲は広いかも。
436みかん:2010/09/16(木) 22:00:19 ID:6mTONjCI
みなさんは学園黙示録のどこが好きですか
437名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 22:00:47 ID:FLOM+3oi
そういえばバタリアンで、ゾンビの素から媚薬つくって乱交パーティ姦ってるうちにゾンビになるというのがあったな
438名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 14:42:53 ID:Sqh7Mz9J
>>436
439名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 15:23:17 ID:N0enRDxd
俺は普段はまともな女が別人のようにエロくなってる異常感が好きなんだけどなあ
440名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 15:53:03 ID:yf07Bpal
小室孝と毒島冴子が逃げ込んだ先は、アダルトグッズショップだった。
そこで冴子さんが女王様でムチで叩かれながらされるプレイの小説まだか?w
441名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 21:11:59 ID:dhNBV3DS
多分誰も書かんだろう…w
442名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 21:15:05 ID:3g5Fk7rH
>>440
一行目だけは最高だ
二行目は作者の好みだな
443名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 22:16:55 ID:5mC212Cb
毒島先輩なら逆にMの立場に・・・ならないか
444名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 05:09:42 ID:M4j//g7a
なると思う
というか、初手で属性が決まる極端さを持ってるイメージ
445名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 13:41:07 ID:Z46X2AfU
http://novel18.syosetu.com/n8788n/
こんなん発見。
446名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 13:42:56 ID:Z46X2AfU
h抜くの忘れてたorz
447名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 15:07:30 ID:P+LvcfU7
>>445
ナイス!!
448名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 23:48:54 ID:HRGHIkHz
なあ、もし学園黙示録のエロパロでエロゾンビやるなら、始めからエロゾンビがわいてる事にする?
それとも「奴ら」がエロゾンビにジョブチェンジする事にする?

俺はジョブチェンジ派かな?
一々押し倒して感染となると一人増やすのも結構手間になるし、基本異性にしか感染させられないから、
噛み付いて感染の「奴ら」に比べて感染速度がどうしても劣るもの。

それに、こっちだと孝たちキャラクターの不意もつけるからな。
「奴らが攻めてきた!」→「と思ったら辺りの被害者を押し倒してナニをしだす」
なんて流れならメインキャラ連中でもポカーンとなるだろ。

グロい噛み傷が気になるなら、エロゾンビに再生能力でもつければいい。
そもそもエロ化の時点で無理やりなんだし、その位の無理やり設定は許容範囲内かと。
449名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 11:07:50 ID:VkqCyE/5
>>445
NTR好きだから結構良かった
いっそifなら永が生きてる目の前で麗をレイプしたい
その方が背徳感も羞恥もMAXだろう
逆に麗×永を見ながらシコってたら平野×沙耶までヤってて現実は真っ暗だったENDでもいい
450名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 12:22:49 ID:cZHUChnv
>>449
ユーザ登録制のサイトみたいだけど、適当な名前で登録して作者にリクエストしてみる?
リクエスト受け付けるって書いてあるし
すぐには書いてくれなさそうだけど
451名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 11:31:50 ID:3kAjZlmy
保管庫はないんですか
452名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 12:23:31 ID:DpZF0hCi
何の保管庫?
453名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 14:27:39 ID:3kAjZlmy
何て
454名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 16:02:22 ID:6C6QI1IB
ここで書かれたエロパロ小説の保管庫、かな
455名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 16:08:08 ID:3kAjZlmy
そうそうそれ
456名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 16:18:47 ID:6RQaZ9L+
随分日本語が不自由だな。
奴らに噛まれたのかそれとも元から頭が悪いのか?
457名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 17:04:14 ID:DpZF0hCi
ここって1スレ目だし、保管庫も何も 投下されたもんは全部見れるよ?
458名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 17:06:10 ID:3kAjZlmy
いやこれでも以前に>>206あたりで何度か投下してたんだけど
459名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 18:55:02 ID:gMItEQ3K
人格ありだとこんな感じか?


ロリ娘ゾンビ「あ、は、、、おちんちんだぁ〜、おちんち、んがこっ、ちにいるぅ〜」
お姉さんゾンビ「ぼうや、、あたし、の、おま、んこにいれてぇ〜、、、」
女子高生ゾンビ「きゃはははは!ちんちんが!ちんちんがきたよ!きゃははははは!!」
人妻巨乳ゾンビ「わ、たくしの、おっ、ぱい、つかっ、ていいからぁ〜おちんちん、、、なめさせてぇ〜」



もう一つの悩みとして言葉はありにするか無しにするか。
それともゾンビのイメージを損なわないように呻き声だけにするか。
結構悩むね、どれも興奮するがやっぱり原作通りに呻き声だけが一番かな?
また、仮にバッドエンドとして仲間キャラが感染した場合、変化していくとしたらどんな感じになるかな?
徐々に恥ずかしい言葉を言うようになるか、それとも姦染のように身体が熱くなっていくのか。
もしくは無言になっていき気がついたら襲われていたようにするか。
いっそ淫魔のように人格変貌……いやそれだと別ジャンルになってしまうかな。
同士らはどう思う?自分のように簡単でも例にしてくれてもいいが。
460名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 00:00:34 ID:DpZF0hCi
モブ女子が淫ゾンビ化してセリフあり、となると、ただの痴女モノに
なりそうな気がする
痴女と淫ゾンビの違いって何だろう?

仲間の感染は面白そうだよね
ただ、自分の御ひいきキャラを的にされた人からはバッシング
されそな気もするが・・
461名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 00:06:33 ID:cti4trY2
ごくごく普通に思うのが、名もないエロゾンビよりメインキャラのエロのほうがいいかなと。
設定は問題ないけどメインが魅力あるからー
462名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 00:12:30 ID:ylt/7UTp
俺は言葉なし、かな?

個人的には
人間→「奴ら」→エロゾンビ って、段階的な変化を想定してるんで。
(この場合、人間からいきなりエロゾンビにはならない。)
「奴ら」からエロゾンビに変貌するので、変化は外見的に見て分かりやすく(老若男女問わずエロい肢体の美女に変わる、噛み傷などの損傷が急速に修復するなど)。
んで、「奴ら」になった時に人格は失われているので、エロゾンビにも人格なし。よって呻きのみ、と。

この場合のバッドエンドだと、
噛まれた! もうすぐ「奴ら」になる!! でも心情的に殺せない!!

エロゾンビの中に放り込んでエロゾンビにすれば、「奴ら」ほど危険じゃなくなるから殺さなくて良いよね?

そして変わり果てた彼or彼女にひたすら求められる生き残り……
こんな感じになると思うけど、どうだろうか?
463名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 00:14:09 ID:S9BRZjT3
SPEEDの姦染シリーズおもろいよな
性行為で感染するウイルスが学園や都市に蔓延しちゃうの
感染した幼馴染や想い人がセクロスの事しか考えられないゾンビになっちゃうエロゲ
1に毒島先輩に外見そっくりなおにゃのこ出てくるよ
464名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 03:51:19 ID:VpENC6jc
>>460
個人的にはギャップと考える。
後、理性というか論理感や欲のタガが外れている感じじゃね。
例えるなら欲のためなら支離滅裂で突飛な思考も当然のように考えるといった風に。
精神的な意味で頭がぶっ飛んでるってイメージ。
痴女はある程度理性が残ってるしね。

女性の仲間が変化していく様とか最高だよな!紳士的な意味で。

>>462
えらく無茶苦茶な展開だが場合によってはありかもな。
その際追跡者のごとく追われまくるとなお良いかも。
寝ている間にも連中は疲れないから移動し続けていて、
誰も遠く分かれたはずの元仲間が実は接近しているとは知る由もなかったのである……。
とかね。別行動中に襲われたら実はその亜種だったっていうのならストーリー性が湧くかも。
別の場所で乱交中の亜種達に遭遇するというのも可。


やっぱ何もないところから考えるよりはキャラクター性があったほうがイメージが湧きやすいよな。
というわけでまずは分かりやすい孝や女性陣の襲われパターンでも考えてみようぜ。
けど、孝に限らないが原作キャラたちはほとんど単独行動していないので密かに感染が進行している!
というドキドキが味わいにくいのが難点だなぁ。
孝が女ゾンビに襲われるのは前提として襲われる時期はいつ頃かな?
女性陣が感染する時期も大体似てくるからほぼ同時期と考えて良いだろう。
今まで拠点としてきたのは学校・アパート・高城家・木造小屋・デパートの五つだ。
それぞれ時期A・B・C・D・Eと仮定して最も最少人数で行動したのが時期Dの小屋なんだよな。
孝と麗の二人っきりだし一番可能性があるとすればそこかな?
本人には気づかない傷を密かに負っていて、小屋で寝ている時に目が覚めたら……なんてな。
子供ゾンビに怯んでたし隙は十分にあったと思う。
まあ名無しやサブの女ゾンビに襲われるのでもグッドだがな。
広いデパートなら取りこぼしの一つや二つがあってもおかしくはない。
そこで実は退治し切れていない女ゾンビがいて背後から……というのでも良し。
現在六巻まであるがその続きから無理やり妄想するのも可能ではあるがちょっと難しい。
その辺は別の妄想者に託す。

しかしどうもこのスレには姦染シリーズ愛好者がちらほら居るみたいだな。
可能ならそこからネタを引っ張ってくるのもありか?
無論それの二次創作をやるというのとは別の意味で。
465名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 18:48:15 ID:fWkZ3FDt
>>464
>しかしどうもこのスレには姦染シリーズ愛好者がちらほら居るみたいだな。
可能ならそこからネタを引っ張ってくるのもありか?

俺は別に有りと思う、ついで言うと俺は姦染はまだ未プレイ
466名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 06:04:21 ID:FmCJQewu
手遅れな気がするけど、別物になってきてるぞ
467名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 08:49:54 ID:BN/I0oeE
モブキャラでも読むけれど、興奮度はビジュアルとかキャラとか
色々な面で落ちるから反応無くてもへこまないでね。
468名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 07:58:50 ID:kIYPjsvC
保守
469445:2010/10/07(木) 08:47:39 ID:fqy23SCX
ttp://novel18.syosetu.com/n8788n/
更新されていたので。
しかし……まさかモブのレズとはw
470名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 06:41:30 ID:Rn6tzX5u
保守
471名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 02:04:36 ID:Vg20m8pB
投下まだか
472名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 15:10:50 ID:h6XJ/PFC
卓造がもし助かって、バスにたどり着けてたら彼女と情事に走ってしまったのかな?
473名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 15:45:01 ID:4JBGmasD
469の作者だが、友人から2chにURLあがっていると聞いてきてみた。
随分と過疎っているようで。
474名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 19:23:27 ID:yAmQYYsk
自演乙
475名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 04:36:21 ID:OFTg3gv3
感想改竄大好きななろう民がグダグダ抜かすな
476名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 08:40:35 ID:VCvRIVGj
>474、475
失礼。
477名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 12:27:38 ID:yDh1rZxH
保守
478名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 20:45:25 ID:m4ZxOyyT
無いだろう組み合わせを考えてみました。

平野コータ×林京子 投下します。
479平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:46:53 ID:m4ZxOyyT



いつもと同じ、何も変わらない。
朝起きて学校に来て、嫌な先生にバカにされて……でも我慢して……。
つまらない毎日。
トラブルを避けて、何を言われても愛想笑いして……ただ平凡に、静かに過ごすためだけの毎日。
そう思ってたんだけど、この日は少し違ったんだ。




いつもと同じ……そんなことを考えながら昼休みにボンヤリと廊下を歩いていた時、
前方から段ボール箱二つを抱えてフラフラしている人が歩いてきた。
危ないな、今にも躓きそうになってる……そう思った瞬間、「きゃあっ!」その人は躓き前のめりに倒れ

「あっ! 危ないっ!!」

そうになったんだけど、咄嗟に動いた僕が正面から段ボール箱を支え、その人が転倒するのを
何とか防ぐことが出来た。我ながらよく間に合ったなと思う。
お世辞にも痩せてるとは言えないし、誰に訊いても“デブ”と言われる体型してるから
こんなに素早く動けるとは思わなかったんだ。

「ま、間に合ったぁ〜っ、大丈夫ですか?」
「え、ええっ、ありがとう……ええ〜っと、確か一年生の……平野君……だったわね?」
「は、はいっ、一年の平野コータですっ、」

僕とその人は箱越しに向き合い言葉を交す。
眼鏡を掛けた少しキツそうな雰囲気の、腰まで届く長い髪を背中で一つに束ねているその人は、
確か卓球部の顧問の林京子先生だ。
普段はあまり話す機会の無い先生だけど、この人は誰に対しても等しく厳しい人で、
特定の誰かを選んで……例えば僕みたいな生徒でも厳しく接する事は有ってもバカにする事はない。
厳しい先生ではあるけど、僕をバカにする“アイツ”とは大違いだ。
とにかく困ってるみたいだから手伝おう。


480平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:47:48 ID:m4ZxOyyT



「あの僕っ、運ぶの手伝います、」

持ってみて分かったけど、この箱は凄く重い。
中には本がギッシリ詰まってたから当たり前なんだけど、これを女の人が運ぶのは結構キツイと思うな。
林先生って気は強くてもやっぱり女の人だから力はそんなに無いだろうし、二個同時になんて無茶だ。

「平野君ありがとう、助かるわ」
「い、いえ、」

僕はどちらが重いか確かめて重い方の箱を持ち上げると、林先生の後に付いていった。
図書室に運ぶみたいだ。
その後本棚に整理しながら直すとのことだったからそれも手伝ったんだけど、
なんだか凄く褒められた。大した事をした訳じゃないんだけどね。

「平野君くらいよ、こうやって自発的に手伝ってくれたのは」
「そうなんですか?」
「ええ、先生が重そうな荷物を運んでるっていうのに誰一人声を掛けなかったわ、本当に近頃の子は……」
「はは……」

普段からキツイ雰囲気だから近寄りがたいのかも? って思ったけど口には出さないでおこう。
それに先生が言ったように見て見ぬふりっていうのは、現代社会じゃ当たり前のようになってて、
進んで人助けをしようとする人は少ないし、僕だってそういうところ……無い訳じゃない。

「ねえ平野君」
「何ですか?」
「良かったらこれからも手伝って貰えない?」
「本を運ぶのをですか?」
「ううん、色々とよ。実はこんな感じで昼休みとか放課後に結構する事が有るのだけど、私は卓球部の顧問もしてるから手が足りないの」

雑用みたいなのかなぁ? 確かにこういう重い物とか運ぶのは林先生一人じゃ危ない。
それに昼休みは基本的に一人だし、放課後も特にやることなんて無いし……

「いいですよ、僕で良かったら手伝います」
「ありがとう平野君ッ!」
「あっ、えっ、い、いえ、そんな、」

喜ぶ先生がギュッと手を握ってきたんだけど、女の人に手を握られるのなんて初めてだったから
思わずドキドキした、林先生みたいな美人なら尚更だ。


藤美学園に入学して一ヶ月、普通に生きていたいからと我慢して過ごしていたいつもと変わらない毎日。
そのいつもと同じ日々に“林先生”が入ったことで、僕の嫌なことだらけだった“いつも”は変化する。
それが、何を置いても守ろうと誓った、僕の大切な人との時間の始まりだった……


481平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:48:22 ID:m4ZxOyyT



次の日からほぼ毎日のように昼休みや放課後に手伝いをするようになった僕に、
林先生は“いつも手伝ってくれてありがとう”とお弁当を作ってきてくれるようになったんだ。
さすがに悪いと思ったし、恥ずかしいのもあるから断ったんだけど“それじゃ自分の気が済まない”って
言われたので断るのも悪いと考えを改め、先生のご厚意に甘えることにした。
実のところ凄く嬉しかったりする。僕なんかが女の人に弁当を作ってもらえるんだから。
自分のことは自分が一番分かってる。「女の子がお弁当作ってくれるなんて僕に限っては絶対無いッ!」
悲しいけどそう言い切れる程に……。
お礼としてではあったけど、良い思い出になりそうだ。
それにあれ程キツイ、厳しい、怖い、ってイメージがあった林先生だったけど全然そんなことはなくて、
相談に乗ってくれたり、悩みを聴いてくれたり、こうして毎日お弁当を作ってくれたりと凄く優しい人だった。
今では学校に於いて何でも話せる唯一の人で、家族以外では一番親しい人となっている。
学園生活で一番楽しい時間は林先生と過ごしている時間だとハッキリ言える程、
僕の“いつも”には無くてはならない人になった。




そして夏休みが過ぎ夏の暑い空気が消え、涼しくなり始めたとある休日前の放課後。
いつものように林先生の頼まれごとをしていたんだけど、
この日は色々とやることが多かった上に、先生は卓球部の方で手が離せなかったから、
終わった頃には日が落ちて、もうすっかり暗くなっていた。

「ごめんなさい平野君、すっかり遅くなってしまって……」
「先生も卓球部の方が忙しいんですから仕方ありませんよ、それに僕は好きで先生のお手伝いしてるんですから」
「平野君…」

そう、好きでやってるから僕的には何の問題も不満も無い。
楽しいからこうして毎日お手伝いしている訳で。
けどそれじゃ先生は納得がいかないみたいだ。

「平野君、この後時間空いてるかしら?」
「ええ、空いてますけど」

この後は夕食を食べて自分の部屋に帰って寝るだけなので、空いてるかと言われれば空いている。

「良かったぁ〜、それじゃ、お詫びという訳じゃないけれど私の家で夕飯をご馳走するわ」
「せ、先生の家でですかッ!?」
「そうよ。何か問題でもあるのかしら?」
「い、いえ、ありませんッ!!」

本当は教師と生徒が食事って不味いんじゃあとも思うんだけど、先生の作ってくれるお弁当って美味しいから
先生の手料理を食べてみたいとも思う訳で……。
というよりも、まさか夕食に誘われるなんて思わなかったよ。
で、結論としては悩む余地無く夕飯をご馳走してもらうことになった。
先生のお誘いを断るなんて選択は有り得ない。


482平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:49:05 ID:m4ZxOyyT




「ご馳走様でした!」
「いいのよどうだった、私の手料理?」
「凄く美味しかったですよッ!」

普段から良く食べる方だけど、あまりに美味しいからいつも以上に食べてしまって、
動けなくなってしまった。
でも、その後がちょっと困ったことになったんだ。
いや、これはラッキーなのか?
食い過ぎで動けなかったのと、消化してからもついつい長話をしてしまい、
予想以上に遅い時間になってしまったのだ。
それで「もう遅いからそろそろ寮に帰ります」って言ったら「今日は泊まっていきなさい」
と言われてしまい、僕の外泊許可も既に取っているから大丈夫だと伝えられ、
結局、林先生の家に泊まる事になったという訳なんだけど……。
さすがに女性の部屋に泊まるなんて想像した事もなかったから、
嬉しい以上に緊張してしまって、その後の会話がしどろもどろになってしまい、
ロクに話しが出来なかった。


風呂に入らせてもらった後、風呂から上がった僕は寝室に案内され、
置いてあるベッドを使わせてもらえる事になった。
疲れているのもあって、早速布団に潜り込み部屋の電気を消す。
でも疲れている割に直ぐには眠れそうになくて、ベッドの横に置いてあった電気スタンドを付け、
暫くの間携帯と睨めっこをしていると、入り口のドアが開いて先生が入ってきた。

「平野君……起きてる?」

掛けられる声に対して僕は反射的に寝たふりをしてしまう。
僕の返事が無いからか、先生は何も言わずに部屋に入ってくると、
化粧台の前に座って頭に巻いていたタオルを取り、濡れた髪をドライヤーで乾かし始めた。
湯上がりの先生はバスローブ一枚だけの凄く無防備な後ろ姿を曝している。
当然身体の前面は見えないけど、普段から先生に接し続けている僕には、
妄想で十二分に補完出来るから問題ない。
とまあこんな風に寝たふりをしていた僕は、どうしても気になって少しだけ目を開け、
先生の後ろ姿を見続けていたんだ。
盗み見なんてダメだと思っても気になるから仕方ない、僕だって思春期の健全な男だから……。
ドライヤーのスイッチが切られ、温風に煽られていた髪の揺れが止まった。
どうやら髪が乾いたようで先生はヘアブラシを手にし、髪を梳いていく。
“シュッ シュッ”と髪を梳く音だけが静かな部屋で聞こえていたけど、
その音も数分の間だけで、化粧台の上にブラシが置かれる音がした。
先生が椅子から立ち上がった瞬間、僕は慌てて目を閉じ、再び寝たふりをする。
部屋を出るにしろ何にしろ、こっちを振り向くから目を開けていると起きているのがバレてしまうからな。
僕を起こさないように気を遣ってくれたのか、先生は足音を殺して静かに歩を進めているようで、
全く何も聞こえない。
時間を数えて一分くらい、もう大丈夫だろうと目を開けた僕の視界に飛び込んできたのは……

「おはよう、平野君」

ニッコリとステキな笑顔を浮かべている林先生の顔。


483平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:49:44 ID:m4ZxOyyT



「うわァッ! な、なな、どうしてっ?!」
「さっきドライヤーを当てている時、鏡越しに平野君の目が開いているのが見えたのよ」

思わず布団から飛び起き慌てふためく僕に、悪戯が成功したかのように嬉しそうに説明する先生。
簡単なトラップに引っ掛かったような気分だ……。

「ご……ごめんなさい……」

たとえ裸じゃなくても女性の姿を盗み見するのは良くないと考え素直に謝る。

「別に謝らなくてもいいのよ、先生は気にしていないから。でも平野君も男の子なのね……」

盗み見した事を気にしないように言う先生は、僕も男なんだと感心するように言った。
先生は僕の事どう見ていたんだろう……? 僕だって思春期の男なんだから、
風呂上がりの女の人が近くになんか居たら気が気じゃなくなるし、意識だってする。
ましてや先生みたいな綺麗な人だと尚更だ。

「でも、三十女の私の身体なんて見ても楽しくないで「そ、そんなことないですっ!!」……え?」
「その、林先生はとっても美人で、す、スタイルも良くて……」

三十歳だからと自分を見ても意味ないなんて言おうとした先生に大声で言ってしまった。
しょうがないだろ、僕は先生が素敵な女性だって思うし、
先生に自分の事をそんな風に言ってほしくないから。

「……平野君……ひょっとして私の身体が見たいの?」
「ええっ?! い、いえ、そのっ、」

言ってから気づいた、今僕が言ったのは“先生の身体が見たい”のと同義であることに。
普通なら“そういう意味じゃないです”って否定するところだと思うけど、
先生が美人、スタイルが良いっていうのは事実だし、確かに先生の身体……見てみたい。


484平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:50:14 ID:m4ZxOyyT



「み…見たいです…」

先生の前では正直な自分で居たいと思う僕は、素直に言った「見たい」と……。
すると先生は無言でバスローブの紐を解いて脱ぎ捨て、僕の目の前で一糸纏わぬ姿になり、
その肢体を惜しげもなく見せてくれた。

「……どう?」
「……」
「平野君……?」
「ハッ?! そ、そそその、うう、美しいですッ!!」

いきなりの事と、あまりに綺麗な林先生の身体に見惚れて、口をぽか〜んと開けたまま、バカみたいにボーッとしてて、
先生の問い掛けに答えるのが遅れてしまい舌まで噛んだ。
今は解いている腰まで届く艶やかな長い髪は、電気スタンドの明かりに照らされて光沢を帯び、
僕の手には収まりそうにないメロンみたいに実った大きな胸は、形も良くて張りもあり、
その頂点に有るピンクの乳首がぷっくりと膨れている。
流石は卓球部の、運動部の先生らしく、腰や脚にも無駄な肉なんて付いて無くて、
腰は細く括れ、脚もスラッと伸びていた。
それでいてお尻の方にはしっかり肉が付いているから不思議だ。
女の人の裸を生で見るのなんて初めてだけど、とても三十歳だとは思えない。
モデルでも出来るんじゃないだろうか?

「林先生……」

こんなのを見せられたらいくら僕でもジッとしている事なんて出来なくて、
花を求める昆虫みたいに吸い寄せられ、たわわに実った大きな膨らみに手の平を乗せていた。

「んっ…」

勝手に胸を触った僕だけど、先生は怒らない。
ただ小さな声を漏らして自分の胸に触れている僕の手を優しく握り、僕の居るベッドの上に乗ると、
顔を近づけてきて……そのまま僕の唇は先生の唇に塞がれて(…って!? ええ!!?)

「ん、んっ、ちゅ…」

(き、き、きすっ、きすっ?!)
いきなりのキスに頭の中が大混乱になる。
その間、先生は唇を触れ合わせているだけじゃなくて、啄むように動かして、
積極的なキスを展開、身体を硬直させていた僕に分かったのは、
先生の唇の柔らかさと、キスというものがとても甘酸っぱく、
気持ちいいものであるという事だけ……。
その感触に酔い痴れていると、やがてゆっくりと先生の唇が離れていき、
僕の湿った唇に部屋の空気が触れた。


485平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:51:06 ID:m4ZxOyyT



「ごめんなさい、いきなりキスなんてして……」
「そ、そんなっ、僕の方こそ勝手に胸を触って…、」

キスした事を謝る先生、でも僕はキスされて嬉しかったから良いんだ。
それを言うなら先に先生の胸を勝手に触った僕の方こそ……でも先生は謝る僕を制する。

「別にいいのよ平野君になら……。でもどうしちゃったのかしらね……」

そう言って微笑む先生を見ていると、さっきからドクドクと早鐘を打っている僕の心臓の音が、
耳に聞こえそうなくらいに大きく強くなってきた。

「他の誰かだったら、こんな恥ずかしくて破廉恥な行為絶対に出来ないし、したくもないのに…」

そこで一度言葉を切った先生に僕は抱き寄せられる。
服越しに感じる大きな胸の感触は柔らかくて温かい……だけど、今はそれに夢中にはなれない。
僕の肩に頭を乗せてしな垂れている先生の、次の言葉が気になるから。

「平野君は……。平野君はこんな私をどう思ってるの?」
「……………せ、先生はとても優しくて、僕みたいな奴でも平等に接して、悩みとか聴いてくれて」

先生が訊いてきた“どう思う?”っていうのは、たぶん今僕が言ってるような事じゃないと思うけど、
自然と普段から思ってる事が口を突いて出て来た。

「入学してから普通に過ごしたいからって、特定の教師とかクラスメイトにバカにされても我慢し続けて、心から楽しいって思える事が無くてっ、」

こんな事を言いたい訳じゃないのに、半分学園生活の愚痴になってる。
だけどこれは話さないと、話しておかないといけないんだ。

「でも林先生は、そんな我慢だらけでつまらない毎日を楽しいものに変えてくれたんです」

そんなつまらない学園生活で、唯一にして一番楽しい時間が先生と過ごす時間。
先生が居るから我慢ばかりの学校が楽しい場所に変わったんだ。

「先生と一緒に居るだけで楽しくて、先生の側に居たくて、その……なんて言ったらいいか……、」

難しく考えなくていいんだ。ただ単純に、シンプルに
思った事を、心に浮かんだ一つの言葉を口にすればそれでいい。
どんなに考えても最後に辿り着くのはその感情。
いつもの僕なら恥ずかしくて言えないその言葉。
だけど、今言わなかったら二度と言えそうにないし、そうなったら一生後悔する。

「その……、好きですっ! 僕はっ、先生の事が好きですっっ!!」


486平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:51:38 ID:m4ZxOyyT



だから僕は言い切った。“どう思う”その問いに若干遠回りしたけど、
自分の中に浮かんだまま消えないその感情を先生にぶつけた。
すると僕の答えを聴いた先生の、僕を抱き締めている腕に力が入る。

「……嬉しい……。ありがとう平野君……でも、私なんかでいいの? こんな三十路の、行き遅れの女で」
「そんな事言わないでくださいよ。僕は、僕は林先生じゃないとダメなんです。林先生が好きなんですッ!」
「平野君……んっ」
「んうっ!?」

不意打ちだった。好きだと言い切る僕の唇は再び先生の唇に塞がれる。
それもさっきよりも、もっと深い……口の中に舌を入れられて蹂躙されるようなキス。

「んちゅっ、んんっ、あむっ、ンン…っ」

先生の舌が僕の舌に絡みついて、舌の裏側まで貪るように舐められた。
僕も負けじと舌を絡ませながら、口の中に溜まってきた唾液を先生の口内に送り込む。
“飲んで欲しい”という僕の意を汲んでくれた先生は、喉を鳴らせて唾を飲み込む。
唇を重ねたままだと呑みにくいのに先生は唇を決して離したりしないで唾を飲み干すと、
今度は逆に先生の方から唾液を送り込んできた。

「んんぅ、ん…っ、ゴクっ…ゴクっ…」

ねっとりと粘り気のある唾は喉に絡みついて呑みにくい。
唇を重ねたままだから尚更だ。
だけど先生がそうであるように、僕だって唇を離したくなかったからそのまま頑張って飲み干した。
(美味しいな……)
特に味がある訳じゃないけど、その唾に先生の味を感じた僕には何よりも美味しく思えた。


487平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:52:11 ID:m4ZxOyyT



それからもう一度舌を絡み合わせた僕達は、名残惜しかったけどゆっくり顔を離す。
すると“離れたくない”という僕らの思いを表すかのように口の間に唾液が伸びて橋を架けた。
このまま離れるとこの橋は切れてしまう。
それがたまらなく嫌に感じた僕は、唾液の糸を辿って先生に軽く口付け、糸を消してから離れる。

「んっ……ふぅぅ…。……私も平野君が好きよ……」
「あ……。は、はいっ!」
「でも不思議、最初は良く手伝ってくれる子だとしか思っていなかったのに……」

先生は僕に対する自分の想いを語り始めた。

「困ってたら助けてくれて、お弁当を作ったらホントに嬉しそうに食べてくれて……私も平野君と一緒に居るのが楽しくなっていたの」
「……先生」
「生徒だとか関係なく、何時の間にか平野君を一人の男性として意識してた。でも教師と生徒だからって諦めていたわ」

普通ならそうだと思う。だって先生は僕と違って社会的責任も立場も有るから
感情のままに行動するなんて出来ない。

「だけど、平野君が私を“女”として見ている事が分かって、抑えられなくなったの……こんなに嬉しい事はないわ」

でもそれなら、それなら見方を変えればいい。
先生も僕も、お互いに好きなのに我慢しなきゃいけないなんて嫌だ。
先生の言うようにこれは嬉しくて、望んだ通りの結果なんだから。

「先生、僕は先生よりずっと年下ですし、それに生徒と教師です…。でもその前に男と女なんですっ!」
「キャッ!!」

先生の話しを遮って言い放ち、勢いのまま彼女をベッドに押し倒すと着ていた服を脱いでいく。
見るだけなんて嫌だ! 触るだけなんて嫌だ!
先生と繋がりたい、一つになって愛し合いたい!
僕の中で何かのスイッチが入ったようだ。
熱病に浮かされるように手早く服を脱ぎ捨て、仰向けでベッドに横たわる先生の脚を開いて抱えた。
そして先生の裸を見た事、濃厚な口付けを交した事、
自分と先生の想いが同じである事を知り、次にするのは何かを理解して、硬くそそり立っていた肉棒を
股間の中央に有る茂みの中の入り口にそっと押し当てた。

「ひ、平野君っ!」
「入れても、いいですか?」

僕がいきなり積極的になった事に驚く先生だったけど、質問には頷きで答えてくれた。

「先生…、」
「先生はやめて。……京子って……呼んで」

女の人を下の名前で呼んだことなんて無かったから思わず躊躇ったけど、
(確かに恋人同士で先生はおかしい)と思い直した僕はお言葉に甘える事にした。
それにこんな、目を潤ませて訴える先生、……京子さんに申し出られたら断れない。

「じ、じゃあ……京子…さん。えっと、僕のことも名前で呼んでくださいっ、」
「分かったわ。……コータ君」

早速下の名前で呼び合ってみたけど、その、なんか恥ずかしいな。
嬉しいんだけど……凄く恥ずかしい……。
でも慣れないと。これからはずっと“京子さん”って呼ぶんだから。


488平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:52:41 ID:m4ZxOyyT




「あ、あのっ いきますよ京子さんっ!」

宣言と共に腰を前に出して、京子さんの股間に当てていた肉棒を割れ目の中に挿れる。
“ずぶり”

「アアッ!」

先を中に挿れた瞬間、京子さんが喘ぎ声を上げた。
ビデオとかで聴くのとは訳が違い、艶めかしい甘美な声が僕の鼓膜を震わせ、
一種の感動を与えられる。
でもそれ以上に衝撃を受けたのは、自分の肉棒に感じている柔らかく、そして温かな湿り気を帯びた感触。

「くッ、京子さんの中ッ、気持ちいいッ……」

そんな一言で済ませられる物じゃないけど、他に表現のしようがない。
吸い付く肉の感触に肉棒の奥の方が熱くなる。
先っぽを挿れただけでこれじゃ、奥まで挿れたらどうなるんだ?
奥まで挿れた瞬間に射精なんてしたら…。

「そ、そう……っ、嬉しい……わ、ほら、早く奥に……来てっ、」
「はっ はいっ!」

あまりの事に動きを止めていた僕は、急かされるままに奥へと進んでいく。
“ずぶずぶずぶ……”

「んッ、くうぅぅ……ッッ!」

狭い膣内を押し割り入っていくと、京子さんの甘い嬌声は益々大きくなった。
肉棒の竿の部分がみるみる内に埋没していき膣に入っていくのを視界に収めた僕は、
気持ち良さと感動にまた動きが止まりそうになる物の、今度は“もっと奥に”と
自身の欲望に急かされ、中程まで来たところで感じていた引っ掛かりを無理矢理押し切って、
一番奥に届くように力一杯腰を打ち付けた。
“ズブゥゥッッ!”

「んあァァッッ!!」

最奥まで届いた先端は子宮口を押し上げる形で停止する。
僕と京子さんの股間は一切の隙間無く引っ付いて居て、
肉棒全体が挿入された事を目に見える形で明確に物語っていた。
そして……“ドクンッ”


489平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:53:17 ID:m4ZxOyyT



「ううッッ!」
“ドクン ドクン ドクドク”
「あッ、あああッ?! なっ 何っ? 熱いッ あついィィーーッ!」

急にギュッと膣内が圧迫してきて、肉棒を締め付られる快感に堪えきれなかった僕は、
挿入したばかりだって言うのに、我慢出来なくて射精してしまった……。
京子さんの中に出すのはとても気持ちが良かったけど、自分のなさけなさに泣いてしまいそうだ……。

「あつ……いッ……コータ君の……ッ精子ッッ……熱いィッ……ッッ」

でも身体は雄の本能に従って京子さんを抱き寄せて最後の一滴まで出し尽くしてしまう。
“びゅくん びゅく びゅ”

「あっ……あっ…っっ」

射精が止まった……結構な量が出た。
子宮に入りきらなかった分が逆流して、膣内がぬるぬるになってる。
それともこれは京子さんの愛液?
どんな感じになってるのか確認しようと腰を引いてみると……僕と京子さんの結合部分から、
白や透明の液体に混じって赤い液体が流れていた。
こ、これってまさか……血? じ、じゃあ、京子さんは処女!?

「き、京子さんっ、処女だったんですか!?」
「ええ……そうよ……気持ち悪い…かしら? 三十にもなって……経験してないって」
「そ、そんなっ! そんな事ないですっ!」

それどころか嬉しいですよ!
別に初めてだとか、そうじゃないとか気にはしてないし、
そもそも京子さんくらいの歳の人ならした事あるだろうから、分からない事は教えて貰おうって
考えてたくらいですから。
思った事を伝えると京子さんはほっとしたような顔をした。
けど、それなら……

「い、痛くなかったですか?」

痛かったんじゃないだろうか? 
初めての人は痛いって言うし、こんなに血が出てるし。
“京子さんは経験者”という勝手な思い込みで痛い想いをさせてしまったんじゃ……。

「ん……少し痛かったけど大丈夫よ。それよりも……熱い方が…気になるわ」
「あ、あははは。その…気持ち良かったので……我慢出来なかったんです……」
「いいのよ」

気を遣ってくれているのかとも思ったけど、どうやら本当に大丈夫みたいだ。
良かった……。でも続く言葉に落ち込んだ僕は京子さんから目をそらす。
すると彼女は何を思ったのか僕を抱き寄せて「男の子でしょう?」「これぐらいで落ち込むな」と言って頭を撫でられた。
温かい手で優しく撫でられて凄く落ち着く。


490平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:53:58 ID:m4ZxOyyT




五分くらいそうしていた時だ「んっ…」京子さんが小さな声で喘いだ。
ふと気になり顔を上げてみると、彼女の頬が紅く染まってきている。

「あっ……あっ、コータ……君、……また、大きくなって、んんっ!」

原因は直ぐに分かった、僕の肉棒が復活して元気になって京子さんの膣内を刺激してるんだ。
よく考えたら身体は繋がったままだし、頭を撫でられていた時、僕の顔は彼女の胸に押し付けられていたから
こうなって当たり前だった。

「京子さん……動きますよ」

そして性交を再開させる。
今度こそ京子さんと一緒に気持ち良くなるんだ!
ゆっくりというより、やや早めの動きで肉棒を出し入れする。
“ずっ ずぶっ じゅぶっ”

「んあァっ、あんッ……ッ、あふぁっ…ひぅぅ」
「気持ちいいですかっ!」
「イっ イイっ、きもち……いいわっ! ああッ! もっと…っ……突いてェ!」

僕は思い付く限りの方法で抽挿を繰り返す。
強く突いたり弱くしたりと動きを変えながら京子さんの膣内に肉棒を擦りつける。

「あッ、ああッ、あうぅッ そ、そこッ! ソコをもっとぉッ!」
「ココですねッ?」

京子さんの脚を抱え上げ、一番感じたところまで深く深く挿入、
ソコ……子宮口まで挿れてその周りを重点的に擦る。

「ひゃぁぁン ああ…ッ アァッ こ、コータ…ッ……コータくぅんッ!」

訪れているだろうと思われる強く激しい快感に、京子さんは大きな声で喘いで僕を呼び、手を伸ばす。
僕が彼女の腰と背中に手を回すと、彼女も僕に抱き着いて共に強く抱き締め合う。
京子さんの大きな胸が僕の身体に押し付けられて、ゴムまりみたいに形を変えた。
肩口から流れ落ちた彼女の長い髪から漂うシャンプーの香りが鼻を擽り、僕の身体から出ている大量の汗と、
彼女の身体に浮き出たサラッとした珠のような汗が混じり合って身体の熱を冷まそうとする物の、
全身で激しく求め合ってる僕達の熱は少しも冷める事はない。
結合部から聞こえてくる水音と、肉棒と膣肉が擦れる事で生じる言葉に出来ない快感に
興奮の度合いは急激に増して、熱は逆に上がっていく。
膣内に溢れる精液と愛液が混ざり合った体液のお陰で非常に滑りも良い。



491平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:55:06 ID:m4ZxOyyT



快楽に酔い痴れ、心地の良い時間を送り続ける僕達。
“いつまでも繋がって、この時間を過ごしたい”そう思っては居ても、終わりは必ず来る。

「京子さんッ! 僕もうッ ダメですッ!」
「私もッ! 私もよッ! あッ ああッッ! き、きてッ! きてコータ君ッッ!!」

射精寸前の状態で必死の抽挿をしていた僕は、とっくの昔に我慢の限界は超えていた。
それでも僕に出来る精一杯の我慢をしていたのは、京子さんと一緒にイクためだ。
だから京子さんの言葉を聴いた僕は、限界を超えていた肉棒を残った力を振り絞って全力で突き上げ、
子宮口を押し広げる。
“ズブゥッ!”

「うああああッッ!!」
“ドクンッッッ!”
「あああああああァァァァァァァ――――――ッッッ!!!」
“ドクンッ ドクンッ ドクンッ”

さっき一回出しているから、もう殆ど入らないとは思うけど、それでも僕は京子さんの子宮の中に
精子を注ぎ続けて全てを受け取って貰う。

「ッッ……あッ…コータの精液がッ……ッッ……い、いっぱ……いっぱい入って……あッ あッ……ッッ」
「全部ッ 全部受け取くださいッッ! 京子さんッ、京子ッッ!!」

全て出し切った僕も、全てを受け入れてくれた京子さんも、ここで力尽きた。
身体を一つにしたまま強く抱き締め合い、脚を絡ませ合ったまま、
体力を使い果たした事で襲い来る微睡みに身を委ねて、僕らは深い眠りに落ちていった……。







そしてあの時から、あの日から半年と少し経った今、我慢の日々は本当の終わりを告げた……。
いや、世界の全てが終わったんだ。

492平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:55:49 ID:m4ZxOyyT



世界が終わったあの日、授業をサボっていた小室が教室に飛び込んできて騒いでいた時に
暴力事件が発生したとの校内放送が流れ、直後スピーカーから聞こえてきた悲鳴を聴いた僕は、
“彼女”の事が心配になり、教室の後ろのドアから素早く外に出た。

「キャァッ!!」

外に出た瞬間、ドアの外側に立っていた人にぶつかった。

「こ、コータ君ッ!」
「え!? ど、どうしてココにッ!?」

ぶつかった相手は僕が心配した彼女……。
何故彼女が2−Bの教室の前に居るのか気になったけど、とにかく今はそんな事を訊いてる場合じゃない。
急いで外に出ようと彼女の腕を掴んだ瞬間、後ろから声を掛けられた。
僕らは反射的にビクッとしたけど、声を掛けてきたのは見知った人。

「平野っと……林先生?」
「たた、高城さん……」
「お、驚かさないでよ、」

クラスメイトの高城沙耶さんだ。

「しッ! なんで林先生がここに……って、そんな事言ってる場合じゃないわ。逃げるよ二人共」

高城さんは僕と一緒に居る彼女を不思議に思ったようだけど、さすがは天才というところか、
直ぐに切り替え、僕と同じ判断をして逃げる事を優先した。

逃げる途中で小室や毒島先輩、宮本さん、鞠川先生達と合流し、職員室に一時避難した時に
訊いてみたら「あの時間、私、受け持ちの授業が無くてコータ君の授業が終わるのを待っていたのよ」という事だった。
京子さんそれ、何かサボりに近いような……そのお陰で京子さんと無事に合流出来たのは幸いだけど。
その後、みんなに僕と京子さんの関係を訊かれて、恋人同士だというのがバレてしまったのは誤算だ。
教師と教え子だから問題になるって卒業までは誰にも知られたくなかったんだけど……。
でももう、気にする必要もなさそうだ……世界は……終わったんだから。


学校を脱出してからバスの中で“アイツ”紫藤に対して初めて切れたり、
鞠川先生の友達の家でこんな状況なのに、いつものように京子さんと愛し合ったり、
酔った鞠川先生にホッペにキスされて、京子さんにビンタされたり、
高城さんの家では高城さんのお父さんが怖いけど凄かったりと色々有った。


493平野コータ×林京子:2010/10/29(金) 20:58:05 ID:m4ZxOyyT


「ねえ、コータ君」
「なんですか?」

ついさっきまでセックスをしていた京子さんの長い髪を撫でたり、梳いたりと弄んでいた僕に
彼女は呟くように言った。

「これから……どうなるのかしらね?」
「……どう……なるんでしょうね……」

それは、分からない……この先、ずっと“奴ら”と闘い続けるのか?
みんな無事で居られるのか? 答えなんて出ない……。

「でも、これだけは言えます!」

でも、一つだけハッキリ言える事がある。

「何が有っても、僕は京子さんを守るッ!!」
「コータ君…ッ」


窓から見える星空に、月が一つ浮かんでいた。
世界が終わっても変わらずに、夜空に輝いている。
変わらない毎日はあっさり壊れてしまったけど、変わらない物もある。
僕は彼女を守るように抱き締め、いつまでも星空を眺めていた。


それから間もなく……彼女のお腹に僕の子供がいる事を知り、“僕はもっと強くなるんだ”と誓いを新たに、
仲間達と共に、この全てが終わってしまった世界で生き抜いていく事を決意した。

494名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 20:59:31 ID:m4ZxOyyT
終わりです。

495名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 21:24:55 ID:praDeEg7
>>494
おつかれ
496名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 01:55:52 ID:YRQGvGFk
林先生って校門で噛まれた先生だっけ?
なにはともあれGJ!
497名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 03:50:30 ID:6jjnSgaZ
お、なかなかいいのがきた
GJ!
生存ルートは意外だった
それはそれでアリだ
498名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 15:50:22 ID:TbErcz55
林先生って何の教科の担当なんだろ?
イメージ的には国語か数学っぽいけど
(高校のときの国語の担任があんなイメージだった)
499名無しさん@ピンキー:2010/11/09(火) 01:38:03 ID:KVeMWz6z
浮上
500名無しさん@ピンキー:2010/11/09(火) 23:34:06 ID:X6HVQwlz
500age
501名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:55:03 ID:Z7GZJb+v
http://kazu-novel.com/ss/mokuji%202ch_s.html
自サイトに保管庫を作った。ときたまスレをチェックします。wikiで作りたかったけど弄ったことがない。
502名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 08:12:54 ID:0tsKjG+7
>>501
ありがとう
503名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:32:52 ID:kYlXQasF
乙です
ただ、>>206-211>>215-217 は違う職人さんだから
分けた方がいいかな
504名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:43:40 ID:N40z0F+J
>>501
505名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 04:20:43 ID:KV1+EHgr
>>501
乙です



…最近、男子となったヒラコーに手コキや筆下しで猛りを醒ましてあげる冴子さんを何故か想像して股間が辛い
506名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 18:15:00 ID:cmzefbSh
コミックス派なので本誌の流れが分からないのだけど
銃弾がなくなってヒラコーが狂ったと聞いたのですが本当ですか?
507冴子さん×ヒラコー:2010/11/20(土) 03:56:43 ID:3Y+CJWRG
>>505
こんなんでいいのなら投下

別に壊れる前の世界が特別恋しいわけじゃない。お世辞にも社交的とは言え
ない性格で体格も太めな僕はいつも皆のからかいの対象になっていたし。
不満が無いわけない。…でも既にクラスの中での僕の役割は決まっていた。
誰だってそうだろう?いつの間にか自分のキャラが決まって、それにあった
行動をする。そうやって僕達は社会に出るんだ。

勿論、それは壊れる前の……普通の世界での話だったけど…

「表のシャッターを下げて裏口にも鍵をかけておいたが、不用意に物音をた
てない方がいいね、平野君。」
「はい…そ、そうですねぇ……」

今の状況を簡単に説明すると、僕はバテテいた。もともと運動なんかやって
ないしこの先もするつもりなんかなかったから当然の結果だ。
反面、そんな僕を(僕の自意識過剰じゃなければ)心配そうに見ている毒島
先輩は若干の汗こそかいてはいるけど疲労の色は全く感じさせない。
やっぱり、鍛え方が違うんだなぁ…

そもそも、何故ヘタレなオタク系男子の僕と才色兼備な剣道部主将の毒島先
輩とが一緒にいるかというと、ほんの10時間くらい前に遡る…

白昼にも関わらず鳴り続けるサイレンの音。今思えば、これが世界崩壊の音
だったのかもしれない。
自意識過剰かもしれないけど、僕は他人からからかわれる内に「空気」を読
むのが巧くなった。これが今までの僕の唯一の武器で、おかげで嘲笑われた
りはしても殴られたりすることはなかったんだ。
今回も…今回は特にその武器が役立った。
僕はこっそりと、みんなに気づかれないように教室を出た。その時確か一人
の男子に見られたけど、その男子(名前は小室…永だっけ?)も僕と同じみ
たいだったから何の問題もなかった。
それからすぐにスピーカー越しに先生の悲鳴が聞こえて皆がパニックになっ
て、とりあえず何とか巻き込まれないようにしていたところを何故か一人で
動いていた毒島先輩と鉢合わせしたんだ
508冴子さん×ヒラコー:2010/11/20(土) 03:59:39 ID:3Y+CJWRG
「とりあえず、状況を整理してみよう。あと、『奴ら』についてもだが…平野君は何か気付
 いたかい?」
「え?!…あ、あああはい!。え…ええっとですねぇ」

…今まで格好つけて中二房チックな気分で努めていたけど、ゴメン、無理でした。
でもいきなりこんな綺麗な人に話しかけられたら誰だって緊張するよね?
その後、僕はできるだけ落ち着きながら(結局舌噛んだけど)『奴ら』について気付いた事   
を挙げた。

「ふむ、やはり視覚はほぼ完全に失っていると見ていいか」
「はい…あ、でもその代わりに聴覚がすごく発達しているんじゃないですか」
「かもしれん。それに握力が信じられないくらい強い」

毒島先輩をして「強い」んだから、僕にとってはきっと馬鹿力なんだろうなぁ…

「そして、今の私達の状況だが…」

……今の状況?僕と先輩はとりあえず空港を目指すことにしたんだけど、途中の商店街で
『奴ら』に出くわして慌てて裏路地へ逃げ込んで走って…

「私達は今この民家に籠城中ということだ。」

そうなんですカワシマさん…もとい毒島先輩

「でも…いつライフラインが切れるか分かりませんし、ここも安全だとは限りません。出
 来る内に、必要な荷物を拝借したほうが良いいと思います。」
「うむ。…家主には悪いが、今はそういう事を言っている場合ではないね」

僕たちは数日分の保存食と適当な医薬品をリュックに詰め終えた。
その後、毒島先輩が夕食(時間帯的に夜食だけど)を作ってくれる事になって、僕は先輩の
言葉に甘えて先にお風呂に入らせてもらった。

「先輩、お風呂上がりましたので……ぇえええええええええええええ?!」
「ん、どうした?」

どうしたもこうしたも…なんで裸エプロンなんですか?!
509冴子さん×ヒラコー:2010/11/20(土) 04:05:01 ID:3Y+CJWRG
「あと少しで夜食が出来る。明日の弁当もね。」
「え…いや、…その…えっと…その」
「?…ああ、これか。合うサイズの服が無くてな、洗濯が終るまで誤魔化しているのだが
 はしたな過ぎたかな?」

「しまった、君の服も一緒に洗濯しておけばよかった」って…先輩、それじゃ僕はパンツ
一丁で過ごす羽目になりますよ…
その後の夜食も先輩の裸エプロンが気になって(失礼だけど)味なんか分からなかった。

「今更だが、平野君。君がいてくれて助かった、ありがとう」
「そ…そんな!僕なんかちっとも先輩の助けになんて…」
「ふふふ、謙遜するな。私が『奴ら』に臆することなく剣を振るえたのも、君が釘打ち機  
 で援護してくれたからだよ。」
「そ……そんな//、ぼくは男子として…ただ当然のことをしただけですよ///」
「その当然のことを当たり前に出来る君は、立派な男子(おのこ)だよ」

先輩にそう言われて僕は自分でも分かるくらい真っ赤になった。鼻血も出そうだし身体が
熱い。

「それでだ…はしたない事ですまないが…この猛りを醒ますのを手伝わせてくれないかな」
「はい……ええええええええええええええ?!」

綺麗な指で股間に触れられて、僕はようやく自分がテントを張っていた事に気づいて間抜
けな声を上げた。てか先輩なんて事をっ!

「八百屋なだけあって食材が豊富でね、うっかり山芋を使ってしまった私のミスだ。すま
 ない」
「い、いやいやいや//せ…先輩はちっとも悪くなんて//」
「私は男の身体はよく知らんのだが…こういったのは放っておくと情緒に悪いのだろ?な
 らば早く処理した方がいい。昼間のお礼と夜食の謝罪も兼て、私に施させてくれないか?」
「…あ…う」

真剣な目で見つめられて、そのまま僕はつい「お願いします」って言ってしまった…

「では、失礼するよ」
510名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 18:43:00 ID:2Fv8+O05
続き期待。乙です。
511冴子さん×ヒラコー:2010/11/20(土) 22:59:12 ID:3Y+CJWRG
「(はうぅぅっ!)」

ズボンを膝まで脱いでちゃぶ台に座った僕の股間のテントに毒島先輩の綺麗な指が触れた
だけで僕は悲鳴が出そうになった。あの毒島先輩が僕のを触っているんだよ!?
もう先っちょから先走りが出てきてテントの頂に染みができてるし…

「失礼する」

先輩が僕のパンツを丁寧に脱がしていって、……ついに僕は先輩の前にムスコを晒す事に
なった

「〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
「………これは、…失礼かもしれないが、君のは教科書に載っていた物といささか異なる
形状な のだな」

解放感と羞恥心のあまり目をつぶって絶句していた矢先にこの言葉
僕のムスコ?九割方皮を被って先端だけ尿道が申し訳なさそうに顔を出していて竿は左曲
がりで……皮オナと床オナの二大禁忌を犯した愚者のなれの果てでした…

「す、すすすすすいませんっ!!」
「なぜ謝る?形は想像していた物と若干違うが、とても立派な陰茎だと思うよ」

…先輩にそう言ってもらうのえるのは凄くうれしいんだけど、我ながら自分の愚息が腹立
たしいや…

「えっと…確か掌で陰茎を上下に扱けばいいのだね」
「は…はい!」
「では、始めさせてもらうね」

 シュコ シュコ シュコ 

「(ひぃっ!)」

…先輩の細い指が僕の竿を握って上下に動き始めたと同時に、僕の愚息の皮がむけて、思
わず声がでそうになった
512冴子さん×ヒラコー:2010/11/20(土) 23:03:25 ID:3Y+CJWRG
「あ……あぅ、……うぁ…」
「…私は男ではないからよくは分からないのだが、どうだろう?」

クチュッ――クシュッ!―― クチュッ――シュクッ!

自分でも分かるくらいに先走った汁が扱いてくれる先輩の手と僕の竿に垂れて卑猥な音を
出して……どうもこうも無いですよ。それだけでイキそうです

「すご…く…気持ち…いい、で…す」
「ふふ、良かった。…くちゅ、くちゅ…れろぉ」
「あひぃ?!」

先輩は唾液を溜めると舌を突き出して愚息に唾液を垂らしてくれた。そのまま熱い肉棒に
程よく冷たい唾液がかかって僕の意識も限界に近付いてきた
そのまま先走りと唾液が混ざってまるでローションを使ったみたいに愚息と先輩の手がい
やらしく滑りけのある液体に包まれていく…


「あああっ先輩!僕…僕…もうっ!」
「構わない。君の…平野君の好きな時に出していいから」

少し紅潮した顔で先輩はやさしく囁いてくれた。それが起爆剤だった

「せ…先輩!もっ…もう出ちゃ…出ちゃうぅぅぅ!!」

ドクッ!―――ドピュッ!!――ドピュゥッ!!!!

我ながら情けな悲鳴を上げながら、僕は今までと比べモノにならないほどの精液を吐き出
した。

「・・・・・・・・」

僕が大量に射精するのを先輩はじっと見つめていた……
513冴子さん×ヒラコー:2010/11/20(土) 23:05:40 ID:3Y+CJWRG
「はぁッ…はぁッ、はぁッ…はぁッ」

射精し終えた僕はその後一気に脱力してちゃぶ台の上に大の字を書いた。
身体からは嫌〜な脂汗が流れて上着がベトベト…(こりゃ洗濯だな…)
先輩に扱いてもらって10分足らずで射精……早漏ってレベルじゃないよね…

「…スッキリできたかね?」

はい先輩。そりゃもうグゥの音も出ないくらいに…

「しかし、凄い量だ。…これはさぞ辛かっただろう」

「つくづく辛い思いをさせたね」、そう言って僕の半起ちの愚息を労わろうと手を当ててく
れた瞬間…

    ――――ドピュッッ―――――――――   ―――――ピチャッ―――

……半起ちの愚息から残りの一滴が飛び出して先輩の頬を汚した…

「・・・・・・・・・・・」
「どわぁぁっぁ!!すすすスイマセンっ!!い、いい今拭くものをッ!!…」

さっきの疲労感なんかどこかに吹っ飛んだ僕は慌てて拭くものを探すために飛び起きた…
けど反脱ぎのズボンに足をとられて思いっきり床に顔面ダイブした…

「ふふふ。はい、ウェットティッシュ。先に君の陰茎を綺麗にするといい。」
「せ、…先輩が先にッ!」
「私は後で構わない。もとはと言えば私が不用意に君の陰茎を刺激したのが原因なのだろ?」

そう言う先輩の頬にさっき飛び散った精液は顎の方にまでゆっくりと垂れて、そのまま滴
になって何滴かは胸元に垂れ落ちっていった…

また股間が熱くなりそうになるのを感じた僕は慌てて自分の愚息を拭くと先輩にティッュ
を手渡した…。
514名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 01:27:34 ID:IOf/EphS
乙です。ヒラコーいい思いしてるなw
515名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 00:11:10 ID:1rf3bGwj
でもピンクと一緒じゃないからコータにとってはある意味不幸だな
516名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 01:50:41 ID:uykqq3U6
原作で早くビッチ麗が死んで欲しい。
絶対祭りになるし。
517名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 20:07:37 ID:F42DjGIB
>>507-513
第6話を堪能したあとで読むと尚刺激的だ
518冴子さん×ヒラコー:2010/11/25(木) 23:12:56 ID:IUR6KNWk
その後がある意味僕にとって最大の試練だった。
顔にこびり付いた精液を拭きとった先輩が布団を敷いてくれた…のはいいんだけど…

「(な……何も一緒の布団で寝なくたってぇッ!)」

結論から言うと、今の僕は先輩と同じ布団で寝ている。
誤解のないように言っておくけど、お互い下着は着ているからね。
勿論、最初は反論したよ?だっていくら非常時とはいえ男と女が同じ布団で寝るのはマズ
イでしょ?でも…

「夏と言え夜は冷えるし、明日の行動に差し支えが無いよう、互いに休んだ方がいい」
「確かに年も行かない男女が褥を共にするのは問題かも知れんが、君は分別があるだろう?」
「私は評価すべき男には絶対の信頼をおくようにしている」

ここまで言われちゃ断れないよ…断って先輩との間に不穏な空気を作るのも嫌だったし。

そういうわけで今の僕のすぐ隣では先輩が規則正しい寝息をたてながら寝ている。
こうして見ると、全国大会優勝者とは思えないくらい綺麗な人だと改めて実感出来る。
偏見だけど、スポーツや武道に精通している人間はどこか我儘で自分中心的な奴らが多い
けど、先輩は全く違う。
確かに先輩は近寄り難い孤高な雰囲気こそあったけど、本当はおしとやかで、どこか天然
で、親切で、そして…

「…んぅ……平野………くん…」

…………え、寝言?

「わたしなら……んぅ…だい…じょう、ぶ…だから…」

………そして、やっぱり先輩だって女の人なんだ。昼間は『奴ら』に無双していたけど、
その背中はどこか虚無的で危うさや脆さを感じる気がする…

…先輩、男の僕が言うのは可笑しいかもしれませんけど、先輩の背中は僕が守ります。
僕には『奴ら』を薙ぎ払う力はありませんけど、先輩を助ける事くらいなら出来る筈です
から…
519冴子さん×ヒラコー:2010/11/25(木) 23:14:45 ID:IUR6KNWk
翌朝になって僕と先輩は民家を出た。
最初は空港に向かうはずだったんだけど…状況が変わった。
朝起きて情報収集の為にラジオを点けてみると、空港でも『奴ら』が発生したらしい。
これじゃ今更空港へ向かっても、多分着いたころにはこの町と大差はないだろうな…。

そういうわけで、今の僕達の目的はいたってシンプル、「生き残る」ことだ。
これまでの様に『奴ら』から逃げたり隠れたり、…ただ、一つだけ変わった事と言えば僕
と先輩の関係かな。

「あの…先輩、…えと…今日も…その」
「ん?ああ、承知した」

挙動不審な僕の声に先輩は微笑んで答えると、制服のスカーフを解いていく

 ―――シュリュシュリュ ―――スル――

解かれたスカーフが床に落ちると、先輩はそのまま制服の上着を脱いでブラのホックに手
を掛けるのを僕は股間が熱くなるのを感じながら凝視していく…

――――プチッ ――――スッ――

「さて…今日はどうするかね?一昨日は手だったから…胸にするかね?」

ブラを外して床に投げ捨てると、先輩はやっぱり少し恥ずかしいのか紅潮しながら僕の前
に来て膝を折る。

「あの…先輩……僕、やっぱりぃ…」
「気に病む事はない。君は男子(おのこ)として、十分に私を支えてくれている。故にそ
れに応えることは、女たる私の矜持(スタイル)なのだからね。」

そう微笑んでくれる先輩に僕の股間は今にもはち切れそうなくらい膨張してきた…

「ぅ………むぅ、胸でお願いしますっ!」

そう半ば自棄になってお願いすると、僕はチャックを開けて先輩の前にムスコをさらけ出
した
「ふふ、承知したよ………ちゅ」

完全に皮がむけたムスコの先端に優しくキスをすると、先輩はその綺麗な胸で竿を包み
込んでくれた…
520冴子さん×ヒラコー:2010/11/25(木) 23:23:41 ID:IUR6KNWk
とりあえずここまでです。
年末は色々忙しくなるので、投稿はたぶん無理だからきりが良いところで終
わらせようと思ったんですが…結局中途半端な終わらせ方になってすいませ
ん orz

ひょっとしたら続きか別カプでかなんかを書くかもしれませんが、期待はし
ないで下さい。
最後に、いままで楽しんでくれた方はありがとうございます。
521名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 01:08:27 ID:nd53wK4t
乙です。GJ。
522名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 23:01:38 ID:fv3ABh2L
他の作品投下まだー?
523名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 02:06:29 ID:aHrz650n
乙でございます。
いいところで終わってしまいましたなあ…
524名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 19:59:30 ID:U0HHKLkX
原作が隔月じゃ〜そら過疎るわなぁ。
525名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 05:23:10 ID:NEkjJEs6
まだ?
526名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 14:15:34 ID:TDd4l1EC
おちんちん欲しい欲しいする冴子さんが見たい。
527名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 03:06:00 ID:Qllzn4go
ウイルスが蔓延しなかった世界があったとしたら・・・

宮本麗は永と付き合ったまま一緒大学へ行ったようだ。
幼なじみの高城沙耶や、友人の平野コータは、俺では行けそうもない頭のいい大学へ。
麗と永とは俺が連絡したくないし、沙耶やコータは大学で勉強が忙しいらしく
連絡を取らないうちに疎遠になってしまった。

俺はというと高卒フリーターで20歳も超えてしまった。この先も未来が見えない。
世の中でウイルスにまみれゾンビばっかりになれば・・・って、そんなの映画の話か。
酒はくだらん、じゃあ女かぁ。風俗行ってみるか?でも入門としてショーでも観るか。

SMショーが見れるお店に行ってみた。
そこには、先輩だった毒島冴子さんにそっくりな人が仮面をかぶって女王様・・・。
叩けば叩くほど内ももが濡れていく女王様にハァハァ

先輩と話したくなって、店の裏の出入口で待っていると先輩が出てきた。
でもその手には木刀が握り締められていて、ボコボコにされ殺されてしまう。
冴子さんの言い分ではストーカーが襲ってきたから正当防衛で処理されてしまうことに。
DEAD END
まで思いついて文章化が無理だった。
528名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 23:05:22 ID:gDk/vmXw
ありそうで困るwww
529名無しさん@ピンキー:2011/01/16(日) 19:06:49 ID:fPmk8wBz
冬の同人で以前からレスであった
「エロに特化した『奴ら』に三穴…(オチは「エロ型奴らの精子の効果」で淫乱化)」な本も出たし

ここらで奴らに三穴されて善がり捲るSSが…
530名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 14:01:49 ID:4p+msI6S
とある政府が極秘に開発した少子化対策エロウイルス。
風邪を引いたぐらいの症状でエロくなり子供を作りたくなってすぐ消滅するはずが
突然変異でゾンビになったり体に異変を起こすようなウイルスになってしまった。
しかもパンデミック状態でもう手遅れだったりする。それが学園にも・・・。

・宮本麗
感染した3人(小室孝・井豪永・紫藤)がウイルスの影響でペニスが大きくなっている。
彼らに三穴を・・・。
・高城沙耶
事態を察知し逃げようとしたが圧倒的な力で捕まってしまう。
平野コータにあそこ(この時点では他人なので罵倒するが、罵倒されてビクンビクン)、
クリトリスが肥大した根暗オタク女にアナル(ヤオイ穴と主張)を奪われてしまい・・・。
二人に「「・・・メガネ・・・ピンク髪・・・ツンツン・・・」」などと訳のわからない単語を言われながら襲われるw
・毒島冴子
剣道部で練習中に感染してしまい、襲いかかる男子をボコボコにしてヌレヌレw
そのままクリ肥大竹刀を手に入れた剣道部女子たちで大乱交。
ロッカーに隠し持っていた痛くないムチで叩きまくる冴子お姉さま大人気!

こんなもんでいいんじゃないか?w
531名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 14:04:15 ID:04t7BCYb
そのまま続けて
532名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 10:41:57 ID:i7Z4A9uT
孝×冴子で、ハメると『チンポしゅきぃ』状態になる冴子が読みたい
できれば奴等を斬るとグチョグチョに濡れてセックスしないといつまでもほてって仕方ないのでほてりを静める為孝が選ばれたみたいな?
孝もハメられたら男に従順な可愛い性格になる冴子に
ついついドSになって意地悪するようなノリが良いと
本名が隆(たかし)の俺が言って見る
ちなみにチンポハメる→チンポしゅきぃ→チンポ抜く→いつもの凛とした冴子さん的な感じで夜露死苦
533名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 11:44:30 ID:oqpTQ9z6
孝に乱暴に扱われてるのに感じてよがる麗が見たい
534名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 16:18:24 ID:3nQBZwiO
>>532
設定で生まれながらの本質がドSだから
騎乗位なおかつ木刀で殴りながらエッチする冴子さんなら思い浮かぶのだがw
535名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 16:50:31 ID:i7Z4A9uT
>>534
いやぁ先輩は内面ドMでしょうw
表面上はドSなのはわかりますが
本質はドMかと思います。
例)ドSだと言うイメージがある杉本彩は実はドM
僕は好きな男子(おのこ)にしか見せない
ドMの冴子さんがみたいのです(藁
要するに自分に言われているように脳内変換してサエニーします(藁
漢字違うけど隆で良かった(爆)
536名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 17:14:57 ID:i7Z4A9uT
>>534
まあ貴方の言う毒島先輩もまた貴方の中の正解だと思うから否定はしませんよ
それぞれの先輩で抜けば良いかと(藁
誰かドMとドS版お願いしますm(_ _)m
僕は文才ないので(汗)
537名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 04:12:54 ID:zOa6GGiJ
i7Z4A9uTがキモい
538名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 09:15:45 ID:MKs7qR0E
もう変態しか残っていない
539名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 08:08:13 ID:Dy2ipZza
もともとじゃね?
540名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 10:07:38 ID:bntm+B+B
>>538
(みんなゾンビになっちゃって)もう変態しか残っていないですね、わかります。
541名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 23:51:12 ID:+0OKMO9B
冴子に童貞喰われたい
542名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 00:00:12 ID:+0OKMO9B
否!冴子の≪奴等≫(童貞限定)のチン食い無双が読みたい
543名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 15:38:57 ID:IoKh+sJj
筑前煮を煮込んでる裸エプロンの冴子さんをバックから中出しする設定のよみたい
もしくはクラムチャウダーを煮込んでる裸割烹着の冴子さん(超危険日)を後ろから『責任取るから』って耳たぶ噛みながら中出し孕ませとかも読みたい
544名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 17:27:34 ID:SPEXb2iX
>>543
うむ続けたまえ
545名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 20:47:47 ID:IoKh+sJj
>>544
僕書けないけど妄想上の設定言っていいのかしら?
私的には奴等騒動収まって
数年後
汚い田舎の平家を間借りして
冴子を嫁にして貧乏だけど至れり尽くせり状態設定が読みたいです
多分裸割烹着は裸エプロンより冴子は似合うと思うし
料理中バックから中出しはおのこの夢だし
汚い煎餅布団で散々中出しと言うのは
尽くすタイプの冴子が生きると思うんだな

まあ煮物を煮ている嫁を後ろから中出しは夢です(笑)
『らめぇ(はぁと)筑前煮が焦げちゃう(はぁと)』
↑これですヾ(`・ω・´)
546名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 20:58:39 ID:IoKh+sJj
あとi7Z4A9uTはキモいけど
言わんとすることはわかるかも
耳元でハメながら
『なっ?いいだろ?責任取るから?冴子』
とか
『冴子可愛いよ冴子』って耳たぶ甘噛みしながら囁いて
身体の力抜けて顔赤らめてビクンビクンして抵抗する意志がない冴子に
遠慮せずに中出しはたまらんでしょう
ちなみに最初は黒T履いてるけど
毎日いたずら中出ししてるウチに
冴子自身が自分の意志でノーパンになってハメられるの口では認めないけど
下の口ではハメられたいってわかるニュアンスがみたいな
547名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 22:04:01 ID:IoKh+sJj
あと補足裸割烹着は裸エプロンよりエロいと思う
和風美人の冴子にはむしろ裸割烹着が似合うと思うのだけど?
昔裸エプロン物のAV見すぎて飽きて裸割烹着見て
何?この新感覚?って思った事があるw
熟女物だったがorz
あと筑前煮は外せないでしょ
アニメでも多分冴子さん作ってたの筑前煮でしょ?
れん根ぽいの煮てた気するし
ショウジ先生九州なら筑前煮説は濃厚やろしな
クラムチャウダーは
あれ彼女に作られたら
今晩返したくないって私的に思うからwwww
クリームシチューよりはクラムチャウダーだなぁ
味噌汁は朝!
まあ要約すると煮物を煮ている冴子さん(正妻バージョン)に煮物焦がしてしまうけど後ろから中出し孕ませとか読みたいし
後ろから耳たぶ甘噛みして囁いて
冴子が力抜けていいなりなとこが
読みたいって事です
では書き手さんお願いします(`・ω・´)
548名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 00:02:30 ID:tJpVS262
あと煮物作っている冴子さんに生ハメしたら
孝の呼び方が『小室君』→『孝』→『たかしぃ』に変化を夜露死苦
なんか神社回とビミョーにまぜくったらいいな(爆)
孝『冴子!このあとすっ飛ばされたがお前と神社でセックスした後にも改めて言うけど今もいってやる!
お前一々可愛い!裸エプロンなんて襲って欲しいのか?それなら嫁にして毎日ハメてやるよ!そして頼む!僕の為毎日味噌汁を作りお前は俺のクラムチャウダーを毎朝飲み続けろ!(エコー)』
冴子『うれしいよ孝』
孝『じゃあ入れてやるよ可愛いよ冴子』
冴子『耳ダメぇ…はん・ん・いいよ孝(くぱぁ)』
孝『すんげぇ絞まる何これ珍百景』
冴子『孝の…ドンドン大きくなる…硬い…あっ…凄い…孝ぃ…たかしぃ』
みたいな↑
やっぱ俺センスね(´・ω・`)
549名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 00:38:18 ID:tJpVS262
冴子『らめぇ(はぁと)筑前煮焦げちゃう(はぁと)』
孝『なら辞める?あれ?冴子様?抜こうとしたら抜けないのですが?何故でしょうか?』
冴子『たかしぃ…いぢわるしないで…』
たかしぃ『仕方ないなぁ冴子様は?まあ僕は冴子が作った料理は炭化しても食べるし
冴子にだけクラムチャウダー毎朝飲ませるのも悪いからワカメ汁もいただきますけどね』
でバックから体位変えて→だいしゅきホールドで盛大に中出しと言う流れ‥…━☆゛
ですけどうまい事書ける人いないかなぁ?
話にするだけの力ないから俺は(´・ω・`)
550名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 01:08:18 ID:tJpVS262
ん〜(´・ω・`)
マジで書き手募集
こんなのも思い付いたが
はしょったセリフしかおもいつかん
ストーリーにできないorz
孝『先輩!そんなゴーヤにキスして裸エプロンなんて襲って欲しいんですか』
冴子『いや…他意はなかったのだが…刺激が強かったのか?すまない』
孝『そんな謝られても俺のゴーヤが納得しないし!(ガルルル)』
冴子『えっ!?そんな…な…キミのオノコは私のせいでそんなに大きいのかね?(チラ見)』
孝『マジパネェす先輩のエロい裸エプロンわ!理性なんて飛んでしまいます』
冴子『悪かった…小室君…私はどうすれば良い?』
孝『そりゃあこのゴーヤを鎮めて貰うしかありません!』
冴子『しかし…私は初めての相手は夫になるべきオノコにささげると決めているのだが?』
※ここで後ろから孝は冴子を抱き締めて乳揉みながら耳元で※
孝『責任は取る!冴子!俺の女になれ!可愛いんだよお前が!お前が毎日ハメさせてくれるなら嫁なんて望む所!(エコー)』
冴子『本気にするよ?可愛いなんて言われたら…このままじゃ私は…』
ストーリーにできないorz(´・ω・`)
551名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 01:18:04 ID:xc8wRpX9
もうこのスレ誰も来ないな
552名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 01:40:41 ID:598fG0ht
いや俺が来てるが

>>551
もうお前が書いちまえよwww
553名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 09:47:58 ID:7g/CaH9C
やつ等に輪物って全然無いな…
554名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 11:51:38 ID:BZ8uU7qM
>>545-550
書こうぜww
555名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 13:47:54 ID:tJpVS262
孝×麗×冴子の孝のチンポ奪い合い3PSSも読みたいなぁ
一々冴子が麗にエロスペックで上回るみたいなノリで
麗が先行でやるのだけど
フェラの場合
麗→ザーメン飲まない
冴子→ザーメン飲み干してお掃除フェラ
セックスの場合
麗→ゴムつけてって言う
冴子→ゴムハナから眼中に無し、ハメると完全に言いなり、だいしゅきホールドで中出し誘導、濡れるっ!

で孝に対する自分の立場
麗→彼女
冴子→正妻
みたいなノリ
まあそれを両方肉便器にする鬼畜な孝みたいな設定でよろしく
しかし話作れる人ってすげえな
俺設定しか考えらんない(´・ω・`)
556名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 14:25:37 ID:tJpVS262
あとこれ書くと俺が素人童貞なのバレるけど
冴子は
イチャイチャしてエッチな中二の子供染みたわがまま聞いてくれそうだから
奴等斬って濡れる以外は女としては
理想詰め込み過ぎてるが完璧だろ?
多分
夜生ハメセックス散々して→お風呂でチンポきれいにして貰って→
寝る前にちょっとおっきくして貰って生ハメ
したまま寝る→朝朝立ちでおっきしたチンポがめざまし変わり→女子たらんと欲するならば朝最初に私が口にするおめざは毎朝夫のクラムチャウダーついでに朝フェラで夫を優しく起こす
を"日課"にしてくれって言うのは冴子は聞いてくれると思うんだ
つまり押しかけ女房設定でイチャイチャとかムラムラする(笑)
誰か書いて
557名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 15:43:38 ID:tJpVS262
ちなみに俺小学生の頃社会科見学行って学校に帰って感想文書いたら、先生に手伝って貰って殆ど先生に文面考えて貰って六時に帰ってたレベルだから
話にするとか到底無理なのよ(´・ω・`)
幸い妄想だけは激しいから
設定は思い付くがお話しにうまい事まとめる力がないorz
マジこんなん書ける人は凄いと思った尊敬するわ
ヒントなんかはポツポツ書くから
書き手募集中
558名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 16:44:57 ID:tJpVS262
>>551
まあサエニーにみんな忙しいからね
7巻の無人島BD出たら
俺も200枚程ぶっかけ専用でプリントアウトしたりで忙しいから
こないと思うし(爆)
559名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 17:19:21 ID:tJpVS262
あとザーメンの味で体調管理!
冴子『ふぇ?ふぁふかふぃ?ふぅかふぇふぇてふぃるふぉか?ふっふぁいふぁふぃがふるが?』

訳(ん?孝?疲れてるのか?酸っぱい味がするが?)

されてぇ〜毎日orz
俺の味を覚えているだけでなく
味が変わって体調がわかるまでチンポを味わってると言うのがたまらんね
書き手さんマジ形にしてください
560名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 17:54:08 ID:BZ8uU7qM
>>559
だ〜か〜ら〜、お前が好きなように書きゃいいじゃん
561名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 19:41:50 ID:wYBbzjFA
邪神の気配が漂う奴だな
562名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 20:34:35 ID:tJpVS262
>>560
だ〜か〜ら〜バラバラには思い付くが
一つの話にくっつけるのが難しいんだって
俺のレベルでは(´・ω・`)
誰か書き手がヒントにして書いて貰いたい
基本俺見る専だもの
563名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 20:50:03 ID:xTvF0k/A
話はなくていい
564名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 22:14:46 ID:tJpVS262
>>563
思い付いたセリフテキトーに書くだけしかできんよ
孝『冴子…可愛いよ冴子(かぷ)』
冴子『耳たぶ噛んじゃらめぇ…弱いのぉ…』
孝『うわぁ…何よ?これ?黒T汁まみれでグチョグチョじゃないか!』
孝『そうか…そんなに僕にハメて欲しかったんだな冴子様は?見て?冴子?そんなにエッチな格好するから僕のオノコは』
冴子『////…』
孝『入れるよ…あれ?いやいや言ってる割りには全く抵抗しないよね?あれ?すんなり入っちゃったよ?なんで?やっぱり僕のハメて欲しかったの?』
冴子『…いぢわる…』
孝『うぁあ中熱々…トロトロぢゃんねっとり絡み付いてらぁ…本当凄いイヤらしいんだね冴子?』
冴子『言わないでぇ…ねぇ…たかしぃ…もっと激しくして…たかしぃの前ならエッチな冴子になるからぁ…』
孝『僕専用になる?毎日僕冴子にマーキングするよ?中出ししてそのまま黒Tバック履かせるよ?良いの?少し僕変態入ってるよ?』
冴子『らめぇ…もう頭真っ白でたかしぃの事しか考えらんない…』
孝『体臭がザーメンしかしない身体にしちゃいよ冴子…やべ…もう出る』
冴子『ハァン…いっぱいでてる…ちゅば…んこれが孝の味…ん…』
自分もズリネタにしたいから書き手にストーリー性持たせてもらいたいんだけどな
セルフズリネタ創作はイマイチこないから
他人に書いて貰うから風俗で手コキは気持ち良いのと同じ理屈なんだけど?
565名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 22:28:40 ID:tJpVS262
>>564
やっぱ生まれて初めて書いたが
難しいなぁエロ小説わ(´・ω・`)
俺ブログでAV批評は書くけど
こういうお話しは苦手なんだよな
芝居は下手でフリートークは得意なひな段芸人みたいな感じだから俺
ジャンルが違い過ぎるなぁ(´・ω・`)
書き手降臨して欲しい
566名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 22:34:52 ID:xTvF0k/A
俺も放送時に書きながらブツ切りでここに投下したよ
自分で何とかするんだ
567名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 23:06:31 ID:tJpVS262
難しいわ〜(´・ω・`)
村田刀(いきり立った孝のチンポ)
を夢中になってしゃぶってる冴子とかも思い付くが
お話しにはしきらんよ
要するにチンポの匂い嗅ぐかハメられる事で
エロスイッチ(冴子スイッチ)入って
目茶苦茶淫乱で寂しがり屋でか弱くて可愛い冴子になっちゃう系が妄想としてはあるんだけど
文章に起こすのが難しい
(´・ω・`)
キスなんかも唾液交換まで妄想してるのだが
568名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 23:11:28 ID:tJpVS262
あと勝手に耳弱点ってよくね?
耳元で可愛いって囁くだけて軽くイク冴子ってムラムラする(爆)
耳たぶなんか噛んだらビクンビクン言って
乳揉み押さえてた手の力抜けて無抵抗になる冴子みたいな
これ話にするとかどうやるんですか?
こんな描写が一番難しい(´・ω・`)
569名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 23:52:51 ID:xTvF0k/A
アダルトサイトの煽り文句とかパクッてきて、それを叩き台にするってのはどう?
表現が簡潔かつ直截的で参考になる
570名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 23:56:14 ID:tJpVS262
孝『冴子さんいつもの日課頼みます』
冴子『全く…本当にキミは性欲が強いな…身が持たんよ』
孝『まあまあ…ちゃんと責任取るからいいじゃないですか?だから毎日冴子さんに種付けしてるんですよ?僕冴子さんに抜いて貰わないと暴走しちゃいますから!
別に冴子さんから守って貰わなくても奴等の戦いやってるウチに強くなったからいつ冴子さん孕んでも良いし』
冴子『////…キミはこういう事は本当ストレートに言うんだな…まあ最早キミの剣の腕は私も認めざるえないが』
孝『ほら〜冴子さんがだいしゅきな僕の村田刀ですよ〜冴子さんと毎日セックスできる為に僕強くなりすぎて冴子さん抜いて
アバンストラッシュまで使えるようになったから冴子さんは僕のチンポに専念して猫まっしぐらで良いんです』
冴子『(相変わらず凄い匂い…これ嗅いじゃうと私はまた乱れるのか…)では妻の務めを果たすぞ…ん…ちゅぱ』
孝『相変わらず仕事が丁寧だなぁ冴子さんは(にやり)』
冴子『キ…キミがこういう身体にしたのであろう…でも…今は好きでやってるのは否定できない////』
孝『スネオヘアーでよろしい!じゃあぶちまけたの飲んで貰ってから冴子のおマンコに大量に出してそのまままたみんなと合流しちゃいますからね時間ないから』
冴子『ジュバジュバ…////逆らえない私もまた変態だな…まあ夫の言う事には逆らえないが』
孝『そゆこと〜ちゃんとザーメン垂れるように帰れたら夜いっぱい種付けしますからね〜』
冴子『////…ちゅぱ…ん…ぐふぅ…(だめぇ…欲しくて仕方ない…また乱れてしまう…でも逆らえない…好きなようにされるのがうれしい私がいる…)』
571名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:11:58 ID:dpHLrWMM
>>569
いや〜なんせ妄想だけは桁外れなので
表現能力と構成能力がないから
単発にしかできないけど
もし俺に妄想を書籍化できる力あるなら
1スレ1巻分で
23巻分のボリュームあるから妄想量は(爆)
ただ作品に仕上げるスキルがないんだ
俺にはorz
いろんないぢめ方考えたら
それくらいの量にはなる
伊達にSM倶楽部で週二でM女いじめてないよ(爆)
572名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:14:10 ID:dpHLrWMM
>>569
だからスキルないからパクって再構成的なのは俺に求められても無理
だから書き手募集してるんだよな
573名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:19:14 ID:krohiGQh
>>572
とりあえず書いてみろください
574名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:22:20 ID:dpHLrWMM
ちなみに凌辱て言うか
SMプレイ的なの好きな人いる?
できれば書いて欲しいが(笑)
今冴子の乳首に洗濯ハサミ挟んで
孕んで母乳出てる苦しそうな冴子に
『おっぱい大きくしまちょうねぇ〜』
ってミルクの追加をしてる妄想思い付いた(爆)
ただ俺の場合モノホンだから
電流とかアナル拡張とか
浣腸グッズ使うとかに走り過ぎるかも知れないけど(笑)
本場USA謹製SMグッズ所有してるもんでw
575名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:29:33 ID:sw9gl+dc
>>568

妖艶な“裸エプロン”姿に理性が崩壊した孝のとった行動は単純なものだった。
孝が冴子を突然、後ろからぎゅっと抱き締めると、彼女はビクッと身体を震わせた。
「こ、小室君……?」
「先輩が悪いんですよ、こんな格好で僕を誘うから……」
「さ、誘ってるワケじゃ……んああっ!」
孝の手が冴子の胸に伸びる。躊躇う事なくその豊かな大きさの胸をエプロンの上から鷲掴みにし、
薄い布越しに伝わる柔らかな感触を愉しむ。
初めて揉む女の胸に興奮を隠そうともしない冴子の耳にもその激しい吐息が聞こえる程に興奮していた。
「や、やめたまえ……君には宮本君が……っ!」
冴子は必死になって自分の胸を揉みしだく孝の手を振り解こうと彼の手を掴む。
が、それは徒労に終わった。
異性に胸を揉まれるという行為と状況が冴子の手に力が入らなくする。
結局、孝の手に冴子は手を添えるような形になっただけだった。
「麗の事なんて関係ありませんよ。先輩、可愛いです……あむっ」
「ふああっ! 耳ぃっ! 耳はやめ――……ひぁっ!?」
ふわり、と冴子の洗ったばかりの髪から漂う良い香りで肺の中を一杯にしながら、
孝は彼女の耳たぶを口で優しく包み込んだ。
彼の口の中は暖かく、それだけで何とも言えない感情が彼女の中に込み上げる。
「〜〜っ!?」
冴子は言葉にならない声を上げると同時に、目に見えてビクン!と大きく身体を震わせた。
孝が耳たぶを更に刺激したのだ。
口の中の耳たぶを舌で何度も舐め上げ、弱い力で何度も歯で噛み締める。
(耳はやめてくれ……耳は弱いんだ……っ!)
冴子の心の叫びは決して声になる事はなく、彼女の思った通り、耳たぶを責められて
彼女の身体からますます力が抜けていく。
立っている事がやっとの状態になる頃には、胸を揉む孝の手をもう止める事もしなかった。
彼の手に添えられていた彼女の細い手が力を無くし、だらんと肩からぶら下がる。
孝の目には冴子が自分に全てを委ねてくれたように見えた。
小さく、それでいて甘い喘ぎ声を漏らし続ける冴子の目はもういつもの鋭い目ではなく、
快楽に恍惚とした目に変わっていた。
孝は一旦胸を揉む手を離すと、エプロンの中へと手を突っ込んで生の胸の感触を味わい始める。
「んっ、んふぅっ、あっ、あはぁっ! こ、小室君……!」
冴子が久しぶりに声を発したのは既に数分が経過してからだった。
「何ですか、先輩」
「が、我慢できないのだ……あんっ、んくっ! 私の事、好きにしてくれて構わないから、私をもっと気持ち良くして欲しい……っ!!」
それを拒む理由などなく、孝は冴子の背中を押して前のめりにさせる。
突き出された冴子の尻。邪魔な彼女のパンツをするりと脱がすと、愛液で濡れた彼女の股間が露になる。
「先輩……いや、冴子……挿れますよ……っ!」
「は、早く来てくれ、た、孝……っ!!」
冴子の懇願に応えるかのように、孝はいきり立った逸物をその割れ目に押し付けると、一気に腰を突き入れた。

こんな感じ?
不覚にも予想以上に時間が掛かってしまったorz
576名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:31:20 ID:83WnLhyi
それはまさに「桃源郷」と呼びたくなるような光景だった。
つややかなブロンドヘアに、セクシー女優さながらのダイナマイトボディを惜しげもなく晒している静香センセイは、
その全身から、めまいがするような悩殺フェロモンを発散している。
フレッシュで伸び伸びとしたプロポーションをホットパンツとタンクトップに包んだ麗と高城。
そして、毒島センパイ… クールな美貌と野性的でセクシーな肉体。それを申し訳程度に覆うわずかな布地は、
黒のパンティーとエプロンのみ。
風呂から上がったばかりの彼女たちからは、シャンプー&リンスの甘くていい匂いがしていた。
577名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:48:09 ID:dpHLrWMM
>>575
書き手降臨じゃあ自重する
最後のネタ投下
孝『冴子さんがすんげぇ念入りに俺の村田刀フェラするからでっかくなっちゃった』
冴子『たかしぃ…もうこれ欲しいの…お願い早くぅ…入れて…たかしぃの中にだしてぇ…』
孝『ありゃりゃまたいつもの"チンポハメると出て来る俺の村田刀がだいしゅきで中出し要求する
イヤらしい冴子"ですか?本当冴子さん俺のチンポ好きですね?
でもお約束通り何をして欲しいのかハッキリ言わないとしてあげませんよ?』
冴子『////たかしぃのチンポが欲しいの…私のおマンコにたかしぃのザーメンぶちまけて私のおマンコ孝臭くして欲しい…』
孝『よく言えました偉いしエロいぞ冴子(ナデナデ)』
冴子『早くぅ…その野太いチンポ入れてぇ〜みてぇ〜
たかしぃのが欲しくて冴子のイヤらしいおマンコはよだれ垂らしてるの〜今してくれないとどうにかなっちゃう〜』
孝『全然人の話聞いてないよね冴子さんはまあサッサと済ませてあげましょう…おりゃ』
冴子『あ…ん…入ってくるぅ〜たかしぃの太いのがおマンコ支配してくるぅ〜こんなぶっといのおマンコめくれちゃう〜凄いたかしぃ』
孝『あらあら勝手に言う事聞かないで腰動かしてやらしいですねぇ…冴子様は』
冴子『チンポしゅきぃ〜このチンポじゃなきゃいやなの〜たかしぃのチンポじゃなきゃいやなの〜』
やっぱり専門は違うね
では見る専に戻ります
578名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:55:08 ID:dpHLrWMM
>>575
大丈夫ですそのままお願いします(`・ω・´)
俺は創作意欲刺激しただけなので
579名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:57:06 ID:83WnLhyi
自分の妄想を自分で形にせんでどうするんじゃ
580名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 01:04:45 ID:dpHLrWMM
>>579
形にできるスキルがないのと
他人が書く事でセルフズリネタにならないって事
俺もサエニーするから
専門に書いて貰いたいんだ
俺は唐揚げ揚げれても
サラダや漬物(状況を細く描写する能力)は作れない
これがズリネタとして大事だから
専門に書いて貰い
作品にして欲しくて設定言いまくってただけだ
あと自分で書くと内容わかるから
イマイチサエニーできないだろ?
ネタわかってるんだから
581名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 02:53:36 ID:dpHLrWMM
>>575
ちなみに俺書き手さんみたいに
力が抜けて逆らう意志がなくなる描写が表現できなくて
話繋げらんなかったんだよな
期待通りの耳たぶ責めて
しかも麗気にしてるってセリフは想定外で
より良かったので俺なんかが書くより多分抜けそうな作品になりそうだから
支援します(`・ω・´)シャキーン
582名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 07:15:45 ID:XcJn8Jtc
そろそろウザイ
583名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 07:57:41 ID:sw9gl+dc
575だけど、のんびり書かせてもらう事にするよ
581も良かったら自重せずに頑張って書いてみてくれ
584名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 17:35:00 ID:krohiGQh
>>583に期待
585名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 17:44:56 ID:dpHLrWMM
>>583
俺なんてダメダメですよ(´・ω・`)
自分でわかってるから託すので
期待値以上の内容書いてくれた貴方に期待してます。
まあ焦らずにジックリ書いてください
ティッシュ片手に気長に待ちます。
586名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 06:26:12 ID:lMBDVkbY
>>585
sageようぜ
587名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 08:32:56 ID:O+ryl6s1
書き手になるには妄想力だけじゃなくってもっと更に人格が破綻していないといけない
588名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 01:53:54 ID:ti7OEcJe
コータがチンポを魔改造して、静香せんせいが母乳マシンにされて、冴子がペニパンつけてレズ無双やって、ありすちゃんがぱんちゅにバターつけてジークに舐めさせてそれを沙耶が『コータは正しいわ』って言って解説するSSはまだか?
589名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 08:34:08 ID:bEZDEzsG
いやお前が書けよそんなの
590名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 11:18:33 ID:ti7OEcJe
>>588
コータ正しいよコータ(*´д`)ハァハァ
591名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 14:46:08 ID:W4+T2Idp
>>588
>>585だけど
こんな感じ?
コータ『フフフ…チンポを魔改造したぜ…日本じゃ違法だ違法』
静香せんせい『先生おちんぽミルク飲み過ぎちゃって母乳がいっぱい出て困るのぉ〜』
冴子『これがペニパンか…フフフ…これで宮本君や高城君、鞠川校医やありすちゃんの貞操を(じゅるり)いざゆかん!百合の素晴らしさを私が刻んでやろう』シュワッチ
ありす『ねぇねぇジーク〜ありすのおぱんつにバター塗ったからおやつにして食べていいんだよ』
ジーク『わんわん…ペチャクチャ』
ありす『ハァハア…ジークなんかありすへんな気持ちになってる』
沙耶『みんなはともかくコータは正しいわ』
セリフなら浮かぶけどね
592初めての淫らな一夜(1):2011/02/01(火) 09:06:29 ID:J0oNRJRR
583だけど、575で書いた物を自分なりに小説っぽくして一から書き上げ始めてみますた。
一定の文字数を書いたら随時投稿していきます。
今回はあらすじみたいなのがメインでエロがなくて申し訳ない。



 世界が終わってしまった日、藤美学園から脱出したその生徒達は初めての夜を迎えていた。
 共に脱出した藤美学園の保険医である鞠川静香の提案で、一時的に立て篭もった先は彼女の友人である
南リカの自宅だった。メゾネットのマンション、自家用車に軍用車両のハンヴィー、何人もの人間が同時
に入浴できる大きなバスタブ、そして部屋に隠し持っている実銃や実弾から、南リカという人間が一体ど
んな人間なのか、容易に予想できるようで予想できない。
 兎にも角にも、リカ宅は立て篭もるにしろ銃器を調達するにしろ、最適な場所だと言える。
 色々な騒動が数時間で一気に押し寄せ、彼らの多く――特に女性陣は心身ともに疲れ果てていた。
 宮本麗は冷蔵庫に置いてあった酒を口にし、性質の悪い酔っ払いと化し、二階の階段で虚ろな目をしな
がら何かぶつぶつと呟いている。
 鞠川静香は麗と同様に酒を呑み、さほど強くないのかあっという間に酔い潰れ、ベッドで寝息を立てて
いる。
 高城沙耶は風呂から上がった後、部屋のソファーで抜群のプロポーションを露出度の高いシャツとホッ
トパンツで晒しながら無防備に眠っている。
 平野コータは一人二階の部屋から外の様子を警戒している。

 そして、小室孝と毒島冴子。

 孝は酔い潰れた静香をベッドへと運ぶと、麗の色仕掛けや沙耶のあられもない寝姿に必死に理性を抑
えながら台所へと足を運んだ。自らが依頼した夜食と明日の弁当を作ってもらっている冴子の様子が気
になったのだ。台所へ近付けば近付く程に美味しそうな良い香りが彼の鼻腔を擽るとともに、昼からろ
くなものを食べていない腹の虫を刺激する。
 ゴクン、と漂う香りに口の中に染み出た生唾を呑み込みながら台所へと入った孝は何気なく調理をし
ている冴子を直視せず、初めて入る台所の様子を見ながら口を開いた。
「すみません毒島先輩、面倒を押し付けちゃって……って、えぇぇっ!!?」
 だから、彼女の姿を見てしまった孝は思わず悲鳴に近い声を上げてしまう。
「……? どうかしたのか?」
 調理小道具のおたま片手に、鍋で何かを煮込んでいる冴子が首を傾げながら視線だけ彼の方に向ける
。つまり今彼女は孝に向かって背を向けている訳だが、彼女の格好はあまりにも突飛だった。
 服を着ていない――という訳ではないが、冴子は上下含めて二つしか衣服を身に着けていなかった。
部屋にあったものを拝借したのだろう、調理には欠かせないエプロンと、そして彼女が元々身に着けて
いた黒いパンティー……それだけだ。孝の目を釘付けにしたのはそのTバック状のパンティーから食み
出た引き締まった彼女のお尻だ。
「ああ……この格好か? 制服を洗濯している間、着ているものがなくてな。少々はしたなさ過ぎた
かな、すまない」
 冴子は孝に向き直ると、自分の格好を自ら示すようにエプロンの両肩の紐を少し持ち上げた。当然
だが、よくよく見れば彼女はブラジャーを着けておらず、白く薄地のエプロンから丸いピンク色の何か
が二つ薄っすらと透けて見える。
「いっ! いや! そんな事ないです、けど……っ!」
 いつ“奴ら”が襲って来るか分からないこの状況で、武器である木刀も携帯せずにそんな格好で調理
する冴子。二階で警戒するコータや自分の事を信頼してくれているという表れであると気付いた孝は嬉
しくなるとともに、より一層彼女の姿を舐め上げるように眺めていた。
 さすがに堂々と眺めていると冴子もその視線に気付く。だがその格好が男を誘惑している事も、そし
て自ら恥ずかしがってもいない事も、彼の抑えていた理性を壊している原因であると気付かなかった。
 だから、冴子は孝の壊れかけた理性にとどめをさすかのように、両手でエプロンの上から乳房を隠す
ようにすると、口からちろっと舌を出して、悪戯っぽく笑った。
「……小室君のえっち」
 敢えて甘えるような色気のある声を出した冴子。彼女らしくないその可愛らしい声と台詞に、孝はも
う理性を抑える事はできなかった。
593初めての淫らな一夜(2):2011/02/01(火) 21:25:52 ID:jiTxfvmt
 鍋に向き直り、冴子は鼻歌まじりで手に持ったおたまを動かしていく。作っているのは筑前煮だ。
鍋の中にはところ狭しとれんこん、にんじん、ごぼう、こんにゃく、鶏肉などがたっぷりと煮込まれている。
一人分や二人分ならまだしも、六人分の量を作らなければならないのだ。もしかしたら育ち盛りの彼らに
とってはこれでも足りなくなるかもしれない。
 小皿におたまで掬った筑前煮のだしを注ぎ、それを口元に運んで香りと味を楽しむ冴子。彼女の表情
から味付けは満足にできあがった事が窺える。
 冴子の手料理も楽しみだったが、孝はそんなものよりももっと楽しみたいものがあった。
 彼女を襲う事。彼女の引き締まった身体を自分の物にする事。
 彼女を――……犯す事。
「ぅわっ!? こ、小室君……っ!?」
 孝は冴子の背後に忍び寄ると、何も言わずにその細い身体を両手で抱き締めた。普段から剣道で身体を
鍛えている彼女の身体は他の女性と比べるとしっかりしているが、それでも柔らかな肌を抱き締める感覚
は心地良いものがあった。彼女の髪から漂うシャンプーの良い香りは、筑前煮のそれよりも孝の胸を高鳴らせる。
 彼女の身体を抱き締めたまま、孝は暫く動く事もしなければ言葉を発する事をしなかった。彼は既に我
慢ができなくなっていた。だがそれでも、そうする事によって今までの関係が崩れてしまうのではないか
という不安が彼を躊躇させる。かろうじて残っている理性と欲望の狭間で揺れているのが今の彼だ。
 躊躇するも、冴子の身体を抱き締めている今、もう後には引けない。
「先輩……ごめんなさい、我慢できません!」
 孝はそれだけ発すると、冴子の抱き締めている手を移動させて、薄地のエプロンの上から彼女の豊かに
膨らんだ二つの乳房を鷲掴みにした。途端、冴子の口から嬌声が漏れ始める。
「んっ、くふぅぅぁっ、んっ、んふぅっ! だ、ダメだ小室君……やめて、くれ……あふんっ!」
 エプロンの上からとは言え、まるで直に乳房に触れているかのような感覚。孝の手が握られる度に乳房
がいやらしく変形して彼の指と指の間から食み出る。
 初めて触れる女性の乳房。柔らかくて、暖かくて、弾力がある。冴子の甘い吐息が大きくなっていくの
と比例するように、エプロンの中の乳頭が硬くなっていくのが手の平に伝わると、孝の興奮は冷め遣らぬ
ものと化す。自分が胸を揉んでいる事で冴子が興奮してくれている事の表れだからだ。
「小室君……ん、くっ、落ち着きたまえ……んはぁっ、君はこんな事をするような男子では……それに君
には宮本君が――……ひゃぁあっ!?」
 ふっ、と冴子の耳に軽く息を吹き掛けると彼女はビクッと大きく身体を震わせる。孝の位置からでは見
えないが、彼女の頬は既に紅潮している。彼の身体を振り払う事はせずに、冷静を装って引き続き鍋の中
へと視線を落としていた。だが、先程からおたまを持つ右手は時折震えを見せるだけで動いてはいなかった。
 自らの弱点を僅かとは言え曝け出してしまった冴子は孝に気付かれまいと、ようやくおたまを持つその
手を離すと、両手で孝の手を掴んで身体から引き離そうと力を入れる。だが、そうするには遅かった。
「麗は関係ありませんよ……先輩――いや、冴子」
 耳に息を吹き掛けた瞬間の冴子の反応を見逃す孝ではない。彼はもう一度短く耳に息を吹き掛けて反応
を確かめた後で、かぷっとその耳たぶに齧り付いた。
「ふああっ!! やっ、やめ――……ああん!」
 耳は弱いんだ、耳は――冴子のその心の叫びは決して孝に届く事はない。仮に届いていたとしても、彼
は聞く耳を持たず更に執拗に耳を責めるだろう。どちらにしろ状況は変わらないという事だ。
 性感帯である耳を刺激されると得体の知れない快楽が冴子を襲い、彼女の手はおろか、身体全体の力が
抜けていく。もう抵抗を諦めたかのように、彼女の手は孝の手から離れ、ただぶらんと肩からぶら下がっ
ている状態になる。足にも力が入らなくなり、背後の孝に体重を預けてしまう。
 こうなってしまっては冴子はもう、堕ちてしまっているのと同じだった。
594名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 21:49:28 ID:xgAGJeTx
>>593
既に二回抜きました
続き(*っ´∀`)っどぞ
595初めての淫らな一夜(3):2011/02/01(火) 23:45:51 ID:jiTxfvmt
 孝の口の中の冴子の耳たぶ。生暖かい空間に包まれたそれは孝の熱い舌に舐め上げられ、そして歯で優
しく噛まれて刺激を与えられる。孝はそうしながらも胸を揉む手の動くを休める事はなく、ついにエプロ
ンの中に手を入れて生の感触を愉しみ始めた。両の手の平で乳房全体を押し上げたり、寄せたり、離した
り、持ち上げたり、ぷるぷると震わせたり――……やがて最終的には乳頭を責める事に落ち着く。勃起し
たピンク色の二つの突起は二本の指で簡単に挟む事ができた。今度はそれを転がしたり、引っ張ったりし
て冴子の反応を愉しむ。
「はぅあっ、んんっ、んっ、んはっ、あぁっ、あんっ!」
 耳と乳頭を同時に責められると冴子の嬌声がどんどん大きくなっていく。台所に響き渡るのはもちろん
のこと、隣の部屋で寝ている沙耶や廊下の階段にいる麗にも聞こえてしまう恐れがある程だ。
 冴子も当然それを心配し、声を押し殺そうとしているのだが、孝の責めによって込み上がる快楽はそれを決して許す事はない。
「あっ、ああっ、こ、声が……んっ、声が出てしまう……っ! 小室君……私の恥ずかしい声が、誰かに……っ、聞こえて、しまう……んくぁ、あっ、んぁっ!」
 嬌声と嬌声の間にやっとの事で言葉を発する事ができた冴子だったが、孝はそんな彼女の心配を足蹴に
するようにさらりと受け流した。
「聞かせてあげればいい、冴子……僕の事も“孝”と、名前で呼んでくれ」
「……っ、たっ、孝……孝ぃ……あぁっ!」
 孝の名前を口に出しただけで、ドクン、と冴子の心臓が大きく脈打ったのが彼女自身分かった。孝が麗
に好意を抱いている事を知っていながら、もしかしたらいつかこんな風に自分の事を彼に愛してもらいた
かったのかもしれない。
 それはいつしか、冴子がそんな孝に好意を抱いてしまっていた事実。恐らく、こんな事でもなければ彼
に思いを告げる事はおろか、自分の気持ちに気付けないままだっただろう。
 好きな異性に自分の身体を玩ばれて、冴子は嬉しいような哀しいような複雑な感情が入り混じり、更に
それに快楽がブレンドされて頭の中が真っ白になり掛けていた。思考回路がショートしてしまったかのよ
うに上手く物事を考える事ができない。
 そんな中、ただ一つ自信を持って言える事があった。冴子の身体は、もっと快楽を求めている、と。
 だからこそ、孝の手がそっと彼女の股間に触れた時も、彼女はただ嬌声を漏らすだけで彼を止めようと
もしなかった。それどころか、
「あはぁっ、気持ち良い……っ! もっと、もっと触ってくれ……!」
 と、勝手に口が動いていた。冴子自身が言おうとした台詞ではない。
 何てはしたない事を言っているのだ、私は――良くこういったシチュエーションで言われる台詞に『身
体は正直だ』という台詞があるのだが、まさにその通りだった。彼女の意図とは関係なく、彼女の身体は
言葉通りに快楽を求めていた。それは孝も気付いていた。
 ぬちゅ、と湿った音がする。小さい音だったが、それは二人の耳に届いていた。孝が冴子の秘部に触れ
た瞬間に発せられた音。秘裂から溢れる粘着性のある液体が彼女の黒色のパンティーを濡らし、内側どこ
ろか外側にまでも浸透していたのだ。秘裂をパンティーの上から何度か上下に擦るだけで、孝の指が濡れ
て光沢を放つようになる。
 その指を孝は一旦自分の目の前に持って来た。まるで直に秘部に触っていたかのように、指に付着した
透明の液体が一筋の水滴となって指を滴っている。その指を孝は冴子の口元へ持って行った。
「ほら、冴子……お前のいやらしい汁だ」
 冴子は何も言わなかった。何も言わなかったが、その小さな口を開いて、孝の指を口に銜えた。
「ずちゅ、じゅるる、んっ、ちゅっ、ちゅちゅっ、んふぅっ、ずちゅる」
 自らの淫液が付着した孝の指を、冴子は躊躇う事なく吸い上げてながら舌を絡める。非常に官能的な光
景だった。孝も本当に冴子が指を舐めてくれるとは思っておらず、指に伝わる暖かい感触に興奮のあまり
身震いする。
 暫くして孝が冴子の口から指を抜き取ると、彼女はとろんとした目で振り返り、彼の目を見た。
 それが何を求めているのか察した孝は、手を再び冴子の股間へと持っていきながら、その濡れた唇に自
分の唇を重ねた。
596名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 00:06:12 ID:xgAGJeTx
>>595
俺の女になれ、女になる孝すきぃ表現リクエストです。
※段々孝に依存してきて
普段見せない甘えた口調になって欲しいです
あとハッピーエンド希望
597595:2011/02/02(水) 07:04:00 ID:otOslvQ9
>>596
やってみます。

あと、麗を乱入させたら面白いかなーと思っていますが、
冴子ONLYじゃなくなってしまうので、やめた方が無難?
598名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 08:42:14 ID:43BAfKko
>>597
今回は冴子オンリーが良いです。
次回書く事あったら高城邸にて
冴子×孝×麗のチンポ奪い合い3PSSが読みたいです。
二人共孝と肉体関係があってどっちが一番かベットで争うみたいなノリになりますが
結局は孝の雄の部分には絶対服従の雌になってしまう二人なので
両方三角関係に身体で納得させられてしまうような話でお願いします。
599名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 09:04:35 ID:/kU7oXff
毎度毎度sageない奴ってなんなの?
600名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 18:50:55 ID:D6YopgKs
他スレで、エッチするとスイッチ入ってデレて相手の呼び方が変わる女の子設定にチンピクしたんだが
冴子もその設定入れらんないかな?
しゃべり方そのものが変わって目ウルウルさせて
甘えてくるとかぐっとくるのだが?
ただ今やってるのに無理矢理入れなくて良いよ
書き手さんには今の終わったらその流れで
続き書いて欲しい
セックスの回数重ねて
もう孝なしでは生きていけない身体になった冴子は
自然と甘えてくるようになって
孝と二人きりでエッチする時は
可愛い女になるようになったみたいな?
ただ呼び方だな
ダーリンは違うような気もするが
難しいなら口調が変わるだけで良いです。
601初めての淫らな一夜(4):2011/02/03(木) 20:03:11 ID:XlPsWt4f
 冴子にとって初めての口付けは大胆かつねっとりとしたいやらしいものだった。以前に読んだ事のある
小説や漫画で見た事をそのまま試すかのように、重なった二つの唇の間に舌を割り込ませていく。
 こんな事、孝は嫌がるのではないだろうか――と冴子が不安になる必要もなく、彼女の舌が孝の唇に触
れた瞬間、彼は口を開いてその舌を受け入れ、じゅるると下品な音を立てながら吸い上げる。そうしなが
ら自らの舌も絡ませ、互いの舌先が相手の舌の表面をなぞるかのように丁寧に動かす。溢れ出す二人の唾
液が混ざり合い、何度も唇と舌を動かしている内に口内から飛び出したそれは、糸を引きながらやがてぽ
たりと床へと落ちて弾けた。
「んふぅ……んっ、んん……んっ……」
 冴子の小さな鼻から漏れる吐息が孝の鼻の下を擽る。彼の手も我慢できずに指先を彼女のパンティーの
中へと侵入させ、直に秘裂に刺激を加えていく。ぬるぬるとしたその感触がまた心地良く、硬くなった小
さな突起に指先が触れると、冴子は全身に電流を駆け巡ったような衝撃を受け、思わず口内の孝の舌を噛
みそうになった。
 ずっと口付けを交わしていたい冴子だったが、もう手だけでは身体が我慢ができなくなっていた。
 もっと、もっと気持ち良くして欲しい――冴子は初めて孝の動きに抗い、触れていた唇を離すと同時に
自らの股間へと伸ばされている彼の手を優しく退かせた。
 孝が戸惑っていると、冴子は少しだけ焦げたような臭いを発する筑前煮の火を止め、鍋の中身を心配す
る事もせずにコンロの前に両手を着いた。体重の半分を両手で支えるようにして、ぷりん、とその白く美
しいお尻を孝に向かって突き出す。少々汗ばんだ尻肉と、太腿を伝う股間から溢れる淫液に孝はごくりと
喉を鳴らした。
「た、孝……お願いだ、もう我慢できないのだ……っ!」
 冴子が何をどうして欲しいのか、状況から察する事ができる。既に孝の逸物はいきり立っており、ズボ
ンに大きな膨らみを作っている。今すぐにでもチャックを下ろして狭い空間から解放してやりたいのだ
が、彼はその衝動を抑えて身体を動かさずに口だけを動かした。
 口元に妖しげな笑みを浮かべる孝は、自分に逆らう事ができそうにない冴子に更なる羞恥を与える事を
考えていた。
「僕にどうして欲しいって?」
「……っ、私のアソコに君の、その……逞しい、モノを……挿れて欲しい……!」
 案の定、冴子は耳まで真っ赤にしながら、躊躇いながらも彼女の願望を伝える。
 当然、その中途半端な単語の羅列では孝は満足しない。彼が冴子の口から聞きたいのはもっと卑猥な単
語だ。彼女の口からは決して想像もできない単語――……俗に言う淫語だ。
「具体的に言ってくれないと分からないよ」
「……私の、おま……こに、君の逞しいち……ぽを、挿れて欲しい……っ!」
「もっとはっきり言ってくれ」
 分かっているのに分かっていないフリをする孝は熱い眼差しで自分を見つめる冴子に悪戯っぽく笑う。
 冴子の高いプライドは投げ棄てざるを得なかった。この身体の疼きを止めるために、自らの欲求を満た
すために仕方がない事ならば――……。
 だから冴子は叫ぶように大きな声ではっきりと、自ら言われてもいない卑猥な言葉を付け足して言った。
「私の濡れてヒクヒクしているおまんこに、君の硬くて太い、逞しいちんぽを挿れてくれぇっ!!」
602名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 20:42:51 ID:D6YopgKs
>>601
wktk
603初めての淫らな一夜(5):2011/02/03(木) 21:31:03 ID:XlPsWt4f
「……良く言えました。ほら、自分でパンツ脱いで」
 冴子は体重を両足へと戻すと、空いた両手で黒色のパンティーを下ろしていく。ゆっくり、ゆっくり
と。お尻の割れ目が見えたかと思うと、すぐに小さな菊座と光沢を放つ秘裂が露になる。股下までパンツ
を下ろしても淫液が一本の釣り糸のように秘裂とパンティーを繋いでいた。膝の上まで降ろした後は重力
に引かれるまま、音も立てる事なく床へと落ちる。黒色の布地は汚れていても濡れていても目立つ事はな
いのだが、彼女の脱ぎ立てのパンティーの股間に密着していた部分は孝の少し高い視点からでもはっきり
と見て取れた。彼女の大量の淫液で濡れた、その箇所を。
 冴子がパンティーを脱ぎ終わる頃には孝も準備万端だった。ズボンとパンツを下ろし、勃起した逸物を
露出させる。前戯などもう必要のない、冴子の秘裂も逸物を受け入れる準備万端の状態だったのが、孝は
冴子の身体をもっと堪能したかった。逸物を出しておきながら孝は屈み込むと、両手で彼女のたわわな尻
肉を揉みながら口を秘裂へと近付けた。
 初めて嗅ぐ女の秘裂の臭い。シャワーを浴びたばかりのせいか、淫液塗れのそれは何処か甘酸っぱいよ
うな香りを漂わせていた。孝はそれを鼻から思いっきり吸い込んで肺を一杯に満たした後、口を大きく開
いて6、7センチほどの大きさの秘裂を咥え込むように密着させた。
「あはんっ! はぁっ、んくっ、んんっ、あっ、ああっ!」
 指とはまた違った刺激が冴子を襲う。冴子は前に倒れそうになって、再び両手を着いて身体を支えた。
目を閉じて眉間に皺を寄せるその表情は快楽に溺れてしまうのを我慢しているようにも見える。
 ――ずじゅるるる、じゅる、ちゅっ、ちゅちゅっ。
 あぁ、私のおまんこ、舐められてるぅ……えっちなお汁が吸われてるぅ! 気持ち良い……っ、何か、
もっと興奮してしまう――。
「ん……っ、た、孝ぃ、そこ……汚いよ……ぉっ!」
「……っぷは。冴子のココは汚くなんかないよ……美味しいよ、冴子」
「お、美味しいよって……っ!? はぅあっ、あっ、あふっ!」
 一度離した口をもう一度秘裂へ押し付ける孝。先程は口の中のそれを舌で舐め上げたり吸ったりしてい
たのだが、今度は膣口を集中攻撃する。舌に伝わる感覚だけでは分かりにくいのだが、舌を尖らせるよう
にして入口を探していた彼は、さほど広くない範囲だったのもあってすぐにそれを見つける事ができた。
 膣口に尖らせた舌を押し付けると、柔らかな肉を抉るかのように膣内へと侵入を果たす。それと同時に
膣口の隙間からは淫液がぴゅっと吹き出し、孝の口内に飛び散った。舌を動かす事に神経を集中させる孝
だったが、手を動かす事も忘れてはいない。尻肉は乳房とはまた違った柔らかさがあり、それでいて乳房
と同様に鷲掴みにするその手の指と指の間は変形した尻肉が食み出ている。
 舌の出し入れを繰り返すと、我慢の限界をとっくに超えていた冴子が懇願するように声を上げる。
「んはぁぁっ! 孝、早く……早くっ、私の中をそのちんぽで掻き回してくれぇっ!! 焦らさないでく
れぇ……っ、はぁっ、あんっ、んんんっ!!」
 言われる間でもなかった。孝が舌をゆっくりと引き抜き、顔を離すと膣口からはまるで中に出された精
子を搾り出すかのようにドプッと小さな音を立てて大量の淫液を吹き出した。粘着質のあるどろりとした
それはゆっくりと彼女の秘裂を伝って淫核を包み込んだところでゆっくりと床へと垂れていく。
 孝は立ち上がると右手で自分の逸物を掴んで、冴子の秘裂に押し付けようとする。だが、その角度はあ
まりにも挿れ難い事に気付き、彼女に優しく声を掛けた。
「冴子……もっと腰を上げて」
「ん……」
 言われるがまま冴子は背筋を伸ばし、上半身を屈めてお尻を突き上げる。先程は見え難かった二つの穴
がくっきりと見えるようになると、孝はスムーズに挿入させるようにするためか、逸物の先で指で触って
いた時と同様に秘裂に擦り付けて逸物にも淫液という潤滑油を付着させていく。
 興奮した冴子の荒い吐息が聞こえる中、孝はようやく両手で彼女の尻肉を持ち上げるようにして菊座と
秘裂を広げた後、膣口に向かって腰を突き入れた。
604名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 21:36:41 ID:XlPsWt4f
意外と早いペースで書けてるなぁ。
エロ系は最近書き始めたばかりだが、大分書き慣れてきた……かな。

可能であれば今日はもう一回更新したいところです。
今からまた書きますが、睡魔に負けたら続きはまた明日以降という事で。
605名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 22:07:26 ID:D6YopgKs
>>604
無理しないでじっくり書いてください
寝落ちでも待ちますので
606初めての淫らな一夜(6):2011/02/04(金) 13:01:43 ID:CfIESQqk
 ――ずぶっ、ずぶぶ……っ。
「くっ、はあああぁぁぁっ!!!」
 一際大きな冴子の声の余韻が終わる頃、孝の逸物の先は子宮へと到達し、これ以上奥へは侵入できない
位置にまで達していた。彼のそれは大きく、彼女の奥にまで到達してもまだ数センチ余している。
 初めてだというのに不思議と痛みもなければ血が出る事もなく、冴子を襲うのは言葉にできない程の快
楽のみだった。まだ挿れられたばかりだというのに頭の中が何も考えられない真っ白になってしまいそう
になる。否、一瞬だけだが入れられた瞬間に頭の中が真っ白になってしまっていた。小さくだが、彼女は
絶頂を迎えていたのだ。
「〜〜っ、冴子、締め付け過ぎだ……もっと力を抜いてくれ」
 孝の逸物をぎゅっと包み込む冴子の膣壁。柔らかく、暖かく、ぬるぬるとした膣壁にきつく締め付けら
れるその感覚も彼にとって快楽以外の何者でもない。男は連続して絶頂を迎える事が難しいため、愉しむ
ためには襲い来る絶頂感を必死に我慢しなくてはならないのだ。
「そんな事言われても……んふぅっ、きっ、気持ち良過ぎるのだ……っ!」
「僕も気持ち良い……冴子の中、最高だよ……っ!」
「そうか……嬉しい、嬉しいよ、孝ぃ――……あぁっ!!」
 孝は思い切って腰を引いた後でもう一度一気に膣内へと逸物を突き入れた。パンッ、と腰と腰がぶつか
って乾いた音を立てる。衝撃に冴子の尻肉が波打ち、二つの乳房がぷるるんと大きく揺れる。同時に二人
を激しい快楽が襲う。孝は早くも絶頂を迎えそうになって、逸物を突き入れた状態のまま一息吐こうとし
ていた。無論、そうしているだけでも冴子の締め付けによって絶頂感が込み上げてくるのだが、腰を動か
すよりは遥かにマシだった。
 一度落ち着いた後で腰を激しく動かすつもりだった孝。だが、それを許さなかったのは冴子だった。
 ――パン、パン、パン、パン。
 先程の音が比較すると小さいのだが、その音は確実に響いている。孝は動いていない。動いているのは
冴子だった。
「あっ、んあっ、はぁっ、あっ、あぁぁっ! ダメ、ダメだっ! 腰が勝手にぃ……んふぁっ!」
「さっ、冴子! それマズイって……くぅっ!?」
 あっという間だった。突如として湧き上がる制御できない射精感に、孝は冴子の秘裂から腰を引かせる
事もできなかった。彼の逸物の先から放射される熱い欲望が彼女の膣内を満たしていく。
 自分が早漏だという自覚は孝にはなかったが、決して彼が早漏だという訳ではない。初めて体験するセ
ックスの快楽は彼の想像以上のものだったのだ。相手が極上の美女であることも相俟って、彼は挿入して
から一分も経たない早さで果ててしまう――……それも膣内に。
「熱い……っ、熱いのがおまんこの中に溢れてるぅ……っ!!」
 膣内に出されたというのに、冴子はただ悦ぶだけだった。妊娠など、後先の事など彼女の頭にはなかっ
た。あるのはただ、快楽に溺れておかしくなってしまいたい、という欲望だけだ。当然まだ絶頂を迎えて
いない冴子は満足ではなく、物欲しそうな目で振り返り、孝の顔を見つめた。
 孝はと言えば膣内で射精の余韻を愉しんだ後、徐々に小さくなっていく逸物が今も尚きつく締め付ける
膣壁に押し出されるような形で冴子のお尻から腰を引かせた。まだ広がりを見せている膣口からは予想外
にも彼の精液が溢れ出す事はなかった。それどころかヒクヒクと痙攣している膣口は「もっと精液が欲し
い」と言っているようにも見える。
「……どうした孝、もっと、もっと突いてくれ……私をもっと犯してくれ……っ!」
 冴子が一旦逸物を引き抜いた孝に向かって、挑発するようにお尻を上下左右に振っている。
 そうしたいのは山々だった孝だが、しなびれていく逸物に視線を下ろした後で首を横に振った。
「むっ、無理だって! 男は一回イったら時間を置かないと……」
「そうなのか……男子は面倒なのだな……では、こうするか」
「こう、って――……あひぁっ!?」
 孝の口から奇声が上がる。冴子が突然彼の身体を優しく押し倒すとそのまま彼の上に乗っかるようにし
て、口を開いた。開かれた口はそのまま彼の股間へと運ばれ、まだかろうじて勃起状態である彼の逸物を
美味しそうに頬張ったのだ。膣内とはまた違った温かさと気持ち良さが孝を刺激していく。
607名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 22:55:16 ID:HTF1xgbe
冴子『ああん…孝ぃ…もっと…もっとだ!お願い…私孝の女になるからぁ…』
孝『くっ…冴子締め付けすご過ぎ…なるんだな?僕…いや俺の女になるんだな?冴子?』
冴子『なるぅ〜冴子は孝の女です!だ…だからお願い…もっとしてぇ〜孝のチンポで私のおマンコ孝の匂いを染み付けてぇ〜』
孝『冴子…もう俺専用だぞ?俺がやりたい時は躊躇なくハメるぞ?人前だろうが俺はお前を抱くぞ?』
冴子『あんん…いい!孝のがいっぱい…たか…うんんん(ふるふる)…だぁりん…もっとしてぇ〜あたしをだぁりんのチンポでいかせてぇ〜』
孝『だすぞ!俺のザーメン全部受け止めろ!冴子!』
冴子『あん!いっぱいでてるぅ…だぁのがいっぱいおマンコにでてるぅ…』
孝『ハァハア最高だ冴子』
冴子『だぁりん…好きだよ(ちゅ)』
孝『冴子…』
冴子『ねぇ孝っ』
孝『何?冴子?』
冴子『これからふたりきりの時はだぁりんって呼んで良い?(うるうる)』
孝『えーっと照れくさいけど冴子が望むなら…』
冴子『良かった(はぁと)…ねぇだぁりん?』
孝『えーっとその(モジモジ)』
冴子『これからなるべくふたりきりの時はだぁりんの前では私エッチな彼女になるからね(はぁと)』
孝『/////おっおう』
そうして冴子は俺の彼女になった
―end―
608名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 23:30:08 ID:HTF1xgbe
>>607
みたいな展開を
>>606期待してます
609名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 01:15:28 ID:JFNKBrkR
610名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 01:17:06 ID:JFNKBrkR
ミスった
>>607
のなんとなく続き
孝『ん…もう朝か…ん?』
冴子『ちゅぱちゅぱ…おいひ…ん(ちゅるるるる)』
孝『さっ冴子!?』
冴子『おはよだぁりんよく眠れた?ちょっと待っててね…もうすぐイカせちゃうから』
孝『あっ〜出る!冴子出る』
冴子『じゅるるる…ずぅぅうぅぅ…ん…こゆ…ん…ケホケホ…全部飲んだよだぁりん(はぁと)』
孝『いやぁ…(たはは)おっおはよう冴子』
冴子『ごめんね(ペロ)だぁりんのおちんちん昨日あんなに私にしたのに元気になってたから/////』
孝『なあ…冴子…こんな時に言うのもなんだけど…俺の事好き?』
冴子『嫌いならこんな事してないよ…だぁりんのおちんちんの味覚えるまでしてないよ』
孝『かわい過ぎる!冴子!冴子!』
冴子『もぅ…キスマークついちゃうよ?目立つよ…そこ…別にいいけど(かぁ)』
孝『俺の女だからな冴子目立つようにつけるさ(へへ)』
冴子『ばか(かぁ)』
孝『もう我慢できないみんなと合流する前にいいな?冴子?』
冴子『いいよ…もう孝の女だもん…したいだけしてね(かぁ)』
こうして冴子をゲットした孝はみんなの目を盗んでは冴子と好き放題身体を重ねていくのであった
―完―
611初めての淫らな一夜(7):2011/02/05(土) 08:25:56 ID:PPHVm27n
「んちゅっ、じゅるっ、んふぅ……ちゅぷぷ、ずちゅっ」
 肉棒をしゃぶる音と共に鼻から抜けるような甘い吐息が木霊する官能的なこの状況で、抗える力の出る
男などいやしない。射精したばかりだと言うのに孝の逸物が徐々に鎌首を持ち上げ始める。風俗やピンサ
ロには当然行った事もない彼だったが、彼女のフェラはお世辞にも上手とは言えないものだと感じてい
た。それでも自分を気持ち良くしようと、あるいは勃たせようとしているその懸命さがひしひしと伝わっ
てくる。テクニックによる上手さではなく、それこそが一番大切な事なのかもしれない。時折歯が当たっ
て加わる小さな痛みも良いアクセントになっていた。
「ずるるっ、ずちゅるっ……れろ、れろ……ちゅっ、ちゅぱっ」
 フェラをしながら上目遣いで孝の表情を伺う冴子。彼女にとって初めてのフェラ。具体的にどうしたら
男が気持ち良いのか分からず、彼女は色々な事を試していた。舌で逸物の先を舐めたり、竿全体を吸い上
げるようにしたり、口に含んだまま上下に激しく動いてみたり――……様々ではあったが、どんな事をし
ても孝は込み上げる快感を堪えるように眉間に皺を寄せていた。彼の表情がそうであっても、彼の逸物は
正直だ。彼女の口の中でどんどん膨らみを戻し、硬くなり始めている。
「ははひ……ひほひひいは?」
 孝、気持ち良いか――口にそれを含んだまま冴子が喋るが、当然言葉になる事はない。はっきりとした
言葉にはならずとも、彼女が何が言いたいかはすぐに察する事ができる。
「くふっ……きっ、気持ち良いよ、冴子……んっく」
 冴子が口を上下に動かす度に勃起した乳首がエプロン越しとは言え足に触れる感触もまた心地良い。裸
エプロンという衣装はそれはそれで興奮する格好ではあるが、孝は冴子の生まれたままの姿が見たかっ
た。むくりと上半身を持ち上げ、彼女の背中の方に両手を伸ばすと、蝶々結びになっているエプロンの二
本の紐をそれぞれの手で引っ張った。支えが一つ無くなったエプロンがふわりと孝の足に落ちる。エプロ
ンを支えているのは両肩の紐だけだ。それだけは彼の手一つではどうしようもない。
 エプロンを脱いで――と孝が口に出す間でもなかった。冴子は一旦フェラを止めて彼と同様に上半身を
持ち上げると、何も言わずにバンザイするかのように両手を上に上げた。その目が言っている、脱がして
欲しい、と。
 エプロンの肩紐を両手で持ち、するっと上へ持ち上げる。白い薄地の布で彼女の身体全体が見えなくな
るが、やがて彼女の恥ずかしそうな表情が見える頃には彼女は全裸の状態だった。形の良い大きな乳房の
突起は見てすぐに分かるほどに勃起している。
 自分だけが裸になるのは不公平と思ったのだろう、今度は冴子が孝の服を脱がしに掛かる。赤いTシャ
ツがあっという間に宙を舞い、中途半端な位置にあったズボンとパンツがそのまま引っ張られるようにし
て脱がされる。靴下も同様で、彼の足から離れたそれは床で鼠のように丸くなっていた。
 全裸の男と女が二人。こんな状況を誰かに見られれば言い訳などできないが、それでも良かった。二人
ともそう思っていた。例えいくつかの人間関係が崩れようとも、そんな事は関係ない。二人はただ、人間
としての本能の赴くままに、獣のように身体を重ねる事しか頭になかった。
 それはある意味、この終わってしまった世界で最も有効な、現実逃避の手段なのかもしれない。
 いや、違う。現実から逃避しているのではない。互いが互いを必要としている二人の強い思いを現実に
確かめたいだけだ。
「孝……キスしてくれ」
 冴子の言葉に孝は一度だけ頷くと、再び彼女の濡れた唇に自分の唇を重ねた。
612611:2011/02/05(土) 08:38:12 ID:PPHVm27n
>>607-610
難しいなぁ……堕ちた時のギャップってものがあるけど、そこまでいくともう冴子じゃないような。
話の流れや自分の中の冴子像もあるので、期待はあまりしないでおくれ。

って言うか、ほぼ二人でこの板占領してるみたいになってしまって申し訳ない。
他の人もどんどん書き込んでおくれ。
俺も他の人が書いたの読みたいので。
613名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 09:40:18 ID:JFNKBrkR
>>612
呼び方確かに難しいです
それと口調もね
俺は冴子に幸せに壊れて欲しい願望あるので
あんなに完璧超人なのに
隙だらけで一度弱みを見せて受け入れてくれた相手には
モロ依存してきてつなぎ止める為にプライドなんか捨てて
相手の色に完全に染まり
身体で孝を放したくない行動と気持ちが
表に出た形があんな感じです
冴子じゃない冴子もみたいわけです
なんつーかセックス依存症になって欲しいんですよね
抱かれないと不安で仕方ない冴子に墜ちたら(笑)
多少ビッチ化しちゃうけど
冴子の場合は利用じゃなく
依存になって欲しいんですよね
614名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 11:45:37 ID:JFNKBrkR
しかし冴子は濡れるっのおかげで
《奴等》を斬った後は男を求める体質と言う設定が如実に想像できるから
やらしいんだよな(笑)
愛液がパンティーから垂れて足まで滴ってるの想像した人何人いるだろうか?
本当みんな笑ってはいたけど
神台詞だよw
濡れるっがなきゃそこまでハマらなかったかもしれない
あと神社回のセックス事後を匂わせてたのはは快挙かもね
呼び方変わるのも良かった
関係ないが
新きまぐれオレンジロードの鮎川まどかは
セックスした後君付から下の名前になって
恭介にいつからだっけ?って聞かれたら
『セックスだよ』ってのが良かったからなぁ
呼び方変わるってのがたまらない
冴子タイプはモノにしたら
依存してくれそうでたまらない
普段見せない弱さを見せて思いっきり甘えてくれてたら俺責任取るって叫ぶな
すぐに孕ませるかもしれない
失うのが逆に恐怖になってまた俺も依存してそうだし
まあ男のやる気(両方の意味で)駆り立てる女だよ冴子は
615名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 12:27:34 ID:JFNKBrkR
冴子『(キョロキョロ)誰もいないよ?孝?』
孝『そうだな』
冴子『ねぇ?する?』
孝『…ん…って…チャック降ろしてるのは何故ですか?冴子様?』
冴子『だぁって!昨日しなかったんだよ?だぁりんに毎日してもらいたいのに…パク…んおいひぃ』
孝『たく…冴子はエッチする時は本当人の話聞かないからなぁ』
冴子『誰がこんなエッチな女の子に仕立てたのかなぁ?この大きいので毎日中出ししてる幸せ者が悪いんじゃないかなぁ〜』
孝『…(ゴクリ)いいから!続けて…気持ち良いぞ冴子』
冴子『はふぅ〜じゅるるる…熱い…また私のおマンコにだぁが今から掻き回すんだぁ…』
孝『うまくなったなぁ冴子たまらないよ』
冴子『毎日だぁのおちんちんの世話してるからね…おかげで毎日されないと我慢できないエッチな女の子にされました…ねぇもう良いでしょ?入れて?おマンコに』
孝『相変わらずフェラさせてるだけなのにこんなにグチョグチョになってるよな』
冴子『だぁって欲しいの…だぁのフェラしてるだけでこんなになるんだよ?』
孝『本当にイヤらしい女だな冴子そんなに俺のが欲しいのか?』
冴子『ほしぃ〜だぁの太いおちんちん欲しいの〜(くぱぁ)ねぇ?お願い…早く私を孝の女に戻してぇ』
孝『仕方ないなぁじゃあ入れるぞ冴子』
冴子『ハァハア…あっ来た来た〜だぁの太いおちんちんが!
もう私おマンコだぁのおちんちんで型ついてるよ〜専用だよ〜
凄い〜あああ…ん…らめぇもうだぁのおちんちんしか考えらんない』
こうして冴子は従順な孝専用の雌として開発されていくのであった
―完―
616名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 12:29:09 ID:JFNKBrkR
孝『ふぅーすっきりした』
冴子『ハァハァ…孝?準備したらみんなと合流するよ?』
孝『エッチ終わったら冴子切り替え早いなぁ』
冴子『これはしてる時だけ孝に見せてるの!でも私であることには変わらないよ(ちゅ)』
孝『まあこれはこれで良いけどたまには素の冴子に言われたかったりして』
冴子『はずかしぃよ(かぁ)』
孝『まあクールな冴子も好きだけどな…まあだからって俺の女だからホラ胸触っても全く抵抗してないのだけど?』
冴子『だっだめだってば孝!あん!孝の女にもどらされたらまた孝欲しくなって合流するの遅くなっちゃうよ?だ…だめだってばぁ…たか…だぁりん〜』

そうやってみんなと合流するまで約八時間半かかってしまう
ふたりであった
―完―
調子こいて書いて見ました
617名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 00:56:52 ID:sjNbKMuH
やっぱ冴子口調にもどそう
《神社回》
冴子『だめだ小室君…今キミに抱かれたら…それに避妊のしようがない危険だ』
孝『その点についてはご心配なく冴子さん見てください』
冴子『ん?どうしたね?』
孝『それはですね…これです』
冴子『ん?これは?』
孝『コンドームで御座いますよ冴子様』
冴子『ぷくく…キミはもう…仕方ないなぁ』
孝『男子の嗜みですよ!冴子様』
冴子『承知した…いいよ孝…』
孝『えーっと(汗)何処にいれたら(汗汗)』
冴子『焦らなくて良いよ…孝(くぱぁ)此・所・だ・よ』
孝『(まじまじ)ゴクッこれが冴子さんのおマン…』
冴子『ストレートに言うのはあまり感心しないよ////まあキミも初めてなのだな…うれしいよ孝』
孝『凄い…冴子さんの中とろけそうだ』
冴子『キ…キミの男子も…な・中々なモノだぞ…ん…おおきぃ…』
孝『じ…じゃあ動かしますよ冴子さん』
冴子『待って孝…さん付けはやめてくれないか?これから我々は男女の仲になるのだぞ?』
孝『さえ…こ(ごにょごにょ)』
冴子『こういう時は練習しないでも言わなきゃだめだよ…』
孝『冴子…』
冴子『孝…優しくしてね』
孝『じゃあ動かします…あっ凄い締め付けだぬるぬるだ』
冴子『ああん!…これ…凄い…剣を振るう時よりも…イイ!…孝!孝ぃ!』
孝『凄い…冴子のおマンコ丸見えだ…』
冴子『だめぇ〜そんなとこ見ないでぇ〜恥ずかしい…あん〜キミのが熱い!やけどしそう!』
孝『もうだめだ冴子!出しますよ』
冴子『ハァハア…待って!孝!外して!コンドーム外して!お願いだ!キミの子種を私の中に出してくれ!』
孝『で、でもそれじゃあ…』
冴子『はうん!い…いいのだ…私は今日からキミの女だよ?私に孝の女だと言う証を刻んでくれ!』
孝『はっ…外します…生で出します…生凄い…』
冴子『なっ…生凄い…癖になりそうだ…早く私に注いでくれ!孝!』
孝『だめだ〜持たない!気持ちよ過ぎる!出しますよ!冴子の中に出すよ』
冴子『だしてぇだしてぇたかしぃ〜』
孝『うっ…』
冴子『はあああ…(私孝の雌にされてるぅ〜女にされてるぅ〜)あ……ハァハア…いっぱいだ…』
孝『冴子良かったよ…』
冴子『まだまだ夜は長いよ?た・か・し(ちゅ)』
孝『///////えーっと』
冴子『もっと練習しなきゃいけないな』
こうして冴子の喘ぎ声は朝まで周囲に鳴り響き
朝奴等を呼び寄せてしまうのであった
―完―
618名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 12:32:06 ID:7DDlpnzR
矯声渦巻く保健室で鞠川静香は考える。

そもそも動く死体……「奴ら」が蔓延り、生きている人間を襲うという状況からして異常である事には間違いないが、その異常の質が本格的におかしい方向に捻じ曲がってしまった。
それは治療をしてもすぐに死んでしまうから、とヤケを起こしたのがいけなかったのだろうか?

それとも世界がこうなってしまう以前に、ネタで性転換薬を作ったのが拙かったのだろうか?
元は「奴ら」、しかも男子生徒であったはずの女に犯されながら、彼女はこうなってしまった経緯を反芻していた。

あまりにも
生徒が「奴ら」に噛まれる。

治療する。

治療した生徒が程なく死んでしまい、「奴ら」となって襲ってくる。

という流れを繰り返し続け、ヤケを起こした静香は普通の傷薬の代わりに件の性転換薬を投与。
すると傷は見る間に塞がり、異常とは思いつつも助けられたか? と思ったのもつかの間の事。
元は男子生徒であったはずの「それ」は見る間に女性に変貌し、性的な意味で静香に襲い掛かってきたのだ。

たとえ「それ」に犯されて死ぬ事はなくとも、「奴ら」が徘徊しているこの状況下で組み敷かれた日には命は無い。

なので居合わせていた女生徒、毒島冴子にこれまでの「奴ら」同様しばき倒してもらった……はずであったが、「それ」はすぐさま傷を直して立ち上がる。
その際に喘ぎ声のような叫びを上げたためか「奴ら」に噛みつかれるも、変調をきたしたのは「奴ら」の方で、「奴ら」は次々と「それ」に変貌していく。

そうして生ける者を一噛みで殺し仲間に引き込む動く死体の群れは、見る間に美しくも淫らな雌獣の群れへと変貌していった。

力こそ強くは無いものの頭を損傷させても復活してくる「それ」に物量で押されては高い戦闘力を誇る冴子でもどうにもならず、静香と冴子は雌獣の群れの中で何時終わるとも知れないレズ乱交に強制的に参加させられ現在に至る。



淫ゾンビ展開でここまで妄想した。
だが続きが思いつかない……誰か残り4人との合流とかその後とか書いて……


619名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 00:35:49 ID:scmCrPhN
>>618
この淫ゾンビは噛まないんですか?
奴等が噛むと淫ゾンビ化するだけで
性別は女固定で?
そして性対象は女性オンリー?
なら倒す方法考えると直接中出しで精液によって人間になり
静香は偶然奴等を元に戻す方法を発見したみたいなノリになるんでしょうかね?
但しあくまでも女性として人間復帰するので
人間復帰後も唯一の生き残りが孝とコータで
人間復帰しても後遺症で性欲が旺盛なのは変わらないから
チンポが渇く暇がなくなるみたいなwwww
男には変わらぬ性地獄が待ってるヲチとかかな?
620初めての淫らな一夜(8):2011/02/07(月) 18:43:17 ID:zQ0Wk+ON
「んふぅっ……んちゅっ、ちゅ……っ、んっ……んんっ……!」
 二度目のキスは激しさを増していた。一度目の経験を活かして、今度は冴子の方から積極的に口と舌を
動かしていく。躊躇う事なく孝の口内に侵入した冴子の舌がまるで舌自体に意思があるかのようにあちこ
ちと動き回り、彼の歯茎や歯の裏、頬、上顎を刺激すると、驚いたのか気持ち良かったのか、彼は女のよ
うにビクッと身体を震わせた。彼もまた舌を伸ばして彼女の口内に侵入しようとするのだが、彼女の激し
い舌使いによってそれは妨げられてしまう。彼にできた事はせいぜい互いの舌を絡ませるだけだった。
 キスしている間にも二人の手は盛んに動いている。孝は両手で冴子の乳房を揉みしだき、冴子は片方の
手は床に着いて身体を支えており、もう片方の手で彼の逸物を優しく握り締めて上下に擦っていた。口内
とはまた違う、逸物が徐々に太く、硬くなっていく手に伝わる感触が新鮮だった。
 傍から見ていると冴子が主導権を握っているように見える。否、実際そうだった。最初にその気になっ
たのは彼だったが、今の彼女はもう自分で自分が抑えられない程に身体を疼かせていたのだ。また、一度
絶頂を迎えた彼とまだ迎えていない彼女ではポテンシャルも違った。
 このまま冴子に主導権を渡したままでも、別にいいかな――孝は甘い口付けに酔いながらふとそんな考
えを巡らせる。だがその考えは自らによってすぐに断ち切られた。
 違う! 僕は冴子に犯されたいんじゃなくて、冴子を犯したいんだ――。
「――ぷはっ、冴子っ!」
「きゃっ!?」
 孝は強引に冴子の両肩を持って身体を引き離すと、彼女の身体を床へと押し倒した。間髪入れずに毒蜘
蛛のように彼は彼女の身体に覆い被さり、少しの間だけ顔を突然の行動に目を丸くして自分を見ている彼
女へと近付けた。
「お、可愛い声……そんな顔も凄く可愛いよ、冴子」
 一言だけ熱い吐息を漏らし、ニッと笑う孝。
 彼が何を望んでいるか、その表情を見た彼女はすぐに理解し、両手を恥部へと伸ばしていく。両手で秘
部の柔らかな肉を“くぱぁ”と開き、彼を受け入れる体勢を整える。恥ずかしそうに視線を伏せる冴子の
頬は先程から紅潮しっ放しだった。
 開かれたいやらしいピンク色の花弁。押し広げられた膣口からは白濁色のどろりとした液体が溢れ、小
さな菊座へと徐に流れていく。それは孝の精液なのか、それとも冴子の淫液なのか、あるいはどちらもが
混じり合ったモノなのか――……結果としてそれが潤滑油となるのであれば何でも構わない。
「……来て……来てくれ、孝……っ!」
 短時間で膨らみを戻した孝の逸物は「もう少し休ませて欲しい」と訴えているかのように痛覚を引き起
こしているが、その痛みなど彼の興奮と性欲の前では微々たるものでしかなかった。
 亀頭が膣口をニュプッと小さな音を立てながら押し広げ始めると、冴子は両手を恥部から離し、言われ
てもいないのにそれぞれの膝の裏の関節へと手を伸ばし、孝が挿れやすく、かつ動き易いように両足を抱
えた。
 M字に足を開いて自ら両足を抱える彼女の全裸の姿ほど、孝を興奮させるものはない。
「あっ……あっ、あっ――……んぁぁあっ!!」
 やがて再び孝の逸物が柔らかく暖かな空間に包まれた頃、それはまた、彼女の膣内で膨らみを増した。
621名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 23:47:13 ID:XI44DvmW
孝『あのう…冴子さん』
冴子『なんだ孝?
それよりいい加減呼び捨てに馴れて欲しいのだが?
私はもうキミの女なんだからキミの彼女として、私も不安になるよ?』
孝『たはは…まだ日が浅いので…それよりそのう…あのう…(もじもじ)』
冴子『遠慮はいらないよ?
孝何か私にして欲しいのか?
ん?どうやらキミの男子はかなり外にでたそうだが?(クス)』
孝『すっすみません…その…我慢できなくなって…できれば冴子さんにまたお願いしたいんですけど』
冴子『なんだそんな事か(クス)
キミは彼氏としてはまだまだだな…あんなに私を抱いてるときはたくましいのに/////』
孝『すみません情けなくて彼氏失格かも…
冴子さんが綺麗過ぎて頼み辛いんですよね』
冴子『(もう孝ったら)ふぅ〜少しは彼氏らしくしてもらわないと!
キミは私を好きにできる立場なのだから(かぁ)
仕方ない…私がリードするよ?』
孝『あっ冴子さんいきなり洗ってないのに…』
冴子『ん・ん…じゅるるる…ここはやっぱり男らしい…愛する男子のモノは汚くはないよ?さあキミの情欲を私にぶちまけてるがいい』
孝『冴子さん…冴子ヤバい!飲んでください!くっ!冴子!一滴残さず飲み干せ!』
冴子『ん…ちゅるるる…ゴクゴク…んん…ちゅぱちゅぱ…ゴクン…いっぱい私に出してくれたね…うれしいよ孝…』
孝『すみません…なんか男らしく命令できなくて…でも冴子さんを愛してます!抱きたいです。なんかエッチしたくても頼み辛くて本当すみません』
冴子『謝らずともよいよ…したくなったら私が何時でもしてあげる…遠慮せずとも言ってくれたら私がしてあげる…好きだよ私の大好きな孝(かぁ)』
孝『冴子…じゃあ早速冴子の中に出したい…冴子のおマンコに俺のザーメンぶちまけたい…取り敢えずまた大きくしてくれ』
冴子『承知した…これからも欲情したら遠慮せず言ってくれキミの求めを拒絶する私ではないよ?
それよりもうキミのおちんちんが苦しそうだ(クス)』
孝『たはは…じゃあお願いします』
冴子『クス…孝可愛い…じゃあし・て・あ・げ・る(はぁと)』
孝『幸せだなぁ〜僕////最高の彼女だ冴子は!もう離したくない!絶対嫁さんにしたい!(ビンビン)』
冴子『もう!そんなに大きくしながら言わない!////でもうれしいよ孝(ちゅ)』
こうして孝と冴子はとにかく一々イチャイチャするようなバカップルになりつつあるのであった(ケッ)
―完―
622名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 10:52:50 ID:bXqMpYPM
冴子『こら!孝っ!』
孝『ムニャムニャ…あ…冴子さ…(あれ?なんか怒ってる)えっーとおはよう御座います。』
冴子『(プンプン)おはようじゃない!もう!』
孝『冴子さん何怒ってるんですか?わかんないですよ(汗)(汗)』
冴子『本当にキミは罪な男子だ!今我々は繋がっている…昨日キミが果ててからそのままだ/////そっそして今キミは私の中で再びその…大きくしている』
孝『えっとわからないです。なんで怒ってるんですか(汗)』
冴子『もう…私をこんなに切なくさせて…ずるい男だキミは…君より先に起きた
君の男子は私を再び君の雌へと強制しているのだ…
なっなのに君は中々起きないで…女の私からはしたない行動させる気かね?もう欲しくて仕方ないぞ孝(うるうる)』
孝『(たじたじ)あっすみません冴子さん…その…』
冴子『謝らなくていいから!早く私の疼きを止めてくれ!早く抱いて!孝のが欲しいの(うるうる)』

孝『でも朝から本当に良いんですか?冴子さん?』
冴子『昨日散々私を抱いて今私を切なくさせて女の私から抱いて欲しいなどはしたない事を言わせているキミには説得力がないよ…』
孝『すみませんでした…冴子さんをこんなに切なくさせてすみません…責任は取ります。いまから冴子さんを抱きます』
冴子『本当にキミは罪な男子だ私をキミ無しには生きていけない身体にしたのだからな…
もう良いから抱いて…そしたら許してあげる…(ちゅ)』
孝『冴子…動かすぞ』
冴子『ああん…イイ!これだ!これなのだ!たまらん!濡れるっ!私は孝に抱かれないともう生きていけない!
たかしぃ〜あんあん〜あっ…ああーーーハァハァ…あ…だめぇ〜いっちゃう!いっちゃうよお…
たかしぃ〜孝のたくましいおちんちんで私またイカされちゃうよぉ…』
孝『冴子!だすぞ!冴子のおマンコに!ホラ俺にお願いしろ!俺のザーメン冴子のおマンコに出してって!』

冴子『いぢわる…たかしぃ〜貴方の女の私に…冴子のおマンコに孝のザーメンだしてぇ〜お願い…私を愛してぇ(はぁと)』
孝『あ〜でるでる…うっ(どぴゅどぴゅ)』
冴子『出されてる////孝に出されてる////』
孝『最高だ冴子』
冴子『ありがとう////たかしぃ晩ご飯は何が良い?精のつくもの作ってあげるからまた今夜もよ・ろ・し・く・ね(はぁと)』
孝『たはは…(うれしいんだけど冴子さんはげしすぎ)じゃあまた今夜な(ちゅ)』
-完-
623初めての淫らな一夜(9):2011/02/09(水) 12:58:51 ID:yqSo3Gza
「ぅひあっ、んっ、んんっ、ん、はぁぁっ! んふっ、くっ……た、孝の……さっきより大きくなっ
て……熱い……あんっ、あはっ、熱いよ……ぉっ!」
「冴子がいけないんだ。冴子が可愛過ぎて、いやらし過ぎるから」
「あぁっ、ぅ、嬉しいよ、孝ぃ! こんな私で興奮してくれるなんてっ!」
「……違うよ、冴子。冴子だから興奮するんだ。他でもない、冴子だからこそ……っ!」
 完全に受身の状態になっている冴子は、その体勢では自ら動く事もできない。一度奥まで突き込まれた
孝の逸物は数秒間膣内の居心地の良さを改めて感じてからようやく動きを再開する。膣壁が異物を吐き出
そうとしているかのように逸物をギュッと締め付けるその感触を愉しみながら、孝は腰を前後に動かし始
めた。
 勢い良く打ち付けられる度にパン、パンという音が響き、冴子の柔肌――太腿や脹脛、尻肉、乳房が激
しく揺れて波打つ。
 射精したばかりだからだろうか、先程挿入した時と違って孝は込み上がる射精感を制御できているよう
だ。腰を動かし始めてから既に一分が経過しようとしているが、彼の逸物はその大きさを保ちながら飽き
る事なく冴子の膣内を掻き回していく。
「ふぁあっ!! きっ、気持ち良い! 気持ち良過ぎるぅ! もっと、もっとだ! もっと私のおまんこ
を掻き回してくれっ!! あぁっ、はぁっ、んふっ、んーっ!!」
 押し寄せる快楽の波は冴子を冴子でなくしていく。はしたない言葉など口にするつもりなどなかった
が、彼女の口は自然と女性器の俗称を発していた。女であれば誰も口にしようともしない、その言葉を。
 もっ、もうダメだ! 気持ち良過ぎておかしくなってしまう――と歯を食い縛る冴子だったが、それは
違う。彼女はもう、おかしくなってしまっていた。
 自らの欲望を曝け出し、更なる快楽を求めて喘ぐその姿は、普段の凛とした冴子からは決して想像でき
ないものだった。そう、彼女自身でさえも今自分が口にした言葉が信じられなかった。
「あぁぁっ、はぁっ、ぁあっ!! 孝のちんぽが私の中で暴れてるぅっ! 凄いぃっ、おまんこ気持ち良いっ!!」
 信じるも信じまいも、冴子の口から次々と淫語が飛び出していく事実に変わりはない。
 口が勝手にそう言っているだけだ、私の意志ではない――というのは逆に言うと身体が快楽を求めてい
る現れだという事に冴子は気付かない。いや、既に気付いているが認めたくないだけなのかもしれない。
 加速していく激しいピストン運動。突かれる度に孝の竿と膣口の隙間から淫液が少しずつ溢れ、今では
床に小さな水溜りを形成している。溢れ出た時は熱かったそれは床の冷たさに冷えてしまい、冴子の尻肉
にニチャッと吸い付くその感触は決して心地良いものではなかった。
「んーっ! あっ! はぁっ! ふぁあっ! んっ、孝ぃっ! 何か……何か来る! 頭の中が真っ白
に、なってしまい……そうだ……っ!!」
「冴子、僕もだ! また出そうだ!!」
 互いに気持ちを高ぶらせて同時に絶頂感を募らせる。二人とも終わりの時が近付いていた。
 孝は先程の中に出してしまった失敗を繰り返すまいといつでも引き抜けるように腰の動きを調整し、逸
物の先端部の方だけでピストン運動を繰り返す。彼の思考を察した冴子は手を膝裏から離して彼の首の裏
に両手を回し、それと同時に両足で彼の胴回りを抱擁するかのように抱き締めた。
624初めての淫らな一夜(10):2011/02/09(水) 12:59:37 ID:yqSo3Gza
 冴子は、孝を逃す気はなかったのだ。
「さ、冴子……っ!?」
「んくっ、さっき中に出しておいて……んんっ、今更それはないだろ、孝……ぃっ、あはっ、あっ、あんっ!」
 当然、冴子がそう望むのであれば拒否する理由も必要もない。孝は冴子の言葉に笑顔で返すと、ラスト
スパートをかけた。先端部を再び子宮まで押し込み、竿全体を使って彼女の膣壁を何度も押し広げる。女
で冴子からすればやや乱暴な行為なのかもしれないが、不思議と痛みは全くなく、ただ快楽を生み出すだ
けだった。
「たっ、孝! お願いだ、一緒に……一緒にぃっ!!」
「もちろんだ、冴子……っ!」
 その時はすぐに訪れた。
 孝の先端部が膨らみ、冴子の膣壁が更にぎゅっと締まり付く。
「イク……イクぞ冴子! ……っ、出る!」
「あぁぁぁっ! 来るぅっ、来ちゃうぅっ!! 気持ち良いのが来ちゃうぅぅっ!! んはぁっ、んっ
――……ぁあああああっ!!」
 ――ドピュ、ドピュッ!
 ビクッ、ビクッと膣内だけでなく身体全体を痙攣させる冴子と、子宮に直接精液を注ぎ込む孝。彼女の
両足が痛いほどに彼の身体を締め付け、余韻を愉しむかのように彼の身体を離そうとはしなかった。それ
は孝も同じだった。二度目の射精だというのに一度目と大差のない量を吐き出した彼もまた、いきり立っ
た逸物を子宮口へ押し付けたまま動こうともしなかった。
「――……はぁっ! はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
 二人の荒い吐息だけが響くようになったその部屋で、最も先にその熱を冷ましたのは鍋の中で煮込まれ
ていた筑前煮だった。ふと視線を上げた冴子の目にその鍋が映り、彼女は口の中で小さく呟く。
 また、作り直さなきゃ――と。

625名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 13:03:27 ID:yqSo3Gza
あとはエピローグ的なもの書いておしまいです。
結局、自分の書きたい物がメインになってしまい、リクエストもあまり取り入れられず申し訳ない。
なかなか長くなってしまいましたが、エピローグにエロはほぼありませんので先に伝えておきます。
お付き合い頂いた方、どうもありがとうございました。
626名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 22:03:18 ID:bXqMpYPM
>>625
乙でーす
エピローグ楽しみにしてます(≧∀≦)
627名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 22:09:54 ID:bXqMpYPM
>>625
あと次回良かったら
神社回の割愛エピソードを検討してください
それか高城邸で
麗が孝とエッチ寸前にになったけど退室して冴子と鉢合わせになり
冴子が孝の部屋に入室した後のエピソードも良かったらw
↑これも悶々としてるもんで(笑)
まあ好きなように書いてください
すっかり書き手さんのファンになりました(・∀・)
628名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 11:31:14 ID:mNQopt1z
このスレに見切りをつけ......くることのなくなったのは二ヶ月前。
今、俺は猛烈に反省している!

孝×冴子最高でした!
続きも頑張って下さい!!!
629名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 14:41:02 ID:iztHCdyo
部活が終わった後も一人で残って練習し、辺りもすっかり暗くなってきた所で切り上げて、冴子は更衣室に入った。
「誰だ!?」
着替えていると何かの気配を感じ、振り向いた瞬間、首元でバチッと音が鳴って意識が遠のいていった…


「へへ。やっちまったよ」
「やべぇ、これが噂の毒島冴子だぜ」
「もう今は、俺たちの手の中だけどな」
気絶した冴子を見下ろす3人の男子。
「とりあえず、縛っちまおうぜ」
リーダー格の健はそういって縄を取り出した。
「いいねぇ。服はどうするよ?」
「有りの方がそそられるんじゃね?」
「いや、そこは無しだろ」
後の二人翔太と純が言い合っている間に、健は服を脱がして下着姿にし冴子の手を後ろで縛り、
足は横にあった机の足に、開くように縛り付けた。
「なんだよ、全身縛るんじゃねぇのかよ。」
「てか、服脱がせてんじゃん。」
不満を言う二人に、
「いいじゃん。こっちの方がやりやすいって。だってはじめはこれだろ?」
そういって、後ろにあったモノを取り出して見せた。

630名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 14:41:26 ID:iztHCdyo

「う…ん」
頭を少し振りながら冴子は目を開けた。
何がどうなっているのかわからない。
だんだんと頭が覚醒してくると、自分の格好に驚いた。
「なっ…なんだ!?」
その声を聞いた純が冴子の所に近寄ってくる。
「お?起きたみたいだぜ。」
翔太と健も来て、なめ回すように冴子の体を視姦する。
「おまえら…こんなことをして許されるとでも思ってるのか!」
冴子は激高して叫び、身をよじらせるが、縛られているためどうにもならない。
「ふふん。いくら剣道できたって、このざまじゃな。毒島冴子センパイ」
ニヤニヤしながら見下ろす3人に、くってかかろうとしても体が動かず、うめくだけである。
「やっぱいい体してるな。」
「俺、もうやっちまいたいぜ」
翔太と純がそういって、冴子に触ろうとするのを止めて二人に言った。
「まぁ、待てって。最初はあれだって言ったろ?ま、さすがに少しは慣らさねぇときついか。
おい、センパイを気持ちよくさせろ」
それを聞くやいなや、翔太と純は冴子に寄っていく。
「な…何をする!近づくな。」
そういって暴れるが、何の効果もない。
胸に手が伸び、下着の上から揉みしだく。
「んふっ…や…やめろ…くぁっ」
「敏感じゃねぇか。毒島セ・ン・パ・イ」
「んあっ…くっ…くそっ……んっ」
「やべぇ、ちょ…直接っ!」
下着を外し、直接揉み始めた二人を尻目に、健は顔へと近づいていった。
「ずいぶんと気持ちよさそうですね。先輩。」
そういって口づけをする。
「むぐっ!?…んむう…ちゅっ……んふっ……」
健は口内舌を差し込むが、冴子は意地でも口をあけようとしない。
歯をなぶられ、歯茎をなめられ冴子はだんだんと力が抜けていった。
「ふぅ。先輩のお口、ごちそうさま。」
そういって健は口を離す。
その間にも、二人によって胸をしゃぶられ、揉まれていた冴子のパンツは、もうぐしょぐしょになっていた。

631名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 14:42:11 ID:iztHCdyo
「おい、もうやめろ。」
そういって健は二人を止める。
「はぁ…はぁ……ふ……」
冴子は絶頂には達しなかったが、達する直前の所まで行っていた。
(なんだ?無理矢理されているのに、なぜこんなに…からだが言うことをきかない…)
自分の体の異変に冴子は恐怖を感じたが、いままで培っていたプライドで押さえ込み、
表情にだすことはなかった。
「そろそろいいだろ。下脱がせろ。」
そういって、健は後ろにおいてあった竹刀を取り出した。
「お、やっとかよ。」
「待ってました!」
翔太と純は盛り上がり、冴子のパンツを脱がせる。
そこは、もう洪水のようで脱がせるときに糸を引いた。
「な…何をするつもりだ…!」
冴子は竹刀を見て後ずさろうとしたが、手足を縛っている縄がそれを阻んだ。
「もう、びちょびちょじゃねぇっすか。先輩、いつもコレにお世話になってるでしょ?たまにはコレにもお礼しないと〜。おい、足、しっかり押さえておけよ。」
そういって、健は竹刀を片手に冴子に近づいていく。
翔太と純は左右の太ももをつかんで、固定した。
嫌な予感が胸をよぎる。
「やめろ!やめろぉぉぉ!!!」
冴子は不自由な体を使ってめいいっぱい暴れるが、腰から下はびくともしない。
「それではそれでは、貫通式〜」
そういって、健は竹刀の先を膣にあてがう。
「頼む!初めてなんだ!やめてくれぇ!」
「残念、もうとまらねぇよ」
そういって、健は竹刀を膣に突き刺した。
「うああああああああああああああああ!!!!!」

冴子の膣からは、竹刀が生えその横からは処女の証である血が流れ落ちていた。


続く?
632名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 14:42:41 ID:iztHCdyo

冴子が剣道部って聞いたとたんに、冴子×竹刀を考えてしまい、
とっさに書いてしまった。
小説は初めて書いたので、うまくできているかどうか。
続き…かけるかな?
男子3人にしたのは3Pを考えたんだが、書けるかわかんねぇ。
期待しないで待っててくれ。
633名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 15:43:33 ID:SWpToKTb
>>632
細かいが男3人+冴子だと4Pじゃない?
634初めての淫らな一夜(11):2011/02/11(金) 00:42:30 ID:Ai8Hv9G+
「――どうしたんだよ小室、さっきからずっと顔が赤いよ?」
 コータが怪訝そうな顔で問い掛けるが、孝はその声さえ届いていないようでずっと天井に向かって立ち
昇っていく湯気を眺めていた。
 数十分前の出来事が孝の脳裏から離れない。初体験を終えたばかりだというのに、その実感が湧かない。
 女性陣はお風呂上がったから、今度は僕達で入ろう――二階で一人警戒を続けていたコータに提案した
孝だったが、その時から彼の様子はコータの目から見ても不自然だった。放心状態、という訳ではないも
のの、目の焦点が合っていないようで風呂に入るまでに何回か声を掛けても「ん……」「あぁ……」とい
う曖昧な返事をせず、今ではとうとう返事さえしなくなってしまっていた。
 まるで銭湯のように広いバスタブで二人だけでちゃぷんと肩まで浸かっている男二人。コータは女性陣
の残り湯に浸かっているせいか何処かテンションが高く、そのうち鼻歌まで歌い出しそうな雰囲気だ。ち
なみに眼鏡は外しているのだが、初めて眼鏡の掛けていない彼の顔を見ても孝は無反応だった。コータは
それが少しつまらなかった。何らかの反応を見せてくれるものだと思っていたのだ。
「あ〜気持ち良いや、何だか久しぶりにお風呂に入った気がするよ。ねぇ小室、高城さん達の残り湯に浸
かってるんだって考えたら、何だか興奮しないかい?」
 隣に座っている孝の顔を覗き込みながらコータがニヤニヤする。眼鏡を掛けていないせいでピンボケ写
真のように輪郭がぼやけて映る。バカ、変態とも罵られるような発言であれば彼も何らかの反応を示すだ
ろうと思ったのだ。当然、コータは自分の本心を隠さずに曝け出しただけに過ぎない。
「ん……そうだなぁ……」
 コータの浅知恵程度では孝はやはりまともな返事をしなかった。
 絶対誰かと何かがあったんだ、そうに違いない! こんな風になるなんて、よほどの出来事があったん
だ。誰かに告ってフラれた? いや違うな……多分だけど――。
「――毒島先輩って、ホント綺麗な人だよね」
「えぇっ!! さっ、冴――いや先輩は……その……っ!!」
 コータは見事に四分の一の確率を一発で的中させた。孝の胸に秘めた想いから麗と何かあったんだろう
かと考えるのが普通だが、彼は逆に一番可能性の低そうな名前から口に出したのだ。
 孝の反応から一目瞭然だ。孝と冴子の間に“何か”があったのだ。
「ははーん……僕が外を警戒してる間に、先輩と何があったんだい?」
「なっ! 何もっ! 何もないでござるよ!!」
 何故そこで突然侍のような口調になったのかはさておき、コータは孝の反応を愉しみ始める。冴子の話
題になるとあからさまに不自然な態度だ。何があったのか、何をしたのかという事を知りたい気持ちも当
然あったのだが、それよりも彼をからかいたいという気持ちが率先する。
 だが、コータがそれ以上孝をからかう事はなかった。
 風呂場にタイミング良く現れた、“彼女”によって。
635初めての淫らな一夜(12):2011/02/11(金) 00:43:53 ID:Ai8Hv9G+
「お邪魔するよ」
「ぶぼっふぉぉぉおおぉぉっ!!?」
 二人は脱衣所にいたその気配に全く気付かなかった。それも手伝って、ガラガラと戸を開けて入って来
た冴子に大袈裟に驚いたのだ。突然の乱入に加え、彼女の姿がコータの鼻の血管を炸裂させると共に口か
ら人間のものとは思えないような大きな奇声を発した。
 男二人が入っている風呂場だと分かっているのに、冴子はタオルでさえ手に持っていない、素っ裸の状
態だった。大きな二つの乳房と整った形の陰毛が隠される事なく露になっている。眼鏡を掛けていないコ
ータでもそれははっきりと見えてしまい、彼は鼻から大量の鼻血を噴出させながら一目散に脱衣所目掛け
て走り出した。勢い良く湯船から立ち上がったものだから隣にいた孝の顔に湯が掛かり、彼は小さくしか
めっ面を浮かべる。
「小室っ、お先ぃぃぃーっ!!!」
 コータが“生身の”女性に対して免疫がない事は酒に酔った静香にキスされた時の反応から察する事が
できる。だからこそ、彼は裸の冴子とは一緒にいられなかったのだ。その姿を見た瞬間に興奮して鼻血が
出てしまう彼ならば恐らく、数分も一緒にいては失神……最悪の場合失血死に至るだろう。
 ドタバタと大きな足音を立てて風呂場から大慌てで脱衣所に逃げ込むコータの何も隠されていない後姿
を見送った冴子は思わずクスッと笑った。
「ふふっ、何だか忙しないな、平野君は」
 孝は孝で何故またこんな状況になっているのか分からず、とにかく冴子の姿を直視できずに彼女に背中
を向けた。紅潮したままの頬が更に赤くなっていくのを感じながら、背中越しに彼女に向かって口を開く。
「な、何で隠してないんだ……? てゆーか冴子は風呂に入ったばかりじゃ……?」
 冴子は孝にも聞こえるような大きな溜息を吐いた。
「……言わせるつもりか? まぁいいだろう、先程裸で抱き締めあった仲だというのに、今更隠すのは不
自然だろう? そしてまた風呂場に来たのも、その行為によって汗を掻いたからだ」
 遠回しな表現だが、それはつまり孝のせいだと言いたい訳だ。それは事実であり、孝に改めて圧し掛か
ると彼は重さに耐え切れずにお湯の中へと身体を沈めていく。鼻の頭まで顔をお湯に浸らせると、口から
吐かれる吐息が泡になってブクブクと音を立てた。
 ちゃぷん、と冴子の足が孝と同じ湯船に入る。気恥ずかしさのあまり孝もコータのようにこの場から逃
げ出したかった。勢い余って彼女と性行為をしてしまった事、冴子は気にしていないかのように普段通り
堂々と振舞っているに対し、孝は後悔はしていないがこれからどんな風に彼女に接して良いか分からなく
なっていた。
 先程の彼の発言で分かるように、彼女に対しての口調は変わったままだ。分からなくとも、どうありた
いかの願望がそれで表されているようだ。
「――……君はやはり、男子なのだな」
 ちゃぷちゃぷと音を立てながら背を向ける孝の背後まで歩いた冴子はそのままその場に腰を下ろすと、
彼の身体を背後から抱き締めた。白く細い腕が彼の胸板に触れると、彼はビクッと身体を強張らせる。彼
女が性行為に対して怒っているのであれば、何かされると思ってしまったのだ。
 だが違う。冴子は力こそ強く入れているが、孝を抱き締めたかっただけだ。
636初めての淫らな一夜(13):2011/02/11(金) 00:45:22 ID:Ai8Hv9G+
「さ、冴子……?」
 恐る恐る口を開く孝に、冴子は彼の耳元でそっと囁く。
「孝……責任、とってくれるね?」
「せっ、責任ってもしかしてもう子供ができちゃったのか!?」
 動揺している孝の考えはあまりにも突飛し過ぎていた。行為を終えてまだ一時間も経過していない。膣
内射精からそんな短時間で妊娠はおろか、それが分かる状態になる筈がないのだ。もっとも彼女が妊娠検
査薬を常備している筈もない。仮にリカ宅にあったところで、人目に付く場所に置いてある可能性は低
く、探し当てる事は難しいだろう。
 慌てて振り返った彼の顔が冴子の優しい笑みを浮かべる顔に危うくぶつかりそうになる。彼女はそれほ
どまでに彼に身体を近付けていたのだ。
 疑う事を知らないような真っ直ぐに澄んだ孝の目に映る自分の顔を見ながら、冴子は小さく笑う。
「違うよ……いや、無論その責任も含まれるのだが……私が言いたいのはだね」
「な、何でござりまするか?」
「……私を淫らな女にした責任をとってくれ、という事だよ、孝」
「え? って、それってつまり――……」
 コホン、と冴子はわざとらしく咳払いをした後、恥ずかしそうに小さな声で呟くように言った。
「私の身体が疼いた時には、いつでも鎮めるのを手伝ってもらうよ……勿論、君の身体が疼いた時には私
を使って構わない。私も……その、君と…………したい、から」
 冴子の申し出を断る理由もなく、孝は無垢な少女のような可愛らしい表情を見せる彼女を今度は彼の方
から抱き締め、震える唇にそっと口付けを交わした。
 舌と舌を絡ませる事もない、ほんの二秒ほどの唇が触れ合うだけのキス。彼女の想いに応えるのはそれ
だけで充分だったが、それでも孝は唇を離した後、力強く頷いた。
「望むところだ、冴子」
 ぴたん、と蛇口から一滴の水滴が垂れて洗面器の上に弾けた頃、二人はもう一度口付けを交わしていた。



637636:2011/02/11(金) 01:03:26 ID:Ai8Hv9G+
さっさと終わらせる筈が意外と長いエピローグになってしまった。
とゆーわけでこれにておしまい。
この後第3ラウンドに突入したかどうかは読んだ人の妄想に任せる。
こんなんでオカズになるかどうか自信はないが、妄想力で補っておくれ。

>>627
そう言って頂けると嬉しいです。
新作については気長にお待ち下さいな。
ただ神社編は今回の話と被る部分も多いので、
書くとしたら高城邸編になるかと思います。

>>628
お読み頂きありがとうございます。
また新しいのを書き始めた暁には読んでやってください。
638名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 15:02:44 ID:/R2jAhGq
>>637
GJ!お疲れさんです
可能なら新作は
これの続編
高城邸まで何回かエッチしてより関係性が深まった二人が高城邸でチチくり合う話がみたいです。
ちょっと冴子が麗に嫉妬して態度に表すけど孝はそれにムラっと来て
お前しかいないって事になり
身体の関係はあるが立場を明確にしなかった二人が
冴子の嫉妬をきっかけに彼氏彼女としてお互い求め合うみたいな
話が良いなぁ
まあ気長に待ちますので
続編期待します。
639名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 22:21:33 ID:Z29V+xhP
>>637
遅ればせながらGJ‼

アニメ終了ぐらいから熱が冷めてスレ見てなかったけど、再燃させられたわ
とりあえずBDでも買うかな
640名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:00:51 ID:VfaNMdne
次の話読みたいなぁ上げ
641名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 10:45:08 ID:ONr7w6Y6
>>639
もう無理だけど
コミック七巻の予約特典の限定予約受注版無人島BD予約しました?
お・っ・ぱ・い・だ・ら・け・で・す・よ・?
642639:2011/02/15(火) 17:57:07 ID:11ldoJNA
>>641
そうなんだよ…
すっかり忘れてたんだよ…
もう少し早くスレ覗いていれば…
近所の本屋置いてくんねぇかなあ…
643637:2011/02/15(火) 19:49:34 ID:/XxE4kix
「初めての淫らな一夜」別バージョンを書き始めてみた。
ほぼ自己満足で書くものだから、大したモノにはならないかもしれないけど許しておくれ。
(7)の続きで現行の(8)の代わりになります。
644初めての淫らな一夜(8B):2011/02/15(火) 19:50:41 ID:/XxE4kix
 二度目のキスは激しさを増していた。一度目の経験を活かして、今度は冴子の方から積極的に口と舌を
動かしていく。躊躇う事なく孝の口内に侵入した冴子の舌がまるで舌自体に意思があるかのようにあちこ
ちと動き回り、彼の歯茎や歯の裏、頬、上顎を刺激すると、驚いたのか気持ち良かったのか、彼は女のよ
うにビクッと身体を震わせた。彼もまた舌を伸ばして彼女の口内に侵入しようとするのだが、彼女の激し
い舌使いによってそれは妨げられてしまう。彼にできた事はせいぜい互いの舌を絡ませるだけだった。
 キスしている間にも二人の手は盛んに動いている。孝は両手で冴子の乳房を揉みしだき、冴子は片方の
手は床に着いて身体を支えており、もう片方の手で彼の逸物を優しく握り締めて上下に擦っていた。口内
とはまた違う、逸物が徐々に太く、硬くなっていく手に伝わる感触が新鮮だった。
 傍から見ていると冴子が主導権を握っているように見える。否、実際そうだった。最初にその気になっ
たのは彼だったが、今の彼女はもう自分で自分が抑えられない程に身体を疼かせていたのだ。また、一度
絶頂を迎えた彼とまだ迎えていない彼女ではポテンシャルも違った。
 このまま冴子に主導権を渡したままでも、別にいいかな――孝は甘い口付けに酔いながらふとそんな考
えを巡らせる。
 年上の綺麗なお姉さんに犯される、というシチュエーションは多くの思春期の少年にとっての夢だ。そ
れが今叶おうとしているのに、抗う必要などあるのだろうか。相手は年上のお姉さんとしての役者は十二
分に足りており、逆に文句の付け所がない程だ。何より、彼の身体はそれを求めている。意志に反して身
体がそうなっているのであれば、もうどうしようもなかった。
 キスを交わしながら、ふと孝は目を開けて冴子の顔を見た。彼女は目を閉じているという彼の予想に反
して、とろんと蕩けるような彼女の目と目が合う。
 その目が言っている。安心して私に身を委ねてくれ――と。
「ん……ふっ、ちゅぅ……んふぅ……んっ……じゅぷっ、ずちゅっ――……っ、ぷふぅ」
 やがて冴子が孝の唇から離れた頃には、彼の身体はそのまま床に押し倒されていた。熱い彼女の吐息を
口内に感じていたせいか、冴子が優しくそうしたせいかは分からないが、彼は口付けが一旦の終わりを迎
えるまで床に仰向けになっている事に気付かなかった。床に頭を付けたままの孝の視界に、徐々に遠くな
っていく冴子の顔が見える。だが、決して視界から消える事はない。
 不意にずっと孝の逸物を擦っていた冴子の手の感触が消えると同時に、別の感触が彼の腿に伝わる。少
し重みのある大きなマシュマロを乗せたような感触だ。冴子が彼の身体を跨いで座っているのだ。マシュ
マロかと思われた部分は当然、彼女の引き締まったお尻だった。首を持ち上げて彼女の姿を見ようとする
孝だったが、二つの大きな乳房はともかくとして、その位置からでは自らの逸物が邪魔して彼女の秘裂を
拝む事はできなかった。
 両膝を床に着き、両手を彼の顔のすぐ傍に着いて上半身を支える冴子は、孝の顔にもう一度その唇を近
付ける。だが、それは何に触れる事もなく、彼の耳元で小さく動くだけだった。
「……挿れるよ、孝」
645初めての淫らな一夜(9B):2011/02/15(火) 21:26:18 ID:/XxE4kix
 一度だけ頷けば良いものの、孝は興奮してか何度も大きく首を縦に振った。フッと小さく笑みを溢す冴
子だが、その表情からはすぐに笑みが消えていき、代わりに眉間に皺を寄せて徐々に込み上がる快楽に身
を委ね始める。
 冴子は大きくお尻を持ち上げて一歩ほど前へと身体を移動させると、ゆっくり、ゆっくりと腰を下ろし
ていく。左手は孝の顔の横に着いたままで、右手は再び彼の完全に勃起状態に戻った逸物に触れていた。
逸物の位置と向きを定めようとしているのだ。ある程度腰を下ろしたところでようやく亀頭が秘裂に触
れ、にゅるりとその割れ目に沿って滑る。
「ふあ……っ!」
 その弾みで亀頭が淫核に触れて、冴子は一瞬だけ迸る電流のような衝撃に思わず甘い声を漏らした。背
中を仰け反らせる彼女だったが、そんな事では孝をリードする事などできやしない。彼女もそれを自覚し
て、小さく深呼吸をした後でもう一度挑戦する。
 孝の顔をそっと見つめながら、自分の秘裂の内側にある小さな口の位置をイメージして、彼の亀頭を手
で操る。ローターやバイブで自慰行為をするかのように彼の肉棒で秘裂を擦る事数秒、彼女はようやく入
口である膣口に辿り着いた。逸物の位置と向きを固定し、荒くなる吐息を抑えながら腰を下ろす。
 ぬちゃ、と音を立てて亀頭が膣口を押し開いたところで、彼女は長い息を吐きながら一気に孝の逸物を
口の中に咥え込んだ。
「んはぁぁぁ……っ! くはぁ……っ、はぁっ、はぁ……っ!!」
「さ、冴子……ちょっと待ってくれっ、気持ち良過ぎる! 冴子の中、暖かくてぬるぬるしてて柔らかく
て……っ、さっき後ろから挿れた時とはまた違う気持ち良さだっ!!」
 女性器はまるで生き物のように動き、当人の意志によって形状を変える。包み込んでいる肉棒を強く挟
んだり舐めるように優しく挟んだりと収縮を繰り返す。冴子が意識して膣壁を動かしている訳ではないの
だが、孝を気持ち良くしてやろうという意志がそうさせている。否、それは当たらずとも遠からずと言っ
たところかもしれない。その気持ちも含まれているだろうが、大部分を占めているのが自分が快楽を得た
いという強い気持ちだ。
 子宮口を突かれた衝撃の余韻を愉しんだ後、冴子はゆっくりと腰を上下に動かし始める。
「あっ、んっ、あんっ、んふぅ……っ! 気持ち良いか、孝……?」
「よっ、良過ぎます! ちょ、ちょっとマズいってっ!! 激し過ぎぃっ!!」
 孝が何を言っても冴子の腰の動きが止まる事はない。彼が動かない事を良い事に、腰を打ち付けるパ
ン、パンという音を何度も響かせる。自らの肉棒が幾度となく冴子の中に出入りするその様を見たい孝だ
ったが、彼の頭は床に着いたまま持ち上げる事さえできなかった。射精感を必死に堪えながら、その目に
映るのは白い天井と視界の端の方で激しく動く彼女の上半身だけだ。彼女の腰の動きに合わせて上下に激
しく揺れる二つの乳房もまた、彼の胸を昂らせる立派な一因だった。
 ポタ、ポタと冴子の頬を伝う汗が孝の胸に弾ける。彼女の動きは汗を掻く程の激しいものだ。春先で夜
とあれば多少は冷え込むのに対し、彼女は全裸だったが身体は燃えるような熱を発していた。上昇してい
く体温はその身体の動きを止めない限り冷める事はなく、そして彼女自身動きを止めるという考えはまだ
持ち合わせていなかった。
 やがて上下に動くのを止めて腰を落として肉棒をずっぽりと咥え込んだまま、腰を前後左右に降り始め
る。かと思いきや円を描くようにグラインドさせ、膣壁の至るところにぶつかる亀頭の感触を愉しみ始めた。
646初めての淫らな一夜(10B):2011/02/15(火) 22:35:41 ID:/XxE4kix
「ふぁあっ、ふっ、んふっ、あっ、ぁぁあっ、はぁんっ!」
「くっ……うっ、ん……っ!」
 冴子の甲高く響く嬌声に孝の小さな呻き声が掻き消される。
 ふふっ、必死に我慢している孝の顔も何だか可愛いな――冴子はそう思いながら、上半身を彼に向かっ
て倒すと、両手で彼の頬にそっと触れて顔を自分の方に向かせてそのまま口付けをする。たぷんと垂れた
乳房が彼女の身体に押されるようにして孝の胸に密着し、その整った形状はいやらしく変形した。硬くな
った乳首は彼女が意図してかいまいか、彼の乳首と擦れていた。冴子の鼻から嬌声が混じった吐息が漏れる。
 孝は孝で、ただ犯されるだけが嫌になったのか、床にだらんと垂らしたままだった両腕を持ち上げて冴
子のお尻へと持っていくと、たわわな尻肉を揉みしだき始める。両手に付着する水分は紛れもなく彼女の
汗だが、それが汚いとは露にも思わない。
 ちょっとした悪戯のつもりか、孝は両手で左右の尻肉を掴んで押し広げた。冴子の後ろ姿が彼からは見
えないのが残念だったが、押し広げられたお尻の割れ目からは小さな菊座と彼の肉棒を咥え込む秘裂がは
っきりと見えるようになる。時折ヒクヒクと収縮する菊座もまたいやらしい。
 自分の姿を後ろから見たらどうなっているか想像もできない冴子だったが、菊座に伝わる冷たい空気の
感覚に彼女は恥ずかしそうに眉を顰め、少しの間口付けを交わしていた唇を離した。
「ぷはぁ……っ、孝ぃ、恥ずかしいよ……ぉっ! お尻の穴、広げないで……くれぇ……っ!!」
「だ、だって……僕だって冴子を辱めたい、から……」
「……もぅ――……あむっ、んちゅっ、ちゅぱ、ちゅるるっ、んっ、じゅじゅるっ……んっ、んんーっ!?」
 再び口付けを交わして舌と舌を絡ませる冴子。だが、菊座に何かが触れる突然の感覚に軽くだが大きく
鼻息を漏らしながら彼の舌を歯で噛んでしまった。孝の右手の人差指が彼女の菊座に触れたのだ。触れた
だけならまだしも、指に力を入れて菊座の中に侵入しようと試みる。心地悪さよりも先に羞恥心が冴子に
込み上げてきて、彼女は口付けを交わしたまま、きゅっと菊座に力を入れて異物の侵入を拒む。排泄のた
めの不浄の穴など、決して他人には触れられたくないものだ。それでも孝は敢えて指に力を込める。
「〜〜〜〜っ、ひぁあっ!!? お、お尻の穴はやめてくれっ!! ふあっ、あっ、んぁぁああっ!!」
「冴子……恥ずかしがる冴子も可愛いよ……っ! っくぅ、うあ……っ!」
 菊座を責められながらも冴子の腰の動きはそれでも止まらない。孝の射精感は限界を迎えていた。彼女
の菊座をいじり始めたのもそれを紛らわす意味も多少は含まれているのだ。だがそれもさほどの意味は成
さず、我慢している度合を表しているかのように冴子のお尻に触れる手に力が入る。
「さっ、冴子! もうダメだっ、また出る……っ!!」
「はぁっ、まだ……まだだよ孝っ! んっ、ふぅっ、私はまだ――……っ!!?」
 だが、冴子の動きが突如として止まり、とある一点に視線を釘付けにする。
 孝も時同じくして、目を丸くして彼女と同じ方向を見た。限界を迎えようとした彼の逸物は、彼女の中
で静かに縮こまり始める。
 台所の入口。
 そこに、顔を真っ赤にした麗が立っていた。
647名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 01:16:15 ID:A35Wf8ZT
生々しくて最高ですな…
寒いから風呂入ってきた
そして全裸待機再開
648名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 11:17:52 ID:B5WvoQPP
もしや…麗VS冴子の孝のチンポ奪い合いSSか?
全裸待機二号に変身!
649646:2011/02/16(水) 12:53:01 ID:jJRJp0uW
>>647-648
全裸になるのは勝手だけど風邪ひかないようにw
えーと、もしかして書き上げた後で一気に書き込んだ方が良いのかな?
この感じだと長くなりそうだけど。
650名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 13:50:06 ID:B5WvoQPP
>>649
大丈夫です。冴子ばりに1号2号は身体熱いのでw
どちらでも良いですよ〜
小出しは焦らされてたまらないし
一気に投下はフルオナニーできるので
どちらにせよ俺得だからお任せしまーす。
651一号:2011/02/16(水) 21:52:15 ID:fL+F3FIv
>>649
カーテン買い替えたら部屋ぬくぬくになったので、俺らの事は気にせず進めてくれい
652名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 22:58:23 ID:Rj3642h8
冴子旋風が巻き起こっているな。
653全裸待機二号:2011/02/16(水) 23:27:03 ID:B5WvoQPP
>>651
ぬくぬく×
抜く抜く◎
ですよ1号!
さて三号はいないか?
今ならV3を名乗れるよw
654初めての淫らな一夜(11B):2011/02/17(木) 23:55:32 ID:QvdP8Fhe
 顔面の血の気が引いていく孝。性交渉をしている姿を第三者に見られる事ほど恥ずかしく、気まずい事
はない。案の定、彼の頭の中が別の意味で真っ白になり、言い訳などできないようないわば現行犯だとい
うのに、様々な思考を脳裏に巡らせる。だがそれは決してまとまる事はなく、幾度となくパクパクと開閉
を繰り返す口から漏れるのは言葉ではなく小さな吐息だけだった。
 時間が止まったかのような誰もが動きを止めた台所の空間の中で、蒼白した表情になったのは孝だけだ
った。冴子は口元に妖しげな笑みを浮かべながら、まるで負け犬でも見ているかのような蔑んだ眼差しを
麗に向ける。
「おや……っく、ふぅ……っ、宮本、君……はぁっ、どうしたのだ……っ?」
 彼女の膣内で縮こまっていく孝の肉棒、それを決して離さないようにきゅっと膣に力を入れて締め付け
ると、肉棒は再び鎌首を持ち上げて硬度を戻していく。膣内で肉棒が大きくなる感覚に酔い痴れながら麗
に言葉に発したものだから、言葉の合間合間に嬌声が入り混じっていた。
「……っ、孝……どういう事?」
 麗は冴子から視線を逸らし、代わりに床で仰向けになっている孝に向ける。
「麗……これは、その――……んむぅっ!?」
 彼女の問い掛けに答えようとした孝だが、それは冴子によって遮られた。冴子の細くて繊細な二本の指
が彼の口にそっと挿れられたのだ。人差し指と中指に伝わる孝の口内の温もりと絡められる舌の温もり。
ただ孝の言葉を紡ぐだけのつもりだったのだが、どうやらこの行為でも彼は興奮するらしく、麗の存在を
忘れたかのようにその指を舐めたり吸ったりし始める。
 冴子は膣内で更に膨らみを増す肉棒と指の温かい感触に小さな吐息を漏らした後、再び麗に向かって口
を開いた。
「見て分からないのか? 私と孝は今、愛し合っているのだ……邪魔しないで頂きたいものだな」
「私の孝を奪っておいてどの口が言うのよっ!!」
 麗の言葉は支離滅裂だった。彼女が孝と恋人同士であれば頷けるが、そうではない。彼女は彼が自分に
好意を寄せている事を知っていた上で、別の男と付き合っていたのだ。それから導かれる結論はただ一
つ、麗は孝の事を何とも思っていないという事だった。
 麗の恋人である井豪永が“奴ら”と化して死んでから、まだ半日も経過していない。その後二人の関係
が急展開を迎えたとしても、彼女がそう言い張るのは不自然過ぎる。自らが尻の軽い女であると暴露して
いるようなものだ。
「私が……私が一番孝を気持ち良くできるんだから……っ!」
 麗の発言と行動によって、突如として三人の状況も急展開を迎える事となった。孝が期待に満ちた目
で、冴子が冷たい目で見守る中、彼女は着ていたTシャツとホットパンツを脱ぎ捨てたのだ。露になる麗
の裸体もまた、冴子に負けず劣らず美しいものだった。シャツを脱いだ拍子に、冴子のものとは一回りほ
ど違う大きさの乳房がぷるるんと揺れる。それを見ているだけで孝の口内に生唾が溢れ、ゴクリと音を立
てて喉の奥へ運ばれていく。
 麗が身体を移動させると、真っ直ぐに天井へと向いていた孝の視界が肌色とピンク色に包まれた。彼の
頭を跨いで真上に立ったのだ。ピンク色の秘裂はそこから見ても分かる通りにぐっしょりと濡れており、
彼女が自ら二本の指でそれを押し広げると、膣口から溢れた淫液がポタッと彼の頬に弾けた。
 そして、立っている位置をそのままに、麗はゆっくりと腰を下ろした。
655654:2011/02/18(金) 00:01:16 ID:QvdP8Fhe
んじゃ、Sっ気のある俺は小出しにして焦らす事にするw
のんびり書かせてもらうよ。
6562号:2011/02/18(金) 00:37:53 ID:nFFYSLM2
>>655
焦らしですか?
なら投下のタイミングは
そちらが
『そろそろ投下してやんないとこいつらの金玉爆発するな』
みたいなタイミングでお願いしますw
657655:2011/02/18(金) 12:32:59 ID:i8BcHI6A
>>656
難しいタイミングだ……。
隔月ぐらい?w
658一号:2011/02/18(金) 17:21:41 ID:OQ0SOWMW
>>655
ありがとう
どMな俺には御褒美としか思えない
作者様のSっぷりを堪能させてもらおうか
659二号:2011/02/18(金) 19:00:00 ID:nFFYSLM2
>>658
一号!奇遇ですね
貴方もドMだったのですねwwwww
660名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 00:45:37.01 ID:JM2Wg2Ud
でも保守忘れる可能性あるから
それは待ちすぎになるくない?
落ちたら困るし?
保守ばかりになると読みにくい気もするからなぁ〜
661初めての淫らな一夜(12B):2011/02/21(月) 15:00:03.95 ID:RP7Ru9b3
「――んぶっ!?」
 冴子の指から孝の口が開放された刹那、今度は麗の女の臭いを放つ秘裂に圧迫される。俗に言う“顔面
騎乗位”だ。麗は膝を付いてある程度の体重を床に逃がしてはいるが、半分以上は孝の顔に上に掛けるよ
うにしていた。孝は逃げるにも逃げられず、基より男なら誰でも夢を見るような“ありえない状況”に歓
喜するのも束の間、口を丸々塞がれているため上手く呼吸ができずに苦しそうに蠢く。それでも何とか気
道を確保すると、目の前の彼女の菊座を眺めながら唇の上のヌルヌルした割れ目に舌を伸ばした。
「あぁっ、んっ……んふぁ……っ、ど、どう、孝ぃ……私のおまんこの味は……っ!?」
 問い掛けられても口を塞がれていては答えられず筈もなく、孝は代わりに舌を激しく動かして応える。
大量の水を含んだスポンジのように、彼が舌を動かす度にピュ、ピュッと膣口から透明の淫液が飛び出
す。どろりとした粘着質な液体ではなく、尿のような液体だ。だがそれは決して尿ではない事は彼の舌に
伝わる味から明らかだった。
 麗の乱入により不服そうな表情を浮かべる冴子は、孝に当て付けのようにきゅん、と膣に力を入れて彼
の肉棒をきつく締め付け、彼の身体の上で前後に腰を振りながら、彼の腹部に置いていた両手を彼の乳首
へと移動させた。人差し指と親指で二つの乳頭を摘んで刺激すると、彼の口から「んんっ!」という喘ぎ
が漏れて反応を見せる。自分の唾液が付着した指で乳頭に触れられるのは奇妙な感覚だった。
 孝の細かな反応を愉しみながらも、冴子は向かいに座っている麗に鋭い眼差しで睨もうとした。だが、
膣内でどんどん膨らみをます孝の肉棒の感覚に表情が崩れてしまい、結果として媚びるような眼差しにな
ってしまっていた。それに気付いていながらも、冴子は冷静を装って麗に向かい口を開く。
「何だ……あっ、はぁっ……『気持ち良くできる』などと……っ、啖呵を切っておきながら、んふっ、あっ、結局、自分が気持ち良くなりたいだけでは……はぁんっ、ないのか……っ?」
「んっ、違うわよ……だって先輩が孝のおちんちんを……んはっ、独り占めしてるからぁ……っ、私は準備して待ってるのぉっ!」
 秘裂を舐め回される快楽に酔い痴れながらも、麗はニヤリと口元に妖しげな笑みを浮かべた。
「それともぉ――……今すぐ代わってくれる?」
「断固として……んっ、断るよ」
 麗の問い掛けに即答する冴子。その表情は学校で初めて会った時、「宜しく」と孝やコータに向けられ
たものと同じ笑顔だった。拒否しながらその笑顔を作るというのは、相手にとっては嫌味にしかならず、
麗は小さくぷくっと頬を膨らませた。
 嫉妬心を露にしている麗のその表情は同性である冴子から見ても可愛らしい。だから冴子は半ばお預け
状態になっている彼女に対して、まだ光沢を放つ右手の人差し指と中指をピンと立てて彼女の口元に持っ
て来た。
「ほら……孝の唾液がたっぷりと付着した私の指だ――……如何かな?」
 麗は躊躇う素振りも見せなかった。
662661:2011/02/21(月) 15:26:29.80 ID:RP7Ru9b3
うわ、改行忘れてる箇所あるな。
読みにくかったらすまん。
ついでに最後の行は次の更新に入れた方が良かったかな。

>>660
のんびり書かせてもらうが、1500文字ぐらい書いたらその都度書き込むから大丈夫。
なんだかんだで隔月にはならないからw
663初めての淫らな一夜(13B):2011/02/21(月) 22:15:32.97 ID:9Wtsy3Xq
「――はむっ、んっ……んちゅっ、ちゅぱっ、じゅるるる……」
 冴子の指を身を前に乗り出して咥えた麗が、盛大に品のない音を立てながら指に付着した液体を啜り上
げる。まるでフェラをするかのように口に含んでは吸い上げながら前後に口を動かしたり、指の横へと顔
を動かして第二関節や付け根を舐めたりと、孝の唾液が付着しているだけだというのに恍惚とした表情を
浮かべていた。
 くぅっ、一体何なんだこの状況はっ! 僕は夢でも見ているのか――文字通り目と鼻の先にある麗の小
さな菊座を見飽きた孝は一旦瞼を閉じて視界を闇色に染めながら、必死に込み上げる射精感を堪えてい
た。今も尚冴子が前後に腰を動かしている以上、彼の肉棒に与えられる刺激は増していく一方で、鼻腔を
擽る女の臭いと口と舌に触れる柔らかくてヌルヌルとした感触が彼をより興奮させる。
 確かに、夢だと思いたくなるような状況だ。複数の女に自分の身体を取り合いにされるなど、男の妄想
でしかなく、ありえない事だと彼は思っていた。
 否、ありえない事などないのかも知れない。
 この世界は今、ありえないと思っていた事が現実に起こっているのだから。
 目に見えないところから聞こえる何かを舐める音に耳を澄ましながら、孝は瞼を開いた。視界に広がる
のは先程と全く同じ景色だ。視界は麗のお尻で埋め尽くされており、その他に映るのはせいぜい天井ぐら
いだ。
 そんな中、孝は徐に冴子の方へと両手を伸ばし、何かを掴もうとして何度か空振りを繰り返した後、彼
女の前後に移動するお尻を鷲掴みにした。
「んくっ……孝……?」
 麗の股間に埋められて顎の辺りしか見えない彼の顔に視線を落とす冴子。
 その瞬間だった。
「――んっはぁぁああああっ!!?」
 孝は床に転がしていただけだった足を広げると膝を折り曲げ、両足の裏を床に着けると同時に腰を上下
に振り始めた。腰の動きに呼応させるように鷲掴みにしている尻肉を上下に動かし、彼女の身体の動きに
合わせる。
 彼は自分のペースで絶頂を迎えようとしているのだ。
 唐突に子宮口を強い力で突かれ、冴子はその不意打ちに思わず麗の口内の指に力を入れてしまう。口内
の奥に侵入したその指は喉の奥に到達し、何か小さくて柔らかいものが触れる感触があった。麗はそれに
驚きながらも慣れているのか咳き込む事もしなかった。引き続き冴子の指を舐めていた彼女だったが、大
きく喘ぐ冴子の姿を見てピンと閃く。
「んぁっ、あっ、ああっ、はぁあっ!! 孝、それ激し過ぎ……ぃっ!! 頭の中……あっ、んんっ、真っ白になっちゃうぅ……ふぁあっ!!」
 ずぷっ、という小さな音を立て、麗は冴子の指から口を離して立ち上がる。下で彼女の股間から解放さ
れた孝が荒っぽく呼吸する音を聞きながら、彼女は冴子の後ろへと回った。その位置からははっきりと孝
の肉棒が冴子の膣口を出入りする様子が見える。
 へぇ、後ろから見るとこんな感じになってるんだ――麗はそんな事を思いながら、冴子の背後からゆさ
ゆさと揺れる彼女の両胸を力強く握り締めた。
664初めての淫らな一夜(14B):2011/02/22(火) 18:02:42.45 ID:wC/hIbAO
 麗が閃いた事は単純明快だ。冴子が早く絶頂を迎えれば、その早さの分だけ自分の出番が回ってくるの
が早くなる。
 だから、麗は手伝う事にしたのだ。
「んぁあっ! はぁっ、んくっ、んっ、ああっ!! みっ、宮――……ふぁあっ! そんなに激しく……
っ、揉まないでくれぇ……っ!!」
「んっふふふ……やっぱり胸は私の方がおっきぃ〜」
 冴子の胸を揉みながら、その大きさを改めて確認する麗。女同士で風呂に入った際、麗は痴女のように
振る舞い、全員の胸を揉みしだいていたのだ。大きさの順番で並べると、静香、沙耶、麗、冴子となる。
とは言えこの中で一番小さな冴子でもDカップあり、揉み心地を愉しむには充分な大きさだ。
 胸の大きさで優劣を付けたがる浅はかな麗を嘲笑したい冴子だったが、胸と膣を同時に責められるとそ
んな余裕など消え失せる。彼女の口から漏れるのはただ甘い吐息だけだ。
 だが、これはまだ序の口に過ぎなかった。
「麗……耳だ」
「〜〜っ!?」
 孝の突然の裏切りとも呼べる言葉に、冴子は言葉にならない声を上げる。彼は冴子に言ったように、彼
女を辱めたいのだ。弱点を告げ口した自分を睨み付けようとする冴子を尻目に、孝はニィッと笑顔を作っ
て返す。
「えっへへへ〜……頂きます、先輩! あむっ♪」
「ひぁあっ!!?」
 麗の小さく開かれた口が冴子の耳朶を咥え込んだ。美味しそうに頬張る彼女は両手を胸から離し、右手
を冴子の前へ、そして左手を後ろへと移動させる。麗の手が狙いを定めたのは二点。一点は秘裂の上部に
ある小さな突起――淫核と、もう一点は菊座だ。それと同時に孝も両手を動かし、空きになった胸に手を
伸ばした。
「麗、同時に始めようか……せーのっ!」
 孝の掛け声を合図に、彼は冴子の乳房を揉みながら器用に指を動かして乳首を指の間に挟んだ。乳頭を
転がすようにして刺激を与える。麗も同様で右手の指を包み込むように冴子の淫核に触れた。円を描くよ
うにして指を動かしていく。左手の指先はちょん、ちょんと菊座に触れるだけだったが、やがて指先に力
を入れて侵入を果たした。冴子は菊座を急激に締め付けて異物を吐き出そうとする。だが、一度入ってし
まえば後は楽だった。麗は完全に指が抜けてしまわないようにだけ注意しながら、ピストン運動を始める。
「んはぁぁああっ!! んあっ! はぁっ! あっ! あっ! あぁあああっ!!」
 女体の敏感な箇所を同時に責められる冴子に与えられる快楽は想像を絶するものだった。
 膣壁を肉棒で抉られる感覚。淫核を捏ねられる感覚。腸内を掻き回される感覚。乳房を揉みしだかれる
感覚。耳朶を舐め回される感覚。
 それら全てが同時に冴子を襲う。
 何も考えられなくなる。頭の中が真っ白になる。
 冴子はもう、得も言われぬ快感に、完全に堕落してしまっていた。
「しゅごい! しゅご過ぎぃっ! おまんこもおっぱいもお尻もぉ! 気持ち良過ぎぃっ!! ああっ!
 あふっ! んはっ! ぁあっ!!」
665二号:2011/02/22(火) 18:22:10.96 ID:2dLdRMxK
>>664
冴子墜ちてるよ(´ρ`*)ハァハァ
666初めての淫らな一夜(15B):2011/02/22(火) 21:56:05.49 ID:wC/hIbAO
 自我を失っている、という訳ではないのだが、冴子の顔はもう冴子ではなかった。今まで誰にも見せた
事がないような顔をしている。何処か品を漂わせるその顔付きは何処へやら、口の端から涎を垂らし、目
をとろんとさせて喘ぐその顔はまるで漫画やアニメで見る“アヘ顔”そのものだ。物欲しそうに口からち
ょこんと顔を出す舌は、生憎孝と麗の手はどちらも塞がれているため、結局何に触れる事もない。
 冴子は自ら腰を上下に振るようになると、孝もそれに合わせて腰を動かしていく。
 ――パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
 その度に冴子の柔らかな尻肉が波打つ。彼女の汗と唾液が小さな礫となって飛び散る。込み上げる快感
が彼女を限界へと迎えさせる。
「い……っ! イキそうっ!! 来るぅっ、何かしゅごいのが来るぅぅぅっ!!」
「僕ももう……っ、もうっ!!」
 射精感をずっと我慢していた孝だったが、彼女と同じく限界を迎えていた。彼女の膣内にある肉棒を外
へ出すタイミングを図り始める。最初の挿入時は中に出してしまった彼は、もう二度と同じ失敗は踏むま
いと思っていた。今後の事を考えると、今この場で妊娠させてしまう恐れある行為はこれ以上避けたかっ
たのだ。
 冴子の尻肉を再び鷲掴みにする孝。射精する瞬間に身体ごと持ち上げて肉棒を引き抜く算段だ。
 だが、冴子がそれを許さない。
「らめぇっ、らめらめらめぇぇぇっ!! 中に出してぇっ!! 孝の熱い精液でぇっ、私を満たしてぇぇぇっ!!」
 うわぁ〜、先輩が先輩じゃなくなってる。でも、男の子ってこういうギャップが萌えるんだよね。孝、
必死に腰動かしてるし息荒いし……私も普段はクールビューティ気取ってみようかなぁ――と麗は冴子の
豹変ぶりに目を丸くしながらも、もうすぐ自分の番が回ってくる事に心躍らせた。彼に秘裂を舐めさせた
事も相俟って、彼女はいつでも肉棒を受け入れられる準備が整っていた。その証拠に次から次へと麗の膣
口から溢れる淫液が床に垂れて小さな水溜りを形成している。
 そして、その時が来た。
「――イクぅっ! イクイクイクイクぅぅぅっ、イっちゃうぅぅぅぅぅっ!!!」
 ビクン、と冴子の身体が跳ねる。ぎゅっと締め付けられる膣壁はまるで孝の肉棒から精液を搾り出そう
としているようで、そして彼もそれに委ねて怒号を解き放つ。亀頭から飛び出す孝の熱い精液は、二度目
の射精だというのに量は最初に放たれたものより多かった。膣内に入り切らなかった精液が、膣口と肉棒
の僅かな隙間から溢れ、白濁色が彼の陰毛を濡らしていく。
「はぁっ、はぁっ、はぁ……っ! 熱いぃ……孝の精液熱い、よぉ……お腹が一杯ぃ……っ!」
 絶頂を迎えた冴子は全身を細かく痙攣させていたが、やがてぐったりと脱力して孝の身体の上に圧し掛
かるようにして余韻を愉しんでいた。
 キラン、と目を妖しく輝かせる麗は、冴子に充分な余韻を愉しませる時間すら与えない。
「よっこいしょ、っと」
「あふん……っ」
 冴子の身体を後ろから横へ押し倒すと、肉棒から解放された彼女の膣口からどろりと白濁色が垂れる。
彼女は床にうつ伏せに突っ伏したまま、荒々しく呼吸を繰り返すだけで、動こうとする気配も見えない。
彼女の淫液と自らの精液が付着して光沢を放つ肉棒の方は案の定、まだ太さを保ったままだが柔らかくな
り掛けている。
 ぐったりとしているのは孝も同じだった。短時間で二回も射精する事は体力を著しく消耗してしまうと
ともに、これ以上は本当に彼の逸物も悲鳴を上げていた。
 だがそれでも、男のそうした性質を理解している上で、麗は先程の冴子のように孝の腰の上に跨った。
667初めての淫らな一夜(16B):2011/02/23(水) 23:39:41 ID:MgyVueBX
「れ、麗! ちょっと休ませてくれよっ!」
「何よ孝! 先輩とはエッチできて私とはできないって言うの!?」
「そうじゃなくて……もう二回も出したんだ、時間置かないと勃たないって!」
「勃たぬなら、勃たせてみせよう、ほにゃららら」
 麗の様子は明らかにおかしかった。こんな訳の分からない事を言い出すなら尚更だ。
 孝はすっかり忘れていた。麗の顔が赤い理由が、もう一つあったという事に。
 ――この時、それを思い出してさえいれば、ある意味最悪の結末を迎えずに済んだかもしれない。
 孝の太腿の上に一旦座った麗は、後ろについた両手と両足で身体のバランスをとると、彼の腰の上で前
後に腰を振り始めた。ヌルヌルの秘裂に半勃起の逸物が擦れる、クチュクチュといういやらしい音が響く。
「はぁっ、はぁっ、んはぁっ……んっふふ、気持ちいーい? 私は気持ち良いよぉ?」
 膣口に入りそうで入らない、ただ亀頭が秘裂に触れる感覚を愉しむ麗。永にした事があるのだろうか、
その“素股”と呼ばれる行為を行う彼女は慣れているようだった。
 孝の逸物を勃たせるためにはフェラやパイズリなど、他の行為も考えられたのだが、麗は身体を移動さ
せるのも億劫なのか、何分も同じように“素股”を続ける。彼の逸物も挿入時とはまた違う心地良さに耐
え切れず、痛みを走らせながら鎌首を持ち上げ始めていた。彼の表情は苦痛に歪んでいるだけで、その表
情からは気持ち良さなど一片の欠片も読み取れない。
 一日に四、五回ならまだ分かる。だが、一時間で三回はどんなに健全な男でも無理がある。これでまた
射精するようならば、どれ程孝が溜め込んでいたかが窺えるのだが、それを曝け出す事を躊躇する孝。も
っとも、冴子と麗がどちらも名器の持ち主だった、など様々な言い訳は考えられた。当然、それも曝け出
す事は躊躇されるのだった。
 勃つな、俺のムスコっ! もうこれ以上はマジでキツいんだよぉぉぉ――と孝は歯を食い縛るが、無駄
な抵抗だった。
 やがて孝の逸物がピンと反り返るのを見て、麗は「ニヒヒッ」と笑う。
「さぁって……私がイクまでちゃんと付き合ってよね、孝!」
 麗は容赦がなかった。腰を持ち上げて膣口に亀頭を押し当てたかと思うと、そのまま一気に腰を落とした。
「あぁぁぁっ!! あん……っ、孝のおちんちんってぇ、永のよりおっきぃっ!! 凄いぃっ!!」
「くぅ……っ!」
 肉棒を包む柔らかく暖かな感触は冴子のものとはまた違っていた。膣壁に擦れるような窮屈な感覚は一
切なく、何に邪魔される事なくスムーズに子宮口に亀頭が到達する。だがその瞬間、麗が力を入れたの
か、肉棒は急激に膣壁に締め付けられた。まるで離すもんか、と言っているようだ。
「あっ、はぁっ、あっ、あ、あ、あっ、ぁああっ、んぁあっ!!」
 孝が動くまでもなく、麗は甘い声を漏らしながら自ら腰を上下させて肉棒の出し入れを繰り返す。
 だが、麗のお楽しみの時間は長くは続かなかった。
 不意に、麗の動きが止まった。孝の腰の上にお尻を落としたまま、何かを堪えているかのようにぷるぷ
ると小刻みに肩を揺らす。
「……うっぷ」
「え……?」
 小さな呻き声に孝はようやく思い出した。麗が酒を呑んでいた事を。
 とてつもなく嫌な予感が脳裏を過ぎり、助け舟を求めて冴子へと視線を向ける孝。だが冴子は彼に背を
向けたまま、相も変わらず床の上でぐったりとしていた。
 この状況から逃げ出そうにも、麗が真上に乗っている以上、逃げる事などできやしない。苦しげな表情
を浮かべていた孝はその顔色を蒼白させる。
 そして、孝の嫌な予感は的中する事となった。
「――……うぉぇぇぇぇぇぇ……っ!」
「うぉおあああぁぁあぁぁぁっ!!?」
 酒を呑んだ後、激しい運動はするものじゃない。乗り心地の悪いものに乗るものじゃない。
 麗の吐瀉物が降り注ぎ、聞きたくない嫌な音と異臭が鼻腔を劈く中で、孝は思う。
 い、色々な意味で……何て日だ、今日は――と。
 こうして、初めて過ごす淫らな一夜は、唐突に終わりを迎える事となった。
668667:2011/02/23(水) 23:44:24 ID:MgyVueBX
エロはこれにて終了。
16Bで終わらせてもいいし、エピローグ的なものを書いて終わらせてもいいし、どうだろ?
やっぱエピローグあった方が自然かな?
669名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 02:55:42 ID:f01+2XQo
書きたいなら書けばいい
誘い受けだけはやめとけ
670名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 03:41:48 ID:bDKmPGIM
麗とちゃんとするのも書いて欲しいというのが切実な願いでもある
671668:2011/02/24(木) 07:59:13 ID:75xCJ8bW
>>669
そうだな、すまない。

>>670
次書くとしたら検討するよ。
672初めての淫らな一夜(17B):2011/02/26(土) 02:22:13 ID:FTjrvUQ1
 天国から地獄へ叩き落されたような気持ちの中、孝は身体に付着した麗の吐瀉物を一通り拭った後、麗
をベッドへと運んでいた。彼におんぶされている彼女は裸ではなく、彼の手によってシャツとパンツを着
せられている。孝はと言うとパンツとズボンだけを穿いて、上半身は裸のままだ。薄い布越しに背中に伝
わる豊満な胸の感触を愉しむ余裕は彼にはなく、重い足取りで廊下を歩いていた。
 孝の口からは何度も溜息が漏れる。鼻を衝く異臭を早くシャワーを浴びて洗い流したいのだ。
 背中の麗は酔っ払っているものの嘔吐したせいか気分が良くなっているらしく、わざとらしく彼の首を
ぎゅっと抱き締めるようにしながらクスッと笑う。
「孝……臭い」
「誰のせいだよ……」
「眠いよぉ〜……ね〜ぇ〜、このまま孝の背中で眠っていーい?」
「勘弁してくれよ。もうすぐベッドだから我慢してくれ」
「え〜〜」
「もし眠ったらこの廊下に裸で寝させて風邪をひかせてやる」
 孝がそう返したきり、麗は喋らなくなった。最後に言葉を発してからものの数秒で眠りについている事
に気付いたのは寝室の前に辿り着いた後だった。小さく寝息を立てている彼女は、彼の背中がよほど居心
地が良いのか、幸せそうな顔をしている。
 顔を後ろに向け、そんな麗の顔を見て再び溜息を吐く孝。言い付けを守らなかった彼女を本当に廊下に
捨てて行こうかと思ったのだが、彼はそこまで鬼ではない。ガチャリ、と寝室の扉を開けてベッドの前ま
で歩くと、そのままベッドに背中を向けて麗を下ろした。彼女は完全に眠ってしまっているようで、やや
乱暴にベッドに下ろしても寝息を立てたまま特に反応を示さなかった。代わりに、その拍子にシャツが捲
れ上がって彼女の下乳が露になる。
 短時間で二回も射精した孝は暫くはセックスをする気力などなかったのだが、その光景にゴクリと生唾
を呑み込んだ。シャツをそのまま全部捲り上げて、乳房を生で触りたくなる衝動が込み上げてくる。
「……やめとこ」
 ぽつりと呟くと、孝は寝室を後にした。
673初めての淫らな一夜(18B):2011/02/26(土) 02:23:03 ID:FTjrvUQ1
 台所へと戻る途中でばったりと出くわしたのは冴子だ。さすがに彼女も裸ではなく、調理していた時と
同様のパンティにエプロンの姿だ。真正面から見るとワンピースを着ているようでそれほど破廉恥な格好
ではないのだが、彼女とのセックスを思い出した彼は彼女の姿を直視できずに目を逸らした。
「お疲れ様、孝」
「……いえ」
 そんな孝の挙動を見て、冴子は首を傾げる。
「どうした? 元気がないようだが?」
「冴子……さん、と一線を越えたのが実感が湧かなくて……これからどう接したら良いものかと思いまして……」
「そういう事は本人に相談する事ではないな、ふふっ」
 冴子は可愛らしく手を口に当てながら笑った。彼女の言う事はもっともだ。つられたように、孝はポリ
ポリと頭を掻きながら苦笑する。彼がそう悩んでいる証拠に、彼の冴子に対する口調は敬語に戻っていた。
「はは、ですよねぇ……」
「……これまでと同じように接してくれていいよ――……というのは難しいか。私自身も、これまでと同
じように君と接していられる自信がないよ。だから、良い考えがある」
「何ですか?」
 コホン、と冴子は小さく咳払いをした後、静かに口を開いた。
「早い話、割り切った関係になるか、それとも親密な関係になるか……そのどちらかにしよう」
 つまり、俗に言うセックスフレンドになるか、恋人同士になるか、という二択だ。今日のセックスの事
をなかった事にするなどという考えは持ち合わせていないのだ。否、なかった事になどできる筈がない。
孝にとっても冴子にとっても初めてのセックスなのだ。初体験はどう足掻いても頭から掻き消す事などで
きやせず、思い出として心の奥深くに刻まれる。例えそれがどんなものであろうとも。
「私はその……どちらでも構わないのだが……君が後者を選んでくれれば、嬉しいかな」
「さ、冴子、さん……は、どっちにしたいんですか?」
「さっきみたいに呼び捨てで呼んで欲しいよ。私も君の事、呼び捨てで呼びたいから……これで、答えに
ならないかな」
 頬を赤らめながら呟く冴子の姿が可愛過ぎて、その姿を見た瞬間にどちらを選ぶか孝の中で決定され
る。もとより、彼は彼女と同じ思いで、彼女も彼と同じ思いなのだ。
 衝動を堪え切れずに行ったセックスではあったが、それは必ず互いに好意があったから成就されたもの
だ。迷う事など、何一つとしてない。
「……大好きだよ、冴子」
「私もだ、孝」
 恋人同士になった証として、孝は冴子に顔を近付けて口付けを交わそうとする。だが、それを制したの
は他ならぬ冴子だった。
 ぴたっ、と近付く孝の唇に人差指を押し当て、にこっと笑う。
「その続きは、二人でシャワーを浴びてからにしようか」
 まずは“麗の臭い”を洗い流してからにしよう、という事だ。第三者の臭いが漂う中ではせっかくの雰
囲気や気持ちも和らいでしまう。孝もそれを悟ってバツが悪そうに小さく笑った。
 二人は風呂場へ向かって並んで歩き出す。暫く経った頃、冴子は隣の孝の手をぎゅっと握り締めた。も
う二度と離すまいと言っているかのように、強く、強く。彼もその手を力強く握り返した。彼女が何を思
っているのか、それだけで伝わるような気がしたのだ。
「今度は最初から最後まで、私を愛してくれ――……」
 数十分後、この日、孝は三度目の射精を迎える事になるのだが、ここから先はまた別の物語である――……。
674673:2011/02/26(土) 02:27:18 ID:FTjrvUQ1
おしまい。
暫くは自重するから、他の書き手さんにバトンタッチ。
それじゃ、またいつか。
675名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 15:50:18.12 ID:4SY5NKos
ここまで読んだ
ありすたんのエロはないん?(´・ω・`)
676名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 21:44:23.95 ID:SknCHR83
保守あげ
677名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 00:13:17.90 ID:eHG03Dde
俺はこのスレを今まで見なかったことをしている!!


GJ!
続き期待してるぜ!!!
678名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 02:36:02.49 ID:QcLvBo9p
ほしゅほしゅ
679二号:2011/03/23(水) 11:13:35.50 ID:Xkt9PtXI
ふー遅れながら乙
急に転勤決って、転勤したら被災したって俺どんだけ不幸なの
(´・ω・`)
やっと携帯見れたよ
680名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 17:19:11.80 ID:4vRyg0ey
>>679
ご無事で何より
681二号:2011/03/23(水) 22:21:49.18 ID:Xkt9PtXI
こんな時に不謹慎かも知れないけど
俺寮のアパート倒壊してから
避難所移動して今日違う体育館に避難所移動するまで
ラジオしか聞いてないから
全くまだ把握出来てないんだけど
今は携帯繋がるから今日夜一週間ぶりにオナニーするから
書き手の人は書けるなら書いてね
オナニー気軽にできないから辛い(ToT)
あのねこんなインフラ壊滅状態
逆にものすごい性欲強くなる
レイプとか犯罪まではしたくないので
俺の自制心の為にもよろしく頼む(≧人≦)
まあドタバタ支社に引越しして一週間後だよ
やってらんない
まだ引越しの荷物かたしてないのにさ…
BDなくなったぜマジで
冴子フィギュアも
コミックも…
しかもATM使えないとこ多いし
隣町に行かないと降ろせないみたいだから
金4921円しかないしな…
つか予約七巻引越しで取り敢えず知り合いに頼んで
急遽引越しだったから金送るから後で郵送してくれ
頼んだけど
被災しちゃって今の所送金できんよ
落ち着かないと…
まあでも取り敢えずオナニーだな
あまり変に気使わないで
普通にみんなやっててよ
日本が楽しくないと俺らどうなるのよ?
結構馬鹿話とか避難所でやってるよ
おもしろいおっさんいるんで
笑ってるよ
ただオナニーの紙が貴重w
うかつにオナニーもできないなぁ〜
まあ会社は落ち着いた矢先ぐらいに
戻れって言われて
特別に帰るまで働いてなくても
全部有休扱いでプラス被災お見舞金出て給料は問題ないけど
降ろす環境下じゃないからキツいわ
682名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 02:47:02.32 ID:Z3IPIC1m
落ち着いた頃戻ったら席がなかったよってパターンは
有りそうだからなぁ

そろそろヘルスとか風呂とかそっち系も再開してるんじゃないか?
683名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 13:09:15.03 ID:u4YZtGwS
需要があるか分からんけど、ソフトタッチで静香×ありすを書き始めてみた。
あんまりエロくないけど、ほのぼの読んでくれたら嬉しいかな。
相変わらず書き上げたところから随時書き込んでくんで宜しく。
684無垢な幼女と悪戯と:2011/03/25(金) 13:11:30.01 ID:u4YZtGwS
 世界が終わって、私達は初めて“いつも通り”の時間を過ごせる場所へと逃げ込んだ。
 つまり、安全な場所ってところ。それが何処かって言うと、藤美学園の生徒で、一緒に逃げてきた高城
さんのおウチ。立派なお屋敷で、初めて訪れた私達は凄くびっくりしたわ。高城さんの幼馴染の小室君や
宮本さんでさえびっくりしてたくらいだもん。
 本当に大きくて立派なお屋敷。私の家なんてこの敷地の何分の一くらいだろう、なんてつまらない事を
考えてる内に、本来なら私の仕事なのに毒島さんが率先して高城さんのお母さん達に一通り挨拶してくれ
て、私達は暫くの間このお屋敷に厄介にならせて頂く事になったの。
 あ、自己紹介忘れてた。私、藤美学園で保険医をしてる――って、今は過去形の方が良いのかな――鞠川
静香。年は秘密だけど、このグループの中じゃ一番の年長者。えっへん。って、逆に皆学生で若いから年
の差を感じてたりして……。
 で、一番若い子がこの子。希里ありすちゃん。小学二年生で、昨夜“奴ら”に襲われてたところを私達
が助けた女の子。今は私の隣で小さな寝息を立ててるんだけど、もうめっちゃくちゃ可愛いの。でも、と
っても疲れてる。仕方ないよね、突然世界が化け物だらけになっちゃって、その騒動の中でお母さんとは
逸れて、お父さんを目の前で失って……私達だって皆疲れてるんだもん。ありすちゃんが疲れてない筈が
ないよ。
 時刻はまだ夜の九時。普通なら小学生のありすちゃんはともかく、寝るにはまだ早過ぎる時間。それで
も私達は皆、高城さんに借りたお部屋でベッドの上に横になっていた。仰向けになり、天井を見つめなが
ら思うのはこんな事。こんな“いつも通り”の時間が明日も明後日も一週間先も、ずっとずっと過ごせた
らいいのに、って。
 でも……無理だよね。学校で高城さんがそう言ってたし。
 私は隣のありすちゃんの柔らかい髪を撫でる。久しぶり(と言っても一日振りだけど)にお風呂に入っ
て身体や髪を綺麗にしたから、私もありすちゃんも石鹸の良い香りがする。
 ふと、ありすちゃんが動いた。左手の親指を口に咥え、小さく「ママ……」だって。
 今頃、お父さんとお母さんの夢を見てるのかな。夢の中だけでも幸せでいられたら良いのにね。そした
ら毎日、眠るのが楽しみになってくるもん。起きてる間にどれだけ嫌な事が起きても、嫌な光景を見て
も、嫌な音や声を聞いても、眠っている間はそれを忘れさせてくれる。
 でも私は眠るのが怖い。眠ってしまったら、そのまま二度と目を覚まさないんじゃないかって、不安だ
から。良い夢ならともかく、悪い夢を見るのが嫌だから。
 だからこうして私はうとうととしながらも、ちゅぱちゅぱとありすちゃんが自分の指を吸う音を聞いて
いた。ずっと聞いてると子守唄みたいになって、私の意識をどんどんと遠ざけていく。闇色に染まった世
界の向こうへと誘っていく。
 私は一度だけ目をぎゅっと強く閉じた後、すぐに目を開いた。ちょっとでも目を覚まさせてくれたらい
いなって思ったんだけど、効果はあまりなかったみたいで、ありすちゃんの顔が涙で薄っすらと滲んで見える。
 指先で目を擦り、涙をすり潰した頃、私はその突然のくすぐったさのあまり、変な声を上げちゃった。
「――ひゃあんっ!?」
 視線を自分の身体へと落とすと、その感触が何か分かった。ありすちゃんの左手が、私の自慢の大きな
胸と胸の間――つまり胸の谷間にその小さな手を突っ込んでた。器用にもパジャマのボタンとボタンの小
さな隙間に手を通して。
685名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:20:20.07 ID:/zmSP7P1
作品すべて纏めたwikiみたいのはないのか?
686名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 19:37:05.44 ID:YzXRIgq0
誰かまとめサイトキボンヌ(・∀・)9
687名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 20:19:15.99 ID:wuAn0C62
>>686
>>501のじゃダメ?
688無垢な幼女と悪戯と(2):2011/03/26(土) 20:36:39.19 ID:wuAn0C62
 私の胸に触れるありすちゃんの手は暖かかった。起きてるのかな、って思ったけど、まだありすちゃん
は眠ってる。私の出しちゃった声にもピクリとも動かないし、寝息も閉じた目もさっきのまま。ちょっと
寝相が悪いみたい、の一言で片付けちゃってもいいんだけど、それで片付けちゃうと胸の谷間のありすち
ゃんの手はどうしよう、って話になる。私は寝る前にブラジャーを付けないから、ありすちゃんは私の生
の胸に触れてる訳で、気にしないようにしてもどうしてもくすぐったくて意識しちゃう。そっと動かして
も起こしちゃったら申し訳ないし……。
 ――ふにっ、ふにっ、ふにっ。
 ちょ、ちょっと何でそんなに揉むのぉ〜っ!? しかも何だか揉み方が上手いし……あぁん、何か興奮
してきちゃったかも。
 あぁ……やっぱりちょっと濡れちゃってる。手をお股に伸ばして、パジャマの上から縦の筋をなぞるよ
うに指を動かすだけで、「クチュッ」って音を立てる。そういえば私ってば、彼氏も何年もいないし、そ
の……オナニーもあんまりしないから欲求不満なのかも。だってそうじゃないと変だよね、こんなちっち
ゃな女の子に胸を揉まれただけで濡れちゃうなんて。
 ありすちゃんを起こさないように、思い切ってオナニーしてみようかなって思ったけど、さすがに体勢
的に無理がある。私も声をずっと押し殺してられる自信もない。最中に目を覚ましたありすちゃんに、自
分がしてる事を誤魔化せられる自信もない。
 そんな事を考えてる内に、ありすちゃんの動きが激しくなる。
 まだお母さんのおっぱいから離れられてないみたいで、ありすちゃんは私の胸を揉みながら、今度は身
体を動かして顔を私の胸に近付けた。もちろん、眠ったまま。もう起きてるんじゃないかって疑いたくな
る程に、ピンポイントに身体を動かす。
 ありすちゃんはパジャマの上から、私の胸のちょっと硬くなった突起に向けて口を開くと、そのまま咥
え込んだ。
「……っ、ふぁ……ん……んん……っ」
 ありすちゃんの唾液が私のパジャマを濡らし、その下の乳首も濡らしていく。それどころかさっき指を
吸っていた時と同様に、そのままパジャマ越しに私の乳首を吸い始める。ちゅーちゅーって音は乳首を吸
う音というよりは、パジャマに染み込んだ唾液を吸い上げる音って感じ。
「んふっ……こらぁ、私はまだおっぱいなんて出ないぞぉ……ふあぁっ、んはっ……っん……」
 ありすちゃんはまるで男の人みたい。そう、セックスをしてる男の人。女の子の胸を揉みしだきなが
ら、乳首を舐めたり吸ったり……んくっ、ダメぇ……ありすちゃん上手……本当に興奮してきちゃった。
でも、この異常なまでの胸のドキドキは一体何なの? まるで好きな男の人に処女を捧げた時のように、
私の心臓はさっきからバクバクしてる。小学生の、しかも女の子相手に興奮してるからって背徳心の表れ
って訳じゃなさそう。
 ……うん、そうね。小学生の、しかも女の子相手だからこそ、私は興奮してるのね。今まで気付かなか
ったけど、私にはその気があったみたい。
 レズビアンで、しかもロリコン(互いが女の場合もそう呼ぶのかしら)。
 この胸のドキドキは私が胸を弄ばれて悦んでるだけじゃなくて、ありすちゃんの身体をどうにかしたい
って欲望が込み上げてるから。つるぺたのおっぱいとおまんこと、柔らかくて美味しそうなお尻を食べちゃいたい。
689無垢な幼女と悪戯と(3):2011/03/26(土) 21:05:34.32 ID:wuAn0C62
 もう、ありすちゃんが起きてもいいや。私はありすちゃんの身体を一旦持ち上げてベッドの上に優しく
寝かせた。私はまたありすちゃんに抱き付かれない内に、急いで着ていたパジャマを脱いだ。上を脱いだ
途端、自慢のJカップのおっぱいがぷるるんって揺れる。乳首はどっちも見て分かるくらいに勃起して
た。下を脱ぎ、パンティーも脱ぐと、私は着ていたものをまとめて紙みたいにくしゃくしゃっと丸くし
て、ベッドから投げ棄てた。
 私が素っ裸になったところで、私は改めてありすちゃんの方を見て、動きを止めた。
 ありすちゃんのほっぺたに、涙が流れてた。……泣いてた。
 私が無理矢理おっぱいから離しちゃったから? 私が今からありすちゃんにしようとしてる事に気付い
ちゃったから?
 ……違う。ありすちゃんは多分、夢を見てるんだ。悪夢と呼びたくなるモノを。
 私は小室君達からの又聞きだけど、ありすちゃんは目の前でお父さんを失ったって聞いた。それも“奴
ら”にじゃなく、“生きた人間”によって殺された。お父さんの胸に突き刺さる刃物と、お父さんの最期
の優しい笑顔を、ありすちゃんは夢の中で見ちゃってるのね。
 その証拠に、ありすちゃんが寝言を言う。「お父さん、死んじゃヤダぁ」って。
 私は人差指でありすちゃんのほっぺたに伝ってた涙を拭うと、その小さな身体をぎゅっと抱き締めた。
私じゃ役者が不足してるかもしれないけど、ありすちゃんは一人じゃない。私達が……今は私が傍にいる
よって、伝えるために。
 私は強く抱き締め過ぎたせいかもしれない。ありすちゃんはそっとその目を開き、私の目を見つめた。
「せんせい……?」
 目を覚ましたありすちゃんの身体は、心なしか震えてた。まるで迷子になった子犬みたいに、不安で不
安で堪らないかのように。私の両腕と胸に伝わるその震えが、私の気持ちをより一層昂らせる。
「大丈夫……大丈夫だよ、ありすちゃん……先生が傍にいてあげるから」
 ありすちゃんはまた目に涙を浮かべて、顔を私の生の胸に埋めた。さっきみたいに乳首を吸う事もな
く、ただ泣きながら嗚咽を漏らす。私はありすちゃんの身体を抱き締めながら、耳元で何度も囁く。「大
丈夫だよ」って。何度も、何度も。
 そんな折、ありすちゃんは涙を私の胸で拭った後、顔を上げてまた私の目を見つめた。
「せんせい……どうして、何も着てないの?」
 ありすちゃんの質問はまさに直球で、私は思わず「えぇっ!?」と声を上げちゃった。
 裸で寝た方が身体にいいんだよ、とか、この部屋暑いから、とか、言い訳なんていくらでもできたんだ
けど、私は敢えてその質問には答えなかった。
 答えない代わりに、私は口元に優しく笑みを浮かべながら、口を開いた。
「……ありすちゃん、怖くならないおまじない、教えてあげよっか」
 私の目を見つめたまま、ありすちゃんは私が何を言ってるのか分からなかったみたいで、一瞬だけ首を
傾げた。それでも、私が優しく微笑み掛けてると、ありすちゃんはやがてコクンと首を縦に振った。
 それがおまじないって言うなんて、ありすちゃんが大きくなったら訴えられちゃうかもしれない。
 だってそのおまじないの半分は、私の欲望だったから。
 震えている、小さなありすちゃんの唇。私はその唇にそっと、自分の唇を重ねた。
 ……柔らかい。驚いて目を丸くするありすちゃんもまた可愛い。そんな丸くなった目は、幼女にキスを
する私はどんな風に見えてるんだろう。そもそも、ありすちゃんはキスってどんな行為だと思ってるんだ
ろう。多分、真っ先に思いつくのは、「男の人と女の人がする事」だと思う。ありすちゃんが目を丸くし
て驚いてるのは、「先生も女なのに」って思ってるからかも。
 ほんの二秒程の短いキス。私はどんな言葉を浴びせかけられる覚悟をして、ありすちゃんの第一声を待った。
 でも、私が想像してた言葉とは、まったく違ってた。
「せんせいの唇……柔らかい……」

690無垢な幼女と悪戯と(4):2011/03/26(土) 22:09:12.89 ID:wuAn0C62
 ありすちゃんは今、どんな気持ちなんだろう。でも、どんな気持ちだっていいや。ありすちゃんの恥ず
かしながらもうっとりとした表情が、私の気持ちを後押しする。
 今度は、舌を入れてみよう。
 私はもう一度、ありすちゃんの唇にキスする。小さな唇を丸ごと食べちゃうかのように口を開いて、あ
りすちゃんの口の中目掛けてそっと舌を伸ばす。閉じられたありすちゃんの唇の間に差し掛かったところ
で、ありすちゃんはビクッと身体を震わせた。初めての経験だから、仕方がないと思う……でも、怖がる
事なんてないよ。
 少し強引に舌先をありすちゃんの口の中に侵入させると、舌に何か硬いものが触れる。歯だ。歯の裏を
舐めても良かったんだけど、私はそれよりもまず舌を更に侵入させて、奥の方で引っ込んでたありすちゃ
んの舌へと伸ばした。
 やっぱり、キスはディープじゃないと。
 舌先でありすちゃんの舌の表面をなぞって舌を引っ込めて、なぞっては引っ込めて。そうしている内に
ありすちゃんも自分がどういう風にすれば良いのか分かってくれたみたいで、恐る恐る舌を私の方へと伸
ばしてくれた。ありすちゃんの舌先が私の唇に触れた瞬間、私は待ってました! とばかりにそれを唇で
挟んで吸い上げる。
 ――ずちゅっ、じゅぷっ、ずるる、ずじゅるるっ。
「ん……っ、んちゅっ、ふぅんっ……んっ、んん……」
 舌と舌を絡め合わせ、舌を吸い上げる音と、二つの小さな甘い吐息が部屋中に響き渡る。私の耳に届い
たのはそれらの音だけで、それ以外の音は本当に何も聞こえなかった。音だけ聞いてるとラブホテルにで
もいるみたいで、そう思うと私はちょっぴり恥ずかしくなった。
 ずっとこうしてディープキスし続けたかったけど、私の欲望が求めるのはもっともっと先の事。私はあ
りすちゃんの舌の暖かさとぬるぬるの感触を惜しみながらも、ありすちゃんから顔を離した。
 改めて見ると、ありすちゃんは顔を真っ赤にしてた。当たり前、だよね。子供同士で大人の真似をして
キスする事はあっても、大人のキスなんて見た事も聞いた事もなければ、初体験だろうから。
 私はあくまでそれがおまじないであるとありすちゃんに言い聞かせるように、ニコッと笑顔を作った。
「どう、かな? 怖い気持ち、どっかいっちゃった?」
 ありすちゃんは案の定戸惑ってるみたいだった。でも、その戸惑いはキスという行為をしてしまった事
じゃなくて、別の事みたい。
「うん……でも、ありすヘンだよ……今度は身体が熱くなってきちゃった……あ、だからせんせいも裸なの……?」
「それじゃ、ありすちゃんも脱ごっか。はい、バンザイして〜」
「ひっ、一人で脱げるよぉっ!」
「いーからいーから♡ はい、バンザーイ」
「う〜……」
 渋々とありすちゃんが上半身を起こすとバンザイして、両手を上に上げる。ありすちゃんもパジャマ
で、高城さんが昔着てたモノみたい。だからと言って綺麗なネグリジェとかじゃなく、前をボタンで止め
るタイプの普通のパジャマ。柄も至って普通で、ピンク色の可愛らしいハートマークが沢山付いてる。
 そんなパジャマの上から二つ目までボタンを外すと、私は引っこ抜くようにパジャマを上へと引き抜い
た。ありすちゃんがバンザイしてくれてるから、楽に脱がせられた。ありすちゃんの膨らみ掛けてもいな
いおっぱいが露になる。私がまじまじと見てると、その視線が恥ずかしいのか、ありすちゃんはまるでグ
ラビアアイドルが手ブラでもするかのように手で乳首を隠した。
691無垢な幼女と悪戯と(5):2011/03/26(土) 23:18:50.59 ID:wuAn0C62
 口の中に滲み出た生唾をゴクリと呑み込む。次に脱がしに掛かるのは下半身。
 ありすちゃんの身体をベッドの上に押し倒し、ありすちゃんの下半身に被ってた布団を持ち上げる。
「せんせい、恥ずかしいよぉ……」
 泣いてるかのような声でありすちゃんが訴えるけど、興奮した私の耳には入らない。というより、耳に
入ってはいるけど聞く耳なんて持たない。私の視線は、ありすちゃんの股間に釘付けだったから。
 まずはズボン。腰のゴムの部分を持ち、下へと引っ張っていく。真っ白のパンツがちょっと露になった
ところで、ズボンが引っ掛かった。ベッドとお尻に挟まれてるから。無理矢理引っ張っても良かったんだ
けど、ここはやっぱりありすちゃんに協力してもらう事にした。
「少しお尻上げて、ありすちゃん」
「……うん」
 私の言う事を聞いてくれたありすちゃんは、背中と両足に体重を傾けてお尻を持ち上げた。すぐさまズ
ボンを持つ手に力を入れると、するするとズボンが動いた。ズボンが宙を舞う頃には、私の手は最後の一
枚を脱がしに掛かっていた。両手でしっかりと白いパンツのゴムの部分を持ったところで、私の手にあり
すちゃんの手が触れた。脱がされるのを拒んでるみたいだった。
「お、おパンツはいいよぉ、せんせい!」
「だ・め♡ 先生もパンツ脱いでるんだから、ありすちゃんも脱ご?」
「じゃあ自分で脱ぐよぉっ!」
 脱がすのもいいけど、脱いでもらうのもアリかも。ストリップショーを見てるみたいで、それはそれで
興奮する。
 私が手を退かすと、ありすちゃんは自分でパンツを下ろし始める。やっぱり恥ずかしいのか、私の方を
ちらちらと見ながらも、それでもゆっくりと脱いでいく。膝辺りまで下ろしたところで、私は露になった
小さな縦筋を見た。まだ毛も生えてない陰部――おまんこは、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ光沢を
帯びてた。小学二年生にして、もう濡れる事は覚えてるみたい。
「……はい、脱いだよ」
 ありすちゃんは言うや否や、持ち上げていた布団を全身に被り直した。ベッドの外へと投げ棄てられた
パンツは、年相応と言うべきか、可愛らしいクマさんの顔がプリントされてるものだった。可能であれば
それを手に取り、臭いも嗅ぎたいところだったけど、わざわざベッドを降りてまで取りに行くのは億劫
で、私もありすちゃんと同じように布団を被ってベッドに横になった。
 布団の中で、私に背を向けてるありすちゃんの身体を、私は後ろから抱き締めた。そして悪戯っぽく言う。
「どう? 身体が熱いのは収まった?」
 暫くして返事が返ってきた。
「ううん……裸になっても意味ないよぉ。それどころかもっと熱くなってきちゃった……せんせい、コレって病気なのかな?」
 病気なんかじゃなく、身体が興奮して火照ってるだけ、というのはありすちゃんには言わない。私はあ
りすちゃんの身体を自分に引き寄せるようにして、更にぎゅって抱き締めた。私の足に触れるありすちゃ
んのお尻も、胸に触れる背中も、手に触れるおっぱいも、どれも柔らかくて抱き心地は最高だった。この
まま抱き枕にしたくなっちゃうくらい。
 私はありすちゃんの問い掛けに、嘘で答えた。
「そう……かもね。でも先生、ちゃんと治す方法知ってるよ。お薬なんていらない、すぐに治してあげられるわ」
「ホント……?」
「うん、ホント。じゃあ、先生の言う事、ちゃ〜んと聞いてくれる?」
 ありすちゃんは多分、キスされた事とか裸にされた事とかを思い出して、悩んだんじゃないかな。「う
〜ん」と低く唸り声を上げながら、葛藤を繰り広げる。
 暫くして、ありすちゃんは布団から顔を出すと、私に向かって頷いてくれた。
692名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 10:27:12.67 ID:QUHxJM9s
ありす×しずかだと?
なんという俺得
693無垢な幼女と悪戯と(6):2011/03/27(日) 23:46:16.46 ID:3u5FykOV
 私は腕の中のありすちゃんを解放すると、ガバッと布団を捲り上げた。蹲るようにして私に背を向けて
るありすちゃんを、ごろんと動かして仰向けにする。おっぱいよりもおまんこの方が恥ずかしいみたい
で、ありすちゃんは二つの手の平をお股の上に被せるようにしてた。涙ぐんだ目が訴えてる、「恥ずかし
いよぉ」って。
 でも、苦いお薬もいらない、熱くなった身体を治す唯一の治療方法だから、我慢してね。てゆーか恥ず
かしがってるありすちゃんもかーわいぃー。
「せ、せんせい……どうするの?」
「女の子の大事なところ、先生に見せてくれる?」
「大事なところって……?」
「ありすちゃんが隠してる、そ・こ♡」
 私はそう言ってありすちゃんの手を退かした。必死になって隠してる訳じゃないから、簡単に動かす事
ができた。
 小さな小さな割れ目。私はそれが良く見えるように、ありすちゃんの足元へと座り直すと、白くて細い
両足をゆっくりと左右へと押し広げた。ふと前を見るとありすちゃんが不安そうな目で私を見つめてる。
これから何をされるんだろうって、期待と興奮の欠片のない、ただ不安そうな眼差し。
 「持ってて」って言うと、ありすちゃんは私の言う通りに自分の足を両手で持ち上げた。寝転んだ状態
でのM字開脚ほど、おまんこがはっきり見える体勢はないんじゃないかって思う。開かれた両足の付け根
に引っ張られるかのように、小さな割れ目は少しだけ左右に開いていて、間から生々しいピンク色が顔を
覗かせてた。
 そっとありすちゃんのおまんこに顔を近付け、くんくん、と臭いを嗅ぐ。こんなに近付けて他人のおま
んこの臭いを嗅ぐのは初めて。と言っても、自分の臭いなんてどうやっても嗅げないから、自分のもこん
な臭いなのかなーって想像する。でもきっと、ありすちゃんと私のじゃ、臭いもちょっと違うんだろうな。
「そんなとこの臭い嗅がないでぇ……っ!」
「そんなとこ、じゃなくて、おまんこって言うの」
「おまん、こ……?」
「そう、おまんこ。女の子の大事なところの名前よ」
「おまんこ……」
 ありすちゃんが口の中で復唱するのを聞きながら、私はスゥッと息を吸い込んだ。
 それじゃ……いっただっきま〜す! あむっ♪
 私は口を大きく広げると、口でありすちゃんのおまんこを包み込む。その瞬間、おしっこみたいな臭い
が口を通して鼻に伝わった。臭いだなんて思わない。口で包み込んだ後は、顔の位置をそのままに舌で弄
ぶだけ。小さな割れ目を上から下へ、下から上へと舐め上げ、上の方にあるクリトリスを舌先で弾く。
「んきゃぁっ!? そっ、そこおしっこ出るところだから汚いよせんせい! 舐めちゃイヤぁ……っ!」
「ぴちゃ……むちゅっ、ちゅぷ、ちゅるる……ぺろぺろ、んちゅぅ……」
 んふっ……美味し。
 殆ど閉じた状態の花弁を一通り舐めた後、私は手で花弁を押し広げた。ピンク色の花が咲く。おしっこ
の穴や、まだ使った事のない穴が丸見えになる。フッと短く息を吹き掛けると、ピクッと花弁全体が震えた。
 私の口はさっきからニヤけっ放しで、ありすちゃんの目には変態のように映ってるのかも。いや……変
態ってどういうのを指すのか分からないだろうから、さしずめ変なお姉さんってところかな。
 そうです、私が変なお姉さんです(てへっ、一度言ってみたかったの)。
 ――とまぁ、脳内でフザけるのはこれくらいにして、私はありすちゃんのおまんこを手で押し広げたま
ま、もう一度口をおまんこに密着させた。舌先を尖らせて、女の子の穴を中心に弄り始める。どんなに小
さくても穴は穴なんだから、舌先くらいは入るよね……って思ってたんだけど、ありすちゃんががっちり
力を入れてるのか、まるで外部からの侵入を断固拒否してるかのようにその穴はきゅっと締め付けられてた。
suiton
3
694無垢な幼女と悪戯と(7):2011/03/28(月) 22:36:41.14 ID:P1LG2pzn
「ありすちゃん、力抜いて」
「でもありす変だよぉ! せんせいが治療してくれてるのに身体がどんどん熱くなってる! 怖い、怖いよせんせいっ!」
「大丈夫……先生を信じて、ね? ありすちゃん。どんどんと身体が熱くなってるのは、先生の治療が効いてる証拠なんだから……」
「そ、そうなの……?」
「そう。だから何にも怖がる事なんてないのよ。さあ、力抜いて……」
 ふぅー、とありすちゃんがゆっくりと息を吐き出していくと共に、ありすちゃんの穴がやっと私の舌を
受け入れてくれた。舌に付着した私の唾液とありすちゃんの少量の愛液が潤滑油になって、私の舌は一セ
ンチくらいありすちゃんの中へと侵入を果たす。
「ん〜……んっ、んんっ、ん……っ!」
 ありすちゃんの嗚咽にも似た声が聞こえる。ありすちゃんの中は暖かい、と言うよりは熱かった。中に
入った舌が火傷をして神経がピリピリしてるみたいな感覚になる。その状態で顔を前後に動かして舌の出
し入れを繰り返したかったんだけど、座った状態で上半身を屈めてる私の体勢はなかなか辛くって、長時
間そうしてると腰を痛めちゃいそう。
 だから、選手交代。私はありすちゃんに添い寝するように身体を動かした。口が狙うのはありすちゃん
の小さな乳首。手が狙うのはさっきまで私が舐めてたおまんこ。幼いありすちゃんにとってはどっちもま
だ性感帯じゃなく、ただくすぐったいだけって言うのが普通なんだろうけど、さっきからのありすちゃん
の反応を見る限りそうでもないかも。
 ううん、きっとそうよ。ありすちゃんは私の手によって女として目覚めようとしてるのよ!
 って考えると何だか嬉しくなってきた。嬉しくて嬉しくて、ありすちゃんの可愛い喘ぎ声が聞きたくて
聞きたくて、私は乳首とおまんこを同時に責め始めた。
「あふぁっ、ふゎぁっ、はぁっ、んひっ、はぁん……っ!」
 乳首はちょっと硬くなってて、私が舌で押すと適度な力で押し返してくる。おまんこは指を動かす度に
いやらしい音がする。まるで絶頂を迎えたかのように身体全体が時々ビクン、ビクンと跳ねる。
 私はついに我慢ができなくなって、ありすちゃんのおまんこに触れる小指に力を入れ始めた。小指の先
に触れる感覚は紛れもなくさっき私が舌を入れてた穴。人差指や中指を使いたいところだけど、それはさ
すがに躊躇わざるを得なかった。ありすちゃんの穴は小さい。そんな穴に人差指や中指を入れようとする
のは、大人の私にとって拳を入れようとしてるみたいなものだもの。私は見た事ないけど、“フィストフ
ァック”って言葉があるくらいだから、拳が入る女の人もいるみたいだけど。
 ありすちゃんの息遣いが荒くなっていく。意識はしてないけど、私も自然と息遣いが荒くなってた。
 やがて、小指の先が小さな穴を押し広げたところで、ありすちゃんが悲鳴を上げた。
「痛いっ、痛いよせんせいっ! そんなとこに――おまんこに指なんて入らないよぉっ!!」
 ありすちゃんが初めて自分から卑猥な単語を口にするのを聞いて、私はその行為に歯止めが効かなくな
る程興奮した。痛いのは分かるよ……私だって初めての時は痛かったもん。血だって出た。だけど、私は
血が出る程奥に指を入れるつもりはないから安心して。入口のところで指を出し入れできたら充分。
 ありすちゃんの声を無視するように、ズプッ、と小さな音を立てて小指が膣の中に侵入した。
695名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 08:00:22.96 ID:rdXFwXQp
孝の回想でありすが泣いていたのはこれだったのか
696無垢な幼女と悪戯と(8)
「――あぁぁっ!? 入って、来る……はぁっ、ありすの中にせんせいの指が入って来るよぉ……っ!?」
「痛い? ありすちゃん……」
「痛いよぉ……っ、でもでも……痛いけど何か変な感じ……っ! 何コレ……おまんこが熱くてビリビリ
する……っ、何コレ、何コレぇっ!?」
「気持ちいいの?」
「分かんない……だってこんなの初めてだからぁ……あふっ、ん〜っ、はぁっ、はぁっ、あっ、んっ、んくぅっ」
 ありすちゃんてば凄く感じやすいみたい。今からもっと感じるように身体を開発していってあげたら、
数年後にはどんな身体になってるんだろう。クリトリスに触られただけで軽くイっちゃうような身体?  ちょっと触るだけでビクビク痙攣したりするのかな?
 でもありすちゃんに男の人は勿体無い。
 ありすちゃんは、私だけの女の子。
 私だけの、玩具。
 ありすちゃんを気持ち良くできるのも、イかせられるのも、愛してあげられるのも私だけ。
 ……誰にも渡すもんですか。
 こんなに可愛くていやらしい女の子、誰にも渡すもんですか。
 私が小指を動かす度にありすちゃんは喘ぐ。自分の両足を抱えるありすちゃんの爪がふっくらとした太
腿に食い込む。小指の先と第一関節の間で繰り返す短いピストン運動。そうしている内に大分ありすちゃ
んの穴が解れて来て、一度小指を抜いてもスムーズにまた入るようになった。穴から私の指に掻き出され
るように出てくる透明の液体は、気付けばありすちゃんのお尻の穴まで垂れてた。
 ……もっとありすちゃんの恥ずかしい顔が見たい。もっとありすちゃんの恥ずかしい格好が見たい。
 私はそう思った瞬間に行動に移してた。おまんこから指を引き抜き、口の中の乳首を解放する。
「ありすちゃん……今度は四つん這いになって」
「え……?」
「四つん這い。赤ちゃんがハイハイするようにして、お尻を高く突き上げて」
 ありすちゃんは何も言わずにくるんと仰向けだった身体をうつ伏せにひっくり返すと、言われるがまま
に両手と両足で身体を支えて四つん這いになる。後ろにいた私はずっとありすちゃんのお尻の動きを見て
た。今、ありすちゃんのお尻は私の目の前にあって、いやらしい二つの穴がはっきりと見える。
「こんなワンちゃんみたいな格好……恥ずかしいよぉ」
 ありすちゃんが顔を私に向けながら言う。恥ずかしさを我慢してるのか、相変わらず顔は真っ赤で目に
は薄っすらと涙を浮かべていて、身体はプルプルと震えてる。
 まず、私は両手でありすちゃんのお尻を鷲掴みにした。二つの柔らかいお肉をそれぞれ上下左右に引っ
張ったり、円を描くように撫でたりすると、ありすちゃんの口からはくすぐったさを我慢してる声とはま
た違った甘い声が漏れる。普通の女の子なら「くすぐったいよ」と笑うところだと思うけど、やっぱりあ
りすちゃんは違う。お尻に触られるだけで感じてるんだ。
「んっ、ん……んん、んっ……んふぅっ、んっ……んん……」
 喘ぎ声を押し殺してるかのような甘い吐息を聞きながら、私はようやくラストスパートを掛ける。そ
う、ありすちゃんをイかせるために。
「――ふああっ!?」
 左手を乳首へと伸ばして、突起を人差し指と親指で摘む。右の小指をおまんこへ挿入し、親指でクリト
リス、薬指でお尻の穴をグリグリする。口は手を動かすのに邪魔にならないよう、今度はお尻のお肉の方
へと持ってきて、本当に食べるかのように被り付いた。
 私でもこんなに多くの感じやすい場所を同時に責められた事なんてない。だから、ありすちゃんがどん
な反応を見せるか愉しみでもあった。