【雨宮】ホタルノヒカリ2でエロパロ【ぶちょお】

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1名無しさん@ピンキー
かえってきた高野部長とホタル

前スレの盛り上がりふたたび!
職人さんもかえってきてください!

前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185627772/
スレ見えない人用
ttp://www.unkar.org/read/sakura03.bbspink.com/eroparo/1185627772/
2名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 23:30:55 ID:tf1mya5p
といわけで1回目見た勢いで立てちゃいました
今日の内容だけでも妄想膨らむネタ色々あったしw

職人さんの降臨お待ちしてます!
3名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 23:47:56 ID:YlEzvID6
乙です!1回目から萌えたので期待age
4名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 00:04:09 ID:OZ6xYHuB
エロパロ保管庫
http://red.ribbon.to/~eroparo/

「ドラマの部屋」⇒「dat落ちスレッドの部屋その3」

過去スレのSSがあります。
5名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 00:50:07 ID:+3emER3n
wktk
6名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 03:06:33 ID:/sRqcXyp
この板ってとりあえずレスいくつで落ちないですむのかな

ってことで新作期待保守
7名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 03:19:17 ID:foOGHNzp
おお、復活したのか!
にしても一話なのにあんな燃料投下して大丈夫なのかw
今後が楽しみ保守!
8名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 10:36:21 ID:UuCiXMSc
凄い燃料投下されたからスレ立ったかと思ったらやっぱり立ってたw
一話からニヤニヤしまくったんだが、今後はどうなるんだろう
これ以上ラブい展開になったら悶え死ねるw
9名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 13:37:39 ID:pc4JZDLS
1話にして既に萌え尽きそうです…
10名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 16:03:06 ID:1p23TcF/
2ちゃんねる&小説初心者の私ですが、エロなし、短文な文章をのせても
良いですか?
職人さんを心待ちにしながら…。
11名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 17:48:45 ID:+3emER3n
>>10
楽しみにまってます!
12名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 22:55:24 ID:3Q+sBmlJ
職人期待あげ!
13名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 23:51:23 ID:1p23TcF/
お言葉に甘えて。
良かったら読んでください。

* * * * *

雨宮が香港に飛び立ってから、家で二ツ木と飲む機会が多くなった。
ビールとつまみのはいったコンビニの袋をぶらさげて、二ツ木が勝手におしかけてきて、
もっぱら、山田とどうした、こうした、との話を一方的に言い続けていることが大半だ。
仕方なく付き合っているようにみせかけて、実は、ひとりの縁側は広すぎて、
落ち着かないから、内心ホッとする…。
…なんて事は死んでも口には出さないが。

〜〜♪〜〜♪

軽快な着信音が、縁側に響き渡る。

「あれ?着信音変えたの?」
「……あぁ」
「…へぇ」
わかったような顔をして、ニヤニヤこっちを見てくるが、それ以上は何も言わない。
「…何?」
「あ〜、うん。別にぃ。……サンバとマンボは違うよ?」
「…わかっている。サンバは関係ない。気分だ」

冷蔵庫にはっていたハガキを見たのだろう。
やっと送ってきた、一通のハガキ。
私がいなくても、楽しそうにやっているじゃないか、と少し面白くないあのハガキ。
決して関係はないが、サンバのリズムより、マンボの音楽のほうが、雨宮っぽいとは思う。

「もうすぐ帰ってくるね、雨宮ちゃん」
「…そうだな」

もし…もし、君が私を忘れていないならば。
もう、離しはしない。
夏が来る。

* * * * *

駄文失礼いたしました。
ぶちょおの着信音が気になって気になって。
えっちぃのにも、挑戦したいと思いますので、
その時はよろしくお願いします。
14名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 01:52:08 ID:SjH95k7n
1乙
やはり立ってた〜



>>13
GJ!
ぶちょおに萌えたよ
えっちぃのもwktkして待ってます!
15名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 20:11:48 ID:7tQU29r5
前スレ職人さんの>>173〜の屋上エピがすごい好きだったから
デザートネタは嬉しかったw
16名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 08:25:32 ID:strAx9MQ
>>13
GJ!3年間ハガキ一枚で待っている部長萌え

17名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 13:39:59 ID:MN6qJ8HR
>>13
よかったです〜〜〜!
部長の愛の深さが伝わってきました…!
ありがとう!
18名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 10:39:43 ID:TpWUmaJR
>>13 GJ!感動!ドラマ本編にこんなシーンが出てきてもおかしくないくらい自然。目の保養になりました♪
19名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 23:13:06 ID:m2+I40PJ
恋敵フラグでwktkしております
嫁はちゃんと見張っておけよぶちょお
20名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 02:45:30 ID:SvTNhJ72
2話よかったなぁ…。
自分に文才スキルがあったらえろ書きたいのに!!
他力本願で申し訳ないけど思わず神は現れないかと願ってしまう…!。
ホタルと部長のいちゃいちゃが読みたい!
21名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 03:06:44 ID:MEYm65vv
今日も先週もだけど"2"の放送見てから前スレ見ると
脳内画がすごく鮮明に現れてくる!
改めて前スレの職人さん、どうもです


でもってドラマ見てるとぶちょお、振り切って早くいっちまえよと思ってしまうw
22名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 10:56:52 ID:XLNdUVIr
来週のチューも未遂なんだろうなと思いつつ予告をリピートしてしまうw
23名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 13:36:15 ID:eP2an77c
ぶちょおとホタルに早く結ばれてほしいが、
ぶちょおに性欲はあるのか心配になってきたぞ。
ストイックすぎるだろw
24名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 01:17:41 ID:uJ3825X7
せのさんと蛍もいいかもと思ってしまった
25名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 01:41:41 ID:XAxs0Fld
来週のちゅーは未遂かね??
少なくとも2回ちゅーのチャンスはあるっぽけど・・。
案外予告で出てたちゅーは本番だったりして・・・!
せめてデコちゅーぐらいして欲しいv
26名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 01:52:07 ID:r6kde0J8
でも今まで我慢してた部長が、チューだけで止められるかな〜?
27名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 08:58:10 ID:G86HKKLb
ぶちょおがちゃんとホタルにキスする前に、
ホタルが寝てるぶちょおの唇を奪ってそうw

ぶちょおがちゃんとキスした時に、
「やっと、ちゅーできて良かったな」って素敵な笑顔で言ったら、
ホタルが、
「いや〜、実は・・・」(初回のホタルみたいな顔で)
(ぶちょおホタルの顔で察する)
「きっさまーーーーっ!よくも勝手に節約美男の唇を奪ったなー!!」



な、展開になりそうw
色っぽい展開には程遠い気がするよw
28名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 14:07:20 ID:84z/RjRd
返せって言いそうw
29名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 00:35:03 ID:IqC6FJSa
それか覚えてないから、もう一回最初からやり直しとか言いそう。。。
30名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 03:36:25 ID:/L0FGNb1
なかなか職人さん現れてくれませんね〜…
かと言って自分では書けないし…気長に待ちますか
31名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 12:42:03 ID:OZV6lh4V
前作のときにマック○ファ○タCMパロ等を書いた者でございます
書きたいけど昨日までW規制で手も足も出ませんでした。
ボチボチ始動できそうかな?
そのおりにはまた宜しくお願い致します!
32名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 13:26:35 ID:kOjXGIlC
>>31 楽しみに待っています!
33名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 20:15:23 ID:/GQGCJLh
ちょっと妄想いいですか?


しかめっ面だった部長の顔がふっと柔らかな
笑みに変わった。

・・・・・・、節約美男って自分で言うだけの
ことはあるな〜

とホタルは思う。
「どうした・・・アホ宮」
「べべべ・・・・別にぶちょおの顔に見とれてた
わけじゃありませんよっ・・・・・て、あっっっ!!!」
うっかり言ってしまった自分が恨めしい。

「ほほ〜う、私の魅力の虜になったか」
少し意地悪そうに笑いながら、恥ずかしくってそっぽを
剥いた私の頭を優しく撫でてくれる。

「アホ宮・・・、もう痒いところはないか?」
急に何を言うのかと身構えたら、こんなことを聞いてく
るので気が抜けた。
「なっ・・・治りましたから大丈夫ですよ」
部長は納得したように頷く。
「携帯は切ってあるか?」
「何でですか?」
さらに続けられる意味不明な質問だけど、慌てて
少し乱雑な中身のカバンの中を探って携帯を取り出して
確認する。
「携帯を切っとけ」
取り出した携帯の電源を切ろうとパカと開いた。
「あ・・・っ」
「どうした?」
「充電なくなってました・・・というわけで切れ
てます携帯」
「・・・・・・仕事でも使うんだ、ちゃんとしときなさい」
少し冷たい眼で私を睨んで、あきれたようにため息。
そして部長はまたさっきの見とれてしまった笑みを
浮かべた。

「じゃあ・・・もう邪魔者はないか」
部長はそうつぶやいて、私の腕を引いた。
「あっ・・・・・・」
私の体が勢い余って部長の胸の中にすっぽりと
収まる。
そっと部長の顔を見上げると、真剣な顔が見えた・・・。

「眼をつぶりなさい」
「・・・はい」

痒みも携帯の邪魔もなくなった私達の初チュウ

幸せの階段を一つ登った気がした。
34名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 21:22:27 ID:/L0FGNb1
おぉ〜見ない間に嬉しいことがww
>31さん楽しみにしてます。
そして>33さんありがとうございます
待ってたかいがありました。
35名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 21:28:09 ID:+OJvWKCK
書きたい意欲はバリバリ湧くんだが、これから波乱がくる(くるよね?)
と思うとラストまで様子見したい気もしてくる、ホタル2なんて憎い子。

パート1をオマージュさせるシーン展開多くて憎いよなー。
瀬乃はパート1だと自重しない攻めにいくぜ、みたいな部長ポジション
なんだろうか。
……部長、>>19じゃないけど、プロポーズした嫁はちゃんは見張っとけよぉ!
36名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 01:02:19 ID:71vOcFcw
>>33 おおおおおお
同じ轍を踏まない部長、さすがw
幸せな二人が目に浮かんでよかった!
37名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 05:51:35 ID:s1V874dT
今日は「ラブラブ」がテーマっぽいですが、ちょっとは色気があるほうに進展するんでしょうか?そして、職人さん方の創作意欲をかき立てられるんでしょうか?
38名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 12:56:10 ID:mxELHyPb
ぶちょおのヘタレ…
39名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 23:12:17 ID:bHNM8fkj
今夜は一緒に寝よう、私の部屋で

ぶちょおにこんなこと言われてスルーできるホタルがすごい
40名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 19:51:40 ID:1mP8mcx2
姐さんとフタちゃんwの絡みを見て「続きはベッドで」っていうくらいだし
自分だって未経験じゃないんだし、本当は分かってたりして・・・っていう線で
妄想が膨らみつつあるぞwww
41名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 00:15:19 ID:rgD2ZEzU
マコトくんとはあんなことやこんなこともしちゃってるからねえw
42名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 02:03:06 ID:qvqoj73C
ホタルは処女設定じゃないのか・・・
43名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 07:35:33 ID:dnJ5JLKW
来週はシチュエーションはどうであれ、蛍とぶちょおがハグハグ…
妄想が暴走…
44名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 17:34:06 ID:VThoOmFl
>>43
ソフトなハグだったね
もっとぎゅっと正面からハグお願いしまーす!
45名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 05:46:56 ID:Q8jhDuAc
あげ
46名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 05:54:03 ID:j7VZPcXU
「もう作らなくていいんだよ」
「いやです。作りたいんです!」
「だから、もういいんだってば!きみが作るのは激マズ、超マズ、ゲロマズ味噌汁じゃなくって、僕と君との子供だよ。
だから今日は一緒に…」
という感じを今後希望!
47名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 18:39:17 ID:1cgkWrQ+
あげ
48名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 21:57:59 ID:V0g4Mafh
アゲ
49@会議室1:2010/08/08(日) 15:07:22 ID:kwGDBirb
初めて投稿します。お目汚し&長文、失礼します。
早く職人さんが現れて欲しい!!
お待ちしています!

***********
「結婚はやめよう」
雨宮にそう告げて、1ケ月が経った。
私達は変わらない同居生活を送っている。炊事洗濯はお互い自分の分。掃除だけは週末に2人で一緒に。昔と同じ合宿のような生活。縁側で2人でビール片手にたわいない話をする習慣も変わらない。
……でも、1つだけ、たった1つ変わった事がある。仕事の話を家でするようになったことだ。
私は家で仕事の話をするのは好きではない。ましてや、私は雨宮の上司だ。部下にあまり仕事の話はしたくない。
が、最初にそう拒んだら、涙目になって「そんなふうに言わないで下さい…」と。
驚いたし、気まずかった。
ただでさえ、気まずい空気を作ってしまったことに負い目を感じていたのに、そんな風に言われると、それ以上は何も言えなかった。
今動いてるプロジェクト、雨宮のいない3年間に手掛けた案件、私が部長になる前の話。いろんな話をした。雨宮は楽しそうに聞いてくれた。だから、最初はあまり気乗りしなかった私も、自分から話すようにもなった。
ただ、気掛かりな事が1つ。
仕事の話をしなかった頃にしていた、本当にたわいない話をあまりしなくなった。
前はどんな話をしていたか…。今の生活に慣れて、段々と思い出せなくなってきた。

「明日は接待だ。」
いつものように縁側で、ビール片手にそうつぶやいた。
「今のプロジェクトのクライアントと?」
「あぁ。あの人は話好きで、なかなか帰してくれないんだよなぁ。」
「大変そうですね。」
「まぁ、仕事だからね。さ!そろそろ寝るか。」
「そうですね。おやすみなさい。」
「おやすみ。」
いつものように終わりにして、いつものようにお互い自室に戻った。
50@会議室2:2010/08/08(日) 15:28:09 ID:kwGDBirb
翌日の接待がなくなり、夜の予定がぽっかり空いた。
急ぎの仕事も無い。ここのところ忙しくて残業続きだったし、たまには早く帰って手の込んだ夕飯でも作るか。ついでに、雨宮の分も作ってやろう。
そう考えたら少し楽しくなって、足早に家路に着いた。

家の前まで来たら、ドアに手をかけると、中から携帯の着信音が聞こえる。
「誰からだろう…まさか、瀬乃?」そう思ったら、ただいまと声を出せずに、立ち聞きする形になってしまった。


「はい…あ、お姉ちゃん?うん…うん…変わらずやってるよ…」
なんだ。お姉さんか。

結婚はやめようと告げてすぐ、雨宮は神戸のお姉さんのところに1週間遊びに行った。
1週間、私にはとても長かった。もうこの家には帰って来ないんじゃないかと、不安でしょうがなかった。
だか、神戸の中華街で買ったとか言うキテレツなお面のお土産を持って笑顔で帰ってきてくれた。
心の底からホッとした。そして、変わらない態度に自然と笑みがこぼれた。

「うん…うん…変わらず同居してる…同じ生活送ってるよ…」
同居の話もしてるのか。兄弟がいない私にはわからないが、姉妹ってそんなことまで話すものなのか。

しばらく会話が続いてから、雨宮が言った。
「うん……。まだ悩んでるんだよね、転職。」

……心臓が、1回飛ばして打った。
転職??
あんなに色んな話してるのに、そんな大事な事聞いてない……
俺は、何をしてたんだ?
悪寒が走る。

「あの時は私も気が動転してたから、義兄さんによろしくお願いしますなんて言っちゃったけど、
やっぱりまだ今の会社で勉強したいこともあるし。あと、今の生活を全て捨てて神戸に行くのも…。やっぱり迷っちゃって…」

全て捨てる。
その中には私も入ってるって事だよな……
重大な事実を次々突き付けられて、ジリジリと胃が痛い。

「これから先、ずーっと一緒に暮らして行って、好きな気持ちが段々と薄れて、徐々に落ち着いていくのが怖いのかも。
1度失敗してる分、慎重になってて。きっと、それがダメなんだと思う。私が何をやってもダメだから、保護者な気分なのかな…。
私が若すぎるからきっとたくさん、無理させちゃってるから。」

自分の周りだけ、空気が薄くなった気がした。
雨宮は全部わかってる。
わかってて、この1ケ月隣で笑ってたのか。
自分のふがいなさで胸が締め付けられる。
どうして、ちゃんと言葉で伝え無かったのか…

51@会議室3:2010/08/08(日) 15:31:30 ID:kwGDBirb
深雪に別居を切り出された時の、あの感覚が蘇る。現実から放り出されたような、自分の軸がなくなるような、足元から掬われるようなあの感覚。

あの時、あんなに後悔したのに、同じ轍は踏まないと心に誓ったのに俺はまた同じ事を繰り返してる…。

「うん…。1週間以内には答えを出すから、義兄さんにもそう伝えて?お待たせして、申し訳ないって。うん…。うん?私は大丈夫だよ。ありがとね。それじゃ。」

『私は大丈夫。』
大丈夫な訳がない。こんな暮らしを続けてて…。無理をして、意地を張って、痩せ我慢してる雨宮。笑ってくれる雨宮に甘えていた自分にようやく気づく。

話をしよう。
1度呼吸を整えて、思い切って声を掛ける。
「雨宮…」
「ぶっ、部長!!いつからそこにいたんですか!?」
「電話かかってきた時から…」

雨宮の顔が、ぐしゃっと泣きそうになる。
「全部、聞いてた…?」
「ごめん。」
あぁ、こんな顔をさせたい訳じゃない。
だけど、最近はこんなことばかりじゃないか…。
52@会議室4:2010/08/08(日) 15:33:08 ID:kwGDBirb
「あの、部長。ちゃんと説明させて下さい。」
泣きそうな顔のまま、急にキビキビした、仕事の時の雰囲気で話出した。

お姉さんの旦那さんが神戸のパチンコチェーン店の社長な事、今までの経験を活かした仕事ができそうな事、だから最近仕事の話を聞きたがった事、自分の力を試してみたい事……。

「でも、転職を考えた原因は俺なんだよね?」

つい、口をついてしまった質問に、自分でもなんて身勝手だろうとびっくりした。
それほどに、狼狽していた。
雨宮がいなくなる……。
全く考えなかった訳じゃない。いや、何度も考えたことだった。
なのに、現実として突き付けられて、どうしたらいいかわからなくなる。

意地悪な質問には答えずに雨宮は言った。
「この件に関して、何も言わなかった事はごめんなさい。でも、部長に相談しないで1人で決めたかったから。」
「……雨宮」
「きっと部長に相談したら、引き止めてくれたと思うんです。部長は優しいから。でも、それじゃダメなんです。部長も悩んで1つの答えを出したんだから、私も自分で決めようって。そう思って。だから今の話は聞かなかった事にして下さい!」
「……そんな事、できると思うか?」
「もう忘れてください!ほら!転がれば忘れますよ〜ゴロゴロゴロゴロ〜♪」

笑顔で転がる雨宮を見て、今まさに失おうとしてる大切なものがわかる。

俺に足りないものを雨宮は持ってる。
芯の強さ、思いやり、気配り、前向きさ…

どうしてこうなってしまったんだろう?雨宮が俺の方を向いてくれて、嬉しかったのに。
手嶋のところへ行ってしまった時と同じようにまた俺のところからいなくなるのか…
53@会議室5:2010/08/08(日) 15:36:55 ID:kwGDBirb
翌日は、会議続きだった。
夕方まで、延々と会議室に閉じ込められて、いつもだったらうんざりなのに、今日はありがたかった。
会社で、どんなふうに雨宮と接していいかわからない。他の部下もいるんだぞ!しっかりしろ!!と気持ちは思ってるのに、頭がついていかない…。

全ての会議が終わったのが午後4時。他の出席者と上辺だけの会話をしてエレベーターに乗り自分の席に戻る。


座った瞬間、雨宮の背中が見える。


当たり前の日常。
これがこんなにもありがたいものなのか…

「部長?どうしたんですか?ぼーっとして」
桜木に急に声を掛けられてドキッとする。
「い、いやいや。別に。」
「そうですか?ハンコお願いしま〜す」
そうだ。これが日常だ。

雑務をこなしていくうちに、急に頭が覚めてきた。
そうだ…。そうだよな……。

思い立って、デスクの上のパソコンを動かす。カチカチッ。
よし。これでいい。
あとは実行に移すだけだ。


「雨宮。」
「はい?」
「他の課で見たいそうだから、明日のプレゼンの資料を持って15階の会議室。」
「はい!」
54@会議室6:2010/08/08(日) 15:39:31 ID:kwGDBirb
さっき予約を入れた会議室の鍵を総務課に寄って借り、15階に向かう。

ドアを開ける。雨宮が資料を広げてた。何も言わずにドアを閉めてこっそり鍵をかける。

「お、お疲れ様です。」
2人きりでも、部下モードでちゃんと挨拶してくる。
なんだか妙におかしくて、つい笑ってしまう。
「…何笑ってるんですかっ」
「ごめん。でも、他に誰も来ないよ。」
「はっ???」
「だって、呼んでないもん。」
「はぁぁ〜〜?」
「話しようと思って。」
雨宮の動きが止まる。
「縁側でいいじゃないですか。つか、話は聞かないって昨日…」
「縁側だと、上手く話せない気がして。いい加減、気づいてると思うけど、俺、仕事と家事はなんでも器用にこなすけど、恋愛は不器用だから。」
「……。」
「ここでなら、なんでもできる高野部長で話せる気がして。」
「部長、仕事大好きですね。」
「否定しないな。」
2人で笑う。

「結論から言う。神戸行きはやめなさい。俺の側に一生いなさい。結婚はやめようと言ったのは、取り消す。」
「……理由を教えて下さい。」

「雨宮の言う通り、また失敗するのが怖かった。結婚の2文字を俺が出したばっかりに、君は頑張って、頑張りすぎて、疲れてしまうんじゃないかと。
いつか終わってしまうなら、今のままのほうがいいと思った。結局、自分が楽をしたかったんだよ。雨宮は何も悪くない。」
「…部長」
「あと、雨宮はまだ若い。俺は離婚歴のある40男だ。普通に考えて、君のご両親や親戚に歓迎されるような境遇じゃない。
そのことで反対されて困る君を見たく無かった。全て俺が悪いから。」
「いや!そんな…うちの両親は…」「君の両親はよしとしても、周りの目もある」
「……。」
「そんな事をぐるぐる考えてるうちに、俺は雨宮を幸せにできないと思えてた。さらにそこに瀬乃が現れて、勝手に疲れてしまった」
「……。」

「でも昨日、立ち聞きしたのは悪かったけど、わかった事がある。」
「なんですか?」
「雨宮がどれだけ俺の事を思ってくれて、俺がどれだけ雨宮が大切か。世間体ばかりを気にして大切に思っていたはずの雨宮の気持ちを考えて無かったと気が付いた。」
「部長…」
「気持ちは言葉にしなければ伝わらない。俺が前に君に言ったのに。傷つけて、悩ませて、本当に済まなかった」
雨宮の手を引き寄せて、ギュッと強く抱きしめる。こんなに細かったか?俺のせいか?また不安が顔を出す。
でも、まぁいい。2人で乗り越えていけばいい。俺に足りなかったのは、この気持ちの余裕だ。雨宮の温もりを感じて、ずっとギスギスしてた心が温まる。
55@会議室7:2010/08/08(日) 15:41:05 ID:kwGDBirb
「部長。」
「ん?」
「チューしてください。」
「ここは会社だぞ!できるか!」
「今はなんでもできる高野部長なんでしょ?」
「していい事と悪い事が…」
「もー!うっさいなー!誰も来ませんよ!呼んでないんでしょ?」
はぁーっ。とたっぷりため息をついてからニコニコしている雨宮のおでこにチューしてやる。
「あっ!ズルいっ!逃げた…」
雨宮の肩を乱暴に掴んで、ぐっと顔を近づける。
「なっ……!」
まだしゃべってるその口に無理矢理口づける。
あぁ、この感触。柔らかくて、弾力があって、乾いてるすぐ内側が、別の生き物みたいに熱く濡れていて。
キスなんて、今までの人生で数えきれないくらいしてきた。挨拶みたいなものだった。なのに今、こんなに興奮する。気が急いてくる。
下唇に軽く歯をあてて噛み、口を開けさせて舌を絡めると、雨宮の喉の奥から甘えるようなくぐもった声がした。
……ヤバい。
きっと無意識なんだろう。けど、こいつは、自分のこういう声がどれほど男を煽ってしまうのか、ちっともわかってない。
止められない…。

その時、私の携帯が急に鳴り出した。ここが会社だと思い出して、慌てて離れる。
「あ、タイマーだ…」
「はっ?」
「いや、会議室の予約を30分で押さえたから、残り5分で鳴るようにしておいた。」
「こ、ここはカラオケボックスですか?」
照れ隠しに雨宮が笑う。
「続きは縁側でたっぷりとな。」
そう言うと赤くなる。
「な、なんですか!今の発言!エロオヤジど真ん中ですよ!」
「あーはいはい。否定しません。」

こんなたわいないやりとりができる幸せを忘れちゃいけないんだな。そう思ったら、鼻の奥がジンと熱くなって、慌ててそっぽを向く。
「ぶちょお?」
「先に席に戻りなさい。私は総務に寄ってから戻るから。」
「はーい」
ドアに手を掛けた雨宮が鍵がかかっていることに気づく。
「やっぱり、エロオヤジだ…」
「言ったな?夜、覚えておけよ。」
ニヤリと笑って答えてやる。
56@会議室:2010/08/08(日) 15:45:00 ID:kwGDBirb
長文失礼しました。
これ以上のエロは私にはハードルが高すぎました…!
57名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 15:48:57 ID:4KpELkrs
たまたま覗いたら嬉しい投下がww
いや、ちょいエロ、よいです。目の保養になりました
58名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 17:29:54 ID:n0/L9Vr6
最高です!ありがとうございます!!ドキドキしました〜!
ドラマでもこれぐらいならやっても問題なさそうですよね!
ビバ!エロぶちょお〜!
59名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 17:34:27 ID:MVTbPPu7
うおぉ〜〜〜
ご馳走さまでした!
60名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 20:43:23 ID:15C+8d78
あげ
61名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 20:48:14 ID:IX2ju7tK
うひょー
ID:kwGDBirbさんありがとうございました。
wktkdkmnしちゃった><
62名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 10:05:23 ID:OrmvLDYr
あげ
63名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 13:42:17 ID:lUnJXTtE
アゲ
64名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 14:11:13 ID:2NeYhbru
ID:kwGDBirbさん超乙!!
ゆるいコントみたいなドラマだけど、こういう展開でもいいと思うんだ。
てかむしろこの展開にしてくださいおながいします!
後半は、煮え切らないぶちょおの本気を見てwktkしたい
65名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 14:15:14 ID:0RbanoG9
だんだん、ぶちょおのセリフが過激に・・・
鼻血でそぉ〜
66名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 21:11:04 ID:2tf2yr8Z
ぶちょおに一応その気があるようで安心したw
67名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 21:58:15 ID:lUnJXTtE
でもでも、ぶちょおにその気があっても「抱く」とか直接的な言葉は、イメージ的に似合わない気が・・・
68名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 22:54:44 ID:CMg6UhXD
ぶちょおも40の男だし、それなりに考えてはいるんだな
69名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 15:38:27 ID:kJNbSj94
これから先きみを抱くたびに○ンコを抱いてるような気分になる

部長にも性欲があってEDじゃないみたいでよかった
70名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 17:11:12 ID:kJNbSj94
部長は、ちょっと頑張るホタルさんといつものアホ宮どっちがいいですか?
ありのままの君が好きだよ  ・・・と手嶋にいってもらえるといいな
---1

一生懸命な君は可愛かった 頑張ってる君をいとおしいと思った(略)
結婚に向けて頑張る君を見ると無理をさせてると思ってしまう(略)
恋愛と違って結婚なら君を落ち着かせてあげられるんじゃないかと(略)
ありのままの君でいい
(略)
部長のために無理をして頑張っていた私はありのままの私なんです
だから結婚してくれませんか?私と結婚してください
私のことを離さないで、ほっとかないで。私は一生部長の女です
君がそれを望むなら(略)
激しく熱くお互いをむさぼりあうようなちゅうだ
---2
71名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 23:06:11 ID:115gziwC
あげ
72名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 19:36:31 ID:2V840Us7
アゲ
73名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 20:37:10 ID:VC0dw5zb
職人さ〜〜〜〜ん
74名無しさん@ピンキー:2010/08/17(火) 16:32:02 ID:yVYKwITC
職人さん、カムバックです!お願いします!
75高野誠一:2010/08/20(金) 02:28:16 ID:74hPToO3
あげておくか
76名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 03:18:42 ID:eyvrpEYp
>75
ぶ、ぶちょお登場!
今後はホタルさんとエロい絡みとか考えてらっしゃるんでしょうかw
77名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 05:40:09 ID:IvXhxxLd
試着室での「私を女にした」発言にはドキドキ!

78名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 09:25:11 ID:7hRGrO6v
あげ
79名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 20:00:33 ID:GoQeGHkY
1のラスト、部長の心象で書いてみました。
読みたくない方はスルーで。

玄関を開けると、女性の靴があった。深雪はぜったいにこういう脱ぎ方はしないな、
こんな靴の脱ぎ方をするのは、そう、そうだけど、本当に?
「おかえりなさい」、・・・居た!ジャージもちょんまげも笑顔も去年と少しも変らない。
「この家は区画整理でなくなる」こんな嘘を鵜呑みにしていた雨宮。
この家の前まで来たらばすぐに嘘だとわかるのにアホ宮。
「区画整理でなくなるって嘘だよな」二ツ木が嘘だとバラしたのに
それでもとうとう一年間、一度も来なかったアホ宮。
「なにしに帰ってきたんだよ」
心の整理がつかなくて、戻ってきてくれたうれしさが顔に出ないようにと
詰問口調になっていく俺に、凹まずにアホ宮は続けた。
「縁側はどうしてるかなぁ、って」
「どうしてるかなぁ、って」そうだ、コイツはこの家の縁側がお気に入りだった。
昼間から寝転んで、ビールを飲んで、一人になってから、雨宮の真似をしてやってみたら
俺もハマった休日の過し方。
「部長に会いたいな、って」「一日の終わりにはこの縁側で部長と話しがしたかった」
「部長のことが忘れられなかった」
雨宮の口から出る言葉は、そっくり俺の本音だった。
(君に会いたいな、って。)
(一日に終わりにはこの縁側で雨宮と話がしたかった)
(君のことが忘れられなかった)
「私この家を出る時、好きな人と暮らせてうれしいはずなのにわんわん泣きました。」
(成り行きで見守った君の恋の成就を、俺はただ、見送った・・・。)
あの時の苦しさが胸に蘇って、けれどまたあの時に戻ったように今は彼女が俺の側にいる。
雨宮が立ち上がり、俺をまっすぐに見て、キッパリ言った。
「部長に会いたかった、会いたかったんです。部長に会いたくて来ました。
自分の人生だから、自分で決めて来ました」
(君がいなくて寂しかった。寂しかった。君に会いたくてしかたなかった)
握り締めていた自分の手を解いて、彼女に手を伸ばそうとした時、
「どうしてかな」アホ宮がヲチをつけた。
手嶋との恋を終えても、人生の階段を二つくらい上っても、
コイツの干物っぷりは不滅だと、感心しながら、俺は言う。
「どうしてかなって、君が私を好きだからだ」
「そして私も君を好きだ」って、俺、アホ宮相手に何ぶっちゃけてる?
ヲチにはヲチで「残念だが、君の期待に私は応えられない」そう言ってやるつもりだったのに。
懐かしいあの「ハァアア?」が聞きたかったから。
80名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 20:14:42 ID:GoQeGHkY
1「好きだというだけでは解決できない問題もある」
(そうじゃないって、君は言ったね。俺はそれを信じようと思う)
落ち着こう、自分にそう言い聞かせる。相手はアホ宮だからな。
早とちりして、またどこかに飛んで行ってしまったら、・・・今度こそ後悔で死にそうになるだろう。
「そこで待ってなさい」そう言って、冷蔵庫にビールを取りに行く。
去年の夏、雨宮がこの家から居なくなった最初の夜、冷蔵庫に残されたいた
最後の一缶。あのビール好きが、忘れていくなんて、と苦笑しながら
置いていかれた中年男が独酒にするくらいいいだろう、と思って取り出すと
マジックで大雑把に”ぶ”と書いてあるのを見つけた。
部長、つまり俺用、ってことか。人の物は勝手に食う食い意地の張った女にしては
意外に気遣いするじゃないか、と心のどこかがカタカタ鳴って、それから暖かくなって
でも堪らなく家に独りでいるのが寂しくなって、誰もいない台所で
「俺はワインが好きだから」とビール缶を肴にワインを飲みながら
酔いも手伝って、おれはあることを自分の目標にした。
雨宮をこの家で待つ
1年間待ってみる。
そして、戻ってきたらこのビール缶を開ける。
今日で一年。待ちぼうけだったな、と家路をたどりながらボンヤリと考えて
帰宅したら風呂に入って、去年からポツンと冷蔵庫に入ったままの
1年分冷やしに冷やしたビールを飲もう、と思っていた。
そして、俺はアホ宮をこの家で待つことを止める。
迎えに行くのだ。「縁側に戻ってきなさい」と。
面倒くさがりのアイツが自発的に行動する確率はカナリ低かったのだから。
それが、あのアホ宮が「自分で考えて・決めて」ここにいる。
キッチンに行って、一年間、俺と一緒にアホ宮を待っていたビール缶を取り出して
座敷に戻ると、アホ宮は縁側に行こうとせず、座敷に座りこんだままでいる。
「勝手に上がりこんで、勝手に座りこむのは間違ってる」
(散々待たせておいて、なぜ最後の最後で行動するんだよ。
今日は俺が迎えに行くつもりだったんだからな!)
「すみません」
こんなに素直に謝罪する雨宮は会社以外で見たのは初めてだった。
「ホラ、やるから」
一年間、俺と一緒にこの家でアホ宮の帰りをまっていたビール缶を渡す。
「こっちに移動しなさい」アホ宮を、立たせて縁側に座らせて、俺も腰を下ろした。
夏の夜の涼しい風が庭を通して縁側に届いてる。俺と雨宮の場所。
雨宮が戻ってきた、今、俺の側にいる。
「おかえり」やっと、言えた。



81名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 18:05:52 ID:zl94y/oE
>>79 >>80
ぶちょおおお。。。泣。。。。。よかったね。。。。
・・・感泣・・・染みたよ〜〜
職人さん、温かいお話、お仕事どうもありがとう
2の展開にちょっと荒んでた気持ちが癒されたよ
82名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 13:42:08 ID:YBn6iwcb
この綾瀬はるかリアルの性格が最悪だから一気に冷めた。女優は私生活出すもんじゃないね。
一期のときは何も知らなかったから面白く見てたけど
83名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 18:06:17 ID:EBKN163m
本当の知人でなければ性格なんてわからない
ゴシップ記事見てああだこうだいうのってくっだらない
84名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 09:46:21 ID:JddFT1Bn
自分の理想の綾瀬はるかを汚されちゃってぷっつん来ちゃったの?
頭の中がお花畑の人は幸せでいいよね。
85名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 09:53:16 ID:xSRCQC+I
>>83
スルーしたほうがいいよ
86名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 08:12:29 ID:0kdvFAwF
ぶ心の声 「あのアホは瀬乃に頭ポンポンされやがって・・・」

ほ ぶちょおを見つける

ぶ心の声 
「でも、俺を見つけてあんな嬉しそうな顔で駆け寄って来られたら・・・
 嫉妬してるなんて言えない
 口が裂けても言えない
 未だかつて俺の人生で嫉妬するなんてことがあっただろうか」

ぶ 思わず野獣が帰ってきてしまい、ちゅーをする
  唇を離しホタルを見つめる


ほ ぶちょおを見上げる
ぶ 頭をポンポンして、ホタルの顔を覗き込みながら

ぶ 「ホタル、  ・・・いいか?こんな風に君を触っていいのは俺だけだ」
ほ 「・・・え?」
意味がわからないと言う感じの瞳で見上げるホタル

ぶ心の声 「この女は・・・」

ホタルの鈍感さにイラつきながらも、自分を見上げる彼女の可愛らしさに
思わず抱きしめる
そして、耳元で優しく囁いた

ぶ 「俺以外の男に触らせるな、と言っている」

ほ 「なんで?」
ぶ心の声 「この女は、この女は・・・どこまで言わせる気なんだ(怒)」
ぶ心の声 「・・・かなわない。言ってやる。恥も外聞も捨てて言ってやる!」

ぶ 「俺が嫉妬するから」





お粗末さまでした。
87名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 08:14:57 ID:4r8Z9o89
パチパチ
88名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 23:48:52 ID:C8aPZSWo
age
89名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 02:52:17 ID:0yLz6T35
tesu

90名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 02:54:01 ID:0yLz6T35
解除になってた!
最終回、終わりよければすべてよし。
野獣も帰ってきた??ことだし職人さんも帰ってきて〜

91名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 12:20:48 ID:VunSk4ck
1の時のことを思うと、2でも最終回までちゅー無しでいくかと思ったけどねw
いったん、ちゅー解禁になったらよくちゅーしてらっしゃってw
ついには同衾まで持っていってくれたなあ
個人的には、その前にぬこさんのンコは処分しようぜとか思ったけどwww
あのあとのこと、なるべく早く書きたいなあ

ホ「あ・・・の、ぱ・・・ぱん・・・っ」
ぶ「ん?」
ホ「かわゆくないぱんつ・・・・なので」
ぶちょぉ、ぱんつを指にかけながら
ぶ「心配するな。オレはぱんつには用はない。早急に取り去ればいい」
ホ「!!!」

みたいな?wwww
ところでぶちょぉのぱんつってどんなんだったんでしょうねw
92名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 18:31:51 ID:Ye09WQ78
>>91

にゃんこ柄とか、キャラものトランクスに一票。
93名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 22:20:01 ID:zh0PJDqa
ふんどしに一票
94名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 22:21:22 ID:JoCdkrJX
>>91
続き待ってます!
95名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 00:01:53 ID:7CBXMEQK
私もその後きになります!91さんの作品まってます!
96名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 00:05:12 ID:LwHxqRn3
ちゅーしたらちゅーちゅー病に
エチーしたらエチー病になるのでしょうか?w
97名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 14:28:51 ID:jV9pvQVV
ジャージ姿のホタルでも野獣が旅から帰って来るくらいだからかわゆくないパンツくらいなんてことないと妄想した
98名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 15:43:56 ID:sm+AV42c
職人さ〜ん帰ってきてぇぇ
寂しくてしかたなす。
99名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 22:11:23 ID:W8y9VGHm
最終夜の続きも見たいし
新婚旅行に温泉お泊りとかもいいなぁと妄想が止まらない
100名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 23:57:46 ID:pVqPgaA7
瀬乃と別れたあとの、ホタルとぶちょおの掛け合いシーンで
ハグかちゅーして欲しかったな
それを瀬乃が見てる設定で
瀬乃ってホタルが凄くぶちょおのことを好きなのは知ってるけど、
ぶちょおがホタルにらぶらぶなのは知らないもんね

「妬いてくれてるんですか?」
「誰が妬くか!」
の後、ぶちょおがホタルを抱き寄せて
「俺以外の男に触らせるな」とか言って欲しかった

1でのぶちょおのハグで萌えたのに、まさか2で瀬乃にもってかれるとは思わなかったよ
口直しの為にも、ぶちょおのハグが欲しかった
101名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 15:41:09 ID:eCrX4sJv
口直しwwわかる気がする。

何ていうか萌えポイントを外しまくってる気がするんだよなー。
縁側に帰ろ?の後も手つないで帰るなりすればいいのにさ。
もちろん萌えるところもあるにはあるんだけど
ガツーンドカーンと来るところがない。
102名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 11:11:05 ID:Z8X1Y16V
2は瀬乃と小夏のキャラが変だったから、ぶちょおと蛍まで迷走しちゃったし
何かと言うとヲチは猫の○コ。猫の足跡くらいにしとけばいいのにさ。

やっとの初キスの後、蛍から何度かぶちょおにキスしてたけど
調子に乗ってキスしてくる蛍を、ぶちょおが、がしっとハグして
ホタル「ぶ、ぶちょお?」
ぶちょお「あんまり男をナメるな」とマジ顔で言った後
ホタルをお姫様だっこして、ホタルの部屋の前で抱き下ろして
「私は読まなきゃならない資料があるから」と言って部屋に戻ろうとする。
ホタル「ぶちょお!ぶちょお!ぶちょおお!!」と叫ぶから
あわてて戻ってくるぶちょお「なんだ、大声出すな。ご近所迷惑だろうが!」。
ホタルから抱きついて「だって、だって、放っていくなんて」で大泣き。
ぶちょお「そんなことしないもん」で抱きしめる。

これくらいは見たかった。
103名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 14:57:25 ID:Ni/0PpYi
チューは萌えたけどpart1の9話くらいのハグが見たかったなぁ
台湾行く前の2回目のキスの後ホタルを抱きしめて耳元でなんか囁いて欲しかった
まぁホタルノヒカリにそれを期待するのは無理かw

>>102のシチュもいいね
104名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 21:40:21 ID:pdfxNit0
それなりにいいシーンもあったけど、2の部長キャラ崩壊に萎えてしまった。
原作テイストをもっと取り入れた続編にして欲しかったな。
3年間(原作では5年間)離れていたホタルと部長が、ホタルの本社復帰で再会したものの
ホタルはマンション、部長はあのままあの家にいる。
意地をはりあって、もう他人みたいになった二人がしゃ一緒に出張して、
悪天候から遭難しそうになって、山小屋で一泊。
(原作のホタルが脱ぎます!」と勢い込んだら、部長「ゴメン、暑い?」シーンを入れる)
東京に戻ると、ホタルの住むマンションの部屋が水浸しになってしまって使えず、ホテルを取るお金もないが
意地を張って「友達のところに泊まりますから」宣言するホタルだけど、山小屋での遭難が効いて発熱。
気がついたら、あの縁側のある家のかつての自分の部屋で部長に看病されてる。
「さっさと直して、すぐ出て行け」と口では言うけど、ホタルを気遣う部長は
ホタルのために病人食を作ったり、好きな漫画を買ってきてやったりする。
「なるべく早く帰宅するから、それまで安静にしていなさい」といつものように出勤する部長が
帰宅すると、家の灯りは消えている。「また、いなくなったのか・・・」
動揺したのか、着替えることも忘れてスーツで縁側で一人座る部長。
その時玄関が開く音がして、思わず飛び出す部長の前に、ビール缶でいっぱいのコンビニ袋を抱えたホタル。
彼女が着てるのはもちろんジャージ。気が抜けたのと照れ隠しに
「全く、君は!会社を休んでおいてなんだ」と叱責して、
「病人がすきっ腹にアルコールを流し込んでどうする。
少しだけ待ちなさい、今私が何か作ってやるから」と台所にたった部長が見たのは
テーブルの上にセッティングしてある夕食。
「これ、君が?」
「はい、部長にお世話になって、お礼がしたくて。でも作ってみたら
酒の肴みたいな料理ばかりになっちゃって、そうしたらビールもいるかなぁ、って」
「それでコンビニへ?」
「はい」
「上はパジャマで、下はジャージで」
「はい」
「ちょんまげにすっぴんで」
「はい」
ため息をつく部長を心配そうに見るホタル。
「とりあえず、手を洗ってきなさい。それとこれは没収だ」
ビール缶を取り上げられて
「部長のケチ!ぶーだ!」
もう笑ってしまう高野。
105名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 00:06:12 ID:v/r7/I6f
で、エロは?w
106名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 00:09:42 ID:loDTj6Pk
エロがねーぞ!
107名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 00:13:40 ID:kCmyjdPS
もうエロ無くてもいい!
ぶちょおのキャラ崩壊に萎えたところ悪いけど
もっと読みたいよ〜!
108名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:03:51 ID:2lBraINm
てすと
109名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 23:54:58 ID:2lBraINm
tesu
110名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 22:22:17 ID:6jK+ZYF9
104つづき
テーブルの上には、きんぴら、焼き茄子、ジャーマンポテトに、モッツァレラとトマトのサラダが載っていた。
「見事に酒の肴だな」(離れていた3年の間に料理ができるようになったのか)
「香港じゃあ、日本食のお惣菜は高級品は高くてそれで自分で作るしかなくて」
「そうか。じゃあ、いただこう」
「あい!」
ホタルはうれしそうに言うと、高野と共にテーブルについた。
「牛蒡はちゃんと灰汁抜きしたか?」
「えええ?ポリフェノールが抜けちゃいますよぉ。」
「日本古来のやり方だろう」
「だから〜、最近の研究ではぁ、牛蒡の灰汁抜きはせっかくのポリフェノールをぉ」
3年前そのままに、二人はたわいない言い争いをしながら
高野とホタルは別々に暮らした3年の歳月を噛み閉めていた。
(一緒にいたら)
(一緒にいられたら)
(こんな時間がもっともっと)
(もっとたくさん過すことができたのに)
どうして、3年も離れてしまっていたのだろう。
香港の転勤話が来た時、ホタルは高野が「行くな」と言ってくれさえしたら
社を止めても高野の側にいるつもりでいた。
「寂しい時に寂しいと言えない」部長だったから、深雪さんを追わずにいたのだ。
心の底では好きで寂しかったのに、「ぶざまなことはしたくない」大人の男の矜持を守った上で
深雪さんから戻って欲しかったのだ。そんな部長が、深雪さんのためにさえしなかったこと
男の矜持を捨てても「側にいてくれ」と言ってくれたら、
自分の心に巣くうもの、出会う前のまだ若い男だった部長が愛し、妻にした人深雪さんへの嫉妬から
自由になれるのではないか、とホタルは思っていた。
高野は、若いホタルの栄転にもつながる香港行きを彼の感情で制止させるのは
管理職としてのプライド双方が許さなかった。
そして、彼の男性としてのプライドは、愛していたのに、ずっと大切だったのに、
伝えきれずに彼の元からある日突然去り、彼ではない男と愛し合っていた妻に想像以上の深手を負わされていた。
彼なりにどれだけ愛して大切に思っても、その愛が空回りで、気がついたら一人だった
そんな思いをもう一度するくらいなら、最初から孤独を伴侶に選んだ方がマシだった。
けれどもし、ホタルが自分から「部長の側に私はいたい」と言ってくれさえしたらとひそかに願いながら。
恋愛には不器用だと骨の髄まで自覚してる高野は、新しい恋もまた失うかもしれないことに怯えていた。
ホタルはそんな高野の心を理解するには若すぎた。
そして、二人はお互いに大切なことを言葉にしないまま、ホタルの転勤をキッカケにして別れた。
「部長?」
「雨宮?」
二人はいつの間にか箸を置いて、過去を回想していた。
「なんだよ」
「部長こそ、なんですか?」
「なんでもない。君こそ何か言いたいことでもあるんじゃないか」
「そぉですねぇ、『キミのつくった料理はおいしいよ♪』くらいは言ってもらいたいかな」
「ん〜、キミのつくった料理は旨いよ、サイコーだ」(棒)
「なんですかぁ、その気のない営業トークは。だから万年部長なんですよっ!」
「万年ホタルがエラそうに!いや、冬が来ても平気で飛んでるのはホタルじゃないな、ゴキブリだ!」
「!!」
111名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 22:42:15 ID:HFZ3b4Sx
>>110
まだ続きそうな感じがするので続き待ってます!
112名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 23:57:30 ID:glPwsG9H
>>110
で、エロは?
ってうそw続き心から待ってます。
113名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 23:08:19 ID:jMIm5jNt
age
114名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 08:15:13 ID:KmEjrDz+
いいところで…
続き待ってますw
115名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 09:55:59 ID:hIYJYsXr
ぶちょおおおおお
それからどうしたんですか???
116名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 00:01:57 ID:wTM5QD4m
小ネタ

ホ「今夜はぶちょおの部屋にしますか?それとも私の部屋?」
ぶ「明日早いから今夜は別々に寝よう。おやすみ。」
ホ「待ってください。明日、私がおいしい朝ご飯を作りますから、ね?」
ぶ「そう言っていつも俺が起こすまで寝てるじゃないか。今夜は一人で寝る。おやすー」
ホ「ちゅっ。」
 「明日はちゃんと起きますから。ぶちょおはギリギリまで寝てていいですから。ね?」
ぶ「・・・わかったよ。じゃあ俺の部屋でしよう。」

---------------翌朝-----------------

ホ「すみませんっ。寝過ごしましたぁあああ。」
ぶ「おはよう。俺はもう行くから。朝食用意しておいたから食って行けよ。」
ホ「ホントにごめんなさい。明日こそちゃんとやりますから。」
ぶ「こうなることはわかってたから気にするな。」

・・・・・最初に戻る・・・・・・
117名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 20:36:49 ID:U5zu6iII
111続き
「はぁ?」
「はぁあああ〜」
言い合った後、二人はまた無言になって食事を続けた。
「ごちそうさま。作ってもらったから私が後片付けはするよ」
「いえ、私がやります。それに部長、スーツのままだから汚れちゃったら困るでしょ」
蛍に指摘されて、自分がまだスーツのままだったことに気付いた高野は苦笑いをすると
「じゃあ、頼む」と言って自室に消えた。
(3年前なら、「キミに食器を割られては後始末が面倒だ」とか言って
結局、部長が洗ってくれたんだけどな・・・。)
やっぱり自分はもう恋人、でも、いや同居人ですらないの部長の言う
部下の一人に過ぎない”他人”なのかもしれない。
「病気の部下を放りだす程、私は不人情ではない」
思いもかけないアクシデントをキッカケに、この家で同居を始めた初日
熱にうなされていた蛍の耳にもハッキリ聞こえた高野の言葉は、
部長としての言葉以外何者でもなかった。
(私は何を期待したんだろう)
「どっこいショウイチっと」蛍は気合を入れると、お皿を洗い始めた。
「ホラ、貸せ」
いつの間にか傍らに着替えを済ませた高野がいた。
蛍の手から皿を取り上げてきれいに洗ってゆく。
「起きられるようなったからといって、今日のキミは動きすぎだ。」
高野の癖の一つ、咎めるような口調は相変わらずだ。
彼が着ているモスグリーンのセーターは、部屋着にしては新品のように新しく
いかにも女性が選びそうな代物なことに蛍は気付いた。
そう言えば、玄関に置いてあった、銀の靴べらも3年前にはなかった。
「何だ、皿を洗う俺に見とれてるのか?」
黙ったまま傍らで黙々と皿を拭いてる蛍を不審に思った高野は訪ねた。
「はい。40歳には見えないな、って」
「キミだって、30には見えないよ」
「あのっ!まだ20代なんですけど!」
「肌年齢は、30代じゃないのか。
香港では、紫外線ケアも禄にしてこなかったことがよくわかる肌だ」
「そっちこそ、仕事仕事で頭皮がカッサカッサなのがよく分かるヘアスタイルですよ」
「きっさま〜!」
高野は洗いかけの皿を放り出して、泡のついたままの手で蛍の頬をひっぱった。
「何れすか〜、わらしに八つ当たりしたって、増毛するわけれはぁ」
「貴様、まだ抜かすか」
「い、イタタ」
「冬になってもあつかましく飛び回りやがって、このアホタル」
言いながら、高野は蛍の顔が3年前よりずっと肉薄になったのに気付いた。
「香港支社におりました、雨宮蛍です」
高野は会社で3年ぶりに蛍の声を聞いて、顔を見た。
「高野部長、お久しぶりです。またよろしくお願いします」
あわただしく、他人行儀にそう言って、すぐに別の部署に復帰の挨拶に行ってしまった。
(もう、俺とのことは過去、か)
3年ぶりに会った蛍は、彼の知ってる丸くてポチャポチャした頬をして
高野が抱くのをためらってしまう程の少女性の持ち主だった彼女ではなくなっていて
鋭角的な輪郭をして、香港の一流店のオーダーで作ったであろう隙のないスーツを着た
蛍に似てはいるが、高野の見知らぬ女だった
「いたい、いたいれす、ぶちょおぉ」
高野の手がつまんでいる蛍の白い頬、怒りながらでもどこかうれしそうに彼を
睨みつける蛍の目は、3年前と変らないことが、高野の胸を締め付けた。


118名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 21:07:25 ID:U5zu6iII
頬をつまんだ高野と、つままれた状態の蛍が、にらみ合いのような見つめあいのような状態を
打破したのは、携帯の鳴る音だった。
「ああ、私だ」
「いや、ちっとも。」
キレギレではあったけれど、高野の通話相手は女性なのだと蛍には分かった。
自室に篭ろうとした蛍を高野は手で制して、まだシンクに残った皿を指さした。
(キレイに拭いて食器棚にしまえってかぃ。相変わらず煩いオヤジめ)
(せっかく洗った皿に水垢が残ったら嫌だろーが)
目で蛍と会話しながらも、高野はなかなか携帯を切れずにいた。
「来週なら時間はゆっくりとれる」
「え?参ったな・・・。そうか。とりあえず五分は待ってくれ」
携帯を切った、高野はあわただしく自室に戻り、台所で後片付けを続けている蛍に告げた。
「ちょっと出てくる」
高野はまたスーツを着て、手にはコートを持っている。
「今から?」
「悪いが君と話してる時間がないんだ。戸締りはちゃんとして寝なさい。」
銀の靴ベラを使って靴を履きながら、高野は蛍が自分の後をついてきてるのにうんざりしたように
「ホラ、玄関は寒い。いいから部屋に戻って寝てろ」と振り向きせず言うと出て行った。
部長の携帯にかけてきたのは女性で、その女性は部長にとって、自宅で寛いでいても会いたくなる
そういう関係なのだ、銀の靴ベラ、モスグリーンのセーター、
部長の好みを良く知っていて、それを贈れるだけの経済力のある・・・。
一流企業のOLだけど、海外勤務もしたけど、貯金もロクにできてなくて
マンションが水難に遭っても、ホテルに長期滞在するだけのお金もなくて
ほんの一瞬だけ恋人だった会社の上司のところへ転がりこむしかなかった自分と
なんていう違いだろう。
いや、恋人ですらなかったかも、しれない。
だって、3年前一緒に暮らしていた時もあったのに、とうとう高野は蛍を抱かなかった。
「好きだ」って言ってくれたこともあって、大切に思ってもくれているのも知っていたけれど
(部長にとって私は、やっぱり手のかかる、かわいい部下の女の子、でしかないのかもしれない
(私にとっても部長は、ほうっておけない上司のオヤジ、だったっけ)

119名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 21:26:07 ID:U5zu6iII
3年前
「キミに香港勤務の話が出てる」
「え?」
「で、キミは行く、よね」
「部長、部長はどうお思いですか?」
「キミの上司として言うと、いい話だと思うからススメるよ。
若い内に海外勤務を経験しておくことは、大きな財産になる」
「そぅですか。部長がそうおっしゃるなら。」
「そうか、よかった。
海外勤務における諸条件について、人事の研修が2日間ある。
時間と日程については、二ツ木が出張からもどったら」
「あ、あの」
「何?」
「香港でも、日本の漫画買えますか。今連載中の漫画が佳境で
私、どうしても続きが読みたくて」
「アホ宮!」

(出発する日までずっとずっと、部長が「行くな」って言ってくれたら
「待ってる」と言ってくれたら、って思ったけど、結局言ってくれなかったな)
ぽつねんと台所に座り込んだ蛍にとって、
高野が自分ではない女性と会いに出かけてしまった家は広くて寒すぎた。
台所に行くと、3年前にはなかったワインセラーが置いてあった。
量産品にはない、ワインセラーのキレイなワイン色の塗装を見ながら
中にあったワインを取り出して、高級そうなラベルのビンの中身を鍋に入れて
しょうがをすり、火にかけた。
(部長、怒るだろーな。いいんだ、怒れば。
怒ったら、「熱があるんだもん、寒いんだもん。」
「ホットワインで温まりたかったんだもん」、そう言ってやろ)

120名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 21:27:10 ID:U5zu6iII
その頃、高野は小夏の待つ店へ急ぎながら、二ツ木にメールを打っていた。
”本当にすまん、今から出てきてくれないか。小夏と二人は困ってる”

携帯にすぐ二ツ木から返信があった。
「もしもし、高野?どうしたんだよ、雨宮と復活愛かと思ったら
小夏ちゃんともかよ、40にもなって何ハジケてるんだよ」
「すまん、日程を替えてくれと言ったんだが、それなら自宅に行くと小夏に言われたんだ」
「うっわ、女のカンってやつか。雨宮がお前といる気配を感じたんだな。」
「オイ、何でそれを?会社に届けてあるのは雨宮のマンションのはずで」
「さっちゃんラインだよん♪」
「山田め、だから口の軽い女は」
「あっら〜、エラそーに!もしもし、高野部長」
「山田!」
「山田じゃないわよ。無粋な時間帯にかけてきた自覚はしてんでしょーね」
「すまん」
「あのねぇ、高野部長が香港帰りの雨宮さんと同棲、しかも3度目の、
なぁあんて人事に知れたら大変よぉ。人事の二ちゃんは、何も聞こえない大気圏に、なんて無理よぉ
だって、二ちゃんは高野部長LOVE、なんだから。」
「そそ。それにさっちゃんとは一心同体」
「もう、二ちゃんたら〜」
「切るぞ」
「切らせないわよ、高野部長。二ちゃん、今そっち向かってるから。」
「ゴメン」
「美人で色っぽくて最愛のさっちゃん放って、高野部長救出に行ってるのよ。
この借りは、蛍にキッチリ返してもらうから」
「山田、俺と雨宮は」
「ぶぁ〜か。もういい加減に自覚しなさいよ。」
そう言うと、山田は携帯を切った。
向こうから、二ツ木が走ってくるのが高野に見えた。

つづく



相変わらずだな〜、小夏ちゃん」





121名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 21:30:38 ID:U5zu6iII
投下がバラバラだし、なかなか更新できなくてすみません。
時間見つけて続き書くつもりでいますから。
122名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 21:54:30 ID:8HyWn9pP
続きが見たいです
123名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:16:14 ID:GaWFDjVW
続き待ってます
124名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 01:25:36 ID:cZTnXAcm
楽しみにしてます
1251/2:2010/10/14(木) 12:17:25 ID:59wCwnXy
エロなし、中身なしのアホ話です。


「通行の邪魔だ、アホ宮」

相変わらず縁側でジャージ姿で転がっている彼女に言うと、彼女は唇を尖らせてわざと邪魔をするようにごろごろした。

「何だ、何か嫌なことでもあったのか」
「別にぃ〜」
「何かあったんだな」
「別にぃ〜」
「あっそ」

私が彼女をまたごうとすると足首をがっと掴まれる。バランスを崩し転びそうになったところを何とか持ちこたえた。

「危ないだろ!」
「ぶちょおって何でもてるんですか?」
「話を聞け、話を。…私がもてるのは当然だろ。完璧だもん」
「でも細かいし、よく怒るし、甚平だし、もんとか言うし良いとこばかりじゃないですよね」
「君がしっかりしてないから怒るんだ。誰かまわず叱るわけじゃない」
「…叱るのは私だけってことですか?」
「あぁ。嫌ならちゃんとしなさい」
「わかりました!私は一生しっかりしませんから一生叱ってください!」

何なんだこの女は。いきなり上機嫌になりにやにやし始め口笛を吹き始めた。下手くそめ。

「機嫌は…直ったのか」
「え?あぁ、ちょっとぶちょおがもててるのを知っちゃって不安になったけど、ぶちょおは私にべたぼれだってわかったので元気になりました!」
「べたぼれなんて言ってないぞ」
「またまたぁ。さっき私だけを叱るって言ったじゃないですかぁ〜」

叱る=べたぼれ?
アホ宮の脳内はよくわからないけれど、幸せそうだしまぁいいか。
1262/2:2010/10/14(木) 12:18:52 ID:59wCwnXy
お茶を飲み猫と戯れ部屋に戻ろうとすると、アホ宮がアホ面で眠っていた。前髪をあげジャージを身につけ口は開いている。頬を撫でるとくすぐったそうに首を振った。ほんのしばらく彼女の顔を見ていると何か言いたげに口がぱくぱく動く。寝言か?

「ぶちょ…ぶちょお…」
「ぶちょおだ」
「びー…る」

こいつ!夢の中でまでビールか!額を軽く叩くがもちろん気づきもしない。彼女のアホ面がむかついて、ちゅーしてやった。

「これでどうだ」
「ん…、びー…る」

二度とキスしてやらねぇ。アホ宮に新聞紙をかける。
おやすみ、良い夢を。
127名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 13:58:33 ID:jCI9fTQ5
アホ面にチューってべたぼれじゃないかw和みました。
128名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 16:42:01 ID:T8YfQeYb
いやー嬉しい悲鳴だわ〜
エロなし中身なしでも、こういう日常風景見たかったんだ!

>>120さんも続き、気長に待ってます。
129名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 07:24:57 ID:me9816Rb
ホタヒカ2を見て久々に創作魂に火がついたのだがぶちょおのエロシーンでのキャラが定まらない〜
あまり経験のないホタル相手だし、ホタルのことをすごく大事に思ってそうだから前後はツンツン、最中はベタ甘と妄想してるのだがここの住人さん達の脳内はどんな感じ?
130名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 20:45:17 ID:TFC5fo/X
甘甘もいいけど
萌えるのはSキャラだなー
言葉責めとか焦らして焦らして泣かせるとか
131名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 17:54:11 ID:oq5xvhU1
ふたりがイチャイチャしてればなんでもいい
132名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 17:59:57 ID:F+rjua+P
すごいの発見したぞ!
http://www.qrbeen.com/fujiwara.html
133名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 18:17:35 ID:TFe9eIB7
>>129
想像では同じ感じだなぁ
甘甘もいいけどすっごい照れ臭そうなとこも見たい

でも結局は>131に全力で同意!!
134名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 18:18:22 ID:TFe9eIB7
つーかとにかく一杯読みたいw
135名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 19:43:03 ID:hsrty0Ot
そうそう、甘甘でもツンデレでも何でもいいからたくさん読みたいw
136名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 10:04:30 ID:3i3Ec723
職人さんカモォ〜ン!ってかお願いします
137名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 15:15:40 ID:3zF0suEw
初投下します。

10話冒頭、チューチュー病のホタルが2回目のチューを試みる所からスタート。
ぶちょお目線です。

初めてなもので駄文乱文お恥ずかしいですが、よかったら感想お聞かせ下さい。
138名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 15:17:47 ID:3zF0suEw
トントン。
背後から肩を叩かれた。
あいつ…大人のホタルさんを気取って俺の振り向きざまにチューしてくるに違いない。
お前の行動なんてお見通しのコンコンチキだ。
けど、そうはさせるか。

静かに振り向くと、ヘヘーンと得意げな顔して俺めがけて飛び掛かってきた。予想通りだ。
俺はそんなホタルをガッシと抱きしめた。

愛おしい…
3年間で手紙1通の君が、俺を想ってあんないじらしい手紙を書いてくれたなんて…
君らしくアホでトンチンカンな内容だけど、とにかく泣けた。
そして、意地っ張りで頭の固い自分が滑稽に思えた。

今、君を抱きしめながら思いを新たにする。
俺には、ホタル、お前しかいない。
繋いだ手は二度と離さない。
俺は一生、君の縁側になる…

「ぶ、ぶちょお…あの…」

どれくらい抱きしめていただろうか、ホタルのか弱い声で我に返った。

「ホタル…俺の部屋においで」
そう言って、お姫様抱っこしてやる。
「ヒャッ」
突然の展開に目を白黒させていたが、次第に幸せそうな笑顔になっていく。
かわいい。

部屋に入り、そっとベッドに横たえる。
たまらず私はホタルにのしかかるが、やはり干物女には展開が急過ぎたのだろう。
暗闇の中、野獣到来か?!と身構えて固まってしまったようだ。
そんな彼女に言った。

「先程はご近所の手前、中学生みたいなチューしかできなかったが、いつだったか言ったろ。
初めてのチューはお互いを貪るような熱く激しいチューだ、って。
一度決めた事はきちんとやる俺だから、きちんとやるぞっ」
「は…はぁっ!」

色気もムードもあったもんじゃないが、それが俺達らしいんだ。
フフッ。

ついでに気になる事が一つあるので、この際言っておく。
「その前髪のミョンミョンと後ろに束ねたチョンマゲは邪魔だから予め外しなさい。」
「…ハァァ?こっ、これは!私のっ、何ていうか…トレードマークなんですぅ!」
「そんな色気の無い子にチューは出来ません!」
「チェッ」
ふて腐れながら、髪ゴムを解く。
いつものアホな言い争いで緊張も解れただろうか。
139名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 15:19:18 ID:3zF0suEw
髪をおろすとひどく大人びて見える。

「綺麗だよ…ホタル…」

艶やかで甘い香りのする髪に両手を差し入れ、優しく、ついばむように唇を重ねる。
お互いを甘噛みする唇が次第に熱を帯びる。
経験の少ないであろうホタルがそっと舌を差し込んできた。

こんな時にも一生懸命な君。
いじらしい。愛おしい。離したくない。
そんな想いが溢れて、俺も正に貪るように舌を絡ませる。

…あぁん、んんっ…
ホタルの喉の奥から声にならない甘い吐息が漏れはじめた。

止まらない、止められない。
ホタルの背中に手を回し、ブラを外しTシャツを脱がせる。
ついでにジャージもパンツも一気に下ろしてしまう。

耳元から首筋、ふくよかな胸へと唇を滑らせ、至る所に小さなキスを落とし、指先は柔らかな頂にそっと触れてみる。

恥じらいながらも感じてるのだろうか、ますます甘く溜め息のような息遣い。
俺を燃えさせる。

気がつくと指先は既にしっとりと濡れた秘処へ辿り着いていた。

「愛してるよ、ホタル…」

キスをしながら、静かにその敏感な部分をなぞり、掻き回していく。

先程よりも大胆に、甘く切ない声を漏らすホタルは、身をよじりつつも私の背中をしっかりと掴み、
現実と快楽との間をさまようような、妖艶な目つきで宙をみやっている。

こいつのこんな表情、初めて見た…

「…ぶ…ぶちょ、もぅ…あっ…あぁん…おかしくなりそう…」
「いくよ、ホタル」
「あっ、ぶちょお、ぶちょお…」

あの夏の縁側で出会ってから数年の歳月を経て、やっと身も心も一つになった俺達。
様々な想いが駆け巡る。
そして、守ってやりたい存在のはずの君が、何故だか今は君に守られているような…
母のような暖かさだろうか…包まれるような感覚を覚える。

「ホタル…」
「ぶちょお…」

いつしか無心に、激しく。
お互いを求め、俺達は昇りつめた。
140名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 15:20:29 ID:3zF0suEw
「おはようございます」
「あぁ、おはよう」

腕の中のホタルは幸せに満たされた、大人の女の表情だ。

「ぶちょお。昨夜は…素敵なチューをありがとうございやした。
幸せすぎてとろけちゃいそうでした」
「脳みそまでとろけないよう気をつけろよ」
「ひどーい!」
「冗談だよ」
「あの。チューのお礼に私が朝ご飯作りますから、ぶちょおはゆっくりしてて下さい。」
「あ、そう?嬉しいよ。」

かれこれ1時間近く経ってないか?
何作ってるんだ。まぁ、あいつのたっての申し出だ、待とう。

「ぶちょお!お待たせしました〜。
冷蔵庫の残り物で作った、愛情いっぱいのハムエッグですぅ。召し上がれ!」
「おぉ、美味そうだな。早速いただきます。」

…ん?残り物??
ハムなんて買ってあったか?!

「って、まさかっ!100グラム1680円のパルマ産高級生ハムに火を通したのか!
通したんだな!!貴っ様〜!!!」
「ごめんなさいまし〜」
「このアホタルが!」

〜 end 〜
141名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 15:28:18 ID:S9q0abD6
幸せ展開、萌えです。

その時、盆太郎は…w
142名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 16:37:26 ID:peTuDOzt
>>141

のぞき見?w
143名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 18:40:16 ID:VBpo1ozG
うひょ〜ラブラブですなぁ
144名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 22:52:11 ID:aryHMvnn
きゃ〜ありがとう
楽しみました
145名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 23:22:59 ID:Ozjchdly
禿げ萌えた
ドラマの中でふたちゃんにも言われてたけどぶちょおはホタルにすごく惚れ込んでるよね
146名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 00:25:17 ID:cnFUCqcl
gj!です。エロは無くてもかまいません!久々にホタルとぶちょ〜の世界に入りました
147名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 23:26:52 ID:1xi0GbsY
保守
148名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 23:22:05 ID:lBCw8UaU
>>137
よかったです〜
また書いてください!
149名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 04:17:31 ID:fVCV+RjM
初投下。

ぶちょお台湾勤務中設定。ぶちょお視点ですが会話中心。エロなし。中身なし。
駄文な上にキャラも掴みきれてないですが、よろしければお付き合い下さい。
150名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 04:23:23 ID:fVCV+RjM
台湾に来て1ヶ月が過ぎた。こちらでの仕事も順調に進んでいるし、この街にもずいぶん
慣れたが、まだ一人きりの家には慣れない。しかし俺がこんな気持ちでいるのもどこ吹く
風、相変わらずあの干物女からは連絡らしい連絡はない。あの女に期待するだけ無駄か。
こちらから送るメールにごくごくたまに返信が来るだけでも三年前よりは成長したか。

そしてまた一人きりの週末がやって来た。今週は週の頭から豪徳寺が「たまには週末をノ
ー残業デーにしましょう」と触れ込んでいたので、全員が定時退社になった。退屈な週末
がさらに長くなることに憂鬱になりながら会社を出た。

買い物を済ませ、自宅に向かう途中携帯にメールが入った。誰だ?確認してみると…ホタルだ。
「もう仕事終わりましたか?」
たったこれだけのメールだがあいつが自分から連絡して来るなんて普通じゃない。
何かあったのか?急いで返信する。
「今、帰宅途中だ。何か急用があるなら電話して来なさい」
送信し待つこと15分。返信は…ない。ただの気まぐれでメールを送ったのか?それ
ならそれでもいいのだが、やはり不安になる。悔しいがこちらから電話することに
した。呼び出し音が鳴り続け、留守電になりかけたところで…出た。

「もしもしホタル、俺だ。何かあったのか?」
「……」
「ホタル、聞こえてるか」
「聞こえてます。あ、あのっ実は…」

自宅マンションの玄関にたどり着いた俺は、台湾に来てから一番驚くことになった。
151名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 04:30:18 ID:fVCV+RjM
家の玄関の前にホタルがいる。幻覚か?

「ぶちょお、お帰りなさい」
「お帰りなさいじゃないだろ。何があったんだ」
「すいません」
「とりあえず入りなさい」

自宅に入ったものの、ホタルは黙ったまま俯いている。

「怒ってるわけじゃないから。きちんと説明して」
「先週、二ツ木夫妻の家に遊びに行ったんですけど、そこでぶちょおとの話になったんで
す。いろいろ話している間に、山田姐さんに金曜と月曜は代休にするように手配するって
言われて、気がついたら、二ツ木さんが航空券の予約をしてくれてて ぶちょおの予定を
確認するために豪徳寺さんに電話もしちゃってました」
「はぁ?」
「ずっと休日返上でやってた仕事がやっと終わったんです。それで、代休たまってるんだ
から、台湾行っちゃいなさいって」
「……」

そうか、豪徳寺が週末はノー残業だとやけに言っていたのもこのせいか。

「でも今朝まで迷ってました」
「なんで?」
「……」
「君のことだから、長時間移動するのがめんどくさくなったんだろう」
「違いますよ!」
「ならば君は頑固だから、自分の意志で決めてないことは納得行かないからか」
「違います!確かにあれよあれよと決まっちゃってびっくりはしましたけど……」
「じゃあ何?」
「本当にぶちょおに会えるかわからないし」
「だったら直接私に連絡すればいいだろう」
「それは出来ません!驚かせたかったから…それに…」
「何?」
「もし会えたら帰るのが辛くなっちゃうだろうなぁって。だったら会わない方がいいか
なぁって」
「……」
「でもやっぱり会いたい来ちゃいました」
「……」
「迷惑でした?」

俺が黙っているせいか、ホタルは不安そうな顔でこちらを見つめている。
152名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 04:35:07 ID:fVCV+RjM
「あっ、予定があるなら私、留守番してますから大丈夫ですよ」
「ないよ」
「えっ?」
「予定はない」
「ぶちょお」
「誤解するな。今週はたまたま予定がないだけだ」

そう告げた瞬間、ホタルの表情が一気に笑顔に変わった。

「たまたまでも何でも嬉しいです。会いに来てよかったぁ」

ここで「俺も嬉しい」の一言でも言ってやればさらにホタルが喜んでくれるとは思った
が、こんな嬉しいサプライズを仕掛けられて悔しいので言わないことにした。でも、きっ
と顔に出てるんだろうな。それを察されるのもまた悔しいのでなるべく目を合わせない
ようにして話した。

「出掛けるぞ」
「えーっ。今帰って来たばかりじゃないですか。のんびりしましょうよ」
「人がせっかく貴重な週末の時間を割いて本場の台湾料理を食わせてやろうとしているの
に、貴様はその厚意を無駄にしようとする気か?」
「行きますっ、行きます。この日のために今週はダイエットしてたんです」
「食事作るのめんどくさかっただけだろう」
「えへ。バレました?」
「さっさと荷物を置いて、用意しろ!」

本当はいつも週末に予定なんてない。ホタルのいない一人の時間を持て余していた。でも
今週は楽しい週末になりそうだ。

end
153名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 04:38:30 ID:fVCV+RjM
最後までお付き合いありがとうございました。
続きも妄想しながら書いてますが思うようなエロ書きたくても思うような文が書けなくて止まってます。
無事に完成したらまた投下します。

154名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 08:19:15 ID:5mApVMau
素晴らしかったです。
エロなしでも
部長が幸せそうなのが一番ですよね!
ありがとうございました。
155名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 09:07:52 ID:60U5XJfS
いやぁ、ぶちょおのツンデレが想像できます!
エロなくても大丈夫ですよ。
ありがとうございました。
また続きよろしくお願いします。
156名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 20:38:29 ID:seOTHiE0
ここに書いてあるような、二人がドラマでも見たかったなあ。
157名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 16:23:28 ID:MnC33Y7G
>>153
エロが無くても全然オッケー!
素敵です。またお願いします。
158sage:2010/10/29(金) 22:25:33 ID:VDBtXuuq
エロ無しってエロパロでやる意味なくない?
159名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 22:58:19 ID:KkpSdP1t
自分は直接のエロ表現があってもなくても、ぶちょおとホタルのラブラブぶりが読めればいいと思ってる
エロあればさらに嬉しいがw
160名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 13:54:12 ID:jQBwMw1K
エロなしでも全然いいよ!
幸せな気分になれた。ありがとう!
意味ないとかいうやつは自分で書いてから言えよ。
せっかく書いてくれたのに。
161名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 17:58:13 ID:K5NvMd4R
>>158みたいに、文句言うだけのアホの言うことは放置して
職人さんたち、また書いてくださいね。
待ってます。
162名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:36:11 ID:/58rGVsi
「ぶっちょおぉお」
「なんだ」
「眠いですぅ」
「そっか。じゃあ寝ろ」
「・・・それだけですか?」
「起きてろ、って言って欲しいのか」
「わかりました。寝ます。寂しくなって呼んだって起きませんからね!」
「いいもん。一人ぼっちで朝まで起きてるもん」
「わ〜、すいやせん。ごめんです。こっち向いてくださいまし」
「・・・」
「反省してます、だから」
「・・・」
「あー、もうガラスの中年!」
「その通りだもん・・・」
「わわわ、わかりましたお詫びに脱ぎます!」
「(呆れて)キミ、とっくに全裸だろ」
「えーと、じゃあどうすれば」
「部屋を明るくしてくれたらいいよ」
「だめですぅ、だめですったら」

アホ話です。すいやせん。
163名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 01:00:07 ID:CVGsI99y
>>162
なんですでにホタルが全裸なのか気になりますw
いいムードになった最中にホタルが眠くなったとか?
164名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 13:04:35 ID:TjGPmcXu
結構な長文が出来てしまいそうなんだが需要はあるんだろうか?
165名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 13:18:10 ID:VvXexZow
>>164
いります!読みたいです!
よろしくお願いします。

>>163
それは、既に一回戦終ったからじゃないかしらん?w
166名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 16:12:31 ID:mxCYhRWb
>>164
お願いします!
167名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 19:12:37 ID:kTuLbCpN
>>164
長文大歓迎〜
お願いしまぁす!
168名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 20:23:29 ID:686rC1nv
>>164
長文楽しみです!
よろしくお願いします〜
169名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 22:43:07 ID:eTqs0GFQ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1278512750/164
読みたいです。お願いいたします。
170名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 22:49:30 ID:eTqs0GFQ
169で書き込みした者です。
164様、へんなリンクの貼り方をしてしまい、申し訳ありませんでした。
(書き込み初心者で…本当にすみません)
171名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 08:27:51 ID:qw4Fw6vc
>>164
あります!
お待ちしてます!
172名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 08:19:04 ID:s16WLoqf
164さんお願いしますです
173名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 00:03:58 ID:+PMSt5cV
>>149-153です。
続き投下します。
前回同様、基本ぶちょお視点ですが会話中心です。エロありますがぬるいです。
>>164さんの書き込みがなかったら自分が書き込もうかと思ったくらい長文ですがよろ
しければお付き合いください。
アクセス規制くらって携帯からの書き込みなので改行おかしかったらすいません。
174名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 00:08:34 ID:+PMSt5cV
久々に2人で食事をとり、たわいもない会話をしながら帰ってきた。

「お腹いっぱいで苦しいですー」
「食・べ・過・ぎ」
「だって、どれもおいしくて我慢出来ませんでした」
「帰ったらまたダイエットに励む日々が待ってるな」
「……」
「ホタル?」
「そっか。私は一人で帰らなくちゃいけないんですね」
「そう決めたのは君だぞ」
「そうだけど…」
「会いに来たこと、もう後悔してる?」
「そんなことないですよ。ぶちょおに会えてすっごく嬉しいです。来て良かったーって
思ってます」
「じゃあ暗い顔するんじゃない。俺にまで陰気がうつる」
「そうですねっ」

笑顔が戻ってホッとする。

「いつ帰る?」
「月曜の朝です」
「3日あるな」
「3日ありますね」
「まさか3日間ここでのんびり過ごそうとか考えてないだろうな?」
「えっ?そうじゃないんですか?」
「異国の地でその国の文化や歴史や人々に触れ、自分をさらに豊かにし高めようという
気持ちは君にはないのか?」
「そういうのめんどくしゃいです」
「…がっくし。まぁ君には全く期待していない。プランは俺が考えておくから。先にお風呂
入って来なさい」
「なんか」
「何?」
「今さりげなーく酷いこと言いましたよね?」
「そう?」
「ま、いっか。お風呂お借りしま〜す」

再び離れる時間を思うと胸が痛むのは俺だって同じだ。でも、だからこそ一緒にいる今
が愛しく、一秒だって無駄にしたくない。そんなことをぼんやり考えながら、ホタルを
待っていた。
175名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 00:11:50 ID:+PMSt5cV
「ぶちょお〜〜〜見て見て、似合うかちらん。可愛いかちらん」

ホタルがパジャマ?!しかもピンク?!

「ぶちょお?」
「……」
「すごくかわいいホタルさんだからって見とれないで下さいよ。照れますー」
「かわいいよ。すごくかわいい」
「なんですか!その棒読み!」
「ジャージ止めたのか?」
「今日は特別です」
「やっぱり」
「世の中の素敵女子は普段からこんなのを着てるんですね」
「無理しなくていいよ」
「いえ、せっかくのプレゼントなのでもう少し」
「プレゼントか…」
「はい。会社の女の子にもらいました」
「でも君が俺を喜ばせようとしてくれた努力は認める」
「遠く離れた婚約者の喜ぶ顔を想像しながら荷造りしていた健気なホタルさんですから」
「プレゼントなのに威張るな」
「ブーッだ」
「もし着替えたいなら」
「はい?」
「俺が後で脱がせてあげるよ」
「何言ってるんですかっ!ぶちょおも早くお風呂!」
「はいはい」
176名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 00:16:21 ID:+PMSt5cV
風呂からあがると、疲れたのかホタルはソファで寝ていた。二ツ木や山田に背中を押され
たとはいえ、俺を喜ばせようと一生懸命だったんだろうな。ホタルに真っ直ぐで純粋な気
持ちをぶつけられると、時々苦しくなる。俺はちゃんとホタルを受け止められているのだ
ろうか? 

「ごめんな、ホタル」

よく眠っているようなので、そのままベッドに運んだ。しばらく持ち帰った仕事の整理
をしているとベッドの上がもぞもぞ動いた。ホタルが起きたようだ。

「私、寝ちゃったんですね。すいません」
「慣れない長距離移動で疲れただろ」
「ぶちょおは?まだ寝ないんですか?」
「月曜までに仕上げなきゃいけない仕事があるんだ」
「ごめんなさい」
「何が?」
「私が急に来たりしたから…仕事の予定、狂っちゃいましたよね?」
「明日と明後日を有効に使うために今、仕事してるんだよ」
「ぶちょお」
「君と違って、きちんと先の見通しを立てないと気が済まないからね」
「どうせ私はいつも行き当たりばったりですよーっ!」
「でも、今は君の行き当たりばったりに感謝してるよ」
「……」
「来てくれてありがとう」
「ぶちょおぉ〜」
「何?!」
「この部屋暑いですねっ。目から汗が出て来ました。顔洗ってきやす」

泣かせてしまったな、胸の奥がチクリと痛む。

「仕事たくさんあるんですか?」
「先寝てていいぞ」
「待ってます」
「無理しなくていいよ」
「だって」
「ん?」
「3日しかないから…」

また泣きそうな暗い顔になった。

「あと30分だけ待てる?」
「はい!」
「これ」

本棚にあった台湾のガイドブックをホタルに渡す。

「どこ行きたいかは決められなくても、何食べたいかくらいは決められるだろ?」
「はい!どれもこれもおいしそうです」
「急いで終わらせるから」
「これも食べたーい。こっちもおいしそう。これじゃいくつお腹があっても足りませんね」

また笑顔に戻った。よかった。
177名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 00:27:22 ID:+PMSt5cV
ホタルがゴロゴロしながら本を読んでる間に俺は仕事を終え、同じベッドに横になる。
なんとなく沈黙が続いたが、それを破ったのはホタルだった。

「ぶちょお?」
「ん?」
「くっついてもいい?」
「いいよ」

ピタッと抱きつかれたぬくもりが心地いい。

「あの」
「ん?」
「チューしてもいい?」
「チューだけ?」
「なっ、そんなっ」
「(笑)慌てすぎ」
「すいません」
「そっちから誘っておいて慌て…」

会話の途中でホタルの顔が近付き、唇に生温かいものが触れた。刹那、俺の中の理性の
壁が一気に崩れ、ホタルに覆い被さると、今度は俺から唇に触れた。始めは軽く、その
後どんどん深く。息苦しくなったのか、彼女の喉元から甘い吐息が漏れる。

「ん、んんっ」
「苦しい?」
「苦しくはないですけど」
「けど?」
「恥ずかしくて、緊張しまくりです」
「そう?」

再び唇に触れた後、離れていた時間を埋めるように、これから離れる時間も寂しくない
ように身体中にキスの雨を降らせる。

「誠一さん、くすぐったい」
「名前…」
「おかしい?」
「嬉しいよ」
「普段は恥ずかしくて呼べませんから」
178名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 00:30:25 ID:+PMSt5cV
些細なことが嬉しくて、貪るようにキスを続けると、始めはくすぐったがるだけだった
ホタルから徐々に甘い声が漏れ出した。

「んっ…はぁ」
「もっと声、聞きたい」
「そん…な…恥ず…かしい」

豊かな膨らみを掌で包み、その先端に唇で触れると耐えきれず声をあげた。

「あ、あっ…やぁ…」
「体は正直だな。かわいいよ」
「意地…悪」

たまらず一番敏感な部分に手を滑らせると、もうそこは十分に潤っていた。

「ホタル、感じてくれてるんだ」
「はっ…ああっ…恥ずかしい…こと言わ…ないで…下さい」
「嬉しいよ」
「いやっ…そこは…はぁ…ダメ…あぁっ」

先ほどからの刺激ですっかり敏感になった芽を撫で、潤った部分に指を滑らせ、動かして
やるとさらに艶やかな声をあげた。

「あっあっ…やあぁ…ん…あっ」
「気持ちいい?」

言葉を発する余裕もなく、ただただ首を縦に振る。悦ばせたい一心でさらに刺激を続けた。

「やっ…んっ…もぅ…ダ…メ………ッ」

キュッと指を締め付けた後、ホタルの身体から力が抜けた。そっと額にキスをすると恥
ずかしいのか布団にもぐり、枕に顔をうずめてしまった。
179名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 00:37:10 ID:+PMSt5cV
「恥ずかしくて死にそうです」
「かわいかったよ」
「私…こんなの初めてで」
「そう?」
「なんか悔しいです」
「この状況で悔しがるなよ。色気のない」
「色気のない私に夢中なのは、どこの誰ですかっ」
「そんな偉そうなことを言うのはどの口だ?」

半ば強引に枕から顔を引き離し、仰向けにさせ、唇をふさぐ。そしてもう一度丹念に身体
中にキスをした。

「んっ…」
「ホタル?」
「はい」
「そろそろ、いい?」

こくんとうなずくと少し怖いのか緊張してるのかホタルは目を閉じた。

「いくよ」

入口からゆっくりと進み、ようやく一つになった。

「…痛っ…」

経験が浅いせいかそこは狭く、無理に進もうとすると押し返される。

「痛い?」
「少し痛いけど…すごく嬉しいです」
「しばらくこのままでいるよ」
「あの」
「ん?」
「誠一さんは?」
「俺もすごく嬉しいよ」
「よかった」
「愛してるよ」
「愛してます」

しばらくして、ゆっくり動くと始めこそは痛がっていたが徐々に快感に支配されて
来たようだ。

「あっ…やあっ…ふっ…んっ…」
「もう…痛くない?」
「気持…ちいい…です」

少しずつ動きを速めると、ホタルの身体に力が入り始めた。

「はっ…あっ…はっ…」
「ホタル…」
「私…もう…ダメ」
「俺も…もう限界……いく…よ」
「………………っ!」

二人で昇りつめた後、軽くキスをかわして、そのまま眠った。
180名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 00:46:18 ID:+PMSt5cV
翌朝、隣には口を開けアホ面のホタルが寝ていた。昨夜の艶やかなホタルはもういない。

「おはようございます」
「おはよう」
「そんなに見られると照れます」
「君のアホ面は変わらないな」
「かわいい婚約者になんてことを言うんですかっ!」
「さぁ、かわいい婚約者さん、着替えて出掛けるぞ」
「そのとってつけたような言い方なんなんですか」
「ぐだぐだ言ってると何にも食わせないぞ」
「そ、それは勘弁しておくんなまし。起きます。着替えますー」

二人で迎える朝、この朝は3回で終わり。だからこそ今はこの時間が愛しくてたまらない。

ホタル、来てくれて本当にありがとう。

end

貼り付けたら改めて長文っぷりに気づかされました。
こんな長文に最後までお付き合いくださってありがとうございました。
エロはやはり難しいですね。
あれこれ詰め込み過ぎなのを無理矢理まとめたので流れが散らかってしまって
読みにくかったとは思いますが、楽しんでもらえてたら嬉しいです。
他の職人さんの作品もwktkしながら待ちたいと思います。
181名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 07:41:17 ID:FG4G2uwD
ありがとうございやした〜(*^^*)ポッ
182名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 08:44:44 ID:Gk0aqPRL
いや〜よかった!
楽しませていただきました!
183名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 09:27:05 ID:xwAgrAzC
2人の雰囲気がすごく出ててよかったです!
ありがとうございました!!
184名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 19:03:19 ID:lcP2UQx0
ドキドキしちゃった!すごくよかったです♪
185名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 19:57:44 ID:8QOx1owZ
149-153あってのこれ。サイコーです!
186名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 23:51:21 ID:0aZsoQ2x
二次創作探してたらここにたどり着いた
ホタルの二次創作って意外と少ないね
187名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 19:33:29 ID:szTZyRj4
まだ覗いてる人いるのかな?
188名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 20:30:28 ID:B+bB2WyF
ノシ
189名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 20:38:39 ID:DWUxUQ52
いるよん♪
190名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 21:30:44 ID:GEx4WYJV
居ますよ
191名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 14:05:23 ID:6J7KzO7e
まだまだ待ってますよ〜

>>186
ドラマも漫画も人気がある割に少ない。
自分も相当探したけど現在進行形は二つくらいしかないかな。
192名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:12:21 ID:oiY/C6mi
原作にしてもドラマにしても「続きの気になる二人」だから妄想のしがいはある割りに二次小説少ないよね
193名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:14:04 ID:/dqTOGKC
原作ホタルだともっと妄想できるけど、ドラマはホタルがアホ過ぎて・・・
194名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 23:21:49 ID:2CcUGiLG
ホタルもぶちょおも中の人は色っぽいシーン似合うんだけどな
195名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 21:18:57 ID:txhQJPo8
職人さ〜〜〜ん
196名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:43:54 ID:eXThM9Qm
気長に待ってます
197名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 23:06:19 ID:LBxP7fV/
>>194
似合うとは思うけどホタルでは見たくないって人は多そうだね。

職人さんまだまだ待ってますよ〜
198名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:08:46 ID:wSdu6k1T
このスレでエロありの話を読むのは好きだけどドラマで見たいか?と聞かれる
とそうでもないと思う自分がいるw
エロありエロなし関わらず職人さん待ってます!
199名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 01:53:15 ID:PRitSA+7
>>149-153 >>173-180です。懲りずにまた投下させてもらいます。微エロくらいです。
また長文になってしまったので7レス消化します。 すいません。 よろしければ
お付き合いください。
200名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 01:56:12 ID:PRitSA+7
「ホタル、そろそろ出るわよ」
「はいっ」

コンペを勝ち抜き、大きなプロジェクトに参加することになって、ホタルと山田は早速
先方と打ち合わせをすることになった。無事に打ち合わせも終わり、ちょうどお昼の時
間帯ということもあったので、二人で昼食を取ることになった。お互い忙しく、会社で
話す機会も減った上に最近はなかなかプライベートで会う機会がなかったので、二人で
話すのは久しぶりだった。

「お疲れさま」
「無事に進められそうで良かったです」
「かなり大きなプロジェクトだし、ホタルにもバリバリ頑張ってもらうわよ」
「もちろんです」

仕事の話はそこそこにお互いの近況を話す。山田は新居購入を進めていたり、産休を
取った場合の仕事の引き継ぎのことなどこの先のことをしっかり考えているようだっ
た。

「ホタルは最近どう?」
「私は情けないくらい相変わらずです」

ホタルは今の生活に精一杯でこの先の生活のことを真剣に考える余裕などない自分に
改めて気づかされる。きっと自分と違い、誠一はきちんと先のことまで考えているん
だろうと思うと、自分も真剣に考えた上できちんと話し合わなくてはな…と思った。
201名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 02:01:54 ID:PRitSA+7
それから数日後、休日に二人で買い物に出掛けた。ホタルは先日の山田との話を思い
出し、ついつい道行く小さい子供がいる家族連れに目がいってしまう。ふと、隣を見
ると、小さな兄弟が戯れてるのを見て、誠一が優しい表情になっている。誠一はずっ
と子供が苦手だと思っていたが違うのか?子供のことやこの先のことを聞いてみたい
とホタルは思った。

帰宅していつものように二人で縁側でビールを飲んでいる時、ホタルは話しを切り出
してみることにした。

「ねぇ、ぶちょお?」
「何?」
「…やっぱりいいです」
「言いかけてやめるな。気になる」
「変なこと聞くけど、怒らない?」
「内容による」
「じゃ、止めときます」

変な沈黙が出来たが、先に誠一が口を開いた。

「怒らないから、話していいよ」
「ではお言葉に甘えて。あの…えと…」
「何?」
「ぶちょおは子供欲しい?」
「!!!!!」

驚きのあまり、誠一は飲んでいたビールを吹き出してむせてしまった。

「ごっ、ごめんなさい。変なこと聞いて。聞かなかったことにしてくださいっ!」
「いや、全然変じゃないよ。いきなりでびっくりしただけ」
「すいません」
「何かあった?」

ホタルは山田と話したこと、その後自分もいろいろ考えたことを誠一に一通り説明した。
202名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 02:07:09 ID:PRitSA+7
「私は、結婚したのに、子供のことなんて真剣に考えたことありませんでた」
「君らしいね」
「でも、いざ考えてみたら自分のことに精一杯で余裕ないし、母親になんてなれるの
かなぁって不安になりました」
「そっか」
「自分のことすらきちんと出来ていないのに、子供が子供産んでどうする!って思っ
ちゃいました」
「確かに全国のお母さん方が心配するだろうな」
「でも」
「でも?」
「そうなれたら幸せだなぁって」
「……」
「美男と美女の子供だから絶対にかわいいですからねっ!」
「はっ?美女?どこ?」
「ひどい!ここにいるじゃないですかっ!」
「で、それはつまりホタルは子供が欲しいってこと?」
「自分が母親になるなんて考えたことなかったし、想像もつかないんです。でも…」
「でも?」
「そうなれたら幸せだなぁって。なりたいなぁって思いました」
「そっか」
「ぶちょおは?」
「欲しいよ。二人くらい」
「二人?」
「ほら、俺兄弟いないからさ。兄弟いる人がいつも羨ましかったんだよね。だから自
分の子供は寂しくないようにってさ」
「私は、おやつを独り占めできる一人っ子が羨ましかったですよ」
「君らしいね」
「すいません」
「俺もいい年だし、のんびり構えてもいられないからずっと考えてたよ」
「ぼんやりしてたのは私だけってことですね」
「でも、山田の話を聞いてきちんと考えたんだろ?」
「はい」
「子供なんてめんどくしゃい…にならなくてよかったよ。ちょっとホッとした」
「干物女ですけど…やっぱり大好きな人の子供は欲しいですよ」
203名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 02:14:17 ID:PRitSA+7
暫く沈黙の後、誠一はホタルを抱きしめ、優しくキスをした。 そして、そのままそ
の場に押し倒した。

「ぶちょお?」
「何?」
「あの…ここで?」
「嫌?」
「嫌じゃないけど」

はっきり否定をされなかったことで満足したのか誠一は再び優しくキスをした。

「あ、あのっ、ぶちょお!」
「今度は何?!」
「せ…せめて明かり消して下さい!」
「……止ーめた」
「えっ?」
「無理しなくていいよ」

優しい口調でそう言って、ホタルから離れると誠一はどこかに行ってしまった。その
場に残されたホタルはやり場のない想いががこみあけて来て、泣きそうな気分になる。
起き上がって自身の部屋に行こうとしたけれど、動けなくてその場に座っていると、
誠一が戻って来た。
204名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 02:19:29 ID:PRitSA+7
「ホタル…泣いてる?」
「ムードのない女ですいません…」
「謝るのはこっちだよ。嫌なことして、ごめんな」
「嫌じゃないんです!でも…」
「でも?」
「恥ずかしくて…」
「君を落ち込ませたことにかわりはないよ」
「……」
「君がこういうこと得意じゃないのは十分理解してるつもりなのに…ごめん」
「大丈夫ですよ」
「血気盛んな若者でもあるまいし、自分のことながら情けないよ。ごめんな」
「あの…」
「何?」
「ぶちょおのお部屋でならいいですよっ!」
「え?」
「えっ、あの、いや、その」

何言ってるんだろう?!誘うようなことを言ってしまった!とホタルは恥ずかしくな
り、誠一の顔がまともに見れない。

「じゃ、行こう」

ずっと俯いているホタルの手を強く引き、誠一は自身の部屋に向かった。そして部屋
に入った瞬間…ベッドに押し倒した。

「きょ、今日はぶちょおに猛獣到来ですか?!」
「君のせいだよ」
「な、なんでっ」
「だって誘うんだもん」
「そっ、そんなことありません!」
「ここでならいいんでしょ?」
「そっ、それは、なんか、その、勢いで…」
「嫌?」
「嫌じゃないですけど…あっ!でも!でも!」
「明かり?」
「はい」
205名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 02:24:12 ID:PRitSA+7
パチンと明かりが消され、窓から入る月明かりだけが部屋の中を照らす。

「じゃあ、俺からも一つお願い」
「はい」
「こういう時にぶちょおはなし!」
「はい…ぶ」
「貴様!」

そのまま唇をふさぐ。何度もキスをし、舌を絡め合う。何度肌を重ねても、ホタルか
ら恥じらいが消えることはなく、全く慣れないが、この瞬間に全身が溶けてしまいそ
うな感覚に陥り、誠一に全てを委ねたくなる。

「…もっと…」
「何?」
「そんなの恥ずかしくて言えません」
「そんなムードのない子には何にもしません」
「……意地悪……」
「ウソだよ」

その後、甘い甘い時間の中でホタルは何度も意識が飛びかけた。誠一もまた昂ってい
るのがわかるともっともっと欲しくなる。ホタルからも何度もキスをした。

「今日は積極的だね」
「誠一さんのせいですよっ!」
「じゃあ、色っぽいホタルさんをもっと堪能させてもらうとするか」

それから、さらに濃密な時間が流れた。

「あっ…んっ…激…し」
「ごめん…優しく…出来ない」

どのくらいの時間、そうしていたかわからないくらい互いを求め合った。そして知ら
ない間に深い眠りについて、気がついたら朝だった。
206名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 02:27:36 ID:PRitSA+7
翌朝、珍しくホタルは誠一より早く目が覚めたが、離れ難くて、ずっと寝顔を見てい
た。

「おはようございます」
「早いね」
「滅多に見れないぶちょおの寝顔を独り占めです」
「夢見てた」
「どんな夢?」
「俺とホタルと小さい子供がこの家にいて」
「そっ、それは私とぶちょおの子供ですかっ?」
「たぶん。でさホタルとその子が取っ組み合いの喧嘩してて、俺が笑いながら止めて
るの」
「真剣に止めてくださいよ!」
「だって喧嘩しながら二人で言い合いしてるだけど、子供の方が言ってることが大人
だったんだもん。可笑しくて」
「ひどい!」
「ホタルの精神年齢いくつだよ…と思ったところで目が覚めた」
「がっくし。ぶちょおの夢の中でも私はそんなんなんですね」
「子供の方が精神年齢が上かもな」
「ひどすぎます」
「…でも、そんな日が早く来るといいな」
「子供は欲しいですけど、そんなのは嫌です!」
「はいはい」

二人でも幸せだけどいつか子供が産まれて家族で暮らせたらもっと幸せだろうとホタ
ルは思う。但し、誠一の夢の通りにはなるまい!そう心に誓ったのだった。

end
207名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 02:29:45 ID:PRitSA+7
長文にお付き合いありがとうございました。楽しんでいただけてたら嬉しいです。
それと前回の投下後、レスつけて下さった方ありがとうございました。嬉しかったです。
また妄想ネタが浮かんで膨らんだら懲りずに投下しに来るかもしれません。
208名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 02:59:13 ID:ovyInGMo
キャ〜、凄いです!
ありがとうございます。楽しませていただきました。
夜更かししててよかった(笑)
209名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 08:58:44 ID:GGy2SKwp
ありがとうございました〜!
らしいやりとりすっごい良かった〜
またの投下お待ちしております!

210名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 16:06:40 ID:kuiNPNvO
優しくできないぶちょおに激萌えぇぇっ!! <br> いいもの見させていただきました! <br> 毎日ずっとロムっててよかった!! <br> ぜひともまたお願いします!
211名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 20:05:31 ID:KllvTVuC
>>199-207です。
何回も確認したはずなのに脱字が数ヶ所ありました。読みにくくなってしまってすいません。
早速レス頂けてすごく嬉しいです。
212名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 21:22:15 ID:B4GvSiQY
211さんありがとうございました
213sage:2010/11/21(日) 08:02:01 ID:eENoTr0K
あの2人がこういうやり取りしてるのがすごく想像できて
嬉しかったです!
これ、続編としてまじで映像でみたい!
続きも楽しみにしてます!
214名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 22:45:17 ID:D6Y0i3+K
211さんありがとう!!
すっごく二人らしいやり取りで大好きだぁぁ
215名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 08:22:47 ID:CtolY7mT
こんな2人ならずっと見ていたいね。
216名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 23:37:44 ID:NJ19MpUW
1の時のスレ読み直してみた
ドラマ終了した年のこの時期に落ちちゃったみたいだね

ここは長く続くといいなぁ
217名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 01:26:38 ID:+FlRpDMr
そっかー
職人さんが書いてくれる限り保守し続けよーっと
毎日見にきてるし。
218名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 16:32:10 ID:fodj0MGn
211さんありがとう!
219名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 23:06:08 ID:0/b2Pqd4
二人だったらどんなクリスマスを過ごすのかなぁ
220名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 02:25:27 ID:CeFIsLHD
>>211です。
レスくださりありがとうございました。
次のネタは浮かんだのですが遅々として進みません。
また無事に書けたら懲りずに投下しに来ます。
221名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 08:29:58 ID:EwJQN1El
辛抱強く待ってまーす
222名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 10:46:53 ID:rFaEIS2g
ありがとう。気長に待っております。
223名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 14:08:18 ID:tPMJ125/
特典映像の二人カワユス
224名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 15:58:30 ID:c9L5znwV
ホタルとぶちょおでないと萌えられない
225名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 15:04:57 ID:oaM1qz+O
いい大人のカップルに対し「名前を呼んだ」「チューした」だけで盛り上がれることはなかなかないw
226名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 17:19:42 ID:amkYl6nH
うん♪
227名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 19:51:49 ID:suMKjq8o
どういー
228名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 21:45:42 ID:3GMw7lw2
中学生の恋愛より幼いレベルでドキドキしちゃうのがすごいよね
229名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 23:51:42 ID:4FT8j2fX
見てる方もいい大人だろうにね
230名無しさん@ピンキー:2010/12/02(木) 04:18:18 ID:20wEI53Y
また動く2人も見たいけど職人さんも待ってますよー
231名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 04:18:27 ID:NI/FB1u0
>>211です。
また懲りずに投下します。
ホタル視点にしてみたのですが、若干キャラがズレているような気が…
エロなしです。

232名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 04:28:01 ID:NI/FB1u0
お昼休み。いつも社内で食事をしながらたわいのない話をしてるのだけど、近頃は時期が
時期なせいか皆、クリスマスをどう過ごすかの話をしている。街もそんな雰囲気だし、雑
誌もクリスマス特集が多いし、どうしてもそうなっちゃうよね。

「雨宮先輩は結婚して初めてのクリスマスですか?」
「う、うん」
「じゃあ、今年は盛り上がっちゃいますね!」
「そ、そうかな?」

聞かれて初めて気付いたけど、結婚して初めてどころか、ぶちょおと一緒にクリスマスを
過ごすのが初めてなんだった!でも、そもそも、今も昔も恋人っぽいことってほとんどな
いし、なんだかピンと来ないなぁ。

会社の帰り道、改めて見渡してみると街はすっかりクリスマスムード一色になっているこ
とに気がついた。漫画を買うために本屋に寄ったら、店頭に並んでる雑誌はクリスマス特
集ばかりだった。

「クリスマス…かぁ」

会社の皆がワクワクしながら計画立ててるみたいに私も…って思わないわけじゃないけど…
最近、前にも増して仕事が忙しくて、平日は夜遅いし、休日も出勤することが多いぶちょ
おに話を切り出すのはなんだか気が引ける。

どうせ今までも特別なことなんてしてこなかったんだから、今年も何もなくたっていい!
と思う反面、ぶちょおと初めて過ごすクリスマスはやっぱり特別な気がして、めんどくさ
がりやな私でも何も予定がないことに寂しい気持ちになった。

それから、仕事の納期が迫っていたせいもあり、私も毎日帰宅が遅くなってしまった。
ぶちょおも相変わらずで日付を越えてから帰宅する日も多かった。お互いに休日出勤も続
いて、朝晩ちょっと顔を合わせて会話するくらいの日が続いた。街は華やかさを増すばか
りなのに、それに反比例するように、私の心は寂しい気持ちが増すばかりだった。

恋愛に興味のない頃だって毎年クリスマスはあった。でも、その時は周りの皆が誰かと楽
しく過ごしていても何とも思わなかったのにな。こんな感情めんどくさいな…心の奥にし
まいこんじゃいたいな。

毎日疲れて、真っ暗な家に帰って来ると寂しい気持ちが余計に増して涙が出た。一緒に住
んでいて、例え短い時間でも毎日ぶちょおとは顔を合わせてるのに寂しいなんて贅沢だっ
てわかってる。でも1日の終わりにぶちょおとゆっくり話が出来ないのはすごく寂しい。
寒いから余計に人恋しくて、寂しくて…早く冬なんて終わっちゃえばいいのにな…
233名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 04:36:54 ID:NI/FB1u0
それから数日後のある日、ようやく仕事も少し落ち着いたので定時少し過ぎたくらいに
会社を出られた。

また誰もいない家に帰るのは寂しいので、どこかに寄り道するのも考えたけど、今この
華やかな街にいると余計に寂しくなりそうだったのでまっすぐ家に帰ることにした。

「今日はのんびりしよっと!」

近くのスーパーでビールと食材を買って、家に帰る。玄関まで来ると家の灯りがついて
いるのに気付いた。ぶちょおがいる?!慌てて玄関を開け、靴を脱ぎ捨てて家に入ると…
キッチンでぶちょおが夕飯の準備をしていた。

「おかえり」
「…ぶちょお、どこか具合でも悪いんですかっ?」
「はぁ?」
「だって、こんなに早く帰って来るなんて」
「今日いっぱいかかる予定の仕事が早くに終わったんだ。さすがに皆疲れてたし、今日
は早く上がろうって話になったんだよ」
「そうだったんですね」
「ホタルに連絡しようかと思ったけど、君もここのところ忙しいみたいだったから邪魔
しちゃ悪いと思って連絡しなかった。ごめんな」
「いえ」
「こんなに君が早く帰って来ると思わなかったからまだ食事出来てないよ。着替えて、
夕飯の準備手伝って」

そう言ってすぐにまたキッチンで何か始めたぶちょおの背中にそっと抱きついた。

「わっ、何?」
「…何でもないです」

ぶちょおのぬくもりを感じると自然に気持ちが緩んで涙が出てきた。

「何でもないホタルさんは急にこんな大胆なことはしないと思うが」
「何でもっ…ないですっ…よっ」

涙が溢れて来てうまく言葉が出ない。これじゃぶちょおに泣いてるのがバレちゃうのに!
案の定ぶちょおが手を止めて後ろを振り返った。

「ホタル?何かあったの?話して?」
「本当に何でもないです。ごめんなさい。着替えて来ます」

慌てて部屋に行こうとしたら腕をつかまれた。

「話したくないなら無理には聞かない。でも気になるよ」
「……」

沈黙が続いて居心地悪い。でもこんな年末の忙しい時期に寂しいなんてワガママ言ったら、
ぶちょおの負担になっちゃう…そう思うと素直に言葉にはできなかった。

「ごめん」
「謝らないで下さい。私こそごめんなさい」
「さ、早く着替えて来なさい」
234名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 04:52:30 ID:NI/FB1u0
着替えて二人で夕飯の準備をして食卓につく。たわいない会話をしながら二人で食事をす
る…こんな些細なことなのに今は嬉しくて嬉しくて仕方ない。さっきまで抱えていた寂し
さがスッと消えていくみたいだった。

「ぶちょお?」
「ん?」
「二人でご飯が食べられるって幸せですねぇ」
「………」
「あの…さっきは急にごめんなさい」
「俺こそごめん。あとちょっとで仕事は落ち着くから」
「大丈夫ですよ。ぶちょおが仕事大好きなのはよーく知ってますから」
「…でも奥さんの方がもっと好きなのは全然気付いてないだろ?」
「えっ?えぇぇぇぇっ!?」
「…驚き過ぎ(笑)」
「すいません」
「寂しい想いさせてごめんな」
「大丈夫ですよ」
「大丈夫じゃないでしょ?」
「大丈夫ですって!」
「…大丈夫だと困る」
「へ?」
「俺だけ寂しかったら不公平だもん」
「ぶちょお…」

ぶちょおも寂しいと思ってたことに胸がきゅっとなった。今なら言っても大丈夫かな…

「…あの…」
「何?」
「…やっぱりいいです…」
「何??」
「くだらないことかもしれませんよ?」
「いいよ」
「わがまま言っちゃうかもしれませんよっ!」
「それはヤダ」
「じゃあ、やっぱりやめときます」
「ウソ。話して?」
「あのですね…その…12月ですし…」
「………」

一つ呼吸をおいてから呟くような小さな声で口に出した。

「…クリスマスにぶちょおとデートがしたいです…」
「………」

…沈黙…すごく居心地が悪い。やっぱり忙しいぶちょおに切り出すのは間違ってたかな…
235名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 04:54:43 ID:NI/FB1u0
「…じゃあ18時にうちの会社の下で待ち合わせね。遅刻するなよ」
「え?」
「昼間どうしてもはずせないアポが入ってて休日出勤でさ」
「???」
「そうだ、カジュアルな感じの店だけどクリスマスだし一応正装でな」
「…話が全く読めないんですが…」
「君と違って計画性に長けた私が何も準備してないとでも思うか?」
「………」
「俺の行きつけの店だけど、もう予約してある」
「………」
「もっと違うデートが良かった?」
「…ちっ、違います!いきなりだったから、びっくりし過ぎて…でも…すごく嬉しいです」
「では君の予定及び希望と照らし合わせて問題ないなら決定事項とする」
「なんか上司みたいですね」
「いつまで経っても、俺は君の部長みたいだからね」
「そ、それは…今後の最大の懸案事項として真剣に取り組みたいと思っております」
「部下みたいだな(笑)」
「すいません」
「さ、片付けるか」
「はいっ!」

嬉しくて嬉しくて嬉しくて踊り出したい気分だったけれど、またぶちょおにアホだと思わ
れたくないからグッと堪えた。でも本当に嬉しい。目を背けたくなっていた華やかな街の
イルミネーションも明日からは違った目で見られるかな?

end

長文にお付き合いありがとうございました!エロなし萌え成分少なめですいません。
甘めなクリスマスのお外デートを書くつもりでいたのにその前で終わってしまいました。
続きも出来たらまた懲りずに投下しに来ます。
236名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 08:43:15 ID:q2WHt53Q
萌え成分少なめなんて、とんでもない!
すっごく萌えました!!
続き、楽しみにお待ちしてます!
237名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 08:44:44 ID:q2WHt53Q
萌え成分少なめなんて、とんでもない!
すっごく萌えました!!
続き、楽しみにお待ちしてます!
238まる:2010/12/03(金) 08:45:34 ID:q2WHt53Q
萌え成分少なめなんて、とんでもない!
すっごく萌えました!!
続き、楽しみにお待ちしてます!
239まる:2010/12/03(金) 08:46:04 ID:q2WHt53Q
萌え成分少なめなんて、とんでもない!
すっごく萌えました!!
続き、楽しみにお待ちしてます!
240まる:2010/12/03(金) 08:49:18 ID:q2WHt53Q
萌え成分少なめなんて、とんでもない!
すっごく萌えました!!
続き、楽しみにお待ちしてます!
241名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 08:57:00 ID:q2WHt53Q
236〜240です。初めて投稿したので、うまく投稿が入らず、ごちゃごちゃやってたら、5回も同じ文章を投稿しちゃいました!
すみません〜っ!!(汗)
242名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 09:13:10 ID:zdqJoIvK
よかったですよ〜!
続きが気になって仕方ないです!
ぜひぜひお願いします!!
243名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 11:03:47 ID:v8bk1Ir7
続きがめちゃめちゃ楽しみです!!
ぶちょ〜おっっ!!
40男の考えるクリスマスデートが
楽しみすぎてゴロゴロしながら待ってます!
244名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 13:21:07 ID:ZXG6eySo
ありがとう〜!
二人のお外デート見たかったよぉ
待ってます♪
245名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 16:53:53 ID:LHXmv5fH
クリスマスデート楽しみ!!
246名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 05:32:22 ID:TXX4ncjO
>>231-235です。
レスありがとうございました。
続きを楽しみにしてもらえるのは嬉しい反面、期待はずれになりそうで心配です。
読み手が萌える微エロを書ける文才が欲しい!
247名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 13:30:14 ID:GUZrQ+GL
そんな微エロなくてもいいです〜
投下してくれるだけでもありがたい!
…といいつつ、微エロあったらうれしいけどww
でも続き楽しみです
248名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 21:36:49 ID:cc+iMS59
ぶちょお?
249名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 03:40:50 ID:5Eu+mD0y
>>246です。
続き投下します。
デート前のホタルの話です。クリスマスデートじゃなくてすいません。
250名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 03:49:41 ID:5Eu+mD0y
12月はやっぱり忙しくて今日も残業になった。最後は山田姐さんと二人きりになった。

「ホタル、そろそろあがりましょう」
「はい」

片付けて、二人でエレベーターに向かう。

「ホタル、珍しいもの持ってるじゃない?」

無造作にかばんに入れたクリスマスイベント特集の載っている雑誌を山田姐さんに気付
かれた。

「あ、これ借りたんです。みんな、こういうの読んでるみたいで」
「人が何に関心があっても、ホタルは自分が興味がなかったら読まないわよね? 何か
いいことあった?」

ぶちょおばかりじゃなく山田姐さんまで私のことはお見通しみたい…

「…クリスマスにぶちょおと食事に行くんです」
「ホタルには一大イベントね!」
「そうなんです。そういうの経験なくって…服もぶちょおは普段会社に着ていくくらい
の服装でいいよって言うんですけど…よくわからなくて」
「それで雑誌?」
「はい。自分で少しは研究してみようと思って」
「いい心がけじゃない」
「そうですか?」
「あ、それなら…」

そう言いながら姐さんはかばんの中から何か取りだし、それを私にくれた。

「なんかオシャレな名刺ですね」
「私の知り合いがヘアサロンとエステやってるの」
「はぁ…」
「ホタルは若くて可愛いんだし、こういう時はばっちり綺麗にしてもらえば部長も惚れ
直すわよ」
「そうですかねぇ? ぶちょおが私のことそんな風に思うとは思えませんが」
「男は誰だってそういうとこあるわよ」
「私にはよくわかりません…」
「彼女、腕は確かだから。ホタルがその気になったら、いつでも紹介するわ」
「わかりました」
「じゃ、お疲れ様」
「はい、また明日」
251名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 04:01:57 ID:5Eu+mD0y
そうして忙しい毎日を送っているうちに当日になった。

「じゃ、行ってくる。18時、遅刻するなよ」
「はい!」

ぶちょおは朝から会社に行った。

「よし、出掛ける準備しなくちゃ」

いつもの私なら二度寝をするところだけど、今日は夜までにやることがあった。まずは
山田姐さんに紹介してもらったサロンに行って、それからぶちょおにプレゼントを
買いに行く。たったこれだけなんだけど慣れてない私にはもうすでにここからが一大
イベントで、昨日の夜からずっとそわそわしていた。服も私なりに散々悩んで、やっ
と決めてから着替えて出かけた。

「いらっしゃいませ」
「あの、予約していた高野です」
「山田様のご紹介の方ですね。お待ちしておりました」

お店の中は名刺の雰囲気そのままのすごく素敵なお店だった。そして私を担当してくれ
た山田姐さんの知り合いの方も素敵な方だった。

「今日はこれからどちらかにお出かけですか?」
「はい」
「クリスマスですものね」
「結婚してから初めてのクリスマスで…」
「それならとびきり綺麗にして、旦那様を驚かせないといけませんね!」

数時間後、鏡の前にいた私は私じゃないみたいだった。プロの人ってすごいなぁ。

「あの、今日はありがとうございました」
「また、よかったらいらしてくださいね」
「はい!」

サロンを後にして、街に出る。綺麗にしてもらうとなんだか心まで綺麗になったみたい
で明るい気持ちになった。早くぶちょおに会いたいなあ。

それからプレゼントを買いに行った。何にするか散々悩んでいたけど、無難にネクタイ
を買うことに決めていた。でも、男の人にネクタイをプレゼントするなんて父にプレゼ
ントする以来だったのですごく迷ってしまった。

「お客様、何かお探しですか?」

タイミングよく店員さんに声をかけられたのでいろいろ勧めてもらった。その中から一
番ぶちょおに似合いそうなものを1つ選んで、綺麗にラッピングしてもらった。

「これで準備よしっと」

待ち合わせまでに少し時間があったので、のんびりお茶を飲んでからぶちょおの会社に
向かった。

end

長文にお付き合いありがとうございました。ベタ過ぎる設定ですいません。
お外デートを書くつもりが半分くらい家での話になってしまいそうですが、続き完成し
たらまた懲りずに投下しに参ります。
252名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 08:31:09 ID:esXqldd7
ありがとうございました〜!
ぶちょおの反応が楽しみだ〜〜
続きお待ちしてます!
253名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 12:27:24 ID:tfIlQoF0
>>251
ありがとうございます。
続きが、楽しみで楽しみで!!
お待ちしております。
254名無しさん@ピンキー:2010/12/09(木) 22:09:09 ID:17nNe/4z
気長に、そして首を長くして待ってます
255名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 03:28:27 ID:EuFPNAit
>>251
ありがとうございます!
続き楽しみに待ってます!
256名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 00:48:47 ID:XpLdSnxL
もうすぐクリスマス!
257名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 02:27:30 ID:0utI16LO
「予約していた高野です」にドキっ!!
そうだよね!ホタルも「高野」なんだよね!
なんだかちょっとくすぐったい気分になりました♪
258名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 12:50:32 ID:jzBZ00OO
>>249-251です。
レスありがとうございます。反応いただけるのはやはり嬉しいものです。
続きを書いてみてはおりますが、砂糖吐きそうなくらい激甘展開になりそうでw
ぶちょおとホタルの世界観が崩れないか迷いながら書いてます。
無事に書けたら懲りずに投下しに来ます!
259名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 19:46:08 ID:Eiq+4Nlr
待ってます♪
260名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 22:46:53 ID:sl1bFBJt
激甘でも、全然いいです!!
楽しみに待ってます♪
261名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 04:23:35 ID:w+GPDBjP
楽しみにしてますよ〜♪
262名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 21:35:49 ID:0Lux1MR+
楽しみにしてます♪
263名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 06:19:54 ID:BSiUJzEs
ホタルとぶちょお♪
264名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 10:22:54 ID:zr1S5wbS
>>258です。
続き投下します。
甘い感じではありますが、エロっぽい雰囲気がある程度です。
クリスマスデートと呼べるかどうか…
265名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 10:26:05 ID:zr1S5wbS
待ち合わせ5分前にぶちょおの会社に着いた。予想通りぶちょおはもうそこにいた。

「時間より前に来たのに…ぶちょおは相変わらず早いですね」
「このために仕事頑張って終わらせたからね。行こうか」

並んで歩いていると、会社から少し離れたところで突然ぶちょおが立ち止まる。

「どうかしました?」

言い終わらないうちに左手に温かいぬくもり…手繋いでくれたんだ。いつも私が手を
繋ぎたいって言っても嫌がっていたのに…

「ぶちょお?クリスマスだからって無理してないですか?」
「何が?」
「いや…その…」
「ホタルが頑張ったご褒美」
「へ?」

15分ほど歩いたらお店に着いた。ドアを開けると既に予約のお客さんで店の中は賑わっ
ていた。

「高野さま、いらっしゃいませ」

オーナーらしき人が親しげな笑顔を浮かべて出迎えてくれ、席に案内してくれた。

「久しぶりのご来店ですね」
「最近仕事が忙しくてなかなか伺えなくて。相変わらずの盛況ぶりですね」
「ありがとうございます。今日は奥様といらっしゃるというので楽しみにしておりま
した。奥様は初めてお会いしますね」
「はじめまして」
「ようこそお越しくださいました。今日はよい時間をお過ごし下さい」

その後、ぶちょおがオーダーしたワインで乾杯した。運ばれて来た料理はどれも綺麗
で美味しくて、とても幸せな気分になった。

「全部おいしいですね」
「ここの料理は間違いないからね」
「ぶ…誠一さんはこのお店に長く通ってるんですか?」
「最初は取引先との接待で連れてきてもらって、それからかな」
「接待ってこんなオシャレなお店でもやってるんですねー」
「最近は減ったけど、昔はいろいろ連れて行かれたよ」
「バブル時代ってヤツですね」
「そこまでいい時代は知らないけどね。今よりはずいぶん景気も良かったよ」

たわいもない話をしながら、ゆったりした時間を過ごしていると12月の慌ただしさな
んて忘れてしまえた。そんな穏やかな時間が流れた。

「ごちそうさまでした」
「奥様もまたいらして下さいね」
「はい!」
「ありがとうございました」

店を出ると外はより一層冷え込んでいた。でも繋いだ手の温もりがより一層温かく感
じられて、幸せな気分だった。
266名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 10:29:07 ID:zr1S5wbS
「そういえば、この間雑誌で見たんですけど…」
「イルミネーション?」
「なんで分かるですか?!」
「この界隈じゃ有名だからね」
「ぶちょおは見ました?」
「何回か通りかかった」
「綺麗でした?」
「自分の目で確かめなさい」

言われて気付いたけど明らかに帰る方向とは違う方向に歩いていた。

「もしかして…連れてってもらえるんでしょうか?」
「見なくていいなら帰るけど」
「行きたいに決まってるじゃないですか!」

しばらく歩くと一面光の世界が広がる。

「すごーい」
「俺も初めてきちんと見たよ」
「なんか…」
「何?」
「すごくデートっぽいですね!」
「デートだもん」
「そうですね!」
「君はデートだから頑張ったんじゃないの?」
「へ?」
「………綺麗だよ」
「ぶちょお…」
「……イルミネーションがな」
「そんなっ、照れ隠ししないで下さいよっ!」

しばらく時間が経つのも忘れて二人でイルミネーションを眺めていた。

「でも、不思議ですね」
「何が?」
「前までは綺麗だなーくらいにしか思わなかったのに、今年はイルミネーションを見
て、寂しくなったり…嬉しくなったり忙しい年でした」
「そうか」
「干物女の私にも少しは乙女心があったみたいです」
「なきゃ困るよ」
267名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 10:31:15 ID:zr1S5wbS
帰り道、最寄り駅を降りて、手を繋いで並んで家まで歩く。

「今日はありがとうございました。すっごく楽しかったです」
「食事しただけじゃない」
「イルミネーションも見ましたよ!」
「喜んでくれたなら嬉しいよ」

しばらく無言のまま歩く。今はこの沈黙も全然嫌じゃない。

「もうすぐ着いちゃいますね」
「残念そうだね」
「滅多に出来ないお外デートですから…」
「また行こうな」
「はい!でも…」
「ん?」
「私はぶちょおといられればどこだって幸せですよ」

そう言ったら、ぶちょおの歩く足が止まった。なんだろう?と思った瞬間、視界が遮
られ 唇に温かいものが触れた…

…チューされた?!…
…ここ外だよね…

「さ、帰るぞ」

びっくりして足が動かない私の手をぶちょおが引いた。恥ずかしくてずっと俯いて黙っ
ている間に家に着いた。

玄関を開け、家に入ると同時にまたキスをされた。さっきと違って長い長いキス。息
苦しくて一度離れたらまた唇を奪われ今度はさっきよりも深いキス。それからずいぶ
ん長い時間ずっとキスをかわしていた。今日のぶちょおはなんか…いつもと違う…

そして、ものすごくいいムードだったんだけど…

「ぶちょお?」
「ん?」
「あの…」
「何?」
「……ムードぶち壊すようで恐縮ですが……」
「?」
「……お手洗い行きたい」
「……本当にぶち壊し」
「生理現象だから仕方ないじゃないですか!」
「やっぱりホタルはホタルだな(苦笑)」
268名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 10:33:58 ID:zr1S5wbS
ムードぶち壊しで家に入り、お互いの部屋に入り着替えていたら、ぶちょおが私の部
屋の前まで来た。

「ホタル?」
「はい」
「風呂、入るけど」
「先どうぞ」
「一緒に入る?」
「えぇぇぇぇ!いえ!ご丁重にお断りします!」
「わかったよ(笑)」

……やっぱり今日はぶちょおが恐ろしく甘い。幸せだけど後でバチでも当たるじゃな
いかとちょっと怖い気もした。

私がお風呂から上がると和室にぶちょおがいた。

「あの…」
「ん?」
「いつものこう冷静なぶちょおはどっか旅に出ちゃったんですか?」
「ホタルのせいだよ」
「なんでっ?!」
「特別綺麗だったから」
「…惚れ直しました?」
「ほんの少しね」
「ケチ!でも、もう綺麗なホタルさんは終わりになっちゃいました」
「そうだね(笑)」
「あんまり甘いと後でバチでも当たるんじゃないかって不安になってました」
「まるで俺が冷血人間みたいな言い方だな」
「慣れてないもので…」
「まぁ、でも今日が特別なだけだからな」
「やっぱり?」
「いつも甘やかしてたら君のアホがいつまでも直らないだろう!」
「ですよね…。でもでも今日だけでも特別扱いしてもらえて、嬉しかったです」
「じゃあ…あと少し…」

またキスをされた。すっかりいつもの調子に戻ったつもりでいたから、なんだか気恥
ずかしくてぶちょおの顔がまともに見れない。

「ぶちょお、今日はチューの出血大サービスですね!」
「チューだけで終わると思う?」
269名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 10:35:40 ID:zr1S5wbS
そのまま手を引かれ、ぶちょおの部屋に連れて行かれて ベッドに押し倒された…
瞬間…思い出した。

「ぶちょお?」
「ん?」
「プレゼント渡したい」
「プレゼント?」
「クリスマスプレゼント…」
「今?!」
「はい」
「後にしない?」
「今じゃなきゃだめなんです!」
「…ほんっとにムードのない女だな」
「すいません。すぐとってきます」

急いで部屋に戻って、プレゼントを取って、ぶちょおの部屋に戻る。

「はいっ」
「開けてもいいか?」
「もちのろんです」
「俺からも…これ」
「へ?」
「…いらないなら返せ」
「いります!いります!」

お互いのプレゼントを開ける。私のは何やら高そうな石の入ったネックレスだった。

「…これ」
「本当は誕生日に渡したかったんだけど、その時は気に入るのがなくてね。今回はい
いデザインのものがあったからさ。ホタル、誕生日7月でしょ?」
「誕生石…ですか?」
「そう。どこに行ってもわかるように首輪(笑)」
「高級な首輪ですね…」
「そうだ。これ、ありがとう」
「ネクタイなんて父親に買った以来なので店員さん頼みです」
「そういうことは黙ってなさい」
「えへ」
「さてプレゼントももらったし」
「はい」
「さっきの続きね…」
「えっ?」

それから二人の甘い甘い時間が始まった。外の寒さとは正反対の熱い熱い夜はまだま
だこれから。

そして来年も幸せなクリスマスが過ごせますように…

end
270名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 11:15:40 ID:FVE/UnxR
一足早いクリスマスプレゼント有難うございました!
ぶちょおのキャラは崩さず、でもあま〜い二人に癒されました。
デートのあとホテルじゃなくて家に帰るのも二人らしくていいですね。
271名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 15:07:31 ID:v8PrvUqa
ID変わってますが>>264-269です。
お付き合いありがとうございました。
中途半端感が否めませんが楽しんで もらえていたら嬉しいです。

>>270
その展開もちょっと考えたのですが広がらなくて諦めてしまいました。
272名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 20:50:35 ID:3HEUQkjh
とっても、とっても、素敵なお話でした。
次回も気長に楽しみに待ってます。
ありがとうございました。
273名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 22:39:18 ID:gZDo5btV
ありがとうございました!
やりとりがホントに蛍とぶちょおって感じで楽しめました。
また投下していただけると嬉しいです。
274名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 01:16:41 ID:vAmqvC27
素敵なお話、ありがとうございました。
堪能しました。

で、こんなことを言うのは反則かもしれないんですが。
このクリスマスデートのお話を、「ぶちょお目線」でリライトしてみたいんですが、ダメでしょうか?
そういうのって、このスレ的にはどうなんでしょうか。
もし問題なければ、>>264-269さん、お許しいただけませんか?
275名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 02:05:36 ID:lasMRMcJ
いつもありがとうございます!
やっぱりラブラブなホタル&ぶちょおはいいな〜♪
実際に動くホタルとぶちょおの映像で見たくなりました〜!!
こんなラブラブ甘甘なクリスマスSP、やって欲しいな。。。
276名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 03:17:37 ID:9W9kU0Qu
>>274
>>264-269です
大歓迎です!というかむしろお願いします!嬉しいです。
楽しみに待ってます
277名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 03:23:32 ID:9W9kU0Qu
勢い余って書き込みしてしまいましたが、このスレ的にはどうなんでしょうか?
連投すいません
278名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 07:19:26 ID:Vg68f9ti
ぶちょおとホタルがらぶらぶなら何でもおk!
279名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 10:41:10 ID:5Pkq1bfd
「ぶちょお目線」是非読んでみたいです。
280名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 13:36:04 ID:m26U9ve4
楽しみ♪
281名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 15:26:27 ID:vAmqvC27
>>274です。
お言葉に甘えて投下します。
初心者なので、片目をつぶってお読みくださいませ。

>>276さん、ありがとうございます。
きっと、想定されているぶちょおとは別人になってると思います。
すみません。

あと、あまりに「盗作」状態で申し訳ないので。。。
最後に数行分ストーリーを足してみました。
こちらも勝手に、申し訳ありません。

7レス消化します。
282名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 15:28:48 ID:vAmqvC27
クリスマスの朝。
休日出勤の俺は、いつもよりゆっくりとはいえ、朝から家を出た。

「じゃ、行ってくる。18時、遅刻するなよ」
「はい!」

とはいったものの、ホタルのヤツ、二度寝するんだろうなぁ。
まあ、あいつもここのところ忙しかったし、ゆっくりすればいいだろう。
待ち合わせは夕方だし。

そんなことを考えながら、俺は会社とは別の方向へ向かっていた。
今日のアポは午後からなのだ。それなのに朝から家を出たのには理由がある。
会社に行く前に寄るところがあるのだ。

「高野様、いらっしゃいませ。ご注文の品、届いております」

行きつけの貴金属店で、ホタルへのクリスマスプレゼントを受け取る。

「特注でワンランク上のルビーに付け替えましたので、奥様、お喜びになると
思いますよ」
「ありがとう。そうだと良いんだけど」

107万円の例の指輪と、おそろいではないけれど、何となくコーディネートした
ネックレス。
「これで準備よしっと」
ホタルはまた「ケッ!」って思うのかもしれないけど。
これを着けてやったら喜んで踊ってくれるだろうか。
そんなことを考えながら、会社に向かった。

午後、クライアントとのアポも滞りなく終わり、会社に戻って急いで残務処理
をする。

17時にはすでに今日の仕事はすべて片づいていた。

なんだかいい歳して、運動会の日に早起きしちゃう子供みたいだな。
そんなことを考えつつ、少し早めに待ち合わせ場所へと向かった。
283名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 15:31:12 ID:vAmqvC27
そろそろ来る頃かと、ふと時計に目をやろうとした時、一人の女性がこちらに
向かって歩いてくるのが目に入った。
俺を見つけてとびきりの笑顔を見せたその輝くように美しい人は。。。
ホタルだった。
こんなに綺麗だったか。
惚れ直すとは、こういう事を言うのだろう。
心臓が大きな音を立ててドクンッと鳴り、一瞬頭の中が真っ白になったような
衝撃があった。

「時間より前に来たのに、ぶちょおは相変わらず早いですね」

妙な動揺をホタルに悟られまいと、俺は平静を装っていった。

「このために仕事がんばって終わらせたからね。行こうか」

隣を歩くホタルをチラッと横目で見る。
このデートのために、ヘアサロンに行ってきたのか。
メイクもプロの手でやってもらったみたいだし、服だって、なんとなく俺好み
のコーディネートだ。
俺のために?俺を喜ばせるために?

そう思うと、胸を打たれて自然に足が止まった。

「どうかしました?」

そういって振り返ったホタルの手を、黙って握る。
いつもは手をつないで歩くというのがどうも気恥ずかしくて苦手なのだが、
今日のデートのために頑張ったであろうホタルの努力に応えたかった。

「ぶちょお?クリスマスだからって無理してないですか?」
「ホタルががんばったご褒美」
「へ?」

本当はもっと素直に「俺のためにありがとう」って言ってやりたかったが、
その努力にまんまとやられている自分を悟られまいとすると、こんな事しか
口から出てこない。
40過ぎて何やってるんだ、俺。
そんなことを思っているうちに、予約したレストランに到着した。
284名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 15:33:43 ID:vAmqvC27
ホタルはレストランを気に入った様子だった。
運ばれてくる料理一皿ごとにその盛りつけの美しさにはしゃぎながら、
おいしそうによく食べ、よくしゃべるホタルはやっぱりいつものホタルで、
「特別仕様」の外見とのギャップに思わず笑みがこぼれてしまう。

師走の慌ただしい雰囲気とは別世界の、ゆったりとした時間を楽しみ、
レストランを後にした。

どちらからともなく自然に手をつなぎ、次の目的地へ向かって歩く。
ホタルはどこに行こうとしているのかなんて、おかまいなしの様子だ。
その時、ホタルがいきなり言った。

「そういえば、この間雑誌で見たんですけど」
「イルミネーション?」
「なんでわかるんですか?!」

結局俺たちはいつも同じ事を考えているんだな、と思うと、可笑しいと同時に
なんだか嬉しかった。

さすがに雑誌で取り上げられるだけあって、イルミネーションは美しかった。

「すごーい。なんか、すごくデートっぽいですね」
「デートだもん」
「そうですね」
「君はデートだから頑張ったんじゃないの?」
「へ?」

どうやらホタルは俺が「特別きれいなホタルさん」にメロメロになってしまった
ことには気づいていないようだ。
ほっとすると同時に、それとは別に、こんなにがんばってくれた事への感謝の
気持ちを伝えたいと思った。
でも、脳みそがとろけているせいか、うまく言葉が出てこない。

「………綺麗だよ」

こんな月並みな言葉しか口に出来ない自分が情けない。

「ぶちょお…」

なのにホタルは目をウルウルさせている。
その姿が再び俺のハートを射抜き、冷静でいられなくなってくる。
そんな自分をホタルに悟られまいとして、思わず心にもない言葉が口をついて
出てしまった。

「……イルミネーションがな」

ああ、何を言ってるんだ、俺は。

「照れ隠ししないで下さいよっ!」

いつもの調子でツッコミを入れてくれるホタルに救われた気がした。
285名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 15:36:41 ID:vAmqvC27
いつもの電車に乗って帰路につく。
いつもの駅で降りて、いつもの道を歩いて家に向かう。

「今日はありがとうございました。すっごく楽しかったです」
「喜んでくれたなら嬉しいよ」

家が近づくにつれ、人気のレストランと華やかなイルミネーションという
クリスマスらしい非日常の世界から、一気に現実に引き戻される。
なんだか日付が替わって魔法がとけたシンデレラの気持ちがわかるような、
そんな気分だった。

「もうすぐ着いちゃいますね」
「残念そうだね」
「滅多に出来ないお外デートですから…」

やはりあの周辺のちょっとしゃれたホテルでも予約しておけばよかったか。
そうすれば、一晩中特別な思いをさせてやれたのに。

「でも…」
「ん?」
「私はぶちょおといられればどこだって幸せですよ」

ホタルはいつもそう言う。でも、今夜のデートのためにこんなに頑張ったのは、
やっぱりこういう特別な思い出がほしいからじゃないか。
もうこんな近所まで戻って来てしまったけど、俺といればどこだって幸せだと
言ってくれるなら、その俺がこの日常を特別に変えてやる。
まだクリスマスは終わっていない。

立ち止まってちょっと身をかがめ、ホタルに顔を近づける。ホンの少し、軽く唇
触れる程度にキスをする。
その時ホタルの胸元から、ほんのりと甘い香りがした。
いつもとは違うその香りが、俺を刺激した。
ここ数時間抑えていた激しい思いが一気に流れ出し、俺はビックリして固まって
いるホタルの手を引いて、早足で家に向かった。

急いで鍵を開け、玄関の中に入るやいなや、俺はホタルの唇を奪った。
驚いて反射的に後ずさりしようとするホタルの後頭部を手で押さえ、強く、
長く口づける。息苦しくなったのか、ホタルが唇を離す。
酸素を求めて半開きになった唇がとても魅惑的で、その唇を再び俺の口で覆う。
もう自分が抑えられなくなって、ずっとこうしていたいと思った矢先…。

「ぶちょお?……ムードぶち壊すようで恐縮ですが……お手洗い行きたい」
286名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 15:39:06 ID:vAmqvC27
自分の部屋に入って着替えながら自己嫌悪に陥る。
ムードがないのは俺の方だ。青臭い青年になりたての頃じゃあるまいし、
あれじゃ、文字通り野獣だ。
もっと甘い、夢見心地な気分を味わわせてやりたかったのに。

リベンジのつもりでホタルの部屋の前に行き、声をかける。

「風呂、入るけど」
「先どうぞ」
「一緒に入る?」
「えぇぇぇぇ!いえ!ご丁重にお断りします!」

やっぱりあきれられちゃったかな。

先に風呂から上がり、ホタルの長風呂の間、和室でそんなことを考えていた。

風呂から上がってきたホタルが声をかける。

「いつものこう冷静なぶちょおはどっか旅にでちゃったんですか?」

やっぱり普通じゃなかったの、見抜かれてるよな。
もう、素直に言ってしまおう。

「ホタルのせいだよ」
「なんでっ?!」
「特別綺麗だったから」
「…惚れ直しました?」

そういって俺の顔をのぞき込むホタルは、いつものジャージ姿にちょんまげで、
それを見るとフッと肩の力が抜け、俺もいつもの調子が戻ってきた。

「ほんの少しね」
「ケチ!」

「でもあんまり甘いと後でバチでもあたるんじゃないかと不安になってました」

甘い?俺的にはうまく雰囲気作れていなかったのに、あれで甘いムードを
感じていたのか!さ、さすが干物女!

「まぁ、でも今日が特別なだけだからな」
「ですよね…。でもでも今日だけでも特別扱いしてもらえて、嬉しかったです。」

ああ、やっぱり特別な思いをしたいと思っていたのか。
そうだ、クリスマスはまだ終わっていない。

「じゃあ…あと少し…」

そういって、今度こそ冷静に、優しくキスをした。

「ぶちょお、今日はチューの出血大サービスですね!」
「チューだけで終わると思う?」
287名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 15:46:21 ID:vAmqvC27
そのままホタルの手を引き、部屋に連れて行く。ベッドにホタルを横たえた
瞬間、彼女が飛び起きた。
「ぶちょお?」
「ん?」
「プレゼント渡したい」
「後にしない?」
「今じゃなきゃだめなんです!」
「…ほんっとにムードのない女だな」
「すいません。すぐとってきます」

とは言ったものの、そういえば俺もプレゼントを渡すのをすっかり忘れていた。
やはり特別綺麗なホタルさんの衝撃で、脳みそがとろけだしていたに違いない。

ホタルとプレゼントを交換し、早速お互いに開けてみる。

ホタルから俺へのプレゼントはネクタイだった。

「ネクタイなんて父親に買って以来なので店員さん頼みです」

ホタルはそういったが、手持ちのどのスーツにも合う、俺好みの色柄だった。
お互いに首周りに着けるものを買ってることも、なんだか可笑しくて、嬉しかった。

「さてプレゼントももらったし」
「はい」
「さっきの続きね…」
「えっ?」

ホタルの顔を両手で包み込むようにして、キスをする。

あれ?ホタルの頬っぺたって、こんなにやわらかかったっけ。

そのままTシャツの裾から入れた手を背中に這わせる。

なんだこの感じは?ホタルの肌の質感が明らかにいつもとちがう。
スベスベしているのに、それでいてしっとりと俺の手に吸い付いてくるようだ。

「ん?」
「どうかしました?」
「いや…」
「なんですか?気になります」

「…いや…なんかホタルの手触りが、いつもとちがうなって」
「さすが、ぶちょおですね」
「え?」
288名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 15:47:54 ID:vAmqvC27
ホタルが種明かしをしてくれた。

「クリスマスにぶちょおとデートだって話を山田姐さんにしたら、行きつけの
ヘアサロン兼エステを紹介してくれたんです。きれいにしてぶちょおを喜ばせて
あげなさいって。だから、今日、ぶちょおが会社に行った後、そこへ行って
きたんです。」

ヘアサロンだけじゃなくて、エステ?ホタルが?

「最初は髪とメイクぐらいのつもりだったんですけど、いってみたら全身エステ
ってコースがあって…」

ぜ、全身エステ?それってよくエステの広告に写真が載ってるような、あれか?

「でね・・・クリスマスだし・・・その・・・」
「何?」
「ぶちょおに特別なプレゼントをしたかったんだけど、結局ネクタイしか思い
付かなくて、それじゃあまりにも平凡過ぎるから・・・その・・・」
「?」
「だから第二のプレゼントとして、えっと、その・・・もしデートのあとで
ぶちょおがお部屋に誘ってくれるようなことがあったら・・・」

恥ずかしいのか、真っ赤になってうつむいたまま続ける。

「その時にぶちょおに特別な感じを味わってほしいと思って・・・それで・・・」
「全身エステを?」
「あ・・・はい・・・」
「俺のために?」
「でもお風呂はいっちゃったから、そっちももう効果なくなったかと思ってました」

ああ、外でキスした時のあの甘い香りは、エステの効果だったのか。

「ありがとう、ホタル。特別綺麗なホタルさんはまだまだ健在だよ」
「ぶちょお・・・」

ホタルを抱き寄せて、ゆっくりとベッドに横たえる。
今日一日、俺がホタルに特別な気持ちを味わわせてやりたいと思いつつ空回り
していたのは、結局、俺に特別な思いを味わわせようと頑張ったホタルの手の
中で、躍らされていたということか。
でもなんだか、お互い相手に特別なクリスマスをプレゼントしようとしていた
ことが、またまた可笑しくて、やっぱり嬉しかった。

「メリークリスマス、ホタル」

俺たちの聖なる夜は、まだ終わらない。(END)


*****

すみません。8レス消化してしまいました。
お目汚し、失礼致しました。
289名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 16:25:11 ID:9W9kU0Qu
>>281-288
>>276です。
たまたまリアルタイムで更新に遭遇していました。
ぶちょおに萌えました。私の拙いストーリーに素敵な味付けをありがとうございました。追加されたお話もとてもよかったです。
プレゼントが首周りのもので共通してるのはこれ読んで気付きましたw
また別のお話での投下もお待ちしています!
290名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 23:23:14 ID:K2CUrGLi
とっても、よかったです。
ぶちょおを想像してニヤニヤしちゃいました。
291名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 00:17:29 ID:mVU2aaD8
定期的にageてる人がいるけど同じ方?
このスレがsage進行推奨なのかはわからないけど目立つので気になってる
メル欄にsage
292名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 00:35:33 ID:dI9Fzye2
こういうの実写で観たかったなあ…
素敵な二人ですね。
293名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 08:44:55 ID:GfeSq6DJ
ぶちょお目線もすごくよかった〜
どちらも楽しませていただきました
お二人に感謝です
294名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 14:06:48 ID:hI1xRlt3
>>281-288です。

みなさん、あたたかいレスをありがとうございます。
初投下だったので、ドキドキしてましたが、うれしかったです。

>>276さん
ありがとうございました。
私の書いたものはすべて276さんの書かれたものを読んで、
頭に浮かんだ光景なので。。。感謝です。
また書いてくださいね。
295名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 01:26:21 ID:ORcJZ1Ll
>>289です。
>>294さんの追加ストーリーを読んでいたら、続き、閃いたのですが書いてみてもよいでしょうか?
甘めの微エロになりそうなんですが…
296名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 03:36:56 ID:pJzpw5OU
甘甘な二人の様子はいくらでも読みたいです!
ぜひお願いします!
297名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 09:59:31 ID:Te9eVUVU
待ってます! お願いします!
298名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 11:36:28 ID:Kv9W0lof
>>294です。
あんな追加ストーリーといえるかどうか怪しいものでも、
インスピレーションの助けになったなら光栄です。
楽しみにしてます。
299名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 17:12:07 ID:Ry3TNSQk
>>289です。
>>298さん、他の方々レスありがとうございました。
お言葉に甘えてまた書けたら投下します。
300名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 15:44:00 ID:lieSY9VE
楽しみに待ってまーす。
よいクリスマスを!
301名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 17:44:11 ID:VbWp9bX2
まさかこの時期になってもこのスレに人がいて職人さんの投下があるとは思わなかった
最近は本スレより進んでるねw
職人さん待ってます
302名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 22:03:54 ID:urz0O08R
職人さん楽しみに待ってま〜す!
303名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 07:55:57 ID:DHZ7NjPl
>>295です。
>>298さんが>>288で書いていた全身エステネタに触発されて書きました。>>288から続いてる感じで
す。微エロくらいです。
304名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 07:58:13 ID:DHZ7NjPl
プレゼントの交換をしたり、ホタルの今日の行動を聞いたりしていたら部屋に入ってかれこれ1時間
以上経っていた。普段とは違うホタルに刺激され、完全に自分を見失ってしまったが、逆にこの時間
でずいぶん落ち着いた。

落ち着いてから、ホタルを抱き寄せて、ゆっくりとベッドに横たえた。

「メリークリスマス、ホタル」

出来るだけ優しく甘くキスをしようとしたら…

「あ、あのっ」
「今度は何?!」

焦っているつもりはないのだが、また中断されたのでつい声が大きくなってしまった。全然落ち着い
てなどいない自分が情けなかった。

「…ごめんなさい…やっぱりいいです」
「こっちこそ大きな声出してしまってすまない。何?」

……沈黙。

少ししてから、俺の肩に額を当て、目を合わせないようにしてホタルがポツポツと呟き始めた。

「……あの」
「何?」
「……やっぱりいいです」
「言いにくいこと?」
「……じゃないんですけど」
「ならいいじゃない」
「……あの、その」
「うん」
「ぶちょおは女の子が積極的なのは嫌いですか?」
305名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 08:00:09 ID:DHZ7NjPl
言い終わったホタルを見ると顔が真っ赤だった。一瞬、何のことだかさっぱりわからなかったが…今
の状況とホタルの様子から察した。

「こういうこと?」

横にいたホタルを抱きかかえて、そのまま仰向けになる。必然的にホタルが俺の上に乗る格好になった。

「あのっ…そんないきなりっ…」
「言い出したのはホタルだよ?」
「…そうですけど」
「これは第二のプレゼントの続き?」

かなり恥ずかしいのか、ホタルは小さく頷くだけだった。恋愛経験がもう少しあれば、わざわざ口に
出さなくてもうまく雰囲気で流れを作れそうなものだが、ホタルには無理な話だろう。大人としては
残念なのかもしれないが、なんだか余計にホタルがいとおしく思えた。

「今日は大胆なホタルさんも見せてもらえるってこと?」
「………」

そういうとホタルはさらに真っ赤になった。こういう時に積極的でなかったホタルが、恐らく俺を喜
ばせようとして一大決心をして切り出したのだろう。そう考えただけで気持ちが昂る。

「来て」

そう告げると、恥ずかしそうにホタルの唇が俺の唇に触れた。少し震えているようだった。
306名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 08:02:07 ID:DHZ7NjPl
「緊張してる?」
「すごくドキドキしてます」
「俺も」
「い、嫌じゃない?」
「可愛い年下の妻の誘いを嫌がる旦那がいたら見てみたいよ」
「今日はやっぱり甘いですね」
「そう?」
「はい。でもすっごく幸せです」

そして、もう一度キスを交わして、甘い時間が始まる。恥ずかしさと経験不足から来るホタルのぎこ
ちない動きが返って興奮を煽る。

今まで他の女性とこういうことがなかったわけではない。ただいつでも男としてのプライドがそこに
は存在し、最終的には主導権は俺が握った。でも、今日はそんなことはどうでも良かった。ただこの
ままホタルに溺れてしまいたい…そんな気持ちしかなかった。惚れ込んでしまった弱味だろうか?そ
して、こんな風に肌を重ねていると、ホタルに守られているような感覚に陥る。やっぱり彼女には適
わない。

時間が経てば経つほど、心も身体も高まった。お互い慣れないシチュエーションが刺激となったのか
、いつもよりも敏感になった。

「もう…ダメ」
「ホタル…いくよ」

………そして二人で最後を迎えた。崩れ落ちて来るホタルを強く抱きしめると、ホタルの腕も俺の背中
にまわる。人肌の温もりが心地いい。お互いの息づかいが落ち着くまで、ただ黙ってそうしていた。

「ホタル?」
「はい?」
「ありがとう」
「そんなお礼なんて…」
「すごく嬉しかった」
「私も嬉しかったです」
「また、そのうちな」
「…恥ずかしいからもうしませんよっ!」
「かわいくないなぁ」
「かわいくなくていいですっ!」

色気のないピロートークだな…と思ったが、これがいつものホタルだなと思うと、笑みがこぼれる。

外は日に日に寒さを増すばかりだが、ホタルといれば寒い冬も温かい気持ちで過ごせる…それを確信
した夜だった。

おやすみ、ホタル。

end
307名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 08:04:09 ID:DHZ7NjPl
中途半端感がこの上ない話の終わり方になってしまいましたすいません。

>>298さんのストーリーのイメージを壊してないとよいのですが…

ぶちょおもホタルもお互いを好き過ぎて、今までに取ったことのない行動を取ってしまったり、
今までにない気持ちが生まれたりする…的な妄想が浮かんだので書いてみました。

お付き合いありがとうございました〜。
308名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 11:10:21 ID:A7FMfp4k
>>298です。
すごく素敵でした〜。
こういうのが書きたかったんですが、力及ばずあきらめたので、
とてもうれしいです。
ありがとうございます。
なんだかちょっとしたリレー小説っぽい事ができて、うれしかったです。
309名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 17:54:19 ID:LX8RS5Uy
ありがとうございます
とっても良かった〜
楽しませていただきました
310名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 22:40:52 ID:HJkg+rUc
はぁ〜〜〜♪ なんかかわいい。。。♪♪♪
きっとホタルとぶちょおはこんな感じで
らぶらぶな新婚生活を送ってるんだろうな〜♪

素敵なお話、ありがとうございました!
またよろしくお願いします!
311名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 22:44:00 ID:HJkg+rUc
あっ、1つ思ったのですが・・・
二人の職人さんがいらっしゃるので
ペンネーム?ハンドルネーム?をつけていただけると
わかりやすいかもです。
すいません。。。読ませていただいてる側なのに
「またお願いします」だの「名前をつけて欲しい」だの
お願いばっかりで・・・(汗)
312名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 22:45:20 ID:HJkg+rUc
でも2ちゃんで名前ってのもおかしな話かもしれないですね!?
変なこと言ってごめんなさい。。。
313名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 19:38:53 ID:0LWPm0g+
お二人の職人さんありがとうございました。
やっぱりずっとラブラブな二人でかわいかったです〜
いいもん読ませてもらいました。
314名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 01:23:12 ID:RRk4MEna
>>303-307です。
レスくださった方々ありがとうございました。

>>308
>>308さんのお話し読んで萌えた勢いで書いてしまいましたので、楽しんでもらえてたら嬉しいです。
また>>308さんのお話も読んでみたいです。
315名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 13:29:41 ID:90BTDYf0
>>308です。
名前つけるほどちゃんと書けないので、勘弁してください。
えっと、リライトというか全身エステネタの者です。

なんとなく調子に乗って、短いのを書いてしまいました。
本当はちょっとSっぽいぶちょおを書きたかったのですが、
前置きばかり長く、肝心なところは手ぬるく、結局全然Sじゃない、
という中途半端なものになりました。
なので、今年のうちにこっそりと投下していきます。
皆様、よいお年を。
316名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 13:30:36 ID:90BTDYf0
「ぶちょお…明かり…消して下さい。。」
「ダメ。何でも言うこと聞くといったのはおまえだろ〜。」

いつも甘い時間を過ごすときには、恥ずかしがって明かりを消してくれとホタルは言う。
何年も前に、ホタルが手嶋のところにお泊まりしようとしたとき、
俺が「いざとなったら明かりを消せ」とアドバイスしたのが、今頃になってこんなふうに祟ってくるとは…。
でも今夜は違う。明かりをつけたまま、とても綺麗で艶っぽいホタルさんを堪能させてもらう。
なぜそんなことになったのか。事のいきさつはこうだ。

**** 数時間前 ****

「ぶちょお、何持ってるんですか?」
「あ、これか?お歳暮にもらったんだよ。」
「開けてみていいですか?」
「いいよ。」
「鰹節に、昆布に…煮干し?!」
「ああ、俺が料理好きなのを知ってて、いつも贈って下さるんだ。」
「もしかして、これがあのぶちょおこだわりの煮干しですか?」
「そうだ。君があの激まず超まずゲロまずみそ汁を作った あ の 煮干しだ。」
「でも愛情はたっぷり入れましたよ。」
「そういう問題じゃない。あんな世界七大珍味にされた煮干しがどんな気持ちだったか。」
「今ならもう少し上手に作れると思うんですよね。」
「無理!絶対無理!死んでも無理!生き返っても無理!かわいそうだから俺の煮干しにさわるな!」
「ひどい!私はぶちょおが台湾に行ってる間に、料理上手のホタルさんになったんです!
 今だったら、あったか〜い気持ちになれるおいしいおみそ汁を作れますよ。」
「じゃあ、一回分だけこだわりの煮干しを分けてやるから、作ってみろ。ま、期待してないがな。」
「そんなこといって、おいしかったらどうしてくれるんですか?」
「この家にあるビール、お歳暮で頂いた分も含めて全部おまえにやるよ。ま、そんなことはあり得ないがな。
 逆に、また七大珍味になったら、どうするんだよ。」
「もしそんなことになったら、ぶちょおの言うこと何でも聞いてあげますよ。」
「言ったな〜。」
「言いましたよ。」
「よ〜し、じゃあ、今日の夕飯のみそ汁はおまえが作れ!」
「あまりのおいしさにビックリしないでくださいよ。ベ〜だ!」
「こっちこそベ〜だ!」


(ホタル:台所にて)

ぶちょおめ〜、みてろ〜。
ぜったいに「ギャフン」と言わせてやる〜。

えっとレシピを書いたノートは……あ、あった。
さすがぶちょお。ちゃんと棚に保管してくれてる。

煮干しはから煎りするんだったよね。
で、水につけておくんだったっけ?どれぐらい?
え、一晩?それは無理だから……5分ぐらいでいっか。

具は……前回ジャガイモと玉ねぎ使ったから、今回も同じにしようっと!

さ、出来た、出来た!
ぶちょおは夕飯のときにって言ってたけど、やっぱできたてが一番だよね!

「ぶちょお〜〜〜〜!」
317名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 13:31:47 ID:90BTDYf0
「ね、おみそ汁、出来たから飲んで。」
「夕飯用じゃないのか。」
「そう思ったんですけど、やっぱりできたてが一番じゃないですか。」
「え〜、夕飯の献立が一品減っちゃうじゃん」
「沢山作ってあるから、大丈夫ですよ。味見だと思って、ね、ね?」
「わかったよ。」
「やっほ〜。どうぞ召し上がれ。」
「……」
「おいしいかしらん。」
「……」
「どうかしらん。」
「……おいしかったら、この家にあるビール、全部君にあげるってことだったよね。」
「そうですよ。」
「……そうじゃなかったら、俺の言うこと何でも聞くんだったよね」
「そうですけど。」
「じゃあ、何をやってもらおうかな〜。」
「え?何言ってるの?おいしくないってこと?」
「自分で味、確かめてみなさい。」
「あれ?何これ?おかしい!何で?!」
「以前と全く同じじゃないか?どうやったら2回もこんな味が出せるんだよ。
 世界七大不思議の一つだ。」
「おかしいなぁ、レシピ通りに作ったのに。」
「レ、レシピっておまえ、もしかして、前回失敗したときと同じ作り方したのか?」
「そうですよ。」
「まさか味見も…」
「そういえば、しませんでしたね。」
「そりゃ、失敗するだろ!ああ、俺のこだわりの煮干しが…このアホタル〜!」
「えへっ!」

「さてと。じゃあ、何でも言うこと聞いてもらおうかな。」
「ちぇっ!」
「とりあえず、俺の部屋に。」
「え?」


**********

というわけで、ホタルの手を引いて自室へ行く。
一年で一番日の短いこの時期、夕方になると電気をつけていない部屋の中は真っ暗だ。
部屋に入ってドアを閉め、その場でいきなりホタルにキスする。
ホタルの首に手を当て、ゆっくりと、優しく、でも情熱的に。
ふだんならそのままベッドに押し倒すところだが、今日はホタルを立たせたままでキスしながら服を脱がせる。
Tシャツを脱がせ、ジャージをおろして下着だけにしたところで、ホタルを壁際に押しつける。
いつもと違う展開にとまどっている様子も感じられるが、部屋が暗いせいか、されるがままだ。
そんなホタルの唇をふさいだまま、俺は壁の電気のスイッチに手を伸ばした。
318名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 13:32:48 ID:90BTDYf0
パチン!

電気がつき、部屋が一気に明るくなる。
「んっ?!」
ビックリして唇を離そうとするホタルを逃がさないように左手で抱き留めたまま、
右手でブラのホックをはずす。
「○△$#×□!」
ホタルが体を動かしたせいで、ブラが肩からハラリと落ちた。
あわてて手で押さえながらホタルが言った。

「ぶちょお…明かり…消して下さい。」
「ダメ。今日は色っぽいホタルさんをじっくり見せてよ。」
「なっ、なに言ってるんですか!」
「何でも言うこと聞くって言ったのはおまえだろ〜。」
「うっ…。」

そういうと、俺はホタルの手を下ろさせ、首筋から胸へとゆっくりと右手を這わせた。
どうして良いやら困惑している様子のホタルだったが、俺の指がふくらみの先端に触れると、思わず声を上げた。
「あんっ…」
そのままもう一つの頂を舌でそっとなぞってみる。
「んんんっ!」
恥ずかしさと刺激の狭間で葛藤しているのか、泣きそうな顔をしている。
ホタルに嫌な思いをさせるつもりはないので、念のため聞いてみる。

「ホタル、こういうの、嫌?」
「嫌じゃ…ないけど…恥ずかしいです……でも…」
「でも?」
「ぶちょおを喜ばせてあげられるなら……嬉しい・・・かな。」

いじらしい…。
そう思った瞬間、俺は衝動が抑えられなくなり、ホタルを抱きかかえてベッドへと移動させた。
ホタルに覆い被さり、全身にキスの雨を降らせる。
俺の手と唇にいちいち敏感に反応してころころと替わるホタルの表情が、愛おしい。
ホタルの白い肌がだんだんと赤みを帯びてきたころ、ホタルを上にして、俺たちは一つになった。
照明に照らされた艶やかなホタルは、まるでビーナスのように美しかった。

「ホタル、きれいだよ。」
「恥ずかしいから、あんまり…見ないで…」

はじめはそういっていたホタルも、潮位が上がってくるにつれ、明かりがついている事も気にしていられなくなったようだ。

「ぶ…ぶちょお…私、もう……あぁんっ!」

そういってホタルが俺の胸の上に崩れてきた。
そのまま、明かりをつけたまま、二人で眠った。

眠りに落ちる瞬間、ふと思い出した。
あ、夕飯抜きになっちゃったな。
まぁいいや。明日の朝、早起きして、こだわりの煮干しで世界一おいしいみそ汁をつくってやろう。
ホタルが無駄にしてしまった煮干したちへの供養と感謝も兼ねて。

(完)
319名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 19:57:36 ID:5nQIwEa/
早めのお年玉を頂いた気分です。
ラブラブな二人いいですね。
308さん有難うございました。
320名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 00:44:38 ID:wleB0CIP
GJ!GJ!
Sっぽく攻めたいけどちゃんとホタルの意志を確認してるぶちょおに愛を感じました。

>>311
2ヶ月くらい前からぼちぼち投下させてもらってる者ですが……コテハンつけるほど作品を量産出来ないと思うので…すいません。
321名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 12:30:38 ID:A7lZ6Ry9
いや〜2010年最後の最後まで楽しませいただきました!
本当に感謝です!
322名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 17:05:54 ID:vIBU5NSz
今年もあと少しですね。今年も職人さんありがとうございました。
今年最後まで楽しませて頂きました。
また来年もお待ちしてます〜w
323名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 08:36:04 ID:JnZvyPJ9
明けましておめでとうございます。
職人さん今年もお待ちしています!
324名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 09:15:24 ID:r+vKyQHs
やはり、お正月といえば 姫初めでしょうか?
誰か書いて下さい。
325二人で過ごす初めての年越し1:2011/01/03(月) 21:15:23 ID:Cc0a7Yv7
姫はじめじゃないですが思いついたので初めて投下。
まぁ凝ったもんじゃ無いし微エロですが。
携帯なんでレス消費しますがご勘弁を。


「ふー…やっぱ家が一番ですね!」
神社から帰り、ホタルは真っ先に冷蔵庫に向かったようだった。
「ほんと、君には参っちゃうよ」
そんなホタルに私が呆れていると、美容室でしてもらったであろう
ばっちりのメイク顔でいつものアホ面を作る。手にはビールを持ち、縁側にいる私の隣に座った。
「何がですか?」
「何がって、お賽銭用の小銭を忘れたからって万札を入れようとしたり
行って一時間も経ってないのに家に帰ってきたり…
君は露店には興味が無いのか?若いのに…」
「だってすごい人なんですもん。疲れちゃいました私。
ぶちょおだって家好きでしょ?やっぱり家でまったりのんびりするのが一番ですよ」
「君はお正月だけじゃないだろう、一年中じゃないか」
「もーう、良いじゃないですかぁ
こんなに綺麗なホタルさん、クリスマス以来でしょ。嬉しいくせに」
まぁ確かに綺麗だ。神社で待ち合わせをしようと言うから
何か計画をしているのかとは思ってはいたが、まさか着物で来るとは…意外だった。
日本女性の象徴である着物を着たホタルはまさに大和撫子という言葉が相応しい。
結婚式で着たウェディングドレスやクリスマスに遊び半分で着た
ミニスカサンタ(それはそれでそそられるものがあったが)
以上に心を鷲掴みにされた気がした。
「…うん、綺麗だよ」
「…もう、またまたぶちょおったらぁ、そういうの照れないんですか」
「君も褒めてよ。俺のこと」
「え?」
「俺は君にちゃんと褒められたことあんまり無いもん。一年頑張った夫を褒めて」
「わ、わかりました。でもぶちょおはどんな人より…もちろん私より優れているところ沢山あるし…」
「それはわかってるから。優れているところじゃなくて、もっと身近なことで良いんだ」
「身近なこと…あ、やっぱりぶちょおはお味噌汁を作るのが上手です。
ぶちょおのお味噌汁は天下一品です」
「…うん」
相変わらずのゆるい会話に口元もゆるんだ。
「あと私の入りたいタイミングでお風呂入れてくれたり」
「うん」
「にゃんこや…動物や植物に優しいし、食べ物に感謝して無駄にしたりしないし」
「うんうん」
よくわかっているじゃないか、私は確かに食べ物に限らず物を無駄にしないよう心がけている。
そういった部分を褒めてほしいと常日頃思っていた所だ。
326二人で過ごす初めての年越し2:2011/01/03(月) 21:20:20 ID:Cc0a7Yv7
「そうだ、私の話をどんなに疲れてる時でも聞いてくれるの、とっても嬉しいです。
落ち込んでる時は抱きしめてくれたり…ぶちょおの心臓の音聞くと落ち着きます」
「ホタル…」
私の胸に居るだけでこの女はそんなに安らぐのか。彼女が邪心も無く素直に語るのを、
私は真剣な顔で聞いていたことに後々気が付いた。
「今日ね、美容室で女の美容師さんとこんな話したの。
やっぱり働く女性はリラックスする時間が必要だって。
美容師さんはアロマ炊いてCDを聴いたり、たまには温泉に行くのが
一番のリラックスタイムだって。」
「君は何て答えたの?」
「…少し前までの私は、この家の縁側でビールを飲んでまったりするのが一番で
それだけで満足だった。でもぶちょおの心地よさを知ってしまったら
それだけじゃ物足りないんです。アロマ炊いてCD聞いたり温泉も良いけど
ぶちょおに話を聞いてもらって…ううん、側にいてもらうだけで元気になれちゃう。
ぶちょおの側に居ることが私のリラックスタイムなんだなって思いました。
だから」
ホタルが突然手を広げて私の方を向いた。
にっこりと微笑んでいるのを見て私は頭に疑問符を並べた。
「抱きしめて?」
またそのアホ面か。以前は何の感情も生まれなかったが、その顔にすら愛おしさを感じる。
「…元気無いの?」
「元気ですけどぉ、一年また頑張れるように200%の力をくださ…」
言い終わるのを待つ余裕が無かった。抱きしめずには居られない。
ぎゅ、と力強く。ホタルの息が首筋に当たりくすぐったい。
「…君は、まだ年も明けていないのにもう来年の分の力を蓄えようとしているのか」
「良いじゃないですか。今日は大晦日ですし、もう一年終わったようなもんです」
「いや、まだだ。君、以前うどんを打った時のこと、覚えてるか」
「あ、はい。覚えてますよ」
「よし、じゃあ今日の夜は蕎麦を打つぞ」
「え?」
「年越しといえば蕎麦だ。特に今年は初めて二人で過ごす年末だからな。
私は毎年蕎麦は手打ちと決めている。君もうどんの時の経験を生かして一緒に打つんだ!」
本当に以前から決めていたことだった。…まぁ、そんなに時間がかかるものでは無いし
私一人で十分なのだが、私の下心を伝えるための遠回しな手段だと言われたら否定できない。
事実、私は着物姿のホタルを見てどうしようかと考えていたのだから。
「ええっ!そんな…私着物ですよっ!?」
「じゃ…まだ時間あるから脱がせてやろう。一人じゃ無理だろうから」
私の手はホタルの身体を着物の上からまさぐっていた。もう誰にも止められない。まさに計画通りだ。
「ぶちょおおお…」
唇を重ねると大人しくなり、私の胸の中で私の思うままに私の名前を…
正しくは以前の役職を呼んだ後、本当の私の名を呼び続けた。

時間をかけて充電した私とホタルは、結局年越し蕎麦を間に合わせることが出来なかった。
私としたことが…不覚。

end

駄文スマソ
327名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 23:34:20 ID:lshqb6og
GJ!
計画性に長けたぶちょおなのに、年越し蕎麦が間に合わないほどホタルに夢中でニヤニヤしました。
お正月にお年玉頂いた気分です。ありがとうございました!
328名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 13:43:35 ID:Rj4JJQ2m
GJっす!!
2人とも可愛いなー
329名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 14:12:01 ID:hlZuDuW/
天真爛漫なホタルちゃん可愛いですね!
実写のホタルがアホすぎたので、ちょっと色っぽい大人の
ホタルさんが見られて嬉しいです。
330名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 23:06:08 ID:GSXIkw4p
投下がたくさんあって嬉しい〜。
職人さん方、ありがとうございます。
次も気長に待ってます。
331名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 13:19:55 ID:FhXMLHJL
ぶちょおの誕生日が近いので誕生日ネタで投下します。
332名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 13:25:06 ID:FhXMLHJL
「ぶちょお、明日は早く帰ってこれますか?」
「接待は入ってないから、何も起きなければいつも通りだ」
「明日はぶちょおの誕生日ですから、家でお祝いですよ。早く帰って来て下さいね」
「この年で誕生日当日になんて祝ってくれなくていいよ。君も仕事だろ?」
「ダメです!結婚して初めてのぶちょおの誕生日ですから…私がお祝いしたいんです!」
「じゃあ、週末でいいじゃない」
「当日じゃなきゃダメなんです!」
「相変わらず頑固だね」
「なんと言われても譲りません」
「わかったよ。俺はただ帰ってくればいい?」
「はい。任せて下さい!」
「わかったよ。さて、時間も時間だし寝るかな」
「そうですね。おやすみなさい」

明日は結婚して初めてのぶちょおの誕生日。平日だから大したことは出来ないけど、この
日のために山田姐さんに料理を教えてもらって練習したから、明日はそれを作って、ケー
キも買って来る。プレゼントをまだ決めてないけど明日なんとかしなくちゃ。
333名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 13:28:16 ID:FhXMLHJL
その前に

「誕生日おめでとうございます」

0時ちょうどに携帯からメールを送る。

同じ家に住んでいるのにおかしいかもしれないけど、さっき寝る前の挨拶もしちゃって、
お互いの部屋に入っちゃったからなんとなく言いには行きづらかった。それに、明日も仕
事でぶちょおは朝が早いからもう寝てるかもしれないし…と思っていたら返信が来た。

「ありがとう」

一言だけだった。もしかしたら起こしちゃったかな?だとしたら申し訳ないな。そう思っ
てお詫びメールを返信しようとしたらずっと下の方にまだ本文が続いてるのに気付いた。
慌てて画面をスクロールする。

「ありがとう












って何で直接言いに来ないんだ?」

慌てて起きてぶちょおの部屋の前まで行った。
334名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 13:30:53 ID:FhXMLHJL
「ホタルです」

すぐに部屋のドアが開いた。

「来たね」
「来ました」

なんとなくどうしていいかわからなくて、そのままそこに立っていた。

「なんで入らないの?」
「もう遅いですし…。直接言わないで、メールにしたのはもう寝てるかもしれないって思
ったからですよ」
「ごめん。あの書き方はちょっと意地悪かったな」
「大丈夫ですよ。私もしばらく気づきませんでしたから〜」
「貴様!常々メールは最後まできちんと読めと何度も言ってるだろう」
「あんな書き方するぶちょおが悪いんですよっ!」
「俺のせいかよ」

いつものようにやり合いそうになったけど、よく考えたら私はぶちょおに誕生日おめでと
うって言いに来たんだった…と思い直してから言葉を発した。

「メールの件は謝りませんけど、お誕生日おめでとうございます」
「心のこもった言葉には全く聞こえない」
「ぶちょおがどう思おうとちゃんと直接言いましたからね!おやすみなさい!」

…結局言い合いの延長みたいなままになってしまった。ちょっと後悔はしたけど、本来の
目的は果たしたし、これ以上話しててもまた言い合いになるだけなので、部屋のドアを閉めた。
335名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 13:35:08 ID:FhXMLHJL
「おやすみなさい」

小さな声で呟く。今日の夜はこんな風に意地を張らないで、ぶちょおの誕生日を楽しくお
祝いしよう!そう思いながら自分の部屋に戻ろうとすると、突然ドアが開いて、腕をグッ
と掴まれ引き寄せられた。

「わっ!」
「結婚して初めての旦那の誕生日に、おめでとうだけ言いに来て自分の部屋に戻るつもりか?」
「そのつもりだから戻ろうとしたんですが…」
「つくづく男心のわからない干物女だな」
「たぶん一生かかってもぶちょおの気持ちはわからないですよっ!」
「まぁ、俺も一生かかってもホタルのことはわからない気がするしお互い様か」

私は一方的にまくし立て気味だったのにぶちょおが折れた。私も意地を張るのは止めよう。

「……あ、飽きなくていいでしょ?」
「そういう問題かよっ!」
「楽しく暮らせるのが一番です!」
「開き直ったな?」
「ところで…」
「何?」
「この状況はどうすればよいでしょうか?」
さっき引っ張りこまれた時からずっと手首を掴まれたままだった。

「俺は君を部屋に帰すつもりがないからこの状況なんだけど…ホタルは戻りたいの?」
「そんなことないですよ」
「じゃあ、ここにいてよ」

結局、ぶちょおのベッドに二人で横になる。

「ぶちょお?」
「ん?」

頬に軽くチューをしてから言った。

「改めまして、誕生日おめでとうございます」
「ありがとう」
「今度は心のこもった言葉に聞こえましたか?」
「ああ」
「来年も再来年もその先もずーっと私がお祝いしますからね」
「ホタル…」
「だから、頑張って長生きして下さいね!」
「人を老人扱いするなっ!」
「えへっ」

安心したら急に眠くなったので、そのまま朝までくっついて寝た。 記念日や季節のイベ
ントなんてめんどくさいなぁってずっと思ってたけど、ぶちょおと一緒だとそれも楽しい
って思えるようになった。今日の夜も頑張ろうっと。

おしまい
336名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 15:50:57 ID:NZcSIUaP
>>325
お年玉をどうもありがとう!
うどんを打つくらいだから大晦日は蕎麦を打つだろう
きっと着物もきてるはず・・・と脳内で妄想していたことが文章で読めて感激です。

331さんもありがとう〜
もうすぐ誕生日か、ぶちょお。
そのまま眠くなって寝ちゃう二人かわいい。
337名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 15:53:52 ID:FhXMLHJL
最初に書き忘れましたがエロなしですいません
338名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 22:49:04 ID:ZY1V00rm
>>337 
エロいのはぶちょおの存在ですね

いいですねーかわいい2人
339名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 02:18:58 ID:nMPboK7a
>>338さんの1行目に吹いたが納得w
中の人は大人の色気が出せそうなのに、ドラマ2のぶちょおはキャラ改悪されてて残念だった。
エロいぶちょおといえば>>315さんが書いてくれたみたいなSなぶちょお×従順なホタルがまた読みたい。
他力本願で申し訳ないけれど、どうかどなたか書いてください。
340名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 18:59:57 ID:bCGSmiho
>>315-318です。
年末は書き逃げで失礼しました。
レス、うれしかったです。

で、自分もぶちょおの誕生日ネタで何か書きたいと思いつつ行き詰まっていたところ、
>>339さんの書き込みがヒント&燃料になりました。
といってもまたまた全然Sではなく、でも書き方だけはややこしく、
さらには相変わらず中途半端な内容ですが、
生あたたかい目で眺めて頂けたらうれしいです。

では、投下します。
341名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 19:00:58 ID:bCGSmiho
明日はぶちょおの誕生日。
結婚して初めてのお誕生日なのに、今年はカレンダー運が悪い。
前日までは3連休なのに、肝心の当日は仕事。
連休明けに休めるはずもなく、お祝いはごくフツーにするしかない。
だから仕事帰りに小夏さんのお店で食事をすることにした。
二ツ木夫妻もご招待して、「お誕生日会」風にお祝いするんだ。
こういうことは、大人数の方が楽しいもんね。


*****


誕生日が嬉しい歳ではないが、仕事帰りに小夏の店の前でホタルと落ち合う。
「今日はぶちょおのお誕生日会ですよ。」
「お誕生日会って、俺、今日でいくつになったか知ってる?」
「歳は関係ないですよ。」

そんなやりとりをしながら中に入ると、二ツ木と山田が来ていた。
お誕生日会か、なるほどね。
「二人きりじゃないのか」というがっくし感が全くないと言えば嘘になるが、
おいしい料理にバースデーケーキまで用意され、ホタルと親しい友人に祝ってもらう誕生日は、
それはそれでありがたく、楽しい時を過ごして家路についた。


*****


ぶちょお、お誕生日会、楽しんでくれたかな。
でも実は、二人きりじゃなかったことに、ちょっとがっくししてるんだろうな。
へへ〜ん!そんなことは、このホタルさんには全部お見通しのコンコンチキなんだなぁ。
さあ、いよいよ大人のホタルさんの誕生日祝い大計画を実施する時。
うわ〜、どうしよう。緊張してゴロゴロしたくなってきた。
いや、いかん、いかん。
えっと、まずは…ぶちょおをお風呂に入れてしまおう。

「ぶちょお?お風呂、お先にどうぞ?」


*****


「誕生日だから、一緒に入ります?」とか聞いてくれるかと、ちょっと期待した俺がバカだった。
あいつは干物女だぞ。
食事会をしてくれただけで十分じゃないか。
だいたい、いい歳して誕生日だからって何を期待しているんだ、俺は。
そんなことを考えながら一人で風呂に入った。

風呂から上がると、浴室の前にホタルが立っていた。

なんだか様子が変だ。
「どうした?」
俺の問いかけには答えず、無言のまま俺の手を取る。
「ホタル?」
相変わらず無言のホタルは、そのまま俺を彼女の部屋に連れて行った。


*****
342名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 19:04:31 ID:bCGSmiho
うわ〜、どうしよう。ホントにぶちょおを部屋に連れて来ちゃったよ。
大丈夫か、私? やっぱり、はずかしいよぉ。

「ホタル?」

そういってぶちょおが私の顔をのぞき込む。
ぶちょおに見つめられたら…無理!無理!無理!
絶対、言えない。どうしよう…そうだ!
ぶちょおの顔が見えないようにすれば良いんだ。

私は思いきってぶちょおの首に腕を回して抱きついてみた。

「……これは…誕生日のデザートに、ホタルを食べちゃっていいってこと?」
「うん…それで…」
「何?」
「あのね、いつもぶちょおは、ベッドでも私に気を遣ってるでしょ?」
「え?」
「こうしたら私が嫌がるんじゃないかとか、そういうこと気にしてるというか、
 私を喜ばせてくれることだけをしてくれてるっていうか…。」
「そう?そう思ってくれてるなら嬉しいけど。」
「だからね…その…今日は、お誕生日だし…。」
「ん?」
「……ぶちょおの好きなようにして…」

きゃぁ〜〜〜〜、言っちゃったよ、はずかしい〜〜。


*****


一体何を言い出すのかと思ったら。
干物女にしてみれば、俺を思っての一世一代の大芝居だろう。
そう思うと、嬉しさと驚きでうまく言葉が出てこない。

不安になったのか、ホタルが体を離して俺の顔を見上げた。

「ぶちょお?」
「ありがとう、ホタル。でも、そんな無理しなくていいから。」

するとホタルは悲しそうに言った。
「……やっぱり干物で子どもっぽい私じゃ、ぶちょおを好きにさせてあげられない?」

そういって目を伏せたホタルは、始めて見る大人の女の憂いに満ちていた。

「私…ぶちょおにだったら、何をされても平気なのに…。」

ホタルがつぶやいたその一言が、俺に火をつけた。。
食事の時からずっと二人きりになるのを焦らされていた分、一気に理性が飛んでしまった。
俺はホタルを布団に押し倒した。


*****

343名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 19:06:25 ID:bCGSmiho
いつもはキスしながらそっとTシャツの中に手を入れてくるぶちょおが、今日は違う。
私の上にのしかかると、胸を鷲づかみにされた。服の上からぶちょおが私の胸をまさぐる。
Tシャツをたくし上げられ、あらわになった裸の胸に、ぶちょおがキス…というより思いっきり吸い付いてきた。
身体がビクンと震えて、思わず声が出てしまう。
「あんっ!」
あ、ぶちょおの息づかいが荒くなってる。
さっきたくし上げられたTシャツが、ちょうど手首のところで絡まってしまって取れない。
私、すごい無防備な格好になってるかも。
あれ?ぶちょおが顔を上げて…見たことのない強い目で私を…ちがう、私の身体を見てる…。
恥ずかしいけど…それだけじゃない。なんだろうこの感覚は。


*****

自分では全く気づいていないようだが、ホタルは抜群のスタイルをしている。
俺もこれまで無意識のうちに、あまりそのボディラインの魅力におぼれないようにしていたらしい。
ホタルが言うように、ベッドでも年上の大人の男としてホタルに接しようとしていたのか。
でも、今はちがう。ホタルの美しい身体に、文字通り溺れている。
この白い肌、柔らかい胸は、俺だけのものだ。誰にも渡さない。
ホタルの全身に、唇で俺の印を付けていく。
首筋から、胸、脇腹…着ているものをすべてはぎ取るように脱がせ、全身を目と手と舌で味わい尽くす。
完全に自分を抑えられなくなった俺は、自分の着ていたものを脱ぐと、ホタルの脚の間に割って入った。


*****

ぶちょおが私の中に入ってきた…と思った瞬間、激しく奥を突かれた。
「んんっ!」
こんなことは初めてで、ビックリしたけど、全然嫌じゃない。
そのままぶちょおは私の両脚を抱え込むように私を組み敷いて…。

私の知らないものすごい男っぽいぶちょおがそこにはいた。
いつもとちがう荒々しいぶちょおの刺激に、私の意識が飛びそうになる。

もうダメ…。

私がそう思ったとき、ぶちょおが私の上に崩れてきた。


*****

荒くなった息が収まるのと同時に、俺の頭も冷静さを取り戻してきた。
こんなに我を忘れて何かに夢中になったのはいつ以来だろう?
それと同時に、ホタルがこんな俺をどう思ったかも気になっていた。
その時、ホタルが自分の胸の上にある俺の頭を優しくなでてくれているのに気がついた。

ホッとした。

というか、なんだか年上の女性に抱かれているような安心感に包まれた。
今日から半年間、ホタルとの年の差が一つ増えているというのに。
やっぱりホタルにはかなわない。
誕生日だから許してもらおうというのを自分への言い訳に、
俺はそのまま、ホタルに甘えたまま、眠りに落ちた。

(完)
344名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 21:53:26 ID:eBepkNif
>>340
素敵な萌えをありがとう!読みながらニヤニヤが止まりませんでした。
お互い心も身体も溺れまくりなんだろうなぁと思いました。

職人さん方、ありがとう。たくさん読めて幸せです。
皆さん、また書いてくださいね。
345名無しさん@ピンキー:2011/01/09(日) 02:46:03 ID:WsteFsZX
>>340
ええねええね!!
ヒューヒューだよこの野郎!状態です。
346名無しさん@ピンキー:2011/01/09(日) 13:10:56 ID:zkaHQ54N
ホタルさん無意識に翻弄しすぎww
347名無しさん@ピンキー:2011/01/09(日) 21:04:54 ID:tFonOHfi
>>346
そしてぶちょおはホタルのことになると冷静さを失うのか、翻弄されっぱなしww
348名無しさん@ピンキー:2011/01/09(日) 22:55:58 ID:Z3edUTES
ぶちょおって、ホタルの事でやきもち妬いたりするんでしょうかね?
349名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 09:50:36 ID:SzyPEwhW
>>348
すると思う。表には絶対出さないようにしても二ツ木さん等見る人が見たらバレバレって感じがする。
そしてたぶん当のホタルはそんなぶちょおの嫉妬心には全く気付かないw
350名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 14:01:36 ID:Kd1AsKgJ
やきもちを焼くぶちょおがのお話、待ってます!!
351名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 00:08:55 ID:uJf4ksqB
>>340です。
みなさん、レスありがとうございました。
なんか、キャラ崩れちゃってますよね。ごめんなさい。
ぶちょおの誕生日に免じて許してください。
352名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 07:07:00 ID:F2s5EAZu
>>351
いいぞ、ぶちょお、もっとやれ!と思った人間もここにいますw少なくとも自分はキャラ崩れは感じませんでしたよ。
また是非書いて欲しいです。
353名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 14:00:43 ID:e/WweXho
自分もキャラ崩れなんて思わなかったよ
書き方もややこしくなんかないし、むしろ新鮮でよかったー。

個人的にはホタルがやきもち焼く話読みたいわ
ドラマではそういったところほとんどなかったし。
354名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 16:56:11 ID:5v3izF2Z
むしろ、焼きもちを焼くぶちょおが見たい!!
355名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 21:23:27 ID:TenPiLYd
今、このスレの最初から読み返してみたけど、やっぱりぶちょおには萌えますなぁ〜
ぶちょおがリードしてるかと思いきや、無意識でホタルがぶちょおを掌で転がしてたりw
どっちにしても、こんなに楽しませて戴いてる職人さんに改めて感謝です!
356名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 20:53:00 ID:erP0uBin
すいません!上の355の発言したものですが、スレの流れをぶちぎりましたね。申し訳ありません!
職人様、どうかみんなの願いを叶えて下さいませ〜
357名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 00:09:56 ID:OxiyDQq0
>>314です。
上に書き込みがあったので閃いて、嫉妬するぶちょおを書いてみました。しかし、2人ともキャラ崩れしてる気
がしないでもないので、なんか違うと思われたらスルーでお願いします。
それとホタルの仕事仲間が一人出て来ますがドラマとか原作に出てこない架空の人物なので適当に名前つけまし
た。そして長いです。すいません。

では投下↓
358名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 00:15:10 ID:OxiyDQq0
面白くない。

ホタルが数社をまたいだプロジェクトのメンバーに選ばれたと聞いた時は素直にすごいと思えた。

だが、そこで一緒に仕事をしてる男性とホタルは気が合うらしく、普段あまり仕事関係の人間の話を
家ではしないホタルがことあるごとにそいつの話をするようになった。あまりに楽しそうに話すので
、聞かされる度にイライラするようになってしまった。この歳でみっともないとは思うが…これは俗
に言う嫉妬という奴なのだろう。

そして運悪く、先日たまたま仕事で同じ企業に出向くことがあり、その男性とホタルにそこで会い、
彼を紹介された。ホタルが非常に楽しそうな顔でそいつと話していて、男の方もまんざらではない感
じだった。仕事上の付き合いだと頭で分かっているが、俺と働いていた頃あんな笑顔を職場で見たこ
とはなかったのでイライラした。男の嫉妬など醜いと頭では分かっていても止められず、自分を情け
なく思う毎日だった。

そして

「私、今日は飲み会で遅くなるので先に寝てて下さいね」

と今朝言われた。どうやら今日はそのプロジェクトでの飲み会らしい。おそらくあの男もいるのだろ
う。仕事上での飲み会だと分かっていても、先に寝ててもよいと言われても、気になって眠れない。

0時をとうに過ぎても帰宅する気配はなく、連絡も一切なかった。嫌なことばかりが頭をかけめぐる。

1時過ぎた頃 玄関の鍵が開く音がした。ようやくホタルが帰宅したようだ。俺が寝てると思ってい
るのか静かに入って来た。

「おかえり」
「あれっ?まだ起きてたんですか?」
「ああ」
「もしかして起こしちゃいました?」
「いや、大丈夫だ」
「すごく盛り上がっちゃって三次会まで行っちゃ…」

また楽しそうに話そうとするホタルから次の言葉を聞きたくなくて強引に唇をふさいだ。

間近でホタルを見ると酒のせいか、頬がほんのり赤く、それがなんともいえない色気を醸し出してい
た。この顔と笑顔であの男と仲良くしていたかと思うと本当にイライラする。

「ぶちょお、苦しい」

酸素を求めて唇を離したホタルを強く抱きしめてもう一度…今度は深くキスをした。そしてたまらず
その場に押し倒した。

「きゃっ」

ホタルの上にのしかかり、首筋にキスをしながら服の上から身体を撫でる。もう止められない。我慢
出来なくなり、服の中に手を滑り込ませた。

「や、止めて」

ホタルに言われるも、構わず続けると

「お願い、止めて」

と完全に拒否された。さすがに二度拒否されてまで強引には続けられず、ホタルから離れた。
359名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 00:19:33 ID:OxiyDQq0
「ごめん」
「着替えて、お風呂入って来ますね」

何もなかったかのように明るく振る舞ってホタルは部屋に入って行ったが、たぶん傷ついただろう。
嫉妬なんて本当に醜い。でもどうにも抑えられない。こんな自分に腹が立つ。

部屋に入り、横になる。ああいう場面で積極的ではないが拒否はしないホタルに、はっきり拒否され
たのはさすがに堪えた。明日起きたら必ずホタルに謝ろう、そう思いながらぼんやりしていた。

「ぶちょお?まだ起きてますか?」

風呂から上がったらしきホタルが部屋を訪ねて来た。どんな態度を取ればよいのか?でもとにかく謝
ろう。

「起きてるよ」
「入りますよ〜」

部屋に入って来た…と思ったら、そのままベッドにもぐりこんできた。

「いきなり来たね」
「いきなり来ました」
「……」
「ぶちょお?何かあったの?」

心配そうな顔で見上げられ、愛しい気持ちと申し訳ない気持ちが交錯する。

「さっきはごめんな」
「私の質問に答えてないですよ」
「何もないよ」
「本当?」
「ああ」
「だったらいいんですけど」
「……」
「私は散々楽しんで来ちゃって、ちょっと気が引けました」
「楽しくて良かったな」
…心にもないことを言ってるな。
「はい。今回のプロジェクトは30歳前後の人が中心に集められてるみたいで、話もしやすくて、いろ
いろ参考にもなりました」
「そうか」
「そうだ!この間紹介した本間さん、またぶちょおに会いたいって言ってましたよ」
「は?なんで?」
「詳しいことは私にはわかりませんけど、ぶちょおが以前に手がけた仕事で気になるものがあるので
話がしてみたいって」
「そうか」
「じゃ、今度皆で食事でもしましょうよ〜」

……この女、俺の気持ちなど全く分かっていないようだ。嫉妬がバレていないのは好都合ではあるが
、あまり鈍感だとますます心配にもなる。
360名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 00:24:41 ID:OxiyDQq0
「考えとく」
「あれ?仕事大好きなぶちょおなのに仕事の話がしたい人からの誘いにのらないなんて珍しいですね」
「よく知らない人間だしな」
「でも、いろんなプロジェクトに参加する度によく初対面の人と仕事の話で盛り上がってたじゃない
ですか?」
「それとこれとは話が違う」
「あの、もしかして…」
「何?」
「妬いてます?」
「……」
「や、妬いてくれてるんですかっ?」
「妬いてない!」
「妬いてくれてるんですね」

満面の笑顔で抱きついて来た。

「妬いてないって言ってるだろ」
「ムキになるところが怪しいですよ」

これ以上否定しても無駄とは思いつつ、やはり素直には認められない。

「うるさい!」
「すっごい嬉しいですけど、そんな心配いりませんよ」
「心配してないもん」
「本間さんは新婚さんで、奥さんは超素敵奥様で、しかも今妊娠中なんです。もう今から子どもにも
デレデレで、超ラブラブですから」
「ふーん」
「超ラブラブで羨ましいです。あ、でも…」
「何?」
「私とぶちょおもラブラブですよね?」
「そうか?」
「ここは素直に認めて下さいよぉ」

ホタルの笑顔を見ていたら、勝手に嫉妬していた自分が本当に情けなくなった。

「ね、ぶちょお?」
「ん?」
「さっき…」
「本当にすまなかった」
「ううん、びっくりしたけど、すごくドキドキしましたよ」
「でも、嫌だったんだろ?」
「だってお酒臭いし、お風呂入ってなかったし…」

俺自身を拒否されたのではないと知ってホッとする反面、くだらない嫉妬をしていたことにますます
情けなくなる。
361名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 00:30:32 ID:OxiyDQq0
「ごめんな」
「ねぇ、あれも妬いてくれてたから?」
「だから違うと…」

話を続けようとしたら、唇をふさがれた。

「私はぶちょおの奥さんですよ?」
「知ってるよ」
「妬いてくれたのすごく嬉しかったです」
「妬いてないもん」
「本間さんみたいな若くて素敵な男性と仲良くなれて、ちょっと嬉しかったですけど…」
…嬉しかったのかよ!
「私にはぶちょおだけですよ」

ホタルが素直に話してくれているのに俺は何も言えない。情けない。

「あの…」
「ん?」
「さっきみたいにぶちょおにドキドキしたいです」
「……」
「ひ、ひいちゃいました?」
「ひかないよ」
「良かった」
「若くて素敵な男性じゃないけどいいの?」
「そこ引っ張りますか…」
「気になるもん」
「世界中のどんな素敵男子よりもぶちょおが一番ですよ」

こんなことを言われて悪い気分になる人間はいない。ずっと横で抱きついていたホタルの腕をほどき
、グッと両手首を掴んで仰向けにする。しばらく何もせずにただじっとホタルの顔をじっと見ていた。

「そんなに見られたら照れます」
「そう?」
「すごくドキドキしてます」
「酒のせいじゃなくて?」
「違いますよ」
「ホタル」
「はい」
「かわいいよ」
362名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 00:34:36 ID:OxiyDQq0
軽く唇に触れるだけのキスをしてから、徐々に深いものにかえていく。しばらくそういた後、お互い
の身体にキスを落とす。息が徐々に荒くなる。敏感な部分に触れると俺だけが聞ける艶やかな声がホ
タルから漏れ始めた。

「あっ、やぁ…」

快感に身をよじらせるホタルを見て、俺の興奮も高まっていった。

「もっと…」

そう言われて、俺の中でも何かがはじけた。我を忘れてホタルに夢中になった。

「ああっ…また…来ちゃう」

何度もそう言うホタルがかわいくてたまらない。そんな姿を見せつけられ、俺も限界が近づいて来た。

「ホタル、後ろ、向いて?」
「うん」

ホタルは素直に従う。俺はホタルの腰を抱き、耳元で囁いた。

「ホタル、いくよ」
「えっ?」

ホタルが一瞬戸惑ってるのをよそに一気に貫いた。

「あっ!」

始めは恥ずかしがっていたホタルだったが、次々と襲う快感の波に恥ずかしさも忘れていったようだ。
お互いいつもとは少し違う行為に興奮し、あとは快感に呑まれていくだけだった。

「ああっ…もう……」
「俺も…」

頭の中が真っ白になり、そのままホタルの上に崩れ落ちた。ホタルのうなじに軽くキスをするとピク
リと反応した。それがまたたまらなくかわいかった。そして、そこで記憶が途切れた。
363名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 00:43:50 ID:OxiyDQq0
翌出勤日

「ぶちょおのせいですからね!」

帰宅するやいなやホタルが息巻いて俺に噛みついて来た。

「何っ?」
「これっ!」

よく見るとホタルの首筋に小さなアザのようなものが見える。

…キスマークか…あの日は夢中になりすぎていて、いつつけてしまったのか全く記憶がない。

「冬だから服で首元隠しましたけど、今日山田姐さんに見つかりました」
「なんでっ?!」
「お昼にメイク直してる時にちょっと油断しました」
「ちゃんと隠せよ」
「元はと言えばぶちょおが悪いんですからね!」
「……まんざらでもなかったくせに」
「開き直りましたね!」
「うるさい」
「ぶちょおも二ツ木さんに散々からかわれて、恥ずかしい想いをすればいいんですよっ!」

醜い嫉妬で空回りして情けなかったが、おかげで二人の仲は深まった…のか?

二ツ木がそのうち楽しそうにからかって来るのが目に見えるが、それすらも今の俺は楽しめそうだ。

end

まじ長くてすいません。長文にお付き合いありがとうございました。
ホタルの嫉妬も書いてみたいので、また書けたら懲りずに投下しにきます!
364名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 12:13:31 ID:b1HfhfBy
>>363
ありがとうございます。
ドキドキしながら、あっという間に読んじゃいましたよ。
すっごく、ラブラブなぶちょおで楽しい!!
次回も期待しています!!
365名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 16:14:22 ID:ETKrBg3t
あーもう、やきもちやくぶちょお、ホタルに翻弄されまくりなぶちょおが
かわいい!!かわいすぎる!!
ぶちょおとホタルがこんなやり取りをしている姿が目に浮かびます!!
最後の場面のぶちょおの「何っ?」「なんでっ?!」「ちゃんと隠せよ」
ぶちょおらしくて、大好き!
干物女ホタルの嫉妬はどんな感じなのか、すっごく見てみたいです!
楽しみにしています!
366名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 18:36:05 ID:Qjtkgklq
ありがとうございました!
もうありありと二人の様子が目の前に浮かびました。
ホタルにここまでいわれてそれでも「妬いてない」と言い張るぶちょおが、
本当にぶちょおらしくて、萌えました〜。
ホタルの嫉妬話も楽しみにしています。
367名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 02:11:57 ID:sTtIo7IR
いいね!いいね!!!
どうもありがとう
368名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 17:43:42 ID:WjY0kmqI
いやーすごいどきどきしたぁ
ありがとう。良かったです。
ぜひホタルがヤキモチ妬くお話も待ってます。
369名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 22:32:16 ID:yqtQLDd2
ぶちょおは嫉妬心からカッとなって押し倒しただろうに、そんなぶちょおの気持ちに気付かず逆にそれで火がついちゃうホタル最強w
ぶちょおは一生ホタルに翻弄されっぱなしなのかもしれませんねぇ
370名無しさん@ピンキー:2011/01/16(日) 23:46:13 ID:QBhlYBKl
>>357-363です。
皆さま、レスありがとうございました。良かったって言ってもらえるととても嬉しいです。
ホタルの嫉妬話等また何か形になったら懲りずに投下させていただきたいと思います。
そういえば他のエロパロスレを読んでてふと思ったのですが、ドラマ版のぶちょおとホタルには
結局いつ野獣が到来したんですかね?2の最終回の終わり方から想像するとあの日は失敗に終
わったのではないかと自分は思っているのですが。
初・野獣到来話も妄想しがいがあるなあとふと思ってみました。チラ裏すいません。
371名無しさん@ピンキー:2011/01/17(月) 22:18:17 ID:yTdbxd6K
私もあの日じゃなかったような気がしてたんですよね〜
あれだけなかなか野獣が到来しなかった二人ですからね!
初野獣到来、どんなだったんだろう!?
またお暇なときにでもよろしくお願いします!
372名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 14:20:04 ID:4UHwPMJx
覗いてる人もあまりいないのかもしれないけど職人さん待ち保守
373名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 19:38:03 ID:5QrhdDiM
覗いてますよ〜
374名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 00:25:41 ID:DTYVdW+s
覗いてますよ〜
375名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 07:33:26 ID:ata3dUca
覗いてま〜す
376名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 23:05:40 ID:HQnRpFCO
|m`)覗いてますよ〜
377名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 20:57:42 ID:JsCifex1
煮干し&みそ汁ネタの者です。
自分は、あの日、野獣が来たと思う派(大いに希望的観測)なのですが、
ホタルの嫉妬話や本格的な初野獣話待ちのつなぎに
ほぼエロ無し小ネタ程度のものを投下しても良いでしょうか?
378名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 22:54:20 ID:T3RHequx
もちのろんです!!
379名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 23:08:43 ID:O26A2bIz
>>377さんのお話大好きです!誕生日のお話はとても萌えました。
小ネタ投下お待ちしてます!
二次小説って書き手によっていろんな視点があって楽しいと思うので
>>377さんの初野獣話も是非読んでみたいです。
380名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 23:47:35 ID:JsCifex1
>>377です。
ありがとうございます。
ここの住人の皆さんは本当に優しい方ばかりなので、お言葉に甘えさせていただき、
中途半端なものを投下します。
自分が読み手の立場なら、「ここで終わるなよ」とツッコミをいれたくなるようなもので、すみません。
ただ、「いい?」って聞いたときのぶちょおの表情がちょっとエロっぽくて、
さすがのぶちょおも野獣の到来を押さえられないだろうと思ったので、
無理矢理あの日の設定でw。
百戦錬磨のぶちょおなら、パンツ問題ぐらいうまく丸め込めるかとw。
言い訳はこの辺にして、投下します。
381名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 23:49:00 ID:JsCifex1
「おいで、ホタル。」
「はい。誠一さん。」

ぶちょおに手を引かれて、ぶちょおの部屋に入った。

(いや〜〜ん、すっごいドキドキする〜〜。)

部屋の入り口のところで、ぶちょおがこっちを振り返って、キスをしてくれた。
いつも通りの優しいキス。でも、何度も繰り返すうちに、ぶちょおの舌が…。

(これが、激しく熱くお互いをむさぼり合うようなキス?
キスだけで脳みそとろけそうになってきた。私、この後、どうなっちゃうんだろう…。)

(はっ!しまった!今日のパンツ、かわいいパンツじゃなかった!
うわ〜、どうしよう。)

その時、ぶちょおの手がTシャツの裾から入ってきて、私の背中に触れた。

(それ以上は…。それ以上は…。)

パチン!と部屋の明かりが消えた。
ぶちょおの手が私の身体をまさぐってる。

(ダメダメダメ!ダメだ、こりぁ〜〜〜。)

「ぶ、ぶちょお?」
「ん?」
「あの…。」
「怖じ気づいたか(笑)」
「いえ、そうじゃなくて、えっと、パンツが…。」
「パンツ?」
「まさかこんな展開になると思ってなくて、その…。」
「?」
「かわいいパンツじゃなくて…。」
「はぁ?」
「どうしよう…」
「お前なぁ…。今更何言ってんだよ。
 お前のパンツなんて全部見てるよ。いつも堂々と部屋干ししてるくせに。
 それに、この暗さでパンツの柄まで見えると思うか?」
「あ、そうか。」
「それとも、電気つけた方がいい?w」
「なっ!いえ、それは…、えっと、あの…。」

何と言ったらいいのかと慌てていると、ぶちょおに唇をふさがれた。

「雨宮蛍を抱けるのは今夜だけだから。」

そういって、ぶちょおは私をベッドに横たえた。

(そうか、私、明日はもう高野蛍になるんだ。
雨宮蛍のうちに、恋人同士の最後の夜に、ぶちょおと…。)

ぶちょおのキスが落ちてきた。

(ぶちょお… ぶちょおっ… ぶちょおぉぉ。)

パンツの心配はもとより、もう何も…考えられ…な…い…。

<終わり>
382名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 01:23:59 ID:CgyA1BJi
>>380さん、ありがとうございます。
>「雨宮蛍を抱けるのは今夜だけだから。」
これ、いいですね〜。ぶちょお、良かったね、って思ってしまいましたw
また何か思いついたら投下してくださいね!




383名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 04:33:24 ID:IJM0FL2G
続きが気になりますがwwありがとうございました!
384名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 17:17:59 ID:EMV7MMwj
>>380です。
レス、ありがとうございました。
やはりあんなくだらない話でも反応を頂けるとうれしいです。

>続きが気になりますがww

はい、自分も気になりますw
でも、具体的にイメージが浮かばないんですよね。
プロットだけでもネタ提供してくださる方がいらしたら、書けるかもしれません。
それより、どなたか書いてくださったら嬉しいです。
385名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 00:22:56 ID:I/sDhc3P
いつかエロいパンツで挑んでほしいw
386名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 01:53:06 ID:DGW7pyGA
>>385
そこは百戦錬磨の山田姐さんに助けてもらわないといけないね
387名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 00:29:52 ID:ZA82DMKn
>>384
>>370です。>>384さんのお話読んで、続きを勢い余って途中まで書いてみたのですが…
オチが見つからずお蔵入りしましたw
なかなか初野獣到来話って難しいですよね。
388名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 13:29:56 ID:8vAIGpUN
>>387
>>384です。
そんなお蔵入りなんて、もったいない!
途中まででもぜひ読みたいです。
自分もなんとか書いてみようとは思っているのですが、
そこからつながる別の話は思い浮かぶものの、
肝心のこの日が壊滅ダメですw

そういえば以前、どこかのスレで、職人さん達が途中まで書いては投下し、
その続きをまた途中まで別の人が書いて投下し、というのを
繰り返していたところがありました。

ここでも誰かがまた続きを書いてくれるかもしれませんよw
389名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 17:47:59 ID:Ssjn9xhw
お蔵入りもったいなぁぁい!!
オチ無くてもいいから投下していただきたい。
390名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 18:40:52 ID:0yxHidpz
久しぶりに最終話をレピって
続き書けるように妄想力を溜めておきます!
ぜひ投下お願いします!!

オチはやっぱり、ぬこかパンツか……
391名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 23:59:57 ID:ltjSlo++
>>387です
レスついてると思わなくてびっくりしました。
もったいないなんて言葉がもったいないです。ありがとうございました。
>>390さんの書き込みみたらオチがぼんやり見えて来たので、続きを書いてみようと思います。
オチが見つからなかったら途中投下してもよいでしょうか?
392名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 15:50:09 ID:hDo7Glie
>>391
390です。インスピレーションのお役に少しでも立てたようで嬉しいです!
のんびりと、でも首を長くして投下お待ちしています!!
393名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 21:47:44 ID:48ZGF/I9
ホシュ
394名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 01:54:20 ID:ON424yyg
>>391です
お言葉に甘えて>>381の続きを書いてみましたが、中途半端なエロSSになってしまった
ような気がします。
二人らしさは失わず、そして>>384さんの書いたお話しの雰囲気は壊さずに書いたつも
りなのですが…よろしければお付き合い下さいませ。

では投下↓
395名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 01:59:11 ID:ON424yyg
甘いキスをされてうっとりしていたら、またすぐにキスをされた。今度はさっきと違っ
て荒っぽく唇を奪われた。ぶちょおに求められるがままに夢中になって応えようとした
ら、どんどん深くなって息苦しくなって唇を離した。

「離れたらダメ!」

そう言われてまたキスをされる。軽く触れるだけのキスだったり、激しいキスだったり
、何度も何度も繰り返してるうちに、気持ちよくて、ふわふわした気分になる。キスだ
けでなんでこんなに気持ちいいんだろう。

うっとりふわふわしていたら、ふっと首筋にキスをされ、緊張と驚きで体に力が入る。
ぶちょおもそれに気付いたのか動きが止まった。

「そんなに構えなくても大丈夫だよ」
「そ、そんなつもりはないんですけど…その…やっぱり緊張しちゃって…」
「そう?」
「あのっ」
「何?」
「や、優しくして下さいねっ」
「………嫌」
「うっ…そんなぁ」
「何年待ったと思ってるんだよ」
「…それを言われると返す言葉がありません」

私が全く余裕がなくてあわあわしているのを見ながら、ぶちょおはクスクス笑っていた


「…ウソ」
「こんな時までウソつかないで下さいよ〜!」
「…でも」
「??」
「本当に優しく出来なかったらごめん」
「え?」
396名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 02:07:53 ID:ON424yyg
そう言った後、すぐにキスしながらぶちょおが覆いかぶさって来た。普段の冷静なぶち
ょおとは全然違って荒っぽい。最初はびっくりしけどだんだんそんなぶちょおに夢中に
なってしまった。ありとあらゆるところに触れられて、気持ちが昂って息が乱れる。で
もそれがなんだかとても恥ずかしくて一生懸命我慢した。

「ホタル?」
「……は……い」
「我慢しないで」
「………」
「恥ずかしい?」
「………はい」
「俺はもっとありのままのホタルが見たいよ」

そういうとさっきまで以上にぶちょおが攻めて来て、もう我慢しようと思っても我慢な
んて出来なかった。

「ぶちょお…もう…無理」
「まだまだこれからだよ」

何度も頭の中が真っ白になって、その度に恥ずかしさがこみ上げるけどもう止まらなか
った。恋愛経験の乏しい私でもこういうことは初めてじゃない。でもこんな風になった
のは初めてだった。私、きっと心も身体もぶちょおの虜なんだ。

「ホタル?」
「……は……い」

さっき以上に男っぽい表情を向けて、ぶちょおが私の名前を呼んだ。それが何を示すか
さすがの私も気づいて一気に緊張が増す。

「緊張しすぎ(笑)」
「だ、だって…」
「もっと力、抜いて」
「う、うん」

そして、キスされたと思ったら、その後、ぶちょおが私の中に入って来た。あまりに久
しぶりの感覚により一層力が入る。

「だから、力…抜いて」
「無…理」
「頑固だな」
「すいません」

ちょっと苦笑いしながらも、軽くキスをして、ぶちょおはゆっくり動き出した。恥ずか
しさや緊張は次々とやって来る快感の波にあっという間に流されてしまった。

「ぶちょお、もう……」
「ごめん。やっぱり優しく出来ない」

それからすぐに身体の奥ががきゅっと締まって、頭の中がまた真っ白になった。そして
全身の力が抜けた。ぶちょおに抱きついたまま、ゆっくりと荒くなった息をととのえた。
397名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 02:17:14 ID:ON424yyg
しばらくして現実に戻って来たらすごく恥ずかしくなって、ぶちょおの顔が見れなくて、
ぶちょおの胸に顔を埋めてごまかした。

「ホタル、こっち向いて?」
「無理です、無理無理、絶対無理!」
「そんな全力で否定しなくても(笑)」
「今ぶちょおの顔なんて絶対に見れません!」
「そんな恥ずかしがらなくても…すごくかわいかったよ」
「そんなふうに言わなれたら、余計に顔があげられません」
「褒めてやってるのにかわいくないな〜」
「どっちなんですかっ?!」

やっとの思いで顔をあげると優しい笑みを浮かべたぶちょおがいた 。さっきまでのぶ
ちょおとは別人みたいだった。

「すごくかわいかった」

おでこに軽くチューされて真っ赤になる自分がわかる。

「んーでも」
「はい」
「次はもうちょっと色気のある下着で頼む」
「み、見ましたか?!」
「当たり前だろ」
「暗いから見えないって言ったじゃないですか!」
「うん、まぁはっきりとは見えなかったけどな」
「だったらわざわざ言わなくてもいいじゃないですかっ!」
「俺は事実と希望を述べたまでだ」
「もう、ぶちょおの意地悪ーーー!」

こうして雨宮蛍としての最後の夜は更けていきました。

end

お粗末様でした。諸々雰囲気壊れてなかったでしょうか?お付き合いありがとうござい
ました!楽しんで頂けたら嬉しいです。

それにしても翌日ちゃんと高野蛍になれたのかも気になりますよねw
398名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 13:10:28 ID:FhY16sfc
>>394さん
>>384です。
自分でこんなシーンが書けたら嬉しいな、と思ったまさにそのもののお話を
ありがとうございます。大感激&大萌えです。

ぶちょおの優しくできそうにない予感を小出しにホタルに伝えてるのが、
なんとも計画性に長けたぶちょおらしくてよかったです。

お礼、といっては何ですが、自分も>>394さんのお話からインスピレーションを
受けたものを、ちょっと書いてみたいと思います。
399名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 21:25:19 ID:QRnWaWmL
ド緊張のホタルかわいいなあ
これはいろいろ仕込み甲斐がw
400名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 10:15:09 ID:xqFyfz83
ぐっじょぶです!ありがとうございます!
「離れたらダメ」って、ぶちょおってば〜って感じですねw
401名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 20:58:01 ID:Dsu//rU9
ぶちょお 大好き♪
402名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 22:13:49 ID:qCX5v+dT
ぶちょおを期待しておしゃれイズムとCONTROL見てしまう
はるかちゃんは仁と南極出演するから今年はホタルないね
ガックシ
403名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 23:46:32 ID:GS7Ajeb/
>>394です。いつもレスありがとうございました。レスつくと励みになります。
>>398
>>398さんの何かヒントになるものがあったなら嬉しいです。
投下楽しみにしてます。
>>399
いろいろ仕込み甲斐ありそうですよねw
ぶちょお色に染まっていくホタルがまたぶちょおはかわいくて仕方ないんでしょうねぇ


初野獣到来話、ぶちょお視点で書くのも面白いかな?と思ったりもしました。
パソコンの中でホタルの嫉妬話も書きなぐりであらすじだけ書いて眠っていますw
また何か形になったら懲りずに投下しに来ます!
404名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 23:48:50 ID:GS7Ajeb/
連投すいません。
改行がおかしかったり、誤字脱字があったりして、読みにくくてすいませんでした。
405名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 23:53:11 ID:6h2PyPMM
期待して待ってます〜
406名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 20:11:27 ID:2Y6tHTn9
>>403さん

ホタルの嫉妬はとっても興味ありです。
楽しみにお待ちしておりま〜す。
407名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 14:18:04 ID:iGSa79ip
>>403です。
バレンタイン小ネタが浮かんだので投下します。
内容はあまりありませんのでご容赦のほどを…

では投下↓
408名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 14:20:54 ID:iGSa79ip
「ただいま」
「おかえりなさ〜い。お土産は〜?」
「はぁ?」
「今日はバレンタインデーですよ?たくさんチョコもらったでしょ?」
「それとお土産とどう関係があるんだ」
「ぶちょおは甘いモノをそんなにたくさんは食べませんよね?」
「だから?」
「食べない分は私にお裾分けしてくれないんですか〜?」
「やだ」
「ケチ〜!うちの父はいつもくれましたよ!」
「俺はホタルのお父さんじゃないもん」
「わかりましたよっ!」
「あ、待て」
「気が変わりました?」
「いや、今日はバレンタインデーだよな」
「そうですよ」
「どういう日か知ってるよな?」
「世の中にチョコが一番出回る日ですよ」
「そうじゃないだろ!」
「もしかして…」
「何?」
「愛するホタルちゃんからチョコを楽しみに帰って来たんですか?」
「そんなことないもん」
「まぁ、ありませんけどね」
「はぁ?」
「ぶちょおは過去も現在もバレンタインデーにはチョコで溢れてたでしょうから、私一人あげなくても問題ないですよね?」
「そういう問題じゃないだろ」
「まぁまぁ、早く着替えてビール飲みましょうよ〜」
409名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 14:28:02 ID:iGSa79ip
ホタルに普通の感覚を求めるのは間違っているとはわかっているが、
まさか初めてのバレンタインデーをやり過ごすとはさすがに干物。

着替えて部屋から出ていくと、ニコニコしながらホタルが近寄って来た。

「はい」
「何これ」
「ビールですよ?」
「いつもと違うけど」
「よく見て下さい」

よく見ると…チョコレート味のビールのようだった。

「ぶちょおはチョコなんて今も昔もたっくさんもらったでしょうけど、これならないかなって」
「………」
「あ、あります?」
「ないよ」
「よかったぁ」
「ありがとう」
「私も味見してないから、味の保証はありませんよ」
「味はどうでもいいよ」
「よくないですよ!ビールはうまいに限ります!」

ビール一つに真剣なホタルの顔を見たら笑顔しか出てこない。
気にしてないようで俺の過去まで気にしてくれていたのも、意外だったが少し嬉しかった。

「わぁ、チョコの風味がする〜」
「よく出来てるな」
「ぶちょお?」
「な…」

いきなりチューされた。

「チューもチョコの味がしますねっ!」

…人生で一番甘いバレンタインデーのプレゼントをもらった気がした。

end

勢いで書きました。お粗末様でした〜。お付き合いありがとうございましたっ!
410名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 13:32:06 ID:PdXvcBp0
わぁありがとう〜
ぶちょおが幸せそうで何より!
411名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 19:56:36 ID:gmwNCUo0
おもしろかったです
ありがとう

またおねがいします
412名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 22:35:03 ID:esjJ6vHp
職人のみなさま、あざあああああっす!
萌え萌えさせて頂きました

まさかまだこのスレが残ってるとは!
ぶちょお見たさにCONTROL見てるけどお相手の方との相性が今一。
やっぱりぶちょおにはホタルが一番!

これからも楽しみにしてます!
413名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 13:21:59 ID:KSuBsO0L
ホタルの中の人痩せすぎ
ホタルは幸せ太りしてほしいよ
414名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 22:50:34 ID:R9wOgV/X
ダレモイナイ・・
415名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 23:29:55 ID:5BFnuM7i
いるよ〜
416名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 23:49:58 ID:yZkh3cGp
ホタルは今までエッチしても絶対イったことないと思うんだよね
で、ぶちょおとのエッチで初めてイっちゃって、それからぶちょおの虜に・・・
ぶちょおはちゅーちゅー病ならぬ、エッチしてして病のホタルに毎晩悩まされることに
417名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 13:57:34 ID:wIezhpBF
416さんの展開良いですね!やはり、ぶちょおならテクありそうですし!
418名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 16:47:43 ID:xGBBpMJb
マコトはダメだったかw
その前は1人くらいかな?
419名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 17:05:42 ID:2VDwVAA9
職人さん、お待ちしていま〜す。

420名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:15:34 ID:oSHqyIyX
>>398です。
ホタルの嫉妬話待ちのつなぎに、駄文投下します。
「ぶちょおの嫉妬ネタ」で、>>416さん的展開もちょっとだけ入ってます。
勝手に一人キャラを作ってしまいましたので、苦手な方はスルーでお願いします。
421名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:18:35 ID:oSHqyIyX
 去年の暮れ、ちょっと洒落たホテルのイタリアンレストランのリノベーションを手がけた。
その話をホタルにしたところ、行ってみたいというので、金曜の夜に二人で出かけることにした。
仕事が終わってから、ホテルの最寄り駅で待ち合わせる。

「なんだかこういうデートって久しぶりですね!」
「そうだな。二人とも忙しかったしな。」
「イタリアン、楽しみだなぁ。」
「お前、俺の仕事が見たかったんじゃないのかよ?」

そんなたわいもない話をしながら駅の構内を出たところで、一人の男がホタルに声をかけた。

「蛍ちゃん?」

年の頃は蛍と同じぐらいの、紺のスーツを着たサラリーマン風の若者。
蛍の知り合いか。

「…あ、浩二くん?」
「やっぱり蛍ちゃんだ!」
「わ〜、久しぶり。元気だった?」
「うん。あ、こちらは?」
「あ、主人です〜。」
「初めまして。高野といいます。」
「こちらこそ、初めまして。」
「あのね、大学時代の友人の浩二くん。」

『友人』…。

「蛍ちゃん、結婚したんだ。」
「うん。浩二くんは?」
「まだ独り。あのままずっと札幌だよ。」
「そうなんだ。」
「今日はたまたま出張でこっちに来てるんだ。」

『蛍ちゃん』『浩二くん』ね…。

二人はホンの2,3分、近況などを報告し合っただけだった。

「じゃあ、浩二くん、気をつけて帰ってね。」
「蛍ちゃんも元気でね。あ、じゃ、高野さん、失礼します。」
「あ、お気をつけて。」

下の名前で呼び合う大学時代の異性の友人…それはつまり、ホタルの元彼ということか。
心の中に、どんよりとしたものが広がる。
いやいや、大学時代の恋人に嫉妬するような歳かよ、俺は。
と、自分に言い聞かせてみるが、もやもやした気持ちは消えなかった。

422名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:19:12 ID:oSHqyIyX

「ぶちょお?どうかしました?」
「え?」
「なんか、黙ってるから…。」
「あ、いや。別に。」

こんな気持ちのままじゃ、せっかくのデートが台無しだ。
それにずっとこの気持ちを引きずってしまいそうだ。
そう思った俺は、思い切ってホタルに聞いてみることにした。
なるべく平静を装って、軽いノリで。

「さっきの浩二くんさ。」
「はい。」
「ホタルの…元彼?」
「なっ!なんですか、いきなり。」
「ちがうの?」
「いや、えっと、あの…そうですけど…。」
「いつ、つきあってたの?」
「そんなこと…今聞かなくても。」
「えー、いいじゃん、教えてよん。」
「大学3年の時です。向こうが一つ年上で、地元の札幌に就職が決まって、それで自然消滅しました。」

自然消滅か。ホタルならそうなっちゃうよな。
この干物女は、メールも電話もまったくしなかったんだろうから、気の毒な若者だ。
大学3年か。ホタル、いくつの時だ?21か。
結構昔の話…じゃない! 俺が縁側でホタルを発見するホンの3年前じゃないか!
俺の時間感覚からすると、ついこないだの出来事だ。
なんだか聞く前よりも心のもやもやが大きくなったような気がした。
423名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:20:28 ID:oSHqyIyX

 レストランは週末ということもあってかほぼ満席で、リノベーションを手がけたものとしては一安心だ。
料理もワインもとてもおいしく、ホタルは本当に楽しそうに終始笑っていた。
でも俺の心はどんより曇ったままだ。

「ね、デザート頼んでもいい?」
「いいよ。」
「やったね!何にしよう…。」

無邪気な子どものように喜んでデザートを選んでいるホタルが、なんだかいつもより遠くに感じられた。

「大学時代のホタルって、どんなだったの?」
気がつくと、俺はまたホタルに学生時代の話を聞いていた。

「もちろん干物女でしたよ。勉強はちゃんとしてましたけど、その分、アパートではぐうたらしてました。」
「浩二くんとのデートはどんなところに行ってたの?」
「映画見たり、遊園地いったり。フツーですよ。」
「お互いのアパート訪ねたり、とか?」
「家に呼べると思います?笑」
「あ、そうか。じゃあ、彼のアパートに行ったことは?」
「……あ、あります…よ。」

ホタルの返事に一瞬の間があった。
その時、この心のもやの原因がはっきりとわかった。
独り暮らし同士の、20代前半の恋。
つまり…彼が…ホタルの初めての相手かもしれない。
俺は、そのことに嫉妬している。

俺がホタルにとっての初めての男じゃないってことは、最初からわかっていただろう。
元彼って話なら、手嶋の時なんて、恋のステップの一つ一つを目の当たりにしてきた俺じゃないか。
今更何に嫉妬するというんだ。

いつもの冷静な大人の俺が、自分にそう言い聞かせる。

でもダメだ。俺が知らない頃のホタルを抱いた男がいる。
それも、たった一度のホタルの「初めて」を奪ったヤツ。
他の男に身を任せた俺と出会う前のホタル…。
そんな考えが頭をよぎり……俺は耐えられなくなった。

「ごめん、ちょっと、電話」

俺は携帯に着信があったふりをして、席を外した。
424名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:22:42 ID:oSHqyIyX
しばらくして席に戻った俺にホタルが言った。
「おそかったですね。仕事の電話?」
「ああ、大したことじゃないから。そろそろ出ようか。」

会計を済ませ、レストランを出る。
ホテルのロビーを抜けてドアの方へ向かおうとしたホタルの手をとり、
俺は無言でエレベーターホールへと向かった。

「あれ?どこ行くの?」
「部屋。」
「え?」
「今日は、ここに泊まろう。」

さっき一度レストランを出たときに、フロントで部屋を取った。
なんだか家に帰りたくなかった。
このまま、この非日常的な空間で、この気持ちにけりをつけてしまいたかった。

エレベーターを降りて廊下をしばらく進み、カードキーで部屋のドアを開ける。
明かりをつけるまもなく、ホタルが感激の声をあげた。

「うわ〜、綺麗な夜景!はっ!これは、以前約束した『夜景の見えるバー』デートの替わりですね!
 嬉しいです!ありがとうございます!」

そんな約束を今実行するほどの余裕は俺にはなかったが、そういうことにさせてもらうか。

「バーじゃなくて悪いな。でも、ほら、冷蔵庫のミニバーがあるから、もう少し飲むか。」

そういって俺は、比較的強めの酒を手に取った。
ホタルを酔わせてしまいたいというのも嘘ではないが、自分も酒の力を借りたいと思ったのが正直なところだ。

酒が回ってホタルがいつも以上に饒舌になった頃、俺もちょっと気が大きくなってきて、
勢いで一番聞きたかったことを切り出してみた。
425名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:24:12 ID:oSHqyIyX

「ねえ、さっきの話だけどさ、アパートに行ったってことは、彼がホタルの初めての男なの?」
「うぐっ!げほっ!な、なにをいきなり!」
「それとも彼の前に誰かいたの?」
「そんな訳ないじゃないですか!」
「それは、俺の質問にイエスって答えたと解釈していいのかな。」
「う…。」
「どういうシチュエーションだったの?」
「ええぇ?そんな話、本当に聞きたいの?」
「うん、聞きたい。」
「…えっと…浩二くんちに初めて行ったとき、二人でDVD見てたんですよ。」

大学時代に見てたのが、ビデオじゃなくてDVDかよ。
ホントについこないだのことなんだな。

「で、その映画がラブラブなシーンにさしかかったときに…いきなりキスされて、それでベッドに押し倒さ…」

あまりに生々しい言葉に、我慢していた心の糸が切れた。
さすがにそれ以上、ホタルの口から聞きたくはなかった。
自分で自分を最低な男だと思いつつも、頭の中に映像が浮かんでくるのを禁じ得ない。
それをかき消すように俺は今まさにホタルが話した通り、ホタルの唇をキスでふさぐと、ベッドに押し倒した。
嫉妬という醜い感情に俺自身が乗っ取られ、考えられないことを口走ってしまう。

「初めての時もこんな風にキスされた?それとももっと激しく?」

そういって、もっと荒々しくホタルにキスをし続けた。

「他にどこにキスされた?耳たぶ?首筋?」

とまどうホタルにかまうことなくホタルをなめ尽くすように味わう。

「最初にどこをさわられた?胸?それとも…。」

ホタルのブラウスのボタンをはずし、着ているものを文字通りはぎ取る。
残っているはずもない昔の男の痕跡を、ひとつずつ消して俺の印に書き換えたかった。
そして、今この腕の中にいるホタルが俺だけのものだと、確かめたかった。
俺はホタルの胸に顔を埋め、つぶやかずにはいられなかった。

「ホタル…ホタル…」

*****
426名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:25:11 ID:oSHqyIyX
今日のぶちょおはすごく変だ。
それは、駅で浩二くんに会ったときから。
なんだか色々私と浩二くんのこと聞いてきて、おかしいなと思っていたけど…。
ここまでくればいくら干物女の私でもわかる。
ぶちょおは浩二くんに嫉妬してるんだ。
こんなに私の名前を呼びながら、甘えるように私に抱きついてくるぶちょおなんて、初めて見た。
でも…そんなぶちょお…かわいいかも。
いつもベッドでも大人の余裕でリードしてくれるぶちょおが、我を忘れたように必死に体中に唇を這わせてる。
こんな風に嫉妬してくれるなんて…嬉しかった。
だから、ぶちょおを落ち着かせてあげなきゃ。そう思った。

私は思いきってぶちょおの背中に腕を回し、体勢を変えた。
服を着たままだったぶちょおの上にまたがり、私からぶちょおにキスをする。
「ぶちょお、大丈夫ですよ。私にはぶちょおだけです。」
その一言で、ぶちょおが我に返ったみたいだった。
「俺、何を…ごめん」
そう言いかけたぶちょおの唇をキスでふさぐ。
「ぶちょおだけですから。」
そう繰り返しながら私はぶちょおのシャツのボタンをゆっくりはずしにかかった。

ぶちょおの服を脱がせるなんて、前にぶちょおが泥酔して帰ってきた時以来だ。
あの時は、ぶちょお寝ちゃってたし、なんとかなったけど、今日のこの状況は干物の私には一大事だ。
ぶちょおはいつもキスしながら器用に私の服を脱がせてくれる。
それをまねしてみたんだけど…私には無理だ。
さらにぶちょおは服着たまま、私はすっかり脱がされてて、そんな姿を見られていると思うと、なおさら焦ってしまう。
見かねたぶちょおが手を貸してくれる。
でも、こんなことでへこたれるわけにはいかない。
だって、今夜は私がぶちょおの縁側になるのだから。

いつもぶちょおがしてくれるのを真似て、ぶちょおの全身にキスの雨を降らせる。
おでこにそっと優しいキス。
鼻の頭にかわいいキス。
そしてぶちょおの唇をついばんでいく。それがだんだん深くなって…。
首筋に、胸板に、おなかにも、ぶちょおの全身に、「大丈夫ですよ」って教えてあげるようにキスした。
そして私たちは向かい合って座ったまま一つになり、お互いの存在を時間をかけて確かめ合った。

「ホタル…」
「ぶちょお…」

お互いに何度も呼び合い、昇りつめた。


*****
427名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:26:29 ID:oSHqyIyX

さっきまで何も考えられなかった頭が少しずつ普段の俺に戻ってくると、
情けなさや恥ずかしさに押しつぶされそうになる。
そんな俺の気持ちを察してか、ホタルはしっかりと俺の頭を胸に抱きかかえていてくれた。

「さっきはごめんな。いい歳して、自分で情けないよ。」
それには直接答えず、ホタルはこう切り出した。

「ぶちょお、私たちの初めての夜に、私が言ったこと、覚えてます?」
「え?」
「…私、こんなになったの初めてです、って言ったの。」
「そう、だっけ?」
「がっくし。やっぱり、伝わってなかったんですね。」
「何?」
「だから、その…男の人に抱かれてあんな感覚になったのは、あの時が初めてです、ってことです。」
「…それって、イッたのが初めてだったってこと?」
「もう、そんなイヤらしい言い方、しないで下さいよぉ!」
「他にどう言えっていうんだよ(笑)」
「だから、私にはぶちょおだけですよ、ってことです。」
「…ホタル…」
「そういう意味で、私にとってはぶちょおがたった一人の人なんです。」

嬉しかった。なんだか心の芯をグッとつかまれたような感動があった。
それに比べて俺は…。

「ごめんな。そんなことにこだわっているんじゃないんだ。
 ただ今日は…みっともないな、男の嫉妬なんて。」
「でも嬉しかったですよ。私って、愛されてるんだなぁ、って。
 それに、そのおかげでこんな素敵なホテルに泊まれちゃったし。
 一石二鳥ですよ。」

四字熟語の使い方がちょっと違うような気もしたが、そんなホタルに心が和む。

「こうしてるとなんだか落ち着くよ。」

ホタルの心音を聞いていると、思わずそんな言葉が口をついて出ていた。

「そうですか。じゃあ、もう少しこのままで…。」

ホタルに甘えたまま、ベッドに横になった。
ホタルは俺を気遣っていた緊張の糸が切れたようで、もう眠りに落ちようとしている。
半分夢の中のホタルがつぶやいた。
「私…少しはぶちょおの縁側に…なれた…か…な…」

「もちろんだよ。」
そういった俺の言葉は、夢の中で聞いてくれただろうか。
428名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:28:11 ID:oSHqyIyX
翌朝、なんだか顔がくすぐったくて目が覚めた。
ホタルが俺の顔をのぞき込んでいる。

「ぶちょお、おはようございます。」
「おはよ。どうした?」
「あのね、ここのホテルの朝食ビュッフェ、今月の目玉メニューがイベリコ豚のベーコンなんだって!」
「イ、イベリコ豚ぁ?」
「そう、そうなんですよ!ぶちょお、早く着替えて、食べに行きましょうよ〜。」
「い、行くよ。絶対行く!死んでも行く!一人でも行く!」
「楽しみだなぁ。ふふふ。」

急いで飛び起きて、身支度をする。
ホタルがその様子をなんだかちらちら見ている。

…ん?…ま、まさか!

急いでバスルームに駆け込み、鏡をのぞき込む。

「きっ、貴様〜、一度ならずも二度までも、何を書きやがった!」
「ぶた♪」
「アホタル〜〜〜っ!」

(終わり)


******

こんな駄作にスレを大量消費して申し訳ありませんでした。
実力派の職人さん方をお待ちしております。
429名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 23:22:19 ID:Is7CeJLf
>>428
とっても楽しかったです。
ぶちょおの嫉妬・・・可愛いですよね。
また、どうぞ書いてくださいね。
楽しみにしてます。
430名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 23:39:24 ID:gseHQib9
>>420
ぶちょおは本当にホタルが愛しくてたまらないんだなぁと切なくなりつつ、その
気持ちに一生懸命答えようとするホタルはかわいいなぁと思いつつ、読み進んで
いってオチでほっこりしました。
駄文だなんてとんでもない。>>420さんも実力派職人さんですよ〜!
また何か思い付いたら書いて下さいね!
431名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 08:51:25 ID:SI8iDGRq
駄作なんかじゃないですよ〜〜
すっごく楽しませていただきました
ありがとうございました!
432名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 14:11:39 ID:PWZLjDmb
>>420さん

すごくよかったです!
ぶちょおの大人なんだけど、ちょっと子供っぽいところ
とってもかわいいです。
最後のオチにクスって笑ってしまいました。
433名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 15:58:44 ID:V1yuN1XI
少女性と母性を両方合わせ持ったホタルちゃん素敵ですね!
個人的には「俺が縁側でホタルを発見するホンの3年前」の所が
ツボりました(笑)
434名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 22:57:51.08 ID:zo8ArBZU
>>420-428です。
みなさん、優しい言葉をかけてくださってありがとうございます。
オチ、笑って頂いたようで、安心しました。
たぶん、イベリコ豚のベーコンは嘘なんですよ。
(書いた本人が「たぶん」って…w)
「ぶちょおの縁側になる作戦」の最終プランだった、というのでいかがでしょうか?

435名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 15:03:40.54 ID:dzQCV6So
職人さん、すっごく二人ともかわいかったです。ぶちょおもやっぱり嫉妬するんですねw
普段おもてに出さない分、人より嫉妬深かったりして…
欲を言うなら、一回ぐらい「誠一さん」て呼んであげて欲しかったよホタルちゃんw
436名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 12:38:31.66 ID:sqZli2B0
>>416さんの展開が面白そうなので続きを妄想してみましたが…
最初はホタルのしてして攻撃に困惑するも結局「そんな色気のない子とはしませ〜ん」と
Sモード発動するぶちょおとぶちょおにかまって欲しいので素直になるホタルが浮かんで
しまってダメでした。貧しい妄想力で自分ながら残念です。
ホタルのしてして攻撃ってぶちょおの寝込みに忍び込むとかそんな感じですかね?
437名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 19:46:07.57 ID:N0UjO9GM
せくしーコスプレ攻撃
438名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 02:08:23 ID:ddcJLWSl
>>403です。
ぶちょおに女の影が見えたら、ホタルの場合、相手に嫉妬するんじゃなくて、自分を責めてしまいそうだよな〜
と思っていたらそんな話になってしまいました。

嫉妬話とはちょっとテイストの違うものが出来上がった&ホタルのキャラがぶれてる気がするのですが、よろし
ければお付き合い下さい。

入れたかったのですが、流れ上、エロは書けませんでした。そして、とても長いです。すいません。

では思い切って投下↓
439名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 02:16:41 ID:ddcJLWSl
いつものように朝ギリギリに出社する。

「おはようございます」

皆の間をすり抜けて自分のデスクに向かった。

「昨日、自分たまたま見たんですけど…高…長が女性と…」

あれ?今、井崎さんの口からぶちょおの名前が聞こえた気がしたけど気のせいかなあ。

それから数日後、トイレで桜木さん達が話しているところに通りかかった。「高野部長が綺麗な女性とカフェで
親密そうに話しているの、私も見ちゃった〜」と言っているのが聞こえた。私も…ってことはこの間の井崎さん
の話もそうだったの?

でもきっと仕事関係の人だよね?見間違いかもしれないし…気にしない、気にしない。

それから毎日ぶちょおは帰りが遅くて、朝も早くて、平日は会わない日も時々あった。でも顔を合わせればいつ
も通り。井崎さん達の話が全く気にならないわけじゃないけど、気にしないようにしていた。

ある週末「今日は飲み会だから遅くなる」と言ってぶちょおは朝出て行った。起きて待っていようと頑張ってい
たら、メールが来た。

「昔お世話になった人の家で飲み直すことになったので、今日は泊って行く。戸締りに気をつけて」

今までこんなことはなかったので、さすがの私も不安になる。でもぶちょおがそういうんだし、言葉通りに信じ
たい気持ちもある。とりあえず横になったけど、やっぱり心配で全く眠れないまま朝になった。

「ただいま」

土曜のお昼前にぶちょおは帰ってきた。ここで私が何か切り出すのも変だし、いつも通りにしてたら、いつもと
変わらない2人になって、いつの間にか心のもやもやも消えた。
440名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 02:29:29 ID:ddcJLWSl
そして、月曜になってまた日常が始まる。毎日忙しいぶちょおとすれ違いの生活が始まると、井崎さん達の言葉
がまた頭をぐるぐる回って胸がしめつけられる思いがした。

「まさか…ぶちょおが浮気?」

自分の中で否定していた言葉をいざ認めてしまったら、泣けてきた。

でも考えてみたら、私の隣にぶちょおがいてくれること自体奇跡みたいなものだもん。こんな子供っぽくてアホ
で家のことも全然できなくて甘えっぱなしの女と、ぶちょおみたいな大人で何でもできる男が結婚したなんて世
界の七不思議に近い。私なりに努力はしてるつもりだけど、まだまだぶちょおに迷惑かけっぱなしだし…そんな
時に素敵な女性がすっと心に入って来たら揺れ動くことくらい誰だってわかる。

考えれば考えるほど辛くて、眠れない日々が続いた。大抵のことは何だってテキトーにやり過ごせるのに、いつ
だってまったり好きな時間を過ごせれば解決出来たのに…ぶちょおのことになるとダメだ。

*****

「雨宮先輩 大丈夫ですか!!!」

そう叫ぶ桜木さんの声で朦朧と目が覚めた。

「雨宮さん!」
「ホタル!」

フロア中の人が私の名前を呼びながら駆け寄ってくる。

…私、倒れた?

別室の接客用のソファーに運ばれて横にさせられる。山田姐さんが心配そうな顔で私を見ている。

「いつも元気なホタルが倒れるなんて…びっくりしたわよ」
「すいません」
「しばらくそこで休んでなさい」
「でも、仕事が」
「今日、急ぎの仕事じゃないでしょ?」
「そうですけど」
「これは上司命令」
「わかりました」

情けないなあ、勝手に悩んで眠れなくて貧血起こして倒れてみんなに迷惑かけて。情けなくて涙が出てきてどう
しようかと思った時に山田姐さんが入ってきた。

「ホタル、何かあったの?」
「いえ、何もないです。本当にすいません」
「私が何も知らないと思う?」
「………」
「今日は高野部長、帰りは早いの?」
「たぶん遅いです」
「じゃあ、家にいらっしゃい」
「そういうわけには…」
「いいから。こういう時くらい甘えてちょうだい」
441名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 02:35:20 ID:ddcJLWSl
そして定時を少し過ぎてから山田姐さんと一緒に二ツ木家に向かった。ほどなくして二ツ木さんも帰ってきて3
人で夕食をとる。こんな風に誰かと一緒にご飯を食べるのもすごく久しぶりな気がした。

「ありがとうございました。ご飯とってもおいしかったです」
「そう、それならよかった」
「片づけ終わったら、私帰ります」
「ダメ。一人で帰せるわけないでしょ」
「もう大丈夫ですよ」
「体調崩すほど悩んでいるのに、このまま帰ったらまた悩むんでしょ」

優しい言葉をかけられたら、涙が出てきて、 二人の前でわんわん泣いてしまった。

山田姐さんも二ツ木さんも例のことはとっくに知っていた。それに加え最近はすれ違いな生活のこと、先日ぶちょ
おが外泊したことなどを泣きながら私が話すのを2人はただ黙って聞いてくれた。

「ホタルちゃんさあ、高野がそういう人間だと思う?」
「………」
「俺は違うと思うよ」
「でも私がアホだから愛想つかしちゃったのかなって」
「それなら最初から結婚しないと思うけどね」
「もう昔の話だけど、二ちゃんったら別れた前の奥さんのおばあちゃんと何日も過ごしてたのを私に黙ってたことがあったの」
「また古い話を…」
「私は何も知らないから、どっかの女と浮気でもしてるんだろうなって本気で思って悩んだわよ」
「お二人にもそんなことがあったんですね」
「だからきちんと事情を聞いてみなさい」
「でも…怖いです」
「逃げてたってこのままよ」

あれこれ話していたらインターフォンが鳴った。
442名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 02:38:06 ID:ddcJLWSl
「やっと来たか」

二ツ木さんがそう呟いて、玄関を開けるとぶちょおがいた。

「迷惑かけてすまなかった」
「いや、家は全然平気」
「ホタル、大丈夫か?」

顔色を変えて、ぶちょおが近づいて来る。

「お迎えが来たし、これで安心ね」
「二人とも迷惑かけたな」
「何言ってるんだよ、俺と高野の仲じゃないか〜」
「ありがとう。さ、ホタル、帰ろう」

なんだかよくわからないまま、山田姐さんと二ッ木さんにお礼をしてぶちょおと一緒にタクシーに乗って帰る。

「ホタル、大丈夫か?」
「…どうして?」
「何が?」
「どうして知ってるの?」
「二ツ木からストーカーのごとくメールが来たから」

…二ッ木さん、知らないところでそんなことしてくれてたんだ。

「健康が取り柄のホタルなのに、会社で倒れたって聞いてびっくりした。会社で具合悪くなった時になんで連絡
くれなかったの?」
「…忙しいと思ったから」
「忙しいのは事実だけど、妻が倒れたのも知らないで、仕事してる夫なんて嫌だよ」
「すいません」
「ごめん。気を遣ってくれたのに…」
「いえ、平気です」
443名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 02:44:05 ID:ddcJLWSl
タクシーが家に着き、家に入る。玄関先でまたクラッとし、視界が真っ暗になった…と咄嗟にぶちょおが支えてくれた。

「大丈夫か?」

ぶちょおのぬくもりが温かくて、涙が溢れて、止まらなくなった。ぶちょおはとても驚いた顔をしていたけど、
何も聞かずにただ抱きしめてくれた。

「こんなになるまで何があったの?」

そう聞かれても言葉にならないままずっと黙っていた。

「ここじゃ冷えるし、あがろうか?」
「…はい」
「とりあえずこたつで横になってたら?」

普段はこたつで横になると怒るぶちょおが今日は違った。優しさが痛い。

「なんか身体が温まるものでも入れるよ。何がいい?」
「…ぶちょおがいい」
「はいはい、わかりました」

苦笑いしながら、横になってる私の近くに座ると、私の頭をひょいっと持ち上げて、膝に乗せた。頭を撫でられ
る。そんなことされたらまた泣けてきた。ぶちょおは私が泣きやむまでずっと黙って頭を撫でてくれていた。
でも今はこの優しさも苦しい。

「ねえ」
「ん?」
「…なんでもない」
「話したくないなら無理に話さなくていいよ」
「……」
「ごめん、こんなになるまで何も気づいてやれなくて」
「ぶちょおは…」
「ん?」
「私でいいんですか?」
「は?」
「ぶちょおにはもっと素敵な大人の女性の方が似合うと思うんです」
「何を今さら」
「私はダメだから…」
「いきなり何?」

切り出すべきか黙っているべきか一瞬躊躇したけど、山田姐さんの言葉が頭をよぎったので思い切って口に出した。

「井崎さんや桜木さんが見たそうですよ」
「何を?」
「ぶちょおが綺麗な女性と二人きりで会っているところ」
「………見られてたのか」
「否定しないんですね」
「事実だから」
「すごく親密そうだったって言ってました」

変な沈黙が続く。言わなきゃ良かったかな…

「ホタルが体調崩したの…そのせいか」
「………」
「ごめん。いつか話さなきゃとは思ってたんだ」
「やっぱり…」

否定してくれなかった。
444名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 02:59:55 ID:ddcJLWSl
いろんな気持ちが混ざって、また涙が出た。ぶちょおの顔を見るのが辛くて、下を向こうとしたら、そのままキ
スされた。長い長いキスだった。どうして優しくするんだろう?

「違うんだ」
「………」
「ホタルの知らない女性と2人で会ってたのは事実だ。でもホタルが心配しているような関係じゃない」

少し間を空けて、ぶちょおがぽつぽつと話し始めた。

「俺がまだ20代の頃、取引先でとてもよくしてくれる男性がいてね。家族ぐるみで親しくしてて、今も年賀状の
やりとりはしててね。そしたら、少し前に偶然娘さんと仕事で再会したんだ」
「うん」
「始めは懐かしさのあまりに食事に行って、その後は…」

ぶちょおが言い淀む。また不安になる。そんな私を見てかまた話し始めた。

「…相談を受けててね」
「そうですか…」
「ちなみにこの間泊ってきたのもその家だよ。久々にその人と娘さんと飲んだから話も尽きなくて、飲み過ぎてしまった」
「うん」
「これ以上は何もない。あとは信じるか信じないかはホタルに任せるよ」
「相談って仕事の相談?」
「いや」
「そっか」
「ひっかかる?」
「………」
「あんまり他人のプライベートを話すのは好きじゃないんだ」
「わかってますよ」
「でも、今回は特別」
「へ?」
「ホタルの誤解が解けないでしょ?」
「………」
「娘さんはバツイチで子供がいてね。女手一つで頑張ってたんだけど、最近再婚を考える相手が出来たみたいで」
「うん」
「でも、結婚に一回失敗してるし、子供のこともあるし、すごく悩んでいたらしいんだ」
「うん」
「その相談」
「ぶちょおに?」
「結婚に失敗したのに、もう一回結婚に踏み切れた心境を知りたいってね。俺には子供はいないし、性別も違う
けど、力になれるならって思って話を聞いてたんだよ」
「そうだったんですか」
「でも、人の再婚の相談にのってることで、自分の妻を苦しめてたなんてな…ダメな男だな。本当にごめん」
「…ごめんなさい」
「…信じられない?」
「そうじゃなくて」
「何?」
「疑って、勝手に悩んでおまけに倒れたりして、ごめんなさい」
「いや、人目につくようなとこで何回も女性と二人きりで会ってたのは俺だし、何も話さなかったのも俺だし。
悪いのは俺だよ」
「ううん」

ぎゅっと抱きつくと、また頭を優しく撫でてくれた。やっと優しくしてもらえるのが嬉しいと思えた。
445名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 03:18:29 ID:ddcJLWSl
「でもさ、俺が簡単に浮気する男だと思ってたのはショックだな」
「ぶちょおも男だから近くに素敵な女性がいたら、そうなっても不思議じゃないかなって…」
「そういう男に見てたんだ」
「二ッ木さんにも怒られましたけど、奥さん、こんなだし…」
「ホタルはさあ、自分に自信がなさすぎるよ」
「だって本当にダメだから」
「俺の気持ちを何だと思ってるの?!」

いつにないきつい口調でぶちょおが言葉を放つ。

「ごめんなさい」
「いや、こっちこそ体調悪い相手に言うことじゃないな。ごめん」
「いいんです。言われないとわからないから」
「そりゃさ、まだまだ頑張ってほしいなって思うところは正直あるよ。でも…」
「でも?」
「俺は残念なことに、世界中のどんな素敵女子よりも干物女に惚れてるんだ」

滅多に甘い言葉を吐かないぶちょおにそんなことを言われて胸がキュンとする。照れくさくてつい茶
化すような言葉が出る。

「………ぶちょおの七不思議ですね(笑)」
「いや、たった一つの不思議であり、人生の大誤算だ。本当に残念でならない」
「二回も残念って言わなくてもいいじゃないですかっ!ひどいっ!」

いつもの調子になって、ようやくお互い笑顔が戻った。そう思ったら今度はホッとして涙が出た。

「また泣いてる」
「こんな私だって好きな人のことでは眠れないほど悩むんですよ〜だ!」

また軽口で返されると思ったら、抱きしめられた。

「残念ながら、ホタルしか見えてないから」
「もうっ!三回も言わなく………」

言葉の途中で唇をふさがれ、それからぶちょおはしつこいくらい何度も何度もキスをしてきた。私も一生懸命応
えた。もやもやした気持ちも苦しかったことも全部キスが流してくれた。

「……私たちラブラブですね」
「そうか〜?」
「ひどいっ!!そこは肯定して下さいよっ!」

こんな風にはぐらかされてもなんだか心地よい夜。
そして絶対に他の誰にもぶちょおを取られたくない…と改めて思った夜だった。

end

めちゃくちゃ長いのにオチとか諸々お粗末過ぎてすいません。
長文にお付き合いありがとうございましたっ!
また日々精進します!
446名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 16:22:21 ID:VvmhWkiQ
GJです
きっとこの後あんなことやこんなことするのでしょうw
447名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 15:37:59.38 ID:rjdeYps9
上げます
448名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 19:29:25.39 ID:QYg0LtNw
下げます
449名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 23:25:10.14 ID:0rnYrzWH
職人さ〜ん
450名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 23:46:23.84 ID:pDih6aBg
職人さん、待ってます
451名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 02:03:48.28 ID:Xtd2XBiW
ホタルとぶちょおに会いたい。。。
452名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 22:14:01.57 ID:w0e4UlFr
職人さ〜ん!

旅から戻って来て下さ〜い!!
453名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 22:21:31.72 ID:ViKqcHWn
1は良かった。
二ツ木さんと山田姉さん、スピンオフでみたいと思ったもん。
454名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 22:38:17.33 ID:ViKqcHWn
とりあえず、自分で書いてみました。(山田姐さん視点)
「部長の話」
思い切ったように二ツ木さんが言ってから、私は驚愕の連続だった。
あ の 高野部長 が
部下の女の子を自宅に住まわせて一緒に暮らしてるだけでなく
なんと、彼女に恋(しかも少年のような純愛)をして
彼女のために自分の気持ちを隠し、彼女の恋の成就を手助けしてる、というのだから。
ぽかんとした顔をしていたんだろう、二ツ木さんが自分にも言い聞かすように言う。
「高野はさ、本気なんだよ。自分よりずっと若い部下の女の子、しかも他の若い男と恋愛してる
そんな女の子に、ぞっこん、なんだよ。」
グラスに手酌でお酒を注ぎながら、「「あいつはガン!として認めないがな」
まさか、この人、嫉妬してるわけじゃないわよね、確か離婚したんだからノーマルよね、
そんなことまで考えながら、「それが恋、なんじゃないの」と私は呟いていた。
「そうか、それが恋か。恋、なのかぁ」
「忍れど」昔古典で習ったっけ・・・
「色にでりけり」
二人同時に言って、目があった。
心から高野部長を気遣い、高野部長のために”同志”を探していて
私に白羽の矢がたった、ってわけね。
いきなり経理のこの人から誘われて、正直うんざりしたけど、今私が抱えてる仕事の予算を少し増やしてもらいたのと
嵩んで行く課の営業経費のお目こぼしが欲しくて
(だって、大徳寺に恩を売っておきたいし)受けた今日のお酒の誘いだったのに
男同士のむさくるしい、でも熱い友情を見るとはね、と私は一人苦笑した。
「で?」と私は二つ木さんに聞く。
「ホタルと手嶋君を監視して、それとなく二人がうまくいかなくなるように洗脳でもしろって言うならそれは無理よ」
「・・・そこまで頼んでないよ。」
「じゃあ、何?」
「いや、たださ、知ってて欲しいんだ。高野がどんな気持ちでいるかさ。
俺以外に君一人だけでも」
「二つ木さんは、部長のためにホタルに知ってもらいたいんでしょう?」
「ああ。でもさ、それは高野が嫌がることなんだ。
あいつ、誰よりも雨宮に自分の気持ちを知られるのが怖いんだ」
私は笑ってしまった。
「いい年した部長が、まるで中学生ね」
怒り出すかと思ったら、二つ木さんも笑い出した。
「そうなんだよ。あいつさ、学生の頃から女にはもててさ
美人で才媛で名家の奥さんと早々に結婚して、離婚して
いい加減大人の男なのにさ、仕事もできる奴なのにさ、少年なんだよ」
うれしそうに、切なそうに、友人のことを語る二つ木さん、
あなたも、少年みたいよ。
女はさっさと女になるけど、男はいつまでも少年でいられるのね。
うらやましいわ、と思った。
ホタル、干物のあなたもね、干物のままだから少女でいられるのね。
455名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 14:07:50.51 ID:uTz2aKfy
二ちゃんと山田姐さん
こんなことを話していたんだ・・・って
素直にうなづけました。

こんなことを二人で話して
ぶちょおとホタルを見守っていたんですね。

温かい気持ちになります。

456名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:16:58.43 ID:s4jid0Ki
こんなときだから書き込みにくいかもだけど
職人さん待ってます。
457名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 23:58:45.65 ID:8Q7mkM2d
待ってます
458名無しさん@ピンキー:2011/04/02(土) 22:02:56.26 ID:hjy8hFDD
「おいで、ホタル」
「は・・い」
それから、二人はつくねんと高野の部屋のベットに腰掛けたままだった。
「あの・・・」
「何?」
高野が静かにホタルの体に手を回した時だった。
「えっと、あの・・・、えっと・・・」
「だから、何?」
「は、初めてじゃなくて、ゴメンナサイ」
「知ってるよ」
やや沈黙があって、高野は続けた。
「俺がそういうことにこだわる男だと思ってた?」
「いえ。だけど、私、あのマコト君と」
「それ以上、言うと許さないよ」
静かにそう告げた高野はホタルにキスをした。
だんだん激しくなっていく高野の動きに、ホタルは気圧されてしまい
体はガチガチで、まるで高野に恐怖を感じてるように強張っていた。
「急に俺が怖くなった?」
「ぶちょおだから、怖くないです。」
「嘘つけ」
「ほ、本当ですってば。ぶちょおは私の知ってる大人で優しい」
「大人でも優しくもない俺は嫌?」
「ぶちょおはぶちょお、ですから」
「もう、俺はキミのぶちょお、じゃないよ」
いつものように言い争いながら、二人は、異性として向き合った。
459名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 09:58:17.25 ID:UEVJIQko
まだここ人いる?
460名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 10:33:41.98 ID:gXiQ6NyN
いるお(`・ω・´)
461名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 20:11:46.03 ID:xc4AD295
いるいる
462名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 10:14:28.10 ID:cRqY2lpX
待ってますよ〜
463名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 09:46:11.44 ID:LTPfQlVY
職人さん待ち
464名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 21:49:33.66 ID:gIkWUE/B
職人さんのお越しを待っているでありんす
465名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 02:03:38.66 ID:eFxcD8Ri
らぶらぶなぶちょおとホタルに会いたいぞ
466名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 01:28:03.57 ID:VdWpn+8S
職人さ〜ん!
467名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 23:29:40.54 ID:cSVLA7nG
旅から戻ってきておくれぇぇぇ
468名無しさん@ピンキー:2011/05/01(日) 19:20:22.00 ID:ml8Uujyj
ぶちょおが出てる月9、スーツだしちょっとぶちょお風味だけど
やっぱりちが〜う(泣)
ぶちょおかむば〜〜〜っく

職人さんもかむば〜〜〜〜〜っく
469名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 03:34:42.27 ID:Yh0PXHNx
書いてみたいけどネタが浮かばない
470名無しさん@ピンキー:2011/05/08(日) 20:38:33.77 ID:gRN7Tg49
続編はおふぃすらぶが見れるかと期待してたのになぁ
初めて気付くぶちょおの会社でのモテモテ具合に嫉妬したり凹んだりするホタルや
みんながいない時にこっそりちゅーする2人とか
会社から一緒に手を繋いで帰る2人とか、それを見られてしまうとか
でも相手の女性がホタルとは誰も思わなくて、ぶちょおに付き合ってる女性がいるって噂が広まって
ホタルがあたふたするとか・・・

あと、せめてぶちょおのベッドで2人仲良く眠ってる朝のシーンが見たかった
471名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 12:09:47.96 ID:omf+pPjd
タイムスリップして、江戸時代の医師の家の縁側で
ジャージにちょんまげで、寝転ぶホタル。
平成の部長の家で、着物を着てかいがいしく家事をするホタル。
あまりの豹変ぷりに、どギモを抜かれるぶちょお。
472名無しさん@ピンキー:2011/05/14(土) 17:14:40.97 ID:MrPLUjLy
激甘なホタルとぶちょおが見たい!!
473名無しさん@ピンキー:2011/05/17(火) 23:42:36.62 ID:cNHppfgP
職人さん待ってます!
474名無しさん@ピンキー:2011/05/18(水) 13:32:29.26 ID:eYnrsJK8
>>458
続きが読みたいお
475名無しさん@ピンキー:2011/05/20(金) 17:20:06.63 ID:wM1JqtF5
ホタルとぶちょおに会いたいので保守
476名無しさん@ピンキー:2011/05/23(月) 20:24:42.51 ID:OSBP0Wv5
もう職人さんは来てくれないのかなぁ。
ホタルとぶちょおに会えないのが悲しい。
477名無しさん@ピンキー:2011/05/25(水) 16:39:51.78 ID:Xi69PSWu
職人さんカムバーーーック
478名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 00:04:07.50 ID:O6TLqUDd
ホタルとぶちょおに会いたいです。
479名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 15:56:04.83 ID:CFwKwqid
もうすぐビールがうまい季節が来ます!!
480名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 19:20:40.94 ID:jUGGsYOD
縁側でいちゃつくだけのホタルノヒカリSPやってほしい
2時間くらいバカップルを見たい
481名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 00:08:36.26 ID:e16aP0yn
>>480
原作は縁側でヤッてたな
482名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 09:55:52.77 ID:EuSXNaUW
>>481
マジかよw
職人さーん
483名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 10:35:29.07 ID:9Nx2rLqc
原作は縁側で初エッチして、蛍転勤、数年会わない状態
484名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 04:19:39.85 ID:YhK7wxTo
保守
485名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 04:20:04.10 ID:c+dV6ueT
職人さんはまた来てくれるのでしょうか?
486名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 22:05:25.42 ID:1gkn38Af
待ってます
487名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 22:14:12.62 ID:VAbvO1nB
職人さん…
488名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 03:48:48.11 ID:ETxcNFiH
保守
489名無しさん@ピンキー:2011/06/23(木) 04:48:03.11 ID:X2ccKkKN
ホシュ
490名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 21:01:19.60 ID:nP+SqZhq
新作、読みたいです。
491名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 16:29:08.98 ID:jTe9P9U8
ほたるとぶちょお
縁側に戻って来て〜!
492名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 23:11:56.04 ID:qadENcXu
職人さん、どこへ行ってしまわれたんでしょう…
493名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 14:06:14.78 ID:HCeg1ph7
被災地の方だったかもしれないね・・・
こんな時こそ夏にホタルノヒカリが見たかった
ホタルとぶちょおに会いたいよ
494名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 17:19:00.81 ID:X2k6evtz
SP期待保守
495名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 09:07:44.45 ID:HDSzhZnu
もうホタルとぶちょおには会えないのかな・・・
せっかく夏が来たのに
淋しいです。
496名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 01:26:58.86 ID:yFuMA9e9
保守
497名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 00:21:53.64 ID:X79LoaUS
ホシュ
498名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 00:35:23.32 ID:zc2+Un0h
映画化の噂があるね
本当かどうかわからないけど、映画ならエッチシーンをやって欲しい
原作レベルでいいから
499名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 03:43:56.38 ID:LXpnyHwc
保守
500名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 21:02:35.98 ID:KOCxBSWG
映画化されればまたここもにぎやかになるかな
501名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 06:01:23.45 ID:RjIKwi00
502名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 06:33:37.27 ID:wKMaHIYD
映画化ホントだったんだ
503名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 21:26:58.12 ID:7QDTQANB
このスレが活性化するような妄想できるシーンがたくさんありますように・・・
新婚だからラブラブなはずだよね?
エッチは無事終えたんだろうか・・・
504名無しさん@ピンキー:2011/08/07(日) 20:10:13.90 ID:UiTrTcQG
まだだったら逆にすごいww
505名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 09:44:01.68 ID:NQW8U/sn
二年たってやっと新婚旅行だからなぁ
でも動いてる2人に会えるのが本当にうれしい。
506名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 19:07:03.91 ID:Ng0jCHDq
保守
507名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 21:56:42.88 ID:xICTwR6K
職人さん復活の願いをこめつつ保守
508名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 06:54:45.61 ID:TmW/2yGL
ほしゅ
509名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 10:08:24.59 ID:6U4Xqal7
ホタルとぶちょお、ローマにいるよ
510名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 13:57:50.13 ID:2fmMD9Zr
へぇ〜
ホタルノヒカリでこんなスレあったんだw
511名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 22:12:12.96 ID:HIyv+94/
保守
512名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 11:11:23.38 ID:I3oIuKY3
職人さ〜〜ん
新婚旅行のエロパロ書いて〜〜〜!!!!!
映画ではチューがせいぜいだと思うから
首をなが〜〜〜〜〜くして待ってます。
513名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 23:10:29.09 ID:9rlv39X7
動く二人が見れて嬉しい
職人さんの創作意欲に火がつきますように
514名無しさん@ピンキー:2011/10/04(火) 04:33:07.96 ID:+Y85T9vN
昨年〜今年にかけて何度か投下させてまらったものです
映画の撮影風景見てテンション上がったので久々に話を書こうと思ったのですがどうも話がまとまりません
映画はどんな新婚旅行になるのか楽しみですね
515名無しさん@ピンキー:2011/10/04(火) 10:48:37.83 ID:HUU4YoHM
>>514さ〜ん

職人さま、どんな短編でもかまいませんので
遠慮なく投下してってくださいませ
516名無しさん@ピンキー:2011/10/05(水) 00:52:14.82 ID:UgHmBp3g
職人さんも含めてここ人いるの?
517名無しさん@ピンキー:2011/10/05(水) 08:17:07.45 ID:rlew7LOi
復活を望んでます
518名無しさん@ピンキー:2011/10/19(水) 09:54:24.05 ID:8pk0wCpW
一応保守
519名無しさん@ピンキー:2011/10/19(水) 10:38:36.43 ID:QS5LrrVm
この二人、ちゃんとエッチできたんだろうか
520名無しさん@ピンキー:2011/10/19(水) 14:25:53.70 ID:fi266L1+
今度の映画では冬のシーンもあるようで
おこたでイチャイチャするお話でも読みたいなぁ〜
職人さ〜ん、どんなんでもいいんで投下して〜〜〜
521名無しさん@ピンキー:2011/10/20(木) 23:06:13.84 ID:KNYE3J0I
一度おこたに入ったら一歩も動かないホタルとそれに小言言ってるぶちょおしか想像出来ないw
522名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 22:44:30.34 ID:NGuT265k
こたつごと移動して海亀女やね
職人さん…待ってます
523名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 07:43:14.13 ID:bxWg+LJx
こたちゅー希望
524名無しさん@ピンキー:2011/11/13(日) 14:05:17.75 ID:eir88Gt6
保守でありんす
525名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 15:15:46.73 ID:exeooob+
2のラストエチーしたのかしてないのか
してないまま映画だったらぶちょおED疑惑w
でもぶちょおから誘ってたな
526名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 18:58:22.83 ID:caTm2Q1w
ホタルが怖気づいて逃げたんじゃないの?W
ホタルノヒカリは思いもよらない設定にするから
あれから2年、未だプラトニックかもよ〜W
527名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 10:07:42.55 ID:BhE9ESA3
528名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 12:24:09.14 ID:xmY+pJ8L
わぁ〜お

\(◎o◎)/!
529名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 12:27:42.31 ID:ebxbu8VZ
ホタルの夢で孫がいっぱいって言ってたし
ぶちょおの老後を考えるとエッチしてないとヤバイ
530名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 18:11:44.88 ID:DhIHIHOu

今回の映画の新婚旅行で初夜かも・・・(爆)
531名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 22:50:16.43 ID:78CreYIw
ぶちょおに逢いたい・・・
532名無しさん@ピンキー:2011/12/29(木) 01:29:42.26 ID:/OzcYwyJ
ほしゅ
533名無しさん@ピンキー:2012/01/02(月) 01:38:02.14 ID:YdHi+OIx
あけおめ〜! ことよろ〜!
職人さん、お年玉落してチョンマゲ〜〜!
534名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 08:55:07.96 ID:QcRshybd
保守
535名無しさん@ピンキー:2012/02/17(金) 23:13:55.89 ID:qVenLgJV
ほしゅ
536名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 10:18:26.81 ID:2tFhZGNn
職人さ〜ん!!
537名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 13:05:09.46 ID:NcYaHeUc
映画が公開されればココも復活するかな?
淡い期待をしつつ6月公開を待ちます
538名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 12:00:07.84 ID:/X8iXVIG
ほしゅ
映画で少しはラブラブしてるのかな
539名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 00:38:04.78 ID:l0BMOHms
age
540名無しさん@ピンキー:2012/05/16(水) 16:13:42.93 ID:nHVletQm
や、野獣が到来したというのは本当か?!
541名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 19:22:27.58 ID:BXSav0GW
>>540
そそそそそうなの?????
どどどっどどの程度????
542名無しさん@ピンキー:2012/05/22(火) 05:06:32.77 ID:h1I/yy0p
野獣到来したのか〜
萌えるシーンがたくさんあるといいな
543名無しさん@ピンキー:2012/05/22(火) 11:10:47.92 ID:4YEfLJjI
>>542
あの二人の実写で萌えシーンは不可能かと・・・w
ココで職人さんにお願いするしかなさそうです
544名無しさん@ピンキー:2012/05/24(木) 01:53:52.46 ID:Mqe49dSA
チューくらいはしてるの?
545名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 16:35:53.78 ID:mJMxyBSW
職人さんいらっしゃい
546名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 17:00:19.53 ID:ve/izBHk
test
547名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 17:03:32.71 ID:ve/izBHk
  ↑ すんません
職人さん、映画は野獣登場しませんでした(>_<)
ダブルベットはあったのに・・・ガックシです
このどこにもぶつけられない不満を
職人さん、解消してください、お願いします。
548名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 21:47:56.85 ID:dPaQ7YlR
でもしっかり仕込んでたんだねぶちょお…
549名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 22:59:43.92 ID:PWOqDsGJ
計画好きのぶちょおですからw
あれって、新婚旅行前に仕込んだの?
それともハネムーンベイビー?
550名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 12:23:00.55 ID:w8Qj/kU0
縁側で仕込んだに違いない!
551名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 18:38:51.83 ID:pTobcjOy
職人さん、縁側での仕込み作業書いて〜〜〜
552名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 20:50:59.82 ID:pTobcjOy
test
553名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 07:13:51.99 ID:HL05nDJw
age
554名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 04:51:46.35 ID:Wn4hKj2J
妊娠は実はホタルの勘違い
ぶちょおもホタルもガックシ
その後二人で子供が欲しいと盛り上がってめでたくホタルご懐妊
というところまでは映画のラストの続きを妄想しました
555名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 19:16:36.22 ID:Jfr0/2iB
ふちょお子作りガンガレw

ホタルは喘ぎ声がデカそう
なので縁側でヤるのは躊躇するふちょお…w
556名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 21:55:32.52 ID:vPxy/iBl
職人さんは今何処〜?
あのイチャイチャ皆無の映画にガックシです。
莉央もダンスシーンも無しで
もう一度、職人さんにローマ新婚旅行を書いて欲しい〜
557名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 09:01:43.61 ID:upUESw0+
ほしゅ
558名無しさん@ピンキー:2012/08/01(水) 03:41:28.02 ID:NblndwSB
ホタル
559名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 00:44:58.54 ID:7cayjFsM
ほしゅ
560名無しさん@ピンキー:2012/08/24(金) 00:21:18.03 ID:zqIHTxyR
もう誰もいないかな
561名無しさん@ピンキー
ほしゅ