神羅万象でエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
神羅万象のキャラでハアハアしたりSSを書いたりするスレです
2名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 23:37:13 ID:47LuFuBq
>>1
3名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 23:53:37 ID:6C/9okP5
まずはマヒロにチ○コのニオイをかがせるSSから始めるか
4名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 00:01:55 ID:6C/9okP5
マヒロ 「カイくんのココ、とってもヘンなニオイがします・・・でもキライじゃないですよ?」

こうですかわかりません
5名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 12:07:36 ID:jvsLGAKS
かまわん、続けろ
6名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 16:07:01 ID:vjwosCV8
カナト×シヅカ
シヅカ×カリン
カイ×委員長 ←今ここ
7名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 20:48:45 ID:YIBH6Far
ジーク「イーリス/////ゥッ!」
8名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 21:54:23 ID:Y/zNoGIH
カイ×委員長は不意打ちだったぜ・・・
今年は薄い本期待してます
9名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 00:25:55 ID:6rHi2hg6
カイ×イヅナは出るか?
10名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 18:51:19 ID:OUIVaWo+
test
11名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 19:07:47 ID:OUIVaWo+
やっぱエロパロ板は規制に強いな

カイ×キリコは俺も好きだが、現段階の裏書き情報じゃHシーンに至るまでをかなり穴埋めしなきゃだからなぁ。
最初からHシーンってのもアリっちゃアリだが。
12名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 19:11:13 ID:y7q4bHKe
最初からHシーン大歓迎ですよ
13名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 19:48:17 ID:OUIVaWo+
一応一章当時の過去スレと作品ログ探してきた
新羅万象チョコでエロパロ(誤字もそのままコピーしてる)http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124416957/

2chエロパロ保管庫http://sslibrary.gozaru.jp/

その他のジャンル、ノンジャンルの部屋

その他ジャンル、分類不可能の部屋の上から三つ目の項目に過去作品アリ。
やっぱ一章の頃が一番活気があったらしいね。
えらく感覚空いたがここは実質2スレ目とも言えるか?
14名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 21:51:36 ID:Ber9JdpL
>>13
おお、ありがたい
最近の神羅はネタも豊富だと思うし、また盛り上がるといいなあ
15名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 09:48:00 ID:ZD8It/dT
規制うざいなぁ
16名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 09:44:28 ID:r044wDZ/
30レスいかないと即死とかあったっけ?
17名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 12:51:46 ID:X5o1ehwo
あげ
18名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 20:36:27 ID:56i4hU7I
test
19名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 21:41:32 ID:meOCy9VE
そろそろ作品の投下を期待
20名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 22:57:53 ID:X5o1ehwo
書いてはいるけどPCが規制中でござる
21名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 00:28:20 ID:U4PNDwKc
おおマジか、期待して待ってます
22名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 08:45:18 ID:znb+AmBf
こっちは進行度40%…パソも規制だし、多分>>20のが早いな
23名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 17:35:07 ID:NtAeO5C5
あげ
2422:2010/07/18(日) 10:04:55 ID:wRG6gIma
今書いてるのはイヅナ×カイだけど、皆どのカップリングがいいんだ?
25名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 12:38:42 ID:D6icR8Z2
個人的にはマヒロ×カイに期待したい
26名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 13:47:36 ID:6CTqxoLQ
マイト×キリコなんて書いてる俺は変態ですね
27名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 00:14:57 ID:4kLIkpra
>>26は大丈夫さ!ボクにはわかる!!
28名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 07:43:05 ID:UPRgit9U
地下スレ的には空野太陽だなw
……ハッ(゜ロ゜;
だから太陽王子の中の人に選ばれたのか…っ…!
29名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 22:00:52 ID:hIEFTh3a
職人さん期待age
30名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 22:53:05 ID:aqlLkyM3
カリン×カイ
31名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 12:37:23 ID:Fh3gyIea
保守
32名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 00:00:06 ID:0P2qXsqG
いこう
33名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 00:28:08 ID:ddf8hgdS
マヒル×コウヤに見せかけてマヒル×カイさん
34名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 14:51:50 ID:6zfsxJhY
カイさんは寝取りや寝取られどっちも似合わんかなぁ
35名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 20:27:20 ID:Udc2p4l8
カイはなんだかんだ純愛じゃないか
36名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 23:02:14 ID:Lw1XRxUO
外見だけだと寝取りキャラっぽいがねw
今までの主人公が朴念仁ちっくだっただけに、カイさんは新鮮な感じがする
37名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 23:32:47 ID:ddf8hgdS
マキシさんがまったく触れられてない件
38名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 19:46:04 ID:0M02ccFw
前から何故ないのか不思議だった
やはり資料の少なさがネックか
39名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 23:48:13 ID:STJfThZb
資料の少なさは妄想力で補えばいいって長官が言ってた
40名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 13:54:26 ID:2sDMZEp1
学園モノとか最高のネタだろうに
41名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 23:01:11 ID:EPiN9X5q
ゼクスファクターならカイ×カリンが王道かな。逆でもいけそう


そろそろSSが投下されてもいいと思わないか?
42sage:2010/07/31(土) 23:37:23 ID:bTMRmNsl
>>41
このスレ立ってから、もう一ヶ月くらいたつもんなあ。
もう少しでSSうp出来るよーって人はいるかい?
43名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 23:38:39 ID:bTMRmNsl
うお。sageの入力位置間違えたすまない。
44名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 23:49:39 ID:7PkTQI+k
あとリュウガとサイガも触れられてないよね         
45名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 19:51:54 ID:CDTMpggX
マキシさんだったらハーレム展開を期待せざるを得ない
46名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 01:14:22 ID:A4SrRx+g
そろそろ>>22のSSが投下されてもいいはず!
47名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 12:32:45 ID:vbYpKt52
過疎だな

まぁなんにせよ神羅ファンは嫌な奴ばかりだから投下する気ないけど
48名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 01:59:08 ID:8sVv45p8
一応SSできた

舞台 ゼクスファクター
カプ カナト×シヅカ 和姦を目指したつもり

↓投下
49名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 02:01:39 ID:8sVv45p8
 生徒会は定期的に生徒会室で会議を行う。
 今日もそれが終わったところだ。
 日は沈み始め、地上は濃いオレンジ色に染まっている。
 生徒会メンバーのうち、庶務、書記、会計の3人はすでに下校し、生徒会室には会長と副会長のみが残っていた。

「副会長、来年の生徒会長は誰だと思う?」
「……急に、どうしたんですか?」

 生徒会長のカナト、副会長のシヅカも下校準備をしていた。
 そんな中、爽やか過ぎる笑顔でカナトは問う。
 急な問いかけにシヅカは困惑を隠せないでいる。

「……生徒会のメンバーから選ぶとすれば南上院マイトでしょう。彼は炎翼、四枚翼を同時に併せ持つ天才ですし」
「なるほど、妥当だね。しかし僕が思う人物とは違うな」
「では会長は誰が次期生徒会長にふさわしいと?」
「僕は一号生の火群カイ君だね。彼からは特別な何かを感じるよ。それはきっと鳳凰学園の為にもなる」
「……」
「……というのはまぁ言い過ぎかもしれないけど、特別な何かを感じるというのは本当さ。それが何なのかイマイチ分からないんだけどね」

 カナトは苦笑している。
 火群カイ、突如現れた外海からの転入生。
 彼は入学試験の際、他者の神具(アーティファクト)を使うという規格外の能力を見せた。
 それは本来ありえない事である。もしかしたら他にも能力があるかもしれない。
 どういうわけか会長だけではなく、学園長や理事長も彼に一目置いているようだ。
 しかし、こちら側の常識が通じないだけに危険性も高い。

「会長、私からもお話があります」
「どうしたんだい?」
「火群カイとは、これ以上あまり関わらない方がいいと思います」
「理由を聞きたいな」
「彼は危険です。会長に何かあるとわた……生徒会としても困りますので」
「前にも言ったけど、彼は大丈夫さ。それに、仮に僕に何かあっても今の生徒会には君がいる。」
「そういう意味ではなくて……」

 何かあってからでは遅いというのに……
 会長の言葉に、シヅカの口から軽いため息が出た。
 とりあえず今はカイのことを考えるのはやめて、カナトに背中を見せる。
 それを微笑みながら見ているカナトは、静かにマントを脱ぎ捨て彼女に近づいた。

「きゃっ!」

 そして後ろからソッと彼女を抱きしめる。
 いきなりのことで驚き声をあげるシヅカ。
 しかし抵抗はしない。
 最初は困惑したが、落ち着いて今の状況を考えればカナトがやりたい事などすぐに理解できたから。
50名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 02:03:48 ID:8sVv45p8
「会長はいつもいきなりですね」
「そうかな。なんだか、怒らせちゃったみたいだから」
「……別に怒ってません」
「やっぱり怒ってるじゃないか」
「怒ってません」

 しばらく、怒ってる怒ってないの攻防戦が続いた。
 しかしそれもいつの間にか、2人の唇が重なったことで終戦となる。
 一度唇が離れるとシヅカは正面を向き、再び抱きしめられながらキスをする。
 先ほどの軽いものとは違い、舌を絡ませる深いキス。
 お互いの唾液を交換し、唇が離れると細い糸が二人を結ぶ。
 カナトはシヅカを抱きかかえ、生徒会室に設置されている仮眠用のベッドに連れて行く。
 仮眠用と言っても生徒会専用なのでそれなりに立派で大きい。
 その上にゆっくりと降ろし、シヅカを寝かせる。

「んッ……ン……ぁッ」

 シヅカの上に覆いかぶさるようにして見下ろしながら、カナトは彼女の制服に手をかけた。
 白と青を基調にした青龍組の制服の中央にあるファスナーをベルトの近くまで開ける。
 それを広げると、シヅカの綺麗な肌と黒い下着が露になった。

「今日は黒なんだ。この前の縞々もよかったけど、こっちもいいねぇ」
「もう、そういうこと、言わないでくださ、ぁン……ッ!」

 カナトの手が胸に触れ、シヅカの言葉は中断された。
 感触を思い出すかのように軽く触れた後、胸を守っている最後の壁を上へとずらす。
 綺麗なピンク色の頂点が姿を現した。
 シヅカの頬や首下に軽くキスをしながら、カナトは頭を下げていく。
 そして豊富な胸の前まで来ると、その先端に舐め上げた。

「ッ……ッ!」

 体を震わせ声を漏らすシヅカ。
 カナトは胸の先端と嘗め回し、吸い付いている。
 まるで子供のようだ。

「んッ……ぁン……ッ」

 生暖かい舌の感触が胸から伝わってくる。
 その度に体が軽く痙攣し、甘い声が漏れてしまう。
 もうカナトは何度も聞いているだろうが、やはり恥ずかしい。
 シヅカは口に手を添えて声が漏れるのを防ぐ。しかしカナトは行為をやめようとはしない。
 むしろ、もっとやってあげようと思い、彼女のスカートを捲り上げる。
 そしてまず、黒いパンストを軽くビリビリと破いていく。

「あっ!」
「やっぱりこっちの方が、なんだかやらしくて興奮するなぁ」
「もう……いつも破かないでと言ってるでしょう?」
「ごめんごめん。弁償するから、許してくれないかな?」
「今度、また一緒に買いに行くと約束するなら、許します」
「わかったよ副会長、約束する」
 
 パンストが破かれる音に驚いたシヅカだが、いつもの事なのでもう半ば諦めている。
 むしろカナトとお出かけする口実ができるので、破いてくれた方がよかったりもする。

「会長、恥ずかしいので、あまり見るのは……」

51名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 02:05:54 ID:8sVv45p8
 カナトの目線の先にあるそこは、黒いショーツに地図を作り始めるほど濡れていた。
 彼女の脚を左右に開き、ショーツを横にずらす。
 綺麗なピンク色の秘所が姿を現し、恥ずかしさでシヅカは赤面した。
 そんな彼女の様子を見ながら、カナトは愛液を垂らす秘所に触れる。

「ひッ! ァッ、んアぁァ……ッ!」
「いい声だね、副会長」

 人差し指で数度なぞり、ゆっくりと中指と人差し指を入れていく。
 彼女の中は指の根元近くまで受け入れる。
 容赦なく締め付ける中の感触を感じながら、カナトはその指を動かした。
 単純な前後運動、そして回転運動と指の動きを微妙に変えながら。
 その度に、シヅカは体中に電撃を受けたような感覚に襲われた。
 気持ちよくなる部分を的確に攻められ続け、恥ずかしい声を何度も彼に聞かせた。
 
「はっアんッ! んぁあ……ッ! か、かいちょ、イキそ、うです……ッ」

 羞恥心など既に消えていた。
 何か大きなものが膨らみ、今にも爆発してしまいそうな感覚に体が震える。
 しかし、あと少しで爆発しそうだったがカナトの動きが止まったことで止められた。
 何故急に動きを止めたのか戸惑いつつ、シヅカはカナトを見る。
 彼は相変わらずな笑顔を見せた。

「これだけ濡れているなら、もういいよね、副会長?」

 カナトは指を引き抜きズボンのチャックを開けると、完全覚醒したモノを露にする。
 彼の問いかけにシヅカは静かに頷いた。
 相変わらず大きいそれを入れてほしい
 今のシヅカはそれしか考えらない。先ほど達する寸前に止められて、生殺し状態なので尚更である。
 濡れほそぼった秘所にモノがあてがわれると、シヅカは体を震わせる。
 だがカナトはすぐに挿入しようとはしない。
 モノに愛液をコーティングしていく、まるで相手を焦らす様に。
 秘所にモノを擦り付ける度に、シヅカは嬌声を漏らす。彼女の潤んだ瞳が懇願するようにカナトを見ている。
 それに応えるようにカナトはモノを彼女の膣に入れていく。

「あッ……あァッンッ……ッ!」

 ゆっくりとモノの半分あたりまで入れた後、残りを一気に挿し入れる。
 その際、彼のモノが膣の最奥まで届いた。
 その快感は電撃のように一気にシヅカに伝わり、彼女は身体を痙攣させる。
 生殺し状態だったこともあり、挿入されただけで達してしまった。
 膣はギュゥっとモノを締め付け、カナトにも快感を送る。
 締め付けつつ、まるでシゴくように動く膣内は動かなくても十分気持ちいい。
 だがカナトは腰を動かし、攻め始めた。

「ひぁあぁぁっ! か、かいちょ、あァッ、ま、まって、いあぁッ!」

 絶頂の最中に攻められ、シヅカは涙を流し悲痛にも似た声をあげる。
 しかしカナトは止まらない。
 時折小さな声を漏らし、腰を振るい続ける。
 結合部からは愛液が溢れ、卑猥な水音を聞かせる。
 その音は、カナト達の興奮を更に高めた。

「はァッ、あンッ、んぁ、あァ……ッ!」
「ッ……副会長、気持ちいいかい?」
「あッ、はんッ、ぁあ……ッ!」

 カナトの問いには答えず、ただリズミカルに嬌声を漏らす。
 もうシヅカには答える余裕もなくなってきた。
 常に身体中を駆け巡る快感に、頭の中も真っ白になってきていた。
52名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 02:08:48 ID:8sVv45p8
「あッぁッ……ッ、ひッ! だ、だめ、かいちょ、ひぁぁッ! そ、こはァッ!」

 シヅカの顔が横向きになった時、カナトはそっと顔を近づけた。
 そして彼女の尖った耳を咥える。
 胸の時みたいに吸ったり、甘く噛んだり、舌で舐め回したりと手法を変えて攻め続ける。
 彼は知っている。彼女は耳が弱いことを。
 正確に言えば耳ではなく 竜人特有の湾曲した角であるが。
 個人差はあるが角はかなり敏感な部分であり、その真下にある耳を刺激されると角にまでそれが伝わってしまうのだ。

「い、やァ……ッ! ま、また……イッ……ンンッ!」

 再び湧き上がる絶頂感に、身体が小刻みに痙攣し始める。
 そんな彼女の様子を察して耳を攻めるのをやめ、正面を向かせると唇を重ねる。
 耳攻めの間はゆっくり動いていた彼の腰も、再び激しく動き出す。
 カナトもまた絶頂感を感じ、ラストスパートと言わんばかりに彼女を攻める。
 上下の口からの刺激に、2人の絶頂感も爆発寸前。
 そして、まずカナトが膣の快感に耐え切れなくなり、膣内に静を放った。
 勢いよく発射された白濁液の感触で、シヅカも2度目の絶頂を迎えた。

「んンッッッッ!」

 2人は抱きしめ合い、キスをしたまま絶頂する。
 モノが深く収まっている結合部では、白濁液と愛液が混ざったものが溢れていた。
 精の放出は長く続き、それが終わると唇も離れる。
 ただ離れようとはせず、カナトがシヅカの綺麗な青髪を撫でながら首元などにキスをしていた。
 その光景を、カナトとシヅカの魂獣達は赤面しながらずっと見ていた。 

  ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 ガチャリと生徒会室の扉の鍵を閉める音が廊下内に響く。
 行為に夢中で完全に夜になってしまった。
 校内を照らすのは月の光のみである。

「すまなかったね副会長、こんなに遅くなってしまって」
「別に気にしてません。その、私も久々でよかった、ですし……」
「そう言ってくれると嬉しいよ。さぁ寮に帰ろう、送っていくよ」

 2人は生徒会室を後にしようとする。
 その時、廊下の奥から月明かりとは別の明かりがこちらに近づいてくる。
 光源の正体は小さな火の玉。
 それを掌の上で生み出してるのは、朱雀組でカナト達と同じ三号生のカリンであった。
 腰から生えている白い翼は翼人の証。翼人は炎を操るのを得意とし、掌から火の玉を出すなど朝飯前なのである。

「こんな時間に変な声がすると思ったら、アンタ達だったのね」
「やあカリン。君こそどうしたの?」
「ちょっと忘れ物よ。それよりスクールラブもいいけど、声くらい何とかしなさいよ。じゃあね」

 カリンの手には一冊のノートがあった。
 表紙には『火群カイ捕獲計画』と書かれている。
 そして、さっさと寮へ戻っていくカリン。
 カリンが遠のくにつれ、辺りは再び暗くなっていく。
 それを見るカナトは笑顔だったが、シヅカは顔を真っ赤にしていた。

「副会長……」
「なんです?」
「次は声を出さないように、終始キスをしながら、というのはどうかな?」
「……」

 やっぱり駄目だこの人、早く何とかしないと……
 カナトを除く全ての者が、この時そう思うのだった。    <終>
53名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 02:12:24 ID:8sVv45p8
キャラとかエロとか文章とか変だけど、キニスンナ

会長×副会長は王道な為か一番最後に書き始めたのに一番早く書き終えた不思議

カグヤの魂獣解放マダー?
5422:2010/08/12(木) 21:49:10 ID:8lkg+yry
>>49->>53
乙。やっぱパンストは破く物だよなwシヅカの下着は黒と縞…アリだな、うん。

ついでにいうと、諸事情によりちょっと月末まで投下出来ない悪寒。
楽しみにしてくれてる人(いないと思うが)すんません
55名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 06:21:37 ID:EcCt3BVK
あげ
56名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 01:39:35 ID:CTTxqIes
次はカリン×カイを期待していいのか?
GJ!シヅカエロくて良かった
57名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 22:16:15 ID:CamYXaN6
妄想をSSに変換する装置誰か開発してくれないか?
58名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 01:31:12 ID:DpijW29S
クローシェ×ルキアでネタはあるがこういうのを書いたことが一度も無いのでどういう文章にすればいいかわからないでござるの巻
59名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 02:00:54 ID:nb8qhBmj
うおお投下してくれた方乙!シヅカ良いねえ

>>58
とりあえず手探りでも書いてみるのがいいって誰かが言ってた
60名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 00:33:36 ID:ruIgQ7Z6
誰かリュウガ×シズク書いてくれないかな
61名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 15:29:13 ID:tayHTIWa
マイナージャンルなので自分で書いた方が早いです
62名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 18:43:02 ID:Rk/zvwti
定番のメリル×マキシは?
63名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 22:31:04 ID:PXzFE3xE
久々に来てみたらSSきてて俺歓喜
>>53さんお疲れーいい感じの和姦でした
>>22さんも期待して待ってます
64名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 13:09:37 ID:NVUBnhyO
☆ゆ
65名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 21:17:57 ID:SbleqwNi
百合でもいいの?
66名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 12:53:26 ID:4hAJHMxv
大歓迎ですよ
67名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 22:21:11 ID:paMzutdh
誰かカリン×マイト書いてくれ
68名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 16:22:15 ID:V+fyMK1w
あげ
69名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 00:16:11 ID:TedjybDu
頑張れ
70名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 09:03:05 ID:xp2nkigT
71名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 10:24:45 ID:r9As4O6v
3弾発売の前になんとか投下したいな
72名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 18:46:29 ID:uoqtFuMV
期待してます
73名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 17:57:47 ID:IF9vrj9d
カグヤバーストのスカートいいな
74名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 20:21:17 ID:HiP/ADxi
夢が広がるよな
75名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 15:46:54 ID:2yW/0Kog
くっ
76名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 18:46:40 ID:2u1JyIIF
三弾マダー
77名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 02:56:58 ID:jD9uXhvM
あー
78名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 14:12:16 ID:hzlPvZlE
本スレに三弾のあらすじと阿修羅カイ
これはいよいよカイさんハーフ説が真実味を帯びてきた…。
79名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 18:20:57 ID:50uiS1it
三弾のエピソードはエロパロ向きの設定結構…イイネ
80名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 12:23:44 ID:I3qfu4nY
カイ×カグヤあたりで書けないものか
81名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 12:31:23 ID:Tnc664HX
考えてみよう
82名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 21:02:15 ID:H0WyurtL
超絶期待
83名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 10:25:19 ID:/A2IY9Jg
サラママンえろいよ
84名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 14:04:59 ID:fewINzzX
皿マンがどうしたって?
85名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 16:46:53 ID:kNtUSBI3
ガイとサラって夫婦仲すげぇ良さそう
86名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 12:50:13 ID:ImH+WVzy
きっといつ息子が辿り着くか分からない学園長室でハッスルしてたんだぜ
87名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 13:06:57 ID:Zruj1XGZ
サトリフラグまでくるとは
88名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 13:35:03 ID:MNafmjiG
カイ×サトリ×ルルイエ
89名無しさん@ピンキー:2010/11/09(火) 00:26:18 ID:PufkffAY
カイ×イヅナ×カリン×キリコ×マヒロ×カグヤ×ルルイエ×サトリ
なるほど、腕6本でもなきゃ対応出来んわな
90名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 19:25:09 ID:jEz8sRUh
コロコロの記事のテンションw
91名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 16:52:28 ID:wWuWtrh6
思い出カード期待
92名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 23:23:18 ID:WWlrimPK
test
93名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 00:50:49 ID:hTI9ug8M
規制?
94名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 02:00:14 ID:RopqZtRi
また規制…
95名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 08:34:19 ID:PjHHCipR
ゼクスが一段落したら投下あるかね?
96名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 09:15:33 ID:DStFNUQo
マジカルルルイエェ…
97名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 06:10:53 ID:uzMwh2Q8
「」
98名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 11:46:16 ID:fKkcU0A2
キリコ覚醒で一歩リード
99名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 13:01:18 ID:N0D7vwLG
サマーバケーションのカリンさんエロ過ぎるw
100名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 11:41:19 ID:oPLwPpHy
年末神羅万象チョコ宝くじ
101名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 11:47:48 ID:bzNAihG9
サマバケいいんちょかわいい、三学期いいんちょヒロインスマイル
102名無しさん@ピンキー:2011/01/06(木) 03:26:28 ID:AsiPyEMr
テスト
103名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 08:19:10 ID:p//kDLly
過疎だね
104名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 15:35:38 ID:ZAYP6tSi
神羅万象はオワコン
105名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 00:35:42 ID:wXsFZni7
無事に就活終わったら書きに来るよ(キリッ
106名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 12:03:13 ID:Iq8oSXA9
新作は七天の覇者か
107名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 17:18:32 ID:6HyFLGUG
保守
108名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 00:46:57 ID:2qV+RFZr
109名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 00:34:12.48 ID:UegdgNY4
あげ
110名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 16:57:00 ID:GGT+Tr9e
新章マダー
111名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 16:30:58.70 ID:9ghLw0/G
本スレにSSっぽいの書き込んでる奴はこっちでなんか書いて欲しいな
112名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 20:34:32.88 ID:xAvVD31q
だなー
別にエロくなくてもいいからなんか作品が見たい
113名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 16:37:28.27 ID:a+nKW6B8
まぁエロい方が嬉しいんですけどね
114名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:06:48.47 ID:3NH0Ud4a
そりゃそうだ
115名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 09:43:42.77 ID:mfxnLrOg
エライことになってるな…
116名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 10:54:14.59 ID:+65yzXav
本スレのガネイシャネタェ…
117名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 11:36:46.76 ID:QEeZyX1g
七天のカリンっぽい子エロいな
118名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 03:01:15.79 ID:dV/iFAC8
エロ無しでいいなら何か書いてみたいけどねぇ
カード裏やら、ウェハーマンのつぶやき見てると、色々想像が膨らんでしまう
今まで神羅買ったことなかったけど、ZX3弾から見事にハマってしまった……!
119名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 13:37:55.64 ID:B8S5cdHw
3弾だとカグヤとかサトリ辺り?
エロなしでもいいから読みたい
120名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 21:54:24.18 ID:jKNnFwaC
次はゼクスの続編みたいなもんらしいね
121名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 18:01:48.78 ID:Epuvhc3X
カイさんが学園に来た辺りから、学園生活とか、クラスメイトの交流、
天ヶ原での活動とか追って書いていきたいんだけど、駄目かな?
方向性で行くと、ZXストーリーの穴埋め的な感じで。
SS書くスレがここしかなくってね
もっとスレが盛況なら、違うんだろうけど……

カリンとキリコが絡んでくるマイトさん周りの話とか、オラワクワクすっぞ
ZXがあれで終わりかと思って宝、少し嬉しいわ
122名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 22:02:10.46 ID:AhpPqa0x
>駄目かな?
ダメじゃないですお願いします
123名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 10:40:24.81 ID:fAmavwtk
>>121
楽しみに待ってます
124名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 18:00:12.07 ID:A99qrk+k
最初は軽くいくかーとか思ったら、意外と長くなってしまったでござる。
ここまで書きたいってところまで行くのは大分先になりそうだけど、過疎ってるみたいだから自由にやろうかな

初めてまともに書くので拙い部分もあると思うけど、ヨロシクー
とりあえず書き終わってるところまで
125転入前夜1:2011/03/25(金) 18:03:09.69 ID:A99qrk+k
「この学園の何処かに紲晶石があるのか……」

 宵闇の中、壁を前にしてカイは呟いた。
 今、カイがいる場所は学園都市「耶馬都」の中。
 外海獣から人々の身を守るため、内と外を区切るための城壁が、学園と街を守るようにぐるりと取り囲んでいる。
 夜も遅いというのに、彼はその外壁周りを観察するかのように探索していた。
 城壁は遠くからでも相当なものであったが、近くで見るとより一層見る者を威圧するような存在感を放ち、その 物々しさは戦に臨む砦を連想させるのに十分だった。

「間違いない……この身体の疼きがその証拠さ」

 近くから返ってきた声は、カイの傍らに浮いていた銀髪の魂獣・イヅナから発せられていた。

「そうか。……そうだな、ようやく俺たちはここまで来たんだ……」

 イヅナの言葉に頷き、高揚していた気分を落ち着けようとする。
 今までのことを思い出し、これからのことを考えると興奮して逸る心持ちで一杯だったが、見ればイヅナも興奮 を隠し切れない様子だ。
 冷静さを欠いては事を仕損じる。今日辿り着いたばかりじゃないか、焦ることはない。
 カイは浮き足立っている自分にそう言い聞かせ、探索を再開しようとした、その時――

「これは……闘気!?誰か闘っているのか?」

 唐突に戦いの気配を感じると、その気配は察知してから加速度的にどんどんと強くなってゆき、何者かがこちらへ近づいて来るのを予感させた。


「到着早々に揉め事か。難儀だな、カイ」
「言ってる場合か。来るぞ」




 カイたちからやや離れた開けた場所に、突如として仮面の男と腰に翼が生えた翼人の女が現れた。
 男は闇夜に紛れるかのような青と黒の衣装を身に纏い、武器のようなものに布を巻いていた。
 顔は仮面によって隠されていて、恐らく耶馬都の人間であっても容易に素性を判断するのは難しいであろう。
 一方、女の方は赤い髪を後ろで結い上げ、気の強そうな顔立ちをしており、剣型の神具を構え魂獣を従わせていた。
 二人は対峙していたが、

「アナタ、なかなかやるじゃない」
「……」

 女は息を切らし肩を大きく上下させ、疲労が目に見えるようだ。
 それに対し、表情すら伺えない不気味な男はその言葉に取り合わず、自分の伝えたいことだけを淡々と口にした。

「……もう一度言う。お前が持っているモノを渡せ、紅炎寺カリン」
「何のことか分からないけど……そっちがやる気なら、徹底的にやるしかないわね」

 カリンと呼ばれた少女は炎を生み出すべく、神具に集中しだした。
 仮面の男も交渉決裂と見るや、臨戦態勢を取る。
126転入前夜2:2011/03/25(金) 18:04:14.18 ID:A99qrk+k
 その様子を目立たないような場所から、カイたちはこっそり伺っていた。
 声こそ届かないものの、その緊張感や気迫は離れたこちら側まで伝わってきている。

「ファクター同士の戦いか。隠してはいるが、どう見てもあれは……」
「うむ、そのようだな」

 仮面の男は一度たりとも魂獣を出していなければ能力も使っていなかったが、カイは男がファクターであることを感じ取っていた。
 ファクター相手に互角に戦っている男も凄いが、能力を使用していないにも関わらず男がファクターだと見抜くカイも、驚くべきことである。
 そんなカイに気づかず、熾烈な戦いを始めた二人であったが、力が拮抗しているためか、なかなか勝負が決まらずにいた。
 攻撃の手を弛めずお互いに隙を探りながら、片方が押し込めば、それに負けじともう片方が押し返す。
 そんな押収がいつまでも続くかと思われた中、終わりは唐突に訪れた。
 男の攻撃を避けようとした時、カリンの視界にカイが移りこんだのだ。

「こんな所に人……!?」

 一瞬。たったの一瞬だったが、それは互角の戦いをしていた二人には十分過ぎるほどの隙だった。

「隙だらけだッ!」
「しま……っ!!」

 男は気合を込めた渾身の一撃をカリン目掛けて放ち、突然のことで身動きの取れないカリンは為す術もないままに、致命傷の一撃を背中にみまわれてしまう。
 カリンは声にならない声をあげ、勢い凄まじくカイの傍まで吹っ飛ばされてしまうのだった。

「カリン、しっかりしろ」

 カリンの魂獣と思しき鷲型の魂獣が、倒れている彼女へ向けて叱咤する。
 意識は辛うじてあるようだがしかし、とても闘える具合ではない。
 勝負は決した。誰が見てもそう思える状況である。
 勝利を確信した男は、こちらへとゆっくりと歩き出していた。
127名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 20:13:38.50 ID:fAmavwtk
おお、早速乙です
ゼクスのストーリーをなぞる感じの細かな描写がいいっすね
128転入前夜3:2011/03/25(金) 23:08:30.80 ID:trdEdECR
 その一部始終傍観を決め込んで見ていたカイだったが、少し何かを考える素振りを見せ、決意したかのようにカリンへと面倒くさそうに言い放った。

「おい、アンタ。アンタが勝手に自爆しただけなのに、まるで俺のせいみたいじゃないか。寝覚めが悪いからちょっとだけ助けてやるよ」
「何を言って……」
 
 イヅナは今まで黙って成り行きを見守っていたが、どうやら呆れているらしかった。
 だが、男の方はさすがに見過ごすつもりはなく、
 
「何のつもりだ?邪魔をする気か」

 カイは何も言わず、地面に転がるカリンの神具を拾い上げる。

「……やめなさい。アナタ、そんなことをして無事じゃ済まないわよ。それに――」
「馬鹿な……他人の神具で何が出来る!」

 男はカリンの言葉を引き継ぐように叫んだが

「……そうか?なら面白いモンを見せてやるよ」

 不敵に笑みを浮かべると、カイは神具の柄を強く握り一気に力を解放した。
 その瞬間、カイの周りに巨大な炎の渦が取り巻くように発生し、意思を持つかのように動き回り渦巻き出す。
 他人の神具を使用することなど不可能なハズ。
 その思ってもみなかった事実に直面し、カイとイヅナを除く全員が呆気に取られてしまっていた。
 この一瞬を逃さずカイは周りの炎を操ると、一撃を与えるため炎を解き放った。
 命を吹き込まれたかのような自在に動く炎に、隙を突かれた男は身体を焼かれてしまう。

「ぐぅっ!!」

 咄嗟になんとか反応しようとするも叶わずに、致命傷は免れつつも男の衣服の一部が炭になってしまっていた。

「まだやるのか?」

 男はカイと距離を取り、様子を伺うように佇んでいる。 
 相変わらず表情は分からないままだが、思いがけぬ闖入者に不覚にも手傷を負わされたことで、隠しきれない動揺がありありと見てとれた。
 カリンたちが固唾を呑んで見守る中、形勢が逆転した形になった二人は動かずにいる。
 だがそれも束の間、これ以上戦闘を継続するには不安材料が多すぎると判断したのか、仮面の男はあっさりと闇の中へと溶けるように消えていった。
129転入前夜ラスト:2011/03/25(金) 23:16:00.44 ID:trdEdECR
 男が姿を消してしばらく、その場の誰もが声を奪われたかのように無言のままであった。
 わずか10秒足らずであったかもしれないが、皆それ以上に時間を長く感じていた。
 カイはおもむろにふぅ、と息をつき緊張の糸を解くと、カリンに向かって手を差し伸べた。

「大丈夫か、アンタ」
「カリンよ。紅炎寺カリン」
 
 カリンは差し出された手を取り、フラフラと立ち上がろうとする。
 カイはそうか、とだけ言うと、腕に力を入れて引っ張り上げた。

「驚いたわ。まさか、わたしの神具を操れるだなんてね。普通は他人の神具を使うことなんて出来ないのに……アナタ、うちの生徒?」
「いや、違う。これから入学するつもりだけどな。アンタはやっぱり、鳳凰学園の人間だったんだな」
「アンタじゃなくて、カリンよ。まあファクターと言えばまず学園の関係者だからね。ともかく、危ないところを助けてもらってありがとう。えっと……」
「カイだ」
「私からも礼を言わせて貰おう、カイ。あのままではカリンはやられていた。感謝する」
 
 続けて鷲型の魂獣も礼を言い、名前を牙炎と名乗った。
 こうして二人と一匹で言葉を交わしてると

「カイの手にかかれば造作もないことさ」

 と、いきなりカリンとカイの間へ、イヅナは得意げに割り込んできた。
 カリンはやや面食らいながらも、

「ええ、カイにはお世話になったわ。それで、この子はアナタの魂獣なのかしら?」

 突然現れたイヅナが気になるようだ。

「ああ。コイツははぐれ魂獣の――」
「イヅナだ。カイが子供の頃から、ずっと一緒にいるぞ」

 イヅナはアピールするかのように、言葉を強調した。

「カイにも驚いたけど、イヅナも変わってるのね。はぐれ魂獣なんてまず見ないけど……カイの力と何か関係あるのかしら……?」

 最後の方はぶつぶつと独り言のように尻すぼみになるが、

「まあ、いいわ。これからは同じ学園の仲間になるんだし。カイ、イヅナ、よろしくね」
「ああ、よろしく頼む、カリン。……そうだ。こいつを返しておかないとな」

 カイは忘れていたとばかりに、握り締めている神具をカリンへ差し出した。
 だが彼女は首を横に振るとこれに応じず、

「その神具は貸しといてあげる。きっと鳳凰学園に入るアナタの力になってくれるわ」
「私も礼を返したいと思っていたところだ。お主さえ良ければしばらく世話にならせてもらいたい」

 一人と一匹から、思わぬ提案が出された。

「なら預かってやる。……確かに、これは役に立ちそうだ」

 カイもこの申し出を快く受け入れる。
130転入前夜・EP:2011/03/25(金) 23:17:51.39 ID:trdEdECR
「さて、それじゃわたしは戻るわ。もう夜も遅いし、また学園で会いましょう。二人とも、おやすみなさい」
「またな、カリン」

 用が済んだとばかりに、彼女はカイとイヅナに別れを告げ、その場を後にする。
 少し休憩していくらかマシにはなったものの、以前おぼつかない頼りない足取りで、街の中へと去っていくので

あった。



カリンを見送ると、カイは渡された神具をジッと見つめ、それから耶馬都中央に聳える鳳凰学園を仰いだ。
(待っていろよ、ガイ。これからだ。これから、必ずアンタを……)
決意を新たにし、カイもまた夜の街へ向けて、歩き出したのだった。
131名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 23:26:07.13 ID:trdEdECR
とまあこんな感じでやっていきたいと思います
ZXの設定って色々料理出来そうなのに勿体無いなぁとか思ってたんで、俺得すぎた
あれだけで終わらすのは実にMOTTAINAI
書くのが楽しいので、良ければどんどん続き書いていくまー
132名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 13:15:29.87 ID:2nU14P/w
乙です、続き期待してまーす
133転入試験1:2011/03/26(土) 18:17:51.69 ID:05NDLYrD
 翌日、カイは鳳凰学園へ転入を志願し、簡単な適正審査を受ける事となった。
 審査する場所は学園の敷地内にある野外で行われ、神具と魂獣を使用することを前提としている場所らしく、遠くに建物が見える以外に障害物が何もない、面積の広い一画であった。
 今、その場にはカイと審査する立場に理事長、立会人である学園の生徒会長・副会長を含む、合わせて4人が顔合わせをしていた。

「僕は生徒会長を務めている鳳凰院 カナトって言うんだ、よろしくね。名前で気づいたかも知れないけれど、理事長と僕は親子なんだ」

 そういうと、カナトは人当たりの良さそうな笑顔でニッコリと微笑んだ。
 誰からも好かれそうな好青年といった風で、人間ができているという印象を受けた。

「私は冴樹 シヅカ。副会長を務めているわ」

 一方、こちらは自身に満ち溢れたしっかり者といった感じだ。
 (二人とも学園の会長職を務めているくらいだ、なかなか手強そうだな……)
 カイは二人それぞれを注意深く観察・分析した。
 すでにカイの戦いは始まっているのだ。そう、耶馬都の門を潜ったその時から。

「それでは、そろそろ始めさせてもらっても構わないかな?」

 挨拶を見守っていた理事長がタイミングを見計らい、開始の頃合を尋ねてきた。
 その掛けられた声に、注意を理事長へと移す。
 怪しい金色の仮面にコートの出で立ち。カイは昨夜のことを思い出していた。
 それはまるで、昨日の晩にカリンを襲っていた男のような格好であった。
 果たして、遭遇した謎の仮面男なのか。
 (状況がわからないまま、昨日は仮面の男のことを訊き損なったからな。まあいい、今はこっちに集中するべきか)

「ええ、始めてください」
「では、内容について説明をしよう」

 意識を切り替えると、カイは開始を促した。
134転入試2:2011/03/26(土) 18:32:25.36 ID:05NDLYrD
 審査は主に理事長自ら立会い、神具を持たない入学希望者はまず学園の神具保管庫で神具と契約締結する事から
開始される。
 ここで神具を得る事によって、はじめて因使として入学資格を得るのだ。
 あとは簡単な実技審査と面接審査が行われ、因使にあった学年とクラスに配属されるのである。

 適正審査は、本来己の神具を入手する為の試練なのであるが……

「どうやら、すでに神具を持っているようだね」

 カリンの神具を持つカイは審査開始と同時に、入学資格を手にしていたのだ。
 とそこで、カイが神具をおもむろに取り出した瞬間、

「あれは……天ヶ原の!」

 立会人の一人であったシヅカはカイの持つ神具を見るや、すぐさま表情が変わり驚きの声を上げた。

「後は力を見せればいいんだな」

 そう言うと、カイは爆発的な力を解き放ち、三人ともが目を見張る量の炎を召喚して見せた。

「なんて力なの!これほどの炎を自在に制御してみせるだなんて……!」

 炎はカイの意思に応じて動き、形を変え、変幻自在に完璧な操作が為されていた。
 神具を前方へと水平に構えると、体の回りを巡っていた炎の力の波がゆっくりと流れ、一箇所に集まりだす。
 やがて、一つの集合体となって膨れ上がった炎は弾け、天高くへと火柱を生んだ。
 まるでファクターになる為の訓練を積んでいたかのような、見事な力の片鱗を見せ付けたカイを前に、

「素晴らしいよ、カイ君。これだけ力があれば、合格間違いなしだよ。そうですよね、理事長?」
「ああ、私としても文句はないよ。君は入学に足るだけの十分な力があると認めよう」

 カナトと理事長は満足しているようだった。
135転入試験3:2011/03/26(土) 18:35:07.38 ID:05NDLYrD
 しかし、その中でただ一人固い表情をしている人物が居た。シヅカだ。

「待ってください。彼の持っている神具は朱雀組三号生である紅炎寺カリンのものです!貴方、一体どうやってそ
の神具を手に入れたの!?」
「本人から直接預かったんだ。昨日知り合ってな」

 シヅカからの追求に対し、カイはその剣幕に物ともせず事実を告げる。

「そんなこと、信じられるわけがないでしょう。大体、他人の神具を扱えること自体が非常識なのに……」

 どうやらシヅカは、カイがカリンからその神具を奪い、契約したのではないかと疑っているらしかった。
 しかし、当のカイはどこ吹く風とばかりに目を閉じ、嵐が過ぎ去るのを待つ構えだ。

「まあまあ、落ち着いて。カイ君、それは本当に彼女から預かったものなんだね?」
「そうだ。疑うなら、本人に確認してもらっても構わない」

 シヅカを宥めつつ、カナトも事の真偽を確かめる。
 しかしカイは悪びれる様子もなく、ハッキリと言い切った。

「だそうだよ、シヅカ。彼もああ言っていることだし、信じてあげようじゃないか」
「しかし……」

 尚も何か言いかけていたシヅカだったが、これ以上の追求は無意味と悟ったのか、苦虫を噛み潰したかのような
顔で押し黙ってしまった。

「済まないね、彼女も悪気はないんだ」
「いや……」

 カナトはシヅカの非礼を詫び、

「まあ何はともあれカイ君、入学おめでとう!君とは良い友人になれそうだね」
「ああ……そうだな……」

 入学が認められたことを、まるで自分の事のように喜んだ。
136転入試験ラスト:2011/03/26(土) 18:42:41.45 ID:05NDLYrD
「それでは疑問も解決したようだし、私はこれで失礼させてもらうとするよ。それではカイくん、これからの学園生活での活躍を祈っているよ」

 今まで口を挟まないよう控えていた理事長はここぞとばかりに挨拶を交わすと、カナトへ説明を任せ学園の中へと戻っていった。
 そんな理事長の後姿へとカイは鋭く視線を走らせていた。
 (仮面にコート……まさか、な)
 その間にも、カナトは新しい仲間が増えたことが嬉しいのか、これからのことを嬉々として語りだし始めていたのだった。








 審査とその後の説明を終えた、帰り道。
 生徒会室へ戻る道すがら、シヅカは傍らで歩くカナトに押さえ込んでいた気持ちを吐き出した。

「ねぇ、炎群カイのことなんだけど」
「うん?」
「あの神具のことといい、強力な力といい、やはり彼は危険だわ。自由にさせたら虎を放し飼いにするようなモノよ」

 静かに、だがその口調には確かな力が込められていた。
 しかしそんなシヅカの懸念を余所に、カナトは明るく笑った。

「まだ心配してたのかい?相変わらず心配性だねぇ……彼は大丈夫さ!僕にはわかる!!」

 安心していいと言う様に、彼は断言してみせた。

「あなたは前向きでいいわね」

 今にもため息が聞こえてきそうな表情のシヅカに

「君が気にしすぎているだけさ」

 そう、彼は微笑みかけたのだった。
137名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:48:57.00 ID:05NDLYrD
カードテキストの「なら預かってやる〜」って、カイはすごい上から目線だなぁとか、突っ込みどころが所々にあって、それを探すのも面白い

次辺りからようやくオリジナル話に入っていけそうな予感
もうオリジナル入れてるじゃん、とかいうツッコミは無しd
138名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 10:59:53.06 ID:hjTRHokB
パラレル的なエロ要素も欲しいところ
139名無しさん@ピンキー:2011/04/01(金) 13:44:35.70 ID:LfUcLcJL
なんかカードテキスト見てみたら、「魂獣のダメージは契約者と共有する」だとか「イヅナはカイ以外の前には姿を現さない」とか、致命的なミスをしてしまったぜ
まあ、なかったことにしてくれるとありがたいかも

エロも書ければいいんだけど、苦手だからなぁ(´・ω・`)
1401学期spring「ファクター0」前:2011/04/01(金) 13:49:28.02 ID:LfUcLcJL
 夜も深まり、人々が寝静まった頃。
 生徒に割り当てられる学生寮の一室。窓から差し込む微量の光が照らし出す、薄暗い部屋の中にカイはいた。 
 学生寮は市民との公流を推奨するために、学園敷地外の一般住宅街に建っており、設備自体は充実している反面
、寮から学園まで徒歩で30分以上を要する立地条件の悪さの為か、余り入寮者は多くない。
 今のこの部屋は学園寮で空いてる部屋を一時的に割り当てた暫定的なもので、明日、正式な部屋へ案内するらし
い。
 なんでも協調性を養ったり、生徒同士の交流を深める為など様々な理由があり、必ず二人以上の相部屋にならな
くてはいけないとのことだった。
 もしかすると生徒同士、お互いを監視させるためという理由も存在するのかもしれない。
 とにもかくにも話が決まったのは今日だったので、その準備の為にひとまずは、ということだったのだろう。
 どうせならばこのまま一人でいる方が色々と好都合ではあったが、そう決まっているのならば仕方が無い。
 カイはベッドに寝転がり、天井を睨む様にしてこれからのことを思案していた。

『……カイよ……』

 考えに耽っていたところへ突然、ハッキリとした声が頭に直接響くかのように聞こえてきた。
 部屋にはカイ以外の存在は無かったが、それは確かな人の声。

「ああ、聞こえてる。そろそろ来る頃だと思ったよ。問題なく、学園にはうまく潜り込めたぜ」

 静まり返った中、聞こえてきた声に体をむくりと起こす。
 声は高齢の男のもので、カイは慣れているのか自然体でその声に応じていた。

『そうか、無事に耶馬都へ辿り着いたのだな』
「その為に今まで修行をしてきたんじゃないか……」

 続く言葉に、カイは感情を覗かせた。

「13年間もな……ッ」
『…………』

 カイはある目的の為に耶馬都へやって来た。それはある男を捜すことに他ならない。
 その男の名こそ、『ガイ』である。
 生まれ育った里で長い間修行を積み、ガイがここ「耶馬都」にいるという情報を掴んで追って来たのである。
1411学期spring「ファクター0」後:2011/04/01(金) 13:50:30.07 ID:LfUcLcJL

「これからはしばらく、情報を集めに徹して様子を見るつもりだ。まだ着いたばかりで何も分からないからな」
『相分かった。だがくれぐれも注意して、無理をせぬようにな。カイよ、余り気負いすぎるなよ』

 先ほどからカイと対話をしている人物。
 その男の正体はカイの育ての親である「炎群 剣柳斎」その人だ。
 カイの育ての親でもあり、苗字も彼のものを名乗っている。
 かつては世界一の剣豪とまで呼ばれたつわもので、テレパシー能力も行使することができる。
 つまりこの会話……念話は、彼の力によって為されていたのだ。

『ではお主の無事を祈っておるぞ。また近いうちに連絡する』

 剣柳斎とカイは里を出てから定期的に、こうして連絡を取り合っていた。

「ああ、ようやく念願が叶いそうなんだ。せいせい上手くやるさ」

 カイの一言に剣柳斎は複雑な表情を見せたがそれも一瞬、

『うむ、それではな』

 その言葉を最後に、部屋は再びの静寂を取り戻した。
 (そうだ……俺はアンタを追って、ここまで来たんだ。俺から全てを奪ったアンタにッ……)
 ふと、窓から入ってくる月の光に気づき、夜空を見上げる。
 (ここからだ。これから……)
 カイは夜空を見飽きたかのように窓から視線を外すと、再びベッドへ体を横たえた。

―――全てを始める

 今度はそっと、瞼を閉じたのだった。
142名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 08:28:22.95 ID:vjU+WVdr
カリンの水着とか完全にポロリ要員だろあれw
143名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 23:56:50.70 ID:td+EY0gk
test
144名無しさん@ピンキー:2011/04/09(土) 18:19:19.11 ID:67P5ZupZ
保守
145名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 10:37:19.59 ID:ykbbSLd5
test
146名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 10:37:54.64 ID:ykbbSLd5
保守
147名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 09:53:12.31 ID:v/lYIc1d
相変わらず女キャラの下半身がえろいな
148名無しさん@ピンキー:2011/04/27(水) 17:29:42.91 ID:p4WzJef9
保守

マリオン先生とピグマリオンの関係性が気になる
149名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 16:03:00.34 ID:xm3Epeb6

>>148
後継機とかじゃね?
俺も詳しくは知らんけど……知ってたら誰かたのむ
150名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 23:35:21.38 ID:+KAI4nIu
ミツキに腹ズリかちいパイずりされたい
すべすべして気持ちよさそうなりぃ
151名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 08:19:46.56 ID:RN0DgYla
ガックシの規制解けたのか
152名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 11:35:26.01 ID:dtYcJNKj
フォーエバーエネルギーサンダー!?♪。
153名無しさん@ピンキー:2011/05/16(月) 17:39:11.91 ID:P4WF62Jd
イヅナママエロい
154名無しさん@ピンキー:2011/05/17(火) 00:33:37.23 ID:Vi9iKmxq
第一章しか知らない俺はどうすればいいんだ・・・
第二章のボーンマスターのシークレット手に入れてすぐに高校受験だったから
全然話が分かんないんだよなぁ・・・
155名無しさん@ピンキー:2011/05/17(火) 08:31:42.82 ID:4IcO8U9s
なんか知らんがクラーゲンばっかり出てミツキが来ない
早く来ないとフルボッコだな……
156名無しさん@ピンキー:2011/05/17(火) 10:06:40.03 ID:YDfb/ryK
フォーエバーカウンタースパーク!?♪。
157名無しさん@ピンキー:2011/05/19(木) 14:04:39.30 ID:59Q3iLk0
>>154
公式サイトの過去シリーズのとことかウェハーマンのつぶやき見るだけで話の流れやキャラはだいたい全部分かるぞ?
158名無しさん@ピンキー:2011/05/21(土) 16:40:34.54 ID:pt4sSqCv
>>157
最新の奴だとムジナは情緒不安定な面がある、とか
159名無しさん@ピンキー:2011/05/21(土) 23:50:45.39 ID:LIL7rmI+
>>157>>158
サンクスコ
覗いてみたけどウェハーマンの呟き凄い量有るなw


ところでサイガ×クオンの需要有るかな。
有るんなら頑張って書いてみるお。
160名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 20:30:59.26 ID:Z0n0B5kL
>>159
モチベーションがあるなら是非に

>>158
情緒不安定なくの一とか格好のエロパロの題材だな
161名無しさん@ピンキー:2011/05/25(水) 19:02:11.63 ID:NlGRXlUa
>>159
期待
162名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 08:07:33.79 ID:v43eeXJN
>>159
舞ってる
163名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 05:46:12.83 ID:1x5A2KpB
魔王マステリオンの猛攻の前にアルマがシオンがピグマリオンが次々と敗れ陵辱され堕ちていく中
善戦していた四代目絶影にも敗北の時が。砕け散る仮面と絶影の正体と取り囲む触手による始まる宴
数日後、絶影ことクオンまでも堕ち悦楽の虜となった姿により四国連合に更なる絶望感が
なんてのを初期作品だと妄想してた
164名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 19:45:39.45 ID:TC4wKVvF
>>163
さあ、その妄想を形にするんだ
165名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 11:57:24.71 ID:wNyZfOPH
166159:2011/06/18(土) 00:16:57.25 ID:1uwlzS4q
遅筆でごめんなさい
あと半月時間を下さい
絶対に書き上げます






ナインテールKが可愛すぎて生きてるのが辛い
167名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:36:54.68 ID:2Ja7uvY8
舞ってる
168名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 09:47:21.66 ID:+syzrPW/
デヒテラのつぶやきとかエロいよな
169名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 15:58:45.81 ID:n7Ayj9NJ
ルーグ×メルトはまだぁ?
170名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 19:41:02.27 ID:oNgaMCUS
藤林丈司
171名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 09:58:53.06 ID:hFYOHhab
二弾の青髪っ娘が良さげ
172名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 20:11:07.25 ID:qQaaTFeJ
第二弾のムジナが可愛すぎる
本当にどこぞのお嬢様みたい……姫様だったな、そういえば
173名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 09:24:27.62 ID:I/A5JyOv
174名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 14:49:43.15 ID:RAk36Kkd
175名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 19:36:52.21 ID:QpJhnCTh
176名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 23:09:47.97 ID:bmQBP0bt
177159:2011/07/26(火) 00:13:51.86 ID:Y9H7j1Y0
全然時間がない。
絶対書き上げる
178名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 08:16:40.38 ID:62JHjF/+
期待
179名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 16:44:27.47 ID:o6SQb+yN
サイとの初夜権を巡り争うミツキとカヌキ
自分の方が彼をイかせてあげれるとテク自慢してるうちにお互いにそれを試すこととなりくんずほぐるず状態に・・・
というどうでもいい電波
180名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 18:03:06.36 ID:sScbJ83v
続けろ
181名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 10:42:26.67 ID:LmopWRPO
過疎ってるなー、保守
>>159さん本気頑張って!
全裸待機してるお!

あと全然関係ないが最近の神羅万象はどこぞの黄金聖闘士みたいな鎧になってるね、ワロス
神羅の鎧は最低限の武装&チラリズムがいいってのに…
182名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 12:56:00.59 ID:SJogtxUn
オーガ螺旋のまとめ本でねぇかなぁ……
183名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 00:57:23.78 ID:ob2TPiLk
アニメ化しないかなあ……いや、冗談抜きで見たい

深夜でもOVAでもいいから
184名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 12:17:28.60 ID:ckKsc43H
>>159さん頑張れ!
いつでも待ってるぞ!
185名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 02:48:57.13 ID:XF6PxaMZ
支援
186名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 17:29:55.56 ID:jNhuhXlX
藤林丈司は裏切り者
187名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 00:59:29.18 ID:+S8JZ3TG
>>159
自分も待っていますよ
188名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 01:24:26.10 ID:JJzRI9Wh
>>183
よう同志
フガク伝がOVA化したら、フガクは千葉繁か中田譲治でやってほしい
189159 ◆NSo4rwgdMI :2011/09/23(金) 00:43:43.10 ID:/6T+Gfu2
無理です書ききれません。

クオンがひょんなことから怪談が書いてある本を手に入れ、
書いてあった話が思いの外怖くて、
夜一人でいるのが怖くなりサイガに一緒に寝てくれと頼む。
そこから爛れた性生活を…。
みたいなのを書いていたんですが馬鹿みたいに長くなり50kb超えても終わらないと言う 三国志もビックリの大長編になってしまい、
挙げ句の果てに未完という体たらく。

書いても書いても終わりが来ません。
ごめんなさい。無理です。
190名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 00:18:11.28 ID:r/LzJB/o
>>189
俺は見たいぞーーーーー
191名無しさん@ピンキー:2011/10/17(月) 21:06:03.46 ID:RAijbKdq
>>189
俺も見たいー!
192名無しさん@ピンキー:2011/10/19(水) 21:50:18.12 ID:epNHWOIh
スキュレイの裏の文章の妹を躾けるという言葉からほとばしるエロス
193名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 20:40:23.32 ID:IpZGrpxu
スキュレイは触手だけじゃなく獣姦も出来るから良いね
アラクネも女郎蜘蛛だし姉妹でムジナ輪姦展開が想像できて素晴らしい
194名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 23:40:34.03 ID:T4vQOs38
ピクシブの某絵師さんのスキュレイがエロ健気な件について
妹の苦痛を少しでも……ってそれなんて俺得
195名無しさん@ピンキー:2011/11/03(木) 04:37:24.29 ID:8ktJQUA2
ムジナの触手本描きたいんだけど、やっぱりスキュレイさんくらいしか相手はいなあかな?オススメ触手要員とかいないか?
196名無しさん@ピンキー:2011/11/03(木) 09:12:33.06 ID:p+2qHFuv
ナタージャでお願いします
197名無しさん@ピンキー:2011/11/05(土) 01:46:11.51 ID:T84L4ga/
そういえばこのスレの住人で
フロンティアやってる人どれ位居るの?
198名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 01:16:40.80 ID:Jx5kdEQy
199名無しさん@ピンキー:2011/11/21(月) 11:30:44.25 ID:1IIZJAZx
200名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 16:42:24.35 ID:pRppB5qp
せっかくキーワードでカイ強化したのにいざ始まったらやってないな
どーもブラウザゲームって苦手意識が…
201名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 00:23:32.80 ID:UJ2AI1kX
そういえばアレって大戦復活したの?
202名無しさん@ピンキー:2011/12/13(火) 04:09:59.10 ID:xenRe/rt
フロンティアの力でこのスレではクロスオーバーなカップリングが製造されて…なかった
203名無しさん@ピンキー:2011/12/19(月) 14:35:36.23 ID:AfA68qzo
なんだかんだ行ってかなりマイナーだしなぁ
同人とかも三章辺りが一番盛んだったと聞くし
204名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 10:52:14.96 ID:F9Uj2HdD
古代の技術でクリップが人間の女の子になっちゃって
いつものようにベタベタしてくるクリップに
どう反応すれば良いか分からなくなり
悶々とするオリオン(完全体)とか思いついた
205名無しさん@ピンキー:2012/01/04(水) 22:39:33.10 ID:ctr0OaNK
カイ×イヅナは・・・
206名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 21:27:28.76 ID:AFEgKM+S
イヅナ×モンスター↓
207名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 21:44:10.93 ID:AFEgKM+S
「♪〜〜〜〜〜」
森に人影が見える、だがその人影は九本の狐のしっぽと耳を持っていた。
森を散歩しているようだったその人影はなにか嬉しい事があったように歌を鼻で歌っている、そしてその後ろに迫る影があった・・・
ブシュッ!
「!」
ピンク色の液体がイヅナにかかる、ツタが集合したような生き物が迫る、イヅナは戦闘体制をとるが。
「!?」
体に急に力が全く入らなくなり自分の体が日照り着物が擦れるだけでもくすぐったく気持ちいいのだ。
「っ・・・!?」
彼女は仰向きに倒れその倒れたときの衝撃さえ快感になる。
「アァン!」
恥ずかしい声をだす、そして何故か口を大きく開いていく。
「!?!?!?!?」
頭が混乱する、そしてその口にモンスターの触手が入って行く。
「ッ・・・アァァン!」
そしてさっきと同じ液体が噴射される。
208名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 22:03:24.67 ID:AFEgKM+S
頭がぼ〜とする、何故か着物を脱いでいく自分でもわからないそして裸身となる。
「ハァハァハァ」
あれを求めている自分は嫌はなのに・・・
そしてモンスターの形が変わる、そしてその姿は。
「カイ・・・・」
彼女が愛するカイの姿だった、彼女は
「カイ契りを結んでくれ!わたしはぁわたしはぁぁぁ!」
あたまが支配され、モンスターを求める、モンスターはゆっくり近ずく。
「早く・・・」
そしてモンスターの形がかわり彼女は呑み込まれた
モンスターの中、無数の触手がうごめいている彼女はカイの姿など無いのに
「カイィィ早くぅぅぅ」と言う
彼女の口に男のソレのような触手が入る、彼女はソレを物凄い早さでたんねんに舐める。
そしてさっきより濃い色の液体がでる、彼女の頭はモンスターに支配され彼女の息が一層荒くなる。
彼女の胸と大切なソレに触手が行く、触手はいきなりそれらを激しく愛撫ではじめた。
209名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 22:21:48.43 ID:AFEgKM+S
「んっんんんんん!」
とてつもない快感、そして支配が“一時的”に終わる。
「はっ、これは・・・そうか・・・なら今すぐ!」
彼女は抵抗するだが、力が入らない更に中途半端に終わったため気持ち悪い。そして彼女は欲望に負け
「もっとしてぇぇぇ!」
支配が再開され前後の穴に男のソレが入り、全ての穴と言う穴に触手がはいっていった、快感がとてつもない口から汗の穴まで触手が入るそしてモンスターが彼女と繋がっている前後の穴のソレが順番順番で動く。
「あぁん、あぁぁぁぁん!」
快感がからだとこころを支配する、どちらも逝かない液体の影響とモンスターの意思だ。
「もっと・・・激しくぅぅぅぅ!」
動きが一層激しくなる。
「あぁァぁァァぁぁァぁァ!」
絶頂そしてソレから白い液体が出る、そしてモンスターと融合していく。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああ」
それ以来夜になってはモンスターがでてきてヤルのだがその支配から全盛期の力の復活と共に解放されるのは別の話
210名無しさん@ピンキー:2012/02/17(金) 07:16:22.34 ID:tZLmuTQj
211名無しさん@ピンキー:2012/02/17(金) 23:14:13.35 ID:qVenLgJV
212名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 01:55:28.41 ID:twiuxZIc
213名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 03:38:07.19 ID:SB3EtHGZ
聖龍の女はふんどし装備かはいてないのか
214名無しさん@ピンキー:2012/04/10(火) 20:51:43.26 ID:8H61vZGI
地元の前回同様セブンイレブンとサークルKサンクスにある限定カード買い占めるわ
お前らの買えなかった姿想像してざまーーーーするわwwwwww

フロンティアもキャラゲーとして楽しんでるしこれからも可愛い子を一人占めしてくぞーーーーーーー
215名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:18:22.84 ID:NTFOuw6j
お借りします。
・第一章サイガ×クオン
・なっがいです
216名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:19:54.52 ID:NTFOuw6j
 影を絶やし夜空を馳せる。滾る瞳を狐で隠し、煩き蝿を鮮血へと誘う。
私の使命。私の誇り。私の欲求。
そしてそれがあの方と私の、絆を深くする。
陽のあたる場所にいる必要はない。

ただ、あの方のために。


 まだ種族同士での戦端が開かれ、中央王国に潜む悪しき気配に輝煌星しか気づかぬ頃。

「絶影」
 光は小さく揺らめく蝋燭のみ、もう人が寝入り音すらなくした聖龍族御邸の寝室で、サイガはふと期待を込めた言質で彼女を呼んだ。
「はっ」
ほどなく闇の中から狐の面が浮かび上がる。跪きながらも気配を感じさせない完璧な佇まい。王を狙うネズミを幾度も死さえ感じさせず屠ってきた聖龍の暗器。全幅の信頼をよせる相手を前に、サイガは表情を崩してもう一度呼びかけた。
「…クオン」
優しく撫でるような呟き。意味を悟った絶影は一縷の喜びを感じながら、ゆっくりと狐の面に手をかけ、クオンという素顔を晒した。
217名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:25:03.46 ID:NTFOuw6j
「……はっ」
 クオンという、名前。この名で呼ぶのは今この世に二人しかいない。
弟であるセツナと目の前の主。取り分け、この王がクオンと呼ぶことは特別な意味を持つ。
聖龍王という存在であるならば絶影でいいからだ。
仮面の中の顔もクオンという名前も、事を為す上で必要のない。されど主はクオンと呼ぶ。呼ばれればクオンは素顔を晒し、主に侍る。
「今日はお疲れ様。疲れてないかい?」
「いえ」
夜闇に紛れた二人の空間でやることはとりとめのないことだった。夜伽など仰せつかるわけもなく肌が触れ合うことすらない。
ただサイガは布団の上で座り、クオンは少し離れて正座し会話する。サイガが聖龍王につく前から続く、少し奇妙なコミュニケーション。
「まったく師には困ったものだ。政務の後に鍛錬もなどと体がもたない」
「…疲れがたまっているのですか?」
「そういうわけではないけど。俺のことを思ってのこととはいえ、どうもね」
 そう言いながらサイガは笑みを浮かべてふっと小さく息を吐いた。本気で辟易しているわけではなく、かかる期待と責務に喜びながらも出てしまったため息のようだ。
彼は突発的に聖龍王という地位についた。父君の安否もしれず、世界はかつてない紛争の中にある。
しかしそれでも多くの友人に囲まれ領民に慕われているのだから文句はない。
誰とも分け隔てなく対話し、導くことのできる王。
(だから…なのだろうか)
素顔をさらせず闇に生きる狐を寝室に呼び、毎夜世間話するのは。クオンとして生きることができないクオンを哀れんでのことなのだろうか。
そんな思いを知ってか知らずか、主は今日はなにがあったか友人と何をしたかなど話していく。
その会話は友と話す雰囲気そのもので、会話の中では血腥い話題は決してしない。
クオンもなにか気の利いた話をと思うのだが、結局そのほとんどが王からの言葉に仏頂面で相槌を打つだけになり、後で少し陰鬱した気持ちになってしまう。
けれどクオンにとっては、こうして寝室に呼んでもらい二人で過ごす時間を取るというその事実だけで、心が休まり明日の活力となるのだ。

クオンとして接してくれる、それだけで。
218名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:26:16.64 ID:NTFOuw6j
「クオンすまないな。」
「えっ」
「俺は自分でも気づかないうちに無茶をする。例え退路を失い敵に囲まれてしまっても…俺の後ろにはクオンがいると、つい甘えてしまう」
「もったいないお言葉です」
喜びはちゃんと顔に出ているだろうか。
「だからきっと苦難の道をゆく俺には、クオンにも相応の苦難が伴うだろう。だがそれでも」
王が一呼吸おく。
「俺についてきて欲しい。俺が進む道にクオンは必要だ」
「…絶影の名を持つクオンであれば、聖龍王の命(めい)は至上の喜び…どこまでも付き従い御身をお守りいたします」
クオンは跪く。偽りのない本心だった。
「そうか…ありがとう、クオン。遅くなってしまった。今日はもう寝よう」
「はっ」
クオンである時間が終わる。ここを離れればまた絶影となり、明日もまた絶影として主に伴う。だがまた夜が来れば主は呼び、クオンとして接してくれる。それだけでいい。それだけで絶影でありながらクオンでいられる。

主の前だけで私は私でいられる。

(また…夜に)
「おやすみ、クオン」
「おやすみなさいませ、サイガ様」
サイガの少し悲しげな表情をクオンは悟れなかった。
219名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:33:34.19 ID:NTFOuw6j
混血というしがらみはクオンの生き方を狭くした。
 元々身体は獣牙的な側面が多く、獣牙で育つことになれば少なくとも日陰に生きる事を強いられることはなかっただろう。
だがなんの因果か彼女は聖龍勢力圏で育つことになった。
 一代前の絶影に拾われ聖龍族の闇の当主になるにはその獣牙的な身体能力が大いに役に立った。
が、反面聖龍としての誇りを重んじる魔導武力社会において"クオン"という存在が決して日を当たることはないという事も自覚していた。
(構うものか)
 迫害される運命にあったクオンがここまで聖龍に誓いをたてたのは、現聖龍王サイガの存在に他ならない。
サイガが幼少の折、当時の絶影と聖龍王は秘密裏に未来の王とクオンを邂逅させた。 幼きが故差別を持たず真っ白な感情をクオンにぶつけたサイガは、クオンの迫害されて荒んだ心に衝撃を与え、年相応の暖かさを覚えさせた。
当時の聖龍王にとっては冷えきっていた外交関係において、未来の王に部族間の偏見を持たせない狙いがあったのかもしれない。
 ともかくクオンとサイガの繋がりは幼き頃に出来た。数年後クオンはサイガとの正式な主従を結び、その達成の時クオンは心の中で感涙した。
絶影という名はクオンにとってサイガとの関係を確個たるものにする証でもあっからだ。

 以降クオンの生はサイガと共にあった。
表に出る姿はクオンではなく絶影であり、クオンとして生きている時間は全てサイガとの二人きりの時に限られた。
220名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:35:23.66 ID:NTFOuw6j
木々森林の間から降り注ぐ日差しが、忙殺される日常と血腥い剣戟を忘れさせてくれて心地いい。サイガは先日獣牙族との戦闘を鎮静化させ、飛天族との同盟締結を持ってして、この百済ぬ諍いから始まった戦争に一応の区切りを成した。
(森は変わらない)
 サイガは青々と茂り腰まで伸びている草を避け、うっすらと道の形をなしている森林中の古道を進んでいた。聖龍族御邸から見て南側に位置するこの森林は人里がなく、また戦場とは無縁の場所。魔物の存在はあれどサイガならば造作もない。
「このへんかな…………」
 古道を抜け、森林の中ぽっかりと天井が空いた広場にでる。近くに腰ぐらいの高さの岩場を見つけると体をあずけて目を閉じた。
221名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:36:37.50 ID:NTFOuw6j
 待ち人は未だ来ず。穏やかな顔で一人待つサイガの後方に、木々に紛れた狐の面があった。
(一体誰を……?)
クオンはただの護衛。サイガに来るなと言われない限りクオンの居場所はサイガの近くにある。サイガの身体の居所はわかっても、心の底はわからない。
何故政務の間にわざわざこんな森に来たのか。疑問を抱けど尋ねることははばかられる。ならば絶影が為すことはいつもと同じ。
十分ほど、サイガの瞑想は続いた。しかし世界は静寂なままゆるりと変化を告げる。
(…上!?魔力の気配……!)
絶影が身構える。いつでも飛び出しサイガを抱えて跳びのける準備を完了させた。
反面、サイガの反応は気楽なものだった。彼にとっては待ち人が少々遅れてしまったに過ぎない。
ゆっくりとその姿が天より舞い降りる。大きな魔力に似合わず小さな体。神聖希少の六枚羽。
(あれは…)
クオンもまたその姿を確認した後警戒を解いた。
「やあ、アルマ」
「こんにちは、サイガ」
クオンもその姿を見知っていた。先日サイガが森の中で偶然邂逅した、飛天王の妹君。

*************

「君は…?」

「あなたは、誰?」

*************

その邂逅が飛天族との同盟締結へとつながった特異存在。
(逢引……か)
クオンの雑念を他所に、アルマは花のような笑顔をサイガに向け、サイガも慈愛に満ちた表情で応えた。
「一人できたのかい?」
「ううん、お兄様がヴァンファレスをつけてくれたの。上で待ってもらってるわ」
抜け出してきたわけではないらしい。とするならば、これは飛天王公認の逢い引きということになる。
(サイガ様も満更ではないのか…?いや、まさか、まだ相手は子供だ)
余計な事とわかっていながら、その聴覚を存分に研ぎ澄ませる。決して盗み聞きではない。警備のためである。間違いない。
「そうか。じゃあ、今日は綺麗な花畑に行こう」
「うん!楽しみにしてたの!」
はしゃぐアルマの手を取り、サイガの優しきエスコートが始まる。
(……………)
狐の面に隠れた表情はいかがなものか。絶影も気配を絶ちながら二人の後に付き従った。
222名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:37:18.48 ID:NTFOuw6j
 目的の地に着くのにそう時間は掛からなかった。森を抜けたその場所は色取り取りの花が一面に広がり、目を凝らすと可愛げな小動物たちがしきりに顔をのぞかせている。
「わあ……!」
アルマは心の高揚に耐え切れず、サイガから離れて花々を舞台に舞う蝶に混じる。満開の笑みで頬を紅潮させながら、興奮気味にその体を遊ばせた。
「凄く綺麗…!」
「喜んでもらえてよかった。飛天領にはあまりないのかな」
「ううん。あるけど…でも、違うの。どっちがいいってことはないんだけど、ここの風と花々はね、暖かくて、柔らかくて、優しく囁きかけてくる…」
「優しく…か」
アルマが感受性豊かというわけではなく、本当にそうなのだろう。この六枚羽の少女が感じる魔力の奔流は、聖龍王をもってしても別の次元にある。
「サイガも、こっちにっ!」
「ああ」
アルマの手招きに従い、サイガも花畑へと足を踏み入れる。手をつないだ二人は舞い散る花びらの中に笑顔をのせて、心ゆくまで色鮮やかな世界を堪能した。
(あんな顔も…出来たのだな……サイガ様……)
木々に潜む狐面を取り残して。

「今日は…ありがとう」
「こちらこそ楽しかったよ」
紅潮した頬を悟られまいと顔を俯かせて礼を言うアルマに、サイガも優しき笑顔で答える。
「これ…大切にするね」
アルマは自身の頭に乗せられた花を輪にして作られた冠を手に取り、消え入りそうな声で愛おしそうに呟いた。
「そうしてくれると、僕も嬉しいよ。そろそろ……」
「うん……また会えるよね」
「もちろん」
アルマは一瞬だけ見せた寂しげな顔をかき消して、花のような笑顔をサイガに向ける。別れ際は一番綺麗な顔を見せたいと思う、少女の可憐な想い。
「ふふっ……じゃあ待たね。サイガ!」
「ああ。またな!」
アルマは天へと舞い上がり、守護獣と共に夕焼けの空へと消えていく。
サイガは振っていた手を下ろし、冷たさを持った風を感じながら少女が消えていった夕日を眺めていた。
(利があるならば妹の恋慕も策略にのせる…か。飛天王はどこまで見据えているのやら)
思えばおかしな話だ。獣牙族が聖龍領に侵攻したさい、突出した豚共を森林地域で駆逐していると、突如としてサイガの目の前に飛天の姫君は降り立った。
成り行きで彼女を護衛しつつ迫り来るラードを焼き払いつくすと、アレックスは現れて妹の無事を喜びサイガに礼を言い、あれよあれよと聖龍と飛天の同盟締結はなされた。
アルマが吊り橋効果でサイガに淡い想いを抱き関係が深くなることで、飛天王は同盟を強固にしようと…
(さすがに考えすぎか)
そんなことを考えているうちに森を抜け聖龍族の街並みが見えてきた。門兵の敬礼に応え街へと足を向けると、サイガの姿を確認した民が次々と挨拶に来る。その一つ一つにサイガは笑顔を向けて、一日の終わりに少しの疲労と豊かな心情を土産に帰路についた。
223名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:38:25.55 ID:NTFOuw6j
(……ん?)
クオンは見慣れた桃色の髪が王の家の門前で陣取っているのを遠目で確認した。無論そんなことをするのはこの聖龍族のなかで一人しかいない。
桃華仙ミヤビ。魔導士。主の幼馴染。主に最も近い女性。
「…サイガ、おかえり」
「ただいまミヤビ。なにかようかい?」
「…こっちにきて」
「ミヤビ?」
「いいからっこっちにきて!」
「お?」
怒気を含んだ彼女の声色に気圧されて、服を掴まれたサイガは屋敷の中に消えていく。
クオンも御邸を警備していた朧衆にコンタクトを取ると、屋根裏に入って主を追った。

 サイガが連れ込まれたのは庭に縁側で面する広い座敷。ミヤビはサイガの服を離すと、向かい合って低い声で切り出した。
「…どこにいってたの?」
「南の森に散歩って、言伝聞いてないか?」
「散歩ってこんな夕方まで?本当にただの散歩?また無茶しにいったんじゃないの!?」
サイガには前科があった。護衛を絶影のみ付けて獣牙王と一騎打ちにのぞんだことが過去にある。
「サイガは王様なんだよ!?もしものことがあったらどうするの?命を狙われたりしたら…」
「護衛ならちゃんと付けてたよ。本当になにもなかったって。あったとしても俺が負けるはずないだろ」
「そんなの、そんなのわかんないじゃない!サイガより強い人がいないってなんでわかるの?王様は命だって狙われるし、暗殺者とか、魔物とか…」
「絶影もいるし、心配のしすぎだよ」
「しすぎじゃない!っだって今戦争なんだよ!いろんな人が突然死んじゃって、サイガだってそんな保証どこにもないじゃない!」
「ミヤビ……」
「しすぎ…じゃないよ……」
女の涙はサイガの心を深くえぐった。ミヤビと幼馴染であるからこそ、その心情の変化が手に取るようにわかったからだ。この世界で巻き起こった戦争で失われた命。聖龍族においてもその数は決して少なくはない。まして兵を率い導く立場にあるサイガはその事実を熟知していた。
 そして戦場でもサイガの傍らにあった、ミヤビも。魔導士として従軍し、味方の死を目の前にして己の未熟さと無力さを痛感して手を震わす姿を、サイガは知っていた。
「ごめんな…ミヤビ」
サイガは涙声で訴えた幼馴染の髪を撫でた。ただでさえ突然戦場に身をおき、不安定になっていたところを追い打ちしてしまったようだ。
224名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:39:39.52 ID:NTFOuw6j
「心配するなよ。俺は必ず、ここに帰ってくる。俺が約束破ったことないだろ。それとも、俺を信じられないのか?」
「…信じてる。でも隠し事はするじゃない」
「…まあそりゃな、今度ちゃんと埋め合わせする」
サイガは落ち着いてきた幼馴染をそっと抱き寄せた。この幼馴染をあやす一番の方法。ミヤビもサイガの体温を感じようと手をまわす。
「…誤魔化された気がする」
「勘弁してくれ。ミヤビの糾弾は心にくるんだ」
「それって、私がサイガにとって特別ってこと?」
突如顔をきらめかせてサイガに問うてくる。現金なものだ。
「ああ、特別口煩い幼馴染だな……いだだだだだ」
「この口がっ……!」
頬を引っ張られていながらも、いつもの調子を取り戻した幼馴染にサイガは安堵する。が今日はここで終わらなかった。
「ん……?」
「?どうした?」
「………」
突如サイガの胸に顔を埋めてミヤビはすんっすんと鼻を鳴らした。
「…………………女の子の匂いがする」
ぎくり。
「…へえええ。散歩って。そういうこと」
「まっまてミヤビ」
「私の心配をよそに。ああそういうことですかあなたは」
「ええと…これは……ミヤビ?」
いつもならここで魔弾が炸裂するところだが、どうもそんな雰囲気ではない。ミヤビはサイガから離れて数秒俯くと、大きく深呼吸して意を決した表情でサイガに面と向かった。
「別に怒ってないよ。私とサイガって只の幼馴染だもん。今まで曖昧な感じだったけど、私はサイガがどこの女の子と仲良くしようが怒る権利なんてない」
「ミヤビ……?」
「私、ずっと考えてた。今聖龍族はとても大変な時期で、みんな一生懸命自分にできることをしてる。サイガなんか一番大変で、きっと心が休まる時なんてないんじゃないかって」
「……」
「だから、サイガがそうゆう…癒やしとか、求めても別にいい…よ。けど……」
次第にミヤビの顔が赤くなっていく。なんか凄まじい勘違いをされてる気がする。いや、まあある意味では的を得ているか…。
「わ……私だってサイガにそうゆうの求められてもいいんだからねっ。その、構わないっていうか、えと」
「ああ…ミヤビ。あのな」
「とっとにかく!サイガは辛いとか寂しいって思ったら!遠慮なく言っていいんだからね!どこの誰か知らないけど、私にだってサイガを癒すことはできるんだから!」
(……敵わないな)
サイガも気付かなかった己の心情を、ミヤビは的確に言葉に表した。はたから聞いてれば支離滅裂で論理的でもないが、長い付き合いだからこそわかるサイガの心の本質を、日々の仕草や表情から敏感に感じ取っていたのだろう。
「…ありがとう。でも本当に今日会ってた女の子は恋仲とかじゃないんだ」
「ふーん。まだなんか隠してるでしょ」
いちいち鋭い。
「でも今日はこれぐらいで勘弁してあげる。サイガに私の気持ちちゃんと伝わったし」
「ごめんな…」
「あやまんないで。とりあえず今日の話はこれでおしまい!」
「わかったよ。夕飯食ってくだろ」
「うん。あ、もうひとつ」
「?」
「私今ミコ婆様に鍛え直してもらってるの。今度はサイガもびっくりするような召喚獣お披露目しちゃうんだから!」
「ああ、期待してるよ」
太陽…はいいすぎか。
けれどもその眩しく明るい笑顔にどれだけ救われているか。こういった己を支える絆のために、日々剣を振るうのだと再認識させてくれる。
「ミヤビ」
「なに?」
……なんか急に恥ずかしくなった。
「いやなんでもない」
「ん?なによー」
ありがとう。
225名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:40:45.04 ID:NTFOuw6j
(サイガ様……)
あのような安堵に満ちた表情を、クオンは久々に見た。
やはりその心のうちをほぐして安らぎを与えることができるのは、かの幼馴染なのか。
(私はただのサイガ様の護衛…だ)
クオンにとってサイガとの絆は唯一のものだ。代わりなどなく、その絆が失われればこの場に生きている意味がなくなる。
ただそれは他者から見たら一方的なもので、クオンが想ってるよりもサイガにその感情はないのではないか。
アルマのような可憐さや、ミヤビのような眩しさもこの狐の仮面の下にはない。
あるのは、敵を血に染める刃と仏頂面。
(ただの護衛でいい…)
本当に?ならなぜ今クオンの心は締め付けられているのか。
なぜ気付かなかった?サイガの笑顔が霞んでいたことに。
なぜ悟れなかった?サイガが安らぎと癒しを求めていたことに。
なぜ話さなかった?無理をしていないかと。なにか出来ることはないかと。
(私には過ぎた感傷だ…)
嘘だ。サイガの安全を、幸せを願って付き従っているというのに。この世界の誰よりもサイガのそばにいる時間が長いというのに。
気付かなかった。悟れなかった。それどころか、彼を癒しうる存在にただただ嫉妬した。
今まで、彼がほかの女性と会話していてもこんな感情は起こり得なかった。
なぜか。自身が絶影であるが故に聖龍王に一番近い存在だと確信していたからだ。
サイガを一番理解しているのは自分だと思い込んでいたからだ。
(私はあの方の道具。あの方の盾……)
自身に言い聞かせるたびに心が軋む。クオンは己がサイガにとってどういう存在でありたいのか、どう思われたいのか、その事実をひたすらに否定する。
あの方との絆を疑うなどあってはならないのに。それ以上のことを願うなどあってはならぬのに。
(私はっ…只の護衛だ。それ以上でも以下でもない。ましてや……つがいなど)
ありえぬ夢想。妄想。忠誠を誓う相手に、唾棄すべき情念。
だがどれだけ言葉で取り繕おうと心は従わない。
聖龍王が絶影としてだけ接しない故に。サイガがクオンに毎夜笑顔を向けるが故に。
(私は……絶影なんだ)
それでも、仮面の下で自分に嘘をつき続けた。
226名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:41:33.70 ID:NTFOuw6j
「絶影」
夜。いつもは待ちわびているその時間に、暗い感情を持ち込む日が来るなど思わなかった。
「…クオン」
主は、暖かく柔らかく包むような声色で仮面を取るように促す。
「……はい」
いつもより時間がかかったろうか。ゆっくりと手の震えを悟られないようクオンは素顔を晒した。
「今日はありがとう。俺のわがままにも付き合わせて」
「いえ……当然の勤めです」
「アルマ、彼女はクオンも会ったことあったよね」
「はい」
女の話……か。
(馬鹿か私は)
百済ぬ情と吐き捨てたばかりなのに。どうも過敏にすぎる。
しかもその原因が、主の心労に気づけなかった自分の不甲斐なさなのだから救いがない。
「あの子はね……」
なぜ、主はそこまで楽しそうなのだろう。過ごした時間で言えば私とのほうが圧倒的に……。
(だからああもう)
そんな感情を持つこと自体が間違いなのだ。絶影が望むのは主の幸せであって、恋慕の情ではない。
「いつか、皆にあの子をちゃんと紹介する日が来るかもね」
あの子を、紹介?飛天族の子を?私を……差し置いて?
(だから、なんなのだ!私は!)
自身が姿を晒せないのは主のせいではない。どうして論理的な思考ができないのか。
「クオン?クオン?」
「あっはい!」
「どうした?今日はもうやめにしとこうか」
「いえっなんでもありません」
「そう」
どこまで自分は馬鹿なのだ。主に心配させるばかりか、クオンでいられる時間を縮めてしまうような真似を…。
(クオンで…いられる?)
なぜだ。なぜ自分はこの時間を望む。私は絶影。女としての情など、クオンとしての私情などあってはならない。
ならクオンとして主と接するこの時間はなんだ?なぜ必要なんだ?
…私がクオンとしていられるから。クオンが、サイガのそばにいる唯一の時間だから。
聖龍王と絶影ではなく、サイガとクオンの絆がある唯一の時間だから。
(そうだ…私は………)
この国でクオンはサイガの前でしか存在できないのだ。混血。生まれの宿命。
そしてサイガはクオンの素顔を見てその頬に手を添えることができる唯一の存在。
縋っている。依存している。だからこそ、相手にも求められたい。サイガにとっても、自身が大切な存在であって欲しい。
やっと気づいた。
(だが…私は、そんなことを求めちゃいけない)
そもそも私は絶影なのだからサイガにとって必要な存在であるはずだ。クオンも、もちろん。
「今日はミヤビに心配をかけてしまった…クオンには情けないとこを見られたな」
ミヤビ。主にもっとも近い存在。主を案じ、主を癒せる、主にとっての唯一無二。
嫉妬など抱くものか。私にはこの時間が、この夜がある。

…………………………。
227名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:44:03.84 ID:NTFOuw6j
(夜、夜だと)
王たる宿命。サイガが即位した以上、終生の伴侶を得るのはそう遠い未来ではない。
なら、もし、サイガが結婚したとしたら、当然、子を生すことになる。それは何時事をなす?
夜に決まっている。いやそもそも、伴侶ができた時点で妻以外の、ましてや女を寝室に呼ぶことがあるだろうか。
ありえない。唯一顔を晒せる場が消える。じゃあこの時間はどうなる。
決まっている。消えるのだ。この夜が。サイガとクオンの、夜が。
そしてその代わりには、

『サイガ…』
『ミヤビ…』
『あっ………』

(………………………!!!!)






「クオン…!!クオン!!!」
「!?はっはい!」
「どうしたんだ…泣いてるぞ」
主が心配そうな顔で覗き込んでくる。私の頬に手を寄せて。
「なにかあったのか……?」
(ああそうか…わたしは……)
クオンでいられる。クオンとサイガの時間など、回りくどい言葉で自分を誤魔化していた。
至極簡単な話だ。
私は、初めて会った時から
(この方が、好きなんだ……。誰にも、渡したくない………)
もたれかかるように、すがるように、主の口を吸った。
228名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:45:07.24 ID:NTFOuw6j
「……!?」
一体何が起こったのか。いつもと変わらないクオンとの夜の時間だったはずだ。
突然のクオンの涙に心配し、その頬に手を寄せて落ち着かせようとしていた矢先、視界がクオンで埋めつくされて唇に柔らかい感触がある。
驚きと戸惑いのまま硬直し、ゆっくりとクオンが離れていくのをただ見ているだけだった。
「ク…オン?」
「……!?!?もっ!!申し訳ございません!!」
(なっなんたる不敬を……!)
どうしてそんなことをしたのか。してしまったのか。クオンは現実を認識すると即座にサイガから距離を取り平伏した。
「ご…ご無礼を…!」
「まっまてクオン」
クオンの今まで見たことの狼狽ぶりに、逆にサイガは落ち着いた思考をすることができた。
まずはクオンを落ち着かせなければ、自害しかねない。比喩ではなくそれぐらいの勢いだった。
「しっしかし」
「いいから落ち着いて、クオン。俺は怒ってない」
サイガは距離を詰めてクオンの肩に手を添える。クオンはしきりに震えていて、その顔には深い反省の念が浮かんでいる。
(こんなクオン初めてだ…いったい)
「落ち着いて…」
「……はい」
サイガはクオンの肩、背中を子供をあやすように撫でていく。なでる回数が多くなるたびにクオンの震えは小さくなっていき、冷静に状況を判断できるまでに心が平常に戻っていく。
(サイガ様の手…暖かい…)
もっと撫でて欲しい、と思う反面、なんて釈明すればよいかと思考し、愚かなことをしてしまったと自責の念が深くのしかかる。
思えば、本能的に動いたのは戦闘以外では初めてかもしれない。しかしまさか忠を尽くすべき主に対して、とんだセクハラをしてしまうことになるなど夢にも思わなかった。
(自分を……押さえられなかったのか…私は……)
自分の心底にあったのは忠誠ではなく恋慕の情。クオンにとってそれは認めてはならない事実だった。
叶うはずがない。望んではならない。自分という存在がなぜ絶影を求めたのか忘れたか。
聖龍王に、サイガに自分のもつ全てを捧げることができるのならば、クオンという存在を捨て去ってしまっても構わない。そう心に決めたからじゃないのか。
「クオン…もう大丈夫か」
「はい…ありがとうございます」
サイガの手が離れる。名残惜しいと感じてしまうのは、仮面をとってしまったからなのだろうか。
(謝って…今日はもう……)
耐えられない。クオンは一先ずサイガと距離を置きたかった。外面こそ平静になっても波立つ心を抑える自信がなかった。
「どうして…あっあんなことをしたんだい?」
「!?」
サイガは一度恥ずかしげに顔をそらしたあと、その後は真っすぐにクオンを見て質問した。
クオンはどうすればいいかわからない。なにを言えば、答えれば正解なのか。口づけする前の状態に戻れるのか。
「クオン…」
「も…申し訳ありません…」
クオンは再び平伏した。結局謝罪しかない。説明など出来るはずもない。
だがしかし。
「今日あった時からちょっと変だった。いつも冷静なクオンがここまで…その…突飛な行動に出るのはクオンになにかあったんじゃないか?いや俺が何かしてしまったのかもしれないが…頼む、教えてくれ。クオンになにか悩み事があるのなら、俺は手助けしたい」
口づけされといてクオンの悩み事を悟れないサイガも大概である。
(サイガ様……こんな時でも喜んでしまう自分が恨めしい…だが…)
「申し訳ありません…」
クオンはかたくなだった。ここで言ってしまえば、自分が長年封じこめてきた意味がなくなる。
「そうか…」
そう言いながらサイガに諦観はなかった。あるのは決意と、少しの後ろめたさ。
「ごめん、クオン先に謝っとく」
クオンの憂事を解消したい。だがクオンは絶対に自分からは言わない。なら、
「…?」
「命令だ。なぜあんなことをしたのか答えろ」
「…!!」
王命。頼み事ではない、絶対遵守の言葉。逆らえばクオンはサイガの元にはいられない。
(そん…な…)
もうクオンに打つ手はない。聖龍王の命令に従い続けるのが絶影であり、クオンの生。命よりも大事な誓い。
「わかり…ました…」
吐露しなければならない。せき止めていた感情を表に出さなくてはならない。
(……………もういい…もう楽になろう…)
サイガに聞いてもらえることを、どこかで夢想していたのかもしれない。そう一度自分に理由付けすると、言葉が溢れて止まらなかった。
「私は…」
229名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:47:52.57 ID:NTFOuw6j
「私は…ずっとサイガ様にお仕えすることが至上の喜びでした…絶影になれるよう鍛錬を重ね…サイガ様のお役に立ち…奉仕することが自分の使命だと…絶影であることが私の誇りだと…その思いに、偽りはありません………」

「しかし、一方で、この毎夜の仮面を外せる機会が……とても、嬉しくありました……クオンは…面を外してもサイガ様のおそばにいることができると…」

「…いつしかこの毎夜の邂逅が私の心の中の比重を多く占め……絶影としての勤めを果たしているときですら…早く夜になってしまわないかと…そう考えてしまうこともありました……」

その吐露は、懺悔に似ていた。

「今日も……同じでした……サイガ様が他の女性と会っているとき…嫉妬してしまいました……私もサイガ様とお話したい………近くにいたい…狐の面を被ってではなく…クオンとして…」

「早く夜になってしまえと……しかし、ミヤビ様が………ミヤビ様がサイガ様の心情を察したとき……私は…私の愚かさに気づいたのです…」

「サイガ様の事を…サイガ様を第一に考え、皆が支えにならなければならぬのに……自分の心情がために盲目になり……サイガ様のお心がわからなかった…」

「私は…愚かな女です………忠誠を誓っているサイガ様に……しかもそれ故に…サイガ様の心労を考えもしなかった……今宵サイガ様にお呼びいただいたとき……私は自責の念でいっぱいでありました……」

「それでも…………私はやはり嬉しかったのです…クオンとしてまたサイガ様と過ごせる……大切な時間が来たと…けど…けど…」

「サイガ様が……他の女性の方のことを口に出されて……私はまた……醜く嫉妬してしまいました…私にとってサイガ様は、想いを寄せるただ一人の方…」

「…しかしサイガ様にとってはその限りではないと……………本当に醜い…自分のことしか考えていない嫉妬を……」

「そして嫉妬の念は大きくなり…いつか……いつか…サイガ様が終生の伴侶を得たとき……この毎夜の時間はどうなるのかと……考えが至りました……」

「妻と同衾する寝室で……絶影ならばまだしも…サイガ様にクオンと呼ばれる場はなくなってしまう………サイガ様とクオンとして過ごせる場がなくなってしまう…」

「……そこまで考えて…私はやっと気づいたのです…どんなに自分に嘘をついても…ダメでした…………私はサイガ様に…………恋慕の情を……抱いてしまっている………」

ぽたぽたと雫が落ちる。

「捨てられたくない…離したくない……渡したく…ない……そんな考えに心が締め付けられていた矢先…サイガ様のお顔が…近くに………そしたら…自分が…抑えられなくなって……サイガ様に……」


「もういいわかった」
230名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:52:30.42 ID:NTFOuw6j
「あ……」
クオンは自分を包んでいる暖かさにすぐには反応できなかった。またありえない夢想を見ているのではないかと。
夢想ではない。サイガはクオンを抱き寄せて包み込み、優しくその髪と背中を撫でている。
「ありがとう…よく…話してくれた…辛かったろう」
「う…ううあ…サイガ様……サイガさまぁ………」
涙を流したのはいつ以来だろうか。元来支える側の人間だったクオンにとって、久しく忘れていた衝動だ。
「そうだよな…クオンはこの国じゃあ俺の前でしか素顔を晒せない…クオンにとってそれが失われてしまうのは…とても辛いことだよな…」
「はい…はいっ……」
「ごめんな…本当はいいたくなかった事を俺は……」
「いえ……そんっな……」
「それでも…聞けてよかった…クオンの思っていることを…辛くて苦しいことを聞けて…わからないままだったら、俺はもっと比べ物にならない後悔をしていた」
「…サイガさまぁ……」
「…クオン、これでおあいこって訳じゃないけど今度は俺の心の内を聞いてくれ。誰にも話したことがない、クオンにしか話さないことを」
「……え」
期待してしまうのは間違いだろうか。
「俺は…今世界で起きている戦争を終わらせた後、四つの部族を取りまとめて新しい国を作りたいと思っている。中央王国が機能していない以上、必要なことだと思うんだ。
 その国は種族の垣根なんかなくて、誰とでも手を取り合えて、誰とでも笑顔になれる、そんな国を作りたい。いや、必ず作る。そのために俺は王として生まれてきた。そう思うんだ」
「サイガ様……」
「その国ができたらクオンも、もう日陰に生きることなんてないだろ?クオンも仮面をとって、ほかのみんなと一緒に笑いあって、世界の素晴らしいところをいっぱい見るんだ。
 今はまだ無理だけど、俺が絶対に、クオンが他の人に差別されない国を作ってみせるよ」
惚れるなという方が、無理な話だ。
「誓うよ。その国が作れるまでは、この夜の時間はクオンのものだ。他の人が結婚だとかなんとかいっても、黙らせる。俺が言わせない。それに、俺もさ」
恥ずかしそうに、一瞬言葉を止めた。
「絶影としてじゃない、クオンと過ごすこの夜の時間が好きなんだ」
「……」
ぎゅっと、しがみつくことでクオンは返答した。見せられた顔じゃない。
「あと、それと…………」
弁舌にうたっていたサイガが、急に歯切れ悪くなる。
「クオンの…気持ちも………その、すごく…………嬉しい……」
「……っ……」
「クオンってさ、凄く綺麗なんだよ。もちろん頼りになるのは当然で、あてにもしてるけど、顔とか瞳とか見てると吸い込まれそうなほど綺麗で……耳とか尻尾もすごく可愛い…」
「……」
サイガに埋めたままの顔を上げることができない。クオンの外見を好意的に評価してくれた人はサイガが初めてだった。
231名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 21:56:34.45 ID:NTFOuw6j
「ええと…ごめん…すぐに…答えは出せない。本当にごめんね。けど、俺はクオンをとても大切に思ってるよ。クオンがもし俺の前から消えてしまったら、一生笑顔を無くしてしまうくらい」
(ああ…本当に…私は…サイガ様の事を知らなかったのだな…………こんなにも、こんなにも私のことを………)
「クオンと過ごす時間がなくなるなんて、俺も考えられないよ。だから安心して、俺とクオンが過ごす時間は絶対に消えない、約束する」
充分すぎる言葉だった。クオンは心底から沸き上がる幸福に支配されて、浮遊感すらある。もうこの幸せの味を知ってしまったら、ほかの何が自分を幸せにできるのか。
「…俺が言うのも変だけど、クオンだって誰かを好きになっていいんだ。俺がクオンの忠誠を疑うなんて、絶対にないから」
「……サイガ様、私は、クオンは……とても…嬉しいです………」
声が震えて涙がかぶる。サイガの言葉はクオンの心を磨き、今まにない輝きを放たせている。
「俺も嬉しいよ…クオンとの距離がぐっと縮まった気がする」
「はい…とても…とても…」
「…よしっ!記念に今日は俺のために頑張ってくれているクオンにご褒美をあげよう」
「えっそんな……」
これ以上なにがもらえるのか。思わず隠してた顔を上げてしまう。
「いいからっ。ええとそうだな………うん、じゃあクオンにはご褒美として、俺に一つ命令できる権利をあげます」
「ええっ!?」
「さっきの俺の命令は越権行為に近かったし、そのわびも兼ねてね。どんとこい」
「め…命令……サイガ様に……その………なんでも、よろしいのですか?」
「もちろん」
「え………その……じゃあ」
「ん?」
「サイガ様から……私に…………口づけを……」
だいぶ浮かれてしまっていたらしい。欲望が口から漏れ、消え入りそうな声だが確かにサイガに届いた。届いてしまった。
「え」
「あっ!!申し訳ありません!!今のは別に………」
「わかった」
「…え?」
「命令なら仕方ない。うん……目を閉じて」
「あ……」
サイガがクオンの顎を少しだけ持ち上げて、顔を近づけさせてくる。
(あっえっ嘘っ本当に……あっあ)
クオンは目を瞑り、気持ち唇をサイガに向ける。心臓が今までにない鼓動を奏でる。
対するサイガも同じだった。
(えっあうわっクオン目瞑って口も…)
サイガとしてはクオンのおデコに口付けることを落としどころとして考えていたのだが、明らかにクオンはそんな雰囲気ではない。
完全なる恋する乙女。秀麗に輝く美少女が自分の口づけを今かと今かと期待して身構えている。
サイガとてクオンは、幼き頃より全てを共にした女の一人。
いつもは口数少なく冷静な女性の、情に沸いたそのさまに、サイガは魅了された。男が疼いた。
理性と本能の最終決戦。
(…頂きます)
軍配が上がった。
232名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 22:01:13.39 ID:NTFOuw6j
「ん………」
ちゅうっと、柔らかな音が響いた。お互いが触れた瞬間、互いが相手を求めて緩やかに吸引したためだった。
その音を皮切りにクオンは静かに身体をサイガにあずける。先程の無意識とは違う、意思をもって。

(サイガ様…!サイガ様…!サイガ様ぁ…!)
最初に感じたのは、心温な柔らかさ。感触が神経を伝わり脳に達し、痺れた感情が全身を駆け巡る。無意識に口づけした先ほどと違う。この感覚は知らない。
敵を屠った時も、彼に労いの言葉をかけられた時も、このような電流が流れたことは過去一度もない。
痛めつけられた過去も剣戟にまみれた現在も全て、全てが彼方に消え去って、心が口づけで埋めつくされる。
 無条件の幸福、ありとあらゆる肯定と安息。どっぷりと抜け出せない、麻薬。
 相手の首に手を回し、もっと欲しい、もっと欲しいと心で渇望しながら自らをサイガの体にまとわりつかせる。サイガへ数多の愛欲の言葉が脳内から溢れて止まらない。
(もう…なにもいらない…サイガ様…サイガ様…)
(クオン…)
サイガは女性との濃厚な口づけに歳相応の興奮を抱いたが、それよりもクオンに対する保護者的な愛おしさが大きく心情の割合を占めていた。
(こんなに…人に対する温もりに飢えてたのか…)
クオンに対しては忠誠を誓ってくれる部下というよりも、どこか姉のように、信頼と親近感が持てる存在として認識していた。
しかし先程のクオンの心情の吐露と、今自分に文字通り縋り付いて唇を合わせてくる姿を見て、その認識を改めた。
(俺も支えられるだけじゃなくて…支えてあげなきゃな)
サイガも心持ちクオンを抱き寄せ、擦り寄る身体の隙間を埋める。
「ん…サイガ様……」
「クオン…」
お互い初めての口づけに慣れず、息継ぎを忘れていた。自然と口が離れ、興奮と共に荒く酸素を肺に送り込む。
「…サイガ様…雫が…」
「あ…」
サイガが口から少し溢れ出た唾液に気づいたときには、ちゅるんと目の前の忠臣に舐め取られる。唇にクオンの柔らかい舌が当たり、次いでサイガの口の隙間から、自身の唾液をなめ取ろうとしていた舌を掠った。
「んん…!」
触れあった瞬間、またクオンの全身に歓喜の電流が流れ、感情がサイガへの妄執に彩られる。この刺激に依存し支配されることを、クオンは心から望んでしまった。
「クオン…んっ」
「サイガ様ぁ…んんぅ…」
再びの口づけ。クオンは躊躇いなくサイガの唇の割れ目に、自身の欲望を侵入させる。サイガも若さと長い口づけに当てられたのか、今しがたのよりもクオンを掻き抱き、入ってきたクオンを絡めとる。
「んちゅ…はぁ…ちゅぷ…んん…さいがっ…さ…まっ…んん…」
 蝋燭だけが灯る寝室に敷かれた布団の上で、水音が響く。互いの舌と唇が押しつ押されて柔軟に形を変えていく。
(クオン…こんなに…気持ちいいなんて…頭が…くらくらする…)
主従の関係にはもう見えない。思いの吐露から始まった口づけの遊びが、清廉潔白であったはずの王を雄に変えていく。
今まで自分を守ってきてくれた女性の、情に満ちた瞳。瑞々しく甘い舌と唇。押しつけこすり合わされる、男と女。
互いに服越しでも、その刺激は簡単に倒錯した感情を呼び起こす。なぜ自分は我慢している?もう彼女の想いは聞いたではないか。
自分に対する恋慕と情熱は、言質もとれ、現在進行している行動からも明らかだ。
 この欲は、自分が王である故なのか。彼女の全てを、自分のものにしたい。いや。
(俺の…なんだ。クオンは…俺の…)
233名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 22:06:42.12 ID:NTFOuw6j
自覚せぬまま疲労がたまっていた心、それがそう思わせたのかサイガにはわからない。ただサイガがごく一般の一人の男ということは、紛れもない事実であることを彼は自覚した。
 サイガが己の感情に身を委ねようとする間も、クオンの情熱的な口づけは止まらなかい。
「んんちゅ…れろっ…んん…あふ…んぷっ…はぁ…ちゅ」
(…一緒に…このまま溶けてしまいたい…誰にも邪魔をされず…サイガ様…サイガ様…)
サイガの最後の砦の崩壊が加速する。クオンの激烈な欲望と深遠なる想いが、愛する男の止め金を根こそぎ引き裂いていく。
(クオン…クオン…クオン…!)
口づけをしたまま、軽い衝撃と共にクオンは敷かれた布団に押し倒された。サイガの重みを全身で受け止めて、クォンの口腔内の奥深くに舌が付き入れられる。
「…おぶぅ…!…んんっ…んんんっっ…!」
びくんびくんと、痙攣と共にクオンの女の深みから雫が漏れる。愛する男に衝動的に押し倒されたさいに、心に深く甘い衝撃を。舌を突き入れられたさいに、体を熱く抉る衝撃を。
サイガの双撃は闇を生きてきた女に、雌の震える味を刻み込んだ。
「あふっ…んん…あ……」
「……っ……はぁ……」
痙攣し脱力したクオンを確認し、サイガは口を離した。糸を引いた唾液が重力にひかれクオンの口内へ落ちていく。全身が熱を持ち、下腹部が痛いほど盛り上がって外衣に圧迫されている。
それでもなお、サイガは葛藤していた。このまま欲望のまま進めば、自分はクオンをこの手から二度と離さないだろう。
本当にそれでいいのか。だが…クオンもそれを、望んでいるのではないだろうか。
「クオン…俺は」
「サイガ…様…」
クオンが期待する、支配される喜び。まっすぐにこちらを見つめる瞳と湿りを帯びた唇…艷やかな表情がサイガに突き刺さる。
「…もう迷わない…クオン」
彼女が望んでいるのは、絶対の言葉。サイガに永遠に求められ独占される、魂の呪縛。
「……サイガ様…クオンは…クオンは……!」
「お前は俺のものだ…誰にも渡さない。その心も、瞳も、唇も、しっぽから毛先に至るすべて…」
「あぁ…!!…はいっ…クオンは、サイガ様のものですっ。どんなご命令も…喜んで…!」
「命令か…。クオン、命令だ。この夜…俺のそばを離れるな」
「はい…!あぁっ」
サイガがクオンの首筋に吸い付き、分厚い外衣に包まれたクオンの胸へと手を伸ばした。
「ん…意外に大きいね。クオン?」
豊かな感触だ。弾力もいい。
「ああ…もっと…してくださいませ…!」
「いけない子だ…」
サイガとクオン、共にもう脳を占める言葉は一つだった。相手の全てが欲しい。
「んん…脱がすよ……」
「はい…!」
クオンは常時、絶影として身分を明かさぬよう決して素肌を晒すことはない服装に身を包んでいる。
その服装から女性であることは分からず、女性的な全ての魅力が他人に明かされたのは、まさにこの時が初めてだった。
「綺麗だよ…」
「…ぁ…」
234名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 22:08:47.66 ID:NTFOuw6j
 蝋燭一つの部屋の中でも、仰向けに横たわったその輝きははっきりとわかった。たるみがなくスラリとした、女性らしい胸部から腰までのライン。かといってひと度なぞれば、しっとりと瑞々しい肌触りと程よい弾力が返ってくる。
「んっ…!」
「………・」
そんな中、自己主張の激しいクオンの双丘はいやでもサイガの視線を釘付けにした。
サイガはそう女性の裸体を見る方ではないが、それでもクオンのものが一般女性の平均よりも高いことが予想できる。
布団に身をあずけた状態でありながら形と張りを保ち、丘の頭頂部にはクオンの興奮の証が、小さいながらも濃い存在感を放っている。
(…!……)
一度つばを飲み込んだあと視線を下に移すと、クオンもさすがに恥ずかしそうに顔を背けて、手で隠そうとする。
「隠しちゃダメ」
「あ…」
ゆっくりと花園が開放される。女性特有の淫臭とともに、明らかにいくつもの雫を布団に落としているその場所が、サイガの目を血走らせる。
「…そんなっ…見ないで…ぁ…」
クオンの声を尻目に、サイガはまるで催眠にかかったようにその場所へ手を伸ばした。弾力を指で感じ、次いで割れ目をなぞるように中指を走らせる。
「ぁん…ああっ…サイガさまぁ…!」
「…クオン…!!」
その声と共に、サイガはガチャガチャと自らの外衣を取り払うと、クオンへの愛撫を中断して即座に自らの怒張をクオンの陰部へあてがった。
「クオン…俺…もう我慢できない」
「ください…私も…欲しいです…!」
サイガの心には、例え互いに通じ合った性交であっても相手をいたわり、前戯にちゃんと時間をかけようという誠実さが多少あった。
だがその誠実さに従うには、彼女は魅力的すぎて、彼は若すぎた。
「っ……あぁっ!」
ずんっと沈み込むと同時に、腕の中の少女は声を上げた。柔らかく、熱っぽく、断続的な圧迫感。汗に濡れたクオンを抱きしめ、息を整え快感に耐える。
「…入ったよ…血が出てるけど…痛くない?」
「あっ…あっ…きもち…いいですぅ…!」
甘い声が強がりでないことを証明していた。すがりついて濃い吐息を出すクオンのさまが、王のサディスティックな感情をくすぐる。
サイガはクオンの頬に軽く口付けてから、頬笑を浮かべながら囁きかけた。
「優しくされるのと激しくされるの、どっちが好き?答えて」
「……あっ…優しくて…はげ…しくぅ…!」
「欲張りだな…そんなクオンには…」
結論の言葉を出す前に、サイガはクオンの蹂躙を開始する。その動きに緩さはなく、互いの腰がぶつかるたびに音と雫がはじけ飛ぶ。
「ああっ!あぁんっひぃあっんあぁ!」
「正直に答えるんだっ!どこが気持ちいい!?」
「サイガ様のっんっ陰茎がぁっ私のっ中を!深くっえぐってぇ!気持ちっいいですぅん!」
「よく言えたね…いい子だ…ん」
「んんぅ!んん…んんん…!」
腰を動かしながらクオンの耳を撫で、次いでその唇をふさぐ。途端餌にしゃぶりつく動物のようにクオンは舌をサイガの口内へ突き入れ、サイガは甘がみで答えて、舌先でくすぐった。
「んむう!んんんっ!んんっんぅ!」
(サイガ様のっ全部きっもちいい!全部っいいのぉ!)
(っ!急に締りが…!そろそろ…出すよクオン!)
あらゆる液体の分泌が激しく、快楽の終端へ。体が震え、下腹部がせり上がってくる感覚を二人はほぼ同時に感じた。
「んむぅんんぅうっ!!」
(いくっ!いく!サイガ様ぁぁあ!!)
(ぐっ…っ!)
口づけしたままクオンが決壊すると同時に、巻き起こった脈動がサイガのものにも止めをさした。びゅくびゅくとクオンの中へ全てを吐き出して、快楽の奔流に支配される。
「…ん……ぷはっ…あ…サイ…ガ…さまぁ…んちゅう…」
「はぁ…はぁ……はぁ…うっ…んん…」
サイガの、今までで一番長い放出が続いていた。腰の力の一切が抜けていき、膝ががくがくと震える。
それに応えるようにクオンは足でサイガの腰を固定して、全ての種を逃すまいと中を脈動する。
しばらくそのまま注ぎ込み、徐々に勢いがなくなって最期にぴゅるっと痙攣してから、クオンも全身の力を解いた。
「はぁ…ふぅ…」
サイガは開放感と疲労に体を委ね、クオンの隣へ寝そべった。一人で慰めた時とは比べるまでもない、強烈な悦。クオンに視線を向けると、彼女はまだ荒い息をしながら、サイガへと視線を向けていた。
紅潮した頬、綺麗な流し目と、半開きの口から唇を伝う雫の軌跡。サイガは視線をとらわれ、自らの体が再び熱を帯びてくるのを感じていた。
(…クオン……)
まだ、足りないようだった。サイガの疲労は何処かへ消え、あぐらをかいてクオンに命を下す。
「きれいに…してくれるかい」
「はい……!」
235名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 22:10:50.26 ID:NTFOuw6j
クオンはそれだけでサイガの意を解し、喜びを纏いながらサイガのあぐらの中心へ迷いなく口を近づけていく。
「ちゅ…」
「う…!」
最初は軽く口づけ。サイガは体の一番敏感なところへの刺激に、ピクンと体を震えさせた。
「ちゅ…ちゅう…」
「くっ…はぁ…くわえて…」
「ちゅ…んん…んんぶっ」
クオンの口内が雄の証で埋めつくされた。クオンは忠実に命を実行しようと、唇で位置を固定すると口内でサイガのものを舐めまわす。
「はぁ…!いいよっ…クオン。その調子…!」
「…っ!…ん…んんー…んむ…」
サイガが頭を撫で、クオンは主に喜んでもらえている興奮で尻尾を揺らす。完全に硬度を取り戻した雄が、覚えたての快楽に溺れていく。
「もっとすぼめて…上下に動いてくれ」
「んんっ!…んんっんむっんぅっ」
口淫の密度が濃くなり、クオンの頭がサイガの元で上下に激しく動く。
唇も頬も喉も限界まで吸い付き、ちゅぶちゅぶと唾液で包み込んで、濃密な液を絞り出そうと何度も何度もこすり上げる。
「くっ…クオン…また…出すよ…!くっ!」
サイガがクオンの頭をつかみ限界まで押し込んだ。喉奥のごりゅっとした刺激と同時に、一度目の絶頂と遜色ない放出をクオンの喉奥へと叩きつける。
「んぼぉお!んぶっ…んんぅ…」
(サイガ様の…濃いぃ…!)
クオンは己が主を夢中にさせた、気持ちよくさせることができた二つの喜びで股を濡らしながら、サイガの放出をさらに促す吸引とシフトする。
ごくごくと甘い汁を吸うように一滴も逃さず、同時に飲み込む喉の脈動でサイガの先端をやわやわと刺激した。
「くっ…はぁ…はぁ…ふぅ…」
律動が終わりに向かう。クオンも察して、徐々に残った液を削ぎ落とすかのように、ゆっくりと口を引いていく。
「ん…んん…ちゅううう…」
最期に頂点の割れ目に吸い付いて、吸着音を響かせながらサイガの奥に残った液を吸い出した。
「はぁ…はぁ…よかったよ…クオン」
「あ…サイガさまぁ…」
頭を撫でられ、主の愛にひたすら陶酔する。
「クオンもまだ、欲しい?」
「あ…サイガ様…」
今度はサイガがクオンを抱き、サイガが下になるように布団へ倒れ込む。
「遠慮するな。言ったろ?今夜はずっと、俺のそばを離れるなって…」
「はい…!」
抱かれたクオンがもぞもぞと動き、サイガの雄の象徴をつかんで己の雌へとあてがう。
「んん…!」
まだサイガの硬さが足りないのか、中へ入れようにもうまくいかない。クオンの割れ目を滑り、てらてらと愛液に濡れていく。
「気持ちいいよ…」
「あ…ん…」
徐々に、徐々に熱を持ってくるのをクオンは手のひらで感じた。もうすぐ、もうすぐ。
「んん…あぁ…んぁ…!」
「ん…」
また、つながりが始まる。互いに腰をすり合わせ、つながっている喜びをゆっくりと味わう。
ぐちゅぐちゅと浅く上下左右と腰を動かし、もどかしさを喜びに変えてお互いの熱を確かめる。
「今夜はずっと、こうしていようか」
「あ……気を…保てません…私…壊れてしまいます…」
「壊れたクオンも見たいな…」
囁いて耳に口づけ。同時に緩やかだった腰の動きに強くアクセントを加える。
「あぁんんぅ!」
クオンの全身が泡立ち、びくびくと痙攣する。軽く気をやってしまったのか、焦点の合わない瞳のままサイガへと体をあずけた。
「クオン…夜は長いよ」
「あっああっ!さいがっさまぁ!」
また布団の染みが激しく広がっていく。互いの刺激を求める動きがシンクロし、絶頂に達しても浸るまもなく次の刺激を追い求める。
「くっまたっ出すよ!」
「はいぃ!サイガさまぁぁあ!」
白くはじけて脳髄まで快楽に染まる。既にろうそくが消えた部屋に、交合の音と嬌声だけがいつまでも響いていた。
236名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 22:15:21.86 ID:NTFOuw6j
「ん…」
 日射しが窓から差し込み、程よい温かさから体が目覚め、頭が徐々に鮮明になっていくのをサイガは知覚していた。傍らに居るはずのもう一人がいない。
「クオン?」
「はっ」
 一夜を過ごした女性を呼びかけると、すぐに少し離れた場所で平伏しているのが見て取れた。既に絶影の服装に身を包み、顔には狐の仮面をつけている。
 周りを見渡すと布団はいつも通り一人で眠ったあとの様相で、畳に飛び散ったはずの愛液の後もなく、淫臭も残っていない。
今誰が見てもこの部屋で男女が交じり合ったとは思わないだろう。あまりの証拠のなさに、昨夜のことは夢であったのかと錯覚する。しかし、よく見れば痕跡が一つあった。
(ろうそくの溶けあとに…ここまで飛んだのか)
「ありがとう。掃除までさせちゃって」
「い…いえ…」
 歯切れが悪い。もしかしたらクオンはあまりの気恥しさに、昨夜を一度の幻にしたかったのかもしれない。
「これからは、二人の時はクオンと呼ぶよ」
「は…はい…」
(クオンと…呼んでくださる…夜だけじゃなく…二人の時は…)
(あっ喜んでる。仮面を付けててもよく見ればわかるもんだな…)
 大きく伸びをしたあと、サイガは王の正装に着替えようと布団から出た。それを察したクオンは退室しようとするが、サイガが呼び止める。
「なにか?」
「ん」
「!??!?!」
 サイガはそっと絶影の仮面の口元だけをずらし、ちゅっと音を立てて口付けた。
「今日も護衛頼むよ。クオン?」
「は…はい…!」
 しゅっと一瞬で屋根裏に消えたを狐の仮面を見て、サイガは思わず笑みがこぼれる。静かなる部下の狼狽にではなく、かわいい女の初々しさに。

続く
237名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 22:16:40.05 ID:NTFOuw6j
これで前編終わりです。読んでくれた人ありがとう。

新章始まったしもっと投下増えるといいなあ…
238名無しさん@ピンキー:2012/05/29(火) 21:12:06.21 ID:Sy/GuvAo
>>237
久しぶりに覗いたら、いつの間にか投稿されてたぜひゃっはあああああああ!!

やばい、クオンの報われた想いとか初夜の初心らしさとかが可愛すぎてテンションが変にwww
超乙ですー!!
239名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:42:14.27 ID:262xIfWM
お借りします。
サイガ×クオンの続編です。
240名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:44:48.62 ID:262xIfWM
(ああっ…!私…サイガ様と…本当に…!!)
 王と護衛の関係がどうなろうが、日常の流れにさほど変化はない。今日はサイガが執務室で政務を取り仕切っているいつもの日。
時おりライセンやシオンが軍備や国境付近の近況を報告したり、国民から上がってくる案件やしびれを切らしたミヤビの相手をするなど、よく見る日常だ。
(サイガ様…サイガ様…)
 狐の脳内がおめでたいことになっているが、周囲への警戒を切らしはしないので些細なことである。
(?…サイガ様……?ご気分が優れないのだろうか…?)
 そんな感じでいつもよりサイガを見ていると、身をよじったり下腹を抑えたりと、時折渋い顔もしている。
(!!…まっ…まさか…!お疲れのところを…私が…昨日のせいで…!?)
 行くべきか行くまいか、声をかけるかけまいかと脳内で右往左往している狐を尻目に、サイガの悩みは実に浅いものだった。

(うーむ…どうしたものか…)
 サイガは実に元気だった。下半身が。
 今朝、クオンとの昨夜のこともあり、朝食のあとミコ婆から政務で少々疲れが残っているからと元気の出る丸薬を頂戴したのだが、どういうわけか成果が下半身に集中している。
女性の前では脳裏に男性を思い浮かべる荒業で乗り越えたが、いざ一人で政務を黙々とこなしているとどうにもいかない。
(…今は机で隠れてるからいいけど…情けないが、手洗いに行くか)
物悲しいが一度発散するしかない。そう考えて立ち上がった矢先だった。
「…サイガ様」
「?何か用かいクオン?」
 ふっと執務室に影が舞い降りる。平時において絶影から話しかけることは少ない。サイガは不思議そうに次の言葉を促す。
(クオンと…呼んでくれる…)
「その…ご気分が優れないようでしたので…どこか…」
「あー…」
なんとも間が悪い。もし昨夜のことがなかったら、なんでもないとすぐに一言言えただろう。だがサイガの脳裏には、どうしても快楽にあえぐ狐の痴態が浮かんでしまう。
「…………あ!…さ…サイガ様…申し訳ありません…」
「あやまんないで……」
前傾姿勢で少々盛り上がってたら嫌でも悟ってしまうだろう。ああ本当に、間が悪い。

間が悪い。
「クオン…」
「え…」
241名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:48:44.93 ID:262xIfWM
「入るわよサイガ?さっきの案件なのだけど……ん?」
「…なにか?」
(??なにか音が……気のせいかしら?)
シオンが悟らないことを祈るしかない。
「んん…んぶ…んぅう…」
(シオン様…!でも…サイガ様は…!)
(誰が来ても…続けることっていたよね。クオン?)
 机の下に響く水音。喉奥をサイガのモノでえぐられ軽くえずきながらも、唇と舌でやわやわと包み込む。サイガは嫌ならば構わないと言った。
だが、クオンにとってもそれは魅力的な提案だった。
(サイガ様と…仮面を外した…私との時間…)
一度甘い蜜をすすった。倒錯した感情を抑えられない。我慢することの意味が分からない。自分はもう、”クオン”として求められているのだから。
「ここの編成が…」
「ふむ…」
「んんっ……」
 不意にサイガの手がクオンの頭を押し込んだ。只でさえ許容量ギリギリだった口内の空間が押し広げられ、雄特有の臭いがクオンの鼻腔へ深く流れ込む。
普通ならば愛する者同士でも嫌な顔をするだろうが、クオンはうっとりとした表情で股を濡らす。サイガに”クオン”として必要とされている。
サイガに”クオン”として奉仕している。それだけで役目も立場も忘れ、底なしの悦楽へと溺れていく。
そしてそのことは、サイガも悟っていた。
「こんなもんかな。いいかなシオン?」
「ええ。助かったわ。……」
「…どうしたの?」
少し怪訝な顔をしたシオンだったが、一瞬で元の表情へともどる。
「いえ。それじゃあまた後でね」
「ああ」
シオンの退室の音が響く。
「気づかれちゃったかな…?おっと」
と同時に、サイガの股間から濡れた音が一層激しく響きわたり始めた。
(サイガ様!サイガ様!サイガ様ああぁあ!)
早くサイガの雫を飲み干したい。一心不乱に首を振り、頬を限界まで細めてじゅぼじゅぼと音を立てるその姿は、狂気すら感じさせる。
だがそんなクオンを見ても、サイガは慈愛に満ちた表情でクオンの耳をなでた。
程なくサイガが小刻みに痙攣し、限界が近いことを告げる。
「今日は胸でイきたいな…クオン」
「んぷはぁ!…はいっ…!」
すぐさまクオンの外衣がパージされ、豊かな双丘がサイガの男を包み込む。それだけでなく両手で押し付けて圧力を加え、ぐにゅぐにゅと激しく上下運動を開始した。
「もう…出るよ…くわえて!」
「あむぅっ」
242名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:49:47.45 ID:262xIfWM
胸でしごきながら、谷間から垣間見える亀頭を唇で包み込む。激しい吸引と共に、ついにサイガの欲望が決壊した。
「くう…!」
「んんっぢゅうううううううう!!」
びゅるびゅると放出するたびに、クオンの唇が鈴口を吸い込んでいく。
激しく脈動する尿道と吸引の相乗効果。予想を超えた快感にサイガも思わず、股間に押し付けるようにクオンの頭を掻き抱いた。
「はあ…っはぁ…!」
「んくっ…ちゅうぅうう…」
長い放出がクオンの身体へ染み込んでいく。射精自体は徐々に量を失いながらも、クオンの吸引によって放出の勢いが衰えず、サイガは今まで味わったことのない腰の震えに陶酔していた。
「ちゅるるるる…ちゅぷん……ん…ちゅう」
クオンは射精が収まったあとも尿道に残ったものを絞り出さんとしばし吸引し、最期に愛おしそうにちゅうと口づけして離れた。
「はぁ…最高だったよ…クオン…」
「…はいぃ……」
陶酔していたのはクオンも同じだった。サイガのものを一滴残らずその身に宿した事実、そしてサイガの間近で得られる賞賛と愛情に女の園は洪水状態だった。
「サイガ様…クオンは…クオンはっ…!」
「わかってるよ…おいで…」
「んっ…」
いざクオンがサイガに跨ろうとしたその時。

コンッコンッ

「サイガ。軍議に遅れるなよ」
「わかったよ。ライセン」
扉越しの会話。それが行われる前にクオンは場を脱し、仮面をつけて屋根裏に飛びたっていた。なにか香料の秘薬でも使ったのか、すでに部屋からは性臭が消えている。
(すごいなクオン。…あ)
が、机下の垂れた愛液はものの見事に水たまりだった。さすがにあの一瞬で拭く時間はなかったらしい。
「褒美はあとでね」
そうつぶやいて、サイガは軍議の資料をまとめて部屋を後にする。残ったのは、ただ情欲にまみれ身体を持て余した狐だけだった。

「ふう…クオン」
 結局その日は二人きりになれる時間が作れず、クオンが再び仮面を外したのは夜の逢い引きであった。
「はっ」
仮面を外し、布団の上のサイガの近くで正座する。その佇まいは凛とした女性そのもので、昼間サイガへの奉仕で大洪水を起こしていた女性とはとても思えない。
だがサイガは、気づいていた。
「クオン、立って」
「はっ」
すぐさま立ち上がり、サイガの言葉を待つ。
次いだ言葉はクオンの予想を裏切るものだった。
243名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:51:18.09 ID:262xIfWM
「褒美を与えようと思ってたんだけど…クオン、君には罰を与える」
「…え」
「気づかないとでも思った?俺が軍議に出ている間、警備中に何をしていたのかな?」
「…!」
期待に満ちていたクオンの顔が一気に青ざめる。
「クオン。俺に言わせる気かい?君が警備中に何をしていたのか…」
「…く…クオンは…」
息を呑み、震えながらも声を上げる。
「クオンは…サイガ様の…軍議の間…じ…」
「じ?聞こえるように話して」
「じ…自慰を…していました…」
「ほう……」
サイガがゆっくりとクオンの女陰へ手を伸ばす。クオンは動かない。
「何故?」
「…が…我慢ができず…」
外衣の間へ手が入り込む。
「誰を想って自慰をしたんだ?」
「さ…サイガ様のことを…ひんっ!?」
サイガの指が直接女のクレバスをなぞる。
「俺にどうされてるのを想像して自慰したんだい?」
「さ…さいが…さっまとっぉ!」
くちゅりと、指が浅く内壁をえぐった。
「俺と?」
くちゅくちゅと水音が高まっていく。
「サイっガっ様と!交わるのを!そうぞうしてぇっひぃん!」
「警備の最中に…いけない子だ…」
王の政務中に口淫させていたことを棚に上げ、クオンを糾弾する。
だが、それはクオンが喜ぶがゆえだった。指を伸ばした時点でクオンは青ざめたことを忘れ、期待と情欲に火を灯している。
「それじゃあクオンには罰を与えなきゃね…」
「はぃいぃ!いかっようにもぉ…!」
罰。なんて甘美な響き。クオンの頭にはそれだけだった。
「二度と警備中に自慰せぬよう…主である俺がしっかりと躾ないと」
「はい…なんなりとぉおぉ!?」
クオンが返答し切る前に、サイガの指が入出動を開始した。前戯ではなく、ただ相手を高め果てさせるためだけの、容赦の無い指の淫撃。
「あいぃん!あぁ!んんっう!ぁっああ!」
雫がぽたぽたと漏れ始め、クオンの膝が笑い出す。
「自分でするのとどっちが気持ちいい?」
「サっ…サイガっ様のっ指がっ!きもちいいですぅ!あぁ!」
既に体が支えきれない。サイガの体をつかんでなんとか立った姿勢を維持する。
「そう…」
つぶやくと同時に、差し込んでいた指を引き抜き、即座に陰核を強くつまみ上げた。
「っ!!ひぃっぃいあああっ!!!」
サイガのつまみ上げと同時にクオンの腰が持ち上がり、ぷしゅっと淫液がサイガの手へ降りかかる。
クオンの体は小刻みに痙攣し、瞳は虚空を見つめ、あふれる唾液を拭えない。
絶頂の余韻に浸ろうとするメスの体。しかしサイガは許さなかった。
即座に指がクオンの陰部に奥まで差し込まれ、入出動が再開される。
244名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:53:46.80 ID:262xIfWM
「ひいぃっ!?さいっがさまぁ!?」
「何を喜んでいるんだ?これは罰だと言ったろう?」
実に嬉しそうな王の声色。
クオンが流す淫液によって指の滑りがよくなり、先ほどより高速の抉りがクオンを襲う。絶頂している最中だというのに刺激は終わらない。その結果…
「ひぎっ!?ひいぃぃん!」
「ダメじゃないか…罰は始まったばかりだってのに」
「あひっ!?ぁぁああああ!?」
ぷしゅぷしゅと雫が飛び散り、サイガの肩を支えに立っていたクオンもついに膝をついた。
それでもサイガの指は逃さない。
「さいがっさまぁ!いっいきましたぁっ!おゆっおゆるしっをぉ!」
涙を流し涎を溢れさせ懇願する。しかし身体はどうしようもなく喜び、抵抗する気は微塵も起きない。
(サイガ様っのゆびがぁ!気持ちよすぎてぇ…!もう…だめぇ…!)
「ふふ…」
「あっああひぃっぁぁあああああっ!!」
クオンの体がひときわ大きく痙攣し、サイガの腕を抱きかかえながら畳に染みを広げた。
「ひぃ…あ…あっ…」
絶頂に次ぐ絶頂。虚空を見つめ、ただ体の震えに身を委ねる。
サイガはクオンの荒い吐息を感じながら、彼女の淫猥さを五感で堪能し高揚した。
「クオン、綺麗にして」
指を引き抜き、濡れきった手をクオンの眼前へ。
「は…はぃぃ…」
混濁した意識の中、震えながらサイガの手を認識した。静かに両手で掴み、指先を自らの口に導く。
「ん…ちゅぷ…」
愛液で濡れきっているサイガの指を、クオンは躊躇いなく銜えた。まずは人差し指から口に含み、舌でねっとりとなぞっていく。
(サイガ様…の…指…綺麗に…いたしますぅ…)
この夜が罰から始まったことも忘れ、クオンは溶けた顔で奉仕に熱中した。先程の拷問とも言えるサイガの淫撃も、クオンは喜びにしか感じていない。
「いい子だ…クオン…」
「…んん…ちゅむ…」
頭を撫でられて尻尾を揺らし、指一つ一つ口に含んで丁寧にしゃぶっていく。サイガの指がクオンの愛液と唾液でコーティングされ、蝋燭の光に淡く反射した。
「ちゅぷ…はぁ…」
「よくできた…クオン、尻をこっちに向けて」
「はい…」
クオンは躊躇いなく外衣を取り払い、背中越しに雫を垂らす女の園をサイガに突き出した。
「すごい状態だね…」
「サイガさまぁ…クオンは…もう…!」
ポタリと、サイガの目の前で一滴垂れた。
「罰がそんなに欲しいのかい?」
「はいぃ…早くぅ…クオンにぃ…罰をぉ…」
甘え縋る、ねっとりとした声。サイガももう我慢する気はなかった。痛いほどに猛り立ったモノをクオンへとあてがう。
「あうぅん」
「まだ入口に当てただけだよ?」
「さっさいがさまぁ…」
首をひねり、期待と欲の入り交じった流し目をサイガへ送る。
245名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:54:44.51 ID:262xIfWM
「さいがさまぁ…罰をぉ…早くぅ…」
「やっぱりやめた」
「えっ…」
一瞬。
ずぷんっ!
「嘘だよ」
「はひっぃい…!ああっ…あああっ…!!」
一瞬絶望に顔を歪めたクオンを見定め、呼吸を外してから最奥まで突き入れた。
完全にスキをつかれたクオンの感覚。力と期待が抜けた一瞬を極限まで突き上げられ、女陰が震えて歓喜の涙を流す。
「もうイっちゃたのかい?まったく…しっかりっしなよ!」
「ひぃぃい!!」
入口まで引き抜いてからずんっとまた最奥へ。クオンの体がビクビクと震え、いろいろな液体が分泌されて体を伝っていく。雌の喜びで心と体が支配される。同時に女陰がサイガから放出されるものを得ようと震えながら甘く締め上げた。
「ほらっどんどんっいくよ!」
「ああっ!あぁん!さいがっさまぁ!ひぃああ!!」
サイガの手加減がなくなった。腰を大きく打ち付けて、最奥に到達するたびに小気味よい音と愛液がはじけ飛ぶ。
「ああっ!いいぃん!さいっがさまぁっ!」
「気持ちいいかい!?クオン!」
「はいぃい!きもっちよすぎってぇ!しんじゃいますぅ!」
サイガも余裕がなくなってきた。局部から感じる快感と、五感で得られる彼女の艷やかさが、非道く甘い。
「全部っうけとれっクオン!」
「はいぃい!さいがさまのっ!こだねをぉお!ひぃいああああ!!!」
「くうっ!」
クオンが激しく痙攣して黄色い声を出すと同時に、サイガを包んでいた鞘が強く波を打った。放出の引き金となり、クオンへと存分に白濁液を注ぎ込んでいく。
「ああああぁんっ!はぁっ…あっ…あっ…あぁ…」
(出てるぅ…サイガ様の…種子が……私の…中にぃ…!!)
「くっ…全部…受け止めて…!」
「ああっ…さい…がっ…さまあぁ……」
喜びと快楽に溺れたクオンの表情。サイガも力を抜いてクオンに覆いかぶさるように密着する。どこまでも落ちていくような感覚。絶頂後の独特の開放感に身をゆだねながら、サイガは憂いを帯びた瞳を隠すように目をつむった。
246名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:55:27.24 ID:262xIfWM
快楽のあと、当たり前のように同衾する二人。最低限の後始末をすませたあと、寝そべったサイガの腕を抱えてクオンは頬をすり寄せる。目を瞑り安心しきった表情のその姿は、サイガの庇護欲をどうしようもなく掻き立てた。
「また、中に出しちゃったね」
「!…はっ…あのっ…避妊の秘薬を飲んでいますので…お気になさらないでください…」
王の子供を身ごもることなど、雑種の自分は許されない。そんな卑屈さも、サイガは見抜いている。
「命令、次から飲まないで」
「ええ!?」
さすがのクオンも声を上げた。護衛の自分が妊娠すれば、サイガも白い目で見られてしまう。
「サイガ様っ!それはっそれだけは…!」
「クオンとの子が欲しいんだ」
「…!!」
夢にすら見なかった言葉に、硬直する。
「私との…子…」
「ああ。俺とクオンの子なら、武術にも魔術にも秀でた素晴らしい子になるだろう。俺の角や、クオンの可愛い耳や尻尾も受け継いでくれたら、嬉しいな」
「ほ…ほんき…なのですか…?」
「ああ。そりゃ、今大変な時期だってのは、わかってるけどさ…。でも、だからこそ、後悔したくないんだ。好きな人と、大切な時間を過ごすことを」
「サイガ様…」
「さっさとこの戦争を終わらせないとな。じゃないとクオンや、俺とクオンの子に窮屈な思いをさせる時間が増えてしまう」
「はい…」
「素敵な笑顔だ…クオン」
言うやいなや、軽くクオンの額へ口付ける。
(あっ…)
甘くて暖かい。絶え間ない幸福に身体が熱くなる。
「俺とお前の子なら、将来王になるな」
「王…って…そんな…」
「ん…クオンは子供に、王の責務を強いたくはないか…すまん、思慮が足りなかった」
「あっいいえ!そういうわけではございません!ただ…」
「ただ?」
「自由に…生きさせてあげたいなって…そう…思いました…」
「クオン…」
クオンの幼少時代。弟と別れ、聖龍で身分を隠しながら生きてきた窮屈さは、想像に難い。だからこその言葉に、サイガはクオンを一層抱き寄せる。
「あっ…」
「そうだな…俺達の子が自由に羽ばたけるように、この世界を平穏と差別のない世界へ導こう。命をかけるに値する、これ以上のことはないな」
「はい…サイガ様…私は…」
嬉しさで涙を流すのは、いつもサイガの目の前だ。
「私は…世界一の…幸せ者です…」
「俺がもたらす幸せはこんなものじゃないぞ?覚悟しておけクオン」
「ふふ…はい」
「さて、子供の名前はどうしようか」
「少し気が早くありませんか?」
「そうかぁ…?」
戦のさなかの一時のやすらぎだとしても、かまいはしない。二人が進む道は険しくはあるがひたすらにまっさらだ。
こぼれる笑顔をそのままに、幸福への未来地図が静かに夜に響いていった。
247名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:56:14.01 ID:262xIfWM
「またここにいらしたのか、姉上」
「…ああ」
離島の中、彼方に中央皇国と聖龍領の島端がかすかに見える丘。クオンは弟と住む座敷を離れると、高い確率でこの場所で遠くを見据えていた。
「そんなに気になるなら聖龍領に居をかまえても、私は構いませんよ。」
「…ここでいい」
近くにいたら、ずっと墓前を離れられなくなるだろうから。
「そうですか…もうすぐご飯ができますから、ほどほどに戻ってきてください」
「ああ」
弟が離れる。気がきくのは千年以上経っても変わらない。
(もう…幾ときたったのか…)
サイガと過ごした時よりサイガがいなくなってからの時のほうが、はるかに長くなった。だがそれでもクオンの忠義と恋慕は、ただひとりの男へと注がれている。
(サイガ様…)
涙を流すことは、まだある。サイガと過ごした時間はあまりにもクオンにとって輝きすぎていた。戦士としても、女としても。
悲哀も寂しさもある。だがクオンが生きているのは、悲嘆にくれるためじゃない。
「サイガ様…あなたがこの世界を救ってから、部族同士が手を取り合い、争いはなくなりました」
だがクオンは、また世界を争いへと差し向ける気配を敏感に感じ取っている。
「しかし、この世界への敵意を向ける存在は、これからも現れるでしょう…」
顔を上げ、雲ひとつない世界を見上げる。
「サイガ様…見ていてください。あなたが愛した世界を守る私を。あなたが望み作り上げたこの世界を。…私とサイガ様の子が生きるこの世界を…私はずっと、命が続く限り、守っていきます」
決意と喜びの笑顔。思い出に浸るのは、また明日だ。
「私も…サイガ様と過ごしたこの世界が大好きですから。だから…もう少しだけ待っていてくださいね。天に召されるときが来たら…まっ先に会いに行きますから」
涙をぬぐって前を見据える。
海の静流から吹き抜ける風と、曇りひとつない空と緋色の瞳は、どこまでも涼やかだった。

終劇
248名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:58:32.38 ID:262xIfWM
※以下ぶち壊し注意






「はあ…どうするリュウガ?」

「どうって言ったって、そんなに心配しなくていいんじゃないかシズク?マキシだって神とは言えまだ子供なんだし、やんちゃだってするだろう」

「けど…私たちにとって手に余るっていうか…」

「じゃあご先祖様にでも相談してみるか?神にはならないってずっと突っぱねてるらしいけど、バランシールはどうしても惜しいって、魂をこの世界にとどめてるし」

「…そうね。私たちをあの時助けてくれたご先祖様なら、いい助言が聞けるかも」

「決まりだな!」
249名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 18:58:57.55 ID:262xIfWM
「この部屋か…」

「ノックしてもいないわね…」

「鍵は開いてる…入ってみるか。ご先祖様ー」

「あっちょっとリュウガ!…あ…」

「いますか…ぁ……」

「なにがっ!ナインテールKだっ!露出僻でもあったのかっ!」

「あひぃん!さいがっさまぁ!わたくしにっそのようなぁあ!あぁん!」

「口はそう言いながらっ!この服だとやけに締め付けてくるぞっ!」

「さいがっさまだからぁ!さいがさまのがっ!いつもよりっ太くてぇ!」

「ほうっ!太くてどうした!」

「太くてっ!私のっ奥を!深くっえぐってぇ!きもちっよすぎますぅう!」

「ふふ…じゃあ何万年ぶりかの種を、深く、奥で受け止めろっ!」

「ああっ!さいがさまぁあ!くださいっわたしのっなかにっ!そそいでぇえ!!ひぃあああああ!!!」


「……」

「……」

「……ねえ、あんたのご先祖様よ」

「……いわないでくれ…」

「マキシは…ちゃんと”誠実”に育てないとね…」

「了承した…」

しかしリュウガとシズクはまだ知らない…マキシが築く女性遍歴は、歴代主人公の中でも随一のものになることを…



「もう離さないからな…クオン?」

「はい…サイガ様ぁ…♥」

おしまい
250名無しさん@ピンキー:2012/06/07(木) 19:00:43.99 ID:262xIfWM
おしまいです。読んでくれた人ありがとう。
251名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 09:56:34.15 ID:hkF0VOQk
遅れながらGJ
252名無しさん@ピンキー修行中:2012/06/20(水) 20:51:53.98 ID:OmTwC00i
こっそり見ているだけでしたが・・・
キャラ名リクエスト頂ければ適当にエロ文捻出致します。
253名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 19:32:56.38 ID:BReAPmrp
やっぱりサイガ×クオンはええのぉ森羅で最初に好きなったCPだぜ
254名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 13:44:45.82 ID:ejd7/zSX
子供姿アーク様の小さい○○○では満足できない欲求不満のアルカナちゃんが
ガタイがよくてナニもデカそうなミストさんに目をつけて夜な夜な彼を逆レイーポしまくるSSはまだですか?
255名無しさん@ピンキー修行中:2012/06/25(月) 22:10:59.54 ID:d6jRMI/o
>>254
ネタお借りします。

******

そっと両手で全体を包み込みその形や大きさを確かめるように撫で回し、おもむろにアルカナはその先端を唇で覆った。
(やっぱり、アーク様のよりおっき・・・)
人間のペニスにもなかなかのモノがあるじゃない、と、アルカナは顔を上げて目を細める。それを見て、僧侶服に身を
包んだその男、ミストは、びくりとして猿轡を強く噛み締めた。
彼の両腕を縛る縄はおおよそ人間の腕力でどうにか出来るものではない。身動きがまったく取れない状態にされて、ミ
ストはただただアルカナの思うがままになっていた。
ぱっくりとアルカナは唇を大きく開いて、ミストのペニスをずぶずぶ飲み込んでいく。二人きりになれるようにミスト
を騙して皆から離し、それから彼を拘束してペニスを勃起させるまで、そんなに時間は掛かっていない。
(聖職者って、結構溜まってそうだもんね)
アルカナはペニスを咥えたまま「くふふ」と笑って頭を上下に動かした。

じゅっ、ぶっ、じゅっ、ぶっ、じゅっ・・・

「ふっ・・・!んんっ!・・・っ!」
ぎしぎしと猿轡と縄の軋む音が、益々アルカナを興奮させる。
(ああ・・・アーク様にもこれだけ・・・これだけあったら・・・)
256名無しさん@ピンキー修行中:2012/06/25(月) 22:12:33.81 ID:d6jRMI/o
フェラチオをするスピードを速められないのは、アルカナの口にはミストのペニスが大き過ぎる為だ。
うっかり牙で傷つけて、萎えられてしまってはこちらが困る。
「もっ、だめ、やっぱり、やっぱりもう欲しい・・・!」
ちゅぽんとペニスから口を離すと、その勢いでぶるぶると揺れるソレを手でがっしりと掴んでアルカナは、もう片方の
手で自分のパンツを左足の付け根の方へぐっとズラした。
脱ぐ時間さえも惜しい、という風に、アルカナはそうして少しだけ晒された自分の膣内へ、一気にミストのペニスを突
き入れた。

ぐずずずず・・・っ!

「はあっ!ああッ?!あっ、えっ」
ごづりと、ミストのペニスは簡単にアルカナの子宮口を小突いた。
そんなところに触れられたのは本当に久し振りで、しかもそれがただ長いだけのモノではなく、太さも伴ったモノであっ
たので、アルカナはもうそれだけで軽く達してしまった。
「うそ・・・あー・・・うそぉ・・・」
ぐちぐちと腰を振りながら、アルカナはうっとりとした目でミストを見た。
「貴方、すごい、すごい・・・ヒトのクセに・・・人間のクセに・・・ぃっ」
限界まで広げられた膣口に指を滑らせ、再度その大きさを確認してアルカナは嬉しそうに目を閉じる。「アーク様・・・」
257名無しさん@ピンキー修行中:2012/06/25(月) 22:13:27.17 ID:d6jRMI/o
ぼづっ、ぼづっ、ぼづっ、ぼづっ!

「アーク様!ああっ!アーク様ぁ!アーク様アーク様アーク様っっ!!」
「・・・っ!ぐ、ぐぐ・・・ぅ」
アークの名前を叫びながら、アルカナは一心不乱に腰を振る。
人間では有り得ないほど夥しい量の愛液が、ミストの衣服を、アルカナの太腿を、その地面の草をもしっとりと濡らす。
「あふっ!あふっ!出ちゃう・・・!なかの、もの、出ちゃう、ひっぱられて、あっ!あっ!あっ!!」
目を閉じたまま上下の口だけをだらしなく開ききりアルカナは悶える。愛液と涎でミストを濡らして、痛みと紙一重のそ
の快楽に叫び、その爪で自分の胸を掻き、そしてミストが耐え兼ねてアルカナの中に射精した時、その熱さにアルカナも
また一層高く声を上げて達した。
「はあっ、はあっ、ふふ、はあ、はあ・・・、いい、まだ、まだ硬くて、おっきい・・・」
アルカナが少し腰を上げると、中から白い液体がつうと一筋垂れてきた。
「まだ、まだ、大丈夫だよね、まだまだ、まだまだまだまだ、いけるよね?」
ぺろりと唇を舐めるアルカナに、ミストはぞっとして顔を青くさせた。
まだまだ、まだまだとアルカナは妖艶な笑みを浮かべながらその言葉を繰り返す。

まだまだ、まだまだ、まだまだ・・・

・・・神よ、と祈るその心の声も空しく、その日からミストは、毎夜アルカナにアークの身代わりとして強制的に犯され(?)
続けることになるのであった。

おわり

***

本当に短いのですが、こういうものでもよろしければ・・・
258名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 00:10:22.84 ID:qog5W7xj
やだ…攻めアルカナちゃん可愛い…
自分254だけどまさか本当にSS書いてもらえるとは思わなかったw
ありがとう!>>255神!
259名無しさん@ピンキー修行中:2012/06/26(火) 22:10:46.61 ID:JzMc4wNE
>>258
詳細があったのであまり悩まずとても楽しく書けました。
こちらこそありがとうございます。
260名無しさん@ピンキー:2012/08/09(木) 03:43:16.53 ID:WIkE/6tO
スキュレイXイヅナがみたいです…
261名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 20:21:20.78 ID:Gj1NW+66
保守
262名無しさん@ピンキー:2012/10/01(月) 00:35:12.92 ID:2zItLvp0
リュウガ×シズクお願いします!!
263名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 08:11:05.76 ID:ml20RuzZ
保守
264書こうか否か迷ってるので導入部分のみ:2012/10/23(火) 09:11:08.52 ID:ml20RuzZ
「……そうか、やはり賢人王は……ご苦労だった。下がれ」


頭を下げ、部屋を後にする一人の魔族。その後ろ姿を目で追いつつ、竜魔王サタンは深いため息をついた。
先程の部下が持ち帰った情報。
それは、これまで不明瞭だった疑念を確信に変えるには十分すぎるものだったからだ。
人間としての領域を逸脱した、あの男の野望を。


「(何故なのだ……聡明な我が主ならば気付いているはずだ、賢人王の身に余る野望を……)」


何故、貴方は人を守ろうとするのだ―――と。
サタンが再び深いため息をついたとき、コンコンと扉をたたく音が聞こえた。


「……入れ」

「失礼いたします、サタン様。その……サタン様に謁見したいと言う者が」

「謁見だと?何者だ」

「はぁ、それが……その……」


やけに歯切れの悪い部下を見て、「言いたい事があるならはっきりと言え」と促すサタン。
新たに私と志を共にしようとする同胞か、それとも愚かな人間の下僕共か。
しかし部下の口から出てきた名は、流石の竜魔王でさえ予想だにしなかったものだった。


「…………様です」

「…………何だと?」



「星天魔、アルカナ様です」
265名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 01:36:27.76 ID:NHk7yN/1
続き待ってるよ
266名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 22:14:43.07 ID:hHBRXHzp
お題というかシチュエーションというかそういうのがあれば・・・
267名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 20:53:46.65 ID:lY6LKWs5
アルカナ離脱で落ち込むアークを慰めるマジコとか
268名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 15:47:36.32 ID:de5mETKD
269名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:41:43.44 ID:DJvG8bG5
アークの元を離れたアルカナたんがアーク様を忘れられず一人プレイで激しく燃え上がっちゃうとか
アーク様の一時的な身代わりにしようと他の男達を誘惑して食いまくっちゃうとか
270名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 00:11:05.48 ID:dj/fRI7m
それいいざます
271名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 21:08:52.31 ID:8vtwkQPB
272名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 00:19:21.83 ID:wl+7k7zv
しゅ
273名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 00:29:52.88 ID:IiPj5Dcs
誰か考えてくれよ
274名無しさん@ピンキー:2013/03/03(日) 02:14:44.67 ID:bBQGBfCm
ファウストのカードが手に入ったらなんか書く
多分アーク×マジコ
275名無しさん@ピンキー:2013/03/12(火) 15:42:06.90 ID:NE3O+0cu
>>274に期待

七天のスキュレイが好きだ
アラクネはどう考えても誘っt(ry
276274:2013/04/29(月) 01:02:11.40 ID:EmuxiZJD
カートン買いしかしてねえのにファウストが一枚も出ないってなんだよ
もう五箱目だぞおい
277名無しさん@ピンキー:2013/05/14(火) 15:18:36.04 ID:60bXlAVW
リリスが幼妻っぽくていいな。
あの格好でエプロンとかしてるんだろうかw
278名無しさん@ピンキー:2013/07/18(木) NY:AN:NY.AN ID:ckgPPxCi
人気投票の画像見てふと思ったんだが
三章のシズクの胸の部分。水かけたらいい感じに透けそうだよな
279名無しさん@ピンキー:2013/09/11(水) 11:00:09.69 ID:3bKnoifI
女性部門の中間発表、第一位が「眠り姫アルマ」だったな



お前らそんなにロリが好きか!
俺もだよ!
280名無しさん@ピンキー:2014/03/18(火) 00:40:52.14 ID:y6S1oNLL
保守
281名無しさん@ピンキー:2014/05/18(日) 02:02:43.97 ID:gy+jguWo
オールスターか…シオンかクオンで一本書くかな…
282名無しさん@ピンキー:2014/05/18(日) 22:54:59.54 ID:6wbC8Uke
一夫多妻ってそそるよね
ベリアールとアルフィーネ、アスタロット
ルキフェールとリリス、グレモリー
アルフィーネとアスタロットは仲いいみたいだし子の異母兄妹も仲良し
リリスとグレモリーはどうなのか…やはり同じ軍にいるし仲はいいのか
283名無しさん@ピンキー:2014/05/29(木) 16:53:46.52 ID:D7Y6MD1D
>>282
リリスとグレモリーは仲良いどころか百合じゃないかな
グレモリー始め側室は全員夫・ルキフェールよりリリスを慕ってるとウエハーが言ってるし
284名無しさん@ピンキー:2014/05/30(金) 16:43:42.13 ID:oxu78U6T
デッドエンド・エクスタシーって逆レイプ技?
それとも普通にエナジードレイン?
285名無しさん@ピンキー:2014/06/30(月) 22:55:16.87 ID:jY1O2gOH
人いないー
286名無しさん@ピンキー:2014/07/02(水) 00:10:37.22 ID:Wz89l5Jf
幼児化したアークを(性的な意味で)再教育するアルカナ。そして成長した後のアークにかつて自分が教えた性技で翻弄されるアルカナってどうかなあ?
287名無しさん@ピンキー:2014/07/03(木) 00:36:58.70 ID:j2lILECS
ゼロとディル公もしっかりヤってたみたいだな
確かにルキフェは似てるけど
288名無しさん@ピンキー:2014/07/03(木) 04:46:10.85 ID:7KcnqU83
アルマのラブリーなマンコ吸ったり舐めたりしまくりたい
おつゆが美味しいぜ
ハァハァ言ってるアルマちゃん可愛くてヤラシイ
289名無しさん@ピンキー:2014/07/03(木) 19:15:23.55 ID:Do6tCaAD
アークはベッドの上ではめっちゃ鬼畜そう。
290名無しさん@ピンキー:2014/07/03(木) 22:43:20.01 ID:8nllyh59
さすが性魔族
291名無しさん@ピンキー:2014/07/04(金) 04:35:59.72 ID:HXnRgRah
アルカナは調教された雌犬だね
アルカナのフトモモってムッチリ感があって美味しそう
292名無しさん@ピンキー:2014/07/04(金) 05:48:18.86 ID:rQ7/fUvI
>>286 >>289 アルカナは普段はアークに攻められてるけど、アークが幼児化したら途端に逆襲(無論性的なry)してしそうだ。
293名無しさん@ピンキー:2014/07/04(金) 22:02:05.06 ID:rQ7/fUvI
主人公がリア充化してきたのはどのあたりからなんだろうな?
294名無しさん@ピンキー:2014/07/04(金) 23:27:28.93 ID:iJGi0KZi
マキシさんは確実だが…
295名無しさん@ピンキー:2014/07/04(金) 23:35:02.10 ID:rQ7/fUvI
サイガは公式カップリングがないんだよね
296名無しさん@ピンキー:2014/07/05(土) 03:43:15.24 ID:15Pln62T
リュウガとシズクも公式だしサイガ以外はリア充なんじゃ・・・
逆に考えるんだサイガには無限の可能性があると
297名無しさん@ピンキー:2014/07/05(土) 04:43:41.43 ID:eYtzKxmZ
>>292 >>257で攻めアルカナに目覚めた自分としては大いに期待したい。
298名無しさん@ピンキー:2014/07/06(日) 09:07:50.80 ID:rg6b4P3g
そういえば今は終極因使のカイ(と過去のイヅナ)と未亡人になった後のイヅナが同じ場所にいるんだよな。つまりサイの弟ないし妹が誕生する可能性があるんだよな。
299名無しさん@ピンキー:2014/07/06(日) 20:42:19.11 ID:koZH5u2H
アークは肉体年齢が前後するのを踏まえるとめちゃくちゃネタに恵まれてそうな気がする
300名無しさん@ピンキー:2014/07/07(月) 05:21:46.73 ID:f7NtRqmR
>>293 正妻キャラが登場するようになったゼクスファクター編以降からじゃないかなあ?

余談だけど、八つの柱駒編のアルカナと幼児化した九邪戦乱編のアルカナって体格の差がほぼ皆無なんだよね
301名無しさん@ピンキー:2014/07/08(火) 19:18:42.53 ID:Gi3/4Jgm
>>299 大人時代は七魔王。子供時代はアルカナやマジコあたりか
302名無しさん@ピンキー:2014/07/09(水) 07:40:35.40 ID:uF/nViz+
セクロスで魔力のやり取りするってシチュはもう既出かな?
303名無しさん@ピンキー:2014/07/09(水) 15:12:37.29 ID:uF/nViz+
>>298 頑張って書いてくれ
304名無しさん@ピンキー:2014/07/09(水) 20:49:29.58 ID:5zGeSKLx
アークがパニッシャーズに女装させられたりしただけで反逆使途になるってことはアルカナってめっちゃ独占欲強い?
305名無しさん@ピンキー:2014/07/10(木) 21:56:19.83 ID:tQecnpOw
>>304 カードの説明見るあたりそれだけが反逆の原因ではないみたいだけれど、アークがオモチャにされたのが引き金になったのは間違いなさそうね
306名無しさん@ピンキー:2014/07/10(木) 23:49:55.63 ID:tQecnpOw
>>302

マジコ「やっぱりこうして見るとコイツ、なかなか可愛い顔してるよな。……ここまでしても起きないんだし少し『つまみ食い』しても大丈夫だよな…」

翌朝

アーク「……」ゲッソリ
アルカナ「アーク様!一体どうしたのですか?」


マジコ「〜♪」ツヤツヤ
ヒイロ「(マジコの奴、魔法のキレが格段に良くなってるな…一体何があったんだ?)」

イメージとしてはこんな感じだろうか?
307名無しさん@ピンキー:2014/07/11(金) 07:27:19.46 ID:JjdNW/XG
>>306 なかなかいい感じだな乙
308名無しさん@ピンキー:2014/07/12(土) 21:36:51.85 ID:FhC/pc3H


>>302 色々と可能性を感じるシチュだな
309名無しさん@ピンキー:2014/07/12(土) 23:01:54.72 ID:kGiXV9Ws
最近急に伸びてんな
310名無しさん@ピンキー:2014/07/13(日) 00:29:19.22 ID:Jz5pjVPv
>>309 確かにな。こうして見るとなかなか良いスレかもしれん
311名無しさん@ピンキー:2014/07/13(日) 11:32:59.50 ID:HLpILZwh
七天の覇者ってあんまり話題に上がらないのか
312名無しさん@ピンキー:2014/07/13(日) 23:46:26.39 ID:WsyNwWcJ
>>311 やっぱりサイ×ムジナが妥当なところだろうか
313名無しさん@ピンキー:2014/07/14(月) 00:10:30.62 ID:MRtzN5n/
七天は触手とか巨乳とか他シリーズよりエロい要素持つキャラが多い気がしてならない
314名無しさん@ピンキー:2014/07/14(月) 18:20:28.99 ID:7yJK5E9J
>>313 スキュレイのことだな。
315名無しさん@ピンキー:2014/07/14(月) 23:57:25.55 ID:9CM1Ge23
>>312 サイがムジナを女と気づかずに…ってのは?
316名無しさん@ピンキー:2014/07/15(火) 01:06:46.94 ID:3XZOLYws
>>313 あと全体的にキャラの露出度が高いのも良いな
317名無しさん@ピンキー:2014/07/15(火) 22:27:21.00 ID:tJgmahkn
>>311 イエヤス五姉妹(特に上の三女)はネタもシチュも豊富そうだ。ムジナを触手で調教するスキュレイとか、サイにハニートラップ仕掛けるとか。
318名無しさん@ピンキー:2014/07/15(火) 23:27:23.63 ID:/9aloa8z
>>314
スキュレイもだし貧乳だけどミツキにも触手生えてるんだぜ

>>316
胸回りと骨盤とか太股あたりの露出度が増えた気がするね
あと乳の描き方が強調されてる気がして・・・同じイヅナでもゼクスファイターと七天とでは全然違うように見える

>>317
姉三人はエロに恵まれてるよな
ムジナとユーナはスキュレイに「為すがままに弄ばれる」って公式で書いてあったから完全にそういう意味かとry
319名無しさん@ピンキー:2014/07/15(火) 23:51:45.28 ID:MBJIr5Up
>>317 サイにはハニートラップは通じにくい気がする
320名無しさん@ピンキー:2014/07/16(水) 00:17:13.23 ID:AfewyT9w
>>318 スキュレイ含めた姉三人はムジナのこと日常的に慰み者にしてそう。
321名無しさん@ピンキー:2014/07/16(水) 00:31:33.51 ID:ipZW3p1/
女同士じゃん!
322名無しさん@ピンキー:2014/07/16(水) 08:42:58.92 ID:kHB1jDiY
はらみつが百合嫌いだからな
とはいってもラフレイシア→アスモとかグレモリーとリリスとか妄想の余地はある

ソロモン大陸の連中のエロはあっけらかんとしてるイメージだな
マーモンに敗北した後マーキングレイプされまくってるレヴィアタン
しかしレヴィアタンもかまってちゃんなので段々嫌じゃなくなってきて……
という感じで暗くならなそう
323名無しさん@ピンキー:2014/07/16(水) 15:21:30.23 ID:AfewyT9w
>>322 大魔王様が色恋沙汰に鈍すぎるのもあるよな。
324名無しさん@ピンキー:2014/07/16(水) 21:18:42.41 ID:AUh/FAZ+
>>323 そんなアークに相手にされないアルカナが哀れな件。関心を取り戻そうと闇堕ちしたのに戻ったあとに『私はこの大陸の皆を愛している』とか言われてアルカナ本人の事には全く触れてもらえないし……
325名無しさん@ピンキー:2014/07/16(水) 22:23:38.27 ID:kHB1jDiY
アークは鈍いというかアルカナもマジコも自分に恋心を向けてると知った上でスルーしてるような……
個人的にはからっと陰もなくくっついててエロにも抵抗なさそうな
七魔王の各カップルの方が楽しく妄想出来るな

ところでこのスレはage進行推奨なのか?sageちゃいかん?
326名無しさん@ピンキー:2014/07/16(水) 23:06:55.66 ID:AfewyT9w
>>325 このスレが伸び始めるまではage進行になってたな
327名無しさん@ピンキー:2014/07/16(水) 23:36:14.24 ID:yZKSvvsb
>>322 アークが大魔王復帰までの間に七魔王の間に続々とカップル誕生しましたとか面白そうな気がする

アルカナ「アーク様は良いんですか?このままで良いと思うんですか?」

アーク「アルカ、一体何の話をしているんだ?」
328名無しさん@ピンキー:2014/07/17(木) 01:42:47.39 ID:EQImVbJ9
マーマン→レヴィ
ルキ→嫁
ベルフェリア→バター犬

サタン→アーク←アルカナ


他は?
329名無しさん@ピンキー:2014/07/17(木) 06:50:24.66 ID:dmBUXnWZ
ルキフェールとベルフェリアは普通にセットかと思ってた時期がありました
330名無しさん@ピンキー:2014/07/17(木) 17:23:39.51 ID:2w/74EXu
ベルフェリアは「オトコもいいけど可愛い女の子の方が好き」とか言ってそうな雰囲気ある
自前のエロい発明品でマジコとかレヴィアたんとか喰ってそう
331名無しさん@ピンキー:2014/07/17(木) 19:55:13.16 ID:Na3qcylU
>>330 レヴィアタンって絡ませられる相手の幅が広いんだな。
332名無しさん@ピンキー:2014/07/17(木) 22:02:50.52 ID:EQImVbJ9
ゴハンに合うしパンにも合う!
333名無しさん@ピンキー:2014/07/17(木) 22:16:41.41 ID:3a4mEFKb
本物の女性と間違えられて七魔王に捕まるアッコちゃん……ちょっと誰得だったかも
334名無しさん@ピンキー:2014/07/17(木) 22:19:25.16 ID:Na3qcylU
パニッシャーズ(マジコを除く)ってまだアークとか七魔王ほどクローズアップされてないんだなぁ
335名無しさん@ピンキー:2014/07/17(木) 22:41:07.99 ID:ViToUlgg
ヒイロとアリアは本編でもイチャイチャして子孫まで残したと言うのにな・・・

八柱は人間よりも魔族の印象が強い感じする
336名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 08:04:21.14 ID:oVSYmXTX
つか八柱のストーリーだとパニッシャーズがメインの仲間で
魔王達は敵から途中参加で味方になるサブパーティーなんだけどな
異様に個性的だしエロ方面でも魅力的なんだよな…

>>331
本人が無防備な寂しがり屋のかまってちゃんで関連キャラは男ばっかり、
熱狂的なファンクラブが本人の知らない所で勝手に作られてるとか妄想の材料多すぎなんよ
337名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 12:45:17.69 ID:SEQYXzLF
>>331 神羅万象チョコの女性キャラで一番の逆フラグ建築士かもしれん
338名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 14:55:45.65 ID:Z0gvdqKI
>>336
なんのフラグだよ。レイ○プか?
339名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 21:58:59.13 ID:SEQYXzLF
八つの柱駒編の柱駒ってどういう形が言及されてないんだよな。サイズとかによってはアッチ系の用途に使えるかもしれん。
340名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 22:16:59.61 ID:soOJT22W
http://shinrabansho.com/dyp/dyp_world_8pillar.html
なんかのキャンペーンのときに嫌というほど見たぞ・・・
341名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 22:20:31.35 ID:umQJR3TW
>>339 アッチ系ということはやはり……
342名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 12:11:50.69 ID:SxHwLSHo
魂獣の服って魔力が物質化したもんなんだよな。戦いとかで弱るとだんだん消えていくとかないんだろうか?
343名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 18:14:04.63 ID:Y/eEqE8p
アルカナってどれくらいの年齢なんだろ?
344名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 21:40:00.65 ID:wGcv/i5d
ベルゼビュートとアスモディエスはあれどうなんだ
ガチなのか普通に仲がいいだけなのか
345名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 22:17:53.65 ID:SxHwLSHo
>>344 虫寄りと植物寄りだから食物連鎖に近い関係…なんだと思いたいな
346名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 22:27:35.58 ID:b9F0CChw
>>345 双方が仮の姿の間は対立してたけど、真の姿に戻った後は割と仲良さげな感じだがな。
347名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 23:24:25.51 ID:56bXNyiW
>>343 肉体的だけみると15歳前後だけど、魔族だから実年齢はやっぱり数百歳ぐらいなんじゃないかなぁ

>>342 破くよりもエロい演出ができそうだな。
348名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 10:00:22.64 ID:9V8O0RoI
九邪で他の魔王がロリショタ化する中、
プリクラのバカップルみたいなドヤ顔のベルゼアスモには驚いた
349名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 19:24:20.71 ID:kPDVcPa0
>>348 おまけにあいつら兄妹なんだぜ…

にしてもアークって性欲あるんだろうか?ちょっとだけ心配になってきた
350名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 20:12:40.99 ID:cm2RoRpb
アークらはソロモンを恒久的に管理するべくメビウスによって創られた

とするとその死亡自体が想定外のことであって子孫を残す必要もないわけだが・・・
・・・アルカちゃん!シンボックルを子供だと思って育てよう!
351名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 20:15:15.64 ID:fX8Jl5de
昔話かよ
352名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 22:20:10.06 ID:kPDVcPa0
>>350 で、でも愛を確かめる為のセクロスってのもあるし…(震え声)
353名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 22:24:11.29 ID:4d5CvBaj
>>350 もしかしたら不老不死の術とかで恒久的な存在になると性欲って喪失するんだろうか?それとも普通に残るのか
354名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 23:01:27.94 ID:fX8Jl5de
宦官とかは全くなくなるらしいが
355名無しさん@ピンキー:2014/07/20(日) 23:41:28.95 ID:kPDVcPa0
>>353 俺は残ると思うな。……九邪戦乱の章のマジコが大変なことになりそうな気がするが
356名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 01:24:59.04 ID:+paOfj2E
>>350 あえて言わせてくれ

ア ル カ ナ が 報 わ れ な さ す ぎ る
357名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 01:44:48.66 ID:L5sLI7d5
しかしまあ、アルカナもアークに関しては恋愛感情からアガペーにふっきれてそうだし……
でなかったら「ボックルさんカッコいい」とかわざわざ言わすかなって感じだ

数百年間リア充集団魔王達見続けて達観したんじゃないかな?
358名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 16:50:09.00 ID:+paOfj2E
アークがショタ化したのをきっかけに既成事実を作ろうとするアルカナ
359名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 18:24:05.99 ID:fpwk08qN
>>358
それで反逆か
360名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 18:44:36.24 ID:8sg47Z0i
8章の全年齢向けポーズとTCSのコア層向けポーズを使い分ける女装大魔王
361名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 20:14:55.27 ID:XyMQukbe
>>360 女装させてんのはもっぱらパニッシャーズなんだけどな。
362名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 23:54:03.32 ID:L5sLI7d5
>>361
でも実際に変装術をかけたのはアスモなんだよなあ……
衣装選びまで含むと一緒にベルフェリアも参加してそうだし
同じ場にルキフェール、マーモン、レヴィアタンもいて止めずにいる訳だから
アルカナの怒りが人間だけに向かうのはおかしいよな
363名無しさん@ピンキー:2014/07/22(火) 00:16:34.01 ID:gOz7nfk4
アルカナの怒りは女装だけじゃないから…
364名無しさん@ピンキー:2014/07/22(火) 00:48:41.81 ID:/ZeT93Rz
>>363
他はなに?手え出してこないのとか?
365名無しさん@ピンキー
アルカちゃんがブチキレたの人間どもの横暴とそれに甘んじるアークへの義憤ゆえだからな
マジコやイクサと仲良くしてたのはまったく関係ないからな