可愛いヒロインじゃないの
投下乙
乙
猫の部位を弄くられて快感を覚えるヒロインとか良いよな
昔アニマルタイフーンというエロゲームブックでやはり猫型の変身ヒロインになったヒロインが
怪人タコ男の触手に絡まれて顎の下を撫でられて力が抜けて従順になって敗北するというシチュがあって凄く興奮したトラウマを抱えている
コスチュームが黒レザーのボンデージ風なせいで、いつも悪の女幹部と間違われちゃう正義の変身ヒロイン。
今日も勘違いされたことを嘆きながら、秘密の優しい彼氏にそのことを慰めてもらい、思いっきり甘えてしまう。
格好はドロンジョ様みたいな女王様系でもエッチの時は弱々で恥ずかしがりだったりすると萌える。
タキシード仮面的な立場も悪くない
かつて仲間に裏切られレイプされ妊娠・流産と言う凄惨な過去から男を信じず心を閉ざしたヒロイン
偶然、知り合った朴念仁・鈍感・スケベ・変態・トンチンカンで最初は大嫌いだった男性が
色々あって自分を暗闇のどん底から救い出して貰って、好意を抱くも素直になれずドロップキックしたりな日々
更に男性には他にも複数の女の子の影が
そんな気苦労が絶えない恋模様を見守るのが夢
いわれ無き暴力を受ける男の方が気苦労多いだろ
素直になれない=照れ隠しの暴力って昔はよく漫画やらアニメでは見かけたもんだが、今じゃ単なるDQN扱いだからな
ネット2次で食傷したんでしょ。一見書きやすいから出番は多いけど萌えさせることに失敗したらわずらわしく感じちゃう。
ところで暴力というか、がさつと姉御肌の境目くらいで弟分を励ますときに背中をばしばしたたくような女性が
艶めいた場面だと急に真っ赤に恥らうのが好みなのですが。
オッキした
巷でエンジェルライナーと呼ばれる変身ヒロインの彼女と同棲を始めたんだが、その彼女普段着のジャージ代わりに変身コスでだらしなく過ごしている事にびっくりした
なんでも暑いのにも寒いのにも過ごしやすくて、ついついそのままでいるらしい
ピッタリと全身を覆うボディスーツは揚げ物の時とかも跳ねる油も平気とかで重宝するらしい
その光景は凄いシュールなのだが、汚れとかはどうすんだと尋ねた所、変身を一度解除すれば元に戻るらしい
>>799 なんかいいな
敵もいないのに変身して能力を私的流用してるとか萌える
>>800 多分家賃を滞納すると悪のヒロインな大家(両親の遺産なアパートを切り盛りするおかっぱ無表情ロリ系)が
強襲取り立てに来て彼を攫っていくから変身してる必要があるんだよ
あるマンション(オンボロ)の大家(主人公に一目惚れした悪の変身ヒロイン)
数ヶ月滞納は当たり前な大家の悩みの種グータラ女性(正義の変身ヒロイン)
お互いに知らず知らずにプライベートでも仕事でも恋愛でも敵対関係に
男なんか、みんな家畜と思っていたサキュバスヒロインの転機
自身の淫術が利かないばかりか一方的にサキュバスである自分をイカせる程の潜在的なテクを持ちながら
自分を奴隷にしないばかりか悪事を働いたのに見逃してくれた優しい人
恋の始まり
>>796 照れ隠しになってないというか、基本の主人公>ヒロインという縮図がないから
一方的にヒロインが暴れてる印象になるんだろう
個人的に主人公がいてこそのヒロインなんだがヒロイン単品でも萌える層もいるし
今じゃ百合層も増えてしまったようだし
いきなりピント外れの持論ぶち上げて、挙げ句百合がどうとか言い出すとかこれがアスペか
男体化とも重なりそうだけど全身コーティングの末少年体型のヒーローになる年頃の女性と
彼(?)と関わる刑事か記者との物語と言うのはいかにか
ヒーローの時は彼を兄のように慕ってみたり・素顔の時はどぎまぎか素直になれないか…
最初、ヒロインと恋人の交際が始まっても二人の事を知ってる大抵の人間が「無理」「どうせ長続きしないだろう」
という、低い評価から最高のコンビといわれるまでに発展させる凸凹サクセスコンビ物語
あんたサクセスって言葉好っきやなぁ
809 :
名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 01:41:20.07 ID:n9KVFBG6
「博士!俺の精液がエネルギー源の変身ヒロインが出来たって本当か!」
「うむ。……後はお前の精液を与えれば彼女達は目覚める」
「最高だぜ博士!!……って彼女達?1人じゃないのか?」
「儂の好きなアニメは知っとろう?」
「……ってことは初代みたく2人か?3人か?まさか最新シリーズみたいな5人とか言うなよ?」
「儂が一番好きなのは映画版じゃ」
「オールスターかッ!!」
ワロタwwww
パートナー結成
(男が突っ走るヒロインの宥め役。そんな慎重な男に思春期・中二意識もあって必要以上にツンなヒロイン)
↓
ヒロインが一時悪堕ち
(パートナー男がヒロインを救うも自分を平気で攻撃してきたヒロインに不信・失望)
↓
パートナー再結成
(自分を救ってくれた男にヒロインが今までの事をかなり深く反省&ベタボレ)
(男は「馴れ馴れしくすんなヒロインウゼェ」)←今ココ!
から始まるヒロインによる信頼回復物語
前は蔑ろにしていたコンビネーションを真剣にやろうと一生懸命作った訓練プログラムを男に報告しようとしたら、
食堂で先輩ヒロインに男が「アイツといるのはほとほと疲れる。俺はアイツの気持ちひとつでどうにかなる便利な道具じゃない」とかグチるシーンに遭遇して入り口の影でボロ泣きとかさせたいな
悪堕ちヒロインを救えた時点で、かなり経験・技術積んでるんだから
「自分一人でもやれるやん!最初からヒロインの助けなんざいらんかったんや!」
みたいな、ヒロインからしたら泣き面に蜂な展開も起こりそうな予感
変身ヒロイン版のときめきメモリアルあれば良いのに
内気な文系ヒロインに勝ち気な体育会系ヒロインに不思議ヒロインに悪の幹部ヒロイン等と恋愛したり
何故か虹色町の奇跡思い出した
そういやあれも悪と戦うヒロインいたっけ
悪というかまんま怪獣な
確か最後のエピソードが度重なる連戦で傷つき疲弊してるヒロインが、それでも主人公とデートしたり云々でウルトラセブンみたいな感じだったな
ウルトラマン的なヒロインが地球人の少女と融合し戦い続ける内に
ヒロインが好きになった人は、依り代にしてる少女の想い人で最終的には2人の仲を取り持ってヒロインは失恋
勝つ死ぬかの2択しか無い最終決戦で想い人の子をお腹に宿してる少女を強制的に分離し
泣き叫ぶ少女を諭して、あの人と一緒に私の分も生きてと
激しい陵辱に晒されながら次元の狭間にヒロインが飲み込まれる悲しい物語を考えて頓挫した事が
ふたりで1人ヒロインは一度で二度おいしい
二人の女の子がそれぞれ変身
変身した二人がさらに合体融合変身すれば
五度おいしいな
ヒロインが好きな男性が好意を寄せてるのは変身した状態のヒロインで
見つけて・・本当の私を・・・・・は何気に王道だよね
で最終回近くにガッツリと敵に敗れて陵辱された上での変身解除で正体発覚し男性とヒロインの絆が試されたり、ヒロインと憧れのスーパーヒロインのどちらにも惹かれ初めていた男性にはショッキングな展開で
無い
変身ヒロインと悪側の男のラブラブネタが一つもない
物心ついた時から殺人や暗殺ばかりしてきた諜報部ヒロイン
そんなヒロインとある男性が出会い変わっていく物語
映画のアサシン改造みたいな感じでいけそうだな
ある日事故か難病で死ぬのを待つだけの少女を運び出して変身ヒロインに改造する悪の秘密結社
秘密結社の幹部(イケメンでも渋いおっさんでも、ショタでもなんでもいいや)警察や自衛隊、正義の味方と戦わされる日々
厳しく冷酷で如何に疲れようとも怪我してようとも自分たちの野望のために訓練を課せられ戦わされるヒロイン
そんな幹部も過酷な任務がなければ同じ組織の一員としてお喋りしたり食事をとったり、時にはこっそり少女の家族の近況を教えてもらったり
変身前は普通の姿を生かしてとある家(作戦前の下調べor正義の味方偵察に都合のいいとこ)に下宿するヒロイン、とそこに同年代の少年
昼はお互い普通に学校に通い家事をする二人、夜は家人が寝静まったころに抜け出し活動する
時に仮病で学校を抜け出し正義の味方と血で血を洗う日々
あとは映画知らない人のために書かない
悪くない映画なのでオススメ
完璧超人な幼馴染に正義のヒロイン属性まで! どこまで凄いんだよ……。
と思いきや戦いに対する不安や貧乏くじを引いたみたいな愚痴を吐露されるように、
自分とは別世界の住人だと思っていた幼馴染を徐々に一人の女の子として意識するようになっていく。
みたいな流れってありがちなのかね、掃除がへたでラノベ置くスペースがないから読めない。
彼女が変身ヒロインだったら俺なら毎日コスチューム姿でエッチやりまくるな
恋人ポジの男が発破をかけるまで、基本「恋人とイチャイチャしていたいorダラダラしていたい」な
怠惰なのか現実逃避なのか分からない腰の重い変身ヒロイン
敵と戦うのに彼氏に対すてご褒美料金表を渡すヒロイン
雑魚と戦うならキス一回、怪人ならセックル一回、巨大化怪人ならデート一回
一通りこなすのならご利用便利なお泊まりデートのパックプランも
ちなみに組織完全撃破すらも料金表に最初から入っているのだが、結婚という余りにも重い代価のためヘタレな彼氏のせいでなかなか平和にならない
一閃、一撃、一薙。
闇夜を切り裂く、風の刃が光を放つ。
群がっていた獣人たちはたちまち宙を舞い、消滅していく。
「……一度、太刀会ったことのある者たちになど」
忘れるはずがない。皆、彼女が、『ナイトゲイル』として戦ってきた強敵だ。
「まして、急ごしらえの再生で力を落としてある者になど……」
癖も、弱点も把握しているのだ。初撃で倒すなど造作もない。
剣で空を切り、先を急ごうと踏み出した瞬間、
「!」
咄嗟に飛び退いた。そして、足元に突き刺さる陽炎の刃。
彼女は知っている、こんな芸当ができるのは――
「……シャドークロス!」
天井からぶら下がる男。何度も刃を交えた幹部級――シャドークロス。
「足止めか?」
「乗り込んできたってのに挨拶の一つもねえから、こっちから出向いてやっただけさ」
地上に降り立つと、背中に『×』字のように背負った刀を手に取り、手中で回す。
一振りで刀は持ち主の体を隠すほどに巨大化し、二振りで、今度は持ち主が姿を変える。
トカゲの魔人へと変身を終えたシャドークロスは、大刀を二刀流として構えた。
「敵の本拠地で、変身もしねえで突っ切ろうとは余裕じゃねえか。ええ、ナイトゲイル?」
「……お前がいると思って、無駄な消耗を抑えていたんだ」
相対する者から目を離すことなく、ペンダントを握り締める。
たちまちペンダントから溢れ出す光が、彼女の体を包み、『鎧』を顕現させる。
羽根飾りをあしらった兜と、カンテラを胸部に組み込んだような騎士鎧。
ナイトゲイル――闇夜を切り裂く一条の光、疾風の騎士。
胸の炎が灯火となって、夜を駆ける様を目撃する者も少なからずいる。
「へっ、そりゃ光栄なこった」
互いの戦闘態勢が整った。自然と、間合いを取るように無言で足を運ぶ。
横たわる沈黙を破ったのは、満を持した剣戟の音――ではなかった。
「……シャドークロス。聞きたいことがある」
「あァ?」
切っ先は相手に向けたままかけられる、ナイトゲイルの言葉であった。
「お前は何度も、私をその……手助けするような真似をしてきたよな」
そう、何度もあった。
初めて対峙したとき、トドメを刺さずに帰されたこともあった。
罠が張られていると伝えられたこともあった。結局、飛び込んでいったのだが。
彼の行動それ自体が罠ではと疑ったこともあった。単に大きなお世話と思ったことも。
だが、実際に助けになったことがあるのも事実。
「答えてくれ、シャドークロス。お前は、」
「つきあってらんねーよ」
瞬間。二刀流を振りかぶり、ナイトゲイルに斬りかかるシャドークロス。
金属と金属がぶつかる、鋭い音が響く。
「くっ……!?」
「敵地に乗り込んできて、日和ったこと言ってんじゃねェ!」
「シャドークロス……っ!」
体ごと押し返す重い一撃を受け、シャドークロスは吹っ飛ばされる。
更に続く攻撃を捌いていくものの、じりじりと後退していくシャドークロス。
――そうだ、とトカゲの魔人は人知れず笑う。
このルートだ、ナイトゲイル。
「……あ?」
意識が戻り、開けた視界に入り込んだ光景に、思わず間抜けな声が漏れた。
どうして気を失っていたのか、よく覚えていない。
あれからシャドークロスは、ナイトゲイルと切り結びながら誘導するように立ち回った。
そして普通に探していては見つけられない、組織の首領の隠し部屋にまで引き入れた。
さあここからだという時だったはずだが……その後の記憶が曖昧だ。
しかし。
「何だァ、ここは」
地獄にしてはいやに小奇麗だ。
現世にしたって、彼がいたのは陰気な城内。清潔感のある白い天井などありえない。
なにより。
「………ぁ」
視界の端で、みるみる顔を赤くしていくこの女は、誰だ。
「ナイト、ゲイル?」
あまりにも腑抜けた顔をしていたので、一瞬わからなかった。
「人違いです!」
「いやもう顔割れてんだろてめぇ」
とっくの昔に。本拠地へ躊躇なく素面で乗り込んでくるくらいに。
「と、いうか……」
じろり、とナイトゲイルの姿を下から上まで睨みつける。
「なんだその服」
「ふ、服を着ていて何が悪い。脱げというのか!」
「言わねえよ!何なんだよお前のそのテンション!」
ナイトゲイルは、いわゆるナース服を着ていたのである。
装飾が少ないせいで、意外に豊満なラインをお持ちであることがわかってしまう。
あんな鎧を着てれば着やせも何もないが、シャドークロスは目を剥かずにはいられない。
その視線に「……ぅ」とたじろいだ様子を見せたが、
「こ、これはな……作戦だ!」
開き直ったようないい笑顔で、逆にナース姿、とボディラインを見せ付けてきた。
「は?」
「ナイチンゲール症候群とやらを利用してな!お前を懐柔して情報を引き出すのだ!」
「それ、本人の前で言っちまうのか」
「ぐっ……!」
バカすぎる。本気だとしたらバカすぎる。
「と、とにかく!」
仕切り直された。
「……怪我が治るまでは大人しくしているんだ」
「……おぉ」
そう呟く姿が、いやにしおらしく、ついつい生返事で応じてしまう。
ナイトゲイルもそれに気づいたのか、顔を赤くしながらも、
「逃げ出そうなんて思うんじゃないぞ!」
そうぴしゃりと言い放ち、ずかずか出て行く。何が白衣の天使だ
「……なんでぇ、ありゃあ」
そう、シャドークロスは吐き捨てる。
言われてみれば、確かに体中が痛い。怪我を負っているのは間違いなさそうだ。
しかし、あの格好。何を考えているんだ、あいつは。
『戦いばかりで、こういうことは初めてだからね。慣れていないのさ』
「あ?」
声はすれども姿は見えず。どこかからモニタリングされていると、すぐ気づいた。
「実験動物を、高みの見物か。料金取るぞ」
『とんでもない。君はもてなすべきお客であり、放ってはおけない怪我人だよ』
「……」
『てなわけで、君の世話はしばらくナイトゲイルにやらせるから』
「……ちょっと待て」
『彼女、君のいうことならたぶん何でもしちゃうよ? じゃ、楽しむといい』
「ちょ、待っ……」
なにこれ。
シャドークロスが呆然としていると、コンコン、とノックの音。
特に何も返事せずにいると、恐々、といった感じでドアが開いた。
「さっきは……きつい言い方をして、悪かった、な」
ナース服のナイトゲイルだった。
「いいかげん脱げよ」
「裸になれと言うのか!」
「違ぇよ!そんなに裸さらしてぇのかてめぇ!」
「いやっその、なんだ……はや……」
歯切れが悪くなった。
「はや?」
「はやぶさくんっ!」
「ぐわっ!?」
凛々しい女騎士のお前はどこいったんだよ……。
そんな感想を抱きながら、鉄拳により、シャドークロスは再び意識を手放した。
前フリおわり、つづく?
続けたまえ
いいねいいね
敵との恋愛もいいもんだ
「……サヨ」
「あ?」
「鬼灯小夜。私の名だ」
ああそうかい、としか言い様がなかった。そして言わなかった。
「おい、何か言うことはないのか」
「……何?」
「とぼけるようなら、この食事はとらせてやらないぞ」
と、ナイトゲイルはお粥をすくったスプーンを左右に振る。
シャドークロスは今まさに、「あーん」をされようとしていた。
されようとしていただけで、享受するつもりはなかったが。
「……じゃあその辺に置いとけよ。勝手に食うから」
「それはダメだ!」
「いや、食えるから」
確かに昨日までは腕がおしゃかになっていたので食事もできなかった。
だが、腐っても幹部級。目を見張る回復力で、食事に問題は解消した。
「……もう一度、折るか……」
「おいコラ」
物騒なことを言い出す正義の味方を諌め、シャドークロスは深い溜息をつく。
「……それ、いつまで着てんだよ」
「そうやってお前はすぐ私を裸にしようとする……!」
「してねえよ!むしろどんだけ自発的に脱ぎてえんだよ!」
シャドークロスが言っているのは、ナイトゲイルのナース服のことだ。
しかもマイナーチェンジがなされている。ふともも丸出しのギリギリミニ丈。
そしてオプションも増えている。鍛えられた美脚を引き立てる網タイツ。
「き、気になるか? 基地の皆に見繕ってもらったのだ」
そう得意気に言って、ベッドに腰かけたまま脚を組みかえるナイトゲイル。
衣装は色っぽいが……やってる本人の仕草や表情がぎこちなさすぎる。
味方に遊ばれてるな、こいつ。
「それで、だ……お前にも、名はあるのだろう?」
おっと、その話題に戻ってくるか。
「……」
「む……これは一応、尋問なのだぞ。ちゃんと答えてくれないと困る」
ちゃんとした尋問官なら、そんな風に困ったりしないしむくれたりしない。
折られずに済んだ右手で、めんどくさそうに頭を掻き。
「真倉イサト」
と、ぶっきらぼうに名を告げた。
「まくらいさと」
「そう。答えたぞ」
「真倉イサト……イサト、そうか、イサトか!」
何を喜んでるんだ、こいつ。
「イサト」
「何だ……むぐ」
返事したらお粥の乗ったスプーンをつっこまれた。
「どうだ? ただのお粥ではないぞ、なんと塩を振ってあるのだ!」
「お前これ、味見したか」
直前の最高に頭の悪い発言をスルーしてしまうほど、お粥は甘かった。
塩味を振ったといっていたが、それと砂糖を取り違えたのかと思うほど甘かった。
思うほどというか、そのものだろ。
「……まさか」
さっと表情を消して、自分で食べてみるナイトゲイル。
しばらく無言で咀嚼していたが、涙目になって、飛び出していってしまった。
なんという、ベタな失敗をするのか。さては料理したことないな。
「……自分で、食うか」
『あ、全部食べるんだ?』
「うるせぇ。急に通信いれてくるんじゃねえよ」
この部屋は、ナイトゲイルの愉快な仲間たちに逐一監視されているのであった。
『律儀だねぇ。元・悪の幹部とは思えない』
「悪の幹部を何だと思ってるんだよ」
置いといて。
『いやさぁ、見当はついてると思うけど。あの子、料理するの初めてでねえ』
「だと思ったよ」
『お粥なら大丈夫だろうとやらせてみたけど、見事にやらかしたね』
「嬉しそうだな……」
『成長を見守る親心ってやつさ。さっきのでもうモニタールーム爆笑』
「それは親のする反応じゃねえよ!」
というかモニタールームなんか作って詰めてるのか。
戦場で、何度も刃をまじえた凛々しい正義のヒロイン・ナイトゲイルが。
ホームに戻ると仲間におもちゃにされているという真実。知りたくはなかった。
『ごめんね。ナイトゲイル……小夜ちゃんに「あーん」の続きさせようと思ったんだけど』
「余計なお世話だ」
『泣きながら自室に飛び込んだっきり、出て来ないんだよあの子……』
「メンタル弱すぎんだろ……!?」
よく、これまで戦って来れたな。
『さっきのスプーンで間接キスしたことに気づいてじたばたしてるのさ』
「小学生かよ!」
そういえば、お粥にはスプーンはひとつしかついてなかったので、そうなるか。
失敗に気づいたときは、よほど余裕がなかったんだろうな。
「んなくだらねえこと、気にすんなって言っとけよ」
言い捨て、ベッドにごろんと横になると、天の声は急に黙り込んでしまった。
喋らないなら喋らないで、気になる。
「……何だよ」
『いやー……君の方にも、なかなか問題があると思ってね』
問題というなら、元・悪の幹部が正義のアジトに厄介になってる現状そのものだろ。
どうしてこうなったかねえ。シャドークロスはぼーっと天井を眺める。
ふと、「ごちそうさま」と、思い出したように呟いた。
悪い奴じゃないのはわかるんだけどねえ、と苦笑する天の声がうるさかった。
おわり。だらだら続けるかも
間接キスでジタバタとか、かわいいな