1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 21:08:33 ID:YS5FSdss
ヒロインから力ずくで逆レイプされるってアリ?
有りじゃない?
あんまりに痴女ぶりが酷いのは好みじゃないけど
私見だけど力づくで男を搾って性の消耗品扱いにするようなヒロインはスーパーガールでエロパロが適当な気がする
ベタかもしれんけどさ、
「敗北して一般人に犯されるヒロイン」のシチュってあるよね。
あれの応用っぽく考えたんだけど、
男の子に『このヒロインを犯さなければお前(男の子)を殺すぞ』って悪党が
脅しても、「好きな娘がいるからイヤだ!」と言い切り、殺されそうなところを
躊躇いながらも「私とこの人がセックスすればいいんですね」と
ヒロインが行動する。
陵辱スレなら、悪党と男の子が裏で組んでた、となるけど、
このスレだったら、ホントに一途な少年に逆レイプになると思う。
で、逆レイプのどこにラブラブがあんのよ?
6 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 22:49:54 ID:7AB9bpK2
ないな。
これは半分
>>2のせいだ。いきなり話題がそっちへいったんだから。
しかしもう半分は前スレ同様ネタのなさだと思う。
みんな頭ではシチュぐらいは浮かぶだろうから、カキコして欲しい。
>>4のネタを使うなら
「ヒロインを犯してしまったことに罪悪感を抱いた少年が
名前とか住所とか喋って「罰するのなら罰してくれ」とまで
言って、ヒロインの方から少年に関心、恋心を持つ」ぐらいか?
「あなたと、ひとつに…」とか言って男と融合合体して変身(変身後の意識は女メイン)
あと男の精液または性欲をエネルギーにする淫魔系の女戦士
う〜ん……
運動苦手で内気な読書少女が変身して格闘タイプのイケイケ魔法少女に。戦いの後は恋人か意中の男のとこに押しかけてえっちとか、
ロリロリな妹が変身してムチムチお姉さんになって想いを寄せるお兄ちゃんと…とかしか思い浮かばないなあ
前にあった異形に変身する度に不安になって恋人を求めるっていうのがすごく見たい。
変身ヒロインたるもの変身前と後ではある程度のギャップが欲しいとこだな
性格的に逆転…
気弱が強き、おてんばが淑やかで華麗ってのがありがちだな
それで最初の頃は憧れていた自分になれる事に酔って、いい気になって活躍をしていくのだが、
いつしか世間に流れる風評と本来の自分の姿に乖離を感じて悩むようになったり。
その不安が憧れのクラスメートの男子が変身した自分のファンだと声高に語るのをきっかけに爆発して、
それならば彼の憧れる自分を自分の手で汚す…とかで痴女化とか
もしくは自分を見いだせなくなったヒロインが、あえてすっぴんに変身コスの姿で彼に告白して
結ばれて抱かれる事で偽りの自分を振り切るとか
クリィミーマミの「バイバイミラクル」は、いい正体バレ話だった
彼女が変身ヒロインだと知ったらやっぱコスチュームでのエロをせがむのは当然だよな
戦う時には凛々しい彼女が素直に快楽に身を任せている姿なんぞ見た日にゃあ
ちょっと意地悪な気持ちになって「随分エッチな正義の味方様だなwww」とか軽い言葉責めもするだろうな
triangleから出たエロゲーのエグゼクタースクリプトってのには、なかなか良い変身ヒロインとのラブエロがある……らしいぜ
変身後の姿に男が惚れちゃうけど
正体知らないから変身前の姿と遭遇して
「○○(←変身後)と比べりゃおまえはホントかわいくねえな」とか言っちゃうの希望
フレッシュプリキュアとかそんな感じだったな
キュアビーチの幼なじみが本人とは知らずに恋の悩みとか相談してた
>>11 好きだからこそ彼氏の要求に応えるようになる…ってのは調教や陵辱での開発とはまた違ったエロさがあるよな
この要求に応えるようになるってとこに単なる和姦で結ばれただけではないアブノーマル的なものが漂ってくる訳で
エスクードのプリマヴェールは陵辱主体なんだけどそこら辺のエロさも上手く取り入れられていた
だからこそ変身ヒロインゲーの開祖たりえたと思う
さくっと書いてみたんだけどこんなものでいいのかな
連休初日の空は綺麗に晴れ、雲ひとつ無い青一色だった。
初夏の日差しが降り注ぐ商店街は、買い物客や休日をエンジョイしようとする人々で溢れかえっていた。
「しかしあっちーな。どこかで涼むか?」
その人ごみの中、梅小路 三郎は額の汗をぬぐいながら、空を見上げた。
頭は短い丸坊主、うっすら焼けた肌は野球部員を髣髴とさせ、事実彼は市内の学校に通う高校球児である。
「……ううん、大丈夫」
その隣で、遠慮がちに答えるのは打木 希。
三郎より頭一つ分低く、小柄で痩せぎすな彼女は今時の高校生にしては珍しく染めていない綺麗な黒髪だった。
背中の中ほどまであるその黒髪を後ろで二つに分け、三つ編みにしている彼女は眼鏡をかけていることもあって、
真面目な、もうひとつ言えば地味な印象をたたえていた。「イメチェンすれば絶対モテるよー、あんた」とは彼女の友達、
秋那の弁だが、彼女の内気で人見知りする性格がそれをためらわせていた。
教室では休み時間に静かに本を読んだり予習復習に勤しみ、友達とおしゃべりに興ずることはあまりない。
爪弾きにされているわけではないのだが、その性格が災いして友達は少なく、せいぜい隣の彼三郎か、
希とは正反対、茶髪にピアスでスカートも短い、教師陣の覚えもあまりよろしくない秋那くらいであった。
正確には三郎は友達ではなく、そう呼べるのは秋那だけである。
なぜなら三郎は、希の大切な恋人、彼氏であったからだ。
その繋がりを現すように、三郎の右手と希の左手は、指を絡ませて握り合う、所謂恋人繋ぎでしっかりと結ばれていた。
馴れ初めは希が今通う高校の受験の日、帰りに駅で乗るべき電車がどのホームに到着するか分からずオロオロしていたところを、
三郎に助けられたというものだった。
意外にも三郎は鉄道マニアであり、地元であるこの駅は撮影などでよく訪れるので、何時にどの列車がどこのホームに到着するか、
全て頭に入っていたのだ。
それから希に恋心が生まれ、友達の××の助けもあってすったもんだの末、晴れて彼氏彼女の関係になったのだった。
「本当に大丈夫なのか?ショッピングモールまでもう少し歩くぞ?」
「うん…大丈夫だよ」
気遣う三郎の顔が眩しく見えて、希は思わず俯いてしまう。でもその頬にはほんのり朱が差して、
彼女ははにかみながらも嬉しそうだった。
そんな希を見て三郎も何か急にこっ恥ずかしくなり、そ、そうか、なんてぎこちない返事になってしまう。
繋いだ手にも、ほんのちょっと力が入る二人。その時だった。
「おーっほっほっほ!さあ出ていらっしゃい、マジカルファイター!!」
アーケードの屋根の上。青空をバックに通りを見下ろす二つの影。
「今日こそこのダーククイーン様が、メッタメタのギッタギタにして差し上げますわ!!」
ブロンドの長い髪。むっちりとした胸と尻。それらは肌の露出度が高い黒色のボンテージに包まれ、
ヒールの高い同色のブーツと相まって、名乗った通り、夜の女王(プレイ的な意味で)を思い起こさせる。
もっともここは真昼間のアーケード街で、いじめられたい紳士が集う怪しげな倶楽部でもなんでもない。
「ほらっ、この雌豚!お前も無様に啼いてマジカルファイターを呼び寄せなさいっ!」
そういって、ダーククイーンと名乗ったお姉様が紐をぐい、と思いっきり引き寄せると、その先には赤い首輪があり、
その首輪は傍らに立つもう一人の少女の首につけられていた。
「あんっ!!お、お姉様ぁぁ…」
その少女も、先ほどの女王、ダーククイーンと同じようなデザインのボンテージに身を包んでいた。
しかし露出はさらに高めで、ほとんど下着、もしくはビキニと言って差し支えない。背もクイーンより頭一つ低く、
顔も幼い。髪は鮮やかな桃色のショートカットで、小ぶりな胸と肉付きの薄い腰周りと相まって、中学生を思わせる。
そんな異常な格好の上に、少女の体中にしっかりとまきついて、食い込む黒い紐。彼女は所謂「亀甲縛り」で縛られ、
自由に手を動かす事もできないのだった。
休日の商店街で突如始まった女同士の公開SMプレイに、道行く人々も唖然としている。
「また出やがったのかよあいつ…」
「さ、三郎君…その…」
うんざりするようにつぶやく三郎。
それに対して、希は何か言いたそうな、それでいてどうしようかと、困ったようにオロオロしていた。
「どうする、闘う?」
「え、えっと、でも、その」
希は困り果てていた。
確かに自分には、あのSM女王と戦える力がある。
でもせっかくのデートを不意にしたくない。三郎君に可愛い水着を選んでもらうはずだったのに…
どうすればいいか分からず、困り果てた上にちょっぴり泣き出しそうになる希。それを見た三郎はなんだか急に愛おしくなり、
往来の真ん中にも関わらず希をぎゅっと抱きしめてしまう。
「泣くなよ、希」
「三郎、訓点…」
「闘うっていうなら、俺待ってるから」
「で、でも、その……」
「でも、約束してくれ。闘ってもいいから、無茶して怪我だけはしないでくれって」
三郎の言葉に、希も感極まって思わず抱き返す。
「ありがとう、三郎君……」
「…じゃ、変身する?」
「……うん」
恥ずかしそうに頷く希に、三郎はどくんと心臓が高鳴って、反射的に顔を背けてしまった。
初々しいカップルである。
「ここなら、いいよな?建物の影だから誰にも見られないし」
「…うん」
二人はアーケード街を少し歩き、路地裏に入って探す事1分、都合の良い場所はすぐに見つかった。
商店の建物と建物の間、薄暗い隙間。
じめじめした場所だったが、贅沢は言っていられない。
「じゃあ、変身、するね?」
そういって、希が肩から提げる小さなポシェットから取り出したのは、銀色に輝くメリケンサック。右手の指にそれを通し、
ぎゅっと握った拳を天に突き出して、彼女は叫ぶ。
「マジカルファイター!!リングイン!!」
瞬間、白い光が辺りに爆発した。眩しさに思わず、三郎は目を瞑る。
白い光の中で、希の変化が始まった。
「ん、あ…っ」
彼女が着ていた白いワンピースが、光の砂粒になってさらさらと消えていく。ワンピースだけでなく、
その下の淡い桃色のショーツやキャミソールも消えて、一糸纏わぬ姿になる。
「あんっ」
三つ編みのお下げも髪留めが切れて、長い髪がばさりと広がる。
「はぁ……んあああっ」
小ぶりでなだらかな胸が内側から膨らみ始め、それと呼応するように手足もするすると伸びてゆく。尻も少し肉付き、
長い髪は逆に縮み始めた。
「あ、ああ、あんっ!」
手足と腰周りの成長はすぐに止んだ。大きくなったにせよ今だ小ぶりな尻の柔肉は適度に引き締まり、
すらりと伸びた脚と共に健康的な色気を漂わせる。
胸の成長は今だ止まらずに、年齢相応から少し大きめに育っていく。
「う、うう、うああああ……」
髪は肩口からさらに短いショートカットに。さらに色が変わり、透き通るような青色に染まっていく。声も顔つきも作り代わり、
気弱な少女は負けん気の強い目を光らせる、男の子のようなやんちゃな雰囲気を含んだものに。
その瞳も、ルビーのような透明感を持った赤色に変色する。
「う、うお、うおおおおおおおっ」
変化した体を反らし、雄叫びを上げる彼女。次いで周囲を回っていた光の粒が、彼女の足、腰、胸に集まって、
一瞬の閃光の後コスチュームに変化する。
「マジカルファイタアアアアアアアアアアッ!!見・参っ!!」
そして希は、変身を終えた。
大きく回し蹴る動作をすると揺れる豊かな胸は、フリフリな飾りのついたタンクトップとジャケットに覆われて、
同じような装飾のスカートの下で、黒いスパッツが見える。
青く短い髪と負けん気の強そうな顔つきは、変身前よりボーイッシュな印象を抱かせる。
パンプスも変身によってスニーカーのようなものに変わり、それらは全て髪色と同じ青を基調としたデザインで、
お腹や腕の健康的な肌色を露出させているのと共に、初夏にふさわしい涼しげなイメージだ。
「おおー、見事なもんだ。今の季節は涼しそうだなー」
光の奔流が収束すると目の前の恋人は変身が終わっており、三郎はぱちぱちと拍手しながら感嘆した。
「いやー、でも肌出てるから焼けちゃうんだよなぁこれ」
それに満更でもなさそうな希、いや、マジカルファイター。それでもお肌のダメージは気になるようだ。
魔法少女も女の子なのである。
「長袖モードとかないのか?」
「冬でもこれだぜ?多分ないだろーなー」
さすがに冬は寒そうだ。コートでも買ってやるか、と三郎はぼんやり思った。
「さて、ちゃっちゃといってあのアホをぶっ飛ばしてくるぜ」
「おう、気をつけてな」
飛び出していこうとしたマジカルファイターは、急に振り返ると、つかつかと三郎のところへ歩み寄る。
「ん?どうした?」
「…その、忘れ物したからな」
忘れ物、何のことだろうと三郎が思っていると、急に彼女の顔が近くなり。
「んっ…」
彼女にキスされていることに気付いたのは、少し後になってからだった。変身してもまだ彼より背が低いマジカルファイターは、
かかとを少し浮かせ爪先立ちして、三郎と「忘れ物」を交わす。
「……じゃ、行って来るぜっ」
やっぱり少し恥ずかしかったようである。踵を返して勢いよく跳び、魔法の力か何かで増幅されていると思われるほどの跳躍力で、
彼女は商店の屋根に飛び乗った。
その時一瞬だけ見えた彼女の頬は、真っ赤に染まっていたを三郎は確かに見ていた。
「ったく、自分でも恥ずかしいならやるなよ…」
そう呟く三郎の頬も緩んでいたのは言うまでも無い。
おわり。
上のレスにあった性格変化で書いてみた。
ぐー、ぐーだぐー
先駆者GJ
路地裏までしけこんどいてキスだけとかw
立ちファックするまで許さないよw
24 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 07:29:40 ID:2q6LurCu
あげGJ
このスレ復活したのか
何はともあれ超期待
変身っていうか、アメコミ的な感じでもOK?
ネクロシティの夜は、明るくて暗い。無数の電燈が生み出す輝きは、人の心の闇を浮き彫りにするのだ。
ジョン・テラーも、その闇に呑まれた男の一人だった。
ジョンは、たまに強盗もやるが、一番得意な遊びは娼婦殺しだった。わざわざ娼館に行かなくとも、夜中道を歩いていれば、すぐに声がかかる。
そして、自分の腕を引き、路地裏か安ホテルに連れて行こうとする馬鹿な女を見て、どんなプレイをしようかと心で涎を垂らす………
そんなことを、ジョンはかれこれ八回もやっていた。
警察は、血眼になって連続殺人犯をさがしているが、連中にできるのは地べたを這いずり回って時間と金をドブに投げ捨てることだけだ。
歩道に立つジョンの傍を、パトカーが行き過ぎる。運転手は、ジョンをちらりとも見なかった。
あんな連中が、どうしてこの俺を捕まえられる?
ジョンはくっくっと喉を鳴らしながら、今夜の獲物を探し始めた………
「ジョン・テラー、ダナ」
人間の根源にある恐怖心を直打ちするくぐもった声が、夜気を貫く。振り返ったジョンの目に飛び込んできたのは、異形の男だった。
擦り切れてボロボロの、薄汚れたトレンチコート。袖や裾には、鋼鉄の指と爪先が覗く。
顔は、呼吸孔が六つ空いただけの、金属製の仮面に覆われている。ホッケーマスクに似ていたが、百倍は無表情で不気味だ。
その二つの要素だけでも、並人であれば関わりを避け、足早にその場を立ち去るに違いない。
しかし。ジョン・テラーが目を見開き、瘧にかかったかのように全身を振動させているのは、男の頭の上に乗っている物を見たからだった。
赤黒い、丸い鍔の帽子。それは、この街に住む全ての犯罪者にとって、死の象徴だった。
ジョンは、よろよろと後ずさった。
「お前は……レッドキャップ!?」
肯定するように、男は高らかな靴音を鳴らした。
このネクロシティには、クライムハンターと呼ばれる者が多く存在する。警察に代わり、夜を駆け、犯罪者たちを狩り立てる。
その中でも、最凶最悪で知られるのが、このレッドキャップという男だった。
別に、超能力や魔法の類を使う訳ではない。
ただ、他のクライムハンター達が犯罪者を生かしたまま警察に突き出すのに対し、レッドキャップはその場で殺してしまう。
命乞いも、言い訳も、彼には無意味な戯言にしか過ぎない。彼にとって意味がある音は、犯罪者が上げる断末魔の叫びだけなのだ。
夜の街に新たな獲物を求めて繰り出してきたのは、お互い様のようだ。
「ココハ、ドブミテエナ臭イガスル街ダ」
鉄の声。
レッドキャップが進んだ分、ジョンが下がる。
「ダガ、コンナ街デモ、娼婦ヲ殺スノハ犯罪ダゼ、ジョン」
「人殺しはお前もだろう、レッドキャップ! 一体何人殺した!?」
挑発するような言葉とは裏腹に、ジョンの声は裏返っていた。
彼は人殺しだが、油断していたところを縛り付けて嬲り殺しにしてきただけで、別段格闘技の心得があるわけではない。
愛用のジャックナイフも、この状況では耳掻きにもならないだろう。
ジョンの脳裏には、前に偶然目にした、レッドキャップの獲物の遺体が浮かんでいた。殺られたのは……たしかエースカードとかいう、トランプを元にした犯罪で有名だった奴だ。
道化めいた衣装を纏うその男の全身には銃創が無数に刻まれ、首は無残にも引き千切られていた。
遺体を回収する警官達でさえ、顔を顰めていたものだ………自分も、あんな風に?
「ぐあっ!」
轟く銃声。両膝に走る激痛。
ジョンは血を流しながら倒れた。両膝に一つずつ、銃創が刻まれている。
空の薬莢が落ちる音が、両膝の灼熱とは正反対に冷たく響く。
赤く染まる視界に映るレッドキャップの左手には、何時の間にか黒光る拳銃が握られていた。
傷口から溢れ出す血がズボンを濡らし、生地が肌に貼り付いて気色悪い。
だが、もうすぐそんなことを気にする必要のない世界に連れて行かれるようだ。
レッドキャップは、開拓時代のガンマンのように銃口から棚引く硝煙を吐息で追い払うと、右腕をトレンチコートの中に突っ込み、薪割り用の柄の短い斧を取り出した。薪以外の物も、よく割れそうだ。
死が、くっきりとした輪郭を持って迫ってくる。
「ひっ……はっ……!」
ジョンは、首を切られた鶏のように両腕を振り回した。しかし両膝の痛みに邪魔をされ、長続きはしなかった。
泣きながら、思いつく限りの神に祈ったが、天使の類が舞い降りてくることはなかった。
当然だ。天使には殺人鬼よりももっと、他に救うべき者が山ほどいる。
代わりに、ジョンに差し向けられたのは、赤い帽子の悪魔だった。目の前までやってきたレッドキャップが、斧をゆっくりと振り上げる。
「オマエノ血デ、俺ノ帽子ハモット赤クナル」
斧の刃と、夜空に輝く三日月が重なった。そこに落ちてくる………小柄な人影。
びゅん、という風の唸り。レッドキャップが後方に飛ぶ。
鉄仮面の中から、苛立たしげな舌打ち。レッドキャップとジョンの間に、一人の少女が割り込んでいた。
スレンダーな肢体を覆う、肌にぴったりと貼りつくボディスーツ。全体は青いが、胸から股間にかけて白い部分がある。
両手足には黒い手袋とブーツ。手には、彼女の身長ほどはある鉄棍が握られている。
背には青いマント。どこか、鳥の翼のようにも見える。
「スワロー! マタ、俺ノ邪魔ヲシニ来タカ!」
レッドキャップが怒鳴り声を上げる。スワローと呼ばれた少女は、それをどこ吹く風と受け流し、ジョンを振り返った。
「これに懲りたら、もう悪いことはやめるんだね」
顔の輪郭はほっそりとしていて、艶やかな黒いシャギーカットの一房は、煌めく青に染まっている。
顔の上半分は黒いアイガードにほとんど隠されてはいるが、くりくりとした大きな目と、ほのかな桜色の唇だけで、彼女が相当の美少女であることが窺える。
膝の痛みもレッドキャップへの恐怖も一瞬忘れ、ジョンは我知らずごくりと喉を鳴らした。獲物にするには、もったいない女だ。
「……まあ、十中八九死刑になると思うけど」
そう言い捨てて、スワローはレッドキャップに向き直った。
鉄根を回し、腰を低く構える。
「だからといって、キミが闇に葬っていいわけじゃないよ。ちゃんと、法で裁くべきだ」
「ソンナ呑気ナコトヲ言ッテイルカラ、コノ街カラ犯罪ガ無クナラナインダ。ドケ、スワロー。ソイツノ無残ナ死体ヲ拝メバ、悪党ドモモ少シハ大人シクナルダロウ」
レッドキャップがスワローに銃口を向ける。二人の間の空気が、ナイフで切り取れそうなほど張り詰めていく。
「そんな勝手は、ボクが許さない」
ジョンは、自分の命運を決める戦いを最後まで見届けたかったが、それは叶わなかった。失血のショックで、気絶したからだ。
次に目覚めた時、ジョンは監獄の中にいた。彼は死刑が執行されるその日まで、赤い帽子の男の悪夢に悩まされ続けた。
三話構成の第一話
あんまりエロくならないかもしれないけど、枯れ木も山の賑わいということで。
今読んでGJ
読みながら、
まさかこのホッケーマスクの中身が美少女?
まさかこのジョンとスワローが恋仲に?
とか思って吹きそうになったw
多分だけどレッドキャップ×スワローなんだよね?
続きに期待
最近、体の調子が悪い気がする。悪党どもを殺していないせいだろうか。
給水塔の頂上に腰かけ、夜のネクロシティを睨みつけながら、レッドキャップは考えた。
それ以外に、原因が思い当たらなかった。
彼はタバコを吸わないし、酒も飲まない。一日三食、栄養をちゃんと考えて食べている。
他の連中のように、スーパーパワーを持たないレッドキャップにとって、トレンチコートの中に隠した武器と、それを操る体は大切だ。
ただいまの時刻、午後十時五分。悪党どもが、昼間の間に研いで置いた牙を解き放つ頃。
病に倒れ、連中をのさばらせておく訳にはいかない。
レッドキャップは、何時か必ずやって来る終わりの瞬間まで、悪党どもを狩り立てるつもりだった。
…………それなのに。
「アノクソ女、コトゴトク邪魔シヤガッテ」
ここ最近、レッドキャップの頭を締めているのは、あのスワローと名乗るクライムハンターだった。
新参者のくせに、自分の邪魔をする嫌な奴。
今までにも、分かったような面をぶら下げてレッドキャップに説教をしてきたクライムハンター達がいたが、少し脅しただけで尻尾を丸めて逃げ帰った。
そのたびに、悪魔だの狂ってるだのと罵られたが、ふん。褒め言葉にしか聞こえない。
だが、スワローはそういう連中とは違い、レッドキャップを口汚く罵らないし、逃げもしなかった。
ただ、真正面から彼と向き合う。忌々しいほどに、まっすぐな瞳で、だ。
すると、胸の中で何かがざわついて、どうにも仕事をする気分じゃなくなってくる。
そうなったら、もうこちらの負けだ。これまでどんな犯罪者にも負けなかったレッドキャップが、情けないことに連敗している。
始末するわけにもいかない。スワローは邪魔者だが、悪党ではない。
レッドキャップが殺すのは、悪党のみ。自らに定めた、絶対に破ってはいけないルールだ。
「………イイ加減、覗キ見ハ止セ。金ヲ取ルゾ」
苛立ちを隠しもせず、レッドキャップは背後を振り返った。
夜気のみが立ち込める、無人の空間。そこに、突如として人影が出現する。
白地に赤いラインが走るライダースーツ。ばんと突き出した胸、くびれた腰、緩やかな曲線を描く臀部が、これでもかというほど「女」を強調する。
腰まで届く長髪は雪のように白く、肌も同じ色の中、真紅の瞳が異彩を放つ。女の、きっと形の良い口元は、グレーのフェイスマスクで覆われていた。
それだけなら、夜を駆ける者………クライムハンターとしては、別段異様ではない。レッドキャップと比べれば、大人しいくらいだ。
だが、彼女の耳が毛皮に覆われた三角形で、臀部から金色に輝く尾が九本も生えているとなると、話が違ってくる。
「ナインテール、バケ狐メ。俺ニ何ノ用ダ?」
「ふふ。用という程ではないがね」
艶やかな声で応じると、ナインテールはレッドキャップに近寄り、片膝を突くと、彼の体に一本の尾を優しく絡めた。彼女なりの、親愛の表現だ。
柔らかな毛皮の感触。香水とは違う、心を融かす甘やかな香り。
並みの男なら、これだけでナインテールの虜になるだろう。だが、レッドキャップは並みの男ではなかった。
「ヤメロ、暑苦シイ。用ガ無イナラ消エロ」
「相変わらずつれないな。私が尻尾を許す男は、そういないぞ?」
ナインテールは大仰に肩を竦めると、尻尾を引っ込め、レッドキャップの隣に腰を下ろした。
それなりに長い付き合いになるが、レッドキャップが彼女について知っていることは少なかった。
まず一つ、ナインテールは人間ではない。レッドキャップが化け狐と呼んだように、彼女は妖怪変化の類で、尾と耳は本物だし奇妙な術も使う。
来歴は知らないが、何時の間にやらこのネクロシティに住みつき、クライムハンターとして活動していた。
しかし、市民を守るとか、悪を許せないとかいう正義感に燃えている様子はなく、凶悪な犯罪者との戦いを、ゲームのように楽しんでいるようだった。
その点でいえば、レッドキャップと同じくらい危険な人物であるかも知れない。
「ところで、最近スワローとかいう小娘に頭を悩まされているようだが」
ナインテールが口端に妖艶な笑みを寄せると、レッドキャップは仮面の中で顔を顰めた。
おしゃべりなクソ野郎がいるのか、仕事を邪魔されている場面を見られたか。
何にしろ、この女にからかわれる種をばら撒いてしまったのは具合が悪い。
「オマエニ何カ言ワレルヨウナコトジャアナイ」
「心配するな。もうじき、悩みの種が消えると伝えにきたんだ。数日前に脱獄した、『ワイルドイーヴル』という連中は知っているな?」
レッドキャップは頷いた。彼は、そいつらを今夜の獲物と決めて夜の街に出て来たのだ。
マンハンター。
元は森に住み、狩猟で生計を立てていた男で、何時からかコンクリートジャングルで人間を狩るようになった。
ビーストフェイス。
何がどうなって生まれたのか、半人半獣の怪物。人の知能と獣の身体能力を併せ持つ面倒な奴だ。
スカベンジャー。
自作したハゲワシ型の飛行スーツを身に纏う男。元は有能な技術者だったようだが、それを人のために使うことに飽きたらしい。
デッドアイビー。
一言で表すならば、植物怪人。不老不死を目指した科学者のなれの果ては、蔦に覆われた怪物だった。
与えられた力を犯罪に生かすことに決めた連中がチームを組み、さらに手に負えなくなったのは『ワイルドイーヴル』だ。
何ヶ月か前に、スワローの手によって全員監獄にぶち込まれたのだが、それで懲りるような奴らではなかった。
レッドキャップは、檻の中を血の海にするような真似はしない。だが、わざわざ安全な場所から出てきた獲物を見逃すほど、優しくもなかった。
その時、レッドキャップの頭の中で、コインががちゃりと音を立てて穴に落ちた。
「スワローニ、意趣返シヲ?」
脱獄囚がシャバに出てすることはただ一つ。自分を監獄に入れた者への、報復である。
ナインテールはさらに笑みを深めた。
「今さっき、アイビーの奴が蔦で燕を捕えるところを見たぞ。今晩中に、カタはつくと………行くのか?」
答えず、レッドキャップはナインテールを置き去りに、給水塔から飛び降りた。
路地裏でひっそりと息づく小さなバー、オアシス。
サラリーマンだった店主が、退職金と、それまでの貯金を使って建てた店だった………が。
今宵より先、オアシスが労働者の乾いた心を体を潤すことも、店主が帰って来ることも、二度とない。
オアシスの店内には、現在四人の人間がいた。
その内の三人は、『ワイルドイーヴル』と呼ばれる悪党で、もう一人は、スワローを名乗る少女だった。
だが、仲良く酒を飲み交わしているわけではない。
店主のいなくなったカウンターに腰かけ、酒瓶をらっぱ飲みしているのは『ワイルドイーヴル』の三人だけで、スワローは丸テーブルの上に大の字となっていた。
手足は緑色の蔦でテーブルの脚に縛り付けられ、口には猿轡がされている。
必死にもがけど、テーブルが揺れるだけで拘束は解けず、叫びが店の外に漏れることはなかった。
「いい加減観念するんだな、スワロー。まな板の上の鯉は、後は捌かれるだけだ」
顔のほとんどを髪が変質した蔦の中に隠すデッドアイビーが、空になった酒瓶を床に放り捨てながら言った。
スワローが縛り付けられているのとは別のテーブルで、生のチキンを齧っていたビーストフェイスが、下品な笑みを浮かべる。
「ひひ、処女は譲るぞ、アイビー。その代わり、尻の穴はおいらがもらっていいよな?」
「俺は生意気な口に咥えさせてやる。脱獄して初めての女になるからな。窒息しないといいが」
ハゲワシの衣装を纏うスカベンジャーが舌舐めずりをする。三人は、スワローをどう嬲るかで盛り上がっていた。
スワローのせいで、一時は臭い飯を食うはめになったのだ。その恨みは、ちょっとやそっとで晴れるものではない。
「マンハンターの奴、遅いな。死体の片づけにどれだけかかるんだ」
「ひひ、あいつ、スワローの剥製が欲しいと言ってたぞ。どうする?」
「死体を晒し物にした後で、警察の奴らが来る前に回収すればいいだろ」
スカベンジャーが受け、デッドアイビーが喉を鳴らす。
「じゃあ、丁寧に扱わないとなぁ。くっくっくっ」
悪魔の笑声が、狭いバーの中を木霊する。白い壁には、飛び散った店主の血が付着していた。
もがき続けるスワローの目からは、何時しか涙が流れていた。革のアイガードでも吸収し切れず、細い川となってテーブルを濡らす。
目の前で善良な市民が殺されたのに、何もできない自分への怒り。そして、これから始まる地獄の宴に対する恐怖。
様々な感情が、堪え切れず目を通って溢れだす。
それを肴に、三人の酒宴がより一層盛り上がりを増した。
その時。
施錠された樫の扉が、独特のリズムで叩かれる。デッドアイビーが舌打ちとともに顔を上げた。
「マンハンターめ、やっと帰って来たか。おい、開けてやれ」
残る二人が顔を見合わせる。結局、スカベンジャーが重い腰を上げた。
扉は、催促するように叩かれ続けている。
「ったく、待ってたのはこっちなんだぜ。今開けるよ!」
スカベンジャーが乱暴に鍵を開けると、軋んだ音を立てて扉が開いた。
その隙間から拳銃を握った腕がにゅっと伸び、次の瞬間、スカベンジャーの頭を吹き飛ばした。
少し軽くなったスカベンジャーの体が、背中から床に倒れる。デッドアイビーとビーストフェイスの顔から、薄笑いが消えた。
扉が完全に開き、店の外に広がる暗闇から、一人の男が姿を現した。
赤い帽子、鉄仮面、トレンチコート。右手には斧、左手には拳銃。
レッドキャップだ。
「パーティーヲヤルナラ、俺モ誘ッテクレヨ。コウ見エテ、場ヲ盛リ上ゲルノハ得意ナンダゼ」
硬い靴音を響かせ、レッドキャップが店の中に足を踏み入れる。
一番手はビーストフェイスだった。脚部の筋力を爆発させ、砲弾のようにレッドキャップに飛び掛かる。
「しゃああっ!」
ナイフの鋭さの爪と牙。それらがレッドキャップの鉄仮面に届く前に、鋼鉄のブーツの靴底がビーストフェイスの腹に突き刺さった。
電光石火の蹴り。ぱきぽきという無数の鉛筆が折れるような音は、どうやら半人半獣の肋骨が何本か砕けたものらしい。
内臓も破裂したか、激しく吐血するビーストフェイスに向け、レッドキャップは右手の斧を振り出した。
毛深い右腕が、ロケットのように天井に飛ぶ。断面から噴き出す血飛沫は、噴射剤さながらだった。
きゃいんきゃいんと負け犬の鳴き声を引き連れ、ビーストフェイスが後退する……と見せかけて、テーブルに縛り付けられたスワローを人質に取ろうとしたが、その作戦は銃弾が彼の心臓を肉片に変えるまでしか続かなかった。
「〜〜〜〜っ!!」
顔面に血を浴びて、スワローが声にならない悲鳴を上げる。それを無視し、斧に血振りをくれたレッドキャップの首に、緑色の蔦が巻き付いた。
蔦の反対側には、カウンターの向こうに立つデッドアイビーがいた。
「貴様っ、なぜ扉の合図を知っていた!?」
「マンハンターガ、ゴミ捨テヲシテイタンデネ。手伝ッテヤッタラ、オ礼ニ教エテクレタノサ」
マンハンターが帰って来ない時点で、額面通りの受け取っていい言葉ではなかった。
デッドアイビーは目に怒りを灯し、さらに三本の蔦を伸ばしてレッドキャップを攻撃しようとした。
しかし、それより早くレッドキャップの拳銃が火を噴き、カウンターに置いてあった酒瓶を粉々に砕いた。
その破片のいくつかが、デッドアイビーの顔面を直撃する。
「うっ!」
破片が目に入ったか、デッドアイビーが一瞬怯む。レッドキャップは緩んだ蔦を振り払うと、拳銃を乱射。
デッドアイビーの背後にある酒棚の瓶がほぼ全て割れ、中身が滝のように植物怪人に降りかかる。
当然、全部酒だ。混乱から立ち直ったデッドアイビーは、自らが置かれた状況を理解し、恐怖することになった。
酒は燃えやすく、デッドアイビーは植物を体に生やしている。そこに何かを加えるとすれば、答えは一つだ。
レッドキャップは空いたテーブルに斧を置くと、トレンチコートのポケットから使い捨てのライターを取り出した。
「俺ハ煙草ヲ吸ワナイガ、ライターダケハイツモ持ッテル。何故カ分カルカ?」
鋼鉄の親指がドラムを回転させると、ぼっと音を立てて小さな火が点いた。デッドアイビーが引き攣った悲鳴を上げる。
「コウイウ、オ楽シミガアルカラサ」
「や、やめろぉ!」
制止の声も空しく、ライターはレッドキャップの手を離れ、デッドアイビーを大きな火の玉に変えた。
苦悶の絶叫をBGMに、レッドキャップはくるりと踊るように一回転。テーブルに置いた斧を回収し、スワローに歩み寄った。
「ヨオ、イイ格好シテルナ」
レッドキャップは嘲るように言ってから、斧の刃を使って蔦を切り、スワローの猿轡を外してやった。
札付きの悪としてその名を知られた『ワイルドイーヴル』をたったの十数分で始末しておきながら、動きに疲れはまったく見られなかった。
スワローは、しばらくテーブルの上に腰かけたまま呆としていたが、やがてその顔がくしゃりと歪み、
「うぇっ……うぇええええっ……うええええええ……!」
まるで、母親とはぐれた子供のように泣き出し始めた。そこにいるのは、凛として悪党の前に立ちはだかるクライムハンター・スワローではなく、一人の少女だった。
仕事道具をトレンチコートの中にしまい込んだレッドキャップは、しばらく迷っていたが、深いため息をつくと、泣きじゃくるスワローを抱きかかえ、そのまま店を出た。
後に残されたのは、三つの惨殺死体だけだった。ネクロシティの夜は、少しだけ静かになった。
第二話。
ヒロインが空気なのはご愛嬌。次はいよいよHシーン。
乙 このスレ的な山場は次回のようだから感想はその時にでも
ヘルボーイと白鳥のジュンで脳内変換された
なんかカプコンの格ゲーみたいな事になってるw
>36
こんな場末のスレで、アツい話に出逢えるたぁな……長生きするもんだぜ。
しかし、レッドキャップというキャラの立ち方が凄いな。
TRPGキャラの参考にさせて頂きたい。
本当なら、スワローのアジトなり家なりに連れて行くべきなのだろうが、残念なことにレッドキャップはその場所を知らなかった。
スワローは未だに嗚咽を漏らしていて、尋ねて答えが返ってくるような状態ではない。
同じ理由で、道端に捨てていくのも不安だ。泣き濡れた女のクライムハンターなんて、悪党どもの格好のエサじゃあないか。
そんなわけで、レッドキャップは仕方なく、スワローを自分のアジトに招くことにした。
街角の、なんてことはない三階建ての古びたビル。正面の入口は意図的に閉鎖しているため、屋上から中に入る。
このビルは元々、『アウトサイダーズ』という悪党のチームのアジトで、ちょうどクライムハンターとしての活動拠点を欲しがっていたレッドキャップは、彼らを始末して奪い取ったのだ。
そのため、壁とは言わず床とは言わず掃除しきれなかった血が撥ねているが、彼は気にせずそのまま使っている。
三階は、悪党から押収した様々な機械や、狩りに使う装備の保管庫。二階が生活用、一階はトレーニングルームとなっている。
このビルの他にも、このネクロシティにはいざという時の隠れ家が幾つも存在している。
「女ヲ連レ込ムノハ、コレガ初メテダナ……クソッ」
レッドキャップはぼやきながら階段を降り、二階の生活用の部屋に入った。
リノリウムの床、コンクリートが剥き出しの壁。家具は、クローゼットやタンスにコートハンガー、ソファにベッド、テレビや冷蔵庫に洗濯機など、必要最低限の品のみ。
レッドキャップは、家具屋でインテリアを選ぶよりも、ガンショップで悪党の頭を吹き飛ばせるような銃を探す方が好きだった。
部屋の奥にはキッチンと、シャワールームに続く扉がある。
この二つはかなり重要である。栄養ある食事も熱いシャワーも、次の狩りに励むための活性剤となる。
しかし、スワローがいる間はおあずけだ。
「ドッコラショ、ット」
スワローをパイプベッドに寝かせる。彼女はもう泣いてはいなかったが、目にはまだ涙が溜まっていた。
レッドキャップはベッドを離れ、トレンチコートを脱ぎコートハンガーに掛けた。中身が重いので、傾かないように気をつけて。
レッドキャップは用心深いので、黒いTシャツの上に、鋼鉄製のボディプロテクターを装備している。胸に腹、肩まで守ってくれる優れ物だ。
同じく鋼鉄製のガントレットを腕から外し、丸いステンレステーブルの上に置く。当然かなり重いが、それくらいで音を上げるような家具は置いていない。
キッチンに入り、冷蔵庫を漁る。僅かな食糧――その内、買い出しに行かなければ――の他には、ミネラルウォーターの詰まったペットボトルしかなかった。
生憎、コーヒーや紅茶、あるいはココアなどという洒落た物は、レッドキャップの口には合わない。
レッドキャップはベッドに戻り、スワローにペットボトルを渡した。彼女が黙したまま受けると、自分はソファにどかりと腰を下ろした。
「運ガ良カッタナ。野良犬ニ噛マレル前ニ、天ノ助ケガ来テ」
レッドキャップは皮肉交じりの言葉を飛ばしたが、スワローは「うん……ありがとう」と気のない声を返すだけで、突っかかって来るような気配はない。
鉄仮面の内側に響く舌打ち。スワローの衣装を着ているくせに、今の彼女は、ただのレイプされかかった少女だ。
それが、レッドキャップには気に入らない。こんな奴に、自分の仕事を邪魔されていたのかと思うと腹が立つ。
あの真っ直ぐな瞳は、一体どこに落として来たんだ?
「コレデ分カッタダロウ。アアイウゴミ共ヲ半端ニ生カシテオクト、ロクナ目二合ワナイト。モウ、俺ノ邪魔ハシナイナ?」
スワローは答えず、ミネラルウォーターを一口飲んだ。嚥下した水が喉を通り、胃に落ちるのを待ち、少女は首をレッドキャップにねじ向けた。
「なんでレッドキャップは、クライムハンターになったの?」
思ってもみない問い掛けである。レッドキャップは、頭から帽子を落としそうになった。
「ソンナコトヲ聞イテドウスル。カウンセラーノ真似事デモスルカ?」
「………ボクもわかんない。なんとなく、気になっただけ」
なんとなく、か。レッドキャップは呻いた。
なんとなくという割には、スワローの瞳には真剣な輝きが宿っている。少なくとも、今までの泣き顔よりはスワローらしい瞳だ。
レッドキャップは鉄仮面の中で目を閉じ、黙考した。
クライムハンターとしての活動を始めてから、かなりの年月が経つ。だが、動機を尋ねられたのは、思えばこれが初めてではないか。
わざわざ語るようなことではないが、同時に隠すことでもない。
この世とは言わず、この街であれば、実にありふれた話なのだから。
「ドコカラ、話スベキカ」
レッドキャップは、おもむろに帽子を脱ぎ、鉄仮面を外した。現れた素顔を見て、スワローは息を呑んだ。
年齢は、二十代も半ばだろうか。顔立ちにこれといった特徴はなく、帽子に押さえつけられていたためくしゃくしゃになった栗色の髪も、鳶色の瞳も、別に珍しいものではない。
帽子と仮面を脱ぐところを見なければ、誰も彼がレッドキャップであると信じないだろう………眉間を中心に、火傷が放射状に広がり、口の両端に引き裂かれたような傷跡が無ければ。
スワローの視線を浴びても、レッドキャップは眉一つ動かさなかった。
「これくらいで驚いてるようじゃ、俺の服の下は見れねえよ」
レッドキャップはくっくっと喉を鳴らした。仮面を外したため、声はもうくぐもっていなかった。
スワローはしばらくの間、言葉を失っていたが、やがて固唾を飲む音が聞こえると、再び口を動かした。
「それが……その傷が、クライムハンターになった理由?」
「………そうなる、な」
レッドキャップはソファの背もたれに体重をかけ、天井を見た。『アウトサイダーズ』を殺した時に飛び散った血がこびり付いている。
ちょうどいい。
血塗られた過去は、血を見て語るのが一番だ。
後のレッドキャップ、クライド・シーン――これは、スワローには内緒だ――は、正義感溢れる少年だった。
美しく優しい母と、人望ある刑事の父を誇りとし、自分も何時か刑事となって街の平和を守るのだと、輝かしい将来を疑いもしていなかった。
………全てが変わってしまった夜のことを、レッドキャップは今もよく覚えている。
あれは、クライド少年が十歳の誕生日を迎えた日の夜だった。窓ガラスが割れる音とともに、一人の男が家に入ってきた。
男は、起き抜けで無防備な父の手足を拳銃で撃って動きを封じると、無力なクライドを椅子に縛り付け、彼の前で母を犯した。
当時のクライドには、一体何をしているのかまだ分からなかったが、父が泣き叫ぶ声が聞こえたので、何か酷いことなのだろう、と思った。
それだけで済めば、まだ良かった。しかし、男の残虐な精神は強姦だけでは満足できず、母の手と足を縄で縛ると、持参した斧で爪先から微塵切りを始めた。
母の細い喉から発しているとは思えない、耳を劈く悲鳴。
泣きながら笑う父の、地獄に落とされた男のような顔。
それらを聞いて、見て、仰け反る男のけたたましい笑声。
その時のクライド少年がどうしていたのか、レッドキャップは思い出せなかった。
腹から下を肉片にされたところで母が絶命すると、次はクライドの晩だった。男は、母を早く殺し過ぎたことを悔いており、次の獲物はじっくりといたぶるつもりだった。
まあ、生きたまま切り刻まれた母に比べたら、顔に硫酸を垂らされるくらい何ともない………叫ばずにはいられなかったが。失明しなかったのは奇跡に近い。
次に、男はぶつぶつと何事かを呟き始めた父を元気づけるために笑えとクライドに命じた。
だが、顔を焼かれた直後である。笑うどころか、泣くことさえできない。
それに腹を立てた男は、台所から包丁を持ってくると、刃をクライドの口端に当て、ステーキを切るように引いた。もう片方にも同じことをした。
クライドのそれまでの人生の中で、一番血が出た瞬間だった。今度は、叫ぶことさえできなかった。
それから一時間かけて、男はクライドを拷問し続けた。気絶しては痛みに起こされ、クライドは地獄というものを正しく理解した。
やがて空腹を覚えた男は、再び台所に向かった。
残されたクライドに押し寄せる激痛。堪え切れずもがくと、彼を椅子に縛り付けていた縄が容易に切れた。
クライドの顔を焼いた硫酸が、数滴、縄に落ちたのだ。
自由の身となったクライドは、もはや見る影もない父を尻目に、母を殺めた斧を手に取ると、忍び足で台所に向かった。
冷蔵庫の中身に気を取られている男の頭を割るのは、十歳児でも簡単だった。
パトカーが駆けつけたのは、太陽が東の果てから昇り始めた頃だった。
「………親父が病院の屋上からで飛び降りたって聞いたのは、入院して三日経ってからだったな。看護婦達が、廊下で話してたよ。手足を撃たれてたのに、どうやって階段登ったんだろうな?」
目の前で最愛の妻を切り刻まれて、正気でいられる男など存在しない。父は狂気というなの車に乗り込み、辛過ぎる現実から永久に逃れた。
クライドの全身に刻まれた様々な傷は、およそ五ヵ月で癒えたが、傷口は永久に残るだろうと医者に宣告された。
彼が殺したあの男の正体が、生前、父が逮捕した強姦殺人犯であるということを知ったのも、たしかその頃だった。模範囚として監獄から出て、今度は猟奇殺人として死んだのだ。
退院したクライドは、母方と父方の親類をたらい回しにされた。相手が相手とはいえ、人一人殺している上に、全身に醜い傷跡がある子供を、誰が欲しがるだろうか。
やがて、クライドは孤児院に預けられたが、一週間後に脱走し、行方を眩ませた。父の同僚からもらった、父の形見の白い帽子だけを持って。
それから、さらに十年後。二十歳になったクライド青年は、白い帽子に鉄仮面、トレンチコートを身につけ、クライムハンターとなってネクロシティに戻ってきた。
彼の初めての仕事の相手は、『ナットガイ・ギャング』と呼ばれる連中だった。元々はただの暴走族だったが、他の勢力と争う内に、ガソリンスタンドを襲って燃料を奪った後、火を点けて爆破するといった凶暴さを備えるようになった。
クライドは『ナットガイ・ギャング』の移動経路を調べ、待ち伏せをすると、重機関銃を乱射して彼らが駆るバイクを鉄屑に変えた。
空中に投げ出され、アスファルトに叩きつけられ、半分はそれで死んだ。生き残った者達も、クライドの斧で頭をナッツのように割られ、脳漿を道端にぶちまけた。
ふと思いついたクライドは、死体の首を切断し、流れ出した血に被っていた白い帽子を浸した。帽子は、見る間に赤黒く染まった。
そして、残りった血を使い、道路に大きく文を書いた。
『赤い帽子(Red Cap)には気をつけろ』と。
クライド青年はそこで死に、代わりにレッドキャップが生まれた。
気をつけた悪党も、気をつけなかった悪党も、みんな平等に殺された。
「どんな悪党でも、勝手に殺っちゃいけねえ。正しいよ、スワロー。法律でもそう決まってるからな」
レッドキャップは、キッチンの水道の水で働かせすぎた喉を潤しながら言った。スワローは、泣きも怒りもせず、ただ聞き入っていた。
「でも………殺さないと、俺は、俺を救うことができない。………泣き声が、聞こえるんだ」
レッドキャップは目を閉じた。暗闇の中に、椅子に縛り付けられた少年がいる。
彼は泣いていた。
なぜ、父と母が死ななければならなかったのか。なぜ、自分がこんな目に合わなければならなかったのか。
今この瞬間にも、頭のイカれた悪党が、誰かを傷つけている。自分と同じ子供達を量産している。
それが悔しくて、悲しくて、泣いているのだ。
監獄にぶち込むだけでは生温い。神に許しを請いながら、サタンと契約できる奴らだ。
殺せ。二度と、誰にも手出しができないように。
殺せ。もう、誰も泣かせないために。
全ての悪に、血の代償を求めろ。全ての悪を根絶やしにした時……クライド少年はきっと、泣き止んでくれるだろう。
レッドキャップは、水をまた少し口に含んだ。スワローは手の中のペットボトルに視線を落とし、俯いていた。
彼女はそこに、自身の過去を覗き見ているようだった。
「………ボクの父さんと母さんも、ボクが小さい頃、物盗りに殺されたんだ」
そう呟いたスワローに、レッドキャップは別段驚かなかった。
ただ正義に燃えているだけなら、普通は警察官や消防士になるだろう。クライムハンターの道を選ぶには、普通とは違うプラスが必要なのだ。
「それで、クライムハンターになって……だけどやっぱり、殺すのはいけないと思う」
「そうか」
「ボクの両親を殺した奴はまだ捕まってないけど、どこかで誰かに殺されるより、日の当たる場所で、法律で裁かれてほしい。そうじゃないと、ボクの中で、決着がつかないんだ。………ごめん、ボクこそ勝手だよね」
「……お前は、それでいい」
「え?」
スワローが、無意識だろうがやたら可愛らしく小首を傾げたので、レッドキャップは間近にあっても気付かれないほど、小さく吹き出した。
レッドキャップの話を自分なりに飲み込んだ上でその答えが出せるなら、それは強さだ。
スワローは、やはり、間違いなく強い少女だった。
それからおよそ一時間近く、部屋に沈黙が降り注いだ。緊張ではなく、弛緩、だったろうか。
手持無沙汰に耐えかねたレッドキャップが、斧の手入れでもしようかと、ソファから腰を上げようとした時、スワローが吐息混じりに言葉を紡いだ。
何故か、やけに熱ぼったい。
「あの、さ」
「何だ?」
レッドキャップが怪訝な顔で尋ねると、スワローは大きく息を吸い、そして吐いてから答えた。
「………ボクと、エッチ、してみない?」
いや、処女だと何かと不便そうだし、キミとならいいかな、とスワローは赤い顔でぶつぶつ呟いていたが、愕然とするレッドキャップの耳にはほとんど届いていなかった。
次回はエロだとキッパリ言ったばかりだったのに………スマン、ありゃウソだった。
マジでごめんなさい。エロパロ的にはどうでもいいことばっか書いて
次回は本当にHシーンなので勘弁してください
ちょうどダークナイト見たばかりだったからジョーカー思い出した
>>45 キャラの背景がしっかりしてる方が感情移入できるからむしろ御褒美
前戯は大事だからな!
禿同
普通に面白いからたちが悪いぞwww
まったく、これは一体何の冗談だ?
ベッドの上に寝転がり、自分の動きをじっと待っているスワローを見下ろしながら、レッドキャップは思った。
この世のどんな神が気まぐれを起こせば、あのスワローが自分に「抱いてくれ」などと頼む?
彼女の顔は真剣そのもので、とてもふざけているようには思えない。しかし、レッドキャップは念のため尋ねた。
「本当に、いいんだな?」
「何度も言わせないでよ。………恥ずかしいんだから」
そう言って、スワローはぷいと横を向いてしまう。その動作は、レッドキャップの胸の中をくすぐったくしたが、さてどうしたものやら。
レッドキャップは、童貞である。
彼の青春は、悪への復讐の前準備に費やされた。体を鍛え、戦い方を覚えるのに必死で、異性への興味が入り込む隙もない。
現在にしても、女を組み敷いて腰を振るよりも、悪党の腹の上に馬乗りになって拳の雨を降らせる方が楽しそうだと思える。
第一、この傷だらけの顔では、女を買ったとしても気味悪がられ、拒まれるに違いない。
スワローのような、よほど物好きな女でなければ。
そんな訳で、今まで女というものを知らずに生きてきたレッドキャップではあるが、
(美しいな)
頬をほんのり朱に染め、ベッドに寝そべるスワローを見て、レッドキャップは素直にそう思った。
開きの大きい、黒目がちな瞳。それを整える、細いながらにはっきりとした眉。
鼻は小さく愛らしく、固く閉じられた口元に浮かぶ気品。以前から感じていたが、彼女はどうも上流層の出らしい。
目元は黒いフェイスガードに隠されているが、スワローの魅力を損なう要素にはなりえない。
青と白のボディスーツを纏う肢体も、少しばかり肉付きが薄いのを除けば、世の男の垂涎を確実に集める一品だった。
「………ボク、おっぱいちっちゃいし、お尻も大きくないから、触ってもつまんない……かも」
品定めをするような視線に気づき、スワローはふてくされたように頬を膨らませた。レッドキャップは無言で首を横に振る。
むしろ、血塗られた男にはもったいないと、レッドキャップの方が自虐的にならなければならないくらいだ。
それを口でスワローに伝えられるほど、彼は口が上手くない。そうでなくとも、この場でもっともふさわしいのはボディランゲージである。
レッドキャップはベッドに上がり、スワローに覆い被さる形で四つん這いになった。男の体重で、ベッドのスプリングがぎしぎしと軋む。
この後に及んでも、レッドキャップはボディアーマーと鋼鉄のブーツを身に着けていた。それでも、シャワーを浴びる時以外は常に装備一式を手放さない彼にとって、他人の前で初めて見せるもっとも無防備な姿だった。
スワローが、きゅっと身を固くするのがわかった。上と下、男と女の視線が絡み合う。
「……痛くしたら、怒るからね?」
「気を付ける」
さて、最初はどうするんだったか。レッドキャップは頭の中の僅かな知識を掻き集めて考えた。
たしか、彼がよく殺す強姦魔のように、いきなり挿入するのではなく、先に胸などを触って慣らすのだ。
レッドキャップは視線を下げた。
スワローの呼吸に合わせて僅かに揺れ動く小振りな乳房が、汚されたことなどないことを表して驕慢に上を向いている。
レッドキャップは右手を使い、慎重に右の乳房を掴んだ。小振り、とは言ったが、なんとか揉むことができる程度のボリュームはある。
ゴムに似た素材のスーツが、レッドキャップの手に貼り付いた。クライムハンターとして鍛えているだけあり、指を内側に向かって動かすと、負けじと押し返してくる乳肉の弾力が楽しい。
レッドキャップは我知らず子供に戻り、子供にはふさわしくない遊びに興じた。
「んっ、く、くすぐったいよ」
スワローが身を捩る。痛みはないようだが。
「気持よくはないか?」
「わかんない………ひゃっ!?」
出し抜けに、スワローが甘い声を上げる。見れば、レッドキャップの指の間で、麦粒ほどの乳首が精いっぱいに膨らんでいる。
試しに、押し潰すようにして乳房ごと揉み込んでみると、ふわあっ、とスワローは大きく喘いだ。確実に、痛みを示すものではない。
スーツ越しでこれなら、直に触ったらどうなるのだろう。興味が湧いたレッドキャップは、早速スワローのスーツを脱がしにかかったが、やり方が分からない。
焦れたレッドキャップは、右手の指を揃え、手刀の形にすると、一閃。
ちょうど、乳首を覆っていた辺りの生地が、横一文字に引き裂かれた。薄桃に色づく蕾が外気に触れると同時に、解き放たれる汗の香。
シャワーも浴びていないことを思い出したスワローが、耳まで赤くしてレッドキャップの下で暴れ出す。
「ちょ、ちょっと! なんで破っちゃうのさ!?」
「脱がせにくいスーツを着ているお前が悪い」
「ううっ、これじゃレイプされてるみたいだよ……」
スワローがそんな泣きごとを言っていられたのも、レッドキャップが彼女の右の乳首を口に含むまでだった。
スワローの半開きになった唇から湿った声が漏れ出すのを聞いて、レッドキャップは自分の攻め方の正しさと、もう一つどうでもいいことを知った。
こいつの胸は、ふやけたソルトピーナッツみたいな味がするな。
レッドキャップは自分の唾の味しかしなくなるまでスワローの蕾をしゃぶり、余った手で左の乳肉をやわやわと揉んだ。
スワローは、胸への集中攻撃から逃れるように身を捻ったり、レッドキャップの背中をぺしぺしと叩いたが、それらの反応は男の気をよくするだけだった。
やがて口が疲れてくると、レッドキャップはようやくスワローの胸から離れた。薄桃色だった筈の乳首は唾液でずるりと輝いて、今にも破裂してしまいそうな真紅に染まっている。
レッドキャップは舌を休ませながら、もう片方も同じようにしてやればいいかな、と考えた。
「………ん」
レッドキャップは眉間に皺を寄せ、ひくひくと焼けただれた鼻を動かした。どこからか、饐えたような臭いがする。
彼の嗅覚は、犬ほどではないにしろ敏感だ。時には、それが命を救うこともある。
レッドキャップは臭いの元を追って視線を下げた。下げて、下げて……スワローの股間に辿り着く。
やっ、とスワローは反射的に肌が露出した大腿を閉じたが、レッドキャップは力づくで広げた。
内腿は湿って輝いていたが、根元付近はスーツの青が黒くなっており、股間を覆う白い部分は灰色に変色していた。
鼻を近づけてみれば、なるほど。糊のような、鼻腔にねっとりと絡みつくような臭いを放っている。
人差し指でそっと触れてみると、銀の糸が伸びて千切れた。
「すげえな。こんなに、汁が出るものなのか?」
レッドキャップは、あくまで好奇心から聞いたのだが、スワローはそれを言葉責めの類と受け取ったらしい。
男の頭に、容赦のないチョップ。
「し、知るもんか! レッドキャップが、おっぱい舐めるからいけないんだっ!」
「つまり、今度はこっちを弄れってわけか」
レッドキャップは右手をスワローの下腹の辺りに当てると、そのまま上に擦り上げた。スーツの生地がずれ、股間の中心に、ぴっちりと閉じた筋のようなものが現れる。
これが、俗に言う秘裂というやつか。クソったれの強姦魔達と長く付き合ってきたおかげで、もっと下品な呼び方も知っているが、わざわざ口に出すこともないだろう。
レッドキャップが無言で左手の人差し指を押し付けると、スーツがぐちゅぐちゅと音を立てて濡れた肉の中にめり込んだ。
「っ! きゃわぁっ!?」
仰け反り、白い喉を晒すスワロー。肉付きの薄い尻が、スタンガンでも喰らったかのように痙攣する。
勢いで人差し指の根元まで挿し込んでしまったが、酷く狭くて、熱い。まるで半固形化した出来たてのシチューだ。
先程は容易に切れたスーツだが、強度はそれなりにあるらしく、レッドキャップの人差し指で主の膣内に埋め込まれても、破ける様子はなかった。生意気なやつだ。
「ふわ……スーツごと、なんて………やっ、指曲げちゃ、ひっ掻いたらだめぇっ!」
人差し指に、膣内の熱が人差し指にきつく絡む。軽く捻ると、粘液がじゅくじゅくと染み出してきた。
スワローがブーツの踵で男の背中を叩き始めたが、レッドキャップの指は止まらない。それどころか、スペースにまだ少し余裕があると感じるや、人差し指を挿したまま、今度は中指を膣内にずぶりと押し込んだ。
「あひぃっ」
喉奥から絞り出された声とともに、レッドキャップの背中を攻撃していたスワローの足が止まる。それなりの効果はあったようだ。
穴の中に巻き込まれたスーツが、元に戻ろうと二本の指を押し返そうとするが、処女であることを示して、異物をきつく締め上げる肉壁がそれを許さない。
それをいいことに、レッドキャップは人差し指と中指をV字に広げ、内部の拡張を試みた。
まだ少し固い気もするが、それまでの前戯が効いたらしく、上の唇のように涎を垂らしながらぱくりと開く。
先ほどよりも、臭い―――雌の香り―――が濃くなっているようだった。
擦られるのとはまた別種の感覚にどう反応したのか。スワローはレッドキャップに頭突きを喰らわせた。
ごち、と一瞬火花が散る。倒れはしなかったものの、勢いで指が抜けてしまった。
「……今、斧を持ってたら、それでやり返してたぞ」
「うっさい! ボクのここ、さんざんいじくり回して! ……トロトロにしたくせに……」
怒っているのか恥ずかしいのか、両方か。スワローは今にも噛み付かんばかりである。
レッドキャップがふと視線を下向けると、スワローのスーツの股間部がびろりと伸びていて、口内から吐き出された舌のようにシーツを汚していた。
頃合い、だろうか。レッドキャップはスーツの股間を覆う部分を掴むと、一気に引き裂いた。
露出した三角地帯は、スーツのそれとは違う、雪のように繊細な白をしていた。恥毛は薄く黒く、半開きになった縦割れの赤貝からは、白濁した汁がどくどくと流れ出ている。
というか、
「まさか、いつも下着つけてないのか」
レッドキャップは呆れたような声を出した。
「だって……このスーツだとパンツとかブラジャーが浮かび上がって、恥ずかしいし……」
「お前、本当はレイプ願望があるんじゃないだろうな。あの時、もう少し助けるの待った方がよかったか?」
「そ、そんなことないもん!」
これからお互いに初体験というには、確実にムードが足りない。しかし、体の方は素直という点でも、お互い様のようだった。
レッドキャップがズボンのチャックを下ろし、ズボンを下げると、抑えられていたペニスが腹をも打たんばかりの勢いで飛び出した。
それを見たスワローが一瞬、呼吸を止める。
血管の蔦が巻き付いた、肉の大樹。先端の亀頭は、煌めくように赤かった。
大きいのか小さいのか、誰かと比べたことはないが、スワローの思考を停止させる程度ではあったようだ。
これから自分の体を貫く槍をじっと見詰めて、呆としている。
「怖いか?」
「――――え、あ……平気、だと思う、たぶん……」
「保証はできないが、優しくする」
「………うん」
レッドキャップはスワローの淫裂に亀頭をあてがうと、そのまま一気に押し込んだ。その方が楽と、誰かから聞いた気がする。
ぶじゅっ、と粘液が弾ける音。
ぷちっ、と押し留めようとした何かを引き千切る音。
こつん、と先端が最奥に届くと、スワローは破瓜の痛みに悲鳴を上げた。
「ぐぅっ、あああっ! 痛っ、痛いよぉっ!」
愛液とは違う液体が、幹を撫でる感触があった。スワローは奥歯を食い縛って頭を振り、両手両足をばたつかせる。
レッドキャップも呻いた。スワローが無意識に下腹に力を入れているため、膣内が窄まり、レッドキャップのペニスをがっちりと締め付けている。
このまま動いて、溜まっている物を放出したい。本能がそうしろと命じる傍らで、理性がこう囁く。
――――お前も、あの男のようにはなりたくあるまい?
運命の夜、泣き叫ぶ母を犯して殺した、あの男の顔が目に浮かぶ。十年以上も前のことだが、傷口は今も血を流し続けていた。
胸に走る疼痛を抑え、レッドキャップはズボンのポケットからカプセル錠を一粒取り出し、自分の口の中に放り込んだ。
そして、ベッドの片隅に転がっていたペットボトルを拾い上げ、ミネラルウォーターを口に含むと、唇をスワローの唇に押し付け、口移しでカプセルを飲ませた。
「んむっ!? んっ、んぅ……ん……」
スワローは少しの間、驚いていたが、やがて眦がとろりと下がる。レッドキャップは、向こうもこれがファーストキスかな、と思ったが、先に処女を奪っておいて今さらだった。
やがて、ちゅっと音を立てて二人の唇が離れる。
「はあっ……何、飲ませたの?」
「鎮痛剤だ。撃たれた時とかに使う、即効性のやつだが……少しはマシになるだろ」
「……………うん、ちょっと楽になってきた」
それでもまた疼きはするか、スワローは手袋に包まれた両手を胸の前で交差させ、ゆっくりと息を吐いた。
一房に青いメッシュがかかった黒髪は乱れに乱れ、目元をアイガードで隠した顔は、涙と涎でぐちゃぐちゃになっている。普段の凛としたスワローを知っているレッドキャップは、何故だか妙に興奮している自分を見つけた。
そういえば、膣内に突っ込んだまま放置しているペニスも、そろそろ我慢の限界が近い。
レッドキャップは腰を引き、ペニスを半ばまで抜いてみた。すると、スワローにがしっと肩を掴まれる。
「どうした。まだ痛いか?」
「違っ、こ、今度はぁ……か、感じちゃうんだよぉ……」
スワローはボディアーマー越しにレッドキャップの胸板に鼻面を擦り付け、くぅんと子犬のように鳴き始めた。
レッドキャップは飲ませた薬は、あくまで鎮痛剤であり、催淫剤の類ではない。
痛みを和らげただけで、こうも反応が違うものなのか。それとも、スワローがアレなだけなのか。
何にせよ、もう遠慮しなくていいということだ。レッドキャップは思い切り腰を前に突き出した。
「ひゃあっ、お願い、待ってよぉ!」
スワローがいやいやと首を横に振るが、それはレッドキャップの獣を刺激するだけだった。
「もう観念しろ。……動くぞ」
そう言って、レッドキャップはスワローの脚を両脇に抱えると、本格的に抽送を始めた。
ぱんぱんと肉と肉がぶつかる音が響く度、愛液の飛沫がベッドを汚す度、快楽の痺れがレッドキャップの背筋を駆け上がる。
スワローの腹の中で肉槍が跳ね回り、膣肉を乱暴に掻き分けた。
「レッ、ドキャッ、ふきゅっ、ボクの……気持ち、いいの?」
「ああ、最高だ」
「えへへ、何だかうれしいな……ああうっ!」
穴の天井をごりごりと亀頭で削られ、スワローは艶声を上げた。瞳には、淫らな輝き。
「ひいぃっ、もっと、もっと欲しいよぉっ! もっとぉ!」
「……俺も、お前を、スワローをもっと滅茶苦茶にしたい」
二人のクライムハンターは、今や二匹の獣と化していた。求め確かめ合うため、前後に左右に腰をぐりぐりとねじ動かす。
少女の肉穴は掻き回され、無数の泡が爆ぜるような性感を噴き出していた。男の槍も、少しでも相手に快感を与え、自らも貪ろうと乱れ突きを放つ。
互いに、限界は近かった。
「もっ、駄目っ、来ちゃうぅっ!」
「くうっ……!」
動きは、自然と速く激しくなった。別れが近いことを悟ったかのように、膣壁がペニスを甘噛みする。
尿道を灼熱が駆け上がるのを感じ、レッドキャップは先端を最奥に叩きつけ、動きを止める。
数秒後、スワローの内部で、高温の粘液が爆裂した。
「うあっ、ひああああああああっ!」
「………」
「何を怒ってやがる」
「………殺人鬼、強姦魔、レイパー」
「殺人鬼の称号は甘んじて受け入れるが、残りは知ったことか」
「ボクのスーツ、びりびりのぐちゃぐちゃにしちゃうし……マスクはかろうじて無事だったけど」
「さっきも言ったが、脱がせにくいスーツを着てる方が悪い。服も貸してやっただろ。男物だが」
「約束したのに、痛くするし」
「保証はしないと言った筈だ」
「………中に、出しちゃうし」
「………それは悪かったよ」
レッドキャップが窓の外に目をやると、夜闇に大分白が混じっていた。夜明けが近いのだろう。
思う存分、情を交わした二人はシャワーを浴びて汗やら精液やらを洗い流し、服を着替え、ソファに隣り合って座っていた。
ベッドは、もはや人が寝れるような状態ではなくなっていた。少なくとも、レッドキャップがどう洗濯しようか頭を悩ませるくらいには。
「というかな、お嬢さん。お前が誘ってきたってことを忘れるな」
「そうだけどさ……赤ちゃんできたら、どうしよう……」
先ほどからやたら不機嫌なスワローに、レッドキャップは溜息をついた。
女とは、みんなこんなに面倒なものなのか。だとすれば、断じて結婚などすまい。
ふと気付くと、こっちを向いたスワローが目を閉じ、んー、と唇を突き出していた。
「何の真似だ?」
「ファーストキスの、やりなおし。してくれたら、全部許す」
本当に、女ってやつは面倒だ。俺は絶対に結婚なんかしないぞ。
レッドキャップは眉間に皺を寄せ………スワローと唇を重ねた。
というわけで、スワロー編は終了です。付き合っていただいて超感謝。
乙!レッドキャップもスワローも好感持てて楽しめた
ところで、「編」?
まさかレッドキャップの一代記が始まるのかw 超期待する
>>56 これは良い
スワローは割とテンプレな感じの小娘に無難に仕上がっているだけなんだが、レッドキャップのキャラが良いな
なんかそれまでの硬派な感じがハーフボイルドに崩れてオチがついている。
そういう意味ではそこまで無理なく運んでいけたスワローのキャラはこれで正解なんだね。
レッドキャップに関してはもうちょい引っ張ってこうかなって思ってたり。気に入ってくれたならこっちもうれしい
ついでに非エロで仮面ライダー響鬼のパロ投下します
「やあ少年、おはよう」
僕が河原で朝食の支度をしていると、テントの中から響子さんが顔を出した。大柄な女性だが、ぼさぼさの黒髪と平時から細い目が、威圧感よりも穏やかさを発している。
「もう少しかかりますから、まだ寝てていいですよ」
「うんにゃ、体操して体ほぐさなきゃ……ふわあ」
そう言って、あくびをぷかり。響子さんがのそのそとテントから出てきた。
酷い格好である。
ファスナーが半分下りた赤いパーカーからは、まるでメロンかスイカのようなボリュームの胸を包むスポーツブラが覗いているし、紫のジャージズボンは盛大にずれていて、今にもパンティが見えそうだった。
毎度のことではあるけれど、僕はすぐに目を反らした。
響子さんは、驚くほど自分の身嗜みに頓着しない。三日以上も着たきり雀は当たり前で、髪も僕がいちいち言わなければ床屋にもいかない始末。
二十代も後半になって、未だに浮いた話を聞かないのはその所為だろう。
確実に、美人と呼ばれる人種ではあるのだが。
「あー……少年」
「なんですか?」
鍋の中の味噌汁を掻き混ぜる僕に、響子さんが川縁で屈伸しながら聞いてきた。
「ごめん、今回のターゲットはなんだっけ?ド忘れしちゃった」
「大ムカデですね。近くの住民にも被害が出てますし、今日中に始末できたらいいんですが」
「んん、あんまり隠れるタイプじゃないから、すぐに見つかると思うんだけどね」
僕は考えることもなく答えた。
日本にはたくさんの妖怪がいて、人間に害を成す、という事実を知っている人はあまり多くない。
僕がそれを知ったのも、ほんの数年前のことだった。
蠅や蚊を退治するために殺虫剤があるように、妖怪を退治する「鬼」と呼ばれる人々がいる。
特殊な修行によって、神通力を得た人間の総称だ。響子さんは、その「鬼」の一人であり、僕は彼女の弟子だった。
人柄もよく、他の「鬼」からの信頼も厚く、僕自身も彼女を慕っているのだが、たった一つだけ不満があった。
「………ところで、響子さん」
「うん?」
味噌汁の匂いに釣られて寄って来た響子さんに、僕は思い切って言ってみた。
「いい加減、僕のこと少年って呼ぶの、やめてくれませんか?」
少し刺々しくなってしまったが、掴んで口の中に戻せはしない。
響子さんは目を丸くしていた。僕がこんなことを言うとは思わなかったのだろう。
以前から感じていたことだが、彼女は僕を男性と認識していない。
そうでなければ、狭いテントの中で人を抱き枕にしてぐーすか寝たりしないだろうし、食べかけのアイスに横合いからかぶりついて「間接キスだねー」なんてしないはずだ。
この間なんて、僕が洗濯機に汚れた衣服を放り込んでると、「あ、これも洗っといて」と脱ぎ立てのパンティやブラジャーを投げ渡してきたし。
…………いや、ご褒美かも知れないけど。
僕はたしかに未熟者で、「鬼」に変身するどころか、響子さんと腕相撲をしても一秒で負ける。
しかし、それとちゃんとした男性として認識してもらいたいという感情は、まったくの別物だ。
硬直する響子さんの瞳を見詰め、僕ははっきりとした声で言った。
「響子さんは、僕のことをどう思って………」
その時、河を隔てた向こうにある森が、確実に揺れた。
響子さんは無論、僕も反射的に姿勢を低くして構える。
―――キシャアアアアアアアッ
およそ、この世のどんな生き物も発しえない咆哮。とは、この世ならざる者の咆哮。
………大ムカデだ。
僕も、時と場合は心得ている。火を消し、傍に置いてあったサポート用の道具が詰まったトランクを手に取る。
響子さんは瞳を閉じ、深呼吸。刹那の精神統一。
次の瞬間、彼女の全身が紫の霊火に包まれた。
「はあっ!」
気合一閃、炎が散る。中から現れた現れたのは、一体の「鬼」。
パーカーやジャージは燃え尽き、露出した肌は、日輪の照射を受けて輝く紫紺に染まっていた。
全身の筋肉のうねりは、まるで彫刻刀で彫られたが如く。豊かな胸や、股間、両手足は、赤い骨のような装甲に覆われている。
顔の造形は、響子さんのそれと全く変わっていないが、赤い隈取りのような模様が浮かんでいて、額からは二本の角が伸びている。
先刻までの響子さんとは違う、猛々しい雰囲気。「鬼」としての彼女の名を、焼鬼。
当代きっての妖怪退治人だ。
「行くよ、少年!」
「はいっ」
阿吽の呼吸。たった数年、されど数年だ。
僕と焼鬼さんは、大ムカデがいるであろう森に向かって駆け出した。
その時、
「…………好きな人の名前を呼ぶのは、けっこう恥ずかしいんだぞ」
と、前を行く焼鬼さんが呟いた気がしたが、きっと妄想の産物だろう。
投下終了。前も電王で書いたけど、仮面ライダー系はやりやすいな。
響鬼ネタ…こう言うのもいいですね。
本名で呼ぶ事を許可していると言うのは何かまた違う感じがしますし。
少しガサツなヒロインと弟子兼彼氏(笑)のその後も定番なれど気になります。
せめてDCD編みたいな別れは勘弁…?
上手いな
清めの鬼の筋肉描写が良い
規制食らって投下できない…
安心しろ、変身ヒロインが戻ってくるまで俺達がスレ落ちを食い止める!
おおー乙
このまとめって前スレの作品も貼られるんだろうか?
貼っていいなら貼るよ
貼ってもいいんじゃないかな
こういう作品があるって例示は多い方がいいだろうし
>>68 いつの間にか保管庫更新乙
完全にお任せにしてて悪いんだけど
前スレには「続・鉄壁処女バージンダー」もあるよ
うちの大学にはミスなんちゃらを開く風習はないが、もし開いたら雪菜(せつな)さんがダントツだろう。
そう疑いなく思えるのは、ほろ酔いでご機嫌になっているからだけではあるまい。
雪菜さんにはそれほどの不思議な魅力がある。しかし「まず出ないだろう」というのもファンの総意に違いない。
色白で、長身で、細身で、クールビューティーの言葉がよく似合う雪菜さん。
入学したてのころから何かと噂の的となり、たちまち学内で知らぬ人間はいなくなった、と言われている。
何にせよ彼女の氷のような美貌に惹かれる一人でしかなかった僕は、いつも遠巻きから見ているだけだった。
今日も、行き着けの飲み屋の一隅から、離れたカウンターで飲んでいる雪菜さんを眺めている。
「やっぱ……雪菜さん、いいよなあ」
「ああ。指先まで細くて白くて……綺麗だ」
雪菜さんの染みひとつない色白な柔肌は、細部に至るまで、男女問わず大層な評判である。
並んで飲んでいる僕ら三人も、グラスに添えられた雪菜さんの指に目を奪われていた。
僕らは飲み仲間であり、特に雪菜さんを眺めながら飲むときは(なぜか)いつも一緒に座っている。
……個人的に文句があるとすれば、他の二人には既に『彼女』なるものが在るということだ。
「そりゃいるけどさ。雪菜さんは別腹だよ」
「ああ。美人を目で追っちまうのは男の習性だからな」
わかるようで、釈然としない。
「お前こそ、卑屈になってないでプラスに考えろよ」
「ああ。独り身ってことは、堂々と雪菜さんを口説けるってことだぞ」
別にそんな高望みはしていない。
大学で民俗学を取り、その中でも妖怪をメインに研究している僕に、女の子受けするトークをする自信など皆無。
ならばせめて、酒の肴に美人さんを、と洒落込むのが身に適った贅沢というものだ。
「……慎ましい、というか」
「ああ。根性も甲斐性もないやつだな」
なんなんだ、お前ら。とにかく、僕はまだ彼女はいらん。論文もあるし。
……。
彼女。彼女、ねえ。
実を言うと、心当たりがなくもないのだが。
それは、半年ほど前の、大学からの帰りが遅くなったとある夜の出来事。
僕は夜道で、よくわからない『何か』を発見してしまった。
闇夜に淡く輝く、地べたに横たわる謎の物体。
見なかったことにするという道もあるが、自分の家(アパート)の前にあるのでは、それも不可能だ。
覚悟を決め、恐る恐る近づき、だいたいのシルエットがわかると一気に駆け寄る。これ、人だ。
その謎の光の正体は、闇夜に映える白い肌。肌の白さに見合う、美しい女性だった。
「……なんだこれは」
行き倒れ、というだけで既に穏やかではないが、もっと危険なのは彼女の格好である。
やたら透明感のあるビキニに、白い毛皮のマフラーを一枚巻いただけという過激な状態。
あと見につけているものといったら、ハイヒールと、ポニーテールにするための髪留めくらい。
ビキニもハイヒールも、ガラスというよりは、氷か水晶で出来ているようだ。
なぜ、僕の家(アパート)の前で、露出狂が倒れている。
や、露出狂はともかく。人が倒れているんだ、助けないと。
これは必要な措置だ、不可抗力だと念仏のように唱えながら彼女に触れると、
「冷たっ!?」
死んでる……そう直感するほど、彼女の肌は白く、冷たかった。
だが、次の瞬間に唸り声をあげたのを見て、誤解とわかる。動いているんだから、生きてるはずだ。
少しだけ安心したが……これからどうすればいいんだ。
警察に通報? 大声をあげる? この場で起こしてみる?
「……ええと」
ニア 家も近いし、せっかくだから……
「あ、起きましたか」
あれから小一時間、彼女が目覚めるのは意外に早かった。
しばらく、きょとんとした顔をしていた彼女だったが、不意に手許の毛布でバッと体を包む。
「いッ……いやいや何もしてませんよ! むしろあなた最初からそんな格好だったじゃないか!」
「そ、そうでした……すみません、でも、やはり恥ずかしいので」
じゃあそんな格好するなよ、と言ってやりたかったが、事情があるかもしれないのでぐっと堪えた。
堪えるついでに、頭も冷やす。受け答えからすると、この人は単なる可哀相な露出狂とは言い切れないようだ。
むしろ、親しみやすい程度のほどよい気品を感じられる。
「あの……私のこと、誰にも言わないでください。お願いします、何でもしますから!」
「何でもって……」
戸惑う僕に、彼女はずいと近寄る。もうほとんど圧し掛かられている。ひんやりする、気持ちいい。
彼女の目に、僕はどれだけ鬼畜な人間として映っているのだろうか。ちょっと残念な気分になる。
「何でもするんですね?」
「は……はい」
「それじゃ、もう行き倒れるのはやめてください」
彼女は、またきょとん顔を向けてきた。
「行き倒れるような危ないことをしてるなら、もうしないでください」
「え……」
「あとは、早いところ元気になってお家に帰ってください。ちょっと注文が多くなりましたけど、頼みます」
「あ、ええと……はい……」
なぜかしゅんとしてしまった彼女を見ていられなくなり、僕は意識して笑った。
「とりあえず、警察にもどこにも連絡はしてません。これからも誰にも言いませんから、安心してください」
「……」
もっと堅くなってしまった。なぜだ、僕の笑顔はそんなにお粗末なのか。
「あ、ええと……と、とりあえず今日はもう遅いですし、危ないし、良かったらそのまま寝てください」
「あなたは……?」
「トイレに篭って書き物でもしてます。用があったら、呼んでください」
その後、論文を書きながら不覚にも寝落ちしてしまい、目が覚めてトイレから出るとと彼女はいなくなっていた。
一応、「お世話になりました」という書置きが残っていたのはちょっとした救いだ、と思う。
あっさり帰しておいて難だが、その日以来、僕はその子のことが忘れられない。
まあ、あんな格好されちゃあ忘れろという方が無理か。一応、約束は守って誰も話してはいないけど。
さて、話は現在に戻る。
その日、僕は論文に一区切りがついたので、ひとりでゆっくり飲もうと飲み屋に向かっていた。
僕は打ち合わせというのが得意でなく、飲み屋で一緒に飲む時も、たまたま居合わせたからということが多い。
だから今日は自分しか知らない(と、思っている)穴場に行くつもりだった。
だから、店の前で雪菜さんに声を掛けられたときは、心底驚いた。
「先輩とは、ぜひ一度お話がしたかったんです」
いったい何が始まるんです?
自分だけのテリトリーと思っていた飲み屋で、雪菜さんを前に、僕はガチガチに固まっている。
「え、ええと、僕のことを知ってるんですか?」
「妖怪学の名物学生だって、有名ですよ」
いや有名だなんて雪菜さんほどでは――というか、やはりそんなありがたくない評判か。
妖怪学なんて学問はないと思うのだが。僕の師事する教授が勝手に言い張っているだけで。
それはいいんだ。そんなことより。
「ところで、お話というのは……」
「それは……ま、まずは飲みましょう。何にしますか?」
なし崩しに飲み比べが始まり、ひとつだけわかったのは、雪菜さんが噂通りの人ではないということ。
クールビューティーというと、お高くとまっているというようなマイナスイメージがつきがちだ。
実際、僕もそんな風に思っていたのだが、雪菜さんには高飛車なところなど全く感じられない。
お嬢「様」というよりは、お嬢「さん」といった感じの人となりで、親しみやすくて感じが良い。
「先輩。彼女さんは、いますか?」
むせる。
「だ、大丈夫ですか!?」
むせた原因が酒だったため、アルコールの匂いが喉に染み付いて余計にむせる。
雪菜さんは申し訳ないことに、背中をさすってくれている。
「大丈夫です……でも、何でそんなことを?」
「気になったからです」
「もっと言えば――先輩が、前々から私のことを見ていらしたからです」
バレてら。
やべ、しまった、まずい、断罪される。
見ているだけでいい、なんて思い上がりもいいところだった。
あ、でも僕だけじゃない。見てるのは僕だけじゃないぞ、何人か名前出して道連れにしてやる。
そもそもたくさんいる中でどうして僕だけが呼び出しを受ける。
いったい何が始まるんです?
「先輩は、私のことをどこまでご存知ですか」
もう僕はダメかもわからん。
その後は、まるで面接試験のような一問一答となった。あまりに悲惨なので割愛したい。
ちょっと夜風に当たると言って、表に出ることができた。この隙に、体勢を立て直さなくては。
いやちょっと待て、直してどうするんだ。言い逃れをすればいいのか。
「いっそ本当に逃げるか」
それはまずい。僕はまだ飲み代を払っていないし、黙って帰るのも心苦しい。
どうしたものかと困っていると、突然、声をかけられた。
「お晩っス」
なんだ、こいつは。
緩そうな口調、目深に被りすぎて顔を隠す野球帽。見るからに怪しい。
見ず知らずの僕に声をかけてくるとは、二次会を終えた酔っ払いだろうか。
「実は、人を探しているんスけどねぇ」
ちゃんと用事があったようだ。
「まあ、一言でいえば『痴女』だね。色白で、ビキニマフラーなんつー変態なカッコしてる女」
心当たりがあり過ぎて生きるのが辛い。
「……知らないな、そんな人」
だが、正直に答えてやることもあるまい。相手がここまで怪しい人物であるなら、尚更だ。
返答を聞いた彼は、深く被った帽子のつばを上げる。そこから覗く顔に、僕は息を呑んだ。
突き出た口元が異様に捻じ曲がっている。まるで、縁日のお面で売っている――
「ひょっとこ」
「その名で呼ぶんじゃねェ!俺はよォ――『火男』だ!」
ひょっとこ、改め火男は、地面に叩きつけるように息吹く。
目の前が、爆煙で真っ暗になった。
僕は命からがら逃げ出したが、体が思うように動かず、なかなか前に進めない。
路地裏に駆け込んだところで、足がもつれて派手に転んでしまった。
「先輩!?」
騒ぎを聞きつけたのか、駆け寄ってきた彼女に抱き起こされる。こんな状況でも、嬉しいものは嬉しい。
僕の頬を撫でる彼女の表情は、とても痛ましい。そのとき、視界の端に近づいてくる火男を見た。
「雪菜さん、あいつは危ない……僕はいいから、逃げてくれ」
体のあちこちを打撲したのもそうだが、煙を吸ったせいで頭がぼんやりする。
このままでは、何をするにしたって足手まといだ。彼女だけの方が行動しやすくなる。
僕の言葉を聞き届けた彼女は、しかしそうはせず、睫毛の長い目蓋を静かに閉じた。
「知らねぇなんて嘘つくからだっつの」
吐き捨てた火男に、雪菜さんが氷のような非難の目を向ける。
何だか、雪菜さんの服が凍り付いていっているように見えるが……幻覚だろうか。
「――許しません」
どこからか、冷風が吹き込んできた。季節じゃないのに、粉雪まで吹雪いている。
雪菜さんを包み込む風。僕はその風の中に、白狐の姿を見た気がした。
風に巻かれた彼女の服は、パキン、と音を立てて粉々に砕け散った。
氷のかけらが舞い、彼女を隠す。風が止むと、そこにいたのは――『雪菜さん』ではなかった。
黒髪から変色した白銀の髪は、雪の結晶を模した髪留めで一つに括られている。
涼しげな目許を彩る瞳の色は、限りなく透明に近いブルー。
肌も色白を通り越して、霜が降りているのかと見まがうほどに真っ白だ。
その身を包むのは、やたら透明度の高いビキニ。白い肌によく似合う。
締まった足首から下を包むのは、やはり透き通ったハイヒール。
そして彼女を包んでいた風が、白い毛皮のマフラーへと変化し、首筋に巻きついた。
「……君は」
雪菜さん――いや、いつぞやの行き倒れ女は、僕に視線をよこして一度だけ頷いた。
クールだが、優しい目つき。だが目の前の敵をキッと見据え直すと、瞬間、冷たく言い放つ。
「今までは見逃して来ましたが、今日こそは覚悟していただきます」
雪菜さんの両手両脚に、粒やかな光がまとわりつく。まさか、ダイヤモンドダストか。
何も知らないが、『空気』でわかる。これは、彼女が本気を出したという証拠だ。
「チッ、氷の技なんざ効くかってんだよ!」
啖呵と共に吐き出された炎が、雪菜さんを襲う。だが炎は冷気に弾かれ、四散した。
それを掻き分けるように彼女が飛び出す。手には、一瞬で作り出した細長いつららを槍のように携えて。
マフラーをなびかせながら、意外なほど俊敏な動作で駆け回る雪菜さん。
電柱を使った三角跳び、塀を使った壁面走り、やりたい放題だ。
そして彼女の通った後には、ダイヤモンドダストの輝きが撒き散らされる。
「ウロチョロしやがってぇ……!」
一方、僕は戦いの行方とは別のところで気が気でなかった。
槍を振るうたびに腋の下がちらついたり。キックを放つときの開脚で内腿まで見えたり。
ブレーキをかけるときにお尻を突き出すなど、際どいポーズも多い。
それを言うなら、まずビキニの中身が透けて見えそうな時点でアレだが。
「いい加減、ストーカーはやめてください! あなたとのお付き合いはお断りしたでしょう」
「妖怪の出来損ないのくせに生意気なんだよ。俺の方が強ェんだから、俺のモンになりやがれ!」
妖怪、だって?
「……強いかどうか、ちゃんと周りを見てから言ってます?」
「な、何ィィィィィッ!?」
彼女は、考えなしに動き回っていたわけではなかった。
撒き散らしていった冷気は、彼女の合図で氷の鎖や檻へと変わり、火男の動きを完全に封じていた。
「このオッ、露出狂があああああああああああ!」
「好きで、こんな格好してるんじゃありません!」
慌てて溶かそうとする火男だが、そのアクションの分だけ、雪菜さんにリードを許す。
冷気を結集、凝縮させて人の頭ほどの氷塊を作り出すと、彼女はそれを両手で掴み、振り上げる。
「これで、頭を冷やしてください!」
火男の頭に叩き落とされた氷塊は、その勢いを物語るようにたちまち砕け散った。
ふぎゅっ、という奇妙な悲鳴とともに火男は崩れ落ちる。しばらく痙攣していたが、やがて動かなくなった。
「……死んだ?」
「いいえ、生きています。丈夫な妖怪ですから」
雪菜さんの髪や肌の色はいつもの様子に戻っていた。裸身は、マフラーが変化した毛皮のコートが覆い隠す。
「先輩、お疲れさまでした」
意識を失う前に、最後に見たものが雪菜さんの笑顔だった。
それはとても素晴らしいことだ、と、僕は最後まで場違いなことを思っていた。
――何とか、無事に運んで来れた。
背中に負ぶった青年のアパートに辿りつき、雪菜はほっと胸を撫で下ろす。
それにしても、傷だらけの男を、毛皮のコート一枚で運ぶ女という組み合わせ。
すぐ通報とはいかずとも、面倒なことにはなるだろう。誰とも会わなくて、良かった。
青年の服をはだけさせ、布団の上に寝かせる。体のあちこちが、赤く変色していた。
彼は打撲と思っていたようだが、これは火傷だ。幸い、焦げ目のようなひどい痕はないが。
命に別状はないと思うが、早めに冷やすに越したことはない。
冷やすとして、もとはといえば妖怪の起こした火。妖力を伴った治療の方が良いかもしれない。
「……だったら」
コートをマフラーに変え、再び『雪女モード』となる。
「先輩。今度は、私が」
彼の腹に跨るように、腰を下ろす雪菜。深呼吸して心を落ち着けると、その身を倒す。
冷気を帯びた白い肌を、火傷した箇所に押し付けるように、彼と体を重ねた。
「んん……っ!」
火傷の熱さが、文字通りに身を焦がす。思わず身を捩る、その度に肌が擦れ合って、別の熱が生まれるのがわかる。
雪菜は、かつてないほどに欲情していた。だが、それも仕方のないことと言える。
彼女にとって、男性と身を寄せ合うこと自体が初めてのことなのだ。その上、相手は――
「先輩……」
あの晩、彼は本当に何もしなかったというのに自分ときたら……雪菜は、自分を惨めに思う。
先輩は、今まで彼女のことを言いふらしたことなどなかった。
それどころか、事情も知らなかったというのに、火男相手に命がけで約束を守ってくれた。
(そんな人を私は、疑って、ずっと監視してきたんだ)
気がつけば、雪菜は青年の股間に手をかけていた。
細く、しなやかな指先で、ペニスをつつき、挟み、擦る。
意識を失っていても、生理的に反応しているのだろうか。青年の男性器はムクムクと立ち上がる。
自分でやったこととはいえ、雪菜は息を飲む。
「こんなに、なっちゃうんだ……」
入学早々に流された噂のおかげで、彼女に言い寄ってくる男はいなかった。
唯一の相手がよりにもよってあの火男だったせいで、彼女からそういう働きをかける気も起きなかった。
だから、勃起した男のシンボルをこんなに間近を見ることももちろん初めてで。
その初めての相手が先輩であることを嬉しく思う。反面、このような形になったことを申し訳なく思う雪菜だった。
「先輩、ごめんなさい……」
雪菜は、彼の素性をほとんど知らない。恋人はいないと思うが、男女が逆でも強姦は強姦だ。
謝罪の言葉を口にしつつも、彼女はもう止まらない。
(これは樹氷、樹氷、樹氷……)
男性経験がなくとも、熱を帯びていることは確実にわかる。
心頭滅却すれば何とやら。そそり立つ樹氷に、キスをしたこともない唇を近づける。
「あっ」
いくら樹氷と思い込もうと、熱いものは熱い。
男性器の熱さに躊躇い、まずはちろちろと表面を舐める。溢れ出した唾液が、ペニスの脈を伝う。
「うっ」
今度声をあげたのは、青年の方だった。
雪女の体液は冷たい。体の最も敏感な部分にそれを浴びせられた故の呻き声だろう。
(もう起きちゃう?)
その焦りが、雪菜を走らせた。
小さな口を恐る恐る開き、身震いしそうな冷たい吐息を繰り返しながらペニスの真上に持っていく。
まずは亀頭を咥え込み、そこから徐々に、口の中へと含んでいく。
「んぶ……っ」
いかに樹氷と思おうと、熱い。ただでさえ、熱に敏感な雪女モードに、この熱さはきつすぎる。
それでも、やがて彼女の舌は、ゆっくりと動き始める。
(先輩……先輩、先輩っ)
舌を絡めるだけでなく、唇や、頭も動き出す。
男性経験がまるでない雪菜にフェラチオの詳しい知識などあるはずもない。
故に、非常に拙いものになっているが、それがいいとう者もいるのだろう。生憎、相手は気絶中だが。
(どうしよう、もうやめなきゃ)
頭の中の、どこか冷静な自分はそれをわかっている。
だが、その冷静さが介入する余地のないほど、雪菜は快楽に溺れていた。
(じゃないと、私、わたし――)
口の中で、先輩のペニスが脈を打つ。
雪菜の中を、熱い精が迸った。
「とけちゃうぅぅぅぅぅ!」
「あの……たいへんお見苦しいところを、お見せしました」
もとの姿に戻った雪菜さんは、僕の目前で土下座していた。
服は、女性にはあんまりかもしれないがジャージを貸した。裸にコート一枚でいられるのは具合が悪い。
場所は……どうやって来たのかの過程は気絶していたので覚えていないが、僕のアパート。
「い、いや、見苦しいだなんてそんな」
「いいえ、あんな、あんな――あんなに露出の激しい格好を……お恥ずかしい」
微妙に誤魔化しを感じたが、確かに、普段の清楚な彼女からは想像もつかない。ビキニにマフラーだなんて。
今の今まで同一人物と気づかなかったのも、そのギャップのせいだろう。
そういった意味では、生で見ることのできた僕は相当な儲けものをした。
当分は夜のお供には困らな――いや、下世話なことは考えないようにしておこう。
「趣味、なんですか?」
「ち、ちがうんです! あれは、あの衣装でないと、力を充分に使えないから仕方なくっ……!」
「力……っていうと、つららを作ったり、ものを凍らせたアレだよな。あれ、どういうことなの?」
雪菜さんは、一瞬だけ目をぎゅっと瞑ると、僕と真っ直ぐに目を合わせて言った。
「私、雪女の血が流れているんです。四分の一だけですが」
四分の一。クウォーター。
一般的には、祖父母のどちらかが外国人、という場合に使う表現。
それが彼女の場合は――
「ゆき、おんな」
雪菜さんは、こくりと頷いた。
「私はその力を使って、自分の身の周りで妖怪が悪さをしたら、自衛の場合も含めて懲らしめているんです」
「はあ……」
「あの火男には、少し前から付回されていまして……あ、別に彼とは何もないんですよ?」
「ひい……」
「先輩に助けて頂いた晩も、妖怪を追い払ったまでは良かったのですが、その場で気絶してしまいまして」
「ふう……」
「あのときはありがとうございました。『変身』も解除できないままで、危ないところでした」
「へえ……」
僕がまともな言葉を失っていると、彼女の肩越しに白い子狐が顔を出す。その頭を、彼女はそっと撫でた。
「この子はゴン。祖母から分け与えてもらった妖力の、化身なんです」
「ほお……あ、こいつさっき、マフラーになったりコートになったりしてたけど……大丈夫なの?」
「ええ大丈夫です。普通の狐では、ありませんから」
くすり、と雪菜さんは笑う。こんな状況でも見惚れてしまうのだから、やっぱり彼女は素敵だ。
彼女がさきほど振るった力の大部分は、普段はゴンとして独立させているらしい。
いざ必要になったときは、僕の前でしたような『変身』で引き出し、自分のものとするのだという。
「よくわかっていただけないかもしれませんが……」
「うん、よくわからない。でも、そういうものなんだね」
雪菜さんは目を丸くして、「すごいですね」と言った。何だ、僕はそんなに変なことを言ったか?
すると彼女は打って変わって、顔を俯かせながら訥々と語り出した。
「あの、先輩は妖怪に詳しく、とても情熱を持って研究なさっていると聞きました」
「はあ……それで?」
「それで、私のことを熱心に見つめているのは、私があの夜の雪女だと感づかれたからかと……」
「えっ」
「えっ」
「……いや、全然、知りませんでした。予想だにもしなかった。アレが雪女っていう発想もなかった」
「やっぱり」と、恥ずかしそうに俯く雪菜さん。
「先輩に正体を知られたと、勝手に勘違いしていました……申し訳ありません」
申し訳ないなんてとんでもないんだが、それでもやっぱりちょっとは残念だ。
僕という個人に純粋に興味を持っていたわけではなかったのか。
「でも、結果的ですが先輩は私の素性を知ってしまわれましたね」
「あ、そうなるのか……そういえば、素性を知るとどうなるんだ?」
「はい。私の、雪女の一族の掟に縛られていただくことになります。大したことではないのですが」
掟、というと。
「この先、先輩が私の正体を言いふらしたりすれば、先輩の命を奪わなければなりません」
ひ。
「――私としても、それは望むところではありません。よろしくお願いしますね?」
……冷えるわー。
僕が隠すことなく戦慄していると、またしても彼女がくすりと笑う。
「最初は、そう警告するつもりでしたが、先輩がそんなことをする方ではないということはよくわかりました」
「そ、それはどうも」
「ですから……今日は、別の形で、約束を交わしていただこうかと」
それはいったいどういうことですか、と尋ねる前に。
彼女は、唇を差し出していた。
突然のことでフリーズしてしまう僕。雪菜さんは不安そうに眉根を寄せる。
「……だめ、でしょうか」
「いや、ダメというか、展開についていけないというか、こういうの初めてというか」
「私も、初めてでした……」
途端に赤くなって、顔を背けてしまう。
「僕は雪菜さんの正体を知っているとはいえ、それだけだ。そういうことをする資格は、ないと思う」
「……先輩は、考え事をしていらっしゃることが多いので、お気づきでないかもしれませんが」
確かに、ぼーっとしていることが多い、とはよく言われる。
「私も、先輩のことはずっと見ていました」
「…………いやでもそれは、正体がばれたと思って見張っていたからで」
「きっかけはそうです。でも、見続けるうちに、誠実で素敵な方ということがわかりました」
「それからは、好きで見ていました」
一瞬、いやしばらく経っても、何を言われたのかわからなかった。二度目の衝撃。
……落ち着くんだ、今のは言葉のあやで「好き」と出てきただけで、直接言われたわけじゃない。
そうだこういうときは深呼吸だ。どっかで見た、腹の形が変わるほどの激しい深呼吸を――
「……もうッ」
痺れを切らしたのか、目をぎゅっと瞑った雪菜さんが勢いよく迫ってくる。
え、ちょ、待っ――
僕の初めてのチュウは、合意の上とは言え強引に奪われる形となった。
あと額と歯が痛かった。が、それはお互い様か。
(終)
以上。
あまりにも暑いので雪女と戯れる話を書きたかったのに
書きあがってみたらエッチ分微少でワロタ ……スミマセン。
乙
いいねえウブな雪女
GJ
うお、今更気づいたが保管庫の仕事速いw
>>85 GJ
タイトルが令嬢じゃなくて冷嬢な訳か…上手いな
Nornはそろそろ変身ヒロイン物のラブラブ物を出すべき
何だかんだで、僕と雪菜さんは交際を始めた。
いつもの飲み仲間二人にも話したところ、最初は袋叩きにされたが今では良い相談役になってくれている。
また袋叩きに遭いたくなかったら、交際していることは言いふらすな、とも教えられた。
なるほど、じゃあ今の状況は絶対に口外してはならないことらしい。
大学から帰り、玄関のドアを開けると、クーラーでキンキンに冷えた空気が押し寄せる。
そして冷蔵庫の前には、首からタオルをさげて、麦茶を手にする雪菜さん。きっと水風呂に入っていたのだろう。
思いがけず目の当たりにしてしまった、クールビューティーなスレンダーボディに喉が鳴る。
「ひ」
ひゃわわわ、と言葉にならない声を出しながら、雪菜さんは冷蔵庫に頭を突っ込む。
「ちょ、それは無理だって!」
まさに頭隠して尻隠さず。むしろ突き出す形になってさっきより際どいです。
「の、ノックぐらいしてくれたっていいじゃないですかぁ!」
「自分ンちに入るのにそれはないだろう……」
現在、僕の部屋には、雪菜さんが住み着いている。
なぜ、こんなことになっているのかというと。
呼び鈴が鳴り、玄関のドアを開けると、半べその雪菜さんが立っていたのは昨晩のこと。
「クーラーが……壊れました」
簡潔に状況を伝えると、雪菜さんは僕にもたれかかるように倒れ込んできた。これは危険だ。
とりあえず手っ取り早く冷やすため、風呂に水を溜めて冷蔵庫から引っ張り出した氷を投入。
最後は雪菜さんを……と、流石に放り込むわけにはいかないか。
「脱がせてください……」
何を言っているんですか雪菜さん。
が、これを彼女の怠慢と断じてはいけない。彼女は四分の一とはいえ雪女、本当に動けないのかも。
不可抗力、不可抗力、と呪文を唱えながら、薄目で作業する。彼女のシャツをゆっくりと捲り上げていく。
その途中、何かに引っかかった。何か、なんてぼかしても仕方ない。白状しよう、胸だ。おっぱいだ。
「……雪菜さん、バンザイして」
ここは一気に引き抜くしかない。作業時間を縮めてリスクを減らすのだ。
かなりの抵抗が予想され……ん、あれ? 簡単にすっぽ抜けた。そうか、つまり、胸が。
「そんなに大きくな「バカぁ!」
まあ……スレンダーというのは得てしてそういうものだ。
説得とも慰めともつかない言葉を披露する間もなく、僕はノックアウトされた。
なので「ああそういや、火男と戦ったときも揺れてなかったな」と遠慮なく失礼なコメントをさせていただいた。
そのあと、雪菜さんが自力で風呂に入っていったのを見届けた僕は、どっと疲れてすぐ寝てしまった。
それで、今朝から大学に用事のあった僕は雪菜さんを残して出かけていたわけだが。
午前中はずっとこの調子だったようだ。クーラーはフル稼働、水風呂は……さすがに入れ直したろう。
「クーラーかけっぱなしっていうのはなあ……」
地球にも家計にも優しくない。
「すみません……」
「あ、いや、命に関わる問題だから仕方ないよ」
理解を示したつもりだが、雪菜さんはしゅんとしてしまう。
気を遣ったつもりで気を遣わせてしまったか。とはいえ家以外で涼める場所といえば……。
「うーん……じゃあ、図書館にでも行くか」
すると雪菜さんは、今度は突然もじもじし始める。
「と、図書館デート、ですか?」
「……」
「……」
「雪菜さん、図書館は遊ぶところじゃないです」
「……はい、知ってます……」
自動ドアが割れると、中から流れ出てきた冷風が僕らの体を通り抜ける。
さすが図書館、クーラーが行き渡っていて涼しい。
「じゃ、僕は論文の資料探してるんで。適当に涼んでいてください」
「あ……」
「雪菜さん、何か?」
「いえ、何でもありません。では、私はロビーにいますね」
「……」
一人になった。ちょっとほっとしてしまう自分がいることに、落ち込んでしまいそうだ。
付き合うことになり、成り行きで同居まですることになったが、彼女とはまだ距離がある気がする。
その距離感を、同居が続くうちにどうにかできればいいのだけれど……見通しがまるでつかない。
雪菜さんへの接し方に問題があるのだろうか。
妖怪(ただし四分の一)ということで気を遣ってはいるが、遠ざけているつもりはない。
それが間違っているとするなら――
「お、この記事使えそうだ」
まあいいや、後で考えよう。
僕がロビーに戻ると、もう雪菜さんはいなかった。携帯には「先に帰ります」という旨の着信が。
「待たせすぎたかな……」
もう夕暮れ。一人で来ているわけではなかったのに、少々熱中してしまったかもしれない。
ついこの間までこれが当たり前だったから、気が利かなかった……酷い言い訳だな。
僕は打ち合わせも待ち合わせも苦手だが、遂に改善するときが来たか。
「……」
でも、また今度からにしよう。具体的に何をするべきなのかわからん。
ドアを開ける――前にノックをする。同じ失敗は二度繰り返さない。
はあい、と返事。つまり、入ってもいいということだろう。僕は今度こそドアを開けた。
やはり押し寄せてくるクーラーのキンキンな空気。
そして部屋の中心で、床に直接寝そべるのは、雪菜さん。
裸ではないが、下着。色は意外にも黒で、色白な肌とのコントラストが素敵である。
特に、黒い下着が白いお尻の肉に食い込んでいる感じが、健康的なエロスを醸して――
と、そこで寝返りをうった雪菜さんと目が合った。これは、死にかけの目だ。
「おかえりなさい、先輩」
「……雪菜さん」
「はい?」
「とりあえず、大の字で寝るのやめて」
「……」
「両手両脚をぴっちり揃えればいいってことではなく」
クールビューティーの評判がひっくり返るほどお茶目だなこの人。
僕は噂がすべてではないことをもう知っているが、他のファンが見たら凄い衝撃だろう。
と、その光景があまりにも衝撃的で見逃していたが、テーブルの上には食卓が整っていた。
「雪菜さん、料理を?」
献立からすると、コンロを使ったらしい。それでへばってしまったのか。
きっと何か役に立とうとして無茶をしたのだろう。申し訳なく思うと同時に、こうも思ってしまう。
「……火男相手にはあんなに強かったのになあ」
「あのときは……頭がいっぱいで、熱がっている場合じゃありませんでしたから」
そんなに苦戦していたようには見えなかったが、本人が言うならそうなのだろう。
「……」
「どうしたの?」
「何でもありません」
夕食はありがたく頂いた。ちょっと焼き加減が足りなかったりするのは、ご愛嬌。
そして、僕は居間で、雪菜さんは水風呂に浸かりながらでの就寝となった……溺れないよな?
……暑苦しい。寝苦しい。
明け方に目が覚めた、と思ったらまだ一時。布団に入ってから小一時間しか経っていない。
「あー……」
クーラーの付けっぱなしは体に悪いから、窓でも開けようか……そう思っていると。
「あの……添い寝、しましょうか?」
水風呂で寝ているはずの雪菜さんが、僕を覗き込んでいた。
ポカン、としていると、雪菜さんは真っ赤になって背中を向けてしまった。
「い、言ってみただけです! お気になさらずっ」
無理です。
一度意識すると、雪菜さんを抱きしめて寝たい、涼みたい、と欲求が湧き上がって二重苦に。
「雪菜さん」
ぴく、と反応する白い背中。
「……寝るときも雪女モードなの?」
後姿からでも、彼女が落胆しているのがわかった。
自分でも情けなく思うが、何で変身しているのか気になったのも本当だ。
「夏の間だけ、です。それも癖にならないように、とても我慢できないときに限っていますが」
「癖にならないようにって?」
「私は……できるだけ、人間でいたいんです。妖怪の力に、慣れたくない」
僕は何も言わない。
気にすることないよ、等々の曖昧なことを言うわけにはいかなかった。
ずっと自分自身の問題として向き合ってきた雪菜さんの言うことに、余計な口出しをする必要はない。
「……本当は、『雪女だから』って気遣われるのも嫌だった?」
なのに、そんなことを洩らしてしまったのは、彼女を傷つけてしまったのかと不安になったからだ。
「そんなことありません! 先輩が優しい方なのは知ってます……でも、だから迷惑をかけたくなくて」
何が迷惑だというのか。僕は彼女に気など遣わず、ただの人間同然に扱えば良かったのか。
それは違う、と心が訴える。たとえ彼女が望んでいたとしても、それは押し付けだ。
しかし――優しさが、迷惑と思われるのなら。いっそのこと。
「雪菜さん、添い寝してください」
名を呼ばれ、求められた彼女は、弾かれたように顔を上げる。
「暑くて眠れないから、僕に妖怪の力を利用させてください。それでイーブンだ」
それが正しいかはわからないが、お互いに手っ取り早く納得できるんじゃないか、と思った。
僕は正座して、同じように正座した雪菜さんと向き合っている。まるでお見合いだ。
ここまで来て、添い寝がただ寝るだけ、だなんてさすがの僕でも思わない。僕らは、全裸だった。
雪菜さんも『変身』して髪は銀に肌は白に変色しているが、氷のビキニも毛皮マフラーも外している。
「先輩。私、初めてです」
「僕だって初めてだ」
だから、前戯のやり方なんて知識もまるでない。
とりあえず、意外に小ぶりと判明した彼女の胸に手を伸ばす。
指先にひんやりとして柔らかい感触。これは、いつまでも弄っていられるほど気持ちいいが。
(これからどうすりゃいいんだろう……)
そんな不安が顔に出てしまっていたのか、雪菜さんから助け舟を出された。
「あの……先輩の、したいようにしてください」
「いや、でもそれじゃ君に悪いし……」
「いいんです。私は一度、好きにしちゃったし」
うん? どういうことだ。
「実はこの間、先輩が気絶している間に……ごめんなさい」
「いや、うん……結果的にこうなってるから、謝らなくていいと思う」
遠慮の必要がなくなった。でも、それで決心がついたかというと、どこか違う。
こんなときまで、僕は僕だ。つい、雪菜さんに「本当にいいの?」と訊いてしまう。
「――さっき、どうして変身しているのか、お尋ねになりましたよね」
「あ、ああ」
「本当は私、こうなることを期待して……それならと思って、変身したんです」
「それは、どうして?」
「先輩は、私の正体を知った上で受け入れてくださった人です。だから、」
「だから、雪女としての私を抱いて欲しい」
「……ごめんなさい。わがまま、ですね」
「うん。やっと、わがままをきいてあげられる」
彼女との距離感の理由がわかった気がする。僕らの間には、わがままや甘えがなかったんだ。
雪菜さんは、正体を明かしたときのように、目を丸くして僕を見た。
「……やっぱり、先輩はすごいです」
それから、互いの瞳を覗き込むように、互いに引かれ合うように、唇を重ねた。
改めて味わってみると、雪菜さんの唇は冷たい。変身しているからかもしれないが、本当に氷のようだ。
しかし氷と違うのは、とても柔らかいということ。溶けないアイスクリーム、といったところか。
「んむっ」
舌を絡められて、雪菜さんは一瞬目を開けた。潤んでいた瞳から、涙が一筋流れ落ちる。
まさか、溶けちゃってるんじゃないよな?
尻込みして舌を引っ込めると、今度は雪菜さんの方から僕に侵入してきた。
冷たい粘液が、僕の口の中を席巻する。息が続かなくなってきたので、口を離して深呼吸。
「スースーする」
空気に触れた感触を正直に言うと、彼女は自分のしたことを恥じらうように目を逸らした。
僕は童貞で、だから女性の前で自分の男性器を晒すなんて、初めてのことだ。
いきなりギンギンであることを恥じるべきなのか、誇るべきなのか。それすらもわからない。
雪菜さんは息を飲み、唾を飲み、そしてゆっくり頷く。それを合図に、僕は彼女を組み敷いた。
「樹氷、樹氷、樹氷……」
雪菜さんが謎の呪文を唱えた。ああ、僕のアレを見立てて言ってるのか。
なら、僕から見た雪菜さんの割れ目はクレバスだ。
「……よし。じゃあ、いくよ」
そろそろと落ちてきた樹氷は、大地に開いたクレバスの淵に接触する。
割れ目の幅を広げようとするかのように、樹氷は緩急をつけて動き始めた。
大地が震え、揺れは樹氷にも伝わる。溢れ出した湧き水が、迎え入れる準備ができたことを知らせる。
樹氷は少しずつ入り口を探るように移動し、ついに。
――そのまま、僕は雪菜さんの一番深いところにまで潜っていった。
「……ッ!」
シーツを掴む。しわが大きくなる。吐息がかかる。ちょっと身震いする。
初めてということは、処女膜を破ってしまったわけで。噂によると相当痛いらしいが、大丈夫だろうか。
「熱いです、先輩……ジンジンします」
何とか続行はできそうだ。となると、問題は、僕の方か。
彼女が深淵で熱さを感じているように、僕は芯まで凍えるような冷たさを感じていた。
うっかりしていると歯の根が合わなくなりそうかも。
「先輩……だいじょうぶ、ですか?」
「え?」
「私、雪女だから……ふ、普通じゃないから、先輩、気持ちよくないかも……」
「冷たいよ」と、僕は正直に答えた。「冷たくて、気持ちいい」
女性経験のない僕だが、冷たさを感じるなんて普通ではないことはさすがにわかる。
でも、それがどうした。
「僕は普通のセックスがしたかったんじゃない。雪菜さんとしたかったんだ」
「先輩……!」
背中にぞくっとする冷たさを感じて、彼女の両腕が僕を抱擁したのだとわかる。
きっと、心臓が弱かったら彼女の相手はできないな。
そんなことを思いながら、腰周りを挟み込む彼女の両脚も甘んじて受け入れた。
体中のあちこちで冷たさを感じながら、僕は拙く上下運動を始めた。
「くっ……んんっ」
正直にいって、この動作は好きじゃない。今、好きじゃなくなった。
自分の体を彼女に打ちつける形になるので、痛いんじゃないか、重いんじゃないかと気になってしまう。
「……だいじょうぶです、からっ。そんな顔、しないで……っ」
僕がバカだった。気遣ったつもりが、逆に気遣われていては世話がない。
ごめん雪菜さん。ちょっとの間だけ、欲望に正直になる。
「ひあっ!? ああっ! あんっ……きゃふっ!」
僕の動きが激しくなるにつれ、雪菜さんの声も大きくなっていく。
冷熱というまったく逆の感触を味わっている二人だが、二人で同じことをしているのだと実感する。
さて、大変だ。雪菜さんが離そうとしないのをいいことに、僕は男としての征服欲に駆られている。
「いいです、先輩っ」
喘ぎ声の合間に聞こえてくる、雪菜さんの言葉。
「私のこと、とかしてぇ……っ!」
お望み通りに、なんて気障に返す余裕はなく。
「あ……ひああああああああああ……っ!」
クレバスに迷い込んだ僕は、その最奥で、果てた。
雪菜さん。何年か経ったら、君の考え方だって変わるかもしれない。
だから僕は、今の君がいいよ、とは絶対に言わない。君を縛らないように。
その代わり、今の君がいいよ、といつでも思うことにする。君を受け入れられるように。
ごめん、僕はそう簡単には変われないみたいだ。
翌朝、台所に雪菜さんが立っていた。変身して。
「あ、おはようございます」
「おはよう……」
復活が早いなあ。僕はまだボーっとしているというのに。しかも、もう10時か。
そういえば何だか寒気がする。まさか、風邪を引いたんじゃないだろうな?
まあ、引いたら引いたで、発覚したときに言えばいいや。
「またコンロ使ってるけど、大丈夫?」
「はい。今度は変身してますから、ちゃんと火を通してみせます!」
意気込んでるなあ……。
「自分の部屋のクーラーが直ったと連絡がきたので、置き土産にと思いまして。取り付けは午後だそうです」
そうか。ということは、なし崩しで始まった同居も今日で終わりか。案外早かった。
……いや、やることは全部やってしまった気がするが、うん。
「ところで雪菜さん」
「はい、なんでしょう」
「いくら氷のビキニ着てるとはいえ、その格好は――」
「コスチュームだから恥ずかしくありません」
うそつけ。「露出狂」と言われたときは全力で否定していたのに。
そういえば「好きでしてるわけじゃない」とも言っていたから、誰かに押し付けられたのか。
適当なところで、妖力を分けてもらったという彼女のおばあさんとか。
「……当たりです。先輩、すごい」
おばあさま、赤の他人の僕が言うのも難ですが。どう考えても孫娘に着せる衣装ではないと思います。
「祖母は『見せても恥ずかしくない体なんだから、出し惜しみせずに見せてやるといい』と」
「雪菜さんは恥ずかしくないんですか」
「恥ずかしいです! でも――」
ポニーテールを揺らして、振り向いた彼女はとびきりの笑顔だった。
「先輩が相手なら、もう恥ずかしくありません」
「もっと恥ずかしいことしちゃったしね」
そう言うと、下ネタは免疫がないのかもうこっちを向いてはくれなかった。
(さっそく、妖怪の力を気軽に利用してくれているのか)
まあ――気楽に考えてくれるようになったのなら、良しとしようか。
僕はテーブルにつきながら、裸エプロンにも見える雪菜さんの後姿を横目で見ていた。
(終)
以上。
相変わらず暑いから、雪女と戯れる話にリベンジした。
変身ヒロインというより妖怪モノっぽくなったかもしれん。
GJ
いいなあ…抱きまくらみたいにして眠りたい
乙! 先輩、童貞のくせに余裕あるなw
前にスーパーダッシュ文庫で出てたプロジェクトMPみたいなハーレムな戦隊ものが読みたい
>>102 かの二次元ドリームノベルのオフビートシリーズをドリーム文庫にスピンオフして女ばかりのヒロインチームに転属された男性オフビートの話でもいいかも?
いわゆる「ハーレムオフビート」とか言う感じで
それいいな
怪人からの淫毒を浴びた副作用でチンコをビッキビキに腫らした少年を浄化するために交わる変身ヒロイン
最初は少年は〜セイバーとか〜レンジャーとかと呼んでいたのだが、乱れていくうちに、
想い高ぶって変身時の名前じゃなく本名で呼んでとせがむ変身ヒロインとか良いかも
護衛役としてくノ一がやってくるとかならよくあるけど
それを変身忍者にしたら……
くの一「わ、若様が夜な夜なおひとりで自分を慰めていらっしゃるのを天井裏から見守っていました…。」
くの一「今晩からは私に伽をお任せを…。ただ恥ずかしいのでこの姿で失礼します…」
とかって超昂なんたらみたいな忍装束に転身
前も後もまっさらな身でありながらも肉便器さながらな口淫テクニックを披露とか…
簡単には思いつかんな
>>106 そりゃ
>>107の言うとおりハルカがあるな
変身忍者っていうなら嵐やライオン丸のこといってるのかもしれないが
ライオン丸みたいなメスケモとのいちゃいちゃはニッチすぎるかw
顔の上半分を隠す仮面とかならいいんでね
>>109 同感
頬面系でもいいですね…嵐系とかの意匠で
ハルカを見てそちら方面のオプションがないのが悔しいと思った少数派だけに
>>108 「メスケモ」なんて単語を使ってる時点で、お前にその気があるのはお見通しだ
書くんだ
>>110 フォローすると素顔丸出しで活躍するヒロインにマスクかぶせてラブラブHとか…(おい)
ハルカの場合彼女達に怪しい面頬とか付けてタカマルとの純愛Hをさせると言うのはいかに?
素顔のハルカさんと交わっている脇で般若の面を被ったナリカとスバルが正座して待ってるんだろうな
>>108 ライオン顔に変身している時はクールな戦士
素顔でラブな時が別の意味で獣…?と言うのも
>>113 三人ルートでこれをすると般若面の下の思惑がかなりほほえましいか緊迫か?
微笑ましいかぁ?般若の仮面だろ?怖すぎだろw
>>115 まあ、三人ともラブルートなら早く自分の番が来てほしい・次は自分の番だ…と思っていたり、
絡んでいる現場に当てられてそれを我慢している身で…とか?
>>115 それこそハルカの番が終わった途端面を外してむりやり二人を引っぺがしたあげく、ハルカに無理やり面をかぶせて今度は自分の番と面をかぶせ合おうとするスバルとナリカの絵が浮かんだ
(ハルカは事後の余韻で動けないので抵抗できずかぶせられたとか)
ソードフォームやらロッドフォームなどのフォームチェンジをする変身ヒロインだが、
愛する人とエロをする時だけその姿を取るエクスタシーフォームとかあっても良いよな
荘厳な女神的なドレスのような最強フォームをちょっとエロく崩したような感じで
首筋やら腕とかはかっちりと覆われているんだが、胸の谷間のあたりは大胆に露出してパイズリが簡単にできたり、
直ぐにでも受け入れができるよう、ドレスの下半身がミニスカ化したりスリットが深々と走ったりして紐パンモロだったり
あくまでもエロはエネルギー補給の手段のために精液を完全にエネルギー変換するための紋様が下腹部にうっすらと浮かんだり
エロの最中で乱れていくの象徴するように背中の翼がばたついたり
で、最終決戦の前に契りを交わしていくうちに感極まった彼氏の責めがヒートアップしていき、
ガンガン子宮を突きまくって乱れに乱れたヒロインの下腹部の紋様が点滅を繰り返して吹き散らされてしまい、普通に受精
ラスボスと差し違える悲壮な決意をしていたヒロインに独りの身の上ではなくなったと生還を決意させたり
120 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 07:58:09 ID:S+heQ1+6
勃った
昔にひょんなことから異世界の少女騎士と精神がリンクするようになってしまった少年が、
離れたまま互いを理解し惹かれあうなんていう厨二病にかぶれてた時期が俺にもありました…
直接触れあえないのはやっぱ無理があるな
いいんじゃない?少年が眠っている時だけアクセスできて、現代の知識と複数視点でバックアップ
少年は意識に語りかけらるけど少女騎士は口に出して遣り取りしないといけないから、
周囲からは変な目で見られたりして後で小声で文句言われたり
そして絆が強まっていくうちに少女騎士の世界の窓やら鏡やら池やらに少年の姿が映し出されるようになり、
その視線を意識しだした少女騎士がオナニーを見せつけてきたり、
少年の注文で剣の柄をフェラしたり鞘付き刀身を胸の谷間に挟んでパイズリしたりの疑似プレイしたり
ある意味ラブプラス
精神でつながってるならテレフォンセックスならぬテレパスセックスとか
仮面ライダーWみたく相手の体を動かせるなら文字通り右手の恋人になるとか
冒頭で偶然異世界に召喚された少年を少女騎士が尽力して元の世界に帰還させる
最初こそは反りの合わなかった二人だが、少年が帰還する頃には心が通じ合っているように…
だが皮肉な事に少年の元の世界への帰還は今生の別れを意味していた…
そして思い出の品として携帯電話を少女騎士に手渡す少年
そして別れ
元の世界に戻ってからも少女騎士が忘れられない少年は、無駄を覚悟でかつての自分の携帯の番号をコール
と、普通メッセージが聞こえくるかと思いきや、世界の壁を越え普通に繋がってしまう
「わ…な、何?何?あ、アイツの声がするぞ!?ど、どーなってんの?魔法?」
「…いや…久しぶり」
そして始まる世界の壁を挟んでの奇妙な触れ合い。
「お、お前の声を聞けないと最近聖剣起動フォームになれなくなったんだ…病気…なのかな?」
とか悩みを相談されたり、最近飼い出した猫がグッタリしてるんだどうしたらいい!?とか泣きつかれたり
少年の事が好きな少年の従姉妹(ヤンデレ)が少女騎士の持つ携帯の番号に掛けて厄介事になったり…
うん、ヤバい人のネタなのに書きたくなったwww
ラブラブしたいんだが、いざ書いてみようと思うと背景設定やコスを考えるのが難しいな
変身ヒロインものを出し続けている作家やメーカーってすごいわ……
個人的にはコスに関しては、たまには鎧鎧してて顔とか体のラインとか見えないものもいいじゃない、とか思う
>>122 サンクス。
成る程なぁ…直接的な接触がないからこそ出せるエロさとか刹那さとかあるかもしれないなぁ。
ちょっと真面目に考えてみる
>>128 メタルヒーロー系なら、ゲームよりは実写の方が多いかなあ
ZENピクチャーズで変身ヒロインとラブラブするの作ってくれないだろうか
時空戦士スピルバンではヒロインのダイアナがメタル系に変身してたな。変身前のエロい衣装といい大好きだった
あと超音戦士ボーグマンのアニスも装甲系だな。あの変身シーンでの胸の揺れは伝説にもなった。
鎧鎧してて体のラインがわからないから女だと気づかなくて
ふとした拍子でその秘密を知ったパンピーの協力者が意識し始めたりして
ヒロインも急な女扱いに戸惑うけど満更でもなかったり
『帰ってきた鉄壁処女バージンダー』
西暦20××年。古代文明の予言の通りに、地球は滅亡する――
なんてことをマジで信じていたのは一握りで、大多数が気にしていなかった通り、地球は未だに現役です。
人類? これからも順調に増え続けるんじゃないかな。日本? 景気は悪いけどみんな元気にやってるよ。
と、そんな平和極まりない世界に、何の因果か生まれてしまった変身メタルヒロイン。
彼女こそ、鉄壁処女バージンダー!
愛しの幼馴染と一線を越えるため……ええと、何をすればいいんだろう。具体的に。
「あたしが聞きたいよ、そんなこと……」
ナレーションにレスポンスするというタブーを犯しつつ、マリナは深く溜息をついた。
彼女こそ、バージンダーへと変身できる、特殊な貞操帯の持ち主。
そしてその貞操帯を作ったのは、世間では天才科学者で通っているマリナの実姉である。
その仕組みは、マリナの近くで男が興奮すると、彼女に自動的に貞操帯が装着されるというものだ。
姉が言うにはこの貞操帯、暴走した若さ故の毒牙にかからないための予防、らしいのだが。
マリナ本人からすれば、姉のいらぬおせっかいに他ならない。貞操帯は恋人のシローにまで反応するのだから。
「俺はあまり困ってないんだけどなあ」
「あたしは困ってる! ていうか、困ってないってどういうこと?」
「バージンダーでも余裕でイける(キリッ」
「キリッ、じゃないよばかぁ!」
シローは、マリナとは家が隣同士の同級生。そして幼馴染の一線を越え損ねた仲である。
マリナを悩ます貞操帯が初めて現れたのは、奇しくもシローと初エッチに及ぼうとしたその瞬間。
……いや、十中八九、あの引き篭もりの姉はマリナがシローを両親のいない家に入れた意図を理解していた。
むしろそれ以前からマリナの想いを知っていたからこそ、当日までにあのトンデモ貞操帯を用意できたのだ。
(……というか、)
お姉ちゃん流のヤキモチだよね、とマリナは心で呟く。
以前、声に出そうとしたら(シローの目前だったこともあり)口に棒を突っ込まれた。
まったく。こんな手の込んだことをするくらいなら、地下に引きこもってないで出てくればいいのに。
おかげでシローはマリナと一線を越えそびれたその日から、変身ヒロインフェチとして覚醒してしまった。
その「病気」は一向に治らず、むしろ絶賛進行中である……。
前途多難な現状に、マリナは再び溜息をついた。
そんな状況にあっても、マリナとシローは交際を続けている。
何せ、性知識がまるでなかったころからの付き合いなのだ。今更、本番ができないぐらいでギクシャクはしない。
伊達に幼馴染はやっていないということだ。
ということで、今日も今日とてショッピングデートをしようとマリナを迎えに来たのだが。
「……ごめんシローくん、今日いけない」
「え?」
シローにしてみれば、それはあんまりというものだ。もともと行こうと言ったのはマリナなのに。
しかも門前払い。扉越しにドタキャンのお知らせだなんて、これが仮にも恋人にする仕打ちか。
「どうしたんだよ、急に」
恋人以前に身内同然ゆえの無遠慮さでドアを開けた先にいたのは――鋼鉄の乙女であった。
修道女を思わせる、長いヴェールのついた頭巾。陰影で表情が変わって見える凝った造形のマスク。
つける必要もないのにボディには女性らしい丸みや起伏があるという、正統派メタルヒロイン。
マリナが貞操帯を使って変身した姿、バージンダーが今、シローの目の前に。
「何で変身してんの」
毎日見ているようなものなので、特別なリアクションはないが、それでもいきなりはびっくりする。
「……あたしだってしたくてやってるわけじゃないの」
「何だって、じゃあ誰……あ、いいや。もう想像ついたか」
『そう、私だ』
ら、と言い切る前に、床下から自己申告があった。これにはシローも「やっぱり」と溜息をつくしかない。
「あんまりマリナを苛めないでくださいよ」
『苛めなどではない。ちょっと変身が解けなくなっただけだ』
「何したんです、今度は」
『うむ。バージンダーを強化しようと思って、いじったんだが……失敗しちゃった』
「何が『しちゃった』ですか!」
しかも、強化って。戦う相手もいないのに強くしてどうするのか。
『強いて言うなら、相手はシローくんだ』
「俺スか!?」
『メタルなボディでも余裕で押し倒すド変態に、今の装備では心許ないからな』
「どれだけ危険視されてんですか、俺」
ド変態であることは否定しない。シローはそれを男気と思うが、マリナは賛同してくれないのが残念である。
『というわけで、でかけるならバージンダーのままで行ってくれ』
「だからそんなの無理だって言ってるでしょ、お姉ちゃん!」
「喜んで行かせて頂きます」
「シローくん!?」
「――マリナ」
「な、何……?」
「世の中にはストリーキングというものがあってね?」
「うわああああああああんっ!?」
若干取り乱したものの、突然の変身解除不能という事態は姉の策略であると睨んだマリナ。
妨害には屈しない……が、外を出歩くのはやはり嫌なので、せめてシローの家で過ごそうということになった。
しかし、いくらお隣とはいえ、移動するためには表に出なくてはならない。
一体、どのような装いで? ――試行錯誤を重ねた結果、マリナは、
「……うーん」
「なに、シローくん」
「これはこれですごく恥ずかしいと思うけどなあ」
バージンダーの上から厚手のコートと帽子を被り、全身を隠すという作戦に出た。
「これは、マリナにもド変態の素質が」
「ないよ!」
本人がそう言うので大人しく引き下がるシローである。
(……とは言うものの、)
自分で提案して、実行までしておいて難だが、やはり恥ずかしい。
もし知り合いとすれ違ったらと思うと、とても正気ではいられないだろう。
こんなことなら、シローの要望通り素のままのバージンダーでいる方が良かったか……。
(いや、それはないか)
シローが言うには、ストリーキング愛好家は単に素っ裸で歩き回ることのみを良しとするわけではないらしい。
ギリギリまで隠しておくことにハマる者もいるそうで……もしかしたら、自分もそうなのかしらと不安になるマリナである。
一方で、シローは「大成功」と思っていた。
ストリーキングは、見せびらかすのが目的ではなく、見られるかもしれないというスリルを味わうものだ。
始めはバージンダーをそのまま連れ回そうと思っていたが、それは若気の至りであった。
マリナが自分からコートを被ってくれたおかげで、図らずもごっつええ感じになった。
中身を見られてはいけない、という緊張感が生む快感は、全裸コートとほぼ同質である気がする。
(隣を歩いているだけの俺がこんなにゾクゾクしてるんだ。きっとマリナは……)
それを想像して、さらにゾクゾクするシロー。以下無限ループ。本当、大した奴だと思う。
何事もなく(シローが内心「チッ」と思っているのは秘密)ふたりはシローの自宅に着いた。
息子が出かける予定なのを知っていた両親は出かけてしまい、不在。夜まで帰らないだろう。
「あ……外食するって言っちゃった。作り置きなんか、ないよなあ」
「じゃあ、あたしがお昼ごはん作るよ。チャーハンだけど」
と申し出てくれたので、チャーハンもろくに作れないシローは大助かりである。
(にしても、これは……)
ソファに腰掛けながら、ちらりとキッチンに目を遣る。
幼馴染の彼女がメタリックに光る装甲の上からエプロンをつけて、自分のために料理をしてくれている光景。
(ここまで来ると企画モノの域だな)
企画モノって、何の? そう返されたら言葉に詰まるので、心の声に留めておく。
これまでの振る舞いを思えば、何を今更、という感じなのだが。
「できたよー。バージンダーのスーツって料理するときは便利だね、油がはねても気にならない!」
「馴染んできてるな」
「べ、別にこのままでいいなんて思ってるわけじゃないからね」
そう――彼らの最終目的は、貞操帯を外して、バージンダーとはサヨナラすることである。
一応そのために、彼らは諸悪の根源である姉から一つの課題を与えられていた。
それは「セックス(本番)が愛の全てではないと証明すること」。
但し、提示した本人が半笑いであったため、本気である可能性は限りなく低い。
(もう通った道のような気もするんだよなあ)
シローはバージンダー相手に欲情してみせたし、装甲越しでも感じさせることに成功した。
それで、マリナをどんなことになっても愛せる自信がついた、とシローは思っている。
(しかし……)
同時に、どこかズレを感じている自分がいるのも確かだった。
「シローくん、こっちもどうぞ」
「あれ、食べないの?」
「よく考えたら、変身解除できないからあたし食べられない」
さもありなん……申し訳なく思いつつも、二皿目のチャーハンに手を出すシローだった。
シローがチャーハンを平らげて食器を洗ううちに、マリナはいつの間にか、寝てしまっていた。
「こんなメタルスーツを着込んでよく寝られるな」
あの天才変人の設計なら、着心地の快適さが無駄に高スペックということもありうる。
(しかし、なあ……)
鋼の乙女が、ソファに横たわっている。
普通ならまずない。普通でないところにも、需要があるかわからないシチュエーションだ。
その状況に直面しているシローは、
「……いかん勃ってきた」
紛うことなきド変態であった。
寝ている相手にムスコを擦り付けるというのは、さすがに不躾だ。
シローは彼女の表面に触れることで、自らを鎮めることにした。
「じゃ、失礼して……」
裸体のような艶やかなラインでありながら、冷たく、硬質的なボディ。
乳房を模した部分もそれに変わりはない。指に力を入れても、弾力はないし金属の触感しかない。
だというのに、シローはこれで興奮できるようになってしまった。
(自分でもこうなるとは思っていなかった)
胸からお腹、ふとももへと、滑るように撫で回す。
ついにその手は秘所(に相当する部分)へと伸びるが、穴はないので、表面の曲線をなぞるだけ。
自分の体をいいようにされているというのに、マリナは眠ったままだ。
以前は反応してくれたが、眠っていては触られていることなどわかりようもない。
(まあ……仕方ないか)
とりあえずは満足したシローは、彼女の体に腕を回し、抱き枕にして自分も一眠りすることにした。
何はともあれ、恋人を抱き枕にして寝られるというのは、この身に過ぎた贅沢に違いない。
たとえ硬質で冷たい鉄の感触しかしなくても。
シローが寝息を立て始めたころ、マリナは静かに寝返りを打ち、鉄の仮面を彼の唇にくっつけた。
「……我慢できなくなってるのは、あたしの方なのかな」
そう、マリナが呟いたことを、シローは知らない。
そのまま夕方まで寝て過ごし、シローの両親が帰って来る前にマリナは帰宅。
翌朝には、貞操帯の故障は直り、バージンダーの変身は解除されていた。姉が一晩でやってくれました。
「良かった良かった」
「ねえ、本当にそう思ってる?」
「何で疑われてんの、俺」
これで今回はめでたしめでたし――かと思いきや。
「……おかしい」
便座に腰かけたまま、シローは呟いた。
その手に持つのは、愛する幼馴染・マリナの写真。しかも水着の。
まさかスレ住人も最後の最後で野郎の自慰を見せつけられるとは夢にも思わなかったろうに。
そんな裏事情はよそに、シローの顔は深刻そのものだった。
「勃たない」
おわり
前スレ同様、出来心で保守代わりに書いてみた
続きそうでも続くかどうかはわからない
お帰り
しかしシローくんは一体どこまで堕ちていくんだろう…
まさに色々な意味で「なんだそりゃ〜(笑)」ですね。
最大の敵は姉である…色々な意味で(笑)
誰かお医者様を!お医者様を呼んできて!
>>132 GJ! これはヒドいもっとやれ!
>>140 あぁ、つまり変身ナース系のヒロインが需要ありってことだな?
ナースエンジェル ナースウィッチ セラフィックナース ナースレンジャー
職業にそれっぽい単語くっつけると変身ヒロインになる!ふしぎ!
元ネタが全部わかる俺は間違いなくナース属性持ち
もうナースナースとかも有りじゃね?
シスターシスターとかナイトナイトとかジョーカージョーカーとか
ダブルミーニングのある単語を重ねる感じならいけるかもしれん
ナースナースは……宇宙竜の看護婦?
>ジョーカージョーカー
サイクロンサイクロン「こんなところにいたのかい、相棒」
それはそうと年中無休サンタさんの新刊買ってきた
がぁーつの天津先生も変身忍者の新刊出したし、ガスマスクガールとかもあるし
変身ヒロイン(ぽい)漫画って地味に増えてきてる……のか?
うーん、つーか昔から男女はともかく変身って要素の創作は地味に続いてるからなぁ。
需要自体は常にあるんだとは思う。
そういやちとずれるが昔は変身と多重人格絡めたネタとか妄想してたな…
まあ仮面ライダー、ウルトラマン、戦隊シリーズはそれらを越えるものが作れなくて未だ制作、スポンサーに縋られる作品群だからな
セーラームーン、プリキュアといい「変身」というものは多分オタク業界ではとてつもないマーケティングを成している
これに並ぶのってガンダムやエヴァぐらいのもん
残暑もそろそろきつくなくなってきた九月の昼下がり。俺は買い物袋を提げて郊外を歩いていた。
隣には、細身な体にはぶかぶかの、薄手のシャツを羽織る少女。
ふわっ――と風に煽られた裾が翻る。その下から覗いたのは、パンツ一枚のみ身につけた発展途上な裸身。
ニヒルに笑うと、彼女は重々しく口を開いた。
「あっちこっち行ったけど、裸になると捕まるのはどこも一緒ね」
「当たり前だろ!感慨深げに言うことじゃねえ!」
「裸になって何が悪い!」
「ネタが古い!」
羞恥心もなしに素っ頓狂な発言を繰り返すこの娘は……赤の他人。今朝方、知り合った。
何となく分かってもらえると思うが、彼女はやたら裸になりたがる。短い付き合いだが、早くも悩みの種だ。
そもそも、初めて見かけたときから彼女はすでにパンツ一丁だった。
「あのとき、素通りしていれば……」
「でも、こーやって着物を貸してくれたんだよね。いい人だ!」
少女の着ているシャツは、俺のだ。見るに見かねて着せてやった。
服はどうしたと聞いたら、持っていないとのこと。何でも彼女曰く、
「パンツがあれば生きていけるもん」
というのもこの娘、旅をしているそうで、衣服はすべて現地調達しているらしい。
なぜ、パンツだけは自前なのかというと。
「最低限、全裸じゃなきゃ許してもらえるかと」
「だったら上も隠せよ」
「隠す必要もないほど貧しくて何が悪い!」
「言ってねえ!それ以前に会話になってねえよ!」
旅の途中の彼女は、今日の宿もないとのこと。毒を食らわば皿まで、俺は自分の安アパートに泊めてやることにした。
で、一人分増えた食材を買出しに出て、現在に至る。なぜ状況説明にここまで時間がかかったのか。
「お前がパン一だからややこしくなったんだ。服着ろよ、安いの買ってやるから」
「別にいいよ。どうせ、戦闘になったら着替えなきゃいけないんだし」
戦闘? ストリートファイトで全国制覇する旅なのだろうか。
大して気にもせず大通りにさしかかると、何やら騒がしい。祭りでもあったか、と首を傾げていると、
「――出た」
少女がぶかぶかのシャツを脱ぎ捨てた。つまりパンツ一丁に逆戻り。
ちょ、おま――と咄嗟に周囲を見渡してしまう俺。すると、更に奇ッ怪なものが目に入った。
「お前の服、寄越せェ!」
「いやああああああっ!?」
女子高生の制服を剥こうとしている怪人の図。
何だこれは、通報した方がいいのか。いや、もしかしたらそういう企画モノの撮影か。
……人々は逃げているようだし、マジで通報かと思ったとき、傍らの少女が俺の袖を引いた。
「あれが私の旅の理由、私の敵。奴らの目的は、『制服』を片っ端から集めること」
「……そんな、おめでたいやつらがいるのか」
「通報はやめてね。その前に、私が倒しちゃうから」
「何言ってんだ、そんな格好であんな変態の前に出るのはやめなさい!」
「んー……朝からの長い付き合いだし、服の恩もあるしね。特別に見せてあげる」
俺の制止を逆に制止して、少女は一歩進み出る。
どこからか取り出したアイテムとメダルを何かいじくると、アイテムを翳し、少女は叫んだ。
「変身!」
『タンテイ!』『トッコウ!』『バニー!』
『タ・ト・バ タトバ タ・ト・バ!』
飛び交うメダルが彼女を囲み、彼女を中心に光に包まれる。
光が収まると、パンツ一丁ではなくなった彼女が立っていたのだが、その格好ときたら……
某ハーフボイルド探偵のような帽子を被り、
ヤンキーばりの特攻服を羽織り、
その下はバニーガール風のハイレグと網タイツ。ハイヒールのおまけつき。
「……どうしてこうなった!?」
「三種類のコスチュームを組み合わせたものを着込んで、戦闘形態になるの」
「戦えるようには見えねえ!」
「まあ見ててよ!」
そう言うと、ハイヒールとは思えない跳躍力で怪人に詰め寄り、蹴りを入れた。
その後、やはりどこからか取り出した木刀で怪人をメッタ打ちにする。
「つ、強い……」
残暑の仕業とも、悪寒のせいとも知れぬ汗を流す俺。
視線の先では、怪人の成れの果てであるメダルの山を踏みしめながら少女がブイサインしていた。
また、パンツ一丁で。
「でも……バカだ」
で、それから俺のアパートに連れ帰って、夕飯を召し上がってもらったわけだが。
「晩ご飯ごちそうさま。ところで、お願いがあるんだけど」
「……乗りかかった船だ、できるだけきいてやるから言ってみろ」
「ありがと。私の敵の拠点がね、この辺りみたいなの。だから、もうしばらくここにいようと思って」
すごく、嫌な予感がした。
「……住まわせろ、ってか」
「ダメ?」
天然だか狙ってるんだか、小首を傾げてお願いしてくる少女。
そのときは考えさせて、とお茶を濁したが、断るつもりはなかった。即答だと下心を疑われそうで嫌だっただけだ。
翼朝にはOKを意を伝えようと思っていたのだが、その日の夜――
「あなたにパンツだけでは生きていけないと諭されて、考えを改めました」
「そりゃいいことだ。でもその格好からは微塵も感じられん」
ベッドを譲り、浴槽で寝ようとしていた俺の前に現れた彼女の格好は、いつも通りのパンツ一丁。
違うところは朝・昼と着用していた色気のないパンツではなく、黒の紐パンであるということ。
「これ、勝負パンツ!ムラムラする?」
「どこから盗ってきた」
「最初から自分のだよ。私、パンツの替えだけはちゃんと用意してるから。で、ムラムラする?」
「どういうことなの……?」
「えっと……今夜泊めてもらうお礼をしたいけど、持ち合わせがないから体で払うしかないかな、と」
初めて、彼女の歯切れが悪くなった。明らかに動揺している……こいつ、バカだなあ。
「お礼なんていいよ。居着かれる間ずっとそんなこと言われると、俺の方が参っちまう」
言外に含めた「OK」に気づいたのだろう、彼女はぱっと顔を輝かせる。
もちろん喜ばせたかったのだが、「ありがとう!」と浴槽に飛び込んでこられたのには参った。
「あなたのことますます気に入っちゃった。いつか、ちゃんとお礼したいな」
「だからそれは……ま、まあ当面は、無駄遣いはしないでくれるとありがたいけど」
「それだったら大丈夫!」
くふふと笑って、彼女は高らかに宣言した。
「パンツとあなたがいれば生きていけるもん!」
おわり。にぎやかしにざっくり書いてみた。
コス組み合わせて変身ヒロイン量産しようぜ!
ワロスw
これはヒドいwww
だがこういうの、アリだと思うぜ
そういやこのスレ的には髪とか目の色が変わる程度の変身もアリ?
>>153 髪と目が両方なら灼眼のシャナとかあるしアリだと思う
俺は髪だけでもアリだけど、目だけだったらどうかわからないな
現金なこと言えばシチュエーション次第
クッソワラタwwww
「パンツがあれば生きていけるもん」で検索かけたらヒットしまくってもっと笑ったw
>>154 目だけだとまぁさすがに変身とは言えないか。
髪の色が変わると結構印象は変わるだろうしな
キューティーハニーみたいな多形態使い分けとかおいしいよね
さすが永井大先生だ
>キューティーハニー
漫画・アニメ・実写と未だに新作が作られてるもんな
セラムン路線(と思われる)ヒロインはよく見かけるけど
ハニー「のような」ヒロインって意外と見ない気がする
一種独特だからなハニーは
各種コスプレがスパイ物の要素でもあるし
スパイと言えば悪の女幹部が一般人を装って正義の組織に潜入して、グリーンとかブラックのポジションの奴と触れ合ったりするのはありがちだよな
あと失敗続きの女幹部が専門の処刑部隊に粛清されかけて滝壺に落ちて、そのショックで記憶を失って正義の組織に保護された時には気弱な感じになってたりとか
ふと思ったんだが、エロゲーのくろあぷから出たえろげー!みたいなノリなヒーローショー業界を扱った話とかはここの管轄になるんだろうか?
ヒロインは司会のお姉さん、ピンクなんたらのアクター、悪の女幹部役アクター(実際は役とギャップ有りな文化お姉さんとか)
ごっつい怪人の中身に入っている実は女の子な無口娘、プリキュア系売れ線ショーで主役アクターやってる嫌みなライバル金髪お嬢様アクター
主人公はしがない戦闘員役のバイトだが、各ヒロインから想いを寄せられてて、
悪の女幹部役アクターのお姉さんに役と本当の自分の落差に悩み相談されたり、同僚の怪人アクターの着替えを偶然覗いてしまい正体知ったり
金髪お嬢様ライバルに特撮系なんてもう流行らない、お荷物興行なんて今に潰される
だ、だからその前に私んとこのショーに来なさいよ!とかツンデレな感じで誘われたり
魅力的な彼女達しかしたまに不審な行動が…これって本当にショーなのか?まさか彼女達は本当に?なブキーポップなノリとか
>>157 版権の変身ヒロインものって何だかんだで少女漫画出身が多いのもあるんじゃね?
良い意味で何も考えてなくてアクション重視なハニーと展開にシリアスを求めることの差違というか。
しかしこのスレみてると変身ヒロインという言葉から思い描くものの違いが面白いな
>>159 某二次元夢文庫でできそうな話かも…
それこそ「ハーレムアトラクション」とか言う感じで
あと、やはり某オフビートシリーズのスピンオフ(文庫系)を見てみたいのは業
そのうち変身ヒロイン物エロゲー専門の声優が実は本物の変身ヒロインだったとかいう話も出てきそうだな
ゲーム中のキャラと同じコスチュームになるんだが、実物の方がはるかにスタイルが良いFカップとかでピッチピッチとか
>>162 劇場版アクション仮面が脳裏をよぎったのは自分だけでいい…(苦笑)
はともかく、その手のゲームの悪の女幹部役の大家が実は清楚な変身ヒロインと言うオチもありか?
>>162 「収録するシーンのシチュエーションが昨日の戦いと似てる……偶然かしら」
悪の組織の表看板はエロゲメーカーで
ヒロインにあんなことこんなことをしようとして失敗した腹いせに、成功した場合をエロゲにして溜飲を下げている
でもヒロインも組織も互いの正体は知らないまま、とか
逆も有りだな
ヒロイン攻略作戦要綱とエロゲー収録台本が同じなため、実戦でピンチになりかけたヒロインは収録を思い出して逆転
さらにはその経験がリアルな演技にと繋がり収録でも好評
組織の作戦参謀は失敗が重なり叱責を受けるが、隠れ蓑なシナリオライターとしては
逆転のきっかけを貰ったと思っているヒロインから仄かに想いを寄せられて良い感じだったり
>>162 組織の隠れ蓑である監督やシナリオライター
そして彼の作風と相性のいい女幹部役のアクトレス
しかし、そのアクトレスは実は…と言うのも
憧れのクラスメートが実は変身ヒロインとかみたいなシチュエーションも嫌いじゃないぜ
クラスの地味子が変身ヒロインという秘密を知っているのは俺だけ……なんてのも嫌いじゃないわ!
最近あちこちでルナドーパントを見かけるな
実はクラス全員変身ヒロインな女学院
悪との戦いが当番制なんだな
他人に対して嫌って言えない気弱なイインチョばかりが当番を押し付けられるんだな
クラスメート「ねぇねぇイインチョさ、悪いんだけど今日の悪人退治当番代わって貰いたいんだよね〜」
委員長「え…また…で、でもこの前も…」
クラスメート「何?アタシにバイト遅刻しろっての?正義のヒロインがチコクってマズいっしょ!?」
委員長「そそんな、それは…っ、…分かり…ました…」
クラスメート「悪いねーw」
クラスメート2「ねぇねぇ良かったのぉw」
クラスメート「いいのいいのwあの娘オネガイしたら何でも言うこときくお便利ちゃんだから〜ww」
クラスメート2「受ける〜ww早くサンマルクいこサンマルク」
委員長「仕方ないよね…。誰かが戦わなきゃならないもんね…(;_;)」
悪人達も自分達にはえげつないまでに無敵な正義のヒロインが実はその社会ではヒエラルキーの底辺の存在であるとは知らない。
クラスの三分の二が空気になる。俺にはわかる…(キリッ
個人的にはダークヒーローも結構好きなんだが、果たしてこれを変身ヒロインのカテゴリーに充てていいもんか、迷う。
エロゲの変身ヒロイン×他エロゲの主人公
エロゲの変身ヒロイン×一般作品の男キャラ
とかのクロスオーバーあり?
オカズヒロインならいいかもしれんけど
思い入れあるヒロインだと怒る人
多かったりしそうだしな。
作品は枯渇気味なスレだし、書いてさえくれれば問題ないと思うよ。
ただ原作好きからすれば「クロスなんて寝取られじゃん」とか
考える人いそうだ。
自分も思い入れ強いカップリングあるし。
どうしても気になる、文句が困るなら事前に
NGワードとして「原作」や「キャラ」、「カップリング」を
書いておくとか。
でもエロゲだけじゃなく、二次元ドリームノベルズとかで
屑男しかいないとき、ここでこいつがいたらなー、って思うときあるなあ。
正確にはそのヒロインとエッチさせたいってだけなんだけど。
>>174 そんなこんなで疲労のたまった委員長ヒロインは
敵幹部に敗れて捕らえられちゃったりして
耐え切れなくなっちゃった委員長ヒロインは拷問質に閉じ込められたまま
敵幹部の前で子供の頃目指してた正義のヒロインと
今の使いっぱしりヒロインとのギャップについて泣き出しちゃったりして
ヒラ戦闘員から世界制覇を夢に幹部怪人にまで上り詰めた中年敵幹部も
中間管理職のまま秘密結社のキャリアを終えるんだろうなとか思ってたりして
ついつい責め手も緩くなっちゃったりとかしたり
そんな理想と現実のギャップを抱えた二人の年の差ラブストーリー
今は大幹部の駆け出し時代のミスを庇ったせいで閑職に回された訳あり幹部、
妙に人が良いのが災いして活躍できず陰険な女幹部から激烈なパワハラを受ける戦闘員
謎の猫の世話ばかりしているおじいちゃん
人の道から外れた悪の組織でなおはぐれ者になってしまった連中が、優しさ故に
同じく人の世から剥がれ落ちようとするヒロインを独自の意志で助け出して一人また一人と集まっていって
おちこぼれ達が本当の“正義のミカタ”を目指していくどん底からのサクセスストーリー
純愛路線で助けてくれる奴はいないのかw
>>181 そんなこんなで落胆し、精神的に悪堕ち仕掛ける委員長ヒロイン
しかし、そんな彼女の心を救い、良き方向に解放と再生をもたらす正体不明のヒーローかヒロイン
その正体はクラスで唯一表向き変身ヒロインではない人物だったとか…
それこそあまりにも表向きになりすぎて何かを見失った今のヒロイン達を憂いているとかで
セーラームーンよりもキューティーハニーFに思い入れがある俺が来ましたよ。
わかりやすくエロいキューティーハニーとかハリケーンハニーより、ステージハニーが好きだったのを思い出した。
…アイドルで変身ヒロインとかアリだな
>>183 即イクセリオンのきいろを思い出したのは自分だけでいい…
幻のコミカライズでは装着後もステージショーに偽装して大立ち回りした位だし
でも、表の顔は人気アイドル・裏の顔はまさに知る人ぞ知るな影のヒロインと言うのも?
…そう言えば某パー子もしかり…
バトルスピリッツのマイサンシャインとかもそうだな
ネクロシティ六番街。
大通りの左右に、市民から親しまれる大衆食堂や、正装をしなければ入店することさえできない高級レストランが軒を並べる地区。
飲み屋も多く、午後十時を回っても人通りは絶えない。賑やかさでは娯楽施設が立ち並ぶ三番街にも引けを取らない。
空から見れば、宝石箱の中身のような輝きに目が眩むだろう。
しかし………光が強ければ強いほど、影もまた濃さを増すのだ。
薄汚れた壁に貼り巡らされたパイプ。
鼠が空けた穴から、吐き気を催すような臭いが漏れ出るゴミ箱。
喧しい羽音を立てて飛び回る小虫。
細く切り取られた空から降り注ぐ月光と、勝手口の傍に取り付けられた裸電球の弱弱しい光を頼りに、スワローは雑然とした路地裏を進んだ。
青いマントに身を包み、目元を黒いマスクで覆った少女。
マントの下には、薄いレオタードのようなスーツしか着ていなかったが、彼女は夜闇に身を竦めることなく、肩で風を切って歩いていた。
当然だ――――狩人が、何を恐れる必要がある?
スワローはクライムハンターだ。警察でも手に負えない悪党を叩きのめして監獄に送る狩人だ。
そしてそんな彼女に、夜更けに路地裏をうろつく用事があるとしたら、それはたった一つしか存在しない。
すなわち、狩りだ。
(まったくもう、ここら辺は生ゴミばっかでやになっちゃうよ)
ブーツの爪先を掠めて道を横切る鼠を見送りながら、スワローは溜息をついた。
裏路地には、様々な臭いがある。
彼女は生まれた時からネクロシティに住んでいるが、これはクライムハンターになってから初めて知ったことだ。
スロットマシンに使われるメダルの、安っぽい金属の臭い、酔っ払いの喧嘩が殺し合いに発展し、流れた血の臭い。
スワローが最も嫌うのは、生ゴミの腐った吐き気を催す臭いだった。
(…………だって、劇の帰りに近道をしようとしなきゃ、父さんと母さんはまだ生きてたんだから)
気付くと、薄汚れた地面を這っていた自分の視線に気づき、スワローは顔を上げた。
クライムハンターとしての彼女の出発点であるとはいえ、取り返しのつかない過去を悩んで足を止めている暇はない。
ネクロシティの夜は、人が死に過ぎる。悪の手によって、抵抗すら許されず奪われる命を掬い上げるのが、スワローの仕事なのだ。
(同じクライムハンターでも、あいつの仕事は、もうちょっと過激だけどね)
乱暴で、凶暴で、それ相応に社会の嫌われ者な同僚を思い浮かべ、スワローは口端に笑みを寄せた。
その時。
「やあ、お嬢さん。ここは、良い場所だね」
背後から、奇妙に掠れた声。気配は、全くしなかった。
スワローは前方に跳んで声の主と距離を取り、着地と同時に振り返った。長い訓練で、彼女の身に染み付いた動きだ。
ネクロシティの夜をクライムハンターとして過ごすために、スワローは格闘技以外にも様々な訓練を受けている。
その中には、生物学の勉強も含まれていたが――――今、彼女の目の前に立っているような、人型をした水の塊は、世界中のどの図鑑にも載っていなかった。
頭があり、胴があり、腕があり、足がある。だが、それらすべてが、半透明の水で構成されていた。
目も鼻も口もない。内臓はおろか、脳さえ見当たらない。
どうやって生きているのか、そもそも生物なのか。
謎の男―――少なくとも、胸は膨らんでいない―――の名は、フローマン。
本名は誰も知らない。あるかどうかさえ定かではない。
フローマンについて、分かっていることは一つしかない。
「ここは、私が潜める水道管が多いし、食べ物も簡単に手に入るからね。それに……」
「溺死させる相手に、事欠かないから?」
この一週間で十人、いや十体。溺死体が、六番街の裏路地に転がされた。
犯人はフローマンであると即座に特定された。
何故なら、とあるクライムハンターに敗れて刑務所に送られる前も、彼は同じ犯罪を繰り返していたからだ。
フローマンの正体が何であれ、その本質は、血に飢えた野獣に他ならない。
脱走した野獣は、速やかに檻へ戻す必要がある。多少、荒っぽくしてもだ。
「悪いけど、連続殺人の記録はこれでストップだ!」
スワローはマントの内側から抜く手も見せず、鳥の輪郭をした手裏剣を打った。路地裏の貧弱な光を掻き集めながら、鋭い鉄板がフローマンに向かって飛ぶ。
いつもは悪人共の武器を叩き落とす手裏剣が、水で出来た身体の、胸の辺りに沈み………そのまま、背中側から突き抜けた。
穴は、空いたと認識できないほど瞬時に閉じ、手裏剣が背後の薄闇に消えてゆく。
二度、三度、スワローは同じ攻撃を繰り返したが、結果は同じだった。
「まあ、無駄な努力も人生には必要だ。これから終わる人生とはいえ」
びちゃ、びちゃと湿った足音を立てて、フローマンが近付いてくる。彼は、速く走れないわけではないが、獲物の怯えた顔を見るのが好きだった。
しかし、スワローは怯えてはいなかったし、勝利を諦めてもいなかった。
というよりも、わざと通用しない攻撃を行うことで、フローマンの油断を誘ったのだ。
スワローは腰のベルトから三本の短い棒を引き抜くと、接続して一本の長い棍棒にした。
それを地面と水平に構え、先端をフローマンに向ける。
水の体が、ぶるぶると不気味に震えた。
「ははは。それで、何かが変わるとも思えないが」
フローマンは、歩みを止めない。速めもしない。
一度、捕らわれているというのに、自身の体に対する信頼は少しも揺るいではいないらしい。
そしてそれは、多くの場合、致命的なミスをもたらす。
「はあっ!」
フローマンが獲物に接触するまで、残り五メートル。
その五メートルを、スワローは一瞬で無にし、棍棒の先端をフローマンの胸に突き刺した。
池の水面に、指を沈めるほどの抵抗もない。きっと、苦痛もないだろう。
フローマンが、両手をゆっくりと翼のように広げた。
「気は済んだかい? 今度はこっちの番……」
「いいや、まだこれからさ」
スワローは不敵に笑い、親指を使って、棍棒から僅かにせり出しているスイッチを押し込んだ。
次の瞬間、フローマンの体内で青白い閃光が炸裂する。一瞬、路地裏が白く染まった。
鍛えているとはいえ、腕力において男には劣るスワローは、様々な装備で身を固めている。
棍棒に仕込んだスタンガンも、その内の一つだ。
先端から放たれる電撃の威力は、およそ十五万ボルト。服の上からでも効果がある。
人が雷を神格化する時代は遠く過ぎたが、それほどの電気を浴びて無事で済む生き物はまず存在しない。
少なくとも、スワローはそう思っていた。
「やはり、無駄だったね」
フローマンの顔に表情があったとしたら、確実に笑顔を刻んでいただろう。
スワローは両目を見開いた。驚愕は隙を生み、棍棒はいとも簡単に彼女の手から奪われた。
フローマンは、遊びを終わらせるつもりだった。
スワローは再び距離を取ろうとしたが、それよりもずっと速く、フローマンの右手が彼女の顔を覆う。
顔の側面に貼り付いた指が、まるで床に落ちた無数の水滴のように広がり、結合し、やがてスワローの頭全体を覆う。
棍棒が地面に落ちる乾いた音を、スワローは必死にもがきながら聞いた。
「………っ」
腹に拳を打ち込もうと、股間に蹴りを入れようと、フローマンは彼女を解放しようとしなかった。
息を止めているが、このままでは朝日を待つまでもなく新鮮な溺死体が完成するに違いない。
焦るスワローとは対照的に、フローマンは余裕を強調するためか、下手糞な鼻唄―――どうやって?―――を歌い出した。
知っている曲だ。最近発売されたばかりで、どこのCDショップでも流れている。鎮魂歌にしては、少々陳腐だが。
「たしか、スワローだったかな? 私を止めるには、腕が未熟過ぎたな」
息を止めておくにも、限界がある。半開きになったスワローの口から、特大の気泡が吐き出され………
「マア、ソノ点ニツイテハ否定シナイナ」
………フローマンの背後に、赤い帽子の男が現れた。
というわけで、帰って来たレッドキャップ。エロシーンは次回から。
期待
おかえり!SSも保管庫更新も乙です
あやかの足は、動かない。あるときから動かなくなった。
生まれたときから「そういう病気」を抱えていて、いずれこうなることもだいぶ前から予告されていたことだ。
あやかはそれを、「そういう運命だったんだよ」と困ったような笑顔で受け入れた。
そんなことを言うものだから、僕は彼女の車椅子を押さずにはいられなかった。
「ごめんね。お隣さんってだけなのに、こんなことまでやってもらって」
「いいよ、別に。気にしないで」
初めのうちはそんなやりとりが続いていたが、僕に体力がつきコツを覚え出すと、彼女は何も言わなくなった。
僕も彼女が受け入れてくれたものと考えて、余計なことは言わないようにした。
あやかが自走できるようになった今でも、僕は車椅子を押している。
※ ※ ※
「……痛ッ」
意識を取り戻して、真っ先に感じたのは痛み。間接的に生きていることを実感した。
これまでの出来事を思い起こす。あやかと二人で、街に買い物に出ていたのだ。
そして河川敷のそばにあるトンネルに入ったとき――
大きな揺れが来たのは突然のことで、バランスを崩した僕は尻餅をついてしまった。
先に行っていた車椅子のあやかに追いつこうと地面を蹴った瞬間、崩れてきた瓦礫に襲われたのだ。
だが、運良く僕を避けて重なってくれたらしい。僕は隙間から這い出て、あやかの姿を探した。
「なんだ、これ……?」
あれほどの揺れだったというのに、辺りに大きな被害は見られなかった。
僕の上に落ちてきた瓦礫も、根元からトンネルが崩壊したわけではなく、まるで削り取られたようなのだ。
どうなってるんだろう。地震とか、自然災害ではないのか。
「――あやか!」
地震だろうが人災だろうが、第二撃が来ないとは限らない。早く彼女を。
そして、見つけた。
横倒しになった車椅子。側には、積み重なった瓦礫の山。
ちょうど、人がひとり埋まっていそうな。
「……おい――」
眩暈を堪えて、駆け寄ろうとする。瓦礫をのけようと手を伸ばしたときだった。
瓦礫の山が、爆ぜた。舞い散る粉塵が僕に降りかかる。
何かが飛び出したように見えたが、咄嗟に目を庇ったせいでよくわからなかった。
とりあえず、背後で何か激突が起こった気配がした。
空中で、何かと何かがぶつかりあっている。交差し、拮抗し、弾く――見えない戦いが起こっている。
僕は、その様子をただ何となく感じ取ることしかできなかった。
――決着がついたようだ。片方の高速移動が緩まり、その全貌が明らかになる。
宙を舞い、断末魔の悲鳴をあげる怪物は、鋭利な突起物を有していた。
ちょうど、僕に落ちてきた瓦礫を削り取れるような。
だがじっくり観察する間も無く、怪物は弾けて消滅した。
「これは……どういうことなんだ?」
唖然としている僕の前に、先ほど戦っていたもう一人がふわりと降り立つ。
「あやか、なの?」
僕の問いかけにこくりと頷く少女は、見た目にいくつかの差異があれど、よく見ればあやかに違いなかった。
風に舞う、色素の薄いふわふわの緑髪。耳も先が尖って両サイドに広がっている。
それよりも僕の鼓動を早めたのは、妖精を思わせるフリフリで純白のレオタードという衣装、
――ではなく、あやかが両脚で大地に立っている、ただそれだけのことだった。
「あやか……立ってる?」
「う、うん。ええと……立てるみたい」
※ ※ ※
あやかを救ったのは、突如現れた光の玉だった。
とても信じられない話だが、それが僕の目の前にも実際に姿を見せたので信じる他にない。
その、光の玉の説明によれば、「地球は狙われている」らしい。
悪しき魂が復活し、地上に自らが創り出した怪物を送り込んで人類の全滅を謀っているという。
実は光の玉こそが地球を守る精霊らしいのだが、弱体化してしまい思うように戦えない。
だから、眠れる潜在能力を看破したあやかに代理を頼みたいというのだが――
「冗談じゃない!」
あやかが返事を出す前に、僕は声を荒げた。
「あやかはただでさえ病弱なんだ! それなのに戦えだなんて」
「私、いいです」
耳を疑った。その「いいです」は、お断りではなく、承諾の意味に聞こえたからだ。
こうして、あやかは守護精霊「シルフィーダー」として平和を守るために戦うことになったわけだ。
僕としては、複雑な心境だった。
※ ※ ※
あれからわかったのは、あやかが足を動かせるのは、シルフィーダーに変身している間だけということ。
どうせなら変身しなくても動かせるようにしてくれればいいのに……気の利かない精霊だ。
なんて、僕が文句を言ってもしょうがない。条件つきでも動くだけ儲けもの。あやかもそう言っていた。
――いろんなことがありすぎた。今日のところはもう寝よう。
しかし眠りの浅い僕は、何者かの気配を感じて、すぐに目を覚ますことになる。
起き上がると、部屋の真ん中に――あやかが「変身」した姿で、佇んでいた。
「……どうしたの?」
「ん。せっかく足を動かせるんだから、普段じゃできないことをやろうと思って」
「それが僕の部屋に忍び込むこと?」
「そうじゃなくて、いやそれも通過点なんだけど……ええと……」
何とか答えようとしていたようだったが、遂に口をつぐんだあやかは、不意に、
「……えいっ」
ぽん、と体をぶつけてきた。
もともと小柄で軽いので、衝撃はほとんどない。
「あやか?」
「これも、やりたかったことのひとつ」
ひとつ。他にもあるのか。
「うん。こういう、こととか」
僕の深淵を覗き込もうとするように、あやかの大きな瞳が近づいてくる。
彼女の唇が、僕のそれを吸った。
あやかは目を閉じたが、僕は驚きでずっと見開いていた。ありえない展開だ。
「キスなんて、私からじゃ絶対できなかった」
唇を離したあと、あやかは頭を僕の胸に預けて、ぽつりと呟く。
私からじゃ、とは言ってるけど僕からだってしたことはない。
したくなかったわけじゃないけど、それだと何だか弱みにつけこんでるみたいで……。
「ねえ、ショーちゃん」
思考の海に沈みかけていたところを、引き上げられる。
「変なオマケがついてきたけど、また歩けるようになって、嬉しいの」
「あ、ああ。良かったね」
何となくわかった。あやかはハイになっている。勢いに気圧されて気の利かない返事をしてしまった。
案の定、「むぅ」とふくれるあやか。
「何だか他人事みたい……ショーちゃんにも喜んで欲しいから、こうやって来たのになあ」
「それはありがたい申し出だけど……何する気?」
ふふん、とあやかは笑う。つい幼い頃の記憶と照会してしまうほど、信じられないほどの艶やかさだった。
「普段じゃできないことしてあげる」
「普段じゃできないこと、かあ」
確かにそうだ。でも、これでいいのかという戸惑いを覚えざるを得ない状況だ。
昼に見た、妖精のようなレオタード衣装と見た目のあやかが僕のベッドにいることはもとより、
あやかの小さくて形のいい足が、僕の股間を弄んでいるなんて。
「ええと……どう、かな?」
おっかなびっくり、玉を踏まないよう繊細な動きでペニスをつつくあやかのつま先。
そのままゆっくり足裏で押さえつけて倒すと、今度は裏筋を刺激し始めた。
擦り付けられるすべすべの足裏を勃起で感じながら、僕は彼女の脚を眺めていた。
肉感的な感じはあまりせず、「あんよ」という呼び方が似つかわしい。
長年使っていなかったせいもあってか、あやかの脚はとても細い。足首なんて、掴んだら親指と中指がくっつく。
「……ショーちゃん?」
気がついたら、僕は遊ばせてあったあやかの片足を引き寄せ、
ちゅぷ。
その指先に、口付けをしていた。
「んっ……どうしたの、ショーちゃん」
僕の突然の変態的行為に戸惑っているらしいが、仕掛けてきた方が何を言ってるんだか。
「今まで、足の感覚なかったんだろ?」
「う、うん」
「だったら、こういう刺激も、普段じゃできないことなんじゃないかと思ってさ」
指の間に舌を這わせる。
舌はふくらはぎを伝い、脚を上っていく。膝裏を舐めたとき、あやかがピクンと震えた。
そこまで来ると顎が疲れたので、小さな膝小僧を口に含んで一休みすることにした。
「……っ!」
逆襲のチャンスと思ったのか、さっきまで動いていなかったあやかの足が再び僕のペニスを擦り始める。
しかも今度はもう片足も合流させ、両足で挟んでの足コキだ。
「どう? ショーちゃんばっかりにやらせないんだから」
これは……きついッ。
本当は内腿まで舐めてやりたかったけど、あやかの攻めが終わるまで耐えられそうにない。
我慢が限界になる前に、僕はあやかを押し倒した。
突然、上下が逆になったことに目を瞬かせていた彼女だが、状況を理解すると、ひゅっと息を呑んだ。
――長い付き合いの中、彼女とこうなると想像したこともなかったわけじゃない。
でも車椅子を押しているうちに、彼女は僕の中で、自分の欲よりも大事にしたい存在になっていった。
そのあやかを、僕は今……。
「怖がらないで」
それは、僕のセリフだろうに。
「今なら私、抵抗できない女の子じゃないよ? 嫌だったら、突き放す力もあるんだから」
僕の思惑など見抜かれていた、ということなのか。
そういうことなら全部言われてしまう前に、僕も男を見せよう。
「あやか、抱き「あっ」
レオタードの胸部についた結晶の装飾が一際強い光を放つ。何だこれ、どうなってるんだ。
「……敵、出ちゃったみたい」
「……そう」
シルフィーダーは、後ろ髪を引かれるようにして出動していった。
※ ※ ※
「脚が動かなくなったとき……運命なんて言ってたけど、本当はすごく嫌だった」
怪物退治から帰ってくると、さすがにもう疲れたのか「続きをしよう」とは言い出さなかった。
変身も解除して、普段のあやかに戻っている。
「もう自分からじゃ、何もできないんだな、って」
「あやかは、だいたいのことは自分でやれるようになったじゃないか」
「そういうことじゃなくて……ショーちゃんの、迷惑になっちゃうかなって」
そういうことか。
僕があやかに、立場を利用して強制していると思われるのが嫌で迫れなかったように、
あやかも、僕の自由を縛ることになるのが嫌で、自分からモーションをかけられなかったのだ。
「迷惑だなんて、そんな――」
「私の方は、凄く辛かったよ」
ここでそんな言葉が出るなんて思いもしなかった僕は、浅はかだと言わざるを得ない。
もしかして、僕があやかを不安にさせるようなことをしてしまっていたのだろうか。
「待つしかないなんて、我慢ならなかったんだから!」
「……」
ああ、そうだった。昔から、あやかは大人しそうに見えて、からかい上手で積極的な女の子だったのだ。
長い付き合いだというのに、僕は久しぶりにそのこと思い出していた。
「いつの間にか、あやかのこと、か弱い女の子って見てたみたいだ」
「本当はそうじゃないっていうの?」
「どの口が、」
言いかけて、飲み込んだ。あやかの表情が、憂いを帯びているように見えたから。
「……変身できなくなったら、きっともとの全然歩けない私に戻っちゃうと思う」
「……」
「だから戦いが長引かないかなー、って思うのはさすがに不謹慎だよね?」
そりゃそうだ。
溜息をつきつつ、それでもコンプレックスを気にしているところは、人並みにか弱いと思う。
だから、さっきは見せられなかった男気をここで発揮しておこうと僕は決意する。
「車椅子のことはさ、もう気にしなくていいよ」
いいよ別に、ではなく、もっとちゃんと言っておくべきだったんだ。
「僕があやかをほっとけないってことまで含めて、運命だから」
僕としては渾身の殺し文句のつもりだったのだが、
「……キザになったなあ、ショーちゃん」
伝わったんだか伝わってないんだかわからない反応を頂いてしまった。
※ ※ ※
あやかは今でも、シルフィーダーとして悪しき魂の送り込む怪物とときどき戦っている。
そうじゃないときは車椅子で、僕はやっぱりそれを押している。
おわり
レッドキャップの続きまでのつなぎでちょこっと書いてみた
良い話書くなぁ
ここのスレ、荒らしも来ないし簡便な一言保守の書き込みもないから、レス数は少ないけど、異様に濃厚なスレだねw
202 :
名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 12:51:13 ID:iAy/acpb
上げ
>>201 変身の定義にもいろいろあるから、濃厚というかごった煮感があるのかもな
『怒りの鉄壁処女バージンダー』
「シローくん、最近キスとかしてくれないよね」
ガタン、と椅子に座っていたシローの姿勢が崩れる。
シローは驚愕の目で、黒板によりかかりながらそう言い放ったマリナを見つめていた。
「いや、でも、貞操帯があるし」
「エッ……チができないだけで、キスとかは普通にできると思うんだけど」
確かに、貞操帯は自動的に現れるが、バージンダーへの変身には合図が必要だったはずだ。
第1話で姉が勝手に変身させていたという不安はあるが、装着している本人が言うならそうなのだろう。
「でも、マリナからそんな風に言ってくれるなんて、意外だな」
「べ、別に欲求不満とかじゃないんだから。勘違いしないで?」
少し慌てた様子で取り繕うマリナ。だが、その微妙な機微をシローが気にするはずもなく。
「じゃあ……今しても、いいかな」
それでもベストな選択肢を選んでくるあたりは長年で培った以心伝心の賜物か。
ちょっと嬉しくなったマリナは、わざと焦らすことにした。
「学校じゃだーめ。うちに帰ってから、ね?」
「お、おう……」
拍子抜けした感はあるが、それでも強引に押し切ることはできないシローだった。
マリナとのやりとりを経て、こいつぁムラムラしてくるぞと予見したシローは彼女を先に帰しトイレに直行。
ズボンとパンツを下ろし、写真を準備。そして――
「勃たない」(
>>136)
学校からの帰り道、マリナが一人で歩いていると、
「マリナ! マーリナぁー!」
用事で遅れる、と言っていたはずのシローが全速力で駆けてきた。
いじらしく追いかけてきたのだろうか……と思ったが、どうも様子がおかしい。
「どうしたの、シローくん?」
「ちょっと脱いでみて!」
「いやーっ!?」
出会い頭で剥かれそうになれば、いくら恋人といえど抵抗するに決まっている。
「ど、どどっどうしたの? 本当にどうしたの!?」
そんなこんなでフルボッコにされながらでも、シローは仕事を完遂した。
人目につかないよう、路地裏に連れ込んだことの是非は裁判所に委ねることにする。
「ううう……シローくんが完全に壊れちゃった……」
「壊れてない、むしろバージョンアップしたんだ」
「意味わかんないよっ!?」
「見ろマリナ、自分の股間を!」
え、と思わず視線を落とすと、毛がひとつも生えていない幼さを感じさせる恥丘が。
「パイパンだったのか」
「だからなにっ!?」
「ああ違う、そうじゃないそうじゃない! ほら、気付かないか?」
「何が!」
「貞操帯、出てないだろ?」
「――あっ!」
今更だが、彼らの言う貞操帯とは、趣味的な店で売っている一般のものを指すのではない。
妹の貞操を守るためという名目で、マリナの姉が取り付けた特製のハイテク貞操帯のことだ。
今までは、周囲に興奮状態にある男性がいれば自動的に出現していたはずなのだが……。
「もしかしてシローくん……」
「ああ。俺、勃たない!」
証拠を見せてやる、とベルトをカチャカチャさせるシローを制するマリナ。
「や、やめてー!絵面的にアウトすぎるよ!」
その懸命な説得も虚しく、アウトな絵面が完成してしまった。
顔を赤くして手で目を覆いながらも、指の隙間からシローの股間を注視したマリナの見たものとは。
「……本当だ、勃ってない……」
「ああ。俺は遂に、自分を律することに成功したんだ!」
「シローくん……それ、病気じゃない?」
「……ビョーキ?」
「だって、昨日まであんなに節操なくお勃ちになってたのに。もしかしてEDとかじゃ」
「ああ、それは心配ない。ほら」
と、シローが取り出したのは一枚の写真。マッパなのにどこに隠していたのだろう。
写真に写っているのはやはりマリナだったが、バージンダーの姿の方であった。
「こっちだと……」
垂れ下がっていたペニスの先端がムクリと起き上がる。
男の興奮を感知した貞操帯が出現する。
「はい、この通り!」
「誰かお医者様を! お医者様を呼んできて!」
「――なるほど、カクカクシカジカシカクイムーブで勃起しなくなってしまったと」
シローのことを姉に相談し、彼女の人脈で専門家がいるという場所を紹介してもらった。
小さな診療所で、冴えない容貌だが人の良さそうな痩躯の医師が一人でやっているのだという。
「はい。馬鹿馬鹿しい話かと思われるかもしれませんが……」
「いいえ、わかります。私もかつて、彼と同じ性癖を持っていたことがありますので」
そしてこの医師こそが、マリナの姉のいう専門家なのであった。
「人には興味が失せ、変身後の異形に執着する……あるモノに手を出してから、私はそうなってしまいました」
笑いながら、ひとさし指でこめかみを叩く医師。ヤバイ薬でもキメていたのだろうか。
「それで、直す方法はあるんですか」
「難しいところです。性癖は、一般論の通用しない極めて個人的な問題ですからね……本気で、直したいのですか?」
はい、と力強く答えるマリナ。
俺は別に、と言いかけたシローは物理的手段で言論封殺された。
「ならば、私が奨められる方法は一つしかありません。生身の女性を、愛することです」
「……そ、それができないので困っているのですが」
「もっともです。まずは、生身の女性の方から『愛してもらう』必要があるでしょうねえ」
ズキ、とマリナの胸が痛む。本当なら自分が、その愛し合う相手になりたい。いや、なるべきなのだ。
だが姉の合図ひとつでバージンダーになってしまうマリナに、その役目が相応しいとは言えない。
「私もある女性のおかげで克服できましたが、その彼女との『夜の診察』も初めは変身後でばかりでしてね」
何だか生々しい話になってきた。
医師の性生活などどうでもいいので、さっさと帰ることにしたのだが。
「ところで……お話から察するに、変身するのはあなたですね?」
「え、ええまあ」
「ちょっと―― 診 せ て い た だ け ま せ ん か ?」ジュルペロリッ
だめだこの医師、性癖直ってねえ。
「わかりました。ただし、先生の彼女さんとのスワッピングということで――」
「シローくんコラああああああああああああああああああッ!?」
変態どもの手から命からがら逃げ出したマリナ。その隣を平然と歩くシロー(←変態)。
「いやー、同じ趣味の人を見たのは初めてだよ」ジュルペロリッ
「そのジュルペロリッて真似するのやめて」
仲間を見つけたことで晴れ晴れした表情のシローとは対照的に、マリナの面持ちは深く沈んでいた。
あの医師と同じ。それはつまり、人間への興味を失ってしまったということで。
つまるところ、マリナへの――
「シローくんの……」
「ん?」
「バカあああああああああああああああああああああ!」
「ひでぶ!?」
『そりゃ、怒られるよなあ』
人生相談という、いつもと違う状況でも相も変わらず姿を見せないマリナの姉。
マリナに謝ろうと彼女の家を訪ねたら、まだ帰っていないと言われ、なし崩しにこうなった。
『マリナにしてみれば、シローくんを寝取られたようなものだろう』
「寝取るも何も、バージンダー=マリナじゃないですか」
『そこだな。よりによって相手が、変身した自分……それが、問題をより複雑にしている』
「それ、原因はあんたですよね」
マリナにバージンダーへ変身できる貞操帯を(無断で)着けたのは、この人である。
どう考えても諸悪の根源なわけだが、彼女が悪びれている姿をついぞ見たことはない。
それ以前に、平時の姿すらここ数年見ていない。
『何を言う。こっちは妨害のつもりだったのに、勝手に変身ヒロインフェチになる君が悪いんだ』
これは言い返せない。
『まったく予想外だったよ。おまけに、遂には変身後にしか興味を持たなくなってしまうとは」
「返す言葉もございません」
『だがな、シローくん。私は――』
『この時を待っていた』
え、とシローが聞き返すのとほぼ同時。突如、床の一部が跳ね上がった。
最初からそう開くように細工してあったのだろう、そこから、「何か」が競りあがってくる。
その何かとは――シローの見慣れたものとは違う、鋼の乙女。
「こ、これは……」
『この子の名は鉄壁侍女メイデンダー。バージンダーの兄弟、いや、姉妹機といったところだ』
メイデンダーは、さすが姉妹というべきか、基本的にはバージンダーと同型だ。だが、やはり違いはある。
頭巾ではなくカチューシャのついた頭部やら、細部にあしらわれているフリルやら。
バージンダーが修道女なら、メイデンダーは(サブカル的な)メイドを思わせるゴシック調の装飾がされている。
『似ているだけではないぞ。そしてさらに――』
『転身!』
その合図で、まるで何かが乗り移ったかのように、メイデンダーは動き始める。
「……お姉さん?」
『そう、私だ。メイデンダーは私とリンクして、脳波コントロールで稼動する』
「何だか知らないけどまたロステクなモン造ったんですね」
これだから天才は。
「でも、何のために?」
『それはだね、シローくん』
ガシャ、とメイデンダーの足が動く。シローに向かって。
一方、シローを振り切ったあと、全力疾走を続けすっかりクールダウンしたマリナ。
頭痛と溜息に悩まされつつ、重々しい足取りで自宅へと向かっていた。
「これからどうしたらいいんだろう、本当に……」
シローがマリナに変態的な要求をするのは、彼女と本番ができない鬱憤晴らしだと思っていた。
本当にやりたいことができないのを、バージンダーで遊ぶことで気を紛らわせているのだ、と。
そう思っていたのに。
「バージンダーの方に夢中になっちゃうだなんて」
よりにもよって変身後の自分にこのような目に遭わせられるとは。この憤りをなんとせう。
――ぶつけるべき相手ならいる。マリナの姉だ。
こんな事態になったのも、もとを正せばすべて姉の責任。
「こうなったら、お姉ちゃんに責任とってもらうしかないよね」
口にしてから若干の躊躇を見せるも、「うん」と奮起するマリナ。
ある決意を胸に、諸悪の根源の待つ自宅へと足を踏み入れた。
『おかえり、マリナ』
マリナを出迎えたのは、彼女の姉の声。
しかし声を発した主は――
「……バージンダー?」
いや、違う。基本的な型は同じものだが、細部にいくつか差異が見られる。
「お姉ちゃん……それは、何?」
『メイデンダー。私の分身だ』
「分身って、お姉ちゃんが変身してるわけじゃないの?」
『ああ。インターフェース……まあ代理人やアバターのようなものと思ってくれればいい』
だろうな、とマリナは思った。きっと、姉は今も自宅の地下に引きこもっている。
出不精な姉のことだ。外出にはメイデンダーを使って、自分は一歩も外に出ないつもりだろう。
「そんなことよりお姉ちゃん。シローくんのビョーキを治す方法だけど――」
『その必要はない』
「……え?」
『シローくんは変身ヒロインフェチとして覚醒した。もはや、ただの人間に欲情などしない』
「で、でもそれじゃ」
『そしてこのメイデンダーは私の身体も同然……どうだ、これも一つの「変身」だと思わないか?』
「……お姉ちゃん?」
『マリナよ。シローくんは私が貰う』
というわけで、忘れたころに続きを書いてみた
正直、予定してなかったところまで来てしまったなあ……
>>209 乙です! まさか姉の狙いがシローくんだったとは
それにしても、このお医者様……
ひょっとすると井坂せんs
>>209 その来てしまったって話の流れじゃなくて、シロー君の変態の度合いの事ですよねぇ!?
ちょっとシロー君深刻なレベルで壊れちゃってるよww
もはや、ゆうメンタルクリニックのネタにされるレベル
誰かと思ったら井坂先生かw
あっちの変身はシローくん向けじゃないな
いやナスカ
ヒロピン→救出してラブラブ
の流れなら、一粒で二度おいしいんじゃね?
>>215 レッドキャップ×スワローみたいな感じ?
一般人にレッドキャップ並の活躍は無理かもしれんが、ピンチを救ってラブラブになるってのは俺も嫌いじゃない
強い女のピンチを弱い男が救うってのはやっぱ燃えるよな
ヒーローとかがやってのけた時よりは三倍増しでカッコ良く感じる
レッドキャップも確か特別な力のない男なんだよね
助けに入るなら骨の一本や二本は覚悟せんと……
なに、弱い青年も機転を利かせるとかそういう戦いかただってあるさ。
ただの人間だって、時にはコズミック・ビーイングとだって戦える筈。
クール系の変身ヒロインとか書いてみたいなぁ。
なんか案外みかけない気がする。
で、助けたはいいけど負傷して、そのお詫びにヒロインが介護を申し出る
しかし戦うことが使命のヒロインにそんなスキルはなく失敗ばかり
そんなこんなで落ち込んだところをまた慰めるとか
たまらんな
名誉の負傷をした青年を看護するのが行き過ぎて、折れた右手代わりを申し出て
その豊かすぎる胸で挟むというよりも包み込んでこねるようなパイズリ
その柔らかすぎる感触に溶けるような表情をする青年を見て、普段はクールで凛々しい戦士の表情のヒロインも柔らかな微笑みを浮かべる
ヒロイン「良かった…ようやく嬉しそうな顔をしてくれたな。さっきから困った顔ばかりだったから気になっていたのだが…
私の胸が気に入ってくれたのならなによりだ…」
そして熱の入っていくご奉仕…
変身ヒロインという太陽に助けの手を伸ばして傷ついたイカロスは快楽というご褒美の熱でトロトロに溶かされて堕ちちゃうんだよ
222 :
名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 09:16:19 ID:8gfcTliR
なんだこいつwww
ヒロイン「わたしという太陽に助けの手を伸ばして傷ついたイカロスは快楽というご褒美の熱でトロトロに溶かされて堕ちちゃうんだよ!!」
青年「・・・」
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━━━ Ohsho /:::/Food Service Corp
// [餃子の王将]
>>223 これはつまり厨二成分を多分に含んだ新しい変身ヒロインものを書けという天啓だよ!
変身ヒロインのカテゴリー自体が既に厨二病の塊な気がする
惜しいとこ厨二までは行ってない行ききれていないジャンルな気もする
本来的には小学生か幼稚園児が見るべきジャンルだからな
つまり保母さん変身ヒロインの需要だな
送迎バスが怪人にジャックされても逆に叩きのめすという
>>229 ふと某「無敵のママ」のスピンオフがよぎった自分は少し疲れているのかも…?
なぜか「無敵のおかみさん」に脳内変換された
そのままジャーマンスープレックスされた看板娘ともども、どうしてくれる?
保母さんが変身するなら、幼稚園児も変身してもいいだろう
戦いは数だよ、兄貴
>>232 某悪堕ちサイトで洗脳・改造された保母達が園児を戦闘員にすると言うシチュがあったけど
その対極で園児達をサイドキック的存在にする変身ヒロイン保母さんと言うのもあっていいかも
>>229 幼稚園から園児たちを、送迎バスで帰す途中での出来事だった。
急停止するバス、悲鳴をあげる園児たち、手近な子を抱き寄せる一人の保育士。
そしてバスに雪崩れ込んでくる、二人の覆面男。バスジャックだと気づいたのは、すべてが終わってからだった。
バスジャック犯の目的はわからない。携帯電話での相手との交渉が、断片的に漏れ聞こえるだけだ。
そんな不穏な状況だというのに、園児たちはしゃくりあげるだけで、大声で泣き出す者はいない。
それは同乗していた女性保育士のおかげだった。
気絶した運転手を除けばたった一人の大人であるにも関わらず、彼女は冷静に園児たちをあやしていた。
(何とかしないと……)
実のところ、彼女にはこの状況を簡単にひっくり返せる「切り札」がある。
だが今後のことを考えると、この場で使うのは控えておきたい。別の方法を探さなければ。
「そこのお前」
不意に声が飛び、びくっ、と肩が震える。
自分ではないのかも、と思ったが、バスジャックの目は確かに彼女に向いていた。
(余裕に、気づかれた……?)
「お前、脱いでみろ」
「……へ?」
何を言われたのか、わからなかった。
だがそれも一瞬のことで、保育士のきょとん顔は、軽蔑と羞恥がない混ぜになった表情となる。
「眼鏡にジャージにエプロンと色気のねえ格好だが、まあ裸になりゃ関係ねえしな」
「ちょ、兄貴!?」
「お前も遠慮するな。ここはニチアサキッズタイムじゃねえ、エロパロ板だ」
何なら園児をヤってもいいんだぜ――その下卑た笑いに、保育士の抱き寄せた女の子が涙ぐむ。
(こいつら――)
そのとき、彼女の中の迷いが消えた。
「みんな。ここで見たこと、ナイショにできるかな?」
保育士は笑顔で、園児たちを見回す。皆、不安がっているが、自分を信じてくれていることが伝わってきた。
自らの保身と、この子たちを測りにかけようとしていたことが馬鹿馬鹿しく思えてくる。
「健気だな……そんな保母さんを今から犯るのかと思うとたまらんぜ」
「さすが兄貴、外道っス! これが終わったら縁切ってください」
(――本当に、馬鹿馬鹿しい)
彼女はバスジャック二人に向き直ると、園児たちに向けたのとはうってかわって、険しい視線を投げかけた。
毅然としているものの、やはり羞恥はあるのか、覚束ない手つきで下のジャージに手をかける。
する、と下げられていくと、徐々に肌色が露になる。野暮ったい服装からは想像もできない、色白の柔肌だ。
「こりゃすげえ……」
「前言撤回っス。俺にも味見させてください」
生唾を飲み込む音を聴きながら、ジャージから足を抜く。
――と、文字通りジャージを脱ぎ捨てた。犯人たちに向かって。
「うおっ!?」
視界を遮られたことに驚いて、思わず引き金に力が入る。
放たれた弾丸は、ジャージを貫通し、保育士の体を撃ち抜く、はずだった。
男に向かって突き出された手から、弾丸が零れ落ちる。受け止められていたのだ。
眼前にいるのは、ビスチェのようなレオタードと目許を隠す仮面がトレードマークの、巷で噂の正義のヒロイン。
「キンダー……!?」
その名を言い切ることは、彼には叶わなかった。顔面にとんできたストレートをモロに食らったせいである。
唖然とするもう一人の方にも、容赦のないかかと落としが決まる。こっちは、最後に股間が見られただけ良いかもしれない。
終わってみれば、バスジャックの二人は、何もできないまま鎮圧されていたのだった。
「やっぱり予め服の下に着ておくと便利ね」
最近は定番だった電話ボックスも続々と撤去されているため、安心して「変身」できる場が減ってきている。
ので、いざとなったら「あ、UFO!」とかやってる僅かな間に変身できるよう、工夫が必要なのだ。
例えば、コスチュームの上にだぼだぼのジャージを着る、といったような。
「キンダーウーマンだー!」
バス内を満たす歓声。もちろん、園児たちのものだ。
彼女は子供たちに振り返ると、人差し指をそっと唇にあてた。
「ナイショ、ね?」
さくっと書いたけどラブラブ成分がない(´・ω・`)
拝読しました。
古き良き時代のアレンジがなかなかいいです。
ラブ…まあ、恋愛とはまた違う「ラブ」と言う事ですね。
で、不幸なバスジャッカーに一言。
「ここはヒロイン凌辱スレじゃない、ヒロインラブスレだ(笑)」
>ラブラブ成分
バス運転手「俺オレ!!」
>ラブラブ成分
園児「おねショタ!」
父兄「不倫!」
>>236 一見キモオタではないけどさえないバス運転手が怪人の攻撃の直撃でもびくともしない「影の超人」だったらさらにすごいかも
ソースは計奈恵「ギャラクシーポリスキャノン」の最強幼稚園バスの運転手とその添乗員・そして某赤僕の園長先生…?
男装スレがあるのは百も承知だが、そういう変身ヒロインが好きだ
怪傑ゾロっぽいコスチュームで
シモーヌって結構女の子な衣装じゃなかったっけ。
242 :
240:2010/11/03(水) 23:51:54 ID:amUeL4jk
>>241 改めて見たら確かに「男装」っぽくはなかった
うろ覚えで語るもんじゃないな……スマン
妄想中のヒロイン戦隊のチーム名が思いつかない……○○ナイツとかエンジェルスだと
既存のエロゲ作品のばっかり頭に浮かぶ。挙句の果てに思いついたのがファラオスフィンクスって……
耳で刃物操ったり敵チームのリーダー拷問したり最後は前述のチームの仲間になって
囚われの身の大首領救出作戦に参加してサルの小便飲む羽目になるヒロインはいや過ぎる。
気位の高い三段階ぐらい変身をする戦闘力52万な変身ヒロインが普段は従えるサポート要員のキモオタデブに
「早く相手の戦闘力を計るんですよ!殺しますよ!」とかって傲慢に振る舞っているんだが、実際影ではぞっこんラブとか良いかもしれない。
チョコバーかじりながらパトロールしてたキモオタが悪の組織の戦闘員とかに絡まれてボコボコに蹴り回されてヒィヒィ泣いていたら
いつの間にか一段高い所に怒りに燃えたヒロインが静かに現れてたりして
「始めてですよ…私の一番大切な人をここまで痛めつけてくれた人達は…。絶対許さんぞ貴様ら!じわじわなぶり殺しにしてくれる!」
って激高して圧倒的な恐怖と絶望で戦闘員と怪人を処刑していくとか
CV:中尾隆聖な変身ヒロインなんてイヤン
鬼に変身するとかいいなぁ、とか不意に思った
先達は幾つかあるな
時給戦士スマイルバンっていう作品で、ヒロインが怪人にいろいろされるって聞いたんだけど
けっこう古いみたいであまり見かけない……
怪人との間に愛があるならすごく読みたい
>ヒロインが怪人にされるって聞いたんだけど
と見間違って大興奮してしまった。
そんなおれは闇属性のリアルアクオチ属性だから距離置かれる存在
悪堕ちしても愛の力で復活すれば大丈夫
むしろ敵に一発、陵辱されるぐらいの方がアクセントが付いて面白いかも
レッドキャップの出番はまだかー
忙しいんだろうと思っていても待ち遠しい
変身ヒロインってなんか肉弾戦か魔法的ななにかが多い気がするが、
拳銃使いとかもアリだと思うんだ
銃使いな変身ヒロインだと彼氏を人質に捕られて取り上げられた銃を彼氏に発砲させて処刑させるピンチシチュとかあるんだろうな
しかし心臓を打ち抜かれて倒れた筈のヒロインは実は傷一つなく死んだふりをして相手を油断させて逆転
むしろパワーアップしていたりしてサブアームズなデリンジャーですら波動砲みたいな威力を出す始末
実はヒロインの持つ銃は撃つ者の精神を反映した弾丸を撃つ武器で、ヒロインへの殺意などない
むしろ助けたいという彼氏の撃った弾丸はパワーアップさせるだけで奇しくも愛の証明に…
全てが終わった後にてっきり君の心臓を撃ち抜いてしまったかと思ったと安堵する彼氏に
貴方の熱い気持ちのこもった弾丸はちゃんと私のハートを撃ち抜いたと指鉄砲する変身ヒロインだな
分かります
帽子の下には、無愛想な鉄仮面。擦り切れたトレンチコートの袖からは、鋼鉄の五指が覗いていた。
刻まれる足音の硬さは、靴底に鉄板が張られている証拠。
その男の名を知らない者は、この街には存在しない。
処刑人。
赤き死の帽子。
ヘッドチョッパー。
………レッドキャップだ。
「これはまた、大物が出てきたな」
不意に頭を解放され、スワローは力なくその場にへたり込んだ。げほ、ごほ、と咳き込む彼女に、レッドキャップは一瞥もくれなかった。
男の視線は、あくまでフローマンから動かない。
――――自分ノ首ヲ頭ノ上ニ乗セテオキタイナラ、敵カラ絶対ニ目ヲ離スナ。
以前、レッドキャップに教えられた事だ。
例え、生きたスワローの代わりに溺死した若いクライムハンターの死体が転がっていたとしても、彼は黙祷すら捧げないに違いない。
少なくとも、フローマンが生きて目の前にいる間は。
「この街の、全ての犯罪者が恐れる男。こんな小娘より、ずっと気の利いた獲物だ」
レッドキャップが、ぴたりと足を止める。そして、愉快げに鼻を鳴らすと、
「獲物? チンケナコソ泥ガ、ハンターニナッタツモリカ? フランク・ウォーターフィールド」
スワローはその名前を知らなかったが、フローマンにとっては大きな意味があるようだった。
水の怪人は、驚いてレッドキャップを見た。
「何故……私の名前を」
「ライバル会社ニ売ルタメ、製薬工場ニ忍ビ込ンデ実験中ノ薬ヲ盗ミ……逃ゲル途中デ誤ッテ化学薬品ノ溶液ヲ浴ビ、今ノ体ニナッタ」
レッドキャップの言葉の剣によって、フローマンが纏っていた謎という鎧が引き裂かれてゆく。
スワローも、フローマンと対決するにあたって、彼について多少の調査はしていたが、レッドキャップはそれどころではなかった。
「ソレデ懲リレバイイモノヲ、今度ハ人ノ命マデ盗ミ始メタッテワケダ、コノドブ水野郎ガ―――コソ泥フランクノママデイレバ、俺ト出会ワズニ済ンダモノヲ」
鉄仮面越しのくぐもった声でも、レッドキャップの軽蔑は隠しようがなかった。
彼の過去を、スワローは知っている。幼い頃、両親を犯罪者の魔の手によって失ったレッドキャップは、全ての悪に対する復讐を誓ったのだ。
フローマンが犯した殺人は、確認されているだけでも二十件。その中には、幼い子供も含まれている。
背中に、「レッドキャップへ。私を殺してください」と書かれた紙を貼っているようなものだ。
「……君は、私の過去をよくご存知のようだ。……コソ泥、それは認めよう」
ざわ、とフローマンの輪郭が、波打つように揺れた。
「だが……貴様を殺せば、誰もそんな風には呼べなくなるだろう。コソ泥から、悪党のヒーローに早変わりだ。警察からも感謝状を貰えるかもな」
犯罪者を片端から始末してしまうレッドキャップは、当然警察からも危険人物として蛇蝎のごとく嫌われている。
「警察が君に何かあげるとしたら、銃弾だけだってば」
スワローの呟きに、聞こえている筈のフローマンは振り返りさえしない。
当たり前か、とスワローは思った。虎が目の前にいるのに、後ろの小鳥を相手にする間抜けはいない。
その時、フローマンの右腕が蛇のように――あるいは、水鉄砲から発射された水のように――前方に向かって伸びた。
狙いは、当然レッドキャップだ。腕が伸びる速度はスワローの予想以上に速かったが、彼なら目を瞑っていても避けれるだろう。
しかし、レッドキャップはそうしなかった。足は動かさず、代わりにトレンチコートの内側から拳銃を抜き、迫る水の腕に銃口を突き付ける。
銃弾と手裏剣で、結果が変わるとは思えない。
「レッドキャップ、危ない!」
スワローは思わず叫んだ。レッドキャップは、迷わず引き金を下ろした。
轟く銃声に目を瞑るほど、スワローは小心者ではない。
だから―――フローマンの腕に接触した銃弾が破裂し、その部分から、水の肉体がガラスのように硬く変質していくのを見ることが出来た。
「なん、だ!?」
何が起こっているのか理解できないフローマンが悲鳴を上げた。既に、長く伸びた腕の半分以上が硬化している。
それが全身に及ぶ前に、フローマンは自らの意思で腕を切り離した。硬化した腕は重力に従って地面に落ち、粉々に砕けて辺りに破片を撒き散らす。
「悪口ヲ言ウタメニ、ワザワザオマエノ過去を暴イタンジャナイ。オマエガ浴ビタ化学薬品ヲ調べテ、ソノ体ヲ凝固サセル薬ヲ作ッタノサ。苦労シタヨ」
仮面の中で、レッドキャップが笑う気配。
「ドウダ、手作リノ特殊弾頭ノ味ハ? 心ガコモッテルダロウ?」
どんな攻撃も通じない、フローマンの水の体。それを無効化したレッドキャップを、スワローは頼もしいと思うと同時に、背筋に冷たい物が走るのを感じていた。
彼の辞書に、容赦という言葉は存在しない。というより、遥かな過去に破り捨ててきたのだろう。
そしてそれこそが、レッドキャップが数多のクライムハンターの中でもっとも恐れられる理由なのだ。
敵の弱点を徹底的に調べ上げ、一欠けらの慈悲も無くそこを突く。その上、彼は自分の敵となる犯罪者たちのことを、帽子の染みくらいにしか思っていない。
レッドキャップが活動を開始してから、このネクロシティの犯罪発生率が激減した―――警察は認めたがらないが―――のは、そのためだった。
そして今、レッドキャップは、夜の静寂のための新たな生贄を、ネクロシティに捧げようとしていた。
「………っ」
フローマンは明らかに動揺していた。
どんな攻撃も通じない水の体があってこそ、彼は無敵だった。しかし、その優位は既に失われた。
ただのコソ泥だったフローマンに、至近距離からの銃弾を避ける技術などある筈もない。
スワローは、彼に心から同情した。レッドキャップを敵に回したらどうなるか、フローマンはたっぷりと思い知ることになるのだから。
しかし、その同情が続いたのは、フローマンの手が少女の肩に伸びるまでの話だった。
「え?」
スワローの今夜最大のミスは、自分がこの戦いの当事者であるというのを忘れていたことだ。
油断し切っていた彼女は、フローマンに軽々と投げ飛ばされ………背中からレッドキャップに激突した。
「ぐっ」
レッドキャップは倒れこそしなかったが、彼の手から離れた拳銃が、地面に落ちて乾いた悲鳴を上げる。
スワローも背中から落ちたが、すかさず立ち上がると、自分のミスを挽回するため拳銃に手を伸ばした。
しかし、指先が触れようとした寸前で、半透明の手が拳銃を掻っ攫ってしまう。
拳銃が、掃除機に吸い込まれたゴミのようにフローマンの腕の中を流れて行くのを、スワローは絶望的な気分で見ていた。
これでは足手纏いどころか、鉄の足枷も同然だ。
やがて、拳銃がフローマンの胸の中に浮かぶようになると、スワローはいよいよ死にたくなってきた。
不壊の肉体の優位を取り戻したフローマンは、喜んでその願いを叶えてくれるだろう。
スワローは、弱弱しくレッドキャップを振り返った。
「ごめん、ボクのせいで……っ!」
レッドキャップは、スワローを責めなかった。
その代わりに慰めもせず、涙目の少女を捨て置きである。
嫌われたのだと、スワローは思った。状況を鑑みれば、嫌われるどころか斧が頭にめり込んでいても不思議ではない。
傷心のスワローを労わる義務のないフローマンが、挑発的に自らの胸を指差す。
「どうした、レッドキャップ。秘密兵器が奪われて言葉を失ったか?」
「アア、ソウダ」
そう言って、レッドキャップはトレンチコートの袖から、小さな金属製の円筒を取り出した。
先端のカバーが外され、赤い押しボタンが露出する。
「コレカラ、オマエガ、永遠ニ、ダガ」
レッドキャップの親指が、ボタンを押し込んだ。
次の瞬間、フローマンの胸が目も眩むような閃光を放ち――――爆発。激しい爆音が、表通りの喧騒さえ掻き消して響く。
半透明の肉片があちこちに飛び散り、壁や地面に当たって「硬質」な音を立てる。
体内から爆破されたにも関わらず、胸にぽっかりと大きな穴が空いたのを除いて、フローマンはその原型を留めていた。
スワローは、恐る恐るフローマンに歩み寄り、グローブに包まれた指を、半透明の体に突き立てた。
指先は沈まず、押し返される感触がある。フローマンは、全身が水晶のように硬化していた。
「銃ノマガジンニ、小型爆弾ヲ取リ付ケテ置イタ。用心ハシテオクモノダナ」
レッドキャップは、もはや用の無くなった起爆スイッチをスワローに投げ渡した。
「……もしかして、作戦通り、だったの?」
「イヤ。タマタマアアナッタカラ、状況ヲ利用シヨウト思ッタダケダ」
レッドキャップは、起爆スイッチを取り出したのとは逆の袖から、細い管を引き摺りだした。
「奴ヲ固メル薬ヲ、霧状ニシテ噴射スル噴霧器ダ」
次に、トレンチコートの中から取り出した斧の刃には、小さな穴が六つ、縦に並んでいた。
「コノ斧ニモ、同ジ薬ガ仕込ンデアル。ヤリ方ハ色々アッタノサ」
つまり、拳銃を奪われた程度では、レッドキャップは少しも慌てる必要がなかったというわけだ。
それに引き換え、自分は……スワローは、地面に転がっているスタンガン付きの棍棒を見て、深く溜息をついた。
「オマエモ生キ延ビタカッタラ、装備ヲ真剣ニ考エルコトダ。敵ノ調査モナ」
「反省してます……」
その時、パトカーのサイレンが聞こえて来た。
ネクロシティは物騒な街だが、警察や、街のど真ん中で爆音が轟いたのを通報する一般市民がいない訳ではない。
サイレンは、どんどん近付いてくる。
レッドキャップはトレンチコートの裾を翻し、さよならも言わず立ち去ろうとした。
「あっ、ちょっと待って!」
袖が千切れるくらい引っ張って、ようやくレッドキャップが止まる。面倒そうに振り返った男に、スワローは頬を赤らめて切り出した。
「その……助けてもらったお礼、したいんだ」
ああ、世も末だ。
自分の股間に頭を埋めているスワローを眺めながら、レッドキャップは思った。
「はふっ……んむ……むうっ……!」
ぐじゅ、ぷちゅ、と湿った音が部屋内に響く。
トレンチコートや籠手、ブーツに身を包んだレッドキャップの肉体で、唯一外気に触れている陰茎の根元に手を添えながら、スワローが頭を上下させた。
少女の狭い口内に、どうにか収まっている肉の槍。それを、熱い舌が舐め回す。
裏筋を擦り上げ、鈴口を突き、吐精を促さんとする。
「掃除、ジャナカッタノカ」
「んっ……最後に、お口に欲しいの」
この数時間で、上に一回、下に二回は出している。その上でもう一回とは、淫らもここまで来ると感心するしかない。
目元を覆う黒いマスクから、涎や先走りの飛沫、精液が垂れ滴るにも構わず、スワローは口淫を続けた。
半開きになった目は、まるで夢を見ているかのように蕩け切っている。
(本当ニ、世モ末ダ)
ベッドに腰かけたレッドキャップは、床に膝立ちとなって淫らを振り撒くスワローを見下ろしながら、深く溜息をついた。
少女にフェラチオを教えたのは、レッドキャップではない。そもそも、彼から求めたことは一度もなかった。
初めてスワローと交わってから、はや一ヶ月。彼女は何かと理由を付けて、レッドキャップをベッドに誘う―――彼の隠れ家の、だが。
しかも、一体何に目覚めてしまったのか、性交をする時でさえコスチュームを脱がない。
それでも、精液や愛液がこびり付いた身で帰るのは恥ずかしいらしく、最近ではレッドキャップのクローゼットに、勝手に予備のコスチュームを押し込んでいる。
冗談じゃない。これでは恋人同士だ。
レッドキャップは、下半身から登って来る快感を適当に受け流しながら―――チベットの山奥で修業した甲斐があった―――唸った。
思えば、一匹狼のレッドキャップが、一人のクライムハンターにこうも長く関わり合ってること自体がおかしいのだ。しかも、徐々にイニシアチブを取られている感さえある。
(……冗談ジャナイ)
レッドキャップは心の中で繰り返した。
よもや、このまま自分を骨抜きにしようという、スワローの策略なのではないだろうか。
その時、陰茎に軽く痛みが走る。
咥えたまま顔を上下させていたスワローが、前歯を立てたのだ。
見れば、スワローは飛び撥ねた自らの唾液と粘液で濡れた頬を膨らませ、レッドキャップをじっとりと睨みつけていた。
「ナンダ」
「………あのさ、女の子がこうしてご奉仕してあげてるのに、考え事しないでよ」
「オマエガ勝手ニヤッテルンダロウガ」
「ぶー、そんなこと言うなら、もうしてあげないよ?」
口ではそう言いながらも、スワローは口淫を再開させた。先程よりも勢いが強く、ぐぽ、ぐぽ、とやや間抜けな音が鳴る。
「んっ、だいたいひゃ……けほっ、君はいっつも仮面つけててさ……はぷっ、んん……ボクばっかり、イキ顔見られちゃってさ……んっ」
「嫌ナラマスクヲ変エロ」
レッドキャップの仮面には、例によって様々な細工が施されているが、もともとは人間としての表情を隠し、敵に恐怖を与えるために装着した物だ。
最初の交わりでは、話の流れから仮面を外していたが、普段は滅多なことでは外さない。
そこで、意地になったらしいスワローは頭の動きを止め、今度はレッドキャップの肉槍をストローのように吸い始めた。
スワローの頬がへこむ。発せられる音がじゅー、じゅー、に変わった。
掃除という名目だった筈が、もはや射精させなければ気が済まないようだ。
心地は良い物の、まだまだ余裕のあるレッドキャップだったが、いい加減この遊戯を終わらせたかった。
「オノゾミ通リニシテヤルヨ」
「んんっ!? んーーーーっ!!」
スワローの頭を掴み、亀頭を喉奥に叩き付けると、彼女は目を剥いた。
さすがに、イラマチオは習得していないらしい。明らかに苦しそうに喉を震わせているが、たまには痛い目に合わせた方がいいだろう。
ズボンを掴むスワローの抵抗など意に反さず、レッドキャップは陰嚢に蓄積された灼熱を解放した。
「オイ、出スゾ」
「っ!!」
スワローの目に、許しを乞うような色が浮かんだが、もう間に合わなかった。
舌で防ぐことも、離れることもできず……白濁液の蹂躙が始まった。
「ぐっ……んぐぅぅぅぅぅぅっ!」
スワローの狭い口の中から、精液が漏れ出ることはなかった。唾液と交わりさえせず、直接少女の胃の中に送り込まれているからだ。
スワローを汚したい、犯したいと思う者は、彼女の敵である犯罪者には多い。
それどころか、彼女に守られている一般市民の中にも、そういう輩はいる。
見目麗しい少女がレオタードを着て飛び回っていれば、ある意味当然の発想だ。
そんな連中の、届かぬ願望を叶えておきながら、レッドキャップは無感動だった。
性交は快楽こそあれ、彼の心を満たしてくれるものではないのだ。
精液を、最後の一滴までスワローの胃袋に落とすと、レッドキャップはようやく肉棒を彼女の口から抜いた。
少女の喉と、肉槍の穂先を繋ぐ粘液の橋が伸び、ぷつりと切れる。
「けほっ、ごほっ、ごほっ……!」
喉にでも引っかかったか、スワローが涙を零しながら咳き込む。
それでも嘔吐はせず、律儀に精液を嚥下したのは、レッドキャップをして素直に評価できた。
「げほっ……うー」
咳が落ち着くや、スワローはレッドキャップを睨み付けた。
「何カ文句ガアルヨウダナ?」
「あるに決まってるでしょ! ボクの喉をトイレみたいに使ってさ! 酷いよ!」
「アー悪カッタ。気持チヨカッタンデナ」
そう言ったレッドキャップ自身でさえ、言い訳ですらないと思う適当な言葉だったが、スワローには効果覿面だった。
破顔一笑。一転して、照れから来る笑みを顔に浮かべた。
「そっかー、ボクのカラダ、気持よかったんだー……えへへー」
それで、機嫌はすっかり治ったらしい。
体を洗ってくると言って立ち上がり、桃のように小さな尻を振りながら、スワローはシャワー室に入っていった。
一人残されたレッドキャップは、ベッドの掃除と、どうせ脱ぎ捨てていくだろうスワローのボディスーツの処理に頭を悩ませていた。
体力を少しく消耗し、このまま眠りたい気分ではあったが、精液や愛液に塗れたベッドで眠るのは苦行でしかない。
たまには、スワローの奴にも手伝わせるか…………
レッドキャップは枕を腕で弾き飛ばすと、その下に隠してあった拳銃を掴み、銃口を前方に向けた。
一瞬、部屋の空気が揺らいだ。窓は閉まっている。
気のせいでないという根拠は、彼の勘にしか過ぎないが、それで十分だった。
スワローは……シャワーを浴びながら呑気に鼻唄など歌っている。まあ、元より戦力として数えてはいない。
「誰ダ。姿ヲ……」
その時、何もない空間から、突如として二条の金色の奔流が襲いかかって来た。
それは明確な意思を持ってレッドキャップの手から拳銃を払い落すと、彼の両手首に巻き付いた。
振り払えない。物凄い力だった。
(ナンダ、コレハ?)
金色の奔流は、金色の毛に覆われた触手のような物体だった。途中まではレッドキャップの腕よりも太いが、先端の辺りは細く、筆のような形になっている。
その触手―――いや、動物の尻尾、か?―――に引き摺り出されるように、やはり何もない空間から、今度は一人の女性が姿を現した。
尻尾は、彼女の臀部から伸びていた。
レッドキャップは、その女性のことを知っていた。
「……ナンノツモリダ、ナインテール」
お待たせしました。次回はナインテールとの絡みになります。
待ってた! 乙!
相変わらずレッドキャップのキャラが
いいw
スワローも可愛いがナインテール楽しみだ。
ツインテールに見えて仕方がない
コスチュームプレイに目覚める変身ヒロインとかエロ過ぎだろ
>>264 GJ!
金色、尻尾、9本ということはアレですね
楽しみに待ってます
ネクロシティがまさにアメコミの悪徳の街って感じで描かれてるのに感心
変身ヒロインに孤高のクール系少女、っていう謎の固定観念を抱いていることを
最近自覚した…
それは魔法少女アイからの刷り込みだな
惨しか思い出せないw
というかレッドキャップが性格検査テストのオマージュなのは…
言わぬが華?
でもカッコイイ
ハリーポッターでおなじみの妖精「レッドキャップ」だと思ってた
>>273 ウォッチメン雑談に脱線する可能性あるから自重してるんじゃね?
でも俺もアメコミ風作品とか読みたいな。
キャップみたいに浦島太郎な変身ヒロインとかw
まとめサイトはないの?
278 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 16:47:36 ID:ybxvL4t8
なんか急にぶーりんを思い出した。ああいう変身も割とありだよな…
>>279 美少女が豚さんヒロインに変身と言うのは確かに技だった
特にあのインナー(笑)であるピンクのレオタは…
余命が僅かで命が消える寸前のツンデレヒロイン。ついには変身する力まで失い失意のどん底
挙げ句に病魔が進行し吐血までし倒れ入院
ってくらいに超ヘビー級な鬱展開になりそうなヒロインと恋人同士なら、どう支えるべきなのだろうか?
>>281 支えるっても身代わりになれる訳でもなし、下手な気遣いなんてのは病人を傷つけるだけ
恋人が出来るのは何にもしないで静かに穏やかに接してあげるだけだな
戦いたいって言うのなら見守ってあげれば良いし、もうやめたいって言うなら今まで出来なかった事を一緒にすれば良い
病人を支えるという行為は何かをできる模索よりも、悲しい顔をしない、過分な心配をしないなどの何かをしない自制こそが必要
なんというガチ回答
超勝ち気なツンデレ人格と清楚でお淑やかな控え目な人格の二つの人格を持つ
二重人格なヒロインの二つの人格どちらからも好意を抱かれるが、片方は絶対に報われない恋に終わる
そんな時ならどうする?
じつはおれも二重人格なんだ
一つの身体に一つの想いなのに何を以て片方の人格だけしか絶対に報われないと断じるんだろう
せっかくだから俺は両方を選ぶぜ!
>>286 ふと変身ヒロインではないけど「ソウルハッカーズ」の四コマネタでヒロインのヒトミと彼女に憑依する電脳悪魔のネミッサの二人に対し
「昼はヒトミ・夜はメリッサ、男のロマンだな〜」と言うネタを思い出しまして…
それはともかく、お約束だと人格統合と言うのもありますけど…これもさすがに強引ですし
男に選ばれなかった方の人格が、ヤンデレ化して、選ばれた方の人格を壊し、何食わぬ顔で入れ替わって男と幸せになります。
>>287 医療的にいえば人格統合が精神分裂の治療だし、強引ってことはない。
別人格って基本的には逃避のために作られる訳だし。
戦闘人格とかいいよね
>>284 ただ、このネタみたいに。2つの人格が極端?なくらいに対照的だった場合
統合されたら、どんな感じの人格になるんだろ?
中途半端な性格
元は敵同士だったけど仲間に裏切られるとか色々とあって
肺炎で死にかけと言うボロボロな状態で主人公に救われ
正義の味方である主人公側に付いてくれた女の子
勝ち気で気が強くてワガママで他の正義のヒロイン達から色々と衝突するが
何故か主人公だけの言う事は素直に聞き他のメンバーからそれ以上は禁止!と言いくらいに際どい事までやる始末
そんなヒロインとラブラブになる夢をみた
>>292 多分正義のヒロインを嬲るスレから来てくれたんだよね?
ようこそ。漸く自分の居場所に来てくれたんだな
正義堕ちのヒロイン良いよね
主人公のクラスに転入してきたりして、隣の席の奴を目力でどかせてちゃっかり隣同士になって
後ろの方の正統派清純ピンクヒロインがガタッって席から立って羨ましげな声で抗議したり
根本的に価値観の違う両者が惹かれ合うとか好きだ。
超古代文明人とか異星人とか、悪魔とか
君を殺さなくて良かった… って奴だな
アク禁で投下できなくてつらい
魔族のハーフと言う理由だけで幼少期から虐げられ続け心が荒み歪んでしまい悪に荷担した少女
捕らえ人質にしたヒロインの兄との交流で本来の優しさを取り戻しヒロインチームに合流しヒロイン宅に居候
>>296 シベリアの代行スレ使えば?
いろんな人に見られるから俺なら恥ずかしくて使えないけど・・・
なんてこった・・・俺の発言で一週間レスを止めてしまうとは・・・
メイド喫茶の亜流の中に変身ヒロイン喫茶ってのがあっても良いよね
変身ヒロインとらぶらぶのSSって難しいから、やっぱ人は集まらないやね
>>300 松:悪堕ちしたヒロインを愛の力で救出するシチュ
竹:ドロデレヒロインとラブラブちゅっちゅなシチュ
梅:陵辱寸前に救出されたヒロインを慰めるシチュ
レッドキャップ 早く帰って来てくれ〜
敵と恋に落ちるってのもいいよね
美形幹部とか
一戦闘員を好きになるってのもそれはそれで
ただピクミンの初回プレーでお気に入りのピクミンを自分独自で決めてもいつしかそのピクミンを見失ってしまうように、
時々ヒロインも有象無象いる戦闘員の中で彼氏を見失ってぶちのめしてしまったりするのが喧嘩の種
彼氏戦闘員「俺の事愛してるんなら見分けてくれたって良いだろうが!」
ヒロイン「そんなの無理に決まってんじゃない」
彼氏戦闘員「お前…いつも前口上じゃ愛に不可能なんてないって言ってるくせに…俺の事好きじゃないのか?」
ヒロイン「え?好き好き大好きチャイコフスキードストエフスキー。決まりきった事聞かないでよー」
彼氏戦闘員「せめてファッション雑誌から目を離して言ってくれよ…orz」
>>301 ってか変身ヒロインで思い描くヴィジョンが人によってかなり違うしなぁ。
一部は魔法少女に流れちゃってたりするかも。
現代日本でクライムファイター的なの書きたいが、ムズい
>>307 治安の良い現代日本を舞台にしたクライムファイター物ってのは確かにちょっと難しいな
近未来ってのなら神野オキナがクラックウィングを始めとして幾つか書いてるけど
誰を助けるんだろう、DQN高校生に放火されそうなホームレスとか?
大阪を舞台にすれば・・・
と思ったけど日本じゃないなw
>>309 まぁ待て、現代日本だからと言ってスーパーヴィランがいないとは限るまい(キリッ
マッドサイエンティストとか、通り魔とかYAKUZAとか、いっそマンハッタンみたいなヤツとか
もうヤクザに変身するヒロインでいいよ
仁義を無くし悪徳だけ栄える裏社会に昔気質の任侠に殉ずる正体不明の若き娘が颯爽と現れる
主人公はワルに成り切れないチンピラ崩れで、裏道でボコられていたところをヒロインに救われて
その気っ風の良さに惚れて姐さん姐さんと押しかけ舎弟に…
死んだ息子の残した借金で苦しむ老夫婦から無理矢理返済をさせて「これは香典よ」って言って丸々返したり
ヒロインを疎ましく思う広域指定暴力団幹部に主人公を拉致され半殺しビデオを送られブチ切れてたった一人で事務所に乗り込んだり
もうザヤクに変身するヒロインでいいよ
>>312 ちょっといいと思った。
しかしヤクザに変身って冷静に考えるとなんかおかしいなw
普段は普通の女の子やってるのが、ヤクザコスに着替えると武闘派ヒロインに早変わりとかそういう?
>>314 任侠姫レイラみたいに刺青を背負って二代目は魔法少女みたいにパステル調にカスタマイズされた着流しに魔法のポン刀と魔法のチャカを装備
魔法の女王から杯を受けた少女が変身
普段は眼鏡掛けた地味子なのは基本
リリカルトカレフっぽい
マジカルドラム缶にマジカルコンクリ流し込んでマジカル東京湾に沈めるのか
初詣にふさわしく巫女系変身美少女に登場願えんものか
>>318 かのサクヤモン路線の祭神系仮面の巫女ヒロインと言うのはやはり外せないか…??
そこは般若で
>>320 菩薩の心を鬼面に隠して悪意と戦う巫女ヒロイン…なかなかですね
しかし、一瞬「能面ライダーHN」がよぎったり(苦笑)
レッドキャップは、仮面の奥からナインテールを睨みつけた。
ここ最近、レッドキャップは彼女と顔を合わせた記憶がない。
いつもは呼んでもいないのに勝手に現れるため、珍しいこともあったものだとは思っていた。
しかし、別に用事があるわけではない。
わざわざ捜す理由もなかったため、放置して犯罪者狩りに勤しんでいたのだ。
だが、それは間違いだったのかも知れない。少なくとも、この状態になる前に何か手を打っておくべきだった。
具体的な内容は………思い浮かばない。
ナインテールが、その赤い目を細める。
男の両腕を拘束したまま、腰まで届く白髪を掻き上げ、つかつかと歩み寄って来た。
「何のつもり? それは私の台詞だ」
残った七本の内、更に二本の尻尾が伸び、今度はレッドキャップの足首に巻き付いた。
今すぐどうこうしようというわけではないらしく、締め付ける力はそれほど強くない。
といって、脱出は容易ではなさそうだ。引いても押しても、びくともしない。
ナインテールは、文字通り目と鼻の先まで近付いていた。
ここに来る前に香木でも焚いたか、常とは違う甘さの匂いがする。
「いい加減、我慢の限界だ。――――他の女のニオイをつけた貴方を見るのは」
その言葉の内容を理解する前に、ナインテールの細い指が、レッドキャップの顔から武骨な鉄仮面を剥がした。
床に放られ、騒々しい音を立てる。その上に、同じく追い払われた帽子が続く。
反射的に、レッドキャップは動かない腕で傷だらけの素顔を隠そうとした。
以前、スワローには仕方なく見せてやったが、医者でさえ顔を背ける顔である。積極して他人に見せたいものではない。
しかし、ナインテールは顔を顰めることはしなかった。
彼女は自らの口元を覆うマスクを、半ば引き千切るようにして外すと、予想に違わぬ桜色の唇を露出させた。
「………たしか、キスまでしていたな。あんな小娘と」
語尾が消えると同時に、ナインテールは噛み付くが如くレッドキャップの唇を奪った。
尖った舌先が、相手の舌を求めて堅固な歯の防壁を激しく突く。
情熱的を通り越し、獰猛でさえあった。
レッドキャップは少し悩んだが、彼女の攻撃を受け入れてやることにした。
何時でも自分の両手両足を引き千切ることのできる相手を刺激するのは、あまり得策ではない。
口を僅かに開き、ナインテールの舌に自らの舌を絡める。小さくも騒々しい水音が響く。
それに混じって、何か、荒い息のようなものが聞こえてきた。
ナインテールである。
彼女は、まるで生娘―――なのかも知れないが―――のように目を閉じ、口戯に全力を傾けていた。
頬に朱色が濃い。
ふう、ふう、と鼻を鳴らすのは、ただ息苦しいだけではないようだった。
男として、当然悪い気はしないが、今の状況を考えると油断するわけにはいかない。
やがて、ナインテールは自ら唇を離した。舌と舌が、か細い銀の糸で繋がれる。
「はあっ……!」
ナインテールが恍惚の笑みを浮かべた。
まるで御馳走を食べた直後のように、自らの唇を舌で舐める。
てらてらとした輝きは、妖艶そのものだった。
「……もっとしていたかったが、生憎、時間がない。次の段階に行こうか」
次の段階、と来たか。
終着点は、一体どこなのか。方向は、何となく分かりかけているが、さて。
レッドキャップが思考を巡らせていると、ナインテールは自身が纏うライダースーツのジッパーを一気に臍の位置まで下ろした。
下着はつけていないらしく、窮屈さから解放された二つの丸い肉塊が、元気よく外に飛び出した。
染み一つ見当たらない、初雪色の肌。
他の色といえば、こんもりと盛られた乳房の先の、小さな蕾の赤だけだ。
少なくとも、この部屋の中でその部分に触れた者はいない筈だが、既にぴんと固く尖っている。
ナインテールは、豊かな胸を強調するように、背を弓なりに反らした。
「どうだ? あの小娘よりも大きいだろう?」
「……さっきから出て来る小娘というのは、スワローのことか?」
「他に誰がいる」
ナインテールは素っ気なく答えた。
どうやら、今回の彼女の行動には、スワローが関わっているらしい。
しかし……レッドキャップの知る限り、二人に接点は無い。
ナインテールは、スワローが『ワイルドイーヴル』に攫われた時、助けるどころか、高みの見物を決め込もうとしていた。
スワローは、そもそもナインテールの顔を知っているかも怪しい。彼女の口から、その名前を聞いたことさえなかった。
スワローとどう繋がれば、レッドキャップを襲う理由が生まれるのか。
とにも、ナインテールの攻めは、これからが本番のようだった。
ベッドに腰かけていたレッドキャップは、四肢を拘束している尻尾に引っ張られるようにして立ち上がった。
他人に好きなように操られるのはこの上無い屈辱だったが、今は牙を剥く時ではない。
レッドキャップは、辛抱強く反撃の時を待つことにした。
「では、失礼して」
ナインテールが、レッドキャップの前に膝を突く。
ここまでしておいて、今さら失礼も何もないが、レッドキャップは口には出さなかった。
ナインテールの鼻先には、スワローとの激しい行為の末、死んだ蛇のようにだらりと股間から垂れ下がった、レッドキャップの逸物があった。
ナインテールは不満そうに顔を顰めると、その白い指を使って、スワローの唾液に濡れた亀頭を撫で始めた。
こんな行動に出る割りには、それほど経験が無いらしく、五本の指の動き方は、男の快感を引き出せるようなものではなかった。
いや、それでも、ナインテールはこの世に二人と存在しない美女である。
昼だろうと夜だろうと、彼女を一目見れば、どんな男であっても下衆な欲望を抑えることは難しい。
そんなナインテールが、男の欲望の象徴に触れている。普通なら、その事実だけで射精してしまうかも知れない。
レッドキャップとて、木像ではないのだから。
「お前がどこから見ていたのか知らないが、俺はもう、四回も出した。さすがに勃たん」
レッドキャップは、表情に焦りを滲ませたナインテールを見下ろしながら言った。
相手の動揺を誘い、生まれた隙を突く。レッドキャップの常套手段である。
しかし。
「………あの小娘の身体は、そんなに気持よかったのか」
応じたナインテールの声は、氷の様に鋭く冷え切っていた。
レッドキャップは目を細めた。藪を突いて、大蛇を呼び起こしてしまったのかも知れない。
ナインテールの唇が小刻みに震え、レッドキャップが聞き取れない声量で、呪文のようなものを紡ぎ出す。
ナインテールは、妖術使いでもあった。
姿を自在に消し、風を呼び火を操る。この場面で、一体何をするつもりなのか。
やがて、ナインテールの唇が止まる。しかし、火も起こらなければ風も吹かない。
単純に失敗したのか、それとも…………
「むっ」
その時。
レッドキャップの体内に、灼熱が生まれた。
総身にこびり付いていた疲労感がぼろぼろと剥がれ落ち、五体に活力が流れ込む。
萎えていた逸物がみるみる内に硬度を取り戻し、レッドキャップの腹を打たんばかりに膨張した。
「ふふふ。回春の術、なかなかに効くだろう?」
ナインテールが、赤く腫れた亀頭に軽く息を吹きかける。
それだけで、突き抜けるような快感が股間から立ち上り、レッドキャップは呻き声を上げた。
ナインテールの術は、荒事のみに役立つわけではないようである。
不意に、レッドキャップの肉刀が、柔らかな鞘に包まれた。
視線を下にやると、ナインテールが両手を使って胸を中央に寄せている。肉刀は、密着した谷間の中に消えていた。
こういうやり方があることを、レッドキャップは知識としてだけ知っていた。
わざわざ調べたわけではない。以前、スワローがやろうとして、しかし物理的に不可能だったのだ。
他と比べても、決して小さいとは言えないレッドキャップの逸物を覆い隠してしまうナインテールの双球は、確かにサイズではスワローとは比べものにならない。
「ああ、温かいな……あの小娘の臭いがこびりついて無ければ、もっといいんだが」
そう言って、ナインテールは重たげに胸を上下させた。
既に、肉棒に纏わりつく唾液や精液が潤滑油となっているため、滑りは良い。
柔らかいだけでなく弾力があり、押し付ける力と、元に戻ろうとする力が相乗して、レッドキャップの男性を刺激する。
膣のような複雑さはないものの、まるで下半身がぬるま湯に浸かっているかのような心地よさがあった。
ナインテールが自らの乳を揉みしだき、柔肉越しに肉棒を擦る。
「だんだん、貴方の匂いが強くなってきた強くなってきたぞ……」
すぅ、と鼻で息を吸い、はあ、と口から吐き出す。
ナインテールの目尻が、とろりと下がり始めた。
「……これは、いいな。癖になったら……責任を取ってもらうぞ」
激しく上下する乳房から、ぴちゃぴちゃと湿った音が漏れる。谷間から半透明の汁が跳ねまくり、ナインテールの顔をも淫らに装飾した。
先走りである。股間の疼き具合からすると、より濃い汁も、間を置かず後を追うだろう。
体内からせり上がって来る熱の奔流は、レッドキャップの自制心をして、堪えられるものではなかった。
「おい、ナインテール……っ」
「ん、出そうなのか? 遠慮するな、たっぷり出せ」
ぎゅう、と、締め付けが一層強くなる。
それが合図だった。
レッドキャップは奥歯を噛み締めながら、回春の術によって急造された白濁液を、乳房の谷間に解放した。
勢いは、水鉄砲さながらだった。自身、信じられない量の精液が、ナインテールの細い顎を直撃する。
彼女はそれに驚くどころか、首を下に曲げ、口を開いた。赤い舌がだらりと垂れる。
まったく勢いを失わない白い奔流が、ナインテールの喉奥に注ぎ込まれていく。
冗談のような光景だった。
「んっ、んっ、んっ、んんっ……!」
まるで、それが清涼飲料であるかのように、ナインテールは喉を鳴らしながら、精液を嚥下していた。
スワローは、飲精は喉に絡むと好きでやっている癖に愚痴をこぼしていたが、ナインテールは咳き込む様子さえない。
一分後、柔肉から解放され、ようやく射精が止まった。
多少撥ねた分を除けば、精液の大半はナインテールの胃袋に収まったため、彼女の体はあまり汚れていなかった。
「んっ……ぷああああ……」
生まれて初めて呼吸したかのように、雌狐が大きく息を吐く。栗の花の臭いが辺りに漂う。
今までにない大量の射精だったが、レッドキャップの肉棒は、収まるどころか一度目が起爆剤だったかのように脈打ち、更なる刺激を求めていた。
「……すごい。あんなに出したのに、まだこんなに硬いぞ」
陶酔し切った目で、ナインテールは小刻みに揺れる灼熱の槍に手を伸ばした。
気が抜けているのか、レッドキャップの手足の拘束も、先程より緩い。
……………牙を剥く時だ。
レッドキャップは右手首を折り曲げると、腕に巻き付いているナインテールの尻尾に指先を添えた。
そして、親指を内側に畳むと、
「ぐああっ!?」
尻尾を伝わって、ナインテールの全身を八十万ボルトの電流が駆け抜けた。
彼女の九本の尾は、装甲車さえ軽く叩き潰す。油断していなければ、ガントレットに仕込んである装備では通用しなかっただろう。
レッドキャップの手足から尻尾が外れる。全身の筋肉を弛緩させられたナインテールは、背中から床の上に倒れた。白髪が、九本の尾が、零れた水滴のように床に広がった。
「好き勝手してくれたな、ナインテール」
「………っ!」
レッドキャップは仮面と帽子を拾い上げると、悪党狩りに出かける時のように装着した。
まあ、これから行うことも、ある意味狩りだ。
通常のスタンガンよりも強い電流を喰らわせたにも関わらず、ナインテールは気絶さえしてしなかった。
それどころか、常人なら筋肉が弛緩してしばらくは動けないところを、弱弱しくも、両腕を杖代わりにして立とうとしている。
さすがはナインテール。だが、もう何もさせるつもりはない。
レッドキャップはその場に屈み込み、金色の尾の一本を軽く握った。そのまま、手を根元の方にスライドさせる。
ナインテールの体がびくりと震えたのを、レッドキャップは見逃さなかった。
「ひ、ひゃ、ひゃにおっ!?」
電流による麻痺か、それ以外の何かか、ナインテールの舌は回らない。
レッドキャップは、仮面の中で薄く笑みを浮かべた。
「猫ニトッテ、尻尾ノ付ケ根ハ性感帯ダソウダガ、化ケ狐ハドウナンダ?」
ナインテールが泣きそうな顔で首を横に振る。
が、レッドキャップは構わず尻尾の付け根を握る手に力を入れ、ゆっくりと上下させた。
「きゃひぃっ!」
嬌声とともに、ナインテールの腰が跳ねる。
股間を覆うライダースーツの白い生地が黒く染まり、その部分から大量の水が零れ、床を汚した。
むわっ、と立ち昇るアンモニア臭。
それまでの行為で性感が高まっていたのが、レッドキャップのひと押しが止めとなったらしい。
失禁し、陸に打ち上げられた魚のように痙攣するナインテールに、レッドキャップははんと鼻を鳴らした。
「マサカ、コレデ終ワリデハナイダロウナ。オ前ニハ、モウ少シガンバッテモラウゾ」
そう言って、レッドキャップは一度尾から手を離すと、ガントレットが汚れるのも構わず、白い……白かったライダースーツの股間部を縦に引き裂いた。
途端に、発情した女の匂いが鼻腔を直撃する。
「ホウ、コレハ凄イ」
レッドキャップは、ふっくらとしたボリュームを持った恥丘と、萌える金色の叢に感嘆の意を示した。
記憶にあるスワローのその部分は、彼女がやや痩せ気味なせいか、さっぱりとした感があった。
だが、それに比べて、ナインテールの土手は肉付きが良い。引き締まってはいるものの、適度に付いた皮下脂肪が艶めかしかった。
興奮によってか、陰唇はぱっくりと開いている。尿と愛液に塗れ、まるでルビーのような輝きを放っていた。
「う……あ……?」
自身の秘所が外気に触れたことにようやく気付いたのか、ナインテールが首を持ち上げた。
いつもの、飄々とした彼女は、もういない。
そこにいるのは、目を涙で潤ませ、頬を朱に染め、涎を垂らし、だらしのない発情顔をした、一匹の雌だった。
ただでさえ、回春の術によって熱を叩き込まれた肉棒が、ナインテールの痴態によって更なる力を得た。
「責任ヲ取ッテモラオウカ」
レッドキャップは床に膝を立て、ナインテールの足を広げた。抵抗は、あってないようなものである。
そして、大腿部を脇に抱え、鈴口をとろとろの陰唇に宛がう。
そこでふと思い立ち、レッドキャップは再びナインテールの尻尾の付け根を握った。今度は両手で、一本ずつ。
さすがに九本全ては不可能だが、これで十分な筈だ。
「サテ、ドウナルカ、ナッ」
じゅぶっ。
「ふぇ………ぉぉぉぉおおおおおおっ!?」
喉奥から大絶叫を絞り出しながら、ナインテールは限界まで目を見開いた。
挿入の瞬間、レッドキャップは尻尾の付け根を、二本同時に握り絞めたのだ。
その衝撃がどれ程のものか、彼は自身―――その分身たる肉棒で思い知っていた。
まるで溶鉱炉の中のように熱くとろけた、ナインテールの膣内。
本来なら痛みさえ感じるほどの締め付けも、まったく気にならない。
引けば別れを惜しんで襞が幹を包み込み、押せば再会を喜んで亀頭を舐め回す。
スワローの、狭く、噛み付いてくるかのような膣とは、一風変わった感覚である。
「おお、おお、ああっ!」
性感帯を一度に三つも責められているナインテールは、既に何度か達しているのが見て取れた。
膣内を削られる度、言葉にならない喘ぎ声を放つ。白目を剥き、口からだらりと舌を吐き出している。
レッドキャップの腰の動きに合わせて踊る双球が、滑稽でさえあった。
その時、再び、身体の奥底から突き上がる熱。レッドキャップの肉槍がびくびくと震え始めた。
「オイ、ソロソロ……出スゾ」
すると、ナインテールの瞳に、強い意志の光が灯った。
力なく投げ出されていた彼女の足が、止める間もなくレッドキャップの体を挟む。
今さら逃げるつもりはないだろうと思っていたが、この反応は意外だった。
「お願い、だ。なか、でぇ……」
レッドキャップが今まで聞いた中でも、最も甘やかな声で、ナインテールが懇願する。
それだけで、レッドキャップは脳が焼けるような快感を得た。
ルーキーにしても未熟なスワローとは違い、ナインテールはベテランのクライムハンターである。それを心身ともに屈服させるというのは、なかなかに心地良い。
不本意ではあるが、少しだけ、強姦魔の気持ちが理解できた。
「言ワレナクトモ、ソノツモリダ」
ナインテールが、泣き笑いのような表情を浮かべる。
レッドキャップは狂ったかのように腰をぶつけた。飛び散った粘液で部屋が汚れようと、世界の終りが来ようと、もう止まるものではない。
膣の最奥を突きまくり、ゴムのような感触を楽しんだ。
込み上げて来る熱を、堪えようともしない。
「ッ………出スゾ!」
レッドキャップに同調するように、ナインテールが仰け反って白い喉を見せた。
「ああ、イッ、イグ、イぐぅっ!」
握り締めた尻尾を引っ張り、同時に突き上げる。
次の瞬間、レッドキャップはどろどろに濁った精液を、ナインテールの子宮に注ぎ込んだ。
胎内を灼熱に蹂躙された雌狐の獣声が、部屋内を淫らに振動させた。
窓から見える空は白く、ビルに張り付いた陰影はその濃度を薄めていた。
耳を澄ませば、小鳥のさえずり声と車のクラクションが織り成す交響曲が聞こえて来る。
現在、午前五時三十分。
レッドキャップは床に胡坐を掻きながら、猛烈に後悔していた。
部屋の中に充満する臭いを、何と形容しようか。
毒ガスを一瞬で外に追い出す換気扇は起動させているが、染み付いた生臭さに、一ヶ月は悩まされるに違いない。
あちこちに飛び散った粘液の始末も、おそらく半日がかりだろう。
レッドキャップは、疲労から来る眠気で瞼が落ちそうになるのを堪え、死体のように床に転がったナインテールに視線を送った。
回春の術の効果が消えるまで、レッドキャップは十回、彼女の口に胸に膣に精液を吐き出したのだ。
かろうじてライダースーツは身に纏っているものの、ナインテールの体内外で、レッドキャップに汚されていない場所は極僅かだった。
「ソレデ、何故コンナコトヲ?」
最後に主導権を握ったのはレッドキャップだったが、事の発端はナインテールである。
尻尾で手足を拘束してまで迫って来たその理由を、一応は聞いておかなければならない。
「………悔しかったんだ」
ナインテールは、まるで鉛に包まれているかのように鈍い動きで、上半身を起こした。
腹が折り曲げられたことで、圧迫された膣内から残っていた精液がごぼりと吐き出される。
「何ガダ」
「あのスワローに、遅れを取ったことだ」
ナインテールが、きゅっと下唇を噛み締める。血が出そうなほど、強く。
「本当なら、私が貴方の童貞を貰うつもりだったのに。くそ、もっと早くこうしていれば良かったんだ!」
レッドキャップは目を瞬かせた。
話を総合するに、ナインテールは以前から自分に抱かれたいと考えており、それをスワローに先を越されたため、今回のような暴挙に出たのだ。
別に、女に恋しいと思われるのは構わない。男冥利に尽きるというものだ。
しかし、まだ解せない部分がある。
「俺ノ、何二惚レタノダ」
この世には、と言うまでもなく、ネクロシティには腐るほど男がいる。その中でも、レッドキャップは間違いなく最悪の部類に入るだろう。
血に染まった帽子に鉄仮面という冗談としか思えない恰好をしているだけでも致命的なのに、自ら決めた法にだけ従って生きるアウトローなのだ。
クライムハンターに名を連ねてはいるものの、本質的には、普段彼が狩り立てている悪党となんら変わりない。
ナインテールは何故、そんな男と交わりたいと思ったのか。
「簡単さ。貴方が、強い雄だからだ」
だが、それは単なる腕っ節の強さではないと、ナインテールが笑う。
「始めて、貴方を見た……そう、ヘッジホッグという犯罪者との戦っていた時だ。腹と右肩を奴の針に貫かれても、斧を手に立ち向かっていたな」
その時の傷は、未だに残っている。
レッドキャップは、服の上から傷跡に手を当てた。
ヘッジホッグは、全身の体毛を鉄をも貫く針に変えるスーパーパワーの持ち主である。まだ未熟で、装備も貧弱だったレッドキャップは、命がけでそいつの頭に斧の刃を叩き込んだのだ。
今なら鼻唄交じりに瞬殺できる自信はあるが、ヘッジホッグは墓の下にいるため再戦はできない。
「驚いたよ。寿命も短く、生物としては貧弱なただの人間が、あそこまで戦えるなんて。敵と、自分の血に塗れた貴方の姿が、目に焼き付いて離れなかった」
思えば、ナインテールが彼の前に姿を現したのは、その直後だった。
初対面のくせに、妙に馴れ馴れしくしてくるとは思っていたが。
「それから、ずっと君を見ていた。ともに戦ったこともあったな。ふふ、何百年と生きた私が、まるで恋する乙女だ」
レッドキャップは、驚きとともに彼女の告白を聞いていた。
人間でないためか、常にどこか浮世離れした雰囲気を纏っているナインテールが、まさかこれ程ストレートに好意をぶつけてくるとは。
よく尻尾を絡めてきたのも、自分の色香で生意気な人間を惑わせてやろうという悪戯心から来る行動だと思っていたのだ。
それが………。
レッドキャップは、急に胸がむず痒くなるのを感じ、身を捩った。
何によってかは予想が付いたが、それを認めるのは自分らしくない。
気分を変えるため、レッドキャップは別の質問をすることにした。
「ソウイエバ、オ前ハ普段、何処デ何ヲシテイルンダ? オ前ハ俺ノ顔モアジトモ知ッテイルンダカラ、答エテ……」
その時。
何の前触れもなく、ぼわっというどこか間の抜けた音とともに、ナインテールの体が白い煙に包まれる。
単なる煙幕か、何かしら毒ガスか。レッドキャップは反射的に身構えた。
しかし、そもそも害のあるものではないらしく、白煙は瞬く間に解けて大気中に消えた。
ナインテールの無事を確認しようとしたレッドキャップは、我が目を疑った。鉄仮面を被っていなければ、開き過ぎた口が裂けていたかも知れない。
最前まで、ナインテールが座り込んでいた場所に、一人の少女がいた。
いや、正確に表現するならば………幼女、だ。
今は床に足を投げ出して座っているが、立ち上がり、背伸びしたとしても、ようやくレッドキャップの腰に届くといったところだろう。
幼女特有のふっくらとした小さな体を、袖広の白装束と緋袴で包んでいる。
ネクロシティではほとんど見ない、所謂巫女服だ。
丸めの顔の中の目はぱっちりと大きく、将来の美女を予見させた。
そこまでなら、まだ良かった。
そこまででないから、レッドキャップは蒼白になっていた。
…………幼女の総身は、精液に塗れていた。
白濁の斑で装飾された白装束の胸元ははだけて、薄い胸と、その先端の未熟な蕾が外気に触れていた。
綺麗な桃色だ。
そして―――ああ、神よ―――その下の股間部が破れた緋袴から覗く、産毛さえ生えていない三角地帯のぴっちりと閉じた割れ目から、白濁液が漏れ出ていた。
「ああ、へんしんがとけてしまった」
幼女が舌足らずな声を上げる。
彼女が身を揺すると、肩の辺りで切り揃えられた白髪と、臀部から生えた金色の九本の尾が揺れた。
「あのすがたは、つよくていいのだが、よるのあいだしかつかえないのがけってんだな」
ナインテールにとてもよく似た幼女は、立ち上がると同時に虚空に印を刻み、呪を唱えた。
すると、部屋内から一瞬にして生臭さが消える。
あちこちに飛び散っていた粘液や、幼女自身にこびり付いていた白濁液も一掃され、まるで時間を巻き戻したかのように綺麗になっていた。
新品同様の巫女服を整えると、幼女は石像と化したレッドキャップに頬笑みかけた。
「では、わたしはこれで。また、いつかのよるに……すわろーよりも、かわいがってくれ」
小さな手の細い人差し指が、器用に五芒星を刻む。幼女の体は一陣の風となり、換気扇から外に出て行った。
ナインテールの術が解け、バスタブに浸かったまま眠っていたスワローがくしゃみをしつつシャワー室から出て来るまで、レッドキャップはその場で固まっていた。
というわけで、ようやく規制が解けて投下できました。
由緒正しき変身ヒロインだったナインテール。18歳以上だからアグネスも大丈夫!
ちなみに、レッドキャップのイメージはバットマン+パニッシャー+ロールシャッハです。最悪だね。
スワローのモデルはロビン。アメコミヒロインシリーズを見てこれだと思いました。
待ってました、GJです。いつスワローが戻ってくるかはらはらしつつ読んでました。
そしてナインテールが
>>318のいってた巫女系変身美少女だったことに
読み終わってからしばらく気がつかなかった……。
最高!待ってた!
自分の脳内イメージでのレッドキャップは既に、スト3のQで固定されてしまってる…
流石レッドキャップw
エロ上手な狐系お姉様キャラを相手にしても主導権握れるとか夜のヒーローでいらっしゃる
GJすぐる
この時を待ってました
規制が憎いw
投下来てたのか。マジGJ
おいおい…妖艶なライダースーツの美女の正体が巫女服のロリとかどんなご褒美ですか
スレタイと書き込み数の少なさに惑わされてこんな良作が投下されてるとは思わなかったぜ
記憶喪失なヒロイン。その正体は世界を震撼させた最凶の魔女と呼ばれた悪の組織が作り上げた最強人造戦士
が今ではホラー映画を見たら顔面蒼白ガクガク状態で夜も眠れず一緒に寝よと平静を装って布団に潜り込み
変な感じになり本番開始
なんてのが何故かよぎった
なんかFF8っぽい
>>345 松浦聡彦のWake up!って漫画がそんな内容だったような気がする
せっかく変身ヒロインなんだからコスチュームプレイに持ち込みたいところなんだけど、意外と難しいな。
敵の媚薬みたいなのを浴びて・・・・とかはワンパターンだし
聖なる力を使って変身しているから
変身を解く為に淫らな事しなければいけないとか
>>348 敵に憑依された一般人を浄化する為にとか…もそれなりにあるか
ほしゆ
凄い昔に今は亡き月刊ジャンプだったかマガジンだったかで壊レ丸ってタイトルの漫画に居た
瑠璃姫ってキャラが面白かった記憶ある憑依とは意味合いが違うけど
転生術が不完全なせいで一つの身体に二つの人格で某二人で1人の仮○ラ○ダー化なんて
セックスとか陵辱されたらどうなんだろ?ってキャラだったし
まさしく一挙両得だな
二心同体な変身ヒロインというのはレイ・ガデスやジール・ウルトラレディ、まりかセブンなどの巨大変身ヒロイン系であった
元ネタのウルトラマンのハヤタに命を明け渡して救う部分が、精神の同居という形になるんだな
その場合は命を救った超存在へのシフトチェンジが変身となる
超存在はただのアドバイザーの場合もあるし、戦闘の時だけ主導権を得るというパターンもある
悠理愛のサイヴァーンサーガも等身変身ヒロインの二心同体を描いた作品で、
地球人の肉体に宿った宇宙人が本来ない肉欲を刺激する攻撃を受けて、
それまで凛々しかったヒロインが自分を励ます精神同居人に弱音を漏らして陵辱されるのがエロかった
実は幼なじみが変身ヒロインだった、とかそういうのが書ければ俺得なんだが、筆力が追いつかない罠
台本形式でもなければ大丈夫だよ
病むを通り越して、やさぐれ末期と化し地獄兄弟化(兄の方ベース)してしまったヒロインとの恋愛を妄想したが挫折した
雨の日にバイトから帰ってきたら軒下に座り込んでたんだよね
「あの、大丈夫ですか?」
「放っておいて・・・あんな小娘に人気を取られて何もなくなった私なんて地獄に堕ちればいいのよ・・・」
「いや人んちの前であんた・・・とにかく中に入ってくださいよ」
表の顔が探偵、とかだと定番すぎなのかも知れんが、個人的に好き。
単なるクライムファイターでもオカルトでも、メカニックでもその辺りはなんでも
変身ヒロインに助けられた過去もあって、徐々に好意を抱いてゆく男性だったが
実質男性を助けたのは、本当はもう一人の変身ヒロインであり
それを断片的にしか今まで思い出せなかったのは
トラウマレベルでの事件光景を思い出させない様にするための
現在、男と親しくなってる変身ヒロインのかけたプロテクトの為
みたいなNTRとはいかないまでも微取られチックなのとか
>>361 電撃文庫の天空のアルカミレスが似た感じだな
主人公は幼い頃に一つの約束をきっかけに幼なじみを守って怪人に襲撃されたある施設から逃げ延びる。
それ以来拾われた家で幼なじみと兄弟のように生活するんだが、実は主人公と約束を交わしていたのは別の少女だった。
その少女は壊滅する施設でいつまでも主人公を待っていたのだが、ついにその少年は自らの下に訪れる事はなかった。
奇跡的に生き延びた少女は変身ヒロインとして少年の復讐のために生きていく。
実は少年が生きていて自分達の敵である怪人達の王女たる少女と自分を約束の少女と勘違いして一緒に生活しているとも知らず…。
恋人の応援があれば本気でどんな逆境をも覆しちゃう力を発揮するヒロイン達が集って戦う魔法少女物
たまにヒロインが敵役に対して「愛」等クサい台詞を言っちゃう、何処となく昭和臭なのもデフォ
>>363 魔物「魔法少女の恥ずかしい台詞禁止!」
というのは良くわかったぜ
彼氏のザーメン摂取でしか変身、回復できないスーパーヒロイン
一周回ってきた感があるなw
長年コンビを組んでた男女の精鋭の魔法戦士コンビが
最強と名高い女性魔法戦士に、女が男のパートナーとして力量不足と言われ
お互いの為にも距離を置け、という上からな物言いに納得出来ない女が
勝ったらこの話はなかった事にするのを条件に模擬戦を仕掛ける
が、力、技、何より才能の違いを見せつけられる形で完全敗北
そこから男とのコンビ復活の為に、女が実力を付けていくサクセスストーリー
戦いに敗れて記憶と力の大半を失い普通の女の子化してしまった女魔王とかも面白そうだよね。
力を取り戻して世界制覇もしたいけど。記憶も取り戻してもなお好きと言う気持ちが変わらなかった最愛の人は自分の過去の行いのせいで家族を失った
更には自分が居ない間に、好き勝手してた奴らが刺客を送り込み女魔王の抹殺を企む
刺客に負け激しく陵辱されボロボロになり正体に感づいた防衛軍にも追われ四面楚歌状態のヒロインを救ったのは意外にも最愛の人だったみたいな
諸事情で眠りについてた変身ヒロイン。
目覚めたのは彼女が生きた時代から遙か遠い未来。
変わってしまった世界に戸惑いながらも、そこで改めて守りたいもののために戦ったり。
…なんかキャップっぽい
基本、幼馴染みの男の影響を受けて何でもこなしてきた女の子が
今度は魔族掃討を行っている治安部隊の男を手伝う為に魔法少女になって戦う
その中でライバルな魔法少女から男に受け身な態勢とか
魔法少女を甘く見てると責められ、葛藤するものの
最終的には男と魔法少女どっちも自分で好きだから、と言ってのける
>>370 そのライバルな魔法少女が男にベタ惚れ状態だったら面白いことになりそうだ
和姦変身ヒロインハーレムものを書いてみたいけど
全くアイディアが思い浮かばんなぁ…
>>372 戦隊物っぽくして、どっかの面子に一人だけ男入れとけば良くね?
変身戦士の反乱に好きな異性の為に
仲間を背いて反乱を止めようとする変身戦士の物語
>>374 変身ヒロイン「追い詰めたわよ!」
反乱ヒロイン「実はあなたに遭いたいという特別ゲストがいてね、相手をしてやってね」
男「・・・」
変身ヒロイン「そんな・・・!?」
反乱ヒロイン「彼は隠れたポテンシャルを持ってるね」
反乱ヒロイン「あなたも是非体験してみてね」
変身ヒロイン「待ちなさ・・・キャア!?」
男「・・・」
変身ヒロイン「そんな・・・」
な流れになることはなんとなく掴めた
大富豪方式で自分と親しい間柄の人間をトランプに当てはめて
魔物や他のプレイヤーと戦い合う変身物
もし貧民、大貧民になったら勝った相手に一時的にとは言え譲らなければならない為
主人公側だけでなく相手のヒロイン側も自分の強く好きな相手からの攻撃で
体力を減らされてしまうという一種の微妙なNTR展開とか
勝負あったか、と思わせての大逆転も敵味方共に普通にあり得る作品
強敵との対決で変身解除にまで追い込まれる
↓
遂には操られてる恋人との攻撃によって、急所を刺される
↓
ヒロイン「・・・っ!」ガクッ
敵役「あっけなかったわね」
↓
ヒロイン「この時を待ってたわ!」
と息絶えたかに思えたヒロインが一撃の下に沈める
↓
敵役「バカな・・・!?確かに仕留めたのに・・・!」
ヒロイン「恋人がくれたアクセサリーがなければ私は死んでたわ!」
のようなのは世ではベタだが、スレでは余り見かけないな
>>377 敵役と死なばもろともを狙って自分を犠牲にした自爆攻撃をしたけど
翌日に目が覚めて恋人のくれたアクセが身代わりとして壊れたお陰で助かった
的なのもいいな
それぞれ異性に変な偏見を持ってる変身ヒロインとその相棒男のそれでよく衝突してるけど
戦闘時とか掛け合いはなんだかんだ言ってこの二人息あってます、なヒロイックストーリー
>>380 女「ちょっと!ちゃんと援護しなさいよ桃色の血潮星人」
男「あぁ?そっちこそせっかくの援護無駄にしてんな、スイーツ(笑)」
二人「ぐぎいいいいい」
モンスター「シャアアア!!」
二人「今それどころじゃない!!!」
モンスター「ギャオオオオオ!!!?」
先輩変身戦士(♀)「・・・なんと・・・なんという・・・!」
変身して戦う度に寿命やら回数制限やらのある魔法やら、なんやらかんやらを消耗して擦り切れつつあるヒロイン
しかし、お節介のお人好しでひっきりなしにトラブルに巻き込まれて、短慮な行動で命を簡単に危険に晒す幼なじみについにブチ切れ
最初からこうすれば良かった…と幼なじみを拉致して、ずっと守ってあげる…と監禁
ヒロインの部屋で縛られもがく幼なじみはベッドの下で、暴走するヒロインに意見したせいで
粛清されたマスコットを発見したりのヤンデレルートを読みたい
過去に敵に捕まって調教・開発され、ちょっとした愛撫でも気が狂うくらいに感じて絶頂する超敏感ボディに改造され
社会復帰は困難と言われたのを血の滲む努力で得た精神力で快楽を抑えて何とか復帰したけど
それが男にバレたら、何をされるかと言う恐怖からキツい発言で男を寄せ付けず男嫌いを演じていたヒロイン
とか好み
とある組織より逃亡中だった所に
一般人の女の子を巻き込んで、結果死なせてしまう
しかも翌日に付き合う事の出来た恋人と初デートを控えてた事を知り
その女の子に身を代えて、恋人と逢っていたものの
あくまで潜伏の為の偽装と割りきってたが
いつからか恋人に対して想いと日増しに大きくなる罪悪感で葛藤する、変身ヒロイン物
もしガイバーが今リメイクされたら美少女モノになってしまうんだろうか、という杞憂
つ触装天使セリカ
同年齢だけど、幼い頃からの戦闘の経験等で男に師匠扱いされてるヒロイン
男の母親に昔師事されてた為、今度はその息子である男を師事する事となった
みたいな同年代変身師弟作品
変身する力を失って闘う事が出来ないヒロイン
バリバリ現役の変身ヒロイン
そんな二人と三角関係とか面白そうだよね。
現役ヒロインの戦えない時代遅れは引っ込んでてと言うコンプレックスを抉るキツい発言が事件を起こしたり
襲いかかって来た黒服の男の頭を片手斧でかち割り、レッドキャップはつまらなそうに血振りをくれた。
後ろを振り返ると、コンクリートで舗装された十字路が芝生を四分割する庭に、レッドキャップに挑んでは頭を割られた無数の男達の死体が転がっている。
それぞれナイフや銃、警棒で武装していたが、どれも使われた形跡すらなかった。
彼らの唯一の取り柄である下品な暴力が通用するのは、昼の世界を無害に生きる仔羊だけであり、夜を駆ける狼の牙の前では子供の遊戯にしか過ぎない。
夜空を見上げると、満月は不浄なる地上から目を背けるかのように、薄い雲のベールを身に纏っていた。
この程度の手駒しか持っていないとなると、これからレッドキャップが始末しに行く予定の女の実力もたかが知れているだろう。
マダム・エリザベート。
表向きは、世界中を股にかけた貿易で財を成した大富豪。
裏の名前をアイアン・メイデン。
やっていることは、昼間の顔とそう変わらない。ただ、扱う物が人間なだけだ。
対象は、主に家出した少女。万引きや売春で口に糊をする彼女達を誘う方法は幾らでもある。
悪魔の甘言に騙された少女達に待っているのは、未来永劫の絶望だ。
殺されて内臓を奪われるだけなら、まだ運がいい。少なくとも、苦しみは長く続かない。
最悪の場合は…………自ら殺してくれと請うような目に合わされる。
無論、警察の捜索など何の意味も持たない。
金で人生を売り飛ばされた少女達は、世間にその末路を知られることもなく、行方不明者の一人として資料に載せられる。
そして、時間の経過とともに人々の記憶から風化していくのだ。
レッドキャップがいなければ、そうなっていただろう。
(郊外ノ土地ニ目ヲ光ラセテオイテ、正解ダッタナ。イイ悪党ホイホイダ)
レッドキャップの目の前にそびえる英国風の豪邸が建つ前、この土地にはイタリア・マフィアの拠点があったのだ。
かつて、ネクロシティはマフィアやギャングの見本市であり、街のあちこちで縄張りを巡る抗争が起きていた。
若者は連中が流す麻薬に溺れ、それにまつわるあらゆる悪事に手を染めた。
警察も、取り締まるどころか上層部がマフィアとの繋がりを持ち、守るべき市民が流した血を啜って肥え太る始末。
他のクライムハンターも手をこまねいている中、レッドキャップは立ち上がった。
街を腐らせる蛆虫どもを抹殺するために。
その手始めとして行ったのが、イタリア・マフィアの拠点の爆破だったのだ。
建物を貫いて真っ赤に噴き上がる火柱の美しさと言ったら、拝火教というものが存在するのも頷ける美しさだった。
その後、レッドキャップは地獄の一ヶ月と呼ばれることになるマフィア掃討作戦を開始し、ネクロシティを血に染めるのだが、今はそれを語るべき時ではない。
とにかく、昔からこの街に巣食っていた連中はほとんど壊滅し、かろうじて残っている組織も力は失われ、有名無実化している。
しかし、悪とは絶えないものだ。
ネクロシティは、悪党が最後に辿り着く場所と言われている。
それまでは、単独犯のスーパーパワー持ちや特殊技術使い、ミュータントなどが住み着くだけ――それでも、市民にとっては脅威だ――だったが、
面倒な抗争相手がいなくなったために、他の街で仕事がしにくくなった裏組織が、ネクロシティに移ってくるようになったのである。
街に新たな悪を呼び込んでしまったことに責任を感じたレッドキャップは、常に他所者に目を光らせ、それが脛に傷をつけ続けているような連中なら、悪さをする前に始末してきた。
今年に入って、もう三つは組織を潰している。
(アイアン・メイデンハ、確カマイアミヲ中心ニ活動シテイタナ)
ホレイショ・ケインが実在すれば、レッドキャップが手を下すまでもなかっただろう。
逮捕状どころか、警官隊が容赦なく銃弾の雨を浴びせて来る立場だが、彼はCSI:マイアミの熱烈なファンだった。
………マック・テイラーもジェイソン・ギデオンも、この世界にはいない。だから、彼は赤い帽子と鉄仮面を被ったのだ。
オーク材で出来た、見事な両開きの扉の前までやって来ると、レッドキャップは拳を使った激しいノックで扉を吹き飛ばした。
あらかじめ分かっていたことだが、玄関には誰もいなかった。
血のように赤い絨毯の敷かれた床、正面には二階に続く大きな階段。
あちこちに、中国製の陶磁器や著名な画家の作品が飾られている。鼻を動かすと、微妙に黴臭い。
典型的な金持ちの屋敷だ。ある部分を除けば。
「………フム」
レッドキャップは興味深げに唸った。
扉と階段の間には、およそ六メートルの距離がある。
その中間地点に、人間が一人、辛うじて入れるような矩形の穴が、ぽっかりと開いていた。
慎重に中を覗いてみると、地下へと続く階段があった。
どうやら、向こうはかなり自信があるようだ。
多くの場合、それが死をもたらす。
もちろん、レッドキャップ以外の者に。
鉄板が貼られた靴底が、階段を踏む。硬質な音が冷たく木霊した。
死刑囚は絞首台に登る。そして非公式の死刑執行人は、死刑に値する悪党に銃弾や斧の刃を叩き込むため、地下へと降りていった。
纏わりつく空気が、妙に生温かい。大切な『商品』のために、温度調整をしているのだろう。
階段を降り切ると、広い通路に出た。
バスケットボールは無理だが、ボウリングくらいなら出来そうだ。
高い天井を見上げると、裸電球が等間隔に吊るされており、コンクリートが剥き出しの床に、頼りない光を落としている。
通路の先には、鉄製の二枚扉があった。決戦は近いようだ。
レッドキャップは、通路の真ん中まで歩いたところで、足を止めた。
首を回し、四方八方から飛んでくる視線を受け止める。
通路の左右は、壁ではなく鉄格子になっていた。
裸電球の光を、諸手を突きだして拒む薄闇の中に、無数の人の気配。
目を凝らして見ると、それらは全て、若い少女達だった。
服の類は一切身に纏ってはおらず、首にアルミ製のナンバータグが付いた首輪を巻いているだけだった。
ぼさぼさの髪は、赤、金、黒が入り混じり、パレットの上の絵具を思わせる。
総じて、瞳には諦めの色。レッドキャップのことも、救いの主ではなくアイアン・メイデンの仲間の一人だと思っているだろう。
自分達の未来は、先に出荷された仲間と同じ道を辿るのだと、そう考えているのだ。
あまりに生気が欠如しているため、彼女達の存在は、生物というよりも無機質な牢獄の一部のように見える。
レッドキャップは視線を切り、前に進もうとした。
今、彼女達を助けるのは簡単だが、戦いに巻き込んでしまう可能性がある。鉄の檻の中に居た方が安全だ。
まあ、誰かが毒ガスなり火炎放射機なりを使わない限りは。
「トコロデ、ソレデ隠レテイルツモリカ?」
レッドキャップが天井に向かって声を投げると、大柄な人影が降って来た。
帽子の鍔を指で押さえ、後方に跳ぶ。人影はボールのように前方に跳ねると、常人よりもかなり長い両腕を振り回した。
両手首には中指に沿うように鋭い鎌が生えており、レッドキャップは咄嗟に掲げた片手で防いだ。
ごきん、と鈍い音。片手の刃が横に切断され、コンクリートの床に落ちた。
「オット、酷イコトヲスルナ」
レッドキャップは片手斧の柄を投げた。
人影は、竜巻のように横回転。手斧の柄は、一瞬にして無意味な木と鉄に変わった。
レッドキャップが階段の前まで後退した所で、人影は回転を止め、両腕を畳んだ。
裸電球の真下、人影はダークグリーンの強化服を身に纏っていた。
両肩、両足、胸には黒いプロテクター。顔は、赤く巨大な複眼を備えた、逆三角形をした仮面で覆っている。
全体的に細長く、針金細工を思わせるシルエット。
今まで、直接の面識はなかったが、知っている奴だ。銀行強盗や現金輸送車襲撃の常習犯で、もう二十人は殺している。
「マンティスマン。何時カラ、アイアン・メイデンノペットニナッタンダ?」
マンティスマンは答えず、しゅー、と不気味な呼気を漏らすだけだった。
片手斧は壊されてしまったが、武器は幾らでもある。
レッドキャップは拳銃を使おうと思ったが、やめた。流れ弾が、檻の中の少女達に当たるかも知れない。
助けに来た以上は、掠り傷一つでさえ、負わせてはならないのだ。
レッドキャップは半身になって構え、マンティスマンに向けて手招きした。
「御主人様ニ、餌ヲ貰インダロウ? ダッタラ、キッチリ仕事ヲ果タセ」
次の瞬間、疾風が如き刺突がレッドキャップの仮面を掠める。
続いて、斜め左から擦り上がったマンティスマンの鎌を、腕に蹴りを打ち込むことで防ぐ。
ぐっ、と僅かに声を漏らし、マンティスマンは後ろへ跳躍。
先程、レッドキャップが立っていた位置に着地し、ボクサーのような体勢で構える。
格闘家として、それなりの腕はあるらしい。どうせ、裏ファイトの王者か何かが、横流しされた軍用強化服を改造して着ているのだろう。
この街ではよくあることだ。腹立たしいことに。
それはともかくとして、こんな中ボスに、これ以上時間をかけるつもりはない。
早々に始末して、このステージの大ボスと対決しなければ。
そうと決めたレッドキャップは、わざとらしく欠伸をした。
「遅イナ。蠅ガ留マルドコロカ、蝸牛ガヨジ登ッテクルゾ。マンティスマンカラ、スネイルマンニ改名シタラドウダ?」
その挑発を受けてかは定かではないが、マンティスマンが床を蹴る。
しかし、今度は直進ではない。マンティスマンは右の檻に向かって跳ぶと、鉄格子を蹴り、天井へ。
左の檻、床、右の檻、天井。
レッドキャップを撹乱するためか、マンティスマンは四方を縦横無尽に跳ねながら、ゆっくりと距離を詰めて来る。
鉄格子を蹴る度に、がしゃんがしゃんと音を立てるのは騒々しいが、悪くない手だ。身体能力の高さを生かしている。
しかしそれは、レッドキャップが彼の動きを既に見切っており、なおかつ短期決戦を考えていなければ、の話だ。
結局、マンティスマンは左方から襲いかかることにしたようだ。
鉄格子が拉げる強さで檻を蹴り、両手の鎌を振り上げ、レッドキャップに飛びかかる。
裸電球の光を受けて鈍く輝く刃は、無辜の人々はともかく、赤い帽子の怪人にとっては泣きたくなるほど凡庸な攻撃だった。
レッドキャップは、ガントレットに包まれた右手を上げ、中指をマンティスマンに向けた。
ぷしゅっ、とコーラ瓶の蓋を開けたかのような軽い音とともに、マンティスマンの顔面が蛍光ピンクに染まる。
視界を塞がれた蟷螂スーツ姿の男は、構えを解いて仮面の複眼部分を掻き毟った。
強烈な刺激臭を放つ、犯罪者追跡用のスプレーだ。眼潰しとしても使える。
マンティスマンは仮面で顔を覆っているため、直接目には入らないが、突然何も見えなくなれば隙が生まれる。
そしてそれは、死に直結する一本道だ。
「ソラヨット」
レッドキャップが無造作に振り出した足は、マンティスマンの無防備な股間を打ち抜いた。
「――――!!」
声にならない悲鳴。靴底に、硬い物が潰れる感触。
マンティスマンが背中から床に落ちる。蚊取り線香に撃墜された蚊のように痙攣していた。
「次ハ、サポーターデモ入レテオクンダナ」
レッドキャップは懐から拳銃を取り出し、銃口をマンティスマンの頭に向けた。
特性の徹甲弾は、乾いた音とともに蟷螂型の仮面を貫いた。
まあ……少なくとも、これで生殖能力を失った苦しみからは解放された筈だ。
レッドキャップは拳銃をしまうと、何事もなかったかのように、通路の奥の鉄扉に向かった。
ふと、死体をこの場の残しておくのは、少女達の精神衛生上よろしくないのではないか、とレッドキャップは思った。
しかし、考えてみれば戦っている間も、悲鳴さえ上がらなかったのだ。
完全に心を閉ざしてしまっているのだろう。これ以上、何が起きても傷つかないように。
レッドキャップ自身、そういう状態に近い。
法律だの社会の規律だのを無視し、自らに定めたルールのみに従って、勝手に悪党を殺している。
そうと自覚しながら、それでも止まることが出来ない。
悪党がハワイのビーチに寝そべりながら、優雅にカクテルを飲めるような世界を許すくらいなら、首を吊って死んだ方がマシだ。
レッドキャップは、鉄扉の前に立つと、三回ノックした。
彼は残忍な殺人鬼だが、最低限の礼儀は知っている。
例えば、とあるマフィアのボスの娘が小学校に入学する年齢になった時は通学用の鞄をプレゼントしたし、家の冷蔵庫が取り替えの時期になれば一番新しいのを送ってやったりもしたのだ。
しかし、返事が来るのを待っているのも時間の無駄なので、レッドキャップは五秒ほどまって、扉を蹴り破ろうとした。
右足を上げ、折り曲げたところで、鉄扉が自動的に内側へと開く。
「…………」
レッドキャップは残念そうに足を下ろし、大人しく扉の向こうへ進んだ。
白と黒、市松模様の床の上に、鉄の靴底が乗る。
広い部屋の奥を見ると、白いノートパソコンが一台乗った、スチール製のデスクが鎮座している。
他には何もない。おそろしく殺風景な部屋だった。
その点においては、趣味が合いそうだとレッドキャップは思った。彼自身、インテリアに気を使う方ではない。
「初めまして、ね。レッドキャップさん?」
デスクの向こう、オフィスチェアーに座っている女が、赤い唇で言葉を刻む。
白いシャツに、グレーのスーツ。下はスカートではなくスラックスだ。
細い顔や、服の上からでも、余計な脂肪がほとんど付いていないことが分かる。
他人を健康じゃない状態にするのが仕事のくせに、自分の健康には気を使っているようだ。
オールバックにした金髪同様、瞳は金色で、どこか猫を思わせる。
外見は、有能なキャリア―ウマン。しかしレッドキャップは、彼女の本性を知っていた。
「初メマシテ、アイアン・メイデン。悪イナ、アポモ無シデ」
「気にしなくていいわ。こちらこそ、仕事部屋じゃお茶も出せないもの」
くすりとアイアン・メイデンが笑う。虫も殺したこともないような笑顔。
年端もいかぬ少女達を、暗い檻に閉じ込めておくような女が、である。
この世で最も下衆な悪党は、大抵無害な羊の皮を被っている。
そして飢えた狼の本性を押し隠し、無垢な仔羊達に近寄るのだ。
「さすが、街で噂のレッドキャップね。こっちに連れて来た、それなりに使える部下達を百人倒した後で、高いお金を払って雇ったマンティスマンを倒しちゃうなんて」
アイアン・メイデンは、敵に心から感心していた。部下達が辿ることになった運命には、まるで関心がないようだが。
「モット、役ニ立ツノヲ部下ニスルンダナ」
レッドキャップがそう言うと、アイアン・メイデンは値踏みするような視線を向けて来た。
「そうねえ。例えば、貴方とか?」
「スカウトカ? 言ッテオクガ、俺ノ契約料ハ高イゼ」
「一千万ドルでも、あなたを味方にできるなら安いものよ」
鮮紅色の舌が右の口端から伸び、上唇をなぞりながら左の口端に消える。てらてらと光る唾液が、唇の赤を強調して、妙に艶めかしい。
しかしレッドキャップは、それを美しいとは思わなかった。
「イヤイヤ。俺ガ欲シイノハ、金ナンカジャナインダ」
彼は首を横に振りながら、部屋の中央に向かって歩き出した。
こつ、こつ、と硬い音が響く。
アイアン・メイデンには、サンタクロースがソリを引かせているトナカイの首にぶら下がった鈴の音に聞こえているのかも知れない。
デスクの引き出しの中から、早くも契約書を取り出している。
どこまで本気なのかは知らないが、せっかちな女だ。
レッドキャップは、右手を横薙ぎに振るった。
ひゅっ、と風を切る音が虚空に消えるのと、アイアン・メイデンの右手が動いたのは、ほぼ同時だった。
「なるほどねえ」
女の口端に、笑みが刻まれる。アイアン・メイデンの右手の指には、一本の投げナイフが挟まれていた。
レッドキャップは、仮面の下で舌打ちした。
投げナイフを、避けるのではなく指で受け止めたとなると、アイアン・メイデンは見た目通りの生き物ではないようだ。
単純に、武術の心得―――もしくは、サーカスの団員だった経験―――があるだけなら、話は早いのだが。
「契約料は、私の命……ってわけね」
アイアン・メイデンが、投げナイフの歯を葉巻きか何かのように口に咥えた。
「悪党ノ命ナラ、安イモノダロウ?」
レッドキャップは、トレンチコートの中から二本目の片手斧を取り出した。
部屋内の空気が、急速に張り詰めてゆく。ナイフを入れれば、ケーキのように切り分けられそうだ。
ばきっ、と音が響く。
見れば、スチールのデスクの上に、アイアン・メイデンが咥えていた投げナイフが落ちていた。
刀身は、半ばから圧し折られている。
レッドキャップは溜息をついた。なるほど、そういう奴か。
「味方にできれば、この街で商売しやすくなると思っていたのだけれど。仕方ないわ」
次の瞬間、アイアン・メイデンは、文字通り変貌した。
全身の筋肉が、瞬時に肥大化。圧力に耐え切れず、スーツが花火のように弾ける。
一糸纏わぬ女の肢体だが、これに興奮する男は少数派だろう。
スポーツジムで鍛えてるボディビルダーにありとあらゆるドーピングを施したら、きっとこんな姿になるに違いない。
筋肉の膨張に耐えられるよう、皮膚が硬化を始める。肌色から、鋼色へ。
口は耳まで裂け、そこから覗く真珠の歯粒が、次々と猛獣の牙に変わっていった。
瞳は赤く染まり、これから降るであろう血の雨を暗示しているかのようである。
スチールのデスクを大股で乗り越えて、全長三メートルはあるアイアン・メイデンが、レッドキャップと相対する。
身長差が大人と子供程もあるため、レッドキャップは彼女を見上げなければならなかった。
「……強化人間カ。今年ノミス・ネクロシティニハナレソウニナイナ」
ぐぐぐぐ、とアイアン・メイデンが笑い声のようなものを喉奥から絞り出した。熊を無理やり喋らせているかのような響きだった。
「昔、付き合ってた男がクズの典型でねえ。変なところからお金を借りた挙句、恋人を売るような奴だったのよ。まったく、なんであんなのに惚れたんだか」
語りながら、アイアン・メイデンは跳躍。落下運動とともに、レッドキャップに向けて両腕を振り下ろす。
ハンバーグの材料になるのはごめんだ。
レッドキャップは後ろに飛び、降って来る巨影から離れた。
響く轟音。地下全体が揺れる。
ハンマーのようなアイアン・メイデンの拳は、市松模様の床に擂鉢状の大穴を穿っていた。
「どこかの研究所に連れて行かれて、気付いたらこんな体よ。酷い話だと思わない? 私が、一体何をしたっていうの?」
「ソレデ今度ハ、オ前ガ売ル側ニナッタトイウ訳カ。確カニ、酷イ話ダ」
間髪入れずに繰り出される拳。レッドキャップは右に左にステップを踏んでかわす。
力任せだが、速い。
「馬鹿な小娘共に教えてあげてるのよ。世の中には、二度と抜け出せない罠があるってことをね。私は授業料をもらっているだけ」
「回リクドク言ウナ。結局、平和ニ生キテル人間ヘノ嫉妬ダロウガ。見タ目相応ニ醜イ女ダ」
無言は、肯定を示すもののようである。
アイアン・メイデンの赤い瞳に、ぎらりとした殺気が宿る。
下段から振り出された拳は、先の三発よりも速度を増していた。
避け切れないと判断したレッドキャップは、両腕を胸の前で交差させ、自ら後ろに跳んだ。
次いで襲いかかって来た衝撃は、以前トラックと正面衝突した時よりも、遥かに強かった。
「グッ」
吹っ飛ばされたレッドキャップは、背中で鉄扉を突き破り、左右に檻が並ぶ廊下に転がった。
すぐさま立ち上がると、戦車のような勢いでアイアン・メイデンが突進して来るのが見えた。
踏み抜かれたコンクリートの床がへこんでいる。巻き込まれたマンティスマンの死体が、スーツの中で真っ二つに千切れる。
左右に避けるスペースが無いと判断したレッドキャップは、アイアン・メイデンに向けて走り出した。
真正面から、がっぷり四つに組み合う……わけではない。
猛禽の鉤爪のように突き出される手。
レッドキャップは床を蹴って跳び越え、そのままアイアン・メイデンの顔面に左膝を叩き込んだ。
「ぷがぁ!」
ズボンの下、金属製のニ―パッド。
そして軽々と三メートルの高さまで跳ぶレッドキャップの脚力が、強化人間の鼻を砕いた。
「前ヨリ美人ニナッタナ」
右手に握った片手斧を振り上げ、垂直に刃を落とす。
瞼は鞣革を切り付けたかのような感触。
アイアン・メイデンの右目が、縦にぱっくりと割れた。
強化人間といえども、さすがに目は柔らかい。
そして、目を潰されて怯まない生き物はいない。
アイアン・メイデンがこの世の生き物とは思えない悲鳴を上げ、腕を滅茶苦茶に振り回した。
凄まじい風圧に、飛ばされそうになる帽子を左手の指で押さえる。
レッドキャップは彼女の肩を蹴って跳び離れ、懐から拳銃を抜いた。至近距離で、三メートルの図体なら、外す方が難しい。
銃口をアイアン・メイデンの胸に向ける。
本来なら額を狙うところだが、厚い掌が彼女の顔の右半分を覆っていた。
徹甲弾でも、装甲のような皮膚と硬い筋肉を貫いた上で、その奥の頭蓋骨を砕くのは難しい。
「オシマイダ」
レッドキャップは引き金を下ろした。通路に、銃声が幾重にも木霊した。
発射された銃弾は、アイアン・メイデンの体表を貫き、心臓を破壊する。
………彼女の腕が雷光の速さで動き、銃弾と胸の間に滑り込んでいなければ、そうなる筈だった。
銃弾は皮膚を突き破り、筋肉に食い込んだ。
が、丸太のように太い腕を貫通することはできず、半ばで停止する。
潰れた右目と、腕に開いた小さな穴から血を流しながら、アイアン・メイデンがぞっとするような笑みを浮かべた。
「……見くびってもらったら困るわ。さっきは不意を突かれたけど、反射神経や五感は普通の人間の十倍に強化されているのよ」
銃創から、ぽろりと小さな金属の塊が落ちるのを、レッドキャップは見た。
アイアン・メイデンの肉体を構成する強化筋肉が、銃弾を押し戻したのだ。再生能力も優れているらしく、血は既に止まっている。
レッドキャップは舌打ちした。
超身体能力に再生能力。アイアン・メイデンは、典型的な肉体強化タイプの悪党だ。
肉体的には、普通の人間に毛が生えた程度のレッドキャップとしては、電撃や炎を放ってくるスーパーパワー持ちよりも厄介な相手だった。
(五感ガ、常人ノ十倍カ)
拳銃を絶え間なく撃ち続けながら、レッドキャップは料理のレシピを考えた。
アイアン・メイデンが突風となって迫って来る。放った銃弾は、全て逞しい腕に防がれていた。
両者の距離がゼロとなった時、レッドキャップに成す術はなかった。
伸ばされた手に首を掴まれ、そのまま宙釣りにされる。見た目に違わぬ握力が、首の骨を軋ませた。
折れるのが先か、窒息するのが先か。レッドキャップは、絞首刑に抵抗しなかった。
「あら、急に大人しくなったわね。物分かりのいい子は大好きよ」
「ナアニ……慌テル必要、ガ……無クナッタノサ……」
「そうね、慌てる必要はないわ。このまま、じっくりと嬲り殺しにしてあげる」
まあ、相手が言葉をどう解釈しようと構わない。レッドキャップがこれからやろうとしていることに、変わりはないのだから。
右手を持ち上げ、人差し指をアイアン・メイデンの顔面に向ける。女のせせら笑いが聞こえた。
「なあに? その指で、さっきみたいに目潰しでもする気なの?」
正解だ、とレッドキャップは心中で呟いた。
アイアン・メイデンの嘲笑は、彼女の鋼色の顔が、蛍光ピンクに染まるまでしか続かなかった。
「ぎゃああああああっ!!」
アイアン・メイデンは絶叫を上げ、レッドキャップを放り投げた。
マンティスマンとは違い、彼女は直接、スプレーを残った左目に受けている。当分の間、視覚は役に立たない。
しかも、臭いを辿って追跡できるように、スプレーの塗料は普通の人間でも顔を顰める強い刺激臭を放つ。
常人の十倍の嗅覚を持つアイアン・メイデンには、拷問に等しい苦しみだろう。
レッドキャップは音もなくコンクリートの床に降り立った。
目と鼻を塞いでも、まだ耳が残っている。慎重過ぎるほど慎重にならなければ、何事も簡単に瓦解するものだ。
先程の繰り返しのようにもがき、叫び、顔を爪で掻き毟るアイアン・メイデンとは対照的に、レッドキャップは衣擦れの音一つ立てずに動いた。
拳銃のマガジンを交換する。徹甲弾から、もっと強烈なやつに。
アイアン・メイデンの両目は機能していないため、今度は防がれる心配はない。
銃口を向け、引き金を四度引くと、レッドキャップはようやく音を出した。
発射された四発の銃弾は、全てアイアン・メイデンの腹に突き刺さった。皮膚を、腹筋を食い破り、体内に潜り込む。
「今度コソ、終ワリダ」
レッドキャップは拳銃と片手斧をトレンチコートの中にしまった。
直後――――ぼん、とどこか間抜けな音を立てて、アイアン・メイデンの胴体が挽肉に変わった。
何が起こったのか、彼女自身理解してはいまい。アイアン・メイデンの上半身は、顔を掻き毟りながら、背中から床の上に落ちた。
下半身は最後まで立っていたが、重い上半身が落ちた衝撃で床が揺れ、前に倒れる。
レッドキャップは、身体にこびり付いた肉片を払うと、アイアン・メイデンに歩み寄った。
改造された肉体の、驚異的な生命力によって、彼女はまだ生きていた。
変身しても、かろうじて残っていた美貌は女自身の爪に掻き毟られ、二目と見られない惨状となっている。
ずたずたの唇が、声なき言葉を紡ぐ。それが終わると、アイアン・メイデンは二度と動かなくなった。
「………アア。ソシテ、多分俺モナ」
レッドキャップは帽子を脱ぐと、血溜まりに丸い鍔を浸した。既に数え切れない悪党の血を吸って、赤黒く染まっている帽子に、変化は大して現れなかった。
再び帽子を頭に被ると、レッドキャップはアイアン・メイデンの死体から目を離した。黙祷してやる義理もない。
レッドキャップは首を回すと、檻の中にいる少女達に告げた。
「後デ、警察ニ連絡スル。コレニ懲リタラ、二度ト家出ハシナイコトダ」
しかし、安堵の溜息も、感謝の言葉も返らなかった。
薄闇の中から飛んでくる視線には、ただ恐怖のみが込められている。少女達にとって、レッドキャップは救いのヒーローなのではなく、マンティスマンやアイアン・メイデンを上回る殺人者でしかないのだ。
気付けば、通路には血生臭さで満ちていた。
(ソレデイイ)
レッドキャップは、恐怖の対象でなければならない。
夜道を一人歩く美女を見て、女日照りのチンピラが劣情を無理やりぶつけようとする寸前、ネクロシティに赤い帽子の怪人が存在することを思い出すように。
正義の担い手は、他のクライムハンターがやればいい。
レッドキャップは、アイアン・メイデンの肢体を避け、奥の部屋に足を向けた。
彼女のノートパソコンの中身を調べなければならない。おそらく、顧客の情報が入っているだろう。
悪に連なるもの、全てに地獄を見せるのが、レッドキャップのやり方だ。
以上、投下終了。まだヒロインすら出てないっていうね。
申し訳ありませんが、俺の自己満足に付き合ってやってください。
レッドキャップ、イカすw
かっこいいけどやっぱりレッドキャップのセリフはカタカナで書くより普通に平仮名で書いたほうが読みやすいと思う
でも普通の平仮名だと異形っぽさが薄れると思う
今までの記憶がなく、戦闘センスは何故かある男が
女の園な魔法戦士養成機関の建物の前で行き倒れていたのを保護されて
拾ってくれたベテランな女魔法戦士三姉妹の元で静養生活をしつつ
一人だけ男故の他の周囲の女魔法戦士の苛めや不信と戦い
その中で記憶をベテラン女魔法戦士三姉妹の助けもあって取り戻していく
という話を思い付いたが、こういうのは大抵
フランダースの犬的な最期を男が迎えそうな欝話になりそうな気がしてきた
女だけの園に変わり種の男が飛び込んだら、娯楽も少ないだろうし興味津々でもてはやされると思う
研究のために精液欲しがる研究科の部長に迫られたり、その特別な血筋欲しさに巫女の系譜のヒロインに結婚を迫られたり、
魔法の才能は同じでも、肉体能力は男が上だから重い荷物を運ぶのをヒョイと持たれて手伝われて
それまで毛嫌いしてたのが、意外な逞しさにちょっと見直した事からツンデレ金髪お嬢様が主人公に興味持つようになるとか…
思いつくならつくでちゃんとネタに向き合ってる?
変身ヒロインが想っている相手を守ろうとする作品だけど
変身ヒロインが想っている相手から
文字通り裏方で変身ヒロインの障害になりそうなのを排除してくれてたり
精神的負担を和らげてくれていたりとか
陰ながら実は変身ヒロインが守られてる作品みたいなのもいいな
と、最近思えてきた
密かに戦い続けている事で疲弊してしまって、楽勝連勝しているという勘違いをして、
慢心してお気楽発言をするヒロインについキツいお説教をして口を滑らせて傷つけたりとか
>>405 白い肌の異常な夜、という映画のギスギス増量ver.
みたいな物ということか?
第一線で活躍して、異性との仲も順風満帆だった変身ヒロインが
新しく現れた神童チックな後輩ヒロインに戦闘面でも異性との関係にも
お株を奪われそうになってジェラシーを抱きつつ
成長していくサクセスストーリー
でもラブラブがこのスレの本題だし、こういうNTRみたいな描写なのはスレ違いか?
書けば正義
412 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 22:42:03.24 ID:KthD9X8d
あげ
恋人の為に生傷絶えなくなっちゃう変身ヒロインは何処かふつくしい
生傷ぺろぺろ
痣ちゅっちゅ
「この人は頼りになる」な信頼型ラブラブと
「この人は守らないと」な保護型ラブラブ
こういう変身ヒロインとの関係書くとしたらどちらが割かし多いんだろ
このスレでは男は頼りになる系が多いな
滅茶苦茶最強なお姉さんヒロインが年下の幼なじみを悪の魔の手(そして時には薄汚い泥棒猫から)から守って戦って、
戦後に自分へのご褒美に幼なじみに甘えまくって萌え狂うのがモチベーションな変身ヒロインってのも読んでみたい
>>415 男が例えば元からヒロインの庇護下みたいな立場ならいいんだが、
単にヘタレな男って書いててホント楽しくないんだよなぁ。
どこかに頼りになるところがあってほしい
レッドキャップは頼りになる系かな
俺はヘタレ男って好きだけどな
いつもは助けてもらってるだけのヘタレが
ヒロインのピンチに涙目で震えながら助けに入ったりとか最高
一匹狼なヒロインが、ラブラブなパートナーのいるパラレル世界に迷い
共に過ごしていく内にまた惹かれていくが
過ごせば過ごすほど元いた自分一人だけ戦う世界に帰りたくなくなり
むしろこのままパラレル世界の自分の代わりとして生きたいとも感じてしまい
葛藤してしまう変身ヒロイン
パラレルワールドな戦うヒロイン物ってあんまり無い気がする
並行宇宙を無闇に扱うと風呂敷ばっかり広くなってgdgdになるから、避けられるんじゃないかなぁ。
それこそアメコミみたいな。
ミスった。
それこそアメコミみたいに展開する覚悟がありゃ別だが
>>423 変態としては頼もしいが、頼りになる男ではないだろw
男「昨日、怪物から助けてくれた(変身ヒロイン名)って美人だったな」
男「お前とは比べようないほどに、な」
女「あーはいはい、私は灰被りですよー」
女「(それ私だけどね。男って馬鹿だなぁw)」
男「なんつーか、うん惚れたな」
女「!?」
以降、女は見えない敵とのシャドーボクシングを始める事となる
振り向いて欲しくてヒロインの悪口を言えば言う程に男に嫌われる女
ライバルヒロイン(正体は病弱で入退院を繰り返してるクラスメート)が子供を庇って立ち上がれないレベルのダメージを受け犯されかけた所を、よりによってヒロインが好きな幼なじみが救いライバルヒロインの正体を知り何か良い雰囲気に。
ヒロインはヒロインで戦う事。自分たちの使命の重みも分かってないとライバルヒロインに言われてイライラしてた為にライバルの正体も知らないので何故か良い雰囲気の2人を目撃し愕然とショックを隠せず荒れまくる
な三角関係も好み。お互いに正体を知らないから泥沼の昼ドラ化だし
「あたしらさぁ凄い力持った正義のヒロイン様なワケ。目障りな泥棒猫なんざ消して、そのボウヤ自分のモノにしちまいなよ」
みたいな助言してくる先輩変身ヒロインが登場しそうね
>>428 なんか二話くらいで死にそうで困る。
そういや関係ないが昔の特撮で正体がばれたらアヒルになるとかそういうのなかったっけ。
なんかその割には顔がモロバレな変身の
変身ヒロインが毎回好きな相手からの賛辞・激励を妄想しては
ウヘヘ・・・してしまってるダメヒロイン系
>>430 脳内ラブラブか・・・。ある意味斬新な種類だな
その妄想相手も少なからず思ってたりするんだろうけど
病弱なヒロインの場合。先が長くないから女の子らしい幸せを捨て命が尽きるまで戦い続け1人でも多くの敵を地獄に道連れに
だったのに、自分の手を引いてる男性に対して「どう・・・しよう私・・この人に恋しちゃってる。」とドキドキしながら自分の使命との板挟みに苦悩したり
パートナーの妖精に本来は影響が出ない筈の変身後の姿まで病の影響が出始めてるんだら、これを機に引退して自分の幸せも考えてみたら?と言われたり
そんな図が浮かぶ
ヒロインA=男を守るには身近に置いておくべき
ヒロインB=男を守るには私達とは遠ざけるべき
ヒロインC=A、B間を煽るだけだが結果、男を一番堅実な方法で守ってる
うん、ラブラブとは程遠いギスギスになりそうな感じになりそうだ
でもどうせビンタ合戦してぶっ倒れて
ヒロインA「ハァ…ハア…結局のところ…」
ヒロインB「私達って…」
ヒロインC「どうしようもなく…」
ヒロインABC「アイツの事が好きみたい」
ヒロインABC「アッハッハ」
みたいになってハーレムするんだろ
>>433 ヒロインB「あなたが無闇に男を行動させたから男が巻き込まれたのよ!」
ヒロインC「でも一緒にいたからあの程度で済んだかも知れないじゃない?」
ヒロインA「わ、私はただ・・・男を守ろうと・・・」
ヒロインC「でも、守れてなかったでしょ?」
ヒロインA・B「(どっちの味方なのよ・・・)」
こうですか、わかりません><
>>435 そこに
ヒロインD「男と一緒にいれれば幸せ」
な周りを気にしないタイプが来たら・・・
なんつーか、このスレ不健全だな
変身ヒロインと泥臭い恋愛スレって感じだな。
もっと甘々ドリームでいいじゃない、変身ヒロインは愛と夢を抱いて戦うんだぜ?
そういえば魔法少女スレでも定期的に嫉妬から陥れられたヒロインが云々ってネタが振られるね。
ところで変身ヒロインは設定上複数いるけど恋愛に絡むのはそのうちの一人ってあり?
いいんじゃね
甘甘ドリームか…
思いつく限り
・学園のマドンナorクラスで目立たないけど可愛い子
・実は変身ヒロイン(セ●ムン系orプ●キュア系)
・ふとしたきっかけでかくまわれる
・変身不可能になってしばらく登校できない
・Hしないとスーツが正常化できない
…思いつくだけの妄想ならいくらでもできるな
男をヒロインに夢中にさせて
ヒロインが男の意思を全体の六割は汲めるが残り四割に気付かないので
超ゆっくりに進展していくなのもアリかな?
そのアリか無しかを聞いて何がしたいの?
>>443 少なくともここでいつか書こうと思った時の許容されるエリアというか
線引き的な事の為の確認にいいかと思ったから聞いたんだけど
何もかも手探り状態で創作するよかその方が効率いいし
何かそちらの気に障ること聞いちゃったか俺?だったらごめんよ
>>444 いつか、ね…
創作云々に効率求めるとか言う奴にしては随分曖昧な事言うんだなぁ
俺も大概悪意マンマンの意地の悪い書き込みしてるけどさ、お前の誘い受けも相当なもんだわ
雑談したいなら書いてる途中〜みたいな餌ぶら下げんな
転勤等も多く各地を転々としていた男を幼稚園、小学校、中学校、高校と
長年に渡って影ながらバトンタッチで守ってきた変身ヒロインな女の子達
そんな中、高校で男を守っているヒロインがまた進路が男と違った場合
また、男が別の場所に行った場合
今の関係が壊れてしまう事の恐れと我慢していた独占欲が暴走してしまい
男を離れた山にある廃墟に拘束し籠城する事態となる
そのヒロインの不安等に同情・同調した歴代ヒロインも加勢してしまう始末
それを聞いた小学校中学年時に男を守っていた、現在女子高生のヒロインが
男を救出する為と現在の男を守るヒロインを改心させる為に
そのヒロイン一派に戦いを挑む
>>446 お前だって他のヒロインに交代させられるのは嫌だろう
みたいな正論を相手側に言われたら苦しいな
メインヒロインがそれでも反論するタイプか、良心に訴えるタイプか
はたまた「うるさい黙れ」な強談判タイプなのか
ヒロイン憧れのクールで美人な先輩戦士が
思いを寄せる男性と交わらせる心地よい夢を見せ現実に戻してショックと絶望で折れた心から発するマイナスエネルギーは格別と言う植物怪獣の術中にハマり陵辱される
が彼女にしたい。抱きたいヒロイン四年連続ナンバーワンの先輩戦士が口にした男性の名は
先輩からすれば非凡・非才・非力・無能と言っても過言ではないヒロイン自身も想いをよせる腐れ縁の幼なじみの名だった
な予想外のライバル出現もラブラブの王道だよね
>>446 自分で後継者を見つけてバトンタッチな方式なら普通に嫌な気はする。
「貴方なら今の男を私より守る事が出来るから・・・」
と、ある意味元彼女が現彼女に敗北宣言しにいくようなものだし
視点を男主人公にして寅さんや刑事物語のマドンナ役みたいにして、私たちの田村くんみたいなノリにすればイケそうだな
男主人公が無口なクラスメートが変身ヒロインだと知って、非力ながらも奔走して仲良くなる
結ばれてさあステディな関係をと思いきや、ヒロインは任地が変わって転校をしていく
ガックリする男主人公だが、その前に新たな変身ヒロインが転校生として現れる
タイプがまるで違う彼女は勝ち気で傲慢で、無口な彼女から自分の話を聞いたらしく女王のような態度で男主人公に協力を求める
最初は失恋の痛手から渋々協力していた男主人公だが次第に新たなヒロインに惹かれて…みたいな
こうしたら殉職するヒロインとの別れやら、主人公を忘れられずに出戻りしたヒロインと今のヒロインとの三角関係やら
主人公の住むアパートの隣の部屋の水商売のお姉さんが実は元変身ヒロインとか色々できるな
その内、存在意義を崩しかねない男の自前変身装備や別の護衛組織の登場で
第三者女性「貴女も子離れというか男離れする時が来たんじゃない?」
ヒロイン「私達はもう男には必要ないの・・・?」
な挫折と復活ストーリーもイケそう
>>450 家族間旅行とか修学旅行で歴代ヒロインと現ヒロインが共闘する流れだったら燃える
俺が
>>451 これで「男に彼女ができた!?」なんて噂流されたらかなり浮足立つ歴代変身ヒロイン一同。
栄養補給するから、と男に暫く抱きついて
実際それが元で怪物との戦いに勝っている変身ヒロインの話
仲間にどんなにダウンしても2.5カウントを取って貰ったら
傷・消耗が全快かつパワーアップしてる変身ヒロインもいたりする
>>454 愛があれば次元空間毎魔物を斬ったり
男が人質に取られてた場合空間ジャンプさせて魔物を攻撃
という何でもアリ現象が展開しそうだ
今のパートナーである男と会う前は、非情かつ有能な退魔師だったのに
出会ってからは戦闘面はまだ強いが、その他が残念かつダメな娘になってしまったヒロイン
男「あっち〜、汗かいてビショビショだ」
元最強ヒロイン「・・・っ!」
元最強ヒロイン「それはいけないわ・・・風邪を引くかも知れないし・・・!」
元最強ヒロイン「も、もしかしてパンツもビショビショなんじゃない・・・っ?」
元最強ヒロイン「大変、着替えないと・・・」
男「ええ〜?面倒くさいしいいよ」
元最強ヒロイン「とにかくいいからパンツを脱いでっ!!(必死)」
男「な、何だ!?何だよ!??何ですか!!??」
元最強ヒロイン「あぁ・・・っ!男の子」
元ライバルヒロイン「あれが・・・あの女・・・?認めないわよ!」
元後輩ヒロイン「あんなにデレデレしてるのなんて・・・私の憧れた人じゃない・・・!」
元同期ヒロイン「変態の域に至るとこまでやってるわよね、あれ・・・」
元先輩ヒロイン「信じられるか・・・元最強だったんだ・・・アレが」
>>456 シリアスな話だと「お前誰だ!?」になりかねんなwww
ヒロイン「ハァハァ・・・男の部屋・・・すううぅぅぅ〜・・・はああぁぁぁ〜・・・!」
ヒロイン「ふはぁ・・・この為に生きてるって感じd」
窓から覗く昔のヒロインの知人一同「・・・」
恥部を見られたヒロイン「・・・」
それは変態ヒロインとラブラブではなかろうか?
骨格や内臓構成レベルから変身するヒロインだと!?
全く問題無し!
「なあ…… 今日も、いいか……?」
恐る恐る、俺は尋ねた。
彼女はガックリと肩を落とし、大袈裟に溜め息を吐く。昨日は「またぁ?」と声を出していたのだが、最早そんな気すら起きないらしい。
怒らせてしまったか、やはり遠慮しておくか。我侭が過ぎたかも知れない。
しかし俺が謝ろうとする前に、少し頬を染めた彼女ははにかむ様にして言った。
「いいよ、別に…… あたしもちょっと気に入ってるし……」
やった、と内心のガッツポーズを押し隠し、申し訳無さそうに礼を述べる。
彼女はゆっくりと後退して俺との距離を取ると、静かに目を閉じた。意識を集中させている様だ。
そして何の前触れも無く、その姿が眩い光に包まれる。
咄嗟に手で顔を庇いながらどうにか目を向けると、女性のシルエットをした真っ白い光が、徐々に変形してゆく様が見て取れた。
そして発光現象が収まった時、彼女の姿は大きく変貌していた。
まるで鎧を纏った騎士の様だ。青を基調とした体表面は硬質的で、室内灯の明かりを受けて艶やかな光沢を放っている。
肩部はグッと左右にせり出し、肘と膝から伸びる突起は容姿に厳しい印象を与えているが、堅牢ながらも細やかに伸びた手足、括れた腰や胸の膨らみは明白に『女性』を連想させた。
「いや、いつ見てもカッコイイな」
「する前に変身させといて、その感想もどうかなぁ……」
思ったままに漏らした俺の言葉に、彼女は指でポリポリと頬──にあたる箇所──を掻いた。
今の彼女の顔には鼻も口も無く、二つの目が鋭く光っているだけである。表情など一切窺うことは出来ないが、照れていることは声で判った。
そう、彼女は決して鎧やプロテクターと呼ばれる類の装備を身に付けた訳ではない。肉体そのものが、今の外見通りに変態を起こしたのだ。
「じゃあ……」
「う、うん……」
俺はゆっくりと変貌した彼女に近付き、その強固な体を抱き締めた。人工素材を思わせる、生物とは思えない外骨格の感触──それも彼女のものだと思うと実に愛しい。
平和を乱す怪人相手に勇ましく戦っているヒロインが、その勇ましい外見を変えぬまま、こんなにもしおらしくなる。俺だけが知っている、彼女のもう一つの姿。
俺は彼女の『顔』に優しく口付けた。
「ん……」
改めて言うが彼女には口が無いので、唇同士が触れ合うキスではない。それでもその気になって、俺に身を委ねてくれている。
俺は遠慮無く下を伸ばし、彼女の硬質な顔の装甲を舐めてやった。
つ、続きはぁ!?
勘違いすんなよ!良かったから続きが読みたいんじゃないぞ!
お前が無事かどうか確認したいからだぞ!
ヒロインと相手の境界線をまたぐかまたがないかの
距離を保っているような関係の作品でもラブラブでいいのかな
何処となく味気ないかも知れないが
男「あーあーこんな敵に囲まれちまって・・・言っただろ罠じゃないかって」
ヒロイン「言ってないでしょ! あんただってノリノリだったくせに!」
男「言いましたー絶対言いましたー」
ヒロイン「ちょっと表出なさい。殺すから」
男「お、やる? 決着つけちゃう?」
怪人「はははは安心しろ。二人仲良く始末しt」
「「うるせえ!!(ドォン)」」
男「・・・今の、俺の方が速かったよな。約束通り飯おごれ」
ヒロイン「あんた視力いくつ?マイナス100?私の方が速かったわよ。おごれ」
男「おめー病院行けよ。頭の」
ヒロイン「あんたが行きなさいよ」
男「死ね」
ヒロイン「あんたが死ね」
こんな風に悪口言い合う関係もいいと思うんだ
実は正体を隠してるつもりでいる変身ヒロインと
そのヒロインが自分も含め、多くの人を助けてる変身ヒロインだと察してる男の探りあい合戦
わかり易く冷静さを装うとして失敗したり、自分の事を惚気られると激しく食いつくので
探りあいにすらなってないのが現状
バレてたと発覚したらかなり恥ずかしいな。
ヒ「あ゛ーーーーー!!」
余りの羞恥に地面を転がり悶絶するヒロイン
>>464のがツボだったのでちょっと拝借して書いてみた
突然ですが、このお話はピンチから始まります。
具体的には、2人組の正義の味方が、戦闘員に完全包囲されているところから。
「あーあーこんな敵に囲まれちまって……言っただろ罠じゃないかって」
現状を嘆き、青いコスチュームの男が片割れを責める。
その発言を受けて、赤いコスチュームの女が弾けるような勢いで言い返した。
「言ってないでしょ! あんただってノリノリだったくせに!」
「言いましたー絶対言いましたー」
絶望的な状況に自暴自棄になっているのだろうか。大声での口喧嘩は、特撮名所・やたらと広い採石場によく響く。
「ちょっと表出なさい。殺すから」
もう表です。
「お、やる? 決着つけちゃう?」
あなたたちは味方同士です。
そのタイミングで――圧倒的有利にあるといってもやはり痺れを切らしたのだろう。今回の作戦の指揮をとる怪人が、2人の口喧嘩に割り込んだ。
「ははははッ! 安心しろ。二人仲良く始末して――」
「「うっさい!!」」
――重なったのは、2人の声だけではない。
男からは青い閃光、女からは赤い電撃が迸り、周囲の戦闘員をなぎ払った。
「なにっ!?」
それだけでは済まない。攻撃の余波は怪人にまで及ぶ。
「うおっ!? おのれ、我々を油断させる作戦だったか……ここは出直しだ!」
勘違いして帰ってしまった。きっと通信簿に「まじめすぎる」と書かれるタイプだ。
何はともあれ、せっかくの協力プレー。これで仲良くしてくれるのでは……。
「……今の、俺の方が多く倒したよな。約束通り飯おごれ」
「あんた視力いくつ? マイナス100? 私の方が多かったわよ。おごれ」
ダメでした。
フン、と鼻を鳴らし、男が頭を掻きながら歩き出せば、その横に女もついていく。
「おめー病院行けよ。頭の」
「あんたが行きなさいよ」
罵りあいながら連れ立って歩く彼・彼女は、「トランジェント・ルミナーズ」。
それぞれ青い電光・ブルージェット、赤い稲妻・レッドスプライトを名乗る正義の味方。
「死ね」
「あんたが死ね」
人選ミスだ、どう見ても。
トランジェント・ルミナーズの拠点は、築20年超の慎ましやかなアパートの一室。
ぶっちゃけ、ブルージェットことソウマの住居だ。そこにレッドスプライトことアケミが転がりこみ、現在の同棲に落ち着いた。
同棲。
甘甘な感じを思わせる言葉だが、この2人にとっては「住所が同じ」以上の意味はない。というのも、戦闘中は気が立っているからあんな調子なのかといえば、日常生活においてもそんなことはなく――
「あァ? またピラフかよ」
「文句があるなら自分で作ればいいでしょ」
「ピラフな」
「一緒じゃん!」
「俺は料理を究める暇がないの! 働いてねーんだから料理ぐらい覚えろよ!」
「働いてるっていってもバイトじゃん! それぐらいあたしだってやるわ!」
「じゃあハロワ行けよ」
「明日から本気出す」
「テメェ!」
このように、いかに些細なことでも、事あるごとに衝突している。
なぜよりによってこの2人がヒーローに選ばれたのか……ただの、偶然である。
腐れ縁で、なるべく互いを避けていた2人が、しばらくぶりにばったり鉢合わせ。口論に熱中しているところを、2人一緒に雷に打たれた。それ以来、彼らには超常の力が備わり、何の因果か悪の組織と戦うはめになって、今ココ。
「ごちそうさま」
「おいしかった?」
「冷凍ピラフだった」
「そりゃ冷凍ピラフだから当たり前よ」
「だったら『おいしかった?』なんて訊くなよ。さも自分の手柄のように」
「おいしかったって言わないと食品会社の人たちに失礼よ!」
「失礼なの手柄横取りしてるお前だろうが!」
食後もこんな感じで。よくもまあ飽きないもんだと。
しばらくいがみ合った後、同時に「ふん」と顔を背ける。これもいつものこと。
「……で、決着どうつける?」
顔はそっぽを向いたまま、視線だけをソウマにくれながらアケミは言った。
「あ?」
「決着よ、決着。今日のぶんの」
「……めんどい」
「あたしの気が済まないの!」
「なにこの女。超めんどくさい」
とだけ吐き捨てて、背を向けるソウマ。次の瞬間、背後から強い衝撃を受けてソウマはうつぶせに倒れる。何が起こったのかは、背中に感じるささやかな自己主張が教えてくれた。アケミが抱きついて、否、ぶつかってきたのだ。
「……おい」
非難の目をものともせず、アケミは悪戯っぽく笑う。
「いつもの、でケリつけましょ」
「てめ、何だかんだいってこれがやりたいだけだろ」
「はぁ? うぬぼれないでよね。これはあんたと早くおさらばするためなんだから」
「へーへー。わーってるよ、ったく……」
なげやりな返事をしつつ、ソウマの手は、アケミの胸に伸びる。
「……っ。いきなりそこから? あんた、本気すぎるんじゃない?」
「やっすい挑発だよまったく。焦ってんのがバレバレだぜ」
アケミの胸は、はっきり言うのも憚れるが、大きくはない。割とボディラインの出がちなコスチュームを着ても、目のやり場に困ったりはしない。そんな程度。
そして、胸は小さい方が感じやすい……その都市伝説の真偽など、ソウマにとってはどうでもいいが、現実問題、アケミの一番の性感帯は胸だ。何度も触って、撫でて、揉んできた、自分が最もよく知っている。
「んっ……」
まだ服の上からだというのに、アケミが軽口を叩かなくなる。それを合図に、ソウマのペースが上がってきた。合わせて、アケミの吐息も熱を帯びてくる。
感じてるんだろ、という視線をソウマが送れば、全然、とアケミが睨み返す。説得力のない表情で。
あァ、そうかい――ソウマに、火が点いた。
「あっ、ちょっと!」
素早くシャツの裾に手をかける。ちらり、とアケミの健康的な肌が露出した。日夜、激闘を繰り広げているとは思えないほどのツヤとハリ。見せまいとアケミは必死にシャツを押さえ込み、ソウマは捲り上げる。
その攻防のどさくさで、ソウマの指先が素肌に触れた。
「っ!」
もとより、今日は寒い日だった。その外気に晒され続けた素手の冷たさを、ピンポイントに、敏感に感じ取ってしまったのだろう。電流でも走ったかのように、アケミの体が強張った。
抵抗が止まった一瞬を突き、ソウマは仕上げに入る――までもなかった。
「……あ」
パリパリ……と、目に見えるほどの電流を、アケミはまとい始めていた。
「はい、お前の負け」
勝者は、不完全燃焼気味のつまらなそうな表情で宣告した。
「……うっさい」
敗者は、さして悔しくもなさそうなとろんとした顔で受諾した。
2人がペッティングまがいの行為に興じているのは、この放電を御する「訓練」をするためなのだった。
自在に放電する力を得たといっても、うっかり漏電してしまうこともあれば、制御しきれなくなることもある。特に、興奮はまずい。もっと限定して言えば、歯止めのきかなくなるほどの性的興奮は。
よりにもよって、愛する相手に対して起こる、取り返しのつかない不慮の事故――それを避けて、彼らが安心して肌を重ねられるのは、同じ力を持つお互いだけなのだった。
今のところは。
「……ほんとに、何でこんなヤツと」
「こっちのセリフだっつーの」
ごろん、と寝返りを打つ。行為が終わったあとは、背中を向け合って眠る。それが2人の暗黙の了解だった。
「あんたとしか抱き合えないなんて、絶対にヤダ。耐えらんない。死ぬ死ぬ」
「死ね死ね。てか、んなこといって、他に相手なんかいんのかよ」
「……ふん」
答えず、アケミは黙りこくってしまう。ソウマとしてもさして広げるつもりのなかった話題なので、同じくだんまりを決め込むことにした。
この「訓練」を続けるうちに、アケミは、馴れるどころかどんどん敏感になっていっている、気がする、とソウマは思う。
だいたい、先に相手を放電させた方の負け、と称して勝負を挑んできたのはアケミだった。しかし、やり始めのうちこそ一進一退という具合だったが、最近ではソウマが負けることはない。何分でアケミを放電させられるか、というタイムアタック状態だ。
そして、その記録は連日更新中。アケミは確実に堪え性がなくなってきている。
「……いいのか、これで」
「? 何がよ」
「なんでもねー。独り言に答えんな」
「だったら言うなバカ。もしくは独り言でごめんなさい、って断れバカ」
「バカって言う方がバカだって幼稚園で教わらなかったのかバカ」
「残念でしたー、私は保育所出身ですー。バーカ」
「テメェは保育所出身の株を確実に下げた。謝っとけ、バカ」
並んで、くだらない口論をしながら、2人の夜は、更けていく……。
以上。エロ分なくて申し訳ない。
GJ!
この微妙な距離感がいいわー
>>467 2828しちゃったよ
>>466 正体バレに気付かずに「あのお似合いの可愛らしい彼女さんによろしくですわ」(キリッとか言ってたら悶絶どころじゃないな
魔物やそれに匹敵する怪現象と戦ってるのに
他人に聞かされる怪談にはガクブルしちゃうヒロイン
男「なんでこんな一般的な怪談とか怖いのさ?」
ヒロイン「だ、だって私が戦って何とか出来ないぢゃない・・・!」
敵側の女幹部と至当の末に倒すものの敵側の女幹部が
最後の罠として自分の身体に変身ヒロインの魂を入れ替えさせ、魂ごと消滅させてしまう
何故そんな事をしたのか最初は分からなかったが
そこに駆けつけてきた親しい間柄の男が現れて、敵側の女幹部と事切れている姿のヒロインを見て
女幹部にヒロインが殺された、と思い激昂し襲ってくる
中身はヒロインな女幹部は攻撃する気になれずひたすら逆上する男の攻撃に耐え・・・
ってこれはラブラブって感じじゃない気がしてきた
>>474 「私って愛されてたんだな」と感じながらフルボッコとか鬱過ぎるだろ
正義のヒロインと悪の女幹部に挟まれる展開ってどうだろう
切々と愛やら絆やらを説いて正面から抱きつくヒロイン
股間弄ったり巨乳押し付けたりしながら背後から迫る女幹部
「汚らしい手で私の男君に触らないで!」
「ふん、小娘が!ほらぁ、こんなガキより私の方がいいだろぉ?
オマエが私の物になるなら、どんな事でもしてやるさね」
「男君!そんな邪悪な女に惑わされちゃダメッ!
愛の力はどんな邪悪にも負けないんだよ、一緒に帰ろう男君!」
「愛の力(笑)乳臭いガキだね、そんなモンは簡単に壊せるんだよ。
ほら、こうやってね!んんっ!」
「!!ききききき……キスなんてしちゃダメッ!!!
口から邪悪が入っちゃう……わ、私のキスで浄化しなくちゃ!
この女の好きにはさせない……すぐに助けてあげるから!んんっ!」
「(俺、どうなるんだろう?)」
>>476 そこは「よせ!俺のために争うな!二人同時に…愛してやるっ♪」だろw
デジモンで言うキメラモン。ウルトラマンで言うタイラントのような様々な生物を融合させた外見の異形の怪物が本来の姿の組織最強の悪の幼女幹部
が何故かヒロインの好きな幼なじみと仲が良くて
私の本来の姿が何故か子供受けがよくて、子供を人質にした際にカッコいいとか言われたとか悩みを相談しにきたり何かと頼るので
実は2人はラブラブ?と気が気でないヒロイン。
>>478 なんかサンレッドみたいなノリになりそうな気がするんだぜ…
吸血鬼の真祖よろしく、性干渉を一般人と行う事により魔法少女、魔法戦士を生み出す聖母と呼ばれる存在なヒロイン
聖母抹殺を目論む妖魔と魔法少女量産を目論む“機関”の人魔両陣営から追われているところを、
偶然出会った少年に救われて、身代わりに重傷を負った少年を癒やすために身体を重ね合わせる二人…
魔法戦士として覚醒を果たした熱に駆られるようにヒロインを激しく責める少年。
初めての体験ではあったがあまりの相性の良さに互いの肉体に溺れていく二人
そしてヒロインは少年以外との性干渉への嫌悪から聖母としての責務を放棄。
そして魔法少女の師匠であり母でありエネルギー補給源であり恋人でもある存在として少年の全てを際限なく求めるように…。
人魔戦力バランスを崩す危険な存在な聖母だが、際限なくその魔力を一身に注がれた少年は
勇者にも魔王にもなれる存在として絶対の守護者として君臨
ここに両陣営は二人を刺激しないよう全ての恋愛障害を排除した学院を設立。
互いの陣営の抜け駆けを監視するために全ての人員は全て妖魔魔法少女で構成
二人の痴話喧嘩一つにも世界の存亡が左右される最も危険な学生生活が今始まる!
実は弱いんじゃないかと噂されてしまう程
ここ一番で敵との戦闘でぼこぼこにされてしまう頻度を誇るヒロインが
幼馴染みの男と会話したりコミュニケーションすることで
嘘のような強さで相手を瞬殺してしまう変身ヒロイン
夢魔を狩る、夢魔の力を持つ少女とか時々夢想する。
クラスメートの夢の中で戦ったりとかそういう
間女「貴方は女さんのパートナーに相応しくありません!」
間女「私含めほとんどの女性陣がそう思ってます!」
男「え?そう思われてたの?じゃあ誰が女のパートナーにいいんだよ?」
間女「シミュレーションでも相性が高かった、この私が!」
男「そうか、その方が効率いいだろうし、仕方ない、女とのコンビは解s」
女「待って待って待って!!そんなことないから!私と男のコンビうまくいってるから!」
男「え?でも間女さんが言うには全女子がって・・・」
女「あんた・・・また男にガセをつかませたわね!!」
間女「んもう、もう少しで解消させられたのに!」
女「男はああいう連中の言うことは信じないの!私とのコンビを解消させる気なんだから!」
男「そうだったのか、ごめんよ女」
余りの素直ぶりに鈍感を通り越して、そういうのに無頓着な感も出てきた男と
男に言い寄る男女、魔族問わない
最強コンビの離間間者と戦う変身ヒロインの話
>>483 過労で倒れてしまうぞwwwww
でも、その看病込みで男とイチャイチャ出来るからいいのか
>>482 夢の中で戦うヒロイン、というとドリームハンター麗夢(レム)を思い出す
人間の男とのラブラブじゃなくて、マスコットとのラブラブ物とかもあっていいよな
魔法少女「…他の娘と契…約?。…どうして分からないのかしら?アナタに私以外のパートナーなんて必要ないでしょう?」
魔法少女「いけないコ…これは躾が必要なのかしら…」
なのはの同人誌っぽい
能力の九割と記憶を失いロリ化した正体は女神さま
学園の生徒会長にして正体は七大魔王の1人な少女
ヒロインの影として生きる事を宿命付けられたヒロインのクローン少女
の3人の女性が立て続けにヒロインが好きな幼なじみにアプローチを始め
ヒロインは嫉妬し妬いての大混乱が
>>486 なんかマスケット銃使ってそうな魔法少女だな
お姫様抱っこでピンチにかけつけられるヒロインを目指す
最強の変身ヒロイン。だが、演技はどへた
前回に引き続き、このお話はピンチから始まります。
具体的には、正義の味方が、廃倉庫で悪の組織に捕まってしまったところから。
「ぐっ……!」
身を捩れば、両腕の拘束がよりきつくなる。突如、頭上から伸びてきた触手に両の手首を絡めとられ、レッドスプライトは両腕を吊り上げられる無防備な姿を晒していた。
「なによ、これくらい!」
触手ごと、取り囲む怪人や戦闘員も得意の電撃で一網打尽――のはずが、電撃が彼らに届くことはなかった。
「えっ……ど、どういうことっ?」
何度やっても同じこと。いつもなら自在に操れるはずの雷は、放たれず。ただ彼女から体力だけが奪われていく。しかし、撃てなくなったというより、感覚としてはどこかへ吸い上げられているかのような――
「きゃっ!」
思考はそこで中断された。筋肉質な巨体の怪人が、彼女のコスチュームに手をかけてきたに気をとられたせいだ。怪人はしばらく触ったあと、一部を摘み上げ、ぐいっ……と力任せに引っ張る。
「なにすんの!」
破られる――そう思ったが、コスチュームは無事だった。
「ふむ……結構、力を入れているのだが。なかなかに頑丈だな」
「あ……あったり前よ、そう簡単に破けるわけないでしょーがっ」
強がってはみるものの、彼女は内心安堵していた。今まで、ピンチらしいピンチに陥ったことがなかったから、スーツの強度を確かめる機会がなかったのだ。
(何だかんだで……アイツが、助けてくれてたから、かな)
「まあ、別にスーツごとでも構わないのだがな」
「……え?」
怪人は天井を見上げている。そういえば、この触手も上から……そう思って触手を辿っていけば、天井裏に何かが張り付いているのが見える。触手を垂らし、ゼリーのような体を震わせているそれは、イソギンチャクを思わせる形状をしていた。
「なにアレ、気持ち悪い」
「ゴム製スライム。ゴムは電気を通さないという画期的な発想から生まれた、対トランジェントルミナーズ用の秘密兵器だ」
「わーかっきてきー(棒読み)」
レッドスプライトの放電を吸い取っていたのは、あのイソギンチャクだったようだ。使い古されたネタのようだが、フィクションの世界において「ゴム>電気」の構図は様式美である。ちょっとやばいかも、とレッドスプライトは気取られないよう息を飲む。
「こいつで呑み込んでしまえば、お前の電撃など恐るるに足らず」
「……ちょっと待って、あんた今なんて言った? 呑み――」
ぐいっ、と上に引っ張られる感覚。錯覚ではない、彼女の足は地を離れ、ちょうど宙吊りにされる形となった。
「え、ちょっ」
当人の動揺などおかまいなしに、彼女の体は次第に浮かんでいく。あのイソギンチャクのもとへ、引き寄せられているのだ。
丸呑みに、されるために。
「……やだ、やだやだ! 無理っ、無理だから!」
「無理ではない。むしろ、奴はそのために作られたのだ」
「そういう意味じゃな……ひゃあっ!?」
まず、両腕を一気に肘まで咥え込まれた。イソギンチャクの中から滴る粘液が腕をつたってくる。唾液のような生温かさが気持ち悪い。
「や、やああっ……」
他の触手が伸びてきて、粘液を塗りたくるように彼女の体の上を動き始める。滑りをよくさせて、呑みこみやすいように……ということだろう。液体まみれとなったコスチュームが、艶かしく照らされる。
「ん……む……」
遂に、頭も呑み込まれてしまった。
その後も彼女のボディラインを型取りしながら、ずるずる呑み込んでいく。
じたばたともがいていた脚も、やがて力を失い、だらりと垂れ下がった。
「分断して個別に捕獲する作戦……ここまでは順調ですね」
「今頃はブルージェットも、戦闘員との百人組手に耐え切れず、倒れていることでしょう」
「ああ。あとは、『嬲るスレに行け』と言われないかが心配だが」
「いや、さすがにこんなぬるい感じじゃそれはないんじゃないッスかね――」
そのときだった。
倉庫の壁を突き破り、戦闘員が転がり込んでくる。
すぐ気絶してしまったところを見ると、吹っ飛ばされてきたらしい。いったい誰に?
「……よォ」
粉塵の中から現れたのは、トランジェント・ルミナーズの片割れ、ブルージェット。
「貴様……! あの百人組手を勝ち抜いてきたというのか!?」
身構える怪人。一方のブルージェットは、倒してきた戦闘員を担ぎ、あるいは足蹴にしながら、倉庫内を睨め回す。
見つけた。
空中で、イソギンチャクの動きに合わせて力無く揺れる、か細い脚。
イソギンチャクのジェル状の体表越しに、レッドスプライトがこちらを見つめていた。
その相棒の姿を見て、ブルージェットは――
「はっ、だっせーな」
嘲った。
「情けねえツラ晒してんじゃねえ」
下打ちをした。挙句、唾まで吐き捨てる。
「なーに期待の眼差しくれてんだよ。助ける気、失せるぜ」
「……な、なにをしている! かかれ、かからんか!」
あんまりな展開に絶句していた怪人も、正気を取り戻して指示をとばす。同じく静止していた戦闘員たちも果敢にブルージェットへ向かっていくが。
パンチ一発。
「お前がそんなもんでしおらしくなるタマかよ、ええ!?」
キック一閃。
「いつもの、クソ生意気さはどこいった!」
徒手空拳で戦闘員の相手をこなしながら、叫び続けるブルージェット。
「ええい、何をやっているのだ!」
見かねた怪人が、直々に参戦する。その巨体とがっぷりと組み合うと……さすがに戦闘員とはわけが違い、ブルージェットは壁際まで押し切られてしまう。背中に、衝撃と激痛。苦悶の呻きを飲み込んで、彼は声を張り上げた。
「そんなんで、そんなんでなあ……俺の、ォォォッ!?」
「おりゃあっ!」
渾身の台詞を言い切る前に、投げ飛ばされた。地面を転がり、彼はゆらりと立ち上がる。
「ゴホッ……ちぃッ。てめえ、空気読めよ……!」
「やかましい! こんなときにまで痴話喧嘩しおって!」
苦戦するブルージェット。やはり、1人だけでは怪人には勝てないのか?
――だが、レッドスプライトの瞳には、確かな光が戻っていた。そして、
「うがあああああああああああああっ!」
爆発。
大量の放電に伴う、壮絶な放熱を内側から受け、焼け焦げたイソギンチャクはバラバラに弾け飛ぶ。
「ちょ……誰だ、ゴムに電気は絶対に効かないなんて言った奴は!?」
戒めを解かれたレッドスプライトは自由落下を始める。それは奇しくも、ブルージェットの真上。
「黙ってきいてれば……ちょっとそこ動くな! 殺すから!」
「お、やる? 決着つけちゃう――っと!」
そして、ブルージェットは怪人を宙に放り投げた。
「な、何ぃ!?」
それを目掛けて、2人が同時に突っ込んでいく。
(ったく、素直に助けたら……惚れてやるのに、さ。でも――)
(結局暴れ出すとは、やっぱり可愛げのねえアマだ。だが――)
上からはレッドスプライトの踵落としが、下からはブルージェットのアッパーが。
「き、貴様ら! トドメをさすときぐらい――」
「「うっさい空気読め!!」」
それぞれ赤と青の稲妻となって、怪人の体を貫いた。
廃倉庫から並んで出てくる、一組の男女。
言うまでもなく、レッドスプライトことアケミと、ブルージェットことソウマである。
「ねえ、ちょっと」
「……あ?」
「何か一言ないの、ひとこと」
「あんのはテメーだろ」
「あたしに? 何よ、どんなこと言われたいわけ?」
「だあっ! フツーに礼のひとつでもねーのかって話だよ!」
「は? 助けてもらってないし。結局、自分で抜け出せたし」
「ほー……ベソかいてたのはどこの誰ですかねえ」
「かいてませんー。あれはイソギンチャクの汁ですー」
「潤んでたことは認めるのな(ニヤ)
「いやー、あんたまるで役立たずだったわー。でも、奢ってくれるなら許しちゃうけどー」
聞こえない振りを始めた。
「……フン」
「シカト? 黙殺は降伏と見なしますよー。あんたの負けねっ」
「聞こえない振りは黙殺じゃねえのかよ。お前の負けだ、負け負け」
「そうやってすぐ根拠のない勝利宣言……これだから詭弁論者は」
「先に勝利宣言したのはどっちだったかもう忘れたのか鳥頭」
罵りあいながら連れ立って歩く彼・彼女は、「トランジェント・ルミナーズ」。
それぞれ青い電光・ブルージェット、赤い稲妻・レッドスプライトを名乗る正義の味方。
「てなことで、今日のおごりはあんただから」
「ざけんな、お前がおごれ」
あながち、そう悪いコンビではないのかもしれない――
「死ね」
「あんたが死ね」
気のせいか。
以上。性懲りも無く書いてみた
gj
こう、甘くはないけど何か甘い関係がたまらん
余りにもツンが強いヒロインがデレた時にこそ突き放したくなる俺
「エナジー補給ぅ?特っ訓ン?はぁぁ?そこらのヤツとやれよ。だって死んでも俺と一緒にやるのはゴメンだってお前言ってたもんなぁ!」
「マア、今夜ハコンナモノダロウ」
アイアン・メイデンの屋敷を後にして、レッドキャップは帰路に着いていた。
太陽の車輪が、街にたむろする闇を追い立て始めるには、まだ時間があった。
ノートパソコンのデータは残らずコピーし、近くの公衆電話で警察も呼んだ。
少女達を買っていた連中は後で始末するとして、アイアン・メイデンの件は、ひとまずこれで終わりだ。
トレンチコートのポケットに両手を突っ込み、レッドキャップは一人路地裏を行く。
室外機の駆動音と、夜中でも止むことのない街の喧騒が、競い合うようにして耳に注がれる。
今はもう日常の一部として組み込まれているが、最初の頃は痛む鼓膜に悩まされたものだ。
細く切り取られた夜空を眺めつつ、右に曲がる。
しばらく進んで、今度は左。そして再び右。
蟻の巣のように枝分かれした道を、レッドキャップは出鱈目に進んでいた。
誰に見られているとも限らない。アジトに戻る時、常に何者かの尾行を考慮に入れておく。
スワローと体を重ねる時も、アジトに入れる時と帰す時は、わざわざ彼女に目隠しをさせ、盗聴器や発信機の類がないか念入りに調べる。
ナインテールの場合は………あれはもうどうしようもない。
一度、妖物を撥ね退ける魔除けを設置したが、簡単に破られてしまった。
超常的存在を殺せる装備は腐るほど持っているが、傷付けないように防ぐのは、レッドキャップをして難しい。
しかし、このままでは毎晩のようにベッドに忍び込んで来るナインテールに精を絞り尽くされて死ぬ可能性があるため、そろそろ真剣に対策を考える必要があった。
(………部屋ニ油揚ゲデモ吊ルセバ、ソッチニ気ヲ取ラレルカ?)
とにかく、ネクロシティでも有数のクライムハンター――そして殺人鬼――のレッドキャップは、悪党はもちろんのこと、同業者や警察からも狙われている。
街角には指名手配書が貼られ、賞金は庭付きの家と高級車を一緒に買える金額である。
助けた市民が欲望に目をぎらつかせ、レッドキャップが背中を向けた瞬間に襲いかかって来たことも、何度かはある。
この街の住人の九割を敵に回しているレッドキャップは、警戒に警戒を重ねなければ生きていけないのだ。
「………?」
レッドキャップは、何者かの気配が近付いてくるのを感じ、足を止めた。
次の瞬間、コンクリートの谷底から見上げる空が、轟音と共に赤く染まった。
吹き荒れる熱風に、レッドキャップは帽子を指で押さえる。
虚空に咲いた赤い花のような爆炎から、黒煙の尾を引きながら人影が降って来た。花の蜜を採り損ねた、羽虫の類か。
人影は、空中で縦に一回転すると、サーカス団員も顔負けの身軽さでレッドキャップの目の前に降り立った。
虫の羽は生えていないが、頭から足元まで黒いローブをすっぽりと被っており、顔はおろか性別さえ―――いや、人間かどうかさえ判ずることができない。
「……見た、な?」
頭部を覆うフードの中から、男の声が聞こえた。かち、かち、と何か、硬い物同士がぶつかるような音も。
自分のことを言っているのだと気付き、レッドキャップは首を竦めた。
「サア。何ノコトヤラ」
「まあ、いい。念の、ため、だ」
レッドキャップの返答は、まるっきり無視された。
この後の展開は目に見えている。今夜はそれほど疲れてはいないので、残業もやぶさかではない。
両足を肩幅まで広げたレッドキャップの前で、男がフードを脱ぎ捨てた。
「……ナルホド。顔トハ言ワズ、全身ヲ隠シタクナルワケダ」
妙な喋り方から予想していた通り、男は人間ではなかった。
体全体が漆黒の鱗に覆われており、唇の無い口には、釘のような牙がずらりと並んでいる。
かち、かち、という音は、牙と牙がぶつかる音のようだ。
頭髪はなく、代わりに無数の鋭い棘が後頭部から生えている。両手両足の鉤爪は、まさか野菜を切るためにあるわけではないだろう。
青い瞳はかろうじて人間の物だったが、その他のパーツが巨大な蜥蜴を構成している。
レッドキャップは溜息をついた。呆れるほど凡庸な姿だ。
蜥蜴男など、彼の世界観では珍しくもなんともない。
変身タイプのスーパーパワーか、遺伝子操作で生まれたか、さもなければ魔族か何かだろう。
無論、それでも油断はしない。
レッドキャップは、何時でも自在に動けるように全身から力を抜いた。
しかし蜥蜴男は、それを恐怖のよる放心と勘違いしたらしい。牙だらけの口が、にやりと歪んだ。
「安心、しろ。痛い、のは、一瞬、だ」
そう言って、恐怖を煽るかのようにゆっくりな足取りで近付いてくる蜥蜴男は、笑えるほど隙だらけだった。
「男の、肉、不味いが、我慢、する」
その一言で、レッドキャップは蜥蜴男を何処に送るかを決めた。雄ではなく、わざわざ男と表現するのなら、肉とは牛や豚のそれではないのだろう。
彼が、まるで居合抜きのように懐から片手斧を取り出したのと、蜥蜴男が鉤爪を振り翳しながら襲いかかって来たのは、ほぼ同時だった。
銀線が、横一文字に引かれる。
蜥蜴男は、半身になったレッドキャップの傍を行き過ぎると、前に倒れた。
一秒前まで肩の上に乗っていた首は、レッドキャップの足元に転がっていた。断面から血が漏れ出し、彼のブーツの底を汚す。
「アイアン・メイデンノ方ガ、硬カッタナ」
レッドキャップは、片手斧の刃に付着した血を、人差し指で掬い上げた。
見た目は赤い、人間の血だ。
(念ノタメニ、血ト鱗ヲ少シ採取シテ調ベテミルカ)
もし、次に似たような敵と出会った時に、相手にとって致命的な毒を作り出せるかも知れない。
レッドキャップは、血液を入れる試験管と、鱗を切除するためのナイフをトレンチコートの中から取り出そうとしたが、その必要はなくなった。
彼の見ている前で、蜥蜴男の首が黒い灰となって崩れたからだ。流れ出した血も、白い蒸気を上げ始めた。
「何ッ」
レッドキャップは慌てて灰を掴もうとしたが、急に吹いてきた風に散らされてしまう。逃げるように夜空へと舞い上がった灰は、もはや捕まえようがなかった。
舌打ちして振り返ると、体の方も、同じ過程を辿って消えていた。血すら残っていない。
主を失った黒いローブが、路地裏に寂しく蹲っていた。
レッドキャップは、自動的に綺麗になった片手斧をトレンチコートの内側にしまい込むと、夜明けにはまだ遠い空を見上げた。
蜥蜴男は、爆炎の中から降って来た。花火で遊んでいた訳ではないだろう。
あれが蜥蜴男の仕業ではない場合、爆炎を放つ必要があった何者かが、上にいる筈だ。
「………残業、ダナ」
ベリルが肩越しに放った火球は、彼女を追う黒いローブの男には当たらず、ビルの屋上を浅く穿った。
「クソっ!」
戦闘の訓練などしたこともないベリルにとって、逃げながら攻撃を当てるのは至難の業だ。
しかも、この三日間、ほとんど何も口にしておらず、火球には爆竹に毛が生えた程度の威力しかない。
(畜生。ゴミ箱を漁ってでも、何か食っとけばよかったなぁ……)
胃袋の中で、空腹の虫が暴れまくっている。嘔吐感に苛まれるが、吐き出せるのは胃液だけだろう。
全身が鉛のように重い。視界が定まらず、今にも倒れてしまいそうだった。
だが、今そうなる訳にはいかない。
ビルの屋上から、また別のビルの屋上へと飛び移りながら、ベリルはちらりと後ろを見た。
黒いローブに身を包み、横一列に並んで追って来る男達が三人。
先刻、火球を打ち込んだ一人もまだ生きているだろうから、待ち伏せも警戒しなければならない。
捕まったら、全てお終いだ。
「うっとおしいんだよ、このぉっ!」
狙いもつけず、火球を滅茶苦茶に撃ち込んだ。
もう、当てようとは思わない。足止めになればそれでいい。
しかし、ベリルの攻撃は夜のネクロシティを僅かに赤く染めただけだった。
人通りの少ない地域なのだろうか。立て続けに上がる爆音に、誰かが驚く声は上がらない。
この街に拒絶されている。
一瞬、そんな風に思ってしまい、ベリルは苦笑した。いくらなんでも、卑屈が過ぎる。
黒いローブの男達は、平然と炎の壁を乗り越えた。攻撃するために足を止めた分、逆に距離が縮まってしまっている。
「あき、らめ、ろ」
列の一番左にいる男が、不気味な声を発した。
「我ら、が、神は、お前、を待って、いる」
「その力、をやった、恩を忘れた、か」
ぎり、とベリルは奥歯を噛み締めた。
「こんな力……いらねぇよっ!」
ベリルは体ごと振り返り、黒いローブの男達に向き直った。
どうせ、逃げ切れるものではない。体力が底を突く前に、戦って倒すしか道はなかった。
ベリルの黒い拳に炎が灯った。格闘技の心得などないため、構えは前に捨てられていた雑誌に載っていた、ボクサーの真似だ。
黒いローブの男達は散開し、ベリルを囲んだ。
三対一。数の上でも不利なのに、こちらは疲れ切っている。
「ほら、どうした! 来いよ、あたしを捕まえるんだろ!?」
ベリルは精一杯声を張り上げたが、緊張と疲労で息は荒く、膝が大笑いしていた。
一人を相手にしている間に、他の二人が後ろから襲ってくる。一人を一撃で倒すことができれば話は違うが、今のベリルにそんな力量はない。
唇を舐めると、砂漠のように乾いていた。
冷や汗が頬を伝い、顎から足元に落ちる。
雲一つない夜空、遠くに浮かぶ三日月が、大口を開けて生贄が届けられるのを待つ悪魔の顔に見えた。
「――――パーティー会場ハ、ココカ?」
その時。
大きな影が、夜空に浮かぶ三日月の光を遮った。
ベリルは見た。黒いローブの男達も見た。
赤い帽子に鉄仮面、裾が擦り切れたトレンチコートを身に纏った男が、音もなくビルの屋上の縁に降り立つのを。
「フム、パーティーハパーティーデモ、仮装パーティーノヨウダナ。イイゼ、俺モ衣装ニハ自信ガアル」
赤い帽子の男は、自分を含めた四人を見回して言った。
この街にやって来て、まだ日は浅いが、ベリルは彼の事を知っていた。
捨てられた新聞に、彼が載っていない日はない。
電気店のテレビに、彼が映らない日はない。
悪党の血に染まった帽子を頭に被り、ネクロシティの夜を支配する男。
荒事好みのマフィアでさえ、聞けば震えが止まらない彼の名は。
「レッド、キャップ……?」
震えるベリルの声に、レッドキャップは顎を引いて応じた。
「何、だ、貴様、は」
「我ら、の、邪魔をする、のか」
「そうでなく、とも、見られた以上、ただでは返せ、ん」
闖入者に茫然としていた、黒いローブの男達が動き出す。
二人はベリルを挟んだまま、一人はレッドキャップの前に進み出た。
彼を、目撃者を始末するつもりなのだ。
「おい、早く逃げろよ!」
ベリルは必死に叫んだ。
この街におけるレッドキャップの風評は、決して良くない。
その首に、目が飛び出るような賞金が懸けられていることも知っている。
しかし、これは自分の問題であり、それに関わることで他の人間が殺されるようなことは、絶対にあってはならないのだ。
しかし、レッドキャップは屋上の縁に立ったまま、微動だにしない。黒いローブの男が目と鼻の先にやって来ても、少なくとも見た目では平然としていた。
その様子が、逆にベリルの不安を引き立てる。
逃げろ、逃げろと、喉を嗄らして叫びまくった。
「運、が、悪かった、な」
黒いローブの男が、頭部を覆うフードを脱ごうとした。
「オ前ラノ中身ナラ、モウ知ッテル。モッタイブルンジャナイ」
しゃらん、と金属質の音が鳴る。
黒いローブの男の股間から頭頂を、一条に閃光が駆け抜けた。
レッドキャップの右手には、何時の間にか、銀色に光る一振りの剣が握られていた。
細身の両刃。L字状のナックルガードが付いているだけで、装飾品は一切ない。
三日月の穏やかな光を反射し、視界さえ切断されてしまいそうな鋭利な輝きを絡ませる刀身の前では、金もダイヤモンドも自らの不細工さを恥じずにはいられないだろう。
ベリルの心は、剣に吸い寄せられていた。前に何処かで見た、チンピラが振り回すジャックナイフとは比べる気も起きない。
「………あ?」
間抜けな声に遅れて、黒いローブが主人の足元に蹲る。
全身が漆黒の鱗に覆われた、蜥蜴男が夜気にその身を晒した。
互いに手を伸ばせば届く距離であるも関わらず、レッドキャップも蜥蜴男も、その場を動かなかった。
ベリルはすぐにその理由を知ることになった。
レッドキャップが、右手の剣を軽く一振する。
ひゅっ、と風を切る音が鳴る。
途端、蜥蜴男の体が、縦に割れた。正中から、まるで機械の仕業であるかのような綺麗さで。
よく見てみると、黒いローブも二枚の布に切り分けられていた。
(いつ、斬ったんだ?)
何時の間にか、レッドキャップの手に剣があった。
何時の間にか、蜥蜴男が二つに分かれていた。
ベリルの背筋を、氷の塊が転がり落ちる。
誰一人として、その速斬を目で捉えることが出来なかった。
人間と人外が、この場に限って入れ替わっていた。
「例ノ釘ヲ混ゼテ造ッタ、退魔ノ剣。オ前ラミタイナ魔族ニハ、ヨク効ク」
斬られた蜥蜴男の体が、灰となって散る。
レッドキャップは、残った二人に剣尖を向けた。
「サテ、ドウスル。オ友達ト同ジ場所ニ行クカ?」
黒いローブの男達は、明らかに動揺していた。
並みの相手であれば、二対一の有利。
だが、レッドキャップが相手では、彼とたったの二人で戦わなければならないという不利になる。
それが分かっているのか、黒いローブの男達は、自ら仕掛けることもできず固まっていた。
その間も、レッドキャップは屋上の縁から降りて、じりじりと間合いを詰めて来る。
その分、黒いフードの男達は後退した。
今まで追い続けてきたベリルの存在を忘れたかのように、自分達を抹殺しうる剣と、その使い手を注視している。
ベリルからは見えないが、彼らの目には恐怖が浮かんでいることだろう。
やがて、
「……覚えて、いろ」
黒いフードの男達の足元から、緑色の炎が噴き上がった。
渦巻く炎は男達を包み込み、一瞬夜を照らして消える。
屋上にいる人間―――いや生物は、レッドキャップとベリルだけになった。
(助かった……のか?)
少なくとも、今回は。
そう思った瞬間、ベリルの膝から力が抜けた。
世界全体が揺れ動く。
天と地が逆転した。
ベリルが最後に見たのは、剣を納めてこちらに駆け寄って来る、レッドキャップの姿だった。
倒れた少女がコンクリートに頭を打ち付ける前に、レッドキャップは彼女の体を支えることに成功した。
軽い。まるで藁で出来ているかのようだ。
おそらく、しばらく何も口にしてないのだろう。
レッドキャップは少女を横抱きにすると、その体を改めて見た。
まず目を引くのは、緑色の髪だ。
塗料で染めているわけではなく、毛の一本一本が宝石のようにほのかな輝きを帯びている。
伸びるに任せていたのかぼさぼさだが、美しさに何ら支障はない。
肌は、まるでチョコレートのような褐色をしている。
鼻を押し付けて嗅げば、甘い香りがしてきそうだ―――実際は、汗や他の様々な臭いが入り混じった、何とも言えない臭気を漂わせているが。
衣服の類は、一切身に纏っていない。
その代わりとしてか……胸と股間部、そして両腕と両足は、漆黒の甲殻に覆われていた。
質感は、あの蜥蜴男の鱗に似ている。
臀部からは蛇を思わせる尾が垂れ、額にはナイフのような角が二本、天を突いて伸びていた。
瞼が閉じられる前に覗き見た瞳は金色。寝顔からは、まるで野良猫のような生意気さが感じられた。
「………」
レッドキャップは少女を抱えたまま踵を返し、アジトへと足を向けた。
蜥蜴男と、少女の正体。
そして、追う者と追われる者という、両者の関係。
ネクロシティに、新たなる災厄の種が捲かれているようだ。
「俺ニ刈ラレルタメニ、ナ」
レッドキャップは、鋼のような声で呟いた。
投下終了。エロまでは遠いけど、その分内容を濃くしたいと思ってます。
あとレッドキャップのセリフですが、やっぱりキャラを強調するためにカタカナでいきます。
読みにくかったらすみません。
レッドキャップおかえり!ついでに
>>495を殺っちゃってくださいw
ヒロインの弟と良い感じなライバルヒロインとか妄想した時期がある
弟をボロクソ言うと殺気立ってツララや焼き鳥の串が飛んできて顔をかすめて壁に刺さる
>>503 震災ご無事なようで何より
新たなヒロインの登場にGJ
自分の気にしてるコンビを良く組んでる男が後輩にコンビを組んで欲しいと
知らない所でアプローチされてたのを知ったヒロインが
男を尾行し、後輩の誘い方が同じ女ながらにあざといのでイライラする話
男「でもさ、女が活躍してるから有名になったみたいな形だし・・・」
男「俺、基本、女に敵を近付かせない露払いしてただけだぜ?」
後輩♀「男さんは、自分をあまりに過小評価し過ぎです」
後輩♀「私みたいな新米にはその力が、いえ、貴方が必要なんです!」
男「そ、そうなの・・・?」
後輩♀「そうなんです♪」男「ありがとうな」
ダァン!(テーブルを叩く音)
バキャッ(テーブルの一部が割れる音)
同席してる女の先輩♀「わ」
同席してる女の同僚♀「ヒ」
女「ぐぎぎぃ・・・!」
女「何なのこの感じ?何なのこの込み上げてくるイライラ・・・?」
女「ねえ何なの!?教えて何この気持ち!?」(無意識に同僚♀にスリーパーホールド)
同僚♀「ぐげげ・・・!?苦しいってば・・・!」
後輩の言動ってあざといって言うのかな?
素直に行為を露わにしてるだけじゃない?
自分が素直じゃないのを棚に上げて、パートナーの男との絆に胡座をかいてそれが覆りそうになれば
周囲に暴力で八つ当たりとかする面倒くさい女なんて捨てられて当然っしょ
みたいな精神口撃を受けて豆腐メンタルを露呈して、ボロボロメソメソの捨て犬状態になるヒロインがみたい
そして雨の中さまよい歩くヒロインに傘をさしかけて上げたい
そしてその上で「殊更に惨めな自分をあざとく演出してこっちの幸せに泥塗るのやめてくれる?迷惑だから」
って言い捨てて傘をしっかりと握らせた後で、雨の中を駆け去りたい
初エッチで痛くないか男に心配されて、この間怪人の角でわき腹貫かれたのに比べれば
どうってことないよとかあっけらかんと答えちゃう風情を解しないヒロイン。
せめて眉をひそめる位してくれと。
今まで戦闘バカ一代のヒロインが恋人の男と会話するも
普通の男女の会話は慣れないので手探りで会話していくが、見事にからぶってる話
ヒロイン「お、男!私は・・・その、男は私にとってかけがえのない大切な存在よ!」
男「そ、そう?」
ヒロイン「そ、そ、そうね・・・あなたがいないっていうのは・・・」
ヒロイン「じゃ、ジャングルに山刀を持たずに入るようなものというか、敵に突っ込むときに武器がないようなものというか・・・」
男「・・・一応聞くけど俺を評価してくれているんだよね」
ヒロイン「勿論(キリッ」
>>510 ヒロイン「あ、後、お前がいない、というのは私にしてみれば」
ヒロイン「巷の子供に人気の戦闘の時に顔が濡れて力が出ない奴と同じで・・・!」
男「と言うより、何で『いなかったら』な例えばっかりなんだよ」
ヒロインにしてみれば1番の強敵で大嫌いな相手だった悪のライバルヒロイン
そんなライバルが悪の呪縛から解放され裏切り者として狙われて傷だらけで逃げ回っていた所をヒロインの兄に救われ良い感じに&兄にだけは素直に
ヒロイン「もし兄とアイツがくっ付いた場合はアイツが義理の姉か妹になる。それだけは阻止せねば」
弟「姉ちゃんはそれより彼氏を見つけたら?」その後に間もなく弟に炸裂するラリアット
ヒロイン「私の方がうまく男とやっていけるんだから・・・!」
男の新パートナーに対抗心剥き出しにするヒロイン
激しい陵辱により疲弊した精神と肉体に強烈な呪いをかけられ結果
肉体が縮み記憶も失い幼女化し「おにーたん。だーいすき!」と言う義理のロリ妹が普段の姿だけど
本来の姿は超がクールで毒舌な美少女ヒロインで。兄と慕う大好きな存在が危機に瀕した時に変身可能で
徐々に記憶も取り戻し幼女状態でも素直さを失っていくけど惹かれてるから本質は変わらない
普通そういう時は、記憶を取り戻していても失ったままの演技をして、好きな男に甘えられる自分のままでいようとする
みたいな演出が入るだろう
しかし、その後ろ向きさの報いのようにロリ態ではまるでかなわない敵に強襲されて、男はそれから庇おうとして怪我を負う
「私、大人に戻りたくない…。あんな自分、いらない!今のままがいい…」
「知ってたよ。記憶、戻ってたの…。俺はまた大人なお前に会いたいけどな?」
みたいなやりとりの後でヒロインは大人態に復活。
その蘇った最盛期の魔力は男を治癒してのけ、決戦の地へと飛翔させる。
そして、勝利を収めて帰還を果たしたヒロインは…
「まりょくつかいすぎてまたちいさくなっちゃった☆」
ヒロインを姉と慕っていた男が悪役の疑心暗鬼を誘う台詞を真に受けダークサイドへ
↓
男「俺は悪魔の力をも手に入れた!俺はヒロインを越えた!」
と序盤はヒロイン相手に圧倒する男
↓
しかし、段々無理に力を使いすぎた反動で動きが鈍ってくる
↓
ヒロインが男の欠点を挙げながら攻撃を浴びせていき、遂には男敗北
↓
男「俺がどうかしてたんだ・・・ヒロインをすぐに越えようだなんて・・・」
ヒロイン「バカだよ、男は・・・」
↓
この事で只でさえ重度に慕っていた男は益々ヒロイン信者になってしまい
そんな男をヒロインは微笑ましく弟のように見守る
みたいな衝突とかもラブラブにはあってもいいよね?
>>516 男「ヒロイン・・・」
ヒロイン「今更何よ・・・」
男「お、俺が・・・俺が悪かった・・・」
ヒロイン「バカ・・・寂しかった・・・」
END
なオチか
死ぬ運命だったヒロインの姉の運命を改変し生存させ
ヒロインの姉とラブラブになったクラスの男子
アイツは女たらしで変態でスケベで歴史改変がどれだけ重大な暴挙なのか分かってない。あんな奴に惹かれる姉も姉だ!と言いながら胸がズキズキチクチクして苦しく自分の気持ちに困惑
そんなヒロインの恋模様の行方はいかに
人一人の運命改変って言われても医者でもやってる事は変わらん訳で、随分と嫌な事言うヒロインだな
いや、医者とは違うだろ・・・jk
変わるとなにがマズいかを物語の主軸に据えればいいよ。
あとヒロインが現代日本人と同じ思考回路を備えてるとは限らんしな。
価値観の衝突なくしてなにが恋愛かって考え方も。
上で医者発言みて思ったけど、そういう世界の歪みを治すドクター少女とか。
相棒の男が女性化してしまった為に変身ヒロインの一員として活躍するのを
いろんな面でサポートするヒロイン
男「な、なあ・・・俺、やっぱり男子トイレを・・・」
ヒロイン「ダメよ!中身はともかく見た目は完全に女の子なんだから!」
けっこう純愛でコスチュームプレイって書きにくいね
みんなシロー君になっちゃう
別の並行世界でそれぞれ戦ってる男女が
交流し合う何処となくファンタジックな物語。
大抵、ヒロイン側の愚痴を男が聞く時間が全体の七割
普段は男だけど、変身したら男の中で確立した存在の女が表に出てきて変身し、戦う
自分の身体を預けてる男が好きだけど絶対に対面して触れ合う事が出来ないので
男とのデート妄想で紛らしている。みたいな憑依型(?)変身ヒロイン物
>>525 男『どうした、いつものキレがないぞ!?・・・まさか、また怒ってるんじゃないよな?』
ヒロイン「・・・怒ってないわよ?」
ヒロイン「明らかに伏兵置いてるとしか思えない後輩の女の子の『遊びに行こう』にほいほいノった男とか」
ヒロイン「私も強制参加する事になるのにそれはどうよ、なニヘラ顔して承諾してた男の事とか!」
ヒロイン「後、妄想でしかデート出来ないのに後輩の女の子はずるい、なんてこれっぽっっちも!」
男『分かったから、その猛りは敵にぶつけてくれ・・・』
そういえばお姉ちゃんと融合してる巨大変身ヒロインと恋仲になって、そのヒロインが独立存在するために肉体を錬成する弟がいるラノベがあったっけ
クラスメートの病弱なヒロインの友人の女の子が
実はヒロインのライバル戦士で竜族と人間のハーフで
強すぎる竜の血に身体は衰弱し苦しみ幼い頃は紅い瞳も理由に差別され辛い目にあっていた。けど幼少期に一度、ヒロインの兄にイジメられてる時に助けられて以来、好意を抱いて 。兄が危ない目にあうと普段のクールぶりが一転しパニクって見境なく無差別爆撃をやったり大暴走
チラシの裏じゃないんだから
いい加減にスレの流れを完全に無視した妄想を
とくとくと流すの辞めて欲しいな
そこから話題が発展するでもなしにただログ流れるだけだし
本人に話題を発展させようと言う気もないみたいだし
ネタ振りとしては、普通に貢献してると思うけど?
妄想とかでネタ振りもしない奴はいざ作品が投稿しても反応薄いか無しなの多いんだよな。
そしてスレその物を落として作者の投稿先を無くさせてるのを
創作・エロパロ板とかで何個か見てきたし。
>>527 宇宙空間に放り出されたおねえちゃんが、生き延びるために銀色の巨人になって
大好きな義弟の元へ帰ってくる漫画なら最近読んだ。
>>531 頼む。タイトル教えてくれ
夜勤行く前に本屋寄るから
>>532 フレックスコミックスのマップスネクストシート
件のシーンは今月の連載だから単行本にはまだ収録されてないけど。
世の男性を狙って拉致が頻繁に発生してきた地域で
既に変身ヒロインとしてある程度活躍しているヒロインの昔馴染みの男も拉致され
彼女はその犯人の仮アジトらしき場所から男を奪還に成功するが
既に何かが打たれた痕があって、しかも暫くして怪物の姿に変態する
一定時間が経過したり、気を失うと元の姿に戻るが副作用からか
目が覚めた時に痛みに耐えなければならない事を男の様子で知ったヒロインが
男を治す為にその拉致組織を探し戦っていく、という
昭和の特撮チックな変身ヒロイン作品
>>535 昭和な世界観は今だと逆に新鮮に感じたりするんだよな。なんでだろ?
仮面ライダーダブルみたいな2人で1人の合体変身ヒロインが頭をよぎった事がある
基本的に陵辱を含むダメージはメイン担当が請け負うけど
ソウル担当もソウル担当で身体が野ざらしになるので戦闘員に悪戯されて変身が不安定なってピンチとか
恋愛も恋愛でお互いに好きな人が一緒と発覚しギスギスになったり
>>537に影響されたのか
前から男を好きだったけど、長く離れてたせいで
つっけんどんな態度しか取れなくなったヒロインと
当初は嫌いだったが、男によって死の淵からの生還の代償に
男を好きにならなければならない、という
予期せぬ副産物の呪いみたいな物で
男ラブ!な様子に変わってしまったもう一人のヒロインが
いつも互いを罵りながらもパートナーの男と共に戦いながら過ごしていく
みたいなのを思い付いた
>>537 >>538 二人組でもし作るとしたら取り合い続行中で終わりっていうの多いけど
たまには、誰か一人ヒロインを選んで・・・なストーリーもあってもいいんじゃないかと思うけど
やっぱラブラブなスレ的に「誰かの萌えは誰かの萎え」なのはキツいというか受け付けないかね?やっぱり
それもあるし、あとマジで書く気ならツラいよ。
長編になるのは覚悟すべし。
>>539 長くなればなるほど切なさが止まらなくなるな。
ここでは頼りになる男の相方率が多いと話があったけど
通常戦闘は普通にこなせるが、いざ止めに必殺技を使おうとすると
パワーが暴発し過ぎて文字通り自身が燃え尽きてしまうのは男は知らない。
↓
ヒロインはその事については大体把握している。
↓
男「止めは俺に任せろー!(バリバリ)」(必殺技の為に力を溜める態勢に入ろうとする)
ヒロイン「やめて!!!(必死)」
↓
毎回、男が必殺技を出そうとするのを阻止しては止めはヒロインが差してる。
な相方の男は頼りになるのかならないのか、どっちだろ。
個人的に変身ヒロインとラブラブは昔にチャンピオンで連載されてたマイティハートがツボだった
ヒロイン側はコスプレ同然で正体バレバレだったけど敵と味方に別れ正体も知らぬままに些細な誤解や珍道中を経てって感じだったし
物語自体はヴォルケンがヒロイン含む(怪人関係は除く)全ての人々から記憶と存在が消滅で悲恋&笑い無しでは終われない笑撃のラストだったけど
二次元ドリームマガジン連載のディバインハートマキナでヒロインとモブ男が恋愛してたな
普段は素っ気なく接して名前すら意識しないようにしているヒロインが、
モブ男が改造人間にされてて異形化するのを目にして、名前を呼んで狼狽える様とか
改造されたモブ男に襲われて抵抗するも、ただでさえ好きな上にチンコが自分専用な造りになってて、
責め堕とされて奴隷の誓いをするとか最高にエロかった
ただモブ男はヒロインが精神的に折れるための餌で、ヒロインがモブ男へ奴隷の誓いを上げた瞬間に悪のヒロインに身体を両断されて死ぬのが鬱だけど
男の好意のきっかけが、実は別の女の子への勘違いで
ヒロインはそれに乗っかった状態だけど
男を半ば騙してる形と自分への好意は偽物じゃないか、と葛藤していくのとかいいなあ
恩人の勘違いか
またもエロゲーの話なんだが、魔法少女アイを出したメーカーのサンダークラップスもそんな話だったな
主人公のヒロインは幼なじみの男が好きなんだが、男は幼い頃に助けてくれた変身ヒロイン(実はヒロインの母親)に憧れてる
で事件に巻き込まれて変身ヒロインとして覚醒した主人公は男を助けるんだが、男は幼なじみと気づかずに幼い頃の憧れの人と勘違いするという
>>543 あれはキツいな。
二次ドリって案外ラストの逆転劇作品もあるが、さすがに死んだキャラが都合よく生き返る作品はなかったハズ……だし
堕ちるヒロイン自体は好きなネタだが。
そういや今月号まだ買ってなかった
見分けるのは家族以外には困難なほど瓜二つな双子の姉妹ヒロイン
好きな男性は姉が好きなのに、些細な誤解から男性は妹を姉と誤解し
違うと言ってる妹を押し倒して挿入され、こんな形ではイヤなのに抵抗する気になれない自分を嫌悪し虚ろな目になる妹と
処女だった事から勘違いに気付くも手遅れだった男性
その光景を運悪く目撃し妹が寝取ったと誤解し激昂する姉
なんてのも勘違いネタとしては王道?だよね
>>547 そして始まるガチバトルと
敵から第三者的正論を言われて凹む姉妹
というビジョンが見えた
…ゲドマガでマキナの最終回を読んでしまった
>>546の感想を聞きたい
ヒロインA(男とは最近知り合って好き)
ヒロインB(Aよりかは昔からの知り合いで好き)
ヒロインC(幼少時からの腐れ縁で女子好きを公言してるが、実は男が好き)
な構図なの書いてみようかと思ってたら
「メインヒロインってC?」
とAをメインヒロインにしようと思ってた俺とは別の感想を友人に言われて
書くのを躊躇してしまっているでござるの巻
畜生、悩む羽目になるなら聞かなきゃ良かった・・・
>>550 自分の予想だにしなかった見解をたまにされることがあるよなw
俺もいらぬ深読みされて、話的にも当初考えていた奴より面白そうだから
「じゃあそうした方がいいのかな・・・?」
と悩んでストップしてしまうことはざらにある。
>ヒロインC(幼少時からの腐れ縁で女子好きを公言してるが、実は男が好き)
ノーガード戦法、というヤツですね分かります
>ノーガード戦法、というヤツですね分かります
無防備マンとラブラブなSS
幽霊なヒロインの場合はどんな恋愛になるんだろ?
幽霊ヒロインがパートナーに憑依→ラブラブだけど性行為になるとパートナーに妨害され
>>554 「男が好きでいてくれるのは私なの?憑依してる他ヒロインなの?」
と中盤以降は鬱モードになりそうだな
そして敵から自分の存在は世の中に於いては歪な物、と言われて
ますます凹んだりしそう
ここでの変身ヒロインは万能タイプと特化タイプ、どちらが需要があるんだろう?
いや、両方いいとは思うけど。
>>555 更には怪人の悪魔の囁き。パートナーに頼らずとも直接、触れ合い温もりを感じ方法がある
と騙され疑似肉体を得るも洗脳されて大切な人を傷付けてしたりとか
>>554 なぜかソウルハッカーズのヒトミ&ネミッサを思い出したのは自分だけだろうか
最後の決戦でラスボスに挑む二人で一つの憑依ヒロイン、しかし勝利の代償は一人の存在エネルギーであった
男に迎えられて幽霊ヒロインの消滅を涙ながらに告白する宿主少女
男に抱き締められてその胸で泣くヒロインだが、何故かその足元では可愛がっていた愛犬が威嚇の唸りを上げるのだった。
みたいな映画のヒドゥンのラスト的オチで軽く鬱になりそうだな
>>557 出しやすさなら万能、映えたりキャラ確立させやすい分には特化じゃね?
並行世界をひょんな事で行き来出来るようになった同じ住所の男女が
時には男の世界で、時には女の世界でトラブルを起こすモンスターを退治していく。
でも並行世界とか別世界同士って、まともに考えると
なかなか二人がその後も付き合うエンドとか難しそうなんだよな・・・。
どうしても涙こらえて別離エンドとかが基本多いし
ロックマンエグゼみたく
ヒロインは普通の人間で
自分の携帯に入ってる男のナビと事件を解決していく
そのうちにだんだん、ヒロインとナビは…
みたいなの考えてしまった
敵の猛攻から歴史を変える為に
未来から過去に飛ばされたヒロインが男性と恋に落ち子を宿す
でも自分の子供が成長した姿こそ未来の自分で。写真すらなくどんな人だったんだろ?と憧れていた母親が実は自分自身だったと言うショッキングな事実が判明し
なタイムパラドックスとかを考慮したらアレなネタの展開の場合のオチはどうなるべきなんだろ?
娘な自分が繰り返される因果で強大な力に覚醒して、宇宙の法則すら改変して敵の消滅、もしくは無害化、和解
しかし、概念化した娘は人々の記憶から失われ目には見えない見守る上位世界の住人になってしまう
娘「パパの事頼んだからねママ(私)」
ヒロイン「ありがとう。私の最高の娘(私)」
もう一つの未来を犠牲に別な未来が流れていく
そして流れるコネクト
茶化される程ラブラブだった男女コンビの片割れの男がヒロインを庇って戦死
と思ったら男はまだ生きていて、他の変身ヒロインには内密で相棒のヒロインを
助けたり、活路へ導いたりして窮地を救ってくれたかにヒロインが思ってたら
男「よくもあの時はやってくれたな!復讐という礼はたっぷりしてやる!」
敵「ぎゃあああああ!!」(滅多刺し)
後輩変身ヒロイン「先輩!?先輩!?やめてください!どうしちゃったんですか!!?」
ヒロイン「・・・・・・・・え?」(全身に敵の返り血)
実はヒロインを庇って以降の男の活躍はヒロインの脳内物語で男の助言とかもヒロイン自身の考えでしかなかった、という
ある意味いい話に見えて、ある意味ホラーなラブラブ話
それって生前の男とはラブラブだったとかいうのすらヒロインの捏造の危険があるただの可哀想な狂気のお話になるんじゃ…
実は変身ヒロインであることも妄想で、目を覚ますと病院のベットに寝ていて
そこは精神病棟だったっていうオチ
ヒロインにとって憧れだった先輩ヒロインの正体が実は敵対組織の幹部と言う事実が判明しヒロイン動揺
でも実際はヒロインが気になる幼なじみの事を先輩ヒロインも好きで。好きだけど先輩としてヒロインの手間、表立って好きとは言えないとは言えないジレンマに苛まれていた心の隙を突かれ
寄生型洗脳モンスターを埋め込まれ操られていただけと言う事実が後に判明したり
なんだよ…オリジナル魔法少女陵辱スレ追い出されてこっちを巣にしたのかよ…
三角関係だの鬱展開だののない、早く一人前になろうと一生懸命な半人前ヒロイン
と彼女とともに戦う力を持たないことを口惜しく思いつつもヒロインを暖かく支える彼氏
といった路線の妄想を燃え上がらせる燃料来ないかな。
>>571 誰のことを指してるか知らんし、心の底からどうでもいいけど
そういう見えない敵とのシャドーボクシングは他所でやってくれよ。
はっきり言って一番迷惑だから。
オマエモナー
は?
男「超必殺技!ただし、俺は死ぬ!!」
な攻撃力が半端なさすぎて戦ったら確実に敵を一撃で倒せる強者だが
正に生きてる間の一回限りな能力なので男を戦わせないかつ、死なせないように
まだ未熟な戦闘能力しかないヒロインが男を守ろうと奮闘する話。
途中でモンスター化で自爆を防げるから、とかで誘惑してくる敵女幹部も登場したりする。
>>576 ヒロイン「きゃあ!!」
男「ヒロイン!待ってろ、そいつは俺が!」(攻撃態勢)
ヒロイン「だ、大丈夫!大丈夫だから・・・っ!全っ然大っ丈夫だから・・・!ゼーゼー」
男「だって、お前ゼーゼー言ってるじゃないか!?」
ヒロイン「あ・・・!あ・・・新しい呼吸法よ!ゼーゼー」
男「だって頭から血も垂れて・・・!?」
ヒロイン「き・・・!今日は血の気が多すぎて・・・困ってたから抜いてるの!ゼーゼー」
男「ヒロイン、心なしか目も霞んでないか!?」
ヒロイン「う・・・!うるさいわね!巷で言うヤンデレよ!悪い!?ゼーゼー」
そういう駄文ならいらないから
>>577 ヒロインは、この調子だと、まずほっといても気疲れか過労で死ねる気がするwww
いつの間にやら強くなってた、な感じにヒロインは成長していく形になるのかね?
最後は擦れ切ったヒロインが男に対して最終奥義を脅迫するようになるな
ヒロイン「はぁ?私の為に何かしたいってんならアンタ代わりに敵を倒しなさいよ!ほらぁ!最・終・奥・義!、最・終・奥・義!」
一族を離散に追い込まれた妖狐の少女が逆恨みして、退魔士の家を強襲。
その子だけは命だけはと懇願する退魔士の母親を尻尾で締め上げながら怯えてる中学生くらいの子の顔を見たら。何とよりによって最近まで交流があった初恋の子だった
とか頭をよぎった事がある。その後に初恋の子と契約させられ病院送りにした母親に変わって退魔士の仕事を手伝ったり
男に一目惚れした悪役側の変身ヒロインの所謂、正義墜ちな話とか
最初は男の言う正義のヒロイン像や理念に拒絶反応とか、嫌な顔をしたりするが
段々ヒロインもその気になってく、みたいな
>>582 そこは惚れた弱味で正義のヒロインを目指すも最初は上手くいかずにへっぽこな活躍をしていくってのが良いな
幼稚園児を助けるも、きつめなメイクに顔見て泣かれて落ち込んだり、途中でよい子ぶるなんてアタシには所詮無理だったんだとかって挫折して飲んだくれたり
それでかつてのように暴れてみせるのだが、昔みたいな爽快感が得られず逃げ惑う子供とかに罪悪感感じるようになってて
「虫が良いって言われるかもだけど…アタシをもう一度、正義のヒロインにしてください…」って胡座かいて背中向けて座る男に頭下げに行って
無言で夜なべして作られた今までのイメージを一新するような可愛い正義のヒロインのコスチュームを渡されたり…
「こ、こんなの着れないよ…」って短いスカートの裾を伸ばしたり
>>583 別ヒロイン「本当にムシが良すぎるわよ!男、構うことはないわ、こんな娘・・・!」
男「(待て、と言わんばかりに手で遮る)」
別ヒロイン「・・・っ!」
ヒロイン「男・・・」
という何処か職人世界的ドラマ展開が見えてしまった俺
大黒摩季の歌う主題歌が似合いそうなドラマになりそうだなwww
表向き男と険悪に見せて誰もいないところで甘々になっちゃうヒロイン
ヒロイン「今更、他の娘にこんなだだ甘なところなんて見せられないよう・・・」
男「だったら離れればいいのに・・・」
ヒロイン「んもぅ!昼間怒鳴ったのは演技だよ、演技!怒らないでy」
後輩ヒロイン「・・・先輩・・・?」
ヒロイン「・・・」
男「・・・」
ヒロイン「こ、これはあれよ!この男が気分悪いなんて情けないこと言うから介抱してたの!この男の馬鹿!」
男「えー」
後輩ヒロイン「(もろしなだれかかっておいてそれは苦しいです、と言ってあげるのが優しさか否か・・・)」
天使のような羽根が生えててコスチュームはズタズタで片乳が露出
全身が切り傷や痣だらけ。明らかにレイプか何かをされた形跡がある
そんな謎の女の子が自宅の庭に墜落してきて
更に空から群をなして向かってくる触手の大群
そんな平穏で普通の日常を返せ!な衝撃の出会いから始まる物語
>>586 後輩ヒロイン「いつもの険悪ムードを出したいんだろうけど、満たされた牝な顔みたいな表情だから、説得力ないんだよなー……。」
>>589 そこは主人公がとっさにヒロインを担いで必死に逃げ出す事から始まるジェットコースターのような物語なんだろう
でヒロインは全編失神したまま話が進んで、逃げ回る男の熱い苦労話
途中何度も絶対絶命に陥るのを泥臭く切り抜けて駆けずり回って、己の無力さに挫けそうになったり、ヒロイン隠した高速トラックがいなくなってたり
追っ手の悪の女幹部の誘惑に迷ったりしながらも勝手に一目惚れしたヒロインのためにただ逃げ回る
で、最後の最後もうどうにもならない!って追い詰められた所でようやく意識が回復したヒロインの一撃でアッサリ勝利
そして怪訝な顔で「で、アンタ誰?」と想像していたとはまったく違う口調でぞんざいに話かけられて苦笑しながら自己紹介
終劇
変身ヒロインとは別に敵と戦う組織の戦闘要員として
男が活動している事を知ったヒロインの反応(男はヒロインの活動は知らない)
・そのままの君でいて
・あかんあかん、私、男がそういう危険なことするんは許さへんよ・・・!
・私と一緒に戦おうよ
三番目みたいに積極的相棒勧誘って
変身ヒロイン物ではありそうでない気がする。
正義の味方であっても研究所や組織同士の対立やいがみ合いで仲が悪く
本来は親友であるヒロイン2人も、それに巻き込まれお互いの正体も知らぬまま戦うハメになり
更にはヒロイン同士の潰し合いにまで発展し
>>591 確かにそのパターンは無いね
大抵は「もう誰にも頼らない、貴方の分まで私が戦う。傷つくのは私だけで良い…」って感じだな
ただ戦闘要員としてではなく、エネルギー補給要員や妖気やらの探知機役、
武器化の触媒などとしてのパターンだとヒロインの方からスカウトってのは割とあると思う
ヒロインよりも先に
真っ先に現場入りする前進観測員的な役割の主人公だけど防護服を着ていて
ヒロインは現場で会っても気付かない
片想いの男の子に正体を隠して戦う中学生ウルトラマン
最後は男の子の前で人間態に戻されて正体バレる
正体バレが制約なのか自分で決めた縛りなのか
でも変身ヒロインで正体バレたらどうこう、というデメリットは
余りないように感じるな
敵とヒロインの戦闘に巻き込まれて
ヒロインの放った流れ弾が
男の子の家族に当たったという設定だったらいけそう
男の子「はん!流石、奇麗事は正義のヒロイン様のお家芸だな!」
男の子「あんたって人はぁー!」
もうお前らいい加減に付き合え、と周囲から思われる程
遠慮のないコミュニケーションと天邪鬼っぷりを見せる
ヒロインと男の話
>>598 これでそのヒロイン、もしくは男の子が「きれいごとではないハードでシニカル(笑)なヒーロー論・正義論」の持ち主だったらよけいややこしくなるかも
そこまでいかなくとも男の子が問答無用のダークヒーローになるとか
そしてその辺りの対立を経て愛憎を越えた関係に…なるかはまさに未知数?
妹が眠るベッド前で
男の子「どうして、どうしてなんだよ。目を覚ましてくれよ」
男の子「ヒロイン、あいつだけは許さない。いつかこの手で、奴を葬り去ってやる」
一年後、ヒロインの前に立ちふさがるダークヒーロと化した男の子
男の子「俺は、お前の正義を認めない」
男の子「一片の塵すら残さず、消し去ってやる!地獄に落ちろおおおおおおお!」
みたいな感じか
ガチな殺し愛な関係ってのも良いって思うよ
愛しているから貴方は私が必ず殺す。
貴方が私以外の手に掛かるなんて、そんなの私が許さない…みたいなの
幼児期に大人になったら結婚しようと子供同士の口約束とは言えど、まんざらでは無かった年上のお姉ちゃんヒロイン
でも今では、その男の近辺はハーフエルフやら天使やら狐少女やら様々な女性に囲まれ
そんな約束、きっと忘れてるんだろうね。と若干な嫉妬心を持ちながらドタバタな毎日に加わっている
こんなヒロインに転機が訪れるとしたらシチュ的にはどんなのだろ?
>>605 ライバルとか強敵から「だからあんたは男を留められないのよ!」
とフルボッコされた挙句、目の前で男が拉致られ
「私にはやっぱり男が必要だ」と後になって自分の気持ちに気付いて、男奪還に乗り込んでいくのは
なんとなく幻視した。
長文妄想の人は随分「ライバル」「後輩ヒロイン」って単語が好きなんだなw
恋人を怪物の姿に変身させる原因を作った仇を巡って
全国を渡りながらトラブル解決する
子連れ狼的なスタイリッシュ戦闘ヒロイン物
男体化とかにもつながるかもしれないけど
伝説の仮面の少年ヒーローだった父親の跡を受け継いだ(姿さえ)少女と「彼」の活躍に手柄を取られてしまう青年刑事の物語とか…
ジャンヌやセイントテールなどの怪盗版は良くあるけど探偵や仮面ヒーローではマイナーだけに?
恋人「変装だけじゃ、バレるだろ。jk」
ヒロイン「じゃあ、もし・・・もしも私でも気付ける?」
恋人「おっちょこちょいなお前じゃ俺を騙せないだろw」
数日後
ヒロイン「恋人!?なんでここにいるのよ!?」
恋人「馴れ馴れしく呼ぶな!俺をそう呼んでいいのはあいつだけだ!」
ヒロイン「本人なんですけど・・・」
みたいな二人の掛け合いが、たまに入ると
微笑ましくなるのは何でなんだぜ?
正体ばれ後でも一応距離を持つ展開で行くならなかなかほほえましい…
で、彼氏の方がそう言う点では天然だったら苦笑か(笑)
未来から侵略にきた悪の女性幹部が何故か率先して、主人公とヒロインをくっ付けようとして
その理由が主人公とヒロインが結ばれる事で、未来に置いて悪の組織に有利に働くある秘密が
と思わせて、悪の女性幹部は主人公とヒロインの娘で二人が結ばれないと自身の存在が危うくなるから
みたいな理由で恋愛をアシストされる物語も見てみたい
あまりの恋愛下手っぷりに娘に無言で首を振られる変身ヒロイン
ヒロイン「これからお風呂入るんだけど」
男「?入れば?」
ヒロイン「今すぐ気絶してよ」
男「嫌だし」
ヒロイン「私の視界がそのまま男の視界になるんだから、見られたくないの」
男「今までそんなこと言わなかっただろ」
ヒロイン「そりゃ男が寝てる時にいつも入ってるんだもの、今日は今の内に入っておきたいの」
一つの身体に二つの魂みたいな姿をチェンジしながら戦うヒロイン
戦える存在がヒロイン一人しかいないのと
戦える存在が多くいる内の一人がヒロインなのとでは
ラブラブの種類というか、ヒロインが積極的か受身かが違って来そうな気がする。
前者の場合、「いつ死ぬかわからないから」と恋愛否定に走りそう。
逆に「いつ死ぬか分からないから」悔いを残さぬよう恋愛に積極的になる事だってあるだろう
別に不治の病で必ず死ぬとかでなし、戦い勝ち、生き残るためのモチベーションとして次々に彼氏へのおねだりを過激にしたりとか
ヒロインに積極的な鈍感じゃない男が絡むのは見てみたい気がする
変身ヒロインの情緒を不安定にさせようとする心理戦専門な敵とか
このスレのヒロインとはまず相性最悪だろうな。
むしろラブラブするネタに使われて、目の前でイチャイチャ&空気にされる
というコンボ付で。
>>620 敵「目の前や戦ってる最中でイチャイチャする奴、全員氏ねっ!」
しかもその戦闘スタイルがイチャイチャやスキンシップの組み合わせコンボで力を引き出すタイプとかだったら最悪だな
ヒロイン「へ、変身よ!は、早く組み合わせを決めて!」
男「よぅし!今日の組み合わせこれだ!」
「キス!」「パイズリ!」「ナカダシ!」
キ・パ・ナ!キ・パ・ナ!キパナ!
ヒロイン「パ…ッ!へ、変態!男の変態!ウデグミとかないの!?」
男「それは先週、ライバルヒロインに奪われたままだ(本当はあるけどw)」
ヒロイン「仕方ないわね…///」
変身して戦う事を過去の大失態からトラウマにしてた元最強ヒロイン
↓
無理に変身しようとしても精神的な面からか変身が発動出来ない
↓
そんなに事情は知らないが、ヒロインの悩みを察知するそれなりに深い仲の男
男「ちゃんと俺がついてるから頑張れ」
↓
ヒロイン「……じゃあちゃんと見てて」
トラウマがこの時は作用せずに変身出来たヒロイン
↓
男が側にいることで変身出来る事を知ったヒロインが
以降、事情を知られた事と保護も含めて男を巻き込み連れ回し、戦っていく
↓
最初は側にいるだけでいいが徐々に以前使えた強化フォーム等も、使える様になり
正面から見つめ合う→手を触れ合う→男が抱き締める→二人で抱き締め合う→キス
と強化変身する為に必要なプロセスのレベルが上昇(ある意味悪化)していく
という下手すると敵キャラがそっちのけに進行しそうな話
>>622 本家がプトテラコンボに寄生されたのと同じように
触手に寄生されて本人の意思にかかわらずしコンボしてしまうヒロイン
ヒロイン「あ、またあのコンボが!」
「ショクシュ!」「ボテバラ!」「セルフフェラ!」
ショ・ボ・フェラ!
悪役ヒロイン「ヒ、ヒイイイ」
男「ヒロイン!くそ、また暴走か!どうしたらいいんだよ」
書き込めねえと思ったから暴走気味のレスしたが
ここのスレは「ラブラブ」なんだから
触手もボテ腹も辞めたほうがよかったな
正直すまんかった
なに、悪役ヒロインを触手で襲いつつヒロインも
暴走を止めようとする男に犯されてボテ腹になってしまえばいい。
>>623 怪人「そして最終的にはS○Xして変身とかするんじゃないだろうな・・・?」
怪人「あかんあかん!そんな若い内から破廉恥な変身、おっちゃん許さへんよ!」
不老不死なヒロインは実は男の母親で
そうとは知らない男はヒロインに惹かれヒロインも母と子の結ばれる事は許さない愛と割り切るも揺れ始める想い
更に数千年、とっかえひっかえ男と愛し合た経験がある淫乱ビッチより純潔な私の方があなたを愛する自信があります。アク○リオンの歌と同じくらいと悪のヒロインまで乱入してきて大混乱に
なカオスすぎて頓挫したのを妄想した事がある
男とはクールなヒロインもいいけど
男になんだかんだで甘えんぼなヒロインもいい気がする今日この頃。
「お嬢様言葉にした方がモテるんじゃね?」
と幼少時代に幼馴染みの男に言われてからなんちゃってお嬢様スタイルな振舞いを貫き続け
同性に人気が出てしまった、アバウトかつ超武闘派ヒロインの話
戦闘スタイルもスタイリッシュというよりダイナミック。
>>630 ヒロイン「でぃりゃああああああ!!!」(豪快なジャンピングソバット)
ヒロイン「ぜぃやあああああああ!!!」(豪快な袈裟斬り)
女の子s「・・・・・・( ゚д゚)」
ヒロイン「ふぅ・・・それではご、ごめんあそばせ・・・!ほほほ・・・」
男「出直して来い、ヒロイン(笑)」
普段は無口で近寄りがたい雰囲気のヒロイン
変身後は別人?ってくらいにフレンドリーできゃぴきゃぴ化
実は単にオタク?な面を隠したくて無口を演じてただけ
「それで、相談ってなんなんだ?」
「ちょっと恋愛についてなんだけどさ・・・・」
「おっ、お前にもとうとう春が来たか」
「しかも、一人と一組なんだ」
「は?」
「こないだ宇宙から来た巨大ヒロインいるだろ?」
「ああ、赤と銀色でおっぱいがでかい・・・」
「その正体が職場の同僚で、何時の間にか惚れられてたんだ。で、母星に帰る時はぜひ連れて帰りたいって言ってる」
「・・・・・一組ってのは?」
「最近来た戦隊ヒロインいるだろ?」
「五人組のあれか」
「なんでも異世界にあった王国のお姫様たちで、国を滅ぼした敵を倒したら俺を王様にして復興するとか言ってる」
「・・・・・お前はどっちにするんだ?」
「それを決めるために外で巨大ヒロインと巨大ロボットが光線とか必殺技を撃ち合ってるんだ」
「 」
誰にも決めれないってのは誰の事も好きじゃないって事だろ
最低の男だな
イクサー3が力の源を奪われて、それを元に自分に瓜二つなアトロスが作られたみたいに
元は敵だけど今は味方なヒロインと瓜二つなクローンヒロイン
大好きな先輩からは妹分にしか見てもらえないヒロインに対して
クローンヒロインに対しては何故か女性として異性として先輩が意識してる感がある
>>623みたいなやたら親密ぶりを見せつける男との連携攻撃をして
敵役を倒すヒロインなら想像したことあったわ
ファフナーのパイロットみたいに治療技術が進歩しない限りは
戦い続けると、いつかは植物人間的な死んでるのと同じ状態になるヒロインとの恋愛を妄想したけど
全然、展開が作れなかった
「妙子、はいあーん、だ」
「昭典!?い、いいの・・・?」
「?いいも何も、こんなことしてもいい付き合いだろ?何を今更」
「はぁ・・・はぁ・・・!昭典が昼食で使った箸・・・つまり昭典の唾液が私の唾液と・・・!」
「妙子、ハァハァ凄すぎ」
ワンルームの部屋で中睦まじい男女二人きりで時には食事をつつきあいの光景
女は何に興奮してるのか、男の仕草や自分への行動を見ては
顔を上気させ、何やら明後日の方向に視線を旅させては、はっと我に返るの繰り返し
「世間」的には変態、と呼ばれてしまうであろう危険な状態である
男はそんな女の露骨な甘え方に受け流したり、受け止めたりと飄々としている
端から見たら、何とも奇妙な二人組に見えるだろうが
彼等は、こう見えても街に出没しては、人を襲う異形な怪物のスペクターを
変身し、討つ存在の一員であり、彼等の実力はその中でも主戦力に成り得る程
その二人を外から窓越しに覗く者が一人
「そ、そんな・・・あの『氷の女』の妙子先輩が、あんな残念に・・・!」
「思えば、あの男と出会ってからよ。先輩が残念になったのは・・・!」
口調からして後輩に当たるであろう彼女は
口惜しそうに唇を噛み、一つの暴走した決意を胸に秘めるのだった
>>456、
>>458を参考にして
二人共に過去、精神的ダメージにもなる事件を体感した為
冷徹とも言える性格・戦闘スタイルだったヒロインが変態風残念乙女キャラに
他人のフォローの上手かった男が故意おとぼけキャラに、自分を変えて
過去の凄惨事件を相方には思い出させないように励む、という
相手の心の平穏の為に、波風をそんなに立てない色んな意味でgdgdな日常を維持しようとする
微妙な変身男女ラブラブ関係の話、を描いてみたが
こうですか?分かりません!><
なんとなく続きが気になる
できれば本編投下プリーズ
保守
リアル系変身ヒロイン(基本、科学の理論に基づいての変身・攻撃)
スーパー系変身ヒロイン(基本、魔法やら奇跡やら『ふしぎなちから』での変身・攻撃)
がタッグを組んで戦う変身ヒロイン物
百合ちゅっちゅなのかリアル系のほうの技術スタッフと愛をはぐくむのかがスレタイ的に気になる
自分の空想世界(若干厨二入ってる)を幼馴染みの男と話してたら
自分の考えたモンスターが本当に現れて、幼馴染みの男も襲われたので
責任を感じたヒロインが、これまた自分の考えていた変身ヒロインとなって
大規模な騒ぎになる前にモンスターを全部倒し
フィクションで済まそうと奔走する話
多分物語終盤でヒロインが創造の力の持ち主で、実は敵も何もかも自らの願望が生み出した存在
全ては男とのドラマチックな体験をしたいという願いを叶えるためにその力が無意識に発動していたというのが発覚しそうだな
今までお約束王道で進んでいたストーリーが偶然入り込んできた親友が男を庇って重傷を負って破綻してヒロインが真相に気づいてショック受けたり
正義の味方気取りで殺してた怪物が実は自分の浮ついた願望のためにただ自分に殺されるために生み出された悲しい命と知って戦えなくなったり
>>643-644 ヒロインの変身前姿が典型的図書室通いの気弱文学少女チックなのはなんとなくわかった。
変身する前が気弱でダメダメな娘が変身したら、強気キャラに豹変しちゃうのはよくある話
男の身体を借りて変身して戦う入れ替わり変身ヒロイン物
ヒロイン(変身後)「男を中に感じながら変身したよ・・・正に愛だね・・・」
男(入れ替わり中)「いいから早くモンスター倒せ!俺の身体なんだから!」
ヒロイン・恋人「(談笑中)」
↓
背後から襲う怪物
↓
ヒロインが瞬時に変身&瞬殺
↓
恋人「?」
ヒロイン「どうかした?(変身解除)」
恋人「なんか、動物の鳴き声みたいなの聞こえた気が・・・」
ヒロイン「さあ?犬か何かじゃない?」
と男に気付かれない様に立ち回る変身ヒロイン
見た目は華麗なのだが
必殺技のネーミングやモーション、台詞回しが
なんというか残念系変身ヒロイン
想い人の男が物語の実況兼解説役
>>649 ヒロイン「行くわよ!ダイナミックヒロインキック!」
男「えー!?そりゃないだろー!ネーミングがなんかダセェぞ!?」
ヒロイン「プルプル・・・」
男「恥ずかしくなるなら最初から使うなよ!・・・あ、敵さんちゃんと待ってくれてる」
みたいな感じ?
>>649 かと言って普通に戦ってたら、調子が出ずにフルボッコになってしまって
男からも「いつものヒロインじゃない」と言われて
やけくそでいつもの戦闘スタイルに復帰したら辛勝
ヒロインが男と一緒に同じ変身ヒロイン仲間集めの旅をするが
大抵お流れになって「仕方ないか」な話になって次の場所へ探しに行くの繰り返しになる物語
段々ヒロインが男との二人旅を邪魔されたくなくなって、仲間になりたいと他変身ヒロインが言ってきたら
理由をつけて断ろうとする。
普段は「にぃにぃ」とか言って主人公にスリスリする幼女ヒロイン
しかし正体は様々なヒロインの能力を持つ最強の魔神で○○○キラー(仮)を襲名予定だった魔族側の切り札
でも刷り込み現象で主人公ラブな幼女化
そいつもしかしてサイコガンダムmk-2乗ってないか?
女子高の教師として赴任したら
担任のクラスの生徒が全員変身ヒロインだった
相方男の長所しか見ない偏りポジティブ人格と
相方男の短所しか見ない偏りネガティブ人格に
別れてるヒロインが最終的には人格が融合して
相方男の長短所ひっくるめて好き!な変身ヒロインとして成長していく話
ポジティブ、ネガティブ、融合、と人格ごとに変身が異なる
>>656 ポジティブ=熱狂的相方信者
ネガティブ=ダメンズ専門
>>656 昨今の口八丁な敵役とは、相性悪そうな変身ヒロインだな。
クラスの女子から陰湿なイジメを受ける少女が今、巷の話題を独占してる変身ヒロインの正体で
何をされても屈さない笑顔を絶やさないヒロインに業を煮やしたイジメのリーダー格少女が男をけしかけヒロインを強姦させようとして
その際、助けてくれた札付きの不良で有名だったクラスメートの男の子(主人公)に恋をして
ネタはあっても形にするのは難しいもんだ
ヒロイン「ねえ、君」
男「え、俺?」
ヒロイン「私と一緒に戦ってくれない?」
ヒロイン「私だけ今あぶれちゃって困ってるの」
別ヒロイン「あの、私が男と組む事になってるんだけど・・・!」
ヒロイン「まだ正式じゃないんでしょ、私に譲ってくれない?」
別ヒロイン「あんたねぇ・・・!」
男「(黙って明後日の方向をただ見る)」
みたいな規格外な強さでぼっちだった、押しがナチュラルに強いヒロインと
戦績的に優等生だが言いたい事はいまいち遠回りになってしまうヒロインと
実は単独行動時の方が実力を発揮するチームプレーは苦手な男の、団結愛情物語
多分狙撃専門な気のよいお姉さんが間を取り持つんだろう
で一番恋愛とは縁遠い二重人格で情緒不安定な改造人間なヒロインだけがちゃっかり幼なじみの男の子と良い感じになってるんだろう
>チームプレーは苦手な男
中盤辺りで三人がモニョっちゃう問題になりそうな感じがするのは分かった
何があってもタフ、高いバイタリティ、何でもこなせる等の
こち亀の両津属性持ちな変身ヒロイン
ついでに眉毛も濃い
コンビニ弁当大好き
下ネタ大好き
告白されたら食い付きはダボハゼ並
になってしまうだろ
>>661 上からの命令とかで、チームは解散、男は単独で活躍させる事になり
二人が反対、上は男に勝ったら白紙にする、という条件出してきて
戦う事になったら、説得というか説教ポジはどちらになるか気になる。
男との親密度によって戦闘力が左右される変身をするヒロイン
なので、倦怠期になったら目も当てられない有様に
コンビの突如解散宣言、組織からの追放を裏で仕切られてた事を知って
ヒロインに裏切られた、と恨んでいた男がヒロインの知人に
男に平穏な生活を送って欲しかった演技だったと知らされる
男「でも・・・何であいつがそんなこと・・・?」
知人女「決まってるじゃない・・・あなたの事が好きだったからに!」
そしてピンチになってるというヒロインを助けに
と、これはラブラブじゃなくて熱血友情物か?
ヒロインとのコンビネーション攻撃は
男が敵をヒロインに弾き飛ばしたり等何かしらのアシストしてもらってのヒロインが止めの一発か
二人同時攻撃か
はたまた男の力やら体を借りての大技か
ラブラブな雰囲気に近いのはどれだろう?
エネルギー弾と化したヒロインを男が敵に向かってジャイアントスイングして
容赦なくぶん投げるタイプがいい
敵もろとも大爆発したクレーターからたんこぶ抱えたヒロインが涙目で男に抗議
ヒロイン「イタタ…。もっと優しくしてよ〜」
男「すまんすまん。だけどこれでも慣れてきた方なんだ。最初は敵どころかガソリンスタンドとかに飛ばしてたからな」
ヒロイン「よく私生きてたなぁ…」
男「お前が頑丈で嬉しいよ俺は」
ヒロイン「えへへ。そう?私次も頑張っちゃうよ〜!」
男「……。(ぶつけ過ぎたかな…)」
某仮面○イダーのファイナルベント的な
恋人によるアシストとも力を借りてのとも言えるのとか
いっそ恋人がバイクに変形とか
ザ○ーガーとかアク○ルとかオート○ジンみたいな
恋人がバイクになるのは既にク・リトル・リトルというゲームで既出だったりする
もう恋人と合体変身すればいいんじゃね
特定の体位で性交して同時に絶頂すれば合体変身開始
変身後は雌雄同体のふたなり魔法少女に
>>675 せっかく異性同士なんだから合体して一つの体になるより
フォームA魔法少女タイプ
女→素体
男→武装(杖とか)になる
フォームB仮面ライダータイプ
女→バイクになる
男→素体
みたいに役割分担した方が面白いと思う
あくまで私見というか
複数の属性混ざりすぎでこのスレにふさわしいか分からんが
A
ヒロイン「止めて!これ以上男を傷付けないで!」
男「(なら、まずは肉弾戦!な戦い方を止めろ!)」
B
ヒロイン「(ああん、私乗られてるよう。私速い!
ああん、イッちやう!(目的地に)イッちゃうよう!」
パートナー「速く行ってくれ」
>>673 バイクに変形と聞いてトランスフォーマーマイクロン伝説の
バイクに変形するトランスフォーマーと、頭部に変形するライダー型のトランスフォーマーが合体して生まれるダブルフェイスってやつを思い出した
ヒロイン→男→ヒロインが尊敬してる存在
の様な、ヒロインが好きな男が序盤は
ヒロインも尊敬はしている存在の女子が好き、という
最初はヒロインの片思いに近い状態の作品
>>678 男「〜さんは今日も綺麗で最高だ・・・」
ヒロイン「ねぇ男、そういう恋する女子の様なキラキラ目線やめて。傍から見てキモいんだけど(イラッ☆」
こうですか、わかりますん
複数のヒロインと関係を持っていてもおかしくない設定ってなんか無いかな
>>680 メイン・サブヒロイン交際機会均等なこの状況じゃ特に珍しくないな
逆にメインとサブの男との間の交際に超えられない壁な設定とかって少ないと思う
ラブラブという趣旨に反する気もするが、ヒロインが変身して戦っていくために
主人公とのHが必須というエロゲでよくあるシチュで複数ヒロインだったりすると、
メンバー一の努力家の原動力がこれ以上荒淫でやつれていく主人公(幼馴染)を見たくないから
戦いを早く終わらせる力がほしいというものになりそう。
陵辱スレだったらその焦りを敵組織に付け込まれる訳だけど、ラブラブスレ的にはどうなるんだろう?
>>680 いまどきハーレム何ざいっぱいあるじゃないか
何を困っているんだ?
個人的な好みをいわせてもらうなら
仮面ライダーオーズのメダルを少女化したような奴+αが良いな
少女の力を借りて合体変身
力を借りるにはセックスが必要
そんなかんじの
自分で言うのもなんだが、良い感じに脳が膿んでるな
レッドキャップの人来ないな
タイガー&バニーが放送される前からアメコミワールド展開とかパイオニアすぐる
ヒロインが半ば一方通行な暴走求愛もラブラブに入るかな
基本、中レベルな実力な男の信者なヒロインが
上の上レベルに周囲に喧伝してしまって
ハードルがあがっちゃったみたいな
記憶とか無くして、居候させて貰ってる男の後を
いつもトテトテ、と付いて回って行動する変身ヒロイン
ラブラブ、というより依存、な気もしなくはない。
>>686 そのヒロインは男よか年下になるんだろうな、とは把握した
そしてどちらかと言えば無口な部類になるであろうことも
>>683 遅レスでごめん
なんかこう、「それじゃあセックスしてもしかたないな」みたいな設定があるのが好きなんだ。
変身するにはセックスが必要… は割と食傷気味だからなんか他にないかなと思って。
変身ヒロインと男のラブラブな状況は
日常でか、非日常でか
どちらを取ってるの多いんだろう?
ありがちは日常だろうが、ここ最近非日常も多い気がする
変身ヒロインA「男とは安全面から同居すべき!」
変身ヒロインB「男とはプライバシーの面から別居すべき!」
と主張してたヒロイン達の間を取って、男のアパートの部屋にての隣同士で落ち着いた
バトル時々、ご近所ハートフル物語
悪役女幹部「・・・」(ちなみに男の部屋とは真下に当たる住人)
悪役女幹部はそのアパートの家主のほうが面白くなりそう
>>690-691 その内、そのアパート住人が互いの組織を超えた仲間意識が芽生えて第三勢力になりそうだな
女幹部「あんたら・・・何でこんな所に・・・!」
女幹部「私が今までの粛清を受ければ済む話なんだよ・・・!」
男「決まってるじゃないっすか!」
ヒロインA「私たち」
ヒロインB「同じアパートの住人でしょ!」
アパート住人怪人A「大家を守るのは当然だ!」
アパート住人怪人B「水臭いぞ女幹部!」
女幹部上司「な、何だ貴様ら・・・!有り得ん!敵味方迎合しあうなんぞ!」
ヒロイン「知らなかった…いつも縁側でビール飲んでラジオの野球中継聞いてるおっさんが悪の大首領だったなんて…」
男「たまに将棋打つの付き合わされるんだが、待ったばっかで弱くて嫌なんだよなー」
悪の女幹部「首領、粛清は甘んじて受けよう。組織の規律は大事だ。だから溜めている家賃を払え」
悪のドクター「まさか掛かり付けの担当患者が首領だったとは…。言いにくいんですが先日の健康診断の結果、ご家族身内の方と一緒に聞いて頂きたいんですが…」
悪の首領「」
近所を廻ってる豆腐屋も銭湯の番台もみんな関係者
なんかサンレッドかはじめてのあくっぽいノリになりそうだw
首領告知されてんじゃねーかw
女幹部「今日の男の部屋へは〜・・・お、珍しくヒロインBちゃんか」(聞き耳を立てながら)
怪人A「ヒロインAはミスタードーナツの魔力に抗えなかったかー」(聞き耳をry)
怪人B「スイーツ(笑)」(聞き耳ry)
怪人C「・・・お前は使い方間違ってる」(聞きry)
怪人B「なんで?スイーツ食べてるんだから合ってるだろぉ?」(聞きry)
女幹部「お、男を口説きに入ったね」
怪人D「私の方が上手く男を扱えるんだ!」(聞ry)
怪人A「だいたい合ってるな」(ry)
怪人C「あ、ヒロインAが怒って乱入してきた」
怪人B「あーあ、またおじゃんな流れか」
怪人A「俺、今回はイケるかと思って入れてたのになー・・・」
女幹部「じゃ、今回のレースは終了、ということで」
怪人s「うぃーす」
女幹部「?どうした?老幹部、そんな隅っこで」
老幹部「信じとったのに・・・!」
女幹部「(私、組織辞めようかしら・・・)」
実力はあるのに、自分を過剰に過小評価&ネガティブ発想なヒロインを
その気にさせて戦わせていく役割になった男と、変身ヒロインの物語
>>699 ヒロインはアホの子で可愛い部類になっちゃう流れだw
>>698 ヒロインを奮起させるためにわざと敵に捕まったりする男
戦闘員「お前も毎回大変だなぁ」
男「すいません…。こんな子供騙しに巻き込んじゃって」
戦闘員「気にすんなよ。俺らも敵対する正義のヒロインには強くあって貰わないと会計の方から予算が下りないんだよ」
男「そうなんです?」
戦闘員「人員削減とかの話もな…。あ、ロープキツかったら言えよ?現場の勝手な判断で人質に怪我させてたら俺ら書類書かされるから」
男「あ、大丈夫っす(来ねぇなアイツ)」
ヒロイン「もしもし警察ですか…実は私の恋人が悪魔にさらわれて…。は?いえ痴情のもつれとかじゃなく…。え?私、ストーカーとかじゃありません!」
ヒロイン「どうしよう男…警察は力になってくれないよ…」
変身ヒロインな女が変身ヒーローの男に戦い方を教授する
師弟関係から始まるラブラブ物
その場合、ヒロインは優し目か厳し目かどちらがいいか・・・。
個人的な嗜好では、情は深いけど実戦で危なくない様に鬼教官に徹してるような女性が、
ヒーローへの想いを自覚してからいろいろ影で思い悩むのが好きです。
年上だったら年齢差を気にしたり、パワハラじゃないかと積極的なアプローチをためらったり……。
>>701 女「いい?まず構えて・・・」
男「あの・・・なんだ・・・」
女「何?」
男「いや、何でも・・・」
女「ここからが本番だから集中して」
ヒロインがゴルフのインストラクターよろしく後ろから密着して来てるでござるの巻
良いなそれ!
敵の組織のウィルスに感染させられ、いつ死ぬか分からない男の為に
敵組織のアジトを潰し回ってはワクチン的な何かを探索している変身ヒロイン
なので、ヒロインが昔いた組織とも時に敵対・攻撃する事もアリ
敵「ここらで暴れてるのは誰かと思ったらあの時のお前だったか、死にぞこないめ」
ヒロイン「・・・男、あいつ斃すから力を貸しなさい・・・」
男「いや、でも・・・」
ヒロイン「いいから、早く」
普段は明るい性格だが、自分の身内の仇を前にしたらガチギレして
態度・声音が変わり、序盤は男に無理をさせてでも戦おうとする
復讐の鬼と化した変身ヒロイン
逆に男の方が家族を奪われた復讐鬼ってのも有りだな
なんの力も無いが頭だけは悪魔的に抜群に切れる奴で、自分達を守りきれなかった事を後悔しているヒロインに付け込んで
自分の手駒として操っていくというデスノート的展開で
最初は上辺だけの恋人関係を装っていいように操っていたんだが次第に愛着やら感謝の念が湧いてきて、
自分が演技をしているのか本気なのか分からなくなっていくようなの
いずれにしても、その復讐に憑かれたキャラが
ラブラブにてデレるのは微笑ましい
保守
男の能力が発動したら男自身の生命が危うい為に
唯一男の能力をセーブさせることが出来るヒロインのどこでもいっしょ物語
コンビネーション変身やら技やらが見れるのがラブラブ作品のいいところ
主人公への臓器提供者が、元変身ヒロインの女の子で
完治し、復帰した男に自分の代わりに変身して治安を守るように
脳内だけでなく、男しか見えないビジュアル具現化してサポートする
変身(させる)ヒロインとのラブラブストーリー
感覚も共有してるから、ハァハァするときも一緒
男「際どい服で外歩いてるな、あの女の人・・・」チラッ
ヒロイン「ちら見すんじゃないの!」
ヒロイン「でも・・・なんというか、え ろ い!」
男「え!?」
ヒロイン「なんか私もドキドキしてきた・・・ハァハァ」
男「うわっ、やめろやめろ!脳内でそんなクラスの野郎会話みたいな事聞きたくねー!」
他の娘とセックルやAV鑑賞中の際にもヒロインのハァハァ耳元で囁かれる心地とか胸熱
ヒロインとパートナーの二人の間が周知の事実になってるのか
はたまた恋仲が秘匿されてるか、若しくは公開出来ない縛りがあるか
男の二つ位年上のヒロイン(歴戦の猛者)が養母代わりとして
男を戦える存在に教育と、家族交流を陰で目指す奮闘記
>>715 そのヒロインとのセクロスは、さぞ、母性愛溢れるセクロスなんだろうな。
男「ヒロインはさ、なんで正義の味方やってるんです?」
ヒロイン「他に食べる方法を知らないからね。だから未だにお嫁さんにもなれない」
男「だったら!だったら俺が!」
ヒロイン「ふふ、世辞でもこんなおばさんには嬉しいよ」
みたいな会話があるんだな
718 :
名無しの暇人:2011/09/29(木) 23:06:01.46 ID:ZWPDRzDw
もし、仮面ライダーアギトに出てきたG3とか見たいな職業ヒーローだったら、オペレーターとの連携って本当に大事だよね
モニターが死んだ時とか「私が(俺が)代わりの目になる」みたいなやり取りな
天才エリートキャリアなクール娘が「貴女では彼を満足に支援できないでしょう?」とかってヒーローの幼なじみからオペの座を奪うものの、
クール娘「敵!お茶碗を持つ側から接近です!」(ふふん、彼のレベルに合わせる事ぐらい簡単よ)
ちゅどーん!吹き飛ぶヒーロー
幼なじみ「彼、左利きなの」
クール娘「」
みたいにヒーローと幼なじみの夫婦ばりな呼吸合わせを思い知らされたり
変身ヒロイン達と敵対する組織の変身工作員だった男を
ヒロインが死闘の末に互いにダウンさせるまでに追い込むが
攻撃での頭部への衝撃で、記憶と力を失って状況が分からず戸惑ってる男を忍びなく思い
同じ位の年齢ではあるが、男を養子として育てようとするヒロイン
最初はお互い家族的な感情だったが、いつしか相思相愛に
>>720 仲間との会話も
初期:「男心は複雑で大変よ・・・」な保護者視点愚痴
↓
末期:「男の関心を引きやすいのは何かしら・・・」な恋人視点愚痴
へと変化するのか
恋?何それ美味しいの?
でも、パートナーと一緒だといつも心が踊る、なヒロイン
相方にほのかな思いを寄せてるけど、単なるつり橋効果だと否定してるヒロイン。
ことあるごとに「これは吊橋効果これは吊橋効果……」とつぶやき、
最終的に悪の組織壊滅から数年後に相方からプロポーズされてもまだ言ってる。
異常なコンビ愛を見せる、お前ら男女なんだからもう付き合えよ、な何かにつけてパートナーを持ち上げるヒロイン
守る相方は変身しないけど、本人はイメージした格好が恥ずかしいヒロインとかは?
意味分からん
もっと日本語を勉強してね
「皆さん、お久しぶり。このスレで最も頼りになる漢の中の漢、シローくんです」
「嘘です。もうそろそろ忘れてるころだろうと思って、調子に乗りました」
「実際書いてる人も忘れていたぐらいですからね。もう一年ですか!はっはっは!……スミマセン」
「あ、一応、バックナンバー置いときますね。これ以前の話は保管庫で。いやあ、感謝感謝!」
>>132-136 『帰ってきた鉄壁処女バージンダー』
>>204-208 『怒りの鉄壁処女バージンダー』
「……さて、前回のバージンダー、3つの出来事は」
@まさか姉の狙いがシローくんだったとは (
>>210)
Aちょっとシロー君深刻なレベルで壊れちゃってるよ(
>>211)
Bもはや、ゆうメンタルクリニックのネタにされるレベル(
>>212)
「いやー、こうしてみると何が何だかさっぱりわかりませんね!」
「え?かろうじてわかる? 僕が、変態? ハッハッハ、誉め言葉です(キリッ」
「前説もこのぐらいにした方がよろしいようで。あとは本編でお会いしましょう」
「では、鉄壁処女バージンダー、最後の戦いです。……どうぞ!」
「……お姉ちゃん、シローくんを貰うって、どういうこと?」
自宅の玄関でつきつけられた、突然の宣告。
マリナは、その言葉を発した姉……否、姉の操る鋼鉄の乙女へと視線を注ぐ。
『……そのままの意味だよマリナ。シローくんはお前には渡さない。私が――』
「変身」
姉の台詞を遮り、全身を包み込む機械音があとに続く。
『――なるほど、それが答えか』
一触即発。二体のメタルヒロインは、互いを敵と認めて、睨み合う。
修道女のような意匠をもつバージンダー、メイドの如く装飾されたメイデンダー。
先手をとったのは――バージンダーだった。
「バージンダーレザー!」
いつかマリナが「恥ずかしいからやめて」と進言したものの、結局外されることのなかった武器。
胸部から発せられる高熱波を受けて、さすがのメイデンダーも崩れ落ちる。
姉妹対決は、バージンダーに軍配が上がった――
「これでどう? もう、早くシローくんをどこにやったか教えてよ!」
『まあ、そう焦るな』
――かに見えた。
姉の余裕の声と共に、天井から降ってきたのは、メイデンダー。
しかし、そのボディに破損箇所は見られない。それが意味するのは、
「二体目……!?」
『まだまだいるぞ』
突如、両サイドの壁が次々にひっくり返ったかと思うと、そこにはメイデンダーがびっしりと並んでいた。
動きはしないものの、いくらでも代わりがいることをアピールするには充分すぎる威圧感。
「な、なにこれ……」
『たくさん侍らせてこそのメイドだろう』
「……お姉ちゃん、本気なのね!」
『冗談などといつ言った』
そう答えつつ、今度はメイデンダーから仕掛けた。飛ぶ鉄拳。
ガギン! ガギン! と擦れあう鋼のボディ。
姉と妹。ぶつかり合う、ふたりの鉄壁処女。
その目的はただ一つ――幼馴染の、シローのために。
で、そのシローはというと。
「わ、すっごいこれ。やらかい!」
『メイデンダーのボディには特殊なラバー素材を使っている。バージンダーとは比べ物にならない感触だろう?』
ここぞとばかりに、メイデンダーお触り放題を堪能していた。
ちょっとばかり、出入りが簡単にはできない一室に隔離されているだけで、彼には何の危害も加えられていない。
「ほんとだ……すべすべまでしてやがる……!」
そして彼は勃発している姉妹喧嘩も知らない。だからといって、緊張感なさすぎじゃないかシローくん。
――とはいえ、確かに、バージンダーは鉄の感触しかしなかった。
それに比べてこのメイデンダーのやわらかく幸せな手触りときたら。
メタルボディだというのに新鮮な感触に、夢中になってしまうのも仕方のないことだ。変態にとっては。
『それと……最初から“そのつもり”で造ったから、例のあれもついているぞ』
「まさか……うおっ、この感触はっ、T○NGA!?」
『……迷いなく手を入れたね。ちょっと複雑だ』
そんな呟きなど聞き流し、シローは
『一体ごとに、少しずつ具合が違うように作ってある。どんな嗜好にも応えられるはずだ』
「へー。で、それで一儲けでもするんスか?」
『フフフ……確かに金はかかった。だが、元をとる気はない。もともと特許料でどうにかできる額だ』
この姉、一応、ちゃんとした発明もしているのである。
『シローくん。すべては君のためだ』
「へー……」
『じれったいな。このメイデンダーはすべて君のものだと言っているんだ』
「……」
『この中から気に入ったものを、私だと思って……可愛がってくれ』
んー……と短く唸って、ガシガシと頭を掻いて、ふぅと溜息をついて。
「そりゃ、無理ッス」
と、シローは、そう言った。
一方で、姉妹喧嘩は今や、乱戦の様を呈していた。
タイマンの勝ち抜き戦にしびれをきらしたのか、姉はメイデンダーを一斉に起動させたのようなのだ。
「全部とシンクロできるはずがないから、人工知能の自律機動? 馬鹿にしないでっ!」
さすが姉妹。専門的な知識は一切なくとも、相手がしかけていそうなものは「何となく」わかる。
だが、それだけだ。からくりを言い当てたからといってそれでクリアとはならない。
次々と襲い掛かるメイデンダーたちから一旦距離をとる。
「結局はお姉ちゃんの発明ってのは癪だけど……使ってみる!」
駆け出すバージンダー。その足元に、光輝くバージンロードが現れる。
彼女はその光に乗って空へ躍った。
「……ってやあああああああ!」
駆け抜け、滑走し、勢いをつけて降下するバージンダー。
そのキックで、メイデンダーの何体かが吹き飛んだ。……忘れがちだが、これは屋内での出来事である。
(動きが、鈍くなってる……?)
姉の余裕を失わせる事態でも、起きたのだろうか。
『……なぜだ、シローくん』
「……」
『なぜ、受け入れてくれないっ!』
それは、それなりに長い付き合いのはずのシローにとって、とても珍しいことだった。
この人が、ここまで感情をむき出しにしているのがわかる「声」なんて、初めて聞いたかもしれない。
それを「ちょっと話しやすくなったな」と思う
「お姉さん。俺は、バージンダーになる前からマリナが好きでした」
『……』
「バージンダーに欲情するようになったのも、マリナだったから……なんだと思います」
『惚気話はたくさんだ』
ぴしゃり。
そう擬音で表現するに相応しい声色だった。
『皆まで言うな。要するに、私はふられたというわけだな』
「……」
『――だがシローくん、悪いがその程度で諦める私ではないぞ。今度は君を完全に虜にするメイデンダーを』
「それなんスよ、お姉さん」
『え……?』
「メイデンダーって、見ての通り、代わりはいくらでもいる感じじゃないスか」
「俺は……メタルヒロインなら何でもいいってわけでもないし、変身するなら誰でもいいってわけでもないんです」
「変身ヒロインってのは、変身後だけでも変身前だけでも成り立たない。両方があってこそ、でしょう?」
「だから、お姉さん。変身後だけぽいっと出されても……愛せるわけがないんスよ」
彼女は、扉越しに黙ってそれを聞いていた。
シローを閉じ込めたのは、彼女がいつも引きこもっている部屋の隣室だった。
直接、顔は合わせられなくても、せめてすぐ傍で……その意図は、自分の居場所と共にシローには伝えていない。
(シローくんそれはつまり、結局は……私とは嫌だ、ということだろう)
自分とシローを繋ぐ、唯一の、しかし、開けることなど考えもしなかった鋼鉄の扉。
それに背を預けて、両膝を抱えて座っていた。
ガキン、と扉にひびが入る。
(……バカな!?)
余りにも唐突な異変に、素っ頓狂な声が出そうになった。
この扉も、天才たる彼女自身の設計・製造によるもの。
並の人間の力で開けることは不可能。そう望んで作ったのだから、こんなことはありえない。
ありえない。その謎の答えは――『前提』が間違っていた、ということだった。
長らく閉ざされたままだったドア。開いた、いや、崩れた先にいたのは――鋼鉄の乙女であった。
修道女を思わせる、長いヴェールのついた頭巾。陰影で表情が変わって見える凝った造形のマスク。
つける必要もないのにボディには女性らしい丸みや起伏があるという、正統派メタルヒロイン。
――彼女自身がつくった、鉄壁処女バージンダー。それが、今、シローの隣に。
「……バージンダーの力で、ドアをこじ開けたのか」
姉の呟きに、妹は頷いて答える。
「なぜシローくんの居場所と、私の居場所が……いや、そう聞くのは野暮か」
「勘よ。お姉ちゃんが恥ずかしがりやでさみしんぼだってこと、ちゃんと覚えてるんだから」
めんどくさい性格だよねー、と明るく笑うバージンダー。
「……で、さっきの続きッスけど」
そして、シローが前に出た。
「メイデンダーをお姉さんだと思って……なんて、そりゃ無理だ。俺は今のあなたをイメージできないんだから」
「……ぁ」
「でも、やっとわかった。……こうやって顔を合わせるのは、ずいぶん久しぶりですね」
「だ、ダメだ……その、みないでくれっ」
わたわたと、不恰好に距離をとろうとする姉。ボイスオンリーだとあんなに自信満々だったのに……。
「私はダメだ、貧相だ、不健康だ、き、きっきっ、き……」
「き?」
「気?」
「オーラパゥワ?」
「鍛え上げろよ……ってシローくんこんなときにボケない」
「……嫌われちゃう」
ふたりがかりでボケられたことにしょんぼりしたわけではないだろうが、姉は少ししゃくり上げながらそう零した。
確かに、痩せすぎのように見えるし、髪はボサボサで目許にはクマがある。
でもそれがどうした。
相手は、大好きな『お姉ちゃん』なのだ。
あばたもえくぼ。スレンダーな体系に、無駄な装飾のないすっぴん美人、クマは彫りの深さを際立たせる天然アイシャドウだ。
思わず抱きしめるだけの魅力は、十二分にある。
「あ……し、ししシローくん……」
「頭でっかちな人には、肉体言語でわからせるのが一番でしょ」
ぷしゅう、と湯気を上げて、こてん。自分から倒れたのだが、押し倒される体勢となった。
これはどうにかなっても仕方ない流れかな、と視線を彷徨わせたとき――
「……いや、ダメだ。初めては、マリナとしてあげてくれ」
姉は、やはり寂しそうに目を逸らす妹の姿を視界に入れてしまった。
(……バージンダーの姿のままなのに、感情がわかった。そうか、シローくん。“こういうこと”なんだな……)
「お姉ちゃん……」
「そういえば約束だったな、マリナ、シローくん。勝負は、私の……完全敗北だ」
そして、自らが装着している貞操帯にコードを手入力する。
すると何やら機械音がして、それと連動するように、バージンダーの変身が解けた。
「貞操帯は、今、解除した。マリナはもうバージンダーにはならない」
「えっ」
「……」
「……」
「え……マジで……」
「シローくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんッ!!」
「なあ……機嫌直してくれよ」
「……」
ウンともスンとも。
『家の修繕は私とメイデンダーでやっておくから、お前たちは一度話し合った方がいい。割りとガチで』
という姉の弁で、なんやかんやでふたりは地下の一室を貸し与えられたのだが。
マリナはさっさと布団に潜ってしまい、一言も口を聞かない。
「別にさ、バージンダーにもうなれないって聞いてがっかりしたわけじゃ――」
さっきからシローの弁明だけが虚しく響く。そんな有様だ。
これはダメかな……と頭を掻き出すシロー。やがて彼の口から、今までとは声色の違う呟きが零れる。
「……正直言うとさ」
空気が変わった――長い付き合いでそれを感じ取ったマリナが、布団からちらりと顔をのぞかせる。
「がっかりした」
「正直に言うなぁ!」
宙に舞う掛け布団。見事に、シローの頭にすっぽりかぶさった。
「今更嘘言ってもしょうがないだろ。洗いざらい言っちまったあとなんだし……」
「洗いざらいって何!」
「『お姉さん。俺は、バージンダーになる前からマリナが好きでした』とか」
「!」
「『バージンダーに欲情するようになったのも、マリナだったから……なんだと思います』とか」
「……っ!」
洗いざらい言っちまったシローのセリフの数々をもう一度聞かされ、赤面して顔を背けてしまうマリナ。
マリナがシローが軟禁されていた部屋に行くことができたのは、偶然と勘の賜物である。
必殺技の余波で床に穴が空き、そこを適当に辿っていったら……啖呵を切るシローがそこにいた。
(不意打ちで聞いちゃったから余計恥ずかしいよ……)
でも、おかげでこちらもふっきれた。
シローの口から「好き」と聞けた。それだけで、バージンダー……自分自身への嫉妬は消えてなくなった。
(単純だなあ、私……)
裏を返せば、勝手に問題を複雑にしていただけ。シローのくれた答えは、そのほつれを一気に解いた。
(『変身ヒロインってのは、変身後だけでも変身前だけでも成り立たない。両方があってこそ』……か)
自分のことを変身ヒロインだなんて思ってはいないけど……心を決めて、マリナは振り返った。
「シローく……何やってんの?」
そこには、さっき被せられた布団にくるまって、もぞもぞ動くシローの姿が。
「や、モノローグ入って放置されてて暇だったし? この布団に残るマリナのぬくもりを有効活用しようかと……」
「やめてぇ!?」
慌てて布団をひっぺがす。
「本人が目の前にいるんだから、手を出すならこっちにしてよっ!」
「……えっ」
今、何と。
「て、手ェ出していいの!?」
「……」
「あ、いや……いいの?」
自分の勢いに若干引きながら、言い直す。暫しの間沈黙が続いたが、マリナはしっかりと首を縦に振った。
「そうか……」
「うん……」
「そうかそうか……!」
「う、うん……!」
「うーーーーーーーーん、どうしよっかなあ!」
「シローくんコラァァァァァァァァァァァッ!」
怒号とともに、シローを壁に叩きつけるマリナ。
ずる……と崩れ落ちて、アハハハハと引きつった笑みを見せるシロー。
「今まで、散々ふざけてきたからさー……改まって、真面目にやると照れるっつーかなんつーか」
「……」
「……」
「……」
暫しの沈黙の後、先に噴き出したのはどちらからだったろうか。
笑いは伝染し……笑い疲れれば、シローとマリナは背中を預けあって。
「まったく、ムードもへったくれもないな」
「しょうがないよ。私たちって、前からそんな感じだったし」
「だから、バージンダーなんてのが出てきても特に問題なくやってこれたんだな」
「……それは、シローくんが変態なだけだと思う」
「ええっ!?」と、シローが振り向けば。
マリナは、いつの間に脱いだのか、すでに裸身を晒して待っていた。
「お……おお」
「あ、あんまりまじまじと見ないで欲しいな、なんて」
「じゃあ脱ぐなよ!」
「それはそうだけど!? 今、そんなテンションでつっこまれるなんて思わなかった!」
「じゃあやり直す! えーと……『お……おお』」
感嘆の声と共に、シローはマリナを抱き寄せる。装甲を纏っていたときよりも、はっきりと息遣いが聞こえる。
当たり前のことだが、生身のマリナの体は、やわらかい。
当たり前のことだが、生身のマリナの肌には、汗が浮かぶ。
当たり前のことだが、生身のマリナからは、女性特有の甘い香りがする。
その「当たり前」を、シローは五感すべてで味わっていた。
「あの……嗅いだり舐めたりするのは……んっ……アブノーマルじゃないかな?」
「普通だよ」
「けろっと言い切られた!?」
やっぱりこいつら、ムードも何もあったもんじゃない。
「……ここ?」
「うん、そこ……」
しかし、途中で茶々をいれつつも、くるところまではくるわけで。
シローとマリナは、かつて果たせなかったドッキングを再び試みようとしていた。
「う……ちょっと、怖いかも。覚悟完了してからだいぶ時間経ってるし……」
「心を落ち着けるには……マリナ、アレだ! ヒッヒッフーってやつ!」
「ヒッヒッフー……って違う!これは――」
「ひっ」ぴとっ。
「ひぃっ……」ず、ずず。
「ふぅぅぅぅぅ……」ずるるるるるる。
「……入った。やっぱヒッヒッフーだな」
「違うぅ……それは、出すときなのにぃ……!」
「出すとき? そうか、俺が言うべきだったのか!」
「違う違う違う! 出すものが違う!」
初めてにしては落ち着きすぎのように見えるが、今のシローは見かけほど冷静ではない。
体の一部が温かく包まれる感触、逆に、華奢な体をこちらが包み込む感触。
その余韻に浸ることで、シローは「早く動きたい」という焦りを忘れようとしていた。なぜなら、
「……シローくん」
「うん?」
「わたしだったらもう大丈夫だから。痛くないから……動いて」
挿入して、いきなり動いてしまったら、同じく初めてのマリナが痛がるのでは……そう思っていたからだ。
「やせがまんじゃないよな?」
「それはバージンダーのときにやり疲れたよ」
「はは……わかった。それじゃ」
勢いで抜けてしまわないように気をつけながら、軽く腰を浮かす。
その位置から――深く、静かに、潜り込むように、シローはマリナの中に身を沈めた。
「……ッ!」
シローを抱き返す腕に力がこもる。文字通り、シローはそれを「手ごたえ」として受け取った。
さらに、「当たり」の場所を探るべく、角度を微妙に調整して、ダイブを繰り返す。
「あ、あ、あァっ…!」
「声、ガマンしなくてもいいんじゃない? 誰もいないんだし」
「そういう問題じゃないの……んんっ!」
ペースは完全にシローにあった。外側から、内側からも、マリナを優しく蹂躙していく。
そして、最後のひと突き。
「イッ、ああッ…ぁあああああ……ッ!」
よし、先にイかせた――という油断があったせいだろうか。
マリナが達する瞬間の強烈な収縮。シローの分身はその刺激から逃れることができなかった。
「……ゴムとか、完全に忘れてた……」
お互い、バージンダーのある日常に慣れ過ぎたが故の、不覚であった。
たすけて、バージンダー。
「……ん」
まどろみの中、シローは目を覚ました。
体には、心地よい疲労感。……どうやら、達して、そのまま眠ってしまっていたようだ。
(そっか……遂に、しちゃったんだな)
している最中は少々抑えていた反動からか、今になって喜びが込み上げてくる。
マリナの寝顔を見るべく、寝返りをうつと、
修道女を思わせる、長いヴェールのついた頭巾。陰影で表情が変わって見える凝った造形のマスク。
つける必要もないのにボディには女性らしい丸みや起伏があるという、正統派メタルヒロイン。
鉄壁処女バージンダーが隣で寝ていた。
「……なんで?」
あまりの急展開にシローの寝ぼけ頭がフル回転。
「なんだ、マリナが変身しただけか」
所詮は寝ぼけ頭だった。
「謎はすべて解けたし、今度はバージンダーでもう1ラウンド――」
「あ、シローくんおはよう。もうご飯できて……え?」
ドアを開けて入ってきたのは、すでに身支度を整えたマリナだった。
「……えっ?」
隣で寝ているバージンダー。
ドアを開けたまま固まっているマリナ。
「……アレ?」
「シローくん……どういうこと?」
「いや、俺が聞きたい。これマリナじゃなかったのか!?」
「そんなわけないじゃん!だって、もうバージンダーにはならないって昨日お姉ちゃ――」
お姉ちゃん?
『……いや、まあ、ほら、アレだよ』
バージンダーが発したのは、聞きなれた例のあの人の声。
『変身ヒロインものとして、最後はやはり変身後とヤッて落とそうかと』
「つまり寝取ろうとしたと」
『うん』
その後。
バージンダーの力を奪還したマリナと、改良したメイデンダーの壮絶なバトルがあったのだが――
それはまた別の話。とりあえず、ひとつだけ言えることは。
この姉妹喧嘩が続く限り、シローの変身ヒロインフェチは治りそうにない、ということだ。
「それってさ、別に困ることじゃないよな?」
「シローくんコラァァァァァァァァァァッ!」
以上。
保守代わりに書き始めて、中途半端に「つづく」で放置。
そんなバージンダーも一応の終わり。憑き物がとれた思いです。
お付き合いありがとうございました。
新しいヒロインの登場を期待する名無しに戻ります。
ずっと待ってたぞバージンダー
素晴らしいノリとギャグだった
グッジョブ!
完結したwwww
そして続けて書き込む
シロー君は変身ヒロインフェチじゃねぇww
もっとこう…別の何かだw
いい話だったわー
GJでした!!
GJ
GJ!
ラブラブ、という訳じゃないけど
大体いつも親しい男の味方、なヒロインの話
子供の頃に病弱だった男を守っていた変身ヒロインが
最強を昔誇っていた変身ヒロインの血が男にたまたま輸血されて
一気に病弱から元気印の男子に変化し、怪物と戦える力も男の自覚無しに手に入れるものの
そんな男を狙ってくる様々な勢力の輩の撃退が、日に日に増え
結局、元気になってからの方が苦労が多くなった不憫変身ヒロイン
あんたの文〜が〜がの連続で分かりにくいんだよ
>>745 分かったら書くの?どうせ出来やしないでしょ?
なら、黙って消えてくれ。
はっきり言ってうざいから。
って一定の周期決まって出現するのか?こういう無粋なイラつきをぶつけてくる奴って。
とりあえず最強を昔誇っていた変身ヒロインと守ってるヒロインをわざと別人と捉えて
微妙なNTR臭をかもし出してみたがほんとは同一人物でいいんだよね?
結局自分の力では病弱を治せず苦労だけ増えるのは不憫すぎるし。
文面から見ると
先代のヒロイン的な存在の血で男が頑丈になって
要らぬ苦労も引き受ける事になってしまった的なのが今代のヒロイン的な存在
じゃね?
世襲性か知らんけど
変身した姿、声音は全く同じだけど中の人が違ってる変身ヒロイン物は
やはり男の勘違い一目惚れストーリーは鉄板だな
実は双子だろ!?とかドッペルゲンガー?ってくらいにヒロインにそっくりな悪のダークヒロイン
うっかりヒロインと待ち合わせしていた男と遭遇し勘違いされ家に連れて行かれ何なら寝取ってやろうと思ったら
子宮まで貫く巨根に逆にトロトロにされ虜にされるダークヒロイン
その頃、待ち合わせの時間過ぎても来ないとプッツン寸前なヒロインが男の家に向かっていた
男の命に関わる修羅場まで、後2分半
負けず嫌いな変身ヒロインが、好きな男の挙げていく戦果に
対抗意識半分、置いていかれたくない半分の意地で
かなり無茶な戦い方をしている所を地味に陰ながらサポートしていく
男視点での変身ヒロインラブラブ話
>>751 そんな面倒くさい女、正直害にしかならないだろ
>>752 また涌いてるのか、噛み付き君が。
面倒臭さなんて挙げちゃったら、そもそも変身ヒロインとラブラブになる事からして・・・。
くだらねぇ長文毎回書き散らす根気があるならただの一度でも話にまとめてみろよ
>>754 常識として他人にお願いをする時は、まず先に言うべき事があるんじゃなイカ?
てか、強制じゃない以上、見る限り読み専の奴が上から目線で文句言える立場じゃないだろ
忍法帖とかや何らかの規制で長文掲載出来ないから、な作者も間違いなくいるだろうし
作者にも都合があることも考えられないの?
そんな奴いないよ
だいたい投下はできないってのなら長文妄想は書き込みできてるじゃん
どっちが他人任せなのやら
>>756 お前の中ではそうなんだろうよ、お前の中では。
と言うより長文ったって、言う程長くないぞ。
4・5行程度で、どこぞのセコい尺稼ぎの如くチマチマ1レス1レスわざわざ使って投稿しろと?
面倒くさそうだし、絶対後々文句つけられるの目に見えてるわで、書く側だったら御免蒙るわ
ヒロインとライバルが、単体の怪人だったらとどめさしたほう複数なら多く倒したほうが攻めに回る。
というルールで競い合う爛れた関係だったら……。
元は天使だけどワガママ過ぎて翼を毟り取られ天界から追放されたヒロイン
翼を取り戻し天界に帰るには真実の愛を知る事。
そんなこんなで女神さまから紹介されたアパートで超貧困ド貧乏な悪の組織の幹部も含めた住人たちとドタバタな毎日が
でも真実の愛を知った時、愛する人か天界か。どちらかを捨てなければならない究極の2択を迫られる事をヒロインが知るのはまた別のお話
天使ちゃん「あれ?男が死んだら天国で一緒になれるんじゃね?私頭よくね?」
天使ちゃん「ねぇ男死んでよ!」
真実の愛は知ったが、ワガママなのは治らないヒロインだった
>>760 悪魔か死神ヒロインに地獄に堕ちる可能性も否定できないわよ。とツッコまれ更に苦悩するハメに
私的には地獄に堕ちる方が都合が良いけどとボソッと言ったり
天使ちゃん「なら私が堕天すればいいんじゃん!完璧!」
ああ神の心天使知らず。益々天使は駄目な方向に…
>>762 堕天使は魔族であって魔族じゃないから冥界・魔界で戸籍は取れないし天界からは完全放逐だから住む場所に困る
と周りのメンバーで総説得モードに
しかし女神との音楽性の違いから天国を飛び出していったルシファー伯母さんがまさかの魔界での保護者表明
ヒロインと恋人とのラブラブと思わせる描写は
直接(近くにいる恋人とのコミュニケーション)派か
間接(遠くにいる恋人との思い出を回想するetc)派か
このスレ的には直接派な作家さんが多いんだろうな
普段は地味で貧乳で寸胴体型で控えめな性格の彼女。
しかし変身すると巨乳でナイスバディーの明るい美少女に。
コスチュームも露出度高めのセクシーなもの。
そんな“美少女戦士(ヒロイン)”な彼女とラブラブな彼。
でも普段の彼女のことはまるで知らない。
彼女も本当の自分のことを言い出せない。
逢瀬はいつも変身した姿で彼女が彼の部屋に訪ねてくる。
「本当の君を教えてくれ」と言う彼。
「これが(ヒロインの姿が)本当の私なの」と言う彼女。
思いがすれ違うまま過ぎていく。
犯罪者を粛清するダークヒロインの正体はよりによってヒロインの親友で
正体を知って錯乱したヒロインの鉄拳(暴挙)で岩盤崩落してヒロインの想い人ごと地下道に落下する親友の少女
その後、親友の少女をオンブして想い人が自力脱出
地下道で親友側の事情を聞いてた想い人にヒロインと親友はこっぴどく説教された上で和解
その後、ヒロインとダークヒロインの最強タッグ誕生。でも恋愛面ではギスギス
男「大丈夫か!?」
ヒロイン「恋人に助け起こされた・・・」
ヒロイン「助け起こされちゃった・・・(ポッ」
男「・・・そんなちょろくていいのか、ヒロインよ・・・」
恋に恋しすぎた結果、恋人である男への食い付き&思い入れが最早ダボハゼ並にちょろ過ぎて
好かれてる男からですら、将来を不安視されてしまう変身ヒロイン
変身したまま恋人とキス、セクースはよくあるけど
恋人の行為に興奮し過ぎたりして情緒不安定の結果、強制変身解除しちゃう変身ヒロイン
>>769 ヒロインが変身したままセックスに目覚めて
毎回色んなシチュを試してしまうのか
>色んなシチュ
恋人とのヒロピンプレイだな
ヒロイン「やめて…私に乱暴する気でしょう? エロ同人みたいに(ドキドキ…///)」
>>771 敵と戦ってたら突如ネタが閃いて
敵を瞬殺&続きは彼とで!
親友同士が同一の対象(主役の男)を巡ってガチバトル
男自体は悪の幹部でもあるから状況的には願ったり叶ったりだけど、止めるに止めれず白熱していくバトル
>敵と戦ってたら突如ネタが閃いて
強制変身解除&身体に力が入らない・・・プレイをするためにヒロインさんがログアウトしました
or
「あんたのじゃ濡れないのよー!!!!!」と急く余り魔物の心が折れる罵声を浴びせてログアウトしました
――新年早々、数奇なこともあったものだ。
年の瀬を迎え、俺はゆっくりと今年を振り返っていた。
いやまったく、初日から濃い一年であった。
いよいよこれから高校3年、受験勉強にも本腰……という時期に迎える年越し。
合格祈願にと1人で初詣に出かけたが、人の混雑に巻き込まれろくに願掛けできなかった。
幸先悪いなあ、やり直したいなあ、などと白い息を無意味に眺めながら歩く。
すると視界の端に――茂みの奥に、朱色を見つける。立ち止まってよく見てみると、鳥居だった。
「こんなところにも神社なんてあったのか」
しかし、小さいしボロいし、何とも言い難い陰気さが漂っている。
「……いかにも人気なさそうだな」
神様相手に哀れむのは罰当たりかもしれないが、せっかくなのではしごでお参りしていこう。
ここまできたらついでにとおみくじを買おうとした俺を出迎えたのは、
「あれっ、お前……」
「な、ななななななんであんたがここに!?」
なぜか巫女装束に身を包んだ、クラスメイト兼天敵であった。
見慣れている黒い短髪と眼鏡が、巫女服に似合わなくもない。
「初詣して何が悪い。てか、こっちのセリフだよ。何やってんだ、こんなところで」
「……見てわかんないの?」
「コスプレ」
「実家の手伝いよ!」
「ああここの神社、お前の実家だったんだ。大変だなあ」
「確かにさびれた神社だけど、別に同情してほしくはないんだけど」
「清楚さゼロのお前が巫女さんをしないとならないなんて」
「〜〜〜〜〜ッ! いいからおみくじ! 買うの、買わないの?」
「せっかくだから買う」
二人の関係は、この通り。彼らの通う高校でも同じようなやりとりがなされている。
俺の態度がどこか引っかかるらしく、彼女は何かとちょっかいを出している。
一方の俺は俺で彼女の空回りする様が面白く、わざとそういう態度をとっているきらいもある。
「あっ」
「なっ……大凶引いたの!? なんでよりによって……」
「お前が渡したんだろ疫病神。まあ、いいさ」
くしゃり、と大凶くじを折りたたみ、手早く木に結びつける。
「これも何かの縁だ。逆にラッキーだと思っておくよ」
じゃ、とテキトーに切り上げて俺は踵を返す。
このときはまだ、彼女がどんな思いで俺を見送っていたのか知る由もなかった。
そして、その帰り道。周囲に人影がまったく見られない中で、
「――どうしてこうなった!?」
俺は怪物に追われていた。新年早々、悪い冗談である。
運良く初撃はかわしたものの、鎧武者風のバケモノは完全にロックオンしてきたらしい。
「こっちくんな!」
蒸気機関車のように白い息を垂れ流しながら走るが、スタミナも限界に近い。
やけっぱちでやり合うか……アドレナリンの出すぎでのぼせた頭に従い、その場でブレーキを踏もうとする。
そのとき、
「さがってなさい!」
威勢のいい声と共に割り込んできたのは、これまた現実感のしない者だった。
着用しているのは、巫女服、をリスペクトした何かだと思う。
キュロットスカートのような緋袴。膝まで覆う足袋。やたら薄着だ。
だが、頭部につける装飾――《天冠》が大きく、目許を覆い隠す仮面のようになっている。
更には、兎の耳を思わせる2本の帯状の装飾もついていた。
突如現れた仮面巫女がナイフのように放った《鉾先舞鈴》は、怪物の急所を正確に捉える。
「これで、仕上げっ」
かざした《神楽鈴》がしゃんと鳴る。それと共鳴するように、《鉾先舞鈴》も音色をあげた。
怪物にはそれが苦痛らしく、激しく悶絶している。
――ちょうど、刺さっていた小刀がすっぽ抜けてしまうほどに。
「危ないっ!」
「えっ……!?」
宙を舞う刃が仮面巫女を貫こうとした瞬間。飛び出した俺が、巫女を押し倒した。
それでも完全には避けきれず、《鉾先舞鈴》は巫女の仮面を弾く。
受身に失敗し、地面を転がりながら俺が垣間見たその素顔とは――
「――!」
それを見られる前に急いで仮面を直し、再び怪物へと向かっていく巫女。
だがそのアクションが原因で出遅れてしまい、虚空へと消えいく怪物に追撃は届かない。
取り逃がして、しまった。
「ああ、もうっ!」
悔しそうに地団駄を踏む仮面巫女。だが俺の視線に気づいたのか、咳払いで取り繕う。
「だ、大丈夫だったかしら?」
「はあ……おかげさまで」
「うん、良かった。それじゃあ……これからも、夜道には気をつけるのよ」
妙にいたずらっぽい仕草を残して、彼女は姿を消した。
それが、この先一年に渡る彼女との付き合いの始まり。
詳しく話を聞く機会もあった。
場所は、俺が大凶を引いた例の神社。
「さて、どこから話したものやら……」
桜の花びらをぱぱっと払いのけて、彼女は神社の境内に座る。
自販機で買ったあったかいコーヒーを渡してあるが、飲もうとしない。まず仮面を外さない。
そう簡単に面を割るつもりはないようだ。
「この神社はいわくつきで、絵馬に恨み言を書いて奉納するとそれを晴らしてくれるって噂があるのよ」
「あー、いかにも呪われスポットって感じだったもんなあ……マジで?」
「噂っつってんでしょ。まあ実際のところは……こういうことなんだけどね」
「こういうことって何だよ。はしょるなよ」
だんだん態度がぞんざいになってきた。
「だから、かけられた負の念のこもった絵馬が怪物になって――」
「ふんふん」
「その年の正月、おみくじに一本しか入ってない大凶を引いた人に襲い掛かるの」
「ぶほっ」
「ちょっ……何やってんのよ、もう」
お前が噴かせたようなもんだろ、と文句を言おうとしたのだが、
コートについたコーヒーをハンカチで拭いてくれている姿を見ると言葉が引っ込んだ。
「……でも大丈夫、あん――キミのことは、私が守ってあげるから」
「えっ?」
「大凶を引く者が現れたとき、その者を守り抜く力を持つ巫女が覚醒する。それが私、守護巫女」
「んなアホな」
「そのアホな力で命拾いしたのよ、あんたは」
「そうでした」
「軽いな! もっと他にリアクションないの!?」
「あ、そうだな。ありがとう」
「……っ」
素直に感謝のリアクションをすると、彼女はさっと顔を背けた。
「あー寒いわー春先でもマジ寒いわー」
そう言うだけのことはあって、俺から見える彼女の耳は真っ赤に染まっていた。
少なくとも、俺はそう認識し、納得した。
そんな守護巫女と、時にだべったり、時に戦いを労ったりを繰り返すこと一年。
また年の瀬がやってきた。今年は、「合格祈願」をしなければならない。
本来なら家にこもって勉強でもしているべきなのだろうが、俺は年越しを待たずに例の神社にいた。
「――今年1年、お疲れ様」
案の定、巫女も神社にいた。来るのを待っていたのだろうか。
そう、今日で大凶のおみくじを引いてから、ちょうど1年。俺の不幸の、最後の日だ。
「……お前さ」
俺が言葉を継ぐことはできなかった。
「しっ」と、彼女の人差し指で唇を塞がれたからだ。
「来たわ」
がしゃり、がしゃりと重々しい足音を響かせて。
絵馬の怪物、鎧武者が現れた。
「お話の途中だったし、さっさとけりをつけるわよ――っと!」
仮面巫女が《鉾先舞鈴》を手に取ると、その刀身が伸び、ナイフから立派な刀へと変化する。
これが神通力というものなのか。
しかし、刀さばきでは鎧武者の方に分があるようだ。切り結ぶうちに、圧され始める。
ついに、一撃で刀ごと弾かれた。
「……それならっ」
急いで体勢を立て直す。逆に利用して距離をとった形となった。
確実に、強くなっている。
巫女は袖下から、更に2本の《鉾先舞鈴》を取り出す。それを次々と怪物に投げつけた。
だが、そんな一直線な攻撃が通じるはずもなく、2つとも弾かれてしまった。
ように見える。
戦いを見守ってきた今なら、俺には彼女の狙いがわかる。
何しろ、先ほど抜けた1本も合わせて、ちょうど怪物を囲む形で配置されているのだから。
怪物は完全に、「陣」に囚われていた。
シャリン――
鳴り響く鈴の音。
互いに反響し、高まりあうそれを浴びた怪物は、閃光と共に姿を消した。
あとには、真っ二つに割れた絵馬が転がっていた。
「意外に……あっさり済んじゃったね」
そう言って、巫女はくるりと振り――返ろうとしたようだったが、踏みとどまった。
「これで私の使命も終わりか」
「……」
「改めて、1年間災難だったわね。次は大凶なんか引かないようにしなさいよ」
「……ああ、ありがとう」
「ん。それじゃ」
そのまま歩み出す背中は、まるで、これで会うのは最後だ、と言っているようだった。
だから。
「いや、正月明けに学校で会うよな?」
俺がこう突っ込んだのは仕方のないことであった。
突っ込まれてずっこけたのは向こうに責任があると思う。
「な、何で……」
「1年やってきて、正体に気づかない方がどうかしてる」
目をまるくして、こっちを見てくる。すっかり気の抜けた、天敵兼級友の顔がそこにあった。
仮面はとっくにずり落ちている。
「……ふぇ」
正体を隠し切れていたと思い込んでいた彼女を襲うのは、遅れてきた羞恥心。
わー、と呻き声をあげて、地面にうずくまってしまった。
うーん……なんという間抜けな正体バレ。ドラマチックの欠片もない。
「ま、何だ。1年間ありがとう。助けてもらってたのは本当だし……」
「何も言うなー!礼を言われることじゃないー!好きでやってただけだー!」
「ちょっと、何言ってるのかわかんないです……」
がばっ、と起き上がった彼女。その目は……据わっていた。
「好きっていったんだ」
「言ったな」
「あんたが、好きだと言ったんだ!」
「……なんだって!?」
不意を打たれた。そして力説が始まる。
「私だってこんなつもりじゃなかった!」
「この場は余韻を残して優雅に去って、後日、情緒たっぷりに正体を明かすはずだったのよ!」
「そのときに『何でお前が…』って聞かれて『だって、私……』って!ああもう、全部台無しっ!」
ここまですべて彼女のターン。
なんという、妄想力。俺は思わず絶句していた。
それを、彼女に見咎められる。
俺のペースを崩したことを好機と見たのか、飛びついてきた。何するんだ!
「もう一回、大凶引きなさいよー!」
「嫌だよ!てか、そっからやり直さなくても俺がここでOKすりゃあ別に――」
えーと。
正体バレに失敗したヒロインは、何をしでかすかわからないという話。
皆さん、よいお年を。俺は来年からも、良くも悪くもにぎやかな年になりそうです。
おわり。勢いで書いた、後悔はしていない。
よいお年を!来年もよろしくお願いします。
GJ!
時間差ワタワタなヒロインっていいなぁw
あけおめことよろ投下乙であります
さあ早く姫初めもw
「長い物には巻かれろ」「事なかれ主義」な戦闘は秀才型姉ヒロインと対照的な
「気遣い?何それおいしいの?」「○してでも奪い取る」な戦闘は天才型妹が
自分は持っていない姉の「恋人」を奪おうとする壮絶姉妹喧嘩ストーリー
w
785 :
やみ:2012/01/20(金) 18:45:58.04 ID:M+sVk+HF
まったり投下。猫耳ブルマヒロイン。
…、キスだけ、一人称。
「ふぁああぁっ!」
僕の目の前で嬌声をあげて自慰の快楽に溺れる先輩。
ただ普通の状況と違う点が多々。体操着姿に猫耳としっぽ。そしてここは近所の裏山。
「せ、先輩なにしてるんですか…?」
帰宅して家でだらだらしていると、裏山で爆音が起き、駆け付けると茂みの中に先輩がいた。わけのわからない姿で。
夏の暑さが一瞬で吹き飛び冷や汗すら浮かぶ。
「ふ…ぇ…?」
ようやく先輩が気付いたみたいで、情けない声をあげ僕を見た。その驚いた顔はマヌケで可愛くて。
「あ、あ…み、み、見ちゃ、だめぇっ!」
耳まで真っ赤に染めた先輩があたふたする。その光景に思わず笑みがこぼれた。
そして先程の艶がかかる行為を思い出し、唾をごくりと飲み下す。
「こんなとこで何してるんですか?それにその格好…?」
「あ、あの、ね…これ…その…」
途端に困った顔をして先輩は俯く。
「ま、まぁ誰にでも変わった趣味はありますからね…あは、あははは…」
何となく見てはいけないものを見た気がする。僕が踵を返し帰ろうとした瞬間。
「やっ…!ま、待って!正直に話すから…っ」
気付くと先輩は僕の腕にがっしりとしがみついていた。潤んだ目で下から見つめられたら頷くしかない。
「……というわけなの…っ」
倒木に座り先輩の話を一通り聞いたのはいいけれど、まるで漫画だ。
要約すると。
たまたま動物の悪霊を退治する戦士に選ばれたのはいいが、相手を倒した反動で発情してしまうようになってしまったとのこと。
猫耳としっぽが付いてる理由は、先輩に力を貸してくれるのが猫の霊だから。発情の原因でもあるらしい。
体操着にブルマ姿だったのは、始めに着ていた服が戦闘コスチュームに設定されるのを知らずに戦ったからだそうで。
「うーん、なにがなんだか…」
「う…ん、隠しててごめ…んね…は…ぅ」
先輩の声に熱がこもっているのが伝わる。自慰の途中で止められたのだから当然だ。
「じゃ、じゃあ、僕はそろそろ…」
これ以上邪魔するのも悪いのでそそくさと帰ろうとした。のだけれど。
「あっ、ま、待って!」
また引き止められてしまう。
「つ、続きっ、して…ほし…い、な…」
僕の手を掴み、俯く先輩。真っ赤になった耳。微かに乱れた呼吸。小さな先輩がさらに小さく見える。
そんな姿がとても愛しいと思った瞬間、僕は先輩を抱きしめていた。
外では何かとまずいと思い、家に招き入れた。
もちろん移動の合間も先輩の微かに乱れた色っぽい声を堪能するのは忘れない。
「先輩本当にいいんですか?」
ベッドの上にぺたんと座る先輩に、内心言葉だけで意味のない最終確認を取る。
「わ、わたし秋斗くんなら…いい…よ」
先輩の意外な言葉に胸が跳ねた。
「え…?先輩それどういう」
「あっ!?あ…の、い、いいからっ!」
先輩も僕と同じ気持ちだったと分かり、感情が込み上げてくる。
「それじゃ先輩ゆっくりしましょうね。たくさんエッチな声出していいですよ?」
「うぅ…いじわ、る…ふぁ…ぅっ」
先輩が期待を込めた目で僕を見つめる。そんな先輩の頭をなでなでする。
「はぁぁわぅ…んんぅっ」
サラサラなショートの黒髪。合間の猫耳も合わせて撫でる。
「くぅ…んっ」
先輩の喉が可愛く鳴いた。
「ふぁああ…あ、きとく、ん…キ、キスした、い、よぉ…」
しっぽをぱたぱと振りながら、そんなとろけた表情で誘われたら断ることなんてできやしない。
786 :
やみ:2012/01/20(金) 18:49:43.90 ID:M+sVk+HF
「はいはい。可愛いですよ先輩」
ちゅっ…
「んふぁ…んっ…ちゅっ…ひゃ、ふっ…」
大好きな先輩とのキス。興奮と幸福に包まれながら先輩の舌を味わう。
「んむぁっ!?むぅ、ん…ひゅあぁっ」
先輩の艶がかる声が部屋に響く。
「っぷひゃっ…んむんーっ!?んうっふぅ…!」
僕に抱きつく先輩の手に力が入る。僕は一端キスを中断した。
「先輩大丈夫ですか?」
「ふぁっいっ…!れ、も、もうきちゃ…うっのっ…!」
どうやら絶頂が近いらしい。キスだけで達してしまうくらい発情してる先輩の姿に、僕の興奮が爆発する。
「先輩すごくエッチな顔してますよ?」
こどもをあやすように先輩を見つめる。
「や、らぁっ!ふぁ…うっ…!んむぁっ…くひゅっ、んっ」
否定しながらも淫らに喘ぐ先輩の舌を吸う。
「ひゃっ、あ、ふぇっ!?んぉあぁあっ!」
さらに響く先輩の淫声。続けざまに舌を高速に絡めた。
「ふぁああっ…んむっ、くっんむぅっ!」
先輩の小さな身体が軽く跳ねる。
「ひゃぁ…んっ!はふぇっ…んっむぁぅ!んくっ…う、んんぅ…っ、ぷぁぁっ!」
「先輩そろそろかな…?」
一端口を離し僕自身も呼吸を整える。
「ふぁぁっ…も、う、くる…よぉっ…!」
口元から垂れる涎が、より一層先輩を淫美に魅せてくれる。
「先輩もっと乱れていいですよ」
先輩の口を塞ぐようにキスを落とす。柔らかく優しく長いキス。
ちゅっ…
そしてふたりの唇が離れた時、
「んっ、ふぁ!ああああああぁぁっ!!」
先輩の淫らで可愛い鳴き声が部屋中にこだました。
787 :
やみ:2012/01/20(金) 18:50:47.11 ID:M+sVk+HF
「ひゃらぁっ!あっ、んやぁぁあっ!」
口から溢れた涎が、体操着に染み込み淫らな染みを作り上げていく。
「ふぁああっ!す、ごい、っのぉっ!まっ、た、き、きちゃうぅぅ…っ!!」
しっぽがピンと伸び絶頂の体制になる。
「んっあぁあぁあああっ!!だっ、めぇぇえぇっ!」
甘美の声をあげながら、余韻だけで先輩は達した。
「先輩可愛いですよ…ご褒美にナデナデしながらしっぽ可愛がってあげますねー」
撫でながら猫耳を擦り、ピンと張っている先輩のしっぽも、男性器と同じように掴んで上下に擦りあげる。
「ひゃっ!あぁっ!?みみとしっぽはぁああっ!」
「ちゃんとエッチな先輩の顔見ててあげますからね」
いぢわるく微笑みかけ、猫耳としっぽを容赦なく責める。
「んにゃああっ!ら、っめ…!びくび、くって、し…ちゃっ…か、らあぁあああっ!
」
「まだ足りないんですか?じゃあもっと強くしますねー」
もっともっと先輩の乱れる姿が見たくなる。猫耳に息を吹き掛けたり甘噛みしたり。しっぽもさらに強く擦る。
「んあっんっ!や…ぁっ!き、ちゃ、うのっ…また、ぁっ…く、るっ!のっ…!」
「大丈夫ですよ。見ててあげますから」
「やっ、ら…!はずか、ひっあっ!?んああっ!すご、いのっ、き…ちゃっ!!」
あと一押しで達する先輩。その猫耳に魔法の言葉を呟く。
「先輩。大好きです…」
シンプルで味気ない。だけどいいんだ。
「ひぁっ!!わ、た、わたひ、もっ!しゅ、しゅっ、きっ!!」
ふたりの言葉が引き金となり、先輩が抱き着きながら達する。
「す、きっ!んゃあああっ!くひぁっ!?あああぁっ!しゅ、きぃっ!だ、いしゅ、きぃ!ぃぁあああっ!?ひゃ、めぇえええぇっ!」
僕の目を見つめながら何度も先輩の身体が跳ねる。
「あ、き…とく、んっ…ふぁあっ、あっあぁあぅ…す、す、きだよ…ぉっ、ふぁうっ…」
先輩は深い余韻に浸りながら何度も好きと繰り返す。僕はそんな先輩の頭をぽんぽんと撫でた。
先輩の話だと、発情が収まれば猫耳としっぽは消えるみたいなんだけど。未だに消える気配がない。
「あ、あのね、秋斗くんと、その…もっとした…いなって…その、お、思ったら、き、消えなく、て…だ、だから…その…」
落ち着きを取り戻した先輩がおずおずと僕の顔を上目使いで覗く。
っぽは落ち着きなくぱたぱた左右に揺れている。
「それじゃあ先輩が満足するまでしましょうか。またエッチな先輩の顔見たいですし」
「あ…ぅ、い、いじわる…」
ふたりの夜はまだまだ続くみたいです。
おわり。
改行とか書き込みに引っ掛かるので不自然ですが許してください。
これはいいものだ……GJ
可愛いヒロインじゃないの
投下乙
乙
猫の部位を弄くられて快感を覚えるヒロインとか良いよな
昔アニマルタイフーンというエロゲームブックでやはり猫型の変身ヒロインになったヒロインが
怪人タコ男の触手に絡まれて顎の下を撫でられて力が抜けて従順になって敗北するというシチュがあって凄く興奮したトラウマを抱えている
コスチュームが黒レザーのボンデージ風なせいで、いつも悪の女幹部と間違われちゃう正義の変身ヒロイン。
今日も勘違いされたことを嘆きながら、秘密の優しい彼氏にそのことを慰めてもらい、思いっきり甘えてしまう。
格好はドロンジョ様みたいな女王様系でもエッチの時は弱々で恥ずかしがりだったりすると萌える。
タキシード仮面的な立場も悪くない
かつて仲間に裏切られレイプされ妊娠・流産と言う凄惨な過去から男を信じず心を閉ざしたヒロイン
偶然、知り合った朴念仁・鈍感・スケベ・変態・トンチンカンで最初は大嫌いだった男性が
色々あって自分を暗闇のどん底から救い出して貰って、好意を抱くも素直になれずドロップキックしたりな日々
更に男性には他にも複数の女の子の影が
そんな気苦労が絶えない恋模様を見守るのが夢
いわれ無き暴力を受ける男の方が気苦労多いだろ
素直になれない=照れ隠しの暴力って昔はよく漫画やらアニメでは見かけたもんだが、今じゃ単なるDQN扱いだからな
ネット2次で食傷したんでしょ。一見書きやすいから出番は多いけど萌えさせることに失敗したらわずらわしく感じちゃう。
ところで暴力というか、がさつと姉御肌の境目くらいで弟分を励ますときに背中をばしばしたたくような女性が
艶めいた場面だと急に真っ赤に恥らうのが好みなのですが。
オッキした
巷でエンジェルライナーと呼ばれる変身ヒロインの彼女と同棲を始めたんだが、その彼女普段着のジャージ代わりに変身コスでだらしなく過ごしている事にびっくりした
なんでも暑いのにも寒いのにも過ごしやすくて、ついついそのままでいるらしい
ピッタリと全身を覆うボディスーツは揚げ物の時とかも跳ねる油も平気とかで重宝するらしい
その光景は凄いシュールなのだが、汚れとかはどうすんだと尋ねた所、変身を一度解除すれば元に戻るらしい
>>799 なんかいいな
敵もいないのに変身して能力を私的流用してるとか萌える
>>800 多分家賃を滞納すると悪のヒロインな大家(両親の遺産なアパートを切り盛りするおかっぱ無表情ロリ系)が
強襲取り立てに来て彼を攫っていくから変身してる必要があるんだよ
あるマンション(オンボロ)の大家(主人公に一目惚れした悪の変身ヒロイン)
数ヶ月滞納は当たり前な大家の悩みの種グータラ女性(正義の変身ヒロイン)
お互いに知らず知らずにプライベートでも仕事でも恋愛でも敵対関係に
男なんか、みんな家畜と思っていたサキュバスヒロインの転機
自身の淫術が利かないばかりか一方的にサキュバスである自分をイカせる程の潜在的なテクを持ちながら
自分を奴隷にしないばかりか悪事を働いたのに見逃してくれた優しい人
恋の始まり
>>796 照れ隠しになってないというか、基本の主人公>ヒロインという縮図がないから
一方的にヒロインが暴れてる印象になるんだろう
個人的に主人公がいてこそのヒロインなんだがヒロイン単品でも萌える層もいるし
今じゃ百合層も増えてしまったようだし
いきなりピント外れの持論ぶち上げて、挙げ句百合がどうとか言い出すとかこれがアスペか
男体化とも重なりそうだけど全身コーティングの末少年体型のヒーローになる年頃の女性と
彼(?)と関わる刑事か記者との物語と言うのはいかにか
ヒーローの時は彼を兄のように慕ってみたり・素顔の時はどぎまぎか素直になれないか…
最初、ヒロインと恋人の交際が始まっても二人の事を知ってる大抵の人間が「無理」「どうせ長続きしないだろう」
という、低い評価から最高のコンビといわれるまでに発展させる凸凹サクセスコンビ物語
あんたサクセスって言葉好っきやなぁ
809 :
名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 01:41:20.07 ID:n9KVFBG6
「博士!俺の精液がエネルギー源の変身ヒロインが出来たって本当か!」
「うむ。……後はお前の精液を与えれば彼女達は目覚める」
「最高だぜ博士!!……って彼女達?1人じゃないのか?」
「儂の好きなアニメは知っとろう?」
「……ってことは初代みたく2人か?3人か?まさか最新シリーズみたいな5人とか言うなよ?」
「儂が一番好きなのは映画版じゃ」
「オールスターかッ!!」
ワロタwwww
パートナー結成
(男が突っ走るヒロインの宥め役。そんな慎重な男に思春期・中二意識もあって必要以上にツンなヒロイン)
↓
ヒロインが一時悪堕ち
(パートナー男がヒロインを救うも自分を平気で攻撃してきたヒロインに不信・失望)
↓
パートナー再結成
(自分を救ってくれた男にヒロインが今までの事をかなり深く反省&ベタボレ)
(男は「馴れ馴れしくすんなヒロインウゼェ」)←今ココ!
から始まるヒロインによる信頼回復物語
前は蔑ろにしていたコンビネーションを真剣にやろうと一生懸命作った訓練プログラムを男に報告しようとしたら、
食堂で先輩ヒロインに男が「アイツといるのはほとほと疲れる。俺はアイツの気持ちひとつでどうにかなる便利な道具じゃない」とかグチるシーンに遭遇して入り口の影でボロ泣きとかさせたいな
悪堕ちヒロインを救えた時点で、かなり経験・技術積んでるんだから
「自分一人でもやれるやん!最初からヒロインの助けなんざいらんかったんや!」
みたいな、ヒロインからしたら泣き面に蜂な展開も起こりそうな予感
変身ヒロイン版のときめきメモリアルあれば良いのに
内気な文系ヒロインに勝ち気な体育会系ヒロインに不思議ヒロインに悪の幹部ヒロイン等と恋愛したり
何故か虹色町の奇跡思い出した
そういやあれも悪と戦うヒロインいたっけ
悪というかまんま怪獣な
確か最後のエピソードが度重なる連戦で傷つき疲弊してるヒロインが、それでも主人公とデートしたり云々でウルトラセブンみたいな感じだったな
ウルトラマン的なヒロインが地球人の少女と融合し戦い続ける内に
ヒロインが好きになった人は、依り代にしてる少女の想い人で最終的には2人の仲を取り持ってヒロインは失恋
勝つ死ぬかの2択しか無い最終決戦で想い人の子をお腹に宿してる少女を強制的に分離し
泣き叫ぶ少女を諭して、あの人と一緒に私の分も生きてと
激しい陵辱に晒されながら次元の狭間にヒロインが飲み込まれる悲しい物語を考えて頓挫した事が
ふたりで1人ヒロインは一度で二度おいしい
二人の女の子がそれぞれ変身
変身した二人がさらに合体融合変身すれば
五度おいしいな
ヒロインが好きな男性が好意を寄せてるのは変身した状態のヒロインで
見つけて・・本当の私を・・・・・は何気に王道だよね
で最終回近くにガッツリと敵に敗れて陵辱された上での変身解除で正体発覚し男性とヒロインの絆が試されたり、ヒロインと憧れのスーパーヒロインのどちらにも惹かれ初めていた男性にはショッキングな展開で
無い
変身ヒロインと悪側の男のラブラブネタが一つもない
物心ついた時から殺人や暗殺ばかりしてきた諜報部ヒロイン
そんなヒロインとある男性が出会い変わっていく物語
映画のアサシン改造みたいな感じでいけそうだな
ある日事故か難病で死ぬのを待つだけの少女を運び出して変身ヒロインに改造する悪の秘密結社
秘密結社の幹部(イケメンでも渋いおっさんでも、ショタでもなんでもいいや)警察や自衛隊、正義の味方と戦わされる日々
厳しく冷酷で如何に疲れようとも怪我してようとも自分たちの野望のために訓練を課せられ戦わされるヒロイン
そんな幹部も過酷な任務がなければ同じ組織の一員としてお喋りしたり食事をとったり、時にはこっそり少女の家族の近況を教えてもらったり
変身前は普通の姿を生かしてとある家(作戦前の下調べor正義の味方偵察に都合のいいとこ)に下宿するヒロイン、とそこに同年代の少年
昼はお互い普通に学校に通い家事をする二人、夜は家人が寝静まったころに抜け出し活動する
時に仮病で学校を抜け出し正義の味方と血で血を洗う日々
あとは映画知らない人のために書かない
悪くない映画なのでオススメ
完璧超人な幼馴染に正義のヒロイン属性まで! どこまで凄いんだよ……。
と思いきや戦いに対する不安や貧乏くじを引いたみたいな愚痴を吐露されるように、
自分とは別世界の住人だと思っていた幼馴染を徐々に一人の女の子として意識するようになっていく。
みたいな流れってありがちなのかね、掃除がへたでラノベ置くスペースがないから読めない。
彼女が変身ヒロインだったら俺なら毎日コスチューム姿でエッチやりまくるな
恋人ポジの男が発破をかけるまで、基本「恋人とイチャイチャしていたいorダラダラしていたい」な
怠惰なのか現実逃避なのか分からない腰の重い変身ヒロイン
敵と戦うのに彼氏に対すてご褒美料金表を渡すヒロイン
雑魚と戦うならキス一回、怪人ならセックル一回、巨大化怪人ならデート一回
一通りこなすのならご利用便利なお泊まりデートのパックプランも
ちなみに組織完全撃破すらも料金表に最初から入っているのだが、結婚という余りにも重い代価のためヘタレな彼氏のせいでなかなか平和にならない
一閃、一撃、一薙。
闇夜を切り裂く、風の刃が光を放つ。
群がっていた獣人たちはたちまち宙を舞い、消滅していく。
「……一度、太刀会ったことのある者たちになど」
忘れるはずがない。皆、彼女が、『ナイトゲイル』として戦ってきた強敵だ。
「まして、急ごしらえの再生で力を落としてある者になど……」
癖も、弱点も把握しているのだ。初撃で倒すなど造作もない。
剣で空を切り、先を急ごうと踏み出した瞬間、
「!」
咄嗟に飛び退いた。そして、足元に突き刺さる陽炎の刃。
彼女は知っている、こんな芸当ができるのは――
「……シャドークロス!」
天井からぶら下がる男。何度も刃を交えた幹部級――シャドークロス。
「足止めか?」
「乗り込んできたってのに挨拶の一つもねえから、こっちから出向いてやっただけさ」
地上に降り立つと、背中に『×』字のように背負った刀を手に取り、手中で回す。
一振りで刀は持ち主の体を隠すほどに巨大化し、二振りで、今度は持ち主が姿を変える。
トカゲの魔人へと変身を終えたシャドークロスは、大刀を二刀流として構えた。
「敵の本拠地で、変身もしねえで突っ切ろうとは余裕じゃねえか。ええ、ナイトゲイル?」
「……お前がいると思って、無駄な消耗を抑えていたんだ」
相対する者から目を離すことなく、ペンダントを握り締める。
たちまちペンダントから溢れ出す光が、彼女の体を包み、『鎧』を顕現させる。
羽根飾りをあしらった兜と、カンテラを胸部に組み込んだような騎士鎧。
ナイトゲイル――闇夜を切り裂く一条の光、疾風の騎士。
胸の炎が灯火となって、夜を駆ける様を目撃する者も少なからずいる。
「へっ、そりゃ光栄なこった」
互いの戦闘態勢が整った。自然と、間合いを取るように無言で足を運ぶ。
横たわる沈黙を破ったのは、満を持した剣戟の音――ではなかった。
「……シャドークロス。聞きたいことがある」
「あァ?」
切っ先は相手に向けたままかけられる、ナイトゲイルの言葉であった。
「お前は何度も、私をその……手助けするような真似をしてきたよな」
そう、何度もあった。
初めて対峙したとき、トドメを刺さずに帰されたこともあった。
罠が張られていると伝えられたこともあった。結局、飛び込んでいったのだが。
彼の行動それ自体が罠ではと疑ったこともあった。単に大きなお世話と思ったことも。
だが、実際に助けになったことがあるのも事実。
「答えてくれ、シャドークロス。お前は、」
「つきあってらんねーよ」
瞬間。二刀流を振りかぶり、ナイトゲイルに斬りかかるシャドークロス。
金属と金属がぶつかる、鋭い音が響く。
「くっ……!?」
「敵地に乗り込んできて、日和ったこと言ってんじゃねェ!」
「シャドークロス……っ!」
体ごと押し返す重い一撃を受け、シャドークロスは吹っ飛ばされる。
更に続く攻撃を捌いていくものの、じりじりと後退していくシャドークロス。
――そうだ、とトカゲの魔人は人知れず笑う。
このルートだ、ナイトゲイル。
「……あ?」
意識が戻り、開けた視界に入り込んだ光景に、思わず間抜けな声が漏れた。
どうして気を失っていたのか、よく覚えていない。
あれからシャドークロスは、ナイトゲイルと切り結びながら誘導するように立ち回った。
そして普通に探していては見つけられない、組織の首領の隠し部屋にまで引き入れた。
さあここからだという時だったはずだが……その後の記憶が曖昧だ。
しかし。
「何だァ、ここは」
地獄にしてはいやに小奇麗だ。
現世にしたって、彼がいたのは陰気な城内。清潔感のある白い天井などありえない。
なにより。
「………ぁ」
視界の端で、みるみる顔を赤くしていくこの女は、誰だ。
「ナイト、ゲイル?」
あまりにも腑抜けた顔をしていたので、一瞬わからなかった。
「人違いです!」
「いやもう顔割れてんだろてめぇ」
とっくの昔に。本拠地へ躊躇なく素面で乗り込んでくるくらいに。
「と、いうか……」
じろり、とナイトゲイルの姿を下から上まで睨みつける。
「なんだその服」
「ふ、服を着ていて何が悪い。脱げというのか!」
「言わねえよ!何なんだよお前のそのテンション!」
ナイトゲイルは、いわゆるナース服を着ていたのである。
装飾が少ないせいで、意外に豊満なラインをお持ちであることがわかってしまう。
あんな鎧を着てれば着やせも何もないが、シャドークロスは目を剥かずにはいられない。
その視線に「……ぅ」とたじろいだ様子を見せたが、
「こ、これはな……作戦だ!」
開き直ったようないい笑顔で、逆にナース姿、とボディラインを見せ付けてきた。
「は?」
「ナイチンゲール症候群とやらを利用してな!お前を懐柔して情報を引き出すのだ!」
「それ、本人の前で言っちまうのか」
「ぐっ……!」
バカすぎる。本気だとしたらバカすぎる。
「と、とにかく!」
仕切り直された。
「……怪我が治るまでは大人しくしているんだ」
「……おぉ」
そう呟く姿が、いやにしおらしく、ついつい生返事で応じてしまう。
ナイトゲイルもそれに気づいたのか、顔を赤くしながらも、
「逃げ出そうなんて思うんじゃないぞ!」
そうぴしゃりと言い放ち、ずかずか出て行く。何が白衣の天使だ
「……なんでぇ、ありゃあ」
そう、シャドークロスは吐き捨てる。
言われてみれば、確かに体中が痛い。怪我を負っているのは間違いなさそうだ。
しかし、あの格好。何を考えているんだ、あいつは。
『戦いばかりで、こういうことは初めてだからね。慣れていないのさ』
「あ?」
声はすれども姿は見えず。どこかからモニタリングされていると、すぐ気づいた。
「実験動物を、高みの見物か。料金取るぞ」
『とんでもない。君はもてなすべきお客であり、放ってはおけない怪我人だよ』
「……」
『てなわけで、君の世話はしばらくナイトゲイルにやらせるから』
「……ちょっと待て」
『彼女、君のいうことならたぶん何でもしちゃうよ? じゃ、楽しむといい』
「ちょ、待っ……」
なにこれ。
シャドークロスが呆然としていると、コンコン、とノックの音。
特に何も返事せずにいると、恐々、といった感じでドアが開いた。
「さっきは……きつい言い方をして、悪かった、な」
ナース服のナイトゲイルだった。
「いいかげん脱げよ」
「裸になれと言うのか!」
「違ぇよ!そんなに裸さらしてぇのかてめぇ!」
「いやっその、なんだ……はや……」
歯切れが悪くなった。
「はや?」
「はやぶさくんっ!」
「ぐわっ!?」
凛々しい女騎士のお前はどこいったんだよ……。
そんな感想を抱きながら、鉄拳により、シャドークロスは再び意識を手放した。
前フリおわり、つづく?
続けたまえ
いいねいいね
敵との恋愛もいいもんだ
「……サヨ」
「あ?」
「鬼灯小夜。私の名だ」
ああそうかい、としか言い様がなかった。そして言わなかった。
「おい、何か言うことはないのか」
「……何?」
「とぼけるようなら、この食事はとらせてやらないぞ」
と、ナイトゲイルはお粥をすくったスプーンを左右に振る。
シャドークロスは今まさに、「あーん」をされようとしていた。
されようとしていただけで、享受するつもりはなかったが。
「……じゃあその辺に置いとけよ。勝手に食うから」
「それはダメだ!」
「いや、食えるから」
確かに昨日までは腕がおしゃかになっていたので食事もできなかった。
だが、腐っても幹部級。目を見張る回復力で、食事に問題は解消した。
「……もう一度、折るか……」
「おいコラ」
物騒なことを言い出す正義の味方を諌め、シャドークロスは深い溜息をつく。
「……それ、いつまで着てんだよ」
「そうやってお前はすぐ私を裸にしようとする……!」
「してねえよ!むしろどんだけ自発的に脱ぎてえんだよ!」
シャドークロスが言っているのは、ナイトゲイルのナース服のことだ。
しかもマイナーチェンジがなされている。ふともも丸出しのギリギリミニ丈。
そしてオプションも増えている。鍛えられた美脚を引き立てる網タイツ。
「き、気になるか? 基地の皆に見繕ってもらったのだ」
そう得意気に言って、ベッドに腰かけたまま脚を組みかえるナイトゲイル。
衣装は色っぽいが……やってる本人の仕草や表情がぎこちなさすぎる。
味方に遊ばれてるな、こいつ。
「それで、だ……お前にも、名はあるのだろう?」
おっと、その話題に戻ってくるか。
「……」
「む……これは一応、尋問なのだぞ。ちゃんと答えてくれないと困る」
ちゃんとした尋問官なら、そんな風に困ったりしないしむくれたりしない。
折られずに済んだ右手で、めんどくさそうに頭を掻き。
「真倉イサト」
と、ぶっきらぼうに名を告げた。
「まくらいさと」
「そう。答えたぞ」
「真倉イサト……イサト、そうか、イサトか!」
何を喜んでるんだ、こいつ。
「イサト」
「何だ……むぐ」
返事したらお粥の乗ったスプーンをつっこまれた。
「どうだ? ただのお粥ではないぞ、なんと塩を振ってあるのだ!」
「お前これ、味見したか」
直前の最高に頭の悪い発言をスルーしてしまうほど、お粥は甘かった。
塩味を振ったといっていたが、それと砂糖を取り違えたのかと思うほど甘かった。
思うほどというか、そのものだろ。
「……まさか」
さっと表情を消して、自分で食べてみるナイトゲイル。
しばらく無言で咀嚼していたが、涙目になって、飛び出していってしまった。
なんという、ベタな失敗をするのか。さては料理したことないな。
「……自分で、食うか」
『あ、全部食べるんだ?』
「うるせぇ。急に通信いれてくるんじゃねえよ」
この部屋は、ナイトゲイルの愉快な仲間たちに逐一監視されているのであった。
『律儀だねぇ。元・悪の幹部とは思えない』
「悪の幹部を何だと思ってるんだよ」
置いといて。
『いやさぁ、見当はついてると思うけど。あの子、料理するの初めてでねえ』
「だと思ったよ」
『お粥なら大丈夫だろうとやらせてみたけど、見事にやらかしたね』
「嬉しそうだな……」
『成長を見守る親心ってやつさ。さっきのでもうモニタールーム爆笑』
「それは親のする反応じゃねえよ!」
というかモニタールームなんか作って詰めてるのか。
戦場で、何度も刃をまじえた凛々しい正義のヒロイン・ナイトゲイルが。
ホームに戻ると仲間におもちゃにされているという真実。知りたくはなかった。
『ごめんね。ナイトゲイル……小夜ちゃんに「あーん」の続きさせようと思ったんだけど』
「余計なお世話だ」
『泣きながら自室に飛び込んだっきり、出て来ないんだよあの子……』
「メンタル弱すぎんだろ……!?」
よく、これまで戦って来れたな。
『さっきのスプーンで間接キスしたことに気づいてじたばたしてるのさ』
「小学生かよ!」
そういえば、お粥にはスプーンはひとつしかついてなかったので、そうなるか。
失敗に気づいたときは、よほど余裕がなかったんだろうな。
「んなくだらねえこと、気にすんなって言っとけよ」
言い捨て、ベッドにごろんと横になると、天の声は急に黙り込んでしまった。
喋らないなら喋らないで、気になる。
「……何だよ」
『いやー……君の方にも、なかなか問題があると思ってね』
問題というなら、元・悪の幹部が正義のアジトに厄介になってる現状そのものだろ。
どうしてこうなったかねえ。シャドークロスはぼーっと天井を眺める。
ふと、「ごちそうさま」と、思い出したように呟いた。
悪い奴じゃないのはわかるんだけどねえ、と苦笑する天の声がうるさかった。
おわり。だらだら続けるかも
間接キスでジタバタとか、かわいいな