Angel Beats!でエロパロ 2

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1名無しさん@ピンキー
ここはアニメ『Angel Beats!』のエロパロスレです。
カップリングやシチュエーション、エロの有無を問わずSSは常時大歓迎。
ただし、特殊だったりや好みが分かれたりするシチュは投下前に警告を(例 百合、鬼畜や陵辱物など)。
それらのシチュが苦手な人がスルーできます。
このスレは基本的にsage進行です。レスしたり投下したりする際はメール欄に半角で『sage』と入力。
次スレは容量が480KBを越えるか、レス数が950を突破した辺りで宣言をして立てましょう。
荒らし、煽りや過度なクレクレはスルー。NGに追加で。

□前スレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1270316741/

□保管庫
1・http://www29.atwiki.jp/angelbeats/pages/75.html
2・http://wiki.livedoor.jp/yurikanade/d/
投下があれば追加していきましょう。
2名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 20:33:10 ID:GhxSsJTV
2get!!
3名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 20:49:14 ID:fwm+67EC
3get!!
4名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 20:49:47 ID:fwm+67EC
3get!!
5名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 20:57:04 ID:1dOcfJE1
5get!
6名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 21:37:30 ID:ey7XQVxJ
6get!>>1乙!

ところで、いきなり人を選ぶ内容でスマンが
音無×♀直井の鬼畜物ってここに投下しても平気?
あまりに内容が需要なさそうで悩んでいるw
7名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 21:48:04 ID:J1RVbINI
>>6
いいけど個人的には純愛...
8名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 21:50:55 ID:v0W7wl7V
>>6
何回か言われてるけど、どんなネタでも注意書きつけてくれれば投下しておk
需要はあると思うよ…多分
9名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 21:56:10 ID:ey7XQVxJ
>>7
音無が直井を愛すっていう構図が見えないんだよなw
できるだけ頑張る

>>8
過去にも直井♀SSに触れてた書き手さんがいたけど 投下がなかったから
スレ的に投下しないほうがいいかと思って確認したかった
ウザくてスマン
アドバイスありがとう
10名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 22:01:26 ID:GhxSsJTV
>>1
乙ちゃんマジ1乙
11名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 01:23:52 ID:17FpCcjH
注意 音無×直井(♀)のSSです。

同意の上ではないですが、最後は純愛にしました。
ちなみに音無→直井気味です。
続くような終わりにしてしまったので、もしかしたら続くかも。

投下開始します。
12君に相談  直井♀:2010/06/11(金) 01:24:28 ID:17FpCcjH
「なーちょっといいか、直井」
「あ、っはい、音無さん!僕になにか御用ですか?」

いつものように、校長室で日向と他愛もない会話をつづけていた音無が、ふと振り返った。
ソファで一人、もくもくと読書をしている…ようで、全神経を音無に対し集中させていた直井は
待ち望んでいた声に顔を輝かせて、満面の笑みを浮かべた。

「ああ、ちょっと相談っていうか…ここじゃなんだし、場所変えていいか?」

音無がそう言えば、彼の肩越しに日向が何事かを抗議していたが、そんなことは心底どうでもいい。
自分だけに相談がある。
日向でもゆりでも、あの天使でもなくこの僕に相談。
僕だけ、そう、僕だけに。
直井は歓喜に顔をほころばせ、大きく頷いた。



音無の後をついてたどり着いたのは、屋上だった。
促されるままに、空を見上げて、体操座りをしている。
ただでさえ、人などめったに来ないが、まして今は授業中なのだ。NPCたちの姿は、当然ない。
音無さんと、二人きりなんだ。
そう考えると、直井は自分の頬が自然と熱くなるのを感じた。

「やっぱ誰もいないな…直井、…やっと二人きりになれたな」

そうですね、と相槌を打とうとした瞬間、不意に聞こえた言葉。
どういう意味だろう。

額面通りの意味か?二人きりになりたかった?相談したくて?でも、やっと…?僕と?

何かに対する淡い期待と、打ち消そうと冷静な自分。しばし混乱する。
直井は恐る恐る音無の表情をうかがおうとするが、こちらを向いていないため様子がつかめない。

「はい…えっと、あの…ご相談が…なにか…」

彼に不審に思われてしまう。
慌てて当たり障りのない返答を探していると、音無が振り向く。目があった。

「―なあ、直井。俺のこと好きなのか?」
「っえ…ぁ、あのっ!……あの…」

突然の言葉に思わず声が裏返ってしまう。
しかし、落ち着いて考えれば、普段の自分の言動を見ていれば誰の目にも明らかだろう。
自分が、音無を慕っている。何も隠すほどのことでもない。
隠す必要もないことだ。

「…はい…音無さんは、とても素晴らしいお方…ですから。」
「そっか。…じゃあ、おれにこうされても大丈夫、だな。」
13君に相談  直井♀:2010/06/11(金) 01:24:54 ID:17FpCcjH
何のことだろう、そう思う間もなく近づいた音無の顔に反射的に目を瞑る。
唇に、感触。キスをされている。
脳がそれを理解すると、驚きに目を見開いた。

「…っん、…ふ、ン!」

最初は軽く触れるだけ、そして徐々に深くなる口付けにビクリと身をよじらせて逃げようとする。
侵入してきた舌が、ざり、と口内を犯していく。
怖い…!恐怖感に、両手で音無を突き放し、肩で息をする。

「なんだよ、直井、俺のこと好きだって言っただろ?」
「それはっ!…それは、お慕いしている…と、いう意味で…あの…」

違うのだ。自分のこの気持ちは。
一般的な「好き」という男女間の感情ではない。それよりももっと、崇高な…。
例えるならば、神を崇める修道女のような、そういった類に近い感情。

「…俺のことが嫌い、なのかよ。」
「そんな!違います!…あの、でも…僕たち、は、同性ですし、恋愛感情は…」

音無の表情に陰りが見えて、慌ててそれを否定する。
僕のこの感情は、もっと穢れなくて、真っ直ぐで…どうしたら判ってもらえるのだろうか。
困惑したように眉を寄せる直井をよそに、音無は一転して冷たい表情を浮かべていた。

「なあ、直井。…お前、さあ…」

また少し、距離を狭めた音無に、思わず後ずさる。
なんだろう、ひどく悪い予感がする。
はやく、逃げた方が良い。立ち上がらなくては…
しかしそれより早く伸びてきた音無の手によって、いつだったかのように学生服の胸元を掴まれ。阻まれる。

「っ、音無さんッ…、何をっ!」
「逃げるなって、ちょっと相談があるって言っただろ?」

これがあの音無さんなのかと、疑いたくなるような暗い影が見える。
きっとまた、天使がなにかしたんだ。
毎回毎回、ふざけた事件を起こしてくれる。

「なあ…なんだ…その…、お前、女だよな?」

とりあえず、どうにかここから離れて、この状況を…
…え?

「だから、女…だよな。」

14君に相談  直井♀:2010/06/11(金) 01:25:27 ID:17FpCcjH


思わず耳を疑った。驚愕のあまりに体が硬直して、抵抗が止まる。
その一瞬に、音無は力任せに掴んでいた学生服を引っ張り、胸元を覆っていた黒い布を破り取る。

「ち、違!っ…放し…ぅッ!」

意味をなさなくとも、制止の言葉が口をつく。
だが、無情にも中に着込んでいた白いカッターシャツとインナーも、同じように剥ぎとってしまう。
女性ものの下着もつけず無防備に、息切れし、上下する薄い胸。
…否、さほど大きくないが想像していたよりも確かな膨らみをもった、胸。
それを確認した音無は、感触を確かめるように揉む。

「…!…っ…めて、くだ…さ、ぃ…」

せめても抵抗しようと、胸に延びる音無の手首を弱弱しく掴む直井。
しかし片手で抱き寄せるように回された腕に、身動きなど取れない。
音無はおもむろに顔を寄せ、胸の飾りを口に含み、舌先で転がしてやる。

「っひぁ…ん、で…こん、ッ…な…」

ああ、目の前のこの人は…
やはり音無さんであって、音無さんではないのだろう。

 だって貴方がこんなことをするはずがない。
 貴方がこんなことをするはずがない。
 こんなことをするはずがない。

直井は必死に目を瞑り、ただただ音無の両肩を押し返すばかりだった。

「も…もぅ…や、め…」

ぴちゃ、ぴちゃと、濡れた水音が脳に響く。
外気に晒されただでさえ敏感なそこから、甘い痺れが断続的に伝わる。
本来なら快感を得られるはずの状況。
しかしそれよりも、今の直井には恐怖心が重く圧し掛かっている。

「やっぱり、な。」
15君に相談  直井♀:2010/06/11(金) 01:26:15 ID:17FpCcjH
一通り胸に刺激を与えたことに満足したのか、音無は膨らみから口を離した。
今にも泣き出しそうな直井の様子に罪悪感を覚え、眉をしかめた。

「あん時にさ、男にしては華奢だなって、思って。さ。」
「……そん…。」

その言葉で思い当たるのは、当然あの出来事だ。
でも、そんな、まさか。

「思わず抱きしめちゃって、で…違和感っていうか。」
「…………。」

音無は言って、きまり悪そうに目をそらす。
それはつまり、はじめから今までずっと
ばれていたということに、他ならない。

「なんでいつまでも学ラン着てんのかなーって思ってて、やっと、わかった。」
「………!」

ばれてしまった。
知られたくなかったのに。
それもこんな、こんな酷いかたちで。ばれてしまった。
直井の頬を滴が伝った。

茫然自失、音無の肩を押す力が抜け、無抵抗にも等しい彼―いや、彼女を見れば
音無は下の服に手をかけ、ボタンとチャックを外し、両足から抜き取ってしまう。
投げ出された両足の間に身を寄せると、音無は直井の腰に手を回す。

「流石にこれは女物なんだな…」
「ぁっ、…いや…!」

その声に我に返り、必死に足を閉じようと試みるが、音無に入り込まれて叶わない。
音無の指先が下着の谷間をなぞり、ゆるゆると往復を繰り返す。
ほんの僅かな力で触れられているだけなのに、直井の体は敏感に震えた。

16君に相談  直井♀:2010/06/11(金) 01:27:07 ID:17FpCcjH


「ぅ、やッ…ん!……んン…」

徐々に湿り気を帯びてきた布を引き下げ、今度は直接指の腹で谷間をこする。
くちゅくちゅと、濡れた音が鼓膜に届く。
抵抗しないのではない、うまく力が入らない。
直井は、羞恥心のあまりここから消えてしまいたいと、そう感じていた。

「ふぁ…んッ…、ゃ、ぁあッ…!」

彷徨う音無の指が、花芽を引っ掻いた瞬間、直井の体が一瞬張りつめたように痙攣する。
開いた唇に音無のそれが重なり、再び侵入する舌にあっけなく口内を許す。
絡めとられる舌、送られる唾液はうまく飲みこめず溢れてしまう。
その間も意地悪な指は執拗に花芽をこすり合わせ、直井を追い詰めていく。

「んッ…ぁふ、…!…ンッ、ぅ…んむ…ぅ、ン…!!」

なんでこんなことになってしまったんだろう。
下腹部が蕩けそうな快感も、甘すぎて苦しい口付けも、腰に回るこの腕も
こんなはずじゃなかったのに。
こんな、こんなのは望んでいなかったのに。

「…んッ……、ンふっ…ッぅ―――!!!」

一際強く花芽を擦られ、再び体を痙攣させると直井の視界は一瞬ホワイトアウトした。
悲しみからなのか、単に生理現象なのか
両目からぽたぽたと涙がこぼれる。
それに気がついた音無は、手を休め、唇を開放し、まじまじと直井を見つめる。
17君に相談  直井♀:2010/06/11(金) 01:27:31 ID:17FpCcjH

「…っふ…ぉ、となし…さん…?」

直井も、急に動作を止めた音無を不思議そうに見つめ、お互いの視線が交わる。
不意に音無の眉が下がり、悲しげに微笑んで見せた。
ああ、やっぱり音無さんは音無さんなんだ。

「なあ、ごめんな。」
「…音無、さん……ッう、…ぃアあッ…っ!?」

謝罪の言葉に微笑み返し、大丈夫ですよ、と告げようとした瞬間、鋭い痛みが走る。
ぐちゅ、と、音をたてて音無の指が直井の体内に埋まっていく。

「ごめんな、俺、ひどいことしてるよな。」
「…ひぐッ、う…ぉと…なッし、さ、ン…ッん」

くちゅくちゅ、と体内で指を動かされ、その度に異物感に呻いてしまう。
それでも、直井は音無の名を呼んだ。
貴方がそんなに悲しそうな顔をするのには、なにか理由があるのですよね。
こうすることで、それを癒せるのならば。

「いッう…ン……っあ、!…ふぅ、ん!ぁン…ぁっ」

ぐぷ…と、音をさせ、指はさらに深く沈む。指の本数も増やされ、異物感も増す。
少し爪先を壁に擦ると、辛そうに呻いていた直井の口から僅かに甘い吐息が漏れた。

「直井、ごめん。ごめん。…止められない。」
「んぁっ…おとな、ひゃ、ッう…う」
「…催眠術、使ってさ…止めてもいいから。本当に、ごめんな。」

そんな辛い顔しないでください。
悲しいこと、言わないでください。
そう言いたくても、うまく言葉が口に出せない。

「催眠術、使わないのか…?」
「…って、だッ、て…僕、…ぼく、は…っん…」

お慕いしている貴方に、そんなことできるわけがないじゃないですか。
上辺だけ塗り替えても、何もならないと言ってくれたのは、貴方じゃないですか。
18君に相談  直井♀:2010/06/11(金) 01:28:09 ID:17FpCcjH

必死に首を振り、否定を表す。
しかし直井が身動ぎするたびに、きゅうきゅうと指を締め付けてしまう。
そのせいで更に強く刺激を感じ、直井は嬌声をあげた。

「ふ、あっ…あ…ん!ぁあッ!」
「悪い、…もう、限界。」

幾分表情を緩めた音無は、直井から指を抜くともどかしそうにベルトをはずす。
カチャカチャという音が、青空に響く。
ゆっくりと押し倒され、音無がその青を覆い隠す。
片足にかかっていた下着も抜き取られ、しかし直井は薄くほほ笑んだ。

「辛かったり、痛かったら、ちゃんと言え。」
「…は、い。」

直井が頷いたのを確認して、音無は昂ぶりを濡れた秘部に宛がう。
ぐぐ…と、音無が腰を進めると先ほどまでとは比較できない圧迫感に息がつまりそうになる。

「っひ…ぐ!ッう…ッ、…」
「っハ…きつ…」

いくら覚悟したといえ、体を貫かれる苦痛の感覚に直井は思わず目を瞑る。
できるだけ苦悶の声はあげたくない。直井は自分の指に歯を立てて耐える。
それでも自然に腰が退けるのを、音無の手が封じた。

「すぐ痛くなくなるから、な。」

それだけ言うと、ズン、と、一気に音無が腰を進めた。

「…―ッ、ぅああああぁッ!!」
19君に相談  直井♀:2010/06/11(金) 01:31:00 ID:17FpCcjH

内部から張り裂けそうな圧迫感に思わず顔をゆがめ、直井は絶叫した。
音無は直井の顔に唇をよせ、あやす様に汗ばむ額に口付ける。
そして再び、律動を始めた。

「…あッ、や…っく、…あうっ!」

突き破られて溢れる蜜に鮮血が混じる。
突き上げられる度に襲いかかる鈍痛と、それよりも強烈な快楽の波。

「あ、あぁっ…!…はぁ、んぅっ、ああっ!」

お互いに余裕も羞恥心も消えうせていた。
どうしてこうなったのだったか。
直井は霞む頭でそんなことを考えたが、すぐに快感に身をゆだねた。

「あぁ、も、ン…だめぇ…!…あ、あぁっ、」
「っは…っ、くっ」

断続的に快感が押し寄せる。
堪らなくなって直井は自分の両手を音無の首にまわし
打ちつけられる波に振り落とされないよう必死にしがみ付いていた。

「はッ、ん!ああっ、ぉと…ぁし、さんっ!おと、な…し、さんッ!!」

口から出るのは嬌声混じりに音無の名を呼ぶ音ばかり。
そういえば、まだ授業中なのだろうか。
もう休みに入っているのか。
そういえば、体育の授業があるのではなかったか。
校長室の窓は、空いていたのではなかったか。

「あっ、んっ! う、あああっ!」

一瞬にして直井の思考回路を、様々な不安材料がよぎり
それを打ち消すような凄まじい快感が走り、あられもない嬌声をあげる。
直井が一際強く突かれ、声にならない叫びが空高くに上り詰める。

「・・・・・と、なしッさ…ぁ、ぁあああ――ッ!!!」
「っ、好きだ…!」

体内に熱さがじんわりと広がり、音無が脈打つのを感じながら直井は意識を手放した。

20君に相談  直井♀:2010/06/11(金) 01:31:36 ID:17FpCcjH


ふと目を覚ますと、ベッドに寝かされていた。
直井は覚醒しきらない頭を左右に振り、周囲を見渡す。
寮。寮のベッドだ。だが自室ではない。どこだ…?
体を起こそうと、腹部に力を入れた途端に、ズキりと痛みが走り、う…と、うめき声を漏らす。

ああ、そうだ。僕は。
ここはおそらく、音無さんの部屋か。
直井は意識を手放す直前まで一緒にいたはずの音無の姿を探す。

「おとなし…さん。」

その場に居ないことを理解した上で、小さくその名を呼ぶ。
秘密にしていたつもりなんてない。
ただ、兄と入れ替わってから、僕は自分を守るために男子の服を着用して。
言葉づかいも、生前より、ずっと変わらないし。

予想外の展開になって、取り乱してしまったけれど。
でも、誰よりも早く本当の僕に気が付いてくれた。

「音無さん、僕も…貴方のことが。」

音無さんの相談がなんだったのか、まだ聞いていなかった。
音無さんが帰ってきたら、それとなく聞いてみようか。
それとも、自ら打ちあけてくれるだろうか。

いつも一緒にいる、あの日向よりも、ゆりよりも、天使よりも先に。
好きだ。と言ってくれた、この、僕に。

「貴方が…好き、です。」

直井はもう一度枕に頭を預けると目を閉じた。


end
21名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 01:34:42 ID:17FpCcjH

投下終了です。

初めてエロSS書いたから無駄に長くてすみません
短くて的確なエロかける皆さんのレベルを改めて思い知った

直井♀のレスを前スレで見て衝動的に書いた
需要なんてなくてもいいんだぜ いや、すみません
22名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 01:36:56 ID:gpF+Bp/M
いや、このくらいは適量
短過ぎるのは個人的に好きじゃない
23名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 15:11:37 ID:qaSbLoIm
>>21
GJ!
長さは丁度良かったと思う
24前スレ871です:2010/06/11(金) 20:18:14 ID:y0Z+/+FJ
やっぱエロ入れるのは無理だったので、
近々エロ含みのギャグ風味ssを投下しようと思います

IDがちょくちょく変わるのはこちらのミスですので気にしないで下さい
25名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 22:16:05 ID:S5UG7gCs
前スレ終盤でネタ文投下した者ですがアドバイスをいただけたようなので御礼を

ありがとうございました

次書く時は名前抜きにして口調だけでキャラがわかるようにしないと
もちろんエロありならちゃんと詳しく書くつもり

それにしてもセリフだけなら結構楽だった
批判がないようならあのくらいまた書けそう
26名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 22:21:58 ID:FNxDlhwn
>>25
面白かったよ前スレの奴
27名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 22:33:21 ID:4CA77ZGj
スレ終わり間際の小ネタとして全然ありだと思う。
つーか面白かったよ。
28名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 23:00:40 ID:E2DzMyzc
椎名のエロを待つ!
29名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 03:44:03 ID:tuHryNQp
前回あれだけのことがあったのに
冒頭から平然と「次は誰にしよっかな…」とか考えてる音無さんマジ鬼畜
30名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 03:48:17 ID:TFLxMRVN
鬼畜音無さんマダー
31名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 08:34:48 ID:nJMUjvyY
ここだと全体的に鬼畜
32名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 09:02:54 ID:Lm+7e3Mp
いやー、一応合意の上だし
節操はないが
33名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 12:40:37 ID:Lm+7e3Mp
音無「さーて、次は誰を犯っちまおうかなー」
ゆりっぺ「…(ドキドキ)」
ゆさゆさ「…(ワクワク)」
しいなっち「…(ソワソワ)」
34名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 13:01:39 ID:ui7Gzfxq
ノーマルもいいがドSな天使ちゃんも捨てがたい
35名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 14:22:39 ID:AIPSTU9t
いろいろ考えてそうで実は脳筋な天使ちゃん
36名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 14:40:44 ID:nJMUjvyY
>>33
ゆさをゆさゆさしたい。もみもみ
37名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 15:41:10 ID:00jlPr3A
もきゅもきゅ
38名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 15:49:03 ID:V65ik+Wm
>>35
米海兵隊かよw
39名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 20:03:14 ID:6ksCjcXN
音ゆりの純愛ものをキボンヌ
40名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 20:23:29 ID:4XoTi3FY
初音書こうとしたが無理だったべ
仕事中に何やってんだろうな・・・俺
41名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 21:02:39 ID:aesYd6Ax
8話エンディング後のシチュエーションでひなユイと言うかユイひな
警告として若干鬼畜風味
頑張ったけど、ややエロにしかならんかった
SSは初めてなんで生暖かく読んで

以下投下、タイトル「目覚めの…」
42名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 21:03:10 ID:aesYd6Ax
ギルド連絡通路、地下15階。
鍾乳洞を思わせる青暗い闇の中で、日向の体は再び命を取り戻し始めていた。

 ここは…俺、また死んだのか…なんで、どうしてだっけ…
 そうだ、ゆりっぺ達と天使を保護するためにギルドに潜って、そこで天使の分身に待ち伏せされて、
 やり過ごすため一人づづ犠牲になって…いよいよ音無が、って時に代わってやったんだよな…
蘇生直後で動くどころか五感すら戻らぬ中、自らの絶命前後の記憶のピースをゆっくりと手繰り始める。

 「あの子はお前を待ってる、そんな気がするからだ。だからお前は進むんだ、いいな」
 我ながら臭いセリフだが、あいつら二人を見て素直に感じた事だったし言って良かったと思う…
 「あと、もし」
 (ヤバくなったら、その生意気なお漏らし娘の面倒を見てやってくれないか?)
 そうだ! 言い終わる前に、あの頭のネジの飛んだピンク女が思い切り延髄くれやがったんだ!
 そのままよろけつつ天使の分身に特攻して・・・

日向は再び絶命時の痛みを感じたが、実際のところ意識が戻る前に胸の傷は完全に治癒していた。
しかし致命傷を受けた名残か痺れがあって感覚もまだ鈍い。
そして、記憶がほぼ完全に蘇ると同時に感覚もまた徐々に蘇り始める。
制服越しに背中に感じる岩の冷たさから仰向きに倒れているのがわかる。
しかし瞼はまだ重く周りの様子を窺うことはできない。手足も同様で動かせるどころか感覚すら曖昧だ。
体の調子が戻るのを待ちつつ、日向は仲間達に思考を巡らせる。

 ゆりっぺ達は無事に天使の元にたどり着けただろうか。
 音無は天使を救い出せたのか。いや、そうに決まっている。
 でなきゃ生き返った瞬間、消えずに残っている天使の分身に、押さえ込み状態のまま俺は刺さ…
日向は明白な違和感を感じた。
天使との体格差なら押さえ込めば跳ね除けるのは不可能。しかしなら、なぜ自分は仰向きに倒れている? 
考えられるのは分身以外の「何者か」が…違和感から発した警戒感により急速に五感と体が覚醒してゆく。
首筋に感じる生暖かい風、微かに耳を打つぴちゃぴちゃという水音、痺れの残る胸元を何かが這い回る感覚。
明らかに何かがそこにいる。
ようやく戻り始めた体のコントロールを駆使し、全身の力を込め無理やりに瞼をこじ開けると、はたして視界の片隅に
その「何者か」がいた。

「ほへっ、せんぱいやっと起きました?」
43名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 21:03:39 ID:aesYd6Ax
死んでも忘れようがない、日向にとって寝起きに聞きたくない声の歴代1位が耳を打つ。
そして視界の下の隅に揺れるピンクの頭、まぎれもなく奴ことユイである。
想定していた最悪―肉食獣や毒虫に蹂躙されるよりはマシだったが、ここにユイがいるだけで日向にとってロクでもない状況で…
そして現状はまさにそうだった。
あろう事かユイは日向に覆いかぶさるように四つんばいになり、ハンドソニックによって制服を切り裂かれてあらわになったその胸を
唇と舌を使ってぴちゃぴちゃと攻め立てている真っ最中だった。

「…!!、っっっ、ぉがぁ!」
必死に声を上げようとするが、渇ききったうえに自らの血糊で汚れた日向の喉は思うように機能せず滑稽な音をあげるのみ。
ただその様子に、ユイは幾分名残惜しそうに日向の胸から顔を上げると、にっこり微笑みながら言う。
「寝起きにムリすると体に悪いですよ? 生き返りぞこないなんだからもっとリラックスしてなきゃ」
声の出ない代わりに日向はせめてもと怒気を含んだ視線を向けるが当然効果などない。
その視線などものともせずユイが続ける。
「何してるんだって言いたいんでしょ? それは名誉の戦死を遂げた我らがひなっちせんぱいの傷を日ごろの感謝を込めて
 SSSのいやし系ことユイにゃんが治してさしあげようというファン感涙、60億分の日向くんおめでとうって話ですよ♪」
ユイはそう言って胸の前で祈るように手を組み目をウルウルさせ、日向の顔を覗き込む
もし、相手が良くも悪くも純真な大山だったなら万が一くらいには信じるのだろうが、相手はアホのSSSの中ではマシな方の
日向であり当然ながら毛ほども信じる訳がない。
「・・・・・・」
「あ、いや決して音無先輩たちとはぐれて迷子になってたら日向せんぱいを見つけて、やられたアホ面を見ようとひっくり返したら
 意外と男らしい立派な胸だったんで、日ごろの復讐も兼ねてちょっとエッチないたずらをしてたわけじゃないですよ、いやマジで」

それだけ聞けば十分とばかりに日向は跳ね起きてユイに飛び掛かろうとするが、その試みはもろくも潰える。
いつの間にか日向の両腕はユイ愛用の手枷によって後ろ手に拘束されていて、動かそうにもビクともしない。
同様に両脚も足首でガルデモのレッグバンドによって縛り上げられており、引き抜こうにもカチャカチャと金具が鳴るだけだ。
「ふっふー、数十回に渡るバトルでせんぱいの行動パターンは予想済みですよ! おねんねしている間にしっかりキッチリ
 拘束させていただきましたよーだ。さすがユイにゃん、あたしって完璧!」
日向が跳ね起きようとした時は一瞬おびえたものの、完全に拘束されていること確認するとユイはひときわ尊大に言い放つ。
「ぅー! ふーっ!(おのれてめぇ! あとで絶対ぶっ飛ばして額に“目”って書いて笑いものにしてやるかんな!)」
「寝起きに怒るのも体に悪いですよ? しょうがないからリラックスできるようにしっかりサービスしてあげますね」
いまだに声を上げることすらできない日向を尻目に、ユイは顔を日向の胸にうずめると再び倒錯的な行為に没頭し始めた。
44名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 21:04:13 ID:aesYd6Ax
擦れあう制服の衣擦れと、唾液の奏でる水音と、快楽を押し殺しても漏れ出る息音が、通路の中に響く。
ユイは飽きることなく日向の上半身をもてあそんでいた。
舌先で発達した大胸筋をなぞり、華奢な指を鎖骨に滑らせ、濡れほそった唇で乳首の感触を楽しむ。
恋人同士の愛撫というよりネコが捕まえたネズミをいたぶる様な稚拙な攻めだが、年季の入った童貞である日向には
十分強烈な刺激で男のプライドを拠り所に必死に声を押さえるのがやっとだった。
その辺を承知か、ユイはわざと上目遣いで日向の目を見ながら胸の最も敏感な部分を攻め立てる。
「あ、せんぱいすこし感じてきたでしょ? 乳首の辺り、さっきと舌ざわりがちがうっすよ。こういうのポール師匠のいう
 『なまいきなオッパイ』って奴ですよね」
さらに時おり屈辱的な言葉を投げかけて日向の被虐心を呼び起こそうと試してくる。

攻め疲れたユイは自らの唾液に濡れて怪しく光る日向の胸に頬を寄せ、頭を預けて小休止する。
無駄な脂肪など付いていない、日焼けしてブロンズがかった高校球児らしい胸板が気に入ったようだった。
「んー、そこそこに硬くて大っきくて寝ごこち最高ー! 
 そうだ、せんぱいを下僕にして、ここをあたし専用のまくらにしちゃおうかなー」
「……」
責め苦に耐えるのが精一杯だった日向には答える余裕はなく、とても声が出せる状態ではなかった。
苦痛と興奮、そして悲鳴を抑えるため、喉は蘇生直後よりもむしろ渇き切っているようにさえ感じられる。
のろのろとユイが体を起こす。
「これからもっとすごいいたずらするのに、せんぱいのかわいい声が聞けないんじゃ面白くないですよね」
そう言うとおもむろに日向の鼻をつまんだ。
思いもよらない行為に反射的に空気を求めて口を開くと、それを塞ぐようにユイの口が覆いかぶさる。
そして、熱くて甘い少女の息と共に流し込まれる唾液は日向の口腔と喉を急速に潤していった。

「ぷっ、ぷはぁ! おま、一体なんだって…こんな」
ようやく声が出せるようになった日向だが、口を付いて出たのは悪態よりむしろ、この普段のユイからは考えられない
大胆な行為に対する疑問の言葉だった。
しかしその問いには答えずにユイは口元を手の甲でぬぐうと、日向の胸に愛しそうに顔を寄せ攻撃を再開する。
男の肌を滑りつつ荒い息を吐き出す唇に上気して桜色に染まった頬。
攻められる日高だけでなく攻めるユイ自身も、この行為によって登り詰め大胆になっている証拠に他ならない。
そして、その興奮がユイのアプローチをより一層過激にしていくのだった。
45名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 21:04:49 ID:aesYd6Ax
ユイは日向の弱点と見た両乳首に標的に定め、快楽と苦痛とじらしを交えて反応を探り出そうとする。
歯を食い縛り体を悶えさせ、唯一自由になる頭を激しく振ることで日向は必死に抵抗を試しみるが
なんとか声は抑えられても興奮で心臓が激しく打ち鳴らされるのは抑えようもない。
自身の攻めによって少年の胸が高鳴るのが肌を重ねるユイにもはっきりと感じられら。
「むふー、がまんしててもせんぱいの気持ちいい事わかってきましたよ。こうされるのが一番いいんでしょ?」
そう言うとおもむろに自身のチャームポイントである八重歯を日向の乳輪に突き刺した。
「ああぁっっ、痛あっ、ぅんっ、……んっ……」
思わず口を開いて悲鳴を上げる日向。
しかし、本来苦痛を訴えるはずのうめき声に何故か甘い色が混じる。
「痛いのに、こんなことで気持ち良くなっちゃうんだ…。ホントにアレっすか、変態っすか? キャーキャー!」
屈辱に塗れた声を漏らしながら悶える日向の姿に、さらに興奮したユイは間髪入れず追い込みに入る。
片方の乳首を指先でつつき、爪弾き、つねり上げる。
そして同時にもう片方を甘噛み、歯を突きたて、食いぎる真似をする。
「ほら、従いますご主人さまって言ってみなさいよ、さあさあ!」
ユイの与える痛みとその後にやって来る快感に激しく脳髄を焦がされる日向。
しかし、時に舌を激しく噛んででも、自らの思いを歪めるその言葉にだけは頑強に抵抗する。

「せんぱいって結構タフ…むだに死人を長くやってないですね。
 でもそれではラチが明かないので、切り札のアイテムを投入させていただきます☆」
そう言うとユイは上体を上げて、スカートのポケットから「切り札」を取り出した。
それは、色とりどりの洗濯ばさみ…優に10個はある。
日向の顔がさっと蒼ざめる。単に苦痛を与えるだけでなく、直井にコケされた記憶も利用して屈服させるつもりなのだろう。
「さあ観念してくださいね。洗濯ばさみの有能さに気づいて、このユイにゃんの下僕としての自分にも気づいてしまってくださいよ」
ユイはそれだけ言うと、無造作に日向の左の乳首と乳輪に洗濯ばさみを食い付かせ始めた。
胸に走る激痛、ユイの与える痛みとは違う無機質な襲撃に日向の思考回路が激しく揺さぶられ、皮肉にもそれが快感に変質していく。
「うう!! がっ。やめろ、止めてくれ…、うくぅ、はぁっはぁぁっっ!」
苦痛と快楽がない交ぜになった日向の顔をのぞきこむとユイはゆっくり告げる。
「じゃ、ほんとにやめる?」
一瞬、日向が素に戻り複雑な表情を浮かべたのを見逃さなかった。
「せんぱいがあたしをご主人さまと認めて下僕になってくれるって誓うなら、今すぐやめるし手足も自由にしてあげます。
 でも、もし断わるなら…もっともっといじめてせんぱいの心を食べて下僕にしちゃいますけどね」
実際は全く選択権を与えないその言葉に、日向はもはやユイとの歪んだ関係に堕ちていくしかないように思われた、が…

 いや、まだある。言えなかったあの言葉…あれを伝えられないまま堕ちるのは嫌だ!
わずかに残った日向の冷静な部分が自身に告げる。
そして、必死の思いで少し表情を整えると、自身を睥睨する少女にその言葉をぶつけた。
「そんな誓いなんて必要ねぇよ! 俺はとっくの昔にお前のことが好きになっていたんだ。好き同士の二人に主人も下僕もあるもんか!」
46名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 21:05:16 ID:aesYd6Ax
いきなりの日向の告白。
少し諦めていて、でも内心望んでいた言葉に虚を突かれてユイが動揺する。
「いや、うそ…せんぱい、あたしがかまって欲しくても冷たくしたり技かけたりひどいことするじゃん…だから、こんな」
「それはお前が好きだけど素直に言い出せなかったからだって。ああっもう、わかれよこのアホ!
 俺はお前の事が大好きで大好きでどうしようもねぇんだよ…愛してるんだ、ユイ!」
それは確かに日向の本当の、絶対に伝えなければならないと思っていた気持ちだった。
正直半分ほどウザくなってシメている面もあるが、ここではあえて言わない。
「…!!、っっっ、ぅぅ・・・」
少女の手から洗濯ばさみがポロポロと落ちる。既に瞳を潤ませてうつむくユイにもはや言葉はない。
日向が一気に畳み掛ける。
「わかった、じゃあもうお前の事を殴らないし絶対いじめない! むしろ思いっ切りかわいがってやりたいって思ってる・・・
これが俺の本気だ! だから縛ったりなんかせずに、もっとフレッシュでピュアでキュアな俺達二人の世界を築こうじゃないか!」
無論、相撲用語的な「かわいがり」であり後半は言っている日向自身すら意味不明なセリフであったが、ユイに対しての本気の
思いがこもった言葉の効果は絶大だった。

「ずるい…あたしだって」
聞き取れないほど小さな声がポツリとつぶやく。
真っ赤に染まった顔、喜びの吐息を湛える唇、驚きと感動に震える体―すっかり恋する少女に戻ったユイの姿がそこにあった。

 こんな状況で本心を言ってしまった…でも、そのおかげでこの窮地から救われた。
日向は大きなため息をつくと、SSSとしてはあるまじき行為だが心底神に感謝した。
あとはあいつに言って拘束を解いて、とユイに視線を向けるとまだ感動覚めやらぬ様子でうち震えているようだった。
いや、様子がおかしい…日向は再び違和感を感じた。
そしてその判断が正しいと言うように、運河の流れに沿って吹いてきた冷たい風が二人を包む

「出ちゃう…日向せんぱい、ここ地下だし運河が流れててけっこう寒いですよね」
ブルブルッと身震いしながら、愛情と一抹の狂気を含んだ笑顔を浮かべてユイが言う。
日向の頭に最低最悪の事態が浮かんだ。そして同時に、本当に恐怖が極限に達すると、身じろぎはおろか声を上げることも
目を閉じることも出来なくなることを思い知らされた。
「しばらくガッツリ死んでましたし、さっきまでユイにゃんと愛をはぐくんでいたせいで、お疲れで喉も渇きましたよね?
 せっかくだからそっちもキッチリカッチリ癒してあげますね」
ユイ本人としては愛情を込めて言っているのだが、当の日向には死刑執行宣言としか感じられない。
恐怖に凍りつく日向の意思はお構い無しに、その顔面真ん前にユイはそろそろとしゃがみ込んだ。
「どうぞ、大好きなあたしのせんぱい♪」

何故、そんなに嬉しそうなのか。
何故、スカートに手を突っ込んで脱ぎだすのか。
何故、本気で消えたくなるほどマニアックな初体験なのか。

やっぱり俺は神に復讐してやるんだ!


ギルド連絡通路、地下15階。
どこまでも深く青暗い闇の中で、日向の断末魔の声がこだました。

終わり
47名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 21:05:46 ID:aesYd6Ax
日向には、この日二回目の死亡(社会的な意味で)をしていただきました
普通にひなユイ好きなのに、なんで野郎のティクビを…どうしてこうなった?
48名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 21:12:42 ID:vj1sRpX0
お前……コレなのか?
49名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 21:16:07 ID:/3ykbbus
日向と洗濯ばさみは本当にあれなんだな…
やべぇえ、興奮してる自分が恥ずかしい。もちろんティクビの所じゃないが。
>>46GJ
50名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 21:38:58 ID:V65ik+Wm
そして日向の悲鳴は、がぼげぼげぼという水音に変わっていったのですね…
51名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 22:36:08 ID:nJMUjvyY
畜生日向うらやましいぞおい
>>46gj
52名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 23:14:30 ID:f7dbj/Up
>42-46
  _n
 ( l    _、_
  \ \ ( <_,` )
   ヽ___ ̄ ̄  )   グッジョブ!!
     /    /

オチワロスwww
53カレナック:2010/06/12(土) 23:23:26 ID:diSRLsz9
GJ!!!
オチがwww
54名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 03:50:07 ID:jBBGMLUe
>>46
GJ!!
日向情けないぞwww
オチワロタwww
8話でもらしても「かまわん」って言ってんだからきちんと受け止めなされ
ひなユイのおしょんしょん見たかったから満足です
55名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 08:51:06 ID:dncWctIB
うえのSSを読み終わって、Janeを閉じた俺の目に飛び込んできたのは、
ユイにゃんが軽くしゃがんでこっち見下ろして笑ってる図柄の壁紙だった…

がぼげぼごぼごぼ…
56名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 15:58:50 ID:Vcp+dDIZ
椎名椎名椎名椎名椎名椎名
57名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 16:12:22 ID:B6jYNlKQ
>>56
「椎名さん・・・駄目だよぅ・・汚いよ
そんなとこ舐めちゃあうぅ・・!」
椎名は大山の肉棒を丹念に舌で舐め上げ
ていた。
大山のそれはもうガチガチになっていて
いまにもはち切れんばかりになっていた。
「大山・・・・可愛い・・・。」
そういって椎名はさらに手でしごき始めた
「あぁぁ!し、椎名さん!!も、もう駄目
・・・・!!」
大山が今果てようとした瞬間、椎名は
大山のそれを勢いよく吸い上げた。
「あああああ!!で、出る!!うぅ!」
大山の濃い精液が椎名の口に勢いよく
放出された。
それを椎名は残さず飲み干した。
ぐったりしている大山を見ながら椎名は
「浅はかなり・・・。」
そう言って大山に体を預けた。


続かない
58名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 16:25:00 ID:Q97GDYNW
>>46
GJ
ゆっさゆさにしてやんよ

>>53
コテハンつけてないでsageろよ…
59名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 18:01:33 ID:fF+pS56T
>>46
最後は一体何が起きた?ティンポ噛み千切られたのか?ユイに掘られたのか?
60名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 19:34:15 ID:qgA0QE/c
>>59
ヒント:ユイにゃんのおしょんキャラ
61名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 19:42:01 ID:K6AIaNc3
拾い物
http://sonic417.tumblr.com/post/673312173/up130750-jpg

このシーンだったんだな。
たしかに似ているな。
62名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 21:20:04 ID:znqfQ8Mx
大山と椎名の組み合わせは個人的にかなり好きだ!
63名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 21:57:38 ID:fF+pS56T
>42-46 を見たらこれ思い出したw
ttp://www.fooooo.com/watch.php?id=4ab3e9d38bb72c3565e6dd956d66f30b
64名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 22:16:20 ID:GjGdRwju
>>63
なんでだよw
65名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 23:56:40 ID:1SYz+JIg
ユイにゃん出てないからネタが思いつかない
まああの子はその気になればいつでも書けるとして

野田でなんか書いてみるかな
彼本編では幸薄そうだし
66名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 23:58:35 ID:jgeI+zKZ
>>65
今週か来週は多少は報われそう
ゆりっぺの中の人が惚れるらしいし
67名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 21:07:08 ID:4jpTILdn
>>66
じゃあ余計なことせずに本編での活躍を待つか
68名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 21:45:54 ID:yQC1CgcB
このスレ見てたら椎名っちもの書きたくなってきた
69名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 21:51:51 ID:QtWYt04i
トラップネタは(ry)で使えないなw
70名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 21:55:47 ID:6IHf+BGi
椎名書いて!
71名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 22:34:07 ID:Mu/dMrGw
椎名もの、もう書かれてんじゃん
72名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 23:03:20 ID:QtWYt04i
天使の親戚かそれとも天使なのか↓それともダディヤーナカナデなのか…↓一応怒った天使でいいか…
                ,、 .,、
            // /i |--|iヽ、
           / /__/ E| ,、|」 ,i、   ,、
          / i i、 《-,,,,i 。,ゞ、》、___ノ|\
         /-,|  |》i ヘi、,ノミi、_)/ ヘ: : : | i、オトナシ…クン…
         | /" .i_i ,,ヾ,ミY彳/ i i: : ::|  iヽ
         i/◇、 i" \`-- '/""~|: : :|  i、i
         /≧`◇、〓 `Y"" 〓  |: /:く、' ∨
        i ミミミノ \_ノ|\  _,,,+Y ◇\|
        i___`==) E|、`^ヘ/---""_||""彡ミ|
       .i==i: ::/  \ミ\______,,,-=^ .i Y: :: : :i、
        i==!: i   |; ;ヽ[ ◇ ],,_/~^ i |: : : : :ヽ
        ;;;;;;;;;彡  | : : : : ::;;;;;;: : : : : :| i: : : : /i
        ;;;;;:::  ┌|=ミ、___、/__彡| i|ニ" ,,,|
             i -|: : `^--||"": : :|  ヘ~~^^_,|
             \|===== | ;;;;;;;;;;;|  _|_____,,|
               ;;;;;;;;;;;;;  ""    ノ : : : :)
                ;;;;;;;;;       ヾ__,,ノ
73名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 23:04:12 ID:LIxMr6wR
椎名人気だなw
掴み所ないし無口だから難しそう……
74名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 23:10:50 ID:yQC1CgcB
完成したら書きますかな
>>73の言うとおりキャラ設定ちゃんとしてる割に台詞少ないから難しいが
75名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 00:42:58 ID:BnStNDNk
椎名ものだと、保管庫にあった音無が椎名を看病する話が個人的にツボって面白かったな
ああいう初々しいの良いわ、非エロだけど
76名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 01:16:46 ID:fgiblDuQ
「音無さんは高貴な美食家だからいいとして
箸以下の日向も食べた事がある激辛麻婆豆腐の味を
僕が知らない訳にはいかないっ!」

パク、モグ……モグ
「っ……!?(辛さの範囲を越えている!口の中も周りも
焼かれるようだ。しかし、これはっ!!!)」
「うまい」
「ハッ、生徒会長!?」
「休憩時間中の食事は校則で禁止されている


お仕置き、ね」

揚げ足トリランチをひとつ
77名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 22:08:18 ID:O5Fs9rNi
関根の悪戯
                  /:::::::::::::::::::/::::::.::.::.::.::\:.::.::.::.::.::.::.::.:\:.:\:\
              /:::::::::::::::::::::::::::::.::.::.::.::.::.::.\::.::.\.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ
              ::::::::::::::::::::::::::::::\::::::.::.::.::.::.:丶:.::.::ヽ.::.::.::.::.::.::.::.::.::
              |:::::::::::::::::::::: |:::/|::| \:::::.::.::.::.::. :.::.:: |:.::.::.:: |.::.::.:: |::|
              |::::::::::::: :: :|:::|:::: |∧ :!::、:::. ::.::. |::|::.::l:.:: |:.::.|.:::::: 小|
              |:::::::::|:::::::::|:::|::|八`ト、|:∧::::..:::l |∧::.|∨|::.::|::.:::::|:|
                :::::::::|:::::::::l仏ィテ疔ト\|ハ ::斗チ斥トN::.::|::::::::|:|     関根に悪戯されて
               ':::::八:::::::小、弋うン      :::::|弋)ソ ,イ::/}:::|::N     俺のムスコをもぎ取られて…
                    V:::(\|:::|  `         {∨    ´ |//:::: |::|     外に投げ出されたんだ…
               ∨::\l:∧         〉     /::/::八|      そしたらユイの頭に乗っかってよぉ…
                  |::::::::`ー:ゝ              ハ/∨      あいつ…俺のムスコを面白そうに振り回したり,叩きつけたり…
                  |:j:::::::::::: |\     - ─      イ          最後にはよぉ…居場所突き止めて『それ,俺のムスコだ!!返せ!!』
                  /イ:::::::::::: |  丶、       ..イ::::|         と言ったら何なりに性的な遊びに使ってやがった…そして返してくれないんだ…
                   |∧:::::::∧   `  、 _..  ´|く∧/            頼むから音無…俺のムスコを取り戻すか…御前のムスコを俺に引き渡すか…
                  レヘハ \          | \_                なぁ…音無ならできるだろ?
                 /|     \       ハ  ∨>   _            と言う邪淫夢を見たんだ…
              _   ´   |   〉         ∧|   〈\___`  、_
           <      |_/∧    \____〉、 │  ◯/ >──ヘ
        /       x‐<◯     /⌒^マ__ノレヘ.|     / /       ヽ
       /    __/ \\    ∨   / ∨  ∧  |     /        !
    /¨¨⌒`<        \\    .   /   ∨ | 〉 |二二二\.     |│
   /       \         \\  〉  \  \| l  |     \ >    |│
78名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 22:23:16 ID:2sL9PcIA
なにそのカフカ的不条理な世界
79名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 22:33:37 ID:awWlBqVT
藤巻×ひさ子をかこうと思ったが、
藤巻ってどんな感じなんだろうか?
以外と純情?やっぱりチンピラ?
80名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 22:39:44 ID:Y89+oNWK
チンピラに見えて純情……だがすげぇ鈍そうw
81名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 22:43:22 ID:awWlBqVT
>>80
藤巻「ちょっ・・・!ひさ子おまっ・・」
ひさ子「ふふ〜ん。覚悟しな〜。」
藤巻「やめろっておい!ちょ・・///」

こんな感じなんだろうか?
82名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 22:46:56 ID:SzcmFuRG
>>81
いいぞ
さあ書く作業に入るんだ
83名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 22:53:36 ID:awWlBqVT
>>82
どっち視点で書いたらいいでしょうか
それとも第三者?
84名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 22:59:37 ID:SzcmFuRG
>>83
自分が一番しっくりくる書き方で書けばいいと思うぞ
85名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 23:00:24 ID:awWlBqVT
>>84
うい
86名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 23:11:44 ID:SzcmFuRG
寝てる間に>>85の作品が完成してますように
頑張ってくれ
87名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 23:37:27 ID:zLy1z7N3
藤×ひさは貴重だな
超頑張ってくれ
88名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 23:57:52 ID:awWlBqVT
お目汚し失礼します
藤巻×ひさ子です次より投下
89名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 23:58:37 ID:awWlBqVT
「うおい!!なんだよひさ子!」
いきなり抱き付いて来たひさ子に藤巻は驚きを隠せ
無かった。
「な〜にしてんのっ!」
「べ、別に何もしてねーよ!離れろよっ!」
「ホントに〜ぃ?何も〜?何か変な事考えて無かった?」
「なんでそーなんだよ!?おいぃ!」
「いージャン。いーじゃん。スキンシップだよっ。」
ひさ子はそう言うと、藤巻のズボンのベルトに
手を掛けると、持ち前のギターテクでイッキに
脱がした。
「!?おい!ひさ子おまっ!?」
「へ〜。なかなか立派じゃん。ふふ〜ん。」
藤巻の口に反して藤巻のソレはもうガチガチに
なっていた。
「ちょっちょちょ・・・まてよおい!ウッ!?」
「ふふ〜ん。はむっ。」
ぺちゃっ。ちゅぷちゅぷといやらしい音を立てて
ひさ子は藤巻のそれを飲み込んでいく。
「おうっ!うぁ!」
ひさ子の舌使いは絶妙で、藤巻はイキそうで
イケないというある意味地獄な状況だった。




90名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 23:59:09 ID:awWlBqVT
「ん、ぷはぁ。な〜んだ。ガチガチじゃん。」
ひさ子は舐めるのを中断すると藤巻の名刀を指で
つついた。
「はぁっ・・はぁ・・・。お前・・何のつもりだ?」
「別に〜。いつも遊んでくれる御礼かな?ふふっ。」
「畜生っ・・わけわかんねー。」
「いーからほら、続きいくよ?」
ひさ子はさっきよりも激しく音を立てて舐め上げた。
「うぁ!うっ・・・!」
ひさ子は舐めるだけじゃ飽き足らず、遂には
吸い上げ始めた。
「ウッ・・・やばっ・・!」
「ふふ〜ん。そろそろ限界かな?そらっ!イケ!」
しごくスピードがイッキに跳ね上がる。
「もっ駄目だっ!ひ、ひさ子!で、出る!うっ
あぁぁ!」
藤巻が達した瞬間、ひさ子は藤巻のソレを
しっかり咥えていた。そして出された物をすべて
飲み干した。藤巻のソレは尿道まで吸い付くされ、
元の鞘に戻った。
「ふぅ〜。どう?って聞いてないか・・・。」
藤巻はぐったりして気絶していた。
「ふふっ。かーわい。」そう言うとひさ子は
藤巻の鼻をピンと弾いた。
91名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 23:59:47 ID:awWlBqVT
短い上に駄文失礼しやした。おやすみなさい
92名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 00:19:18 ID:IdWtc/yI
藤巻もひさ子もセリフ少ないし性格も曖昧な中よくやった、GJ

藤巻は一見やさぐれてそうだが、女子にはぶっきらぼうに見えて優しくしそう。
93名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 02:56:15 ID:5e2mv0Ew
GJ
藤巻ひさ子貴重だから嬉しかった
94名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 11:53:30 ID:70du3tz2
さりげなく藤ひさ好きだったのでGJすぎる
95名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 13:37:06 ID:yqBlxeoe

                  /:::::::::::::::::::/::::::.::.::.::.::\:.::.::.::.::.::.::.::.:\:.:\:\
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              |:::::::::|:::::::::|:::|::|八`ト、|:∧::::..:::l |∧::.|∨|::.::|::.:::::|:|      
                :::::::::|:::::::::l仏ィテ疔ト\|ハ ::斗チ斥トN::.::|::::::::|:|     最近ガルデモが掘ルデモになると言う噂があったんだ…
               ':::::八:::::::小、弋うン      :::::|弋)ソ ,イ::/}:::|::N        音無が居ないと思って 探し回ったら…
                    V:::(\|:::|  `         {∨    ´ |//:::: |::|         掘ルデモ化したガルデモに音無は掘られてたんだ…
               ∨::\l:∧  ,,,,     〉   ,,,, /::/::八|
                  |::::::::`ー:ゝ              ハ/∨           そして俺が加わり…音無を掘ると言う…夢を見たんだ…
                  |:j:::::::::::: |\     - ─      イ               と言う事で音無…俺とガルデモと一緒に…
                  /イ:::::::::::: |  丶、       ..イ::::|                YA☆RA☆NA☆I☆KA☆?
                   |∧:::::::∧   `  、 _..  ´|く∧/                   逃げても無駄だぞ…
                  レヘハ \          | \_                     完全に俺と掘ルデモに囲まれてるんだからな…
                 /|     \       ハ  ∨>   _
              _   ´   |   〉         ∧|   〈\___`  、_
           <      |_/∧    \____〉、 │  ◯/ >──ヘ
        /       x‐<◯     /⌒^マ__ノレヘ.|     / /       ヽ
       /    __/ \\    ∨   / ∨  ∧  |     /        !
    /¨¨⌒`<        \\    .   /   ∨ | 〉 |二二二\.     |│
   /       \         \\  〉  \  \| l  |     \ >    |│

96名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 15:07:24 ID:zSXgmGN/
神谷「ちょ、お前ら! …なんでペニパンなんか持ってんだよ!」
岩沢「えっ、だって… ペニパン装備した肉食系女子が草食系男子をバックから犯すとか、きょうびフツーじゃん」
ひさ子「ペニバンで男ががんがん犯されてるのって、なんか興奮するシチュだよね」
関根「ねえ、いい子だから、そのよく通る美声で思いっきり鳴いて、私たちをたっぷり楽しませてね」
入江「さあ神谷! バックから串刺しにされて乙女のような悲鳴をあげて果てるがいい!」

かなで「楽しそう…」
97名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 16:37:27 ID:fnXrYUNo
中の人が大変なことに
98名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 18:44:40 ID:STlVZR6o
日向の背後に全裸になった五段が!
99名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 20:40:43 ID:nG8mDZaZ
妹に会いに行く時は、なけなしの金で漫画雑誌を買っていく。
いつも適当に、本屋で平積みになっているのを買うから同じ雑誌かどうかすら分らない。
「ありがとう、おにいちゃん」
でも妹はそう言った。結局なんでも嬉しいようだった。

「あの…表紙に黄色いマーク付いているヤツは正直勘弁して欲しいな」
100名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 22:46:52 ID:Gdy5nHDw
>>99が続いたら
俺、成仏するんだ・・・
101名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 23:22:03 ID:GzrVxubH
>>66
ゆりっぺの中の人が野田ラブで
ユイの中の人が日向ラブで
音無の中の人が花澤ラブなんだっけか

野田の告白って死亡フラグな気しかしないんだが
どうだろ

>>100
それは音無の罠だ!
102名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 23:32:55 ID:dOAJIL8P
>>99のお兄ちゃん
ありがとう
103名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 01:49:12 ID:QVvqCC7Q
えっ、黄色ってタウンページ?
104名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 03:16:04 ID:oS4OAX4B
突然ですが投下します。今回はエロ無です。
105名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 03:19:54 ID:oS4OAX4B
「椎名っ!危ないっ!」
「っ!…不覚っ…なっ!?…」
「…ぐあっ!」




「ん……」
混濁した世界の中から、徐々に意識が戻ってくる。薄く目を開けると、そこにはよく世話になっている無機質な天井が映った。…ここは…保健室か。
ここに居るということは、大方オペレーションで致命傷やら何やらを負ったんだろう。そう考えると、あまり世話にはなりたくない場所だ。


「…起きたか…」
ぼそっと小さく、しかしそれでいて凜とした声が近くから聞こえてきた。この声は…


「…椎名か。」
まだ痛みの残る体をゆっくり持ち上げて、隣の椅子に座っている椎名の方へ向き直る。

「…無理するな」
「…まあ、これくらいなら大丈夫だ。だいぶこういうのにも慣れたしな…あんまり慣れたくはなかったが」

自嘲気味に苦笑いをする俺に、そうか、とだけ短く相槌を打つ椎名。
そして、やっと意識を失ってから、霧の向こうに霞がかっていたような記憶が戻ってきた。
106名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 03:22:10 ID:oS4OAX4B
可愛いものに気を取られたこいつにトラップであろう、矢が飛んできたんだっけな。それを俺が受けて、ここに来たわけか。
…しかし、地下のトラップがどんどん進化してねぇか?まあ、あの時の、奏が何体もいた時よりかは、幾分ましと思うか。
まあ、それはいいとして。

「お前は、怪我とかしなかったか?」
そう俺が言った一言にかっ、と目を見開く椎名。

「っ…最初に心配することがそれか?…自分の体の心配でもしたらどうだ」
107名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 03:24:25 ID:oS4OAX4B
「いや、まあ、でもよ…そ、それでオペレーションの方はどうだったんだ?」

何かが気に入らなかったのか、きっ、と鋭い目付きで睨み始めた。
気まずい空気が流れそうになるのを察知して、話題を変える。

「…ゆりと私が最深部まで到達して、目的は果たした」
「…そっか、悪かったな、力になれなくて」
「っ…それは別にいい。…しかし、気になることが一つある。」
「なんだ?」
「あの時…近くにいたとはいえ、どうして私をかばった?」

更に鋭い目付きでそう俺に問い掛ける椎名。これは…返答を間違えたら殺られそうな目だ。いくら復活するとはいえ、死ぬような痛みを連続で味わうのはゴメンだ。


「うーん…」
突き刺さるような視線が痛い。


「…体が勝手に動いた、ってのもあるが、一番はお前が傷ついて欲しくなかったから、かな。」


がたっ、と椅子の倒れる音が部屋に響く。そして急に立ち上がる椎名。
やべっ、返答ミスったか?
幾許かの沈黙の後、身構える俺の耳に入ってきたのは、やや怒気を孕んだような声。

「あの時、私は罠にまんまと掛かり失敗を冒した。私が倒れるべきだったんだ!…それにこうやって復活するのだからそんな事など…」

「例えそうでも、お前に痛い思いはして欲しくなかった。」


「…あさはかなりっ」

恐らく怒りの所為だろう、少しだけ声が震えていた。
そして俺に背を向けたまま、椎名は早足で保健室を出て行く。
…とりあえず、殺られなくて良かった、と言うべきか?それとも、怒らせてしまった、と嘆くべきか?
108名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 03:26:25 ID:oS4OAX4B
「音無くん。」
なんだか疲れてしまったので、もう少し休もうと、目を閉じようとした時、再び来訪者が保健室のドアを無造作に開ける。今度は…ゆりか。


「お疲れ様、調子はどう?」
「ああ、だいぶ良くなってきた。もう少し休めば大丈夫だ」
「そう、それは良かったわね。それで、いつ目が覚めたの?」
「ついさっき、だ。起きたら横に椎名が居て…」

椎名、と名前が出た瞬間、ゆりが何か思い出したように手を叩く。

「そういえばここに来る途中、椎名さんとすれ違ったわ。急いでたみたいだから声掛けなかったけど…何か様子がおかしかったわ…あなた、何かしたの?」

ジト目で俺の顔を覗き込むゆい。どうもここの女性陣は俺を突き刺すような目で睨むのが趣味らしい。もっと楽しい趣味を見つけて欲しいものだ。まあ、隠してもしょうがないし、正直に言うか。


「何もしてねぇよ。ただ…なんでかばったんだ、て聞かれたから理由を答えただけだ。そうしたらそれがお気に召さなかったのか、出て行っちまった…」


ふぅん、と相槌を打つゆり。

「まぁ理由は大体想像は付くから深く聞かないけど…椎名さん、あなたがここに運ばれてからずっとここに居たみたいよ。…だから、ちゃんとお礼くらいは言っときなさいね?」

あの椎名が…ずっと保健室に居た…?
……ま、まあ大方責任を感じて、とかそんな感じだろう。さっきの台詞からすると。

「…そうなのか…わかった。また会ったら礼を言っとく。」
「うん。それじゃ私も行こうかしら、もう少し休むのよね。」
「悪いな」
「構わないわ。じゃ、おやすみなさい。」
「ああ…おやすみ」



(ふふ…色々と面白くなりそうね。)
109名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 03:28:51 ID:oS4OAX4B
翌日。
体調もすっかり良くなった俺は、いつものように校長室に顔を出す。ドアを開くと、やはりいつものように、それぞれの時間を過ごしている。まあ、要するに暇潰しだな。


「お、もう良くなったのか音無」
「まあ、な…」

最初に明るく話し掛けてきたのは日向。何が楽しいのかニヤニヤと楽しそうにこっちを見てきやがる。
ああ、実にムカつく表情だ。そんな俺の苛立ちをよそに、目の前のアホはニヤニヤしながら、こう切り出してきた。

「椎名っちを助けたんだって?」


俺が椎名をかばった時、残っていた戦線メンバーはゆり、椎名、俺の三人だけ。つまりは、他の皆はその事実を知らないわけだ。
ゆりのやつ、皆に言いやがったな…
チラッと、ゆりの方を軽く睨む。


「だってしょうがないじゃない、あなた一人だけ中々起きないんだもの、私は事の顛末を話しただけよ」
「………まあ、そうだな…」


よく考えると、確かに正論だ。俺が目覚めなかった以上、事の次第を皆に話すのは自然か…そうなると悪いのは、心底楽しそうにからかってくるこのバカだな。
そう結論付けて、広い部屋の中を見回すと、何か足りないような、そんな違和感を感じる。その違和感の正体に気付くのには、それほど時間はかからず。


「あれ…椎名は?」

いつも部屋の隅で精神統一?をしていたり、子犬の人形と戯れていたり…
今日はその姿が見えない。

「ああ、椎名っちなら今日は来てねえよ」
「…そうか」
「…何かあんのか?」
「いや、大した事じゃないんだけどな…ちょっと用があったんだけど…」
「多分、体育倉庫辺りにいるんじゃねえ?野球の時もあそこにいたし…」


そういえばあそこで、あいつと始めてまともにしゃべったような気がする。まあそこであいつもアホであることが判明したわけだが。取りあえず今ここにいても何もねえだろうし、行ってみっか。

部屋を後にしようとすると、背中に奇妙な生暖かい視線が幾重にも突き刺さる。…小学生か。こいつらは。
110名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 03:31:23 ID:oS4OAX4B
無口というか、寡黙というか。会話の多くはあさはかなり。で占められる。
まあ、椎名に対する印象はそんなもんだ。それほど、接する機会は僅かなもので。
でも、その雰囲気には似合わず、可愛いもの好きであったり、戦線メンバーの例に漏れずアホであったりと、面白い奴であることは確かだ。これを機会にもっと椎名の事を知ってみるのも、悪くないかもな。

………不思議なもんだ。
この世界に来た時は、こんな世界とはさっさとおさらばだ、なんて思っていたのに。
今じゃだいぶ、居心地がいいとさえ、感じている。生きていた頃には味わう事の出来なかった充実感も味わえている―


…と、そんな考え事をしている内に、目的の場所、体育倉庫に到達する。さてと、居ればいいんだけどな。


やや重厚な、一般的に何処にでもあるような扉を開き、薄暗い室内を見回す。すると、微かな機械音が耳に入ってきた。これは…何かの鳴き声か。


「…何用だ」
「おわっ!?」

その機械音に気を取られている隙に、音も無く、背後を取られていた。…こいつは本当に、生きてた頃は何やってたんだ?

「…椎名、驚かすなよ…」
「…何を言う。貴様が勝手に入ってきたんだろう。驚いたのは私の方だ」
「…驚いてるようには見えないんだが」
「…あさはかなり。」

普通驚いた人間は、人の背後を気配も無く取る事など出来ないだろう。時代が時代なら俺は、クナイで首をかっ切られていただろう。

「それで…何用だ」
何故か椎名の周りには何処か剣呑な雰囲気が漂っている。

…ああ、そういえば昨日、あんな事があったけな。
…ここは密室。二度目の危機が到来したようだ。…ま、まあ礼を言うだけだ。
言ったら、殺られない内におさらばしよう。椎名の事を知るのは後でいいか。しばらくは、死ぬような思いはしたくない。
111名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 03:34:00 ID:oS4OAX4B
「えっと…その、ありがとな」


よく漫画などの表現で、?マークを浮かべる、とかあるが今の椎名は正にその状態だ。なんで礼を言われたのか分かってないな。


「ゆりから聞いたんだ。俺の目が覚めるまで側に居てくれた、って」
俺の言葉にはっ、と思い出したような表情を見せる。
「…!…わ、私の責任でああいう事態を招いたのだ、当然の事だろう?」
「…責任を感じて仕方なく、だったとしても心配してくれたのが嬉しかった。ありがとな。」
「しし心配など」
「…っと、そうだよな。よく考えたら心配してくれた、なんて自惚れだよな。でも、とにかく礼は言いたかったんだ。」




これをデジャヴって言うんだろな。またしてもミスを犯したのか、俺は。
しかも今度の沈黙はこれまた長い。いや、長いだけじゃ無くて、なんか空気がピリピリするような…うかつに動けねえ。

「あ」
「…?」
「あ、あさはかなりっ!」


この前と同じ別れ方。違うことと言えば、言葉に怒気とは違う、何かが込められていたこと。
もう一つは、走って行く時に見えた横顔が紅潮していたこと。


「はあ…」
残された俺は、人に感謝の気持ちを伝えるのは難しいな、という妙に真面目な事を考えながらその場に立ち尽くした。その場に残された一つの犬のぬいぐるみと共に。
112名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 03:37:55 ID:oS4OAX4B
今回は以上です。
携帯からなので見づらいのと、誤字脱字等があるかも知れません。
申し訳ありません。
音無がエロ無になれるように頑張ります
113名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 06:25:57 ID:mVmNN/Jb
gj
続き希望
114名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 06:30:17 ID:+lMWv5iB
gj
エロ希望
115名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 11:25:44 ID:ViLVrExJ
音無は18歳。妹を亡くし医師をこころざすも、道半ばにして不慮の事故に命を絶たれ、死後のこの世界にやってきた少年少女たちのひとりだった。
この世界に来てまもなく、音無は、立華かえでという美しい少女に心惹かれ、恋人となった。しかし、彼女のつるぺたな肉体にどうしても満足できない。
彼の旺盛な青年期の性欲を満たしてくれるのは、ゆり、椎名、遊佐、ひさ子といった、戦線の女性メンバーたちの豊満な肉体だった…。
大勢の美少女たちの間を揺れ動く若き少年の葛藤。 …みたいなのを希望。
116名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 15:04:16 ID:WFMtOeio
うむ続けたまえ
117名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 16:31:35 ID:r3kRmTL0
ちなみにかなでです
118名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 17:14:56 ID:0gTdqFKB
因みにどころのレベルじゃねえw
119名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 17:57:04 ID:ViLVrExJ
oh...
120名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 18:36:08 ID:fGj5EHs0
>>115
乙です
121名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 18:40:00 ID:4q2ac1eA
               /""ノノハヽヽ
   _ノ⌒\_ノ    川リ*`ー´)''' アッー!
 / /^Y ̄ ̄ヾヽピシッΣ(=====)
(\  ! { {八{从)} ! 彡  ( ⌒)っ)。'。゚_・゚
.\ ノ ,イリ ゚ヮ ゚ノリ八  / ̄ ̄'し ̄ ̄ ̄/\
  ( (/  ⊂  )))   ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
   /    \          | |
   し ̄ ̄ ̄\)         ./ \
ユイ☆にゃんっ!!

ユイと日向(下手だが)
122名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 18:51:01 ID:ViLVrExJ
>>120
…エッ? ボク、カカナイヨ…
123名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 18:52:56 ID:Lz3urgaQ
俺とかなでがセックスする話書いてよ
124名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 19:07:30 ID:PZXI6k10
>>115
立華かえでってだれ?新キャラ?
125名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 19:22:43 ID:tI3noDLX
二スレ目にもなって、未だに関根入江遊佐
の三人が出てない件について
126名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 19:49:35 ID:+lMWv5iB
遊佐は、いつかくるとしても
関根入江は一生来ないと思う【悲】
127名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 21:45:43 ID:EeoDbK9N
今まで台詞一回だけだっけ?
128名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 22:13:39 ID:tI3noDLX
きっと来るー。きっと来るー。

多分無口なキャラで
129名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 23:49:26 ID:Mqwn03BG
戦線の中にはレイプ死した女の子とかいそうだな。
130名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 01:14:29 ID:IOYX2pwK
音無×入江(非エロ)
書こうと思います
キャラがいまいちよくわかんないから味気無い気がする
書き終わったら投下します
131名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 05:37:54 ID:sL3SJcmu
>>130
早くー
132名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 06:03:01 ID:kaGHBmNY
投下宣言する人の6割は投下せずに終わる法則
133名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 06:06:55 ID:MrjFEoB/
ゆり系のもの希望します。
134カレナック:2010/06/19(土) 08:11:35 ID:vT1vNXSr
>>130
期待してるぜ!!入江もいいが関根もすてがたい・・・
135名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 08:26:40 ID:W+50omw+
さて、週末は一本くらいは投下されるんだろか
136名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 10:52:53 ID:KK6t66Ml
寝取られものがこないかなと思うのでした
日向とユイあたりで。
137名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 11:01:13 ID:/UINoo0I
>>136
人それぞれだから言わぬが、もしもの場合事前警告必須で。
もともと耐性無い、というかそのカプのだと心底耐えられないので。
138名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 11:23:06 ID:W+50omw+
日向「ユイッ、大丈夫かーッ!」
ユイ「日向さんぱい、見ないで、見ないでえー─ッ!」
日向「ちっきしょう、貴様らァー!!」

みたいな
139名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 11:58:28 ID:cmOs+TiT
ひなユイ大好きだがどんとこい

>>138
3行目キャラ違くねw?
140名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 12:18:19 ID:BP7xAu3M
日向は貴様!よりてめぇ!だろうな
つか複数犯w

最終回見てからじゃないと書かない人もいるし、来週あたりに期待。
141名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 13:21:20 ID:oLluqfuM
なるほど犯人は関根と入江とひさ子か。
142名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 15:10:52 ID:I6qlnKnJ
               /""ノノハヽヽ
   _ノ⌒\_ノ    川リ*`ー´)''' アッー!
 / /^Y ̄ ̄ヾヽピシッΣ(=====)
(\  ! { {八{从)} ! 彡  ( ⌒)っ)。'。゚_・゚
.\ ノ ,イリ ゚ヮ ゚ノリ八  / ̄ ̄'し ̄ ̄ ̄/\
  ( (/  ⊂  )))   ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
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   し ̄ ̄ ̄\)         ./ \
あれほど『見るな』と言っただろーがっ!!!!!!
143名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 15:17:27 ID:KA1SuTZm
ユイにゃんが俺のアナル舐める話書いてよ
144名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 15:52:41 ID:Jn4Q4FTy
ゆりっぺ「そんなこんなで、来週でこの死後の世界とおさらばしちゃうことになったんだけど、今日は卒業記念ということで、
みんなで思いっきり羽目を外しちゃいましょう」
藤巻「いまさらそんなこと言われてもなー、俺たちゃいつだって年がら年中羽目外しまくってたような気がするぜ…」
ゆりっぺ「今日の羽目の外しかたは一味違うわ。何しろ最後なんだもの」
大山くん「というと?」
ゆりっぺ「ズバリ、青春の過ち」
音無「…なッ!」
ゆりっぺ「若気の至り」
椎名「まさかっ、そんなっ!」

…みたいな感じで一本お願いします
145名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 16:13:59 ID:sL3SJcmu
なにそれ超イイ!! (;´Д`)
誰か書いてくんないかにゃ
146名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 17:00:33 ID:IOYX2pwK
どーも
音無×入江(非エロ)
序盤が終わったので投下します
147名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 17:04:28 ID:IOYX2pwK
偶然だった。

特に理由も無く、いつも通りに缶コーヒーを買いに来たら偶然会った。

ただ、それだけだ。

「……入江」
「…え……?」
自動販売機の前で振り返った少女。バンドの練習の為か、スポーツドリンク(自動販売機なのに何故か2ℓサイズ)を何本か抱えた入江は全く俺に覚えが無いようで、ちょっと驚いているようだった。
それでも、一応ファンの人に声をかけられ慣れてるのか、俺のSSSオンリーの制服からか、または元々人当たりのいい性格なのか、あまり緊張した様子も無く応じてくれた。
「えっと……戦線のメンバーだよね?たしか、日向君とよく一緒にいる……」
「音無だよ」
「音無君、か。よろしくね」
「あぁ、よろしく」
大抵の戦線メンバーとは初めて会った時こんな会話をする。日向はかなり古株だからか、俺の特徴は「日向といつも一緒にいる」で通ってるらしい。覚えてもらえるならいいが、逆に他のメンバー
の印象が薄すぎて、覚えにくいことがある。ガルデモのメンバーは最初の陽動作戦の時から気になっていたため、初日から全員の名前をチェックしていた。
ただ入江は、ステージでは後ろを陣取り、新聞部のインタビューにもあまり答えておらず、どうも印象が薄かった。
「ガルデモの練習か?相変わらず忙しそうだな」
「うん、新曲やってるんだけど、ユイがなかなか歌詞覚えてくれなくて」
周りをアホって言ってるアイツ自身が一番アホだからなぁ
「まあ、やる気だけは十二分にあるんだし、あんまりキツく言うなよ」
「わかってるよー。ひさ子が結構厳しく指導してて、どうしても口喧嘩になっちゃってね。昨日も練習中に飛び出しちゃって。でも練習中に天使が来たのには驚いたなぁ」
「へ、へ〜。大変だったんだな」
その天使をけしかけておいてよくそんな台詞が出るなと己の薄情さに少し思い悩んだ。
「ふふっ、勝手にグチってごめんね。じゃあ、練習があるから」
そう言って立ち去ろうと、淡い水色の髪を揺らしながら、細い腕で頑張ってスポーツドリンクを持ち上げようとする姿を見ているとどうにも放っておけずに、手伝ってあげたくなる。
「俺が運ぼうか?」
148名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 17:07:38 ID:IOYX2pwK
「いや、いいよ。そんな、に、重く、ない、し、」
「足元がおぼつかないみたいだが?」
「……う〜〜〜〜〜」
意外と責任感が強いようで、譲る気は無いらしく唸り始める。威嚇してるようにも見えるが、どっちかというとかなりかわいらしい。
「でもなぁ……女子寮までなんだけど」
「なんで?音楽室に置いとけばいいだろ」
「関根がさ、冷たいのじゃないとヤダって」
「だったら欲しい時に自分で買いに行けよな……」
「でも、今の時期は暑くて動く気がしないみたいなんだよー」
わからなくもない。事実、缶コーヒーを買うのを考え直そうと思っていたくらいだし。
「まあ、女子寮まででもいいさ。このままだと腕壊れるぞ?」
「なんでそこまでして持ってくれるの?」
「いやーだって入江、ほっといたら一人で無茶するだろ」
「えー、そんな風に見える?」
「要するに、俺はお前に無茶して欲しくないんだ」
「ジュース運ぶだけだよー」
くすくす笑い始めた入江を眺めてみた。岩沢とかひさ子が表に立ってるから影が薄くなってるけど、やっぱりガルデモのメンバーだけあってかなりの美少女だ。すらりと伸びる足とか、白くて細い腕とか。
「けど、そこまで言ってくれるんなら頼んじゃおーかな」
「よしきた」
「でも、借りばかり作っちゃなんなので、自販機の隠れ当たりメニューをおしえてあげましょー」
「冷たいヤツにしてくれよ」
入江は財布から120円ほど取り出すと、手早く自動販売機に入れ始める。俺の忠告も虚しく『あったか〜い』のメニューから選んでいるのを見ながらため息をついた。ガッコンという音を聞きながら
振り返ると得意げな入江がつい先ほど手に入れたジュース(?)をこれみよがしに見せつけてくる。
「ジャジャーン!」
「こ、これは!」
大きく『汁酢』と書かれた青緑色の売る気0パーセントの缶を掲げながらにっこり笑顔な入江に少しならずともヒイてしまったのは言うまでもない。
「えー、なにその顔」
「……それ、うまいのか?」
「美味しくなかったら買わないよー。ほら、飲んでみて」
149名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 17:08:43 ID:IOYX2pwK
ペットボトル類を床に置いて受け取ると、妙な生暖かさが伝わってきた。こんなにも開ける気をなくす缶ジュースがあることに、ほんの少しの尊敬と、大半を占める呆れが心の中に広がった。
「この下水道をイメージさせるイラストはどうにかならないのか?」
「いいからいいから♪一口、ぐぐーっと飲んじゃってください」
プシュッと音を立てて缶を開けた。
プシュッ?何故『汁酢』という名前の缶から炭酸飲料独特の開封音がするんだ?
既にその不気味さに圧倒され始めていたが、覚悟を決めてぐいっと煽った。
興味津々とばかりにキラキラした視線で見てくる入江の前で、俺は盛大になにかキラキラしたものを吹き出した
「酸ッッッッッッッッッッッぱッ!!!」
もうあの麻婆豆腐とはまた別のシロモノだ。あれは見た目はとんでもなく、味もとんでもなく辛いが、後に来る風味がうまかった。だがこれはなんだ?
見た目酷い、味超酸っぱい、風味皆無
コレを俺に勧めた張本人はというとこっちは腹を抱えて絶賛大爆笑中だった。
「待てやコラ」
軽く暴言になりながら責めた。
「これのどこが当たりメニューだコラ」
「大丈夫だって。クセになるから」
「あの味がクセになると困るんだが……」
「それよりも、早くい行こーよ」
口論は得意ではないようで、早々に切り上げて歩き始めた。ペットボトル類は俺が運ばなければならない。はあ…とため息をついてスポーツドリンクを拾うことにした。


先ほどの説明では分かりにくいところもあったと思うのでいくらか付け足させてもらうと、ペットボトルの本数は相当だった。
2ℓが、最低でも10本はあるだろう。つまり、20キロ以上だ。男子高校生としてはまだ余裕な方だが、女子には辛いらしい。ましてやこれから女子寮までの坂を登るのだ。
「こんなに買って、全部飲む気かよ」
「予備だよ。買いだめなんてよくするでしょ?」
「や、だからといって2ℓを10本以上も買うか?松下五段と山篭りに行くつもりかよ。それとも防災バッグでもあんのか?」
「んー、私が来てからは災害なんて一度も見たことないけど……ゆりに聞いてみたら?」
「いや、別にそこまで知りたいわけでもねーし、思い出したら聞くさ。」
150名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 17:09:22 ID:IOYX2pwK
話題が途切れて、少し気まずい雰囲気が漂う。ふと入江を見るとなにやらぼーっとしながら『汁酢』を眺めていた。やはり本人にとっては好きな味だったんだろうかと、吹き出したことに少し罪悪感を感じた。
「飲みたいなら飲んでいいぞ」
「へ?」
「それ。飲みたいなら飲んでいいぞ」
「…………!!…っと、いや、いいよ」
何に驚いたのか、バッと顔をあげると怖気づくように拒否してくる。
「?どうした?顔色がちょっと変だぞ」
「だ、大丈夫だよ。ほら、ちょっと暑くてさ」
「熱中症になるかもしれないな。少し速めに行くか」
この世界では病気にはならないかもしれないが、熱中症は風邪とは違う。
条件さえそ揃えばいつでも発病してしまうだろう
「大丈夫だって、ほんとに。ただ少しぼーっとしただけで………ツッ!」
「どうした?」
「うー、筋肉痛かなぁ」
言ったそばからだ。足をさする入江を見て、今すべき最善の行動を考える。
「わかった。じゃあまずお前を先に女子寮に届けないとな」
ペットボトルが凹まないようにそっと地面に置くと『汁酢』を持ったままの入江を抱えあげた。暑さへの疲労感からか、まともに抵抗できなかったようで
「ふわぁっ!?」
熱中症の危険がある場合はあまり日差しに当てるべきではない。つまりおんぶではない。俗に言うお姫様抱っこだ。その格好に驚いてか、入江が小さく悲鳴をあげる。
だがおかまいなしにそのまま走り始めた。
「入江の部屋ってどこだ?」
「ちょ、ちょっと待って。なんでこんな」
「いいから!言わないと『汁酢』飲ませんぞ!」
「二階の向かって右側、一番奥から4番目です!」
半ば脅迫気味に叫んだが、『汁酢』の酸っぱさは知っているらしく、部屋を即答した。
入江に振動をかけないように注意しながら階段を駆け上る。途中で何人かの女子に俺に対しては不審100パーセントの視線、入江に対しては心配100パーセントの視線を向けていた。なんだろうなこの違い。
「音無、あんた何してんの?」
背後から声をかけられる。容姿としては少女というより女性というほうがしっくりきそうな女子生徒だ。
「ひさ子」
151名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 17:10:42 ID:IOYX2pwK
ギターを持ってるところからして音楽室に向かうところだったらしく、とくに疲れた様子もなく続けた。
「随分騒ぎになってたよ。見ず知らずの男子が大人気ロックバンドのメンバーを抱えて女子寮に突入してくりゃそりゃ騒ぎもする」
「丁度よかった。入江が軽度の熱中症でな、随分汗かいてるみたいだから着替えさせてやってほしいんだ」
「見りゃわかるよ。てか熱中症じゃないだろ。気絶してるっぽいけど?」
「失神も熱中症の症状だ!四肢の痛みをともなう痙攣もあった!」
「そりゃ筋肉痛だろ。昨日から言ってたし。」
「ならなぜ失神してる!?」
「そりゃおまえが抱きしめてるからだろ」
「は?」
意味がわからなかった。何故俺が抱きしめてると失神するんだ?どちらかというと嫌がって暴れると思ったが、何故気を失う?
そこでハッとひとつの結論にたどり着いた。
「つまり俺が臭いと!?」
衝撃的だった。オペレーションで疲れていても、硝煙の匂いが消えるようにきちんとシャワーを浴びているというのに!
「いや、違」
そんなに体臭キツいか俺!?自分の袖のあたりを嗅いでみる。くそ、自分の匂いはわからない!
「だから話を」
脇か!?それとも位置的に胸のあたりか!?どっちにしろ女子に体臭で気絶されるなんて最低の屈辱だ!これからはもっとこまめにシャ
「話聞けってんだよぉ!」
ズドォン!とひさ子の前蹴りが鳩尾にクリティカルヒットし、悶絶する。
さすがにやり過ぎたと思ったのか、一瞬すまなそうな表情になったが、変わらず続けた。
「とにかく、お前が臭くて失神したわけじゃないよ。そこは保証する」
「……なら…………なん………で…………」
「日向にでも聞け。それに、おまえには別の仕事が残ってるだろ」
「……え………?………………………………あ!!」
何故俺が女子寮に向かっていたか。それを思い出した俺は吐き気のする体を無理矢理動かして玄関に向かった。
なまぬるくなったア○エリアスが、待っている
152名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 17:12:13 ID:IOYX2pwK
ひとまずこのへんまでです

続きも書き終わったらまた投下しますが、明日以降になると思います
153名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 17:16:31 ID:Jn4Q4FTy
GJ! 丁寧な描写が良い!
154名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 18:14:32 ID:g4pnuuAf
投下って、なに?

お前俺たちより上に居るの?



提出、だろ?
155名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 18:18:04 ID:Hh9l3odV
あげ
156名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 18:39:23 ID:CyoNbRBW
GJ
想像したら萌えた
157名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 18:40:33 ID:sL3SJcmu
>>152
いい!ちdきまzつてる
158名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 19:37:37 ID:BCqjiUiz
>>154
いきなりどうした
159名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 20:05:10 ID:Jn4Q4FTy
転生後の世界。
ミュージシャン志望の女子中学生、岩沢まさみは放課後、意を決して楽器店のドアをくぐった。
「いらっしゃいませー」
ギターが陳列された一角に行くと、一本のエレキギターが目に付いた。フェンダーのストラトキャスター。ローズウッド。
そのぴかぴかしたエレキギターを眺めていると、岩沢は、なんだか胸の奥がざわめくような、不思議となつかしい感じがしてきた。
何か忘れていた遠い記憶を呼び覚まされるようで、居ても立ってもいられない感じがして、妙に落ち着かない感じがした。
(もしかしてあたしは、生まれるよりもっと前に、このギターを弾いてた頃があったんだろうか…)
魂の奥底に眠っていた、遠い遠い昔の記憶。
メロディに合わせて点滅するステージの照明、観客の手拍子、吹雪のように舞い上がる何かの紙切れ。
たまに暴走して超攻撃的フレーズを連発するリードギター、息の合ったドラムとベースの作り出すグルーヴ感、気の合った仲間たち。
(…なんなんだ、この記憶は?)
物心がついてからというもの、ふとした拍子に幾度となく蘇えってくる、遠い昔にあったようなその情景に、岩沢は想いを馳せていた。
その後ろで店のドアが開き、三人の少女たちが仲良くおしゃべりしながら入ってきた。
岩沢の姿を見ると、三人の笑い声がぴたりと止まった。
ゆっくりと振り返る岩沢。

…続かない
160名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 20:11:13 ID:BCqjiUiz
前世の記憶引き継ぐのってAngel beatsの世界観だと救われてない感があるななんか
161名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 20:14:47 ID:I6qlnKnJ
      .  ,、r−"ヽ- 、
      , i.|il v'i lili li li li.ヽ
     /ハil iハ li li,liヾ,li li lハlヽ
     /il liハil  _ィiテフl i i liヽli.',
     lilil仆iヲ" ー ' liハliヽli l,   そろそろ…
      从l ̄' ._ _   l/ "/liハ    SSS一の極太でガチムチで長さ40cmの
       .ハ  !__`,   イli li.li、    ガチムチで長さ40cmの
         ヽ    彡 lli.l〈       デカマラを持つ
         `T;;"  /;.;lilバ- 、__     私の出番かっ!!
         ,,´l;.  /;. ;. ;.;彡"   ̄ ヽ
       __/    , = - ´ ヽ      ヽ
     , -"  ̄ ~丶/      ヽ、     ヽ
    /        li'         y'';;,,    }
   .,  y     ^ } ^          '';;,,   l
   .{ .{       ハ      o ,,;;∧;.     ヽ
   } ハ o   ,,;ノ ヽ、    ,,,;;;ノ;.;.;l;,;      i
   〉  ゝ ,,;; イ ノ ヽ __  ̄ ~.;.;.;.;.;.;.j、,      、
   /   ヽ  ,  、,     ノ;.;イ;.;.;.;.ヽ;,;,,    
\ ,'   .;.;ヽ i、  八 _   ノィ j;.;ノ;.;.;八;,;,;,,,   ヽ
.;.;.\   .;.;.;/.;〉r  丶r    , } i.;.;.;.;.;./    、;.;.;   ヽ
.;.;.;.;.;.\;.;.j;.;/ 〉_  、!、    ノ .;.;.;.;.;.;j     ,     ' ,
.;.;.;.;.;.;.;.;.\/ .,'  ̄ γ     }.;.;.;.;.;./           
;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.\-  - --   __´,;/;,;,ヽ      i
.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.l.;.;.;.;.;.;.{{: : }};.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ      ヽ
162名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 21:03:20 ID:lan14zXV
高松どうなるんだろ?
163名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 21:24:44 ID:sL3SJcmu
NPCとにゃんにゃんしてる
164名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 01:05:05 ID:Qn/0TsNS
かなで「あなたを卒業させる」
音無「うん」
かなで「童貞から」
音無「うひょっ、そりゃあ最高に気持ちが(ry」
165名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 12:11:41 ID:5v6GDpx4
遊佐でエロパロ!
「ゆりっぺさん、快感が最高潮です。」
166名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 13:49:32 ID:iIHkzENw
遊佐をゆっさゆっさする話が読みたい
167名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 18:20:15 ID:kzIagE4X
遊佐エロカモーン!
168名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 21:30:47 ID:GQf+aNxi
遊佐「こんな時どうしたらいいか分からない」

音無「脱げばいいとおもうよ」
169名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 22:36:32 ID:2VgUQEbF
「ゆりっぺさん、音無さんが変態なことを言っていますが、どうしましょう」
170名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 22:40:08 ID:8OJ+pW4W
「喰っちゃいなさい」
171名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 22:40:52 ID:hXEUNLU2
ゆっさゆっさ…
172名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 23:04:12 ID:gqAsmBks
遊佐ちゃんの生前が知りたい....
ってか日本人なの?ハーフもしくはクォーターかも。
173名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 23:43:59 ID:0Han/eWl
愛が生まれるのは許されないって
ようはセクロスしたら死後の世界なのに新しい命が産まれちゃうからNGってことですか?
174名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 23:48:13 ID:+6flueTb
命あるものは産み出せない、とか言ってなかったっけ? あ、違うかも……。
175名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 23:51:16 ID:hXEUNLU2
え?遊佐ちゃん中出し解禁?
176名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 00:40:31 ID:CA4RU0VG
8話Bパートのギルド跡降下のところのネタを受信したので投下。

−ギルド連絡通路B10−

薄暗い通路の中、赤い目の天使が一人、冷たい眼差しでこちらを睨みつけている。
「また現れた」
「3体目かよ」
「くっ!」
ゆりが拳銃を構える。
「弾がもったいなかろう」
松下五段がゆりを制して前に進む。
「おい何する気だ」
「うぉぉぉぉぉぉ」
雄叫びをあげながら赤目天使に向かって突進する五段。
「ああっ、いつの間にか松下五段が全裸に!」
「しかも五段の股間からハンドソニックが!」
「おい、天使のハンドソニックをはじき返したぜ」
赤目天使が怯んだ隙に、五段は赤目天使を背後から床に押さえつけた。
「うぉりゃぁぁぁぁぁ、後ろを取ったぞ!」
「くっ、やめ」
赤目天使は身体をよじって必死に抵抗するが、五段との体格差では身動きがとれず、そのうちに赤目天使の制服がはぎ取られていく。
「ピンクのブラとショーツかぁ、凶悪な天使でも下着は可愛らしいですね、日向先輩!」
「まあ、お前よりは可愛いかもな」
「なんじゃとゴルァ」
「Oh・・・cute!」
177名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 00:41:23 ID:CA4RU0VG
五段の太い指が、赤目天使のその華奢な身体を、愛撫という名の蹂躙で責め立てる。
下着もいつまのにか引き裂かれ、すでにただの布切れと化して地面に散っている。
段々と涙目になっていく赤目天使。
そんな赤目天使の頬が、すでに露わになった小振りな胸が、白く透き通るような太ももが、次第に赤みを帯びていく。
「ん・・・ぁ」
さらに五段の指が赤目天使の秘所を執拗に嬲る。
「く・・・ふ」
次第に濡れそぼった熱き密壷を、既に観客と化した戦線メンバーに見せつけるように大きく広げる。
「うりゃ、御開帳だ」
「おい見ろよ、処女じゃないぜ」
「「「「「何だってー」」」」」
戦線のメンバーが音無を横目で睨みつける。
「6話で俺らが死にそうになってたときに反省室でいい思いをしていたのか」
「Oh,Fuck!」
「音無クン、詳しい話を聞かせてもらいましょうか?」
「いや待て、今はそんな場合じゃ」
「音無さんっ、そんな女に愛を注ぐなら、僕に愛を注いでくださいっ」
「あさはかなり」
「アホですね」

内輪もめを始める戦線メンバーをよそに、五段の股間の凶器が一段と硬さと大きさを増していく。
赤目天使の熱く濡れた秘所も十分にほぐれてきたと見た五段が、一瞬気を溜める。
「うぉぉぉぉぉ」
「んっ・・・く」
赤目天使の華奢な身体も、全身が赤く火照っている。
「うぉりゃぁぁぁぁぁ」
溜めた気を放つとともに、五段の固くそそり立つ肉棒が赤目天使の身体を貫いた。
「あぁんっ」
「行けぇっ!俺の精力のあるうちに行けぇっ!」
「バックからの攻めとは五段もなかなかやるな」
「ずるいよ自分だけいい思いして」
「あさはかなり」
「急いでっ!今のうちにイクわよ!」
「程々にな、松下五段っ」
「後は任せたぞ、みんな!」

というわけで、この電波を送信した人は、至急生徒会室まで来てください。
繰り返します。この電波を送信した人は、至急生徒会室まで来てください。
178名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 03:42:28 ID:J3dkDA+/
GJ!順番的に次はTKですね。…あれ、椎名っちの場合はどうするんだ?
179名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 04:52:57 ID:hq4QskSL
GJ!

でもそのハンドソニックではじき返そうとしたらスパッと……

アッ―――――――――――――――
180名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 06:06:13 ID:hq4QskSL
音無×入江(非エロ)
続きを投下します
181名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 06:09:34 ID:hq4QskSL
翌朝――――――

「とまあ、そんなことがあってな。」
いつもどおりに、賑やかな食堂にて、日向に昨日の事を話していた。
「あー、昨日の騒ぎはそれだったのか」
「男子寮まで情報がきたのか?」
「NPCの噂はネットワークと同義だぜ?俺たちもよく利用する。連中は大抵が自分の知ってる情報をひけらかしたい今時の高校生だからな。トルネードん時もゲリラライブなのにめちゃ
くちゃ人来るだろ。」
なるほど、と初めてNPCに声をかけた時を思い出す。どの生徒も従順に、素直に答えていて、多少なり不気味に感じた。ああ、こいつらは俺たちとは根本的に違うんだなって思った。
「それは置いといて、なんで入江は失神したんだ?」
肝心の部分を尋ねると、日向は困ったようで楽しげな複雑な笑みを浮かべた。
「そうだな……本人に直接聞いたらどうだ?」
「……それもそうだな」
あっさり納得してしまった
「でも、気絶する時のことなんて覚えてんのかな」
「それも含めて、聞いてこい」
半ば強引に見送られ、食堂を出た。
「しっかし、どこを探せってんだ」
昨日は偶然会っただけで、というか昨日が初めてまともに会話した。つまりそれまで話したことさえなかったのだ。普段何してるのかさえ知らない。まだ朝食が始まったばかりだから寮で寝てるか
もしれないし、寮に行くわけにもいかない。
どうしたものかと考えていると、ズタタタタタタタタンと一定のリズムで音が聞こえてきた。
音源らしい隣の教室を見ると、入江がドラムを叩いているのが見えた。随分熱中しているようで、窓の前の俺には気づいていない。休憩になるまで待つことにした。腕を軽く振りながら的確に打ち、
規則的な音を延々と続けた。5分ほど経って、少しリズムが狂ったように聞こえた。途端に打つ手を止める。
「んー、なんでズレちゃうんだろ」
ブツブツつぶやき始めたところで扉を開けて入った
182名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 06:10:56 ID:hq4QskSL
「入江」
「ふぇっ!?」
突然背後の扉が開いたことに驚いたようで、急いで振り返った。しかしすぐにほっとした表情に変わる。
「……ってなんだ音無君かぁ」
「なんだとはご挨拶だな。何してんだ?」
「朝連だよ。みんなには内緒にしといてね。」
なんでだ?どうせならみんなでやった方が練習になるだろ。
「ユイが新曲をやるときにね、どうもリズム感が掴めなくてよれちゃうんだ。だから、ユイが掴みやすくなるよーに、ドラムの私が調整しなくちゃいけないと思って」
やっぱり思ったとおり、責任感が少しばかり強いようだ。
「その汗から察するに随分前からやってるように見えるが?」
「あー、昨日は存分に寝たから」
「そうだ、忘れてた。昨日なんで気を失ったんだ?」
「覚えてないなぁ。気がついたらベッドの上だったし」
「臭い匂いとかしなかったか?」
「?いや?しなかったけど」
そうか、ならいいが
「ユイが足を引っぱったなら、サポートしないといけないと思うんだ。それに、岩沢がいたころは私が足引っぱっちゃったし」
「そうか?完璧だと思ったが」
「音無君て新人だったよね?じゃあ知らないのも無理はないよ」
入江は昔を懐かしむように、わずかに自嘲するように微笑んだ
「戦線ができて間もない頃、大体20人くらいだったかな。まだガルデモの存在が提案されてなかった頃の話。
私はしおりんとほとんど同じ時間に死んだみたいで、並んで寝てた。私、しおりんに起こされてさ、死ぬ直前の記憶もそんなにいいものじゃなかったから、ちょっと八つ当たり気味に拒絶しちゃっ
たんだ。でも、しおりんはいくら私が拒んでもあの笑顔で声かけてきてくれて。一度ね、『なんでそんなに私にこだわるの?』ってキレちゃって。そしたら、しおりんなんて言ったと思う?」
「………………………」
俺は黙って聞いていた。一人っきりでいたい。声をかけてくる人達がみんな敵に見える。そんな気持ちは俺も味わったことがあるから。入江は続ける。
「『ひとりぼっちなんて自分も相手にとっても嫌なんだよ。ひとりぼっち同士が一緒になれば、もうどっちもひとりぼっちじゃないんだよ』って」
「………………………」
「もう、なんかさ、その一言が、嬉しかったんだ。目の前にかかっていたもやもやが吹き飛んでいくような、そんな感覚。あぁ、私はこの言葉を聞きたかったんだなって。待ち望んでたんだって」
183名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 06:12:43 ID:hq4QskSL
「………………そっか。」
入江は、最初にこの世界に来た時点でもう報われてたんだな。直井と同じように、ずっとかけて欲しかった言葉をかけてもらえたんだ。まだこの世界にいるってことは、まだ未練があるのかもしれない。
「まあ、そんな感じでしおりんと仲良くなったんだけどね。最初に戦線勧誘された時は本当にびっくりしたよ。」
「俺もだ。」
「でも、すぐそばに同じ立場の人がいたから、ひとりじゃなかったから、その時の現状を受け入れることができたの。」
もし、あの時。俺が一人っきりでなく、記憶を持ったまま同時期に死んだ仲間がいたとしたら、俺はどうなってたのだろう。今もこうして戦線の仲間と過ごしていたかもしれない。奏のことには気づ
いていただろうか?
「そんなふうに入隊したあと、ガルデモの提案があったんだ。岩沢とひさ子が真っ先に決まって、ベースの経験者としてしおりんが選ばれて。あたしは、メンバーの中で唯一の初心者だったんだ。」
「……それでか」
「うん。人の数倍は頑張らないとって、毎日朝練と夜練は欠かさないようにしてるんだ」
「……すげぇな」
「そんな、私は全然凄くないよ。……ただ、一人ぼっちが怖かっただけ。……しおりんと、離れたくなかっただけなんだよ…………。」
「いや、すげぇよ。並大抵の努力じゃあそこまでうまくなれない。仲間の為に、一生懸命に頑張ってるお前を俺は見た。その事に変わりはないし、お前がすげぇやつだってことを俺は知ってる
…………………がんばったな、入江。」
労いの言葉とともに、入江の頭を撫でた。がんばった子供を、よくやったねと、褒めるように。さすがに女子の頭に触るのは怒られるかと思ったが、反応は俺の予想とは大いに違っていた。
「……音無、君……」
俺を見ていた目が潤み始め、双眸から涙がこぼれ落ちる。
あれ、なんか泣かせるようなことしたか?とちょっとうろたえたが、手を離す前に俺の身体に、飛び込んできた。ボフッと顔をうずめる。
「う、うぐ、うううぅぅうぅううううぅぅぅぅうぅぅぅうううぅう」
顔が隠れるように俺の胸に押しつけ、静かに泣き始めた。しばらく唖然としているしかなかったが、そっと抱きしめ、頭をやさしく撫でた。

それくらいしか、俺にできることなんてないから。
184名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 06:13:48 ID:hq4QskSL
数分後、泣き止んだ入江は少し照れくさそうに微笑んだ。
「えっと、ヒック……ごめん。……その、あんまり、褒められたこと無いから、ヒック……気が動転しちゃって」
目元を真っ赤に腫らして、まだおさまらないしゃっくりをしながら笑う入江の腹から、小さく虫の音が聞こえ、目だけではなく顔全体を真っ赤にした。いまにも茹で上がりそうだ。
「い、今のはおならだからね!?」
「またベタな……てかその方が恥ずかしいんじゃないのか?」
「と、とにかく!この事は誰にも言わないでよ!?」
「屁の事か?」
「そうじゃなくて!さっき泣いてたこと。……あと………だ……抱きついたこと」
「ああ、わかってるよ」
ほっとした表情で胸を撫で下ろすと、さっきまで泣いてたのはどこへやら、とびっきりの笑顔で手を振っていた。
褒められたことがあまりない、か。凄いのが当然としてとらえられるようになると、褒められてたものも褒められなくなる。あの口ぶりからして、生前もあまり褒められると
いうことがなかったのだろうか。
「そうか……………似てるんだ。俺と」


校長室に向かう途中、日向に会った。
「よう、どうだった?」
「どうって、何が?」
興味津々に聞いてくる日向を軽くあしらいつつ、コーヒーを傾ける。
「手ごたえの方はってことだ。どうだ?オトせそうか?」
「ブハッ!!!」
相対する位置にいた日向の顔面に思いっきり吹き出した。
「なんだよそりゃあっ!?」
「いやー、そこまで動揺したってことはアタリか?あと俺に対しての配慮無し?」
「んなわけねえだろ!大体、今朝話したのになんで今になって言うんだよ!?」
「さっきひさ子に詳しく聞かせてもらってたんだが。……お前、お姫様だっこは無いだろ。てか俺に対しての配慮無し?」
「あれが最善の手段だったんだ!とにかく、その話はもう二度とすんな」
「マジで俺に対しての配慮無しかよ。」
「コーヒーくらい自分で拭け。」
「お前がぶっかけたんじゃねえかよ!」
しばらく「拭けよ!」「拭かねえよ」と押し問答していると、校長室に着いた。
「遅いわよ、二人とも。」
185名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 06:15:27 ID:hq4QskSL
以上です。ちょっと余裕が無いので少し短くなりました。
続きができたらまた投下します
186名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 06:24:33 ID:5MV/UYGn
>>185
リアルタイム乙!
すごくよかったよ!
187名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 06:40:20 ID:qjzpsVci
>>176-177
これはまた業が深いというか、大いなる狂気を感じさせる書き手が… このスレのゆくえが心配だ

>>181-184
GJ、というかちゃんと寝てるんデスカ?
188名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 07:19:41 ID:hq4QskSL
寝てマスヨー

昨日のうちに書いておいて、今朝早く起きて修正、投下しました。

一応学生なんで
189名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 16:00:25 ID:D12yKNfn
sageるとさらにいいかもねっ
190名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 22:54:25 ID:Bus2axr7
>>185
GJ
続き期待
191名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 05:49:02 ID:Snf1+rUc
生殺しいくない
続き希望
192名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 07:37:45 ID:XRDc2Z/j
ゆっさゆさなSS誰か頼む
193名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 18:48:26 ID:XRDc2Z/j
石田がなんかプログラム使ってSSSメンバー女子を奴隷にする話思いついた
まぁ、思いついただけなんだけど
194名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 21:48:02 ID:Snf1+rUc
遊佐をゆさゆさしたい。するほどないか
195名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 23:13:34 ID:PfYbvin/
>>194
下から突いてやれば自然と体はゆさゆさするだろ
196名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 23:24:11 ID:Snf1+rUc
>>195
いや、胸がな・・うわなにするやm
197名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 23:45:23 ID:W9ljw6vi
クリリンのことかーーーーーーーーっ!!!
198名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 23:56:16 ID:+r+/nfzO
遊佐はぽぷらちゃんボディ
199名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 00:21:17 ID:3u1ySPx8
200名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 00:41:39 ID:wDTcjt7x
>>199
小さくてよくわからなかったが藤ひさいいな。
当然ながら公式にはならなかったが……
エロパロは難しそうだ
201カレナック:2010/06/23(水) 01:32:32 ID:6d/y5shD
>>199
いいな・・これ・・・
202名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 21:21:39 ID:snBuOGsu
>>199GJ
203名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 21:32:22 ID:GIsMjSBR
                彡 rヾミミゞ
   _ノ⌒\_ノ     川 ´・ω・) アッー!
 / /^Y ̄ ̄ヾヽピシッΣ (=====)
(\  ! { {八{从)} ! 彡   ( ⌒)っ)。'。゚_・゚
.\ ノ ,イリ ゚ヮ ゚ノリ八 / ̄ ̄'し ̄ ̄ ̄/\
  ( (/  ⊂  )))   ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
   /    \ユイ☆ニャン!!   | |
   し ̄ ̄ ̄\)         ./ \
藤巻ぃっ!!!御前はひさ子さんに何させとんじゃぁ!!!

/""ノノハヽヽ
川リ;`ー´)'''ワァイタソウ…
204名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 21:34:39 ID:No5f3k0R
藤巻はヤクザのあんちゃんっぽいらしいが
ひさ子はその筋のお嬢だったりしそうな気がする
205名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 22:21:58 ID:OIEbZcLb
藤ひさは好きだけどピクシブ転載してGJはないだろ…
206名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 22:35:16 ID:3u1ySPx8
>>205
ゴメン
207名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 23:03:14 ID:XsONtgR0
転載
エロはないけど日向ユイでせつな系

33:ゴラン 2010/06/16(水) 14:11:21 .04 0[sage]
http://2bangai.net/read/aad45f3498b79693717bd16a50c30f518472611a603373d6db5665321cd5267f/
208名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 23:31:03 ID:3u1ySPx8
>>207
エロはないけどわいせつけい

に見えたんだ・・・・・
209名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 14:49:18 ID:74wMlZN5
「音無さん、話があります」
音無を部屋に入れると、遊佐は後ろ手にドアを閉めた。
「さっきのお話では、戦線のみんなが成仏するのを、音無さんが手伝ってくれるということですけど」
「…ああ、できるかぎりみんなの手助けをしたいと思ってるよ」
「…じゃあ」
遊佐が身をすり寄せてきたので、音無はちょっとドキッとした。
「音無さんが、わたしを、気持ち良くイカせてくれるってことでしょうか…?」
まじかで嗅ぐ彼女の髪の匂いにどぎまぎしながらも、音無は誠実に答えた。
「ああ、なるべくなら思い残すことがないよう、旅立たせてあげたいと思っている」
「だったら」
そう言うと、遊佐は音無の手に触れ、指先でそっと撫でた。
「わたし、男のひととは誰とも付き合ったことがなくって…」
「…へ、へえ、そうなんだ… ま、それはそれで遊佐らしいけどな」
「自分の指ではよくするんですけど… 気持ち良くはなるんですけど、それ以上の感じにはならなくって…」
「…は?」
「音無さん、わたし… まだ一度もイッたことがないんです」
「…」
「それにわたしのアソコ、あまり濡れなくて… こんなんじゃ相手もがっかりするだろうし… どうすればちゃんと濡れるんでしょうか?」
「…あの〜、ちょっと遊佐さん?」
遊佐は音無の懐に入り込むと、素早い動きで胸倉を掴み、そのままベッドに押し倒した。無理やり唇を重ねる。
「音無さん、どうか… どうかわたしをイカせてくださいっ!!」

続かない
210名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 15:04:16 ID:nKjugD0G
続かないなんてねぇよ…抜ききれねぇよ…
211名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 18:21:57 ID:QVeGLNg+
>>209
続きキボンヌ
212名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 18:31:29 ID:BM/Kuc1J
>>211
そんなんじゃ成仏できねーよ!俺を成仏させてくれ!
213名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 19:03:37 ID:a/EWm0xJ
>>209生殺しかよ…
214名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 21:31:17 ID:kKeZBeHH
GJ
ところで椎名っちって巨乳?
215名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 21:44:38 ID:o9v3jtEY
>>214
サイズはCくらいが好きだな俺は
>>209
おい









おい
216名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 23:06:34 ID:8K02s/S3
>>209
GJ
でも遊佐の台詞に「!」は使うべきじゃないな

>>215
俺も
大きすぎても小さすぎてもダメだな
椎名は見る限りCはあるだろう
ノーブラかも知れんな
217名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 23:13:36 ID:o9v3jtEY
本スレより


538 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] :2010/06/24(木) 22:09:22 ID:ISOO20Gz0
「えーと……あー…………遊佐」
「はい、なんでしょう音無さん」

気まずい。
さっきまではこの部屋に戦線メンバーがたむろしていたのだが、
なぜかみんながトイレやらジュースやらで残ったのは遊佐と俺だけになってしまった。

まあヤっちゃうけどね。

「音無さん、どうしたんですか……くっ、ヤっ、ヤメ……て、くだ……さいっ、おと、なし、さん」

THE END
218名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 23:18:28 ID:kEFQCsvB
>>214
流石に隠れ巨乳と言うことはあるまい。貧乳でもなさそうだけど。
つまり……普通?

>>216
サラシと言うのはどうだろう?
219名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 23:58:35 ID:fP5gPgPC
遊佐「実は私、着痩せするタイプなんです」
高松「う、美しい…これぞ私が求めた肉体」
220名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 00:10:20 ID:zZ3is8Y0
遊佐と高松はよろしくやってても違和感ないかもしれない
あれか、ライブの時高松も通信やってたからか
221名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 00:10:21 ID:+tUYuOL1
>>219
この組み合わせは珍しい
222名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 01:10:10 ID:8ce8RK40
>>214
それは高松に聞くべきだな
主釣りの際、上半身裸の奴に後ろから抱きついてたのが椎名さんだった
223名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 02:53:30 ID:CISxjP/j
遊佐には高松か竹山か直井だな
224名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:08:06 ID:j0jmTdYY
もし死んだ世界でなかったらという設定のssです
駄文ですが付き合ってくれると幸いです(無駄に長い)
225名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:09:10 ID:j0jmTdYY
「どこだ…ここは。」
 目が覚めて真っ先に見えたのは
「真っ白…まるで病院じゃないか。」
「俺はみんなを満足させてそして最後に奏と一緒に成仏したんじゃないのか?」
 何か騒がしいと思い顔だけを動かし辺りを見回すとあわてた様子の看護婦と白衣を着た医者がいた
「先生こっちもです音無さんも目を覚ましました。」
「そっちもか!いったい何が起きたと言うんだ。彼は君が相手をしてくれ」
「わかりました、音無さん聞こえますか?聞こえたら返事をしてください。」
「はい聞こえます…あのここはどこですか?あの世界には病院はないんじゃなかったんですか?」
「えっと…音無さん落ち着いて聞いてください。あの世界と言った物が何を指しているかわかりませんが、
 ここはその、20歳以下で植物状態になった患者のための政府直轄の病院です。」
「そんな、おれはあの時確かに…」困惑する様子の音無に看護婦は穏やかな声で
「いえ、あなたは死んでません。確かにあなたが運ばれた時一刻を争う状況だったと聞き及んでいます、ですがあなたは一命を取り留めました。」
「でも、ここは植物状態の患者専門だとさっき」
「はい、確かに音無さんは一命を取り留めました、ですが今までずっと意識は戻らないでいたんです。」
「じゃあ、おれは本当に生きているんですね。」
「ええ、その通りです、それではいきなりですがこれからのことを説明しまあすね。」
 看護婦はそう言って退院まである程度様子を見ること、食事の時間、何かあったらナースコールをすることなどを説明していたが
 音無は話半分で聞きながら
(それじゃあの世界の出来事は全部夢だったのか?奏やみんなと過ごしたあの日常は・・・)
 そんな音無の考えを打ち切るように
「それでは私からの説明はこのくらいです。何か質問はありますか?」
「あ、はい特にありません。」
「では、しばらく混乱すると思いますが頑張ってください。」
226名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:09:48 ID:j0jmTdYY
 そう言い残し看護婦と医者は部屋から出て行った
 体を起こすと正面に誰かいるのがわかりそいつが
「よう、音無またあったな。」
「日向!?」
「おうよ、やっぱりあの音無なんだよな?」
「お前こそ本当に日向なんだよな!?」
「ああ、他に誰に見えんだよ、にしても同じ部屋なんてお前これなのか?」日向は笑いながら言い
「な、そりゃこっちのセリフだろうが!!」
「いやいや俺はちげえよ。」
「ああ…そうか、悪かったなお前はユイのことが好きだったんだよな。」
「な…ちげえよ!!」と日向は顔を真っ赤にして反論してきたので
「そんな顔真っ赤にしていっても説得力ねえぞ、そうだよな結婚の約束までしたんだからな。」そう言って音無は意地の悪い笑みを浮かべた
「だからちがうっていってんだろ!あれは…その、あいつを成仏させるために言っただけで…」
「そんな、先輩私のこと好きじゃなかったんですね。なのに結婚の約束とかさせてごめんなさい」
 日向は気づいてなかった様だがドアから覗いてたユイがそう言って去って行った
「あ〜あ、日向、ユイを泣かせちゃったな。」
「え?…ちょ…何でユイがここにいるんだよ!」そう言って困惑している日向に
「お前、きづいてねえの?」
「気づくって何にだよ。」
227名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:10:31 ID:j0jmTdYY
「そりゃ、俺もお前もあの世界の記憶を持っててそして成仏したと思ったら生き返ったんだから、いや、正確には目を覚ましたか…」
「何いってんのかわかんねえよ!もっとわかりやすく言ってくれよ。」
「だから、あの世界は後悔しながら死んだ人間が行く世界じゃなくて、意識を失い植物状態になった人間が行く世界ってことだろ?」
「えっと、つまりあの世界で成仏すると新しい命になるんじゃなくて、現実で目を覚ますだけだと?」
「まあ俺たちがそうだからな、さらに言うとこの病院の患者でいま目を覚ましているのはあの世界の皆の可能性が高いってことだな。」
「マジかよ!?」
「お前本当に理解してなかったんだな。」
「じゃあ他の皆もいるのか!?」
「多分な…それよりユイに謝らなくていいのか?」
「あ…い、いや別にどうでもいいよ、あ〜でも他の戦線メンバーがいないか確認してくるから悪いが出かけて来る」
 と見え見えなことを言ってきたので
「頑張って誤解解いてこいよ〜。」
「ご、誤解ってなんだよだから戦線メンバー探すだけだっての。」
「はいはい、そうだなユイも立派な戦線メンバーだったな、ほら早く言って来い。」
「だあ〜もう俺行くからな!帰ってきたら覚えてろよ。」
 そう言うととても病み上がりの人間とは思えない足取りで去って行った
228名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:11:28 ID:j0jmTdYY
「たく、素直じゃねえな。」音無は一人病室で呟き
「そうだな俺も皆を探すか」そう言い残して病室を出た
 10分後
「ちょっと体力なくなりすぎだな…」そんなことを言いながら中庭のベンチでへばってる音無の姿があった
「こりゃリハビリきつそうだな、また勉強もしないといけねえし。あ〜のど乾いた自販機どこにあるんだ?」
 と言いつつそもそも金を持っていないことに気がつき
「しかたねえいったん戻るか、ってやべ俺何号室だっけ?」そう言ってると
 
「でさ、あんたの代わりに入ってきたのが問題児でね。」
「そうだね〜ひさ子相手に切れた時は本当ビックリしたね〜。」
「しかもまた私達を置いて先に行っちゃうんだもんね。」
「それは私に対する当てつけかい?」
「え〜それはどうかな?」
229名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:12:29 ID:j0jmTdYY
 そんな何人かの女性の会話がかすかに聞こえてきて
「あ〜看護婦さん達かな、そうだな部屋どこか知らないか聞いてみるか。」
 そう呟き声の聞こえるほうに向かい歩き
「すみませんちょっといいですか?」
「ん?」
「あ、記憶無男じゃん。」そう言い旧ガルデモのメンバーが振り返った

「どうしたの畏まってなに?ナンパでもしにきたの?」岩沢がそう言ってからかい
「ち、ちげぇよ看護婦さんたちかと思ってたんだよ!」
「へ〜看護婦相手にナンパするつもりだったんだ。やるじゃん。」
230名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:13:30 ID:j0jmTdYY
「岩沢〜駄目だよからかったらこいつアンタいなくなった後ちゃんと付き合ってたやついたんだから。」
「へ〜あの世界で誰かと付き合えるなんてすごいじゃん、それで、相手は誰?」
「いや〜それが大穴も大穴誰だと思う?」
「う〜ん、大穴って言うならまさかユリ?」
「いやいやそれ以上に意外な人。」
「そうそうあれは驚きだったね。」
 そんなことを言い出してたので「おい何勝手なこと言ってんだよ!」と少し強めに言ったが
「じゃあ一体誰なの?」
「それがね立華奏ちゃん。」
「立華奏?誰それ?」
「ああそっかそりゃ知らないよね、立華奏ちゃんこと天使です。」
「え!?天使ってあの?」
「そうそう実は彼女天使じゃなくて私たちと同じ人間だったんだって。」
「そうだったんだ…そりゃ確かに大穴だね。」と全く聞く耳を持たず
「だよね〜しかもユリッペもなんか嫉妬気味だったし。」
「そりゃまた…ほんとやるじゃん記憶無男。」
「もういい…ってあれ?岩沢お前言葉喋れなかったんじゃないのか?」今さらな疑問を音無が聞くと
「ああ、あのライブの後気が付いたらこっちに戻ってきてそしたらなぜか喋れる様になってた。」
「他の人の話を聞いてもどうもあの世界から戻ってきたら病気とかが治ったり軽減したりしてるみたいなんだよね。」
「そうか、ところで他の人って誰だ?」
「う〜ん、たしかあんた日向と同じ部屋だったんだよね?」
「ああ…よく知ってるな。」
「じゃあユイと会ってないの?」
「ああ、なんか部屋を覗いてたが日向の失言で泣きながら去って行った。」と自分の都合が悪いことは言わず
「何やってんのよあいつ…まあユイの場合全く動かなかった下半身が歩く程度ならできるぐらいまで回復したって。」
「私達もいろいろあったけどちゃんと治ったからね。」そう明るく言い
「そうか、そりゃよかったな。」
「ああ、ありがと。」
「それじゃお前たちはここを退院したらまたバンドやるのか?」期待を込めて聞くと
「当然、まあユイと岩沢のどっちががボーカルやるか問題だけどね。」
「二人でやるって選択肢もあるけどね〜。」
「そっかじゃあまたバンド聞けるの待ってるよ。」
「ああ、この世界でバンドやって有名になるよ。」そういいガルデモ全員でうなずき合った
「がんばれよ、じゃあ俺はちょっと自分の部屋に戻るよ。」そう言い振り返ったが歩きださずに居たら
「どうした?」
「あ…すまんそういやおれの部屋どこか知ってるなら教えてくれ。」そういうと
「また記憶喪失か?」などとしばらくからかわれた
231名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:14:10 ID:j0jmTdYY
「はあ、俺も動揺してたのかな。」ようやく部屋の場所を教えてもらい部屋に戻ると
「遅い!!どこ行ってたのよ!!」などと突然理不尽に怒られた
「いや、遅いって言われても、何でお前がここにいるんだよユリ。」
「なんでってそりゃここは病院だからでしょ。」
「いやそうじゃなくて何で俺と日向の病室にいるんだよ。」
「何よ私が居ちゃ悪いの?ああ、そっか、そうよね二人の愛の巣に土足で入るなんて、ごめんなさい謝るわ。」
「いやいや、何言ってんだよ!?」
「え?ちがうの?」
「当り前だろうが!」
「じゃあ私が居てもいいわよね?」
「いやなんでだよ!?」
「じゃあやっぱり…」
「いいよもうわかったよ。」そう言って降参のジェスチャーをとると
「そう、やっぱり出来てたのね…奏ちゃんもユイもかわいそうに…」とかいいながら目を伏せだした
「いや違うからな!?お前がこの部屋にいること認めたわけであってホモであることを認めたわけじゃないからな!?」
 そう必死に否定するとユリはしてやったりと言った笑みを浮かべて
「そう、ここにいること認めてくれるのね。」
「ああ…もういいよ…そもそも反対してたわけじゃないしな…」
「まあ何しに来たかっていうとぶっちゃけ相談なんだけどね。」ユリは少し真面目な顔になり言った
「相談っていったい何でおれなんだよ?」
「決まってるじゃない、メンバーの中で一番まともだからよ。」
232名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:25:05 ID:j0jmTdYY
「そりゃ、あのメンバーの中じゃな…」
 まあいいからとユリは前置きして
「あのねあの世界って実は死後の世界じゃなかったじゃない。」
「ああ、俺たちはこうして生きてるからな。」
「となるとね私のして来たことって皆が目覚める邪魔をしたってことでしょ?」
「まあそう言う見方もあるが、でも皆死後の世界だと勘違いしていたんだから仕方のないことじゃないのか?」
「そうだとしても、私が皆の目覚める邪魔をしたことには変わりないじゃない。」「だが…」音無の発言を遮り
「私が悪いか悪くないかはともかくこれからのことを相談に来たの。」
「これからのこと?」そう、と頷き
「これから、更に言うとこの病院を退院した後のことよ。」
「そんなの個人の自由じゃないのか?」音無が怪訝そうに言うと
「貴方みたいに目標がある人間はいいでしょうけど実際皆が皆貴方みたいに目標があるわけじゃないし。
 そもそも何年もいた戦線メンバーはただでさえアホなのに学業だって疎かにし過ぎてるぐらいなんだから。」
「確かにそんなんじゃ生活していけそうにないな…」
「そうよ分かってくれたようねこの問題の重大性が。」
「ああ…確かにまずいな。」
「だからこそ私には彼らを社会適合させる必要があるのよ。」
「それで?何か考えはあるのか?」
「有る分け無いじゃない。」とても駄目なことを力強く言われた…
「いや…お前…」音無が絶句してると
「なによ悪かったわねどうせ何も思いつかなかったわよ!じゃなきゃ誰かに相談なんてしないわよ!」
「はあ…分かった俺も一緒に考えてやるから落ち着いてくれ。」
「む…そうね…ごめんなさい少し熱くなりすぎた様ね。」
233名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:26:01 ID:j0jmTdYY
「それで、助けなきゃいけないのはどの位いるんだ?」
「それがね、目標を持っていそうなのは貴方とガルデモの皆あとは日向クンぐらいじゃないかしら?」
「となると50人くらいもいるのか…」軽く絶望しながら言うと
「ええ、そうなるわね。でも平気よきっとあなたなら何とか出来ると信じてるわ。」
「そんな過剰に期待されても困るんだが…」
「なによ、貴方医者を目指してるんでしょ、ならこのくらいパパっと解決しなさいよ。」
「んな無茶言うなよ。でもまあ、そうだな働き口を探すのが難しいなら作っちまえばいいだろ。」
「作っちまえばって、簡単に言ってくれるわね。」
「そうか?実際あの戦線の統率力がありゃできると思うんだが。」
「あれは同じ目標があったから出来たんでしょ。」
「それだけじゃなく、お前にカリスマがあったから出来たんだろ。」
「そうかしら?」
「ああ、俺はそう思ってるよ。」
「ありがと。そうね、それじゃあその方向で戦線メンバーと相談してくるわ。」
「わかった、っとそうだユリ、奏を見てないか?」
「奏ちゃん?いえ見てないわね。」
「そうか…」
「私は先に戻ったから知らないけど、奏ちゃんもあの世界から消えたのならきっと戻ってきてるわ。」
「そうか、そうだよな、悪いな励ましてもらって。」
「まあ、相談に乗ってもらったお礼よ。それじゃ行くわね。」
「ああ、またな。」
 ユリはまたねと返し部屋を出て行った
「そう…だよな、奏も戻ってるはずだよな。」そう呟き音無はまた病室を出き
234名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:26:48 ID:j0jmTdYY
 そして4年がたったその後皆がどうなったかというと
 ガルデモの皆は今話題の人気バンドチームとしてテレビで引っ張りだこの様だ
 日向は退院後、野球に復帰し今は球団のレギュラーとして頑張っている、
 近いうちに仲間だけでユイとの式を挙げる予定らしい
 松下五段(今じゃ更に段位が上がったようだが)は次期オリンピックの選手候補として練習に励んでいる
 TKは結局本名を明かさないままだったがこの前テレビのブレイクダンス大会で見事に優勝をしていた
 直江は父の知り合いだった陶芸家に弟子入りし今は修行の日々を過ごしてるようで
 毎日のようにメールが届いてくるが怖いので大半は無視をしている
 椎名は「あさはかなり」と言い残しどこかに行ってしまった
 竹山はコンピューター関連の仕事につき忙しい毎日を送っている
 ユリはあの後会社を立ち上げメンバーの管理に苦労しながらも何とかやっている
 高松、大山、野田、藤巻達はユリの会社で馬鹿をやってはユリに怒鳴られている
 
235名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:28:23 ID:j0jmTdYY
 俺は退院したその年にまた勉強して大学受験を受けて何とか医大に合格することができた
 だが…奏にはまだ会えないでいる

 あの後すぐに病院中を捜しまわったが結局、奏はあの病院には居ないと言われた
 だが、俺はまだあきらめたわけじゃない
 奏は必ずこの世界のどこかにいると信じてるから

「今日から病院の研修生か…」そう呟きこれからしばらく世話になる病院を見つめる
「あの…すみません。」病院に入りあいさつに行く
「今日から此処で研修させていただく音無結弦と言います、よろしくお願いします。」
「はい、此方こそよろしくお願いしますね。それじゃあまず音無さんに担当してもらう患者について説明します。」
「分かりました。」
「研修生と言うことで担当していただく患者は一人ですが、頑張ってください。」
「はい。」
「では担当の患者ですが、彼女は数年前まで長い間意識が無かったのですが、今では退院まであと1年といった患者です。」
「意識がなかった…ですか。」予感がした
「はい。ではこれがその患者さんの資料です。」そう言って手渡された資料に書かれていたのは
「あの…すみませんこの人に挨拶に行ってきます。」そう言って返事を聞かないで走り出し
「え?ちょっと音無さん!?」そんな声が聞こえたが無視して走り続けた
236名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:30:11 ID:j0jmTdYY
「今日もいい天気ね…」そう呟いて私は窓から空を見た
 数年前のあの日私は彼と一緒にあの世界を出た
 しかし、目覚めるとそこは病院で、私の知っている元の世界から何年もたっていた
 そして私が死んだ原因だと思っていた病気が少しずつ治っていると言われた
 それでも完全に治るにはまだ数年は必要だと言われ
「でもあと1年。」私が此処にいるのだから彼もきっと
「早く、探さないと。」もう何年も待ったとはいえ
「きっと彼も探してくれてるはず。」そう信じて待ち続けた
「そういえば…」今日は担当が変わり新しく研修に来る人に代わると言われてた
「変な人じゃなきゃいいな…」そう呟いていると
 コンコン「あ…はいどうぞ。」誰か来たようだ例の研修生だろうか?
 すると「失礼します。」そんなこれまで待ち続けた懐かしい声が聞こえた
「え…」いまだ色あせない記憶の中にある彼は
「これから担当になる研修生の音無結弦です。よろしくお願いします。」
 そう言って泣きそうになりながら微笑んだので
「はい…これからお世話になる立華奏です。よろしくお願いします。」
 そう言って出来る限りの微笑みを浮かべて返事をした

 fin
237名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:31:04 ID:j0jmTdYY
以上です
ホント駄文な上連続投稿失礼しました
238名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 06:39:00 ID:8ce8RK40
>>237
駆け足展開だが、なかなか良かった
239名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 11:40:48 ID:5osehL33
>>234
文人君は直江さんの養子になったのか。
240名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 16:11:16 ID:HQEuFMV2
GJ
なんかありそうで困る
241名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 16:18:47 ID:h0lfeIVb
なんか本編よりも納得できる終わり方だよな
242名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 18:05:55 ID:VAXErO15
遊佐がいない……
クライスト以下かよ
243名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 18:11:15 ID:j0jmTdYY
正直何してんのか思いつかない人が何人かいたんだ・・・

チャーとかマスク…じゃなくてフィッシュ斎藤とか
244名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 18:52:54 ID:j0jmTdYY
先ほど思い浮かばなかった言ってたのに急に電波受信しちゃったんで補足(保管?追記??)します
245名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 18:53:18 ID:j0jmTdYY

チャー=目覚めると妻が今まで看病していたことを知り妻のためと思いその後正式に相手の両親に認められるために
    謝罪と誠意を混めて毎週通う。その結果相手の両親に認められ、式を挙げる。

遊佐=ガルデモのマネージャー、ユリの会社の秘書を淡々とこなし
   どちらにとっても無くてはならない存在(影の支配者)となる
246名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 18:53:41 ID:j0jmTdYY
以上です

ps

ごめ…フィッシュ斎藤=マスク・ド・斎藤=棗恭介のイメージ強すぎて遊び人となる未来しか思い浮かばない…

毎日趣味の釣りをする?それマンガでしか成り立たない実質neet…
247名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 19:09:11 ID:dE7lM7i/
なんかいろいろキモい
248名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 19:22:04 ID:N1xNZqs9
そうでもない
このくらい普通
249名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 20:40:16 ID:+tUYuOL1
>>246
gj!
最終回前に楽しめたよ
250名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 22:46:52 ID:z5mia7o+
>>246
GJ!
むしろ今こそが旬のSSだな
251名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 22:47:51 ID:zZ3is8Y0
生き返りENDはクソとか公式に言われたのに書く勇気には乙を送るよ
252カレナック:2010/06/26(土) 00:00:56 ID:Od10c0bJ
gj!!
いいエンドだな
253名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 01:05:04 ID:pLeLUl5+
いい加減sageろよ糞コテ
254名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 02:07:28 ID:EmtTPIvj
<<253
たぶんsageがわからないんだよ…

<<252
そろそろsageろ
255名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 02:12:21 ID:EmtTPIvj
256名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 03:02:32 ID:6ARU4HYg
生き返りエンドだった件。てか生まれ変わり...か?

でも、凄く良い最終回だったと思う。
奏も...
257名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 03:33:26 ID:jW+BAHyF
直ゆりもアリだな…
258名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 03:34:01 ID:PZuxNzMv
凄く良い最終回→凄い最終回
259名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 04:05:00 ID:DLJyrirt
もう天使ちゃんのキャラが分からなくなったでござる
260名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 04:08:24 ID:LFmO/uCd
天使ちゃんはなんというかモロにTOGのソフィだな。
261名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 04:34:36 ID:DLJyrirt
>>260
チャーに教えられて発情期の猫とか言っちゃう訳だな!!!!!!!
262名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 07:50:47 ID:vXX50jmi
エロ無し。どこかで公開したけど、こっちにしろと言われたから投下します。短いです。ネタバレ注意☆

 AP(Angel Player)の製作者は、この世界で何をしたかったのだろうか? そう問いかけても、すでに答えを返してくれる人は存在しない。いや、私が来た時にはすでにいなかったというべきか。
それが何の因果で奏ちゃんの手に渡ったのかは、それこそ本人に聞かなければ分からない。でも、あのNPCが本当はAPを制作者だったのじゃないだろうか。
 彼は待っていた。愛する人を。
 けれど、その人は“次”は来なかったのだ……。だから、愛する人を見つけた世界を許せなかった。APという、自分で作った物が世界を支配してるせいで、望んだはずのNPC化で、自分が消えれなかった。
「ゆり?」
「……音無君?」
 彼の声に思考の海から脱出して、振り向く。彼は憔悴しきった顔で、笑っていた。ギルド最深部まで探し回ったのだろうか。
「終わったんだな」
「ええ……全部終わったわ」
 ああ、聞きたくないことを聞かなければならない。私は、唇を噛んで、覚悟を決めた。
「影で、何人が消えたの……?」
「残ったのは、……」
 そのまま黙りきってしまった。分かってしまった。最悪の事態になってしまったんだ。そんな一言ですまされない。あの戦線のほとんどが消えてしまった。
「皆。納得して消えていきたかった人はたくさんいたはずだった!! なのに、守れなかった。私はまた守れなかったっ!」
 持っていた銃を床に投げ捨てる。弾はないから空しい音をたてただけだった。
「違うっ。皆、ゆりを信じて戦ったんだ。お前の言った残酷な運命を与えられたわけじゃない!」
「違わないっ。私は、また守れなかったのよ」
 その時、私の頬が叩かれた。乾いた音と痛みに何も言えなくなる。
「守られた俺たちを、お前は要らなかったって言うつもりかっ。消えて言ったやつだけが、お前の仲間なら、どうして皆一人でも助けようと戦ってたと思う。意味が無いだなんて、お前自身が言うな!」
 今更そんなこと言われても遅いのだ。私は……私は。
「私は、皆を護りたかった! 皆、私を怨んでいいのよっ。恨んでるの……」
「あいつらは。一人でも仲間を守れたあいつらは、恨みごとなんて言わずに、ただ無事でいてくれって笑って言ったんだぞ。なんで、お前はそれを聞いてやらない。見てやらないんだ!」
「私に、聞く資格がないからよ!」
「この分からずや」
 私は、私にはなさなければならないことがあったはずだ。分からずやと言われたって良い。私は守らなければらなかった。守りたかった。
「守れなかった……」
「それは、違うわ」
 はっとして顔を上げる。
「奏ちゃん」
「ゆり、あなたは、皆を救っていた。だから、みんなは影に立ち向かっていったのよ。そうでなければ、自分が消えていくなんて恐ろしい相手に向かっていかないわ」
 奏ちゃんの優しい言葉に、膝から力が抜けた。まだ、私には……できることが。
「angel playerを使えば、もしかしたら皆を元に戻せるかも……そう――」
 また私の頬に痛みが広がった。
「私の何が間違っているっていうの!? 皆を救おうとしてるだけじゃない。何にも間違ってなんかない。向こうでは死んじゃった人を救うなんて出来ない。
けど、ここだったら出来るかもしれないのにっ。どうして!?」
 ふわっと、奏ちゃんの腕が私を抱きしめた。……温かい人のぬくもりがそこにはあった。
「そんな必要はねーからだよ」
「日向くん?」
「Don't worry」
「TK?」
「ふっ。侮っては困りますね。この肉体」
 上半身裸の彼が入口にいた。
「高松君!? どうして。NPC化したはずなのに」
 ありえない。こんな。
「すべて、ゆりのおかげだな」
「野田君……」
「修行の成果が生きた戦いだったぞ」「僕のスナイプだって、役に立ったしね」「時間はかかりましたが、高松さんぐらいは直して見せました。ちなみに、クライス――」
「松下五段。大山君。竹山君」
「勝手に死んだとされるとは。あさはかなり」「ゆりっぺのためとあれば、持ちこたえるなんざ楽勝だぜ」「僕の神たる手腕にかかれば、あんな状況簡単にくぐりぬけられるさ」
「椎名さん。藤巻君。直井君」
 第一線で戦ってた皆がそこにいた。これは夢? 幻?
「ゆり。あなたは皆を救っていたの。だから、もう良いんだよ?」
 ああ、そうか。私はやれることを全部やったんだ。涙があふれて止まらなかった。床にしずくが落ちる。
「皆、ありがとう……。奏ちゃん、ごめんね」
「ううん、ゆり、ありがとう」
 奏ちゃんが首をわずかに横に振って、笑みを作った。本当に天使みたい……。
263名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 07:55:12 ID:vXX50jmi
        ♪

「いっちまったな、ゆりのやつ」
 日向が天井を見ながら言った。俺は日向から目をそむけた。他の戦線の皆もゆりがいったことに、何も
言えないようだった。
「結弦。ゆりは、満足して行けたわ……。本当に」
 奏だけが静かに言葉を残した。ああ、これで間違いじゃなかったんだ。影と戦った中で、一番最初に消え
るべきがゆりだった。
彼女には、皆を守れた証拠を受け止めてほしかったからだ。たとえ、騙すようなことをしてしまったとしても、
ゆりはそうしなければ、受け入れなかっただろうから。
「ゆりも消えたことだし、俺も行くとするかな」
「野田……」
「ゆりっぺについてきたのもあるからな。ゆりっぺが満足して消えれたなら、俺はもう構わないぜ」
 藤巻が同調する。ああ、やっぱりみんな、ゆりが大好きだったんだ。ゆりがみんなを愛していたように。
守りたいと願ったように。
 続々と皆が満足しきった笑顔を浮かべて、手を振って、……消えていく。
「じゃあな」
 そんな発音だけは気軽な言葉を、俺は唇を強く噛んで目からあふれ出るものを必死で止めながら、
何度も彼らに送った。俺がするんじゃない。ゆりが皆をすでに救っていた。だから、俺がわざわざ皆を
救おうとしなくても、良かったんだ。皆、ゆりが大切だから
ここにいた。ゆりは皆が大切だからここにいた。
「ああ、みんな、いっちまったな」
 直井と日向、ゆりを抱きしめた状態から動かない奏だけが残った。
「外に出ようぜ。辛気臭い。ほらほら」
 日向に促されて、俺たちは涙をぬぐいながら、歩き出す。
 外に出れば、青空だった。
「僕はここで行こうと思います」
 直井は今まで見たことが無いほどの泣き顔だった。俺は空をもう一度見上げて、必死で笑みを作る。
強がって説教した身だ。せめて、最後まで強がってやろうと思った。
「元気でな」
「音無さんのおかげで、僕は……。僕の人生を見つけられました。本当に、あなたのおかげ、です。ありがどう、ござい゛ました!」
「俺も、ありがとう」
 ふっと姿がかき消える。最後に笑っていたように思えた。日向は何も言わなかった。
俺も、何も言われたくはなかった。
 日向の後をついて、野球グラウンドにつく。奏が俺の傍に静かに寄り添う。ちらりと
日向が奏と俺の姿を見比べて、苦笑いをした。
「ユイは元気だと思うか?」
「ああ、きっと元気に決まってるだろ。あんな元気娘、そう簡単に変わるわけないさ」
 日向の問いに、俺は笑って答えた。日向が背を向ける。
「そうだよな。約束、したからな」
「結婚してやんよ」
「ばっ。改めて言われると、恥ずかしいから言うな!」
「みんな、満足していったんんだ。俺も、満足できた。ありがとな、親友」
 その声は震えていた。こちらを振り向こうとはしない。
「ああ、こっちこそありがとな。日向」
「奏ちゃん。音無の事頼むぜ。じゃあな」
「うん」
 奏の返事で、日向が背を向けたまま手を振る。その姿が消えた。
264名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 07:59:27 ID:vXX50jmi
「みんな、行っちまったな……」
「そうね。結弦、聞いてほしいことがあるの」
「なんだ?」
 奏がゆっくりと歩き出した。そのまま、最初に心臓を刺されたグラウンドに到着する。奏がゆっくりと深呼吸を繰り返した。
 奏のほうへ視線をやる。奏の髪に俺の涙が落ちた。まだぬぐえない滴があったらしかった。
「私が、どうしてここへ来たか」
 核心部分だった。俺は涙をぬぐって、奏の言葉を待つ。
「私は結弦を待ってたの」
「なん?」
「私の心臓はドナー提供者からの物だった。医者からはあまりお勧めはできないと前置きされたわ。弱った人の
 心臓だし、それに私の体が持たないって。それでも、ドナー提供者が見つかって、適合者は偶然にも私だけだった。
 私はわがままだと思っても、助かりたいと願った」
 奏は何を言っているんだ?
「手術自体は成功したわ。でも、私の体力がもたなかった。私は思った。ごめんなさいって。せっかく
 ドナー提供をしてもらったのに、代わりに長生きできなくてごめんなさいって」
 ゆっくりと、奏の手が俺の胸へと伸ばされる。心臓が有るだろう場所に来た時、俺の胸に脈打つものを感じた。
「私の胸で結弦が眠っていた時、私は今結弦が感じたような鼓動を感じた。私は、だから、結弦に言いたい。
 助けてくれて、ありがとう。長生きできなくて、ごめんなさい」
 奏を抱きしめた。確かに、鼓動が感じた。
「そんな。俺は。違う! 違う。俺の方こそ、ありがとう。受け取ってくれて。本当に、ありがとう。奏が謝る
 必要なんてない。ありがとう」
「結弦、ありがとう」
「俺の方こそ。ありがとう。……大好きだ。ずっとずっと一緒にいよう」
 腕の中にぬくもりを感じる。笑みを浮かべる奏が。
「本当に、ありがとう」
 ふっと、今まで見てきた人たちのように、消えた。
「奏? 奏……奏……」
 涙が止まらなかった。全てを忘れて、奏を探しに行かなければならないのか。せっかく、
愛する人を見つけられたのに。
「じゃあ、ここで、待ち続ければいいのか?」
 でもそれは、正しいのか? 奏がここにやってくるのはいつだ? 来たとしても、それは本当
に奏は俺の愛した奏なのか。
「教えてくれ、神様! あんたはどうして、こんな世界を作ったんだ。愛した人と一緒にいさせ
てくれない世界なんて、作ったんだよ!」
 叫んでも、誰も、答えてくれない。
「奏……俺はお前を見つけられるのか?」
 答えは分からない。思い出す。俺とは違って、全てが終わったらすぐに探しに行った。
「……日向、どうしてお前は、ユイを迎いに行けるって信じれたんだ」
 それでも、あいつは行った。ユイを迎えいに行ったんだ。きっとあいつは、俺にその姿を見
せたんだ。お前も、探しに行けと。どれほどあやふやで奇跡を起こさなければならないようなわずかな可能性でも、
行けとあいつは黙って言っていたんだ。
 空を見上げる。ここで過ごした日々が思い出される。そして、奏を抱きしめた時に感じた、
確かな鼓動を魂が覚えている。
 ゆっくりとだが、立ち上がった。行かなければならない。俺は一歩、のろのろとだが、確かに前に踏み出した――。

END

265名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 08:01:23 ID:vXX50jmi
投下終了。お目汚し失礼いたしました。それではー。
266名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 08:10:11 ID:O6oGYbo/
>>265
GJ! 最近の非エロのクオリティが高すぎwwwww
267名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 08:23:05 ID:jinqUNWC
Gj!こうゆうのもあり
268名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 08:25:40 ID:K6IqCXwT
GJ!
納得できない終わり方だけどそれがまたABらしいw
269名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 09:25:48 ID:It0yz53x
野田報われなかったから誰か書いてやれw
270名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 10:31:25 ID:jW+BAHyF
ゆりっぺを残して成仏できたのが不思議だな>>野田
271名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 10:37:36 ID:87PBr9ib
TKェ…
272名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 10:40:24 ID:XIW7i4Hj
>>264
GJ!
本編EDより辻褄があってる気がして、個人的には凄く良かった!
273名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 13:00:44 ID:O91H4Vir
男女ペアで肝試しに類するイベントでも書いてみようかと思い阿弥陀クジで組み合わせ決めてみた。
すると結果は

一組目 大山 奏
二組目 松下 岩沢
三組目 直井 ゆり
四組目 竹山 関根
五組目 日向 ユイ
六組目 高松 遊佐
七組目 野田 ひさ子
八組目 TK 椎名
九組目 音無 入江

余り 藤巻

ううむ、どう書いたらいいものやら。
274名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 13:09:00 ID:tZ5iXyPp
ふwじwまwきw
275名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 13:25:21 ID:3Z4IWOAa
藤巻のカナヅチ設定ェ・・・
276名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 13:31:38 ID:WxFIpxog
>>273
クジなのに一緒になる日向とユイに感動したわw
277名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 13:34:33 ID:6E4VtsRB
TKは松下5段と肉うどん食べながら
椎名と大山はわんこを愛でながら
野田と遊佐はゆりっぺの無事を確認して寝顔を見れたから(恥ずかしいから遠くから)
竹山はブログかいて
藤巻は大山が消えたから
高マッチョは筋肉を最高に美しくして
278名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 13:44:24 ID:jG4IbJ+K
成仏したのか・・・。
279名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 14:00:28 ID:XSK4UvL5
>>273
特に八組目はどうなるんだ…
280名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 15:00:43 ID:u1dsKG5T
メイド&執事喫茶をやるSSSを妄想してみたが余りの似合わなさに吹いた

メイドは関根と入江、遊佐、かなで、大山。執事は音無、日向、直井、ひさ子くらいな気がする
281名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 15:04:24 ID:E2RtKbwJ
あの、最終話Cパートの音無とかなでの描写の補完を衝動的に
思いついたんですが、需要ありますか?
282名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 15:07:36 ID:xPUgM7Tx
>>281
すごくあるよ
期待
283名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 15:41:54 ID:kl648NeQ
>>281
wktk
284名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 16:53:31 ID:h8+d6HAH
>>281
あるに決まってるだろマジ天使
285名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 17:19:21 ID:E2RtKbwJ
需要あるみたいなので投下します。設定やストーリーを都合よく解釈かつ
踏襲し、衝動的な思いつきからの創作なことをご理解下さい。
短い上に非エロです。

以下SS
286名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 17:21:34 ID:E2RtKbwJ
彼は医大生だった。
高校卒業後、大学へ進学した彼は医師になるために勉強を続け、今は大学付属病院の研修生としての日々を送っている。

今日も、研修先の病院へ向かう途中のごくありふれた日々の一コマに過ぎなかった。

路上の雑踏に紛れて歩いていた彼は、ふと立ち止まり、振り返った。
ついさっき自分が何気なく目の前を通り過ぎた、帽子を被った銀色の髪をした少女が反対の方向へ歩いていく。

何かが心に引っ掛かった。それが彼女の奏でていた鼻唄のメロディーなのか、彼女自身
にそう感じたのかは自分でも分からない。

 彼は小走りで少女に近づき、彼女の肩に触れた。
「誰?」
 涼やかな声とともに少女が振り返る。刹那、目が合った。
 神秘的な金色の色合いをした少女の瞳が、見開かれる。
「・・・・・・!」
 彼も、言葉が出なかった。いや、言葉が出なかったというより、息を呑んだ、という
表現が正しい。
 街の雑踏や車の往来もある中で、まるで二人だけ時が止まってしまったかのように、互いに声も無く見つめ合っていた。

 どれくらい、ただ黙って対峙し続けていただろう。お互いに、なにか言わなければと思うのだが、上手く言葉が出てこない。相手のことを昔からよく知っていて、そのことについて話したいと思うのだが、
 そんな馬鹿なと疑う気持ちもあるのだ。
 妙な構図だった。双方が、自分はおかしいのではないかと疑い、相手にどう思われるのかと気にしている。そして互いに、相手も自分と同じ事を考えているのでは、と期待していた。
「・・・どこかで、会ったこと無いか?」
「・・・どうして?」
「いや、そんな気がして、さ・・・」
 言いかけて、彼は黙り込んでしまった。
 心の底から沸き上がる懐かしさと親しみに動揺し、言葉が続かなくなってしまったのである。
 彼は未だに、自分のこの感覚に戸惑いを隠せないでいた。失われてしまった大切なものが取り戻された、そんな感覚を。
287名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 17:23:05 ID:E2RtKbwJ
「多分、あなたに会ったことは無いと思う」
 自分の感情に葛藤していた彼は、唐突に発された彼女の言葉に多少なりの絶望を感じた。
何故このような感情が生じるのか、解らないままに。
「でも・・・」
「・・・・・・何だ?」
 彼女も自分と同じように黙ってしまったのを見て、彼は自分の感覚を信じてみたくなった。
「私は今ここで、あなたに会えた」
 少女の瞳に、彼の顔が映る。
「素敵な、神様の悪戯ね」
 少女の微笑みに吸い込まれそうになりながらも、彼は「そう、だな」と頷くことしか出来なかった。
「あなたの名前は?」
 半ば自分の想いを信じて、半ば自分の想いを疑っての彼女の問い。
「俺の名前は結弦。弦を結ぶって書いて結弦。・・・君は?」
「私は奏。音を奏でるって意味の、奏」
 妙な偶然である。二人とも揃って似た雰囲気の名前だった。
 二人とも、互いに聞いた相手の名前の響きがどうしようもなく懐かしくて、愛しくて、魂が震えるような感動を覚えた。
 それがなんとなく可笑しくて、二人はほとんど同時に笑い出した。
 笑いが収まると、少女は涼しげな金色の瞳で彼を見つめた。
「ねえ、あなたのこと、もう少し教えてくれない? あなたのことがもっと知りたい」
「分かったよ。その代わり、君のことも教えてくれないか」
 奏は微笑みながら頷いた。まるでそれが当然のように。
「じゃあ、行こうか」
「うん!」
 嬉しそうな少女の笑顔が彼の心を擽る。
 二人は並んで、歩きだした。

288名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 17:26:20 ID:E2RtKbwJ
投下終了です。短くてすみません。
あの二人には本当に幸せになって欲しいです。

タイトルはつけるなら 魂の記憶 てとこでしょうか・・・?


お目汚し失礼致しました。ありがとうございました。

289名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 17:41:10 ID:YnBuaTHe
すげえ伸びだなw

>>265
GJ、本編よりいい感じがした。
>>273
それ…期待しちまっていていいのか?
>>287
GJ
きっとこんな風になるんだろうな。
290名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 17:43:53 ID:C6OcaZPy
やだ. . . なんで非エロばっかこんなにクオリティ高いの?

とにかくgj
291名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 18:00:25 ID:jG4IbJ+K
非エロクオリティ高え!

でも














エロ待ち
292名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 19:28:41 ID:dmmAT7X4
ポンティ「ファッコ」
293名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 19:57:00 ID:GQI5kcDq
最終回見たぜ!
なんだかすっきりしないなぁー.....
音無はどうなった?ほかのメンバーはたった三日で消えていったの?
消えたらどうなるの?あのソフトの開発者は?
なにより音無、奏のその後は?てか奏は音無好きなの?泣きすらしなかったが.....
第二期は....ないだろうなぁ〜
長々失礼しました(作品でもないのに)
294名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 20:09:58 ID:lZaInj0z
正直、理解できないアニメだったが
それだからこそエロパロで補完していこう
エロスな方向に!
295名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 20:30:02 ID:GQI5kcDq
できればあの世界のことをもうちょっと詳しく知りたかった。
PCで世界のいろいろ変えれるって.....
ラストシーン、メンバー全員じゃなくてもいいからその後を見たかった
でもとてもいいアニメでした
ゲームでないかな......
296名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:35:51 ID:RClkSb0x
まるでマーラーの5番の第4楽章のようなラストだった
297名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:37:26 ID:O4Uh5jgt
>>293
音無に抱きしめられたときに手を回してるあたり奏も音無好きなんだろう

というか心臓くれたのも音無だしな
298名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:45:49 ID:jOhvb0zc
>>273
書くのか?そこんとこはっきりと。
オペレーション名とかは考えつきそうにないが
いや、奏がいる時点でちょっとしたパラレルか?
あと、クライsはいらんだろ
299名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:51:53 ID:sLiRSpdx
初期は奏で戦線メンバーを無双、終盤は戦線メンバーで影を無双するんですね、分かります。
300名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:52:14 ID:sLiRSpdx
>>299>>294宛です
301名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:52:54 ID:sLiRSpdx
うは、間違えたwwwworz
正しくは>>295宛。
302名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 22:15:25 ID:jG4IbJ+K
>>301
               /""ノノハヽヽ
   _ノ⌒\_ノ    川リ*`ー´)''' アッー!
 / /^Y ̄ ̄ヾヽピシッΣ(=====)
(\  ! { {八{从)} ! 彡  ( ⌒)っ)。'。゚_・゚
.\ ノ ,イリ ゚ヮ ゚ノリ八  / ̄ ̄'し ̄ ̄ ̄/\
  ( (/  ⊂  )))   ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
   /    \          | |
   し ̄ ̄ ̄\)         ./ \
ユイ☆にゃんっ!!
303名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 22:26:00 ID:FslBG4Vd
本編からして、設定なんて破綻だらけで、実質あって無いようなもんだ。
ssには向いた作品だろうね
304名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 23:10:16 ID:7K4uYinm
登場キャラがみんな立ってて見たいシチュエーションは一杯あるのに
アニメ本編ではロクに描かれていなかった

そりゃSSや同人で補完せずにはいられないわな
305名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 23:17:12 ID:O4Uh5jgt
最終話最終話Cパートの続編を考えてるんだけどなかなか文章にできないな・・
306名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 23:19:23 ID:LQyreZml
アニメからゲーム化とかしないのかな

主人公は音無と日向選択制で
アニメは、かなでENDだったからユリENDとかもゲームで見たい
307名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 23:20:21 ID:+9+IaCkU
           カタカタ
               -―‐-
            ´         `⌒丶
          /            \ \
        / /    ,  ハイ          ヽ
__   ∠/ / :/ /.: ト-|:  |   │  :i: :
   |    ,':/ :i ::|..::i|.::| i| |:  | i | │  :| i |
   |.   |:i{ ::| ::|‐八 トi:| |:i -|ハ:|::-:|::  i| i |
   |.   |八八.::斥テxハ| |ハ斗ぅ示ァ!:: :リ i |  
   |     \ヽ:弋:::ソ    ヒ::::ソ |/.:;': i |  音無結弦マジうぜえっと・・・
   |        ト小ゝ    '  "   厶:/:: :i:| 
   |        |/{ :ゝ    -    ..ィ::/八:: :i:|
   |        |ハヽ:|:::i>:.,_   ´ |:jイ::|:::::::  !|
   |        |ハ:::|:::i:::::rト、 __ノV|: | :::::i  i|
   |      / .::| :| イ゙7 爪   ノ:|: |、:::i::. i:
__|     ,厶イ| :| / | 人人/ :|: | \i:::. :.
ニ「 ̄    ,/  ' | :| \乂/|∠ __八 |   丶、::..
 ̄ ̄|    / ∨ | :|  _,,..i从_》   :i |    ハ::::.
   | γ⌒r、/ く」r/( 、  ゝ)ヽ、_ :l |    ,′| :::::、
   |二ニ==─-、ム!_ノヽノー'イ』 ノ i l |   :   h::::::::、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|┐∨   |:::::::::ヽ
308名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 23:21:23 ID:jG4IbJ+K
>>307
こんなとこまで出張ご苦労
309名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 23:34:15 ID:6E4VtsRB
岩沢さんやガルデモメンバーと日向は海の家で働いてそうなイメージがある。

調理担当 岩沢とひさ子 悪戯担当 関根 関根担当 入江
日向とユイは料理を運んだりしながら楽しそうにしてそう。

「ラーメン出来たから、誰か運んどいてー」
「ラー油たっぷりだよ〜」
「だめだよ!しおりん!」
「はいはい!私行まーす!」
「やめとけ、お前机に乗せれねぇだろ」
「うんだとゴラァ!!」
「喧嘩してないでさっさと運べよ。この後、ライブ出来なくなるだろ」
「岩沢は音楽の事ばっか考えてるな……」
「ひさ子だって、ギターのコードの練習してるじゃん。だから、関根にラー油入れられるんだよ」
「うわ、バレチャッタ!!」
「しおりん…逃げちゃったよ…」
「おっし!俺が捕まえてやんよ!」
「私が捕まえるんじゃぁ!」
「ちょっと待て、お前らサボって遊びたいだけだろ!」
「まぁ、いいじゃないか。それよりも早く回さないとライブの時間が無くなるぜ」
「もう、分かったよ。私、注文聴いてくるわ」
「あぁ、行ってらっしゃい」

って感じのが見たい。
310名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 23:44:27 ID:jG4IbJ+K
>>309
               /""ノノハヽヽ
   _ノ⌒\_ノ    川リ*`ー´)''' アッー!
 / /^Y ̄ ̄ヾヽピシッΣ(=====)
(\  ! { {八{从)} ! 彡  ( ⌒)っ)。'。゚_・゚
.\ ノ ,イリ ゚ヮ ゚ノリ八  / ̄ ̄'し ̄ ̄ ̄/\
  ( (/  ⊂  )))   ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
   /    \          | |
   し ̄ ̄ ̄\)         ./ \
良くやったぁ!!続き頼む!
311名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 23:48:57 ID:csa5LaV2
超GJ
もっとやれ
312名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 00:21:13 ID:0dfQF0nF
>>273をセリフだけ勝手に妄想した

一組目「よ、よろしくね!タチバナさん」「うん」
二組目「俺に着いてこい!」「おっ!頼もしぃねぇ〜」
三組目「なぜ僕が貴様なんかと」「たまには音無くんから離れるのも悪くないでしょー♪怖かったら手くらい繋いであげるわよ?」「誰が怖いものかっ、神と手を繋げることを喜べ!」
四組目「わっ!」「うわっ」「リアクション薄くてつまんないなぁ竹山は」「クライストとお呼びください」
五組目「せんぱぁい、肌寒くて漏らしそうです…」「かまわん」「ぶっかけるぞオラァ!」「じゃ、ぶっかけられる前に追いてく」「やぁぁん嘘ですよぉ!」
六組目「よろしくお願いします」「着ないと蚊に刺されますよ」
七組目「俺が守るのはゆりっぺだけだ」「女に優しくない男は嫌われるよ?」「!?」「本気にすんなよw 別に怖くないから大丈夫よ」
八組目「HEY!YO!ONE NIGHT CARNIVAL!」「あさはかなり」
九組目「よろしく」「よょよよ、よろしくお願いしますぅ…」

余り「へへっ、びびびってなんかねえぜ、びびってなんかねえぜ!」

一部性格おかしくなってると思うが見逃してくれ
313名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 00:25:42 ID:e4XAQQly
藤巻ェ・・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
こうゆうほのぼの最高!
314名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 00:29:27 ID:1Zb7O/4p
>>309
関根担当で十六茶吹いたwww iPod touchのディスプレイがぁあああ!! orz
315名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 00:57:00 ID:c8Ll6nnK
上手いな
316名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 00:58:43 ID:/pkvhJu6
むしろ藤巻はかませ犬役なのでオバケ担当で

一部の人に藤巻殺されそうだが…
317名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 01:32:59 ID:Bx9eGjp1
>>280
誰も突っ込んでいないが、大山とひさ子。
でも、合っている気がした。
318名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 01:43:03 ID:6Vj24VWb
>>312
予想通りの会話にならない八組目w
藤巻さん…
319176:2010/06/27(日) 01:56:58 ID:y9z2hbZn
8話Bパートのギルド跡降下のところのネタをさらに受信したので投下します。
直井のところまでの分は受信済み、とりあえず藤巻まで書き上げました。
高松が変態っぽいのと藤巻が単なる強姦魔な感じなので、嫌な人はNGでお願いします。

しかし最終回の余韻に浸っているところなのになんてモン書いてるんだ俺は・・・


−ギルド連絡通路B12−
 天井から煌々と蛍光灯の光が注ぐ、オレンジ色のパネルを壁面にした通路−
 B-12Aと表示のあるゲートの前で、赤目天使が冷たい表情で待ちかまえていた。

「四体目っ!」
「It's my turn.」
 TKが音無を制し、前に進む。
「へ?」
「Get chance and luck!」
 そして、赤目天使めがけて突撃し、手前でジャンプした。
「ひょぉぉぉぉぉひゃっはぁぁぁぁぁぁぁ」
「ああっ、TKが空中で服を脱ぎながらダイブしたぁっ!」
「いわゆるルパンダイブという奴ですね」
「器用な奴だな」
 全裸になったTKが赤目天使に飛びかかる。
「Come on,Fuck you!」
「Ah〜,Oh!」
 ヘッドスピンをかましながら赤目天使の制服を切り刻むと同時に、露わになった赤目天使の幼い柔肌に強烈な愛撫を加えるという謎なテクニックを披露するTK。
「Ok,come on! come oooooooon!!」
「Ohhhhhhhh!!.....I'm coming!!!」
「「「「「「TK!」」」」」」
「早っ」
「あさはかなり」
「天使もTKも早漏ですね」
「天使は女の子だから早漏とは言わないのでは」
「おい何だよこのエロマンガみたいな展開は」
「いいから、どんどんイクわよ!」

 一戦交え終わってグッタリしているTKと赤目天使を後にして、戦線メンバーは次のブロックへと急いだ。
320名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 02:00:25 ID:2ATd4ptD
ひでえ
321176:2010/06/27(日) 02:01:15 ID:y9z2hbZn
 しばらく進むと、またもやゲートの前に赤目天使が冷たい目で陣取っていた。
 眼鏡をクイっと指で押さえながら、高松が前に進む。
「この肉体、見せるときが来たようですね」
 ワイシャツを脱ぎ、筋肉美の肉体を披露しつつ、いつの間にかズボンとパンツも脱いでいる。
「立華さん、これをご覧下さい」
 勃起して黒光りする股間のハンドソニックを赤目天使に見せつける高松。
「ひっ」
 ひきつった表情で後ずさる赤目天使。
「最近女子寮付近で夜な夜な露出魔が出没するってうわさがあるんですけど、高松先輩なんですかねー」
「あり得るな」
「さあ、さあ、よーくご覧なさい」
 戦意を失いつつある天使との間合いをゆっくりと詰めていく高松。
「ひぃっ」
 涙目になりながらハンドソニックを振り回す赤目天使。
 しかし、紙一重でかわした高松に仰向けに押し倒され、マウントポジションを取られた。
「ふふふふふ、さあさあ、この私のハンドソニック、とくと味わって下さい」
「いやぁ」
 股間のハンドソニックで赤目天使の頬をペチペチと叩きつける高松。
「どっちが悪役かわからないよ」
「高松先輩の股間のハンドソニック、松下先輩よりは小さいですけど、日向先輩のよりは大きいですね」
「お前な」

 涙目になりながら必死で顔を背ける赤目天使。
「くっ」
「私の股間のハンドソニック、お気に召していただけませんか」
「つっ・・・」
 半泣きで睨みつけるその表情は、ますます高松の加虐心を煽った。
「仕方がありません、音無さん、無理矢理ヤってしまいますがよろしいですね?」
「まてまて俺の許可をいちいち求めるな」
「では遠慮なく」
 高松が股間のハンドソニックを高速でシゴき始めた。
「くっ・・・」
 露骨に顔を背ける赤目天使。そんな表情を無視して、高松のいきり立ったハンドソニックが一段と硬さを増していく。
「まずはご挨拶代わりに」
 というやいなや、高松の股間のハンドソニックから、勢いよく白濁液がほとばしり、天使の赤目天使の顔面に降りそそぐ。
「きゃっ・・・」
 半泣きを通り越して、既に全泣き状態の赤目天使。
 涙と高松の白濁液が混じりあって、顔全体がどろどろになっている。
「まだまだですよ」
「すげぇな、一発出しても勃起したままだぜ」
「持続力もありそうね」
 高松は既に戦意を喪失した赤目天使のスカートをまくり上げ、露わになったショーツ越しに秘所をそっとなでる。
「ひゃっ」
「ふふ、下の口は素直なようですね。もうこんなに湿っていますよ」
「お、今度は水色のショーツかぁ、やっぱり女の子だね、可愛らしいや」
「あさはかなり」
322176:2010/06/27(日) 02:02:37 ID:y9z2hbZn
 ショーツが糸を引きながら、ゆっくりと下ろされていく。
「おや、随分と興奮されてますね。洪水のようだ」
 嫌がる表情と羞恥の表情が入り交じる赤目天使。
「とりあえず貴女の秘密の花園、指で堪能させてもらいますよ」
 赤目天使の秘所をねっとりとほぐしていく高松。
「これだけほぐれれば大丈夫でしょう」
 股間のハンドソニックを高々と掲げ、白濁と涙の混合液にまみれた赤目天使に見せつける。
「では、そろそろ」
「っ・・・!」
 高松がその肉棒を赤目天使の密壷にゆっくりと挿入する。
「ああ、暖かい、暖かいですよ。締まりもスゴくいい」
「ん・・・あっ」
 ピストン運動を開始した高松は、次第に息を荒くしていく。
 赤目天使も嫌々ながらもそれに反応し、同調するように息を荒くしていく。
「イキますよ、立華さんっ!」
「ひぐっ・・・!」
「「「「「高松ー」」」」」
 絶頂に達した赤目天使の密壷の中で、高松の股間のハンドソニックが白濁液を吐きながら果てていった。

「ネチっこいエッチでしたね」
「高松、まあ程々にな」
「あさはかなり」
「次、イキましょ」
 賢者モードに入りつつある高松を放置して、戦線メンバーは次々と先に進んでいく。
323176:2010/06/27(日) 02:04:46 ID:y9z2hbZn
 しばらく進むと、またゲートがあった。
 もちろん赤目天使が待ちかまえている。
 身構える戦線メンバーを制し、藤巻が一人で前に進む。

「へっ、へへっ、ほかの奴らだけにいい思いさせられるかってんだ」
 長ドスを壁に立てかけると、赤目天使めがけて突進する藤巻。
「うりゃうりゃうりゃうりゃうりゃぁぁぁぁ」
 赤目天使が振り回すハンドソニックをことごとく紙一重でかわし、赤目天使を押し倒した。
「ひいっ」
「へへへへへっ」
 赤目天使のスカートをはぎ取り、さらに薄いグリーンのショーツに手をかける藤巻。
「俺は他の奴らと違って優しくはないぜぇっ」
「いややめ」
「そりゃ」
 そして一気に膝までショーツを引き下ろした。
「前戯も省略だぜ」
 ズボンのチャックを下ろし、肉棒をおもむろに取り出すと、背後からいきなり赤目天使の性器に突き立てた。
「ひぎぃぃ!」
 涙を流して歯を食いしばる赤目天使。
 事情を知らぬ者が見たら、明らかに被害者は赤目天使であろう。
「うわ本当に前戯なしかよ」
「藤巻君鬼畜だよ」
「ただの強姦ね、何のひねりもないわ」
「あさはかなり」
「後でひさ子先輩にチクってお仕置きしてもらいましょう」
「うわユイ、てめぇひさ子にだけは言うんじゃねぇ!」
 どう云うわけかひさ子の名前に反応して、藤巻の股間のハンドソニックが萎えだした。
 その瞬間−
「ガードスキル『ハンドソニック』」
 赤目天使の、本物のハンドソニックが藤巻の腹を貫いた。
「ぐっ!」
「「「「「藤巻ー」」」」」
「何で俺だけ・・・勘弁してくれひさ子・・・」
 涙目になった赤目天使の上で、事切れて崩れ落ちる藤巻。

「そんなにひさ子先輩が怖いんですかね」
「あさはかなり」
「麻雀だけじゃないらしいぜ」
「藤巻君、ひさ子さんには黙っておくよ」
「達者でな、藤巻」
「とりあえず、次イキましょ」


以上です。
藤巻ファンには申し訳ない・・・
あと天使ちゃんごめんなさい。

椎名っち、大山、直井はもう少し最終話の余韻に浸ってから書きます。
ではおやすみなさいませ。
324名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 02:06:40 ID:1Zb7O/4p
まさかのリアルタイム投稿www
鬼畜物は久しぶりだな。
325名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 02:06:55 ID:6Vj24VWb
GJ
こういうのもいいなw
326名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 02:12:09 ID:+fkP5MGg
>>323
GJ!

>>305
その気持ち分かります。さらにエロへ発展させてくのはもっと大変かもですね。
お互いに頑張りましょう。
327309:2010/06/27(日) 02:17:14 ID:qRP2KthS
「はぁ……何とか約束の時間には間に合ったな」
「あぁ、ありがとなひさ子」
「うぅ……ラーメンにラー油入れただけでライブに出させて貰えないなんて……」
「しおりん、初めてじゃないじゃない。これまでの積み重ねだよ」
「おーい、ユイ。今日大丈夫か?」
「はい、バッチリです!今日ならノリに任せて歯ギターもやれちゃいますよ!」
「それは、やらなくていいからな……」
「じゃ、俺と関根は舞台裏に行くとしますか。頑張ってこいよユイ」
「おぉ!」
「嫌だー、私も出たいー」
「ほら、さっさと舞台裏行くぞ」
「じゃあ皆、今日も行くぜ!」
「「「いよっしゃー!」」」

「ふぅ、今日もいい感じだな」
「おぉ、お疲れ様。アンコールはどうするんだ?」
「そーだな。Crow songにするか」
「分かりました!おっしゃー歯ギターいくぞ!!」
「ユイ、それやったら次出さないからな」
「で、でも……新たな盛り上がりというのも必要かと……」
「よくいったよ、ユイ!私はそれを皆に伝えたかったんだよ!」
「だからと言って、ステージにねずみ花火仕掛けたり、マイクをクラッカーに摩り替えていい理由にはならないからな」
「そうだよ、しおりん」
「確かに私だけが歌詞書いて曲作ってたら面白くないな……ユイ、あんたやってみる?」
「わ、私なんかでいいんですか!?」
「そうだぜ!ユイが書いたら電波しかできねぇぜ!」
「ぁんだと!私だって岩沢さん並のキラーチェーン書けるんだぞ!」
「まぁ、やってみるといいよ。私達もフォロー入れるからさ」
「ひさ子さんと岩沢さんがいうなら……」
「私もいいと思うな」
「ユイがやりたかったら、いいんじゃない?」
「関根、入江……。分かった私やるよ!」
「目指すは、岩沢とのツインボーカルってことで。じゃ、その前にアンコールいっとくか!!」
「あぁ、じゃあな日向、関根!」「ひでき、一発かましてくっからな!」
「おぉ、盛り上げてこいよ!」
「って、結局私出してもらえないのかよ!!」

とりあえず書いてみた。
気が向いたらまた続き書くかも……。


328カレナック:2010/06/27(日) 02:46:24 ID:Q8yE3o1M
a

329名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 04:43:10 ID:/pkvhJu6
 音無が先に死んだはずなのに奏の方が先にあの世界にいたかのように描写されているのでつじつま合わせとして
 angel playerの製作者=音無という設定のssで最終話の奏が消えた後です

 題名は「たった一人の世界で」です
330名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 04:44:01 ID:/pkvhJu6
「奏…何でだよ、何で消えちまうんだよ。」
 そう呟きすでに消えてしまった奏のぬくもりを忘れないように自分の身を抱き締める
「何でこんな…また会える保証だってねえのに。」
 奏は満足し、納得したから消えたはずだ、そう理性は呟く、だが
「無理だよ…お前に会えないかもしれないのに消えるなんて出来ねえよ。こんなんじゃ前に進むこと出来ねえよ。」
 奏への思いが考えを阻害し音無をこの世界から旅立たせようとしない
「俺はこれからどうすればいいんだよ…頼むよ教えてくれよ…奏。」
 もうみんな消えてしまった世界で音無は一人泣き崩れながら考え考えることはどんどん悪化していく
「奏どうすればまたお前に会えるんだよ…」
「この世界に残ればいいのか…いや…無理だ…もう俺しかいないんだ…こんなさびしい世界耐えられねえよ…」
 そんな時ユリから聞いたangel playerの製作者という人物のことを思い出す
「そうだ…ユリが言ってたじゃないか…あのプログラムを作った奴は自分をNPCにしたんだって。」
「そうだよ…あれをまた使えば…」
「また?…またってなんだよ俺はあのプログラムを使ったことなんて一度も…」
 突然激しい頭痛を音無を襲う
「ぐぁ…なんだ…頭が…」
 その直後最後の失われた記憶が思い出される
「なんだ…これは…」
 それはまるでテレビから見るようなものであったが
「なんなんだよ、この記憶は!?」
 間違いなく自分自身の記憶であり、その舞台になっているのはどう考えてもこの世界であり、そして奏と同じ程愛した女性との日々と別れであった
 そしてその記憶の最後は絶望の中この世界を作りかえるソフトの開発をし自身に対する幾つかのプログラムを組んだところで終っていた
 そのプログラムの内容は
「自分の記憶の閉鎖と自身のNPC化!?なんだよそりゃ!?」
 また、思い出した記憶には
「実験の結果人の永久的なNPC化は不可能であるって…」
331名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 04:44:29 ID:/pkvhJu6
 そしてNPCから戻った音無は記憶を閉ざしたままユリ達の活動に加わり
「また好きな人に去っていかれたのかよ。」
 以前と同じことを繰り返した
「何なんだよ…何でこうなるんだよ。」
 強すぎる絶望が音無を襲う
「無理…なのか?例えangel playerを使っても同じことを繰り返すだけっていうのかよ…」
「そんなのってねえよ…どうしろって言うんだよ…」
 そんな絶望の中急に何人もの顔が思い出される
 それは全て仲間達や最愛の人がこの世界を出て行った時の満足そうである顔だった
「何でみんなこんな顔を出来るんだよ!?そんなのおかしいだろ!?」
「だってみんな理不尽な人生だったんだろ!?神を恨むほどだったんだろ!?」
 例えそれが自分だけでなくみんなの行いを否定するものだったとしても言わずには居られなかった
332名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 04:45:21 ID:/pkvhJu6
 そのまま30分以上泣き続けて涙が枯れた、そしてようやく顔をあげて
「そうか…消えなくちゃいけないのか…」
 例えどれだけ再会出来る可能性か低かったとしても
「このまま留まってもまた同じことを繰り返すだけなのか…」
 例えこの思いを忘れることにどれだけの未練があったとしても
「皆と同じように新しい人生を歩まなきゃいけないのか…」
 歩み出さなくては見送ったみんなに顔向けできないのだから
「だから俺もここから消えなくちゃいけないのか…」
 彼女と同じようにこの世界から…
「居るのかもわからない神様、もし居るのなら一つだけお願いがあります。」
 それが理不尽な人生を強制した神様であっても
「どうか新しい人生ではまた奏と一緒になれる様にしてください。」
 そう言って最後の一人もその世界から旅立った


 〜fin〜

333名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 04:46:22 ID:/pkvhJu6
以上です駄文かと思いますが喜んでいただけると嬉しいです
334名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 06:13:39 ID:+GzyXDLM
みんなGJ
なんか盛り上がってんな
335名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 07:58:34 ID:o16anCjU
>>327
続きキターーーー!!GJ!〜
336名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 08:00:16 ID:4jXiQkN8
書いた人GJ
特に>323…藤巻さんヒドス! 続きを是非
337名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 18:39:27 ID:Q8yE3o1M
椎名×音無がない・・・
338名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:01:34 ID:C1nUxPSB
エロは確かに無いな
339名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:06:12 ID:pcH1GNap
前スレに投下された椎名っち看病ものの人はもう来ないのかな
340名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:51:44 ID:/pkvhJu6
最終回のラストシーンの続きです

奏との出会いのシーンは自分で書いたのよりレベルの高い作品があったので省略しました

341名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:52:09 ID:/pkvhJu6
「そうだ、立華の好きな食べ物はなに?」
「好きな食べ物?…きっと麻婆豆腐だと思う。」
「そうなんだ、俺も好きなんだよな。なぜか懐かしいって言うか…」
「そうなの?」
「ああ、そうだじゃあこれから一緒に食べにいかないか。」
 奏はキョトンと首を傾げ
「マーボーだよ、麻婆豆腐。何処かうまい店しらないか?俺がおごるからさ。」
「でも、はじめて会った人におごってもらうなんて、悪いわ。」
「さっきも言ったろ?なんか初めて会った気がしないって。」
「そう…分かったわ、付いてきて。」
342名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:52:39 ID:/pkvhJu6
 そして少し歩いて連れられた店は中華料理店の様で
「泰山か…なんか昔からある店って感じがするところだな。」
 そうは言ったが実際は客の気配がしなく(ほんとにやってんのか?)と疑っていると
「立ち止まってどうしたの?早く入るわよ。」
「っと、悪い今行く。」
 そう言って駆け足で店に入る
「いらっしゃい、二名様アルか?」
 そんな胡散臭さ100%の挨拶を店主から受け
「それじゃ、席は一番奥の席アルね。注文が決まったら呼ぶといいネ。」
「あ、すみません注文は決まってます。麻婆豆腐二人前ください。」
「マーボーアルか、珍しい客アルね。」
 そんなことを言って厨房に店主が入って行った
(なんで珍しいんだ?中華料理店なんだから普通に頼むやつぐらいいるだろ?)
 そんなことを考えていると
「ねえ、もう一度聞くけど何で初めて会った気がしないって思うの?」
 そんな奏からの質問があったので考えを中断して
「なんでって言われてもな…自分でも不思議に思うぐらいなんだが。」
「でも、あたしもあなたに会ったことがないはずなのに懐かしい気がするのは何で?」
「立華もそんな気がするのか?」
 それだけのはずなのに舞い上がるほどうれしく思う自分が居た
「うん、私人の顔を覚えるのは得意だからあなたと会ったことがないのは間違いないと思うんだけど。」
「はい、マーボー二人前アルよ。」
343名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:53:10 ID:/pkvhJu6
 そんな二人の会話を遮るかのように水と麻婆豆腐が運ばれてきたが
(え…ちょっと待てよ、俺の知ってる麻婆豆腐ってこんなに赤いものだったか?)
「どうかしたの?」
「ああ…いや、この麻婆豆腐赤過ぎやしないか?」
「そんなことないと思うけど、このくらい普通じゃない?」
 そう奏は平然と言ってのけたが
「そうか…立華にとってこのくらい普通か…」
(ま、まあ見た目がやばいものに限って実際食べてみるとうまいって言うじゃないか、そうだよだからこれも食べてもきっと平気であるのであってry)
 音無がそんな思考をループさせていると
「それじゃ食べましょ。」
「あ、ああそうだな食べるか。」
「「いただきます」」
 そうは言ったが音無は全く蓮華を動かせず奏は一人黙々とマーボーを食べていたが急に顔をあげて
「どうしたの?冷えたらおいしくなくなっちゃうわよ」
「そう…だな、じゃあ俺も食べるとするか。」
 そう言って恐る恐る蓮華を口元に運び
「一口で激辛ーーーー」
 そう叫び机に顔を伏せる音無を見て
「どうしたの?涙まで流して、そんなに辛いかしら?」
(え…涙?) 
 確かに尋常でない辛さであったがさすがに涙を流すほどでなかったはずなのに
(また、この感覚か…)
 奏と出会った瞬間にも感じられた言いようのない懐かしさがこみあげてきて
(立華も言ってたけど今日会ったばかりのはずなんだから、一緒に食事を食べたことがあるはずなんてないのに)
「大丈夫?さっきから黙ったままだけど。」
 心配そうに音無の顔を覗き込みながら言った
「平気だよ、これ辛いけどうまいな。」
「でしょ、私もここの麻婆豆腐が一番好きなの。」
「ああ、俺もここのマーボーが好きになりそうだよ。」
344名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:55:06 ID:/pkvhJu6
 そのあとは取り留めのない会話をしながらマーボーを食べて店を出た
「やっぱり私も払った方がよかったんじゃ。」
「何言ってんだよ、最初から俺のおごりだって言ったじゃないか。」
「そうだけど…」
「だからそれはもういいから、それじゃあこれからどうする?」
 そう聞いたときに奏の携帯が鳴り
「あ…ごめんなさい。」
「別にいいよ、ほら早く電話に出ろよ。」
 そういってやると奏は携帯を取り出し誰かと連絡を取り合い、電話が終わると伏し目がちに
「ごめんなさい、今から家に帰らないといけなくなったの。」
「そうか…今の電話は家の人からなのか?」
「うん…あのね、お願いがあるんだけど聞いてくれる?」
「ああ、なんだ?俺に出来ることならいいが。」
 そういうと奏は少し顔を赤らめながら緊張した声で
「電話番号とメールアドレスを教えてほしいの、あと…出来ればまた会ってほしいの。」
 そんな願ってもない様なことをいわれ
「良いに決まってんだろ。むしろ俺の方からお願いするよ。」
「ありがとう。」
 奏がそんなお礼を言うと今日あった中でも最も強く思いが溢れそうになった
(なんでお礼を言われただけでこんな気持ちになるんだ…)
「礼を言うのはこっちだって、俺から話しかけたんだからな。」
「そんなことないわ。それじゃあ今夜にでも電話すると思うからまってて。」
「ああ、待ってる。」
 そう答えると奏は満足そうな顔をし、振り返って歩き出した
 それを見送った音無は
「これは一目惚れってやつなのかな。」
 そう呟いて今日行く予定だった本屋に向かった
345名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:56:55 ID:/pkvhJu6
以上です目を汚してすみませんでした


最終話見てから電波届きまくりで困る…
346名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 20:09:20 ID:SL9os/ya
GJ 是非あの世界に居た時の事を二人が思い出すまでを書いて頂きたい

後シチュ合ってたんでこの画像置いてきますね
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org991555.jpg
347名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 20:33:32 ID:4dVNY0Kx
無断転載うぜー
348名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 20:58:44 ID:e4XAQQly
>>347
   〃∩ ∧_∧
   ⊂⌒(  ・ω・)   はいはい、ワロスワロス
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒

  ∧_∧
⊂(#・д・) ワロスワロスってんだろ!
 /   ノ∪
 し―-J |l| |
         人ペシッ!!
       __
       \  \
          ̄ ̄
349名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 21:10:33 ID:IL9T39c5
>>346
いいね〜、もうこんな画像でてるのか。アフターストーリー or ゲーム化こね〜かな。
350名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 22:32:15 ID:/pkvhJu6
>>346
思い出すための過程は考え付いたんだがエロが必須でエロを書く技術がない俺には厳しい…
351名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 22:55:42 ID:e4XAQQly
非エロでもおkじゃん?
352名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 22:58:19 ID:+fkP5MGg
>>345
GJ! この方の作品を読む前に>>286の作品を読むともっと楽しめるかもですね!

>>346
素晴らしい・・・!
353名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 22:59:46 ID:3BvHRGh3
>>346
これは素晴らしい…
奏アフター希望
354名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 23:52:07 ID:jvttulu9
みんなが先に行き、音無と奏だけになってからのやりとりを、個人的に納得いくように微妙に改変しつつ、心情描写を加えたものを書いたんで投下します。
ラストの部分で散々言われてる音無への救済も込めて(^^;
ただ、普段よくSSとか読むけど実際に書いたのは初めてなんで、言いまわしとかが色々とおかしいかもしれませんが、お許しください。
あと、エロパロスレなのに非エロですが御容赦ください・・・orz


355名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 23:53:22 ID:jvttulu9
戦線のみんなとの日々も、この卒業式を区切りに終わり。
俺を慕ってくれ、時には助けてくれて、最期までついてきてくれた直井。
最初に俺に声をかけてくれ、戦線のみんなを心から想ってくれたリーダーのゆり。
入隊当初から何もわからない俺を気にかけてくれ、いつも楽しく過ごさせてくれた親友の日向。
その他の戦線メンバー達も、最期には心を共にしてくれ、皆それぞれの道を歩き出してくれた。
そんなみんなを無事送り出せた俺も、これで全て終わりで消えられるかと言うと、そんなことはない。
まだ一番気にかかる奴が残っている。
そう奏だ。
こいつは以前言っていた。
「この世界に来る、青春時代を謳歌できなかった子達に、未練の晴れた時の気持ちと、生きることの素晴らしさを知ってほしい」
と。
そして、この先もこの世界に未練の残った子達は来る。
つまり、この世界自体が消えない限り、奏が安心して消えることはないのではないか。
また奏を一人にし、この世界から俺だけ消えるなんてできるのか?
そんなのは無理だ!だって俺はこんなにも奏のことが…。
「ちょっと外に出ないか?」
そんな風に考えて、俺は奏を外に連れ出した。
俺の、お前と共にある意志を、そして、この気持ちを伝えるために…。
グラウンドの見える辺りまで歩いてきた。
黙って奏はついてきてくれる。
そんな奏に振り返り、俺は自分の意志を告げる。
「あのさ、奏。一緒にこの世界に残らないか?この先、またゆり達みたいな奴らが来るかもしれない。
そんな奴らにも、ちゃんと道を示してやりたい。生きることの素晴らしさを伝えてやりたい。
奏さえいてくれれば、こんな世界でも俺は寂しくないから。
前にも言ったかもしれないけど、俺はずっと奏のそばにいたい。これから先も居続けたい。
だって俺は…、こんなにも…、奏の事が好きだから…!」
奏をそっと抱き寄せる。俺は伝えた。俺の全てを…。
奏もきっと共感してくれる。そう心のどこかで確信していた。
356名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 23:54:34 ID:/pkvhJu6
戦線メンバー(今のところ日向、ガルデモ、ネタとして藤巻くらいかな?)
を多少絡めた上で今日出した話の続きを考えていますが需要ありますか?
357名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 23:54:52 ID:jvttulu9
しかし、奏からの返事はない。
「…どうして、何も言ってくれないんだ?」
一抹の不安と共に訪ねる。
そんな俺に、奏は顔を伏せて応える。
「言いたくない…。今の想い伝えてしまったら、私は消えてしまうから」
奏の言う意味がよく分からなかった。
奏が消える?
だって奏の未練は「この世界の人たちを送り出すこと」なんじゃないのか?
「どうして?」
意味がわからなかった俺は、思わず奏に尋ねる。
「だって私は、あなたにありがとうを言いに来たんだから。」
「どういうことだよ…?」
俺にお礼を言いに来た?だって俺が奏と出会ったのは、この世界で初めてのはずだ。
わざわざ俺にお礼を言いたくて、奏がこの世界に迷い込む理由が見つからない…。
「私は、あなたの提供してくれた心臓によって生き永らえた女の子だから。」
奏の言葉を聞いた俺は、耳では聞こえているのに、今までとは全く違う意味で理解できないでいた。
というか、信じられないでいた。
確かに俺はドナー登録をして死んでいった。だから誰かに俺の体が使われることはあるだろう。
しかし、その相手がここにいる奏だと…?
そんな俺に構わず奏は言葉を続ける。
「あまり長生きできた訳じゃないけど、その生き延びた時間で私はとても楽しい日々を送れた。
私のただ一つの未練は、私に青春を送らせてくれた恩人にありがとうを言えなかったこと。
それだけが心残りで、この世界に迷い込んだの。」
つまり、奏は俺にお礼を告げたら消えてしまうと?
衝撃の事実に驚いている俺に、奏は迫り。
「お願い、結弦。さっきの言葉、もう一度言って?」
その言葉の意味を理解した俺は、恐怖に思わず後退りった。
「いやだ…、そんな事したら奏が……消えてしまう……!」
自分の発した言葉を聞いて、俺はようやく気付いた。
何がみんなに道を示してやるだ…。
単に都合のいいように解釈して、奏と一緒にいたかっただけなんじゃないか?
みんなの未練を晴らして、消してやりたいという奏に共感していれば、奏と共にいれる。
そんな風に考えた、醜い言い訳だったんじゃないだろうか?
「結弦、お願い。」
「そんなこと…、出来ないっ…!」
奏はさらに促してくるが、拒んでしまう俺。
自分の汚さを感じて自己嫌悪に陥っても、それでも、どうしても俺は納得が出来なかった。
俺はこの少女をどうしても…、手放したく無かった…!
「結弦っ!」
そんな俺に、奏は今までよりも強く、今までで一緒にいた中で一番強く名前を呼び、表情を和らげて続けた。
「あなたが信じてきた事を、私にも信じさせて。」
奏の言葉に自分の今までの想いを思い出す。
そうだ、みんなに旅立って欲しかったのは嘘じゃない…。
本当にみんなには、現世での無念を晴らし、来世への希望を持って旅立ってほしいと思ったのは確かだ。
ただそれと同時に…、俺はこの少女と一緒にいたかった。
これも俺自身の、心の底から願う本当の気持ちだったんだ。
358名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 23:55:18 ID:jvttulu9
「奏…。」
「結弦。」
俺は奏を抱き寄せた。
そうだ、俺たちには未来があるはずなんだ。
この世界に居続けることは幸せじゃない。お互いのためにも、ここから旅立って、未来へと歩いていかなければいけないんだ。
「奏、愛してる。ずっと一緒にいよう。」
「うん。ありがとう、結弦。」
そしてこの先、また生まれ変わって、また出会って、また一緒に過ごせる未来がきっとあるはずなんだ。
「ずっとずっと愛してる!」
「うん。愛してくれて、ありがとう。」
「お願いだ奏、消えないでくれっ!奏ぇ…!」
しかし、いくら未来が待っていると信じても、やはり、今この場で、この奏を手放したくなくて…。
顔中を涙で濡らし、みっともない姿をさらしながら、さらに強く奏を抱きしめる。
そんな俺に、奏もより一層腕に込める力強くし、安心させるように俺に囁く。
「命をくれて…、ありがとう…。」
最後の言葉と共に微笑みを見せて、体にかかる重みが消えた。
残るのは胸に残る微かな温もり。
それをどうしても逃したく無くて、自分で自分の体を抱きしめる。
「奏ぇえええええええええっ!!!!!!!」

俺は、涙が枯れるまで、一人きりの学校で泣いた。
一番大切なものを失う悲しみというのは本当に辛かった。

しかし、これは未練じゃない…。
俺の希望はこの世界には無い。
なぜならこの世界にいても、俺の未練は絶対に報われることはないのだから。
なら、一刻も早く消えて奏のいる未来へと旅立とう。
先に旅立った親友も、最愛の人との再会を信じて旅立った。
なら俺だって必ず出会えるはずだ。

待っててくれよ奏、すぐに会いに行くから。
そして今度こそずっと一緒に居よう…。
359名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 23:57:22 ID:jvttulu9
以上です。
お目汚し失礼しました〜。
360名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 23:57:52 ID:1mBLBu9/
>>312
> 六組目「よろしくお願いします」「着ないと蚊に刺されますよ」

冷静すぎwwww
361名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 00:06:57 ID:7fw75Ln1
GJ そして話遮ってすまん・・・
362名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 00:15:36 ID:1DC3gqpq
なんでこのスレ非エロのクオリティがこんなに高いんだよwwwwww
(訳:GJGJ、もっとやってくr(ry
363名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 00:41:45 ID:0RrVH1Gv
超GJ
音かな良いのう
364名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 00:55:54 ID:mlViHnpA
エロをくれぇぇぇぇえぇ!!!!
365名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 01:11:40 ID:PqzENX8w
俺も最終回後の妄想を投下しよう。こんな世界もあったのかも、的な。
作品的にぼんやりしたところが多いから、妄想を広げられていいね。
ちなみに非エロスマソ。生まれ変わったらエロ描くよ、絶対。
366新入生:2010/06/28(月) 01:14:25 ID:PqzENX8w
 見知らぬ世界に私はいた。
 着慣れない制服を身にまとい、校庭の地べたで仰向きで寝ていた。
 何も思い出せない。自分の名前すらも。
 私は近くを歩いていた生徒に声をかけた。
「あの、ここはどこですか?」
「学校だよ」
「いや、それは分かりますけど、どこの学校ですか?」
「何でそんなこと聞くんだ? ここは学校。それでいいじゃないか」
 生徒は行ってしまった。
 しばらく校内を歩き回ってみる。他にも生徒がたくさんいたので、同じ質問をしてみた
が、先ほどと同じように会話を打ち切られてしまい、満足な回答は得られなかった。
「どうなっているのかしら……」
 私は途方に暮れてベンチに腰かけた。
 ふと、誰かの影が自分を覆っていることに気づいた。
「よう。新入りか」
 橙色の髪をした、優しそうな顔つきの学生がこちらを見下ろしていた。
 他の学生とは違う制服をきている。どうせまた会話が通じないのだろうと思って無視し
た。
「まだ、自分の死を受け入れられないかい?」
 驚愕の発言に、この人は他の生徒とは違うと直感した。
「どういうことですか? 私、記憶がないんです」
「記憶喪失者か。厄介だな」
 私はその人からこの世界についてレクチャーを受けた。笑っちゃうようなとんでもない
話だったけど、なぜかすんなり受け入れることができた。
「私は、死んだんですか」
「順応性が高いな。俺がここに来たときは受け入れられなかった。こっぴどい目にあわさ
れるまではね」
「あなたも何か未練があってここに留まっているんですか?」
「いや。俺はバグなんだ」
 言葉の意味が分からず質問しようとしたが、その人は間も挟まず続けた。
「君、名前は?」
「あの、思い出せません」
「っと、そうか、記憶喪失だったな。なーに、心配するな。すぐに思い出すさ」
 ポンポンと頭を軽く叩かれる。その大らかな態度に、未知の世界への恐怖が消えていく。
この人についていけば大丈夫だと何となく思った。
「俺は音無結弦。ようこそ、名無しさん。死んだ世界戦線へ」
「戦線? 何ですかそれ?」
「この世界の住人達が所属するグループさ」
「誰かと戦うんですか?」
「まさか。そういうこともあった時の、ただの名残さ」
 音無さんは懐かしそうな目で遠くを眺めた。
「もし今も戦う相手がいるとしたら、それは自身以外にいないよ」
367新入生:2010/06/28(月) 01:16:13 ID:PqzENX8w
 私は音無さんに連れられて、戦線のメンバに会い、すんなり受け入れられた。音無さん
は彼らのリーダーで、随分と信用され、頼られているようだった。
 私は、死後の世界で過ごし始めた。早朝、寝ぼけ眼をこすり制服を着て、学校へ向かう。
友達と他愛の無いお喋りをし、退屈な授業を受けて、楽しい部活動を謳歌する。
 あり得ないくらい平凡で、貴重な日々。その中で、心が癒されていくのを感じたが、そ
れが仮初であるという理解も深まり、新しい生に焦がれていく。
 この世界の巧妙なギミックによって、戦線のメンバは日に日に消えていった。けど、未
練を知らない私は消えることができない。一体、私はどんな未練を持ってこの世界に迷い
込んだのだろう。
 ある日、私は不安を抑えきれなくなって音無さんに相談した。自分をバグと呼び、この
世界に留まっている音無さんに。
「音無さんが言っていたバグってどういう意味ですか?」
「この世界にいるべき人間じゃないってことだよ」
「? だったらこの世界から消えられるんじゃないですか?」
「いや、この世界にいるべき人間じゃないからこそ、この世界にいるべきなんだ」
 意味が分からない。私は遠まわしに訊くのをやめた。
「私もバグなんでしょうか? 私には、自分の未練が分かりません。もしかしたら、この
世界にいるべき人間じゃないのかもしれません。そしたら、この世界でずっと過ごしてい
くしかないんでしょうか?」
 それは、きっととてつもなく、悲しいことだ。
「不安なのかい?」
 音無さんが、私の顔を覗き込む。綺麗な若者の顔をしているのに、枯れた大木のようだ
った。大きな手が私の頭を優しく撫でる。
「大丈夫。君は必ず消えられる。もし、それが悠久の時の果てだったとしても、独りにな
ることはないよ。この世界には俺がいつづけるから」
 私にはそれも大いなる不条理に思えて、悲しくて仕方がなかった。
368新入生:2010/06/28(月) 01:17:41 ID:PqzENX8w
 そんなある日、事件が起きた。週に一回の戦線のミーティングの最中、メンバの一人が
発砲したのだ。女性陣が甲高い悲鳴を上げ、場は騒然とした。撃ったのは、古参メンバの
少年。最近はふさぎ込んでいて、誰も姿を見ていなかった。
「どうして、そんなものを持っている?」
 誰も身動きできない中、音無さんが少年の前に立ちはだかった。
「ひ、拾ったんだ。この学校の地下で」
「どうして撃った?」
「お、お前らを従わせるためだ」
「そんなことをしてもどうにもならない。言っただろう。俺達が戦うのは自身以外にいな
いって」
「この世界で、ずっと好きなように過ごして何が悪い! あんただってそうじゃないか!
 一体いつからここに居座って、自分の思い通りに人を消しているんだ! 神様にでもな
ったつもりかよ!」
 辺りがシンと静まり返った。ヒソヒソ話をする声が聞こえる。少年と同じような気持ち
を抱いている人物が他にもいたのだろうか。
「……少し昔話をしようか。俺が生きていた頃の話だ」
 ゆっくりと、音無さんの口から生前の話が語られはじめる。どうしようもなく不幸で、
虚しい人生の話。けれど、最後に報われることができた。そんな経験ができた者は、今こ
の場に誰もいない。
「……だから、どんなに不運でも、不幸でも、人生は素晴らしいものだと俺は信じてる」
「……僕は、報われなかった」
「ああ、だから、もう一度探しにいくんだ。そして今度こそ、この気持ちを知って欲しい
んだ」
 少年は悔しそうに歯ぎしりしたが、やがてあきらめたように笑った。
「……あんたも、ほどほどにしておいた方がいいぞ。お人好し」
 奇妙な表情を浮かべたあと、声だけ残して少年は消えた。他の戦線メンバも、いつの間
にか霞のように消えてしまっていた。
 私だけを残して。
369新入生:2010/06/28(月) 01:20:03 ID:PqzENX8w
「君は消えなかったのか」
「そうみたいですね」
 私は音無さんの目の前に立った。
 私はようやく、私に記憶がなかった理由を理解した。
 私の人生は満たされていたんだ。満たされていなかったのは、もうずっと前の私。
 音無しさんの話が、彼女を呼び起こし、懐かしむようにその名前を呼んだ。
「……久しぶりだね、結弦」
 結弦は目を丸くしたが、それほど驚かなかった。
「やっぱり……そうだったのか。面影があったから。どうして、またここに?」
「結弦がいつまでたっても来てくれないから。……もう、何週もしちゃったよ」
 私がふて腐れたようにそう言うと、結弦は申し訳なさそうに「悪い」と言った。
 私は肩を降ろして、小首を傾げた。
「もう、十分なんじゃないの」
「そうかな。でも、ここに来てしまう生徒は後を絶たない。あいつらは……俺がいてやら
ないと駄目なんだ」
 結弦の意思は固かった。けれど、その中にある僅かな綻びを、私は見逃さなかった。
「さっきの子、妙な表情をしていたわね。全て受け入れて満足して消えていくっていうの
に、寂しそうだった。それが、どうしてか、結弦はもう知っているんじゃない?」
 おそらく、 結弦はそれと同じ表情をもう何度も見てきたはずだ。
 新たなる旅に出る者が、そんな表情をする理由は一つしかない。
 残る者への心遣い。
「……やっぱり手厳しいな、奏は」
 この世界に来る人間は、 結弦が考えているほど弱くない。
 だって、弱さや苦しみを知っている人こそ、本当は強いのだから。
 だからこそ、皆、後ろ髪引かれても、旅立っていったのだから。
 残る者を気にかけ旅立たぬ者と、残る者を信じ旅立つ者。
 一体、強かったのはどちらなのだろう。
「白状するよ。駄目なのは、俺の方だったんだ」
「駄目なんかじゃない」
 私はひしと結弦を抱きしめた。きっと、どちらも途方も無い強さを秘めていたのだ。
 けど。
「あの子達のことを本当に思うなら、 結弦はもう、休まなくちゃね」
 私は結弦の頑張りを労うように微笑みかけた。結弦はかなわない、とでもいうかのよう
に苦笑した。
「それに、そろそろ、あなたがいないせいで来世も確実に不幸になってしまう女の子のこ
とを心配して欲しいな」
 誰かのために生きずにはいられない結弦を、私はこんなにも欲している。
「……それは、何とかしないといけないな」
 その望みが、ようやく彼の呪縛を解いたようだった。
「結弦、今度こそ、一緒にいきましょう」
「……ああ。行こう、奏」
 死後の世界から、とうとう最後の生者が消える。
 気の遠くなるような日々の間、素晴らしい生を知らぬ迷い子達を見守り続けてきた聖者
が。
 彼がいなくなった後も、この世界は彼と同じように優しく新入生を迎え続けるだろう。
 そして、夢見続ける。いつかまた、彼らを見送る日を。

 終わり
370名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 01:21:47 ID:4HznC0I0
非エロな上にオリキャラって もはやなんのスレかわかんねーよw
どんだけ音無を聖人にしたいねん
371名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 01:26:59 ID:rxikw3BS
エロはまだかと
372名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 01:42:55 ID:6Nh0MOre
>>365
GJ
次はエロを頼む
373名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 01:51:25 ID:dejqV1e/
>>365
GJ
もう何週もしちゃったって、現世は今一体何年だwww

>>370
そういってやるなよ
テンプレには一応「エロの有無問わずSSなら常時大歓迎」ってあるんだし
まぁ、俺もそろそろ音かなでエロ見たいとは思うがな
374名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 01:54:10 ID:oXHx/8eX
誰かゆりっぺのエロ書いてよ
375名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 01:57:31 ID:0RrVH1Gv
>>365
GJ!
376名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 01:58:28 ID:bJXwborG
>>374
シチュ提案してくれるなら書くよ。
377名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 02:04:45 ID:7fw75Ln1
344の続きでとりあえず区切りが良くて書けたとこまでです

なんか日付変わるとIDもかわる…
378名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 02:05:16 ID:7fw75Ln1
本屋から家に帰って俺はケータイを取り出した
(立華は夜になったら電話するって言ってたよな)
 時刻はまだ午後三時を少し過ぎたとこだ
「まだ時間は有るしあいつに相談するか。」
 あいつとは高校の入学式で席が隣同士になりこいつとは気が合うと感じ親友となった日向という名前の男のことだ
「こんな時間で出るといいんだが。」
 そう言ってアドレス帳から名前を探し電話をかけると数コールのあと日向が電話に出た
「どうした音無、何か俺に用事か?」
「ああ、ちょっとな、今時間あるか?」
「あ〜今はちょっとないかな。」
 そう返事をする日向の声に混じって知ってるやつの声が聞こえてきた
「日向さん、女からですか!?私捨てられちゃうんですか!?」
 
この声の主はユイという娘で彼女は下半身が麻痺して動けなく日向はそんな彼女の介護をしているのだが
 日向とユイが出会った切っ掛けは野球のボールを彼女が眠っている部屋に打ち込んでしまったことだ
 ちなみになぜ日向がユイの介護をしているかを日向は教えてくれないのでユイに聞いてみたところ
「男の人が謝りに来たと思ったら、私をみて急に「お願いします、これから彼女の世話を見させてください。」って言ってくれたんですよ〜」
 などと完全にのろけられてしまった
379名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 02:05:55 ID:7fw75Ln1
「ちげぇよ、音無だよ音無。」「音無さんですか…よかったです。」
 そんな会話が収まりかけたころ合いを見計らい
「あ〜もういいか?じゃあ時間が出来たら早くかけなおしてほしいんだが。」
 そう言って電話を切ろうとすると
「まてまて、俺からお前じゃなくお前から俺をそんなに頼るなんて珍しいじゃねぇか。どうした?」
 そんな声に続き
「日向さんアホですからね。」「アホってなんだよ!?お前えにだけは言われたねぇよ。」「なんだと!?ゴラァー。」
 そんな会話が聞こえてきたので強引に打ち切るために
「とりあえず落ち着け日向、用事って言ってもただの相談だよ。」
 そういうとまだ騒いでるらしいユイを無視して
「相談って、俺よりずっと頭のいいお前なんだからなおさら珍しいじゃねえか。」
 ちなみに俺の方は介護について日向から何度も相談を受けたことはあるが
「なのにそんなお前が相談するってことは…どうした好きな女でもできたか?」
 おそらくふざけたつもりで言ったであろう発言だが何も言い返せないでいると
「おいおいマジかよ、あの音無に好きな人か〜」
「あのって何だよ。」
 図星を突かれたので少し不貞腐れて言ったが理解されなかったようで
「だってお前、頭もいいし、顔だって悪くないんだから高校の時よく告白されてたのにそのたびに断ってたじゃないか。」
「なんだよ、悪いかよ。」
「悪かないがおかげで実はお前がこれなんじゃないかって噂されてただろ。」
 電話越しなので何をしているか見えないが容易に予想できるだけに腹立たしい
「そのとばっちりで俺までその気があるんじゃないかって言われたしなぁ。」
「じゃあ切るぞ日向。」
380名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 02:06:23 ID:7fw75Ln1
 そう冷たく言うと
「待て待て、悪かった。そうだなそういうことならユイにはちょい悪いが相談に乗ってやんよ。」
 まだイライラが収まったわけではないが感情に流されるわけにもいかないので
「ふぅ…そうだな出来ることなら頼むが。」
「じゃあまずその子がどんな子なのか教えてくれよ。」
 そう言われたので今日あった奏という少女のことと今夜電話がかかってくることを伝えると日向は黙り
「なんだよ、笑いたければ笑えよ。」
 正直初めて会った気がしないことなど笑われると考えていたのだが日向の反応は違って
「いんや、笑わねえよ。」
「なんでだよ。」
 そういうと日向は少し恥ずかしそうな口調で
「おれも、その感覚がなんとなく分かるからだよ。
 今まで言った事がなかったから知らないだろうけど俺がユイに初めて会った時もそんな感覚があったからな。」
「そうなのか、だから初めてユイに会ったときあんなことを言ったのか?」
「ああ…って何でお前がそんなこと知ってんだよ!?」
「ん…ああ、ユイに聞いた。」
「あいつ…まあとにかく俺に言えることは一つだけだ。」
「なんだ?」
「その気持ちを大事にしろってことだ。おれはそいつのおかげで大切な人を見つけることが出来た。」
 はっきりそう言って断言する
「そうか…悪かったな相談に乗ってもらえて。」
「別にいいさ、俺たち親友だろ。」
「そうだなじゃあユイにもよろしく言っといてやってくれ。」
「おうよ、じゃまたな。」
「ああ、またな。」
 そう言って電話を切る
「やっぱ、あいつに相談して正解だったな。」
 時計を見るともうすぐ4時をまわる頃だ
「立華からの電話はまだだろうからまずは課題を終らせておくか。」
 そう言い机に向かい今出されている課題を思い出した

381名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 02:08:20 ID:7fw75Ln1
ここまでです
お目を汚してすみませんでした


奏とのエロはちゃんと入れる予定だから待っててくれ(そこまでたどり着くのが遠そうだが…)
382名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 03:34:11 ID:0RrVH1Gv
>>381

エロも期待してます
383名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 03:59:49 ID:7fw75Ln1
また一区切りできたので380の続きです
384名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 04:00:06 ID:7fw75Ln1

「やべちょっと集中しすぎたか?」
 そう言って時計を見ると時刻はすでに7時を回っていた
「何時に電話あるかわかんねえからそろそろ夕食とっておくか。」
 そう言って冷蔵庫を覗いたが何も入ってなかった
「買い忘れた…仕方ないしカップ麺で済ますか。」
 医者の不養生と言った諺が頭をよぎったが無視してやかんに水を入れて火にかけていると
「PiPiPi」といった電子音が流れたので急いで携帯を取り出しその相手の名前を見ると「立華奏」と書いてあった
「はい、もしもし。」
「もしもし、こんばんは。音無さんですか?立華です。」
「はい、音無です、こんばんは。」
「今時間にいいですか?」
「もちろん平気だよ。」
「ありがとう…ところで何かすごい音がしてるけど大丈夫?」
「え…やべ。」
 そう言われてやっとやかんの水が沸騰していることに気がつきすぐさま火を止めた
「大丈夫だ、ちょっと水が沸騰していただけだから。」
「そう…良かった。」
 自分のことを心配してくれることに照れくささを感じたので
「ところでどうして電話をくれたんだ?」
 その気持ちを隠すように聞くと
「ダメ…だった?」
「全然そんなことないぞ、ただ今日会ったばかりなのにどうしてかなって。」
「だって昼に約束したじゃない。」
「それはそうだが…」
「それに、あなたに言ったでしょ?私も初めてあなたに会った気がしないって。」
「そっか。」
「うん、だからね来週の日曜日って空いてる?」
「ああ…空いてるがそれって。」
「今日は私の都合でお別れになっちゃったからその埋め合わせみたいなもの。」
「そうか…じゃあどこで集合する?」
「じゃあ今日食べたお店の前でいい?」
「ああ…いいが…」
 今日食べた麻婆豆腐の味を思い出して軽くむなやけが起きたが気づかれないように平静を保とうとしたがばれた様子で
「くすっ…今度は他のお店で食べましょ。」
「う…助かる。」
385名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 04:00:28 ID:7fw75Ln1
「それじゃああの場所で、そうね午後5時くらいに集まりましょ。」
「5時?やけに遅いな、何をするんだ?」
「えっと、ガルデモって知ってますか?」
「ああ、女4人だけで出来てるバンドのグループだろ。おれあんま音楽には興味ないんだけどあのグループのやつだけは聞いてるんだ。」
「そっか、私もバンドはあそこのしか聞いてないんだけどいい曲ばかりだよね。」
「俺もそう思うよ、それでガルデモがどうしたんだ?」
「そのガルデモのライブが来週あそこの近くの場所であるんだって。」
「なるほど…それじゃあ5時に集合して飯食ってからライブ見に行くのか?でもチケットはどうすんだ人気もあるだろうし。」
「それは大丈夫、わたしの友達にみんなから慕われている女の子が居るんだけどその子がチケットをくれたの。」
「そっか、悪いなわざわざ。」
「ううん、私がお願いしてるんだからそんなことない。」
「じゃあいまから期待してるよ。」
 そのあとはお互いに共通の話題を見つけてはそのことで盛り上がっていたが
「あ…もうこんな時間。」
「ほんとだ、もう10時か。」
「悪いけどお風呂の時間だからこれで電話切るね。」
「悪くなんかねえって、じゃあ来週会おうな。」
「うん、また来週ね。」
 そういって音無は電話を切ると
(まずい…にやけるのとまんねえ)
 来週のことを考えると頬の筋肉か緩みっぱなしになり
「こりゃ先に課題やっといて正解だったな。」
 そんな呟きをして何をするかを考え
「まず水を沸かさなきゃな。」
 すっかり冷えてしまったやかんにまたコンロの火をつけた

386名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 04:02:11 ID:7fw75Ln1
以上です

すぐ出すのなら2回に分けるなとか言わないでね、
ほんとは寝るつもりだったのに電波が邪魔をするんだ・・・
387名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 04:05:59 ID:dejqV1e/
>>386
マジでGJ!
音かなの後日談は俺も書こうと思ってたけど、クオリティに差がありすぎて頭の中飛んじゃったぜw
続き期待してるんで頑張って!!
388名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 04:53:14 ID:BBg5bwHL
情景描写をもう少し丁寧にするべきだとは思うが

G・J!
389名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 09:05:44 ID:eiqArxT9
>>わたしの友達にみんなから慕われている女の子が居るんだけど

誰だ
390名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 09:06:46 ID:KQudjXkY
>>389
ゆりじゃね?
391名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 11:28:02 ID:3PuxqR6d
最終回でゆりと奏また会おうって言ってたような気がする
392カレナック:2010/06/28(月) 11:31:29 ID:mlViHnpA
gj!!!
クオリティ高いな
続きも期待してるよ
393名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 13:05:39 ID:0OSXvU3b
まだ電波受信できないorz
394名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 13:13:01 ID:uhj/UZ0d
まさか最終回にして直井女の子疑惑が持ち上がってくるとは思いもよらなかった
395名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 13:34:08 ID:eiqArxT9
ゆりっぺ「唐突だけど、あなた、入隊してくれないかしら」
音無「入隊? なにに?」
ゆりっぺ「死んだ世界戦線によ。ここに居るってことは、あなた… 死んだのよ」
音無「えっと…」
ゆりっぺ「もちろん、タダでとは言わないわ。もし入隊してくれたら、いっぱいサーヴィスしてあげる」
音無「サーヴィスって?」
ゆりっぺ「気持ちいいこといっぱいしてあげるわ。…ねえ、わたしの身体、すっごくいいわよ」
音無「…えっ」
ゆりっぺ「あたしが相手じゃ嫌だって言うなら、他のメンバーにチェンジしても構わないわよ。べつに気にしないから」
椎名「この人手不足の折、多少の色仕掛けもやむを得まい。…よし小僧、かかってくるがよい」
音無「はあ?」
遊佐「どうぞ、まわしてください」
音無「ええっ!」
396名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 16:33:47 ID:0OSXvU3b
高松「肉うどんくれるならまわしてもいいぞ」
397名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 16:39:57 ID:7fw75Ln1
またまた一区切り付いたので385の続きです 

398名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 16:40:21 ID:7fw75Ln1
 そして奏と約束した日曜日になり
(4時50分かまあ10分まえなら大丈夫だろ)
 と思っていたが待ち合わせ場所に到着すると突然
「遅い!!」
 そんなことを初対面の女に言われた
「まったく奏ちゃんが男と一緒にライブに行くなんて言うからどんな男なんだと思って付いて来てみたら女を待たせるようじゃ話にならないわね。」
「いや、誰なんだよお前?立華の知り合いなのか?」
 そう聞くと怒鳴っている女の隣で黙っていた奏がくちを開き
「彼女は私達のライブのチケットをくれた…」「仲村ユリよ。ユリって呼んで頂戴。」
 奏の言葉を遮りユリという名前の女が自己紹介をしたので
「ああ…おれは…」「知ってる、音無結弦くんね、音無くんと呼ばせてもらうわ。」
 またしても言葉の途中でいったユリだが何か思うところでもあるのか急に怪訝そうな顔して顔を覗き込んでくると
「ねえ、変なことを聞くけど音無くん私達…いや、ごめんなさいそんなわけないわ。」
 質問して来たと思ったら途中でやめたことを疑問に思ったがまるで質問をさせないように
「それじゃあライブの前に腹ごしらえに行きましょ。」
 そう言ったユリは先頭に立って歩き出し奏が何も言わなかったので仕方なく俺も黙ってついって行った
 そして連れてこられた店は云って普通であり
 奏はまた麻婆豆腐をユリはトンカツ定食俺はなんとなく肉うどんを注文しその待ち時間のあいだに疑問に思っていたことを質問した
「それで?ユリはいったいなぜ付いて来たんだ?」
「あなたに付いて来た訳じゃないわ、私は奏ちゃんについて来たのよ。」
「ああ…じゃあなんで立華について来たんだ?」
「そんなのあなたが安全かどうか確かめるためよ。」
「ユリは心配性だから。」
 奏がそんなことを言うと
「当り前でしょ、奏ちゃんは私に会うまでほとんど普段着を持って無くて私が選んだ服ばかり着てるんだから。」
(じゃあこの前と今日の服もユリが選んだのか?)
 そう思って奏の服を見ていると少しだけムッとした様子の奏が
「そんなことない、少なくとも今日の服は私が選んだもの。」
「そうだったわね、確かそれ奏ちゃんの一番のお気に入りだったかしら。」
 そんな会話が繰り広げられ会話に入れないでいたが
「はい、お待たせしました。」
 そうして食事も届き今までの会話を中断して食べていると
「それにしても本当に奏ちゃんは麻婆豆腐が好きよね。」
「だっておいしいじゃない。」
 当り前の事のように奏は言うが
「だとしても毎日食べるってどうなのよ、飽きたりしないの?」
「そんなことない。」
「はあ、あなたって子は…まあいいわ、それじゃあライブもあることだし早く食べましょ。」
 ユリは何かをあきらめたような顔をして言い
「ってやっぱりユリもライブに来るんだな。」
「当り前でしょそうじゃなきゃ来た意味がないじゃない。」
「そうだな…」
 先週から考えていた予想とは既に大きく外れているがまだまだ変わっていくようだ
 食事を終えた後はまたユリの先導に付いていきライブ会場までやってきたが開始にまで少し時間があるようなので
「そういや、良くガルデモのチケットなんて確保できたな。」
 先週から考えていた疑問をゆりに聞いてみると
「ああ、実はガルデモのマネージャーとは知り合いなの。」
「へ〜、どんな人なんだ?」
「聞いても分からないと思うわよ?彼女裏方に徹しているしそれに基本無口だから。」
「そうか…」
 そんな会話をしていると照明が落ちていよいよガルデモの演奏が始まった
399名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 16:41:14 ID:7fw75Ln1
「う〜ん、やっぱりガルデモはいいわね。」
 ライブが終り会場から出ると背伸びをしながらユリはそう言い
「そうだ、みんなはどの曲が一番好き?私はAlchemyかしら。」
「そうだな、俺はThousand Enemiesかな?立華はどれだ?」
 奏にそう聞くと少し悩んだそぶりをした後
「私はMy Songかな。」
「そういや、初めて会った時も鼻歌で歌ってたな。」
「私はあの曲がすごく共感できるから好きなの。」
「そうなのか、確かに心に響く曲だよな。」
「そうね、私もその気持ち理解できるわ。」
 みんなでそう言って駅まで歩いて行ったが
「それじゃあここらへんで解散しましょうか。」
 ユリがそんなことを言い出したので思わず
「送らなくていいのか?」
 そんなことを言ってしまったが
「平気よ平気、私と奏ちゃんの帰るとこは近くだし、それにあなたよりずっと優秀なボディーガードを呼んでおいてあるもの。」
「ボディーガード?」
 つい大きな声で聞き返すと
「ユリには自称で親衛隊を名乗る人が居るの。」
「そういうこと、そして音無くんが奏に何かしそうになったら止めてもらうために呼んでおいたの。」
「ってそいつほんとに大丈夫なのか?」
 そう言うとユリは「疑り深いわね」と呟き
「まあ確かに出会ったときに私のことを姫だとか言ってたから思わず蹴っちゃったけど実際には悪いことをしたりする人じゃないわよ。」
「ならいいんだが…」
 そう言って無理やり納得させると右手を挙げ
「それじゃあ、ライブありがとな。」
 そう二人に別れのあいさつをして
「それじゃあね。」「またね。」
 そう二人の言葉を聞いて家路についた
400名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 16:43:02 ID:7fw75Ln1
以上です お目を汚しすみません


これの後の話書いてる途中寝落ちして大学遅刻しそうになった…何やってんの?おれ?
401名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 16:47:09 ID:2VixedC/
松下じゃね>>396
402名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 16:49:10 ID:CcBBpKZR
>>400
GJすぐるwww これマジでアフターストーリー出ないかな。アナザーでもいいけど、ゲーム化してくれい。
403名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 17:07:34 ID:DWM+3kGm
>>400
野田を隠すな出せええええw
404名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 17:09:19 ID:0RrVH1Gv
>>400
GJ
405名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 17:10:59 ID:7fw75Ln1
>>403

実は遊佐のつもりで書いてるのもあるよw
406名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 17:16:00 ID:DWM+3kGm
>>405
遊佐も出せええええええww

がんば
407名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 17:16:32 ID:BWv9Ihr6
自分は非エロでもエロでもなんでもGJ派なんだけど
結構あちこちから非エロばっかでつまらんという声が出始めてるんだ
それに一応スレタイが「エロパロ」だからさ
いっそもう1つ非エロのスレを建ててこっちをエロ専門にするのもありだと思うんだ

まあwikiは別々にする必要は全くないんだけど
408名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 17:22:42 ID:hyjqp8yH
>>400
GJ
期待が大きくなるばかりです
409名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 17:36:04 ID:DWM+3kGm
>>407
それは色々とメンドクサイ事になりそうだな
410名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 17:37:30 ID:eiqArxT9
>>405
わかってんよ
411名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 18:31:42 ID:pBGOyOT6
>>407
過疎でみんな泣く図しか見えない
412名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 18:43:34 ID:77NsgWqA
>>407
こまけえこたぁいいんだよ!

にしても>>400GJ
続き期待してるぜ
413名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 18:55:58 ID:3PuxqR6d
gj
野田が優秀呼ばわりされててアホからの成長に地味に泣いた
414名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 18:59:58 ID:DWM+3kGm
野田さんまじぱねぇっす
415名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 19:02:36 ID:tUD8jt+d
本編が若干消化不良だから、そこを補完する非エロSSをみんな書きたいんだろうな。
エロも書きたいけどシチュエーションがひなユイか大椎ぐらいしか浮かばない…
416名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 19:26:56 ID:BWv9Ihr6

407だが確かに過疎る問題はあるなあ、流れ潰して悪かった

>>400GJ
417名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 19:39:50 ID:dejqV1e/
>>400
GJ
また続き期待してるb

非エロの話だけど、まぁしばらくは仕方ない罠
最終回があんなんだったから、色々書きたい人多いだろうし、あの展開からエロに持って行こうとすると、>>400みたいに順々に追っていかないと変な展開になりかねないし
ラストの補完の流れが終わればまたエロも来るようになるさw
418名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 20:42:16 ID:7fw75Ln1
399の続きです よろしくお願いします
419名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 20:42:49 ID:7fw75Ln1

 電車を降りて5分程歩き家につきまず溜息をついた
「本当、今日のライブは楽しかったな。」
 誰に言うでもなく一人呟き
「奏はもう無事に家についたのかな。」
 そんなことを考えていると
(ん?電話?)
 ライブがあったのでマナーモードにしたままだった携帯が震える
(誰だ?せっかく余韻に浸ってるのに)
 ディスプレイに表示されている番号は自分の知らないものであったので
「はい、もしもし音無です。」
 多少の警戒を込めて電話に出るたがその電話の相手は
「あ、もしもし音無くん。私だけど、今ちょっといいかしら?」
 先ほど別れたばかりのユリからであった
「ユリか?何でお前が俺の番号を知ってるんだ?」
「番号?ああ、奏ちゃんに聞いたの。」
「そうか、それで?何のようだ?」
 そうユリに聞くと
「べっつに〜、音無くんが奏ちゃんの事を心配して居たりしてるんじゃないかとか思ってないわよ〜」
 まるで見張られていたのではないかと思う内容に言い返さないでいると
「あら、どうしたの黙っちゃって。」
 会って間もないはずだが小悪魔的に笑っているユリの顔が脳内で明確に映し出された
「まあ、奏ちゃんなら無事家に付いたわよ。」
「そうか、それを教えてくれるのは嬉しいがそのためだけに電話してきたのか?」
「まさか、それだけのはずがないでしょ。」
「じゃあなんの用だ?」
 不思議に思って尋ねると
「先に音無くんに聞いておきたいだけど奏ちゃんからライブに誘われた時ってどんな風に言われたの?」
「どんな風って、お前からチケットをもらったからライブに行かないかって。」
「いつ?」
 そう言われたので少しだけ思い出し
「立華と出会った日だから…先週末だな間違いない。」
 そう言うと「やっぱり」と呟き
「あのね音無くん、それ、嘘だから。」
「へ?」
「だから、実際は先週末にはまだ私はチケットを上げてないし、私が自主的に上げたんじゃなくて奏ちゃんの方から珍しくお願いしてきたのよ。」
 そう言われたので少し考えてから
「じゃあなんで立華はそんなこと言ったんだ?」
 そうユリに尋ねると「決まってるじゃない」と言った後
「それだけあなたと出かけたかったんでしょ。」
「な…」
 思わず顔が赤くなるのが鏡を見なくても分かる
「そういうことだから、あなたの方から奏ちゃんに電話しなさい、分かった?」
「ああ、分かった俺の方から電話するよ。」
「今すぐよ?」
「ああ、分かってる。」
「よろしい。」
 それだけ言うと「それじゃあ」といってユリは電話を切った
420名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 20:43:32 ID:xSsDjZBs
まあABの世界でやっちまったら消えちまうかもしれねえしなww

何はともあれ>>400GJ
421名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 20:43:49 ID:7fw75Ln1

 携帯を閉じると先ほどユリが言っていた言葉が思い出される
「俺と一緒に出かけたかった…か。」
 自分の奏に対する気持ちは間違いなく恋なのだろうが
(奏は俺と同じ気持ちなのか?)  
 それだけが疑問であった、奏も近視感を感じているらしいがだからと言って恋心を抱いているとは限らないのだから
 だからこそ今日奏と一緒に出かけることで判断するつもりだったが
「責任転嫁だろうがユリが来たからな…」
 だがユリのおかげで聞けた話を考えると同じ気持ちなのか?そう思うのは都合良く解釈しているだけなのだろうか
 先週の日向とに言われたことを思い出し
(気持ちを大切にするか…それはきっと相手にこの気持を伝えることなんだろう)
 そう結論付けて奏に電話をかけた
 あまりの緊張にほんの数コールすら待ち遠しく感じて
「もしもし、立華です。どうしたの?」
「ああ、いやちょっと話したくて…迷惑だったか?」
「そんなことない、それで何についての話なの?音無くん。」
 音無くん、そう名字で呼ばれた距離が急にもどかしく思い
「あのさ立華、これからは奏って呼んでいいか?俺のことは結弦って呼んで欲しい。」
 そう言うと少しの沈黙あと
「分かった、それじゃあこれから結弦って呼ぶことにするわ、私は奏って呼んでいいから。」
「ありがとう、それで奏、今日は楽しかったか?」
「うん、結弦は楽しめた?」
「ああ、当たり前じゃん。」
 そう答えると奏は小さく「良かった」と呟いたので
「それでさ奏、ユリに聞いたんだけど本当はユリに頼んでわざわざチケットをもらってくれたんだって?」
「あぅ…秘密って言ったのに…」
 そういじけるような奏での声を聞き
「それ聞いたらおれ、すげえ嬉しかったからさ。」
 そう言い「だからさ」と前置きをした後落ち着くために深呼吸をし
「これからも今日みたいに俺と一緒に出かけてほしいんだ。」
 直接好きだと言うのは恥ずかしいので婉曲に言ったあと緊張しながら奏の返事を待つと
「今日みたいにって…またユリと一緒に出かければいいの?」
「…へ?」
「結弦はユリの事が好きなの?」
 まるで見当違いなことを声のトーンを落として寂しそうに言われたので
「ち、違うユリじゃない、俺が好きなのは奏なんだ!」
 慌てて否定するとさっきは恥ずかしくて言えなかった言葉を勢いで言えてしまい顔が火照るのを感じていると
「ぅ〜〜〜〜〜」
 奏も恥ずかしいのか、そんな言葉になっていないうめき声を上げ
「本当に私でいいの?」
「良いに決まってるだろ、俺が好きなのは奏だ。」
 そう言うとそのまま数拍御互いに沈黙した後に
「私も結弦が好き、まだ会ったばかりのはずなのにもう別れたくないほど大好き。」
「ありがとう奏、じゃあ、俺と付き合ってくれるか?」
「うん、これからよろしくね、結弦。」
「ああ、よろしく頼むよ、奏。」
 そんな挨拶をした後は、今度はいつ一緒に出かけるか、どこに行くか、などを話し合ってから電話を終えた
422名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 20:44:50 ID:7fw75Ln1
以上です あと少しなので駄文でも付き合ってくれると嬉しいです

この話書きながら別の電波受信するとか俺の脳既に末期だな…

>>407さんの言っていることは多少理解できてるつもりなのでこの後に切っ掛けとして藤巻出してxxしてもらった後にエロを描くか、
   なあなあで済ますかどうか悩んでいましたが書いたことないけど頑張ってエロ分を補完します

ただ勝手がわかんないのでエロゲ(key繋がりでリトバスとクドわふたーになるかな?)で書き方を勉強してから来るので
今日、明日中には出せないと思うけど勘弁してください
423名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 20:48:26 ID:xSsDjZBs
割り込んだ、すまん。
424名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 20:51:52 ID:oVo+28t2
>>422
GJ
みんな逃げないからゆっくり書くといいよ
425名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:07:37 ID:hTg6j9On
>>422
GJ!!\(^O^)/最高!アニメと同じくらい、
いや、もしかしたらそれ以上に続きが気になる!
焦らずじっくりよいものを作ってください!期待しています!
426407:2010/06/28(月) 21:09:51 ID:BWv9Ihr6
>>422
いや俺も応援してるし別にそこまで重く考える必要は全くないと思う、あれはあくまで提案なんでね

自分のやりたいように書いて頂きたい
427名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:13:26 ID:DWM+3kGm
ゆりが天使ちゃんの事呼ぶとき
橘さん?
天使?
どっちが自然?
428名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:20:35 ID:7fw75Ln1
>>426

違うんだ、すでにエロ直前までのシナリオは脳内に完成してしまってるんだ
そして書きたい結末にはほぼエロが必須なのはわかってるから
後は純愛系でどんなエロをするか妄想だけなんだ

>>427

アニメの内容では1〜11話ぐらいまでは天使、12〜13話なら奏ちゃんと呼んでたよ
429名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:22:28 ID:1bZPDNIl
>>427
アニメの最後の方で[かなでちゃん]って呼んでなかったっけ?
430名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:24:38 ID:BBg5bwHL
世界観をほぼ完全に無視してしまっている電波を受信してしまった
これは書くべきだろうか?


>>428
いやいや「会長さん」が自然なんじゃないか?
でも失墜した後はどうなんだろ


431名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:30:24 ID:BBg5bwHL
「じゃ、いってきまーす」
「なに?ねえちゃんどこ行くの?」
「ちょっとね。昔の友達に会いに」
「『どーそーかい』ってやつ?」
「へえ、よく知ってるわね」
「ほんしつてきには『らんこうパーティ』みたいなものなんでしょ?」
「うん、まずはそれを教えてくれたのは誰かな?おねえちゃんに教えてね」
「……ねえちゃん、なんか怖いよ」
「いいから。ん?誰の入れ知恵?」
「え……あの長い刀みたいなの持ったにいちゃん」
「バツゲーム決定ね」
「ねえちゃん!?にいちゃんに何する気!?」
「大丈夫よ。悪い芽は早々に摘み取るってだけ」
「その表現が怖いよ!にいちゃんどうなっちゃうの!?」
「フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ……」
「ねえちゃんが壊れた!」
「冗談よ。じゃ、行くね」

432名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:32:31 ID:BBg5bwHL
こんなん。
世界観が吹き飛んだよ。死んだ筈のキャラがでてるよ。どうしよう。
続きは書くべきか、書かざるべきか。
433名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:33:40 ID:Nox2I2Z3
>>432
GJ
434名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:34:18 ID:DWM+3kGm
>>432
いや、かけよ

姉ちゃんってひさ子?
435名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:36:08 ID:BBg5bwHL
いや、ゆりと弟
436名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:37:50 ID:DWM+3kGm
>>435
まじかw藤巻悪い子w
437名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:40:36 ID:BBg5bwHL
問題はユイなんだよ。
車椅子で来るか、歩いてくるかで葛藤中
438名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:52:29 ID:i7sMLzIl
>>432
藤巻なら言いそうw
続かないの?
>>437
車椅子の子に手を出すのもどうかと考えてしまうわな
439名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:55:28 ID:BBg5bwHL
少々待って欲しい。
さっき受信したばかりだから一から書いてる
440名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:03:55 ID:dejqV1e/
>>432
GJ
世界観とか、転生後ってことにしちゃえばどうとでもなるんだから余裕だろw
それよりも、一応さげような
441名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:05:55 ID:BBg5bwHL
最初の部分終わりました。
一気に投下します
442名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:06:39 ID:BBg5bwHL
「ったく、そんなに怖い顔してたかしら」
「待っていたぞ、ゆり」
「椎名さん……もう、いたなら言ってよ。待たせちゃったでしょ」
「問題無い。たかが2時間だ」
「椎名さんは先に行かなかったの?」
「一人より、二人で行った方がいいだろう?」
「椎名さんて……意外と寂しがり?」
「そんなことはない」
「あ、久々に会うから楽しみにしてたんだ?」
「そんなことはない」
「そっかー。懐かしいね、みんな元気かなぁ」
「そんなことはない」
「え?元気じゃないの?」
「そんなことはない」
「……どっちよ」
「わからないということだ」
「もしかして……心配してる?」
「そんなことはない」
「はいはい。わかったわかった」



「待ってたぞ。ゆりっぺ」
「野田君?あなたまでなんでこんなところに?」
「待ってたぞ。ゆりっぺ」
「繰り返さなくてもいいわよ。」
「あさはかなり」
「だいたい、これから街中に行くのにソレ持ってく気?」
「どこに危険なヤツが潜んでるかわからないからな」
「アンタの方がよっぽど危険よ。銃刀法違反て知ってる?」
「そんなもの知ったことか。ゆりは守る。それだけだ」
「なんかかっこよさげに言ってるところがまたアホね。というか、なんであたしの家知ってるのよ。ストーカー?」
「違う。日向からの情報だ。」
「あんのバカが。藤巻と一緒に吊るしてやる……。そういえば、椎名さんはどうして知ってたの?ケータイもってたっけ?」
「ゆりを探し出して尾行した」
「ストーカーじゃない!」



「お久しぶりです」
「高松君まで……。ねえ、あたしの住所って何人くらいにバレてんの?」
「ほぼメンバー全員ですね。ケータイを持ってない椎名さんには伝えられませんでしたが」
「自力で見つけたから問題無い」
「さすがですね。」
「勘弁してよ……。このままじゃ大行列で行くことになるんじゃ」
「そうですね。みんな会いたくて、待ち構えていることでしょう」
「何その四天王的展開?日向の罰はもう少し重くするか」
「ちなみに、ガルデモの皆さんは少し遅れるそうです」
「ま、あっちは忙しいだろうし。どちらかというとよく参加できたわよね」
「遊佐さんが手回ししてくれました。そのため遊佐さんも遅れるとのことで」
「高松君は相変わらず、立場変わってないのね」

443名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:09:26 ID:BBg5bwHL
台詞だけ&少数だと全然短いなー
後で続き投下するんでしばらく辛抱してください
444名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:13:28 ID:77NsgWqA
>>443
GJなんだがまずはsageようぜ
445名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:15:24 ID:tUD8jt+d
ありそうでありえなかった展開なんで期待してるよ>443
あととりあえずsageて
446名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:17:03 ID:2VixedC/
>>443
GJ!
続き楽しみにしてます
447名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:22:01 ID:5f9OgQNF
非エロのクオリティが高すぎ
448名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:26:29 ID:2VixedC/
スレあげすぎ、E-mailんとこにsageって入れるだけじゃん
449名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:26:37 ID:DWM+3kGm
割り込みすまんが、投下する
450名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:27:07 ID:DWM+3kGm
「私、橘さんの事、もっと知りたいの。」
そういってゆりは天使の事をベッドに押し倒した。
「・・・なに?」
天使はなにが今から起こるのか分からないようで、
ゆりの顔をじっと見つめていた。
「だ〜か〜ら、Hな事しましょ?」ゆりはそうゆうと、天使の下着に手を掛けて、ショーツを脱がした。
「・・・私は女よ?」天使は無表情にそう言った。
「別に?可愛いからしたくなっただけよ。」
そうゆうと、ゆりは天使の柔らかそうな唇を自分の
舌でぺろっと舐めた。
「っ!・・・・・・・・。」天使が驚いていると、ゆりは
舌を天使の口に挿入した。
「くちゅっくちゅ・・ふぅっ!はぁっ・・・。」
天使は口の中をゆりに蹂躙されながら、体を震わせていた。
「ぷはっ。ふふっ、甘いのね・・・。」
ゆりは天使から唇を離すと、嬉しそうにそう言って
笑った。
「はぁ、はぁ・・・。」荒い息をついている天使を見ると、ゆりは続きを開始した。
451名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:27:37 ID:DWM+3kGm
「橘さんのココ、毛は生えてないのね・・・。可愛い。」
ゆりは天使の恥丘を眺めて、感想を口にした。
「だめ・・・。もぅ・・・やめて・・!」
天使の哀願も虚しく、ゆりは天使の敏感な所を責め始めた。
「ふふっ・・・。もう濡れてるじゃない。」
そう言うとゆりは天使の硬くなった股間の突起を
舌で転がした。
「ふっ・・・!くっ!」天使は短い喘ぎ声をあげながら、細い体を震わせた。
「くちゅっ・・・ふっ・・・ちゅっちゅ・・・。」
ゆりは同性の敏感な所を知り尽くしていた。
その責めに天使は腰を震わせ始めた。
「そろそろイキたいかしら・・・?でも、まだ駄目よ。」
そう言うとゆりはくりくりに尖った胸の突起を優しく噛んだ。
「ふわぁっっぁぁあ!!!」
452名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:28:29 ID:DWM+3kGm
びくびくと体を震わせた天使を満足そうに見て、
ゆりは微笑んだ。
「もうイったの?案外敏感なのね・・・。」
天使は快感に体を震わせ、ベッドの上でグッタリと
していた。
その天使の敏感になっている所をゆりはさらに指を
挿入し、激しく動かした。
「っああああ!!ふぁああ!!」また始まった快感に天使は体を弓のように反らせた。
「ほらっ。もう一回イキなさいっ!」
ゆりの指がさらに速く前後し始めた。天使はもう
限界まで反らせた体をさらに激しく反らせた。
「っああぁぁああ!!ふわぁ!!!」そう叫ぶと
天使は愛液を股間から滴らせ、意識を失った。
「ふふ・・・美味し。」
ゆりは天使の愛液を舌で舐め取ると、満足そうにそう呟いた。
453名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:28:52 ID:DWM+3kGm
駄文失礼割り込みごめん
454名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:39:02 ID:oVo+28t2
>>452
ゆりかなですか
455名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:40:19 ID:DWM+3kGm
>>454
そうでしゅ
456名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:44:32 ID:/vMYh+ZO
百合っぺがついに来たか
457カレナック:2010/06/28(月) 23:36:14 ID:mlViHnpA
ついに百合がきたか
gjだぜ
458名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 03:03:06 ID:VvVIj9pu
日向ユイ タイトルご自由に。

「上手くいかーん」
 私はマウスを放り投げて、マネージャーに匙を投げたことを示す。スーツが
似合う女のマネージャーはメガネを片手でキリッとあげて。
「仕事してください、ユイさん」
「だってー、やる気もアイディアも出っないしー。そもそも、自分の家で缶詰って、
 ホテル取ろうよー」
「ホテルへ行く前に逃げるユイさんには、そんなことできません」
「しっつれいだなー」
 かわいらしくぷりぷり怒って見るのだが、残念このマネージャーには通じない。
生まれた時からどこで覚えたんだろうなぁと両親に褒められた(蹴られる父親は
涙を浮かべていた)ドロップキックをかましても良いけど、必ず投げ飛ばされるので
被害は甚大だ。私の肉体に。
「自分の家の中だけど、アイディアなんて出てこないんだよなぁ。見慣れた風景な
 んて、何の刺激もないんだもん」
「それでも、作るのがプロのお役目です。鬼才ユイの曲を楽しみにしてるファンが
たくさんいるんですよ。それを思ったら仕事もはかどるという物でしょう」
 ファンがたくさんいるとか言うなら、仕事場ぐらい用意しろって話だ、全く。
「鬼才って言われてもー、私まだ高校生だしー」
「それでも、してもらわなければ困ります。今回は恋愛の歌なんですから、ユイ
 さんの年頃なら共感できるものもすぱっとできると思ったんですけど」
 ……高校もまともに通わせてもらえないのに、恋愛の妙を表現した曲なんて
書けるわけがない。それこそ、私と同じ時期にデビューした岩沢さんに頼んだ方がよほど素晴らしい。
「残念ながら、岩沢さんはボーカルと作曲の両立をされていますが、いつでも曲が書けるほど、時間が空いてるわけではありません」
 だったら、入江さんとかいるじゃんー。
「つーか、心の中を読むな!」
「勘です」
 もういやだ、このマネージャー。出会った当初、いきなりお前のギターのせいでバンドが死んでいるとか言われたのも、
いまだに腹立たしいのに。なんで、そんなこと言ったバンドを拾い上げてんだよ、意味分かんねーよ、マジ。
 それで売れてんだから、マジ私も意味分かんねーよ。
「む」
 マネージャーがアホな子っぽい声を出した。
「ほえ?」
 私もアホな子になってみた。その時、ガラスの割れる音に、耳が痛む。
「うわわ。ちょ、何!? 何々!? ファンからの熱烈暗殺サービス!?」
「ユイさん、ガラスが危ないので少しこちらに」
 マネージャーが私を出口側に寄せて、窓の方へ身を乗り出す。シメタッ。今の私を他人が見たら、キュピンキュピンフィーバー中だぜっ。
「後は任せた、マネージャー!」
「なっ」
 扉を開けて、走り出す。さあ、ゆかん無限の彼方へ!
459名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 03:06:14 ID:VvVIj9pu
「ぶべっ」
 玄関を飛び出したところで、汗臭い誰かにぶつかった。
「げ、すみません。調子乗ってもう逃げた友達とボール投げ合ってたら、手が滑ってしまいました!」
「げ、とか言うな! 私の邪魔すんなよー!」
 げしげしと、逃亡を図る私は容赦ねぇぞ、ごるぁ!
「いつっ。だから、謝ってんじゃねーか!」
「逃亡の邪魔されたのを、謝っただけで済まされるわけねーだろっ」
「こ、この女、口悪……」
 あぁん? 私がそいつの顔をねめつける。どうやら、同じ年ぐらいのようだ。私の一応通っている高校の野球部のユニフォームを着ていた。顔は悪くない。
「ユイさん!」
 背後からマネージャーの声が聞こえる。
「あんた、名前知らないけど、私の家の窓割ったんだよね! だったら、背後から来る女足どめじゃない、に土下座しながら謝って、弁償まで話して。
 私が帰ってくるまであの人とゆっくりしゃべって。じゃ、よろしく!」
「はぁ、意味分かんねーよ。なんで、そんなことまでしなきゃいけないんだよ。って、ちょっと」
 ふふーん、話を聞くつもりはない。私は足どめする人材にラッキーと思いながら、アスファルトの道を走りだす。やっぱり、外で走り回るのは良い。
「まぅあぁぁてぇぇぇ」
 ……って、足止めしてないじゃん。何してんのよ、あいつ。役立たず! と思って、苦々しく思っていると。
「おいおい」
「なんで、あんた、私と一緒に逃げてんのよ!」
「いや、あんな形相されたら誰だって逃げるだろ」
 ちらりと背後を見やれば……。そりゃそうだ。すれ違う人々は、なんだなんだと驚きの顔をしてから、背後の人物をみてぎょっとしていて、笑えた。
「あんたの名前、なんて言うんだ?」
「はぁ!? 私のこと知らないの?」
「しらねぇ」
 こともなげに言ってくれる。頬が思わずひきつった。
「ちょー有名人な私の名前知らないなんて。それにー、こぉんなぷりてぃな女の子に名前聞くには、まず自分からって言うでしょ」
「ぷりてぃぃぃ?」
「文句あっかこら!」
「口、悪ぃ……」
 しみじみ言うんじゃない。殴り飛ばしてやりたいが、今殴って体勢を崩したら、捕まってしまいそうなので辞めておく。
「まぁ、いいや。俺は日向だ。背中に書いてあるんだけどな」
 ありきたりな名前だーとか思ったらダメなんだろうなぁ。思いつく。これからこいつを利用すればいいのだ。私が逃げ出したいときは、
窓に向かって野球ボールを投げさせ、窓が割れた混乱に乗じて逃亡。なんて完璧なプラン。ニヤニヤしてしまって、明らかにどんぴかれているが、今は気にしない。
だから、素直に名前を教えてやるのさ。
「ふーん、私は――」
 やりたいことがたくさんある。だから私は、あの部屋から飛びだして、この足で走り出す。
 
 END
460名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 03:07:15 ID:VvVIj9pu
お目汚し失礼しました。それではー。
461名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 03:12:48 ID:xWLa+p1B

新しい発想だな
462名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 08:28:41 ID:sDzsqjfI
GJ
またこうやって喧嘩してると良いな
463名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 12:16:46 ID:o/SRTv1T
>>450
注意書きが無いけどGJ。俺得
>>458
「女」のマネージャーか
高松と勘違いしてたべ
464名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 12:17:08 ID:o/SRTv1T
>>450
注意書きが無いけどGJ。俺得
>>458
「女」のマネージャーか
高松と勘違いしてたべ
465名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 13:14:18 ID:LzCVxG2W
gj
なんか二人の関係性が自然だ
あとユイにゃんが音楽にしっかり関わってるのがいいな
466名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 13:26:17 ID:bco9TD6D
>>464
どうした!
大事だから二回言ったのか!?
467名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 14:08:40 ID:C3IIwifs
>>459
gj
やはり元気なユイがええのう
468名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 14:24:14 ID:FFCp/DLZ
>>459
GJ
これいいなあ、気に入った
マネージャーは生真面目に育った天使ちゃんかなw
469名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 16:19:20 ID:ALl7pPxP
おまえらA 「三次元の体育着で・・・ふぅ。満足した。消えるか。」サッ
おまえらB 「三次元のスク水で・・・ふぅ。満足した。消えるか。」サッ
おまえらC 「三次元の黒タイツで・・・ふぅ。満足した。消えるか。」サッ
おまえらD 「三次元の制服で・・・ふぅ。満足した。消えるか。」サッ
おまえらE 「三次元の百合で・・・ふぅ。満足した。消えるか。」サッ
おまえらF 「三次元のBLで・・・ふぅ。満足した。消えるか。」サッ

お前ら成仏しろよwww
470名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 17:50:33 ID:YWgQ7L6J
421の続きができたんで お願いします
471名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 17:50:56 ID:YWgQ7L6J
 付き合ってからの俺と奏は
 日向からの頼みで奏とユイを合わせたり、ユリが部長を務めているSSS団(活動内容は行くたびに変わる)の部室に遊びに行ったり
 など時間を見つけては一緒にいろんなところに行ったりして、付き合ってからもうすぐ一ヶ月が経とうとしていたが…
(奏と一緒に出かけるのはいいんだが、まだキスもしていないってどうなんだろ…)
 好きな人と付き合っているのにずっとお預けをくらっていることに悩んでいると
 「♪〜♪♪♪〜」
 奏用に設定した着メロが流れてきた
「っと奏からか。」
 そう言ってすぐさま携帯を開き電話に出る
「もしもし、結弦ですか?奏です。」
「ああ、おれだよ、どうした奏。」
「いま大丈夫?」
 そんなことを聞いてくるが、奏よりも優先しなくちゃいけないのは学校ぐらいなので
「もちろん大丈夫だ。」
「そう、それじゃあ週末は空いてる?」
「空いてるよ。」
 実際は何かあったかむしれないがすぐさま答える
「じゃあ今度は結弦の家の近くに行ってみたいんだけど良いかしら?」
「お、おれの家の近く?」
 あまりの事に思わずどもってしまうと
「まだ行ってみたこと無かったから、迷惑なら止めておくけど。」
「そんなことない!奏が行ってみたいんだったら喜んで案内するよ。」
「ありがとう、それじゃあお願いするね。」
 そして駅前の喫茶店で待ち合わせをすること決めてから電話を切って
(おれの家の近くって…い、いやまだ奏が家まで来ると決まったわけじゃないが…)
 そんな考えをしつつも少し部屋を見渡し
「とりあえず…部屋の掃除しとくか…」
 そう呟きいつもより念入りに部屋の掃除を始めた
472名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 17:52:00 ID:YWgQ7L6J
 そしてついに週末になり約束した喫茶店で待っているが
「もう待ち合わせの時間なんだが…まだみたいだな。」
 まあそのうち来るだろう、と思ったが5分ほど待ってみてもまだ来ないので
「おかしいな…奏が時間に遅れるなんて初めてじゃないか?」
 もしかしたら道に迷っているのかと思い喫茶店から出て駅の方に向かって歩くと、
 すぐに奏を見つけることができたがチンピラの様な男が奏にからんできていた
「おいおい、ぶつかっといて謝りもなしか。」
「謝りはしたわ、それにぶつかってきたのはあなたの方じゃない。」
 そんな言葉が聞こえてきたので慌てて走り
「おい、奏に何をしてるんだ。」
 そう言うと男はこちらを見て
「なんだてめえはこいつの男か?」
「そうだ、それで奏に何をしてるんだ。」
「おいおい何ってこいつがぶつかってきたから注意してるだけじゃねえか。」
「奏はお前からぶつかってきたと言っているみたいだがどうなんだ。」
「言いがかりは止めてほしいもんだぜ。」
 男との口論を続けていると突然
「おい、藤巻何をやっているんだ。」
 そんな事を言って女が近づいてきた
「げ!?ひさ子なんでお前がここに…」
 そう言って突然男(藤巻と言う名前らしい)が動揺し出した
「ここの近くのスタジオで練習があるからだよ。で、お前は何をしてるんだ。」
 そう言い女が男に近づいていくと傍目から見ても分かるように男の膝が震えだし
「どうしたんだ、お前。びびってんのか?」
「び、びびってなんかねえぜ!取りあえず待てひさ子これには理由があるんだ。」
「へ〜理由ね、ぜひ聞かせてほしいもんだ。」
「そ、それはだな…」
 そう言いつつも何も思いつかなかったのか「と、とにかく違うんだ!」と言い残し逃げて行った
「まったく…そこの二人、悪かったねあの馬鹿がちょっかいかけたみたいで。」
 そう言って女がこちらに振り返り
「いつもはあんなことする奴じゃないはずなんだけど、私の方からきつく言っとくから許してやってくれ。」
「あ、ああ…」
(あれ、この人どっかで見たことあるような?)
 そんなことを考えていると「邪魔して悪かった」と言い残して女は去って行った
「ああ!?そうかどっかで見たと思ったらガルデモのベースの人じゃないか…」
 そう言ってから奏の方を見ると奏は嬉しそうにこちらを見つめて
「結弦ありがとう、助けてくれて。」
「まあ、結局あの人がどうにかしてくれたから別に何もしてないんだけどな。」
「それでも助けてくれたことには違いないから。」
「そうか…まあ、おれは奏の彼氏だしな。」
 恥ずかしくさを紛らわせるために頬をかきながらいうと
「それじゃあ結弦、どこを案内してくれるの?」
 と言いながら手をつないできたので
「そうだな、じゃあまず近くの店でも見に行くか?」
 そう聞くと奏は「わかった」っと答えたので繋いだ手を引いて歩き出した
473名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 17:52:32 ID:YWgQ7L6J
その後よく行く店などを案内していると奏が少し疲れたように見えたので公園のベンチに座りながら自販機で買ったコーヒーを飲み
「どうだ奏、やっぱりこんなところばっかじゃつまんないか?」
「そうでもない、結弦がいつも使ってるお店を見ることができるのは嬉しいわ。」
「そうか…じゃあ次に行くか。」
 そう言ってコーヒーを飲みほして立ちあがり奏の手を取り歩き出そうとすると
(ん?雨か…)
 そう思い空を見てみると雲が空を厚く覆っていて
「どうする奏、いったんどこかの店に入るか?」
 そう奏に聞いていると先ほどまでポツポツと降っていただけの雨が急に強くなり
「やべ、奏とりあえずどこかで雨宿りするぞ。」
 そう言って走ったが公園にいたので雨宿り出来る場所に着くまでに二人ともびしょ濡れになってしまった
「あ〜こりゃどうすっかな…」
 そう言ってから奏の方を見ると奏の上着が透けて下着のラインがはっきりと見えたので慌ててジャケットを脱いで奏に手渡す
 はじめは首を傾げる奏だったが自分の恰好を見てからすぐに意図を理解して恥ずかしそうにジャケットを羽織り
「この恰好のままじゃ風邪をひくわね。」
 奏が言った事はもっともなのでこれからどうするかを考えていると奏が申し訳なさそうにこちらを見て
「結弦、悪いけど私はこれから急いで帰るわ。」
「え…でも…」
「このままじゃ結弦も私も風邪をひくから急いで着替えないと。」
 そうは言ってもまだ会ってからいつもより時間が経っていないのでつい
「じゃ、じゃあおれの家に来ないか!?」
 そんなことを言ってしまい少し後悔したがそのまま勢いに任せ
「ここから自分の家に帰るよりもおれの家の近くなんだからおれの家に来た方が…」  
 どんどん声が小さくなりながらも言ったが奏が何も言わないので
(やっぱり駄目か…)
 そう思って奏の方を見ると、奏は顔を真っ赤にして俯きながら
「ゆ、結弦がそう言うなら…」
 奏はそう言って手を強く握ってきた
「あ、ああ…じゃあ行くか。」
 緊張しながら手を握り返し、先ほど購入した傘をさして自分の家を目指した
 
474名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 17:54:21 ID:YWgQ7L6J
以上です 次で最後になりエロと結末を書きます

エロはまだ天啓(という名の電波)を待ってる状態なのでごめんなさい
475名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 17:56:28 ID:DBgQW8sb
いいよ〜
476名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 17:58:21 ID:IbFYHzky
GJ!
477名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 18:20:24 ID:ldbKX75Y
GJ

そんな無理矢理エロを入れなくてもいいとは思うけど
478名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 19:12:42 ID:2kC1ILJV
既にこの板は非エロだらけだから
エロを入れなくてもおk
479名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 19:55:24 ID:PJ+eHOoY
>>463
悪い注意書き忘れたごめん
>>474
GJ
480名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 20:35:36 ID:zNZmKgxG
GJ
電波受信したらあげようと思って早1週間…
それよかまだひなユイって需要ある?
481名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 20:58:38 ID:0SZLHq6R
>>480
「まだ」とはなんだーー!
いつだってひなユイ需要あるにきまってるだろ!少なくとも俺的に
482名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 21:18:47 ID:4ejbwMoU
ゆりっぺx日向書いてよ
483名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 21:26:24 ID:2Ble67Rj
短めのプリーツスカートと、オーバーニーソの隙間から垣間見える白く眩しい太腿に引き寄せられるように手を伸ばした。
「日向くん…?」ゆりが驚いたような声を発した。
ミニスカのすそが、男心をそそるようにひらひらと揺れる。
むっちりとした太腿に食い込んだソックスのへりを指でなぞってゆく。
484名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 21:56:48 ID:KDcpk5Lg
>>474
GJ。しかしひさ子は「リードギター」だよ。
まとめに載せる時にどなたか修正ヨロ
485名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 22:05:08 ID:PJ+eHOoY
>>483
おい続きまだか!もう脱いでるから!
家族に見られるから!速く!
486名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 22:36:24 ID:IbFYHzky
431の続き投下します
487名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 22:38:53 ID:IbFYHzky
「久しぶり、ゆりっぺ」
「久しぶり、大山君」
「久しぶりだな、ゆr」
「うるあああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
「ぐぼはっ!!?」
「よくも人様の弟に妙なこと吹き込みやがったなおのれはああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「ぐはぁっ!?ギブ!ギブギブ!死ぬ!」
「知るかあああああああああああ!!!」
「ゆりっぺ!?どうしたの一体!?」
「現在の我々の状況からは、あの行動にどんな意味があるのかはわかりませんが、推測するに、藤巻さんがゆりっぺさんの弟に何かを教え込んだようですね」
「それで今シメられてると?」
「うわぁ…………………」
「あさはかなり」



「Head Spin!」
「ヘッドスピン!」
「TK,松下五段も。久しぶり」
「てかなにやってんだてめえら?」
「見ればわかるだろう?」
「いやわかんねえよ」
「痩せて以来、できなかったことができるようになってな。このダンスもとうとうできるようになった」
「だからって路上でやるなよ。コンクリだぞ?」
「うむ、ハゲそうだ!」
「Feel No Pain!」
「そっちこそ、何をやっているんだ?」
「見りゃわかんだろ」
「悪いがまったくわからん。藤巻、何故お前は野田のハルバートにぶら下がっているのだ?」
「軽い罰ゲームよ。まだまだ序盤だからね」
「Be Punished!」
「それにしても、松下君随分痩せたわね」
「ああ、こっちには肉うどんがなかなかなくてな」
「カロリー高そうだよね」
「大山は食べたことなかったっけ?」
「うん、食べきれそうにないから」



「あ、みなさーん!お久しぶりです!」
「よぉ、結構そろっt」
「日ィィィ向くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」
「うがっ!?」
「よォくも人のプライバシー公開してくれやがッたなコラァ!!」
「ゆりっぺ……キャラ変わってんぞ」
「なんだか面白そうなので、私も参加させていただきまーす!」
「おい!ユイ!お前まダハァッ!?」
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!』
「アッ―――――――――――――――――――――――――――――」
「……目も当てられねぇな」
488名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 22:41:17 ID:IbFYHzky
「おぉーい。勘弁してくれよー」
「あら?洗濯物がなんか言ってるわ。洗濯バサミで止めとかないと」
「いででででででで!!ゆりっぺ!てめえこっちが抵抗できないからって!」
「諦めろ、日向。お前もこの状態になった以上は逃げられねえ」
「てかさっきツッコミし損ねたけどなんで藤巻は吊り下げられてるわけ?」
「逆に聞くがなんでお前は吊り下げられてるんだ?」
「………………お前もか」
「まあな………………」
「さて、次は誰が来るか」
「……どうした?愚民ども。随分疲弊しているようだが?」
「ああ!直井!お前なんで一人車に乗ってんだよ!」
「神が、貴様らと同じ土を踏むとでも?」
「あ、相変わらずムカつくヤローだな」
「それに、僕だけではない。お前らと違い、多少なり優秀な者は乗せている」
「は?……………………………って竹山ぁ!?」
「僕のことはクライs」
「お前、なんで乗せられてんだよ!?」
「Go●gleマップで道を教えただけですが。それと僕のことはクr」
「迷ってたのかよ!」
「アホですね」
「無礼者が。神が迷うわけないだろう」
「じゃアレか?音無の場所知りたかったのか?」
「相変わらず信仰してんの?ねちっこいヤツね」
「貴様!ねちっこいとはなんだ!僕はただ尊敬してるだけだ!」
「この前音無に聞いたんだが、お前10分に1回はメールしてるらしいな」
「A Pest Boy!」
「音無君も、よく受信拒否しないでいられるわね」
「ええい、うるさいな。もう行くぞ。」
「音無だったら!」
「?」
「音無だったら、俺たちを乗せてけば褒めてくれるだろうなぁ!」
「!……………っ!?…………!…………………………………………………………………………………………………………乗れ」



「ったく、暑苦しい。」
「運転席に座っといてよくそんなことがいえるなぁ!」
「先輩!顔がベストポジションにあるんですがこのまま殴ってしまってもいいですか!?」
「てか野田!てめえハルバート邪魔なんだよ!かさばってんだよ!」
「黙れ!危ないヤツからゆりっぺを守るためだ!我慢しろ!」
「車のなかで振り回そうとするな!おまえの方がよっぽど危険だ!」
「私の肉体にキズが!」
「この狭い中、半裸でいるからだよ!」
「いや、これもこれで素晴らしい」
「止血しろおおおおおおお!」
「Bloody In The Car!」
「あさはかなり」
「ああ!画面に血が!」
「騒がしいわね」
「助手席にいればそりゃそうとしか思えないだろうよ!」
「あ、音無さん!」
「この状況で速度あげんじゃねえええええええ!!!」
「あっちはあっちで準備してくれてたようね」
「血が!血があああああああああああ!」
「うわああああああああああああああああああああああああああ!!?」
「あ、奏ちゃんもいるわ」
「呑気でいいなてめえは!」
489名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 22:48:17 ID:IbFYHzky
続ける……のか?
なんか限界を感じた。
勝手につくっておいてなんだが続きを書ける人に託したい
490名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 22:56:59 ID:PJ+eHOoY
やべぇwww面白すぎるww続き頼み!
491名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 23:08:34 ID:L4mCArOB
ギャグ回のノリがそのまま文章になってていいなww
続き待ってます
492名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 23:17:56 ID:QLgwQgaY
これはいいギャグwwwwww
続き期待w
493名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 23:59:41 ID:0SZLHq6R
GJ!良かったら続きをwwwおもしろすぐるwww
>>480
ひなユイ需要あるのでぜひ!
494名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 00:17:51 ID:mzlSa3rO
>>488
何人車に乗ってんだw
ワロタ

>>480
需要ありまくりんぐ
495名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 02:00:41 ID:k74q1mPn
>>488
GJ!www面白すぎwww
続き期待してます!
496名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 07:46:50 ID:+F+mDDaB
まさかのセロリ
497名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 12:40:06 ID:TftupuUq
あさはかさんのエロきぼん
498名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 19:55:00 ID:P1CXXLiK
よく考えたら堕天使ちゃんのSSない。
ので、そっち方面で投下しようかなと思ってますが……
どうでしょう?
499名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 20:57:34 ID:dj2+9PK/
>>498
期待してる
500名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 21:57:37 ID:IcaCNED2
gj
501カレナック:2010/06/30(水) 22:07:50 ID:C4g6NIqa
>>498
gj
ぜひ頼む
502名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 22:43:25 ID:5ttmcwiG
奏が去ってった後、音無がどうやって成仏したのかを書いた漫画をpixivにあったんだけど
それが、またすごいいいんだよね
それを参考にss作ってみる?
というか、これは完全なパクリはやっぱまずいよね…著作権的に?平気か?
503名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 22:44:42 ID:P1CXXLiK
ID変わってるのは気にしないでください。あと自分の想像で作ったものなので、そこのどうかよろしくお願いします。
音無視点で、8話のラスト頃であります。

「奏……」
 一瞬の出来事で何が起こったのか分からなかった。
 突如、右胸に衝撃が走り体が支えれなくなり崩れ落ちる。
 目の前には戦線のみんなで助けにきた少女がいる。あとすこしで手が届きそうだったのに、その手は届かなかった。
「あなた達の負けね」
 オリジナルのあの不器用でそれでも必死な奏でとはちがう、冷酷な奏の声が背後から聞こえた。
 それでやっと気づく。
 今まであった冷酷な奏は何人だった? そもそも、一人ずつ現れて戦線メンバーの相打ち覚悟の攻撃を受け入れる必要があったのか?
「くっ。まさか……罠……」
(あの無数にいる奏は俺を封じるために……)
 よくよく考えてみるとおかしかった。あれほどの奏がいれば戦線などいとも簡単につぶせただろう。一人一人捕縛することも、塵にすることも、確認できた十人近くの奏程でも行えばお釣りが返ってくるはずだ。
 それでも万が一、オリジナルの奏が無数の奏を封じる方法を見つけてしまえば一網打尽にされるだろう。そこで冷酷な奏達が考えたのが、オリジナルの奏と現時点で一番関わりがある自分を確実に捕らえ、戦線とオリジナルを離そうとしたのだろう。
「音無君っ。ハーモニクスをっ」
 ゆりの声が瓦礫の向こうから聞こえる。時折、金属音が響いている。他の奏がゆりと闘っているのだろう。
 無数の奏を止めるにはもう一つの方法しか残っていない。
(奏に……ハーモニクスさえして貰えば……)
 奏ならきっと俺の声で目を覚まして、ハーモニクスを使ってくれるはずだ。と必死に口を動かそうとする。
 しかし思いとは裏腹に少しずつ意識が遠くなっていっき、口が思うように動かせない。それでも奏を助けようと口を動かす。
「諦めたらどう」
 奏は後ろから剣を突き刺したまま語りかけてくる。
「あなたはもう私たちから逃げられない」
「か……なで……。起きて……くれ……」
 瓦礫の向こうで闘っているゆりと奏の起こす金属音にかき消されてしまう小さな声。
 その抗いが気にくわなかったのか、背後にいる奏は左手を振り上げる。
「グシャ」
「うっ……」
 二本目のハンドソニックが左腹を貫く。
 意識に靄がかかり、目の前にいる奏が見えなくなっていく。
「もう、あなたは私たちのもの……」
 その言葉が聞こえると共に意識を失った。
504名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 22:45:15 ID:GEbSRmWU
著作権よりも道徳的問題じゃね

丸パクリとかさ
505名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 22:46:56 ID:0W9wQuVJ
パロだから気にいらない奴も気にいる奴も
いる
それがSS
506名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 22:48:30 ID:P1CXXLiK
書いてるだけで恥ずかしくなってきた。
下手だし、表現が乏しいし、それに初めてですし。

それでも始めたからには終わりまで続けます。

明日のこの時間ぐらいに本章突入します。
507名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 23:07:40 ID:5ttmcwiG
>>504>>505
そうだよなぁ…
ちょっと変えてのっけるか?結末は同じでも
508名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 23:24:02 ID:P1CXXLiK
 目を覚ます。
「どこだ……ここ」
 あたりは真っ暗で机が並べられている。
「教室か?」
 立ち上がると教室であるということは確認できた。しかし、人が一人もいない。夜であるのだから当たり前なのだが。
 




509名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 00:16:48 ID:ixfUH8ks
↑ミスです

 目を覚ます。
「どこだ……ここ」
 あたりは真っ暗で机が並べられている。
「教室か?」
 立ち上がると教室であるということは確認できた。しかし、人が一人もいない。夜であるのだから当たり前なのだが。
 おぼろげな記憶が少しずつ戻っていく。
「奏っ」
 咄嗟に叫んだ少女の姿はない。
(あのあとは……)
 ハーモニクスで現れた奏に貫かれたあとの記憶はなく、それから運ばれたらしい。
「どうして教室に……」
 考えを巡らそうとした時だった。
「起きたのね」
「っ」
 声が聞こえると同時にその方向に注意を向け身構える。
 そこに立っていたのは奏だった。姿形だけが同じである冷酷な奏だ。
「なんでこんなところにっ」
 最初に考えていた疑問をぶつける。すこしでも状況を理解し、一刻も早く他のみんなを助けるために。
 奏は小さく笑う。
 不安になる。奏の笑みはすでにこちら側に勝機がないということを表しているようだった。
「なにをするつもりだっ。本物の奏は? 他の戦線メンバーは?」
 次々に安堵の答えを求めるように言葉に出していく。
「言ったでしょ? みんなお仕置きって」
 その表現はゾッとするものだった。死なない世界であるから永遠の地獄を味わうことになる、と。
(今捕まれば完全に手が打てなくなる。なんとかして逃げないと)
 体全身に力を込める。
 奏が近づいてくる。辺りを見回す。
(入り口は奏がいる。窓を割ってか? だめだ、追いつかれる。なら奏を倒して? 余計に無理だ)
 時間がなくなっていく。
(窓か……)
 一か八かに賭けて窓に走り出す。
「逃げても無駄よ」
「っ」
 手がつかまれた。
(そんな。まだ奏は)
 たしかにまだ前にいた。そしてすぐに一つの事実を思い出す。
 ハーモニクスで現れた奏は一人ではない、と。
「くそっ」
 振り払おうとするが手が全く動かない。
 そして振り払うどころか手をつかんできた奏はそのまま押し倒してくる。
「くっ」
 馬乗りの状態から両腕をつかまれ、身動きを封じられる。
(もうだめだ……ごめん……みんな)
「ちゅっ」
 不意に噛みしめていた唇に柔らかい感触が当てられる。それが何なのかを理解するまでにもう一度唇に柔らかい感触が当たる。
 鼻と鼻が触れ合う距離に奏の顔がある。
「お仕置きって」
 なぜそうなるのかが理解できず呟く。しかし、奏は答えようとせず再び唇を合わしてくる。
 味わうようなゆっくりとした唇がすこしずつ頭を真っ白にしていった。
510名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 16:25:58 ID:2mYgnOVQ

以下のような電波を受信した。

みんなを見送ったあと、さいごに来世へと旅立った音無が目を覚ますと、そこは、ピンク色の間接照明に妖しく照らし出されたラブホテルのような一室だった。
「音無くん」
聞きなれた声に顔をあげると、ゆりがブラとショーツだけのかっこうで見下ろしていた。
「ゆりじゃないか!…お前、なんでそんな格好… それに、確かついさっき成仏したんじゃあ…?」
「あたしだけじゃないわ」
周りを見回すと、先に成仏したはずの戦線の女性メンバーたちが、肌もあらわな下着すがたで音無を取り囲んでいた。
「どうしたんだ、みんな?」
「それが、あたしたち、こんなとこで足止めくらっちゃってさ」と、岩沢が言った。
「どういうことだよ…」
「それがどうも、ああいうことらしい」
ひさ子が指差した部屋の壁には、巨大な薄型モニタが設置してあり、そこには

『若くてきれいな女の子が処女のまま死んだのではあまりに不憫です。そこで、神様はいいこと思いついちゃいました。
生まれ変わる前に、この部屋で思う存分イケメンホストの性的なサービスをお受けになってください。どうです、気が利いてるでしょ?
気持ちよく処女を散らしたあとも、じゅうぶん満足するまでセックス三昧、ガンガンヤリまくってから生まれ変わってください』

という文字が浮かんでいた。
「なんだよそれ…」
「そして小僧、きさまがやって来たというわけだ」さらしと褌を身につけただけの椎名が妖艶な目つきで言った。
「これは、音無があたしたちみんなの面倒みてくれるってことだよね?」と関根。
「だよねー」入江が相づちをうつ。
無言でうなづく遊佐。早くもパンティを脱ぎはじめる。
「ちょ、ちょっと待ってくれよみんな!」
「言いだしっぺなんだし、責任取りなさいよね」とゆりっぺ。
「いやー音無で良かった良かった、藤巻とか来たひにゃどうしようかと思ってたぜ」とひさ子。
「そんなの、チェンジするに決まってんじゃん」と岩沢。
「お世話になります、せんぱいっ」ユイが嬉しそうに抱きついてきた。
「ふつつかものですが、よろしくお願いいたします」床に三つ指をついたかなでがぺこりと頭をさげた。

続かない
511名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 16:36:40 ID:34vSe/mZ
続け
512名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 16:37:55 ID:kWJOLpUs
≫510
神様・・・
513名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 17:29:53 ID:pc+Bi0gZ
>>509
奏×音逆レイプハァハァ
続き待ってる
514名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 18:16:05 ID:t/tJmS32
藤巻ェ…
515名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 20:45:15 ID:9QLDK/cO
>>510
期待させておいて続かねぇなんて
成仏できねぇよ
516名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 20:47:02 ID:9QLDK/cO
ごめんsage忘れてた
517名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 20:58:23 ID:ixfUH8ks
 押し倒され、奏の柔らかな唇が重ね合わされ続けてどれだけ経ったのか。五分か、十分かそれ以上な気もするしもっと短いのかもしれない。
 真っ白になっていく頭では逃げる方法を考えることも出来ず、すでに『目の前の奏』に意識を集中していた。
 奏はこういう事になれていないらしく序盤には初々しい舌の動きが感じられた。けれども時間が経つにつれ徐々に奏のキスは味わうようにゆっくりと、時には吸い付くように激しいものへと変わっていた。
「んっ……」
 こちらも受けるしかないと感じ舌を絡ませる。奏と自分の口の蜜が交わって糸を引く。
(奏もやっぱり初めてなのだろうか?)
 そんな考えが浮かんでくるようになって、もう逃れようとする考えなど微塵もなくなっていた。
「お楽しみ中?」
 キスをしているはずの奏の声が聞こえた。そして「ビリッ」と服を破る音が響く。
「もうこんなに?」
 そこで思い出す。奏はひとりではなくて何人もいるのだと。もしかしたらこの教室にはすでに何人もの奏がいるのではないのか? という『期待』も抱いてしまう。
 その『期待』は裏切られなかった。
「お仕置きして欲しいの?」
 ディープキスを続けながら小さく首を縦に振る。
 自分に馬乗りになっている奏はキスの邪魔をされたのが気にくわなかったのか、両腕を捕らえていた手を放しその手でしっかりと頭をつかんで唇が離れないように固定してきた。吸い付きがなにもかも吸い出してしまうほど強くなる。
「こうしてほしいの?」
 ひんやり感触が自分のものへと当てられるのが分かる。
「あ……し……?」
 何となくだが感触で分かってしまう。事実だとしたら奏は自分のものをどんな風に見ているのだろうか? 汚物を見るような目で見ながら踏んでいるのだろうか?
 想像するだけで歓喜の鳥肌が立っていくのが分かる。堅くなっていたブツがよけいに堅くそそり立っているのだろう。
「感じてるの? もっとお仕置きね」
 奏の足が器用に様々な部分を撫でながら動かされる。
「あっ……うっ」
 すぐに快感の波が広がっていく。奏は容赦なく足でお仕置きを続ける。感じすぎておかしくなりそうになって、唇を合わせ続けている奏の背中と頭に手を回して抱きしめる。
「っっ……」
 自分の欲望が放たれた。ねとねとの液体がついた奏の足は、そのまま擦り付けるように一時的に元気を失ったブツに触れ続ける。
「変態ね……ならまだお仕置きが必要ね」
 足で虐めてくる奏は小さく笑う。

 続く?
518名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 21:27:24 ID:t/tJmS32
sageて続けるしかないだろjk
519名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 21:33:32 ID:yU2zgL2+
wikiにまとめる時はくっつけようね
520名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 22:08:05 ID:MjKShONq
>>517
521名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 22:13:41 ID:utzsbUul
わっふるわっふる
522名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 22:43:15 ID:B1sLgGMT
>>517

いいよいいよー
523名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 23:22:16 ID:VNKiz0Xf
>>517
おい速くしてくれ寒い
524名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 23:43:47 ID:ixfUH8ks
「まだ……物足りないでしょ?」
 キスをする奏は息を荒くしながら尋ねてくる。
(なにか……おかしい……)
 賢者タイムという短い制限時間の中、奏が攻撃意志だけで自分に快楽を与えているのか? という疑問を持つ。それも奏に関することであるから考えていられるのだが。
 足でブツを弄んでいた奏は先程から服を脱いでいるようだった。賢者タイムが終わるのを待っていてくれているようにも思える。
 キスを味わい続けている奏の方も激しいキスを求めずに唇を合わせるだけのキスをゆっくりと続けている。
(待っていてくれているのか?)
 なら何故待っていてくれるのか、という疑問が生まれる。
 その答えはもう頭の中で整い始めていた。
「なに休んでいるの?」
 三人目。その奏は歩み寄ってくる。
「お仕置きなんだから、休めると思ってるの?」
 奏は妖艶な笑みを浮かべておもむろにブツに顔を近づける。そしてちいさな口で食べる。
(やっぱり……)
 口の中に含まれた瞬間に自分の分身が再び起きあがってきた。それほど刺激が強かった。奏での小さな口はすぐに、大きくなったブツをくわえきれなくなる。けれども奏は口を離さないように奉仕を続ける。
「んっ……ふぉふ?」
 口に含みながら尋ねてくる奏からは全く敵意を感じられない。
 もう分かっていた。奏たちは攻撃意志で行動している訳じゃない。
「っ……気持ちいい……奏」
 奏は頬をすこし赤くして満足そうな顔をする。
(奏はハーモニクスをする時だって守りたかったんだ。もしかしたら、俺を……)
 だからこうして、敵であると嘘までついて奉仕をしてくれているのかもしれない。
(俺はそうであって欲しいのかもな……)
 先程まで足でブツを弄んでいた奏はまさに天使の姿で、白い肌を窓から入ってくる月光で照らしながら、俺の分身に近づく。
「奏……ありがとうな……」
 そう言って馬乗りになっている奏を支えながら上体をあげる。
 なぜお礼をするのか? と不思議に思ったのか、生まれたままの姿の奏は細くきれいな髪を揺らしながら首を傾げて尋ねてくる。
「お仕置きのこと?」
「ああ……。それと、俺を想ってくれて……」
「……」
 キスを頬張っていた奏、口の中でブツをなめ回していた奏は動きが止まる。そしてすこし困惑した顔で見つめてくる。もしかしたら奏自身は気付いていなかったのかもしれない。
(不器用だもんな……)
「俺の思い上がりかもしれないけどさ……俺は奏のことが……」
 その先を言う前に、支えられている奏がしっとりとした唇で口を塞いでくる。
「お仕置き中なのに口答え?」
(奏……言っちゃダメなのか?)
 この世界は未練を無くせば消えてしまう。自分の存在価値に満足すれば消えてしまう。
(もしかしたら、俺がこの思いを伝えれば消えてしまうと想って……)
 消えて欲しくない、という奏の想い。それを感じてしまっただけで満足な気がする。
 けれども消えるわけにはいかない。
 奏が此処にいるのだから。
  
 次の投下でおそらくラストになります。
525名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 23:47:34 ID:ixfUH8ks
すみません
すこし忙しくなってきましたので、明日の午後十時ごろに投下します。

本当にすみません
526名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 23:50:10 ID:t/tJmS32
おおおおお、俺のブツが限界なんだなっ
アマガミまで持たないんだなっ
527名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 23:52:09 ID:t/tJmS32
>>525
大丈夫だ。急ぐことはない
528名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 00:38:24 ID:rHH2xcx9
投下してくれるのは良い事なんだがまとめて投下しようよ
1レス1レス小刻みに出されても見辛いし
529名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 00:50:11 ID:EtCEGzX9
>>528
文句言うなよ…
530名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 06:11:54 ID:A38p2n/n
>>528
作家さんは俺達のティム歩の事を思ってく
れてるんだよ
531名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 10:35:07 ID:wUoupiS0
「…格の違いを見せつけてくれんだろう?」
音無の怒張したモノが勢いよく股間に打ち込まれるたびに、椎名は背骨を海老反りにのけぞらせて激しくわなないた。
秘所からは、あとからあとからとめどなく蜜が溢れ出し、てらてらと糸をひいて、音無の足に滴りおちた。
大きくてぱっちりとした、いつもは冷静な瞳がみるみる潤んで、呆けたような表情をみせる。
荒げた吐息にあわせて、なめらかな腹筋がうねるように上下し、汗ばんだ女の肌がなまめかしくうごめいた。
長い脚が引きつるようにピィ〜ンと伸びる。
それまで感じたことのない快感に、うつくしく鍛えられ上げた女忍の身体がビクビクと打ち震える。

みたいなの希望
532カレナック:2010/07/02(金) 11:07:42 ID:yxDMUFlB
>>531
同士よ!!!
そういうの大歓迎だ
533名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 12:57:33 ID:5DVKsUS1
椎名さんはなぁ、大山と高松による「こんなコトされても
箒を落とさずにいられますかプレイ」とか考えたけれど、
この二人じゃコトに及ぶ前に張り倒されそうなんだよなあ
534名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 19:24:39 ID:A38p2n/n
>>533
大山は分かるがなぜに高松w?
535カレナック:2010/07/02(金) 19:43:07 ID:yxDMUFlB
椎名さんはレイプもののほうが萌えるよな
536名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 19:57:37 ID:VCMABXfj
浅はかなり
537名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 20:29:34 ID:9oE7KfIp
電波jyu心中
創作物的排泄物の
538名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 20:57:24 ID:44+vqfIN
質問
椎名と大山の話を書きたいんだが事前にTrackZeroを読んでおいたほうが良い?
539名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 21:05:35 ID:cUa6X2qh
>538
オリジナル5の話を書くなら必読だと思う。
読んだらますます訳判らなくなること必至だけど。
540名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 22:16:15 ID:JsZN9PHt
>>538
原作からして設定ぶっ壊れてるんだから、お前が少しくらい矛盾したって全然平気だ。問題ない。
気にせず自分の知識の範囲でどんどん書けb
541名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 22:22:35 ID:A38p2n/n
>>538
もう脱いだ。待ってる。
542名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 23:15:34 ID:ZGEB0IlA
「奏、始めていいか?」
 奏の想いは確固たるものだけれども、互いに初めてなのだからこう聞いておかないと進めない気がして尋ねる。
「あなたに拒否権はないのよ」
「わかった」
 もう互いに気持ちは抑えきれない。
 抱き支えている奏と唇を合わせる。目の前にはルビーのような赤い眼がある。その眼はじっくりと見つめてきて、その無垢な眼に吸い込まれそうになる。
(奏……)
 好きだ、と心の中で叫びそうになる。けれども心の言葉を止める。心の中で言うのも奏を裏切っていると思うから。
 決して放したくないという気持ちが、奏の背中と後頭部に回した手の力が強める。
「んっ……んぁ……ふぁむ……」
 奏は想いを感じ取ってくれたのか、両手で背中をしっかりとつかんでからキスの吸い付きを強くする。二人の口の中で舌が深く絡まり、二人の想いが強くなっていく。
 互いの心が最も高まってきたところで唇を放す。二人の温かい口の蜜が糸を引く。
「はぁ……ふぅ…………んっ」
 奏は見つめ合ったままスカートに手をかける。
「奏、俺がやるよ」
 手を小柄な背中から下げて奏のスカートにかける。奏は任せてくれるのか、両手を再び背中に回してくる。
 ゆっくりと奏でのスカートを外していく。そしてしっとりと濡れた奏の下着が見えてくる。長い間唇を味わっていて興奮しているのだろう。
「俺は手加減できないからな……」
 奏は小さく頷く。
 初めての自分にできることは奏と一緒に想いを伝え合うことだけ。
 ただ想いを伝え合うことだけ。それだけでいい。なにも無駄な事はしなくていい。
 そして、奏の秘所を守る最後の一枚をとる。
 そこには一本の割れ目だけがあって、月光を液体が反射していた。
「ん…………」
すこし布が触れただけで感じて秘所からねとっとした液体が溢れてくる。秘所を露わにしていることが恥ずかしくて余計に刺激を加えているのかもしない。
「は…………はやく……」
 顔を真っ赤にして頼んでくる奏。
「ああ。いれるぞ」
 黙って頷く。 
543名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 23:16:03 ID:ZGEB0IlA
奏の秘所にゆっくりと自分をいれていく。
「っっ…………」
 奏がつかんでくる力を強める。
「大丈夫だ……俺がいるから」
 ゆっくりと汚されていない証を破っていく。それでも奏は幸せそうに受け入れくれる。その表情を見ているだけで胸が弾けそうになる。
 奏の中には全て入りきらなかった。けれどもそんなことはどうでもいい、奏と交わることができただけで満足だった。
「動かすぞ……奏」
「うん……」
 ゆっくりと、奏が痛みを感じないようにゆっくりと動かしていく。
「っ……んっ……っ……」
 まだ痛みを感じるみたいだが、それを上回るように奏を気持ちよくしようとする。
「んぁっ……っ……ふぁっ……っ……あぁっ……」
すこしずつ奏の声が高揚していく。
「奏っ……」
「……ゆ……結弦……」
 唇を合わせる。見つめ合って互いに二人の存在を確かめ合う。
 奏の中が次第にきつくなっていく。とろとろの液体が漏れての交わりとともに音をたてる。
 唇を重ね奏と一緒になっていられることが、どれだけ幸せな事なのだろう。
 自分が、自分が奏の存在する理由になれて、それは自分の存在する理由。何もかも捨てていい。奏がいるなら
「奏っ。……ずるいけど……い、言わせてくれ……」
「ゆず……る」
 抱きしめる力を強くして鼓動を伝えながら想いを伝える。
「奏っ。俺は……お前が好きだ。そばにいてくれ……これからもっ」
「結弦っ」
「奏っ」
 互いに離れてしまわないように強く抱きしめ合いながら、同時に絶頂を迎える。
 奏の中に想いが放たれる。奏も想いを受け止めて奏自身の想いを解き放つ。
 床に横になってしばらくの間、快感の余波を感じ続ける。

「奏……」
「結弦はずるい……私の気持ちを分かっていて、止めれない時に伝えてくれて……」
「そうでもしないと、奏に伝えれないだろ? それに伝えたかったから……俺は消えないから……大丈夫だから」
奏はもう一度抱きついてくる。そして

「ありがとう」

 そう言った。
 そして目の前からいなくなった。
「か、奏……?」
 先程まであった温かみが無くなっている。腕の中にあったはずの大切な温かさが。
 辺りを見ても誰もいない。
 先程までの確かな想いが消えてしまった。
もう何も考えられない。大切な存在がいることを確かめるために叫ぶしかない。
「かなで……かなで…………奏っっ」
 自分の存在するための存在。自分を思ってくれる存在。それが消えてしまったのだ。
 孤独感が包んでいく。
 再び失ってしまった。
 大切な存在を。
 自分の生きる理由を。
「奏――――――――」
 
「呼んだ?」
 ハッとして声のする方を振り向く。そこには立っていた。奏が。
 すぐに立ち上がって奏に駆け寄って抱きしめる。格好なんてどうでもいい。奏がいるのだ。
「わたしも……いるから」
「奏っ。奏っ。奏っ」
 胸の中に奏でがいる。もう放さない。これからも一緒に居る、そう決めた。
 
 終わり
544名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 23:16:27 ID:ZGEB0IlA
 遅くなってしまいました。すみません
 堕天使ちゃんを主体で書いているはずだったのに、いつの間にか純愛ものになってしまいました
 堕天使ちゃんが複数で音無にするという考えもあったのですが、途中からそっちに進めない状況になってしまい、突っ走りました。
 期待を裏切ってすみませんでした
545名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 23:50:35 ID:Dl1pP/tU
空気読まずに日向とユイで非エロで嫉妬(?)ネタ投下

舞台は現実世界
二人は付き合ってて、ユイが五体満足で、日向はユイがかわいくてしかたない、ということを除けば原作と大差ない関係です
以上
546名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 23:50:49 ID:Rgettt+q
>>544
GJ
547名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 23:51:01 ID:A38p2n/n
うほっ!GJ!!
548証拠:2010/07/02(金) 23:52:49 ID:Dl1pP/tU
じー
「…何見てんだよ」
それは夕暮れ時のことだった。
ユイが野球をしたいと言うので道具を持って近所のグラウンドで遊んでいた。
日が暮れるのに一時間もたたなかったがユイが楽しければいいかなって、俺が投げる役で打つのはユイに優先させた。
もっとも俺が打つとユイの球拾いが大変だと思ったのが1番の理由だったりする。
ユイが打つなら内野を一周すれば終わる。
そして今にいたるわけだが、なんでかユイはしゃがんで俺の顔を見ている。
打ってばっかで疲れたのかな。
「先輩って誰にでも優しいですよねー」
「は?」
唐突だった。
なぜこのタイミングでそれを聞いてきたのか。疲れて頭がおかしくなったのか。いや、おかしいのはいつもだ。
ともかく会話を成立させてやらないと、めんどうなことになりそうなので話を合わせることにした。
「まあな。俺って人気者だから」
ぶー
ユイの頬が膨らんだ。
俺の返答が正しかったのか間違っていたのかはさておき、あまりのアホ顔にちょっとからかいたくなった。
「なんだよ、俺がみんなに優しいからってヤいてんのか?ほれほれ」
「ヤいてなんかないでふっ。ちょ、ほっぺたつんつくやめーい!」
549証拠:2010/07/02(金) 23:53:20 ID:Dl1pP/tU
意外な疑問をぶつけられたが、からかうとすぐにムキーっとなるところを見るといつものユイだな、と俺はひとまず安心した。
「じゃ、何ふてくされてんだよ」
「ただ「あぁ、俺はお前が好きだ!愛してる!結婚してやんよ!」って叫んで抱きしめてくれたのは嘘だったらどうしましょうという不安が」
「俺がいつ、んな恥ずかしいこと叫びながら抱きしめたよ!結婚のとこしか合ってねえ!」
「ぶー。それくらい嬉しかったってことですよ」
「……そうかよ」
アホな発言をしてくるのもいつものことだが、ユイの悩みに俺はショックだった。

俺って結構信頼ないんだな…。

「本当にあたしのこと好きですか?」
ユイが続けた。
「好きに決まってんだろ」
「じゃあ証拠お願いします」
「証拠?証拠か……」
口で言って信用されないなら、と俺が辿り着いた結論は体を使うことだった。
「んー、じゃ、こっち来いよ」
「何するんですか?」
「お前にしかできないことをするんだよ」
「えー?それってもしかして体を使うことですか?あたし、よくわからないですぅ」
ユイは嬉しそうな顔で体をモジモジさせている。
「何いきなり子供ぶってんだよ。ほら早くこっち来い」
550証拠:2010/07/02(金) 23:54:34 ID:Dl1pP/tU
俺はユイの体を抱きよせた。
「あ、せん・・ぱい」



「あだだだだだ!だだだだだだいっ!なんで卍固めなんじゃこらー!!」
ユイの小さな体に俺の全体重をかけた関節技ががっちり決まっていた。
「こんなのお前にしかできねえよ」
「ごれのどごがあいじょうひょうげんだごるぁ゛!」
「そんなに叫ぶほど嬉しいのか?ほれ」
さらにきつくシメた。
「いだだだだだ!ぎぶぎぶっ!」
「もういいのか?久しぶりにやってやったんだからもっと楽しめよ」
「だのじいのはお前だげじゃあ゛あ゛あ゛」



「先輩…ひどいです」
解放されたユイは地に倒れピクピクしていた。
「さて、もう暗くなるから帰るか」
愛情たっぷりの卍固めを決めた俺はすっきりした気持ちで帰り支度をしようとした。

つーん
ところがユイはそっぽ向いて片付けを放棄している。
「怒るなよ、悪かったって」
つーん
「お前だって悪いんだぜ?俺はお前に疑われてショックだったんだからな。今のはそのお仕置きみたいなもんだ」
「……それはすいませんでした」
背中を向けながらだがユイが小声で謝るのが聞こえた。
「わかってくれたか?じゃあ帰ろうぜ」
「でも卍固めは痛かったんで許しません」
551証拠:2010/07/02(金) 23:55:11 ID:Dl1pP/tU
今度はそうくるのかよ。
やっぱ卍固めよりチョークスリーパーにしとくべきだったかなぁ。
「わかったわかった。ほらおんぶしてやるから」
むっ
「子供扱いすんなー!」
よく自分からおぶさってくるくせに俺から言うとこれだもんなぁ。
「だっこがよかったか?」
「子供扱いすんなって言ってんだろー!そうやって子供扱いしてるといつか襲ってやるからな!痛い目見るからなー!いや痛いのはあたしの方かも」
「何ぶつぶつ言ってんだよ」
とうとうキレたのかマシンガントークで騒ぎ始めた。
最後の方は小声で聞こえなかったが、これは最後の手段に出るしかなさそうだ。
「じゃアイス買ってやるから」
「帰りますか」
速答だった。
「お前、本当子供な」
まあ、これがいいとこでもあるんだが。



「先輩!早く早く!」
すっかり機嫌をよくしたのか、どういう原理で動いてるのかわからない天辺のチョロ毛と手を振り回して出口でスタンばっている。
「こら、道具片付けろよ。お前が野球したいって言ったんだろ」
「おおっと、あたしとしたことがど忘れしていました♪」
「都合の悪いことはだいたい忘れるくせに…」
「細かいことは気にしちゃダメっすよ、せーんぱい♪」
552証拠:2010/07/02(金) 23:55:47 ID:Dl1pP/tU
「調子のいい奴だな」
まあ、これもいいとこではあるんだが。



「バット持ったか?」
「はい!」
「ボール…は俺か」
「はい!」
「グローブ…も俺だな」
「はい!」
「ヘルメット…は外せ」
ユイはヘルメットをかぶりバットを担いで今にも打席に入りそうな格好をしていた。
「えー持つのめんどくさいんでこのままでいいですぅ」
「ヘルメットかぶってる奴と並んで歩けるかよ恥ずかしい」
「こんなとこで卍固めしちゃう人が恥ずかしいとか言いますか」
ユイがじとーっとこちらを見てくる。
「……本当そういうことは覚えてるのな」
「あたし結構根に持ちますんで」
「はぁ…しょうがねえな。じゃ、帰るか」
「はい!」



「先輩、パフェ食べていきましょパフェ。二人でおっきいやつ」
「時間考えろよ。夕飯食えなくなったらお前の母さんに悪いぞ」
「二人で分ければ大丈夫ですよ」
「アイスって約束だろ」
「そうでしたっけ?」
「そうだよ。自分で買えよ」
「んにゃ、先輩が買ってくれる約束ですよ」
「なんでそこは覚えてるんだよ!」
「そりゃあもう大事なことですから」
「お前って本当に調子いいよな」
553証拠:2010/07/02(金) 23:56:17 ID:Dl1pP/tU
まあ、そこが
「そこがあたしのいいとこですから!」
心を読まれた気がした。

「ところで機嫌は直ったのか?」
「機嫌?あぁ、要は人気者の先輩を彼氏にできたあたしは幸せ者ってことですね!」
「いつのまにそういう結論にいたったんだよ…。まさかアイス食いたいから機嫌悪いフリしてたのか?」
「いえいえ、そんなことないですよ。あたしはただ先輩の愛情をしかと受け止めただけで」
「また大げさなことを。ま、わかってくれたならいいんだよ」
「でも彼女からしては不満の残る証拠でした。卍固めとかアホとしか言いようがありません」
「まーだ証拠とか言ってんのかよ。そんなんいちいち言わなくてもわかってんだろ」

数年後には嫌ってほど見してやんよ。

―END―
554名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:16:17 ID:QQd+jkg2
>>544
GJ!なにこれゾクゾクしたよw
>>553
やっぱひなユイいいなGJ
数年後……ドキドキ
555名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:36:24 ID:HkbL9DGt
>>553
GJ!
ゴチでしたー
556名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:39:15 ID:tXU2Ono0
数年後か・・・。いいね!







書いてくれるんでしょ?
557名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:48:43 ID:rzw8brYr
>>553
GJ!
こういうひなユイの言い合いとかマジでかわいいわww
558名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 06:08:47 ID:HphWdxPB
>>553
いいなー、いいなー
559名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 09:16:10 ID:cGg8sqKI
>553

やっぱひなユイは最高に気(r
560名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 10:35:35 ID:Fo5xo636
>>559お前・・・消えるのか?
561名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 19:52:28 ID:lwFLW8TE
『くのいちデリバリー』

椎名が音無の部屋にシャワーを借りに来ることになったのは、雨が降る日曜の午後のことだった。

その日は、土曜からしとしとと降り始めた雨が、昼になってもまだ降り続いていて、寮の中も空気がジメジメしていた。
目覚めをうながす朝の光が雨雲にさえぎられていたおかげで、遅くまで自室の寝床でゴロゴロしていた音無だったが、
昼前になってようやく起きだして顔を洗うと、傘をさしてぶらりと寮の外に出た。
食堂に行って、朝食兼昼食を平らげてしまうと、あと一日、何もすることがなくなってしまった。
あてもなく学園じゅうをぶらぶらと探検することにした。

学習棟に行ってみると、日曜だというのに、あちこちにNPCの生徒たちの姿が見える。よく見ると、どいつもこいつも
男女でひと組になっている。
「なんだよ… カップルだらけじゃん」
運動場のほうを見ると、何組かの相々傘をさしたアベックが、ご苦労なことに雨の中を散歩していた。
「ここって、外にデートにも行けねえしなー、けっこう大変そうだなーあいつら… でもなんだかんだで、あいつらのほうが、
俺たちよりよっぽど青春してるよなあ」
つらつらとそんなことを考えていると突然、運動場のほうから「きゃー」という女子の悲鳴があがり、音無はびっくりして振り返った。
運動場を猛スピードで横切っていく黒い影。二本の尾のような黒い帯をなびかせて、体育館のほうへ高速移動していく。
水しぶきが上がり、アベックがさしていた傘が衝撃波にあおられて宙に飛ばされる。
正体不明の黒い影は、坂の植え込みをまっしぐらに突っ切って、目にも留まらぬ速さで体育館の中に飛び込んでいった。
体育館の中にいるアベックからもけたたましい悲鳴があがる。
「なんだありゃあ… って、どう考えても、あいつしかいないよな」音無はやれやれと首を振った。

体育館に入り、おびえたカップルたちを横に見ながら、奥にある倉庫をのぞき込んで、声をかけた。
「おーい、椎名、いるかー? …俺だ、音無だ」
「何用だ、小僧」そう言って、奥のほうから椎名が顔をだした。タオルを頭にかぶっている。
「さっき運動場を走ってくあんたの姿を見かけたもんだからさ… ありゃあ、まるで巨大なゴキぶ」
ざくっという音とともに、喉元に手刀を突き込まれ、音無は突っ伏して咳き込んだ。
「無礼なことを言うな」
「げほっ、ぐほっ… いきなり何しやがんだよ! 殺す気かよ!」
「お前がヘンなことを言うからだ」
「ごほん… お前、こんな雨の中、なんで外を走り回ってたんだ?」
「うむ、修行だ。雨の降りしきるなかを、濡れないように高速で移動する鍛錬をしておった」
「…なんだって?」
「雨粒が身体にヒットする寸前に間一髪でかわし、前に移動する、それを繰り返していけば、理論的には濡れることはない」
「…っそ、それで、うまくいったのか?」
「うむ、雨には濡れずに済んだが、その代わり汗をいっぱいかいてしまった」
「…」
「ご覧の通り、服までぐっしょりと汗まみれだ」
「…」
562名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 19:54:25 ID:lwFLW8TE
しばしのあいだ沈黙が流れ、雨粒が体育館の屋根を打つボツボツという音が響いていた。
「あのさ、椎名」
「なんだ」
椎名の凛とした目を見ていると、音無は何も言えなくなってしまった。
「…まあいっか。…お前、風呂とかどうしてんだ?」
「秘密だ」
(…まさか、雨の日に素っ裸で外に出て、身体洗ってたりしてねーよな?)
音無は首をのばし、椎名の胸元をくんくんと嗅いだ。
「…あ、汗をかいているからな。今は少し匂うかもしれん」赤くなる椎名。
「…お前、ゆうべは風呂入ったのか?」
「秘密だ」
「…」

こうして椎名を自分の部屋で椎名にシャワーを使わせることにした音無は、彼女を連れて寮に帰った。
「今んとこ俺ひとりだから、遠慮しなくていいぜ」
「失敬する」
椎名は持ってきたトートバックから折りたたんだ油紙を取り出して、机のうえに広げた。そして、上着のすそに
隠し持っていた投げナイフ(クナイというらしい)を次々に取り出すと、油紙の上に並べていった。
背中に刺した二本の短刀をさやごとベルトから抜いて、その横に置く。ゴトリという重そうな音。
腕とひざ下に付けている防具(手甲と脚半というらしい)の紐を解いて外し、ひとまとめにして机に置くと、ヨロイが
触れ合ってかちゃかちゃ音を立てた。
そうやって武装解除してしまうと、椎名は、音無が見ているのにも構わず、するすると服を脱いで全裸になった。
脱いだ服をたたみもせず、椅子の背に無造作に引っ掛ける。
「では、衣類の洗濯のほう、よろしく頼んだ」
そう言い残すと、椎名はきびすを返して、すたすたとユニットバスに入っていった。

ひとり残された音無は、机の上に並んだ武具に圧倒されながら、洗濯物をビニール袋に詰め込んでいった。
(手裏剣とかはないんだ…)
椎名の改造セーラー服はずしりと重く、かさばっていた。よく見てみると、裏側にクナイを納める皮製のシースが
いくつも縫い付けられ、重みで形くずれしないように裏布で補強されていた。
部屋を出ると、寮のランドリーコーナーに向かう。
最新式のドラム式洗濯乾燥機がずらりと並ぶランドリーコーナーには数人の先客がいて、テーブルについて
本を読んだり、おしゃべりしたりしながら洗濯機が止まるのを待っていた。
音無は空いている洗濯機のうちのひとつを選び、ドアを開けた。
ここの洗濯機は最新式で、洗剤投入、洗濯、すすぎ、脱水から乾燥までいっぺんにやってくれる。
持ってきたビニール袋の中から、椎名の改造セーラー服やスカート、黒のマフラーなどを取り出す。それらを
自分の下着類といっしょくたにして洗濯機に放り込み、ドアを閉めてスイッチを押す。
その場にいたNPCの男子生徒たちからのけげんそうな視線が背中に感じられる。
洗濯槽の中で、自分の下着に混じって女物の衣服がぐるぐると回っているのを眺めながら音無は、さきほどの
椎名の神々しいまでの裸身を思い出していた。
563名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 19:58:34 ID:lwFLW8TE
(…いいカラダしてたよなあ〜)
お椀を伏せたようなかたちをしたおっぱい、ぴんと前を向いたふたつの乳首。
向こうに歩いてゆくとき、小振りの尻がくいっくいっと左右に揺れていた。
股の茂みは申しわけ程度にうっすらと生えていた。
洗濯が終了すると、ドアを開け、中の洗濯物を別に持ってきた紙袋に入れ、部屋に戻った。

部屋に戻ると、風呂から上がった椎名が学習机の前の椅子に座って髪を拭きながら、音無の帰りを待っていた。
身に着けているのはスポーツブラ&ショーツのみというラフな格好で、椅子の上で器用にあぐらをかいている。
「ほらよ」
そう言って、音無は洗濯物を入れたビニール袋を、机の上に並んだ忍者用の武器や甲冑のわきに置いた。
「かたじけない」
「お前、くのいちのくせに、意外に現代的な下着付けてんだな」
「これは普段着だ。勝負服は別にある」椎名は悪戯っぽく答えた。
「勝負服?」
「ときには、女の色香で相手を惑わすことだってある。そういった服装だ」
「なるほどね。 …それって例えば、網タイツとか、エナメルっぽい素材の露出の高い忍び装束とか?」
「くのいちをエロ目線で見るでない」
                               続きます
564名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 20:39:15 ID:PbECE4y6
続き期待します。
565名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 20:50:00 ID:Fo5xo636
>>563
GJ!続き期待してますww
566名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 22:17:04 ID:fJcDhvpZ
続きに期待
ていうか、ナチュラルに胸元の匂いを嗅ぎにいく音無さんマジパネェ
567カレナック:2010/07/03(土) 22:57:53 ID:EdyUEPEJ
>>563
gj!!
続き期待します
568名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 23:06:15 ID:tXU2Ono0
椎名ktkr!GJ!
569>>548-553:2010/07/03(土) 23:51:45 ID:+pfnSlzL
当初の予定ではユイの不満が爆発して日向フルボッコ
「お前なんか知るかー!」状態なユイを日向が真面目に説得する話にするはずだったのに
なぜか日向が大人の余裕全開でユイを懐柔する話になってしまった…。
ユイが本編より精神年齢が低い気も。

ま、真面目すぎるのもこの二人には似合わないし、これでよかったさ。
読んでいただきありがとうございました。
570名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 23:55:13 ID:ANd2bQah
>>569
うむ






続編は?
571名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 00:11:20 ID:R1tqgyBT
今思ったら日向も音無もかなりロリコ...ん?誰か来たようだ
572名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 00:14:23 ID:8cSKfoP7
2人ともちょっとちっちゃい女の子を
好きになっただけだろ
べ別にロリコンなんて言ってないんだからね!
573名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 00:15:15 ID:bLerjKKa
主人公も準主人公もロリコ――なんてけしからん

良作いっぱいで嬉しい限りです。
574名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 01:45:05 ID:k3hh0KnS
ヒロインが二人ともロリ体型とはな
あれ?ゆりっぺ?
575名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 01:57:48 ID:fMpOe/uV
ゆり?あぁ、あの芋か
576名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 07:08:06 ID:ULaGub6F
てめぇぶっ飛ばすぞ
577名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 09:42:20 ID:s0jVii60
>>575
死ぬか?
>>576
100HITしてやれ
578名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 10:07:25 ID:FyIAF10F
このスレは野田がたくさんいるようだ
579名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 10:17:37 ID:2Vt6+t2Z
第1話の冒頭で、音無に「女の子に銃向けてる奴よりはマトモなハナシができそうだしさあ」
と言われちゃって、ぐぬぬってなってるゆりっぺが好きだ
580名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 13:39:58 ID:JfHvQCsC
ゆりっぺ関係でエロSSゆりかなしかきてない気がす・・・・
野ゆりで想像できないこともないが、野田の奴が奥手そうだからなあ
百合・凌辱が1番多いかもね
581名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 14:12:20 ID:UrGK889M
日向を奪ったユイを、ゆりが犯すSSキボンヌ。
「日向君とキスしたのはこの唇?フフ…」とか言いながら。
582名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 16:14:40 ID:f9rfQiJP
百合っぺ×奏ちゃんなら今書いてるからもう少し待ってくれ
583名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 17:18:46 ID:duC5sDmQ
楽しみにしてる
584名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 18:25:37 ID:i2Zi75xl
このスレには良い意味でのアホが多いな。
585名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 18:51:30 ID:4582io+o
>>581
言い出しっぺの法則

>>582
超待機
586名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 19:36:46 ID:s0jVii60
作戦会議中に校長室にいる女子はゆりと椎名だけなんだよなぁ・・・
ぐひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
587カレナック:2010/07/04(日) 19:51:16 ID:+DKkNAFY
>>586
椎名×ゆりか?
588名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 20:39:23 ID:D3oSI8te
百合は他所でやれ
589名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 21:22:30 ID:ULaGub6F
いや、ここでやれ。ただ投下前に注意書き
をしたほうがいい。
嫌いな奴もいる見たいだし
590名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 21:32:09 ID:PJm3n7rz
>562
>「…お前、ゆうべは風呂入ったのか?」
>「秘密だ」

モニターがスイカまみれになったじゃねえかw
591名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 21:34:02 ID:Rkv7jPOX
>>586
岩沢さんとユイも

>>587
ここは襲われる女の子達だろ!
592名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 21:43:20 ID:bLerjKKa
岩沢さんとユイは一緒に、と言うのは無理だけど
女子3人VS野郎共

あれ?男達が床に転がってる映像しか浮かばない…
593名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 21:45:47 ID:ULaGub6F
>>488の続きマダーーーーーー?
594名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 15:46:53 ID:WwH15SGn
>>563の続き

椎名は、音無のことなどこれっぽっちも気にかけてないようすで、まるで自分の部屋にいるように、ゆったりとくつろいでいた。
部屋いっぱいに立ち込めたシャンプー&リンスのうっとりするような匂いを嗅ぎながら、音無も、なんだか自分の部屋じゃないような気がしていた。
モデル級の長身にほっそりとした腕、長くてきれいな脚は、とても戦線きっての凄腕とは思えない。
風呂から上がったばかりの濡れた髪はつやつやと黒光りしていて、上気した肌はみずみずしく、化粧っ気のないすっぴん顔は
めっちゃ可愛いかった。
(…どなたですか、このキレイなお姉さんは?)
音無は笑いながら言った。
「お前、風呂入ったら、えらいべっぴんになったじゃないか」
椎名はロデオマシンに乗ってるみたいに、椅子の上でふるふると身体を揺すってみせた。いつもの取り澄ました感じの表情が、
こころなしか嬉しそうに見える。
「うむ、くのいちは肌が命だからな」
「あんた、女優かよ」
きりっとした表情がふと緩んで、親しみのある笑みが浮かんだ。
無防備にあぐらをかいてふんぞりかえっているせいで、パンツがあそこに思いっきり食い込んで、割れ目がくっきりと刻まれている。
ぷっくりした肉の盛り上がりを至近距離から鑑賞しながら、音無は、ついさっき見た彼女の薄い茂みを思い出していた。
あの細い腰を折れよとばかりにきつく抱き締めて、白桃のようなおっぱいに思いっ切り頬擦りできたならと、男なら誰でも願うことだろう。
そんな音無のようすを、椎名は、その汚れのない透き通った目でじっと見つめていた。
彼女の心のように澄みきったその瞳に吸い込まれそうになりながら、音無は、
(…俺は煩悩が強すぎるんじゃないか?)と、なんだか自分が恥ずかしくなった。

前から疑問に思っていたことを訊いてみる。
「なんで、あんなところをねぐらにしてるんだ?」
「追手の目から逃れるためだ」
「追っ手? …天使のことか?」
「忍びの里から追い忍がやってくるかもしれんからな」
「追い忍って… まさか、あんた…」
細身なのにボインの身体が、椅子の上でゆらゆらと揺れる。
「抜け忍には束の間の安息もないのだ」
「お前、抜け忍だったのか…」
机の上に並べられたクナイや、腕やすねに巻く金属製のヨロイが、彼女の背負った宿命のように重い光を放っていた。
「皆を巻き込むつもりはなかったのだ… しかしこうして、わたしとかかわった以上、お前も只では済まぬだろう。ここもじき、
追い忍たちの手が及ぶことになる」
「な、なんだって…」
背中に冷たい汗が流れるような気がして、音無はぞくっとした。思わず唾を呑み込む。
595名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 15:49:18 ID:WwH15SGn
「…ん?待てよ、ここってたしか…」
…死後の世界まで、どうやって追っ手が来るんだよ。
そんなふうに悩む音無を眺めていた椎名が、ふと悪戯っぽい表情になって、くすくす笑い出した。
「…なんてな、冗談だ」
「…えっ」
「心配するな、わたしは誰にも追われてなどいない」
「なんだよ、びっくりさせんな」
「べつに人目を忍んで、あんなところに寝泊りしているわけではない… わたしはただ、こういった何不自由のない便利な暮らしというものに、
どうも馴染めないのだ」
「…」
椎名は部屋の中をぐるりと見回して、続けた。
「いや、そうではない… この快適さに慣れてしまったら、わたしはもう、くのいちではいられなくなってしまう… そんな気がするのだ」
「椎名、お前…」
「それはそうと音無、お前も風呂に入ったらどうだ」
「そ、そうだな」
音無も後ろを向いて服を脱いだ。
気のせいか、尻のあたりに椎名の視線を感じる。
「ぬるかったら湯を足してくれ」ドアを開けようとする音無に向かって、椎名が声をかけた。
「え?」

シャワールームに入ると、ソープやシャンプーの匂いに混ざって、椎名の残り香がそこはかとなく漂っていた。
そして、湯船の中。
そこには、椎名の使った残り湯がなみなみと張られていた。
「こっこれは!」
彼女のかいた汗やら分泌物やらがたっぷり溶け込んだ湯は、ほんのり濁って透明度がやや落ちている感じがして、かぐわしい香りがした。
「まさに、美人風呂…」
手ですくってみると、なんだかヌメッとして、こちらの肌にまとわりついてくるよう。
口に含んでテイスティングしてみる。
(…これが、椎名味のスープ…)
美人の入った残り湯は百薬の長というが、なるほど、まろやかなとろみがあり、思わずごくっと呑んでしまった。
(なあ、日向… お前だったらコップ一杯、幾らまで出す?)

湯船に浸かっていると. お湯に溶けだしている彼女の皮脂やアカのせいでトロっとした肌触りがして、まるで彼女と直接肌を合わせているようだった。

「湯加減はどうだった」風呂からあがった音無に椎名が言った。
「…よかったです」
                         続きます
596名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 17:16:44 ID:iyJUdqz0
GJ!
音無さんがぶっ壊れていく…w
597名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 17:45:29 ID:HcWJF4CR
(…これが、日向味のスープ…)
美男の入った残り湯は百薬の長というが、なるほど、まろやかなとろみがあり、思わずごくっと呑んでしまった。
598名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 18:25:35 ID:N69EOAYd
ようやく音x奏転生後のラスト(473の続き)が出来たので投稿します 読んでくれると幸いです
599名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 18:26:02 ID:N69EOAYd
(なにか喋らないと…)
 そう思いつつもあまりの緊張から何も言えずに歩いていると家の前についてしまい
「こ、ここがおれの家だ。」
 そう言って傘を奏に渡してから玄関の前に立ち鍵を開ける
「それじゃあ入ってくれ。」
 そう奏に言うと小さくうなずき「おじゃまします」と言って家に入る
「じゃあまず奏からシャワーを浴びてくれ。」
 奏に風邪をひかれるわけにはいけないので先に入るように勧めたのだが
「私は後でいいから、結弦から入って。」
「おれよりも奏が先に入った方がいいだろ?」
「うんん、私お風呂は長いから結弦を待たせるわけにはいけないし。それに着替えがないから結弦の服を貸してもらわなくちゃいけないから。」
 そのまま奏との譲り合いを長引かせるわけにもいけなかったので仕方なく先に入ることにして
「じゃあ服とかはこのタンスに入ってるから好きなのを選んでくれ。」
 そう言って奏にタオルを手渡してから自分の着替えを取り出し急いで脱衣所に向かい浴室に入る。
(奏がいまおれの家にいるんだ…)
 そんなことを考えながらも素早くシャワーを浴びて着替える
「おれは上がったから奏、入ってくれ。」
「わかった、それじゃあ結弦シャワー借りるわね。」
 奏はそう言うとバスタオルと着替えを持って脱衣所に入り、しばらくするとシャワーの音が聞こえてきた
(この扉の向こうに裸の奏が…)
 そんな健全な男性らしい想像を振り払うように頭を左右に振ってから窓の外を見る
「それにしてもすごい雨だな。」
 比較的高所にあるので浸水の恐れはないだろうがニュースを見てなにか被害がないかを確認すると
(雨の影響で電車の停止…)
 つまり奏が家に帰る手段がないということで、(じゃあ今日は奏を家に泊めるのか?それはまずいだろ?でも付き合ってるんだから別に…)
 などとしばらく葛藤をしているといつの間にかシャワーを浴び終えたらしく部屋のドアが開き
「シャワーありがとう結弦。服を勝手に洗濯機に入れたけどよかったかしら?」
「もちろん。そのくらい自由に…」
 質問に答えながら振り向いたが奏のあまり恰好に言葉が途切れる
「どうしたの結弦?急に黙って。」
「いや…だって奏、なんでシャツとトランクスだけしか…」
 そう答えると奏は顔を赤らめて
「だって、他に着れそうな物が無かったのだもの。」
「だからってその格好は…」
 正直ブカブカのシャツからのぞく真っ白な足や胸元が邪心を誘って来るので、理性を総動員して必死に耐える
「それで結弦。雨はどうなってる?」
 まだ顔が赤いままだがおそらく話題を変えようとしてそんな事を聞いて来たので反射的に
「雨はまだ降ってる、それに雨の影響でいま電車が止まってるみたいだ。だからこのままだと奏にはおれの家で泊まってもらうことに…」
 と、ここまで答えてから奏がさらに真っ赤になったのを見て自分が言った事の意味をようやく理解してると
「あ、あの。ふつつか者ですがよろしくお願いします。」
あまりの混乱からか奏が突然そんなことを言い出したので慌てて落ち着かせる
「じゃあ落ち着いたとこで飯にしようぜ。」
 時刻はもうすぐ6時をまわるといったとこであったが早めの夕食にすることを宣言すると
「それじゃあ私が作るわ。冷蔵庫の中身使わせてもらうわね。」
 そう言い奏が立ちあがったので、言葉に甘えて奏に食事を作ってもらうことにした
(なんかこういうのっていいな…)
 家で誰かに料理を作ってもらうことなど久しくなかったので感傷に浸りながら奏の後ろ姿を見つめていると
「結弦、出来たから悪いけどお皿を出して頂戴。」
 そう言われたので二人分の皿をだすと奏が出来た料理を盛り付けて
「それで、やっぱ麻婆豆腐なんだな。」
 途中から予想が付いていたとはいえそう言うと
「だって大好きだから。でも調味料が無くて味が薄いかもしれないわ。」
「奏が作ってくれたんだからきっとおいしいよ。」
 そう言い手を合わせて「いただきます」と言ってから一口食べる
 奏基準では味が薄い方なのかむしれないが自分にとってはちょうど良いほどの辛さであり
「うん、麻婆豆腐おいしく出来てるぞ。」
 そう言うと奏は嬉しそうに微笑み、その後は二人して静かに食べた
600名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 18:26:36 ID:N69EOAYd
 
 食事と食器洗いが終り奏は家に『雨が降ったから知り合いの家に泊めてもらうことになった』と親に説明し外泊の許可をもらい
 その後は二人でテレビを見て時間もちょうどいいので後は寝るだけとなったのだが…
「じゃあ、奏はおれのベットで寝てくれ、おれは適当なとこで寝るから。」
 そう言うと奏は
「ここは結弦の家なんだから結弦がベットで寝て。」
 そうは言われても賛同するわけにはいかなくて
「そんなことできない」「私だって結弦をそんな目にあわせられない」「おれはいいから奏が」・・・
 そんなやり取りをしているうちになぜか二人で並んでベットに寝るといった事が決定した
(やばい、どうしたらいいんだ!?)
 奏と布団に入ってからまだ(もう?)10分が経過しようとしていたところだが緊張で眠りにつけるわけもなく
(それでも、奏はおれの事を信頼してるからこんなことをしてるんだろうからしっかりしないと)
 そんな考えをしていると同じく眠れないのか奏がこちらを向き
「ねえ、結弦。こんなこと聞くのはおかしいのかむしれないのだけれど。」
「なんだ奏、どうした?」
「なんで結弦は私に何もしてこないの?」
「え?」
「だって付き合ってるのにまだキスもしてないし…」
「それは…」
(奏もそういうことしたかったのか?)
 奏の告白を聞いてようやく自分がリードをしなくてはいけないのだと理解し
「じゃあ…その奏、目をつむって。」
 そう言うと奏は恥ずかしそうなそれでいて嬉しそうな顔をして目をつむり、そして唇を重ねた
「ちゅ…くちゅ…」
 初めは唇を重ねるだけの淡いキスだったがしだいに舌をからめるディープキスになりお互いに息を落ち着かせるために唇を離す
「はぁ、はぁ…結弦もっといっぱい…」
 奏からの要望にこたえまたキスを2度、3度しそれだけでは我慢できなくなり
「奏もっとしていいか?もっと恋人しか出来ないことを…」
601名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 18:27:16 ID:N69EOAYd
 そう言うと奏は赤くなりながらも微かに頷いたのでシャツを脱がせる
「やっぱり、こんな体じゃだめかな…」
「そんなことない、奏の体は白くてきれいだよ。」
 そう言い奏の控えめな胸に触る
「本当?」
「ああ、きれいだよ奏。」
 そう言いながら愛撫を続けていると次第に奏が切なそうな声を漏らし始めたので
 左手は胸の愛撫を続けながら右手で下も裸にして奏の秘所に触れる
「奏分かるか?いま俺が触れてるのが。」
 そう言いながら秘所をいじると
「うん…結弦が私に触れてるのがわかる。」
「どんな感じだ?」
 そう言いながら愛撫を早める
「ひゃっ!?なんか…変な感じがする…」
「そうか、感じてくれてるのか?」
「うん…私感じちゃってる。」
 そのまま続けると次第に水音が大きくなってきたので
「奏…そろそろいいか?」
 そう言いながら既に堅くなっている自分の分身を取り出すと奏は少し驚いてから
「いいよ…結弦来て。」
 そう言い両手をこちらの背中にまわして来たので
「じゃあ行くぞ。」
 そう宣言し奏の中に入れていく
「ひぐぅ!!…」
「大丈夫か!?奏!?」
 予想はしていたがつらそうな声を漏らした事にすぐに事を中断する
「だい…じょうぶ…だから続けて。」
「でもやっぱきついんじゃ…」
「平気…わたしは結弦と繋がって嬉しいの、だから続けて。」
 慈愛にあふれた表情でそんなことを言い
「…わかったじゃあ続けるぞ?」
「お願い、まだ私は痛がるだろうけどそのまま続けて。」
 そう言われてまた挿入を再開させるとまたつらそうな声が聞こえたがそのまま全部入れる
「奏…全部入ったぞ。」
「うん…結弦が私の中にいるのを感じる…結弦、私の事はいいから動いて…」
 目に涙を浮かべながらそんなことを言われ、自分もそのままでいることは耐えられそうになかったので
 せめて気を紛らわせようと胸を愛撫しながらゆっくりと動かす
「はぁ…あう…ああ…」
 しばらく続けているとしだいに奏の痛がる声が甘い物に変わっていき
「はぁ…あん…結弦もう私は大丈夫みたいだから、もっと動きたいように動いて…」
「大丈夫なのか?」
「もうそんなに痛くないから、好きなようにして。」
 そう言われて挿入のスピードをだんだん早める
「あぅ…気持い、初めてなのに私気持ちいの。結弦は!?結弦は気持ちいい!?」
「ああ、奏の中すごい締め付けてきてもう出そうだ!!」
「私も、私もなにかきそうなの。」
「イこう、奏。一緒に。」
「うんイクの、結弦一緒にイッて。」
 そう言いお互いの背中に手をまわして奏の中で一緒に達した
「って、大丈夫だったか奏?中に出したが…」
「大丈夫よ。」
「そうか…」
「だって責任取ってくれるでしょ?」
 そう言いながら微笑む奏を見て何も言い返すことが出来なくなり
「そうだな…これからも一緒にいような、奏。」
「うん。」
 そう言ってまた微笑むのを見て一生の付き合いになるであろう人にキスをし
 その後はお互いの鼓動が聞こえるほど寄り添い合いながら眠りに着いた
602名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 18:28:11 ID:N69EOAYd

 その夜私は不思議な夢を見た
 その夢の舞台は死後の人間が暮らしている世界の学校で登場人物は私の知っている人ばかりであった
 私はその世界で彼女たちを説得するために行動しながら待ち続けていた、私に心臓をくれ、短かったけど青春を過ごさしてくれた人を…
 そしてある日その人がその世界にやってきた、その人はいまの私がよく知っている人だった
 彼とは初めはすれ違いになっていたけれども、やがて一緒に行動し、私に協力して彼女たちの説得を手伝ってくれ
 そしてみんなを説得することに成功し、私も彼にずっと言いたかったお礼を言いその世界から消えた
(不思議な夢だったな…)
 夢から覚めた私は先ほど見た夢の内容を思い出した
(夢…のはずなんだけれど、こんなに大事なものだと感じるのは何で?)
 そう考えながら先ほどの夢にも出た彼の寝顔を眺める
(そうだ、きっと結弦なら…こんな夢の話でも笑わないで聞いてくれる)
 そう考えていると結弦が目を覚ました
「おはよう、結弦。聞いて欲しいことがあるの。」」
「おはよう、奏。聞いて欲しいことってなんだ?」
「うん…さっき見た夢の話なんだけど聞いてくれる?」
 そう言うと結弦は「当り前だ」と言ってくれたので先ほどの夢を思い出しながら話し始める
「あのね、そこは死んだ後の世界でね…」
 きっと結弦ち取っても大事ななにかだと考え

 〜fin〜
603名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 18:28:42 ID:N69EOAYd
以上で完成です 読んでくれた人はありがとうございました

エロの描写が下手すぎて自分で引いた…


ところで自分の描いた二次創作のサイドストーリーとか意味不明なの思いついちゃったけど書くべきかな?

内容は「SSS団のある日の活動」って感じなんだが、需要あるか分かんないし取りあえず保留。
604名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 18:37:21 ID:N69EOAYd
いま投稿したの見直してミスに気がついた…

最後の文がタイプミスしてて

「結弦ち取っても大事な〜」→「結弦に取っても大事な〜」が正しい…
605名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 18:43:14 ID:wHqFo7fA
>>604
GJ
保管庫に収録されたら好きなだけ直せるぜ
606名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 20:55:47 ID:XWEB5SKY
GJ
607名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 21:16:12 ID:/y1y+7+W
GJ
淡白な描写が初めてらしさを出していてむしろよかった。
608カレナック:2010/07/05(月) 22:14:46 ID:sCVLE0iH
GJ
お疲れでした
よかったです
609名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 23:11:19 ID:Yz9NxVu7
そういえば最近保管庫の更新がないんですね
610名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 23:46:51 ID:amfHwuLS
GJ
611名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 00:39:14 ID:lqFMf8M3
>>603
超GJ
612名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 01:10:49 ID:gM6+txYx
GJ
613名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 05:51:50 ID:SyCi9bV8
保管庫の遊佐SS更新されないな〜

かなり好きだから早く続き読みたい
614名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 06:39:11 ID:c2whlzNC
>>595
超GJ

椎名さんの残り汁俺だったら10万は出す
615名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 22:08:47 ID:SyCi9bV8
遊佐の人GJ!もう倉庫じゃなくてもいい投下量ですね。

引き続き期待して待ってます!

もちろん山の上のホテルなども続き待ってます。
616名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 23:52:45 ID:jq627gdb
遊佐?
617名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 00:15:41 ID:HJ0bWSJM
2つ目の保管庫の倉庫に>>209の続きがあるんだよ
618名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 00:16:25 ID:rC7D2w8l
>>209が保管庫で不定期に連載中
619名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 00:18:02 ID:8jkOio0x
おいおいまじかよ!保管庫イッテくる
620願い事:2010/07/07(水) 11:31:58 ID:HJ0bWSJM
ひなユイで七夕要素ありのSS投下します
一応エロありです
ユイが元よりもかなり大人しいです
621願い事:2010/07/07(水) 11:32:26 ID:HJ0bWSJM
ベッドの背中の部分を傾けて見る、いつもと変わらない部屋の光景。
だが、その光景に一つ見慣れないものがある。それは、まだ短冊の飾られていない小振りの笹だった。

今日は7月7日、七夕の日。

「ユイー、短冊に願い事書くよねー? 今書く?」
お母さんが部屋に入ってきた。うん、と返事をして黄色い短冊とサインペン、そして下敷きを受け取る。
下敷きを腕で抱えその上の紙に願い事を書き始める。不安定なのでふにゃふにゃとした字になってしまった。
元々字を書くのも上手くはない。
「何にしたの?」
お母さんがイタズラっぽく笑いながら手元を覗き込んできたので、咄嗟に手で隠した。
「ダメ! 内緒」
「ふふ、はいはい」
「それにしてもひなっち遅いよ。いつもなら今頃はもう来てるのにー」
「日向くんも忙しいのよ。その内来るわ」
あたしを宥めるように、お母さんは優しく笑った。
「まぁ、それは分かってるけどさ」
窓を見て、今名前が出た少年との出会いを思い出す。
以前いきなり野球のボールが外から飛び込んできて、一人の少年が謝りに来た。それが彼だった。
その時のボールは今もこの部屋に大切に飾ってある。
その人は、事故に遭って下半身が殆ど動かなくなり暗く沈んでいたあたしの生活に光を灯してくれた。
彼――ひなっちには沢山救われたのだ。
それはきっと、お母さんも同じだろう。そうであってほしいと思う。
お母さんも、あたしの世話で決して楽ではなかっただろうから。
窓を開けているので、さらさらとした心地よい風が吹いてきた。今日はあまり暑くないようだ。
622願い事:2010/07/07(水) 11:33:01 ID:HJ0bWSJM
ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴る。その音を聞いて胸もどきんと鳴った。
「はーい!」
お母さんがパタパタと玄関に駆けて行く。やがて、彼とお母さんが話す声が聞こえてきた。
この部屋に来るまで微妙な間があってなんだか落ち着かない。
足音が近付いてきた。もうすぐ、もうすぐ。
「よっ、ユイ」
お母さんと一緒に彼がやってきた。嬉しくて一瞬頬を緩めてしまったが慌てて取り繕う。
「ひなっち、遅い」
恨みがましく言ってみる。
「悪い悪い。……あ、笹飾ってあるんすね」
「今日は七夕だからね。お母さんが用意したんだー」
えっへんと胸を張った。
「まるでお前がやった手柄みてーだな……。後、一応今のはおばさんに言ったんだが。あ、コレどうぞ」
ひなっちは呆れ顔で言った後に、果物の入ったビニール袋をお母さんに渡した。
色だけ見えるが、おそらくリンゴ等だろう。
「どうもありがとう。後で頂きます。さ、座って」
言われた通り、ひなっちはベッドの傍にある椅子に腰掛けた。
「おっ、なんか書いてんなー? 願い事かー、俺も書くかね」
そう言うとひなっちはベッドに付属されている机に短冊を置いてペンを走らせた。
終わったようで、ペンのキャップを嵌めている。
「あれ、もう書き終わったの?」
「おう。お前も終わったか? 飾ってやるから渡せ」
手をこちらに差し出し、ほれほれと振ってくる。
素直に渡そうとして、ハッと気付き手を引っ込めた。
これでは願い事の内容がひなっちに見られてしまう。
なかなかに恥ずかしい事を書いてしまったのだ。本気ではあるのだが。
内容を見たひなっちがそれであたしをからかい続ける姿が安易に想像できる。
でも短冊を飾るのはあたしには出来ない。お母さんに頼んで見られるのも嫌だ。
「……ん? どした?」
一人悩んで渡さないでいるあたしを怪訝そうに覗き込んできた。
仕方ない。どのみち見られる運命だ。
「……はい、どうぞ」
観念して渡す事にした。恥ずかしくてひなっちを上手く直視できない。
ひなっちはあたしの短冊をどれどれと読んでいる。
だが、読み終わるとひなっちは特にリアクションもせず椅子から立ち上がった。
吹き出すか何かするだろうと思っていたのに、拍子抜けだ。
ひなっちはすたすたと部屋の隅にある笹の方に歩いて行って、自分のとあたしの両方の短冊を飾り付ける。
そして「夕飯作んの手伝ってくる」と言って部屋を出て行くのだった。
623願い事:2010/07/07(水) 11:33:37 ID:HJ0bWSJM
晩ご飯も食べ終わり、ひなっちと何か話でもしようとするがなんとなく気まずい。
あの短冊の内容を読んでから、ひなっちの態度がどこかおかしい気がするのだ。
軽口を言わなくなったというか。
「あ、あのさ、もう遅いけどウチには帰んなくていーの? 連絡とか……」
「ああ、もう出る前に泊まるって言ってあるから」
「……そっか」
それは稀にある。ひなっち曰く両親も快諾してくれているらしい。
流石に頻繁にやったら怒られるだろうけどな、と本人は笑っていたが。
会話はそこで途切れ、二人の間に沈黙が流れた。こういう雰囲気は苦手なのだ。
早くも耐え切れなくなってきた所で、お母さんの声が鼓膜に響いた。
「ユイ、日向くん、私ちょっと出掛けてくるわねー」
二人で返事をする。玄関のドアが閉じた後、ひなっちは目をそらしながら切り出した。
「なあ、ユイ」
「なに?」
「……さっきの、短冊の願い事の事だけどさ」
どきりとする。
「あれ、織姫と彦星に言わないと叶えてもらえないような夢、とか思ってんのか?」
実は短冊には――『ひなっちとずっと一緒にいられますように』と書いたのだ。
思い出しても恥ずかしい。顔が熱くなる。
「俺は、お前とずっと一緒にいたいと思ってる。もしお前が望んでくれるなら、
たとえお前が歩けなくても、ずっとずっと、傍にいてやんよ。つまり、お前と結婚してやんよ!って事だ!」
そう言い放ったひなっちは、耳まで赤かった。
その事とセリフがおかしくてちょっと笑ってしまった。
「なっ、一応真面目に言ってんだぞ!? お前の願い事見た時、なんかすげー嬉しくてさ、
どうしても言いたくて、でおばさんが出掛けた今がチャンスだ!って思って言ったんだけど」
普段と態度がおかしかったのは、それでだったのか。
それにしても今の言葉、前にどこかで言われた事があるような気がする。
ただのデジャブなのだろうか?
でもすごく嬉しくて、胸が暖かくなって、ぽろぽろと涙が溢れてきた。
「お、おい、なんで泣いてんだ……」
あからさまにおろおろとしているひなっちを見て、また笑う。
「……嬉しいからだよ。嬉し泣きなんて初めてだよ」
「泣き笑いじゃねーか。俺の精一杯の言葉は一体……って、という事は俺はユイの傍にいてもいいのか?」
「当たり前だよ。嫌だったら泣き笑い……じゃなくて嬉し泣きなんてしないもん」
「そ、そうか……そうだよな、うん! やべ、めちゃくちゃ嬉しい。
あ、一応言っとくけど、色々と覚悟はしてる。お前が気にする事もないんだぞ。
おばさんが帰ったら相談しような」
「うん。ありがとう」
涙がまた溢れてきた。
624願い事:2010/07/07(水) 11:33:58 ID:HJ0bWSJM
「落ち着いたか?」
「ん」
ひなっちが手に持ったティッシュ2枚(正確には4枚)をあたしの鼻にあてがう。
鼻水がだらしなく垂れていた。
「ほら、ちーんって」
「……なんか子どもみたい。いいよ、自分でやる」
「いいだろ、別に減るもんじゃないし。鼻水は減るけど」
「もー」
ちーん
ひなっちはティッシュを丸めてゴミ箱に捨て、椅子に腰掛けた。
「あのさーひなっち。あたし達、結婚するんでしょ? すぐにはできないだろうけど、いつかは」
「……そうだな」
「普通夫婦ってさ、その……色々、エッチな事もするんでしょ?」
ひなっちが危うく椅子から転げ落ちる所だった。
「だ、大丈夫?」
「お、おまままま、お前っ! いきなり何言ってんだよ、頭イカレたか!?」
「いや、多分イカレてないと思うけど……。でもするのは本当なんだよね?」
「ま、まぁそうして俺らが生まれてくるわけだからなってだから何言ってんだよ!」
「……ならあたし、いいよ。ひなっちなら」
ひなっちは焦りの表情から一転、真面目なそれで諭すように言った。
「なんか変な責任感でも持ってんのか知らねーけど、さっきも言っただろ?
『お前が気にする事はない』って。……そりゃあ俺も男だから性欲くらいはある。
でもそれは自分で何とかするから。それとも何だ、子どもがほしいのか?」
「ううん、子どもは……多分産めないよ。こんな体だもん。
なんとかほんの少しだけ歩けるようになったけど、無理だと思う……。
でも、エッチな事をするくらいなら……」
「だからそれは――」
「お願い!」
ひなっちは黙ってしまった。
自分はなんて我儘なんだろう。でも、本気の気持ちだった。
「……本当に、いいのか?」
「うん」
「後悔しないか?」
「うん」
「……挿れる所までは、流石に無理だ。お前を絶対無下にはできないし。それでもいいか?」
「分かった」
625願い事:2010/07/07(水) 11:34:30 ID:HJ0bWSJM
「じゃ、じゃあ……」
ひなっちはあたしのお腹に掛かっているタオルケットを取り、服のボタンをゆっくりと外していく。
日焼けをしていない白い肌と、無地のスポーツブラが露わになった。
そうして衣服を次々と脱がしていき、あたしは一糸纏わぬ姿になる。
やはり恥ずかしさはあるが、後悔はしないと約束したのだ。
ひなっちはあたしの唇に自分のそれを近付けてキスをする。
最初は唇を合わせるだけだったが、いきなり口内に舌が割り込んできた。
口内で舌が動き回り、未知の感覚に襲われる。
驚いたが少しずつ慣れてきて、つたないけれどちゃんとしたディープキスになれた。
「ん、ちゅ、んむぅ、んんんっ」
こんなにも甘美な味がするのは、好きな人のものだからなのだろうか。
そんな事をだんだんと麻痺していく脳でぼんやりと考えていた。
息が持たなくなったのか、ひなっちが口を離す。
二人の唇の間に細い糸がつーっと名残惜しそうに伝い、切れた。
お互いにはぁはぁと息をつく。気付かなかったが、結構な時間キスをしていたんだろう。

一段落してひなっちは胸を揉もうとする。
「いたっ……」
「あっ、ごめんな、痛かったか」
揉むだけの肉がないという事か。切ない。
すると胸の上に手を置き、摩ったり乳首をつまんだりし始める。
「んっ、ぁっ……」
自分で触るのと、ずっと違う感覚だ。
今度は舌で乳首をぺろぺろと舐められる。
「くんっ、あっああんっ、やぁ……」
これが、気持ちいいという事なのだろうか。
あそこの辺りがじんとして、顔が今まで経験した事のないくらいに熱くなる。
でも、嫌じゃない。
もっと、もっと、と求める。
そして乳首がふやけるほどになった頃、ひなっちはとどめとばかりに甘噛みした。
「ふうっ、あああああんっ!」
一気に力が抜けて、体がだるくなる。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「……イったか?」
「い……?」
「説明し辛いな。こう、なんかが登り詰めていって体がだるくなっただろ。そういうのを『イク』って言うんだと」
イク、か。
体に力が上手く入らない。まるで寝足りないのに起こされた時みたいだ。
気持ちよかったが、それなりに疲れてしまった。
626願い事:2010/07/07(水) 11:34:58 ID:HJ0bWSJM
少し体を休ませて、行為を再開する。
ひなっちはあたしのあそこに手を伸ばした。
「濡れてる」
「うぅ……」
どうやら、気持ちよくなるとあそこから液体が染み出るらしい。
恥毛も濡れそぼっていて、ぴちゃぴちゃと音を立たせている。
穴があったら入りたい気分だ。
だがそんなのお構いなしに、ひなっちの手は動いた。
まずは人差し指だけを膣内に挿入される。
液体が潤滑油の役割を果たしていたせいかすんなりと入ったようだ。
膣内に異物が入り、またもや体験する未知の感覚に戸惑う。
「うぁっ……ふ、んっ、んあぁっ!」
中を緩急を付けながら愛撫され続け、もうそれだけで絶頂に達してしまいそうだった。
「指は普通に入るんだな。じゃあ……」
ひなっちは呟いて、あそこに顔を近付ける。
「な、何するの……?」
それには答えず、代わりに行動で示した。
「!?」
割れ目に舌を差し込まれる。
ぬめったものが入ってきて、個人的には破壊力は指どころではなかった。
「あ、あぁんっ、ひううぅっ! はあぁっ、ああっ」
舌でクリトリスを愛撫される。ここを舐められるたび、気持ちよすぎて腰がびくびくと反応してしまう。
しばらくひなっちに攻められ続け、もう限界だった。
「はぁっ、ひ、なっちっ、もう…だめぇっ!」
その瞬間、クリトリスを甘噛みされた。
「あぁああああああああああっ!!」
627願い事:2010/07/07(水) 11:35:18 ID:HJ0bWSJM


                         ***

「……ねえ、ひなっち」
「ん、何だ?」
「あたしね。ひなっちにケッコンしてやんよー、って言われた時、なんか変な懐かしさを感じたんだ。
前に一度言われた事があるような、って」
ひなっちは少し黙って、柔和な笑みを浮かべながら言った。
「実は俺も、どっかで言った事があるような気がしてた。不思議なもんだなぁ」
「ひなっちもそうだったんだ! すごくない?」
「ただの偶然じゃ」
「えー」
「結婚してやんよ、って何の話?」
唐突に聞こえた声に、あたしとひなっちは凍り付いた。
ぎこちない動きで振り返ると、にこにこ顔のお母さんが扉を少しだけ開けて覗き込んでいた。
その後、あたし達はお母さんに散々からかわれる事になる……。

宙では、ベガとアルタイルが光り続けていた。

          
おわり
628名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 11:39:52 ID:HJ0bWSJM
投下終了
展開がやや強引かな
読んでくださった方はありがとうございました
629名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 14:34:25 ID:xUYJqJMv
GJ
630名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 17:03:24 ID:7MMUM7tY
>>627
GJ
しかしユイの身体のことを思うとフクザツ
631名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 17:42:50 ID:8jkOio0x
>>628
タイムリーGJ!しかし切ねーなおい。
織姫と彦星叶えてあげろよ
632名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 18:24:18 ID:aQCCC9ix
>>627
GJ
季節柄ちょうどよいネタっすなー
633名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 18:39:24 ID:wsx3DcJ1
>>628
GJ
しかし障害があったらそういうことも当たり前に出来ないと思うとなんか切ない
634カレナック:2010/07/07(水) 23:07:49 ID:43Pj5TAf
GJ
タイムリーだな
635名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 23:27:27 ID:PP3ej/Xq
今日七夕か>>628、GJ
636名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 00:09:21 ID:NE5cLWBu
誰か岩沢頼む・・・
637名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 00:10:56 ID:PLTmnCuX
すまん、無理を承知で。
誰かゆりが一方的に犯されるのを書いてくれんか?
638名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 00:29:25 ID:NE5cLWBu
>>637
何それ俺得



言い出しっぺがんば
639名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 00:48:14 ID:l0bHYLEq
>>637
俺も読みたい
言い出しっぺの法則よりガンバ!!
640112:2010/07/08(木) 01:08:19 ID:IrxMetFP
大分遅くなりましたが>>111の続きを投下します。
下手で無駄に長い上に携帯からなので見づらいのはご容赦を。
もしかしたら連投規制に引っ掛かるかも…
では、投下します。
641名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:10:16 ID:IrxMetFP
今日は何回あったか…数えきれねぇ。


…それは何かというと、ある人物の視線だ。ここ最近、事あるごとにそれを感じる。
しかし犯人、いや視線の送り主は既に割れている。…椎名だ。
別に危害を加えてくる訳ではないので、構わないと言えば構わないんだが…これだけ回数が多いと気にするなというのが無理だ。


しかし俺なんかを観察して何になるのか。それが幾ら考えても分からない。確かにこの前、怒らせてしまったりしたが…それなら直接何かしてくるか、何もしてこないか、だろう。
ただ見てくるだけ、とうう彼女の行動が、どうにも理解できない。しかも、椎名なら俺を観察している事を、俺自身に感じさせないくらいの芸当は朝飯前だろう。
わざと分かるようにしているのか、と勘ぐったりもしたが、目を合わせてみると、不自然なくらい思い切り目を逸らすときた。


むう…次会ったら、直接聞いてみる事にするか。もしかしたら何か言いたい事でもあるのかも知れない。
取りあえずもう日も落ちて来ているし、寮に戻るとするか。


そうして寮への足を一歩踏み出した瞬間、風のような速さで、青みがかった長い髪を揺らしながら、俺の横を椎名が駆け抜けて行く。
一瞬だけ伺えたその表情はひどく焦っているような、困っているような。
とにかく、普段寡黙なあまり物事に動じない椎名が浮かべていたその表情で、只事で無い事は分かった。
気付けば俺は、椎名が駆け抜けて行った方向へと、全速力で駆け出していた。
642名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:12:26 ID:IrxMetFP
「はぁ…はぁ…ここか」

しっかし、どんだけ足速いんだよ…見失わないようにするのが精一杯だったぞ。しかし、一体校長室に何の用だ。もうみんな帰ってるはずだ…

ドアを少し開いて様子を見てみると、棚の上を覗き込んだり、机の下を覗き込んだりと、まるで何かを探しているみたいな、そんな様子が伺えた。それも、普段は決して見せる事のない、必死で不安げな表情で。


「何か探してるのか?」

気付いたら無意識の内に声を掛けていた。俺は、椎名がこんな表情をしているのに驚いていると同時にきっと、こんな表情は似合わない、見たくないと本能的にそう思ったのかも知れない。自然と体が彼女の元へと向かう。

「っ!?お、音無か…」
声を掛けられたのに驚いたのかびくん、と体を震わせて、やや焦りを内包したような声で答える。明らかにいつもの椎名らしくない。よほどの事があったのだろう。

「なにがあったんだ?…良ければ手伝わせてくれないか?」
「……………………」

きゅっ、と唇を噛んで押し黙る。俺に助けられるのが嫌なのか…いや、もしかしたら人に助けられる事に慣れていないのかも知れない。
椎名には俺だけじゃなく、戦線の皆も何回も助けられている。
…たまには、おまえも助けられたっていいじゃねえか。


「…椎名には、何回も助けられてるんだ。だから、たまには助けさせてくれ。」

暫くの沈黙の後、震えた声でようやく口が開かれる。
「……い、んだ…」
「へ?」
「ない、んだ…」
「なにが」
「こ、子犬の人形が…一匹だけ見つからないんだっ!」
643名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:14:12 ID:IrxMetFP
「………………子犬?」


力無くコクコク、と何度も頷く椎名。…今のこいつは、なんだか子犬みたいだ。
というか、子犬の人形を無くしたくらいで落ち込み過ぎじゃ…

「…………………不覚っ…」

いや、そう思うのは間違いだ。例え人形でも、こいつにとってはとても大切なものなんだ。多分、家族のような存在と思えるくらいに。この辛そうな顔を見れば、きっと誰にでも分かる。

「…分かった。俺にも探すのを手伝わせてくれ。」
「…すまない。」


意地を張り続けていた椎名も、背に腹は変えられないのか、ようやく観念したようで、こくり、と頷く。
そして、そこから顔を上げたその表情から、俺は目が離せなくなってしまう。
目を潤ませながら、上目遣いでこちらを見てくるそれは、凜とした戦線のメンバー、としての椎名ではなく、一人の女の子、としての椎名だった。
不覚にも、この場面で純粋に可愛い、と思ってしまった自分に腹が立つが、今はそんなことしてる場合じゃない。
仲間として、いや、一人の男として、目の前の女を助けなければならないだろう。

「よし、とにかく手当たり次第に探すぞ!」


探し始めてどの位経っただろうか。
校長室、屋上などと考えうる場所を探しに探したが、成果は未だ無し。
一体何ヶ所を回ったのか、俺達は体育倉庫にその足を向けていた。そして、古ぼけた薄暗い電球に明かりを灯し、探し始める。

無言で黙々と探し続ける椎名の表情には、悲しみや不安というようなものを超え、何処か憔悴のようなものさえ感じられる。
それを見る度に、胸が痛くなる。いつまでもこいつにこんな表情をさせている訳にはいかないのに…

そう思いながら棚の隙間を懐中電灯で照らしていると、何か、小さくて白い物体が目に入った。
644名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:16:17 ID:IrxMetFP
「あった…」
古ぼけた棚の隙間から出て来たのは、背中にぜんまいがついた、ちょっと汚れた白い子犬の人形。


「これだっ!!」


俺が椎名を呼ぼうとした時には、かなり離れた場所に居たはずの彼女は風、いや音でも越えるような速さで俺の横に現れていた。本当に忍術でも使ったんじゃないか…?
でも、そんなことはどうでもいい位、小さな人形を嬉しそうに抱き締める椎名に俺は目を奪われてしまう。
…こいつって、こんなに可愛いかったのか?

「ありがとう。」
そう呟いた椎名の顔は、この世界に来て初めて見るような、一点の曇りもない純粋な笑顔だった。それが余りにも、俺にとって魅力的で、しばらく見とれてしまう。


「い、いや大した事はしてねぇよ。そ、それじゃ、俺はこの辺で…」
「待ってくれ。」


気恥ずかしさを覚えて、その場を去ろうとした俺の手をきゅっ、と掴む。
振り向いて、視界に入ったその表情は、先程見せた笑顔はなく、何かを決意したような表情で。


「また、助けられてしまったな…」

柔らかいマットの上に二人して腰掛けて、椎名の口からゆっくりと、しかし確かな意思を持って言葉が紡がれていく。

「そんな気にする事じゃないさ…俺だって何回も助けられてる」
「…前までは、お前に助けられた事が不覚、と思っていたんだ…でも今は、何故かそれほど嫌な気分ではない…」

これ程喋る椎名を見るのは初めてだ。貴重なものが見れたな…
そして、またゆっくりと、言葉を続ける。

「…ここ最近、密かにお前を観察させて貰った。」

うん、バレてるけどな。

「…お前はいつも、誰か人の為に動いている。」
645名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:18:53 ID:IrxMetFP
「…そんなお前を見ている内に、その…」

急にもごもごと口籠り始める。これまた初めてみる光景だ。しかも顔を赤くして…


「い、意識し始めるように、なってしまったんだ。」
「…へ?」

思わず間の抜けた声を出してしまう。でも、椎名が俺を意識している…そんな予想外の事実を突き付けられたからには、こうなるのも仕方ない。

「…常に…お前の事ばかり考えてしまって…今だって、胸が煩い位に高鳴っている…」


おいおい、こいつ本当に椎名か?誰か変装してるんじゃないだろうな?
そんなアホな事を考えている俺の手に、冷たい、細く引き締まった手が重ねられる。

「…なっ!?」
「…嫌か?」

…正直、嫌な訳ない。口数は少なく、何処か取っ付き難い印象があるが、可愛いもの好きで心が優しい奴なんだ。それに…さっきの魅力的な笑顔が、頭から離れない。


「…こんな感情を抱いたのは、生きている時も含めて初めて、なんだ…これが…恋、というものなのか?」
「俺には分からないけど…少なくとも、お前にこうされて、俺は嫌じゃない。」


手を重ね合わせて、目が合う。
大きな瞳は少し潤んでいて、所在なさげに揺れている。


「…もっと…」
「ん?」
「…時間が経てば経つ程、私はもっとお前に触れていたくなってしまう…逃げるなら、今の内だぞ。」
「…逃げねぇよ、嫌じゃない、って言ったろ。」
「…分かった。」

そして、椎名の顔がだんだん近付いてきて―。

気付いた時には、唇同士が優しく、触れ合っていた。
646名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:20:35 ID:IrxMetFP
「…んむっ…はぁ…」

どの位そうしていただろうか、息が続かなくなってどちらともなく唇を離すと、お互いの唇に細い糸が架かる。
そして今度は俺から、椎名の唇へキスを落とす。

「んうっ…ぷはっ…はっ…」
お互いの舌が、生き物のように絡み合う。それが心地よくて、椎名の口の中を丁寧に味わうと、華奢であり、しっかりと引き締まっている体が腕の中で震え始める。


「はぁ…はぁ…せ、接吻だけで、こうなってしまうのか…」
息を荒げながら、小さくそう呟く。

「…これ以上は…私が私でなくなってしまいそうだっ…」
「…もう、止まれないからな…」


白く覗いた首筋を舌でなぞりつつ、細く引き締まった体を撫でる。それだけで、息遣いが更に大きくなってきて。
手が女の膨らみに触れると、あっ、と小さな呻きが聞こえてきた。

「脱がしていいか…?」
「…いちいち聞くなっ」

恥ずかしいのか、プイッ、と顔を逸らす。こいつでもこんな反応をするんだ…
そして制服を脱がすと、さらしで締め付けられた双丘が姿を現した。さらしの上からでも、美しい形をしているのが分かる。
たまらず両手で味わうように揉みしだく。

「…ん、くっ…」
歯を食いしばるようにして、必死に声を押し殺している。張りがある中にも特有の柔らかさがあり、その感触に夢中になってしまう。
更に、その胸の中心を指で摘んだり、押し潰したりすると反応が高まっていく。

「んんっ…!く、あ…はぁ…」
中心の蕾は、だんだんと固さを増して、ぴん、とさらしに浮き上ってくる。
647名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:22:52 ID:IrxMetFP
さらしを外して見えた光景に、思わずごくり、と息を飲む。
窮屈そうにしまわれていた二つの果実は中々の大きさで顔を出すとぷるん、と震えた。
それでいてつん、と上を向いて、美しい張りを保っているのが分かる。
引き締まったウエストに、この惹き付けられるような魔力を持った胸。…俺が理性を保つのは、もう限界だった。

「くっ…あっ!お、おとなしぃ、すうなっ…ん!」
先端を音を立てながらむしゃぶりつくと、抵抗しようと肩を押して来るが力は感じられない。
口の中でだんだん固くなり尖っていく。そんな感触をもっと楽しもうと、舌で責める度に、聞こえてくる嬌声は艶を増していく。
かぷっ、と痛みを感じさせないように軽く噛むと、

「んうっ!…あっ!」
と声を上げて、弓なりに体を反らす。
舌で撫で、吸い付いて軽く噛む。
何度か繰り返していると、糸の切れた人形のようにぐったりと倒れ込む。口をぱくぱくとさせて体に力が入らないようだ。

「イった、のか…?」
「なっ…そんな、達してもいないし、感じてなどいないっ!」

どうやったらそんな嘘がつけるのやら。負けず嫌いもここまで来ると立派だな。
そんな嘘を無視しつつ、スカートをずり下げようと手を掛ける。
やっ、と小さい声が聞こえてきて、止めさせようと手を掴んでくるが、これも無視して。
下着の上から秘所に触れると、やはり濡れていた。

「濡れてるじゃないか。」
「…こ、これは…違うっ!」

しかし、上はさらしに下はくまさんパンツって、どんな組合せだ?
648名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:24:38 ID:IrxMetFP
「何が違うんだ?」

自分でも性格が悪いと思うが、椎名の困った顔が見たくて、ここぞとばかりに追求してみる。

「っ…………………」

…どうやら何も考えてなかったみたいだ。

「違わないみたいだな。」
「お、お前っ…私をからかうとは…許さないぞっ…」
鋭い眼光でこちらを睨みつけてくる。おお、怖い怖い。…痛い目を見る前に、大人しくさせたほうがいいな。

「…んあっ…あっ…ひ、ひきょうだっ…」

秘所を指の腹で少し撫で回すだけで、この有様だ。これから先が少し心配になるくらいに。
それにしても…今の椎名はなんというか、すごく愛らしい。この愛らしさに、溺れてしまいそうだ。

「んっ…そこはっ…」
くまの顔がプリントされている下着を一気にずり下げると、うっすらとした茂みが、淫らな光を放って湿り気を帯びていた。
もの欲しそうにぬめぬめと光るそこに、指を一本、侵入させる。


「くああっ!…ああ、んっ!」
「随分と、敏感なんだな。」
「…ち、ちがう!…そ、んっ…な、意地の悪いことっ…んっ…いうなぁっ!」
キツく締め付けられる指を動かしながら、空いた手と口でぷるぷると震える乳房を責め立て、徐々にそのスピードを上げる。そうしていると、目に見えて限界が近付いていく。


「そろそろ、か?」
「…んっ、あ、お、おかしくなって…しまうっ!」


その声と同時に、中の指を最大限に激しく動かし、思い切り乳房の先端を吸い上げる。


「…あ、くぁ、…も、もう…あああっ!」
一際大きな嬌声とともに、蜜を噴出させながら、絶頂を迎えた。
649名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:26:49 ID:IrxMetFP
「はぁっ…はぁ…」
「大丈夫か?」

額に手を当てて、ぐったりと倒れ込んでいる。相当堪えたようだ。

「問題ない…意識が飛ぶというか、なんと言うか…とにかく、こんな経験は、初めてだった…」
「…初めて、が俺で良かったのか?」
「…私から望んだのだ。…しかし、私はお前の技によって手籠めにされてしまった。私の負けだ」
「…勝ち負けなのか?」
「…私の負けだから、この後は好きにするといい。」

妖艶な微笑みを見せて、がちがちに勃起しているモノを細い指で撫でてくる。透き通るようなその視線はどこかもの欲しそうにしていて。

「っ…手加減は出来そうにないぞ。」
「…ふふっ…いい頃合だ。勝負だ、小僧。」



「…ふっ、あっ…な、なんだっ…これはっ!あっ…」

パン、パンと細く括れた腰に楔を打ち付ける。完璧といって言いほどに整った肢体は小刻みに揺れて、視覚を楽しませてくれる。
乳房を鷲掴みにして先を刺激してやると、唇をだらしなく開く。

「小僧にこうされてる気分はどうだ?」
「…うあっ!…い、一緒に…責めるなど…だめだっ…」

きゅうっ、とザラザラとした中で男根を締め付けてくる。気を抜いたら、すぐにイってしまいそうだ。


「んむっ…ふぁ…」

唇を塞いでやると、更に感じているようで、目尻には涙さえ浮かんでいる。舌でその涙を拭ってやると、くすぐったそうにはにかんで。

…今日一日だけで沢山の椎名を見た。不安そうな表情だったり、照れたように礼を言う表情だったり。そして今、俺の体の下で喘いでいる椎名…気付けば、俺も椎名の事ばかり考えている。
650名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:30:26 ID:IrxMetFP
「…俺も、お前と同じで、今はお前の事ばかり考えてるみたいだ。」
「…はっ…くっ…あっ…そ、そうかっ…う…嬉しい…ぞ」


俺の手を握る手にも痛い位に力が入って、限界が近い事を伺わせる。俺も…そろそろ限界みたいだ。


「…くっ、俺も…」
「…あっ…も、もっと…」
「ん?」
「…はげしくっ…してくれっ!」
「…わかったよ」


ラストスパートとばかりに腰を思い切り打ち付ける。打ち付ければ打ち付けるほどに、もっとこいつが欲しくなる。

「あっ…んああっ!…も、もう…らめっ…だ…うあっ…んあああっ!」


肢体が弓なりに反り返って、マットにぽすん、と着地する。びくびく痙攣したかのようにうち震える体の上に、大量の精を放った。




「…落ち着いたか?」
体に纏わりつく精液をティッシュで拭いてやる。しかし、本当にエロい体してるな…


「…ああ。」

気怠さからか、そう短く答えた後、切れ長の目をすっと閉じる。


「あのさ」
「…なんだ?」

しばしの沈黙の後、想いを伝える為に、口を開く。

「今日は色んな椎名が知れて…良かった。…良ければ、もっともっとお前の事…知りたい。」
「…ふふ…望む所だ。早速一つ、教えてやろう。」
そう言うと、体を起こして、腕を組みながら自慢気に。

「実は私は…くのいちなんだ」

…知ってる。とてもアホなくのいちだって事も、知ってる。

「それともう一つ」
「?」

気を抜いていた俺の頬に、そっと柔らかい唇が押し当てられる。

「…実はお前の事が、好き、なんだ」
651名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:33:11 ID:IrxMetFP
以上です。キャラが微妙に違う気が…
他の職人の皆さんはすごい…
失礼します。
652名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:40:26 ID:awPpQr2x
GJ!
寝ようと思った矢先にエロいモノを読んでしまったよ。
653名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 06:32:19 ID:gRWLfxq+
GJ!やっぱ椎名さんいいな
654名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 11:48:43 ID:9kuOKg3Z
GJ
最近は椎名さんの肉体にピンク色のスポットが当たって、いい傾向だ




ゆりっぺェ…
655名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 13:50:31 ID:9Vaz4ESd
>>651
gj
あさはかなりさんがエロだなんて

もうゆりっぺの性別はリーダーだから仕方ない…っ
656名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 18:54:08 ID:NE5cLWBu
>>655
トラゼロだと性欲処理までしてくれるはずなのにね・・・
657カレナック:2010/07/08(木) 19:51:02 ID:BgLxqHo2
GJ
椎名さんやっぱりいいな・・・
658名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 20:23:07 ID:CcMfFjBG
>>651マジGJ

野郎共「俺たちこのまま童貞で人生終わるのかな、いやすでに終わってるけど……そうだ!戦線にも女子はいるじゃないか」

セクロスしまくり戦線に変わる瞬間であった――
こういう話もアリだと思った
659名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 21:39:04 ID:PLTmnCuX
ゆりっぺを一方的に犯すネタはまだかなぁ?
俺的には多対一を所望する
660名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 21:41:53 ID:vddoIkmj
ゆりっぺは受けだよな
661名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 21:49:43 ID:Dlx6M1uA
分裂させた天使ちゃん三体くらい用意して頭に銃突きつけながら
俺たち全員をイカせることが出来なければ10分ごとにこの子たちの頭が吹き飛ぶことになるよ^^
とかいうプレイをみんなの成仏を目論む音無が提案してSSSメンバーを交えてやる展開とか。
10分以内に見事達成出来たらゆりっぺも成仏出来る気がするし一石なんとやら。
662名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 21:56:32 ID:uo7/Y393
ひさ子のエロも良さそうだよなぁ
663名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 22:17:43 ID:9D5bWbfD
>>658
ゆりっぺ「はぁはぁ… 椎名さん大丈夫? 保ちそう?」
椎名「ぐっ、なんとか… ユイが松下五段を引き受けてくれたおかげでな…」
ユイ「あっ痛うーっ、五段せんぱいの、こんなにデカいって聞いてないよ〜」
ゆりっぺ「遊佐、ねえ遊佐ってば… だめだわ、完全にイッちゃってる」
椎名「初体験でいきなり、三穴同時責め&同時発射はハード過ぎたのだ」
関根「やめろお藤巻、アナルは駄目って言ってるのに… ひぎぃ!!」

こうですかわかりません
664名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 22:51:56 ID:yy6I6des
乱交パーティー…だと…?
665名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 23:54:53 ID:NE5cLWBu
>>663
さぁ、つづきをレッツゴー!!
666名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:40:42 ID:urqyQivU
投稿します。
本編で語られていない部分を勝手に補完しつつ、ゆり主人公の最終話的なのを書いてみました。
百合注意。

――――――――――――――――――――――――――――




「それじゃ、先に行くぜ。ゆりっぺ、音無、奏ちゃん。縁があったらまた会おうな」

私は、日向くんに最後の別れの挨拶をした。
同時に音無くんと奏ちゃんも別れの挨拶を。
私も皆、笑っていた。笑って別れよう、と皆で決めていた。
そして次の瞬間、日向くんは消えていた。
煙のように―――いや、瞬きをした次の瞬間、スッと消えていた。
まるで、元から“居なかった”かのように。
一緒に居た時間はあんなにも濃厚だったのに、別れの瞬間は本当にアッサリとしている。
そして誰かと別れる度に、やはり寂しさと虚しさが胸を突き刺す。
しかし、それも今日で終わりだ。

今日は―――卒業式。

この世界から卒業し、旅立っていく日。
不幸な者に神様が与えてくれた、人生の楽しさ、歓びを知る世界。
幸せな成仏。幸せな終わり。最期の救い。
私達SSSのメンバーは皆―――次々にこの世界を卒業していった。
最後まで残ったのは私・・・ゆり。そして音無くん。奏ちゃん。直井くん、日向くんの5名。
でも直井くんと日向くんは今さっき卒業してしまったので―――今は残り3名だ。

「はは。次は・・・やっぱ俺かな」

音無くんが、後頭部を右手で掻きながら一歩前に出た。
私はそんな彼に右手を差し出し、握手をした。

「短い間だったけれど、楽しかったわ」
「ああ。本当に楽しかった。ゆりには世話になったしな」

あの学習棟前で気絶している音無くんを見つけてから・・・長かったようで、短い。
思えば彼が現れてから、本当に色々なことがあった。
大変だったけれど、何だかんだでどれも楽しい思い出ばかり。
あはは。なんだか、この思い出を全て失っちゃうのが一番惜しいかもね。

「・・・元気で」
「奏も・・・短い間だったが、仲良くなれて本当によかった」

いつもは無表情な奏ちゃんも―――最高の笑顔で別れの挨拶をした。
お涙頂戴の、くどい別れにはしたくない。
667名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:41:10 ID:urqyQivU
どうせ明日また学校で会うよ、程度な軽くて、爽やかな別れにしたい。
涙とは、未練がある者が流すモノ。未練があっては幸せな成仏ができない。

「・・・じゃあな」

音無くんは私達に背を向け、前に歩き出した。
そして私が瞬きをすると彼は消えていた。
一気に、体育館が静寂に包まれる。
さっきまで歌を歌ったり、卒業証書を渡されたり、騒がしかったのにね。
Angel Playerを止めた今・・・NPCも消滅し、あるのは自然と建物だけ。
こんなに静かなのって本当に久々かもね。
毎日毎晩毎朝、みんなとバカ騒ぎしてさ。

「静かね、本当に」
「・・・うん」

私は椅子に座って、両目を閉じた。
同時に奏ちゃんも椅子に座る。
さて。次は誰が卒業するのかしら。
やっぱり奏ちゃん?
もうメンバーはいないけど、私はリーダーだったんだから。
最後の一人になるのは当然私。

・・・でも。その前に。
私は奏ちゃんに言わなきゃいけないことが、山ほどある。
どれも、ずっとずっと言いたくても言えなかったこと。
最後の最後でしか言えないこと。
二人きりになった今でしか言えないこと。とにかく、たくさんある。

「・・・ねえ。付き合ってくれないかしら」
「・・・?」

私は奏ちゃんと一緒に、体育館を出るとジュースの自販機の前まで歩いた。
そしてポケットの中をまさぐり―――ああ、小銭が無い。
もうどうせ誰もいないし、いいわよね。

ガンッ!

思いっきり、自販機を蹴る。すると、ジュースの缶が滝のように溢れてきた。
こんなことができるのも、最初で最後ね。
私はくすくすと笑い、そのジュースの山から“Keyコーヒー”を二つ拾い、一つを奏ちゃんに渡した。

「・・・それ、いけないことよ」
「あはは。最後だから見逃してよね」

次に私は、奏ちゃんと一緒に屋上まで足を運んだ。
何か話し合いたい時や、考え事がしたい時はここが一番。
心地良い風に、学園全景。とても気持ちが落ち着く。
私は“Keyコーヒー”を一口飲んだ。

「あなたには・・・言いたいことがたくさんあるわ」
「そう・・・」
「聞いてくれるかしら?」

奏ちゃんは黙って頷いてくれた。
私は空を見上げ、軽く息を吐いた。
668名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:41:31 ID:urqyQivU
既に空はオレンジ色に染まり、夕日が輝いていた。

「まずは・・・その、ごめんなさい」

最初で最後の、謝罪。
私は今まで、ずっと奏ちゃんに酷いことをしてきた。
銃で撃ったり、答案用紙をすり替えたり。
謝って済むとは思っていない。でも謝りたかった。
例え自己満足だと言われようとも、謝りたかった。

「・・・もう気にしてないわ」

彼女はふわっと笑った。
その笑顔に、私の心はズキンと痛んだ。
本当に申し訳なくて、そして許してくれたことが嬉しくて―――涙が頬を伝った。

「奏ちゃん・・・!」

次の瞬間、私は彼女に抱き付いていた。
そして泣いた。泣き喚いた。
彼女の制服が私の涙で濡れるのも構わず、泣いた。

「よしよし・・・」

奏ちゃんの手が、私の頭を優しく撫でる。
ああ。なんて暖かいのだろう。
なんて優しいのだろう。
彼女は間違いなく―――天使だ。

なぜ私は、こんなにも優しい彼女を勝手に敵視して、いじめるようになったのだろう。
独りの彼女に、大人数で寄ってたかっていじめるようになったのだろう。
辛かったろう、寂しかったろう。
それなのに、私はリーダーになったつもりで、神様に抗ってるつもりで―――彼女をいじめていた。

キッカケは、何だったんだろう。
彼女をいじめることになった、キッカケ。



・・・・・・。



私は思い出していた。
初めてこの世界に来た時のことを。
669名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:41:53 ID:urqyQivU
私は―――まず最初に学習棟の屋上で目を覚ました。
はっきり覚えている。あの日は、とても綺麗な月の夜だった。
そして、目を覚ました私の前には―――天使がいた。

銀色の髪。背は低く、華奢な体付き。美しく透き通った金色の眼。
私はその天使に見とれた。美しい。綺麗。素直にそう思った。
天使は私の手を差し伸べた。

「・・・ようこそ、この世界に」

私は彼女の手を掴んで、起き上がった。
“この世界”って?ここは、一体どこ?
私は一体どうなったの・・・?
様々な疑問が渦を巻いている中、その天使は黙々と話し始めた。
この世界の仕組み。
どんな人間が、この世界にやってくるか。
そして天使は言った。私は、皆が満足して幸せに卒業できるよう手伝いをしている、と。
天使は言った。人生とは素晴らしい。ここに少しいれば、きっと貴女もそれがわかって卒業できる、と。

もちろん信じられなかった。
まるで夢でも見ているみたい。
私は頬をつねった。痛い。私は天使の手を強く握った。暖かい。
すごい。なんてリアルな夢なんだろう。否。これは・・・夢じゃない・・・。

そして天使はニコリと微笑むと、お腹空いてるでしょう?と混乱している私を大食堂に案内した。
大食堂には、多くの人でごった返していて・・・私の度肝を抜いた。
誰もが楽しそうに笑い、食事をしていた。
でも天使は言っていた。この人たちはみんな人間ではない。プログラムで動いているNon Player Characterだ、と。
非日常。だがもちろんこの光景も夢ではない。
色んな料理のいい匂いが私の鼻を刺激する。
そして若干の空腹。全てが“現実”だった。

天使は私を置いて、一人どこかへ行ってしまった。
だがしばらくすると、手に食事の載ったトレーを持ち、戻ってきた。
天使はそのトレーを私の目の前に置いて、食べてと言った。
・・・真っ赤な麻婆豆腐だった。
どうみても激辛そうなそれを、天使は私のお勧めメニュー、と言った。
私はそれを食べた。 ッ・・・辛い!
でも、その辛さの後に何とも言えない旨味が私の口の中に広がった。
あれ・・・美味しい。
天使はニコリと微笑んだ。

食事を終えると、私は学生寮に案内された。
しばらく階段を上り廊下を歩き、一つの部屋に案内された。
670名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:42:37 ID:urqyQivU
天使は言った。ここが貴女の部屋よ、と。
部屋は狭いが、なかなかいい部屋だった。
ベッドと本棚、勉強机にパソコン。エアコンもあった。

次に天使は、疲れてるでしょう?と私を大浴場に案内した。
脱衣所は大食堂と同じく、NPCの生徒達で賑わっていた。
そして天使はいきなり制服を脱ぎ始めた。
・・・そうよね。疲れてる時はお風呂に限るわよね。
私も制服を脱ぎ、脱衣かごに放り込んだ。

浴場に入ると、そこには湯けむりと大きな湯船があった。
すごい。一体何人入れるんだろうか。
私は髪と体を洗うと、すぐその湯船に浸かった。
お湯は少し熱めで、とても気持ちがいい。
やがて少し遅れて天使が湯船に入り、私の隣に座った。
天使は気持ちよさそうに体を伸ばすと、微笑みながら言った。
お風呂上がったら、休憩室でアイスを食べましょう。ここの生徒なら無料だから、と。
私は驚いた。大食堂、大浴場に一人一部屋な学生寮。それにアイスまで・・・?本当に凄い学園だ。
あれ?でも私ってここの生徒なんだっけ?
まぁ、どうでもいいか。どうせ、私と天使以外は全員NPCとかいうのなんだし。

お風呂から上がった私と天使は、近くの休憩室でアイスを食べた。
休憩室は数多くのソファーが並び、アイスや氷の入った冷凍庫、ジュースやお菓子の自販機もあった。
他にも新聞や雑誌などがマガジンラックに収められていて、この学園の生徒達の憩いの場といった風情だ。
私はアイスを食べながら、そのマガジンラックから新聞を取り出して読んでみる。
一見普通の新聞だが・・・よく読んでみると、書かれている記事はどれも明るく幸せなニュースばかり。
暗いニュースなんて欠片も無い。
もうすぐ桜の咲く季節だとか、全世界の犯罪率が10年連続で0%をキープ、とかそんな記事ばかり。
私が驚いていると、天使は暗いニュースなんて誰も読みたくないでしょう?と笑いながら言った。

アイスを食べ終えた私達は、それぞれ部屋に戻っていった。
まぁ、それぞれと言っても天使の部屋は、私の部屋の隣なんだけれど。
ちなみに消灯時間は10時らしい。
10時を過ぎたら部屋から出ない事。先生に叱られるから・・・と天使が言っていた。
どうせやる事もないし、私はすぐ眠ることにした。
クローゼットの中を漁ってみれば制服の他にもパジャマが出てきたので、それを着て眠ることにする。
私は部屋の明かりを消し、ベッドに潜った。パジャマはちょうどいいサイズだった。

そして天井を見つめながら、頭の中を整理した。
まず1つ。私は既に命を落としている。
2つ目。惨めな人生だったから、ここの世界にこれた。
3つ目。満足したら、この世界から・・・消えてしまう。
4つ目。既に死んでいる私にとっては、この世界が“現実”。
5つ目。これは夢でも嘘でもない。
671名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:42:59 ID:urqyQivU
私は目を瞑った。いつの間にか眠っていた。
そして夢を見ていた・・・。

幼い兄弟達と遊んでいる夢だった。
楽しく、幸せな日常の一コマ。
しかしその幸せな日常は突然終わりを告げる。
いきなり、恐ろしい強盗が私の家に侵入してきたのだ。
強盗たちは泣き叫ぶ私の3人の兄弟達を無慈悲に―――

―――と、ここで私は飛び起きた。
全身、嫌な汗でびっしょりだった。
気付けばもう朝。眩しい朝日が部屋を明るく照らしている。
私は額の汗を拭った。
今の夢―――忘れもしない。あれは、私の人生で最も最悪な日だった。
あの日から、私は神を呪いながら生きていた。
そして神を恨みながら、死んでいった。
忌まわしい記憶。

私はベッドから立ち上がり、さっさと制服に着替えた。
ああ。本当に嫌な夢を見てしまった・・・。
そして新鮮な空気でも吸おうかと窓を開けようとした瞬間、ドアがコンコン、とノックされた。
ドアを開けると、そこには天使がいた。朝食の時間だという。
正直あまり食欲はないが・・・まぁ、またあの激辛麻婆豆腐でも食べて、気分転換しよう。

私達は大食堂へ向かい、二人で激辛麻婆豆腐を食べた。
朝食を終えると、天使に教室まで連れて行かれた。
ここが貴女の席、と私は天使の後ろの席に座った。

・・・そして、当たり前のように授業が始まった。

誰も私がいることに疑問を感じていないようだった。
先生も生徒も、当たり前のように接してくれた。
そして私自身も、ごく当たり前のように授業を受けた。
しっかり教科書を読み、黒板の内容をノートに書き写す。

そして午前の授業が終われば昼食を食べ、午後の授業。
午後の授業が終われば、私と天使は寮に戻り、談話室で仲良くテレビを見ていた。
夜になれば大食堂へ行き、夕食を。
夕食が終われば大浴場へ行き、入浴。
入浴が終われば、また休憩室でアイスを食べ、部屋に戻り就寝。
そして朝が来て・・・。

ああ。なんて幸せな毎日なのだろう。
なんて幸福な日々なのだろう。
672名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:43:22 ID:urqyQivU
辛い事も悲しい事もなく、毎日笑い合って、遊んで。
・・・まぁ、やっぱり私と天使以外の全員がNPC・・・人間じゃないってのは少し寂しいかな。

そう。この世界には・・・早い話、私と天使だけ。
そんな状況で、私が天使に依存し始めるのはごく当たり前のことだった。
いつでも、どんな時でも私は天使と行動を共にした。
天使は嫌がらなかった。いや、むしろ私と行動を共にするのを喜んでくれていた。
私と天使は本当に仲が良くなっていった。
夜は同じ部屋、同じベッドで眠るくらい。

・・・幸せだった。
まさか自分が、こんな素晴らしい学園生活を送れるなんて。
そういえば、初めて天使と会った時、彼女は言っていた。
人生は素晴らしい。天使はそう言っていた。
ええ・・・そうね。人生は・・・本当に素晴らしい。
私は心からそう思えた。

・・・しかし、そんな幸せな日々も遂には終わりを迎えることになる。

天使が言った。もう満足したでしょう?そろそろ卒業しましょ、と。
そして、私に手を差し伸べてきた。
私は迷った。今その天使の手を掴めば、ここから本当に卒業してしまう気がする。

確かに、毎日楽しい。夢のような学園生活。
でも・・・私は本当に満足しているの・・・?
ここで満足してしまっていいの・・・?

私は神様が嫌いだ。大嫌いだ。
そんな私が、この―――神様の作った世界で、悠々と楽しい学園生活を送っている。
これって、考えてみれば・・・なんだか、おかしくない?
例えるなら、嫌いな人の作った料理を美味しい美味しいと喜んで食べてるようなモノ。

そうだ。私はまだ・・・満足していない。してはいけない。
兄弟を奪い、私を地獄へと突き落とした神様に復讐するまでは、絶対に消えられない。消えたくない。
私は拳をぎゅっと握った。
そして天使に言った。私はまだ卒業するわけにはいかない、と。
どうして?と天使が言った。
私は答えた。神様に復讐するまでは、絶対に卒業できない、と。
天使は寂しそうな表情で言った。それは無理、と。

・・・それは無理、か。
確かに、神様に復讐なんて・・・無理かもしれない。
でも―――抗うことはできる。
673名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:43:46 ID:urqyQivU
卒業なんて、してやるもんか。
全て、アンタ―――神様の思い通りに進むと思ったら、大間違い!
そうだ。徹底的に戦って、抗おう。
それが私のできる、唯一の神様への復讐。

でも天使は言った。
必ず、貴女を卒業させてあげる、と。
私は言った。
絶対に卒業はしない、と。

そしてこの日より、私と天使の―――戦いが始まった。



・・・・・・。



そうだ。全ての始まりは、あの日からだ・・・。
奏ちゃんは私を卒業させようと、頑張った。
私は絶対に卒業するものか、と抗った。
そしていつの間にか、私と似たような境遇の人が現れるようになった。
まずは、日向くん。日向くんが現れてからは、次々と新しい人がこの世界にやって来た。
いつの間にかメンバーは増え、大きな組織に膨れ上がっていった。
そして組織が大きくなっていくにつれ、奏ちゃんとの抗争はより激しく、より無情で、より残酷に・・・。

いつの間にか、奏ちゃんと戦うことが神様への反抗、復讐になっていた気がする。
奏ちゃんちゃんはただ、私を卒業させようと、頑張っていただけなのに―――。

誰かが、SSSはアホの集まりだと言っていた。まったくその通りだ。
そしてその、アホの集まりのリーダーである私は大アホで、大馬鹿だ。

私は再び、天使―――奏ちゃんに詫びながら、泣いた。
ごめんなさい、本当にごめんなさい・・・。声がかすれるまで泣いて詫びた。
奏ちゃんは私が落ち着くまで、黙って頭を優しく撫でてくれた。

「・・・もう泣かないで」
「ぐすっ・・・うん・・・」

私は奏ちゃんから離れ、袖でゴシゴシと涙を拭いた。
そして気付けば、彼女は私に―――あの日みたいに、手を差し伸べていた。
私がこの世界にやってきて、初めて奏ちゃんに会った日。
674名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:44:12 ID:urqyQivU
銀髪に透き通った金色の眼の、美しい天使。
あの日と違うのは、月ではなく夕日が地上を照らしているということくらい。

私はその奏ちゃんの手を掴もうとして―――やっぱりやめた。

やっぱり、もう少しだけ、この世界に居たい。
もう音無くんも日向くんもSSSのメンバーは全員、卒業していった。
神に抗う必要もなくなった。卒業式もやった。
でも、最後の最後で、やりたいことが、一つだけあった。
私の最後のワガママ、聞いてくれますか―――?

「・・・ねえ。私の最後のワガママ・・・聞いてくれない?」
「ワガママ・・・?」

私の最後のワガママ。
それは、また昔みたいに―――この世界に初めて来た時のように、奏ちゃんと幸せに過ごす事。
一緒にご飯を食べて、授業を受けて、お風呂に入って―――眠ること。
一日だけでいい。一日だけでも、またあの日のような幸せを・・・。

「いいわよ。それでゆりが卒業できるのなら」



・・・・・・。



そして私達は食堂に向かった。
いつもはNPCやSSSのメンバーでごった返しているここも、随分寂しくなったものだ。
さて。何を食べようかしら。
やっぱり、あの激辛麻婆豆腐?

と、ここで気が付いた。
NPCがいないってことは、当然その麻婆豆腐を作ってくれる人がいないということ。
作ってくれる人がいない。
ならどうするか?まぁ、私達で作るしかないわよね。

「ねえ、奏ちゃん。料理ってできる?」
「・・・少しなら」

私達は調理場へ向かった。もちろん麻婆豆腐を作るため。
運のいいことに、材料は十分あった。
675名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:44:33 ID:urqyQivU
後は私達次第。料理なんて・・・本当に久しぶり。
朝昼晩と、ここの食堂でNPCが作ったものを食べていたんだから。

・・・でも、麻婆豆腐って、どうやって作るんだっけ?

なんて悪戦苦闘しつつも、奏ちゃんの頑張りで何とか麻婆豆腐が完成するのだった。
私が切ったせいで、豆腐の大きさがバラバラだったり色々不恰好なものの・・・なかなか美味しそうだ。
そしてその麻婆豆腐をお皿に盛り、トレーに載せて運び、テーブルに着く。

「いただきます」

奏ちゃんは待ちきれないようで、すぐ食べ始めた。
私もそんな彼女を見てクスクスと笑いながらも、一口食べた。
・・・辛いッ。でも美味しい。
ああ。あの日と同じだ。
こうして奏ちゃんと向き合って食事する。あの日と同じ。本当に、本当に久しぶりの光景。
最初の日の食事がコレで、最後の日の食事もコレっていうのは、なんだか感慨深い。
そしてこの麻婆豆腐は、私と奏ちゃんの最初で最後の共同作。
今までで一番、美味しい食事だ。

私達は、あっという間にそれを平らげてしまった。
奏ちゃんはおかわりまでしていた。
いや、せっかくだから、私もおかわりしよう。
そして自然と、笑い声と楽しげな話し声が広い大食堂に響いていた。
外はもう、真っ暗になっていた・・・。

「あー、美味しかった」
「うん・・・美味しかった・・・」

私と奏ちゃんは、手を繋いで寮まで歩いていた。
夜風がとっても心地良い。
本当に、昔を思い出す。

そして当然、食堂と同じく寮もひっそりと静寂に包まれていた。
なんだかやっぱり新鮮。いつもは必ず誰かがいたロビー、談話室・・・今は誰もいない。
この世界も終末が近いのかもしれない・・・なんて思う。

「疲れたでしょう・・・?」
「ええ。わかってるわ。お風呂でしょう?」

奏ちゃんはニッコリと笑った。
この世界は、シャワールームは色々な場所にあってもお風呂はここ、寮にしかないのだ。
676名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:44:55 ID:urqyQivU
だから戦線のメンバーはここをよく利用していた。もちろん私も。
一日の終わりに、ユイや椎名さん達と一緒によく長湯をしたものだ。
それで一度、長湯しすぎて奏ちゃんが注意しに来たことがあったっけ。
武器も何もない丸裸な私達は、大人しく従うしかなく、とても悔しい思いを・・・あぁ、懐かしい。

そして私達は脱衣所で服を脱ぎ、洗濯かごに入れた。
裸の奏ちゃんを見て、思った。
あの日から相当経ってるはずなのに、姿はまったく変わってない。
まぁ、私も全然変わってないんだけどね。

「・・・あんまりじろじろ見ないで」
「えっ? あ、あぁ・・・ごめんなさい」

奏ちゃんが顔を赤くしながらそう言い、私はハッと我に返る。
これは失礼。無意識のうちに、じろじろ見すぎてたみたい。
それにしても・・・顔を赤くして恥ずかしがる奏ちゃんなんて、初めて見たかも。
あはは。なんだか可愛い。
改めて、奏ちゃんも普通の女の子なんだなぁ、なんて思ったり。

「さ、入りましょ」

私は相変わらず顔を赤くしている奏ちゃんの手を取り、曇りガラスの引き戸を開けた。
そこにあったのは、湯けむりと大きな湯船。
よかった。NPCがいなくても、ちゃんとお湯はあるみたい。
シャワーからも、ちゃんとお湯が出る。

私は風呂イスに座り、髪を洗い始めた。
奏ちゃんも、隣で同じく髪を洗い始める。
シャンプーは、もちろん備え付けられているのを使う。

「〜、〜〜♪」

体を洗っていると、隣から鼻歌が聞こえた。
もちろん奏ちゃんの鼻歌。
岩沢さんの・・・最後の曲よね。
邪魔するのも悪いし・・・私はその鼻歌を、最後まで黙って聴くことにした。
広い大浴場に響く、美しい鼻歌。
私は目を瞑りながら黙って体をゴシゴシと洗った。

鼻歌が終わったのは、奏ちゃんが体を洗い終えた時だった。
私も、シャワーで体中の泡を洗い流した。

「さぁ、今夜は長湯するわよ」
「でも先生が・・・あ、もういなかったわね・・・」

そんなやり取りをしながら、私達は湯船に浸かった。
少し熱めで、とてもいいお湯。
677名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:45:17 ID:urqyQivU
どうせ二人だけだし・・・と私は手足を思いっきり伸ばした。
せっかくだし、泳いじゃおうか?
こういう大きなお風呂に入ってると、無性に泳ぎたくなるのよね。

「お風呂から上がったら、そこの休憩室で―――」
「アイス、でしょ?」

私は笑った。釣られて奏ちゃんも笑った。
ユイ達と入った時も騒々しくて楽しかったけど、こうして彼女と二人きりで・・・というのも悪くない。
そして私は想像していた。
楽しそうに湯船で大はしゃぎするユイ。
「浅はかなり」といつもの台詞をボソリと呟く椎名さん。
それを見て、くすりと笑う私と奏ちゃん。

・・・もっと早く、私が彼女に謝れたら、こんな光景が見られたかもしれない。
しかし、もう皆は卒業してしまった。・・・完全に手遅れだ。
胸にチクリと刺す痛み。寂しさ、後悔。

私は両手でお湯をすくい、顔をバシャバシャと洗った。
何を考えてるんだろう、私。もう過ぎてしまったことはどうしようもない。
それに、せっかく奏ちゃんが私の最後のワガママを聞いてくれたのだ。
そうだ。とにかく楽しまないと。
よし。今夜は今までで一番長湯しよう。
後悔も寂しさも、全て洗い流そう。

「そういえば・・・奏ちゃんって、胸小さいのね」
「・・・恥ずかしい」

私が覗き込もうとすると、彼女は恥ずかしそうに両手で胸を隠してしまった。
あはは。やっぱり可愛い。
もうちょっとだけ、からかってみたくなっちゃう。

「知ってた?胸って他人が揉むと大きくなるのよ?」
「・・・!」

もちろん、冗談。
しかし奏ちゃんは、そんな冗談に本気で目を輝かせ始めているようで・・・?
というか、胸のこと・・・気にしてたんだ。
奇遇ね。私も胸を大きくしたかったのよ。
女の子の悩みは共通なのね。多分。

「ねえ、揉んで・・・?」
「え?ちょ、ちょっと・・・!」

え・・・?何?何なの・・・!?
いきなり彼女が、私の手を自分の胸に押し付け始めたので、私は思わず大きな声を出してしまった。
それにしても、本当に胸が小さ―――って、そんなこと言ってる場合か、私!

「ねえ、お願い・・・」

うう・・・。そんな物欲しそうな目で私を見ないでよ・・・。
678名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:45:50 ID:urqyQivU
そんな目で見られたら・・・冗談よ、って言いづらいじゃない・・・。
でもまさか、奏ちゃんがここまで純粋だったとは。
・・・ええい。もうどうにでもなれ。下らない冗談を言った私が悪い。責任を持とう。

「え、えと・・・こう・・・?」
「んっ・・・」

私は観念して、彼女の胸をむにゅむにゅと揉んだ。
まったく、私は変態か・・・。

「はぁっ・・・んん・・・」

私が胸を揉むたびに、奏ちゃんの息が次第に荒くなっていく。
何やってるんだろう・・・私。
女の子の胸をこんなに揉むのって、初めてだ。
それにしても・・・奏ちゃん・・・可愛い・・・。
いやいや、落ち着け、私・・・!

「んッ・・・ねぇ、もっと・・・」

そうだ。私は変態じゃない。
変態なのは、奏ちゃんだ・・・!
って、あれ・・・?
この感触は・・・もしかして奏ちゃん、先っぽを―――
手の平に感じる、柔らかい胸とは違った、何と言うか・・・そう、突起物?のような感触。
あはは・・・。まぁ、胸を揉まれたら・・・誰だって、ねぇ?
で、でも私は奏ちゃんと同じ女の子で・・・!
こんなの、やっぱり不健全じゃ・・・!?
いやでも奏ちゃん、顔真っ赤にして気持ち良さそうにして・・・か、可愛い・・・。

「んんッ・・・!?」

奏ちゃんが、ビクンと体を震わせる。
私は気付けば、彼女の、その・・・“先っぽ”を、指で弄っていた。
もちろん、先っぽが敏感な場所であることは知っている。
知っていて、弄ってしまっていた。
何故か?
私は奏ちゃんの可愛い顔がもっと見たかったのだ。

「んくッ・・・はぁ・・・ゆ、り・・・!」

彼女の息遣いは更に激しくなり、遂には声まで出始めた。
679名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:46:12 ID:urqyQivU
私は調子に乗り、今度は強弱をつけたり、指の腹で転がすように弄ってみたりした。

「奏ちゃん・・・すごく、可愛いわよ・・・?」

もっと、もっと奏ちゃんの可愛い顔が見たい。
そこで私は閃いた。
胸なんかより、もっと敏感な部分が・・・女の子にはあるではないか。

「奏ちゃん、知ってた?実はここも触ると、胸がもっと大きくなるのよ?」

もちろん、これも大嘘。
私はにやりと笑うと、奏ちゃんの下の、秘所に触れた。
指で割れ目をなぞり、同時にもう片方の手で胸の先っぽも刺激する。

「やっ・・・そこ、は・・・!」
「そこは・・・何?どうしたの?」

なんて少し意地悪を言いつつ、私は彼女の秘所を指で拡げ、あの最も敏感なところを探した。
その探している間、奏ちゃんは目をぎゅっと閉じ、恥ずかしさに耐えていた。

「やめ、て・・・」

奏ちゃんが私の腕をぎゅっと掴んだ。
もちろん、やめるつもりはない。
それに私は知っている。この場合の「やめて・・・」は、「もっと・・・」という意味である。
その証拠に奏ちゃんは自ら足を開き、私を受け入れ始めていた。

そして私の指は、ある固く突起したものに触れた。
触れた瞬間、奏ちゃんの体がビクンと反応し、そこが最も敏感なところであると教えてくれた。
もちろん、これで終わりではない。
私はその突起を、指で押したり、摘んだりした。

「ふぁッ!? ゆ、ゆり・・・!」
「ねえ・・・気持ちいい?気持ちいいでしょ・・・?」
「んくッ・・・んぁッ! き、気持ち・・・いい・・・!」

私がその敏感なところを指で弄る度に、奏ちゃんの切なそうな声が大浴場に響いた。
その声が、私を更に興奮させる。
そしてお湯に混じり、何かぬめぬめとしているのが、彼女のそこから滲み出ているのに気付く。
私の指で、奏ちゃんが感じてくれている。素直に嬉しかった。

「ふぁッ・・・ゆ、り・・・!も、もう・・・!」

彼女が私の腕を更に強くぎゅっと掴んだ。
どうやら・・・もう、絶頂が近いらしい。
680名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:46:35 ID:urqyQivU
私はその敏感なところを指の腹で強く擦ったり、少し爪を立ててみたりした。

「だ、だめッ・・・!ゆり・・・!ゆり・・・!」

見つめ合いながら、奏ちゃんが私の名を叫んだ。
その切なげで、どこか物欲しそうで、真っ赤な頬が、とても可愛くて、愛らしくて。
思わず私は彼女の唇に―――自分の唇を重ねていた。

「ん・・・ちゅ・・・」
「んッ・・・!? んん・・・!」

激しいキスだった。
私と奏ちゃんの舌が絡み合い、求め合った。
もちろん、キスをしている間も、敏感なところへの攻めも忘れない。
より指の動きを強く早くし、彼女を絶頂へと導こうとする。

「んんッ―――んッ、んんッ―――!」

そして私が敏感なところに思いっきり爪を立てた瞬間。
彼女は体を大きく反らせ、びくびくと痙攣した。
・・・どうやら絶頂に達したらしい。
息苦しいだろう、と私は奏ちゃんの唇から自分の唇を離した。

「あっ・・・はぁっ・・・はぁ・・・ゆり・・・」
「かな、で・・・ちゃん・・・」

全身から力が抜けたようで、彼女は掴んでいた私の腕を離した。
腕には、爪の跡が残っていた。少し痛い。
そしてぼーっと天井を見上げている奏ちゃんを、私は優しく抱き締めた。

「こんなの・・・初めて・・・」
「あら、そうなの?」
「うん・・・すっごく・・・よかった・・・」

私は彼女の頭を優しく撫でた。
そっか。初めてだったんだ。
って、そういう私も男女関係なく、他人とこういうことするの、初めてだったんだけど。
一人でなら隠れて何度か・・・って、何考えてるんだ、私。
とにかく、相手が女の子だったからここまで出来た。
やっぱり女の子の体を一番よく知ってるのは、同じ女の子よね。

「ねえ・・・私の胸、大きくなった?」

あ。そのこと、まだ覚えてたんだ・・・。
というか本当の本当に信じてたのね。
681名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:46:57 ID:urqyQivU
なんか騙しちゃったみたいで、ちょっぴり罪悪感。
今さら嘘って言ったら、ガッカリしちゃうだろうし・・・ここは・・・。

「え、ええ。少し大きくなったわよ?」

本日、二度目の嘘。いや、三度目か。
嘘が嘘を呼ぶ、負の連鎖である。
でもまぁ・・・奏ちゃん、嬉しそうだし・・・いいわよ、ね?

「・・・。」

そして何故か、私の胸をじーっと見つめる奏ちゃん。
な、何よ・・・。
い・・・言いたいことがあるなら早く―――

「ゆりのも、大きくしてあげる」
「―――へっ?」

ちょ、ちょっと。それって、もしかして・・・
あっ・・・だめっ、そんなところ触っちゃ・・・
ごめんなさい、あれは全部私の下らない冗談で・・・
だから、お願い・・・その手を・・・やっ、やめっ―――!



・・・・・・。



「あ、暑い・・・」

天使の責め苦から解放された私は、休憩室で火照った体を冷ましていた。
暑い。とにかく暑い・・・。
Yシャツとスカートだけの、みっともない格好だけど・・・まぁいいわよね。
どうせここには、純粋な天使と私しかいないんだし。
それにしても・・・彼女も私と同じく長湯したのに、なんであんなに涼しそうなんだろう。
制服もしっかり着ちゃって。
鼻歌交じりに、冷凍庫のアイスを漁っている天使。

私はタオルで額の汗を拭い、そしてソーダ味のアイスを齧った。
口に広がる爽やかな甘み。冷たさ。美味しい。
682名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:47:20 ID:urqyQivU
一方、奏ちゃんはまだどのアイスを食べようか、迷っているようだった。

「別にいくつ食べたっていいのよ?先生もいないし。私だって今2個目食べてるわ」
「あ・・・そうね。なら、まずはこれ・・・」

と、奏ちゃんは冷凍庫からバニラのアイスバーを取り出し―――1分もしない内に食べてしまった。
そして木の棒をゴミ箱に捨て、今度はモナカ系のを取り出し、これも1分以内に完食。
次はカキ氷アイス、次はソフトクリーム系、次はアイスキャンディー、その次は・・・。

「あれ・・・もうない・・・」

私が2個目を食べ終え、3個目のアイスを食べ切る頃には、もう冷凍庫の中身は空になっていた。
一方でゴミ箱の中は木の棒やアイスの袋などが山積みに。
た、確かにいくつ食べてもいい、とは言ったけど・・・食べすぎじゃ・・・?
この世界では病気にならない、つまりお腹も壊さないから多分平気だけど・・・。
しかも、その天使さんはまだ食べ足りないようで、冷凍庫の中を寂しそうに覗いていた。

「・・・まだ、食べたいの?」

食いしん坊な天使は、コクリと頷いた。
やれやれ。仕方ないわね。
ここは女子寮。女子寮があるってことは、当然男子寮もあるってこと。
そう。我々は今から、男子寮のアイス奪取作戦を開始するっ!

と、私は奏ちゃんに男子寮のアイス食べちゃう?と提案。
彼女は寂しげな表情から一転、瞳を輝かせ私の手を掴み男子寮へ。
男子寮の中は、基本的に女子寮と同じだった。
違うところといえば、男子トイレしかなかったり、壁紙の色が若干違うとかそんなくらい。
そして私達は休憩室へ。ちなみにここも、女子寮と同じで明かりは点いてても人っ子一人いない。

やがて、食いしん坊な天使は冷凍庫を発見。笑顔でアイスを食べ始めた。
私はソファーに座り、マガジンラックから適当に雑誌を一つ手に取った。
男子寮だけに、男性向けのファッション誌だった。
ほんと悔しいほどこの世界は隅々までよく出来ている。
なんて私は少し感心しながら、雑誌をペラペラと捲った。
どのページにも、お洒落な格好をした男性モデルの写真がこれでもかと載っている。
683名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:47:52 ID:urqyQivU
そういえば、私達ってずっと制服で、この世界では私服って着た事ないのよね。
まぁ松下くんはたまに柔道着を着てたし、TKやユイ、椎名さんは色々飾りを身に付けてたけど。

「美味しかった・・・」

なんて考えているうちに、どうやら天使さんは一杯食べて満足したみたい。
というか、ここの冷凍庫の中のアイスも全部食べたの・・・?
ま、まぁいいか。奏ちゃんもお腹撫でて満足そうにしてるし。

そして私は休憩室の時計を見た。
もう日付が変わっている。
こんなに遅くまで起きてるの、この世界に来てから初めてかも。
いつも夕食が済んだらすぐ入浴して就寝してたし。
深夜に何か作戦とか、そういうのは全くしなかった。
理由は簡単。する意味も、目的も特に無かったから。
みんな眠くてだるいからヤダ、って言ってたし。

「ふわ〜ぁ・・・」

奏ちゃんが大きな欠伸をした。満足したら、眠くなってきたのだろう。
それに彼女もこんな遅くまで起きているのは初めてだろうし。
なんだか私も眠くなってきた。
今日はもう寝ましょうか。

「ほら、そんなところで眠ると風邪・・・は引かないか」

ソファーに横になり、すーすーと寝息を立て始めた天使さん。
眠いのはわかるけど・・・こんなところで眠るのは・・・。
誰もいないんだけど、一応男子寮、だし。
私は彼女の肩を揺すった。しかし起きない。
寝込みを襲ったことが無かったからわからなかったけど・・・。
この子って、一度寝ちゃうと起きないのね。

「やれやれ・・・」

私は彼女を抱き上げ、女子寮まで戻る事にした。
落とさないよう、ゆっくり階段を降り廊下を渡り、外へ出る。
目指すは女子寮3階、奏ちゃんの部屋。

「んしょ、んしょ・・・」

階段を上る時も、なるべく揺らさないようにゆっくりと。
684名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:48:14 ID:urqyQivU
そして3階まで上り切る頃には、私はすっかり息切れしていた。
今更なんだけれど・・・この寮、エレベーターが無いのよね。
運動しろってことかしら。まったく。

「さぁ、着いたわよ」

と、奏ちゃんの部屋のドアを開け、中へ。
相変わらずキッチリ整理整頓され、ゴミ一つ落ちてない綺麗な部屋である。
とりあえず私は彼女をベッドに寝かせ、床に座り込み一休み。

そして寝返りを打つ奏ちゃんを見て、気付いたのだけれど。
彼女は眠る時、何を着て眠っているの・・・?
まさか制服のままでは・・・ないわよね。
ちなみに私とユイはYシャツ1枚で眠っていた。楽だし。
椎名さんはいつもの格好で、壁に背を預けて立ったまま眠っていたっけ。よく眠れるわね。
まぁ、多分奏ちゃんは・・・パジャマよね。

「はぁ・・・」

私は溜め息をついた。
仕方ない。私が奏ちゃんをパジャマに着替えさせてあげよう・・・。
ええと、パジャマは・・・このクローゼットの中かな。
お、あったあった。苺柄の可愛らしいパジャマだ。
でも次が問題だ。
パジャマを着せるには当然彼女の制服を脱がさないといけないわけで。

「・・・失礼」

私はまず、ジャケットを脱がした。
ここまではいい。
でも次はどうしよう。うーん・・・。
私は少し悩んだ末、スカートを脱がすことにした。
震える手で、ホックを外しファスナーを下ろす。
そしてするすると脱がし―――ああ、私は変態か・・・。

奏ちゃんは何故か麻婆豆腐?がプリントされている下着を穿いていたが、私はこれを敢えて無視する。
それにしても、眠っている人に服を着せるというのは、なかなか難しい。
私は苦戦しつつも、なんとかパジャマのズボンを穿かせることに成功。
えーと次は・・・Yシャツよね。
ボタンを外している間、私は祈った。お願いだから目を覚まさないで・・・。

「う、うう・・・」

さっきから気になっている事がある。
そう、奏ちゃんは・・・ブラを着けていない。
685名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:48:35 ID:urqyQivU
故に若干透けて、Yシャツの上からでも、そのピンク色の―――が見えてしまっている。
ああ。奏ちゃんの小さな胸・・・とっても可愛らしい。
寝顔も・・・素敵。まさに天使の寝顔。
眠っている今なら、そんな天使な奏ちゃんに何でも出来る。

(いや・・・落ち着け、私・・・!)

数回、深呼吸をする。
眠っている女の子に触る。そんなの、まんま変態ではないか。
今日の私は、なんだか変だ。
ユイの寝顔を見ても、よく眠っているなぁ、だとかイビキがうるさいなぁ、としか思わなかった。
でも奏ちゃんの寝顔を見ていると・・・なんだか、胸がドキドキする。

(こ、これは善意でやってるコトなんだから・・・!)

そうだ。私は何も悪い事はしていない。むしろ善行だ。
制服のまま眠ってしまったら、寝苦しくて途中で起きてしまうかもしれない。
だから私は彼女を・・・パジャマに着替えさせてあげてるだけ。
第一、女の子同士なんだから、別に裸くらい・・・!

・・・なんて私は頭の中で言い訳しながら、彼女のYシャツを脱がした。
小さな胸に、綺麗なピンク色な先っぽ。全体的に幼い体付き。下手したら小学生に見えるかもしれない。
体が熱い。嫌でも大浴場でのことを思い出してしまう。

(奏ちゃんの胸・・・可愛い・・・)

頭の中がグルグル回る。正常な判断ができない。
眠ってるし、少し・・・少しだけなら・・・いいわよね?
そう。これだけぐっすり眠ってるんだ。少しくらいなら、起きないだろう。

(奏ちゃんっ・・・!)

私は彼女の胸に顔を近付け―――その小さな胸に、優しく口付けをした。
ああ。素敵―――。
眠っているのをいいことに、小さな可愛い女の子の体を弄ぶ背徳感。
背筋がゾクゾクする。
私は我慢できず、今度はその先っぽを唇で挟み、ちゅうちゅうと音を立てて吸った。
まるで赤ちゃんみたい。

「ゆり・・・?何してるの・・・?」
「っ・・・!」

が、楽しい時は長くは続かなかった。
686名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:49:07 ID:urqyQivU
ふと気付けば、奏ちゃんが私のことを不思議そうにじーっと見ていた。
夢中になりすぎて、彼女が起きたことに気付かなかったのだ。
私は慌てて胸から唇を離し、言い訳を始める。

「えっ、えっと・・・これは・・・!」
「・・・?」
「眠っている間にこうすると、胸が大きくなるのよ・・・!」
「そうなの。ありがとう」

なんとも苦しい言い訳。
しかし、どこまでも純粋な奏ちゃん。あっさり信じてしまったようだ・・・。
胸を触って、嬉しそうにしている。
ああ。ごめんなさい、奏ちゃん。また嘘ついちゃった。
恥ずかしくて死にたい。いや、もう死んでるんだけど・・・。

「あ・・・これパジャマ」
「どうもありがとう」

私は上半身裸の奏ちゃんに、パジャマを渡した。
彼女はパジャマを受け取ると、もぞもぞと着始めた。

「えーと、起こしてごめんなさい。それじゃ、私も寝るわ」

私は半分涙目になりながら、隣の―――“元”私の部屋に向かおうとした。
そしてドアノブに手を掛け、部屋を出ようとした瞬間。
ぎゅっ、と奏ちゃんが私の腕を掴んだ。

「一緒に寝ましょう?」
「え・・・?」
「最後だし・・・一人で眠るのは寂しい・・・」

と、寂しそうに俯く奏ちゃん。
やれやれ。そんなこと言われたら、断れないじゃない。

「・・・そうね。一緒に寝ましょう?」
「うん・・・!」

私がそう言うと、奏ちゃんは笑顔で頷き、ベッドに潜り込んだ。
まぁ・・・最後だし、実はベッドの中で今までのことを振り返りたかったんだけど。
思い出に浸っても仕方ないし、何も考えず奏ちゃんとゆっくり眠った方がいいかもね。
私はニーソックスとスカートを脱ぎ捨てた。
あ。そういえば制服・・・大浴場に忘れてきちゃった。まぁいいか。
そしていつも眠る時のYシャツ1枚のスタイルになり、私は部屋の明かりを消した。

「ええっと・・・お邪魔します」
「うん・・・」

私はベッドに潜り、一息ついた。
ふかふかのベッド。隣には奏ちゃん。枕は共有。
呼吸をする度に、甘い香り。
全てが、昔と同じで懐かしい。
687名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:49:30 ID:urqyQivU
今夜はとてもよく眠れそうだ。

「こうして一緒にベッドに横になってると、昔を思い出すわね」
「・・・。」
「あれ?奏ちゃん・・・?」
「すー・・・すー・・・」

やっぱり、眠かったのだろう。
奏ちゃんはもう、すーすーと寝息を立てて眠っていた。
気持ち良さそうな、天使の寝息。
そうね。私も寝ましょうか。

(おやすみ、奏ちゃん・・・)

私は目を閉じた。
静かな夜だった。
瞼が重い・・・。意識が、段々遠くへ・・・。



・・・・・・。



数時間後、私は奏ちゃんに肩を揺すられ目を覚ました。
え・・・?もう朝なの・・・?
眠い目を擦りながら、時計を見る。朝の7時だった。

「なんだ・・・まだ7時じゃない。もう少し寝かせて・・・」
「ダメ。ゆり、起きて・・・」

掛け布団を頭まで被り二度寝しようとする私に、激しい天使の肩を揺する攻撃が襲い掛かる。
わかった、わかった・・・起きるわよ。
私は欠伸をしながら起き上がり、背伸びをした。
それにしても、先生いなければ授業も無いだろうに。もう少しくらい寝かさせてくれても・・・。
まぁとにかく・・・どこかに出掛けたいのかしら?
運転免許なんて無いけど、学園の駐車場に停めてある車でもお借りして街まで行こうかしら。

「ふわぁ〜あ・・・さて、どこに行きたいのかしら。街?海?山?」

しかし彼女は首を横に振った。
街にも海にも山にも行きたくないらしい。

「え?なら、どこに行きたいの?」
「・・・言わなかった?この世界はこの学園まで。つまり学園からは出られないわ」

あれ?そうだっけ?
そういえば昔、そんな話を聞いたような聞かなかったような。
688名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:49:52 ID:urqyQivU
まぁ、なら奏ちゃんは一体どこに出掛けたいのだろう。
いや・・・何か、やりたいこととか、遊びたいことがあるのかしら?

「これ・・・」

奏ちゃんが、私に何かを握らせた。
手を広げてみるとそこには白くて四角い紙切れが。
・・・それは“麻婆豆腐”と書かれた食券だった。

「あぁ・・・お腹が空いてるのね」

私がそう言うと、奏ちゃんはコクコクと頷いた。
やれやれ。それじゃ、さっさと着替えて身嗜みを整えないとね。
あー、でも制服、大浴場に忘れたまんまなんだっけ。
今から取りに行くのは少し面倒な気がする。

「ねえ、良かったら奏ちゃんの制服を―――」

と、ここまで言いかけて、奏ちゃんが両手に何かを持っているのに気付く。
それは、恐らく彼女の、予備の制服だった。
あら。準備がいいわね。
私はお礼を言いながら制服を受け取り着替えた。
少し小さい・・・けど、ありがとう。

そして私達は朝食を食べに、大食堂へ。
NPCがいないので、朝食も昨晩のように自分たちで全て用意しなければいけない。
ちなみに、朝食も奏ちゃんの希望でメニューは麻婆豆腐である。
私はエプロンを着て、腕捲りをした。

「さて、それじゃ作りましょう」
「うん・・・」

麻婆豆腐を作るのは二度目だったので、まぁ前回よりはスムーズに進んだ。
豆腐もなかなか上手く切れた・・・と思う。
本当はご飯とかサラダなんかが欲しかったけど・・・。
奏ちゃん曰く、ご飯やサラダは不純物。許されるのは水だけ、ということなので作らなかった。

結局、麻婆豆腐が完成する頃には時刻はもう8時を回っていた。
起床してから大体1時間。流石にお腹が空いた。早く食べよう。
奏ちゃんはもう光の速さで麻婆豆腐をお皿によそおい、席に着いている。というかもう食べ始めている。

「えーと、いただきます」
「・・・。」

真剣な表情で黙々と食べる奏ちゃんを見て、思わずくすりと笑ってしまう。
こんな表情、戦ってる時だって見たことない。
689名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:50:23 ID:urqyQivU
なんだか邪魔しちゃ悪い気がする。
と、いうわけで私は彼女が麻婆豆腐を食べ終わったのを確認してから、話し掛けた。

「朝食が済んだらどうする?適当に散歩でもする?」
「何を言っているの?すぐ学校よ」

そう言うと、奏ちゃんは席を立ち、麻婆豆腐のおかわりに行ってしまった。
え?ちょっと待って。
が、学校・・・?それってどういうこと?
学校で何か、するの?
例えば・・・後片付けとか?
それとも今まで真面目に過ごしてきた分、騒いだり悪戯したいとか・・・?


・・・謎はすぐに解けた。


「ゆりさん。教科書の10ページを開いてください」
「は、はい・・・奏先生・・・」

私は眼鏡を掛けた小さな先生に返事をした。
朝食が終わった後、すぐに学習棟へ連れて行かれ、気付けば奏先生による授業が始まっていた。
すぐ学校よ、ってこういうことだったのね・・・。

「あの、奏ちゃん?無理に授業がなんかしなくても、私は奏ちゃんと楽しく過ごせれば、それで―――」
「ううん。一度でいいから・・・先生に、なってみたかったの」

そう言って、頬を赤く染める奏ちゃん。
ああ。そうなんだ。先生になってみたかったんだ・・・。
奏ちゃんがいつも勉強を頑張ってたのは、生徒会長だから、というだけではなく―――
ひょっとしたら、先生になりたかったから、というのもあったのかもしれない。
まぁ、そういうことなら、私も生徒役・・・頑張ってみようかしら。

「それじゃ、ゆりさん。ここを読んでください」
「はい。ええと―――」

私は奏先生が指定した部分を声に出して読んだ。
途中読めなかった部分は、先生が教えてくれた。

「ゆりさん。この問題を解いてください」

今度は、奏先生が背伸びをしながら黒板に問題を書いていった。
私は席を立ち、チョークでその問題の解答を書いていく。
690名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:50:44 ID:urqyQivU
全て解答を書いたら、次は奏先生による答え合わせ。
二人きり―――ということを除けば、ごく普通の授業だった。

ちなみに教科書やノート、筆記用具はNPCのを借りた。
教科書には重要な部分が蛍光ペンで線が引かれているし、ノートにはメモや落書きなどが書かれている。
やはりNPCといっても、他人のを使うのは妙な気分だ。
まぁ、他人の生活の一部を覗いているようで、少し面白くもあるのだが。

「ゆりさん?黒板写しましたか?消しますよ」
「えっ?あ・・・も、もう少し待ってください」

いけないいけない。今は奏先生の授業に集中しないと。
私は急いで黒板に書かれたものをノートに写し始めた。
奏先生は背が低いので黒板の上の部分が使えず、あっという間に書ける部分が無くなってしまう。
だからさっさと写さないと、すぐ消されてしまう。
それに先生になれたのがよっぽど嬉しいのか、授業の進むペースが早い早い。
私はひいひい言いながら、ノートを写し教科書を読んだ。

そして1時間目終了のチャイムが鳴り、私は奏先生の授業から解放される。

つ、疲れた・・・。
こんなに鉛筆で字を書いたの、久しぶりな気がする。
ついでに勉強も久しぶり。私、勉強ってそんなに好きじゃなかったし・・・。

「ふう・・・いい風ね」

私は教室の窓を開け、外を眺めた。風が気持ちいい。
奏ちゃんは授業が終わるなり、教室を出て行ってしまった。
恐らく職員室に行ったのだろう。完全に先生になりきってたし。
やっぱり、奏ちゃんって可愛い。

でも、2時間目はどうするんだろう。
正直もう勉強はしたくなかったりするのだけれど・・・。
それより、もっと普段できないことして遊びた―――

と、ここで2時間目の始まりを報せるチャイムが鳴る。
同時に眼鏡を掛け、大量の教材を持った奏先生が教室に入場。
彼女はその教材を教卓に置くと、私の方を見て言った。

「さて。2時間目の授業を始めます」

嫌な汗が背中を伝った。
691名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:51:06 ID:urqyQivU
何なの、その教材の量は・・・?
もしかしてそれ全部使って授業を進めるの・・・?

「あ、あの。奏先生・・・2時間目もちゃんと授業を・・・?」
「ええ。もちろん」
「その、ひょっとして3時間目も4時間目も、最後の6時間目まで・・・?」
「はい。先生になったからには、最後まで責任を持ちます」

あ、あはは・・・。
思わず乾いた笑いが出てしまう。
しかし、先生になって楽しそうな奏ちゃんを見ていると、勉強はもう嫌!なんて言えるはずもなく・・・。
私は大人しく席に着くことしかできなかった。

「それじゃ、ノートと教科書を開いて。時間がないので、どんどん進みますよ」
「は、はい・・・。」

・・・そして私は、頭から煙が出そうになりながらも何とか、4時間目の授業終了まで耐えることに成功した。
いや、確かに奏ちゃんの授業はわかりやすくていいのだが・・・なんというか、とにかく量が多い。
次から次へと進み、休む暇がなかった。
というか3時間目からは途中休憩を挟まずそのまま4時間目に突入した気がする。

「お疲れさま。お昼にしましょう」

ニッコリ笑顔な奏先生。
一方私は喋る気力も尽き、机に突っ伏していた。
本当に疲れた・・・。今までで一番ハードな作戦だった。間違いなく。
というか、まだ5限と6限があるのよね・・・。

その後、私と奏ちゃんは大食堂へ行き、昼食をとった。
当然メニューは麻婆豆腐。
疲れていたせいか、いつもより美味しく感じた。

昼食後は、30分ちょっとのお昼休み。
私は“Keyコーヒー”を飲みながら、ベンチに座りダラダラと過ごした。
奏ちゃんは5限6限の授業の準備をする、と職員室へ行っている。
ほんと、やる気満々ね。他人に勉強を教えるのって、そんなに楽しいのかしら。

と、ここでお昼休み終了を報せるチャイムが鳴る。
私は“Keyコーヒー”の空き缶をゴミ箱に捨て、教室へ向かい歩き出した。
最後の授業・・・頑張りましょうか。

教室に着くと、既に奏先生が居た。
692名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:51:28 ID:urqyQivU
教卓の上には相変わらず大量の教材。
私は苦笑いしながら、席に着く。

「では、5時間目の授業を始めます」
「よ、よろしくお願いします・・・。」

奏先生が眼鏡をくいっと上げた。
よく見ると、それは伊達眼鏡だった・・・。



・・・・・・。



「それでは、これで帰りのホームルームを終了します」

・・・私はなんとか過酷な5時間目と6時間目を生き残った。
そして帰りのHRを終了させることで、先生と生徒ごっこも終わりを迎える。
私は最後に起立をし、今日一日勉強を教えてくれた奏先生に頭を下げ、礼をした。

「ゆり、ありがとう。楽しかったわ」

奏ちゃんが眼鏡を外し、私の隣の席に座った。
彼女の顔は達成感と笑顔でいっぱいだった。

「大変だったけど・・・私も楽しかったわ。ありがとう、奏ちゃん」

私はその笑顔の天使と、握手をした。
まぁ、色々大変だったけれど、楽しかった。最後にちゃんとした授業を受けれて良かった。
NPCから借りた鉛筆も短くなり、ノートも残り数ページになってしまっていた。
私はその鉛筆をペンケースに仕舞い、ノートと一緒に机の中に入れた。
そして名前も知らない持ち主だったNPCに、心の中でお礼を言う。

「あ・・・」

ふと気付けば、綺麗な夕日が教室をオレンジ色に染めていた。
時刻は午後の4時。

今日は本当に素晴らしい一日だった。
奏ちゃんと楽しく過ごし、普通の学園生活を送った。
693名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:51:50 ID:urqyQivU
SSSのメンバーも全員卒業した。
神に抗う理由も無くなった。
もう悔いは無い。
私の最後のワガママも、これでお終い。
本当の本当に、楽しかった。最高だった。

「奏ちゃん」

私は静かに、彼女を名を呼んだ。
だいぶ遅くなってしまったけど・・・卒業式の続きをしましょう?

「もう、終わりなのね」

笑顔から一転、寂しそうな表情に代わる奏ちゃん。
そうね。もう終わり。
確かに寂しいかもしれない。でも、私達は卒業しなきゃ。

「ねえ。最後にやりたいことがあるのだけれど」
「・・・やりたいこと?」

奏ちゃんはコクリと頷くと、席を立ち黙って歩き出した。
私はそんな彼女の後を慌てて追う。
彼女は学習棟を出て、女子寮に行き、“ある部屋”に入った。
ある部屋―――それは、奏ちゃんの部屋だった。

奏ちゃんの部屋は、朝のままだった。
窓はガラ開き、ベッドも掛け布団は捲れシーツが乱れている。
一体、やりたいことって何だろう。

私のそんな疑問をよそに、奏ちゃんは椅子に座り、勉強机に向かう。
そして人差し指でスイッチを押し、パソコンを点けた。
次に右手でマウスを操り、何か作業を始める。

「ねえ、何をしているの?」

私の質問に、奏ちゃんは静かに答えた。

「Angel Playerの、アンインストールよ」

モニタを覗き込むと、『ハンドソニック』のスキルを削除し終わった所だった。
私は理解した。
ああ。やりたいことって、最後の後片付けだったのね・・・。

そしてスキル削除の後は、Angel Player本体の削除。
694名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:52:11 ID:urqyQivU
ギルドにあったそれは全て私が破壊した。
つまり、これが最後のAngel Player。
この世界を好きに弄れる、魔法のソフトウェア。

「ところで・・・貴女はどこでAngel Playerを手に入れたの?」

アンインストールの待ち時間中、私は長年の疑問をぶつけてみる。
すると奏ちゃんは、分厚いあのAngel Playerの説明書を手に取りながら、語り始めた。

「あれは、私がこの世界に来た時のこと―――」


この世界に来た時―――私は保健室のベッドで目覚めた。
記憶も曖昧で、ここがどこなのか、何故ここにいるのか全くわからなかった。
今自分が身に着けているのは、どこかの学校の制服。
ポケットを調べると、生徒手帳が入っていた。
その生徒手帳には、『立華奏』と名前が書いてあった。自分の名前である。
保健室を出ると・・・そこには大勢の自分と同じ制服を着た人が歩いていた。
とある人に、話しかけた。ここはどこですか?と。
するとその人に『何を言ってるの?』と笑われた。
何が何だか、よくわからないのでとりあえずそこら中をを歩き回った。
かなり大きい、学校みたいだ。人も大勢いる。

何故こんなところに、いるのだろう。
何もわからない。思い出せない。
誰に話し掛けても、ふざけているのだと思われてまともに相手にされなかった。
こんなところ、嫌だ。早く帰りたい。
が、家に帰ろうにも、家がどこか思い出せない。
半分泣きながら、屋上に行った。
風に当たっていれば、何か思い出すかもしれない。

そしてしばらく風に当たりながら学校全景を眺めていると、後ろから声を掛けられた。
振り返ると、そこには一人の男性がいた。
その男性はどこか雰囲気が違った。制服も他の学校のと思われるのを着ている。
彼は私に1冊の分厚い本を渡してきた。
表紙には、“Angel Player”と書かれていた。
彼は『何もわからないんだろう?』と言った。私は頷いた。
すると、彼は話し始めた。
ここは死後の世界であるということ。
そして楽しい学園生活を送り、成仏するための世界だということ。
この世界にいる人のようなものは、人ではない。
ちゃんとした人間は私と彼のみ。

初めは信じられなかった。そんな馬鹿な。
でも何もわからない以上、彼の言葉を信じるしかないのかも・・・しれない。
695名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:52:37 ID:urqyQivU
そして次に彼は、私に渡してきた分厚い本についての説明を始めた。
この本は、“Angel Player”というソフトウェアの説明書だという。
中身は全部英語で書かれているけど頑張って読んでくれ、と彼は笑った。
次に彼は一枚のCD-ROMを私に渡してきた。
『この中に“Angel Player”が入っている』と彼は言った。

何故こんなものを私に?と質問した。
すると彼は溜め息をつきながら言った。
『疲れたのさ。待つのにな。そして俺はこの世界が嫌になった』
『そう、なの・・・。』
『ああ。それで俺は意思を捨て、この世界と同化することを選ぼうと思うんだ』
『え・・・?意思・・・?同化・・・?』
『まぁとにかく、せっかく作った“Angel Player”を誰かに使って欲しくてな。それで君に託す』
彼はそう言うと、くるりと背を向け歩き出した。
その背中は、どこか寂しそうだった。
『じゃあな。俺はもう行く。後は全て任せたぜ』
そして彼は屋上の扉を開け、下へ降りていった。
以降、彼の姿を見ることはなかった。


話が終わる事にはアンインストールが完了し、PCから一枚のCD-ROMが吐き出された。
奏ちゃんはそれを手に取り、感慨深げに眺める。

「それで・・・その時渡されたのが、そのCD-ROMなわけね」
「・・・ええ」

次の瞬間、彼女はそのCD-ROMを両手で割った。
バキッ、と乾いた音が部屋に響いた。

「ごめんなさい。作者さん。でも私にはもう必要ないから」

奏ちゃんは割ったCD-ROMをゴミ箱に捨てた。
捨てる瞬間、彼女の表情はどこか申し訳なさそうで、どこか寂しそうだった。
私はそんな奏ちゃんに、続けて質問をした。
今聞かないと、一生聞けない気がして。

「それで・・・Angel Playerを受け取った後は、どうしたの?」
「うん。あの後、私は―――」


彼と別れた後。
私はしばらく、屋上で分厚い説明書を読んでいた。
説明書には色々なことが書いてあった。
まず、このソフトウェアはPCにインストールしてから使うこと。
696名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:53:03 ID:urqyQivU
そしてAngel Playerは早い話、真っ白な画用紙である。好きに項目を追加して、制御できる。
好きにこの世界の素材を改変できる。生み出せる。
そして説明書の後半には、この世界についてのことが詳しく書かれていた。
読み進めていくうちに、最後のページに辿り着いた。
最後のページには、真っ白なページにペンでメモのようなものが書いてあった。
『いずれ、君のような人がこの世界に来る。その時は色々教えてやってくれ』

そして私は決心した。
さっさと成仏するのもいいけど、その前にこの世界に新しく来た人に、色々教えてあげよう。
そしてその人の成仏の手助けをしてあげよう。この、“Angel Player”を使って。

それから、私は女子寮に行き、自分にも用意されているであろう、部屋を探した。
説明書によると、この世界に来た者には必ず寮に部屋が用意されているという。
私は寮長先生らしき人に、立華奏の部屋はどこですか?と聞いてみた。
すると寮長先生は3階の305号室がそうだ、と教えてくれた。
私は軽く礼を言い、走った。
階段を上り、少し歩くと305号室がそこにあった。私はゆっくりドアを開けた。
部屋は少し狭いが、個室だし家具も揃っている。
そして説明書に書いてあった通り、勉強机のところに1台PCがあった。
私は急いでそのPCを点け、CD-ROMを挿入しAngel Playerをインストールした。

そしてそれから、私は色々な人と出会っていった。
もちろん、皆この世界に新しく来た人たちだった。
私はその人たちにこの世界の仕組みを教え、成仏の手助けをしていった。
中には乱暴な人もいて、私に暴力を振るおうとした人もいた。
でも、めげずに頑張り続けた。最後には皆、幸せそうに成仏していってくれた。
でもある日、神への強い恨みと強い意思、信念を持った人がこの世界にやってきた。
その人は成仏を頑なに拒んだ。
いつしかその人を成仏させるのが、私の目標になっていた。


「・・・そう、だったの」
「ええ。今日までとても、永かった」

奏ちゃんが過ごしてきた、悠久の時。
私も、この世界に来て長い方だが―――それよりずっと前から、奏ちゃんはこの世界に居た。
そして私に出会うまで、ずっと色々な人を成仏させてきた。
彼女はまさに―――そう、天使だ。
でもそれも、今日でお終い。
天使にも、安息が必要なのだ。

「それじゃ、行きましょうか」

私は奏ちゃんの手を優しく握った。
697名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:53:35 ID:urqyQivU
過去を語り終え、後片付けも済んだ彼女は、いつの間にか微笑んでいた。
そして私達は女子寮を出て、学習棟の屋上へと向かった。
屋上まで歩いている途中、私達は一言も喋らなかった。
ただ黙って、手を握り合っていた。

屋上に着くと、私は空を見上げた。
もう陽は完全に落ち、満点の星空と、丸い月が輝いていた。
あの時と同じ。
私が初めてこの世界に来た時と、同じ。

「綺麗な月ね。あの日を思い出すわ」
「ええ。私も今あの日を思い出していたところ」

私は笑った。奏ちゃんも笑った。

「ねえ、何故私が貴女のことを“天使”って呼んでたか、わかる?」

“天使”は首を横に振った。
私は目を閉じ、語り始めた。
何故、彼女のことを天使と呼んだのか。
それは単純で、簡単な理由だった。

「私ね。貴女に初めて出会った時―――綺麗で、可愛くて、本当に天使だと思ったのよ」

“天使”は、綺麗だの可愛いだの言われて少し照れたようで、ほんのり頬を赤く染めた。
それを見て私はクスリと笑った。
日向君をはじめ、色んな人に『何故天使なんだ?』と聞かれた。
でも私はそう聞かれる度に、本当の理由を隠して適当に誤魔化していた。
その・・・なんだか、やっぱり恥ずかしいじゃない?
天使に見えたから、天使だなんて。

「それから、最後に私のワガママを聞いてくれて、ありがとう。楽しかったわ」
「お礼を言いたいのは私の方よ。とても、楽しかった・・・」

私の最後のワガママ。
それは奏ちゃんと一緒に、楽しく過ごすこと。
698名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:53:57 ID:urqyQivU
一緒に麻婆豆腐を作った。
一緒にお風呂に入った。
一緒に寝た。
一緒に勉強した。
とにかく、楽しかった。私は満足だ。
今までで、一番楽しかった日に間違いはない。

私は奏ちゃんを見つめた。
この楽しかった日々。絶対に忘れない。
例え生まれ変わったとしても、絶対に忘れない。忘れるもんか。

「それじゃ、卒業式の続き―――始めましょうか」
「・・・ええ」

もういいわよね。
さて。それじゃさっさと終わらせましょうか。
最後は笑って、あっさりとした終わりにしたい。
涙の卒業式は私の性に合ってない。

「奏ちゃん・・・今までありがとう」
「ゆりも・・・今まで・・・ありがとう・・・」

私は奏ちゃんを抱き締めた。
奏ちゃんも、私を抱き締めた。
ああ。なんだか幸せ。
前はあんなに成仏を忌み嫌ってたのに。

「奏ちゃん、私―――ずっと前から貴女のこと―――」
「ゆり・・・?」
「いや、何でもないわ」

一瞬だけ、最後に想いを打ち明けようと思った。
私がずっとずっと、隠していた想い。
でもそんなこと言ってどうするのよ、私。
最後は笑って終わりにしよう。そうしよう。そう決めたじゃない。
しかし、私の目からは熱い涙が流れていた。
見れば奏ちゃんの目からも、涙が溢れていて。
やだなあ。もう。奏ちゃんも―――泣かないでよ。

「ゆり・・・言って。私、ゆりが言ってくれなきゃ卒業できない」

奏ちゃんの涙が私の制服に、ぽつんぽつんと零れ落ちた。
もう・・・。ワガママな子ね・・・?
699名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:54:32 ID:urqyQivU
そんなこと、今言ったって・・・仕方ないじゃない・・・。
でも・・・卒業できないなら仕方ないわね。ええ。仕方ない!
頑張れ私。リーダーならリーダーらしく、最後に根性見せなさいっ!
私は深く息を吸った。

「私はずっと前から、奏ちゃんのことが―――好き、だったわ」
「ゆり・・・」
「奏ちゃん、大好き」

私は、彼女を更に強く、抱き締めた。
涙が止まらなかった。

「ゆり、ありがとう・・・本当に、ありがとう・・・私もゆりのこと、好き。大好き」

ああ・・・。ありがとう。奏ちゃん。
そしてありがとう、神様。最後に言えて、本当に良かった。
私の人生は報われた。本当に、素晴らしい人生だった。
もう迷いは無い。さぁ、一緒に行きましょう。奏ちゃん。
私は目を閉じた。

次の瞬間。
二つの魂が、ふわふわと空へ舞い上がっていった。
こうして、二人の少女の物語は、終わりを迎えた―――。





―――――――――――――――――――――――――――――――




700名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:54:58 ID:urqyQivU
「百合菜、急ぎなさい!」
「はーい!」

お母さんに急かされ、私は慌てて制服を着た。
いけないいけない。急がないと!
今日は入学式。絶対に遅れられない。

私は今日から、高校生!
しかも全寮制で、ちょっぴりお嬢様な感じの女学院。
今から心臓ドキドキ。
たぶん、周りはお嬢様な女の子でいっぱいなんだろうな。
私一人浮きそうでちょっと心配。

「いってきまーす!」

鞄を掴み、勢いよく玄関から飛び出し、猛ダッシュする私。
ちなみに食パンは咥えてない。
というか、パンって口の中が乾かない?絶対飲み物がいるわよね。

って・・・バスさん、待ってー!
それに乗れなかったら、私・・・!

「はぁ、はぁ・・・なんとか・・・間に合った・・・」

100m10秒切る速さで走ることで私はバスに乗ることができた。
それにしても、ゼイゼイと息を切らしちゃって何て見っともない私。
これじゃお嬢様にはとても見えない。
それに汗まで・・・。
ああ。せっかく新しい制服なのに。

それにしても、この制服・・・可愛い!
色は渋いダークブラウン。落ち着いた雰囲気漂う、“お嬢様”な制服だ。
私にはちょっともったいないくらい。

「・・・っと、そろそろ降りなきゃ」

そしてバスを降りた私は、なるべくお上品に歩いた。
もう学院はすぐそこだ。
私と同じく、新入生と思しき女の子がちらほら歩いている。
うん。いい感じ。私、お上品!?

やがて学院が見えてきた。
結構、大きい。
701名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:55:20 ID:urqyQivU
あれが寮で、あれが体育館。
そしてあれが教会。素敵!

学院の敷地内は、既にたくさんのダークブラウンの制服を着た人たちで賑わっていた。
ええと。まずは寮に鞄置いてこよう。
私は学院案内のしおりを見ながら、寮に入った。
わぁ、すごい。
寮はなんだか、お洒落でモダンな造りだった。よくわからないけど、大正浪漫?とかそんな感じ。
私は木製の廊下をギイギイ軋ませながら歩き、自分の部屋を目指した。
ええと。私の部屋は―――3階の、305号室ね。

あ。そういえば2人で1部屋なのよね。
一体、誰と一緒の部屋になるんだろう。楽しみ。
私はドアを軽くノックし、305号室に入った。
部屋はベッド、それから勉強机、クローゼットがそれぞれ2つあった。

それから―――ベッドに座る、一人の女の子が私の目に入った。

「あっ・・・」

思わず息をのんでしまった。
その女の子は、腰まで伸びた長い銀色の髪に、小さな背丈。そして透き通った金色の美しい目。
そう、例えるなら―――まるで天使のような綺麗で美しい女の子だった。

「こんにちは。初めまして」

その女の子は固まっている私に向かって、深々と頭を下げ、挨拶をしてくれた。
見た目通り、お上品・・・!

「こ、こここんにちは!」
「あら。そんなに緊張なさらないで」

女の子は上品に微笑んだ。
一方私ときたら、なんだかもうガチガチに震えてしまっている。な、情けない。
それにしても・・・なんて綺麗な女の子なんだろう。
心臓の音がドキドキ鳴ってうるさい。は・・・恥ずかしい。

「ええと。私―――立葉かな、と申します」

なんて握手をする私と立葉かなさん。
702名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:55:41 ID:urqyQivU
へえ。立葉かな、っていうんだ。よろしくお願いします!
おっと。私も自己紹介しないと・・・。

「わ、私は中村百合菜って言います!」
「百合菜さんですか。これから、どうかよろしくお願いします」

そう言って、ぺこりと頭を下げる立葉かなさん。
うーん。私、立葉かなさんとは、昔どこかで会ったような気がする。
そして楽しく一緒に過ごしたような・・・気のせい?
でも、よくわからないけど、なんだか立葉かなさんとはとても仲が良くなれそう。

「あ。そろそろ入学式が。参りましょう?百合菜さん」
「は、はいっ!かなさん!」

そして私とかなさんは、手を繋いで歩き出した。
なんだかとても懐かしいような感じのする手だった―――。



おわり


703名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 18:57:18 ID:urqyQivU
以上です。
天使マジ天使
704名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 19:00:01 ID:wllJp0vw
リアルタイム超乙!

GJ!
705名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 20:50:09 ID:W4JSw1ke
どんだけ書いてんだよ。すげーな
706名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 21:19:16 ID:Askz30Bc
>>595の続き

いつもならば、風呂からあがった後はしばらく腰にバスタオルという姿でゆっくりして、一息ついてから下着をつける。
一人暮らしなので、どんな格好していようと別に問題ないのだが、今日ばかりはそういうわけにはいかない。
下心無しとはいえ、女の子をお持ち帰りして、部屋に連れ込んでしまったのだ。
(ちょっとノボせちまった。カラダ冷やさねえと…)
椎名の心地よい残り香に包まれて、つい長湯してしまったせいで、上がってしまった体温をまずは落ち着かせることが必要だった。
とはいえ、せっかく部屋まで来てくれた彼女に、デリカシーのない男と思われたくはなかった。
(…やっぱパンツくらいは穿いたほうがいいよなあ)
と、椎名が口を開いた。
「身体が冷めるまで、その格好でいるといい。わたしもこんななりだしな」ブラをぐいっと前に引っ張って、パチンと放す。
ぶるんっと弾むふたつの山。しばしのあいだ、ぼよんぼよんと揺れ続ける。
見るつもりなんてないのに、なんとなく気になって見てしまう音無だった。
「助かるよ」
「ここはお前の部屋だ。遠慮は無用」
(ちょっと意識し過ぎだったかな)
そう思いながらも、いざ女の子が間近で見てると思うと、つい格好良く見えるようにポーズをとってしまう自分がなんだかこっけいで、
思わず吹き出しそうになる音無だった。
さっきから値踏みするような目で眺めていた椎名の目元も笑っている。
「そう恥ずかしがらずともよい。うちの戦線にはホラ、裸族がいるからな。男の裸など見慣れている」
「…そっか、高松がいたな。そういや」
肩の力を抜く音無。
「でも、どちらかと言えばお前のほうが、わたしのタイプだ」
そう言うと椎名は、机の上に置いてあったコップを持って立ち上がり、すたすたと流し台に歩いていって、コップに水道の水を注ぐ。
それを、音無にすっと差し出す。
「ほら、水分補給だ」
「サンキュ」
(…これって、貴女が使ってたコップですよね、椎名さん…)という素朴な疑念が、胸の高鳴りと血沸き肉踊るような高揚感とともに
一瞬、脳裏をかすめたが、さきほどまでの至福の入浴タイムのあとで理性が麻痺し切っていた音無にとって、そのコップに口をつけることに
いささかのためらいもあろうはずがなかった。
うまそうに水を飲む音無を、椎名はいつもの澄ましたような顔でじっと見つめていた。
「もう一杯飲む?」
「ありがとう、自分で注ぐよ」
「そうか」そう言って、椎名は椅子に戻った。
彼女が歩くたびに、ようやく乾いてきた彼女のロングヘアがさらさらと波打って、何とも言えない甘ったるい匂いをあたりに振りまく。
快楽への予感をかき立てるような、くすぐったいようなワクワクする匂い。
心の内にだんだんと高まってくる欲望と戦いながら、音無は努めて平静を装って言った。
「気が利くな。まるで女の子みたいだぞ」
「なに、風呂を使わせてくれたお礼だ」椎名はそう言うと、身に着けているブラとパンツを指さして、
「この格好も、お前へのサービスのつもりなのだが」
「サービス?」
「よければまた… ここに呼んでもらえないかな、ということだ」
音無は流し台にもたれかかって、コップの水をちびちびと飲みながら、まぶしそうに椎名の下着姿を眺めた。
十代半ばにして美しく完成されたライン。
(よく見りゃ、こいつスタイル抜群なんだな)
本人はまったく意識していないが、大人の女性顔負けの見事なプロポーションからは、男を惑わすフェロモンがたっぷりと発散されている。
707名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 21:19:47 ID:Askz30Bc
(こんなナイスバディちゃんと部屋で二人っきりになれるんだったら、風呂だろうが何だろうが、それこそご自由にってなモンだよな…)
湯あたりしたせいか、さっきから頭がぼぉーっとして、まともにものを考えることができない。
(…あんなコト言ってるけど、これって、ひょっとしたら… 脈ありってこと?)
のんびりとくつろいだ姿はいかにも無防備で、女らしい身体は細くて、か弱そうに見えた。
(服も脱いだし、素っ裸も見たし、身体も洗ったし、あとは… ヤるだけだよな…)
知らず知らずのうちに、どうやったら彼女とセックスに持ち込めるだろうとか、そんなことばっかり考えてしまう。
彼女のなにげない身のこなしのひとつひとつが、たまらなくセクシーに感じられ、男の本能を刺激する。
(あ〜、セックスしてぇ… って、違うだろっ! そんなつもりじゃねーだろ!)
思わず口にしてしまいそうになり、やれやれと頭を振った。
(…)
いくら頭の中から追い払おうとしても、どうしても、そのエロティックな肉体のことを考えてしまう。
静かな息づかいさえも、甘くせつないものに感じられる。
(どさくさにまぎれて触っちゃおっか。仲間同士のスキンシップだとか言って)
椎名はくつろいだようすで椅子に座ったまま、猫が毛づくろいをするように、身体のあちこちを手で撫で回している。
(待て待て、相手はあの椎名だぞ。戦闘のかなめとして、みんなの窮地を何度も救ってくれた頼もしい仲間だぞ。その彼女がこうやって
自分を信頼して気を許してくれてるのに、それを裏切ったりできない)
でも、ムスコは正直だった。
タオルが巻かれた腰の前のあたりが、ゆっくりと、少しずつ着実に隆起しはじめていた。
椎名も気になるのか、しきりに髪をかきあげながら、音無の腰のあたりをちらちらとうかがっている。
(ヤベ… 気付かれてるしっ…)
椎名はというと、こころなしか嬉しそうな、ちょっぴり恥ずかしそうな、そんな表情だ。

                                        続きます
708名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 21:44:26 ID:V9zj4Y6K
じぃぃぃぃぃぃぃぃじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
709名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 22:22:28 ID:snxzRwju
やばいな、おっきした
710名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 22:56:38 ID:1zF0t2/V
椎名っちたまらんな
俺もなんか書いてみよう
711名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 23:39:59 ID:Ewcmvq7W
せっかくの大作なのに拒否反応が…。
百合大丈夫な人が羨ましいわ。

椎名っちGJ!
712名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 23:47:43 ID:zkkEKrjZ
ゆり奏超大作に椎名物の続編…今日は本当にすばらしいぜ!
713名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 23:48:56 ID:a1FR72eQ
ゆりかなGJ!!
714名無しさん@ピンキー:2010/07/10(土) 00:01:32 ID:WWZaohLx
おい椎名まだか

クーラー付けてるから風邪ひく
715名無しさん@ピンキー:2010/07/10(土) 00:25:02 ID:ZLuXfZ+W
椎名良すぎる。続編期待しています。
716名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 05:12:37 ID:isHFScIg
分裂した赤目天使ちゃんの一体がギルド内で押し倒された後に誰かに攻略されちゃって
100体が統合された後に音無に対する興味が完全に無くなった天使ちゃん寝取られ的なの読みたい
717名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 12:56:17 ID:b4ffrd6I
天使ちゃんを音無以外でオトせるのって………
頑張っても大山くらいじゃないか?
718名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 13:08:22 ID:D+OihWEr
本気の恋しかしないんだよ!
719名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 13:27:53 ID:NYy1ZDgY
だれかゆりっぺ陵辱系書いてくれ
720名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 13:28:01 ID:7hQMxm/V
それ見たいな。
721名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 18:48:49 ID:b4ffrd6I
「今までありがとうな、クライスト」
「!」
竹山成仏。


なりそうだな
722名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 19:51:58 ID:6h5cGMwh
Angel Beats! 外伝 第1話
秘密組織『死んだ世界戦線』の不死身のエージェント、音無は、ゆりっぺ司令の命により、ガールズバンド「ガールズ・デッド・モンスター」の身辺警護をすることになる。
岩沢、ひさ子、関根、入江の、いずれも劣らぬ四人の美少女と生活を共にすることになった音無。肌もあらわな格好で部屋じゅう歩き回り、ことあるごとに彼にちょっかいをだして
ほんろうする岩沢たち。だが、若いイケメンに対する彼女たちの無邪気な好奇心は、やがて淫らな欲望へと変わってゆくのだった……。
外伝 第2話
ゆりっぺ司令から対立組織への潜入捜査を新たに命ぜられた音無。身分を偽って敵中深く潜り込んだ彼が見たものは、別行動で敵施設を探っていた美しき女エージェント、
椎名の捕らわれの身となった姿だった。苛酷な尋問にも頑として口を割ろうとしない椎名は手足を拘束され、拷問されそうになる。その時、音無は機転を利かせ、
「そんな無粋な方法よりも、もっと楽しいやり方があるぜ」と、冗談交じりで敵幹部たちに提案するのだった……。
外伝 第3話
『情報は必ず持ち帰れ。味方を犠牲にしても帰還せよ』。美少女オペレーター遊佐にゆりっぺ司令から下された非情な命令。音無とふたりで作戦行動中、敵の攻撃に遭い、
遊佐をかばった音無は傷を負い動けなくなってしまう。彼を助けるか、そのまま見捨てて情報を持ち帰るか、冷徹だったはずの遊佐の心は揺れ動いた。
「妖風が眼にしみる。涙が止まらない」
723名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 20:47:31 ID:wfOD4maD
フムン
724名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 22:49:06 ID:7hQMxm/V
>>722
おい続きあるんだろうな
人間はな、たった10分も待ってられねえ物なんだぞ
725名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 23:50:30 ID:NYy1ZDgY
ゆりっぺが、うどんにレイプされるの需要ある?
726名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 00:19:42 ID:kQCzknxW
>>722
続きがあったら…それは最高に気持ちがいいな…
727名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 01:16:45 ID:inwD9rRk
遊佐が直井にレイプ・・・
728名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 01:34:30 ID:hiC37vqk
>>725
五段は6話もあってユイにゃんのイメージだな
ゆりっぺがレイープされるなら誰が似合うだろうか・・・やっぱり直井?
729名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 01:59:28 ID:JRWgtlYJ
死後の世界じゃあんまりモブにレイプされるイメージないけど
生前のゆりっぺならモブ相手が似合うな
730名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 02:50:46 ID:qLogESAk
6話でゆりっぺが
1 催眠術で突然○○○を求め出す。(乱交?)
2 催眠術無しで直井が無理矢理・・・
3 アニメ通り(後に音無と和姦)
こんなん考えてみた。もし良ければ誰か書いて欲しい
731名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 03:16:53 ID:inwD9rRk
催眠術でSSS(日向とか野田とか)に犯される遊佐、ユイとか
732名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 03:40:02 ID:qLogESAk
>>731
そっちもあったか
733名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 06:15:27 ID:zdZ0lYXl
>>722
SSSはいつから特殊戦になったんだ
734名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 06:45:33 ID:JKGhDv6w
>>733

ゆりっぺは礼婦されるのが似合うかと
735名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 09:37:40 ID:gGaZcCgN
>>731
誰か言いだすんじゃないかと思ってたw
736名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 21:50:34 ID:GQw9KMr9
直井無双でユイとゆりの陵辱を書こうとしたら、
前哨戦のユイ編でなぜか日向無双になってユイが助かってしまった。
しょうがないからユイはなかったことにしてゆり編を書こう…
737名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 22:05:45 ID:inwD9rRk
>>736
それはそれで内容が気になる
738名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 22:16:34 ID:qi+8c6am
>>736
日向無双が見たいです
739名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 22:23:21 ID:Mp6chQ6O
>>736
おいおい中途半端に気になること言ってくんじゃねえぜ
740名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 22:56:17 ID:hiC37vqk
>>736
おっと、わたしを脱がしたままにしておく気ですか?
741名無しさん@ピンキー:2010/07/11(日) 23:50:54 ID:0qpCXgDN
>>736
日向無双見たいっす!!
742名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 00:55:58 ID:4AJSL5j7
6話の直井の鬼畜っぷりは酷いからな
SSSもほとんど殺されて、ゆりっぺはレイプされたかのような状態だし

ユイや遊佐辺りがそんな目に合ったと想像するだけでk、胸が熱くなる
743名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 03:11:43 ID:/j2xoDwi
>>736
書いてるうちにキャラクターが勝手に動いたんだな

一次二次を問わず、それが創作の醍醐味だと思うが、
あらかじめプロットまで考えてた展開よりもそっちの方が面白かったりして、
何だかキャラクターにダメ出しされてる気分になって凹む時があるw
744名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 03:55:34 ID:y7e1vCYi
>>736
ひなユイwktk
745名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 09:35:13 ID:WtWcCGYY
>>743
書いてる途中でキャラが勝手に暴れだすなんてよくあることだよな?
俺だけじゃなくてちょっと安心した
746名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 14:09:45 ID:xIjUoUgI
ええい投下はまdかよ!
747名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 16:53:01 ID:fHuQBSC8
>>730
一瞬、直井がアニメ通り音無と和姦、に見えた

初期ゆりっぺが初期男メンバーの性欲処理をする話がみたい
748名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 18:20:41 ID:4AJSL5j7
>>736の人気に嫉妬しそう
749名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 18:46:55 ID:xIjUoUgI
ゆりっぺが性欲処理は見たいな
750名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 18:48:19 ID:Z+qdswec
みたい
751名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 19:11:59 ID:LCiaIyWA
今 >>488 の続き書いてるんだが
五十嵐は入れようか入れまいか迷ってる
どうしよう
応答モトム
752名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 19:25:33 ID:LXEOUWwg
誰?
753名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 19:30:33 ID:LCiaIyWA
音無が死ぬ前に一緒にいたヤツ
754名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 19:41:41 ID:LXEOUWwg
おとこ祭りじゃないんだったら…
755名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 19:43:23 ID:LCiaIyWA
登場人物はほぼ出す予定
756名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 20:00:20 ID:Bi9PcnNU
>>755
出して話が変にならなければおkじゃね?

あとsageようぜ
757名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 21:30:22 ID:xIjUoUgI
>>755
面白くして全部出して欲しい!
待ってるぞ
758名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 21:53:23 ID:pKWcFLNp
>>755
五十嵐はどうでもいいや。どっちかっていうと出さないでほしい
五十嵐とか脇役増やすよりはSSSメンバー中心の掛け合い希望
759カレナック:2010/07/12(月) 22:19:03 ID:4+RB0vKX
入江・・・
760名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 23:36:50 ID:LCiaIyWA
音無×入江
のヤツか?
書いたのは俺だが……続き書くべきだったか?
それともエロ路線希望か?
761名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 23:42:51 ID:xIjUoUgI
>>760
エロ路線で続き希望
762名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 00:08:30 ID:kpb8U70/
>>760
エロなしで頼む
763名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 00:24:38 ID:9lclrOu6
>>760
ここの板名を思い出そう
764名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 01:36:10 ID:kXLvE/v8
かなり出遅れたが、ゆり奏の人GJ。俺もう消えてもいいよ……。
765名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 11:31:21 ID:Yb6G9ljT
意見が分かれたから二通り書いてくれると信じてる
書くのは貴様だ、さぁ洗濯バサミにも勝る自分の有能さに気付くんだ…
766SSSの敗北ver.日向無双:2010/07/13(火) 12:12:11 ID:5Lk6dN29
>>736だが…
日向無双verで頑張ってみた。以下から6レス分投下します。
序盤ユイのレイプ未遂(というか、途中までレイプ)があります。注意。
日向がチート性能です。注意。
ゆりっぺのレイプはありません。
767SSSの敗北ver.日向無双 1/6:2010/07/13(火) 12:13:07 ID:5Lk6dN29
 クラスSSS、『戦線』のメンバーには、犯してはならない不文律がある。
 それはNPCに危害を加えない、ということだ。『戦線』が本来の目的を忘れず、
君臨者ではなく統率者でもなく、抵抗者としてあるために、それは絶対不可欠の規律だった。
 直井文人はそれを知っていた。そして、最大限に活用することを考えた。
 催眠術によるNPCの洗脳。数えるのも億劫なほどの年月をかけて、
直井はついにそれを達成したのだ。
「離せ! 離せよぉ!」
 ひとしきりの虐殺を終え、血にまみれたグラウンドに動く敵が数えるほどになった頃、
直井は悠々と戦場に足を踏み入れた。
 踏み入れたとはいえ、ここはグラウンドの端、校舎に程近い戦場の死角だ。
 この先は屍山血河の惨状だ。下賎の血で神の足元が穢れるのは、なるべくならば避けたい。
 ……もっとも、それが神への道程だと思えば、またやむなしというところだが。
「おまえぇ! せーとかいちょー!」
「ん……?」
 生き残りが何か騒いでいるようだ。
 視線を向けると、長い髪を振り乱して、童女のような矮躯の女が何事かわめいている。
頭の両脇からぴょこんと飛び出したリボンが、雨に濡れて萎れていた。
「なんだ、あの騒々しいバンドの新ボーカルじゃないか」
 NPCに羽交い絞めにされている彼女――ユイに、直井はゆっくりと近づいていく。
彼女を拘束しているのは一年生のNPCだ。名前を思い出そうと一瞬だけ試みて、
直井はすぐにあきらめた。
「なぜ殺さない」
「……その……こ、この子はガルデモの……」
「ガルデモ?」
「あたしたちのバンドだあ!」
「……」
 つまり、このNPCは彼女のファンということなのだろう。
 なるほど、自分の催眠術もまだ完璧というわけではないらしい。
直井は一人納得すると、NPCの頭を撃ち抜いた。
 ふにゃっ、と悲鳴をあげて、ユイの体が血の海に倒れる。
全身を赤く染めて、ユイは呆然と背後を見返った。
そこには、物言わぬ屍となったNPCが弛緩した全身を投げ出している。
「フン……おい、お前。僕の目を見ろ」
「え……」
 眼球が熱を持つ。雨の中血だまりで、直井は催眠術を発動させた。
「お前の未練はなんだ。なぜこんな世界に来た。生前、過去、お前はどんな地獄を体験した」
「ぁ……ああ……」
 時間にして、ほんの数分。直井はユイの過去と未練を聞きだすと、声を抑えて失笑した。
つまらない、どこにでもある不幸。
「そうか、障碍か。フン、では、それを僕が解消してやろう」
 その言葉が終わるより早く、連続した銃声が雨のグラウンドに響き渡った。
一拍の間を置いて、高い悲鳴がその後を追う。
 四肢を撃ち抜かれたユイは、身動きもとれず血だまりの中に沈んでいる。
その頭を踏みつけて、直井はうっすらと笑みを浮かべた。
「女は、動けなくとも十分に幸せを得ることができるものだ。
下種な血に生まれた豚のようなお前たちなら、なおさらだろう」
 びちゃりびちゃりと、血の海を渡って直井の兵隊が近づいてくる。
グラウンドに顔を埋めたまま、音だけでその事実を察して、ユイは小さく悲鳴をあげた。
768SSSの敗北ver.日向無双 2/6:2010/07/13(火) 12:13:43 ID:5Lk6dN29
「犯せ」
 宣言は、銃弾よりも鋭く、ユイの心臓を貫いた。
「ちょっ、ちょっと待って、何言ってんだよ、この、やだ、くんなよゴルァ!」
「聞くに耐えんな」
 冷たくそう言う直井の言葉を合図にしたわけでもないだろうが、
NPCたちが一斉にユイに踊りかかった。
 数歩退いた直井は、薄笑いを浮かべてその光景を眺めている。
「やだ! やだあ! 触るな、さわるな! さわんなってばあ!」
 引き起こされたユイはどうにか抵抗しようと体をバタつかせるが、
筋でもやられたのか、腕も足もろくに動かず、芋虫のように身をくねらせることしかできない。
伸びてきた十本近い腕が、ユイの制服に手をかけた。
 ぞわり、と背筋を冷たいものが這い上がる。
 犯される、その現実が、圧倒的なリアルを伴ってユイの精神を侵食する。
強気に叫んでいられるのは、ブラウスが引き裂かれるまでだった。
「や、やだ、やめてよぉ……!」
 ユイの体を覆うセーラー服は、あっという間にただのボロ布と化して血の海に沈んでいく。
 アクセントに水色のフリルがついたブラジャーも、躊躇なく引き裂かれた。
 寒い――
 素肌を雨に打たれて、ユイは震えながらきつく目を閉じた。
 ユイの体は幼く、胸もかろうじてふくらんでいるという程度だ。
にもかかわらず、ユイを取り囲むNPCたちは一様に下種な笑い声をあげた。
「う、うぅ……見ないで……ひぃっ」
 雨粒に晒されて体温の落ちた肌に、なまぬるい感触が這いよった。
思わず目を開くと、大きくて無骨な手が、ユイのなだらかな胸をさすっている。
快感や、それに準ずる何かは全くない。ただ、ひたすらに気持ち悪いだけだ。
まるで巨大なナメクジが体を這いずっているようだった。
「さわんないで……はなしてよぉ……」
 両手足が動かないユイは、体をよじるくらいしか抵抗の術がない。
そんなものはないのと同じだ。両足を抱えあげられ、プリーツスカートを引き摺り下ろされる。
あっという間に、ユイはショーツ以外に身を守るもののない、無防備な姿にされてしまった。
 何も出来ない。その状況は確かに、寝たきりだった生前の記憶と、どこか重なるところがあった。
 雨に濡れるユイの白い肌に、NPCのいやらしい視線が殺到する。
 首筋からのどもとを下りて鎖骨を巡り、
 かすかに膨らむ乳房とその頂点で震える桜色の突起を経て臍へとくだり、
 ブラジャーとお揃いのフリルのついたショーツを越えて、ふとももを嘗め回すように視姦する。
 ユイの体は幼いが、幼いがゆえの美しさといやらしさを持っている。
女の子から女性への過渡期にある『少女』にのみ許される、それはどこか背徳的な美だ。
「思う存分犯してやれ。さて……と」
 大して興味もなさそうに、直井がユイに背を向ける。
そのまま、振り返ることなく雨の向こうに消えていった。
 催眠をかけた本人がいなくなっても、NPCたちは止まらない。
 一人が指をうごめかせながら胸をさすっていた手を腹へと下ろしていく。
NPCの指がまるで多足の虫のようで、ユイは背筋を駆け抜ける嫌悪感に唇を引き結んだ。
 指が離れた乳房に、別のNPCがしゃぶりつく。ぬめつく唾液の感触。
ぬらり、と舌先が弧を描くように乳首を舐め上げた。
「ひぃっ……」
769SSSの敗北ver.日向無双 3/6:2010/07/13(火) 12:14:16 ID:5Lk6dN29
 ぞわり、と先端部から形容しがたい感覚がわきあがる。それを一言で表現するなら『悪寒』だった。
舌先で乳首を転がすように舐めまわし、吸い上げて甘く噛む。
どれもユイには未知の感覚で、おぞましいほどの違和感と嫌悪感が湧出する。
 空いている右乳をまた別のNPCが掬い上げるように掌に乗せた。
乗せた、とは言ってもユイのことだ、無理に寄せるような形になるだけで、重量感などは皆無である。
それでもNPCは下種な笑みを浮かべて、ユイの幼い胸をもみ始めた。
「うっ、うぅ……離して、離せよぉ……ひぁっ、あぁっ」
 抗議への懲罰のつもりか、右の乳首を摘みあげていたNPCが、指を思い切り捻った。
九十度近くまで一気に、である。
「痛っい……! 痛い、痛いよぉ!」
 その悲鳴に満足したのか、NPCが指を離す。解放されても乳首はジンジンと疼いている。
まるで、胸の中で炎でも燃えているかのようだ。
「はっ……はぁ……ひぅっ」
 次にユイを襲ったのは、ふとももを這い回る指先だった。最初にユイの胸を嬲っていた男だ。
くだった指は脚にまで至り、そこからまたユイの体を登り始めようとしていた。
「まっ、待って、うそ、うそだよ、ちょっと待って!」
 そんな言葉を聞くわけもない。一度はスルーした肝心のそこ、
ブラジャーとお揃いのショーツに守られた最後の場所に、指先が辿り着く。
 優しく土手の形を確かめるような、なだらかな指使いでショーツの上から秘部をさする。
クロッチの上は特に重点的に、何度も何度も。
「やだあ! やめて! やめてって! やめろって言ってるだろこのお!」
 腰を捻ってどうにか逃れようとするも、それは男を誘って尻を振っているようにしか見えない。
それでも、胸を嬲るNPCたちが、お仕置きとばかりにきつく乳首を捻り上げた。
「いぎっ……いぁ、ああ、うわあああ!」
 耐え切れず叫ぶユイを見て、NPCたちは笑った。
 その悲鳴が、その嘆きが、何よりも楽しいのだと言わんばかりに。
 するり、と最後の砦である下着が脱がされる。膝のあたりまで下ろして、
足を抱え上げていては脱がせないことに気づいたのか、片端のヒモをナイフで切り落とす。
右膝に絡まる布キレを見つめて、ユイは絶望的な状況を思い知らされた。
「あ……ぁあ……」
 目の前に立ったNPCが、カチャカチャと金属音を立ててベルトを外す。
制服のズボンをトランクスと一緒に下ろすと、既に天突くほどに反り立った陰茎が現れた。
 これから自分を蹂躙するのだろう凶器を直接目にして、ユイは小さく悲鳴をあげた。
それは、とても生物の一器官とは思えない、グロテスクで凶悪な姿をしていた。
肌とは色すら違う。こんな物がついているというだけで、
世界の男性全てがエイリアンのようにすら思えた。
「ひひっ」
 理性を飛ばされているのか、精神を制御されているのか、
それともこいつはもともとそういう性格なのか、NPCの一人が下卑た笑い声をあげる。
身を竦めて、ユイは強く目を閉じた。暗闇の世界で、自分の股間に何かが触れる。
「やだ……やだぁ……」
 怖い。怖い。こんなにも怖いと思ったのははじめてだった。
 絶望感だけがひたすらに湧き上がって、ユイを縛りあげていく。心臓ががんじがらめにされて、
まともに鼓動すら打つことができない。このまま、死んでしまいそうだ。
 ぐちり、と肉が割り開かれる。ユイのそこは未踏だった――正真正銘の未踏だ。
彼女は自慰すらろくにしたことがない。生前は体が不随だったから。そして今は未知への恐怖から。
興味は人並みにあるのだが、月経の処理すら自分ではしたことのないユイにとって、
ソレに手を触れるのはあまりに恐ろしかった。
770SSSの敗北ver.日向無双 4/6:2010/07/13(火) 12:14:50 ID:5Lk6dN29
「やだよぉ……たすけて、だれかたすけて……」
 拳を握ることすらできない。怖い。いやだ。こんなのはいやだ。お願い。お願いだから、
「たすけて、せんぱい――」
 NPCが腰を突き出した。
 誰も触れたことのない場所に、ヌルリとそれが侵入する。まなじりに涙を浮かべて、
ユイは必死に歯を食い縛り――次の瞬間、銃声が響き渡った。
「ふひゃっ!?」
 彼女を支えていた腕がその力を失い、ユイはぬかるむグラウンドに投げ出された。
受身も取れず背中から落ちて、盛大に咳き込む。四肢を撃たれたユイは起き上がることもできない。
倒れ伏した体勢のまま、どうにか状況を確認しようと視線を巡らせる。
 ユイを犯そうとしたNPCは全部で五人。その誰にも、怪我があるようには見えない。
弾丸は誰も狙わず、ただ気を逸らせるために撃たれたのだ。
 雨の向こうに、かすかに人影が見えた。
「せんぱい……」
 いつの間に取り出したのか、NPC全員が自動小銃を持って、襲撃者へと照準を合わせていた。
雨でけぶる悪視界とはいえ、これでは分が悪すぎる。秒間数百発という集弾性能は、
人間ひとりを圧殺するには過剰にすぎる。
 降りしきる雨に負けじと、セミオートの性能を如何なく発揮して、銃弾が群れをなして飛んで行く。
あれを食らって生きていられるはずがない。ユイを助けるかもしれない唯一の希望が、
たった今目の前で蜂の巣にされているのだ。そのはずだ。
「せんぱい……!」
 だというのに。
 NPCの一人が持つ小銃が、突如爆発した。
 整備不良か、あるいは悪天候下での使用が暴発を生んだのかと思われたが、違う。
 それは銃弾の途切れ目を狙った一射だった。湿った空気を貫いて飛ぶ九ミリパラベラムが、
正確すぎる射撃で銃口から内部に入り込み、小銃の機構を破壊したのだ。
 理解できない現象にNPCが一瞬怯む。五人全員が顔を見合わせた、その瞬間――
「ひなたせんぱぁい!」
 ――雨を切り裂いて、見慣れたSSSの制服を着た生徒が一人、
振り返るのを許さない速度で突進して来た。
 ぬかるんだグラウンドはお世辞にも良い足場とはいえない。だが彼はそんなことは歯牙にもかけず、
ひと蹴りごとに速度をあげて瞬く間にNPCの前に躍り出た。
五人のNPCが小銃をあわてて構えなおすが、この距離にまで接近されては、
銃器の類はただ邪魔なだけだ。
「おらっ――!」
 下からすくいあげるような、全身のバネを使った掌底がNPCの顎に炸裂する。
頭蓋の内側で脳髄がシェイクされ、NPCの意識を混濁させる。
突然の事態に反応できないのは残り四人も同じだ。
 混乱から復活される前に、一人の背後に素早く回り、左手で喉もとにナイフを突きつける。
硬直するNPCの腕に自分の右腕を絡めて自動小銃を奪うと、
髪一筋入れる隙間さえ許さず、引き金を絞る。マズルフラッシュが迸り、硬い着弾音が連鎖する。
 ほんの十数秒の間に、NPCが持つ小銃は――小銃だけが――完膚なきまでに破壊された。
 武器を失ったNPCが戸惑いを見せる。ナイフを首筋からそっと外し、
彼は拘束していたNPCを突き飛ばした。無論、小銃は手元に残す。
「行け。今の俺は、戦線のルールなんて守ってられそうにないんだ」
 低い声でそうつぶやく。数秒だけ互いの顔を見合わせて、NPCは雨の向こうに逃げていった。
771SSSの敗北ver.日向無双 5/6:2010/07/13(火) 12:15:20 ID:5Lk6dN29
「ふう……」
 上半身をどうにか傾けて、ユイは彼を見た。まるでヒーローのように、
彼は、彼女のために駆けつけてくれたのだ。
「せんぱい!」
「よお、ユイ」
 日向は口元に指を立てて、ユイに『騒ぐな』と合図を送る。
「無事か?」
「あんまり無事じゃないよぅ」
 戦線のリーダーを彷彿とさせる動きで、日向がナイフをくるりと回す。
その風貌からは、たった一人で五人の敵を傷つけることなく撃退してみせた、
その手際が想像もできない。
 忘れてはならない。
 戦線はたった二人からはじまった。日向はゆりと同じく、最も長くこの戦いに参加しているのだ。
「うわっ……」
 駆け寄った日向が、勢いよく顔を背ける。自分の格好を思い出して、
ユイはあわてて体を隠そうとした。が、動けない以上それは無理だ。
「だ、大丈夫か?」
「だから、大丈夫じゃないですってば。からだがぜんぜん動かないんです」
「そうか……奴らが戻ってくる前に、ここを離れないとな」
 ちらり、と日向が視線をユイに向ける。途端、噛みつくような悲鳴が飛び出した。
「こっちみんなゴルァ!」
「本当に動けないのかよ……」
 こんな馬鹿なやりとりで時間を食っている暇はない。
 日向はブレザーを脱ぐとそれを広げ、手早くユイの体にかけた。
一瞬だけ白い肌が見えてしまった気もするが、早々に脳内から消去する。
 ようやっとユイに向き直った日向は、だらりと投げ出された手足を見て、思わず眉をしかめた。
「……ひどいな」
 両手足に弾痕、だらだらと流れる血に、この状況でも動かないユイを見れば、
それがどれほど致命的な傷か知れようと言うものだ。
「……」
 いくら日向でも、この状態のユイを抱えていては戦えない。逃げることすら難しいだろう。
幸いここはグラウンドの端、戦場の死角だ。これが中央だったら、隠れる場所すらなかった。
「よし、とりあえず倉庫にでも隠れるか」
「え、ええ? いいよ、先輩。あたしなんかに構ってたら、やられちゃうよ」
「大丈夫だ、お前ひとり抱えた程度、なんも問題なんかねーよ」
「やだ、ちょっ……さわ……さわんなコラァ!」
「いいから静かにしてろ、バレるだろーが」
 ブレザーをかけたままのユイを抱えあげて、日向は走り出した。倉庫はすぐそこだが、
あまり騒いでは当然敵に見つかってしまう。
 幸い、体育倉庫付近にNPCは見当たらなかった。鍵はかかっていない。
そのまま、二人は体育倉庫にもぐりこんだ。扉を閉めて、内側にバリケードを作る。
吹けば飛ぶような、気休め程度のものだが、ないよりはマシだろう。
 薄い屋根を叩く雨音が、倉庫の中に響いている。マットを敷いてユイを横たえると、
日向は大きく吐息をついた。
「なんとかなったな……」
 二度と試したくない綱渡りだ。ユイを助けるところからして、よく成功したものだと思う。
「ユイ、体はどうだ」
「うん……」
772SSSの敗北ver.日向無双 6/6:2010/07/13(火) 12:15:46 ID:5Lk6dN29
 痛くないはずはない。この世界での傷は放っておけば勝手に治るが、
時間はそれなりにかかるのだ。その間、痛覚は正常に作動している。
「話してた方が気がまぎれるか? それとも、黙ったほうがいいか」
「うん……」
 返事も上の空だ。無理もない。傷のことがなくとも、たった今乱暴されかけたのだから。
ユイにたかる五人の男子生徒を思い出して、日向は唇を噛み締めた。
殺してやりたい――NPCに、いや、人に対してあれほどの殺意を抱いたのははじめてだった。
「悪い。もっと早く、助けてやれなくて」
「うん……って、ええ? そんなことないよ!」
「でも、俺……」
「いいって、無事だったんだから。
そうだよね、お礼、ちゃんと言わないとね……ありがとう、日向せんぱい」
「……いや」
 どこかバツの悪い気持ちで、日向は濡れた髪をかきあげた。雨は止まない。
銃声も、まだまばらに響いている。
 戦いに戻らなければならない。しかし、ユイを置いてはいけない。
そう、皮肉な話だが、日向はこの時、はじめて自分の気持ちに気がついた。
 犯されそうになるユイを見て、はじめて。
「ユイ……」
「やだな、あんまり見ないでよ。みっともないっしょ、あたし」
「んなことねーよ」
「そう……かな」
 常の溌剌としたユイではない。どこか重く、おとなしい。
その理由を考えると、日向は自責でつぶされそうになる。
 守ってやれなかった。
「お前は、俺が、守ってやんよ」
「え……?」
「もう二度と、誰の手にも渡さない。俺が、守ってやんよ」
「……」
 茶化されるかと思ったが、ユイは何も言わず、潤んだ目で日向を見上げた。
どこか気恥ずかしくなって日向から目を逸らし、すぐに思い直して視線を戻す。
 雨の音。銃声。悲鳴。まだつづいている激戦。いや、これはもはや掃討戦かもしれない。
 それでも、本当は戦いに行かなければならないと知っていても、日向はここを動けない。
目を逸らせない。ユイの傍にいたかった。彼女を守るために。
「ユイ……」
「せんぱい……ごめん、ごめんね……」
「なんで謝るんだよ、わかんねーよ」
「ごめん、ひとつだけ……お願いしても、いい?」
 熱のこもる声。荒い吐息。わずかに動く体を、切なげによじる仕草。
鼓動が激しくなる。ユイの心臓の音さえ聞こえてくる。互いの鼓動が、互いを高めていく。
 もう外の雑音は聞こえない。二人だけの世界、その静寂の中で、ユイは言った。

「……おしっこ」
773SSSの敗北ver.日向無双:2010/07/13(火) 12:17:21 ID:5Lk6dN29
以上です。
ほんと、どうしてこうなった…
774名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 13:36:39 ID:bY5rQ/ZS
最高っす!
775名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 14:10:29 ID:sP5rGy/h
GJ
日向さんかっけー
776名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 14:11:31 ID:1r24cXI9
GJ!!
日向△ てゆうかオチがwww
777カレナック:2010/07/13(火) 14:17:23 ID:rLeUIPFZ
gj
最後のはなんだwww
778名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 14:20:21 ID:kpb8U70/
さすが日向△ww
GJでした
779名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 16:40:14 ID:YKv4dDY1
オチで全て台無しだwwwwwwwwwwwww(いい意味で
780名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 16:43:10 ID:5O6Jwcgk
待てよ、手足が元通りになるまで一人で動けないとなると…
781名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 17:14:23 ID:jJXuXuAf
続編はおしっこプレイか…!
782名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 17:34:36 ID:Yb6G9ljT
構わん
783名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 17:44:20 ID:5iE7A6Cz
構ってくださいよ!
784名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 18:13:08 ID:hZYamzzB
残り一レスでどう納めるかと思えばww
まぁGJ、むしろ続きは?
785名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 19:12:45 ID:jpmFvNeZ
GJ!!!
仕事で疲れてたから良い補給でした!ありがとう!
日向△ そしてオチwwwwwww
ぜひ続きを(ry
786名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 21:22:01 ID:P0Eb/G8K
作ったはいいが使いどころが分からなかった
http://s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201007132042430000.gif
787名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 21:43:42 ID:FBUhbsaU
>>786
才能の無駄使い
788名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 22:17:27 ID:jpmFvNeZ
>>786
上手いとは思うがが直井スレか801スレに投下した方がいいんでねーの
それかこの直井をいかにエロパロとして有効活用するかってことなのか
789名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 22:28:40 ID:Elum1+ua
直井を有効活用ね・・・。
ゆりっぺを礼婦
790カレナック:2010/07/13(火) 23:04:29 ID:rLeUIPFZ
入江と関根が不足している・・・
誰か補充を!!
791名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 23:38:22 ID:9lclrOu6
>>773
日向△
乙です、良いオチでしたw
792名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 00:19:09 ID:XsyFKo/z
>>772
音無「お前、飲むのか……?」
793名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 00:56:52 ID:xE3ayw+n
>773
超乙でやんした
しかしまたもおしっこオチ…ひなユイは尿から逃れられないのか!
794名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 01:15:39 ID:DCEpWl7N
六話後直井でもゆりっぺを催眠術で調教して
「音無さん、この生意気な女を肉奴隷に仕立てあげてみました!是非お使い下さい!」
って差し出すとかやれそう
795名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 06:14:22 ID:8p0CHM1i
これは特大のGJ!!
最後はかかえておしっこさせたんだろうか

でも俺的には手遅れでユイが凌辱されるパターンも欲しかった
796カレナック:2010/07/14(水) 11:08:07 ID:lRZdx+bt
>>795
それは確かに見たいがそれはゆいにゃんファンが発狂するかも知れんな・・・
797名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 14:24:10 ID:fWF1xmkf
>>794
それは…最高に気持ちがいいな……
798名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 16:36:29 ID:OvIrRvsK
個人的には日向さんが無双だったから嬉しい話だったな、素晴らしいGJ


3スレ目にいきそうだな
799名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 17:23:59 ID:qPmfDIHJ
>>798
アニメが終わってもこの調子というのは
やっぱ凄いな
800名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 19:20:00 ID:GOsOoNnM
>>796
ユイにゃんファンだがむしろやれと思っている
職人さんは自分の好きな通りに書くのが一番だ
801名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 22:13:51 ID:IpywjTrL
本編で見たかったものを補完してる感じだな
802名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 22:26:53 ID:+9XssTF3
本編でみたかった物・・・?
遊佐やがるでもの二人の活躍・・・。
803名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 23:49:45 ID:yQR1HZca
山の上のホテルの人はもう来ないのかな……

続き読みたいんだけどな
804カレナック:2010/07/15(木) 01:31:18 ID:7bTXcjKF
>>803
俺も読みたいなー
いい内容だったからなぁ・・・
805名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 05:39:30 ID:vIp+C1Lx
他の特化系スレでユイにゃん犯されてるのがあったが気分悪くなった
806名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 09:14:41 ID:lf0/Sx99
>>805
kwsk
807名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 11:18:42 ID:7wWSsU72
>>803>>804
おれも
808名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 13:43:39 ID:kRCwzuHf
おまえら…

                                                わかったよ続き書くよ
809名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 13:51:44 ID:QTW4pOGf
>>773
日向△
810名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 14:21:41 ID:7wWSsU72
>>808
頼んます
811名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 14:39:38 ID:tqY/Q85C
>>808

おお!頼みます。

こちらに投下でも保管庫直接でもいいんで頑張ってください!
812名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 19:20:09 ID:IGDDo8PD
 時刻は深夜の1時を少し回ったところ。
 教員棟の最上階にある占拠した校長室、元・対天使作戦本部にあたしは一人で残っていた。
「はぁ……」
 漏れてくるのは溜め息。
 みんなが言うには、最近のあたしはやけに溜め息が多いようで、どうかしたのかと頻繁に聞かれる。
 取り敢えずなんでもないと一蹴し、いつも通りに賑やかなメンバーたちを纏め上げつつ、平凡(?)な毎日を過ごしている。
 そう、最近のあたしはなんか変だ。
 具体的に言うと、オペレーション時にベレー帽ではなく麦わら帽子をかぶったり(てかどこから出したよあたし)。
 反射的に椅子のないところに座ろうとしてそのまま尻餅をついたり(運良くM字開脚は免れることに成功)。
 この前なんか、ボーっとしながら歩いていたせいか、そのまま壁に激突して、マジで数分間気絶した。
 挙句、いつものあたしたち4人でつるんでいた時も、なにもないところで躓いてしまう。
 あろうことかまるで見てくれと言わんばかりにお尻を突き出して下着を見られるという典型的な痴態まで犯してしまった。
 熟れたトマトみたいに真っ赤になった顔だけを動かして彼らのほうに視線向けると、案の定、みんな固まっていた。
 あたしはどす黒いオーラを纏ってすぐさま起き上がり、固まっている音無くんを尻目に、まずはいちばん近くにいた日向くんを無言で思い切り殴り飛ばし。
 続いて直井くんにはジャーマン・スープレックスを極める。
 最後にゆりっぺ無双(あたし命名)の最中にたまたま近くを通りかかっただけの野田くんには目潰し+股間を蹴り上げておいた。
 3人とも白目を剥いて気絶したけど、あたしには関係ない。
 ふぅ、スッキリ。もちろん、音無くんにもちゃんと忘れるように言ってあるわ。
 閑話休題。
 ……うん、もう変ってレベルじゃないわね。挙動不審すぎるわ。これじゃあ、みんなが心配して当然じゃない。
 まぁ、かなでちゃんや直井くんと敵対していた頃に比べると闘うことはほとんどなくなったことが最大の救いね。
 この時にこんな状態だったら、隙だらけの危機感ゼロの一網打尽で、いつ戦線が壊滅していたとしてもおかしくないし。
 今まで青春を謳歌したことがないからこの世界にいるんだけど、ここにきて初めての感情の変化に戸惑う。
 だけど、原因ははっきりしていた。
「……音無くん」
 ふと、一人の青年が脳裏に浮かぶ。
 音無結弦。
 記憶喪失の状態でこの世界に来て、あたしが半ば無理矢理死んだ世界戦線に入隊させた男の子。
 だけど彼は直井くんの催眠術ですでに記憶を取り戻している。
 当初は仲間を増やすことが目的だったけど、彼と初めてギルドに潜入した時から、彼のことがわずかながら気になっていた。
 それ以来、なにかと一緒に行動することが多くなる。
 戦線メンバーの誰かと一緒の時は平気なのだが、最近は一人きりになったり、もしくは音無くんと二人きりになるとダメだ。
 今のように音無くんのことしか考えられなくなるか、なにも考えられずに悶えるかのどちらかなのだ。
 でも、一緒にいるとドキドキするし、話せると(表情には出さないが)自然に頬が緩むくらい嬉しくなるあたしがいる。
「ふぅ…」
 ギシ、と椅子の背もたれに預けていた身体を起こし、校長室の窓から外を見渡す。そこには美しい夜の景色が広がっていた。
 やっぱり、あたしは彼のことが好きなんだ。いつからかはわからないけど、気がついたら好きになっていた。
 それと同時に、告白すべきかどうかで迷っている自分。
 恥ずかしいし、なによりも断られたらどうしよう、そういう気持ちもある。
 だけど、あたしのことだから不自然にテンパったり、意地を張って本心とは真逆の言動をしかねない。
 最悪、嫌われるどころか変にギスギスして、戦線内にも支障をきたす恐れもある。
 うぅ…どうやったらこの気持ちを音無くんに伝えられるかな…。
 軽い溜め息を吐きながら頭をブンブンと振ってモヤモヤを一時的に排除し、そのまま椅子に座って正面を向くと――――。
813名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 19:21:38 ID:IGDDo8PD
「…………」
 なぜか遊佐さんがいた。
「――うっひょおあおおぉぉぉぉおおおおぉおッ!!?」
 キャラブレイクを起こしたと言っても過言ではないほど、女の子にあるまじき奇声をあげ、全力全開の跳躍力で彼女の頭上を飛び越える。
 格ゲーではお馴染みの二段ジャンプと空中ダッシュという物理法則を無視したアクションを繰り出し、からくも爆風に巻き込まれる寸前といった感じで前回り受身でフィニッシュしつつ、彼女を視界に捉える。
「ゆりっぺさん、アクションスター顔負けの驚き方をするんですね。あと、先ほどの奇声は女の子らしくないので控えたほうがよろしいかと」
「誰のせいよっ! どうせあたしは男っぽくて口よりも先に手が出るタイプよ! っていうか、気配もなく背後に立たれたら誰だってビックリするわよ! そもそもいつからいたのよあなた!?」
「三段ツッコミならぬ、まさかの四段ツッコミとは…。さすがですね、感服します」
「しなくていいから! 質問に答えなさい!」
「そうですね……。ゆりっぺさんが1時頃に溜め息を吐いた時から、でしょうか」
「最初からいたのかよ! その時あなたの姿はなかったはずなんだけど!」
「人体模型のように、こっそりと部屋の隅に気をつけ状態で」
「なんのために!?」
「普段はどこにいるのかわからない、神出鬼没で謎のオペレーターキャラですので」
「なんか納得!」
 いや納得するなよあたし! それ以前にフツーに気づくだろあたし!
 あれか、音無くんのことを考えてて周りが見えていなかったとかそういうやつか!?
「それはそうとゆりっぺさん」
「…なによ?」
「ゆりっぺさんは、音無さんのことが好きなんですか?」
814名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 19:22:41 ID:IGDDo8PD
「!!??」
 え!? なんで知ってるのこの娘!? あたしだって自覚したのはつい最近だし、恥ずかしいからまだ誰にも相談したこともないのに!
「いえ、最初から地の分と見せかけて全部声に出ていましたので」
「脳内駄々漏れだったのかよっ!?」
 自分のあまりのアホさに絶望すると同時に、乾いた笑いしか出てこない。
 さすがあたしたちね。あたしたち戦線メンバーは、リーダーのあたしはもちろん目の前の遊佐さんも含めて、全員が何かしらの意味でアホだし。
 こういうのもなんだが、かなでちゃん自身もどこか抜けているし、直井くんもあの時の冷酷さが嘘のように茶目っ気たっぷりのキャラになりつつあるからアホと見て間違いないけど。
 こんなにも個性が滲み出まくっているあたしたちと一緒にい続けたら、唯一の常識人である音無くんもいずれはアホになるかもしれない。
「でもゆりっぺさん、ご自分の気持ちを口に出していた時は、恋に恋する乙女みたいな顔になってましたよ」
「お、おとっ!?」
 乙女なんて、あたしには似ても似つかない単語だったため、思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
「あ…へぅ……えっと…んん…」
 やばい、乙女とか恋とか、本格的に意識しだしたら全身が熱くなって上手く声が出せない。
 ていうかこれ、ホントにあたし? 明らかにキャラが違いすぎて、おまえ誰だよって言われない?
「本当はゆりっぺさんにオペレーションに関しての書類を渡しに来ただけなんですけど、まさかゆりっぺさんのお気持ちを聞かせていただけるとは思ってなかったですから、どうもありがとうございます」
 いやいやいやいや、どう考えても聞かせたワケじゃないから。明らかに盗み聞きですから。
「わたしとしては、この面白いはな…………いえ、複雑な悩みを戦線の女性メンバーのみなさんにも相談したいところなんですが、今回の件はわたしとゆりっぺさんだけの秘密にしておきます」
 ちょっと待てコラ。いま面白い話って言おうとしたでしょ!?
「それでは」
 引き止めようとした頃には、すでに遊佐さんの姿はなかった。


続かない。
815名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 19:32:45 ID:8to2hGap
GJ
ワロタw
816名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 19:56:22 ID:EYOXB1wh
>>814
つううううううううううううううううづうううううううううううううううううううけええええええええええええええええ
GJだろおおおおおおお
817名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 20:03:11 ID:mtLvKV/C
これは続けるべき
主に俺のためになっ
GJ!
818名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 20:03:25 ID:kllWW0D3
いや、続けてください
819名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 20:04:22 ID:tqY/Q85C
遊佐さんは秘密にしとくと言いつつ女性メンバーに相談するんですね、わかります。
820名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 20:16:19 ID:PILIfpLB
オペレーション時に麦わら帽子吹いたw
GJ
821名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 21:48:08 ID:nDBxGnHM
なんかこのスレ芋臭い
822名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 22:04:52 ID:2jO2rea+
('A` ) プウ
ノヽノ) =3'A`)ノ ヒャー
  くく へヘノ 
GJ!
823カレナック:2010/07/15(木) 22:07:18 ID:7bTXcjKF
gj
吹いてしまった
824名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 23:41:21 ID:MNMLLrzu
>>1の保管庫の1って全然更新されてないけど使われてないんだっけ?
825名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 23:49:03 ID:2UHueJ4g
入江と関根が音無と3P、って需要ある?
あったら投下できるぜ
826名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 23:50:50 ID:8to2hGap
ほほう…
827名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 00:01:06 ID:fBG3uWNR
GJ
是非続けてくれ

>>825
需要あるぜ主に俺に
828名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 00:05:50 ID:2jO2rea+
>>825
最初の文字でもう脱いだ
需要ありまくり
829名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 00:10:40 ID:nsd5Mq85
早く投下してくれないとばっちゃが死んじゃうだろ!
830カレナック:2010/07/16(金) 00:11:45 ID:RYzVwaDp
>>825
需要ありすぎる
是非
831名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 00:21:57 ID:/rnLMrNP
反応早くてびびったw
完成まであと少しかかるからちょっち待っててくれ
832名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 00:22:45 ID:CEebmkTM
ふっ……需要なんて、所詮は目安に過ぎんのだ
したけりゃしろよとっとと投下!してくださいよとっととゴルァ!
833カレナック:2010/07/16(金) 00:38:41 ID:RYzVwaDp
>>831
待ちに待った関根なのだ・・・
834音無×入江&関根:2010/07/16(金) 01:18:53 ID:/rnLMrNP
俺は何をやってるんだろう。
さっきからそう自分に問いかけ、その度に目の前の光景を確認する。

「し、しおりん〜やっぱりやめようよ……」
「何言ってるの。みゆきちが言い出したことでしょ? 男の子との付き合い経験したいって」
「で、でもいきなりこういうことするのはちょっと……」

ベッドの上で一糸纏わぬ姿をさらしている女の子二人を……


それは今から2時間ほど前のことだった。
食券の補充のためにオペレーショントルネードを決行し、見事大量の食券を巻き上げた戦線メンバーが夕食をとっていた。
俺は一人でトンカツ定食を食す。いつもなら日向やゆりと食うのだが、何やら用事があるらしく遅くなるそうだ。たまには一人静かに食うのもいいかと思ってたとき、

「あのぉ、ここ良い?」

その声に箸を止め、俺は顔を上げた。
二人組みの女の子だった。一人は金髪のロングヘアーで明るい笑顔を浮かべている。そして、その後ろに隠れるように立っている、紫色の長い髪をした子。

「えっと、君たちは……」

言いかけて俺は思い出す。たしかガルデモのメンバーで、金髪の方がベースの関根、紫の方がドラムの入江だった気がする。
俺がOKすると、二人は目の前の席に着いた。

「ガルデモの関根と入江だよな? 俺は最近入隊した音無」
「あ、うん。噂はかねがね……っと、何でもないっ」

と、関根は何かを言いかけるが途中で切る。噂ってなんだ? 俺の?

「にしても、関根と入江は岩沢たちと飯を食うと思ってたんだが、何で俺と同席しようと思ったんだ?」

今日は、というかいつも食堂はガラガラだから席を詰める必要はないし、俺みたいな男より他の戦線メンバーの女子と食えばいいのに。

「あーそれはねぇ……ホラ、みゆきちっ!」
「ふぇっ!?」

関根は隣でもくもくとうどんをすすっていた入江を肘でつつく。それに反応した入江はビクッと体を震わせ、俺の顔を見るなりみるみる顔が赤く染まりだした。

「い、いや、その、あの……」
「どうした、具合でも悪いのか?」
「あ、違うんです大丈夫です! 大丈夫なんだけど、その……」

入江は相変わらず顔を赤くし手をバタバタと振りながら慌てたご様子。
つい先ほど陽動のゲリラライブを終えたばかりの二人だ。疲れが溜まってるのかもしれないと心配する。すると見かねたように関根が入江の肩を引き寄せ、悪戯そうな笑みを浮かべる。
すると、彼女の口からこんな言葉が飛び出した。
835音無×入江&関根 Part2:2010/07/16(金) 01:20:21 ID:/rnLMrNP
「実はですね、みゆきちこと入江さんは音無さんのことが好きだそ……!」
「し、しおりーん! わーわーわー!!」

入江の顔がさらに赤く染まり、両手をブンブン振り回す。
……え? 入江が? 俺を?
俺は突然の発言にやや混乱する。

「え、えっと、それは……マジで?」
「はうぅ……ま、まじ、で、す」

観念したように入江はこくんと頷く。

「で?」
「で、って?」

黙り込む入江とは正反対に面白そうに尋ねる関根。

「早速部屋に戻ってみゆきちを全身舐め回しながらヤるの!?」
「しねーよ!!」

つい数秒前に告られたばかりなのに飛びすぎだろ!

「というか、正直な話、今誰かと付き合う余裕なんてないよ……」

そう、俺には記憶がない。自分は誰なのか、どんな人生を送り、死んだのかわからない。
今は戦線の活動と記憶のことで精一杯なのだ。
入江の顔を見る。今の俺の言葉で答えがわかったようなものだろう、落ち込んだ表情をしていた。

「そ、そうですか……」
「すまん、気持ちは嬉しいけど……」
「そこをなんとか!」

突然関根が手を合わせ懇願してきた。さっきまでの楽しんでるような表情はなく、真剣な顔で。

「みゆきちは引っ込み思案な性格だけど、意思とか気持ちとかは人一倍強いの! 音無への気持ちも相当なものだから。だからお願い! この通り!」
「しおりん……」

必死に頼み込む関根。入江はその姿に困惑しながらも、ちらちらと俺の顔を見る。
まいったな、ここまで頼まれたら断りずらいが、軽い気持ちで女の子と付き合うわけにはいかないし……。この二人とは今日初めて会話したしな、まだお互いよく知らない。
こうなったら……

「あのさ、正直に言うと、すぐにOKは出せない」

その言葉に二人の表情が暗くなるが、続けて俺は口にする。

「だけど、NOを言うつもりもない。まだ知り合ったばっかだし、今からお互いのことを知っていくのはどうだ? しばらく話をしたり、一緒に飯食ったりしてさ」

俺は二人を傷つけないようにそう答える。まだ出会ったばかりなのだ。これから仲良くなればいいと、そういう思いを伝えようとした。
すると関根の表情がみるみる明るくなり、

「つまりOKということね!!」
「話聞いてたか!?」
「細かいことはいいの! ようするに仲良くしようってことでしょ? だったらやることはひとつ!」

突然席を立ち、俺と入江の腕をぐいっと引っ張る。

「ちょっ、おい!」
「わわわ……!」

俺たちは抵抗する暇もなく、関根に引っ張られ食堂を後にした。
836名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 01:25:20 ID:chrtR8ov
GJ!
837音無×入江&関根 Part3:2010/07/16(金) 01:48:15 ID:/rnLMrNP
その後、関根に引っ張られながらやってきたのは、女子寮の一室。ここは入江と関根の部屋だそうだ。というか、男が女子寮の部屋に入ってもいいのだろうか。

「さて、みゆきち! シャワー行くわよ!」
「へっ?」

素っ頓狂な声を発する入江。それはそうだろう、男子を自分の部屋に連れ込んだ途端にシャワーなんて言われたら誰だって驚く。

「な、ななななななななんで!?」
「そりゃあ、今からエッチするのにライブ後の汗まみれの身体なんか見せられないでしょ?」
「はあ!? ちょっとまて何でそんなことするんだよ!?」
「そ、そうだよしおりん! いきなりそういうのはちょっと……」
「何言ってるの! せっかく音無が仲良くしようって言ってくれたんだからさ」
「「だから?」」
「手っ取り早く、簡単に互いの親密度を高めるならセックスが1番だと……」
「何でそこに辿りつくんだよ!!」

こいつの頭の中はどうなってるんだ? 悪戯好きで何を考えてるのかわからない奴だって聞いてたけど、まさかここまでとは……

「で、でも恥ずかしいよ……」
「じゃあみゆきち、あんたは音無と親密な関係になりたくないの?」
「そ、それは……なりたいけど。けどまだ心の準備が……」

否定しないのかよ……

「大丈夫! あたしも付き合うから。それなら安心でしょ」
「おいそれはさすがに聞いて―――――」
「ほんとに?なら大丈夫かな……」
「入江も何その気になってんだよー!!」
「じゃあ決定ね! さ、シャワーに行くわよ」

関根は入江の手を取り風呂場へ向かった。一人残された俺はわけのわからないまま椅子に座るしかなかった……
838音無×入江&関根 Part4:2010/07/16(金) 03:05:32 ID:/rnLMrNP
―――で、今に至るわけだ。
入江たちがシャワーから上がった後、俺も軽く汗を流しズボンだけ履くとすぐに戻ってきた。なんか、俺も既にこの流れに入ってるな……本当にこれでいいのか?

「なにやってんの音無? ボーッとしてないで早く始めなよ」
「んなこと言われたって……」

俺は再び目の前の光景に目をやる。
ベッドの上にいる、下着すら纏わぬ関根と入江。関根は相変わらず悪戯っぽい笑みを浮かべ、入江は耳まで真っ赤になっている。心なしか湯気が見えるんだが。

「二人相手にどうすればいいんだよ」
「そりゃあ、本命であるみゆきちからに決まってるじゃない。ほら、どうぞ!」

そう言いながら関根は入江の背中を押し、俺の前まで移動させた。
入江は俺の顔を見るとすかさず自分の胸と大事な部分を細い腕で隠そうとするが、当然隠しきれるはずもなく、彼女のピンク色の乳首がちらちら見え隠れする。

「その、入江……本当にいいんだな?」

俺はそう確認する。だが言葉とは裏腹に俺の理性は崩れる寸前だった。

「う、うん……音無くんなら、何されてもいいよ」

その言葉を聞いた瞬間、俺は入江に覆い被さっていた。
両腕を掴み、彼女の唇に自分の唇を重ね合わせる。

「ん……ふぅ……んちゅ……」

舌を絡め、唾液を流し込む。そのまま首筋、鎖骨へ舌を這わせ、そして左胸にむしゃぶりついた。

「ひゃあん! やだぁ、ん…恥ずかしいよぉ……」

舌で乳首を転がし、音を立てて吸う。空いてる右胸を左手で揉みしだく。大きすぎず小さすぎない入江の胸は溶けそうなくらい柔らかかった。俺は口を離し、左手を入江の秘部へと移動させた。

「やだっ! そこは駄目ぇ……」
「入江、すごく濡れてる……」
「うぅ……音無くんもいつのまにかその気になってるよぉ……ぁあ!」

言いかけて入江はビクンと身体を震わせた。俺の指が入江の秘部に入り、ぐちゅぐちゅと音を鳴らす。

「んあぁ…! らめ……音立てないで……やらっ……!」

足を閉じようとする入江を制し、俺は指の動きを加速する。

「やぁっ! らめらっれ……い、いっちゃう、いっちゃうぅっ!!」

その瞬間、入江の秘部から愛液が噴出し、俺の左手を濡らした。初めて達したのか、入江はしばらく痙攣していた。
839音無×入江&関根 Part5:2010/07/16(金) 03:06:50 ID:/rnLMrNP
「ほえぇ〜、すごいねえ」

隣でその様子を眺めていた関根が声を漏らす。そして関根はある一点を見つめた。俺はその視線を辿ると、下半身で大きくなった分身に辿り着く。

「ねえ、それってやっぱりキツイの?」
「やっぱりってなんだよ」

俺は適当に返すが、関根は不思議そうに見つめる。すると隣で力なく横になっていた入江がむくりと起き上がる。
そして、そのまま顔を俺の分身に近づけ、先端に口付けた。

「み、みゆきち!?」
「んん、ちゅ……ちゅく……」

先ほど達したときに変なスイッチが入ったのか、頬を赤く染め、息を荒くしながら俺にむしゃぶりつく。
童顔の入江が、唾を垂らし、舌を使って懸命に舐め回す姿は俺を興奮させるには十分だった。

「ぐ、入江……それ良い……!」
「んちゅ、れろ……ほんと? 嬉しい……んく、ぢゅるる……」

顔を綻ばせ、今度は口に入れしごく。ぬるっとした感触が最高に気持ちよく、俺は果てないよう下半身に力を入れる。
すると、

「あ……あたしもっ!」

絶えられなくなったのか、関根が分身の付け根の部分にむしゃぶりついた。

「ちょ、それマジやばいって……!」
「ちゅぶ……イクの、音無? いいよ、ね、みゆきち?」
「うんっ…! ぢゅる、ぢゅぶ、んちゅ〜〜〜!」

入江が口をすぼめ、俺を吸引する。やばい、本当に、もう……!

びゅくっ!びゅる、びゅるびゅるっ!!

「きゃあっ……!」

俺はされるがままに果て、入江の顔に精液を思い切り出してしまった。予想以上の量で、関根にも少量だがかかってしまう。

「あぁ……熱いよう……」
「ん、はぁ……ほんとう……」

顔にこびりついた白い液を手で拭き、それをうっとりしながら眺める二人。

「あはっ、音無、まだ大きいままだよ?」

関根はそれに指差すと、入江を抱き寄せ仰向けになる。
840音無×入江&関根 Part6:2010/07/16(金) 03:08:43 ID:/rnLMrNP
「ほら、こうすれば二人の間に入れれるでしょ?」
「うん。きて、音無くん……」

誘うような笑みを浮かべる関根と入江に、俺は耐え切れず、二人の秘部の間に差し込んだ。そのまま流れるように動かす。二人とも十分すぎるほど濡れていて、じゅぷじゅぷと卑猥な音が鳴り響く。

「んあぁぁ! な、にこれぇ!」
「はあぁ、気持ち良いよぉ! あぁん、はあ、しおりぃ、ん……!」

重なりあってぐにゃりと形を変える二人の乳房が俺をさらに興奮させ、それに呼応するように半身を激しく動かす。

「はぁ、あ、あ、だめっ。もうだめっ! もういっちゃう!」
「はぁ、はぁ……俺も、出るっ!!」

ラストスパートをかけ、俺は腰をさらに激しく揺さぶり、

びゅうびゅるびゅるっ!!

「ああああああああああっ!!」
「ひゃああああうううううっ!!」

さっき以上に大量の精液が飛び散り、関根と入江のお腹、さらに乳房まで白く染めていった。




「本当にこれでよかったのか……?」

あの後、俺たちは三人でシャワーを浴びた。さすがにお互い体力が残っておらず、二回戦にはならなかった。代わりにお湯の掛け合いになってたが。

「いいんだって! 音無も自分の欲望をぶちまけることができて、あたしとみゆきちも気持ちよくなれたし」
「いいのかよ」

関根は最後まで悪戯っぽい笑顔を浮かべ、

「そ、その、音無くん」
「ん?」
「あの…ま、またやろうね!」
「……入江、それ本心か?」
「え!? あ、あはは〜」

入江は最後まで顔を赤く染めながら笑っていた。



長くなりましたが終了です。駄文失礼しました
気が向いたらまた書きます。
ゆりっぺになるかまた関根入江になるかはみなさんのリクエストで
841名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 03:19:41 ID:chrtR8ov
リアルタイムだ!!
GJ!!
俺的にはゆりっぺを読みたい
842名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 03:22:14 ID:mg1jagXe
GJ
遊佐ああああああああ
843名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 06:05:06 ID:nu3PhA49
GJそして乙
良作だった・・・
844名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 06:08:26 ID:gzWYrGfh
GJ!
こうなるとゆりよりは関根入江だろ

>>806
つ 二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ
845名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 06:19:03 ID:VR74fs0d
GJ!
846名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 06:26:56 ID:oY4Um8Za
GJ
もちろん続きはありますよね!

どちらでも嬉しいですが、しいて言うなら入江関根がいいです。
847名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 08:55:41 ID:CEebmkTM
GJすぐる!
是非とも関根入江でそのまま続きを!w
848名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 10:37:05 ID:Evc0rpYa
関根&入江と3P最高でしたっ!!
849名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 18:54:31 ID:PfuLYM4D
GGGGGGGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!!!!
850名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 19:22:08 ID:zIGFWJID
ひなゆりを書いてみたいんだが需要ある?
トラゼロ読んで有りかなと思ったんだけど公式と違っちゃうから不安なんだ
851名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 19:35:05 ID:esI4/Vmd
>>850
めっちゃある!
852名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 19:42:40 ID:FwAVv+5o
>>850
超需要ありまくりんぐ
853名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 19:45:36 ID:BBNkhiRP
>>850
さあ早く投稿するんだ
854名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 19:55:33 ID:/rnLMrNP
ついにゆりっぺががががが
855名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 20:15:12 ID:cJanHGsX
>>850
需要あるからよろしく
856名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 20:17:21 ID:xNsyeIlb
>>850
スタンバイしてる
857名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 20:39:21 ID:H8tC8wBK
>>850
wktkして待ってる
858カレナック:2010/07/16(金) 20:47:57 ID:RYzVwaDp
GJ!!!!
最高だよ!!
う主神!
是非続きを
859名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 20:49:12 ID:UwjK4h+M
音無が天使ちゃんを四つん這いにさせて浣腸さす話が読みたい
860名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 21:01:22 ID:vcLz83y6
ついにゆりっぺの日の目が………
ひなゆりwktk
861名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 21:06:21 ID:zRLK1IAe
この世界って処女の人は貫通してもまた処女に戻るの?
862名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 21:11:36 ID:RdpTmg1D
>>850
ひなゆり…だと…?
今すぐ投下するんだ、需要なんてありまくりだ
863名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 23:03:45 ID:OnQUMFK1
>>805
がとても気になる今日このごろ
864名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 23:07:05 ID:q7mJYf3N
裸でも暑い
早くしてくれ
865名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 23:19:28 ID:FwAVv+5o
866名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 01:22:37 ID:E9DuQO6O
>>861
どうなんだろ
867ひなゆり:2010/07/17(土) 03:20:00 ID:8v1+RcML
こっそり投下。一応注意
ひなゆりエロ有り
本編関係なくいちゃついてたりデレてたりしてます
多少の矛盾は大目に見てください
868ひなゆり1:2010/07/17(土) 03:25:41 ID:8v1+RcML
「あれ?ゆりっぺ一人か?」
死んだ世界戦線本部。いつもはうるさいくらいに賑やかなメンバー達がたむろしているこの部屋には
、今はリーダーであるゆりっぺしか居なかった。
「ええ、みんなどこかへ行ってるみたい」
オペレーションがあるとき以外の時間は、メンバーはそれぞれ好き勝手に行動している。今もきっと
どこかで各々好きなように時間を使っているのだろう。
ゆりっぺはいつもの指定席に座って、自分で淹れたのか誰かにやらせたのかわからない紅茶を飲んで
いた。
高級そうなティーカップのせいなのか、それともゆりっぺが醸し出す雰囲気のせいなのか、その姿は
とても優雅に見えた。
「それ何読んでるんだ?手紙?」
ゆりっぺがティーカップを持っていない方の手で読んでいる白い便箋。
どんな内容なのかは分からないが、ゆりっぺはそれを神妙な面持ちで読んでいた。
「ラブレターよ」
「へー、ラブレター・・・・・・って、ええええええ!?」
予想外の答えに俺は思わず大声をあげた。その音量にゆりっぺは不快そうに顔をしかめた。
「うるさいわね、驚きすぎよ」
「いやだって・・・誰から!?」
「この間ウチに入ったばっかの男の子。私もまだよく知らない子だけど、さっき突然渡されたの」
「新入りかー・・・それなら仕方ないな」
「どういうこと?」
「まだゆりっぺの本性を知らないから―――いってえ!!」
ゆりっぺは思いっきり俺の脛を蹴ってきた。それもにっこり笑って。
このラブレターの送り主はこういう一面を知らないんだろう、きっと。
そうでなければこのゆりっぺにラブレターを送ろうなんて、野田でもない限りしないはずだ。
「で、どうするんだ?」
「どうするって、何を」
「返事だよ返事!」
「そりゃあ断るわよ、勿論」
ゆりっぺはいつも通りの表情できっぱりと言った。断るのはまあ当然だが、どんな風に断るつもりな
のかと俺は考える。
ゆりっぺのことだ。相手の心を立ち直れないほどにへこませるようなキツイ言葉を浴びせた後、愕然
とする相手の目の前でラブレターをビリビリに破り捨てた挙句、高笑いしながら去っていくみたいな
振り方をしてもおかしくない。
「・・・なんか凄い失礼なこと考えてない?」
俺がそのシーンを想像して心配していると、ゆりっぺがじとーっとこっちを見てきた。心を読まれた
!?
「安心しなさいよ。普通に断るに決まってんでしょ。こっ酷いことなんてしないわよ」
彼は真剣に書いてくれたみたいだし?と言って手紙を眺めるゆりっぺの表情は、どこか嬉しそうだっ
た。いくらゆりっぺといえども、誰かから想われるというのは悪い気はしないのだろうか。
そういえばNPCや戦線の下っ端の中には、ゆりっぺを良いと言っている連中も結構居た気がする。
罵られたい、蔑まれたい、踏まれたい、お姉様とお呼びしたいとかなんとか。
もしかしてゆりっぺはかなりモテるのだろうか。俺がまじまじとゆりっぺを吟味するように眺めると
、何よ気持ち悪いと後退りした。
「うーむ・・・・・・」
確かに顔は美人の部類に入るような気がするし、スタイルだって悪くないようなきがする、一目惚れ
してしまう奴がいるのも分かるような気がする。
しかし実際に付き合ってみれば、厄介で苦労が絶えないだろう。きっと相手は3日と経たずに逃げだ
すこと間違いなしだ。
でも、
ふと思った。でももし、そんなゆりっぺの内面を理解して、全部を受け止めた上で、それでもなお好
きだと言ってくれる男が現れたら、頑ななゆりっぺもそいつを好きになってしまうのだろうか。
誰か知らない男に年相応の女の子らしくはにかんだ笑みを向けるゆりっぺの姿が、俺の頭を過ぎった
869ひなゆり2:2010/07/17(土) 03:27:34 ID:8v1+RcML
「ダメだ認め――――ん!!」
「きゃあっ!?」
がっしゃーんっ!と、ここに卓袱台があったなら引っくり返す勢いで俺は叫んだ。
何だかよくわからないもやもや感。自分のポジションを奪われるのではという危機感は、チャーが仲
間に入ったばかりの頃と似ていた。
あーあー唸って頭を抱えている俺の奇行を流石に心配したのか、ゆりっぺが声をかけてきた。
「日向君、頭大丈・・・・・・」
「そもそもお前みたいな女らしさの欠片もない奴と本気で付き合う男なんて居るわけないし、大丈夫
だろ!」
「・・・は・・・?」
「ガサツだし口悪いし暴力的だし喧嘩っ早いし足癖悪いし女としての魅力ゼロじゃねーか!どっちか
ってーとゴリラのメスって言った方がぴった―――・・・り?」
俺は思いつくままにペラペラと喋って自分の中にある不安感を解消していった。
横で放たれる禍々しいオーラに気が付くまでは。
「・・・っ!!何をいきなり叫び出したかと思えば・・・・・・何なのかしら?」
時既に遅し。ゆりっぺは怒りに体をわなわなと震わせて殺気を放っていた。
「女らしさの欠片もない?魅力ゼロ?ゴリラのメス?屈辱的だわ・・・・・・!!」
ギラッとゆりっぺの目が鋭く光った。明確な殺意を持った拳が振り下ろされるのを見て、ああ俺死ぬ
な、と覚悟を決めたが・・・。
ふにゅっ
「・・・ん?」
感じたのは殺される痛みではなく、マシュマロのように柔らかい感触だった。
見ると、ゆりっぺは俺の手を掴んで、その手を自らの胸に押し付けていた。
「なにやってんだ――――!?」
「日向君如きにコケにされて黙ってられるわけないでしょ!?あたしに女らしさがゼロかどうか、ち
ゃんと確かめなさい!」
ダメだこいつ・・・とち狂ってやがる。あらぬ方向に怒っているゆりっぺを宥めようとするが、ゆりっぺ
の目は至って本気で、ぐいぐいと俺の手を引っ張ってきた。
「あああー・・・す、推定D・・・じゃねえ!離せバカ!」
「バカはどっちよ!ゴリラにこんなもん付いてるっていうの!?」
是が非でも手を離そうとしないゆりっぺ。確かに、ゴリラにこんなに柔らかい膨らみは付いていない
だろう。そして俺の下半身も反応したりはしない。
「わかったわかった!わかったから早く離せ!色々マズい!」
「これでもまだあたしに女らしさがないと・・・!?」
「あるあるある!十分分かりましたから!」
この状況から一刻も早く抜け出そうと俺は必死に叫んだ。その叫びを聞いて、ゆりっぺは納得したの
か、意外にもすんなりと手を離してくれた。
あ、危なかった・・・。
ほっとして息を吐く俺の顔を、ゆりっぺは覗き込んできたかと思うと、にいっと悪戯な笑みを浮かべ
た。
その顔に嫌な思い出しかない俺がぎくりとすると、ゆりっぺは緩く立ち上がり始めた俺の下半身を布
越しに撫でてきた。
たったそれだけの感触でぞくりと震えた俺を見て、ゆりっぺの笑みは悪戯っ子のものから妖艶な女の
笑みに変わった。
立ち込める妖しい雰囲気を察知して、俺は一刻も早く逃げ出そうとしたが、ゆりっぺにすかさず捕ら
えられてソファに押し倒されてしまった。
「あの・・・ゆりっぺさん・・・?」
「この程度でこんなにしてるなんて、よっぽど欲求不満みたいねぇ・・・?丁度良いわ。さっきの侮辱を
撤回させるためにも、今回は特別にお手伝いしてあげる」
のしかかってくるゆりっぺの微笑みは、まさに小悪魔そのものだった。
やっぱり、こんな奴と本気で付き合える男なんて存在しない。
870ひなゆり3:2010/07/17(土) 03:31:13 ID:8v1+RcML
「はむっ・・・んむぅ・・・・・・ちゅく、じゅるっ・・・ふぅっ」
ゆりっぺは一瞬だけ怯んだような素振りをした後、勢いよく硬く立ち上がった性器を銜え込んだ。
粘っこい水音を立てながら、柔らかい舌で舐め回されて、どんどん質量を増していくそれに、苦しそ
うに顔を歪めながらも、必死で吸い付いていた。
しかしゆりっぺの奉仕は一生懸命ではあるものの、どこか物足りない。
俺が反応しているか上目遣いに確認しながら、探り探り舌を動かしている。自分から襲い掛かってき
た割には拙い奉仕に、一つの疑問が生まれた。
「お前もしかして初めて――ぎゃああああっ!!」
「余計なこと言うとコレ、噛み千切るわよ」
ガブリと性器に歯を立てられて、俺の疑問は遮られてしまった。
図星なのか―――。だとしたらこんな形で良いのだろうか?俺の言葉にムキになって怒りのままにな
んて、どう考えたってダメだろう。いくら死んでるとはいえ、もっと自分の体を大事にすべきだ。
「ゆりっぺ、もうやめっ―――・・・!」
「イヤ」
ゆりっぺの体を引き離そうと試みたが、裏筋をつうーっと舐めあげられて力が抜けてしまった。段々
コツを掴んできたようで、夢中になって性器にしゃぶりついていた。
「んっ・・・ふぅ・・・っ!、ちゅぱ・・・くちゅっ・・・」
俺の感じる部分を把握してきたのか、そこを重点的に責め立ててくるゆりっぺ。ゾクゾクと全身に快
感が走って、もう限界が近いのだと悟った。
「・・・っ!ゆりっぺ、離せ・・・っ、出るっ・・・・・・」
「ん、んむ・・・!?や、やだってば・・・っじゅるるっ」
ゆりっぺが俺の訴えを無視して絶頂まで導こうとしてきた。仕上げとばかりに思いっきり音を立てて
吸い上げられたと同時に、俺はゆりっぺの口の中に放ってしまった。
「んん――――・・・っ!?げほっげほっ!うぇ・・・」
口の中に広がる異様な味にゆりっぺは苦しげな顔をした。まさか飲み込むんじゃないかと思ったが、
我慢できずに近くにあったティッシュに吐き出してしまった。
「き・・・気持ち悪い・・・」
「だから離せっつっただろー」
「うるさいわね・・・口直し、させなさい」
そう言ってゆりっぺは俺の襟を掴んで唇を重ね合わせてきた。
ゆりっぺの唇は自分の精液の味が僅かに残っていて苦かったが、口付けが深いものになっていくにつ
れて、その味も無くなった。
「また大きくなってる・・・どれだけ溜め込んでるのかしら?」
唇を離すと、またしても熱を持ち始めた俺の先端を優しく愛撫して、ゆりっぺはスカートを脱ごうと
した。
「うわ、バカっ・・・!ちょっと待て!」
「な、何よ」
慌てて止めに入った俺をゆりっぺは不服そうに睨んできたが、そんなことは気にしていられない。
「お前はもう挿入る気なのか!?まだ何もしてないだろ!」
「フェラとキスしたじゃない」
順番がおかしい。
「それだけで挿入るなんで無茶だっつの!初めてなんだろ?ちゃんと慣らさないと痛いのはお前だか
らな!?っつーかお前初めての相手が俺でしかもこんなシチュエーションで本当に良いのかよ!?」
「・・・・・・っ!!口うるさい男ね!いいわよじゃああっち向いてて。自分で慣らすから」
「自分でって・・・アホかあああ!!」
余りに衝撃的な一言に俺は全力でツッコミを入れた。そして一瞬でもゆりっぺが自分でしていること
を想像してしまった自分を殴りたい。
「ああもう!じゃあどうしろってのよ!?」
「やめるという選択肢は・・・」
「ないわ」
速答である。
ゆりっぺの頑固さを嫌というほど知っている俺は、これはもう逃げられないなと判断し覚悟を決めた
871ひなゆり4:2010/07/17(土) 03:32:59 ID:8v1+RcML
俺は起き上がってゆりっぺの肩を掴んだ。
「・・・・・・?」
よく分からないと言う風に首を傾げるゆりっぺ。
「だーかーらー寝っ転がれって。ちゃんと慣らしてからすっから」
「ななななな!!どうしてあたしが日向君に組み敷かれなくちゃいけないのよ!?絶対イヤ!!」
ゆりっぺは顔を真っ赤にして猛然と抗議してきた。何なんだそのプライドは。
「でも上に乗っかったまんまじゃやりにくいだろ!」
「知らないわよそんなの!あたしが日向君にしてあげるのにおかしいじゃない!」
そう怒鳴られると、俺はまたしても押し倒されてしまった。
しかし押し倒したはいいもののその先どうしたらいいのかわからないようで、じっと固まってしまっ
っていた。
俺は仕方なくゆりっぺを上に乗っけたまま、服を脱いでくれるように頼んだ。ゆりっぺは釈然としな
い様子だったが、このままじゃ先に進まないと考えたのか、渋々服を脱ぎ始めた。
「ジロジロ見ないでくれない・・・?」
流石に恥ずかしいのかゆりっぺは頬を紅潮させて言ってきた。一枚ずつ脱いでいくたびに、制服の下
に隠れていた滑らかな肌が露になっていった。自分の上で女の子が一枚ずつ服を脱いでいくというの
は、何だか特殊なプレイをしているみたいで、見るなと言われてもついつい見てしまう。
「はい、全部脱いだわよ・・・・・・」
「えーっと・・・どうっすかなー」
「どうすっかなーじゃないわよ・・・!早くしてくれない!」
正直さっきの脱衣シーンで俺の下半身はかなり限界まで来ていた。もう今すぐにでも挿入られる状態
なのだが、ゆりっぺの負担を考えるとそうはいかない。
俺は言いづらさに口ごもりながらも、ゆりっぺに言った。
「あーえーとなんだ、その・・・顔のとこにさあ・・・」
「・・・?何?顔の所に?はっきり言ってくれない?」
ダメだ、全然伝わらない。もしかしてこいつはこっち方面の知識はそんなに豊富じゃないんじゃない
か?
俺はゆりっぺの下腹部に人差し指を当てた。
「ここを、持ってきてくれねえ?」
「・・・!?あぅっ・・・ば、バカじゃないの!?そんなの出来るわけっ・・・」
「じゃあ大人しく下になってくれよ・・・」
「うっ・・・・・・それは嫌」
どんだけ俺の下になるのが嫌なんだろうこいつは。
ゆりっぺは嫌々ながらも俺の顔の上に跨る体勢になった。
872ひなゆり5:2010/07/17(土) 03:34:26 ID:8v1+RcML
「っ・・・!ひゃうっ・・・」
秘所に吹きかかる俺の息に、ゆりっぺはぴくんと体を震わせた。
えらく可愛らしい喘ぎ声だなと思いながら、割れ目を開いて濡れた秘部を露にした。
「あっ・・・ああ・・・・・・あん・・・」
剥き出しになった陰核を舌で転がすと、ゆりっぺの体がびくびく揺れた。とろとろと流れ出てくる性
液が顔にかかってきたが、大して気にならなかった。
「あっ・・・あああっ・・・いや・・・・・・」
陰核をぐりぐり押し潰される快楽にゆりっぺの声が自然と甘くなっていった。意志の強い緑の瞳が蕩
けそうに潤んでいて、普段とのギャップに情欲をそそられた。
誘うように息衝く入り口にそっと人差し指を差し込んでみた。それだけでゆりっぺは異物感を感じた
ようで、身を捩っていた。
「んぅ・・・・・・あっ、はぁ・・・」
異物感を紛らわせてやろうと指を小刻みに動かして膣内を解している内に、指を押し出そうとしてい
た膣壁が、反対に逃がすまいと収縮し始めた。
膣壁を擦られる度に膝がガクガクいうせいで、知らぬうちに俺の顔に秘部を押し付ける形になってい
た。それが更なる快感を呼んでしまい、ゆりっぺは悦ぶように喘いだ。
「あ・・・!あっ・・・ああっ!やあっ」
迫りくる絶頂にか弱い抵抗をするゆりっぺの痴態を下から見上げるというのは妙に興奮した。加虐心
と被虐心が入り混じった情欲に急かされて、ぬちゅぬちゅと中を掻き回す指の動きを激しくさせた。
「ああんっ・・・いやっ!イッ・・・あっぁああっ!!」
膣内で指をクイッと折り曲げると、膣壁が不規則に痙攣して中からどろりと性液が溢れ出した。背を
仰け反らせているゆりっぺの様子から、達してしまったのだと分かった。
荒くなった呼吸を整えて少し落ち着きを取り戻したゆりっぺは、恨めしそうに俺を見下ろした。
「日向君如きにイカされた・・・・・・最悪だわ・・・」
「最悪とは酷い言い様だな」
「・・・そのまま動かないでね」
ゆりっぺはボソッとそう言うと、ぬるぬるに濡れた入り口に透明な液体が滴る俺の先端を宛がった。
「ちょっ・・・!お前それはキツイって!」
「ん・・・・・・どうしてよ?」
「最初が騎乗位とか難易度が高すぎんだろ!?いい加減下に・・・」
「うっ、うるさ・・・はあああぁっ・・・・・・!」
俺の説得も空しくゆりっぺはそろそろと腰を落とした。
挿入ったのはまだ先端だけだったが、ゆりっぺは辛そうに歯を食いしばっていた。それでも苦痛に耐
えながら腰を進めていく。
「ひっ・・・!ああ・・・・・・うぅっ・・・!」
苦悶の表情を浮かべているゆりっぺを見ると、俺の心臓もズキリと痛み心配をするのだが、下半身は
別のようで、じわじわとしか進入できないもどかしさに一気に突き入れてしまいたい衝動が沸きあが
ってきた。
「ひゃっ・・・ひあああっ!?」
あと少しで全て収まるという所で俺は堪えきれずにズプンと腰を浮かしてしまった。
初めて男を受け入れた膣内は狭く、ぎゅうぎゅうに俺の性器を締め付けてきた。うっかり果ててしま
わないように必死で堪える。
「はあぁ・・・はぅっ・・・や、お腹の方まで、当たって・・・ひっ!」
ゆりっぺは味わったことのない苦しみに涙を浮かべていた。初めてでこんなに奥まで貫かれたらそり
ゃあ苦しいだろう。
俺は辛そうにしているゆりっぺの頭を撫でてやりたいと思ったが、この体勢では手が届かないことに
気が付いて、不便な体勢だと心の中で毒づいた。
873ひなゆり6:2010/07/17(土) 03:37:45 ID:8v1+RcML
「大丈夫か・・・?」
「この、くらい・・・大したことっ・・・ない・・・!」
心配する俺に息も絶え絶えに返事をするゆりっぺ。口では平気だと言っているが、その表情は全く平
気そうには見えなかった。矢張り体勢を変えた方が良いと思って口を開けようとした。
「っ・・・・・・ん、ひあぁっ・・・!」
だが俺が言うより先に、ゆりっぺの方がゆっくりと腰を動かし始めた。
おそるおそるという感じで、ギリギリまで引き抜いてはまたじわじわと奥まで挿入る動きを繰り返し
た。
「あんっ・・・んんぅ・・・呑み込んじゃ・・・っ!」
じゅぷっじゅぷっ、と水音を立てながら少しずつ性器が入っていく様子を、ゆりっぺは恍惚とした顔
で見つめていた。
何度も出し入れうぃしている内に、体から苦痛が抜けて、快楽に支配されてきたようだった。
「う・・・生殺しだろコレ・・・・・・」
決定打に欠く中途半端な刺激に腰を動かしそうになるが、すぐにゆりっぺに止められてしまった。
「動かないでって・・・言ったでしょ・・・?」
ゆりっぺはきゅううっとわざと俺を締め付けると、さっきよりも激しく腰を上下に揺らし始めた。
「はあんっ・・・ああっ!あっ!」
ゆりっぺが腰を下ろすと、先端がざらついた最奥の壁を擦って俺の腰にジンジンと快感が走った。
たまにひどく感じる部分に当たるのか、膣壁がきゅんと収縮して絡み付いてきた。
上下の動きだけでなく、時々前後にスライドするような動きをすると、俺の腹と陰核が擦れてまた違
った快感が生まれるようで、ゆりっぺが嬌声をあげた。
俺は動けないせいでその姿をただ見上げているだけだったが、何だか自分の体を使って自慰をされて
いるかのようで、目の前で艶かしくくねる肢体に釘付けになっていた。
「んんっ・・・ああぁ・・・な、に・・・見てっ・・・ふぁっ!」
俺の視線に気が付いたゆりっぺは恥ずかしそうに目を逸らしたが、腰は相変わらず淫らに揺れていた
。寧ろ見られることで快感が増したのか、膣の動きが一層強くなり、ゆりっぺはふるふると震えだし
た。
「あんっ・・・!ああん・・・ああぁっ!あっ、また・・・んあああぁっ!」
ぎゅうっと目を瞑って、ゆりっぺは二度目の絶頂を迎えた。
そのままぐったりと俺の上に倒れこむと、むにゅうっと弾力のある胸が押し付けられ、未だ膣内に留ま
っている性器が反応した。
「ひゃっ・・・!?なんでまだ元気なのよ・・・?あたしが日向君をイカせてあげようとしてたのに・・・」
「イカそうとしてたのか・・・一人で愉しんでるように見えたぞ――くっ!?」
ゆりっぺがまたしても膣に力を込めて締め付けてきた。変なテクニックを覚えたな・・・。
「今度こそイカせてあげるから・・・・・・」
「まだする気か!?もういいだろ!」
「ダメよ・・・日向君程度満足させられないなんて、女として・・・きゃっ!?」
ゆりっぺはむくりと起き上がろうとしたが、途中でがくんと崩れ落ちてしまった。
「ゆりっぺ、どした?」
「・・・・・・」
うつ伏せに倒れこんだままうぅーっと恥ずかしさと悔しさが入り混じった唸り声をあげたあと、ぐり
んと顔をこちらに向けてきた。
「力が入らない・・・」
「え?」
「う、動けないの!足に力が入らないの!」
駄々っ子みたいに手をばたつかせながら喚くゆりっぺ。ぽかんとしている俺を涙目で睨みつけてきた
が、迫力はいつもより半減していた。
こみ上げてくる笑いを押し殺している俺に、ゆりっぺはただバシバシ胸を叩いてくるだけだった。
874ひなゆり7:2010/07/17(土) 03:40:50 ID:8v1+RcML
俺は一旦膣内のものを引き抜いて、体勢を変えた。
さっきまで俺の上に乗っかっていたゆりっぺはソファの上に仰向けになって俺を見上げる形になった
。ゆりっぺに覆い被さっている俺と目が合うと、かあーっと顔を赤くして暴れだした。
「ちょっと!何よこの格好は!元に戻しなさい!!」
「でも力はいねーんだろ?仕方ねーじゃん」
「うぐっ・・・!?生意気だわ・・・日向君のくせに・・・!」
駄々をこねるゆりっぺをあやしながら、力が抜けてふにゃふにゃになっている足を抱えあげた。
入り口からはまだとろとろと性液が流れ出ていて、もの欲しそうに蠢いていた。
「んんっ・・・!はああぁ・・・」
ずぶずぶ押し入ってくる俺のものを奥へと誘導するように膣壁が波打った。その動きに誘われるまま
に全てを収めてしまうと、ぬるぬるとした膣壁がぴったり絡み付いてきた。
「はあぁ・・・ふぅっ・・・!なんかっ・・・さっきよりすごいっ・・・!」
二度目の挿入は苦しさよりも気持ちよさのほうが勝ったようで、ゆりっぺは動く前から敏感に震えて
いた。
これはすぐに達してしまうなと思ったが、俺もいい加減に限界だった。
「ああっ!いやあぁ・・・!あ・・・!」
最初から激しく責め立ててもゆりっぺは気持ち良さそうに喘いだので、これはあまり遠慮しなくてい
いなと安心して揺さぶった。
最初の挿入のときにゆりっぺが敏感に感じていた部分を探ってぐりぐりと擦り付けてやると、一際甘
ったるい声で喘いで体をくねらせた。
「確かこの辺だったよな・・・?」
「だめっ・・・!そこは・・・いやっ!あぁっ・・・あああっ」
自分で動いていたときよりもずっと強い快感にゆりっぺはされるがままになっていた。
突き入れるたびにぷるんと揺れる胸に手を伸ばし、突起を爪先でくすぐる。すると今までにない強さ
で性器が締め上げられた。
「ああっ・・・ああぁっ!んはっ・・・あああん・・・!」
部屋中がねっとりとした水音とゆりっぺの嬌声、俺の荒い息遣いで満たされて、頭の中を一杯にした
。理性はほとんど吹き飛んでしまい、あとはもう果てるだけだと一番強い快感を追い求めて思い切り
腰を打ち付ける。
「あ、はああっ!バカっ・・・落ちる・・・!ひゃあぁん!」
激しく体を揺さぶられらせいで危うくソファから落ちそうになったゆりっぺが俺の背中に手を回して
ぎゅうっとしがみ付いてきた。
「・・・やばいっ・・・」
しがみ付かれた途端、頭のてっぺんからつま先までに強い快感が駆け巡って、そのまま膣内で果てて
しまった。
「ああっ!ああああっ!あぁっ!」
ドクドク膣内に注ぎ込まれる精液の熱さに、ゆりっぺは俺に抱きついて耐えていた。
「んんんっ・・・あ、熱いっ・・・!」
「悪い・・・・・・」
連続して三回も達した挙句に最後は膣内に出されたゆりっぺはすっかり疲れきっていた。
俺はへとへとになったゆりっぺの頭を労いの意味も込めていい子いい子と撫でてみた。
バカにするなと怒られるかと思ったがそんなことはなく、意外と心地良さそうに目を閉じた。
それはまるで警戒心の強い高飛車な猫が安らかに眠っているようで、俺は懐かれた飼い主みたいな気
分になった。うん、悪くない。
やっぱりゆりっぺと付き合える男なんて現れて欲しくないなと改めて思った。この独占欲のような感
情が何からくるものなのかは分からないが、多分分からないままにしておいたほうがお互いのために
なるような気がした。
875ひなゆり8:2010/07/17(土) 03:43:25 ID:8v1+RcML
「で?日向君はまだあたしに女らしさがないとか魅力ゼロとか抜かしやがるのかしら?」
事後の始末を終えて、服を着たゆりっぺは、俺をソファに正座させて仁王立ちしていた。
俺が言った女らしさって言うのは決して性的な意味ではなかったんだが、こいつは何を勘違いしたの
だろうか。
「怒りに任せて勢いのままに男に襲い掛かるような人間を女とは言いません」
「あらあら、ちゃっかりばっちり最後までやっといてそれはないんじゃないかしら?」
「うっ・・・」
確かに最中、不覚にもゆりっぺに対して可愛いとか色っぽいとか思ってしまったことは事実だ。
「さあ撤回しなさい!あたしには女らしさの欠片もない?」
「か、欠片くらいはありました」
「女としての魅力ゼロ?」
「0.001%くらいはありました」
「・・・ノンアルコールビールみたいな言い方するのねっ・・・!!」
ドスのきいた声とともに、頭にゴリッと不吉なものが当てられる感覚がした。いくら死なないとはい
え、死ぬ痛みを感じるのは怖い。青ざめてゆりっぺの方を見ると、形だけの笑顔で銃口を俺のこめかみ
に当てていた。
「・・・・・・あたしと本気で付き合う男は?」
「い ま せ ん」
パーンッ!
視界暗転。俺は意識を手放した。
876ひなゆり:2010/07/17(土) 03:47:08 ID:8v1+RcML
以上です
エロパロ初投下なんで何か不手際があったらすいません
またなにか思いついたら書いてみる
877名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 03:57:02 ID:w5VxLgzz
gj!!
リアルタイムきたよ!
878名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 04:32:57 ID:DnfEjd7N
ゆりっぺさいこおおおおおおおおおお
この二人のやりとり良いな
879名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 06:35:20 ID:83dbT9oo
>>876
GJ!GJ!GJ!!
880名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 08:49:48 ID:lD4ndv4w
二人のキャラがすごく出てて良かった!
GJ
881名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 09:59:27 ID:E9DuQO6O
GJ!!!
882名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 11:02:48 ID:sTh3JLF/
コミケだとABどうなんだろ
883名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 12:03:56 ID:8ZUOCa14
>>882
それなりには出るんじゃないかな
801本が多そうだけどw
884名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 12:45:14 ID:7l4u7vNA
>>876
すげーキャラがらしくてよかった!
GJ
>>882
801本が多くなるんだろうね…
正直日向とかさ、10話観たあとで日向と音無のBL目にしちゃうと不快でしょうがない
日向が音無きゅん大好きホモ野郎に露骨に変えられてしまってて…
885名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 17:11:31 ID:4yO4xsFC
>>876
GJ!!
次回作期待してるぜ
886名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 18:35:24 ID:uUL/5bGA
>>865
すまない、こまかく見てなかったよ
887名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 18:55:05 ID:9eXKchnT
>>883
まあ音無×直井本が多いだろうな
888名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 20:48:38 ID:HLUW0eOY
二次創作サイトとかみてると日向×音無とか藤巻×大山とかもうなんでもありなんだな
889名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 21:23:07 ID:83dbT9oo
>>886
見て来たけど、色々と凄いぞ
890名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 21:25:25 ID:ytwy+can
大山って本編だととあんま藤巻と絡まないよね。OP/EDじゃセットなのに。
どっちかというと日向の方が付き合い長い分、よく絡んでる。
891名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 21:37:11 ID:83dbT9oo
>>890
つまり大山と藤巻とひさ子で3Pですね
分かります
892名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 21:55:12 ID:HLUW0eOY
藤巻とひさ子ってなんかオーラがエロい
893名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 21:55:55 ID:fewVWPlh
そこに椎名入れて4Pも良いよ
894名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 21:58:29 ID:uUL/5bGA
たしかに
>>805
の言うとおり気分が悪くなったよ
895カレナック:2010/07/17(土) 22:27:38 ID:MKaYdl06
>>894
ひさ子は姉御キャラだからなんかエロいよな
896名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 22:38:23 ID:83dbT9oo
>>893
確かによんぴーのほうがいいな
897名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 23:28:02 ID:Pbcm2Y9y
ゆっさゆさが陵辱される話が見たいお
898名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 00:40:13 ID:myI0qbMz
>>867->>876
思わず抜いてしまった
899カレナック:2010/07/18(日) 00:50:21 ID:0BYTS/Mh
そういえば・・・媚薬使ったssみないな
やっぱり表現とか難しいからかな?
900名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 02:20:40 ID:DixMpz4R
遊佐「ゆりっぺさん、残り10キロバトルです」
901名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 04:35:58 ID:Jv6CMvUc
次スレ立てるか。テンプレ特に変更ある?
902名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 08:33:33 ID:JkEWZF/J
特に変更はないとおもわれ
903名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 10:15:36 ID:Jv6CMvUc
904名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 10:29:31 ID:kg3BfVRg
>>903
乙してやんよ
905名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 11:48:34 ID:gPsU8C+u
>>903
乙〜
906名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 12:22:17 ID:JaArH7lX
たてるタイミングはえーよww>>950くらいでも十分だろwww


まぁでもスレ立て乙
907名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 12:28:06 ID:kg3BfVRg
>>906
491KBいってるからだよ
あと一作品くらいきたらうまる
908名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 12:53:18 ID:EU8KtP/B
レス数より容量だからいいんじゃね?

>>1乙ってやんよ
そして埋め作品期待
909名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 19:04:52 ID:DLSQDBIm
>>903
乙してやんよ!
910名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 21:21:26 ID:YtdIQGHA
>906
すでに490KB超えてるんですが。
911名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 22:15:23 ID:FUls/ljo
ひさ子のおっぱい埋め
912名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 22:50:18 ID:AeW0SP+D
ひさ乳に顔を埋めたい
913名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 04:50:38 ID:nFhPj/Nv
914名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 09:30:48 ID:ZJC9n8vQ
>>903スレ立て乙です

山の上のホテルの人も乙です!続き待ってます!
915名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/19(月) 15:08:42 ID:JjOWeOVt
超久しぶりに来た

>>876
面白かったぜ

>>903
スレ立て乙
916名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/19(月) 15:11:34 ID:JjOWeOVt
書き忘れた 今更だが・・・

>>722
>>723
>>733
雪風ファンっすね
917名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 17:44:41 ID:i3zk777N
NPC女子生徒の日記

○月△日
今日、あのかっこいい男の子を見かけて、ひと目で好きになった。
その子は、フツ〜の男子生徒と違って、クリーム色のブレザーを着ていた。ガルデモライブのときに会場を仕切ってる人たちが着ている上着だ。
周りには、セーラー服を着た女の子が何人かいた。短めのプリーツスカートを穿いているせいで、みんな、長い脚がすっごくきれいに見える。
あんなにきれいな女の子たちに囲まれて、話しかけられてるのに、その男の子はなんか心ここにあらずといった感じだった。
友だちに聞いたら、あのブレザー着た連中はみんな、『なんとか戦線』っていう部活のことしか頭になくって、女の子と付き合う余裕なんてないらしいよって
教えてくれた。
そんなぁ〜、高校生の分際で異性に興味ないなんてありえない。あんなにかっこいいのに… ひょっとしてコレの人?
○月□日
食堂に行ったら、あの男の子が一人でご飯食べてた。思い切ってそばまで行って、『隣、座ってもいい?』って話しかけたら、オーケーしてくれた。
たわいない話だったけど、けっこう話が弾んで、印象通りの気さくなひとだった。これって脈ありい〜? って思って、寮の部屋の番号聞こうとしたら、
紫がかった髪のキレイな女子生徒が『音無くん、ちょっと来なさいっ!』って、彼を引っ張っていっちゃった… ひょっとして、彼女?
我ながら肉食の気配が全身からあふれ出まくってたけど、今日話したことは一生忘れないよ。ってことで、その晩はしっかりひとりエッチしました。
くぅ〜、あたしってなんていじらしいんや!乙女なんや〜!
○月×日
今日は食堂で、あの子がガルデモのベースとドラムの子と一緒のテーブルにいるのを見かけた。どうやらドラム担当の薄いブルーの髪をした子が
彼に憧れてるみたいで、彼女に代わって金髪のベースの子がいろいろ話しかけてたけど、なんかダメポみたいで、ドラム担当の子が泣き出しそうになってた。
そのあと、なんだかんだで二人に引っ張られて連れてかれちゃった。彼っては、恋愛に対しては受け身みたい。でも女の子からしたらやっぱ、男の子に
リードして欲しいよねー… ってあたしもガンバらなくっちゃ! 彼ってモテるんだなー、こっち振り向いてくれないかな〜。
918名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 20:09:25 ID:JFxQ20Xk
おい、続きが気になるだろ早くしろってか続きないんですかねみたいな!?
919名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 21:28:18 ID:IWZ9ixjW
>>917
その発想はなかった
920名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 01:50:31 ID:WD2PN2/t
出産が心残りだった場合産めるのかなあの世界
921名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 12:00:43 ID:vqFNZqML
○月△日
今日、食堂であの男の子が、ガルデモの赤毛のボーカルの人とギターの背の高い人に囲まれて吊るし上げられてるのを見た。どうしたんだろって思って聞き耳立ててたら、
「てめえ、うちのメンバーに手エ出してただで済むと思ってんじゃねーよ」「この落とし前はきっちり着けてもらうからな、音無」とか言われてて、どうやら彼ったら、あれから
ベースの子とドラムの子の両方とエッチしちゃったみたい。そのことが他のバンドメンバーにバレて、シメられてるみたいだった。彼ってわりと下半身に節操がないみたい。
このまま簀巻きにされて川の主の餌にされちゃうのかな〜なんって心配しながら聞いてたら、「あいつらに先越されちゃうと、あたしらの立場がねーんだよ、わかる?」
「で、あいつらどんな具合だった? 関根と入江のどっちが良かった?」「あたしらのコト、どう思う?」「あたしらもこいつで済まそっか」「そうだな、入江にゃ悪いけど」とか言って
どっかに連れてかれちゃった。…彼、どうなっちゃうのかなあ…
○月□日
今日、食堂で彼を見た。なんか彼ったら、もう精も根も尽き果てて、ほとんど腎虚寸前って感じだった。全体的に色素が薄くて、身体の向こう側が透けて見えるみたいだった。
彼の隣には金髪をツインテールにしたスッゴイ美少女がいて、オムライスをスプーンで食べながら、「だから、恋人候補の中から誰を選ぶか、いつまでも迷ってるからこんなことになるんですよ」
「今の音無さんに必要なのはちゃんとしたステディです。なんならわたしが…」とか言いながら、時おり、オムライスをすくったスプーンを彼の口に持っていって食べさせていた。
彼は口をあーんと空けて、女の子が差し出してくれるスプーンからオムライスをモグモグと食べていた。…ちょっと、それって間接キッス? 金髪ツインテールの子はにこにこしていた。
とりあえず、彼って競争率がスッゲー高いってことはよくわかった。
922名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 13:28:16 ID:Z2qXnqq+
>>921
乙です!

連れてかれた後の描写マダー
923名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 14:42:19 ID:37fMUtun
GJ!
でもなんかまだ続いてもおかしくない流れだなw
924名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 23:14:29 ID:Vi2cdMUI
sssの敗北ver日向早く更新してほしーー!!
925名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 03:14:34 ID:knCwQbjz
あれはもう終わりじゃない?
926秘密特訓:2010/07/21(水) 09:18:16 ID:tE3Jf48u
「突然ですが先輩!一緒に山篭もりしませんか!」
「いきなり何言いだすんだお前は」
「修行ですよ!しゅ・ぎょ・う!修行といえば山篭もりでしょ!」
「何の修行だよ」
「ガルデモのボーカルなんだから歌の修行に決まってるじゃないですか♪」
「なんで歌の修行で山篭もりなんだよ
つーかガルデモの誰かと行けよ」
「秘密特訓ですよ!こっそりうまくなって皆を驚かすんですよ!」
「おーおーそいつはご苦労なこった
わかったから他あたれ」
927秘密特訓:2010/07/21(水) 09:19:17 ID:tE3Jf48u
「えー、先輩と一緒がいいですぅ一人じゃ心細いですぅぅ」
「あー、うるせえな
じゃ 用意してくるから待ってろよ」
「よっしゃー
って、何か用意する物があるんですか?」
「タオルかな」
「タオルなんて何に使うんですか?」
「汗かくだろ」
「先輩は見てるだけじゃないですか?」
「へへ それはどうかな」
「?」
「それより付き合ってやんだから真面目にやれよ
やらなかったら帰るからな」
「わかってますって♪」
928秘密特訓:2010/07/21(水) 09:22:07 ID:tE3Jf48u


場面は変わり山の中

グッチャ グチャ
「ふにゃ!ひうっ!」
「ほらほらちゃんと声出せよ」
「うっ…こんな状態でっ …声なんて…はうっ!」
「ちゃんとやらないと帰っちまうぞ?」
「ふあ…裸の女の子を残して帰るおつもりですか…?」
グチュ
「ああっ!
くっ…こんな、とこで…服脱げ、なんておかしいと思いまし…たぁ!」
「脱ぐ前に気付け、よっ」
ズン
「ひにゃあ!」
「おっ 中々イイ声だな」
929秘密特訓:2010/07/21(水) 09:24:19 ID:tE3Jf48u
「うう…あたしがしたいのは歌の修行なんですけど…」
「歌の前には発声練習だろ?」
「一理ありますけど、うっ!あぁ こんなに血が出てます…酷い」
「おーほんとだ
そのうち白いので汚れるからな
終わったらそこの川で体ごと洗えばいいさ」
930名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 09:26:08 ID:tE3Jf48u
「その為のタオルですか…?」
「おっ よく気付いたな
ご褒美にたっぷり汚してやんよ」
「あっ…!う…先輩がこんなにエッチだった、とは…」
「そんなこと言ってちょっとはやらしい期待してたんじゃないか?
わざわざ俺を誘うなんてさ」
「ふにゅ!?そんなことないですっ…よ!」
931秘密特訓
「じゃあやめるか?」
「いやいや!真面目にやります!真面目に修行します!」
「いい子だ
でもまだまだ喋る余裕があるみたいだから少し激しくすっか」
「激しくだなんて、あっ!」
グッチュ ズチャ
「あっ!ああんっ!」
「苦労しないと修行になんないだろ?」
「はぁぁ…そ、ですね…」