【主にP3・P4】 ペルソナ総合エロパロスレ 16 【1と2も】
「御用はなんでしょうか、ご主人様」
一人のメイドがソファーに腰掛けている黒スーツの男に話しかけた。
男は青年と言うよりは少年だったが、その呼び名にふさわしい雰囲気を漂わせている。
「退屈だ……何かないのか?」
ふと男が呟いた言葉に、メイドが努めて明るい声で答える。
「それでは、成龍伝説でも観ましょうか?DVDがここに……」
「それはいい」
男は片手を振ってメイドの提案を却下した後、
その灰色の髪の下の、少し冷たい印象のある目で、
茶髪のショートカットにレース付きのカチューシャを、
その身体に黒のメイド服と膝上丈の白いタイツを身に付けた少女を、
値踏みするように頭の先からつま先まで眺め回した。
まるでその視線に舐め回されたかのように、メイドの顔はややこわばっている。
「うん、そうだな……ストリップがいい」
「ストリップゥ!?……ですか?」
男がメイドの服を指差す。
「上半身だけだ。完全には脱ぐなよ。前をはだけるだけだ」
「……分かりました、ご主人様……」
あきらめたように脱力した返事をしてから、メイドがゆっくりと、ためらいがちに服へと手を伸ばした。
そしてほんのり赤く染まった顔を男から逸らして、時折手を止めながらも、一枚一枚丁寧に服をはだけていく。
その内、ガードの固いメイド服から、普段は衣服によって覆い隠されていて誰の目にも触れはしない、
健康的で美しい素肌と、小ぶりな乳房を包む緑のブラが露わになった。
男の手が振られると、メイドはそこまでで一度手の動きを止めた。
そして男の視線が、まるでメイドの肢体をスキャンするように、上から下へと動いた。
細っこい首筋、妙に艶かしく見える鎖骨、女であることを隠そうともしない肌色の膨らみ、
その下の滑らかそうな腹部とへそ、引き絞られたようなウエストを視界に収めている……。
メイドは服が自分の体を隠さないように押さえている。
彼女が逸らしていた顔を戻して男の様子を伺うと、
それを待っていたかのように目が合い、男がニヤリと笑った。
メイドの体つきよりも、彼女の反応の方が楽しいのかもしれない。
男が指の動きでメイドを近くへ来させ、ある距離で止める。
彼の手が彼女の身体に届く位置だ。
男はメイドの胸をブラごと無遠慮に掴む。
10本の指が肌色のクモの足のように蠢き、彼女の胸の形をいじる。
しかし、こういう扱いには普段から慣れているのか、メイドは時折甘い声を漏らしている。
揉みしだかれる胸からブラがずれて乳首がはみ出した刹那、すかさず男の指が乳首を摘まみ上げた。
「くうっ……!」
メイドが鼻にかかったような声を上げる。
そしてクリクリと、乳首をつまみ潰すかのように指が刺激を送り続ける。
強すぎる刺激に、メイドは声を漏らして身体をくねらせ続ける。
そしていつまでも指の蹂躙は止まる気配が無く、
とうとうメイドは耐え切れなくなり声を上げた。
「やぁ……やめてください……!もう、我慢できません……!」
その言葉を待っていたかのように、男が指の動きを止める。
「どうだ?」
「はぁぁ……ジンジン、します……」
男が指を離すと、メイドの乳首は硬くそそり立っていた。
「次は味をみようか」
男はメイドの腰をつかんで引き寄せ、自分のももの上に座らせた。
座りやすいようにメイドが足の姿勢を整え、自ら乳房を男の口に近づける。
男は赤子のようにその乳房へ口づけを──せずに、
食らいつくようにふくらみを頬張った。
「うっ!」
痛みでメイドがのけぞる。
しかし、そんな彼女に構わずに、男は口を使い始める
メイドの乳房を、男は思う存分に吸い、舌で丁寧かつしつこく舐め上げる。
「あう……ああ……はあ……ん」
メイドも、男の唇と舌の感触に負けてすぐに声を上げ始めた。
男は片方の乳房を味わい尽くすともう片方に移り、そちらを味わうとまた片方へ……と繰り返す。
「あ……そんな……やっ……ひぐうっ!?」
乳首に歯を立てられ、メイドが思わずまたのけぞった。
「次は、口で楽しませてもらおうか」
そう言って、男が濡れ光る乳房から口を離す。
メイドは、少し呼吸を整えた後、男の顔へ自分の顔を近づけた。
視線を合わせ、甘い吐息を相手の鼻先に漂わせたあと、
目を閉じて口付けを行った。
そして先程自分が胸にされたように、相手の唇を強弱を付けて吸い、
舌を相手の口腔に進めてそこの舌に絡める。
そうして濡れた柔肉が触れ合う音が辺りに響く。
メイドが唇を吸っている間も、舌を動かしている間も、
男は彼女の顔を見つめ続けていた。
メイドの濃厚なキスは延々と終わらせられない。男がやめさせるまでは。
一方的に奉仕させられ続け、口の端からよだれが溢れ、
息づかいがかなり荒々しくなってからようやく、男が止めさせた。
「はあ……はあ……ど、どうでしたか?」
「下はどうなってる?」
メイドが無言で男の脚から降りて、自らの手でスカートをたくし上げる。
黒いスカートの下から、白いパンツが姿を見せる。
男が、手で触れてメイドの濡れ具合を確かめる。
パンツの上から撫でた後、パンツと肌の間に指を入れ、
さらに奥の、濡れた肉を直に確かめる。
「あっ……あう……ご主人様の指の動きを、すごく感じます……」
その行為自体の刺激で、メイドがさらに分泌した。
「十分だな。パンツを脱げ」
メイドが、パンツをずり下ろし、足を抜く。
そして一度パンツを顔の高さにまで持ち上げてから、床に落とした。
再びスカートがまくり上げられる。
メイドは、白タイツまで濡らす程に溢れさせていた。
「ご主人様……どうぞ、私のおまんこを……性欲処理に使ってください……」
男が手で合図する。
「あ、前からが、よろしいですか……?」
男が再び手を振ると、メイドが今度は男に背を向け、
スカートの後ろ側をめくりあげて男に質問する。
「後ろから、使ってくださいますか……?」
白タイツの上の丸い膨らみと、その間の秘部が、男を挑発する。
男がまた手を振ると、メイドは正面に向き直った。どちらでやるか決まったのだ。
男はズボンを脱ぎ去った後、再びソファーに座り、メイドを促す。
メイドが、再び男のももの上に身体を進め、愛液を男のペニスに擦り付けて滑りを良くした後、
腰を沈めてペニスを受け入れた。
「ああ〜ん!」
メイドが思い切り声を上げる。
しかし、脚と手で器用にバランスを取り、体を上下に動かし始めた。
まだ高校生の身空であるメイドが、自らの肢体を使って男を満足させようと懸命に励んでいる。
彼女の花唇が彼女自身の蜜で濡れながら、男の太針をくわえ込んでこすり続ける。
しかし、奉仕に励む彼女の方が、される男より先に昇り詰めつつあった。
「あっ、あっ……も、もうだめです、イっちゃいそうです……」
絶頂の予感に悶えるメイドが、いきなり床へと組み敷かれた。
攻守が逆転し、今度は男が女を責めやる番となった。
先ほどやられていたのと同様に、メイドの蜜沼を淫矛でかき回して、お互いを味わい、味わわせる。
男の動きは激しく、遠慮が無く、容赦も無い。
「こんな、乱暴です……!あっ、ひゃっ、ひい……っ、ひんっ!」
彼女は突かれる速さに合わせて声を絞り出している。
「あ、もう……ひっ……ひあああああああ!!!」
メイドが途中でイったが、男は構わずに彼女を使い続ける。
「ぐ、く、くう……っ、も、もうイキましたっ!イったばっかりですぅ……っ!」
それで男は動きを止めるばかりか、器用な事に同時にメイドの胸を責めだした。
「む、胸はダメですぅ〜〜〜〜!!!」
秘部と乳首へリズムを刻み、彼女を悶え狂わせて喜ぶ。
終わりが近づく頃には、さすがに男の息も荒くなっていた。
「……そろそろ出すぞ!受け止めろ。……妊娠しろ!」
男根が吐き出した白濁液を全て受け止め、メイドの身体がひとまずその役目を終える。
床にぐったりと横たわったままのメイドに、ソファーに座った男が新たに指示を出した。
ふらふらと起き上がり、男の脚の間で、メイドが口を使って男根の掃除を始める。
唇に咥え、顔を何度も前後させて、全体をくまなく綺麗にしていく。
彼女の口腔内で、刺激を受けた男根が再び硬さを取り戻してきた。
一度口から出した後、メイドは舌を突き出して細かい所まで舐めまわした。
「きれいに、なりました……」
続いて、メイドが部屋の布団に仰向けで横たわって足を開き、腰を浮かせて男を受け入れる姿勢を取った。
「また硬くなったのを、あたしの体で解消してください……」
男がメイドの肢体にのしかかる。
それから、猛った欲望をただ解消するためだけの動きがメイドの秘部を擦り続けた。
いつ終えるともしれない抽送が膣の敏感な部分を圧迫する。
「きひ〜〜っ!あっ、もう無理ですっ、もう……またイクううう〜〜〜〜っ!!」
「あっ、やだ、こんな格好……犬みたいです……」
「これ以上中に出すのはやめてください……くううう!」
後背位、騎乗位、対面座位……
メイドは男の思うがままに、様々なあられもない体位を取らされて犯された上、
何度も絶頂を迎えさせられ、大量に膣内射精を受け続けた。
二人とも服を全て脱ぎ捨て、肌色の裸体を布団に横たえていた。
衣装を脱ぎ去った今、二人共、もう主人でもメイドでも無くなっていた。
「マジ……激し過ぎ……けだもの過ぎ……」
布団に突っ伏した千枝が弱弱しく呻く。
「下半身があたしのじゃないみたい……今日もう歩けない」
汗にまみれた千枝の無防備な尻にニヤついた番長が手を伸ばす。
「触るなあ! まだ入れられてた感触が残ってるんだからあ!」
千枝が尻を振って手を払いのける。せめてもの抵抗だ。
「あのさあ、いつも食べさせてもらってるお弁当のお返しにしてはハード過ぎない?」
「メイドは正義」
「意味が分からない……すごい興奮したって事?
あーあ、そのFBIスーツ迫力ありすぎだから雰囲気に呑まれちゃった感が……」
それまでぐったりしていた千枝が何かを思い出したように叫んだ。
「君すっごいひどい事言ってたよね!途中の「妊娠しろ」って何!?」
「言葉責めの一環」
「〜〜〜〜っ!お弁当だけじゃ全然足りないよ!この埋め合わせはしてもらうからね!」
「じゃあ、今度は俺が執事をやる」
「……なんかめっちゃ背筋がゾクっと来たんですけど」
「お楽しみに」
投稿はこれで終わりですが、
数字の見間違いでスレ容量が480kbすら超えませんでした やばい
新スレどうしましょう?削除依頼した方がいいですかね?
乙乙
新スレに即死回避のSSあげればいいんじゃないかな!
おつかれー
面白かったからあとでもう一度読んでみる。
乙!
面白かったー
不謹慎なのは承知だが
足立×早紀の強引系が読みたい
保管庫に1作あったけど、あれは早紀死亡オチだったのがちょっとな
なんで不謹慎なの
自分で理想の物を書いちゃいなよ
堂島×足立か、足立×番長でよろ
保管庫見たりしたんだけどマリーものってまだ1個もない?
ネタバレとかいやでスレとか見てなかったんだけど人気無いの?
というかここが過疎ってるので…
そうだったのか
アニメ、リメイク、格ゲー化で盛り上がってるもんだと
番長マリー読みてー
エロパロスレ自体が過疎ってるんであって、
決してマリーの人気がない訳ではないからな
カプ厨、腐共がうぜぇからもう書きたくない こうですか、わかりません><
エロパロ板の例外に漏れず、ここも色々(追い出しや荒れ等)あったからね。
どうしてもなら自分で書くしかない。
ほ
ほ
mizuti_ryu
【罪状】ステゲー
【説明】
スサで開幕クシィのゲロビに当たり古黒のこの瞬間で一瞬で落ちる、その後ステゲー
EXVS特有のゴミでバカッターもやってるアホ
ほ
りせと直斗で完二逆レイプの妄想してニヤニヤ
どうしたらそういう展開になるのかはおいといて
次スレ書き込めないけど、落ちた?
着物姿の天城雪子を凌辱するのもいいかも
時代劇のお約束のセリフは言いたくないが・・・
保管庫見るたびに「二次創作ってアリだな」と思う。
ゆかりがSになってたり、風花や天田とかが黒くなってるってイイ。
嫌な流れも相当あったけど、俺はこのスレに出会ってよかったと思う。
でんぱ組のCM見る度にレオ様のこと思い出す今日この頃
結実ssはないのかぁ…
管理人さんがんばってるなー 別の思惑があるのかもしれないけど。
いつもありがとうございます。
次スレ落ちた?
久しぶりにP3Pやったらテレッテこんないい人だったのかと再認識
ハム子は肉先輩とクリスマスイブ過ごして翌日テオを部屋に呼ぶとかできるのがワロタw
ほ
h
番長のルックスがデスノートの夜神月に見える
アイドルのりせを利用する鬼畜ヒモ番長もアリだな
1/10
――― 0 日記 ―――
「墓まで持っていくしかない」。そう思っていた。
僕自身の気持ちを一言で表すとそうなる、のかな……。
聞き心地の良い表現に言い換えれば「大人になった」といったところでしょうか。
今にして思えば、自分でも本当にバカバカしい悩みでした。
真田先輩や順平さんだってやっている。
なぜそんな事にこだわって、一人悶々としていたのかよくわかりませんでした。
ひょっとして荒垣さんも実は女に飢えていたのでしょうか。
僕は今、日記を書いています。
鉛筆を走らせていると、不思議と自分の気持ちの整理ができるからです。
わからない漢字、難しい表現などは辞書と睨めっこしています。
読み方がわからない文字は、ケータイの辞書機能を使っています。
心の中で堂々巡りしていた悩み、それが次々と文字に変わっていく。
「言葉」という形で現実に現れ、「記録」として残っていく。
僕は最近起こった出来事を感慨深く思い起こしながら書いています。
文法などの間違いなどがあったらすみません。
――― 1 真夜中の訪問者 ―――
訪問「者」と書いたけど、人であって人ではありません。
アイギスさんでも、コロマルでもありません。ましてシャドウなんかではない。
それは、なんだか急ぎの用事でもあるかのようにやってきたのです。
それこそしつこいくらいに。
僕はベッドで寝ていました。
寝ていたといっても具合は悪くないし、眠気はありません。
体が熱くはなっていましたが、風邪にかかっているわけでもありません。
ただ、なんというか……この日は下半身の疼きが止まらなかったのです。
布団の中でズボンを下ろして露出しています。
おちんちんを揉んだり擦ったりすると気持ちいい。
硬くなってそそり立つ物をいじっていました。
「はぁ……っ、はぁ、はぁ……はぁ……っ」
2/10
僕自身が女の人とは縁遠い人間、であるかどうかはわかりません。
そして夜という時間帯――みんな寝ていて、誰にも邪魔されないタイミングです。
興奮を抑えられない僕は、今だけは本能的にいきり立ったおちんちんをしごきました。
「風花さん……美鶴さんっ、ゆかりさん、アイギスさん……はぁぁあ! はぁっ、はぁ……」
風花さんは毎日あどけない笑みを届けてくれる。
美鶴さんは「女は弱い者、守るべき者」という価値観を見直すべき、かっこいいモデルさんです。
ゆかりさんはエッチである自分自身を隠す、でもバレバレだからかえって興味を惹かれる。
アイギスさんは人間の女の人と見間違うほどの精巧なロボットさん。
誰もが小学生の僕に対しても、優しく接してくれる。
僕が子供だから優しく接してくれるのでしょうか。
そして最後に、僕自身が一番いかがわしい目で見たくない女の人。
ハム子さんの事を思い出しました。
――だめだ、こんな事しちゃ!
しかし遅かったようでした。
ふと体の疼きが治まった後、手からぬるりとした感触を覚えました。
布団をめくってみると、手の中にある白い粘液。
「僕の体は一体、どうなってしまったんだ……?」
最初に挙げた「真夜中の訪問者」というのは……僕自身でした。
正確には僕の心に突如として湧き起こった、不思議な感情でした。
今にして思えば、つまらない葛藤と悩みはここから始まったのです。
――― 2 後始末する際の注意 ―――
「順平、あんたいい加減にしなさいよ!」
「俺じゃねーよ! つかなんでいつも俺を疑うんだよ!」
学校から帰り、寮の玄関の扉を開けると騒々しい雰囲気でした。
ゆかりさんと風花さんの二人は順平さんに詰め寄っています。
二人ともあまり好ましくない感情を持っているみたい。
3/10
「順平君、いいから聞いて。その……男の人の匂い、ここに捨てないでね?」
「風花ひでえ! あのな、俺ッチはいつも部屋で済ませてるんだよ!」
「……あのさ、それ自白って事でいいよね? 桐条先輩にも話そっか」
両手を腰に当てて、憤怒の様子を露わにするゆかりさん。
順平さんの言い訳を聞いて、一層不快感を示す風花さん。
その二人に孤軍奮闘している順平さん。
そこにいた皆さんは僕が帰ってきた事に気づきました。
「あ、天田君おかえり。キミはこの常識知らずのド変態にならないでね」
「おい天田、俺はやってないよな? な? なっ!?」
ゆかりさんの説明によれば、この一階のラウンジに異臭がするらしいのです。
三人に促されてゴミ箱に近づいてみると、確かに臭いの源がありました。
うんちの臭いとは違っているというか……。
とにかく嫌な臭いを放つティッシュがまとめて捨てられていました。
「あーもう、くさいっつの! 風花行こ、天田君もおいで。順平はちゃんと片付けなさいよ」
ゆかりさん、風花さん、そして順平さん……ごめんなさい。
ゴミ箱に入っているティッシュ、それ僕のです。
昨晩、見れば見るほど気味悪いから、ティッシュで拭いて一階に捨てたんです。
考えてみてください、僕が寝ている間にそいつが動き出して何かしてきたら怖いです。
改めてゆかりさん、ごめんなさい。
何度も石鹸で洗ったけど、あなたが握っている手でおちんちんを触りました。
……なんて事は口が裂けても言えなかった。
順平さんもごめんなさい。
罪悪感から思わず後ろを振り向くと、疑われた彼はワーワーと喚いていました。
4/10
「あーあ、マジ最悪な気分。ねえ風花、服に臭いとかうつってないよね?」
「大丈夫だと思うけど……。私の方こそどうかな?」
ゆかりさん達はお互いの体をクンクンさせながら確認し合っています。
確かに罪悪感を感じていました。
自分自身の、人としての器の狭さも反省していました。
でも、それ以上に僕の下半身はまた興奮してしまいました。
目の前にいる彼女たちの体が、すごくエッチだというのに改めて気づいたのです。
ゆかりさんの下着はどんな色だろう。
風花さんにアナライズされたらバレてしまうのか。
「あの、あの、ぼ、僕はっ、僕は……」
こんな事言えるわけない。
よくわからないけど、すごく恥ずかしい事な気がする。
それこそ一生背負っていくしかない、ずしりと重たい物を抱えてしまった――バレたらまずい。
反射的にそう思った僕は、早歩きで自分の部屋に逃げました。
自分の部屋に戻った僕は、おそるおそる自分の下半身を確認する事にしました。
やっぱりそそり立っていたようです。
「こいつは一体なんなんだ?」
でもなんだかこいつが興奮していると、僕自身も気分がいい。
またリーダーの顔が浮かびました。
僕の手を握っていたゆかりさんも思い出しました。
不愉快な物を目の当たりにしながらも、遠回しに順平さんを注意していた風花さんも。
「はぁ……はぁ……っ、ハァ……」
僕は三回ほどしました。
一回出したけど、数分後に女の人の体型を想像して二回目。
それで治まったと油断していたら急にまた……。
今度はコンビニの袋に入れて、臭いが逃げないようにしっかりと縛りました。
一階に捨てれば、また順平さんに申し訳ない思いをさせちゃうから……。
5/10
――― 3 犬語を翻訳できる人がいるのを忘れて ―――
僕はいずれ誰かに打ち明けるつもりだった。
この悩みは、僕一人で解決するのは無理な気がしたから。
女の人に不快な思いをさせ、順平さんには濡れ衣を着せてしまった。
なんてクズな人間で、どうしようもない変態なのだと悩みました。
結果として、悔しい事に僕がやったとバレなかった。
そんなくだらない結果にも、ホッとしていた。自分自身を軽蔑しました。
こうなったら、後に引くのが怖くなりました。
きっとひどい目に遭う、ガミガミ怒られる、というのが怖かったのです。
「そんなわけでさ……僕、とんでもない事しちゃった」
好ましくない心を、仲間の一員に打ち明けてみました。
ちょうどキリスト教の信者の人とかが教会に行って、自分の罪を告白する、といった感じです。
また心理学の本によると、親しい人に自分の秘密を告白すると心が軽くなるようです。
「僕、最低な人間なんだよ。コロマルはどう思う?」
犬だから、というのがコロマルを相談の相手に選んだ理由です。
そして犬は言葉を話せるわけない、最低な理由すぎて反吐が出ます。
コロマルは僕の瞳をまっすぐに見据えて小首を傾げました。
ワンと一声鳴いた後、顔を舐めてきます。
確か犬が舐めるのって「自分は敵じゃないよ、味方だよ」というサインだった気がする。
「クゥーン、クゥーン……ワンッ!」
「あはは、こらっ、やめろって。あはは」
コロマルの言いたい事はよくわからない。
でもなんとなくだけど、僕の事を気遣ってくれている、そんな気がする。
6/10
コロマルの目には、光が宿っていました。
毛はつやつやで輝いている、くるんと尻尾も巻いている。
散歩をしていると、近所の人から「かわいいねー」「毛並みつやつやだね」と声をかけられる。
コロマルを褒められているだけなのに、なんでか一緒にいる僕も嬉しくなる。
コロマルと散歩に行くみんなも嬉しいみたい。
「あ、アイギスさんだ」
「ワン!」
「こんにちはであります」
僕と同じ寮の住人のアイギスさん。
さらさらとした金髪に、青く澄んだ目をしたアイギスさん。
ペルソナ使いの一人であり、いつも学校の制服を着ている、ちょっと面白いお姉さんです。
手と足の事を聞かれた時は、「寒がりさんなので手袋とブーツを装着しています」と誤魔化してるとか。
「ワン、ワン! ワフッ」
「ふんふん、ふんふん、なるほどなー。天田さん」
アイギスさんとコロマルはいつものように何かを会話した後、僕に向き直りました。
「まず濡れ衣を着せてしまった順平さんに謝るのが筋だ、と言っているようですよ」
僕は忘れていた、呆然とした。
「天田さん?」
そうだ……そうだった。
アイギスさんは、犬のイメージを理解できる人だった。
イメージを理解して、それを人間の言葉に翻訳できる人だった。
という事は、やっぱり僕の秘密だって、この人にも……。
「顔、赤いですよ?」
「あ、あ……」
アイギスさんはまた何かコロマルと話し合い、再び顔をこちらに向けました。
今度は眩しい微笑みを浮かべながら。
「天田さん、私は所詮ロボットです。あなたの対象となっていても私は気にしません」
そう言いながら、両手で僕の手をしっかりと握ってきました。
「もし吐き出したくてたまらない場合は、私でよければお手伝いするので相談してくださいね」
7/10
ああ、なんだろう、この気持ち……。
多分、僕の顔はまるでやかんがピューッと沸騰していた様子だったのかもしれません。
この人、実はロボットではないかもしれない。
天使みたいだ、そう思いました。
このあたりから自分の記憶が飛んでいました。
後から聞いた話ですが、僕は真後ろに倒れて気絶したそうです。
――― 4 予想外だった世紀(性器だけに)の大告白 ―――
「あ、目開けたよ」
確かこの時の記憶も曖昧でした。
でも、視界が開けた時に最初に見たのは憧れの人――つまりハム子さんでした。
もう一人、ゆかりさんも僕の顔を覗き込んできました。
「おーっす、気が付いた? おーい?」
「ここは……」
どうやらソファーに体を横にされて寝ていました。
体を抱えられてソファーに寝かされていた、と言った方が正確かもしれません。
あと、この時だって自分の下半身に腹が立ちました。
二人の女の人との距離が近いだけなのに、またしても起こった興奮。
ハム子さんやゆかりさんから漂う良い匂い。
なんだかシャンプーのような優しい匂いが鼻をくすぐります。
休日にデートをする相手は、やっぱり真田さんのようなイケメンの男性なのでしょうか。
エッチな気分はビンビンに昂ってきました。
「ねえ、天田君最近変だよ?」
ハム子さんがそう言うと、ゆかりさんも続きます。
「もしかしてさ、学校でいじめ、に遭ってる?」
「あ、ぼ、僕は大丈夫です。多分……」
今すぐにベッドの上で行うアレをやりたかった。すごく。
でも女の人の前だと恥ずかしいので、必死に自分の感情を隠しました。
目の前の不思議そうな顔をした二人になんと言えばいいんだ。
意識がはっきりしたばかりとはいえ、バレたら怒られる。
きっと怒られてそれ以降、無視されてしまうに違いない。
とりあえず適当に会話を切り上げて、自分の部屋に行こう。
そう考えて、自分でも姑息で卑怯だと感じる判断を下そうとしたところでした。
8/10
「アイギスから聞いたんだけど、天田君もそういう時期に入ったんだね」
またしても僕は心臓が止まりそうな言葉を受けてしまいました。
そういう言葉を発したのは、ハム子さんでした。
ゆかりさんも続きます。
「それね、『オナニー』っていうの。みんな恥ずかしいから言い出さないんだけどね」
えへへと笑いながらゆかりさんは、少し恥ずかしそうに、でもニコニコしてます。
僕は、悔しかった。
自分に対する怒りで情けなかったんだ。
抱える羽目になった気持ちを、自分なりに消化したかったんだ。
それが、目の前の女の人たちに、それも僕の憧れのハム子さんに知られた。先に言われてしまった!
今も緊張している僕自身の心だってちゃんと見抜かれている!
僕はとうとう観念しました。
「その通り、です。僕は、僕は……」
「天田君も大人になったって証拠だよ、それ」
大人に、なった……?
「僕も大人、なのですか?」
「うんうん、そうだよ。大人だよ」
ハム子さんはすごくニコニコしてしました。
僕がどういう意味なのか考える間もなく、不意に幼い女の子の声がしました。
「ねえ、ハム子お姉ちゃん、『オナニー』ってなあに?」
「わっ、コラッ!」
二人の声とは別の声がして僕は固まりました。
「あぁっ、待って待って! まだ起き上がらないで! ね? ね?」
え、と思って起きてみると、まったくの予想外の光景が広がっていました。
ハム子さん、ゆかりさんの二人の他に、風花さん、アイギスさん、美鶴さん。
順平さんに真田さんにコロマル。……あと、荒垣さん。理事長さんも。
赤いランドセルを背負った女の子に、縞々の服を着たお兄さん。
ハム子さんと同じ学校の制服を着た人達が何名かいて、お坊さんやテレビに出てる人までいました。
9/10
「この子ったら、あたしに似て ウ ブ 、な・の・ね。食べちゃいたい」
「かぁーっ! ったく、俺にヌレギヌ着せるなっつの! どーりでおかしいと思ったんスよねぇ〜。ねぇ、桐条先パイ?」
「美鶴、だから俺はやってないと言ったろ、言ったよな!? ……冤罪だ!」
「すまない、私が間違っていた……」
「アキ、俺も疑ってすまなかった」
「ガキの癖に色気づきやがって、無駄足じゃねぇか。そこの夜な夜なクラブ通いしてるお嬢ちゃんどう思うよ?」
「主人公さん夜のクラブに通ってるの? あ、もしかしてSMクラブかな?」
「えぇ!? 主人公さんS、エス……えす、すすすえす! あぁ……」
「伏見君!? 伏見君、しっかりしろ!」
「ああああ、違うんです! ほら、私たちは夜に動くの得意なだけですから! あ……」
「くっ、こいつはフツーにノーマークだったぜ……。岳羽さんや俺の幼馴染のお友達は、もう既に大人なのか!」
「バカっ、変な想像すんな、鼻血出すな! ほら、これで鼻ふさぎなよもう!」
「ぶっ……うお、俺も鼻血が……」
「あーあー、もうミヤ! 何コーフンしてんの! ごめん、こっちもティッシュいい?」
「ワンッ、ワンッ! ワフッ」
「コロマルさん、どうやら天田さんは無事みたいですね。散歩でも行きましょうか」
「あ、待ってアイギス、私も行く! だってみんな、今の雰囲気……ね? ほら、行きましょう?」
「散歩か、久しぶりにするのも悪くない。ノートに書きたい事も増えるしね。舞子ちゃんも行こうか」
「あ、舞子もお散歩行く行く! いっぱいおはなししよっ! ワンちゃんとお散歩、お散歩!」
「よかったよかった、僕も一安心だ。そうそう、歩く時はシャドウに気を付けるんだよ。ぷっ、くくはははははは!」
「あー、はいはい! みんなストップストップ! 天田君はこの通り無事だそうです、ご心配かけて本当にすみません!」
10/10終
――― 5 終わりに ―――
まぁ、また記憶が飛んでいたので、この辺もよく覚えていません(笑)
アイギスさんはゆかりさんに、ゆかりさんは生徒会にいた美鶴さんに連絡したそうです。
それから美鶴さんから真田さんに、真田さんから順平さんにあなたを探すよう言ってたそうです。
そしてあなたは僕が倒れたと聞いて、真っ先にかけつけた。
あなたのお友達も何事だと一斉に寮に押しかけて……。
僕はなんとか大丈夫です、ご迷惑とご心配かけてすみません。
いや、まだちょっと大丈夫じゃないですね。
こういう内容を書くには不慣れだったので何日か費やしました。
今もこうしてあれこれ思い出しながら日記を書いていたのも、あなたにだけは知ってもらいたかった。
荒垣さんの件はすいませんでした。
軽率でした。
大人の仲間入りを果たしたばかりなのに、何をやっているんだろう。
でも、もうそんな馬鹿な真似はしません。誓います。
僕だって大人だ、誓いだってなんだってやります。
誓う一番の理由は、胸を張ってあなたの隣に立ちたいから、という理由ではダメでしょうか?
それとぶしつけなお願いなのですが、聞いてもらえませんか?
本当に時々でいいのです、本当に。
その幸せいっぱいに溢れる笑顔、もっと僕に向けてください。
本当に、あなたと並んで立てる日を、夢見ています。
追伸、少しだけ背が伸びたみたいです。
おわり
続けて二本目を投下します。
SMやフェチに不快感を感じる人は、NGワードを「女神に責められる」に設定でお願いします。
人類には早すぎる性癖かもしれませんが、暇つぶしにでも読んでください(苦笑)
キャラ:アイギス&パラディオン×キタロー
傾向:SM、フェチ
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女神に責められる、と聞いたら何を想像する?
「女神」と崇めている人からいじめられて、至福の境地に踏み込むのか。
あるいは女神そのものだと思える人からのいじめかもしれない。
まぁ要は、ご褒美だ。そんな話をする。
「キタローさん、アイギスであります。お呼びですか?」
「ああ、アイギスか、今開けるよ」
俺がドアを開けると金髪碧眼のロボット、アイギスが立っていた。
金髪碧眼のロボット、か……。
心に浮かんできたこの違和感はなんだろう。
続けて言う選択肢として「かわいい」「きれい」「美少女」のどれかでつなげるのは、もはや常識なのだろうか。
個人的に「アイギスかわいいよ」と好意的でも、他の人には「え、そうなの?」と疑問符で返されるのが普通っちゃ普通だ。
俺の目の前にいる存在は確かにロボットだ、それは間違いない。
しかし、こうして目の前に立っているのを見ていると、その雰囲気はまるで――そう、人のようだ。
さらさらとしたショートカット、光の粒子がまんべんなく広がって輝いている。
赤と銀のカチューシャは女の子らしさをより際立たせている。
ロボットなのに不思議と、油やオイルなんかの嫌な臭いはしない。
むしろ色付き石鹸でも使っているのか、花のような心地よい香りがする。
顔の美醜を決定づけるパーツのバランスはとても良い感じに整っている。
少なくとも幼さを強調した印象ではない。
性格だって落ち着きのある女性、発言や行動に重みのある人。
それでいて高校生の俺にも、みんなにも、敬語で語りかけてくれる人だ。
彼女の話は要点をかいつまんでいて、しかもほとんど的を射ている。
……だったらいいのにな。
残念ながら人間性が希薄なので、性格の部分はまぁ、ある意味では的を射ている。
ちょっと不思議ちゃんなキャラ、というポジションを確保している意味では。
少し違うな、不思議ちゃんなキャラだからこそ、俺はこの子を気に入ったのかもしれない。
記憶ありませーん。今の常識も知りませーん。でもあなたの傍にいたいでーす。私の一番はあなたでーす。
あぁ、俺の心にストライクだ。
銃を扱うだけに、的を射られていたというか、撃ち抜かれてた。
そんな俺のハートを撃ち抜いたパートナーだが、それだけに――。
「キタローさん?」
小動物のように小首を傾げる仕草をするのだって、ちょいキュンとくる。
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「ああ、ごめん。相変わらずロボットであるのが惜しいと片想いしていたんだ」
「今のは褒め言葉でありますか? なるほどなー」
「そうさ、褒めたんだ」
続けて少しオーバーな伝達をする。
「アイギスは研究所を支配するべきだな、こんないい子に鞭で叩かれるなら研究員たちも本望だろう」
「フフフ、キタローさんって面白い人ですね」
それだけに――本当に彼女がロボットであるのが惜しいよ。
それはそれで置いといて。
「アイギス、今日もいいかい?」
「はい、あなたの傍にいられるならなんでもしますっ!」
良い返事だ。
俺はアイギスを部屋に招き入れると、しっかりとドアに鍵をかけた。
窓もしっかり閉めてあるか確認し、カーテンで外界をシャットアウト。
隣室の順平、真田先輩や天田、それから他の女性陣は一階でくつろいでいるはずだ。
多分、邪魔が入る事はないはず。
「召喚します、パラディオン!」
アイギスは精神を集中し、ペルソナを召喚した。
ゆらりゆらりと立ち上るオーラから、別の人物が形を成して現れた。
「はぁい、お・ま・た・せ♪ 今日もお相手して欲しいのかしら?」
アイギスの声でありながら、アイギスそのものではない。
アイギスの光であり、影でもある存在。
その別の人物は色っぽい声で、黄金の兜の下に隠された瞳で、俺の心を捉えていた。
俺の欲望まみれのぬめりを帯びた心を見透かしていたのだ。
「ウフフ、いけない坊やね。今日はどうしてほしいのかしら?」
「あなたの思うように、今日も好きなようにいじめらて体を弄ばれたいです。パラディオン様」
普通の人にしてみれば卒倒してしまうか、ドン引きモンだな。