そもそも佐藤×ぽぷらならいいという奴がどれだけいたのか
誰と戦っているのか
てかエロパロでカプ厨とかマジアホだろ
嫌なら見るな、文句言うなら自分で書け
これ常識な
良く読んでみた
こいつらが戦犯だな
小鳥遊×ぽぷらを否定(ID:B3cHYMsl ID:+6XkoRnS ID:sKQZ4usI)
激昂する小鳥遊×ぽぷら派(ID:JdETYwo3)
スレ的にはID:B3cHYMsl ID:+6XkoRnSがAHO
ID:JdETYwo3の方が正しいが同意したくない微妙さ
つーかどっちも馬鹿じゃないの…
うすうす変な流れになりつつあるなあ
と思ってたが、ついに暴発したか
ぶっちゃけ前スレからそういう空気あったよね
公式カプ以外は原作否定だ!的な
公式カプ以外を推すほうも推すほうで
パロディレベルでカップリングを楽しむならまだしも、公式を引き合いに出し始めるのが散見されるからお互いに摩擦がでかくなったんだろうな
問1
梢が八千代に話した猥談の内容を答えなさい。
(25点)
――が――で――して――なる
穴埋め問題
隠語のオンパレード
なにもかも卑猥ですね
人物、器具、動作、状態
かな・・・、意外性で他にもあるだろうし
センスが問われるな
>>800 酒+猥談+隠語=「花電車がC喫茶で女体盛りしてわかめ酒飲めるようになる」
猥談+隠語=「部屋持ちがダブルで三輪車してグロッキーになる」
ぐぐって調べたが死語かもしれない
何言ってるのかわかっちゃう人は深く反省してください
「宗太が伊波がくれた子猫の写真で●●●●して賢者になる」
あ、猥談になってないや。
どうもちょっと突発的にたかいなの話を書きたくなったので
予定にはない話を書いてしまいました。
私が書いている小鳥遊と伊波であることは間違いないのでそこはお察しください。
とある夏の夜、ファミリーレストランでのバイト中、外に出してある看板の電球を点けるために
伊波まひるが外に出ると、一つ大きな音が鳴り響いた。
どぉん、というお腹の奥までずんと響くようなその音に伊波が空を見上げる。
「花火…」
彼女が耳に、目にしたのは夏の夜空を彩る大輪の花火であった。
それを見て、彼女は素直にきれいだな、とひとりごちた。
しかし、同時に何とも言えない悲しみが胸の奥で生まれるのを自覚した。
いけないいけないと首を振って、彼女は踵を返してすぐに店内に戻り、裏へと戻っていく。
そんな彼女の様子を、同じバイト仲間であり、恋仲の小鳥遊宗太ははっきりと目撃していた。
同僚の種島ぽぷらと笑い合って料理を受け取って運びに行く伊波の顔にはもう先ほどの曇りはなくなっていた。
けれど、その後のバイト時間、小鳥遊の頭の中では同じ言葉がぐるぐるとまわり続けた。
―何であんな顔をしたのだろう
と。
◇◆◇◆◇◆◇◆
その日のバイトを終えての帰り道、小鳥遊と伊波はマジックハンドを挟みつつ並んで歩いていた。
伊波が学校であったことや、読んだ小説のことを話すのに小鳥遊が相槌を打つ、というありふれた会話。
だったのだけれど、何となく小鳥遊の返事が重い、何となくテンポもずれている。
そんな気がして、伊波から質問を投げかけた。
「宗太くん、どうかしたの? 何か元気ないように見えるけど」
「えっ、ああ、いや元気がないわけではなくて…」
他者への気遣いという意味では人よりも聡い伊波に指摘されると、小鳥遊は少し恐縮した様子で頭をかくしかできなかった。
同時に隠しても仕方ないと判断して、ずばり聞くことにした。
「伊波さん、花火って、どう思いますか?」
ずばりと思った割に微妙に遠回しな聞き方をしてしまった自分のノミの心臓を小鳥遊は呪った。
「え、うん。その、きれい…だよね」
が、思いの外、伊波にとってもその質問は答えにくいことであったようで歯切れが悪くなる。
とはいっても、完全に的外れではない答えであるわけで。
「そ、そうですよね、きれいですよねー」
「う、うん…」
ふと訪れる沈黙。その間、小鳥遊は自分の無能さを改めて呪った。
こちら側から振った話題なのにも関わらず気まずくしてそのままか!と顔を張り飛ばしたくなってしまう。
このまま回りくどい会話をしても、きっと核心にはたどり着けないだろう。
そう思った小鳥遊は今度こそはっきりと質問することにした。
「まひるさん、えっと、その、ですね…」
「は、はい?」
何故か緊張した面持ちで見つめてくる小鳥遊に伊波は自然赤面してしまう。
気持ちが通じ合っているといっても、恥ずかしいものは恥ずかしいからどうしようもないよ、
そう思いつつも、彼女はできる限り目線を彼に合わせようと努力する。
「バイト中、花火上がったじゃないですか。まひるさん、あれ見てましたよね?」
「あ…」
それで伊波はぴんと来たようで少しばつの悪そうな顔で笑う。
「見てたんだね、宗太くん」
「いや、その、すみません」
「謝らなくてもいいよ、全然大したことじゃないの」
「でも、何か悲しそうでした。俺でよければ話してくれませんか?
や、まあ、力になれるかどうかはわからないんですけど…」
そう言ってくれる自分の恋人に伊波は胸がうれしさであふれていくのを自覚して、頬がとろけていくのを感じた。
きっと人が見れば何をにやけてるんだ、と思われるかもしれないが、
我慢できないのだから仕方ないと言い訳して、その笑顔という矛先を小鳥遊に向ける。
「ま、まひるさん…?」
その笑顔の意図がいまいち読めなかった小鳥遊は彼女の笑顔に赤面しつつ、困惑もした。
そして、伊波はその笑顔のまま近場にあったコンビニを指差した。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「わあ、近頃の花火ってすごいねー」
「そうですね、ちょっと見ない間に派手なのが出てますね」
設置した樽型の花火から大きな火花が上がるのを小鳥遊と伊波は並んで眺めていた。
ちらと小鳥遊は伊波の顔を覗き見ると、彼女の笑顔は心からのものだと何となくわかってほっとした。
だけど、とどうしても余計な考えもちらついて、つい聞いてしまう。
「だけど、こんなのでよかったんですか?
花火って言ってもやっぱり打ち上げ花火とかに比べるとやっぱり見劣りするっていうか…」
伊波はそうやって自分を気遣ってくれる彼の気持ちにありがたさを覚えてにっこり笑い返して見せる。
「そんなことないよ。私すっごく楽しいよ」
「うーん、でも花火大会に行けるのが一番じゃないですか?」
「言ったでしょ、人がいっぱいいるから私じゃ行けないよ」
「それは、まあ…」
伊波には少し人と違った部分がある。
それは男性恐怖症で、男の人が近くにいるとつい殴ってしまうという少々扱いに困るもの。
本人も何とか治さねばということでバイトを始め、小鳥遊と二人三脚で快方へ向かわせ、
ようやくほとんど恋人としてあるべき隣に並んで立つというところまで来ていた。
ただし、それもまだ小鳥遊にだけのものであって、他の男性に関してはまだそこまで行けるまでにはなっていない。
そんな彼女は昔から花火大会に行きたくても我慢するほかなかった。
人が多く集まるということは男の人も多くいるということで、
そんな場所に伊波を連れて行けば阿鼻叫喚の大騒ぎになってしまうのは想像に難くなかった。
小鳥遊も少し考えれば、納得せざるを得ないとは思ったが、それでも何とかしたいと思うのも確かだった。
だからこそ彼は食い下がる。
「今度探してみますよ、あまり人が来ない花火大会。それなら見られるかもしれませんし」
そう言ってくれる少年に頬を緩ませて、体半分ほどの距離を伊波が近づく。
「うん、ありがと。だけどね、宗太くん」
小鳥遊の花火から火をもらって伊波が新しい花火に火を灯す。
それは煌々とした光をまき散らし、二人を照らす。
その明りに照らされた少女の笑顔に小鳥遊は見とれてしまい、目が離せなくなる。
「え、はい」
「私、ウソは言ってないよ?」
「ウソ?」
伊波のまっすぐな瞳にそう言われた小鳥遊だったが、すぐには彼女の意図が読み取れず聞き返す。
すると、伊波は顔を花火に向けた。
小鳥遊から見てその表情は赤く映った。
現実の視覚的に言うと、赤ではなく光彩豊かな光に照らされているだけで、
その一瞬が赤く見えただけなのかもしれないし、赤面症のきらいがある彼女だからなのかもしれないが、
それでも小鳥遊には伊波が少し恥ずかしそうにしているのは汲み取れた。
だから、予測できなかった。
「どんなすごい花火大会に行くよりも、こうして宗太くんと並んで花火してる方が…、私は、好き…」
「……」
彼女の口からこぼれる言葉が、声が、こんなにも自分自身の心の真ん中に打ち込まれるとは。
「い、行ったことないけど、それは多分絶対だと思う…」
「……」
継ぎ足される言葉がまたじんわりと胸に広がって、少年を唖然とさせる。
それは次第にうれしさとなり、段々と広がっていく。
「な、何か反応してよ、今の恥ずかしかったんだから」
「あ、え、その…いや、はい、すみません」
伊波にたしなめられるように言われて、小鳥遊はようやく言葉を返し苦笑した。
果たして本当にそれが苦笑だけの笑顔だったかは伊波の目にはわからなかったが。
「ふふ、宗太くんどうしたの? 何だか変だよ?」
それでも伊波にはそんな彼が愛しく思えて、素直な表情で微笑みかける。
その伊波の笑顔という、小鳥遊にとっての大輪の花火はついに小鳥遊の心にも点火した。
そして、二人が持っていた花火の火がふっと消えると共に暗闇が訪れる。
だけれど、その暗闇は驚きと甘美に満ちた幸せな時間だった。
「……」
「……」
そうして公園の風景の闇に紛れて重なっていた二つの影が離れるのは一体どれだけの時間を要しただろうか。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「び、びっくりしたよ…」
花火を片付け終えて再び帰り道を歩き出した伊波が隣に立つ小鳥遊に言うと
「何がですか?」
にこにことしながら逆に問い返す。
何だか遊ばれてる?と幸せな不満を抱いて、伊波が口をとがらせる。
「わかってて言ってるでしょ?」
「わからないから聞きました」
「ウソつき」
「伊波さんに言ってほしいですから」
「も…もう、ばか…」
ああ、完全に遊ばれてるなぁ、と苦笑いをしてしまうけれど、
きっとこれはあまりにも贅沢な苦笑いなんだろうなと伊波は思った。
こんなにも自分の心は満ち足りているのだから。
気を付けて歩かないとこぼれてしまいそうなほど。
「宗太くん」
「はい」
「また来年もいっしょに私と二人で花火大会してくれますか?」
そして少しだけこぼれた幸せが伊波の口からその願いになって小鳥遊という受け皿に届けられる。
恐らく自分自身の容量もいっぱいいっぱいだったのだろう、小鳥遊がそれを受け止めた瞬間、
耐え切れなくなって伊波を抱きしめようとして、人通りの少ない住宅街に小気味いい打撃音が一つ鳴り響くのだった。
了
まえがきでちゃんと言ってませんでしたね。申し訳ありません。
「衝動ごと抱きしめて」「名前を呼んで」「こっち向いてハニー」の作者です。
つまりは上記3点の続きなのが今回のお話です。
いや、本当はこれは書く予定になかったんですけど、夏か、花火かぁ、と思っていたら
はっとしてキーボードをたたいていました。
突発的に書いたものなので、別に私が元々書いていた話のキャラ設定を
続ける必要はないかなーと思いつつも、こっちの方がいろんな理由付けをしやすかったので
続きという形を取りました。
まあ、衝動的に書いたものなので、あまり凝った話にはしてません。
いつも大して凝った話じゃなくてベタなのを大仰に広げてるだけな気もしますが(汗)
とにもかくにも楽しんでいただければ幸いにございます。
そういえば8巻で登場したM岸さんと伊波さんが絡むことになったら
どんな絡み方というか結果を生むんだろうな、と最近妄想してます。
絶対2828する展開がそこにはあるはず。
最後に早くDVD5巻出ないかな、とつぶやいて今宵はこれで失礼いたします。
夏の暑さよりも、いなみんの熱さにやられたい作者でした!
いなみん可愛いなあいなみん
>>811 やっぱりアンタか!
伊波さんのかわいさは絶品
続き読みたいわ
>>811 ぃよっしゃああああああああああ!!!
盆休み明けでだるい体にたかいな成分補給!
最高です。GJです。あなたは自分にとって神です。
続きを楽しみにしています。頑張ってください。
エロパロwikiの「ごみ箱」に
自分の書いたSSも1つ入ってて凹んだ
そんなんあるのかw
見るの怖いな
ゴミ箱?ww
誰が作ったのそんなのw
元からある機能だと思う
以前ここに投下したSSで一人称間違いを発見した…恥ずかしい
「ごみ箱」じゃなくて「未整理」とか「未分類」にすればいいのにw
Livedoorwikiにアダルトカテゴリがないから已む無くなんよ
格ゲーで遊ぼう!inワグナリア
対戦カード
杏子(草薙)vs佐藤(八神)
柴一号(矢吹)vs柴二号(レオナ)
伊波(舞)vs小鳥遊(アンディ)
種島(アテナ)vs桐生(キム)
これで
KOFですかwww
面白そうだけどやったこと無いからな・・・
ギルティギアならかろうじて出来そうな・・・
(宣言しておきます。残念ながら、私ではKOFでもGGでも作れません。)
(理由は自分の力不足ゆえです。)
でも、実在するゲームを彼らにさせても良いのなら、少し考えてみようかな。
(ただし、格ゲ以外になる可能性も)
ちなみに現在SS製作中です。(制作速度遅です)
伊波の胸で舞だと…
投下します
・前半、梢→陽平 後半、佐藤→八千代
・よく「……」している間、佐藤は何を考えているのか
タイトルは「あたたかい光」
その日、駅のアーケードは大混雑していた。
歩いても歩いても人の波。
こんな時、人間を恐れる八千代なら誰かに縋りつくだろう。
(まあ、轟ならそうだろうな。予想範囲内だ。しかし……)
梢を見ると、真っ青になって震えていた。その視線は一点を捉えている。
十メートル程先のファーストフード店前。その店の入り口横に男女二人が並んで立っていた。
メニューを眺めている女の方は八千代。そして、もう一人。
「――ダーリンっ!!」
「げっ!?」
梢の怒号に、八千代の連れ――真柴一号は飛び上がった。
「あら」
ぼんやり店を選んでいた八千代も、梢に気づいた。彼女は真柴の左腕にしがみついている。
八千代は梢を見つけるとほやんと笑った。
「こんにちはー」
「はい、お嬢ちゃんこんにちは!」
梢は律儀に挨拶を返した。ただし不機嫌を隠さず、腹筋を生かした素晴らしい発声で。
ざわめく駅アーケードで、拡張機器を使わず注目を浴びるのはある意味凄い。
「おい、人が見てるぞ」
一応注意するが、梢は聞いてなさそうだった。
「ダーリンったら、私というものがありながら! 酷い!」
人の目が集まったことに八千代はびくびく怯え、真柴にますます密着した。男の腕に八千代の肢体がぴたりと張り付き、梢の片眉が跳ね上がった。
この暑さだ。八千代のワンピース生地は薄布であることが一目瞭然で、真柴にはありありと感触が伝わっていることだろう。
真柴に下心はなさそうだが、他の男が彼女の身体の感触を知っているとは――
(いや、この際、そんな事はどうだっていい)
真柴と八千代の二人は仲良く連れ立って歩いていた。その光景が目に飛び込んできた瞬間、腹の底で何かが沸騰した。
人ごみの中、怖がりの八千代、とくれば当然のことだったが。他の男の上腕に、八千代の細い指が絡みついているのは、見ていて気分が良いものではない。
不快指数が跳ね上がった。
(面白くねえ)
むっとしている間に、梢は突進していった。こちらをキョトンと見ている真柴と八千代の元へ、アスリート走りで辿りつく。
そして腰に手を当て、梢は真柴の前で仁王立ちした。
「ちょっと! ダーリンったら、浮気!? どーゆーことか説明!」
「へ!? 浮気って……?」
「どうみたって浮気じゃない!」
梢は目の前で組まれた腕をびしっと指さした。
「……?」
真柴と八千代は自分たちの腕を眺め、それから顔を見合わせた。
真柴と浮気という単語が結びつかないのだろう。八千代は思考が付いていっていないようだった。まだ、ぼんやりしている。
その隣で、八千代よりは頭の巡りが早いのか、真柴はみるみる青ざめた。
「まさか俺とおじょ……いやいやいや、ありえないっす! 浮気してる、してない以前に、俺は誰とも付き合ってないっすよ」
「じゃあその娘は何よ! 腕なんか組んじゃって酷い! 私のことは遊びだったのね!?」
「遊びって……そもそも始まってもいなければ本気でもなあああ泣かないで」
明らかな嘘泣きに、真柴は簡単に引っかかった。
右肩に担いでいた荷物を放り出し、左腕に張り付いていた八千代からするりと抜け出すと、梢に弁解を始めた。
「これはその、子供の迷子防止みたいなもので。お嬢はもう抱っこもおんぶも出来ないし」
「父親ぶっちゃってなによ! 待ち合わせしてデートしてたようにしか見えないわ!」
「そんな洒落たもんじゃないっすよ。職探ししてたらお嬢に会って、荷物持ちをしていただけで……信じてください!」
その気は更々ないだろうに、真柴は無駄に真摯だ。きりりと顔を引き締め、梢の手を取った。
彼にとって身の潔白を晴らすことと、梢の求愛に応えることはイコールではないのだろう。言葉の選択も微妙に間違えているが、気がつかないようだ。
アルコールによって「浮気していません。信じてください」イコール「君だけを愛している」状態の梢はころっと機嫌を直した。
「信じるわ、ダーリン!」
梢はぱっと顔を輝かせると、がばっと抱きついた。抱きつかれた真柴は特に抵抗もせず、されるがままだ。
「あの、どうしてここに?」
「よく聞いてくれました! この暑さを吹っ飛ばそうと思って、お酒とダーリンを探しにふらふらしてたのよ。そしたら偶然、南口で金髪の彼に会ってね。ちょっとからかってたの」
半ば呆れながら成り行きを見守っていたが、梢の台詞にはさすがに憮然となった。
(あれで「ちょっと」? しかし、これでやっと肩の荷が降りたな……)
ほとんど真柴にのしかかった体勢で、梢はあっけらかんと言う。
「そんなことよりカラオケ行きましょ。ゴムならあるしー」
「ちょっと何言ってるのか分かりません……。いや、現物出さないで! しまってくださいっす」
真柴は困り果て、八千代に声をかけた。
「あの、お嬢。この人どこかに置いてくるので、買い物続けていてください! ――で、小鳥遊さんのお姉さん。これじゃ歩けないっす」
「えへへ、逞しい足してるじゃなーい。男の人の身体ってイイわよねえ。ダーリンはお尻の形もベリグッ! もう私、ダーリンが望むなら、枯れるまでフェ――もごもご」
「勘弁してくださいっす! お嬢に変なこと聞かせたなんてバレたら、姐さんに殺される……」
やいのやいの賑やかに二人は遠ざかって行った。
八千代は真柴に振りほどかれた両手をじっと見つめていた。
「陽平さん、小鳥遊君のお姉さんと付き合っていたのね」
「……あれはちょっと違うんじゃね? 付き合っているというより、付き纏われているような」
「でもお似合いだわ。二人共、明るくて楽しいもの。お兄さんにお嫁さんが出来たみたいで、ちょっと淋しいけど……」
そう言って八千代は真柴達が去っていた方向を見つめた。
八千代に倣って人ごみを見つめると、ジュエリーショップの前で一際騒がしい二人組を発見した。
目を凝らすと、丁度、梢が真柴に抱きついたところだった。
(あれは指輪でもせがまれてんだろうな)
八千代にも見えたようで、彼女は楽しそうに笑った。
「陽平さんに良い人が見つかって良かった」
「淋しいんじゃなかったのか」
意地悪を言ってしまうのは先程の光景がまだ目に焼き付いているからだった。
なんだか苛々する。
そんな心情を知ってか知らずか、八千代はおっとりと口を開いた。
「そうね、淋しいわ」
「…………でもお前にはてんち」
「でも今は佐藤くんがいるもの」
「げほっ!?」
げほごほ咽ていると、背中に柔らかな感触がした。
「大丈夫? 佐藤くん、喘息?」
「……唾が気管に入っただけだ……背中さすらなくていい……」
(あつ……)
背中が熱い。触れられた箇所にはふんわり羽で撫でられたような感触が残っていて、燃えるように熱い。
何よりも彼女の言葉がいけない。内蔵と皮膚がかっと熱を持ち、喉がつかえる程だ。
『今は佐藤くんがいるもの』がエコーする。ぐるぐると頭からこびりついて離れない。
(何期待してんだ。いつもの思わせぶりだろうに、俺は阿呆か。阿呆だな、阿呆だ。分かってるっつーの)
この天然の前ではこちらまで調子を狂わせてしまう。自己フォローし軌道修正することも時にままならない。
「佐藤くん、具合が悪いのなら帰って休んだほうが」
「別に、体調が悪いんじゃない」
「そうなの……?」
八千代の心配げな視線とぶつかって心臓が跳ねた。
そういえば二人きりだった。
(話題、話題。何か話題を探せ)
二人きりを意識した途端、焦燥感が心身を支配した。にわかに会話をし続けなければならない、という強迫観念にかられる。
真柴が行ってしまったので、八千代が今頼りにしているのはこの場に一人しかいない。
彼女を安心させてやりたかったし、杏子の話をしていないという珍しい空気も大切にしたかった。
「……相馬に呼び出されたんだがな。十一時に南口。いくら待っても来ねー」
ようやく捻り出した話題はどうでもいいものだった。声も僅かに掠れていたような気がする。
今度は嫌な意味で、どくどくと鼓動が止まらない。火照った身体がすうっと冷たくなり、頭の中は飽和状態になった。
(って、なんだそのネタ振り! すぐ詰まる話題じゃねーか。最悪だ。俺って、すげーつまんねえ人間なんじゃね……)
「あら、佐藤くんも?」
内心果てしなく落ち込んでいるこちらを余所に、八千代はのほほんと口を開いた。
「私も相馬くんに呼び出されたのよ。十一時に南口で」
「――」
「でも急に来れなくなったんですって。だから買い物していたの」
「……そういうことか」
「さ、佐藤くん、怒った? なんだか怖いわ。怒ってる? 怒ったの?」
「別に」
相馬の意図なんて、余程鈍くなければ気づきそうなものだ。
しかしその余程鈍いのが八千代だ。
袖の肘辺りが引っ張られているのに気が付けば、いつの間に掴んだのやら、彼女の指がそこにあった。無意識の行動なのだろうと思うと、恨めしい気持ち半分、浮き立つような気持ち半分。
「佐藤くんはもうお昼食べた? まだだったら一緒に食べに行かない?」
「まだ」
放り出された八千代の荷物を拾い上げ、歩き出す。
袖を掴んだままの八千代もとことこと着いてきて横に並んだ。
「ありがとう、佐藤くん」
「いや……」
今の状況に既視感を覚え、数歩歩いて立ち止まる。
脳裏に、先程の光景が思い起こされた。真柴の腕に絡みつく八千代の腕。仲良さそうな二人の様子。
(実際、店長への嫉妬はお門違いだ。分かってるがどうにもならねえ。
さっきの一号と轟の間に甘い雰囲気が全然ないのだって、見て分かった。それでも腹が立った。あの時腕を組んでいたのが二号でも苛ついただろう。
そうだ、俺は一号だけじゃない。他の誰にも親友の座を渡したくないし、友達のままでいる気もない。轟の人間関係で一番近い人間でいたいんだ)
渦巻く感情に、思わず天を仰いだ。アーケード天井が見える。照明が眩しい。
(もっと広い世界を知って欲しいのは嘘じゃない。でも轟にとっての平和を切り崩し、傷つけてまで、広い世界に価値はあるのか。
店長達は轟に平和と笑顔を与えることが出来る。轟にとって価値があるのは狭くても幸せな世界じゃないのか?
俺には泣かせない自信すらねーし…………気が滅入ってきた。
そもそも全部、勝手な願望でしかねー。轟の交友関係に口出す権利もない。今のままでも充分じゃねーか)
「あ、あの電気消えそう。ちかちかしてるわ」
声が近くから聞こえたかと思うと、肩に軽い衝撃があった。
肩にぶつかったのは八千代の頭で、彼女は一緒になって天井を見上げていた。足元がふらふらと危なっかしい。
「阿呆。しっかりしろ」
八千代の額を裏手で軽く叩き、きちんと立たせてやる。彼女は不思議そうにしていたが、素直に従った。
「電気切れそうなの、駅員さんに教えてあげなくちゃ。か、か、改札口に、い、い…行って」
「そんなに怖いなら行かんでいい。ああいうのはちゃんとチェックしてる人がいるだろ、多分」
「そうなの。良かった」
胸をなで下ろす八千代は阿呆だったが、やはりどうしようもなく、それ以上に阿呆な自分がいた。
そっと、張り付いてくる姿は頼りなげで、掴まれている袖を振りほどけば、儚く消えていきそうな存在感だった。
(――くそ、弱気になるな!
そうだ、確かに俺は轟の交友関係に口出す権利なんかねえ。だが一番になろうと努力するのは自由だ。
そして広い世界で轟が傷つくなら慰めりゃいい。取り返しの付かないようなことからは守ればいい。
ただの友達だってそのくらい出来る)
不安そうな彼女を安心させる方法も知っていた。
(けど、口実がない)
懸命に考えてみたが、どれもいいアイディアではなかった。
その間にも八千代は人とすれ違うたびに、びくりと震え、背中に隠れた。
今にも消えそうな癖に、彼女に緊張感があまりないせいだろうか。どこかのほほんとした空気を八千代は纏っていた。
それでも、おずおずと後ろから袖が引っ張られているのは恐怖があるから。
彼女の顔からは笑顔が消えていた。いつ見ても魅了されてしまう、木漏れ日のようなあの笑顔がない。
(あー)
(口実なんかいらねえわ)
大きく息を吐いて、声を搾り出した。
「……ほれ」
八千代に向かって、右手を差し出す。
今度は掠れた声にならなかった。しかし結局「手をつなごう」という趣旨のうまい言葉は出てこない。
(だせえ。汗とかかいてねーだろーな、俺)
不安にかられて八千代を恐る恐る伺うと、彼女の表情は華やいでいた。
「手を握っていいの?」
「嫌じゃないなら掴まればいい。……」
言った端から後悔する。
しかし無愛想な態度も、つっけんどんな言葉も臆することなく、八千代は嬉しそうに手をとった。
「ありがとう。手を繋ぐのって夢だったの」
「友達と手を繋ぐのが、か」
全神経が繋いだ右手に集中する。八千代の左手はほっそりしていて、滑らかだ。
あえて自分から友達と言っておく。舞い上がりそうな気持ちを抑えきれなくなりそうだからだ。
小鳥遊には「何を考えているかわからない」と評された無表情さに今は感謝したい気持ちだった。
(……我ながら現金だな)
(轟も喜んでるし、友達でもいいんじゃないかという気が……いやだめだ弱気になるんじゃねえ。
でもこんなに喜んでるんだぞ。友達ってところが引っかかるが。まあ、なんだ、やっぱり可愛、)
ちら、と振り返ると、八千代は夢見る瞳でとろけるように微笑んだ。
思わず見惚れてしまう。切なくなるほど綺麗だ。
「ううん。違うわ。友達とじゃなくて」
彼女は呑気に言った。
「佐藤くんと手を繋ぐのが夢だったの。ありがとう、佐藤くん」
「礼には及ばな――」
『佐藤くんと』?
左手から荷物が滑り落ちた。
苦しいけど幸せも貰える佐藤君でした
タイトルは絢香「I believe」からの引用です
八千代にとって佐藤は希望の光だといいなと。
GJ以外の言葉が見つからない・・・
良いものを読ませていただきました!
目福ならぬ読福ということで!
inカラオケ
東田<嗚呼ー玉杯にー花うけてー
華<その歌、何いってんのかわかんねーよ
東田<黙ってろ
ミリ<ひがしーはT大生気取り…
妃<道民なら「都ぞ弥生」歌えよ
ミリ<「北海道帝国」大学だね……かっこいい…札幌都中央市大通区…
妃<北海道「帝国大学」な
さとーさん頑張れ
八千代と佐藤って見た目は今時の若者だけど、精神は古風だね
それに時々男女逆転してるように見える
忠義一途の武士八千代と、八千代を支える良妻賢母佐藤
杏子は殿様、柴兄妹は御庭番衆
山田は姫、種島はコロポックル、伊波は行儀見習中の娘、
小鳥遊は行司の家柄、松本は普通、相馬は謎
つまり時代劇パロディはまだですか
種っこは座敷わらしにしてやれよ
でなけりゃミジンコの精とか
なけなしの北海道らしさなのでは>コロポックル
八千代×佐藤希望。
八千代が佐藤を主導権握るか襲うかする。
無理か。
>>840 仲がいい友達とはコトに及ぶものとか、どっかの酒乱さんが吹き込んだりすればいい
事ってなぁに? 佐藤くん
で終わる予感
どこぞのかわいそうな人が
「轟さん、お酒を飲んだら親しい人に抱きつくのが常識なんだよ」
とか言いそうだな
酔っぱらったやちがそれを思い出してぎゅーっとか
あ、あれ?何故プロットになってるんだ…