To LOVEるでエロパロ part13

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1名無しさん@ピンキー
2名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 17:50:42 ID:F03/+6Sy
落ちてたみたいだから立てた
3名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 23:37:52 ID:t3q4p+jM
4名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 23:38:13 ID:t3q4p+jM
というか即死ラインってないのか?
5名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 07:40:16 ID:z6yQJFIx
>>1
6名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 12:05:24 ID:+08EWPq9
乙です!!
7名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 01:21:15 ID:ILoL8dEk
保守
8名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 20:48:45 ID:s2w+1S+f
>>1
乙ー
9名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 16:53:42 ID:Sxb8Fuil
>>1
乙です。
ではさっそく作品投下といきましょう。
長編ものですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
―カタカタッカタカタッ―

モモ・べリア・デビルークは自室のコンピュータに向かい、忙しくキーボードを叩いていた。
「おーいモモー、シャワー空いたよー…って何してんのおまえ?」
モモの双子の姉のナナ・アスタ・デビルークがモモの部屋に入るなり問いかけてくる。
「ちょっと新しいゲームのプログラムを組んでるのよ」
「マジ?どんなゲーム?」
ゲームっ子なナナは目を輝かせた。その様子を見たモモはふっとため息をつき、作業の手を止めナナの方を向く。
「ねえナナ、あなたリトさんのことどう思ってる?」
予期せぬ質問にナナは戸惑いの声を上げた。
「えっ?なんでリトのことなんか聞くんだよ?別になんとも思ってないよ!あんな奴!」
「嫌いなの?」
「…嫌いってわけじゃないけど、別にそんなに好きなわけでもないっていうか…」
「そう、まあいいわ」
再びモモはコンピュータの画面の方を向き、キーボードを叩き始める。
「…なあモモ、リトへの気持ちがそのゲームになんか関係あんのか?」
ナナはそう言いながらこの前のリトの大告白を思い出していた。
彩南ウォーターランドで自分を含めた4人の女性に好きだと告白したリト。
あれが本気だったとしたら…。
「シャワー空いたのよね?じゃあ使わせてもらおうかしら」
思い出したようにそう言うと、モモはコンピュータをシャットダウンして部屋から出ていった。
「えー、ではあ、皆さんまた2学期に会いましょう…」
骨川先生はそう言うと教室を出て行った。今日は彩南高校の1学期の終業式の日。
これからリトを含め世間の高校生は夏休みを迎える。
「明日から夏休みだねー」
ララはうきうきしながらリトに話しかける。
「いっぱい遊びに行きたいね、リト♪」
「おいおい、夏休みの宿題だってあるんだぞ?そこまで遊べるかわかんねーって」
そう言いながらもリトは明日からの長期休暇を楽しみにしていた。

リトがララとともに帰宅すると、モモとナナが二人を出迎えた。
「ただいまー」
「おかえりなさい、リトさん、お姉様。明日からは夏休みでしばらく学校での授業はないんですよね?」
「うん、そうだよ。それがどうかしたの?」
「いえ、なんでもないんです。」
二人に背を向けモモは二階へと消えていく。その唇は薄く笑みを浮かべていた。
「どうしたんだ?モモの奴…」
リトの疑問にナナが答えた。
「ひょっとしたら、あいつが今作ってるゲームに何か関係あんのかも。詳しくはあたしにもわかんないんだけど、ここんとことあいつ部屋に閉じこもってゲームのプログラミングをしてたんだ」
ナナの答えにリトの顔は少し青くなる。
モモの作ったゲームといえばとらぶるくえすとをはじめあまりいい思い出がない。
「へー、なんか面白そうだねー。ねえリト、モモがゲームを完成させたら一緒に遊ばせて貰おうよ♪」
リトの心の内も知らず、ララが呑気な声を上げた。
その日の夜11時頃、リトが自室で床に就こうとしていたところにモモがやってきた。
「リトさん、ちょっといいですか?」
「モモ?どうしたんだ?」
「新しいゲームを完成させたので、リトさんにも是非遊んでもらおうと思って。少しでいいんで、付き合っていただけませんか?」
「また体感型のゲームか?とらぶるくえすとみたいに長く拘束されるのはちょっと…」
「今回は前のとは違って自分の好きなときにゲームに参加して、好きなときに退場できるんです。地球でいうところのオンラインゲームみたいなものですね」
好きなときに退場できると聞いてリトは安堵する。
「へー、じゃあ少しやってみようかな」
「では、このカードを。これがゲームに参加するためのパスになります」
モモは赤いカードをリトに渡した。
カードの下部にはリトの名前が、中央より少し上の部分には白いラインが入っており、そのラインの中央部分には黒いハートマークが描かれている。
「ハートマークのところを指でタッチしてみてください」
リトはモモに言われるままにハートマークの部分に指で触れてみる。
すると、『ゲームに参加』と『キャンセル』の二つの選択肢がカードから飛び出すように現れた。
「あとは『ゲームに参加』をタッチするだけです。このカードはゲーム内にも持っていくことになり、ゲームをやめるときも先ほどのようにすればゲームから抜けられます」
「わかった」
リトはカードの説明を受けると、『ゲームに参加』の選択肢をタッチする。
一瞬自分の周りが光に包まれたと思ったら、リトは自分の部屋にいた。
「あれ…?ここ俺の部屋だよな…?」
周囲を見回すが、まぎれもなく自分の部屋である。さっきまでと異なるのは目の前にいたモモがいなくなっていることくらいだ。
「どうなってるんだ?」
リトは自分の部屋を出て自分の妹、美柑の部屋をノックしてみる。
「おーい、美柑ー、セリーヌー」
しかし美柑やセリーヌからの返事はない。家全体がシーンと静まり返り、リトはだんだん不安になってきていた。
「ララ?…ナナ?…モモ?」
彼の呼びかけに応える者はいない。
「どうなってんだよ…。ホラーゲームかなんかなのか…?」
リトがゲームから抜けようとカードを取り出したとき、背後から女性の声がした。
「結城くん!」
リトが振り向くと、そこにいたのは古手川唯だった。
「古手川?なんでここにいる…ぐえっ!」
リトの質問が終わらぬうちに唯の手がリトの首を絞めつけた。
「あなたって人は…!!!なんて破廉恥なの!!!」
唯の怒りの理由がわからないリトは必死に唯の手を剥がそうとする。
「ちょっと待っでこでがわ…何のこど…」
「しらばっくれるつもり!?私は認めないわよこんなゲーム!!」

「あらあら、いきなり修羅場からスタートってなかなか刺激的なゲームなのね」
また別の女性の声がした。声の方を見るとそこには彩南高校の養護教諭、御門涼子が立っていた。
「御門先生!?先生も参加するんですか?」
驚いた拍子にリトの首に掛かっていた唯の手が離れる。
「私だけじゃないわ。そろそろ参加者が揃うんじゃないかしら」
御門のその言葉とともに次々とリトの見知った顔ぶれがゲームの中の結城家に姿を現した。
ララ、春菜、ヤミ、ナナ、モモ、ルン、キョーコ、里紗。
「どうなってんだこれ…?モモ、これはどういうことなんだ?」
リトの問いにモモは笑顔で答えた。
「シミュレーションをしようと思ったんですよ」
「シミュレーション?一体何の…」
「もちろんリトさんがここにいる女性全員を伴侶にしたらどうなるのか…というシミュレーションです。
つまり、このゲームにおいて、リトさんはここにいる皆さんの夫ということです」
モモの言葉にリトは絶句する。が、すぐに大きな声で抗議する。
「ちょっと待てモモ!俺はララの提案に納得したわけじゃないぞ!」
彩南ウォーターワールドでの大告白のあとのララの提案。それはリトが好きな女の子全員と結婚するというなんともネジの飛んだものだった。
「またまたあ、リトさんだってもうわかっているんでしょう?ここまで来たら皆さんをお嫁さんにするしか丸く収める方法はありませんよ。
それに、現実の世界でいきなり重婚生活を送るのは大変だろうと思って、体感ゲームで予行練習をしてみたらいいんじゃないかとこのゲームをプログラムしたんですよ?」
なるほど、これはアンチ破廉恥の古手川が怒るはずだ。
リトはそう思いながら集まった面子を見渡す。
誰もが十二分の美女、美少女と呼ばれるにふさわしい面子である。
男ならば一度は夢見るハーレム生活を送れるというわけだ。
「もちろんゲームに二度と参加したくないという方はこの場で私にカードを返却していただいて結構です。
ただ、さきほども言ったようにこのゲームは皆さんの親睦を深め、将来に繋げることを目的としています。
私個人としては是非とも参加していただきたいと考えています。
ゲーム自体にはクリアなどはありませんし、皆さんはリトさんと日常的な夫婦生活や恋人としての付き合いなどをしていただければ結構です」
モモの言葉に周囲が静まり返る。
ゲームの中とはいえ、実際に結婚生活を体感するのだから、常識ある人間ならば戸惑って当然だろう。
ただし、何事においても例外というものは必ず存在するものである。
「つまり、このゲームの中ではみんなと暮らせるってことなんだねっ♪なんか楽しそうだねー、春菜?」
ララが弾んだ声で沈黙を破り、リトの本命である春菜に話を振る。
「えっ?…う…うん…。ところでリサ、あなたはどうしてこのゲームに…」
「いや〜、結城が10人もの彼女を相手に頑張るところを見るのも面白そうだなーって思ってね」
正直なところ、春菜はこの状況についていけていなかったが、里紗は割とこの状況でも普段通りだった。
「あ、もちろんこのゲームはリアリティがないと成り立たないので…」
思い出したようにモモが口を開いたと思ったら、随分と長いタメを作った。
「…なんだよ…早く言えよモモ」
ナナが唾を飲み込みながら先を促した。
「ゲーム内でも然るべき手順を踏めば皆さんに新しい命が宿ることになります」
モモは一呼吸置くと、その場の全員に巨大な爆弾を投下した。
プロローグ終了。
あとの話は随時投下していこうと考えています。
それではまた。
16名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 18:51:27 ID:YaF5xX5k
>>15
GJ!!
古手川好きな俺にとっては早く二人の新婚を見たいです!!

あと一つ気になったんだけど、最後の「大きな爆弾」っていうのはモモの言葉で良いんだよね?

17名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 02:18:15 ID:NJgqb80E
wktk
1815:2010/05/27(木) 02:46:53 ID:a9FaPmBA
>>16
大きな爆弾=モモの言葉で合ってます。
ちょっとわかりにくい書き方だったかもしれませんね。
これからはもう少しわかりやすさに配慮しようと思います。
では続きです。
19ファミリーシミュレーション EP1 実演:2010/05/27(木) 02:50:42 ID:a9FaPmBA
夫婦生活にはいろいろな要素が含まれる。
家事をして生活を維持すること、デートなどで夫婦間の心のケアを図ること、労働による収入で家計をやりくりすること、そして…

―― 子孫を残し種を絶やさぬようにすること ――

「ゲーム内でも然るべき手順を踏めば皆さんに新しい命が宿ることになります」
モモの発言、それはすなわちこのゲームにおいては妊娠や出産というイベントが起こりうるという意味に他ならなかった。

それを聞いた一同に強烈な衝撃が走った。例外は御門とララの二人だけである。
「ちょっと!!そこまでやる必要があるの!?」
唯は明らかに気が動転していた。
「だって、結婚したら大抵は赤ちゃんが生まれるでしょう?
そういうときの訓練も必要ではないかと思いまして。
あ、もちろんゲーム内で妊娠しても現実の世界には反映されませんし、
ゲームを抜けるときにゲーム内での最後の状態が自動でセーブされますので、
もしゲーム内で妊娠して途中でゲームから抜けてもお腹の中の赤ちゃんにはなんの影響もありません」
モモと唯のやりとりを無視してララは春菜に尋ねる。
「然るべき手順ってどうすればいいの?」
「えっと…それは…その…」
春菜にはその然るべき手順がどういうものかはわかっていたのだが、さすがにこの場で説明するのは憚られた。
20ファミリーシミュレーション EP1 実演:2010/05/27(木) 02:54:12 ID:a9FaPmBA
リトもあまりの事態に呆然自失していたが、自分の腕に何かがしがみついてくる感触がしてハッと我に返った。しがみついていたのはルンだった。
「ねえリトくん…。これからさっそく私と…」
「ええ!?」
ルンの衣服はすでに少し崩れており、豊かなふくらみが作り出す谷間がリトの視線を釘付けにする。
「ちょっとルンさん!そんなこと破廉恥だわ!!」
唯が二人の間に割って入り、二人を引き剥がそうとする。
「なによー!?ここにいる皆だって古手川さんのいう破廉恥な行為によって生まれてきたわけでしょ?」
「ほえ?赤ちゃんって破廉恥な行為をすると生まれてくるの?」
ルンと唯のやりとりを聞いてララは春菜にそんなことを尋ねた。
「あ〜…えぇ〜っと…、なんて言ったらいいのかな…」
ララは性教育というものを受けていないのだろうか?
こんなゲームを作ったモモや顔をトマトのように真っ赤にして絶句しているナナは間違いなく生殖や性行為の知識を持っている。
なのに二人の姉であるララはどうして…。
「はあ〜、ララ様は発明品で家庭教師にもいたずらばかりしていたので、そういう知識は欠けているんですよ…」
ララの髪についているペケが春菜の心に湧いた疑問に答えた。
「そうなの…」
それでもララの疑問が消えたわけではない。
どうこの場を切り抜けようかと春菜が頭を悩ませていると、御門が助け船を出した。
「西連寺さんは説明に困っているみたいだし、ここは保健の先生が一肌脱ごうかしら?」
「御門先生が説明してくれるの?」
ララは目を輝かせて御門の方を見る。
「説明…。いいえ、百聞は一見に如かずというから、ここは実演しようかしら」
さらりと口から出てきたとんでもない発言に春菜はぎょっとする。
「ちょっ…御門先生…!?」
「だって説明するより早いでしょ?」
ルンと唯がリトを挟んで壮絶な取り合いをしている中に御門はするりと滑り込み、リトを二人から奪い取って、背後から自分の方に抱きよせた。
21ファミリーシミュレーション EP1 実演:2010/05/27(木) 03:03:49 ID:a9FaPmBA
「御門先生?」
ルンと唯が御門の方を見る。
「結城君は皆のものなんだから、あまり取り合ったりしちゃ結城君がかわいそうよ?」
そう言いながら御門はリトのズボンに手を差し込み、力の抜けた肉棒を指で刺激する。
「あっ…、御門先生、そこは…」
「もう…、女の子みたいな声出さないの…」
御門の指が与えてくる刺激にリトの肉棒に少しずつ力が入り始める。
「いい?こうやっておちんちんを刺激してあげると、だんだんおちんちんが大きく、硬くなってくるの。勃起っていうのよ?」
いきなり開始された卑猥な行為にララを除いて誰もが絶句する。
「なかなか勃起しない場合は、刺激の仕方を変えてみるのもアリね。例えば…」
御門はそう言うとリトのズボンから半分ほど勃起した肉棒を取り出した。そして彼の前で膝立ちになると、そのまま肉棒を口に含む。
「ひあっ…。御門先生っ…それは…あ…」
亀頭にへの吸いつきに引っ張られるように、海綿体に血液が集まってくる。
御門が唇を離すとリトの肉棒は完全に勃起し、刀のように反り返っていた。
先走りの液が割れ目から流れ、光を反射している。
「さあ、ここからが本番よ…」
御門はそういうと白衣とスカート、そしてショーツを脱ぎ捨てた。
彼女の割れ目はすでに愛液を染み出させており、いつでも繋がる準備が整っていた。
「ほら…ララさんにもあるでしょ?この部分に結城君のおちんちんを入れるの」
自分の膣口に指で触れながら、御門はララに説明する。
そして今度はリトの方にもアドバイスをする。
「結城君、私はもうこんなに濡れちゃってるけど、他の女の子とセックスするときはちゃんと濡れてるのを確かめてから入れるのよ?」
「…」
リトは無言のまま頷き、御門の膣口を凝視する。
「入れたいならいつでもいいわよ?」
御門は仰向けに寝転び、軽く脚を開く。
リトはその間に体を潜らせ、膣口に亀頭の位置を合わせた。
そのままリトは腰を進まる。
ヌルヌルとした粘液に覆われた膣肉が彼の肉棒を刺激し、彼の全身に今まで味わったことのない快感が走り抜けた。
「み…御門先生っ…」
「私も気持ちいいわ…。もっと動いてみてもいいのよ…?」
リトはそう言われて、ぎこちないながらも腰を動かし始める。
「腹筋だけで動かそうとしてもうまくいかないわよ?膝をついて動いてみて…」
御門にアドバイスされ、リトは膝から腰を押し出すようにして御門の膣内をえぐっていく。
「あっ!それダメっ…!」
途端に御門の声から先ほどまでの余裕が消えた。
「御門先生?…こうすると気持ちいいの?」
リトは一度肉棒が抜ける直前まで腰を引き、そこから一気に最深部まで貫く。肉棒が子宮口にぶつかり、御門の全身を快楽の電流が襲う。
「奥がいいんだ?」
リトは御門の反応を楽しむように肉棒の先を何度も彼女の子宮口へとぶつけた。
「あっ…あぁっ…そこっ…いいわぁ…ああんっ…」
いつもは澄ました大人の女性といった感じの彼女が、今は自分とのセックスで我を忘れるほどに喘いでいる。
彼女が喘ぐほどにに膣肉からの刺激は大きくなり、リトの肉棒が強烈な射精感を覚える。
「先生っ…。俺もう出るっ…」
リトは射精する前に力いっぱい腰を打ちつけ、そのまま彼のお尻の筋肉が震えた。
「ああぁぁぁっ…!!…すごい…中に出てる…」
リトが御門の膣内に精液を注ぎ込むと同時に彼女は一際高い声を上げた。
リトは射精を終えても御門の膣から肉棒を抜こうとせず、荒い息をつく彼女の口をキスで塞ぎ、彼女の唇を味わいながら軽く腰を動かして射精の余韻に浸る。
射精の余韻が体から抜けると、リトはようやく彼女の中から肉棒を引き抜いた。
22ファミリーシミュレーション EP1 実演:2010/05/27(木) 03:05:57 ID:a9FaPmBA
「はあ…はあ…」
御門は荒い息をつきながらボーっとしている。
「御門先生?ララに説明してあげなきゃ」
リトの言葉に御門は力なく応える。
「ちょっと待って…。数年ぶりにあんな気持ちいいセックスしたからか、頭がぼーっとしちゃって…」
ここでそれまで無言だったララが口を開いた。
「大丈夫だよ、御門先生。リトとさっきのをすればいいんだってわかったから…」
ララは若干潤んだ目でリトに迫ってきた。
いつもの太陽のような笑顔で元気いっぱいに抱きついてくる彼女からは考えられないほど艶っぽい。
「ララ…」
リトがララに向かって手を伸ばそうとしたそのときだった。
「リトくん、私のことも忘れないで?」
ルンがリトの腕にしがみつく。
「私だってリトくんとエッチなことしたいの…」
ルンがリトの腕にしがみついているのにも構わず、ララがリトに抱きつく。
「私だってさっきの見てからなんかおかしいの…。ねえリト…」
二人に同時に迫られてはリトもさすがに戸惑ってしまう。
「ちょっと待って二人とも…」
「あら?このまま退場者がいなければ、リトさんは最大で1対10のセックスすることもありえるんですよ?二人くらいで慌ててたらだめですよ…」
そう言いながらモモも迫ってくる。
「ねえ結城ィ…。あんなの見せつけといて責任取らないわけないわよねぇ…?」
そして里紗までもがリトとの距離を詰めてきていた。

逃げようにもこの4人からは逃げられそうにない。
リトは腹をくくって4人の相手をすることに決めた。
ララを抱き寄せてキスをし、そのままルン、モモ、里紗ともキスを交わしていく。
23ファミリーシミュレーション EP1 実演:2010/05/27(木) 03:06:48 ID:a9FaPmBA
その様子を見ていた唯が寂しそうにカードを取り出し、ゲームから抜けていった。
リトは4人の相手をするのに夢中で気づかなかったが、春菜はその様子をしっかりと目で捉えていた。
「古手川さん…」
春菜も後を追うようにゲームから抜ける。
いつのまにかヤミもいなくなっており、あとにはナナとキョーコが残された。
「…なあ…あたしたちはどうしたらいいんだろう?」
ナナに声をかけられたものの、キョーコもこの状況では返答に困った。
「…えっと…。わ…私、明日は朝から仕事だからそろそろ行かないと…」
キョーコは逃げるようにゲームから抜けていく。
「あっ!…あたしだってこんなゲームに付き合ってらんないっての!」
ナナもヤケクソ気味に叫んでゲームから抜けていった。

現実の世界に戻った春菜は、すぐにケータイを取り出して唯に電話をかけた。
「古手川さん…」
一方、唯は自室のベッドに寝転がっていた。ケータイの着信音がしていたが、今はだれとも話したくなかった。
体には異様なだるさがあり、頭もぼーっとしているはずなのに、なぜかリトのことだけは頭に焼きついて離れなかった。
―― 大好きな彼が私の目の前で他の女を抱いた ――
そのことが唯の心を押しつぶしそうとしていた。

「…出ない…」
春菜は仕方なくケータイを切り、そのまま充電ケーブルを差し込んだ。
ゲームから抜けるときの唯の表情を見てしまった春菜は、唯のことが心配でたまらなかった。
「…明日古手川さんの家に行ってみよう」
春菜はそう心に決めてベッドに潜り込んだ。
24ファミリーシミュレーション EP1 実演:2010/05/27(木) 03:14:11 ID:a9FaPmBA
第一話はここまでです。

>>16
唯とのラブラブシーンはもう少し先のことになりそうです。

25名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 20:43:46 ID:Vqmh1+fL
乙GJ!
26名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 23:05:23 ID:f4hdFKbC
おいィ?GJだが途中退場の添乗員組はまだしも、お静と未央の名前が見当たらないんだが?
27名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 00:24:53 ID:YMqpoG9C
ジャンプ総合スレにToloveるネタのがあったぞ。リトがハーレムのやつ
28名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 01:28:06 ID:nV6scf2L
GJ
29名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 00:39:41 ID:FpKeX9NP
GJ!ミカンはでますか?
30名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 03:13:43 ID:tM3U0yzi
新スレできてたんか。
31仕様変更:2010/05/30(日) 10:55:36 ID:qwNRYlZw
「閃いたっ!!!!!」
結城才培の高らかな声が、今や修羅場と化した仕事場(せんじょう)に響き渡った。
「リト!! やり直しだ!!」
「は……?」
「閃いちまったもんは仕方ねーだろ!! それはサッサとゴミ箱に捨てちまえ!!」
「ゴ……」
今までの努力を全て無に帰す、そのあまりの勝手な言い草を聞いたリトが怒りのあまり怒鳴り返す。
「じょ、冗談じゃねーよ! 今から変更なんて、間に合うわけねーだろ!!」
「しのごの言わずに仕事しやがれ!! ほら、ここ、背景にモブ30人!!」
そう言いつつビッとネームの書かれた原稿用紙をリトに差し出す才培に、ついにリトはぶち切れた。
「知るかっ!! てめーがやれ!!」
バンっ!!
机にペンを叩きつけて、つかつかと歩いて部屋を出て行く。そんなリトに才培が明るく声を掛けた。
「帰って来る時、オロC5本よろしくな」
「帰ってこねーよ!!」
そう吐き捨てて、リトは仕事場を出た。

「たく、オヤジのやつ……」
スタジオ才培の食堂で、リトは春菜に愚痴を零していた。
『仕事が順調に終わったらデートしようね』
そんなリトの淡い期待は、当然の如く身勝手な父親に打ち砕かれたのだった。
そんなリトに、春菜が優しく声をかける。
「結城くん、その……デートに行けなくなったのは残念だけど、
やっぱり手伝って上げた方がいいんじゃないかな……
お父さんも、仕事に対して真剣で、みんなのために一番良い作品を作りたくって、そう言ってるんだよね……」
春菜の声を聞いたリトが、フーッとため息を吐き出して肩を落とす。
「分かってるよ。そうなんだけどさ……」
少し落ち込み気味のリトを見た春菜が、リトの座っている椅子の前にしゃがみ込んだ。
「春菜ちゃん……?」
春菜はリトのズボンのジッパーを下ろすとトランクスごとずり下げ、疲れ切って萎びたリトのぺニスを露わにした。
そして、その先端に唇を付けてちゅるっと吸い上げる。
「う……」
ちゅ……ぷちゅ……
まだ元気の無いリトのぺニス全体を口に含み、舌と唇で包みこんで優しく愛撫する春菜。
舌を皮の隙間に差し込んで皮を剥き、敏感なカリの表面に舌の裏側を撫で付けて刺激する。
「う……あ……」
巧みな春菜の愛撫に反応し、リトのぺニスが少しずつ力を取り戻して来た。
だんだんと硬度を増して来たリトのぺニスを口の外に出すと、肛門とぺニスの根元の中間地点、
俗に蟻の門渡りと呼ばれるその部分に舌先を当てた。
「うっ!」
玉袋に唇を添えてちゅ……と玉に柔らかくキスしてから唇を竿に押し当て、
熱を帯びた春菜の舌がズズズ……とリトのペニスを根元からゆっくりと這い登っていく。
「う……ううっ……」
春菜の唇によって射精管から精液を搾り出されるようなその感覚にリトは敏感に反応し、
はぁ、はぁと息を荒くし始めていた。
「は……春菜、ちゃんっ……」
急に春菜の唇がペニスから離れた。
「はい、ここまでだよ」
「え……」
「続きはお仕事が終わってから、ね」
そう言ってにっこりリトに微笑みかける春菜。
その柔らかな表情を見たリトは、春菜に微笑みを返すと、
「よ、よーし、やるぜっ!! うおーっ!!」
ガッツポーズを取って冷蔵庫からオロC10本を取り出し、意気揚々と仕事場に引き返して行った。
(終)

あぁ… オレ、この仕事が終わったら、春菜たんの濃厚エロSS書くんだ…
32仕様変更(つづき):2010/05/31(月) 03:45:29 ID:r+jdcacy
「終わ……った」
パタリ。
夜中の3時。不眠不休の15時間の苦闘を終えたリトは、
春菜との約束を果たす間もなく、ベッドに辿り着くことも出来ずに床の上に倒れ込んだ。
「結城くん……?」
台所に控えていた春菜がリトの様子を見にやってきた。
スー…… スー……
目の下に大きなクマを作り、泥のように眠り込んでいるリト。
(男の人って、大変なんだな……)
疲れ果てたリトのボロきれのような姿に、春菜は小さくため息を漏らした。
机の上を見ると、さきほど春菜が差し入れたおにぎりが綺麗に平らげられていた。
(ちゃんと、食べてくれたんだ……)
それを見てなんとなく胸が暖まる気分になり、春菜は軽い微笑みを浮かべた。そして、
「お疲れさま。結城くん」
そう告げると傍らにあった毛布をリトの体に掛け、愛しげにリトの頬に口付けた。
(終)

すみません、エロ書こうかと思ってたんですが、リトと一緒に力尽きましたw
エロスよりも安らぎが欲しい…… そんな今日この頃
とりあえず >>24 の続きにwktk
33名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 16:59:07 ID:vT5sl9Rg
>>24>>32
どちらもGJ!!
続きまだかな
34仕様変更(マットプレー編):2010/06/02(水) 02:25:40 ID:OX3BssJR
「ふ……あぁ」
大きく伸びをしてリトが目を覚ますと、そこは仕事場の応接間のソファだった。
「今……げ、もう6時」
夕方の6時。過酷な労働を終え疲労の極にあったリトは、実に15時間もの間眠り続けていた。
ふと、寝る前に成し遂げた仕事のことを思い出す。
「へへ……、やったな、オレ」
言われた時は死ぬかと思ったが、終わってみると良い思い出になった気もする。
グッと拳を握り締めて達成感を噛み締め、ニンマリと笑みを浮かべる。
ふとそばにある机の上を見ると、なにやら几帳面な可愛らしい字で書かれたメモが置いてあった。

 『結城くんへ
 ゆうべはお疲れ様でした。
 ごはん作って待ってるから、
 起きたら私の家に来てくれるかな?
 春菜』

「春菜ちゃん……ううっ」
リトは、涙をダーと流して感動に浸っていた。
早速シャワーを浴びると洋服を着替えて、春菜の家に向かった。

「んっと……、こんなもんかな」
春菜はおたまに少し味噌汁を掬い取って味見してみた。なかなかの出来栄えのようだ。
ふと、昨日のリトの仕事ぶりを思い浮かべる。
(結城くん、かっこ良かったな……)
もはや不可能かと思われた仕事を鬼神の如きスピードでこなす才培の横で、
次から次に渡される原稿の処理のために必死で手を動かし続けていたリト。
その真摯な姿は、漫画家のことは良く分からない春菜にとっても十分に胸を打つものがあった。
トクン、トクン。
春菜の頬が少し赤く染まり、胸の鼓動がいつもより僅かばかり速さを増していた。
(今日は、いっぱい休ませてあげなくちゃ、ね)
クスッと軽い笑みを浮かべる。
そんな時、西連寺家の玄関のチャイムが鳴り響いた。
ピンポーン。
「はーい」
返事をして玄関を開けると、そこには嬉しげな顔をしたリトの姿があった。

「春菜ちゃん……」
リトの目の前に佇む春菜の姿。
ついさっきまで料理をしていたことが分かる、ちょっと油汚れのついたエプロンを着けた、
家庭的で落ち着きを感じさせる服装だった。
「いらっしゃい」
ニッコリ笑ってリトを出迎える春菜。リトは春菜に微笑み返すと、
ちゅ……
もはや、挨拶代わりになったキスを交わした。
「ん……」
「ふ……」
ちゅぱ……
軽い音がして、2人の唇が離れる。
再び、ニッコリ笑って春菜が促した。
「じゃ、上がって。結城くん」
「うん」
リトは靴を脱ぐと、もう通い慣れた春菜と秋穂の住むマンションに上がりこんだ。
35仕様変更(マットプレー編):2010/06/02(水) 02:27:05 ID:OX3BssJR
「うわぁ……」
食卓に入ったリトの鼻孔を、得も言われぬ芳香がくすぐった。
テーブルの上を見てみると、そこにあったのは、
緑の野菜の上に赤いトマトと細長く刻まれた白い大根を乗せた、彩りが美しい大根サラダ。
ほどよい大きさに切られた豆腐に刻みネギとワカメを入れ、
丸い麩で飾り付けた日本らしい暖かい香りを放つ味噌汁。
そしてリトの大好物の、まだ湯気が立ち昇って香ばしい匂いを放つ揚げたての唐揚げ。
日頃から秋穂と調理を分担している春菜の料理の腕前は、美柑にも劣らないものだった。
「あはは、結城くん。よだれ、出てるよ」
「あ……」
そう言われたリトがあわてて服の袖でよだれを拭き取った。
「こ、これ、本当に食べていいの?」
「もちろんだよ」
ニッコリ微笑み返す春菜。そして、炊飯ジャーからご飯を御椀によそってリトに差し出した。
「じゃ……いっただきまーす!!」
リトの至福のひと時が始まった。

「う、うんめええぇっ!! こ、この唐揚げの……うわっ、肉汁がじゅっと口の中に溢れて来て……
く、くうううぅぅっ!!」
涙を流して心の底から嬉しそうな表情で顔をぷるぷる震わせるリト。
「うふふ。結城くん、どう?」
「もう、最高だよっ!! 春菜ちゃんっ!!」
「ありがと。まだいっぱいあるよ」
春菜は調理台に置いてあった唐揚げをもう一皿リトの前に差し出した。
「おおっ、それにこの大根サラダ……このシャキシャキ感が……くうっ!! 憎いねぇっ!!」
「うふふ。この前お姉ちゃんと一緒に行ったお店のを真似してみたんだけど」
ご飯をガツガツと喉に掻きこみ、味噌汁で流し込むリト。
「ハフハフハフ……おかわりいぃっ!!」
リトは元気良く春菜に空の御椀を差し出した。
それを受け取って、もう一杯ご飯をよそいながら春菜は思っていた。
(なんだか私、結城くんの奥さんになっちゃったみたい……)
くすっ、と笑って春菜はリトに山盛りのご飯を差し出した。
「はい。召し上がれ」
「うおーっ!! オレはなんて幸せなんだーっ!!」
リトの至福のひと時はまだまだ続くのだった。

「ふぅー……っ。ごちそうさまーっ」
もう何杯おかわりしたかも忘れるくらいご飯を食べて、腹がふくれてしまったリト。
「お粗末様でした」
そう言いながらも満足げな表情を浮かべる春菜。
「じゃ、私お片づけしてるから、そっちで休んでてね」
春菜にそう言われてリトはテレビのある居間に移動した。
「おっ、今マジカルキョーコやってんじゃん」
ソファに座り、リモコンのスイッチを入れてテレビを観賞し始めるリト。
『今日も燃やして解決〜!』
(この炎って、やっぱり自前なのかなー)
リトはこの間少しだけキョーコと会話したときのことを思い出していた。
そこに片付けを終えた春菜がやってきて、リトの隣に腰掛けた。
36仕様変更(マットプレー編):2010/06/02(水) 02:27:40 ID:OX3BssJR
「うふふ。いつも元気だね、キョーコちゃん」
その時。
『きゃっ!?』
テレビから悲鳴が上がる。見ると、悪役にやられたキョーコが腰を着いて
パンティを視聴者にちらりと見せるサービスシーンになっていた。
「おおっ」
思わず食い入るように画面を見つめてしまうリト。
その時、リトの脳裏に以前見たキョーコの裸体が蘇った。
(キョーコちゃん……スタイルすっげえ良かったよなあ……)
「結城くん?」
「はっ!?」
気が付くと、リトの後ろで春菜がジトッとリトを見つめていた。
「え、あの、これは、その……」
慌てて言い訳をしようとしたリトに向かって、申し訳なさげに春菜が少し顔を下に向けて呟く。
「ごめんね。私、キョーコちゃんみたいにスタイル良くなくて」
「そ、そんなことないよ!」
「でも、私あんなにおっぱいおっきくないし……」
少し俯いた春菜の頬にリトが手を当て、自分の方を向かせる。
「オレ、どんな女の子のスタイルより、春菜ちゃんのスタイルが好きだ」
「え……」
「春菜ちゃんだから……春菜ちゃんのスタイルだから、オレ、一番好きなんだ」
「……!」
トクン、トクン。
春菜の頬が高潮し、胸の鼓動が高まる。
「春菜ちゃん……」
「結城くん……」
そして、リトが春菜の肩に手を当てて体を引き寄せ、唇をそっと……
『こらー!! そこ、何やってんの!!』
ビクビクッ!!
いきなりの怒鳴り声に二人の体がビクンと小さく飛び跳ねた。
『それ私のアイスなのにー!!』
声は、番組のラストシーンのキョーコの声だった。
『あはははは!!』
キョーコの笑い声が響き渡って番組が終わる。
リトと春菜は顔を見合わせてクスッと笑った。
「じゃ、お風呂入ろっか」
「うん」
2人は手を取り合って、一緒にお風呂場まで歩いて行った。

2人が恋人になって、もう何度目かも忘れてしまった2人一緒のお風呂。
リトと春菜にとって、それはもうごく自然な行為になっていた。
しかし、何度2人が一緒に入浴しても、春菜は生来持つその恥じらいを全く失っていなかった。
「……」
リトに背を向けておずおずとブラジャーとパンティを脱ぐと、その細く小ぶりな手では覆いきれない
秘所と胸を覆い隠そうと努力しながら、ほのかに顔を赤く染めてリトの方に振り向いた。
「春菜ちゃん……」
その健気な様子に反応し、リトのペニスが次第に大きさを増して行く。
それを見た春菜は、
(結城くん、興奮してる……)
さらに少しだけ、顔の赤さを増してしまうのだった。
37仕様変更(マットプレー編):2010/06/02(水) 02:28:05 ID:OX3BssJR
「じゃ、背中流して上げるね」
「うん」
リトが鏡の前に椅子を置いて座り、その後ろに春菜が膝立ちになった。
「結城くん、頭からシャワーかけてもいいかな」
「うん、お願い」
春菜はシャワーのハンドルをひねり、お湯の温度を確かめてからリトの頭にお湯をかけた。
一通り体にお湯をかけると、再びシャワーヘッドを元の場所に戻す。
「ふーっ」
気持ち良さげにリトが首を振る。
春菜は、そんなリトの背中をじっと見つめていた。
(結城くんの背中、また少し大きくなったな……)
中学で初めて会った時にはただの少年だったリト。
そんなリトももう高校3年生。
背も高く、肩幅も随分広くなり、男を感じさせる逞しさが背中から滲み出ていた。
(昨日の結城くん……)
また、昨日のリトの事を思い浮かべる。
つらく厳しい、大変な作業を成し遂げたリト。
そんなリトの背中に、春菜は胸の奥底がじんわりと暖められるような頼もしさ、
そして男らしさを感じていた。
(私……)
春菜の『女』が疼き出し、背筋がゾクリと震えた。
男の象徴であるリトの背中。そこに相応しいのは……
ピト……
「!」
春菜は自らの女性の象徴であるその部分を、それがごく当たり前であるように、
リトの背中に擦り付けていた。
「は、春菜ちゃん……」
トクン、トクン。
春菜の鼓動の音がリトの背中に伝わってくる。
リトの耳元で春菜が艶かしい声で囁く。
「結城くん……あの……。今日は、私にやらせてくれるかな……」
「え……?」
ス……
「うっ!」
春菜の手が、既に大きさを増し始めていたリトのペニスに優しく添えられた。
その硬く憤った表面をしなやかな指で撫でながら、春菜が告げる。
「今日は結城くんに、ゆっくり休んで、気持ち良くなって欲しいから……」
「春菜ちゃん……」
ゴクリ。
リトは荒くなった呼吸を鎮めるかのように、喉を鳴らして唾を飲み込んだ。

春菜はビニールで出来た空気を入れて膨らますタイプの、
男性一人が横になるのに丁度良い大きさのマットを用意して、浴室の床に置いた。
「はい。そこにうつ伏せに横になってくれるかな」
「うん」
促されるままにリトがマットにうつ伏せに横たわる。
「それじゃ……」
ぺと。
「えっ!」
なにやら、ぬるぬるした感触のする春菜の手がリトの足に当てられた。
「こ、これ、何?」
「ローションだよ。これ塗ると、くっつく時に気持ち良くなるって、お姉ちゃんが言ってたから」
「へえ……」
春菜はリトの膝をカクンと折り曲げ、リトの膝から先にぺっとりとローションを塗りつけた。
38仕様変更(マットプレー編):2010/06/02(水) 02:28:33 ID:OX3BssJR
「じゃ……行くね」
「え……えっ!?」
ぷにゅ……
リトのすねに柔らかい感触が伝わってくる。
春菜は、リトのすねを胸に押し当て、愛しげに両手で抱え込んでいた。
「んっ……んっ……」
春菜は自らの体を上下させ、暖かくなめらかで張りのあるお腹と胸の肉、
そしてささやかながらも形良く整った乳房をリトのすねになすり付けていた。
「う……ううっ……」
予想外の春菜の攻めにリトは当惑しつつも、春菜の体の柔らかさを自らの足で感じる
心地良さに酔いしれていた。
すると、春菜はリトの足を少し上に引き上げ、
ちゅぷ……
「えっ!?」
唇に、リトの足の親指を挿入していた。
ちゅぷ…… ちゅぷ……
「う……うあっ!?」
まるでフェラチオをするかのように唇を尖らせ、
リトの足の親指を締め付けつつ何度も挿入を繰り返す春菜。
時折グッと唇に深く差し入れ、ぺろりぺろりと舌で丹念に愛撫する。
「はあ……ああぁ……」
足の指先に熱くぬるぬるした春菜の舌で舐められる感触を覚え、リトが悦楽のため息を漏らす。
春菜は続いて、足の人差し指、中指、薬指、小指……一本ずつ丹念にリトの足の指に愛撫を加えた。
そして、
スリ……
「えぇっ!?」
自らの顔にリトの足の裏をあて、さも愛しげに顔をそっと摺り寄せた。
自らの卑しい場所に、最愛の、知的で清楚な女性が顔を摺り寄せている……。
その倒錯めいた状況にリトは興奮を覚え、さらに息を荒げ始めていた。
ぺろり…… ぺろり……
春菜の舌がリトの足の裏を舐める。
「うひゃあぁっ!?」
あまりの快感にリトの背中がびくんと仰け反る。
「ん……」
春菜は舌をリトの足の裏に押し当てたまま顔を少しずつ上げて仰け反らせ、
そのまま足の裏を唇からあごへと這わせて行く。
そして、首を通ってから胸に押し当て、そこで8の字に動かして自らの柔らかな乳房の感触を
リトの敏感な足裏へと刷り込んでいく。
そこで、リトは気が付いた。
足の裏に感じる、コリコリと少ししこりを帯びたその感触。
(あれ……春菜ちゃんの乳首……)
何度も繰り返してきたリトとの性交のよって高められた性感覚のためか。
それとも、リトへの愛しさのためか。
春菜の乳首は、既に張り詰めるように勃起していた。
「は……ぁ……」
軽い嬌声を発し、リトの足の裏に自らの乳首を摺り寄せて自らも快楽に浸ろうとする春菜。
(お、オレの足でオナってるのかな、春菜ちゃん……)
その快楽に染まった淫猥な表情を想像し、さらにリトの興奮は高められていた。
39仕様変更(マットプレー編):2010/06/02(水) 02:28:56 ID:OX3BssJR
しばらく足の裏に乳首をなすり付けた後、名残惜しげに春菜は足を下へと動かした。
柔らかな腹部をなぞり、そして……
じゅる……
「んっ……」
さきほどよりも一際高い、春菜の嬌声が上がる。
リトの足の裏は春菜の秘所に押し当てられていた。
「はぁ……結城くん……」
じゅり…… じゅり……
クリトリスが擦れるように少し前かがみになり、
ローションで濡れたリトの足の裏に秘所をこすり付ける春菜。
(うわああぁ……春菜ちゃんのあそこが、オレの足の裏に……!!)
うつ伏せになってマットに挟まれたリトのペニスは、春菜の見えないままに勃起しきっていた。
「はぁ……はぁ……」
快感に少し息を荒くした春菜は、ゆっくりと腰を前に進めはじめた。
ず、ず、ず……
「ん……んっ……」
ローションに濡れた春菜の秘所が、リトの足を少しずつ滑り上がってくる。
秘所、太もも、そしてしなやかな手のひら……
淫靡な春菜の体がリトに触れ、禁断の感触をリトに与えていた。
そして……春菜の秘所がリトの太ももの裏側に触れた時、春菜がリトに声をかけた。
「結城くん、ちょっと腰を上げてくれるかな」
「え?」
言われるままにリトが少しだけ尻を浮かせると、そこに……
ぺちょ……
「ううっ!?」
ローションに濡れた春菜の太ももが、硬く勃起しきったリトのペニスとマットの隙間に滑り込んで来た。
春菜は少しだけクスリと微笑む。
「やっぱり。結城くん、立っちゃってるね」
「あはは……」
リトが苦笑いをすると、春菜は少しマットの上で足を滑らせ、
ぬちょ…… ぺちょ……
「うううっ!!」
柔らかな水音を立てて、リトの太ももに秘所をなすり付けつつペニスを太ももで擦り上げた。
「はぁ……結城、くん……」
「は、春菜ちゃん……っ」
春菜が腰を前後するたびに、柔らかく暖かな春菜の太ももの肉に沈み込んだペニスが擦られ、
瞬く間に射精への欲求が高められて行く。
「んっ……ああん……は……ぁっ……」
それと同時に春菜もリトの太ももに自らの秘所を擦り付け、甘美な吐息を漏らし続けていた。
(や、やばい……もう、出るっ!)
リトがそう感じた時、
ス……
絶妙のタイミングで春菜は腰を引いた。
40仕様変更(マットプレー編):2010/06/02(水) 02:29:29 ID:OX3BssJR
(ふぅ……)
安心したようにため息を漏らしたリトの上で春菜が呟いた。
「じゃ、もう一回ローション塗るね」
そして、傍らに置いてあった洗面器に手を付けて十分にローションを塗りつけると、
それを自分の体の前面にまんべんなく塗りつけた。そして……
ぺちょ……
「ううっ!!」
春菜はリトの背中に覆いかぶさり、ぴっとりとリトに体を押し付けていた。
柔らかな乳房、勃起した乳首、しなやかな手のひら、張りのある太もも……
春菜の体の全てが、リトの体全体に伝えられていた。そして……
ぺちょ……
「うあぁっ!?」
目も眩むばかりの快感。春菜はリトに押し付けた、ローションに濡れた体全体を動かして、
リトの背面全体を愛撫していた。
「んっ……んっ……」
ゆっくりと体を前後に動かしながら、また春菜はリトの背中を見つめ続けていた。
(結城くん……私……)
リトの男性そのものと言っても良いそこに、自らの女性をこすり付けるその行為。
ひと擦りする度に自らの胸に秘めた想いがリトに伝わり、自らがリトの『女』になっていく……
そんな気がして、春菜は単なる肉体的快楽を超えた、
まるで魂がリトと一つになるような、そんな一体感を味わっていた。
ス……
「んっ!?」
春菜の両手が、うつ伏せになったリトの体の下側に差し込まれ、リトの体を後ろから抱きかかえる。
より一層、ローションで濡れた熱い体をリトにぴったりとくっつけると、春菜はリトの耳元に唇を寄せた。
「はぁ……はぁ……」
リトへの想いに満ち溢れ、御しきれなくなった春菜の熱い吐息がリトの耳の奥底まで届く。
「は、春菜ちゃん……」
春菜は、ゆっくりとその想いを吐き出した。
「結城くん……大好きだよ……」
そう言って、リトの胸元に差し入れた両手にそっと力を込める。
さらに一体感が増し、リトは春菜の想いを体全体で受け止めた。
(ああ……春菜ちゃんが、こんなにオレの事を……)
うつぶせになったまま、リトは感動のあまりむせび泣いていた。
その時、
キュ……
「んっ!?」
春菜はリトの乳首を両手でつまみ、クリクリと弄んだ。
「ん……んあっ……」
「うふふ……」
意外にも乳首が感じやすいリト。春菜はそこを弄ぶのが結構気に入っていた。
キュ……キュ……
「うあ……あっ!? や、やめてよ、春菜ちゃん、変な気分になっちまう……」
それを聞いてクスッと笑いを浮かべる春菜。
「うふふ、ごめんね。結城くんは、やっぱりこっちかな」
そういって再び少し体を下にずらし、手をペニスの上まで滑らせる。
「うっ!」
ぴくん、とリトの体が反応する。
「じゃ、行くね」
春菜は右手でリトのペニスをしごきながら左手でリトの腹と胸を撫で、
体を前後に動かしてリトの背中を乳房で愛撫し始めた。
しゅる…… ぺちょ…… すり……
「うわああぁっ!?」
体全体から与えられる途方も無い快感。
あまりの快楽にリトは手足をバタ付かせ、射精しそうになるのを必死で堪えていた。
「はぁ……あ……結城くん……」
最愛のリトの背中に敏感な乳首を擦られ、右手に今まで何度も自分を絶頂に導いてくれた
リトの熱いペニスを掴んでいる春菜もまた、愛と情欲に顔を紅潮させ、息を荒くさせていた。
41仕様変更(マットプレー編):2010/06/02(水) 02:29:53 ID:OX3BssJR
しばらくその攻めを続けた後、春菜がリトの耳元で囁いた。
「じゃ、結城くん。そろそろ出したい?」
「え……?」
自信ありげにそう呟いた春菜の様子にまたリトは胸がドキドキし始めた。
(い、一体、どんな……)
春菜は体を後ろに下げ、もう一度リトの股の間に入り込むと、
リトの体をひっくり返して仰向けにし、リトの股間に顔を寄せた。
(フェ、フェラか……)
磨きぬかれた春菜のフェラチオ・テクニックはリトも十分に心得ていた。
(春菜ちゃんのフェラ、すっげえ気持ちいいんだよな……)
その期待に胸を高鳴らせるリト。
ところが。
春菜のテクニックは、リトの想像のさらに上を行っていた。
春菜は、股間からさらに顔を下に移動して、リトの腰を少し上げさせると、
「えっ!?」
リトの肛門へと口付けた。
「うひゃああっ!?」
最愛の、清楚で知的な、端正な顔立ちの春菜の唇が、汚らしい自分の肛門にぴったりと押し付けられ、
それどころか顔を紅潮させ、舌までも中に入れてぺろり、ぺろりと愛撫をし続けている。
そのあまりに倒錯した、淫猥極まる光景。
「わあああ……だ、ダメだよ、春菜ちゃん、そんなとこ!!」
春菜はリトの言葉を気にする風もなく、肛門への愛撫を続けながら右手でリトのペニスを握り、
左手でリトの陰嚢をそっと包み込んだ。
そして、リトのペニスを知り尽くした優しいしっとりした手つきで射精管を絞りつつ皮を擦り上げ、
少しずつ張り詰めてきた睾丸を軽く撫で擦りながらさらに深く肛門へ舌を差し入れて
中を上下左右に嘗め回す。
シュ……シュ…… ぺろ……ぺろ……
「は……春菜ちゃん……ダメ……そんな……うわああっ!!」
どぴゅっ!!
想像を超えた春菜の淫靡なテクニックに、あっけなくリトは射精してしまっていた。

「はぁ……はぁ……はぁ……」
あまりの衝撃的な春菜の攻めに、リトは呆然とした顔で春菜を見つめていた。
そんなリトに、春菜はニッコリと笑いかけていた。
「どうだった、結城くん?」
リトは少し苦笑してしまっていた。
「あはは……す、すごかったっていうか……
お、お尻ってのは、ちょっと予想外だったかな……」
春菜はキョトンとした顔をする。
「え……でも、お姉ちゃんが、男の人はお尻舐められると喜ぶって、言ってたんだけど……」
「え!?」
リトの意外そうな顔を見て、春菜は少し顔を赤くしてしまった。
(また、お姉ちゃんにだまされちゃったのかな……)
42名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 02:30:59 ID:OX3BssJR
とりあえずここで区切ります
つーか春菜たんの唐揚げ食いてぇ
43名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 12:16:11 ID:3uT+mxBx
すばらしい。続きも楽しみです!
44仕様変更(夢の姉妹丼編):2010/06/04(金) 00:40:52 ID:GDhE6qik
「じゃ、綺麗にしてあげるね」
春菜はそう言うと、
ちゅぷ……
「んっ!」
リトのペニスを口にくわえ、カリの周りに付着した精液を舐め取った。
ぺろ……ぺろ……
射精したばかりのリトの敏感なカリを、暖かい春菜の舌の粘膜が包み込むように這い回る。
カリの表面を撫で、尿道口を舌でつつき、竿をきゅっと唇で押さえて精液を吸い出そうとする。
「あ……ああ……や、やばいよ、春菜ちゃん……んっ!」
きゅ……
春菜は指で輪を作ってリトのペニスの根元を軽く締め、
きゅうっとしごき上げてリトの射精管に残っていた精液を搾り出す。
「あはっ!?」
「んふ……」
絞り出されたリトの精液を舌の上で転がし、息を吸って独特の生臭い匂いを胸に吸い込む春菜。
(あぁ……結城くんの、精液の香り……)
春菜の体奥にリトのペニスに刻まれてきた悦楽の記憶が蘇り、腰の中心にゾクリとした震えが走る。
(あ……ダメ……)
ちゅく……
春菜はリトのペニスを口に頬張ったまま、秘所に手を当てて自慰行為に耽り始めていた。
それと共に、春菜は唇を窄ませながらズズッとペニスを吸い込み、射精したばかりのリトのペニスに
更なる射精をせがむかのように濃厚なフェラチオをし始めた。
ぬちゅ……ぬちゅ……
「んんっ……は、春菜ちゃ……んっ……!!」
リトは顔を真っ赤にして目をつぶり快楽に身悶えながら、
汗を流して頬を紅潮させペニスにねっとりとした愛撫をくわえる春菜の頭を両手で掴んでいた。
(結城くん……自分でしたいのかな……)
リトの欲望を察知した春菜は、リトのペニスを唇の外に出してその先端にキスすると、
キュっと唇に力を入れて窄めてからリトの攻めを待ち受けた。
「ああっ……春菜ちゃん……!」
ぐ……
リトが春菜の頭を引き寄せると、再び硬度を取り戻したペニスが
つややかな春菜の上下の唇でぴったりと閉じられたその密楽の襞をこじ開けて、
愛する美少女の清楚な顔の内側に自らのドロリとした欲望を吐き出すべく侵入していく。
ず、ず、ず……
「う、う、ううっ……」
なんとも堪え難い、熱く蕩けるような粘膜で圧迫されながらそれを押し広げていく、
脳天が震え出すような春菜の唇への挿入感。
いつもリトを元気付け、優しい言葉をかけてくれる春菜の暖かな唇が、
今はリトを昂ぶらせて狂わせる最も淫らな快楽器官に変貌していた。
「は……は……春菜ちゃんっ!!」
もうたまらなくなったリトが、自らの腰を激しく動かして春菜の喉奥に向けてペニスを突き上げる。
「んっ!」
少し驚いたものの、既に予想が出来ていたのか春菜は素早く次の動作へと切り替えた。
じゅるっ! じゅるっ!
激しく春菜の唇を擦り上げるリトのペニス。
春菜はそれが唇から離れないようにしっかりと唇に力を込め、乱暴に突き上げられるペニスの
カリの表面が上唇をこすり、舌の裏側で撫でられて快感を覚えるように、絶妙の位置に舌と唇の位置を調節する。
熟女の技。処女の締め付け。少女の瑞々しさ。聖女の高潔さ。
その全てを兼ね備えた春菜の口性器への挿入の狂おしい程の快感に、
たちまちリトのペニスは限界に達しかけていた。
「あ……ああっ……あーっ……は、春菜……ちゃんっ!!」
(結城くん……いいよ、来ても……)
春菜がリトの腰に手を回し、自らの準備が整っていることを伝える。
「う、うおおおお……」
そして、リトが春菜の頭を少し離しながら腰を引き、最後の一突きを……
「はーい、2人とも頑張ってるー?」
「「!?」」
リトのペニスをくわえたまま、驚愕の表情で浴室の扉を見る春菜。
その視線の先には、彼女が最も信頼しかつ最も苦手とする、性の師匠の姉の姿があった。
45仕様変更(夢の姉妹丼編):2010/06/04(金) 00:41:22 ID:GDhE6qik
「お、お、おねえちゃんっ!? な、な、なんで……」
せっかくのクライマックスをぶち壊しにされた春菜は、
顔を真っ赤にして声にならない怒りを姉にぶつけていた。
「あはは、ちょっと仕事が予定より早く引けちゃってね。
あ、私のことは気にしなくていいから。続けてて」
秋穂は軽い口調でそう言うと、淫らな格好で交わるリトと春菜の乗ったマットの横を通り抜け、
洗面器でザッとお湯を被って浴槽に浸かった。
そのあまりの傍若無人な様子にポカンとしていた春菜だったが、ハッと正気に返ると、
「お、おねーちゃんっ!!!」
唯の決め台詞にすら負けないパワーで、家中に響き渡る大声を上げた。

「え、え、えっと……あの、その、す、すみません、か、勝手にこんなこと……」
慌てふためいて、別に悪くもないのに言い訳を始めるリト。
「あはは、だから良いって良いって。ほら、続けてもいいのよ」
「お、お姉ちゃんっ!! そんなデリカシーのないっ!! ていうか、勝手に入って来ないでよっ!!」
「え? だって、ここ私のマンションだしー。家賃払ってるの誰だっけー?」
「ううっ……」
的確に弱点を突かれ、顔を真っ赤にしたまま言い返せなくなってしまう春菜。
「もう……せっかく私と結城くんが……」
「んー? 春菜と結城くんが?」
からかうように耳を傾ける秋穂。
カッとなった春菜が顔を真っ赤にして叫ぶ。
「あ、愛し合ってた所なんだから、邪魔しないでよっ!!」
「え……」
思わぬ春菜の愛の叫びに、リトの顔がポッと赤くなってしまう。
しかし、秋穂は気にも留めない様子でタオルを頭の上に乗せた。
「うーん、愛ねえ。結構結構。だから続けてていいんだって。
それとも、私に見られたくらいでなくなっちゃうような愛なの?」
「ううう……」
春菜はしっぽを踏まれた子犬のように、顔を赤くして唸りながら秋穂を睨み付けていた。
(す、すげえな、秋穂さんって……)
自分より大人びて、高度なセックスのテクニックまでも持っている春菜が、
まるで子供のようにあしらわれている。その様子にリトは感嘆しっぱなしだった。
「もう、知らないっ! 結城くん、出よっ!」
「あーら、それはダメよー」
「えっ!?」
春菜が秋穂の方に振り返る。秋穂はなにやら悪戯っぽい不敵な笑みを浮かべていた。
「私、ちょっと結城くんに興味があるんだ」
「えぇっ!!?」
春菜が目を丸くする。
「だってぇ、春菜も唯さんもララさんも、みんな結城くんのこと好きなんでしょ?
どんないい男なのかなって」
秋穂はリトをじっと見つめて、ペロリと舌なめずりをした。
春菜は大慌てで秋穂とリトの間に立ち塞がる。
「ダメーッ!! 結城くん、取っちゃダメーッ!!」
まるで子供のような表情で、ぷんすか怒りながら姉を睨み付ける春菜。
その様子を見てリトは軽く苦笑しつつも、意外な春菜の一面に少し親しみを覚えていた。
(春菜ちゃんって、こんな表情もするんだな……)
46仕様変更(夢の姉妹丼編):2010/06/04(金) 00:41:45 ID:GDhE6qik
「というわけで、夢の姉妹丼3Pの始まり始まり〜」
「なんにも始まってないよっ!!」
「あはは……」
浴室の中央にはリトが立ち、春菜はリトを取られまいとしっかりとリトの腕にしがみ付き、
その様子を秋穂がクスリとからかうような笑みを浮かべてみつめていた。
「ふーっ……ふーっ……」
荒ぶる犬のように唸り、秋穂を威嚇する春菜。
そんな春菜をなだめるように、秋穂は軽い口調で言った。
「大丈夫だって。味見するだけだから」
「お姉ちゃん、味見って言っていつもみんな食べちゃうじゃないっ!!」
「え? そーだっけ」
あくまでも軽い様子の秋穂と、真剣さが全て空回りしてしまう春菜。
リトはまるで漫才コンビを見ているような気分になっていた。
(でも、なんだかんだ言って、仲が良いんだなあ……)
クスリと笑みを浮かべてしまうリト。
「結城くん!! 何がおかしいの!?」
「ひっ!?」
リトにまでとばっちりが飛んできた。
「ほらほら春菜、がっつかない」
そう言って秋穂はリトに歩み寄ると、ペニスにスッと手を伸ばした。
「あっ……」「あーっ!!」
リトと春菜が声を上げる。秋穂はペニスの品定めを始めた。
「んー……大きさは、と。んー、まあまあじゃない。後はテク次第かしらねぇ」
「お、お姉ちゃん!!  触っちゃダメっ!!」
パシッ、と姉の手を跳ね除ける春菜。その必死な様子に、少しリトが驚いてしまう。
「え、えっと、そこまでしなくても……うっ!?」
春菜はギロリとリトを睨み付けていた。
「結城くん。お姉ちゃんがどんな人か知らないでしょ」
「え?」
「お姉ちゃんの技って、私なんて比べ物にならないくらいなんだから……」
「えっ……」
リトは驚愕していた。
春菜の技ですら相当の物だと思っていたのに、それと比べ物にならないとは……
(い、一体、どんな……)
その想像を絶した世界に、思わずリトはゴクリとつばを飲み込んだ。
警戒しきった春菜と対照的に、あっけらかんとした様子で秋穂は声をかけた。
「あはは。春菜ったら大げさねえ。でも、結城くん、ちょっとは私に興味持った?」
「え……」
リトはドキッとしてしまい、しなだれていたペニスが少し角度を上げ始めた。
それに気が付いた西連寺姉妹は……
「あーっ!!」「うふふ、結城くんって、正直ねぇ……」
全く対照的な表情で、リトのペニスを見つめていた。
47仕様変更(夢の姉妹丼編):2010/06/04(金) 00:42:10 ID:GDhE6qik
「だめーっ!! 触っちゃだめっ!!」
秋穂に触れさせまいと、春菜は必死でリトのペニスを手でガードしていた。
その必死な春菜の様子を見て、秋穂はクスリと笑いを浮かべた。
「はいはい。分かってるって。結城くんのおちんちんは春菜の物よ」
そう言ってリトの横に回りこんで、顔をリトに近づける。
「じゃ、キスでも……」
「もっとダメーっ!!」
ガバッ!
必死の形相で春菜はリトの体の後ろに手を回し、姉の凶行からリトをかばった。
(は、春菜ちゃん……)
両手でギュウギュウリトを抱きしめる春菜の乳房がリトの胸に押し付けられ、リトは頬をポッと紅く染めていた。
「じゃあ、乳首は?」
「ダメ!」
「お尻は?」
「ダメッ!!」
「じゃあ、耳を攻めたりとかはぁ……?」
そう言って、春菜の頭の反対側にあるリトの耳元に、はぁ……と熱い息を吐きかける秋穂。
「あ……あっ……」
妖艶な声と共に熱い吐息で耳の奥をくすぐられたリトが、快感の声を上げる。
「ダメーッ!!」
慌ててリトの頭を手で抱えて引き寄せる春菜。
呆れたように秋穂が声をかける。
「まいったなぁ。じゃ、どうすればいいの?」
「もう、お姉ちゃんは何もしないでっ!」
ぷんすか怒って姉を怒鳴りつける春菜。
秋穂は観念したように笑みを浮かべ、春菜に言った。
「分かったわ、春菜。じゃ、手をつなぐくらいならいいでしょ?」
「手? そ、それくらいなら、いいけど……」
ニヤリ、と秋穂が妖しげな笑みを浮かべる。
(ふふふ……。春菜もまだまだ、甘いわねぇ……)

「手、だけだからね! 絶対!」
「はいはい。分かってるって」
秋穂はそう告げるとリトの後ろに回り込み、春菜の目の前でスッと手をリトの脇から前に出した。
「えっ……?」
そうしてゆっくりとしなやかな手を下ろし、そっと手のひらをリトと重ね合わせる。
「うっ……」
さきほどまで浴槽で暖められていた秋穂の手。
その暖かく滑らかな感触が、リトの手のひらに伝わってくる。
「あ……」
リトは胸がドキドキしてしまい、ほんのりと頬を赤く染めてしまっていた。
「え……?」
その様子を見ていて、だんだんと不安になってくる春菜。
そうしてしばらく手のひらを重ねあった後、秋穂はスルリと手を持ち上げ、
リトの両の手のひらを中指一本でスーッ……となぞり始めた。
「あっ……」
だんだんと敏感になって来ていた手のひらを秋穂の細い大人の女性の指でなぞられたリトは、
ピクンと体を震わせて反応してしまう。
ス、ス、ス……
秋穂の指がリトの手のひらから滑り上がり、徐々にリトの腕を這い登って行く。
手首をゆっくりとなぞり、肘関節、そして敏感な脇の内側へ……
「は……」
脇を手でくすぐられ、リトが心地良さげに息を吐き出した。
48仕様変更(夢の姉妹丼編):2010/06/04(金) 00:42:35 ID:GDhE6qik
「ちょ、ちょっとお姉ちゃん! そこは反則!」
文句をつける春菜に秋穂は軽く言い返す。
「あら? ここだって手の一部分じゃない?」
「う……」
くすっと笑って秋穂は続ける。
今度は手でリトの上腕部を軽く握り、スルスル……と撫で下ろして行く。
「あ……あ……」
そして、体の前面をリトの背中に付け、わきから前に出した腕全体を
リトの腕とぴったり重ね合わせて、再びそっと手のひらを合わせる。
(うわ……秋穂さんのおっぱい、当たってる……)
背中から伝わる乳房の感触、腕から感じる秋穂の細い腕の柔らかさ……
その全てが官能的で、リトの興奮を昂ぶらせていく。
そして……
く……
秋穂は指を折り、リトの指と指の隙間にしなやかな指を差し入れた。
「うっ!?」
手のひら同士がぴったりと密着し、2人の熱を溜め込んで汗ばんでくる。
(な、なんかすげえ、ドキドキする……)
ニヤリと秋穂は再び笑みを浮かべた。
(うふふ、結城くん、感じてるみたいね……)
春菜はまだ知らなかったようだが、神経が集中している手のひらもまた、極上の性感帯の一つなのだった。
だんだんと焦り出してしまう春菜。
(ま、まずいよ……結城くん、感じちゃってる……)
「や、やっぱり……」
慌てた春菜が声を掛けようとした途端、秋穂は、
「えい」
そう一声かけて、リトと腕をからめて手のひらを合わせたまま、後ろにクッと体重をかけた。
「うわっ!?」
さきほどから秋穂の攻めに感じて腰がおぼつかなくなっていたリトは、あっけなく後ろに倒れてしまい、
敷いてあったマットの上に秋穂と折り重なって仰向けに寝転がった。
「やだあ、結城くんって激しいんだぁ」
あっけらかんと楽しそうに声をあげる秋穂。
「ちょ、ちょっと! お姉ちゃんっ!?」
慌てる春菜を気にする風も無く、秋穂は、
ス……
「えっ!?」
リトの手を取ると、自分の右手をリトの右手の甲に重ね合わせ、そのままリトのペニスに触れさせた。
「お、お姉ちゃんっ!!」
秋穂の手に包まれた右手で、リトが強制的に自慰行為をさせられてしまう。
「う、うわっ!?」
シュル……シュル……
マットに横たわる秋穂の柔らかな裸体をクッションにして、
裸の春菜を目の前にしながらペニスを擦られたリトは、たちまちペニスを勃起させてしまう。
(こ、これ、やばすぎ……!)
「ごめんねぇ、結城くん。本当は直接やってあげたいんだけどぉ、春菜に怒られちゃうからぁ」
「あ、あ、あ……!」
だんだんとリトの興奮が高まり、顔が真っ赤になって息が荒くなる。そして、
「う……あっ……」
リトが目を閉じて、射精しそうになった時、
「いい加減にして!!」
春菜の我慢がついに限界に達した。
49仕様変更(夢の姉妹丼編):2010/06/04(金) 00:43:00 ID:GDhE6qik
(あちゃー……、泣かせちゃったか……)
イジメられた子猫のように涙目で顔を真っ赤にしてぷるぷる震える春菜を前にして、
秋穂は舌をペロリと出して反省するフリをしていた。
「私、まじめに結城くんと恋愛してるんだから……。
そんな、ふざけてエッチしちゃうなんて、ひどいよ……」
怒って睨み付ける春菜に向かって秋穂はクスッと笑って軽く声をかける。
「何言ってるの、春菜。これから、あんたの番じゃない」
「え……?」
そう言われて改めて場を見ると、目の前には今にも春菜と合体したいとばかりに、
秋穂の上に寝転がるリトのペニスが雄雄しくそそり立っている。
「あ……」
それに気が付いて、顔を赤くしてしまう春菜。
「あんたのために場を用意してあげたんだからね。ほら、はやく来なさい」
「え……」
「お姉ちゃんが、あんたたちがどれだけ成長したか、見てあげるから」
「お姉ちゃん……」
春菜はようやく泣き止んで、顔をポッと赤く染めた。
しかし、秋穂は……
(なーんちゃって。本当はただのなりゆきなんだけどねー。
ま、こう言っとけば春菜も納得するでしょ)
心の中で、舌をペロリと出していた。

「じゃ、結城くん、行くね……」
マットの上には秋穂が、その上にはリトが横たわり、さらにその上に2人をまたいで
リトの腰の上に春菜が立っていた。
春菜が足を曲げ、秘所をリトのペニスに押し当てて腰を下ろす。
「んっ……」
ズ、ズ、ズ……
「う、ううっ……」
リトのペニスが春菜の膣に挿入されていく。
自らの最も根源的な欲望を剥き出しにし、愛しい美少女と一つになれるその感覚は、
何度味わっても飽きることの無い至高の悦楽をリトに与えていた。
「は……ぁ……」
さきほどから姉の挑発のせいでハラハラしっぱなしだった春菜も、
リトのペニスを受け入れてようやく落ち着いて快楽に浸ることが出来た。
「春菜ちゃん……」
「結城くん……」
見つめあい、愛を確かめ合う2人。
(おー、おー。見せ付けてくれるじゃない)
それに当てられた秋穂は、また2人をからかいたくなってきた。
「じゃ、2人とも。私にキスして見せて」
「え……」
春菜の顔がポッと赤く染まる。
そして春菜は、リトのペニスを挿入したまま体を傾け、
ちゅ……
リトと唇を重ね合わせた。
「ん……」
「ふ……」
互いの愛を確かめ合うように、しっかりと唇を重ね合わせ、舌をもつれさせてキスに耽るリトと春菜。
その様子を見た秋穂は、少し感心していた。
(うわーっ。なんか、本物の恋人って感じだねー)
ふう、と軽くため息をつく。
(私も、たまには本気で恋愛なんかしてみちゃおうかなー)
そう心の中で呟いて、クスッと軽い笑みを浮かべた。
50仕様変更(夢の姉妹丼編):2010/06/04(金) 00:43:24 ID:GDhE6qik
「じゃ、春菜。そこのローション取ってくれる」
「うん」
促された春菜がローション入りの洗面器を手で引き寄せ、秋穂の手の届く場所に動かす。
「じゃ、今日は結城くんに、スーパーデラックスサービスしちゃうよん」
そう言って秋穂はローションを手で掬い取り、自らの体とリトの体の隙間に塗りつけた。
「こっちにも、ね」
そしてリトと春菜の体の間にも手でいっぱいローションを塗りつける。
(こ、これは……!)
リトの体が上下からぬるぬるしたローションに濡れた美女2人の体に包まれ、
2人の乳房、2人のお腹、2人の太もも、2人の柔らかな全ての肉が、
リトを包み込む極上の肉布団となっていた。
「うっふっふー。ぬるぬる女の子布団、挿入付き。風俗なら10万円コースよねえ」
しかも、かてて加えて1人はリトの最愛の美少女である、女子高生の春菜。
(い、いや、100万円でも惜しくないかも……)
究極の愉悦を味わいながら、リトはよく分からない金勘定をしていた。
「じゃ、行くよ。春菜、私に合わせてね」
「うん」
そう言うと、春菜はマットの横に手を着き、自分の体を手で支えた。
そして、秋穂がリトの胴に手を当てて力を込め、リトの体が2人の女性のふくよかな体に挟まれながら、
じゅる……ぷにょ……ぽよ……
「うううっ!?」
柔らかい淫靡な音を立てて、体の前後、その全てを愛撫されながら滑っていく。
「はううううっ……!!」
リトの背中が、胸が、太ももが、ペニスが……あらゆる場所が、
2人の美女の柔らかく滑らかな肢体に愛撫される。
そして、興奮ではち切れんばかりのペニスは熱く濡れた春菜の膣に包まれ、
思うがままに快楽を貪ることが出来るのだ。
(て、天国だーっ!!)
興奮のあまりリトはギュッと春菜の体を抱きしめて、春菜とぴったり唇を合わせて濃厚なキスをした。
「ん……」
「ふ……」
春菜もそれに呼応して、リトと秋穂の体の隙間に手を差し込んで、リトをギュッと抱きしめる。
ぷは……
2人の唇が離れ、熱くなった顔を近づけて愛の告白を交わす。
「春菜ちゃん、好きだよ……」
「結城くん、大好き……」
そして、もう一度愛の言葉を飲み込むように、ぶちゅっと音を立てて熱く深いキス。
(ちょ、ちょっと、手で支えてくれないと重いんだけど……)
苦笑しながらも、2人の愛の交わりを助けるかのように、
秋穂はリトの胴に手を当てて自分の体の上で滑らせた。
ローションで濡れた秋穂の滑らかな体の上をリトの体が滑り、
それと共にペニスが春菜の膣奥へと突き込まれる。
「んぅっ……」
「ふ……んっ……」
キスをしたまま、その快楽を味わい、ビクンと体を震わせる2人。
春菜がリトから唇を離し、呟いた。
「結城くん、お願い……」
「うん、いくよ、春菜ちゃん……」
(おーおー、私置いてきぼりだよ)
リトが春菜の腰に手を当て、春菜の腰をずらして自らのペニスを勢いを付けて突き上げようとする。
その時。
悲劇は、起こった。
51仕様変更(夢の姉妹丼編):2010/06/04(金) 00:43:53 ID:GDhE6qik
ジャーンジャーンジャジャッジャッジャッジャッジャジャジャジャジャンッ!!!!!
あまりにも場違いな、軍艦マーチの音が更衣室から鳴り響く。
「!?」
驚いて目を剥く春菜と秋穂。しかし、リトの反応はわずかばかり違っていた。
眉を顰めて苦々しい顔を浮かべ、数学の試験の答案を受け取りに行く時のような絶望的な表情で呟く。
「親父だ……」
既に、リトのペニスは元気を無くしていた。
「ごめん。ちょっと……」
そう呟くととリトは春菜に上からどいてもらい、
トボトボと未だけたたましい軍艦マーチが鳴り続ける更衣室まで歩いて電話を受けた。
「なんだよ。な……なにーっ!? な、なんでそんな仕事請けてんだよ!? アホかーっ!?」
「え……?」
ただ事ではないその様子に、不安げな顔を浮かべる春菜。
「はぁ……」
ガラリと浴室の扉を開き、肩を落としてリトが戻ってきた。
「ごめん、春菜ちゃん……」
申し訳なさそうな顔で謝るリト。
「……」
春菜は一瞬残念そうな顔を浮かべたが、次の瞬間には顔を上げて、
「うん、分かったよ。いってらっしゃい」
リトに軽く手を振って、にこやかにそう告げた。

リトが立ち去ってしまった西連寺家の浴室には、
まだ鏡の前で体を洗う秋穂と浴槽に漬かる春菜の姿があった。
「はぁ……」
せっかくのリトとの愛のひと時をまたしても妨害されてしまった春菜は、気落ちしてため息を吐いていた。
「まあまあ、こんなの良くある事じゃない。気にしない気にしない」
ジトッ、と春菜が秋穂の方を睨み返す。
「はじめに邪魔したの、お姉ちゃんじゃない」
「え? そうだっけ?」
春菜の非難めいた視線を軽く交わす秋穂。それを見た春菜はちょっと俯いて、
(結城くんの奥さんになるのも、大変そうだなぁ……)
将来の夫婦生活を思って、またはぁ……とため息を吐くのだった。
(終)

携帯電話……それは21世紀の生み出した、歴史上最悪の発明……

つーわけで、このSSをクソワガママ上司に苦しむ
全国数十万のリーマンとらぶるファンの皆様に送りますw
じゃ、引き続きwktk >>24
52名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 07:49:06 ID:7DUyPo6V
最高でした
53名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 12:52:51 ID:y+9QUGoP
GJ
原作終了後のスレって活気が落ちるからとてもありがたいです
54名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 00:07:58 ID:JgkxNMwp
GJ!!色んな意味で振り回されるのがリトクォリティですからね。まああの濃い夫婦で息子のリトが弄られ属性というのも可笑しな話だけど
55名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 17:22:47 ID:NoeaU9B1
>>24の続きまだかな
56名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 02:30:53 ID:pzRZvNHH
じゃあステラの力とか最悪どうにかなるか
タウロに竜の盾使ったりしても良いし
57名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 02:31:20 ID:pzRZvNHH
誤爆
58名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 02:45:40 ID:j9dRWi4f
保守。
59名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 23:47:45 ID:IRZ0jTw0
ほしゅう
60名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 02:55:36 ID:IeXEOw2y
リトと唯の人まだかな〜
61名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 00:18:46 ID:WMFZ1Yxr
ふう…、ようやく出来た。
>>24の続きです。
今回はエロシーンはありませんがどうかお付き合いください。
62ファミリーシミュレーション EP2  初恋の人:2010/06/15(火) 00:20:37 ID:WMFZ1Yxr
リトが複数の女性を伴侶にして、将来の家庭をシミュレーションするという体感ゲーム。
そんな衝撃のゲームが開始されてから一夜が過ぎた。

「…朝か…」
唯は目を覚ました。
鏡を見ずとも目が腫れているのがわかる。
『だいぶ泣いたからなぁ…』
「唯?もう起きてるか?」
唯の兄、遊が唯の部屋のドアをノックした。
「あ!待って!今着替えてるからっ!」
唯は大急ぎでクローゼットを漁り出した。

唯は大急ぎで着替えるとできるだけ平然を装って部屋から出た。
「もう10時だぜ?夏休みでも規則正しい生活をしてるお前が珍しいな。何かあったのかか?」
「まあ、私でもたまには寝坊することもあるわよ」
唯は笑顔を作ってそう言ったが、遊は唯の目が腫れていることにすぐに気づいた。
『こいつがここまで泣くなんて、きっとアイツ絡みだな…』
そして唯についいつものノリで話しかけてしまった。
「目が腫れてるな。リトの奴と喧嘩でもしたのか?」
「なっ…!これは別に…。その…昨日の夜友達から借りた小説を読んでちょっと泣いちゃっただけよっ…!別に結城君なんか…結城君…なんか…」
唯の口からリトの名前が出てくるとともに唯の声は小さくなっていく。
そして声の代わりに彼女の目から大粒の涙がこぼれた。
「…うっ…私…どうして…」
その様子を見た遊は唯にかける言葉をなくす。
「唯…。悪かったよ。不用意にあいつの名前なんか出しちまって…。母さんに顔見られたくないなら部屋にいろよ。朝飯持って行ってやるからさ」
遊はそういうと唯に背を向けて階段を下りて行った。
63ファミリーシミュレーション EP2  初恋の人:2010/06/15(火) 00:22:17 ID:WMFZ1Yxr
唯は部屋に戻ると昨日の夜自分のケータイが鳴っていたのを思い出した。
「そういえば、昨日の電話、誰だったのかしら…」
着信の相手を確認する。
「西連寺さん…」
唯は一度深呼吸して心を落ち着かせてから春菜に電話をかけた。
一回のコールの後春菜が電話に出る。
まるで自分からの電話を待ち構えていたように。

「古手川さん?昨日は大丈夫だった?」
どうやら彼女は自分のことを心配して電話をかけてくれたらしい。
「なんのこと?」
唯は春菜が自分のことを心配してくれているのがわかっていたが、つい強がってとぼけてしまった。
「だって、結城君があんなことになって…」
「ああ…。まあ破廉恥な人だとは思ってたけど、あそこまでとは思わなかったわ。私はあのゲームには付き合いきれないし、やりたい人だけで勝手にしてればいいのよ」
唯の言葉の後、重苦しい沈黙の時間が流れた。そして…

「嘘だ」

春菜のその言葉にはいつもの穏やかさは無かった。
短いが、それでいてその言葉は唯の心のど真ん中に突き刺さった。
「強がらなくていいのに」
春菜には唯の気持ちがわかっていた。
本当はリトのことが好きで好きで仕方ない。
たとえリトが他の女性と関係を持ったとしても、そう簡単に気持ちは変えられない。
 春菜にわからなかったことは唯の気持ちのやり場だった。いや、そもそも想いをぶつけられる場所などあるのだろうか?
きっと唯の気持ちは自分と同じで、春菜にとってもリトがゲームの中とはいえ何人もの女性と交わっていった事実はショックだった。
 「…強がってなんかないわよ…。でも、心配してくれてありがとう、西連寺さん」
唯は弱々しく礼を言うと電話を切った。
 「あっ…古手川さ…」
電話の向こうからするツーツーという音が春菜の耳にやけに残った。
 「…マロン。散歩行こっか」
春菜と秋穂の愛犬、マロンは先ほどから深刻な様子だった春菜をじっと見つめていたが、春菜が散歩に行こうと言うと尻尾をふって喜んだ。
 
春菜がマンションを出ると、そこには予期せぬ人物の姿があった。
「…結城君…?」
64ファミリーシミュレーション EP2  初恋の人:2010/06/15(火) 00:23:59 ID:WMFZ1Yxr
目を丸くする春菜の前にはリトが立っていた。
「西連寺…。マロンの散歩に行くのか?」
「え?…うん…」
「そっか…。邪魔しちゃ悪いよな。じゃあ俺はこれで…」
リトはバツの悪そうな顔をするとその場から立ち去ろうとした。
しかし後から春菜に声を掛けられて立ち止まる。
「待って、結城君。よかったら一緒に行かない?」

二人並んで歩くリトと春菜。
しかしお互いに声をかけづらい空気が漂っており、二人は黙りこんでいた。
マロンも主人の様子を察してか、いつもよりかなりゆっくりと歩いていた。
春菜はチラチラとリトの様子を窺うが、リトは春菜と視線が合うとすぐに目をそらしてしまった。
こうなることはわかっていたはずなのに、春菜はどうしてもリトと一緒にいたかった。
本当は昨日の件のことをリトがどう思っているのかが知りたい。
昨日の件はモモにいきなりハーレム生活を送ってみろと言われ、かつ御門が悪ノリしたためリトもつい魔がさしただけかもしれない。
それに、なにより気になったのはリトが自分のことをどう思っているのか。
自分があのゲームの参加者に選ばれた以上、リトが少しでも自分のことを気にかけているのではないかという淡い期待もあった。

「…西連寺」
リトの声が沈黙を破り、二人の空気がさらに張り詰めたものに変わった。
「昨日はごめん…」
ふと出てきたリトの謝罪の言葉。
それは春菜の想いを少しだけ裏切った。
「いきなり目の前であんなことしちゃって…、その…なんつーか…驚かせちゃったよな…?」
きっと自分の目の前で御門、ララ、モモ、ルン、里紗と交わったことを言っているのだろう。
ああ、やっぱり結城君は優しいから謝りに来ただけで、別に私のことが特別どうこうってわけじゃないんだ…。
春菜の心の中にふとそんな考えがよぎった。
春菜はリトの方を悲しそうな目で見た。
二人はいつの間にか歩みを止めており、周囲から一切の音が消える。
リトには春菜の言葉、そして春菜にはリトの言葉しかもう届かない。
65ファミリーシミュレーション EP2  初恋の人:2010/06/15(火) 00:25:43 ID:WMFZ1Yxr
「…西連寺、俺、昨日のことが終わってから、すっげー後悔したんだ…」
リトが言葉を続けるものの、静寂はまだ解けない。
「だって、俺、初恋の相手に想いも伝えないままあんなことしちゃったから…」
結城君の初恋の相手…?
「何を今更って思うかもしれないけど、俺の初恋の相手って…」
そのとき音もなく風が吹いた。
「西連寺、君なんだ」
え…?今何て…
「そして…その初恋の相手のこと、今でも好きです」
少しだけ風の音が聞こえた。春菜の目からポロリと涙がこぼれた。
冷たい静寂が熱い雫で溶かされていく。
「西連寺…?ご…ごめん!いきなりこんなこと言ったってダメだよな…?」
春菜の涙を目の当たりにしたリトは慌てふためく。
「…違うの…。私だって結城君のこと好きだから…」
涙声のまま春菜がリトに想いを伝える。
「私だって結城君のそばにいたいです…。もう二度と遠くから見てるだけにはなりたくないの…」
そのときリトが春菜の手を取った。少しためらいがちに、それでもきっと、それが今の彼の精一杯なのだろう。
「結城君…」
春菜は顔を上げる。涙で視界はぼやけていたが、手に伝わる感触が彼が自分のすぐそばにいることを教えてくれる。
春菜がリトの手を握り返すと、リトの手からためらいが消えた。
そのまま春菜を抱きしめる。
「結城君…」
春菜はリトの背中に手を回す。
「キス…して?」
「…うん…」
そのまま二人の唇が重なる。
優しいキスが二人を二人だけの世界に引きずり込んだ。
唇が離れると、春菜はふとリトに尋ねた。
「結城君…。キスは何回目?」
「現実の世界じゃ、初めてだよ。相手が春菜ちゃんでよかった」
つい春菜と下の名前で呼んでしまったことにリトははっとする。
その様子を春菜はにこにこと笑って眺めていた。
「いいの。もうよそよそしいのは嫌だもん」
「これからも一緒にいてね、リトくん」
「うん…。でも、春菜ちゃんはいいの?俺、今のままだと…」
「他にも女の子がいること?まあ、全く気にならない言ったら嘘だけど、皆大好きな人と一緒がいいのはどこの国でも、たとえ宇宙人でも変わらないんだから、仕方ないよ」
66ファミリーシミュレーション EP2  初恋の人:2010/06/15(火) 00:26:44 ID:WMFZ1Yxr
ここで春菜ははっと思いだした。自分が外出した真の目的を。
「リトくん…。古手川さんに会ってくれない?」
「古手川…?でも、俺が会いに行っても怒らせるだけなんじゃ…」
「リトくん!私、本当は古手川さんに会いに行くつもりで外に出たの。今古手川さんはボロボロなの…。だって…」
その先の言葉を春菜は呑み込む。ここから先は唯自身が伝えるべきことだから。
「…よくわかんねーけど、とにかく古手川に会ってくればいいんだな?行ってくる!」
リトはそのまま唯の家に向かって駆け出した。
春菜は少し寂しそうな顔でリトの後ろ姿を目で追った。

「もう少し、一緒にいればよかったかな…」
結ばれた余韻に浸る間もなく、彼は泣いている彼女の元へ行ってしまった。
でもいいんだ。ああやって泣いてる人がいたらついその人のところに行ってしまう。
そんな彼の優しさに私は惚れてしまったのだから。
「さ、行こう。マロン」
「バウッ」
今まで沈黙を貫いていた愛犬は待ってましたとばかりに尻尾を振った。
67ファミリーシミュレーション EP2  初恋の人:2010/06/15(火) 00:28:49 ID:WMFZ1Yxr
第2話はここまでです。
春菜の想いを表現するのって結構難しいですね。

次回は唯のお話になります。
それではまた。
68名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 13:39:25 ID:213MdXJQ
>>67
GJ!
唯回が待ち遠しいっ…
69名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 23:47:24 ID:++FRtHQf
誰か唯頼む
70名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 23:48:01 ID:++FRtHQf
誰か唯頼む
71名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 01:03:49 ID:Ibzdkz9s
>>67
また楽しみに待ってます
72名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 01:50:37 ID:FjjI/+yC
>>67
GJ
春菜のしっとりした雰囲気が今の季節にマッチしてますね
次の唯にもwktk
73名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 20:12:24 ID:N6P9Vio8
ふぅ…
こう暑いと、思いっきり甘くて冷たいみかんジュースが欲しくなりますねぇ…
つーわけで、行きますw
74濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:13:03 ID:N6P9Vio8
「ふー……あつ」
まったく。まだ6月だってのに、なんでこんなに暑いんだろ。
チキューオンダンカって奴の影響?
ほんっとに、はたメーワクな。
「ふう……」
おでこからダラダラ出てる汗を手でグイッと拭った。
なんなんだろ、このムアッとした空気。うー、気持ち悪。
(あー、はやく家に帰ってアイス食べたい……)
あの甘くって、冷たくって、たまんない味……

「ただいま」
「あ、お帰りー。美柑!」
居間に行ってみたら、リトとララさんがもう帰ってた。
「あれ? ララさん。今日は早いんだね」
「えへへ……。なんか、授業が早く終わったんだよ! ラッキー♪」
「ラッキー♪ じゃねえだろ……」
リトがなんだか不機嫌そうに言った。
「そりゃ、校舎が半壊すれば授業どころじゃねえに決まってるだろ……」
「えー? でも私、ちょっと実験を面白くして上げようとしただけなのにー」
「あー、もういいよ。なんとなく分かったから」
ま、どうせいつものことだし。って、あれ?
「そのアイス……」
「あ! これ、美柑が買っといてくれたんだよね。ありがと! 美味しいよー」
「お前の分は残してあるぜ」
(ん?)
ゾクリ。
なんか嫌な予感がした。
(まさか、このパターンって……)
慌てて台所まで行って、冷凍庫の扉を開けてみた。
(ない……)
「……」
なんとなく、冷静な目つきでひんやりした空気を放つ冷凍庫を見つめてしまう。
そしたら後ろから、癇に障るブリッコ声がした。
「あら、美柑さん。これ美味しいですね。どうも有難う御座います」
振り返ると、私がずっと楽しみにしてた最後の一本のアイスを口にくわえてるモモさんが、
なんだかわざとらしいニコニコ顔を浮かべて立ってた。
「モモさん……」
「あれ? 美柑さん、どうかしたんですか?」
「……」
私、眉をひそめてモモさんをちょっと睨み付けちゃう。
(もしかして、わざと?)
そこに、アイスを食べ終わったララさんがやってきた。
「あれ、モモ! それ、食べちゃったんだー。美柑のだったのにー」
びっくりしたみたいに反応して、モモさんが慌ててお辞儀して謝ってくる。
「あぁ、そうだったんですか。気が付かずにすみません」
私それ聞いて、ふぅっとため息ついちゃった。
「いいよ、別に。名前書いといたワケじゃないしね」
その時。自分の言った台詞がなんだか妙に気にかかった。
(え?)
なんか、イラッとする。
(なに、この気持ち?)
自分の感情がなんなのか分からなくって、モヤモヤして気持ち悪い。
75濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:13:25 ID:N6P9Vio8
そこにリトがやってきた。
リトの奴、バツが悪そうにポリポリ頭掻いてる。
「ありゃー、悪かったな美柑。オレたちが食べちまって」
(むっ……)
そう言われて、なんかもっとイライラしてきた。
「だから、もういいって」
私の不機嫌な声を聞いて、ララさんが心配そうに声を掛けて来る。
「あー。美柑、ごめんねー。じゃ、私の発明で……」
「もういいって言ってるでしょ!」
シーン。
(あ……やっちゃった……)
一瞬あたりがチンモクしちゃう。
私、なんだかイタタマレなくなっちゃって、
「もういいから。ご飯作るまでちょっと休ませて」
そう言って、逃げ出すみたいに階段を上がって自分の部屋にこもった。

(なんで、あんなことしちゃったんだろ)
さっきの出来事が頭から離れない。
モモさんに先に食べられた。私の大好きな……
「ああっ、もうっ!!」
バフッ。
イライラして、思わず枕に八つ当たりしちゃってた。
そんなとき、ドアからコンコンってノックの音がした。
「おーい。アイス買って来てやったぞー」
リトの声。
「ララやモモも謝ってるからさー。許してくれよ」
(許す?)
どうして? 悪いのは、八つ当たりしてる私なのに?
「おーい、美柑ー」
(あーもう、うるさいな……)
ベッドから床に下りて、カチャっとドアを開けてみる。
「あ……」
リトってば、汗だくになったままアイスを手に持ってる。
もしかして、こんな暑い中ダッシュでアイス買って来てくれたの?
「リト……」
なんだかボーッとリトを見つめてたら、後ろからひょこっとモモさんが現れた。
「ごめんなさあい、美柑さん」
(あっ!)
ちゃっかりリトに腕なんか組んじゃって!
ムカッ!
「ありがと! 冷蔵庫にしまっといて!」
私、なんだかツンッとしちゃって、2人の横を通り抜けて階段を下りていった。
76濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:13:47 ID:N6P9Vio8
その日の夜。
私、なんだか眠れなくなっちゃってた。
モモさんのニコニコ顔が頭から離れない。
(大体あの人なんなの!? 居候のくせに私のアイスどころか、私のリ……)
ハッとしちゃって目を見開いちゃう。
(い、今、私、何考えてたの?)
カァ……
なぜか、顔が赤くなっちゃってる。
「ふぅ」
いつの間にか私、上半身を起こしてベッドの上でため息をついちゃってた。
どうもしばらく眠れそうにない。暑くってジメジメしてるし。
(麦茶でも飲もうかな……)
仕方なくベッドから降りて台所まで歩いて行った。

台所から帰ってきたとき、ふと気がついた。
リトの部屋のドアがちょっとだけ開いてる。
(まさか!?)
私の脳裏に、昼間リトにくっついてたモモさんの姿が思い浮かんだ。
(……っ!)
私なんだか頭に血が上って、リトの部屋のドアを開けて中に入っちゃってた。

「スー……スー……」
リトってば、何も考えてないみたいな顔してグッスリ眠ってる。
モモさんの姿は……ない。
一応ベッドの下も見てみたけど、隠れてる様子もない。
(考えすぎ、か)
ホッと胸を撫で下ろしちゃう。
(え? 私、なんで今ホッとしたの……?)
カァ……
また、顔が赤くなっちゃった。
(は、はやく帰って寝よ……)
慌ててリトの部屋から出ようとした時、私の足が止まった。
(待って? 今ここにいないからって、ずっと来ないって言い切れる?)
「……」
なんだか、すごく不安になってきた。
もう一度振り返って、のん気に寝てるリトの姿を見てみる。
横向きに寝転んでて、隣に私が寝るくらいは出来そうだ。
(……)
私、ドキドキする胸を抑えて、ちょっとリトの布団を持ち上げてリトの横に入り込んだ。
77濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:14:11 ID:N6P9Vio8
トクン、トクン、トクン。
胸のドキドキがなんだかずいぶん大きくなってる気がする。
(また、やっちゃったな……)
前にもこんな事があって、モモさんにいっぱいからかわれたんだっけ。
クスッと笑いがこぼれてしまう。
でも、その時気が付いたんだけど、リトと一緒の布団で寝るのってすごくホッとする。
リトに抱きしめられて感じたリトの匂い。
ずっと昔から私だけが知ってる、安らぎの香り。
目を閉じてその匂いに浸ってみる。
(ん……)
今日は暑いせいかな。
リト、いっぱい汗掻いちゃってて、いつもより匂いが強い気がする。
リトの背中に顔を寄せて、鼻をフンフン言わせてもっと匂いを嗅いでみた。
(んはぁ……幸せ……)
って、あれ?
(な、何やってるの私!? こ、これじゃ匂いフェチの変態みたいじゃない……)
またカァッと顔が赤くなっちゃって、慌ててリトから遠ざかる。
「ふぅ……」
一つため息をついて、冷静になってみる。
(ま、まだ大丈夫よ。別に、あんなことしてるわけじゃないし)
って、え?
(あ、あんなことって!?)
カアァ……
私、な、なんだか、イケナイ想像しちゃって、顔が、その、ま、真っ赤っかになってる。
(な、何考えてんの、私!? り、リト相手に、そんなことあるわけないじゃない!)
考えれば考えるほど深みにハマッてくる。
ドクン、ドクン、ドクン。
私の体、火照って熱くなってきた。
フワ……
(あ……)
またリトの背中から匂いが漂ってきて、頭がぼんやりしてきちゃう。
そしたら、
ジュン……
(え?)
お腹の下の方が熱くなって、太ももが落ち着かなくなってきた。
(こ、これって……まさか……)
私、り、リト相手に濡れちゃってる!?
78濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:14:35 ID:N6P9Vio8
ドキン、ドキン、ドキン……
(や、やばいよ、私……)
どうして? どうして、リトの匂い嗅いだだけなのに、こんなになっちゃうの?
(まさか、そんな……だって、きょ、兄妹なのに……私、リトの妹なのに……
こんなのダメ……)
なのに、そう思えば思うほど、
ジン……ジン……
(あっ……)
もっとあそこが熱くなってきて、腰がどんどん我慢できなくなってきて、息まで荒くなってくる。
「はぁ……はぁ……」
(こんなの、こんなのヤバイよ……)
それなのに、リトの匂いが心地良過ぎて、頭がクラッとしちゃって、私つい、
ぴと。
(あっ!)
顔をリトの背中に押し付けちゃってた。
フワァ……
(あぁ……あっ……)
鼻から伝わってくる、暖かいリトの香り。
(なんで……こんなに気持ち良いの……!?)
「はぁ……はぁ……あっ……」
ダメ……。
私、ヨダレまで垂らして、太ももが落ち着かなくなってモジモジしちゃってる。
(ダメ……もう、我慢できないよ……)
シュル……
とうとう私ホットパンツの紐を緩めて、右手を中に入れちゃった。

ぬる……
(あっ……)
私のあそこ、すっごくトロトロになってる。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
私、息遣いが荒くって速くって、すっかりコーフンしちゃってる。
(ダメ……リトの匂いを嗅ぎながらこんなことしちゃったら、私……)
フワ……
(あああっ……)
また頭がクラッとして、とうとう私我慢出来なくって、
ちゅく……
(んっ!)
リトの背中に顔をぴったり付けたまま、オナニーし始めちゃってた。
ちゅく……ちゅ……
(ダメ……こんなの……ダメなのに……)
ダメって思えば思うほど、どんどんあそこが熱くなってきて、手の動きが激しくなってくる。
「ふぁ……んっ……んあっ……!」
(ダメ……声出しちゃったら、バレちゃうっ……)
それなのに、鼻から伝わってくるリトの香りが頭の中いっぱいに広がっちゃって、
私、リトの背中に鼻をコスり付けて、もっともっとあそこをやらしく弄っちゃう。
ぬちゅ……くちゅ……ぬりゅ……くり……くにょ……
「ふああぁ……リト……リト……!」
だんだん何も考えられなくなって、リトが起きちゃうかもしれないのに声上げちゃって、
左手までシャツの中に入れて、おっぱいもクリクリ弄ってる。
「ダメぇ……リト……あっ……んっ……んあっ……」
だんだん足がピンッとなってプルプル震えて、口をいっぱいに開いちゃって、
ヨダレいっぱい垂らして、乳首とクリトリスをいっぱいクリクリしてる。
「あはっ……んああっ……リト……リトぉ……ダメ……ダメェッ……んっ!」
背中がピクンッて仰け反る。
私、とうとうリトの匂い嗅ぎながら、イッちゃったみたい……。
79濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:15:00 ID:N6P9Vio8
「はぁ……はぁ……はぁ……」
イッちゃったおかげで私、少しだけ冷静になれた。
(わ、私……リトで、しちゃった……)
カァ……
顔が真っ赤っかになっちゃう。
(私、リトの妹なのに……兄貴の匂い嗅いでオナニーしちゃうなんて……)
でも……
フワァ……
「あふん……」
(この匂い……私、ダメになっちゃう……)
まったくもう。
リトが、こんな良い匂いしてるから悪いんだからね。
(そ、そうよ。私のせいじゃないんだからっ)
それに、ただ……お、オナニーしたってだけで、リトと……そ、その、
あ、アレしたわけじゃないんだから。
(そうよ。セーフよ。セーフ!)
なんとか自分に言い聞かせて、ヤバくなりかけてた自分を取り戻す。
そんで、ふーっと一息ついて、
(さすがに、これ以上ここにいたらヤバいよね……)
そう思ってベッドの上で起き上がった。
ん?
「はぁ、はぁ、はぁ……」
なに? リトの息遣い、なんだかすごく荒いみたい。
ま、まさか……
「リト、あんた起きてたのっ!?」
ピクン、ってリトの体が反応して、寝返りを打った。
リト、目を開けてて、ほっぺたがちょっとだけ赤くなっちゃってる。

「え、えっと……お、おはよう、美柑」
ベッドの上に座り込んだリトが赤くなった顔で話しかけてきた。
私さっきのことが気になっちゃって、おそるおそる聞いてみた。
「あんた、一体いつから起きてたの……?」
「え……あ……い、今起きた、ばっかりだぜ」
「え……?」
こんなにハァハァ言ってて、すごくやばい感じなのに?
(もしかして私、気を使われてる?)
でも、そう言われたんなら、私もとりあえず合わせる事にする。
「そ、そうよね。今起きたばっかりよね」
リトは私が何やってたかなんて知らない。
だから私達はまだ今まで通り。
セーフ、セーフ。
「だ、大体、お前、こ、ここで何やってたんだ……?」
「え……えっと、も、モモさんがまた夜這いに来るかと思って……見張りに……」
べ、別に、嘘なんてついてないし。そうよ、私、見張りに来ただけなんだからっ。
「そ、そんなの、お前と関係無いだろ」
(むかっ!)
「へぇー。私が来なかったら、モモさんとイチャイチャするつもりだったんじゃないの?」
「そ、そんなわけあるかっ!」
「どーだかねぇ。今だって、妹の私に欲情しちゃってるくせに」
「え……」
(あ……!)
私、つい余計なこと言っちゃった。
リト、顔がもっと真っ赤っかになってる。
80濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:15:26 ID:N6P9Vio8
「そ、そんなわけないだろ! 誰がお前なんかに欲情するか!」
(むかむかっ!)
「へー、そーなんだ。私なんかには反応しないんだ」
「そ、そりゃそうだろ! 誰が妹なんかに……」
「じゃ、これなに?」
スッ……
「うっ!?」
私、リトの股間にそっと触れてみた。
リトのアレ、もうガッチガチに硬くなっちゃってる。
(うわ……マジ、これ……。リト、私でこんなになっちゃってるんだ……)
なんとなく挑発に乗って触ってみたけど、ちょっとドキドキしてきちゃった。
「そ、それは……あ、朝立ちってやつだ」
「はぁ?」
「男は起きた時にはそうなるんだよ。べ、別に、お前に欲情したわけじゃねーよ」
(へぇ……。まだそんなこと言うんだ……)
「ほほー。ふーん。私には反応しないんだー。そーなんだー。じゃ」
キュッ。
「うはっ!?」
私、リトのアレをパジャマの上から握って、ゆっくりとコスったりしてみた。
シュ……シュ……
「うひゃあっ!? こ、こら! や、やめろっ!」
「えー? だってリト、妹の私の手なんかには反応しないんだよねー」
シュ……シュ……
「う……うあ……やめろ……あ……うっ……」
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……
リトの息遣いものすごく荒くなってて、背中も仰け反っててかなーりヤバい感じ。
(リト……私の手で感じてる……)
……。
(こ、このくらいにしとこうかな……)
スッ。
手を離してから言ってみた。
「ほ、ほら。これでもまだ、そんなこと言う気?」
「はぁ……はぁ……お、お前こそ……」
(え……?)
「お、オレの後ろでオナッてたくせに……」
「……!!」
カアァッ……
私の顔、あっという間に真っ赤っかになっちゃった……。
81濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:15:54 ID:N6P9Vio8
「そ、そんなこと……し、してない!」
「ウソつけ」
「ウ、ウソじゃないもん! だ、だれがリトなんかで……!」
手をギュッと握り締めて、言い訳しようとするんだけど。
「へえ、じゃお前だって、オレに触られても感じないよな?」
(う……)
「そ、そんなの、当たり前じゃない!」
「ほー。じゃ、やってみてもいいんだな」
(え!?)
リト、なんだか鋭い目つきで私の方を見てる。
ヤバイ。私、すっごくドキドキしてる。
「い……いいわよ、やれるもんなら、やってみなさいよ!」
「じゃ、いくぜ」
リト、すっごく顔を赤くしたまま私の前に座り込んだ。
そんで、ゆっくりと手を私のあそこに伸ばして来て、
ピト。
「あっ!」
とうとう私のあそこ、ホットパンツの上からリトに触られちゃった。
ただ触られてるだけで別に動かしたりなんかしてないのに、
リトの手が当たってる所がすっごく暖かくなって、あそこがジーンとしてくる。
(ウ、ウソ……なんで、こんなに……いいの……!?)
腰がムズムズしてきて、太ももの辺りがソワソワしちゃってる。
「あ……あっ……!」
私、ベッドに手を着いて体を仰け反らせて、リトの手の感触をじっくり味わっちゃってた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
私の息、また荒くなっちゃってる。
ゴクリ。
目の前で、リトがツバを飲み込む音が聞こえた。
「ほ、ほら……お、お前だって、感じてるじゃねーか……」
「んっ……か、感じてなんか……あっ……な、ないもんっ……んんっ」
「へ、へえ……じゃ、う、動かしても、いいんだな」
え!?
さ、触られただけでこんなに感じてるのに、動かされたりしたら、
(私、一体、どうなっちゃうの!?)
トクン、トクン、トクン、トクン……
もう私のドキドキ、止まらなくなっちゃってる。
「う、動かしてみなさいよ……り、リトなんかに、感じるわけないもんっ!」
「い、言ったな……後悔するなよ……」
「誰が後悔なんて……んはっ!?」
クリッ。
「んんんあ〜〜〜っ!?」
リトにクリトリスつねられて、私思いっきり声上げちゃった。
手の力が抜けて、私パタッとベッドに倒れ込んじゃう。
そしたらリト私に覆い被さってきて、手でもっと私のあそこをクニクニし始めた。
「んんっ……はぁっ……ダメっ……リトっ……そんな……そんなの……あはんっ……」
私の上にあるリトの顔が、すっごく真っ赤になって興奮してて、息もすごく荒くって、
リトの暖かい息の感触が、大好きなリトの汗の匂いが、私の顔に伝わってくる。
「んはあっ……だめぇっ……リト……そんなぁっ……あはあっ……
そんなとこ……いやっ……ああっ!!」
その時、
ス……
(え……)
リトが私のあそこから手を離した。
82濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:16:16 ID:N6P9Vio8
「はぁ……はぁ……」
私が荒くなった息をなんとか整えたとき、リトがにっこり笑って言ってきた。
「ほら、お前だって感じただろ」
(う……)
私、真っ赤っかになった顔をぷいっと横に向けて言い返す。
「し、仕方ないでしょ。体がそういう風に出来てるんだからっ!
べ、別にリトだから感じたとかじゃないんだから!」
本当は、ウソ。
分かってる。
一人でやってるときは、こんなに感じたりしなかった。
(リトに触られるのが、こんなに良いなんて……)
でも、それを知られちゃうわけにはいかない。だって、
「私たち、兄妹なんだから……」
「そうだよな……。オレたち、兄妹なんだしな」
一瞬リトと見つめ合って沈黙する。
私とリトの顔の間に立ちこめた熱い空気。
それが一向になくなろうとしないのは、きっと今が夏だからなんだろう。
トクン、トクン、トクン。トクン、トクン、トクン。
その胸の高鳴りの音が、リトのなのか私のなのか、だんだん分からなくなってきた。
少しズレていた2つの音が重なって、いつか1つになる。
そんなとき、私の口が勝手に開いてた。
「ねぇ、リト……」
「なんだ」
「あんたは私が別に好きじゃないけど、体が欲情しちゃってるんだよね」
「う……」
「私もあんたは別に好きじゃないけど、ちょっとだけならいいよ」
「え……?」
「私のここ、あんたのソレを鎮めるのに使っても……」
「……!!」
ゴクリ。
私の上で、リトが大きく唾を飲み込む音が聞こえた。

「じゃ、脱がせてよ」
私、ベッドの上で4つんばいになって、リトにお尻を向けた。
ク……
「んっ!」
リトの手が私のホットパンツにかかって、パンティと一緒に私のお尻から下げて行く。
「んんん……」
太ももにパンティがコスれる微妙な感触に、ちょっと感じちゃう。それに、
(私のお尻、リトに見られてる……)
そう思ったらすっごく恥ずかしくなって、あそこがまたジンジンしてくる。
そんで、足からパンツが抜き取られて、しばらくしてからリトが声を掛けてきた。
「いいぜ」
振り向いたらリト素っ裸になっちゃってて、アレが股間でビンビンになっちゃってる。
(うわぁ……リトのアレ、こんなに大きかったんだ……)
私、赤くなった顔をリトから背けて言ってみた。
「じゃ、そ、そこに横になりなさいよ」
83濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:16:43 ID:N6P9Vio8
裸のリトがベッドに横になって、手でアレを立たせてる。
私はその上に立って、リトを見下ろしながら言った。
「そ……その、こ、コスるだけだからね。な、中に入れないでよ。
わ、私たち、兄妹なんだからね」
「わ、分かってるさ。お、オレたち、兄妹なんだから」
そうだよ。私たち、兄妹なんだから、入れちゃったりしない。
入れなかったら、セーフ。
(そうだよ。私たち、まだ大丈夫なんだから……)
一生懸命自分に言い聞かせて、腰をゆっくりリトのアレの上に下ろす。そして、
ピト。
(あっ……)
とうとうリトのアレが私のアソコに当たっちゃった。
(あ、あ、あぁっ……や、ヤバい……ヤバ過ぎるよ、これ……)
さっきパンツ越しに手で触られた時なんか、比べ物にならない。
初めて私のここに触るのが、実の兄の……リトのアレ、だなんて。
(こんなことしちゃったら、私……)
そんなこと考えてたらもっとアソコがジュンってしてジンジンしてきて、
トロトロって汁まで垂れてきてる。
でも……
(まだ、セーフなんだからっ……)
まだ、入れてない。
リトと私は、兄と妹。
ただ、遊んでるだけ。一線は越えてない。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
息が荒くなっちゃってても、まだセーフ。
「リ、リト……はぁ……う、動く、からね……い、入れたり、しないでよ……」
「お、おう……」
私、手でリトのアレをあそこに押し付けて、腰をスッと下ろしてコスッてみた。
ビリッ!
「んあっ!?」
「んはっ」
リトのアレで私のクリトリスがコスられて、背筋を電流が駆け抜ける。
(これ、すごい……)
触ってるリトのアレもなんだかすごくビクンビクンしてる。
(リトも、感じてるの……?)
「はぁ、はぁ、はぁ……」
リトの顔も赤くなってて、熱い息遣いの音が聞こえてくる。
……。
(や、ヤバイよ……。私、何考えて……)
「も、もうちょっとだけ、してみるからね……。間違って入れたりしたら、絶対ダメだからね……」
そう言って、もう一回リトのアレの先っぽをクリトリスに当てて、
ズリュッ!
「あふ……んっ!」
「ん……あっ!」
(ああ……だめ……この感触……すご過ぎる……)
腰がもう、ブルブル震えちゃって、手で体を支え切れなくなってきた。
私、上半身を傾けて、リトの体に覆いかぶさって、もっと、もっと繰り返す。
ずりゅ……ずりゅ……
「あっ……ああんっ……んあっ……リトっ……リトっ……」
「んんっ……美柑……うあっ……あああっ……」
だんだん、私の頭の中、リトのアレの感触でいっぱいになってきて、すっごく、その……
……。
(そ、そんなはず……ないっ!)
84濃縮美柑ジュース(50%):2010/06/20(日) 20:17:10 ID:N6P9Vio8
「ああっ……ダメっ……リト……入れたりしたら……ダメぇっ……」
ずりゅっ……ぬりゅっ……
私の中から湧き上がってきた衝動を打ち消すために、一生懸命自分に言い聞かせる。
「ダメっ……入れたりしたら……絶対、ダメなんだから……!
私、そんなこと思ってないっ……あっ……あはんっ……んんっ……ダメェッ!」
リトのアレにいっぱいコスられて、もう私のあそこジンジンしっぱなしで、我慢出来なくなってきた。
「ダメ……私達、兄妹なんだから……私リトの妹なんだから……絶対……ダメェッ……!」
ポス。
私、リトのアレをコスってた右手をベッドに着いて、震える体をなんとか支えた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
私の顔の真下では、リトがすっごく興奮して赤い顔してる。
ぽたり。
(あ……)
私のヨダレがリトの唇に滴り落ちちゃった。
(あっ……)
私、リトの唇をすごく意識しちゃって、
(ダメ……)
だんだん、リトの顔が近くなってきて、
(そんな……)
リトの熱い息使いが、私の唇の隙間から入ってきて、
(リトとなんて……そんな……そんな……)
手に力が入らなくなって、
(ダメ……ダメェッ……!)
とうとう、リトの唇にキス、しちゃった……。

「んふ……」
「んっ……」
私とリト、ぴったり唇をくっつけ合って、リトの暖かくて柔らかい唇の感触が伝わってくる。
フワァ……
(ああっ……)
すぐ近くにあるリトの顔から、香りが鼻を通って頭の中全部に広がってきて、
私、リトの背中に手を回して、ギュッて両手で抱きしめちゃってた。
リトも私に答えるみたいに、私の背中を両手で力いっぱい抱きしめてくる。
「んふっ……」
「んうっ……」
(だめぇ……こんなの……私たち、兄妹なのに……こんなの……こんなのって……)
リトに抱きしめられて、唇をくっつけ合って、体全部から伝わってくる感触が、
(どうして、こんなに気持ちいいの……!?)
布団の中にいるみたいに暖かくって、香水みたいにいい匂いがして、
(ああっ……リトっ……!)
私、実の兄に捧げちゃったファースト・キスの感触を、体全部でゆっくり味わっちゃってた……。
85名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 20:17:44 ID:N6P9Vio8
次回はみかん100%で行きますw
んじゃ
86濃縮美柑ジュース(100%):2010/06/21(月) 06:56:58 ID:2qtDl6Jc
ちゅぱ……
どれだけ時間が経ったんだろう。
私、なんとかリトの唇から離れられた。
ようやく今したことを自覚しちゃって、
(わ、私……な、なんてことを……!?)
カァ……
恥ずかしくて、顔が真っ赤になっちゃった。
「い……今のは、事故なんだからっ……ちょ、ちょっと、手の力が抜けちゃって……」
「わ、分かってるよ、んなこと……」
2人とも息がすごく荒くって、リトの熱い息が私の顔にいっぱい当たってて、
リトのアレがもう爆発しそうなくらいにビクンビクンして、
トロトロに蕩けかかってる私のあそこをグイグイ押してくる。
(リト、すごく興奮してる……)
その感触があんまり熱くって、つい私言っちゃった。
「リト……出したいの……?」
「え……」
リトの顔、もっと真っ赤っかになった。
「いいよ、入れてみても……」
「え!?」
「さ、先っぽだけならね……。奥まで入れたりしちゃ、ダメだからね……」
「み、美柑……」
ほんの10センチくらいの距離で見つめ合ってる私たち2人の間の空気が、
もう沸騰するくらいに熱くなってる。
リトがおずおずと唇を開いた。
「じゃあ……さ、美柑。シャツ、脱いでくれるか?」
「えっ!?」
「その方がオレ、気持ち良く出せるし……」
カアァ……
(それって、私の裸をリトに見せろってこと? で、でも……)
「わ……私、ララさんみたいに、胸、おっきくないし……」
リト、真っ赤な顔して恥ずかしそうにつぶやいた。
「そのな……オレ、実は……美柑くらいが、好みなんだ……」
「ええっ!?」
(な……なにそれっ!?)
わ、私、小学生で、胸なんてほとんど無いのに!?
「あんた……まさか、ロリコン……とか?」
「し、知らねーよ……」
(否定、しないんだ……)
「じゃあ、何? あんたもしかして、いつもノックせずに私の部屋のドア開けてたのって、
私の裸、見たかったからなの?」
「ん、んなわけねーだろ」
リト、必死で私から目を反らしてる。
(ふーん、そうだったんだ……)
リトがそんな趣味だったなんてね……。
くすっ。
私なんだか、急にリトをイジメたくなってきた。
87濃縮美柑ジュース(100%):2010/06/21(月) 06:57:21 ID:2qtDl6Jc
私、リトのアレをあそこで踏みつけたまま身を起こして、ちょっと意地悪な目でリトを見下ろした。
「へえぇ……リト、そんなに私の裸見たいんだぁ……」
「う……」
「じゃ、見せて上げよっかなぁ……」
シャツのスソに手を当てて、ちょっとずつ持ち上げる。
「おぉ……」
リトってば、興奮した顔で私のお腹をじっと見つめてる。
(そんなに、見たいんだ……)
ゆっくり、ゆっくりシャツを上げて行って、
私のおへそがちょっと見えそうになったとこで、ピタッと止めて見る。
「私のおへそ、見たい?」
「え……」
「『美柑様。卑しい私目にあなたの美しいおへそを見せて下さい!』って言えたら、見せてもいーよ」
ふふん、と鼻で笑ってみる。そしたらリトも呆れたみたいに笑って、
「なんだよ、それ……」
ちょっと困ったみたいな顔してる。そんで、
「美柑のおへそって、すっごく可愛いよな」
急にそんなこと言ってきた。
「な、何言ってんの、あんた」
「オレ、こんな可愛い、ヘソ出しルックが似合う妹を持てて、すっごく幸せだよ……」
「な……」
カアァ……
私、顔がまた赤くなっちゃった。
(リトって、私のことそんな目で見てたんだ……)
「そ、そうなの……。じゃ、じゃあ、見せて上げても、いいかな……」
私もなんだか落ち着かなくなって、またちょっとずつシャツを持ち上げ始めた。
「……」
リトってば、私のお腹のとこをじぃっと、カタズを飲んで見守ってる。
(そ、そんなにおへそばっかり見られたら、な、なんか恥ずかしい……)
ス、ス、ス……
私はシャツをゆっくり、ゆっくり持ち上げて、おっぱいの下くらいまでたくし上げた。
「……」
「……」
リトがじっと私のおへそを見つめたまま微妙な時間が流れて、急に、
ぺト。
「あっ!?」
私のおへそに指を当てて来た!?
「り、リト!? なにすんの!?」
リトってば、おへそに当てた指をクリクリして、私のおへそをくすぐってくる。
「ひゃっ!? く、くすぐったい……あ、あははっ!?」
意味不明のリトの攻めで、私笑わされて背中が仰け反っちゃってる。
「あははっ……やめっ……止めなさいっ!」
ペシッ。
リトの頭を引っぱたいた。
「あんた、おへそフェチなの!? この変態!」
「す、すまん、つい……あんまりお前のへそが可愛くって……」
「な……」
また私のほっぺたが赤くなった。
「も、もう。次したら、おっぱい見せて上げないからね」
「お、おっぱい……」
リトがゴクリと唾を飲み込んだ。
88濃縮美柑ジュース(100%):2010/06/21(月) 06:57:44 ID:2qtDl6Jc
「じゃ……」
気を取り直して、もう一度シャツをたくし上げる。
腕を交差させて、シャツのすそを持ち上げて……ん?
リトってば、私のワキをじっと見つめてる?
「あんた、どこ見てんの?」
「え……あ! す、すまん。続けてくれ……」
「……」
もしかしてリトって、ロリコンでおへそフェチの上にワキフェチ?
なんかだんだん、我が兄のダメダメな性癖が分かってきた。
(ま、いっか……)
グイッと手を上げて、シャツを頭から抜き取った。
「おお……」
今度はリト、私の乳首の辺りをじっと睨み付けてる。
私恥ずかしくなって、手でサッとおっぱいを隠した。
「……」
「……」
またビミョーな空気が私たちの間に流れる。
私のあそこの下敷きになってるリトのアレがもうビクンビクン言ってて、
今にも出したい出したいってオネダリしてるみたい。
「じゃ、リト。先っぽだけ、だからね。絶対、中まで入れちゃダメだよ」
「わ、分かってるよ……」
私、もう一度リトのアレの上に腰を持ってきて、
リトが手で立ててるアレにぴったりアソコを合わせた。
ぬちゅ……
「ん……」
少しだけ……先っぽだけ、リトのアレが私の中に入ってくる。
(ああ……これが、リトの……)
アレに少しだけ広げられてる私のあそこ、もうエッチ汁でトロットロになっちゃってる。
これだけヌルヌルになってたら、油断したらリトのアレがツルッっと奥まで入っちゃいそう。
(き、気を付けなきゃ……)
「じゃ、ちょ、ちょっとだけ、だからね……」
私、腰を少し前にズラして、リトのアレの先っぽをあそこでコスってみる。
ぬちゅ……
そしたらリトのアレ、
ビクンッ!
「あっ!?」
一瞬震えて、ちょっとだけ私のあそこを突付いてくる。
「ちょ、ちょっと! 入れちゃダメって言ってるでしょ!」
「わ、分かってるよ……。ちょっと反応しちゃっただけだろ」
「本当にもう……私たち、兄妹なんだからね」
「当たり前だ……誰が、妹のお前なんかに、入れたいなんて……」
もう、バレバレだよね。
リトってば、ウソついてる。
もうリトのアレギンギンに張り詰めてて、今にも私に入りたい入りたいって
私のあそこを突付いて来るのを、リトが必死で堪えてる。
私のアソコも、リトのアレを入れて欲しくって、疼いてたまらなくなってる。
でも、もしこれを入れちゃったら、そんなイケナイことしちゃったら、
私たちは今まで通りでは居られなくなる。
今まで通りの生活も出来なくなって、仲良しの兄妹でも居られなくなって、
きっと何もかも終わりになっちゃうんじゃないかって気がする。
だから、ここが私たちのギリギリ。ギリギリセーフの崖っぷち。
下を見れば落っこちちゃうんじゃないかって、そんなアブナイ場所で私たち、
兄と妹の一番キワドイ遊びをするのに、2人で夢中になっちゃってた。
「んあっ……リト……ダメだよ……突っついちゃ……」
「んっ……す、すまん……腰が勝手に……」
89濃縮美柑ジュース(100%):2010/06/21(月) 06:58:06 ID:2qtDl6Jc
ぬちゅ……ぬちゅ……
リトのアレを手でコスりながら、震える腰をちょっとだけ上下させて、
先っぽだけを私のあそこに出し入れする。
時々グッと押し付けてくるリトのアレを手で抑えて、中までは絶対に入れさせない。
「はぁ……はぁ……み、美柑……」
「んっ……リト……出す時は、言ってよね……」
ちゅぷ……ぬちょ……
リトのアレの先っぽを手で動かして、私のクリトリスをコスってみる。
「んあ……はっ……!」
(ダメ……腰から力が抜けちゃう……)
でも、ダメ。最後の一線は、絶対に死守する。
私たちの生活を守るために。
「ん……あ……美柑……もう、出そう……」
「え……」
じゃ、そろそろこれ、離さなくちゃ。
でも……
(いいの……それで……?)
私の中でタメライが生まれて、リトのアレを手であそこに押し付けたまま一瞬体が固まっちゃう。
その時のことだった。
ピカッ!!!
「えっ!?」
バリバリバリバリ、ビシャアアアアアアアンンン!!!! ゴロゴロゴロゴロ……
「きゃあっ!?」
目もくらむ閃光と激しい轟音。いきなり、外に雷が落ちたみたい。
(な、なんで……今日、外は晴れてたのに……)
予想外の出来事に、一瞬頭を抱えて縮こまってしまう。
恐る恐る窓の外を眺めてみるけど、やっぱり雨が降ってる様子はない。
しばらくじっと窓を眺めて、リトに向かって言ってみた。
「な、なんだったの、急に……」
で、リトの顔を見てみる。
あれ?
リトってば、なんだか焦ったみたいな顔して冷や汗垂らしてる。
「どうしたの、リト」
「え……えっと、その……な。コレ……」
そう言って、私の腰の方を指差す。
「え……あ!?」
雷が鳴ったとき、私のあそこの真下にあったはずのリトのアレ。
いつの間にか、ズッポリ私の中に納まっちゃってる!?

(ウ、ウソ……)
私、とうとうリトに処女、捧げちゃった……。
(そんなの……そんなのって……)
私の頭がクラクラってして気を失いそうになった時、リトが言った。
「えっと……これって、事故だよな」
(え……? じ、事故? そ、そうよ、事故!)
「そ、そうよ、そうなんだから! ただの事故なんだから!
べ、別に私とリトが、兄妹なのに愛し合ってるとか、そんなんじゃないんだから!」
「あ、愛……?」
「え……あ!?」
ま、また私、余計なこと言っちゃって……ああっ、もうっ!
「だ、だから私……リトが好きだからエッチしたい、なんて思ってないし……
リトに入れられて嬉しいなんて、思ってないし……」
私、頭が混乱して、何言ってるのか分からなくなってきて……
「だから……だから……」
「分かってるよ、美柑」
混乱しきってる私に、リトが優しい口調で声をかけてきた。
90濃縮美柑ジュース(100%):2010/06/21(月) 06:58:29 ID:2qtDl6Jc
「これはただの事故だよな。オレたち、兄妹なんだし」
そう言われて、ちょっとだけ私は落ち着きを取り戻した。
「そ、そうよ。こ、こんなの、本当のエッチじゃないんだから」
私はツンッとリトから顔を背けた。
「でも、お前初めてだったんだろ?」
「そ、そんなの、決まってるじゃない」
「じゃあさ、今回は練習ってことにしないか?」
「れ、練習?」
「お前に本当に好きな奴が出来て、そいつとエッチする時のための練習」
(そ、そんな考え方もあったんだ……)
私、コホンと一つ咳払いした。
「そ、そうね。それなら、付き合ってあげてもいい、かな……。
わ、私は、リトの妹なんだから、リトを恋人として愛してるわけじゃないんだからね!」
リト、クスッと私に笑い返してきた。
「ああ。これは、妹のお前の将来のために、練習してるだけだよな」
そう言って私の胴に手を当てて、
「きゃ!?」
体勢をひっくり返して、リトが私に覆いかぶさってる形になった。
(リト……)
リトに上から見つめられて、私またほっぺたがポッと赤くなっちゃった。
そんな私のほっぺたにリトが手を当ててきて、
「じゃ、キスの練習」
そう言って、唇を私に重ねてくる。
ぷちゅ……
「ん……」
「ふ……」
(やっぱりリトのキス、いい匂いがする……)
って、あれっ!?
ぬる……
り、リトってば、私の口に舌なんか入れてきた。
ぬちょ……ねちょ……ちゅぱ……
私の口の中でリトと私の舌が絡み合って、
歯ぐきとか、ほっぺたとか、色んな所を全部リトに舐められちゃう。
(こんな……こんなの……ダメぇ……)
「ん……んふぅっ……」
ぷちゃ……
リトの唇が私から離れた。
「あ……はぁ……」
私、頭がボーッとして、目がトロンとしちゃってる。
ほっぺたに当たってたリトの手がスルスルって私の首筋を撫でて、
「あ……あぁっ……」
肩をさすって二の腕を軽く掴んでからスーッて私の腕を撫で下ろしてく。
「は……んっ……」
リトが私の手を取って、自分の顔の前に引き寄せた。
「お前、この手でいつもオレにご飯作ってくれてるんだよな」
「え……」
「ありがとう。美柑」
そう言って、
ちゅ。
私の指先にキスをした。
「え、り、リト……ああっ!?」
リトってば、私の指を口の中に入れてペロペロ舐めてる。
「な、なにすんの、あんた! んあっ……」
私の手のひらにチュッ、チュッてキスして、そのまま舌先をスーッと滑らせて、
二の腕の柔らかいとこまで来て、またチュ、チュってしてる。
「んっ……んんっ……」
そこから少し顔をずらして、ワキの下をペロペロ舐めてきた!?
91濃縮美柑ジュース(100%):2010/06/21(月) 06:58:54 ID:2qtDl6Jc
「ひゃっ!? な、なに、あ、あははっ……く、くすぐった……やめっ……あはっ!」
私がくすぐったがってるのを見たリト、なんだか調子に乗っちゃったみたいで、
両手をわきに当ててコチョコチョくすぐってきた。
「あははっ……きゃはっ……やっ……やめてっ……やめなさいっ……あははははっ……!」
私、体をエビみたいに仰け反らせて、笑いを堪えてた。
リト、今度は私の乳首に指先を当てて来た。
「えっ!?」
指先をクリクリして、私の乳首を刺激してくる。
私、そんなとこ人に触られるの初めてで、
「あ……んんん……リト……」
すっごく微妙な感じがして、体がプルプルして来ちゃう。
リトにされる度に、アレを入れられてるあそこがもっとジンジンしてくる。
「美柑のおっぱい、すっげえ可愛いよ……」
「えっ!?」
リトってば、いきなりそんなこと言ってきた。
「この微妙なふくらみ加減……滑らかな肌触り……何もかも、最高だ……」
「な、何言ってんのよ!? あんたっ」
私、また顔が真っ赤っかになっちゃった。
リト、ニヤッと笑ってまた私の乳首をコネコネしてくる。
「ん……んんっ……んっ……」
リトに変なこと言われたせいで余計に意識しちゃって、乳首がすごく感じてきちゃって、
「あ……ああっ……リト……リトっ……」
いっぱい声を上げて、感じ始めちゃってた。
リトが私の背中に手を這わせる。
「この、細い背中もいい……」
「あっ……はっ……」
腰を手でなぞる。
「くびれ始めた腰も最高……」
「は……んっ……」
お尻をムニムニッて優しく揉みほぐす。
「極めつけはこのお尻……。
マシュマロみたいに柔らかくって、スベスベで、ピチピチしてて」
「は……んん……ん……ダメ……リト……リト……リトっ……!」
体中リトに触られて、触られたところがみんな気持ち良くなって、
「はああぁ……ん!」
体をブルッと震わせて、軽くイッちゃったみたい。
リト、そんな私をキュッと両手で抱きしめた。
「あぁ……美柑……。オレ、お前みたいな可愛い妹を持って、最高だよ……」
「な、なに言ってんのよ……リト……」
「だから、練習」
「え……」
「お前も、誰かに告白する時の練習、してもいいぜ」
リトにそう言われて、私つい乗せられちゃって、
「そ、そうね。練習……よね。練習なんだから、本気にしないでよ」
そう言って息を一回吸って呼吸を整えて、ゆっくりと、
「好き……」
リトに向かって、告白しちゃってた。
「オレも、好きだぜ、美柑……」
リトもそんなこと言いながら、潤んだ目で私を見つめてくる。
「あ、あんた……マジになんないでよ……。わ、私、練習で言ってるんだから……」
「お、オレだって、練習に付き合ってるだけだぜ……」
(そうよ……これって、ただの練習なんだから……)
「リト、大好き……」
「愛してるぜ、美柑……」
私たち、もう一回唇を寄せ合って、ゆっくりと愛のこもった、練習のキスをした……。
92濃縮美柑ジュース(100%):2010/06/21(月) 06:59:18 ID:2qtDl6Jc
「じゃ、そろそろ……セックスの練習、しようか」
「うん……」
リトがちょっと後ろに下がって、腰をゆっくり引き始めた。
「ん……あっ……」
さっきからずっと入れられっぱなしだったリトのアレが、私の中でズズッと動き始める。
「ひゃ……あ……んっ……」
(リトが……私の中で、動いてる……)
熱くってたくましくって、私の小さな体じゃ収まりきれないくらい。
「あ……ふ……んっ……」
さっきからリトに攻められっぱなしだった私の体すっごく感じやすくなってて、
リトのアレにコスられたとこがジンジンしてくる。
体がプルプル震えて、思わずシーツをギュッと握り締めちゃう。
「お前、すっげえ感じやすいんだな」
いきなりリトがそんなこと言って来た。
「本当は、すっげえ淫乱だったのか?」
「な……何言ってんのよ! あ、あんたが……あ!」
『あんたが相手だから……』
そんな余計なことを言いそうになって、あわてて口をつぐんだ。
「オレが……なに?」
「あ……あんたがあんまり下手くそだから、感じてるフリして上げてるだけよ!」
「ふーん、そっか」
リト、なんだかニヤリとアヤシイ笑いを浮かべた。
「じゃ、オレ下手くそだから、もっと美柑が感じるように頑張るな」
「えっ……」
クイ、クイ……じゅぷ、じゅぷ……
「ああっ……あんっ……んっ……」
リトが腰を前後するたびに、電流みたいな感触が
あそこから体の芯を通って頭のてっぺんまで突き抜けてく。
「どうだ、オレまだ下手くそか?」
「んっ……はぁ……へ、下手くそっ……んんっ……こ……こんなの……
ちっとも、感じない……あんっ……あっ……あはっ……んあっ……」
パン、パン、パン……
リトの腰の動きがだんだん速くなって、
私の頭の中もどんどん白くなってきて、それでも私……
「だ……大体……私たち、兄妹なんだからっ……
こんなので……感じたりするはず……あっ……はあんっ……」
「美柑、いいんだぜ」
「えっ……」
「感じてる練習しても」
「感じてる、練習……?」
「オレのこと、本物の恋人と思ってさ」
「ええっ……!?」
(リトが……私の本当の恋人……!?)
そう言われた途端、私の頭の中で、
ぷちっ。
何かがはじけ飛んだみたい。
「ああっ……リトっ……好きっ……!」
「美柑っ!」
パンッ! パンッ! パンッ!
リトの腰の動きが、もっともっと速くなる。
「好きっ! 好きなのっ! リトっ! ああんっ!」
「オ、オレも……好きだっ! 美柑っ!」
「リトの匂いが好き! リトに抱き締められるのが好き!」
「み……美柑っ……!」
「リトに触られるの好き! リトに入れられるの大好き!」
「う、うおおおおっ!!」
93濃縮美柑ジュース(100%):2010/06/21(月) 06:59:42 ID:2qtDl6Jc
ズン! ズン!
もうリトの腰、私の体を吹き飛ばすみたいで、
「ああっ……はんっ……だから私を、リトの恋人にしてっ……
いんっ……妹なんかじゃ……我慢できないっ……いいっ……!」
「お……おおっ……オレも……美柑と……ずっと……こうなりたいって……!」
「リトっ……!」
「美柑っ……!」
リト、とうとうラストスパートに入ったみたい。
その時、私の心の片隅に残ってた、最後の自制心が私を引き止めた。
「ま、まって……リト、な、中に出したら、ダメだから……あんっ……あんっ……!」
「わ……わかってる……よ! もうちょっと、もうちょっとだけ……」
パン! パン! パン!
リトの腰、だんだん動きが細かくなってきて、そろそろ出しちゃいそう。
(そ、そろそろ抜いてもらわないとマズイんじゃ……)
そう思ったとき。

ピシャアアッ!!! ゴロゴロゴロゴロ……

「きゃあっ!!!」
また雷がなって、私思いっきりリトにしがみついちゃって、
「ああっ、お前……そ、そんなに締め付けられたら、オレ、オレ……あああっ!!」
ドピュッ!!
「あっ!?」
ドピュッ! ドピュッ! ドピュッ!
リトのアレから、熱い感触が私の体の奥に広がってく。
とうとう私、実の兄のリトに、種付けされちゃったみたい……。

ドピュ……ドピュ……ドピュ……
私とリト、2人して呆然としながら顔を見合わせて、リトの射精が収まるまでじっとしてた。
そんで、ようやく射精が収まって、何も言えずに沈黙すること1分間。
「……」
「……」
とうとうリトが口を開いた。
「ど、どうしよう……」
不安げな顔で私に尋ねてくる。
「お、お前、今日、危険日とかそんなの知ってるか……?」
「え……?」
私、ちょっと考えて、指を折って数を数えて、なんとか笑顔を繕って返事した。
「う……う、うん。た、確か、今日は大丈夫な日……だった、はず」
「そ、そっか……」
ホーッとため息を吐いて安堵の顔を浮かべるリト。
その時。
「あら、美柑さん。ウソはダメですよぉ」
いきなりリトの部屋のクローゼットの扉が開いて、物語の黒幕が姿を現した。

「も、モモさんっ!?」
私リトと繋がったまま、びっくりしてモモさんの方を見た。
「ちゃんと知ってますよ。美柑さん、今日モロに危険日じゃないですかぁ」
「え、ええっ!?」
リトが顔面蒼白になる。
「な、なんでモモさんがそんなこと知ってるのよ!!」
モモさんに怒鳴り付けたんだけど、
「私たち家族みたいなもんじゃないですかぁ。
私、家族の健康状態には常に気を配ってるだけですよぉ」
モモさん、クスクスッと笑ってそんなふざけた事言ってきた。
94濃縮美柑ジュース(100%):2010/06/21(月) 07:00:06 ID:2qtDl6Jc
そんなとき、ズーンと暗い顔したリトがつぶやいた。
「お、お前……否定、しないのか?」
「え……あ!」
あんまりびっくりして、誤魔化すのを忘れてた。
「やっぱり、そうなのか……」
うなだれて落ち込んだ顔をするリト。
「ちょ、ちょっと待って、リト! べ、別に、まだ妊娠すると決まったわけじゃないんだから!」
「そうですよ、リトさん。ご安心下さい。ちゃんと用意してあるんですから」
モモさんがそんなこと言って後ろを向いた。
(な、なによ……もしかして、妊娠しないで済む道具とかあるの……)
ところが出てきた物は、ただの一枚の紙切れだった。
「はい、これ。分かりやすいように日本語に訳しておきましたから」
「え……」
その一番上に書かれてる文字。こ、これって!?
「こ、婚姻届!?」
「はい。デビルーク星の役所で使われる、公式の物ですよ」
「ま、まさか……私とリトに結婚しろっての!? わ、私たち、兄妹なのよ!」
「大丈夫ですよ、美柑さん」
ニッコリ笑って、モモさんが説明を始めた。
「本来、近親者同士の結婚が禁止されている理由は、
遺伝的に近しいものが結ばれることによって病的な劣性遺伝子が活性化して、
異常な体質を持つ子供を出産することを防ぐためなんです。
でも、私たちの星では遺伝子治療が進んでいますから、
そんな問題はとっくの昔に解決されているんです。
つまり、私たちの星の法律では、リトさんと美柑さんが結婚するのに
なんの問題もないって事ですよ」
長々としたモモさんの説明を聞かされて私、開いた口がふさがらなくなっちゃってた。
「だからって……そんなのって……私は地球人だし……そんなのダメ……!」
首を振って否定しようとするんだけど、またモモさんが話をし始めた。
「あ、そうそう。さっきグ・ウ・ゼ・ン鳴った雷ですけどね。
美柑さん、すっごくビックリしてましたよね」
「そ、それが何よ」
「女性って、恐怖を感じながら受精すると、子孫を残そうとする本能が働いて、
妊娠する確率が飛躍的に上がるんですってね」
「な……」
ニヤリ、と唇の端っこを吊り上げるモモさんを見て、私は全てを理解した。
(全部……モモさんが仕組んでたのね……!)
一つだけ残ってた私のアイスを食べたのも。
絶妙のタイミングで鳴った雷も。
思えば、この間リトの部屋に忍び込んだ時も、原因はモモさんだったじゃない。
(な、なんて人なの……!)
モモさん、驚いた顔の私を見て幸せそうにニッコリ微笑んだ。
「私、お姉さまと春菜さんの関係に憧れてたんです」
「えぇ?」
「お姉さまみたいに、素敵な恋のキューピッドになれたらいいなぁって。うふふ♪」
「……」
その時私の目に映ったのは、天使の微笑みを浮かべた紛れも無い小悪魔だった。

「さ、リトさん。ここにサインをお願いします」
「はい……」
うなだれたリトが、モモさんに言われるままにサインをする。
「ちょ、ちょっと待ってよ、リト! 何素直にサインなんかしてんのよ!」
「あらあ。だって、美柑さん。生まれて来る子供を親無しにするんですかぁ?」
「うっ……」
た、確かに、もし本当に妊娠しちゃってたら、リトの性格ならおろせとか言わないだろうし。
「はい。美柑さんも、どうぞ」
「ううぅ……」
モモさんにペンを渡されて、私とうとう、リトとの婚姻届にサインしちゃった……。
95濃縮美柑ジュース(100%):2010/06/21(月) 07:00:56 ID:2qtDl6Jc
そんなこんなで、ワケも分からないまま兄妹から恋人どころか夫婦になっちゃった私たち。
どうなることかと思ったんだけど、結局奥さんのやる事って言ったら、
炊事、洗濯、お掃除、お風呂のお世話。
今まで私がリトにして上げてたことと変わらないんだよね。
ただ今までとちょっとだけ違ってるのは……おっと、リトが帰ってきたみたい。
リトってば、今日も連絡なしにずいぶん帰りが遅くなってるんだよね。
キィ……
恐る恐る、玄関の扉が開いた。
「た、ただいま……」
「遅かったのね、リト。今日は誰?」
リトがびっくりしたみたいに、手足をピンッと伸ばした。
「だ、誰って……どういう意味だよ」
私、冷や汗タラタラ流してなんか言い訳しようとしてるリトを無視して、
リトに近寄ってズボンとパンツをズルッと下ろした。
「お、おいっ!?」
んで、フンフンと匂いを嗅いで見る。
「ふーん……春菜さんかぁ……」
「いいっ!? な、なんで……」
春菜さんってフェラが得意らしいからね。それに、リサさんならもっと香水の匂いがキツいし。
私、スッと踵を返して台所に向かって歩き出す。
「あ、ごめんね。今日リトの分の唐揚げの肉切らしちゃって、冷凍のだから。さっさと食べて」
「れ、冷凍……」
リト、ガックリと肩を落として落ち込んでる。
ま、これくらいの罰は当然よね。
大事な妹で、大事な恋人で、しかも大事なお嫁さんの、私を放り出して遊んでたんだから。
私クスッと笑って、本当はさっき揚げたばっかりの唐揚げを食べたリトが
ビックリするとこを見るために、リトを引き連れてゆっくり台所まで歩いて行った。
(終)

つーわけで、美柑が本当に妊娠したのかどうかはご想像にお任せしますw
んじゃ
96名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 10:10:30 ID:B5tjtKmg
朝っぱらから素晴らしい!
GJ!
97名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 00:40:00 ID:eWY/ToEw
GJ!
美柑最高!
98名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 02:24:42 ID:0NuYG3tF
遅くなったがGJ!
そして鎮まれ俺の愚息。
99名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 08:35:43 ID:J26P9IHx
遅くなりましたが>>95GJです。

それでは私の方も作品投下といきましょう。

100ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:37:50 ID:J26P9IHx
「はぁっ…はぁ…っ」
初恋の相手、春菜と結ばれた喜びに浸る間もなく、息を切らしてリトは走った。

「古手川…」
春菜が言った言葉、唯は今ボロボロで、自分は彼女に会うべきだと。
春菜だって本当はもう少し結ばれた余韻に浸っていたかったはずだ。
なのに彼女は唯の元へ行けと言った。
きっと今の唯は相当ひどい状態なのだろう。
それも自分のせいで。
責任感が重くのしかかり、彼は更に足を速めた。

「着いた…」
リトはようやく唯の家に着いた。
夏の太陽の照りつけもあってか、体中から汗が噴き出していた。
「…」
ここまで走ってきたものの、リトは最後の最後で唯に会うのが怖くなった。
一体どんな顔で彼女に会えばいいのだろう。
リトは唯の家の敷地内に踏み込めずにいた。
春菜に会いに行ったのは、昨日の行為の後やはり自分の気持ちを春菜に伝えるべきだと思ったからだ。
ならば唯は?
彼女はクソがつくほど真面目な性格だから、あのような関係が許せないのだろう。
自分は唯に嫌われているはずだし、火に油を注ぐだけではないのか?
でも…

― 古手川さんに会いに行って ―
春菜の懇願するような顔。
春菜はおそらく唯の家に行くつもりだったのだろう。
そこに自分が春菜に会いに行ったため、結局春菜は唯の家に行けなくなってしまったのだ。
いや、春菜は明確に自分だけが唯の元に行くべきだということをわかっていた。
ならば春菜のためにも今唯から逃げることは許されない。

「…行こう…」
リトは一歩、唯の家の敷地内に足を踏み入れた。
101ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:39:14 ID:J26P9IHx
すると…
― ガチャッ ―
タイミング悪く、唯の兄、遊が家から出てきた。
「ん?リト…?」
「あ…遊さん…」
少し険しい顔で遊はリトを見つめた。
どうやら自分のせいで唯の様子がおかしいのは事実のようだ。
普段の彼なら自分にこんな顔を向けることはない。
遊にとって唯はたった一人の大切な妹なのだから、彼女を傷つけた自分を笑顔で迎えられるはずがない。
『ひょっとしたら、追い返されるかもな…』
リトがそんなことを考えていると、遊が口を開いた。
「ぼーっと突っ立ってないで入れよ。唯のことで来たんだろう?」
「え…」
「え?じゃねーよ。お前が俺に用があるとは思えねーしな」
リトはゆっくりと歩を進める。
リトが遊の横を通り過ぎようとしたとき、さらに遊が言った。
「お前と唯の間に何があったのかは俺にはわかんねぇ。でも唯は俺の大切な妹だし、今のまま放っとくこともできねえ」
リトは思わず足を止めた。
「放っておけねえけど、今のあいつを支えてやれるのは、悔しいけど俺じゃないんだ」
ここまで言われても、リトは遊が何を言わんとしているのかいまいち掴めずにいた。
『遊さんでダメなら俺なんてもっとダメなんじゃ…』
「あいつに会ってやってくれ。どんな結果になろうと俺はお前のことを恨んだりはしねえから」
遊はそれだけ言い残すと家を出て行った。
「あ?遊さん、どこに…」
「ちっと買い物してくる。しばらくは帰らねーから」
小さくなっていく遊の後姿を見ながら、リトは唯に会う決心を固めた。


唯は窓の外をぼーっと見ていた。青空がやけに鬱陶しく感じられる。
きっと今の自分の心がこの空とは正反対のものだから、余計にそう感じるのだろう。
そこに…

― コンコン ―
リトは唯の部屋をノックして中の様子を窺ってみた。
「古手川…?」
返事がないので、リトは唯の部屋に入ってみることにした。
唯はベッドに座ってボーっとしており、ドアが開いたことに特に驚きもしなかった。
「結城君…?」
平坦な口調で唯はリトの名を口にする。
勉強机の上には手がつけられていない朝食が置きっぱなしになっていた。
「…何しに来たの…?」
もはや疑問形であるかもよくわからない口調で唯は尋ねた。
口からとりあえず出ているだけの言葉がリトの心に冷たく刺さる。
自分に向けられた目は虚ろで、自分のことを本当に見ているのかも疑わしい。
彼女は自分のせいでこんな状態になってしまったのだろうか。
「いや…、古手川のことが心配で…。だって昨日あんなことがあったから…」
「…」
唯からの返事は無い。
それがリトの不安をさらに煽った。
「…あんなゲームに巻き込まれて、迷惑だったよな?あのカード、まだ持ってるんだったら俺がモモに返しとくから…」
真面目な唯のことだ。もう二度とあのゲームには関わらない方がいいだろう。
リトはそう思って唯の枕元に置かれたままになっているゲーム参加者のカードを取ろうとした。
そのときだった。
102ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:40:32 ID:J26P9IHx
「…結城君はまだあのゲームを続けるの?」
唯からの問いかけ。しかもさっきまでの虚ろな感じが消えていた。
「…」
リトはとっさに答えることができなかった。
唯の雰囲気が突然変わったから、もちろんそれもある。
だがそれ以上に、自分が複数の女性と関係を持つ決心を固めつつあることを唯に言うことができなかったからである。
そんなリトの心を唯は敏感に察知していた。
「…どうして答えないの…」
唯の言葉にだんだんと生気が戻ってくる。
だがそれは、小さな命が宿った荒野を撫でる優しい風のようではなく、狭い檻に閉じ込められた獣の唸り声のように聞こえた。
リトは感じた。
唯はあのゲームの件についてとても真剣に考えているのだと。
ならば自分も嘘をついて唯の真剣さをかわすわけにはいかない。
「…あのゲームを続けるかどうかは別にして、俺、皆の想いに応えてやりたいって思うんだ…」
それでもリトは続けた。
「皆が俺のどこがいいと思ってるのかはわからない。でも皆は俺のことがいいって言ってくれる。俺だって皆のこと…その…好きだから…。古手川は許せないだろうけど、俺なりに考えて決めたんだ…」
その瞬間だった。
― パンッ ―
乾いた音が部屋に響いた。
リトの頬がすこし赤くなっている。
唯の肩がブルブルと震えた。
「…馬鹿じゃないの…」
唯はついに我慢の限界に達した。
「本当にそんなことができるって思ってるわけ!?ふざけるのもいい加減にして!!」
「…古手川…」
リトは叩かれた方の頬を押さえながら唯の方を見た。
唯の目からは涙が溢れていた。
今のリトには彼女にかけてやれる言葉は無い。
それでも唯のことをなんとかしたくて、リトは彼女を優しく抱きしめた。
「い…いきなりなにするのよっ!?離して…」
「だって、古手川泣いてるから…」
「なによ馬鹿…」
強張っていた唯の体の力が抜けていく。
本当は自分のことを見てほしかった。
本当はリトの心が他の女性の方へ向いてしまうのが嫌だった。
なのに素直になれなくて、心配してくれた春菜にも強がりを言って、素直になれない自分を棚に上げて彼につい当たってしまった。
それでも彼は自分を抱きしめてくれた。
そんな自分が悔しくて情けなくて、唯はリトにしがみついて泣いた。
涙や鼻水がリトのTシャツを汚していったが、リトは唯の後ろ頭を優しく撫でるだけだった。
103ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:42:19 ID:J26P9IHx
しばらくして落ち着いた唯は、リトから離れると彼の目をじっと見つめた。
「古手川…。もう落ち着いたのか?」
「ええ…。それに言わなきゃいけないことがあるから」
「言わなきゃいけないこと?」
唯はここで少し大きく息を吸った。
「結城君、私もあなたのことが好きなの…。私もあなたの傍にいたいの…」
突然の告白だった。そう、今まで唯に嫌われていると思っていたリトにとっては。
だからまたとっさに返事ができなくなる。
そんなリトを見て唯はすこし不安になる。
「…やっぱりダメだったかしら…?」
悲しそうな唯を見てリトははっと我に返る。
「あっ!いや…その…だめってわけじゃなくて…その…、本当に俺でいいのかなって思っちゃって…」
そんなことを言うリトに唯は呆れてつい声を荒げてしまう。
「結城君!私はあなたがいいって言ったのよ?その耳は飾りなの?」
そしてリトの耳をぎゅーっと引っ張る。
「あたたっ!ちょっと古手川、痛いって…」
唯はリトの耳を離す。そしてリトは唯に静かに答えた。
「古手川が俺がいいって言うんなら、いくらでもそばにいてくれていいよ」
「もう…。でもありがとう」
「いいんだ。これからよろしくな」
そう言い合った二人の顔には一点の曇りもなかった。

「そういえば、結城君、私のせいでTシャツが…」
唯は自分の涙と鼻水を吸ったリトのTシャツをじっと見た。
「え?いいよ別に。帰ってすぐ洗濯すれば…」
「ウチで洗濯すればいいじゃない。それにかなり汗をかいてるみたいだし、シャワーも浴びてく?」
唯の意外な提案にリトは驚く。
「…はい…??」
「…なによ…。今日は快晴だし、すぐに乾くからいいでしょ?」
「いや、そうじゃなくて…」
「もう、人の好意はありがたく受け取りなさい!」
「…はい…」
結局リトは唯に言われるがまま浴室に入った。
104ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:43:31 ID:J26P9IHx
シャワーのコックをひねると、温かいお湯が出てくる。
「古手川の家でシャワー浴びることになるなんてな…」
ふとリトの頭にこの後の展開のことがよぎった。
自分の服が乾くまでは家には帰れない。
このあとはやはり唯を抱くことになるのだろうか?
そんなことを考えていると、唯が浴室のドアの向こうから声をかけてきた。
「バスタオルと着替えを置いとくからね。お兄ちゃんの部屋着だけど」
「…あ、うん。ありがとう…」
シャワーを浴び、体を拭いてから唯が用意してくれた服に着替える。
唯の部屋に戻ると、唯は夏休みの宿題を始めていた。
「宿題してんのか?」
「そうよ。夏休みだからって勉強を怠るわけにはいかないし。本当は昨日から始めるつもりだったんだけど、昨日はなんだかんだで手がつけられなかったから…」
そう言って問題集に目を通す唯は、少し怒っているようにも見えた。
「…やっぱり怒ってる…?」
リトが恐る恐る尋ねてみると、唯は首を横に振った。
「昨日のことはもう怒ってないわよ。でも、これから私のこと一瞬でも忘れたりしたら許さないから」
そう言って唯がリトの方を振り向こうとすると、リトの顔が目の前にあった。
「うん」
「ちょっと…、近いってば…ん…」
リトがキスで口をふさいできた。
少し驚きながらも唯はリトのキスを受け入れる。
二人は舌を絡め会い、そして二人の体はその先にある行為のための準備を始める。
「…するの…?」
唇が自由になると、唯は恐る恐るリトに尋ねた。
二人が結ばれた以上いつかはこうなるとわかってはいたが、初めての唯は不安でいっぱいだった。
だが、リトが自分のことを頭から離さないと言ったところで、もしここで体を差し出さなければ、彼は自分のことを見向きもしなくなるかもしれない。
彼に快楽を与えてくれる女性は他にもいるのだから。
唯は意思を固めた。
初めて性行為に及ぶことよりも、この先彼が自分を見てくれなくなることの方がよっぽど怖かった。
105ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:44:31 ID:J26P9IHx
「…してもいいけど、私初めてだし、優しくね…」
一応彼に釘を刺しておく。
「俺だってゲームの外じゃこれが初めてだから、あんまり厳しくしないでくれよな?」
そう言ってリトは唯の胸を優しく撫で始めた。
服の上から胸の丸みに沿って優しく、そしてそのまま唯にキスをする。
それからリトは唯の胸を揉んでみた。
「あ…」
なにかに気づいたようなリトの声に思わず唯は反応してしまう。
「なによ…」
少し間を置いてからリトが答える。
「いや、なんでもないんだ…」
その様子が気に食わなくて、唯はリトを問い詰めた。
「私は気になるの!なにかあるならはっきり言ってよ」
唯の様子に押されてか、リトが観念したように口を開いた。
「…言っても怒んないでくれよ?古手川の胸の感触、すっごく好きだなって思って…」
「…はい?」
唯はリトの言葉に呆気にとられる。
「昨日御門先生の胸とかララの胸に触ったけど、みんなすっごく柔らかくてさ。それはそれで気持ちいいんだけど、古手川の胸、すっごく張りが強くて俺の手を跳ね返してくるような感じで…。俺、どっちかっていうとこっちの感触の方が好きだなって…」
リトはよほど唯の胸の感触が気に入ったのか、唯の胸から手を離そうとしない。
「ば…ばか…。何言ってるのよ…」
唯は言葉とは裏腹に、リトが自分の体を気に入ってくれたことを内心で喜んでいた。
嬉しさと恥ずかしさが入り混じって唯の声にはいつもの勢いがなくなっている。
そんな唯にリトが追い打ちをかけてきた。
「古手川…。あのさ…、服、脱いでくれる?」
「えぇっ?」
唯は驚いた。こういうときは男性が女性の服を脱がすものだと思っていたからだ。
ちなみにリトは唯に嫌な思いをさせまいとして言ったまでである。
唯が脱ぐ気もないのに服を脱がせようなどと彼は微塵にも思わなかった。
「あ…嫌ならいいんだ…」
唯が恥ずかしそうにしているのを見てリトはそう言った。
「べ…別に嫌だなんて言ってないわよ…。でも、恥ずかしいからむこう向いててよね」
「あ…うん…」
リトは唯の体を離して彼女に背を向けた。
衣擦れの音が聞こえる。
リトの耳にもその音は届いており、彼のペニスがその音に反応する。
「…いいわよ…」
唯の声にリトは彼女の方を向く。
そこには生まれたままの姿の彼女がおり、白く美しい裸体が彼の目を釘づけにする。
106ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:45:22 ID:J26P9IHx
「あんまりじろじろ見ないでよ…」
唯は豊満な胸を腕で、生殖器を太ももで隠すようにして座っている。
「古手川…」
唯に誘われるようにリトは彼女に近づいていく。
すると唯が言った。
「結城君も服脱いでよ…。私ばかりじゃフェアじゃないでしょ…」
「…うん…」
リトは頷くと唯から借りた服を脱ぎ始める。
リトがズボンとパンツをぬぐと、完全に勃起したペニスが露わになった。
今度は唯の目がリトのペニスに釘づけになる。
「…これが私の中に入るんだ…。ねえ、触ってみてもいい…?」
「え?うん…」
唯は左腕で胸を隠したまま右手でリトのペニスに触れてみる。
海綿体には血液が充満してリトのペニスは逞しく反り返っており、その反りに沿って唯は指先でペニスを撫でる。
「古手川…」
リトは我慢できなくなって唯の前に座ると、そのまま唯を抱き寄せてキスをする。
「…ベッド使ってもいいかな…?」
ロストヴァージンの時が刻一刻と迫る。
リトからの問いかけに唯はこくんと頷き、リトは唯をベッドの上に寝かせ、その隣に自分も寝転ぶ。
「古手川…」
リトは再び唯の胸を揉み始めた。服越しでも伝わった豊かな弾力が手に心地よい。
「すげえ…。生で触れると全然違う…」
「もう、ハレンチなんだからぁ…」
唯がリトに抗議すると、リトは唯の下半身に手を伸ばした。
「あっ…そこは…ん…」
唯は抵抗を試みたが、リトにキスされて抵抗できなくなり、秘所を優しく撫でられた。
リトはそのまま唯のクリトリスを指先で撫でる。
すると唯の秘所から蜜がじゅわっと出てきた。
唯が恥ずかしさから体を強張らせていると、リトが唇を離して唯に尋ねた。
「…入れてもいいかな…?」

ついにこの時が来た。
唯は緊張で言葉を発することもできなくなっていた。
その様子を見てリトは唯を気遣って声をかける。
「やっぱり怖い?」
唯はか細い声でやっと答える。
「…少しだけ…」
その返事を聞きながらも、リトは唯の脚を開かせて亀頭の先端を唯の膣口に合わせる。
そして…
「ごめんな、怖い思いをさせて。でも俺は唯の味方だから…な?」
107ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:47:51 ID:J26P9IHx
初めて呼ばれる下の名前に唯の緊張が少し解ける。
そしてリトは唯の膣にペニスをねじ込んでいく。
リトを押し返すような抵抗を感じたが、それでもリトはゆっくり、ゆっくりと唯の奥を目指した。
そして処女膜のところに差し掛かると、少し強めに腰を進ませてそのまま突き破った。
破瓜の激痛が唯を襲い、それに反応して彼女の体に一気に力が入る。
「唯…。もう終わったから、大丈夫だよ…」
リトは歯を食いしばって痛みに耐えている唯の後ろ頭を優しく撫でる。
唯がどの程度の痛みを感じているのかはリトにはわからない。
しかし唯をそのまま放っておけなくて、リトは唯を抱きしめて頬や唇に優しくキスを落とす。
リトの気遣いが通じたのか、唯の体から力が抜けていった。
「…私たち、ひとつになってるの…?」
「うん、そうだよ」
リトが少し動くと、処女膜を破られたばかりの膣から、痛みとともにリトのペニスの感触が唯に伝えられた。
「…いたっ…」
「ごめん…。もう抜いたほうがいいか?」
リトは唯を気遣うが、唯は多少の痛みがあろうとリトと繋がっている感触を手放したくないと思った。
「抜かないで…」
「でも…」
「今抜かれるくらいならまだ痛い方がいいの…」
愛しい人と繋がる喜びを確かに感じていた唯の想いをリトは理解できなかった。
でも唯がこのままを望むのならリトにそれを拒む理由などない。
「結城君はどうなの?その…私の中は…。さっき抜こうかって言ったのは気持ち良くないから…?」
唯が悲しそうな目を向けるのでリトは慌てて答えた。
「そんなことないって!唯の中すごく気持ちいいよ」
「そう…。よかった…あれ…?」
その返事を聞いた唯の目から涙が溢れてきた。
「唯…?」
「ごめん…。でも私、結城君とひとつになれたのが嬉しくて…」
目の前で泣きじゃくる唯が愛しくて、リトは唯をぎゅっと抱きしめる。
そうするとリトのペニスが唯の子宮口に当たった。
ペニスの感触、形が先ほどより鮮明に感じられる。
痛みも残ってはいるものの、唯の体には先ほどに比べてかなりの余裕が生まれていた。
唯もリトをぎゅっと抱き返し、二人は唇を重ねる。
「ゆっくりなら、もう動いても大丈夫よ…」
その言葉を聞き、リトはゆっくりと腰を動かし始める。
まだ快楽と呼べるほどのものは唯には感じられない。
だが唯の心を溢れんばかりの愛しさが満たし、リトが動くたびに体に走る痛みもそれほど気にならない。
「…結城君っ…結城君っ…」
吐息とともに耳元で呼ばれる自分の名前がリトの興奮を高め、射精感がペニスにこみ上げてくる。
「唯…。俺もう出そう…」
唯はその言葉を聞き、ペニスがもう抜かれるのだと思った。
だがリトは意外な発言をした。
108ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:49:00 ID:J26P9IHx
「でも俺、抜きたくないんだ…」
今更だったが今自分たちは避妊をしていない。そしてここはゲームの世界ではないのだ。
このまま中に出されれば自分は妊娠するかもしれない。
それなのに唯の心に迷いが生まれた。
今までの自分なら絶対に「節度ある学生らしい付き合い方を!」などと言って中出しはおろか性行為に及ぶこともなかっただろう。
『私…変わったな…』
本当にそう思う。
誰かを愛しいと思う気持ちの前には、ときには節度もモラルもあまりに無力になってしまうことを知り、唯はもう今までの自分には戻れないことを悟った。
「唯…俺もう…」
唯は小さく笑うと、リトの後ろ頭に手を回してキスをした。
その瞬間、熱い迸りが唯の中に注ぎ込まれた。
『…やっぱり…』
唯の中でペニスがドクドクと脈打ち、リトの精液が唯の子宮を目がけて吐き出されていく。
唯はリトに中出しされたことに確かな喜びを感じていた。

「ごめん、唯…」
リトは唯に謝った。二人は今ベッドの上で裸のまま寝転んでいる。
「中に出したこと?いいのよ別に」
「よかねーだろ。俺も本能に負けちゃったけど…」
「そうね…。でも、私嬉しかった。結城君とひとつになって、結城君と愛し合って、その証が私の中に注がれたんだって思えたから」
唯は自分のお腹を擦りながらリトに言った。
「唯…」
「私ね、結城君のせいで変わったと思う。今までなら絶対こういうことはお断りだったし、まして高校生なのに赤ちゃんができるかもしれない行為なんて…ってね」
リトは黙って唯の話に耳を傾ける。
「私だって、結城君に生のまま入れられた時は中出しだけはさせまいと思ったけど、でも結城君に優しくされるうちにこのまま出されてもいいかなって…。
で、いざ出されてみたらやっぱり全然嫌じゃなくて、それどころか嬉しいなんて思ってるんだから、私も勝手だなって思っちゃった」
「唯…」
リトは唯を抱き寄せた。
「愛してるから、私のことも愛してね?」
「うん」
「よろしい♪」
唯は今までで最高の笑顔をリトに向けた。
109ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:50:04 ID:J26P9IHx
「あ、そうだ。洗濯ものを干さないと」
唯はここでリトの服や自分のパジャマを洗濯していたことを思い出した。
「俺も手伝うよ」
リトも体を起こし、借りていた遊の服を掴む。
「ありがとう」
唯とリトは二人で庭に出て洗濯ものを干し始めた。
そんな二人の様子を窺う影がひとつ…
「なんだよ…。あいつら随分仲良くやってんじゃねーか…。こりゃ帰るに帰れねえな…」
本屋で雑誌を買って帰ってきた遊だが、二人の様子を見て再び家を離れることにした。
『よかったな、唯。これから頑張れよ…』
心の中で、たった一人の大切な妹にエールを送りながら…。
110ファミリーシミュレーション EP3 涙の後で:2010/06/24(木) 08:56:14 ID:J26P9IHx
第3話終了。
唯の性格上、ハーレムものにするにはやはり彼女の気持ちの整理は必須かなと思って
こんな話になってしまいました。
リトと唯の人に比べると私はまだまだですね。

さて、次はだれの話にしようかなあ…。
111名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 09:06:40 ID:i6YW5E2A
GJ。妊娠してしまっても発明品か何かでなんとかなるような気もするw

にしてもナナがメインのSSって少ないよな
自分で何か書いてみようかと思ったんだけど、ナナってララに対して普通のタメ口だったっけ?
「〜だろ?」みたいな他キャラへの口調と一緒だったか思い出せない
姉上って呼んでたのは覚えてるんだけど…
112名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 09:12:11 ID:i6YW5E2A
うお、リロードしたら古手川の話がきてた
そちらもGJ!
113名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 01:16:26 ID:Wdn5JtWS
>>110
GJ次のも期待してるよ
114名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 17:01:59 ID:+rs8wOhC
>>110乙です!!
115名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 03:38:42 ID:HCpAnlkd
GJすぎ!
116名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 01:14:53 ID:IER+LTQ7
GJです! 続きが楽しみだ
117名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 05:36:26 ID:Olov4uGR
続きまだかな
他の職人もまだかな
118名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:30:51 ID:7Mn7Goh8
119名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 01:05:13 ID:QgbgWma4
唯ってかわいくね?
120名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 13:52:25 ID:/2+DUCFF
>>119
当たり前だろそんなこと言わせんな恥ずかしい
121名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 23:23:37 ID:QgbgWma4
ごめ〜ん
122名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 23:25:39 ID:QgbgWma4
ごめ〜ん
123名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 01:32:19 ID:6vtPyr4C
全キャラかわいいだろ
124名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 23:30:04 ID:lBL6qDc6
それって御門も含めてんの?
125名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:26:19 ID:EHASPHKw
当然だろ。
126名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 21:04:39 ID:uFqrdQ3v
流石に校長と猿山とモテなんとか先輩は枠外だ
127名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 22:18:40 ID:Odh85ZvL
御門は可愛いより美しい
128名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 21:45:49 ID:KAMXXoJe
とりあえず再アニメ化おめでとう
129名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 10:24:50 ID:Gtlup2l/
誰かルンとの入れ替わりも駆使してもいいから
レン総受けモノ書いてくれませんか…OTL

貴重な男の娘+TS枠だというのに
あまりにも原作の扱いが非道すぎるもんで…
130名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 00:02:42 ID:G77YIZlx
再アニメ化でまたここが繁栄してくれればなー

しかしTo LOVEるのアニメ作画には期待出来ない…。
131名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 22:28:03 ID:pGhf8Lm7
え!再アニメ化すんの!?
132名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 23:25:47 ID:Itdh6Ykn
TVアニメ化みたいだな>もっとTo LOVEる
133名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 07:47:52 ID:pv4wfs32
保守
134名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 00:16:22 ID:M3MN1/R/
にしても最近書き込み少なすぎないか?
135名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 19:33:50 ID:StW/CxgT
ふむ。そうか?
136名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:32:49 ID:u/0LjJJY
スレ復活してたのか
前スレが落ちてた頃ジャンプスレにあげたものがあるけど、
それでよければこちらにあげたいんだが、そういうのはだめかな
137名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:38:22 ID:xe3ad4Rr
良いと思う
138名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:05:52 ID:u/0LjJJY
>>137
レスありがとう。あげる。

ハーレムものでリトの性格がけっこう変わってると思うので、そういうのが苦手なひとはご注意
139名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:08:54 ID:u/0LjJJY
朝の目覚めはたいていモモのフェラからはじまる。
目覚まし時計より早いから、最近時計がいらなくなりつつあるんだよな。
モモのフェラは上目遣いでじっと見つめながら、おはようの代わりに舌の動きが変化するのが特徴的だ。
はじめの頃は耐えられなくて、すぐに口の中に射しちゃってたんだけど、最近やっと慣れて、耐えられるようになった。
すると、モモは俺が起きるのを待って、充分に勃ったそれを膣に導くようになった。
こっちは小さくて締まりがいい上にすごい動きをするもんだからすぐ射しちゃう。
満足しきって寝ちゃったモモをベッドの中に残して俺は部屋を出る。

たまに、ナナがモモを出し抜いてフェラをしてくるときもある。
だけど、八重歯があたって痛いからすぐにわかる。
ただ、こっちが痛そうな反応を見せるとしゅんとした顔になってどきりとさせられる
その上、痛みをやわらげるように丁寧な舌使いをしてくれるから、こっちもついついそのままにしちゃう。
終わると、窓から元気よく逃げていっちゃうのが少し困りものだ。
140名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:14:20 ID:u/0LjJJY
すばやくシャワーを浴びて、美柑のつくってくれた朝ごはんを済ませる。
匂いがついたままだとさすがに気になるし、美柑も睨んでくるしな。
で、朝食だけど、最近美柑の腕はますます上達してきてそれは嬉しい限りだけど、
朝からウナギやスッポンはどうかと思う。いや、おいしいんだけどな。
ちなみにこれは宇宙養殖ウナギとか銀河スッポンとか惑星ナントカの山芋だとかでモモやナナが採ってくる。
美柑は家計が大助かりだって言うし、手伝いはしても食べさせてもらっている身としては何も言えない。
ララもおいしそうに食べるし。
出がけに蜜柑にキス。おでこと口にそれぞれ一回ずつ。
モモあたりに教わったらしく最近舌を絡めるようになってきて兄としては時々困る。


学校に行く途中の林の中で我慢できなくなったララと青姦。
ララも俺と同じ朝ごはんを食べてるから仕方がない。最近ではペケも積極的に協力してくれるようになった。
具体的にはコスプレでプレイするようになった。
ララもノリノリで「今日はこれにしよっ!」とたとえばマジカルキョーコのコスプレで迫ってくる。
本当に何を着ても似合うんだなとララをバックで激しく突きながら実感。
このときの俺は悪の怪人なので後ろからたっぷりとした巨乳を激しく揉みしだく。
ツンとした乳首をコリコリいじると途端に締まりがよくなる。
ここで更に尻尾をいじるとぬめぬめ絡みつきながら締めつけてくるという妙技によって
お互いにとんでもない絶頂に達するんだけど、それをやるとララが怒るからやらない。
いまのままでも充分気持ちいいしな。
141名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:19:40 ID:u/0LjJJY
ぎりぎりで学校に到着。唯に怒られる。
最近の唯は、なんかこう仕草がすごい女の子っぽくなった。
ついでに下着もかわいらしくなった。どうも他の子に対抗しようとしてるらしい。
俺としてはその気持ちだけで充分嬉しいんだけど。


昼休みは春菜ちゃんと屋上で。ちなみに口に出しては春菜って呼んでる。
たまに春菜ちゃんって呼ぶと怒られる。どうも特別扱いされてると思ってるらしい。
ともかく春菜ちゃんのつくってくれた弁当を食べながら、春菜ちゃんも対面座位でいただく。
春菜ちゃんのエッチはなんというか時間をかけて丹念に、って感じで昼休みぎりぎりまで使う。
首筋とかにキスをすると膣の中が急に動くから、ついつい何度もいろんなところにキスすると、春菜ちゃんも俺のあちこちにキスをしてくる。


放課後。唯とトイレで。はじめは人気のないところの女子トイレ使ってたんだけど、
そこを籾岡に見つかってから男子トイレでやるようになった。
「こ、こんなところで」と唯は憤慨してたけど、実際にやってみると俺の貸したハンカチを噛んで声をおさえるほど興奮しまくり。
全身で俺を感じようとでもいうかのように、長い黒髪を振り乱して激しい動きをするのが愛しくて、俺も必死になる。
なんていうか、こういうのにも唯の一生懸命なところが出てきて嬉しい。
はじめてやったときはお気に入りの下着を派手に汚しちゃって、そのあと下着買うのにつきあわされた。
買ったあと唯の家に行ってもちろんやったんだけど。
あ、家ではもっぱら騎乗位。
学校で耐えてる分を発散しようとでもいうのか、家の中では「奥に、奥にコツコツ当たるのっ!」て叫びまくるので最初はびくびくだった。
142名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:23:32 ID:u/0LjJJY
唯とのセックスが終わって別れ、ひとりになった頃に籾岡が現れる。
こいつ、俺たちを見張ってるんじゃないかってぐらいタイミングがいい。
しかもうまい具合に人気のないところを知ってて、体育倉庫や理科準備室なんかに俺を連れていく。
唯とのセックスの口止め料として、籾岡と。
普段の言動からかなり経験豊富そうに見えたんだけど実際はそんなことなくて、はじめた頃は完全に籾岡は受けだった。
でも吸収力は抜群で、天性の才能があると思う、セックスの。
何度か身体を重ねてからは完全に俺がいじられる側になっちゃった。
かつての初々しさはどこへやら、魔性の笑みを浮かべてキスでも愛撫でも俺を翻弄する。
しかも寸止めがうまくて俺はよく焦らされる。だから一度膣に入れたらもうあとは抜かずの三発か四発。
っていうか最低三発出さないと籾岡が満足しないんだよな。ほんとすごいよ、こいつは。


ところで、籾岡が毎日出てくるわけじゃない。
じゃあその日は何もないのかというと、そんなことはなく御門先生に携帯電話で呼びだされる。
俺が中に入ると保健室のドアには妙な宇宙ロックがかかる。よほどのことでない限り開かないんだそうだ。宇宙すごい。
お静ちゃんに気持ちいいセックスを教えるのがここでの俺の役目。
擬体をより優れたものにするっていうテストも兼ねているらしいけど、とにかく俺はお静ちゃんを気持ちよくさせなければならない。
御門先生も黒い下着の上に白衣だけっていう扇情的な格好で手伝ってくれる。
御門先生が大人の色気たっぷりのフェラを俺にやってみせたあと、お静ちゃんが不器用な手つきで、でも真剣に竿や袋を愛撫して、舐めてくれる。
そして俺と御門先生でお静ちゃんを攻める。お静ちゃんの身体はしっとりとして滑らかで、とても擬体なんていうものとは思えない。
熱もあるし、ほどよく濡れる。その恥じらいかたが古風な美少女って感じで、口に出しては言えないけど、はっきりいって燃える。
いまは正常位だけだけど、慣れてきたらいろいろな体位をやっていくつもりだそうで、俺としても学ぶところは多い。
143名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:29:46 ID:u/0LjJJY
お静ちゃんは体力というか精神力の問題で一度達したらすぐに寝てしまうんだけど、これで終わりじゃない。
まだ興奮がおさまらないらしい御門先生とのセックスが待っている。
ここでも俺はリードされる側。だけど、おとなしくしていればいいわけじゃなくて、御門先生も気持ちよくしなきゃいけない。
一度、すごい疲れてたときにそれをうっかり怠けたら「あなたにはお仕置きが必要ね」って言われて翌朝まで離してもらえなかった。
12発目あたりで気を失ったけど、意識を取り戻したとき隣で寝ていた御門先生の艶々っぷりがこれまでに見たことないレベルだった。
たぶん20発は超えていると思う。半日動けなかったし。
まあ、でも俺が悪いんだよな。こんなに気持ちよくしてくれてるんだから。
そう反省してからは、そんなようなことはなくなった。
たぶん、先生を気持ちよくさせてあげられている、とも思う。

それにしても御門先生はすごい。特にそのおっぱいが。
「あなたのはすごい大きいわ。いままで見た中で一番」ってはじめて俺のを見たとき御門先生は驚いてたんだけど、
実際修学旅行とかで、それまで俺や猿山にからんできてた不良が「結城さん、鞄持ちますッス」とか言ってきたり、
なんかみんなの俺を見る目が変わったときに大きいのかも、とは思ったけどな。

でも、その俺のを簡単に包みこむあなたの巨乳のほうがすごいと思う。
ララのおっぱいも充分大きかったけど、ここまでじゃなかったもんなあ。
しかも挟みながらその艶やかな唇で先端をくわえてく、じっくり、丹念にいたぶるように舐めてくれる。
袋に這わせて転がせる指使いももうなんともいえない。上の口に一、舌の口に一か二、ってところ。
これで時々変な宇宙ローションを使ったりしてくれなければ最高なんだけど、でも気持ちいいし、いいか。
144名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:33:09 ID:u/0LjJJY
ところで、御門先生だって毎日俺を呼ぶわけじゃない。
保健医としての仕事もあるし、それ以外にもお静ちゃんのデータの調整や、宇宙絡みの仕事なんかもあるみたいだし。
じゃあ、籾岡にも御門先生にも会わない日はまっすぐ帰るのかというとその通りなんだけど、そのときは決まってヤミに襲われる。
なんだかタイミングを考えると、この三人は裏で組んでるんじゃないかって邪推したくなる。
本を片っ端から濫読してるヤミだけど、最近ツンデレだかなんだかっていうのを覚えたらしくて、
俺を空まで連れ去る→タイヤキを買わせる→いただいたのだからお礼をします、っていう妙なコンボを使ってくるようになった。
ひとのいない高層ビルの屋上でもっぱらやってる。
最近ヤミが俺を使って試そうとしているのが御門先生からもらったらしい本に載ってた「宇宙四十八体位」。
無重力だからありえない体位でのセックスとかをする。俺には無理だけど、ヤミが自分の髪とかを使って調整していろんな体位でやる。
「痛くするようなら切り落として殺します」って言われるから俺も必死になる。
生存本能なのかいきり立ったアレをヤミがひとまず満足するまで酷使する。
ヤミはおっぱいよりもすべすべとした太腿を撫でたり、背中やおなか、小さなお尻に優しく手を這わせたほうが感じるらしい。
三、四回ほど膣に出すと満足するのか金色の髪での拘束を解いて、地上に降ろしてくれる。
一度調子に乗って、ぎゅっと抱きしめて全身を愛撫しながら六、七回ほど膣出ししたことあったんだけど
(正面から抱きしめるとヤミは小さな舌で顔をちろちろ舐めてくれるのが気持ちいい)、
そのときはヤミが満足しすぎて翌朝まで寝ちゃって、高層ビルにぽつんと取り残されたことがあった。
御門先生のときもそうだけど、そうなると蜜柑やララ、モモ、ナナがひどく不機嫌になるんだよなあ。
145名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:43:03 ID:u/0LjJJY
ようやく家に帰る。宿題とかいまの内に済ませて、美柑のつくってくれた夕食をみんなで食べる。
ちなみに宿題は、俺を守る武器でもある。
以前、宿題がまったくなくて部屋でぼーっと漫画を読んでたらモモとナナに襲われたんだ。
全裸のモモが俺の顔にそのかわいらしいお尻を乗せて、腕と脚で俺の両手を固定し、その間にナナが俺のアレを勃たせて挿入する。
途中で感じてきたらしいモモが、股間の割れ目を口に擦りつけてきて顔がべたべた。
終わったら交代。姉妹でも微妙に形が違うんだなって誰にも話せないことを知った。
ともあれこの二人、俺が勉強とか真面目なことをやっていると手を出してこない。ララもだ。
なので、俺は真面目に勉強するようになった。
その分、翌日の目覚めとか登校がきつくなるけど、いまやっても結局朝来るしな、このふたりは。

夕食をすませて皿を洗ってテレビを見てると、用事を全部かたづけた美柑が風呂の用意ができたって呼んでくるので、いっしょに入る。
洗いっこしよ、と言ってくるのでまずはお互いの髪を。俺が髪を洗うと、美柑は目を細めてどんな愛撫のときよりもすごく気持ちよさそうにする。
俺も美柑に洗ってもらうとちょっとくすぐったい。妹っていうのはやっぱり感覚が違う。
それが終わると、お互いの身体を石鹸で泡立ててのマットプレイ。華奢な身体。
まだ胸はちっちゃいし、股間に毛も生えてないけど、それでもやわらかさとあたたかさで女の子なんだなと実感する。
身体を擦り合わせながら競うようにお互いの顔にキス。美柑の耳を甘噛みすると、目がとろんとして舌使いが一段といやらしくなる。
右手が俺の股間に伸びて、小さな手が懸命にすごいてくれる。
石鹸のおかげで全然痛くないし、健気な美柑に感動して尻や割れ目を重点的に愛撫する。
キスと組み合わさってかなり効果的らしく、これで美柑は何度か軽く達した。
それから本番に以降。今日残った分をすべて、美柑の小さな身体に叩きつけるように腰を振る。
ナナやモモ、ヤミよりも更に小柄で華奢な美柑は、俺のものを半分と少しぐらいまでしか呑みこめないけど、なぜかいちばん気持ちよくて、美柑もそうみたいだ。
身体の相性がいいというやつなんだろう。一度目を激しく解き放ったら、二度目はその余韻も楽しみながらまったりと。美柑も俺のをじっくり味わう。

風呂からあがったら、寝る。
146名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 22:44:27 ID:u/0LjJJY
終了。長々と失礼
他の子も描きたかったんだけど、これが限界。
147名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:26:35 ID:Fsuqpg8r
おつ
148名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:43:27 ID:YCGh3w4M
何でそんなの書けるんだ?
149名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:54:35 ID:02/Pz7I2
乙カレー
にしても宇宙パワーは神秘的だなwww
150名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 21:21:27 ID:oal8TAJ3
盗作いくない
151名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 21:53:14 ID:CPHKfGrP
盗作って?
152名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 22:02:39 ID:SgelXeWk
ハーレム最高すぎだわwwGJww
153名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 11:18:22 ID:EmOXHu1p
たしかに(゚∀゚)w


…だれかsageのやり方教えていただけませんか?

154名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 12:47:11 ID:TjM+9q8P
>>153
メール欄に半角小文字でsageですよ
155名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 13:12:52 ID:EmOXHu1p
>>154
あっなるほど!
ありがとうございました(^ω^)/
156名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 20:21:06 ID:r9IsQ1RH
>>151
過去スレ辿っていけばorまとめWiki見ればそっくり同じのがあるはず
157名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 20:43:03 ID:/1nDY01g
>>156
まとめwiki見たけど同じのなんてなかったぞ
158名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 23:11:25 ID:oRoeDK70
前にジャンプスレに投下したやつだって書いてあるよ
159名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 19:20:17 ID:jCpZjyk6
160名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 11:20:37 ID:bPKMgqPR
スピンオフ再連載か
アニメ2期もやることだし、ここも昔みたいに活気で溢れるといいなぁ
161名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 15:24:21 ID:vzMKYYgs
同感
162名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 17:51:37 ID:XnBV7ltU
保守
163名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 14:06:26 ID:lyei0cZv
ナナモモの制服姿が早く見たいです
164名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 23:59:49 ID:iDALVr/I
落ちた
165名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 18:41:38 ID:ylJi7Ej+
恋に?
166名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 20:26:26 ID:FZLsp5wE
……ナナが……好きです………
167名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 01:51:54 ID:m5EIxusn
お久しぶりです。
再アニメ化の話が既に出ていますが、ここもそれに伴って少しでも活気づくといいですね。
それでは作品投下です。
「今日は来てくれてありがとう。それじゃあね」
「うん。それじゃまた」
別れ際に唯とリトはキスを交わした。
唯はリトの小さくなっていく姿を見ながら頬を少し緩めた。
自分の体には彼に抱かれた余韻がまだ残っている。
それを思うと唯はまた自分の体が熱くなっていくのを感じた。
『…やだ…。私ったらまた結城君と破廉恥なことしたいなんて思ってるのかしら…』
自分が変わってしまったことを一度は認めたものの、やはり唯には気恥かしさが残っていた。
「…宿題しよう…」
唯はそう呟いて頭を切り替えることにした。

「まさか唯とあんな風になるなんてなー…」
リトは唯を抱いたことを思い出した。
綺麗な黒髪、なめらかな白い肌、彼女の感触を思い出すと自然と顔がにやけてしまう。
「でも…」
リトの気にかかったのは唯が自分の精液を膣内で受け取ったことだった。
あのとき自分の中を満たした圧倒的な快感、充足感、彼女に対する征服感。
それを思い出すと同時に不安に駆られてしまう。
自分もやはり性別としては雄であり、女性の中に出したいと本能的に思ってしまうのだ。
それが彼女たちを妊娠させるという結果に繋がるとしても。
リトは少し考えてから、まっすぐ家に帰るのではなく少し寄り道をすることにした。

「ふう…」
唯は古語辞典を置き、用意していた冷たい麦茶に口をつける。
そのとき唯のケータイが着信音を鳴らした。
着信は春菜からだった。
「はい」
「あ、古手川さん?今電話大丈夫?」
「ええ。大丈夫よ」
唯の声は春菜が前に電話をかけたときよりも明るくなっており、春菜はほっと胸を撫で下ろす。
「ひょっとして心配して電話してくれたの?」
「うん。まあね」
「ありがとう。でも結城君も来てくれたし、もう大丈夫よ」
唯の口から嬉しそうに彼の名前が出ると、春菜の胸はちくりと痛んだ。
彼と結ばれた余韻に浸る間も春菜にはなかったのだから。
そんな想いを表には出さず、春菜はリトのことを尋ねてみた。
「結城君はまだ古手川さんの家にいるの?」
「いいえ。結城君ならさっき出て行ったわ」
「そう…。でも、古手川さんが元気そうでよかったわ」
「結城君のおかげでね。西連寺さんも心配してくれてありがとう。それじゃあ」
電話が切れると、春菜はふっとため息をつき、急にリトのことが恋しくなった。
唯の声の感じからして、リトは唯とも関係を持つことにしたのだろうということは容易に想像ができた。
もしかしたら唯はもうリトに抱かれたのではないだろうか。
そんな考えが頭をよぎると、春菜の中にどす黒い嫉妬心が生まれた。
リトは自分のことを初恋の相手だと言った。
だからゲームの中ならばともかく、現実の世界では自分が一番先に彼に抱かれたいと思っていたし、そうなるものと勝手に思い込んでいた部分があった。
春菜はつい我慢できなくなり、リトに電話をかけた。

「はい?」
リトはドラッグストアから出てきたところで着信が来たことに気づき、電話に出た。
「春菜ちゃん?どうしたの?」
どうしたのと聞かれると春菜は返答に困った。
そしてつい唯のことを話題に出してしまった。
「古手川さん、大丈夫だった?」
「あ、うん。はじめはちょっと機嫌が悪かったけど、もう大丈夫だよ」
「そっか…。よかった」
そう言いながらも春菜は唯のことを聞くと、少し心が痛んだ。
本当は知りたかったが、具体的に彼女と何があったのかなど野暮なことは聞けない。
「ねえリトくん、今からちょっとでいいから会えないかな…?」
恐る恐るといった感じで春菜は切り出した。
夕方に差し掛かる時間ではあったが、彼と結ばれた余韻に浸る間もなかった彼女はリトに会いたくて仕方なかった。
「わかったよ。春菜ちゃんの家に行けばいい?」
「うん、待ってるね」
リトも正直春菜と一緒にいたかったという気持ちもあったため、春菜の会いたいという一言は正直嬉しかった。
リトは電話を切ると春菜のマンションに向かって歩き出した。

呼び鈴が鳴り、リトが家にやって来た。
春菜は待ちきれないといった感じでリトを迎え入れる。
「いらっしゃい。外は暑かったでしょ?麦茶用意するから先に私の部屋に行ってて」
「ありがとう。じゃあお邪魔するね」
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
リトが春菜の部屋で待っていると春菜が麦茶を持ってやってきた。
リトは麦茶を受け取ると一気に飲み干した。
「ふー、暑かった〜」
「無理言ってごめんね。急に来てなんて頼んで…」
「気にしなくていいよ。その…俺も春菜ちゃんと一緒にいたいって思ってたから」
リトの言葉に春菜は頬を緩める。
そしてリトが持って来たドラッグストアの袋に目をやる。
「ドラッグストアで何か買ってきたの?」
「え?ああ、これ?うん、まあ…」
リトは少し歯切れの悪い返事をした。
「何を買ったの?」
「…見ても軽蔑しない?」
リトは袋の中身をあまり見せたくないらしい。
彼が見せたくないなら追求すべきではないのかもしれないが、春菜は袋の中身が何なのか気になってしまった。
「別に軽蔑なんてしないよ?」
春菜の優しい笑みに少しホッとしたのか、リトの緊張が少し解ける。
「…じゃあ、はい」
リトは春菜に袋の中身を渡した。
袋の中身は小さな紙袋に包まれた何かだった。
「…なにこれ?」
春菜はそう言いながら紙袋の中身を確認する。
「あ…これって…もしかしてコンドーム?」
春菜の顔は少し赤くなっている。
「そ、その…、春菜ちゃんとしたいとかそんなんで買ってきたわけじゃなくて、いずれは必要になるかなって思ったから…」
リトのこの台詞は春菜の心にちくりと刺さった。
「…そうだよね…。エッチしたいなら私なんかより、ずっといい人がいるもんね…」
春菜の声のトーンの変化にリトはしまったと思った。
そして春菜はリトに追い打ちをかけてきた。
「ねえリトくん…。古手川さんとエッチしたの?」
直球の質問にリトは返答に困ってしまう。
だが春菜の雰囲気からして言い逃れはできそうになかった。
「…うん…」
「コンドーム、まだ使ってないってことは古手川さんとは付けないでエッチしたんだね?」
間髪いれずに切り返してくる春菜の迫力に負けてリトは黙り込んでしまう。
「…私ともしてよ…」
「え…」
「私だって好きな人と触れ合いたい…。それは他の人と一緒だよ?」
「春菜ちゃん…」
春菜はそう言うとリトに体を預ける。
「私の体じゃ古手川さんほどは満足できないかもしれないけど、私頑張るから…」
春菜はそのままリトの唇を奪い、それからリトのズボンのジッパーに手をかける。
その様子を見たリトは春菜を制止しようとした。
「待って春菜ちゃん、そこは汚いって…」
リトの制止を無視して春菜はリトのペニスを引っ張り出してそのまま口づける。
その様子にリトは興奮し、リトの亀頭の先から透明な粘液が分泌される。
春菜もそれに興奮したのか、リトの亀頭の割れ目に重点的に下を這わせ、唇で粘液を吸い出すようにして刺激を加えていった。
「…春菜ちゃん、もういいよ…」
すっかり勃起したリトのペニスに春菜は目を丸くする。
『これが古手川さんの中に入って、これから私の中に入るんだ…』
春菜がそんなことを考えていると、リトから強く抱き寄せられて唇を奪われ、そのまま口内をリトの舌が這いずりまわる。
そしてリトは春菜の服に手をかけ、一枚一枚脱がせていく。

「春菜ちゃん、怖い?」
裸にされた春菜はリトの問いかけに首を横に振った。
不安がなかったわけではなかったが、リトとひとつになりたいという気持ちがそれを凌駕していた。
そしてリトも裸になると、春菜と一緒にベッドの上に横になった。
ベッドの上で二人は濃厚なキスを交わし、お互いの体を愛撫する。

唇が離れると、リトは床に転がったままになっていたコンドームの箱を見つめた。
「やっぱり付けなきゃだめだよね…」
少し間を置いてから春菜は答えた。
「…今日古手川さんにしたように私にもして?古手川さんの方が私よりスタイルいいし、私じゃ勝負にならないかもしれないけど、私だって古手川さんに負けたくないもん…」
春菜に涙を浮かべた目でそう言われては、リトに逆らえるはずもなかった。
「じゃあ、入れるよ?」
リトは亀頭の先端を春菜の膣の入り口に合わせた。
先ほどの愛撫で春菜のそこからは愛液が染み出しており、膣肉が柔らかくリトのペニスを包み込んだ。
『うわ、春菜ちゃんの中めちゃくちゃ気持ちいい…』
リトはつい本能に任せて春菜をめちゃくちゃに突いてやりたいという衝動に駆られるが、ふと今日の唯の顔が脳裏をよぎる。
『でも初めては痛いみたいだから、ちゃんと春菜ちゃんを気遣ってあげないとな…』
リトが春菜の最深部まで貫くと、春菜は緊張が解けたのか吐息を漏らす。
「春菜ちゃん、全部入ったよ…」
「…うん、リトくんのが入ってるのがわかるよ…」
「動いてもいいかな?」
「うん、でもあんまり激しくはしないでね…?」
リトはゆっくり、ゆっくりと腰を動かし始めた。
春菜の中は優しくリトを包み込み、柔らかく吸いついてきてとても心地よかった。
「…あっ…、んんっ…」
春菜は眉間に皺を寄せ、声を押し殺そうとしている。
リトは春菜の声が唯のときのそれとどこか違うことに気づいた。
「…ねえ春菜ちゃん、初めてだし、痛いよね?」
リトの問いかけに春菜は答えない。
「…」
リトは試しに腰を一度大きく引き、春菜の子宮口に叩きつけるように一気に突き込んだ。
「ひあっ!」
春菜はたまらず腰を浮かせ、リトのペニスをさらに奥まで呑み込もうと膣内がうねった。
「…春菜ちゃん、気持ちいい?」
「は、激しくしちゃダメって言ったのに…」
春菜は顔を真っ赤にしてリトから目を背けた。
「…だって初めてなのに気持ちよくて、激しくされたら私のはしたないところリトくんに見られるんじゃないかって不安で…」
リトは春菜に優しくキスをして、彼女をぎゅっと抱きしめた。
「気持ちいいって素直に言ってくれる方が俺は嬉しいな。まして相手が春菜ちゃんならなおさらだよ?」
リトは優しい笑顔を春菜に向ける。
春菜がリトの笑顔に安心していたそのとき、リトは春菜の子宮口に亀頭の先端をぐりぐりっと押しつけた。
「あっ…!だからそんなことされたら私おかしくなっちゃうって…!」
「春菜ちゃんがおかしくなったとこ、たくさん見たいな…」
リトはそのまま、春菜の中でさまざまに角度を変えながら彼女の中を味わいつくす。
春菜の中はその度リトのペニスに柔らかく絡みつき、リトに射精を促してくる。
とうとう我慢できなくなったリトは、息を荒げながら春菜に声をかけた。
「ねえ春菜ちゃんっ…、唯にしたのと同じこと、春菜ちゃんにしていいんだよね?」
「うんっ、いいよっ…」
リトと同じく、体を走り抜ける快感に息を荒げながら春菜が答える。
春菜もそろそろ絶頂を迎えようとしていた。
「春菜ちゃんっ、春菜ちゃんっ…!」
「リトくんっ…リトくんっ…!」
互いに互いの名前を呼びながら二人は絶頂を迎えた。
リトのペニスから精液が放たれ、春菜の膣内を満たしていく。
その感覚にたまらない愛おしさを感じ、春菜はリトの背中に回した腕にさらに力を込めた。
リトの射精が終わっても二人はまだ繋がったままでいた。
「ねえリトくん、古手川さんってコンドーム付けないだけじゃなくて中に出させるんだ?」
「え?いや、今日は俺が我慢できなかっただけで…。今度からはちゃんと付けるよ」
「私とするときも?」
「もちろん」
「ふーん…ちょっと残念かも。私はリトくんなら付けないでいいし、リトくんが中に出したいなら別に…」
「春菜ちゃん…」
「私、リトくんに初恋の人だって言われて嬉しかった。でもだからこそ、リトくんが古手川さんと先にエッチしたのが悔しかったの」
春菜の言葉にリトは黙って耳を傾ける。
「けどそれは私の勝手な思い込みだったのね。リトくんなら初恋相手の私を一番最初に抱いてくれるなんて思い込んでた。リトくんの初めては古手川さんに取られちゃったけど、リトくんの最初の赤ちゃんは私が産みたいな」
春菜はそう言ってリトの背中に回していた腕にぎゅっと力を込める。
それとともに膣肉が再び柔らかくリトのペニスを刺激し始めた。
「春菜ちゃん、そんなふうにされたら俺また…」
「もう一回して?もう一回私の中にたくさんリトくんを感じさせてほしいの…」
春菜にそう言われると、膣の中でリトのペニスはすっかり力を取り戻していた。

「…んっ…あんっ…リトくん、気持ちいいよっ…ひゃんっ…」
リトの激しいグラインドに春菜は髪を振り乱して喘いでいる。
「俺も気持ちいい…。春菜ちゃん、もっと気持ちよくなろ?」
そう言いながらリトは更に力強く春菜の奥を突いていく。
「ああんっ!そんなにされたら私…っ」
リトは春菜の唇をキスで塞ぎ、そのまま舌を絡めていく。
二人の吐息が混ざり合い、二人は二人だけの世界に堕ちていく。
リトは射精感の限界を感じ、春菜の中に再び精を解き放った。

二人は放心状態のままベッドに横になっていた。
しばらくボーっとしていた二人だったが、春菜がのろのろと起き上った。
「そろそろお姉ちゃんが帰って来るから、晩御飯の用意しなきゃ…」
春菜は乱れた髪を整えるべく、一旦前髪のヘアピンを外す。
その様子を見ていたリトがふとこう言った。
「春菜ちゃんが前うちに泊まりに来た時も思ったけど、俺、春菜ちゃんは前髪をおろしてる方がかわいいと思うな」
「え?そうかな…」
「うん、絶対」
「じゃあ、前髪おろそうかな…」
春菜はそう言ってヘアピンをベッドの上に置く。
「…どう…かな?」
春菜は少しはにかみながら尋ねた。
その様子がかわいくて、リトは春菜と離れるのが寂しくなる。
「きゃっ」
リトは春菜を抱き寄せ、春菜が上になる形でベッドに倒れ込んだ。
控え目ながらしっとりと柔らかい春菜の胸の感触が心地よい。
「もう、リトくんたら…。私だって本当は離れたくないんだから…」
春菜はそう言ってリトにキスをする。
「今度どこかでデートしようよ?」
春菜の提案をリトは快諾する。
「もちろんいいよ。でも今はもう少しこのままがいいな」
「もう…。じゃあ、あと少しだけね」
春菜とリトはそのまましばらく二人でじゃれあっていた。
もちろんリトは帰りが遅くなり、美柑にこってり絞られることになるのだった…。
第4話はここまでです。
続きを楽しみにしてくれていた皆さん、遅くなってしまって本当にすみませんでした。

次回は御門先生の話になります。
それではまた。
175名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 09:07:41 ID:gFsCUflf
GJ
176名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 00:38:56 ID:krjXbVxo
よかった
もうやめたのかと思った
177名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 02:19:11 ID:ufrzg/IQ
もっと作品投下されないかな〜
178名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 19:59:50 ID:x/BfAwMq
gj!
次も期待してます
179名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 04:27:45 ID:RSi5SNDH
久しぶりにリトと唯の人降臨しないかなぁ〜
180名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 21:29:02 ID:oVuOE5dx
続編できました。
>>174の続きです。

予告した通り御門先生の話です。
181ファミリーシミュレーション EP5 Love me, AGAIN:2010/08/13(金) 21:32:45 ID:oVuOE5dx
「ねえリトー、これも買おうよ〜♪」
「余計なもん入れるな。お菓子はまだ家に残ってんだろうが」
ララとリトはスーパーのお菓子コーナーで腕を組んでいた。
買い物かごに放り込まれたお菓子をリトは棚に戻す。
リトの素っ気ない態度に少し唇を尖らせるララだったが、渋々引き下がる。
「えーと、あとはベーコンとソーセージか?」
「あ、私取ってきますね」
「お、特売やってんじゃん。3袋セットでお得だぜ?」
リトとララの後ろにナナとモモもおり、リトとデビルーク三姉妹で美柑に頼まれた買い物をしているところである。
と、そこに聞き覚えのある女性の声がした。
「あら、結城君にララさん、ナナさんとモモさんも」
「あ、こんにちは、御門先生」
ララが声の主に笑顔で挨拶を返す。
声の主、御門涼子もどうやら買い物に来ていたところのようで、彼女の買い物かごにも野菜や肉などが入れられている。
「御門先生も買い物ですか?」
モモの問いかけに御門は笑顔で答えた。
「ええ、そうよ」
「えー、なんか御門先生ってスーパーで買い物するイメージわかないなー」
ナナがそんなことを口走るが、御門は笑顔のままである。
「私だって買い物くらいするわよ。まあいつもはお静ちゃんに行ってもらってるし、私が行くことは確かに稀だけどね」
と、そこに今度は小さな男の子の泣き声が聞こえた。
男の子の傍には御門と同じくらいの年頃の若い母親が立っている。
どうやら男の子がお菓子を買ってほしいと駄々をこねているようだ。
その様子を見て、先ほどまで笑顔だった御門の表情が少しだけ寂しげな、どこか物思いにふけるようなものに変わった。
「どうかしたんですか?御門先生?」
モモが御門の表情の変化を察知して声をかける。
御門はハッとしたように答えた。
「いえ…。大変そうだなって思っただけよ…」
御門はそう言ってから話題を変えるように話を切り出した。
「そう言えばモモさん、以前分けてもらった薬草、もう一度譲ってもらえないかしら?」
「あ、ストック無くなりました?いいですよ」
「ありがとう。明日お静ちゃんに取りに行ってもらうことになると思うけど、何時ごろが都合がいいかしら?」
「いえ、もう薬草の種類はわかってるので、こちらから届けに伺いますよ。時間はどうします?あとどのくらいいるのかも…」
「量はできればこの前と同じで、時間はいつでもいいわ。」
「わかりました」
「ありがとう。ごめんなさいね。じゃあ私はこれで…」
御門はそう言うとレジの方へ歩き出した。
その姿を見送り、リトたちも買い物の続きへと戻る。
182ファミリーシミュレーション EP5 Love me, AGAIN:2010/08/13(金) 21:35:19 ID:oVuOE5dx
そして次の日…

どんよりと曇った空の下、御門宅を目指して歩いているのはリトだった。
左手に紙袋、右手に折り畳み傘を持っている。
「はあ…。どうして俺が…」

昼食をすませると、モモが突然リトに御門のところに薬草を届けてくれないかと頼んできた。
「リトさん、すみません。例のゲームにちょっとバグが見つかって、その修正をしたいのでリトさんが代わりに御門先生のところへ行ってもらえませんか?お姉様は春菜さんと服を買いに行くみたいですし、ナナは今どこかに出かけてしまったので…」
モモの台詞に美柑が反応する。
「なにリト。またモモさんが作った体感ゲームで遊んでんの?」
あんたも物好きね、そんな声が聞こえそうな様子で美柑が口を挟む。
「いいだろ別に…」
「まあそうだけど。私を巻き込まないでね」
あのゲームに美柑を巻き込めるわけがない。倫理的にも、道徳的にも。
リトはため息をつきながらモモの持っている紙袋を受け取る。
「わかった。行くよ」
「ありがとうございます、リトさん♪お礼として今夜はたっぷりと奉仕させていただきますので、期待しててくださいね?」
モモは途端に妖しい目つきになり、リトに体を預ける。
その様子をセリーヌが首をかしげながら見ていた。
それに気づいた美柑がモモに向かって怒声を上げる。
「ちょっとモモさん!セリーヌにそういうこと見せないで!ほら!リトも行くならさっさと行く!」
モモのとばっちりを受け、半ば追い出されるようにリトは家を出ることになった。

回想を終えると、リトは再び大きなため息をついた。
雲は先ほどよりも厚くなり、空の灰色はますます濃さを増していた。
「少し急ごうか…」
リトはそうつぶやくと御門宅を目指して足を速めた。

御門宅に着いたリトは玄関のチャイムを鳴らした。
しばらくしてから御門が出てくる。
「あら、結城君?」
「ああ、モモから薬草を預かって来たんだ。はい、これ」
リトは御門に紙袋を渡した。
「じゃあ俺はこれで…」
「あ、ちょっと待って」
用事が済んだので帰ろうとするリトを御門は呼びとめる。
「上がってお茶でも飲まない?喉が乾いてるでしょ?」
「いいの?診療所の仕事とかあるんじゃ…」
「今日はお休みなの。それに、せっかくダーリンが来てくれたんだから、ね?」
そう言ってウインクしてくる御門にリトは思わず顔を紅くして目を背ける。
「ダーリンって…。からかうのはやめてよ御門先生」
そう言いながらもリトは御門の家の中へ向かって足を伸ばしていた。
「そうね。ごめんなさい。すぐに淹れるからね」
リトはこのときは気づいていなかった。
背中越しの彼女の顔、その寂しげな表情に。
そのとき、空からぽつぽつと雨粒が落ち始めた。
183ファミリーシミュレーション EP5 Love me, AGAIN:2010/08/13(金) 21:37:27 ID:oVuOE5dx
「はい、お待たせ」
「ありがとう、御門先生」
リビングのソファに座っていたリトの前にお茶の入ったカップが二つ置かれた。
リトがそれを疑問に思っていると、御門はテーブルを挟んで向かい側のソファではなく、リトの隣に密着するように座った。
「…御門先生、どうしたの?いつもの冗談にしてはちょっときついと思うんだけど…」
御門は黙ってリトの腕に自分の腕を絡め、そのままリトの肩に頭を預ける。
気がつくと雨は本格的に降り出していた。
黙り込んだままの御門をそのままにしてリトはお茶を飲み、心を落ち着かせてから口を開いた。
「雨…かなり強くなってきたね…」
リトは当たり障りのないようなことを言った。
それに一言だけ御門が反応する。
「うん」
「…先生、いつまでこのまま…」
またしばしの沈黙が流れた。
だが…
「…やっぱり私にあなたのそばは似合わないのかな…」
ポツリ、降り始めの雨粒のような声がリトの耳に届いた。
今の彼女は明らかにリトの知っている彼女ではなかった。
「ねえ結城君。私がどうして地球に来たか知ってる?」
御門は不意にそんなことを言った。
そういえばそんな話は聞いたことがなかった。
「ううん、知らない」
「…ソルゲムの事は覚えてるわよね?」
忘れもしない。春菜と唯を人質に御門先生を連れ去ろうとした宇宙マフィアだ。
「私ね、故郷の星から地球に逃げて来たのよ」
「ソルゲムに接触されて?」
「そう…。あのケイズにね」
ケイズ…。ソルゲムの重要メンバーの一人で御門先生の誘拐を指揮していた男だ。
「私ね、当時恋人がいたの。深く愛し合っていて、将来一緒になりたいって本気で思ってた」
御門の話は続く。
「でもソルゲムにマークされて、私と一緒にいたんじゃ彼に危害が及ぶと思って、彼に一方的に別れを告げて故郷の星を飛び出してきた。
その日も今日みたいに雨が強く降っていたわ」
184ファミリーシミュレーション EP5 Love me, AGAIN:2010/08/13(金) 21:39:04 ID:oVuOE5dx
強い雨がその時の記憶を今でも蘇らせるのだろうか。
今の彼女は余裕たっぷりの大人の女性ではなかった。
一粒の雨のように何かに当たれば途端にはじけ飛んでしまう、そんな御門の脆さをリトは初めて目の当たりにした。
「地球に来ても正直怖かった。いつまで自分は安心して暮らせるのかって。それに、彼への未練もあったから、地球で恋人は作らないって決めてた」
「そしてあいつらはやって来た」
リトはソルゲムがやって来たときのことを思い出していた。
春菜と唯を辱め、挙句には人身売買に二人を使おうとしたソルゲムを許すことはできない。
「そう。あのとき私はもう地球にはいられないって思った。私のせいで西連寺さんと古手川さん危険な目に遭わせたしね。でも…」
御門はここで少し言葉を詰まらせた。
リトは静かに彼女の次の言葉を待つ。
自分がいつの間にか彼女の肩に手をかけていたことにも気づかずに。
「あなたやララさんやヤミちゃんが助けに来てくれて、しかも私にここにいていいんだって言ってくれたこと、すごく…嬉しかった…。だって私、迷惑だからどっか行けとか言われるんじゃないかって思ってたから…」
「御門先生…」
リトは彼女を抱き寄せて背中を擦っていた。
「特にあなたは西連寺さんのことが好きだったでしょ?だからあなたの口からそう言われたのが一番意外だったわ…」
彼女の涙のぬくもりがTシャツにしみ込みリトの胸に届く。
「そしてね、恋愛をあきらめていたはずなのに、もう一度愛されたいと思ってしまった」
御門はリトの背中に回した腕に力を込めた。
その瞬間、リトは御門の唇を奪っていた。
唇が離れると、御門は少し顔を伏せて言った。
「ここから先は、寝室のほうでお願い…」
185ファミリーシミュレーション EP5 Love me, AGAIN:2010/08/13(金) 21:41:00 ID:oVuOE5dx
初めて入った彼女の寝室、しかも彼女はいま自分の隣で裸で横になっている。
リトは御門を抱き寄せて彼女の上に覆いかぶさり、彼女と舌を絡めあう。
彼女の豊満な胸が自分の胸の舌で柔らかく潰れ、その感触に興奮したリトは今すぐにでも彼女を貫いてやりたいという衝動に駆られる。
すっかり勃起したリトのペニスの感触を下腹部に感じていた御門は、リトの耳元で優しく囁いた。
「入れたいならいつでもいいわよ…」
その言葉に、リトは御門を貫くべく亀頭を濡れた花弁に押し当てる。
いよいよひとつになるのだと御門が喜びに体を震わせるが、リトはなかなか自分の中に入ってこようとしなかった。
「…?どうしたの?位置は合ってるし、このまま…」
「このままでいいの?だって、ゴムもつけてないよ?」
御門はようやくリトの気持ちを理解した。
「そっか。優しいのね結城君は」
御門はくすくすと笑いながらリトの背中を優しく愛撫した。
「確かに妊娠したら困るからって人もいるけど、でも愛する人とひとつになる感触を直に感じたいって思う人もいるのよ?」
「そうなんだ…」
春菜や唯もそうなのだろうか。
「結城君の本音はどっち?つけるべきだと思う?それとも生のままがいい?」
御門がそんな質問をしてきたので、リトはどう答えるべきか困ってしまう。
「なんて言ったらいいのかな…。俺としてはやっぱ付けなきゃいけないって思うんだけど、でもいざするときになると生のまま入れたい、中に出したいってつい思っちゃうって感じかなあ…。ダメだよね、こんなに意志が弱くちゃ…」
「へえ…。もう他の女の子相手にそんなことまでしちゃってるんだ?」
御門に突っ込まれドキッとするリトに、御門は優しく言った。
「でも生物学的にいえば、女性に赤ちゃんを宿らせるのが男性の役割なんだから、あなたは健康な男の子だわ。そうね…」
御門は軽く舌舐めずりをして見せ、リトの耳元に囁いた。
「私、今日が排卵日なんだけど、結城君はどうしたい?」
「ちょっと御門先生、それって…」
御門の言うことが本当なら、彼女は自分の体内に新鮮な卵子がある状態でリトに生のままやらせるつもりだったことになる。
「そう、私に赤ちゃん産ませたい?って聞いてるの」
186ファミリーシミュレーション EP5 Love me, AGAIN:2010/08/13(金) 21:43:21 ID:oVuOE5dx
その囁きを受け、リトの雄の本能が理性を蝕んでいった。
そしてリトは御門の花弁に自身を突き立て、一気に子宮口のある最深部まで貫いた。
「ああっ!」
御門が甘い喘ぎ声を上げ、膣肉が粘液を分泌しながらリトの精を絞り取ろうと絡みつく。
「御門先生っ…!先生の中すっげー気持ちいい…」
リトは我を忘れて快感を貪り、彼女の肉体の虜になる。
重ねた唇から吐息が漏れ、お互い背に回された腕にぎゅっと力が入る。
本能に任せた雄の激しいピストンに、御門の膣は真っ白な愛液を分泌し、奥の方を突かせるように雌の本能を全開にして応える。
「ああっ…はあんっ…!結城君、そんなに激しくされたら私耐えられない…!」
御門の声を聞き、リトのピストンは彼女と自身を一気に絶頂へ導くべくさらに荒れ狂う。
その動きに御門の膣は真っ向勝負を挑んでくるように激しくうねり、リトのペニスに強く強くかみついてくる。
「先生…っ!このまま中でイくよ?」
「いいわ…っ、このまま…私の中で…!」
「「あああああああっ!!!」」
そして二人の中で快楽がはじけ飛び、それとともに子宮口に押し当てられたリトの亀頭から大量の精液が決壊したダムの水のように御門の子宮に流れ込む。
「ああぁ…、すごい…。初めて中に出されたけど、こんなに気持ちいいんだ…」
御門のその言葉にリトはつい反応してしまう。
「え?初めてって…」
リトの射精が未だに続く中、御門はリトの背中に優しく腕を回して言った。
「前の彼はね、まだ私が仕事を始めたばかりのころだったこともあって、ちゃんと避妊してくれてたから…。ソルゲムにマークされて逃げてきてからは子どもなんてもう一生産めないって思ってたし…」
ここでリトはふと昨日のスーパーで御門の様子がおかしかったことを思い出した。
「もしかして、御門先生昨日の親子を見てたのは…」
「ああ、あれ…。私も道が少し違えば、今頃彼の子どもを産んでお母さんになってたのかなって思っちゃってね…。でももういいの。きっとこれからは、雨が降ってもあなたに愛された今日のことを思い出せるから」
そう言ってほほ笑んだ御門に、リトは精一杯の想いを込めてキスをした。
唇が離れ、リトは御門の膣からペニスを引き抜こうとした。
すると御門は足を絡めてリトの邪魔をしてきた。
「あれ?御門先生…?」
「もう離れちゃうの?」
彼女の濡れたような眼差しが、リトに彼女が再び発情していることを告げた。
「先生ったらけっこう甘えん坊なところもあるんだね…」
半ばあきれたように、リトは御門と何度も何度もキスを交わした。
目を閉じてリトとキスを交わしながら、御門は地球に来たばかりのことを思い出していた。
あのころの自分は希望なんて持っていなかった。
神様がいるのなら、今すぐ自分を愛するあの人の元へ帰れるようにしてほしい、そんなことばかり思っていた。
地球での生活に慣れてきたころ、その想いは諦めに変わり、もう変化することはないだろうと思っていた。
だが彼女の予想は今大きく裏切られた。

――― ねえ神様、私はもう一度愛されることができて幸せです ―――

愛する人と体を重ねながらそう心の中で呟き、御門は再び快楽の中へと落ちて行った。
187名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 21:46:26 ID:SPFPmGxQ
しえんぬ
188ファミリーシミュレーション EP5 Love me, AGAIN:2010/08/13(金) 21:50:52 ID:oVuOE5dx
第5話はここまでです。

ソルゲムの話から御門先生の気持ちを妄想してたらこんな話ができてしまった…。

エロ満載、ピンク一色な話を期待していた方々には申し訳ないです。

次回の詳細なプロットはまだ考えていないので次回の投下まで間が空くかもしれませんが、
このシリーズは完結まで書き切るつもりでいますので、皆さんに最後までお付き合いいただければ幸いです。

それではまた。
189名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 21:56:04 ID:SPFPmGxQ
乙GJ

ふぅ
190名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 07:01:41 ID:9W5kj0Y0
GJ!朝からなんてものを見てしまったー!
191名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 03:35:45 ID:QTheM/Ep
職人もっと来てくれ〜
192名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 00:33:55 ID:SDyUT4fs
193名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 03:25:34 ID:zY2uujMe
久々に来たら新作来てたー
GJ!
194名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 04:01:11 ID:kpdYyuth
アニメ二期&SQで復活も決まったことだし
もっと勢いついてくれるといいな。
195名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 23:28:49 ID:rVZA0siS
ねむい
196名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 23:41:09 ID:rVZA0siS
不定期投下でもかいていいすか?ララ×リトで
197名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 23:43:35 ID:HqbnnIxj
あまり贅沢は言えないけど、できたらキリのいいとこまで書いてからまとめて投下の方がいいと思う
198名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 00:05:49 ID:pGK/ueVr
>>196
区切りがいいとこでどんどんあげてっていいと思う。
盛り上げていきましょう。
199名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 00:39:50 ID:suG9fT5L
唯×リト無いかな〜
200名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 03:40:21 ID:waJM7/pS
そろそろリトと唯の人が来る!……と思う
201名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 03:49:26 ID:dtsz6Yib
待つだけじゃなくて書くって選択肢もあるんだぜ
202名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 00:27:30 ID:uuKzXhUb
少なくとも俺には無理 
203名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 01:10:08 ID:oH0wkisz
自分が書いた物では楽しめないw
204名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 00:28:13 ID:4VaFNaOX
ほしゅ
205名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 15:46:12 ID:GCZncceY
調教もの
206名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 05:11:14 ID:GsYgrrNP
俺に文才があれば…
207名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 23:09:01 ID:y0Aw2ZtF
なぜだろう、もう誰も居ない気がする
208名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 23:23:30 ID:GEbh6Ak6
俺がいるぞ!
209名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 00:13:48 ID:/euzIVUl
>>207
いますよ
今書いてるので、SQでの再開に間に合わせればなと思ってます
210名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 00:52:44 ID:k2m14XJO
ふぁいとおーおー
211名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 02:10:33 ID:cz7dOUbu
>>207
俺もいる!
>>209
おぉ!乙です!頑張ってください。
212名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 23:06:35 ID:UijH+XM8
人が居るとなんだか落ち着く。
213名無しさん@ピンキー:2010/09/10(金) 23:33:58 ID:mVdk2hoJ
沙姫に足を舐めさせたい
214名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 00:04:01 ID:CuNs+7RL
沙姫はどうでもいいや
215名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 00:53:09 ID:kuISl9Kr
時々、凄く時々だけど沙姫も稀に可愛いじゃん?w
216名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 00:29:25 ID:cr1ll7fn
今、投下を考えてる人どれくらい居る?
217名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 21:05:03 ID:GSJEjGCJ
モモリトを書いてる。つもり。
アイデアとか話の構造が浮かんだら筆を手に取って、行き詰まったらやめて、を繰り返してる。
218名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 22:27:42 ID:35sgd79C
モモリト頑張れオラ 俺のごちそうなんだよ
219名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 22:32:19 ID:bfblgVOH
リトララ何本か書いてます
全然まとまらないけど…
220名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 07:13:33 ID:OLp6Q5OF
とりあえずネタが枯渇してるのでダークネスで拾いたい
221名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 23:39:14 ID:lQI3vDfI
ホッシュート
222暇人:2010/09/15(水) 00:30:37 ID:vOWX6NdY
MEMO
・したらばの登録方法
http://jbbs.livedoor.jp/(カテゴリ)/(板番号)/(スレッド番号)/
の板をmy.brdに登録するには
// ここから
したらば[TAB]0[LF]
[TAB]jbbs.livedoor.jp[TAB](カテゴリ)/(板番号)[TAB]板名[LF]
// ここまで
のようにする([TAB]はタブ\t, [LF]は改行コード\n)。

・わいわいkakikoの登録方法
http://yy42.60.kg/crea5656/
の板をmy.brdに登録するには
// ここから
わいわいkakiko[TAB]0[LF]
[TAB]yy42.60.kg[TAB](板ID)[TAB]板名[LF]
// ここまで
のようにする。

・pattern.datの書式
"[マッチさせたいホストのパターン][TAB][文字コード][TAB][SUBJECT_PATTERN][TAB][DAT_PATTERN][LF]"

subject.txtとdatファイルの解析用
[マッチさせたいホストのパターン]: 対象となるホストの正規表現
[文字コード]: 0ならSJIS, 1ならEUC
[SUBJECT_PATTERN]: 番号<dat_num>,タイトル<subject>,レス数<res_num>を名前つき捕獲集合で取得する
[DAT_PATTERN]: SUBJECT_PATTERNと同様に番号<A>,名前<B>,メール欄<C>,日付<D>,ID<E>,BE<F>,本文<G>,タイトル<H>を取得する

・image.datの書式
"[元のURLのパターン][TAB][修正URL][TAB][リファラ][TAB][ビューワのフラグ][LF]"

image取得用
223麒麟:2010/09/15(水) 00:36:17 ID:vOWX6NdY
今リトララかいてます
224麒麟:2010/09/15(水) 08:22:23 ID:vOWX6NdY
>>222
スイマセン間違えて変なモノ上げちゃいました気にしないでください
スイマセンあと頑張ってかいてます
225名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 21:22:58 ID:VhJq4KtW
まさかとは思うけど唯×リト書いてる人いないの?
226名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 21:32:05 ID:fq3u1Lrd
>>225
まさかとは思うけど唯×リト書いてる人いると思ってるの?
227名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 21:59:39 ID:Onfjbhtm
リト×唯ならきっとある。
228名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 23:59:01 ID:mbPBdhq6
>>225
いますよ

>>227
上でも書いたけどもうちょっと待っててください
229麒麟:2010/09/16(木) 00:26:06 ID:Ebwmg96b
半分書き終わりましたそれにしても初めて書くので難しいです!あと質問ですがレズ系はここに書いてもいいんですか
230名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 22:24:30 ID:uU5+7FrL
ファミシュレって終わったの?
231名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 01:06:57 ID:WBez0GvO
>>228
もしや、いつものリト×唯シリーズの人ですか?
232名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 00:58:57 ID:AFNRuO2l
このスレには誘い受けする糞書き手なんていません><
233名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 18:17:57 ID:V744N3ol
ふぅ
234名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:31:35 ID:6F7H0j+O
すいません。
前々スレあたりでリト×ナナを書くと言っていたものです。
文章には自信がありませんが書きあがったので投下します。

おそらく7レスほど。
235名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:32:14 ID:6F7H0j+O
「っふあああぁあんっ」
本に書いてあった通りだ。ハジメテって言うのは、痛い。
いや、痛いというよりは熱いと言った方がいいかもしれない。
今までに感じたことのない痛みと温かさを、私は感じていた。
「ナナ、大丈夫か?」
心配してアタシの顔を覗き込んでいるのは姉上の婚約者だ。
父上に知られたら首を切られるかも知れない。
デビルーク星において、王族の婚約者と肉体関係を持つのは御法度。
父上が御法度に引っ掛かった者たちを何人も殺してきたのを私は知っている。
「だ、大丈夫だよ・・・・・」
強がったことを言っているが、正直余裕はない。
あえて言うなら、今すぐにでも抜いてもらいたいぐらいだ。
「いや、やっぱキツそうじゃん」
姉上の婚約者・・・・結城リトは私の中から自分のモノを引き抜こうとした。
「い、いやっ。だいじょう・・ぶ、だから」
リトがアタシの事を気遣って抜こうとしたのは分かっていた。
「・・・・・続けて」
でも、アタシはやっぱり離れたくなかった。
やっぱりこれが「恋」って奴なのだろうか。
236名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:32:40 ID:6F7H0j+O
アタシの周りにはリトに「恋」する人がいっぱいいる。
姉上だってそうだし、春菜だって、美柑だってそうだ。
ヤミも、コケガワも、メモルゼの王女も、みんな(モモから聞いた)。
そして、モモも、アタシも。
この間、アタシは見てしまった。
リトに告白する女の子の姿を。
その子は確か美柑が登下校時に一緒にいるこのうちの一人だった。
「美柑ちゃんのお兄さん。ずっとステキだなって思ってました。付き合っていただけませんか?」
他人から他人への告白なのに、アタシの胸は高鳴った。
その高鳴りは、リトの答えに対する不安だったと、後から考えてわかった。
その場にはセリーヌもいたけど、セリーヌはお昼寝中。
モモはデビルークに戻っていて、姉上は美柑と買い物。
このことを知っているのはアタシとリトだけ。
二人だけの秘密。
そう考えると、何故か身体がマラソンのあとみたいに火照った。
股がジンジンする。
心拍数が上昇する。
今までこんなことになったことはなかった。
おもむろに、左手を自分の胸に当てる。
我ながら貧相な胸だ。
姉上やモモみたいに大きくない。
美柑・・・・・よりはあるかな?
237名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:33:27 ID:6F7H0j+O
左手を動かす。
指の間にピンクの突起物が引っ掛かった。
「ひゃうんっ」
反射のように出てしまう声。
抑えきれなかった。
左をある程度終えたら、次は右。
右はさっきみたいにならなかった。
なぜだろう。刺激がほしかったアタシは空いていた右手を自分の股にあてがった。
「ひゃっ」
さっきよりも身体が震えた。
胸よりもよっぽど気持ちよかった。
くちゅくちゅといやらしい音が部屋の中を流れた。
その音に興奮して、余計に強く自分を刺激するアタシ。
音は大きくなり、さらに興奮して・・・・・・。
「り、と・・・・はぁはぁ・・・・」
いつしか、アタシはリトの名を呼んでいた。
「リトぉぉ、お願いっ、身体が・・・・・」
いつの間にかアタシはかなりの大声でリトの名を叫んでいた。
しかも、右手の中指はアタシの秘所に第二関節まで差し込んでいた。
「・・・・っっん」
背筋がゾクっとした。その刹那。
「んあぁああぁぁああぁぁ」
下半身から脳天まで、電気ショックを浴びせたような感覚に、アタシは半ば痙攣を起こしていた。
そこに、
「な、ナナ。どうしたんだ?」
あろうことか、リトが入ってきた。
どうやら音を部屋の外に漏らさないようにするシステムの電源を落としたままに行為に及んでいたみたいだった。
今度は顔が火照ったのがわかった。
「あ・・・あの・・・・・」
アタシを見て後ずさるリト。
アタシはリトに頼んだ。
「・・・・・シテ・・・・くれ・・・」
238名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:33:50 ID:6F7H0j+O
「う、動くぞ」
リトの体温をいろんなところから感じれる。
キスをしてくれているところから、抱きしめてくれているところから、
つながっているところから。
それがとてもうれしかった。
「な、ナナ?」
やっと少しずつ動き出したリトはアタシを見て動くのをやめた。
「泣いてる・・・のか?」
自分でも気付かなかった、頬を伝うアタシの涙。
「い、痛いならもう少し待ってからにするか?」
そんなことじゃない。
思ったことが口から出ない。
喉まで出かかってるのに、言葉にならない。
でも、次の言葉はすんなりと言えた。
「・・・・・・・うれしいだけだよ」
「へ?」
まだ気づかないか。この鈍感男。
「リトと・・・繋がってるのがうれしいだけなんだよっ」
言ってしまった。本当の気持ちを。
このことが父上にバレたら、間違いなくアタシは首を切られてしまう。
それでも、後悔はなかった。
自分の気持ちを隠してまで、今の生活を送るのは、無理だった。
「ナナ・・・・・・」
リトはアタシの顔を覗き込む。
返事なんてわかってる。
どうせ「ゴメン」の一言でバッサリだ。
今、繋がってるのだって、アタシのわがままを聞いてくれただけだ。
リトが私の事を好きだなんてあり得ない。
リトは私に言った。
239名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:34:11 ID:6F7H0j+O
「ありがとう」
「へ?」
予想外の言葉だった。
そのあとに付く言葉は「ゴメン」とは正反対の言葉だった。
「俺も、好きだよ」
そう言うとリトはアタシにキスをした。
唇同士が触れ合うだけの、とてもソフトな、フレンチキス。
「なんでだろうな。西連寺のことが好きで、ララの夫にふさわしい男になるようにってギドに言われたのに、
・・・・・俺はナナの事が好きなんだ」
もう一度、キスを落としてきた。
それは、アタシに再び涙をこぼさせるには、十分すぎるものだった。
「・・・・うれしいよ、ナナ」
「リトぉ・・・・・」
今度はアタシから。
精一杯顔を近づけて、やっぱり触れ合うだけのキス。
アタシとリトに、ディープなのは似合わないと思ったから。
そのあとも何度もキスを重ねた。
何分経っただろうか、正直わからない。
それでも、アタシは構わなかった。
リトと二人きりでいれる時間が。
キスできる時間が。
繋がっている時間が。
ずっと終わってほしくなかった。
240名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:34:32 ID:6F7H0j+O
「んっ、んんっ」
リトはアタシの中で暴れまわっている。
もう、痛みはなかった。
両想いに気づけたこと。
繋がっていること。
他の誰でもなく、リトがアタシを選んでくれたこと。
それだけで、アタシの痛みは無くなった。
それよりも、頭に電流が走るような感覚に常に踊らされているような感覚が、心地よかった。
「・・はぁ・・・・はぁ」
リトの呼吸音が聞こえる。
アタシのすぐ近く。1mも離れていない、30cmも離れていない距離で、リトの顔が目に映る。
じゅぷじゅぷと淫らな音が耳に届く。
本に書いてた通り、本当に音がする。
「・・・・・・あっ」
リトはそのまま身体を前に倒した。
アタシに覆いかぶさるような体勢になる。
「ナナ、俺もうイキそうかも・・・・」
「り、リトになら別に中に出しても良いぜ」
そう言うとすぐにリトは腰を激しく動かした。
ピストンの度に電流が走る。
「そ、の・・かわり・・・・ひゃっ」
激しすぎてうまく言えなかった。
「ナナっ、イクぞっ」
おなかの中に、熱いものが入ってくる。
今までにない感覚の中で、私は言葉に出さずに心の中で言った。
(そのかわり、責任とれよ?)
241名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:34:58 ID:6F7H0j+O
「そういえばさ」
ずっと頭の端に引っ掛かっていたことをアタシはリトに尋ねることにした。
「リト、今日告白されてたけど、なんて返事したんだ?」
返答が恐かった。
両思いだとわかった今でも、不安が心を埋め尽くす。
「ああ、見てたのか」
リトは言い訳するようなそぶりも見せずに答えた。
「『ありがとう。でも、俺には守りたい子がいるんだ。ごめんな』
そう言っただけだよ。もちろん、その子って言うのはナナのことだ」
嬉しくて、また涙が出た。
リトはまだ続けた。
「これからは、俺が守るから。よろしくな、ナナ」
―――このことがバレて父上に命を狙われたとしても?
「ずっと、守り続ける」
―――アタシが連れ去られたりして、遠くに行っちゃったら?
「どこまでも、追いかけるよ」
「ふふっ」
思わず笑いが出てしまった。
「キザなセリフはリトには似合わないぞ」
「わ、悪かったなっ」
でも、嬉しかった。
「じゃあ、任せたぞ。リト」
アタシはもう一度、リトにキスをした。


242名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 01:37:13 ID:6F7H0j+O
すみません。
読み返してみたら序盤の時系列が読みづらくなってました。

あと、ナナの口調がよくわからず、なんだか変な感じになってしまいました。

感想とかいただけると嬉しいです。
243名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 02:13:41 ID:diU9TO/n
まめに見るもんだね、おかげで素晴らしいものを見れた
244名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 02:20:20 ID:rP59HhoM
ナナってどうなのとか思ってたけど。
めちゃくちゃいいじゃないですか。
作者さんGJ。素晴らしい。
245麒麟:2010/09/20(月) 03:37:22 ID:OtNzngxA
自分も書いてますがよかったです!GJ!!というか見る暇あるなら書けというはなしですが
246名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 07:17:36 ID:tY5guhVr
>>232
今どんな気持ち?
247名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 10:10:54 ID:VneKofXG
GJ!
248名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 18:41:19 ID:xaxxy+a2
gj!!
249名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 03:33:29 ID:G+00/uMc
見ないうちに新作が上がってた。
作者さんGJです!
250名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 14:02:46 ID:tFp4AKdb
>>239
>唇同士が触れ合うだけの、とてもソフトな、フレンチキス。
ありえない

フレンチキスってさ 
 唇が腫れ上がるくらい、舌が結びつく位、お互いの唾液が混ざり合うくらい
のだよ。

しかし、
>デビルーク星において、王族の婚約者と肉体関係を持つのは御法度。
だっけ?
一夫多妻が常識だから、問題ないでしょ?正式に婚約して結婚してしまえば。
251名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 14:12:53 ID:hUX6gMoB
ググったらこんなページが
ttp://homepage3.nifty.com/logical/column146.html
本来は>>250の意味のようだけど日本では別の意味で使われてたみたいね
別にどっちでもいいと思うが
252名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 23:41:22 ID:jgoHiRrt
なんだ、ここでも書き手潰しなるものが行われているのか
253名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 02:38:43 ID:iKgh079O
www
254名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 03:11:28 ID:MOEJ0VfY
俺も気になった部分だけど
書き手潰し(笑)とか言われそうだからレスしないでおいてよかったw
255名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 17:26:59 ID:WQZhDwE2
ダークスとアニメ再開まで後少し!!
>>228さんの投下も待ってますよー
256名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 22:44:07 ID:BVBP5nkN
神職人って何人居るの?
257名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 23:26:17 ID:nqYHLQCA
続編が青年誌だったらなー
本番の一つや二つ描いてくれそうなのに
258名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 23:41:59 ID:pQWwQhcG
ぬーべー→いずなの例を見るにメインキャラがヤる事は無さそうだがな
259名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 21:38:36 ID:qwL5nD0O
>>257
その気持ちスゲ―わかるwww
260名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 23:08:44 ID:N5RxWmRh
一般の小中学生はジャンプのあれだけでドキドキなんだろうな〜w

俺もそうして育って来た世代だ…wジャンプで本番やったらもうニュースだなv
261名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 12:31:05 ID:R8Ybp0I2
週刊で尻神の名を欲しいままにした桂正和が
ヤンジャンでエロ描いても??ってなるのはなんでだろうな
週刊じゃないと駄目な大事な何かがあるんだと思う
262名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 20:14:23 ID:RItdRqbi
>>261
元々桂はエロ描きたくなかった人
263名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 20:15:52 ID:RnTD8MbG
ふぅ…
しかし、なんというか、やはり、その…矢吹神は神ですな…

そしてオレは世界の片隅で、淡々と春菜のアナルを舐め始めた
264はるなのあなる:2010/10/01(金) 20:16:23 ID:RnTD8MbG
「なー、ハルナ。アナルセックスってなんだ?」
「え……!?」
ナナの部屋を訪れていた春菜に、いきなりナナが突拍子もない質問をしてきた。
(あ、アナルって……お、お尻でエッチすることよね……)
カアァ……
もちろん意味を知っている春菜は、たちまち顔が真っ赤になってしまう。
「あたし、この間ネットで大人の恋愛について調べてたんだけどさー。
そしたら、みんなその話してるんだ。それって、面白いのか?」
「え、えっと……それは、その……」
「それで、こんなの買ってみたんだ」
ナナはそう言いながら懐から何やら緑色の液体状のものが入ったボトルを取り出した。
ラベルにはこう書かれていた。
『絶対安全! 貴女の快適アナル・セックス・ライフを保証する、愛のアナル・スライム』
(ええっ!? こ、これって……)
「一応買ってみたんだけどさー。説明の意味がよく分からないんだよなー。
ハルナ、分かるか?」
そう言ってナナは春菜にボトルの裏に書かれた説明を見せた。
「あ、あ、あ、あの、その……」
春菜は顔を真っ赤にしてうろたえていた。
「なあ、ハルナ。アナルセックスって気持ちいいのか?」
「な、なんで私に聞くのっ!?」
「実はさっきモモに聞いたんだ。そしたら、
『さぁ……。私は経験が無いですけど、春菜さんならやったことがあるんじゃないかしら』
って言ってたから」
「えぇっ!?」
ますます顔を真っ赤にしてしまう春菜。
「そ、そ、そんなの、や、やったことない……」
「ふーん、ハルナでもやったことないのか。どんななんだ?」
「そ、それは……」
「なー、教えてくれよー! あたし、もっと大人になりたいんだ!」
「え、えっと……その……」
しどろもどろになった春菜は、ふーっと一度深呼吸して落ち着きを取り戻すと、
少し冷や汗を垂らしながら、なんとか優しい表情を繕ってナナに語り始めた。
「ナナちゃん。恋にはね、順番ってものがあるの」
「順番?」
「そう。まずはお付き合いして、デートとかして、だんだん相手のことを理解し合ってから、
ちょっとずつ近付いて行って……それで、相手の男の人のことが本当に好きになってから、
ナナちゃんが今言ってるみたいなこと、するんじゃないかな」
「ふーん。そうなのか」
「だからまだ、そういうのはナナちゃんにはちょっと早いと思うな。
もっといっぱい素敵な恋をして、色んな楽しい思い出を作ってから、
そういうことを勉強すればいいと思う」
もう一度、春菜はにっこりナナに微笑み掛けた。
「そっか……うん、分かった。ハルナがそう言うんならそうするよ」
(ふぅ……)
ようやく納得したようにニコッと笑ったナナを見て、春菜は胸を撫で下ろした。
「じゃ、それはハルナにやるよ! 
だから、リトといっぱいアナルセックスしてからあたしに教えてくれ!」
「えぇっ!?」
「あたし、ハルナとリトのこと、結構応援してるんだぜ!」
「え……えっと、応援してくれるのは嬉しいんだけど……」
「ほら! 遠慮すんなって!」
そんなこんなで、春菜は『愛のアナル・スライム』を押し付けられてしまった。
265はるなのあなる:2010/10/01(金) 20:17:44 ID:RnTD8MbG
「はぁ……」
家に帰ってきた春菜はお風呂場で、浴槽に浸かりながら緑色のボトルを見つめてため息をついた。
(お尻、エッチか……)
噂には聞いたことがあるものの、まだリトとはした事がなかった。
何気なくボトルを手にとって、裏面に書かれた説明を読んでみる。

『初心者から上級者まで使える、愛のアナル・スライム!
使い方
ボトルの先端部の口をアヌスに当て、腹をギュッと握ります。
特別に調整されたスライムが貴女の腸内の老廃物を溶かして清潔にし、
腸の粘膜を保護してアナルセックスに最適の状態にしてくれます。
媚薬の効果もあり美容にも良い、最高の一品です。
さぁ、貴女も今日から、レッツ・アナルセックス!』

「うーん……」
じっと説明を読んで一声唸る春菜。
(お尻って、気持ちいいのかな……)
ふと、春菜の脳裏に自分がリトに肛門を弄られている場面が思い浮かんだ。

 『春菜ちゃんのお尻、可愛いよ』
 『ゆ、結城くん……』
 ぺろ……
 『あんっ』
 リトは春菜の尻穴に舌を当て、肛門の中に舌を入れて来た。
 『あっ……だめ……結城くん……そんなとこ……だめぇ……お尻なんて……ああぁ……』

カアァ……
(や、やだ……私ってば……)
うっかり思い浮かべてしまった変態的な妄想に興奮し、赤くなった頬に手を当ててしまう春菜。
(あ……)
ジン……
あまりお尻のことばかり考えるうち、春菜の尻穴が少し疼き出していた。
(……)
春菜はそのまましばらく俯いた後もう一度ボトルを見つめて、つい……
(やって、みようかな……)
誘惑に負けて、コクンと唾を飲み込んだ。
266はるなのあなる:2010/10/01(金) 20:18:32 ID:RnTD8MbG
浴槽から出た春菜は鏡の前にマットを置いてその上に4つんばいになり、
安産型で豊かな量感溢れる、白く張りのある尻肉の上に右手を乗せた。
中指を谷間の上から沿わせてゆっくりと尻の谷間を滑り降りるようになぞり、
ツ……
「ん……」
とうとう自分の肛門を探り当てた。
(これが私のお尻の穴……)
チラリと鏡の方を見ると、肛門に指を当てている自分の姿が映し出されている。
(やだ……)
恥ずかしくて、少し顔を赤らめてしまう春菜。
(ちょっとだけ……弄ってみようかな……)
春菜は中指の先を少しだけ、肛門をさするようにクリクリと動かしてみた。
「ん……」
ピクン。
少しだけ、春菜の背中が仰け反る。
(なんか……変な感じ……)
膣やクリトリスを弄る時とは少し違う、むず痒いような感触が春菜の肛門から広がって来る。
「ん……ん……」
初めて自分の肛門を弄る不思議な感覚に春菜は少し顔を赤らめながら、
時折ピクッ、ピクッと背中を軽く仰け反らせる。
なにげなく後ろを振り返ると、尻穴を弄り回している自分の姿が目に入った。
(あ……)
ゾク……
春菜の背筋が少し震えた。
鏡に映った、卑しい尻穴に指を当てて快楽を貪ろうとしている恥ずかしい自分の姿。
(私……お尻で、こんな恥ずかしいこと、しちゃってる……)
そう思うと、
ゾク……ゾク……
(あっ……)
さらに春菜の背筋が震え、尻穴がジンジン疼き始める。
春菜の尻穴と背筋が、理性に禁断の欲求を訴えかけて来る。
『モット、ホジクッテミタイ』
(え……!? 私……)
カアァ……
そのイケナイ欲望を自覚してしまい、頬をほんのりと赤く染めてしまう春菜。
だんだん恥ずかしくなって腰が落ち着かなくなり、太ももをモジモジ擦り合わせるうち、
(あ……!)
鏡に映った秘所から白い液体がツツリと太ももを伝って垂れ落ちていた。
(わ、私……そんなの……ウソ……)
目の前の鏡は冷徹に、春菜の秘められた恥ずかしい欲望を曝け出し続けていた。
267はるなのあなる:2010/10/01(金) 20:18:59 ID:RnTD8MbG
「はぁ……はぁ……」
自分自身の肛門自慰の変態的な光景に被虐心をくすぐられ、すっかり興奮してしまった春菜は、
唇の端から垂れ落ちそうになっている涎を慌ててコクリと飲み込んだ。
(や、やだ……私ってば……)
ふと周りを見ると、風呂場のラックの上に以前リトとプレイした時に使った
ローションのボトルが置かれていた。
(あれ、付けてみたら……入るかな……)
コクリ。
緊張感と期待感のあまりもう一度唾を飲み込むと、
春菜は震える手でローションのボトルを手に取り、
ぬるりと滑りのよいローションを中指の先に塗り付けた。
「はぁ……はぁ……」
禁断の期待感に頬を赤く染め、おそるおそる手を尻の上から肛門へと近付ける。
そして、
ピト。
「んっ!」
もう一度中指の腹をさっきより敏感になった肛門に当て、
ローションに塗れた指で肛門をマッサージするように揉み解す。
クイ、クイ……
「ん……んん……」
敏感な肛門の入り口の肉をぬるりと塗れた指先でなぞり、徐々に快感を覚え始める春菜。
「あ……あっ……」
肛門を弄り続ける春菜の声が、少しずつ甘ったるく熱を帯びたものに変わり始める。
円を描いて動いていた春菜の中指が次第に肛門の中心近くへと集中し、
中指を尻穴に押し付ける力も徐々に強くなっていく。そしてついに、
つぷ……
「んっ……」
中指が第一関節まで肛門に埋没してしまう。
思わず鏡を見て確認してしまう春菜。
(わ、私の指……お尻に、入っちゃってる……)
カアァ……
恥ずかしくなって顔がますます赤くなり、太ももをモジモジ擦り合わせてしまう。
少し不安を覚えながら、春菜は緊張を解すように尻穴に挿入した中指の先をゆっくりと回し、
肛門マッサージを始めた。
クイ、クイ……
「ん……ふ……」
マッサージし続けるうちに少しずつ柔らかくなってくる春菜の肛門に、
徐々に、徐々に、春菜の中指が深く埋まって行く。
(私の指、どんどんお尻に入っちゃってる……)
尻穴に感じる、細い自分の指が挿入されていくなんとも言えない違和感。
まるで、そこに秘められた自らの恥辱に満ちた欲望を掘り起こそうとするような行為に、
春菜は自虐的な興奮を覚え、息を荒げて腰を震わせていた。
「はぁ……はぁ……」
ぬぷ……ぬぷ……
4つんばいの姿勢を支えていた左手の力が抜け、
腰を上げたままマットに突っ伏してしまう春菜。
時折乾いてしまう指に再びローションを塗り付けながら、
ゆっくりと指を尻穴に出し入れしたり、くいくい回して肛門を解したりして、
自らの肛門を快楽を得るのに相応しい状態へと開発していく。
268はるなのあなる:2010/10/01(金) 20:19:32 ID:RnTD8MbG
「あ……ふ……ん……」
入り口の肛門の肉を弄るとムズムズした疼きが広がって肛門をほじりたくなり、
中に入れると少し切ない異物感に腰が震える。
指を肛門から引き抜くと、
「んっ……!」
異物を排出する生理的快感が尻穴に広がり、
なんとも言えない心地良さに背中をピクリと仰け反らせてしまう。
そして、何よりも……
(あ……だめ……私……こんな……お尻で、感じるなんて……)
本来、排泄のために使う場所で恥ずかしい自慰行為をしている……
その背徳感が春菜の肛門から受ける微妙な感触を甘美な快楽へと変え、
春菜の被虐的な嗜好を目覚めさせていた。
「はぁ……あぁ……ん……んあっ……」
ぬぷ……ぬぷ……
尻穴に中指を突き入れるたび、ゾクリ……と背筋を震えが駆け抜ける。
(だめ……こんな、恥ずかしいこと……私……だめぇ……)
クラスでは委員長を勤め、高い知性と高潔な人格に信頼を寄せられている春菜。
そんな春菜自身の潔癖な人格が、尻穴で快楽を貪って自らを貶める屈辱的な行為を恥じらい、
それが背筋をゾクリと震わせる官能の恥辱となって春菜の興奮を昂らせて行く。
つぷ、つぷ、つぷ……
徐々に尻穴が解れて指を出し入れすることに慣れて来た春菜の尻穴には、
もう指が根本まで埋まってしまっていた。
「あ……はぁん……んんっ……だめぇ……そんな……あはぁっ……あっ……あっ……あっ……!」
言葉とは裏腹に春菜の指は、自らの肛門から生み出される淫らな欲望を忠実に叶えるべく、
ローションで濡れそぼった尻穴の中でクイ、クイと回り、出し入れを繰り返す。
もはや春菜の尻穴は第二の膣穴と化し、指は肛膣を淫らに貪る陰茎となっていた。
「あぁ……だめぇ……お尻……だめなのっ……あはぁっ……」
ちゅぷ、ちゅぷ……くい、くい……
自らの尻穴でもっと快楽を得ようと、指を尻穴の中でクイクイ回したり、
クイッと折り曲げたりして、あちこちに触れて尻穴に隠された快楽スポットを探り始める春菜。
しばらく弄り回しているうちに、春菜は尻穴で快感を覚える場所を見つけ出していた。
肉壁を隔てた、秘所の裏側。
尻穴の中でクイと指を折り曲げ、春菜はそこを少し強めにこすってみた。
「あはぁっ!?」
ビクンッ!
背中を仰け反らせる春菜。
(ここ……いい……!)
味をしめた春菜は、その場所を重点的にこすり始めた。
「あっ……あっ……あぁっ……あんっ……」
もはや尻穴から与えられる快楽を堪え切れなくなり、甘ったるい嬌声を上げ始める春菜。
いつしか春菜の左手も尻穴を弄り続ける右手の動きに合わせ、
クリトリスを弄って自慰行為を始めていた。
「はっ……あっ……結城くんっ……!」
口をだらしなく開いてリトの名を呼び、紅潮した額と頬から快楽の汗をとめどなく流す春菜。
その脳裏には、自らの尻穴に逞しい肉体でペニスを突き込むリトの姿があった。
『春菜ちゃん、大好きだよ……』
「あっ……結城くん……結城くん……結城くん……!」
ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ……
さらに右手の動きが激しくなり、乳房をマットに擦り合わせて快感を貪る春菜。そして……
「はあっ……結城くん……結城く……んっ!」
ピクンッ!
春菜の頭が軽く仰け反り、真っ赤に染まった顔で唇をギュッと噛み締める。
春菜はとうとう、初めてのアナルオナニーで絶頂を迎えてしまった。
269はるなのあなる:2010/10/01(金) 20:19:55 ID:RnTD8MbG
「はぁ……はぁ……はぁ……」
絶頂の余韻に浸り、尻穴に指を入れたままマットに突っ伏してダランとしてしまう春菜。
(私、お尻で一人エッチ、しちゃった……)
カアァ……
再び、顔を赤く染めてしまう春菜。
(こんなに、お尻で感じちゃうなんて……)
春菜は自分で自分の感覚が信じられず、呆然としてしまう。
鏡を見ると、自分の中指が尻穴に根本まで突き刺さっている。
(やだ……)
恥ずかしくなってポッと頬を赤く染め、ゆっくりと尻穴から指を引き抜く。
ちゅぷ……
「んっ……」
また、肛門からじわりと軽い生理的快感が広がって来る。
(あ……)
指をずっと挿入されていた肛門は軽く口を開き、春菜の呼吸に合わせてヒクヒクと蠢いていた。
「ん……」
少し肛門に力を入れてみると、キュッと肛門が窄まって穴が閉じる。
「……」
しばらく自分の肛門をじっと見つめて、初めてのアナルオナニーの感触を反芻する春菜。
(お尻って……こんなに、良かったんだ……)
ポッと頬を赤らめてしまい、もう一度中指ですっかり柔らかくなって感度の高められた
肛門に触れてみる。
「んっ……」
再び尻穴に意識が集中し、入り口がウズウズ疼き出してしまう。
そんなことをするうちに、さらなる好奇心が春菜の中に生まれていた。
(も……もうちょっと、してみようかな……)
そう思って、今度は人差し指と中指の2本を合わせてローションをたっぷり塗り付け、
それを肛門にピタリと当てた。
(2本、入るかな……)
ドキドキしながらグッと指に力を込める。
と、その時。
「たっだいまー」
玄関先から明るい声が響いてきた。
270はるなのあなる:2010/10/01(金) 20:20:26 ID:RnTD8MbG
(お、お姉ちゃんっ!?)
姉の声に驚き、慌てて指を尻から離す春菜。
「あれー、春菜。お風呂ー?」
「う、うん……」
返事をしたものの……
(だ、だめっ!)
辺りには、さきほどまでのアナルオナニーで使ったローションや、
ナナからもらったスライムのボトルが置いてある。
春菜がうろたえる内に、秋穂が脱衣所まで入って来た。
「じゃ、一緒に入るねー」
有無を言わさず服を脱ぎ出す秋穂。
(は、はやく隠さなくちゃ……)
春菜はあわててマットにざっとお湯をかけてローションを洗い流し、
スライムボトルをラックの下に隠すと、ザブンと湯船に飛び込んだ。
カラカラカラ……
浴室の扉が開き、姉が入って来た。
「あれー、春菜。顔が赤いけど。のぼせちゃうよ?」
「え……? あ、う、うん。だ、大丈夫だよ、お姉ちゃん」
なんとか繕って誤魔化そうとする春菜。
しかし、さきほどのアナルオナニーの余韻が残った春菜の尻穴はジクジクと疼き、
春菜は腰をソワソワと浴槽の中で動かしていた。
(だ……だめ……こんな時に……)
そんな春菜に、秋穂が体を洗いながら声をかけてきた。
「ねー、春菜。最近、結城くんとはどう?」
「え……う、うん。まあまあだよ」
「ふーん。エッチがマンネリになったりしてない?」
「えっ……」
ザッ、と洗面器でお湯をかぶる秋穂。
「ふぅ……。ま、よくある話なんだけどね。
最初は好き好き好きーってイチャイチャするんだけど、
しばらくしたら飽きちゃって、他の女に走ったりするとかね」
「他の、女の人に……」
ララ、唯、ルン、里紗。
春菜の脳裏にリトを取り巻く美女達の顔が思い浮かび、顔が青ざめてしまう。
「ああぁ……」
秋穂はそんな春菜にクスッと笑いかけた。
「だから、ね。結城くんが飽きてるみたいだったら、なんか刺激的なことしてみるのもいいかもね」
「刺激的な、こと……?」
「例えば、SMごっことか」
「えっ!?」
「それとか、最近流行ってるアナルセックスしてみるとか」
「ええぇっ!?」
ジャバッ!!
春菜は顔を真っ赤に染めて、思わず両手の拳を浴槽の中でギュッと握りしめた。
「お、お、お尻でなんて……そ、そ、そんなの、出来るわけ……!」
「あはは。冗談、冗談」
「え……」
秋穂は何事もなかったように鏡を向いて、再び洗面器のお湯を被った。
271はるなのあなる:2010/10/01(金) 20:20:49 ID:RnTD8MbG
「ふー。いいお湯だねー」
秋穂は浴槽の中、春菜の隣に座った。
さきほどの自慰行為……そして、さっきの会話が頭に残る春菜は、まだ顔を赤く染めていた。
(お尻で、エッチなんて……そんなの……そんなのって……)
オナニーですらあれほど感じてしまったのだから、もしリトにしてもらえば……
(気持ち、いいのかな……)
カアァ……
脳裏にその光景を思い浮かべ、また顔を赤くしてしまう春菜。
「ん? どうしたの、春菜。さっきからちょっと変だよ?」
「え……あ……」
そう言われて顔を赤く染めたままちょっと口ごもった後、春菜はおずおずと秋穂に尋ねてみる。
「あ……あのね、お姉ちゃん……」
「ん? 何?」
「お、おし……」
カアァ……
そこまで言いかけて春菜の顔が真っ赤になってしまい、普通の会話に逃げてしまう。
「お、おしごと、最近どう?」
「んー。普通だけど」
「そ、そう……だよね」
またしばらく、沈黙が訪れた。
そして、もう一度……
「えっと……お、お姉ちゃん……お、おし……」
「なあに?」
ニッコリ春菜に笑いかける秋穂。
「お……おしばい、好きなんだっけ?」
「え? まあそこそこ。なんか面白いのやってるの?」
「え……あ、良く知らない……」
「へ?」
またそこで会話が中断してしまう。
(やっぱり、そんなこと、聞けない……)
春菜はまだ顔を赤らめて、モジモジと腰を動かしていた。
その様子を見てピンと来た秋穂が、クスッと笑いながら声を掛けた。
「もしかして春菜、お尻に興味あるの?」
「えぇっ!?」
カアァ……
図星を刺された春菜の顔がタコのように真っ赤になってしまう。
「そ、そ、そんなの……」
秋穂はまた、クスリと余裕の笑みを浮かべた。
「まあ最近流行ってるからねー。でも、私も経験はないんだけどね」
「そ、そうなんだ……」
ホッと胸をなで下ろす春菜。
「でも、反対なら経験あるかな」
「え……反対って?」
「男の子のお尻を犯す方」
「えぇっ!?」
春菜は驚きのあまり目を見開いた。
272はるなのあなる:2010/10/01(金) 20:21:12 ID:RnTD8MbG
「最近多いんだよねー、そういう男の子。男の娘って言うんだって。
女装して、女の子にペニスバンドで犯されるのが好きなんだって」
ニコニコ笑いながら衝撃の告白をする秋穂。
「そ、それで、どうだったの……?」
「んー。結構楽しかったよー。その子ってば、目をトロンとさせて、
『また犯して下さい、お姉様……』なんつって。マジで、女の子より可愛かったよね」
「へえぇ……」
姉の経験の豊富さに呆然となり、春菜は感嘆の声を上げてしまう。
秋穂はザバッと浴槽の中で立ち上がり、ニッコリ春菜に微笑みかけた。
「でもね、春菜。お尻ってのはね、すごく繊細な所なんだから。
下手にすると怪我したり、病気になっちゃったりするし。
だからエッチしたりするときは必ず、ゴム付けたりローション塗ったりして用心するのよ」
「お姉ちゃん……」
「じゃ、頑張ってね」
ちょっと不安げに顔を赤らめた春菜を置いて、秋穂は浴室を後にした。
273名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 20:21:36 ID:RnTD8MbG
つづく
274名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 22:24:41 ID:cYPg3ewi
いきなりすぎる
275名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 22:29:55 ID:BzBFF1MH
びびった
276名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 09:21:13 ID:ZKK7oL8M
>>274-275
これは失礼。いや、ダークネスのあまりのエロさについw

では、つづき行きます
後半ちょこっとハードなので苦手な方は回避ヨロ
277はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:21:56 ID:ZKK7oL8M
それから数日後の放課後。
春菜はいつも通り、姉と一緒に住むマンションにリトを呼び、情事に耽っていた。
「んっ……あっ……結城くんっ……んっ……」
「はっ……春菜ちゃんっ……!」
ドピュッ! ドピュッ!
快楽に蕩けた表情で、春菜の膣奥に精を放つリト。
そして、射精を終えてふーっと一息つき、チラリと春菜の顔を見つめた。
しかし春菜は、
「ふぅ……」
なんだか物足りなそうな顔をして、視線を下に向けながらため息を吐いた。
その表情を見てリトは少し不安になってしまった。
「あれ? 春菜ちゃん、気持ち良くなかった?」
「えっ!?」
そう言われた春菜は驚いたようにビクッと反応し、
慌ててリトに視線を戻して冷や汗を流しながら言い訳を始める。
「あ、そ、そんなことないよ。すごく、気持ち良かった」
「そう? それなら良いんだけど……」
なんとなく釈然としなかったが、リトは春菜に向かってニッコリ笑って声をかけた。
「さ、お風呂場に行って体流そうか」

「じゃ、流して上げるね」
「うん……」
春菜は4つんばいになって腰を高く上げ、リトに尻を向けた。
リトはシャワーのノズルを手に取り、ハンドルを回して湯温を確かめると、
お湯を春菜の秘所に当てて汚れを流し始めた。
と、見せかけて……
「あ……結城くん……」
リトはシャワーを春菜の秘所に当てながらクリトリスに指先で触れ、ころころと転がし始めた。
「あ……あっ……あぁ……」
「春菜ちゃん。せっかく洗ったのに、また濡れて来ちゃったよ」
「やだ……だめ……結城くん……あは……」
何度もセックスするうちに春菜の被虐嗜好をなんとなく理解してきていたリトは、
淫らな言葉を投げかけながら春菜を攻め立てる。
「こっちも触って欲しい? 春菜ちゃん」
そう言いながらシャワーを止めて両手の中指をクリトリスに当て、
スス……と指先を両側の秘肉沿いに滑らせる。
「あ……はぁ……だめ……そんなとこ……」
春菜の興奮が高められ、腰がぷるぷる震え始める。
何度もリトが秘肉の周りを指でなぞるうち、膣から染み出してきた愛液がリトの指先に付き、
つるりとリトの指が滑ってしまう。そして、
「ひあっ!?」
うっかりリトが春菜の肛門に指で触れた途端、春菜の背中がビクンッ! と大きく仰け反った。
少し驚いて春菜に謝るリト。
「あ……ごめん、春菜ちゃん。変なとこ触っちゃって。大丈夫?」
「はぁ……あぁ……」
春菜はまだ息を荒げていたが、ようやくぷるぷる震える体を押さえて返事した。
「う……うん……。だ、大丈夫……」
その言葉とは裏腹に、春菜の心は淫らな歓喜に乱れ切っていた。
(やっと……結城くんにお尻の穴、触ってもらえた……)
初めてアナルオナニーした日から快感に取り憑かれ、
毎日アナルオナニーする習慣がついてしまった春菜。
ローションを塗って指先で弄り続けた肛門はすっかり敏感になり、
クリトリスにも劣らない性感帯へと変化してしまっていた。
278はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:22:20 ID:ZKK7oL8M
(もっと……してくれないかな……)
密かな期待を抱いて肛門をひくつかせ、リトの次の攻めを待ち受ける春菜。
しかし、そんなことは知らないリトは、あっけらかんとした声で言った。
「じゃ、一緒にお風呂入ろうか」
「え……」
春菜はちょっと落胆したものの、なんとか笑顔を繕って言葉を返した。
「う、うん……」
リトの指の感触が残る春菜の尻穴は、まだジンジンと疼き続けていた。

2人が浴槽に並んで浸かったとき、リトが言った。
「春菜ちゃん。もしかして、まだ物足りない?」
「え……」
春菜の表情から秘められた欲望を読み取っていたリトは、ニッコリ笑って続けた。
「じゃ、お風呂の中でしてみる?」
「え……あっ」
リトは春菜の体を持ち上げ、自分のペニスの上に春菜の尻を持って来た。
そして、
ツン……
「んっ!?」
リトのペニスの先端が春菜の肛門に触れ、春菜は思わず体を仰け反らせてしまう。
しかし、リトは……
「あ、ごめん。また変なとこに当たっちゃったね」
「え……」
そう告げると手でペニスの位置を調整し、春菜の膣にペニスを挿入する。
「ん……」
リトのペニスを受け入れることに慣れた春菜の膣は、易々とそれを飲み込んで行く。
そしてペニスが全部挿入された、のだが……春菜はまだ残念そうな顔をしていた。
(そっちじゃ、ないのに……)
「ふぅ……」
また軽くため息をついてしまう春菜。
その様子を見たリトはまた勘違いしてしまう。
「あれ……? ごめん、いやだった? 春菜ちゃん」
「え……あ、そ、そんなことない、けど……」
春菜が慌てて言い訳しようとするが、リトは、
「じゃ、今日は止めとくね」
そう言って春菜の体を持ち上げ、ペニスを引き抜いた。
279はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:22:43 ID:ZKK7oL8M
「……」
「……」
どことなくぎこちない空気が流れたまま、浴槽の中で2人は黙り込んでいた。
「あ……あの……」
急に春菜が話し始めた。
「わ、私……この間、ナナちゃんのお部屋に遊びに行ったんだけど……」
「ナナの部屋に? なんか面白いものでもあった?」
「え!? あ、べ、別に……」
「ふーん」
そこで会話が終わってしまう。
(い、言えない……あ、あんなものもらったなんて……)
言い出そうにも言い出せない春菜は、浴槽の中でもじもじと太ももを擦り合わせていた。
と、その時。
「あれ? なにこれ」
リトはラックの上に置いてあった緑色のボトルを手に取った。
(あっ……!)
「『愛のアナル・スライム』……?」
それは、春菜が昨夜アナルオナニーした時に見ていたボトルだった。
(私、こんなとこに出しっ放しにして……)
カアァ……
恥ずかしさのあまり、春菜の頬が真っ赤に染まってしまう。
「ご……ごめんなさい! こ、これ、ナナちゃんからもらったんだけど……」
「な、ナナがこんなのを?」
「え、えっと……大人になりたいから買ってみたけど使えないから、私にって……」
「そ、そうだったんだ……」
少し冷や汗を掻きながら、リトが春菜に言った。
「あー、びっくりした。
オレ、てっきり春菜ちゃんがお尻エッチに興味があるのかと思っちゃったよ」
「えぇっ!?」
図星を刺された春菜の顔が、また真っ赤っかになってしまう。
「そ……そんなの……そんなの……」
慌てて浴槽の中で手をジャバジャバ振って否定しようとする春菜。
リトはニッコリ微笑みながら言った。
「冗談だよ。春菜ちゃんみたいな娘が、そんなのに興味があるわけないよね」
「え……」
途端に春菜の動きがピタリと止まって顔が残念そうな表情に変わり、一瞬沈黙が訪れる。
「あれ……?」
鈍いリトもようやく気が付いた。
(もしかして……)
リトはさきほど、春菜の肛門に軽く触れてしまった時の反応を思い出しながら言った。
「春菜ちゃん、本当にお尻エッチに興味あるの?」
「あ……」
また春菜の顔がほんのりと朱色に染まる。しかし、今度は春菜は否定しようとはしなかった。
(試しに……)
リトは春菜の尻に手を回し、指をスルリと谷間沿いに滑らせてみた。
「ひゃ……」
指が肛門の上を滑った途端に春菜が軽い嬌声を上げ、背筋がピクリと仰け反る。
(春菜ちゃん……マジで、お尻で感じるんだ……)
ドクン、ドクン、ドクン……
春菜の秘められた性癖を知ったリトは、コクリと唾を飲み込んでから告げた。
「え、えっと……。じゃ、じゃあ、ちょっとだけ、試してみようか……」
280はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:23:10 ID:ZKK7oL8M
リトに促されるまま、春菜はもう一度マットの上に4つんばいになり、リトに尻を向けた。
(バレちゃった……私が、お尻で感じちゃうの……)
カアァ……
自らの変態的な性癖を知られてしまった恥ずかしさで、春菜はまた顔を紅潮させていた。
一方リトは、少しずつ荒くなって来た呼吸に合わせてぷるんと震える、豊満で白く柔らかな
春菜の尻の双丘の間で、期待に震えて緩やかに収縮を繰り返すピンク色の莟を見続けていた。
(ど、どうするんだろ……)
さすがに女性の肛門を愛撫した経験はなかったリトは、少しとまどった声で告げた。
「え……えっと、触っても、いいかな……」
「う、うん……。あ、そ、そこのローションを塗ってからにしてくれるかな……」
「う、うん……」
春菜に言われるまま中指にローションを塗り付け、手を春菜の肛門に近付けるリト。
そして、
ピト。
「あっ……」
リトの指先が肛門に触れ、春菜は軽い嬌声を上げる。
(ゆ……結城くんが……私のお尻の穴、触ってる……!)
リトはそのまま、春菜の肛門を指先でマッサージするように揉み解す。
「あ……あぁ……あはあっ……んっ……んんっ……」
待ち焦がれていたリトの指による愛撫を受けて、春菜が歓喜の嬌声を上げて背中を仰け反らせる。
そして、リトも……
(春菜ちゃんのお尻、すっげえ柔らかい……!)
数日間、毎日指でマッサージして解されていた春菜の肛門はすっかり柔軟になり、
やすやすとリトの指を受け入れられるようになっていた。
「あ……あぁっ……あん……結城くん……」
(す、すげえ……)
リトはもう一度中指にローションを塗り付けると、
つぷ……
「んふっ!」
指を春菜の肛門にゆっくり突き入れた。
ぬ、ぬ、ぬ……
「あん……んんっ……結城……くんっ……!」
初めて愛するリトの指を尻穴で受け入れる、背徳感、異物感、そして愛情が入り交じった複雑な
感覚が尻穴から広がり、春菜はしなやかな上半身ををくねらせて身悶える。そして……
ぺた。
リトの手のひらが春菜の柔らかな尻肉に当たる。
リトの中指は、春菜の尻穴に根本まで埋まり切っていた。
(これって……もしかして……)
自分の推理を裏付けるべく、リトは春菜の尻の中でクリっと指を半回転させ、
「あんっ!」
指を肛門に入れたまま、春菜の顔の近くに顔を寄せた。
「春菜ちゃん、もしかして、お尻で一人エッチしてた?」
「……!」
カアァ……
無言のまま、頬を赤く染めてしまう春菜。
「そっか……」
リトは、急にニッコリ笑って言った。
「春菜ちゃんって、お尻っ娘だったんだ」
「えぇっ!?」
リトは春菜の尻穴に挿入していた指を、急にクイっと引き抜いた。
「あひっ!?」
ビクンッ!
大きく背中を仰け反らせてしまう春菜。
ジン……
「あ……あはぁ……」
尻穴から下腹部に異物を排出した生理的快感が広がって行き、
春菜は少し口を開いて涎を垂らし、すっかり紅潮しきった顔で恍惚の表情を浮かべた。
281はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:23:34 ID:ZKK7oL8M
「ほら。オレ、春菜ちゃんのこんな気持ちよさそうな顔、初めて見たよ」
「う……うそ……」
まだなんとか抵抗しようとしている春菜に、リトが幸せな笑みを浮かべて言った。
「いいんだよ、春菜ちゃん。オレ、お尻っ娘の春菜ちゃん、大好きだから」
「えっ……」
「ね、キスしよ。春菜ちゃん」
そう言ってリトは、春菜の白く柔らかな尻肉を両手でグイッと押し広げ、
ちゅ……
「んっ!?」
春菜の肛門に優しく口付けた。
「あ、あは……」
ちゅぱ……ちゅぱ……
唇を肛門に押し付けて舌を中に差し入れ、春菜の肛門を味わい尽くすように
中で舌を上下左右に動かして舐め回すリト。
(あぁ……私、結城くんとお尻でキスしてる……)
「あ……あん……結城くん……」
ぶる……っ。
感極まった春菜が心地良さげに身を震わせる。
全神経がリトとのキスの感触を味わう尻穴へと集中し、
春菜はまるで肛門が自分の唇であるかのように感じ始めていた。
さらにリトとのキスを楽しもうと自らの両手で尻たぶをグイッと広げ、
リトの舌をもっと奥深く挿入してもらおうとリトの唇に肛門を押し付ける。
「あはぁ……」
紅潮しきって汗まみれになった顔で瞳をトロリと蕩けさせ、
春菜はリトのキスによって自らの卑しい場所が、
リトと愛を交わすための幸せな器官に変化していく甘美な快楽を受け止めていた。

ちゅぱ……
リトの唇が春菜の肛門から離れた。
リトは相変わらず幸せそうに微笑んで、春菜に言った。
「じゃ、そろそろ入れてみてもいいかな」
「あ……」
ゾクリ。
リトの言葉を聞いて、春菜の尻穴から背筋に期待と不安の入り交じった感覚が走り、
ピクリと体を震わせる。
しかし春菜は、
「ちょ……ちょっと待ってくれるかな、結城くん」
はやるリトを抑えるように言った。
「そのままおちんちんお尻に入れたら、病気になっちゃうかもしれないから、ダメなんだって」
「へ? そ、そうなんだ……。じゃ、ゴムとか付けた方がいい?」
「えっとね、そうじゃなくて……」
春菜は一度言葉を切って、ラックの上に置いてあったナナからもらったボトルを見つめた。
「あれ、使ったら大丈夫なんだって」
「あれって……ナナからもらった奴? 大丈夫?」
「分からないけど……出来たら、そのままの結城くんを、感じたいから……」
「春菜ちゃん……」
春菜の望みを叶えるため、リトはラックの上に置いてあったボトルを手に取った。
282はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:23:57 ID:ZKK7oL8M
「じゃ、入れてみるね」
つぷ。
「んっ!」
リトはボトルのキャップを開けて、細い口を春菜の肛門に突き刺した。
「ん、しょっ……と」
リトがボトルの腹を握りしめると、中に入っていたスライムが春菜の腸内へと注入されていく。
にゅるるる……
「ん……はぁ……」
スライムが春菜の直腸の下部を埋め尽くし、次第に腸の奥へと流れ込んで行く。
「んんっ……!」
まるで浣腸されるような切ない違和感が春菜の下腹部に染み渡る。
「あ……熱い……」
スライムの粘液で腸内の老廃物を融かされている春菜の腹が熱を帯び始め、
春菜は少し苦しげにお腹を抑えていた。
「だ、大丈夫? 春菜ちゃん」
「も、もう少しで、収まるはずだから……」
春菜の言葉通り、腸内を清潔にし終えたスライムが役目を終え、次第に春菜の腸壁に順応していく。
「あ……」
はぁ……
春菜は気持ち良さそうに、長いため息を吐き出した。

春菜が落ち着くまでしばらく待ってからリトが言った。
「もうそろそろ、いいかな?」
そして、そっと春菜の肛門に指で触れてみる。すると、
「んっ!!」
ピクンッ! 春菜が大きく背中を仰け反らせる。そして、
トロ……
「え……!?」
春菜の肛門から、まるで愛液のような白っぽい汁が垂れ落ちていた。
「は、春菜ちゃんのお尻、エッチ汁が出てるよ」
「えっ!?」
カアァ……
恥ずかしさのあまり頬を赤く染めてしまう春菜。
汁は、スライムが春菜の老廃物を融かして人体に無害な物質に変えて出来た、
愛液に似たぬめりのよいエキスだった。
(すげえ……春菜ちゃんのお尻、まるでアソコみたい……)
淫靡に変化を遂げてしまった春菜の肛門を見て、リトはゴクリと唾を飲み込んだ。
「じゃ、入れてみるね」
ピト。
「んっ!」
リトにペニスの先端を肛門に押し当てられ、春菜はピクリと背中を仰け反らせる。
(わ……私……結城くんに、おちんちんをお尻に、入れられちゃうんだ……)
ゾクリ……
背徳の期待感と不安感が、春菜の背筋を駆け抜ける。
リトは春菜の肛門に押し当てたペニスを少し回し、肛門を解すように刺激してみた。
「あっ……あっ……!」
自らの指で何度も肛門の性感を開発していた春菜は、それだけで嬌声を上げてしまう。
283はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:24:24 ID:ZKK7oL8M
「行くよ、春菜ちゃん……」
ぐ……
「あ……ああ……」
リトがペニスを春菜の肛門に押し付けると、解された菊門が少しずつ押し開かれて行く。
(あぁ……私のお尻……結城くんのおちんちんで、広がっちゃう……!)
しかし……
(ううっ……キツい……)
指を挿入してはいたものの、まだ開発が不十分な春菜の肛門は、
リトのペニスを簡単に受入れられるほどには柔らかくなっていなかった。
「くっ……」
苦しげな声を上げるリト。
(入りにくいのかな、結城くんのおちんちん……)
その時春菜は、ここ数日ネットで検索したアナルセックスに関する情報を思い出していた。
『お尻に彼のモノが入りにくい時は、逆に出しちゃうツモリで力んでみること!』
(やってみようかな……)
「んっ……」
聞いた通り、排泄の時のようにグッと尻でリキんでみる。
すると、春菜の肛門が少し開き、
ズッ……
「あひっ!?」
リトのペニスの先端部が吸い込まれるように春菜の尻穴へと挿入されていた。

「あ……は……あ……」
本来排泄するための行動をして、逆に異物を挿入されてしまった春菜の肛門。
ツン……
(あぁ……だめ……出しちゃいたい……!)
リトのペニスで大きく広げられた肛門から絶え間なく排泄の欲求が突き上げて来て、
それを堪えようと春菜が苦悶の表情を浮かべる。
「あぁっ……あはっ……はぁっ……はぁっ……」
(だ……だめぇ……もうっ……我慢、出来ない……!)
その強烈な焦燥感に耐えかねて、思わず前に這ってリトのペニスを押し出そうとしてしまう春菜。
しかし、リトはグッと春菜の腰を掴み、逃げ出そうとする春菜を抑え込んだ。
「ゆ……結城、くん……?」
必死の表情を浮かべて、春菜が振り返ってリトの顔を見てみると……
「はぁ……はぁ……はぁ……」
リトは少し息を荒げ、ペニスの形に丸く広げられた春菜の肛門を見つめていた。
(すげえ……春菜ちゃんの、お尻……)
まだ開発され切っていない狭い春菜の尻穴の強烈な締め付けは膣の比でなく、
それでいてスライムが分泌する春菜の尻愛液に濡れた腸壁はぬめぬめと膣のような感触を与える。
透き通るように白く、陶器のように艶やかで、乳房のように柔らかですべすべした春菜の尻肉は、
力を込めた指を心地良く押し返し、手の平にぴたりと吸い付いていつまでも揉んでいたくなる。
そんな春菜の尻穴の内部を自らのペニスで掘り起こし、
春菜の変態的なアナル・セックス嗜好を目覚めさせて開発している……。
その行為に、リトは身が震えるような征服感と生理的快感を覚えていた。
しかも……
(春菜ちゃん……オレのアレお尻に入れられて、こんなに苦しそうにしてる……)
清楚な面持ちと高潔な人格を兼ね備えた春菜が、
淫猥な肛門で自分のペニスを咥え込み、顔を赤らめて目に涙を浮かべながら悶え苦しむ姿は、
聖人君子のリトですら嗜虐心を掻き立てられるものがあった。
284はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:24:47 ID:ZKK7oL8M
(オレ、もっと……春菜ちゃん、イジメたい……)
その衝動に囚われたリトは、
ぐ……
「あっ……!」
柔らかな尻肉を両手で押し広げ、さらに春菜の尻穴に奥深くまでペニスを挿入し始めた。
めり、めり、めり……
「あっ……あっ……あはあっ……! ゆ、結城くんっ……!」
抵抗して悶え苦しむ春菜をさらに犯し尽くすように、
リトのペニスが春菜の尻の莟を花開かせて押し広げ、奥へと掘り進んで行く。
「あぁ……だめ……お尻……お尻……だめぇ……あはぁっ……!」
尻穴の奥深くに隠された自分の恥ずかしい願望がリトのペニスに掘り起こされ、
リトに変態的な性癖を全て知られてしまう屈辱感……
肛門を押し広げられ、無理矢理ペニスを尻穴の奥まで挿入されることによる強烈な排泄の欲求……
それが春菜の尻穴の中でどんどん増幅し、背筋をゾクゾク震わせて脳髄を痺れさせて行く。
「こんなの……こんなの、だめぇ……あっ……あぁ……」
春菜は頭を振り乱して真っ赤な顔で涙を流し、必死で抵抗しようと身をくねらせる。
そんな春菜に、リトが息を荒げて興奮しきった声で囁いた。
「今の春菜ちゃん、すっごく可愛いよ……」
「えっ……」
「オレ春菜ちゃんのこと、ますます好きになった……」
「……!」
(結城くん……お尻におちんちん入れられてる私見て、喜んでる……!)
リトの嗜好を理解した春菜は、
(が、我慢しなきゃ……)
抵抗するのを止め、顔を赤らめて汗をタラタラ流しながら、
ぎゅっと拳を握りしめて尻穴から広がる屈辱的な焦燥感を堪えようと体をぷるぷる震わせる。
(あぁ……でも……やっぱり……だめ……!)
「ん……んんっ……」
「春菜ちゃん、大好きだよ……」
リトはそう言いながら、グッ! と強く腰を押し、
めり……
「あっ……!」
春菜が大きく口を開いて背中を仰け反らせる。
(入っちゃった……結城くんのおちんちん……お尻に、全部……!)
春菜の背筋に奇妙な達成感とゾクゾクした倒錯の震えが駆け抜ける。
リトのペニスは、とうとう春菜の尻穴の中に根本まで埋まってしまっていた。
285はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:25:24 ID:ZKK7oL8M
「はうっ……あっ……うっ……」
肛穴処女をリトに捧げた春菜は顔を赤らめて唇をギュッと噛み、体をぶるぶる震わせて、
必死で尻穴から背筋を攻め立ててくる排泄欲を堪え続けていた。
ようやく落ち着きを取り戻したリトが、優しく春菜に声をかける。
「春菜ちゃん、お尻におちんちん全部入っちゃったね」
「あ……」
ぶるっ……!
ついに、自分の恥ずかしい部分でリトのペニスを受入れた……。
その恥ずかしさと嬉しさで春菜が身震いし、軽い嬌声を上げる。
「オレ、もっと春菜ちゃんに、お尻エッチ好きになって欲しい」
「え……」
リトはそう言いながら、グイッと春菜の体を両手で持ち上げた。
「きゃっ!?」
リトはマットの上にあぐらをかいて座り、
腰の上にペニスを肛門に挿入されたままの春菜の尻を乗せて、上半身を両手で抱きかかえた。
「あんっ! ああぁ……」
自分の体重で肛門が強くリトのペニスに押し付けられ、逃げる事の出来なくなった春菜の肛門から、
一層強い焦燥感が下腹部に広がり、春菜はリトの腕の中で上半身を捩り、くねらせ、震わせる。
「あ……は……んっ……」
額から汗をタラタラ流し、顔を苦悶に歪ませる春菜。
「見て、春菜ちゃん」
リトは抱きかかえる春菜の太ももに手を当て、足を少しだけ上げさせた。
すると……
「あっ……!」
春菜の目の前にある鏡に、リトのペニスを深々と挿入されて丸く広げられた自分の肛門が映っている。
(結城くんのおちんちんが……あんなに私のお尻に入っちゃってる……!)
カアァ……
あまりの恥ずかしさで赤くなった顔を手で覆い隠し、体をぷるぷる震わせる春菜。
「やだ……こんなの、見せないでぇ……」
ス……
リトは興奮でピンク色に染まった春菜の胸を包み込むように手を交差させ、
「あはっ!?」
春菜の左の乳首を右手で、右の乳首を左手で、コリコリと弄り始めた。
「あ……あは……あっ……」
リトに乳首を弄られるたび、春菜の子宮がキュンと疼いて膣がジンと痺れ、
それが肛門から広がる強烈な違和感と混じり合っていく。
だんだん勃起してきた春菜の乳首を、リトが爪を立ててキュッと強く摘んでグリグリ刺激する。
「あんっ! あ……あぁ……」
自らも自慰行為で弄り続け、リトにも徹底的に開発されて敏感になった乳首を弄り回された春菜は、
リトの胸に抱かれ尻穴でリトと繋がったまま、快楽の吐息を漏らして喘ぎ始める。
ス……
「え……」
リトは今度は春菜の右手を手に取り、愛液を垂らし続ける春菜の秘所にそっと添えた。
そして、春菜の手を上からグイッ、グイッと手で押して秘所を優しく刺激する。
「んっ……あっ……」
リトに促された春菜が、いつも自分でしているように、
クリトリスを指先でこね回して自慰行為を始める。
「あっ……ああっ……あんっ……」
リトは再び春菜の乳首を両手でクイクイひねり、弄り始める。
「あっ……はぁん……!」
乳首、秘所、尻穴の3点を一度に攻められた春菜の体内では、
甘い性の快楽と排泄を我慢させられる生理的苦痛が入り交じっていた。
286はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:25:50 ID:ZKK7oL8M
それを続けられるうち、次第に春菜は肛門からの焦燥感に順応して、
それまでもが快楽であるかのように感じ始めていた。
(あぁ……私……私……!)
自分の中に起こりつつある変化に焦りを感じ、冷や汗を流す春菜。
そんな春菜を安心させるように、春菜の耳元にリトが囁きかける。
「春菜ちゃん、愛してるよ」
「えっ……」
「オレの愛、もっとお尻で感じて……」
そう言いながらリトは、グイグイと腰を前後左右に揺らせて春菜の肛門を刺激する。
「あ……はぁ……結城、くん……」
尻穴から広がる違和感こそが、リトの愛。
春菜の中で尻穴に感じる焦燥感が、この上なく尊く心地良い快楽へと変わり始めていた。

春菜の変化を感じ取ったリトが、春菜の肛門にペニスを挿入したまま、
もう一度春菜の体をマットの上に下ろして4つんばいにした。
「行くよ、春菜ちゃん」
リトはそろそろとペニスを春菜の尻穴から引き抜き始めた。
その途端、
「あ……あっ!」
春菜が大きく口を開けて声を上げ、グイッと背中を仰け反らせる。
(出てる……出ちゃってる……!)
ペニスが肛門を大きく広げて肛肉を引き摺り、異物が肛門の外へと排出されていく生理的快感が、
春菜の下腹部をじわりと暖め、包み込んで行く。
「あ、あ、あ……!」
(なんだか……うんち、してるときみたい……)
春菜は口を開けたままぷるぷる体を震わせ、じっくりと恍惚の排泄感に感じ入っていた。
「春菜ちゃん、抜かれるの気持ちいい?」
「え……!?」
カアァ……
また春菜の頬がほんのりと赤く染まる。
(わたし……おちんちんをうんちして気持ちよくなってるとこ……結城くんに見られちゃった……!?)
それを自覚した春菜の背筋が恥ずかしさでゾクリと震え、
「あはぁっ……!」
赤くなった顔で快楽の吐息を漏らして上半身を艶かしくくねらせる。
「じゃ、もう一回するね」
そう言って、リトはもう一度春菜の尻穴にペニスを突き入れ始めた。
ず、ず、ず……
「あっ! あ、あ、あ……」
まるで、排泄しようとした便が逆流してくるような違和感が春菜の尻穴を襲って来る。
「あぁ……結城くん……」
目を閉じて、顔を赤らめたまま体を震わせて堪える春菜。そしてまた、
ぬ、ぬ、ぬ……
「はあぁ……」
ペニスを引き抜かれる解放感が春菜の体内に広がって行く。
リトはそれを何度も、次第にペニスを挿入されることに順応して柔らかくなっていく
春菜の尻穴の変化を感じ取りながら、ゆっくりと繰り返した。
肛門にペニスを抉じ入れられる倒錯的な焦燥感と、肛門からペニスを引き抜かれる生理的解放感。
それを何度も刻み付けられ、その味を覚えさせられてしまった春菜の尻穴が、
次第に性の快楽を貪る淫らな器官へと変貌していく。
「あ……あ……結城くん……」
春菜は犬のように身を伏せて拳を握りしめ、体を震わせて顔を赤らめながら、
リトのペニスが尻穴に挿入され、引き抜かれるのを待ち焦がれるようになっていた。
287はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:26:18 ID:ZKK7oL8M
「春菜ちゃん、好きだ」
リトがそう言いながらペニスを春菜の肛門に突き入れ、ゆっくりと引き抜く。
「んん……んっ……!」
「愛してる」
突き込み、引き抜く。
「あふ……んっ……!」
次第にリトの腰の速度が上がって行く。
「オレの愛、もっとお尻で感じて」
パン、パン、パン……
(あぁ……私、お尻で結城くんと愛し合っちゃってる……!)
もうすっかり、リトと愛し愛されるための器官に開発されてしまった春菜の尻穴。
春菜は自分の尻穴がそんなにも淫らに変化してしまったことに、
背筋がゾクリと震えるほどの倒錯的な悦びを感じていた。
「はぁ……はぁ……あぁ……結城くん……!」
だんだん甘みを帯びて来た春菜の吐息の音を聞き、リトが腰の抽送の速度を上げ始めた。
パン……パン……パン……
「あっ……あっ……あはぁっ……!」
ペニスを突き込み、引き抜く度に、
尻穴の快楽に赤く染まった端正な顔を歪めて身悶える、清楚な雰囲気を持った女子高生の春菜。
その淫靡極まる姿態を眺めていたリトの興奮も最高潮に達していた。
(春菜ちゃんが……オレのアレ、お尻に入れられて、こんなに……!)
「う、うおおおっ!」
パン! パン! パン!
さらにリトの腰の動きが速くなる。
「あんっ! あんっ! ああんっ!」
一層甲高い春菜の嬌声が上がる。
「春菜ちゃんのお尻、最高だよ……」
「あっ……ゆ……結城くん……んっ!」
パンッ! パンッ! パンッ!
「おれ、もっと……春菜ちゃんと、お尻で愛し合いたい……」
「結城くん……んっ! 私も……もっと……お尻……ああっ……」
リトは腰を突き込む角度を微妙に変え、春菜の腸壁の上下左右を擦って探り始めた。
すると、
「あはっ!!」
ビクッ!
春菜の背中が大きく仰け反った。
リトのペニスが擦ったのは、春菜が最も感じる膣壁の裏側の快楽スポットだった。
「春菜ちゃん、ここ、感じるんだね……」
リトはその部分を重点的にペニスで擦り始めた。
ズッ! ズッ!
「あっ……あーっ!!」
ビクンッ! ビクンッ!
今までより一層激しく春菜の体が反応する。
リトのペニスの刺激が膣にまで伝わってじんわりと暖められ、
秘所からはとめどなく愛液が染み出していた。
(あぁ……こんなの……私……私……!)
顔を赤らめてギュッと唇を噛み締め、必死で快楽を堪える春菜。
リトはもう膣にペニスを突き込むときと同じように、
春菜の尻穴に遠慮なく勢い良くペニスを突き込んでいた。
288はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:26:45 ID:ZKK7oL8M
パンッ! パンッ! パンッ!
「あっ! あっ! あぁっ!」
尻穴をペニスで奥まで掘られ、春菜はあられもない嬌声を上げる。
抽送を続けながら、リトが春菜に問いかける。
「春菜ちゃん……お尻、気持ちいい……?」
「い……いぃっ……」
「お尻エッチ、好き……?」
「あんっ……好き……お尻……好きぃっ……いっ……」
「お尻でイカせて欲しい……?」
「んっ……欲しい……欲しいっ……あんっ……結城くんっ……んっ……
あぁっ……もっと……おちんちん……お尻に……奥まで……あはぁっ……!」
顔を真っ赤に染めて快楽の汗をダラダラ流し、
口を大きく開きながら甲高く震える声で淫らなオネダリをしてしまう春菜。
「私……結城くんの……おちんちんで……お尻で……イキたいっ……あはっ……
お尻っ……気持ち良くて……たまんないっ……あぁっ……結城くんっ……イカせて……イカせてっ……あんっ……
あぁっ……お尻……いぃっ……お尻……いいのっ……もっと……もっと……お尻っ……ああぁっ……!」
ペニスを尻穴に突き入れられながら身を捩らせ、紅潮した顔であられもない言葉を吐き続ける春菜。
春菜の限界を悟ったリトは、
「行くよ、春菜ちゃん……」
そう告げて一度、
ぬぶっ……
「あひぃっ!?」
大きく腰を引いてペニスで春菜の肛門を擦り上げ、尻穴の最奥まで一気にペニスを突き入れる。
パンッ!!
「うっ!!」
ドピュッ! ドピュッ! ドピュッ!
「あ……はあああっ!!」
リトは、自らの愛の滴を春菜の腸の奥へと放ち始めた。
(私……結城くんに……お尻に射精されてる……!)
愛するリトと卑しい尻穴で結ばれた、至上の幸福感と恥辱の悦楽が春菜の体中を駆け巡り、
「あ……あーーっ!!」
ビクン!!
春菜の頭の中が真っ白になり、
大きく開いた口から至悦の叫びを上げて限界まで背中を仰け反らせる。
春菜はついに、尻穴での絶頂で失神してしまっていた。
289はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:27:10 ID:ZKK7oL8M
「気が付いた? 春菜ちゃん」
「あ……」
激しい肛悦絶頂で失神した春菜が目を覚ますと、
春菜は再び鏡の前でリトの体を背にして座らされていた。
さきほどの恥辱のアナルセックスが春菜の脳裏に蘇り、
(あ……私……)
カアァ……
恥ずかしさに真っ赤に染まった顔を両手で隠してしまう。
「春菜ちゃん。お尻エッチ、すっごく良かったよ」
「やだ……言わないで……」
ますます顔を赤らめて、顔を隠そうとする春菜。
「見て、春菜ちゃん」
リトはそう言って、春菜の太ももに手を当てて、体を少し持ち上げる。
「え……あっ!?」
鏡には、リトのペニスを挿入されて丸く広がっている春菜の肛門が映し出されていた。
「いや……そんなの、見せないで……」
頭を振ってイヤイヤする春菜。
「でもオレ、見て欲しいんだ。オレ達の愛の証」
「え……?」
リトは春菜の体をもう少し持ち上げて、ペニスを肛門から引き抜いた。すると、
トロ……
(あ……)
ペニスの形に開いた春菜の肛門から、リトの白い精液が染み出して来る。
(私、結城くんに……お尻に、出されちゃったんだ……)
改めてその恥ずかしい事実を認識する春菜。
「これで春菜ちゃんのお尻の処女も、オレのもんだよね」
「あ……」
カアァ……
また春菜の顔がほんのりと赤く染まる。
「もう……結城くんの、バカ……」
「また、お尻でエッチしようね」
そう言ってニッコリ笑う、鏡に映ったリトの顔。
それを見た春菜の胸と尻の奥からじんわりと暖かい感触が広がり、
「うん……」
春菜は恥ずかしげに軽く微笑んでからゆっくり振り向いて、リトと甘い口付けを交わした。
290はるなのあなる:2010/10/02(土) 09:27:37 ID:ZKK7oL8M
それからしばらく経ったある日のこと。
春菜はリトの家に遊びに来ていた。
今日は特にエッチなプレイもせず、ララや美柑と一緒にのんびりゲームをしたりして過ごしていた。
「たまには、こういうのも良いよね」
「そうだね」
「あー、リトと春菜、ラブラブだねー」
「ほーんと。どこか他所でやって下さーい」
仲睦まじいリトと春菜、それを嬉しげに見守るララ、
少し意地悪な笑みを浮かべて本気なのかどうなのか分からないイヤミを吐く美柑。
他愛もない会話を繰り広げる4人のもとに、ナナが駆け込んで来た。
「おっ、ハルナ! 来てたのか!」
「ナナちゃん、こんにちは」
ナナが満面の笑みを浮かべて大声で言い放つ。
「なー、ハルナ。リトとのアナルセックス、気持ち良かったか?」
ブッ!!!
リトと春菜、美柑が口からツバを勢い良く吹き出した(ララは相変わらずニコニコしていた)。
たちまち顔を真っ赤にしてしまう春菜。
「な、な、な……なに言ってるの!? ナナちゃんっ!?」
「えー!? だって、やったんだろ? リトとアナルセックス」
「そ、そ、そんなこと……し……し……っ……」
否定も出来ず、しどろもどろになってしまった春菜に、にこやかにララが話し掛けて来た。
「えー? なに、アナルセックスって。春菜、教えてー」
「ら、ララさんっ!?」
「あちゃー……」
好奇心いっぱいの目で春菜に迫るララとナナ、顔に手を当ててやれやれと頭を振る美柑。
そのカオスな状態を呆然と見つめながらリトは再認識していた。
(やっぱり、ナナもデビルーク人なんだな……)
計算し尽くして挑発してくるモモと比べると、天然な分だけ余計にタチが悪いとも言えるララとナナ。
この3人に囲まれたこれからの性生活を思って、冷や汗を一粒垂らしてしまうリトだった。
(終)
291名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 09:28:08 ID:ZKK7oL8M
ふぅ…ダークネスでも良い尻がいっぱい見られますようにw

んじゃ、ちょっとヘヴィな話だったので
お茶代わりに爽やかリト×春菜(非エロ)置いて帰りますね
292西連寺春菜、15才。:2010/10/02(土) 09:29:01 ID:ZKK7oL8M
「それー、行ったぞ! リト!」
「よしっ! 任せろっ!」
グラウンドから、彼の声が響いてくる。
(結城くん……)
ピッピー!
「やったーっ!!」
「うひょー!!」
ユニフォームを着た彼が、チームメイトと抱き合ってくるくる回ってる。
すっごく嬉しそう。
くす……
ちょっとだけ、ほっぺたが緩んでしまった。
男の子って、いいな。
いっつもあんなに、元気で、楽しそうで。
「よーし、あと1点! 返して行くぞ!」
「おーっ!!」
また、一生懸命走って、自分の陣地に戻っていく。
ザッ……ザザザッ……ザザッ……バンッ!
「あっ」
(あ……)
コロ、コロ、コロ……。
私の足元に、サッカーボールが転がってきた。
タタタ……。
一生懸命、彼が私のところに走ってくる。
「ごめん! えと……西連寺?」
ちょっと照れくさそうな顔をして、彼が私の前で頭をポリポリ掻いた。
私、ちょっとだけくすっと笑って、
「はい」
彼にボールを手渡した。
「あ……」
彼の手が、私の手に少しだけ触れた。
(あれ……?)
彼の顔、なんだか赤くなってるみたい。
「ご、ごめん! 西連寺! ボ、ボール、ありがとな!」
彼がそう言って、あっという間にグラウンドに駆け戻っていった。
(きっと、気のせいよね……)
私の指に少しだけ触れた、彼の手。
(暖かかったな……)
ちょっとだけ汗ばんでて、私より少し大きい男の子の手。
(……)
私、彼に触ってもらった右手の指をじっと見つめて、
(結城くん……)
ちゅ……
人差し指をそっと唇に寄せて、彼の手が触ったところにキスしてみた。
(なんだか、しょっぱいな……)
これが、男の子の味なのかな?
(……)
ちょっとだけ、ほっぺたが熱くなっちゃったみたい。
ピッピーッ!
「うおおおお!! やったぜ、リト!」
また、グラウンドから歓声が聞こえてきた。
彼がまた、チームメイトからバシバシ叩かれてる。
(おめでとう、結城くん……)
私は小さく拍手して、かっこいい彼の大活躍をこっそりお祝いして上げた。
(終)
293名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 09:34:14 ID:3MqgYwJG
ハーレム状態吹いたw

GJだった!
294名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 20:34:18 ID:+Tg2DXZW
素晴らしい 尻は最高だ
295名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 10:19:47 ID:1PjNHOlm
尻の執拗な描写が好みです。GJや!
296名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 02:46:46 ID:f3aaMCea
いつのまにか神作品がGJそしてとらぶるのゲーム買ったオレ乙
297名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 06:47:12 ID:kUXqyPa8
ダークネス読んだ
どっかで見たような場面があってワロタw
298名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 17:11:27 ID:u2f/sVyd
ほんまモモさんは俺達の希望の星やで
299名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 20:08:05 ID:YhomXB6x
モモやばすぎだわw
300名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 21:53:38 ID:1Hu/tZKp
今月号で遂にリト勃起したな
301名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 23:14:58 ID:F0DP+60D
とらぶるが新しくなってジャンプで連載されるらしいぞ! 
302名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 23:21:41 ID:fV7PJEwT
それ今月からSQで始まったダークネスだろ
303名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 14:15:15 ID:PNsyBCJs
>>300
マジ!それヤバす
304名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 01:48:31 ID:PIQ5Tf9p
お久しぶりです。
もう皆さんは私のことを忘れてしまっているかもしれませんが、せっかくなので投下します。

SQでとらぶるダークネスがいよいよ始まりましたね。
どのような話になっていくのかまだいまいち掴めない部分もありますが、期待したいですね。
305ファミリーシミュレーション EP6 ハーレム:2010/10/06(水) 01:50:27 ID:PIQ5Tf9p
「…あっ…、結城君だめぇ…」
深く突き刺さったペニスが御門の膣内を容赦なく抉る。
「先生っ…!また出すよ…」
時が経つのも忘れてリトは御門の肉体に溺れていた。
ただでさえ激しく腰を打ちつけているのに、リトはさらに腰の動きのピッチを上げる。
子宮口をこじ開けるほどに深く突き刺し、そのまま子宮内に精液を直接注ぎ込む。
何度目かわからないほどに射精され続けた御門の膣の中では自身とリトの白濁液が混ざり合い、入りきらなかった分がどろりとシーツに流れ落ちていた。
ペニスを引き抜いて御門を優しく抱きしめるリトに、彼女が声をかけてきた。
「結城君がこんなセックスをするなんて、ちょっと意外だったかな…」
「どういうこと?」
彼女の言葉の意味がよくわからずに、リトは彼女の言葉の意味を尋ねる。
「結城君って本当にいざって時に女を抱けるのかなってちょっと心配だったんだけど、ちゃんと男の子なんだってわかって安心したわ」
その言葉を聞き、リトはセックスする前に御門が言っていたことを思い出した。
「あのさ、御門先生。今日排卵日って言ってたよね?」
御門はリトの言葉にくすっと笑みを漏らす。
「そうねえ…。これだけ出されたんだから、排卵日だったら確実に赤ちゃんが出来てたでしょうね」
「…だったら…?」
「ごめんなさいね、結城君。本当は今日は安全日なの」
「ええええええ???」
「でも嬉しかったな。私のこと本気で求めてくれたの、よくわかったから。今度排卵日が来たら、また今日みたいにしましょ?」
「あ…うん…」
リトの何とも言えない返事に御門は鋭く突っ込む。
「もしかして、だれか私より先にあなたとの赤ちゃんの先約を入れてるのかしら?」
「え?それはその…」
「まあいいけど、あんまり私を待たせないでよ?あまり高齢出産はしたくないしね」
御門はそう言って軽く笑い、リトにキスをした。
306ファミリーシミュレーション EP6 ハーレム:2010/10/06(水) 01:52:27 ID:PIQ5Tf9p
「リト遅いなあ…」
時計を見ながら美柑がつぶやいた。
「先ほどまで雨が激しく降っていたから、御門先生のところで雨宿りしてるんじゃないですか?」
モモは本を読みながら美柑に言った。
「…御門先生とうまくやってるかしら、リトさん…」
ふとつぶやいた独り言に美柑が反応した。
「え?何か言った?モモさん」
「あら、いけない。最近独り言が多くなっていけませんね…」
モモは本を閉じると自室に戻ろうと階段を上がっていく。
階段を上がった先にはナナの姿があった。
「なあモモ。リトの奴、御門先生のとこにいるんだよな?」
「ナナ、帰ってたのね。リトさんなら多分、薬草を届けて雨が降ってそのまま…ってかんじだと思うけど…」
「…あいつ、やっぱゲームでしてたようなことしてんのかな…」
ナナが顔を赤らめながら尋ねた。
「さあ、そこまではわからないわ。気になるの?」
少し間を置いてからナナは答えた。
「…リトのことっつーより、皆どうしてあんな付き合い方を許せるのかなって、それがちょっと気になっただけだよ」
「リトさん一人に何人もの女の人が…って付き合い方?」
「そう。未だにわかんねーよ。好きな人には自分のことだけ見てほしいのが普通じゃん?」
「そうかもしれないわね」
モモは淡々とした口調で答えた。
「…モモはそうは思わねーの?」
「前にも言ったはずよ。私はリトさんに誰がいようと、リトさんが私のことを見てくれるならそれでいいの」
モモはそれだけ言い残すと自室に消えて行った。
307ファミリーシミュレーション EP6 ハーレム:2010/10/06(水) 01:53:37 ID:PIQ5Tf9p
「ただいまー」
結局リトが帰って来たのは夕方の6時半前だった。
「遅いよリトー」
美柑がリトに文句を言う。
「ごめん、美柑。夕飯はまだだよな?」
「うん。7時くらいからのつもりだったから」
「そっか。じゃあ俺先に風呂に入ってくるよ。雨上がりで蒸し暑くてかなり汗かいたから」
「わかった」
リトが風呂場でシャワーを浴びていると、突然風呂場のドアが開いた。
「リトさん、おかえりなさい」
入ってきたのはモモだった。衣服は何も身につけていない。
「モモ?どうしたんだよ、いきなり入ってきて」
モモは風呂場の壁になんらかの機械を貼り付けてリトの方を向いた。
「薬草を届けてくれたお礼にご奉仕するって言ったでしょう?」
「ちょっと待てって。風呂場じゃ音が響く…」
モモはリトの言葉にくすりと笑うと壁のメカを指差した。
「これ、防音用のメカなんです。だから激しくしてくれても大丈夫ですよ」
モモはそう言いながらリトの前に跪き、そのままペニスに舌を這わせる。
「モモ…」
リトはふわっとしたモモの髪に指を這わせ、そのままモモが与えてくる快楽に身を任せた。モモは亀頭を口に含み、口内の粘膜を絡ませてリトの興奮を高めていく。
そして亀頭を口から解放するやいなやそのまま裏筋、カリ、割れ目へと順に舌先で刺激を与えて行く。
「モモ、もう入れていいか?」
御門と散々交わった後だというのにリトのペニスはモモを貫くためにギンギンに反り返っていた。
「…リトさんすごい…。早く入れてください…」
リトはモモを四つん這いの体勢にしてバックから一気に貫いた。
モモの狭い未成熟な膣内がリトに絡みつき、女の欲望をリトのペニスに伝えていく。
「あああああっ!リトさん、そんなにしちゃだめえ…」
「何言ってるんだか…。本当はもっとして欲しいんじゃないの?」
リトはモモの子宮をぐりぐりと押しつぶすようにしてモモを攻めた。
子宮にかかる圧迫感がモモの中で強烈な快楽に変わり、全身の感覚を麻痺させる。
「ひあっ…!うあぁぁぁ…」
快楽に呂律の回らないモモの様子を見て、リトは少し彼女に意地悪をしてみたくなる。
「ごめんモモ、ちょっとやりすぎたな」
そう言いながらモモからペニスを引き抜こうとする素振りを見せる。
「ああ、待ってリトさん…。抜かないで…」
モモの言葉にリトは思わずにやりと笑ってしまう。
「ほんとにモモはかわいいな」
そう言いながらリトはモモの腰を掴み、ペニスを挿入したままモモを仰向けにひっくり返す。
「ああああっ!」
モモの中でリトの反りかえったペニスがぐるりと回る。
そしてリトはモモからまんぐり返しの刺激が抜けきらないうちに激しいピストンでモモの子宮を攻めたてた。
「リ…リトさんっ…!そんなにされたら私壊れちゃいますぅ…」
「じゃあ壊れる前に終わらせなきゃいけないな…!」
そう言ってリトはモモの中に大量の精を放つ。
ただでさえ狭いモモの膣がさらに収縮し、リトの精を一滴残さずに絞り取っていく。
リトは目を閉じてモモの膣の圧迫感から来る快楽に浸り、女の中に射精する快楽に身を震わせた。
308ファミリーシミュレーション EP6 ハーレム:2010/10/06(水) 01:57:25 ID:PIQ5Tf9p
リトは射精を終えると、モモをお姫様抱っこして浴室から出た。
モモの中にはまだ快楽の余韻が残っているようで、虚ろな目のまま口から唾液がこぼれていた。
「モモ、ほら、立てる?」
モモははっとしてリトの顔を見る。
「…あ、はい…」
モモは床に足をついてリトの手から離れようとする。
「…あっ…」
その瞬間ふらつくモモをリトは優しく支えた。
「大丈夫か?」
「はい…。ありがとうございます…」
モモはリトの顔を見上げる。
「あまり無理しないでいいんだぞ?」
「大丈夫ですよ…。ただ…その…、リトさんに出されたのがまだ中にたくさん残ってて、ちょっと変な感じがしただけです…」
モモの膣口からはリトの精液が漏れ出しており、それが太ももを伝って白い線を作っていた。
「…リトさん、御門先生ともしてきたんですよね?なのにこんなに出せるんですから、すごい精力です…」
「控えた方がいいかな?」
「もう、リトさんが控えちゃだめですよ。リトさんに抱かれるのを何より嬉しく思う女性はたくさんいるんですからね?」
モモはくすっと笑みを漏らしてからリトに軽くキスをした。
「それにしてもリトさん、随分変わりましたよね」
モモの言葉の意味するところはリト自身もわかっていた。
もう自分はゲームの外でも4人の女性と肉体関係を持ったし、それで彼女たち同士の関係や彼女たちと自分との関係が険悪なものにならないのであれば自分一人対女性複数の関係も捨てたものではないと彼自身思い始めていた。
今では今夜は誰と寝ようかなんて考えさえ頭をよぎる。
「モモはどうしてあんなゲームを考えたんだ?」
ふとリトはそんな質問をした。
「リトさんはお姉様と両想いという意味ではお姉様の婚約者でしたし、いつの間にか私自身もあなたに惹かれてました。
もともとはお姉様とリトさんが結ばれて、私は愛人という形でいいと思っていました。
でもリトさんに惹かれてる女性が私たち以外にもいることを知って、お姉様も地球でできた友人方と離れたくないみたいですし、それに女性同士の仲も悪いわけではありません。
ならばいっそのことハーレムにした方が誰も傷つかなくていいと思ったんです。リトさんが誰かを捨てるなんてことはあり得ませんしね」
モモはそう言ってウィンクして見せる。
「確かにモモの言うとおりかな。ここまで来たら俺も皆と一緒に頑張ろうと思う」
「そう言ってもらえると私も嬉しいです」
モモはそう言って服を身につけると浴室から出て行った。

夕食を終えてからもリトは今夜は誰と寝ようかなどと考えていた。
そして就寝時間がやって来て、いつものようにララが自分のところにやって来る。
「リトお休み〜」
ララはリトにそう声をかけてから天井裏の自室に戻ろうとする。
その彼女をリトは呼びとめた。
「なあララ、今夜は久しぶりに一緒に寝ないか?」
「え…?」
これまでのリトなら絶対に言わなかったであろう言葉にララは驚いて目を見開いた。
309ファミリーシミュレーション EP6 ハーレム:2010/10/06(水) 02:00:32 ID:PIQ5Tf9p
第6話終了です。
9月の中洵過ぎごろに投下したかったのですが、延びてしまって申し訳ないです。

次回はララの話になります。
それではまた。
310名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 02:01:38 ID:W6d5NQmB
リアルタイム投下きたあ乙です
今から2期を見つつ読ませてもらいます
311名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 02:46:09 ID:EQrc3xM5
おお、お帰りなさい&乙です
しかし、このリトの絶倫ぶり…
モモのハーレム計画が成就するとこうなるのかw

そして>>228にもwktk
312名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 03:26:38 ID:fvoseWLU
ちょっと来ないうちに作品投下されてた!
GJです。
ゆっくり読ませていただきます。

アニメは唯が可愛かった〜
313名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 06:25:02 ID:wla9Vt73
GJ!
314名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 07:47:18 ID:0mqssLGM
GJだ!ファミシミュ全部一気読みしたw
作者は間違いなく俺と同じ中出しスキーw
315名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 15:50:14 ID:r9AGEJ/1
え、二期もうやってんのか
見逃したわ
316名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 22:54:30 ID:ZBYJQyw3
ずっと待ってました
317名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 11:16:18 ID:IXibM4AH
今回は割と早く書けました。

それでは投下します。
318ファミリーシミュレーション EP 7 恋愛の像:2010/10/10(日) 11:18:11 ID:IXibM4AH
「なあララ、今夜は久しぶりに一緒に寝ないか?」
突然のリトからの誘いにララは思わず固まった
「え…?」
目を丸く見開き、口をぽかんと開けて足を止める。
「どうした?嫌なのか?」
「あ、うぅん。そうじゃないよ。でもリト…、いいの?」
どうやら今まで散々別々の部屋で寝るように言ったのが裏目に今になって裏目に出たらしい。
しかしララ自身は自分と寝るのは嫌ではないようだった。
そしてララはリトにこう提案した。
「ねえリト。私、一緒に寝るならリトのベッドがいいんだけど、だめかな?」
リトとしては何となく美柑に女性たちとの関係がばれる可能性がある行動は避けたかった。
いや、いずれは美柑だけでなく父親である才培や母親である林檎にも打ち明けねばならないのはわかっていたが、今はまだそこまで踏み込む勇気はなかった。
「ララの部屋はだめなの?」
「私の部屋でもいいんだけど、私はリトのベッドがいいの」
ララにまっすぐ見つめられ、リトは彼女が自分の部屋を望む何かしらの強い理由があるのだろうと感じた。
ララはリトの部屋のドアを閉め、ベッドに座っているリトの隣に寄り添うように腰掛けた。
ララはリトにこれから何をされるのか知っていたが、それを不安に思うことは無かった。
ちょこんとリトの肩に頭を預け、ゆっくりと目を閉じる。
そんな彼女のかわいらしい姿にリトは胸を高鳴らせた。
「ララ…」
「リト…」
二人はお互いの名前を呼び合い、見つめ合う。
そして互いに吸い寄せられるようにキスを交わした。
初めは唇を重ねるだけのキス、それからララは口を開きリトの舌を受け入れる。
しばらくリトがララの口内を味わったあと、ララもリトの口の中へ舌を侵入させてリトの口内を味わった。
二人が唇を離すと、二人の深く甘い口づけの証に二人の唾液が糸を引いた。
リトはララを優しく抱きしめ、そのままベッドに倒れこんだ。
ララは少し赤くなりながらも笑顔でリトの顔を覗き込む。
裸を見られても動じないララが珍しいな、と思いリトが尋ねた。
「どうしたんだ、ララ?珍しく赤くなっちゃってさ」
「だって嬉しいんだもん。リトに抱きしめてもらいたいってずっと思ってたし、それが今叶ったんだって思ったら…」
「抱き締めるだけじゃないよ?」
リトはそう言ってからララの唇に自分の唇を重ねる。
「…ん…」
二人は長いキスを交わす。
そしてリトの手がララの背中からお尻へ移っていく。
「やだぁ…リトのえっち…」
「えっちなのは嫌?」
リトはララを愛撫していた手を止める。
「もう…。リトにされるんなら嫌じゃないよ…」
今度はララの方から唇が重ねられた。
319ファミリーシミュレーション EP 7 恋愛の像:2010/10/10(日) 11:20:20 ID:IXibM4AH
「ん…あん…リト…」
「ララ…」
真っ暗な部屋の中でララとリトは裸で抱き合っていた。
リトのキスが唇だけでなくララの肩や首筋、胸にも降り注ぐ。
ララがふと時計に目をやると時刻は午前1時を回っていた。
「もうこんな時間…」
「エッチしてると時間が早く過ぎてくな」
「そうだね…。ねえリト、私が初めてリトのベッドに潜り込んだ日のこと覚えてる?」
突然ララはリトにそんなことを尋ねてきた。
「ああ、あのときのことか。俺もあのときは驚いたよ」
朝目覚めたら裸のララが自分の隣で眠っていたあの日。
女性に対して全く免疫の無かったリトにとっては刺激が強すぎて、つい大声を上げてしまった。
そんな自分がララを含めた複数の女性を抱くようになったのだから、世の中何が起こるかわからないものである。
「あのときさ、リト、私の裸を見て大声上げたよね?」
「そうだったな」
リトはくすっと笑ってララの滑らかな背中を指で撫でる。
「あのとき私、少しショックだったんだよ?リトは私が傍にいるのは嫌なのかなあって…」
「そうなの?」
「うん…。だから私ね、リトにして欲しいことがあるんだ」
ララは少し真剣な目でリトを見つめた。
その眼差しにリトの愛撫の手が止まる。
「何をして欲しいんだ?」
「…今日このまま眠って、朝起きたときに私を抱きしめて『おはよう』って言ってほしいな」
そう言いながらララはリトにぎゅっと抱きついて彼の胸に顔を埋める。
そんな彼女がかわいくてリトはララの上に覆いかぶさって彼女の体に何度も唇で吸いつき、キスマークを付けていく。
「もう、リトえっちすぎ…」
ララがそう言った瞬間リトの勃起したペニスが自身の割れ目に触れた。
もう彼は自分の中に入りたくて仕方ないらしい。
ゆっくり、ゆっくりと自分の膣が彼のペニスの形に広がっていく。
これまでの愛撫でララの膣は十二分に湿っており、リトのペニスを何の抵抗もなく呑み込んでいった。
ララはデビルーク人のため地球人より筋力が強い。
それは膣も同じのようで、ララの締め付けは春菜や唯のそれよりも強く、その強さに合わせてリトの腰の動きもつい激しくなってしまう。
「…ああっ…リト…」
膣の中に直接感じる彼の感触にララはうっとりとして吐息を漏らす。
「あのときベッドに潜り込んだのも今くらいの時間だったの…。あのときはリトは寝てたし、私を抱きしめてくれることも無かったけど、今リトとひとつになれて私幸せだよ…」
「ララ…」
繋がった部分からは白い愛液が染み出し、リトの腰の動きに合わせてグチュグチュと卑猥な音を立てた。
リトの手がララの柔らかい乳房や透き通るような白い背中、きゅっと締まったヒップ、艶やかな髪と色々なところに伸びる。
彼女を余すところなく味わいつくすような愛撫と膣内に直接触れている彼のペニスの感触、子宮に届く激しいピストンにララは今すぐにでも果ててしまいそうになる。
「あっ…、リ…リトっ…、私もう…」
「ララ…、俺ももうイくよ…」
ララの膣がより強くぎゅっと締まり、その刺激にリトは溜まった精液を一気に彼女の中に吐き出していく。
リトは射精しながらもララの奥へ奥へ突き込むように腰を振り、ララの子宮口をこじ開けて彼女の子宮内を白く染め上げる。
320ファミリーシミュレーション EP 7 恋愛の像:2010/10/10(日) 11:21:14 ID:IXibM4AH
「…あ…は…、か…」
声も出ないほどの快楽にララの頭は真っ白になる。
リトに出された余韻に浸るララだったが、そのときリトのペニスに変化が起こった。
射精を終えて収縮していたはずのリトのペニスが急に勃起を始めたのである。
「…リ…リト…」
「ララ…。俺もっとララと気持ち良くなりたい…」
リトは腰にかかっていたタオルケットを乱暴にベッドの下に投げ捨て、ララと強く強くキスをした。
ララもリトの唇に吸いつき、そのまま二人は荒々しく舌を絡めあう。
二人から理性は完全に消え失せ、明け方近くまでリトとララは獣のように腰を振った。
入りきらない精液が膣の外にこぼれてもリトは構わずにララの中に射精し続けた。
ララもリトのペニスが絶対に抜けることのないように彼の腰に脚を絡め、本能の命じるままリトの精液を際限なく子宮に受け入れ続けた。

そして翌朝、いつものように美柑がキッチンで朝食を作り、ナナとモモが皿やコップを用意していた。
時計に目をやった美柑はふっとため息をついた。
この場にリトがいないのもまあいつものことである。
「ねえナナさん、リト起こして来てくれない?」
美柑はみそ汁の鍋を見ながらナナにそう頼んだ。
「あら美柑さん、リトさんなら私が…」
モモがにやにやしながらそう言うと美柑はきっぱりと断った。
「モモさんは結構!」
「そういや姉上も起きてきてないな。モモは姉上を起こしに行ってくれよ」
ララの姿も見えないことに気づいたナナがモモにそう言った。
「そういえばそうね。じゃあリトさんをお願いね、ナナ」
321ファミリーシミュレーション EP 7 恋愛の像:2010/10/10(日) 11:22:31 ID:IXibM4AH
「…うん?うーん…」
リトは股間に違和感を感じて目を覚ました。
「あ、リトやっと起きた♪」
ララはリトのペニスを手に持ち、顔を近づけた状態でにっこりとほほ笑んだ。
「ララ、おはよう。ひょっとしてフェラしてくれてたの?」
「うん♪リトに気持ち良く起きてもらえるかなって思って…」
「もう、ララかわいすぎ」
リトはララを抱き寄せてキスをする。
もちろんキスだけで終わるはずがなく、リトはララを自分の下に敷くような体勢になり、そのままフェラチオで勃起したペニスをララの膣に挿入した。
「やんっ…リト朝からえっち…」
「これからララと寝たら朝になるたびにこうしたいんだけど、嫌ならやめようか?」
「もう、嫌だなんて言ってないもん…。…あっ…」
リトのペニスがゆっくりゆっくりとララの膣内を這いずりまわる。
二人が快楽にどっぷりと浸かり、リトが射精しようとした瞬間に部屋のドアが開いた。
「おいリトー。そろそろ起きろって美柑が…」
ナナはリトの部屋で行われている行為に目を見開く。
目に飛び込んできた自分の姉がリトの精を受け止める瞬間の光景にナナの中で時が止まった。
裸で唇を重ね舌を絡め、二人は腰を震わせながらお互いに夢中になっている。
言葉が出なかった。
ゲームの中で見た行為よりもずっと生々しい性行為を目の当たりにして。
ナナは愛し合うというのはもっと綺麗で美しいことだと思っていた。
だが純真で性の知識もなかったはずの姉ですらいまや愛する男とのセックスの虜になっている。
ナナが呆然としているとリトがナナに声をかけた。
「ナナ、起こしに来てくれたのか?」
ナナはハッとして返事をする。
「あ…ああ…」
リトは何事も無かったかのようにララに声をかける。
「ララ、そろそろ朝ごはんだぞ」
「え〜…、もうちょっとゆっくりさせて…」
ララはリトと交わった余韻にまだ浸っていたいらしい。
「美柑に迷惑がかかっちまうだろ?ほら、手貸してやるから」
リトはそう言ってララの背中に腕を回して抱えるようにして彼女を起こした。
ララはリトの手を借りながらのろのろと昨晩脱ぎ捨てたパジャマを身につけていく。
「ナナ、ララは俺が連れてくから先に下りといてくれ」
「…あ…、うん…」
ナナはそう言われてリトの部屋を出た。

部屋を出た先にはモモが立っていた。
「お姉様、昨夜はリトさんの部屋にいたのね」
モモは何食わぬ顔で言った。
「どうしたのナナ?美柑さんが待ってるわよ?」
モモは姉とリトが何をしていたのかとっくに気づいているようだ。
ナナは無言でモモのあとについていった。
ぐちゃぐちゃになったナナの頭の中など気づかぬふりでモモはさもこれが当たり前なのだというように振る舞った。
ナナの中で恋愛の像が音を立てて崩れていった。
322ファミリーシミュレーション EP 7 恋愛の像:2010/10/10(日) 11:28:17 ID:IXibM4AH
第7話はここまでです。

メインヒロインのひとりなのにメインの話を作るのが遅くなってしまった…。
でも個人的にララは書きやすいですね。

次回から少しずつナナを絡めた話になっていく予定です。

それではまた。
323名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 12:19:00 ID:MJhQ2Z4J
とうとうナナ攻略か
胸が熱くなるな乙GJ!
324名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 15:16:18 ID:v/qtksfY

>>322

超GJェ…

この職人の質の高さ…

たいしたやつだ…

325名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 21:41:21 ID:yhG7PHta
あんた神だよ
326名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 11:26:48 ID:z8aDbVeo
ナナwktk
327名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:25:40 ID:6A0F9PQR
ダークネスの連載も始まったことだし俺の大好きなモモとの話を書こうとしてみたが、
童貞の俺は濡れ場でどうすればいいのか素晴らしいほどさっぱりわからなくて泣いた
これまで幾多のエロ小説を読んできたが、やっぱりそれだけじゃダメなんだな……orz
328名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:27:12 ID:Cs2Hhh/i
世の中にはエロシーンだけエロ小説まんま写すエロゲーが存在してあん
329名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 00:58:17 ID:1p4Y3eKV
>>327
それ本気で書こうとしてないだけだよ。
想像する濡れ場をシーンでバラしてから段階を踏んで一行ずつ埋めていくだけだよ。
ただ一時間や二時間で終わるもんではないので頑張るしかない。
文章はテキストが降ってくるもんじゃなくてレンガを敷き詰めて家を建てるようなもんだから。
330名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 01:08:04 ID:ge2xSOyr
>>329
違うんだ……書けないことはないんだが、それが正しいのかどうかがわからないんだ……。
俺は男だからどうすればリトが悦ぶかはわかるが、俺の妄想通りの行為をして本当に
モモが悦ぶのか確信が持てないんだ……。情けない……。
331名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 01:41:32 ID:1p4Y3eKV
いやいやそこは喜んじゃっていいよ。
モモがリトに触れられても何も感じないような女って思ってるわけじゃないっしょ。
そこはテクなんて関係なくモモが気持ちよくなっていい場面だよ。

なんならリトだけ気持ちよくなったってだな
332名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 07:15:25 ID:zc+3Nz+g
モモ×ナナで書いてるんですが百合は投下していいのですか?
333名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 07:46:58 ID:N/qk41sR
百合スレ池
334名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 07:52:08 ID:ai1oSWob
投下!投下!
335名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 07:53:36 ID:dew8ClR8
百合豚は黙って回れ右
336名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 23:51:13 ID:wGdIh5BO
いーじゃん、百合。遠慮せずに投下しちゃいなYO!
俺は待ってるぜ?
337名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 10:48:34 ID:1wY5qne6
ペッ
338名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 13:10:55 ID:FYpvXxKM
なに?ナナ×モモ?モモ×ナナ?
「リコとサル山」、「ヤミとリト」、または、「ハルナとリト」 を最期に乱入させちゃえば良いと思います。
339名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 13:25:26 ID:FYpvXxKM
>>327 >>330
たとえば、
モモはリトに御奉仕する姿を、誰かに見せることが悦び
とか
モモはリトを性的に刺激、しかも寸止めで、焦らすのが好き
とか
リトに相手してもらうだけで(黒い意味で)悦び
とか
二次創作にあたって性格を変えれば良いのでは?


なにせ、毎朝のように布団に潜ってるし
日常、裸を見せたり、スカートの中を見せてるし。
340名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 15:22:58 ID:OcbTiVEN
晴子先生が、授業の人体の学習の時に美柑をクラス代表で
全裸人体モデルに使う話つくってほしい。
341名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 21:06:50 ID:VZDagIwc
前スレで投下した唯と里紗の話の続きを投下します
メインは猿山×リコですがリト×唯、リト×里紗とか美柑も少し出てきます
342リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:07:29 ID:VZDagIwc
あの夏の日のプールでの告白から、リトはララ・唯・里紗と結ばれ、
ついに最愛の春菜とも愛を育むことが出来た。
そんな幸せ絶頂の日の翌日――

「……」
唯は、この世の怒りを全て溜め込んだような剣呑な顔で窓際の席に座っていた。
(結城くんのバカ……結城くんのバカ……!)
唯の頭の中は、自分との初めての愛の交わりを果たしたその日に里紗と浮気した、
にっくきリトの顔で埋め尽くされていた。
そこにリトがやってきた。
「おはよう、唯」
にこやかに唯に笑いかけるリト。
しかし唯は全く反応しようとせず、ただ窓の外を眺めるだけだった。
「唯?」
疑問に思ったリトがもう一度声をかけると、
険しい表情のままゆっくりと唯が振り返り、おどろおどろしい声を吐き出した。
「うそつき……」
「え?」
何のことか分からない、と言った風にキョトンとした表情を浮かべるリト。
その飄々とした態度に神経を逆撫でされ、唯の激情に火が点いた。
「結城くんの、うそつき! 浮気者! すけべ! 変態!」 
「おいおい……」
なだめようとするリトの手を振り払って機関銃のようにまくし立てる。
「私、信じてたのにっ! この、大うそつきっ!!」
一しきり言い放った唯は肩で息をしていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
唯は鞄の中から裁縫箱を取り出した。
フタを開くと、中には針がびっしり突き刺さった針山があった。
「結城くん、あなた約束したの覚えてる……?」
「?」
「ウソついたら針千本飲むって、言ったわよね……」
ビッ!
唯がリトの目の前に、ハリネズミのような針山を差し出した。
「さあ! 約束したでしょ! 飲んでよ! この、大うそつき!!」
顔を真っ赤にして喚き立てる唯。
「……」
その様子をリトは冷静にじっと眺めて、針を一本針山から抜き取った。
「え……」
呆然とそれを見つめる唯。
「これでいいのかい?」
リトは口を大きく開けると、ポイッと針を喉奥に放り込み、手の平を広げて見せた。
手の平には、何も持っていない。
「えっ……!? ま、まさか……本当に……」
途端に唯の顔が青ざめていく。そして──
「うっ!」
リトが突然、胸を押さえて苦しみ始めた。
「ちょ、ちょっと、結城くん! ほ、本当に飲むなんて!」
慌てふためいてリトに縋り付く唯。
「ごほっ……ごほっ……」
リトは苦しそうに咳き込み始めた。
「だ、ダメ! 結城くん! すぐに吐き出して!」
「ダメだ」
「な、何言って……」
「唯の怒りが収まらない限り、オレはこれを飲まなきゃいけないんだ」
そう言って、もう一度針山に手を伸ばす。
「分かったから! もう、怒ってないから! 止めて、結城くん!」
必死でリトの手を押さえる唯。
343リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:08:00 ID:VZDagIwc
「そっか。じゃ、止めた」
リトが急ににこやかな笑みを浮かべて、何事も無かったように唯を見つめた。
「えっ……?」
呆気に取られる唯。
「大丈夫だぜ。ほら」
くるりと手の平を裏返すリト。
「あっ……!!」
リトが喉に投げ入れたと思われた針は、人差し指と中指の間に挟まれて、
手の後ろ側に隠されていたのだった。
「……!」
唯がぷるぷる体を震わせて、涙を流し始めた。
「もう……結城くんの……バカっ!!」
怒鳴りつけて泣きじゃくる唯をリトはそっと胸に抱き寄せ、愛しげに手の平で唯の頭をゆっくりと撫でる。
「ごめんな、唯……」
「うっ……うっ……結城くんの……バカ……」
「オレの話、聞いてくれるか?」
「……」
無言で、コクリと頷く唯。
「あの時さ、オレたち川原で抱きあったろ」
リトが唯にだけ聞こえる声で、耳元に囁きかける。
「あの時な、籾岡、泣いてたんだ」
(え……?)
一瞬、唯はリトの言葉の意味が分からなかった。
なぜ、里紗が泣いているのか。
里紗は、ふざけて唯をからかったのではなかったのか?
考え込む唯の耳元に、さらにリトが囁きかけてくる。
「オレって、ダメな奴だよな」
「え……」
「女の子が泣いてるのを見ると、すぐに優しくしたくなっちまう」
「……」
「ごめんな、唯」
リトは涙に濡れた唯の瞳をじっと見つめた。
(あ……)
トクン。
その澄んだ瞳に見つめられて、唯の胸が高鳴り始めた。
「これからはオレ、絶対唯が悲しむようなことはしないよ」
「……!」
カァ……
リトにじっと見つめられて、唯は胸の高鳴りを抑えきれずに目を反らした。
「ど、どうせ……また、ウソついてるんでしょ……」
「確かめて見るかい?」
「え……」
「オレの唇が、ウソをつけるかどうか」
「……!」
リトは唯のアゴに手を当てると、クイッと自分の方に傾けた。
「あ……だめ……結城く……ん!」
リトは唯の顔を引き寄せ、強引に唇を奪った。
344リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:08:29 ID:VZDagIwc
「うひょー、やるじゃない! あいつ!」
リトと唯の痴話喧嘩を遠目に眺めていた里紗があっけらかんと声を出した。
「ねー、リコりん♪」
里紗が振り向くと、そこにはふぅ……と胸を撫で下ろすリコの姿があった。
(やれやれ……)
事態を収拾出来る自信が無かったリトは、ララに頼んで全ての事情を伝え、
モシャクラゲの変身したイケメンリトに唯の相手を頼んだのだった。
「お! 唯ってば、トロトロになっちゃって……。うわ、あいつ、キス上手そう……」
放心状態で椅子にへたり込んだ唯を見た里紗が、興味深そうに舌なめずりをした。
「私も、ダーリンにしてもらっちゃおっかな! じゃね、リコりん♪」
「お、おい! ちょっと……」
そう言ってリトの元に歩み寄る里紗。そして、
ブチュッ!
あっという間にリトの唇に吸い付いた。
「う、ううぅ……」
リコは複雑な表情で、自分の恋人達が自分の体を持つ別人にキスする様を見せ付けられていた。
「あー里紗、ずるいー! 私もするー!」
そこにララまでが近付いていき、里紗と交代でブチュッとキスし始めた。
「う、うわああぁ……」
だんだん顔が青ざめていくリコ。
(こ、これが、寝取られって奴なのか……トホホ……)
自らの意気地のなさが招いた事態とは言え、少し落ち込んでしまうリコ。
そんなリコの元に、事情を知っている春菜がやってきた。
「え、えっと……結城くん、すごいね……」
冷や汗を掻きながら、次々と女子にキスするリトを観察する春菜。
「全く……調子に乗りやがって……」
「全くだ!!」
急に、春菜の反対側から猿山が現れた。
「さ、猿山くん……」
途端に女の子言葉にチェンジするリコ。
「リトの奴……あんなに女の子をとっかえひっかえしやがって! 
なんてウラヤマシイ!! くぅーっ!!」
猿山が拳を握り締めて涙を流し、その次の瞬間、
「だからさ、オレたちもしようぜ!」
そう言ってにこやかな微笑みを浮かべ、リコの両肩に手を着いて顔を近付ける。
「え……えっと……あの……その……」
椅子に座った状態で肩を両手で押さえ込まれたリコは、逃げ出す事も出来ない。
(う、うわああぁ……)
以前、うっかり雰囲気に流されて猿山にキスしてしまったリコ。
その時からすっかりリコのことを恋人と思い込んでしまっている猿山は、
グッと肩を強く掴んで躊躇なくリコに迫ってきた。
(は、春菜ちゃん……助けて……!)
リコは助けを求めるように春菜の方に振り返るが、
春菜は冷や汗を掻いたまま申し訳なさそうに首を振るだけだった。
「リコちゃん、こっち向いて」
頬に手を当てられ、無理やり猿山の方を振り向かされるリコ。
目の前では興奮に赤く染まり、唇を突き出してキスを迫る猿山の暑苦しい顔があった。
(ひ、ひいいいぃ!!)
そしてとうとう逃げ切れずに、
ぶちゅううううっ!!
リコは猿山にどろり濃厚ディープキスをされてしまった。
にちゃ……ぬちゃ……
猿山の獰猛な舌の動きに口中を蹂躙されつつ、リコは考えていた。
(あぁ……こんなことなら、素直に唯に怒られときゃ良かった……)
345リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:08:59 ID:VZDagIwc
どよーん……
恋人ばかりか、自分の男のプライドまでも奪われてしまったリコは、
午前中の間何もやる気が起きず、机に突っ伏したままどんよりしていた。
そして3時間目が終わった休み時間。
「さ、リコりん。おトイレ行きましょっ♪」
満面に笑みを浮かべて、里紗が声を掛けて来た。
「ううぅ……」
リコは苦々しい顔をして椅子から立ち上がり、しぶしぶ里紗に着いて歩き出した。

丁度その頃。
猿山は人気の少ない体育館の男子トイレで、携帯電話の画像を見つめて必死でペニスをしごき上げていた。
「うっ……うっ……リコちゃんっ!!」
ドピュッ!
「はぁ……はぁ……はぁ……リコちゃん……」
リコとのキスで興奮していた猿山は、リコの寝顔を見ていて溢れるリビドーを抑えられなくなり、
写真に撮ったリコの姿を見て自慰行為に耽っていたのだった。
「ふぅ……。よし、決めた!」
グッと拳を握って、猿山は決意を固めた。
「オレ、今日リコちゃんとヤる!!」
遊園地でのデートの時も、今日も、リコの反応はそう悪い物ではなかった。
きっと、熱意を込めて頼めば分かってくれるに違いない。
「うおーっ! やるぜーっ!」
そして、猿山が精液で濡れたペニスを拭き、ズボンを穿いて廊下に出ようとした時──
「うっふっふ……到着ー」
(え……)
廊下の向こうから里紗とリコが連れ立って歩いて来た。
(うわ!? な、なんでこんなとこに!?)
まずい場面に出くわしたような気がして、猿山は男子トイレの入り口に身を隠して様子を伺った。
里紗とリコは隣の女子トイレに入り、2人一緒に一番奥の個室に入った。
(2人で一緒の部屋に入った……?)
その様子をこっそり見ていた猿山は、辺りを伺って誰もいない事を確認してから、
足音を立てないように女子トイレに忍び込み、
里紗とリコが入った個室のドアに耳を当ててじっと耳をすませた。
346リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:09:27 ID:VZDagIwc
個室の中ではリコが便座に座り、里紗がその前に立ってリコの姿を見下ろしていた。
「うっふっふー。リコりん、2人っきりだね」
「ふぅ……」
リコはまた、疲れた顔でため息を吐いてしまう。
「あら? どうしたの、リコりん」
「なんか、ちょっと疲れて……」
「えー? せっかく彼氏からキスしてもらえたのにー?」
「お、お前、見てたのかっ!?」

(か、『彼氏』!? そ、そっか、やっぱオレ達そう見えるのか!)
猿山はドアの外で一人満足気にほくそ笑んでいた。

「か、彼氏、なんかじゃねーよ!」
「えー? そうなのー?」

(うわぁ……リコちゃん、否定しないでくれー!)
一気にがっかりしてしまう猿山。

「ふーん。やっぱりリコりん、女の子の方が好きなんだー」
「そ……そりゃ、そうだろ!」

(えぇっ!? り、リコちゃんってそっちの趣味が!?
た、確かに、ちょっと男の子っぽいって思ってたけど……)
リコの衝撃の告白に猿山は愕然としてしまう。

「じゃ、リコりんのお望み通り。女の子同士の味、教えてア・ゲ・ル♪」
里紗は舌なめずりをして顔をぐいっとリコの前に寄せた。
「な!? お、おいっ! そ、そういう意味じゃ……」
「うっふっふー。遠慮しなくていいのよ、リコりん。
おっぱいもまた、ずいぶん成長したみたいだしぃ。うふふ……」
もにゅ、むにゅ、ぷにゅ……
ノーブラのリコの制服の上から乳房を揉み解す里紗。
「あっ!? おいっ! こらっ! 止めろっ! あんっ……」
「あーら、こんなに大きくなったのにまだブラも付けないのぉ? 
リコりん、やっぱり私に揉まれたくて、わざとしてるんでしょう? うふふ……」
「あんっ! や、止め……ああっ……ん……んぁ……」
里紗に乳房を揉まれるうちに、だんだんリコの声が甘ったるく甲高くなってゆく。

(も……籾岡のやつ、何やってやがる……!?)
猿山は興奮に息を荒げながら、必死で扉に耳を押し付けていた。
が、その時。
『あ』
個室の中から間の抜けた声が聞こえてきた。
347リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:09:56 ID:VZDagIwc
リコは元のリトの姿に戻っていた。
「あーあ、なんでここで元に戻っちゃうかなー。いいとこだったのにー」
「し、仕方ねーだろ! そのために来たんだから!」
リトがトイレに来たのは、『ころころダンジョくん』の効果が切れるため、
もう一度女の子に変身し直すためなのだった。
「えー!? 私とリコりんが、女の子同士の禁断の愛を育むためじゃなかったのー?」
「ち、違うっ!」
「ふーん。あんなに気持ち良さそうにしてたのにー?」
「う……」
リトは恥ずかしげに、少し顔を赤らめた。

(な、なんだ!? この声……リト!?)
里紗とリコしかいないはずの個室から聞こえて来たのは、確かにリトの声のように思えた。
(ど、どういうことだ!?)
猿山は必死で扉に貼り付けた耳をそばだてた。

「ま、いーか。じゃ、約束通り、ダーリンにフェラして上げるね」
「お、おい!」
里紗は顔をリトの股間に近づけ、スカートの中に手を入れてペニスを取り出した。
「ま、まずいって……こ、ここ、学校だし、女子トイレだし……」
「学校だから、いーんじゃない? うふふ……」
「えっ……」
パクッ!
「うっ!」
里紗がリトのペニスを咥え込んだ。
そして唇を窄ませ、ゆっくりとしたストロークでリトのペニスを擦り上げる。
じゅる……じゅる……
「う……うぅ……」
リトの顔が快楽で歪む。
ぺちょ……
ペニスから唇を離した里紗が、上目遣いでリトに問いかけてくる。
「ね、ダーリン。女と男、どっちが気持ちいい?」
「ど、どっちって……そんなの、比べられねーよ」
「だってぇ。女と男の快感、両方知ってる奴なんて、滅多にいないんだしー」
「お、オレは、男だっ!」
「ふーん……」

(どういうことだ!? ま、まさか……)
猿山は青ざめて、じっと扉の向こうの会話に聞き入っていた。
348リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:10:23 ID:VZDagIwc
ちゅ……
「あっ……」
ぺろ……ちゅぱ……
里紗はリトのペニスの竿に唇を押し付け、舌で啜りながらペニスを上下に舐め擦った。
「あ……あ……あぁ……あっ……」
目を閉じて腰を震わせ、快楽に身悶えるリト。
その様子を見た里紗が、クスリと笑みを浮かべた。
「ほんっと、ダーリンもリコりんも、受身なんだから……。イジメたくなっちゃうじゃない? うふふ……」
里紗はリトの腰の上に跨り、パンティをズリ下ろした。
「り、里紗……」
「でも、こればっかりは、リコりんじゃ出来ないもんね」
ぺト。
「うっ!」
里紗の秘所にリトのペニスの先端が当たり、
ズ、ズ、ズ……
「う、ううっ……」
「あ、はん……」
リトのペニスが里紗の膣に挿入されていく。
「ふぅ……入っちゃったね」
「う、うぅ……」
里紗は一つため息をつき、艶かしい声でリトを促した。
「ねぇ、証拠を見せて……。あんたが男だってことの……」
「う……くそっ!」
リトは里紗の胴に手を当てて少し持ち上げ、
ズッ!
「あはっ!」
里紗の膣をペニスで突き上げた。
じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ……
「ん! ん! んん……」
何度もその動作を繰り返し、里紗の膣壁をペニスで擦り上げる。
「ど、どうだ……はぁっ……はぁっ……」
「う……く……あっ……ま……まだまだ、ね……ん!」
「く、くそっ……!」
「あ……」
リトは里紗の体を床に下ろし、里紗に扉に手を着かせてバックで挿入し始めた。
パン! パン! パン!
「う! う! うおっ!」
「あ……あ……んんっ……ダーリン……んっ……」
個室の中にリトの腰と里紗の尻肉がぶつかり合う音が響き渡る。

「……」
猿山は無言で扉から離れ、音もなく女子トイレから出て行った。
349リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:10:54 ID:VZDagIwc
「やばい……そろそろ、出るっ……」
「はぁ……きょ……今日は、外に……」
「う……うぅっ!」
ズボッ!
リトが里紗の膣からペニスを引き抜いた。
「う、うおおっ!」
リトが自分のペニスを手で擦り、里紗の腰に向かって射精しようとした瞬間、
くるりと向き直った里紗がすかさずリトのペニスを手で押さえ、射精を手で受け止めた。
ドピュ、ドピュ、ドピュ……
「ふぅ……セーフ。あんた、私の制服汚すつもりだったの?」
「す、すまん……」
申し訳なさそうにポリポリ頭を掻くリト。
「じゃ、この責任は、リコりんに取ってもらおうかな」
「え……?」
里紗は棚の上に置いておいた『ころころダンジョくん』を手に取り、リトに向けて撃った。
ビビビ……
「うっ!?」
再びリトは女の子のリコに変身した。
「さーて、リコりん。これ、お口で綺麗にしてくれる?」
「い!?」
里紗が精液がベットリ付いた手の平をリコの前に差し出した。
「そ、そんなの……」
「あらあ? 私の手をこんなに汚しといて、何もしてくれないのぉ?」
「うぅ……」
里紗は手の平の精液を人差し指ですくい、
「えい」
ちゅぷ。
「んー!?」
そのままリコの唇に突き入れて、指でリコの暖かい粘膜の感触を味わいながら
リコの舌と唇に精液をなすり付けた。
「んふふ……なんだか、リコりんにフェラしてもらってるみたい……」
「んんん……」
苦々しい表情で眉を顰めるリコ。
「じゃ、手のひらも綺麗にしてね」
里紗は手の平をリコの口の前に持ってきた。
「う、ううぅ……」
リコは恐る恐る震える舌を里紗の手の平に近付け、ペロリ、ペロリと男の自分が出した精液を舐め始めた。
「うふふ……リコりん、精液の味、気に入った?」
「うー……」
ペロ、ペロ……
恨めしそうに里紗を上目遣いで見つめながら、リコは手の平の精液を舐め取った。
「はい。綺麗になったよ。お利口さん」
里紗は綺麗になった手で、リコの頭を優しく撫でた。
「はぁ……」
リコは一つため息を吐いた。
「ったく……。お前、オレのことなんだと思ってるんだ」
「んー? えっと、リコりんは私のカノジョでぇ、ダーリンは私のカレシ。
そんで、2人とも私のオモチャ、かな?」
「はぁ……」
悪びれもせずに言い放つ里紗の様子に、またリコはため息を吐いた。
「じゃ、帰ろうか」
「うん……」
そう言って2人が手を洗って女子トイレを出ると、そこには猿山が立っていた。
350リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:11:17 ID:VZDagIwc
「さ、猿山……くん!?」
驚いて猿山に声をかけるリコ。しかし、猿山はじっとリコの姿を見て無言で立ち竦んでいた。
「ど、どうしたの、猿山くん」
慌ててリコが声をかけると、猿山はボソリと寂しそうにつぶやいた。
「リコちゃん……」
(はっ!?)
そこでリコは気が付いた。
(ま、まさか……気付かれた!?)
しかし、猿山は急にニッコリと笑って声を掛けて来た。
「いやー、偶然だね、リコちゃん。どうしたの、こんなとこで」
「え!? え、えっと……」
「もしかして、籾岡と女の子同士でエッチしてたとか?」
「えっ!?」
その言葉を聞いて、里紗がニヤリと猿山に不敵な笑みを返した。
「んっふっふー。バレちゃ仕方ないねえ。猿山、私とあんた、ライバルよん?」
「バーカ。お前なんか相手になるか。オレとリコちゃんは、もう固い愛の絆で結ばれてるんだぜ!」
「ほっほー? 言ってくれるじゃない? ね、リコりんは私のよねー」
「お、おい、こらっ」
じゃれ付こうとする里紗を必死で留めるリコ。
「おい、もう休み時間終わってるぜ。はやく帰らないと、また古手川がうるさいだろ」
猿山はそう言って踵を返して歩き出した。
それに着いて里紗と並んで歩きながら、リコは考えていた。
(女の子同士で……ってことは、気が付いて無いのか? 猿山の奴……)
猿山はただひたすら、無言で歩き続けていた。

その日の昼食時間。
てっきり猿山に昼食に誘われるかと思っていたリコだったが、
「ごめん、リコちゃん! オレ、今日ちょっと用事があって」
猿山はそんなことを言って、走ってどこかに行ってしまった。
(猿山……?)
ちょっと不審に思ったリコだったが、
「どうしたの、リコさん。猿山くんと一緒にお弁当食べないの?」
丁度そこに唯がやってきた。
「う、うん……。なにか、用事があるんだって」
「そうなの。じゃ、一緒に食べようか」
「うん」
結局、リコは唯と一緒に屋上で昼食をとることになった。

「わー、これ美味しいね! リコさんが作ったの?」
「え、えっと、これは妹が……」
「へー、妹さんが。料理上手いのね」
「う、うん……」
(なんか、前も同じような会話をしたような……)
そして2人の弁当箱が空になった頃、唯が小声で言った。
「えっと……リコさん。ちょっとだけ、聞いてくれるかな」
「う、うん……」
唯は一瞬間をおいて、頬をほんのりとピンクに染めてゆっくりと語り始めた。
「私ね……おととい……。結城くんと……エッチ、しちゃった……」
(や、やっぱり、その話か……)
リコはもちろん誰よりも良くそのことを知ってはいたが、
改めて女の子同士の会話として聞かされると、少しとまどいを覚えてしまった。
「そ、そうなんだ……。ど、どうだった……?」
「……」
唯は自分の中の想いを溜め込むようにゆっくりと間を取り、囁くような小さな声でつぶやいた。
351リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:11:41 ID:VZDagIwc
「すっごく……良かった……」
唯の頬の赤みがさらに増し、艶やかな長い黒髪の間ではもう顔全部が赤く染まり切っていた。
コクリ。
思わずリコは喉を鳴らしてツバを飲み込んでしまう。
一度大きく息を吸った唯が、ふぅ……と長いため息を吐いた。
「私……エッチなんて、自分がやってみるまで、ハレンチなこととばっかり思ってたんだけど……
まさか、あんなに素敵なことだったなんて……」
唯はそっと自分のお腹に手を当てて、うっとりした表情で目を閉じた。
「結城くんが私の中に入ってきて……一つになって……熱くって……ドクンドクン言ってて……
あぁ、これが結城くんなんだな、って……私ちょっと感動しちゃって……」
唯は慈しむような手つきで自分の体をそっと抱き締めた。
「結城くん、とっても優しい手付きで私の体を抱き締めてくれて……
私、すっごく安心しちゃって……嬉しくって……」
瞳を閉じて陶酔し切った表情で、はぁ……と熱いため息を吐き出す唯。
「じっと私の目を見つめて……私のこと、『唯』って呼んでくれて……『好きだよ』って……」
もう唯の顔どころか首や手までも真っ赤に染まり切り、周りの空気まで熱くなってしまったようだ。
(古手川……そんなに良かったのか……)
ふぅ。
もう一度ため息をついた唯がほんのりピンクに染まった顔を上げ、
明るい表情でリコに微笑みかけた。
「リコさん。私、結城くんのこと好きになって、本当に良かったと思う」
「うん……」
「それなのに……」
「え?」
急に唯を取り巻く空気の温度が変わっていく。
「その日のうちに、他の女の人と、エッチしちゃうなんて……!」
メラ、メラ、メラ……
(ひ、ひええええ!)
唯の内に秘められた怒りの炎がリコにまで伝わってくるようだ。
慌ててリコが言い訳を始める。
「え、えと……き、きっと、な、なんか、事情があったんだよ! そ、そう!」
「そうなのよね……」
「え……?」
ふぅ。
唯は軽くため息をついてから言った。
「私、結城くんのことも、籾岡さんのことも、まだ良く分かってないみたいだから。
もうちょっと、2人のお話を聞いてから考えてみることにしたの」
「そ、そう……」
リコはほっと胸を撫で下ろした。
唯はリコにニッコリと微笑みかけながら言った。
「だからリコさんも、猿山くんのこと大事にして上げてね」
「え……」
「猿山くん、きっとリコさんのこと、本気で大好きだと思うから」
「あ、あはは……」
苦笑いしながら、リコは少し猿山のことを考えていた。
(あいつ用事って、本当なのか?)
いつもなら用事をほっておいても自分の所に駆けて来るはずの猿山が
急に自分から離れて行ってしまったような気がして、
リコは少しだけ、不安な気持ちになっていた。

その頃、猿山は──
「……」
誰もいない暗い体育倉庫の片隅に膝を抱えてしゃがみ込み、
じっと携帯電話の画面を眺め続けていた。
352リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:12:06 ID:VZDagIwc
放課後になった。
(あれ……)
てっきり、自分を誘いに来るかと思っていた猿山があっさり部屋を出て行こうとするのを見て、
リコは思わず声を掛けてしまっていた。
「猿山くん」
声を掛けられた猿山は、ゆっくりとリコの方に振り向いた。
「なに、リコちゃん」
「え……えっと、良かったら、一緒に帰らない?」
いつもの猿山なら、自分に声を掛けられたら大喜びで誘いに乗るはず。
そう思っていたリコだったが、
「……」
猿山は俯いたまま、返事をしようとしなかった。
(あれ……?)
「ご、ごめんなさい! 忙しかったら、別に……」
慌てて誤魔化そうとするリコの言葉を遮って、猿山が薄い笑みを浮かべて答えた。
「そうだね。帰ろうか」

2人並んでとぼとぼと歩き続ける猿山とリコ。
今ひとつ会話も弾まず、なんとなく憂鬱な気分になってしまう。
会話を盛り上げようと、リコが出来るだけ明るい声で話しかける。
「え、えっと、さ、猿山くん、こ、この間のワールドカップ凄かったね」
猿山が気落ちした口調でつぶやいた。
「リコちゃん、サッカーとか好きなんだ」
「え……あ、じ、実は、そうなんだ」
「男の子みたいだね」
「えっ……!?」
ドキン。
リコの胸が、大きく鼓動を打った。
(やっぱり、バレてる……?)
猿山が笑みを浮かべて言った。
「リコちゃんってやっぱり、男の子みたいな女の子だよね」
「え……そ、そうなの! 良く言われるの!」
アハハ……
2人で軽く笑い合う。
そしてまた、沈黙が訪れた。
「そう言えばさ」
急に猿山が話しかけてきた。
「知ってる? リトの奴って、中学の頃サッカーやってたんだよね」
「え……あ、う、うん。し、知ってるよ」
「サッカーやってる時のあいつ、結構かっこよくてさー。意外に女の子にモテてたんだぜ」
「えっ……」
突然の猿山の意外な台詞に動揺してしまうリコ。
「そ、それ……ほんと?」
「ああ。あいつが試合やってる時さー。グランドの端っこから女の子がこっそり応援してたりな」
「ええっ!?」
リコは慌てて猿山に向かって問い正し始めた。
「そ、それって……まさか……」
リコの胸がドキドキと高鳴り始めた。
「お前の好きな奴」
「は、春菜ちゃん?」
「ああ」
「うっひょー!! やったー!!」
万歳して雄叫びを上げるリコ。
そして、次の瞬間。
「あ……」
リコは、自分のしでかした事に気付いてしまった。
353リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:12:29 ID:VZDagIwc
「あ、えっと、その……」
しどろもどろになって慌てて言い訳を始めようとしたが、猿山は、
「良かったな、リト」
そう言ってリコに寂しげに笑いかけ、手を振って言葉もなく立ち去って行った。
「猿山……」
カァ……カァ……
無関心なカラスの鳴き声が響き渡る夕空の下。
リコはただ、呆然とその場に立ちすくんでいた。

バサッ。
自室に着いた猿山は鞄を部屋の隅に放り投げ、ベッドに横たわって天井を見つめた。
ただ呆然と、時間だけが経っていった。
「……」
いつしか日が暮れ、天井の染みの形が分からなくなる頃──
「ちくしょう……」
猿山は一言、ボソリとつぶやいた。
頬には熱い涙の筋が出来ていた。
グイッ。
涙を拭い、ポケットに手を差し込む。
取り出した携帯電話を開くと、以前デートした時に撮った写真が映し出された。
幸せの絶頂で満面に笑みを浮かべた猿山、
冷や汗を垂らしてどことなくぎこちない笑顔を浮かべたリコ。
もう二度と帰って来ない、思い出の日の光景。
「くそっ……」
携帯電話の画像フォルダを開いてリコの写真を選択する。
『削除しますか? はい/いいえ』
冷たいメッセージが画面に表示される。
「くっ……」
『はい』の上にカーソルが立ち止まり、決定ボタンの上で指が震える。
しかし――
「う……うあぁ……!」
猿山には、そのボタンを押すことは出来なかった。
携帯電話をベッドに放り投げ、両手の拳でベッドシーツを殴りつける。
「ちきしょー、なんで……なんでこんなに可愛いんだよ!!」
猿山は肘を折って体を屈め、ただひたすら涙と鼻水でベッドシーツを汚し続けた。

それからまた、30分が経った。
「……」
いつしか泣き止んでいた猿山は、強い決意の篭もった目で前を見据え、
携帯電話を手に取ってボタンを押した。耳に当てた携帯電話から明るい声が聞こえてくる。
『はい! なにー、猿山?』
電話の相手はララだった。
「ララちゃん。オレ、頼みがあるんだけど、聞いてくれるかな」
『うん、いーよー。なになにー?』
「実は……」
354リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:12:52 ID:VZDagIwc
「……」
帰宅して間もなく男に戻ったリトは、ソファに座ってボーッとテレビを眺め続けていた。
『ブルーメタリア見参! さー、覚悟しなさい!』
テレビからルンの声が聞こえて来た。
(こいつも、結構大変なんだよな……)
しかし、少なくとも自分と違って、体と心の性が一致しないことはない。
その意味では多少マシだとも言えた。
そんなリトの所に美柑がやってきた。
「どうしたの、リト。なんか暗いけど」
リトの横に腰掛ける美柑。
「いや……猿山が失恋しちまってさ」
「へ? 確か猿山さんって、女のあんたが好きだとか言ってなかったっけ?」
カンの鋭い美柑は、リトの遠まわしな一言だけで状況を理解してしまった。
「もしかして、バレちゃったの?」
「ああ」
「そっか……。まあでも、いつかはこうなる運命だったんだし、仕方ないんじゃない?」
「まあ、そうなんだけどな……」
リトの脳裏に、女としてデートした時に見た、幸せいっぱいの猿山の笑顔が思い浮かんだ。
(仕方、ないよな……)
浮かない気分のまま、またリトは小さくため息を吐いた。
その時。
ピンポーン。
玄関チャイムの音が鳴り響いた。
「あれ? 誰か来たみたい」
「あ、いい。オレが出るから」
リトはソファから立ち上がり玄関へと向かった。
「猿山……」
そこにいたのは、少し視線を下げて真剣な表情をした猿山だった。

「よう、リト」
猿山はどことなく陰のある笑みを浮かべてつぶやいた。
「さ、猿山……」
どう受け答えしていいか分からず、うろたえてしまうリト。
猿山が急にふーっと大きなため息をついた。
「はぁ……。まさか、こんな冴えない野郎がリコちゃんだったなんてなぁ」
「う、うるせぇな! し、仕方ねーだろ……」
リトはちょっと頬を赤らめて言い返した後、申し訳なさげに少し俯き、小さくつぶやいた。
「わ、悪かったよ……」
猿山はそんなリトの顔を見て、ニヤリと見下すような笑みを浮かべた。
「なあ、リト。お前、本当に悪かった思ってるのか?」
「お……思ってるさ」
「じゃあな、次の日曜日、オレにリコちゃんとデートさせろ」
「はぁ?」
驚いて顔を上げるリト。
「場所は……そうだな。前、あんまりデート出来なかった遊園地にでもするか」
「ちょ、ちょっと……お前、分かってるんだろ? リコちゃんは……」
「リト!!」
猿山は急に声を張り上げて、肩を震わせ始めた。
「オレ、リコちゃんのこと、諦めようとしたんだ……。でも、ダメだった……」
震える手で携帯電話を取り出し、リコと猿山の写真をリトに見せる。
「どうしても、どうしても消せないんだ……オレには……」
「猿山……」
猿山は真剣な眼差しでリトを見つめた。
「だから……最後に一回だけ、女の子としてオレとデートして欲しいんだ」
ザッ。
いきなり玄関で土下座を始める猿山。
355リコちゃん、女になる:2010/10/17(日) 21:13:14 ID:VZDagIwc
「お、おいっ」
「頼む、リト! 一生のお願いだ! この通り!」
「そ、そんなこと言われても……」
リトが困り果てた表情で振り返ると、そこに立っていた美柑が優しげな表情でゆっくりと頷いた。
リトはもう一度猿山の方に振り返って言った。
「わ……分かったよ……」
その瞬間、ガバッと猿山が立ち上がり、満面に笑みを浮かべた。
「本当か? マジ? マジ? やったー!
じゃあオレ、リコちゃんに無茶苦茶可愛い服買ってくるから! それ着て来いよ!」
「あ、ああ……」
「じゃ、またな! 次の日曜だぜ! 忘れるなよ!!」
バンッ!
猿山は勢い良くドアを閉め、結城家を後にした。
「ふぅ……」
ようやく元気を取り戻した猿山を見て安堵のため息を吐くリトの肩を、美柑がポンポンと叩いた。
「じゃ、頑張ってね。お・ね・え・ちゃん」
「はぁ?」
振り返ると、美柑がニヤニヤした笑顔でリトの困った顔を見つめていた。
356名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 21:13:19 ID:42KGdPZk
リアルタイム遭遇
357名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 21:13:36 ID:VZDagIwc
つづく
358名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 21:34:26 ID:zcZixVYM
何この嫌がらせSS
359名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 00:00:59 ID:reZH3hGq
猿得とか冗談抜きで誰得
360名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 00:36:35 ID:ohsP83nQ
この人文章うまいし好きなんだあ、猿リコやらモシャクラゲやら微妙な要素がなぁ……

でも投下GJです
361名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 01:11:23 ID:EAM5mDX5
330の者ですスイマセンでしたナナモモにリトくわえて頑張りますあと新作GJでした
362名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 01:13:00 ID:EAM5mDX5
↑スイマセン332でした
363357:2010/10/18(月) 08:39:36 ID:pDjK08sH
ふーむ、お口に合いませんでしたか。これは失礼w
じゃ、要望がなければ投下はここで終わりにしますね
364名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 10:37:03 ID:k3zuUrpX
いえ、私は嫌いでは無いですよ?
サル山(性欲だけで出来てる男)が攻めで、リト(オトコの娘)が受けなんですね?
(  違います  )
たった一人の意見で、止めないで下さい。
365名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 10:39:11 ID:chvTGHuc
御門先生が男子生徒の精子採取のために、全裸で診察するみたいなのがいいな。
生徒が先生を襲わないように、プワッツ、マウルも御門先生の側で全裸で手伝い兼ボディーガード
してればなおよし。
366322:2010/10/18(月) 23:27:27 ID:7mOtfG+g
>>355
あなたの書く文章は私も好きです。
それに、原作で取り上げられることのないキャラを扱った話にチャレンジするあなたの姿勢にはとても好感が持てます。

できることなら最後まで書ききってほしいと思います。


367名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 23:57:40 ID:on7hv+xe
猿山推しはアニメスタッフのストレス発散
368357:2010/10/19(火) 04:00:30 ID:15FswrqF
えっと、ご意見どもです
つづきは保管庫に投下させて頂きましたので、気になる方はそちらへどぞ

>>322さま
ナナのちっぱいハァハァ
369名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 23:35:58 ID:2doI4hvv
今週のもっとら
もうちょっと二人きりだとどうなったのですか?>エロイ人
370名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 12:22:49 ID:/0fXyEDr
結構書けた
ここでコテハンデビューしてもいい?
371名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 12:46:56 ID:rfsGZKpN
やってみるがいいさ。
もしも反応無くても泣かない
372名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 06:00:57 ID:pDrWDJYS
>>370 そーそー。自重せずにゴーゴー!

そして自重しないオレは、ちょっとポップなリト×未央を投下します
373兄妹プレイ?:2010/10/23(土) 06:01:34 ID:pDrWDJYS
「お帰りなさい! お・に・い・ちゃん♪」
ニッコリ笑ってご挨拶の練習。
これが、私の勤めてる妹カフェの始まりの儀式。
「はいっ。その調子! 今日も頑張って行きましょー」
「はーい♪」
つーわけで、今日も元気にお仕事開始。
さーて、今日はどんなお兄ちゃんが来るのかなぁ。
「えっと、A子ちゃんと未央ちゃん。このビラお願い出来るかな?」
「はーい」
こうして私は仲間のメイドと一緒にお店の前でビラ撒きをし始めた。

もう、このお店に勤め始めてから結構になる。
色々あってちょっとお金が欲しくって、里紗に『あんたのキャラって妹っぽくない?』
とか言われて始めたんだけど。
まー確かに、私は背もあんまり高くないし、見た目ちょっとロリ系だしね。
結構色々事件もあったりしたけど、基本的には平和に無難に、
持ちつ持たれつお兄ちゃん相手に稼がせて頂いております。はい。
「ねーねー、未央ぉ。今日はカッコイーお客さん来ないかなぁ?」
「こら、ぜーたく言わない。どんなお客様でも、大切なお兄ちゃん! でしょ?」
「えー? でもぉ……あっ! ね、ね、あの人、ちょっとイケてない?」
「ん?」
A子が指差した方を見ると……んー? 結城じゃん。
「あいつは……イケてない」
「えー!? イケてなくない!」
「いや、イケてなくなくない」
「うそっ!? 絶対、イケてなくなくなくなくなくなく……あーん!? 目が回ってきたぁ!?」
まーそんなしょーもないやり取りはほっといて結城を観察する。
買い物カゴ持って辺りをキョロキョロ見回してる。
お使いってとこかぁ。つーことは……当然、お金も持ってるよねっ!
キュピーン♪
私のカモ発見センサー装備のメガネがキラリと光った。
すかさず、萌え萌え妹モードにチェインジ!
「あっ! お兄ちゃ〜ん♪」
スタタタ……だきっ。
「えっ!? お、おいっ!?」
くふふふふ。必殺、みかけによらない妹おっぱい抱きつきアターック!
結城の左手にしがみついて、おっぱいで左手を挟んでスリスリしつつ上目遣いで甘〜い、オ・ネ・ダ・リ♪
「お兄ちゃん、帰ってきてくれたんだね! 未央、すっごく嬉しいなぁ♪」
「な、な、何言ってんだ!? お、オレは、妹に頼まれてお使いに……」
ちっ。こいつ妹持ちだったか。
妹持ちにはこのアタックは半分以下の攻撃力しか持たないのだ。むぅ。
それならば、こうだっ。
「やだなぁ、お兄ちゃん。私だって、妹だよぉ」
「はぁ!?」
「さっ。はやく、お家帰ろっ♪」
「おいっ!? ちょ、ちょっと、ま……」
というわけで、一名様ごあんなーい♪
374兄妹プレイ?:2010/10/23(土) 06:01:56 ID:pDrWDJYS
「お帰りなさーい! お帰りなさーい!」
「あわわわわ……」
私とA子、両手に花状態で幸せいっぱいのご帰宅なのに、なぜかオロオロしっぱなしのお兄ちゃん。
ふっ。やっぱりイケてないな、こいつ。
ま、いっか。とりあえず、いい想いした分だけ貢献してもらっちゃおうかなっ。
A子と私で注文をゲットしに行く。
「ねーねー、お兄ちゃん。私、お兄ちゃんのためにパフェ作って上げたいなぁ」
「お兄ちゃん、未央のコーヒー飲みたくない?」
「と、とりあえず、パフェを……」
むっ。私をないがしろにする気かぁ?
「あれー? お兄ちゃん、私のコーヒーは?」
「あ……えっと、じゃ、コーヒーも……」
うーん、ほんっと、いいお客さんだねぇ。
「うわぁ! ありがとう、お兄ちゃん♪」
2人揃ってニッコリスマイル。
パフェ1500円、コーヒー800円。合計2300円分だよ! 嬉しいでしょ、お兄ちゃん♪

そんなこんなで時々暇を見つけて結城にオネダリしたりお話したりしてたんだけど、
「えー、もう帰っちゃうのぉ? 私、一生懸命お兄ちゃんのためにレモネード作ったのにぃ」
「お、おいっ! オレ、もう今月のお小遣いねーんだって! 勘弁しろっ!」
ちぇっ。このしみったれがっ。
ま、でも。こういうお得意さまなお兄ちゃんは生かさず殺さず。
少しずつ搾り取るのが、賢い妹のやり方よねっ♪
「ん、そっかー。残念、私、寂しいなぁ……」
残念がる妹を演じつつ、こそっと結城の耳元に顔を寄せて耳打ちする。
(私、もうちょっとでお店引けるから、待っててくんない?)
(え!? でも……)
(一応この店、店外デート禁止だから。あそこのスーパーで買い物でもして待ってて)
(わ、分かったよ……)
お、さっすがお兄ちゃん。ちょっとだけ、イケてるよ♪

そんでお店が終わってスーパーで結城と落ち合って、家まで送ってもらってるとこ。
『えー? あんた里紗も送ってったのに、私はディスるつもりぃ?』
とかなんとか言いくるめて。ふふっ。相変わらず、扱い易いお兄ちゃんだねっ。
「今日はありがとね、お兄ちゃん」
「いい加減、それ止めろって……」
ふぅ、と結城がため息をついた。
「あ、そっか。あんた妹いるんだっけ。可愛い?」
「んー……まー、どっちかというと、小憎らしいって感じかなあ」
おっとぉ。それはつまり、仲睦まじい間柄、ってこと? うらやましいねぇ。このこのぉ。
「お前は? やっぱ兄貴とかいるのか?」
「そう見える?」
「んー、見た感じ、な」
「ふっふーん。じゃ、家に着いたら教えてあげる」
375兄妹プレイ?:2010/10/23(土) 06:02:18 ID:pDrWDJYS
2人で私の家に着いてドアを開けた。
「たっだいまー!」
「あ! お姉ちゃん、お帰りー!」
バタバタバタバタ。
家の奥からチビ共がワラワラと駆け出してきた。
可愛い弟くんが合計、1、2、3名勢ぞろい。
「ねー、ねー、お姉ちゃん! ごはん作ってー!」
「はいはい。今作るから、待ってて。あ、結城も良かったら上がってく?」
ちょっと呆気に取られ気味だった結城だけど、とりあえず台所まで上がってもらった。
「あれ? 結城そういえば、アイス買ってなかったっけ? 冷凍庫に入れとく?」
「あぁ」
とか言って結城が袋からアイスを取り出したんだけど、すかさずガキ共が、
「あっ! アイスだー!」
目ざとく結城のアイスを発見して奪い取った。
「こらっ! それはお兄ちゃんの!」
「ああ、いいよもう。後で買い直すから」
あーあ。これで結城に借り一つ作っちまったい。
「結城、ごめんねー」
「いいっていいって。ガキのやる事じゃねーか」
へぇ。意外にこいつ、度量が広いんだ。
「ふーん……。さすが、お兄ちゃんって感じだね」
「またそれかよ……」
「いや、そうじゃなっくってさ。良く見ると結城って、そういう優しいとこが兄貴っぽいなって」
「へ?」
なんか意外そうにポカンとしてる結城の顔をじぃっと見つめてみる。
あ、こいつ、照れちゃって、ちょっと顔が赤くなってる。
「なーんてね。本っ当、あんたって単純だねー!」
そう言ってコロコロ笑ってみたり。
「ったく……」
また結城がふぅ、とため息をついた。
「せっかくだから結城、私の料理の腕前、ちょっとだけ味わってみる?」
「え!? で、でもオレ、妹が家で待ってるし……」
ちょーどそのとき、結城のポケットからなんか可愛い音が鳴り始めた。
結城がポケットからケータイを取り出した。
「あ、美柑……あ、ご、ごめん、今友達のとこに……ち、ちがうよ、さ、猿山の家!」
はぁ? 結城の奴、この私を猿山呼ばわりする気?
ほほう……ふーん……。
私のメガネの縁がキラッと光った。
すかさず結城のケータイ奪い取って、うふふふふ♪
「あ……あんっ……リト……」
「え!?」
「だめぇ……あぁっ……そんなとこ……あぁっ……リトっ……んんっ……んはぁっ……」
「な、なに言ってんだっ!? お前っ!?」
プチ。
すかさず通話を切って、結城にケータイを返す。
「お、お前……。なんつーことを……」
うわ。結城ったら、ガンメンソーハクになっちゃって。
「へへへー。人を猿山呼ばわりした罰だよん」
「ったく……」
ガクッと肩を落としてる結城にニッコリ笑って追い討ちをかけてみる。
「さて、結城リトくん。今帰って怒り心頭の妹さんとお食事するのと、
私の料理の腕前見るの、どっちがいい?」
「……お世話になります」
「素直でよろしい」
私は二カッと笑って、腕まくりしていつもより一人前多い食事を作り始めた。
376兄妹プレイ?:2010/10/23(土) 06:02:42 ID:pDrWDJYS
「おおっ! これは、なかなか……」
「どう? 妹さんより美味しい?」
「うーん……甲乙付け難い……」
「相変わらずあんた、はっきりしないねえ」
ま、多分私と妹さん両方に気を使ってるんだよね。
優しいっつーか、優柔不断っつーか……。
「そういやあんたって、結局誰狙いなの?」
ブハッ、とか言って結城がご飯粒を吹き出した。
「い、いきなり何言い出すんだよ!?」
「やっぱララちぃ? それとも春菜? もしかして唯?」
「こ、こら……」
「えー? じゃ、まさか里紗?」
「おいっ!」
「うーん……はっ!? ま、まさかあんた、もしかして……」
「な、なんだよ……」
「妹さんが好きなんでしょ!」
ブッ! またご飯粒がテーブルに。
「ん、んなわけねーだろ!?」
「えー? だから代わりの妹を求めてうちのお店に来たんじゃないのー?」
「お前が無理やり連れ込んだんじゃねーか!」
「でもあんたさっきの電話どう聞いても、
浮気がバレそうになって奥さんに言い訳するダメ亭主っぽかったしー」
「う……あれは、その……」
あーあ、もしかして、マジで? うわ、やっばいなぁ。
「はいはい。青少年よ、不健全な行いはそこまで。
妹が欲しかったら、私がいつでもなって上げるからさ」
「はぁ?」
「いつでもおうちに帰って来てね。お兄ちゃん♪」
「ったく……結局それかよ」
結城が呆れるみたいに肩をすくめてふぅ、とまたまたため息をついた。
ほんとに、こいつ一日に何回ため息ついてんだろ。
「じゃ、そろそろオレ帰るぜ。妹が腹空かせてるし」
「ま、妹さんと喧嘩はほどほどにね」
苦笑いを浮かべながら結城は家に帰って行った。
377兄妹プレイ?:2010/10/23(土) 06:03:04 ID:pDrWDJYS
それからというもの、結城は時々お店に来るようになった。
んで、帰りまで待ってもらって、私の家まで一緒に来てもらう。
「おっしゃー! ふっ、まだまだだなっ」
「あー! リト兄ちゃん、ずるいー!!」
結城が意外に子供と付き合うのが上手いってのは新たな発見だった。
でも、おかげで弟たちも楽しそうだし。私も手間が省けて助かっちゃったかな。
「じゃ、またな。未央」
一体いつからだったっけ。こいつが私を呼び捨てするようになったのって。
なんとなくくすぐったい感じがして、照れ隠しに言って見る。
「ん。妹さんによろしくね、お兄ちゃん♪」
「ったく……」
パタッとドアを閉めて結城が出て行った。

だんだん打ち解けてきて、突っ込んだ話もするようになってきた。
学校の帰り道も一緒だったりね。
そんで、とうとう結城がその事を聞いてきた。
「お前、親どうしてんの?」
あちゃー。ま、いつか聞かれるとは思ってたけどね。ま、いっか。
「ま、色々あってね。いま、うちには帰って来ないんだ」
「そっか……。ごめんな、マズイこと聞いちまったかな」
「ん。いいよ、別に」
気まずくなるのもイヤだし。軽く笑っちゃお。
「でも、大変じゃねーか? お前、一人であんな小さい子供が3人も」
「端から見てるとそう見えるかな。まあ、もう慣れちゃったけどね」
「あ……じゃ、もしかしてお前のバイトって……」
「一応仕送りはもらってるんだけどね。ま、自分の服の分くらいは自分で稼ぎたいじゃん」
「ふーん……」
んー、やだな。なんか、感心されちゃったみたい。
「なんか、手伝えることがあったら言ってくれよ」
「あれ? あんたもしかして、同情してくれちゃってる?」
「そ、そんなわけじゃねーけど……」
「ありがとね。そんじゃとりあえず、またお家に帰ってきてね。お兄ちゃん♪」
結城、ふっと小さく笑って、
「ああ。未央はオレの可愛い妹だしな」
そう言って私の頭をナデナデした。
ドキン。
えっ……あれ!?
私、なんでこんなことで、ドキドキなんてしちゃってるの?
あっちゃー、これってまさか、そうなの?
うっわー……。
「じゃな」
私の気も知らないで、結城はそそくさと帰って行った。
378兄妹プレイ?:2010/10/23(土) 06:03:28 ID:pDrWDJYS
そんで、後はお約束。
デートして、告白して、キスをして、
ホテルのお部屋でいざ勝負! の、日なんだけど。
可愛いベッドのあるお部屋で、2人で恥ずかしがってお洋服を脱ぎ脱ぎ。
んふふ、いい感じだねっ。
ブラとパンティは、淡い水色のチェックの入った丸いフリル付きの可愛い奴。
ちょっとロリータ指向で攻めてみた。
「どう、これ? 妹っぽいっしょ」
「んー……ま、お前には似合ってるな」
ほほう。ま、誉め言葉と受け取っておきましょーか。
そんで、メガネっ娘のサイシューヘーキ発動ー。えいっ。
スルッとメガネを外してつぶらな瞳で見つめちゃってみたり。どうだっ!?
「へえ……。お前、メガネ外すと」
おっ、おっ。来るかっ?
「2割り増し、幼くなるなあ」
はぁ!? なになに、そのビミョーなヒョーカはー!?
私が渋い顔してたら結城、二カッと笑いやがって、
「でも、妹っぽくって可愛いぜ」
おっとぉ、一回フェイントを掛けてからシュートとは。さすが元サッカー部。
ちょっとトキめいちゃったじゃないの。ちくしょー♪

さて、2人でお楽しみの時間がやってきましたよー。
結城が私のブラ外して、とっておきのまあるいふくらみをスルっと撫でてくる。
「んっ……お兄ちゃん……」
サービスで妹風に喘いでみたら、結城ってばなんか顔赤くしてちょっと照れちゃってる。
んっふっふー、初いヤツ初いヤツ♪
「え、えっと……これ、脱がせていいか?」
「うん……お兄ちゃんが私のこと欲しいんなら、いいよ……」
あ。結城のヤツ、ぷっと吹き出しやがった。
「あー。せっかく人がサービスして上げてるのにぃ」
ぷんっとふくれっ面。これも結構、萌えポイントなのよねっ。
「分かった分かった。ありがとな、未央」
あっ。また結城、私の頭ナデナデしてきた。
んー……どうも私、これに弱いみたいなんだよねぇ。
で、パンティも脱がされて、結城が私に覆いかぶさって見つめ合っちゃって。
「キス、するな……未央」
「うん……お兄ちゃん……」
ちゅっ。
そんで、慣れない舌遣いでちょっと私の口の中ペロペロしてきたり。
あそこを優しい手付きで触られて、お腹とか背中とか太ももとかもするする撫でられて。
やっぱりなんつーか、こういうのって性格が出るよね。
結城の触り方って、なんかすごく気を遣ってていたわる感じで優しいんだ。
だんだん私のあそこもちょっとヌレヌレになってきちゃって。
「行くぜ、未央」
「来て、お兄ちゃん……」
いよいよ、前人未到の秘境に突入開始ー。
ってか、突入されてるのは私なんだけどねっ。
「んっ……!」
おお、これが噂に聞くハカの痛み、ってヤツ?
なんか、目尻から涙が零れちゃってるみたい。
379兄妹プレイ?:2010/10/23(土) 06:03:50 ID:pDrWDJYS
「お前、大丈夫か?」
結城が心配そうに私を見つめてくる。
でも、良く出来た妹はお兄ちゃんを不安にはさせないのだぞ。うふふっ♪
「大丈夫。これ、嬉し涙だから……」
両手を可愛らしくキュッと握って、目をウルウルさせてみる。
「ぷっ」
「あー、ひっどーい。また笑ったー」
で、例によって結城が私の頭ををナデナデ。
「ありがとな、未央。ま、でも、痛かったら言ってくれよ」
おおっとぉ。また絶妙のタイミングでお兄ちゃんっぽい発言かー。
さっすが、本職のお兄ちゃんだな。私みたいなエセ妹とは違うねぇ。
そんで、私に気を遣いながらゆっくり腰でパンパンして、大分顔が赤くなってきた。
「うっ……はっ……」
んー、まだちょっと私の方は痛いだけかなぁ。
ま、でもここは妹の見せ所だねっ。
「はぁ……あっ……ん……くっ……んっ……お……おにいちゃ……んっ……」
顔を赤くしてはぁはぁ喘ぎながら艶かしい声でお兄ちゃんをユーワク。
「はぁ……はぁ……未央……うっ……」
おぉ、お兄ちゃんも大分その気になってきてる。もう一押しっ。
「はぁ……お兄ちゃん……未央の、おっぱい触って……」
で、結城の手が私の乳首を優しくきゅっ、きゅっ、て。
「あっ……!」
おっとぉ。私としたことが、マジ声上げちゃったよ。
「未央、気持ちいいか?」
「うん、お兄ちゃん……」
そしたら……え? なに? 結城のヤツ、私の顔を真剣な顔でじっと睨んでる?
で、いきなりニッコリ笑って……
「オレ、未央と一つになれて、嬉しいよ」
「え……」
ちゅ。
私の体を両手で抱き締めて、キスしながら優しく熱いホーヨー。
「ん……ふぅ……」
うわぁ、こいつの肩幅ってこんなに広いんだぁ。
触れ合った胸が暖かくって、トクン、トクンって胸の鼓動が伝わってきて。
下手にエッチなとこ触られるよりドキドキしてくる。
なんか、頭がポーッとなってきた……。
あ、またパンパンし始めたみたい。
「はっ……うっ……くっ……」
「んっ……あっ……お兄……ちゃんっ……」
私、頭がモーローとしちゃってて、なんか結城が本当にお兄ちゃんみたいな気がしてきた。
でも、本当に。
こんなお兄ちゃんがいたら、良かったのになぁ……
「あぁ……は……んっ! お兄ちゃん……来て……来てっ……」
「んんっ……い……行くぜ、未央……っ!」
あ、来た。
熱いのが、ぴゅっ、ぴゅって。
なんか私のお腹の中で、弟がお風呂場の水鉄砲で遊んでるみたい。
でも、こういうのって、アレだよね。
とっても幸せ、って言うんだよね……。
380兄妹プレイ?:2010/10/23(土) 06:04:21 ID:pDrWDJYS
「ふぅー……。どうだった? 未央」
ニッコリといつもの職業スマイルに戻って、サービスサービス♪
「とっても良かったよぉ。お兄ちゃんっ♪」
あ、こいつまた苦笑しやがった。
「でもさ、結城。聞いていい?」
「ん?」
「あんたの妹と私、どっちが可愛い?」
「はぁ?」
結城ってば、なんか眉をヒソめて困った顔してる。
「そ、そんなの……比べられねーよ」
「えー? そこは『お前の方がずっと可愛いよ』じゃないのぉ?」
「あ、そ、そっか、すまん」
まーったくこいつは。素直っつーかなんつーか。
「なんか、あんたと一緒になったら妹さんとの付き合いが大変そうだねぇ。嫉妬したりしない?」
「え!? ん、んなこと、ねーだろ……」
あー。こいつ、分かってないな。多分。
「つーか、この間もなんか、妹さんって言うよりは奥さんだったしねえ。
じゃ、妹さんが奥さんで、私が妹、って言うのでどう?」
「な、何言ってんだ!?」
「だってぇ。私ね、前からずっとお兄ちゃん欲しかったんだもーん」
で、裸のまま妹おっぱい抱きつきアターック!
「お、おいっ!?」
あー、分かったぞ。
これが、お兄ちゃんを困らせて喜ぶ妹の気分かぁ。
じゃ、今後の妹スキル向上のために、もっと勉強させてもらおっかな。
「うふふっ。お兄ちゃんっ♪」
「おいっ、こら……うっ!?」
困った顔の唇に、可愛い顔でオネダリのキッス。
これからもずっとよろしくね。お兄ちゃんっ♪
(終)
381名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 06:04:45 ID:pDrWDJYS
ちょっと妄想設定入れちゃってますが、こんなの如何でしょ?
んじゃ
382名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 11:04:16 ID:O/V4OuCf
よし。GJ乙神だ。
383名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 11:32:38 ID:O/V4OuCf
ってか未央は里沙並かそれ以上にリトと相性が良いんではと思わせるだけのSSだ
未央可愛いよ未央
384名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 12:09:21 ID:0ukFsQZx
GJ!
385名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 15:08:12 ID:KMyZWSNG
GJです。

僕も書こうと思うんですが、ネタがありません。
どんなキャラを使えば良いでしょうか。
386名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 15:29:58 ID:SYK5VYaV
リト×ララor春菜or唯       :この辺りは大体王道のラブコメ物になりそう。どんなネタでも合う。
リト×ルンorモモor御門or里沙 :基本リトが受ける形になる、但しリトが攻めるとギャップ萌えが凄い。
リト×美柑or未央         :妹ポジション争奪戦。未央は上の作者氏が新たな魅力を開拓。
リト×闇orナナ           ;内心はリトが好きそうだけど態度はつんつんしてるタイプ。味付けは人それぞれか。
リト×静               :実は本編での絡み自体が少ないので、単独で演出できるか腕次第。

後はPSP版のゲームで色々ネタが転がってる気がする
387名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 20:51:22 ID:w1lcn2q9
遊は、バンドやっててスタッフからは嫌われる、ファンの女は食いまくる。
ってキャラだとしっくりくると思う。
これだとダークネスになるな。
388名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 21:43:40 ID:nYOKUhmX
>>381
リトミオGJです
389名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 22:32:47 ID:H1qGguYY
さるやま と りと(りこ) だとか
校長 と誰か とか
ヤミとミカン や  それに  りこ を突入させるとか。
デビルークの3姉妹やヤミとくっ付かせれば、合法で一夫多妻が出来るから組み合わせは困らないはず。
390名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 22:42:59 ID:SYK5VYaV
またカリスマか
391名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 03:19:52 ID:s1+f3ud1
モモの誘惑に負けて、何回戦も獣のようにやりまくる話を書いてくれ!
392名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 00:29:21 ID:zQ2oL43D
御門先生に筆下ろししてもらう猿山
393名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 07:24:54 ID:qJ02mKh/
>>391
リトじゃないけどよろしいか

広告のモモが可愛すぎるからSQを買ってくることに決めた。
394名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 08:10:07 ID:piUV2EIt
もうSQ売ってなかった
月初めなのかー!
395名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 00:02:48 ID:BzInkn2J
>>393
どなたと、どなたを、組みますの?
お静?
猿?
396名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 22:35:33 ID:WQWBCYgA
397名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 23:12:54 ID:g7YQGsKL
11月か
398名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 16:25:38 ID:4AOhCrL3
採南高校で林檎と秋穂が、デザインのためにリトと春菜を全裸ペアモデルにするのはどうかな?
見学者は校長以外全員女にすれば、良い思いをするのはリトだけになるから、ルール違反ではないと思うのだが・・・
399名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 18:54:01 ID:Nv151MFt
その心意気は素晴らしいがその設定そのものが無茶じゃねえかと思うんだが頑張れw
400名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 14:33:42 ID:uu8xoOVs
ヤミちゃんが裸見られて怒らない。今月は素晴らしいな。

見開きのララさん…本編のメインだった割に小さいね…小さいね。髪型は今までで最強にかわいかったけどさ。
401名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 14:37:13 ID:uPGIwXBS
主役のヤミモモといっしょに表紙にでっかく載ってるのを忘れたのか
402名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 09:21:22 ID:XwMb5Vq7
早速
http://g.e-hentai.org/s/addd44d867/302665-1
ヤミは以前も入浴中、リトに乱入されたよね?
お外で胸を見られてるよね?
403名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 10:46:17 ID:RvrYxM4E
ファミシミュはまだか
404名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 03:01:39 ID:n+U8HwzS
三ヶ月前からモモが家庭教師になるSS書きためてるんだが、
ナナとモモが超人じみてたりいまだに濡れ場にいかないのはまだいいとして、


なぜ猿山とのBLフラグがたってるんだろう…
405名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 03:07:41 ID:x3AxSC44
>>404
せめて友情にしろw
406名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 03:44:33 ID:n+U8HwzS
>>405
猿山はリトの親友ということで少し仲よさげにしたら
自然とからみが多くなって…

キャラが勝手に動くってこういうことなのかと納得したりw
407名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 14:24:24 ID:LIeOKh94
闇の全裸バトル(あくまで希望だけど)は、女だけしか入れない結界の中で行って
その中に入るためにリトはリコになる展開がいい。
408名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 14:28:04 ID:lyhs0wWJ
鬼畜リトのハーレム調教、特に春菜や沙姫を調教している作品が読みたい
409名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 10:55:54 ID:v4Wyf7tc
モモがエロす・・・
410名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 22:55:16 ID:cvMuiJ++
凛先輩&綾先輩と3p
411名無しさん@ピンキー:2010/11/09(火) 00:24:04 ID:P0ZXUwuV
ザスティンがね
412名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 11:58:03 ID:4AwPlw2A
・そんなに長くないです
・エロはありません

では、投下します
413リトと唯 第十一話 特恋薬:2010/11/13(土) 12:00:46 ID:4AwPlw2A
2学期に入って少し経つというのに今だ、ミーンミン、とセミの鳴き声がうるさい彩南町
ここ2−4の教室にも、うるさいほどにセミの鳴き声が入ってくる
そんな中、唯は自分の席に座って一時間目の授業の用意をしていた
机の上に置かれたノートをパラパラと捲ると、几帳面でいて可愛らしさもある綺麗な字が
ノートの上から下までを埋め尽くす
昨日の夜にやった予習部分を見ながら、唯の目がチラリと斜め前に向けられる
(……まだ来ていないわね…)
と、心の中で思い浮かべた顔は、リトだ
朝の挨拶と他愛無い会話で盛り上がる教室の喧騒から切り離されたリトの机
朝日に照らされながらポツンと寂しげに佇む机に、リトの姿が浮かび上がる
眠そうに欠伸をしていたり、頬杖をついてボーっとしていたり、ララやリサ達とバカな
会話で盛り上がったり
いつの間にか、ノート見る時間よりもリトの机を見る時間の方が長くなっている事に、
唯はまだ気づかない
(…何やってるのよ…。…まさか! また遅刻ギリギリとか言うんじゃ…?!)
唯の目に少しだけ鋭さが増す
実はリトは遅刻ギリギリが多い
ララの発明品に追い掛けられていたり、朝からモモの熱烈なアプローチを受けていたり、
新しい宇宙人に遭遇していたり
(本当に結城くんって、いつもナニかに追い掛けられているわよね…)
唯は小さく溜め息をつく
その理由の一つに自分自身が入っている事に、唯はまたしても気づかない
(ま、そろそろ来るでしょう)
ノートに目を通しながらそんな事を考えていると、教室のドアが元気に開く
「おっはよ〜!」
ドアと同じぐらいに元気いっぱいに挨拶をしたのはララだ
教室中の視線がララに集まり、そして次々に挨拶が投げられる
「ララちぃ、おっはよー」「ララちゃん、今日もカワイイなぁ」「おはよー。ねえねえ、昨日の
テレビでさ…」
「今日の体育、マラソンだって。サイアクー」「ララちゃん、お菓子食べる?」「ララちゃん、
ちょっとちょっと」
それらに律義に応えていくララを目で追いながら、唯は一人、首を傾げた
「……結城くんは…?」
いつもララと一緒に登校してくるリトの姿が、今日はどこにもない
少し遅れてやってくるのかと思ったが、いつまで経っても姿を現さない
その時、唯の胸の中で小さな不安が生まれる
「……っ!? もしかして…何かあった、とか?」
その声に気づいたララと不安げな唯の視線が出会う
「ちょっと、ララさん。結城くんは?」
「あ、唯。あのね。今日、リトは…」
肝心のところを言おうとした時、ララの口が後ろから塞がれる
「ララちぃ、捕まえた!」
「わっ!? ってリサ!?」
ララを羽交い絞めにしたのは、リサミオの二人
いつもの朝の洗礼を受けるララは、さっそく身悶え始める
「ほれほれ、ララちぃの弱いトコロはどこかな?」
「やっ…ん…っ…尻尾は…ら…めェ…」
「ララちぃ、カワイイ〜!」
教室のど真ん中で、すっかり盛り上がるリサミオ
さすがに見過ごせるはずもなく、唯は勢いよく席を立った
「ちょっとあなた達! 何ハレンチな事やってるの!」
「あれ〜? もしかして古手川さんも交じりたいのかなァ?」
「なっ…!?」
妖しげな視線を投げかけてくるリサに唯の顔が引きつる
414リトと唯 第十一話 特恋薬:2010/11/13(土) 12:01:57 ID:4AwPlw2A
「ば…バカな事言ってないで、早く席につきなさいっ!」
「もう。またそんなお堅いコト言って。それじゃ、またね。ララちぃ」
ミオの妖しげな手付きから解放されたララは、少し喘ぎながら床にペタンと座り込んでいた
「唯。助かったよ。ありがとー」
「そんな事より、結城く…」
唯の声にかぶさる様に、一時間目の開始を告げるチャイムが鳴ってしまった
またしても何も訊けずに終わった事に唯は、憮然となりながらララを立ち上がらせる
「もう一時間目が始まるから、とりあえず話はあとよ。あなたも早く授業の準備をしなさい」
「は〜い」
自分の席に向かう途中、唯は、もう一度リトの机を見た
そこにはやはり誰も座っていなくて――――
(…もぅ。何やってるのよ…!)
不安と苛立ちを抱えたまま、唯は席に着いた


「…え? 風邪…?」
結局、授業にはまるで身が入らず、ずっと悶々としていた一時間目が終わり
唯は休み時間が始まると、早速、ララに詰め寄って話を訊いてみた
その第一声は、唯の想像の斜め上を行くものであり
唯の黒い瞳が、理解できない胸の内を表す様に、何度も瞬く
対するララも、いつもの可憐な顔には陰りが差し、その声にも元気が微塵も感じられなく
なってしまっている
大きな目に溜まった涙に呼応する様に長い睫毛を揺らしながら、ララは続きを口にする
「……うん…。そうなんだ…。……昨日の夜から急に具合が悪くなって…、熱が出ちゃっ
て…、私も美柑も一生懸命、看病したんだけど…」
「…そん…な…」
俯くララの横顔に唯はそれ以上何も訊けなくなってしまった
(――――風邪? 結城くんが? だって……だって、昨日はそんな素振り全然見せな
かったじゃない…! どうして…?)
唯の胸の中で昨日の出来事が甦る

一緒に帰った帰り道
他愛無い話をしながら
途中、ジュースなんかも飲んだりしながら
別れ道、背中が見えなくなるまで見送って
家に帰ってからも何回もメールをして
それから、それから―――

記憶と共にいろんな感情が溢れ
唯はララの机に両手を置いて、顔を近づけた
「それで、熱ってどれぐらい出てるの? 薬は飲んだの? 食事は?」
「ちょ…ちょっと唯」
「ちゃんと寝てるの? セリーヌちゃんの様子は?」
「そんなにイッペンに答えられないよ。落ち着いてよ、唯」
「落ち着けって、落ち着けるわけないじゃない!」
唯は声を荒げた
ララの言っていることもわかる
わかるのだけど…
415リトと唯 第十一話 特恋薬:2010/11/13(土) 12:03:03 ID:4AwPlw2A
胸の奥から、どんどん溢れ出してくる
不安と心配で胸が痛い
(結城くん…)
頭の中の笑顔のリトに唯は、そっと呼びかける
声が聞きたい、顔が見たい、その手に触れたい
想いはどんどん強くなり
唯は再びララに詰め寄ろうとした、その時
二時間目を告げるチャイムが鳴った
「と、とにかく。あとで詳しく訊かせなさいよ? わかった?」
「唯。リトはダイジョーブだよ。今朝だって、いってらっしゃいってしてくれたし」
「…………」
唯は何も応えない。応えられない
ララに背中を向けて歩き始めた足が一瞬、止まりそうになり
止まるのをやめると、席に戻ってしまった
胸の中のもやもやは、ますます膨らんでいく


時刻は夕方の四時を廻った頃
リトは自分の部屋のベッドに寝転がりながら、ボーっと天井を見ていた
熱もだいぶ治まり、体調のほうもかなりマシになったとはいえ
それでもまだ頭の奥がガンガンと鈍く響く
リトは溜め息をついた
小さい頃から美柑と二人きりで生活してきたリトは、美柑にこれ以上の負担をかけまいと、
体調管理にだけは必要以上に気を遣っていた
それなのに
「…何やってんだよ。オレは…」
当の美柑は、「まったく、バカはカゼ引かないとか言ってたけど、アレ、ただの迷信だったみたいだね」
なんて憎まれ口を叩いて笑っていたのだが、昨日の夜は、ずっとそばにいてくれた
結局、そのまま一緒に寝てしまって、今朝、目を覚ました美柑は、「カゼ、移ってなきゃいいん
だけど…!」とどこか恥ずかしそうに、そそくさと朝食の仕度を初めてしまった
その後も
「熱は下がってるけど、今日一日は、ちゃんと寝とかなきゃダメだよ?」
と、遅刻ギリギリまで頭の濡れタオルを代えてくれたりしてくれた
セリーヌも午前中はずっと部屋にいたのだが、風邪が移るからと午後からはモモとナナが
面倒を見てくれている
「オレ…みんなに迷惑かけてるよな…」
再び、リトの口から溜め息がこぼれる
溜め息がつき終わる前に、部屋のドアがコンコン、とノックされた
カチャリ、とドアの隙間から顔を覗かせたのは、美柑だ
背中にはランドセルを背負ったまま。学校から帰って来たばかりのようだ
「もうそんな時間か。おかえり」
「ただいま。で、体のほうはどうなの?」
ベッドの上で「もう全然、へーきだぜ!」と元気をアピールするリト
美柑は苦笑を浮かべると、ランドセルを床に置いた
「そんなこと言って、まさか熱が上がったなんてことはないよね?」
美柑の小さな手がリトのおデコに触れ、自分のおデコの熱と比べる
「う〜ん……熱は…たしかに朝と比べると下がってるような…」
「だろ?」
ニカっと笑みを浮かべるリトに、美柑は腰に手を当てながら溜め息をつく
「まったく。熱が下がってるからって、油断しないよーに! 今日一日は、絶対安静
だからね! わかった?」
「わかってるって」
ベッドに寝転がるリトがちゃんと布団をかぶるのを確認すると、美柑はランドセルを手に取った
416リトと唯 第十一話 特恋薬 前編:2010/11/13(土) 12:04:31 ID:4AwPlw2A
「それじゃ、私は下にいるけど、何か冷たい飲み物でも持ってこようか?」
「ああ、頼むよ」
美柑は二言三言、小言を言うと部屋のドアを静かに閉めて出ていった

リトは再びベッドの上で、ボーっと天井を見ていた
部屋の中は、時計の針の音とうるさいセミの鳴き声だけが聞こえる
朝からまるで変わらない世界のはずなのに、どこかホッと安心している自分がいる事にリトは気づく
美柑がいる
ただそれだけの事で、まさかこんなにも落ちつけるとは思ってもいなかった
「…何だかんだ言いながらも、やっぱオレ、美柑に頼りっぱなしなんだな」
今度、久しぶりにどこか行きたいトコロにでも連れて行ってやるか、なんて事を考えてい
ると、部屋のドアが再びノックされ、返事をまたずに開けられた
ただし、今度はさっきみたいな静かな開け方じゃなくて、元気いっぱいな開け方だった
「なんだ美柑、早かっ…」
「たっだいまー! リト!」
「…ララ!?」
お日様の様な笑顔でただいまの挨拶をしたのは、学校から帰って来たばかりのララだ
その手には、何やら大きな紙袋がある
「じゃーん! はい、おみやげだよ!」
「みやげ? オレに?」
ララがおみやげだと言ってリトに手渡したのは、アイスだった
それも一つや二つじゃない
いろんなアイスが紙袋いっぱいに入っている
「どーしたんだよ? これ」
「えへへ、ガッコウの帰りにデパートに寄って買ってきたんだよ」
「買ってきたって…スゲー量だぞ? これ…」
「カゼ引いたら冷たいモノがイイって、美柑が教えてくれたからね!」
「ララ……お前…」
地球のお菓子が大好きなララは、よくお菓子を買ってくる
見た事もないようなお菓子から、リトがもう食べ飽きてしまったお菓子まで
いつもスーパーの袋いっぱいのお菓子をホクホク笑顔で買って帰り、みんなに配って、
みんなと一緒に食べるのがララの何よりの楽しみ
毎回ララの好きな味しかない事に、リトと美柑は顔を見合わせてしまうのだが
「みんなと一緒に食べると、すっごくおいしーね!」と輝く笑顔を見せるララに、つい
釣られて笑みを浮かべてしまう
けれども今日は、どのアイスもリトが好きな味ばかりだ
それにアイスの数からして、お金もかなりかかっているはずだ
きっと今まで溜めていたお小遣いを切り崩したに違いない
ララはヒマワリの様な笑顔でリトを見ている
その笑顔を見ているだけで、風邪なんて吹き飛んでしまいそうで
リトは紙袋の中からアイスを一つ取りだした
「サンキュー! ララ」
「うん! って選んだのは私だけじゃないんだよ」
「え? そーなのか?」
「えと…あれ?」
後をキョロキョロと振り返るララに、リトは眉をひそませる
417リトと唯 第十一話 特恋薬 前編:2010/11/13(土) 12:05:17 ID:4AwPlw2A
「どうしたんだ?」
「あれ? どこ行ったのかな…。ココに来るまでは一緒だったのに」
「ん?」
「ちょっと待ってて」
部屋を飛び出すララの背中に、リトはチンプンカンプンな視線を投げかけた

部屋を飛び出して数秒も経たない内にララの声が廊下に響く
「あ、いたいた」
「うっ!?」
「こんなトコロで何やってるの? リト、待ってるよ?」
「わ、私は別にココでも良いっていうか…」
「そんな事言ってないで、早く早く」
「わっ!? ちょ…ちょっと! 腕を引っぱらないで!」
廊下での見えないやり取りにリトは首を傾げた
「なんだ?」
ララの声ともう一つの声
姿は見えないけれど、とってもよく知った声だった
そしてそれは今一番聞きたい声でもあった
「リトー。お客さんだよ」
「も、もういいわよ! 自分で歩くわよ!」
ララの腕を振り解きながら声を荒げるのは、唯だった
ララと同じく制服姿
「古手川!?」
「お…お邪魔します」
どこか余所余所しさが感じる唯の挨拶に、リトの口元に笑みがこぼれる
「来てくれたんだ。ありがとな!」
「……っ」
ニッコリと微笑むリトの笑顔に唯は息を呑む
胸がキュンと締まって、顔がポッと熱くなる
体の芯から込み上げてくる何かに、思わず両腕で自分の体を抱きしめそうになってしまう
唯は顔をブンブン振ると、一歩、ベッドに歩み寄った
「そ…それで! どうなの? その……体調のほうは」
「カゼのことか? だったら心配すんなって。もう大丈夫だから」
リトはまたニッコリと笑った
けれども唯にはそれが無理をしているとわかる。わかってしまう
リトの顔はほんのりと熱で赤くなっているからだ
さっきはやっと顔を見る事が出来たことで、心のどこかでホッとしてしまって、つい見過ごしてしまった
そんな不甲斐ない自分を心の中で叱責すると、唯はリトの腰まで捲れている布団をかけ直す
「そんな事言って! まだ熱があるんでしょ? ムリしちゃダメじゃない!」
「ムリとかしねーって」
「唯の言うとおりだよ、リト。まだ寝てなきゃダメだよ」
唯とララ、二人に詰め寄られて、リトの開きかけた口が閉じてしまう
渋々と枕に頭を沈めるリトに、唯は枕元の紙袋からアイスを一つ取りだした
「それにまだ、声の調子もおかしいじゃない。これでも食べて、ノドの腫れを治しなさい」
「……わかったよ。大人しく寝てる」
どんなに調子が良さそうに振る舞っても、全てお見通しよ、と言っている唯の視線に、
リトは苦笑を浮かべ、アイスを受け取った
その様子をララは、満足そうにニッコリと見つめている
「あのね、そのアイスね、唯が選んだんだよ」
「古手川が?」
「うん。リトはコレが好きだからって、私が選ぶんだって」
「ちょ、ちょっとララさん!? 何言い出すのっ!!」
慌てて口を塞ごうとする唯から逃げるララ
部屋の中で追い駆けっこを始める二人とアイスを見比べながら、リトは淡い笑みを浮かべた
418リトと唯 第十一話 特恋薬 前編:2010/11/13(土) 12:06:32 ID:4AwPlw2A
「へー。古手川が選んでくれたんだ」
「他にもね…」
「も、もう! いい加減に…」
唯の手から逃れたララがうれしそうに、口を開く
「学校にいる時なんて、ずっとリトのこと心配してたよ」
「ら、ララさん!?」
「リト、大丈夫かな? 今頃、なにしてるのかな? お薬はちゃんと飲んだかな? ゴハンは
食べてるかな? って。もうずっとずっとリトの事ばっかり」
唯は声を上げる事も出来ずに、真っ赤になった顔を両手で隠している
「あとね。帰る時なんか、私がリトの体を治すんだー! って大張りきりだったし」
唯は顔を隠したまま、ペタンと床に女の子座りをして小さくなる
そんな唯をリトは驚きとうれしさが混じった目でまじまじと見つめていた
「へ…へー。古手川がそんな事を…。その…あ、ありがとな」
「……ッッ」
驚きでうまく言葉が出てこないリトに、唯の小さな両肩がピクンと震える
「唯はリトが大スキだね!」
「…ッッ…」
ついには頭から見えない湯気を立ち上がらせる唯
よろよろと立ち上がると、一人うれしそうなララに詰め寄った
「も、もう! なにわけのわからない事言ってんのよッ!?」
「えー。でも唯、学校とかで泣きそうな顔してたよ?」
「だ、誰も泣いてなんかいないわっ!!」
「むー。休み時間とかすっごく心配そうな顔してたし」
「あ…あれは……結城くんはクラスメイトなわけだし……ええ、そうよ。クラスメイトの
心配をするのは風紀委員として当然のことだわ」
風邪を引こうが、何が起ころうが、いつもとまったく変わらない光景にリトが「やれやれ」と
苦笑を浮かべていると、部屋のドアが遠慮気味にそっと開けられる
「えと……おジャマだった?」
「美柑!?」
ドアの隙間から部屋の様子を窺うのは、入り辛そうな顔をしている美柑だ
手にはジュースが乗ったトレイを持っている
「さっき頼まれたの持ってきたよ。はい、リト」
「サンキュー」
「古手川さんとララさんにも。同じやつだけど」
「どうも」
「ありがとー」
ストロー付きのグラスの中には、搾りたてのリンゴジュースが入っている
みんなにジュースを配り終えた美柑は、部屋着にエプロンを着けていた
そして可愛いスリッパを鳴らして、くるっと唯に向き直って、意味深な笑顔を向ける
「それじゃあ私は、これから夕飯の買い物に行ってくるから、リトのことお願いね。古手川さん」
「え? え?」
「私もアイス冷蔵庫になおしてくるよ。このままだと溶けちゃいそうだしね。リトの看病してあげてね、唯」
「え、ちょっと待っ…」
唯が言い終わらない内に部屋のドアは閉じられてしまう
後に残ったのは、ジュースとアイスを持って呆然とする唯と、苦笑いを浮かべるリトだった


「まったく、何を考えてるのかしら?」
「ははは…」
床に座った唯とベッドの上のリトは、アイスを黙々と食べていた
時折、聞こえてくる唯の愚痴に相槌を打ちながら、リトの喉の奥にどんどんアイスが消えていく
419リトと唯 第十一話 特恋薬 前編:2010/11/13(土) 12:07:56 ID:4AwPlw2A
(にしてもマジでうまいな)
唯が選んだということだけあって、アイスはリトの好みにピッタリだった
自分の好きなアイスを選んでくれるという小さな幸せが、今は、とっても大きく感じる
(ありがとな! 古手川)
ムスっとした唯の横顔にありがとうの視線を送りながら、リトはスプーンを口に入れた
と、次の瞬間、急にリトは口を押さえて体を丸めてしまう
余所見をしていたせいか、おかしなところにアイスが入ってしまい、咳き込んでしまったのだ
「…うっ…げほ…ごほっ…」
「ちょ…結城くん!?」
口を押さえて蹲るリトに、唯は慌てて立ち上がった
「大丈夫?」
リトの背中を軽くトントン、と叩いて擦る唯
しばらくすると、目に少し涙を溜めながらリトは体を起こした
「わ…悪ィ。もうだいじょーぶだから」
「ホント?」
リトの横顔を見つめる唯は、さっきまでのツンツンした様子が嘘の様に、黒い瞳に心配な
色をたっぷり湛えている
リトは唯の不安な気持ちを拭い去ってやろうと、いつもの笑顔を浮かべて見せた
が、唯の顔は晴れない
そればかりか、逆に陰りが濃くなってしまう
「古手川? どーしたんだよ? オレならもうヘーキだって」
「…………結城くん…」
「ん?」
消え入りそうなほどにか細い声にリトは顔を寄せた
少し俯いているため、前髪が唯の顔を隠し、その表情がリトにはわからない
唯の手に少しだけ力がこもる
唯の手はいつの間にかリトの背中を離れ、リトのパジャマの裾を掴んでいた
「古手川…?」
「……」
唯は無言
どれぐらいの時間が流れたのか
しばらくして、唯は俯いていた顔をわずかに上げる
前髪が揺れ、唯の綺麗な瞳がリトを見つめる
唯とリト、今日初めてお互いの顔を見つめ合う
それなのに、リトにはうれしいという気持ちが生まれなかった
唯の瞳が今にも泣き出しそうなほどに潤んでいたから
「古手…川? なんで泣いてるんだ?」
「え…?」
目に溜まった大粒の涙に手を伸ばそうとするリトの姿にハッとなった唯は、慌てて制服の袖で涙を拭った
「ち…違うの! これはそんなんじゃなくて……ひっ…ぐっっ…あれ…?」
いっぱいになった大粒の涙が目から溢れ、ポロポロと唯の頬を伝い落ちていく
唯の目はすぐに真っ赤になった
「な…なんで…? 私…だって…今日は結城くんのっ…お見舞いに…っっ…ぐすっ」
ゴシゴシゴシゴシ、一生懸命、涙を拭いては、泣き顔を隠す唯
リトは唯の頬にそっと指先で触れ、手を当てた
「……っ!?」
ピクン、と唯の華奢な肩が震え、唯の手が止まる
「ゴメン…。古手川、心配してくれてたんだな…。それなのにオレ、今日、何も言ってな
くて。カゼ引いた事とか…。心配かけたくなかったつーか」
「……」
唯は何も答えない。代わりに大粒の涙が一粒、頬を流れリトの手の甲の上を伝い落ちていく
リトは体を寄せると、両手で唯の頬を包み込んだ
420リトと唯 第十一話 特恋薬 前編:2010/11/13(土) 12:08:51 ID:4AwPlw2A
「でも、もう大丈夫になったからさ! メシも食ったし、薬だってちゃんと飲んだんだぞ! おかげで
熱も下がったし。だから、もう心配すんなって! オレは大丈夫だから!」
「…………ホン、ト…に?」
リトは涙で濡れる唯の手を掴むと、自分の額に近づけた
「ほら、確かめてみろって」
「……」
唯の白い手がリトの額にペタリと触れる
「どうだ? 大丈夫だろ?」
「……」
唯は無言のままで熱を測ると、今度は両頬、そして首筋をペタペタと触っていく
少し冷たい唯の手の感触が、火照った体に気持ち良くて
赤く目を腫らす唯に悪いと思いつつも、リトはそっと目を閉じて、唯の感触を味わう
「…まだ熱いわよ?」
「これでもかなりマシになったんだけどな」
「ホントに大丈夫なの?」
「大丈夫だよ」
リトは即答すると、ニッと笑みを作る
「古手川は心配性だな」
「ムっ」
呆れが混じるリトの笑みに唯の目が少し釣り上がる
が、それもすぐに治まり、すぐにゆらゆらと揺れる

誰にでもこんな風になるわけじゃないんだから
誰にでもこんな心配なんかしないんだから
結城くんだから
あなただから

桜色の唇がかすかに開く
「……悪かったわね。心配性で…」
本当は言いたい事も、伝えたい事も、たくさんたくさんあるのに
唯は目尻を目いっぱい釣り上がらせて、精一杯強がって見せた
けれども、もう強がってなどいられない
唯の体がふいにリトに寄りかかる
「え? ちょ…古手川!?」
「……ッ」
唯はリトのおデコに自分のおデコをくっつけた
唯の長い睫毛がリトの睫毛にキスをし
リトは顔を真っ赤にさせながら丸くなった目を瞬かせた
「こ…こっ…古手…川?!」
「……」
唯は無言のまま、リトの顔に甘い吐息を吹きかける
そして、真っすぐにリトを見つめた
リトも顔を赤くしながら、唯を見つめる
しばらく見つめ続けた後、唯はポソっと口を開く
「―――何よ。やっぱりまだ熱いじゃない」
「い、いや、これは…!?」
両手をあわあわと宙で振って慌てだすリトの顔を、唯の真っすぐな瞳が見つめる
額を通じて確かに感じる、リトの火照った体温
そして、真っ赤になりながらドキンドキン、と高鳴っている胸の鼓動
唯は両手でそっと、リトの両頬に触れる
柔らかくて優しい手の感触が頬を包み込んでいくと、リトの情けない手の動きが徐々に止まる
421リトと唯 第十一話 特恋薬 前編:2010/11/13(土) 12:09:39 ID:4AwPlw2A
「……移して」
「え?」
「熱。全部、私に移して」
「移してって……何言ってんだよ!?」
「だって…」

もうこれ以上、一人で辛そうな顔は見たくない
もう私を心配させないために、やせ我慢なんかしてほしくない
いつもみたいに笑ってほしい
いつもみたいに私のそばにいてほしい
いつもみたいに
いつもと同じ結城くんが見たいの

頬に触れる唯の手が小さく震える
それは唯の内心をリトに伝えるには、十分すぎた
リトは唯の手の上に自分の手を重ね、少しだけ握りしめる
「オレのカゼが移ったら、今度は古手川がダメになっちまうだろ」
「…いいわよ」
「よくねーよ」
リトの指が唯の手の指を割って、絡み合っていく
「移さなきゃダメなの」
「そんなこと言われても困るって」
二人の手がギュッと絡み合い、繋がる
リトは手に力を込めて、唯をベッドの上に引き寄せる
唯の片足がベッドに乗り、唯は両脚でリトの下半身を跨ぐ形で乗り上げた
「移さなきゃ……怒るんだから」
「それは、カンベンしてほしいんだけど」
「じゃあ移して」
顔を寄せ合い、額をくっつけ合って、手を繋ぎながら、二人の会話は続く
「移さなきゃ……ダメなんだから」
「どーしても?」
「どうしても!」
「じゃあ、どーやって移せばいいんだ?」
「そっ、それは…っ」
唯の体温がリトの体温と同じぐらいに上がる
唯の体温を直に肌で感じるリトは、くすぐったそうに笑う
「も、もう! どうして笑うの?!」
「ゴメン。古手川がすげー可愛かったから」
「!? ま…また、おかしな事言って!」
目の前であわあわと慌てる唯の顔に、笑みを深くさせるリト
そしてリトは、口元を結び真面目な顔になると、少し声のトーンを下げた
「ゴメンな」
「何が?」
「今日、いろいろ心配かけて」
「……っ。わ…わかってるなら……別に、いいわよ」
唯の重みを下半身に感じながら、リトはさらに口を開く
「心配かけないようにしてたんだけど、やっぱムリだったみたいだな。余計に心配かけちまった…」
「そ、それは……当り前じゃない! だって…だって、結城くんが風邪引いたんだもの…。心配、するわよ」
唯の指がリトを求める様に手の甲に軽く食い込む
リトは唯の手を少し引っぱった
422リトと唯 第十一話 特恋薬 前編:2010/11/13(土) 12:10:21 ID:4AwPlw2A
「あっ…」
短い呟きの後、唯の唇がリトの唇に触れる
「…んっ…!?」
目を丸くさせる唯
キスの味を味わう間もなく、唯は唇を離した
「ちょっ…もぅ。カゼ引いてるのに、ダメでしょ」
赤くなった顔で抗議の声を上げる唯に、リトはイタズラをした子供の様な笑みを浮かべる
そしてシーツから少し腰を上げ、顔を寄せた
「だ、だからダメって…ん、んんっ」
唯の抗議はリトの唇によって、閉じられてしまう
「んっ…っ…」
離れては触れ、軽いキスを繰り返す唯とリト
何度目かのキスの後、ふいに唯の手がリトの手から離れた
唯が求めたのは、リトの胸板だった
Tシャツの上から指を軽く這わせながら、唯の少し上目遣いぎみの黒い瞳がリトを見つめる
「…ダメって言ったでしょ? 体調悪いんだから…」
唯の頬は火照ったようにうっすらと赤くなっていた
黒い瞳は熱で濡れ、まるで発情したみたいな妖しい雰囲気を醸し出す
リトは唯の頬にそっと手で触れた
「古手川のホッペ、スベスベだな」
「何よ…? それ…」
「もっと触ってイイ?」
恥ずかしそうにコクン、と頷く唯
リトは手の平いっぱい使って唯の白い頬を堪能していく
ペタペタ触ったかと思えば、指で突いたり、軽く摘まんだり
「んん…っ。やん、くすぐったい」
「わ、悪ィ!」
ずっと黙っていた唯が突然、声を上げたことにリトは、慌てて手を引っ込めた
「……」
「えと…お、怒った?」
ふるふる、と首を横に振る唯
そして、ぼそぼそと口を開く
「…もうしないの…?」
「へ?」
上目遣いでジッと見つめてくる唯の視線に胸の中をくすぐられた様な感覚をリトは覚える
リトはおもむろに唯の頬を軽く摘まんで横に引っぱってみた
「……ほへ?」
目が点になる唯だが、リトの指によってホッペはいろんな方向に伸ばされる
横だったり、上だったり、下だったり
「…ね、ねェ? ひたひんだけど?」
「古手川のホッペってすげー柔らかい」
「ふぇ…!?」
「もうちょっと触っててもいいか?」
唯の頭が上下にコクコク動く
リトは気が緩んだのか、ますます唯の頬をあれこれと弄っていく
その様子をジッと見つめる唯も、どこかこそばゆい様な笑みを浮かべる
「ひもちひいいの?」
「うん」
「…ほっか」
唯は満面の笑みを見せた
「なっ…!!!?」
リトの手が硬直
そして頭から見えない湯気が立ちあがっていく
423リトと唯 第十一話 特恋薬 前編:2010/11/13(土) 12:11:46 ID:4AwPlw2A
「ふへ? ゆうひくん?」
「……っ!?」
リトの顔はすでに赤を通りこして、真っ赤だ
それこそ、このまま倒れてしまうのではないかと思えるほどに
さすがに心配になった唯は、リトの手を離すと、リトに顔を寄せた
「結城くん? ちょっと、ホントに大丈夫なわけ?」
「……」
無言で固まるリトの顔の前で唯は、何度もかざした手を振って見せた
「結城くん? 結城くん!」
「か…かわ…」
「かわ?」
「か……カワイイっ!」
「はぁ?」
リトの的外れな言葉に、唯はつい素っ頓狂な声を上げてしまう
そんな唯を余所にリトの顔がぱぁっと輝いていく
「そのなんつーか……さっき見せた古手川の笑顔がスゲー可愛かったらさ」
「え…?」
「もう一回、笑ってほしいな!」
「…なっ…!?」
と、ニッコリ微笑むリトに、今度は唯の方が真っ赤になって硬直してしまう
そして、ブルブルと両手が震え出す
「あれ…? えと…古手川? どーした…」
「な、何考えてるのよ!? ハレンチなーっ!!?」
唯の声が結城家に響き渡った
「な、な、何だよ!?」
「バカ! バカ! バカ! バカーっ!!」
唯は両手をぶんぶん振ってリトの胸板をポカポカと叩き始めた
「ちょ…ってぇ! 痛っ…! 痛いって!」
「知らない! 知らない! 結城くんなんて知らないんだから!」
唯の声は一回のリビングまで届いていた
顔を合わせて「なにやってんだろうね?」「まうー?」と首を傾げるララとセリーヌ
美柑だけはソファーに座って、「やれやれ…」とアイスを咥えていた
「バカーっ!」
「わ、悪かったって! ホント! だから…」
オレが風邪引いてる事なんてすっかり忘れているんじゃねーのか? なんてリトが思い始めた時
リトのお腹の虫が「ぐぅ〜〜〜〜」と鳴きだした
「あ…」
「え…」
思わず手でお腹を押さえたリトと両手を宙に彷徨わせたままの唯の目が合う
唯の視線にリトの顔に赤みが表れ、見つめられる時間の長さだけ濃くなっていく
「いや…その…」
「……結城くん、お腹空いているの?」
ベッドの横のテーブルの上には、キレイに食べ終わったアイスのカップと、飲み終わった
コップが置いてある
リトはバツが悪そうにそっぽを向くと、小さくコクンと頷いた
「ま…まァ、ちょっと空いたって感じだけど」
「それならそうと言いなさいよね! まったく!」
唯はリトの頭をクシャリと撫でると、ベッドから降りた
時刻は六時を過ぎた頃、窓の向こうは、夕焼けがとてもキレイだ
「じゃあちょっと待ってて。美柑ちゃんに訊いてみるから」
「ああ。頼むよ」
ちゃんと寝てなきゃダメだからね、と釘を刺すと、唯は部屋のドアを静かに閉めた
424名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 12:12:42 ID:4AwPlw2A
前編終わり
後編は間を開けて、夜にでも投下します
425名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 15:51:45 ID:KNUb+5pJ
ぴゃあああああああリト唯きてたあああああこんなに夜が待ち遠しいのは初めてだ
426名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 00:38:58 ID:28VpzHnp
では後編を投下します
427リトと唯 第十一 特恋薬 後編:2010/11/14(日) 00:40:41 ID:28VpzHnp
部屋のドアが閉まるのを見届けると、リトは溜め息をついた
「…ったく、さっきまではあんなに怒ってたっつーのに」
その原因となった唯の満面の笑顔を頭に想い浮かべると、自然と顔がニヤけてくる
重い体も軽くなってくる。頭の鈍い痛みもどこかに消えていく
「ありがとな。古手川」
階段をトントン、と下りていく唯の足音を聞きながら、リトはお礼を言った
足音が聞こえなくなると、部屋の中はさっきまでの賑やかさが嘘の様にしーん、と静まり返る
その事を少し寂しく感じながらも、リトはもう一度、さきほど唯が見せてくれた、とびき
りの笑顔を思い出し、一人、ニヤけるのだった


「美柑ちゃん、ちょっといい?」
「古手川さん? どしたの? もしかしてリトがなにかワガママでも言ってるの?」
リビングでララ達とくつろぐ美柑に申し訳ない気持ちになるも
唯はリトがお腹を空かしている事を伝えた
「まだ夕飯には早い気もするけど、イイよ。作ろ!」
「ホントに?」
美柑の快い返事に唯は、ホッと胸を撫で下ろした
「それじゃあ、私はこの事を結城くんに…」
「ちょっと、待って! 古手川さんも作るんだよ!」
「え? 私が?」
「うん」
ニッコリと笑う美柑に、唯の目がパチパチと瞬く
「そ、そんなムリよ! 病人食とか作ったことないし! おかしなモノでも作ったら大変じゃない!」
「ダイジョーブだよ。私がちゃんと教えるから」
「でも…」
「それに、古手川さんが作ったって聞いたら、リトもうれしくて風邪なんかどっか行っちゃうかもね」
「そ…そんな大げさな…!」
なんて言いながらも、どこかうれしそうな顔を覗かせる唯
そんな唯に美柑は心の中で「古手川さんってやっぱわかりやすい」と呟くのだった

本日のメニューは、揚げ鶏の甘辛ネギダレと鶏肉と野菜のスープ、そしてお粥だ
揚げ鳥は、リトの好きな唐揚げをアレンジしたもので、栄養価も高くて食べやすさから
野菜スープは、余った鶏肉と野菜を一緒にして、ヘルシーに仕上げ
お粥はしっかり土鍋で炊いた、熱々のものを

エプロンに身を包んだ美柑は、メニューをぱぱっと決めると、テキパキと準備に入る
一方、唯はというと、同じくエプロンを着けたのだが、なんだか堅い顔のまま、まな板の前にいる
(うぅ…。こんなスゴイメニュー、私、作れるのかしら…)

バレンタインでチョコを作った日から、唯は暇さえあれば夕飯の手伝いをするようになった
具材を切ったり、お味噌汁の味噌を溶いだり、お母さんの手付きをメモしたり
しかし、どれも基礎的な事ばかりで、本格的な料理はまだしたことがなかったのだ

そんなわけで、今日、いきなり本格的な料理をすることになった唯は、軽くテンパってしまっていた
(ど…どうしよう…。もし、失敗したら結城くん…)
お腹が空いてゲッソリと痩せこけたリトが頭に浮かぶ
そんな唯の心情を察してか、調理器具を棚から出していた美柑は、ニコッとリトと
そっくりな笑顔を浮かべた
428リトと唯 第十一 特恋薬 後編:2010/11/14(日) 00:42:01 ID:28VpzHnp
「心配しなくても大丈夫だって。カンタンなのばっかりだから」
「カンタンって…」
「一緒にガンバロ、ね?」
「う…うん」
まるで今にも泣き出しそうな妹を安心させる姉の様に、美柑はニコッと笑う
その笑顔に唯は、小さい子供の様に頷いた
これではどちらがお姉さんかわからない
もしかしたらキッチンの中では、美柑に敵う者はいないのかもしれない
「じゃあまず、お米を研ごっか」
こうして唯の初めての手料理が幕を開けた

グツグツと音を立てる土鍋に、唯は恐る恐る手を伸ばす
「……あっつ…!?」
「わぁ!? だいじょうぶ? 古手川さん。ダメだよ! まだ開けちゃ!」
「うぅ…」
赤くなった指を口に咥える唯は、こっそり涙を浮かべた

「古手川さんは、おネギを切って。私は鶏肉を見てるから」
「まかせて!」
野菜なら家でも何度も切っていた。唯はまな板の上に軽快な音を走らせる
けれども途中からうれしそうに手料理を食べているリトを妄想してしまい、危うく包丁で
指を切りそうになってしまう
「キャっ!?」
「こ、古手川さん!?」
この後も、美柑の声がキッチンに幾度となく響いたのだった

何回目かの美柑の叫び声の後
キッチンのドアがそっと静かに開けられる
「まう〜」
エプロン姿の唯と美柑を見つけると、セリーヌの顔にぱぁっと笑顔が浮かぶ
実は、調理を始めてからすぐ気になって様子を見に来たセリーヌとララに、美柑は
「しばらく立ち入り禁止」と念を押していたのだ
ず〜っと相手をしてもらえなかったセリーヌは、居ても経ってもいられず、二人に駆け寄った
「まうー!」
「せ、セリーヌちゃん!?」
「セリーヌ!?」
セリーヌはぴょん、とジャンプをすると唯の肩に抱きついた
「コラ、セリーヌ。入ってきちゃダメって言ったでしょ!」
「でももう終わったから。いいわよ」
助け舟を出してくれる唯に頬ずりをするセリーヌの目に、テーブルの上に並ぶ、おいしそう
な料理の品々が飛び込んでくる
「まうー!」
「これはリトのだからダメだよ」
「セリーヌちゃんの分もちゃんと作ってあるからね」
そうなのだ
唯はリトの分だけではなく、セリーヌやララに美柑の分まで作ったのだった
429リトと唯 第十一 特恋薬 後編:2010/11/14(日) 00:44:07 ID:28VpzHnp
「まう〜♪」
セリーヌの大きな目にお星さまがいくつもキラキラと輝く
無理もない
唯の、それも初めての手料理を食べられるのだ
セリーヌは唯の腕の中から身を乗り出して、お皿を掴もうとする
その後ろから、眠い目を擦りながらララがキッチンに入って来た
どうやらおいしい匂いに誘われて、夢の中から起きてきたようだ
「ん…んん…なにやって……おお〜!? 何かイイ匂いがするよ!」
「ちょっとララさん。髪がクシャクシャじゃない」
寝癖がついているララの髪を手櫛で整えてあげる唯
ララは両手をテーブルに付けると、目を輝かせた
「すご〜い! これみ〜んな、唯が作ったの?」
「い…いくらなんでも、こんなすごいメニュー私一人じゃムリよ。これは美柑ちゃんが手
伝ってくれたからで、私はちょっとしか…」
あたふたと慌てる唯に美柑はニッコリ笑って、「私はアドバイスしただけだけどね」と
ウインクして見せた
「それじゃあ、古手川さん。コレ、リトに持って行ってあげて。きっとお腹空かして待ってるから」
「ええ。ありがとう。美柑ちゃん」
「いいって、いいって。」
まるで姉妹の様に笑い合う唯と美柑
さっきまでの悪戦苦闘も、今はもう大事な想い出の一つだ
美柑からトレイに乗った夕飯を受け取る唯
その様子をララは、指を咥えて見つめていた
「あれ? 私達のは?」
「ララさんもお腹空いているの?」
「えへへ」
「まうー」
セリーヌとララのお腹から可愛い虫の音が鳴る
美柑が時計を見ると、時刻は、いつの間にか七時を過ぎていた
「じゃあ、私達も食べよっか」
「は〜い!」
「まう〜♪」
キッチンを包む楽しそうな声を後ろに聞きながら、唯は階段を上がっていく
「これが初めての手料理になるのよね…」
トントン、と階段を上がっていく音と、ドキドキ、と鳴っている胸の音が重なる
唯はリトの部屋の前まで来ると、そこで小さく深呼吸をした
「よし…!」
一つ気合いを入れ、そして、ドアをノックした


「お…お待たせ」
緊張で声が震える唯だったが、鈍いリトはその事にまったく気づく様子はなく、読んでい
た雑誌をテーブルに投げ置くと、う〜〜ん、と両腕を上げて大きく伸びをした
「なんかスゲーいい匂いがするな」
「そ、そう…?」
唯はほんのりと頬を染めた
リトに「いい匂い」と言われたからではない
休日にお母さんと外食に来た子供みたいにワクワクしているリトの顔に、くすぐったさを
覚えてしまったのだ
唯はテーブルの上の雑誌等を手早く片付けると、そこにトレイを置き、次にリトのTシャツ
が汚れない様にタオルをかけてやる
「こんなのいいって」
「いいわけないでしょ。汚れたらどうするの? それにしてもこのシャツちょっと汗
を吸ってるわね。後で着替えなさいよ?」
面倒くさそうに不承不承、返事するリトの頭を唯は軽く小突いた
何か言いたそうなリトの視線を唯は涼しい顔で受け流す
430リトと唯 第十一 特恋薬 後編:2010/11/14(日) 00:45:08 ID:28VpzHnp
(なんか古手川のヤツ、いつもよりも口うるさくなってるよな…)
それでもそれが苦にならないのは、そこに心配と同じぐらいの愛情が入っていると、知っているからだ
唯に小突かれた部分を手で押さえながら、リトはこっそりと笑みを浮かべた
「ん? 何?」
「な、何でもねーよ」
「ホントかしら?」
疑り深い唯の視線にリトは愛想笑いを浮かべて応えた
「まあいいわ」と、唯は軽く咳払い
そして急にもじもじし始めた
「え? メシは?」
「わ、わかってるわよ」
皿やスプーンをカチャカチャいわせながら、唯はリトの膝の上にトレイを置いた
緊張で手が震える
その震えは、料理を並べた後も治まらない
(な…何こんな事で、キンチョウしてるのよ!?)
唯はサッと両手を後ろに隠すと、震える手を握りしめた
明らかに最初にここに来た時と様子が違っているのに、リトはまったく気づく素振りも
なく、目の前に並んだ料理に目を輝かせる
「すげ〜!? うまそー!! いただきま〜す!」
「ど、どうぞ。召し上がれ」
第一印象である見た目はクリア
思わず胸をホッと撫で下ろしそうになってしまうのを唯は慌てて取り消した
まだ終わってはいない。むしろここからが肝心なのだ
スプーンで野菜スープを掬おうとするリトの手が、ふいに止まる
「あれ? 古手川は食べないのか?」
「え…? た、食べるわよ! し、し、心配いらないわ!」
「……?」
唯はいそいそとテーブルの前に女の子座りすると、「いただきます」と両手を合わせた

目の前に並んだ料理は、さっきまでキッチンで自分が作ったものだ
具材の大きさから味付けまで、みんな唯の好みに合わせている
散々、美柑に「結城くんの好みの味は、何なの?」と訊いた唯だったが
美柑は訊かれる度に「古手川さんの味付けでいいよ」と返すだけ
美柑にしたら唯が作るのだから、やっぱり「唯の味」をリトに食べてもらいたいわけなのだが…
美柑の努力の甲斐も空しく、逆に不安の種を植え付けてしまう事になる

(ホントに大丈夫かしら…)
野菜スープを一口、口に入れた唯の心は晴れることはない
味は自分では、おいしいと思う
思うけれど……
唯の視線がリトにそそがれる
リトはお腹が空いていたせいか、野菜スープどんどん口の中に入れていく
高鳴る胸の鼓動と、強まる視線
結局リトは、一度も唯の視線に気づく事なく、スープを飲み終えてしまった
唯の喉が小さく音を立てる
(……な…何か言いなさいよ…!)
唯にしてみたら永遠にも感じる時間
リトにしたらいつもの夕食の時間が過ぎ去った
「ふ〜。これスゲーうまいじゃん!」
「……え?」
「なんかいつもと違う味だけど、それってオレが風邪引いてるせいかな?」
「……っ!?」
ドキリ、と唯の心拍数が跳ね上がる
スプーンを握りしめる手にも力がこもる
431リトと唯 第十一 特恋薬 後編:2010/11/14(日) 00:46:40 ID:28VpzHnp
「でも、なんか優しい味がするんだよなァ。こーゆーのがヘルシーって言うのかな? す
げェ、うまかった」
「…ほ…ホントにっ?」
「え…? な、なんだよ?」
スープが入っているお皿を持ったまま、ベッドに詰め寄って訊いてくる唯に、リトはベッドの
上で思わず後ずさった
「な、なんでお前がそんな必死になるんだよ?」
「いいから応えてっ!」
唯の目は真剣だ
それこそ射抜かれそうな眼光を宿していた
喉の奥に生唾落ちていくのを感じながらリトはボソっと口を開く
「う…うまかったよ」
「……っ!?」
ぱぁっと唯の顔が晴れやかになっていく
さっきまで雨雲でどんよりしていた空に、急に日の光が差したように
唯はさらにリトに詰め寄ると、揚げ鶏が盛ってある皿をリトに差し出した
「これも食べてみて!」
唐揚げ好きなリトのためを想って、リトの分はみんなよりも量が少し多い
リトは意味がわからない、と言った顔をしながらも言われるままにフォークで山の頂上を突き刺した
「じゃ、じゃあ、いただきます」
「どうぞ。召し上がれ!」
ジッと見つめてくる唯の視線が気になって仕方がないのだが、リトは大きく口を開くと揚
げ鶏を放り込んだ
もぐもぐ、とリトの咀嚼する音が聞こえてくる
口の中でよく味わってくれている様だ
唯は無意識にシーツを掴んでいた
リトを見つめる視線は、さっきよりも強い
揚げ鶏に使った甘辛ネギダレは、大苦戦したけれど、今日一番の自信作だ
だからこそ不安も一番大きい
ゴクリ、とリトの喉の奥に揚げ鶏が消えていく
唯の喉も小さく音を立てた
「ど…どうなの?」
「ん〜…なんつーか…」
「……っ」
唯の手はすでにシーツを掴むどころか、握りしめていた
じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、っとリトを見つめる唯
その視線に冷や汗が浮かぶのを感じながら、リトは人差し指で頬をポリポリ掻いた
「えと……うまかったよ」
「ほ、ホントっ!?」
「その、オレが今まで食べたカラアゲの中で一番」
「えっ!? 一番…?!」
思いもしなかった言葉に、唯は息をするのも忘れてしまった
それほどの驚きとうれしさが、唯の中を駆け巡っていく
うれしさはやがて体温へと変わり、唯の頬をみるみると赤く染めていく
「い…一番……とか…そんな事…!?」
「どした?」
「な、なな、なんでもないの! おいしかったんならいいの!」
「……? よくわかんねーけど、何でお前が味のこと気にするんだ? さっきから変だぞ」
唯の顔にさらに赤みが増す
そして迷いに迷った末、唯はようやく口を開いた
432リトと唯 第十一 特恋薬 後編:2010/11/14(日) 00:48:29 ID:28VpzHnp
「…きょ…今日の夕飯は、私が作ったのよ」
「へ?」
リトのバカみたいな返事のせいで唯のドキドキは、ますます大きくなってしまう
「作ったって、お前が? 全部?」
「そうよっ! 私が作ったの!!」
唯は自分でも驚くほどの大きな声を上げた
そして、ビシっとリトを指差す
「言っとくけど、残したりしたら許さないからね! わかってるの?」
リトは唯に言われた言葉の意味を確かめる様に何度かパチパチと瞬きすると、唯の指先と
おいしそうな湯気を立てる料理を交互に見つめ、そしてニッコリと笑った
「な…何よ?」
「よかったって思ってさ」
「よかった? 何が?」
「オレの一番好きなカラアゲの味が、古手川の作ったやつで。なんかそれがスゲーうれしいんだ!」
「私の作ったのが…………え? えっ!?」
リトの言葉の意味を理解した瞬間、唯の顔からボっと火が噴いた
「な、な、な、な、な、な…」
「へー。古手川が作ってくれたのか。どーりで美柑の作ったのと違うわけだぜ」
なんて事を言いながら、リトの手に握られたフォークが次々と揚げ鶏を突き刺し、口の中へと入れていく
「…ん…もぐ…もぐ…うん。やっぱスゴイうまいぜ」
「……」
一人うれしそうに顔をほころばせるリトに、唯はヘナヘナとその場に崩れ落ちた
不安が安堵に変わり、心配がうれしさに変わったのだ
胸の奥の大きな支えが取れた事で、唯の口から大きな溜め息がもれる
「どした? 食べないのか? うまいぜ」
これまでの心配な気持ちや不安な想いなど、露ほどにもわかっていないリトは、一人
ベッドの上でうれしそうに顔を綻ばせている
そんなリトの横顔を見ていると、フツフツと怒りが込み上げてくるのがわかる
唯はテーブルの上の自分の分の揚げ鶏にフォークを突き刺した
「ふ、ふん。バカバカしい。どうして私があんな事でいちいち心配なんか…」
と、一人文句を言いながら食べる唯の姿に、リトは小さく笑みを浮かべた
一人でハラハラして、安心して、怒る唯の姿がたまらなく愛おしく感じた
体調が普通の状態なら、思わず抱きしめてしまいそうなぐらいに
なんて事を考えながら揚げ鶏を口に持っていこうとすると、案の定、口をかすめて揚げ鶏は
落っこちてしまう
「わっ!?」
「もう! 何やってんのよ!」
唯は急いで立ち上がると、持っていたハンカチでリトの口元を拭いていく
「ゴメン」
「何考えてたのか知らないけど、ボーっとしてないでちゃんと食べなさい」
わかった? とまた小突かれそうな気配にビクッとなったリトを待っていたのは、思い
がけないサプライズだった
唯はリトの顔をジッと見つめた後、すっと顔を近づけた
そして、口元に残るソースを舌でチロリ、と舐め取ったのだ
「えっ!?」
離れていく唯の顔を、目をまん丸にさせたリトの視線が追う
「古手…川?」
「その……さっきの「おいしい」って言ってくれたのが、すごくうれしかった…から…。
だからっ…」
唯の声は、みるみると聞きとれないほどに小さくなって、最後は消えてしまった
それでもリトの耳にも心にもはっきりと届いた
唯なりの精一杯の「言葉」が
リトは唯に身を寄せると、赤くなっている頬にそっとキスをした
433リトと唯 第十一 特恋薬 後編:2010/11/14(日) 00:49:16 ID:28VpzHnp
「なっ!?」
「オレもお礼。古手川、すごいガンバってくれたからな」
「そんなの別に…当然というか…」
サプライズはまだ続く
もじもじ、と肩をくねらせ
ゴニョゴニョ、と口の中で何か言っていた唯は、お皿を持つとベッドに腰掛けた
「た…食べさせてあげる!」
「え?」
「さ、さっきみたいに汚れちゃったらダメでしょ! だからよ! だから!」
まるで言い聞かせるように"言い訳"を連呼すると、唯は揚げ鶏をフォークで掴み、リトの口に近づける
「ほら、口開けて。その……あ、あ〜んしなさいって事よ! わかりなさいよねっ!」
(なんでオレが怒られなきゃならねーんだ…)
半ば、理不尽と感じつつもリトは、「あ〜ん」した
パクリ、とリトの口の中に揚げ鶏が入る
リトはさっきまでの数倍はうれしそうな顔をしながら咀嚼する
ゴクン、と飲みこむ時ですら、うれしそうだ
「何ニヤニヤしてるの? ハレンチな」
「だって古手川が食べさせてくれたんだぜ? さっきのやつがオレの中で一番おいしい
カラアゲになった!」
「もぅ…! バカなこと言って!」
口調こそ呆れた様な感じの唯だけれど、その顔にはすでに隠せないほどの笑顔が浮かんでいた
リトと同じぐらいの笑顔か、もしかしたらそれ以上かもしれない
「なァ、古手川は食べないのか? オレが食べさせてやるよ」
「い、いらないわよ! ハレンチな!」
「そう言うなって。ほら、あ〜んして?」
「え? え…ちょ……あ、あ〜ん」
唯の小さな口の中に揚げ鶏が入っていく
その瞬間、キュンって胸が高鳴って、ポッと顔が熱くなる
「ん…んん…」
「どうだ? うまいか?」
唯は口を閉じたまま、赤くなった顔をコクコクと縦に振った
正直、味なんてわからない
わからないほどに、唯の胸の中でいろいろなモノがドキドキと音を奏でる
だけど…
(おいしい…!)
今まで食べたどの料理よりもおいしいと思える
それだけは、はっきりとわかる
それは紛れもなくリトが食べさせてくれたからなわけで
(もっと、食べたい…かも)
唯が物欲しそうな視線をリトに向けようとした時、ふいにリトの顔が揺れ
気がつくと、すぐそばまで来ていた
「え? ちょ…!?」
リトの舌が唯の口元をチロリと舐めた
一度だけではなく、二度三度と
「ん…ンっ…ンン」
唯の体が硬直する
リトが舐める度にシーツを握りしめる手に力が入っていく
唯は目をキュッと閉じたまま、リトにされるがままになっていた
やがて、リトの口が離れていく気配に、そっと両目を開けた
震える睫毛の向こうに、ニッコリ笑うリトの顔が見える
434リトと唯 第十一 特恋薬 後編:2010/11/14(日) 00:51:19 ID:28VpzHnp
「古手川のココ、ソースついてから。さっきのお返し」
「なっ…!?」
リトは口元を指差しながら、子供みたいな無邪気な笑顔を見せる
その笑顔を前にすると、振り上げた手をどうしたらいいのかわからなくなってしまう
怒る気力がみるみると消えていく。まるで魔法にかかったように
それでも唯は、このままでは終われないと言った様子で、赤くなったホッペの中で何やら
モゴモゴと呟くと、少しだけ腰を浮かせて、そして顔を近づけた
目をパチクリさせるリトの唇を通過して、鼻先を掠めて、向かう先は額だ
ほんのりと熱で熱くなっている額に、唯は軽くキスをした
「え?」
「…早く治ってほしいから、おまじない。さっきみたいにバカなマネしないようによ。それと…」
「それと?」
「………………い…いろいろ行きたいところとかあるから…。その…映画とか…。だから
その……は…早く元気になって、デートに誘いなさいよね…」
ボソボソと話す唯の手に、リトは自分の手を重ねた
リトよりもずっと小さくて、白くて、そして温かい手
リトは両手で唯の手を握りしめて、ニッコリと笑った
「オレも! カゼ治ったら、古手川といろんなトコ行きたい! セリーヌに美柑にララに
モモにナナにみんな誘って!」
「……うん」
「その前に、古手川の行きたいトコ、二人で行こうな。見たい映画あるんだろ?」
「…うん」
唯は笑顔を浮かべた
それはリトでなくても、見る者をホッと安心させるような温かい春の様な笑顔だった
もちろん、そんな笑顔を間近で見てしまったリトは、あたふたと大慌てになってしまい
リトは思わず唯を抱きしめてしまった
「古手川っ!!」
「え?何…キャ!?」
それこそ目いっぱいに、力いっぱいに
両腕で、溢れる気持ちごと唯の体を抱きしめた
「ちょ…ちょ…ちょっと!? 何なのよ…! 急にどうしたのよ?」
「古手川っ!!」
リトは唯の名前を言うだけで、それ以上は何も言わなかった
ただ、ギュ〜〜〜〜〜〜っと唯の体を抱きしめる
「ゆ、結城くん? ちょ…いい加減っ…」
ギュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
「…も、もう、わかっ…わかったから! わかったから離して!」
なんて事を言ってしまう唯だが、リトと同じく、溢れる気持ちとこのドキドキをどうしたら
いいのかわからないままに、そっと両腕をリトに回した
しばらく抱き合っていると、息遣いに混じって違う音が聞こえてくる
トクン、トクン、トクン、トクン、と
心地良いとすら感じるリトの胸の鼓動が、唯に伝わる
唯は赤くなりながら、汗で濡れるリトのTシャツをキュッと握りしめた
435リトと唯 第十一 特恋薬 後編:2010/11/14(日) 00:52:22 ID:28VpzHnp
(結城くんの匂い…。カゼを引いてても変わらないな…)
こんな時にそんな事を考えてしまう自分に心の中で「ハレンチな」と呟くと
唯はもう一度、最高の笑顔を浮かべたのだった
残念ながら、その笑顔はリトには見えない
もし見る事が出来たなら、風邪なんてどこかに吹っ飛んでいきそうなのに

そんな二人の様子を部屋のドアの前でこっそり伺っている者がいた
「やれやれ…」
「まうー?」
替えのシャツをそっと部屋の前に置くと、美柑はセリーヌを連れて静かに階段を下りていく
「…あの様子だと、明日にでも治りそうだね。ま、あのバカは治らなくても治ったフリをするんだろうけど」
実は子供の時からリトは、何度となく風邪を引いていた
けれども、決してその事を言わないどころか、何でもないフリを演じ続ける
心配させないために
それなのに、美柑が風邪を引いた時は、付きっきりで看病をする
明日、学校があろうとなかろうと、夜遅くまで、ずっと
「…ホントに変わらないんだから」
その事に少しうれしさを感じながら、美柑はキッチンのドアをくぐったのだった

その頃、リトの部屋では、ベッドの上で唯の看病が続いていた
「はい、あ〜んして」
「あ〜ん」
すっかり気を良くした唯は、スプーンを手にリトにお粥を食べさせている
「おいしい?」
「ああ。スゲーうまいぜ。古手川が作ったお粥」
「そ…そうなんだ」
本当にうれしそうに微笑むリトの顔を見ていると、見ているこちらまで思わず顔が緩んでしまう
リトのこの顔が見たくて、言葉が聞きたくて、あんなにも一生懸命に頑張ったのだから
美柑の頑張りもやっと報われた様だ
「もっと食べさせてくれよ。ほら、あ〜ん」
「もぅ、慌てないの」
大口を開けて待っているリトに、唯はお粥にふーふーと息を吹きかけて、あ〜ん、と食べさせてあげた
まだ少し熱いお粥に涙を浮かべそうになるけれど、リトはグッと我慢した
なぜなら唯がとっても幸せそうに微笑んでいるからだ
その光景を見ているだけで、胸の中が温かくなってくる
唯のたまに見せる笑顔には、なにか特別な効果があるのかもしれない
「ん、どうしたの? さっきからニヤニヤしっぱなしよ」
「別に何もねーよ」
「……本当かしら? どうせまたハレンチな事でも考えていたんじゃないの?」
疑り深くジト目で睨んでくる唯の視線すら心地良いと思えてしまう
リトはまた笑みを深くさせた
「……さすがにもう、カゼなんて吹っ飛んだかな」
「ん? ちょっとさっきから何なの? ブツブツ言って」
「そんな事より、おかわり。あーん」
「……もう」
リトは口に中に広がる幸せいっぱいの味を噛み締める
初めて食べる唯の料理は、とってもおいしい
初めての看病もとってもうれしい
唯がこうしてそばにいる事がとても幸せに感じる
「…ありがとな。古手川」
揚げ鶏をお皿に取り分ける唯の横顔に向かって、リトは万感の想いを込めてそう呟いたのだった

いつの間にか、窓の外の虫の音は、すっかり秋の音に変わっていた
もうじき秋が始まる
436名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 00:53:51 ID:28VpzHnp
終わり
エロに持っていく前の力尽きてしまいました…。申し訳ないです
一応、この次はエロありで美柑の話を考えています。テーマはカミナリ
今年中に投下できたらいいな、と思っています
437名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 15:43:30 ID:+yVHRgB/
乙です
んー、エロパロっつーよりは本編でやって欲しい感じの萌え話っすねw

とりあえず、次の美柑エロに強く激しくwktk
438名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 00:18:51 ID:novDypr7
唯がとてつもなく可愛い
439名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 00:48:04 ID:Va6cusBh
乙やー

エロありで美柑を待ち構える準備は完了した。
440名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 01:32:35 ID:UvARRS0u
>>436
GJ
なんという萌えSS
美柑も待ってます
441名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 14:23:54 ID:Z4Nvl6IN
GJすぎる・・・。
萌えた。
美柑にも期待してます。
442名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 14:20:20 ID:1oLiDJay
美柑ハアハア
443名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 16:26:38 ID:cUoFj9Jo
はふはふ
444名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 11:32:34 ID:mEvD435b
陵辱が欲しいぜよ
445名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:56:42 ID:RS0lVybk
アニメの6話を見た勢いで書いたものを投下します。

リトララで深夜の家庭教師ifです。

お見苦しい点があったらすみません。
446名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:57:19 ID:RS0lVybk
チク、タク、チク、タク……

時計が針を刻む音がやけに大きく感じる。
それと同調するかのように、リトの胸は高鳴っていた。

『なんかリトが褒めてくれると嬉しいな……♪』

丁寧に勉強を教えてくれるララに感嘆の声をあげたところ、返ってきたのはそんな反応だった。
頬を染め、照れくさそうに腕をさすり、綺麗な翠の瞳をリトから逸らす。
それはどこからどう見ても、好きな人に褒められた喜びを隠しきれない普通の女の子だった。
デビルーク星の王女だとか、奇怪な発明品で騒ぎを起こすトラブルメーカーだとか、そんなものは微塵も感じさせない。
その仕草に初めてララの根っこの部分を見たような気がして、リトはもはや勉強どころではなかった。
ララはララでそんなリトをニコニコしながら見つめている。
そんな状態なので二人しかいない部屋には会話がなく、沈黙が続く。
しかし気まずいわけではなく、どこか浮ついていてむず痒く、互いに言葉を発することができない。そんな沈黙だった。

このままではいつまで経っても勉強が進まない。
そう思ったリトは大きく息を吐きララに提案した。
「なぁ、ララ。ちょっと休憩しないか?立ちっぱなしでララも疲れただろうし」
「私は大丈夫だけど……リト、頑張ってたもんね。ちょっと休もっか」
そう言うとララはベッドに腰掛けるでもなく、部屋から出て行こうとする。
「どこか行くのか?」
リトの問いにララは少し言いづらそうに、
「えっと、おトイレ行ってくるね」
「あ……そっか、そうだよな。ごめん」
しまった、とリトは慌てて謝る。
女の子に対して少々無神経な質問だったかもしれない。
ララが「ううん」と微笑んでドアを閉めると、部屋に静寂が訪れる。

リトはまた一つ大きなため息を吐くと、蛍光灯の明かりを見上げながら考えを巡らす。
もちろんララの事だ。
春菜のことが好きなはずなのに、時々ララの言葉や仕草にドキドキさせられ、惹かれていく自分がいる。
いつも一緒にいるララ。隣にいるララ。好きだと言ってくれるララ。
多少地球の常識に欠けている部分はあるが、穢れを知らない純粋な心を持っている。
そしてその瞳にはいつも自分を映している。
素っ気ない態度を取っていても、嬉しくないわけがなかった。
「オレのこと……好き、なんだよな……」
確認するように言葉にしてみると、一気に顔が熱くなる。
あんなに可愛くて優しい子がそばにいる。
それだけで意識せずにはいられないのに、その上自分に揺らぐことのない好意を抱いてくれている。
そんなララのことを自分はどのように思っているのか。
ララのことが、オレは――
「って、雑念を払うために休憩入れたんだろ!意味ねーじゃん!」
我に返りぶんぶんと首を振るリト。
とりあえずそのことは忘れようと机に向かう。
しかし、勉強を教えてくれるララはまだ部屋に戻っていない。
「まだかな?ララ」
ララが部屋を出てから10分ほど経っている。
トイレにしては長い……が、それ以上考えるのは失礼だと思ったのでやめることにした。
するとそのすぐ後に部屋のドアがガチャリと開く。
リトが振り返ると、入ってきたララはマグカップとドーナツが乗ったお盆を持っていた。
447名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:57:57 ID:RS0lVybk
「ララ、それ」
「差し入れだよ〜♪眠くならないようにコーヒー淹れてきたの♪」
「う、うん、でも」
そう言ってリトはコーヒーではなくドーナツを指さす。
「そのドーナツ、あの有名な店で期間限定で出してたやつだろ?この前並んで買ったって言ってた……」
「うん、そーだよ。それがどーしたの?」
さも不思議そうにララが首を傾げる。
「だってララ、食べるの楽しみにしてたじゃん。なのに……」
リトがそう尋ねるとララは困ったように笑った。
「えへへ……そうなんだけど、取っといたらなんだかもったいなくなっちゃって……だからリト、食べていいよ♪」
「もったいないって……ララのなんだし、ララが食べてくれよ」
「えー、でも……」
人差し指を顎に当てて考え込むララ。
少し悩んだ後、「そうだ!」と手を叩いて笑みをこぼした。
「それなら半分こしよ♪それならいいでしょ?」
「え……いや、まあ」
正直何がいいのかさっぱりわからないリトだったが、有無を言わさぬ笑顔だった。
それに小腹が空いてきたのも事実。
ララの好意に甘んじて、ドーナツを半分に分けてそれぞれ頬張る。
「んー、おいしーい!これすっごくおいしいね、リト♪」
「やっぱり食べたかったんじゃん」
「そ、それはそうだけど〜」
からかうリトにララが口を尖がらせながら反論する。
赤くなった顔を見てリトがぷっと吹き出すと、むーっと頬を膨らませる。
「もう。……でもね、私はホントにリトにも食べてほしかったんだよ」
「オレにも?」
「うん。一緒に食べたかったんだけど1個しか買えなくて……だからなかなか食べられなかったの」
頷いて苦笑しながらそんなことを言うララ。
きっとおいしいものを自分一人で食べるのが気にかかったのだろう。
もったいないとはそういうことか、とリトは心の中で納得する。
「でもオレはそんなにお菓子好きじゃないし、気遣わなくてもよかったのに」
「ううん、そんなんじゃないよ」
リトの言葉に、今度は首を左右に振るララ。
ちょっとだけ恥ずかしそうに、そしてすごく嬉しそうに、頬を赤らめながら言う。
「私はただ、おいしいもの食べるのも、面白いテレビ見るのも、好きな人と一緒がいいだけ。それだけだよ♪」
頬を緩ませてニコッと笑うララの言葉に、リトの心臓が再びドクンと跳ね上がる。
先ほど考えていたことが頭の中に蘇る。
誰にも包み隠すことのないララの想い。それをリトは知っている。
ララが本気で自分を宇宙一頼りにしていることも、ゼロからの自分を見てほしくて記憶を消そうとしたことも、そして今も。
そして気付いてしまう。
こんな風に真っ直ぐな気持ちを伝えてくれるララに、どうしようもなく惹かれていることを。
先ほどよぎりかけた二文字が、完全な形となってリトの頭に浮かぶ。
今まで普通に話していたララの顔が直視できない。
それが全てを物語っていた。
「どうしたの?リト。なんだか顔真っ赤だよ?」
「あ、いや……これは別に、何でも……っていうか勉強だよ勉強、明日テストなんだし!」
慌てて机に向かいペンをとるリト。
必死に己の理性を保とうと教科書に目を通す。
しかしララがそれを制する。
「ダメだよ。もしも熱とかあるなら、ムリしないで休まなきゃ」
「え……」
こつん
リトの額に冷たくて固い、けれど優しい何かが当たる。
そして目の前には、今までに見たどんな宝石よりも綺麗に光る二つの瞳があった。
「んー……熱はないみたいだね。この部屋ちょっと暑いのかな?」
「う……あ……」
ララが言葉を発する度、甘酸っぱい彼女の吐息が頬や唇をかすめる。
甘い香りが脳を直接刺激してくるようだ。
それだけでもう限界だった。
448名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:58:44 ID:RS0lVybk
「クーラーつけよっか?」
離れようとするララ。
その肩をリトが掴み、自分の方へ引き寄せる。
「え?」
一瞬の事だった。
「んっ……!」
「ん……」
さらに距離を詰める顔。
なぜか思い通りにできない呼吸。
唇に触れる温かいもの。
事に至ってから数秒後、やっとララは自分の唇がリトの唇で塞がれていることに気付く。
「んん……んっ……」
息が苦しくなっても、リトは唇を離そうとはしなかった。
今まで溜め込んだ気持ちを全てぶつけるようにララの体を抱きしめる。
対するララも抵抗しようという気は全く起きなかった。
あまりに突然のことで驚きはしていても、触れ合う唇の柔らかさと抱きしめられている温かさが彼女を満たしていた。
自然に涙が溢れ、頬を伝って流れていく。
リトはララとキスをしたままそのしなやかな身体を抱きかかえ、ベッドに運ぶ。
そこでようやく唇を離しララを腰掛けさせた。
「ゴメンな」
「……どうしてあやまるの?」
「いきなりだったから……それと、いっぱい待たせたから」
リトが少し申し訳なさそうにそう言うと、ララは涙に濡れた瞳をそっと細め首を振った。
「ううん……嬉しいよ。リトがギュってしてくれたから、それだけで……」
「ララ……」
名前を呼びながらそっとララの頭に手を伸ばし、髪を指で梳く。
するとララは気持ち良さそうにリトに身体を寄せる。
それを優しく受け止め肩に手を回すと、ララは潤んだ瞳でリトを見上げた。
「まだ私、言ってもらってない……」
「うん……そうだよな」
ララの髪を撫でるように弄びながら、リトは決意を固める。
あれほど興奮と緊張で爆発しそうだった心が、ララとキスを交わしてからは驚くほど静かになっていた。
「好きだよ。ララ」
「私も大スキだよ……リト♪」
リトの言葉を聞き、今度はララの方から抱き着きキスをする。
そんなララをリトも抱きしめ、短いキスを何度も繰り返す。
互いの呼吸を合わせるように、何度も何度も。
たまに見つめ合い、恥じらうように幸せを噛み締めて微笑みながら。
次第に互いの身体は火照り始め、息も上がってくる。
特にリトの方は、キャミソールにホットパンツという露出の多い服を着ているララの体にどうしても目が行ってしまう。
豊かな胸元や、太股から爪先にかけての優美なラインなど、リトの目を釘付けにするには十分な破壊力だった。
心も体も魅力的な女の子と部屋に二人きりで抱き合っている。
それもたった今恋人同士になったばかり。
時刻はすでに日をまたぐ頃。
あまりに都合の良すぎる状況に怖さを感じるリトだったが、ここで腹を決めねば男ではない。
そもそも我慢など出来そうにもなかった。
はやる気持ちを抑えながら、じっとララの瞳を見つめる。
「ララ……オレさ、ララを好きだって気付いたの、実はほんの少し前なんだ」
「え、そうなの?」
「今まで意識したことは何度もあるけど……ハッキリわかったのはついさっきだ」
真剣な眼差しのまま、リトが続ける。
「だから軽いって思われるかもしれないけど……ちゃんと聞いてほしい」
「大丈夫だよ。リトがそんな人じゃないって、ちゃんとわかってるから」
リトの腕の中で穏やかな表情を見せるララ。
そんなララを背中に回した手で撫でながら、自分の気持ちが伝わるように一言一言はっきりと話す。
「あのさ。オレ……ララと、一緒になりたいんだ。ララとちゃんと結ばれたい。言葉だけじゃなくて、心も、体も」
「結ばれる……?それって、具体的にはどうすればいいの?」
449名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:59:19 ID:RS0lVybk
「あー……ええっと」
無垢なララの反応に、なんと説明したらよいのか戸惑ってしまう。
王宮で大切に育てられ、おそらくそういったことにほとんど興味を持ってこなかったララは、他の年頃の女の子と比べて性に関する知識が乏しい。
しかしリトも薄々は感付いてことなのでさほど驚きはしなかった。
「その……じゃ、ひとまずオレの言うとおりにしてくれるか?イヤだったら言ってくれればいいからさ」
「うん、わかった。それでどうするの?」
「んと、とりあえず……服、脱いでくれるか?」
「服?脱げばいいの?」
そう言ってキャミソールの裾に手をかけるララ。
だがリトは慌ててその手を止めた。
「ま、待った。やっぱり、オレが脱がせたいんだけど……いい?」
「え?私、自分で脱げるよ?」
「いや……そういうことじゃなくてだな」
「あ、そっか。言うとおりにするんだったね。リトの好きなようにしていいよ♪」
「そ、それじゃお構いなく……」
好きにしていいという言葉にドキドキしながらも、震える手で服をたくし上げていく。
白い素肌の面積が増えていくにつれて鼓動も速くなり、ふくよかな膨らみの下まで行くと最高潮に達してくる。
と、そこで一旦リトは手を止めララに確認する。
「あのさ、ララ。一応聞くけど、下着つけてる……?」
「ううん。お風呂上がりだったし、暑かったからいいやって思って」
「やっぱりか……」
ほっと息を吐くリト。
もし確認せずにこのまま服を脱がせ、何も隠す物のないララの胸を正視してしまったら、それだけで理性が吹っ飛んでいただろう。
昔よりマシになったとはいえ、女の子にあまり免疫のないリトには心構えが必要だった。
「それじゃ……脱がすな」
腹を決め、ララの服をスッと鎖骨の辺りまで持ち上げる。
そしてついにリトの目の前に露わになる二つの白い果実。
左右でバランスのとれた大きさに、職人芸のように整った形。
淡いピンクに色づいた乳頭は黄金比のように位置づけされ、つんと上を向いて欲情を誘う。
今まで事故で何度か見たことはあったが、ここまでじっくりとその姿を拝むことはなかった。
そのあまりの美しさに言葉を失い、呼吸も瞬きも忘れ見入ってしまう。
「……」
「あ、あの……リト?」
「……」
ララの呼びかけにも応えず固まったままのリト。
覚悟はしていたが、やはり衝撃は大きかった。
「そ、そんなにじっと見られるとなんだか……は、恥ずかしいよ」
赤くなって身をよじらせるララ。
普段見せない恥じらいの表情と、体を動かした際にぽよんと揺れた双丘がいとも簡単に壁を破壊してしまう。
「ララッ」
「きゃっ」
ララの上に覆い被さるようにしながら、その体を仰向けに押し倒す。
反動を受けまた二つの大きな胸がぽよぽよと揺れる。
その様子を見下ろしながらララの唇を自らの唇で塞いだ。
「はむっ……んぅ……」
「ん……ちゅ……」
少しだけ開いた唇の隙間から舌を侵入させると、驚いたのかララの肩がぴくっと震える。
しかし拒む様子はなく、むしろリトの背中に腕を回して受け入れる。
リトの舌がララの舌を捕え絡めると、くちゅくちゅといやらしい音が漏れ始める。
同時に塞がれた唇の隙間から甘いララの吐息がこぼれ、リトの興奮をさらに増長していく。
「んむっ……ちゅる」
「くちゅ……んんぅ」
しばらく舌を絡ませているとさすがに息が苦しくなり、名残惜しみながらも二人の唇が離れていく。
だが興奮は一向に冷めず、しばらく互いを熱のこもった瞳で見つめ合った。
「ララ……嫌じゃなかったか?」
「ううん。よくわかんないけど……なんだか、きもちよかったよ?」
「オレも……すげー気持ち良かった。キスってこんな……なんだな」
「もういっかいしてほしいな。リトのキス」
450名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:59:59 ID:RS0lVybk
「うん、オレもしたい……けど、その前に」
と言って、視線をやや下の方へずらす。
そこにあるのは露わになったままのララの胸。
再びララに視線を戻すと、懇願するような眼差しを向ける。
「ララの胸……触ってみてもいいか?」
「私の?うん、いいよ」
いとも簡単に承諾されやや拍子抜けするリトだが、一応許しを得たということでおずおずとララの胸に手を伸ばす。
触れるか触れないかの所で一瞬手を引っ込めるが、その艶やかな曲線にゆっくりと手の平を添わせていく。
「んっ……」
「うわ……」
手の平に広がるララのやわらかさと温もり。
全神経がそこに集中しているのかと思うほど、ララの呼吸が手に取るようにわかる。
「すげ……やわらけー」
「あは、なんか、くすぐったいよぅ……」
指の動きに合わせて変化する形に感動を覚えながら、壊れないようにララの胸を優しく弄ぶ。
初めはくすぐったさに身をよじっていたララだが、次第にその声に甘さが混じってくる。
「んぁ……はうぅ」
「ララ、気持ちいいのか?」
「やん……わかんない、けど、なんだかムズムズする……っ」
「じゃあこれは?」
胸の頂点で存在を主張するさくらんぼのような乳首を口に含む。
その瞬間ララの体が大きく跳ねた。
「ひゃあんっ!?」
舌に唾液を乗せて塗りつけるように転がすと、次々とララの口から甘い声が溢れる。
「ひぁ、あぁんっ!ふぁっんぁあ」
口に含んだ方と反対の乳首も指先で転がして刺激すると、ララは背中に回した手でリトのシャツを掴み快楽に耐える。
「んっ、んっ……んん……!」
キュッと閉じた目には涙が浮かび、頬が真っ赤に染まっている。
その姿に興奮を抑え切れず、リトはララの下腹部に手を伸ばす。
「可愛い、ララ……もっとララの可愛いとこ見たい」
「ふぇ?」
すばやくホットパンツのホックを外し右手を差し入れる。
すべすべな素肌の感触。
思いがけない手触りに思わず頭がクラッとする。
「ララ、パンツはいてないのか?」
「う、うん。急に着ろって言われたし、下着は全部干しちゃってたから……」
「そっか……んと」
ゴソゴソとまさぐるように手を奥へと侵入させていき、太股のつけ根、脚と脚の間の部分に指を沿わせる。
「んぁっ……!なに……?」
ふっくらした部分の真ん中を擦るように触ると、ララがまた快感に目を細める。
中指の先にはぬるっとした感覚。
「濡れ、てる……?」
「え?濡れ……ふぁあん」
もう一度確かめるように指先を割れ目に沈み込ませると、明らかにララの愛液と思われるものが溢れ出ていた。
「や、んぁあっ……!」
「すっげ……ホントに濡れるんだな、女の子って……」
「……ねえ、濡れるってなぁに?私のソコ、濡れてるの?私、おもらししたの……?」
泣きそうな瞳で問いかけてくるララ。
リトは少し驚いたが、優しくフッと微笑んでララの頭を撫でた。
「違うよ。女の子は気持ちよくなると、ここが濡れてくるんだ」
「ふぅん……そ、そぉなんだ」
「オレもちゃんと見たことあるわけじゃないけどさ……ララ。見てもいい?」
ホットパンツの縁に指を引っかけながらリトが訊く。
ララは「んー」とちょっとだけ考える素振りを見せたあと、照れたように笑いながら
「ちょっと恥ずかしいけど、リトなら……いいよ♪」
「……ありがとな、ララ」
微笑み返しながら、軽く触れるだけのキスを落とす。
それから体を起こし、半分ずり下がっていたホットパンツを脱がせにかかる。
451名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:00:34 ID:RS0lVybk
「ララ、ちょっと腰浮かせてくれるか?」
「うん」
言われるがまま腰を少し浮かせ、リトが脱がせやすいように閉じていた股を軽く開くララ。
その助けもあって、リトは楽にホットパンツを脱がせることに成功した。
「もすこし、足開いてくれるか?」
「……うん」
頷きながらも顔を真っ赤にしているララ。
いくら好きな人に裸を見せることに恥じらいがないといっても、女の子の一番大切な部分を見せるのはこの上なく恥ずかしい。
顔の下半分を手で覆いながら、ひざを立てた両脚を少しずつ開いていき、リトに自分の中心を晒す。
ララの恥ずかしさはとっくに臨界点を超えていたが、リトのために必死に堪えている。
対するリトはその光景をため息を吐いて見つめていた。
「ララ……」
好きな女の子が恥を忍んで自分に秘所をさらけ出している。
しかもそこは本能的に自分を受け入れようと愛の蜜を垂らしている。
乳首よりもさらに濃いピンク色の口が、ララの呼吸に合わせてひくひくと収縮している。
リトは誘われるように股の間に顔を寄せていく。
「り、リト!?」
「だいじょうぶ、優しくするから……」
戸惑うララの声を頭上に聞きながら、舌を伸ばして近づいていくリト。
ララがそれを止めようとする前に、リトはもう一つの唇に口付けた。
「ん、あぁっ!」
「ぷちゅ……んぐ」
「やぁっ……!き、汚い、よぅ……っ!」
しゃぶりつくようにララの秘所を舐め上げる。
歯が当たって痛くならないように気を付けながら。
「汚くなんかないよ。すげー綺麗で、興奮する……ぷちゅ」
「くぅ、あぁあっ!」
困惑しながらもララは気持ち良さに身を震わせていた。
アソコに口付けられている、そう考えただけで体の奥底から熱いものが噴き出してくる。
そしてリトの舌が自分の大事な部分を刺激する度、電撃のような快楽が脳髄に走る。
夢中でララの秘所を愛撫しているリトはふと気付く。
ララの腰がリトの意思とは関係なく動いていることに。
そのことが無性に嬉しく、たまらなくリトの欲情を煽った。
「んっ……」
ちゅぱっと音を立てて唇を離す。
するとララは「えっ」と意外そうな声を上げ、物足りなさそうにリトを見つめた。
「気持ち良くなってくれたんだよな?」
「えっ、えっと、その……」
「もっとしてあげたいけど……ゴメンな。オレももう我慢できないんだ……」
ズボンの辺りをゴソゴソとまさぐりながら残念そうに謝るリト。
ララは最初何のことかわからなかったが、起き上がったリトの股間を見て目を丸くする。
「わわっ、リト……ど、どしたの?それ……」
リトの股間にそびえるそれは、以前ララが見たものとは全く別物だった。
長さは普段の2倍近くになり、一回りも二回りも太くなっている。
先端は赤黒く膨れ上がり見るからに苦しそうだ。
「女の子と同じだよ。男も興奮するとこうなるんだ」
「そ、そうなの?」
「そうだよ。でも、それ以上に……」
ぐいっとララに顔を寄せながら、再び覆い被さるように押し倒す。
こつんと額を合わせ息がかかりそうな距離で会話する。
「ララがすっげーエッチだから……」
「え、えっちなの?私……」
「うん。オレもララと同じくらい……いや、もっとかも」
「リ、んちゅっ……」
さらに顔を近づけ、そのままララの唇を奪う。
舌を絡めながら秘所に指を滑り込ませまさぐると、いやらしい水音が響いた。
452名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:01:30 ID:RS0lVybk
「んん、んふぅっ!」
「ん、ぷは……ララ、いいか……?」
「えっ……あ」
なにが「いい」のか、性知識の少ない頭をフル回転させる。
何の抵抗もなくリトの指を受け入れるほど濡れそぼったララの秘所。
いきり立って今にも爆発しそうになっているリトのモノ。
あっ、と声をあげそうになる。
その意味をやっと理解したララは、リトの背中にそっと腕を回して抱きしめた。
「結ばれるって……そういうことなんだね」
「ララ……うん」
嬉しそうに微笑むララをリトが抱きしめ返す。
とくん、とくん、と二人の鼓動が重なっていく感覚に身を任せると、そのまま時が止まってしまいそうだった。
しかしそんな時でも体は相手を求めてしまう。
リトのモノが腹に押し付けられ、ララが心配そうにそれをさする。
「くっ……」
「リト、これ……」
「うん……いいよな?ララ……」
もう一度確認すると、今度はララもしっかりと頷いた。
「きて、リト……」
「ん……」
限界まで怒張した先をララの入り口にあてがう。
ぬるっとした感触だけで暴発してしまいそうだ。
「いくぞっ……」
ララの腰を両手で押さえ、自分の腰を前進させていく。
ずぶ、ずちゅっと先端が肉の割れ目をかき分けていく音が響く。
「んぅ、あはぁ……!」
「く、ララ……!」
先端が少し入ったところで、リトのモノが弾力のある何かに当たる。
そこでリトは一旦動きを止め、ララの瞳を見る。
「ララ、ちょっと痛いかもしれないから、辛かったら言ってくれよ?」
「うん……大丈夫。リトがいてくれるから平気!」
ニッコリと笑って見せるララ。
一片の曇りもない瞳に、リトは安心する。
「じゃあ、いくな」
「うん。うぁっ……」
リトが腰の動きを再開させると、ララの顔に苦痛の色が混ざる。
見ると秘所の間からは鮮血が流れ出ていた。
「ララ、大丈夫か!?」
「うん、平気……続けて?」
涙の滲む瞳で、それでも笑うララ。
リトは覚悟を決め一気にそこを貫いた。
「あぁっ!!」
ララの中を弾けるような衝撃が駆け抜ける。
頬を伝う涙をリトが優しくすくい上げた。
「全部入ったよ、ララ。あったかい。ララの中……」
「はぁ、はぅ……リトのは、すっごくあっついね。それに、ビクビクしてる……」
「ララのも動いてるよ。今すぐイキそうだ……!」
「イキそう……?」
また聞きなれない単語が飛び出し首を傾げるララ。
リトはニコッと笑いララの頬に口付ける。
「大丈夫、いっしょにイこうな」
「よくわかんないけど……リトといっしょならうれしいな♪」
無邪気に笑うララをしっかり抱きしめ、リトが動き出す準備をする。
「それじゃ動くけど……痛くないか?」
「まだちょっと痛いけど大丈夫だよ。それよりもなんだか……気持ちいいかも」
453名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:01:56 ID:RS0lVybk
破瓜の痛みは思ったほどでもなかったようで、熱っぽい瞳で上目遣いにリトを見る。
無意識でありながら男心を激しくくすぐる表情だ。
ララとつながっている部分がひどく疼いているのがわかる。
この快楽のさらに向こう側にある絶頂へ、一気に駆け登ってしまいたい。
「ララっ」
「ん、あぁっ」
一度腰を引いてララの中から自分のもモノを先端近くまで引き抜き、そして一気に突き入れる。
ぐちゅんっと粘膜同士が擦れる音が響き、狭い膣内のヒダを押しのけて進む快感がリトの中を駆け巡る。
「うぐ、うぅ」
「リトっ、あはぁっ!」
ギュっとしがみつくように腕と足をリトに絡めるララ。
その声や表情に苦痛の色はほとんど無く、リトをありのままに受け入れ快楽に身を任せている。
リトもララの中を存分に感じ、今まで感じたことのないエクスタシーに身を震わせていた。
引き抜いては入れ、引き抜いて入れ。
そんなピストン運動を重ねると、勉強をしている時からずっと抑えていたリトの欲望はすぐに限界に達してしまう。
どれほど我慢しても、あまりにもララの中は気持ち良すぎた。
まさに天にも昇るほどに。
「ら、ララっあ……!ご、めん……っ」
「んぁ、ふぁうっ……え?」
ララの体をきつく抱きしめ、もう抑えの利かなくなってしまったモノを一層強く打ちつける。
そこで一旦腰の動きが止まると、代わりにリトのモノが激しく脈動し始めた。
「あ、わぁっ」
「ぐぅぅあ……!!」
びゅく、びゅるるるるるっ
リトの頭が絶頂で真っ白になるのと同時に、脈打つモノはララの中に白い欲望を惜しげもなく吐き出していく。
全身が硬直し、十秒近くにも渡る長い長い射精だった。
「ふぁ、あぁ……なにか出てるよぉっ。んん、ぴゅっぴゅって……!」
「ララ、ララぁ……!」
ようやく射精が終わるころ、リトは肩で息をしていた。
初めて女性の中での射精を体験した体は、心地良い疲労感に襲われていた。
「はぁ、はぁ……ララ」
「リト……どうしたの?大丈夫?」
尋常ではない様子に、心配そうにララが尋ねる。
するとリトは少し申し訳なさそうに笑って見せた。
「大丈夫だよ。それより、ごめんな。オレ一人でイっちゃって……一緒にって言ったのにな」
「リトの、何か出てたみたいだけど……それが『イク』ことなの?」
「そうだよ。ララの中が良すぎて、耐え切れなかった……」
情けなさそうにしながらララの頭を撫でる。
ララは嬉しそうにリトの胸に顔をすり寄せた。
「えへへ……私で気持ちよくなってくれたんだね。よかった♪」
「うん。でも……まだララはイってないよな?」
くちゅり
下半身に手を伸ばし、むき出しになったクリトリスを触るとララの体がビクンと震えた。
「あ、やぁっ」
「今度はララも一緒に……な」
絶頂を迎えたとは言え、思春期真っ盛りなリトの体。
たった一度の射精では萎えるどころか、もう一度その快感を味わいたいとさらに強く勃起する。
「また動くな、ララ」
「ひぁん、うゅうっ!ん、ちゅぅ……」
ララの唇を塞ぎ、ピストン運動を再開させる。
一度精を放ったことにより幾分か冷静になり、どうすればララがより感じてくれるか考えられるようになった。
乳首をこねたり、膣口の周りを指で刺激してみたり、中を突く角度を変えてみたり。
反応は面白いほど顕著に返ってくる。
「んぁああ、らめぇっ!ソコ、だめぇ……さきっぽだめえぇ……!」
454名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:02:32 ID:RS0lVybk
「こっちはどう?」
「っひぁああああっ!」
「うわっ」
空いた手で無防備に投げ出されたララの尻尾をつかむ。
地球人には存在しないこの尻尾は、デビルーク人の女性にとってはかなり敏感な性感帯だ。
少し触れただけで膣内が急激に収縮する。
危うく二度目の発射をしてしまうところだった。
「やっぱりララ、尻尾って気持ちいいんだ?」
「らめぇ……らめぇぇっ……シッポはダメだよぅ……!」
ララの目から快楽のあまりぽろぽろと涙がこぼれていく。
同じようにリトのモノをくわえ込んだ口からも、たらたらと淫靡な液体を垂らしていた。
「尻尾で感じてるララ、すげー可愛いよ」
「やぁ、いやぁ……!シッポだめだよぅ……!リトに触られたら、私……私っ……!」
口元を抑えて耐え切れない快楽に必死に抵抗する。
そんな姿がリトをそそらせる。
「尻尾触られながら、ここをこうやって突かれるのどう?気持ちいい?」
「あぁう、あはぁっ!んぁあああ、りとぉっ!」
「ララの声で聞きたいよ……気持ちいい?」
執拗に尻尾を責めながら腰の運動も速めていくリト。
ララは呼吸すらもままならない状態でありながら、リトの問いかけに答えようと口をパクパクさせる。
「ひ、いよぉっ……!り、んぁ、のっ……ちいよぉっ……!」
しかし、まともな言葉にはなってくれない。
それでもリトは嬉しそうに微笑んで、ララの耳元にそっと口を寄せる。
「オレも気持ちいい……またイキそうだよ。ララ、イく?イキそう……?」
「ひぅぅっ……ひ、くぅ……!ひっちゃう、よぉ……!」
「うん……一緒にイこう、ララ」
全身の力を込め、ラストスパートをかける。
壊れてしまいそうなほど強く、速く情熱を打ちつける。
結合部では愛液と精液が混じり、真っ白に泡立っている。
ララの腰は痙攣するようにガクガクと震え、快楽以外の感覚はどこかへ捨て去ってしまったようになっていた。
それでも、絶えず与え続けられるリトの愛だけは何よりも感じていた。
「りとっ!りとぉっ!!」
吹き飛んでしまいそうな思考の中、必死にリトの名前を呼ぶ。
「ララ、ララっ!」
それに応えるようにリトも彼女の名前を呼ぶ。
限界はもうそこまで来ていた。
リトがこれで最後と言わんばかりに、深く深くその身をララに刻んだ瞬間。
弾けたようなリトの精がララの中に送り込まれ、天井を突き抜けてしまいそうな嬌声が部屋の中に響く。
「やぁあっあ、んあぁああぁぁああああ……っ!」
「ぐ、ううぅあ……!」
リトの脈動に合わせるようにララの膣内が収縮と拡張を繰り返し、残ったものを全て搾り出そうとする。
そのせいもあってか先ほどよりさらに大量の精液が吐き出され、ララの愛液とともに溢れこぼれる。
「っ、はぁ……」
「ん……りと……」
射精を終え力尽きたリトがララの上に倒れこむと、ララは自分の胸の中に彼を抱いた。
やわらかいララの胸が疲弊したリトに安らぎを与えると同時に、強い睡魔が襲ってくる。
リトはララに抱きしめられたまま彼女にキスをすると、その腕の中で意識を放った。
そんなリトを慈愛に満ちた笑顔で見つめながら、ララもまたリトにすがるように眠りに落ちていった。
何物にも代え難い幸せが二人を包んでいた。
455名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:03:07 ID:RS0lVybk
「ん……」
次の日の朝リトが目を覚ますと、まず感じたのは鼻をくすぐる女の子の匂いだった。
脳が麻痺してしまうような甘く魅惑的な香りだ。
次に、自分の胸板にこの世のものとは思えないほどやわらかいものが当たっていることに気付く。
それが何なのか完全に起きていない頭では理解できないが、とてつもなく幸せな物体であるということだけは本能が教えてくれた。
最後に、やっと冴えてきた視覚で目の前にあるものを捉える。
長いまつ毛、張りのある白い肌、ぷるんと弾力のある唇。
目と鼻の先で可愛らしい寝息を立てる、愛しい彼女。
昨晩のことが鮮明に脳裏に甦る。
「そっか……オレ昨日ララと……」
ララを好きだと気付いたこと。その気持ちを伝えたこと。そしてララを抱いたこと。
途端に気恥ずかしさで顔が熱くなるが、今までのように叫び声を上げることはなかった。
ララのすべてを受け入れたからだ。
彼女とともに歩むことには様々な障害がつきまとうかもしれない。
それでも、可愛くてまっすぐ自分を想ってくれるララをただ純粋に好きだと思った。
それだけで十分だった。
「ララ……」
頬に軽く触れるように口付ける。
ララはくすぐったそうにくぐもった声を漏らすが、相変わらず幸せそうな寝顔を絶やさなかった。
そんな彼女の姿を見ていると無性に優しい気持ちになれた。

チラッと時計に目をやると、針は7時ちょうどを差している。
急いで起きる時間でもないが、起こしにきた美柑にこの状況を見られるのはいろいろと面倒だ。
このまま寝ているララとじゃれていたい気持ちを抑え、名残惜しみながら体を起こす。
そこでふと、机の上が昨夜のままになっていることに気付く。
「コーヒー……せっかくララが淹れてくれたのに、冷めちゃったよな」
半分に割ったドーナツも、それぞれ一口ずつかじっただけで放置されていた。
あとでおやつにでも食べよう。
そんなことを考えていたリトにある疑問が浮かぶ。
「あれ?そもそもなんでオレはララと一緒にドーナツなんか……」
そしてさらに机の上に乱雑に積まれたあるものを見つけてしまう。
表紙に「数学U」と書かれた高校の教科書だ。
それで全てを思い出した。
「……う、うわああああああああああ!!!!勉強忘れてたああああああああ!!!!!!」
いつもとは違う原因で結城家に絶叫が響き渡る。
隣で気持ち良さそうに眠っていたララも、これにはさすがに目を覚ます。
「ううん……ふわぁ、どしたのリトー……?」
「ら、ララ……それが……」
慌ててララに助けを求めようとするリト。
しかし、そこでもっとも怖れていた事態が。
456名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:03:54 ID:RS0lVybk
ガチャリ

ドアノブが回され、リトの部屋の扉が開く。
今この家にいるのはリトとララを除けば一人しかいない。
エプロン姿の美柑がそこに立っていた。
「なーに?今のすごいこ、え……って……っ!」
美柑の顔がみるみる赤くなっていく。
ベッドの上にいる裸のララ。
それだけなら「いつものこと」と軽く流せるのだが、今朝はそうもいかない。
ララだけでなく、その隣には同じく裸のリト。
おまけにベッドの周囲には脱ぎ散らかした服や下着が散乱している。
何かがあったことは明白だ。
リトのシャツに絡まったララのパンツが、余計に情事の跡を思わせる。
真っ赤になった美柑は次に青筋を立て、拳をぷるぷると震わせた。
「〜〜〜、バカリト!勝手にしろっ!!」
バァン!とリトの叫び声に負けないほどの音を立て、勢いよくドアが閉まる。
残ったリトは青ざめた表情を浮かべ、ララはというと不思議そうに首を傾げるばかりだった。
「リトー、美柑どうしたの?なんで怒ってるの?」
「……なんでもない」
勉強と美柑。
二つのことでリトは朝から頭を抱える羽目になってしまった。
それでも。
「リト、そんなに落ち込まないで。勉強なら試験の時間まで私が教えてあげるから♪ね?」
リトの手を握り、ニコッと笑って見せるララ。
寄り添う体温が温かい。
「ララ、やっぱりオレ……」
やっぱり、ララのことが好きだ。
改めてそう噛みしめる。
「リト?」
「……いや。朝飯食べにいこう。美柑に謝ってさ。それから、たまにはのんびり学校行こうな」
「うん♪……あのね、リト。ちょっとお願いがあるの」
「なんだ?」
リトがそう問い返すと、ララは上目遣いになって訊いてきた。
「これから学校に行くとき、手をつないでもいい?」
「えっ……と、その……」
ララのお願いに戸惑うリト。
しかし、期待のこもったララの瞳には逆らえるはずもなく。
「ま、まぁ……いいけど、さ……」
「ほんと!?わぁい、リト大好き♪」
照れくさそうに頬を掻きながら言ったリトに、とびきりの笑顔を見せて抱き着くララ。
朝から裸で抱き合うのは色々とマズイだろ。そう思いつつも、嬉しそうなララを見ると何も言えなくなってしまう。
リトに無限の元気を与えてくれるようだった。
その笑顔が一緒ならば、きっと毎日が楽しくて幸せな日々になる――そんな気がしていた。
457名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:08:24 ID:RS0lVybk
終わりです。
エッチシーンの表現が乏しく、ダラダラと書いてしまいました…。
次はリトとララのラブラブ度をもっと上げていけたらなと思います。
458名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:16:54 ID:M01ZeZrj
GJJJJJJJ!!!ララかわええwwww
459名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 08:56:56 ID:Po3PWudJ
ここまでSSを真剣に読んだのはいつ以来だろうか・・・
ありがとう
とてもいいお話でした
460名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 21:18:16 ID:5gyP4mkQ
お久しぶりです。

ようやく完成しました。

では投下します。
461ファミリーシミュレーション EP8 宿題:2010/11/23(火) 21:20:32 ID:5gyP4mkQ
王子様とお姫様は運命的な出会いをして、手をつなぐのも恥ずかしがって、キスなんて夢のまた夢のまた夢です。
そんな二人だけれどどんな障害も乗り越えて最後には末永く幸せに暮らしました。

あたしたち姉妹は王の娘だからお姫様か。
いつかあたしたち姉妹の前にも王子様が現れるのかな。

「…ふう…」
ナナは自室のベッドの上で大きなため息をついた。
昔憧れた王子様とお姫様の物語なんて現実じゃどこにもありはしない。
その証拠に姉上と結婚しようって連中は権力目当ての碌でもないのがほとんどだった。
そういう連中にとって第二王女のあたしや第三王女のモモじゃ第一王女の姉上に比べて旨味がないらしく、あたしたちはそれほど結婚に関するゴタゴタに巻き込まれることはなかった。
姉上には悪いけど、そういう意味ではあたしとモモは随分と楽を出来たと思う。
王族の結婚の現実…。
姉上が頻繁にお見合いをするようになったのは大体2年くらい前からだっただろうか。
あの自由奔放な姉上がよく1年近く我慢したものだと思う。
結局姉上は王宮から逃げだしてしまったけれど。

ベッドで寝がえりを打ち、そのまま静かに目を閉じる。
地球…、この宇宙の片隅にある小さな星に姉上の王子様はいた。
しかも姉上だけじゃ飽き足らず他の女にまで手を出して…。

「ナナー」
自室のドアの前からララの呼ぶ声がした。
物思いにふけっていたナナは現実に引き戻された。
「開いてるよ、姉上」
ナナがそう言うとララが部屋に入って来た。
「ねえナナ、一緒にゲームしない?」
ララがDSを出しながらナナに笑いかけた。
いつもの姉の濁りのない笑顔…、今朝リトに抱かれていた時の姉、燃え上がる劣情を露わにし、快楽に溺れていたあの姿、あのときの表情が幻であったと思ってしまいそうになる。

リトもリトだけど姉上も姉上だ。
あんな男を好きになって、その挙句ケダモノのように…。

ナナの中に芽生える姉を嫌悪する気持ち。
それ故にナナの口からはララの誘いを断る言葉が出てきてしまう。
「ごめん、姉上…。ちょっと今はそんな気分じゃなくて…」
「そっか…。残念だなあ。じゃあまた今度ね」
そう言ってララはナナの部屋を出て行った。
462ファミリーシミュレーション EP8 宿題:2010/11/23(火) 21:21:43 ID:5gyP4mkQ
「ねえリト〜。ゲームしよ♪」
ララの次のターゲットはリトだった。
その誘いに対するリトの返答はあまりにもそっけないものだった。
「宿題やんなきゃいけないからパス」
リトの返事に対してララは不満の声を漏らす。
「え〜」
「『え〜』じゃないだろ?おまえだって宿題進めとかないと、あとできつくなるぞ?」
実のところリトは最近女性と過ごす時間が増えたため、宿題を計画的にやっておかなければ時間が足りなくなるのは明白だった。
ララはまだ少し口を尖らせていたが、しばらくしてこう言った。
「…じゃあリトと一緒やる」

こうしてリトとララはリトの部屋で宿題をすることになった。
ララの自室からテーブルを持って来て、二人は隣合わせに座っている。
リトは隣に座る少女に目をやった。
豊満な胸のふくらみが作り出す谷間がキャミソールからのぞき、ショートパンツからは白い太もも惜しげもなくさらけ出されており、彼女の魅力を存分に見せつけてくる。
昨夜から明け方近くまでこの少女は裸で自分に抱かれ、共に甘美な時間を過ごした仲だというのに、今更胸の谷間や太ももを見るだけで彼の下半身に血液が集中してくる。
「あ、リト。ここの問題計算ミスしてるよ」
「え?ああ…」
ララの指摘に、リトは今の自分の状態を悟られぬよう少し慌てて返事をした。
「あ、こっちも」
「え?どこ?」
「ほら、この問題。ここの繰り上がり忘れてない?」
ララはそう言いながらリトの方に身を乗り出し、リトの体に自分の体を寄せてくる。
ポニーテールにまとめられた髪からするシャンプーの香りが鼻をくすぐり、リトの欲望をかきたてる。
しかしここで行為に及んでしまうと、宿題どころではなくなってしまう。
昨夜ララはベッドの中で自分にべったりとくっついて離れたがらなかった。
今セックスしたらまた同じことになるだろう。
リトは自分が以前よりもララの甘えに弱くなっていることを自覚していた。
自分に甘えてくる彼女がかわいくてついつい相手をしてしまう。
だから昨夜本当はもっと早く眠るつもりだったのに明け方近くまで彼女と行為に及んだのである。
「ふう…暑いね、リト」
今日もかなりの炎天下であり、クーラーはあまり役に立っていない。
「私、キッチンから麦茶取って来るね。あ、リトの分も取ってくるから」
そう言って彼女は自分から体を離し、キッチンに向かうべく部屋を出ていった。
463ファミリーシミュレーション EP8 宿題:2010/11/23(火) 21:23:22 ID:5gyP4mkQ
「…ふう…」
一人になったリトは緊張がほぐれ、大きくため息をついた。
肉体関係を持った相手に体を寄せられて意識しないわけがない。
だがララの接し方は今まで通りだった。
ララはそういうことはあまり気にしないタイプなのだろうか。
リトがそんなことを考えていると、リトのケータイが着信を告げた。
「はい…。あ、唯?」
電話の向こうの声の主は古手川唯だった。
「おはよう、結城くん。ちゃんと宿題やってる?」
「ああ、今やってるとこ。暑さのせいではかどらないけどな」
はかどらない本当の理由は別の所にあったが、あえてそれは伏せておく。
しかしそれが失言であったことをリトは後から気づくことになる。
「そんなんじゃだめじゃない。私が見てあげようか?」
唯の突然の申し出だった。
「え?もしかしてうちに来るの?」
「そうよ。あ、私の宿題を丸写しさせるつもりはないわよ?」
「いや、そんなつもりはないけど、炎天下の中来てもらっちゃ申し訳ないっていうか…」
「べ…別にいいでしょっ…。その…なんていうか…」
そのとき電話の向こうから別の遊の声がした。
「お、なんだ唯?リトに会いたくなってラブコールか?」
「お兄ちゃんは黙ってて!!!」
遊の言葉のあと間髪入れずに唯の怒声が飛んだ。
ああ、唯は自分に会いたくて電話してきたんだ…。
やっぱりまだどこか素直じゃない唯。
でもそんなところも可愛らしいと思ってしまう。
「わかった。じゃあ頼むよ」
リトの言葉に唯はまだ荒い息を整えながらも嬉しそうに答えた。
「じゃあ今から行くわね」
「お、いきなり上機嫌になった」
「うるさい!!!!!」
電話が切れる瞬間に他愛のない兄妹のやり取りが聞こえた。

一方、キッチンに麦茶を取りに行ったララは何やらぶつぶつと独り言を言っていた。
「ちぇっ。リトったら私がああやってくっついてもあんな感じなんだ…。ちょっとくらい抱き寄せてキスとかしてくれるかなーって思ったのにな…」
二人分のコップに麦茶が注がれ、口を尖らせた自分自身がその液面に映る。
昨夜の激しい交わりの熱がまだララの体の中で尾を引いていた。
リトから抱きしめてくれたこと、リトからキスしてくれたこと、そして二人で朝を迎え、リトが笑顔でおはようと言ってくれたこと。
それを思うと体に刻みこまれた快楽の記憶がよみがえり、再び彼とひとつになりたいという欲望が体を焦がしていく。
464ファミリーシミュレーション EP8 宿題:2010/11/23(火) 21:24:47 ID:5gyP4mkQ
リトの部屋に戻ると、リトはケータイを閉じているところだった。
誰かから電話がかかって来たのだろうか。
ララはふとリトに尋ねてみる。
「リト、誰かから電話でもかかってきてたの?」
「うん、唯だよ。あいつ、俺が宿題をあまり進めてないもんだからうちに来てしごいてやるってさ」
リトの言葉は文字だけ見ればやや乱暴だったが、口調は穏やかでどこか嬉しそうだった。
「唯が来るんだ…」
ララはそう言いながら持ってきた麦茶を置き、リトにも勧めた。
「お、サンキュー、ララ」
リトは冷たい麦茶を飲みほし、大きく息をつく。
ララも同じように麦茶を飲みほしたものの、そんなことでは体の熱は引かなかった。
「さ、それじゃ続きといこうぜ」
リトはララの気持ちに気づくことなく数学の問題の続きに取り掛かった。

そして、しばらくしてから玄関のチャイムが鳴った。
「こんにちは」
「まう?」
セリーヌが声に反応し、玄関に向かって飛び出していく。
「まう!!」
そして玄関に立っている客人に大喜びで飛びついた。
「きゃっ。もう…。久しぶりね、セリーヌちゃん」
唯はセリーヌを抱え上げ、その髪を優しく撫でた。
「あ、古手川さん。いらっしゃい」
モモが唯を迎えた。
「ひょっとしてリトさんにご用事ですか?」
唯はセリーヌをあやしながら答える。
「ええ。宿題がはかどってないみたいだから、ちょっとばかりお手伝いをしようかなと思って…」
「そうですか。きっとリトさんも喜ぶと思いますよ」
モモはそう言いながら唯の腕の中にいるセリーヌを拾い上げた。
「古手川さんはリトさんと大事な用事があるので、邪魔しちゃだめですよ」
セリーヌはそう言われて少し寂しそうな表情になる。
それを見た唯は少し申し訳ないなと思いながらセリーヌに言った。
「ごめんなさいね。宿題を終わらせたら一緒に遊べるから、少しだけいい子にして待っててね?」
唯にそう言われ、セリーヌの表情が明るくなる。
「まう!」
セリーヌが元気を取り戻したのを見て、唯も顔がほころんだ。
「それじゃ、お邪魔します」

「お、唯。もう来たんだ?」
「いらっしゃい、唯」
リトは嬉しそうに唯を迎え入れた。
リトの部屋ではリトとララの二人が宿題を一緒にしているところだった。
「まあね。ちょっと早く着きすぎたかしら?」
「いや、そんなことねーよ。わざわざありがとな」
「で、どこまで進んでるの?」
「とりあえず10ページまでは終わってるよ。11ページのこの問題がちょっとわかりづらくてさ…」
「ああ、そこね。そこはちょっと難しいけど…」
こうして三人の勉強会が始まり、三人はかなりの量の問題を協力しながら解いていった。
465ファミリーシミュレーション EP8 宿題:2010/11/23(火) 21:26:34 ID:5gyP4mkQ
「ふー…。今日はこんなところでいいかあ…」
リトは大きく背伸びをしながら床に寝ころんだ。
「そうね。だいぶ進んだものね」
唯もつられて背伸びをした。
張りの強い豊かな胸が強調され、リトはついその様子に見入ってしまう。
「ん?」
リトの視線に気づいた唯は赤くなってリトを叱る。
「こらっ、どこ見てるのよ」
「あ、ごめん。つい…」
その様子を見て、ララがリトに言った。
「リトも勉強ばっかだとストレス溜まるよね?今日の分はもう終わったんだし、少し遊ぼうよ」
「そうだな…っておいララ…」
ララはリトの腕にしがみつき、体をすり寄せて甘えてくる。
「離れろって…」
リトはそう言いながら唯の方をチラッと見る。
「う…」
唯はしかめっ面でじっとリトを見ている。
リトはその視線に耐えかね、唯の方に手を伸ばした。
「ちょっと、結城君…」
唯の腕をぐいっと引っ張り、自分の方に引き倒す。
リトの方に倒れ込んだ唯は顔を真っ赤にして抗議する。
「もう…ハレンチなんだから…」
そう言いながらも先ほどより唯の機嫌は良くなっており、彼女も今日彼とのセックスを期待していたことが見て取れた。
「む〜、リトぉ…私の方も忘れちゃやだよう…」
ララがリトのズボンのジッパーを開け、力強く反り返ったペニスを取り出した。
唯も以前ならばハレンチだと思ったその様子をうっとりとした目で見つめた。
ララがリトの裏筋に指を這わせているところに唯の指も伸びてくる。
二人に攻められ、リトの先端から透明な粘液が漏れ出す。
「あ、なんかヌルヌルしたのが出てきた」
「ほんとにハレンチね…」
そう言いながら唯はリトのペニスに顔を近づけ、リトのカウパーをぺろりと舐めとる。
そのいやらしい光景にリトのペニスが思わずピクっと反応してしまう。
「唯…すっげーエロい…」
「そうかしら?」
唯はリトの方を見てくすっと笑うと、そのままペニスのカリの上でちろちろと舌先を遊ばせた。
そしてララも唯の顔に自分の顔を寄せ、唯と二人で両サイドからリトを攻める。
そのあまりの光景に興奮したリトは思わず二人の間で白い噴水を吹きあげた。
「「きゃっ!?」」
二人の顔にリトの精液の雨が降る。
「ちょっと結城君!出すときはちゃんと言ってよね!」
「ごめん唯…。だって唯もララもエロすぎてつい…」
リトは唯にティッシュを差し出しながら謝る。
「あーあ…。いきなりこんなに出しちゃって…」
ララはそう言うと唯の顔を自分の方に向け、彼女の顔についたリトの精液を舐めとり始めた。
「ちょっと…っ、ララさん…」
恥ずかしさからララから逃れようとするが、ララがちょっと力を込めただけで唯は動けなくなる。
唯も興奮したのか、そのままララの顔についた愛しい人の欲望の証を舌先で救い、自分の喉に運んでいく。
466ファミリーシミュレーション EP8 宿題:2010/11/23(火) 21:28:17 ID:5gyP4mkQ
「ねえリト…。私の中に出す分はちゃんと残ってる?」
唯の舌で綺麗になった顔を向け、ララは夏のこもった眼差しでリトとの繋がりを求める。
「ララ…、もちろん残ってるよ…」
「ララさんの分だけじゃ全然足りないのはわかってるわよね?」
唯もララの舌で綺麗になった顔をリトに向けてきた。
「ああ、二人分がんばるよ…」

狭いベッドの上に二人の裸の少女が横たわり、裸の少年がその上に覆いかぶさる。
二人の少女の長い髪がベッドの上に広がり、黒とピンクが絡まるようなコントラストを成す。
二人の豊かな乳房を撫でると、それがスイッチであるかのように二人の膣内に蜜が流れる。
そのままリトは二人の乳房を鷲掴みにする。
片方はふにふにと柔らかく、しっとりと指に染み込んでくるような感触、もう片方はむにっとして弾力に富み、自分の指を跳ね返してくるような感触。
リトは二人の違いを楽しむと、自身の性器を少女の性器にあてがう。
そのまま少女の子宮を貫くような勢いで一気に奥までペニスを押し入れた。
「ああんっ…!リト激しいよう…」
ララは待ち焦がれた瞬間の訪れに体を震わせて喜びを表す。
その様子に唯は少し不機嫌そうになるが、リトが唯の方に首を伸ばすと唯は彼の唇に吸いついて少し機嫌を直す。
「あとでちゃんとしてくれなかったら怒るからね…」
「わかってるって…。ちょっとだけ待っててくれよ…っ」
リトは腰のピッチを上げ、ララの子宮をガンガンと叩く。
「リトっ…そんなにされたら私おかしくなるぅ…」
ララの膣からはぐちゃぐちゃと粘り気のある水音が響き、彼女の腰の動きもリトの精を絞り取ろうと激しいものに変わる。
「リト…出して…!このまま出してっ…!!」
ララが中出しを懇願し、脚をリトの腰にぎゅっと絡める。
リトはララの子宮口にペニスの先端をぐっと押し当て子宮の中に直接精液を注ぎ込む。
その間彼女は無言だったが、膣肉の締め付けが強まり、彼女が絶頂を迎えたことを彼に知らせる。
「ふう…」
リトが大きく息をつきながらララの膣からペニスを引き抜くと、白い二人の混合液がどろりと流れ落ちた。
この前私も同じようになってたんだ…。
唯の頭にこの前のリトとの初体験がよぎる。
あのときは自分の膣からあんな風に二人が愛し合った証がこぼれていたのだろう。
そう思うと今更ながら恥ずかしさがこみ上げてくる。
未だに荒く息をつくララの様子から、彼女は相当な快楽を感じていたようだ。
「なあ唯…」
リトは唯に自身のペニスを見せる。
射精した直後だからかリトのペニスは少し力を失っていた。
「どうしたの?」
「あのさ…唯の胸で大きくしてもらえないかな?」
リトは恐る恐るといった感じでそう頼んできた。
唯は一瞬ポカンとしたが、ふとリトが自分の胸の感触が大好きだと言っていたことを思い出してふっと笑った。
「まったく…。世話の焼けるおちんちんなんだから…」
唯の口から今までなら絶対に出てこなかったであろう単語にリトは驚く。
が、それも束の間、唯はリトに覆いかぶさって仰向けに寝かせ、彼が大好きだと言った乳房を彼の胸板に擦りつける。
二人の乳首がこすれ合って勃起し、唯が少し体重をかけると心地よい弾力がリトの心臓まで伝わってくる。
「私の胸、大好きって言ってたもんね…」
唯は自分の胸をくっつけたままリトのお腹へ移動させ、そして目当てのペニスがある股間まで移動させた。
467ファミリーシミュレーション EP8 宿題:2010/11/23(火) 21:29:22 ID:5gyP4mkQ
その時にはもうリトのペニスはすっかり勃起していた。
「あら?もう起っちゃってるわよ?でもまあ、サービスしてあげようかしら」
唯はそのままリトのペニスを両方の乳房で挟み込む。
さっきまで自分の胸の上にあった弾力が自分の一番敏感な部分を攻め立て、リトは思わず声を上げてしまう。
「唯…。すっげー気持ちいい…」
「気持ち良くても出しちゃだめよ?」
「…ああ、そうだな…」
リトはそう言って上体を起こし、唯に自分の上に座るように促す。
どうやら座った体勢で入れるつもりらしい。
唯は促されたとおりにリトに正対するように座る。
そのときペニスが膣の中に入るように…。
「…あっ…ふあああ…」
唯の口から甘い吐息がこぼれ、二人は対面座位で奥深くまでつながる。
「結城君っ…。すごい…」
唯はリトにぎゅっとしがみつき、膣口から子宮口までを埋め尽くすリトのペニスの感触を楽しむ。
リトが少し腰を動かすと子宮内にまで入ってくるのではないかというような感触に襲われ、それが唯の欲情をさらに掻き立てる。
「唯…気持ちいいか?」
「うん…っ…。すごく…」
唯の様子にリトはついつい激しく腰を振りたくなり、唯の膣を下からぐちゅぐちゅとかき混ぜた。
「やん…っ…、結城君だめえ…」
体をビクビクと震わせ唯がこれ以上ないほどに乱れる。
リトはそのまま唯を仰向けに押し倒して正常位に持ち込む。
二人の腰のピッチはさらに速まり、何度も何度も二人の腰がぶつかって卑猥な水音が室内にこだまする。
「もう出したい…」
「いいよ…。このまま中で…」
唯がそう言うや否や彼女の膣内がぎゅっと締まり、リトのペニスから精を絞り取っていく。
「うわ…唯の中すげえ…」
「結城君だって…」
リトは唯の締め付けを、唯はリトが自分に種を付ける感触を抱き合って噛みしめ合う。
その様子を見ていたララは少し寂しさを感じていた。
リトは唯の体を大層気に入っている。
もしかしたら自分よりも唯とのセックスの方が彼にとっては楽しいのではないだろうか。
そう思うとララの中に唯に対する嫉妬心が芽生えるのだった。
468ファミリーシミュレーション EP8 宿題:2010/11/23(火) 21:30:13 ID:5gyP4mkQ
三人で一階に下り、今唯はソファの上でセリーヌを膝の上に乗せ、マジカルキョーコを一緒に見ている。
きゃっきゃっとはしゃぐセリーヌを唯は優しい目で見つめていた。
その右隣にリトが座り、さらにその右隣にはララが座っている。
ララはというといつものように目を輝かせることなく、なんだか落ち込んだような顔をしていた。

唯が帰ったあと、リトはララを部屋に呼び出して尋ねた。
「なあララ。なんか元気ないけど、どうかしたのか?」
「ううん…。なんでもない。ちょっと疲れただけだよ」
「そうか…」
「…ねえリト…。唯と私、どっちとエッチする方が気持ちいい?」
いきなりの質問にリトは返答に困ってしまう。
それに気づいたララはリトの前から逃げ出してしまう。
「っ…ごめん、今の忘れてっ」
部屋を飛び出して行ったララの後ろ姿をリトはただ見つめるしかできなかった。

ララは自室のベッドに走って来た勢いそのままにダイブして布団をかぶる。
リトが皆と結婚すれば皆で楽しく暮らしていける。
そう言い出したのは自分なのに…。
「…どうしよう…私…」
自分でもはっきりとわかる嫉妬心、だが自分にはそれをぶつけられるものなど存在しない。
唯と楽しそうに裸で抱き合っているリトの姿が、リトの精を受けて甘い声を上げる唯の姿が鮮明にフラッシュバックする。
それは光しかなかったララの心に影が差す瞬間だった。

469ファミリーシミュレーション EP8 宿題:2010/11/23(火) 21:33:15 ID:5gyP4mkQ
第8話はここまでです。

ナナを絡めた話にしようと思ってたら唯とララの3Pになっていた…。

ナナのちっぱいに期待していた皆さん、本当にごめんなさい。

ナナの話はもう少し先になるかもしれません。

それではまた。
470名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 21:51:50 ID:6RgXpMHT
乙です
嫉妬と葛藤するララというのも良いものですね
勉強になります
471名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 22:28:46 ID:4hYB8vbo
gj
楽しみに待ってるよん
472名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 23:49:18 ID:jVroPx84
俺は、唯が好きだあぁぁぁぁぁぁぁ
473名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 00:43:38 ID:9qiOyV/U
まじで最高だわ次も期待してます
474名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 01:15:31 ID:q/X63eRh
珍しいものが読めた
GJ
475名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 16:51:07 ID:N08NX5Q/
唯とララは好きなキャラ1、2なのですごく感激。GJです
476名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 21:57:20 ID:YIHV8A9A
GJだった
おっきしたぜ
477名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 04:59:33 ID:jSLmpMm1
ナナwktk
478名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 17:01:43 ID:ovurh2JV
ナナはまだかな?
479名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 11:40:15 ID:fjOu8oJn
ファミシュ待ちage
480名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 00:38:49 ID:ntP53R76
こんばんは。

私にしては珍しく早く書けたので投下します。
481ファミリーシミュレーション EP9 羨望:2010/11/30(火) 00:40:38 ID:ntP53R76
「ララ…」
唯とセックスしている自分はそんなに楽しそうに見えたのだろうか。
笑顔を絶やさない彼女が見せた影の顔。
それはリトに少なからずショックを与えた。
走り去った彼女を追うことができずにいる彼にケータイの着信音が届く。
「もしもーし、リトくん?」
電話の向こうからするのはルンの声だった。
「ルン?どうしたんだ?」
「うん。私ね、今写真集の撮影のために沖縄にいるんだけどぉ、リトくんが恋しくなっちゃってさ」
少し溜めを作ってから彼女は続けた。
「今から会えない?」
これにはリトも驚いた。
「待てよ。どうやって…」
「あのゲームの中でなら会えるでしょ?私こっちにカード持って来てるし」
「ああ、なるほど…」
ルンのことだ。
ゲームの中でセックスする気満々だろう。
正直なところララのあの顔を見てルンを抱く気分になれない彼だったが、ルンはゲームの初日以降アイドルの仕事が詰まっており、なかなか相手をしてやれる機会がなかったため、ここでルンの誘いを断るのも申し訳ない気がした。
「わかった。すぐにログインするから」
「うん♪じゃあ後でね」
リトは電話を切ってカードを取り出す。
思えばこのカードから自分のハーレムは始まったのだ。
『唯と私、どっちとエッチする方が気持ちいい?』
不意に脳裏に浮かぶララの悲しそうな顔。
それを振り切るようにリトは首を振った。
「…もう引き返すことはできないんだ…」

リトがゲームにログインするとルンが目の前にいた。
「ルン。仕事の合間に大変だな」
「まあね。でもこのカードのおかげで空き時間があればすぐに会えるから」
「ルンにとっては便利なアイテムかな?」
「そうね。でも本当は早く現実の世界の方で繋がりたいんだけどね」
ルンは服を脱ぎ、リトの部屋のベッドに腰掛ける。
482ファミリーシミュレーション EP9 羨望:2010/11/30(火) 00:42:28 ID:ntP53R76
「さ、リトくんも早く…」
ルンに促され、リトも服を脱いでベッドに腰掛ける。
そのままルンと舌を絡めながら彼女をベッドに押し倒した。
唾液がくちゅくちゅと絡みあい、二人の耳に届く卑猥な水音が興奮を高めていく。
リトは柔らかい胸のふくらみを愛撫し、つんと起った乳首を吸ってさらに鎖骨に舌を這わせる。
ゲームの中とはいえ彼女の体の質感は本物である。
それでも現実の世界の方で繋がりたいと思ってしまうのはどうしてなのだろう。
「やん…。リトくんすごくエッチ…」
「エッチな俺は嫌い?」
「うぅん。もっとエッチなことして…」
「それじゃあ…」
リトはルンの秘部を開かせ、そこに顔を近づけた。
そのままルンのクリトリスにふっと息を吹きかける。
「ひゃっ…」
ルンがたまらず声を上げると、リトはルンの秘部を舌で愛撫した。
クリトリスを舌先でちろちろと刺激し、そこから小陰唇をなぞるように舐める。
「リ…リトくん…っ…。恥ずかしいよ…」
恥ずかしいと言いながらも膣内にはしっかりと愛液が満ちており、彼のクンニリングスに興奮していることが伝わる。
「じゃあもう入れようか…」
リトは反り返ったペニスをルンの膣口に押し当て、そのままゆっくりと彼女の最深部を目指す。
ペニスが奥に進むにつれてルンの膣内がゆっくりとリトのペニスの形に変形していく。
「ああ…入ったぁ…」
恍惚の表情を浮かべるルンにリトは尋ねてみる。
「なあルン。現実の方でエッチするときはコンドーム着けるほうがいいか?」
それに対するルンの答えは決まっていた。
「ダメ…絶対着けないで…。リトくんの直に感じたいもん…。外に出すのも嫌…」
ルンはそう言いながらリトの腰に脚を絡める。
透明だった愛液は白く濁り、極上の潤滑油になる。
「ルン…。中ぬるぬる…」
「だって気持ちいいもん…あっ…」
リトはルンに腰を押しつけ、そのまま腰を8の字を描くように振る。
ペニスが色々な角度に動いてルンの膣内が満遍なく刺激され、ルンは甘い嬌声を上げてリトにしがみつく。
「そんなにしがみつかなくても俺は逃げないよ…」
「でももっと強く繋がりたいもん…」
リトは腰の動きを前後に大きいグラインドに切り替え、彼女の子宮口に何度も激しくペニスを打ちつけた。
483ファミリーシミュレーション EP9 羨望:2010/11/30(火) 00:44:36 ID:ntP53R76
彼女の奥に亀頭がぶつかるたびに激しい水音が響く。
「どう?ルン…っ、俺と繋がってるって感じする?」
ルンには体中を走り抜ける快楽に言葉を発する余裕もないようで、ただただ首を縦に振って自分の意志を伝えようとする。
その様子に興奮したリトは最後に思いっきり突き入れて子宮口をこじ開け、そこに大量の精液を吐き出していく。
「きゃん…っ…ああああっ…!」
ルンが一際高い嬌声を上げ、膣全体がペニスに強く絡みつく。
リトが膣からペニスを引き抜くと、ルンの膣から自分の精液が流れ落ちた。
リトにとってはもうセックスは生でして中に出すのが当たり前になっていたが、女性が自分の精液を膣からこぼしている姿は何度見ても興奮した。
だが今回は違った。
息を整えるルンを横から優しく抱きよせて髪を撫でる。
ふわふわした感触が指に心地よいはずなのに、その感触に集中できなかった。
リトの様子が少しおかしいことにルンが気づく。
「…ねえリトくん、なにかあったの?」
正直ララのことが気になっていたのだが、女を抱いているときに別の女の話をするのはやはり憚られた。
「どこかおかしいかな?俺…」
とぼけてみてもルンの目はごまかせないようで、ルンは真剣な目でリトを見つめた。
観念したリトは正直に話すことにした。
「実は今日の昼間、唯とララと三人で宿題してたんだけど、その…流れで三人でエッチしちゃってさ…。そしたらララが唯と自分とどっちとするのが気持ちいいのか、なんて言ってきて…」
「それって嫉妬だね」
間髪いれずにルンはずばりと言った。
「ララってなんか嫉妬とかとは無縁そうだと思ってたから、ちょっとびっくりしちゃってさ」
どうやらララに言われたことが彼の悩みの種になっているようだ。
「やれやれ…。ララちゃんも女の子だもんね。恋人が他の女の子としてるとこ見たらそんな風に思っても仕方ないかも。
でもリトくんと同棲しててエッチも事実上自由でしょ?他の女の子からしてみればララちゃんの方がよっぽど羨ましいはずなんだけどな」
「やっぱそんな風に思うんだ?」
「まあね。私の場合は仕事でまとまった時間を作るのが難しいから、尚更かな」
ルンはリトの背中に腕を回してぎゅっと力を込める。
今は力の抜けているペニスが下腹部に当たり、付着した二人の交わりの証が冷たく感じられる。
「そっか…」
リトもルンの動作につられてルンを抱きしめる。
「それにさ、そんなにリトくんが悩むってことは、それだけララちゃんはリトくんに愛されてるってことじゃん」
今度はルンがララに嫉妬しているようで、リトは少し困った顔をしてしまう。
「あ、ごめん。別にリトくんを困らせようとするつもりは無かったんだけど…」
「うぅん、いいんだ。ルンとこうしてマジな話したのって初めてな気がする」
「なんかあったら遠慮しないで相談してきてよ。私はリトくんの力になれればそれで嬉しいから」
ルンはくすっとほほえんだ。
その顔が可愛くてリトはルンにキスをする。
「ありがとな、ルン。本当は俺が皆を支えていかなきゃいけないはずなのに、俺、今のままじゃダメだよな…」
リトがそう言うとルンはリトの唇に人差し指を当てて言葉を制止した。
484ファミリーシミュレーション EP9 羨望:2010/11/30(火) 00:45:30 ID:ntP53R76
「ちょっと肩の力入りすぎじゃない?私たちは今のリトくんだから好きになったの。それを忘れないで」
その言葉にリトは心の雲が少し晴れたような気がした。
「うん」
しばらく裸のまま抱き合っていた二人だったが、ルンが我慢できなくなって口を開いた。
「ねえ…。もっとしない?」
ルンはそう言ってリトのペニスを口に含み、的確にリトの性欲を煽っていく。
「うわ…ルン上手い…」
これは男女二つの人格を持つメモルゼ星人ならではであろう。
レンの時の記憶も持っているルンは男がペニスをどのように攻められると弱いか把握していた。
ルンのフェラチオでリトのペニスは見る見る力を取り戻していった。
「やっぱすごいね、リトくん…。こんなに大きいんだもん…」
ルンはそのまま騎乗位でリトとひとつになる。
柔らかい膣にペニスが呑み込まれ、結合部からはルンの真っ白な愛液がこぼれてリトの陰毛に落ちる。
「あは…すごくいい…」
既に恍惚の表情を浮かべるルンをリトは下から思い切り突き上げる。
衝撃でルンの上体がぐらつき、それとともにルンの脳に強烈な快感が叩きこまれる。
「あっ…!そんな激しいのは…」
ルンの言葉に構わずリトは下からルンの膣を突き上げ、かき回す。
体に掛かる重力が深い繋がりを実現し、常に子宮口がリトの亀頭と接触して最高の快楽を生み出す。
ルンはついに騎乗位を維持できなくなり、リトの方へ崩れ落ちる。
リトは彼女を抱きとめると180度回転して素早く正常位に持ち込む。
正常位で再び子宮を激しく突かれ、ルンは何度も何度も絶頂を迎える。
「ルン…っ…。外には出さないぞ…?」
リトからの膣内射精の宣言にルンの体は歓喜し、彼の精を求めて膣内が締まり多量の愛液がペニスに絡む。
「ルン…っ!ああっ…!」
「あっ…ああああ…っ…!!」
ルンの膣内でリトのペニスがどくどく脈打ち、精を注ぐリズムがとても心地よく感じられる。
他の女の子はもうゲーム外でこの感触を味わっているのだと思うと、ルンは少し他の皆が羨ましくなるのだった。
485ファミリーシミュレーション EP9 羨望:2010/11/30(火) 00:46:31 ID:ntP53R76
その一方…。
自室のベッドで横になっていたララは考えていた。
どうしたらリトは今以上に自分を愛してくれるのだろう。
どうしたらリトに自分とのセックスで唯とのセックス以上に気持ち良くなってもらえるのだろう。
唯に感じた嫉妬心を振り切るにはリトに今以上に自分のことを見てもらうしかなかった。
そういえば…
リトは唯の胸のおっぱいの感触が好きなんだっけ…。
以前沙姫の別荘に招待された時唯のおっぱいを触ったことがある。
自分のとは違い、弾力に富んだおっぱいだった。
リトって弾力に富んだおっぱいが好きなのかな…。
「…よし…」

リトはルンと会って少し心が軽くなり、ゲームからログアウトしていた。
そこに元気のいい声が聞こえてくる。
「リトー!」
「ララ?」
彼女はいつもの笑顔に戻っており、リトの部屋に勢いよく入って来た。
「ねえリト、今日も一緒に寝よ?」
ララからの誘いにリトは少し驚く。
朝も昼もセックスしたというのに、まだ彼女はしたいのだろうか。
だが唯に感じた嫉妬心を少しでも和らげてやるためには彼女を抱くのが一番いい方法のようにも思えた。
「いいよ。おいで、ララ」
リトが腕を広げるとその中心にララは入っていく。
「ん…?」
彼女を抱き寄せるとリトはいつもと違った感覚に襲われた。
ララはリトにキスをしてそのまま彼をベッドに押し倒す。
リトの右手が彼女の左の乳房に触れる。
感触が違う…?
戸惑うリトに構わずララは服を脱ぎ、形のよい乳房が露わになる。
「どうしたのリト?リトっておっぱいは嫌いじゃないよね?」
彼の手に触れるララの乳房の感触。
むにっとして弾力に富み、こちらの手を跳ね返してくるほどに張りが強い…。
これってもしかして…
486ファミリーシミュレーション EP9 羨望:2010/11/30(火) 00:47:15 ID:ntP53R76
「ララ…。発明品を使って何かしたか?」
確か以前自分が女になってしまった原因を作った発明品が本来は乳房の大きさや性質を変えるものだったはずだ。
場の空気は既に変わってしまっていた。
リトのペニスは今のララに全く反応しない。
ララは今夜リトに抱かれるのは絶望的になったことを感じ、彼女の目から涙がこぼれた。
「私…だって…。唯と同じようなおっぱいになればリトがもっと気持ち良くなってくれるかなって思って…」
言葉が続かなかった。
リトの自分を憐れむような視線が今の彼女には耐えがたいものだった。
「ララ…。俺は別にララとのエッチが気持ち良くないわけじゃないよ。それに俺が好きになったララはそのままで十分魅力的なんだから、発明品に頼らなくたって…」
「じゃあ唯と私、どっちかとだけエッチできるとしたらリトは私を選んでくれるの?」
リトにはこの問いかけに答えることはできなかった。
何人もの女性を抱く立場なのだから、一時の嘘でララにとって心地よい言葉を口にすることはできなかったのだ。
だがリトはこうも思った。
今日の唯とのセックスで自分はララにここまで言わせるほど気持ち良くなっているように見えたのだろう。
たしかについ調子に乗って唯に対してがつがつしてしまったのも事実である。
「ごめんリト…。私、どうしたらいいのかわからないよ…。唯は友達なのに、私も本当はリトとも唯とも一緒にいたいのに…」
リトと出会ったばかりの頃、ララはリトに自分を見てほしいと思って毎日を過ごしていた。
ゲームの中で彼が誰かを抱いてもあまり気にはならなかった。
だが現実の世界で彼に抱かれてから、ゲームの中とは違った彼との一体感を味わってしまってから彼女の中で彼と出会ったばかりのころ感じていた気持ちは変化していた。
自分だけを見てほしい、そんな利己的な思いが彼女を支配してしまった。

ララはふらふらと自室に戻り、ベッドに倒れ込んだ。
そして翌朝、彼女は結城家から姿を消した。
487ファミリーシミュレーション EP9 羨望:2010/11/30(火) 00:53:57 ID:ntP53R76
第9話はここまでです。

一応自分では丁寧なハーレムストーリーにしようと心がけているつもりですが、その反面テンポが悪くなってきたような気もし始めています…。

ようやくルンが本格的に登場…。

これ最後のまで書ききったら何話になるんだろう…。

まだまだ先は長そうですが、飽きられないように頑張ろうと思います。

それではまた。
488名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 02:10:26 ID:bpRwI4KH
うおぉ、超GJです。ララが健気だしルンがいい娘〜
489名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 02:32:52 ID:tdgoyg9Z
こんなに早く新しいの見れるとは思わなかったよ。無理せずに頑張ってくださいマジで期待してます。
490名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 11:00:49 ID:tioJCSzv
GJ、ララが可愛くてしょうがない
天真爛漫な子が独占欲を丸出しにするのって凄くクる
491名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 12:15:32 ID:BWQeH/9O
GJ!
ナナはっ…ナナはまだかっ…!
ナナwktk
492名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 12:34:52 ID:jVhdWwfU
うおおおおお、自分でもなぜか止まらないいいいぃぃぃ!!

投下投下投下ああああああああ!!!
493ファミリーシミュレーション EP10 放浪:2010/12/01(水) 12:36:00 ID:jVhdWwfU
今のままリトには会えない…。
ララはまだ暑くなる前の街をとぼとぼと歩いていた。
「これからどうしよう…」
財布の中には一応お金はあるので一日くらいならなんとかなる。
だがいつまでもふらふらしているわけにはいかないし、何よりリトは自分のことを心配するだろう。
私…リトの所に帰ってもいいのかな…。

「ララさんがいなくなった?」
美柑は驚いて兄を問い詰める。
「あんた何かしたんじゃないでしょうね?リト?」
「そ…そんなわけないだろ!とにかく、俺、探しに行ってくるよ」
リトは靴下を取りに一度自室に戻ろうとしたが、自室の前でナナとモモが待ち構えていた。
「リトさん…。お姉様のこと、心当たりがあるんですよね?」
「おいリト…。姉上を泣かすなんてどういうつもりなんだよ?」
モモは比較的冷静だったがナナは頭に血が上っていた。
今にもリトに掴みかかりそうなナナをモモが制する。
「ナナ、とりあえず何があったのか聞きましょう。お部屋に入っても構いませんか?」
「ああ…」
リトは二人と共に部屋に入り、昨日何があったのかを話した。
唯とララと三人で交わっていたことも、自分がつい調子に乗って唯にがっついてしまったことも。
「そうですか…。それでお姉様はリトさんを独占したいと思うようになってしまったんでしょうね…」
モモはあくまで冷静に姉の心情を分析する。
「なんだよ!やっぱおまえのせいで姉上は…!やっぱおまえみたいなケダモノに姉上はふさわしくないんだよ!」
ナナが怒りをぶちまけるのをモモが制止する。
「やめなさい、ナナ。ふさわしいとかふさわしくないとか、そんなのどうだっていいの。お姉様はリトさんが好きで好きでしかたないのよ?今の言葉はお姉様の気持ちを否定することになるわ」
「でも姉上は泣いてんだぞ?それは姉上が今幸せだって思ってないからだろ?」
リトはそんなナナを見て思った。
結局ナナはどこまでもララが好きなのだ。
たとえケダモノと蔑む自分と獣のように交わっても、どんな淫らな行為に彼女が溺れようとも。
ララも自分のことがどこまでも好きなのだろう。
でも自分は彼女の気持ちにどこか甘えている部分があったのではないだろうか。
昨日唯と一緒にララとも交わったのはこのくらいやっても平気だろうと心のどこかで思っていたからに他ならない。
リトは今更ながら自分の思慮の無さを思い知った。
「俺…行ってくるよ」
リトは起ちあがって部屋を出ようとした。
そのときナナが尋ねた。
「もし姉上を連れて帰ったとして、その後はどうするんだよ?リトは姉上以外の女との関係をやめるつもりはないんだろ?」
「…」
「そんなんじゃ連れて帰ってもまた同じことになるだけだと思うぞ?」
ナナの意見は最もだろう。
それはリトも承知していた。
「ララがさ…、昨日泣きながら言ってた。本当は唯は大切な友達で、唯とも一緒にいたいんだって。でも今の自分にはどうしたらいいかわからないって…」
ナナはリトの言葉に静かに耳を傾ける。
「…結局俺にはララを信じることしかできないから」
部屋を出る間際にリトは不意にそう言った。
ナナにはリトがなぜそんなことを言ったのか理解できなかった。
リトが部屋から出ると、モモがナナに言った。
「私たちも探しましょう?」
「…ああ…」
ナナとモモも立ち上がり、リトの部屋を後にした。
494ファミリーシミュレーション EP10 放浪:2010/12/01(水) 12:36:53 ID:jVhdWwfU
ララが街をふらふらしていると、まだ開いていない本屋の前にヤミがいるのを見つけた。
いつもなら元気に声をかけるところだが、今はとてもそんな気分になれなかった。
だがヤミはララに気づき、声をかけてきた。
「あ、プリンセス。こんな時間からどうしたんですか」
ヤミは声をかけてからララの様子がおかしいことに気づく。
それにいつもは大体リトか友人と一緒にいるのに、今日は一人だ。
「ううん、なんでもないよ。ちょっと散歩してるだけ」
「そうですか…」
ララは今は一人になりたかったので、このままヤミと別れるつもりでいたが、ヤミは予想だにしないことを言い出した。
「少し、ご一緒してもいいですか?」

こうしてララはヤミと散歩することになった。
二人の間に会話は無い。
ヤミは平然としていたがララはどこか気まずさを感じていた。
いつもならポンポンと話題が出てくるのに今日は下らない言葉のひとつも出てこなかった。
ヤミは少し歩いてから言った。
「なにか悩みごとですか?プリンセス」
ヤミはずばりと言った。
「…結城リトに関係したことですか?」」
どうやらヤミにも自分がどうして悩んでいるのか見破られているようだ。
ララは何も答えなかったが、ヤミはそのまま続けた。
「恋愛に関することは私にはよくわかりませんが…」
少し暑くなり始め、賑わい始めた街でそう大きくないヤミの声はとてもよく通って聞こえた。
「結城リトの隣にあなたがいないところなんて、私には想像できないです」
「ヤミちゃん…」
ヤミはそれだけ言うとそのまま姿を消した。
495ファミリーシミュレーション EP10 放浪:2010/12/01(水) 12:37:56 ID:jVhdWwfU
そして夕方になり、リトは未だにララが見つからないことに焦りを感じていた。
「ララ…。どこにいるんだよ…」
リトは日が傾いていくのにさらなる焦りを感じながら疲れ果てた脚に鞭を打った。

そのころララはリトと出会ったばかりの頃に二人でやってきた河原にいた。
そこに意外な人物が通りかかった。
「あれ?あれは…」
グラビアの撮影を終えて沖縄から帰って来たルンである。
ルンはララの後ろ姿を確認して少し邪な気持ちが湧いた。
『ララ…。昨日リトくんとトラブルを起こしたんだっけ…。そのことをまだ引きずってるみたいね。よーし、馬鹿に薬をつける意味も込めて、ちょっとからかってやろうかしら』
ルンはそう思い、ララに声をかけた。
「あれ?ララちゃん?こんなところでどうしたの?」
ルンの声に気づいたララが後ろを振り向く。
「ルンちゃん?あれ?旅行の帰り?」
ララはルンが小さなスーツケースを引きずっているのを見てそう言った。
「ああ、沖縄でグラビアの撮影があってね」
ここまでは他愛のない会話だった。
「なんか浮かない顔してるね。もしかしてリトくんと何かあったの?」
ルンがそう言うとララの顔は見る見る曇っていった。
さすがのルンも今のララの顔を見て彼女をからかうのは気が引けた。
「ねえルンちゃん…。ちょっと相談してもいいかなあ…」
「…うん」
ララはぽつぽつと昨日何があったのかを話し始めた。
唯に対して嫉妬心を抱いたこと、昨夜リトの気を引こうとして発明品を使ったこと、自分の気持ちがわからくなって家を飛び出したことなどを。
昨日そう長い時間ではなかったとはいえリトに会っていたルンはララのことを羨ましいと思った。
結局のところリトはララが好きで、彼女が笑顔を曇らせれば彼の心も曇るのだ。
ララはそれだけリトに愛されているのだと思うと、ルンは今の彼女に苛立ちさえ覚えるのだった。
496ファミリーシミュレーション EP10 放浪:2010/12/01(水) 12:38:34 ID:jVhdWwfU
「…私、リトに振り向いてもらいたくて頑張ったのになあ…」
ララがぽつんとそう言うと、ルンは少し間を置いてから厳しい口調で言った。
「馬鹿じゃないの?ララちゃん」
「え…」
「リトくんはそのままのララちゃんのことが好きなんだと思うよ?そんなこともわからないの?」
ララはルンの言葉に沈黙する。
「実は私、昨日ゲームでリトくんと会ったんだよね。そのときリトくんの様子がなんかおかしかったから問い詰めてみたら、ララちゃんのこと気にしてたよ」
我ながらガラにもないことを言っているな、とルンは思った。
「私だってリトくんのこと好きだし、リトくんには笑っていてほしい。でもリトくんが笑ってられるためには、ララちゃんが笑ってることが必要なんだって昨日思った」
ララはルンが昨日リトに会っていたなどと思っていなかったこともあり、ルンの話に目を丸くする。
「もっと信じてあげなよ、リトくんのこと。それだけでもリトくんの心は支えられると思うから」
ルンがそこまで言うと、遠くからリトの声が聞こえた。
「おーい!ララー!どこにいるんだー!?」
「やれやれ…。お迎えが来たみたいよ?」
ルンはそう言ってララに背を向けた。
「あ…ルンちゃん…」
立ち去ろうとするルンにララは声をかける。
しかしそれと同時にリトが自分を見つけ、そのまま土手を駆け下りてきた。
「ララ…、こんなとこにいたのか…。あれ?あれはルン?撮影から帰ってきてたのか…」
リトは遠ざかっていくルンの後ろ姿を見て声をかけようかと思ったが、今は彼にとってはララの方が優先事項だった。
「とりあえず帰ろうぜ」
「うん…」
ララはそう言うとルンに向かって思い切り叫んだ。
「ルンちゃーん!ありがとーっ!」
その声にルンはララの方を振り返ることなくチッと舌打ちをした。
『やれやれ…。ほんとに手のかかる女なんだから…』
夕日がルンの横顔を照らし、その光を受けてルンはふっと笑った。
『まったく…。ほんとガラにもないことしちゃったな…』
ルンは誰よりも自分がリトのこと想っていると自負している。
彼の笑顔にララの笑顔が必要だからあんなことを言ったまでだ。
ルンは自分にそう言い聞かせたものの、心はどこか晴れやかだった。
『明日リトくんにデートしてもらって、一日中独占しちゃおうかな』
そんなことを思いながらルンは夕日の輝きの中に姿を消した。
497ファミリーシミュレーション EP10 放浪:2010/12/01(水) 12:39:17 ID:jVhdWwfU
「リト…。心配かけてごめんね」
ララはリトの方を向いて謝った。
「いいんだよ。俺もちょっと軽率だったしさ」
リトはそう言ってララに手を差し出した。
「あ…」
ララはその手を取ることを少し躊躇した。
「なにしてんだよ?ほら」
リトはそのままララの手を取り、家に向かって歩き出した。
少し顔を赤くしたララだったが、すぐに笑顔になって彼の隣を歩く。
私は何を疑っていたんだろう。
今までリトの何を見てきたのだろう。
私はリトを信じればいい。
リトは必死になって私を探してくれた。
馬鹿な私に手を差し伸べてくれた。
今感じる温もりがリトと私の想いの証なのだ。

二人が手をつないで帰っている様子を上空から伺う影が二つあった。
ナナとモモである。
「どうやら一件落着のようね」
モモはほっと胸を撫で下ろしている。
ナナはじっと二人を見て何か考え込んでいた。
実は二人はリトより先にララを見つけていたのだが、ルンとララが真剣な様子で話しこんでいる最中だったため声をかけられずにいたのだった。
「信じ合い、支え合う…か…」
ナナはふとそうつぶやいた。
『あいつはケダモノかもしれないけど姉上のことを信じて必死に探しまわって、姉上もやっぱりあいつを信じてるんだな』
ナナが物思いにふけっていると、モモが声をかけてきた。
「さ、私たちも帰りましょう?」
「…そうだな」
ナナとモモは反重力ウイングを広げると、結城家を目指して一直線に飛んで行った。

498ファミリーシミュレーション EP10 放浪:2010/12/01(水) 12:40:16 ID:jVhdWwfU
その夜、ナナとモモはモモの部屋で紅茶を飲んでいた。
「なあモモ。なんだかんだ言ってもリトは姉上のことが好きで、姉上もリトとは離れられないんだな」
「そうね」
モモはくすっと笑った。
「どうしたの?ナナがそんな話をするなんて珍しいじゃない」
「そうかな?でもあたしなりにちょっと考えたんだ。ルンが言ってた信じあい、支え合うってことについてさ」
「そう…。私もルンさんがあんなこと言うなんてちょっと意外だったわ」
「ルンはルンなりにリトのこと考えてんだな」
「そうね」
モモはそう言ってまたカップに口を付ける。
隣のララの部屋ではリトとララが愛し合っている真っ最中だった。
「あ…リトそんなにおっぱい吸っちゃだめぇ…」
「えー?だってそのうち俺とララの子どもが独占しちゃうだろ?だから今くらいいいじゃん」
「もう…リトったらぁ…あん…」
乳首への刺激にララは身をよじらせ、リトはララの様子に興奮してララをぎゅっと抱きしめる。
唇が重なり、舌と舌が絡み合うとララの膣はその刺激に反応して愛液で中を潤していく。
「もういいよな?ララ」
リトのペニスも先ほどのキスで完全にララの中に入る準備を終えていた。
「うん…。リト、して…」
リトはララの上に覆いかぶさり、そのまま濡れた花弁の中心を迷うことなく貫いた。
「あっ…!」
ララが挿入の刺激に甲高い声を上げ、ぎゅっとリトにしがみついて快楽を感じていることを伝える。
リトはララの唇にむしゃぶりつきながら無我夢中で腰を振った。
ララのかわいらしい嬌声は聞こえないものの、間近で感じる彼女の荒い吐息と自分の舌に絡みつく彼女の舌の感触が興奮を高めていく。
ララの背中に回す腕にも力が入り、二人は今まで以上の一体感で絶頂へと昇り詰める。
リトはララの一番奥へ強烈な一突きを繰り出し、そのまま彼女の中で果てる。
そのときも二人はお互いの背中に回した腕の力を緩めず、重ねた唇も離さなかった。
膣の中でペニスが精を放つ脈動が心地よく、二人の心臓が一つになったように同じリズムを刻んだ。
二人の唇が離れてもララはリトの背中に腕を回したまま離れようとしなかった。
「リト…。愛してる…」
涙声でそう言うララだったが、リトは慌てなかった。
自分に抱かれて嬉し涙を流してくれる彼女を大切にしよう。
そう心に誓ってもう一度ララと唇を重ねた。
499ファミリーシミュレーション EP10 放浪:2010/12/01(水) 12:40:54 ID:jVhdWwfU
リトはそのあと一人で自室に下りて宿題をしていた。
ララと心を通じ合わせ、最高のセックスが出来たこともあってか、彼はいつもより気分よく宿題を進めることができた。
「そろそろいいかな…」
リトは大きく背伸びをしてそのままベッドに仰向けに倒れこんだ。
そこにナナがやって来た。
「おいリト、入るぞ」
「ん?ナナ?」
最近はナナとやや疎遠気味だったこともあり、珍しいこともあるもんだと思いながらリトは体を起こす。
「今から寝るとこだったのか?」
「ん?ああ、そうだよ」
「ふーん…」
ナナはそう言うと少しリトから顔を背け、頬を赤らめた。
「なあリト…。寝る前にちょっとあたしに付き合えよ」
ナナはそう言ってゲームのカードを取り出した。
500ファミリーシミュレーション EP10 放浪:2010/12/01(水) 12:47:24 ID:jVhdWwfU
第10はここまでです。

今回は自分でも驚くほどスッと話が思い浮かびました。
それでちょっとテンションが高くなってしまいました。
ちょっと見苦しかったかもしれませんね。

ルンのキャラが違うと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ルンはなんだかんだでリトを想う気持ちでは誰にも負けていないのではないかと思います。
私なりにそれを表現したかったのですが、どうでしょうか?

次回こそはナナ、そしてそのあとはルンの話に続いていく予定です。

それではまた。
501名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 16:38:28 ID:IFutTnel
なんたる仕事の早さっ!!GJです。 ルンいい娘〜
そして次のナナが待ち遠しい。期待してます
502名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 17:10:33 ID:mJlMSeo1
>>500
見苦しい……だと!?
大丈夫、全裸ネクタイ待機してた俺よりは全然見苦しくないぜ!
GJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!
503名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 22:43:28 ID:TCKrMMdy
本当、ToLOVEるは良い子ばっかだなあ。リト爆発しろと言いたくなる。
そんなSSを書いてくれる書き手の人にも最大限のGJを。
504名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 22:44:04 ID:O2flBWOt
GJです
ララ可愛いなぁ…
やっぱりお似合いの二人!
ナナも期待してます
505名無しさん@ピンキー:2010/12/02(木) 01:21:15 ID:CZD9QIoR
>>500          乙この作品何回も読み直してるけどまったく飽きないわ。ところで原作すごい事になってるな矢吹先生最高ですわ。
506名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 11:28:10 ID:YRr9YUOi
なんだか最近調子がいいですね。

自分でもどうしたんだろう?
「寝る前にちょっと付き合えよ」
ナナがそう言って取り出したのはあのゲームのパスカードだった。
リトは驚いて目を見開く。
「ナナ…」
「な…なんだよ?別にいかがわしいことしようってわけじゃないんだからなっ!」
ナナはそう言うが、リトと目を合わせようとしないし明らかに動揺している。
「…ちょっと二人で話がしたいだけだよ…。あたしは先に行ってるから、すぐ来いよ?」
ナナはそういうとゲームの世界へ入っていった。
リトもカードを取り出し、ゲームの世界にログインする。

時は遡って一時間ほど前、モモの部屋でナナとモモが紅茶を飲んでいたときのことである。
隣のララの部屋からはベッドが軋む音がギシギシという音が聞こえてくる。
「なあモモ…。この部屋ってこんなに防音酷かったか?」
ナナは顔を赤くしながらモモに尋ねた。
今姉はリトのペニスを受け入れて腰を振っている最中であろうことは容易にわかる。
「仕方ないわよ。リトさんもお姉様も年頃の男女なんだから」
モモは平然と紅茶をすする。
「…なあ…。やっぱああいうことって気持ちいいのか?」
ナナは恐る恐るといった感じでモモに尋ねる。
「あんな大きいモノを入れるんだから、必ずしも気持ちいいとは限らないでしょうけど、少なくともお姉様にとっては気持ちいいみたいね」
あんな大きいモノと言っている時点でモモもリトとの性行為を経験済みなことがナナにも伝わった。
「…モモにとっては?」
「私?もちろん最高だったわ」
抱かれたときの思い出に浸っているのか、モモは顔を赤らめうっとりとしながら答えた。
「ナナも興味あるの?」
突然のモモの切り返しにナナは慌てふためく。
「な…!んなわけないだろ!!」
「だってリトさんとのセックスが気持ちいいかなんて、興味がないと聞けないわよ?」
ナナは真っ赤になっ言い訳を続ける。
「あ、あたしがあいつに興味があるかどうかは別として、ちょっとは見直してやってもいいかなって思っただけだよ…」
ナナはここで再び真剣な表情になった。
「あいつが言ってたこと、あたしにも少しわかったような気がしたんだ。あいつ言ってたろ?姉上のことを信じるしか自分にはできないって。あいつ、姉上のこと信じて探し続けたんだよな」
「そうね」
「あいつ、帰り道であんまり喋らなかったけど、姉上の心をあいつが支えてるんだって何となく伝わって来た」
「…」
隣の部屋では二人の行為が終わったのか、もうベッドの軋む音は聞こえてこなかった。
「あたしもさ、恋をするなら自分の心を支えてくれる人がいいなって思う。そんで、そいつがへこんでたらあたしがそいつを支えてやりたい」
ナナが恋愛ごとの話でここまで真剣なのは珍しいな、と思いながらモモはふと別の話をした。
「そっか…。ナナ、あのゲームの秘密をちょっと教えてあげるわ」
「ん?なんだよモモ…。いきなり…」
「あのゲームね、ログインしてるプレイヤーがセックスすると必ず気持ちよくなれるようにプログラムしてあるの」
「はあ!?それって…」
「まあゲームなんだから楽しい方がいいと思ってね。でもそのあとで皆さんが現実の方でセックスする方が多くなってるのは、やっぱりあの快楽が仕組まれたものだとなんとなく感じてのことかもしれないわね」
モモはふっと笑って言った。
「なんでそんな話するんだよモモ…」
「別に?ナナもせっかくなんだから遊んでみればいいのにって思っただけよ。お子様のナナにも大人の恋が少しはわかるかもしれないわよ?」
モモは最後にナナに対して憎まれ口を叩いた。
先にゲーム内のリトの部屋に入っていたナナはふとつい先ほどのモモとのやり取りを思い出していた。
そこにリトもやって来る。
「ナナ、話したいことってなんだよ?」
ナナは少し呼吸を整えてからゆっくりと口を開いた。
「あたしさ、あんたのことちょっと勘違いしてたみたいだ」
いきなりの言葉にリトは少し驚く。
「あたし、最初はあんたが姉上とか春菜とかコテガワの気持ちにつけ込んであんなことしてんのかと思ってた。でも今日のこと見てたら、リトはリトなりに姉上とか皆のこと支えようとしてるんだなってよくわかったんだ」
「ナナ…」
「でも…ああいうのがやたらと多いのはちょっとどうかと思うぞ?」
ナナの言うああいうのとはもちろんセックスのことである。
それはリトにも伝わっていた。
「あれが大人の恋愛のやり方なのかもしれないけど…」
どうやらモモにまたお子様云々とからかわれたらしい。
リトはふっと笑って口を挟んだ。
「恋愛に大人も子供もないよ。ただ好きな人と一緒にいるだけさ」
ナナはリトが突然口を挟んできたのに驚いて言葉を止める。
「モモにまたなんか言われたんだろ?ナナのいうああいうのだって、好きな人の温もりに触れると安心するっていうか、なんか幸せな気持ちになれるから結果的にやっちゃうだけ。確かに気持ちいいけど、恋愛の本質かと言われたら必ずしもそうじゃないと思う」
リトがここまで言うと、今度はナナが口を開いた。
「ふーん…、そっか…。リトはそう思うんだな?」
「うん」
「じゃあ、あたしのこと抱けるか?」
突然のナナの言葉にリトはぶっと吹き出す。
「ちょっと待て!今の流れでその台詞はおかしいだろ!」
「な…?別におかしかねーだろ!」
ナナはついむきになってしまいそうな自分を抑えながらリトに説明し始めた。
「…なあリト、王族の恋愛ってどんなもんか知ってるか?」
ナナの言葉にリトは首を横に振る。
「よくおとぎ話に出てくるようなのなんて夢のまた夢だよ。実際は政治や権力絡みでろくなもんじゃない。恋愛と呼んでいいのかすら怪しいもんだ」
ナナはそう言うとリトのベッドにどさっと倒れ込む。
「あたしたちはまだマシだったけど、姉上は第一王女ってこともあって特に権力目当ての奴が多くてさ。正直言って王宮から逃げ出して当然だって思ったよ」
リトはナナの話に黙って耳を傾ける。
「でもあんたは違った。あんたに会ってからの姉上、すっごく活き活きしててさ。その理由が今日やっとわかった気がする」
ナナは体を起こしてリトの方をじっと見つめた。
「あたしさ、付き合うなら自分の心を支えてくれる人がいいなって思う。あんたみたいにさ、権力とか損得とか関係なしにそういう風にしてくれる人がいい」
「ナナ…」
王族の結婚の現実、政治や権力が絡み思い通りに恋愛できない現実。
自分にはそういうものは実感が湧かないが、ララ、ナナ、モモはそういった環境で育ってきたのだ。
「俺のこと認めてくれたのか?」
リトの質問にナナは答える。
「ん〜、それはまだかな。だってあんたがケダモノってことには変わりないし」
リトはその返事に少し苦笑いを浮かべる。
「だから練習も兼ねてまだゲームの中だけな?あたしが心からあんたのこと認めたら、現実の方でもオーケーしてやるよ」
ナナはそう言って再びベッドの上に仰向けになる。
「ナナ…」
リトは彼女の名を呼びながら覆いかぶさる。
「バカ…。そんなんだからケダモノだってんだよ…あっ…」
リトはナナの頬にキスをし、少しずつ彼女の服を乱していく。
「服…完全に脱がしちゃダメだぞ?あたしも恥ずかしいんだから…」
ナナは全身に降り注ぐキスの雨の刺激に身をよじらせながら言った。
リトはそのままナナのTシャツに手を入れ、膨らんできたばかりの乳房を指先で丁寧に愛撫していく。
ほぼ平坦な乳房の先端で乳首が自己主張し、ナナの声がだんだん艶っぽくなってくる。
「ばか…そんなに胸ばっかいじるなよスケベ…。ていうかコテガワとか姉上と比べたらあたしのなんていじってもつまんないだろ…」
やはり胸にコンプレックスがあるのか、ナナはそんなことを言ってそっぽを向いてしまう。
そんなナナをリトはぎゅっと抱きしめる。
「つまんなかったらこんな風にはならないよ」
リトのペニスは勃起して既に彼女を貫く準備をしており、ズボン越しに伝わるその大きさにナナは不安を覚える。
『すっげーでかい…。てかこんなのほんとに入るのかよ…』
リトはズボンのジッパーを下ろしてペニスを取り出す。
ナナのショートパンツと下着を脱がせると、湿った膣が露わになる。
「ナナ、入れるぞ?きつかったら言えよ?」
ああ、そうか。リトはこのゲーム内では必ず気持ち良くなれることは知らないんだっけ。
でもこいつならたとえ知ってても同じことを言いそうだな。
ナナはふっと笑って言った。
「大丈夫だよ」
ナナの返事にリトはゆっくり、ゆっくりと彼女をいたわるように慎重に奥へと進んでいった。
ナナの中がリトのペニスによって圧迫され、その圧迫感は快感となって彼女の全身を駆け巡る。
ナナはぎゅっと目を閉じて声が出そうになるのを我慢した。
『こ…こんなこと皆してるのか…』
リトはナナの様子を見るために腰の動きを止めている。
「ナナ?大丈夫か?」
「だ…大丈夫だよ…」
ナナの答えを聞いてもリトは不安を拭えない。
しかしナナの中の時折キュッと締まる感触が心地よく、抜こうにも抜けないという状態だった。
更にTシャツだけを残したナナの恰好がまるで彼女を襲っているような錯覚を彼に与え、それが彼の興奮を高めていた。
リトが意を決して一度抜こうと腰を引くとナナの中はキュッとリトに絡みつき、それが彼に快感を与えて彼の動きを抜ききる直前で止めてしまう。
「ナナの中、めちゃくちゃ気持ちいいよ…」
「…恥ずかしいこと言うなよばかぁ…」
ナナの目には涙が浮かび、膣の中もかなり潤ってきている。
「ナナ、ちょっときついかもしれないけど、耐えてくれよ…っ」
リトはそう言うと一度引いたペニスを奥にぶつけるように突き入れた。
子宮を直撃するペニスの感触にナナは思わず大きな声を上げる。
「ひあっ!いきなりすぎるだろ…っ…」
「ナナかわいい…」
リトはそう言ってナナの唇をキスで塞ぎ、腰を振った。
モモよりも幼い体つきなのに、自分を受け入れ甘い吐息を漏らす彼女を見て、彼女の女としての魅力をリトは今更ながら思い知る。
「ナナ…このまま出すぞ…っ」
リトはただでさえ強く突き入れているのにさらに強くナナの子宮口に叩きつけた。
「リ…リトっ!そんなに激しくしちゃだめっ…!!あああああっ…!!」
自分の中に熱い濁流が押し寄せ、ナナの体に今までにない快楽の電流が走った。
ナナは絶叫し、体をビクビクと震わせる。
リトはそんなナナを優しく抱きしめ、彼女の背中を擦って息を整えさせる。
ナナは落ち着くと、上目遣いでリトを睨んだ。
「…このヘンタイ…ケダモノ…」
そんな言葉すらかわいらしく感じられ、リトはナナをからかってみる。
「なんだよ?その変態とエッチして気持ち良くなってたのは誰だっけな?」
ナナは顔を真っ赤にしてリトの腕の中で暴れる。
「あ…あれは…その…」
ナナの声はだんだん小さくなり、暴れる勢いも弱まっていく。
「…リトは気持ち良かったのか?」
「うん」
「…あたしも…恥ずかしかったけど気持ち良かった」
ナナは顔を伏せてそう言った。
「なあリト…。リトの体、あったかいな」
ナナリトの背中に腕を絡める。
「リトの言ってたこと、なんとなくだけどわかった気がする。それと、皆どうしてこんなことするのかも」
リトはナナに再びキスをした。
二人の唇が離れてからリトはナナに言った。
「そろそろ戻ろうか」
「…うん…」
そして翌朝、リトは股間に違和感を感じて目を覚ました。
「ようやくお目覚めですね。今朝も元気そうでなによりです」
モモは裸でそう言うと、リトのペニスに再び舌を這わせた。
「モモ…またこんなことして…」
「だって尽くしたいんですもの…あっ…」
リトはモモを押し倒して覆いかぶさり、キスをしながら器用にモモの中に挿入する。
「俺が前戯しなくてもすぐに入っちゃうな」
「リトさんなら…あっ…、いつでも大歓迎ですよ…っ…。私、いつでもどこでも…っ…リトさんに求められれば応じますから…っ…」
朝の光を浴びながらリトとモモは絶頂へと昇り詰める。
その瞬間ドアが開き、ナナが部屋に入って来る。
「おいリトー。そろそろ起きろよ…」
ナナの目に飛び込んできたのはモモとリトが二人で絶頂を迎えるところだった。
腰をぴったりと合わせ、リトは精を吐き出す快楽に、モモは出される快楽に浸っている。
「…朝っぱらからどうしようもないケダモノだな…。ま、そうじゃなきゃリトじゃねーか。あんまり美柑を待たせんなよな」
ナナはそれだけ言うと部屋から出て行った。

あいつはケダモノだ。
でも皆の心を支えようと必死になってる。
昨日抱かれてわかった。
あいつはあたしの心も支えようとしてくれるだろう。

『…ったく。このカードがいらなくなる日もそう遠くなさそうだな…』
ナナは一度取り出したゲームのパスカードをポケットにしまい、結城家の食卓に一足先に向かっていった。
11話はここまでです。

ふう…。
結構延びたけどようやくナナの話ができました。

次回はルンの話になります。

それではまた。
514名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 14:44:06 ID:gPQrv9j7
おおお!仕事早すぎです!!
515名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 23:03:01 ID:DkDMARMA
最近絶好調だなwwwナナがいい感じでした乙
516名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 01:19:13 ID:3Ndkljdw
は、早い!そしてGJです


次作も期待して待ってマウス
517名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 21:37:28 ID:z/E97fDr
GJ!
ナナktkr!!
ナナ!ナナ!ナナ!ナナぁぁぁぁああああああああああああああああああああああん!!!
518名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 21:59:47 ID:4psE49lw
GJGJ!ナナ最高です!!
次も期待してます。
519名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 18:21:26 ID:MGyzizrW
そういやモモ本誌でフェラってたね
520名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 23:48:18 ID:EgdBUorw
ファミシュ待ちage
521名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 22:47:48 ID:W9byFdUY
ララとペケさんのSSってあった?
522名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 20:30:21 ID:rBfckOmG
リト×ペケをキボンヌ(*´∀`*)
523名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 22:31:29 ID:XsRAW/qo
とうとうルンか。wktk
524名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 09:09:42 ID:Ha6BjgYh
前回のが早かったから何度もスレチェックしちゃうな
525名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 12:37:25 ID:lPAV/cm7
おいファミシュまだか
526名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 15:05:06 ID:mKlzxemj
神がおる
みかんはまだかー
527名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 23:40:27 ID:LbopDVP3
ファミシュのララはオリキャラレベルだな
原作でそういう感情がほぼなかったとはいえ、嫉妬の仕方とかララには見えん
528名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 01:07:11 ID:Ul4RknSi
案外、リトが童貞捨てるのはリサ相手かもしれん
ララその他が寝取られても、リサだけはリトを見捨てないような気がする
529名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 02:56:58 ID:L9yGgUSB
保守
530名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 19:24:15 ID:1Z95M3r8
リト?
今のSQからだと、モモが深夜にいただいているのでは?
口付けてるし。
531名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 20:45:15 ID:8QRVDnGL
モモは理性崩壊待ちだから最後まではやってねえと思われ
532名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 11:53:11 ID:7OCRgX/k
最近投稿ないな
533名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 23:14:01 ID:jfeo/tkU
リトララでクリスマスです。
534名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 23:14:28 ID:jfeo/tkU
「ん〜♪りとぉ〜」
猫なで声でオレの腕にすりよる華奢な体。
上気した頬は髪の毛に負けないくらいピンク色に染まり上がり、ひどく扇情的だ。
エメラルドグリーンの潤んだ瞳に、心なしかいつもより艶のある唇。
そのうえやわらかい豊満な2つの物体を惜し気もなく押し付けられてしまっては、この理性が崩れ去るのも時間の問題だろう。
このまま彼女を押し倒して全て味わい尽くしてしまいたい。
唇も、首筋も、双丘みたいなバストも、スカートの裾からチラリと覗く健康的な太股も、そしてその付け根にある神秘の扉も。
しかし、今の彼女にそんなことをするのは憚られた。
初めてというわけじゃない、今までだって数はそう多くないけど体は重ねてきた。
彼女のことが好きだから。
そして彼女もオレを想ってくれるから。
だからそれをすること自体には何の躊躇いもない。
でも、それでも。
オレはもう一度彼女――ララを頭から爪先まで眺める。
しっとりと汗ばんだ体はほんのりと赤らんでオレの腕を離さない。
オレをじぃっと見つめる瞳は、ちょっとつついたら壊れてしまいそうに揺れている。
明らかに普段とは違う色気をまとったララ。


そう、ララは今、酔っぱらっていた。
535名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 23:15:07 ID:jfeo/tkU
きっかけはクリスマスパーティーだった。
本日12月24日は誰もが知っている通りクリスマスイブであり、家族でパーティーを開く家も珍しくない。
それはウチも例外ではなく、仕事の忙しい親父や母さんも何とか時間を作って駆けつけてくれた。
さらに闇まで来てくれたので、妹の美柑は普段の落ち着いた様子からは想像できないほどのはしゃぎっぷりだった。
ララの妹である双子のナナとモモ、宇宙植物が進化?したセリーヌ。
さらには親父の仕事のアシスタントであるザスティン達(本当はララの親衛隊なんだけど)も加え、家の中はいつになく賑やかだ。
ちょっと騒がしいけど、こういうのも悪くない。
そう思えるくらいみんな楽しそうだった。
そんな中でも、ララはぴったりとオレの隣にくっついていた。
「みんな楽しそうだねー」と微笑む横顔はすごく嬉しそうに見えた。
デビルークでお姫様として過ごしてきたララは、こうやって騒ぐことはあまり無かったのかもしれない。
だからみんなでできること、楽しいことにはいつも率先して立ち上がる。
憧れていたから。
そう考えると無性にララを抱き寄せたくなって、みんなに気付かれないよう黙って腰に手を回した。
「リト……どしたの?」
「いや、何となく」
なのにララが頭を預けてくるもんだから、すぐさまニヤついた表情を浮かべた親父がオレ達に近寄ってくる。
「おぅおぅ、うらやましーなリトよぅ。ララちゃんとはもうあーんなことやこーんなこともやっちまった仲なのか〜?」
うるせー酔っぱらい。
そんな言葉をため息に変えて立ち上がる。
「どこ行くの?」
「トイレだよ」
そう言って歩き出すオレの背後で「ほら、ララちゃんジュースだ!飲め」「わぁ、ありがとーリトパパ♪」なんてやりとりが耳に入る。
今思えば、オレはそこで親父を止めておくべきだったのかもしれない。


トイレから戻ったオレが異常に気付いたのは、元いた所、つまりララの隣に腰を下ろした時だった。
「りとぉ」
いきなり腕を絡めてきた。
さっき親父に冷やかされたばかりなのに。
ちょっとトイレに立っただけなのにそんなにオレと離れるのが寂しかったのか、困ったやつめ。
なんて甘い考えでララを見て、ドキリとした。
不必要に頬が赤い。
まるで何回戦もしたあとのような。
呼吸が少し荒いし、そういえば絡んだ腕も少し熱い。
なんだ?どうしたんだ?
理由を考える暇もなく、今度はオレの首に腕を回してくる。
抱き着いてキスをせがむように。
ちょ、ちょっと待て。みんな見てるのに?
ワクワクしながら見守る親父と母さん、ヤミのジト目、噛み付きそうなナナ、ちょっと赤くなってる美柑、咳払いするザスティン一行、切なげなモモ。
いろんな視線が突き刺さる。なんか最後の反応はおかしい気がするけど。
そこでオレはちょっと冷静に考えてみる。
いくら恥じらいの少ないララと言えど、家族や友達の目の前で欲情するなんて考えにくい。
迫ってくるララの肩を両手で抑えつつ、テーブルの上に目をやる。
ララの前には液体が少しだけ残ったコップと、シャンパンのビン。
視線を親父、もといバカ親父に移す。
犯人はこいつか。
いや、隣でニヤけている母さんからして、共犯の可能性もある。
未成年に酒飲ますなよ。デビルークの法律がどうなってるのか知らないけど。
どっちにしても仕方ない両親だよな、ほんと。
コップ一杯で酔っぱらうララもララだけど。
「なんかララ、酔っちまったみたいだから部屋に連れてって寝かせてくるよ」
苦笑いしながらララを抱き上げる。
「よってなんかないもーん!」
「はいはい」
むーっと頬を膨らませて抗議するララをなだめ、みんなのいる部屋を後にする。
階段を上るとき背後から「ほどほどにしろよー」なんて声が聞こえてきたけど、幻聴だと思いたい。
さっきまで嫌がってたくせに、ララはすごく嬉しそうにオレの首に抱き着いていた。
536名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 23:16:04 ID:jfeo/tkU
ララを休ませるためララの部屋に連れて行き、ベッドに腰掛けさせようとする。
しかしイヤイヤをしてなかなか離れようとしない。
「はなれちゃヤだよう」
「すぐ戻るよ」
「うぅ……」
今にも泣きそうなララの瞳。
な、なんでそんな顔するんだよ。もしかしてララって泣き上戸?
どんだけ酒弱いんだ……オレも人のこと言えないけどさ。
「みんなのことほっとくわけにもいかないだろ?」
「私のことは……いいの?」
う……と言葉に詰まってしまう。
確かにあの様子だとオレなんかいなくても問題は無いんだけど。
でも、それ以上にこの状況がまずい。
さっきからララのやわらかいとこがいろいろ当たってるし、なんかいい匂いするし。
赤らんだ顔で上目遣いに見つめてくるし。
下ではみんながまだパーティーしてるってのに、変な気持ちになってしまう。
それに、このまま強引にララを振り切ったら本当に泣き出してしまいそうな勢いだ。
そのくらいララの表情は切実だった。
根負けしたオレはため息を吐きながらどっかりとベッドに腰かける。抱きかかえたララを膝に乗せて。
「わかったよ。ララが眠るまで一緒にいるから、それでいいだろ?」
「眠るまで?」
また悲しそうな顔をした。
「ずっといっしょがいい……眠るならリトにだっこされたまま、リトといっしょに眠りたいの」
ギュッとオレのシャツをつかんでくるララ。
これはちょっとまずい。可愛すぎる。どんどん自分の鼓動が速くなるのがわかる。
それに気づいたのか、ララはオレの胸の辺りに顔をうずめてその音を聞く。
「リトどきどきしてる。私といっしょだ……♪」
「そ、それはララが……っ」
「リト……すき」
とうとう背中に腕を回し、絶対に離すまいと密着を強めてくる。
加えてこの甘い囁きだ。決して計算じゃないララの純粋な行為だからこそ、その破壊力は何物よりも凄まじい。
さらに抱き着くときに足も動かすもんだから、太股の上にかかっていたスカートが捲れあがり、その谷間の薄桃色な生地まで目に入ってしまう。
それに気を取られた隙に、ララが唇を重ねてきた。
「んっ……くちゅ」
すかさず舌も入れ、くちゅくちゅと音を立ててオレの中を味わおうとする。
いつの間にこんなに上手くなったんだ。
「んちゅ……リト」
「お、おい」
ララは視線を下方にやると、オレの股の辺りをズボンの上から手でまさぐる。
そこはちょっと今はまずい。
「リト……すっごいかたくなってるよ?」
「……言われなくてもわかってるよ、そんなの」
言いながらつい顔を逸らしてしまう。
こんな状態のララを抱いて、あとから覚えてなかったりしたら嫌だから我慢してたんだけど。
体は自分の意思と関係なく反応してしまう。どうしようもないくらいに。
そりゃそうだよな、こんな風に迫られて欲情しないわけがない。好きな女の子なら尚更だ。
だからララがおもむろにズボンのチャックを下ろし始めても何の抵抗もできなかった。
537名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 23:16:46 ID:jfeo/tkU
「すごい……びくびくしてる」
「あんまり見ないでくれよ……恥ずかしいからさ」
「ふふ♪ちゅぅ……」
膨れ上がった先端にキスをされ、びくんとペニスが跳ね上がる。
それを優しく包み込んでくれるララの手も舌も唇も、すごく気持ちがいい。
気がおかしくなってしまいそうだ。
「んちゅ……ちゅぷ」
「ララ、そんなにしたらすぐに……っ!」
絡みつく舌のぬるぬるした感触に、あっという間に絶頂まで連れて行かれそうになる。
我慢する暇もなく、熱いものが尿道を駆け上がってきた。
「ごめん、ララ!出るっ……!」
「ん、んんっ!」
どくどくと精液が吐き出され、ララの口の中に注ぎ込まれていく。
ララは全然嫌がる様子もなく「んく、んく」と喉をならしてオレの出したものを飲み込んでくれた。
口の端から垂れた精液も指ですくい舐めとる。
そんなララがあまりにも健気で色っぽく見えて、出したばかりだというのにオレのモノにはすでに熱い血が集まり始めていた。
「気持ちよかった?」
「……うん」
「よかった♪リトの、まだおっきいね」
「そうだな……でもその前に」
またペニスに触れようとするララをそっとベッドに押し倒す。
「あん」という嬉しそうな悲鳴にまたオレの鼓動が加速する。
今度はオレがララを気持ち良くしてあげなきゃ。
「んあ、はん……」
セーターの中に手を侵入させ、ブラのホックをすばやく外す。
この一連の動作にはさすがに慣れた頃だ。
直に触るララの胸は服の上から押し付けられるより何百倍もやわらかくて、指の動きに合わせて形が変わる。
ララの切なげな顔を見ると、こうしてララの胸を独り占めできることがとても誇らしげに思えた。
やっぱりララって可愛いよな。もっと気持ち良くしてあげたくなる。
服を一気にたくし上げると、引っかかった胸がぷるんと震えた。
「ひゃあ、んっ」
胸の先にある小ぶりな果実を口に含むと一際甲高い声をあげる。
そのまま舌先で転がすとさらにこぼれる甘い声。
形の良い唇から漏れるそれは美しいリズムを奏でているようで、いつまでも聴いていたくなる。
でもオレは攻撃の手を休めない。
手を下半身に伸ばしスカートをめくり、太股の間にそっと指を忍ばせる。
真ん中の、ちょうど筋の辺りを下着の上からなぞるとララの奏でるリズムが乱れた。
「ひぁっん」
「……え?」
同時にオレも驚いた。
ララの下着はもうほとんどその意味を成さないくらい、湿り気を帯びていた。
湿っているというより濡れているという方が正しいかもしれない。
「ララ……もしかして最初から濡れてたのか?」
「だって……」
オレがそう尋ねるとララは赤らんだ顔をさらに赤くして横に向けた。
「リトの気持ちよさそうな顔見てたら、私も感じちゃったんだもん」
「……!」
酔ってるとはいえ、見ただけでここまでなってしまうなんてエロすぎる。
もはや我慢できないといった面持ちで見つめてくるララ。
感じさせてあげたい。もっともっと。
「すごいな、ララのここ。大洪水だ」
「んあぁっ」
「お漏らししたみたいだな」
下着の上からでもはっきり形がわかるくらいぴったりと張り付いている。
泉が湧き出る源を覆っている布地を横にずらすと、ピンク色に光る口がぱっくりと広がっていた。
538名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 23:17:20 ID:jfeo/tkU
「エロすぎ……」
縦に割れた口をそっとなでると、ララの全身がビクンと震えた。
「ララ、なんかいつもより敏感じゃないか?酔ってるせいかな」
「よ、酔ってないもん……」
そこは譲らないのか。
「ふぁあ、ん!あんっ」
入り口をくちゅくちゅと弄ってやるとララは面白いくらい反応してくれる。
これくらい濡れてるなら、指が入っても大丈夫だよな。
「んあぁぁっ!」
「うわ……すげー簡単に入った」
ちょっと中指の第一関節まで入れたと思ったら、あっという間に付け根まで引きずり込まれてしまった。
ララの中はものすごく熱い。ララの体温で包まれた指を通して伝わってくる中の感触に一層興奮を覚えてしまう。
はやくララと一つになりたい。
でも、その前にもっとララの可愛い姿が見たい。
肉欲をグッとこらえて指を動かす。
「あっ、はぁっ!りとぉっ」
お腹側の内壁を指の腹で掻くようにしながら、一番弱いところを探す。
少し強めに粘膜を刺激していくと、ある部分でララの反応が強くなった。
「んやぁっ!」
「ララ、ここがいいのか?」
「だめ、だめぇ……!そこは、だめぇ……っ」
そのポイントを刺激し続けるとララの体がどんどん硬直し、必死に快楽に耐えているのがわかる。
尻尾に続くララの第二の弱点だ。
「ガマンしなくていいよ。ほら、気持ち良さそうな音立ててる」
「だめっ……だめだよぉ……!」
「ダメじゃないだろ、こんなにいやらしい液垂らしてるんだから」
「あはぁうぅっ……!りとぉ、りとぉっ」
下からだけでなく、ララの瞳からもぽろぽろと涙がこぼれ始めた。
でもすごく気持ち良さそうに顔をゆがめ、熱い息を漏らしている。
快楽に耐えきれなくて泣いてしまうララも可愛い。
「出ちゃう、出ちゃうよぉ……!」
「いいよ。ララの気持ち良いのいっぱい出して。オレがララに出したみたいにさ」
「んんぅああ、もぉ、だめぇえええっ」
ララが叫ぶのと一緒に、指を入れている穴のすぐ上の尿道から大量の液体が噴出される。
服やシーツに飛び散るのも構わずさらに刺激するので、それは留まることなくどんどん溢れ出てくる。
気付けばベッドに大きな染みを作りオレの手もびしょびしょだ。
「いっぱい出たな」
「は、うぅぅ……」
「めちゃくちゃ可愛かったよ」
ニヤッと笑いながら濡れた手を舐めて見せると、ララは真っ赤になって見つめてきた。
「だめって言ったのに……いじわるなんだから」
「尻尾の方が良かった?」
「……もう」
「うおっ」
ふらふらと上体を起こすと、今度はララがオレを押し倒してくる。
オレの上に馬乗りになったララは打って変わって楽しそうな表情になった。
「今度は私の番だから、リトはじっとしてていいよ♪」
「うぁ」
勃起したペニスを軽く扱かれる。
ララのイク姿を見て、もういつでも戦闘準備OKになっていた。
「これ、入れるね。んっ……」
ちょうどペニスの上の辺りに腰を持ってきたララは、自分の割れ目に先端をあてがう。
すっかり濡れそぼったそこからは今にもぷちゅうっという音が聞こえてきそうだ。
「んぁ、ああぁ……!」
そのまま支えとなっていた足の力を緩めると、重力に従ってララの腰が落ちてくる。
必然的に天を向いていたオレのものは中へと埋まっていく。
ゆっくりと、味わうように飲み込んでいくララの膣。
快楽に眉をひそめるララ。オレも同じような表情をしているかもしれない。
あたたかくて、ぬるぬるで、まるで意思があるかのようにララの膣壁が絡みつく。
多分、宇宙一幸せな瞬間だと思う。
539名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 23:17:56 ID:jfeo/tkU
全部入りきると、ララは腰を折ってキスをせがんでくる。
下も上も繋がりたいなんて、どうしようもない甘えんぼだ。
上半身を少し浮かしてそれに応えると、ララはまたすぐさま舌を絡めてきた。
「ちゅりゅ、くちゅるぅ……」
忙しく動くララの舌は否応なしにオレを責めたてる。
もう限界くらいまで大きくなったはずのペニスが、さらに膨張したような気がする。
ララもそれに反応したのか甘い息を漏らした。
「リトの、私の中でいっぱいだよぅ……」
「ララ……オレもう我慢できない」
「いっぱい気持ちよくなろうね♪ん、あぁっ……」
せっかく奥まで収まりきったペニスを、腰を浮かせてまた引き抜いていく。
ララが切ない声をあげる。体温が遠のいていく、とても不安な瞬間。
でもそれは次の最高の瞬間のためにある。
ギリギリまで引き抜いた腰を、また重みに任せて沈ませていく。
「ああぁ、ん……♪」
今度は快楽に染まった甘い甘い喘ぎ声。
頬に赤みが差し、目をぎゅっと閉じるララはとても幸せそうだ。
「りと、きもちいぃっ……」
「オレもだよ。ララの中、すげーいい」
また腰を浮かせ、沈める。浮かせて、沈める。
ララは夢中になって同じ行為を繰り返す。その度に歓喜に満ちた吐息を漏らした。
当然気持ちいいのはララだけじゃない。
何度も何度もララを貫く感覚に、オレはすでに爆発寸前だった。
「ララ、オレそろそろヤバい……!」
「うん……私も。もっとはやく動くね?」
ララはオレの腹の辺りに手を添えると、今まで上下だった動きを前後の動きに変えた。
「あっ、あぁっ、んぁっ、あんっ!」
「くぅ、ララぁ……!」
さっきみたいな大きなストロークは無いが、激しさを増した動き。
目の前でぽよんぽよんと揺れる大きな胸が余計に興奮を煽る。
気付けば仰向けになっていたオレもさらなる快感を求めようと腰を動かしていた。
「ララっ、ララっ!」
「りとっ!りとぉっ!」
膣内の収縮が激しくなり、ララの絶頂も近いことがわかる。
互いに名前を呼びあいながら絶頂へと駆け登っていく。
するとララはまた口づけをせがんできた。
イクときはキスをしながら……ということらしい。
余裕はほとんど無かったけど、他ならぬララの望みに応えないわけにはいかない。
「ちゅっ……」
「ん、ふぅっ!……――――――――っ!!!!」
唇が重なった瞬間、ララの中がきゅーっとオレのものを締め上げてくる。
それに呼応するように、ペニスが脈動してララへの想いを吐き出した。
「んふぅぅ……!」
目の前のララの瞳からまた涙がこぼれた。
オレ自身も、すべて搾り出そうとする膣内の動きに軽く泣いてしまいそうな快感を覚える。
もしかしたら目尻には涙が浮かんでいたのかもしれない。
唇を離し、涙目で見つめてくるララの頭を撫でる。
気持ち良さそうにララは顔を胸に埋めてきた。
「りと……すごかったよぅ……」
「ララの中気持ち良すぎ……」
軽くララのおでこにキスをして、ララの中からペニスを引き抜く。
出した直後でさっきのような元気は無いけど、硬さはそれほど失われていない。
抜く瞬間ララは切なげな顔を見せたけど、それを見抜いてなのか二人の液にまみれたペニスを見て頬を染める。
「きれいにしてあげるね」
540名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 23:18:43 ID:jfeo/tkU
「お、おい」
止める間もなく抜いたばかりのペニスに舌を添わせるララ。
付着した精液や愛液を丁寧に舐めとっていくが、オレのものはムクムクと熱さを取り戻していく。
おまけに先走りが流れ出しせっかくララが綺麗にしてくれたペニスを汚してしまった。
「だめだよー、リト。また綺麗にしないと」
くすくす笑いながらララが言う。
絶対ワザとだよな、これ。
そっちがそのつもりならこっちだって負けてられない。
「ひゃんっ」
くちゅくちゅと秘所を弄るとララが可愛らしい声をあげる。
怯んだ隙にララの後ろに回り込み、すべすべなお尻とその上から伸びる尻尾をがっちりとキャッチ。
四つん這いになったララを後ろから責める格好になる。
「さっきはララの番だったから、今度はオレの番だよな?」
「あう……尻尾はだめぇ……っ」
涙目のララ。お構いなしにペニスをあてがう。
愛液に加えて精液が垂れているそこは簡単にオレを受け入れてくれた。
「あぁうっ!」
「ララっ……!」
今度は最初から全開で飛ばす。ぱんっぱんっと肌と肌を打つ音が部屋に響く。
もちろん尻尾への愛撫も忘れない。
こちらはララの一番敏感な部分なので、優しく扱きあげる。
「やぁあ、らめぇっ!尻尾とっそんなとこっ、一緒にされたらぁっ……変になっちゃうよぉっ……!」
口ではダメだと言いながらも、膣内の収縮具合が示す通り体は悦んでいる。
それがわかるから最高に嬉しい。ララがオレで気持ちよくなってくれるのがわかるから。
「あはぁっ、だめぇ……そこはだめぇっ」
突くポイントを変えるとララの反応も変わる。
先ほど盛大に潮を噴いたスポットだ。
「あっ、はあぅん!っあぁん!」
2つの弱点を同時に突かれ、今にも崩れ落ちそうなくらいララの腰はガクガクと震えている。
後ろからだと顔は見えないけど、シーツにしがみついて必死に耐えているのがわかる。
オレはオレですでにラストスパートと言えるくらい腰を打ちつけているので、快感が高まるのも早い。
接合部では精液と愛液が擦れ白く泡立っている。
「ララ……お尻の穴もひくひくしてる」
「やぁっ……見ちゃやだよぉっ」
「く、はぁ……ララの中、どんどん絡みついてくる……すげーよ」
541名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 23:19:16 ID:jfeo/tkU
相変わらずララの膣は変幻自在に動いてオレを絶頂へと導いてくれる。
狭いだけでなく、オレのものにぴったりと吸いつくようなそれからはララ本来の優しさも伝わってくるようだ。
「はうぅ、りとぉっ……!わたしもう、もうっ!」
「いいよ、好きな時にイって……オレも合わせるから」
「だめだよぉ、またっ……また出ちゃうっ……!リトのおちんちん汚しちゃう……っ」
中の敏感な部分を責め続けたことでまたスイッチが入ってしまったらしい。
よく見るとオレのものがララの中に入る度、ぴゅっぴゅっと細かく液体が飛んでいるのがわかる。
もう決壊寸前らしい。
「いいよ、またいっぱい出して。オレもララの中に出すから。いっしょにイこう」
「あぁうう、りとっ!りとっ!りとっ!りとぉっ!!」
「ララっ!」
「ひあぁぁああぁっ!!!」
最後の一突きを打ち付けると「ぷしゃああああ」と音を立てて滝のような液体が流れ出る。
同時にオレのペニスも爆発したみたいに精液を吐き出していく。
溶け合うような感覚。何度も、何度でも味わいたくなる絶頂。
射精が終わるのと潮吹きが治まるのはほぼ同時だった。
力なく倒れるララを抱き込むようにしてオレも倒れる。
「はー……はー……」
「ララ、疲れただろ?ごめんな」
調子に乗って激しくしすぎたかもしれない。ちょっと反省。
でもくるっとオレを向いたララはうっとりと頬を染めていた。
「ううん……すっごくよかったよぉ」
「そっか?オレも気持ちよかったよ」
「もいっかいしたいな……♪」
そんなことを言いながら首に腕を回して甘えてくるララ。
今日はもう何度も射精しているのに、そんな可愛いことをされたらまた元気になってしまうじゃないか。
「んっ……リトのここもしたいって言ってるよ♪」
案の定ララに見抜かれ、扱かれるペニス。
しっかりと感じてしまう自分の若さに感謝し、少しだけため息を吐いた。
「わかったよ……ララの気が済むまで付き合うよ」
「えへへ♪」
満面の笑みを見せてくれるララ。
この笑顔にはどうあがいても勝てそうにないな……。
そんなことを思いながら、今日何度目になるかわからない行為に溺れていった。
542名無しさん@ピンキー
「んん……?」
目を覚ますと、いつもと景色が違うことに気づく。
そういえば昨日はあのままララの部屋のベッドで寝たんだっけ。
酔ってテンションの上がったララに流されてしまい、何度交わったかもよく覚えていない。
右肩には心地良い重み。その正体は確かめるまでもないけど、確かめずにはいられなかった。
「ララ……」
規則正しい寝息を立てて眠るお姫様は、昨日の火が点いたような姿とは打って変わっておとなしい。
元気なララもエッチなララも好きだけど、眠ってるララも可愛いな……なんてことをついつい考えてしまう。
まずい、朝からのろけ過ぎだ。
布団の中を確かめると、二人ともかなり乱れた服装。
オレは下半身は何も穿いていないし、ララはほとんど全裸。
ニーソックスをつけているぶん全裸より欲情を誘う。
おまけにシーツにはいやらしい染みがいくつもついている。
このままでは朝から変な気分になってしまうので、オレはそっと布団を戻した。
ララを起こさないように携帯の時計をチェックすると時刻は8時半。
急いで起きるような時間ではないけど、たっぷり寝たので眠気はほとんどない。
しばらくするとララももぞもぞと動き出した。
「んんっ……あれぇ、リトだ。おはよー♪」
「おはよララ。……もしかして昨日のこと覚えてない?」
「昨日?……あっ」
少し考え込むような顔をしたあと、急に赤くなる。
どうやら思い出したらしい。酔って覚えていないかもと思っていただけに、ホッとした。
オレしか覚えてなかったらやっぱり寂しいもんな。
「昨日、私変じゃなかった?」
「変っていうか、酔っぱらっていつもよりテンション高かったな」
「やっぱり……これからは気をつけるね」
あからさまにヘコんだような顔をするララ。
オレは笑ってララの頭を撫でた。
「気にするなよ。それより二日酔いとか無さそうで安心したよ」
実際に飲んだのはほんのちょっとだったしな。
「あ、そーだ。昨日リトにプレゼント渡そうと思ってたんだけど……下に置いてきちゃった」
「昨日はバタバタしてたからな。オレも自分の部屋だよ」
「そっかぁ。うーん……もう起きちゃう?」
「もう少しこのままがいいって顔に書いてるけど?」
「えへへ……」
照れたように笑うララをそっと抱き寄せる。
あたたかい体温とララの匂いがふわりと鼻をくすぐる。
「ララ。起きてシャワー浴びたらさ、二人で出かけよう。今日は予定とかないよな?」
「うんっ、ないよ。わーい、リトとデートだ♪」
心から嬉しそうなララを見ていると自然と心が穏やかになる。
いいよな、この感じ。幸せがこみ上げてくる。
「……あ、そういえばまだ言ってなかったよな」
「え?」
昨日はなんとなく言いそびれちゃったけど、今日は12月25日。
やっぱりこの日はこれを言わなきゃ始まらない。

「メリークリスマス、ララ」

ララの頬にそっと口付ける。
昨日あげられなかったプレゼントの代わりに。