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>>33 うまい
/aW ̄ノ,ヽ、
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Π /二 ̄|∩
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森見作品は何かエロに向いてない気がする
好きすぎる所為かもしれないが
36 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 15:45:05 ID:W4XufdP3
あなたエロいことおっしゃる
蛙に犯されてる奈緒子さんの話とか
諸君。
君たちはいったい何を求めてここへやってくるのか。
桃色かつ破廉恥で低俗な期待に胸ときめかせてやってきたところで、この男汁で煮詰めてぐだぐだに変色したような掲示板から諸君が得るものは何もないことを断言する。
私は言ったはずだ。成就した恋ほど語るに値しないものはない、と。
よって諸君に私の甘酸っぱい恋の進展のほどを語る気は毛頭ない。だが、恋の成就の定義について、ひとつだけ言わせてもらいたいことがある。
母親とのつながりであるへその緒を絶たれて以来孤独地獄をさまよっていたホモサピエンスが、へその緒のかわりに自分の小指につながっている赤い糸を見つけ、
そして赤い糸の先につながる黒髪の乙女とともに確かにその赤い糸があることを確認しあう。
これをもって恋の成就と私は定義したい。
諸君の中には、成就した恋を成就した『コウイ』と不埒に読み違えて、桃色の破廉恥な空想に顔をにやつかせている不届きな輩もいることであろう。
それは訂正せねばなるまい。
明石さんと私の間には、なにも疚しいことはない。
そう、我々はジョニーに支配されることなく、昨今の堕落した世間の人々から見れば幼稚園児の恋愛かと驚くぐらい清らかな愛をはぐくんでいる。
○
「先輩、今日もたのしかったです。御所に入ることができるなんて知りませんでした」
「なあに。私も特別拝観の事を知ってはいたが来たことはなかった。明石さんと一緒だから楽しいのであって、一人でこのようなところに来てもむなしいばかりだ」
「私は一人でも十分楽しいと思います。歴史的建造物は見飽きませんし、資材の組み合わせ具合にも学ぶところが多いです」
「そ・・・そうか・・・」
「・・・でも、先輩と御所のさまざまな施設について逐一意見を交換し合えたのが、一番有意義でたのしかったです」
「そ、そうか! それを聞いてすごく嬉しい」
「庭内の橋に招き猫を並べてはどうだろうか、というのは、さすがにいただけませんでしたが」
「ふむ。たしかに、平日にも関わらず人だかりになるのだから、招き猫でこれ以上人を招いても不快感が増すばかりだろう。明石さん、君は正しい。・・・では、招き猫の手をわざと歪んだ形にした、人払い猫をかざってはどうだろう?」
「そんな猫がいるのですか?」
「いや、いないと思う。私がいま作り出した空想の産物だ」
「相変わらず、阿呆なことを考えますね」
「はっはっはっは。・・・では、名残惜しいが日も暮れた。さらばじゃ、明石さん」
「はい先輩。また明日」
こうして静かに愛をはぐくむ先にはいづれ現実の世界でも愛の結晶という名の赤子をはぐくみたいものだ。と、思わなくもないが、まあ、それは先の話だ。
なんといっても私はまだ大学三年生。勉学にいそしみ、麗しの黒髪の乙女を一生支えていける甲斐性を身につけねばなるまい。
そして、明石さんとの薔薇色の未来のために私がいま一番しなければならないことは・・・
○
「やはり僕の目に狂いはなかった。あなたは足の先から頭のてっぺんまで変態です。体中の穴から変態が滲み出してきてますよ」
「小津! 貴様、こんなところで何をしてる!?」
「日がな一日、あなた方のおままごとの様な恋路を見守っておりました。10M以上後方から、気配に気づかれぬように。ずっと」
「このやろう」
「明石さんは僕の大事な弟分ですからねえ。何かあったらただじゃあおきません。それにしてもあなたは酷い人だ。今出川の十字路で別れてすぐにツタヤに直行して桃色遊戯の相手探しとは」
「だまれ。内なるジョニーをなだめて健全なお付き合いをするにはなくてはならない道具なのだ」
「まあ、気持ちはわからなくもないですよ。・・・あ、僕、その女医さんのパッケージ、そそるな」
「おまえの嗜好には興味ない」
「ひどいわ、昔は何度もアタシをさそったじゃない」
「おまえが勝手に押しかけてきただけだ。おい、ひっつくなよ」
「ひどいひどい。アタシの好みもあなたの色で染め上げたくせに」
「・・・こんな場所で男女の睦言を模倣するなんて、害の垂れ流しもはなはだしい。ほら、気色悪げに店員がこっちをみてるじゃないか」
「ひどいなぁ、あんたも乗ってきたくせに。・・・それにしても、あなたもしょうがない人だ。明石さんという彼女がありながら、TV越しの逢瀬のほうがいいなんて」
「いいわけがあるかっ」
「ほら、本音がでた」
「む。いや、あの、それは・・・」
「認めてしまいなさい、あなたは紳士の薄皮をまとった大変態だ。薄皮饅頭のように、体のそこここからいやらしいほどのエロが見え隠れしてますよ」
「やめろ」
「明石さんが夜な夜な寂しがっているとも知らず」
「えっ?・・・」
「あっ・・・しまった。言っちゃった。聞かなかったことにしてください」
「待て、聞き捨てならんぞ、その話は。言え。言わないと、絞めるぞ」
「しめるって、あなた、何を? うぐぐっ、首はやめて首はやめて、折れる折れます」
「それがいい。足の時のようにぽっきり折れちまえ」
「嫌です死にたくないです。言います、言いますから! ・・・はあっ、はあっ・・・本気で絞めましたね、あなた・・・」
「あの強さで死なないとは、さすが妖怪だ」
「つくづく酷い人だなぁ、あなたは」
小津いわく。秘密結社<福猫飯店>の中にはいまだに小津を長官と仰ぎ彼の再帰を図る同士がいるらしい。そして小津は彼らを巧みに操り、どんな学生の個人情報も隠れた性癖も今どこで何をしているのかも、望みのままに知ることができるらしいのだ。
「でもって、これが、明石さんの夜を記録したビデオテープです」
「おい、これは盗撮じゃあないのか」
「それがどうしたというのです。真実はプライバシーより重いのです。あなたが紳士的面して、触れるか触れないか、あるのかないのかさえわからないような綿毛のようにふわふわとしたお付き合いをつづけるより、
これをご覧になって、明石さんの望むものをお知りになったほうが、お二人の将来にとって有益だと思うからこそ僕はこのビデオを入手したのですぞ」
「ちなみに、おまえはこれを見たのか?」
「親友の人生を左右するかもしれない運命の時に、ダビングに失敗した砂嵐を見せるわけにはいきませんからね」
○
抵抗する小津を引きずって御所までもどり、白石を思う存分口の中に詰め込んでやったあと、私は住処へ帰った。
我が家の畳に寝ころがると、たっぷり半刻の間、私は小津の卑劣さにぷりぷりと憤っていた。が、ふと傍らをみると、件のビデオテープがなぜか転がっているではないか。
私は愕然とした。なぜこれをもって来てしまったのか。
あわてて起き上がった瞬間に床がきしんだその音が、まるで深窓の令嬢が非難めいて息を呑む音に聞こえ、私はますますパニックに陥った。
このテープには夜の明石さんが詰まっている。
未だ知らぬ彼女の部屋。
未だ知らぬ彼女の寝巻き。
未だ知らぬ彼女の寝顔。
そして、先ほどの小津の言葉から察するに、このテープにはそれ以上のものがうつっているに違いなかった。
未だ知らぬ彼女の喘ぎ。
未だ知らぬ彼女の痴態。
未だ知らぬ彼女の性癖。
そうやって、夜の明石というキーワードから、猥褻非猥褻のわけへだてなく妄想はあふれ出し、私の腕はまるで別人のようにぎこちなく動いてテープをデッキに押し込んだ。
私の中のジョニーが舌なめずりをしているのがわかる。
「ついに海路の日和ありってやつだ。これで彼女のヨワイとこを拝ませてもらおうじゃないの。でもって、つぎに会うときは俺の出番さ。いよいよ新しい扉を開くときだ!」
「ジョニー、それは違う。まだ私も彼女も恋をはじめたばかりだ。今は心の絆を深めるときなのだよ」
「彼女は求めてるんじゃねえか。このまんま指一本触れずにいたら、別のジョニーにかっさらわれていくぜ!」
「彼女はジョニーごときに流されるほど軟弱な人間ではない」
「そーかい? ならこのビデオはなんだっていうんだ。え? 答えてみろよ? 彼女はおまえが不甲斐ないから、寂しくて自身を慰めてるんじゃないのかよ? え?
彼女のジョニーが夜毎に暴れているってんなら、俺のほうだって解き放ってくれなきゃ不公平ってもんだ」
私はデッキの電源を入れた。
心の中で明石さんにわびながら。
すまない明石さん。
あなたを汚す気はなかった。
天地神明に誓って、私があなたに愛をうちあけ、二人の恋が成就したとき、私の心に疚しい暗闇はなかった。
肉体的にはもちろん、精神でもあなたを清らかに愛し続ける決意があった。
人恋しさにかまけて靴紐のように絡み合うようなことはするまいと思っていた。
誓ってそれは、嘘ではない。
しかし、あなたが私を望むなら、両者の合意のもと合併しようではないか。合併したいというのは、否定できない私の欲望である。いや、欲望ではなく、もっと純粋な希望だと思いたい。
せつな的なジョニーの支配ではなく、あくまで心のつながりから肉体的つながりへ発展するというのであれば、私も反対する理由がない。
あなたの破廉恥な姿は、唖然とするようなものかもしれない。きっと桃色ビデオなどみたことのないあなたの性の技巧は私の常識を逸脱した驚愕するようなものかもしれない。
しかし、私はすべてをうけいれよう。
率直に言おう。私もあなたがほしいのだ。
その方策を、いや、その踏み出す勇気を、このビデオを通じて、私に与えてもらえないか。
そして私は、再生ボタンを押した。
○
その結果ブラウン管にうつったものが、見慣れた四畳半で、樋口師匠が「やーい、ひっかかったひっかかった」と囃し立てながら、くるくるまわる姿だったことに、私は驚愕し、唖然とした。
「貴君もまたなんでこんなことを」
と回りつかれてくたばった師匠がカメラのほうに向かって問いかけると、映像が少しぶれて、あの憎たらしい妖怪の声が答えた。
「僕なりの愛ですわい」
「そんな汚いもん、いらんわい」
私は怒りにまかせてブラウン管をたたいた。
だが、少しホッとしていた。
<終わり>
もっとつづけてくれ〜
うますぐるw
GJ!
久々にきたらいいもの見れた
オチでなんかほっとした
今度は是非合併をw
素晴らしい 乙です!
47 :
名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 11:00:10 ID:r8YiEPnV
保守
保守
「私」の事だから絶対受けに徹するだろうな
明石さんに「いいです、私の言うとおりにやってください」とか言われて
私は推考に推考重ねて考えた前戯とかが空回りしすぎてカチカチになってるのがイメージ付く
50 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 08:12:47 ID:sU/tHAu9
age
保守
『乙女』の乙女の乳揉みたい
本日は、
『私』がクリスマスデートの約束をとりつけ、四条河原町交差点で待ち合わせをしていたものの、
突然広がった「ええやないか」という狂乱の渦に巻き込まれて明石さんと会えなくなる日です。
太陽電池で動くモダンな招き猫を渡せなかったのか
それはそれでええじゃないか
うわ小津なにおするやめ・・・アッー!
また阿呆なことを書き込みましたね
小津△
慣れるとなかなか心地良い物だ
明石さんも是非一度試してみるといい
食わず嫌いは良くない
○
(( (ヽヽ
>_ト ̄||○
59 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 12:04:33 ID:5otfpGou
そろそろSS投下があってもええんとちゃいますの
ほすほす
>>38 四畳半神話体系でエロパロなんて
一体どうするのかと訝しみつつ開いたら
何とも達者な職人が居るではないか
素晴らしい!
是非続編を期待するものだ
保守
森見作品のエロ妄想の難易度は異常
書きたいのに…読みたいのに…
うぎぎ
64 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 02:14:20.73 ID:o0/1gr6j
age
保守
葵祭にはデートかなぁ。
66 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 20:17:34.04 ID:v8FWVzIu
正確な由来はさておいて、運命の赤い糸というやつは我々の目には見えないらしい。若人の熱くたぎる思いの丈が小指から糸に伝いそれをサーモグラフィーを通して見るとなんと赤く見えるといったこともない。目に見えないのだから。
そうなると目を逸らしがたい事実が自ずと浮かび上がってくる。押さえつけてもそれは水中に沈めたビート板のように猛反発して上がってくる。そのさまは酸素を求める溺れた者のようでありまさしく今の私の状態でもある。
「僕たちは運命の黒い糸で結ばれているのです」
黒髪の乙女との指切りにしか使うことが許されない私の繊細な小指を締め付けている目に見えない運命の糸の色が、赤か黒かなど私には分かりようもないのである。
生乾きの衣類さながらの陰湿な不快感をもたらすあの男の言うように本当に私に黒い糸が結ばれていた場合、私に残された道は小指を切り落とすことのみである。
これも運命の思し召しだと言うのか。こんな運命に誰がした。責任者に問い詰めたい。責任者はどこか。
○
私が肉を焼く傍から小津が横から奪って食うので私は未だシシトウしか口に出来ていない。
これではまるで召し使いではないかと憤怒に戦慄く私を宥たのは他ならぬ私であった。こんな高貴な雰囲気を纏う召し使いなど存在しない、よって私は召し使いなどではない。華麗な二段論法である。
二段論法など実際に存在し得るかなど知ったことではないが三段論法が存在する以上、二段や四段があってもなんら不思議ではない。
「つまりなんですか、あなたはまだキスすらしたことがないと」
「キス『すら』とはどういうことだ! キスを軽んじるその言い草、即時撤回を要求する!」
「本当に揚げ足を取るのがお好きな人だ。それよりほら、シシトウが消し炭寸前ですよ、早く助けてやってください」
「お前が食え!」
続……かないかも。誰か頼む
ageちゃってスマン
此処はエロパロ板であるにも関わらず、登場人物が男汁で煮凝りになった野郎のみとはどういう事か。
私が求めるのは麗しの黒髪の乙女なのだ。例えば明石さんとか。
何より私の心は新たな物語の幕開けに歓喜し、涙を流し、下手くそなブレイクダンスまで始めているのだ。
とんだ醜態である。物語の終焉をこの目で見届けるまでは死んでも死に切れぬ。
責任者に問い詰める必要がある。
>>67はどこか。
>>67続き
「いやですよ、最早こいつは発ガン性物質です」
「丁度良いではないか、このシシトウはお前のためにこそ熟れすぎたバナナのようになったのだ。シシトウの敢闘を讃えお前が食すべきだ」
干からびた元シシトウを代わるがわる押し付け合いながら、このシシトウのように我々が乙女たちを持て余すほどに持て囃されたらどれほど素敵かと私は夢想した。
中心で綺麗に割れなかったために断面が毛羽立ち先程から私の親指と人差し指の股を執拗に刺してくる小憎たらしい棘のついた割り箸で、シシトウをちょっとの迷いもなく避ける。
その手捌きは魚の骨をほじくるようなスイカの種を取り除くような母猿が子猿の蚤を取ってやるようないかにも雑で適当な仕草である。
因みにこの場に限りシシトウとは黒髪の乙女を指す。私はなんと罪深く贅沢な遊戯に勤しんでいるのかと倒錯的な優越感に浸った。
「またスケベなこと考えてるんでしょ、明石さんに言い付けますよいいんですか」
「なぜ明石さんの名が出てくるのだ」
「なぜってあなた、知らないんですか?」
「何をだ、勿体ぶるな」
「人間には二本手が生えてて指が十本ついているんですよ」
「それがなんだと言うんだ」
「急かしなさんな。僕の小指は一本はまぁあなたとの黒い糸で塞がっているとして、じゃあもう片方は誰と繋がってるとお思いです?」
小津の不気味に歪んだ口許を見て、明晰な私の脳みそは恐らくこれは小津なりの笑顔なのだろうと解釈した。
運命の糸というものは一人に一本しか与えられないものではないのか。小津にかかれば運命すら幾通りも手中に出来てしまうのか。
○
GJ!
まさに四畳半世界だ〜
四畳半でNTR
明石さんを小津に寝取られる主人公…萌えますね。
小津はそんなことしない
「早くしないと僕が取っちゃいますよ」くらいが調度いい
断固保守する
保守
保守
明石さんに下の名前でよんでもらいたくてうずうずしてる「私」を想像するだけでごはん3杯いける
下の名前と言えばジョニーだな
>78
だれうまw
78のみて、うかんだ小ねた↓
ーーーーーーーーーー
私:あ、あかしさん・・・ついに・・・ついに・・・
明石:先輩・・・
私:こうしてひとつ屋根の下、ひとつの布団の上で生まれたままの姿の君を見る日を、どれだけ私が待ちわびていたことか君は知るまい。
明石:あ、あまり見ないで下さい。恥ずかしいですから。
私:その見事な肉体美のどこが恥ずかしいものか! 月光にてらされた美しい曲線。胸のふくらみ。ふくらみのその先の屹立した・・・
明石:は、はしたない!
私:む、すまない。私としたことが紳士にあるまじき振る舞いをしてしまった。
明石:い、いや、はしたないというのは、先輩ではなく、私のことです。
私:君が? それはなぜかね?
明石:先輩に見つめられて・・・先輩にもわかったしまうぐらいに高ぶってしまっている自分が、はしたないのです。自分が嫌になります。
私:う、む。そ、そうか。なに、胸の先のレーズンほどの物体が屹立しているくらい、いたし方あるまい。
明石:でも、はしたないことです。
私:それっぽっちの体積の興奮で『はしたない』というのなら、私の屹立をみよ!
明石:きゃっ。
私:あ、そんなに見なくてよい。恥ずかしいから。と、とりあえず、まことに言語を絶するぐらいにはしたないということになってしまうではないか。
明石:先輩・・・
私:明石さん・・・
明石:・・・やっぱり先輩は阿呆です。私が、次になにを望んでいるか、もう明白なのに。
私:う、うむ。だが、本当にいいのだろうか。
明石:後悔はしておりません。そして、これからどんなに時がすぎようとも、今日という日が苦い思い出になることはないと、私は確信しているのです。
私:明石さん・・・
明石:さあ、先輩。覚悟はできております。さあ、私の芯の熱に触れてください。先輩の・・・。せ、せんぱいの・・・あ・・・その・・・ペ・・・
私:おっと、明石さん、無理に言葉をつづける必要はない。
明石:先輩・・・
私:世間ではいろいろと下品な名称があり、それを女性に卑猥に呼ばせたがる不埒な男性も大勢いるようだが、私はこの際においても、断じて紳士である。心配ご無用!
明石:ご配慮、ありがとうございます。
私:個人的にも、卑猥な名はふさわしくないと思っている。ゆえに、私はこのリビドーの権化はジョニーと名づけて、理性的な私とは別の意識を司る者としての別の人格と人権をみとめているのだ。
明石:自分と認めたくないそのお気持、痛いほどよくわかります。
私:そうであろう。わかっていただけて嬉しいよ。しかるに、明石さん。ひとつ頼みごとをきいてくれまいか。
明石:なんでしょう?
私:私の理性を眠らせるために、そして衝動に身をゆだねるために、ぜひ明石さんに、呼びかけてもらいたいのだ。先ほどの名を!
私は聖人君子である。不埒な男性たちとは違うのだ。だが、ちがうがゆえに、ここぞというときになっても、良心が本能を阻害する。良識が邪魔をする。
さあ、不遇をかこちつづけていた私の中の恵まれない者に声援を!
これまで、最低限文化的な生活すら保障できていなかった虐げられた者に決起をうながす声援を!
もちぐまんショーで無垢な子供たちが声援をおくるように、無垢な乙女の声は必ずや内なる良識の堰を破壊して、本能の濁流で我が魂を洗濯させ高みに導いてくれるに違いないのだ!
さあ、みんなで〜
そ〜れ そ〜れ 四畳半
だれ〜もたおせず だれも気にとめず
いつ〜のま〜にか 色欲しずめ〜
だけ〜ど強いし硬〜いジョニ〜
ふと〜い〜なジョニ〜
* * *
ふと我に返れば、明石さんは服を調え、ちょうど玄関で靴をはくところであった。
引きとめようと立ち上がった私に、明石さんは笑いを含んだいたずらな視線を向けて、するりと扉の外へ、夜の闇へと消えていった。
消えていく瞬間、彼女の口がわずかに動いたのがたしかにみえた。
声は聞こえずとも、なんといったかはわかった。
「あ ほ」
ばたんと扉がしまり、生ぬるい風が裸の四肢とジョニーをもて遊ぶように通り抜けた。
<終>
乙!やっぱり本番まではいかせてもらえないジョニーw
乙 最後まで行って欲しかったが
羽貫さん萌え