パワポケでエロパロ15

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917名無しさん@ピンキー
ふと見上げると暑さを癒す涼風が舞いおこり、太陽の光を背に受けて逆光の中降りてくる人の影があった。その速度がゆっくりしていることからおそらく魔法の類なのであろう。逆光でよくわからないが右手には剣を持っているようだ。


「―――――ごめんなさい、遅れてしまいました」

アズマはじめ兵士一同が背筋を伸ばし敬礼をその人に向けた。
「キングダム王国兵士団ハナマル小隊隊長アズマです。この度は激務が続く中、我々の妖精を快諾していただきありがとうございました!」

「おう!俺たちも今来たところだ!」
「久しぶりでやんすねー!こうやって会うのは何年ぶりでやんすかね?」

「師匠!遠征の冒険、お疲れ様です!会いたかったです!」

様々な人間が個々に違うことを口走りながら、その人は降りてきた。背中には深紅のマントが海風を受けてなびいている。
そしてそのマントの奥には同じく赤のアンダーウェアの上から赤のラインが入った白い服に漆黒のベルト、
そして頭には大きく「H」の文字が記されたあまり人間が被るのは見慣れない帽子、つまりこの王国の代名詞でもある野球人形と同じ格好をしていた。

よく見るとさきほどは逆光で剣だと思っていたものは意外にも箒だった。よく魔女は箒を遣って空を飛ぶというが・・・
軽く箒を回すと箒は見る見るうちに小さくなり、やがて豆粒サイズになってしまった。
そしてそれをベルトの下のホットパンツの横のポケットにしまいこんだ。

「アズマ隊長、ハナマル小隊のみなさん、こちらこそ今回の任務に協力していただきありがとうございます
―――ほんとに―――みんな久しぶり、特にヤマダ君とは何年ぶりかな。ふふ、今回の任務もよろしく頼むわ、アカサカ君、アスカ。」
短いながらもどこか懐かしそうに嬉しそうに全員と言葉を交わした最後に



 ―― 彼 女 ―― は私に微笑んだ。



「キングダム王国第193代目公認勇者、カミキ・ユイと言います。よろしくね」


深紅のマントとともに器用に帽子の後ろでまとめている彼女の青髪のポニーテールが夏の太陽の光を浴びて海風に揺れていた。