>>507 優良は、その豊満な二つの胸の間に男のペニスを挟み、先端を舌でちろちろと舐めはじめた。
尻穴を拡張するアナルバイブも、子宮口に届かんとばかりに深く深くくわえ込んだ張り型も、優良の敏感なところを刺激し続けている。
ヴヴヴヴヴ・・・・と鈍い音が絶え間無く響く中、優良は胸と口で奉仕し、射精されたものを体中に塗りたくり、飲み干し、抵抗することも忘れてただただ青年に身を任せていた。
――それから、一時間程の時が経って。
「奥さん・・・いや、優良。優良は、アナルセックスをしたことはあるかい?」
青年の不意の問い掛けに、しかしベッドに再度縛り付けられて張り型とアナルバイブの快楽のみを与えられていた優良は、力無く首を横に振った。
真とアナルセックスはしたことがあるが、挿入されて気持ち良くなる前に真が射精してしまい、優良は満足出来ずに終わってしまったのだ――あれを体験のうちにはいれたくもない。
「じゃあ、優良。今日はたっぷりケツ穴で犯してやるからな?」
「ふぁ・・・ふぁいぃぃ♪」
青年の声に、優良は弱々しくも喜びの声をあげて、口づけを受け入れる。
舌と舌を絡めながら、アナルバイブを出し入れされるだけで、優良は何度も絶頂していた。
だいたいこんな感じになる
GJ
良いスね! おかわりっ!
『はぁい、優良ちゃん。大好き`だった´元ダンナに一言ある?』
『ご、ごめんなさい真さん・・私、この人のメス奴隷妻になります・・・真さんよりもずっと上手で、気持ち良くしてくれて、それにお尻も開発してくれたし・・』
嘘だ。――男は、そう叫んだ。
嘘だ。――男は、そう願った。
一ヶ月の間、最愛の妻と顔を合わせたい、キスをしたいとばかり願いながら、出張先で仕事に耐えて来たのに。
家にあったのは、自分の私物と丁度半額になっていた貯金、そして自分の妻が他人に寝取られている様を映すDVDが一枚のみだった。
『ほら、見てあげなよ元ダンナさん。優良ちゃんの可愛くてぷりぷりのお尻の穴から、ゆで卵が出てきちゃうんだぜ?最も、俺がペニスで潰した後に精液をトッピングしたヤツだけどな』
『見ないで下さい、ご主人様・・優良のはしたないおもらし、見ないでぇ・・・・♪』
四つん這いになった美女の肛門から、黄色と白、多少の茶色が混じった物体がひり出される。
排泄を見終える前に、男は自分のいきり立ったペニスをさらけ出し、扱き始めていた。
『そうそう。優良ちゃん、おっぱいまで出るようになったんだよね』
『ご主人様がくれたお薬のおかげで、はしたなくミルクを出すメス牛にもなっちゃいました♪』
『最初は手で搾るのも嫌がってたけどねぇ』
『今じゃ、牛用の搾乳機でないと搾りきれないぐらい出ちゃうんですよね、真さん?』
四つん這いの妻の胸に、巨大な機械が繋げられる。
男とて無知ではない――あれが牛の乳を搾るための機械であるぐらい、知っているから。
床に精液を垂れ流しながら、しかしペニスを扱く手を止められない。
自分が愛した妻の、一番美しく淫らな姿を見て、泣きながら、嗚咽を繰り返し、嘔吐しながら、しかしペニスを扱き続けていた。
画面の中では、美女が母乳を搾られながら、激しい性交に悲鳴のような歓喜の声をあげ、精液を出してくれと懇願する様が映し出されていた。
512 :
更に寝取られ:2011/03/10(木) 12:49:52.42 ID:4zDm/5SM
『コツン、コツンってぇ♪ダメ、赤ちゃんにご主人様のオチンポ当たっちゃうぅっ♪深い、深くてイイですうぅっ♪』
『優良ちゃんもノリノリだね、キュッと締め付けてきて、堪らないよ、流石は`俺だけの´メス牛奴隷妻だ!射精る、射精るぞ!』
『ヒィィィンっ!ビュルビュルって、ご主人様の特濃精液子宮にかけられてイクぅぅぅっ!』
最初は嫌がっていた女が、今では射精を求め、自ら腰を振り、尻を上げる。
こんな美女の、正しく天性の淫らさに気付かなかった元ダンナは、間違いなくインポ、男として失格だろう。
いや、違うと笑みを浮かべる。
淫らさを開花させる土壌作りは出来ていたのだ――なかなかのテクニックに、感心したものだから。
ただ、彼女を絶え間無く絶頂かせるだけの技術と、彼女が忘れたくない程のペニスを持ち得なかったのが不幸だったのだ。
男が股間に目をやると、優良は男のペニスに胸と口で奉仕し、勃起したそれを、あたかもアイスキャンディが溶けないように慎重に、優しく舐める少女のような顔をしていた。
孕んでからもセックスは繰り返し、尻穴での交尾でさえ彼が満足しきれる程に恵まれた、淫女。
う、と男が唸り、全く薄まらない、ドロドロの白濁をたっぷりと射精すと、優良はそれを恍惚とした顔で飲み干した。
『ご主人様のオチンポで、優良のエッチなお尻の穴に沢山オシオキして下さい♪』
『そうだな。優良の直腸に精液浣腸してやる―――吐き出したら、もっと厳しいオシオキだ』
『ふぁ、ふぁあああっ♪』
しとやかな美女が、尻穴にペニスを突っ込まれてピストンされるだけでアヘ顔を晒し、尻を振る。
こんな女がいたことを、男は幸せに思った。
『ずっと、ずっと優良をご主人様の奴隷にしていてくだしゃ、お尻でイく、イッちゃいましゅうぅぅ♪』
そして、エッチなふたりの生活の始まりを、確信していたのだった。
おお!やったー! ごちそうさまでした!
また気が向いたら、是非書きに来てください!
SGJ
みんな、大丈夫か?
ROM専だが生きている
でもニュース見るたび辛い
そんな僕にこんなときだからこそ優良さんの山田寝取られものを
住居が福岡なので被害はゼロですが、ニュースを聞くと・・・亡くなられた方はご冥福を、被害にあった方は無責任に聞こえようと頑張ってくださいとしか言えない。
一応近況を書いておくと、訓練校の授業が佳境に入ったので3月中は全く書ける見込みがないです。
出来れば4月中に挙げたいけど、就職活動も始まるしなぁ。
まあ、合間を見つくろってチマチマと書くつもりなので気長に待っていただけると幸いです。
518 :
七の人:2011/03/15(火) 22:11:16.01 ID:UotKrIRR
西日本在住なんですが実家が関東にあり色々と精神的に影響を受けてます。><;
経済状況的にもきついものが……。
自分も4月から本格的に就活しないといけないんで、それも含めてもう暫くかかるかなと。。
少しづつでも書いていきますんでもう暫くお待ち下さい。><
ていうか胃が痛いです……。(´・ω・`)
そうか、無事でなりより。
しかしスレ住人の皆も、職人さん達にもそれぞれの闘いが有るようだな。
くれぐれも無理し過ぎないでくださいね。
精神面で不安がある人は、しばらくネット断ちした方がいいかもしれんね
面白がって不安を煽ってるだけの屑が少なくない数いるんで、
まともに付き合っちゃうと疲れるだけ
以前に優良さんがマッサージで堕とされる話を書いた者です
ちょうど他のSS書きさんが執筆停止中のようですし、また新作を執筆したいと思います
需要とか気にせず自分の書きたいものを書くつもりなのでみなさんに喜んで貰えるかどうか分かりませんが
マジ嬉しい! 楽しみにしてます。
wktkがとまらない
ひとまず区切りのいいところまで出来上がったので投下。
今回、男は完全に架空のキャラですのであしからず。
525 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 15:28:22.97 ID:zHx+8/1b
(本当に大丈夫かしら……)
ホールの鏡に映る自分の姿を見て、優良は不安げにため息をついた。
胸元と背中が大きく開いた紫のタイトドレス。
脚には大胆なスリットが入っており、優良の肉付きのいい太股が扇情的にその白さを覗かせている。
「ダンスを志す者の正装だ」といって貸し出されたそれは、年若い人妻の瑞々しい躰を隠すにはいかいにも頼りなかった。
とりわけ、これから夫以外の男と二人きりになるとあっては――
きい、と小さく音を立てて隅のドアが開く。
そこから顔を覗かせた若い男は、優良の姿を見るなりその整った容貌を少年のようにほころばせた。
「やはりよくお似合いですよ、小野田さん」
身を隠すにもどこを隠して良いのか分からず、優良は男の視線をうけてただ恥ずかしそうに顔をうつむけるだけだった――
優良がこのダンススクールに通い始めたのは今から二週間ほど前のことになる。
ダイエットになる、といって勧められて来てみたものの、すぐに公開した。
見知らぬ男と体を密着させて体を揺さぶる女達。
優良の目にはそれが何かひどく卑猥な光景に映った。
あんな輪の中に自分が入っていくことなんて、とてもじゃないけど出来そうもない。
それでも一度申し込んだものをすぐに辞退するのもなんだか気が引けて、とりあえず一人でステップの練習だけをして今までしのいできたのだが……
それももう限界だった。
明日からワルツのレッスンに入って貰います、とコーチに言われ、進退窮まった優良は意を決して口にした。
申し訳ないのだけど、もう辞めたいのだと
「うーん」
年若いコーチ――花岡充は困ったように後頭部をかいた。
年齢は32とのことだが、それよりもずっと若く見える。
ほんのりと茶色に染められた柔らかそうなミディアムヘア。
まるで若い女性のような滑らかさを保った肌、いわゆる「草食系」の優しげで整った顔立ち。
すらりとした長身も相まって、ちょっとした男性アイドルのように見える。
彼を目当てにレッスンを申し込む女性もきっと多いのだ、という話を聞かされた時には優良もすんなりと納得できた。
「小野田さんの仰りたいことは分かるつもりです。だけど違うんですよ。ダンスっていうのはもっと……」
うまく言葉が出てこなかったのか、花岡はそこでもう一度「うーん」と呻った。
「あの……」と優良は口を挟もうとしたのだが、それにかぶせるようにして花岡はきっぱりと言った。
「うん。ともかく、ダンスを誤解したままで辞められるのは僕としても辛いんです。
ですからこれから三日間、僕と特別レッスンをしてみませんか? その間のレッスン料は結構ですから」
熱心にそう言われて、優良はついに首を横に振ることができなかった。
「よかった。小野田さんにもダンスの魅力をみっちりと教えて差し上げますよ」
少年のように声を弾ませる花岡の瞳の奥に隠された仄暗い熱情。
優良がそれに気付くことはなかった。
「じゃあ早速ですけど、僕と一曲踊って貰いましょう」
無造作に手の触れ合う距離まで近付いてきた花岡は、いきなりそう言った。
「え、でも私踊り方がまだ……」
「いいんですよ」
戸惑う優良を安心させるように、花岡は優しく微笑む。
「ダンスっていうのはそんなに堅苦しいものじゃないんですよ。僕が言うのもなんですけど、本来はレッスンなんていうのも必要ない。
音楽に合わせて自然に体を踊らせる。そういうものが本来のダンスなんだと僕は思ってます」
言って、本当に無造作に、まるでそうするのが自然であるかのように花岡は優良の手をとった。
もう片方の手はそっと優良のほっそりとした腰に添えられる。
自ずと二人の体と体が触れ合って、やっぱり優良はなんだか落ち着かない。
「昔の権力者の中にも、ワルツを厭らしいものだといって弾圧する人が居たそうです」
唐突に花岡はそんなことを話し始めた。
暗に自分のことを責められているようで、気まずくなって優良は顔をうつむける。
そんな優良の内心を知ってか知らずか、花岡は構わずに話を続けた。
「それでも法の目が届かない田舎町では庶民にとって貴重な娯楽だった。
場所と音楽さえあればお金なんてなくたって楽しめる。貧しい人々にとっては心の支えだったんだと思います」
だから本当はそんな格好をしてもらう必要もなかったんですけど、と花岡は苦笑する。
「まあ僕も男だから、どうせ踊るのなら美しく着飾った美しい女性が相手のほうが気分が乗るんです。
さあ始めましょうか。曲はモーリス・ラヴェルの『高雅で感傷的なワルツ』です」
きっと予めセットしてあったのだろう。
まさしくあつらえたようなタイミングで、アップテンポのピアノ曲が始まった。
花岡の言う通り、かかった曲は優良のイメージしていたほど「優雅で高貴」というものではなかった。
聞いていると自然に体が動き出してしまう、そんな音楽だ。
気付けば優良は花岡の導きに従って自然にステップを踏んでいた。
いつの間にか戸惑いはどこかへ消え去っている。重なった手も、腰に回された手も、まるで不快ではない。
たくましい男の体とくっついて、優良は段々と夢見心地になる。
まるでロマンス映画の中に入り込んだかのよう。
美しいヒロインと、それに恋するハンサムな主人公。
(ああ……)
いつからだろう。
優良の心臓がどきどきと早鐘をうっている。
男と見つめ合ったその視線は、きっとうっとりと潤んでいるだろう。
それが分かっていても、目の前の男から目が離せない。
ハンサムだから、ではない。それだけではここまで気持ちを揺さぶられることはなかっただろう。
だけど、これは駄目だ。
まるで男の一挙手一投足が、言葉などよりもよほど情熱的に愛をささやきかけてくるかのよう。
そして相手の女――優良もまた、全身でその愛に応えてしまっているかのような錯覚が優良の中に広がっていった。
否。
それは果たして錯覚だっただろうか?
この時、確実に優良は少女に立ち返って目の前の男に恋をしていた――
たぶん、時間にすれば2分か3分程度だっただろう。
まるで永遠のようなその時がすぎて音楽が終わっても、二人は抱き合った姿勢で見つめ合ったままだった。
「優良さん……」
花岡はいつもの「小野田さん」ではなく、そうやって優良を呼んだ。
違和感はまるでない。そう呼ばれるのが自然だと優良も思った。
腰に回されていた手がそっと降りてきて、女性らしい丸みを帯びた優良のヒップをそうっと撫でる。
「ああ……」
気付かなかったわけではない。
だけど優良はそれをふりほどくことすらせず、見つめ合ったまま男の手に身を任せていた。
それがとてつもなく心地よかった。
何も考えられなかった。
花岡の手はヒップの形をなぞり、中央の割れ目に指を這わせ、思うさまにその柔らかなふくらみをまさぐる。
まるでそこが自分のものであると主張するかのように。
そう、優良の体は一人の男のもの――
(……!)
そこでようやく優良は我にかえった。
すぐに男の手をふりほどいて身を離す。
「おっと……」
花岡は少しだけ残念そうな顔をしただけで、それ以上何かをしようとはしない。
「…………」
優良は何も言うことが出来ず、ただ花岡のそんな様子をじっと見ていた。
心はある種の酩酊状態だったかもしれないが、体の反応までもが嘘だったわけではない。
まだ鼓動が収まらない。全身が熱かった。尻にはまだ花岡の――主人以外の男の手の感触がありありと残っている。
そして何より――
(やだ、あたし……)
下腹がじんじんと疼いている。「女」の奥からじゅん、と熱いものがあふれ出してくる。
「ご、ごめんなさい。今日はこれで」
それ以上花岡の前に立っていることに耐えられず、優良はそそくさと更衣室へと急いだ。
「明日も着てくれますよね?」
その背中に花岡の声がかかる。「いいえ」と返すことが優良には出来なかった。
しばらく経って、更衣室にて。
ドレスを脱いで自分の姿を確かめた優良は「ああやっぱり」とため息をついた。
下着の恥ずかしい部分に、あってはならない染みが広がっている。
どうせ洗濯するのは自分だから、真にばれることはないが――
(あのときのあたし、どうかしてた……)
まるで真に向ける――いや、それ以上の情熱的な愛を花岡に感じてしまっていた。
尻を撫でられただけなのに、全身を快楽がかけめぐっていた。
一体自分はどうしてしまったのだろう。
ダンスはいやらしいものではない、と言いつつあっさりそれを翻した花岡。
それにまんまと乗ってしまった自分。
こんなのはいけない、と強く思う。
(明日、もう一度来よう。きっぱりとお断りしなきゃ)
そうやって、優良は人知れず心を決める。
その裏側に隠された、あと三日間通い続けたら一体どうなってしまうのだろう、という期待と情熱。
優良はそれに気付いていて、見て見ぬ振りをしていた。
今のところは以上です。
一部sage忘れて申し訳ない。
続きは近いうちに。
いやだ
早く
続きを
よみたい
はやくして
い
早
続
よ
は
536 :
521:2011/03/24(木) 23:25:09.35 ID:zHx+8/1b
どうも、
>>521です
続きができましたので投下を開始します。
「昨日のあなたは心の底からワルツに入り込んでいた」
次の日。
再び「特別レッスン」に訪れた優良に二の句を告げさせず、花岡は静かに、しかし強い熱意をもって言った。
「まるで自分が自分でない何者かに成り代わったような気分で、一時的にせよ僕と恋に落ちていた。違いますか?」
まさしくその通りだった。
優良は何も言えずにおろおろと視線を彷徨わせるばかり。
「正直に言います。ワルツのパートナーにあれほどの一体感をおぼえたのは僕も初めてでした」
その視線を捕らえるように、花岡は優良の手をそっととる。
顔をあげて目を合わせると、昨日の感覚があっという間に優良の中へと戻ってきた。
「あ、あの……花岡さん、あたし……」
「あなたはダンスの素質がおありになる。やめるべきではない。やめてはいけないんだ」
花岡の声はまるで情熱的なプロポーズの言葉のように優良の心を熱くさせる。
「さあ。今夜も二人で夢の世界へ迷い込みましょう」
音楽が始まった。
花岡の言う通り、優良には天賦のものがあるのかもしれない。
めまぐるしく優良の中を駆け巡っていた様々な思考は、ダンスが始まると同時にどこかへと消え去ってしまった。
代わりに優良を支配するのは軽やかな音楽の旋律と心地よい胸の高鳴り。
優良は花岡を見た。花岡も優良を見ていた。
何を迷っていたんだろう。
はじめからこうしていればよかったのだ。
だって、こんなにも気持ちがいい。こんなにも胸が高鳴る。
「私」は「彼」に恋をしている。「彼」もきっと「私」に恋い焦がれてる。
だから二人がこうするのはごく自然なこと。
重ねた手と手、触れ合った体と体。そこから伝わってくる温もりのなんと心地よいことか。
優良はその心地よさに身を委ね、少女のように胸をときめかせていた。
たぶん、昨日よりは幾分か長く踊っていたと思う。
音楽がやんだとき、優良の息は少し弾んでいた。
ふう、と体の力を抜いて、くてんと背中を男の胸にあずける。
昨日と違って、花岡は優良の背後に回っていた。
顔をあげると、鏡に二人の姿が映っている。
扇情的なドレスに身を包んで頬を上気させている女と、背中からそれを受け止めている男。
まるで一枚の絵画のようだった。
情熱的な恋に落ちた男と女を描いた絵画。
たぶん、花岡が次にどうするのか優良は分かっていた。
分かっていて、離れなかった。むしろそれを待ち望んですらいたかもしれない。
だから男の両手がドレスの脇から入り込んで来て乳房に触れてきても、優良は小さく声を上げただけで驚きはしなかった。
「あ……」
背中が大きく開いたデザインのドレスだから、優良はブラジャーをつけていない。
いきなり直に敏感な素肌に触れられて、思わず声がもれた。
夫だけが聞くことを許されるはずの、優良の女としての声が。
鏡に映る光景が自分のものだとは思えない。
つんと上を向いた扇情的な乳房が、背後から忍び込んだ男の手に揉みしだかれてドレスの中で卑猥に形を変えている。
鏡の中の女は嫌がるでもなく、うっとりと頬を染めてその行為に身を任せていた。
(真さん……)
昨日のように夫の顔を思い出そうとしてみる。
だけど――
「あっ」
男の指先がくいっと乳房の先端に触れてきて、その拍子に誰よりも愛しているはずの夫の顔はどこかへ飛び去ってしまった。
男は手のひら全体でそのたわわに実った果実の柔らかさを楽しみながら、だんだんと固くなってきた先端を好き放題に弄んだ。
指先で弾き、指の間に挟んでこすり上げ、くいとつまんで引っ張り上げる。
「あっ、あっ……」
その一つ一つに優良は敏感に反応を示し、声を上げて体を震わせる。
ふと首筋に吐息が吹きかけられたと思うと、暖かくて湿ったものが押し当てられた。
男が鼻先で優良のロングヘアをかき分けて、優良のうなじに口づけしてきたのだ。
「ああ……」
あなたは自分の女だと主張するかのような、紛れもない愛の行為。
透き通るように白い首筋や無防備に晒された背中に、男は口づけを繰り返す。
逆らうことも出来ずにその行為を受け入れていると、ふと腰のあたりに何かを感じた。
それが勃起した男自身だと気付くのに、時間はかからない。
(ああ……やだ、あたし……)
乳房を思うさまにまさぐられ、首筋や背中に何度も口づけされ、腰にはズボン越しに男のモノを押し当てられて。
優良は抵抗することも出来ずに、ただ鏡の中の自分と向き合いながら身を任せるしかなかった。
一体どれくらいそれが続いただろうか。
やがて花岡は音もなく優良から離れた。
温もりに包まれていた背中に空気が流れ込んできて、喪失感にも似た感情が押し寄せてくる。
それを振り切るように、優良は振り返って花岡と向き合った。
「花岡さん。こんなことは……っ!」
責めるように言おうとして、思わず息をのんだ。
男の股間部分では、いきり立ったペニスが今にも突き破らんばかりの勢いでズボンを押し上げていた。
「すみません。小野田さんを逃がしたくなくて……」
優良の視線には気付いているだろうに、花岡はそれを隠そうともせずにそのままの姿勢で言う。
「ここまで来たら、1つ勝負といきましょう。あと二日間僕のところに通ったあと、小野田さんが変わらずに居られるかどうか。
もし意見が今と変わらなければ、二度とあなたには近付きません。ここであったことも決して口外しないと誓いましょう」
冷静に考えれば、それは勝負でも何でもない。
なのに優良はその言葉をすんなりと受け入れてしまっていた。
「だけど、もし……いえ、今言うことではありませんか。
ともかく、明日も来て頂けますね?」
斯うように言われて、優良は知らず知らずのうちに頷いていた――
一旦ここまで。
また書き上がったら来ます。
続き待ってます!
ええい続きはまだかっ!!
皆急かし過ぎw
それにしても渋い題材ですな。2日めで直接的なエロに至ったのには少し驚いたけど、wktkしながら続き楽しみにしてます。
下半身が炉心融解しそうです!!
続きを!!
今夜中にできるかなあ。
明日(というか今日ですが)の夕方まで時間があるのでもう少しやってみます。
では続きをば。
次の日も同じだった。
今日こそは断ろうと意を決していたはずなのに、いざ花岡の前に立つと何も言えなくなってしまう。
そして音楽が始まれば、為す術も無く心地よい陶酔感に身を委ねてしまうのだ。
ダンスはいやらしいものではない、と言った花岡の言葉が嘘ではなかったと優良は改めて思い直す。
これは純粋な愛の行為。
言葉などよりも雄弁に愛を伝える儀式のようなものだと思った。
少しずるい、とも思う。
こんなふうに愛を求められたら女は誰だって拒む術を持たない。
音楽が終わる。
それでも二人は見つめ合ったまま、無言で愛を交わし続ける。
ふいに、男の顔が近付いてきた。
あっ、と思うひまもなく唇が重なった。
「んっ……」
驚きはほんの一瞬。
こんなことはいけないと思うのに、気付けば目を閉じて受け入れてしまっている。
唇を重ねるだけのごく軽いキス。多分三秒ほどだったと思う。
優良にとっては重大な意味を持つその行為が終わって、二人は再び見つめ合う。
「愛しています、優良さん」
花岡はついに決定的な言葉を口にした。
そうして優良が何かを言う前に再び唇を重ねてくる。
どうしても拒むことが出来ない。
何故こんなにもあっさりとこの男を受け入れてしまうのだろう?
優良自身にも分からない。だけど自分の中で確実に気持ちが傾いていっているのははっきりと分かった。
一度目より少し長い口づけが終わっても、拒絶の言葉は優良の口から出てこない。
「僕はどうしようもなくあなたに惹かれてしまったんだ。理由なんてどうでもいい。
『自分ではない誰か』ではなく小野田優良として、この僕、花岡充を受け入れて下さい」
「そんな、だめです。あたしには……んっ」
最後の抵抗として口にしようとした言葉は、三度目の口づけによってあっさりと封じられる。
そして今度こそ、唇を重ねるだけでは済まなかった。
熱くぬめった舌が優良の唇をなそったかと思うと、無遠慮にその奥へと入り込んでくる。
「んっ……んっ……」
恥じらうように縮こまっていた優良の舌が、あっという間に絡め取られる。
くちゃ、くちゃ。
いやらしくねばっこい音をたてながら、二人の唾液が絡み合う。
(ああ……もうだめ……)
頭がぼうっとなって何も考えることができない。
優良の中を支配するのは真との初夜ですら感じなかったほどの昂ぶりと多幸感。
まるでこの男とこうするのをずっと昔から待ち望んでいたかのような錯覚に陥る。
気付けば優良は自分から男――花岡の背中に手を回して体を密着させていた。
紛れもなく性行為の前兆である深いキスを続けながら、花岡はドレスのスリットに手を滑り込ませてくる。
小さくかわいらしい膝を撫で、肉付きのいい太股に指を這わせながら徐々に徐々に上へと。
その先に何があるのか分かっていても、優良は甘んじてその行為を受け入れた。
(ああ……真さん以外の人に触られちゃう……)
罪悪感がちくりと胸に刺さる。
だけどこの倒錯した行為を押しとどめるには、それだけではあまりにも不十分だった。
「んっ!」
花岡の指が太股の付け根まで到達したとき、優良は思わず唇を離してしまった。
そこに触れられたことに驚いたのではない。下着越しに軽く触れられただけなのに、あまりに感触が強かったのだ。
「ま、待って花岡さん……んんっ」
なんだか怖くなって止めようとした優良の言葉を、花岡はまたも口づけによって封じる。
ずるい、とは思ってもそれを責めようとは思わない。
真にはない強引さが優良の心を着実に奪っていく。
花岡の指は優良の形を確かめるように周りをなぞってから、さらにその中心へ進んでくる。
優良が今身につけているのは黒いレースの下着。
きっと恥ずかしい染みが出来ているであろうその布の上から、花岡は下から持ち上げるようにしてぐいと優良の割れ目へと指を食い込ませてくる。
「んっ! んっ、んっ!」
そのまま花岡はおもむろに指を上下させ始める。たちまち優良の全身をぞくぞくと震えがかけめぐった。
これと真との行為を比べることの罪悪は優良とて分かっている。
だけど何なのだろう、この体の芯から溢れてくる快楽は。
真に挿入されたときですら、こんな気持ちにはならない。
ふと、ようやく唇が解放された。
長い間ねっとりと絡み合っていた二人の舌と舌の間に透明な橋がつうっとかかって、ぷつりと切れる。
「あっ、あっ……は、花岡さん……あたし……」
股をこすり上げられながら、優良は花岡と見つめ合う。
きっと今、自分の顔はだらしなく蕩けきっているだろう。真にも見せたことのないような表情で。
「かわいいですよ、優良さん。愛しています」
「ああ……」
愛していると言われるたびに、体の芯から溢れてくる快楽は強くなる。
花岡の指は決して下着の内側に入り込もうとはせず、布越しにクリトリスから会陰までをこすり上げるだけだ。
それなのに、優良の中の快楽はもう限界まで膨れあがろうとしていた。
「あ、あたし……もう……」
「もうイクんですか? 感じやすいんですね……」
優良の反応で分かったのだろう。嬉しげに笑うと、花岡はさらにぐいと指を深く食い込ませて動きを加速させた。
「あっ、ダメ……あっ! あっ! アッ!」
せめて絶頂の声だけは聞かせまい。
最後の貞操観念か、我知らずそんな意識が働いて優良はぐっと歯をくいしばった。
「〜〜〜〜〜ッ!」
花岡の体に必死でしがみついて、優良はびくびくと体を震わせる。
決して大きな絶頂ではない。
だけど真との行為では味わったことのないものだった。
そもそも下着越しに触られただけで達するなど、今まで考えたこともない。
「はぁ、はぁ……は、花岡さん……」
荒い息をつきながら、優良は自分を未知の絶頂へと追いやった男と見つめ合う。
「下着、使い物にならなくなってしまいましたね」
いやらしい行為のあとだとは思えないほど爽やかに笑って、花岡は先ほどまで秘所に触れていた右手を優良の目の前に掲げて見せる。
なるほど、確かにその指は下着越しに溢れた蜜でべたべたになって卑猥にてかっている。
「代えはお持ちですか? よかったら僕が買ってきても……」
「だ、大丈夫です。それじゃ!」
これ以上ここに居たら「最後」まで進んでしまうのではないか。
そんな思いが頭をよぎって、それを受け入れてしまう自分がすんなりと想像できてしまって、優良は慌ててホールをあとにした。
下着はやはり使い物にならなかった。
私服のスカートの下に何も履かず、ひどく心細い気持ちになりながら優良は家路を急いだ。
その夜、優良は自分から真を求めた。
愛しい夫はあれこれと変化をつけて頑張ってくれたけど、その中で優良に与えられる快楽はどうやったって花岡が与えてくれたものには及ばなかった。
やっぱり、明日――最後の一日も彼のところへ行こう。
夫の隣で眠りにつきながら、優良は人知れずその決意を固めていた。
とりあえずここまでです。
眠気がやってくるまでは書いてみますが、多分今夜中に書き終えるのは無理でしょう。
土曜は忙しいので、もしかすると完結は日曜になるかも?