仮面ライダー総合エロパロスレ10

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653名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 17:28:13 ID:zclRMDcE
冴子「私を誰だと思ってるの?」
マスカット軍団「組織の裏切り者だ!」

この流れで輪姦体制に入らない、マスカットは男じゃない
654名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 17:38:40 ID:WdKRGKXV
ヤツラが持ってたのは麻酔銃


……ってことは無いよなぁ、残念ながら
655名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 19:45:08 ID:8P5BN3nG
若菜に求愛してヌッ殺されたのが一人いたが、
あれ以降、マスカレイドメモリを支給される者は
去勢が義務付けられるようになったとかw
656名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 20:16:53 ID:lxfgPzhh
亜樹ちゃんと翔太郎は将来娘ができそうな気がする、不思議コメディーの主人公タイプの
なんかあのノリみてるとそんなイメージが来た



そしてバカップル共が朝からイチャコラしおってからにw
…フィリップと若菜姫に啓太郎と結花の姿が重なって朝から不安がすごい
657名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 23:04:16 ID:2pFrmmtS
誰もいない今のうちに照リリィ投下します
36話バレありなんで見てない人は注意です
658名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 23:06:07 ID:2pFrmmtS
「竜さん」

名前を呼ばれた気がして振り返ると、そこにリリィがいた
笑顔で駆け寄ってくる彼女の姿に笑顔が浮かぶ
自分からも歩み寄り、あと一歩で手が届く……
その瞬間、彼女の動きが凍りついた様に
……いや、文字通り『凍り付いて』止まる

「リリィっ!リリィっ!」

いつかの光景がオーバーラップする
足を踏み出そうとしても踏み出せず、触れることも叶わないまま彼女の名前を叫ぶ
その時、いきなり彼女の後ろに現れた『ヤツ』が彼女に手を伸ばす

「やめろっ!彼女に手を出すなっ!!!」

必死に手を伸ばすものの一歩の距離が遠く、届かない
そんな俺を笑いながら、『ヤツ』は彼女を粉々に砕いていった

「ぅわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

俺は…リリィを……
この世で最も大切な女を…護れなかった……

「君は誰も護れない」

『ヤツ』の愉快そうな声が響く
いつの間にかトライアルへと変身していた俺は急に動けるようになった足で
一歩踏み出すと同時に蹴りつける
そのまま何十発、何百発と叩き込むとぐにゃりと『ヤツ』の姿が揺らぐ

「これで終わったと思うな…」
「黙れっ!」
「お前らの運命も仕組まれていたんだ…あの……」
「何を…言っている……?」
「先に地獄で待ってるぞ」
「……っ!?」

掻き消える『ヤツ』の後ろに黒衣の女の姿が見えた
659名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 23:06:50 ID:2pFrmmtS
「……っ!?」

目が覚めるとそこはいつもの自分の部屋のベッドの上
いつもと違う事と言えば隣で寝ていた筈のリリィが
心配そうに覗き込んでいたくらいだ

「竜さん?」
「…何でもない」

尚も心配そうな表情の彼女を抱き寄せる

「心配しなくていい」

『ヤツ』はもういない
不安に思うことなど何も無い筈なのに、あんな夢をみたのは『ヤツ』の
…井坂の最期の言葉が引っ掛かっているからなのか?
リリィの温かさを感じながら囁いた言葉は
彼女を安心させる為なのか…それとも自分へ言い聞かせる為なのか…

「竜さん」
「どうした?」
「もう1回ヤろ?」
「なっ……何を言ってるんだお前は!?」

いきなりの提案に思わず声が大きくなる
散々乱れて沈むように眠ったのに……あれじゃ足りなかったのか?

「怒鳴んないでよぉ。嫌な事は、頭を空っぽにして忘れるのが一番なのよ?」

リリィらしい明るい笑顔に肩の力が抜ける
そうだった、彼女は誰かの為に無茶をするような女だった

「…お前はいつも空っぽだろう?」
「そんな事ないわよ?マジックと竜さんの事で一杯なんだから」
「そうか?」
「そうなの!…もぅ、竜さん意地悪なんだから」

拗ねてそっぽを向くリリィの首に唇を這わせる

「仕事は大丈夫なのか?」
「んっ…明日はOFFだから…あっ…大丈夫……」

そのまま彼女へと意識を集中させる
不安を振り切る為だけじゃない
大切なものを護る決意を新たにする為に
もう一度彼女の温もりを感じよう
660名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 23:11:50 ID:2pFrmmtS
タイトル入れ忘れた……orz
すいません、マジすいません

ちょっとトライアルに9.8秒ほど蹴られてきます
661名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 00:05:10 ID:h2YbSO4v
GJ!何というイチャラブ。
まだ過去を振り切れないことが多い照井を、リリィさんが身も心も使って
癒してあげればいい。
なんだかんだ言ってもリリィさんに甘える照井がかわいい。
662名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 00:10:51 ID:KqyqOOXs
GJGJGJ!!
リリィ可愛いよ、リリィ。
そして不安になってる照井が好きだ!
>「もう1回ヤろ?」
のあっけらかんとした言葉の中に、リリィらしい明るさと優しさがあってきゅんとした。
リリィはああいう性格だけど、実は結構ちゃんと大人の女だと思う。
だから自分からは何も聞かないけど、ちゃんと照井を労わってあげられるんだろうなぁ。
できれば、こういう時のリリィ側もぜひ読んでみたいです。
663名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 00:39:25 ID:MClv1jTF
GJ!リリィカワユス



歴代の傑作が見たくて何度も全裸でパスワードを入力してるのに見れない
年号て入れる?
664名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 00:41:44 ID:xHOFBGua
>>2を読んだらどうかな?
665名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 00:57:04 ID:VyqDR85P
>>660
GJ!リリィ可愛いよ、リリィ。
竜はリリィにだけは遠慮なく毒舌めいた事を言うけど、実は甘えてるという雰囲気で萌えたー!
何より、リリィ、竜の事好きすぎで可愛すぎる!
素晴らしかった!全力全裸でGJ!

>>663
ついでに、冷静に入力文字数も数えてみたらどうかな?
666名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 21:16:54 ID:h2YbSO4v
こんばんは>>403です。ここ最近の翔亜樹天国に刺激されてこないだの続きみたいなものを書いてしまいました。
そろそろ大丈夫かと思い投下します。
出来上がってみると翔亜樹のつもりが亜樹子総受けみたいになってる上に最近のフィリップとは別人みたくなってますが
ウェザー先生撃破前ってことでご勘弁下さい。5スレほどいただきます。
では、地雷の方スルーでお願いします。
667403続き@:2010/05/31(月) 21:21:07 ID:h2YbSO4v
今日も一仕事(戦闘)終えた風都を守る半分こ仮面ライダーの片割れはお気に入りの場所で目を覚ます。
「ただいま、亜樹ちゃん」
検索少年お気に入りの場所の持ち主はいつものように太陽のような笑顔で彼を迎える。
「おかえり〜、フィリップ君。今日のドーパントはどうだった?」
「大丈夫。幹部やウェザーも現れなかったし、ぼくたちだけで倒せたよ。
(ふあ〜)でも検索のしすぎで少し疲れてるみたい。亜樹ちゃん、いつもみたいにこのまま寝ていい?」
「えっ!大丈夫?それじゃ私どくからソファーで横になって休みなよ」
「ううん。ここがいい。ここが一番よく眠れるんだ」
そう言いながらフィリップは亜樹子の胸元に甘えるように頬擦りする。
「こっ、コラもう〜。もうここで眠っちゃだめなの〜」
ウルサイ奴がいるんだから。こんなとこ見られたらまた何されるかわかんない・・。
ここ最近のあれやこれやを思い出して亜樹子は一人赤くなったり青くなったり、ああ動悸も激しくなってきた。
「どうしたの亜樹ちゃん?心臓がものすごいバクバク言ってるよ」
「ななな何でもないの!ちょっと心臓に悪いこと考えちゃっただけよ、きき気にしないで!それよりほらっ、どきなさい」
「どうしてだい?もう僕のこと抱くの嫌?僕のこと嫌いになったのかい?」
「ごっ誤解を招く言い方するな〜!ばかねえ。フィリップ君のこと嫌いになるはずないじゃない。大好きよ」
思わずフィリップの頭をぎゅっと抱きしめる。予期せぬ告白に普段は妖しげな笑顔が多い少年が目を細め、小さな子供のように笑う。
「じゃあいいじゃないか。僕はここがいいんだ。眠るまででいいからお願い。そばにいて」
無垢な目でそんなふうに強請られたらさすがの亜樹子もこれ以上は言えない。結局、母性本能に負けてしまうのだ。
「ううう、もう、しょうがないなあ。眠るまでだからね」
まったく、若菜姫が見たら幻滅モンよ。
とっとと寝やがれと言わんばかりに優しく優しく、フィリップのふわふわした黒髪をなでる。
「ありがと・・亜樹ちゃん・・・だいすき・・・・」
「(ううっ、今日も負けた・・。やっぱりフィリップ君にあんな顔されたら逆らえないよう)」
浮かぶ出るコメントは嘆きだが、しっかり頭をなで、つやつやとした頬を突きつつおでこに一つキスを落とす。
なんだかんだで亜樹子はフィリップが可愛くて可愛くてしかたないのだ。
だが最近めんどくさい物件を抱えてしまったのも確かで。
「(翔太郎君が帰ってくるまでに何とかしなきゃ)」
色々あって結局昨日も良いようにされてしまった。確かに、フィリップとは違う意味で翔太郎のことは大好きだけども。一番大好きだけども。
近頃、自分がフィリップや照井竜。果ては真倉刑事と仲良くしてるだけで翔太郎の機嫌が悪くなる。
機嫌を直すのに文字通り亜樹子がカラダを張る羽目になった。自分はすぐ美人の依頼人にデレデレになるのに勝手な話だ。
(だからってあんな意地悪しなくたっていいじゃない・・)
まさかあのハーフボイルドがあんなふうになるなんて全然想像してなかった。
昨晩彼の指や声や唇その他諸々に散々蕩けさせられた記憶がよみがえる。それだけで亜樹子は体の中心にドロリとしたものが
流れていくのを感じた。
「(あんっ!ダメっ、こんな時に思い出すなんて〜。もう、翔太郎君のせいですっかりヘンなカラダになっちゃたよう〜)」
無意識に亜樹子はフィリップの頭を抱きしめていやいやをする。その瞬間がらんとしたガレージに居ないはずの男性の声が響いた。

668403続きA:2010/05/31(月) 21:24:56 ID:h2YbSO4v
所長・・。」
「ぎゃああああっ!って何だもう竜君か。おどかさないでよう。いらっしゃい、竜君」
いきなりの男性の声に亜樹子は天国で鬼に見つかったような悲鳴を上げたが、相手が照井とわかるとほっとした顔を浮かべ、笑顔で出迎えた。
「ちょっとフィリップに検索を頼みたくてな。事務所にだれもいなかったから勝手に上がってコーヒー入れさせてもらったぞ」
「それは全然構わないよ。いつもありがとう〜」
ニコニコと笑顔を浮かべ、亜樹子は照井からコーヒーを受け取りフィリップにこぼさぬよう静かに口づける。近頃の激しい毎日の中で
照井の入れる絶品コーヒーは亜樹子の癒しの一つとなっていた。
「それにしても所長、フィリップはいつもそんな感じなのか?」
事務所が静かだと思ってきてみたら、あのいつもふてぶてしい検索小僧が年相応な安らかな寝顔で所長の胸の中に納まっている。
対する所長も普段のお転婆な顔とは一転、母性あふれる表情で少年を抱きしめ頭を撫でている。二人の周りのオーラまで違ってて、
まあその、何ていうか二人の世界ってやつだ。
「(こりゃ左が見たら何て言うか・・)」
「うん。普段は膝枕なんだけどねえ。時々頼まれるの」
「ちょっと甘やかしすぎじゃないのか」
「ううっ!竜君まで翔太郎君とおんなじこと言う〜。あたしフィリップ君にお願いされたら断れないんだよねえ」
「やれやれ、左が妬くわけだ」
前々から思っていたが、左はかなり独占欲が強い。普段は全然そんなそぶりなど見せやしないのに、自分以外の男が彼女に触れようとすると
なんやかんやと理由をつけては引き剥がしにかかる。今のところ最重要要注意人物は自分らしい。まあ人形遣いの一件があったから当然と言えば当然か。
あの時は所長が自分にくっつくたびに、いつかトリガ―で打ってくるのではないかと思うほど殺気の込めた視線に射ぬかれ辟易したものだ。
「しょっ!しょしょ翔太郎君がやや妬くって・・いいいいやいやしょーたろーくんはかんけーないしー」
「嘘つくな所長。所長はあいつが好きなんだろう」
「すすすすきって、好きって・・いやほらそのあのねえ・・うん、まあ・・すきだけれども」
思わぬところから図星を刺され面白いくらい動揺している。
「そして左も所長が好きだしな」
「うへっ!?あわわわわ・・いやそんなことな・・ないとは言い切れないかもしれないけど うう〜」
真っ赤になって弱り切った顔の亜樹子は幼い顔がますます幼くなる。その顔が照井の今はもう見ぬ妹を思い出させ、思わず小さな亜樹子の頭をなでる。
「えっ!?りゅ 竜君?」
「安心しろ。俺は所長の味方だ」
我ながら支離滅裂なことを言っている。だが所長はわかってくれたらしい。ふにゃっとくすぐったそうに笑って告げる。
「ありがとう。私も竜君大好きだよ」
竜君に頭を撫でられてると遠い昔お父さんに頭を撫でてもらった時のことを思い出す。うっすらとした記憶しかないがきっとこんな感じだったんだろう。
「気持ちいいね。誰かに頭なでてもらうのって」
寝苦しいのか、フィリップ君の私に抱きつく腕が強くなった気がする。
「左だってこれくらいするだろう」
「してくれるけど、う〜んやっぱり竜君の方がいい」
だって翔太郎君が頭撫でてくれる時ってたいがい・・ゴニョゴニョする前かした後なんだもん。ってあーもーいやー!こんな時思い出すな私!
また昨日の記憶がフラッシュバックしてカラダが震えだす。あの半熟探偵いつが殴ろう。グーで。て言うか逃げたい、一週間ぐらいでいいから。
翔太郎君のこと考えるたびにこんなになってたらおかしくなってしまう・・。
「ねえ竜君。私のこと攫って一週間ばかりかくまう気ない?」
「残念だがそれは却下だ。俺はまだ馬に蹴られたくない」
きっともうすぐ帰って来るだろう。茶色い毛並みで外ハネの所長限定暴れ馬が。所長の提案は楽しそうだがこれ以上振り切る相手を増やすのも面倒だ。
「ケチ〜。味方だって言ったのに」
「いざって時は攫ってやるさ。客間が空いているからな」
むくれる所長が思いのほか可愛くて。頭を撫でていた手で思わずそのすべすべした頬を撫でた瞬間。

「何やってんだ、お前ら」
馬が帰ってきた。

669403続きB:2010/05/31(月) 21:28:37 ID:h2YbSO4v
「お・・おかえり〜しょうたろうくん」
今あまり声が震えなかった自分を心底ほめてやりたい。どうして?何にも私悪いことなんてしてないのになんで背中から大量の冷や汗がでるのっ?
まるでかくれんぼで本物の鬼に見つかったみたいだ。
「ただいま、亜樹子。なあ、おい、俺はどっからツッコめばいい?」
「へっ!?ツッコむ?」
「疲れて帰ってきたらフィリップが亜樹ちゃん大好きとか言いながらお前の胸でほっぺたスリスリしながら寝てるのと腰に抱きついてるのと
お前が俺が見たことない顔でフィリップのアタマ撫でておでこにキスして抱きしめて大好きって言ったのと、
照井の野郎が俺は味方だ〜なんていやらしいこと言いながらお前のアタマ撫でてお前が撫でられながらすげえイイ顔で翔太郎君より気持いいとか
私を攫って行ってとか攫ってやるとか竜君大好きとか言ったこととそこのムッツリ刑事が頭だけじゃ飽き足らずお前のほっぺたまで撫でまわしてるのと、
お前が二人に「大好き」って言ったことの何処からツッコめばいいんだ?」
「アンタっ!いつからいたのよ!!」
しかも文脈イロイロ間違ってるし。いや、決して間違っちゃいないが何かが違う。最初から聞いてた割に肝心のところスッパ抜けてるし。
思わず亜樹子は「このデバガメ野郎」と書いたスリッパをブン投げた。チッ、よけやがったか。
「なあ、亜樹子。どういうことだ?」
「ど どう言うことって?」
「ど・う・い・う・こ・と・だ。この状況は?」
あ、やっぱりってゆーかなんとゆーか、完っ全にに怒ってる。
「見ての通りだぞ。左」
「やかましい!性悪ムッツリデカ。人の許可なくソイツに触ってんじゃねーよ。てかいかげんその手どけやがれゴラ」
やれやれ、随分と頭に血が上っているな。左のままファングにでも変身しそうな勢いだ。どうやら元ヤンだったという刃野刑事の話は本当らしい。
しかたなく照井は最後にひと撫でして亜樹子の頬から手を離す。左の眉間のしわが濃くなった。

670403続きC:2010/05/31(月) 21:31:31 ID:h2YbSO4v
「ったく油断も隙もねーなお前ら。おい!亜樹子ぉ」
「はっ はい何でしょう!翔太郎君」
「今日も例のやつ、協力してやるからな。覚悟しとけよ」
「い いいいいいいやいやいいです!ほら今日は翔太郎君お疲れみたいだし〜。と言うかもうご協力いりません!」
冗談じゃない。今翔太郎君と二人っきりになったら何されるかわかんない。
それにさっきから自分のカラダがおかしい。ただでさえちらちらと思い出しては落ち着かなくなってるのに、
翔太郎君の顔を見た瞬間身体が沸騰したように熱くなった。目があったらもう駄目だ、腰のあたりが痺れてきた。
情けないが今日はパットが厚めのブラをつけてて良かったと心から思った。今彼にちょっとでも触れられたらきっとヘンな声が出る。
「(もう〜どうなっちゃったの私のカラダ!それもこれも翔太郎君の所為なんだから)」
こんな状態なのが彼にばれたら私恥ずかしさで死ねる。軽く死ねる。もう逃げたい。逃亡したい。どこかで一週間くらい色々冷やしたい。
竜君私をさらってくれないかな。今がいざって時じゃん。ねえ。
などと少しばかり自分の世界に飛んでいた間に敵は目の前だ。
「遠慮すんなよ。せっかく成果が出てきたってのに」
ひょいと亜樹子を米俵みたいに肩に抱きかかえた。ついでに腰にしがみついているフィリップを振り落とす。
「ひゃん!あん もう、フィリップ君起きちゃうじゃない。おろして〜」
「何言ってんだ、グースカ寝てんじゃねえか。それにいいのか?今の状態でおろして?」
翔太郎君が正義の味方とは思えない笑顔でこっちを見る。翔太郎君が触れた瞬間ピリッと全身に電流が走った。腰に力が入らない。
くやしいくやしい。真っ赤な顔で睨みつけるしかできないなんて。
「もう・・もう翔太郎君なんてキライ〜」
「嘘つけ、さっき好きって言ってたじゃねーか」
やっぱり肝心なとこ聞いてたんじゃないのこの野郎。
「ああでも今キライって言われて傷ついた。これからたっぷり慰めてもらおう」
「な・なによ白々しい。傷なんてミジンコたりともついてないくせに!ねえ竜く〜ん、た〜す〜け〜て〜」
「言ったろ、所長。俺はまだ馬に蹴られたくないって」
「そうそう。部外者は引っ込んでな」
「だが所長が本気で望んだら遠慮なく攫いに行くからな。覚悟しておけ」
「安心しろ。そんな日は一生来ねー」
「今!今がその日なの!りゅ〜く〜ん。おろせはなせコラ〜」
「はっはっはっ、何言ってんだいつも最終的にはお前が俺のこと離さな・・」
「黙れ半熟玉子!うう もう もうイヤ〜」
悲鳴を上げてジタバタ暴れる所長をものとせず左が階段を下り事務所に向かっていく。
どうやら帰りはここから外に出た方がよさそうだ。本格的に馬に蹴られる。
それにしても随分余裕のないことだ。誰がどこから見ても所長は左しか見てないというのに。
671403続きD:2010/05/31(月) 21:35:12 ID:h2YbSO4v
「よかったな、フィリップ。もうすぐお前に弟か妹が出来るかも知れないぞ」
「弟か妹?甥か姪の間違いじゃないのかい」
やっぱり起きていたか。左も右も本当にどうしようもないやつらだ。
「悪いがそのポジションは俺がもらう。いつから起きてた?」
「案外図々しいね、照井竜。せっかくの二人きりを誰かさんが悲鳴上げさせてまったくぶち壊しだよ」
「目覚めたんならとっとと起きてやれ。おかげで所長が災難だ」
「何言ってる。自分だって確信犯のくせに」
「ああ、おかげで面白いものが見れた。なんだかんだ言って左は所長にぞっこんだな。だが何かあったら攫って行くのは俺も本気だぞ。
 お前たち二人に全力で甘え倒されて所長が少しかわいそうだからな」
「その時は馬が二匹に増えるからね。せいぜい覚悟しておくがいいさ。ところで何の検索だったんだい?」
「いや、また明日出直す。こっちも別件の用があるからな」
「そういえば今日はリリィ白銀のステージがある日だっけ。キミも隅に置けないねえ」
「チケットを貰ったんだ、行かないわけにはいくまい。お前も来るか?」
「やめておくよ。僕も馬に蹴られるのは遠慮したい。それにこれから若菜さんにメールしてエリザベスに勉強教えなきゃいけない。
 どうやら進級がかかってるらしく、何個か情報代タダにするからって泣きつかれたんだ」
「(こいつも案外タチが悪いな・・)」
フィリップを見ているとあの二人に育てられる子供の行く末が不安になる。もしもの時は自分がなんとかしてやらなくては。
それにしてももうこんな時間か、そろそろ行かないとステージに遅れるな。ちょっとでも遅れるとリリィはむくれるからな。
それになぜだか今無性にリリィの顔が見たい。明日は非番だし、夕飯でもおごってやるとしよう。
「じゃあな、フィリップ」
「ああ、また明日、照井竜」
こうして成り行き上の共犯者はガレージから出ていった。スキップでもしそうな軽い足取りだったことに、本人はまだ気付いていないだろう。
「(弟か妹か・・亜樹ちゃんの子供ならどっちでもいいけど翔太郎似の男の子は勘弁してほしいな)」
これ以上ライバルが増えたら困る。でも今でも十分楽しいけど、家族が増えたらもっと楽しくなるだろう。
フィリップは噛み殺せない笑いを漏らしながら大事な人にメールをすべく、携帯を開いた。




以上です。
照亜樹はこんな距離でも面白いんじゃないかと思いました。
フィリップは自分の立ち位置利用しまくりですね。
今回は前よりエロ少なくてすみません。読んでくれた方ありがとうございました。
672名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 22:18:15 ID:pyU3Dv1X
>>667

G J す ぎ る!!

翔太郎こわいWW
どんだけ嫉妬深いんだ!

連れていかれてからとんでもない事になってるな亜樹子。
続きお願いします!!
673名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 22:43:33 ID:RWA40ZI9
>>671
何気にタチ悪いフィリップw
翔太郎はほんとにどれだけ潜んでいたんだ…
亜樹子に合掌w
674名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 23:13:48 ID:yyIc4+Fs
>>671
何ですかこのデキる感じの左さん。いいぞもっとやれ
ていうか隠密スキルハンパないwまぁ探偵には必要な能力だしな!

何だかんだ言いつつちゃっかり自分達も
それぞれ色々育んでるフィリップと照井にもニヤリとしたよ
鳴海探偵事務所+照井は良いファミリーだなぁ
675名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 03:01:08 ID:jd1bDzHN
GJ!!
翔ちゃん余裕なさ杉www
しかしそれが半熟で好きだ!
亜樹子が可哀想だけど、まあ見てる側は面白いよな、実際www
自分も続き希望。
昼間からあれこれ苛められる亜樹子が見たいwww
676名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 07:00:59 ID:m7FO9N0i
GJ!
フィリップが黒すぎるwwwwwwwww
これだけ亜樹子がモテたら心配だろうけど妬き過ぎだ翔太郎w
っていうか明らかに最重要要注意人物間違えてるよwww

大変だろうけど頑張れ亜樹子w
677名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 07:45:16 ID:VFU/DfCy
朝からwwwwww
GJGJGJ〜っ!!!
歩く風都の煩悩!風都の種馬!
「お父さん一体何教えてたんだろ? 
君は再教育してもらった方がいいと思うよ!」
探偵のイロハを教えてもらったのなら、
そりゃ、夜の方も・・・イロハを伝授。
よもや、まさか、その相手が自分の娘とは
スカルも思わなかったであろうけれど。
愛あるH。待ってる!!
678名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 09:03:39 ID:TKM89FuQ
>>653
あれみた時さ影山が頭をよぎったわ

影山って555じゃない方ね名前にてるけど
679名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 21:42:17 ID:kxNx+XrF


>>671さんが素晴らしすぎる!!!

朝から禿萌えてたら、「お父さん一体なに教えてきた」で電波受信したー。2レスいただきます。



ある平和な日の夜、事件は起こった。

「…いっ、っっってえ! …おい亜樹子!!!」
「……ぁ、ちょ、えええええ!だだだだ大丈夫?!」

翔太郎の右腕を鋭いなにかが切り裂き、裸の背に鈍い痛みが突き刺さった。

「ちょ、ちょっととりあえずその手離せって」
「あごめんっ」
ベッドサイドの小さな灯りでも、右上腕部の負傷は明らかだ。

今のふたりの状態はといえば、さんざんいちゃいちゃして触りあって体を繋げて、まさにクライマックスに二人向かってる最中だったのに。
ああもったいない。
ホントいいとこだったのに、すっかり盛り下がってしまった。

凶器の正体はわかっている。



今日の夕方のこと。

翔太郎が事務所に戻ったとき、真っ先に感じたのは薬品のような臭いだった。
「なんだ、このニオイ?!」と咄嗟に帽子で顔下半分を覆った。
だがしかし、目に入った光景とは言えば、どこの女子高放課後か、はたまたどこのサロンかと。
「あ、お帰り翔太郎くん」
「おっかえりなさ〜い翔ちゃ〜ん♪ねねねね見てっこれ!」
「お帰り〜い、ねえ見て見て、フィリップくんすっごいうまいの!」
「……なにやってんだ、って聞いたほうがいいのか?」
きらきらちかちか、その手は重くないのかと聞きたいクイーン&エリザベスを見れば一目瞭然だが、フィリップに手先を捕られて、しかもその手先を一身に見つめたままこっちを見もしない亜樹子を見ると話は別だ。
一応は、お前ら何やってんだ、顔近すぎだろとツッコんでおくべきかと逡巡する。
「なにって、ネイルアート。ほらっ見てこれ、すごくない?」
「そぉそー。すっごい上手なんだよぅ、フィリップくん手先器用なんだね〜え♪」
クイーンの爪はパープル系グラデーションが大人っぽく、ラインストーンやラメがちりばめられて、指を揃えるとまるで流れる天の川のように配置されている。
エリザベスの爪はローズカラー基調に、こちらはガーリーラブリーに、サイズいろいろのストーンを花のように配置して立体的だ。
たしかに、まったくそんなもんに興味関心のない男の素人目から見ても、よく出来てるなというのはわかる。
……重そうだなというのが真っ先にくる感想ではあるが(それを女子に言ってはいけないことくらいはわかってる)、何をやってるのかはとりあえず理解した。臭いの正体はリムーバーだ。
そして女子3人に囲まれてるハーレム状態にもかかわらず、自分の作業に一心不乱の少年が原因であることも理解した。
680名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 21:43:29 ID:kxNx+XrF

くるりんと亜樹子の体をひっくり返し、白い背中にキスを落す。
「やんっ! ちょっと、なにこれ、あたし聞いてない!」
「しがみつくなら枕にしとけ」

いつもの亜樹子の爪はたいてい短く切りそろえているし、派手なネイルをつけることもないから、流血沙汰にまでは到らなかっただけで、実は今までにも何度か腕や背に傷をつけられたことはあった。
せっかくイイ体勢に持ち込めたんだから、とりあえずそれは内緒にしておこうと決めて、柔らかい体を愛おしむ行為に没頭した。

背中の傷は男の恥、だがしかし、女の爪が刻む傷痕は別。それは男の勲章だ。



終わり。ぬるくてすみません。
男の勲章ってのはおやっさんの教えかね、とww
個人的にはネイルは見るのは好きだけど、取れそうで怖いんで触りたくないなww

681名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 21:47:21 ID:kxNx+XrF
うわあああ失敗したーーーーー

679の次はこれ!!


「……よし、これで完成だ」
「うわぁ、かっわいい!」
手先は器用なことは知っている相棒が、満足げな表情で顔を上げた。
「みてみて見て〜すご〜い」
フィリップの『やりきったぜ!』的な、どや顔に脱力しつつ。
爪先を試す眇めつしてる亜樹子に和みつつ。
「…だいったい、わかったけどな。あえて聞く。なにやってんだ?」
一応聞くのは間違ってないはずだし。
「ネイルアートだ。ほら見てくれ翔太郎、クイーンが星、エリザベスが花、亜樹ちゃんのは虹をテーマにしてみたんだ」
虹というからには全部の指の爪を塗り分けたんじゃなかろうなと一瞬思ったが、亜樹子がそろえて見せた指先を見て、なるほどと納得した。
水色、じゃないな、空色か。
さわやかなブルーをベースにした左の小指から右の小指まで、1色ずつ色を足してった完璧な虹のアーチが描かれていた。恐ろしく細かい。
クイーンたちと違ってそれほど伸ばしてない小指の小さな爪に、何色塗り分けてんだ、虹って七色じゃないのかというツッコミいれる隙も無い。
「おーー……、すげーなコレ。…スゴいのはわかったけどなんでまた」
「あーえっとね、大体わかると思うけどね? 例によって若菜姫のラジオの話題が、今日はネイルアートだったんだよね……それですっかりこの状態」
「ああ……なるほどね……。人畜無害なもんにハマっただけまだマシと思ったほうが、いいんだろうな…」
「さあ翔太郎、次は君の番だ!」
「は?! んなもんするか!!」
「安心したまえ、色をつけるわけじゃない。男性もネイルケアは必須、名刺交換などで手先を見られることが多いビジネスマンにとっては、丁寧なネイルケアをほどこすことでリラクゼーション効果も」
「わかったわかった!……わかったから、座れば良いんだろ座れば」



なんてことがあった。
ネイルアートというのはベースコートを塗った上に、色を塗ったり飾り付けたり、さらにそれを保護するトップコートも塗るものだ。
要するに、今の亜樹子の爪は、普段の爪よりはるかにがっちりと強固に、きれいに形を整えられた分さらに鋭くなっている。

「つー……うあーちょっとおい、これマジで痛えぞ……立派に凶器だな」
「ちょ、ちょちょちょと、えとえとえとごめん!!!どうしよ、だ、大丈夫?」
「……いやもう、痛いもんは痛いし、傷はしょうがねぇし。どうもこうもないだろ」
「や、えっとーー、でも……。ご、ごめん、ね?」
不安げに見上げる女の視線に、一瞬で許してしまう。
惚れた女が体の下から見上げてくるのに、くらっとこない男が居るのかと、小一時間は問い詰めたい。
「……おまえそれわかってねえだろ」
「うーー、だからごめんってばぁ…あーんもう、やっぱネイルなんてするんじゃなかったかなあ」
しかもやっぱりわかってないし。
「……いや、そのごめんはそれはそれで、とりあえず痛いのは、おいといて」
「いつものより塗り重ねてる分、頑丈になっちゃってんだね…気がつかなかったな…」
しゅんとしたのが妙に、と言うと怒りそうだが、かわいい。

「…よし、じゃあ今後は傷をつけないように鋭意努力する、ということで」
「う、うん…がんばる……、って、えええっ、ちょっとぉ!」
くるりんと亜樹子の体をひっくり返し、白い背中にキスを落す。
「やんっ! ちょっと、なにこれ、あたし聞いてない!」
「しがみつくなら枕にしとけ」

いつもの亜樹子の爪はたいてい短く切りそろえているし、派手なネイルをつけることもないから、流血沙汰にまでは到らなかっただけで、実は今までにも何度か腕や背に傷をつけられたことはあった。
せっかくイイ体勢に持ち込めたんだから、とりあえずそれは内緒にしておこうと決めて、柔らかい体を愛おしむ行為に没頭した。
682名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 22:00:04 ID:kxNx+XrF
あーすっげ悲しい。。。2レスとかいっときながら。
修行して出直します。
683名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 23:33:45 ID:brUpIYI2
GJ!翔太郎はずっとこのチャンスを待っていたに違いない。
おやっさん今頃あの世で翔太郎に伝授したこと後悔してるんだろうなあ。
シャワーの時翔太郎が背中の傷見ながら独り思い出し笑いとかしてたら
キモイけど萌える!!
684名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 00:10:24 ID:9UrtiMFy
GJ!
ネイルアートの芸が本当に細かい!
背中の女の爪痕や肩の噛み傷は男の勲章だ!
亜樹子の背中にキスで沸騰!!
こうなると、チェリーな亜樹子は翔太郎の
思いのままの体位にwwwww
お、おやっさ〜ん!!
「Nobody's Perfect」
685名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 00:13:12 ID:NBIDHTuj
>>682
GJ!
男の背中の爪痕は勲章だし、色っぽくて好きだ!
ネイルって、本当に頑丈なんだよなぁ。特にジェルとか凶器だしwww
でも枕にしがみついてたら亜樹子の表情が見えないけど、それでもいいのか翔太郎www
686名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 09:46:31 ID:IxrFX4Ts
>>683です。
自分の発言で妄想が膨らんでしまったので書いてみました翔亜樹です。
最後に映画ネタバレともとれる発言しているのでご注意ください。
687翔亜樹小ネタ:2010/06/02(水) 09:49:18 ID:IxrFX4Ts
朝日のけだるい朝、翔太郎は横で泥のように眠る女性の部屋からシャワーを浴びに出た。
昨晩の余韻ではっきりしない頭に熱いシャワーが気持いい。頭のてっぺんから汗を流しシャワーを背中に当てるとしみるような痛みがした。
「痛っ!なんだ?俺いつ背中にケガなんか・・」
不思議に思い背中を鏡で見てみると、そこには何本かの引っかき傷があった。自分にこんに傷を作れる人間は一人しかいない。
「(あっちゃ〜。昨日はちょっと激しすぎたか)」
不意に昨晩の濃密な時間が蘇る。
「あっ!やあん、もう、そこばっかいじっちゃヤダあ」
翔太郎の指が亜樹子の一番潤っている場所に潜り込む。ぐちゅぐちゅと音を鳴らすたびに亜樹子のカラダは跳ね上がる。
「じゃあ、どうして欲しい?言ってみろよ。お前の言うとおりしてやるから」
「ひゃうっ!やあ ん。おねが・・い・イジワルしないで 「ちょうだあい」」
「だ〜か〜ら〜。『どこに』、『どうして』欲しいんだ?」
亜樹子の中で暴れまわる指はそのままで、勤めて、冷静に亜樹子に尋ねる。たまには彼女から求められたいと思うのは
健全な男子の欲求だよな、うん。
「あん もう・・もう指だけじゃイヤ。しょうたろう君が来て・・しょうたろうくんので気持ちよくなりたいのお!!」
言うが早いか、翔太郎は亜樹子から指を離し、太ももを抱えて一気に貫く。亜樹子の中はとても熱く、散々指で蕩けさた場所だが、
今度は翔太郎が蕩けさせられそうだ。
「きゃあああああん!ああ!やあ・・もう、しょうたろうくん!しょうたろうくんっ!」
「くっ・・!いつもながらあちいな、ここは。どした?俺はここにいるぞ」
亜樹子が背中に手をまわして抱きついてきた。全身が密着できるのは気持ちいが、せっかくの亜樹子の顔が見れない。
ちょっと残念に思っていると耳元で甘く囁かれた。
「あん・・翔太郎君・・だいすき 大好きなのっ!だから・・あう!おねがいっ、もっとわたしのこと愛して・・」
そこから先はよく覚えていない。どうやら何本かキレてしまったようだ。もう何度のぼりつめさせたかわからない。最終的に亜樹子は
気絶に近い状態で眠ってしまった。自分にしがみつきながら何度も「大好き」を繰り返す亜樹子がかわいくて、愛しい。
「(まっ、オンナに付けられる背中のキズは勲章だっておやっさんも言ってたしな)」
でも今日はあんまりハードな仕事はしたくない。さて、そろそろ愛しの彼女を起こしに行くか。
鏡を見るとハードボイルドな探偵とは思えないにやけ顔の男と目があったが、見なかったことにしよう。



ちょっと映画ネタバレみたいなものです。注意してください。










もう・・公式がショックすぎて立ち直れない。
688翔亜樹小ネタ:2010/06/02(水) 10:47:36 ID:IxrFX4Ts
うわっ誤字発見!
自分にこんに傷を→自分にこんな傷を ですね。
動揺しすぎだ、自分。すみません。
689名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 11:28:07 ID:U8tGJPjo
例の件揉めそうだから先に言うけど好きな人もいるのはわかってほしい
690名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 11:57:57 ID:BO6f2e6F
>>688
GJ!
朝から1人でにやける翔太郎を想像してワロタw

そして夏映画ネタバレ注意。







気持ちは分からんでもないが、その2人が好きな人が
嫌な気持ちになりそうな発言はしちゃダメだな。

ひとまず、具体的なことは公開を待とう!
ほら、亜樹子の中の人も妄想は自由だ!って言ってたしww
691名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 12:19:48 ID:23I1/Ih8
ネタバレって何?自分で見に行くからヒントくれ
692名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 12:20:14 ID:Hxbo4fKZ
照井と亜樹子がくっつくんでしょ
693名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 12:38:23 ID:9UrtiMFy
GJ!!
昼間と夜の顔がまったく違う翔太郎が
素敵だ!
鏡に映る素の自分。ある意味、怖いwwwwwwww

夏の映画のネタバレ、ショックなのは皆同じ。
拍手喝さいしているヒトもいるのも分かる。
立場、立場があるから。
公式はあくまでも公式。
ただ、こちらでその二人が好きな人々がショックで
作品投稿をしなくなる方が嫌だし、残念・無念だ!
妄想は自由だから。
亜樹子もまだ20歳だし、たくさん恋をして
経験積んで、ラブ・アゲインになれば良い。
694名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 12:43:33 ID:xrvN3VAG
公式は公式でいいじゃないか。
自分の萌えまでは否定できん。
それに、好きカプがそっちの人もいるんだし、否定しあうようなことはやめようぜ。みんな大人だろ?
自分は、キバの時で耐性がついたわw
695名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 13:13:40 ID:G6weLhwD
ショックなのは皆同じとか言わないで欲しい。
照亜樹好きな人が来れなくなる……
696名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 14:33:24 ID:IxrFX4Ts
>>687です。
皆さん本当に申し訳ありません。照亜樹好きの方々を否定したり攻撃するつもりは全くなかったのですが、
大変冷静さに欠けたコメントをしてしまい、結果的に不快な気分にさせてしまいました。
自分もこの良スレを汚すのは嫌なので、萌えを補給してまた投下しに来ます。
亜樹子の幸せを祈って。
697名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 14:45:54 ID:PYHVJQqh
パペティアー回でそんな片鱗はあったし、
まだ成就するかどうかもわからんのでいいんじゃないか?
Wらしくギャグっぽく有耶無耶にされそうだが
698名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 14:56:26 ID:K1DVAm0e
むしろ照井さん死亡フラグになるんじゃないかとガクブルなんだがw

まぁ、どう転ぼうが翔亜樹も照亜樹もフィリ亜樹も好きだ――っ!
699名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 17:22:15 ID:8hNpoNO6
>>698
同意。
公式は公式、二次創作は二次創作で美味しいし何でも良いよ。
700名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 21:36:40 ID:NBIDHTuj
そうそう、公式は公式でおいしいし、二次創作は二次創作でおいしくいただけばいいだけwww
自分の萌えも他人の萌えも否定しない。
それがパロを楽しむ心意気www
って言うか、この程度で萎えるほどの萌えではないwww

じゃ、投下いきますか。
メインは亜樹子のお父さんラブ。
三人仲良しネタ。
701ぴかぴか※亜樹子メイン※:2010/06/02(水) 21:38:48 ID:NBIDHTuj
ぴかぴか光る遠い思い出。
それは、確かに愛されていた記憶。


「これ……」
春の日差しが柔らかく季節が変わったことを告げる頃だった。
 衣替えをしよう!とばかりに亜樹子が普段は見ることのない、クローゼットを開け、そこで見つけたのは黒いコートだった。
翔太郎のものではないのは大きさから明らかだ。
「……お父さん、のだ」
柔らかな手触りは質の良さを感じさせ、荘吉が好んだものを亜樹子に教えてくれる。
(お父さん……)
いつも、考えてる。
決して表に出すことはないけど、父のことを考えない日は亜樹子にはない。
朝起きた時、天気のいい空を見上げた時、誰のいない事務所で今は翔太郎が使っているデスクを見た時、ガレージのドアにかかる帽子を見た時。
全て、父を思う亜樹子の心に繋がる。
それがもう二度と会えない悲しみなのか、郷愁なのか、よく分からないままだけど。
「……お父さん」
コートに顔を埋めて深呼吸してみた。
古い香りがして、胸が疼き、遠い記憶を掘り起こして、心の欠片にある父の記憶を探る。
まだ小さかった自分を抱き上げて「亜樹子」と名前を呼んで優しく笑ってくれた日があった。
あれは随分と寒い日で、ああ、確かクリスマスツリーを飾っていた。
てっぺんにある星が欲しいと強請ると、抱き上げてくれて小さな手を伸ばすように言われた。
その後、どうしたっけ…?
と、考えてみても思い出せない。
「……これ、ちゃんとクリーニングに出しておこう」
父が二度と袖を通すことがないコートでも、抱き締めてくれた父を思い出せる気がして。



 クリーニングから返って来たコートを、さてどうしようかと考える。
もちろんしまうことはしまうのだが、果たしてどこにしまったものか。
元のクローゼットにでも、と考えたのだが、何となくもっと近くに置いておきたいと思ってしまった。
「おい、亜樹子ぉ、何やってんだ?」
翔太郎がガレージから出てきて、コートを抱えている亜樹子を見て声をかける。
「あ、翔太郎くん」
「……おまえ、それ、おやっさんのコートじゃねぇか」
さすがに目ざとく翔太郎が亜樹子が抱えているコートの持ち主に気づき、少しだけ、ほんの少しだけ瞳を揺らがせる。
「クリーニングに出したの。で、どこにしまおうかな、って考えてて……」
「あー、うん……」
「どこか、しまえるところないかな?翔太郎くん」
「おまえの部屋とか……は?」
「これしまえるほど余裕ないよ。あ、じゃあ、翔太郎くんの部屋は?」
寝るのは事務所だけど、翔太郎も一つ部屋を持っている。ほとんど、服と本で埋め尽くされているのだが。
「俺の部屋で、いいのか?」
「いいよ。お父さんのだもん。翔太郎くんの部屋ならいい」
亜樹子の笑みに少しだけ考えると、翔太郎は亜樹子を促した。
事務所の隣のドアを開けると、そこが翔太郎の部屋だ。
相変わらず、服と本の山で亜樹子は肩を竦めた。
「もー翔太郎くんもクリーニングに出さなきゃいけない服、結構あるんじゃない?」
「コート類くらいだろ。シャツとかは自分で洗えばいいし」
「今度まとめて出しておいでよね」
「はいはい」
荘吉のコートをハンガーにかけクローゼットにしまう。
「あれ?」
ふと、亜樹子の目に付いたのはクローゼットの奥深くにあった小さな箱だった。
702ぴかぴか※亜樹子メイン※
「翔太郎くん、あれ何?」
「あ、ん、確かあれは……」
手にとって少し考えて思い出す。
「……これ、おやっさんのだ」
「え?」
「大事なものだから、しまっといてくれって言われて預かったんだ」
「お父さんの……」
じっと見つめる亜樹子の視線に、翔太郎は箱を亜樹子に手渡した。
「おまえが持ってろよ」
「あたしが?」
「俺は預かってただけだからな。亜樹子が持ってるほうがいいと思うんだ」
「……じゃ、もらう」
翔太郎の手から小さな箱を受け取る。
「これ、中身、何かな?」
「俺も開けた事ないしな……」
「じゃ、開けてみようか?」
「え?」
「事務所に戻って開けてみようよ!」
と提案する亜樹子の笑顔に、翔太郎は思わず頷いていた。



「ふぅん、興味深いね」
ガレージから出てきたフィリップも小さな白い箱を面白そうに見つめる。
どうせなら三人で見よう!と亜樹子がフィリップをガレージから引っ張り出してきたのだ。
「じゃ、開けるね」
亜樹子の指先が小さな箱を開ける。
「これ……」
「星……?」
「ツリーの、だよな」
その中には手のひらくらいの大きさのツリーのてっぺんに飾る星が一つ、収まっていた。
古びた星はつつましく収まり、亜樹子は遠い記憶をその形に掘り起こす。

『お父さん!あれが欲しい!』
『あれ?』
『ツリーの星が欲しいの!』

それは遠い遠い、だけど確かな父との思い出。
「思い、だした……」
瞬間、亜樹子の瞳から大粒の涙が零れた。
「あ、亜樹子!?」
「亜樹ちゃん!?」
慌てた二人が亜樹子の顔を覗き込む。
「……大丈夫、大丈夫。これ、嬉し涙……だから」
手のひらにあるくすんだ星は軽くて、だけど重くて。
「……思い出した、思い出したんだ……あたし……」

『これ、お父さんにあげる!』
『え?』
『あのね、ツリーのお星さまはお願いを叶えてくれるの!だからお父さんにあげるの!』
小さな手で差し出したてっぺんの星を荘吉は受け取り、それから亜樹子に微笑みかけた。
『お願い事、か。そうだな、じゃあ叶ったらこれは亜樹子に返そう』
『うん!』

荘吉の願いは何だったのか分からないままだけど、だけどこの星はずっと荘吉の手にあった。
それだけで十分だ。
荘吉の心の中にちゃんと自分はいた。それだけで。