849 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 01:14:07 ID:/BXHy9X1
852 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 23:17:34 ID:EGNKov3H
836だが、書き終わったのであげてみる。
エロが見たければそのシーンだけ抽出して後で書いてみるから、言ってくれ。
後、長い。
日向視点で進んでいくので以後よろしく。
初めて書くものなので、文章が拙かったり、説明不足があるかも。
「…ん?」
目を覚ます。
「あれ?ここは…どこだ?」
おかしい。確か俺は…
「交通事故で、死んで…あの世界に…」
行ったはず。確かに。夢じゃない。記憶もある。
なのに…なんで、なんで、
「病院にいるんだ…?」
保健室じゃない。れっきとした病院だ。
それを証拠に、目の前には医者が…医者?
「目を覚ましたようです。信じられない…」
目を?覚ました?それは…
「生き返った…のか?まさか、そんな…」
何故?あの世界には死んだ奴しかいけないはず。
待て。落ち着け。昨日の行動を振り返ってみよう。
昨日は…そうだ。ユイに…あれ?
思い出せない。音無とユイが野球やってて、やり残したことがあるとか言ってて…
「駄目だ。思い出せねぇ。」
一番肝心な部分だけすっぽりと抜けている。
「…眠い。もう一眠りするか。」
もしかしたら、これが夢なのかもしれない。
目が覚めたら、またあの世界に…なんてこともあるかもしれない。
…結論として、目を覚ましても変わらなかった。
むしろ次起きたときには親が来ていて、俺の復活に泣いて喜んでくれて、
いっそう元の世界に戻ったことを痛感させられた。
もうあいつらと会えないのか…そう思うと、自分が生き返った喜びよりも虚しさのほうが強かった。
「なぁ…俺ってどのくらい眠ってたんだ?」
傍に居る母親に聞く。
「1週間くらいね。本当に死ぬかと思ったんだから…!」
「それはもうわかったって。こうして生きてるんだし、頭以外に悪いところはないらしいし、いいじゃねえかよ。」
「そんなこと言ったって…」
「ま、あと3週間で退院できて今までと変わらない生活送れるんだろ?それならもういいさ。」
「あんたねぇ…」
それはそうと、先輩から貰ったあの薬、どうしたんだっけな。
使った…はずなんだけど、使ってたら医者は気づくよなぁ…
一応ズボンのポケットやバッグも漁ってみたが、それと思しき物はなかった。
家族にも何かなかったか聞いてみても、薬の話は出てこなかった。
3週間後、俺は後遺症も何もなく退院でき、復学した。
野球部でも、流石に元の関係には戻れなかったが、復帰は出来た。
今回のエラーがあってから、俺はいっそう練習に打ち込んだ。
もうあんなことは二度としない。
どんなに辛くても、諦めたくても、集中を欠かない。
そう思って、毎日最初に練習を始め、最後まで練習を続けた。
次第に、俺は信頼を少しではあるが取り戻していった。
だが、いつか行った、あの世界の記憶は段々と失われていった。
853 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 23:21:10 ID:EGNKov3H
それから時が流れ、3年の5月、ある練習試合が決まった。
相手はあまり有名な学校ではないが、油断は出来ない。
俺たちは気を引き締め、試合場へ向かった。
試合場、といっても、小さな学校、小さな校庭。
ただの練習試合。別段何も思うことはなく、試合は始まった。
相手は、強かった。
何故無名なのかわからないほどの強さ。
何よりもチームワークが凄い。
お互い一歩も引かない試合展開で、3−4で最終回に突入した。
相手のエラーで、ランナーが出る。
打順は4番。俺の番だった。
1アウト2ストライク。
俺が打たなきゃ負ける。
次の球は、カーブと予想。
相手が投げる。読み通りだ。
軌道に合わせ打ったボールは、フェンスを越えどこまでも飛んでいった。
「…やばくね?」
誰かが言った。その後、パリーンと、不吉な音が聞こえた気がした。
「本っっっっっ当に、すいません!」
兎に角平謝り。これ以外の手などありはしない。
幸いにも、向こうのお母さんはいい人で、
「そんなに謝らなくてもいいのよ。」と言ってくれた。
「でもねぇ…ちょっと、来た位置が、悪かったというか…」
「え?」
「まあまあ、とりあえずあがって下さい。」
「はぁ…」
二階に上がると、割れた窓が見えた。
ここに入ったのか…なんて思いながら、視線を下にずらす。
そこには…
「大丈夫?ユイ。」
見覚えのあるような、奴が居た。
854 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 23:21:37 ID:EGNKov3H
「本っっっっっ当に、すいませんでした!」
再び平謝り。
「だからもういいってば。ちょっとびっくりしただけだし。」
「でもよ、もうちょっとずれてたら危なかったろ?」
「それはそうだけど…」
なんとか許してもらえたようだ。
名前はユイと言うらしい。
話してみるとなかなか面白い奴で、すぐに打ち解けられた。
幼い頃に事故に遭って、それ以降身体が動かないらしい。
気づけば、1時間が経っていた。
「やっべ。もう戻らないと。」
「そうなの?」
「ああ。これ以上遅くなると監督にどやされる。」
「そうなんだ…」
そう呟いたユイの声は、なんだか寂しそうに聞こえて、
「また、来るからよ。」
思わず、そう呟いていた。
「え?」
「だから、また来るって。お前、寝たきりなんだろ。今まで話す奴とかいなかったんだろ。だから、俺が話し相手になってやるよ。電話番号教えるから、もしまた話したくなったら呼んでくれ。」
「本当…?」
「本当だよ。」
「わかった…じゃあ、またね。」
「おう。またな。」
そう言って、家を出た。
ま、どちらにしろ監督には怒られるだろうけどな。
それから、俺はユイの家によく行くようになった。
他愛のない話しかしなかったが、楽しかった。
ある日、ユイの母親に尋ねてみた。
「俺、あいつの介護、手伝ってもいいですか?」
「え…」
「俺、あいつの力になってやりたいんです。ずっと家で寝たきりで、したいこととか、全部出来なくて。でも、それを、せめて、埋めてやりたいんです。その為に、あいつの介護を、してやりたいんです…」
「勿論いいわよ。寧ろこっちからお願いしたいくらいだったの。そっちさえよければ…って思ってね。ユイにも提案してみたら、あの子、喜んでたわ。」
「本当ですか!」
「でも、条件が一つだけあるの。聞いてくれる?」
「いいですよ。何でも言ってください。」
「絶対に、ユイを悲しませないで。要は、野球を続けて。あの子、貴方が野球してる話をしてるときが、一番楽しそうなのよ。」
「わかりました。お安い御用です。」
「じゃあ、ユイに言ってあげて。」
「嫌がられたり、しませんか?」
「絶対に喜ぶわ。誓います。」
「そういってもらえると気分が落ち着きます。」
そういい残して、ユイの所に向かった。
「え?明日から日向さんが介護手伝ってくれるの?」
「ああ。嫌か?」
「全然!寧ろ大歓迎だよ!」
「何やりゃいいか初めはわからなくて苦労するかもしれないぜ?」
「それでもだよ。あ、でも…お母さんには、迷惑かけないで欲しいな。」
「任せろ。約束する。」
「よかった。」
855 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 23:24:45 ID:EGNKov3H
次の日から、きつい毎日が始まった。
学校→部活→介護
正直疲れるなんてレベルじゃない。
第一に、理不尽に課される宿題が終わらない。
第二に、部の練習量は変わらない。
第三に、介護は思っていた3倍きつかった。
休日はまだしも、平日をこの暮らしは過労死する。
よってユイの家で寝ちまうことも多かった。
だが、肉体の疲労とは正反対に毎日は充実していた。
正直に言おう。俺はユイのことが好きだった。
あいつがいるから、俺は挫けそうな日々を耐えられた。
あいつがいるから、俺は野球を続けられた。
あいつには俺が必要なのかもしれないが、俺にとってもあいつは必要な存在だ。
「なあ。」
車椅子を押しながらユイに聞く。
「なに?」
「今度、試合見に来いよ。」
「見に行ってもいいの?」
「当たり前だろ。俺が招待してるんだから。」
「でも、私体動かないよ?」
「関係ねぇだろ。俺が特等席を用意してやるから安心しろ。」
「本当に…いいの…?」
「ああ。次の試合決まったら教えるから、待ってろ。」
「うん!」
その日はよく晴れた、初夏の日だった。
俺は嬉しくて叫びそうだったが、今は我慢だ。
それは試合がおわってからするべきだろう。
誰だ。あいつは。
何で追ってくる。
誰だ。
見覚えがあるような…いや、あるわけがない。
あんな女は知らない。
知らない…はずだ。
逃げよう。それがいいと身体が言っている。
幸い向こうは車椅子だ。――車椅子?
――――おかしい。
こんなはずはない。
今は夜だ。道は見えにくい。
おまけにわざわざわかりにくい道を選んでいる。
加えて車椅子だ。動きは遅い。
だってのに、なんで、
「なんで、追ってくるんだよ…!?」
全く振り切れる気がしない。
逃げても逃げても、「ヤツ」は追ってくる。
「くそっ…」
仕方がない。こうなったら…
――――行き止まりだ。
覚悟を決めよう。
俺は物陰に隠れ、「ヤツ」の来訪を待った。
「日向さん?落ち着いてください。怪しい者ではないです…キャッ!?」
俺は「ヤツ」に襲い掛かった。
856 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 23:25:40 ID:EGNKov3H
「コト」が終わり、俺は横たわっている少女をそのままにし、その場から逃げた。
大通りに出ると、ライトで照らされる。
嫌な予感がし、後ろを振り向くと、突っ込んでくるトラックが見えた。
「…へっ。だよなぁ。こんな俺には、相応の結末だよ。」
そう呟き、避けられたかもしれない「それ」を、俺は避けなかった。
「…はっ!?」
目が覚める。体は汗だく。
「今のは…絶対に夢じゃない。」
何故か確信した。そして、今見たものの内容を、完全に理解した。
あれは、記憶がない、エラーを起こしてから事故に遭うまでの、俺の一連の行動だ。
薬を使った後、俺は疑心暗鬼に襲われた。
そして恐らく俺のことを知っていたのであろうユイが、俺を心配して俺のところに来たのだろう。
よく考えればあそこは一本道だ。錯乱していて道がいくつにも見えたんだろう。
本当に走っていたのかも定かじゃない。
後ろではユイの母親が押していて、怯えて逃げていく俺を心配して追ってきてくれたんだろう。
それを俺は勘違いをし、本当に恐怖に襲われた。
そして行き止まりで隠れ、ユイに襲い掛かり、犯した。
これは事実だ。俺の起こした過去だ。
今更変えようはない。
「くそ…」
それなのに、いくら記憶がないとはいえ、そいつ自身の家に行った。
向こうは恐怖だっただろう。
急に襲われ、処女を奪われ、その張本人が家に来たんだ。
その恐怖は計り知れたものではない。
「なんてことをしてんだ…俺は…っ!」
壁に頭をぶつける。それこそ何度も。
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン…
「あんた!なにやってんの!?」
途中で母親に止められなければ、俺は死ぬまで続けていただろう。
857 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 23:28:23 ID:EGNKov3H
「あ!日向さん!」
それでも俺は、ユイの家に向かった。
謝らなくてはならない。
例え取り返しのつかないことだろうとも。
「あれ?どうかしたの?」
「本当に申し訳なかった。」
「え?な…なによいきなり。」
「俺…ここに来る前、お前に一回会ってるだろ。最悪の形で。」
「え…。」
ユイの顔が驚愕に変わる。
「前、確か話したよな。事故に遭う前後の記憶がないって。それを、思い出したんだよ。」
「嘘…なんで、よりによって、今なの?なんで、今思い出すの?」
「今日の朝、夢で見たんだ。」
「なんでよ…せっかく…なんで…」
「お前、怖かったろ?急に俺が来て。お前を犯し、処女を奪った俺が。」
「…」
「そんな俺が、毎日お前の家に通い、介護まで始めて。厚かましいにも程があるよな。ほんと。最低だ…最低。」
「そんなこと…」
「嘘だろ。」
「っ…!」
「怖くないはずがないだろ。もし俺が逆の立場だったら、怖い。出来れば二度と会いたくない。いつ俺がおかしくなって、お前に襲い掛かるかもわからない。それが怖くないはずがねえだろ!」
「そんなことないよ!本当だよ!確かに初めは怖かったけど、話してると楽しくて、暖かくなって。もっともっと話していたいなと思ったんだよ!また来てくれるって言ってくれて…凄く嬉しかった!
前から知ってた!日向さんのこと!偶然見た地方テレビの野球の試合で、野球をやってた日向さんを見て、かっこいいなと思った!近くに住んでいるのがわかって、嬉しかった!出来れば会ってみたいなって、そう思った!」
「え…」
「ずっと前から、日向さんは私を知らなかっただろうけど、私はずっと好きだった!野球してて、打ったり捕ったりしてる日向さんを見て、恋をしてた!
身体が動かないから、会えないけど。でも、会ったこともないあなたに、私はずっと惚れてたんだよ!前に何があったって、例え偶然でも、日向さんが家に来てくれた時、恐怖なんかより嬉しさのほうが全然上だった!
ずっとあこがれてた、あの人に会えて、すっごく嬉しかった!話してくれて、介護までしてくれて!一緒に出かけて…
日向さんはどうかわからないけど、私にとっては、夢のような生活だった!ずっとずっと、続けていたいと思ってたのに…別に、もう気にしてないのに…なんで、なんで今思い出すの!?
それを思い出したら、あなたは私に遠慮をして、話さなくなっちゃうかもしれない。現に、それを思い出してまで家に来たのは、もう来ないからって、そう言うつもりだったんでしょ!?
私にとっては、それは、一番嫌な言葉なんだよ!あなたにだけは、絶対に言ってほしくなかった言葉なんだよ…!」
「ユイ…」
「あれだって、別に嫌じゃなかった!無理矢理だったし、そっちは覚えてなかったし、痛かったし、全然幸せなんかじゃなかったけど、それを思い出して恐怖に駆られるとか、そんなことは全然なかった!
日向さんのことが嫌いになるとか、そんなこと全然なかった!本当なんだよ…!」
「でもよ…だって俺、お前を汚しただろ?そんなの、俺自身が一番…」
「このまま日向さんが来なくなったら、その方が私は嫌だよ。来たくなくなったのなら、止めないよ。仕方ないもん。日向さんの人生は日向さん自身がきめるべきだよ。」
「…んなわけ、ねえ。
俺だって、お前のことが好きなんだ!好きで好きで、たまらないんだよ!
出来ることなら、このままこの生活を続けたい!
辛いけど、苦しいけど、お前の笑顔を見れば続けられる!
だから、お前の笑顔を壊すようなことだけは絶対にしたくなかった…!だから…!」
「だったら、このまま続けよう?私…本当に、本当にもう気にしてないんだよ。」
「本当に…いいのか…?」
「うん!」
「そうか…なら、明日からもここへ通い続ける。それが最もお前のためになるんだろ?」
「うん…ありがと。」
「バカ。礼を言うのはこっちのほうだよ。」
本当にそうだ。助けられてばっかしだな俺。
その日は、ユイの家に泊まった。
朝。
「…おい。ユイ?」
起きない。昨日の夜で疲れたのか?
「おい…起きろよ。ユイ。」
体をゆする。起きない。
何かがおかしい。いくらなんでも、流石に起きるだろフツー。
そう思ってじっくりみてみると、ユイの体は真っ青だった。
858 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 23:31:33 ID:EGNKov3H
「ユイは…どうなんですか?」
「大丈夫です。一時的な感情の高ぶりによる貧血みたいなものでしょう。一応少しの間入院していただきますが、心配は要りません。」
「よかった…」
恐らく、昨日の言い争いのせいだろう。
それか、夜のことか…アレは、関係ないと思いたい。うん。
「こんにちは。ここで研修をしている音無です。退院までの間、私がユイさんの担当医をさせていただきます。」
「あ、ハイ。よろしくお願いします。」
どう見ても俺と同じか1つ上くらいの奴が担当だった。変な気起こさないだろうな?
「その点は心配要りませんよ。大丈夫です。」
「だといいですけどねぇ。」
「僕には別に恋人が居ますので。人の恋人には手を出しませんよ。」
こいつとは、どうやら仲良くなれそうだ。
4日後、ユイは無事退院し、普段どおりの生活に戻った。
あれ以降、音無は休みの日を見つけて家に来るようになり、(銀髪の女が一緒に居て少し安心した)介護を手伝ってくれるようになった。
859 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 23:32:14 ID:EGNKov3H
そして、2年が過ぎた。
高校を卒業した俺は、大学には行かず、プロ野球選手となり、金を貯めている。
何に使うかって?決まっているだろう。
夏の甲子園の後、俺は優勝トロフィーを持って恋人たちのところへ向かった。
「すごかったよ!日向さん。」
「だろ。みたか!?最後の俺のホームラン。あれが決勝点だぜ!」
「うん!凄くかっこよかった。」
「俺も見てたぜ日向。凄かったじゃないか。やる時はやるんだな。オマエ。」
「一言余計だ音無。だが、ありがとよ。」
「私も見てた。すごいんだね。日向さん。」
「惚れたりしたら駄目だよ奏ちゃん!日向さんは私の彼氏なんだから!」
「そうだぞ奏。オマエは俺の彼女なんだからな。」
「お前らな…」
笑いながら歩く。勿論、ユイの車椅子を押してあげながら。
「こりゃドラフト3位以内は堅いだろうな。」
「これで全く選ばれなかったら泣くぜ?俺。」
「全くだ。そのときオマエは、泣いていい。」
「結弦。帰り道こっちだよ。」
「本当だ。じゃあな。日向。ユイ。」
「ああ。またな。」
「またねー!」
音無たちと別れ、帰路に着く。
「…」
「…」
無言が続く。
言う言葉は既に決まっている。
優勝出来ようが出来まいが、言うと決めていた言葉だ。
覚悟を決める。
「なあ。ユイ。」
「何?」
「結婚しよう。」
「え…?」
「だから、結婚しよう。プロになれば、金も貯まる。一生お前を守ってやれる。
金を貯めて、結婚資金に当てる。だから、…結婚しよう。」
「本当に…いいの?」
「こっちから誘ってんだ。いいも悪いもあるか。」
「それもそうだね…えへへ。」
ユイの顔は真っ赤だ。きっと俺もだろうが。
その時、前に、同じようなことがあったのを思い出した。
野球場で、音無と、ユイがいて。
ユイは体が動いて。野球をしてて。
やり残したことがないか聞かれてて。
ユイは、確か、
「結婚。」
と、そういっていた気がする。
音無には既に別に好きな奴が居て。
だから、その願いはかなえられなくて。
俺が出て行って、こう言ったんだよな。
「俺が結婚してやんよ!」
それは、起こり得ない奇跡によって、実現した。
これからも、俺はユイを守り続ける。
この笑顔が、変わることがないように。
いつまでも。いつまでも…
終
ここまで読んでくれてありがとうございました
GJ!ハッピーエンド万歳
>>859 リアルタイムGJ
流れが途中掴めなくなってしまったが楽しめた。乙でした
>>859 泣いてしまった
書いてみようと思ってるが神が降りてこないorz
>>859 GJ
そしたら、ユイの乙女心に感動した
864 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 00:25:12 ID:UoimFVtT
GJ!
エロも見たいな
ひなユイ音奏のコラボだと・・・素晴らしすぎる
ひなユイ&音かな良いな
この二組が王道だが好きだ
遊佐「音無さん。何か入ってきます」
>>859 GJでした
音奏+ひなユイいいな。幸あれ
GJ。
そろそろ容量たまってきたし、次スレのテンプレとか考えた方がいいかな?
870 :
カレナック:2010/06/10(木) 11:02:36 ID:jCV3U/cV
>>859 GJ!!!
10話思い出して泣きそうになったぜ
才能あるよ!!!
871 :
859:2010/06/10(木) 17:38:28 ID:gcJYxteK
皆のコメに泣いた
お恥ずかしながらエロはどうも苦手で…
シリアスに書いてみたから、エロを入れると中身が崩れちゃう気がして…
要望があるなら書いてみようと思うけど、どう思います?
>>871 個人的にはみてみたい
そろそろ次スレか……最初は心配だったが盛り上がってくれて何より。
873 :
869:2010/06/10(木) 19:55:14 ID:v0W7wl7V
ゆり「最近、ガルデモの人気にかげりが見えてる。このままでは肝心の陽動にも支障をきたすわ」
岩沢「面目ない…」
ゆり「ということで岩沢さん、残された手段はお色気路線しかないわ。次からはメンバー全員、ビキニ姿でステージに立ってちょうだい」
岩沢「脱ぐしかないのか…」
高松「では、わたしもご一緒します」
ゆり「いや、あんたは脱がなくていい」
大山「岩沢さんのビキニ姿、見てみたいなあ〜」
藤巻「ひさ子のオッパイが拝めるのか、こいつあ堪んねえな」
五段「このようなかたちで麻雀の借りを返してもらえるとは」
TK「WoW, She has nice tits, too big boobs」
ゆり「いや、あなたたちはオペレーションがあるから、そっち見に行ったらダメよ」
遊佐「ですよね〜」
じゃあ立てるわ
>>876 乙
今さらだけど保管庫2、h抜き忘れたw
乙
このままだと900前に埋まりそうだね
>>876乙
早漏で新スレに書き込んできてしまったスマン
こっちに書くべき内容だったな
AAでも貼ってうめてしまえ
音無結弦を諸星あたる化する計画
やっぱ今は小悪魔ユイにゃんより生前の天使ユイにゃんのが人気あんのかね?
>>883 ここで出会ったおまえはユイの偽物じゃない……ユイだ!
つわけで俺はどっちも大好き
SS書くのは性格変わってそうで大変かもしれんが
>>876 スレ立て乙!
カタカタ
-―‐-
´ `⌒丶
/ \ \
/ / , ハイ ヽ
__ ∠/ / :/ /.: ト-|: | │ :i: :
| ,':/ :i ::|..::i|.::| i| |: | i | │ :| i |
|. |:i{ ::| ::|‐八 トi:| |:i -|ハ:|::-:|:: i| i |
|. |八八.::斥テxハ| |ハ斗ぅ示ァ!:: :リ i | 天使ちゃんマジ天使っと・・・
| \ヽ:弋:::ソ ヒ::::ソ |/.:;': i |
| ト小ゝ ' " 厶:/:: :i:|
| |/{ :ゝ - ..ィ::/八:: :i:|
| |ハヽ:|:::i>:.,_ ´ |:jイ::|::::::: !|
| |ハ:::|:::i:::::rト、 __ノV|: | :::::i i|
| / .::| :| イ゙7 爪 ノ:|: |、:::i::. i:
__| ,厶イ| :| / | 人人/ :|: | \i:::. :.
ニ「 ̄ ,/ ' | :| \乂/|∠ __八 | 丶、::..
 ̄ ̄| / ∨ | :| _,,..i从_》 :i | ハ::::.
| γ⌒r、/ く」r/( 、 ゝ)ヽ、_ :l | ,′| :::::、
|二ニ==─-、ム!_ノヽノー'イ』 ノ i l | : h::::::::、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|┐∨ |:::::::::ヽ
埋めネタとして非エロ投下します
途中で500越えるのを恐れたためセリフと効果音のみで短めにまとめました
できるだけセリフだけで楽しめるようにセリフを考えて書いたつもりです
NPC「あのぉ…ユイにゃんさんと日向先輩って付き合ってるんですか?」
ユイ「ううん、付き合ってないよ」
NPC「でもよく一緒にいたり、球技大会でもグラウンドで抱きつかれてたじゃないですか」
ユイ「ああアレ?アレは抱きつかれてたわけじゃないよ。むしろシメられてた?」
NPC「そうなんですか?でもユイにゃんさんと日向先輩ってお似合いだと思うんですけど」
ユイ「いやーお似合いだなんて。……あたしにはもったいないよ」
NPC「?」
ユイ「あっ、そだ。あのね、日向先輩ってコレなんだよ」
NPC「・・・えっ、コレって?」
ユイ「んー、よくわからないけどひさ子さんがねぇ」
ひさ子「あんた、よく日向と一緒にいるけど変な噂立てられても知らないわよ?」
ユイ「およ?変な噂ってどんなですか?」
ひさ子「日向と付き合ってんの?とかね」
ユイ「つつつ付き合ってないっすよ!」
ひさ子「例えよ」
ユイ「あー例えでしたか。いないと思いますけどねー」
ひさ子「じゃ、アイツのことで何か聞かれたら手の甲を顔に当てて、「あの先輩、コレだから」って応えときなさい」
ユイ「コレってなんですか?」
ひさ子「あんたはまだ知らなくて大丈夫よ」
ユイ「だって」
NPC(なんだひさ子先輩の冗談か…)
NPC「そうですか、じゃあ本当に付き合ってないんですね」
ユイ「うん」
NPC「ありがとうございました。失礼します」
ユイ「ばいばーい」
NPC「日向先輩がコレかぁ…ひさ子先輩って意外と冗談好きなんだなぁ」
「音無ー!」
NPC「日向先輩の声」
日向「学食行こうぜ音無!」
音無「ああパス。俺、今腹減ってないんだ」
日向「いいじゃん行こうぜ、行こうぜー!俺はお前と食いたいんだよ!」
ガーン
NPC(音無先輩をあんなに真剣にっ!日向先輩って、本当にコレだったんだ!)
ダッ(走り去る)
音無「悪いけど、本当に飯の気分じゃないんだ。他あたってくれ」
日向「えー!つれねえぜ音無!」
音無「悪いな」
日向「ちっ、しょうがねえ松下五段とかTKとか片っ端から誘って音無を後悔させて」
ユイ「せんぱーい!一緒にご飯行きましょー!」
日向「うわ、お前かよ…。悪いけど他にアテがあるんで…」
ユイ「はっはっはっー!嘘ですよねー?見てましたよー先輩が音無先輩にフラれるとこ」
日向「うっ」
ユイ「なので、ユイにゃんが先輩の寂しさを埋めにやってきた訳です!」
日向「あぁん?もういっぺん言ってみろ」
ユイ「ユイ♪にゃん♪」
日向「それやめろっつっただろうがああああ!!」
ギチギチギチ
ユイ「うぎょおあぎぶぎぶぎぶ」
日向「はぁ…まっ、誘い回るのも時間かかるし、たまにはお前と食うのも悪くないかな」
ユイ「本当ですか?やったー!」
日向「そのかわりおごんねえからな」
ユイ「ご安心を!友達がいっぱい食券のプレゼントしてくれてますから!」
日向「なん……だと…」
ユイ「なんならあたしがおごりましょうか?何食べたいですか?心置きなく食べてくださいねー。
なんなら二人で大食い選手権でも!あたし一度やってみたかったんすよね〜〜♪」
日向「いや、いいよ…女におごらせてたまるかよ…んっ?
そういやお前、親衛隊いたよな?俺、お前と飯食って親衛隊に噂されたり、怨まれたりしないか?」
ユイ「その辺もご安心を!ひさ子さんから対策は伝授されてますから!」
日向「そっか、ガルデモの皆とも仲良くやれてんだな
じゃあ、とっとと行こうぜ。腹減ってんだ」
ユイ「はい!」
この時、日向が違う意味で噂されていようとは日向は知るよしもなかった(語り:音無)
以上。
ところどころある改行による空白は場面転換を現してます
先に書くの忘れてました
ユイ「ふーんだっ! もう、日向せんぱいなんて知らねっ!」
日向「おい、ユイってば、いい加減に機嫌直してくれよ」
ユイ「ぷんぷんっ!」
ゆり「あんたたち、この神聖なる対天使作戦室で、なんの痴話げんかよ」
日向「ゆりっぺ聞いてくれよ、ユイの奴、俺がほんのちょっと他のオンナによそ見しただけで…」
ユイ「…なによなによ、ひさ子さんや椎名さんのおっぱいに見とれてデレデレしやがってこいつ」
日向「しゃーねーだろ、俺ってもともと、あーいう感じのボンキュッボーンのモデル体型が好みなんだからさー」
藤巻「男ならそれが普通だよなあ」
野田「何をいまさら」
五段「…え?」
ユイ「ふーんだっ、どーせあたしはずん胴のペタンコですよっ! どうも悪うござんしたぁ!!」
日向「あいててて〜っ!!」
音無「やれやれ、日向の奴、いらんこと言うから…」
かなで「…ねえ、音無くん」
音無「なんだ?」
かなで「音無くんもやっぱり、ボンキュッボンの女の子が好きなの?」
音無「うん、まあ、好きか嫌いかのどっちと訊かれれば好きかな。言わせんなよ恥ずかしい」
かなで「…ハンドソニック」
ひさ子「くっそーっ、どいつもこいつも」
関根「どしたのひさ子さん」
ひさ子「みんなしてあたしのこと、『ガルデモのデカいの』って呼びやがって」
入江「ひさ子さん背が高いからね」
ひさ子「でもよう、スレのタイトルで『どうみてもガルデモに男が一人混じってる件について』ってのはねえよなあ?」
岩沢「お前、ネコなのになあ」
ひさ子「ちょw岩沢wそれ言っちゃダメww」
関根&入江「…」
895 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 13:13:40 ID:/EWuY/of
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|| ハ,,ハ
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>>891 GJ
((⊂ ) ノ\つ))
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
ストーリーは面白いが技法として
○○「台詞」ってのは結構致命的なのであります
誰がしゃべったかは台詞の中身や文章での説明、それに行間を読ませて判断できるように組み立てられたし
大変とは思うがこれができるようになれば確実に一皮剥けるので
椎名に「うちに『仮面の忍者赤影』のDVDあんよ」とか
「うちに白土三平の『サスケ』全巻揃ってんよ」とかいって誘ったら
簡単に部屋まで来る
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/ ,イ人 i.{ 、 ` ノ7 ; ; } キャー 次スレよー!
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