陛下は、マユの両親に一定の好意なり経緯なりを抱いているし、陛下とマユ夫妻の存命中は無理そうだね
あと、陛下が地球を侵略しなかった理由、HUNTER×HUNTERのネテロと蟻の王のやり取り的なノリで、
地球人類が、魔族に征服されるくらいなら、地球環境を道連れにしてでも徹底抗戦してくる可能性とかを恐れて、
あえて手を出さなかったとかだったりして
魔法という、非武装ないし軽装の個人の戦闘力を高める技術はエルメリアの方が上だけど、
その気になって近代兵器導入しまくれば、もしかしたら、地球の文明力の方が強い可能性もあるしなあ
>>361 F-15のミサイルで瞬殺されたドラゴンを思い出した
アレ、ドラゴン本体は生きてたかも知れんが……
実際、近代兵器とファンタジー世界の魔法のどっちが強いかなんて分からないしな
最近の魔法少女は重機関銃で雑魚を薙ぎ払ったり、スナイパーライフルで魔物が攻撃を知覚して魔法障壁を展開するより先に狙撃したりと、
近代兵器の力を借りたハイブリッドな戦法を採ったりしているからな
多分魔法の国に最終決戦に出兵した魔法少女なんかは帰還後なかなか日常生活に馴染めなくなって大変なんだろうな。
今日生き延びる事が嬉しく、明日また殺し合う事が悲しいそんな毎日からやっとの事で帰還したら
あまりにも殺伐とした瞳の娘と向かい合う事を断念した両親にミッション系の全寮制お嬢様学校にぶち込まれたりして。
そこでタイの歪みを直そうとしたお姉さまの手首を反射的に掴み取ってへし折って騒ぎになって裏山に逃げ込んだり。
鬼畜眼鏡さんは押され気味の様だが
魔族達が今回どんな卑劣な手を使うのか楽しみだぜw
>>363 あんた、面白えw
それ、十分に創作に値するアイデアだよ
フルメタルパニック×大魔法峠的なw
ベトナム帰りの特殊部隊員が帰還後に後ろから「だ〜れだ?」ってやった7歳の娘の両目を条件反射で抉り取ったって話もあるな。
それらを踏まえて、魔法少女でそのネタをやったら面白いよねって話じゃね?
最近投下の無い作品の、続きが見たいお…
続きがなければ自分で書けばいいじゃない
>>363 >タイの歪みを直そうとしたお姉さまの手首を反射的に掴み取ってへし折って
ワロタ
おい魔法少女の顔がスティーブン・セガールで再生されたぞ
どうしてくれる!
何そのこのスレのラスボス級キャラ達とタイマンしても倒される所が想像できない魔法少女w
ラスボス「おっと、ジュードーはごめんだ」
魔法少女はコックさん
ま、まいんたん……
引退宣言
大作(注:言い過ぎました)のアイデアが頭の中に浮かんで、
死ぬほど考えてプロットを組み立てて書き始めたつもりだったのに、
なにかがおかしい!そう思った時、続きが書けなくなった。
いつまでたっても手がキーボードを打ってくれなくて、無理やり動かしてもまともな物が作れない。
出来上がったと思っても、推敲する度に「すべて選択(A)→Delete」の繰り返し。
頑張ってやり直しても、結局は削除地獄に嵌っていく。
馬鹿の一つ覚えみたいに同じシチュを言葉を変えて書き直すだけの、破滅の無限ループから抜け出したのは、
歴戦を重ねたヒロインを書いたつもりが、実は歴戦とは同じ戦いが繰り返されただけのことに過ぎないと気付いた時だった。
見事なまでに成長の無いヒロインの話を長々と投下した事が恥ずかしくなり、それがおかしい物の正体だと気付いた時にはもう手遅れだった。
俺が途中まで投下したSSにGJをくれた人たちには申し訳ないけれど、俺はもう書けなくなってしまった。
もう一度やり直そうとしても、途中まで投下した部分が破綻するだけ。
頑張っても頑張っても満足のいく続きが書けなくなってしまったんだ。
バイバイ、スレのみんな。
ろくでもないSSばっかり投下した上に、途中で投げ出してしまって申し訳ないと思ってる。
生みの苦しみに負けた書き手より……
>>378 どの作品の作者さん?待ってる奴に悪いと思う気持ちがあるのなら、せめてそれくらいはハッキリしといてよ
じゃないとどの作品が途中で終わったのかも分からないで延々待つ事になり、
時には催促の書き込みをしちゃうかもしれないじゃん?自分はそれを横目にもう終わったからって知らん顔?
基本書き捨てのエロパロだけど、わざわざ引退宣言をする位ならそこら辺はきっちりけじめをつけなよ。
まあちょっと厳しい事書いたが、あんたが釣りじゃないのから中断すんのは心中察するに余りあるよ。
特に長期投下されてたのはどれもエキサイティングな作品で楽しんでいたからどの作者さんであっても非常に残念。
けどまあ今の気持ちがずっと続く絶対のものでもなし、気を持ち直して気が向いたらまた書いてみてくれよ。
待ってるから。乙
これヒロイン陵辱スレにも貼られてたな…釣りか?
控え室にも貼られてたから多分コピペ荒らし。
ちょっと心配なんだけど
379は確かに釣りかもしれないが
なんだかコピペされたスレが妙に限定されているような気がする
すべて確認したわけじゃないが
アゲられてるスレや投稿数の多いスレにコピペされてるのは見つけられなかった
俺が確認できたのは魔法少女2スレ、正義スレ、格闘スレ、SS書きスレ
どれも嗜好が似ているのが気になる
もしかしたら、ある職人さんが常駐していたスレに本気で投下したんじゃないだろうか?
なんだかそう思った
単に、荒らしとあんたの嗜好が合致しただけだ
それだけのスレに連載を持つほどの作家なら、作品名も書かないような引退書き込みで、
混乱を起こすだけの愚行を犯すわけないよ
ちなみに、それ全部、俺の常駐スレだなw
>>383 俺がいるw
379も俺の分身か・・・orz
>>383 今、スーパーガールでエロパロスレと調教・洗脳スレでもコピペされたから、じきに腹責めスレと触手・怪物スレにも行くだろう
待ち構えとくかw
とある禁書・レールガンスレにも在ったよ
あの先生だったら嫌だな・・・
心配しなくても、手当たり次第にコピペしまくってる単なる荒らしだよ
ちょっと質問です
穴埋めに微エロ魔法少女もの投下してもいいでしょうか?
投下は今晩予定です
是非投下してくれ!
待つ事が楽しみに繋がるってのは良いよな
基本このスレは濃厚フルコースだから微エロってのも箸休めにちょうど良いし
投下します。
このスレなら該当する注意事項はないと思いますが
エロは期待しないで下さい
薄暗い放課後の校舎。
3階の教室の隅で一人の小柄な女子高校生が床にへたりこんでいた。
紺色のブレザーは脱がされて傍らに放られ、
白いブラウスのボタンは全て引き千切られて、
ピンク色のブラジャーが隙間から覗いている。
無事なのはえんじ色のミニスカートと白い靴下、そして黒の革靴だけ。
すこし日焼けした少女の肌が恐怖に震えていた。
「松下君……これ以上はダメ。絶対許さないから…」
青いリボンの黒髪のツインテールを揺らしながら少女は首を振って後ずさる。
「あっ……」
逃げるには狭い教室の中、その背中が壁に付いてしまった。
追い詰められた少女の眼前には黒い学生服の男が一人。
風体はごく普通の真面目そうな少年だった。
「――小娘、ワシを受け入れろ――」
七三分けの少年には似つかわしくないしゃがれた低い声。
制服のズボンの股間のチャックが開き、少年の男根がそそり立っている。
少女は男性自身を見たことはあったけれども、勃起したそれを見るのは初めてだった。
そしてウブな少女でも17歳。その異様なモノが何を意味するのかは解っていた。
「いや…そんなの嫌……」
後ろが無くなった少女は震える脚でゆっくりと壁に沿って立ち上がり、
気丈にも少年に向かって柔道の構えをとった。
「――ふむ、通用しないとわかって、まだ抵抗できるのか――」
感心したようにうなずく少年。
少女は柔道の腕前に、少なからずの自信はあった。
その実力はインターハイで準決勝まで進むほどだったが、
ついさっき、目の前の少年は彼女の技を力を、易々と打ち倒した。
しかも、相当に手を抜かれての敗北だった。
少女と少年とは同じ柔道部仲間であり、実力は少女の方が上のはずだった。
が、夜練が終わった後、彼に呼び出されて襲われた彼女は
たいした抵抗も出来ないまま、
弄ばれるままに着ていた服を次々と剥ぎ取られてしまっていた。
「あなた、松下君じゃないよね。誰なの?」
先程から話しかけてくる声は、友人のそれとは明らかに異なっている。
少女はこの少年は違う何かだと確信していた。
本物の彼はこんなことする人間ではないと知っていたからだ。
「――お前が知る必要はない。ただ、ワシを受け入れれば良いのだ――」
「受け入れ…る?」
少女の表情が引き攣る。
なんとなく意味は解った。
それは処女の彼女にとっては死刑の宣告にも等しく聞こえた。
「じょ、冗談よね……」
少年の言葉は僅かに保っていた気丈な心にヒビを入れてしまい少女はその構えを解き、
怯えた表情で、はだけたブラウスを両手で押さえた。
それを合図にするかのように、少年は一気に少女に迫ってその身体を壁に押し付けた。
「きゃあっ!」
両手でブラウスを押さえていた少女に抵抗の術は無い。
続いて、少年は少女の両肩を乱暴に掴んでそのままペタリと床に押し付けた。
「動け…ない……」
無理やり座り込まされて身体の自由が利かない。
「痛いよ、松下君…やめて……」
その哀願は無視され、少年の手はピンクのブラジャーにを剥ぎ取りにかかった。
「ダメ!それはダメェ!」
両手を交差して必死で守る。
「――無駄だ――」
少年の目がスロットのようにグルンと回り、真っ白な目が少女に向けられた。
「ひいいいっ!」
信じられない出来事に怯える少女。
少年はそんな彼女の頬を軽く叩いた。
「あぐっ」
少し触れられただけなのに、勢いよく廊下に頭を打ち付けられてしまった。
「あう……ああ……」
かろうじて意識は保ったものの、もう少女には抵抗する気力は無かった。
ブラジャーが剥がされ、大きめの乳房が露になっても隠すこともしない。
打ちのめされた少女の瞳から、涙が一滴頬を伝う。
仰向けの体勢の上から少年が身体を覆い被さっても、少しピクリとしただけ。
スカートをずらされても、逆に腰を浮かしてしまう始末。
少女が身に纏っているのは、もうピンクのパンティと白い靴下だけになっていた。
「――では、戴こう――」
満足そうな声に少女の肉体がピクッと反応した。
だが、それだけ。無抵抗の少女は少年の成すがままに嬲られていく。
少女の細い首筋は舌で舐めまわされ、下腹部には固いモノが押し当てられた。
ピンクのパンティ越しに、少女のワレメに沿うようにして男根を擦りつけられると、
耐えられなくなった少女の口から悲鳴が上がった。
「ダメッ!……そんなところ触らないで!…ひああっ!やめて!擦るの止めてえ!」
少年の男根の先からは光る液体が滲みだして、少女のパンティをネットリと汚した。
その染みは少女のワレメの形を布地に浮かび上がらせ、
潤滑液を得た男根はヌルヌルと活発に滑り動く。
やがて、ピッチリと閉じられていた少女の秘所が潤い緩み始めた。
「ああっ、あたしの……が…熱い……よ」
追い討ちをかけるように少年の指がモゾモゾとパンティに潜り込む。
厭らしく蠢く指先はまだ生えそろっていない恥毛を掻き分けて、
その中に隠れる少女の小さな突起を探り当てた。
「ひっ!それは…ダメ、触らないで……あああっ!」
指先で弄られる少女のクリトリス。
敏感な部分を無理やり剥き出しにされ捏ねられては、武道少女と言えどもひとたまりもない。
「ひゃうう…ダメ……こんなのダメええ!あたし耐えられないいいい!」
自分でも知らない性感帯を掘り起こされて、ヒクヒクと震える処女の恥丘。
ジワッと内側から染みが湧き出してきた。
軽く絶頂を味合わされてしまった少女。
もう快感に抗う事は出来そうにない。
「許してぇ…これ以上は……ダメになっちゃう……ああっ…あ……」
ビクビクと震える哀れな肉壁。
弓なりに反りかえるしなやかに鍛えられた少女の肢体。
今度は揺れる乳房の先っぽに少年の指と舌が纏わりついた。
敏感なピンクのポッチリが、抓られ捏ね回される。
「や…だ……そこ…感じすぎるよお。あひぃ…あふっ……」
もはや口から出るのは、はしたない声だけ。
「あああっ、吸わないで!あひゃあああ!」
パクパクと閉会する可愛い小さな唇から、涎が零れた。
はしたなく股を広げたまま、ピクピク震えるだけの少女の肉体。
トロリと垂れる少女の蜜。
「――頃合いか――」
いつの間にか、パンティは膝まで降ろされていた。
剥き出しになった少女の秘密の入口。
そこは既に豊潤な生暖かさで満ちている。
少年の指先が少女の愛液をすくい取り、確認するように口に咥えた。
「――さて、挿れるとするか――」
そそり立つ男根の先が、少女の秘密の入口にあてがわれた。
「きゃあっ!ダメダメ!あたしの初めては決めて……ひぃ!痛いっ!」
慌てて閉じた太ももは、強い力に抗えずにガバッと広げられてしまった。
少女を守ることが出来ずに延ばされるだけのピンクのパンティ。
無様な姿を曝け出された美少女が、さらにその秘密の奥深くまでも暴かれていく。
―― こんなのやだよ……誰か助けて………
少女は観念するように強く瞼を閉じ、奇跡が起きるのを祈る以外には何も出来なかった。
その時、携帯電話の着信音が鳴り響いた。
少女にとって九死に一生を得るとはこのこと。
発信源は剥ぎ取られた制服の胸ポケットだった。
さらに幸運なことに、彼女が音の方に顔を向けたのと同じくして、
彼女をを弄っていた少年もそれに気を取られて押さえ付けている力を緩ませた。
「どいてよっ!」
ありったけの力で少年を払いのけて、四つん這いのままベストに飛びついた。
着信音が少女に気力を蘇らせた。
それは少女にとって特別なメロディ、鳴らせるのは一つの番号だけなのだ。
震える指で受話ボタンを押すと、それは直ぐに応えてくれた。
大好きな少年の声。
「絵梨〜何処にいるんだよ〜。柔道場の電気消えてるし、もうとっくに約束の時間過ぎてるそ……」
安堵した少女の目から涙が一気に溢れ出した。
「拓朗!拓朗!タクロー!」
ただひたすら声の主の名前を叫ぶ。
「何?もしかして泣いてるのか?」
電話の向こうの少年も直ぐに異常に気が付いた。
「助けて!助けてタクロ―!助けてー!」
「おい、どうしたんだよ?絵梨!絵梨!今何処に……」
通話出来たのはここまで。
「きゃああっ」
携帯電話を持つ少女の手を少年が強く振り払らわれてしまった。
床を転がって少女から離れていく。
「ああっ!」
彼女は急いで追いかけようとしたのだが、それよりも早く少年がそれを踏み潰してしまった。
「ああっタクロ―…」
もう応えてくれない携帯電話。
再び絶望が少女の心を支配し始めた。
その状況の中で少女は気が付いた。
通信手段は失われてしまっても、それと引き換えに少年との間に距離が開いていることに。
素早くパンティを履きなおして、少女は脱兎のごとく教室から逃げ出した。
「お願い…追いかけてこないで……」
駆ける廊下は沈みかけの夕日で赤く光っている。
抜群の運動神経を生かして、少女は階段を何段も飛び越し一気に下りていく。
普通の人間相手なら軽く引き離しているのだろうが、その願いも虚しく恐怖がどんどん近づいてくる。
「やだああ!タクロ―!タクロ―!」
泣きながら恋人の名前を叫んでも、彼は答えてはくれない。
散々喚きながらもようやくの思いで玄関に辿り着いた。
しかし、ここもまた絶望があるのみ。
「ああっ、閉まってるよ!」
玄関のガラス張りの大きなドアには鍵が掛かっていた。
「開けて!開いてよおお!」
ドアのガラスを叩いても、鉄線入りの上に分厚いそれは少女の力ではどうにもならない。
「そうだ!窓っ!」
ロック式の窓の鍵なら開けられる!
そう考えて振り返った少女の瞳いっぱいに、少年の白目が映り込んだ。
「ひいいいいいいいいいいいい」
鼻と鼻が触れそうなほど、ソレは近くにあった。
恐怖に震え、ズルズルと崩れる身体。
それでも絶望の中にも、小さな希望が見つかった。
電話の声は柔道場の電気が切れていると言った。
ならば、彼は学校の中か、近くにいるのかもしれないのだ。
「タクロ―!早く来てえええーーーーー!」
咽が潰れそうなほど、ありったけの力で大きな悲鳴を学校内に響かせた。
その少し前。
「マジかよ、何がどうなってんだよ」
俺、杉崎拓朗はその学校の裏門の外で一人苛立っていた。
彼女、菅澤絵梨との電話が悲鳴と共に切れたんだ。
誰が冷静でいられるもんか。
何度リダイヤルしても絵梨は出ない。
これは絶対イタズラなんかじゃない。電話の声は尋常ではなかった。
俺の彼女がとんでもない事に巻き込まれているのはもう疑いようがない。
頭をよぎるのは凌辱されている絵梨。
誰かに弄ばれる見事なプロポーションの裸体。
脂汗がぶわっと噴き出してきた。
俺もまだ見たことも触ったこともないのに!
って、あほか俺!
汗ごと頬をピシャリと打った。
いや待て、絵梨は小柄だが柔道では全国大会にまで出場する程強いんだ。
その辺の男に負けるはずなど無いじゃないか。
そう自分に言い聞かせても、もし複数の男に一斉に飛び掛かれたら…
バットやスタンガンで襲われたら…
駄目だ駄目だ。いくら強いと言っても所詮は女の子なんだ、
ルールの無い戦いで勝てる保障などあるわけない。
あんっ……助けてぇ…拓朗ぉぉ……
羽交い絞めにされている絵梨。その姿が…頭に浮かんできた。
ボロボロになった制服、豊かな胸の膨らみと下腹部のプクッとした大事な所に無数の手が蠢く。
絵梨の心も肉体も官能に喘がされ……
可憐な少女が、男の欲望に敗れて犯される……
って、ふざけんな馬鹿。
余計な妄想している暇があったら絵梨を探せ!。
でも、何処にいるのか見当もつかない?
無駄な時間などないはずだ。
急いで見つけないとホントにやばい。
しかしさっきの電話にも、ヒントになるようなものは無かった。
それでも考えろ!落ち着いて考えろ!
まず、絵梨と待ち合わせていたのは学校の裏門だ。
柔道部の夜練が終わったら、そこに来るはずだったんだ。
それなのに、当番の先生が裏門を閉めに来ても絵梨は出てこなかった。
先生はもう学校には誰もいないと言った。
俺が絵梨に電話したのはその直ぐ後、ほんの今しがた。
とすると、絵梨は学校には居ないと思っていいのか。
とりあえず、学校から離れようとしたとき、
不意に声が聞こえた。女の声だ。
おとなしい絵梨の声とは違う、トーンが高い偉そうな声。
『耳を澄ましなさい』
俺はその声に素直に従った。
何故だかわからないし、
そもそもその声が本当に聞こえたのかどうかも確信できない。
でも、俺は目を閉じて神経を集中させた。
近くの道路を走る車の音が煩い。
それでも雑音の中、聞こえた。
絵梨の…悲鳴だ!
それは校舎の方向から聞こえてきた。
俺はガシャガシャと裏門を乗り越えて、校舎に向かって駆け出した。
校舎に近づくにつれて、はっきりと悲鳴が聞こえてくる。
間違いなく絵梨の声だ。
校舎の表玄関の方向だ。
頑張れ絵梨!今行くからな!
走っても走っても気ばかり焦る。
俺はこんなに走るのが遅かったのかと……
表玄関は見えているのに全然辿りつかない。
1分か?2分掛かってるのか?
などと軽く混乱しているうちに目の前に玄関が迫っていた。
「絵梨ーーー!」
表玄関の分厚いガラスはとても割れそうになかったので、
俺はとっさに目標を変えて、廊下のガラスに飛び蹴りを喰らわせた。
伊達に空手部主将はしていない。
ガシャアアッ
廊下の中に飛び込み、すぐに辺りを見回した。
ガラスの破片で身体が擦り傷だらけになっているが、そんなの気にしていられない。
「あああ……たくろおお…」
横から聞きなれた声、嬉しそうにも聞こえる恐怖に震えたか細い少女の声。
俺の彼女をこんなになるまで甚振った奴がいるのかと思うと怒りが沸騰した。
どこのどいつだ死にたい奴は!
「あれ?松下か?」
そこには彼女と共通の友達、松下の姿と、
もうパンティしか身に着けていない絵梨の姿があった。
一瞬は松下が彼女を介抱しているのかと勘違いしたのだが、
あいつの手は絵梨の…胸を……揉み、
舌は乳房の先に吸いついている。
絵梨の身体がビクッと跳ねた。
ピンクのパンティが、明らかに濡れている。
吸い込まれるように見てしまった。
ゴメンよ絵梨、俺も男なんだ。
「やだぁ…たくろ…みな……いで」
俺の視線に気付いた絵梨が泣声でそう言った直後には、
飛び膝蹴りを松下の即頭部を直撃させていた。
やり過ぎたと思うほど本気の一撃だった。
俺の知っている松下なら一撃でKOしていたはずだ。
ところがそいつは俺の膝を頭に喰らっても、
絵梨から離れる程度に揺らいだだけ。
逆に勢いづいているはずの俺の方が、
まるで固いゴムにでも当たったかのように跳ね返されてしまったのだ。
驚愕と共に着地した俺は、
廊下に伸びる松下の影の中に目があるのを見つけた。
ソレと視線が合った。
背筋が凍りつく。
「絵梨、逃げるぞ!」
「あ…うん…」
無理やり絵梨の手を掴んで、一緒に走り出した。
絵梨は最初はもたついたものの、元来運動神経が良いので直ぐに俺のペースに合わせて走った。
とにかく、今は逃げるだけだ。
アレは普通のモノじゃない!
早くこの校舎から出なければいけないのだが、俺たちは玄関を背にして逃げるしかなかった。
突きあたりには非常口、左手には3階まで続く階段がある。
「神様!」
非常口を選んだ俺は、鍵が開いていることを願ったのだが、またしても絶望。
鍵の掛かったドアノブはカチャカチャと空転するだけ。
「きゃあああ!」
すぐ後で絵梨の悲鳴が響く。
俺にもわかった。
アレが来たのだ。
俺は絵梨を背中にかくまうようにして向き直り、アレと睨みあった。
松下の姿をした何か、足元の影に隠れている不気味な恐怖とだ。
「――貴様にはワシが見えるようだな――」
松下の影から何かが突き出してきた。
一見すると人のようにも見えるが、真っ黒なソレは頭に大小無数の角が生えている。
口も大きく裂けて、まるで悪魔のようだ。
ていうか、悪魔に違いない。
不思議なことに、そいつが人間らしく話しかけてきたことで、俺の心に少し余裕が出来た。
「絵梨に何しやがった」
「――まだ何もしておらん。言ってもわからんだろうが、その女は我々に必要な存在なのだ――」
何言ってるんだか解らないが、解りたくもない。
ただ、絵梨にとって良い話では無いことは間違いない。
しばらく黙っていると悪魔が言葉を続けてきた。
「――貴様に用は無い。その女を渡せばいいのだ――」
「断る!」
即答だ。他に答えなどあるわけがない。
「――ならばアヤツの手に渡る前に二人とも死んでもらうことになる――」
落ち着いた口調だが、言葉に殺気が充満している。
こいつ、冗談みたいな存在のくせに、とてつもなく恐怖が伝わってくる。
俺たちを本気で殺す気だ!
「絵梨、今から俺が非常口のガラスを割からそのまま逃げるんだ。あとは…俺にまかせろ」
勝算など無いが少しでも時間稼ぎが出来ればそれでいい。
あんなのに勝てるわけがない。
知らず震える俺の背中に絵梨がしがみ付いてきた。
「拓朗…戦うなら一緒だよ……」
逆効果だった。絵梨は逃げるどころか、逆に意固地になってしまった。
馬鹿なことを言った。
絵梨が自分だけ危険から逃げるなんて出来るはずないことを知っていたはずなのに。
引っ込み思案のくせに、困っている他人を見捨てられないめんどくさい性格。
だから俺はこいつが好きになったんだけど……
しかし、今はこいつの願いを聞いてやるわけにはいかない。
無理やりにでも逃がさなければいけないんだ。
まずは逃げ道の為に非常口のガラスにハイキックを叩き込もうとしたんだが、
「うわああ!」
背中から廊下に転がされた。
先に動いたのは俺だったのに、松下の方が素早かった。
不覚だ、絵梨から引き離されてしまった!
が、幸いにも松下は俺の方に向かってきた。
よしっ、意地でも抵抗してやるぜ!と思う間も、身構える暇もなかった。
あっという間に組み付かれて、をのまま強引な外掛けの要領で廊下に叩きつけられた。
「がはっ」
背中の痛みと間髪いれずに俺の腹にストンピングの連打。
ドガドガドガッ
アバラに痛みが走る。もの凄い力だ。
鍛えた腹筋が全然役に立たない。
俺の意識が…やばい……
目が霞みだした。
その時、
「たああああ!」
気合の声と共に、俺の視界から松下の身体が消えた。
背負い投げ一閃。
松下の体が廊下に転がっていた。
「それ以上は許さないんだからっ!」
下着姿の絵梨が俺の前で身構えている。
しかし、その身体は恐怖に震えたままだ。
「ばか、そんな暇あったら早く逃げろ!」
せっかくアイツが離れたんだ。
なんで逃げないんだ。頼むから逃げてくれ。
「拓朗が酷い目に遭ってるのに…逃げるなんて出来るかっ!バカッ!」
恐怖が限界を超えたとでも言えばいいのだろうか。
普段とは全然違う雰囲気になっている。
いつもの絵梨は、間違っても人に向かってバカなんて言う奴じゃない。
彼女は起き上がってきたアレに自分から仕掛けて行った。
「やあっ!」
今度は小外掛けの要領で、アレを廊下にたたき付けた。
おとなしい奴がキレると怖い。後頭部から落としやがったよ。
普通ならエライコトになっているはずなのだ。
が、アレは人とは思えない動きで、
まるでビデオを逆再生しているかのごとく有り得ない起き上がり方をした。
そして何もなかったかのように組み手のままで立っている状態に戻った。
俺はその様子をただ呆然と眺めてしまっていた。
絵梨も同じようにそいつを掴んだまま呆然と…
って、ダメだ!
「離れろ!絵梨!」
叫んだときには絵梨の体は廊下の天井まで放りあげられて、
背中から石膏ボードに叩き付けられていた。
「あっ…がっ……」
背中からめり込んで、ボードの白い破片と共にユラッと落ちてきた。
「あぶない!」
俺は必死で絵梨を受け止めた。
アバラが痛いなんて言っていられない。
受け止めた絵梨の身体はフニッと柔らかく、
オッパイが俺の顔の前で揺れる。
下にまわした手には丸いお尻の感触が…って、それどころじゃねえ。
絵梨は完全に気を失っていた。
アイツ絶対許さねえ。
だが、俺は怒りをぶちまけるよりも逃げる方を選んだ。
当然だろ。戦って勝てる気などしないし、
なにより一刻も早く絵梨を介抱しないといけない。
絵梨だけは絶対に守らなければならない……俺の存在価値が今試されているのだ!
今度は玄関に向かって逃げた。
そこには希望があった。
玄関には鍵が掛かっているが、すぐ横に俺が割った窓がある。
そこから逃げるんだ…と、考えてはいたけれど、
当然そう甘くはなかった。
恐ろしい事に、アレは天井から降ってきやがった。
こいつは天井を走ってあっさりと俺たちの前に回り込んできた。
もう驚かないが、この現実を受け入れたからと言って状況が良くなるわけでもない。
わかることは、こいつが絵梨も俺も殺そうと思っていること。
それだけは断固阻止!
「なあ、命が欲しいってのなら、俺だけじゃダメなのか?」
自分でも本気で言ったのかどうかわからない。
俺だって死にたくなんかない。
彼女のまえでカッコ付けただけなのかもしれない。
でも、俺はこの質問に後悔などしてはいなかった。
低い声が返ってきた。
「死ぬのはお前も一緒だ」
ああ、やっぱりな。
そういうパターンだと思ったぜ。
死の答えと共に、ボヤっと松下の身体から霧のようなものが噴き出して、
学生服姿が黒い甲冑のようなモノを纏った姿に変わった。
棘のような突起が無数に付いた黒い武装。
その姿を見た俺は、もう助からないと直感した。
この黒いのは恐怖と殺意の塊だ。
絵梨を守ってやりたかったけど、とても助けられるイメージが沸いてこない。
ごめんよ、もう無理だ。
ギュッとその身体を抱きしめるのがもはや俺に唯一できること。
まだキスすら許してくれなかった絵梨。
瞼を閉じて少し開いた唇、その顔はとても可愛く見えた。
自分よりも俺を…守ろうとしてくれた小さな女の子。
前言撤回だ。
死にたくない。
死なせたくない。
ずっと一緒に居たい!
黒い奴は俺の考えなど気に留めることもないのだろう。
その手を振り上げて、何か構えの形を取り始めた。
アレが何をするつもりか分からないが、俺達を殺そうとしていることは理解出来た。
もう観念するしかなかった。
その時、青白い光が目の前に現れ、俺の中に入り込んできた。
俺の中から声が聞こえる。
これは裏門のところで聞こえた声だ。
―― 助けてあげるわ。だから、彼女の口にあなたのオチンチンを差し込みなさい。
…………………意味不明。
え〜と、今、なんて言いました?
―― 早くフェラしちゃえって言ってんのよ。殺されちゃうわよ。
「でででで、出来るかーーー!」
さっき絵梨のピンチを教えてくれた謎の声。
何故だか信用するつもりでいた自分が恥ずかしい。コイツとんでもない事言い出しやがった。
んと、あれ?
こんな事してる間に、黒い奴が……
ふと見ると、俺達に迫って来ていたアレは、あからさまに動揺し、あまつさえ後退りまでしている。
この青い光がその原因であるのは疑いようが無い。
そうだ。少なくとも、これは俺たちには有利なモノなのだ。
――なによ、根性無し!好きな娘にズッコンバッコン出来なくて愛してるなんてよく言うわね。
――時間が無いんだから、アソコに突っ込めなんてまでは言わないけどさ。
――フェラチオくらいはすぐにできるでしょ!
俺は首をブンブンと横に振る。
あ、俺の中の生意気なのがあからさまにため息吐きやがった。
――しょうがないなーヘッポコ君!じゃあキスでいいから。早くやっちゃえ!
まあ、キス位なら……って、
気が付くと俺はその声に従って絵梨の唇に自分のを重ねていた。
しまった。感慨も感動もなにもないファーストキスになってしまった。
ああ、後悔で泣いてしまいそうだ……
あれ?なんだ?俺の口から絵梨に何かが移っていく。
これはあの声の主が俺の中から絵梨に入って行ったんだ。
それを裏付けるように、絵梨の身体が青い光に包まれて…彼女はムクッと、
まるで腹筋運動みたいに起き上がった。
そして俺には解った事がある。
目の前の絵梨は絵梨じゃない。
俺の可愛い絵梨は、こんな恥ずかしい奴じゃない。
目の前には……そう、いわゆる魔法少女が立っていたんだ。
黒髪のポニーテールは青いツインテールに変わり、長さも腰に届くほど長くなっている。
殆ど裸だった身体には、チアガールのような袖無しミニスカワンピースと絶対領域込みのロングソックス。
カラーは全体にブルーで、星が散りばめられてキラキラしている。
右腕にはご丁寧に、青い星が先端に輝く魔法ステッキが握られていた。
「魔法少女モルフォ!ビビッと光臨」
恥ずかしいソレは、なんだか胸張って決めポーズをかましやがった。
それにしてもミニスカの裾からチラチラ見える白いのは……あれは?
それまでたちこめていた死の緊張感は木っ端微塵に消えていた。
ついでに、本当についでのように、魔法少女はそのステッキからビームを放ちあの黒い奴を消滅させた。
跡に残ったのは廊下に倒れている松下の姿だけだった。
あれ?えっと、もう終わったのか?
「楽勝!」
俺の疑問に応えるかのように、喜々としながら、
本当に嬉しそうな笑顔で再びポーズをとる絵梨…いや魔法少女モル……なんだっけ。
とりあえず、礼は言っておかねばいけないな。
「モルボルさん、ありがと……ぎゃあっ」
感謝の言葉を言い終えるよりも早く、俺の頭に魔法ステッキが叩きつけられた。
プラスチックみたいに見えるのに、もの凄い質量だ。
あ……意識が……だめ…だ……
「よりによってなにと間違っちゃってんのよ!
わたしのどこに触手があるってのよ!
モルフォよ、モ・ル・フォ!
それにな〜に、さっきのは!
あんた好きな子にフェラもさせられないの?
わたしはね、男女の接触が濃い〜程パワー出るんだからね。
今後はそこのところヨロシクね、タクロゥ
あっ、そうだ。それから……」
その場でクルクル回りながら文句を言いまくる青の魔法少女(変態)。
わかった。モルフォさん……わかったから絵梨から離れてもう何処へなりと帰って下さい。
助けてくれた事には感謝します。
でも、俺の絵梨をこれ以上辱しめないで!
薄れゆく意識の中で、真剣にそう思った。
もちろん事は俺の思い通りになどいかない上に、
この後、絵梨にとんでもないピンチが待ち受けていたのだが、
それは俺の意識が戻った後に改めて話そうか。
以上です。
微エロとか言ってしまいましたが
本当にエロ少ないですね。すみませんでした。
実はこの後苦戦してヤラれてしまう展開にしていたのですが
容量を計算したら足りませんでした。
次スレが穴埋め必要な状態になったらまたお会いできるかもしれません。
それまでおやすみなさい。
乙〜
なんとなく、冒頭の1,2レス分の内容に見覚えたがるのだけど、
どこかで投下しようとして、中断したことってある?(ただの勘違いだったら失礼)
GJ!ジブリール展開ですね!
読んでいただいてありがとうございます
405さんの指摘どおり
冒頭部分は11スレの最後の最後に投下してます
まさか覚えている方がいたとは驚きです
GJ!
できれば変身後での微エロだと俺的にはより良かったんだが、それは次へのお楽しみにしとくか
おお、どこかで読んだことがあると思ったら、どこかも何も、ここだったとはw
場所は本当に覚えていなかったです。失礼しました。
前回は容量オーバーで止まったのかな
無事に続きが読めて良かった
なんにも知らずに何気なく
>>400から読んだら、一瞬リョナ展開かと胸が熱くなったわw