戦隊シリーズ総合カップルスレ 13

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1名無しさん@ピンキー
こちらは戦隊シリーズの総合カップルスレです。
「天装戦隊ゴセイジャー」、「侍戦隊シンケンジャー」等、
戦隊作品のカップルについて新旧問わずマターリと語って行きましょう。

煽り・荒らしはスルー推奨。
他カプ批判は絶対NG!釣られる人もウォースター。
愛を護るは住人の使命!

【ネタバレについて】
特撮板本スレに準じ、放映日当日・映画公開終了までのネタバレは控えてください。
もしスレ住人からの要望により映画等のネタバレを投下する場合、
投下前にネタバレであることを明記し、NGワード用タイトルをつけること。
バレを見たくない人はあぼん推奨。

【女性キャラ同士の表現について】
百合板で行ってください。投下後の該当スレへの誘導書き込みはOKです。

【男性キャラ同士の表現について】
801板で行ってください。

【エロなし作品について】
投下OK。が、スレの趣旨から外れ過ぎることのないようご留意ください。
エロなし作品であることの注意書き必須でお願いします。

【投下前の確認について】
「○○需要ある?」「投下していいですか?」等、
住人のレスありきの問いかけは敬遠される可能性があります。

【その他投下の際の必須事項】
作品タイトルとカプ名を明記してください。
2名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 18:13:54 ID:yFeMcVuN
前スレ
戦隊シリーズ総合カップルスレ 12
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1261265598/

過去スレ
戦隊シリーズ総合カップルスレ 11
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253459964/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 10
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246803714/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 9(dat落ち)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1237195392/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 8(dat落ち)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223385863/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 7(dat落ち)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207095178/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 6 (dat落ち)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187689343/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 5 (dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176541347/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 4(dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161010229/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 3(dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142719752/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 2 (dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114938210/
戦隊シリーズ総合カップルスレ (dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105953664/
【S.P.D】デカレンジャー総合カップルスレ【S.E.X】(dat落ち)
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080011602/

戦隊シリーズ総合カップルスレ保管庫一覧


戦隊シリーズ総合保管庫@wiki  (←現在機能している保管庫はこちら)
ttp://www37.atwiki.jp/sentaicouple/

戦隊シリーズ総合保管庫
ttp://sentaieroparo.blog100.fc2.com/

地球署の図書館
ttp://tfb.fc2web.com/index.html
保管庫の避難所
PC版 ttp://spdlib2.h.fc2.com/index.htm
携帯版 ttp://spdlib2.h.fc2.com/i/index.htm


関連スレ(といっても住み分け用です、百合の話は百合板↓へ)

特撮@百合 第三話
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1239189157/
3名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 18:15:25 ID:yFeMcVuN
前スレいっぱいになったぽいので立てた。
テンプレなど突貫工事の為、申し訳ないが不備があったらフォローして頂けると有難いです。
4名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 19:12:41 ID:btRW2EnZ
>>1
素早い対応超GJ!
5名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 03:16:50 ID:D2WvDEsr
>>1
6名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 10:45:23 ID:JwCtyEuK
即落ちってあるんだっけ?
とりあえず防止カキコ。

護星、青に肘鉄の桃が可愛かった。
7名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 10:58:55 ID:66hwsnCj
護星
黒と手を取り合って喜ぶ桃をわざわざ「ちょっとどいて」と押しのけて
「やったねお兄ちゃん!!」

なんというブラコン
本当に有難うございました
8名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 12:05:10 ID:UI1OJaRW
>>1GJ!
前スレ>>787もGJ!
赤ぱんつワラタがヘソまでぱんつは姫ならありそうだW
膝枕もうらやましいがぜひ最後まで進ませてやって欲しい

青姫は生真面目で時代錯誤な所が気が合いそうだし
意外と和風のベストカップルになりそうだと思ってる。
9名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 12:31:54 ID:9/3+xpbM
真剣青姫か…書いてみたくなるな

今日のゴセイはアラタの腕の傷を手当てするモネが
かわいかった
10名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 13:31:27 ID:HMc5cHV8
前スレ>>792
GJ!腹抱えて笑ってしもうた!
そして>>1もスレ立て乙
11名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 21:06:53 ID:AUT6PxW1
護星青桃投下します。
エロ的には未遂状態。
期せずしてラストが青桃←赤っぽくなってしまったので、お好みでない方はお気を付け下さい。
またネタを思いつけば、この流れで続くかも知れません。

NGは護星青桃「Flower」でお願いします。
途中、連投規制に引っ掛かったらすみません。
12護星青桃「Flower」:2010/03/21(日) 21:07:35 ID:AUT6PxW1
「よいしょっ…と、届かない…けど大丈夫!何とかなる!」
天知天文研究所の内部。
納戸として使われている部屋から響く苦しげな足踏みの音に、ハイドは足を止めた。

「――何をしているんだ?」
覗き込んでみるが、内部は廊下の明かりでどうにか窺える程度。
「あ、見つかっちゃった」
まるでかくれんぼをしている子供のような声を上げたのはエリで、無意識に高鳴る鼓動を感じた。

足を踏み入れてみると、デッドスペースを利用して造られた納戸なのか、随分と小さな空間であることが分かる。
「ッ!」
作り付けの棚に頭をぶつけそうになり、ハイドは慌てて身を屈めた。

「大丈夫?出てた方がいいよ、ここ、すごーく狭いから」
「こんなところで、一体何をしてるんだ?」
今にも触れそうな天井を警戒しながら、再び問いかける。
「片づけ。これ、ここにしまっておいてって言われたから」
手にしているのは、ひと抱えほどの段ボール箱一つ。
それほど重くはないようだが、はて。何故そんなにも手こずることがあるのだろうか。

「ちょっと高くて、届かないんだけどね」
種明かしのような言葉に見ると、ちょうど自分の目前の棚に空きを見つける。
なるほどこの位置では、背の低いエリが踏み台もなく載せるには苦労するだろうと合点が行った。
ハイドは肩を竦めると、彼女から奪った荷物を易々と隙間に収める。

「すごーい、いきなり片づいちゃった。ハイド、ありがと!」
あざやかな解決を全力で驚き歓び、感動すらしているエリの様子に、何と返していいか分からなかった。
たかがこれしきの、単純なことなのに。
半ば呆れたように黙ってしまいながらも、せめて唇に笑みを浮かべようと試みるが、果たして出来ているのかどうか。

どちらかと言うと喜怒哀楽の激しい仲間たちの中にありながら、最年長のハイドは感情を表に出すのが不得意だった。
笑顔一つも表せない、上手く行かない歯がゆさを常に抱えて生きている。

そんな彼とは真逆に、楽天的な傾向の強いスカイック族のエリは文字通り天真爛漫、元気いっぱい。
初めのうちは、どんな時も決して悲観せず、困難さえ笑って受け入れるかのような彼女の能天気さが理解出来ず、何処か疎ましく感じてすらいたのだが。

『何とかなる』。
自らへ響かせるようにそう唱える彼女を頼もしく、またいじらしく感じられるようになって、ハイドの心に宿った一つの想い。
それは花のようにゆっくりと芽を出し、やがて慎ましくも大輪の花を咲かせ、今も育ち続けていた。
13護星青桃「Flower」:2010/03/21(日) 21:08:59 ID:AUT6PxW1
廊下からの明かりはハイドの背に阻まれ、最早室内に届いてはいなかった。
小さく四角い闇。
壁に両手を付くだけで、あっという間に閉じ込められてしまうエリの身体。

「ん?」
暗がりの中、その表情は知れない。
が、少しの不審さも感じていない無邪気な声に、ハイドは唇を噛みしめた。

何とも思われていない。
疑われてすらいない存在なのだと、実感させられる瞬間。

「……。」
何かが自らの内に宿り、意地になったかのように、その場から身を退くことが出来なかった。
「ハイド?」
答えないハイドに、さすがに不思議そうな様子を見せ始めるエリ。

――誰か、俺を止めてくれ。
消しきれない理性の狭間で、ハイドは足掻き始める。

このままでは、どんなことをしてしまうか分からない。
そんな自分を恐れても、既に手遅れかも知れないが。

「あ、そっか」
ふいにエリから洩れた感嘆は、何とも頓狂な色合いをもたらす。
「さっきからあたし、すごくドキドキしてて。どうしてかなって、思ってたんだけど…」
突然、ひんやりと細い指先に頬を包まれた。心底驚き、ハイドは屈めたままの背を震わせる。

「今、分かった。ハイドが近くにいるからだ、って」

そう言って、彼女はにっこりと笑ったような気がした。
見えはしないが、確かにそうに違いないという不思議な確信。
「…エリ」
小さく囁いた名前は跳ね返り、優しさと共に沁み込んで行く。
14護星青桃「Flower」:2010/03/21(日) 21:10:03 ID:AUT6PxW1
愛している証を残すには、一体どうすればいいのだろう。

きっと想いの謎を解いてくれるに違いないエリの指先をそっと包み、勇気を込めてキスをした。
「あったかい…」
与えられた柔らかさを受け止め、くすぐったそうに笑う。
胸が切なくなるほどの愛しさに、縮めた背を更に折りたたむようにして、ハイドはその唇をふさいだ。

初めはしっかりと結ばれていた線は、次第に互いの吐息で潤んでほどけ出す。
しっとりと甘やかな感触がたまらない。
「…っ、」

軽く口を開き、エリの唇のかたちを確かめるようにゆっくりと啄ばみ始めた。
濡れた範囲を追いかけて舌を伸ばし、彼女のそれを探り出す。
あっという間に不可思議なぬくもりの虜になり、夢中で突いて絡め合うと、ちゅくちゅくという水音が内側から耳の奥に抜け、興奮を覚えた。

逃がさないように、或いは縋るように包み込んだエリの肩。
服の上からでも壊れそうな細さは明らかで、ハイドは自戒しながら掌に込めた力を緩める。
「…そ」
「ん、」
ようやく、暗がりに目が慣れて来た。ゆっくりと瞼を開くと、同じように細められたエリの瞳を捉える。

「うそ、…どうしよう、分かんない…嬉しい。ハイド。ほんとに、ハイド…?あたし、ハイドと…キス…」
降って湧いた幸せに悶絶する声を遮り、高い音を響かせて口づけを落とした。
触れるだけのキスを何度も繰り返し、もう一度正面から顔を覗き込む。

「――エリ」
今度はしっかりと、その名を呼んだ。
疑うことなどない。
真実だと、確かな想いがあると、知らせる為に。

腕に触れ、服を掴もうとするエリの指は、実に頼りなく震えていた。
首の後ろに廻るように導くと、居場所を見つけたようにしがみついて来る。
15護星青桃「Flower」:2010/03/21(日) 21:10:57 ID:AUT6PxW1
「ハ…、っん…!」
上体を預けるようにして、ハイドは再び柔らかな唇に噛みついた。
飽くことのない柔らかな交わりが酸欠を引き起こし、擬似的な生命の危機が益々二人を煽って行く。

ハイドの手が腰に落ちると同時に、外れたファスナーがエリのジャケットの袷を分断した。
裾から潜り込み、肋骨の輪郭を撫でながらじわじわとせり上がって来るぬくもりに、エリはやや緊迫した吐息を洩らす。

ブラのワイヤーの上を、乳房のかたちをなぞるように滑るひとさし指。
反射的な恐怖と期待を混ぜ合わせ、息を詰めるエリをキスを与えながら、キャミソール越しに胸の頂点に触れた。
「――!」
反対の手は強張る背を撫でて下降し、ヒップラインをなぞり始める。

「ん、…は…っ」
懸命にハイドの肩に縋りつくエリの息は徐々に荒く、そして甘いものに変わって行った。
それが耳たぶにかかる度に、ハイドの背に走る艶めかしい獣性。

直接触れられないもどかしさが、お互いの物足りなさを燻らせる。
その証拠に、エリはハイドの胸に手を置くと、自分がされたように彼の服のファスナーを下げ始めた。

ハイドはその動きに誘われるように、いつもは健康そのもの、艶とは程遠い元気印のミニスカートの下へと手を忍ばせる。
後ろから足の間に滑り込み、腿の内側を揉みながら真上を撫で上げると、エリは切なげに身を捩り、無意識にハイドに腰を擦りつけて来た。
16護星青桃「Flower」:2010/03/21(日) 21:11:56 ID:AUT6PxW1
「あ、っん…!」

片手はブラの内側に入り込み、ふっくらとした肌の弾力を楽しみ始めた――その時。

「エリー。エリ、何処ー?」
「片づけしてたから多分こっちだよ、アラタ」

望たちの声が聞こえて来て、闇の中の二人は目を見開きながら固まった。
一瞬の後、慌てて身体を離し、無我夢中で衣服を整える。

「あれ?ハイドもいたんだ」
「あぁ、たまたま通りかかったんだ」
目を合わせられず、ハイドは部屋を後にした。
いつになく、不自然なほどぎくしゃくした後ろ姿に疑問の眼差しを向けたものの、幼い望には真相など気づきようもないのが救いだった。

「エリ、大丈夫?呼んでくれたら手伝ったのに」
「へ、平気!…何とかなった!」
笑顔を浮かべてはいるが、心ここにあらずな風情のエリ。
バッサリと言いきる口調は、気紛れなところのある彼女には珍しくないこと。
だが、いつもとは何かが違うということを、アラタはひっそりと見抜いていた。

ほんのちょっと。とてもささいな、だがとても重要な変化。

小さな花であり光であり、力であり希望でもあるそれは、ある者にはとてつもなく強大な嵐となる。
そのことを、この時はまだ誰も知らなかった。


<終>
17名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 22:41:50 ID:JwCtyEuK
GJ!
黒いアラタに期待したい。
18名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 02:27:03 ID:WHBMqRch
GJ!青桃すきだー
ぜひ本番を!
19名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 11:05:51 ID:YPIDM5U/
保守カキコ
20名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 17:13:44 ID:AhYoWA0y
真剣VS轟音エンディングのダンスを観てて

最初は丈瑠を温かく見守ってたけど、段々自分も踊ってみたくなって、丹波の目を盗んで見よう見まねで踊ってる姫を見てしまった流さんとか、
意外とキビキビ踊ることはに呆気にとられる千明とか妄想した
21名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 07:04:44 ID:+fYexEmq
>>20
その妄想を発展させてエロい逸品に仕立てるんだ。

しかし人いないなw
春休みで規制厳しいからだろうか。
22名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 09:56:20 ID:gwSQS/fR
>>21
今、ライダー板がW祭りだから皆そっちに行ってるんじゃないのか?
23名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 13:55:46 ID:+fYexEmq
確かにw
自分もライダースレには行ってるwww
24名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 16:06:51 ID:93mgnR9L
ゴセイはまだまだ初期だからな。
これから盛り上がっていくといいなー
25名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 01:06:56 ID:IrUe67X7
夜這いに来たモネを返り討ちにしてしまうハイドの話を
考えてたら意外にハイドったらテクニシャンでまぁ
26名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 01:49:58 ID:UAQ7tB3j
番組開始前は青が一人な印象だったが始まってみれば黒が「俺、余ってるだろ」状態だなぁ
まあ一人は妹でもう一人は赤といつも一緒だし…
でも来週は黒桃回かな。楽しみ。
27名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 15:37:20 ID:MM4pvHfw
予測不能な天然マイペース女子と
比較的常識人なツンデレ(?)男子
場合によってはかなり面白そうだと思ってたけど、はたしてどのくらい絡みがあるのか

あと黒割烹着のまんまで変身してるエリがダサかわいいな
古風な女房プレイでもすんのか爺さん
28名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 17:19:17 ID:68fka3T3
エリをシーイック・レイプするハイド。
天然すぎて状況を飲み込めていないエリ。
29名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 21:57:55 ID:36DnW1IP
今頃だけど>>1乙でした!

前スレからの誘導が無かったから、新スレに移ったの判らない人が
居るかもしれない。私もその一人。前スレの最後の真剣青姫の感想レスが
中々付かないから、どうしたもんか?と思ってたよ!発見出来て良かった!
30名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 00:51:20 ID:n4J5lny7
>>27
まるで遠藤淑子のラブコメ漫画みたいだなw>マイペース女子と常識男
爆発と説教(荒川ホン)と動物(…ヘッダー?)が漏れなく入るところまでそっくり

って書いたけど、某の/だ/めもそのパターンか。
ある意味カップルモノの定番のひとつなんだろうな
31名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 04:33:17 ID:MbXzcke3
>>29
正直前スレ972にはSSは別にしてBJと言わざるを得ない。
容量のことを知らなかったのかも知らんが、半年ROMれと言いたいよ。
32名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 07:14:47 ID:MbXzcke3
あ、ごめん792だった。

まあ容量のことを知らなかったのなら「SSに反応がない!!!!」
としばらく苦悩しただろうから、それでいいにしてやらないこともない。
33保管庫の人:2010/03/25(木) 08:49:35 ID:y25q9vad
普段専ブラなもので、IEで見なかったので
容量のことをすっかり忘れ、スレが以降したことに気づきませんでした。
スレ立て乙です。
それで確認なんですが、前スレは792で終了で間違いないでしょうか?
34名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 08:56:35 ID:MbXzcke3
792て容量502kb、間違いないっす。
35名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 19:41:16 ID:z/wikkIm
次回のゴセイ黒桃が楽しみだ。
どことなくマジ黄桃ぽい雰囲気になりそうだと思ってる。
存分に振り回されてくれ。
36名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 22:09:55 ID:gIw6+a/d
上げとこう。

ゴ☆繋がりでダイレンの赤桃とか読んでみたいなー
37名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 23:47:41 ID:xxrbMZzG
「夜這いに来たよー」
ふと目が覚めたら自分の体の上に女の子がまたがっていて、その子から
いきなり楽しげにこんな言葉をかけられたら大抵の男は驚き慌てる。
もちろんハイドも例外ではなく驚愕した上に寝たまま腰を抜かした。
「がっ!!でゅあ?モネ?なっ!?」
寝ぼけた頭が覚醒し状況を把握するまで普通の男なら20秒程度かかるが
ハイドはたっぷり30秒ほど要した。だがこれはまたがっている相手がモネで、
しかも全裸であったことに驚愕し失神した18秒間を含むため、これを除外
すればなかなかの好成績と言えよう。さすがハイド。

「わぁびっくりした。起きてすぐ気を失うなんて器用だねハイド」
「びび、びっくりしたのはこっちの方だぁぁっ!!」
慌てて起き上がるハイド。だがモネの手がその体をやんわりベッドに押し戻す。
「だめよーん。逃がさないんだからぁ」
女の子とは言えランディック族。そのパワー侮りがたし。モネに全体重をかけ
乗っかられ、ふとももでがっちりと両脇を挟まれ肩を押さえ込まれているため
ハイドもまったく身動きが取れない。
「なっ!モネぇっ!いったい何を!?」
「だからぁ。言ってんじゃん。夜這いよ夜這い。ヨバーイニ来マシータ。OK?」
「片言交じりで言うな!夜這い?夜這いとは…確かこの国に近世まで続いた
風習で、夜中に恋人や想い人の寝所に忍んで行って情を交わすこと、では
なかったか?」
「そんな小難しい言い方しなくてもいいのに」
「と、いうことはつまり…」
「つまりぃ」
「なっ!!なんだってぇぇぇぇえ−−−−!!!」

再びガバと起き上がる。今度は驚きと混乱した頭が「貞操の危機」という言葉を
思い浮かべてしまったため必死である。さすがのモネも振り落とされそうになり
「きゃぁ」と叫んでハイドの首に両腕をまわしぎゅうとしがみつく。抱きつかれた
ハイドの顔にモネのやわらかな乳房がむにゅ、と押し当てられる。
「ぽ!ぶわっふ。まふ」
「やぁん、ハイドったらそんないきなりぃ」
大喜びしているモネの乳首が偶然にもハイドの唇にすっぽりとはまり込む。
自分が何を口にしているか気付いたハイドはまた失神しかけたが何とか意識を
保ってその咥えたものを口から静かに離す。この男はこんな時でも礼儀正しい。

「す、すまんモネ!決してそんなつもりでは…あれ?ここは俺が謝るところか?」
「そうだー。謝れー。責任とれー。責任とって最後までやり遂げろー。おー!」
「待て待て待て待て。何かおかしい。何か間違ってる。違う、これは断じて違う!」
「ちょっと落ち着きなよハイドったら騒々しいわねー。いま何時だと思ってんの」
「う、夜中の2時…って落ち着いてられるかぁっ!なんだ!何なんだいきなり。
夜這いなどと。こ、こんなことが許されるのか!ここここういうことはお互いに
愛し合う者同士が行うべき行為であって、これは決して膨張した男性生殖器と
バルトリン腺液がいい具合に潤滑油となった女性器とを結合させその粘膜に
対する接触と連続した摩擦による性的快感を得るためだけの行為では」
「ストップ。ハイド。なに言ってるか全然わかんない。むつかしく考えすぎー」
「俺にも自分が言ってることが判らん!あーっ、もう何が何だかっ!」

「ハイドはあたしのこと嫌い?」
急に切なそうな表情になったモネにそう問われ、ハイドはぐ、と言葉に詰まる。
「あ、いや。モネ。違うんだ。決して嫌いとかそういうわけではその」
「あたしはハイドのこと、好き。だから来たんだよ」
言いながらモネはハイドの頬をそっと両手で挟む。顔を寄せてくる。
近づきながらモネの目が閉じる。唇が薄く開く。ゆっくりと押し当てられる。
やわらかな感触と甘い香り。モネの髪がふわりとハイドの顔を覆い隠す。
ハイドの視界が閉ざされ、その世界の全てがモネになった。


と、ここまで考えたがこの二人の場合はここからどう展開するべきか。
38名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 06:33:03 ID:aSqld/ru
知らんがな。
好きにしなされ。
39名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 12:51:12 ID:aRpyoVYg
そうだ!そうだー!
モネの好きにしたらよかんべよ!
40名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 15:49:03 ID:Lkiwxy61
事後、ハイドのメモリーウォッシュを奪ってモネが使う。に一票。
41名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 18:25:45 ID:cSZ80bFN
異種族の道具って扱えるのか?
42名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 19:43:27 ID:TrCbPreP
じゃあハイドがモネにメモリーウオッシュして、何回も何回も夜這いに来させるオチで
記憶にはないけど、徐々にハイドに開発されて
初めてなのにこんなに感じちゃってると焦って、夜這いをかけたつもりが逆に調教されていくモネで
43名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 21:21:31 ID:J8KG+tTF
鬼才現るwww
44名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 22:32:11 ID:fBTwthUs
>>42
その展開神www
ぜひ書いてくれ

しかしメモリーヲッシュの可能性は無限だな…


>>37
いきなり始まったので驚愕したが萌えたw
次回はちゃんと前置きしてくれると嬉しい
45名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 15:57:02 ID:WtQuIb6i
護星
黒→→→→←←桃の若干気にしてデレてるとこが可愛かった。
黒が初々しいのがいい
46【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:37:20 ID:LmOskJoZ
※前スレで書いたエリとアラタの話の続き
※続きだが前回とはノリの違う話になった。特に注意書きはありませんが
  二人はお互いに初めて同士、という設定

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
アラタは隣のベッドですやすやと眠っているエリの寝顔を見つめている。
このところのエリの様子。毎日わざとらしいほどにアラタを挑発し誘ってくる、
その素振りと行動。
最初は戸惑った。何やってんの?と思った。だがいくらアラタでもここまで
あからさまな態度を取られればエリが何を求めているかくらい気付く。
─エリは、待ってる。
自分に抱かれることを待っている女の子。そのために懸命に努力している
女の子。それが他の誰でもないエリ。この世で一番大好きなエリ。
アラタもその気持ちに応えたいと思う。でも、どうしても踏み出せない。
アラタにはエリを強く想えば想うほどに立ち止まらせる理由がある。それに
囚われてアラタは文字通り手も足も出せないでいる。
アラタはまたエリのかわいらしい寝顔を見つめ、ガクリと肩を落とす。



「モネおはよ」
「ん〜、アラヒャ。おあよ」
歯を磨いているモネ。後ろに並んだアラタに「ちょっと待って」と言いつつ、
うがいのための水を口に含む。
「あのさぁ、モネ」
「ガラガラコロコロガラ…あに?」
「モネって処女?」
ぶふぁっ!っと口に含んだ水を盛大に噴出したモネ。洗面台がそこら中
水びたしになるが、あまりのことにアラタを呆然と眺めつつモネはゲホゲホと
咳き込んでいる。
「ゲホッ!ゲホホッ、なっ、なに言ってんのあんた!ゲホッ!」
「処女じゃないの?もうした?貫通?開通?何ていうのかよく判んないけど」
「な!なんであんたにそんなこと!あんた、あんたねぇっ!!」
「痛いのかな、やっぱり」
「…へ?」
「痛いんでしょ?そう聞いたことある」

ぴちょん、ぴちょん、と滴る水音を聞きつつ、モネは何やら珍しく暗い顔に
なっているアラタのことをまじまじと見つめる。
そしてピンと来た。この話の行き着く先が判って来た。
そうだ、エリのことなんだ!アラタが話したいのは。間違いないっ。

「ちょ、ちょっと待っててよアラタ!」
モネは慌ててタオルで鏡や洗面台を拭き始める。
「その話はちょっと、ちゃんとしなきゃ!ほら早く、拭くの手伝って!」
47【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:38:12 ID:LmOskJoZ


「昔、指切りしたんだ。エリと」
アラタは空を見上げながら、何かを思い出すような遠い目をする。
「エリのこと、守ってあげるからねって。エリを泣かせたりとかしない、
ひどいことなんて絶対にしないって。約束したんだ。ずっとそうしてきた」
アラタは照れくさそうに顔を伏せ、とろけるような笑顔を浮かべる。
「いっつも笑っててほしいんだ。元気に笑顔で。幸せでいてほしい。エリの
人生にちょっとでもイヤなこと、哀しいことがあってほしくないんだ」
アラタはまた顔を上げる。「エリのこと、大好きなんだ」

優しすぎるよ、アラタ…。モネは半ば呆れつつ、ちょっぴり感動もしている。
律儀に守ってきたんだ。アラタはエリとの約束を。だから手が出せないんだ。
何なのよもう。スカイックってこんな風なの?こんなに好きなのに。バカね…。
でも、だけど。
でもそれ、やっぱり間違ってる。間違ってるよアラタ。

「だけどさ、今はその…アラタにね。されるのが。エリには嬉しいこと、なんだよ。
ずっとほっぽっとかれる方が辛いよ。女って、そうだよ。たぶん」
「うん。うん…うーん」
「アラタだってさ。したいでしょ?エリと本当は。ずばこーん!って」
「え!?あぅ…そ、そんな!」
あらかわいい、とモネは心の中で笑う。アラタもやっぱりね、男の子だよねぇ。
「あんた達二人、よく言ってるじゃない。とにかくやってみる。何とかなるなる!」
「あ、だけど…その」
「答え、出てるね。あとは自分で決めて…あ、そうだ」
モネはまた含み笑いをしつつ、アラタにそっと耳打ちする。
「その気になったらね。エリにね。”がおう”って。言うんだよ」
その言葉が耳に入ったのか入らなかったのか。まだ呆然としているアラタに
ひらひらと手を振り、モネは去っていった。

その夜−。
エリはふんふん、と鼻歌を歌いつつベッドにうつぶせになり雑誌を読んでいる。
アラタはエリの姿をチラチラと盗み見る。
無防備に安心しきったパジャマ姿。やや裾がめくれて背中と脇腹がちらりと
見えている。
その白いすべすべとした肌。
かわいくて丸いお尻。
何やらリズムを取るように左右に振られている綺麗な爪先、足首、ふくらはぎ。
─エリは、待ってる。
見つめてくるアラタの視線に気付き、エリは「ん?」と顔を上げる。
「あ、もう寝る?そろそろ電気消そか?」
問いかけるエリの顔。小首をかしげてアラタを見つめるそのかわいい表情。
─エリは待ってる!
ぎゅっ、と目を瞑り、アラタは歯を食いしばる。
今朝、モネが別れ際に言った言葉を思い出す。何だっけ。その気になったら…。
確か何か動物の鳴き声だった。何だっけ何だっけ!?動物、動物…!
アラタは目を開く。そして立ち上がる。モネのベッドの脇に立つ。
ドキドキが止まらない。心臓が破れそうだ。だがアラタは決意している。
もう迷わない。エリを今夜、今夜きちんと。エリの望みを叶える…!

何やら真剣な表情で見下ろしてくるアラタ。そのただならぬ雰囲気にエリは
はっと息を飲む。まさか…まさかアラタ?ねぇ、そうなの?アラタ!
期待に胸を震わせ待ち構えるエリに向かい、ついにアラタが口を開き、吠えた。

「ぱおーん!」
48【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:38:50 ID:LmOskJoZ
─ぱ、ぱおーん?
ガク、とずっこけたエリ。何それ?象さん?何なの?と問いかけようとしたエリは
既に次の瞬間にはアラタにベッドに押し倒されている。
─やぁっ、何?どうしたのアラタってば!?
エリが大混乱に陥ってる間にもアラタはとんでもない速さでエリのパジャマを
するすると脱がし瞬く間に裸に剥いてしまう。その手は一秒たりとも止まらない。
まるで一度でも躊躇し手を止めればそのまま身動き取れなくなる、と怖れている
かのようだ。目の据わったアラタは「エリ!エリ!エリ!」と呪文のように呟きながら
最後に残ったエリのパンツを毟り取り背後へ放り投げる。
「きゃぁっ!アラタ、待っ。んっ……」
言いかけたエリの唇をアラタの唇が塞ぐ。これまでにされてきた遠慮がちに
小鳥が啄ばむような軽い口づけではない。貪るが如くの深いキス。侵入してきた
アラタの舌がエリの口の中で一番くすぐったい上あごの部分をチロチロ舐める。
エリの舌に激しく舌を絡めてくる。

「ん、ふぅ…」
エリの体から力が抜ける。目がとろんとしてくる。押しのけようとした手が何故か
アラタの背中にまわり、ためらいがちにそっと撫で始める。
─わ。あたし、何やってんの?
「ア、アラタぁ。だめぇ…」
「エリ!ぱおーんだ!ぱおーんなんだっ!ごめん!ぱおーんだっ!」
なに言ってんのよぅ、と思う。さっぱり判らないがアラタに体のあちこちを撫でられ
触れられ、エリはもうそんなことはどうでもよくなる。
─もういい、もう何でもいい。アラタ。好き。大好き!
また激しくキスをされとろけたエリはアラダの体に腕をまわす。アラタがせっかく
「その気」になってくれたのだ。エリは全てを受け入れる覚悟ができた。
─誰も来ないでよ。邪魔しないでよ。もし誰か邪魔したら…竜巻でこの世の果て
  まで吹っ飛ばしてやるんだからっ!

などとエリが恐ろしい決意を固めている間にも早々とアラタはエリの乳房に
むしゃぶりついている。
ちゅうちゅうちゅばちゅぱ、などとあまり品のよろしくない音を立てながら乳房に
吸いつかれつつ、エリはそれでもぽわわん、とした気分になる。
─愛しいって。こういうことかな。
夢中で自分の体を求めてくる男。自分より背が高く細身ながらも筋肉質の逞しい
体を持つこの男のことが、何故かエリにはかわいくてかわいくて仕方ない。
─もう、大好き!
こみ上げる愛しさに促されエリはアラタの頭をぎゅうと抱く。乳首に吸いついてた
アラタの鼻と口がその乳房に押しつけられ潰れる。息ができなくなる。
アラタは呼吸困難でジタバタと暴れるが、うっとりとしているエリは気づかない。
ようやくぷはぁっ、と顔を離したアラタがエリの顔を見つめる。
「ど、どうしたの!?エリ???」
きょとんとしたその顔、その表情。エリにはたまらない。何だかんだ言っても
やっぱり自分にはアラタが一番だ。その強い想いにエリは涙が出そうになって
きた。鼻の奥がツン、と痛い。浮かんだ涙で視界がぼやける。
「好き…、なの」
エリは涙声で呟く。
「アラタのこと。大好きだよ」
49【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:39:31 ID:LmOskJoZ
これまでは一応「エリの望みを叶える」という大義名分にてエリの体にむしゃぶり
ついていたアラタだったが、このエリの言葉で全てが吹っ飛んだ。
頭の奥でバチンと音がする。何かが外れた。元々乏しいアラタの性知識の中でも
それなりに存在していた愛撫やらその手順に関する茫洋としたものが、もの凄い
勢いで忘却の彼方へ消え去る。アラタは愛の暴走機関車と化す。
「エ、リ…」
焦点の合わぬ目でエリの両足を押し開く。エリのぽよよんすべすべとした太腿の
手触りがアラタの心と股間をさらに昂ぶらせる。
だがアラタは一番大事なその脚の付け根にあるやわらかい部分を確認もせずに
その体に覆いかぶさりいきり立ったものを突き当て始める。それで入るなら苦労
しないが、もはや彼は何かを考えられる精神状態ではない。

─ひゃっ!いきなりなの?
エリは驚いたが、それでもいいと思う。エリの方ももはや一刻も待っていられない。
無意味な突撃を繰り返すアラタの物に自らそっと手を伸ばす。その手に柔らかく
握られた感触にアラタの背筋がぞくりと震える。
─わぁっ!わぁっ!触っちゃったぁっ!
などと心の中で大騒ぎしつつ、何かに急き立てられるような思いでアラタの先端を
自分の潤ってきた場所に導く。
「ここ、ね?」
ちゅぷ、と音を立ててその先っぽが当たる。
お願い、ゆっくりね、そっとね。そうエリが囁こうとする間も与えず。
我を失っているアラタは一気にそれを突き入れてきた。
「あぁっ!………痛っ」唇を噛み、顔を歪ませるエリ。
「あふぁ」などと何やら情けない声を漏らすアラタ。

ついに二人は一つになった。
アラタはエリの中の感触に驚愕した。とにかくあったかい。そしてやわらかい。
ぬる、とした感触がすっぽりと包み込んでくる。やわやわ締めつけてくる。
女の子のカラダって…すごい。エリすごい。すごいよエリ!
そのあまりの快感と感動でアラタは暴発寸前だ。身動きひとつ出来ない。
だがここに至ってようやくアラタはエリを気遣う気持ちを取り戻した。
「エリ!だいじょうぶ?あ、痛くなかった!?」

首を振りながらエリは幸福感に包まれていた。
最初に突き入れられた時に感じた鋭い痛み。まだその痛みは多少残っているが
アラタがじっと動かずに(動けないのだが)いてくれるおかげか、少しづつ和らぎ
つつある。
失ったことを悔やむ気持ちはない。一番好きな男と結ばれたのだ。これ以上の
幸せはない。やっとアラタとひとつになれた喜びが溢れる。
嬉しくてまた泣きそうだ。こんなに幸せだなんて!エリは思わずアラタの首に
きゅっと腕をまわし、腰に両足を絡みつけてしがみつく。
そして耳元でもう一度小さな声で「だいすき…」と囁いた。
50【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:40:08 ID:LmOskJoZ
エリに何とかホールドとか呼ばれている技でがっちりとしがみつかれながら、
その「だいすき」の言葉でアラタは再び我を失う。ぐいぐいと腰を動かし始める。
「んひゃっ。や。あうっ…痛、ア、ラタッ、んっ…」
これは突かれることによりエリの口から息が漏れるだけで特に喘ぎ声、という
わけではないがアラタにはそんなことは区別できない。このエリの甘い声は
アラタを早々と快感の頂上へと導く。だがアラタは耐える。アラタとしてもまだ
頂上に辿りつくわけにはいかない行きたくない。何と言っても彼も初めてなのだ。
頂上に辿りつく前にちょっと八合目あたりで休憩して眼下に広がるエリの景色を
楽しみたいとか、つながってる部分をまじまじと眺めて「なるほどなるほど」と
うなづいたりしたいと思うのが男の子というものだ。アラタとしても是非そうしたい
ところだが、エリが愛情たっぷりに包み込んでくるあたたかくぬるりとした感触は
それを許さず一切の容赦なくアラタを頂上へと無理矢理ひきずっていく。
アラタはあっと言う間に限界を迎える。

「あぅ、エリ!…」
あとコンマ2mmほどで頂上、という地点でアラタは何とか最後の抵抗をする。
顔をくしゃくしゃにして必死の形相で耐えているアラタ。薄目を開けてその顔を
見たエリは状況を理解する。エリも涙目になりつつアラタに囁く。
「いいよ、アラタ」
「でも、でも!…」
「いいの。だいじょぶだから。ね?」
エリの手がアラタのうなじを抱き寄せる。二人のおでこが触れ合う。
「あたし…うれしい、よ」
二人の唇が重なる。アラタの頭の中で何かがぼん、と爆発しついに頂上に達する。
重ねられた唇から「…あふっ」とアラタの押し殺した息が漏れる。
─あぁ……アラタ!
エリの中にもの凄い勢いで何か熱いものが来た。びくん、と中のものが跳ねる
たびにその熱いものがじんわりと広がっていく。
─あ、こういう感じなんだぁ…どくん、どくん。って。すごい。
体が震えるたびにアラタが荒い息を吐く。ちょっぴりそれがかわいい。
溜まりに溜まったものの全てをエリの中にほとばしらせたアラタの体から力が抜け
エリの上に覆いかぶさる。
エリは喜びの吐息と共にその体をぎゅっと抱きしめた。



しばらく後。後始末を終えた二人は並んで横たわっている。
アラタが天井を向いたまま、照れくさげに申し訳なさそうな顔で呟く。
「エリ…。その。…ごめん」
「何でよ。あやまんないでよ」
「だけど…、あの」
「あたしうれしかったよ。アラタがしてくれて。すごくうれしかった」
何だろう。エリは不思議に思う。うれしくて幸せだ。でも前まで思ってたような、
世界中に「わーっ!」って叫びたいような嬉しさじゃない。
すごく穏やかだ。穏やかで幸せだ。何だろうな、この気持ち。
51【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:40:52 ID:LmOskJoZ
ふと思い出し、エリはクスクスと笑う。
「どうしたの?エリ」
「だってぇ。アラタったら。”ぱおーん”って」
「え?なんかおかしいの?」
きょとんとしたそのアラタの顔を見てまたエリは「あはは」と笑う。
─いいよね、もう「ぱおーん」で。こっちの方がなんかかわいいもん。
「ね、アラタ?」
「ん?」
「またね、アラタがしたくなったら…。ぱおーん、って。言ってね?」
「あ、あぅ」
「あたしも言うから。もしアラタが欲しくなったら。ぱおーん!って」
「…ぱおーん?」
「そう。ぱおーん!」
ぱおんぱおん、とぶつぶつ呟いているアラタの横顔を見て、エリは微笑む。
そっと手を伸ばしアラタの手を握る。アラタもぎゅっと、握り返してくる。

二人は見つめあい、愛情のこもった笑みを交し合う。
エリは「これからもずっとこの手を握っていくんだ」と小さな決意をする。
今夜二人の関係に、これまでにない、新しい不思議が入ってきた。
この不思議はまだまだ得体が知れなくて奥深くて、何が起きるのか判らない。
たぶんあたしとアラタは。これからぎこちなくおっかなびっくりで。この不思議を
ちょっとづつ探検していくんだろうなと思う。
まだまだ二人で迷ったり悩んだりするんだろうなと思う。
でもこうして。アラタと手をつないで。二人で一緒に向き合っていくんだ。
ぱおーんのことだけじゃない。これからどんなこともアラタと一緒に立ち向かう。
だから怖くない。アラタとなら、だいじょうぶ。何とかなるなる!

「エリ、大好きだよ」
アラタも何かを決意したように、いつになくまじめな顔でそう言う。
アラタが小指に小指を絡めてくる。子供の頃にしたみたいな、指切り。約束。
エリの目に涙が浮かぶ。泣き笑いの顔になりながらアラタの胸に飛び込む。
─へっちゃらだよ。こわくないもん。もう、もう何でもかかってこいっ!

アラタとのこれから。二人の未来。その前に立ちはだかるかもしれない何か、
二人で立ち向かうべき何かに向けて。エリは心の中で「がおう」と呟いた。

─終わり─
52名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 01:44:06 ID:LmOskJoZ
以上です。
くだらないノリで書きたかったのに。まさかこんな話になるとは思わなかった。
53名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 02:08:14 ID:9IApiEMS
いいよいいよ!GJ!

ぱお〜んにリアルに吹いた。
赤桃好きだ。ありがとう!
54名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 03:24:16 ID:7mqm69bV
>>52
GJ!
今回黒桃でテンションガク落ちしてたけど元気でたよ
ぱおーんに激しく吹いたww 
赤桃最高だなぁ・・・・GJ!
55名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 05:02:42 ID:+q3ik0Jb
GJ!
可愛い二人だ!!
56名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 09:48:52 ID:LPg9Q139
ぱwwおwーんwwww
リアルに口から出たw
可愛いよ赤桃可愛いよww
57名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 22:37:42 ID:/6y8DkDc
GJ!!!
赤桃かわいすぐる!!!
アラタのぱおーんもエリのがおうも可愛すぎで狂うww
ありがとう!!!
58名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 11:22:20 ID:rSE1ocDy
大根のひっこぬき方と洗い方をアグリに教えてもらった
モネが早速アグリのをパンツからひっこぬいて優しく優しく
さわさわこちょこちょしたりする話を希望します
59名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 15:59:26 ID:Yw1H3aTs
そういえばアグリの大根を洗う手はやらしかった。
60名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 20:38:21 ID:3vu97nQK
誰もいないようなので携帯から投下。
投下間隔開きます。
最悪途中で切れるかもしれません。

爆竜赤黄
・最終回後の話
・ヤツデンワニの恋は報われません

苦手な方はスルーで。
NGワード【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道
61【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道01:2010/04/02(金) 20:39:36 ID:3vu97nQK
「星、見えないね」
「東京はねー」
ぽつりと言うと、ぽつりと返してくれた。
らんるは凌駕と並んで、ビール片手に恐竜やの屋上で夜空を見上げている。
恐竜やは両脇を高いビルに囲まれているから、星だけじゃなくて空も、ちょっとしか見えないけれど。

何もかもが終わって一年が経ち、約束通り集まった今日。
幸人さんとえみぽんは、次の仕事があるからと、夕方早々にまた旅立っていった。
そしてスケさんも、なんと野暮用とやらで何処かへ出掛けてしまったのだ。
『イヤ凌駕くん達が来てくれたんで、私も久しぶりに外出できます。明日、店頼みますよ』
せっかく私たちがいるんだし、何も今日出掛けなくても…… とは思っても、そう言って飄々と出ていく後ろ姿を思い出すと、変わってないなとらんるはつい笑ってしまう。
そのらんるも、明日早朝には仕事の関係で出なくてはいけないのだ。
みんなを見送った後、凌駕は明日の仕込みを終え、その間らんるは舞をお風呂に入れて寝かしつけてきた。
そして凌駕からビールを渡され、星の見えない夜空を今二人で見上げている。
一年前と同じように。

62【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道02:2010/04/02(金) 20:43:26 ID:3vu97nQK
上を見ながら、らんるは今日のことを思い出していた。
「ね、あの人達……」
「ん?」
「ほら、昼間のあの人達のことよ。幸せそうだったね」
「…… そーだね」
今日という記念日に、まさかまさかの偶然で、もう二度と会うことはないと思っていた彼らとそっくりな人達と会うことができた。
それはみんなにとって、何より嬉しい奇跡だった。
でも凌駕は、遠慮がちに聞いてくる。
「らんるちゃんは…… 大丈夫?」
「もー全然」
らんるの返事には無理がない。
あのひとにそっくりなあの人は、奥さんと娘さんに囲まれて、よく笑っていたっけ。
おまけにちょっと尻に敷かれぎみなところに、なんか納得したりして。
らんるはくすっと笑った。
「きっと、向こうでも幸せなんだろうなって思って、私もなんか幸せだったわ」
「そっか」
ふっと安心の息を吐いて、凌駕がビールをぐいと煽る。
「凌駕さんのおかげよ。ありがと」
「いーえいえ、どーいたしまして」

一年前。アスカは妻子と爆竜たちと共に、次元の向こうへと帰っていった。
かなわない恋だとわかってた。こうなる覚悟だって、ちゃんとしていた。
だからそれからも普通に過ごせたし、えみぽんは気遣ってくれたけど、全然平気と笑ったくらいだ。
ただ、夜、眠れなくなってしまったのだ。
一人で部屋にいるのも退屈で、らんるはこの屋上で、ぼんやりと夜空を眺めるようになった。
そうして明け方まで、小さい暗い空を見ていた。
そんならんるに気付いてくれたのは、凌駕だ。
一日の仕事を終えてから、しばらくの間毎日、一緒に星の見えない夜空を眺めてくれた。

そういう夜を幾晩か過ごして―― 何がきっかけでそうなったのかはよく覚えていないのだけど―― らんるは、凌駕の前で泣くことができた。
ポロポロポロポロと、目玉が溶けちゃうんじゃないかと思うくらい、凌駕の胸にすがって、泣いて泣いて――
そしてそれを境に、らんるはようやく眠れるようになった。
次の進路に踏み出す決意が出来たのも、きっとそのおかげだ。

63【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道03:2010/04/02(金) 20:46:26 ID:3vu97nQK
だから今日、はっきりさせなくてはならないことがある。
目を閉じ自分を奮い立たせてから、らんるは口を開いた。
「凌駕さん」
「ん?」
奮い立ったはずなのに、呼び掛けられてこちらを向く凌駕に、らんるはすぐに言葉が出ない。
少し間が空き、凌駕が再び缶を煽る。
それに気付かないらんるは、思い切って言った。
「…… 凌駕さんあの時、私にキスしたでしょ」
「!!!」
ガボッ、ゴホッと、凌駕が噎せた。

一年前のあの時。
らんるが眠れるようになってからも、二人のプチ飲み会は、時々開催されていた。
幸人と笑里はもうその頃にはいなかったし、新しい進路のこととか、お互い話すことはたくさんあった。
たいがい屋上でだったけど、その日は雨だったし、なにより凌駕と舞の旅立ちが明後日に迫っていた。
だから、らんるの部屋を会場にしたのだ。
いろいろ話して、笑って、そのうちらんるはウトウトして……
ふわり、と持ち上げられた気がした。
薄目を開けると、凌駕さんが近い。
温かい体温と力強い腕の中。
起きてるよって言うのがもったいないような気がして、らんるはそのまま、寝たフリをした。
そっと優しく、ベッドに横たえられる。
そして――
(あ!)
思わず目が開き、慌てて閉じる。
静かに戸が閉まったあとも、口に残る柔らかい感触はしばらく、消えなかった。

64【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道04:2010/04/02(金) 20:50:52 ID:3vu97nQK
「だ、大丈夫、凌駕さん?」
「あ、うん…… ゴホッゴホッ」
もうちょっとタイミングに気を付けるべきだったと思いながら、らんるは凌駕の背中を擦っている。
暗闇でも誤魔化せないほど、凌駕の顔は赤かった。
口に手を当てたまま、凌駕が聞いた。
「らんるちゃん…… 気が付いてた……?」
「う、うん」
照れ臭くて、つい下を向いてしまう。
凌駕がまた、ちょっと噎せた。
「なんと言うか、その…… ごめ」
「謝らないで」
絶対謝ると思ってたからすぐに止めたし、気まずいままが嫌だから言葉を続ける。
恥ずかしくて、顔はつい反れてしまうけど。
「気付いてないフリしてたのはね、嬉しかったからなの」
「え……?」
「嬉しくて、でももし自分の気持ちが中途半端だったら、きっと凌駕さんのことすごく傷つけるって思って。
だから一年間、考えてたの。ずっと」
らんるは手を伸ばして、凌駕の裾をぎゅっと握った。
「…… 私やっぱり、凌駕さんのこと、好き」
そこだけはしっかりと、凌駕の目を見ながら言えた。

沈黙。
凌駕の手が、恐る恐る裾を掴んだらんるの手に重ねられる。
でも彼からの行動は、それだけだった。
らんるが、か細い声で問う。
「…… ダメ?」
「まさか! ダメだなんてあるわけない、俺だって……」
重ねられた手が固く握られ、その力強さに救われる。
しかし凌駕は、言葉が切れたその先をとうとう言わなかった。
「らんるちゃん…… 俺からあんなことしといて、無責任だって、わかってるけど……」
言いにくそうに言葉が揺れてる。凌駕の目だけが、真っ直ぐだった。
「俺らんるちゃんのこと、一番に考えてあげられない」
「わかってる」
そういうことも言うと思ったから、直ぐに返事をすることができた。
「いいの、それでも」
「ダメだよ、 そんな、俺にばっかり都合のいい関係――」
「ううん、違うの。都合のいいこと言ってるのは、私の方よ」
らんるが凌駕の言葉を遮った。
「私だって、凌駕さんと舞ちゃんの側にいつもいてあげられない。レースでやりたいことはまだまだあるし、だから今も、この先もやめられない。それでも……」
今度は、らんるがぎゅっと手を握る。
「それでも私、凌駕さんの彼女になりたいの」

65【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道:2010/04/02(金) 20:54:39 ID:3vu97nQK
「らんる、ちゃん……」
空いているほうの彼の手が、らんるへ伸びようとして迷っているのがわかった。
凌駕はまだ躊躇している。
そうだろう。それはわかる。この人はとても大きなものを背負っているのだから。
でもらんるは前に踏み出すつもりだ。
今度は、後悔したくない。

繋げられた手を引いた。
そして彼の手を自分の上着のポケットに導き入れる。
「……?」
中のものを凌駕が探り、取り出した。
出てきたのは、小さく四角い包みだった。
「!! ら、らんるちゃん、これ……」
「…… 用意、しといたの、ゴム」
小さな声で白状しながら、頬が燃える。一年かけて結論を出したらんるの、これは背水の陣だ。
自分でやってることとはいえ消え入りたいほど恥ずかしい、でも耳まで真っ赤になりながら頑張って、小さな声で訴えた。
「だって、今夜しかないの。私、凌駕さんのこと好きだし、でもまたずっと会えないし。凌駕さんは……」
潤んだ瞳で、不安げに凌駕を見上げる。
「ダメ?」
「らんるちゃん……」
負けず劣らず赤い顔で、凌駕は少し声が掠れた。
「すっげー、嬉しい…… けど……」
けど。その言葉にらんるの顔色が変わる。
見開いたままの目から大粒の涙がポロリとこぼれて、凌駕が大いに慌てた。
「ちっ、違うっ、そうじゃなくて! あの、コレ…… サイズ、違う、っていうか……」
「へ?」
思わず、涙目がきょとんとなった。
「多分俺、入らない……」
「…… えええええ!!」

一瞬の間を空け、えっとかウソッとか違うのとか、色々意味のないことをあわあわと呟きながら、らんるは目一杯挙動不審だ。それを凌駕に笑われている。
そして息の詰まるほど抱きしめられて、らんるの心臓が跳び跳ねた。
「らんるちゃんごめん! 俺、らんるちゃんにここまでさせちゃって……」
凌駕の腕の中で、らんるはふるふると首を振る。いろいろあったから、言葉は上手く出てこない。
ふっと力が緩み、赤い顔を覗き込まれる。
随分近くで、目が合った。
「らんるちゃん、好きです。俺と付き合って下さい! って、今更だけど……」
「は、はい」
またぎゅっと抱きしめられて、耳元で小さく囁かれた。
「それから…… 合うやつ、俺、買ってくるから」
広い胸に顔を埋めたまま、らんるはただ頷くだけだ。
想いが叶って二人の夜はまだこれからだというのに、らんるはなんだかもう、ふらふらだった。

66【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道06:2010/04/02(金) 20:57:57 ID:3vu97nQK
外出して戻ってきた凌駕を、らんるは明かりを落とした部屋で迎え入れた。
入るなりキツく抱きしめられて、彼の後ろで戸が静かに閉まる。
凌駕の体は外の空気に冷えていて、それは自分のせいだと思って気が咎めた。
「あの、凌駕さん」
「なに?」
乏しいが単数ではない過去の経験から、てっきり男の人ってみんなこんなだと思い込んでしまっていた。
そのことを言い訳しようとして口を開きかけ、でも何を言っても墓穴と気付いて、らんるは結局何も言えない。
「…… やっぱり、何でもない」
気まずく思って胸に顔を埋めていると、凌駕がよしよしと撫でてくれた。

「きゃ」
突然、ひょいと持ち上げられ、慌てて凌駕にしがみつく。
ベッドまでの短い距離を軽々と運ばれて、ちょっとドキドキしてしまった。
優しくベッドに降ろされて、すぐ隣に凌駕が座った。
「らんるちゃん」
「うん……」
顔を紅らめて目を伏せるらんるを、凌駕がそっと引き寄せる。
口が触れ、吸われた。
ふぅっ、はっと息を継ぐ度、凌駕の吐息が甘く思えて、それでらんるの理性がじわりと痺れた。
(あ、やだ、もうこんなに……)
ふと気付き確かめるように少し身を捩ると足の間に滑りを感じ、らんるの頬が染まる。
もどかしそうに服の上から這わされていた凌駕の手が、らんるの裾を掴んだ。
「脱いで」
短く指示され、大人しく両手を上げた。上も下も半ば強引に引き剥がされて、白い体が闇に浮かぶ。
らんるは両手で前身を隠しながら、凌駕が上半身を一息に脱ぎ捨てるのを見た。
戦いが終わって一年が経つというのに、未だ鍛え上げられたかのような男の体に、思わず喉が鳴る。
そして凌駕の手が腰に掛かり、らんるの脳裏に彼の言葉が蘇った。
多分入らない…… って、ど、どんだけ?
(今見たら、怖くなっちゃうかも……)
まあそれ以前に恥ずかしくて、らんるはそっと目を伏せた。

67【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道07:2010/04/02(金) 21:01:59 ID:3vu97nQK
「らんるちゃん」
「あん」
下を向いていたら、後ろから抱きしめられた。耳に舌を熱く這わされ、回された彼の手がらんるの腕をほどく。現れた乳房を包み込まれた。
「はっ…… ぁ……っ、んん」
ちゅっ、ちゅっと啄むようなキスをたくさん落とされる。掌はさわさわと丁寧に肌を滑り、次第にらんるの躰を下りていった。
そして乳房の先を大きく食まれ、吸い付かれた。口元を両手で覆い声を堪えて、白い裸体がふるふると震える。
片方の掌が優しく股を撫で、らんるの大事なところが期待にヒクヒクと蠢いた。
「ふぁ!」
くちゅくちゅと音をたてて、指が溝を滑っていく。手の隙間から、塞ぎきれない声が漏れた。
「あ、あ……っ ふぁ、ぁん」
身がいやらしくくねる。指に犯されたまま、足の間に凌駕の頭が埋まり、蕾を舌で捕らえられた。
伸びた手に乳房の先をコリコリと弄られ、下のお口から涎の垂れる様を隠しようもない。
「んぅんっ」
指は更に奥を突いて蜜壺を丁寧に犯されて、その嬉しさに身が震えた。
程なく、らんるの腰が浮く。凄いところを探り当てられ、責められた。
(あ、あ、あ…… やぁっ、も、少し……)
ん、んんっと唸り腰を浮かしながら、次第に限界へと登り詰めていく。
「!?」
突然、らんるの動きが止まった。いや、凌駕の動きが止まったのだ。手も口もふっと離され、身を起こした凌駕が熟したらんるを見下ろしている。
「凌駕、さん……?」
問いかけるらんるの口が吸われた。何でもいいから欲しいと願う躰のせいか、すぐに二つの口が溶け合うほどのキスになる。
ふぁっと離れた二人の口を、たらりと垂れた唾液が繋いだ。
「ねぇ……」
首にすがり付いて、涙声を漏らす。精一杯のおねだりに凌駕が熱い吐息を漏らし、再び指が這い込んだ。

68【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道:2010/04/02(金) 21:07:20 ID:3vu97nQK
どうしてか、今度はキツい。腰を捩りナカを圧迫される感覚に眉根を寄せ、やがてらんるは指が増やされたのだと気づいた。
ぁん、ウソ、うそっ。
啜り泣くような呟きが漏れる。
たくさんの指にされちゃってる、その自覚がらんるの躰を急に良くした。
指を呑み込んでしまいたいとばかりに肉が疼き、そこをまた指に犯されて、らんるはまた限界が近いと身を震わせる。
グイグイと凄いところを責められて、期待と興奮に達しようとした瞬間。

「あ、イヤ!」
また、指が抜かれた。
イヤ、イヤ、と涙声で凌駕にすがる。腰はもう勝手にくねり、たらりと垂れた汁がシーツを染ませた。
「ね、凌駕さん、ねえ」
トロトロに蕩けた瞳を凌駕に向ける。
「…… いじわるしないでぇ」
言いながらポロポロと零れた涙を、凌駕が口で拭ってくれた。

凌駕の胸に躰を押し付けられた。今着けるから待ってて、と囁かれる。
じゅくじゅくに熟れた躰をベッドに横たえ程なく、凌駕が覆い被さった。
軽いキスを顔中に落とされる。掌が足を撫で上げながら、大きく開かせた。
「痛かったら、言って」
言いながら、凌駕のモノが当てられた。

「ぅう……」
先端が入り、その圧力に思わず唸る。
しかしすぐにそれは引かれ、じんじんと残る感触が消えない間にまた圧迫された。
ん、んんっ、あん。
そうやって少しずつ、らんるは凌駕に犯されていく。出入する度にソコが凌駕のサイズに押し広げられ、内蔵がどうにかなってしまいそうだ。

やがて、らんるは限界まで呑み込んだ。
はぁっ、はぁっと短い息を吐きながら、その圧迫感に眉根が寄る。
凄い、こんなに奥までいっぱい。
「らんるちゃん、痛い?」
凌駕の問いかけにふるふると首を振ると、深く口付けられた。

ぅん、ふうっ……
一体どうなってしまったのか口中がまるで性器のように敏感で、舌が絡められ吸われる度に、らんるの下のお口の奥が欲にヒクヒクと疼いてしまう。
思わず腰が動き僅かに捩ると、それだけで奥の奥まで快楽が駆け抜け、らんるはそのまま、軽く達した。
そして達した後も変わらず深々と犯されていて、イク前よりも焦れったくて、なのに凌駕は動いてくれない。
のし掛かられ不自由ながらもジリジリと身を捩るらんるの耳元に、凌駕の声がした。

69【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道:2010/04/02(金) 21:11:38 ID:3vu97nQK
「動いちゃダメだよ」
「だっ、だってぇ……」
動くなだなんて。
無理。こんなに固くて太くてステキなモノを下のお口いっぱいにくわえ込まされて、動かないでいられるなんてあり得ない。
「だって、勝手に、動いちゃうの」
凌駕の下でそう訴えると、なんと躰ごと押さえ込まれて腰を止められた。
お腹の中であちこちがピクピクに蠢いて、欲しい欲しいと一生懸命おねだりしている。

やがて。
ガクガクと身を震わせたらんるが、凌駕にひしとすがり付いた。
う、ぅう、と呻きが漏れる。
力が抜け、気が付けば、ふわふわ、くらくらとする倦怠感に全身を包まれていた。
(私…… イッちゃった……)
でもこんなの、初めて。
荒く息を吐くと唾液が垂れ、慌てて拭おうとした手を止められた。
凌駕が近づき、垂れた雫を舐め吸い取る。
その口にらんるの方からむちゅっと吸い付き、深く深く繋げ合った。

口が外され、凌駕が言う。
「動くよ」
未だらんるの中で力強いソレが、ずるりと外へ引いていった。
「!!!」
思わず叫びそうになり辛うじて堪える。
緩やかに退いていくだけなのに、ナカの全てを持っていってしまわれそうだ。
そしてまたズンと侵入され、らんるの躰が跳ねた。
「…… め、だめ…… りょ、が、さ……」
言葉が上手く出てこない。たった数度の出入でまたイカされ、なのに凌駕のはまだ逞しいまま、らんるのナカを目一杯往き来している。

70【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道10:2010/04/02(金) 21:17:01 ID:3vu97nQK
良すぎて凄すぎて、らんるは乱れる。もう数え切れないほど達してしまった。
「凌駕、さん…… 」
乱れ蕩けた瞳で凌駕を見上げた。
でも焦点が合わない。彼の顔がよくわからない。
らんるは、苦しい息の間から聞いた。
「ね…… ち、いい?」
「え?」
「凌駕さん、私のナカ、気持ちいい?」
らんるの問いを理解して、凌駕が一瞬硬直し、苦しげに必死に何かを堪えた。
辛そうに眉根を寄せ、しかし口元には笑みを見せながら答えてくれる。
「めちゃんこ、気持ちいー…… も、出そっ」
「嬉しい」
腕を回して、凌駕に抱きつく。耳にちゅっと吸い付いてから、囁いた。
「来て、一緒に」
その願いに再び凌駕がゆっくりと動き、らんるもそれに応えて腰を動かす。
穏やかな律動を繰り返し闇の中で蠢きながら、二人で熱く、熱くなっていった。

ぁ、イク……
押し殺した声で呟いた。
歓びうねる自分の中で、凌駕のモノがビクンビクンに跳ねている。
あん凌駕さん、凄いわ。
快楽の波は長々と続き、やがて全てが洗い流されたかのような解放感に包まれる。
一瞬置いて、凌駕がその身を引き剥がした。
ほうっと満足の溜め息を聞き、らんるはじわりと嬉しくなる。
凌駕さん大好きって、彼が戻ったら言おうと思った。
でも次の瞬間に意識が落ち、らんるは寝入ってしまったようだ
71【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道11:2010/04/02(金) 21:22:52 ID:3vu97nQK
ふっと目が覚め、らんるは一瞬慌てた。
「やだ私、寝ちゃった……」
「大丈夫だよ。ほんの、十分くらい」
声がして振り返ると、凌駕がベッドに腰を降ろしている。
ぱさ、と服の塊を渡され、凌駕が背を向けた。気遣いに有り難く思って、らんるは服を身に付けていく。
ふと顔を上げると凌駕は既に下半身を履いていて、シャツを手に取りさっと被った。
「あ」
「え? ちょ、らんるちゃ……」
らんるが突然、凌駕のシャツを捲った。
「キャー、エッチ!」
「ちょっともー、なに言ってるのよ」
ついくすくす笑って、でもらんるは熱心に彼の上半身を眺めている。
「……? な、なに?」
「痕付けちゃってないか、確かめてるの」
らんるにまじまじと体を見られ、凌駕は少し顔が赤い。
「いっ、いいよそれくらい」
「ダメ。 舞ちゃんは女の子なんだから、ちゃんと気を使ってあげないと」
「ええ? まだ全っ然、早いでしょ?」
「早くなんてないわ。今はわかんなくても、後でわかるってこともあるじゃない」
言いながら、らんるは凌駕のシャツを降ろした。
「うん、大丈夫」
「サンキュ」
凌駕がふうっと熱を散らす息を吐く。
あれだけのコトをした割にはよく自制できたと内
72【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道12:2010/04/02(金) 21:26:40 ID:3vu97nQK
「…… なのに、何でもない顔して舞ちゃんのお世話して、夜は私の面倒見てくれて。私、本当に凌駕さんに甘えてばっかで」
ちょっと泣きそうになって、らんるは凌駕の胸に顔を押し付ける。
「私は凌駕さんに救われたけど、凌駕さんは……」
「それは違うよ、らんるちゃん」
抱きしめながら、凌駕はらんるの髪を優しく撫でた。
「俺だって、らんるちゃんと一緒にいて楽しかったし、救われたよ。らんるちゃんがいてくれたから……」
凌駕の腕に力が籠る。
「俺さ、この一年、地球のどこかにらんるちゃんがいるって思うだけで、幸せだったから」
「凌駕さん……」
「らんるちゃん、ありがと」
「…… 凌駕さん、ありがと」
互いにお礼を言い合って、その温もりを確め合った。

少しの間が空き、どちらともなく体を離す。
目が合って、それから最後のキスをした。
「凌駕さん、また離れちゃうけど……」
お別れを言おうとして口に笑みを貼り付けてみたけど、顔の曇りを消すことができなかった。
これでいいのだろうか。凌駕さん達と一緒にいる道を選ばなくて、本当にいいんだろうか。

しかし凌駕は笑って言った。
「らんるちゃん、さっき言ったでしょ。俺達、同じ地球の上にいるんだよ」
言われて、らんるもふっと笑顔になれる。
「…… そうよね。同じ地球にいるんだものね」
別の星にいるのでも、まして異次元にいるのでもないのだから。
「だからさ。らんるちゃん、またね」
「またね」
笑顔で別れることができた。
戸が静かに閉まる。
そして、らんるは深く眠った。

73【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道13:2010/04/02(金) 21:30:48 ID:3vu97nQK
早朝、まだ外は暗かった。
片付けられている恐竜やの店内で、両手に荷物を下げて、らんるは今出ようとしているところだ。
上を見上げ、建物の上階で寝ているはずの二人に、心の中で最後の挨拶。

そうして暗い店内で足を踏み出そうとして、突然のダミ声に、らんるは思わず飛び上がった。
「るゎんるちゅわああぁぁんん!!!」
「きゃあああああああ!!!」
振り返ればそこに、一体のトリノイドが立っている。
「ヤ、ヤツデンワニ……!!」
お、思い出したくなかった。
ていうか完っっ全に忘れてた!!!!!

「ぅんんん、もぅ〜〜、ワニに黙って行っちゃうなんて、ひどぉおいっ!」
言いながらワニはクネクネと身を捩る。
「ぉお、我が愛しのケイベツのマナコよ! お別れにワニのベロベロチュウを、受ーけ取ってぇえ〜〜!!!」
「ひぃっ!!」
両手には荷物。トリノイドの脚力から逃れるだけの距離もない。

らんるはぎゅっと目を閉じ覚悟した。
もうダメ。あの座布団みたいな舌べらで私、身体中べろんべろんに舐め回されちゃうんだわ!
そしてネトネトのヨダレでぱんつまでぐっちょりにされて、お風呂入り直して洗濯もして……

ダァンン!! ガラドシャン!!!
「ンのぉおおおおおお!!!」
「????」
突然の破壊音とワニの叫びに、らんるは恐る恐る目を開いた。
目の前の床で、ヤツデンワニが転がりのたうちまわっている。
そして脇から、歯ブラシをくわえた凌駕が出てきた。
74【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道14:2010/04/02(金) 21:37:01 ID:3vu97nQK
「あ、ごめーん。ワニ、大丈夫かー?」
「凌駕さん……」
舞も飛び出してきて、らんるに駆け寄る。
「らんるちゃーん!」
「舞ちゃん?」
らんるはしゃがんで、抱きとめた。
疑問を込めて顔を上げると、凌駕は頭をかきながら苦笑している。

「いやー、舞ちゃんに叩き起こされちゃってさ。らんるちゃんにちゃんとご挨拶するんだって」
「そーなんだ……」
腕の中のいとおしい小さな体を、らんるはぎゅっと、抱きしめた。

その美しい光景の向こうで、凌駕とワニが言い争っている。
「りょ、りょーがっっっ!! 今、ワニに足カケたでしょっ、ワ・ザ・と!!!」
「何言ってんの、俺ちゃんと謝ったでしょー。いきなり飛び出すオマエも悪いよ?」
「ワニはぜぇーんぜん、悪くなぁい!!」
「店の中で暴れるなって言ってんの!」
「だぁってー! ワニはただ、らんるちゃんにお別れの熱〜〜いチュウを……」
しかしヤツデンワニは、そこでその大口をピタリと閉じた。凌駕が一瞬だが凄まじい殺気を放ったのを感じ取ったからだ。

そして舞はまだ、らんるにしがみついたままだった。
「ほら舞ちゃん、らんるちゃんはもう行かなくちゃいけないんだよ。さよならって言うでしょ?」
75【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道15:2010/04/02(金) 21:39:02 ID:3vu97nQK
ちなみにワニは、凌駕にしっかりと尻尾を踏んづけられていた。
「るゎんるちゅわーん! ワニは!? ワニにご挨拶はぁぁ!?」
「はいはい、ヤツデンワニ、またね」
「ちょぉおっとぉ! ワニだけなんか、冷たくなーぁい!?」
「ほらワニ、今日は俺達で店やるんでしょ。よーっし、せっかく早起きしたことだし、店中ピカピカにしちゃいますか!」
「るゎんるちゅわああぁぁん!!!」
「はいワニさん、お仕事お仕事」

らんるは、賑やかな店を後にした。

歩きながら、今度会ったらただいまって言おうとふと思って、なんだか無茶苦茶に幸せだ。
空が白まり目覚めかけた街を、らんるは軽い足どりで進んでいく。
76名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 21:41:29 ID:3vu97nQK
ラストに〈終〉って入れるの忘れた。
以上です。
77名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 21:53:08 ID:jqUshAMA
かなりGJ
しかし内容も一部抜けているような…?
78【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道11-2:2010/04/02(金) 21:57:14 ID:3vu97nQK
すみません、今読み直したら11のあとすっぽり抜けてました。
11ラスト1行からこれ↓繋げてください。



あれだけのコトをした割にはよく自制できたと内心自画自賛のらんるは、幸いそれに気付くことがなかった。

「らんるちゃん、明日…… ていうか、もう今日か。朝、早いんでしょ?」
「うん。暗いうちに出ないと」
「見送るよ」
凌駕の申し出に、らんるは首を振る。
「早すぎるし、いいわ。舞ちゃんにもそう言って、夕べのうちにさよならしたの」
「え、そうなの?」
「うん。舞ちゃん、疲れてたみたいですぐ寝ちゃったし。ゆっくり寝かせてあげて」
「…… わかった」
すぐに凌駕に抱きしめられた。
「らんるちゃん、ホントーに色々、ありがと!」
「なっ、何言ってるのよ」
思わずらんるは顔を赤くした。
「こっちこそ…… 一年前だって……」
そうだ。もうここでさよならなんだから、言おうと思ってたことは今言わないと。
凌駕の腕の中で、らんるは言葉を続ける。
「あのとき…… 凌駕さんだって本当は、辛かったでしょ?」
一年前。彼が救いたいとひたすら願ったあの人は、大きな星になってしまった。
79【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道14-2:2010/04/02(金) 22:05:03 ID:3vu97nQK
すみません、また抜けてましたorz
14のあとにこれ↓入れてください。



凌駕が促すと、舞が顔をあげる。
「違うもん! サヨナラじゃないんだよ」
「え? じゃ何て言うの?」
凌駕に言われて、舞が笑顔でらんるに向き直った。
「らんるちゃん、いってらっしゃい!」
「え……」
「お?」
いってらっしゃい、その言葉が不思議と心に響いて、らんるは思わず凌駕を見上げる。
凌駕も同じ思いらしく、胸をつかれたような表情だったが、すぐに満面の笑顔になった。
「舞ちゃん、それいいご挨拶だね!」
凌駕に褒められて、舞は得意そうだ。
その可愛い笑顔に、らんるはまたぎゅっと舞を抱きしめた。
「いってきます、舞ちゃん」
心を込めて挨拶を返す。
「じゃー俺も。らんるちゃん、いってらっしゃーい!」
「いってきます、凌駕さん」
「レース一番になってね! 舞、りょーちゃんと応援してるから!」
「わかった。任せて!」
約束をして、らんるはドアに手を掛けた。

80名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 22:14:54 ID:5JUbON/L
とりあえず落ち着こうか
81名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 22:30:18 ID:3vu97nQK
>>80
落ち着いて読み直しました。
以上で間違いはないようですorz
82名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 06:51:32 ID:pbnhGjvP
投下乙です!
最近書き込みも少なかったから嬉しい
こうして過去戦隊シリーズが読めるのもありがたいです
83名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 10:41:43 ID:xPfoz4cT
>>81
GJ!&張り直し乙です
爆竜赤黄読めて嬉しかったよ
たっぷりエロくて幸せで爽やかで良かった!

ワニが無事でなによりww
凌駕さんは怒らせるもんじゃないな…
84名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 16:35:01 ID:SiYQ3rQ1
GJです!
85名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 12:30:01 ID:1xzGYuXn
ライダーが盛り上がってるのも相まって、こっちに人来ないなw
まあ去年のカオスを思えば平和だなあと。

護星は本編でこれといった燃料がないが、その分妄想に自由度があっていいと思う。
そんな自分は本編見ながら護星赤黄で細かいところに萌えてる。
86名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 14:09:16 ID:Me6PuLJh
保管庫更新されたね
管理人さん激しくお疲れさまです
護星赤桃作品3つのタイトルが並ぶとカオスでワラタ
87名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 23:17:13 ID:jxlbQWIl
保管庫更新乙です、管理人様いつもありがとうございます!

なんと無く下から見ていったら大戦隊の黒桃に禿萌えた!
元作品知らないから読まなかった事を後悔した。
DVDってレンタルになってる?見てみたくなった!
88名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 05:02:49 ID:SS836zSE
保管庫更新乙です!
管理人様ありがとうございます!!
89名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 08:17:31 ID:b+k6gOp5
モネが意外と細かい綺麗好きだと分かり(エリに比べれば誰でもかもだがw)
実はハイドと気が合うんじゃね?とますます青黄熱が上がりますた
90名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 12:34:43 ID:mXrXwrV8
>>87

もうレンタル出てるよ
古い作品だから置いてない店も多いけど
黒記憶喪失話見た後に読むと更に萌えるから是非探してみてくれw
91名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 23:37:01 ID:G/hDH07m
ゴセイジャー ハイドとモネを投下
いきなり事が始まる以外は特に注意書きなしだがハイドがエロ黒い
NGは”【護星青黄】−Rapturous Blue −”でお願いします
92【護星青黄】−Rapturous Blue −:2010/04/05(月) 23:37:37 ID:G/hDH07m
「この指、好き。きれい」
モネはハイドの指をそっと手にして、愛しげに頬を寄せる。
自分の指を「きれい」と思ったことなど一度もないハイドは「うーん?」と唸る。
モネはハイドのこの指が、何でも器用にこなしていく様子を見てきた。
決して女性的とは言えない大きな手のひらだが、その指はほっそりと長く美しい。
それが機械のように精緻に、しなやかに動く様子。それをずっと見てきた。

あの指が自分の肌の上を滑っていったら、どんなだろう。
背中を下から上につー、なんて撫でられたら。どんな感じだろう。
そしてあそこに…。そっと触れられたら。あたし、どうなっちゃうだろう。
なんて、ずっと想像してきた。こっそりと。
今夜、それが判る。どうなっちゃうのか判る。

ハイドの人差し指がモネのあごの下にそっと添えられる。
唇を寄せてくる。モネは喜んでそれを受け入れる。
甘いキス。優しいキス。
モネの唇を味わいながら。ハイドの指はモネのあごから首筋をすーっ、と滑り、
そのまま胸元まで落ちる。そしてそこで一旦、止まる。
とんとん、とそこで軽く足踏み。指は右に行こうか左に行こうか考えている。
指は左を選ぶ。その乳房のゆるやかなカーブに沿って、ゆっくりと進んでくる。
モネはドキドキする。わぁ、来る。来る来る。
ハイドの指先が円を描くように、乳首を中心にして撫でてくる。
時々、指の腹だけでなくハイドは爪も使う。カリ、とした感触をアクセントに。

「あん…」
やだ、あたし。あん、だって。かわいい声だしちゃってる。やぁん。
もうすぐだ。もうすぐ…いちばんてっぺんにくる。あぅ、なんかやらしい。
ハイドやらしい。もう、もうもう、もう。
「ところでモネ」
「…な、に?どうした、の。ハイド…?」
急にハイドに話しかけられ、うっとりとしていたモネは目を開く。
「本当にいいんだな?」
モネの答えを待たずに、ハイドは指先でモネの乳首をぴん、と弾く。
「ひゃうっ!」
この男はなろうと思えばこのように狡猾にもなれる。モネの口から漏れた声は
その問いに対する答えの言葉ではない。だが思わず熱い吐息を漏らしながら
ハイドの肩におでこをもたれさせたモネの様子を、ハイドは肯定と受け取る。
わざとらしく重々しく頷いたハイドは、了解したと言わんばかりに、そして有無を
言わさずモネの体をベッドへ横たえる。
「ず、る…い」
甘く喘ぎつつ、ようやくそう呟いたモネにも知らん顔で、ハイドはモネの乳首に
自分は指だけではなく唇と舌も使えるのだということの証明を始める。
93【護星青黄】−Rapturous Blue −:2010/04/05(月) 23:38:29 ID:G/hDH07m
ハイドの指がまたモネの肌の上で動き出す。下の方へと。そして辿り着く。
モネは照れている。ここまで優しく女の子扱いされるのは初めてだ。
ハイドの、真綿で包むような。壊れ物をそっと扱うような愛し方触れ方。それは
モネには馴染みがない。もじもじするくらい恥ずかしくなる。
だがハイドは容赦なくモネを女の子扱いする。その指がまるで陶磁器を扱うかの
ように、愛しみ労わるような繊細な手つきでモネのやわらかな場所へ触れてくる。
「ひゃ……やだぁ。ハイ、ド。あん…」
ハイドの指が複雑に重なり合った部分をゆっくりと押し開き、露わにする。
ぴん、と伸ばされた指先がそこを探る。下から上へ。掠めるように撫で上げて、
そこに既に大量に滴っているものをすくい取っていく。

やだぁ…ハイドやめて。判ってるよぅ。すごいことになっちゃってるんだからぁ。
だって仕方ないじゃん!あんなにいっぱい胸、触るんだもん。ハイドのせい
なんだからね。もう!

モネには見えないがハイドはその濡れた指先をまじまじと見つめている。
そして「ほぅ」と呟く。何かを理解したような、疑問が解けたかのような呟き。
なに…?なんなのハイド、ねぇ!
モネには判らない。だがその呟きに何故か凄まじい恥ずかしさを覚える。
ジタバタと暴れているモネにも知らん顔で、ハイドはまたその指先をやや深く
沈め、そこをゆっくりとかき回しながら、丹念で執拗な愛撫を開始する。

あぅ…されてる。ハイドの指、で。されてる…。
思ってた通りやっぱり。すごく、きもち…いい。でも、でも…。
何故かハイドの、その手馴れた指の動きが。自分の、女の身体の何もかもを
熟知しているかのようなその動きが。何故かちょっぴり憎らしい。
「もう、ハイドの。ばかぁ」
思わずそんな憎まれ口を叩いてしまう。自分でも何故そんな言葉を口にしたのか
判らない。愛しさ、照れくささ。少々の忌々しさがない交ぜになったこの感情。
片方の眉を上げ、ハイドがモネを見つめる。
「何故?」
「わかんないよっ!もう!」
泣きべそのような顔になったモネを優しい瞳で見つめ、ハイドはふむ、と頷く。
「なるほど」
なるほど何よぅ。モネはさらにそう問いかけようとしたが、その時には
既にハイドの唇がそこに触れられている。舌先がそこをつつく。
モネは貫かれるような快感を覚え、また悦びの声以外の言葉を失う。

優しい、優しい愛撫。繰り返される舌と指の動きにモネはこれまでに感じたことの
ない快感と、何やら切なさすら覚える。
ちらりと薄目を開けてハイドを見る。大きく拡げられた自分の脚の間で、ハイドの
頭が微かに揺れながら見え隠れしている。その舌の動きと共に。
あ、もう何か…やぁん。
何故かその光景にモネは激しく昂ぶる。じっとしていられない。脚をきゅっと閉じて
ハイドの頭を挟む。手を伸ばしハイドの髪をくしゃくしゃに乱しながら身を捩る。
その腰が浮く。そしてすとん、と落ちる。
ハイドはそんなモネの様子はまるで気にせず、ようやくモネの最も敏感な突起に
取りかかる。舌が触れる。そっと。そしてやや強く。
94【護星青黄】−Rapturous Blue −:2010/04/05(月) 23:39:01 ID:G/hDH07m
「ふあぁっ!!」
思わず声を上げてしまう。抑えきれない。刺激が、快感が強すぎる。シーツを
掴んでいたモネの手がハイドの頭を押しのけようとそこに伸びる。
だがその手が途中で止まる。
怖い…。
でも、もっと。
相反する感情と欲望を表すかのようにモネの手が宙で踊る。ハイドの頭に伸び、
押しのけようとするが途中で止まり、また戻るが快感に貫かれるとまた伸びる。
どうしたらいいの。どうしたらいいの!?
ひらひらと行ったり来たりするその手のひらにハイドは気づかない。ハイドも
既に夢中だ。これ以上楽しいことはない、と言わんばかりにそこに吸いつき、
舐め、舌先でつつきリズミカルに転がし始める。
「んっ、あぅ。やっ、やぁっ。がっ!……んわぁっん!」
モネの息が荒くなる。かわいい声を造る余裕もない。叫ぶような吼えるような
声に変わっているがモネは気づかない。快感は既に優しく包むようなものでは
なく、怒涛のように続けざまに襲いかかるものになりモネはなす術がない。
ハイドがそこに唇をつけたまま何か喋っている。覆われたその口から発せられる
その言葉自体はくぐもって耳には届かない。だが身体の中心を通じて頭に
直接届く。ぶん、と骨と体を通じて震えるようなその響き。
何を言ってるのかは判らない。だがそこに口をつけられて何か話しかけられて
いるということ自体にモネは気が狂いそうなほどに感じてしまう。その間にも
ハイドの舌の動きは止まらない。どうしてそんな器用なことができるのか。
モネの体は翻弄され右に左に身を捩るが、ハイドは両腿を掴んだまま離さない。
身動き取れぬようにがっちりと押さえつけられているのに、あくまでも優しく
繰り返されるその愛撫。剥き出しにされたその突起にまとわりつく舌の動き。

モネは悦びで文字通り心と体をめちゃくちゃにされる。そして絶頂へと近づく。
あ、もうだめ。やぁ。いく、いっちゃう。やだ。ハイド。いい。やだ、ハイド!
「あうっ!い、っちゃ…。ふわぁっ!!!」
ハイドがまた口を当てたまま何か言う。今度はその言葉が何か判った。
ハイドは「いいぞ」と言った。淡々と。ひと言。
だがその口調とは裏腹にその舌先はこれまでで最も激しくそれを抉った。
ハイドの許可の言葉と快感が槍のようにモネの体の中心を一気に貫く。
そして爆発する。びく、とモネの体が震える。全身がぴん、と硬直しのけぞる。
「あぁっ!やあぁぁ!!」
モネは甘い絶叫を上げつつハイドの腕をぎゅっと掴む。何かに掴まっていないと
自分がどこに飛んで行ってしまうか判らない。
ガクガクと身を震わせ痙攣しながらモネはもう一度悲鳴にも似た声を上げる。
ハイドはモネの体の痙攣が治まるまで、そっと優しく肌を撫で続ける。

モネはまだぼうっとしている。
ハイドが自分の上に覆いかぶさり、「いいな?」と問う言葉をかけたが、ただ
黙って小さくコクンと頷くことしかできない。
ハイドがモネの太腿をぐいと開く。指先でまたそっとそこを拡げる。
ぴくん、とモネの体が震え「あふ」と声が漏れる。
95【護星青黄】−Rapturous Blue −:2010/04/05(月) 23:39:30 ID:G/hDH07m
モネの意識の片隅。誰かが、ここまで男にされるがままになるのは初めてだと、
それでいいのかと躍起になって騒いでいる。
だって。だって。だって…。
モネが自身に対する言い訳の言葉を考えつく前に。ハイドが入ってくる。

「んっ…」と眉を寄せるモネ。またシーツをきゅっと掴む。
最初は浅く。先端だけが入り、また戻っていく。
二度目は先程より少々深くまで入り、また戻る。
一気には来ない。ゆっくりと根気よく、モネの中を押し開くようにしながら
ハイドは抜き差しを繰り返す。寄せる波と引く波。
あぁ、もう、ちょっとだ。もうすぐ、奥に…。
モネがぼんやりとそう考えた途端、いきなりハイドは最深部まで突き入れてきた。
「あぁうっ!!」
その衝撃にモネは背をのけぞらせ深く息を吐く。これほどの快感がこの世に
存在するとは信じられない。
あぁ…ハイドの…。はいってるんだ…。ハイド……あたしの、中…。
モネは何故か、自分の目に涙が浮かんでいることに気づく。
あれ?何で?何であたし泣いてんの?もう…わかんない。わけわかんないっ!
ハイドがモネに顔を寄せてくる。その目に浮かんだ涙をじっと見つめる。
そして唇でその涙の粒をそっと拭い、優しく吸っていく。
モネの胸の中で何かが弾けた。
「うぁ。う、うわぁぁぁんっ!」
モネはハイドにしがみつく。ハイドはモネの体を抱きしめながら、ゆっくりと、
長いストロークで突き始める。時に腰をまわしモネの中を掻き混ぜたりしながら
ハイドは決して焦ることのない動きでモネの身体を楽しんでいる。

狂わされる、溺れる。よく耳にする言葉だがそんなことは現実にはあり得ないと
思っていた。だが実際にあるのだ。本当にあるのだ。モネはそのことを自分の
身体で思い知らされている。
「あ、やぁ、あっ、やっ、やぁっ!ぐすっ……はぁぅ…うっ、くすん…」
モネが漏らす声は既に啜り泣きに近い。知らず知らずその手はハイドの腰に
伸びて本能的にそれを引き寄せてしまう。ハイドの腰の動きが徐々に速度を増す。
股間にハイドの腰が打ちつけられる音、それに混じり微かに水音が聞こえる。
ちゃぷ、と控えめに聴こえていた音がじゅぶ、じゅぶっと断続的に繰り返される
音に変わる。その音を出しているのが自分の身体、自分がハイドを飲み込んで
いる場所なのだという事実にモネは気が狂うほどの羞恥と昂ぶりを覚える。
「いやぁっ!いやっ!ハイド、そんな、音!やぁっ!!」
言いながらモネはハイドに再びしがみつく。快感が津波のように押し寄せる。

ハイドがモネのあごをそっと掴む。
「俺を見ろ」
「あぅ………」
「モネ、俺を見るんだ」
モネは目を開ける。目の前にハイドの顔がある。その瞳がモネを見つめている。
荒れ狂う海のようなその瞳。その瞳の中にいる自分が見える。その海の中で
翻弄され溺れながら漂っている自分が。
「最後まで俺を見ていろ。そして、俺の名を呼べ」
「そんな、の…む、り……あぁぁっ!」
襲いかかる快感にモネは目を閉じてしまう。だがハイドは容赦せずに再びモネの
名を呼び、「俺を見ろ」と繰り返す。
96【護星青黄】−Rapturous Blue −:2010/04/05(月) 23:40:36 ID:G/hDH07m
悦びに喘ぎながらモネは懸命に目を開ける。涙に滲んだ目の中にハイドが映る。
津波が来る。真っ白な光のような津波が来る。その光の中にハイドの顔が浮かぶ。
「あぁ、ハイ、ド。ハイド…ハイ、ドォッ!!うわぁぁん!」
轟、という音と共にモネは快感の波に連れ去られる。結局モネは目を閉じてしまう。
その一瞬、ほんの一瞬。時が止まる。全ての音と光が消える。
その目の奥に残像のようにハイドの顔が残る。荒れ狂う瞳。穏やかな口元の笑み。
………ハイド…………あのね、あたし……ハイドのこと、あの……
だが再び爆発が来る。先程とは比べ物にならない凄まじい爆風が全身を鷲掴みに
して吹き飛ばす。モネは一度だけ短い悲鳴を上げ、あとは声すら出せなくなる。
モネの身体がのけぞりびくびくと震える。爆風はいつ終わることもなく続く。
その震えの中でハイドも息を押し殺すようにして、ひそやかに達した。


ようやく落ち着いた。
横たわりハイドに後ろから抱きしめられながら、モネは「はぁ…」と溜息をつく。
ハイドはモネの髪に顔を埋め、その香りを楽しんでいる。
唇を突き出し、モネは呟く。
「ずるい。ハイド、ずるいよ」
「何が?」
「こんなふうになるなんて、思ってなかったもんっ!」
「こんなふう、って?」
「もういい!もう知らないっ!」
モネはぽふ、と枕に顔を埋める。いやいやと恥ずかしそうに首を振る。
「モネ?」
「やんっ」
「俺を見ろ」
「やぁ。…やぁっ!やあだぁっ!!」
「モネ」

「うぅ…」と泣き顔になりつつモネは渋々と顔を上げる。何故かハイドの声に
抵抗できない。言いなりになんかなりたくないのに、何だか胸の中がちょっとだけ
甘ったるい感じ。どこかそれが嬉しい感じ。何だろう。これ。わかんない。
自分は変えられた。ハイドに。ハイドの指と。唇と舌と。そして………に。
変わったのは全部じゃない。ちいさな何か。だけど決定的な何か。
変えられた。「おんな」に、された。

ハイドを見る。彼ははあの顔をしている。穏やかな表情。あの残像の中の微笑み。
「あぁ…」と溜息をつきながらモネの体から力が抜ける。
ハイドはそのやわらかくなったモネを胸に抱き寄せる。そっと優しく。
そして耳元で囁いてくる。少し掠れた声で。
「好きだ」

モネは目を見開く。
顔が真っ赤になる。頬も耳も。
ずるい、いまそれ言うのずるい!モネはハイドの胸にぐりぐりと顔を埋める。
そんな、そんなのずるいよっ。もう!いま頭ん中ぐちゃぐちゃなのにぃっ。
「べー、だ!」
「本気だぞ」
「嘘ばっか嘘ばっか、嘘ばっかぁ!」
「嘘じゃ、ない」
ハイドはモネを抱きしめた腕に力を込める。モネの体からまた力が抜ける。
やだやだやだやだ。もう、もうもうもう…大好き……あぁぁ、でもやっぱきらいっ!

愛しさと憎らしさが混ざり合った気持ちに突き動かされ、モネは口元に触れる
ハイドの肩を。かぷ、と噛んだ。

─ 終 ─
97名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 09:12:25 ID:X5LfWlat
GJ!!青黄読みたかった!
98名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 10:56:03 ID:v2XoHAPn
ぐっじょぶだよう。。。
あ〜もうなんか。やられたあw
黒ハイドごちそうさまでした!
99名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 21:30:32 ID:LDW0hsi0
GJ!これからハイドさんの指見る度にnynyしちゃいそうだ!

戦隊という番組の性質上か攻めキャラな女子ってあんまりいない気がするけど、
護星は二人とも天然エロっ娘な感じで楽しみ拡がるな

100名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 23:59:23 ID:AxoTNTVu
青黄GJ


>>42のネタ見たせいかモネは調教されるたびにメモリーウォッシュされて、
精神はSのつもりでも体がどんどんドMになってく妄想が広がって仕方ない