_人人人人人人人人人人人人人人人_
> ごらんの有様だよ!!! <
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_______ _____ _______ ___ _____ _______
ヽ、 _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、 ノ | _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、 |
ヽ r ´ ヽ、ノ 'r ´ ヽ、ノ
´/==─- -─==ヽ /==─- -─==ヽ
/ / /! i、 iヽ、 ヽ ヽ / / /,人| iヽヽ、 ヽ, 、i
ノ / / /__,.!/ ヽ|、!__ヽ ヽヽ i ( ! / i ゝ、ヽ、! /_ルヽ、 、 ヽ
/ / /| /(ヒ_] ヒ_ン i、 Vヽ! ヽ\i (ヒ_] ヒ_ン ) イヽ、ヽ、_` 、
 ̄/ /iヽ,! '" ,___, "' i ヽ| /ii"" ,___, "" レ\ ヽ ヽ、
'´i | | ! ヽ _ン ,' | / 人. ヽ _ン | |´/ヽ! ̄
|/| | ||ヽ、 ,イ|| | // レヽ、 ,イ| |'V` '
'" '' `ー--一 ´'" '' ´ ル` ー--─ ´ レ" |
3 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 17:03:51 ID:A+2g5VCp
>>1乙
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>>1乙
5 :
602:2010/03/20(土) 17:29:25 ID:qmJPSF+O
>>1乙です
新しいスレになったので投下しようと思います
if〜7.5巻で召喚獣が告白してしまったら〜 の雄二×翔子編です
(雄二視点でいきます)
「……ぅじ、雄二起きて」
誰かが俺のことを呼んでいる。その声に反応してゆっくりと意識を覚醒させていく。
「ここは…?」
「……雄二、やっと起きてくれた」
未だにはっきりしない頭で周りを見渡す。
まず目に入ったのは翔子だ。翔子が俺を起こしにくるのは(不本意ながら)日常茶飯事である。
そしてこの場所は学校の保健室のようだ。どうやらまた翔子に気絶させられ俺は保健室に運ばれて眠っていたようだ。別におかしなところは無い。
俺の両手両足が手錠でベットに拘束されている以外は。
「翔子。何だこれは?」
「……ごめんなさい雄二。でもこうでもしないと雄二はちゃんと話を聞かせてくれないから」
「話?何のことだ?」
「……さっきの告白の話」
「っ!?」
その言葉に今まで寝起きでぼんやりしていた頭が一気に覚醒する。
俺たちはババァに頼まれて召喚獣のテストをしていたんだった。その新しいシステムで召喚獣が本人の本音や秘密を喋ってしまうようになり、俺は翔子に…。
いや待て!落ち着くんだ坂本雄二!今ならまだ何とかなる!気絶させられたのを理由に前後の記憶が吹っ飛んで何も覚えてないことにすればいい!
「わ、悪い翔子。何のことだかさっぱりわからねぇ。多分気絶させられたから記おk<俺が翔子を好きっていったことだろ?はっきり覚えてるぜ!>作戦が台無しだあああぁぁぁ!」
まだ消えてなかったのか召喚獣!てか俺の両手両足はベットに拘束されてるから召喚獣が余計なことを言うのを阻止できねぇじゃねぇか!翔子のヤツこれが狙いか!
「……雄二。さっきの言葉は本当?」
「何を言ってるんだそんなわけ無いだろう」<俺はお前のことが本当に好きだぜ!>
見事に本人と召喚獣が言っていることが食い違う。余計なことを言うんじゃねぇこのバカ召喚獣!
「……雄二は素直じゃない」
そう言って俺に近づいてくる翔子。
「……でもやっと気持ちを聞かせてくれた」
更に翔子はゆっくりと俺の頬に手を伸ばしてきた。
「……ずっと、ずっとその言葉を聞きたかった」
だんだんと顔を近づけてくる翔子
「お、おい翔子。まさか…」
「……ごめんさない雄二」
そしてそのまま
「んっ!」
キスをされた。
不良として悪鬼羅刹と恐れられ喧嘩に明け暮れていた俺だが喧嘩の量と反比例して女性経験はほとんど無い。
当然ファーストキスになる。といっても別にファーストキスを気にするほど女々しいわけじゃない。しかしそんな俺でも…
にゅるっ、くちゅにゅる
初めてのキスで下を絡めるディープキスをされるとは思わなかった。
「っぷは!」
やっと解放され空気を吸い込む俺、やっぱり新鮮な空気はうまい。ってこんなこと考えてる場合じゃねぇ!
「翔子お前…」
「……自分でもこんなはしたないことはいけない事だってわかってる」
そう言って翔子は俺のYシャツのボタンを外し始めた。
「……でももう止まれないの」
そしてむき出しになった俺の首筋にちゅっ、と吸い付いてきた。
「……これは私のものだって印。雄二は誰にも渡さない」
そのまま翔子は俺の身体の下の方へと移動していく。
そして俺の股間にそっと手を添えた。
「待て翔子!流石にソレはっ…!」
「……大丈夫。雑誌とか読んで予習はバッチリ」
手を止めることなく翔子は俺のズボンのベルトを外しチャックを下げた。
「……雄二のちょっと大きくなってる」
さっきのキスのせいで身体が反応し半勃ち状態になっちまってる自分が恨めしい。
「……確か雑誌にはこうするって書いてあったはず」
そう言った翔子は俺の息子をゆっくりとしごいてきた。
「くっ!」
気持ちよさが半端無い。俺も年頃の男だ、もちろん自慰をしたことはある。だが自分でするのと人にしてもらうのとではここまで違うものなのか!?
「……雄二の…すごく大きい…」
そう言うと翔子は手で息子をしごくのを辞めた。そして
「……んむっ」
今度は口に咥えてきた・
時には裏筋を舐め時には口いっぱいに頬張って吸い上げ時にはカリ首を丁寧に舐め上げる。
他にされたことが無いので比べることが出来ないが翔子の口での奉仕はかなり上手いはずだ。微妙に拙いところがあるのは否めないがソレはあくまで今までは予習であり本番をしたことがないからだろう。
現に俺は自分でするよりも、翔子に手でしてもらうよりも遥かに凄い快感を感じていた。
「……ひゅうじ、ひもちひい?」
翔子が俺の息子を口に咥えたまま訊ねてくる。微妙に息が掛かってソレが刺激となりヤバい。
「ば、ばかやろう。そんな訳あるか…」<すっげぇ気持ちいい>
俺の些細な抵抗も召喚獣が見事に打ち砕いてくれた。
「……うれひい」
そう言うと更に口での奉仕を続けてくる。そろそろ俺も限界を迎えそうだ。
「しょ、翔子!もう出そうだ!」
このまま続けられれば間違いなく射精してするだろう。だが翔子は
「……ダメ」
ふいに口での奉仕を辞めた。
「翔子?」
「……出すときは、こっちで出して」
そう言って翔子はスカートと下着を脱ぎ俺の上に跨り息子をアソコにあてがった。
「翔子!流石にマズイ!」
「……大丈夫。今日は安全日」
そしてゆっくりと腰を降ろしてきた。
ズブッ、ズブブッと俺の息子が翔子の中に埋まっていく。
それと同時に俺に伝わる物凄い快感。口でされるよりも締まって気持ちいい。
俺の息子が翔子の中に全部埋まり一息ついた。そしてそこでやっと気づいた。
翔子が辛そうな顔をしていることに。
女性は処女喪失するときに破瓜の痛みが伴う。翔子はもちろん処女だろうから痛みを伴うのは当然だろう。更に人によっては痛みが激しい人とそこまででもない人がいるらしい。この様子を見る限り翔子は前者のようだ。
「翔子…大丈夫なのか?」
「……大丈夫。確かにちょっと痛いけど嬉しいから」
「翔子…」
「……やっと、やっと雄二と1つになれた」
そう言うと翔子は優しく微笑んだ。
「……雄二。今から動いて気持ちよくさせてあげる」
「無理すんな。お前まだ辛そうじゃねぇか」
「……でもこのままだと雄二が辛いだろうから。それに夫の全てを受け止めるのが妻の役目」
そしてゆっくりと翔子が動き始めた。
初めて味わう強烈な快感にさっきの口での奉仕のこともあり俺は簡単に絶頂に昇り詰めようとしていた。
そして
「翔子!もう限界だ!」
「……中に、中に出して!受け止めてあげるから!」
「ぐぅっ!」
「……っつ!」
どぴゅっどぴゅっ、と俺の精子が翔子の中に流れ込んでいくのがわかった。
射精が終わると同時に疲れ果てた翔子が俺に倒れこんできた。
「……雄二。勝手なことをしてごめんなさい」
先ほどまでの情欲を写した目とはまるで違う、許しを請うような目でこちらを見てくる翔子。
勢いに任せて最後までしてしまったことを謝罪しているのだろう。俺は最後までするどころかキスをすることにすら同意していない。
だからこそ翔子はこんなにも許しを請うような目で俺を見てくるのだろう。嫌われたくない、捨てられたくない、と。
「翔子。手錠の鍵をよこせ」
「……雄二」
「いいからよこせ」
「……ごめんなさい雄二」
多少キツく言い放つ俺に少し涙目になりながら俺の手の手錠を外す翔子。
片方の手錠を外され自由になった手で鍵を奪いもう片方の手錠も外す。
そして自由になった両手で…
俺は思いっきり翔子を抱きしめた。
「……雄二!?」
突然の俺の行動に驚きを隠せないでいる翔子。
「…ったく柄じゃねぇんだよ俺がやられっぱなしなんてよ」
「……雄二?」
「初っ端から女にリードされるなんて男らしくねぇ」
ここで抱きしめる力を緩め翔子と目を合わせる。
「だからよ、これからはお前を優位に立たせるなんてことはしないからな」
「……雄二」
「いいか?絶対だぞ?これから何回お前が優位に立ってシようと挑んできても俺はそんなことさせないからな?何回挑んでもだぞ?」
俺は翔子に言い聞かすようにその目を見つめて語りかける。
「……じゃあ私もやられっぱなしは柄じゃないから優位に立ってするために何回でも雄二に挑んで見せる」
「おう。望むところだ」
「……雄二は素直に気持ちを言うことが出来ないからこんな言い回しをするのね?」
「うるせぇよ!」
そういって二人で笑いあった。
END
10 :
前スレ602:2010/03/20(土) 17:40:10 ID:qmJPSF+O
今回は以上になります
てか投下してから気づいたんだけどタイトルがメチャクチャになってる!?
何で!?どうして!?しっかりif〜7.5巻で召喚獣が告白してしまったら〜って打ち込んだはずなのに!!
誰か原因がわかる人がいたら教えてくれないでしょうか?よろしくお願いします。
さて次回は最後の明久×瑞希編になります。
3月中に投下できるといいな
GJ!
>>10 新スレに前スレの神降臨!!!
激しくGJ!!!
悪いがティッシュを取ってくれ。涙が止まらん・・・
>>前602さん
GJ、そして乙です。
>タイトルが文字化け
そうですね、タイトルの〜以下の部分が
「&+◆+トリップコードに対応する文字列」
と解釈されたのかもしれません。
(それにしては、前回投稿時にはなっていないようですが…。)
一般論としては、
「タイトルに特殊文字の記号が入るときは注意」
としか言いようがないです。すみません。
14 :
前スレ602:2010/03/20(土) 18:39:47 ID:qmJPSF+O
>>13 ご指摘ありがとうございます
えーと、つまり次回から〜〜を外せばいいのかな?
そうなるとNGワードが変わってしまうけど仕方ないのか…
皆様には迷惑をかけますが暖かい目で見守ってくださるとありがたいです
お詫びとして早く続きを書こうと思うので勘弁してください
気にするな
ところで、このスレ保管庫あったよね?
17 :
かんがする:2010/03/20(土) 22:16:42 ID:XxqMC9Rx
鼻血がとまらん
GJ
>>14 GJ! 翔子はあんまり好きじゃないんだが、十分楽しめた。
だれか、だれか
>>17の鼻血とコテハンを止めてくれ〜
20 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 00:31:11 ID:ulD45jbf
はっ早くティシュを、ティシュくれーーー
22 :
えーす:2010/03/21(日) 11:18:42 ID:ulD45jbf
おもしろかった次回のスレも期待できる
吉井が土屋に気があるような描写があるので工藤は嫉妬しないのだろうか?
>>23 少なくとも海でムッツリーニがお姉さん達に逆ナンパされた時は嫉妬してたな
>>23 保体が得意で人一倍ムッツリな男子程度にしか思っていないかもしれない。
実は好意を抱いていて、知らず知らずのうちに嫉妬しているかもしれない。
妄想の余地がある関係だと思う。
妄想の余地が広がっている関係って意味では一番おいしいと思うけどな。
命の危険を感じた明久が
姫路さんに料理を教えることになったが
その為に頻繁に姫路さんの家に通うようになったのを
美波達が訝しく思って、みたいなのも良いかも。
そこで美波が明久の死体を発見・・・!
>>27 キレた美波が瑞希を『中には誰も居ませんよ・・』
いやいやいやいやwwwwないでしょ。
むしろ姫路より美波の方があきらめはいいと思う。
最近の扱いを考えると
姫路はヒロインよりもFFF団女幹部的なネタキャラ化してる気がする
まぁ元からの立ち位置が大分有利だから恋愛方面で活躍させたらあっという間に終わる可能性が高いしね
かと言って絡ませないわけにもいけないからあんな感じに一部の特徴がデフォルメされていったんだと思う
最近SS保管庫更新されてないよね?
つまり逆に美波は不利な分絡ませやすいってわけか
・料理は得意
・ちょっと暴力に奔り勝ち
・美春に狙われている
……天邪鬼タイプのツンデレと考えれば、より絡ませ易いと思うけど
姫路さんが色々と強過ぎるとも思う。
35 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 01:22:38 ID:8eZoaKkr
>>34を姫路で書き換えたらこんな感じか
・料理が戦略兵器
・ちょっとヤンデレに奔り勝ち
・F組の誰かに求婚され続けている
明久にとても絡みやすそうに見えて酒の勢いがないとエロは難しいと勝手に独断
まあ、芯が強い女の子だし
最後は正直適当
テスト
美波「アキ・・・そこいいよぉ」
明久「っ・・・美波・・・!」
姫路「明久君!なにしてるんですか!」
明久「何って・・・美波に肩揉まされてるだけだよ?」
>>35 ・シンプルな具のない塩おむすび以外の料理が(文字通りの意味で)致命的。
(※原作本編最新巻で判明。
料理の材料を味のイメージから想像してしまう所為らしい。)
・意外と大胆で嫉妬深い。
・当の本人は勘違い中だが、実は誰かさん一筋っぽい。
(以上、ヤンデレっぽい要素)
…って感じです。
姫路さんは、ネタヒロイン化したとしてもある意味絡め易いですが
美波も、照れ隠しでボコるとか工夫すれば
まだやり易いかもしれないですね。
>>35 追伸
3行目に該当しそうなのはないですね。
雄二を呼び出して相談していた件を理由に
勘違い中って感じみたいですし。
原作短編集の最新刊の4話目もなかなか良かったので
なんとなく、美波派も増えているんじゃないかなと思いました。
>>35 秀吉に置き換えたら
・………
・………
・………
ダメだ!生命体として完璧すぎる!
メシマズすぎない。
過度な暴力的つっこみをしない。嫉妬した時も軽い拳骨ぐらいで
この条件を満たすのは数人しかいないんだ。
つまり工藤さん最強ってことか
憎いッ!ムッツリーニが憎いッ!
1巻から読むと美波は最初は友達だったのに
今では少し気になるクラスメイト的な存在なので
メインヒロイン ツンデレおてんば系
2番手のヒロイン 主人公の憧れで清楚系
こんなよくある恋愛漫画の立ち位置と認識してしまい
美波をメインヒロインだと思ってしまう
暇潰しに書くことにした。pspからだから遅いよ。
「・・君は誰にも渡さない」
【深すぎた愛情】
「結局だれもナンパできなかったね」
僕は雄二とナンパを5000回トライして・・・失敗した
「そうだな、不細工なお前を引き立て役にしようと思った
んだがな」
「雄二、そんなに沈められたいだなんてしらなかったな」
「雄二・・・お仕置きする」
「お仕置きだぁ?明久が俺にか?鼻で笑うな。
やれるもんならやってみろってんだ」
「えっ?お仕置きは僕じゃないよ」
「えっ?ほぁぁぁ!?」
雄二は濡れた体に霧島さんのスタンガンをくらって、
霧島さんに拉致られていった。
『ご冥福をお祈りいたします』
「君も同じになるんだよ?」
「へっ?っ!」
僕は振り返る暇もなく、雄二と同じことになった。
「これで君はずっと私のものだよ」
僕は最後にこの声を聞いた
「あれ、アキは?」
「そういえばいないですね
あと、愛子ちゃんの姿も見えないですね」
「・・・」
「土屋くん、どうしたんですか?」
「・・・明久が危ない」
「えっ?」
「・・・探しに行ってくる」
「ダメですよ。土屋君もすぐに明久君の所にいくんですから」
「・・・不覚っ!」
45 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 22:54:58 ID:Q6uWb2ZG
優子ちゃんハァハァ
そういえば前スレ埋めないの?
「か」をぬかしてました
ががかになってた
落ちつけ
小学生は10時になったんだから友達のところにでも行ってなさい
春だね
このスレって何でこんなに程度が低いんだろうね、雄二?
55 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 10:51:57 ID:YLYQPQWg
1010
小学生は春休みなのではないか
早いねぇ
小学生と言えば
葉月ちゃんの将来が楽しみではある。
胸はお姉ちゃん譲り
62 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 18:52:27 ID:TJZSMTCZ
>>60 文月学園放送部の14回をきいたら超すきがしてくるよwwwww
63 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 21:02:07 ID:n6Mh9Vmv
優子結婚してください!
このスレってsageるって概念がないの?
それとも春だから?
65 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 21:33:15 ID:YLYQPQWg
じぶんのまんこにきいてみろ
優明まだー?
楽しみでしかたない。
春と言えば、
美春が美波に恋慕の情を向けるようになったきっかけも気になるな。
美春のあれは美波がもろに好みのタイプだったからっぽいけど
早くエロを誰か・・・(バタッ)
美春は貧乳好きだったろ?確か。ちがっけ?
それにしても・・・ごちゃごちゃ言われる前に「sage」ようぜ。
メ欄に4文字打ち込むぐらい手間じゃなかろうに。
意味わからんくても掲示板の空気に乗っとけ。な?
前スレがあと10レスになったようなんで
次からはこっちに投下しますね。
4巻見ると美波はデレたら暴力の心配はいらないような気がする。
優明まだー?
楽しみでしかたない。
>>75 ごめん
最近、忙しくて進んでないんだ。
もうお少しまってくださ
優子が腐女子ってのはもう公式なんだな
80 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 14:50:29 ID:jDLxshsu
原作読めよ
瑞希のお泊り→玲と瑞希の入浴→明人モンモン
翌朝、睡眠不足にて辛そうな明人
共に登校する瑞希
そこを雄二たちに見つかって、休み時間毎にFFF団に追いかけまわされる
↓
美波も明人宅に宿泊決定
もちろん美波も葉月に見つかり、結局は瑞希・美波・葉月の3人が明人宅に
↓
葉月と一緒に入浴する事となった明人
(彼女は未だ小学生という事で不純異性交遊には当てはまらないとして玲的には可)
それを面白く思わない2人は、監視の名の下に明人の入浴を覗こうとする
なんて妄想が湧いてたりするのだが…
82 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 18:25:43 ID:jDLxshsu
うるせぇ!!
ふと思った
翔子のクラスと惚れてる相手ときっかけを、
瑞希とコンバートしたら、要するに立ち位置交換したら
凄まじい萌キャラが爆誕しそうな気がした
クラス分け試験で退席するところを庇われて惚れ直す翔子
美波に恋愛相談しているところを見かけて
(やっぱり霧島さんは女の人が…)と誤解する明久
明久に渡そうとした婚姻届を盗まれてオロオロする翔子
取り返してもらった婚姻届を破り捨て、
言葉で結婚を申し込むから、応援してくれる?と問う翔子
だめだうまく文に出来ねえ…
取り敢えず瑞希はFクラス戦勝利後、
いうことを聞かせた初デートで料理食わせて
非道いことになりそうだけど
あきと?ナデシコのキャラじゃね?
86 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 20:00:28 ID:g3mBJFSR
明人?電撃の作品にそういう名前のがいたよーな・・・
とりあえずID:jDLxshsuは今日のNGIDな
>>87 あなた・・・「覚悟」してきてる人ですよね・・・
人にNGを薦めるって事は、自分もそうされる事を「覚悟」しているんですよね・・・
急にジョジョネタが増えたぞ
スタンド攻撃か?
それにしても何で雄二はあんなにジョジョネタが似合うんだろうか
>>89 ありのまま起こったことを話すぜ…
世の中勉強だけじゃないって事を証明するために試験召喚戦争を起こしたら婚姻届に自分のサインと実印が押されていた…ッ!
何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか、洗脳だとかそんなチャチなもんじゃ断じてねぇ!
もっと恐ろしい翔子の本気って奴を味わったぜ…
91 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:22:27 ID:vfkbMHJs
>>90 | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i | |
〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
|,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|
. r´`ヽ / `"""`j/ | |くゞ'フ/i/ 関係ない 押せ
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. \ヾ( l ヾ::::ノ |、
j .>,、l _,-ニ-ニ、, |))
! >ニ<:| 、;;;;;;;;;;;;;,. /| ___,. -、
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ヽ| | ヽ\ _,..:::::::. / .| `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
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:.ヽ‐'''!-‐''"´::::::::::::::::: ̄ ̄`~''‐-、_ / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
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ヽ ヽ\ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝニ--‐、‐ |
l ヽヽ \:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐<_ ヽ |ヽ
美春は美波の前に立っていたが美春にはおかしな点があった
まず、美春の制服のボタンはちぎれ、ネクタイはどこかにいったのか身につけておらず
シャツやスカートにはほこりが付いていた
そして、いつもならハイテンションで「お姉さまぁぁぁ!!」と飛びつくのに
今日に限って涙目で弱々しく「お……姉さま……」と駆け寄るだけだったのだ
美波は美春の様子がおかしいことに気付き美春の頭を撫でながら
何があったのか聞いてみることにした
美春は辛そうに涙を流しながらぽつぽつと答えていった
「お姉さまのことであの豚……吉井明久に呼び出されましたの」
明久に体育倉庫で美波のことで大事な話があると呼び出された美春は
そのまま力づくで無理矢理押し倒されたことを話した
それと同時に美波に奉げる予定だった純潔を無くしたことを謝罪した
93 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:01:25 ID:nauseMM9
優子可愛い
専ブラ(janeの場合)導入して
設定→機能→あぼーん→NGEx を選ぶ
下の空欄に適当に「ageあぼーん」などと入力し追加を押す
対象URI/タイトル− 含む − バカとテストと召喚獣
NG Addr− 不一致 − sage としてOKを押す
これだけでだいぶストレスが減る
95 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 01:28:32 ID:v5LelwZW
で!?
うるせぇ!!!
デ!?
ウルセェ!!!
97 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 03:07:05 ID:yDFKpnpd
>>89 ジョルノは似合ってた
あと幽霊に会える小道はワロタ
ムッツリーニと工藤さんは、もう結婚してしまえよとry
>>99 それ最初「生死をかけた戦い」が「精子をかけた戦い」と勘ち(ry
アニメじゃカミングアウトしたわけじゃないのに久保君全開だな
ムッツリーニが性犯罪に手を染めたら工藤さんはどうするんだろう、ってふと考えた
>>103 走らないように手綱をしっかり握っておくんだろうさ
きっと飽きさせないように色んなプレイを持ちかけるんだ
でも工藤さんってなんだかんだでムッツリーニには勝てないイメージがあるから多分
工藤さん「ムッツリーニくん!今日はこんなプレイしてみようよ!」
↓
ムッツリーニは最初こそ攻められて受け身に回るが、最後は鼻血を出しながらも逆襲開始!
↓
男女の差、そして熱意の差により数ラウンドの激戦の末に工藤さんが先にダウン
↓
工藤さん「うぅ〜ムッツリーニくんに負けっぱなしなのは悔しい〜。次は絶対に勝つんだから!」
↓
ムッツリーニに勝つために新しいプレイを探す。そして一番最初に戻り無限ループ
みたいな感じになると予想
ラブラブじゃねぇかw
やっぱりこの二人は良いな
実践派の工藤さんに圧倒され敗けて悔しがる理論派のムッツリーニも見たい
工藤さんは耳年増がデフォじゃね?
108 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 00:37:05 ID:apk2p/fk
>>10と前スレの明久×優子SSの続きはマダかね?
110 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 01:53:15 ID:E+hkPwYn
ここまで『優子』で抽出レス数:5
111 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 02:53:11 ID:W4oUjHS2
優子可愛いよ優子
期待するのはいいけど、とりあえずsageようよ
訂正しきれてねーぞ。自分にレスしてどうする
117 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 21:05:38 ID:E+hkPwYn
優子様に踏まれたい
誰か保管庫更新してくれ
sageない奴ってなんなの? バカなの? 死ぬの?
上がってるスレにわざわざ新規職人が来る訳ないしな
職人なら専ブラ導入してるだろうしageられてて目立つスレに来るのは荒らしくらいだ
VIPとかの影響じゃね>ageてるの
工藤さん可愛いよ工藤さん
もしも自分が明久だったら多分ぞっこんだ。
sageないやつ死ね
124 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 15:23:49 ID:P9nY41cT
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出来ない奴には何言っても出来ないんだから(言われて分かるくらいなら自分で気づく)
>>94しとけばいい
akihisaレベルの知能なのに努力を放棄してるんだから救いようがないバカなんだよ
akihisafulには不覚にも吹いたなw
というか明久以下だろ。
明久×優子が楽しみすぐる
wktk
最近明久と姫路さんのやつ減ったなー。美波とかも
嫌いな人多いんじゃないの
優子好きっぽかったから俺が下げてねぇかと思った
秀優マダー?
Fクラスみんなと秀吉が俺のジャスティス
姉萌えが俺のジャスティス
135 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 11:38:10 ID:G2V5U/pb
明久はいつになったら姫路とかの気持ちにこたえるのだろうか?
原作でも秀吉って明久の事が好きなんだろうな
>>136 7巻でムッツリーニの女装がかわいかったと発言に対して
不機嫌そうな顔をして明久につい手が出てしまうくらいです
>>136 五巻でも明久に彼女疑惑が出来た時
複雑な心境になってた。
秀吉、まじかわええ
最近明久といるとドキドキするのじゃ
この気持ちはいったいなんじゃろうか?
秀吉的にとっては明久と交際するに当たっての障害は歳の差だけらしいしねw
的ってなんぞorz
これは明久×秀吉祭りの予感いいぞもっとやれ
明久x秀吉非エロ?投稿します
下手ですがよろしくお願いします〜
「秀吉」
「?どうしたのじゃ明久」
みんなが帰った教室。
僕が秀吉を呼び止めて二人だけの空間を作った。
それは全部秀吉を犯すため。僕も昨日一日考えて良心が物凄く痛んだ。
だから、何回も辞めようと思った。でも駄目だった。
いつもいつも、好きだと言っていたが秀吉は承知してくれない。
だから、僕は最後の手段として無理やりする事にした。
異端審問会に見つかれば命はないかもしれないけどそれでもいい。
ただ、秀吉を自分の物にしたかった。
「二人だけだね」
「うむ、そうじゃのう」
「秀吉・・・ちゃんとドアに鍵をかけとかないとね」
前と後ろのドアに僕が召喚獣を使って机を積み上げる。
もう、普通の人間では空けられないし中からも机を崩すことはできない。
密室ではないけど、ほとんど密室の状態だ。
「あっ明久?何をしておるのじゃ」
「大丈夫だよ」
「なっ何が大丈夫なのじ!?早くあけるのじゃ!」
「ふふ・・・秀吉・・・何を言ってるの?空けたら逃げられちゃうでしょ?」
「おっお主頭は大丈夫なのかの!?はっ早くあけるのじゃ!」
「あはははは、秀吉・・・駄目だよ・・・机を崩そうとしても無駄だからね・・・」
秀吉が一生懸命に机を崩そうとするが、秀吉みたいな小さな体ではビクともしない。
それでも、秀吉は一生懸命に机を崩そうとする。
「秀吉、何でそんなにドアを開けようとするの?」
「わっワシと明久が帰れぬじゃろう!?」
「・・・帰らないよ」
「?なっ何をいっておるのじゃ」
「ははっ・・・秀吉・・・僕たちは今日は帰らないんだよ」
「あっ明久・・・めっ目が・・・」
秀吉が逃げないようにちゃんと怖がらせておかなきゃね・・・。
一日は長いから・・・今日は半分は秀吉を怖がらせてそれから・・・秀吉をレイプしよう・・・。
駄目だ・・・ちゃんと心を鬼にしなくちゃ・・・もう決めたんだ・・・後戻りはできないんだから・・・。
「僕の目が・・・どうかした・・・?」
「いっいつもと・・・違うのじゃ・・・あっ明久の優しい目は何処に言ってしまったのじゃ!?」
「ふふ・・・何をいってるのか僕にはわからないなぁ〜、僕は正真正銘吉井明久だよ・・・」
「うっ嘘じゃ!明久はそんな怖い目はしないのじゃ!おっお主は誰じゃ!?」
「秀吉こそどうしたの?僕の召喚獣をさっき見たでしょ?」
僕はさっき机を積み上げるために一度召喚している。
秀吉もそれを見ているはずだから、僕という事がわかるだろう。
「そっそんな・・・ちっ違うのじゃ!ワシの知っている明久はこんな事はしないのじゃ!」
「何を言ってるの・・・?これが僕なんだよ・・・秀吉・・・」
心が痛む。
今も秀吉が僕を怖がって距離を置く。
いつもなら、近づいてきて優しく微笑んでくれてとっても嬉しかった。
でも・・・・あの笑顔はもう戻ってこないんだよね。
僕は心の中でそうつぶやいて涙が出そうなのをグッと堪えた。
もう、自分がやってしまった事は取り返しが付かない。
なら、最後まで計画を進める事が最優先だろう。
「さてと・・・秀吉・・・」
「なっ何じゃ・・・」
「今日はこの教室に鉄人もこないから安心だね」
「なっ何が安心なのじゃ!早く出して欲しいのじゃ!」
「・・・出れないよ」
「!?」
「だから、今日一日は出れないよ」
「おっお主は怒られるのが怖くないのかの!?」
「・・・怖くないよ、残念だけどね・・・僕も怒られるのを覚悟でやってるんだ」
「なっならば今のうちに帰れば間に合うのじゃ!明日からはワシ達は普通の日常に戻れるのじゃ!」
秀吉が必死に弁解する。
僕を説得して出たいのだろう。
でも、僕も絶対に説得には応じない。
「普通の日常・・・?」
「そうじゃ!明日もまたみなで笑って学校にくるのじゃ!」
「駄目だよ・・・秀吉・・・もう僕は日常に戻れないんだ・・・」
「何故じゃ!?今ここでワシと一緒に下校すれば戻れるのじゃ!」
「・・・戻れないよ、秀吉は戻れたとしても僕はね・・・」
「明久も戻れるのじゃ!だから・・・ワシと一緒に帰るのじゃ!」
秀吉が僕の腕をギュっと握って急かす。
でも、僕は動かない。
「僕は帰れない・・・秀吉も返さない・・・」
「何故じゃ・・・」
「明日から秀吉は僕に優しく微笑んでくれないからだよ・・・だから僕はもう日常には戻れないんだ・・・」
「ほっ微笑んであげるのじゃ!いつも通りに笑うのじゃ!だから・・・明久・・・一緒に帰るのじゃ・・・」
「そうだよね、きっと秀吉は微笑んでくれるよね」
「うっうむ!」
秀吉が少しニコっと微笑む。
でも、少しその顔は引きつっている。
きっと僕の行動にびっくりして怖いのだろうか。
「でも・・・演技でだよね」
「なっ何を言っておるのじゃ!?ワシは本当に微笑むのじゃ!」
「嘘は駄目だよ・・・今も僕の事が怖いんでしょ?」
「こっ怖くないのじゃ!」
「じゃあ、何でそんなに震えてるの?僕から離れるの?顔が笑っても引きつってるの?」
秀吉に全部聞くと、一気に顔をいつも通りの表情にして隣に座る。
本当に演技がうまいと僕はさらに確信させられた。
わっふるわっふる
「あっ明久・・・ワシはいつも通りなのじゃ」
「そうだね、今はね」
「さっさっきまでも・・・いつも通りなのじゃ・・・」
「嘘はいけないよ・・・あ」
「どっどうしたのじゃ?」
秀吉がびっくりしたような顔をする。
「もう・・・逃げ場もないから秀吉に教えとくね」
「なっ何をじゃ・・・?」
「僕が今日秀吉をここに監禁してる理由さ」
「わからないのじゃ・・・」
「秀吉を・・・僕だけの物にするためだよ・・・いや・・・レイプするって言ったほうがいいかな?」
すると、秀吉は僕が言った瞬間びっくりした様な顔をした。
「なっ何をいっておるのじゃ!?ワシは男じゃぞ!」
「・・・後1時間後ぐらいかな」
「きっ聞いておるのかの!?ワシは男じゃ!」
「男でも・・・僕は辞めないよ?」
「いっ嫌じゃ・・・明久・・・お願いじゃ・・・」
秀吉が少し涙目になって僕にお願いをする。
辞めたい・・・このまま秀吉を抱きしめて帰してあげたい。
今までの事を誤って明日から秀吉の笑顔が見たい・・・。
でも駄目だった、僕はもう許されない人なんだから・・・最後に秀吉を犯してみんなに処刑されよう。
「大丈夫・・・優しくするから」
「何が大丈夫なのじゃ!お願いじゃ・・・家に帰りたいのじゃ・・・明久は明久はそんな事をする人ではないのじゃ!」
秀吉が僕にしがみついて必死に説得しようとする。
僕は目を瞑って聞いていたのだが、服が少し冷たい。
目をあけるとそこには泣きじゃくっている秀吉がいた。
「お願いじゃ・・・明久・・・お主は須川らとは違うのじゃ・・・ワシは信じておったのじゃ・・・」
「僕が須川君達と違う・・・?一緒だよ・・・異端審問会にも入ってるし」
「ちっ違うのじゃ!明久は・・・いつも優しくワシに接してくれたのじゃ・・・疚しい事も考えずに・・・純粋に・・・」
「疚しい事もいっぱい考えてたよ・・・いつも秀吉の可愛い顔が自分だけの物になればいいと思ってた・・・」
「・・・・・・・」
「ずっと思ってた・・・好きで好きでたまらなかったよ・・・だから今日もレイプしようと思ったんだ・・・」
「いっ言ってしまっては・・・レイプとは言わないのじゃ・・・」
「そうなの?じゃあ言わなきゃよかったね・・・ごめんね」
「しっしかし・・・言ってくれたのじゃ!・・・その・・・急にするのではなく・・・宣言してくれたのじゃ・・・」
秀吉がまだ少し泣いている。
涙は一向に止まる気配がない。
そう、僕のせいでこうなっているのだ。
僕のせいで。
「でも、僕は辞めないよ・・・もうすぐ秀吉を押し倒していっぱいエッチな事をするよ」
「辞めて欲しいのじゃ・・・明久・・・」
「ごめんね・・・やめられないんだ・・・この教室にはムッツリーニの録音機が着いてるはずだから僕達の会話も完全に入ってる」
「大丈夫じゃ!・・・ワシがみなを説得してあげるのじゃ・・・だから・・・ワシと一緒に帰るのじゃ・・・」
「出来ないよ・・・ごめんね・・・今日で秀吉の初めてを全部貰っちゃうけどいいよね・・・」
「いや・・・じゃ・・・」
「ごめんね・・・」
何故僕は誤っているのだろうか。
自分が今からレイプすると言うのに何故誤っているのだろうか。
心を鬼にするんだ・・・そう僕は心に押し付けたが中々できるものじゃない。
「さぁ・・・秀吉・・・」
「はっ離すのじゃ!」
僕が秀吉の背中に手を回すと無理やり暴れて振りほどく。
「秀吉・・・無駄だから・・・」
もう一度抱き寄せようとすると暴れて教室のはしっこの方で小さくなる。
僕が近づくと体を少し震わせている。
今度は近づいて抱き寄せずに体を撫でてあげる。
「なっなんじゃ・・・」
「怖いかな・・・?」
「いっ嫌じゃ・・・怖いのじゃ・・・」
「優しくしてあげるから・・・」
「かっ関係ないのじゃ!ワシは男なのじゃ!」
「・・・そうだね・・・秀吉が承諾してくれないなら・・・しょうがないよね・・・」
「なっ何じゃ・・・明久・・・こっ怖いのじゃが・・・」
秀吉を無理やり押し倒す。
秀吉の方も必死に僕を追いやろうとするが僕も全力を出して秀吉を拘束する。
腕を掴んで何も出来ないようにする。
すると、秀吉はさきほどまで止まっていた涙をまた流しだす。
「承諾してくれなかったら・・・無理やりするからね・・・」
「やっ辞めるのじゃ・・・承諾など・・・ワシは男なのじゃから無理なのじゃ・・・」
「それじゃあ・・・残念だけど・・・無理やりするね・・・」
秀吉にキスをしようとする。
僕も心臓がバクバクで今にでも鼻血で倒れてしまいそうだ。
すると、秀吉は僕が少し手の力を緩めた瞬間に僕の拘束から抜け出して逃げる。
「うう・・・姉上・・・ムッツリーニ・・・雄二・・・助けて欲しいのじゃ・・・」
僕の名前がいつもなら一番最初に入っているのだろう。
だけど、今日は入っていない。
そうだよね・・・僕はもう秀吉の親友でもなんでもないんだから。
「昔の明久・・・」
心の中がゆれる。
まだ、秀吉の心の中には昔の僕が残っているらしい。
また・・・戻れるだろうか・・・。
「昔の明久ってどういう意味なの?」
「・・・昔の明久は・・・優しくて・・・きっとこんな状況でも・・・絶対に助けてくれておったのじゃ・・・」
「でもね・・・昔の僕が今こうして秀吉を犯そうとしてるんだよ?」
「違うのじゃ!今の明久は明久ではないのじゃ!目を・・・覚まして欲しいのじゃ・・・」
「秀吉が・・・承諾してくれたら目を覚ますかもね・・・」
僕は冗談半分に言ったつもりなんだけども、秀吉が無抵抗になる。
さっきまでは警戒していたのに警戒を解いて無抵抗になっている。
「・・・いいのじゃ・・・昔の明久が戻ってくるのなら・・・ワシは・・・」
「え・・・」
「明久・・・戻ってきて欲しいのじゃ・・・だから・・・」
秀吉が顔を近づけてくる。
駄目だ・・・僕がしたはずなのにこっちが緊張してしまう。
「えっえっと・・・」
「どうしたのじゃ・・・?ワシはもう抵抗などしないのじゃ・・・明久が戻ってくるならば・・・ワシは・・・体も全部お主にゆだねるのじゃ・・・」
「じゃあ・・・」
秀吉を押し倒す。
しかし、秀吉は嫌な顔を一つもしないで目を瞑っている。
そのまま、僕は秀吉の唇に口付けをした。
柔らかい唇の感触を数秒味わった後口を離した。
「ぷはぁ・・・秀吉・・・」
「あっ明久・・・目が覚めたかのう・・・?」
覚めてないといいたい・・・このまま秀吉の体を全部犯しつくして僕だけの物にしたい。
でも、できない・・・僕は秀吉がグッと我慢しながら僕に犯されているところを我慢している姿なんて見たくない。
僕はもうやめることにした。ずっと、計画していたことだけどもうどうでもよくなった。
「うん・・・覚めたよ・・・ごめんね・・・」
「いいのじゃ・・・明久の中にいた悪い悪魔は何処かに行ってしまったのじゃな・・・」
「そうだね・・・もう僕はいつもの僕だから・・・安心して・・・」
秀吉がギュっと僕に抱きついてくる。
そして、先程まではないていなかったのにわんわんと泣き叫ぶ。
「怖かったのじゃ!明久!・・・」
「うん・・・そうだね・・・」
「もう・・・絶対に離さないのじゃ!二度と・・・二度と・・・」
「ふふ・・・でも離れてもらわないと帰れないよ?」
「そうじゃが・・・怖かったのじゃ・・・明久・・・戻ってきてくれて本当に嬉しいのじゃ」
秀吉がその後もずっと泣き続けながら僕の服に顔を当ててないていた。
僕はその背中を撫でて上げていた。
それから秀吉が泣き止んだのは午後5時半ぐらいでまだ校庭には運動部がいた。
「ここからでも、運動部が見えるんだね」
「うむ、そうじゃのう」
「向こうから見たら窓際に立ってる僕達二人はどういう風に見えるんだろうね」
「どうなのじゃろうか?」
「きっと・・・恋人に見えちゃったり・・・するのかな・・・」
「!?そっそんな事ないのじゃ・・・」
そのまま、召喚獣を召喚して机を元の位置に置いて秀吉を家に送っていく。
秀吉は帰るときもずっと笑ってくれていた。
いつにましてもその顔はとっても可愛くて明るくて楽しそうだった。
「あれ?何でインターホンを鳴らすの?」
「ふふ・・・」
秀吉が少し微笑む。
すると、中から「はーい」と言う声と共に秀吉のお姉さんの木下優子さんが出てくる。
「どうしたの?まさか鍵なくしたの?」
「別に意味はないのじゃ」
「なら、インターホンなんて鳴らさないでよ」
優子さんが家の奥に帰ろうとするので秀吉が「待つのじゃ!」と言って優子さんを止める。
すると、優子さんはとてもめんどくさそうな顔をする。
「何?」
「明久、また明日なのじゃ」
「うん、また明日ね」
秀吉はそのまま、後ろを向いて家に入ると思っていたのだが、僕の予想は違っていた。
気づくと秀吉の唇と僕の唇はくっ付いていた。
目を見開くと秀吉は顔を真っ赤にして目を瞑りながら僕にキスをしている。
優子さんはそれを口をあけてみていた。
「ぷはぁ・・・明久・・・これが正真正銘のファーストキスなのじゃ・・・」
「ひっ秀吉・・・」
「それではの、また明日なのじゃ」
「うっうん・・・」
秀吉が放心している優子さんを押して家の中に入る。
玄関を閉める直前秀吉は少し微笑みながら言ってくれた。
「明日は明久が遅刻せぬように朝迎えに行ってあげるのじゃ」
「えっ!?」
僕は答える暇も無く秀吉は玄関を閉めていた。
カチッと音が鳴ったから鍵も閉めてしまったんだろう。
僕は、さっきまで秀吉の唇とくっ付いていた唇を少し触り顔を真っ赤にした。
『もしかして・・・秀吉も・・・』
そう思ったが、僕は頭を振って忘れた。
秀吉の家から少し離れた所から秀吉の家の二階を見ると窓から秀吉が手を振っていた。
僕も手を振り返すと、秀吉が僕に聞こえるような大きな声で言う。
「明日はワシがお弁当も作ってあげるのじゃ!お主も早起きするのじゃぞ!」
そう言うと、窓を閉めてしまった。
僕は期待を大きく持ちながら家にスキップをしながら帰った。
長い&誤字多い&下手でしたけど読んでくれた方がいたら光栄です。
最後に下手ですいませんでした
謝ってがずっと誤ってなのが気になったくらいかなw
ごちそうさまでした
明久x優子よみたい
159 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 21:33:17 ID:vXtuU/O1
やおいでやれ
襲うルートも欲しいな!
よし、今度襲わせてみる
ムッツ×愛子投下します
俺、この投下が終わったら寝るんだ
授業も終わり帰る準備をしていた頃に俺はある異変に気付いた
「…………参考書(エロ本)が無い?」
何故だ?確かに鞄にあったはずなのに
それは体育祭で勝ち取り、学校側の動きを監視し
恐らく送られて来るであろう時間帯を察知し
親に気付かれず取り戻した至高の逸品
それがどういう訳か無いのだ
その代わり派手な柄の手紙が置かれていた、その内容は
「貴様の大事なものは貰っておく、返して欲しければ放課後、体育倉庫に来い
この事を他人に告げた場合エロ本はこの世にないと思え 怪盗 A」
どうやら俺はこの命令に従うしかないようだ
今日は部活動が偶然休みだから割とすんなり体育倉庫までこれた
そして中に入る
「…………工藤愛子ッ!!」
そこには跳び箱に腰掛け、俺の参考書を読む女子がいた
「ふーん、ムッツリーニ君ってこんなに凄いの読むんだ」
「何故その本を持っている!!」
まさかこいつに見つかるとは、少なくとも何かされるに違いない
そこで気がつく、ここが体育倉庫であることに……
逃げようかと悩む俺だが、考えているうちにドアが閉まり、外から鍵がかかった
「じゃ、お二人様で楽しいひと時を」
声から察するにこいつは明久だ
憎いような褒めたいようなそんな複雑な心境だ
「こんなことしたいの?」
「したくないと言えば嘘となる」
「あははっ。したいんだムッツリーニ君、じゃあさ、その相手ボクじゃ駄目かな?」
「…………ッ!!(ブーーッ」
「ふふっ、はいティッシュ」
キュッキュと鼻に詰めておく
「…………何故そんな事を言うんだ!?」
「始めて会った日からずっと、君のことを考えると胸がどきどきして
君とお話したかったから君の得意な保健体育も頑張ったんだよ……だから、付き合ってください」
工藤愛子は俺が好き?俺が?助平な俺が???……まぁ人の好みはそれぞれだ
俺はどうなのだろう?
工藤愛子にからかわれている時悪い気はしなかった
スカートの中も覗いてみたかった
それよりも笑っている笑顔が可愛かった
俺は…………
鼻血で画面が見えない、後は頼んだぜ
>>170
167 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 03:57:58 ID:8Y9wT1Uc
ksk
ksk
↓
170 :
ばか:2010/03/31(水) 11:36:00 ID:19GWw+m2
続きみたい
出血多量で死亡ENDしか見えない
優子×秀吉と相場は決まっている
近親相姦には興味はありません
玲さんなら全然okです。
問題はその玲さんと明久をどう絡ませるかだな。
明久があんなんだからなぁ……。
後ろから抱きつけば落ち着くからそこからエロに行く形かね?
玲さんに後ろから抱きついておっぱい揉み始める明久が居ると聞いて飛んできました
朝起きたら裸Yシャツなおっぱいに顔を挟まれていたり、
ペナルティと称してお風呂に連れ込まれたりしたら良いじゃない。
>>179 痴女に耐えられなくなって暴走アキちゃんが見たいの!
どこぞの健ちゃんみたくぼくだって男なんだぞ!の流れでやってしまえばいいじゃない
184 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 23:03:28 ID:8Y9wT1Uc
姉さんを幼女化するのもアリだと思うんだ
姉祭りと聞いて来ましたよ
明久からは絶対手を出さないだろうから玲姉さんが強引に(理不尽に)攻めるしかないかなぁ
「性犯罪に走らないように」とか理由つけて毎朝絞り取るとか
玲が瑞希と協力して手料理を振る舞う
それを食べた明久
瑞希が一人で作ったモノなら耐性は付いている
玲が〜以下同文
だが、この2人が協力してとなると初体験だったはず
それが変に作用して、凶暴化
というのはどうだろう?
しかし、これだと結局
>>183だな
誰かエイプリルフールネタでSSをでっち上げる猛者はいないのか
>>187 エイプリルフールの嘘と称して告白したら相手に押し倒されるみたいな展開希望
鼻血から復活
7.5の福引で5当当てて旅館に行って
玲が酒飲んで押し倒して
とかどうだ?俺はエロの前しかかけないけど
ゆ・う・こ! ゆ・う・こ!
明久の嘘はバレやすいし、雄二の嘘は翔子が見抜きそう。
ムッツリーニもエロ方面だと嘘はモロバレ。
つまり、今日は嘘が上手い秀吉の日だったんだよ!
秀吉が明久を呼び出して嘘の告白をしたのに明久はガチだと思って秀吉を
押し倒してレイプみたいな感じな物でも書いてみるか
>>194 嘘つけるのは午前中だけだから期待してる
196 :
189:2010/04/01(木) 14:31:42 ID:cqIsCKDo
とりあえずできた
多少エロあり
197 :
189:2010/04/01(木) 14:33:38 ID:cqIsCKDo
僕は大人の階段を1つ上ってしまった・・・
それはあの福引から始まったのだ・・・
「ようし温泉を当てるぞ!」
と意気込む僕、普通ここでフラグが立ってるから当たんない事が多いんだけど
『1・2・3……10枚ですね。それでは、十回どうぞ』
こういうときは当たらないと思ったら駄目だ!
絶対に当てる気持ちで行かないと……!
ちなみに賞品は
特賞 鉄パイプ五十万円分
一等 鉄パイプ十万円分
二等 鉄パイプ五万円分
三等 鉄パイプ一万円分
四等 鉄パイプ三千円分
五等 卯月温泉ペアチケット
六等 海の幸詰め合わせ
七等 お買い物券一万円分
八等 黒猫大和送料無料サービス券
「うぉぉぉぉーーっ!」
―――――鉄パイプ(三千
「まだまだぁーーー!」
―――――鉄パイプ(三千
「何のこれしきぃぃぃー!」
―――――八等
なんか一番微妙なのが当たった
「うぉぉぉぉぉーーー!」
―――――鉄パイプ(三千
何で鉄パイプしか当たんないんだ?!
「もう止めて僕のライフは(ry」
―――――『おめでとうございます鉄パイプ十万円分大当たり!』
心が折り取られそうだ
「まだまだぁーーー!」
―――――『おめでとうございます鉄パイプ五十万円分大当たり!』
自分の運に涙が出そうだ
その後三回は鉄パイプだった・・・・・・orz
「もういいよ、どうせ鉄パイプ……」
―――――『おめでとうございます!卯月温泉ペアチケット大当たり!!』
まさかここで当たるとは思ってもいなかった
『鉄パイプはどうしますかこの量では郵送は無理なのですが……』
ふと使い道を思いついたので鉄パイプは引き取ることにした
「姉さーん、温泉当たったよー!」
「明日からでも可能らしいので明日羽を伸ばしに行きましょうか」
帰り道、鉄パイプ61万8千円分は恐ろしく重かった
温泉は眺めもよくとても気持ちがよかった
「そろそろご飯だね姉さん」
「そうですね」
お腹も空いたしご飯の会場へ行くことにした
料理はとにかく凄かった
蟹に戻り鰹、鯛。土瓶蒸しには鱧 松茸 銀杏 三ッ葉、
書ききれないほど美味しい物をたくさん食べた
「姉さん。たまにはお酒でも飲んだら?」
「そうですね・・・たまには良いかもしれません」
魚介類にあう白ワインを姉さんは注文した
「美味しいね姉さん」
「お料理もワインも美味しいですね」
見るとワインは空っぽ。そんなに美味しかったなら満足だろう
部屋に着いたとたん姉さんが
「アキ君ちょっとここに座りなさい」
と言った、怒られるようなことでもしたかな?
身に覚えはないけどとりあえず姉さんの隣に座る
『いいえ姉さんの膝の上です』
「まって、姉さん!高校生にもなって抱っこははずかはふぅ」
僕は姉さんのペースに乗せられて結局抱っこされてしまった
「何故恥ずかしいのですか?誰も見ていないじゃないですか」
「誰も見ていないけどはずかヒヤッ。ね、姉さん首を舐めないで」
「いいじゃないですか減るものでもないですし」
待って姉さんこれ以上舐めないで
「姉弟だからこういうのはまず「ふーっ」ふわーっ、耳に息を吹きかけないで」
駄目だこのままじゃ完全に姉さんのペースだ
「姉さん、酔っているんじゃない?」
「そうですね少し酔っているのかもしれません」
「じゃあさ水とってくるよ」
洗面所にいって水を汲む、とりあえず脱出成功
「はいっ姉さん」
置いてなるべく距離をとる
「口移しでお願いします」
「ブーッ…何言ってるのさ姉さん」
「嫌ですか?」
「姉弟じゃないか」
「姉弟だからいいんじゃないですか」
駄目だ今の姉さんは何を言っても聞いてくれそうにない
「してくれなければ大人のチュウをします」
どちらにせよ酷い結果じゃないか!!
どちらが良いかというとやっぱり口移しのほうがましだ
「じゃ行くよ姉さん」
口に水を含んで姉さんに水を一気に流し込む
そして姉さんは僕の頭を押さえ水を飲み込み僕の口の中に舌を突っ込んで来た
「んーっ?!んーーーっ」
んーしかいえない
抵抗も試みるが恐ろしいほど強い力で抑えられ身動きを取れない
僕お婿に行けないや
しばらくして姉さんはやっと解放してくれた
「はぁ…はぁ…」
とりあえずもう寝よう。姉さんの酔いがさめるまで寝てまとう
「アキ君何をしているのですか」
「何って布団をかぶって寝ようとしてるんだよ」
「そうですか、でも水はまだ残ってますよ」
……どうやら僕は選択肢を間違えたようだ。
水が無くなるまでねっとりと口移しをさせられた
僕はもうお婿にいけそうにない
このことは寝たら明日にはすっかり忘れてる!
と言うか忘れてやるっ!!
「じゃ あ おや す み」
もはや言葉を言う元気もない
布団が一番安全だ!
「今夜は寝かせませんよ」
布団が一番安全だ!そう思っていた時期が私にもありました
ここから先はいやらしい人には見えません
僕の悪夢はまだ終わらない
翌朝、べたつく体を洗おうと風呂場へ行くことにした玄関のドア?を開けると
血だまりを作った少年がそこにいた
少年に聞くともう二人いるらしいので男三人裸で語り合うことにした
「お願いだからこの事は言わないで!!」
「いや、流石に言わねぇよ」
「…………約束は守ろう」
「ワシも男じゃこの事は言わん」
「「「何で秀吉がいるんだ!!」」」
「ワシがいたら駄目なのか!!」
「駄目だよ!秀吉は女の子なんだから!!」
ムッツリーニが血だまりを作ってる
秀吉がどうしても男だと言い張るのでしょうがなく四人で背中を洗いあった
きっと四人はこの事を内緒にしてくれるだろう
そして次の日
「明久、俺のところにおぞましい量の鉄パイプが来たんだが」
「僕は知らないよ?」
「宛名はなくてもお前が当てた61万8千円分以外考えられないんだよ」
「ムッツリーニ、これは?」
「…………近親相姦モノ、無修正」
「いくらなんだ」
「…………5万」
「コイツ明久じゃねぇか?」
「…………秘密」
「その後そのDVDは飛ぶように売れ
明久は異端審問会に処刑され
島田と姫路に徹底的に処刑されたのだった
めでたしめでたし」
「このクソ雄二!!ばらしたな!」
おかげで冗談抜きに地獄を見た
「言ってはいないぞ。売ったけどな」
失敗だったこいつらが許すわけないじゃないか
そこで僕はコイツに復讐することを誓ったのであった
201 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 15:16:52 ID:6VXsg/yi
おつ
GJ
四〜特賞まで鉄パイプワロタwww
204 :
189:2010/04/01(木) 21:39:44 ID:cqIsCKDo
訂正
きっと四人はこの事を内緒にしてくれるだろう
↓
きっと三人はこの事を内緒にしてくれるだろう
次回作(明久の復讐)にご期待ください
>>194 マダー?(・∀・)っ/凵⌒☆チンチン
優明まだー?
楽しみでしかたない。
玲さんに慰めてもらうSSはマダー?
明久優子秀吉
210 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 11:05:55 ID:l8k5CLUm
test
>>77の優子明久の作者です・・・。
嵐の巻き添えくってました。
えっとですね、ワードに保管してたSSをすべてきれいに間違って削除してしまいました。
前スレで俺が最後にあげた優×明の話を誰か持っていたらあげてはくれないだろうか。
本当に申し訳ない
愛子絡みのSSが読みたい!
あと7.5パロの人の明久×姫路
長くなったけど、明久と秀吉で書いていい?
「すまんのぅ、明久。ダウトじゃ」
声も無く、さめざめと泣く僕。
「ひどいよ、秀吉。もう今月の食費もないのに……」
昼休みも半ばで、もう既にお金は尽きて、明日からの生活が危ぶまれる。しかも、そのほとんどは秀吉におごることになっていた。
「だから、金の無いお前のためにわざわざ罰ゲームを考えてやっただろ」
僕の不幸を想像して、にやにやと笑う雄二。その横で、レコーダーとビデオカメラを用意するムッツリーニ。
「……誰にでもいいから告白」
そう、僕は告白しなければならない。この罰ゲームの肝は誰でもいい、という所。
自分で選ぶのははずかしいし、その上で断られるところをみたいのだろう。
「もちろん、男は駄目だぞ。面白くないからな。……特に久保はやめておけ。これはお前を思ってのことだ。」
念を押してくる雄二。なぜだか、久保君のくだりはやけに力が入っていた。
「もちろんだよ、男に告白する趣味はないし、もしOKされちゃったら大変だからね。まぁ、久保君なら絶対断ってくれるだろうから、ある意味ありだと思うけど?」
皆の僕を見る目が慈愛に満ちた。
「まぁ、なんだ……とにかく、さっさと罰ゲームを終わらせろよ。それのほうがお前も楽だろ」
雄二の言葉に従うように、僕は腰をあげる。そして、教室の扉を開けると同時に走り出す。
「あ、明久がにげたぞい!」
「逃げたんじゃない、これは戦略的撤退だよ!」
大声で叫ぶ。
「なに訳のわからないことをいってやがる!ムッツリーニ、一階に回り込んでくれ!」「……了解」
逃走は困難を極めた。
どうにか逃げ切った僕。階段の踊り場で息を整える。あの三人から逃げるのは辛かった。校内肝試しの時のように、美波の召喚獣がいればなぁ、そんな気持ちが声に出て、
「美波のぬりかべがいればぎゃああぁ!足の付け根はそっちに曲がらないよっ!」
「誰がぬりかべですってぇ!」
いきなり現われた美波が僕をうつぶせにおしたおし、脚を折り曲げる。
美波に必死で状況の説明と言い訳をすると、渋々ながら離してくれた。
「別にウチ、あ…こまでぺ…タン…じゃないのに……」
何を言っているか聞き取れなかったけど、とにかく謝っておく。
「ところで、アキ。なんで、そんな格好してるの……」
「逃げるための変装だよ」
僕はセーラー服を着ていた。しかも、ウィッグまで完備。この間姫路さんに着せられた服を、何かに使えると思って、空き教室に隠しておいたものを今回、着用していた。
「……まぁ、いいわ。じゃ、ウチは教室にもどるわね」
「ちょっと待って。もし、教室に雄二たちがいるなら、秀吉に伝えて欲しいことがあるんだ」
僕には考えがあった。
「いいけど、三人とも、アキのこと追いかけてるんじゃないの?」
「いや、一度姿を見失っている以上、雄二が闇雲に捜すことはないはずだから、多分三人で作戦を立てていると思う」
実際は雄二一人の企てだろうけど。
「そう。じゃあ、ウチは何て伝えればいいの?」
そうだね……
「Bクラスの鰻はおるかのぅ」
秀吉が何も知らずに、屋上にやってくる。美波には、Bクラスの鰻君が秀吉に大事な話がある、と伝えてもらった。顔は知らないけど、鰻君は実在する。実在する人じゃないと、雄二に感づかれて、ついてくる恐れがあったから。
秀吉に、今日は散々ダウトで煮え湯を飲まされた。だから、秀吉に告白して、罰ゲームと嫌がらせを兼ねようと思う。雄二の挙げた条件も、男に告白するな、で秀吉の性別は♂(男)じゃなくて、♂♀(秀吉)だから、大丈夫だよね。
「おーい、秀吉ー」
「あ、明久。なんじゃお主、その格好は」
少し呆れた様子の秀吉が、当然のごとく聞いてくる。
「もしもの為の変装グッズだよ」
「みな、明久の女装姿は見慣れておるから、変装の意味がないように思うんじゃが」
「そうかな」
はてなを繰り出す。
「まぁ、よい。明久、Bクラスの鰻は知らぬか」
「ごめん、それ僕のウソなんだ。秀吉だけに大切な話があって」
真面目な顔をした。すると、秀吉も真面目な顔をして、
「何やら込み入った用件のようじゃの」
秀吉にうそは通じない。
「秀吉……」
だから、
「なんじゃ、明久」
「僕は秀吉のことが、大好きなんだ」
友達として。
秀吉の目は大きく見開かれ、顔を真っ赤にしている。てっきり、わしは男じゃぞ、と言うと思ったのに、この反応……
もしかして……
「秀吉、もしかして風邪ひいてるの?」
「ほぇ?」
やっぱり、普段の秀吉とちがう。秀吉に近付き、額にかかるさらさらとしたその前髪を軽くかきあげて、僕の額をくっつける。
「ぁ……あきひ……さ」
うわ言のように僕を呼ぶ秀吉。その額は今も熱が上がっているように感じる。やっぱり、
「風邪ひいてるね、秀吉」
「何を言っとるのじゃ」
若干、素に戻ったようにも見えるが、放ってはおけない。
「保健室へ行こう、秀吉」
「やっ、そんな…いきなりは、ひゃんっ!」
なぜだか戸惑う秀吉の体を、お姫さまだっこで持ち上げて、そのまま、保健室へと駆け出す。
「ま、まだ早いのじゃ、明久!」
体をじたばたさせて、逃げようとする。そんなに保健室が嫌なのかな。
そうしてる間に、保健室へと到着する。扉を足であけて、空いているベッドに秀吉をのせる。落ち着いてから、周りを見渡すと、生徒はおろか、先生もいない。仕方ないから、薬を捜そうと棚に向かうと、
「ど……どこへ行くのじゃ……」
声をかすかに震わせて、服のすそをちんまりと、掴んでくる。その瞳はゆれてぬれて……
その様子は風邪をひいているようにも見えるけど、本能に訴えかける何かがあって、どきりとさせられる。
「ちょ……ちょっと風邪の薬を……捜そうとおもって…」そんなへんな気持ちを悟られまいとしても、言葉が上手く出ない。
「わしは風邪なぞひいておらぬのだが……」
まだ頬に赤みが残る秀吉。ベッドの上で女の子座りをしている秀吉。
「まぁ、よい。……時に明久よ……わしはまだお主の告白に、答えを返しておらぬのじゃが…」
なんだか恥ずかしげに指をいしいじしながら言っている。やばい、冗談の告白で振られる前に、誤解を解かないと。「や、やだなぁ。冗談に決まっているじゃないか。ダウトでコテンパンにされたから、仕返しと罰ゲームを兼ねて告白したんだよ」
最後まで言ってから気付く。秀吉が泣いていた。
わっふるわっふる
わっふるわっふる
「わしが……今までどのような気持ちでお主を見ていたと思う!」
強い口調が、心に突き刺さる。
「お主は優しい。わしのことを女のように扱いながらも、ちゃんと友達として見てくれる。他の男達とは違うのじゃ!それが、いつも、とても、嬉しくて、いつのまにかお主を好きになっておった」
秀吉が、僕を、すき……
「いっそ、わしが女じゃったら、大好きな気持ちをくすぶらせずに済んだかもしれぬ…
じゃが、わしはいくら女のように見えようとも、実際は男じゃ。打ち明けたら、きっと嫌がられる。これまでのように友達としても、いられぬじゃろう。それが嫌で今まで……
それをお主は冗談じゃと!」
「だって……」
言い訳がましく口を開く。
「この前から、男に告白されるのは嫌、みたいな感じで言ってたから……」
秀吉が、突如僕の胸ぐらに掴み掛かる。
「お主は特別じゃ!男も女も関係ない!」
言い切って、秀吉は我に返って手を離す。そして、涙に濡れたその顔を、笑顔に塗り替えて、
「すまんのぅ、明久。次の演目で、感情的な女の役をすることになったのじゃ。わしの演技は上手かったかのぅ」
その言い訳にはあまりに無理があり、むしろ今の笑顔が演技だろう。
ダウト、小さく呟いて、秀吉の柔らかな唇にキスをした。意識は無限の内におかれたようになり、その中で自分の気持ちに気付く。僕も秀吉と同じだったこと。嫌われたくないから、本当の『好き』を、友達としての好きに置き換えていた。
唇を離すと、秀吉は惚けていた。だから、白雪姫よろしく、キスで目覚めさせようとすると、わずかな抵抗をみせるが、ぎゅっと抱き締めると、おとなしくなった。唇を離せば、次は泣いていた。たぶん、僕の顔はとても真っ赤だろう。
「泣かないでよ、秀吉」
「嬉しくて泣いておるのじゃ、仕方あるまい」
「けど、僕は大好きな秀吉の涙は見たくないよ」
涙の量がまたも増え、困っていると、秀吉から、
「チューをしてほしいのじゃ。そうすれば、泣きやむかもしれないぞい」
キスをせがんでくる。頬を赤らめて言う秀吉はとても可愛くて、何度も何度もキスをした。
昼休みの終わりを告げるベルが響く。教室にもどろう、と秀吉の手を引っ張るが、動かない。秀吉は、笑いながら僕の股間を指差す。
「その状態で帰るのかのぅ」
見ると、大きくなった僕のモノが、スカートの生地を押し上げていた。僕は恥ずかしくて、それを隠していると、いつのまにか秀吉は、ベッドから降りて、膝立ちになっている。
「授業なぞ忘れて、続きを……せんか?」
恥ずかしいだろうに、持ち前の演技力は僕の理性を無くさせた。スカートの生地の上から、モノが撫でられる。焦れったい快感。そんなことを五分も続けられて、思わず、
「も……もっとぉ、ひでよしぃ」
秀吉は嬉しそうにして、僕のパンツをぬがす。さらに、スカートが持ち上げられると、脈打つ僕のモノが現われた。
「明久の方が、おっきいのじゃ」
一瞬、悔しそうな表情を見せるけど、すぐに興味が戻る。柔らかな十指がモノを包みこむ。それだけで、ぞくりとした。ゆっくりとしごかれるモノ。声が出そうなのを、こらえていた。すると、そんな僕の様子を見た秀吉が、ゆっくりとモノに顔を近付ける。
いいんじゃね。いい流れじゃね
いいんだけど遅くないか?
わ、わかったよ秀吉!
これが焦らしプレイって奴なんだね!?
「だめだよぅ、ひでよし……汚いからぁ」
妙に甘ったるい女の子のような声。自分の声だとは思えず、驚く。ふふっ、と笑った秀吉が、モノを一息に飲み込む。そのまま、卑猥な音を立てて、モノをしゃぶる。声にならない声をあげる僕。声が出ないように必死だった。
しばらくして、秀吉の舌が亀頭を中心に責め始める。鈴口を舐め上げられると、
「あぁんっ」
我慢していた声を、ついあげる。脊髄を貫くような快感が走る。
「気持ちいいかのぅ?」
「いじわるだよぉ」
本当に。
しばらく、口淫を続けられると、射精感が湧き上がる。
「ひでよ…し……。も…イキそう」
秀吉は僕の声を聞くと、ストロークを速くする。急激な変化に加えて、手の動きも入ってくる。激しい快感に耐えられず、小さく呻いて射精した。精液はすべて秀吉の口内に収まる。さらにモノの内部で残っている分も、吸い上げてから、それを嚥下する。
「んっ……。明久のは、なんでもおいしいのじゃ」
満面の笑みで言う秀吉は、とても愛らしく、いじらしい。
とりあえずNGワードを…
俺秀吉好きじゃないからさ…
興奮が収まらず、口をゆすいできた秀吉と、キスをしながら、服を脱がす。上はボタンをすべて外し、ネクタイを緩ませ、下は完全にぬがせる。嫌がる素振りは見せながらも、抵抗はしない。受け入れてくれている証拠だ。下半身の不似合いなモノが、情欲を掻き立てる。
ベッドの上で四つん這いにさせる。すると、とても可愛らしいお尻の穴が見える。
「秀吉の穴はきれいだね」
「いつお主に迫られてもいいように、毎朝きれいにしておるのじゃ。……しかし、あまりまじまじと見られても、恥ずかしいのじゃ」
僕のことを思ってくれているのは嬉しいけど、逆に考えると、いつか僕が襲ってくると思ってたのかな。深くは考えないようにしよう。
穴を軽く舐めあげる。
「んぁっ」
秀吉の喘ぎ。舐めた僕も、精神的な快楽に痺れる。無味でありながらも、甘美であった。さらに舌でほぐすと、想像以上にゆるいと感じた。
「秀吉のお尻はなんだかゆるいね」
四つん這いの状態で、顔だけこちらに向ける秀吉。
NGIDでいいだろ
>>235 サンクス
そうかIDか
もっと考えればよかったな…ごめん
237 :
♂♀:2010/04/04(日) 22:02:00 ID:INr/KN2H
「い…も、明久……とを考えて、……ニーしてたから」
よく聞こえなかったので、もう一度聞き直すと、
「明久のことを考えて、お尻でオナニーをしてたのじゃ!何度も言わせるでない!」
言ってから、自分の発言に照れて、ベッドに顔を埋めていた。その隙に、唾液で濡らした指を一本入れてみる。
「ひぁっ!」
くぐもった喘ぎが響く。随分余裕があったから、もう一本入れてみると、体をビクンと跳ね上げる。これぐらい余裕があれば、モノも入るだろう。
しかし、唾液だけでは潤滑が足りないのではと、何か代用品を探していると、ワセリンがあった。秀吉の穴と、僕のモノに塗り付けていると、「今更なんじゃが……優しくしてほしいのじゃ……」
「大丈夫。大事にする。優しくするよ」
耳元でささやいてから、挿入する。
「あぁあんっ!」
気持ち良さそうに喘ぐ秀吉。なんだかいじめたくなるけど、イクのを我慢するので精一杯で、ゆっくりとしか動けない。
けど、もっと気持ち良くなってほしいから、腰をうごかしながらも、秀吉のモノをしごく。少し皮をかぶっているモノをしごいていると、すさまじい反応を見せる。
238 :
♂♀:2010/04/04(日) 22:19:35 ID:INr/KN2H
「ひゃぁぁあああん!ダメなのじゃああぁ!」
普段と違う秀吉がとてもかわいい。だが、締め付けも強くなり、とても我慢できない。さらに性感を高めるため、激しく腰を打ち付ける。
「もう……イクッ、秀吉っ!」
「も、ダメッ、イッちゃうぅッ!」
二人同時に、絶頂に達する。疲労と幸福感とで、体が動かない。なんだか目もおかしくなって、ベッドの空間を仕切るためのカーテンが、赤くなっているように見える。
抱き合って、学校が終わるまで、泥のように眠った。
(
>>235別にいいよ。この話も人を選びそうな内容だし
もう見えてないと思うけど)
239 :
♂♀:2010/04/04(日) 22:55:43 ID:INr/KN2H
教室に荷物を取りに行く際、秀吉がダウトでやけに勝っていたのは、僕のためだ、と言うことを言っていた。
「明久が最下位の時に、わしが一位ならば、お主におごってもらう時に、裏でお金を渡せば、損得ないからの」
今更ながら、そんな気遣いも好きになった要因かもしれなかった。
教室をみると、姫路さんと美波が話をしていた。二人は、こちらに気付くと、
「あら。まだ、その格好してたの?」
「明久君が、なんだかアキちゃんです」
そういえば着替え忘れてた。
「ところで、明久君、木下君。どこに行ってたんですか?皆捜してましたよ」
「そうよ、アキ。皆心配してたんだからね」
なんか、皆に心配かけたみたいだ。
「ごめん。ちょっと保健室に行ってたんだ」
なんだか二人の視線が厳しくなる。
「保健室には誰もいない、って言ってクラスの男子が封鎖してたけど?」
「木下君。明久君と保健室なんかに行っちゃだめですよ。何が起きるか、わかりませんよ」
よく考えて、姫路さん。保健室は、校内でもっとも安全で、何も起こるはずの無い場所だよ。そして、僕たち二人の間には、何も起こらなかったよ。
このように言おうとしたはずが、
「おたすけ」
焦りすぎて、なぜか救いを求めてしまった。嘘をつけない僕である。
「アキ。本当に何かあったでしょ。言ってみなさい」
どうにか、言い訳を考えていると、秀吉が僕より一歩前に出る。助かる。
「島田、姫路。わしはお主らにも、負けんぞ」
言って、くるりとふりかえって、僕にキスをした。
なんだろう。今までのキスの中で、一番ドキドキしている。振り向いた時の秀吉が、今までにないくらい、可愛かったからかもしれないし、二人分の殺気をひしひしと感じているからかもしれない。
「こっちに来なさい!アキ!あんた、木下になにしたの!」
「返答によっては、明久君は、次の朝日を見ることができなくなりますよ」
僕は、今日でもう朝日はおろか、何も見ることはできないだろう。
最後に、秀吉が見れてよかったよ。
240 :
♂♀:2010/04/04(日) 23:07:55 ID:INr/KN2H
余談
ここ最近ムッツリーニ商会に客が絶えない。その買い物の内容は一律で、二人の美少女による何かしらの動画らしい。
僕と秀吉が行く時は、いつも売り切れていて、クラスで持っていないのは、女子とぼくと秀吉だけらしい。
ただ現在ムッツリーニ自身は入院していて、商会はFFF団の有志によって運営されている。入院の理由が、その動画の撮影にあるらしいから、多少は気になるけど、僕には必要ない。
男とか女とか、そんなものを飛び越えて、美少女な秀吉が僕の彼女なんだから。
おわり
gj!何気にないストレートな組み合わせだった。
>>212 すまない。
今来たんだけど、ページに何も表示されなかった。
やはりくるのが遅すぎたんだろうか。
申し訳ない;;
斧ロダでぐぐればいける
規制うざいな
244 :
212:2010/04/05(月) 17:12:22 ID:ZboXnEHg
>>242 今見てきたけど、メンテか何かでサーバーが落ちてるっぽいね。
今はちょっと様子見てみるけど、入れるようになったら直に確認するよ。
もし流れてたらうpし直すからご安心を
246 :
212:2010/04/05(月) 17:18:11 ID:ZboXnEHg
247 :
212:2010/04/05(月) 17:20:27 ID:ZboXnEHg
>>245 直リンは拙いと思ったからトップにしといたんだ。
関係各位重ね重ね申し訳ない…
248 :
姫Xムツ:2010/04/06(火) 04:28:10 ID:wb4ei7dR
「…やぁあ、そんな、感じちゃうっ」
「…………やわらかい」
「土屋君、そこは噛んじゃダメえぇ」
「…………乳頭が固くなってきた」
「んっ、はぁあ、下着の上からでもこんなに・・・」
やっぱり土屋君のテクニックは自分と違ってスゴイ上手い。
翔子ちゃんから借りた催眠術の本で土屋君を思いのままに操れるようになってから、一度は試してみたかった事だったので、余計に興奮してきちゃったみたい。
明久君との一夜を過す前に作法として女性はえっちなことも覚えておかないとダメだって事をA組の工藤さんから教えてもらった。
自分でも色々試してみたけども、うーん、どうも独りだとよくわからない。
だ・か・ら・・・・・ちょっと冒険しちゃいました。
坂本君だと翔子ちゃんに悪いし、木下君だと…女の子同士って感じだし。
土屋君だと、いろいろとえっちな事にも詳しそうですからね。
教室のミカン箱の中に土屋君が居たので、偶然持ってたトリクロロ…
え?うん?偶然、なぜかたまたま持ち合わせてただけですよ。
明日、明久君にお弁当を作ってあげようとおもってただけですから。
それで、デスね…
以下、また今度。
>>245,246,247
おはよう。
本当にありがとう
250 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 19:33:21 ID:oZ91m1Af
鳥取市の誘致企業リコーマイクロエレクトロニクスの井上和男経営戦略室部長は
いさぎよく辞職せよ。
井上和男は中国深せんの子会社・理光微電子有限公司に出張中、張文東(売春斡旋業)の紹介で女を買いあさっている。
張文東に手数料300元(約4500円)、女には日本円で1万円〜1万5千円渡す。
深せんはアジア屈指の大売春地帯。
井上和男はホテル(宝利来国際大酒店)に女を連れ込んで、現場を公安に抑えられ逮捕されたが罰金5000元(約7万5千円)で釈放された事件を起こしたこともある。
理光微電子有限公司 董事 井上和男(非常勤)
251 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 20:04:57 ID:vVtV+401
玲の乳には夢が詰まってる。
252 :
前スレ602:2010/04/06(火) 23:29:11 ID:D0HCakJE
必死で7、5巻のパロの続きを書き上げたけど規制で投下できない(;_;)
PCで書き込めないのでむなしく携帯から書き込んでます
この規制っていつ頃解除されるんですかね?
253 :
姫Xムツ:2010/04/07(水) 00:27:45 ID:TUxJ9sN6
まぁ、お弁当は明日の事なので、ちょっと置いといて。
土屋君に催眠術を試して見たんです。
「…………ハッ、ここはどこ?」(キョロキョロ)
「起きましたね。…いいですか、私の目をよく見てください」
「…………じっ(お、おおきい)」
「違・い・ま・す・よ?私の胸じゃなくて、目を見てください」
「…………(危険)」
あ、そうだ。この薬品も一緒に使うと効果的かもしれませんね。
ちょうど持っててよかったです。
「…………ぅうん」
こうやって、こう目から翼をだすようなイメージで…っと。
「効いてきたようですね、それでは…あなたは私の言うことを何でも聞かなくてはいけません」
「…………はい」
あれ?効いたのかな?ちょっと実験してみましょう。
「まずはそう…全力で、明久君の写真を全て渡してもらいましょう…」
「…………Yes your highness」
土屋君は自分のロッカーや鞄をゴソゴソとすると、メモリーカードとディスクを渡してくれました。
「ありがとうございます、では、ちょっと確認させてくださいね」
「…………了解しました」
こ、これはアキちゃんの写真じゃないですか、いつ撮ったんでしょうか?
ありがたくいただいちゃいましょう。
とりあえずレスも何もないので、この辺で止めとくか…
しょうじきまったく接点が無いから想像出来ない
一応、原作の7と7.5あたりのネタで書いたんだけど…
設定がダメだったのかー。
接点がないからこそ見てみたいと思うけどな。
規制で反応ないってのもあるだろうし。
もっとやれw
アニメであの顔は完全にルルだったなぁ
258 :
姫Xムツ:2010/04/08(木) 04:21:30 ID:tNOgIbqT
土屋君は意外にたくさん明久君の写真を持ってるんですね…
前にも明久君は土屋君を誘うような事を言っていましたし、なんかアヤシイ気がしますけど。
え?ちょ、こ、この写真は!?
「はうっ」
明久君の着替えシーン、しかも水着ですよっ?
な、なんで、あ、あの、えぇっと、その部分が、うわあ…
ふう、なんかドキドキしてきて、顔が熱くなってきちゃいました。
《なぜか都合良く、清涼祭(原作2巻の文化祭)の時のドリンクが置いてあったようだ》
ノドが渇いてたところに、ちょうどオレンジジュースが…
ふー、ちょっと落ち着きました。
しかし、土屋君がこんな写真を撮ってるのは問題ですねー…
ここはしっかりと確認しなくては!
「土屋君!ちょっとここに座ってくらさい!」
「…………はい」
「いいれすか?私が聞くことにちゃんと答えてくらさいね?」
「…………はい」
それじゃ以下、また今度。
お疲れ様ー
ゆっくりでいいから完結させてくれ
乙
>>9と前スレの明久×優子の続きが楽しみでたまらん
252の人、最後の明久×瑞希編はまだですか?
携帯から書き込むにしてもそんなに時間は掛からないと思いますけど?
パソコンで書いた文章をコピーしてメールで送ってそれを書き込めば手早く出来ると思いますよ。
>>262 規制じゃね?
ここ最近は解除されても1週間もたずに書き込めなくなる事が多い。
どこかの阿呆が暴れているかららしいが
規制じゃね?以前に
>>262はなんでこんなに偉そうなんだろうか
F組以下だな
Jクラスレベルww
262だけど、252は携帯から書き込むと言っているから携帯なら規制に関係なく書き込めるんだよ。
だから俺は自分の考えを252に教えてあげようとしたんだ。
こんな簡単なことにも気付かずに罵倒する265以降の奴、もう少し脳みそ磨いたほうがいいんじゃないの?(笑)
何だ荒らしか
>>268 こんな奴のために書かなきゃいけないのか…
書き手って大変だなあ
ID変わってないのに謎の自己紹介する辺りでレベルが知れるから関わらない方が良さそうだ
こういう半島根性の基地外ゆとりは何しでかすか分からないしな
>>252は規制解除されてから書き込むっていう事だろ
それまで黙ってまっとけクソムシ
メッセサンオーの件の規制はもう解除されてるはずだよ
まあどうでもいいことだが、投下ペースは書き手の自由
俺たちがどうこう言うことじゃない
明優秀はまだかー!
明久が優子さんとやりながら秀吉と熱いキスをする
そして、今度は秀吉とやりながら優子さんと熱いキスをするみたいな
明久x木下姉妹ssを読んでみたいな
だっ、だからワシは男じゃと何度言えばっ!!
277 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 22:21:46 ID:DX9+DZXE
何度言ってもワカラナイ
みんなから見たら「戸籍上は男」なだけさ、基本認識はペタンコな女の子さHAHAHA!!
あと玲が秀吉を男と見抜いたとか言われてるけど、それは明久が女を連れ込むわけない→三人とも男、という判断しただけだしね!!
秀吉は最近成長期に入ったらしい、そろそろペタンコからも卒業だな
「だからワシは男じゃと何度」
「通じない冗談はやめようよ」
「…一度しっかり認識を改めてもらう必要がありそうじゃの」
wktk
「明久見よ、このうっすらとついた胸筋を。これでもワシが女だというのか?」
「すごく、おっぱいです…」
「胸板と言え!!…まったく、下を見せれば納得するだろうが、生憎ワシはまだ生えてないからのぅ」
「まって!!まだ生えてないって何!?モノがないってこと!?」
「親から聞いた話だと、ワシはまだ一人前の男でないからついてないという話での、もっと男らしくなれば生えてくると…」
「…なんか、君の両親にしっかり話を聞きたくなったよ」
…妄想した、反省はしない。
まったく、秀吉を見てると
美波や姫路がカスに見えてくるよ。
>>284 それはないな
二人ともヒロイン
ただ秀吉が真のヒロインなだけだ
美波と姫路はいちいち暴力振るうところがうざすぎる。
実際に嫁とするならば秀吉しか選択肢がなくなる
殺人料理とかこっちの身がもたん
工藤がいるじゃないか
ってかいまいち秀吉のよさがわからん
男にしか見えなくないか?
姫路さんと美波には吉井玲という最大の壁がいるが、秀吉はそれを突破できるわけだが……
姫路さんは同棲するしなぁ
持ち上げるのに貶めるような子は此処にくるのには早いんじゃないかな
明優秀はやくきてくれー!
秀吉の萌えポイントはたくさんあるがあえて1つ上げるとすれば
ツッコミ役のポジションにいるのに実はバカってところだな
3.5巻見るまで秀吉は比較的まともだと(外見以外は)思っていたのに…
よく考えろ
秀吉と恋人になったら
優子さんも含めて同時に付き合えるんじゃね?
原作で、「明久ぁ…」とか言いながら瞳を潤ませた秀吉が明久に抱きつくシーンが出てきそうだな。
絶対秀吉は明久のことが好きだろ。
298 :
前スレ602:2010/04/11(日) 21:16:43 ID:qV09sH05
>>262 スマン。その発想はマジで浮かばなかった
そうだよな。携帯から書き込めるんなら投下できるよな
という訳で携帯から投下します
皆様にはたびたびご迷惑をおかけして申し訳ありません
では続きを投下します
前回文字化けしたので今回のNGワードは『if 7.5巻で召喚獸が告白してしまったら?』になります
携帯からの投下ですからちょっと不具合があるかもしれません
(明久視点に戻ります)
え?なんで?なんで姫路さんが泣いてるんだ?
そんな悲しいことがあったんだろうか?もし僕が力になれることが言って欲しいな…
なんて冗談を言うのはもう辞めよう。いや僕にはそんな冗談を言う資格すらないだろう。
いくら僕が馬鹿でもわかる。今姫路さんが泣いている理由は僕の告白だろう。
姫路さんは優しい女の子だ。人の気持ちがわかり他人の為に本気で怒れて本気で泣けるような女の子だ。
だから僕は姫路さんのことを好きになった。そんな優しい姫路さんを。
でも僕はそんな優しい姫路さんを悲しませてしまっている。 姫路さんは、私の初恋はまだ続いているんですよ?と言っていた。つまりずっと好きな人がいるってことだ。
初恋がずっと続くような、そこまで想える人がいるのに只の友達でクラスメイトな僕に告白なんかされても迷惑なだけだろう。
だけど姫路さんは優しいからそんな僕の為に泣いている。僕の気持ちには応えられないけれど、僕の失恋に対して泣いてくれているんだろう。
僕のことも友達としてなら大事に想っていてくれてたってことなんだろう。
けれどもうそんなの関係ない。もう以前のような関係には戻れないだろう。どんなに取り繕ってもやっぱりぎこちなさが出てしまうに違いない。
まったく最悪だ。こうなるってわかっていたのに。姫路さんを悲しませたくなんかなかったのに。
こうなってしまったのも全部あのババァ長のせいだ!なんて心の中で呪っても現実は変わらない。
とりあえず今の僕が取るべき行動はひとつだ!
「あはは…ごめんね姫路さん。迷惑だった…よね?」
「あ、きひさくっ…(グスッ、グスッ)」
「本当にごめんね?忘れてくれちゃっていいからさ…。それじゃ!!」
そういって荷物を担ぎ出口を向く僕。これ以上ここにいるわけにはいかない。
これ以上姫路さんの涙なんて見ていられないし、僕がここにいる限り姫路さんは泣き続けるだろう。
そんなことは許せない。
(あ〜ぁ。失恋かぁ…)
なんて思いながらも教室から走り去ろうとして
「待って、ください!」
走り出せない。
おお
始まってる
姫路さんが僕の裾を掴んで離さないからだ。
「ど、どうしたの?姫路さん」
「返事を…返事をさせて下さい!」
「え…?そんな無理して返事なんてしてくれなくていいよ…。僕の気持ちが姫路さんにとって迷惑だ、なんてことはわかりきってるし」
「そんなこと言わないでください!!」
「ひ、姫路さん?」
「私…。私嬉しかったんですよ!?」
「え?」
「迷惑だなんてそんな訳ないじゃないですか!さっきの涙はうれし涙なんですよ?だって、私も…私も明久君のことが…」
え?ちょ、ちょっと待って欲しい。これは何かのドッキリかなんかなのだろうか?
常々馬鹿と言われている僕だけどこの先の展開は予想がつく。
(でも…そんなまさか…)
なんてことを思いながらも聞きたいような聞きたくないような姫路さんの次の言葉を待っていた僕だが、その時常日頃から命の危機にさらされて鍛え抜かれた僕の危険察知能力が身の危険を察知した!
「まったくアキったらどこに逃げたのかしら?」
「案外もう帰ってしまったのかもしれんぞい?」
マズい!美波と秀吉が帰ってきたんだ!!
今僕が置かれているこの状況を客観的に見てみよう。
1、誰もいない静かな教室に二人だけの生徒
2、その二人の生徒は男子と女子である 3、その男女は向き合っていて、女子の方はなにやら涙目になっている
結論、なにやら良からぬ誤解をされてもおかしくない
特に美波がこの状況を見たら問答無用で僕を殺りにかかってくるかもしれない。
姫路さんのこの後のセリフも気になるが今は命の方が大事だ!
けれどもう美波達はもう教室の外まで来てしまってる。つまりもう教室の外には逃げられないってことだ。
残された道は教室の中に隠れることだけ。けれど畳とちゃぶ台しかないこのFクラスで隠れる場所なんて…。
ハッ!そうだ!一つだけある隠れられる場所が!その場所はついさっきまで姫路さんが隠れていた場所。つまり…
「姫路さん!ちょっとゴメン!」
「え?明久君何を…、キャッ!」
掃除ロッカーだ!
掃除ロッカーの中に姫路さんを入れ僕も続いて入る。
さすがに人間二人と僕の荷物が入るのはキツいが見つかって殺されるよりマシだ!
僕が掃除ロッカ―の扉を閉めると同時に美波と秀吉が教室に入ってきた。
「む〜ここにもいないか〜」
「ふむ。どうやらそのようじゃの」
「もう召喚フィールドも消えちゃったし今日は諦めるとするわ」
「そのほうがよさそうじゃな。どうやら明久の荷物もないようじゃからもう帰ってしまったようじゃ」
「アキには明日お仕置きね。とりあえず今は探し回るので疲れたからちょっと休憩しましょ?」
「そうするかの」
そういってくつろぎ始めた美波と秀吉。どうやら僕達には気づいていないようだがしばらく教室から出て行く様子もない。つまり見つからないためには二人が帰るまでロッカーから出られないってことだ。
そこまで考えてちょっと落ち着こうと考えて深呼吸。
そして少し落ち着いて気がついた。今の状況に。
近い。姫路さんとの距離が近すぎる。
せまい掃除ロッカーに二人で入れば当然だけどこの状態はヤバすぎる。
体のいたるところに姫路さんの体が当たり僕に柔らかい感触を与えてくる。
特におそらく胸があたっているだろう部位が感じる柔らかさは他の比じゃない。僕も男子なわけだし思わず股間が膨らんでしまいちょっと腰が引けた体制になる。
だけど一番ヤバいのはそんなことじゃない。
顔が…近いことだ。
ほんの数センチ先に姫路さんの、僕が好きな女の子の、ついさっきまで妙な空気になっていた女の子の顔がある。
もっと有り体に言えばちょっと顔を動かすだけでキスが出来る距離ってことだ。
姫路さんがふと顔を上げた。そして僕と目が合った。
姫路さんが真っ赤な顔になった。きっと僕も真っ赤な顔をしていると思う。
姫路さんがそっと目を閉じた。
そこから先は頭がポーッとして状況がいまいちわからなくなった。
ただ姫路さんの顔が近づいてくるのがわかった。いや、もしかしたら僕が姫路さんに近づいているのかもしれない。
そしてそのまま…二人の唇が重なった。 どれくらいそのままでいただろうか?とても長かったかもしれないし一瞬だったかもしれない。
ただ気づけば美波と秀吉は既にいなくなっていた。
そしてこの時間の終わりは唐突に訪れた。
僕がふと我に帰ったからだ。たまらず僕はロッカーの外へと飛び出した。
「な、え、うそ、僕は姫路さんになんてことを…」
慌てふためく僕。そんな僕に
「明久君。私の気持ちわかってくれましたか?」
姫路さんはゆっくりと語りかけてきた。
「姫路さん!だめだよそんなこと言っちゃ!そんなこと言われたら…都合のいいように解釈しちゃうじゃないか!」
「いいんです!だってそれは本当のことなんですから!都合のいい解釈なんかじゃないんです!」
「う、嘘だよ…。だって姫路さんは僕なんかには高嶺の花で…学年最下位の僕なんかじゃ全然釣り合わないし…」
「そんなこと言わないでください!そんな…っ、そんな悲しいこと…っ!」
姫路さんは一度は止まった涙をまた流し僕に告げる。
「明久君はとっても素晴らしい人です!釣り合うとか釣り合わないとかそんなことを言うのは辞めてください!」
そう言って姫路さんはさらにまくし立てる。
「それに肝試しの時にも言いましたよね?たまに明久君と距離を感じてしまうって…。私はお姫様でも高嶺の花でもないんです!だからそんなこと言わないで下さい!私は一人の女の子なんです!」
そして姫路さんは僕の胸に飛び込んできて告げた。
「明久君のことが大好きな、1人の女の子なんです」
その言葉を聞いた瞬間僕の中を何かが駆け巡った。
僕は、姫路さんが好き。
姫路さんは、僕が好き。
つまり両想いってこと?
「あのさ、姫路さん」
「な、なんですか?」
まだ止まっていない涙をぬぐいながら姫路さんが応える。
「僕のほっぺをつねってくれない?」
「え?ほっぺをですか?」
「うん。お願い」
「わ、わかりました」
ムニーッ、と僕のほっぺをつねる姫路さん。
うん、痛い。
つまり夢じゃないってことだ。だからさっきまでのことは現実で起きたことだってことだ。
ということは僕たちが両想いってことは現実でキスも現実だ。
もう、腹をくくろう。
姫路さんは僕が姫路さんに釣り合わないなんてことはないって言ってくれた。
自分は高嶺の花なんかじゃない、1人の女の子なんだって言ってくれた。
僕のことを…、好きだって言ってくれた。
だから僕もはっきりと応えよう。
僕の胸に飛び込んできた姫路さんをそっと抱きしめる。
「明久君!?」
「姫路さん。僕は君が好きです。ずっと好きでした。だから僕と……恋人になってください!」
僕の気持ちを一切の偽り無く伝えた。
その言葉に
「っっっ!はいっ!」
姫路さんはちょっとの涙と最高の笑顔で答えてくれた。
僕たちはしばらく抱き合ったままでいた。ずっと好きだった人と恋人同士になれた喜びをかみ締めていた。
だけど姫路さんが急に顔を赤らめもぞもぞしだした。
「どうしたの?姫路さん」
「あの、ですね…。その、言いづらいんですけど…」
「うん?」
「その、当たってるんです…」
そういった姫路さんの視線の先には大きくなっている僕の股間の紳士があった。
「うわわわぁぁあぁぁぁぁあああ!?!?!?」
しまったぁぁぁぁぁぁああああ!!
嬉しすぎて股間にまで気が回らなかった!ちょっと考えれば女の子に抱きつかれて健全な男子高校生が反応しないわけがないのに!
気がついていれば腰を引くくらいはできたのに!
「ご、ごめん姫路さん!すぐ離れるから!」
このままじゃマズいから離れようとした
けれど
「ダメです」
姫路さんがそれを許してくれなかった。
「姫路さん!?だってこのままじゃ嫌でしょ!?」
「嫌なんかじゃないです!ただビックリしただけです。だってこれは明久君が私に興奮してくれた証拠ですよね?」
「いや、あの、その、そうじゃないって言えば嘘になるけど…」
「ならいいんです!明久君が私を想ってくれてるのがわかりますから…」
そしてそのまま僕の腕の中に居座る姫路さん。
抱きしめてくれるのは嬉しいけどこのままじゃいろいろヤバい。僕の股間の紳士が当たっていることも、僕の理性が崩れてきていることも。
「あ、あのさ姫路さん。い、一度離れてくれないかな?」
「なんでですか!?あの、その、男の人の大事な部分が当たっていることなら私は気にしませんよ?」
「いやそうじゃないと言うか、姫路さんが気にしなくても僕が気にすると言うか…」
「ど、どうしても離れなきゃいけないんですか?」
目をウルウルさせて僕に離れたくないと訴えかける姫路さん。かなり可愛いけどここは姫路さんのためにもハッキリ言わなきゃダメなところなんだ!
「そのさ姫路さん。抱きついてくれることは嬉しいんだけど…。僕も男だからさ、好きな女の子に抱きつかれると理性が効かなくなっちゃうんだよ…。姫路さん嫌でしょ?そんないきなりなんて…」
「……いいですよ?」
「え?」
「だからその、シてもいいですよ?」
「ひ、姫路さん?」
「こんなこと言うとはしたない女の子だって思われちゃうかもしれませんけど、私だって好きな人と繋がりたいって思うんですよ?ずっと明久君と結ばれたい、明久君とそういう関係になりたいって思ってきたんです」
「姫路さん…」
「だから…私に明久君と繋がったって証拠を、明久君のものになったって証をください!」
上目遣いに涙目で僕に訴えかける姫路さん。
女の子にここまで言わせてなにもしないような奴は男じゃない!!
「姫路さんっ!」
「きゃっ!」
姫路さんをゆっくりと押し倒す。Fクラスが畳なことに感謝だ。ほかのクラスの床だったらこういう訳にはいかない。
「姫路さん…。本当にいいんだね?」
姫路さんに最後の確認を取る。
「はい。私を明久君のものにしてください」
了承を聞き、その唇にゆっくりとキスを落とす。
そして姫路さんのシャツのボタンを順番に外していく。
ボタンを全部外すとそこに現れたのはいつも見ても立派な姫路さんの胸と下着だった。
最初は下着の上から、それから下後を外し直に愛撫をする。
その間も「あっ、やんっ」と姫路さんの可愛らしい声が聞こえてきて僕を興奮させる。
それにしても立派な胸だ。大きさ、形、柔らかさ、どれをとっても申し分ない。
そして乳首を指でこすり上げる。それだけで姫路さんの声が上がる。それならば…と乳首を口に含み吸い上げる。
「やっ!あっ!だ、だめですぅ!」
なんか赤ちゃんみたいでちょっと照れくさかったけど感じてくれたみたいでよかった、とちょっと調子に乗って次は少しだけ歯を立ててみた。
「か、噛んじゃだめぇ!」
これにも悦んでくれたようだ。嬉しくなってさらに胸への愛撫を続ける。
「あ、やっ、そんなっ…」
「ふふっ、感じてくれてるみたいだね」
「明久君…そんなこと言うなんてイジワルです。それに…」
「それに?」
「さっきから胸だけ弄ってばっかりなんてやっぱりおっぱいが好きなんですね」
「え?」
「自分で気づいてなかったんですか?さっきからずっと胸にかかりっきりですよ?」
言われてみて気づいた。確かにおっぱいばっかいじってた。
「いいんです。明久君が胸の大きなポニーテールの子がタイプなのはわかってますから」
ヴ。そういえば姫路さんには僕のエロ本の趣向はバレてるんだった。
「私の胸にだけ興奮してくれるならいいんです。明久君が望むならポニーテールにだってします。だから他の女の子の事なんて見ちゃだめですよ?」
し、視線が痛い!ジト目で僕を見る姫路さんの視線が刺さる!
「あ、あはは…」
ごまかすように苦笑いし、手を下の方へと伸ばす。名残惜しいけど胸ばかりいじってる訳にもいかない。
「姫路さん。もう濡れてるんだね…」
「い、言わないでください!」
手を伸ばした先で指に伝わる感触、下着越しでもわかる。もうアソコが濡れているってことが。それはつまりさっきまでの胸への愛撫で感じてくれたってことだからなんかちょっと嬉しくなる。
軽く下着の上から愛撫し、一気に下着の中に手を入れる。
それだけでぐちゅ、ぬちゅ、と音がする。
親指でクリトリスをいじりながら指を姫路さんの中へと挿れる。
熱く濡れていてヌルヌルな感触が伝わってくる。
「ぁ、やんっ、ぁあっ」
AVなどでは指で激しくしているけど実際にそこまで激しくすると女の子は痛いのだと聞いたことがある。ましてや姫路さんは男性経験がないだろうからゆっくりと慎重に指を動かす。
「あ、あきひさくんっ」
「気持ちいい?姫路さん」
「そ、んなこと、聞かないで下さ、い」
息も絶え絶えになっている姫路さん。
だけど姫路さんには悪いけど僕ももう限界だ!姫路さんの中に入りたくてうずうずしてる。
姫路さんの下着を脱がし、僕のイチモツを取り出しそっと姫路さんのソコにあてがう。
「姫路さん、いくよ?」
「はいっ、来てくださいっ!」
ズプ、ズププッと僕自身が姫路さんの中へと挿入されていく。
ヤバイ!気持ちいいとは聞いていたけれど予想以上だ!!
だけどここで腰を振りたい欲望に負けちゃいけない、なぜなら…
「あ、ぅう、痛っ…」
僕の下で痛がっている姫路さんがいるからだ。
「大丈夫?姫路さん」
「だ、大丈夫です。大丈夫ですから続けてください」
「でも姫路さん辛そうだよ?」
「いいんです!この痛みも明久君と繋がれた証ですから…。だから今度はもっと明久君を感じさせてください」
「姫路さん…」
ここまで言われたら動くしかない。
そして僕はゆっくりと、しかし確実に腰を振り始めた。
腰を振るたびに伝わってくる半端じゃない気持ち良さ。気を抜いたら暴発してしまいそうだ。
だけど僕にも意地がある!男として彼女に無理をさせてしまっているのに初めてが暴発して終わらせてしまうのなんて許せるはずがない!
だから必死に我慢しているとだんだん姫路さんの声の感じが変わってきた。
慣れ始めて余裕が出てきたみたいだ。
「あ、明久君」
「なにっ、姫路さん」
「私の中、気持ちいいですか?」
「うんっ、すごく、すっごく気持ちいいよ!」
「良かった…。明久君にそう言ってもらえて嬉しいです」
お、やってるねぇ。いいよー
そう言ってとても優しい慈母のような笑みを浮かべる姫路さん。
その笑顔は反則だっ!まだ辛い筈なのに、痛い筈なのにそんな優しい笑顔を見せるなんて…。必死に我慢していたものが崩れていく音がした。
「姫路さんっ!僕もうっ!」
「は、い!来てください明久君!」
「く、ぅああ!」
どぴゅっ、どくっ、と姫路さんの中に流れ込んでいくのがわかる。
すべて出し切ったあと力尽き、姫路さんの上に倒れこむ。
「「はぁっ、はぁっ」」
僕と姫路さんの二人分の荒い呼吸の音だけが聞こえる。
このまま眠ってしまいそうだ。
朦朧とした意識の中姫路さんの声が聞こえる。
「明久君」
「何?姫路さん」
「大好きです」
「僕もだよ」
そして姫路さんの唇にキスを落とした。
明久×瑞希編END
おまけ
Giris side
「へ〜、ボクがいなくなった後にそんなことがあったんだ」 「だ、誰にも言わないで下さいね!」
「……隠すつもりはなかったけれど自分から言う前に見抜かれるとは思わなかった」
「大丈夫だよ!ボクそういうことには口が堅いから!それに二人の話の後にボクも自分のことを話したでしょ?これで条件は同じだよ」
「そ、そうですけど…」
「いやぁそれにしても三人とも初彼氏ゲットしてすぐに初Hしちゃうなんて…。まぁそのおかげで腰をかばうような歩き方してたから二人になにかあったって見抜けたんだけどね!」
「……翌日の痛みまで考えてなかった。まさかそれでバレるなんて」
「それにしても二人とも凄いね〜!ボクはゴム使ったけど二人は中で出させたんでしょ?」
「……私は大丈夫。しっかりと安全日だったから。オギノ式は日本が世界に誇れる宝」
「さっすが代表だね!ってことは瑞希ちゃんも?」
「…………(ダラダラ)」
「あれ?瑞希ちゃんもしかして…」
「だ、大丈夫ですよ!?危険日じゃなかったですから!……安全日というわけじゃありませんけど(ボソッ)」
「それってヤバくない?もし妊娠しちゃってたら…」
「ど、どうしましょう!?……ぅぅ、ううううう!!(ダッ!!)」
「行っちゃった。あっちはFクラスの方向だね。…って代表!?どこ行こうとしてるの!?」
「……瑞希に負けていられない。この学年で最初に幸せになるのは私」
「あはは…。でもボクも二人に実技で先を越されちゃってるのは悔しいかな?しっかりと安全日さえ確認すれば…」
「……一緒に行く?」
「そうだね!ボクもFクラスに向かうよ!」
Boys side
「さて二人とも。今まで楽しかったよ」
最高の笑みを浮かべムッツリーニと雄二に向き合う僕。この二人はFFF団における重大な規律違反を犯した。例え自分が幸せの絶頂にいようと他人の幸せを許さないのがFFF団だ。
今回僕は圧倒的優位に立っている。なぜなら僕は二人の告白を見ているが二人は僕の告白を知らないからだ!つまり僕の天下だ!
「それじゃすぐに須川君に報告を…」
「……してもいいがそうしたらこちらにも考えがある」
ムッツリーニが僕に囁きかける。
「考え?ムッツリーニに何ができるって言うのさ?」
「……俺が、教室に盗聴機を仕掛けていないとでも?」
「っ!?」
盗聴機だって!?それじゃ昨日のことは全部バレてるってこと!?
「ま、まさか姫路さんとのあんな事やこんな事も全部知ってるの?」
「馬鹿め!かかったな明久!」
今まで黙っていた雄二が話に入ってくる。
「そもそも今日のお前の様子で姫路と何かあったのはモロバレなんだよ!だいたい男ばかりのFクラスにムッツリーニが盗聴機なんか仕掛けるものか!姫路や島田だけならムッツリーニ本人だけでカバーできるんだよ!」
え?それじゃさっきの盗聴機の話は嘘ってことになる…。ということは僕は騙されて姫路さんとのことを暴露してしまったことになる。雄二とムッツリーニの協力作戦だったのか
「し、しまった!」
「さぁこれで条件は五分だ。それでも須川に報告するか?」
「ぐ、ぐぅ…」
これじゃたとえ僕が報告したとしても同じように僕のことも報告されて共倒れになってしまう。
「よ、よしわかったよ。僕も二人のことは黙っているから二人も僕のことは内密に…」
「まぁそれが妥当だな」
「……了解した」
ここに三人の秘密協定が結ばれた。
ドタドタ、ガラッ(扉を開ける音)
「明久君!昨日ので妊娠してしまってたら責任取ってくれますか!?」
「……雄二、私達も負けていられない。例え安全日だろうと妊娠するくらいたっぷりと中で出して」
「ムッツリーニ君!このままじゃ保健体育トップコンビの名が泣いちゃうよ!二人に負けないようにボクの中にたっぷり出してよ!」
そして一瞬で無駄になった。
「「「「異端者を殺せ!!」」」」
さっきまで朝のHRまでの時間をぐだぐだと過ごしていたクラスメイト達がいっせいに襲い掛かってくる。美波や秀吉はまだ来ていないからとりあえずの敵はFFF団だけだ!
「このままじゃマズい!逃げるよ姫路さん!」
そう言って姫路さんの手をとり駆け出す。他の二人も同様な行動をしていた。
「あ、あの明久君!その、責任は取ってくれるんでしょうか?」
「姫路さん!僕はどうしようもない馬鹿で甲斐性もないけど…姫路さんは僕が守り抜くから!」
「明久君…っ!」
好きな女の子を大切にするなんてことは当たり前だ!だから今はとりあえず…
「「「「殺せっ!殺せっ!殺せっ!」」」」
迫りくる変態達から逃げ切ることだけ考えよう。
「明久君!ふつつかものですがよろしくお願いします!」
「姫路さん!この戦いが終わったら(なおかつ妊娠していたら)結婚しよう!」
あれ?これって死亡フラグ? でも構うもんか!今はこの幸せを手放さないことだけ考えよう!!
あ、ちなみに姫路さんは妊娠してなかった。だけど姫路さんを傷物にした責任を取るためご両親に挨拶だけはすることになった。
「はじめまして!娘さんとお付き合いをさせて貰ってます!吉井明久です!!」
END
313 :
前スレ602:2010/04/11(日) 22:23:01 ID:qV09sH05
以上になります
長々と続いたシリーズでしたが、最後まで付き合ってくれた皆様には深いお礼を申し上げます
書き終わってつくづく実感したのは、俺って本当に文才がない!って事だなぁ…
キャラの性格も掴みきれず構成もグダグダで…
特にエロパートなんて全然エロくなくて目も当てられない
本当にお目汚しな作品で申し訳ありませんでした
それでは俺は名無しに戻ります
もしかしたらまた作品を書くかもしれないんでその時はまたよろしいお願いします
乙
GJ!
316 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 22:45:05 ID:3Qcx0hYc
GJ!!!
乙
3組をしっかり書ききるなんて凄いことですよ
乙りー
319 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 01:03:19 ID:hoIiEFCX
GJ これの後日談を書いていただけないでしょうか?
ageてクレクレとか本当に救えないバカが住み着いてんな
作者もこんなのの餌にするために書いてんじゃないだろうに
>>313 3作ともあまりの良作ぶりに思わず涙した。
ココまで感動したのは久しぶりだ
もしコレに続編があるのなら是非希望しまっしゅ
乙
スッゴく良かったですよ〜
また次の作品に期待ww
だれか美春もの書いてくれないか?
>>313 goodjob過ぎて感動した
続編かーあるなら是非読みたいです。
ただ、ここまで素晴らしいのが書けるなら
If美波verも読んでみたくなってしまうのが人情でしょうか?
是非お願いします!m(_ _)m
保管庫更新してくれ
ひでゆうがみたい
327 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 21:29:14 ID:lQrrbpPk
美春X島田ネタ
328 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 00:30:59 ID:stJUKAdr
過疎ってきたな…
まぁアニメ終わったし、原作もそんなに進んでないから仕方ない
原作8巻っていつ発売すんだろな?
新しく妄想出来るネタがなければ職人もやる気が出ないだろうし
ファミ通文庫◆FB Online◆
見る限り夏になるな新刊
>>329 さげ知らない、おまけにクレクレ
過疎るのもしかたない
こんな妄想が最近渦巻いてるんだが…
下手に?頭の良い瑞希だから
明久が熱を出して寝込んだと知って
見まいに来る
「男の人は、長期間発熱が続くと…ゴニョゴニョ」と暴走して
氷を口に含んで明久のフグリを冷やす
これだと玲でも可だな
逆に美波だと知識が無さそうだから、展開に持っていき辛い?
>>334 直にそれをカタチにする作業に戻るんだ!
>>211 明久×優子SSの続きはマダかね?
もしや、また荒らしの巻き添えか?
偉そうだな。
敏感過ぎわろたwwwwwww
まぁ正直うざいよな
乞食が配給まだかまだかって公園で大声出してたら不愉快だろ?
待っていることを伝えるのも重要だが
加減や言い方や言える空気かどうか判断するのも重要だな
そんな機微が通じる相手ならそもそもあんなクレクレしないよ
そうだな。俺も秀吉がFクラス公認性処理便所のSSが欲しいなって思うけど大声で言ったりはしないな。
・・・
>>342 お前思ってる言葉が口から出てるぞ、その脳味噌腐ってるみたいだから早くゴミに出しとけ
秀吉は俺の嫁に決まってるだろ
秀吉とアキちゃんの2人で海に泊まりに行っていたんだけどさ
旅館の猫に懐かれちゃって一緒に海につれて来ていて海の家でご飯食べていたんだけど
肌寒くて上着取りに戻ろうって話しになって、その時には猫は寝ちゃっていてアキちゃんが抱えていたんだけど
んで戻り道がまた危険な道レベルに狭くて、歩いている方は崖みたいな感じになっていてガードレールも無いんだ
そこをとぼとぼ一緒に並びながら歩いていたら後ろからトラックが突っ込んできてさ…
アキちゃんはとっさに秀吉を反対側に突き飛ばして自分は猫かばうようにそのまま下に落下するんだけど
死んじゃうんだ…。と、ここまで夢で見たんだが、助かったルートでその後秀吉号泣→イチャイチャを誰か頼んだ!!
任せた、とか言わないで書けばいいじゃん。
文才ないから、とか言い訳扱くのって結局は書くのが面倒だからだろ。
ネタ投下も煽って終わりじゃもうこのスレの存在意義無いな
書いてもらう立場なのにネタ投下したんだからいいだろみたいに居直るようじゃな
349 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 20:20:52 ID:YaHEbKfm
かけますように!!
>>336 よっしゃああああ!!!!!とけたああああ!!!!!
皆さん、規制くらってましたすみません。
時間が出来たら投下したいですが、家庭やらリアルやらで時間がないので、もう少しまってください
おう! 待ってるぜよ!
誰か秀吉×女(出来れば姫路……といいたいがムリか)
頼む…
規制?
>>353-354 ほんとは近親以外のほうがよかったけど
やはり厳しいならそれでも構わないッス!
だって秀吉嫌って言うほどBLネタ多いから可哀想なんだもん…
秀吉は普通に男キャラとして扱うと違和感が出るんだよ…原作でそういう設定だから
原作でも秀吉は明久の事が好きなんだからしょうがないだろ
秀吉×実は女だったアキちゃん……
需要ないだろうな
男として扱われる扱われないは割りとどうでもいいけどんだけどさ
秀吉自体が明久の発言にデレッとしちゃうキャラだからややこしくなるんだよなw
言葉おかしくなった、サーセン
362 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 22:32:47 ID:AOK8iE8L
やった! ひでゆうきた!
これでまた一ヶ月ガンバレよ!
ゴメン下げ忘れてた! ゴメン!
女と絡む秀吉なんて想像できない…
姉上がいるじゃないか
木下姉妹は素晴らしいぞ
腐女子でいちいち人に関節技をかけるような女はいらん。
知らんよ
つチラシ
>>366 そういう女がまともに見たチンポによって処女奪われる展開は萌えるがな、自分
美波×秀吉…ダメか。そうか。よし。吊ってくる。
なんだかんだでここは姫路さんが一番無難?
アキちゃんだろjk
カスアニオタは友達がいないから安価つけたりして構ってやると居つくぞ
それ以前にまともにsageられないやつとかクレクレが居着いているっていう
家の玄関で靴を脱ぐときに気がついた。
ガスと水道が未納入であったことに・・・。
すべてはラブディバイドを買ったせいだ。
仕方ない。
僕は携帯を取り出すとメールを打った。
そのころ
「・・・・雄二、7時になった。携帯チェックの時間」
「チッ、わぁったよ。」
雄二の部屋で雄二の携帯が翔子の手に渡されたときだった。
From 明久
今晩、君の家に泊めてもらってもいいかな?
もちろん、タダでとはいわないからさ
「・・・・・・雄二、やっぱり吉井が好きなの?」
「ちょっと待て!なんて書い・・・」
雄二は今送られてきたメールを見た。
そして家中に響くような大声で叫ぶ。
「紛らわしいんじゃクソがぁぁぁーーー!!!」
明久宅
2,3発殴られれば流石の雄二も納得してくれるよね。
さて、お風呂にも入れないし、さっさと雄二の家に行くとしよう。
雄二の家に着くなり、僕は霧島さんに尋問された。
「・・・・私がいくつか話していくから、間違いがあったら訂正して。」
僕はコクンと頷いた。
「・・・吉井は文月学園2年のFクラス・・・」
「・・・・」
「・・・・先日の対Aクラス戦では負けた。」
「・・・・」
「・・・・吉井は、雄二が好きで、今晩は家に泊めてもらう予定だった。」
「ちょっ!ストップ!泊めてもらう予定だったけど、雄二は好きじゃないよ!」
ものすごい勘違いをされていたようだった。
「・・・・どっちにしても、今日は雄二の部屋では眠らせられない。」
「いいよ。僕はどこでも」
さっきから雄二の声が聞こえないと思ったら、扉の隣で体中黒コゲになりながら眠っていた。
静かでいいなぁ。
霧島さんの案で僕は居間のソファで眠ることになった。
僕は放課後の”授業“の疲れか、すぐに睡魔に身を預けた。
翌日、学校に来るなりAクラスから直々に召集がかかった。
僕を呼んだのは優子、霧島さん、工藤さんの3人だった。
どうやら僕が昨日、雄二の家で泊まったことを優子が不服としていたようだった。
「昨日、どこにいたの?」
ほかの2人に比べると、冷静さを保っている工藤さんが聞いてくる。
「家の事情で暮らせる状態じゃなかったから、雄二の家に泊めてもらってたけど?」
「よかったら家の事情とやらを話してくれるかな?」
優子がそう言った。
「実は、水とガスが出なくなって・・・・」
3人の目が点になった。
すごく恥ずかしいぞ!
「どうしてアタシに連絡してくれなかったの?」
「それは流石にまずいよ。娘2人いる家には泊まれないよ!」
僕間違ったこと言った?
「一昨日からお父さんもお母さんも家にいないの。だから、明久君が泊まりにきても誰も咎める人はいないよ」
そういうことで、僕は水とガスが出てくる(お金をゲットする)まで、木下家に世話になることになった。
喜んでいいのか?僕
教室に戻れば、何があったと美波と姫路さんに尋問される。
今日は尋問daysだな。
授業中にまたメールがくる。
実はAクラスって授業中にもメールオッケーだったり?
From 優子
昨日の罰として、今日は眠るの禁止!
よかったね、今日が金曜日で^^
・・・。
僕はどうすればいいんだ?
よっしゃあ!と叫ぶか、流石にキツいよ、と嘆くか、どちらを取ればいいかわからないけど、好かれまくってるのは確かだ。
授業が終わると、着替えの準備をしてから優子(秀吉)宅へ。
僕は本当に娘2人と同じ屋根のしたで寝泊りしていいのか未だに悩んでいた。
僕は彼女の家でほとんど1ヶ月ぶりの“人間の食べ物”にありついていた。
家ではダラケてすごしているらしい優子も流石は女の子で、ちゃんとした料理が・・・。
ガタン
「姉上、明久が倒れおったぞ」
秀吉は倒れて当然、という感じで言った。
「えぇ、彼にはまだ姫路さん達のことを諦めきれてないところがあるとアタシは思うの。今日、ダメなら土日を使ってでも完全に惚れさせてみせる」
「じゃからといって、わざわざこんな睡眠薬まで使わんでも・・・」
優子は力んで言った。
「相手は明久君だよ?信じられないくらい鈍感なの。あんたも分かってるでしょ」
鈍感も何もこれだけストレートに告白、もとい××や○○をやってるのだから、と言いかけて秀吉は黙った。
これ以上の話し合いは彼の腕が心配だった。
・・・・ん?
僕は一体・・・。
僕は優子の部屋と思われるところで上半身裸で眠っていた。
優子の家に来てからの記憶が曖昧だ。
「目、覚めた?」
ここ最近ですっかりお馴染みになった声がする。
「・・・僕は何をしてたの?」
優子はにこりと微笑むと、僕に水を、いや色がおかしい。何かのジュースを渡してきた。
「疲れてたんだと思うよ。これでも飲んで・・・」
僕は渡されたジュースを何も考えず、一思いに飲んだ。
飲んで少し経ってから、僕は自分の異変に気付き始めた。
「どうしたの?明久君」
さっきと同じ表情で優子が言った。
なんだか凄く変な気分だ。
「それにしても暑いね。」
まだ5月にもなってないのに?
でも、確かに暑い。
優子はそう言うと、服を脱ぎ、下着姿になった。
ピンクのブラとパンティーが目に入る。
「・・・優子、僕に何を飲ませたの?」
優子は質問に答えないまま、僕の唇に自分のそれを重ねてきた。
「・・・僕の、質問に、答えなよ」
優子は僕の服のボタンをはずしながら、全く期待はずれな答えを出す。
「聞こえないよぉ、明久君」
そんなに語尾上げて明らかにブリッコがよくしそうな仕草だけど、可愛いモンは仕方がない。
認めるよ。今のは秀吉、いや姫路さんすら凌駕していると。
僕は知らず知らずのうちに優子の肩を抱いていた。
「もう僕知らないよ?」
「なんで?全部明久君がバカで鈍感なのがいけないのに」
鈍感という理由だけで媚薬飲ませて女の子襲わせるという発想に及ぶ君の頭が心配です。
僕は今度こそ最初からクライマックスだった。
大きくなりすぎた肉棒を優子の膣に挿入れる。
相変わらず華奢な背中だけど、今度は猫が伸びをするみたいにしている。
ベッドに爪を立てているあたりやっぱり痛いのだろう。
でも僕にはそれに構ってる余裕がなかった。
今すぐ1発出しとかないと、性欲で頭がおかしくなりそうだった。
昨日の放課後とは比べ物にならない速さで腰を振る。
優子は僕のしたで一生懸命耐えていた。
まもなく、僕は優子の中で果てた。
流石に妊娠云々が心配になってくる。と、普段の僕なら思っただろう。
今の僕はもう次のコトを考えていた。
「優子、大丈夫?」
「いいよ。もっとめちゃくちゃにしてぇ・・・」
僕も変なら優子もかなりきているらしい。
優子は僕の精液と優子の愛液で濡れていた僕の肉棒を口に含むと、ゆっくり舐めはじめた。
カリの部分もどんどん上手になってきている。
程なくして、また肉棒が大きくなった。
こんな短期間で複数回吐き出すのは生まれて初めてだ。
僕のそれが十分に大きくなると、優子はしゃぶるのをやめて言った。
「今度は明久君が横になってくれる?」
僕は言われたとおり、仰向けになった。
この型は・・・間違いなく騎乗位だ。
それくらい僕にも分かった。
優子は僕のお腹に手を置いて、ゆっくり自分の膣に僕の肉棒を挿入れた。
「・・・あ、あぁ・・・」
もの凄く痛そうだが、ここでやめてと言っても聞くような子じゃないのはもう知ってたし、僕自身、そう言う気はさらさらなかった。
「明久くぅん・・・」
だから、そんな猫撫で声で話さないでくれる!?おかしくなっちゃうんだよ!
優子も慣れてきたのかどんどん速度を上げてくる。
「・・・あ、もう来たかも」
「まぁだ。ダメ・・・アタシが、きて、ないっ!」
もうヤバいのに、まだ我慢しろと!?
優子が更にヒートアップする。
騎乗位のまま、優子は僕にキスをする。
そのまま舌を無理矢理ねじ込ませる。
「明久君、もう、アタシ・・・」
「やっとだね。イくよ・・・」
僕も優子もほとんど同時に果てた。
2回イった訳だけど、優子は早くも廃人みたいになってるのに、僕はまだまだヤる気満々だった。(主に愚息が)
「ごめんね、優子。少しヤりすぎたね」
「・・・ううん、アタシが仕込んだ事だし、遅かれ早かれ・・・ね?」
「そうだね。なんとか落ち着いてきたし、お風呂、行こうか?」
「・・・欲張り」
心外だ。
「誰のせいかな?今日は寝かせてくれないんでしょ?」
優子はへたばっていたのに、これでまたいつも通りの能天気な顔に戻った。
本当に今夜は眠れないかもしれない。
夜中の12時を過ぎたころに、僕らは風呂に入った。
最初に身体と頭を軽く洗う。
「ねぇ、どうして頭洗ってるだけなのにソコが大きくなってるの?」
湯船の中から優子が聞いてくる。
「・・・僕も健全な男の子なんだ。仕方ないじゃないか」
頭洗うフリして実は湯船の中身しか見ていない僕。
今は
これだけしか出来ていません。
すみませんが続きはまたの機会に・・・。
生殺しw祝杯とGJは終わってからだ
待ってるぜ、急かしはしないが出来うる限り最速で…
俺の愚息が落ち着きを取り戻す前に続きをですね……
何はともあれ続きに期待!
>>381 康太「俺のハガネールが大変な事に!!!www」
GJ!
優子がいらねぇとか言ったヤツは回線切って飛び散れ
明久「僕のレックウザが火を噴きそうだよ!」
とにかくGJ!続きに期待!
>>前スレ602さん(if 7.5巻の人)
GJ!とてもおもしろかった!
三作とも好きな組み合わせということもあって前半の共通パートから
楽しく読ませてもらいました
これの続編があるなら是非お願いします
そうじゃなくてもまた書きにきてください
>>381 おお、続き書かれている楽しみに待っています
わしは秀吉×優子が見たい
のじゃ
>>389 ちょwwwおまwww
自分の姉をwwwwww
俺も見たいぞ!
「明日は明久達と勉強会じゃから食事は不要じゃ、母上。日曜も向こうに泊まるゆえ」
リビングから弟の声が聞こえる。あたしと瓜二つの美しい顔に正反対のバカな頭を持つ弟だ。
「あら。勉強くらいあたしが教えてあげるわよ、秀吉」
秀吉の場合、バカはバカでも演劇に入れ込みすぎて成績が悪くなっているだけで、頭は悪くない(と思う)。
ちょっと気合を入れれば誰からも文句を言われない程度の点は取れるはずと、何度かあたしが見てやろうとしたことはあった。
「あ〜……、姉上はワシとはレベルが違いすぎるからのぅ。もう少し基礎を固めねばいかんと思うのじゃ」
その度になんだかんだと理由をつけてかわそうとするのはいつも通りなのだが、Fクラスのバカ達とは
勉強会という名目で集まっているらしい。いいことではあるのだが、姉として釈然としない部分がある。
最近秀吉が急に勉強に精を出し始めたのには別の理由があるのだ。
「吉井明久」
「んむ?」
「んー?いやー、こないだ入れ替わった時に随分親切にしてもらってさ」【原作6.5巻】
「ほう。まあ、あやつは女子には優しい男じゃからの」
「バカ。あたしはあんたとしてあっちのクラスに行ったんだから、吉井君はあんたに優しくしてんでしょ」
「んぉ?そ、そうかのぅ?しかし明久の奴は意外と頑固な所があると言うか、いくら言って聞かせてもワシを女じゃと思っておるようなのじゃ」
「ワシとしては、あやつにはしかとワシを男じゃと認めさせねばと思っておるところなのじゃが、これがなかなかどうして上手く行かぬ……」
(まんざらでもないくせに……)
秀吉はもじもじと悩ましげに腰をくねらせ、頬にかかる髪をくるくると指に絡ませながらブツブツと口の中で何かをつぶやいていた。
吉井君の言う『女の子らしくてかわいい』所ってこういうところだろうか。あたしからすればウザいとしか言いようがないのだけれど。
「そっか。あんたは吉井君にバカ吉!とかぶっ殺す!とか言われて殴りあったりしたいわけね」
「なぜそうなるのじゃ!?」
「だって坂本君なんか彼と親友って感じだけど、四六時中ああなんでしょ?男の子同士ってああいうものなんじゃないの?」
Fクラスの他のバカ男子とかね。あたしには理解できない世界だけど。
「むぅ……、そう言われればそうじゃが……。あれはあれで特殊な例じゃと思うぞ姉上」
「あんた達だってじゅーぶん特殊よ」
『どうしたの秀吉?いつもより声が高いみたいだけど、風邪……とは違うよね?』
「なぁんて吉井君たら顔を近づけてきて……。まったく何をされることかと思ったわ」
「……姉上の持っておる乙女小説とワシらの友情を同じように見て貰っては困るぞぃ」
「どうだか。明日だって彼の家にお泊りみたいじゃない?しかもここのところ毎週だし、家族としては心配よねぇ」
「姉上よ……。随分虫の居所が悪いようじゃがどうしたのじゃ?」
「別に。吉井君なら見た目もかわいい感じで悪くないし、そういう仲なら応援してあげようと思って」
「ふぅ。どうもワシの周りには思い込みの激しいのが多いようじゃな。姉上の考えておるようなことは一切ないぞい」
ワシも明久も健全な男じゃからのう。秀吉はため息混じりにそう言ってあたしから目を切る。
健全な男?健全な男は世にも稀な美少女である姉との二人きりでの勉強会より男同士の友情とやらを取るものなのかしら。
(確かめてやろうじゃないの)
「姉上―――?」
あたしは去りかけた秀吉の左腕を取って、振り向きざまの顔にキスをした。
「秀吉。お姉さまから大事な話があるから、これから部屋に来なさい」
疲れたので飯食って風呂入ってからまた書く。とりあえず原作を確認する作業に入る。
>>392 妄想爆発THXでしたww
うるさいかもだが、「あたし」じゃなくて「アタシ」な。
文字の間違いとかって地味に気にならない?
根元とかさwww
すまないww
394 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 21:18:05 ID:5u65jIXB
ヨロシイ作品でゴザイマス。
ガンバってデスー。
>>393 そいつは失礼した。反省してここから関節を画期的な方向に曲げられながら打つことにする。
(修正してみたけど抜けてたらスマヌ)
「逃げずに言いつけどおり来たのは褒めてあげるわ」
「逃げても後が怖いからのぅ。身内から一生逃げ続けるわけにも行くまいて」
小さい頃から躾けてきた成果ね。内心ひとりごちながら、アタシは秀吉をベッドサイドへ促した。
「それで話というのはなんじゃ?姉上」
小首をかしげる我が弟。
「そろそろ建設的な努力をしてみたらっていう、ありがたい忠告よ秀吉。大体が、バカ同士寄り集まったってロクなことにならないっての」
「アンタはそれでよくてもアタシには色々風当たりあるんだから。勉強なんて系統的に学習していけば、
時間的にも労力的にも最小限の消費で効果が上がるものなのよ」
―――ひとしきり言ってやると秀吉はげんなりとした顔になって、
「なんじゃ、姉上までお小言かの?明久ではないが、やる前からこれではせっかくのやる気も萎えるのぅ」
また、吉井君の名前を出した。
どうやら本格的に再教育が必要のようね。
「やる気、ねぇ……」
「代表のベッドルームに押し入ったのは愚鈍な弟の男らしさの現われとして喜ぶべきなのかしら?秀吉」
「!?……っ」
特に労して手に入れたわけでもないけど、代表から聞き入れた情報は存外効果があったらしく、
弟の表情をこれ以上ないほど引きつらせることが出来た。
とんっ、と肩を小突くとまるで人形にそうしたように秀吉の体はベッドに沈む。
「あーぁ、秀吉もお年頃ってわけか」
お姉ちゃんも迂闊に裸で歩き回っちゃダメね。
アタシは秀吉の体に影をつくりながら、当てつけに言った。
「っ違……」
「違うの?」
回らない頭で言い訳しようとした弟は、アタシの言葉がスイッチになったみたいにびくりと体を振るわせる。
(そうよ。アンタはそうでなくっちゃ)
「秀吉が好きなのはやっぱり男の子?」
「それとも……女の子?」
アタシは秀吉がロクに抵抗しないのに満足して、緩んだパジャマの襟元に指を滑らせた。
「答えなさい。秀吉」
ごくり、とやけに大きな音で秀吉の喉が鳴るのを、アタシは耳よりも指で聞いていた。
ちんたらして申し訳ないがニート力を発揮して近日中に終わらせる。皆おやすみ。
呼んでくれた人アリガト
もっと頼む
のじゃ
俺のニートパワーも使ってくれ
勝手に期待すんぜ!
あ、でも急かしたりはしないから、あなたのペースでお願いします
>>397 働け、郵便局外勤やホームセンターの品出しとかさ色々あるべ?
>>399 えっと、ごめんなさい
ソコソコ仕事したりしてます
ゆとりパワーでよかったら差し上げます
>>391-392,
>>395の続き(1/3)
姉上。と、か細い呻き声が聞こえる。アタシはそれを無視して、服の上から弟の胸に爪を立てた。
秀吉は痛みからかそれとも別の何かのためか、顔を赤らめながら髪を振り乱している。
「誰もいない、なんて言わせないわよ」
普段なら鏡を見るようにさえ感じる秀吉の顔にはうっすらと涙が浮かんでいて、それを見下ろすアタシの顔は
アタシには映らないけど、嗜虐的な胸の高まりが、弟のそれとまったく逆であることを教えていた。
「ぁ……」
「要するに!」
秀吉の唇が開きかけたのを無視して、アタシはその耳を震え上がらせるべく言葉を切る。
目で獲物を制止しながら履物を一気に下ろすと、股下には見るだに申し訳なさそうにうなだれる男性の象徴があった。
「アンタがここをバキバキにしてイヤらしいこと考える相手は誰なのかって聞いてんのよ」
その言葉が耳に届くと、秀吉はほとんど唯一自由になる両手で目を覆った。
体を浮かせて束の間秀吉を解放してやり、その間にも抵抗しようとせずにいるのを見て、アタシは口の端を持ち上げる。
ベッドに体を預ける秀吉はすすり泣いているようでもあり、時折無音の私刑室を虫が這うような音が横切る。
今この時の弟の肌の色を想像しながら、柔らかく指を跳ね返してくるお腹の上に腰掛けると、んっ、とくぐもった吐息が漏れた。
「やめるのじゃ、姉上……」
「あら、なにかされると思ってるのね。秀吉」
「全部アンタ次第なんだけどな」
ね、秀吉。アタシはぷにぷにとソコをつついて囁く。
「アンタよりこのコに訊いた方がよさそうね」
縦笛の音孔を抑えるようにきゅ、きゅ、と押し揉んでいくと、じれったそうに頭を持ち上げてアタシに応える秀吉の性器。
秀吉の口からかすかに聞こえる抗議を却下して、アタシは触れ合っている秀吉の性器の求めに応じてやる。
それは手のひら越しに、熱いと感じられるほどの熱を伝えながら硬さを帯び、次第にはっきりと天井を向いた。
あらあら、しょうがないコね。
「このコはアタシがいいみたいだけど……」
目の端に捉えた弟は顔を真っ赤にしながらもがいていた。
「何とか言ってみたら?男なら」
アタシはそれが無理であることを承知で、さらに秀吉が反発しそうな言葉を選んだ。
(アンタはアタシの物なのよ。ずっとね)
秀吉に預けた体がふっと沈み、アタシは全身で獲物の降伏を知る。
絶頂にも似た快感が電気になって巡り、刺激のないままにアタシは高まっていた。
「いい機会だからきっちり教え込むことにしようかしらね」
アタシは再び立ち上がってこれから邪魔になるものを脱ぎ捨てる。
ショーツの縁に指をかけた時、つい数瞬前の有様を反芻してまたイキそうになった。
掴めそうなほどゆっくりと熱っぽい息をアタシは吐いた。これまで幾度となく思い描いてきた、アタシと秀吉の終幕が降りる時なのだ。
続きの続き(2/3)
「……ワシも丁度言いたいことがあったのじゃ」
「!?」
背中越しに、聞こえるはずのないモノを、アタシは聞いた。
何?
「いよいよとなってワシのなけなしの勇気も奮い立ったようでの」
どん、と鈍い音がして、アタシは肩を床に打ちつけた。痛い。天井を仰いだのは一瞬。きっ、と眉を吊り上げた弟の顔がそれに替わった。
(秀……吉……?)
「ずっと考えておったのじゃが、姉上が言うように劣情を催す相手を、ワシはまだ知らぬ」
はっきりと、言って聞かせるような弟の言葉は、アタシの耳を真横に流れていった。
「じゃが、姉上に対するように暖かく、ともにあって心の躍る気持ちにさせてくれる相手を、どうやらワシは見つけたようじゃ」
物理的に大きく揺れていたアタシの頭は、それを受け入れられそうにない。
「明久のことを姉上が気に入らんでも、ワシはあやつと、あやつの周りの者たちが好きじゃ」
「あやつに会いたいと思う気持ちは、いかな姉上でも止められぬ」
それがどうやら、ワシの今の幸せというやつらしいでのぅ。秀吉はそう言って柔らかく笑った。アタシが忘れていた秀吉の顔。
アタシではさせられない、秀吉の顔。
そっか。
吉井君にはコイツを笑わせることが出来るのね。
真っ白な、空っぽな宇宙のようになったアタシの心に、ひらひらとその認識が降りてきた時、アタシは溢れ出る涙を止める事が出来なかった。
アタシはアンタを思い切り傷つけたのよね。秀吉。
でも。
もう二度と振り向かせることが出来ないとしても。今この時だけはアタシのためにありなさい。
その続き。エピローグ腐臭警報。
「変態三重苦の上に、弟がホモなんてイヤよ、秀吉」
「は?」
相変わらず鈍いわねこのバカは。
「アタシを抱きなさい。アタシから離れていくって言うなら、それなりの証明が必要だわ。一人前の男としての、ね」
「別に縁を切るというわけでも家を出るというわけでもないのじゃが……」
「五月蝿い。女の子にここまで言わせて何もしないなんて、男の風上にも置けないわよ」
「しかし……」
「出さなきゃ平気よ。それに、このままならどこにも行かせないから。全身の関節逆に曲げてこの部屋で一生飼ってあげる」
「……姉上は見目も頭もよいが暴力的じゃからいかんのじゃ」
なんですって?と言うより早く、アタシのお腹に杭が打たれた。
「ひぅっ……!」
「姉上が望んだのじゃぞ?ワシも色々と言われ放題じゃったからの。たまには弟が姉を仕置きしてやるのもよいか」
「ひ、秀吉が……調子に、乗るなぁ……」
外にあった時は弱々しくさえ思っていた物が、アタシの内では暴君のように暴れていた。
制御下を離れた快楽の神経が秀吉の動きに歩調をあわせ始め、鼓動と、秀吉が胎内を叩く音とが耳の奥で二重奏を奏でた。
(嘘……!?こんなに……)
僅かの間にアタシは意識を細切れにされる。自由の利く一瞬を繋ぎ合わせて、
「いやぁ……」
アタシはそんな懇願をしたけど、秀吉は『完璧な』笑顔でそれを退けた。
軽い絶望の後、杭を飲み込んでいる部分があげる歓喜の声に、アタシは融けてしまうのだった。
―――目を覚ました時、アタシはベッドの上で、新しい寝着に包まれていた。反射的に辺りを見回すと、秀吉の顔を見つけた。
「……どのくらい寝てた?」
「2時間ほどかのぅ」
すっかり夜中じゃ。秀吉は何もなかったようにあっけらかんと言った。
そう。
(アタシの負け、か……)
「さて。準備をして寝るとするかの。ワシは明日は海じゃから、約束に遅れんようにせんと……」
「は?」
「ん?なんじゃ姉上」
「秀吉。アンタ確か、明日は勉強会って言ったわよね?」
「うむ。皆で集まって海に行って、それから旅館で勉強会じゃ」
「あらそう。お目当ては吉井君の水着姿?」
「姉上よ。なぜそうなるのじゃ……」
「それとも浴衣姿かしら。あわよくばお風呂で背中なんか流しちゃったりしてね」
「じゃから何ゆえすべて明久絡みと思うのじゃ!」
「じゃあちょっとでも考えなかったって言える!?ちらっとでも喜ばなかったって言える!?」
「……ぁ、当たり前じゃ。ワシと明久は男同士じゃぞ……?」
「アタシの目を見て言ってごらんなさいよこのヘンタイ!」
「な……っ」
「気が変わったわ。おバカなアンタが間違い起こさないように、足腰立たなくなるまでお説教してあげる」
「安心なさい。約束だし時間には間に合うようにしてあげるから」
前言撤回。死ななきゃ治らないようなバカには譲歩する理由も必要もないみたいだわ。
<終>
以上でした。
予想外に応援とか期待レスがあってヘヴン状態wwで書いた。反省はしない。
お付き合いどうもっした。さて自宅の平和を守るとするか ノシ
拝読させていただきました。
秀吉かわいいのぅ(*´ェ`*)
秀吉と優子かわいいです
ひでゆう!ひでゆう!
正直秀吉は結局明久の事が好きなんだなw
そして最終的に明久x秀吉x優子になるんですね
うらやまけしからん展開ですね
二次創作色々見たけど、オリキャラ有りはクソだったな…
揃いも揃って『実力はAクラスだが…』ばっか
ひどいのは『実力は霧島さんを凌駕…』
とか
雄二と翔子の必然性無しだろ
主人公の名前鬼作兄貴にしてやっと読むに耐えられる程度
そんなんはそのSSの作者さんに言うてあげればいいこと
てか、なんで読み手>>>>>書き手
みたいな感じなんだ?
二次創作ってそれ自体で設定完結してるから基本主人公ポジにオリキャラ入れる必要性ないしな
F組の一人から見た明久達みたいな第三者からの一人称とかならいいのかもしれないけど
メアリー・スーとかやっちゃうのは厨二までに卒業しないと余程の技量がない限り黒歴史化確定
416 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 07:47:20 ID:Qoz4GTAm
>>414 「読んでやってる」な感覚の奴だからだろ。
まあ、下に見られても仕方ないような書き手ってこともあるだろうが。
おっとsage忘れスマン
敢えて、中二病をプッシュしてメアリー・スーや俺tueeeeeeeeeeeeのネタSSじゃないのか?
確かに独自設定はあんまりやりすぎるとバカテスである必要がなくなってしまうんだよな
明久のポジションにメアリー・スーなオリキャラ男いれて
後は原文ままみたいなのが多いんだがあれってなんなんだろうな
一部手を加えただけの原作を無断でネットでばら撒いてるみたいなもんだけどいいのか
>>411から話題が明後日の方向へと行ってしまってるな。
オリキャラ有りの作品は当人同士が集うのサイトに任せておいて…
ここらで軌道修正を
前スレを含めた連載中の作品の話をしようぜ。
まず楽しみなのは
>>381と前スレ作品『僕と雄二と召喚大会』、
姉と秀吉入れ替えデートSSの続きだな。あれからどうなってしまったのだろうか?
まとめ更新されないな
放置じゃないの?
…最悪、放棄かも試練が
熱冷めたら去っていくこともあるしな
そんなもんさ
前スレの最後にいいのあったからまとめて欲しい
い、秀吉イクッ
ドクドクドクン
>>426 また明久が秀吉とやってるのか本当に羨ましいぜ
明秀が読みたくなってきたじゃねえかこの野郎。
秀吉は男だから明久のこと好きになってはいけないと思っている
だかしかし玲は不純な同姓との交遊は認めている、つまり
明久が秀吉を家に連れ込んで押し倒しても怒られないわけだ
という事で秀吉は言葉では嫌がりながら明久の要望に答えてしまうというわけだな
>>429 ぶっちゃけ秀吉の反応って雄二の翔子に対する反応に似てる気がするな
優子さんとやらしいことをしているのを
玲さんに見られても男の子だから大丈夫と勘違いされるわけか
なんでお前らはひでゆうのよさがわからないんだ!!!!!!!!!!
>>434 ぜひSSという形で良さを皆に伝えるんだ。
秀x優ってぶっちゃけ難しくない?
原作じゃどっちも性感情は持ってないわけだし
とゆうか優子さんは明久に好意をよせてるもんなのか?
俺はベタに吉井×ペッタンコが好きだわ
7.5巻最後のエピソードが良かった
>>436 優子はまあ本に萌えて自分自身はまだ恋愛に興味ないって感じ?
でも、どっちかと言うと問題のあるのは秀吉のほうで
姫路さんの巨乳とか女の子の色気に全く反応しないのが、ちょっと心配になってくる
>>436 少なくとも恋愛感情は無いな
6.5巻で誉められても特に照れたりもしてないし
逆に明久は1巻で「とても可愛い」ってあるし少し好意が有りそうな
原作でも明久x木下姉妹になってほしいと思うのは俺だけじゃないはず
優子は秀吉の代替
代わりも何も、クラス違うからほとんど出てこないんだけど・・・
性格はまあ、置いといて
明久が客観的に容姿を評価したら
秀吉>優子>>>>姫路>>島田
ポニーテルきょぬー好きの好みを考慮すると
秀吉>姫路>島田≧優子
ってところか
秀吉は巨乳は無理だけど、ポニーテールで毎日学校へいくのか
実は姫路>秀吉だったりする
初期の頃だと
姫路と美波の恋争いって現状大して差が無いよな
読んでないのが丸分かりだな
読んでそれならakihisaだから何も言えないけど
ひで×ゆうって平仮名表記だから、一瞬秀吉と雄二かと思った。
・・・・・・
・・・・・
霧島さんがアップを始めたようです。
ぶっちゃけ明秀とか誰得
おそらく俺得だと思う
わぁい
というか、人の好みなんだから口出しするのはどうかと思う
明秀が一番普通なんじゃないか?
秀優なんて近親相姦になるしな
まぁ明秀もホモになるんだけど原作じゃちゃんと両思いだからな
違う性別だからホモにはならんよ
にしてもアニメ化で門戸が広がってから餓鬼が増えたな
潜在的なゲイだな
別に可愛ければホモでもなんでもいいよ。
秀吉は明久(アキちゃん)のことをお嫁さんだと思っている
明久も秀吉のことをお嫁さんだと思っている
ムッツリーニからひそかに写真(アキちゃんの)を買っていた秀吉であった
だれでもいいから待機
秀吉
秀吉きゅん
秀吉たん
明久×雄二が作中の中では王道カップリングなんだろ?
明久x秀吉が王道だろ
二人共愛し合ってるんだし
てか明久って姫路、島田、秀吉三人に好きって言われたら誰を取るんだろうか
>>462 マジレスするなら現段階では姫路だな
原作をしっかり読んでるなら言うまでもないと思うが、一応メインヒロインとして仕事はしてるから
まぁこの後の展開次第ではどうなるかわからんからな
もしかしたら久保君ルートというまさかの展開になるやもしれん
明久「僕のことを一番真剣に好きになってくれる人を選ぶよ!」
で久保ルート
明久「僕は姫路さんを選ぶよ!」
島田「そっそんな・・・アキ・・・」
秀吉「あっ明久・・・そうじゃな・・・ワシは男じゃからな・・・」
明久「違うよ!秀吉は秀吉って言う性別なんだよ!?」
秀吉「ワシの性別は男じゃ!二度と女扱いなどしないでほしいのじゃ!」
明久「秀吉・・・?」
てな感じの展開を原作でも希望していた
選ぶってなんか変だよな
明久って最初姫路さんが気になってたんじゃないのかと・・・
まぁ要はアレだ、明久に一番最初に告白した奴が勝ちってことだ(ただし久保は除く
お風呂をあがると、狭いベットに2人で眠ることにした。
寝ようと思っていたら話しかけられる。
「明久君って、どうしてFクラスなの?」
・・・答えづらい質問だ。
「それは・・・僕がバカだからだよ」
「勉強をやって?」
「ううん、昔から勉強は嫌いだったんだ。」
「アタシは、明久君と来年だけでもいいから同じクラスになりたいな・・・」
寂しそうにつぶやく優子。
僕がしばらく黙っていると、優子はスースー息を立てながら眠りに落ちた。
・・・。
僕ももう寝るか・・・。
新しい目標もできたことだしね・・・。
1ヵ月後
1 霧島翔子 A 4801
2 姫路瑞希 F 4437
3 久保利光 A 4001
4 木下優子 A 3733
5 工藤愛子 A 3457
6 佐藤美穂 A 3098
・
・
『相変わらず、Aクラスはすっげぇな』
『ってか、なんで姫路はFなんだ?』
『振り分け試験ときにやらかしたらしいぜ?そうでもないと、Fとかありえないっしょ?』
そこに雄二や秀吉、ムッツリーニたちが登校。
ちなみにここは、職員室前。
定期テストの結果、上位50名はこうして、職員室前の掲示板にて名前が載せられるのだ。
34 坂本雄二 F 2402
・
・
「まだこんなもんか・・・。」
「何を言っておるのじゃ。十分すぎると思うのじゃが・・・。ところで明久はまだなのか?」
「・・・そうみたい。」
そうやって順位を見ていく雄二たち。
彼らはそこでありえないものを見た。
46 吉井明久 F 1985
・
・
49 根本恭二 B 1919
『・・・・な、なんで俺があんなやつに!?カンニングでもしたんじゃないのか!?』
雄二の隣で騒ぐ根本。
「お前とは違うんだろ、根本。ここ最近、目標が見つかったとかで凄い勢いだったからな」
校門にて
「遅刻だ!吉井」
「すみません。」
いつもどおり、僕は遅刻をしていた。
ここでいつもなら怒鳴られるとこなんだけど、今日は鉄人がいやに優しい。
「・・・お前、何かあったのか?」
「何がですか?」
僕は問い返す。
「順位表を見れば分かるんだが、お前の成績は・・・すでにAクラスだ」
僕は嬉しくてたまらなくなった。
「それは嬉しいです!」
満面の笑みで答える。
鉄人は続ける。
「何か目標でも見つけたのか?そういう顔をしているぞ」
「えぇ、どうしてもなりたいクラスができましたから」
僕は急いで階段を駆け上った。
FIN
今まで読んでくれてありがとうございました。
規制されまくりがうざいんでこれから来るかは分かりませんが
きたらいじめないでください
乙
GJ!その調子で明久×美波も頼む。
↑乞食乙
乙
明久は目の前に餌をぶら下げられると頑張れるタイプ
GJ!
GJ!!
俺は古事記じゃない日本書記だ
>>477 ら抜き言葉は下一段、上一段、カ変動詞にしか使えない。
せめて正しい言葉使いが出来るようになるまでROMろうぜ……。
明久がAに行くなら他の連中、島田姫路秀吉もAに行くんだろうなぁ
この中にAクラスがいる!
>>480 ら抜き厨には悪いんだが、「正しい日本語」なんて幻想なんだぜ……。
少し古い文法に統一したいんなら「ROMる」とか、語尾に「〜ぜ」を使うのは中途半端……。
>>484 口語文で使う分には「〜ぜ」とか「ROMる」とかの話し言葉は大丈夫なはず……だよね?
ちょっと勉強してくる。
485 :
484:2010/05/10(月) 13:51:07 ID:kFZ9w3C5
ROMが「Read Only Member」の略だと知ってれば、
ROMるなんて珍妙な言葉は使えないと思わないか?
これに「もう一般的な用法になってる」と反論した瞬間、
ら抜き批判の正当性なくなるから注意
誰と戦ってんだこいつらは…
>>486 そんなこと言ったら「サボる」や「ミスる」も使えなくなる
AクラスはAクラスに帰ってくれ
俺たちには意味がわからないんだ
>>486 ROMの意味なんてみんな知ってるだろ
日本人は何でもかんでも動詞にしたがるんだよ
いちいち流行り言葉に深く考える方がバカ
妄想をぶちまけたり垂れ流したりする場で何と戦ってんだお前ら
ここからが本当の地獄だ・・・
翔子NTR本読んだらダメージが。
>>493 保健室でキモデブに犯られるヤツか?
あれのおかげで俺は翔子じゃなくて雄二×翔子が好きなんだと再認識できたよ
秀吉きゅんきゅん
NTR本もあるって聞いて内心心配しながら買ったら
雄二×翔子のいちゃころ本だった。
雄二×翔子はいいな。
ムッツリーニ×愛子のもあったら欲しいけど見つけられなかった
NTRって?
ぐぐれ
明久×優子の本を見つけた
アキ×秀吉はない?
501 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 16:51:29 ID:jcodCk28
ムツ秀は需要あるか?
個人的に秀吉はやっぱり明久とがいい
書き手さん達にとって玲さんは人気無いんだろうか、使いやすそうなのに
男x秀って板違いじゃねーの?
異性のカップリングが板違いなわけないだろ
>>504が何を言ってるのか分からない、秀吉専用スレでやれって事かな?
「ワシは明久のことを好きになってはいけないのじゃ……いけないんじゃ」
509 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 23:53:17 ID:LudfIaJz
気が付くと、メイド服姿で体育倉庫に閉じ込められていた。
「吉井君、いやアキちゃんって呼んだ方がいいのかしら。」
そこにいたのは…
「えっと誰ですか?」
「Eクラスの三上美子よ。ちゃんと覚えなさない。」
そう言って、三上さんは僕の頭を踏んづけていた。
僕は踏まれながらも三上さんのパンツに釘付けになった。
「全くバカの集まりのFクラス如きが喧嘩を売ってくるなんていい度胸じゃない。」
三上さんは踏みながら僕に毒づいてきた。
「喧嘩?」
「気絶した時のショックで忘れちゃったみたいね。」
僕は三上さんにそう言われ、少し前のことを思い出した。
510 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 23:53:45 ID:LudfIaJz
「明久、お前にしか出来ないことだ頼む。」
雄二に頼まれ、僕は渋々Eクラスに戦線布告をしに行くことになった。
そして、Eクラスの人達からリンチされ捕まってしまった様だ。
「どうやら思い出したみたいね。」
三上さんが黒い靴下を履いた足で僕の顔を踏んづけている。
僕は靴下の匂いを嗅ぎながら三上さんのパンツを必死で見ていた。
僕を踏みつけている時の三上さんのドヤ顔もたまらない。
「ちょっと、なに大きくしているのよ。」
三上さんに言われ、僕は自分の下半身を見た。
僕の分身は半立ち状態になっていた。
普段ズボンをはいているとその程度では目立たないが、
スカートではそれを隠すことが出来ないようだ。
511 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 23:54:29 ID:LudfIaJz
「そんな姿で踏まれて興奮するなんてアキちゃんは変態だね。」
三上さんは口元を大きく歪ませて言った。
「そんなことは。」
言葉とは裏腹に僕の分身は更に大きさと硬度を増し、パンツの中から飛び出してきた。
「あらあら、私に踏まれてそんなに嬉しかったのかしら。」
三上さんに毒づかれる度に、僕の分身と心は大きく震えた。
「もっと、罵って下さい。」
三上さんの靴下の匂いを嗅いでいる内に、僕の理性は吹っ飛んでしまった
512 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 23:55:05 ID:LudfIaJz
「アキちゃんのここは足コキでも反応するんだね。」
僕の分身は三上さんの両足に挟まれていた。
三上さんはパンツを脱ぎ、その秘所はあらわになっていた。
僕は無我夢中で三上さんの秘所を舐めた。
「こら。勝手に舐めるんじゃないわよ。」
三上さんはそう言って、僕に平手打ちをした。
「申し訳ありません。美子様。」
僕は三上さんに哀願するような目付きで言った。
「うふふ。その顔そそられるじゃない。」
三上さんは満足そうな顔をして、手コキを始めた。
時々、強く握って僕が苦しむ姿を見て喜んでいた。
「美子様、また足コキお願いします。」
僕の分身も限界が近いようだった。
三上さんの黒い靴下を僕の精液で汚したかった。
「ふん、いいわよ。」
そう言って、両足で僕の分身を挟み器用に上下に動かした。
どうやら慣れてきたようだ。
513 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 23:56:03 ID:LudfIaJz
「苦しそうね。もう限界なの。」
三上さんは口元に笑みを浮かべ言った。
「美子様、もう限界です。」
僕はそう言って、精液を三上さんの靴下に発射した。
三上さんの黒い靴下は僕の精液でベトベトになっていた。
黒い靴下が白濁液で汚すのは得も言えない快感であった。
「あーあ、靴下汚くなっちゃった。」
三上さんは靴下を脱いだ。
三上さんの足をマジマジと見てみると、
筋肉質という訳ではないが綺麗に引き締まっていた。
僕は三上さんの素足を見て、思わず這いつくばって三上さんの足を舐めた。
514 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 23:58:51 ID:LudfIaJz
若干文がおかしい所ありますが、美子ものがなかったので書いてみました。
続きは皆の妄想パワーを分けてくれたら書きます。
515 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 00:04:37 ID:13R9PCKL
かく
まさかの三上さんww
517 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 01:36:59 ID:T04GtLCr
また珍しいお方を・・・
いいぞもっとやれ
518 :
美子の人:2010/05/15(土) 13:40:23 ID:QQgH/KDK
「秀吉、姉さんと一緒に留守番していて。」
明久はそう言って、スーパーに行った。
明久と秀吉は家で遊ぶ予定だったが、
冷蔵庫の中が空っぽなのを見て買い出しに行った。
秀吉は一人で部屋で明久の帰りを待っていると、
「あらあら、木下君いらっしゃい。」
「明久の姉上、お邪魔しているのじゃ。」
明久の姉の玲が部屋から出てきた。
パジャマを着ていることから今まで寝ていたようだ。
519 :
美子の人:2010/05/15(土) 13:40:51 ID:QQgH/KDK
「木下君、あなたにはそっくりの双子のお姉さんがいるそうですね。」
玲と二人で明久の帰りを待っていると、玲が秀吉に話し掛けてきた。
「そうですのじゃ。姉上と儂はそっくりじゃ。」
秀吉は玲の顔を見て答えた。
玲は満面の笑顔だった。
「ところで、あなたはお姉さんの方ですか、弟さんの方ですか。」
「儂は弟の方なのじゃ。」
「顔がそっくりならどちらか判断出来ませんね。不純異性交遊は禁止ですよ。」
「信じて欲しいのじゃ。」
秀吉は慌てた。
もし姉の優子だと誤解されれば、明久が酷い目に会ってしまうからである。
「それでは、どちらか確かめる必要がありますね。」
520 :
美子の人:2010/05/15(土) 13:41:24 ID:QQgH/KDK
「痛いのじゃ、止めて欲しいのじゃ。」
秀吉は玲からマウントを取られ、でこピンをされていた。
姉の優子からの仕打ちで痛みに慣れている秀吉であったが、玲のでこピンは想像以上に痛かった。
「そうですね。自分の手でズボンとパンツを脱ぐのであれば止めますよ。」
「何故、ズボンとパンツを脱ぐ必要があるのじゃ。」
「どちらか確かめる為ですよ。」
そう言って、玲は秀吉にでこピンをした。
一発毎にでこピンの威力が増しており、このまま行けば二度と明久達に会えないかもしれない。
「分かったのじゃ。脱いで付いておれば疑いが晴れる訳じゃな。」
秀吉は渋々、ズボンとパンツを脱いだ。
「あら、可愛らしいオチンチンですね。」
玲は秀吉のモノをマジマジと見つめて。
「もういいじゃろ、恥ずかしいのじゃ。」
「いいえ、いけません。これからが本番です。」
521 :
美子の人:2010/05/15(土) 13:42:10 ID:QQgH/KDK
姉上の何番も大きいのじゃ。
玲の大きな胸を見て秀吉は動揺した。
「あまり反応していませんね。」
玲は秀吉のモノを見ながらそう呟いた。
「何を言っているのじゃ。」
「あき君の話ぶりから、二人は愛し合っているかと思いまして。」
「儂と明久は付き合ってなどおらぬ。」
秀吉はやっと状況を飲み込んだ。
玲は秀吉と明久をホモと勘違いし、男性が好きなのか女性が好きなのか確認しようとしていたのだ。
「残念です。不純同姓交友は大いにして欲しいのですが。」
玲はそう言って溜息を付いた。
少しがっかりしたらしい。
522 :
美子の人:2010/05/15(土) 13:42:47 ID:QQgH/KDK
「では、秀吉君は女の子が好きなのですか?」
玲は唐突に秀吉に質問してきた。
「それは、その…」
秀吉は返答に困った。
何故、返答に困っているのか秀吉自身でも分からなかった。
「女性が好きなのにあまり反応しないのは何か問題があるのかもしれません。」
玲は強くそう言って、秀吉のモノをしごきはじめた。
「あっ、そんな…や、止めて欲しいのじゃ。」
玲の細い指は秀吉のモノを優しく掴み、ゆっくりとペースを上げていった。
「駄目なのじゃ、舐めるのは反則なのじゃ。」
玲の舌が秀吉のモノの先をゆっくりと舐めた。
秀吉は何度もイキそうになるのを堪えた。
523 :
美子の人:2010/05/15(土) 13:43:11 ID:QQgH/KDK
「なかなか出ませんね。それに手や口なら男でも出来ますからね。」
玲はそう言うと、秀吉のモノを自分の中に入れた。
「そんな、生は駄目なのじゃ。」
イクのを我慢したのが裏目に出た。
秀吉がなかなか出さないことを何か問題があると勘違いしたようだ。
「女性の良さを実感して貰うには最も有効な方法です。」
玲は秀吉のモノを中に入れていった。
「あぅ、中で締め付けられて気持ちいいのじゃ。」
秀吉は恍惚の表情を浮かべた。
生理的な欲求には勝てなかった。
秀吉が腰を振る度に玲の胸は上へ下へと弾んだ。
524 :
美子の人:2010/05/15(土) 13:43:43 ID:QQgH/KDK
「もう出るのじゃ。」
秀吉は出る寸前に玲の中から引き出そうとした。
「いいから、このまま出して下さい。あん。」
「しかし、それでは妊娠してしまうかもしれぬ。」
秀吉は焦った。
しかし、頭とは裏腹に勝手に体が玲を求めて動いてしまう。
「大丈夫です。今日は安全日ですから。」
玲は自分の胸を掴みながらそう答えた。
「分かったのじゃ。も、もう出るのじゃ。」
秀吉は玲の中に自分の子種を吐き出した。
秀吉も玲も汗だくになっていた。
「どうやら何の心配もないみたいですね。」
玲は秀吉の頭を撫でた。
普段、明久を撫でる癖が出た様だ。
「いい運動になりました。二人でシャワーでも浴びますか。」
秀吉は、最近玲が太ったことを気にしているという話を明久から聞いたことを思い出した。
fin
525 :
美子の人:2010/05/15(土) 13:47:12 ID:QQgH/KDK
妄想パワーが足りなかったので先に秀吉×玲ものを書きました。
秀吉の言葉遣いが難しい。
Bパートで実は優子だったで優子×玲もありかな。
玲さんキター
秀吉との絡みとは珍しいネタを・・・w
このあと明久が来て3Pになるんですね
シャワーを出た後、明久が帰ってきて玲さんが明久の前で秀吉をいじくりまわす
明久は我慢できなくなり秀吉を犯して途中から玲さんが明久のペニスを自分の中に入れて
秀吉が明久の中に入れるみたいな展開を希望
むしろ秀吉と玲さんがしてるところに乱入しちゃって
そのあと二人のお尻の穴に入れる展開を希望する
秀吉と間違えて優子さんを襲う明久です
>>530 「秀吉!やっぱり秀吉は女の子だったんだね!」と勘違いする明久と
「(私は秀吉じゃないってのに・・・でも・・・男に求められるのって・・・)」と葛藤して間違いを言い出せない優子さん
こういう事か?
532 :
美子の人:2010/05/15(土) 20:03:24 ID:QQgH/KDK
明久は肩を震わせていた。
家まで帰ると、秀吉と玲のあえぎ声が聞こえた。
そっとドアを開けると秀吉と玲がセックスをしていた。
それを止めることも出来ず、ただひっそりと眺めていた。
『姉さんと秀吉が、、、そ、そんな。』
明久はことが終わるのを待って、気持ちを落ち着かせて家の中に入った。
「あきくん、今日の料理は格別に美味しいですね。」
「そうなのじゃ。明久の料理はとっても美味しいのじゃ。」
何食わぬ顔で食べている秀吉と玲を見て明久の心は氷の様に冷たくなっていた。
「有難う。ところで僕がいなかった間二人は何をしていたんだい。」
一瞬、場の空気が固まるのを明久は感じた。
「明久よ、儂と玲殿でゲームをしていたのじゃ。」
秀吉は笑顔でそう答えた。
さすが演劇部、嘘も堂々していて事実を知らなければ全く怪しまれないだろう。
「そうなんだね。じゃあ食後のジュースを取ってくるよ。」
明久は秀吉と玲に気取られまいと笑顔でジュースを渡した。
『姉さんと秀吉が悪いんだからね。僕だって本当はこんなことしたくなかったんだ。』
533 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 20:04:23 ID:QQgH/KDK
「あきくん、体があっ、熱いです。」
「明久、儂も体が火照って仕方ないのじゃ。」
二人は涼しい部屋にも関わらず、汗をびっしょりかいていた。
明久が二人に飲ませたジュースの中にはムッツリーニ商会特製の媚薬が入っていたからだ。
「秀吉、もう一度聞くよ。僕がいない間、二人で何をしていたんだい。」
明久は苦しんでいる秀吉に顔を近付けて聞いた。
「わ、儂は玲殿と二人でゲームをしていのじゃ。」
秀吉は必死で答えた。
「秀吉、僕は見ていたんだよ。二人がセックスしているのを。」
明久が耳元とささやいた言葉を聞き、秀吉の顔は真っ青に青ざめた。
「あきくん、それは、、、あっ。」
玲は明久に近付こうとしたが、薬の効き目のせいか立つこともままならなかった。
「姉さんも秀吉も嘘吐きの裏切り者だ。秀吉、僕はずっと秀吉のことが。」
明久は泣いていた。
明久は泣きながら秀吉の服を脱がした。
「明久、止めるのじゃ。」
秀吉は抵抗しようと試みたが、薬の効き目のせいで上手く体を動かすことが出来なかった。
534 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 20:04:46 ID:QQgH/KDK
「あきひさ、くる、し…あぐっ、、やめて、ほ…し、もぅ。」
明久は自分のモノを秀吉の口に無理やり押し込んだ。
「秀吉、そんなんじゃ全然気持ち良くならないよ。」
明久は秀吉の頭を無理やり上下に動かした。
秀吉は明久のモノが喉にでも当たったのか、時々むせていた。
明久も秀吉も泣いていた。
「あきくん、もう止めて。」
いたたまれなくなった玲が明久に止める様に懇願した。
「うるさい、この淫売が。」
明久にそう言われ、玲は目じりに涙を浮かべた。
明久はいくら酷いことをされても玲のことを好きだった。
それが家族としての愛情なのか女性としての愛情なのか今はもう分からない。
「淫売はこれでもケツの穴に入れていろ。」
明久は玲の肛門に無理やりバイブを入れた。
「あぁ、そんな、お尻なんて駄目です。」
玲はなす術もなく身悶えた。
535 :
美子の人:2010/05/15(土) 20:05:23 ID:QQgH/KDK
「秀吉、次は君のお尻の番だ。」
明久は秀吉の後ろに回り、秀吉のお尻の穴に自分のモノを一気に突っ込んだ。
「あぅ、あっあっあ。」
秀吉はいきなりお尻の穴に入れられたショックで失神しそうになった。
秀吉のお尻の穴からは血が垂れている。
「あっあっ、明久、わっわっ儂もお主のことを好いておった。」
秀吉は明久に突かれながら、そう言った。
「秀吉、何を言っているんだ。」
秀吉からの突然の告白に明久は動揺した。
「だが、すまぬ。今はもう儂の心は玲殿のものじゃ。」
秀吉は放心状態の玲を自分の方へ手繰り寄せ、玲にキスをした。
「そうなんだね。有難う。本当のことを話してくれて。」
明久は腰を振るのを止めてそう言った。
「許してくれるのか。」
「好きなんだから仕方ないじゃないか。でも今だけは。」
「儂の初アナルはお主の好きなようにするのじゃ。でも儂のモノは玲殿に捧げるのじゃ。」
秀吉は自分のモノを玲の中へと入れていった。
先程と違い、ぐちょぐちょに濡れた玲の中は秀吉のモノをすんなり受け入れた。
536 :
美子の人:2010/05/15(土) 20:05:58 ID:QQgH/KDK
「前に動くと、あっ、後ろに動いてもぉ、あっ。」
秀吉は前は玲に締め付けられ、後ろは明久に責められていた。
「秀吉、更に激しくするよ。」
明久は秀吉の腰を持ち、激しく秀吉を前後に動かした。
「明久、らめるのじゃ。あっ、らめなのじゃ。」
秀吉は前後の快感でろれつが回らなくなっていた。
「らめ、もっと、いたぁ、あぅ、もういっちゃうのじゃ。」
媚薬と痛みと快感で秀吉の理性は崩壊していた。
「秀吉、僕もイキそうだよ。姉さん、三人でイクよ。」
「分かりました。秀吉君イキますよ。」
玲も秀吉のモノを入れた快感で我に返っていた。
媚薬の影響で、秀吉に入れられている時、何度も絶頂に達してはいたが。
「いく、いく、いくー。」
「らめ、らめ、らめなのじゃ。」
「あん、あっ、あーん。」
三人は願い通り一緒にイクことが出来た。
537 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 20:06:21 ID:QQgH/KDK
ことが済んだあと、秀吉は玲の胸を揉みながら何度もキスをしていた。
玲もまんざらではないらしい。
「あきくんもこっちに来て。今度は姉さんを二人で責めて。」
玲は明久にそう促した。
「姉さん、何を言っているんだ。僕達、家族じゃないか。それに秀吉も。」
明久は背筋に寒いものを覚えた。
「明久、儂は構わのじゃ。これからは三人で愛し合うのじゃ。」
秀吉は笑顔で明久に言った。
「そんなの嫌だ。」
明久は家から出た。
「あっ、秀吉のお姉さん。」
何と家の前には秀吉の姉の優子がいた。
538 :
美子の人:2010/05/15(土) 20:12:20 ID:QQgH/KDK
続き要望があったので書きました。
体力なくなったから続きは明日書く。
みんなの妄想力を分けてくれ。
GJ
秀吉は結局明久と玲さんどっちが好きなんだ?
明久に100億ジンバブエドル
明久が秀吉の事を好きになりすぎてヤンデレ化してほしいな
反対でもありだけど
初投稿ですので、つまらないかもしれませんが、よんでくれたらうれしいです。
カップリングは明久×翔子です。
エロはありません。
では次レスから投下スタートです。
「……雄二」
「ん?…なんだ翔子?」
「……今度の誕生日プレゼントの事だけど」
「ああ…そういえば、俺の誕生日来週だったな」
「……うん、だからプレゼントを考えてきたんだけど…二つまでしか絞れなかったから、雄二に決めてもらおうかと思って」
「嫌な予感しかしないんだが…まあ、いい。言ってみろ」
「……首輪と手錠どっちがいい?」
「それで俺が喜ぶと思ってんのかよ!?」
「……!」
「何で真顔で驚いてんだよ!」
「……だって…変態は雄二じゃなかったの?」
「逆だ!それじゃ変態が俺を指してる事になってるじゃねえかっ!あと俺は変態じゃねえ!」
「……わかった」
「何が分かったんだ…」
「……雄二がほんとに欲しかったのは縄?」
「結局何も変わってねえじゃねえか!」
*****
11月に入ったからか、空気が冷たくなってきた。
姉さんが寒くなったのか、僕の布団に進入してきて早くに目が覚めてしまった。
このまま布団にいたら、多分…いや、確実に襲われると思う。
姉さんを起こして自分の布団に帰ってもらうという、方法もあるんだけど、前やったら…思い出すのも気が引けるくらい怖い目にあった。
「眠っているお姫様はキスして起こすんです!」こういわれたことだけを教えておこう。
僕は渋々温かい布団から出て、朝食の用意をした。
*****
早く起きた事だし折角だから学校に早めに登校する事にした。
前みたいに鉄人に会う事は正直勘弁したいので、昇降口に早足で向かう。
こっこれはいったいなんだろう?
僕の下駄箱に手紙のような物がある。
まっ…まさかね
前みたいにきっと脅迫文だよね!
なんでだろう…?すごく泣きたい気分になってきた。
取り合えず手紙を開けてみよう。
今日の放課後教室で待っていて
……どういうことだろう?もう一度読んでみよう。
今日の放課後教室で待っていて
「なっ、にゃんじゃこりゃあ!」
驚きすぎて噛んでしまった。
いや…今はそんな事よりもこれが見つからないようにしなくてわ!見つかったら、殺られてしまう!
「……あっ、吉井」
見つかったー!何でこんなに早く見つかるの!あり得ないでしょ!しかも寄りにもよって霧島さんだし!雄二にばらされる!
「……吉井、読んだ?」くそうっ…こうなったら…あれ?今なんていった?
吉井、読んだ?こう言ったのかな?
まさかねっ!そんなことあるはず…「……吉井聞こえた?」
「ええぇぇぇぇぇ!」
まじかぁー!霧島さんからのラブレターらしき物を貰った!
これできっと僕にも春が訪れるかもしれない!
「……放課後に教室で待ってて」
そういって霧島さんは階段を上っていった。
*****
危ない…またしてもばれるとこだった…
そんなに挙動不審かな?
ただ、まじめに勉強してるだけなのに、なんでみんな「頭打ったの?」とか、「明久…いい病院を知っている」とか言ってくるのかね?
しかしもう終わりだ…何せ今はSHR中だからだ!もうすぐ終わる!さてどんなこと言われるのかな?楽しみだな〜
*****
「……吉井、待った?」
「そ、そんな事無いよ!」
放課後、教室に誰もいなくなってから、霧島さんが姿を現した。
最後まで姫路さん達は帰るの渋ってたけど、何とか帰ってもらった。
さあ!いったい何を言われるんだろう!楽しみだな!
「……吉井、実は…」
さあ来い!
「雄二の誕生日プレゼントについて、一緒に考えて欲しいんだけど」
「忘れてたああああああああああああ!」
忘れてた!そういえば、霧島さんって雄二の事好きだったんだ!何でこんな事忘れてるの僕!僕のバカ!今日の楽しみとわくわくを返せ!
「……どうしたの?吉井?急に大声出して」
「…はっ!」
いけない、いけない、取り乱してしまった。
「Dont'worry Ms Kirisima」(訳:気にしないで霧島さん)
「……落ち着いて、吉井」
何でだろう?こんなに落ち着いてるのに?
*****
「ふうん、で雄二が何が欲しいか分からなかったんだね」
「……そう、だから今度の日曜、一緒に買い物に付き合って欲しい」
畜生雄二め!
正直嫉みで雄二が殺したいほどに、憎らしい。
だから、あんな奴の誕生日の為に、貴重な休日を費やしたくは無いけど、他でもない霧島さんの頼みだしなあ〜。
…仕方ない、霧島さんの為に一肌脱ぐか!べっ、別にそれで雄二がひどい事になりそうで、楽しそうだからとか思ってないんだからね!
「いいよ!じゃあさ、○○○公園の前に10時でいいかな!?」
「……うん、ありがとう…吉井」
この時の霧島さんの笑顔はとても綺麗だった。
*****(美波視点)
『…たぁぁぁぁぁぁ…』
「今何か、聞こえませんでしたか?」
「瑞希も?私も聞こえた」
教室の方から、叫び声みたいのが聞こえてきた。
「教室のほうからでしたよね」
「うん、ちょっと言ってみようか」
私たちはそういって、教室の前まで来た。ただ、聞こえたのは私たちだけじゃなかったみたいだ。
「「土屋(くん)?」」
障子(この教室のドア)の孔を覗いている。
「何やってんの?土屋?」
「しっ…喋るな、ばれてしまう」
「「?」」
中に何かがあるのか、ものすごい目で孔を覗き見ている。
「何があんのよ」
そういって、障子に穴を開けて私たちも中を覗いた。
『……実は…』
……何だろう?これは?
中にはアキと霧島さんがいた。霧島さんは、顔を赤くしながら何かを喋っている。
一方アキは、すごく動揺してる。
なんだか…まるで告白してるみたい。
ぶわっ!
私と瑞希の体から瘴気みたいのが出てきた。どうやら瑞希も私と同じ結論に至ったみたいだ。
「…っ!」
それを見た土屋が慌てて私たちをなだめ始めた。
「…おっ、落ち着け!まだ告白したと決まったわけじゃない!」
「「…っ!!」」
今ので少しだけ頭が冷えた。
そうよね、まだ告白したと決まったわけじゃないもんね!
「とっ、取り合えず、おちつ…『いいよ!じゃあさ、○○○公園の前に10時でいいかな!?』…」
確かに、告白じゃなかったみたい…だけど、これもはや告白といえるんじゃないの?
だって用は、デートの約束でしょう?もはや告白じゃない。
「「はあ…」」
私と瑞希は怒る気にも成れなかった。
終了です。
感想を聞かせてくれたらうれしいです
たぶん、美波の一人称見てどっちらけるのが多いと思うよ
続きが読めればうれしいです
まだだ、まだいけるはずだ!
面白かったよ
GJ
まだまだ先に逝けるはず
続きを希望するぜ
え、美波って口に出すときだけ「ウチ」なんじゃないの?
周りが聞きづらいだかなんだかで。
554 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 20:56:04 ID:ZXSNB5Z6
age
規制解除
556 :
美子の人:2010/05/16(日) 21:59:04 ID:r5OIvrsB
気が乗らんから今度また書く、さーせん
楽しみにしてたのに
>>553 「わたし」が「What a shit (man , you are!)」に聞こえるからだろ?
>>558 ばーか、あいつが喋れるのはドイツ語。唯一得意な科目は数学だ。
AKIHISAなアニメ派なんじゃないかな
AKIHISAならしょうがない
仕方ないなぁAKIHISAは
美子の人はまだなのか!?
この季節はまだ裸だと肌寒いのに
埼玉は死ぬほど暑いから裏山
保守
久保君オナニー中・・・・
久保「吉井君!、よしっイクぞっ」
上手いことイッタと満足顔。
秀吉って明久でアナニーしてるんだろうか
なんかいつもお尻の穴綺麗にしてそうだよな
あ、明久にいつ触れられても良いように、常に綺麗にしてあるのじゃ…
秀吉のお尻を電車で触ったら痴漢になるんかな?(触る人は男)
秀吉のお尻を電車で触ったら痴女になるんかな?(触る人は女)
明久だけ許されるんじゃない
むしろ明久も痴漢される側なんじゃないかと思うんだ。
そして俺の中では秀吉は受けより攻め側だ
秀吉は明久のお尻に入れるのが夢なんですね
あえてマジレス
男→男でも女→女でも秀吉→アキちゃんでも
相手の同意がなければチカンだろう
ところがどっこい、二人の間には同意なんてものは必要がないほどに
愛し合っているわけであって(ry
秀吉と間違えて優子さんを襲った場合は愛し合っていないと言えるのだろうか
そのまま恋人になる感じじゃないのかな
俺も好きだぜ。秀x明お試し1/2
「いやー、秀吉が残っていてくれて助かったよ」
僕はそう言って優しい友人に礼を言う。
今日も今日とて。地獄の羅卒とも言うべき我が校の暴力教師――鉄人に体育用具の片付けを押し付けられた僕は、当然断れるわけもなく
無償労働に汗を流していたのだけれど、倉庫に大量のボールやネット、鉄棒やコーンといった物品を引っ張り込んでいるうちに、
自分が倉庫から出られなくなってしまったのだ。召喚獣で物をどかそうにも向こう側へ抜ける道も塞がっている。
腕力では人並みはずれた召喚獣だけど、乱暴に扱って道を作ったとして、学校の備品に何かあったらお説教は免れない。
もともと教師陣の覚えはよくない僕だから、余計なことをしてさらに波風を立てるのも拙い。
そこで携帯でクラスメイトに救助を求めたところ、演劇部の練習に残っていた秀吉が駆けつけてくれたのである。
ちなみに最初に連絡をしたのは雄二。
『色々あって体育倉庫から出られなくなっちゃったんだ……。暗くて狭くて心細いよ。助けて雄二……』
と切羽詰った現況をメールで伝えたものの返信がない。まったく薄情な奴だ。
ムッツリーニはいつも校内のカメラを回収して帰るから好都合……と思って連絡したあと、あいつは携帯を持ち歩かなかったんだと思い出した。
そんなこんなで、結局秀吉には用具を出して入れてと、二度手間な作業を手伝ってもらってしまった。
「なんの。困った時はお互い様じゃ」
秀吉はそれでも晴れやかな笑顔で応じてくれる。ああ、なんていい奴なんだろう。
「ワシとて男じゃからのう。力仕事の一つや二つどうということはないぞい」
「ホントにごめんね。手とか、痛くない?」
胸を張る秀吉。強がったりしてかわいいなぁ。でも、僕としては秀吉の柔肌が赤く充血しているのはいかにも痛々しく映る。
「平気じゃ!妙な気を使うでない!えぇいふーふーするなっ!」
そっか。僕はヒリヒリするとよくこうしてたけど確かに人の手に息を吹きかけるなんて失礼だよね。
心の中で謝りつつ、
「でも、こういう時って勢いで結構ムチャしちゃうものだし、帰ったらちゃんと手当てしてね?」
とだけ言っておく。見た目なんともなくても、作業で力が集中したところは染みたりするものだ。やらせた僕がいうのもなんだけど、
それだけに何かあったらちょっと責任を感じてしまう。
「わ、わかったわかった。おぬしは心配性じゃのぅ明久」
言いながら秀吉はやっぱり痛むのか、掌を揉みさすっていた。跳び箱とか、一気に持ってっちゃうんだもんなぁ。
「それじゃ、遅くなったし送っていくよ、秀吉」
「なに!?」
「もうすっかり暗くなっちゃったし、こうなったのも僕のせいだからね」
「わしは男じゃぞ?そのような気遣いは無用じゃ明久よ」
「そうとは限らないよ。最近は男だって狙われる世の中なんだから!」
特に秀吉は性別の境界線を理性が軽くまたげてしまうくらい可愛いのだ。悪しき考えのおぞましい暴漢が現れないとも限らない。
僕のがんとした態度が通じたのか、秀吉は渋々ながら送られてくれることになった。
もしかして秀吉は、僕とこんな夜遅くに一緒にいて変な噂になるのを気にしたのかもしれない。だけど心配には及ばない。
ご家族その他関係各所には、僕がはっきりとこう申し上げて納得していただくつもりだ。
『秀吉が可愛すぎてひとりにしてはおけませんでした』と。世の中には危険がいっぱいなのである。うんうん。
「今日は新月か。確かに少し気味が悪いのぅ」
そんなわけで僕たちは学校を出て秀吉の家に向かっていた。湿気を含んだ初夏の空気が、前後もおぼろげな夜の闇と一緒に張り付く。
「大丈夫だよ秀吉。僕が付いてるからさ」
不安そうにする秀吉に、僕は努めて明るく声をかけた。
「……ん、んむ」
すこし強ばったような、そんな返事が返ってくる。やっぱり怖いのかな。
そう思って、僕は先導する秀吉の手を取る。
「な、なななな何をするのじゃ明久!!」
「え、あ、安心するかと思って……」
「も、もとより不安がってなどおらぬ!ワシが暗がりごときでどうこうなるような男でないのはおぬしも知っておろうが!」
なんてことだ。さっきから不躾に過ぎるぞ吉井明久。急に手を取られれば誰だって動揺するに決まってる。
第一、そういうことはもっと親密な、恋人のような関係でなければ許されないだろうに。
「……ごめん秀吉。ちょっと馴れ馴れしすぎたよね」
「い、いや、そういうことを咎めておるのではない。ワシらは親友なのだし、手を繋ぐくらい何事でもない。ないのじゃが――」
「いいんだ。それより急ごう。ほんとに遅くなっちゃう」
「あ……」
秀吉が何かを言いかけた。だけど気まずさもあって、僕はそれを振り切るように言葉を継いだ。
そうじゃな。と小さく言って、秀吉は振り返って先に進む。ぼんやりと映る背中からは、秀吉の気持ちは読み取れなかった。
さわっ。
ふと、ぶらつかせていた手に何かが触れた。それは柔らかく、僕の手に合わせて吸い付いてくるような瑞々しい感触だった。
僕は歩こうとしたけれど、その感触を無視することは出来なかったし、なにより肩の辺りに何かがつかえて先に進むことが出来ない。
鈴の転がるような音が一度だけした。月のない夜はともすれば自分の姿さえ見失いそうな暗闇だ。
僕は少しして、さっき触れたものが丸みを帯びていることを指先で感じた。何気なく力を入れると指先が沈んで、そこから先は押し合うように圧がかかる。
(なんだろう。これ?)
手を振ると自然に触れる高さにそのもの(ボールのようだ)はあって、僕は不思議さと、それだけではない気持ちで、きゅっと指に力を込め感触を確かめていた。
(柔らかくて気持ちいいや)
小指の辺りがくい、ともう一段沈んだ。くぼみがあるみたいだ。
「……あ、明久よ。」
「なに?秀吉」
「電車も行ったことじゃし……、先へ進まぬか?それと――」
「手を離して欲しいのじゃが……」
へ?
言われて気が付くと、踏切らしいところに僕らは差し掛かっていた。なるほど、秀吉は踏み切りで立ち止まって、
さっき僕はその秀吉につかえて先に進めなかったのだ。秀吉は僕の斜め前を歩いていて、立ち止まった時に僕の手が秀吉の……に触れていた。
なるほど。どうりで心地よい感触がしたわけだ……って、えええええぇぇぇえええ!!?
続きは明日。分量がちょっと行ってしまうかも知れないので一日で終わりきれるかはわからない。
俺は一足先に続き考えて抜くわノシ。
明久の地の文は初なのでわからんちん
わっふるわっふる
「ごっ、ごめん秀吉!すごく柔らかくて気持ちよかったからつい!」
「ついで人の尻を揉むのは不味いと思うのじゃが……」
うん。これじゃ完全に変態だもんね!
僕はすぐさま手を引っ込めて頭を下げた。一時の気の迷いとしか言いようのないことだけど、やってしまったことはやってしまったことだ。
ああ、こんなことで僕と秀吉の友情は終わってしまうんだろうか。痴漢するつもりなんてなかったけど、結果としては立派な痴漢である。
友情が終わるどころか学園生活ともお別れということに……。
「そんな顔をするな明久」
「へ?」
「まったく。まるでこの世の終わりのような面をしおって」
予想外の反応に顔を上げる僕。僅かな空間の先で、秀吉は小さく苦笑していた。
「相手がワシでよかったのう。これが女子ならおぬしもしばらくは冷や飯食いじゃ」
なぜ女子がダメで秀吉がOKなのかわからないけれど、どうやら秀吉は僕を許してくれるらしい。ほれ、行くぞ。秀吉は踵を返して家路を急ぐ。
そうか!他の女子と違って秀吉とは一年以上一緒にいたから、好感度が上がっているんだ。
下校中にお尻に手が触れるくらい、仲のいいふたりにとってはちょっとしたハプニングとして処理されているに違いない。
行き過ぎてちょっとしたハプニングでは済まないくらい自覚的に力を込めてしまったけどそれはそれで許容範囲ということだ。
とは言え気を緩めてはいけない。ここから先は襟を正して、秀吉を安全に送り届けるのだ。
このまま秀吉の中の僕が『妖怪尻揉み』で固定されないためにも。
「ただいま帰ったぞい」
家まで着くと、秀吉はよく通る声で帰宅を告げ、扉を開けた。奥からパタパタと足音がして、お姉さんが現れる。
「遅い!今何時だと思ってんの?もうご飯冷めちゃったじゃない」
「いやすまぬ姉上。演劇部の練習が長引いてのぅ」
秀吉は玄関先で、申し訳なさそうに頭を下げつつ靴を脱いでいる。どうしよう。秀吉が遅くなったのは完全に僕のせいなのだけれど……。
「あら。吉井君じゃない」
言おうかどうか迷っていると、お姉さんが後ろで控えていた僕に気付いて声をかけてきた。
「あっ、あの……」
「帰ろうとした頃には日も暮れてしまっておったからの。明久が家まで送ってくれたのじゃ」
しどろもどろになっていると、秀吉が簡単にそうまとめてくれた。
「ふーん。そう。……そういうこと」
わかってもらえたかな?お姉さんは一瞬考えるように顎に手をやって呟いた。
「うちのバカが面倒かけちゃったみたいでごめんね。吉井君」
「あ、いえ。僕の方こそ引き止めちゃったから……」
僕はとりあえず挨拶を交わして、秀吉と別れた。
「また明日じゃ。明久」
「うん。また明日」
秀吉に見送られつつ、僕も来た道を駆けて家まで急いだ。姉さんが帰ってると面倒だ。何言ったって聞かないんだからあのひと……。
「ただいま!」
急いで靴を脱ぎ、僕は框を上がる。声は廊下を抜けて薄く反響した。返事がない。間に合っ……
「おかえりなさいアキくん。食事にしますか?お風呂にしますか?それとも姉さんにしますか?」
てなかった。今日は和風に割烹着を着てお出迎え。ちなみに裸エプロンとメイド服とのローテーションである。
「遅くなってゴメン。おなかペコペコだからとりあえずご飯食べたいな。お風呂は、どっちが先に入る?」
「あら。そんなに空腹では仕方ありませんね。これ以上体力を消耗しないように姉さんが口移しで食べさせてあげます。
それからお風呂も、疲れた体を姉さんの香りで癒してあげられるように私が先に入ることにしますから、アキくんはゆっくりしていてください」
「空腹な時こそ食事を確保できる体力がなきゃ、男は生きていけないよ姉さん。というわけで箸かスプーンかフォーク。
とにかくまともな食器があれば十分だから。それと、早く寝ちゃいたいからお風呂はやっぱり僕が先でいいかな?」
姉さんの毎度のボケに付き合う方が疲れるんだけどなぁ。
なんて思いながら扉を開けると、ダイニングテーブルの上には所狭しと惣菜が並び、ご飯が湯気を立てていた。
うん。これなら失敗はないね。強いてあげればやっぱり量が多すぎてどう詰め込んだって食べ切れそうにないことくらいだ。
「ありがとう。姉さん」
「遅くなる時は連絡ぐらいなさい。それじゃあ警察には姉さんが連絡を入れておきますから、先に食べていて構いませんよ」
「警察!?どうして姉さんが警察に!?」
まさかあの現場を見られてたんじゃ……。
「ええ。あまりアキくんが遅いものですから捜索願いを。ですが無事帰ってきたのですから、断りを入れておかなくてはいけません」
「普通弟の帰りが遅いくらいじゃ警察動かせないよね!?」
いや、姉さんならそのくらいやりかねない。今後は、僕が寄り道でもしようものならポリスメンに迷惑がかかるものと覚えておこう。
彼らには街の平和を守る重要な任務があるのだ。余計な手を煩わせるわけにはいかない。
それから僕はお腹が張るほどの満腹感と重くのしかかる疲労感を抱えながら、ベッドへ倒れこむように横になった。
すぐに眠れるものと思っていたけど、意外に意識を手放すことはできなかった。代わりに浅いまどろみが体の自由を奪い、思考を鈍くさせる。
そして電気が走ったように右手がぴくりと跳ねて、ひとつの感覚を呼び起こした。
秀吉のお尻。
僕は恥ずかしさと怒りでカッとなる。ダメだダメだ!考えるな!
せっかく秀吉が僕らの友情に免じて笑って済ませてくれたのに、僕の方からそんな秀吉を裏切っていやらしい気持ちになるわけにはいかない。
『なんじゃ。ワシは許すと言ったではないか』
秀吉!?
さらりとした髪の奥に細い首筋が見える。なだらかな肩、小さな背中……そして……。
『それでも気に病むようなら、想うだけならタダじゃろう。ほれ、どうじゃ?』
その秀吉は、身動きの取れない僕に近づき、手を腰に回させた。
『こうして……両側から揉みしだいてみたくはないのかの?』
誰に言われたわけでもなく、そして僕自身は強くその行為を忌避しているにもかかわらず、僕の両手は全力で秀吉の尻肉を掴んでいた。
奥に筋肉と骨のあるのがわかるくらいに。
『……んっ、そうじゃ……。もっと荒々しくまさぐってもよいのじゃぞ?』
秀吉は震えを押さえ、頬を赤らめながら僕を誘惑した。そんなこと……許されるわけがないのに。
『じゃから、この時限りじゃ』
秀吉は僕の腕を掴んで乱暴に動かす。まるでモップか箒を使うみたいに、僕の手でそこを撫でさせた。
(この時限り……)
この秀吉は僕が生み出した幻なんだ。そんな考えが頭をよぎる。
(それに、夢で我慢して本物の秀吉に会った時に抑えられないんじゃどうしようもないじゃないか)
『おお。そうじゃそうじゃ。存外賢いの。明久』
僕は誘いに乗った。爪を立てたり撫でたりを繰り返すと、秀吉が声を抑えきれないでいるのが可愛い。
『無体じゃ明久……!ひと思いに……』
しばらくそうしていると秀吉がそう縋ってきた。だけど、僕にはこれ以上どうしていいのかわからない。
それに、指が相変わらず秀吉のお尻から離れようとしない。まるで磁石で付いてるみたいだ。
僕はその感触を存分に楽しんだ。息を嗅げるほど密着している二人の間で、僕の一部分が熱を持ち始める。
『これじゃ。これを――』
秀吉は待ちかねたとばかりに顔を綻ばせて何かを言おうとした。幻はそれを最後に僕の前から姿を消した。
「あちゃー……」
姉さんに見つからないように処理しなきゃ。久しく覚えのない感触に目を覚まして、いつも以上に慌しい僕の朝が幕を開けた。
そしてこの一日は、僕の運命を左右することになるのだった。
一回どのくらいだと読みやすい?
明日は書きたかった部分にたどり着く予定。オナヌーお付き合いd
乙乙!
これで久々に明秀成分を補充できる。
応援してます。
よいのじゃ
明×優かいてたけど、あなたの文才は神です
明久x木下姉妹が一番いいと思う
>>588 ちょっと待てそこは明久がやられる場面だろう
590 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 14:11:30 ID:LDur5E64
592 :
>>582-:2010/05/24(月) 22:39:11 ID:MMu0gGBT
「起立、礼。着席」
クラスの大多数が授業なんて興味がないFクラスにも、様式というものはあるものだ。どんなに騒いでいたって先生が来れば席に付くし
こうして挨拶もする。その後は個人の良識に任されているけれど。
とは言え教師の監視はそれなりに厳しい。声だし禁止、居眠り罰則、非常時は無視される傾向が強いとは言え、後のことを考えると
出来ることは少ない。僕は自然手持ち無沙汰になり、何気なく辺りを見回す。
欠伸をしながらも教科書とノートを広げ、ペンを走らせている雄二。教科書のページが違うので独自に先を進んでいるのだろう。
ムッツリーニは教科書を立てて手元を隠しつつ、写真の発注を整理していた。
美波と姫路さんは至って真面目に授業を受けている。二人はFクラスでも前の席に陣取っているしサボり方に迷うようなことはないだろう。
そうして目を動かしているうち、僕はある一点に引き付けられてしまう。
(秀吉……)
どう振り払っても今朝のことが思い出されてしまう。ひとりのクラスメイトとして仲良くしていたつもりだったけど、心の中で僕は
秀吉に対してイヤらしい気持ちを持っていたのだろうか。そんなはずはない、とは今は言い切れない。
秀吉は机に肘を付いて、うとうとと落ちかける頭を支えている。ふっくらとした頬が手の甲が受ける重さに合わせてぷにぷにと上下していた。
(柔らかそうだなぁ)
もし僕が今秀吉の隣にいたら、その感触を確かめるためにつついていただろう。
『なんじゃ明久。ワシの顔に何か付いておるかの?』
こんな風に小首をかしげる仕草なんて、いままで何人の男を虜にしてきたことか。
そしてそのまま視線を下に下ろすと、行儀よく正座をした足の上に、小さなお尻が位置していた。
こう考えると、秀吉の胸がいっこうに成長の兆しを見せないことはなんら問題にならない。むしろお尻もおっぱいも完璧では
誰も秀吉の魅力に抗えなくなってしまう。これは当然のことだ。そしてだからこそ、秀吉のお尻は最高の手触りなのに違いない。
(ヤバっ……!)
考えているうちに体が反応してしまったらしい。こんな男だらけの教室でそうなってしまうなんて、
ホモか、不可侵の盟約を交わされた女子によからぬことを考えていたかのどちらかしかない。
どちらにしてもロクなことにならないことだけは確かだ。
(くそっ、鎮まれ僕のマグマよ!)
僕は授業の間、懸命にこれを鎮めようと努力した。今日ほど必死に学園長の半裸の記憶を手繰ったことはない。だけど、それも無駄だった。
思い浮かぶのは、恥ずかしそうに両腕を胸の前で交差させる秀吉の水着姿ばかりだった。
「うしっ。明久。飯行こうぜ」
「ごめん!ちょっと用があるから先行ってて!」
「……まあ、構わんが。えらい慌てようだな」
「ち、ちょっとお腹の具合が良くなくて……」
昼休憩を迎えて、雄二がそう誘ってきた。僕は前屈みになりながら言い訳半分に教室を出ようとする。
「そんな……。大丈夫ですか?吉井君」
って姫路さん!?お願いだから今の僕にピンクな刺激を与えないでぇ!!
心配そうに僕を見つめる姫路さん。屈んだ僕の目の前には風船がふたつ接近していた。これに触れるとゲームオーバーは免れない。
「少し落ち着けば大丈夫だよ。……じゃあちょっと行ってくるね」
「それじゃあ、ウチらは中庭にいるから。何かあったら言いなさいよ」
美波の声を背に僕はトイレへ向かう。
待てよ?よく考えたら学校でオ○ニーなんてできるわけないじゃないかあああぁぁ!!
何の気なしにトイレに向かおうとしていたけど、休憩時間ともなれば当然大勢の生徒が用を足しに来るだろう。
いくら壁で区切られた洋式トイレがあるからと言って独特な匂いは隠しようがないし、一人で長い間個室に篭っていれば
ある種の疑いは避けられない。大かGか……。
(最悪だ……)
目の前が真っ暗になりかけた僕の頭に、ひとつの考えが浮かぶ。
(秀吉トイレがあるじゃないか!)
その性別で物議を醸す木下秀吉専用のトイレ。混乱を避けるために秀吉専用脱衣所、秀吉専用シャワー室なども用意されている。
僕は黒塗りのドアの前で思わず息を呑んだ。男子トイレと女子トイレの間に位置するそこの前を何度も往復し、
人のいないのを確かめる。ちなみに秀吉本人は雄二達と一緒に昼食に行ったのを確認済みだ!
(いける!)
ノブに手をかけるとドアはこちら側に開いた。僕は何かに追われるようにそこに入り込み、急いでドアを閉めた。
「誰も……いないよね」
誰にともなく言いながら、僕は内鍵を閉めて歩き出す。数歩のうちに、洋式便器のある個室を見つける。
「よかったぁ……」
ぴかぴかに磨かれた、たった一人の生徒のために用意された便座に腰を下ろす。
僕は安堵のため息とともにズボンを下げ、上を向いた息子を思い切りしごき倒した。
(ここに秀吉も腰掛けてるんだよね……)
ふと頭をよぎったその想像は、思いのほか僕を興奮させた。次の瞬間には思い切り息を吸い込み、そして吐きながら、
千切れそうなほど激しく右手を上下させる。その瞬間はあっけなく訪れた。ティッシュで抑えても溢れながら芯を伝う精液が
快感の強さを物語っていた。
「ひとまず、これで大丈夫かな」
あれこれ始末をしながら、僕は友人である秀吉に謝り倒していた。緊急時とは言え秀吉のトイレをこんなことに使ったこと。
そして何よりも、秀吉を性欲の対象としたことに。けれどだからこそ、僕はこれから、秀吉にとって良い友人であろうと心に決めた。
秀吉は中庭で昼食を囲みながら僕を待っているはずだ。急がなくちゃ。
『遅れてごめん!』
僕は備え付けの芳香剤を何度もスプレーし、最初にかける言葉を決めて個室を出た。
「随分長い用足しであったのぅ」
え……?
「秀吉……?」
「おう、明久ではないか」
皆、心配しておったぞ。秀吉はいつも通りに軽く僕に話しかけた。
でも、ここは僕がいちゃいけない場所なんだ。ここは秀吉のトイレで、僕は今までいけないことをしていて、それで――
あまりエロくならなかったので風呂入ってからもう少し続ける。
>>587先生の作品に期待。
お風呂プレイだと?
どんだけ焦らすんだ…
そろそろ風邪ひきそう。
まさかの放置プレイ!?
「どうして、ここに?」
鍵をかけたはず……。謝罪より言い訳が先に立つのは僕の悪い癖だ。
聞くが早いか、秀吉はポケットから銀色の金属片を取り出した。
「実はあの後ワシも催しての。ここに来たんじゃが妙なことに内から鍵がかかっておってな。ワシ以外に使う者などおらぬはずなのじゃがのう」
秀吉はまっすぐ僕を捕らえて離さない。目を細めて、可笑しそうに言葉を続けた。
「まあどちらでも同じことよな。ワシの厠じゃというんで、この通り鍵は預かっておるのじゃから」
「で、せっかくじゃから不届き者に説教のひとつもくれてやろうと待ち伏せておったのじゃ。……が、まさかそれがお主とはの」
「ご、ごめん!」
僕の方は秀吉の顔を直視できず、腰を折って謝った。謝って済むことじゃないかもしれないけど、謝らずにはいられなかった。
(……)
反応がない。恐る恐る顔だけを上げて様子を伺うと、秀吉がすんすんと鼻を鳴らして匂いを嗅いでいる。
「妙じゃのう」
(き、気付かれた!?)
「嫌に芳香剤が臭うと思わんか?」
「そ、それは……慌ててトイレ借りたけど大きい方だったから、後に残らないようにと思って」
「それは気付かなんだ。じゃがあまり人工的な臭いがきつくても辟易するのう」
芳香剤のほうか。よかった。内心ほっとして僕はとっさに考えた言い訳を話す。確かに、ラベンダーとかフローラルとか言って、
使いすぎた挙句、『トイレの臭い』を助長するタイプの芳香剤は少なくない。
僕は先に入っていたから鈍感になっていたけど、その辺りを配慮すべきだった。
「それともうひとつ妙なことがあるんじゃが……」
「も、もうひとつ?」
つかつか。秀吉が僕に近づいてくる。にっこり。秀吉は僕に笑いかけた。
「おぬし、大のほうでこちらに来たのじゃな?」
「え、うん。そうだけど?」
恥ずかしいけど、言い逃れできそうにない。僕は観念して言った。
「それにしてはココから妙な匂いがするんじゃが?」
「ぐえっ……それは、ほら。日本人って大と一緒に小も出ちゃう珍しい民族らしいから、僕も例に漏れず……」
密着した秀吉が仕事を終えた息子に手を当てた。息の詰まるような感覚がして、半ばむせながら言葉を返す僕。
「ほお。随分粘つく小水じゃ。一度医者にでも見てもらったほうが良くはないか?明久」
秀吉が人差し指と親指をねめつける。ま、まさか出したのが服に染みてたとか……。僕は思わず視線を下にやって確認する。
「ここで何をしておったのじゃ?明久」
はい、ナニを。なんて言えるかー!!!
青ざめながら後ずさると、さすがにトイレにそこまでのスペースはないらしくすぐに壁と肩がぶつかってしまった。
「別にただ咎めようとは思わぬ。おぬしがよからぬ妄想をしておった相手がこの学園の女子でなければ何も問題はない」
この学園の女子でなければ?それって僕が誰でオ○ニーしてたか答えろってこと?
「仮にこの学園の女子が相手なら、こうまで切羽詰っておるのじゃ。次に何をするかも知れぬ」
「しかしおぬしのことじゃ。姉上殿の誘惑に耐えかねるところもあるじゃろうからのぅ」
姉さんに?冗談じゃない。そんなこと考えたこともないし、仮にここで姉さんの名前を出してそれが姉さんの耳にでも入ったら
本格的に家の敷居をまたげなくなってしまう。つまりこの場面の正解は……。
「秀吉だよ……」
正直に本当の答えを言う!
「?……はっはっはっはっは!」
全裸待機は忍びないので書けたところまで。なかなか肝心なところに行かないけど今日はここまでってことで。
ダラダラしてもなんなので明日には終わらせるよ。いざとなったらショートカットだ!
キタタタター
599 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 01:02:42 ID:aYlayNsz
姫路さんは女神
600 :
>>597-:2010/05/25(火) 11:12:00 ID:E1XvRgCg
しーっ!声が大きいよ秀吉!!僕は慌てて秀吉の口をふさぐ。笑い声が落ち着いても、秀吉は冷めやらぬといった風に
目に涙を浮かべながらこう言った。
「いや、しかし意外じゃのう。そういったものの相手はてっきり姫路あたりじゃと踏んでおったが……」
「惚れた女は汚せぬものかの?」
一瞬頭の中が真っ白になる。僕が姫路さんをなんだって?
その間に、僕はもう一度個室の中に押し込められてしまった。意識が向いていなかったから、僕の体は棒か何かのようにあっさりと傾いてしまう。
「っ痛う……」
そのまま便座に押さえつけられ、したたかに腿を打ち付けると、僕は反射的に苦悶の声を上げた。
見上げるとそこに秀吉の顔があった。いつもは僕が見下ろす側だから、秀吉が僕を見下ろすというのは珍しい。
さっきから珍しい事が続くなぁ。
「喜んでいいやら悪いやら、じゃな。明久」
「ワシは常々……、自分のことを男として扱って欲しいと願っておったのじゃが……」
「まさか親愛の情をこうも性的に示されるとは思っておらなんだぞ?」
じぃっ、と股間のチャックが下ろされるのを、僕はほとんど無抵抗に見ていた。状況が掴めずにいたせいだけど、何をどうしたってこれはまずい。
「秀吉!やめてよっ!」
だけど、体勢が悪すぎる。座った状態では、頭を抑えられるだけで立つことさえ出来ない。
やがて僕の下半身はみっともなく露出し、体温を放出して外気に触れた。
「まだ少し、残っておるかの」
だらりとしたそれを秀吉が絞り上げるようにぎゅっと掴むと、さっき吐き出した物の残りが出てくる。
秀吉はその雫を指で掬って僕に差し出して見せた。
「一体どうすればおぬしを悦ばせることが出来るものやら……」
「男のワシには見当も付かんぞ、明久よ」
ぎゅっと目が絞りを使ったように僕の意識が一点に集中する。指が運ばれる秀吉の口元。少しして、紅く色づいた唇が白い液体ごと指を舐めた。
「こう……咥えてみせればよいのかのう」
僕は何も言えなかった。目の前にいる秀吉は、まるで今朝見た幻のように妖しい目つきで僕を見つめる。
「そうか!これは夢だ!秀吉もいつもと感じが違うし、むしろ夢の方が近い感じだし!」
「夢と思うなら、おぬしの自侭にした方が得じゃの」
秀吉は個室の中でかしずくように座り込み、少しだけ硬くなった僕の息子と舌を触れさせた。
さっき達したばかりで敏感になっている僕の息子は、そんな小さな刺激でも全身を巡るように伝えた。
「おぬし次第、ではあるが、どうする?」
腰が抜けそうな状態で、僕はお預けをされる。え?と喉から漏れ出たような情けない声とともに、心は決まっていたのかもしれない。
「……お願い」
僕は天井を見つめながら言った。次の瞬間から、何も考えることが出来なくなっていった。
「はっ、はっ、はっ……」
どちらがそうさせたかなんてことはもう関係がなくなっていた。僕は二人居る狭い個室の中で、叩きつけるかのように腰を振っていた。
(秀吉のほっぺ……。やっぱり気持ちいい)
時々秀吉が僕をもてあますようにして口の中で舐ると、内側からくっきりとその形に頬が膨らむのがわかる。
逆に窄まって吸い付くようにされると、今度は僕が腰が引けるほど気持ちよくなる。
「らんぼうな……」
継ぎ継ぎにそんな言葉を聞くと、脳裏を激しい罪悪感がよぎる。かと思えば、離さないぞと言うように一層強く吸われたりもして、
僕はなにがなんだかわからない。
その内に身体から熱いものが滾ってきて、意識がそこに集中してしまう。
僕はぜんまいの切れかけた人形のように、同じ動きだけを繰り返した。足の先から太ももまで、次第にそれが小刻みになっていって
ついに秀吉の口の中にある先端まで昇っていく。
「秀吉!もういいから!出ちゃうから!」
僕は、秀吉の口から今にも爆発しそうなものを引き抜こうとする。だけどそれも叶わない。
いつの間にか、秀吉が僕の腰を抱くようにして手を回していたからだ。
どくん、どくんと、どろどろとしたものが僕の中を駆け抜けて秀吉の口の中へ吐き出される。目がかっと見開いて強引に頭を振るわせる。
覚醒した頭で、僕は秀吉の喉がこくんこくんと鳴るのをやけに冷静に見ていた。
「……ふぅ」
すべてが終わると、秀吉は腕で口元を拭って息をついた。
「それほど嫌った味でもないものじゃ」
そう言った秀吉の笑顔は、もういつものものだった。重い身体を動かせないでいる僕に、
秀吉は囁き声でいくつか約束事をした後、みんなの元へと促した。時計の針はもうすぐ予鈴を鳴らすところだった。
「遅れてごめん!」
「お前なぁ。もう飯食ってる時間なんかねーぞ?」
「ワシも同様じゃ。午後の授業はキツくなりそうじゃのう」
秀吉はあれから口をゆすいでもいない。秀吉が口を開くたび、僕はその動きに釘付けになった。
「あの……お昼を食べるのはもう無理でしょうけど、栄養ドリンクがありますからそれを……」
「あ、ありがとう姫路さん!でもここで栄養を補給しちゃうとお弁当が入らなくなりそうだし、遠慮しとくよ!残して帰ると姉さんがうるさいしね…」
「そうですか…、無理にお勧めしちゃってすみません」
「そ、そんなことないよ!わざわざごめんね」
とっさの受け答えで姫路さんを傷つけてしまったかもしれない。けれど、そんなことを振り返る余裕は僕にはなさそうだった。
「ほら、アキ!急ぐわよ!団体で授業に遅れちゃうじゃない!」
「す、すぐ行くよ美波!」
それからは抑揚を欠く教師の声など耳に入るはずもなく、あっという間に放課後となった。
「帰らねぇのか?」
雄二が片付けを終えて不審そうに尋ねた。こ、こういう場合やっぱり隠しておくべきだよね?
僕は秀吉のことを伏せて、且つ自然に居残りが出来る手段として、また鉄人からの用を押し付けられたと告げた。
「そうか。まー適当にやれや」
ひらひらと別れの挨拶をして雄二は教室を出た。
「吉井。さよなら」
ドアの前には霧島さんもいる。なんだかんだ言って、雄二は幸せそうだよなぁ。
………
「待たせたのう。明久」
びくっ!
「なんじゃ。ワシは鬼でも蛇でもないぞ?」
「い、いきなり声をかけられたら誰だってびっくりするよ!」
時計の短針がふたつほど進んで、秀吉が部活から帰ってきた。準備室に置いておけばと思うような小物を大量に抱えている。
もっとも、そのうちのいくつかは今から使用されるものなのだけれど。
「さて、美しく仕上げてやるとするかの。アキよ」
とほほ。心で涙を流しながら逆らえるはずもなく、僕は秀吉のメイキャップにされるがままになっている。
あの時秀吉が僕に出した条件がこれで、今回のことを口外しない代わりに、家まで女装して帰れというのである。
姉さんに対して爆弾を投下するのと、学園で針の筵になることを天秤にかけて僕は前者を選んだ。
今日はまだそんなに遅くなっていないし、上手くすれば遭遇前に着替えられると踏んだのである。
「今日は、日が暮れる前に帰れそうじゃのう」
「そ、そうだね秀吉」
迷子を怖がる子供のように、僕は秀吉の手をしっかりと握って学校を出た。
スカートを履いている足元や風になびくウィッグ、胸元で小刻みに揺れるパット。違和感はそこらじゅうにある。
こんな状態で一人にされてはたまったもんじゃない。僕は、蝙蝠の羽が見えそうな可愛い悪魔の後ろを黙って付いていくほかない。
「あー、おぬしの家はこっちでよかったかの?どうも道に明るくなくていかん」
「もう、こっちだよ秀吉。こんな格好なんだから、急いで着かなきゃみっともないよ」
「すまぬ。案内はおぬしに任せるゆえ、先を歩いてくれんか?」
「いいけど……、ちゃんと着いて来てくれなきゃ怒るよ?」
いざとなったら姉さんに事情を説明してもらうんだからね。
「わかっておるよ。明久」
「アキにして!……やっぱり明久……いーや、アキで!」
「?おかしなアキじゃ」
「そう。そっち」
僕のアイデンティティに関わる問題に決着をつけ、ずんずんと歩き出す。この際恥はかき捨てだ!
それに秀吉のメイク技術は本物だし、普段の僕と同一人物だとは思われないはずだ。問題なし!
……さわっ
(!?)
突然ぞくぞくとした寒気が背中を走りぬけ、僕はとっさに後ろを振り返る。誰もいない。
さわさわっ
(秀吉〜っ!)
再びの感触に、僕は右後ろを着いてきている秀吉を小声で咎める。この間の仕返しに違いない!
「ち、ちょっと……!」
すると秀吉は手を引っ込めるどころかなおも動かし続けた。
スパッツごしに密着した手のひらとお尻は、べったりと張り付くような粘っこい感覚を伝えていて思わず膝が笑いそうになる。
(ほれ、しゃんとせぬか。周りが訝っておるぞ?)
『誰のせいだよ!』と声に出しかけた時巡り巡って自分のせいなのを思い立って息を飲み込む。
「〜〜っ!!」
結局何も出来ないまま、夕暮れの町を二人で歩く。買い物帰りのおばちゃん、部活帰りの中学生……、お願いだからそっとしておいて!
……黙って歩いていると秀吉の行為はだんだんエスカレートしてきた。
最初は手を入れるのもそっとしていたけど、今では制服のプリーツを明らかに持ち上げている。
自分の身体を影にしてうまく見えないようにしてるみたいだけど、だんだん手の動きが大きくなってきた。
「タ、タイム……」
結局家まで2/3ほど来たところで、心臓の動きがほとんど限界に達した。僕が音を上げると秀吉はすっと手を抜き、
マジシャンがやるように両手を広げ、耳の横に掲げて見せた。いつもは可愛いと思える仕草が今日は憎らしい。
「随分艶のある腰つきじゃのう、アキ」
へ?と思って、とっさに自分が電柱にもたれかかった姿勢になっているのを確認する。
腰にはしなができ、縋るような手つきで荒く息をする女子高生(の格好をした僕)。
「さ、い、急ぐよ!秀吉はこの後家に帰らなきゃいけないんだから!」
恥ずかしさを振り切るために、僕はわざと大きな声を出した。空気にビンと響いて静けさが戻る。
「恥ずかしがったり大胆になったり……アキは忙しいおなごじゃのぅ」
涼しい顔で秀吉が言うのでさすがに睨み付けてやると、そこから先は何もされずにすんだ。
「ただいま〜……」
へろへろになりながら家にたどり着くと、まずいことに姉さんが先に帰っていた。
「あ、姉さん。とりあえず顔洗ってすっきりしたいからお風呂……お願い」
「私は妹を持った覚えはありませんよ、アキくん」
あ、そうか。今僕は女装してるんだった。……ってアキくん!?
しっかり認識してるじゃないか姉さん!!と、姉さんの顔を見ると、視線の先に秀吉を捉えて微笑んでいた。
その向こう側では秀吉も同じく微笑んでいる。
(まさか……ふたりともこの一瞬で結託した!?)
「それでは姉上殿。遅くなって申し訳ないがアキはこの通り送らせていただいた。後のことは姉妹水入らずということで」
「ええ。どうやらウチの子が我慢が利かなくてご迷惑をおかけしたみたいで……」
「いやいやなんのなんの」
はっはっはー、秀吉は朗らか極まりない笑い声を残して去っていった。あとついでに女物の服一式とかカツラとかも。
「さてアキくん。先ほどアキくんの部屋からこんなものを見つけたのですが……」
げっ!あれは今朝のヨーグルト……!姉さんが帰る前に処分しようと思ってたのに!
「アキくんの性欲の矛先は誰なのですか?」
「……え、え〜っと……」
「姉さんならば問題ありません」
大有りだよ!!
「アキくんには不純な同姓交友は許すと伝えてありましたし、秀吉くんならば2:2で許可します」
「そ、その数字はなんなの?姉さん」
「もちろん、姉さんと秀吉くんの発射数分配です」
僕の与り知らないところでそんな協定がっ!!
「もしそれ以外の女子だったとしたら……」
「したら……?」
「姉さんの子を産む分の精子を冷凍保存したあとアキくんを去勢します」
「相変わらずさらっとエグいよ姉さん!」
「さてアキくん」
「は、はい?」
「同性との交わいも結構ですが、異性との愛の語らいも至高の物であることを勉強しましょう。お風呂は沸いていますのでそのあとでゆっくり」
「い、いやあああぁぁあぁあ!!」
おわれ
無駄に文章が長くなってごめんぬ。ひとまず書きたいものは書けたので寝るノシ
どう考えてもWORKINGの方が面白いだろ
さんわんわんわん
ドS秀吉最高!
よくわからんけど
男とエッチするのはokなのに
姉と弟がエッチしたらまずいの?
まあ原作どおりの会話だからね
そのへんはアニメでも原作でも分かると思うが…
姉さんは、瑞希の料理と美波の暴力、翔子の束縛、
さらに愛子の実技と優子の腐趣味を
オリジナルにはかなわないレベルで兼ね備えた完璧ヒロインだからな
別に不純な同姓交友を良しとしてるだけで
腐趣味は無いんじゃないか?
613 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 00:47:53 ID:c2KqDnKq
明秀の構想を練ってたらケツが痛くなってきたんだが…
明久受けだからってフィードバックするとは。
それだったら秀明だろjk
秀吉のおにんにんがごんぶとだったら
明久はなんて言うかねえ。
すごく……大きいです……
明久「大丈夫だよ!僕はそれでも秀吉のすべてを受け入れるつもりでいたから!」
秀吉「明久・・・やっぱり大好きなのじゃ・・・」
END
>>615 秀吉「明久!?ハサミなぞ持ってきてどうするつもりじゃ?」
明久「だって僕、自分の彼女にこんなモノがついてるなんて嫌だよ」
秀吉「き……嫌わないで欲しいのじゃ!切っていいのじゃ!!」
こんなssが頭に浮かんだ
>>618 いや、そこは無理やり性別転換させて、女性ホルモンを注入され、神おも越える美しさに……
三つほど秀明(明秀)の構想を閃いたがどれがいい?
@腹黒秀吉にヤられる明久
Aムッツリーニの薬で暴走した秀吉にヤられる明久
B普通の純愛もの
Bはありきたりだから1か2で頼む
全部!
624 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 00:39:56 ID:pxL8UxF+
欲張りなきみには姫路さん特製クッキーをプレゼント(はぁと
ババババババババババ
魂を刈り取られ(ry
A
@でお頼み申す
いっそのこと@+Aにしちまおうかなあ。
明秀SSがより多く読めるのなら姫路さん特製クッキーを皿まで食らうことも辞さない
久保×吉井のSSはまだか?
もうホモSSにはうんざりだ
801板とかどこか別の場所でやってくれよ
嫌だったらNGにすりゃいいのに…
嫌ならNGかスルー
最初から触れなきゃ無駄に荒れずに済むし
秀吉が圧倒的人気ナンバー1なのだからしょうがない
でも事実上ホモだよね
なんのために801板があるのやら
秀吉のエロ同人はとらのあなやメロンブックスで男性向けにカテゴライズされています。
ガキじゃあるまいし少し黙ったら?気に入らないならNGワードなりNGIDにでも突っ込んどけ
それで幸せになれるだろ俺もお前も
丁度、クッキーも焼き上がったみたいだし、皆で頬張ろうぜ!
瑞希や美波で妄想してもフツーになってしまってつまらんからなぁ
そろそろムッツリーニで書きたいけど眠い。
秀吉は秀吉だからホモじゃないだろ
てかバカテスって秀吉とか抜いたらなんかつまんないじゃん
書き手が秀吉と男を絡ませたSSを投下する時はちゃんと注意書きする
それを読むのも自由、嫌ならスルーするのもNGするのも自由
スレは個人のものではないのだから、お前嫌いだ出てけ、とかそういう自己中心的なレスはなし
こんな感じでよろしいんでは?
とりあえず注意書きさえ書いとけば原作破壊だろうがスカだろうがリョナだろうがホモだろうが割と問題ないと思う
美波がドイツに戻らなきゃなんなくなっちゃって、それまでに明久に振り向いてもらおうと〜
なんて話でも注意書きを書いておけばおk?
注意書きしてればおk
何でも好きなのを自由に書けばいい
646 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 23:04:20 ID:32SRil6b
とりあえす秀吉×明久か優子×明久きぼー
優子って出番のわりに人気あるのよな
どうでもいいけどお前のIDがKKK。
K(彼女持ちを)K(刀で)K(斬ってみたい)団
オリキャラはありですか?
実力は翔子以上、頭の回転は雄二以上、運動神経抜群、ルックスは上の中だけど
キレたナイフのような目をした男
無しじゃないけどメアリー・スーでググってからにした方がいいかもね
そしてこの板の控え室とか見てから投下した方がいいかもね
おもしろければ歓迎される
つまらなければ叩かれる
オリジナル入れるとハードルがあがる
てか実際んとこ、翔子は実力じゃなくて成績だろ?
実力はむしろ明久
655 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 23:31:30 ID:ktOK7916
俺的な希望は明×姫
ストーリー的なのとやっぱり1番違和感がないこと
というのはうそで素直に姫路がいい性格だと思う。美波を侮辱するつもりはないが、ツンデレは好きじゃない
俺はやっぱ明秀だな。
たまには秀明もいいかもしれない
なんか大学にありそうな名前だの
清水さん→美波 を見てみたい
明久×美春なら妄想したことあるが
どう転んでも明久殺されそうになるんだなぁ、これが
久保×美春の仮面カップルって考えたけど、
二人とも同性愛者公言してるからな…
明久×美波はどうも原作4巻の二番煎じになってしまう
あと美波にデレる明久が意外と想像しにくい
清水さんが明久に抱かれるほうがいい
でも確実に明久は殺されるからな・・・。
>>662 >明久×美波はどうも原作4巻の二番煎じになってしまう
何か問題あるのか?
666 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 23:53:42 ID:vmMDAthv
明×姫 プリーズ
やっとこさ規制解除だ!
さぁ、職人さん達が来るのを待つとしよう
清水「私の身体を好きにする代わりお姉様に手を出さないでください」
こういう展開をだな
「えぇー……美波ほどじゃないにしても、清水さんの体じゃちょっと……」
「なっ!? い、言いましたわね豚野郎! お姉さまを侮辱した罪と美春をバカにした罪、償っていただきますわぁっ!!」
という美春暴走をだな
ちょうど致している最中に美波がやってきて
書き出しに悩むなぁ美晴x明久
美波と明久がヤっているのを美春が目撃
↓
美春が間接セクロスと称して明久と
こんな感じとか
いつもどおり地の文とシチュチェックお試し版(1/2)
『あ、アキっ!ウチ、傘忘れちゃったんだけど、良かったら入れて帰ってくれない?』
『明久君。私も傘を忘れてしまって……。もしよければでいいんですけど、家までご一緒してもらえませんか?』
と、美波と姫路さんが言うので送っていたらすっかり遅くなってしまった。
『それなら僕は濡れても構わないし、二人で使ってよ。この傘』
僕はそう提案したのだけれど、貸し主は雨に降られるのは忍びないと固辞されてしまった。
律儀だなぁふたりとも。そんなの気にしなくても良いのに。
「それにしても凄い雨だなぁ」
薄暗くなり始めた住宅街の中を小走りに歩いていると、どこからともなく声をかけられた。
「お待ちなさい!そこの豚野郎!」
「あれ、清水さん?」
珍しいところで会うな、と僕は目を丸くした。家が同じ方向なんだろうか?いや、これは多分……
「美波なら家まで送っていったところだよ。入れ違いになっちゃったね、清水さん」
美波目当てなんだろうなぁ。
これまでなら学校で色々コミュニケーションできてたけど、あんまり過激なので接近禁止になっていたし、
登下校の僅かな時間は清水さんにとって貴重なのかもしれない。それが僕がずっと一緒だったから、
男嫌いの清水さんとしては気後れしたんだろう。申し訳ないことしたなぁ。
「知っています。後ろからずっと見ていましたもの。まったくあなたと来たらいつも美春の邪魔ばかりして……」
後ろから!?そんな気配はしなかったけど……。清水さんは人を殺せそうな鋭さで僕を睨んだ。
僕は思わず息を呑んで黙ってしまう。
「まあ、それは構いませんわ。今日は豚に確認したいことがあって呼び止めましたの」
相変わらず人間扱いはしてもらえないらしい。それにしても豚だなんて……。この頃は改善してきたけど、
つい最近まで食うにも困る有様だったのに……。
「美春言いましたわよね?お姉さまを女性として見て差し上げなければ、お姉さまの気持ちに失礼だと……」
「それをなんですの!?お姉さまの好意を知っていながら姫路瑞希にも手を出すなんて!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!?僕は姫路さんには何もしてないってば!!」
「言い逃れは見苦しいですわ!お姉さまの気持ちを踏みにじるかのように目の前でイチャイチャと!」
「ああ……、おかわいそうなお姉さま。例え男に浮気をされようとも惚れた弱み。何も言えずに三歩下がって付き従うしかないなんて……」
「誤解だよ!美波もだけど、姫路さんと僕は本当になんでもないってば!ただ今日は傘を忘れたって言うから貸して帰っただけで……」
「嘘おっしゃい!あまつさえお姉さまには不可能な『あててんのよ』状態で相合傘だなんて馬鹿にするにも程があります!」
い、いつの間にそんなゼータクなシチュエーションに!?
僕は頭をフル回転させて記憶を探り、全身の神経をそばだたせてその時の感触を思い出そうとする。
が……。
やっぱりそんなことなかったよ!清水さんの嘘つき!!
内心で血涙を流しつつ、僕は真剣に清水さんに向き直る。
僕にとってはちょっと胸の痛いことだけど、姫路さんの名誉を守るためにはっきりさせておかなければならない。
「姫路さんは、雄二が好きなんだ……」
「え?」
「だから僕とは本当になんでもないんだよ」
「そうでしたの……」
このことは、多分僕しか知らないことだ。それに姫路さんは、幼い頃からずっと同じ思いを抱き続けているという。
聞かなかったことにしてくれるかな。姫路さんの思いは、姫路さんの力で雄二に届けて欲しいから。
僕は清水さんにお願いする。清水さんはしばらくうつむいたまま無言だった。
「でも、でしたらなおさらですわ!」
雨音のノイズの中に、きぃんと清水さんの強い声が響いた。
「それでしたら、あなたがお姉さまの想いに応えるのに、何の支障もないじゃありませんの!」
「まさか、世界で一番愛らしい私のお姉さまに慕われておきながら無碍にするなんて、この美春が許しません!」
「それも誤解だよ清水さん!だって美波が好きなのは……オランウータンなんだから!」
「……」
「……」
「あんな与太話を信じる人がいますか!知能は猿並ですのね!この豚野郎!」
それが冗談でもないんだけどなぁ。
そう思いつつ、さすがに女性のベッドルームの中のことについて人に吹聴するのは憚られてつい押し黙ってしまう。
「……もういいですわ。豚がそこまでトボけるつもりなら美春にも考えがあります……」
「あなたがお姉さまの気持ちをこれ以上弄ぶことのないよう、しかるべき処置を取らせていただきますわ」
そう言って、清水さんは行ってしまった。まるで嵐のような出来事だった。
僕は清水さんの言葉の意味がわからないまま、どうするでもなく家路に着いた。
そして次の日の放課後。
「くすっ。いいバカ面で寝てますわ。皆さん、お願いします」
『背信者に罰を』
昨日の雨から一転、暖かな午後の日差しに重くなった瞼の裏で、かすかにこんな声を聞いた。
――――
「ん?んーんぅ!んんっ!」
目覚めると、全身の自由が利かない。それどころか口も塞がれてるみたいだ。
バチっ、という音とともに、白い光が目の前を覆った。
「んんんぅ!!」
目が慣れてくると、プライベート確保用の大量のみかん箱が映ってきた。
そしてそこに薄く笑みを浮かべた清水さんが立っている。
なぜ?僕はまったく意味がわからないままガムテープでぐるぐる巻きにされた身体をよじる。
「いい格好ですわね、豚野郎」
鷹揚に言いながら清水さんは僕に近づく。唇が焼けるように熱い。
僕の唇を覆っていたガムテープを、清水さんが勢いよく剥いだからだ。
「清水さん!?どうして僕は芋虫にされてるの?そもそも立ち入り禁止だったはずなのにどうしてFクラスにぶへあぁっ!!」
清水さんは細い足をしなやかに振りかぶり、僕の体に綺麗なシュートを決める。
「おバカなあなたには関係のないことですわ豚野郎。ですがひとつだけ……」
「あなたが今後、間違ってもお姉さまを傷つけてしまうことのないように、美春が調教して差し上げることにしましたから、そのつもりで」
??調教?……失礼な!いくら僕がバカだからって、サーカスや動物園のどんな動物よりも賢いに決まってるんだから、
かくし芸や一発芸の仕込ならもっと穏便なやり方があるだろうに!
怒って見せても、す巻きで転がっていては迫力がない。なにより、清水さんはさっきからずっと妖しい笑みを貼り付けていて、
それは例え何一つ悪いところがなかったとしても謝まりたくなってしまうような恐ろしさなのだ。
直前レスまで参考にして書いてみた。美春がこのままお姉さま一筋か明久にコロっと傾くかは未定。
足コキだけは考えてあるけどどうしようかな。
GJ!
「もう二度と女子に興味が持てないようにしてやりますわ」とか言って、明久を
女装させてお尻を…
な展開希望ノ
どっちのルートも読みたいって言うのは贅沢なんだろうな……
ここは敢えて不覚にも明久にデレてしまう美春も見てみたい
とりあえず今日はメモ帳で唸るので投下はない予定
色々考えてみます。土日中には終えるので〜
忘れてた
>>677 GJ!
大いに続きを期待してます!
かなり異質なんだけど
キャラスレ住人×秀吉ってダメ?
すまん読み返したら流石に雰囲気違いすぎるからやめておく
優子さんと清水が吉井を奪い合うというマイナーカップリング好きが喜ぶSSがいいなぁ
マイナーカップリングと言うなら女の子同士で恋愛談義するノリで
お試ししている間に始めちゃう秀吉×美波とかが嬉しい
684 :
-674:2010/06/05(土) 20:45:43 ID:HQucGKHy
「あなたに関しては調べがついていますのよ、スケベ豚」
その言葉に僕がなんのことだろうと思っていると、清水さんは懐から一冊の本を投げて寄こした。
「……こ、これはっ……ぼ、僕の秘蔵の参考書!?どうして清水さんがこれを!?」
「それだけではありませんわっ!これも、これも!これもこれもこれもっ!」
まるで魔法の壷のように、清水さんの鞄からは参考書が溢れてくる。……どれも僕が日頃勉強に使っているものと同じだ。
「あなたの模擬試験範囲についてはあなたの友人の写真屋が証言してくれましたわ」
「ムッツリーニめ……!また僕を裏切ったのか!!」
「あなたもその他大勢の豚どもと同じだったのですね。こんな胸の脂肪に目が眩んで、お姉さまを蔑ろにするなんて」
「いやそういうことじゃないでしょ!?」
「あなたに与えられた選択肢はふたつ。ひとつはこれまでの無礼を悔い改め、お姉さまに永遠の愛を誓うこと。
もうひとつは、お姉さまに今後一切手を出さぬよう、美春に従属すること。悪いお話じゃないと思いますわよ?どちらを選んでも、絶世の美少女とお近づきになれるんですもの」
「これからゆっくり、美春の責めを味わって結論を出してくださいませ」
清水さんはそう言うと、白い手袋をはめて畳に寝そべる僕に近寄ってきた。それは見紛うことなく魅力的な女子高生のはずなのに、
喉元にナイフを突きつけられたような恐怖感が拭えなかった。
ジャキッ!
「うわっ!?」
「動かないで。妙な動きをすれば欲塗れの性器を切って落とします」
(えぇ〜!?)
言葉にならない驚きを抱えている間に、清水さんは僕のズボンをすっかり解体してしまい、自由にならない両脚と下着が露になった。
途中、ひやりとする裁ち鋏の先端が大事な部分に触れて、僕はそれこそ肝の冷える思いだった。
「教えて差し上げますわ。あんな牛のような乳なんて女性の魅力のなにものも担っていないということを」
「うぇっ!?」
不意に下腹部に圧迫感を感じ、空気を吐き出す僕。
けれどその苦しさは一瞬で過ぎ去って、かわりにやわやわとそこをさするような感触が伝わってくる。
視線の先には、傲然と僕を見下ろす清水さんの姿と、すらりと伸びた脚が見える。ソックスとスカートの間に覗く白い腿が眩しかった。
「……んんっ!」
まるでくすぐられるような感触がむず痒く、もどかしい。僕はどうにもならないのを承知で激しく首を振ってしまう。
「あははっ!苦しいんですの?スケベ豚!美春に身を任せてしまえば気持ちよくなりますのに、わかりの悪い豚ですのね」
清水さんは哄笑を浴びせつつ、僕の下腹部に乗せた足を微妙に操作する。すでにぴんと張り詰めた裏筋に足の指の凸凹が絶え間ない刺激を加える。
その下の睾丸には、なだらかにカーブした土踏まずをポンプを踏む要領でリズム良く押し当てられる。
スイッチを入れたり切ったりされるような断続的な行為は、僕の心に慣れを生み出さなかった。
「うぐっ、あっ!……ぁはっ……はっ」
僕は神経からの信号を腰がすべて引き受けているような錯覚に陥っていた。圧迫感と膨張から来る痛み、性感を刺激される快感。
身体を支える背骨は長時間の無理を訴えて軋んでいる。肺は入り口が急に締まったように空気の大部分を押し返していて、お腹が引きつったように苦しい。
清水さんの足の動きは、どんな微細なものでも痛みと快感の大波となって押し寄せる。
僕は涎を撒き散らしながら身体をくねらせ、受け止めきれない信号から逃れようとする。けれど清水さんはほんの僅かに足の位置を変えるだけで、
再び僕の神経の一番敏感な部分を捉えてしまう。
「我慢は体に毒ですわよ?いくら憎い豚とは言えお姉さまへの献上品が狂ってしまっては元も子もありませんし……」
「あああああああっ!」
と、清水さんが足先に体重を乗せ、小刻みに震わせてきた!
(電気あんま!?)
「射精してしまいなさいな」
膨大な苦しみ、腰が抜けるような快感とは釣り合わない間の抜けた音の単語が頭に浮かんだのも束の間、僕は女の子の足を乗せたままびくびくと達してしまう。
息を整える間に汚物を扱うようにそろりとした白い手が伸びて、ついに下着も剥かれてしまった。
「まだここに煩悩が溜まったままのようですわね」
大量に吐き出された精子が下着から漏れてお腹に垂れる。その冷たさに頭を覚ましていると、つい、とまだ堅さを保つ性器に清水さんの指が触れる。
「とりあえず、すべて吐き出させてから真意を質すことにしましょうか」
日の落ちていく教室の中で、耳はどんどん鋭くなっていく。
滑らかな布地で包まれた清水さんの指が、牛の乳でも搾るようにきゅっと揃えて握られると、
その中に包まれた僕のモノは跳ねるように頭をびくんと振るわせた。
しゅ、しゅと、その手が上下に動くたび、僕の喉は言葉にならない声を上げる。
性器の先端まで性欲の塊が上り詰めるのを感じるのは何度目だろう。
それが吐き出される寸前で、清水さんはぴたりと手を止めてしまう。初めはただの疑問符しか浮かばなかったものの、
次第に目に涙が浮かび、哀願するような格好になる。
「しようのない豚ですこと」
呆れたように清水さんは言ったけれど、僕には教会の扉が開かれたような心持ちだった。
涎と涙でべとべとになった顔は笑顔を作っていたに違いない。
「ふーっ……」
(!?)
清水さんは手を離してしまうと、すっかり口を開けた僕の性器に息を吹きかけ始めた。
それはそれこそ傷口に風が触るような刺激だったけれど、僕が頼るものはほかになかった。
……清水さんは広いみかん箱のドームを後ずさりながら、ふーっと蝋燭を吹き消すように息を吐いていく。
僕はそれを少しでも受け止めたくて、ずるずると腰をたたみに這わせた。
「ああっ!!」
「ハイ、おしまい」
ほんの僅かな刺激を脳内で膨らませていると、終わりを迎えるのにそれほど時間は必要なかった。
噴水のようにびゅるびゅると精子を吹き上げながら、僕はすべてを投げ出してしまったような気分だった。
「それで、心中定まりまして?吉井明久」
「……」
清水さんが問いかけてきても、僕には遠い世界の出来事のように感じられてなんとも言いようがない。
「何も言わないということは、美春の良いようにさせていただいてよいのですわね?」
その距離を埋めるかのように、今度は耳元で囁く清水さん。なんの話をしていたんだっけ?
そうだ。清水さんのことだもの、美波のことで……
―――――
「もうやめようよ……。こんなこと」
最初から数えたら、もう何度目かわからない清水さんとの関係。
僕たちは毎日のように二人きりで会い、調教と称してセックスや、その真似事をしていた。
「あなたに拒否権はありませんわ。吉井明久」
清水さんは涼しげに言う。
「まあ別に止めても構いませんけれど、その時はここでの行為が公になることでしょうね。……それに」
「もう美春がいなくては収まりがつかないんじゃありませんの?アキ」
「うぅ……」
僕をアキ、と呼ぶ時の清水さんの声は柔らかく、優しい。
行為のときに女装をすることについても、強制なのかそうでないのか、今では曖昧になってきている。
「さ、いつものとおりにやってごらんなさいな」
そう言って清水さんはくるりとスカートを舞わせて見せる。スカートと肌の境界線はどこまで上っていっても尽きない。
「……美春、お姉さま」
ウィッグに瞼を伏せながら、僕は屈服の口上を始める。
「今日もアキは、雄豚の醜い煩悩に頭を支配されてっ、……おチンポっ、チンポがちがちにしたまま
美波お姉さまや姫路さんの傍でイヤらしいことばかり考えてました……っ」
他の誰に聞かれるものでないとわかっていても、恥ずかしいと思う心の動きを止めることは出来なかった。
「このまま、アキが欲望に負けてお姉さまたちにヒドいことをしてしまわないように、美春お姉さまに躾けていただけないでしょうか」
「そのためなら、アキはなんでも、……なんでも言うこと聞きますからっ!お願いします!今日もアキの調教してくださいっ!」
そして、僕は誰に言われるでもなくスカートを持ち上げて、スキンを被せた性器を曝け出す。
これが僕たちの始まりの合図だった。
「今日は、ここを使わせてあげますわ。アキ」
そう言って微笑む清水さんも頬を赤らめている。性器は既に濡れそぼっていて、スカートの中で探り当てるのに時間はかからなかった。
「あんっ」
挿入の瞬間、清水さんは小さく声を上げる。
「相変わらず遠慮というものがありませんのね、アキ」
黒板に背を預けたまま、清水さんはすぐいつも通りの口調に戻っていた。張り詰め、余裕をなくしてしまうのはいつも僕のほうだ。
「一度では許しませんわよ。せめて明日も一日、あなたの欲望を制御しなければいけませんもの」
清水さんはあくまで僕の上に立ち、押さえ込もうという姿勢を崩さない。
けれど、幾度となく体を重ねるうち、きっとそればかりではないだろうと思うようになった。
僕の予感は外れているだろうか。
今日はここまで。これで美波が乱入したらBAD ENDだな…。ほかも大差ないけど。どうするかなー。
あと684プレビューで改行整理するの忘れた。見にくかったらごめんね。
なかなかいける。いけるぞ。
これは素晴らしい……とってもブリリアントじゃないか!
GJ!美春かわいいよ美春!
乱入して乱交すればgoodendだ
690 :
-685 長いお(´・ω・`):2010/06/06(日) 22:12:11 ID:kUqux5KL
キーン、コーン、カーン……
僕はクラスの最奥からふたりの女子の背中を追うようになった。座り心地最悪の座布団にきちんと足を揃えて座る美波と姫路さん。
時折、スカートの裾を直す仕草に目が離せない。
隙間だらけの教室の窓から風が吹き込むと、鬱陶しそうに手で避けながら髪を整えるのが可愛いと思う。
けれど、そのすべてが僕の中でとても口に出せないような想像と結びついてしまうのが情けなかった。
「アキ、なんだか苦しそうだけど大丈夫?」
心配そうにうつむく僕の顔を覗き込む美波。僕は小さな唇に目を奪われてしまう。
「ご、ごめんっ!僕、用があるからっ!」
「あっ、アキ!?」
もし美波に僕のを咥えられたら……。一瞬でもそんなことを考えてしまったことが恥ずかしくて乱暴に振り切ってしまった。
Fクラス横の空き教室。人気のなくなったのを確かめて、僕はアキとしてお姉さまを出迎える準備をする。
「待たせましたわね。今日もいい子にしてまして?アキ」
「お姉さまっ!僕……僕もう我慢がっ……」
なぜだろう。最初はとてもひどいことをされたと思っていたのに、今では清水さんだけが僕を救ってくれる希望のように思えた。
清水さんは、欲情を抑えることの出来ない僕の浅ましさを聞いても、決して笑うことなく受け入れてくれる。
「そう、お姉さまがあなたのモノをね……」
こんなふうに?上目づかいに確かめながら、清水さんが僕の脚の間に顔を埋める。
「あっ…!」
痺れるような感覚に腰を浮かせながら、僕は情けない声を上げた。
口腔に熱い性器を包まれながら、ぬらぬらとそこを這う舌の動きだけがリアルだった。
血管の起伏さえ追いかけてきそうな舌先が、僕の性感を捕らえて離さない。
「くぅ……っ」
そしていつも、あと一歩のところで性戯は途絶えてしまう。僕が、彼女に頭を垂れるまでは。
「それが現実になるかどうかは、ひとえにお姉さま次第ですけど……こんなに堪え性のないようではねぇ」
くすくすと笑いながら、一緒に喘ぎそうな僕のものを指で弾く。
「お姉さまで達してごらんなさい。美春の前で、お姉さまを汚すのです」
「そ……んなぁ……」
おかしな、理不尽なことを言うと思った。だって、清水さんは美波のことが好きなのに?
「お姉さまのことが好きではありませんの?お姉さまではお嫌ですの?」
それに、……これは僕が美波や姫路さんにおかしなことをしないようにって……。
「あっ!?」
きゅうっと性器の口が根元から搾られて、僕は思わず声を上げる。
「あなたがそうするのなら美春は胸を張ってお姉さまを愛することが出来ますわ。
……できなければ、あなたを意気地なしだと思うだけです」
くすりと笑って、清水さんはすっと腰を上げた。僕を見下ろすようにして、そのまま動かない。
「……っ!」
僕は意を決して自分自身を持ち上げる。
「……美波っ、美波っ!!」
美波の脚で挟まれることを、美波の唇に触れることを、フラッシュのように思い浮かべながら、自分の性器を弄る。
それまでに刺激を受けていたこともあって、終わりはあっけなく訪れた。
ぽたぽたと白い雫を垂らすのを眺めていると、言いようなく惨めな気持ちになる。
「美春お姉さまぁ……」
僕がか細く彼女を呼ぶのと、ぐちゃぐちゃになったスキンの端を彼女が摘むのが同時だった。
怪訝そうにしていると、ぱしん、と頬が打たれてじんと熱を持つのを感じる。
清水さんは、またにっこりと笑っていた。
「いいこと?吉井明久。あなたは醜い欲望でお姉さまを汚しましたの。己の欲望を満たすためだけに、想像とは言え、
口に出すのもおぞましい痴態をお姉さまに課すような下衆野郎ですのよ?」
「!!?」
ああ、そうだ。大切な友達だったのに。美波を傷つけないようにって、清水さんにあれほど言われたのに。
僕はなにをやっているんだろう。
「お姉さまにふさわしいのは美春だけ。そうですわね?アキ」
そうだよ。美波を愛せるのも、守れるのも、僕なんかじゃなかったんだ。
そう考えると、悔しくて、悲しくて、涙が出てきた。
「そして、罪深い豚のことも美春が愛してあげますわ」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
けれど、美春お姉さまに抱きしめられて、暖かいものが僕の胸の中に戻ってくるのが、わかった。
「ゴムは使い切ってしまいましたわね」
「まあ、出涸らしの茶葉なら水と変わらないでしょう」
今日は肌と肌で繋がってみませんこと?
「あっ……!……んぅ、もぅ!アキったら本当に現金なんですからっ」
「だって!お姉さまとこんな風にするなんて……、思ってなかったから」
何度もイっていたせいで性感の巡りが遅いのか、腰を打ちつけあいながら会話をする余裕ができていた。
本当にそうだ。ほんの少し前まで、こんなことになるなんて思っても見なかったから。
「ふふっ……、他所にかけたりしたら折檻ですからね、アキ?」
「う、ぅえぇ??」
「あら?あなたの汚らしいもので私の玉の肌を汚すつもりですの?」
そ、それって、膣内にってこと?
驚いたのも束の間、捩れたように膣道が狭くなり、根本深くまで挿入していた性器が絞り上げられる。
清水さんは、正常位の姿勢から寝返りをうつように体を横たえ、泳ぐように全身を伸ばして半身になった。
まるで、繋がっている僕まで回転したかと思うような感覚があって、それは未体験の快感だった。
「イきますっ!お姉さまの膣内でイきますっ!」
ガタンッ、
合板の、薄い教室のドアが大きく揺れた。
けれど、僕の意識はそんなものではなく、今や他人の体に没している杭の方にあって、そんなことは気付かなかった。
気付いていたのは、清水さん。
「ふふっ、孕んでしまうかもしれませんわね」
「あ、あのっ!」
僕はその言葉にすっかり動揺してしまうが、清水さんはやはり小さく微笑んだきりだった。
精液を道標のように垂らしながら、ひたひたとドアへ向かい
「そうしたらどうなさいます?お姉さま」
まるで美波に言うように声を掛けて、力強くドアを開けた。
ドア越しに清水さんがそうしたのはまったく正解で、そこには、へたり込むようにして教室の壁に背中を預ける美波の姿があった。
「ここに来るまでに、人払いを確認しませんでしたの?アキ」
問い掛ける清水さんの口調はどこまでも柔らかい。どこか、この状況を楽しんでいるような感じさえある。
美波は夢うつつと言ったような状態で、清水さんに手を引かれるまま部屋の中へと入ってくる。
「どういう、こと?」
僕と清水さんの間に投げかけられた美波の問い掛けは、ややあって清水さんが答えを持たせた。
「予行演習ですわ。すべて、この時のための」
「きゃっ!」
言うが早いか、清水さんは美波を押し倒し、ショーツをまさぐり始めた。
いつも僕を捻り倒している美波とは思えない弱々しい抵抗。
「やっぱり……」
目に涙を溜める美波と笑みを浮かべる清水さん。
「おひとりでしてらっしゃいましたのね。お姉さま」
その瞬間、糸が切れたように、美波の身体が床に沈んだ。
「悔しいですけど、最初は譲りますわ。アキ」
僕は、その視線からすべてを受け取って行動した。
腰に手を掛けると、今まで美波を守っていたものは力なく縮んで落ちた。
すでに赤く充血し、ひくひくと蠢くそこは、ほとんど魔的な何かを帯びて僕の目に飛び込んでくる。
「アキ!やめて!!」
痛いほど擦れ、もうどうすることもできないだろうと思っていた僕の性器は、今再び獣欲を滾らせて立ち上がっていた。
「痛い……、痛いよ、アキぃ」
美波の言葉が、僅かに残る良心に刺さる。
「ふぅ。やっぱり男ってダメダメですのね。いざとなると自分のことばかりで……」
美波の上で呆れるように言う清水さんが、もぞもぞと後ずさって視点を美波の胸の辺りに定めた。
ふりふりと揺れるお尻が可愛い。
「い、嫌ぁ…」
清水さんは美波の上着をまくり、ほとんど千切るようにブラをずり下ろすと、それまでの乱暴さが嘘のように優しく、
美波の乳首を愛撫していく。
胸の上でわずかに持ち上がる乳房をなぞるように唾液をまぶし、掌でそれを延ばすように揉み回す。
僕は体を本能に任せながら、その行為に見とれてしまう。
(綺麗だ……)
「あ……、ん……っ」
やがて美波の吐息のなかに苦悶以外のものが混ざっていく。
「ほら、吉井ももうすぐですわよ」
子供に言い聞かせるようにゆっくりと囁きながら、美波の意識を僕に向ける。
「アキ……。ひとつだけ聞かせて」
ウチのこと、好き?
「ほ、ホントにやるの?」
「何言ってんのよ、今更」
「そうですわ、男らしくありませんわよ」
そう言われても、今の僕は男らしさとはかけ離れた格好をしているわけで……。
「ただいま〜」
わっ!待ってよ美波!まだ心の準備が……。
「おかえりです!お姉ちゃん。……あれ?そっちのお姉ちゃんはお友達ですか?」
「ええ、清水美春と申しますの、よろしくお願いしますわ」
「島田葉月です!よろしくお願いします!それと……」
葉月ちゃんが挙動不審の僕に向く。まずいっ!何か言わないと……。
「吉村……アキです。よろしく……」
「はじめましてですっ!恥ずかしがり家のお姉ちゃん!」
「葉月ぃ。そのコのことは『バカのお姉ちゃん』でいいわよ」
美、美波っ!なんてことを!
「え〜っ……」
言われてもう一度僕を見つめる葉月ちゃん。……ごくり。
「このお姉ちゃん、バカっぽくないです」
「あら、馬子にも衣装ですわね」
「ちょっ、さりげなくひどいこと言わないでよ!清水さん!」
「葉月。お姉ちゃんたちは大事な話があるから、お部屋は開けちゃダメよ」
「はぁ〜い」
バタン、
葉月ちゃんの元気なお返事を背に、甘い拷問の幕は開く。
「美波お姉さま、美春お姉さま。今日もアキはお股の涎が止まりません……。どうかはしたないアキを、たくさん、叱ってください」
おわった
意外としんどかった。
gdgdであんまエロくないねごめんね。
またなんかあったら書くかも。
そんじゃおやすみ。
清水さん絡みのエロは貴重GJ
>>694 何を仰る!エロ可愛いではないか美春!
貴重な萌えをありがとう!GJ!
アキちゃんが。アキちゃんが!
美波も随分あっさり堕ちるね。
まあとにかくGJ!
なかなか黒い展開でよかった。
エロくて良かったぜwだが何故だ…
何故アキちゃんのアナルを犯さないんだぁぁぁぁっ!
葉月ちゃんのエロは犯罪ですか?
バチコイ
優子主観で書いてんだけど、過去とかクラスの奴とか、勝手に設定作っちゃっても大丈夫かな?
具体的にいうと、優子のバカ嫌いは過去の〜が原因で、みたいな
注意書きでオリ設定あり、とかにすれば問題はないかと
優子さん大好きなんで期待しちゃいますよー
明秀小説が一応ひと段落ついたんだが…
・エロなし
・日本語でおk部分多数あり
・そもそも話が余りすすんでない
これでもいいなら投下するけど。
ひと段落付いてるならおk
エロなしもスレないので可
708 :
1/4:2010/06/08(火) 01:04:08 ID:GZWQ46Uk
んじゃ投下するね。
つーか今気づいたが明秀というより秀明だな、こりゃ。
文月学園 某所
「ムッツリーニ、例の物は用意できたかの?」
「………ここに。」
「うむ、恩に着るぞい。」
「………この程度、俺には造作も無い。」
「クックックック……これでやっと明久をワシのものにできるわい。」
「………明久を呼ぶときは俺も一緒に呼んでくれ。」
「構わんが、どうするのじゃ?」
「………いい絵が撮れそう。」
「……編集し終わったらワシにもダビングしてくれ。」
『秀吉の異常な愛情 または僕が如何にして抵抗するのを止めて秀吉に抱かれるようになったか』
キーンコーンカーンコーン…
「ふう…ようやく終わった。」
いつものように退屈な授業を秀吉とにゃんにゃんする妄想で
切り抜けた僕は、早速帰り支度をしていた。
いよいよ待ちに待った週末だ。姉さんもいないことだし、思いっきり遊んで過ごそう。
そんなウキウキ気分で教科書や筆箱をしまっていると、秀吉が話しかけてきた。
「明久、週末は空いておるか?」
「特に何も予定は無いけど…なんで?」
「今は両親が旅行でいなくてのう。
その上姉上も今日から出かけるらしいのじゃ。」
ってことは……
「週末、秀吉は一人ってこと?」
「うむ。そこでじゃが、週末はワシの家に泊まりに来てくれぬか?
何分一人では不便でのう…」
秀吉と二人っきり…?
しかも、誰もいない家で!?
こんなチャンス逃す手は無い!
授業中の妄想も手伝って僕のビッグマグナムは最高潮に達しつつあった。
「も、勿論行くよ!二人っきりで熱い週末を過ごそうね!」
「二人っきり…?ムッツリーニも来るのじゃが。」
709 :
2/4:2010/06/08(火) 01:06:25 ID:GZWQ46Uk
先ほどまで本物のマグナム銃と見まごう程の大きさに達しかけていた
僕のビッグマグナムはあっという間にデリンジャー並みの大きさに縮んでしまった。
「な、何でムッツリーニまで…?」
「どうしても来たいと言って聞かぬのじゃ。
あそこまで頼まれたら…待て明久!
そのカッターで何をするつもりなのじゃ!?」
「いやあ、ちょっとムッツリーニのリストを軽くカットしてあげるだけだよ。」
「さも大したことじゃないような言い方じゃが間違いなく致命傷じゃからな!?
頼む!後生じゃから止めてくれ!」
「そこまで言うなら……」
秀吉の頼みなら止めるしかないだろう。
ムッツリーニめ、寿命が延びたのを神に感謝するんだな。
「ところで、まさか雄二まで来るなんてことは無いよね……?」
「雄二は霧島と用事があるので来れぬ、と霧島が言っておった。」
よかった…悪友を二人も手に掛けるなんて僕には絶対出来ない所業だ。
一人だったら間違いなく手に掛けていたけど。
「明久君、何の話をしてるんですか?」
「二人で何話し合ってるの?」
そんな僕らの会話が気になったのか、姫路さんと美波が話しかけてきた。
く……これはまずい。迂闊に変なことを言ったら間違いなくお仕置きだろう。
どうやって切り抜けようか。
「いやあ、その……」
「何なの?はっきりしなさいよ!」
僕の態度がはっきりしない事に何かを感じ取ったのか、美波が執拗に問い詰めてきた。
姫路さんは問い詰めこそはしなかったが表情から明らかに僕に対する疑念が見て取れる。
ど、どうしよう…そうだ!秀吉に助けてもらおう!
すかさず秀吉にアイコンタクトを取ると、秀吉は小さく頷いた。
良かった、分かってくれたみたいだ。
「明久はムッツリーニとワシとで熱い週末を過ごすのじゃ。」
………へ?
710 :
3/4:2010/06/08(火) 01:10:16 ID:GZWQ46Uk
「ひひひひひ秀吉!?何を言ってるの!?」
まさか秀吉自らバラすなんて!怒った姫路さんと美波の怖さは秀吉も分かってるはずなのに!
「……アキ?どういうことかしら?」
「私達が納得できる説明をお願いしますね、明久君。」
その顔はどう考えても説明しても納得してくれない顔だよ!
「まさか明久君が木下君と土屋君にまで手を出していたなんて…」
「アキは坂本一筋だと思ってたのに…」
「ちょっとぉぉぉぉぉ!ホモ疑惑は否定しないの!?
二人とも一体僕をどんな目で見てるのさ!?」
二人はそんな子じゃないと信じてたのに…
「まぁまぁ、姫路も島田も落ち着くのじゃ。」
爆弾発言をかました当の本人は反省の色一つ見せずに落ち着き払っている。
流石演劇部のホープなだけあるなあ。この状況下じゃまったく褒められないけど。
「落ち着くも何も…」
「ちょっと二人に話があるのじゃが、廊下まで来てくれぬか?」
なおも二人は食い下がろうとしたが、秀吉の真剣な表情を見ると
黙って頷いて秀吉と一緒に廊下に出て行った。
しかし、あんな真剣な顔した秀吉を見るのは初めてだ。
一体どんな話なんだろう?
「ワシが明久の……に……を……する……」
「まさか……木下君が……そんな過激なことを…」
「可愛い顔してやることはとんでもないわ…」
「明久の……写真をお主らに……」
「「本当に(ですか)!?」」
711 :
4/4:2010/06/08(火) 01:14:20 ID:GZWQ46Uk
何の話をしてるかさっぱり分からないけど
なにやら三人とも興奮している様子だ。
姫路さんと美波をそんなに興奮させるなんて
秀吉は二人に何を話したんだろうか。
しばらくすると三人は戻ってきたが
姫路さんと美波の顔は熟れたリンゴよろしく真っ赤になっていた。
うーむ……何の話だったのか気になる……
「アキ、さっきは怒ったりしてごめんね?」
「明久君……あんな酷い言ってごめんなさい。」
おまけに機嫌まで元通りだ。
「ウチ達のことはいいから木下や土屋とのんびりしたら?」
美波が僕にそんな優しい言葉を!?!どういう風の吹き回しだろうか?
「美波、一体どうしたの?なんか変だよ?」
まさか胸が肘がちぎれるぅぅぅぅぅぅぅ!」
この痛み、やっぱりいつもの美波だ。
「いちいちうるさいわね!気を使う事ぐらい
ウチにだってできるわよ!」
「美波ちゃん、落ち着いて…
とにかく明久君、週末は皆さんでゆっくりしてください。
ただでさえ最近は忙しいみたいですし。」
姫路さん……なんて優しいんだ…
「ありがとう二人とも!
僕、楽しんでくるね!」
二人も認めてくれたことだし、ようやく気兼ねなく秀吉の家に――――――
トスットスットスッ!(←僕の頬を何本ものカッターがかすめる音)
―――――― 行けなさそうだ。
TO BE CONTINUED……
この先秀吉による明久の処女略奪劇場を予定してるけど
ぶっちゃけると秀吉・ムッツリーニ・明久以外の出番はないと思う。
>>712 別に他の皆の出番はなくても問題ないぜw
期待してます
あれ?久保君は?
投下させていただきます
・明久×優子
・エロ無し
・優子の性格が丸め
エロ無しで申し訳ありませんがよろしくお願いします
「勘違いから始まる恋もある」 序章
次レスより投下します
「はぁ……」
学校からの帰り道、ついため息がこぼれる。
今日も疲れたなぁ。特別なイベントがあったわけでもないのに何故か疲労は溜まる一方だ。
朝から僕が美波に (雄二曰く) 失礼な事を言ってしまったらしく関節をおもいっきり極められた上にかなり怒られた。
昼には姫路さんが僕のところまで来て、天使ようなの笑顔で
『明久君。お弁当作りすぎちゃったので食べてくれませんか?』
と言ってくれた。目の前のかわいらしい弁当箱の中身はどう見ても一人分で、雄二達を巻き込む事もできずに一人で死地に旅立つしかなかった。
そんなわけで今日の午後は保健室で過ごすことになったんだけど、
「これぐらいならいつものことだったんだけどなぁ……」
結局放課後まで保険室にいたら、雄二が来てくれた。
帰る前に一応体温を測っておこうと思ったんだけど、体がうまく動かなかったから雄二に頼んだ。
雄二は面倒くさそうにしてたけど、弁当の件の罪悪感があったのかしぶしぶながら体温計を脇に挟もうとしてくれたところでふとドアの方を見ると――
頬を軽く染めながらも怒りの表情を隠さない美波と、何故か恐怖を感じる笑顔を浮かべた姫路さんが立っていた。
状況だけを見れば、僕は(体温計を挟むために)シャツのボタンを二つ程外していて、雄二はベットの上に軽く乗り出して僕の胸元に手を伸ばしている状態だ。
ともすれば誤解されそうなシチュエーションだけど、僕も雄二も性別はれっきとした男だ。変な勘違いをする人はいないだろう。
『やっぱりアキは坂本のことが好きなの!? ウチは一体どうすればいいのよっ!』
『男の子同士でなんていけません! 明久君にはちゃんと女の子を好きになってもらわないと困りますっ!』
と思ったのに何故か二人から一時間以上の説教を受けて、もう僕はボロボロだ。雄二はいつの間にか逃げちゃったし……。
「はぁ……」
またため息をつく。
最近、姫路さんや美波の思考がとても悪い方向に染まっている気がする。いくら雄二とはそんな関係じゃないと説明しても分かってもらえないんだよなぁ。
なんて言うか……、癒しがほしい。なんてことを考えてたら見知った顔を見つけた。あれは……
「おーい、秀吉ー」
帰り道に秀吉に会えるなんてついてる!普段は部活のある秀吉と一緒に帰れることは少ないしね。
「あら、あなたは……」
「秀吉は今まで部活? 大変だね。よかったら一緒に帰ろうよ」
「いや、アタシは」
「そういえば聞いてよ秀吉。さっき保健室で美波と姫路さんがね……」
「だから秀吉じゃ……」
「ひどいと思わない? そんなことあるはずないのに……って秀吉?」
何故か秀吉は顔を俯けてプルプルと震えている。もしかして具合が悪いんだろうか、よく見れば耳も少し赤くなってる。
「秀吉? どこか具合が」
そこまで言ったところで右腕をつかまれた。
「ひ、秀吉? なんで腕を、ってあれ感触がいつもより柔らかいたたたたたぁぁぁ!!関節が逆に!」
「だから秀吉じゃなくて優子よ! いい加減にしなさいっ」
ようやく腕を解放された僕は改めて木下さんに向き直る。
「ごめん。お姉さんのほうだとは思わなくて」
木下さんは息を整え、僕のほうをチラッと見てから
「分かればいいのよ」
全く……、なんて言って鞄を持ち直す。
しかし、見れば見るほど秀吉とそっくりだよなぁ。双子ってここまで似るもんなんだろうか、なんて考えていると、まだ少し機嫌悪そうに木下さんが口を開く。
「ていうか、顔見て判別しろとは言わないけど、制服が違うんだから気付きなさいよね」
確かに木下さんは普段の秀吉とは違い、(当たり前だけど)女子用の制服に身を包んでいる。
「いやぁ、秀吉ってたまに演劇の衣装のまま帰ってる時があるからさ。今日もそうなのかと思って」
と言い訳をすると、何故か木下さんは聞き逃せない事でも聞いたかのように表情を強張らせる。
「吉井君。今の話詳しく聞かせてもらえないかしら?」
口調こそ穏やかだけど、すでに右腕はロックされている。
「い、いやぁもう帰らないといけないし」
「まだ明るいし大丈夫よ。そこの喫茶店でも行きましょう」
逃げられないことを悟った僕は、仕方なく木下さんについていくことにした。
店内に入り、木下さんと向かい合って座った。
とっくに腕は放してくれているけど、帰らせてくれる気配は全くない。ウェイトレスに注文を済ませた木下さんはこちらに向き直る。
「さーて、あらいざらい話してもらいましょうか」
と言って、話を始めようとしたところで何かに気づいたようにして、問いかけてきた。
「あれ、吉井君は何も頼まないの?」
僕がメニューも見てないのを疑問に思ったようだ。だけど正直、喫茶店で飲食する余裕なんてない。
「うん、僕は水だけでいいよ」
まあ、水があるだけ十分だしね。
「ああ、そういえば吉井君は常に金欠らしいって秀吉が言ってたわね。アタシが奢るから気にしないで注文していいわよ」
「ええっ! さすがにそれは悪いよ」
「いいのよ。話が聞きたくてアタシが誘ったんだから。それに普段ろくなもの食べてないんでしょ? なんなら食べ物も頼んだら?」
いくらなんでも申し訳ないと思ったんだけど、木下さんはメニューを開いて強引に決めさせて注文してしまった。
「さーて、対価に料理が来るまできっちり話を聞かせてもらうわよ」
悪戯っぽく微笑む木下さんは本当に美人だと僕は思った。
「うん、だからね衣装を着ていたかったんじゃなくて、練習に熱中しすぎて下校時間を忘れちゃうんだって。それで着替える時間がなかったりするらしいよ」
「どれだけ演劇バカなのよ……。というか、それでも着替えくらいはしてきなさいよね。たまに、ただいまも言わないで部屋に行くのはそういうわけだったのね」
結局雑談に花が咲き、本命の会話ができたのは僕がパスタを食べ終わる頃だった。店に入る時は正直怖かったけど、いろいろ話したせいか雰囲気も悪くない。
「他にはバカなことやってたりしない? 正直Fクラスでどんな風に過ごしてるのか分かんないのよ」
「えーっと、ははは」
文化祭のチャイナドレスとかは知ってると思うけど、女の子物の水着を着ていたこととかは言ったらまずいんだろうなぁ……。
姉を持つ者として、姉に自分の学校生活がばれた時の恐ろしさは骨身にしみている。あの時秀吉は喋らないでくれたし、ここは気を強く持って
「吉井君? 隠すとあいつのためにならないし、アタシも誰かの関節を曲げたくなってきちゃうかもしれないのよねぇ」
ゴメン、秀吉。耐えきれないかもしれない……。
「なんてね、冗談よ。確かにやめてほしいことはあるけど、細かくグチグチ言うつもりはないしね」
なんて言って笑ってくれた。半分わかっていて目を瞑ってくれるんだろう、もしかしたら木下さんは結構優しい人なのかもしれない。
「ねぇ、それよりさっきの海に行った時の話とか聞かせてよ。楽しそうじゃない」
「あ、うん。そのときは僕の姉さんが車を運転してね……」
「あはははは! なによそれ、なんで吉井君達が女装するのよ!」
まさにお腹を抱えてって表現がふさわしいくらい木下さんは大笑いしている。
「だって! 仕方なかったんだよ。あの時の女子達には逆らえるような状況じゃなかったんだってば」
「だからって女装してコンテストに出るなんて……っぷぷ、ごめんやっぱり堪えられないわ。もー勘弁してよ」
僕もそろそろ勘弁してほしい。調子に乗って話し過ぎなければよかった。あの時のことを思い出して、古傷を抉られている気分だ。
「Fクラス代表の坂本君も女装したんでしょ? 写真とか残ってないの?」
「ないない! 絶対無いよ」
あの時はムッツリーニもこっち側だったから残ってないハズ……、いや、もしかして姉さんだったら……、マズイ帰ったら早急に探さなきゃ。
「あーもう、あらもうこんな時間」
ひとしきり笑って落ち着いた木下さんは、腕時計を見てそう言った。確かにもう陽もほとんど落ちている。
「そろそろ出ましょう。さすがにこれ以上遅くなるとまずいわ」
「そうだね」
会計は約束通り木下さんが全部支払った。でもやっぱり悪い気がして、木下さんを送りながらの帰り道、それとなく切り出してみた。
「ねえ木下さん。やっぱり僕の食べた分は払うよ」
「なによ、まだ言ってるの? 私が話を聞かせてってお願いしたんだから気にしなくていいわよ」
先程と同じように軽くあしらわれる。でもやっぱり釣り合ってないと思う。
「うん。でも僕は木下さんと話してて楽しかったし、僕ばっかり得して割に合わないと思うんだ」
そう言うと、木下さんはなぜか驚いたような顔でこっちを見てすぐに目をそらした。
「そ、それは良かったじゃない。アタシも結構楽かったし……」
なにやら小さな声で喋ってるけどよく聞こえない。
そういえば美波もよくこういう状態になるんだよね。女の子特有の喋り方なのかな?
木下さんは小さく息をついて、こっちに視線を戻した。
「そうね、じゃあ代わりにひとつお願いを聞いてもらおうかしら。携帯出してくれる?」
言われたとおりにポケットから携帯電話を取り出す。でも携帯なんて何に使うんだろう……ってまさか。
「ま、待って。写真は本当に入ってないよ!?」
もしかして女装の写真を渡せって言われるんじゃないだろうか。無いものは渡せないし、そもそもあったら僕は社会的に死ぬ。
僕の慌てる姿を見て木下さんはさっきと同じように一瞬驚いたような顔をすると、今度は軽く苦笑した。
「ふふ、違うわよ。いいから貸して。」
僕の携帯を手に取り開いて操作をし始める。
「あ、同じメーカーの機種ね。これならっと……」
カチカチとボタン操作をした後、いつの間にか取り出していた木下さんのものであろう携帯と向き合わせて……ってこれは赤外線通信?
「よしっ、完了。はい、アタシの番号とアドレスちゃんと登録されてる?」
「うん、ちゃんと登録されてるよ」
って、あれ?木下さんのお願いってアドレス交換ってこと?
「じゃあ、これからたまにメールとかするからFクラスでのこととかまた教えてよ」
なるほど。つまり監視役みたいなものか。うーん、でも秀吉のことを告げ口するみたいな真似はちょっと気がひけるなぁ。
「秀吉のことを言いたくないなら、今日みたいに面白いことを話してくれれば許してあげるわよ?」
僕の考えを読んだみたいに、笑みを浮かべながら木下さんが付け足す。もしかしたら監視なんて目的じゃなく、僕らのバカな話が聞いてみたいだけなのかもしれない。
「わかったよ。なるべく面白い話を用意しておくね」
「ええ、楽しみにしてるわ。うちはもうすぐそこだから、ここまででいいわ。ありがとう」
「うん。じゃあまたね、木下さん」
「またね、吉井君」
運動したわけでもないのに鼓動が少し速い。
玄関のドアを閉めて、ただいまと発声する前に深く深呼吸をして気持ちを落ち着ける。……顔赤くなってないわよね。
「姉上か、おかえりなのじゃ。どうかしたのかのぅ?」
ドアの音がしたのに声が聞こえてこないのを不思議に思ったのだろう。アタシと瓜二つの顔を持つ弟が玄関まで様子を見にきた。
「なんでもないわよ、ただいま秀吉」
努めて平静を装って返事を返す。なんとか普通に喋れたようだ。秀吉は特に気にもせず会話を続ける。
「姉上にしては珍しく遅かったのう。もう夕飯もできておるぞい」
「そう。着替えたらすぐ行くわ」
「今日は用事があるとは聞いていなかったのじゃが、何かあったのかの?」
「別に? ちょっと本屋に寄ってきただけよ」
「……また乙女小説なのかのぅ」
「それは通販で買ってるの知ってるでしょ。それにアタシだって普通の本も読むわ。ていうか人の趣味にいちいち口出ししないで頂戴」
口煩い弟を振り切って二階の自分の部屋に入る。鞄は椅子の上に置いて、着替えもせずにベットに倒れ込む。
今日のアタシはちょっとおかしい。吉井君からあのバカの話を聞こうとしたのはともかく、人の話にあんなに大声で笑って、帰り際には……。
スカートのポケットから携帯電話を取り出してアドレス帳を開く。あまり登録数の多くないヤ行に新しく登録された名前。
アドレス帳の中には男の子のものもあるけど、自分から男子にメールアドレス聞いたのは初めてだな……。
頬が熱を持ってる気がする。ま、まあ、弟のクラスメイトでもあるんだし仲良くしたっていいわよね。
でも……、
「楽しかったな……」
あんなに笑ったのはホントに久しぶり。別に常に優秀であろうとか、お堅く生きてきたつもりはないんだけど。
楽しそうに話す吉井君を見て少しだけ羨ましくなっちゃったのも事実。ついでにうちの馬鹿弟にまで同じ感情を持ってしまったのはちょっとくやしい。
ま、それはそれとして。
「彼に惚れちゃったら大変そうよね」
思わず笑いが零れる。海での話も何故女の子達が怒っていたのかの根本的な理由は分かっていないのだろう。
多分かなりの鈍感。その上、無自覚でああいうことを――木下さんと話してて楽しかったし、僕ばっかり得して――あ、ヤバい。今確実に顔赤い。
手に持ってる携帯の画面をもう一度見据える。アドレス交換してすぐその日にメールするのはどうなのかしらね。
ちょっと悩んだけど一通だけならと思って文章を打ち始める。意外とすらすらと言葉が出てきたことに少しだけ驚いた。
出来上がった文面をもう一度見直して、ほんの少し躊躇してから意を決して送信ボタンを押す。送信完了の画面が出てからまた内容を見直すと、ちょっとだけ恥ずかしい気がする。
返事はすぐ来るのかな。それとも……コンコンコン。
「姉上? 夕飯が冷めてしまうぞい」
「はいはい、いま行くから」
携帯はベットに置いたまま、部屋着のスウェットに手早く着替えてリビングに向かおうとドアを開けた。
ドアを閉める直前に何気なくベットの上を見ると、携帯のランプがメールの受信を知らせていた。
続く
以上です。
次回予定 「二人きりの勉強会」編
書けたらまた投下しますのでよろしくお願いします。
よくやった!GJじゃ!
はよ続きを!
なんという純なストーリーだ!
続きに期待GJ!
これは期待が高まりますね
純愛さいこー
GJ!
GJ!
続き楽しみすぎる
GJです!!!
優子ってツンデレだよね?
このまま優子と明久が付き合ってそこに秀吉が割り込んで3Pに
秀吉が優子と明久を侍らせるだと・・・?
>>729 ツンデレはちょっと違う気がする
暴力は振るうけど別に態度がキツいわけじゃない、というか態度はむしろいい方
要するに気恥ずかしくて素直になれない女の子だよな、明久が押せば倒れる
優子さんは明久には基本的に暴力を振るわない
原作にあったのは例外
せんたく板は暴力が趣味、コミュニケーション
ここからの展開が楽しみすぐるw
736 :
717:2010/06/10(木) 22:34:16 ID:Ho54L3tj
717です。前回の明久×優子の続きを投下させていただきます。
非エロ
優子の性格が丸め
それと、今回から原作に対する独自解釈とオリ設定を若干含みます。
これらが苦手な方はご注意ください。
「勘違いから始まる恋もある」
二人きりの勉強会 前編
次レスより投下します。
「ねえ、さすがに酷すぎると思わない!? あのバカ河原でメイドの服着て発声練習してたのよ!?」
「あはは……、確かにそれはマズイと思うけど、今回の役はやりがいがあるって秀吉すごく張り切ってたみたいだしさ」
「それにしたって限度ってものがあるでしょう! 他人から見たらどうやっても頭が残念な子にしか見えないじゃない!」
電話口から聞こえてくる木下さんの声は興奮冷めやらぬといった感じだ。まあ、今回の件は僕でもちょっとどうかと思うしなぁ。
それとは別に、秀吉のメイド服はぜひ見てみたい。きっとものすごく似合うんだろうなあ。
「ほんとにアイツは……、アタシと同じ顔してるって自覚が足りないのよ! 私にまで変な噂が立ったらどうしてくれるつもりなのよ」
若干手遅れな気がしないでもない。そういえば一時期木下さんは下着を穿かない人らしいなんて噂があったんだけど、あれも秀吉が関係してるんだろうか。
……ちょっとだけ妄想してしまったのは健全な男子高校生なら仕方のないことだと思う。
「全く……バカって言葉が相応しいわ。熱中すると周りのこと全然見えなくなるんだから……って、聞いてる? 吉井君」
「あ、うん。聞いてる聞いてる」
危ない危ない。妄想の世界から戻れなくなるところだった。
「なんかごめんね? 一方的に喋っちゃって……」
「ううん。そんなことないよ」
喫茶店でいろいろ話したあの日から、木下さんとはよく話をしている。
とはいっても、直接会うなんてことはほとんどない。たまに学校で見かけても挨拶がてら喋るくらいだし。
会話手段はメールや電話。それも最初はメールだけだったんだけど、最近は電話も週に二、三回かかってくる。
内容も最初の頃は僕やFクラスでの話がメインだったんだけど、徐々に木下さんも自分のことなんかを話してくれるようになった。
共通の話題ってことで秀吉のこともよく話す。今日みたいに愚痴を聞かされることもあるんだけどね。
でも、最初に持っていたイメージより棘も少なく、何よりすごく楽しそうに話してくれる木下さんとの会話を、僕も楽しみにするようになっていた。
「なんかあいつの話すると愚痴ばっかりになっちゃうわね……。」
「大丈夫、そんなに気にしないでよ。でも、秀吉に直接注意したりはしないの?」
「え? もちろんしたわよ? ついでに曲がらないとこまで関節を曲げてあげたし」
その痛みを容易に想像できる自分が悲しい。
「でも反省はしてるみたいだけど、たぶん行動を改める気はないのよね……。またそのうち似たようなことで注意することになりそうだわ」
「あはは、秀吉は演技のことに関しては頑固だからねえ」
「こっちは笑い事じゃないのよもう……」
「どうにかするには秀吉を演劇から切り離すくらいしないとダメそうだよね」
冗談めかして言ってみた。
まあ、秀吉は誰に言われてもやめないだろうなぁなんて呑気に考えていると、なぜか木下さんは慌てたように口を開いた。
「あ、いやそこまで言うつもりは無いのよ? ほ、ほら確かにバカはバカなんだけど、あれはあれで頑張ってるみたいだし」
「あ、うん」
「部活動に全力で打ち込むっていうのも高校生の特権みたいなものだしさ、だからそれはそれで悪くないっていうか……」
「そうだね。秀吉すごく頑張ってるよね」
「いや、その……そう、かもしれないわね」
木下さんも理解はあるみたいだ。迷惑を被っててもこんな風に言えるなんて……。
失礼かもしれないけど、正直意外だ。
「ちょっと意外だな。木下さんってそういうのを良く思ってないのかと思ってたよ」
「……そうね、正直ちょっと前までは勉強を疎かにしてあんなことばっかりしてるのはいただけないって思ってたんだけど」
耳が痛くなるワードが聞こえた気がするけど気にしないでおこう。
「ちょっと前にね、秀吉にお願いをしたことがあったの。自分の体裁を守るようなことに秀吉を体よく使っちゃったんだけどね」
自身の失敗談を話すみたいに、木下さんは少し恥ずかしそうにしながら話を切り出した。
「その時のあいつを見て、アタシの考えって偏屈……っていうか、すごく視野の狭いものだったんだなーって思ったの」
話に相槌を打ちながら、木下さんって透き通ったすごく綺麗な声してるんだななんてことを考えてた。
「アタシはあいつに出来ないことがたくさん出来る。でもなんてことはなくて、あいつもアタシにできないことを難なくやってのけたのよ」
散々迷惑もかけられたんだけどね。と、苦笑しながら付け足す。
「くだらないってレッテル貼ってたものに悩まされて、バカだって思ってた弟に助けられたアタシはなんなんだってね。あの時は結構恥ずかしかったわよ」
「そっか、木下さんでもそういうこともあるんだね」
「ええ、まあね。ていうかなんで話しちゃったんだろう。この話秘密にしといてね、吉井君以外には誰にも話してないんだから」
「え、う、うん。わかったよ」
「うん。お願いね」
ちょっとドキッっとした。最近少しづつ仲良くなっている気はしてたけど、こんな風に話してくれるなんて。
ちょっと言葉に詰まっちゃったけど、流してくれて助かった。
「ま、だからって勉強を疎かにしていいわけじゃないんだけどね。テストも近いわけだし、練習があるとはいえあいつにも勉強させなきゃ」
そういえば、テストまでもう一ヶ月もない。
うう……頭が痛いなぁ。ひどい点を取れば姉さんにどんなお仕置きをされることやら。
「吉井君はテスト大丈夫なの?」
「あはは……」
「そう、ダメそうなのね」
何故分かったんだろう。
するとなにやら木下さんは考え事をしているみたいに小さく唸った。
「うーん、じゃ、じゃあさ今度の日曜日に勉強会でもしない?」
「勉強会?」
「そ、そうよ。ほら、一人でやるより分かんないところを聞けたほうが効率いいでしょう?」
うーん、確かにそうかもしれないけど。
「でも木下さんに迷惑じゃないかな?」
Aクラスの木下さんに教えてもらえるのはありがたいけど、僕が木下さんに教えられることなんて何一つないからメリットはないだろうし。
「ううん、そんなことはないわ。教えるのって自分の勉強にもなるし、秀吉にも勉強させたいから吉井君が来てくれれば、二人きりよりあいつも勉強する気になると思うし」
うーん、せっかくの休みに勉強したいなんて思わないけど、こんな機会はそうそうないしなぁ。
前回のテストの時もみんなで勉強していろいろ教えてもらえたから、(名前のミスさえなければ)割と点を取れたわけだし。
なにより今まであまり交流のなかった木下さんが、こんな風に心配して誘ってくれたのはすごく嬉しい。だったらせっかくだし……。
「うん、じゃあ大変かもしれないけどお願いしてもいいかな」
「う、うん! まかせて。Aクラス並にしてあげるわよ!」
それは、さすがに無謀なんじゃないだろうか。
「場所はどうしようか? 秀吉が場所知ってるし、スペースもそれなりにあるから僕の家はどうかな」
今は姉さんもいないし問題はない。そうすると部屋を掃除しなきゃいけないな。
「いやっ、ちょっとそれは……その」
「? ダメかな?」
「ダ、ダメっていうかまだ早いっていうか……」ゴニョゴニョ
何て言ってるんだろう? ちょっとよく聞こえない。
「木下さん?」
「そ、そうよ! 吉井君の家には参考書とか無いでしょう? 家にならあるからうちでしましょう!?」
あ、なるほど。そんなこと全然思いつかなかった。
「確かにそうだね。じゃあお邪魔してもいい……」
あれ? ちょっと待って。僕が木下さんの家に行くってことは……。うわっどうしよう。
「よ、吉井君どうかした?」
「い、いやその……女の子二人の家に僕が一人でお邪魔してもいいのかなって」
「……ちょっと待ちなさい。どう計算しても女はアタシ一人のはずよね?」
いやいや、ただの勉強会なんだ。変な考えを持ったら誘ってくれた木下さんに失礼だ。
でも、女の子の家に一人で行くのは初めてだし……。
「吉井君? ねえ、ちょっと聞いてる? あいつは男だからね!? ねえってば!!」
役目を終えた携帯を充電コードに繋ぐ。
「もう……確かに双子とはいえ女の子っぽい顔してるけど」
全く同じつくりの顔はともかく、無頓着な割に綺麗な肌とかに女のアタシが嫉妬しちゃったりすることはあるんだけど……。
正直、その認識は割と本気で改めてほしい。
乙女小説を読んでる私が言えることじゃないかもしれないけど、吉井君と秀吉が万が一「そう」なったらと思うと笑えない。やっぱりあれはフィクションだからこそよね。
ちょっとだけ頭が痛くなった。そして、それ以上に頬が熱をもってきた。
「誘っちゃった……」
実は以前から計画だけはしていた。
最近、吉井君とは少しづつ仲良くなれてる。ほとんど電話はアタシからだけど、メールは吉井君からもしてくれるようになった。
吉井君と話すのは楽しい。今までだったら恥ずかしくて人には言えなかった秀吉のバカな行動も話の種にして、あんなに大声で話しちゃった。
自分のことを見直すキッカケになった出来事も、内容はぼかしたけど喋っちゃったし。
どうもアタシは吉井君に対してガードが緩いみたい。
そもそも吉井君だって悪い。バカバカ言われてるのに、話すことは面白いし、私の話はちゃんと聞いて返してくれるし、なにより優しいし……。
自分の思考のダメっぷりにさらに顔が熱くなる。なんていうかこれはもう……。
違う違う! うん、たぶんそういうことじゃないハズ。大丈夫大丈夫、落ち着け私。
まあ、せっかく仲良くなれたのになかなか直接話す機会がなかったのよね。
見かけたら挨拶くらいはするんだけど、吉井君の周りっていつも人がいるからちょっと話しかけづらいってのもあるのよ。
坂本君、土屋君、うちの愚弟もいるし、姫路さんや島田さんもよくいるわね。
あとは吉井君と話してるわけじゃないんだけど、うちのクラスの久保君と、名前は分からないけど確かDクラスの女の子もよく見かけるのよね。
はぁ……、代表みたいに気にせず行ければいいんだけどな。
ま、でも約束もできたんだし前向きにいこう。さてと、じゃあ今のうちにっと。
コンコンコン
「秀吉。入るわよ」
む、姉上か。いいぞい。
弟の返事を確認してドアを開ける。
「何か用かの?」
「うん、まあね。あんた今度の日曜暇よね?」
「うむ、部活もないしの。」
「じゃあ、その日開けといてね勉強するから」
「? 姉上が勉強するのと儂になんの関係あるのじゃ?」
「なに言ってんの。アンタも一緒に勉強するのよ」
「え゛っ」
どういう反応よそれ。
「なんて声出してるのよアンタ」
「い、いや儂は別にいいのじゃ」
「ふーん、そう。知らなかったわ。テストも近いけど勉強しなくても余裕なくらいアンタ頭良かったのね」
「いや、そうではなくて……」
わかりやすく狼狽してるわね。そこまで勉強したくないのかしら。
「なによ、あたしが教えてあげるんだから喜びなさいよ。どうせアンタ一人で勉強しても、たいしてはかどらないでしょうに」
「その……怒らないで聞いてくれるかの?」
そう上目遣いで聞いてくる秀吉。……無駄に可愛いわね、これってナルシストになるのかしら。
「とりあえず、言ってみなさい。怒るかどうかはそれから判断するから」
秀吉はなにやら随分言いにくそうにしながら口を開く。
「昔、姉上に勉強を教えてほしいと頼んだ時にかなりキツく言われた覚えがあるのじゃ。じゃから、少々驚いてしまっての」
……確かにそんなことがあったわね。あれは中一の頃だったかしら。
あの頃から既に学力の差は明確で、秀吉の事を見下していたような気がする。
うーん、でも……。
「それは覚えてるけど、そんなにヒドイこと言ったかしら?」
すると秀吉は胸に手を当てて、ひとつ深呼吸をした。
『ハァ? なんでアタシがあんたの勉強なんか見てあげなきゃなんないのよ。勉強できないのは自業自得でしょう。そんなことで私の手を煩わせないで』
「と、言われたのじゃ」
……うん、まあ我ながら確かにきついなぁって思うけど、いちいち声真似までしなくていいわよ。
ていうか、数年前のことをそんなに明確に覚えてるって、何気に根に持ってるのかしら?
「確かに姉上が教えてくれるなら助かるのじゃが、なぜ急に? と疑問に思っての」
「どうでもいいでしょそんなこと。もう来年は三年生になるんだからアンタがいつまでも成績悪いままじゃ父さん達も心配するでしょ」
一応理由はあるんだけどね。たとえ誰に言おうが、アンタにだけは絶対教えてあげないわよ。
「そうじゃの。ではお願いするぞい姉上、ついでにこの宿題も教えてくれると……」
「ダメよ。宿題くらい自分でやりなさい」
「姉上はケチなのじゃ……」
うるさいわね、宿題を教えてもらったら意味ないでしょうが。恨みがましい視線を向けてくるバカは無視して自室に戻る。
「ふう……」
ベットに腰かけて携帯をチェックする。
お、新着メール一件。送り主は……予想通りの人物。
『日曜日は10時頃お邪魔するね。なにか飲み物でも持って行くよ。』
吉井君て意外と気を遣うのよね、気にしなくてもいいのに。
自然と頬が緩む。えーと、『わかったわ、教科書とかも忘れないでね』っと、送信。
はぁ……秀吉に吉井君も来るって言えなかったな。さらっと言えれば良かったんだけど、下手に追及されたら冷静に返せなさそうだし。
まあ、その日に言えばいいわよね。それより当日の事考えなきゃね。吉井君に苦手なとことか聞いとこうかしら。
そんなことを考えながら、ふと本棚のほうに目を移して……青ざめた。
ちょ、ちょっと待って。アタシこの部屋に吉井君を呼ぶつもり!?
男の子を部屋に入れるのが恥ずかしいとか言う前に、見せられないような小説やら、つい買ってしまったグッズやら致命傷クラスの危険物がたくさんある。
マズイ、これだけは見られたくない。特に吉井君には絶対に。押入れに全部入れられるかしら。
いっそ、秀吉の部屋でやるべきかな。でも、あいつの部屋にも参考書なんて全然置いてないし……。
しょうがない、ダンボールに入れて押入れに隠しておくしかないわ。入りきるかしらねコレ……。
結局この日は夜遅くまで部屋の整理をしなければならなかった。
「はぁふ……、眠いわね」
本日は日曜日。現在時刻は八時半、朝食も食べ終えたし身だしなみも整えた。時間には十分余裕がある。
昨日も確認のためのメールしたんだけど……、その後あまりよく眠れなかったのよね。
なんていうか遠足前の小学生じゃないんだから。と、自分自身にツッコミを入れたくなる。
父さんと母さんは朝早くから出かけて行った。帰りも遅いらしいしちょうどよかったわね。
「はあ……、なんか緊張するな」
男の子を家に呼ぶのは初めてだし。まあ、勉強が目的だし秀吉もいるから二人きりってわけじゃないし大丈夫よね!
唐突に誰かが階段を慌ただしく降りてくる。秀吉のやつ何をしているのかしら、足音を辿って洗面所へ向かう。
「あれ? アンタなんで制服着てるわけ?」
秀吉は休みなのに制服に身を包んで、身だしなみを整えるためにせわしなく動いている。
「おお、姉上。すまぬ! 実は急に部活の召集がかかってしまったのじゃ。勉強はまた今度にしてくれぬか」
「ハァ!? なに言ってんのよ! 日曜は開けとけって言ったでしょうが!」
「だからすまぬと言っておる。演劇部の外部コーチが今日になって都合がついたらしいのじゃ。先ほど電話があっての」
「だからって……先に約束してたじゃない! 今日くらい休みなさいよ!」
「それは無理な話なのじゃ。コーチは多忙じゃから今日を逃せばいつ練習を見てもらえるか分からん。電話でも全員必ず出席と言われたのじゃ」
言い争ってる間に準備を終えた秀吉はバッグを持って玄関に向かう。
「ちょ、ちょっと待ちなさい。秀吉!」
「すまぬ。お説教は帰ったら聞くのじゃ。夕方には帰るからの」
止める間もなく脱兎の如く飛び出して行った秀吉を見て、アタシはしばらく呆然としていた。
現在時刻は九時五分。吉井君が来るまで一時間を切っていた。
743 :
717:2010/06/10(木) 22:47:41 ID:Ho54L3tj
以上です。
勉強会してない……前編というより導入編ですね。
次回予定 「二人きりの勉強会」 後編
明日か遅くとも明後日には投下したいと思います。
なんだこれ……なんだよこの素晴らし過ぎるSSはっ!
優子さん可愛すぎるだろJK!
GJなんだよ!後編にも期待なんだよ!!
GJ!続きが楽しみすぎる
秀吉空気よんだな
しかし、夕方の優子と明久のラブラブを見て嫉妬するんですね
性的なことをしている最中に帰ってくるんだろう
748 :
717:2010/06/11(金) 23:43:47 ID:0fmSAMAG
717です。二人きりの勉強会 後編 を投下させていただきます。
次レスより投下します
749 :
717:2010/06/11(金) 23:45:12 ID:0fmSAMAG
えーっと、教えてもらった住所では確かこの辺だよね。途中のスーパーで買った飲み物とお菓子を持って、僕は木下家を目指していた。
「あ、ここかな」
表札に木下の文字。白を基調としたごく一般的な二階建ての住居、ここが秀吉と木下さんの家らしい。
さっそく玄関まで行ってインターフォンを鳴らす。
「はい」
「あ、えっと、秀吉君の友人の」
「あ、吉井君ね。ちょっと待って」
出たのは木下さんだったみたいだ。そういえば木下さんの家の両親とかはいるのだろうか。少し緊張するなぁ。
ガチャッと目の前のドアが開いて木下さんが出迎えてくれた。
「こんにちは。木下さん」
「いらっしゃい。どうぞ上がって」
「うん、お邪魔します」
玄関で靴を脱いで上がらせてもらう。休みだから当然だけど木下さん私服だ。
短めのスカートに素足でいるから、ふとももからスリッパを履いている足首まで露出していてすごく眩しくみえる。
「これ、飲み物とか買ってきたから」
「うん、ありがとう。あ、チョコレートも入ってる」
「勉強するなら甘いものがあってもいいかなって思って」
「そうね。でもなんか気を遣わせちゃってごめんね?」
「ううん、こっちこそ今日はお世話になります」
「ふふ、任せて。じゃあコップとか持って行くから部屋に行っててくれる? 階段上がって奥が私の部屋だから」
言われた通り階段を上がって行くと、二階には部屋が二つあった。正面にあるのが木下さんの部屋ってことは、こっちは秀吉の部屋なのか。
うーん、やっぱり女の子の部屋に入るのは緊張するなぁ。そういえば秀吉はどこにいるんだろう?
ドアノブを回してドアを開けると、女の子特有のいい香りが漂ってくる。木下さんの部屋は綺麗に整頓されていて落ち着いた感じの部屋だ。
いかにも女の子って感じのアイテムはあまりないけど、カーテンの色だったり、大きめのチェストが女の子の部屋ってことを意識させる。
部屋の真ん中にはガラステーブルと周りにクッションが置いてある。ここで勉強するのかな。
座ろうかどうか迷っていると後ろのドアが開いて、コップとお皿に乗ったお菓子をお盆に載せて持ってきた木下さんが入ってきた。
「あ、その辺に適当に座っていいわよ」
「うん。木下さんの部屋すごく綺麗だね」
「あはは、昨日頑張って掃除した甲斐があったわ」
なんて言ってお盆をテーブルの上に置く。オレンジジュースのふたを開けてコップに注いでいる。
「そういえば木下さんの親は今日は……」
「今日は二人とも出かけているわ。だから気にしなくて大丈夫よ」
「そうなんだ。ところで秀吉を見ないね」
と言うと、何故か木下さんが引きつったような笑顔になった。
「えーと、実はあのバカね今日になって急に部活の予定が入ったって言って、さっき学校に行っちゃったのよ」
そうだったのか、道理でさっきから見ないはずだ。
「そっか、秀吉も大変だね。日曜日なのに」
ってことは秀吉は今日参加できないのか、残念だなぁ……。つまりこの家には今、僕と木下さんと……あれ?
「二人だけ?」
つ、つまり僕はこれから木下さんと二人きりで勉強することになるの?
「そ、そうなるわね……」
テーブルの向かいに座ってる木下さんは顔を赤くして俯いている。多分僕も同じような表情になっていると思う。
うわぁ……どうしよう、こんな展開は予想してなかった。顔を赤くしてる木下さんもかわいいなじゃなくて! とりあえずこの空気を打破しなきゃ!
「あの、吉井君。もし嫌だったら……」
「じゃあ今日はいっぱい教えてもらえるね! 改めてよろしく木下さん」
「あ……うん! ビシビシ叩き込んでやるわ!」
こうして二人きりの勉強会は始まった。
750 :
717:2010/06/11(金) 23:46:13 ID:0fmSAMAG
「じゃあまずは、数学ね。テスト範囲になりそうな辺りの問題をコピーしておいたから、まずはこれを解いてみて。隣に書いてある時間を目安にしてね」
「うん、わかったよ」
A4サイズのコピー用紙を数枚重ねてホチキスで閉じてある物を渡された。
「分からない問題はとりあえず飛ばして解いて。後でまとめて教えるから」
シャープペンを持って問題に立ち向かう。
さて、一問目……うーんこれはちょっと難しいな、パスしよう。
二問目……この問題は見たことがあるぞ、確か……ちょっと思い出せないな、パスしとこう。
三問目……うわ、グラフが出てる。これ苦手なんだよね、パスしよう。
一枚目は終わりか。じゃあ二枚目に……。
「ちょ、ちょっと待って。解ける問題ないの?」
木下さんが焦ったように問いかけてくる。
「うん、一枚目の問題は難しすぎて」
ちょっと最初から難易度が高すぎる気がする。もう少し簡単な問題から始めないとね。
「一枚目は基礎部分で簡単な問題で、二枚目以降徐々に難しくなっていくんだけど……」
あれ?じゃあ表裏間違ったのかな。プリントの束を裏返してみた。
……おかしい、日本語で書かれているはずなのに何一つ理解できない。もしかして暗号になってるんじゃないだろうか。
「かなり基礎的な部分からやらないといけないみたいね……」
「すいません……」
「ま、覚悟はしてたからいいわ。じゃあ教科書も開いておいて。えーっとこれはね」
そう言いながら身を乗り出して、プリントを覗き込んできた。
距離がかなり近くなる。シャンプーの香りかな?木下さんからはすごくいい匂いがする。
いかんいかん、せっかく教えてもらってるんだから真面目にやらなきゃ。――ってうわぁ!!
「ん? どうかしたの吉井君」
きょとんとして聞いてくる木下さんの今の姿勢は前かがみになっている。するとシャツの間に隙間ができて……み、見ちゃだめだ。
木下さんは僕の視線に気づいて、自分の胸元に目をやって……
「きゃあ!!」
と、甲高い声を上げて後ずさる。
「……見た?」
「見てないですっ!」
少ししか。
「そ、そう。ならいいわ。隣少し空けてくれる? そっちにいくから」
そう言って僕の隣に腰を下ろす。確かにこれならさっきのようなことはないだろうけど、距離がさっきよりずっと近くなってドキドキする。
「ふぅー、さて続けるわよ」
結局、午前の間ずっとこの距離感に翻弄されることになった。
751 :
717:2010/06/11(金) 23:47:23 ID:0fmSAMAG
「さて、作り始めようかしら」
今アタシはキッチンに立っている。目的はもちろんご飯を作ること。
勉強に一段落ついたところで、丁度お昼時になったので昼食をとることにした。
最初こそ、頭を抱えたくなるような状況だったけど、勉強は思ったよりはかどっていた。
吉井君は確かに理解はあまり速くないし、お世辞にも優秀とは言えないけどその分、見栄を張らずに分からないことはちゃんと聞いてくるから教えやすい。
それに意外と集中力もあるみたい。うん、決して落ちこぼれなんかじゃない。世界史や日本史は結構点数取れてるみたいだし、努力し続ければAクラスにだって―
ってさすがにそれは言い過ぎかな。でももしそうなれば……ふふっ、ほんとにどうかしてるわね。
ちょっとしたハプニングもあったけどね。でも本当に見えてなかったのかしら、それはそれで勿体なかったような……。
バカなことを考えながら料理に使う食材を用意する。えっと、ネギと卵と焼豚で良かったわよね……あ、あと調味料とご飯か。
メニューはシンプルに炒飯を作ることにした。そもそも料理なんて全然しないアタシが凝ったものを作れるわけがないしね。
一応、レシピは見たし大丈夫なはず。というか炒飯くらい失敗しようがないわよね。
なんて私の考えは甘すぎる程に甘かった。
「むう、均等に切れないわね。ここを切ればいいかな……って、ひゃっ!!」
あぶな……指切るとこだったわ。
「よし、鍋温まったわね。えーと、卵なんてすぐ焼けるしご飯を先に炒めた方がいいわよね」
「やば、焼豚切るの忘れてたわ。うーん、なかなか小さく切れないわね。もっとこう………………うん! これならいいわ」
「ってご飯ご飯。あれ!? 焦げてる! あっ、油を引くの忘れてた! 油ってどこだっけ!? あーもう卵も入れなきゃ!」
「木下さん!? なんか大変そうだけど大丈夫!? 木下さん!?」
「…………」
「…………」
アタシ達の前にはとても炒飯とは呼べない物があった。料理は見た目より味って言ったって半分以上ご飯が焦げてれば食べなくても不味い事くらいわかる。
バカだなぁアタシ。変に見栄張らずに弁当でも買ってくればよかったのに。みっともないったらありゃしないわ。
よくよく考えれば、調理実習とかを除けば初めての料理なのよね。はは、妥当なんじゃない?この焦げご飯が。
「ごめんごめん。アタシ料理全然できないのよ、というかこれが初めて。ちょっと見栄張っちゃった。今お弁当買ってくるから待っててくれる?」
アタシがエプロンを外してキッチンから出ようとすると、吉井君はなぜか近くにあったスプーンを手にとって――目の前の焦げご飯を食べ始めた。
「ちょ、ちょっと吉井君!? なにしてるのよ!」
吉井君はアタシの言葉なんか聞こえてないみたいに次々とご飯を口に運んでいく。
「そんなことしなくていいってば! お腹壊すわよ!?」
ヒトの制止も無視して食べ続けている。力ずくで止めようとしたけどこっちに背中を向けてお皿を隠し、振り向いた時には既に全部食べきってしまっていた。
「もう! なんでこんなこと……」
こっちの言葉なんて意にも介さず、吉井君はアタシの方を見て、
「ごちそうさま。すごくおいしかったよ」
なんて笑顔で言ってのけた。
「ば、バッカじゃないの!? おいしいわけないでしょ!」
「そうかな? 食べてみたら全然いけたよ」
「全部失敗して、あんなに焦げてたじゃないの……」
「でも、食べても失神することもないしさ」
「なによそれ……全然フォローになってないじゃないバカぁ……」
752 :
717:2010/06/11(金) 23:48:44 ID:0fmSAMAG
『木下さんの分も食べちゃったから僕が新しく作ってもいいかな?』
その提案を了承して、今はキッチンに吉井君が立っていてアタシは後ろから見ている。
泣いちゃった……。涙を流したのなんていつ以来だろう。
吉井君はやっぱりバカ。あんなこと今時ベタな恋愛映画でもやらないっていうのに……。そんな風にしてくれるなんて反則じゃないのよ、もう……。
キッチンに立つ吉井君は手際よく準備を整えていく。包丁さばきもアタシの危なっかしい手つきとは段違い。
「吉井君は料理上手なのね……」
「それなりにね。料理は家庭内で一番立場の低い人がやるもんだって教え込まれたんだよね」
「あはは、なにそれ。吉井君のお母さんは作ってくれなかったの?」
「うちの家庭は母さんの独裁……いや、姉さんもいるから独裁じゃなくて……」
冗談かどうか分からないことをぶつぶつ言いながらも手は止まらない。
「電子レンジ使ってもいいかな?」
「え、うん。いいけど……ご飯温かいのに使うの?」
「うん、水分を飛ばすために少し使うといいんだ」
へぇー、そんなこと知らなかった。
「あとは、炒める前に卵をご飯に絡めてっと」
勉強は苦手みたいだけど、料理はAクラス並みたい。
なんてね。そしたらアタシは間違いなくFクラスだわ。
吉井君の作った炒飯はお店で出てくる物と比べても遜色ない出来だった。もちろんアタシは本心から言えた。
「ごちそうさま。すごくおいしかったわ」
ちょっとだけ慌ただしかったお昼ご飯を終えて、また木下さんの部屋で勉強を再開していた。
木下さんが料理できないのは意外だったな。でも、なんでも完璧にできる人なんてそうそういるもんじゃないよね。
料理を作ったのが初めてだって言葉を聞いて昔を思い出した。僕も昔はじめて料理した時は同じように失敗したっけな。
でもその時、母さんも姉さんも父さんもみんなおいしいって言ってくれてすごく嬉しかった。
そのおかげで、料理を作らされる機会は多かったけど、料理自体は結構好きになれたんだっけ。
隣で自分の勉強をしている木下さんをチラッと盗み見る。
泣かれちゃった時は正直すごく焦った。とりあえず土下座はしておいたんだけど、あやまらないでほしいって言ってくれた。
その時の木下さんは見惚れてしまうような優しい笑顔をしていて、その……すごく驚いた。
美人なのは分かってたけど、普段のしっかりした雰囲気とは違うところを見れて、それを思い出すと……胸がドキドキする。
僕の視線に気づいたのか木下さんがこっちを振り向いた。
「あ、終わったの?」
「うん、一応できたよ」
僕の解いたプリントに視線を運んで、一通り読み終わると笑顔になってくれた。
「うん、解けるようになってきたわね。答えも合ってるし」
「ホント!? 良かった」
木下さんの教えのおかげだよね。すごく教えるの上手だし、理解が遅い僕にもきちんと分かるまで説明してくれる。
そのおかげで、自分でも問題が解けるようになったのを実感できる。今日はホントに来てよかったなぁ。
「さて、それじゃもう時間もあんまり無いし、最後にこのプリントやってみて。今日の復習になってるから。時間は……40分くらいを目安にね」
「うん、わかった。やってみるよ」
753 :
717:2010/06/11(金) 23:49:40 ID:0fmSAMAG
「っと、よし。できた」
最後の一問を解き終わった。時間は……うわ、ぎりぎりだ。
でも、最初は全然解けなかったこのプリントも、今は空欄の一つもない。ちょっと自慢したくなってしまう。
「木下さん、出来た―」
声をかけながら隣に視線を向けると、木下さんはベットを背もたれにして寝ていた。
そりゃあ疲れるよね。出来の悪い僕に教えながら、合間には自分の勉強もしっかりやってたんだもん。
静かに寝息を立てる木下さんを見ながら最近のことを思い出す。
こんな風に、同じ部屋で二人きりで一緒に勉強したりするようになるなんて全然考えたこともなかった。
Aクラスで真面目で優秀な木下さんは、自分とは違う存在なんだって勝手に思ってた。
でも全然そんなことはなくて、普通に笑って、怒って、失敗して……こんな風に居眠りしたりもする。
最初に持ってたイメージとは違って、そして、そんな木下さんはすごく――
「うぅん……」
少し身じろぎしたけど、そのまま眠り続けている。
それにしても……やっぱり美人だよなぁ。寝てるのをいいことに木下さんの顔をまじまじと観察する。
肌もすごくきれいだし……うわぁ、まつげがすごく長い。それに、少し茶色が混ざった瞳は水晶のように澄んでいて……あれ、木下さん起きて――
「よ…しい くん?」
あ、僕いつの間にこんなに近づいて…、すぐに離れないと……はなれないと、いけないのに……
「きのした…さん」
「…………ん」
木下さんはまた目蓋を閉じて、僕はそのまま唇を……。
プルルルルルル!
うわぁ! この音は……携帯?
「あっ、え? あれ?」
木下さんは一瞬困惑したかと思うと、たちまち真っ赤になって携帯を握りしめてドアから出て行ってしまった。
あああ!! ぼ、僕はなんてことをしようとしてたんだ!
よりによってキ……うわぁぁぁ!
結局その後目一杯、自分の行為に身悶えしなければならなかった。
754 :
717:2010/06/11(金) 23:50:44 ID:0fmSAMAG
弟の関節を曲がらない方向に思いっきり曲げてやろう。そう固く決意したのは三十分程前のこと。
あの最悪にタイミングの悪い電話は秀吉からのものだった。内容はというと。
『今日の夕食は儂らしかおらんからのう、弁当を買って帰るつもりなのじゃがなにがいいかのう』
しかも、わざわざ公衆電話から。もう盛大に力が抜けた。
ちなみに吉井君はもう帰っている。まあ、あんなことがあったわけだし。電話を終えて部屋に戻ったら、なんかすごく悶えてたっけ。
なんでもないようにされるよりはよかったかな。二人とも意識しちゃって大変だったけどね。
結局会話も続かず、プリントの答え合わせだけしてお開きにしちゃった。あの雰囲気じゃしょうがないわよね。
吉井君……あれはやっぱりキス……しようとしてたのよね?
あのとき電話が無かったら……しちゃってたのかな。
付き合ってるわけでもないのにな。でも……全然いやじゃなかった。ううん、むしろ……。
頭がボーっとする。鼓動はずっと速いままだ。
「アタシは……吉井君が、好き、なの、かな……?」
マズイ。口に出しただけで心臓がバクバクいってる。こんなんじゃ……もうごまかしようもないわよね……。
今日は吉井君のいろんな面に触れた。情けないとこ、真剣なとこ、凄いとこ、そしてなにより……とんでもなくお人好しでやさしいところ。
「アタシは、吉井君が、好き」
ふふっ、こんなにあっさり好きになっちゃうものなのね。アタシ惚れっぽいのかな?
違うよね。たぶん吉井君だから……うん、きっとそう。
よし、そうと決まったら早速メールでも送ろう。いつまでも気まずいまんまじゃイヤだしね。
と、思ったら携帯にメールの着信音。この前個別に設定した吉井君用の。
あたしより、吉井君のほうが早かったみたいね。携帯を操作してメールの内容を見る。
『今日はホントにありがとう! それで、もし迷惑じゃなかったらまた勉強教えてくれないかな? 僕も頑張りたいんだ』
渡りに船ってやつね。アタシも同じこと提案しようと思ってたわ。早速返信を打ち始める。
『迷惑なんかじゃないわ、もちろんいいわよ。そのかわりに今度お料理を教えてほしいな。いいかな?』
送信っと。うん、アタシも頑張ろう。勉強も、料理も、そして……恋愛も。
「ただいまなのじゃー」
いいとこに帰って来たわね。今ならお姉さまは気分がいいから右腕だけで許してあげるわ。
続く
755 :
717:2010/06/11(金) 23:52:36 ID:0fmSAMAG
名前欄にタイトル入れるの忘れてた……。
とりあえず以上です。
ベタなイベント満載の 「二人きりの勉強会」編 終了です。
次回予定 タイトル未定ですが おそらく完結編になります。ただ若干難航気味……
また、前、後編に分けての投下になりそうです。
それではまた。
優子りんの可愛さにここまで悶えたのは初めてだよ。
本当に良い仕事してますな。
さあ、早く完結編とやらの執筆に戻るんだ!
なんというクオリティ・・・。
>>717・・・恐ろしい子・・・!
優子お姉ちゃんハァハァ……テラモエス……GJ……
こんなの書ける人いるんだ
超GJ!!!
GJ!優子さんかわいすぎるわ
gj!
続きを楽しみに待とうじゃないか
遅くなったけどGJ!
続きが楽しみだ
これは…
GJと言わざるをえない
純愛っていいね!
女性陣はともかく、明久はセックルについての知識はあるのかな?
てかまずその言葉自体知ってるのか?
知ってるだろ
秀吉の為に
767 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 02:25:38 ID:Rz9hpiRj
そりゃ知ってるでしょ
参考書たくさん有るみたいだし
わっふるわっふる
逆に保健以外を知らないんじゃ
ところでさ
明久達って知り合ってまだ一年ちょっとしか経ってないんだよね
なのに何であんなにコンビネーションが優れてるんだ?
特にアイコンタクトの性能が異常なんだが
馬鹿同志馬が合うんだろ
学校は長時間クラスメイトと同じ教室に拘束されるからな
一年つっても一緒にいるのはかなり長い時間になる
高校までなら一年間は結構長い
他のクラスとあんまり交流がないなら必然的にクラスメイトとの仲も深くなる
しかし
それでもトランプのカード(ダウト)で
お互いが何を持ってないとかまで分かるって凄くね?
セットを4等分して且つ自分の手が見えるから、どこが薄くてどこが厚いかくらいはすぐわかるだろ。
アイコンタクトの性能はニュータイプレベルだと思うが(カードどころか会話してるし)
776 :
717:2010/06/17(木) 22:34:44 ID:hwKmo1fb
717です。続きが書けたので投下させていただきます。
・明久×優子
・エロ無し
・オリ設定などを少々含む
相変わらずのエロ無しですがよろしくお願いします。
「勘違いから始まる恋もある」 終章 前編になります。
次レスより投下します。
777 :
終章 前編:2010/06/17(木) 22:36:22 ID:hwKmo1fb
「明久。帰ろうぜ」
「……」
テストまであと一週間となったとある日の放課後。雄二とムッツリーニが僕の席まで来た。
「ゴメン、今日はちょっと用事があるんだ」
「なんだ、またかよ」
「……付き合いが悪い」
「あはは、もう行かなきゃ。二人ともまた明日!」
遅れたら悪いし、急がなきゃ!
「なあ、ムッツリーニ」
「……怪しい」
「火曜日と木曜日か? あいつの付き合いが悪くなるの。」
「……土曜日も」
「しかもどんな用事か聞いてもバレバレの嘘でごまかしやがる。なんか情報掴んでないのか?」
「……決定的な証拠はまだ。ただ、町外れの図書館で目撃情報がある」
「図書館とは……また似合わねえ場所だ。しかも、駅前の市立図書館じゃなくてわざわざあっちに行ってんのか」
「……これから証拠を掴みに行く。どうする?」
「そうだな……隠し事してんのは気にくわねーし、何してんのか暴いてやるか」
「じゃ、ここでいいわ。いつも送ってくれてありがとね」
いつも通り木下さんを家の近くまで送る。もう道筋まですっかり覚えてしまっている。
「今日はちょっと遅くなっちゃったわね、吉井君大丈夫?」
「そういえば見たいテレビがあったんだよね、急いで帰らなきゃ」
「ふふ、テレビもいいけど今日渡したプリントもちゃんとやらなきゃダメよ?」
「うん、ちゃんとやるよ。じゃあまたね木下さん」
「うん、またね」
来た道を戻って家を目指す。なんとなく振り向いたら木下さんがこっちを見てたから大きく手を振ってみたら、笑顔で手を振り返してくれた。
木下さんの家にお邪魔した日に、これからも勉強を見てほしいというお願いをしてみたら、快く了承してくれた。
とりあえず、テストが終わるまで週に三回、火、木、土の三日をその日に設定した。
火曜と木曜は図書館で。人が少なく、少しくらい喋ってもいいのが利点ということで駅前のじゃなく、町外れにある方にした。
土曜日は僕の家でやっている。勉強との交換条件の料理を木下さんと一緒に作ったり、ちょっと早く切り上げてゲームしたりもする。
木下さんは結構負けず嫌いみたいで、対戦系だと僕に勝てないのがくやしいのか何度も挑戦してくる。
たまに木下さんが勝つとすごくはしゃいで喜ぶのがすごくかわいいんだよね。普段は落ち着いた性格だから余計にね。
勉強の方もかなりはかどっている。数学と英語を重点的に教えてもらい成果を発揮できるようになった。
この前の数学の小テストで満点をとったら何故か学園長直々に『……体調は大丈夫かい?』なんて失礼なことを言われたりもしたけど。
週に三日の勉強。あとは、宿題として木下さんが作ってくれるプリント。毎日勉強してることになるけど全然苦にならないんだよね。
むしろ、勉強会をするのが楽しみで、テストが終わったらこれも無くなっちゃうのかなって考えると、すごくイヤなんだよなぁ。
でも、テストが終わっても勉強見てほしいなんて、厚かましくて言えないよね……。
778 :
終章 前編:2010/06/17(木) 22:37:18 ID:hwKmo1fb
はぁ……。
ちょっとだけ落ち込みながら歩いてると、二つの人影が近づいてきて……って、なんで!?
「よーう、明久」
「……奇遇」
「雄二!? ムッツリーニまで! こんなとこで何してんのさ」
「誰かさんが誘いを断るから二人で遊んでたんだよ。秀吉は部活だからな」
「……」コクコク
「それよりお前こそ何の用事だったんだ? この辺には滅多に来ないんだが何かあんのか?」
「え、いやー、えーと、あの、その」
「答えにくいなら質問を変えよう。いつの間に木下姉と親しくなったんだ? 接点なんて無かっただろうに」
「な、なんで木下さんが出てくるのさ!」
ポンポンと肩をたたかれ目の前に出されたのは……写真!? しかも僕と木下さんが二人で写ってる!
「……明久。言い逃れはできない」
「さって、詳しく話してもらおうか」
「ほー、なるほど。二人で勉強をねぇ」
「……妬ましい」
二人がかりの尋問に耐えきれずこれまでの経緯を話してしまった。
「しっかし木下姉と二人で勉強なんてよく続いてるな。あのお堅そうなのと居て楽しいのか?」
む、なんだよその言い方は。
「楽しいよ! 木下さんすごく教え方うまくて勉強も辛くないし、堅くなんて全然なくて、話をしてると時間忘れちゃうくらい―」
「こりゃあ随分とまあ……」
「聞いてんの!? だいたい木下さんのことよく知らないで……」
「そうだな、悪りぃ。知りもしないで勝手なこと言っちまった」
全くだよ! 木下さんってすごく優しくていい人なんだからね!
「そういや秀吉は知ってんのか? お前と姉が仲良くしてんの」
「え、うーん、どうなんだろう」
秀吉は最近部活動で忙しそうにしてるしあまり話せてないんだよね。あの時以来、木下家には行ってないし知らない……と思う。
「そういや、あいつ部活忙しいんだっけな。…………しっかし、大変だなこりゃ」
「そうだね。テスト前なのに大変だよね」
「そっちじゃねえ……ま、いいか」
「何が?」
「なんでもねえよ。お前に言っても分からん話だ」
なんかムカつく言いかただな。あれ? そういえばムッツリーニは何して……。
「ムッツリーニ、何してるの?」
なにか写真をまとめてるみたいだけど……。
「……明日、異端審問会に提出する写真を選んでいる」
「やめてよ! そんな写真をFクラスの連中に見られたら僕死んじゃうよ!」
「……裏切り者は死ねばいい」
くそっ、友達のはずなのに本気にしか聞こえない。こうなったら……背に腹は代えられない。
「ムッツリーニ、僕の秘蔵コレクション五冊とその写真交換してくれないかな」
「……そんなものには釣られない」ボタボタ
よし、明らかにあと一歩だ。
「じゃあ七冊にするから」
「……しつこい」ダラダラ
「やれやれ……」
779 :
終章 前編:2010/06/17(木) 22:38:17 ID:hwKmo1fb
さてと、明後日は数学の日だから……あ、この問題集は使えそうね。明日の内にコピーしておかなきゃ。
後は、こっちの本から宿題用に使えそうなところを探して……と。
「よし。これで準備はオッケーね」
用意したものをクリアファイルに挟んで鞄に入れておく。
部屋にかかっているカレンダーに目を向ける。テストまであと七日かぁ……早いよ。
最近は一日一日が過ぎるのがとても速い。吉井君の勉強を見てあげるようになってから特にそう感じる。
吉井君は順調に進歩してる。この前なんか小テストで満点とったって聞いてアタシのほうがはしゃいじゃった。
木下さんのおかげだよ、なんて笑顔で言ってくれたし……アタシが教えたのが役に立てたのなら嬉しくてしかたなかった。
でも、その反面……その、別のほうの「進歩」はあんまりしてないのよねぇ。
あ、でも吉井君の家にはお邪魔したのよ! 吉井君がうちに来た時の何倍も緊張したわ。一人暮らしだってわかってたし。
でも、その時も普通に勉強してちょっとだけ遊んで……うん、健全な友達との付き合いよね。
あの時のキス未遂から、それらしいことは一回もない。まあ、特別な関係ってわけじゃないから当たり前かな。
でも、アタシ自身なにもアプローチ出来ないでいるのよね……。好きなんだって分かったのに。
今日こそは、って意気込んでも吉井君と一緒にいるとそれだけで満足しちゃうし。
進展させたいけど、このままで居るのもいいなんて都合のいい考えを持っちゃうのよね。
それに……、自覚しちゃったからこそ臆病になってるところもあるのかな……。
「だって……、しょうがないじゃない」
週に二回の勉強会の時は、吉井君がアタシを家まで送ってくれる。電話なんかも含めたらほぼ毎日話をしてる。
それで、休みの日には吉井君の家で一緒に過ごして……他人から見れば勘違いされてもおかしくはないくらい仲良くなれてると思う。
でもだからこそ、この関係を失うのが怖い。アタシと違って吉井君にはそんな気は全然無かったらと思うと……考えたくもない。
ただ、この関係を続けられる時間も残り少ない。テストが終わってしまえば、勉強会を続ける口実も無くなっちゃうし……。
終わりを迎える前にキチンと決着をつけなきゃいけないってことは分かっていても、どうしても勇気が出ない。
「テストの日が……来なきゃいいのに」
叶わない願いを口にしても状況は何一つ変わらないのに……ね。
コンコンコン
「姉上。ちょっといいかのう」
あれ、秀吉? なんだろ。
「いいわよ、入んなさい」
「失礼するのじゃ」
制服姿のままの秀吉が部屋に入ってくる。ちゃんと着替えなさいよね。
「何か用?」
「うむ、ちょっと聞きたいことがあっての」
聞きたいこと? 何だろ。まさか吉井君のことだったり……
「姉上は明久と交際しておるのかの?」
「な、なな、なんで……」
「何で、と言われてものう。違うのかの?」
「い、いや、なんでそんなこと……」
「姉上、正直バレバレなのじゃ。電話の声がたまに聞こえるし、家の近くまで送ってもらってるところなど見れば当たり前の発想じゃろう?」
予想外の攻撃に身を縮こまらせる。そっか、その辺の行動全部ばれてたのね。でも……。
「しかし、姉上が明久を選んだのも驚きじゃが、あの明久を陥落させるとは……」
「付き合ってない……」
「む? いまなんと」
「まだ付き合ってないって言ってんのよこのバカ!!」
「あ、姉上…その関節はそっちには曲がらなっ…………」
780 :
終章 前編:2010/06/17(木) 22:39:21 ID:hwKmo1fb
「ひどい目にあったのじゃ……」
右腕を擦りながら恨むような目線を向けてくる。
「あ、アンタが変なこと言うから……」
「しかし姉上までもが明久とはのう。心中察するぞい」
「何を察するってのよ」
「大方、明久の鈍感さに悩まされておるのじゃろう? あやつは優しいが人の好意には鈍いからのう」
まあ、アタシがあんまり行動できてないってのもあるんだけど……でも、部屋で女の子と二人きりなのに意識してないっぽいしねぇ。
「確かにそういうところもあるわね……。ちなみにそれってアンタの体験談?」
「? どういう……な、何を言っておるのじゃ! 儂も明久も男なんじゃぞ!?」
「ふーん、なんにもないんだ。でもさっき機嫌悪そうだったわよね? 吉井君に彼女できると嫌なの?」
「いや、それはなんというか、その、釈然とせんというか、儂がどうこうという話ではなくてじゃな、た、多分友人に彼女ができた時の」
「もういいわよ、落ち着きなさい」
機嫌悪かったのは否定しないわけね。全く、どこまでこいつの言う事を信じていいのやら、でも彼氏を作るのに弟をライバルにするのはかなり嫌ね。
「い、今は姉上の話じゃろうに。コホン、それで明久のことが好きじゃと」
「……そうよ」
「できれば付き合いたいと」
「…………そうね」
「しかし中々うまくいかな」
「もういいでしょう! なんでアンタに全部言わなきゃなんないのよ!」
一体なにが目的なのよ!
「いや、姉上が後悔せぬようにと思っての」
「な、なによソレ」
「先ほど言ったように、明久に好意を寄せている者は他にもおる。しかもそ奴らはおそらく姉上よりずっと前からじゃろう」
「…………」
「ともすれば明日にでも何か起こるかもしれん。実際今迄にも近いことはあったからのう」
「…………」
「あまり躊躇しておるとその内……」
「出てって」
「む? なにか」
「今すぐ! ここから出て行きなさい!」
ドアを開けて体ごと押しやって、廊下に突き出したあとドアを閉めて鍵をかけた。
イライラがおさまらず、手近にあったクッションを投げつける。
「分かってる……わかってるわよ! そんなこと!」
なんなのよ! 勝手なこと言って! それが出来りゃ苦労してないってのよ!
「人の気持ちも知らずに……」
わかってるのよ……一歩踏み出さなきゃ何も始まらないことくらい……。
でも、それでも……怖いのよ……。
781 :
終章 前編:2010/06/17(木) 22:40:18 ID:hwKmo1fb
木下さんから、明日の勉強会は無しにしてほしいという内容のメールが送られてきたのは、今日の朝だった。
どうやら体調が悪いらしい。学校を休むほどじゃないけど、ちゃんと教えられなさそうだからとのことだ。
心配だなぁ。僕の教師役が負担になって忙しくて大変だったんじゃないだろうか。
やっぱり勉強くらい一人でできないとだめなのかな……。
「明久君、ちょっといいですか?」
物思いに耽っていると、いつの間にか姫路さんと美波が近くに来ていた。
「アキ、何かあったの? 浮かない表情してるけど」
「え、ううん、何もないよ」
「そうなんですか? 私も気になったんですけど……」
まいった。どうやら顔に出ていたみたいだ。
「ほんとに何もないよ。テストが近いから確かに気分はよくないけどさ」
姫路さんは納得してくれたみたいだけど美波が食い下がってくる。
「でも最近、アキ勉強頑張ってるじゃない。テスト対策ちゃんとしてるんだと思ったんだけど」
「そういえばそうですね。最近授業もきちんと受けてるみたいですし」
最近ようやく先生たちが保健室行きを勧めることが無くなったんだよね。
「またテスト頑張んなきゃいけない理由でもあるの?」
「い、いや、もうそろそろ僕もしっかりしないとなーって思ってさ」
「嘘ね」
「嘘ですね」
何故僕の信頼度はこんなに低いんだろう。
「アキ? 正直に言わないと大変なことになるわよ?」
「明久君? 隠し事をされると私悲しくなっちゃいます」
あ、あれ?いつの間にこんなピンチに?
と、その時教室の扉が開いてある人物が入ってくる。あれは秀……じゃない木下さん!?
「アキ? どこ見て……あれ? あの人」
「Aクラスの木下さんですよね。どうしたんでしょう?」
なぜだろう、なんでかわからないけど今僕は窮地に追い込まれている気がする。木下さんは予想通りこっちに来て……。
「おはよ、吉井君」
「あ、うん。おはよう」
「今日はごめんね。これ、やる予定だったプリントね。宿題もその中にあるから」
「ごめん、体調悪いのに」
「熱は無いみたいだし、そこまでひどくないから大丈夫よ」
そう言って、笑顔を見せてくれた。そして、そのまま僕の耳元に顔を近づけてきて……って近っ!
「土曜日はちゃんと行くから……よろしくねっ!」
ポンポンって肩をたたいて戻っていった。耳に木下さんの吐息の感触が残ってて僕は……
「ねえアキ? 今のはどういうことなのか説明してくれるわよね?」
「もう明久君たら、お仕置きをしないといけないみたいですね?」
目の前の二人の鬼神をどうやって説得するかを考えながら、
「ふむ、吹っ切れたのならよいのじゃがの……」
という、秀吉のよく分からない呟きを耳にした。
782 :
終章 前編:2010/06/17(木) 22:42:26 ID:hwKmo1fb
「んー、今日はちょっとケアレスミスが多いわね。本番では無くさなきゃダメよ?」
確かに今日の僕はちゃんと集中できてない。でも隣にいる木下さんを見たら、集中しろって言うほうが無理だってわかってもらえると思う。
今日はテスト前最後の週末となる土曜日。天気も良く例年のこの季節より気温が高くなってる中、先日の約束通りに木下さんが僕の家に来ていた。
それはいつも通りのことなんだけど……、今日の木下さんは、その……、肌をかなり露出させた服装なんだよね。
確かに今日は少し気温も高いし、おかしくはないんだけど……、どうしても木下さんの姿が視界に入って気になる。
薄手のカーディガンを脱いだ上半身は、肩の部分が紐になっている服を着てるために肩がすっかり露出していて、ちょっと覗きこめば胸元まで見えそうだ。
下は、木下さんの家で見た時よりも短いスカートで、足を組みかえたりするたびにふとももの奥まで見えてしまいそうになる。
この服装じゃ注意してても隠しづらいだろうから言ってあげることもできないし、まったく目を向けないなんて事ができるほど僕は無欲でもない。
結局、視界の端でチラチラ見ながらも、なるべく直接的に目線を向けないようにするのが精一杯の抵抗だった。
そんな風に翻弄されながらも時間は進む。最後の勉強会ももうすぐ終わりを迎えようとしていた。
「よしっと、これでテスト範囲はやりきったわね、お疲れ様。どう? 自信はついた?」
「うーん。どうなのかな? 確かに最初よりはずっと問題が解けるようになったと思うんだけど」
「そうね、短期間だから実感しにくいかもしれないけど大丈夫よ。頑張ったんだから自信持っていいと思うわ」
たぶんお世辞とかじゃなく本当にそう思ってくれているんだろう。現金なもので、木下さんにそう言われるとなんとなく自信が湧いてくる。
テストがほんの少しでも楽しみになるなんて以前の僕からしたら考えられないことだ。でもそれ以上に……。
「じゃあこれでおしまいね。こっちのプリントは見直し用だから、明日明後日の復習に使うといいわ」
「うん……、わかったよ」
せっかく仲良くなれたのに……、このまま終わっちゃうなんて……嫌だ。けど……。
「これで気を抜いちゃだめよ、明日以降もちゃんとやること。ほんとはテスト終わっても頑張ればすごく伸びると思うんだけど……ま、吉井君次第ね」
「あ、あの、木下さん」
「ん? なにか質問でもあるのかしら?」
終わらせたくないなんて言っていいのか? そもそも僕は何でこんなにも……。
後に続ける言葉が出ないまま口ごもっていると、僕より先に木下さんが口を開いた。
「ね、吉井君。アタシちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな」
「へっ?」
予想外の木下さんの言葉に間抜けな声が漏れる。木下さんが僕に聞きたいこと? なんだろう。
「う、うん。僕でよければ」
「あのね……、今日のアタシの服装……どう思う?」
ふ、服装? そ、そりゃあいろいろ見えそうですごく気になってた……って、そんなこと言えないし……。
「え、えっと、すごく似合ってると思うよ」
邪な考えは捨てて無難な答えを返す。でも、なんで急に服のことなんて聞いてきたんだろう。
783 :
終章 前編:2010/06/17(木) 22:43:34 ID:hwKmo1fb
いままで意識しないようにしてたのに、そんなこと言われると、白い肌とか、細い肩とか、柔らかそうな太ももが気になって……。
って、ダメダメ。木下さんはそんな気持ちで聞いたんじゃないはずだし、そんな風に考えちゃ失礼だよね!
「うん、そう言ってくれるのも嬉しいんだけど……」
葛藤している僕に、木下さんは更なる爆弾を投げつけてきた。
「その、なんていうか……アタシを見て、興奮……とかしてくれなかったかな、なんて」
え? き、木下さん、今なんて……。
「視線とか、ちょっとは意識してくれてるのかなって思ったんだけど……違ったかな?」
つまり……見てたのがばれてたってこと!? だから、えっと、と、とにかく謝らなきゃ!
「ご、ごめん! その見ないようにしてたんだけど……」
そのまま頭を下げかけた僕を制するように、木下さんはこちらに手を伸ばしてきて、その細く柔らかな指が頬にふれる。
「あやまらないで。吉井君が見たいなら……見てもいいのよ?」
「ええっ!? あ、あの、木下さん?」
狼狽している僕に木下さんは擦り寄ってくる。甘い香りが鼻腔をくすぐって、頭の中がボーっとしてくる。
そのうえ腕に感じる木下さんの体温や、胸元から覗く柔らかそうな膨らみが、なけなしの理性を削り取っていく。
これだけでも致命傷レベルなのに、木下さんは止まる様子がない。
「あんまりスタイルに自信あるわけじゃないけど……見るだけじゃなく、触ってみる?」
「で、でもそんなの……」
「だいじょうぶ、ここにはアタシ達以外誰もいないんだから……我慢なんかしないで?」
そのまま、木下さんは僕の首に腕をまわして顔を近づけてくる。
潤んだ瞳と上気した頬、わずかに荒くなった吐息はとんでもなく艶っぽい雰囲気を醸し出していて――
「あの時できなかったキス……しよ?」
「き、木下さん」
「優子、って呼んで……」
もはや数センチしかない距離がゼロになる寸前で――
「……ッ!! やっぱりだめだよ!」
僕は木下さんの肩を押し返した。
「きゃっ!!」
強い力で押してしまったためか、バランスを崩した木下さんは尻餅をついた。
「あ、ご、ごめん! つい力が……でも」
弁解をしようとする前に、体勢を戻した木下さんは顔を俯けながらも口を開く。
「あはっ、ごめんごめん。冗談が過ぎたわね」
「あ、あの」
「うん、冗談よ。そう全部冗談……。だから忘れ……」
言い聞かせるみたいに同じ言葉を呟いた後、そのまま立ち上がる。
「じゃ、じゃあ今日は帰るわね! テスト頑張ってね。もう大丈夫だと……思うから」
引き止める間もなく玄関に向けて走り出す。その背を追って同じように走って声をかける。
「木下さん!」
既に靴を履いて、扉に手を掛けてた木下さんは一度止まって顔を上げぬまま喋りだす。
「あの、吉井君……。よかったらこれからも普通に……仲良く……」
「木下さん……」
「ううん、ごめん……ね。さよならっ……」
ドアを出て走り去ってく木下さんを、僕は立ち竦んだまま見送るしかなかった。
784 :
終章 前編:2010/06/17(木) 22:44:40 ID:hwKmo1fb
こんな時くらい見栄を張らずに、所構わず大泣きしちゃえればいいんだろうけどな。
生来の性格か、一滴の涙も流さず、無駄に走り続けることもなく自分の家まで辿り着いた。
ドアを開け、適当に靴を放り投げて、階段を上って部屋に入った。
ああ、でもやっぱり、誰も見てないところでも耐え続けられるほど強くはないみたいね。
部屋に入った瞬間ボロボロと溢れてきた涙を拭うこともせずに、そんな客観的な感想を抱いた。
涙が流れるのと同時に、さっきまで空っぽだった頭の中もぐちゃぐちゃに乱されていく。
「…………なんで」
なんで受け入れてくれなかったんだろう。アタシを見てくれていると思ったのに。
なんで何もしてくれなかったんだろう。あの状況なら何も邪魔は入らなかったのに。
違う、……ちがう! なんで……なんでアタシは……。
「姉上? 何かあったのじゃ?」
ドアの外から聞こえる弟の声。今は誰とも……ガチャ。
鍵を閉め忘れたドアはいとも簡単に部外者の侵入を許した。
「姉上、その」
「なに……勝手に、入ってきてんのよ。出なさいよ……」
「今日は明久の家に行ったのじゃろう? もしかして伝えたのかの……?」
「うるさいっ……、出て行けって言ってんでしょ……」
「その、明久は鈍感じゃから、一度失敗してもじゃな」
違う……あれは、あれは……。
「失敗じゃない……。あんなの失敗ですらないわよ……」
「姉上? 一体何が」
「ゴメン、秀吉……今は無理なの……。お願い……一人にして」
「……わかったのじゃ。」
……バタン。ドアが閉まっても変わらず泣き続けた。
分かってた。こんな手段に頼らずに真正面から想いを伝えれば良かったんだ。
自惚れかも、自信過剰かもしれないけど、そしたら吉井君だって少しは考えてくれたはずだ。
受け入れてくれる可能性は低かったかもしれないけど、それでも可能性はゼロではなかったはずなんだ。
吉井君が優しいのは知ってたのに。雰囲気に流されて女の子を傷つけてしまうかもしれないような事は絶対しないって分かってたのに……。
僅かな可能性を捨てて、絶対無理な状況を勝手に作って……こんなの、バカだって笑う気さえ起きないよ……。
「もう……なんでよ……バカ、バカ、アタシの大バカ……」
涙は枯れることもなく流れ続けて、頭の中ではずっと同じ言葉を繰り返していた。
785 :
717:2010/06/17(木) 22:47:57 ID:hwKmo1fb
以上です。
似非でもシリアス風に書くのってやはり難しいですね……。
明日には後編+エピローグを投下しますので、またよろしくお願いします。
それでは。
前に投下された物もかなりのクオリティだったけど
今回はそれを更に上回る傑作だ。これは続きが楽しみでたまらないよ。
優子りんが可愛すぎて生きるのが辛いwww
さあ、早く執筆活動に戻るんだ!
優子さんを応援します
もう優子さんがメインヒロインで良くね?
あんなに嫌いだった優子が
>>717さんのせいで一番好きになってしまった
優子ってヒロインだよね?
ヒロインは秀吉だろ?
瑞希・美波「……」
ごめんなさい、全員でした。
だから腕を曲がらない方向に曲げないでください。
アキちゃんがメインヒロインです。
翔子「・・・・・・メインヒロインは雄二・・・そこだけは、譲れない」
これは秀吉も明久の事が好きな感じがするんだが
確実に好きでしょ
好きではあるんだろうね
秀吉目線でのストーリーがあれば
実際明久をどう思ってるのか分かるのにな
800 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 20:07:03 ID:SojuezCj
姫路さんが明久を監禁するっていうシチュとかはどうですか?
飯を食っても死ぬ。食わなくても死ぬ。恐ろしいシチュエーションだ
802 :
717:2010/06/18(金) 22:43:32 ID:tSWbEDXL
717です。昨日の続きを投下させていただきます。
「勘違いから始まる恋もある」 終章 後編です。
次レスより投下します。
803 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:45:14 ID:tSWbEDXL
週が明けて月曜日。頭の整理も出来ないまま、僕は学校に来ていた。
FクラスとAクラスでは校舎が違う。だから、今教室に来ている霧島さんのように意図的に行動しなければ、木下さんに偶然会ってしまうこともない。
情けないことに僕は、それをありがたいと思ってしまっていた。今、木下さんに会っても何も言える自信が無い。
土曜日はあの後、頭が真っ白なままだったし、昨日は逃避するように一心不乱にプリントで勉強をやり続けていた。
木下さんがなぜあんなことをしたのか、そして……、僕はなんであの時木下さんを拒んだのか。
自分が何をすればいいのか思いつかず、今日になってもただひたすらテスト勉強を続けていた。
「おい、明久。ちょっと面貸せ」
「雄二? なんだよ急に」
いつの間にか雄二が目の前に居た。
「いいから、さっさと来やがれ」
「いてっ、何すんだよ!」
雄二は強引に僕の腕を引っ張って連れ出そうとしてくる。反抗してるけど力じゃ雄二には敵わない。
「ちょっと、坂本!」
「坂本君!」
姫路さんと美波が雄二を引き止める。雄二はめんどくさそうに振り向いて言った。
「別に何かしようってわけじゃねえ。話を聞いてくるだけだ」
そうして教室のドアから出て行った雄二に、渋々ながらついていくことにした。
「一体何なんだよ雄二。」
「別に俺の意思じゃねえよ。ったく、翔子のやつ……」
「霧島さんがどうしたってのさ」
「なんでもねえよ。それより週末に何があったんだよ」
「……別に。なんにもないよ」
話す義理もないし、木下さんだって誰にも言わないだろうから僕が言わなきゃ済む話だ。
「嘘つけ。木下姉となんかあって、似合わねえツラして落ち込んでやがるんだろうが」
「……ッ!!」
知らないはずの話をピンポイントで当てられて、一瞬言葉に詰まる。
804 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:46:10 ID:tSWbEDXL
「……そうだとしても、雄二に何の関係があんのさ」
「俺もそう言ったさ。落ち込みたいやつに構ってやる必要はねえ、とことん落ち込ませればいいじゃねえかってな」
「なんなんだよさっきから! ケンカ売ってんの!?」
雄二の言い草に腹が立って掴みかかる。けど、当の雄二は未だやる気なく頭を掻いている。
「で? なにがあったんだよ」
「…………」
「チッ……」
やっぱり、人に言うことじゃない。そう思って教室に戻ろうとすると……。
「なんでもねえってんならこの世の終わりみてえなツラしてんじゃねえよ。こっちまで気が滅入るだろーが」
「…………」
「たいしたことでもねーくせに、グチャグチャ落ち込みやがって……」
「……ッ!! 勝手に決め付けんなよ! 僕だって木下さんとちゃんと……もっと、もっと!」
「それを、ちゃんと伝えたのかよお前は」
「な……!」
伝える? 僕が?
「なにがあったのかなんて知らねーが、言うことを何も言わねーうちから何をそんなに悩んでやがる。お前が脳みそ振り絞ったところでたかがしれてんだろうが」
木下さんと一緒に過ごして、終わってほしくなんてなくて、もっと……この先も、僕は、僕は……。
「バカなテメーが出来ることなんてそう多くは……ぐほぉ!!」
まだ延々喋ってる雄二の腹目がけて正拳突きをお見舞いしてやった。
「て、テメェ、なにしやがる……」
「ふん! 雄二にだけはバカなんて言われたくないね! 自分だって霧島さんには本心を言わないくせに」
「なっ……本心も何も翔子は、ってか相談にのってやったのにぶん殴るってどういうことだテメェ!」
「そうだね。じゃあ今度お礼に霧島さんに、水族館のペアチケットでも渡しておくよ」
「なっ、正気か!? ふざけんな」
雄二を無視してダッシュで教室に戻る。ったく、あんな言い方するから素直にお礼言いたく無くなるんだよ。
ガラッ。 教室の扉を開けて中に入り、自分の席に座る。
机の上に置きっぱなしになっていた教科書を開いて、昨日やったプリントを見直して明日からのテストに備えることにした。
よしっ、まずは明日の数学だ。あれだけやったんだから絶対いい点数とってやる!
805 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:47:05 ID:tSWbEDXL
文月学園には「試験召喚システム」という制度があり、それにはテストの点数が大きく関係してくる。
そのためテストの採点は普通の学校より素早く行われる。いつでも最新の点数で試召戦争を行えるようにと配慮されたためらしい。
とはいえ、さすがにテストが終わってすぐ戦争を仕掛けるようなクラスは無いんだけど……今の僕には都合がいい。
三日間のテストもさっきの時間で終了して、生徒が昼休憩をしている間に採点が終わり、もうすぐ結果が出ることになる。
手ごたえは悪くなかった。今までよりはずっといい点が取れたはず。
っと、前のドアから鉄人が入ってきた。
Fクラスだけあって、みんなさぞ絶望的な表情をしているかと思えば……クラスの大半が、何故か危険な笑みを浮かべていた。どうやら現実逃避を決め込んでるらしい。
「これから答案と成績表を返す。いつも通りその場で確認してもらうので、出席番号順に別室に来てくれ。受け取りが終わってもすぐに帰らず教室にいること」
コンコン
「失礼します」
「吉井か……、そこに座れ」
言われた通りに椅子に座る。
「これが成績表。こっちが各科目の答案と解答だ。採点の間違いが無いか確認してくれ」
渡された答案に目を通して、解答と見比べていると……。
「随分といい点数を取ったじゃないか。最近は授業もしっかり受けているようだしな、勉強に目覚めたのか?」
鉄人が唐突に尋ねてくる。正直、自分でも疑ってしまうほど良く出来ている。でも……。
「いえ、これは……すごく上手に教えてくれた人が居たからなんです」
「……ほう。つまりこの成績は今回だけってことか?」
「それは……分かりません。……でも、目標ができたんです!」
鉄人は無言でこちらを見据えてくる。
「今はまだ……全然遠い目標ですけど、それでも来年までに成し遂げたいことがあるんです! だから……これから一生懸命かんばります!」
「そうか……。まあ精々やってみることだ。ところで吉井、馬鹿の一念という言葉を知っているか?」
「へ? 馬鹿の一年?」
なんだそれ? いかにも見たくなくなるようなホームドラマのタイトルみたいだな。暗にバカにされているんだろうか。
「ふっ、まあいい。教室に戻るぞ。お前で最後だからな」
あ! そうだった。急がなきゃ行けなかったのに!
「先生! 早く行きましょう!」
「おいおい、なんだ急に」
Aクラス、まだ終わってないといいんだけど。
806 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:48:36 ID:tSWbEDXL
帰りの挨拶が終わってすぐに教室を飛び出しAクラスの校舎へ向かう。
くっ、他のクラスのHRはほとんど終わってるみたいだ。この分じゃAクラスも……。
目的地のAクラスの周りにも人影がぽつぽつと見える。木下さんはまだいるだろうか。
Aクラスの教室の扉を開けて周囲を見渡す。木下さんは……いない。
もう帰ってしまったんだろうか。でも、この教室は広いうえに個人のスペースがあるから教室内にいるかもしれない。どうすれば……。
「……吉井?」
「あっ、霧島さん!」
教室内を見渡していた僕の前に霧島さんが立っていた。霧島さんなら知ってるかも!
「えっと」
「優子なら、HRが終わってすぐに帰った。ここ数日元気無かったから……心配」
……尋ねる前に返答が返ってきた。くそっ、やっぱり帰っちゃってたか……すぐに追いかけないと!
「吉井!」
走り出そうとした瞬間に霧島さんに呼び止められる。
「優子はいい娘だから……頑張って」
「……うん、わかってるよ。ありがとう、霧島さん」
今度こそ外に出るため走り始める。雄二の奴勝手に喋ってくれやがって……。もう一発殴っておけばよかったよ!
速度をつけて一気に階段を降りて玄関に向かう。一応Aクラスの下駄箱の方も確認したけど居なかった。
となると……、そのまま靴を履き替えてから外に出て、校門から木下さんの家がある方に向かって走った。
「ハッ、ハァッ……」
おかしい。木下さんの姿が全然見当たらない。このままじゃもう着いて――着いてしまった。
もはや見慣れた木下さんの家。中に居るのだろうか、それにしたって全力で走ってきたのに追いつかない程早く帰っているとは考えにくいんだけど……。
恐る恐るインターフォンを鳴らしてみる。…………反応がない。
もしかしたらどこか寄り道をしているのかもしれない。とはいえ心当たりなんて……。
807 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:49:48 ID:tSWbEDXL
「明久?」
「はい? って秀吉!? なんでここに!」
「いや、お主はここを誰の家じゃと思っておるのじゃ……」
そ、そうだった。ちょっと落ち着こう。それに秀吉に聞けば……。
「えっと、秀吉、その、木下さんって……」
「姉上か? ふむ、まだ帰っておらんようじゃの。どこか寄り道でもしておるのか……」
秀吉にも心当たりが無ければどうする……、もう一度来た道を戻ろうか……。
「そういえば今日は木曜日じゃったのう」
「えっ? ……う、うん、そうだけど」
秀吉の発言の意図が分からず返事が遅れる。
「ここ最近姉上は火曜日と木曜日は帰りが遅かったからのう。同じ用事なのかもしれん」
「そ、そうなんだ」
相槌を打ちつつも少なからず気落ちした。その理由は知っているけど、勉強会は先週の土曜日でもう終わっている。今日帰りが遅いのとは関係――
「一昨日もテストで、学校は早く終わったというのに随分帰りが遅かったからのう」
「え?」
一昨日……つまり火曜日も?
「昨日は普通に帰ってきたのじゃがの。どこぞでテスト勉強でもしておったのか……姉上に聞いてはおらぬから分からぬがの」
勉強会はもう終わった……はず。でも火曜日と今日の帰りが遅いってことは、もしかしたら……。
「ところで明久よ。せっかくここまで来たのじゃから上がって行かぬか? テストも終わったし遊んでもいいじゃろう」
「……ありがとう。でも、また今度にさせてもらうよ。これから行くところがあるんだ」
「それは残念じゃな。……のう、明久」
「ん、何?」
「…………いや、気をつけるのじゃぞ」
「うん、またね秀吉」
「うむ、またな明久」
木下さんが居るであろう場所。目的地に向かって走り出す、居てくれるといいんだけどな。
言いたいことが……ちゃんと伝えたいことがあるんだから。
「……そうじゃの。嫌とは言わぬが……やはり少し寂しいのかもしれぬな」
808 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:50:51 ID:tSWbEDXL
「ハァッ、ハァッ……さすがに……キツイ……」
さっきからずっと走りっぱなしだから、すっかり息が上がってる。ここにも居なかったら……いや、大丈夫!
もう何度も来てる見慣れた建物だ。入口から入って、テーブルのある閲覧室を覗く……。
「……いた」
閲覧室の一番奥のテーブルに突っ伏してる人がいる。文月学園の制服、ショートカットの茶色の髪。
その人の所へ近づいていく、足音をたてないようにゆっくりと。眠っているのかな……?
隣に立って、ひとつ息をつく。……よし!
トントン
「ん……あっ、すみません……え! よ、吉井君!」
「シーッ、ちょっといいかな。話があるんだ」
「えっ……でも」
「お願い、木下さん」
「……うん、わかったわ」
さすがにここでは話はできないので、一旦外に出る。建物の裏手に行けば周りを気にする必要も無いだろう。
建物の裏までまわって、足を止めて向き直る。木下さんは顔を伏せている。さて……と。
「まずは、これを見てほしいんだ」
さっき渡されたばかりの成績表を手渡す。それに目を走らせて、木下さんは口を開く。
「へぇ……、すごいじゃない……。総合はD、ううんCクラスレベルかも。数学と、世界史はBクラス並だし」
「うん、木下さんが教えてくれたお陰だよ。本当にありがとう」
「ううん、吉井君が頑張ったからよ。はい、返すわ」
成績表を受け取り鞄にしまう。ふう……ここからだな。
「それで……その、この前のことなんだけど……」
「…………吉井君、そのことは……」
「ごめん。無神経かもしれないけど、聞いてほしいんだ。僕はまだ何も言えてないから」
「…………」
木下さんはまた俯いてしまう。けど、やっぱり逃げちゃだめなんだ。
「あの時……その、木下さんに何もしなかったのは間違いじゃなかったと思う」
「……うん」
「僕は木下さんに……伝えたいことがあったから。先にそれをちゃんと言わなきゃダメだと思ったんだ」
「えっ……?」
さあ、言ってやれ。余計なことは考えずに、ずっとあった気持ちをそのまま。
「僕は、テストが終わったからって木下さんと一緒にいられなくなるのが凄く嫌だった」
「…………うん」
「勉強は好きじゃないけど、木下さんと勉強するのは楽しみで、なんでもないこと喋ってるだけで楽しくて、それがずっと続けばいいなって思ってて」
「……うん、うん」
「それで……僕は」
言いたい事なんて、最初から一つしかなかったんだ。
809 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:52:08 ID:tSWbEDXL
すごく綺麗で、頭が良くて、怒ると怖くて、笑うとかわいくて、負けず嫌いで、意外と照れ屋で、何よりすごく優しい。
そんな木下さんを、僕は……僕は!
「僕は……優子さんのことが、好きなんだ!」
「…………吉井君!」
目の前にいた木下さんが勢いよく抱きついてきた。しっかり受け止めて背中に手をまわす。
「ホントに、ホントにアタシでいいの?」
「うん、木下さんじゃなきゃいやだよ!」
「ありがと……ありがとう。アタシも明久君のこと……好きだよ」
抱きしめる腕に力を加える。木下さんは顔をあげて、涙のせいで少しだけ赤くなった瞳でこっちを見つめて――
「今ならもういいよね……? キス……して?」
「……うん」
「…………んっ」
僕は初めて自分の意志で、好きな女の子にキスをした。
「ね、ねえ木下さん、そろそろ離れたほうが……」
「い・や・よ。このくらいはいいじゃない、恋人なんだし」
図書館からの帰り道、木下さんはずっと腕を絡めてきている。その……柔らかい部分を意識しちゃって大変なんだけど離してくれる様子は無い。
「で、でも誰かに見られちゃうかもしれないし」
こんな状況をFクラスの奴らに見られたら、どんな酷い目に会うか分からないし……。
「……ふーん。吉井君はアタシなんかと付き合ってるの知られたくないんだ、そうなんだ」
「なっ、そんなわけないよ! むしろ僕にはもったいなくて、みんなに自慢したいくらいだよ!」
「ありがとっ! それなら腕組むくらいいいわよねっ」
は、ハメられた……。でも、僕も嬉しいからいっか。
「そうだ、木下さんに頼みたいことがあるんだけど」
「あら、何かしら?」
「えっと、これから先も勉強教えてほしいんだ。来年の振り分け試験に向けての」
「うん、もちろんいいけど……ふーん、振り分け試験ねぇ。何か目標でもあるのかな?」
くぅ……、絶対分かってるくせに……。もう、知るか!
「せめて……来年くらいは木下さんと同じクラスになりたいから。もっと木下さんと一緒にいたいんだ」
すると、少しだけ木下さんも顔を赤らめて、嬉しそうにしてくれた。
「それなら、今までよりビシビシやるわよ? 絶対にAクラスになってもらうんだからね?」
「うん、頑張るよ」
「ふふ、その意気よ」
きっと大丈夫。木下さんとならきつくても耐えられるよ。
810 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:52:55 ID:tSWbEDXL
「あ、ところで聞きたいことがあるのよね」
「うん、何?」
「えっと、アタシは初めてだったんだけど……、吉井君はどうなのかな、って」
「どうって、何が?」
「その、…………キス、が」
……察しろよ僕! 二人揃って赤くなる。でも、キス……か。そういえば……。
「えーっと、あの、あるって言うのか……むしろ、その」
しどろもどろになる僕を見て、木下さんは一気に不機嫌そうな表情になって……。
「ふーん、あるんだ。そうよねー、吉井君はモテるもんねー。前に誰かと付き合ってたとか?」
「ちっ、違うよ! モテてなんかないし、彼女がいたこともないよ! あれは、勘違いで……その」
「へー、じゃあ付き合ってるわけでもない女の子とキスしたんだ。アタシの時は拒否したのにねー」
「いや、あの時とは状況が違って、なんていうか、とにかく違うんだよ!」
だめだ、この誤解だけは何としても解かないと。
必死で言葉を探していると、木下さんが目の前に立って、両手で僕の顔を固定してきた。
「何回?」
「へ?」
「だから、何回したの? キス」
「い、一回だけだよ! あれは、ほんとに勘違いで……ん!」
「んっ…………」
訳も分からぬ内に唇を奪われた。一度目より少し長く唇が触れ合って、離れるのを名残惜しく感じる。
「これで二回目だから……、アタシが一番よね?」
そういうこと、か。――嬉しい。木下さんの気持ちがほんとうに嬉しくてたまらなくて、思わずそのまま抱きしめた。
「絶対、絶対間違いなく、木下さんが一番で、誰より大好きだよ」
「……うん!」
大好きな人と気持ちが通じて、こうして抱き合えて……。告白して本当に良かったって、心の底からそう思えた。
811 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:55:06 ID:tSWbEDXL
エピローグ
さて、今日は日曜日。秋晴れの空の下、僕は…………全力で走っていた。
「なんで、こんな時にかぎって寝坊しちゃうんだ僕は!」
木下さんに告白して恋人関係になってから今日で三日目、……まだ二日しか経ってないなんて思えないな……。
テスト明けの金曜日、校門をくぐった瞬間にFクラスの連中に取り押さえられて、有無を言わさず有罪判決&拷問三昧で、朝からボロボロになった。
それにしても……皆知ってたってことはつまり、(僕は誰にも言ってないから)木下さんから聞いてFクラスに広めた人物がいることになるよね……。
木下さんからその話を聞ける人で、尚且つFクラス所属……唯一の味方に裏切られた気分だ。
更に、その後には美波と姫路さんによる尋問が待っていた。
二人とも、まさに根掘り葉掘り聞いてきた。僕の話なんておもしろいのかな? まあ女の子は恋愛話が好きだって言うからね。
でも最後に二人揃って『私(ウチ)、まだ諦めません(ない)から!!』って言われたんだけど……どういう意味だったんだろう。
その時雄二は呆れた目で、何故かそこに居た霧島さんは出来の悪い子供を見るような目でこっちを見ていた。
……ホントに何だったんだろう?
お昼休みには木下さんが教室まで誘いに来てくれて、一緒に屋上でお弁当を食べた。しかも! なんと木下さんの手作り弁当!
何度か料理を教えたことはあったけど、正直こんなに短期間で上手くなっているとは思わなかったよ。
卵焼き、マカロニサラダ、ミニハンバーグなんかのおかずがあって、ご飯は炒飯にしてあった。
僕が教えたメニューを、お弁当として作るために何度も練習したらしい。なんていうか……こんなに幸せでいいんだろうかって気さえしてくるよ。
そのうえ……お互いに卵焼きを食べさせあったりもしたんだよね。さすがにかなり恥ずかしかったなぁ……。木下さんも顔を赤くしてたしね。
その後、教室に戻ったら……屋上での行動を監視カメラに押さえられていたみたいで、本日二度目の拷問を受けるはめに……これじゃ体が持たないな……ははは。
さて、本日は日曜日。普段より静かな駅の近くで、アタシは人を待っていた。
「待ち合わせの時間過ぎてる……、もう、寝坊でもしたのかしらね」
今日はアタシたちにとって初めてのデート。遅れている恋人の姿を探しながら、今日の予定を決めた時のことを思い出していた。
テストが終わって、週末に入った土曜日。テスト前までと同じように吉井君の家を訪問した。
新たな目標を掲げた吉井君の頼みを了承して、今までと同じ週三日の勉強会を続けることになった。
吉井君は今まで以上に集中して勉強に取り組んでいた。……その横顔に見惚れてたのは秘密にしておこう、うん、それがいいわ。
振り分け試験まではあと半年程。それまでにかなり成績を上げなきゃいけないけど……きっと大丈夫、吉井君ならできるはず。
そうなって来年、吉井君と同じクラスで過ごせるなら……どんなに楽しくなるだろうかと想像して心が弾む。アタシも頑張って教えなきゃね。
あ、あとやっぱり二人きりでいるのは緊張しちゃうのよね。まあ、今までもそうだったんだけど……。
でももう恋人同士なんだし……、何があってもおかしくないわけだし……、いろいろ考えちゃってやっぱり冷静でなんかいられないみたいだわ。
それに実際、休憩の時とか終わった後とかには寄り添って座って触れ合ったり……目線が合って、そのまま……キスしちゃったりしたし……。
あ、でもそれだけよ!? 正直、あの時のアタシは本当に混乱してたみたい。今じゃあんな大胆なことはとてもできそうにないよ……。
いっそ吉井君からきてくれればな……って、やっぱナシナシ! 今はすごく幸せだし……うん、しばらくはこのままでもいい……かな?
そのあと、帰り際に今日の事を提案してみた。
テスト後とはいえ気を抜けないのは確かだけど、適度な息抜きは必要だしね。……それに、ちゃんとしたデートをしてみたかったし。
吉井君も、勿論とばかりに了承してくれて今日の予定が決まったわけ。
812 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:56:05 ID:tSWbEDXL
あっ、来た来た。うーん十五分遅れってところね。
「きっ、木下さんごめん。その、つい寝坊しちゃって……」
ふふ、ほんとに寝坊だったのね。今日が楽しみで眠れなくてとかだったら……さすがに自惚れすぎね。
「もう、せっかくのデートなのに遅刻なんて……」
そんなに怒ってはいないんだけど、ちょっと機嫌悪そうにしてみる。待たされたのは事実だしね。
「ご、ごめん。そのかわり何でも言うこと聞くから……」
そんなに簡単に人権を売り渡していいんだろうか。そもそも吉井君にして欲しいこと……ま、まあいっぱいあるけどここじゃあね……。あ、そうだ。
「じゃあ、お願いがあるんだけどいいかな?」
「あ、うん。何かな?」
付き合いはじめてたったひとつだけある不満をこの機会に直してもらおう。
「その、付き合ってるのに『木下さん』なんて呼び方は堅すぎないかなって思うんだけど……」
人のこと言える立場じゃないけどね。アタシも一度しか名前で呼べてないし。
「そ、そっか、なんか慣れちゃってて」
「ふふ、そうかもね。でも変えてくれたら嬉しいかな」
「うん、わかったよ。えっと……優子さん」
うん、やっぱりこの方が嬉しい。嬉しいんだけど……もう少し欲張ってみようかな。
「うーん、さん付けはちょっとねぇ。アタシたち同い年なんだし呼び捨てでいいのになー」
「うえっ!? ちょっとそれはハードルが高いんじゃないかと……」
「そんなことないない。はい、どうぞ?」
あ、困ってる困ってる。ホントは名前で呼んでくれただけで十分なんだけど……どうせならもっと嬉しいほうがいい。
「ほらほら、電車もうすぐだし遅くなっちゃうよ?」
うーん、ちょっと無理かな? まあ仕方がない――
「……よし、じゃあ行こうか、優子」
凄い、吉井君顔真っ赤。かく言うアタシもかなり危ないんだけど。うん、いい、これはいいわね……。
「うん、ありがとね! 吉井君!」
「って木下さんはそのままなの!?」
あ、また元に戻ってるわよ?
「だって吉井君が言う事聞くって言ってくれたのよね?」
「そ、それはそうだけど、その……」
ああ、吉井君といるだけで本当に楽しい。今も……これからも、ずっとこうしていられたらいいな。
でも神様になんて願わない。努力するのは自分、そして誰よりも感謝したいのは……。
「ね、ちょっと耳貸して」
「え? う、うん」
そういって肩を少し落としてくれた吉井君の耳元に口を近づける。
「ありがとう。大好きだよ、明久!」
<終>
813 :
終章 後編:2010/06/18(金) 22:58:38 ID:tSWbEDXL
以上で、「勘違いから始まる恋もある」 全編終了です。
スルーしたことも多いですが(主にメインヒロイン達) あくまで明久と優子の物語ということでご容赦を。
原作などで優子さんの出番が少なめなのが悲しくて
かわいい優子さんが書きたい一心で、初めてSSに挑戦してみました。
拙い文章&表現でしたが、読んで下さった方に少しでも優子さんの魅力が伝われば嬉しいです。
GJをくれたり、感想を書いてくれた方々、励みになりました。本当にありがとうございました。
なにか思いついたらまた書くかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。
それでは、また。
リアルタイム遭遇ktkr!
やべぇ甘すぎて脳味噌とろけそうw
近いのに遠くに感じてる二人に悶々としたけど、最後良かった、うん。
長編に加えハイクオリティなものを投下してくれた
>>813氏に盛大なGJ! そして乙でした!
次回があるなら期待してます。
>>813 素晴らしい!! いいねぇ、両想いってのは( ̄▽ ̄)
ここまで完成度の高いSSは久し振りに読んだ
す…凄すぎる。
かつてこんな完成度の高い優子SSを読んだ事があるだろうか?
本当にお疲れ様です職人様。次回作を期待しております。
もう言葉はいらんやろ
>>813 久しぶりにいい物を読ませて貰ったよ
ありがとう!
とてもよかったです!
また期待していますよ^^
>>813 俺はバカだから、良い言葉が思い付かん
だから、一言こう言うんだ
GJでした!
GJ以外に言葉は無い!
だが欲を言うならエロシーンも読みたかった…
ここまでクオリティ高いSS初めてです!
SS書くの初めてってw
その才能を俺に分けてくれw
優子かわいいよ優子
また気が向いたら書きに来てください
癒されました!
こんな良作が投下されても保管庫が更新されないんじゃあなぁ……
新しい保管庫を作ったらどうだ?
ナイスアイディア!誰か作ってくれ
…俺パソコン苦手なんだ。
まぁ、誰でも更新できる保管庫にしてほしいかな。
誰にでも、ってしたら荒らされたりしないだろうか?
俺はもしもしだから何もできないけど……
荒らすとか誰得だよ
誰でもできるようにしたら、親切な人が更新してくれんじゃない?
人任せな意見で悪いが作ってくれる人次第じゃね?
その人が忙しくて更新までは大変って言うならフリーにしてもいいだろうし
まあ、そもそも作ってくれる人がいればの話だが
なんという親切さん
乙です
ありがとう!
前の保管庫は3問目の「僕と雄二と召喚大会」から止まっていたので、そこからまとめるつもりです。
作品が投下されましたら、私のほうでまとめますが、なかなか更新されない場合はできる人がしてくれれば有り難いです。
なんかいろいろと勝手に決めちゃいましたが、大丈夫ですかね??
>>834 乙なんだぜ!
更新方法も問題ないと思うし、善意でやってくれた人に文句言う人はいないだろさ
836 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 22:44:10 ID:LNlhkpIV
読んできたけど召喚戦争途中だったね
837 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 22:44:45 ID:LNlhkpIV
戦争じゃなくて大会だった
とりあえずsageてくださいな
vipで明秀のSSが投下されてるけどエロすぎわろた。
乙です感謝です
保管庫編集中にふと思った。
前スレ734の明久×玲のSSを見たら、言葉使いっていうか、一人称が「姉ちゃん」になってたり
した場合でも、そのまままとめたほうがいいのか、直してまとめたほうがいいのか、どっちがいいんだろ?
このSSに限らずの話になっちゃうんだけど……
誤植は直した方がいいと思うぜ?
了解です。
まったり更新していきますので、よろしくお願いします。
>>841 無理しないほうが。エロパロまとめはそこまでやってないよ。
思った以上に労力あるから。
明久×葉月のほのぼのを書いてたはずがいつの間にか鉄人の話になってた
誰か助けて
SS中の人称とかは直さなくていいだろ
手間がかかり過ぎないか?
元の投稿が(間違ってるとしても)そうなってるならそのままでいいと思うんだが。
もちろん気合で直すって人がいれば嬉しいには違いないけど。
鉄人は使いやすい上にキャラが濃いからなw
たまには、服でも着るか
ほ
葉月でエロとはありなのか
全く問題ないさ
まあ、注意書きは入れた方がいいかもしれんが
つーか、PCの規制きついわ……
>>850そういや見たことないな
キャラ自体の人気はありそうなのに
ふむ、実刑は三年くらいで済みそうだな
まあとりあえあずアニメ二期決定オメ
葉月単体で考えるからダメなのか。
よし、なら姉妹丼にすればいいんだ
ほしゅ
姉妹丼誰か頼む‼
勝手にするのは良くない
事の始まりは少し前。
あれはそう、確か僕が美波の好きな人……もとい好きな動物を知ってしまった時だ。
まあ色々あってあの時の美波の片思いの相手が誤解である(と恥ずかしがって美波は言い張っている)と分かったわけだけど、それでもあの事件は何人かの知り合いに大きな被害をもたらした。
美波に事の真相を聞こうとした新聞部の部員さん、美波の片思いの相手に似ている鉄人に突撃レポートを試みた新聞部の部員さん。
そして、僕の隣を歩いている少女に。
―――
音をたてないように慎重に慎重に自宅の扉を開け、そこに誰も居ないのを確認して胸をなでおろす。
どうやら最悪の事態である玄関で出かける寸前の姉さんとばったり鉢合わせ、なんてのにはならなかったみたいだ。
この状況を姉さんに見られるのはマズい。もの凄くマズい。
さらにもしこれから僕がやらんとせん事が姉さんにばれれば、それこそまさにこの場で未来に今生の別れを伝えなきゃいけないレベルでマズい。
僕は少々元気を取り戻した彼女の手を引き、家の中に入るように促す。
すると彼女は少し照れくさそうにしながら靴を脱ぎ始めた。
第一戦:不純(?)異性交遊を隠し通せ
勝利条件:姉さんに見つからずに仲間ユニットとともに自室に辿り着く
敗北条件:姉さんに自機もしくは仲間ユニットが発見される
僕は頭の中のチェックリストに大きく『達成!』と赤字で書き、これからどう動くべきかを考えながら自室を目指す。
この家は見た目以上にシンプルな設計の為、何処かに隠れて僕を脅かそうとしている姉さんとばったり! なんてのはまず有り得ない。
考えられるのは何処かの部屋に入っている姉さんと出くわす可能性だけど、さっさと部屋に行けば会う事もないだろう。
なんて事を考えながら、僕はドアに手をかけ。
「あら、アキくん。今日は早かったんですね」
交通事故級の急展開で第一戦完全敗北となった。
―――
「言いたい事は分かりました」
頭で地面がえぐれるんじゃないかってくらいに地に頭をこすりつけて許しを乞う。
相手は姉さんだ。こっちの感情論なんか通用しない。その上常識も通用しない。
だって常識のある人は弟の部屋でまるでそれが当たり前のように下着姿でごろごろしてたりなんてしないはずだ。
今の僕に出来るのは、自分自身の存在を賭けた土下座で姉さんに彼女に攻撃をするのだけはやめてもらうという事だけ。
「つまりアキくんは、自分はどうなってもいいからその子を少しの間うちで預からせてほしい、と」
「預かるっていっても今から少しの間遊ぶだけだからさ! ね!?」
「…………一応聞いておきますが、アキくんは源氏物語を読んだことがありますか?」
源氏物語って言うと確か……勉強した気がする……なんだったかな、確か……そうだ!!
成程、姉さんの言いたいことが分かったぞ。確かに勉強した『源氏物語』には女の子と一緒に居るシーンがあったはずだ。
勢いよく顔を上げ、宣言する。
「大丈夫。僕は葉月ちゃんを抱えて海に飛び込んだりしないよ!」
満面の笑みでそう返すと、姉さんは下着姿のまま膝の上に葉月ちゃんを乗せてほほえましい顔をしてこっちを眺めていた。
どうやら正解みたいだ。やっぱり、勉強しておいてよかった。
「アキくん、それは平家物語ですよ」
……あれ? 違った?
―――
なぜ僕が葉月ちゃんをうちに招待したかと言うと、話は今日の帰り道まで戻る。
頑張って勉強したが結果が(残念な事故のせいで)悪かったため、一人暮らしは絶望的だろう。
そんな悲しい現実から逃げるために、僕が気晴らし紛れに普段とは違う帰り道で帰っていた時だった。
「葉月ちゃん、なにしてるの?」
「……あ、バカなお兄ちゃん……」
いつかのぬいぐるみ屋さんの前で、浮かない顔をした美波の妹の葉月ちゃんを見つけたのは。
「どうしたの? また何か欲しいものでもあるの?」
葉月ちゃんは静かに首を横に振った。どうやらまた一万円作り出す必要はないらしい。
じゃあなんだろう。ぬいぐるみ屋さんで浮かない顔をする理由なんて他に考えられないけど……
もしかしてぬいぐるみ屋の店員さんに一目惚れしたとか?
それならこの表情も頷ける。恋煩いだろう。
しかしこれ以上葉月ちゃんに暗い顔をされているとこっちまで悲しくなってくる。ここはひとつ、背中を押してあげるのも優しさって奴だろう。
「大丈夫だよ。愛があれば歳の差なんて関係ないからさ!」
「ふぇ? バカなお兄ちゃん葉月とお付き合いしてくれるですか?」
「いやいや、僕じゃなくて。きっと真剣に話せばぬいぐるみ屋のおじさんも分かってくれるはずだよ!」
「……葉月、おじさんに何も話す事ないですよ?」
あれ、会話がかみ合ってない。
もしかして僕何か勘違いしてる?
「えっと……葉月ちゃんは何でここに居るの?」
―――
どうやら僕は珍しく明後日の方向に勘違いしてたみたいだ。葉月ちゃんの話を聞く限りでは事の顛末はこんな感じらしい。
美波の大切な物を葉月ちゃんが勝手に自分の部屋に運んでいて、それが美波には気に食わなかった。
なんだか最近美波のご機嫌が斜めだったのもたぶんこのことが原因なんだろう。
それにしても葉月ちゃんも可哀相に。美波もそんな事で怒らなくてもいいじゃないか。
葉月ちゃんがなにを持って行ったかは知らないけどそこは年上として、姉として、許してあげるのが当然だろう。
少なくとも僕は姉さんに隠しておいたHな本や自分の下着類をごっそり持って行かれても奪い返そうとして返り討ちにあうくらいで、へそを曲げて姉さんに当たる様な事はしてない。
逆に僕の部屋に姉さんの下着や女物の服ががっつり置いてあっても怒るようなことはしない。やるとしてもせいぜい丁寧に畳んで『落ちてましたよ』という書き置きと一緒に部屋に返しておくくらいだ。
「……怒ってるお姉ちゃん、見たくないです」
葉月ちゃんが俯いたままぽつりとつぶやいた。
いつもがすごく仲がいい分、喧嘩してしまうと普通の姉妹以上に気まずいんだろう。心なしかトレードマークのツインテールも沈んで見える。
今にも泣き出しそうな葉月ちゃんを見ながら考える。
このまま彼女を放っておくなんて事は出来ない。
『そろそろ夜になろうって時間帯に小さな女の子を放っておくのは危険』という事もあるし、『彼女に元気になってほしい』っていうのもある。
ただ、彼女を無理矢理美波の家に引っ張って行ったって逆効果でしかないだろう。
となると、出来る事は決まっている。
僕は肩を落としている葉月ちゃんの頭をそっと撫でながら、出来る限りの笑顔でこう言った。
「よかったら、うちに来る?」
驚いたようにこちらを見上げる葉月ちゃんの顔が、夕日に照らされていつもよりも赤らんで見えた気がした。
―――
何度も何度も頭を下げて頼みこんだ甲斐あってか、姉さんは驚くほどすんなりと葉月ちゃんがうちに居ることを承諾してくれた。
不純異性交遊にならないのかと問いかけてみたところ、姉さんは
「アキくんがこの子をムラムラして我が家に連れこんだというなら不純異性交遊として判断しますが……」
と少々眠そうな目で答えた。
それなら心配ないだろう。
僕が彼女を連れ込んだのはあくまで自分の良心に従ったまで。その行動には一片の下心もない。
まあ僕にも自分の命の大切さと、美波の怖さくらい身にしみて分かってる。
今まで十数年かけて培ってきた生存本能に従えば葉月ちゃんに手を出すなんて暴挙に出られる筈がない。
「それじゃあ心配ないですね。今回は特例として許可しましょう」
「ホントに!? ありがとう姉さん!! よかったね、葉月ちゃん!!」
「はい!! 葉月も嬉しいです!!」
葉月ちゃんが土下座の状態から正座の状態に姿勢を変えた僕に抱きついて来る。
嬉しそうな葉月ちゃんと僕の方を見ていた姉さんの目がスッと細くなるのが見えた。
あれは……何かを企んでいる目だ。なんというか、抱きついた葉月ちゃんを見て、何かをひらめいたというような目でこちらを見据えている。
「二人を見ているとなんだか姉さんも嬉しくなってきました」
まずい。
おそらく姉さんは嬉しくなったからと言って葉月ちゃんごと僕に抱きつくつもりだ。
姉さんがソファから腰を上げるのが見える。
姉さんは今下着姿。こんなシーンをもし葉月ちゃんに見られて、その上美波に喋られたら……僕の人生は、終わるだろう。
「ごめん、葉月ちゃん。ちょっと我慢してね」
「へ? あ、バカなお兄ちゃん!?」
条件反射とも言えるほどの速さで葉月ちゃんを抱えあげ、僕は一気に駆けだした。
「あ、待って下さいアキくん。姉さんともハグを……」なんていう姉さんの声には気付かないふりをして。
―――
どうやら今日の姉さんは追ってきてまで僕に抱きつこうとする気はないらしい。
よかった。もし追われたら葉月ちゃんを抱えたまま雄二の家まで全力疾走する事になってただろう。
大きく息を吐き、抱きかかえていた葉月ちゃんの方を確認する。
どうも気付かないうちに力を込め過ぎていたようだ。葉月ちゃんは顔を真っ赤にして僕の方をきつく抱き返してきていた。
慌てて葉月ちゃんをベッドに降ろしてあげる。
「ごめん、苦しかったかな?」
よほど苦しかったらしい。葉月ちゃんは顔を真っ赤にしたまま二三度首を振るだけだった。
悪い事したなぁ。
さて、姉さんの許しも貰ったことだしこれからどうするかを真剣に考えよう。
一番の目標は葉月ちゃんと美波の仲直り。
二人が仲直りできたら葉月ちゃんが落ち込む事もないし、僕があれこれ考えなくてもよくなる。
「……それができれば苦労しないか」
それが出来ないから二人の関係が悪くなってるわけだし。
やっぱり今は様子見が一番かな。
でもいつまでも葉月ちゃんが帰らなくて美波が心配しちゃいけないから、一応、美波にメールだけは送っておくか。
今度はいつぞやの合宿の時みたいに誤解を生まないように十分に注意して。
それから先はまあ、なるようになるだろう。
まず宛先を確認する。
今回は美波に僕から送るんだからここで問題が生まれる事はない。
次に本文で何故メールを送ったかを明確にして。
そして……そうだなぁ、後は葉月ちゃんが遊ぶのに飽きて家に帰りたくなった時に迎えに来てもらおう。
少しの間推敲をして、出来あがった本文がこれだ。
『葉月ちゃんは預かってます。
遊ぶのに飽きたら返すので迎えに来てください』
こんなかんじでいいかな。
漢字の間違いがあるかもしれないけど意味の取り違えは無いはずだ。
送信っと。
ちゃんと送信出来たのを確認して、葉月ちゃんの方に向きなおす。
葉月ちゃんは慣れない部屋で落ち着かないのか、僕の枕に顔をうずめて周囲をキョロキョロとせわしなく見まわしていた。
「お待たせ。何して遊ぼうか?」
「えっと、葉月バカなお兄ちゃんのお話聞きたいです!!」
ツインテールがぴょこんと跳ねる。だいぶ元気が戻ってきたみたいだ。よかったよかった。
でも、お話かぁ。あの美波の妹とは思えないほどにかわいらしいお願いだ。
こういう時は何を話すべきなんだろう。
さすがに秀吉がいかに可愛いかとかを語っても葉月ちゃんにはつまらないだけだろうし……
「あ、あの……バカなお兄ちゃん」
「ん? なに?」
「お膝の上に座っても……いいですか?」
おずおずと葉月ちゃんが僕に尋ねてくる。
さっきから何か気にしてるみたいだなぁと思ったらそんなことだったのか。
でも、考えてみたら葉月ちゃんのこの申し出も不思議はない。
美波があの日以来機嫌が悪いとすれば、葉月ちゃんは一週間くらい美波と一緒に居る機会が無かったってことだ。
葉月ちゃんだって小学生。やっぱり人とのかかわりが恋しいお年頃なんだろう。
とはいえ、やはり他人の膝の上に乗せて欲しいというのは恥ずかしい事らしい。
葉月ちゃんは部屋に入った時と同じくらいに顔を赤くしながら、僕の膝の上に腰を下ろした。
「えへへ」
そのまま、僕の胸に頭を預ける形で寄りかかってくる。
ふわりと髪が宙を舞うと同時に、甘いような爽やかなようないい匂いが僕の鼻腔をくすぐった。
……ハッ! いかんいかん!!
今不覚にも胸がキュンとしてた、葉月ちゃん相手に秀吉と同じ程の愛を抱きそうになったなんて美波にばれたら……
なんだろう、いい匂いを嗅いで気分がいいはずなのに冷や汗が止まらない。
葉月ちゃんに冷や汗がばれてないのが幸いか。
「バカなお兄ちゃん、あったかくて気持ちいい……」
やめて葉月ちゃん! 君の頭をそんなに僕の胸にこすりつけないで!!
ふわりといい匂いが僕の胸を高鳴らせるたびに、額から嫌な汗がドバドバと溢れだしてる。
出来る事ならすぐにでもやめてもらいたかったが、日向ぼっこ中の猫みたいな本当に気持ち良さそうな顔を見せられて、それをはねのける事ができるほど、僕は冷酷にはなれない。
もともと膝に座って良いよと言ったのは僕だし。
こんな事なら安請け合いなんてするんじゃなかったなんて後悔してももう遅い。
僕にできる事は、僕の胸の高鳴りを含めた物が葉月ちゃん経由で美波にばれないように祈る事だけだった。
話をする事もままならないそんな状況を打ち破ったのは、僕の携帯電話のコール音。
助かった! 地獄に仏とはこのことだろう、僕はすかさず傍に置いておいた携帯電話を拾って通話ボタンを押した。
「もし」
{アキィィィ!!! アンタ葉月になにしてるのよ!!!!!}
しまった!! これは罠だ!! 助けると見せかけて上手い事僕を絞首台の上まで誘導しやがった!!!
これは誰の仕業だ!? ……雄二か!? やっぱり雄二なのか!! いや、どうせ雄二だ、間違いない!!!
クソッ、雄二の奴め……あとで霧島さん宛に根も葉もない嘘メール送ってやるから覚悟しておけよ!
「な、なにもしてないよ!! 誤解なんだ!!」
{いい? 葉月に手を出したら死んだ方がいいって言うくらいの経験させるからね!!!}
駄目だ、この状況がばれたら死んだ方がいいって心の底から思う事になる。
なんとか誤魔化せないか……
{とにかく、葉月がそこに居るんでしょう? さっさと代わりなさい!!}
「ええ!? でも」
{いいから早く!!!}
本気の美波を僕程度が誤魔化すなんて出来るわけが無かった。
言われるがままに葉月ちゃんに携帯電話を渡す。
「誰ですか?」
「み、美波だよ」
「……」
葉月ちゃんは少し複雑そうな顔をして、僕から携帯を受け取って、美波と話し始めた。
どんな事を話しているのかはほとんど分からない。
聞き取れたのは『裸』とか『痛い事』とかの僕たちの間では起こり得ないだろう単語の数々。
そして『葉月で遊ぶ』という何とも不穏な文節が何度か。
そこから先は何も耳に入らなかった。
……マズい、美波は酷いくらいに有る事無い事吹き込まれてるみたいだ。
これは明日登校したら命が終わると考えた方がいいだろう。
一度でいいから秀吉とデートしたかったなぁとか、姫路さんに気持ちを伝えるべきだったなぁとか、走馬灯のようにやり残したことが頭の中をよぎっていく。
そんな僕を現実に引き戻したのは、いつの間にか膝から立ちあがっていた葉月ちゃんの一言だった。
「もういいです!! 今日は葉月お家に帰りません!!」
{え、ちょっと葉月}
「今日はバカなお兄ちゃんの家にお泊りするです!! お姉ちゃんのバカ!!!」
そう気持ちいいくらいに啖呵を切った葉月ちゃんは、僕に携帯電話を渡すと、そのまま僕の後ろで横になってしまった。
……なんかもの凄くめんどくさい方向に話が進んでる気がする。
とはいえ、このまま電話を切ってしまうわけには行かないだろう。
恐る恐る、電話口に出てみる。
「も、もしもし、お電話代わりました」
{……}
まさか電話で返事が返ってこないというのがここまで恐ろしい事とは……
通話は続いている。もしかして、美波は今、凶器を持って既に僕の所へ?
後ろに誰も居ないことを確認して、念のために部屋に鍵をかけてもう一回問い直す。
「もしもし、吉井です……美波様でしょうか?」
{……アキ}
今度は返事が返ってきた。どうやら最初よりは怒りが収まってきてるみたいだ。
これはうまく謝りつつ誤解を解けば、僕は生きて明後日を迎えられるかもしれない。
まず何と謝るべきだろうか。
素直に葉月ちゃんを家に呼んだことを謝るか、雄二のせいという事をアピールしながら謝るか、電話の前で土下座でもするか。
{ねぇ、アキ。さっきのメールなんだけど……}
「ごめんなさい!! 雄二が土下座で葉月ちゃんなんです!!!」
{……はぁ?}
いかん、テンパって変な事を口走ってしまった。
「いや、ごめん。えっと……メールが何?」
{えっと、もうこの際メールはいいや。なんでアキの家に葉月が居るのかだけ教えて}
僕は包み隠さず全てを話した。
葉月ちゃんと美波の事。メールの内容。今の状況全て、誇張もなく、隠す事もなく、全て。
僕が話で誤解が解けたらしく、美波は最後まで口をはさむことなく僕の話を聞いてくれた。ザマミロ雄二め。
そして、全ての話を聞き終わった美波は受話器越しにこうつぶやいた。
{……アキ、アンタ、日本語の使い方を最初から勉強しなおしさい}
「ええ、なんで!?」
{アンタのメールは毎回毎回紛らわしいのよ。……怒鳴ったりしてごめん、すぐに葉月を迎えに行くから……}
「……ま、待って美波!!」
ここで二人を会わせるのはおそらく最悪だ。
美波は写真の件から葉月ちゃんに対して少なからず悪い印象を持っているし、葉月ちゃんは美波に対して(電話で何を言われたかは知らないが)あそこまで激昂していた。
ここはお互いに一日距離を置いた方がいい。
「美波、今日さ、葉月ちゃんをうちで預かってもいいかな?」
{……なんで?}
「美波も葉月ちゃんも、今顔合わせると喧嘩しちゃうでしょ。一日離れて頭を冷やさなきゃ」
……返事はない。
僕の発言について考えてくれているのか、それとも僕の身勝手な申し出に怒りに震えているのか。
{………………ちょっとウチの両親と相談してみる。あとでこっちから電話するわ}
どうやら僕の熱意が通じたみたいだ。
通話は「それじゃ」という美波の一言を最後に通信が切れてしまった。
たぶんこれはアレだ。勝ち負けでいう大勝利。
大魔王美波の怒りは収まった、僕の人生はまだまだ続くよ! やったね秀吉!!
今生きている、これからも生きられるという事実を噛み締めながらベッドで横になっている葉月ちゃんの方に向かい直る。
「今日、うちに泊まる?」
葉月ちゃんは枕に顔をうずめたまま返事をしない。
よく見ると可愛い耳が真っ赤に染まっていた。……もしかして、泣いてるのかな。
無理もない。あれだけベッタリな美波にあそこまで言いたくなるほどの事を言われたんだ。
どうするべきか迷った僕は、とりあえず葉月ちゃんの頭を一度撫で。
「どうなるかは分からないけど、とりあえず用意はしておくね」
と言って、もしかしたら何処かでまだ僕に抱きつく機会を伺っているかもしれない姉さんを探すことにした。
一応葉月ちゃんを泊める許可を取っておかないと。
……居ない。
居間にも、姉さんの部屋にも、お風呂やトイレにも居なかった。
ほんの十数分の間に出かける用意を済ませて何処かへ出かけてしまったのだろうか?
でも何処に行ったんだろう。
冷蔵庫の中は満タンで買い足す必要無いし、仕事を始めたってのも無いだろうし……
だとしたらこの場合僕は誰に土下座すれば……じゃなくて。
何処に行ったんだろう。裏をかいて僕の部屋に居るとか?
―――
一応部屋に帰って来てみたけどやっぱり居ない。
クローゼットの中やベッドの下みたいな昔姉さんが隠れていた場所も探したけど居なかった。
「お兄ちゃん、電話なってたですよ」
僕がポスターの裏にスイッチがないか探していると、いつの間にか起き上がっていた葉月ちゃんが枕を抱いたままそう教えてくれた。
美波からだろうか? 意外と早いなぁ。
葉月ちゃんから携帯を受け取って、ディスプレイに表示される物を確認してみる。
『着信:一件 留守電:一件 新着メール:一件』
着信は美波から、留守電も美波だ。そしてメールが姉さんから。
一件ずつ確かめてみるか。
まずは美波の留守電から……
{……あー、アキ? ウチだけど。
お父さんやお母さんはキチンと面倒見てくれるなら泊まるのもいい経験だろうって。
あとで着替え持っていくから。……なんていうか、その、ウチたちの事で迷惑かけて、ごめんね。じゃあ、またあとで}
やれやれ、こっちは上手くいったみたいだ。
さて、姉さんのメールは……
『from:姉さん
本文:言い忘れてましたけど、姉さん今日から向こうに帰りますので。
ちゃんと約束は守っておくんですよ?』
……
携帯を一回閉じて、開いて、受信メールを確認……
『from:姉さん
本文:いい忘れてましたけど、姉さん今日から向こうに帰りますので。
ちゃんと約束は守っておくんですよ?』
見間違いとかじゃないみたいだ。
そういえば今朝、荷造りをしてたっけ。
色々あったからすっかり忘れてた、そういえば帰るって言ってたなぁ。
となると、今日から十日間くらいが、僕の残された自由時間って事か。
今のうちに出来ることを出来るだけやって、悔いの無いように……
「バカなお兄ちゃん、どうしたですか?」
くるりと部屋全体を見回しながら今後の計画を考えていた僕の目が、葉月ちゃんを捕えた。
さてここで問題です。
吉井くんの家は明久くんと玲さんの二人暮らし。
そこに明久くんの知り合いの葉月ちゃんが泊まる事になり、丁度玲さんも数日家を離れることになりました。
これらが表す状況は?
〜僕と葉月ちゃんと二人きりの夜・きっかけ編〜
終わり
次回予告
―――
「バカなお兄ちゃん! 一緒にお風呂に入りましょうっ!!」
―――
テッテレーとかテーレッテーって感じの音楽流しながら『ドッキリ大成功』と書かれた看板を持った美波が入ってきて僕を問答無用でぶん殴ってきたりして……
―――
「いつもはお姉ちゃんと一緒にお風呂に入ってて、それで」
―――
これはヤバイ、葉月ちゃんのぷにぷにとした柔らかさが直に僕の僕をむにむにと攻め立ててくる!!
いつもの賢者な僕なら我慢できただろうが、あいにく姉さんを気にして性欲の処理もままならなかった今の僕にこの攻めは紙やすりでじわじわと理性を削られているような物だ。
理性が全て削り取られれば、姉さんに殺されるか、美波に殺されるか、自分で死を選ぶか、どれにせよ死は免れないだろう。
僕は必死で甘い匂いと柔らかい感触のダブルコンボを切り抜ける方法を模索するが、今の二人は中サイズ程度のバウタブに一緒に入っているという圧倒的密着状態。
逃げ場は……無い。
―――
「大きくなってる」
―――
どうしてこんな時だけそんな記憶思い出すかなぁ!!? 僕が思い出したかったのはもっと別の、痛みの記憶なのにさ!!!
―――
「えっと……前も、洗って欲しいなぁって」
―――
僕はようやく理解した。
ここは、地獄だ。
天国であり、地獄でもある。
湯煙天国地獄だ!!
――― 僕と葉月ちゃんと二人きりの夜・湯煙地獄編
(予告はイメージです。本文内容ともに開発中の為予告なしに変わる事もあります。ご了承ください。
また、続きなんて存在しない場合もあります。ご了承ください)
書き始めて分かったけど葉月ちゃんって話し方が分かりにくいよね
です付ければいいだけなのかと思えばです付けてない時もあるし
まあ正ヒロインなのに変わりはないけど
読んでくださった方が居ればありがとうございます
続きが出来ればまた今度
※補足説明※
玲さんが伝えたかった源氏物語での少女のシーン
・ご存知有名な源氏物語ヒロイン、紫の上の話
光源氏に見染められ、祖母・北山の尼君の死後、紆余曲折の後に光源氏に育てられる事になった
アキちゃんが思い出した『源氏物語(平家物語)』での少女のシーン
・平家物語の終盤壇ノ浦の戦いより
稀代の幼女こと安徳天皇(八歳)が側近に抱かれ海に入水した
知識が半端な為、間違ってたら申し訳ないです
>>868 GJ!
葉月ちゃん可愛いな
しかし明久よ、毎度のことながら無意識にフラグ立てんなw
GJ
明久よ、葉月に手を出したら四重の意味で人生が終わるから気をつけろ
稀代の幼女w
>>870 4回?何を言ってるんだお前は
このスレに潜伏中の全員が一回ずつ手を下すに決まってるだろ
>>868 いやこれは素晴らしい。これは素晴らしい。
とりあえず挿絵の葉月ちゃんを確認してきたぜ。
ドキムネですな!
>>871 何を言ってるんだ?
期待の幼女だろ?
まったく、興奮したからってF組みたいな間違いをしないように気をつけろよ?
幼女祭り会場はここですか?
好きになったのがたまたま幼女だっただけでロリコンじゃないから大丈夫
生まれ立て
「あうー・・・」
「アキくん、ほら、いってみて」
「うー・・・あー・・・ーちゃ・・・いす・・・」
「ほら、もうちょっと、がんばってアキくん!」
「んー・・・あぅぁー・・・」
「だめ、か」
「あー・・・おー・・・おねーちゃ・・・だいすき・・・」
「・・・(ボッ)・・・ア、アキくんすごいっっ、ほら、つぎはこれいってみて!ねっ、ねっ!」
幼児時代
「おねーちゃん、あれは?」
「あれはひこーきです」
「おねーちゃん、あれは?」
「あれはヤシの木です」
「おねーちゃん、あれは?」
「あれはロリコンです」
「おねーちゃんは、なんでもしっててすごいなー」
「そんな事ないですよ、このくらい・・・」
「おねーちゃん、あたまなでなでするー」
「え?え?・・・・・・(ボッ)」
小学生時
「おねえちゃーん、おねえちゃーん、しゅくだいやってー」
「宿題は自分でやらなきゃダメですよアキくん」
「なんでー?」
「え・・・だって、自分で出来なきゃ、ほんとに解けた事にはならないし・・・」
「ぼくがとけなくても、おねえちゃんがとけるからだいじょうぶだよ!」
「全くもう・・・私だっていつまでも一緒ってわけじゃないんだからね?」
「ならずっとおねえちゃんといっしょにいるー」
「え・・・(ボッ)・・・し、仕方ないですねアキくんは、ほら、宿題貸して、やってあげますから」
こうして天才は育まれる
小学校時代
「……ゆうじ」
「ついてくんなっていってるだろ!!」
「……ゆうじ」
「ついてくんなってば!!」
「……ゆうじ」
「な、なんで全力で走ってるのに追いつけるんだよ……!!」
中学時代
「……雄二」
「ああ? ……翔子、お前どうしてここに」
「……お母さんが、雄二が喧嘩に行ったって言ってたから」
「……外にまだ結構な数の奴らが居たと思ったんだが……」
「……邪魔だったから、全員気絶させた」
「…………」
そして高校時代
「……雄二の全てを忘れないための完全記憶能力」
「……雄二を取り押さえるためのスタンガン」
「……雄二に付いていくために鍛え上げた肉体」
「……そして、雄二への愛」
こうして、最強のストーカーは誕生した
涙が止まらんな
このスレって
@瑞希×美波 などの女性×女性(ただしババア長除く)
A瑞希×明久 などの女性×男性
B愛子×香美ちゃん などの女性×中性よりの男性
C瑞希×秀吉 などの女性×中性
Dアキちゃん×秀吉 などの完全中性同士
E香美ちゃん×秀吉 などの中性よりの男性×中性
F明久×秀吉 などの男性×中性
G雄二×明久 などの男性×男性
H鉄人×明久 などのムサい男性×男性
I鉄人×ジョルジーニョ という地獄絵図
と十段階分けしたら、何処から何処までがセーフなの?
どこまでかは知らんが、その区分けは絶対おかしい
じゃあ7で。
全部ありだろバカテス的に考えて
G-I書けるもんなら書いてみろやコラw特にIは悪意と悪ふざけの産物だろw
たすてけ
明日提出する調書が選考通ったらAでも書かせてもらうかな、少し暇になるだろうし。
アキちゃん×明久が面白そう
>>890 召喚獣(等身大アキちゃんモデル)×明久
フィードバックを用いた史上最強?の自慰ですね
5,6,7
愛子の実技は保健体育のスペシャリストな兄か姉に(本番なしで)叩き込まれた、という電波を受信した
これなら「処女だけど実技が得意」でも問題ないと気づいた瞬間、自分の才能に驚愕した
>>894 その設定が本当でお姉さんだったら面白いものが見れそうだな
実技は愛子以上で知識はムッツリーニ並
ある日愛子とムッツリーニが保健体育のことで論議しているのを目撃するお姉さん
↓
妹の彼氏かな?と思いちょっとからかってみるお姉さん
↓
すると妹の彼氏と思われる少年は自分並の知識を有している
↓
しかし実技に対してはとてつもなく耐性がない
↓
面白くなってからかいがエスカレート
↓
自分のポジションが奪われて最終的にムッツリーニまでもが奪われてしまうのではないか?と焦る愛子
そんな面白いものが見れそうだな(笑)
ムッツリーニは年上のお姉さん系に好かれるみたいだから無くはない筈だ!
>>896 それもいいな
だがムッツリーニが明久ポジションになるのは気に食わん
というわけで、兄姉(オリキャラ)は出さずに設定だけ匂わせて書いてみようと思う
……エロまでたどり着けるといいな……
>>896 オリキャラ登場上等だ!
さあ早く執筆作業に戻るんだ!
>>897 さあさあ!ばっちこーい!
三上美子さんの話をどうかひとつお願いします
俺の文才のなさに泣きたくなったので
>>898 オリキャラは毛嫌いする人も居るから諸刃の剣
しかし保管庫はいつになったら更新されるんだ?
902 :
897:2010/07/24(土) 23:34:52 ID:bjik9LBA
ムツ愛途中までいくよー
原作未見なんで色々アレだと思うけど、スルーでよろしく。
タイトル「ボクと実技と初めての」
「…………なぜここにいる」
「うん?いやぁ、噂のムッツリ商会の繁盛っぷりを見せてもらおうと思ってさ」
放課後の校舎裏。売り上げを確認していた彼の横に、さっそうと現れたのは、緑のショートヘアの少女。
飄々とした彼女に、彼は少なからず興味と警戒心を持っている。
というのは、彼女が彼と同じ分野で戦う同志であり、かつ、実践派を自称して彼を挑発するからに他ならない。
ともあれ、あまり積極的にかかわると、いろんな意味で血を見る、そういう相手なのだ。
「…………もう店じまいだ。帰る」
「えー、なんでさ?あ、ボクがいちゃ邪魔?まぁ、そりゃそうだよね。抱き枕買ってるとこなんて人にみられたくないもんね」
うんうん、とうなずく彼女の横で、彼はさっさと荷物を片づける。
「…………帰る」
「あ、ちょっと!待ってよムッツリーニくん!待ってくれないと……(ぴらっ)」
「…………!(ぶしゅううう)」
***
「…………それで、俺に何の用だ」
出血→輸血という一連の流れを終えて、彼はしぶしぶ彼女に向き合う形になった。
「うん。実はムッツリーニ君に聞きたいことがあって」
「…………何だ?」
彼の正面に座りこんだ彼女のスカートは短い。
意図しなくても太ももがかなり見えていて、その奥にあるのがスパッツだとわかっていても視線がいってしまう。
そんなことはお見通しなのか、彼女はあくまでニコニコと、さわやかに言い放つ。
「ムッツリーニ君の参考書(エロ本)の隠し場所、教えてくれないかな?」
「…………却下だ。」
立ち上がろうとする彼の袖をつかんで、彼女は食い下がる。
「もう、待ってってば!あ、わかった、じゃあボクも何かムッツリーニ君の質問に答えるからさ?それでいい?」
何がどうそれでいいのか。
つっこみたいところではあったが、彼女のハニートラップに引っかかる間もなく逃げようとした彼の頭に、ふと一つの疑問が思い出される。
実は彼も、彼女に聞こうと思っていたことがあった。
参考書の話はまた別としても、彼から彼女に接触する機会はそうないのだから、ここで聞くのもいいかもしれない。
「…………俺も、聞きたいことがある」
座りなおした彼にほっとした表情を見せて、彼女は先を促す。
「うん、何?」
「…………お前の言う実践の相手は誰だ?」
「え?」
あまりにもストレートな質問に、普段は余裕綽々で対応している彼女も、目を丸くする。
しかしそんな様子には構わず、彼は続ける。
「…………転校前の学校のことも調べたが、お前とそのような関係になっている男はいなかった。
…………であれば、実践派という自称そのものが疑わしくなる」
あくまで敵情視察として、少し調べさせてもらった、と彼が付け加えて話を結ぶまで、彼女はぽかんとしていた。
「なんだ…………ムッツリーニ君、やっぱりボクに興味があったんだ」
「…………っちがう!」
拳を握りしめて否定する彼に、彼女はいつもの調子を取り戻す。
「アハハ、ムキにならなくていいよ。でもちょっと心外だな、僕の実技を疑われるなんて」
いたずらっぽく笑った彼女は、ほんの少し目を伏せて、いつもとは違う表情で続けた。
「証明、してあげようか。ボクの実技がホンモノだって」
***
きたあああああああああああああああ
乙です
いつもならあの一言で失血死していただろう彼が今ここにいるのは、神の僥倖としか思えなかった。
いや、実は彼女からの挑発で一度出血した後、また何かあると予想して、処置していたのが功を奏したのだが。
「じゃあ、いいかな?」
水泳部の更衣室。長いベンチにタオルを敷いて、そこに二人は並んで腰かけていた。
そうして彼の顔を覗き込む彼女は、間違いなく美少女だ。かわいい。上目遣いだけでも、それなりの破壊力はある。
「…………(ゴクリ)」
目の前で瞳を閉じる彼女は、油断ならないいつもの彼女とは別人に見える。
薄暗いせいか、鼻につく塩素の匂いのせいか、いや、まずこの距離の近させいか。
ともあれ彼の頭の中には、これまでに詰め込んだありとあらゆる保健体育の知識が渦巻いていた。
「…………」
まずは唇を重ねる。柔らかい。顔を近づけると、ほんのりと彼女の甘い体臭が鼻をくすぐる。
唇をついばむ。もちろん彼女もそれに応じる。舌を伸ばして唇を舐めれば、それにもすぐに応える。
軟体動物のような舌を絡ませ、口内を貪る。
「は、む……」
「…………ん」
実技であろうとなんだろうと、保健体育で彼女に負けるわけにはいかなかった。
というのはもちろん彼女も同じことで、自然と口付けという名の実技の応酬も長くなる。
ややもすればがむしゃらになりそうな彼と違って、彼女は時折、控え目に動く。それがまた男を深追いさせる。
その必死さに、彼女も少し押されてしまったのか、つと彼の服を引っ張って止めるよう促す。
ようやく口を離すと、どちらのものともいえない唾液が糸を引く。
「は……ムッツリーニ君、急ぎすぎ」
そういう彼女の瞳は熱っぽくて、また、ついた息も色っぽくて。
「…………っ」
もう一度口づけて、ためらうことなく腕をまわして身体を抱き寄せる。
一瞬驚きに震えた彼女も、彼の背に腕を回す。
密着した体は熱くて、そのうえ柔らかくて、これが女子の体か、とまだ冷静な部分が確かめる。
そして冷静な彼の体は、これまで蓄積してきた知識を実行に移す。
そっと背をなぞり、無防備な腿に指を這わせる。
ひくりと彼女が震えて、彼にすがりついて、その実践が成功していることを証明する。
するするとスカートの中に手を進ませると、彼女が口付けから逃げる。
けれどそれは、決して消極的なものではない。その証拠に、彼女はいつものように、男を挑発する笑みを浮かべている。
「ふふ、やっぱり、スパッツの中が気になる?」
そういえば最近、そんなことを彼の召喚獣が口走ってしまったような気がする。
というか要するに、それは本心だ。気になるもんは気になるのだ。と、開き直れる彼でもないのだが。
「…………そんなことは」
「いいよ。でも、脱がせにくいだろうから……」
徐に立ち上がって、彼女は自らのスカートの中に手を入れ、スパッツだけを脱ぐ。
「はい。これで問題ないでしょ?」
すとんと、再び腰を下ろした彼女は、まだまだ余裕と言った風情で笑う。
しかし、床に脱ぎ捨てられてスパッツは、なんだか妙に生々しい。
それでも彼は、『保健体育では負けられない』という、こういう場面にはイマイチ似合わない気合いでもって、彼女をベンチに押し倒す。
「わっ……だから、急ぎすぎって……んっ」
抗議しかけた彼女が息をのんだのは、服の上から胸をもまれたからだ。
彼の手は円を描くように彼女の胸をもみしだき、合間に先端をこねる。
常にノーブラと公言している通り、服越しに伝わる感触は肌そのものだ。
おかげで、ほんの少し触れただけで、胸の先端がぷっくりとたちあがって、服の上からでもよくわかる。
それを指摘するようにこりこりとつまんでやると、高い声が漏れる。
「んんっ……ぁんっ気持ちいい、よぉ、ムッツリーニくんっ……」
「…………っ」
見た目にはいつもどおり服を着たままだというのに、この淫靡さはなんだ。というか、その目つきはなんだ。
いや、それより何より、さりげなく彼女が膝を立てているせいで、魅惑のミラクルゾーンが見えそうだ。
というか、ちょっと下がれば見える。確実に見える。どうなんだ。ここは見るべきなのか、それとも脱がせるべきなのか。
ここで「見るためだけに」身体を離すのは流れをブッタ切るからナシなんじゃないか。
とはいえ見ないで脱がせるのはあまりにもったいないのではないか。どうすればいいんだ。どちらがベストアンサーなんだ。
「…………」
などと悩むこと、数秒。
「は……あ、んんっ」
胸への愛撫を片手にまかせ、もう片方の手を太ももに滑らせ、まずはスカートの中に進む。
そしてまだ見ぬ神秘のヴェールに触れて、するべきことは。
「ひゃ、そこっ……」
ヴェールの上からの愛撫、それが寡黙なる性識者の出した答えだった。
まずはゆるりと、軽くなぞるようにたしかめる。
思った以上に柔らかく、頼りないそこは、しっかりと熱をあげている。
真ん中あたりに指を這わせて、一番敏感なモノがあるあたりを強めにこする。
「あっ、そこはっ……ひゃ、やぁんっ!」
びくびくと震える体。可愛い悲鳴。すがりつく手。
今のところ彼が圧倒的に優位で、彼女はただうちふるえているだけ、なのだが。
「…………っ」
そんな状況で、いつもは鼻から噴出するはずの血液が下半身に集まって、彼は彼なりにかなりのピンチに陥っていた。
そうなると当然その有様は彼女にもわかってしまうわけで、肉食系女子も黙ってはいない。
「あ、あっ……ムッツリーニくん、も……っしてあげるっ」
「…………っ!?」
頼りなさそうにすがりついていた手が、生き生きと彼の体を降りていって、硬く立ち上がったそれを服の上からなで上げる。
のみにとどまらず、つかんだり、先端を手のひらでこねたり、これぞ本領発揮という勢いで、一気に彼を追い詰める。
「…………くっ」
制服の上からでも、そういう刺激を女性から与えられているというだけで、かなり興奮する。
そして苦しい。
休まず彼女を攻撃していた手を止めて、彼は身体を引く。しかし撤退ではない。新たな攻勢に出るためだ。
しかし彼女は逃げたと思ったのだろう、意味ありげな笑みで彼を眺めていた彼女は、彼の動きでぱっと頬を染める。
彼女の膝を抱えて、足を開かせる。そこには、ぐっしょりと濡れそぼった水玉模様の布があった。
「…………濡れてる」
「っ!そ、それは、だって、ムッツリーニ君がえっちなことするから、気持ちよくて……」
と、あまり恥じらうでもなく、それでも慌てたように言い訳を言うあたり、本当に実践派なのかと疑いたくなる。
「…………つまり、快感によって愛液が分泌された…………性交渉の準備をしている、ということ」
「む、ムッツリーニくんだって、もう準備が――ひゃっ!?」
するりと、その濡れた水玉を脱がせれば、いやらしく糸を引いた粘液が目に飛び込んでくる。
途中で途切れたそれは彼女の太ももに落ちて、ぬらぬらと光って彼を誘惑する。
「…………(ペロリ)」
「えっ!?ひゃ、ちょ、ムッツリーニ、くんっ……!」
太ももに落ちた粘液を舐めとり、そのまま脚の間へと進んでゆく。
むせるような女の匂いがするそこは、参考書で知っていたつもりだったが。
「…………ここが、大陰唇……小陰唇……」
眺め、名称を確かめ、舌を伸ばす。
「や、だめ、シャワー浴びてないから、汚いよっ……!」
シャワーを浴びずにこうされるのは初めてなのだろうか。やはり、言うほどの経験はない、と判断せざるを得ない。
そもそも、ここまでしている男が、その程度の抵抗で止めると思っているのだろうか。
ともあれ、今は知識を経験にしている最中だ。このチャンスを十分にモノにしなければ。
「…………(ちゅぷ、ちゅうっ、じゅううっ)」
「ひゃ、やぁ、吸っちゃだめぇっ……」
丹念に口を動かす彼の頭を、彼女の引き締まった太ももがはさむ。
かわまず、生温かい愛液をすする。汗のようなしょっぱさと、なんともいえない風味がする
これはまさに、体験しなければわからない部分だろう。
時折陰核を吸うと、びくりと身体が跳ねる。
「ムッツリーニ、くんっ、も、もぅ、だめっ、きもち、いぃっ……」
息を乱して、身体を震わせて懇願する様は、かえって男を挑発すると、知っているのか。
「…………まだ、指も入れていない」
言葉とともに指をさし入れると、予想以上に熱い粘液と肉壁に包まれる。
ここに自分自身が入っていくと想像するだけで、彼自身が気持ち良いような錯覚に陥る。
「あ、あぁ……ん、もっと、奥……して……」
ゆるゆると、入口の近くを行き来していた彼にねだる彼女の顔も、これでよく見える。
いつもはぱっちりと開いている大きな目が、少し虚ろになっている。
息が上がったせいか、頬に血が上って、ほんのりと色づいている。
「…………(いい)」
もっと過激で直接的な画像なんていくらでも見ているのに、やはり目の前にすると違う。
何より、自分が触れている場所の熱と、それが直接つながっていることがよくわかる。
ねだられるまま指を奥まで突っ込んで、その締め付けとぬめりとを味わいながら動かすと、彼女の表情も変わる。
「んふ、あぁ、んっ……あ、あ、ソコ、いいっ……」
声の高さや、大きさも、彼の指一本で面白いように変わってしまう。
もちろん(保健体育に限っては)勉強熱心な彼は、それをつぶさに観察し、自分のモノにする。
「あ、やぁ、だめぇっ、そこ、イイのっ……っ!」
すがりつく彼女の、今にも泣き出しそうな表情につばを飲み込みながら、彼は手を動かし、彼女の中を蹂躙して。
「ひっ、だめ、そこっ、クリ、しちゃあっ……っあ、ひやぁあんっ!」
油断していた場所まで一気に攻め立てれば、彼女を追い込むのもそう難しくはなかった。
とりあえずここまでー。
中途半端ですまん。
待て次週。
>>909 これは不味くても文句を言うなと言うことか!?
でも秀吉のカードっぽいのは欲しい!!
おいおい、GJもなけりゃ乙の一言もねぇのかよ
こんなんだから廃れてくんだよ
>>908 GJ! 愛子スキーにはたまりませんな
全裸で待機してます!
>>907 gj!
おまえらはSS<カレーなのか??
感想を強要する奴や廃れていくとか言い出す奴がスレの空気を悪くしてスレを崩壊へと導くってババァ長が言ってた
それはそうと投下乙
まぁタイミング云々じゃなくて板のルールも守れないスレだとみなされればそのうち圧縮くらっても仕方ないな
920 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 18:04:31 ID:oJmZryjU
a
容量微妙だな
投下させてもらいます
注意事項
明久の性格が黒くなってます
凌辱系なので苦手な方はタイトルかIDでNGを
明久×優子ですが、少しだけ明久×秀吉を匂わせる描写があります
以上、OKな方はどうぞ。
タイトル 「優秀」な性奴隷のつくりかた
ガラガラ
普段あまり使われてない特別棟にある準備室のドアを開ける。
中に居た人物は嫌な笑みを浮かべながらこっちを見ていた。
「貴方は……Fクラスの吉井君よね。このふざけた写真を机に入れたのは貴方なの?」
こっちの話を聞いていないかのように笑みを崩さず、口も開かない。
「一体どういうつもりなのよ。何が目的なの?」
問いかけを無視して、ニヤニヤと品の無い表情を浮かべ続ける。
「……ッ!! なんなのよ! こんな写真見せて何をするつもりか聞いてんのよ!」
アタシが声を荒げても何もなかったようにして、ゆっくりと口を開いた。
「……本当に見れば見るほどそっくりだよねぇ、秀吉とさ」
「くっ…………!」
……やっぱり。あの写真の意味は想像の通りだった。
とある日の朝、登校してきて机の中を確認したら封筒が入っていた。慣れてるとまでは言えないが似たようなことはあった。
おそらく告白のための呼び出しか、はたまた時代遅れ気味の情熱込めたラブレターか。
どちらにしてもあまり興味は湧かない。手紙なんてものを使うということは、大して面識もない相手が多いからだ。
ほとんど意識もしてない、どういう人かもよく分からない人の告白を受け入れるつもりはない。
面倒だな、なんて思いながら封を切り中身を確認すると、予想していた二つ折りの手紙と――
予想もしていなかった写真が数枚出てきた。
「何よこれ……」
中から出てきた写真の中の人物は露出の激しい服装で、扇情的なポーズをとっている。
いくつか衣装を替えて、カメラに向かって媚びるような表情を作って……その辺の雑誌のグラビアなどよりは明らかに性表現が露骨だ。
ただそれだけならいい。くだらない悪戯だと写真を破り捨ててさっさと忘れてしまえばいい。
しかし……、写真の中でポーズをとっている人物は……アタシと全く同じ顔を持つ双子の弟だった。
「何やってんのよアイツは……」
これまでも散々注意したことはあった。男のくせに女性用の衣装を着たりすることを幾度も咎めてきた。
しかしこれは訳が違う。万が一この写真を他人が受け取れば、どういう目で見るか……。
下の服を脱いでいる写真もあるが、前から撮られているものは一枚もない。
胸元もどういう仕組みかは分からないが、肌色の膨らみが見えていて……少なくともこの写真だけを見て判断するなら……女性にしか見えない。
一瞬寒気がした。絶対にありえない事が頭をよぎった。それほどにこの写真の人物は自分と……。
「……ふざけないでよ」
こんなものを撮って何をするつもりなのか。いったい誰がこんな真似を……。
写真と一緒に入っていた折りたたまれている手紙を開く。
『この写真のことを知りたかったら放課後、別棟の三階にある準備室まで来てね。』
簡潔な内容で差出人の名前などは無い。
どうする……。先生に持っていく? ……こんな写真を持って?
「行くしか……」
写ってるのは秀吉だし反論の余地もある。それにこんなくだらないことをした奴を引っ叩いてやりたい。
「誰だか知らないけど……、こんな真似許さないんだから」
すみません。タイトル入れ忘れたので投下し直します
ガラガラ
普段あまり使われてない特別棟にある準備室のドアを開ける。
中に居た人物は嫌な笑みを浮かべながらこっちを見ていた。
「貴方は……Fクラスの吉井君よね。このふざけた写真を机に入れたのは貴方なの?」
こっちの話を聞いていないかのように笑みを崩さず、口も開かない。
「一体どういうつもりなのよ。何が目的なの?」
問いかけを無視して、ニヤニヤと品の無い表情を浮かべ続ける。
「……ッ!! なんなのよ! こんな写真見せて何をするつもりか聞いてんのよ!」
アタシが声を荒げても何もなかったようにして、ゆっくりと口を開いた。
「……本当に見れば見るほどそっくりだよねぇ、秀吉とさ」
「くっ…………!」
……やっぱり。あの写真の意味は想像の通りだった。
とある日の朝、登校してきて机の中を確認したら封筒が入っていた。慣れてるとまでは言えないが似たようなことはあった。
おそらく告白のための呼び出しか、はたまた時代遅れ気味の情熱込めたラブレターか。
どちらにしてもあまり興味は湧かない。手紙なんてものを使うということは、大して面識もない相手が多いからだ。
ほとんど意識もしてない、どういう人かもよく分からない人の告白を受け入れるつもりはない。
面倒だな、なんて思いながら封を切り中身を確認すると、予想していた二つ折りの手紙と――
予想もしていなかった写真が数枚出てきた。
「何よこれ……」
中から出てきた写真の中の人物は露出の激しい服装で、扇情的なポーズをとっている。
いくつか衣装を替えて、カメラに向かって媚びるような表情を作って……その辺の雑誌のグラビアなどよりは明らかに性表現が露骨だ。
ただそれだけならいい。くだらない悪戯だと写真を破り捨ててさっさと忘れてしまえばいい。
しかし……、写真の中でポーズをとっている人物は……アタシと全く同じ顔を持つ双子の弟だった。
「何やってんのよアイツは……」
これまでも散々注意したことはあった。男のくせに女性用の衣装を着たりすることを幾度も咎めてきた。
しかしこれは訳が違う。万が一この写真を他人が受け取れば、どういう目で見るか……。
下の服を脱いでいる写真もあるが、前から撮られているものは一枚もない。
胸元もどういう仕組みかは分からないが、肌色の膨らみが見えていて……少なくともこの写真だけを見て判断するなら……女性にしか見えない。
一瞬寒気がした。絶対にありえない事が頭をよぎった。それほどにこの写真の人物は自分と……。
「……ふざけないでよ」
こんなものを撮って何をするつもりなのか。いったい誰がこんな真似を……。
写真と一緒に入っていた折りたたまれている手紙を開く。
『この写真のことを知りたかったら放課後、別棟の三階にある準備室まで来てね。』
簡潔な内容で差出人の名前などは無い。
どうする……。先生に持っていく? ……こんな写真を持って?
「行くしか……」
写ってるのは秀吉だし反論の余地もある。それにこんなくだらないことをした奴を引っ叩いてやりたい。
「誰だか知らないけど……、こんな真似許さないんだから」
「封筒に入れた分だけじゃなく、他にもいっぱいあるんだよね」
そう言って、吉井君はポケットから写真の束を取り出し床にばら撒く。
床に視線を向ける。封筒の中身と似たような写真が数十枚はある。……吐き気がしてくる。
「……この写真どうやって撮ったわけ? 大方あのバカを言いくるめたんでしょうけど」
「言いくるめる? はは、まさか。普通にお願いしただけだよ、写真撮らせてってね」
「こんな写真を? そんなの……」
「秀吉は僕の言う事なら何でも聞いてくれるからね。もちろんご褒美もあげたけど」
「はぁ? ご褒美ってまさかアンタたち……、ッッ!」
あぶなっ……変な想像が……。
「さすがに気づくのが早いね。そう、秀吉は僕の性奴隷みたいなものなんだよ」
「え……な、何言って……」
「多分、木下さんが想像した通りの意味さ。秀吉の体で性欲を発散しているんだよ」
性……奴隷? 何を言ってるの? そんなことが現実にあるわけ……。
「あれ? 信じられないって顔してるね。……意外だなぁ」
吉井君が携帯を差し出して画面を見せてくる。
「なによ……これ……」
画面に写っていたのは秀吉だ。カメラに向かって上目遣いで、舌を出して舐めているのは明らかに――
バシッ!
「うわっと」
見ていられなくて、吉井君の携帯を持っている手を払いのけた。
「こんなの……アタシには関係ないでしょう! アンタ達のことなんて知ったことじゃないわ」
この二人がどんな関係だろうがアタシには関係ない。携帯を拾い上げた吉井君を睨み返す。
「へぇ、弟の事を関係ない……か」
「……なによ?」
「ま、それもそうだね。それより本題に入ろうか」
また元の嫌な笑みに戻る。……嫌悪感が増していく。一刻も早くこの場から立ち去りたい。
「まあ、いろいろあって秀吉とこういう関係になった訳だけどさ」
「……異常ね。頭おかしいんじゃないの」
「ははっ、ひどい言われようだね。同性同士のカップルなんて普通にいるもんだし、そういうのが好きな人もいるらしいのにさ」
「……ッ、そうじゃないわよ。性奴隷なんて考え方がおかしいって言ってんのよ」
「あ、そっか。初めてしてから秀吉が意外とハマっちゃってさ、それに僕も」
「そんな話聞く必要ないって言ってるでしょ、頭悪いわね。用が無いなら帰りたいの。アンタ達のことなんか心の底からどうでもいいのよ」
もう一度強く睨みつける。しかし、アタシの言葉も視線も特に気にした様子もなく、また口を開いた。
「うん、じゃあ簡潔に。――木下さんにも秀吉と同じことをしてもらおうと思うんだ」
「断るわ」
アタシの言葉に初めて吉井君が目を見開いた。おそらく予想していなかった返答だったのだろう。
「即答って……驚いたよ」
「わざわざこんな下らない写真を見せて、こんなとこに呼び出す下衆男の考えなんて簡単に予測できるし、考えるまでもないことだわ」
「そっか、そこまで察しがついてるんなら、断った時に僕がなんていうか分かるよね?」
「…………」
……大方、写真をどうにかするって話なんだろう。ただ、下手に出るつもりはない。
「ふん、好きにしたらいいじゃない。そんな写真見ても、大抵の人はアタシじゃなくてあの馬鹿だって分かってくれるわ」
「…………」
「そうなれば、秀吉と貴方の関係はご破算。アタシはこの手紙を持って、職員室でも警察にでも今日の事を話しに行くわ。そうすれば……」
「ふふふ……」
「……なによ?」
「考えが甘いよ、木下さん」
「どういう……ことよ」
立っているのに疲れたのか、吉井君が適当な椅子を引っ張り出して座る。その動きから目を離せない。
「校内に、この写真はばら撒くつもりはないよ。木下さんの言う通り、あまり意味は無さそうだしね」
「ふん、だったら……」
「だから、ネットでばら撒くつもりさ。みんなに見てもらえるようにね」
「く……」
確かに、不特定多数に向けて発信されるのは不味い。でも、そこまでなら想定内だ。
「……やってみればいいじゃない。それで一生を棒に振るのはどっちかしらね」
「随分余裕だね。一度インターネットで広まれば、回収は不可能になるのに」
そうかもしれない、でも……。
「そこまでやれば貴方も退学程度じゃ済まないわ。心無い人に嫌な視線向けられるのと、犯罪者として一生を過ごすの、どちらがマシかなんて一目瞭然ね」
本心なんかじゃない。もし、吉井君が言葉どおりに行動したらと思うと……身の毛がよだつ。
ただ、この卑怯な相手に弱みを見せることだけはしてはいけない。強気に、自分の行動など無意味だと思わせるしか……。
「そうだね。このご時世こんな画像程度ありふれてるし、ただ画像をばら撒いただけじゃ効果は大きくないだろうしね」
「……何が、言いたいのよ」
「ただばら撒くわけじゃないってことだよ。ねえ木下さん、文月学園のプロモーションビデオのこと覚えてる?」
「……それがなによ」
「あの映像って結構有名なんだよね。文月学園っていろいろ注目されてるからさ」
椅子に座ったままこっちを見据えてくる。自分の優位を疑わない目で。
「そういえばあの時は、秀吉と入れ替わってたんだってね。歌が苦手なんて可愛らしいね」
「……余計な話はするなって言ったでしょ」
「はは、ゴメンゴメン。つまり、何かしらで木下さんのことを見たことがある人ならこの写真にも興味がわくんじゃないかと思ってさ」
「なっ……」
「映像を見れる所に写真と名前を載せていろんな人に見てもらってさ。あ、携帯の画像も一緒に並べとこうか。それで……」
『この娘、優等生っぽいけど頼めば簡単にヤラせてくれる淫乱娘だよ! 僕もコスプレ姿でのご奉仕を頼んだらあっさりOK。かなり楽しめたよ!』
「……とでも書いたらどうかな? 果たして嫌な視線程度で済むかな?」
「ふざけないで!! そんなことをしたら貴方だってただじゃ……」
「僕の友達に機械に詳しい人がいてね、発信元を特定されにくくする手段を教えてもらったんだ。だから僕の心配はしてくれなくてもいいよ」
……まずい。こんなの本当に洒落じゃ済まされない。コイツが捕まるかは分からないけど、少なくともアタシの生活は……。
「それにね、写真はそれだけじゃないんだよ」
「えっ……?」
「さっき、『この』写真は校内に撒かないって言ったけど、こっちの写真は校内に広めるつもりなんだ」
そういって取り出した写真には秀吉ではなく、正真正銘アタシが写ってる。Tシャツと下着姿でソファーに寝っ転がって手には……。
「家では結構ずぼらなんだね。それに……なかなかいい趣味を持ってるみたいだね」
「この写真……あの馬鹿!!」
「まあまあ、秀吉は一応嫌だって言ってたんだよ? 断るなら二度としてあげないって言ったら、すぐに折れたけどさ」
いかにも楽しそうに笑う。なんで……なんでここまでするの……?
「見知らぬ他人から下手すれば襲われる……、見知った人には異常性癖がバレて……随分楽しい学校生活を送れそうじゃない?」
「や……めて」
「転校したとしても、文月学園から来たことがバレれば無駄になるだろうね。だから、諦めてくれないかな?」
そう言って、吉井君はこっちに近づいてきてアタシの頬に手を伸ばしてきて……。
「んっ……!」
そのまま唇にキスしてきた。一瞬頭が真っ白になったが、すぐに正気に戻って突き放す。
「やっ……、なにすんのよ!」
「っとと、さっき言った通りだってば。具体的に言ってほしいの? それとも……まだ断るつもり?」
チラッと目線を写真に向ける。それが意味するのは……でも。
「でも……こんなの絶対嫌よ……」
「ねえ、木下さん」
また同じように頬に手を添えてくる。一瞬身構えたが、さっきと違ってそのまま言葉を繋いできた。
「別にさ、変態的な要求するつもりもないし普通にするだけだからさ。いい加減受け入れてよ」
ふざけるな。するだけ? 受け入れろ? そんなことできるはずが……。
こっちの気持ちなどお構いなしに、吉井君はアタシの胸に手を伸ばしてくる。
その意図を理解して、払いのけようと手を上げかけた途端に、
「動かないで」
余裕の態度を崩さなかった吉井君が初めて感情を露にした。ここに来て初めて聞いた声色。苛立ちを抑えきれない様子で続けて口を開く。
「これ以上抵抗するようならもう終わり。その時は写真をばら撒くよ」
「……ッ!」
そのまま胸へ伸ばしてくる吉井君のその手を――アタシは止めることができなかった。
「やっぱり女の子の体っていいよね」
制服の上から胸を触りながら言ってくる。
「……痛っ」
「っと、ごめん大丈夫? 力入れすぎたかな」
「あ、…………」
吉井君の事が分からない。元から親しいわけじゃなかったけど、少なくともこんなことをする人には見えなかった。
今のような相手を気遣う言動も、最低な行為をしているのも事実で……。
「んー、じゃあ上を脱いでくれる?」
「そんなこと……」
「服脱がなきゃできないでしょ。ね?」
口調こそ強くないが、言外に拒否は許さないという意思が伝わってくる。
「……」 スッ プチ プチ
ブレザーのボタンを外して脱いで床に置いた後、ネクタイを緩める。
しかし、それ以上手を進められなくなった。どうしても抵抗感が拭えない。
そのまま躊躇していると、吉井君がブラウスのボタンに手を伸ばしてきた。
「ちょ、ちょっと」
「あんまり時間あるわけじゃないからね。待ってる暇はないんだよ」
「わかった、脱ぐ、脱ぐから……」
残ったボタンを外して、袖から手を抜く。吉井君はアタシの手からブラウスを乱暴に奪って、後ろに放り投げる
下着だけになってしまった上半身を両腕で抱えて必死に隠そうとしたが、すぐに意味をなさなくなった。
「ブラジャーは自分で外せる?」
「えっ、そんな」
「じゃあいいよ。ちょっと動かないでね」
そういって正面から抱きしめるような体勢になる。背中に触れる吉井君の手の感触に気づき声を上げようとした時には、すでにホックが外されていた。
「やっ、やだ!」
「うーん、やっぱり服の上からの感触とは違うねぇ。」
無遠慮にまた胸を触ってくる。さっきまでと違って直接肌に吉井君の手が触れて……。
「ひゃっ!」
「ん? くすぐったかったかな」
アタシが胸元に集中してる間に、首元に口づけられ思わず声が出た。
「んっ、やっ、こんなの……」
「でも、ホントに肌きれいだね。秀吉もきれいだったけど、それとも違うんだよなぁ」
胸を弄る手を止めず、首から肩にかけての部分に吸いついてくる。
「んん、やめて、吉井君……」
「それは無理だよ。なんかこうして触れてるだけで気持ちいいんだもん」
「んっ!」
唇を離さぬまま、胸の触り方を変えてくる。
さっきまでの全体を揉むような動きをやめて、胸の頂点に指先で刺激を与えるようにいじりまわしてくる。
「やっ、あぁん」
「結構反応いいね。木下さんは自分でしたりするの?」
「そんなのするわけ……ひゃ! え!?」
肩の辺りから移動して、今度は胸に口をつけてくる。
「んん……、な、なにしてるのよ!」
「ふぇ? ふふぇをなめふぇるんだふぇろ」
「やあっ、離してから喋ってよ!」
「ふぇー、れもなぁ」チュパッ
「ふひゃっ!」
否応なしに体が反応する。
正直な話、アタシはそこまで純情な女の子じゃない。世の女性がどうなのかは知らないけど、自分で自分を慰めたことくらいはある。
行為自体は不快に思っていても、刺激を与えられると声も反応も抑えきれない。
「だめ、やめてよ……」
「そう言ってる割には……押しのけようとしないんだね。木下さん」
「ッッ! やっ、ちがっ」
無意識に吉井君の頭を抱えこもうとしていたことに気付いて手を戻す。
その間も吉井君はアタシの胸を唇で、舌で、吐息で弄ぶ。
「んっ! ふっ……はぁ」
「んー、ここはどうかな」ペロッ
「やぁっ、なんでへそなんかぁ……」
「気持ち良くない?」
「なわけないで……くぅぅ」
どうしても反応が抑えきれない。こんな状況で肌を直接舐められて、気持ちいいはずなんか無い。
けど、それでも……。
「……やばっ、ホントに時間無いな。んじゃ、そろそろ下も脱がすよ」
「えっ、いやっ、ちょっと」
宣言と同時に、力の抜けていた下半身に手を回されて、ショーツが太もも辺りまで下ろされる。
「やっ、やだ、やめて」
足に力を入れてその動きを阻害する。すると吉井君は何を言うでもなく、顔を近づけてきて……。
「あ……ふむっ!? ん、あ、ちゅぷ」
唇にキスをされる。それだけじゃなく、開いたままだった口から舌が入ってくる。
「んっ……ちゅ、はぁ…ちゅぱ、ちゅ、はぁ……ちゅぷ、はぁぁ……」
唇を吸われて、アタシの口の中を吉井君の舌が暴れまわる。
どうにか避けようとしても、狭い口内では舌の触れ合いを制限することはできない。
「はぁっ、む……ちゅっ、ちゅ」
ざらついた吉井君の舌が、アタシの舌に絡まり、唾液が音を立てる。頭に直接響いてくる卑猥な音に意識が朦朧としてくる。
「あむっ……ちゅぱ、あぁ……はぁ、あっ……!」
「スカートは……まあいいか。このままでも」
意識を逸らされているうちに、いつの間にか下着を脱がされていた。吉井君の手が守るものを失ったスカートの中に伸ばされる。
すっ、くちゅ
「んっ! 痛っ」
「あれ!? ごめんごめん」
無造作にいきなり指の先を入れられて痛みが走る。少し慌てたように謝罪の言葉を口に出す吉井君を見て……。
(違う! こんな考え……)
自分の思考を必死に頭の中から追い出す。こんなことされておいてこんなことを考えるなんて……。
「あっ、ん……んぅ」
さっきの反省か、表面をなぞるように触ってくる。
「少しだけ……濡れてるね」
「ん……」
くちゅ、くちゅ
表面から少しだけ中に指が入ると、僅かに分泌された粘液が音を立てる。
それがとんでもなく恥ずかしい気がして、耳を覆いたくなる。
「ん……ちゅっ」
「やっ、ん……あっ!」
秘所をいじる手は止めずに、再び胸に口をつけてくる。それも乳首だけを対象に、唇と舌で刺激を与えてくる。
「んっ、んっ、あ……だめ、だめ!」
割れ目をなぞるように動かしていた指は、いつの間にかゆっくりと中に侵入してきている。
先程と違って慎重に、それでも確実に。
その指使いが、痛みとは違う刺激を伝えてくる。
「ん、やあぁ、はっ、あぁ……」
少しずつ粘液の量が増してきて、音が大きくなる。ほんの少しずつ不快感が別の感覚に変わっていく。
「あっ、あぁ、んっ…………あ」
吉井君の指と口がアタシの体から離れる。そのまま上着を脱いで床に敷いて、アタシをそこに倒し、ズボンのベルトを緩めている。
「ごめんね。ちょっと準備足りないと思うけど時間も無いし、我慢もできないしさ」
そう言って、ズボンとパンツを下ろして下半身は裸になった。
一瞬、その股間にそそり立つモノに目線がいったが、すぐに目を逸らす。
吉井君はアタシの反応など特に意にも介さず、必死に閉じていた足に手をかけて広げようとしてくる。
望まない初体験への嫌悪が、さっきの何倍もあるだろう痛みへの恐怖が頭の中を駆け巡る。
少しは持っていた希望が、いつか好きな人と行うであろうと思っていた一生で一度の「初めて」への憧れが完全に砕かれる。
だから、この時のアタシは求めたんだろう。この状況を受け入れるための免罪符を。
……そんなもので、なにも救われなどしないことが分かっていても。
「ね、ねぇっ、吉井君。ちょっと待って」
「……いまさらやめないよ? 元々やめるつもりは無かったけど」
「ううん、違うの。そうじゃなくって……その、なんでこんなことしたの?」
吉井君が完全に理解ができないという表情をしている。
「ええと……この期に及んでそんなこと」
「だからそうじゃなくて、だって……秀吉とずっとしてたんでしょ?」
こんな事をされてる最中でも、時折見せる吉井君の気遣いが気になった。
最低な行為をしていても、なにからなにまで最悪な人じゃないはず。
「だったらなんでアタシにまで、その……こういうことしようとしたの?」
そう思い込んで、自分の為に吉井君を擁護して、この行為に及んだ何かしらの「理由」を見つけたかった。
いつか秀吉と入れ替わった時に感じた、吉井君の秀吉に対する態度を思い出して。
人からはよく女の子に間違えられる弟に対して、少なからず吉井君も同じように思っていたはず。
その秀吉になんでもさせられるようになっていて、不満なんて無かったはず。だから……。
「なにか理由があったんじゃ、ない、の……?」
喋りながら、涙が零れ落ちていくのを感じる。
覚悟なんて決められなかった。受け入れるしかない状況でも、受け入れられるはずがなかった。
そんなことはできないから、せめて……納得して諦めたかった。
女だったら誰でもいいとかそんなのじゃなくて、相手が木下優子だからこんなことをしたって言って欲しかった。
「ねぇ、答えてよ……」
いや、そこまでじゃなくてもいい。この際、秀吉とそっくりな顔をしてるからって理由でも構わない。
どんなにちっぽけでも、たった一つでいいからアタシじゃなきゃいけない理由があってくれれば――
それに縋って、仕方がないって言い訳して、この状況を、この後することを、諦められるんじゃないかと、……そう思ったのだ。
「まいったな……。泣かれても困るんだけどな」
そういって、制服のズボンからポケットティッシュを取って、一枚取り出してアタシの目元を拭う。
そうやって、とても根っから腐った人間とは思えないことをしながら、吉井君は
「でも、別に理由なんて無いんだよ。強いて言うなら脅迫材料が手に入ったからこうしただけかな。別に誰でも良かったし」
無邪気な残酷さで、アタシが最後に縋ろうとしたものを粉々に打ち砕いたのだった。
「んっ、はっ、ヒグッ、あっ、あっ、グスッ」
「すご……、気持ちいいよ、木下さん」
初めて秘所を貫かれた痛みも、流れ出る血も、アタシの中で暴れる吉井君の――の感触も、どこか他人事のように思えた。
「くっ、はっ、木下、さん、んっ」
「やっ、ああっ、んん…んっ! ちゅ、ちゅぱ、あむ」
腰を振りながら唇を合わせて舌を差し込んできた吉井君に、思考を放棄して応じる。
「んちゅ、ちゅ…ちゅぷ、んっ、はぁあ…ちゅっ、ちゅ」
ぐちゅ、ぬぽっ、ぐちゅ
少しずつ、痛みは薄れはじめて潤滑油が増えてくる。
それでも、愛撫されていた時に少しだけ感じていた痺れるような感覚を、今はもう感じない。
「ちゅ…ちゅぱ、ぷはっ、やっ、あ、んっ! はっ…あんっ」
「くっ、やっぱり、尻の穴とは、全然、感覚が、ちがうや」
「んっ、んっ、はぁっ、ちょ、ちょっと、つよすぎぃ…」
最初に入ってきた時から乱暴に突いてきたのに、ペースは衰えるどころかどんどん上昇している。
さっきまでの気遣いなんて微塵も見られず、ただひたすらに蹂躙されていく。
「くはっ、いいよ、木下さんの膣内、もうっ、我慢できなさそうだ」
「あ、あ、ひゃ、んっ、んぅぅ!」
スパートとばかりに腰を打ちつけられながら、痛いくらいに胸を掴まれる。
「っ、もう、出るよ、木下さん! 出すよ!」
「あっ、あ…んぁっ! やっ! あぁん! あっ、ああっ!」
どびゅ、びゅるっ、びゅっ、びゅっ
「あ、ああ、あ、あつ…い、な、中に、出て…」
胎内に放出された精液の熱さを感じて、
(……そういえば、避妊具、つけさせて、なかったわ、ね)
と、今更ながらに気づいたのだった。
パァン!!
「いってて……」
「このくらいは……いいわよね」
行為が終わって服装を直した後、吉井君の頬を一発引っ叩いた。
吉井君は、少し赤くなってきている頬をさすりながらも、文句は言ってこない。このくらいは許すつもりみたいだ。
避妊具の件については、緊急避妊薬を渡された。一緒に通常の経口避妊薬も渡されて、飲んでおくように、だそうだ。
男性である吉井君が持っていたことに少し驚いたが、秀吉に産婦人科に行ってもらったら、あっさり処方してくれたそうだ。
まあ、そんなことはどうでもいい。アタシにはもう一つしなければならないことがある。
「吉井君、お願いがあるんだけど」
「……これ以上殴られるのは勘弁してほしいんだけどな」
「アタシを、貴方の彼女にして」
「………………へっ?」
結局、最後の最後――全てが終わった後でもアタシは認められなかった。
アタシを何とも思ってない相手に、犯されて、奪われたことが。
だから、これが最後の妥協案。
「もしかして、木下さん僕のこと好きだったとか……?」
「面白くもない冗談言わないで」
アタシの真意を理解できないとでも言いたげに、目を見開かせてこっちを見る。
「理解しようとしなくていいわ。イエスかノーかだけ答えて」
それでも、口を開こうとしない吉井君に無理矢理決定させる。
「イエスなら今後もこの関係を続けていいわ。でもノーならこのまま職員室に駆け込んで全てを話す。その後どうなろうともね」
「いや……まあ、彼女を名乗るくらい構わないんだけど……」
「そ、それならいいわ。よろしくね。最低な彼氏さん」
アタシはそういって右手を吉井君の前に差し出す。だけど、吉井君は未だに訝しんでるみたい。
「理解しなくていいって言ったでしょ」
強引に、吉井君の手を引っ張って形式だけの握手を済ませる。
「じゃあ、今日はもう帰ってもいいわよね。さよなら」
「え、ああ、うん」
まだ呆けてる吉井君を部屋に残して、さっさと立ち去る。
既に日は落ちかけていて、もう校舎内に他の生徒の姿は見当たらない。
玄関に向かって歩きながら、頬を伝う涙を手で拭う。
「グスッ……ズッ」
目を押さえて無理矢理涙を止める。泣く必要なんかない。だって……「理由」は用意したから。
今日、アタシを犯したのはアタシの彼氏。……人間として最低なだけの。
今日みたいに学校で求められて、万が一誰かに見つかった時の言い訳。脅されて、奴隷なんて扱いを許容してるわけじゃない。
そしてなにより、……これから関係を持ち続ける自分への言い訳。
数年後、数十年後に思い出すのは、いいように弄ばれたことじゃなく、屑な男に引っかかっただけだと弁明するための。
そうやって、あの最低な男が飽きるその時まで――アタシは自分の心を騙し続ける。
終了です。
なんとなく書いてるうちにこんな風になった。
しかも、やけに時間かかったし……と愚痴をこぼしつつ
それではまた。
>>934 超乙!!です。
こういう文章書ける人ってあこがれる
次回も楽しみにしています
優子さんに萌えた
可愛いよ優子さん可愛いよ
ひょっとしたらメインヒロイン二人よりも人気あるんじゃね?
それはおかしいだろ常識的に考えて…
あとヒロインは3人だ。
※注釈1※
バカテスでは現在アキちゃん秀吉香美ちゃんの三人がヒロインです
この三人のうち香美ちゃんは出番の回数から忘れやすいのでしっかり覚えておきましょう
三人目って葉月ちゃんじゃないの?
葉月ちゃんよく出てるけどあんまりストーリーには関係ないんだよな
>>907の続きはマダか?
新スレ建てた方が良いかな?
ビクビクと震える体がおさまり肩で息をする彼女の姿を、彼は割合に落ち着いて見ていた。
いや、彼の体にはすでに熱が上がり、脈拍は常より早くなっていた。
けれど、それを彼女に知られない程度には冷静だった。日ごろの無口さも役に立ったようだ。
「は、あ……ムッツリーニ君……実技も、上手だね」
「…………」
どうこたえるべきか、逡巡している彼に笑みを向けて、彼女はゆっくりと体を起こす。
汗で張り付いたシャツからは肌色が透けて見え、胸の先端も確認できる。そういえばまだ直接触っていなかった。
という、彼の考えを知ってか知らずか、彼女は自分のネクタイを外し、シャツのボタンをいくつか開けて。
「今度はボクの番だね。実技でなら負けないよ?」
ベンチに腰をおろしていた彼に迫って、ベルトに手をかける。
「…………!?」
何を、と言うまでもなく、彼女のしようとしていることはわかったが、慌ててしまう。
そして慌てながらも、ちらちらと胸元が見えて、そちらに視線がいってしまう。
これを計算してのさっきの脱ぎだったのか。だとすれば実践派の名は伊達ではない。
などと感心している間に、窮屈な場所から分身が解放される。
「わ……もう、やる気マンマンだねー」
細くて、自分のよりも柔らかな指が添えられる。
「じゃ、覚悟してね?」
見上げる瞳はいつにもまして楽しげで、それでいて妖しい熱を帯びていて、思わずつばを飲む。
先端を舐め上げる舌に戸惑いはない。唾液を垂らして潤滑油にして、細い指が竿をしごく。
それだけで、自分でするのとは全く違う快感が背を走る。
ぱくりと口に含まれれば、その温かさと感触に、ぞわりと身を震わせる。
「ふふ、きもひいぃ?」
自分をくわえたまま、見上げてしゃべる彼女の頭に、自然と手がいく。
「…………あぁ、いい」
くしゃりと髪をなでると、彼女は嬉しそうに目を細める。
「は、む……んん……」
舌は別の生き物のように勤勉に、裏筋を舐めたり、先端をはじいたりと休みなく動く。
吸いつかれながら柔らかな唇でしごかれると、たまらない。
「…………くっ…………」
「ふ、むぅ……んんっ」
じゅぷじゅぶと、いやらしい音が響く。
かと思うと、ゆったりとした動きを始めて、もの足りないと感じさせる。
思わず腰を押し込むようにみじろぐと、ちらりと彼を見上げて、先端に吸いつく。
唇を先端まで滑らせて、喉の奥まで一気に押し込み、吸いつきながらまた頭を上げる。
再び激しくなった責めに、いっきに発射の予兆がせりあがってきて、思わず彼女の頭を引き離す。
「んっ……!?」
驚きに目を見開く彼女に、ばつの悪い顔を見られないように、そのまま勢いで彼女をベンチに押し倒す。
「あはは、イきそうだった?どう?ボクの実技は」
「…………まぁまぁ、だ」
苦し紛れの一言はバレバレのような気もするが、これは一応男として言っておかないといけない、気がする。
それにしても、やはり実践派の名はホンモノだったようだ、と思うと、少々癪だ。
一体今までどんな男と実技の技術を磨いてきたのか、と、当初の疑問を思い出すと、なぜかますます癪だ。
とにかく自分の手でこの女を抱かなければ、この鬱屈は消えそうにない。
「…………まだ、脱がせていなかった」
「あぁ、そうだねぇ」
やけに気負いを感じている彼とは対照的に、彼女はどれだけ快感に喘いでも呑気に見える。
彼が器用に彼女のボタンをはずすと、呑気な彼女も手を伸ばして彼のネクタイを外し、ボタンをはずす。
露わになった彼女の胸は汗ばんで、桃色の先端が彼を誘う。ので、迷いなく口をつける。
「ん、あんっ、やぁ、気持ちいぃっ……」
コリコリと先端を舌で転がしながら、もう一方は手でもみしだく。
「はぁ、あ、あっ……っ」
あっという間に声をあげてすがりつくのは、先ほどの余韻が残っているせいか。
頭を抱かれると離れることもできず、夢中で胸に吸いつく。
「ムッツリーニ、くっ、だめぇ……っ」
びくびくと震えて、せっぱつまった声が聞こえて、ようやく頭を離す。
息を乱している彼女を眺めながら、スカートに手をかける。
力の入らない彼女も腰を浮かせて、脱ぐのを手伝う。
一糸まとわぬ姿になって、よくしまった体のラインがよく見えるようになった。
「は……きて、ムッツリーニ君……」
「…………待て」
「え……?」
「…………準備が必要」
当然、保健体育を得意とする彼女なら理解できるはずなのだが、それもおぼつかないほどの状態だったということか。
彼は完全にいきりたった自身をオブラートに包んで、ようやく彼女の脚を割る。
「…………いくぞ」
「う、うん……」
うなずいた彼女が、これまでよりほんの少し控え目に、視線をそらしたのは気のせいだったのか。
腰を押し付けると、ぬるりとした粘液が邪魔をして、外側を滑ってしまう。
今一度手を添えて中心にあてがい、ゆっくりと腰を進める。
「いっ…………」
「…………!?」
苦しげな声に、思わず彼は動きを止めた。
それに気づいた彼女ははっとして、ばつが悪そうな顔をする。
「ご、ごめん……ゆっくり、して……」
言いにくそうに言ったとの言葉が示す意味は、おそらく。いやまさか、と逡巡しつつも、他に答えは見当たらない。
なぜかここにきて一気に、自分の心臓が脈打つのを感じた。
「…………処女、なのか」
「……うん」
こくりとうなずく彼女は、とても気まずそうで、かつ恥ずかしそうでもあった。
「い、意外かもしれないけどさっ!でも、その……そういうことだから、優しくして、ね?」
彼にとってはもちろん、これは意外な事実だった。あれだけ実践派と自称し、かつこうして、実技を披露しているというのに。
実践派を名乗るなど笑止、と勝ち誇れる状況ではあるのだか、それより彼が感じたのは。
「…………少し、嬉しい」
「……え……?」
自分のつぶやきの意味を深める間もなく、彼は彼女の耳に顔を近付けて。
「…………なんでもない…………いくぞ」
ゆるゆると、先ほどよりも慎重に腰を進める。とにかく未開のそこは狭くて、キツくて、それでいて熱く濡れていて。
オブラート越しとはいえ、手とは比べ物にならないくらいに気持ちがいい。
けれど彼の背に回された彼女の腕が、必死ですがりついているのがわかる。
「…………痛いか」
問いかけると、ぎゅっと瞑っていた目を見開いて、首を振る。
「だ、大丈夫!思ってた程じゃない、というか、その、大丈夫だから!だから……」
やめないで、なんて囁くのは、反則だと思う。
「…………力を抜け。…………息を、吐くといい」
「う、うん…………は…………ふっ……んんっ……」
苦しげな、鼻にかかった声を聞きながら、浅いところをゆっくりと行き来してから、腰を進める。
思いやりを持ってそんな動きをしていても、彼自身はどうしようもなく気持ち良くて、ただでさえ狭い彼女の中で暴れてしまう。
ゆったりとした動きでもこれだけ気持ちいいのに、思うように腰を動かしたらどんなにか気持ちいいのか。
それを実行に移さないでいるのも、一重に理性と言う名の天使のおかげなのだが、そうはいっても限界というものはある。
ひときわ狭い場所までたどりつくと、一度息をついて。
「…………すまん」
「……い、いいよ……ムッツリーニ君の、好きにして……」
ほんの少しおびえたように言う彼女は、いつもの姿からは想像できないくらい、健気で、愛らしかった。
「……っ!」
彼女の腰をつかみ、奥深くへと侵入すると、彼女の表情が一層険しくなって、息をのむ。
破瓜の痛みは猫のような大きな瞳に涙を浮かばせるが、それに構っていられる余裕はなかった。
一気に最奥まで押し進み、引き抜くと、若く異物を知らない肉壁が絡みつく。
「っひ、いっ……っ!」
苦悶の表情と悲鳴とを頭の片隅にひっかけながら、それでも彼は動きを止めることはできない。
実技で彼女を上回るという一種の目標は、今は無意味になっていた。
彼女が快感を得られないなら、いっそ早く終わらせてやって方が彼女のためにもなる。
都合のいい言い訳にもなりそうな答えに向かって、がむしゃらに腰を振る。
「む、ムッツリーニくっ……ひ、いあ、あぁっ……!」
背中に爪が食い込んでも、いつの間にか彼女の瞳に浮かんでいた涙がこぼれていても、同じことだった。
むしろ、そうされるほどに一種の欲望が満たされるようで、止めるわけにはいかなかった。
自身の先端から根元まで、余すことなく刺激を与えるように深く、素早く抜き差しを繰り返す。
卑猥な水音と彼女の悲鳴とを聞いているうちに、再び射精感が襲ってくる。
そこで彼女の足を抱え上げ、より深く、奥まで自身を突きたてる。
「ひっ、あ、あぁっ……っ!」
首を振り、涙をこぼしながらも彼女は彼にすがりつき、彼の腰に足を絡める。
「…………くっ!」
その貪欲さに応えるように、きっと苦痛しかないだろう彼女の最奥に突き進んで、腰の奥からせりあがってくるものを吐きだす。
普段鼻血として出ている欲求が、幾度も彼女の中に出て行こうとしているのがわかる。
涙でぐしゃぐしゃになった彼女の頬をぬぐってやって、ようやく落ち着いた分身を引き抜くと、最後の快感に震える。
引き抜いたそれには、間違いなく赤いものが混じっていて、今さらながら自分の行いを思い知る。
「……は……ムッツリーニ君……」
少々反省しながら処理をした彼に、彼女は手を伸ばす。
起こして欲しいのだろうと手を取った彼を、彼女は予想外の力で引き寄せた。
自然と彼女の上に倒れこんで、思わず表情をうかがうと、やけに満足げに微笑んでいる。
「ふふ、ありがとう、ムッツリーニくん。ボクの初めての相手になってくれて」
汗ばんだ肌を密着させていると、なんだか妙に大人になったようで気恥ずかしい。
「…………感謝されるようなことはしていない」
「そんなことないよ。ボク、初めてはぜったい、好きな人とって決めてたんだから」
「…………!?」
突然の告白に思わず目を見開くと、彼女はむっとしてみせる。
「あーっ、なにその顔っ!もっと喜んでよね!勇気を出して女の子が告白したんだからさ!」
「…………本気か」
つい本音で聞き返してしまったが、その問いも彼女にはますます不満だったようで。
「もう!ムッツリーニ君のバカ!」
むにゅ、と頬を思い切りつねられる。
「…………痛い。いや、すまん」
「ほんとに悪いと思ってる?」
「…………思っている。だから手を離してほしい」
ようやく手を離して、彼女は再び彼を驚かせる。
「じゃあ、ムッツリーニ君は?ボクのこと……その……好き?」
再び目を見開いた彼は、その瞬間に、自分でも不思議に思っていた疑問が解けた。
そして少々恥ずかしかったが、彼女の頬を軽くつねる。
「なっ、何するの!?」
「…………俺はお前の実技の相手が知りたい、と言った」
「ふぇ?うん、言ってたねぇ」
「…………好きじゃなければ、そんなこと気にならない…………と、思う」
「…………え?い、今のって、つまり」
ようやく熱が下がってきたはずの彼女の頬が赤く染まる。
頬をつねっていた手を離して、無理矢理頭を抱く。
「…………2回は言わない」
「……うん。……えへへ。嬉しいなぁ」
ふにゃ、と緩んだだろう彼女の表情を見たい気もしたが、彼女と同じくらい赤くなっている顔を見られるわけにもいかない。
「ボクもお兄ちゃんと約束した甲斐があったよ」
「…………!?」
突然の発言に、思わず彼女頭をひきはがし、至近距離で問い詰める。
「…………兄、だと…………!?」
「え?う、うん……僕に実技を教えてくれたの、ボクのお兄ちゃんなんだけど、初めては好きなやつにとっておけって……」
―…………実の兄だと…………近親相姦、いや、本番までは達していない…………とはいえしていることは実技に他ならない…………だが見ず知らずの男よりは…………という問題でもないのでは…………
予想外の解答が予想外のタイミングで舞い込んできて、彼の頭の中は混乱した。
「ボク、ムッツリーニ君と出会うまでは、いっそお兄ちゃんでいいかなーなんて思ってたんだけど、やっぱりムッツリーニ君で良かった……って、聞いてる?」
「…………(ハッ)聞いている」
とりあえず、悶々としていた疑問は解決された。予想外の結末ではあったが。
そう彼が自分を納得させていると、彼女がたたみかけてくる。
「そっか、それじゃ僕の番だね」
にっこりと笑った彼女の意図がつかめず、次の言葉を待つ。
「ムッツリーニクンの参考書の隠し場所、教えてもらう約束だったよね?」
「…………!」
逃げ出そうとした彼の体をがっしりと抱きしめて、彼女は笑う。
「逃げようったってそうはいかないよ、ムッツリーニ君。何せこれからは一緒に実技のお勉強をする仲なんだからね?」
その発言内容は非常に魅力的なのだが、とにかくこの場所から脱出せねば。
そう焦る彼の表情を楽しげに眺めている彼女とは、長い付き合いになりそうだった。
というわけで、終了。
色々不完全燃焼でモニョる。
GJくれた人たちありがとうー。次回への糧にします。
あの…なんというか…GJです
GJ……!
久しぶりに 明久×秀吉 お願いします
ありがとう・・・・・・GJ!
とにかくGJ!
不完全燃焼だっていいじゃないか
愛子さんが可愛いならそれで問題なし!
GJでしたー!
すごく・・・GJです
955 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 22:52:38 ID:TVnSq0Z7
工藤さんがよければ
すべてよし
投下したいんだけど、早く次スレ立たないかな
1レス2キロバイトと考えても投下は結構厳しいかな
雑談でもして埋めようか
残り約40KB40レス
あと2万文字くらい書けるんじゃないかな
959 :
御餅:2010/08/07(土) 21:50:54 ID:xZJBJ/u5
とりあえず埋めネタ行くわ
エロなしね そこんとこよろしく
960 :
御餅:2010/08/07(土) 21:51:39 ID:xZJBJ/u5
ヤンデレ翔子
〜雄二サイド〜
俺の靴箱に手紙が入っていた。
可愛らしいピンク色の便箋だった。まるでラブレターのような……気のせいか。
このインターネットの時代に、こんな古臭い手法を使う奴なんていたんだねぇ。
俺はポケットの中に乱暴に突っ込んだ。
「おはよう雄二。今日もいつもと変わらずブサイクだね」
「よう明久。お前も相も変わらずバカ面だな」
「ははは朝からいきなり御挨拶じゃないか雄二ィィィィ……!」
「わははお前も人のこと言えないだろうが明久ァァァァ……!」
「お主ら朝から何やっとるんじゃ?」
クラスメートの馬鹿もとい馬鹿久と秀吉だ。
やばい。こいつにラブレター(仮)を見られたら、かつての明久ラブレター事件の二の舞だ。
馬鹿じゃあるまいし、ここは冷静に回避だ。
「どうしたのじゃ?雄二。何やら顔色が優れんぞ?」
クソッ!秀吉、変に鋭いじゃねえか。
いや待て、目に見えるほど俺の顔色はおかしいのか?動揺が目に見えているほど、ということだろうか?
「どうせ馬鹿な雄二のことだから、何か拾い食いでもしたんじゃない?」
落ちている人の食いかけのパンを食おうとするお前にだけは言われたくねえ。
……といつもなら反論しているのだが、これはちょうどいい。
「実は悪いもん食っちまったらしい。ちょっとトイレに行くわ」
「ははは、やっぱり馬鹿だなあ雄二は」
明久、てめえ後で覚えてろよ。
とはいえ、これでこの場を離れる口実はできた。
このままだと一緒に教室に行くことになり、何かの拍子で見つかる可能性も。
「じゃあな二人とも」
「あとでまた教室で会おう」
「途中で漏らすなよー」
明久、やっぱり貴様とは決着をつけなければならんと思っていたぞ。
☆
「さてと……」
とりあえず安全地帯の個室トイレにハマり、さっきの便箋を広げる。
次のように書いてあった。
961 :
御餅:2010/08/07(土) 21:53:01 ID:xZJBJ/u5
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
坂本雄二先輩へ
突然このような形でお手紙を出すことになってすみません。
あなたに伝えたいことがあります。
今日の放課後、五時に旧校舎の校舎裏で待ってます。
御迷惑でなかったら、来てください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふむ……」
割と短い文章。典型的な呼び出しだ。
しかしこれだけだとラブレターと判断するには決定的に何かが足りない。
好きだ、という単語がない為でもある。
只の愉快犯かもしれないし、もしかすると中学時代に俺に恨みを持ってる奴かもしれない。
もちろん、好意をもっている相手、ということもある。自惚れるつもりはないが、一応それを前提に考えよう。
「後輩……か」
自分は部活をしていないし、積極的に委員会などの仕事に取り組んでいるわけでもない。
だから、後輩との接点はあまりない。
「まあいい、今日の放課後になればわかることだ。焦らなくていい」
立ち上がった雄二は、持っていたライターで手紙を燃やし、トイレに流した。
下手に持っていて、見つかったりしたらそれこそ大問題になる。
書いた主には悪いが、証拠隠滅はさせて貰う。
さて、そろそろホームルームが始まるな。
☆
さて、展開は早いが放課後だ。
五時になる三十分前に授業が終わり、皆が帰り始める。部活の奴は部活に行く。
因みに手紙のことはばれてない。当たり前だ、現物がないのだから疑われることさえない。
まだ時間があるな。どう時間潰しするか――
「雄二ー。帰らないの?」
明久の馬鹿が話しかけてくる。
「すまんな。今日は少し遅くなる。先に帰ってくれ」
「どうしたの?雄二。うちでゲームしようよ」
「…………いつもと違う」
「悪い。ちょっと鉄人に頼まれたことがあってな。お前行くか?」
鉄人の名前を出した途端、二人の顔が引き攣った。
「勘弁するよ。じゃあね」
「…………また明日」
ムッツリーニと明久が教室から出て行った。まっちょろいもんだ。
尤も、俺でも鉄人の名前を出されたら速攻で逃げるがな。
ぶらぶらしていると、十分前になったので、そろそろ校舎裏に向かうことにした。
途中、翔子にあった。
「……雄二、何してるの?」
「どうした翔子。Aクラスはなんかの会議やってるんだろ?こんなところでサボっていていいのかよ」
因みに月に二回、各学年のAクラスの上位数名による校内の治安やら何やらの会議があっているそうだ。
要するに普通の学校で言う、生徒会みたいなもんだ。
(因みに作者には文月学園の生徒会的な組織がよくわからんため、そういうものだと解釈してちょんまげ)
この学校は実力主義なので、上位クラスに権力が行くのは当然である。
てかこういうのって、普通各クラスの代表が出席するもんじゃないのか?
まあ俺からからすれば眠たいだけだからありがたいが。
そしてAクラスの代表ともなると、発言権は格段にある。そんな翔子がこんなところでサボっていいのだろうか?
「今は少し休憩。もう少ししたら戻る」
「そうか、頑張れよ」
そう言ってその場を去った。
しかし変だな。会議って確か、三年のAクラスでやってるもんじゃなかったのか?当然新校舎のはず。
ここは旧校舎だぞ?休憩にしては遠すぎないか?
962 :
御餅:2010/08/07(土) 21:54:00 ID:xZJBJ/u5
☆
俺は五分前に校舎裏に着いた。相手がすでにスタンバっていた。
小柄な眼鏡をかけた女の子だった。
「あ、あの、さ、坂本先輩です、か……?」
「おう、俺だ」
女の子が顔を紅くして、こう言った。
「せ、先輩っ、わ、わ、私、ずっと先輩のこと好きでした!だから、えっと、その……つ、つ、つ、付き合って下さい!!」
テンパりっぷりに眼鏡が曇ってるぞ。とは言わなかった。
P(便宜的にPと呼ぶことにした。名前を考えるのが面倒だったからじゃないんだからね!by作者)は
あわあわと焦っているようで、バタバタ動き回っている。
「おい、落ち着け」
「は、ハイィィ!」
いや、落ちつけよ。
Pは深呼吸をして、再び俺に向きあった。
「あ、あのいきなり言われても困ると思います。な、なので返事は明日改めてお願いします!時間をとらせてすみません。
し、失礼します!!」
そう言って一目散に逃げるように校舎に駆け込んだ。
かなり内気な性格らしい。これでも相当勇気を出したような感じだ。
姫路や島田もこのくらいハッキリ行動すればいいのにな、と思いながら雄二は靴箱を目指した。
☆
帰り道――
忘れ物をして、Fクラスに取りに帰る羽目になった。帰るのが思ってたより遅れることになった。明久か俺は。
――さてと。
俺は今の状況を整理し直した。
俺のことをどこまで知っているのかは知らないが、ともかくPは俺に好意を持っていることは疑わなくてもいいだろう。
俺は少なくとも明久ほど鈍感でもない。
問題は、俺の対処だ。
寄せられている好意を無下にするのは余りにも可哀そうだ。しかし、ここは優柔不断な態度は取らない方がいいだろう。
それはつまり、付き合うか、付き合わないかという事だ。
Pと付き合えば、Fクラスが一気に敵になる。
逆に付き合わないのなら、特に何もないが、Pの好意を無下にすることになる。
とりあえず、明日の放課後までには決めておくか。楽観視したほうが視野も広がるしな。
「……雄二」
「のうわぁ!」
みっともない声を上げてしまった。いきなり背後から声掛けられたら誰だってビビるだろ。
「って翔子、何してんだ?」
翔子はじっと俺を睨んだ。何だ?いつも以上に迫力がある。
「……雄二、私に何か隠し事してない?」
「は?何のことだ?」
がしっと手首を掴まれた。目もいつも以上に恐い。
「……私の質問に答えて」
「何もないぞ。携帯でも見るか?お前の言う浮気相手とやらもいないぞ?」
真っ先に携帯をとられるので、そう言った。いつもの習慣だからな、悲しいことに。
しかし、翔子は何もせず手を離し、目も穏やかになった。
「……そう。わかった。じゃあ私はこっちだから、また明日」
「あ、ああ、じゃあな」
そのまま翔子は帰路を辿っていった。
いつもなら無理やり連れて行かされるのに、どういうことだ?今日は妙に大人しいな。それなのに威圧感があるのはなぜだ?
963 :
御餅:2010/08/07(土) 21:54:40 ID:xZJBJ/u5
☆
次の日の放課後、俺は信じ難い物を見た。
それは、昨日、この時間に自分に告白したPが変わり果てた姿になっていたからだ。
昨日は顔中真っ赤になっていたのに対し、今日は真っ青で、目の下のクマがでかい。まるで廃人のようだ。
Pは涙を流してガクガクと震えながら、絞り出すように俺にこう告げた。
「せ、先輩……すみません。昨日の告白の事は忘れてください。私の単なる勘違いでした。本当に……本当にすみません!!」
それから昨日と同じく逃げるように去っていった。
しばらくして、俺は現状を理解した。
まあ、こんなもんか。
元不良の俺に好意を持ったような気がしただけだろう。それで、俺の事を知り、暴力を振るわれることを恐れていたんだろ。
Pも、俺みたいなロクデナシに今後の人生を費やされたら大損だ。正しい選択だ。
……とはいえ、やっぱりもったいない、とは思っちまうのが悲しい男のサガだがな。
そのまま帰った俺は、昨日と全く同じ地点で翔子にあった。今度は後ろからこっそりという事はなかった。
うん、いきなりだと心臓に良くないからそんな風に顔を出すようにしろ。
「どうした翔子、何か機嫌よさそうじゃないか」
「……うん」
翔子がうっすら笑う。
「……ちょっと、害虫を駆除したから」
「はぁ?何言ってんだ?」
電波でも出てんのか?コイツ。
「……じゃあね雄二。また明日」
「おう、気をつけて帰れよ」
「……雄二が送ってくれたら嬉しい」
「そのままお前んちに連れ込まれるから嫌だ」
「……雄二が結婚してくれたらもっと嬉しい」
「俺が死ぬ」
俺達はそのまま家に帰った。お袋がプチプチ潰しをやっているのを見て、俺は盛大に溜息をついた。
〜END〜
964 :
御餅:2010/08/07(土) 21:56:09 ID:xZJBJ/u5
投下終了
ヤンデレっていいよね。自分にはそれを表現し切れてないが。
GJ!
乙
967 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 00:29:58 ID:sBXwERKl
乙
秀吉とのやつキボンぬ・・・うわっ!なにをするお前ら
たしかに秀吉とやるのはどうかと思うが秀吉は・・・第3のヒロインなんだよぉおお!
というわけで秀吉のやつお願いします
秀吉 plz
梅
970 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 13:20:35 ID:sBXwERKl
だめ・・・すかね?秀吉ネタはw
もう立秋だってのに夏真っ盛りだな
とりあえずそんなに好きならクレクレしないで自分で挑戦してみたらどうだ?>秀吉
好きなキャラを書きたいって気持ちがあれば案外書けるもんだぞ
あと、最低限sageくらいはちゃんとしようぜ
次スレ盾に行くわ
>>974 スレ立て乙です。
他のを書いてる合間に書いたのを埋めネタとして投下します。
季節感の無さが半端じゃないけど気にしないでくれるとありがたいです。
「……雄二、はい、バレンタインチョコ」
「おい待て翔子、その馬鹿でかい包みは何だ、何故褐色の俺の顔らしきものが見えてるんだ」
「……等身大チョコを用意した。雄二と全く同じサイズ」
「なんてものを用意してやがる! 何考えてんだお前は!」
「……こういうチョコは、男の子のロマンだって。もちろん服は着せてない」
「全裸の男の姿がロマンなはずねえだろうが! そもそもどうやって作ったんだ!」
「……雄二が薬で寝てる間に型を取った。抜かりは無い」
「なんてことを……っておい翔子。裸のチョコを作ったってことはまさか……」
「…………ポッ」
「なに赤くなってんだコラァ! なにしやがったぁ!!」
「……大丈夫。寸法には寸分の狂いもない」
「ふっざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ムッツリーニ君! はいっ、チョコレートだよ」
「……一応貰っておく」
「ねえねえ、開けてみてよ」
「…………」ガサガサ
「……なっ! これは……!」ボタボタ
「ふふーん、おっぱいプリンならぬおっぱいチョコレートだよ! どう? ムッツリーニ君」
「……これしきのことで……」ボタボタ
「実はね……これ作るの結構難しくてさ、形を作るの大変だったから身近なもので型を取ったんだよね」
「……身近な型……だと……!」プシャァァァ
「だ・か・ら、舐めたり……吸ったり……ちゃんと味わって食べてね! ムッツリーニ君!」
「……グハッ……無念」
「あ、アキ! ちょっと来なさい!」
「美波? 何の用?」
「きょ、今日バレンタインでしょ。だから」
「えっ、チョコレート? これって美波が」
「ち、違うわよ! 葉月の分よ! 葉月に渡して欲しいって頼まれたの!」
「あ、そっか。葉月ちゃんのか。今度会ったらお礼言わないとね」
「そ、そうね」
「…………」
「……何よ」
「い、いやその、み、美波はくれないのかなって……」
「ッッ!! ガサゴソ ほ、ほらこれあげるわよっ!」
「ありがとう! 美波!」
「か、勘違いしないでよ! 葉月を手伝ったら材料が余ったから……もったいないから作っただけなんだから!」
「うん、わかってるよ。これ、食べてみてもいいかな」
「す、好きにすれば」
「モグモグ…… むっ、これすごくおいしいよ!」
「え……ほ、ホントに……?」
「うん! 美波ってお菓子作るのうまいんだね。すごいよ!」
「あ、ありがと……アキ」カァァ
「明久君! 私のチョコも食べて下さい!」
「ひ、姫路さん!? 僕にチョコくれるの!?」
「はい! もちろんです」
「ホントにいいの? すごくうれし」
「腕によりをかけて作った特製チョコなんです。いっぱい食べて下さいね」
「あ……はは、ははは」
「あ、吉井君倒れたわね。大変ね彼も」
イヤ……ヤハリ、ワシハオトコジャシ……シカシ
「でも、渡す相手がいないのもちょっと寂しいわね……。で、あんたは何をブツブツ言ってんのよ」
「い、いや、やはりワシがチョコを送ったらまずいかの……?」
「……お願いだからやめてちょうだい、本気で」
〆
GJ!
みんな可愛いねw
こういうのイイね!
gj
ほのぼのでもエロエロでもいい、もっとSSを!
我らにSSを恵んでください
神様仏様お釈迦様職人様
TS妄想したことがあるけどSSにはならなかった
TS(利光×翔子)
SS(?)
>>983 翔子×2だと……? なんて恐ろしい事を言うんだ!!
夏だな
夏のせいじゃない。Fクラスなだけ。
埋めネタを考えてみる・・・
バカテス女性陣の見る、エロ系の夢は
姫路さんの場合
明久を襲う夢。
もしくはアキちゃんの格好をさせて、いろいろ要求しているところで明久暴走。
美波の場合。
明久から告白されたあと、明久の家で。
リードされるイメージ。
翔子の場合。
そもそも夢に見る前に実行。
なんで僕はこんなものを書いた。
夏だからさ
>>980過ぎてるんだから埋めようって、
「埋め」で埋めるのはつまらないからって
雑談ネタ振ってるのになんで漬れていくんだ!
高橋先生に告白する須川
アキちゃんをゲットしようとする玉野さん
葵先輩の写真を盗撮しようとするたびに、
過激すぎて鼻血がとまらず撮れないムッツリーニ
もう次スレあるのか埋め
うめ
1000
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。