とある魔術の禁書目録 25フラグ目

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
ここは鎌池和馬氏著作、『とある魔術の禁書目録』のエロパロスレです
カップリングやシチュエーション、エロの有無を問わずSSは常時大歓迎。
ただし、特殊だったりや好みが分かれたりするシチュは投下前に警告しましょう(例 百合や調教、鬼畜や陵辱物など)。
投下前にカップリングの表記があるとなお良いです。
このスレは基本的にsage進行です。レスしたり投下したりする際はメール欄に半角で『sage』と入力しましょう。
次スレは要領が480KBを越えるか、レス数が950を突破した辺りで立てましょう。焦って重複しないように注意。
荒らし煽りはスルー。雑談は雑談スレに行きましょう。
ルールを守って、気持ち良く楽しみましょう。

前スレ
とある魔術の禁書目録 24フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265879380/
2名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 07:06:48 ID:d95b6SX9
過去ログ
とある魔術の禁書目録
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144682421/
とある魔術の禁書目録 2フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160741334/
とある魔術の禁書目録 3フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168450515/
とある魔術の禁書目録 4フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173925452/
とある魔術の禁書目録 5フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184435294/
とある魔術の禁書目録 6フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191802991/
とある魔術の禁書目録 7フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197245107/
とある魔術の禁書目録 8フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203107365/
とある魔術の禁書目録 9フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210639825/
とある魔術の禁書目録 10フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219072030/
とある魔術の禁書目録 11フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225625574/
とある魔術の禁書目録 12フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229736089/
とある魔術の禁書目録 13フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1233681145/
とある魔術の禁書目録 14フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236084927/
とある魔術の禁書目録 15フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1238177532/
とある魔術の禁書目録 16フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1241373517/
とある魔術の禁書目録 17フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1245347100/
とある魔術の禁書目録 18フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1247681121/
とある魔術の禁書目録 19フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250227058/
とある魔術の禁書目録 20フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1252893000/
とある魔術の禁書目録 21フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1256077315/
とある魔術の禁書目録 22フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1260208744/
とある魔術の禁書目録 23フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1262184828/

2chエロパロ板SS保管庫
(ライトノベルの部屋>とある魔術の禁書目録の部屋)
http://red.ribbon.to/~eroparo/


総合データベース
http://www12.atwiki.jp/index-index/
3Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:30:59 ID:aZZHiQ12
>>1 乙です。
そしてがっついて申し訳ないがSS投下します。
美琴凌辱って感じで、黒子メインに初春と佐天がチョイ役って感じで展開します。
レズ、飲尿描写あり。当然エロもあります。
レスしょっぱな&朝からこんなで申し訳ない。
また人を選ぶと思いますので駄目な方は回避下さい。
『堕落の園、過ち』15レスです。
でわ。
4『堕落の園、過ち』1/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:40:21 ID:aZZHiQ12
 御坂美琴は自分の考え無しな行動に心の底から後悔していた。
 初春と連絡が取れなかったのは何か手の放せない用事が有るからではないのか?
 ――携帯電話は繋がらなかったけど、寮の近くまで来てるんだし直接行って確かめてみようかしら?
 玄関の扉の鍵が開いていたのは偶然帰って来たばかりで、これから鍵を掛ける処だったのではないのか?
 ――鍵が開いてる……? もしかして初春さんに何か……!?
(馬鹿馬鹿馬鹿ッ!! 私の馬鹿ああああああああああああああああああああ!!)
 心の中で大絶叫するが全ては後の祭りでしかない。
 そんな美琴の目に飛び込んできた光景――それは、玄関でお互いの指と指とを艶めかしく絡ませて熱い口付けを交わす佐天と初春の姿だった。
 そんな2人の視線とバッチリ目が合った瞬間、美琴は「ごめんッ!」と言って出ていこうとした。
 だが、
「何をなさってますのお姉様? さっさと中にお入りいただきませ……ん……とぉ……」
 後から上体を滑り込ませて覗き込んで来た白井が凍り付く。
 万事休す。天は美琴を見放したのだ。
 そんな絶望感に美琴が溜息と共に頭を抱えた瞬間、
「「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」
 佐天と白井の絶叫が木霊したのだった。


 あれから十数分後、4人は初春の部屋で向き合って座っていた。
 4人の前にはコップに入ったジュースが置かれているが誰も口を付けようとはしない。
 それどころか座ってからと言うもの、誰ひとりとして一言も喋っていないのだ。
 特に初春などは俯いたまま誰とも目を合わそうとしない。
 そんな痛いほどの沈黙を破ったのは現場を押さえられた1人――佐天であった。
「あはははは。大変なとこ見られちゃいましたねぇ」
 多少ぎこちないとは言え佐天の笑い声に一同の緊張が僅かに緩む。
 と、そこで白井が意を決した様に佐天に質問を投げかけた。
「で、佐天さん。何時からなんですの?」
「「!?」」
 あまりにも直球な黒子の突っ込みに美琴と初春はギョッとするが、
「何がですか?」
「「!!」」
 何を聞かれたのか判らんのか!? と言うか聞き流せよそこは!! と言う思いに2人は開いた口が塞がらない気分になる。
 そんな状況からいち早く回復した美琴は白井の二の腕を掴んで引き寄せると、
「(黒子ッ! アンタ何、人のプライベートに首突っ込もうとしてんのよ!)」
 そんな美琴をまあまあ大丈夫心配ございませんからと白井はなだめてから、佐天に同じ質問を、今度は判りやすい様に少しあからさまにして繰り返した。
「あの、お2人は何時からそのような愛を交わし合う様なお付き合いなされておりますの? 質問の意味、お判りになりますわよね?」
「黒子ッ!!」
「白井さんッ!!」
「あ、その事ですか? うーん……、幻想御手(レベルアッパー)の事件の後かなぁ急接近したのは。それまではお互い友達だったと思うけど……ねぇ、かざりん?」
 そう佐天に急に話を振られた初春は先ほどより一層俯いて小さくなってしまった。
5『堕落の園、過ち』2/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:41:20 ID:/vf+fEsi
「まあ!? 初春の事をかざりんだなんて……。むふふ、ラブラブですわねぇ」
「あははは。それ程ではあるんですけどねぇ」
 白井の本気なのか疑いたくなる様な相槌も佐天にとってはどこ吹く風の様子で、見ている美琴の方がよっぽど心臓に悪い。
(このまま黒子に付き合ってたらきっととんでもない事になるに決まってるわ)
 そう感じた美琴は逃げ出す算段を開始した。
(そうね、取り合えずトイレに行くと言ってここを立ち上がって……)
 単純とは言え美琴が即興でそこまで計画した所で、全てをぶち壊しにする様な言葉が白井の口から飛び出した。
「時にお2人の関係はどの位お進みになられておりますの?」
「「!?」」
 再びギョッとする美琴と初春。その視線は発言者の白井から、ゆっくりと今度は佐天の方に……。まさか、まさか、と2人が固唾を飲んで見守る中、人差し指を顎に当てて考え込んでいた佐天は、
「んー……そうですねぇ……。お互いの、体の何処にホクロが有るか判る位には親密……、かな?」
「まあ! まあまあまあッ!!」
「「佐天さんッ!?」」
 佐天の言葉に手を叩いて喜ぶ白井。そして、それぞれの感情を込めて悲鳴に似た叫びを上げた美琴と初春。
「なぁにかざりん? どの道いつかは話さなくちゃいけなかったんだから遅かれ早かれでいいじゃない?」
「物事には順序ってものが有るんです! 心の準備だって……」
 最初は勢い良く佐天に食ってかかった初春だが、間近からの奇異の視線を感じるとまたまた小さくなってしまう。
 そんな恥じらいを見せる初春の姿に、琴線を刺激された佐天が突然抱きついたのはその時だった。
「もうッ! 何時にも増してかわいいんだからッ!」
「ちょ、ちょっと何するんですかいきなりッ!?」
 急にギュッと抱きしめられてうろたえる初春。そんな姿に佐天の笑みはさらに深くなる。
「何ってさっきの続きだけどぉ?」
「続きって!? 御坂さんと白井さんが居るんですよ!? 2人がびっくりしてるじゃないですか!!」
 初春にそう言われてチラリと見れば、真っ赤な顔をした美琴と、期待に瞳を輝かせる白井、そんな2人の視線とぶつかる。
 佐天はそんな2人に『にっこり』という擬態語が後ろに見えてきそうな笑みを向けると、その笑顔のまま初春に向き直る。
「いやぁだぁ、かざりんてばぁ。あれは期待してるんだよ? そう。絶対そうだってば」
「そ、そうなんですか……ってそんなんで納得できますか!!」
 初春の乗り突っ込みに佐天は唖然。そして、かざりんはいっつも最初の乗りが悪いわね、と言わんばかりに舌打ちした。
「チッて何ですか、チッて!? 今舌打ちしたでしょ? あ!? 今度は乗りが悪いわねって目をしましたよね!? どう言うつもり……」
「も、細かいわねかざりんはぁ。こう言う時はお客様の期待に応えるのが芸人ってモンでしょ?」
「誰が芸人ですか!! あんまり無茶苦茶言うと私だって怒りますよ!!」
 耳元で初春に怒鳴られて佐天の耳が一瞬キーンと鳴る。
 と、その事に少しカチンと頭に来た佐天の目が据わった。
 それに気付いて佐天の腕の中から逃げようとした初春だったが時すでに遅し。気付けば初春は佐天に背後を取られていた。
(扱いが手慣れてる(ます)わね……)
 美琴と白井がその手際に驚く中、佐天は右手をブラウスの裾から滑り込ませ、左手はファスナーからスカートの中に侵入させると一斉に侵攻を開始したのだ。
「ひいッ!? ちょ、止めてって言ってるじゃないですか!! や、あんッ!? 何でそんな所に手をッ!?」
「ちゃんと何処を触られてるか言ってくれないと判りませーん」
 悲鳴交じりの初春の叫びもどこ吹く風とばかりに佐天は冷たく突き離す。
「そ、そんんッ!? はッ、んッ、ぅぅんん……」
6『堕落の園、過ち』3/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:47:35 ID:Gp8Ugp+7
 初春の抵抗の声が上ずる。
 そんな状況に佐天は内心ニヤリとしながらも、表向きは「あたしちょっと怒ってます」と言う感じで乱暴に手を動かして行く。
「やッ、ちょ、くふッ! いやッ、だ、駄目ええええ……」
 徐々に抵抗が弱弱しくなって行く初春。
 ブラウスの胸の辺りの荒々しい動き。そしてスカートの生地越しにも太ももをすり合わす様がはっきりと判る。つまりそう言う場所に手が行っていると言う事になる。
(止めて)
 美琴は心の中でそう呟く。しかし、そんな心とは裏腹に2人から目が離せない。
 そして、そんな美琴の姿をチラリと横目に見て白井がニヤリと笑う。
「かざりん感じてるんでしょ? 正直に言ったら一回イカせて上げるわよ?」
「やッ……ふッ……みんな、あッ……見て……んん……恥ずかしい……」
 佐天の言葉に、初春は全身を真っ赤にして身もだえながら途切れ途切れに言葉を返すが、
「あらやっぱり見て欲しいんじゃない? そうなんだそうなんだふーん。やっぱりかざりんてば変態なんだねぇ……」
「ちがッ……うんッ……やあぁ……いッ……てぇ……」
 もう否定しているのか肯定しているのか初春本人にも判断が付かない。それ程に佐天の指先の動きは巧みに初春を追詰めて行く。
 もう誰の目にも初春の限界は近いと見えた。
 ジワリと涙ぐむ初春の顔に、美琴の内に何か言いようの無い背徳感が込み上げて来る。
(初春さん。このまま皆の前でイカされちゃうの……!?)
 美琴は再び心の中でそう呟く。
「あッ、あッ、あッ、あッ……」
 段々と初春の喘ぎの周期が短くなって来ると美琴は知らずに唇を舐めた。
(イクんだぁ)
 いつの間にか美琴の頭の中はその言葉で一杯だった。
 そして、美琴の瞳が欲望と羨望に霞むのを白井だけがじっと見つめていた。
「ぃぅぅ……」
 限界に達しようとする初春の白い喉が眩しい位に美琴の目に飛び込んで来る。
(イケっ、そのままイ……)
 美琴の頭の中が初春のイク瞬間の映像で一杯になったその時、力んだ美琴の体の中で何かがゴリゴリッと音を立てた。
「ッ!?」
 その瞬間、美琴は思わず目の前に有ったテーブルを両手で思い切り叩いてしまった。
 その大きな音に佐天と初春の動きがピタリと止まる。
 佐天と初春、そこに白井が加わり、3人の視線は音の出所――テーブルに両手を付いて俯いた美琴に集中した。
(うわぁぁぁぁああああああああああああああああああ!! 失敗した!! また失敗しちゃった!!)
 刺す様な視線に顔を上げられないまま、美琴は心の中でしきりに反省した。
 と、そんな美琴に白井がおずおずと声を掛けた。
「お、お姉様?」
 美琴は今しか無いと思った。今ここを逃げなければ――この疼きを皆に悟られてしまう。
(特に黒子にだけは……)
 突然美琴は顔を上げた。それに驚いて後ずさる3人。
 そんな3人に美琴は怖いくらいの作り笑顔を浮かべると、
「お邪魔しちゃったみたいね黒子。今日はもう帰りましょ」
7『堕落の園、過ち』4/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:51:08 ID:Gp8Ugp+7
 そのままよいしょと立ち上がる。だがしかし、内股を這うぬるっとした感触に一瞬ビクッと肩を震わせた。
 それでも全てを誤魔化し切るしか無い、と美琴は皆に背中を向けると殊更大股で歩き出す。
「…………」
 その不自然な動きの一部始終を白井が黙って見守っていると、佐天がやおら大きなため息を付いた。
「はぁー……。御坂さんには今の冗談きつかったかなぁ?」
「じ、冗談で私にそんな事したんですか!!」
 佐天の言葉に、イキそびれて欲求不満の初春が爆発する。
 しかし「9割本気だったけど?」としれっと返されると、うっと小さく呻いて黙りこんで、私は佐天(このひと)の恋人が勤まるだろうかと本気で悩みこんでしまうのだ。
 2人がそんな漫才を繰り広げていると、今まで黙って美琴の背中を見つめていた白井がくるりと振り返る。
「大丈夫ですわよ。お姉様はこんな事で怒ったりしませんわ。ちょっと待ってて下さいましね」
「「?」」
 キョトンとする2人に最後ににっこりと笑いかけた白井は、またくるりと美琴の方に向き直った。
「お待ちになって下さいましお姉様――これは黒子からの命令ですわよ」
 その一言に靴を履きかけていた美琴の動きがピタリと止まった。
(来たぁ)
 美琴はその言葉に戦慄していた。そして半ば逃げられない事も……。
「え?」
 佐天が声を驚きの漏らし、初春がはっと目を見張る中、白井はよいしょと立ち上がると、ゆっくりと固まったままの美琴の側まで歩いて行く。
 そしてひょいと美琴の顔を覗きこんだ白井はワザとらしい位に大きな声で、「まあ! そう言う事でしたのね」と驚いて見せた。
 白井が言った「そう言う事」――それは先ほどの笑顔とは打って変わって瞳を潤ませた美琴の顔。
「黒子ぉ……」
 消え入りそうな声で白井の名を呼ぶ美琴に、白井は背筋にゾクゾクっと来るものを感じつつもあえて平静を装う。
「あのように席をお立ちになってはいけませんわお姉様。折角お2人が大事な秘密をお話下さったんですのよ?」
「だって……」
 視線を逸らせてもじもじと太ももをすり合わす姿に、今にも飛び掛りたい衝動に駆られる白井。だが、ここが我慢のしどころですわと、震える手を押さえて話を続ける。
「そうですわお姉様。お2人にお詫びする為にも、これからも親睦を深める為にも、こちらもそれ相応の秘密をお話しませんか?」
「え?」
 思わず空っとぼけようとした美琴だったが見事に失敗した。
 その言葉の意味を理解した美琴がギョッとして白井を見つめると、白井は満面の笑みを浮かべて言い放った。
「否は無しですわよお姉様。当麻さんに言われた事、お忘れになってなどおりませんわよね?」
 やっぱりそう来たかと美琴は思った。それはとある黒髪の少年との逢瀬の時の事……。


 ――おい美琴ッ! またお前黒子の奴気絶させちまいやがって……。おい大丈夫か……? あーあまた白目剥いて幸せそうな顔してやがんなぁ……。ったく無茶すんなっつったろが。これ以上コイツが変な性癖に目覚めたら困んのは俺たちだぞ?
 ――だ、だって黒子が何時迄も私と変わってくれないから……。
 ――はあ? お前順番て言葉位知ってんだろ? 大体黒子の前に一回したじゃねえか?
 ――だってぇ、当麻にもっとして欲しかったから……。
 ――うッ。
 ――いっぱいいっぱいして欲しかったから……。
 ――はぁ……。俺のせい、って訳ですか……。不幸だぁ……。
8『堕落の園、過ち』5/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:53:49 ID:Gp8Ugp+7
 ――ち、違うッ!? そんな事言いたい訳じゃ無かったのよ!! だ、だから、だから私の事嫌いに……ぅぅ……ぐすっ。
 ――おいおい……。ったく、んな事で一々泣くなよぁ。今更お前らの事無責任に放り出す訳ねえだろ? 信用ねえなあ俺ってば。
 ――ん、うんッ……ごめっ……ぐすっ。
 ――謝るなら黒子に謝れ。つう訳でお前には罰を受けてもらうからな。
 ――うん。私、アンタの言う事だったら何だってする……。
 ――何時ももっとそう素直だと俺も助かんだけどな。じゃあ罰。次に会うまで黒子の言う事に絶対服従する事。出来るか? コイツの事だからお前が言う事聞いてくれるなんて言ったら何させられっか判らねえぞ?
 ――大丈夫よ。うん。それ位、美琴さんにとっちゃ簡単な事なんだから。


(あれから随分色んな事させられたわね)
 心の中で指折り数えてみたが、恥ずかしくて死にたくなってくる前に辞めた。
 それに今はそれ処では無いのだ。
「それってアンタと2人きりの時だけの……」
「あら何時からそんなルールが出来たんですの?」
「ッ!?」
 白井の言葉に美琴は口ごもる。
 そんな美琴の頬を両の掌で挟み込んだ白井はうっとりと微笑みながら、
「お姉様が当麻さんとの約束をお破りになるなんてありませんわよねぇ?」
「と、当然でしょ」
 痛い処を突かれた美琴は白井から視線だけ逸らして短く帰す。
「ではお姉様。2人の方を振り返って下さいまし」
 言葉通りに履きかけの靴を脱いで後ろを振り返った美琴に、白井は次の命令を耳打ちする。
「次に、スカートの中が見えないように短パンと下着を脱いで」
「黒子ッ!」
 火を噴く勢いで白井を睨みつける美琴。怒りでパチパチと火花が飛ぶのを見ても白井は動じない。
「約束ですわよお姉様。や、く、そ、く」
 その言葉には逆らえない事はお互い良く判っている。
(でも諦めるのは大っ嫌いなのよ私は!)
 そう思う美琴は一縷の望みを託して猛獣の様に白井に向かって白い歯を剥く。
「アンタぁ、これが終わったら後で酷いわよぉ……」
「脅かしても無駄ですわお姉様。黒子はとっくに覚悟を決めておりますから。堕ちるなら何処までも。共にご一緒致しますわ」
 白井の手にはいつの間にかリモコンが握られていた。
(そのリモコンッ!?)
 さらに止めとばかりににっこりと微笑む白井。
(終わったぁ……)
 美琴はその瞬間全てを諦めた。
「ではよろしくお願いいたしますわ、お、ね、え、さ、ま」
 白井が先を促す声に、美琴は今度は抵抗する事無く自分のスカートの中に手を入れた。
 それと同時に白井は手元のリモコンのボタンを押した。
 すると何処からか微かに硬いもの同士がぶつかり合う様な不思議な音が聞こえてくる。
9『堕落の園、過ち』6/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:54:35 ID:/vf+fEsi
「ぐ……き……」
 美琴の口からうめき声とも呼べない声が微かに漏れる。
 それでも美琴は躊躇する事無く下着と短パンを一気に膝まで引き下ろした。
「「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」」
 今まで黙って事の成り行きを見守っていた佐天と初春が驚きの叫びを上げる。
 そんな2人に白井は先ほどの笑みをそのままに手招きしながら、
「お2人が折角秘密をお話して下さったのですから、こちらも相応の形で報いましょうとのお姉様のご意向ですわ」
 その言葉と手招きに、2人は夢遊病者の様にフラフラと立ち上がると、特等席――玄関先に並んでぺたんと腰を下ろして、これから何が始まるのかと美琴に熱い視線を集中させた。
(うわぁ、佐天さんの言葉じゃないけどお客さんが2人も来たぁ)
 そう美琴が意識した途端、彼女の目じりに涙がぷつぷつと浮かんで頬を流れ落ちる。
「うふふふ。役者も観客も整いましたわね」
 白井はそうひとりごちると、既に脚から下着も短パンも抜き取った美琴を見上げて簡単なお願いでもする様にこう言った。
「お姉様。おみ足を開いてゆっくりとスカートをたくし上げて下さいまし」
 するとどうか――全身を羞恥で真っ赤に染めた美琴は、まるでそうする事が当たり前の様に、足を肩幅くらいに開いたかと思うとスカートの裾を両手で摘まんだのだ。
「え? ちょ、ちょっと!?」
「し、白井さんッ!?」
「お静かに」
 慌てる佐天と初春に白井は短く言葉を返す。
 そしてそんな3人のやり取りなど気にした様子も無く、美琴は黙って白井の命令通りにスカートを持ち上げ始めた。
 その動きにざわつきも収まり、3人の視線がスカートに集中する。
 元から短いスカート――そのせいで本来の役割すら果たせているのか疑問なそれが徐々に持ち上げられて行く。
 すると、それに伴って元々半ば以上剥きだしだった健康的に引き締まった太ももが大胆に露出度を増す。
「ぁ、ぁぁ……」
 初春が驚きの声を漏らす。その隣では佐天は両手で自分の口を塞いでいる。白井は無表情。
 そんな3人が固唾をのんでじっと見守る中、まるでじらす様なゆっくりとしたその動きは、それでも確実にスカートを捲り上げて行き――ついには足の付け根を露わにさせた。
 本来人目に触れる事の無い場所。ゆえに秘所とも例えられるその場所――そこが今3人の目の前に露わになっていた。
 僅かに盛り上がった部分。逆三角形を描くそこは全くの無毛で、より白くきめ細かい肌を露わにしていた。
 そして、その逆三角形の頂点にはここだけ少し桃色に色づくクレヴァス。特に仰ぎ見る佐天と初春の2人にはそこだけ少し大人びた部分が良く見えた。
 しっとりと濡れたクレヴァス。時折ひくひくと動くそこに沿ってほんの少しはみ出たピンクのヒダ。硬く尖った肉の芽――そして、その肉芽を無残に刺し貫く金色のリングと、そのリングに着いたこれだけは冗談の様な小さな蛙のマスコット。
 カリコリと言う不思議な音を耳にしながら、佐天と初春はそれらを食い入るように見つめている。
 そして美琴は、
(そんなに見ないで……)
 体の奥にジンジンと疼く感覚に酔っていた。それは、体の奥で暴れるおもちゃだけのせいだけでは無い。
 上条でも白井でも無い、こんな事とは無縁の友達に恥ずかしい所を見られていると思うと、秘所から蜜が零れるのを抑えられない。
 そんな美琴と、魅入られた様な佐天と初春の顔を交互に見た白井は、次なる命令を美琴に下した。
「お姉様。まずは『前から』お願いいたしますわ」
 そう言葉を掛けると次に初春に向かって、
「初春。両の掌をお姉様の足の間に……手でコップを作る様に……そう、そんな感じで宜しいですわ」
 訳が判らないと言う顔の初春にそのままでと指示した白井は、むき出しになった美琴のお尻を軽くたたいてから、「ではお始めになって下さいまし」とそっと告げた。
 その言葉に美琴の喉がごくりと大きな音を立てる。
10『堕落の園、過ち』7/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:55:39 ID:aZZHiQ12
(あ、あれをするのよね……)
 白井に視線を向けるとこくりと頷かれた。
 美琴もこくりと頷く。そしてぎこちない調子ながらも耳を疑う様な口上が述べ始める。
「い、今から手を使わずにおま○こからロ、ローターを出すから一緒に数えてね」
「「!!」」
 その言葉にギョッとする佐天と初春。そんな2人の目の前で濡れそぼった美琴のクレヴァスに唐突に変化が現れた。
「ふぅぅ……くくくぅ……」
 眉間に深い皺を刻む美琴。それと共に肉ヒダがプルプルと小刻みに震えだす。
「あ、ふ、ん、ぐぅ……」
 続いて断続的に身悶えると、それに合わせるかのようにヒダの合わせ目の中からぬるっと白いものが顔を出した。
「ふぐッ! くぎぎぎ……」
 苦しそうな美琴の声。そして、その声に合わせてつるりとしたものが徐々に姿を現し、やがて……。
「はふぐッ!!」
 美琴の悲鳴と共に、愛液の雫を飛ばしながら何かが初春の手の中に落ちて来た。
 お互いにぶつかり合ってガチガチと耳障りな音を立てるウズラの卵にも似た2つのそれを初春と佐天は黙って凝視する。
 一方美琴は、ローターを産み落とした安堵も束の間、
(やッ!? しまっ……)
 ある失敗に気が付いた時には白井の平手打ちが尻をとらえていた。
「ぷぎゃ!!」
「何度練習したんですかお姉様? ローターは1つずつお出しする様にって言ったじゃないですか? もう本当に駄目なお姉様ですわねぇ」
「や、だ、だってぇ……」
 普段の白井とも思えない様な平坦で抑揚の無い言葉に、こちらも普段聞かない様な情けない声で言い訳をする美琴。
 すると白井は何を思ったのか、美琴の大事な部分にさっと手を伸ばすと、美琴の秘唇に爪を立てる様に指に力を込めたのだ。
「口応えするのはこのくされおま○こですの?」
「ひぎぃッ!!」
 白井の仕打ちにびくびくと体を震わせて耐える美琴の姿に、最前列の観客たちは声も出ない。
(ちぎれるッ!!)
 美琴の頭の中が激痛一色に染め上げられる。
 すると、
「もう結構ですわ。こっちはさっさと掻きだしちゃいますの」
 そう言って白井は美琴の秘唇を解放すると、正気に戻る暇すら与えずに美琴のクレヴァスに乱暴に2本の指を突っ込んで中を掻きまわし始めた。
「ふひぃ!? ら、ああッ! らんぼうはやッ、やめてぇ! ごめッ、ンッ、ふぎぎ……たすッ、くッ、ひぎぃ!!」
 白井の指が美琴の中でひと掻きする度に、大量の愛液と共に先ほどのローターが初春の手の上に吐き出されて行く。
 程なくして残りのローターを全て掻き出した白井は、自らの興奮を抑えようと荒い呼吸を何度も繰り返す。
「ふぅぅ……。つ、次は失敗しないで下さいまし」
「は、はぁい……」
 白井の言葉に息も絶え絶えに返事を返した美琴はおぼつかない足取りで時計回りに180度回転すると佐天と初春に尻を向けた。
 手の形に赤く腫れた痛々しい尻を凝視して佐天と初春は生唾を飲む。
「今度は佐天さんにお願い致しますわ」
「や、やっぱりそう言う事なんですよね?」
11『堕落の園、過ち』8/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:56:56 ID:aZZHiQ12
 視線は美琴の尻を凝視したままうわ言のように聞き返すと、
「ええ。お嫌でしたら結構ですけれど?」
「今更……そんな事聞いちゃうんですね?」
「ま、一応は」
 白井の言葉に佐天はほんの一瞬考える様なそぶりを見せたがそれは只のポーズ。直ぐに先ほど初春がしたように美琴の足の間に両の掌を差し出した。
「る、涙子さんッ!?」
「止めるの? それこそ今更じゃ無い?」
 それに……、と佐天は言葉を続けるとチラリと視線を上げた。
 初春もその視線の先を追いかける。するとそこには苦しそうに肩で息をしている美琴が居た。
「このままじゃ御坂さんが可哀そうでしょ?」
 実は先ほどの白井の責めで意識が混濁した美琴は、苦しいも痛いも気持ちいいに脳内変換される状態。今こうして待たされている事すら快感として受け入れていたのだが、そうとは知らない初春はいたたまれない気持ちになって視線を外す。
 とその視線は自分の掌で未だ暴れるおもちゃたちに。
 ぬるりとしたものをこびり付かせた、まだ美琴の温もりを感じさせるそれをじっと見つめる。
(御坂さん……)
 そう思いながら握りしめると、初春の体の奥にジンと痺れる様な何かが走る。
 とそこで、ふと視線を感じて顔を上げると佐天の笑顔とバッチリ視線が有った。
 まるで自分の事を見透かした様な笑顔に初春がドキッとしていると、
「毒食らわば皿までって事で――御坂さーん、あたしは何時でもオーケーですよぉ」
 佐天は初春の返事も聞かずに美琴に呼びかけた。
 するとそれを待ちわびたかのように、美琴が先ほどと同じような口上を述べ始める。
「ふひ……、つつ、ちゅぎは、け、けつま○こから、ろ、ろた……んぅ……だしゅから、い、いっしょにぃ……か、かぞえて、れぇ」
(こ、今度こそぉ……し、失敗ぃ、しないんだからぁ……)
 美琴は心の中でそう呟くと、少し膝を曲げて佐天の方に尻を付き出す。
「ふにゅぃぃ……ぎぎぎぎ……」
 先ほどよりも苦しそうに呻く美琴。その体の中では先ほどのローターと同じものがぎゅうぎゅうに詰まって暴れている。
 それを、ゆっくりと排泄――いや産卵するように外に向かって押し出して行く。
「ンッ、ンン……、ふ、ン、ン、ン」
「頑張って御坂さん。頑張って、頑張って」
 佐天の声援も何処まで聞こえているのか。
 美琴の意識は直腸内を刺激しながら降りて来るローターに集中する。
「ンふ、ン゛、ン゛、ン゛、ン゛」
 ゴリゴリと腸内で暴れ回るローターの振動薄肉越しに子宮も刺激して行く。
 達しそうになる度にクレヴァスから大量の潮を吹きながら、それでも美琴は散り散りなりそうな意識を掻き集めて集中する。
 やがてローターの先頭が肛門の内側に到着する。
「んぶッ」
 美琴は1つ低く呻いて身震いする。
(お、お尻の穴がびりびりして……おし、おしっこしたくなっちゃうぅ……)
 とは言うもののここで漏らしてしまう訳にもいかない。
(でも、おもらしみられるのも……駄目駄目駄目駄目駄目ッ!!)
 妖しい考えが頭をもたげそうになるのを必死に打ち消して作業に集中する。
12『堕落の園、過ち』9/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:57:28 ID:aZZHiQ12
「んぐッ、ぅぅぅうううううう……」
 焦らず、ゆっくりと出口を押し広げて行く美琴。一つ間違えれば直腸内で数珠つなぎに列を成すローターが一気に飛び出してしまう。
 それにしてもこのローターは強力である。すぼまりでしっかり締めつけていても強力に暴れる。
「ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛」
(あ、暴れないでよもぉ……き、きもちよく、なって、きちゃうぅぅ……ン……)
 それでも美琴はぐっと堪えると、ローターを押し出して行く。
 さながら産み落とされる卵の様に押し出されて行くそれは、腸液にぬめる頭をすぼまりから覗かせると、ぬる、ぬる、とゆっくりとその姿を現し……やがてぽとりと佐天の手の中に落ちた。
「生まれた!」
 まるで自分の飼い鳥か何かが卵を産んだかのように、腸液まみれのローターを握りしめてはしゃぐ佐天。
「ひ、ひとぉ……ちゅぅ……」
「うん、1つですよね。1つ1つッ」
(み、妙なテンションですわね。この状況でもご自分が崩れないとは流石ですわ)
 佐天さん侮りがたし、と白井は頬を引きつらせながら認識を新たにするのだった。
 その後も美琴は失敗する事無く佐天の手を腸液で汚しながら卵をうみ続けていた。
 ところが、
「最後の大物が1つ、足りませんわよお姉様?」
 尻たぶに指を掛けて美琴の肛門に話しかける様に言う白井。一方の美琴は全身に脂汗をかいてふるふると体を小刻みに震わせている。
「…………」
 美琴が聞き取れないほど小さな声で何かを口にした。
「はい?」
「おぉ、おし……こ……」
 「おしこ」とはさて何ですの、と一瞬考え込んだ白井だったが、
「おしっこ!? あら、これはいけませんわね」
「トイレですか? トイレなら……」
「それには及びませんわよ初春」
 初春の申し出を軽く一蹴した白井は、この出番を待っておりましたのよとばかりに美琴の正面に回り込むと四つん這いの姿勢になる。
「わたくしが口で受け止めますから、合図をしたらそのまま息んで下さいなお姉様」
「「ッ!!」」
 驚く佐天と初春を尻目に、白井は何の躊躇も無く愛液と潮と微かな尿にまみれた美琴のクレヴァスに口を付けた。
 唇や舌先に感じるぬめり、鼻孔に微かに感じるブレンドされた体液の香り、舌先が痺れる様な刺激的な味……それら甘美な刺激に白井の瞳が妖しく蕩ける。
(お姉様の味……、お姉様の臭い……ああ、このままお姉様を滅茶苦茶にぃ……!!)
 白井の口の中でその葛藤を表すかのように舌先が震える――しかし、
(ここでわたくしがお姉様のおみ足を引っ張ってはいけませんですわ!! 白井黒子は……、白井黒子はお姉様の露払いとして、何処までもぐわんばる所存でございますぅわ!!)
 その瞬間白井の瞳に光が戻った。
「ふぁふふんで」
「んぎぎぎぎぎぎぃぃぃ……」
 待ってましたとばかりに美琴が力いっぱい息み始めると、クレヴァスからちょろちょろと尿が漏れだして白井の口腔を汚して行く。
 一方美琴の中では奥まった場所から大きな塊が動き出した。
 その様は全身に短い足が付いた芋虫の様で、その足で美琴の腸壁をぐりぐりと押し広げながら肛門に向かって突き進む。
 やがて美琴が「ン゛ッ、ギッ!!」とひと際大きな悲鳴を上げる。
13『堕落の園、過ち』10/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:57:56 ID:aZZHiQ12
 すると押し止められていたとみられる大量の腸液と共に白い尻を割って何かが顔を出した。
「「!?」」
 佐天と初春は現れたものに息を飲んだ。
 それは単一乾電池位の太さのあるバイブ。しかも全体にびっしりと棘と言うかイボの様なものが付いていて、それがまるで足の様にそれぞれが独立して動いている。
 流石の佐天もそのおぞましい形状に言葉が出ない。初春に至っては血の気が引いて今にも卒倒しそうだ。
 それが今、めりめりと音が聞えて来そうな程に美琴の肛門を押し広げながら少しづつ生みだされる。
「ンぐぅ……い、ぎぃ……ひッ、ギ、ぐ、う゛う゛う゛う゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
 美琴の声がますます熱を帯びて大きくなって行く。
 そして、とうとう美琴を苦しめていたバイブが産み落とされた瞬間、
「アはッ!!」
 ビクッと美琴は背中を弓なりにさせると白井の口の中に尿をほとばしらせたのだ。
「ふぁぁ……」
 気持ち良さそうに呆けた顔で声を漏らす美琴。
(あははぁ……、みんなにくろこにおしっこのませてるのみられちゃってるぅ……)
 一方白井の白い喉が音を立てて何度も大きく動く様を佐天と初春は、
「ほ、本当に……」
「飲んでるんですね白井さん……。尊敬します……」
(何ぃ……!?)
 初春の呟きにギョッとさせられる佐天だった。
 と、そんな2人の上に何の前触れも無く美琴があおむけに倒れて来た。
「「きゃあ!?」」
 悲鳴を上げながらも手に有ったおもちゃを放り出すと、2人は慌てて美琴を受け止める。
 佐天と初春の手に有ったローターが辺りに転がって、そこかしこで硬い音を立てて飛び跳ねる。
「ふぅ。大丈夫ですか御さ……」
 美琴の顔を覗きこんだ佐天の声が途中で途切れる。
 初春も同じく言葉を失った。
 そんな美琴の顔は、涙と汗と涎と鼻水でごちゃ混ぜになりながらも晴れ晴れとしている様に見えた。
 初春は失礼だと知りつつもそんな美琴の頭を撫でながら、
「頑張りましたね、御坂さん」
 初春がそう優しく声を掛けると、判っているのかいないのか美琴が初春に向かって無邪気な笑顔を浮かべたのだ。
 その瞬間、初春の中で理性と言う名の留め金が弾け飛んだ。
 初春の状態がふっと前のめりになったと思った次の瞬間、初春は美琴の唇を奪っていた。
「ちょ!? かざりん何やってんの! ってかあたしも交ぜなさいよ!?」
 そうやってもみくちゃになる美琴を見つめて白井は小さくため息をつく。
「流石はわたくしのお姉様。凄い人気ですわねぇ」
 そこには微かな嫉妬が滲む。それは美琴になのか、それとも無邪気な友人たちになのか。
 白井はそんな自分にもう一度ため息を付いてから「わたくしを退けモノにするとは皆さんいい度胸ですわね!」とその中に飛び込んで行った。


 肉を叩くパチーンと言う渇いた響きに、「あうッ」と言う少女のうめき声が加わる。
14『堕落の園、過ち』11/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:58:25 ID:aZZHiQ12
 それは床の上で尻を高く突き上げた姿勢の華奢な少女と、その少女より更に華奢な、頭に花々が咲き乱れる少女による狂演――。
「御坂さんの中、きゅっきゅって私の指を締めつけてきますよ?」
「そ、それはういはるひゃんがおしりたたくかりゃあ……」
「口答えするんですか? 口答えしちゃうんですね?」
 初春は口元の笑みを深くすると、美琴の中に埋め込んだ指を激しく動かし始めた。
 その動きはキーボードを叩くかのように素早く的確に美琴の急所を突いて行く。
「イクイクッ!? そんなはげひくしちゃらめぇ……」
「何言ってるんですか? これが欲しくて口答えしたんでしょ? 正直に言って下さい」
 更に笑みを深くしながら問い詰める初春。その目の奥が妖しい光を放っている。
「ほ、ほひ、ほしかったの! それ、それがほしいいいいいい!!」
「はいよく言えましたね。素直なメス豚ちゃんにはご褒美ですよぉ」
 そう言って初春は、美琴の後ろの穴にも指を一気に根元まで埋め込んだ。
「おしりらめええええええええええええええええええええええ!!」
 言葉とは裏腹に嬉しそうに絶叫する美琴の姿を、ちょっと離れた場所から眺めているのは白井と佐天。
 2人とも裸で、只今休憩中とばかりにジュースを飲んでいる。
「御坂さんの事メス豚だって」
「初春がSタチだったとは……」
「あははははは。何時も苦労してます」
 いつも通りあっけらかんと答える佐天に、白井は本当に困っているのでしょうかと言う様な目でじっと見つめる。
「次相手してみます、あれ?」
「わたくしが? 初春の? いやぁ……遠慮しておきますわ。これ以上ややこしい関係は作りたくありませんもの」
 暗に相手をしてハマってしまうのが嫌だと言う事なのだろう。それに気付いてしまった佐天は「あははははは」と笑って何と無く誤魔化した。
「それにしても白井さんがそんな大人マ○コだったなんて」
 さっと話題を変えた佐天。その佐天が指摘した様に、白井のクレヴァスには年相応の可憐さは微塵も見られない。
 美琴と違って常に半開きのそこにはいくつものピアスが付けられている。
 白井はそれに指を這わせながら、
「アレだけされたのですもの、色素沈着が無いだけマシと言うものですわ」
 何故だかとても誇らしげに語る白井の姿に、コップを口にあてたままの佐天がずいと身を乗り出す。
「アレって言うと白井さんも?」
 その視線がチラリと美琴の方に投げられた視線に白井は小さくため息を付いてから、
「まあ細かくは申し上げませんけども……」
 白井は立ち上がると佐天に向かって尻を付き出す。
 その小さな尻に佐天が注目する中、白井は自分の尻たぶに両手を添えて割り開く。
「んっ」
 白井が軽く息んだ。ただそれだけの事で肉の盛り上がったすぼまりの皺が伸びて、まるで何かの生き物の様に大きく口を開けたのだ。
 続いて片方の手を秘所に当てるとこちらは穴に指を引っ掛けて広げて見せる。
 顎をのけ反らせて2つの真っ赤な肉筒を誇らしげに晒しながら、
「子宮を前後から同時に押しつぶされながら電気を流されると……、さながら自分だけの現実(パーソナルリアリティ) が広がる様な気がしますわよ?」
 自分だけの現実とは佐天のトラウマを刺激する言葉ながら、ぱっくりと開いた肉穴を前に、佐天はごくりと生唾を飲み込むのだった。
「ンきッ、あああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
15『堕落の園、過ち』12/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:58:50 ID:aZZHiQ12
 2人がそんなやり取りをしていたその時、すぐ側から美琴のひと際大きな嬌声が上がる。
 その声にそちらを見れば美琴が初春に前後に指をねじ込まれて昇天した所だった。
 初春の両腕を肘まで濡らしてあふあふと残り火の様な吐息を漏らす美琴の姿に、白井は失礼しますわと佐天に声を掛けてその場を離れると、肩で息をしている初春の側まで言ってその肩にポンと手を置いた。
「初春。そろそろお姉様も限界ですわよ?」
「は、はぁ、はぁ、はぁ……、ン、え? そうなんですか……?」
(初春……。お姉様を責めながら自分もイクなんて……。その素質侮れませんわね)
 白井にそんな事を思われているとも知らない初春は、上気した顔で白井を見上げていた。
「そんなに残念そうな顔をしなくても……そんな顔をしていますと佐天さんが心配しますわよ」
「あわわわ……!? わわ、私そんな御坂さんには憧れてましたけど、別に涙子さんと二股とかそんな事じゃなくて、ただ目の前にこんな美味しい展開が転がってるのが……ちょっと、その、つまみ食いしたいかなぁ、あはははははは」
 白井の言葉にしどろもどろになる初春。終いには本音交じりに乾いた笑いを上げていると、そこを佐天に突っ込まれる事になる。
「何、かざりんは浮気したいんだ? あたしは構わないわよ全然。そう言えば重福さんどうしてるかなぁ」
「そ、そんなぁ……」
「あはは、嘘嘘。かざりんにヤンデレ化でもされたら学園都市が壊滅するもの」
「全壊とは行かないまでも半壊位は有りそうですわよね」
「酷ッ!? どんだけバケモノなんですか私ッ!」
「まあまあ」
「ほらそんな事よりですわ。最後は3人で仲良くお姉様を愛して差し上げましょうか?」
 そう言って白井は側に有った段ボール箱から妖しげな品――ペニスバンドを手にとってニヤリと笑った。


 佐天と初春がペニスバンドを装着するのをじっと眺めている白井。その白井の股間には既に隆起した疑似男根が今や遅しと待ち構えている。
「所で何で3つも有りましたの初春?」
「何か3つセット以上じゃ無いと貰えなかったんですよ。タダだからいいかなと思って」
「そうですか」
 白井はそうぽつりと呟いてから自分の股間に生えたグロテスクな代物を指先で小突いた。
「アウッ」
 瞬間、体を走り抜けた快感に腰が引けた白井は、恥ずかしそうに頬を染めると自分を辱めたそれを睨みつけた。
「学園都市も最先端技術が有るからとは言え、何でも作ればいいってもんでもありませんでしょうに」
「それでも役に立つんならいいんじゃないですか?」
 佐天は腰を振り振りペニスバンドを装着しながら相槌を打つ。
 そんな佐天に白井はジト目を向けると、
「簡単ですわね佐天さん」
「っ……深くッ、考えない……性質(たち)なんで……うわッ!?」
 ずるりと内側を擦られる感覚に佐天が悲鳴を上げる。
「だ、大丈夫で……ぅっっ……」
 初春の方もまだ慣れないのか腰が引けた姿が些か格好悪い。
 そんな2人の姿に見た目は平然としている白井は床からすっくと立ち上がる。
「2人とも付け終わりましたわね。どんな感じですの?」
「ちょっと苦しいですね。でも敏感な部分が全部むき出しになったみたいでちょっと動くだけでアウッ!?」
 話の途中で白井に疑似男根を扱かれた初春がぺたんと床に尻もちをつく。
16『堕落の園、過ち』13/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 07:59:24 ID:aZZHiQ12
「ぅ……、し、白井さんッ!?」
「感じちゃう訳ですのね」
 そう言ってにやにやする白井に、初春は顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまう。
 そんな初春に構わず、白井は佐天に向き直ると、
「それじゃ佐天さんが前、初春が後ろで、いいですわよね?」
「白井さんは美琴さんのお口ですかぁ?」
 そう言っていーっと頬を引っ張る佐天に、白井は急に真面目な顔になる。
「これだけは譲れませんの。これが許せるのは唯一……いえいえ、何でもありませんわ」
 そんな白井に、彼女も色々とあるのねぇ、とのんびりそんな事を思う。
 かくして準備を整えた3人。
「お姉様、さあお休みはお終いですわよ」
「ふえ?」
 白井に揺り動かされて夢見心地だった美琴は涎の垂れた口元を拭う。
(あれ、ここどこだっけ?)
 ボケっとそんな事を考えている間にも白井と初春に両腕を抱えられて立たせられた美琴。
 そのまま介添え付きのおぼつかない足取りで佐天の上を跨いだ。
「ほえ?」
「ほえではございませんわよお姉様? ちょっとごめんあそばせ」
 そう言ってから白井は無造作に美琴のクレヴァスに指を差し込む。
「ン、ふぅ……」
「うん。これだけ熱ければ前戯は不要ですわね。はい初春」
 そう言って白井は、美琴の中に突っ込んでどろどろになった指を、もの欲しそうに見つめる初春の目の前に突きつけた。
 その指を戸惑う事無く、美味しそうに舐め取る初春に、下からその一部始終を見ていた佐天は急に堪らなくなって、「白井さん、かざりん」と呼びかけた。
 それが合図となった様に、3人はうなづき合う。
「さあお姉様」
「へ?」
 未だ状況が飲み込めていない美琴が白井を見て、初春を見て、足もとの佐天の顔を見て、自分の股間に押し付けられた疑似男根を見た。
(あれ?)
「これで最後ですから気を張って下さいな」
「ね、これ――」
 何が始まるのと続く筈だった言葉は、体の奥にズンと響いた衝撃にかき消された。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
 大事な部分を自身の全体重で突き上げた美琴は、燻っていた炎を燃え上がらせて絶叫した。
(は、入って来る……当麻以外のがぁ……)
 まさに目の前に火花を散らせて軽い絶頂に体を震わせる美琴。その絶頂は突き上げた佐天をも襲った。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
 こちらはビクッビクッと腰を震わせながら途切れ途切れに声を上げる佐天。その姿は射精でもしている様だ。
「すごい……」
「これはちょっと予想外でしたわね」
 あまりの反応の凄さに若干腰が引ける白井と初春。
17『堕落の園、過ち』14/14 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 08:03:22 ID:Gp8Ugp+7
「ほら、次は初春ですわよ」
「ちょ、何か怖いですよ白井さうンッッ!?」
 逃げようとする初春の疑似男根をぐいと握った白井。
「何言ってるんですの初春! さっさとお姉様を気持ち良くして差し上げて下さいですの!」
「ッう、ンッ、無茶、あ……」
 疑似男根からの刺激に悶える初春などお構いなしに美琴の硬く閉じたすぼまりに狙いを定めると、
「ほらッ!」
「ひぃッ!?」
 白井が強引に初春の腰をグイッと押し込んだ。
 瞬間美琴の柔尻に初春の腰がバチンとぶつかる。
「グヒッ!!」
 美琴が下品な悲鳴を上げてのけ反る。
 そして、
「「「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ッ!!」」」
 この部屋が振るう様な大絶叫。
 その激しさに驚いた白井は思わず尻もちを付いてしまう。
 そして、そんな白井の尻に生温かいものが流れて来る。
「え? こ、これは……?」
 その出所を目で追った白井は、またも驚かされる。
 白井の尻を濡らしたもの、それは3人の尿――彼女らはあまりの刺激に失禁してしまったのだ。
「ちょ、え? え?」
 慌てて3人の下に這い寄った白井。そんな白井が目にした光景は――、
 佐天は再びビクンビクンと体を大きく震わせて、瞳は無残に反転し、しかも口から唾液が泡になってぷくぷくと吹き出していた。
 初春の方も美琴の背中に突っ伏したまま時折ぴくぴくと痙攣するだけで意識的に動く気配が無い。
 そして2本の疑似男根に深々と突き刺された美琴は……目を見開き、だらしなく舌を突き出して気絶していた。
「ど、どう致しましょうかこの有様。ね、皆さん、起きて下さいまし。黒子1人ではこの惨状を受け止めるのは少し酷ですわよ。ね、ねえ皆さん、起きて下さいまし……わあああああああああああん、不幸でございますわあああああああああああ」
 自業自得とも言うべき白井の叫びが部屋の中に木霊した。


 夕暮れ時の町を歩くのは御坂美琴と白井黒子の2人。
 特に白井の方は何故かぐったりと肩を落として歩いている。
「ああ……、最後の最後に散々でございましたですわ……。はあ……不幸ですわ……」
「アイツの真似みたいな独り言止めなさいよね。あの惨状をおかずに抜いてたくせに……。しかも私の口をオナホ代わりってどういう了見よ。ああ、顎痛いわ」
「それ位の役得、大目に見ていただいても構わないじゃないですの? その後の掃除やら何やら全部1人でやらされたんですのよ?」
 白井の言葉通りあの後ぐったりとした3人を介抱して、部屋を元通りに掃除したのは、唯一無事だった白井本人でだった。
 そんな白井に自業自得でしょ、と美琴は前置きしてから、
「あれを役得って言う辺りアンタも終わってるわねぇ。2人に知られたら絶交ものよね」
「じ、自重いたしますわ」
 絶交と聞いて頬を引き攣らせる白井。
 取り合えずこれ以上攻撃されてもいたたまれなくなるだけなので、ジュース(もの)で懐柔を図る事にする。
18『堕落の園、過ち』15/15 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 08:06:24 ID:Gp8Ugp+7
 美琴の手にミルクサイダーを手渡して、自分はビター緑茶で喉を潤す。
 それから白井は美琴の顔を覗きこむ。
「ん?」
「時にお姉様。本日は急きょこうなりましたが如何でしたか?」
 その言葉に缶を口にあてたままうーんと唸った美琴は一言、
「まあまあね」
「まあまあですか? うーん……」
 今度は白井が缶を口に当てて唸る。
「やっぱり一度ねじ込んでみますか? こうお姉様が何時もわたくしにして下さるみたいにゴリッと?」
 そう言って自分の腕をポンポンと叩く白井に、美琴は手をひらひらさせて遠慮しますのポーズを取る。
「や、それは何時か当麻にしてもらうから」
「アレとかソレとかさせて下さいましたのに?」
 その言葉にアレとかソレとか思い出して美琴は顔を真っ赤にする。
「アレとかソレは死ぬほど恥ずかしいだけだから。大体当麻はやらないわよ。多分」
「まああっちにイニシアチブ行ってる内は無理ですわねえ」
「アレを当麻としたいんかいアンタは?」
 そう言ってからチラッと白井に視線を送ると、白井は遠い目をしながらガッツポーズを決めていた。
「当然ですわ。愛する相手ならどんなものでも甘露の味ですわ」
「うえ……それだけはアンタに負けるわ……」
 甘露と言われて色々と思い出した美琴は、急にジュースが不味く感じて飲むのを止めた。
 ついでにヤバい話題も変えておく。
「明日は当麻に会う日よね」
「わたくしとお姉様の蜜月もお終いですわねぇ」
 しみじみとそんな事を言う白井に、美琴は意地悪な笑みを浮かべると、
「判らないわよぉ……。大体私全然懲りて無いし」
「お、お手柔らかにお願い致しますわ」
(失敗だらけの一日だったけど、佐天さんと初春さんとも親密になれたし、おおむね順調よね)
 美琴は可愛い妹分の困った顔を見ながら、今日一日の出来事を満足そうに振り返るのだった。





「あ」
「何顔を赤らめてますのお姉様?」
「……私やっぱり足りないみたい」
「ぅえぇぇぇえええええ!? 黒子はもう疲れ果てましたですわよぉ……」
「うっさいわねアンタは……。ほらさっさと寮に帰りましょ。それともここで……」
「や、帰りましょ帰りましょ! わたくし寮に帰りたくなっちゃいましたですの。ほほほほほほ……」



END
19Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 08:10:29 ID:Gp8Ugp+7
以上です。
途中何度も悪禁食らって携帯でのゴールになりました。
長々の占有大変ご迷惑&失礼致しました。
でわ。
20名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 08:51:22 ID:d95b6SX9
>>19
爽やかな朝の一時にナンてものをw
堕落の園シリーズがまた見れるとは思わなかったです
しかし、ペニバン付きでここまで盛り上がられると……
上条さん! 早く二人に生身の良さを教えてあげてェ!
あなたの溢れる創作意欲に瞠目しつつGJ!
21名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 12:06:17 ID:UJelODt+
滝壺が寝取られるのとかありませんかね
22名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 12:26:05 ID:GFob7XxU
滝壷は五和並みに、いつフラグが立ったのかさっぱりわからんキャラだな
23名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 12:40:27 ID:keQnw6M/
>>19
夜勤残業帰りにPC立ち上げてみりゃ……作者様超GJ!!!

惜しむらくは「3クリック皇」為らぬ「1刺し終了w」だった事で…、

『一頻りペニバン3穴で4人が物凄く盛り上がった処で、
 真打ちの上条さん登場!!、そして、くんずほぐれつの大乱交に…。』
が、見たかったです…。
24名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 16:13:57 ID:ob5CqKTZ
ワーストって、上条さんには他の妹より積極的なんだろうな……
ワースト「ツンデレであの鈍感が気づくと思ってんの?オリジナル。っていうかもうわたし「たち」が寝取っちゃたよぎゃははは!」
25名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 16:18:00 ID:GFob7XxU
ワーストは姫神並みのドンヨリオーラが持ち味のネガキャラに化けるよ
そのうち「このお腹には貴方とミサカの愛の結晶が」とか言うよきっとw
26名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 16:34:19 ID:UJelODt+
上条さんがワーストを右手でぶん殴れば、きっと綺麗なミサカに戻るよ
27名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 16:39:18 ID:TaZ1r1O3
右手で頬を撫でるとデレ期に入るんだろ。


フラグを立てた女性なら誰でも右手で撫でるだけで、デレ期に入る。
28名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 18:30:44 ID:xl6XN436
ワーストたんはやはり上条さんのものなんだろうか
まあ一方さんは立ちかけたフラグをアヒャって自ら折っちゃったしな…
29名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 19:14:48 ID:kp9QoOrj
上条さんをあんまり舐めてると、こんな事になったりする

http://altorealize.sunnyday.jp/images/hanken/image45.jpg

ので注意しましょう。
30名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 21:16:17 ID:LPHW3UHN
美琴「5000円でヌイてあげるけどどう?」
キモオタ「い、いいんですか?!!」
美琴「別に嫌ならいいわよ。それじゃあね」
キモオタ「ま、まってください!! おねがいします!!」
美琴「オッケー、じゃあそこのホテルいこっか」

〜ホテルの一室〜
キモオタ「あ、あの学園都市5位の御坂美琴さんにこんなことしてもらえるなんて・・・俺ずっと憧れてたんです」
美琴「あっそ。どうでもいいからとりあえずズボン脱いじゃって」
キモオタ「は、はひ」

美琴「うわぁ・・・アンタ包茎じゃない。顔もキモいけどチン○もキモいのね」
キモオタ「す、すいません・・・」
美琴「んじゃそこに仰向けになって」
キモオタ「はいぃ・・・」
美琴「この一日中履いて蒸れたルーズソックスでイかせてあげるわ」
31名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 21:17:27 ID:LPHW3UHN
美琴「どう?気持ちいい?蒸れたルーズソックスでの足コキ」
キモオタ「き、気持ちいいですっ・・!」
美琴「そう。こういうのは?」
キモオタ「えっ・・むぐっ」
美琴「あははっ。自分のチン○しごいたルーズソックスを咥えさせられてるなんて、情けな〜」
美琴「でも、また大きくなってるわね。アンタもしかして変態?」
キモオタ「むぐぐぐ」
美琴「何言ってるかわかんないわよ。まあそろそろイカせてあげるわね」
キモオタ「はぁ、はぁ・・・うっ、また足で」
美琴「ほらほら、そろそろ出そうでしょ?このまま中○生に足でしごかれてイっちゃいなさい」
美琴「この 変 態」
キモオタ「うあああああ出る、出ましゅうぅぅぅ」
32名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 21:25:21 ID:LPHW3UHN
美琴「あ〜あ、ルーズ汚れちゃった。こんな汚いのもう履けないからあげるわ」
キモオタ「はぁ、はぁ・・・」
美琴「でもまだチン○は元気そうね。そうだ!」
キモオタ「えっ」
美琴「こっちの汚れてないほうの靴下をかぶせてっと・・・」
キモオタ「お、おほぅ!」
美琴「脱ぎたての靴下コキ〜どう?」
キモオタ「さ、最高です!!あったかいのとルーズの感触が・・・うぅっ」
美琴「これをコンドームと思って中で出していいわよ。アンタじゃ一生使う機会ないだろうし」
美琴「あ〜あ、情けない。脱童貞がルーズソックスなんて、恥ずかしくないの?」
美琴「ん?もう出そう?いいわよ、ルーズソックスの中にきったない精子存分に出しなさい」
キモオタ「うおおおおまた出る!ルーズソックスの中に出るぅうう!」
33名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 21:25:52 ID:LPHW3UHN
美琴「うわぁ・・・どんだけ出すのよ。ルーズソックスを妊娠させる気?キモッ」
キモオタ「はぁ、はぁ、す、すいません」
美琴「んじゃ最後の仕上げいくわよ」
キモオタ「最後の仕上げ・・・?」

美琴「んじゃ足開いて抱えて。ちょっとお尻あげてね」
キモオタ「ちょ、こんな格好・・・」
美琴「嫌ならやめるけど?」
キモオタ「す、すいません、やります!すぐやります!」
美琴「はぁ、中○生にチングリ返し要求させられて実行するとか、アンタ本当にクズね」
キモオタ「そ、そんな・・・」
美琴「まぁいいわ、最後の仕上げいくわね」
キモオタ「そ、それは?」
美琴「ローション。濡らしておかないと痛いでしょ?」
キモオタ「ま、まさか・・・はうっ!!」
美琴「はい、入りましたよ〜。あれ?もしかしてお尻は初めて?」
キモオタ「・・・(コクコク)」
美琴「そっか、アナルバージン卒業おめでとう。このまま一気にイカせてあげるね」
キモオタ「ちょ・・・まっ・・・うほおおおぉぉ」
美琴「こうやってヌコヌコしてるのもいいけど、やっぱり」
キモオタ「な、なにを・・」
美琴「前立腺よね」コリッ
キモオタ「な、なにコレェェエ!出る!出ちゃうぅうう!!」
34名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 21:47:22 ID:tib1oMsO
おい
何が起きたw
35名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 21:57:10 ID:aHWpzKNV
キモヲタを河村淳平に読み替えれば、もっと面白いな
36名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:08:36 ID:Gp8Ugp+7
学園都市5位…。
と言う事は今の年齢より前の話!?
どんだけ荒んだ中1なのかとw
37名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:31:32 ID:wu99jwAL
チッ、んだよエロネタばっかかよ
38名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:42:22 ID:iZqwVEZv
対一方さん、最強の敵で「打ち止めワースト」さんとか想像したけど
考えれば考えるほどギャグにしかならなくて、なんか和んだ
39名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:42:43 ID:LPHW3UHN
>>36
3位と間違えた…
ごめんよ美琴orz
40名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 23:10:23 ID:Pp4/xF+o
>>38
例えばフルチューンが見た目打ち止め性格ワーストたん、レベル5だったら
一方さん的に最悪の敵だろうなと妄想した
ようじょに手も足も出ずに言葉攻めされるとかな
41名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 23:13:07 ID:7gfZF0SP
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1268302769/

vipからこっちきたのかよw
42名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 01:03:52 ID:+V/sa6UL
SS保管庫の直リンが死んでるから一応張っておきます

http://green.ribbon.to/~eroparo/contents/contents-lightnovel.html
43邪眼の人:2010/03/12(金) 07:44:38 ID:TkWbcYri
>>19
前スレから。
>>>688
>何か内容じゃない所で叩かれたり騒ぎになったりでいい面の皮だな作者。
>なんか次スレに投下したやつは新刊のドンチャン騒ぎとVIPからの転載に埋もれたみたいだし。
>それ以前にアレだしな。正直キモイし。
>ま、もうここには投下するなよ。ここはアンタに合って無いから。
と言う訳だ判ったな。
44名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 10:11:24 ID:x8KYPRq7
前スレ>>688
俺は超好きなので続きを書くように。
待ってるぜ
45名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 10:36:38 ID:9L8J1gvM
あんまり突っ込みたくねぇけど、本当に大人なの?って書き込み多過ぎ
ぐだぐだ文句言ってる暇あるなら自分で手本みせてみろって
46名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 10:44:22 ID:xdYKsocg
>>44
俺も同じく、
正直、乱交終盤が物足りん!!、あれで終わりとは余りにもあんまりだw
是非とも次回作で当麻を加えた5PSSを切に希望するw。
(ちゃんと『長い三穴シーン』をw)
47名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 10:58:36 ID:Bqjo5rhK
>>45
大人じゃないんだろう、年齢的にも精神的にも
実際18未満もいるだろうが普通の18未満はあんなバカアピールしないで普通に見てるだろう
mixiやらブログでの犯罪自慢してるゲーム屋さん(笑)とかの馬鹿餓鬼と一緒だよ
48名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 14:01:24 ID:KRYxGcak
一々騒ぐ人ってさ、他人の話叩くって事は余程自分の文章に自信が有るんだよな?
だったらさっさと投下してくれ。その素晴らしい文章を是非とも参考にしたいから
49名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 14:12:49 ID:EoXBvTHC
>>43
なら貴方様が投下なさっては如何でしょうか?
余程面白くて文法上の誤りも一切無い素晴らしい話を書いてることでしょうから
ヤンデレネタとか何回か投下した身ですが、その文字列を見てみたいですね。
態々投下するわけでもないのにトリップ付けてるんですから凄い書き手なんですよね?
50名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 14:32:16 ID:Bqjo5rhK
ちなみにトリップじゃないから自己証明にもなりゃしない
51名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 14:40:37 ID:EoXBvTHC
ああ、コテハンとトリップを混同していました
これは失礼
52名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 14:49:22 ID:d9MBFH5n
つ荒らし煽りはスルー
何も言わずにNGに放り込めよ…
53名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 15:17:16 ID:SZblm2sQ
自治厨ってこういうのを言うのか?はじめて見たな…。
とりあえず脱ぐか…。
54名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 15:20:49 ID:1XhMqZW6
空気読もうよ、エロパロスレなんだからさぁ。
55名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 15:29:14 ID:uUMXj6PK
ビリビリしながら足コキされつつうまくイケたら褒めてあげる
と御坂たんに言われたい
56名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 15:32:34 ID:qtmKOi+Q
わざわざ黒歴史確定の名前つけてくれてるんだからさっさとNGnameに設定すればいい
57名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 16:33:33 ID:wIKU6Edh
もうすぐホワイトデーか……
今一盛り上がりに欠けるイベントだが、男性キャラ達はお返しに何を渡すのだろうか?

上条さんは財政ピンチでお返しも買えず、きかん棒にリボンを結び付け
「生モノですので御早めにお召し上がり下さい。愛玩奴隷上条からのお願いです」 
と恭しく土下座するんだろうなぁ…ウマウマ
58邪眼の人:2010/03/12(金) 17:08:01 ID:Ea0E4eQU
流れが折角戻って来たのにすまんね。
でもほら>>19 のせいでまたスレが荒れた。
やっぱ他所行った方が良いよアンタ。
他の職人に迷惑だし、お互い幸せになれるよきっと。
あと、俺にSS書けとか言ってる奴はとんだお門違いか、職人マンセー厨かな?
知ってるとは思うけど、スレは別に職人の為だけに有る訳じゃないんだぜ。
読み手も書き手も同等。面白くなければ文句を言われても仕方が無い。職人はそれをばねにもっとクオリティの高い作品を書いて読み手をみかえせば良いんだよ。
叩かれたくらいで消えるんならその程度遅かれ早かれって訳だよ。
俺の場合、まず>>19 のやつは禁書ワールドじゃ無きゃいけなかったのかと?
オリキャラで調教ものでも書いてそっちに投下すれば他に喜ぶ奴らが居るんじゃないかって事。
次に前スレの絹旗のヤツ。内容は良くあるドタバタ。あとちょいとエロ入れときゃ問題起こらなかったのにな。すっかりもませちまって……残念。
両方とも描写も誤字脱字も文章の流れも問題がある訳じゃない。でもレスが付かないのは何故か? それは>>19 の間が悪いと言うか空気読めてないのよ。ここの空気が。
何処かがずれてる。だから満足にレスが付かない。
あと、1レスに文章詰めすぎなのも駄目なのかもな。携帯厨にはもれなくスルーされてるだろ?
と、に、か、く、ここに張り付いていくら数投下したって長編書いたってもう駄目。VIPからの転載のがレス多かったのが決定的証拠。
他レスのがもっといい読み手が付くって。ちゃんと内容を評価してくれるのがよ。そこに行け。きっと幸せになれるって。
だから皆も引き止めないで送りだしてやれよ。
おっと、俺へのレスは不要だぜ。スレはもっと有効に使わなくちゃな。こんな駄目レスはこれで最後にしようぜ。
立て読みでも斜め読みでも「…まで読んだ」も要らねえよ。
重ねて言うが俺にはもう構うな。レスされてもそろそろ時間だから返せないからな。
じゃあ次からは本来の禁書エロパロスレに戻ってくれ。
ハイムラのホームページ見ると結構ワクワクするぞ。
59名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 17:33:22 ID:2ppgePVl
>>58
死ねば良いのに。
60名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 17:36:18 ID:jVwbZ3rr
>>57
搾り取られてミイラ決定

浜面→絹旗(映画鑑賞に付き合う)、滝壺(?)

一方さん→打ち止め(?)
61名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 17:39:42 ID:Nu6yT5dV
>>58
3行で
62名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 18:24:49 ID:d9MBFH5n
だから構ってんじゃねえよ
黙ってNGしてない内はお前らも同じだぞ
63名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 18:47:54 ID:qsUTNHSJ
wiki更新早いなぁ。もう新キャラが出てる。
64名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 18:56:46 ID:b5cbCRuD
文句言ってるのおまえだけ
65名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 19:18:53 ID:Nu6yT5dV
>>62
チッ、わかったから落ちつけよ…
こういう奴煽ンの好きなんだよ俺ァ
発狂させた方が面白ェじゃねェか
66名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 19:46:51 ID:DCn0rVL0
>>65
悪趣味だが否定は出来んな
こういう厨二病にかかったような滑稽極まりない奴の鼻を明かして真っ赤になった顔を眺めるのは
面白い

>>58
天才のボクの言ってることすっごくただしいしょー!まで読んだ
67名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 19:58:19 ID:Nu6yT5dV
>>66
まさか同意が得られるとは思わんかったw
68名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 20:09:08 ID:AgIQnRY/
一方さん口調なら仕方ない
69名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 20:15:28 ID:sCS7QGud
レッサーたんには恥じらいが足りないッ!!!
70名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 20:19:28 ID:QFuvnXVA
そう攻撃的にならず、大人にいきましょうよ…
71名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 20:25:18 ID:4Q2zzU4T
レッサーはちゃんとせくしぃですよ
でもあの人はロリっ子の知り合いが多すぎて見飽きてるだけなのだ
72名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 20:26:25 ID:qtmKOi+Q
ただ大人の優しさと甘やかしは違うってことを片隅にでも置いといてほしい
73名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 20:39:41 ID:MefPUQ89
滝壺が寝取られればこのスレの諍いも丸く治まると思うんだがどうだろう
74名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 21:27:30 ID:TgrWb4R9
戦闘能力で選んだんだろうけど、上条との既成事実を作りたいんならレッサーよりベイロープの方が適任だと思う。
禁書さんと同居している事を念頭に置いての選択なら間違いでないかもしれんが
75名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 21:28:43 ID:4Q2zzU4T
実際上条さんと戦って直接そげぶされたのはレッサーだけなんだししょうがない
ベイロープとランシスに至っては面識すらないからなあ
76名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 21:56:25 ID:Nu6yT5dV
フロリス個人的に一番好きなんだが
あんま好かれてないのか?
77名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 22:21:25 ID:qCDkpoU/
日本人にぶっ飛ばされ、日本人の無茶な脱出に付き合わされたからね。
78名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 22:29:50 ID:4Q2zzU4T
天草式の神裂さんに倒されて聖堂送りにされた身の上だからなあ
上条さんが天草式と合流した時に「騙したな!」とか言って消えちゃって以降消息不明
敵である天草式に売られたと思ったんだろうか
79名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 22:42:44 ID:Hy72ZUw8
合流せんかったらどうなっとったかな…
80名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 23:16:14 ID:Nu6yT5dV
いやいや、「上条さんが」じゃなくて「このスレの人に」な?
81名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 00:29:33 ID:d0Bx9u0L
レッサーがいる状況だと、上条さん寝たりできなくない?
寝てる間に既成事実作ろうと襲われそう

レッサー「そっちにその気がねぇのなら、こっちから襲って既成事実作っちまえばいいんだよ〜!」
上条「お前は人の安眠妨害して何をしているか〜!」
レッサー「何って……そりゃモチロン、ナニだよ〜♪」
82名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 00:34:58 ID:vV2mn59i
お前の人生だろ、お前が決めろよ!!
書き手が書くもやめるも書き手の自由。俺たちに決める権利はない。
83名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 01:38:45 ID:iOFAsSsL
>>80
ランシスよりかは人気あるんでないの?
84名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 02:01:37 ID:sbPzJ6BF
単純に出番的な問題かと




レスの仕方に特徴があるからそれっぽい内容とそれっぽい書き方なら即NGにした方がいいかも
85名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 06:54:15 ID:NmenLqeC
上条さんの性的な説教でボッコボコにされるレッサーたん
86名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 11:04:51 ID:MqXzQFys
一方さんは上条さん好きすぎだろ
これで本名が百合子だった日にはもう・・・
87名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 11:18:32 ID:chu7SSQm
一方通行が自ら語った、ホルモンの異常によると思われる男か女か判然としない体格。そのせいで彼はSSによっては女性として描かれてしまう。
なんて腐向けなキャラなんだ。
88名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 11:29:40 ID:sbPzJ6BF
女の子に対して腐向けとか言うなよ
89名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 11:33:38 ID:Mr/2OuZ+
15分なら、本番は無理でも色々できるな
90名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 16:37:55 ID:anEB0BzA
まあ百合子は上条さんの妄想だから
仮に女の子でも名前は百合子じゃないだろうけどな
91名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 16:51:42 ID:1wtr4ArO
いや、女だったら百合子だろ
灰村(以下ry
92名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 17:12:46 ID:nwAgiOAG
流れ見る限りこのスレの20巻で気に入ったキャラは主にレッサーみたいだけど、
騎士団長と第二王女の絡みが俺的にはツボったんだぜ。
93名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 17:24:02 ID:AWHPNhsa
騎士団長と第二王女、ウィリアムさんと第三王女がくっついたら
清教派は肩身が狭そうだなw
94名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 17:31:22 ID:xREdHhX1
俺はチョイ前からキャーリサ好きだったぞ
スタイルいいくせに何故か言動がロリっぽい
95名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 18:33:05 ID:wWKTwQi/
>>93
それより第一王女さんの方が…
96名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 18:48:03 ID:Qi9HHIqy
第一王女は最終的には王族から退いて、
全くの平凡な一般市民と結婚して市井に溶け込みそうな気がする

あの人、常に後ろから刺される危険のある謀略渦巻く宮殿に
席を置いてることを嫌がっているからなあ
97名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 18:51:08 ID:uAUpn1qd
なんかローマの休日を思い出した
98名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 19:36:59 ID:hIdBYLTX
第二王女と騎士団長のコンビも悪くはないが、キャーリサと上条さんの年の差コンビも大好きだ。
十歳ほど年下の少年に恋する女性というのは個人的ツボ。
99名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 19:42:07 ID:sbPzJ6BF
お姉さまは結婚しないんスかwww

ああイギリスが分裂するな
100名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 20:25:22 ID:qBQzgNsT
一方の百合子「……」

一方の百合子(笑)「おィ、なんだよこの名前ェ……」
101名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 21:11:45 ID:EKKzctFr
上条×一方通行は801でやれ

百合子ちゃんはキャラ崩壊凜すぎ

セロリたん可愛いよ
102名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 21:13:30 ID:98+V4giQ
美琴が寝取られるのが見たいなぁと思うのでした
103名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 21:14:10 ID:LfQ0i+Vw
>>102
誰得?
104名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 22:18:01 ID:qBQzgNsT
>>102
俺とかがでてくるんじゃなくて、海原とかでマジメに書くんなら、それはそれで悪くない気がするんだぜ
105名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 22:21:16 ID:1wtr4ArO
そのときは鬱度もよろしく
106名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 22:32:27 ID:ugPkdJIo
>>102
問題は上条さんは美琴に対してそれほど執着していないということなんだよな。
美琴寝取られの場合、寝取られるのは黒子。

「お姉様・・・私というものがありながら・・・」と非難を受けると
「誰がお前と寝たんじゃぁぁいい!!」とゲーセンのコインが飛んできそう。
107名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 22:40:20 ID:nwAgiOAG
>>106
それ普通に上条さんとの場合でも寝取られになるって事じゃね?
108名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 22:44:16 ID:7rWsoOCH
理由は何んでもいいから「当麻を分身させてイチャラブ二穴・三穴プレイ、
途中で黒子が止めようとしたが返り討ちで一緒に…、そして佐天、初春が加わり…」
な、大乱交物を・・・。
109名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 22:59:20 ID:zQo393+Y
>>106
じゃあ例えばだが、上条さんがそういう夢を見たとする
それから上条さんは何となくビリビリが気になり始めてみたとする
「お、おう御坂。 久しぶり、だな」
「あ、あんたっ! 私が昨日も一昨日も話しかけたの無視したくせに何よそれっ!」
「え? いやー、その、そりゃ悪かったな」
「…? あんたらしくないわね、その台詞。 なーに? ようやく御坂さんの偉大さがわかってとこ?」
「いや俺はいつも通りだけど。 まあ、そうだな。 何となく御坂の顔が見たくなった」
「なっ!? ど、どういう意味よ!?」
「ん? 言葉通りの意味だぞ」
「そ、それってつまりっ…その、えっと…」
「? 何だよ、チラチラこっち見て」
(つまり私のことが気になるってわけよね?え、でも今までこいつそんな素振り見せなかったしやっぱり私の勘違いじゃ、や、でもこいつの言うことはいっつも紛らわしいしえっとえっとえっと〜!?)
「御坂?」
「……ふにゃ〜」

みたいなの誰か
110名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:00:49 ID:ugPkdJIo
>>109
おお、それならありだ。
納得の展開。
111名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:02:33 ID:98+V4giQ
黒妻ってどうなったんだっけ?
学園都市出てったっけ?

あれで書けるなら書きたい
112名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:03:32 ID:sbPzJ6BF
>>107
早い話今のままだと上条さん視点では取られたとは思わないからなぁ
だって、別に俺の女ってわけじゃないし知り合いの中学生が誰かと付き合い始めたらしい、みたいな感じだろう
強いて言えば寝取られたと思うのは美琴と上条さんがくっついて欲しいと思ってる読者になるわけで
113名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:08:42 ID:UVKqNySn
正直寝取られは勘弁
どうしてもやるというなら止めはしないけど注意書きだけは絶対忘れるなよ
114名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:09:16 ID:98+V4giQ
>>108
全裸で上条さんのナニをフェラして上げてたら突然お尻掴まれてチンコ侵入してくる感触がして
驚いて後ろ振り返ったら後ろにいたのも上条さんで驚愕する美琴が見てみたいな
115名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:17:31 ID:ofE0dB1A
おいおい23話で木原クゥゥン姉or妹存在説が浮上したぞ
116名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:24:14 ID:UVKqNySn
レッサー×上条さん×美琴の3Pはまだですか?
117名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:25:33 ID:4sZx1EH7
レッサー上条……後ろ足で立つのか。
118名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:26:02 ID:ugPkdJIo
通行止めに割り込んでくるミサカワーストのラブコメSSが世みたいです。
119名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:29:19 ID:sbPzJ6BF
>>116
その順だとレッサーの尻尾で上条さんの尻がやばいになるな
120名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:55:04 ID:YGMmCvVK
>>115
娘かもしれないだろ
121名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 00:11:31 ID:jdwVxKDi
外人の血が入ってるんだから順当に考えたら従妹だろう
122名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 00:14:24 ID:+WCEBtMd
木原くンの妻というのは考えられないか?
ああ見えて夫に対してはドMなテレスティーナ
123名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 00:25:18 ID:R+BgBWtM
木原テメェ妻だとォ?
ブチ殺す!
124名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 00:25:20 ID:+fcXM29C
木原くンは結婚して名字が変わったとは考えられないか?
125名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 00:44:26 ID:WuP0KlAv
マスオさンな木原くンとか想像出来ねェwww



旧姓で有名になりすぎたから云々ってのはあるかもしれないが。あんな性格だし
126 ◆Oamxnad08k :2010/03/14(日) 00:54:18 ID:kI7B6vdt
流れぶった切って悪いけど小ネタ投稿します。

一応上条×レッサー3レス消費(非エロ)
初めて書いたので不安ですがよろしくお願いします。
127小ネタ 上条×レッサー:2010/03/14(日) 00:54:52 ID:kI7B6vdt
「あのさ…今頃なんだけどやっぱりもう一つ部屋借りないか?」
ロシアで資金を温存するためにホテルを一室だけ借りることにしたのだが、ここにきて上条が不安になる。
それは今までレッサーがスカートをバサバサしたりと卑猥なことばかり行っており、
このレッサーなら何をやらかしても不思議ではないという結論に至った。

「何でですか、別に私はあなたに何されてもかまいませんよ?」
尻尾を振りながらベッドの上を転がる。
しかもこのベッドが2人用になってることに何らかの意図を感じる上条。
「あの…まさかこのベッドからして一緒に寝るってことですかね…?」
「当たり前じゃないですか」
即答した。上条的には顔を真っ赤にして否定してくれればありがたかったのだが相手が悪かったようだ。
「やっぱもう一部屋借りてくる」
ドアノブに手をかけた所で、
「ちょっと待ってください!」
「な、何だよ?」
「ちょっとこっちに来てください」
首を傾げながらとりあえずレッサーに近づく。
「後ろ向いて目を瞑ってください。あと絶対目を開けないで下さい」
「??? わ、わかった」
言われた通りに目を瞑る。
その間レッサーは素早く作業を済ます。

「なんで俺の手縛ってんの?」
返事が来ない。何か嫌な予感がするので目を開ける。しかし、目を開いても視界は真っ暗なまま…目隠しされていた。
「これで大丈夫ですね。あなたの動きを封じたことですし…」
「レ、レッサーサン、何ヲ?」

「ちょっと覚悟してくださいね♪」
と言って、上条を蹴り、そのままベッドに押し倒す。
「痛ッ…お前何すんだよ!」
上条が怒り、そのまま体を起こそうとするが、
「ごめんなさい…」
レッサーが上条に抱きついてきた。
「私…あなたにここまでやらないといつまでもやってくれないと思ったんです……」
「イギリスの利益になるとか、そんなのじゃないんです……」
「私―――」
128小ネタ 上条×レッサー:2010/03/14(日) 00:55:12 ID:kI7B6vdt

「あなたの事が好きなんです」
「……」
いきなりの展開に上条の思考がついていかなくなる。
構わずレッサーは続け、
「前に騎士派の連中に狙撃されたとき、あなたは敵である私を助けてくれました。
そして、助けてくれたあなたに私の気持ちを伝えたかったんです。そのためにロシアへ行きました。
でもあなたに会っても恥ずかしくて言えず、結局こんな回りくどい事をして…本当にごめんなさい……」
上条の目に見えないがレッサーが泣いていることが分かった。
泣いてる少女を前にどうすればいいのかと考える。
(せめてこの手が使えれば…)
しかし自力で解くことはできないので、
「あの…レッサー、縄を解いてくれないか?」
レッサーは無言で上条の手の縄を解き、
「本当にごめんなさい…」
と再び謝る。上条は目隠しを外し、泣いているレッサーを優しく抱きしめる。
「…え」
「さっきは怒鳴ってごめん。お前の事何も分かってないのは俺だった…ごめんな」
レッサーは小さな子供のように上条の胸で声を上げて泣いた。
129小ネタ 上条×レッサー:2010/03/14(日) 00:55:32 ID:kI7B6vdt
結局、上条はレッサーと一緒に寝ることにした。
(レッサーは…もう寝てるか)
隣で幸せそうに寝ているレッサーを見て、ようやく落ち着くことができた。
(「寝込みを襲っていいですよ」とか言われたけど…流石に襲うわけにもいかないし…)
しばらく考え、上条はレッサーの頬にキスをし、深い眠りに着いた。

上条は気付かなかったが実はレッサーはずっと起きていた。
(結局襲ってこないで寝ちゃいましたか…そこが彼の優しさでもあるのでしょうか)
とぼんやり考えつつ、先ほどキスされたことを思い出す。
(私が彼の事が好きで、彼は私の事をどう思ってるんでしょうか?
ほっぺにキスする辺りまだ迷いがあるようですね…)
分析を終え、自分はどうすればいいのか考える。
(私がされっぱなしじゃ気が済みませんし…)
レッサーも隣に寝ている上条の頬にキスをする。
(これでよし…この戦いが終わったら彼から返事をもらうとしますか…)
この戦いのすべての元凶たる神の右席フィアンマを倒さない限りこの戦争を止めることはできない。
その強大な力を振るうフィアンマを倒すことができるのか。
しかし、レッサーには不思議と不安はなかった。
(この人と一緒なら絶対―――)
そこでレッサーの意識が落ちた。

翌朝
「よし、準備完了。行くぞレッサー」
「はい!」
再び2人は戦場へと戻る。
明日を勝ち取るために―――
130 ◆Oamxnad08k :2010/03/14(日) 00:56:01 ID:kI7B6vdt
以上です。
キャラをあんまりつかめてないせいかなんかgdgd…
上達できるように頑張ります。
131名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 01:03:50 ID:7gK0bApF
いやいや、シンプルな感じでニヤニヤしましたぜ
GJ!
132名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 01:46:36 ID:zRkA5PV6
名前通り小悪魔なレッサーもいいが、デレッサーもいいな
133名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 01:53:17 ID:bhFQg1c7
GJ

そこでツンデレッサーやヤンデレッサーが・・・
134名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 02:56:24 ID:tH+FkyGa
非エロなのがいいですね。
基地外荒らしは無視してください。そういうやつは単にエロが読みたいだけです。
書き手さんの自由だし好きなようにやっていただいて構わないです。
エロ無しでも構わないいやむしろもっとやれと思ってる人が多数なのは明らかですし。

エロが読みたいとうるさい荒らし、お前らはエロ同人だけ読んでろ
135名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 02:58:34 ID:2WYnOB0Y
ここでとるべき行動は一つですよ、上条ちゃん
136名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 03:40:52 ID:KAb9vb+G
右手でレッサーの尻尾触ったら爆発とかすんのかな?


「鬱陶しーなぁこの尻尾」

 ぱしっ バキン!

「ぎにゃっ! ひどい…痛いです…責任とって舐めて治して下さい!」
137名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 03:42:36 ID:bhFQg1c7
>>136
ああ、性的ウィークポイントである可能性はあるな。
138名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 03:45:19 ID:+WCEBtMd
尻尾コキとかできるかな?
139名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 05:06:06 ID:wxEGhsKs
>>137
なんか某ラブコメにそんなキャラいたな
140名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 05:16:16 ID:H82CANaD
尻尾を触ったら力が抜けるのか
141名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 07:52:46 ID:5NqvLfYJ
尻尾を挿入してオナヌしようとしたら、どっちも敏感過ぎてエンドレスエクスタシー状態でにっちもさっちもいかなくなったレッサーたん
142名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 10:58:37 ID:qQK/7v0D
つまんない流れだな。
雑談してる暇あったら作品を投下しろ。
143名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 11:01:21 ID:Tu0wf9bc
そうだな。寝取られものを頼むぞ
144名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 11:05:53 ID:2WYnOB0Y
特徴は短い文でも句点で改行する点ですよー
145名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 12:01:37 ID:R+BgBWtM
>>140
スマン、俺はドラえもんを想像した
146名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 12:13:34 ID:+WCEBtMd
>>142
じゃあ上条×御坂妹でお願いします
147名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 12:20:29 ID:R+BgBWtM
>>142
まさか自分は雑談してないから投下しなくてもいいとか言いませんよねw
148名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 12:48:42 ID:Tu0wf9bc
滝壺か美琴か…どちらでもいいから誰か寝取られよ
二人一緒でも構わんぞ
149名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 12:53:46 ID:TTsZtLKs
なんか最近寝取られブームなのか?
150名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 12:54:19 ID:Rb2uLURK
「三穴+手コキ×2+ブッカケ」の要素も入れてお願いします。
151名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 13:11:22 ID:+WCEBtMd
>>149
ヒント:ID
152名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 13:16:15 ID:TTsZtLKs
>>151
一人が言ってただけかよww
153名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 13:53:43 ID:PXCEGlRg
一つの意志の下に、体の数が許す限りの選択肢を取る事が可能なシスターズの特異性ですが、その中に『同性愛』と『ナルシスト』があったら面白いかもしれない。
同一人物によるレズ(タチとネコ)が可能……美琴が乱入して何もかもぶち壊しにしそうですが。
154名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 14:31:16 ID:+WCEBtMd
>>153
それってようするに盛大な自慰行為ってことか?
155名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 14:36:40 ID:za9h3u19
上条さんが固法先輩に手を出すのは寝取りなのか?
156名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 15:11:08 ID:Tu0wf9bc
粉糊とか誰得。透視能力で「私の膣内であなたのが〜」とか言わせるんか。
157名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 15:17:22 ID:7gK0bApF
>>155
あれって固法先輩の片想いじゃないの?
NTRにはならない気がするんだが
158チョ・ゲバラ:2010/03/14(日) 16:21:14 ID:gYz5K/AR
規制解除されたので投下します。

孕ませ超電磁砲 前編

159孕ませ超電磁砲 前編 1:2010/03/14(日) 16:22:01 ID:gYz5K/AR
「これよぉぉぉぉぉーーッ!!」
 深夜の常盤台中学女子寮に、御坂美琴の叫び声が木霊した。
 それは、勝利を確信した者だけが発する雄たけびのようだった。
「ど、どうされましたの、お姉さま……」
 安眠を妨害され目を覚ましたルームメイトの白井黒子が、眠気眼をゴシゴシしながら尋
ねてきた。
「ええっ! ななな、何でもないからっ! ご、ごめん、起こしちゃった?」
「それは別に構いませんけども……こんな時間に一体何をしておりますの……?」 
「い、いや、何って……たっ、たいした事じゃないのよ。ちょっと、調べ物してただけだ
から」
 パソコンのモニターに噛り付いている美琴は、あたふたと動揺を隠せない様子で言い訳
をする。
 その姿は明らかに怪しさ満点なのだが、珍しい事に白井はそれ以上は何も訊こうとはせ
ずに、
「あまり夜更かしをされては、お肌に悪いですわよ……」 
 と、再び大人しく眠りについた。
「わかった、もうすぐ寝るから。ホントごめんね……」
 寝付きのいい白井の微かな寝息が聞こえてくる。
「…………黒子、寝た?」
 返事はない。
 どうやら白井はちゃんと眠ったと確認し、美琴はフーと大きく嘆息した。
(危ない危ない……。こんなの黒子にばれちゃったら、何言われるかわかったもんじゃな
いからね……)
 美琴はカチャカチャとマウスを動かし、咄嗟に隠したサイトに再びアクセス。モニター
のライトに照らされた美しいと言ってもいい整った顔が、ニマーとだらしなく緩んだ。
(ふっふっふっ、これよこれッ! この最終兵器さえあれば、今度こそあのバカの方から
頭を下げてお願いしてくるに決まってるんだから! 今まで私が受けた屈辱を思い知らし
てやるわッ!)
 この言葉に言い表せない身体の震えは武者震いだろうか? いずれにせよ美琴の士気は
昂揚し、週末のツンツン頭の男との約束が待ちきれない。
 だからだろうか――
「小悪魔ロリメイドですって……」
 白井に一瞬の不意を突かれる結果となってしまった。
「きゃぁぁッ!! アアア、アンタ、寝たんじゃなかったの!!」
 狸寝入りで油断させておいてから、白井は瞬間移動で美琴の背後を獲ったのだ。
「そんな事よりも、なっ、なっ、何ですの、この素晴らしいメイド服は!!」

『大好評につき早くも第四弾登場その新商品の名前は小悪魔ロリメイド! もう児童ポル
ノ法だの青少年健全育成条例だのそんなチャチなもんじゃ止められないぜ! 圧倒的な需
要に答えて絶賛販売中!』

 と、やたらと胡散臭いサイトには書かれてあった。
「こらぁー、勝手に見るなーッ!」
「はっ! まさか、お、お姉さま! もしかしてこの小悪魔ロリメイドを内緒で購入され
て、わたくしを悩殺するおつもりだったのでは!? ああああっ、いいぃぃ……ッ! い
いぃぃ……ッ!」
 白井は、瞬時に妄想を膨らませトリップ。興奮のあまりツーと鼻血を垂らしながら身体
をクネクネとくねらせる。
「ちっ、違うわよ! これはそんな買ったりとか着たりとか、そんな事する為に調べてた
んじゃないんだから!」
160孕ませ超電磁砲 前編 2:2010/03/14(日) 16:22:52 ID:gYz5K/AR
「しかしお姉さま! こんなお召し物を着て頂かなくとも、黒子は身も心も既にお姉さま
に捧げておりますのよ!」
 まったく話を訊かない白井の暴走は止まらない。どうやら子悪魔ロリメイドのメガトン
級の衝撃に、頭の中のネジが緩んでしまったようだ。
 図らずも自分が選んだ決戦兵器の威力を、美琴はまざまざと見せ付けられるのだった。
「だぁー、もぅッ! だから、くっつくなって言ってんでしょうが!」
 不本意にも真夜中に白井と取っ組み合いを始めることになってしまった美琴は、仕方な
く電撃で彼女を無力化させようとしたところで、
「うるさぁーーいッッ!! いったい今何時だと思っとるんだぁぁーッ!!」
 鬼の形相をした寮長がドアを蹴破って突入してきた。
「「ひいぃぃぃぃ!」」
 恐怖のあまり我に返った白井と美琴は、寒さで身を寄せ合う子猫のように抱き合って身
体をガクガクと震わせた。
「これはこれは寮長殿。わたくしたち、別に好きで真夜中に騒いでいたのではありません
の。これには、ふかーいふかーい訳がありますのよ」
 汗だくになりながら、白井は懸命に釈明する。
「ほー、つまりよんどころない事情があるということか?」
「そっ、そうですのっ! やむにやまない事情がありますの!」
「だがな、白井よ。その事情のせいで、いちいち真夜中に起こされるこっちの身にもなっ
て貰いたいものだな」
 ギランと寮長のメガネに光りが灯った瞬間、電光石火の早業で白井を絞め落とすのに約
二秒。捕らえた獲物をゴミのようにぽいっと部屋の隅に放り投げると、半泣き状態の美琴
の眼前に仁王立った。
「覚悟は出来てるんだろうな、御坂」
「はわわわわわ……」
 先に逝った戦友に哀悼を捧げる間もなく具現化した悪夢に対峙した美琴は、この瞬間、
絶対的な死を知覚した。
(な、何でこうなるのよぉぉーーッッ!!)
 罰として一週間寮の掃除を命じられる美琴と白井だった。


「おじゃましまーす……」
 美琴は少しだけ緊張しながら、先日貰った合鍵を使って上条の部屋に入った。部屋の主
は現在外出中。大量に買い込んだ食材の入った袋を台所まで運ぶと、素早く冷蔵庫にしま
っていく。ふと時計を確認すると、午後五時が過ぎようとしていた。
「はぁー、疲れた……やっぱり遅くなっちゃったなー。ったく、黒子のせいでとんだとば
っちりよ」
 今日は上条に手料理をご馳走する約束をしていたのだが、先日の夜の事件の罰としてつ
い先ほどまで寮の掃除をしていたので、時間をかなりロスしてしまった。本来ならもっと
早く来て下ごしらえの準備を始める予定だったに、と美琴は非常に悔やんだ。
「つーか、なんでアイツはいないのよ……」
 美琴は携帯を取り出し、上条にメールを送信する。
『今アンタの家に着いたんだけど、いったい何処ほっつき歩いてる訳?』
 暫くしてメールの返信が来た。
『すまん。ちょっと野暮用があって。もうすぐ帰るから待っててくれ。晩飯、期待してる
よ』
「野暮用って何よ……?」
 そんな訳のわからない用を優先されるのは気に入らないが、自分も遅れてきたので文句
も言いにくい。それに、貰った合鍵を初めて使用できたのが嬉しかったので、これはこれ
でいいか、と美琴は納得する事にした。
161孕ませ超電磁砲 前編 3:2010/03/14(日) 16:23:30 ID:gYz5K/AR
 ポケットから大切そうに上条の家の鍵を取り出して眺めてみた。自然に笑みが込み上げ
てくる。今では限定版ゲコ太ねんどろいどよりも大切な一番の宝物。お風呂に入る時以外
は、常に肌身離さず持ち歩いているくらいなのだ。
「期待されてるんじゃー、しょうがないわね。見てなさいよ。絶対に美味しいって言わせ
てやるんだからッ」
 バシッと両手で頬を叩いて気合を入れる。
 と、その前に――
 さっそくだけど今のうちにアレに着替えておくかな? と美琴は逡巡する。
 アレとは、当日お急ぎ便で今朝届いたばかりの決戦兵器、『小悪魔ロリメイド』の事だ。
 もし小悪魔に変身して何も知らない上条を出迎えれば効果は倍増、いやキックの反動も
加算され三倍増。場合によっては、そのまま押し倒されてしまうかもしれない。
(そんないきなり押し倒すとか、ダメだっつーの! まいっちゃうなー。エヘヘヘ……。
いっとく? いっとくか!? こうなるとあのバカがいなかったのはかえって好都合、
つーかむしろ千歳一隅の好機じゃん!)
 あーでもないこーでもない、と唸りながら更に深く逡巡する美琴さん。
 今更になってこんな事を言うのもあれだが、やはり子悪魔ロリメイドにメイクアップす
るのは少々ハードルが高い。心の何処かで、これはちょっと先走りすぎなんじゃねーの、
と戒めのような幻聴が聞こえてくるのも事実。だがしかし、これまで上条に受けた非人道
的な行為が美琴の脳裏に走馬灯のように蘇り、腹の底から噴き上げてくる怒りがそんな貴
重なアドバイスを蹴散らしていくだった。
(そ、そうよ! あんないやらしい台詞ばっかり女の子に無理矢理言わせて! 私がいつ
までも言いなりになってると思ってたら大間違いなんだから!)
 美琴にとっては大変に不本意な話なのだが、エッチの時になると、いやらしい台詞でお
ねだりしなければ挿入して貰えない決まりが定着しつつあるのだ。しかも最近では、美琴
が自作した恥ずかしい台詞を上条は要求してくるようになっており、結果、夜な夜なエロ
パロ職人のようにエロい台詞を考えなければならない空しい現実がそこにあった。
 これには美琴も参った。
 女の意地もプライドもズタズタにされた。
 だから、子悪魔ロリメイドなのだ。
 この最終兵器を持ってすれば、憎き上条に頭を下げさせ逆にお願いさせる事も可能。そ
んな大儀の為ならば、あらゆる手段も正当化されるはず。意地でもこの聖戦に勝たねばな
らない、と美琴は自分に言い聞かせ迷いを切り捨てた。
 彼女は手際よく常盤台中学の制服を脱ぎ捨てると、鞄の中から例の物を取り出し、高鳴
る鼓動を抑えながらそれを身に付けた。
 たった今ここに、小悪魔ロリメイドが誕生した瞬間だった。
 それは、ブラックとホワイトを基調としたセパレートで、要所要所がヒラヒラのレース
で飾られておりお腹は丸出し状態。スカートはスーパーミニで、真っ白で美味しそうな太
股とスケスケのニーソックスがスラリとした脚線美をそそらせる。背中に蝙蝠のような羽
とお尻に先っぽが尖った尻尾が装着されており、一見して子悪魔をイメージさせるが、果
してどの辺りがメイドなのかは謎に包まれていた。
(うわッ! こ、これって可愛いよね! いいんじゃないかしら!? これだったらアイ
ツも鼻の下をびろーんって伸ばして、ハァハァ言いながら迫ってくるに違いないわ!)
 不自然に胸が強調されていないデザインが、美琴の最大のお気に入りだったりする。
(そうだ……。もうこうなったらついでだから、アレもやっちゃうか? やっちゃう
か!?) 
 美琴はどこぞの令嬢のように礼儀正しく正座し三つ指を立て、
「お、おかえりなさいませご主人様。ご飯にします、お風呂にします、それとも、わ、た、
し?」
 と、ニッコリとご主人様を笑顔でお出迎えの実技練習。
「だぁぁぁーッ! ヤバイヤバイ! これはヤバすぎるっつーのッ!」
162孕ませ超電磁砲 前編 4:2010/03/14(日) 16:24:07 ID:gYz5K/AR
 ゴロゴロゴロと床を転がり回る小悪魔。慣れない可愛い服を着て、相当テンションが上
がってしまっているようだ。
(私がここまですればきっとあのバカは、こんな事を言ってくるに決まってるんだか
ら!)
 そして、何やら一人芝居のようなものが開演された。
『上条さんは、もう美琴さんが欲しくて欲しくて我慢できませんです! どうかこの哀れ
な上条さんに、ご慈悲を! ご慈悲をぉぉーッ!』
『はぁ?? いつもは散々好き勝手な事をやってくれる癖に、何チョーシいい事言ってく
れちゃってんのよ! そうね、まぁ、私の事を、あっ、あっ、愛してるって百回言えば、
考えてあげなくもないわね……』
『うぉぉーッ! 神様仏様美琴様、愛してます愛してます愛してますーッ!』
 美琴はピョーンとベットにダイブし、自分の妄想の素敵さのあまり悶絶した。
(ナニコレナニコレ!? 完璧な作戦じゃないのよ! 今日という今日は目に物見せてや
るんだから、覚悟しときなさいよねバカ当麻! ククク……)
 美琴は上条の枕に顔を埋めて暫くの間、両脚をバタバタとさせていたが、一通りはしゃ
いで流石に疲れたので大人しくなる。そのまま大好きな匂いをクンクンと嗅いでいると、
なんだか妙な気分になってきてしまうのだった。
(ああ、いい匂い……この匂いを嗅いでると、エッチな気持ちになってきちゃう……って、
ダメよッ! な、何考えてんの私!)
 危うくスイッチが入ってしまう寸前で、美琴はがばっと跳ね起きた。上条の匂いが染み
付いた枕や布団などは、彼女にとってはとんでもない危険物なのだ。
(ふー、トンデモないブービートラップがあったもんね、まったく……んっ!? あ、あ
れは……?」
 気を落ち着かせ周囲を見渡してみると、何やら妖しげな本を発見してしまった。美琴は
よくコンビニに立ち読みに行くので、この手の本の存在をよく理解している。
(まさか……これってエロ漫画かしら……??)
 どうやら上条が隠し忘れたアーティファクトの一つのようだ。
(アイツもこんなの持ってたんだ。まぁ、男の子だったらみんな持ってるらしいしけど…
…。でも、ちゃんとした恋人がいるのに、こういう本を読むのはどうなのかしらね……)
 視線だけで自然発火させそうなほどエロ漫画を見詰める美琴。上条の隠された性癖には
興味がある。が、表紙に描かれたありえないほど大きな胸をした女の子の絵と、タイトル
の『淫乳妻の館』がもろ過ぎて、手に取って中身を確かめてみる勇気が湧いてこない。
(別に躊躇う事なんかないじゃない。アイツの好みをちょっと確かめてみるだけなんだか
ら……。だっ、だいたいこんなのたかが二次元じゃないの。三次元の私のほうが圧倒的に
有利なんだから。こんなエロ漫画の内容ごときを気にするほど、私はそんな器量の小さな
女じゃないわよ。私は大人の女なんだから、ハハハ……)
 美琴は恐る恐る『淫乳妻の館』を手に取り、パラパラとページをめくっていく。
 そして、激怒した。
「なんなんだコレはぁぁーッ! 全部、巨乳ばっかじゃないのよぉぉーーッッ!!」
 タイトル通り、淫乳と人妻で溢れている内容だった。
「あのバカッ! あれほど私の掌サイズの胸が好きだって言ってた癖に、なんなのこの仕
打ちはぁぁーッ! しかも熟女はないだろ熟女は! 人妻かッ!? そんなに人妻の母性
の塊の中で甘えたいのか!!」
 そう言えばあのバカは、いつしか母にちょっかい出してた事もあったな、と美琴は思い
出し、怒りはジェットコースターのように加速していく。完璧に盲点だった。これでは小
悪魔ロリメイドは、まったくの逆効果になってしまうではないか。
 そして、決断した。
「これは、ガサ入れが必要のようね……」
 この手の本がこれ一冊だけのはずがない。『淫乳妻の館』はただの斥侯部隊で、必ず本
隊がこの部屋の何処かに潜んでいるに違いない。それを上条がいない間に狩り出そうとい
うのだ。実に不穏極まりないアグレッシブな行動だが、恋する乙女にはあらゆる行為が正
当化されるものなのだ。
163孕ませ超電磁砲 前編 5:2010/03/14(日) 16:24:38 ID:gYz5K/AR
 で、上条の部屋を舞台に埋蔵金探しが始まって約三十分。美琴は、押入れからどす黒い
オーラを放つダンボール箱を不幸にも発見してしまった。
(つーか、重っ! こ、こんなにも……いったいどんだけお宝貯め込んでんのよ、あのバ
カッ!)
 美琴は、ゴクリと生唾を飲んだ。
 果してこのパンドラの箱を開けてしまって本当にいいのだろか? もし藪を突いて自分
では対処できない大蛇でも現れたりすれば? そんな不安感が胸の内に押し寄せる。
「ええーい、ままよ!」
 もはや成り行きに任せるしかない! とばかりに美琴は決断し、パンドラの箱を勢いよ
く開けた。
 飛び出してきた魔物は、大蛇ではなくヤマタノオロチだった。
「これもッ! これもッ! こっ、これまでもッッ! ぜぜぜ、全部、巨乳じゃないのよ
ぉぉーッ!!」
 『舞フォーエバー』『ブロンドハニー』『舞姫 淫獄の檻』『トリプルアナル』『巨乳
天国』などなど……。開陳されてしまった上条のエロ漫画コレクションは多岐にわたる。
 訳がわからなかった。あれも巨乳、これも巨乳、人間ではありえないような胸の大きさ
の女の子まで登場したりする。いったい何なのだ? もしもこれが男のロマンだとするな
らば、美琴はたった今から男性不信になってしまうかもしれなかった。
 だが、彼女はそんな絶望の中でも検欄を止めようとはしなかった。
 一冊だけでいい。
 たった一冊だけでよかったのだ。
 貧乳物はないのか?
 だが、藁にも縋る思いでダンボールが空になるまで検欄を続けた結果、そこに希望の光
りは存在していなかった。
 もはや認めざるを得なかった。
 自分の恋人は、おっぱい星人だったという事を……。
「胸なんてただの脂肪の塊でしょうがぁぁッ! 何で男はそんな簡単な事に気付かないん
だゴラァァーッ!」
 地球上のあらゆる雄に不満をぶつける美琴。自分のいつまでたっても成長しない双丘に
手を添えてみる。ハァーと諦念が混じった嘆息。急に全てが空しくなってしまった。小悪
魔ロリメイドに変身した自分が滑稽でしかなかった。
 しかし、ここでガサ入れを止める訳にはいかなかった。巨乳エロ漫画群以外にも、まだ
一つだけ看過できない物がここにはあった。それは、表面に何も書かれていない無地のD
VDの束。このDVDの妖しさときたらエロ漫画の比ではない。発する瘴気で部屋が腐海
に沈みそうな勢いだった。
 もはや毒を食らう事を覚悟した美琴は、そのDVDをプレイヤーにセットし、リモコン
の再生ボタンを押した。これがもし二次元だったならば、必殺技で綺麗さっぱりテレビご
とぶっ壊そうと思っていたが、どうやら三次元のようだ。個人撮影というやつなのだろう
か? 画質はそんなによくはない。ただ液晶画面に映った女性は、非常に美人で胸が馬鹿
みたいに大きかった。
「やっぱり三次でも巨乳がいい訳ね……。フフフ……」
 美琴は、乾いた微笑を漏らす。
 テレビの中の女性は長い黒髪をポニーテールにしており、一見すると十八歳のようにも
適齢期のようにも見える。異質なのがその姿だった。太股やおっぱいがムチムチでエロく
てアレなメイド服で、背中に羽と頭に天使の輪がくっ付いている。黒髪の美女のそんな艶
姿を見ていると、何故だかわからないが美琴は親近感が沸いてくるのだった。
 黒髪の美女は頬を染め、撮影者に言われるままに分娩台に座る。
 分娩台とは、出産の時に妊婦が両脚をガバッと拡げて座る恥ずかしい台の事だ。
164孕ませ超電磁砲 前編 6:2010/03/14(日) 16:25:16 ID:gYz5K/AR
「ええっ! そ、そんな格好で座っちゃったら……」
 もちろんスカートの中身の丸見えだ。おまけに撮影者らしきマスケラを付けた男が、黒
髪の美女をロープで分娩台に拘束していく。
「ちょっ、マ、マジでッ! 女の子にこんな酷い事して一体何が楽しいのよ!」
 そして、黒髪の美女の巨大すぎる双子の乳房が曝け出され、下着も剥ぎ取られ、女の子
の一番大切な部分がどアップに。個人撮影物なので、もちろんノーカットなのだ。
「うわッ! うわッ!! こ、こんな形してるんだ……これって、私と全然違うんじゃな
い……?」
 あろう事か黒髪の美女は、そのまま大切な部分の毛を剃毛されてしまうのであった。
「そ、そんな恥ずかしい事は絶対にムリよ!」
 パイパンの美琴には、確かに無理な話だろう。
 テレビの中の仮面の男は、先の丸い部分がウィィーンと振動して唸る機械を持ち出して
きた。
 電動按摩の登場だ。
 その振動する部分が、拘束されて身動き取れない黒髪の美女の秘部に容赦なく押し付け
られれた。
『ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!』
 スピーカーから黒髪の美女の悲鳴のような嬌声が流れてくる。
「ちょっ、な、何これ……うわぁぁ……き、気持ちいいの……」 
 もうこんな物は観たくない! と思っても、美琴はどうしてもテレビから視線を逸らす
事ができなかった。
 ドッキンドッキンと心臓が急加速し、ジンジンと子宮が疼き始める。
 カチッ、とスイッチの入る音が、頭の何処かで確かに鳴り響いた。
(う、うそ……こんなの観て……、うわっ! も、もう、こんなに濡れちゃってる……)
 滾るように熱い粘液が身体の奥底から垂れ落ち、美琴のショーツが薄っすらと滲んでく
る。
 それは、紛れもない興奮の証。
 美琴はショーツの中に手を差し入れ、直接に気持ちのいい部分に触れてみる。鋭い快感
が背筋を駆けた。次の瞬間、ぶわっと堰を切ったように柔膣から愛蜜が溢れた。
(あ……っ、こ、こんなの、ダメなのに……ゆ、指が止まらない……ううっ! き、気持
ちい……)
 一度スイッチが入ってしまえば、上条によって開発された健康で若い肢体は、貪欲に快
感を求め貪ってしまう。美琴はふらつきながらベットに這い上がると、枕に顔を埋めて本
格的にオナニーを始めるしか術がなかった。
(ど、どうしよう……ショーツが汚れちゃう……)
 どうせすぐに脱がされるとわかってはいても、折角一時間もかけて選んだショーツなの
だ。やはり綺麗なままで上条に見て貰いたかった。なので美琴は、ショーツを太股の中間
くらいまでずり下ろし、ベットの上で愛らしいヒップを曝け出してオナニーを続けた。
(ああっ……あの女の人、す、すごい事されちゃってる! こ、こんな事をもし私もされ
ちゃったら……はうっっ! い、いくら当麻にだってこんな変態プレイ、絶対にさせてあ
げないんだから!)
 液晶画面の黒髪の美女は、マスケラの男にあらゆる道具を使って散々に攻め立てられて
いた。何度も潮を吹いては絶頂を繰り返し、『もう許してくださいぃぃっ!』と懇願しな
がら悶え悦んでいた。
 美琴は、そんな彼女と自分とをリンクさせる。身動きが取れないあんな恥ずかしい格好
で、あの物凄いブツブツが付いてニョキニョキと蠢くペニスに似た機械を突っ込まれて弄
ばれる自分の姿を妄想し、刺すように膣奥を痺れさせた。
「はぁあああぁぁぁっっ!!」
 感極まった嬌声を上条の枕にぶつける美琴。
 グチュグチュと淫猥な水音が部屋に木霊し、エッチな匂いが充満していく。
165孕ませ超電磁砲 前編 7:2010/03/14(日) 16:26:05 ID:gYz5K/AR
(そんな事したらダメなんだから……あああっ! と、とうまっ、とうまぁぁ……ゆ、許
してぇ……お願いだから、もう許してぇぇ……)
 そして、お尻丸出しの小悪魔ロリメイドが、このまま一気にエクスタシーに向けて突っ
走ろうとした時だった。
「あの……お取り込みの最中に大変恐縮なんですが、御坂さんは何をやってらっしゃるん
でしょうか?」
 聞き慣れた声が耳朶を霞め、美琴は驚愕のあまり身体をビックゥ!! と弾けさせる。
恐る恐る枕から顔を上げ声がした方向を確認してみると、あまりの出来事に茫然自失とし
た上条当麻と、常盤台中学の制服を着て物騒な軍用ゴーグルを頭に付け、自分とまったく
同じ外見をしたクローン、御坂妹がそこにいた。
「…………ッ!?」
 生き別れになった親子が三十年ぶりにご対面した以上の衝撃だった。
「まぁ、そ、その、なんだ……とりあえず、パンツ穿こうな……」
 上条に指摘され慌ててショーツを穿く美琴さん。
「こここ、これは、そういうんじゃ全然ないんだから! アンタがおかしな本隠し持って
るから仕方なく、ししっ、調べてたら、ちょっとだけ眠くなっちゃったから、それでそれ
でちょっとだけ転寝してただけなんだから!」
 とりあえずそんな苦し紛れの言い訳をしてはみたが、部屋一杯に散らばったエロ漫画、
テレビから再生されるエロDVD、そして小悪魔ロリメイド。そんな世紀末のような惨状
を目の当たりにし、美琴は改めて愕然とした。
 そして悟る、これは無理だと……。
「だだだっ、だいたい、何でアンタがここにいるのよ!」
 美琴は更に苦し紛れに御坂妹に指を突きさし、唾を飛ばしながら轟々と非難した。
「御坂妹とは街で偶然に会ったんだよ。それで、今日はお前とご飯を食べる約束をしてた
から、たまには三人で一緒もいいかな、と思って連れてきたんだけど。まさか、こんな事
になってるとは思わなかったけどな……」
 御坂妹の代わりに上条が答えた。
 そこで、今までいつものポーカーフェイスで沈黙していた御坂妹が初めて口を開いた。
「ご安心くださいお姉さま、とミサカは第一声を放ちます。今日ここでミサカが見た事は
絶対に他言したりいたしません、とミサカはお姉さまの弱みを握ってやったと内心ほくそ
笑みながら述べてみます」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
 美琴は音速でベランダに飛び出ると、そこから紐なしバンジージャンプを敢行しようと
手すりに足を掛けた。
「はやまるな御坂! 話せばわかる!」
「問答無用! もうひと思いにこのまま死なせてぇぇーッ!!」
「待てッ! そんな格好で死んだら、末代までの恥だぞ!」
 飛び降りる寸前の美琴を、上条は羽交い絞めにして止める。
 小悪魔ロリメイドの飛び降り自殺というセンセーショナルな事件ならば、明日の朝刊の
一面は間違いなかっただろう。
(わーん! もぉーッ! 何でこんな事になるのよぉぉーッ!!)
 現実の厳しさを果てしなく実感する美琴だった。


 そんなこんなで三人の食事会は無事に終了した。
「大変に美味しい料理でした、とミサカは両手を合わせてごちそうさまをします」
「いやー、ホントに美味かったよ……つーか御坂さん、そろそろ機嫌直しませんか?」
 上条の必死の説得で紐なしバンジージャンプを思いとどまった美琴は、不貞腐れた態度
でお茶を啜っていた。このままやけ食いで窒息死しようと試みていたので、お腹はかなり
膨らんでいる。
166チョ・ゲバラ:2010/03/14(日) 16:26:26 ID:gYz5K/AR
次回に続くんだよ
167名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 16:28:17 ID:toWpfODP
>>166
なま・・・ごろ・・・し!だけどGJ!
とりあえず俺が風邪をひかないうちに続きをよろしく
168名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 16:29:16 ID:ojqyfY3t
ヴェントの舌がフィアンマに傷つけられたのを見てちょっと妄想

応急的な治癒魔術で治したは良いけど完治してなくて、刺激物を取ると痛むから悶えるヴェント
それを見た上条さんが心配になってヴェントに傷を見る為に舌を出すように言う

「痛そうだな」とか言いながら痛みを誤魔化してやろうと自分の口で……まで妄想した
169名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 16:51:20 ID:R+BgBWtM
>>159
眠気眼が邪気眼に見えてしまった…
170名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 16:55:52 ID:+WCEBtMd
>>166
GJ!
171名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 20:18:52 ID:o8/HsvID
>>166
何という生殺しなのかと。
早く続きを投下してプリーズ。
後、今日はホワイトデーな訳ですが、後4時間を切りました。
でも今月中はこのネタ、オーケーですよね!
172名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 22:14:03 ID:QS5NyyJj
俺得麦のんSS続き書いたお!
ホワイトデーとは全く関係ないお。
麦のん最新刊登場おめでとう麦のん。
注、このSSに絹旗は出てきませんから誰か頼む。
冒頭会話の博士は二十代後半の♀、助手は二十代前半の♂。話してる内容は独自解釈だお。
以下10レスほど借りるお。
173名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 22:15:21 ID:QS5NyyJj
「博士。ちょっといいですか?」
「なんだい助手よ。私のくつろぎタイムを邪魔するなんて、よほど大事な用件なのだろうね」
「勤務時間中にゲームすんなや。暇ということで話を進めますが、自由電子レーザーって知ってますか?」
「へ? そりゃまあ。自由電子のビームと電磁場との共鳴的な相互作用によってコヒーレント光を発生させる方式のレーザーだよね。電気的な操作によって波長を自由に変えることが出来るという特徴を持ち……お、おお?」
「原子崩し(メルトダウナー)が使ってるのって、原理的にどう考えてもこれですよね?」
「だああなんてこったあ! 誰だよビーム撃てるって言ったの! レーザーじゃん! 月にぶち込めるじゃん!」
「やっぱ気付いてなかったんですね。やたら荷電粒子砲にこだわってるから気になって」
「ちょっと待って。とするとなんだい、レーザーに反動はないから、原子崩しじゃ飛べないのか?」
「まあそうですね。荷電粒子なら反動がありますから空だって飛べたかもしれませんが、普通に撃ってもぶっ飛びます」
「いやいや待て待て……そうか、そういうことだったんだ助手よ!」
「なんです?」
「彼女の能力は、電子そのものを強制的に動かせる。つまり電子の波長を自在に操ることで、レーザーもビームも撃てるのだよ!」
「な、なんだってー、て自由電子レーザーで満足しておけばいいじゃないですか。実際それしか使ってないし」
「仕方ないだろ原作との矛盾をなくすにはこの解釈しか!」
「何言ってるんですかあんた」



原子崩しは平凡の夢を見るか6


174原子崩しは平凡の夢を見るか6:2010/03/14(日) 22:16:21 ID:QS5NyyJj

ある休日の昼間。高級ホテルの室内プールにて。
外界は先日の雨を境に夏よりも秋に近づいていたが、暖房で満ちた室内では水着姿でいることに何の不都合もない。軽く汗ばむ程だが、水に入ることを考えれば丁度良い。
文字通り季節外れの快適さだったが、利用している人間は多くなかった。体育館程の広さで、二十人程が泳いでいる。緩やかな音楽が流れていた。
そんな陽性のプールサイドでむさ苦しい男が二人、備え付けのデッキチェアに寝そべって天井を見上げていた。
トランクスタイプの水着に、片方は紺色の水泳帽、もう片方は茶髪にサングラスという出で立ちである。メイド狂ではない。
「なあ、浜面。何時までこうしてるんだ?」
「別にいいだろ、一人で泳ぐなりナンパなりしてこいよ」
「もうしてきたっての。俺一人はしゃいでても馬鹿みたいじゃねえか。やっぱ一人より二人の方が成功率高いって」
二人だからといってナンパに成功する保証など何もない、というか成功した試しなど無い。
「あー……俺はいい」
「ったく。大体なんで俺なんだか。滝壺誘う予定だったのに、断られたか? だったら麦野さんでも誘えばいいじゃねえか。元々あの人のチケットなんだろ」
「っ」
びくりと浜面が反応した。何かありやがったな、と半蔵は当たりを付ける。
ただし、それは男二人でプールに来ることになった時点でわかっている。それに応じたのも、友人として相談に乗るつもりなのが半分、従妹から解放さゆっくりしたいのが半分だ。
ところがどうやら浜面から問題を言い出す気はないらしい。仕方ない奴だな、と半蔵は自分の中で事情を推測した。
とりあえず最もありそうなのは、滝壺相手に取り返しのつかないポカをしでかしたという線である。それも麦野に相談したら確実に殺されそうことを。
となると下関係か、と適当な推測を立てる。当たるも八卦当たらぬも八卦。雑談気味に釣り針を投げてみる。
「なんだ、勢い余って押し倒しちまったとか? いくらなんでも同意がなきゃまずいだろ」
「してねえよ! むしろされた方だ……!」
どすごろん、と半蔵がデッキチェアから転がり落ちた。よろよろとはい上がってきたその口は、信じられないとばかりにあんぐりと開いている。
浜面が青くなって口を押さえるが後の祭りである。
とりあえず、ばっしゃーんと問答無用で浜面がプールに叩き込まれた。盛大に腹を打ってぶくぶくと沈む浜面。
友人を引っ張り起こして遠心力を加えた半蔵はデッキチェアに座り直した。やがて水浸しになった浜面が隣に戻ってきた。
気まずい沈黙。
「…………」
「…………」
「…………」
「……マジ?」
「……ああ」
「………………麦野さんか?」
どすん、と今度は浜面がひっくり返った。あからさまな反応を確認するや半蔵は立ち上がり、再度浜面を引き上げてプールに叩き込んだ。どばしゃん。
デッキチェアに座り直して、深々と息を吐く半蔵。明日にでも黄泉川先生にアタックを掛けようと心に決める。同レベルと思っていた友人に先を越されるのはとてつもない焦りがあった。
ごほごほ、と咳き込みながら浜面が戻ってくる。鼻から水が入ったらしい。
隣に座り直した浜面はしばらく言葉に迷っていたようだが、結局どう誤魔化そうが無駄だと悟ったらしい。苦々しい調子で聞いてくる。
「どうして……わかったんだ?」
「どうしてってな。相手が滝壺ならお前空飛ぶぐらい有頂天になってるだろ。飛べる飛べる行って来い」
「そりゃそうだろうけどよ、だからって」
「それに、麦野さんどう見てもお前に気があっただろ。どこが良いかはさっぱりだったけどさ」
「は、マジ?」
「気付いてなかったのはお前と郭だけだった。つーか、郭に鈍さで匹敵するって本気でやばいぞお前。一緒に登下校とか完璧付き合ってる行動じゃないか」
「いや違うだろ……あれは友達だからっていうかさ」
「お前はそのつもりだったんだろうけど、麦野さんは違ったってことだろ。お前が滝壺をどれだけ好きでも、滝壺には全くその気がないのと同じだよ」
「おい関係ないだろそれは! それに滝壺だって俺と一緒にいると楽しいって夢で言ってくれたぞ!」
「妄想乙」
175原子崩しは平凡の夢を見るか6:2010/03/14(日) 22:16:53 ID:QS5NyyJj

お互いにデッキチェアの上で半身を起こして話し合う。一杯一杯の浜面に対し、半蔵は突き放したようなスタンスである。友人がモテる話なんて面白いはずがない。
「それにやっぱり違うだろ。好かれてるなんて話じゃなくて、むしろ恨まれてるんだよ」
「そんな相手にキスなんてするわけないだろ常識で考えろ」
「いや、だからさ……考えてみれば当たり前でさ。あんな怪我させて、友達面しようなんて虫が良すぎたんだよな……」
「怪我させて恋人面してくれるなら俺は今すぐ黄泉川先生を殴りに行く!」
「返り討ちに遭うだけだからやめとけ。つーかお前真面目に聞く気あるのか!?」
「浜面ごときが深刻な主人公みたいな面してるのが馬鹿らしくなっただけだよ。女にキスされたんだから舞い上がってろよ。それも腹立つけどな」
「そういう話じゃねえっていうの、あの時の麦野はマジ切れてたんだぞ。惚れた腫れたって雰囲気じゃなかった」
「切れてたとしたらお前の鈍さにだよ。口じゃなんと言おうが、行動は嘘を付き辛いからな。結果だけ見れば俺の言ってる通りだろ」
「…………」
浜面が黙り込む。あの日、壁際に押し込まれて問い詰めを食らった時の恐怖と衝撃ははっきりと覚えている。内容も突き刺さったが、迫力だけで腰が抜けるかと思った。
どうしてそこからキスになるのか、完全に意味不明である。今でもその二つが繋がっていない。
半蔵の主張では、それらは全て口先だけの誤魔化しということになる。だが、そんなわけはない。あの時の恐怖は浜面の体にしっかりと刻み込まれている。
とはいえ、あの時の口付けが嘘だったのかといえば、それも考えにくい。大体、そんな嘘を付く理由は何一つ無い。
「ああわっかんねえ。どういうことだよ、一体」
「俺にはお前がなんで理解できないのかわからない。麦野さんと滝壺のどっちを選ぶかが悩ましいって言うなら、わかるが」
「どんな二択だそれ、どんな二択だそれ」
「大事なことだな。でも遅かれ早かれそういう話になるぜ? まあ滝壺に関しちゃ選ばれる側なんだし、ここは滝壺に告ってダメだったら麦野さんと付き合ってのはどうだ」
「できるか馬鹿! 都合良過ぎじゃねえか。麦野の気持ちはどうなるんだよ」
「けどそれが一番合理的な戦術じゃん。お前今、人生最初で最後のモテ期が来てるんだぜ? ここ逃したら一生童貞だろ」
「勝手に決めんな。それと前から聞きたかったけどな、お前郭のことどう思ってるんだ? さっき言ったみたいにキープ扱いかよ?」
「生まれた時からの付き合いを今更女として見られるわけないだろお前は妹に欲情できるのか?」
「そりゃ無理だけどよ」
この時浜面が頭に思い浮かべたのはC級映画好きの幼馴染である。当人が知ったら湯気を上げて怒り狂っただろう。
ちなみにこの手の話題に関しては、同学年の土御門と常に論争が絶えない。奴は義妹至上主義だ。
「ぶっちゃけ麦野さんをそういう対象に見たことあるだろ? あんだけ巨乳なんだし。黄泉川先生には負けるけどさ」
「おい、麦野はバンド仲間で、友達だぞ?」
「別に責めやしないから腹を割れよ。男として反応するのは正常だろ、旦那じゃあるまいし」
度々話題にされる駒場のロリコン疑惑だが、言う方も聞く方も冗談として扱っている。単に子供絡みで人助けが多いだけだ。
冗談だよな? 冗談に決まってる。確認するのは怖すぎるので冗談として済ませているだけとも言う。
「まあ、そりゃ……あるけどよ。それじゃお前は郭に反応しないのかよ」
「あいつはどうでもいいだろ。とにかく、反応するなら『有り』ってことだ。それで好意を示されたんだから、答え出さなくちゃダメだろ」
「けど……けどよ。なんで麦野は俺なんだ? それが一番納得できねえ」
「俺も心底納得できない。まあ、麦野さんの中でなんか化学反応があったんだろ。もしかしたらマゾなのかも」
今度は浜面によって半蔵がプールに叩き込まれた。どばっしゃん。
176原子崩しは平凡の夢を見るか6:2010/03/14(日) 22:17:27 ID:QS5NyyJj
一方その頃、麦野邸では。
休日の昼間だというのに、麦野は電気を消した自室で布団を被っていた。不健康極まる。
片手で布団の縁を掴んで丸まり、呼吸に不自由しないだけの隙間を作っている様は蓑虫に似ている。
「鬱だわ、死にたい……」
先日の雨の日から彼女はずっとこんな調子だった。
風邪を理由にしてずっと学校を休んでいるが、既に体調は回復している。つまり仮病だ。
そんなことをしているのは何故かと言えば、先日壮大にやらかしてしまったため、気まずくて浜面と顔を合わせられないという、ただそれだけである。
あの時のことを思い出すと
「ああああああああ、死にたい死にたい死にたい死にたい……」
布団にくるまったままベッドの中で身悶えする麦野。まるきりダメ人間だった。この数日、ずっとこんな調子である。
ごんがん、と部屋のドアが乱暴に叩かれる。まるで鈍器で殴っているような音だが素手のノックである。続いて凛とした声がドアの向こうから響く。
「お嬢様、お嬢様! 昼食ができたので降りてきてください、朝食も抜いたでしょう!」
「……」
麦野が返事をしないでいると、外から鍵が外された。彼女は麦野邸のマスターキーを渡されている。
入ってきたのは、ハウスキーパーの制服を着た女性だった。歳は自称18歳、長い髪をポニーテールに纏めた長身の女性。先月から麦野邸で働いているメイドである。
腰に手を当て、呆れたような表情をしている。姿勢がひどく真っ直ぐだった。
「お嬢様」
「……」
返事がないと見るや、メイドは問答無用で布団を引っぺがした。布団にしがみついていた麦野がごろんと転がり出てくる。腕力と技量の両方を駆使した手腕だ。
身を守る鎧を奪われた麦野は転がったまま抗議の声を上げる。左腕ギプスに右目の眼帯は良いとして、パジャマ姿に髪はぼさぼさ。キャラ崩壊も甚だしい。
「うう、何するのよ神裂さん……」
「食事だと言っているでしょう。冷めて良いことなど何もないですから、早く着替えて下に行きましょう」
「いらない」
「いい加減にしないともう片腕もへし折ってあーんしますよお嬢様。さ、立ってください」
「むー」
ドスの利いた声で脅されて、渋々と麦野は着替えを開始する。メイドも本業に戻って、片手での不便を補佐した。
十分後、ダイニングで食事を取る二人の姿があった。例によって他に人はいない。
今日の昼食はミートスパゲティ。くるくるとパスタを巻き取る麦野の向かいに、メイドが監視するように待機している。
麦野は相変わらず陰鬱な雰囲気で、食事もあまり進んでいない。ふとメイドがため息をついて、声を掛けた。
「お嬢様。先日のこと、まだ気にしてるのですか」
「何よ先日って」
「先日は先日です。あの少年がお嬢様を拾ってきた時の」
「野良猫じゃないんだからなんて表現なのよ。なんで私があいつのことを気にしなきゃいけないっていうの」
「ですから。えー……こほん」
わざとらしく咳をするメイド。頬が僅かに赤く染まっている。
「あちらのリビングで、接吻などしていたことですが……」
「ぶっ!」
177原子崩しは平凡の夢を見るか6:2010/03/14(日) 22:17:49 ID:QS5NyyJj

麦野が口に含んでいたミネラルウォーターを吹きだした。メイドは咄嗟にテーブルクロスを持ち上げてガードする。ぱたぱたと、ミートソース混じりの水がクロスを汚す。
げふげふと咳き込む麦野と、やれやれと布巾でテーブルを拭くメイド。恥の上塗りとはこのことである。
しばらくして落ち着いた麦野は、布巾を置いてきたメイドに食って掛かった。しかし焦りのあまり噛みまくり。
「な、ちょ、え、な、なんで知ってるのよっ!?」
「ドラマ風に表すなら『家政婦は見た!』というところです。ベッドメイクを終えてお嬢様を呼びに来たら、あちらのリビングで情熱的に」
「きゃー! きゃー! きゃー!」
顔を真っ赤にしてばたばたと片手を振り回しメイドの言葉を遮る麦野。この瞬間、主従を越えてメイドが完全優位に立った。
しばらく錯乱していた麦野だったが、やがてぐったりとテーブルに突っ伏した。
「死にたいわ……ホント死にたい」
「その気持ちは痛い程わかりますが早まらないでください。不器用な恋をする乙女のための神がきっといます」
「そうだ、お願い。神裂さん、どうせそういう指示されてるんでしょうけど、この事はパパには……」
「伝えませんよそんなこと。危急健康に関わることでもなし。それに……片想いなのでしょう?」
「え、いや、その……そうなんだけど、あの程度の男から相手にされてないって更に恥だし……でもよくわかったわね」
「経験です」
と、絶賛片想い+空回り+相手にされていないメイドが苦み走った表情で笑う。後輩その他に押されっぱなしである。
あの光景を目撃して、これだ! と思ったのは秘密である。この無駄な武力94を今こそ生かす時。捨てなければいけない物が色々あるのが難点ではあるが。
「なんであれ、思い人を悪しきざまに言うのは感心しませんよ。それは自分をも貶めることになります」
「でもあいつ間違いなくダメな類よ。そりゃ良いところもあるけどさ」
「人の話を聞いてください。そんな相手を好きになった自分に疑問は持たないんですか?」
「持ちまくりよ……よりにもよって、何であんなのなのかしら。自分の趣味を疑うわ」
ずーんと頭を抱えてテーブルに突っ伏す麦野。なんだろうこの子は。ダメな男に引っかかるタイプなのかもしれない。
「休んでいたのは顔を合わせたくないからですか。やれやれ、見かけによらず初心な人ですね」
「うう……」
メイドの知人が聞いたらお前が言うなの大合唱だったろう。中学生よりはましとはいえ。
しかしそんなこと知る由もない麦野としては、顔を赤くして縮こまるしかない。強烈に可愛い。
「今すぐ決着をつけろとは言いませんが、休みが続けばお父上に報告せざるを得なくなります。週明けはちゃんと登校してくださいね」
「うう。けど、一体どんな顔して会えって言うのよ。教えて神裂さん!」
「わ、私ですか?」
縋りつくように懇願するへたれ一号に、無茶振りをされて動揺するへたれ二号。所詮同じ穴の狢である。
「そうですね。古より心頭滅却すれば火もまた涼しといいまして、ひとまず木刀で素振り二千本など如何でしょうか」
「わかったわ!」
かくして貴重な日曜の午後を、麦野とメイドはサンドバッグを殴ることで費やした。馬鹿ばっかりだ。

178原子崩しは平凡の夢を見るか6:2010/03/14(日) 22:18:37 ID:QS5NyyJj
週明けの放課後。
部活に出るため浜面が視聴覚室を覗くと、麦野がぽつんと教壇に座り込んでいた。他のメンバーはいない。
「よ、よう麦野」
「は、浜面。久しぶりね」
お互いにギクシャクとした挨拶を交わす。週末他人にあれこれ吹き込まれたせいで意識しまくりだった。
浜面も教壇に並んで座り込む。手を伸ばせばぎりぎり届く程度の、微妙な距離感。
部活の準備をする前に、すべきことがあるとお互いわかっていた。その気になればもっと早くに会えたのに、ここまでずるずる引き延ばしてきたのは怖かったからだ。
これまでの関係が変わってしまうことが。
麦野沈利と、浜面仕上。最初は殴ったり苛めたりと碌でもない関わりだったが、色々なものを経て同じ時間を過ごして、今ではお互いに良い関係を築き上げていた。
それを壊したくはなかった。既に掛け替えのない物になっていた。もしもあの日のことを無かったことにできたのならと、思わずにはいられない。
だが同時に、彼女には嘘偽ることのできない気持ちがあった。それがある限り、どの道同じだったのだろう。
「好き」
「――――」
「あの時、他に言ったことは忘れて。別に今更、あんたのことは恨んでないわ。ただ、あの時は色々重なって、八つ当たりしちゃっただけで。ごめん、浜面」
「ん……いや、けどよ。やっぱり俺は恨まれても仕方ないことしてるって。すまん、無神経で」
「やめてよ。同情なんかで優しくされても嬉しくない。ううん、嬉しいけどさ。その後ですごく空しくなる」
「……」
「好き、だから」
お互い、視線を合わさずに交わしていた言葉が途切れる。視聴覚室がしんと静まりかえる。
あれだけ狼狽えていたのに、不思議と麦野の声音は落ち着いていた。本人を前にして、素直な気持ちを伝えた時、自分の引きずっていたものが全て外れたようだった。
ちらりと隣を見ると、彼女の顔がリンゴのように赤く染まっていた。こんな状況でなければ、風邪じゃないかと心配しただろう。
がしがし、と浜面が頭をかく。
「……わっかんねえんだ。なんで俺なんだ? 自分で言うのも何だけど、麦野の眼鏡に適うような奴じゃないだろ?」
「そーね、それが本当、不思議なのよ。自分でもさっぱりわからないわ。そこまで趣味悪くなかったと思うんだけど」
「おま、お前自身わかってねえのかよ! ああ週末悩み込んで損した!」
「ま、私の趣味がおかしくなったのよ。実際こんなざまだし、色々あったしね」
ふりふり、と左手のギプスが振られる。右目の眼帯も加えて、幾ら態度が気楽でも痛々しさは否めない。
そもそも以前の彼女が、痛々しさとは正反対とも言えるリーダー的な存在だったのだ。イメージの落差が大きすぎる。
浜面は少しだけ奥歯を噛みしめて、腹の底から声を出した。
「なあ、麦野」
「うん」
「腹を割って、本音で答えてくれ。本当に……本当に、俺のこと、恨んでないのか?」
「……」
視聴覚室に、再度沈黙が落ちる。
それは彼女の迷いだった。本当のところを話すことは出来る。しかしそれはあまりに卑怯だ。ついさっき、同情されたくはないと口にしたばかりなのに。
けれど腹の底から頼まれて、嘘を付きたくはなかった。そう思ってしまうのが、きっと甘えなのだとしても。
言葉を選びながら、語る。
「……この目や、腕のことで嫌な思いをしたり。教室で一人ぼっちでいるときに、ふと空しくなったり。そんな時に、ね。
 自分に苛ついて、何もかもが嫌になって。そういう時に、少しだけ浜面のことも恨めしく思うわ。
 私をこんなにした責任、取りなさいよ、って」
腕だけではなく、目だけではなく、心の変容も含めて。嫌いなわけではないけれど、歪となった形に対して。
少しだけ、なじるように語る麦野。
浜面はそんな彼女に返す言葉もなく、ただ石を呑むように聞いている。そうするしかなかった。
179原子崩しは平凡の夢を見るか6:2010/03/14(日) 22:19:08 ID:QS5NyyJj
「ま、でもさ」
深刻な雰囲気から不意に、麦野がおどけた。空気がほんの少し軽くなる。
「やっぱ一番きつかったのはデートの相談かな。何が悲しくて、好きな男と他の女のセッティングしないといけないのよ。ねえ?」
「……すまねえ」
「あ、嘘嘘。いいのよ、私が勝手に自爆してただけだし。やっぱり、頼られるのは嬉しかったしさ」
それに、と麦野が続ける。
「あんたが滝壺を大好きなのがよーくわかったから。ああ、やっぱり私の出る幕なんてないんだな、って」
「麦野」
「ほんと、馬鹿な真似してごめんね。ずっと隠しておくつもりだったけど、あの日は色々重なっちゃって、我慢し切れなくて」
「麦野!」
おどけたまま一方的に話し続ける麦野を、浜面が床に向けて怒鳴りつけ、止めた。
うなだれたまま、声を絞り出す。男にとって恋とは陽性のものであり、人生を素晴らしいものにしてくれるスパイスのはずだった。
「人を好きになるのって、そんな、我慢しなきゃいけないことじゃないだろ……もっと、良いことのはずだろ……」
「でもさ、あんたは滝壺が好きなのよね」
顎を上げて、片目を細めて、麦野が笑う。幼子に物事の道理を教えるように。
あるいは、泣くのを堪えていたのかもしれない。
「どうしようもないじゃない。私と付き合ってくれるの? 好きでいさせてくれるの? 無理でしょ、そんなの」
対して、麦野にとって色恋沙汰というのは益体もない印象が強い。惚れた腫れたのトラブルを延々と繰り返す女子グループの中で、その調停に苦労した経験がそう思わせるのか。
それとも単に、最初から成就を諦めてしまっているのかもしれない。
彼女は他人より優秀に生まれついたし、その分他人の負担を背負って生きてきた。
自分の荷物など自分で負うのが当然以前だったし、そのことを褒められたこともない。
そんな彼女が、たった一人にだけ、自分の重荷を明け渡しても良いと思ったのだ。自分で立つのに疲れ、他人に寄りかかりたいと初めて思ったのだ。
疲労から来る挫折。自立の放棄と依存心の肯定。たまたまそこにいたというだけの選択。
それが、麦野沈利の恋だった。
……そんなものが、上手くいくはずもない。
不意に、麦野が立ち上がった。まだ他のメンバーは来ない。そんな状況でこんな話をしていたのもどうかと思うが、流石に遅すぎだった。
「ごめん、今日はもう、帰る。明日からは、また元の私に戻っていると思うから、だから……今回のことは、忘れて」
「っ!」
そうして麦野は小走りに、視聴覚室から逃げ出した。後にはぽつんと、浜面だけが残される。
バンドメンバーは来ない。おそらく二人が話し合っている最中、空気を察して引き返したのだろう。この問題を知られてしまったのかもしれない。だが知ったことではない。
歯を食いしばり、呟く。
「忘れられるわけ、無いだろ……」
無かったことになど、できなかった。
180原子崩しは平凡の夢を見るか6:2010/03/14(日) 22:20:58 ID:QS5NyyJj
視聴覚室から逃げ出し、しばらく当てもなく走っていた麦野は昇降口を通り過ぎ、人気のない階段まで来ていた。普段使わない側だ。
壁に片手を付き、息を整える。ほんの少しの距離しか走っていないのに、ひどく心臓が跳ねていた。やはり緊張していたのだ。
しないわけがない。生まれて初めて惚れた相手に好きといったのだ。ひどく歪ではあったが、あれは告白以外の何物でもない。
その結果は無惨なものだったが。
(まあ……私には似合いの末路よね)
自嘲気味にそう分析する。ろくでもない男を好きになって、その理由が疲れて折れた時に、たまたまそこにいたから、なんて。
それも、相手には既に惚れた女がいると充分以上に知っていたのに。特攻もいいところだ。
気持ちを切り替えよう。明日には、元の通り気楽な態度に戻らなくてはいけないのだ。
けれど今日くらいは、泣いていいかもしれない。
「う……く……」
壁に手を当てたまま、ずるずると膝が折れる。放課後の階段は靴音もなく静まりかえっている。
帰るべき人間は帰り、残るべき人間は残っている時間帯。普段から人気のない場所だ。
嗚咽が漏れた。
「うあああああああああああ……」
堰を切ったように、長い小さな呻き声が響く。
麦野はその場にうずくまって、掻きむしるように胸を押さえ、左目と眼帯から涙をぼろぼろと流した。
胸の奥から絞り出すような嗚咽。
長身の彼女だが、そうして体を丸めて弱弱しく震える姿は、ひどく小さく見えた。
その背中を、息を潜めて階段の踊り場から見下ろす影が三つある。
部活に出ようとしたら修羅場に遭遇して、こんなところまで避難して時間を潰していた駒場、半蔵、郭である。
三人とも出る機を失って、気まずげに顔を合わせている。
「……どーするよ、これ」
「……どうするもこうするも、見つからないうちに立ち去るしか、あるまい……」
「二階を回っていくのでありますね。しかし麦野女史があそこまで取り乱すとは」
「まあ、あの反応はあれだろ……振られたんだろうな、間違いなく」
「麦野女史がですか? なんという命知らずな。して、相手は?」
「お前さっきまでの話聞いてなかったのかよ!? 浜面だっての」
「……あまり声を出すな。気付かれる……」
「おお、浜面氏でありますか。しかしこう、納得しかねる思いがむらむらと湧き上がってきますね」
「安心しろ、珍しく同感だ」
「……しかし、まさか麦野があそこまで泣きじゃくるとはな……」
「とりあえず後で浜面を殴ろうぜ」
「は、殴りましょう」
三人でがつがつと拳を合わせる。駒場が本気で殴ったら入院ものだが知ったことか。
それだけ、今の麦野の姿は心に来るものがあった。大体、彼等にとっても彼女はれっきとした仲間なのだ。
階段を上り、小さくなってしゃくり上げる麦野を後にする。二階の廊下を歩いていく三人の表情は揃って暗い。
浜面を殴ると決めはしたが、本当は誰も悪くないことはわかっている。ただ、なんというか、間が悪かっただけだろう。
「……なかなか、上手くいかないものだな……」
「ま、仕方ないさ。浜面の奴には元々惚れた相手がいるし、それは麦野さんもわかってただろうしな」
「むしろ浜面氏には勿体ない女性だと思うのですが……しかしつくづく、何故麦野女史は浜面氏などを」
「マジわっかんねえ。せめて旦那なら良かったのになあ。ストライクゾーンからは外れてるんだろうが」
「……人の好みとは、本人にもままならないものだ……」
「滝壺!」
不意に
渦中の人間の声が聞こえて、だべりながら歩いていた三人はびくりと立ち止まった。
一年の教室が並ぶ廊下。郭が先行して忍び足で教室の一つを覗くと、浜面と滝壺が二人きりで話しているのを発見した。
ぱたぱたとハンドサインでやりとり。まずいでござる、封鎖されたでござる!
『……落ち着け。階段まで引き返して三階を通ればいいだけだ……』
『しかし三階では殺人事件が発生しているかもしれませぬ!』
『アホか! しかし浜面の奴、麦野さんを振ったその足で滝壺と密会とは、どういう神経してやがるんだ』
『はっ、これは私と半蔵様と麦野女史の三角関係フラグ!?』
『……仲間意識だろう。まあ、浜面もいい機会だと思って告白する気になったのかもしれないな……』
『そういえばなにやら湿っぽい雰囲気ですな。どれどれ』
『やめろって。浜面殴るのは後にするとして、馬に蹴られたくなきゃこっちこい』
ごそごそと三人は立ち去り、日が暮れる前の教室には浜面と滝壺だけが残された。
冷たくなった風を受け、二人は何かを話している。
「……なあ。滝壺。頼みがあるんだ」
「うん」
「――――――――」
「……え」
181原子崩しは平凡の夢を見るか6:2010/03/14(日) 22:21:25 ID:QS5NyyJj
翌朝。
人気のない通学路を、麦野は一人とぼとぼと歩いていた。
普段より一時間も遅い時間帯。既に始業時間を過ぎており、学生も大人も歩道には見かけない。
このまま登校すれば二時間目の始めに着くことになり、随分注目を浴びるだろう。が、それでもよかった。
こんな時間に歩いているのは、ひとえに浜面と顔を合わせたくなかったからだ。
あれから
階段でひとしきり泣いた後、麦野は自宅に戻ってまた泣いた。メイドには気付かれていただろうが、彼女は見てみぬ振りをしてくれた。
おそらく何があったのか察したのだろう。申し訳なさそうな顔をしていたのは、自分が焚きつけたせいだとでも思っていたのか。
関係ない、自業自得だ。
目がしょぼしょぼとしていた。胸の中の未練を押し出すよう、一晩中泣いていたせいだ。涙はとめどなく溢れてきた。跡は化粧で誤魔化している。
けれど、それで気持ちが切り替えられたかといえば、とてもそうは言えなかった。平静でいられる自信がない。
浜面との付き合いの中で、今まで培ってきた友情以外のものは、全て捨てなければいけない。
それがあまりに大切で捨てられないのなら、捨てたフリをしなければならない。
かつての麦野沈利に戻らなければいけない。
おかしな話だった。自分を偽らなくても良い場所を望んでいたはずなのに、今度は自らに無理を強いるような真似をしようとしている。
それでも、できる機がした。やらなければいけない。恋とは理不尽なものだ。
とぼとぼと、いつもの十字路に差し掛かる。
「――――え」
とさりと、片手に持った鞄が路上に落ちた。どくん、と心臓が高鳴る。
いつもとは逆に、浜面仕上が待っていた。
男は塀に背中を預けて、目の前の道路をぼんやりと眺めていた。手には冷たくなったコーヒー缶を持っている。
いつからそこで待っていたのだろう。一時間以上もそこにいたのだろうか。休むかもしれなかったのに。
ふと、浜面が麦野のほうに顔を向けた。彼女の存在を察したのではなく、数分ごとに繰り返している機械的な動作だった。
それがやっと目的の人間を捉えて、お、と目を見開いた。ぐいとコーヒーを飲み干して足元に置く。
そこでようやく、麦野は我を取り戻した。それまではぽかんと開いた口を、閉じるのを忘れるほど唖然としていた。驚いていたのだ。
どうしてこんなところに浜面がいるのか。どうしてこの男は、人が会いたくないときに来るのか。どんな顔をすればいいのか。
我を取り戻したのは、すべきことがあると思い出したからだ。慌てて鞄を拾い、ぎこちなく笑顔を作る。うまく笑えているか、まるで自信がなかった。
だが、以前の通りに笑わなければならない。
「お、おはよ、浜面。なに、サボり? そういえばあんた不良だったわね、一応」
「麦野」
浜面は無視した。
麦野に歩み寄り、少し迷ってから、彼女の体を抱きしめた。
ギプスが胸に当たるごつごつとした感触が。とさりと、鞄が再び路上に落ちた。
麦野は驚愕のあまり硬直し、浜面が耳元で呟くように
「っ!?」
「今まで、すまなかった、麦野。俺でよければ……責任、取らせてくれ」
そ、れ、は
それは前日麦野が行った告白に対する
応諾の返事だった。
その事実と言葉が麦野の脳に染み渡るのに、しばらくかかった。一秒、二秒と空白が過ぎる。三秒目に意味を理解した彼女は咄嗟に
「ごふっ!?」
反射的に浜面を突き飛ばしていた。ごすごすごす、とヘッドバッドを入れ肘を突き刺し肩を叩きつけた。
たまらず浜面が吹き飛ぶ。体ではなく心の反射だった。
鼻を押さえてよろよろと起き上がる浜面に、麦野が顔を真っ赤にして捲くし立てる。
「あ、あ、あんた馬鹿あ!? 何言ってんのよこんな往来の真ん中で、朝っぱらから何やってんのよ!?」
「あたた……お前こそ人が真面目にやってるのに何格闘技ぶち込んでんだよ」
「だ、だって……いきなり……」
182原子崩しは平凡の夢を見るか6:2010/03/14(日) 22:21:52 ID:QS5NyyJj

一瞬前の状態を思い出して、麦野の勢いが失速する。台詞の末尾はごにょごにょと口の中で消えた。
はっきりと言えば悪い気分ではなかった。いや、嬉しかった。好きな男に抱かれたのだ、嬉しくないはずがない。
けれど認めるわけにはいかなかった。そうだ、認めるわけにはいかない。
この男には
「せ、責任って、あんたには滝壺がいるじゃない! 気でも狂ったの!?」
「滝壺は……」
そこでまた、浜面は逡巡した。ただし今度は迷いではなく、痛みを思い出すような仕草だった。
「滝壺には、振られた」
「はあっ!?」
正確には、振られて来た、である。
前日の教室で、半蔵たちが目撃していた場面。あの時、浜面は滝壺に頼み込んだのだ。
『頼む、滝壺。俺を……振ってくれ!』
『……え』
滝壺を唖然とさせるなど、早々できるものではない。
そうして浜面は振られた。それは彼の中で区切りをつけるために、必要なことだった。
振った滝壺の方が理解していたかどうかはまた別の話である。
そうして麦野にしてみれば
とうとう、この男の頭が狂ったとしか思えなかった。
「な……え……だって……」
そもそも浜面仕上は滝壺理后を好きであり
そのことは、何度も恋愛相談を受けることで彼女の中で確固としたものとなっており
自分の恋は決して届かず
これまでの人生と同じように、これからの人生も一人で生きていくことになるのだと
そう、諦めようと思ったのに
いいや。昨日、一晩中泣いて、それでも諦められなかったのに
こんなのは反則だ。
「だって……うっ、く……」
「麦野」
「うああああああ……」
往来の真ん中で、とうとう麦野は泣き出した。
胸の中がぐちゃぐちゃになって、感情が溢れ出したようだった。
けれども、それは昨日のような後悔と諦念の涙ではない。
泣きじゃくる麦野を、もう一度浜面が抱き留める。
今度こそ、抵抗はなかった。

「ばかあ……こんな美人、何度も泣かせるんじゃないわよ……」
「わりい、色々鈍くて……けど、これからもよろしく頼むわ」
「うんっ……仕方ないから、付き合ってあげるわよ……」
183名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 22:22:55 ID:QS5NyyJj
以上です。
あ……れ。終わらなかった?
今回で終わる予定でしたが未定でした。
麦のんが可愛すぎるのがいけないということで一つ。
麦のんが幸せになる未来が一つぐらいあったっていいと思うんだ。動機は同情。
次で本当に終わります。
184名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 22:26:30 ID:Orsj9HsE
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9995498

さあ戦争だ・・・
185名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 22:58:19 ID:BEMaKVt+
GJ
186名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 23:16:03 ID:bs7p/vIx
麦野は本当は殺したいほどフレンダが好きだった。
187名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 23:16:33 ID:7gK0bApF
>>183
GJです!
>>184
これ、みんなもちゃんと知ってるのかな
188名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 23:19:58 ID:8zgMTwEV
>>187
俺は知ってるし成立したら日本全体の流通にかかわるから成立しないと思ってるけどね
やるなら虹惨事全て規制するべき


GJでした
189名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 00:03:07 ID:X7PpODPp
>>188
成立はするんでないかい?
まぁ、成立したところで派手な規制はないしょ。言う通り、国全体の流通に関わるし、
そこまで幻想もってないしょww
2次元観ない人達の票が欲しかったんだろうから、感謝されればそれでいんでない?
190名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 01:12:37 ID:+HrgK5CI
>>183
GJ! …これ夢なんだよな…orz

>>189
オタク=基地外と思ってる基地外が作ってる条例案だからマジで超規制やりかねないよ
191名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 01:21:48 ID:zB2aSIkR
>>183
遅ればせながら乙

むぎのん乙女すぎてまじかわええ
192名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 01:58:20 ID:HISfKC+a
>>183
麦のん可愛いよ麦のン!!!
浜面は責任とって幸せにするように!


>>166
3Pですね
3Pなんですね
期待しちゃうぜ
193名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 02:25:29 ID:/+kk0cfG
>>183
これが夢か…GJ

>>189
日本が今どう成り立ってるか理解してないんですね政治屋は。
…いやあ、本当戦争になりますね
194名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 06:47:04 ID:2VXLXc4K
流通制限掛けたら、当然”物流”が都を迂回するカタチで流れる様になるから法人税が減少するだろう
流通拠点が都外に移れば、それに伴い法人も移転する
大阪辺りに物流拠点が移れば府の財政が再建されて良いんじゃないか?
東京都だけが財政状態が良いからな、財源を分散させた方が良い
195名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 09:56:36 ID:HE+UeEKp
>>166
遅ればせながら超GJ!!

(…どうか次回で「上条と御坂妹で美琴を二穴サンドイッチ&御坂妹の言葉責め…」が在りますようにw…)
196名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 11:06:06 ID:nTdABvJo
未成年が性行為をする描写がある作品を世にだした自動ポルノ作家
石原慎太郎って奴の本も規制されるべきですな
みせしめに吊るし上げましょう!都知事
197名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 12:06:41 ID:Y/MQwaid
何か最近、シチュ厨の自己主張がうるさい。カプ厨と同じくらい目障りですよ。
あと、もういい加減新法の話も止めろ。
振った>>184 も何のつもりでこんな話題振ったんだか。
ホント雑談厨は犬のクソだな。
スレチだろうが。言われなきゃわかんねえのか?
そんな事やってる暇が有るんならネタでも考えてSSでも投下しろ。
198名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 12:07:53 ID:TCyvETp3
およそ賛成だがもうちょい端的にしゃべれよ
あと口が悪い
199名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 13:25:42 ID:JGSHoP3V
>>197
概ね同意
最初は縦読みかと思った
200名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 13:47:59 ID:zSI0XC3g
その長い文でネタを考えたら?
201名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 15:52:09 ID:4wxGS81w
●●厨は自重してくれ
新法(新条例?)の話はスレチだからそろそろやめようぜ
そんなことしてる暇あったらSS投下してくれ頼む。

まとめるとこうか こうしたほうがわかりやすいな
202チョ・ゲバラ:2010/03/15(月) 19:10:24 ID:vVbgRy//
昨日の続きなんだよ。
203孕ませ超電磁砲 前編 8:2010/03/15(月) 19:11:19 ID:vVbgRy//
「うっさいッ……だいたい、何で私がこんな格好でアンタ達のご飯を作らなきゃいけない
訳?」
 美琴は、今現在も小悪魔ロリメイドだった。
「今日は御坂がご飯作ってくれる約束だったじゃないか。それに、その服だってお前が勝
手に用意したもんだし……」 
「だ、だからって! こここ、この子を呼ぶなんて言ってなかったじゃないのよ!!」
「だから、偶然会ったって言ってるじゃないですか……」
「夫婦喧嘩は犬も食わぬとは申しますが、どうかお二人とも喧嘩はおやめください、とミ
サカはやや辟易しながらお二人の仲裁をしてみます」
「うるさいッ! 元はと言えば全部アンタのせいでしょうが!!」
 食事の支度をするにあたり、断固として小悪魔ロリメイドを着替えようとしていた美琴
を止めたのは、他でもない御坂妹だった。
『せっかくですからお姉さまはその格好で料理をしてください、とミサカは素敵な提案を
してみます』
『何でだゴラァァーッ!!』
『その可愛らしい服はお姉さまにとてもよく似合っておりますので、そちらの方が大変に
喜びます、とミサカはさりげなく気を利かせてみます』
『べ、別に、この服は、こんな奴の為に用意したんじゃないんだから!』
『そんな憎まれ口を叩いていても、お姉さまはミサカの提案を快く聞き入れて下さると信
じています、とミサカは大船に乗ったつもりで返答します。もしお姉さまがミサカの提案
を聞き入れてくれない場合は、ミサカはミサカネットワークで本日の出来事を誤って口走
ってしまうかもしれません、とミサカは暗に言う通りにした方が得だと仄めかしてみま
す』
 美琴のクローン体である妹達は、電気操作能力を利用して脳波がリンクされており、言
葉だけでなく視聴覚などあらゆる情報を瞬時に送り、記憶を共有する事が可能なのだ。
『グギギギギ……わ、わかったわよ! この格好で料理すればいいんでしょ! やってや
るわよ!!』 
 一万人の妹達に本日の失態を言いふらすと脅迫されてしまっては、美琴に選択の余地は
なかったのだった。
 閑話休題。
「先ほども申しましたが、その可愛い服はお姉さまに大変よく似合っておりますので、
『こんな格好』などと自分の事を卑下する必要はまったくありません、とミサカはプッと
笑いを堪えながら傷心のお姉さまを慰めてみます」
「アンタさっきからずっと私の事バカにしてるでしょ? ねぇ、バカにしてるんでし
ょ!?」
「しかし、お前らホント仲いいよな」
「何処がよッ!!」
 実に不本意な言われように、美琴はバンバンとテーブルを叩いて怒声を放つ。
「そんな事はさておき、とミサカは軽く話を流します。お二人はいつからこのような関係
になったのですか、とミサカは情報収集を開始します」
「そんな事って何よ……」
「えーっと……いつからだっけか?」
 いちいちからかわれて納得いかない美琴に、上条が話を振ってきた。
「つーか、アンタそんな事も覚えてない訳?」
 やや呆れ気味で美琴も思い出そうとするが、上条と同じで記憶は曖昧だった。
「確か、御坂の方から告白してきたんだっけ?」
「はぁ!? 何言ってんのよアンタ! 私からはそんな事しないわよ。アンタの方からで
しょ!」
「お二人とも記憶が曖昧なのですか、とミサカはやれやれと溜息を吐きます」
204孕ませ超電磁砲 前編 9:2010/03/15(月) 19:12:08 ID:vVbgRy//
 確かに曖昧だった。初体験の日は間違いなく覚えているのに、その前になるとよく思い
出せない。告白した覚えはないけど、よく考えると告白された覚えもないような気がする。
いったいどういう事なのだろうか? 理解に苦しむ展開だった。    
(そう言えば、初体験は痛かったけど……すっごい嬉しかったな……フフフ……)
「お姉さま、お顔が紅いですが大丈夫ですか、とミサカはまたエロい事考えてるんじゃ
ねーのかよと勘ぐってみます」
「そ、そんな事考えてないわよッ!」
 御坂妹の勘の鋭さに、美琴は辟易しながら声を張り上げる。
「だいだい、『また』ってどういう意味よ……」
「そうだ思い出した。つーか、どっちからも告白とかはしてなかったんだよ」
「あっ!」
 そうだったのだ。お互いにはっきりと意思表示をした訳ではなく、いつの間にか一緒に
いる時間が増え、いつの間にか付き合ってるような関係になり、あれよあれよという間に
初体験を済ませてしまったのだった。
(でも、それってあんまりロマンチックじゃないわよね……。そういう事になると、付き
合い始めたのは初体験の日って事になるのかな? ……痛かったけど、すっごく幸せだっ
たもんね……クスクス……)
「お姉さま、お顔が紅いですが――」
「考えてないわよッ!」
 美琴は、御坂妹の機先を制して反論する。
「そうなりますとお二人は、まだ正式には交際していない、という事になりませんか、と
ミサカは情報分析を開始します」
「「えっ!?……そうなるの?」」
 仮面カップルの二人は、発覚した意外な真実に驚く。
(えっ? えっ? そういう事になっちゃう訳? ち、違うでしょ、エッチだってもうい
っぱいしちゃってんだから……告白とか、そう言うのはなくても、別に……)
「いやいや、俺達は一緒にいるんだし、正式にも何もちゃんと付き合ってるんだって」
 上条は、嫌な汗をかきながら答えた。
「ですが、お姉さまはどう思っているのかわかりませんよ、とミサカはお姉さまに視線を
移します」
「えっ!? な、何なのいったい……そりゃー、付き合ってるに決まってんじゃないの」
(エッチだっていっぱいしてるんだから!)
「ですがお姉さまは、こちらの人にちゃんとした告白をされてみたいとは思いませんか、
とミサカは核心をついてみます」
「……」
 告白されたくないと言えば嘘になる。しかし、今更そんな事を言われるのも照れ臭過ぎ
る。そもそも男の子に告白された経験がない美琴には、告白がどんなものなのかいまいち
ピンとこない。なので、試しに上条から告白されている様子を想像してみた。
『美琴、好きだぁぁ! 愛してるッッ! 俺と結婚してくれーーッ!!』
(って、こ、これじゃープロポーズじゃないのよ!? 何考えてんのよまったく……もう、
エヘヘ……)
「お姉さま、お顔が紅――」
「う、うっさいッ! 今のはホントに違うんだから!」
 噛み付きそうな勢いで怒鳴る美琴さん。
「つーかさ、何でこんな話になってるんでせうか?」
「む、こんな話などと軽く考えているのは理解できません、とミサカは反論してみます。
お姉さまにとっては、とても大切な事なのです、とミサカはあなたの甲斐性なしぶりを嘆
きます」
「うっ……。そんな事言われても、じゃーどうすれば……」
「フー、とミサカは心底呆れながら嘆息します。これからあなたが正式にお姉さまに告白
すればよいのです、とミサカは素晴らしい提案をしてみます」
205孕ませ超電磁砲 前編 10:2010/03/15(月) 19:12:43 ID:vVbgRy//
「「ええっ!!」」
 見事にユニゾンする美琴と上条。
 事態は予期せぬ方角に向かって歩き始めていた。
「あの……今すぐそんな恥ずかしい事をしないといけませんでしょうか?」
「そんな無茶な事は申しません、とミサカは空気を読んで返答します。ミサカはそろそろ
お暇しようと思いますので、その後にでもゆっくりどうぞ、とミサカは帰り支度を始めま
す」
「えっ! か、帰っちゃうのか……?」
「それにこれ以上お二人の邪魔をしてしまっては、本当にお姉さまに嫌われてしまいます、
とミサカは売られていく子牛のような視線をお姉さまに送ってみます」
「べ、別に……私は、そんな事言ってないじゃないの……」
 決して本気で邪魔者扱いしたつもりはなかったのだが、多少の罪悪感を感じる美琴。
「まぁ、また遊びに来ればいいよ。三人で飯食うの楽しかったしな」
「本日はお招き頂きありがとございました、とミサカは礼儀正しく頭をペコリと下げま
す」
 そのまま玄関に移動する御坂妹を、美琴と上条はお見送りする。
「もう外は暗いし、何だったら家まで送ろうか?」
「その必要はありません、とミサカはその好意だけありがたく頂戴します。あなたはお姉
さまの側にいてあげてください、とミサカは好印象を与えるような発言をしてみます」
「そ、そうか……、じゃー、気を付けて帰れよな」
「はい、とミサカは肯定の返事をします。ところでお姉さま、とミサカは最後にお姉さま
に上目遣いで語りかけます」
「……な、何よ?」
「お姉さまは素直になれたのですね……」
「ちょっ、ア、アンタ、何バカな事を……」
「……と、ミサカは色ボケも大概にしておかななければ、そちらの人に愛想をつかされま
すよ、と客観的な判断をします」
「だぁぁぁーッ! もーっ、さっさと帰れェェーーッ!!」
 先ほど感じた罪悪感は綺麗さっぱり掻き消え、美琴はバチバチと高圧電流を散らしなが
ら怒り狂った。
 そんな彼女を一瞥した御坂妹は、流れ星のような微笑みの残照を残して玄関から出てい
った。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 肩をワナワナと震わせ怒り心頭の美琴の頭上に、上条の右手が優しく添えられた。電撃
使いである彼女に気安くこんな事をするのは、本来ならば非常に危険な行為であるのだが、
上条の右手はあらゆる異能を無効にできる神の力、幻想殺しを宿しているため、彼女の前
髪から帯電していた危険な電撃は打ち砕かれ、逆立った髪の毛が元に戻っていく。
「そんなに怒んなって、御坂妹もあれで俺達の事を祝福してくれてんだよ」
 それは、わからなくもない。かと言って、散々からかわれた恨みが簡単に消失するはず
もなかった。もっとも全て自業自得なのではあるが。
「どうだかッ! 私には楽しんでるようにしか見えなかったけど!」
「でも、まぁ、あれだぞ。アイツが言ってた通り、その格好、ホントによく似合ってる
ぞ」
「えっ!?」
 漸く上条と二人っきりになった事に気付いた美琴は途端にこっぱずかしくなり、瞬間湯
沸かし器のごとく頬を薔薇色に彩らせた。
(あ、あの子が変な事言うから、気まずいじゃないのよ……もーっ!)
「それでなんだけどさー、告白……やっぱりちゃんとした方がいいか……?」
「そそそっ、そんな事! 私は……別に……ア、アンタが勝手に決めればいいわよ!」
「そっか……」
206孕ませ超電磁砲 前編 11:2010/03/15(月) 19:13:19 ID:vVbgRy//
 うーん、と唸りながら上条は考え込んで、
「んじゃー、近いうちにきちんとするから、もう少しだけ待っててくれるか? 上条さん
は、急だから何も思い付きませんです」
 と、意外な結論が導き出された。
(うそ……ちゃんと告白してくれるんだ……うわっ、うわっ、ど、ど、どうしよう……)
 予想外の展開にもうまともに上条の顔を直視することができなくなり、美琴はキョロキ
ョロと視線を彷徨わせ完全に挙動不審な状態。もしこんなところを警察官に見つかれば、
即職務質問だろう。
 まぁ、何にせよ。色々と核クラス級の自爆があったりもしたのだが、この棚ぼた的展開
に歓喜する美琴さん。そして、ふとある事に思い当たる。
(まさかあの子……さっきの自爆の事で私と当麻が気まずくならないように、あんな事を
言ってくれてたんじゃ……?)
『色ボケも大概にしておかなければ、そちらの人に愛想をつかされますよ……』
 同時に自分のクローンの憎まれ口の数々が蘇ってくる。
(いやいや、それはない……絶対に……)
 こめかみに血管を浮き立たせながら、そんな思いつきを完全否定する美琴だった。
「おーい、御坂さん。大丈夫ですかー?」
「ひゃいぃッ!!」
 不意に火照った顔を上条に覗き込まれ、美琴のメダパニ状態は加速する。
(ヤ、ヤバイ……これはヤバイ……このままだと私……恥ずかしすぎて死ぬ。絶対に死ん
じゃう……)
「だだだ、大丈夫だから! ああ、あの……そ、そうだ! よ、用事思い出しちゃったか
ら、私も帰る!」
 これほどのステータス異常を受けてしまっては、もはや戦略的撤退しか道はないと決断
し、美琴は驚く事に小悪魔ロリメイドのまま玄関から飛び出そうとした。が、その前に上
条に後ろから拘束されるように抱きしめられてしまった。
「美琴さんは、いったい何をおっしゃってるんですか! 上条さんをこんなに生殺しにし
ておいて、いまさら帰れると思ったら大間違いですよ!」
「きゃあッ! ちょ、な、なに!?」
「今日は、もう泊まってけばいいじゃん」
「と、泊まるッ!? そ、そんな……寮の門限だってあるし……」
 上条の素敵過ぎる申し出に、美琴の慎ましい胸の奥にズッキューンとハートの矢が突き
刺さる。
(泊まるって! このまま夜もずっと一緒で、お風呂も一緒に入って、一緒のベットで寝
て、それからそれから、いいい、一緒に朝起きてモーニングコーヒー飲んじゃうって
事!?)
 夢にまで見た妄想の羅列が、美琴の脳内を闇雲に圧迫していく。
「門限なんかどうにでもなるって言ってたじゃないか。今日は、美琴とずっと一緒にいた
いんだよ。なっ、いいだろ?」
 美琴は、即答で「はい!!」と答えたいところを耐えに耐え、わざと不機嫌そうに唇を
尖らせながら、
「まぁ、アンタがどうしてもって言うんだったら、とっ、泊まってあげなくもないけど…
…」
「どうしてもですよ! それではお泊り決定という事で、美琴センセー! 上条さんは、
もう我慢なりませんですッ!!」
「こ、こらぁッ! またこんな所で、こんなのダメなんだから!」
 ぺろーんと上着がブラジャーごとずらされ、薄桃色の頂を持った二つの乳房がささやか
に飛び出した。
「だから揉むなっての! いやぁ……っ、あっあっ、ん……ッ! つ、摘むのもなしなん
だからッ!」
207孕ませ超電磁砲 前編 12:2010/03/15(月) 19:13:50 ID:vVbgRy//
「うーん、やっぱり美琴さんのおっぱいは柔らかくて最高の揉み心地だなー」
「いやぁ……あんッ! つ、つーかアンタ……ホントは大きい方が好きなんじゃないの…
…?」
 おっぱいで嫌な事を思い出し、美琴はこの際だからガサ入れで発覚した疑惑をぶつけて
みる。
「…………」
「アンタ……」
 やはりおっぱい星人だったか! と美琴はおっぱいを揉まれながら結構なショックを受
ける。
「違う違う、あんな物はただの飾りだ! 偉い人にはそれがわからないんだよ!」
「……だったらあの悪夢のようなコレクションは、全部処分してくれるんでしょうね?」
「……そ、そんな事より美琴さん! その格好めちゃくちゃ似合ってますよ!」
「アンタ、バ、バカじゃないの! ん……ッ! いやぁ……むちゅっ、ちゅっちゅっ、ん
ん……ッ!!」
 美琴は後ろから顔を振り向かされ、強引に上条に唇を奪われてしまった。これ以上は喋
らせないとばかりに、荒々しく吸引。首を振って逃れようとしても、頭を押さえ込まれて
いるので抵抗できない。
「やんっ! ちゅっ、ぬりゅっぴちゅ、ふぁぁ……こ、こんな事で……誤魔化されないん
だから……ちゅっちゅっ、むちゅぴちゅ……」
 唇がこじ開けられ、口内に生温かい軟体動物が侵入。こうなってしまっては、もう美琴
の敗北は確定だった。大好きな上条の唾液の味に惑溺し、自分では気付かぬうちに舌を絡
ませてしまっている。そのまま次々と送り込まれてくる甘い粘液を飲まされ続けていると、
重なった唇が離れた頃には、発情してもう何も考えられない従順な小悪魔のできあがりだ
った。
「はぁッ、はぁはぁ……、アンタ……こんなのずるいわよ……」
「はて? 何がずるいのか上条さんはまったく理解できませんねー。さぁーて、それでは
そろそろ本番いってみましょうか。センセーのだらしない所はどうなっているのか楽しみ
ですねー」
「そっちは、ダ、ダメ……」
 すでにダメージが膝にきてしまっている美琴は、おっぱい丸出しで背中を壁にもたれさ
せる。上条はすかさず対面に移動して腰を下ろし、素早くミニスカートを掴んで捲り上げ
てきた。
「勝手に見るな……ああぁぁ……」
 さて本日の美琴センセーの勝負パンツは、小悪魔ロリメイドとコラボさせたブラックの
ストライプ。脚刳りと中央部にヒラヒラのフリルが飾られ、上部に小さいピンクのリボン
がワンポイントされている。しかも両サイドはなんと紐で、可愛らしさとセクシーさを兼
ね備えたセンセー自慢の一品だった。
「うぉぉっ! さっきチラ見したから楽しみにしてたんだけど、このパンツ、マジで可愛
いいじゃないですか!」
「ううぅぅ……バ、バカ……」
「美琴センセーったら、こんなに可愛いパンツ穿いてきたら脱がすのもったいないだろ。
もーっ、しょうがないなー、スカート自分で持ってみなさい」
「えっ!? ちょっ、こ、こんなの恥ずかしい……」
 恥ずかしいとか言いながらも、素直に上条の言う事に従う美琴。図らずも自分でスカー
トを捲ってパンツを見せつけている状態。
(ヤダッ、こんないやらしい事して……何でこんなにドキドキしちゃうの……」
 多分にM属性を保有する美琴は、エッチな事を無理矢理やらされているといったシチュ
にからっきし弱い。それだけで下半身の蛇口はユルユルになり、乾いた膣道がほっかほっ
かに潤い出してしまうのだ。
「名残惜しいけど、そろそろこれも脱いじゃいましょうかねー」
208孕ませ超電磁砲 前編 13:2010/03/15(月) 19:14:31 ID:vVbgRy//
 上条は、まず右サイドの紐をゆっくりと解いた。黒の縞々がはらりと捲れ、中身のふっ
くらと肉が付いた柔らかそうな禁断の土手が半分だけ露出される。
(ああっ、み、見られちゃう……大切なところ見られちゃうよ……)
 美琴は羞恥のあまり顔を紅潮させ、キュッと下唇を甘く噛む。スーカートを持つ手がプ
ルプルと震えたが、決して大切な場所を隠そうとはしなかった。
「いいんですか? こっちの紐も解いちゃったら、恥ずかしい所が丸見えになっちゃいま
すよ。センセー、それでホントにいいんですかー?」
「ア、アンタねぇ……私が何言っても、ど、どうせ脱がすつもりなんでしょッ! だった
らもうさっさと脱がしなさいよ!」
「そっか、それではお言葉に甘えまして……とりゃぁッ!」
 上条はニヤニヤしながら残された紐を解き、フリフリの縞々を美琴の下腹部から剥ぎ取
った。
「あらぁー、いつ見てもセンセーのココは子供みたいで可愛いなー」
 無毛症の美琴のビーナスの丘はツルツルのプニプニで、はっきりと肉割れが確認できて
しまう。そこは、未成熟で背徳的な美しさに満ち溢れていた。
(ああっ、恥ずかしいところ見られちゃってる……つーか見すぎだっつーのッ!)
 上条はただ黙ってジーっと肉割れを視姦するだけで、触ろうとも舐めようともしてこな
い。おかしい。いつもなら欠食児童のようにしゃぶりついてくるのに、と美琴はいぶかし
む。もどかしかった。胎内の温度が急速に上昇していく。このままただ黙って見られてい
るだけなど、到底我慢できるはずもなかった。
「アンタ……だ、黙ったまま……何やってんのよ……」
 黙って見てないでさっさと舐めなさいよ! と美琴は、もう少しで見も蓋もない発言が
出てしまうところを危うく堪えた。
「いやぁー、センセーのココがあまりに可愛すぎて、上条さんは見蕩れてしまっているの
ですよ」
 そう言って上条は、フッーと恥丘に息を吹きかけてくる。
「ひゃぁぁッ!」 
 美琴は愛らしい嬌声を発し、肢体をビクッと震わせた。たったそれだけで感じてしまう
ほど、彼女の感度は良好になってしまっているのだ。
 そして上条は、再び視姦。
 この男がスカートの中でニヤニヤしているんだと思うと、ふつふつと怒りが込み上げて
くる美琴。
(見るだけで何もしないなんて、そんなの有りなの!? こんなのもうほとんど拷問じゃ
ないのッ!)
 それは、紛れもない放置プレイだった。
 切ない。切な過ぎる。乱暴者に鷲掴みにされたかのように、幼い子宮がキューッときつ
く締め付けられる感覚。何と言う修羅の道だろうか。これ以上このプレイに耐えうる自信
は、とてもじゃないが美琴には皆無だった。
 そして、潤った柔膣から甘酸っぱい芳香を放つ粘液が、一滴、二滴と床に滴り落ちた。
「センセー、報告します! 上条さんはただ見てるだけなのに、全然触ってもないのに、
御坂さんはもうお漏らししちゃってます!」
 いちいち余計な報告をしてくる上条に、美琴の怒りは爆発した。
「ウガァァーッ! アンタいいかげんにしときなさいよ! お漏らしなんかしてないわ
よ! 頭おかしいんじゃないの!!」
「何を言ってるんですか御坂さん? ちゃんと床見てくださいよ、もう水溜りができちゃ
ってますよ」
「うるさいうるさいッ! そっ、そんな事よりもアンタ、ただ見てるだけでいったい何が
楽しい訳! ちゃっ、ちゃんとしたらどうなのッ!」
 エッチな水溜りは紛れもなくできてしまっているので、美琴は逆ギレするしかなかった。
「ちゃんとって、いったい何をして欲しいんですか? 言ってくれないと、上条さんはわ
かりませんよ?」
209孕ませ超電磁砲 前編 14:2010/03/15(月) 19:15:02 ID:vVbgRy//
「……ッッ!!」
 射殺すような視線を上条に向ける美琴。
「ふふ、冗談ですよ、冗談。わかってるって。んじゃー、『美琴の汚れたオマンコをご主
人様のお口で綺麗にしてください!』っておねだりしてみな? そしたらいっぱいしてあ
げますよ」
「なッッ!!」
 美琴は屈辱のあまりワナワナと身体を震わせ、スカートを持つ手を力強く握り締めた。
(舐めてんのかゴラァァーッ! そんないやらしい事を、私が言うわけないでしょ! ふ
ざけてんじゃないわよ! そんな事……そんな事……)
 だが、継続される視姦の猛攻に圧され、エッチな水溜りはその領土を着実に拡げていく。
(お、お腹が熱い……もう我慢できない……い、言わない! 絶対に言わないんだから!
 ……ダ、ダメよ美琴、言いなりになったら絶対にダメなんだから……)
「センセー、報告します! 御坂さんのお漏らしが全然止まりません! 御坂さんは早く
素直になって楽になった方がいいと思います!」
 スカートの中に頭を突っ込んだ上条が、追い討ちをかけるように言葉攻めをしてくる。
 その瞬間、美琴の幼い子宮がドクンと脈動し、劣情の獣が目を覚ました。
「いやぁぁーッ! もうムリーッ! もう我慢できない! どうにでもしてェェーッ!」
「だったら早くおねだりしてみなさい」
 役所の人みたいに冷静な対応してくる上条に怒り心頭だったが、もうそれどころではな
い美琴は、掠れるような声で恥ずかしい台詞を口に出し始めた。
「も、もう言うから……はぁはぁ……、み、美琴の……き、汚い、オマンコ……を、ご主
人様のお口で……綺麗にしてください……」
「そんな小さい声じゃー、上条さんには全然聞こえないですよ」
「だぁぁぁーッ! わかったわよ!!」
 美琴はすぅっと肺いっぱいに息を吸い込むと、やぶれかぶれになって滅びのマントラを
叫んだ。
 そして、悲劇が起きた。
「美琴の汚いオマンコをご主人様のお口で綺麗にしてくださいぃぃッ!!」
 美琴の恥ずかしい台詞が部屋に響き渡ったのと同時に、ガチャリと玄関のドアが開き御
坂妹が入室してきたのだ。
 突然の自分のクローンの再出現に、おっぱい丸出しでスカートを捲り上げたまま唖然と
して硬直する美琴さん。
「うわっ! み、御坂妹!?」
 もちろん上条も、ツルツルの恥丘とにらめっこしながら驚愕する。
「忘れ物をしたので戻ってまいりました、とミサカは勝手にスタスタと部屋の中に入って
いきます」
 御坂妹を見送った直後にこんな事になっているのがバレバレの状況なので、心の底から
気まずい美琴と上条。
 そんな二人を尻目にまったく何事もなかった様子で部屋の中に入り、置き忘れた軍用
ゴーグルを手に持って玄関に戻ってくる御坂妹。
「これがないと私はお姉さまと見分けがつかないので大変に困るのです、とミサカは自分
の不注意を恥じます。それではお取り込み中のところ大変失礼しました、とミサカは再び
玄関から出て行きます」
 そして御坂妹は、ドアを開け外に出ようとしたところで美琴に振り返って言い放った。
「ところでお姉さまのソコがそんなに不潔だったとは知りませんでした、とミサカは、自
分のソコは大丈夫かよ! と真剣に心配になります。そちらの人の口で綺麗にするよりも、
ちゃんとお風呂に入って清潔にした方がいいですよ、とミサカは率直に進言します」
 そんなとどめの一撃を残して、今度こそ本当に御坂妹は帰るのだった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
「お、落ち着け、美琴!」
その夜、上条の部屋から少女のすすり泣く声が、一時間に渡って聞こえたという。
210チョ・ゲバラ:2010/03/15(月) 19:15:53 ID:vVbgRy//
3Pを期待した方はサーセン。
後編に続くんだからね!!
211名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 19:22:34 ID:4wxGS81w
乙でした
美琴www立ち直れるのか
212名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 19:24:24 ID:qrtXk49I
乙でした
これはひどいw
精神的ダメージが‥
213名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 20:12:47 ID:zO5SKowl
乙でありますっ!
後篇、超期待でありんすっ!

>3Pを期待した方はサーセン。
(だ、大丈夫だ…、きっと後篇で皆がアーッ!と驚くサプライスwが…、まだ慌てる時間じゃない…w。)
214名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 20:32:26 ID:CS/x+VDM
テスト
215名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 21:14:18 ID:T8PG6rIT
乙!いいな、すごくいい





…()して希望書いてる奴がすげぇウザイ気がする
216名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 21:17:33 ID:oltjbuh7
一方さんマダー?
217名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 21:18:53 ID:K6Zk/mKm
>>215
思っても書いちゃう子はだめだぞ
心のうちにとどめておくんだ
218名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 21:21:01 ID:YrvfRvR0
ディープブラッドって上条さんの右手に触れられたら死ぬべきじゃない?
219名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 21:32:42 ID:Ih2zcgWu
>>218
体質もしくは核を殺さない限り意味がない。

御坂も触れられて死なないだろ?そういうことだよ。
220名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 22:40:01 ID:161MFZZZ
SSって意外に書きにくいよな。
221名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 23:24:08 ID:mdgVfwfx
とりあえず美琴は上条さんの右手で触れられてる限りは
身体から発してる微弱な電磁波が打ち消されて子猫に触れるわけだからな

であるなら、姫神に触ったままでいればケルト十字無しでも吸血鬼寄って来ないよ
222名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 23:58:21 ID:yCvVvWP5
最初は猫を撫でるために上条さんに強力してもらってたのが
いつの間にか上条さんに触ってもらうための口実に猫を使うようになる美琴か
223名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 00:23:18 ID:IbST7vno
なにそれかわいい
224名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 06:10:07 ID:+GHFVhsL
>>221
なるほど
上条さんの右手を携帯して歩く姫神か
225名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 06:17:07 ID:9V/m56NU
なにそれこわい
226名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 09:25:40 ID:ozcD24d5
>>224
まあもれなく本体も付いてくる罠。

「なあ姫神」
「何?」
「ケルト十字壊しちまったのは悪かったよ……」
「うん」
「でも代わりが有るって聞いたときはホント良かったなぁって」
「うん」
「しかも2、3日で届くって、なぁ……」
「うぅンッ」
「ひッ、姫神も、こ、これで、し、四六時中ぅぅ……」
「くふッ」
「ひ、姫神さんッ!?」
「ン。うるさい。ゆび。集ちゅぅンン……」
「お、おま、十字架で何して……」
「ふン。ひ。ひみ。つぅぅ……。深ッ!」
「あッ!?」
「ンン。もっと。おく。ツメで。ひっかくぅン……」
(うわ……指がぐにゅぐにゅいって……)
「くふッ!!」
「姫神ッ!?」
「す。すこし。イッた」
「…………」
「つ。つぎはこれ……」
「!?」
「魔法の肉ステッキ。ふふ。カチカチ。準備万端」


風呂や寝室やはてはトイレで、こォンな事が行われる訳だ。
227名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 10:04:29 ID:IzoC/ETY
VIPのスレでNTR見て嫌な気持ちになった…
228名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 11:02:16 ID:u5ClScwO
そんな時はラブいちゃな妄想すればいいじゃない
229名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 11:02:45 ID:a3jIYG2F
まじ?NTRあったの?
230名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 11:39:11 ID:FUHV1bGi
>>227
だからどーした
ここは日記帳ぎゃねーぞカス
231名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 12:25:59 ID:rzt61c0g
>>227
いちいちそんなこと報告しなくていいから
232名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 14:00:13 ID:H5Hu+aiF
>>227
チラ裏
233名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 14:16:29 ID:Dijj8Muv
プッwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
234名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 14:55:51 ID:kDWsCbfv
>>227
ちょっとそのスレkwsk
235名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 14:56:43 ID:GGGVOrs6
あんな顔芸を披露してしまってはテレスさんのエロなど一生こないのだろうなと思ったら絶望した
つか木原くンは別に顔芸担当ではないはずなのに何故テレスは顔芸なんだ…
236名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 15:45:57 ID:H5Hu+aiF
>>235
木原くンが顔芸じゃないかはアニメに出てないんだからわかんないだろ
237名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 16:26:18 ID:rzt61c0g
>>235
じゃあ木原くン×テレスよろしく
238名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 16:28:30 ID:eG0hNtw4
上条さんの手にかかれば楽勝ですよ
239名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 16:48:55 ID:FUHV1bGi
上条「いや、流石の俺もちょっと引くわ^^;」
240名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 17:55:56 ID:IzoC/ETY
>>230
ぎゃ?
241名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 19:51:44 ID:H5Hu+aiF
>>240
揚げ足取りですか^^;
さすがお子様は人の粗を探すのが上手でいらっしゃる
242名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 20:23:11 ID:bYLa7UCg
\______  ___________/
           V
        ,. -ー冖'⌒'ー-、
       ,ノ         \
       / ,r‐へへく⌒'¬、  ヽ
       {ノ へ.._、 ,,/~`  〉  }    ,r=-、
      /プ ̄`y'¨Y´ ̄ヽ―}j=く    /,ミ=/
    ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐'  リ,イ}    〃 /
   / _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ    〃 /
  ,/ └' ノ \   こ¨`    ノ{ー--、〃__/
  人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\
. /   |/ |::::::|、       〃 /:::::/    ヽ
/   |   |::::::|\、_________/'   /:::::/〃
243名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 20:45:24 ID:A2bDzeJA
なんでスレが進むたびに劣化してんだ?って思ったら、今は春か。
それで18未満が多いわけだよ。見るなとは言わない、だが喋るな。




複数プレイって書くのが難しいな。絶対空気になるやつが出てくる。
姫神のことじゃないぞ。
244名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 20:59:49 ID:rNeFZZ3Z
>>243
スルースキルがないんだろ>>241みたいなのが
あと姫神は空気じゃないんだぜ?
245名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 21:49:33 ID:GNjaedmb
>>237
その2人の関係が知りたい
兄妹なの?従弟なの?嫁なの?
事と次第によってはやらかしちゃうぞこんにゃろう
246名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 21:59:57 ID:rzt61c0g
>>245
個人的には嫁説を推したい
似た者夫婦すぎて吐き気するけど
247名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 22:11:07 ID:4eGmvaHw
臭い物には自分で蓋をすること

木原クローンの亜種だよきっと
248名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 23:00:18 ID:IihDmyJX
>>246
だとすると木原クンは婿養子ということになるが

まあ、同じ苗字というだけという可能性もないわけじゃない
でも能力体結晶とかも合わせて考えると、原作既読者向けサービスだと思いたい
249名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 23:30:52 ID:znvs9mQ+
テレスはあれだろ、中の精神は爺じゃないの?
250名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 07:12:29 ID:bcSgfbiP
非道い性格の女を見るとどんな子供時代を送ったか考えてしまう俺は、テレスティーナ余裕でした
251名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 08:15:19 ID:kbZoorVp
テレスはじいさんの実験台になってたあたりに妄想の余地があると思う
一族の中でも出来が悪くて鼻つまみもののテレスは一族の実験の被験者役を次々やらされていたのでした…
性的な意味で

みたいな
252名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 12:56:35 ID:rHsHx2rT
なるほど
いい加減歪みきったところで木ィ原くゥゥゥンと遭遇、同じ匂いを感じて云々とか
253Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/17(水) 14:35:56 ID:fydBX7QV
流れをぶった切りですがSS投下します。
今のフィアンマを中心にした騒動が終結した後を設定したお話です。
一方♀×上条でエロ無し。
お口に合わない方は回避下さい。
では『友達じゃ終われない』4レスで投下。
いきます。
254『友達じゃ終われない』1/4 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/17(水) 14:37:48 ID:fydBX7QV
 ここはエリザリーナ独立国同盟に属する領内にあるとある古城。
 湖の側に建てられたこの美しい城は、世界規模の混乱と戦乱を生き抜き、そして勝利を勝ち取った戦士たちの休息の場として提供されていた。
 その城内でも最も見晴らしが良いと言われる城壁の見張り台に上条当麻は一人佇んでいた。
 朝。吐く息も凍りそうな時刻。そんな時刻だからこそ観られる景色がここにはあった。
 キラキラと朝日に輝く湖面と、その向こうに見える白く雪に覆われた山々の雄大さに上条が目を奪われていると、その背後から声を掛けられる。
「よォヒーロー」
 その声に振り返ると、出入り口から出て来たばかりの一方通行と目が合う。
「そう言う呼び方止めろよ。ここに居るのはみんな主役だ。お前だってそうだろ?」
「けっ。そンなガラじゃねェよ」
 そう言いながら一方通行は上条の側まで来ると、先ほど上条がしていたように目を細めて景色を眺める。
 時折白い息を吐きながらじっと湖を見つめる端正な横顔を眺めていると、上条は自分が美しい絵画の中に迷い込んでしまった様な錯覚を覚えた。
 その夢を覚ます様に目を擦ってから、上条はここに来た目的――自分を呼びだした一方通行にその訳を聞いた。
「で、こんな朝っぱらからこんな所に呼び出して何だよ話って? 何処かの誰かさんみたいに「自分が勝つまで勝負する」とか言うんじゃねえだろうな?」
「俺が? ンな無駄な事に指一本動かすもンかよ。そォ言う非生産的な事ァ格下とでもやってくれ」
 一方通行は心底嫌そうな顔した上に、お呼びで無いとでも言う様に上条に手を振る。
「そか」
 その何とも人間らしい反応に上条は自然と口元が綻んでしまう。
 初めて会った時とは大違いだ――これならきっと一方通行とも上手くやっていける。
 上条がそんな事を考えていると、チラリと視線を向けて来た一方通行と目が合う。
「ンだテメエ? 人の顔見てニヤつきやがって。舐めてンのか?」
「ニヤついてるって? 俺がか?」
 一方通行に指摘されて上条はキョトンとする。
(俺が? ニヤついてる?)
 上条は頭の中でその意味を反芻してみる。そして自分が一方通行に向かって微笑んでいた事に気付いて驚く。
(そうか。俺はコイツに向かって笑ってやれているのか)
 そう思うと上条の心はますますワクワクとして来る。
「そかそか。ニヤついてますかカミジョーさん。んふ、んふふふふふ……」
「?」
 急にテンションの上がる上条に一方通行は怪訝な表情を見せた。
(そんな顔するなよ一方通行。俺たち案外上手くやれるかも知れないぞ)
 昨日の敵は今日の友――まるで漫画みたいな現実じゃないか。
「なあ!」
 そう言う思いから、上条は唐突に一方通行の肩に手を回した。
 その行為にギョッとする一方通行の目の前には息がかかるくらいの近さに上条の顔が――そう気が付いた瞬間、
「な、何しやがンだテメエ!?」
255『友達じゃ終われない』2/4 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/17(水) 14:39:40 ID:fydBX7QV
 一方通行は上条を振りほどいた上に、その腹を蹴り飛ばしたのだ。
「ぐはっ!」
 体重で若干勝る上条に押し戻されつつも雪の上に上条を蹴り倒した一方通行は、白い肌を真っ赤に染めてぜえぜえと荒い息を吐く。
 一方、腹を蹴られて本当に呼吸が出来ずにのたうっていた上条だったが、こちらは突然雪の上に手足を投げ出すと大笑いし始めた。
「蹴られて大笑いしやがるなンて、テメエはマゾか!?」
「はははははははははは……は? 俺がマゾぉ? まあ、いいんじゃね俺マゾでも? どうせ俺不幸だし……。俺の不幸で誰か1人でも幸せになればそれでいいよ」
「チッ、この筋金入りの偽善者が……」
「お褒めに預かり恐悦至極」
「前言撤回してここでリベンジ始めるかテメエ……」
「それは丁重にお断りします」
「チッ」
 2度目の舌打ちを最後に一方通行はジャケットのポケットに手を突っ込むと、おもしろくなさそうにそっぽを向いてしまう。
 そんな姿に上条は片手を上げると、一方通行に向かって短く「おい」と声を掛けた。
「ンだよ?」
「起こしてくれよ」
「何で俺が? テメエで勝手に起きやがれ」
「お前が蹴り倒したんだからお前が責任取って、お、こ、せ、よ」
 無謀とも言える要求――しかし上条は一歩も譲る気配が無い。
 すると、一方通行は目だけでキョロキョロと周辺を伺った後、上条の手を掴んで雪の中から引き起こした。
「これで満足かよ?」
「サンキュー、一方通行」
「…………」
 上条の一言に一方通行はふいと視線を外してしまう。
 何だか中々懐かない子供が心を開いて行く様子でも見ている様で、その初々しい反応が実に微笑ましい。
 思わずその白い頭を心行くまで撫でてやりたい衝動に駆られる上条だったが、流石に命が惜しいので止めた。
 と、ここで上条は忘れていた事を思い出す。
「所で話を戻すけど、何の用事でここへ?」
 その言葉に一方通行も顔を上げた。
「ああ? そうだったな。折角準備までして来たってのに忘れる所だったぜ」
 そう言って向き直った一方通行は、上条の胸の辺りをトンと押した。
 そのはずみで城壁の欄干に寄りかかる形になる上条。寄りかかった拍子に積もった雪の塊がバラバラと下に落ちて行く。
「?」
「テメエには色々とデケエ借りが出来ちまったからな。少しは清さンしておかねェと……」
 あまりに小さな声で一方通行が囁いたので「え? 何?」と上条が身を乗り出す。
 それを抑える様に一方通行は上条に体重を掛けて欄干に押し付けると――その緩く開いた唇に自分の唇を重ねたのだ。
256『友達じゃ終われない』3/4 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/17(水) 14:41:38 ID:fydBX7QV
「!?」
 突然の出来事に訳も判らず目を丸くする上条をよそに、重ねられた唇を割って一方通行の舌がするりと上条の口の中に忍び込む。
 微かにコーヒーの味がする舌が上条の口腔をたどたどしい調子でくすぐる。
 そのむず痒くもどかしい感じが還って刺激になって、上条は腰の辺りに熱いものが込み上げるのを感じていた。
 徐々に口付けに溺れて行く上条。段々と頭がぼうっとして来て、今しも自ら口の中で踊る舌の動きに自分の舌を絡めようとした。
 ところが――。いつの間にかズボンの中でぎゅうぎゅうにいきり立っていた上条自身が、その時ズボンを内側からバネの様に押し上げた。
 ズキンと言う鈍痛が腰に走って上条は目を白黒させた。
 と、ここで我に返った上条は一方通行の肩を掴むと無理やり引きはがした。
 チュポッと湿った音と共に唇が離れる2人。その間につうっと唾液が糸を引いたのも無視して、上条は一方通行の名を叫んだ。
「ア、一方通行ァ――――ッ!?」
 すると目の前で頬を上気させてキョトンとしていた一方通行の眉間に不機嫌そうな皺が寄る。
「何しやがンだテメエは? 人が借りを返してやってンのに水差すんじゃねェ」
 その言葉に上条は「はあ?」と驚いて口をあんぐりと大きく開けた。
「こっちだってそれなりに勇気がいるンだ。大体こンなンで借りを返した事になるのか判らねェがァ……っておい?」
 上条の顔にやっと気付いた一方通行の言葉が止まった。
「ナンデ?」
「あァ? 何聞かれてっか判ンねェ」
「ナンデカリヲカエスノガキスナンデスカ?」
 そう片言の様にギクシャクと喋る上条に、それでも一方通行は合点が行った様子で、
「他の連中も昨日お前とそォしてただろォが。知らねェとは言わせねェぞ」
 そう言ってちょっと照れくさそうに視線を外す一方通行。
 しかし上条の頭の中はそれどころでは無い。
 『昨日』、『キス』と言うフレーズから思い出されるのは、昨晩の祝勝会での事。
 無礼講とばかりに飲めや歌えやをしている内に、どこでそうなったのか上条に借りがあると称する人たちからキス攻めに合わされた。
 流石にアックアに押し倒された時は走馬灯が見えたが、それは傭兵流のジョークだったらしい。
 つまり昨夜のアレを見ていた一方通行は……と思った瞬間、上条の瞳にきらりと希望の光が宿った。
「それは女の人の話だろ!? いや女だからいいってもんじゃ無いんだ。当然男もそんな事しちゃいけない。もの事には順番が有る。それは判るだろ? そう、まずは友達から始めようぜ!!」
 上条は今まで切ったどんな啖呵よりも力を込めて言い放つ。
(そうだ! 俺はまだその方向には踏み外しちゃいない! そこまで俺は切羽詰まって無い……と思う。いや信じたい! 俺を待っている未来の彼女の為に!!)
 上条のゆるぎない信念から放たれる言葉(いちげき)。かつて目の前に居るこの少年もこの言葉によって救われた。
 手を伸ばすなら何度でも引っ張り上げてやるぜ、と言う自信に満ちた瞳――そして心の内では勘弁して下さいと言う上条の思いは、
「めんどくせェ」
 この一言で大きくぐらついた。
「え、何が? つか何で?」
「あァ? それはだなァ……」
257『友達じゃ終われない』4/4 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/17(水) 14:43:57 ID:fydBX7QV
 そこで一方通行は言葉を切ると、この極寒のさ中おもむろにジャケットのジッパーを降ろした。
「あ、あの……何を始めたのでせう?」
 そんな上条の言葉を無視するように作業を続ける一方通行。今度は、中に着ていたシャツの腹をぐいと掴むとそのままたくし上げた。
 するとむき出しになったきめ細やかな白い肌が上条の目に飛び込んで来る。
 同じ人だと言う証明の窪んだ臍。丸みを帯びた腰から一度細くくびれ。そして年相応に膨らんだ胸の膨らみ……。
「お、おま……その胸……」
「こっちはよォ、わざわざテメエに気ィ使って『女』にまでなって来たんだ。それを今更友達からって、そりゃねェだろォ?」
「!!」
 欄干に背を預けていた上条がずるずると崩れる様に尻もちを付くと、そこに一方通行が覆いかぶさるように体を寄せる。
「これでテメエの逃げ道は無くなったってェ訳だァ。痛くしねェから、後は大人しィく俺からの礼を受けやがれ」



 古城から少し離れた森の中を進む影が2つ。
 その片割れ。ゴルファーの様な出で立ちの男は、急に立ち止まると後ろを振り返った。
「ん?」
「どうしたのアックア」
 アックアと男を呼んだのは、全身を黄色い衣装にその身を包んだ女だった。
「何、助けを求める声が聞こえたと思ったのだが……気のせいの様であるな」
 その返事に女は心底呆れた様な顔をする。
「ったく……。助けるんなら目の前に居る私の二日酔いでも治せよ馬鹿。ぅつつ……全然良くならないじゃない」
「おかしいな? こう言う時は散歩に限ると思ったのであるが……」
「アンタを信じた私が馬鹿だったわ――もう帰る」
「どうやらそうした方がいいようであるな。ヴェント、送って行こう」
 そう言って踵を返した先に未知なる騒動――一方通行による上条当麻誘拐事件――が待っていようとは、今の2人には知る由も無い事だった。



END
258Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/17(水) 14:51:09 ID:fydBX7QV
以上です。
前回に引き続き微妙なネタで申し訳有りません。
また、前回は私の投下で色々とスレが荒れてしまい申し訳有りませんでした。
またご意見、励まし頂きました皆様、ありがとうございました。
今までお詫びお礼が遅れました事、改めしてお詫び申し上げます。
でわ。
259名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 16:13:52 ID:Hl83KM5W
>>258
これは……判断に迷うなあ
髪の毛伸ばしたみたいに体内の何かしを操作して女っぽい体付きになった=元々女の子、なら個人的に大GJ
性転換手術しましたー、だとちょっと

なんにせよ乙です


前スレ最後のアレはスルーでよろしいのでは?
260名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 17:02:22 ID:sU1X2gHB
んなもん己の妄想で都合よくカバーだ
261名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 20:11:11 ID:JtQo7wwU
>>258
あやうく目覚めかけたじゃねえか!
だがGJ!
262名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 23:07:40 ID:Lqjx1lmQ
>>258
乙&GJ!!

一時はどうなるかと思いましたが
無事戻ってきてくれてよかったです。
263 ◆k7f/kTYrhA :2010/03/18(木) 00:35:33 ID:C76s/O4i
>>258
GJ!
新たな可能性に目覚めてしまいそうですよw

先日ほざいた通り、黒子×上条の続編行きます
一応、エロには繋げるつもり
7レス借ります
 とあるスーパーの帰り道。 上条は晩御飯の食材を携え、帰路についていた。
「いやー、今日は良い買い物をしましたよ上条さんは!」
 誰にでもなく、上条は宣う。
 日常的に不幸まみれの上条だが、今日という日は実に幸福感に満ちていた。
 例えば、
 何の気なしに寄ってみたスーパーで野菜やインスタント食品のワゴンセールに遭遇したり。
 落ちていた財布をアンチスキルに届けたら、「偉いガキんちょには御褒美じゃん♪」とか言われて二千円分の商品券をもらったり。
 びりびりアタックをかましてくるどこぞのとんでも中学生とばったり会うこともなかった。
 などなど、普段の上条からはとても想像できないほどのラッキーが続いている。
 いつオチがつくんだ?と現在の幸福っぷりに上条は訝かしむが、一向に不幸が訪れない。
(まあ、たまにはこんな日があってもいいよなぁ)
 と適当に考え、赤に変わる信号機を眺めていた。

「そういや、今日も1人かー」
 ここ最近、というか昨日からなのだが、我が家に居候する純白暴食噛みつきシスターことインデックスは、上条の担任である月詠小萌宅へ上がり込んでいる。
 彼女は、凶暴な噛みつきと共に『しばらくこもえのところでオンナを磨いてくるんだよ!』という謎の宣言を残し、月詠小萌大先生の車に連れられていった。
 どういう意味だろうか。 鈍い上条にはわからない。
 奇跡の合法ロリ先生曰く『乙女には、負けるとわかっていても噛みつかなきゃならない時があるのですー』とのこと。
 理解不能だったが、まあいつものことか、とバカな上条さんは結論付けた。
 そんなことをだらだらと考えながら上条は歩みを進めていたが、ふと思う。
 “黒子の奴、元気かなー”と、空を見上げ――

「かっみじょーさぁぁんっ♪」
「ぬぉぉっ!?」

 られなかった。
 背後から唐突に、柔らかい何かに抱き付かれたのだ。
 前のめりになりながら、これが今日のオチですか!?と心中で叫びつつ、次いで、ん?と首を傾げる。
 テンション高めな黄色い声と、やけに柔らかい感触に覚えがあったからだ。
 バッ、と勢いよく振り返る。
 案の定、それは上条のよく知る少女の顔だった。
「やっぱ黒子か! はぁ…毎回毎回びっくりさせんなよなぁ…」

 言いながら上条は、ぎゅうううっと力強く抱き付いてくる少女をさりげなく剥がし、がっくりと肩を落とした。
 対照的に、黒子と呼ばれた少女――レベル4空間移動能力者(テレポーター)であり、風紀委員に務めるTHE・(元)百合っ子、ある意味もう一人のとんでも中学生、ちなみに1年――はニコニコとした表情で告げる。

「そういう驚いた顔を見るのが黒子の最近の癒しですもの、諦めてくださいな♪」

 眩しい笑顔だ、と上条は思う。
 彼女――白井黒子と上条がキスを交わしたあの日から、二週間ほどの時が流れている。
 お互いがお互いを異性として初めて意識したあの日から二週間、上条と白井は数回程度しか顔を合わせられなかった。
 白井は風紀委員に勤めており、仕事が忙しくなると必然的に暇がなくなるからだ。
 メアドと電話番号は既に交換済みであるから、ある程度の連絡は取り合っているのだが、やはり実際に顔を合わせる方が嬉しいもんだ、と上条は思う。
「お、今日は非番なのか」
 見ると、彼女の腕に風紀委員の腕章は付けられていなかった。
 白井はふふん、と気分良さげに鼻を鳴らし、改めて上条の腕に抱き付きついて、
「えぇっ、怪我をしてた同僚がようやく現場に復帰しましたのっ! ですから、明日以降は暇を頂く機会が増えると思いますわ♪」
 ぎゅむっ、と柔らかい感触を右肘に押し付ける。
(だ、だからっ、柔らかいですってぇぇ!)
 内心で叫びつつ、多少顔を紅潮させながら、若干投げやり気味に上条は答える。
「お、おう、良かったな」
 ピクリ、と白井の眉が一瞬つり上がった。
「ずいぶん他人事のように仰りますわね?」
 あれ、何か変なこと言った?と上条なりに彼女の変化を読み取るも、鈍感上条さんには理由がわからない。
 心なしか、腕を抱く力が強くなってきている。
「もう少し喜んでくださってもよろしくなくて? わたくし、上条さんに会えない時間を寂しく思ってましたのに」
 うっ、と上条は言葉に詰まる。
 何やらデリカシーのない発言だったようだ、と後悔し、洒落た台詞でも吐こうかと白井を見るも、彼女はそれを遮った。

「鈍ちんさんなあなたには、バ・ツ・ゲ・ー・ム、ですのっ♪」
「鈍ちんさんなあなたには、バ・ツ・ゲ・ー・ム、ですのっ♪」

 何やら不穏な響きを持った言葉が上条の鼓膜に突き刺さる。
 理由のわからない冷や汗を浮かべ、上条は僅かに上体を退けた。
 戦きながら、それは何だ、と口を開こうとする。
 が、それさえも遮られた。

ちゅっ

 白井黒子の、唇に。

「っ〜〜!!??」

 上条は激しく戸惑った。
 それはもう、握っていた学生鞄やレジ袋をぶん投げてしまうほどに。
 白井のそれは、軽い口づけだった。が、そこが問題ではない。
 問題は行為ではなく、場所にあるのだ。
 周囲を歩いていたモテない野郎共からの刺々しい視線が、上条のガラスのハートに突き刺さる。
「おま、おまっ…こっこんな人通り多い場所で何をするんですかっ!?」
 噛みつくように上条は訴えた。
 しかし白井は、どこ吹く風よとばかりにぷいっと一瞬だけ顔を逸らし、したり顔で言葉を返す。
「バ・ツ・ゲ・ー・ム、と言ったでしょう? 上条さん♪」
 彼女は、ばっちりとウィンクまで決めていた。
 僅かに首を曲げている辺りさすがとしか言いようがない。
「くそぅ…何だこいつ可愛いんだよチクショーっ……」
 ぷるぷると、嬉しいやら恥ずかしいやらの感情がない交ぜになった表情を浮かべ、落としたレジ袋たちを拾う。
 いわゆる、惚れた弱みという奴だった。
「まあまあ可愛いだなんてそんなっ♪」
 白井は満面の笑みを浮かべて、再び上条の腕へと抱き付く。
 もちろん、発育途中の柔らかい感触を腕に押し付ける形で。
 上条は満更でもなさそうにハァ…、という軽いため息を吐いた。

「今日はまた、何とも身体によろしくなさそうな食材ばかりが揃ってますわね」

 隣を歩く白井はいかにもお嬢様らしく、慎ましげに両手で学生鞄を提げ、上条のレジ袋を眺めながらそう言った。
 若干の呆れを込めて、ため息を1つ吐く。
「いやー、たまたま立ち寄ったスーパーでワゴンセールやってたからさ。 ごっそり買い貯めしとこうかと」
 あはは、と上条は苦笑いを浮かべる。
「不摂生は身体に毒ですの。 上条さんは思春期真っ盛りな年頃なのですし、しっかり栄養を考えた食生活を心がけた方がよろしいですわよ?」
 むむ、まるで母親のような発言だ、と上条は思う。
 最もな意見に返す言葉も見つからない。
 全面的に見て、白井の言葉は正しいだろう。
 年下ながら、根のしっかりした娘であると再認識した。
「弁解の余地もございません…」
 深々と、謝罪会見をする会社の社長のように上条は腰を曲げた。
 しかし白井は取り合わず、
「そ・こ・でっ」
 ぐいんっ!という音が聞こえるくらい急激に振り返る。
「このわたくしがっ、本日限り上条さんにお料理を振る舞って差し上げますのっ!」
 可愛いさ満点の極上の笑みを浮かべて、彼女はそう宣った。

「……ふぅ。 美味かったなー」
 上条は、もうそれはそれは言葉に言い表せられないほどに幸せを感じていた。
 それはなぜか? 理由は簡単だ。
「自分以外の、それも女の子の手料理を食えるだなんて、幸せですよ上条さんはっ!」
 ここのところ、というか、記憶を失ってからずっと、上条は食事を振る舞う立場であり、振る舞われる立場にはなかったのだ。
 喜びもするだろう。
「ふふっ。 大袈裟ですわね」
 使い終えた食器を台所へ運びながら白井は笑う。
(いや、だってそりゃ嬉しいでせうっ!? 人生初の彼女のっ、しかも手料理ですよ!? インデックスが小萌先生のところ行ってて良かったなー)
 と考えつつ、上条はにやけてしまう。
 その視線の先には、気分良さげに鼻歌混じりで食器を洗う白井がいた。
 ちなみに、上条は後片付けを手伝うと申し出たのだが、『いいえ、今日はわたくしが上条さんのお世話をさせていただきますの』とあっさり断られた。
 任せっぱなしというのも上条には納得がいかないが、他でもない彼女の申し出だ、素直にその厚意に与らせてもらおう。

 することもなく、暇を持て余した上条は何の気なしに白井をじーっと眺め、気が付いた。
 心なしか、彼女の頬が朱色に染まっている。
 上条はううん?と首を傾げた。
 ふと彼女がこちらの視線に気付き、食器から視点を上げて、上条へ穏やかな笑みを返した。

 瞬間的に上条は、 ム ラ ッ 、とする。

「…………」
 待て。

「………………」
 待て待て待て待て。

「…………“ムラッ”と?」
 ドキッと、の間違いではないのか?

 上条は胸に手を当て、自身に問いかける。
 高鳴る胸と、膨らみつつあるテント。
 ……。
 問答無用でムラッとでしたありがとうございました。

 食欲が満たされたら今度は性欲だと!?と脳内で自己嫌悪に陥る。
 事実、上条は下半身に血の巡りを感じていた。
 何故だ。
 今までの光景でムラッとくる要素は限りなくゼロで……でも、黒子が可愛くて……エプロン姿が、愛らしくて…。
「……やべ」
 自制が、効かない。
 意識とは相反して、上条はふらりと白井へ歩み寄る。
(黒子が欲しい……黒子が欲しい……黒子が、欲しいっ)
 覚束ない足取りで白井の元まで辿り着き、皿を濯ぐ彼女がようやく上条に気付いた。
 手にしていた皿を食器かごへ並べ、上条へ向き直ろうとしながら、
「あら、どうなさいましたかみじょ」
 言い切る前に、上条は彼女に抱き着いた。
 腰から手を回し、背後から包むように彼女を抱き締める。
「か、上条さん……?」
 振り向きざまに彼女は問うてくる。
 実に珍しい表情だ、と上条は思う。
 普段は気の強い彼女が、僅かながら怯えているように見える。
 最も、そんな表情すらも今の上条にとっては興奮の材料にしかなりはしないが。
 彼女の透き通るように繊細なさらさらヘアに顔を埋めて『ごめん、黒子……』と耳元で囁いた。
 自分でもどうかしてるとは思う。
 けれども、上条はこの衝動を抑えられそうにない。
「こっち向いて…」
 彼女の顎に手を添え、首だけを振り向かせる。
 されるがままの白井は、今にも泣きそうな瞳で上条を見つめ、
「上条、さん……」
「…当麻で、いいんだけどな」
「い、いえ…それは」
 煮え切らなさそうだ、と上条は判断し、
「ふ、んっ…」
 強引にその唇を奪った。 彼女のそれはしっとりとしていて、とても柔らかい。
 味わうように角度を変えながら、何度も何度も貪りついた。
 普段の上条ならば、このままただのキスで済んでいたのだろうが、今日の上条は一味違う。
 重ねた唇の僅かな隙間から、上条は舌を忍ばせた。「ふむぅ!?」
 白井は口内を侵入してきた異物に目を見開き、顔を引こうとするも、上条の腕に阻止される。
(やべぇ…止まんねぇ)
 涎に塗れることも厭わず、彼女の口内を舐め尽くそうと舌を動かす。
 歯茎をコンコンとつつき、そのまま内頬を刺激した。
 彼女はピクん、と敏感に震え、次第に強張っていた顎の力が解かれていく。
 僅かに拓けた隙間から、中へ中へと容赦なく舌を差し入れ、彼女の舌を絡みとろうと必死になる。
 観念したのか、先ほどまで激しく逃げ回っていた舌が、自ら上条に絡んできた。
「ふぁみ、ひょう、ひゃ、ん…」
 もごもごと、唇を深く交えている中で、彼女が何かを伝えようとしているが、それさえも上条には煩わしかった。
 直接触れているわけでもないのに、下半身が果てしなくみなぎっているからだ。
 ぷるぷる、と腕の中で小さく震える彼女がたまらなく愛おしい。
 今の今まで堪え忍んできた鉄壁のような理性が、バキバキっと音を立てるように崩壊していくのを感じた。
(…もう、我慢できねぇ)

 緩やかな動きで、彼女のなだらかな胸部や、肌理の細かい太ももに手を伸ばす。
 彼女の体温がやけに熱く感じられるのは、気のせいだろうか?
「ひゃうっ…」
 今さらなことだが、彼女は押しが強い割に、受けに回った時は弱々しい。
 その何とも言えないギャップは、白井の魅力の一つだ。
「ひぁっ、あ…」
 エプロン越しに、彼女の控え目な胸元を撫で回す。
 服の上からでも、そのぷにっとした感触が心地良い。
 お世話にも、“ある”と断言できるだけのサイズはないが、女性特有の柔らかさの前にはサイズなど関係なかった。
 上条はこれはこれで趣きがある、と思っている。
(…あれ? いつの間にロリコンになったんだ、俺)
 頭の片隅でそんなことを考えながら、白井の項にキスを落とす。
 するとくすぐったそうに彼女は身を捩った。
 その隙を見て上条は、下半身へと伸ばしていた手を彼女の大事な場所に滑らせた。
 大事な場所を覆うはずのその薄い布切れは、やけに表面積が小さく感じられる。
 上条と白井は、まだ身体を交えたことがなかった。
 精々がキスまで。 故に、上条は内心で激しく戸惑っていた。
 が、スイッチの入った上条は、そんな戸惑いを臆面にも出しはしない。
 あくまで平静を装って、薄布の上から秘所に指を這わせる。
「ちょっ、上、条さんぅっ…」
 ピクん、と彼女は再び身体を硬直させる。
 その硬さを解すように、彼女の耳元や首筋にキスをした。
 もちろんその間も彼女の慎ましい胸を弄り、時折ツンツンとその頂きをつついたりと、動きを休めない。
 止めどなく、上条は彼女の“女”を刺激する。
「…あ、あのっ、このまま、致しますの…?」
 ピクピクと肩を震わせる白井は、不安げな、しかし大いに紅潮させた表情で上条を見上げていた。
 上条は瞬きを一つしてから口を開き、
「……もう、我慢の限界なんだ。 ダメか…?」
 切なげな声で問いかける。
「い、いえ、決してそのようなことはございませんの……」
 彼女は一拍置いてから、ただ、と続ける。
「……キッチンなどでなく、その、ベッドで……結ばれたいんですの」
 そう言って瞳を潤ませながら、彼女は微笑んだ。
271 ◆k7f/kTYrhA :2010/03/18(木) 00:56:44 ID:C76s/O4i
以上です
いつのまにか黒子×上条が上条×黒子にシフトしてるけどそれは黒子が可愛いからです、はい

自重せずにトリ付けたままです
自己主張激しくてごめんなさい
後編はまだ時間がかかりそうですが、でき次第勝手に投下します
では
272名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 03:16:51 ID:KgYJKH94
ぬるぽ
273名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 03:26:59 ID:qnj54C7X

>272
ガッ。

>273
乙。タイトルセンスは好きだよ。
274名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 05:13:39 ID:nZHH+1V3
…黒子、何かヤバいモノを盛ったかw

>>271 GJ!
275名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 15:24:24 ID:BFuY2JBK
GJ,黒子可愛い
276名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 15:30:37 ID:O0nf8cdE
ふっと考えた。
もし上条と美琴がくっ付いた場合、黒子の行動は『祝福する』『別れさせる』『現実逃避する』などが考えられますが、『上条の二号になれば美琴と”一緒に”可愛がってもらえる』とか言い出したりしないだろうか。
277名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 15:43:57 ID:L/+gHokI
上条が黒子を指して、「女房の嫁」とか言うんですね。

 【それなんてチャイナジョーク】
278名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 15:45:22 ID:bHQYdF2N
>>276
そんなネタあったな
279Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/18(木) 17:17:34 ID:2jFmkady
黒子ネタでもりあがってるところすいません。
昨日に引き続き投下します。
絹旗&滝壺×浜面の今更ホワイトデーネタです。
極々微エロです。
『あんはぴーほわいとでぃ』6レスで投下。
280『あんはぴーほわいとでぃ』1/6 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/18(木) 17:19:35 ID:2jFmkady
 とあるマンションのリビングに3人の男女がいた。
 その内ソファーに座っている2人は少女で、1人だけ立っているのは少年である。
 そんな彼女らはテーブルの上に置かれた、少年が持ち込んだ品物を無言でじっと眺めていた。
 少年もそんな2人を黙って眺めている――のだが、その口元が笑いでも堪える様にひくひくと痙攣しているのが妙だと言える。
 そんな奇妙な沈黙を破ったのは、眠そうな瞳をしたピンクのジャージ姿の黒髪の少女――滝壺理后だった。
「はまづら?」
 そう言って首を傾げる滝壺の姿に、『はまづら』と呼ばれた見るからにガラの悪そうな――中身も見た目とさほど変わらない――少年、浜面仕上は一瞬でれっと鼻の下を伸ばす。
「おう、何だ滝つ――」
 浜面は滝壺だけに視線を向けて話をしようとした。
 しかし、そんな事を許さない人物が居た。
「何ですかこれは?」
 そう言って2人の間に割って入る栗毛色のボブカットが愛らしい少女――絹旗最愛は不機嫌そうにかわいらしい眉を八の字にする。
 しかし、そんな絹旗の顔などどこ吹く風と浜面は「あ? ああ、飴だよ飴」と当たり前の様にそう答える。
「そんな事は聞かなくってもパッケージに超書いてある『力飴』って文字で判ります。私が超聞きたいのは……」
 そこで絹旗は何か言い辛そうに口ごもる。
 すると、そんな絹旗の様子にまた浜面の口元が先ほどより幾分大きく痙攣した。
 あまつさえ口元を押さえる手から「ぷ、くくッ」などと聞こえて来ては、絹旗も流石に気付こうと言うもの。
 その瞳が今しも吊りあがろうとしたその時だった。
「おい、滝壺何……?」
 この状況で私を超無視ですか!? と怒りの機先を制されて爆発しそうになる絹旗だったが、何か嫌な予感に振り返り、そして振り返った事を後悔する。
 そんな2人の視線の先で、滝壺が飴を手にとってじっくりと眺めていた。
 棒に刺さったそれ。べっこう色をしいて、太さは丁度親指と人差し指で輪を作った位。全体は長く少し反りがあり、膨らんだ先端の鈴に似た割れや、くびれ部分のかさの開き具合までが実にリアルに再現された職人芸の集大成――、
 その形はまさに隆々と起立した男根その物の形をしていた。
 滝壺は相変わらずの無表情のままで2人にも良く見える様に自分の顔の前にそれを掲げると、
「はづらより、大きい?」
「「ッ!?」」
 滝壺の愛らしさと天を剥いて起立するグロテスクな男根飴とのギャップに浜面と絹旗は同時にショックを受ける。
 暫く斜めになって呆然とする2人だったが、まず先に復活した絹旗が浜面に食ってかかる。
「そ、そうです! 何ですかこの超卑猥な形をした飴は!? セクハラですか? 浜面の分際で超幼気な女の子にそんなもの見せて悦ぶなんて、やっぱり浜面は超ド級変態以下のゴキブリ野郎ですね。即刻窓から飛び降りて超自決して下さい」
「ちょ、ちょっと待て。これだけは言わせてくれ」
「何ですか浜面?」
「俺のモノはこんなに黒光りもしてないしグロくもねぇ!」
 浜面の力説に一瞬にして場の空気が凍りついた――と次の瞬間、
「浜面超殺す!!」
「グフォッ!?」
 絹旗の拳に集まっていた窒素の鎧が、怒りの叫びと共に突き出された拳を中心に渦を巻きながら浜面を弾き飛ばす。
 体を九の字に折った浜面は、真っ直ぐ後ろに有ったソファーに当り、ソファーごと後ろにひっくり返る。
 天井にまっすぐ突き出された浜面の足を前に、はあはあと息を付く絹旗と、ぼうっと眺めている滝壺。
 そんな2人の視線の前で、直立していた足がゆっくりと倒れ、代わりに腹を押さえて苦しそうに浜面が立ち上がって来る。
「ば……か……マジ殴りやがって……つっ……ぅぅ」
281『あんはぴーほわいとでぃ』2/6 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/18(木) 17:21:44 ID:2jFmkady
「流石は超害虫。やっぱり頭を超狙わないと駄目ですか?」
「マジで殺しにかかる気かテメエ!? お、お前にはいたいけな男の子のエッチなジョークを笑って受け流す優しい心は無いんですかぁッ!?」
「一匹見つけたら百匹居るかもしれません。超浜面は元から断たなきゃ超ダメなんです」
(全く聞く気がねぇ――――!!)
 そう言って手を組み合わせて指を鳴らす様な真似をする絹旗を前に、浜面は背中に冷たいものを感じた。
 これはマズイ。このままでは冗談ついでにブチ殺し確定である。
 この飴はあくまで冗談なのだ。本命は玄関にちゃんと2つ買ってある。
 浜面にしては珍しく気を利かせて某所にて長時間並んでまでゲットして来た、彼女たち位の少女にとって垂涎のお菓子。
 ただ手渡しても詰まらないと、ほんのちょっとだけギャップを演出しようとしただけなのに……。
「ま、ちょ、ちょっと待て絹旗。な、こ、これは前座ッ。ちゃんとお前らが喜びそうな本命を2人に用意してあるから。な。拳で語るのだけは勘弁してくれ。マ、マジで俺が悪かったから。ホントに反省する。だ、だから俺にチャンスをッ!!」
 浜面の必死の叫び――しかし、怒りで表情を無くした絹旗にその声は届かない。
「超問答無用です」
「ひぃッ!?」
 振り下ろされる拳に浜面が無様に悲鳴を上げて目を瞑ったその時、そんな彼の耳にビニールを破るバリバリと言う音が聞こえたのだ。
 そんな音の事など気に止める余裕など無く、次に訪れるであろう衝撃に身を強張らせる浜面――しかし、何時まで待っても痛みも衝撃も来ない。
 もしかして痛みも衝撃も感じる暇も無く一撃であの世に行ったのか!?
(そんな!? 俺には芝生の庭のある白い家で滝壺と、ついでに絹旗も一緒にそれなりに楽しく暮らすって言う人生設計が有ったのに!? その為にあれから銀行に口座も作ってコツコツ金も貯め始めてたってのにいいいいいいいいいいいい!!)
 とそこまで妄想した所で、絹旗の「滝壺さん!?」と言う驚きの声に我に帰る。
 そして浜面は薄眼を開いて、まずはすぐ側にいる危険を確認――すると絹旗は拳を振り上げた姿勢で後ろを振り返ったまま固まっていた。
(?)
 その原因を探るべく絹旗の視線を追って見た浜面が見たものは……。
「た、滝壺……おま……その飴……?」
 先ほどの卑猥な飴を口に頬張る滝壺の姿に浜面は唖然とした。飴の形状に合わせていびつに膨らんだ頬や目元が赤いのは、息苦しい為か、それともそんなものを頬張る行為に興奮しているのか。
 2人の視線が滝壺に集まる中、彼女は下品な位にじゅるじゅると音を立てながら口の中からゆっくりと飴を抜き取った。
「んはぁ……」
「お、おい」
「滝壺さん?」
「大丈夫。見た目と違って美味しいし、食べ甲斐もあるよ。ちょっと大き過ぎて、唾液がいっぱい出るけどるけど、問題無い」
「いや滝壺さん! 超そんな話じゃなくてですね……」
 自分でも何を超必死になっているのやらと言う気がしないでもないが、何か滝壺を止めないと手遅れになる気がした――そしてそれはすぐに現実のものとなる。
「きぬはたも、ほら」
 そう言って唐突に突き出されたのは先ほど滝壺が頬張っていた物と同じ飴。
 それが唐突に口に入れられて絹旗は目を白黒させた。
「むぐぐッ!?」
 まるで男のアレを口にねじ込まれて犯される様な感覚に背筋にゾクゾクとしたものが走る。
 飴なのだからかみ砕いてしまうなり、吐き出してしまえばいいのだが、気が動転してそれが思い付かない絹旗は、舌先で弱弱しくそれを押し返そうと努力する。
「ン……ン゛ヴぅ……」
「大丈夫だよ、きぬはた。味を確かめて、きっと美味しい」
 滝壺は目じりに涙を浮かべた絹旗に優しく囁きかける。
 同じ優しさならこれを超引っ込めて欲しいと思う絹旗だったが、どうやらその思いは滝壺には伝わらない様だ。
282『あんはぴーほわいとでぃ』3/6 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/18(木) 17:23:57 ID:2jFmkady
(し、仕方ないですね……)
 そう心の中で呟いて、滝壺の言う通りに味を確かめてみる事にした絹旗は、口内を蹂躙する飴におずおずと舌を絡めてた。
 そしてゆっくりと2度、3度と男根ならばカリの部分に当る所を舐めてみた。
 すると――、
「ン゛ッ!?」
 予想外の美味しさに絹旗はびっくりする。
(これがただの飴だとは超信じられません!? その辺の既製の飴とは味わいも深さも甘さも超別格です!!)
 気が付けば絹旗は、滝壺の手から飴を奪って一心に舌を使って舐め続けていた。
 実はこの飴、浜面が本命と称して買ったお菓子と同じ店で買ったもの。
 もっと言えばこの飴はその店のオーナー兼チーフパティシエが肝煎りで制作したものだった。
 シェフの地元にある同名の商品を、自分の持つ全ての技術と良質の材料を惜しげも無く投入して作った最高の一品だったのだから不味い筈が無い。
 ただ如何せんグロテスクな形は女の子受けする筈も無く女性店員にも毛嫌いされて店の片隅に。そしてそれを偶然見つけて買ったのが浜面だったのだ。
 そんな経緯はともかく、すっかり飴の虜になった絹旗は先ほどの嫌悪感も何処へやら、じゅぶじゅぶと音を立てて飴を舐めている。
 そんな姿に滝壺もやっと判ってくれたかと一安心して自分も飴を頬張った所で、浜面も居たのだと思いだしてそちらの方をチラリと見た。
 するとそこには真っ赤な顔をした浜面が。
「ふぁはうは?」
 しかし返事は無い。
 聞こえなかったのかと、飴を口から出してもう一度呼んでみる。
「はまづら。はまづら、大丈夫なの?」
「え?」
 ぼぉっとした視線がこちらを捕える。
「はまづら。顔が赤いけど、大丈夫?」
「顔?」
「そう、顔」
 そう言われて浜面は自分の頬に手を当てた――確かに熱い。これなら顔が赤くても仕方が無い。
「大丈夫?」
 また滝壺にそう言われて彼女の顔を見つめると、いつもは薄いピンク色をしている唇が真っ赤に、しかもテラテラと輝いていた。
 続いて視線を移せば、愛おしそうに飴に舌を這わす絹旗の姿。
(また随分旨そうに飴舐めやがんなコイツ……。しっかしあれはちょっと犯罪チックだろ、まさかこれが狙いか?)
 そんな事をぼんやりと考えていた浜面は、鼻の下をつっと流れるものを感じて鼻を啜る。
「あ、鼻血」
 滝壺の言葉に浜面は無意識に鼻を擦る。するとその手にはべったりと血が付着していた。
「ふぅわわあッ!?」
 その事に驚いてたたらを踏んだ浜面は、後ろに有ったソファーの上にドスンと尻もちを付く。
「んは……。どうしたんですか浜面?」
「はまづらが、また鼻血」
「またってオイ、そりゃ人聞き悪いじゃねえかよ!? 俺はきっと鼻の粘膜が弱いんだ! だから期せずして鼻血が出てしまっても不可抗力なんだ! エロとは直結しないんだ!」
「ハイハイ。そんな言い訳は超どーでもイイです。で、単刀直入に今回は何に超反応したんですか? ここには浜面を刺激する様なバニーは超ありませんよ?」
「ばッ!? 何でもかんでもバニーバニーってお前なッ! 俺だってたまには別のものにムラムラって来る時だって……」
 最後に言い淀んだ浜面。その視線が有るものに注がれている事に絹旗は気付く。
283『あんはぴーほわいとでぃ』4/6 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/18(木) 17:29:22 ID:xE57bQg3
「ふふふ。浜面、私今超ピンと来ましたよ」
「な、何ぃ!? お前もついに電波を受信出来ちまうようなキャラに?」
「その発言は超失礼ですよ浜面。私は滝壺さんの様な電波キャラではありません」
 さらっと滝壺に暴言を吐く2人。ま、当の本人は我関せずと力飴を口にくわえもごもごしながらぼぉーとしている。
 とここで絹旗は手にしていた飴を浜面の目の前に突きつけた。
「超ズバリ、これですよね!?」
「ギクッ!?」
 まあ浜面の視線を追わなくてもうすうす気づきそうなものではあるが、それはともかく図星を指された浜面はギョッとする。
「やっぱり……。大方、浜面の脳内では私たち2人は超イラマチオ奴隷確定だったんでしょうね?」
「イラマ……って何言ってんだお前はッ!! 俺がそんな変態行為を強要するとでも!? 俺のAVのジャンルは全部和姦だけだわッ!! 双方合意でくわえてもらうに決まってんだろッ!!」
「キモイから超性癖をカミングアウトしないで下さい」
「あ、それはスマン……」
「まあ今回は超大目に見ましょう。と言うのも形はともかく味は最高なものを買って来た浜面にはご褒美を上げたいと思うんですよ」
 何故かこの状況でパンチが飛んでくるでも無く、可愛くウインクしながら、この提案はどうでしょうと言わんばかりの笑みを浮かべた絹旗に、如何に浜面と言えども警戒心が刺激された。
 それでも「ご褒美」と言う言葉は気になる。
 時に好奇心は猫をも殺すと言うが……。
「ご、ご褒美って何? あ、いや、さ、催促する訳なな無いんだぜ? た、ただ、ちょちょ、ちょっとき、気になるかなぁ……ははははは……あれ?」
 気が付けば絹旗と滝壺が何か話し合っている。と言うか絹旗が一方的に耳打ちして、滝壺がうんうんと頷いている。
 これがアイテム純構成員と下っ端の絆の差ですか、と浜面が疎外感に打ちひしがれていると、話が終わったのか2人がそろってこちらに視線を向けて来た。
「覚悟は超良いですか浜面?」
「な、何だよ覚悟って? ご褒美くれるんじゃなかったのかよおい……?」
「大丈夫だよ、はまづら。ちゃんとご褒美になる、と思うから」
「と言う訳で超浜面にズリネタを提供してあげちゃいましょう!」
 背後にジャジャーンとでも効果音が出そうはテンションで力飴を構える絹旗と滝壺。若干滝壺のテンションが低いのはいつも通りだ。
 そして浜面は、
「ズ、ズリネタぁ!?」
 絹旗の言うご褒美とやらに愕然としていた。
「どーせ終生超エロエロの浜面には何を言っても無駄でしょうから。この飴だってそう言う意図で超買って来たんでしょう?」
「ち、違う!? それは本当にジョークで買ったんだって!! ちゃんとしたヤツは別の場所に隠して……」
「浜面」
「お、おう」
 急に真顔になった絹旗に名前を呼ばれてビクッと背筋を伸ばす。
 そう言えばいつの間にか鼻血が止まっていた、などと関係無い事を思い出していると、
「そこから立ち上がったら超殺しますからね」
「え? 何で?」
 浜面の疑問は払拭されないまま、絹旗は何も言わずに力飴を構えた。
 それに倣う様に滝壺も力飴を構える。
「何だ?」
 そう言って思わず身を乗り出しそうになる浜面だったが、先ほどの絹旗の一言が思い出されてじっと我慢した。
284『あんはぴーほわいとでぃ』5/6 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/18(木) 17:30:34 ID:xE57bQg3
 すると、
「そうやって超我慢して下さいね浜面――それでは、まずは超丹念にサオを舐めましょう」
 そう言って絹旗は飴の胴体部分に舌を這わすと、言葉通りに丹念に舐めまわし始めた。
 そして滝壺もそれに合わせる様に、こちらも飴を舐め始める。
 上に、下に、全体にたっぷりと唾液を馴染ませるように、小さな舌を精一杯広げて、そのした全体で味わうかのように擦りつける。
「う、うおぉ……」
 その光景に浜面が低く唸る。
 と次の瞬間鼻の奥にジワリと例の感触が走って、慌てて近くに有ったティッシュを鷲掴みにして鼻の辺りを押さえつけた。
 そんな浜面の様子に内心ほくそ笑む絹旗。
(そうそう。そぉやって超カッコ悪い所を滝壺さんに見られれば良いんです。それに約束を破って立ち上がったら超ブチ殺して一生こき使ってやります)
 滝壺はそんな浜面でも大丈夫だとか言っていたが、絹旗からすればそんなエロエロ大魔神など超願い下げなのである。
 男は理性なのだ。部分部分は仕方ないとしても、せめて頭くらいは理性で何とかして欲しいと思うのだ。
「続いてカリの部分」
 内心は置いておいて次のステージに進む絹旗。
 言葉通りにカリの部分に当る反り返りに舌を這わる。
 舌先を凹凸にぴったりと押し付けながら、先ほどと同じように丹念に、そして少しだけ力を加えて隙間から何かをこそげ落すようにぐるりと一周させる。
 とここで滝壺が、
「ここは、さっきより味が濃い。まはづら、ちゃんと洗ってる?」
 その一言に無言でコクコクと頷く浜面。
 そんな彼の股間ははち切れそうな程に隆起して、目の前の可愛い子羊たちに狙いを定めている。
 しかし――、
(っきしょぉ……これが狙いかぁ……。くそ、ハメてぇ……いやいやハメられただから俺。そこんところ間違えちゃ駄目だろ? だが負けねえぞ! 俺は負けねえ。誘惑に勝ってこそ男ってモンだからなああああああああああああああああああ!!)
 まかりなりにも絹旗と浜面の意見は一致していたようである――だから滝壺に仲が良いと言われてしまうのだが。
 とにもかくにも浜面は心の中で誓いを新たにするとギリリと奥歯を噛締める。
 そうやって力を入れれば入れる程、逃げ場を無くした血液が鼻から出て行くのだが、興奮している彼は気付かない。
 その内、カリを責め終わった2人は先端の割れ目に舌を這わせ始めた。
「先端の割れ目。ほら、蜜が超溢れて来てますよ」
 飴なのだから先走りが出るなどあり得ない。
 しかし、今まで丹念に2人が舐めたおかげで表面が溶けた力飴は、まさに先走りの涙に濡れた様に妖しく光を反射していた。
 そしてついに、絹旗と滝壺は飴の先端を口に含んだ。
「あーん」
 舌先をレールに見立てて口の中に引き込む絹旗。
「んむぅ」
 少しとがらせた唇に先端を押し付けてから、その唇をこじ開ける様にねじ込んだ滝壺。
 その行為だけで浜面は目の奥にチカチカと光が瞬く様な気がした。
 このままでは狂う、確実に狂ってしまう。ならばいっそ狂う前に2人を……。
(駄目だ駄目だ駄目だあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!)
 小さなソファーの上でじたばたと1人格闘する浜面の姿の何と哀れな事か。
 そしてこちらも浜面を懲らしめようとは言え間抜けなひょっとこ顔まで披露する羽目になった2人。
(超しぶといですね浜面のくせに)
285『あんはぴーほわいとでぃ』6/6 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/18(木) 17:31:13 ID:xE57bQg3
(はまづら。私はそんな頑張り屋のはまづらを応援してるから)
 それぞれの思いを胸にストロークを開始した。
 部屋に響くのは、荒い息遣いと2人の少女の唇から漏れるじゅぼじゅぼと卑猥な水音。
 上目遣いにチラチラとこちらを伺う様な瞳が一層浜面の理性を揺さぶる。
(くっそ、ヤリてえ……。あいつらをめちゃめちゃ犯してやりてえぜ……。俺以外じゃ感じられなくなるくらい……)
 いや、既に浜面には理性は残っていなかった。
 後僅か何かの切欠さえあれば、浜面は2人に飛び掛るだろう――そして、そのきっかけは突然やって来た。
 まず最初の変化は飴の味と香りに現れた。南国のフルーツを思わせる甘い香りと、実際に今までとは違う甘さが口の中に広がる。
 その事に気付いた2人の動きが緩慢になったその時、突然口の中で何かが弾けた。
「「!!?」」
 その何かはあっという間に2人の口の中を満たして行く。
 驚いて飲み込もうとするが、強いとろみとむせる様な甘さが邪魔して容易に飲み干せない。
 その結果――、
「ぷはッ!」
「ぅ……」
 慌てて飴を引き抜いた2人の口から、だらだらと白い液体が零れ落ちた。
 更には飴の先端からも白いものが吹き出して、2人の顔を汚して行く。
 呆然とする2人を前に飴から噴き出た白い液体も直ぐにおさまり、辺りには零れた白い液体と、果実特有の甘い香りが残った。
「んぷっ。びっくりしたね、きぬはた」
「飴に超口内射精されるとは思いませんでしたよ」
 そう言ってお互い顔を見合わせて、お風呂に入らなくてはとそんな事を話し合う。
 とここである事を思い出した。それは浜面の事。
「はまづら?」
 呼びかけてみるがソファーの上で突っ伏したまま返事は無い。
 今度は絹旗が、念のため窒素装甲を身にまとって近付いてから、顔を覗きこむ。
「きぬはた、大丈夫?」
「貧血ですかね?」
 絹旗が言った通り浜面は顔面蒼白になって気絶していた。
「ティッシュが鼻血で超真っ赤ですから多分そうなんでしょうね。浜面にしては超頑張ったと言う事なんでしょうが……正直超格好悪いです」
「大丈夫かな、はまづら?」
「駄目だったら例のかえる顔の医者がいる病院に超ブチ込めばオーケーですよ。ま、取り合えずここに放置するのも超目障りなオブジェなのでベッドにでも放り投げてきましょう」
 そう言って浜面をお姫様だっこした絹旗が歩き出すと、その後を追う様に絹旗も部屋の奥に姿を消して行く。
 その後、浜面がいかな運命を辿ったのか、それを知る者は誰もいない。



END
286Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/18(木) 17:32:32 ID:2jFmkady
以上です。
でわ。
287名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 17:36:44 ID:l+98zRud
素晴らしい
288名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 20:39:40 ID:cLBr7OPi
そういや木山センセって人気ないのかなスゴイ個人的にツボなんだが
289名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 21:05:16 ID:KsjqTY/2
木山せんせいが人気がない?そんなまさか。
290名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 21:44:56 ID:wIiBcTLJ
↑2木山と木原を素で間違えかけた俺orz
疲れてんのかな……
291名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 23:33:07 ID:es6s/9t6
一方×あわきんマダー?
292名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 02:19:13 ID:ZprO/Ytn
>>280−285
GJでした!この三人は可愛いくて好きだw浜面がんばれw

>>291
一方さんとあわきんいいよね。
かなり昔のスレにあった一方によるあわきん凌辱妄想よかったなー
293名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 05:28:01 ID:hfMz+tTR
>>286
GJ
おあずけされた浜面に幸あらんことを……
ちと脱線するけど
女子寮のメンバーなら飴にどう反応するんだろう、と想像してしまったw
294名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 07:28:27 ID:i95lIuYJ
そもそも純正のシスターさん達は、飴が男性器を模したものだと言うことに気付くかどうか……。
295名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 13:14:17 ID:rRN1W32r
「なんなのかなこの飴は!」バリバリムシャムシャモグモグ

ゴクンッ

「とーまおかわり!!!」キリッ
296名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 15:26:56 ID:zHpdRklk
最後のところ、絹旗が絹旗を追ってないか
297名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 16:45:27 ID:hR4Roiwt
>>295
何のおかわりなのやらw
飴?それとも実物w
298Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/19(金) 17:33:49 ID:7RVYUybP
>>296
ご指摘ありがとうございます。
恥ずかしい!! 後を追ったのはもちろん滝壺です。
台無しだよ嗚呼…。

>>293 から振られたからではございませんが、
『あんはぴーほわいとでぃ2』ランベス女子寮編です。
エロ無し6レスで。行きます。
 イギリス標準時間で三月一四日の今日、このランベス女子寮に住む神裂火織のもとに1つの小包が届いた。
 その小包の差出人の名前は――、
「上条当麻?」
 暫く段ボール箱を抱えて考え込んでいた神裂だったが、取り合えず段ボールを開けてみる事にした。
 するとそこには封筒が1つ。その白い表にはボールペンの肉筆で「神裂火織様」と書かれている。
 神裂は躊躇する事無く封筒の封を切ると中身を取りだした。
 中には封筒と同じ飾り気の無い白い便せんに、やはり肉筆で短い文が綴られていた。

『神裂。元気にしてるか?
 この間は手作りのバレンタインチョコありがとうな。お前のチョコ、インデックスが大喜びで食ってたぞ。もちろん俺もちゃんと食べたからな。本当うまかった。嘘なんかじゃ無いぞ。正直神裂の腕前はプロ級だと思いましたよ。
 それでな、お返しに俺も手作り……、と思ったんだけど、それは無理だったんで代わりにこっちで今流行ってる店行って買って来たのを送るよ。
 赤いリボンのヤツはお前のだから食べてくれ。後、青いリボンのヤツは悪いけど五和に渡してくれるか。それから、それ以外に入ってる袋な。それ飴だから女子寮の皆で食べてくれ。試食したらびっくりするほど旨かったんだよ。
 何か頼み事して悪いな。じゃあよろしく。
上条当麻』

 手紙を読み終えた神裂は、チラリと段ボール箱を見て、もう一度手紙を見てからため息をついた。
「もっとずぼらかと思っていたのですが案外まめなんですね」
 そうぽつりと呟いてから手紙を置いて段ボール箱を物色しだす。
 すると中から手紙の通りに赤いリボンのついた箱と青いリボンのついた箱が出て来た。
 取り合えず青いリボンの箱は置いて、赤いリボンの箱を開けると、中からは香しいバターの香りが。
「バタークッキーですか? はは、これはまたカロリーの高そうなものを選びましたね上条当麻」
 年頃の女性としてはカロリーは気になる所。
 そして、そんな事などお構い無しにこれを送って来た送り主に苦笑を禁じ得ない神裂だったが、それでもクッキーを1つ取り出して口に運んだ。
 そして一口かじり取って2、3度噛締めた所で驚きに目を丸くする。
 その後は噛締める度に目元はうっとりとして行き、飲み込んだ後にはほわんと笑顔が浮かんだ。
「何と言う芳醇かつ濃厚、そして包まれる様な優しい味わい……。素材もさる事ながらこれは完全に腕ですね。単純なものだからこそ如実にそれが表れています……」
 そして二口目をかじった神裂は歓喜に身震いする。
「素晴らしいなどと陳腐な言葉は言いたくありませんがこれは本当に素晴らしい!! 嗚呼……、今までこれを知らないで生きていた我が身の無知を呪いたいいいいいいいい――――ッ!!」
 そして最後の一口を口に入れて「ンン――――ッ♪」と椅子の上で飛び跳ねる姿はまるでとっておきのお菓子にはしゃぐ子供の様だ。
 その後も神裂は嬉しそうにクッキーを次々口に運んでは歓喜のダンスを踊っていたのだが、
「さ、流石に水物無しでは喉が渇きましたね」
 そんな当たり前の事態に直面した神裂は、クッキーの箱を厳重に机の中に仕舞い込むと、段ボール箱を抱えで自室を出て食堂へ向かう。
「まだ五和は居ますでしょうか?」
 今朝がた神裂の下には五和が挨拶に来ていた。何でもオルソラと一緒に料理をするのだとか。
 後で覗きに行こうかと思っていた神裂だったが、実は五和が何時までここに居るかまでは聞いていなかった。
 とは言え神裂に挨拶もしないで黙って帰る五和でも無い。
 そして食堂についてみればやはりまだ五和はそこに居た。今はティーカップをせっせとテーブルに並べている五和に神裂は声を掛ける。
「五和」
「あ、女教皇様。丁度お呼びしようと思っていたんですよ」
「何の準備ですかそれは?」
「ちょっと今からお茶にしようかと思いまして」
「お茶?」
「はい。しかも桜の紅茶です。先日買い出しに行った時に偶然見つけたんですよ。女教皇様も如何ですか?」
「なる程……そう言えば日本はそろそろ桜の時期でしたね」
「はい」
 お互いに微笑み合う神裂と五和。
 そうして食堂ではお昼前にもかかわらずお茶会が開かれる事となった。
 それに集まったメンバーは、先に食堂に居たオルソラと五和、後から来た神裂、いつも通り朝食を食べ損ねてひょっこり顔を出したシェリー、そして食堂での気配を敏感に感じ取ったアンジェレネとお目付け役のルチア。
 仄かに桜の香りのする紅茶と、その紅茶を使って作った甘さ控えめのロールケーキに皆が舌鼓を打つ中、
「神裂さんその箱は一体何ですか?」
 そう神裂に話を振ったのはアンジェレネだった。
「ああ、これ? 上条当麻が送って来たのです」
 その一言に皆の視線が段ボール箱に集中する。
「確か飴だと書かれていましたが……」
「はい、食べまブッ!?」
 神裂の言葉に直ぐ手を上げたアンジェレネは、すぐさまルチアの鋭い突っ込みを受けた。
「き、急に何するんですかシスター・ルチア!?」
「叩かれた意味が判らないんですかシスター・アンジェレネ? 貴女は今しがた紅茶とケーキを頂いたばかりでしょう。しかもケーキを2切れ食べて……。お昼も近いのだからいい加減にしなさい」
「甘いものは別腹なんです! それに私はシスター・ルチアと違って育ち盛りだから食べても太らなにぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!?」
「また貴女は余計な事をッ!! 私は貴女と違って暴食などしておりませんッ!! だから下着がちょっぴり窮屈だったのも、きっと洗濯を失敗して縮ませてしまったからなんです!!」
「ふひああああああ!? ななな、なんららわららなうれろ、ろめんらはいいいいいいいいいいいいいいいッ!!」
 鬼の形相でアンジェレネの頬をつねり上げるルチアとじたばた暴れるアンジェレネの姿に、またいつものが始まったと皆が生温かい視線を送る。
「それより神裂さん。中身をお見せいただけませんか?」
「あ、はいオルソラ」
 今度はオルソラに促された神裂は、早速段ボール箱を開けると中身を物色する。
「あ、えと、五和?」
「はい、女教皇様」
「皆の前で申し訳ありませんが」
 そう前置きしてから神裂は例の青いリボンのついた箱を五和に手渡す。
「上条当麻から渡してくれと書いてありましたので」
「ふああああ……」
 その包みを両手に捧げ持った五和は信じられないものを見る様な、しかし幸せそうな顔をしていた。
 そんな五和の姿に神裂は「良かったですね五和」と優しく声を掛けた。
「はいッ! はい良かったですッ! うわあああ……あの人から何か頂けるなんて……」
 それは実に微笑ましい光景と言えた。
 しかし――、
「あ、手紙!?」
 五和のこの不用意な一言が場の空気を一変させた。
(ッ!?)
 五和は背筋に氷柱でも突っ込まれた様な悪寒に我に返る。
 続くズンと重くのしかかる様な空気と突き刺さる様な視線に辺りを見回せば、何処を見ても抜け駆けかこのヤローと言う視線にブチ当たる。
 唯一味方になってくれると思われた神裂でさえ無表情にこちらを見つめている状況に、五和は小さな声で「すいません。お話を続けて下さい」と言って下を向くのが精一杯だった。
「で? 早くしろよ神裂ぃ。お昼ごはんになっちゃうじゃないのよ」
「あ、申し訳ありませんでした。えっと……」
 シェリーの苛立った催促に神裂は慌てて箱から中身を取り出したそれは白いビニール袋。そこにはでかでかと『べっこう飴』と書かれている。
「べっこう飴?」
「何ですかそれ?」
 いつの間にか解放されていたアンジェレネが興味深そうに尋ねて来る。
「日本では昔からよく食べられているキャンディーですね。その色が海亀の甲羅の色に似ていた事からこの名前が付いた様です」
 その説明に皆一様に感心したような声を漏らす。
「1つ開けてみましょうか? そうしたら先ほどの説明の意味がより理解していただけると思いますので」
 そう言って神裂は包みの1つを手に取ると、何の躊躇も無くばりっと破いた――それが大変な事態を引き起こすとも知らずに。
 事前に触った感触で下に向かって棒が付いている事が判っていた神裂は、下から袋を開いて棒を掴むと袋から引っ張り出した。
 その時何か小さな紙片の様なものがひらりと落ちた。
「ん?」
 それを目で追った神裂だけが、奇しくも『それ』の直視を免れた。
 一方他のメンバーはそうも行かない。
「まぁ!?」
「「ひぃッ!?」」
「あぁ?」
「ええッ!?」
 思い思いに沸き起こる声に紙片を追うのを諦めて何事かと視線を上げたその時、神裂の視線の端を『それ』が掠めた。
(ん?)
 改めて自分の右手に握られたものをまじまじと見つめる。
 べっこう飴と言うだけあってべっこう色をしたそれは、長さ一五センチ、直径三センチの円柱形をしていた。
 ただ形状は複雑で、まず全体的に反りが有り、先端は直径よりも一回り大きく梅の実に似た形をしている。
 神裂はこの形状に見覚えが有った。
 確か土御門が見せてくれた雑誌だったと思う。そのいかがわしいことこの上ないその雑誌には、全裸の男性が自分のペ○スを誇らしげに……。
 次の瞬間音が聞こえるかと思う程に神裂の顔から血の気が引いた。
「ぃひぃ、嫌ぁッ!!」
 普段の神裂からは想像もつかない悲鳴を上げて手に持っていた『それ』をテーブルの上に放り出すと、取り合えず隣に居た五和にしがみ付いた。
 一同がそれぞれの思いを胸に沈黙する中、先ほどの紙片に気付いた五和がそっとそれを拾い上げた。
(何か開いてある……)
 それに気付いた五和は早速読んでみる事に。
「え……と、『この度は力飴をご購入頂きありがとうございました。この飴は形こそびっくりしますが、わたくしどものチーフパティシエ渾身の作。その甘露の様な味わいは絶品でございます。
美味しいです。安心して下さい。だから「こんなもの買わせやがって」と苦情を言わないで下さい。あと、食べ物ですから食べる以外のご使用はご遠慮下さい。』……だそうです」
 それを直ぐ側で聞いていた神裂は、それを聞いてやっと落ち着いたのか五和から離れる。
「力飴? た、食べ物なのですねそれは」
「と書いてありますけど……」
 神裂に聞かれても五和もいまいち自信が持てない。
「何だ。私はてっきり拷問用の張り型かと思ったんだけど」
 そう言ってシェリーがひょいと手を伸ばして力飴を手に取る。
「「「「シェリー(さん)!?」」」」
「うるせえなお前ら。それより見てよこれ。飴細工でもこれだけ細部にわたる造詣が可能なんだな」
 しげしげと力飴を眺めるシェリーの目は、芸術家のそれになっていた。
「ねえ神裂」
「な、何でしょうかシェリー?」
「これ貰っていいか?」
「い、良いですよ。上条当麻も皆で、たたた、食べてくれと書いてありましたのでッ」
「おうそうかい。じゃあ……」
 シェリーはそう言って席を立ち上がると、テーブルに広げられた袋の数を確かめてから「もう1つ貰ってくぜ」と言って開いていない袋を手に取ると、そのまま食堂から出て行ってしまった。
「どうするんでしょうねシェリー?」
「説明にも食べる以外での使用はご遠慮下さいとございましたから、多分食べるのでございましょうね」
 アンジェレネの言葉にオルソラはゆったりと答えると、そこに付けくわえる様に、
「それにしても何処で食べるつもりでございましょうね。何処で食べるにしてもあの太さですから、さぞや食べにくいのでございましょうね」
 そう自分で言ってから頬に手を当てたオルソラ。その頬は少しピンク色をしている。
「「「(シスター・)オルソラッ!?」」」
「?」
 それに気付いた数名からの非難と、置いてけぼりを食らったアンジェレネのキョトンとした視線を一身に浴びたオルソラは、それでも怯むどころか満面の笑みで振り返ると、
「それより気になるのはやはりこの飴でございましょうね。シェリーは一足先に味見でもしているかも知れませんから、こちらも早速」
 そう言ってオルソラは飴の袋を手に取ると躊躇無くその袋を開く。
「まあまあ、本当に立派な飴でございますね。こうして手にとって拝見いたしますとほれぼれする見事な出来栄えでございますね」
「あ、あまり食べ物に立派と言う言葉はおかしくはありませんかオルソラ?」
「そうでございますか? この力強い感じなどまさに立派と言うに相応しいと思いますけれども」
 神裂の突っ込みにもどこ吹く風。その発言は更にエスカレートして行く。
「あの方がどう言った思いでこれをわたくしたちに贈ってくれたのかと思いますと、色々と熱くなるのでございますよ」
「「「(シスター・)オルソラッ!!!」」」
 そんな中やっぱり置いて行かれるのはアンジェレネ。
「え? え? 何が何が? ねえシスター・ルチア、シスター・オルソラは……」
「いいんですシスター・アンジェレネ!! 貴女は食べ物の事だけ考えてまっすぐ育てばいいんです!!」
「ぃッ!?」
「まあまあシスター・ルチアもそんなに興奮なさっては体に毒と言うものでございますよ?」
「ひぃ!?」
「どうかいたしましたか?」
 声を掛けた途端に死にそうな悲鳴を上げたルチアに、オルソラは不思議そうな顔をして更に近付く。
「や、止めて下さいシスター・オルソラ!? そ、そんなものを持って私の近くにぃぃ……!!」
「そんなもの? でございますか? さてそれは一体何の事でございましょうか?」
 そう言ってゆったりと小首を傾げるオルソラの手では力飴がゆらゆらと揺れている。
「だ、だから、そ、それを、それを私の側に持って、来ないで、く、だ、さ、い、って、い……」
 ゆらゆら、ゆらゆらと目の前で揺れる力飴の何とも言えないその禍々しさ。元々潔癖症の気のあるルチアにとってそれは耐えられない苦痛だったに違いない。
 そんな主人に答える様に体が取った行動とは――次の瞬間ルチアの瞳が反転したかと思うと、アンジェレネに寄りかかる様に倒れてしまった。
「うぅ……んん……」
「うわわわわわわ!? シ、シスター・ルチア!?」
「「ルチア(さん)ッ!!」」
「あら?」
 キョトンとするオルソラの前でバタバタと慌ただしく3人が駆け回る。
 その間のルチアはうわ言のように「ごめんなさぁい。おち○ちんごめんなさぁい……」と意味不明のうわ言を呟いていた。
 そんなルチアを連れてアンジェレネが退場してしまうと、食堂に残ったのは神裂、五和、オルソラの3人だけになった。
「3人だけになってしまったのでございますよ」
「それは貴女がルチアをしげきしたからじゃないですか?」
「それよりどういたしましょうかこの飴。味見がまだなのでございますよ」
「まだ飴の話をするんですかオルソラ? それなら貴女が食べてみればいいと思いますが?」
 先ほどからのトタバタ劇でややキレ気味の神裂は、ぶっきら棒にオルソラに言い放つ。
「そうでございますか。では失礼いたしまして……」
「「え?」」
 神裂と五和が我が耳を疑う中、オルソラは何の躊躇も無く飴の先端を口に含む。
「むぐむぐ」
 更に前後に出し入れを繰り返していると、やがてじゅぶじゅぶと卑猥な水音がオルソラの口から漏れだして来る。
 そのあまりに熱心なしゃぶる姿に神裂は声も出ない。
 五和もやっとの思いで「オ、オルソラさん?」と名を呼ぶが、相変わらずオルソラは熱心に飴をしゃぶるのを止めない。
 蕩けたような瞳で熱心に飴をしゃぶり続けるオルソラ。その音は食堂に木霊して2人の耳朶を刺激し続ける。
 すると突然何を思ったのか神裂の手がテーブルの飴に伸びた。
「女教皇様!?」
「オルソラの変化を確認するにはこれしかありません。五和、もし私に何かあったらよろしく頼みますよ」
「女教皇様……」
 消え入りそうな五和の声に神裂は無言で頷くと、飴の袋を力強く破り捨てた。
(や、やはり戸惑いますね……)
 そのグロテスクとも言える形状にごくりと喉が鳴る。
 それでも神裂は意を決するとその飴を口に含む。
 最初は舌に張り付く様な感覚に戸惑う神裂だったが、唾液を口の中に溜めてそれをまぶしながら舌を這わすと、徐々に表面が溶けて来て、それと共に飴の味が口の中に広がる。
「ウ゛ンッ!?」
「女教皇様!?」
 神裂のうめき声に五和は慌てて神裂の口から飴を引き抜く。
 すると、唾液と飴が混ざり合ったものが大量に流れ落ちた。
「大丈夫ですか女教皇様!?」
「んは……。わ、判りましたよ五和……」
「何がですか!?」
「この飴の秘密がです」
「秘密……?」
 興奮気味に頬を上気させた神裂の顔に、五和は何を感じ取ったのか緊張気味に相槌を打つ。
 すると神裂はゆっくりと真実を語りだした。
「この飴……この、飴……」
「飴がどうしたんですか女教皇様?」
「この飴とっても美味しすぎるんです!!」


「何してるんですか皆さん?」
 食事時だとばかりに食堂に一番乗りしたアニェーゼが見たのは、全身白い液体塗れで右往左往する神裂と五和、そしてそんな2人をのほほんと眺めているやっぱり液体まみれのオルソラだった。
「シスター・アニェーゼも食べてみませんか、この飴?」
「遠慮しときますよシスター・オルソラ。それより飯にして下さい」



END
305Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/19(金) 17:45:53 ID:7RVYUybP
以上です。
読んでくださっている方々大感謝です。
でわ。
306名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 17:48:55 ID:AKUBOioo
乙でした
なんか卑猥な気がするけどそんなことは全然無かったぜ
アニェーゼがどう思っているのか気になるところだけれど
307名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 18:07:50 ID:8rOC3iUw
乙なのよ。
308名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 20:19:04 ID:xEgTRv0w
GJ
上条さん試食したんだよな・・・
一心不乱に飴をしゃぶる上条さん想像して吹いた
309名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 20:39:42 ID:Dy+rnVjP
ドSなオルソラ素敵
310名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 21:59:19 ID:GW51zNu/
乙でした
Aサイド氏制作ペース本当に早いなー
311名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 23:28:24 ID:51sxXwDT
自分のモノで型取りしてチョット自分で修正したんだろうか…
312名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 23:29:23 ID:fa9QQBm7
叩き割ってから食べる、という光景を幻視した
313名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 00:46:29 ID:aJ7kMdRr
>>305
このネタで女子寮好きさんが妄想しない訳がないよなー、と>>293書き込んだけど
まさか既に着手されていたとは……何と言うか流石ですw
相変わらずの執筆ペースですが、新刊ネタあたりも手付けてそうですね
楽しいお話GJ!でした
314名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 04:14:07 ID:2fRFO8yM
一定以上先端を舐め続けると中の白い液体が放出される仕組みか…
さあ男性陣が熱心にしゃぶりつく姿を想像してみようか
315名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 06:00:33 ID:qa1PoAeE
超電磁砲もこっちでいいんだよね?
316名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 06:56:42 ID:AvWaMkLn
そうだよ。

そして何故アニェーゼがオチ要員……orz
317名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 09:41:47 ID:OdleJRfB
アレだ、黒子の太ももにぶら下がった針の代わりにこの飴を……

「なんですの?体温で溶けてしまったではありませんか。再考の余地がありますわね……」
318名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 09:57:40 ID:hrNyvzdI
黒子「お姉様が…いらっしゃいませんの」ぐすん
319名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 12:19:18 ID:OdleJRfB
>318
安西先生「諦めたら、試合終了だよ」
320名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 18:16:44 ID:SF4hks2V
そういえば、超電磁砲4人娘×上条 という話がありましたが
その4人娘と付き合う前に12人と付き合っていると
上条さんは言っていましたが、その12人は誰なのでしょうか。
321名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 18:40:52 ID:fbiFEtYI
インデックス
オルソラ オリアナ 神裂 五和 ルチア アニェーゼ アンジェレネ
吹寄 姫神 御坂妹 小萌 


インデックスを本妻として同棲。放課後は科学組とすごす。
長い連休は超音速旅客機を拝借してのイギリスの寮入りと言う設定で書いていた。
ぶっちゃけ伏線多すぎたwwww


本当は乙姫を入れるか迷ってた。だが流石に書くときに、かなりきついと言う当時の判断で除外された可哀想なキャラその2
可哀想なキャラその1は、鬣ライオンさんです。
322名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 19:56:31 ID:MwXhl4Ut
婚后光子と固法先輩もそのうち上条さんの嫁になるだろ
323名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 20:19:55 ID:pSrWACn9
固法先輩は彼氏的な人がいるから無理だろ
水泳部の二人とか固法先輩のルームメイトの人で我慢しとけ
324名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 20:23:28 ID:cICpXidx
まああの劣化武装戦線初代総長様は16話終わった後は失踪しちゃってますけどね
もう帰ってこないんじゃないの。学園都市からもいなくなってたりして
325名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 21:06:32 ID:p3klFmE1
失踪じゃなくて拘留だろ
326名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 22:10:38 ID:hrNyvzdI
4人目の主人公になったら笑う

固法さんが打ち止めや滝壺と同格になるんだ。
股間が熱くなるな
327名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 22:11:40 ID:6r8I6lIo
芯みたいなのもないじゃん
イラネ
328名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 22:13:46 ID:cXcECPQa
>>320
あれの続きってもうないのかな?

「インデックス込みの電磁砲四人娘たちと6P、…数ラウンド後、枯れる寸前の当麻を
インデックスが回復させようとするが、『何故か当麻分身、娘1人頭、5〜6人が群がり大乱交…」な
続編見てぇ…。
329名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 23:18:09 ID:fbiFEtYI
一応完結してるが、お蔵行きにした。
330名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 23:41:56 ID:SF4hks2V
上条さんのハーレム物を希望します.
331名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 23:43:41 ID:6oK4uCh1
美琴が男関係(主に痴情の縺れ)で泣く話が読みたいかもだよ
332名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 23:48:15 ID:SF4hks2V
アレイスターが表向きは「少子化対策だ」とか言って
本当は上条さんの子供が多く必要だから
学園都市を一夫多妻制にしないのでしょうか.
333名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 04:40:37 ID:LUdOlx0I
幻想殺しが子供に遺伝するのかどうか……。



フラグ体質は遺伝するっぽいがw
334名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 05:18:59 ID:oy7djWOU
幻想殺しは遺伝しないだろうけど、何か別の異能は遺伝しそうよね
偶然に買い集めて並べただけでエンジェルフォールが起動するくらい確率に偏りがある父親だしw
335名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 05:19:30 ID:lj9xdKGY
336名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 08:00:12 ID:uh3BXpgc
>333-334
確かにママさんの台詞から、フラグ体質が遺伝するらしいといってましたね。
調整されたからかもしれませんが、シスターズは美琴と同じ電気系の能力を持っています。血筋による能力の片よりはあるかも? ……両親が能力者の場合、子供の能力がどうなるのか気になるな。
337名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 08:05:40 ID:4gv1Gyt5
>>332
そんな事するくらいなら
クローン技術でもって上条ブラザーズを量産した方が早いのでは
338名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 10:04:52 ID:G4/Ci7Nj
>>337
よし、すぐに執筆に取りかかるんだ。
339名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 10:07:07 ID:vYKf4gNu
幻想殺しが結局のところ、魔術なのか科学なのか全くわからない時点でそんな不用意にクローンなんて作れないんじゃない?
340名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 10:38:47 ID:vljHoQMW
超電磁砲見直してて思ったが佐天さんと婚后さんて○学1年の割に体つきエロ杉ね?
それとも最近の○学生はあんなもんなん?
341名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 10:49:11 ID:fib8f+px
確かにwハンパネェw
342名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 10:49:50 ID:fib8f+px
誤爆
343名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 10:53:25 ID:yG5sFPjF
>>340
60人に一人くらいの割合でいた
344名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 11:23:42 ID:ElYBkRSS
黒子や美琴にインデックス……ついでに小萌先生。
持つ者と持たざる者の差が大きいな。貧乳はステータスらしいが。
345名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 11:45:54 ID:LUdOlx0I
まあ胸なんて極論授乳さえできりゃ良いんだし。
あとは男の嗜好。
貧乳好き巨乳あんまりだけど五和大好きな俺みたいなのも居るし、胸の大きさなんて関係ないのさ。
346名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 11:55:36 ID:vljHoQMW
>>345
わかる
婚后さんにはエロいことしたいけど佐天さんは妹として可愛がりたい
347名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 13:33:32 ID:vYKf4gNu
婚后さんがドMにしか見えないのは俺だけか?
348名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 14:12:31 ID:lcbxPvdM
>>347
じゃああれだ。全身にマジックで悪戯書きしてトイレに全裸放置しましょうか?








女子トイレだけど。
349名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 14:12:57 ID:sv/henQv
こんごーさんは2年の転入生だぞ
1話みろ
350名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 14:13:53 ID:boQhVsXr
どっちにしろ発育良い
351名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 15:14:42 ID:vljHoQMW
>>349
確認した

何でかずっと一年生だと勘違いしてたわorz
352名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 15:38:22 ID:qGkEicBd
1年の娘としか会話してないからじゃね
黒子とか対等に話してるしさ
353名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 15:52:22 ID:BpsZO3je
むしろ、黒子が年上相手にあの話し方が問題
一応はお嬢様キャラなのに
354名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 23:32:13 ID:Vv6GbZqu
>>353
それを言ったら美琴はどうなるw
355名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 23:55:23 ID:5jJqvvik
>>337
アレイスター「…と、まぁ赫々云々で上条君を作り過ぎてシマイマシタw、
       貴方がたに好きなだけお分けしますw」

初春    「ひ、ひと…二人お願いします。(照 」
佐天    「わ、私も同じで…」
美琴    「10人っ!!」
インデックス「私もだよっ!!」
初春&佐天 「じゅ…10人…さ、流石、御坂さん、でもちょっと引いちゃいます…」
356名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 00:20:33 ID:Q7oAqKOP
弟達「いやさすがにそりゃねーだろカミジョーは冷静に突っ込みを入れる」
弟達「3Pでもどちらかと言えば女2男1だろJKと、カミジョーはお兄様
   の風呂場の天井裏に隠されているいかがわしい雑誌の内容を軽く暴露
   してみる」
上条「てめえぇぇらあああぁぁぁぁ」
357名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 01:03:40 ID:GnyDmqyT
誰かこれで書いてくれwwww
358名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 01:16:28 ID:gPJ6srKD
シスターズ「クローン同士でくっつけば簡単だとミサカは意見を具申します」
359名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 01:21:39 ID:XTHfWXrm
>>358
19090号が出し抜こうとします。
結局、ミサカはオリジナルの上条当麻と結婚したいのです、とミサカは率直な本音を漏らします。
360名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 04:12:36 ID:XM/HeUVX
まとめ見てたら上条×佐天ってほとんどないのね
361名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 04:41:01 ID:akkMgwB9
上条×佐天って、同じレベル0同士かつ佐天さんの幻想殺しへの憧憬と嫉妬とかで、面白そうになりそうなんだがな。
362名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 06:36:09 ID:ya6JrdeJ
前半佐天は上条のいう「マイナス」だからむしろそげぶ対象だろ
上条を引き寄せるほどの不幸もないし
363名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 09:04:23 ID:eqGiKfdU
>>355
五和「女教皇様! いくらなんでも100人なんて多すぎます!!」
神裂「…聖人の力を甘く見ないでください。たとえ100人であろうと
   私一人で相手になってみせます!」
364名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 10:32:36 ID:BY1TOduP
じゃぁ、みたくないけど、はまづら×佐天は?
365名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 10:34:27 ID:ya6JrdeJ
佐天がレイプされる図しか浮かばないな
366名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 10:36:57 ID:gcI/sUb9
蛇谷と滝壺で頼む
367名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 11:24:31 ID:GEbYS992
この3連休は投下が無くてさびしいですね。
連休だから良作投下を期待したのですが。
>>366
救い様の無いレイプものが読みたいと言う事で良いでしょうか?
最近NTRやらそう言う方多いですが、そう言えば鬱展開はあるけどそう言うSS無いですね。
でもレイプorNTRも鬱展開になりそう。
>>366 の要望には沿いませんが、フィアンマの手に落ちたか、アレイスターによってか洗脳された上条が、上条勢力の女性陣を拳を交えて暴力レイプ。
本気上条さんなら聖人も余裕でしょ(フィアンマの言より)。
対黒子ならNTR要素も出ていいかも。
舞夏を暴力NTRでも。
やがて魔術も科学も黒上条の手に…ふぅ、誰得なのやら。
368名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 11:27:00 ID:gcI/sUb9
いや、俺は不器用で落ちぶれた不良と天然少女の愛ある行為がみたいわけよ
レイプとか誰得
369名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 11:39:03 ID:OymtmMeq
こんな欲しがるだけの長文ちゃんに構ってあげるだなんてお前は優しいな
370名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 12:32:11 ID:6FU6asBX
黒上条ものが見てみたいです
371名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 12:36:08 ID:ky237CDW
不器用な不良と天然少女
それはアクセラレーターと20001の事かな
372名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 12:53:55 ID:nvw/ts8k
>>355ネタで石恵チックな、
ほのぼのイチャラブハード三穴乱交物を・・・
(とにかく上条ブラザースが沢山居るので「中出し・ブッカケした直後に
『次々』と交代して…、

美琴「お、お願ひぃ…少し休ましぇ…ふぁあぁぁっ!!・・・・・」

373名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 13:25:15 ID:GEbYS992
>>369
そんなつもりはなかったのです。申し訳ない。
普段は平日メイン職人なもので。
また明日から頑張ります。
374名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 13:41:22 ID:mN8svejd
>>371
言われて初めて気付いたが一方さんと打ち止めってそういう王道組み合わせでもあったんだな…
いや、2人の初期設定が殺伐としすぎてて全く気付かなかった…
375名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 14:36:08 ID:YWdcHaho
不器用な不良と天然少女ってまんま浜面と滝壺じゃね?
376名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 14:49:27 ID:ky237CDW
白上条の設定
イマジンブレーカーの持ち主→科学世界や魔術世界で与えられたモノでは無い原石→レベル5や聖人以上の生まれ持った要素

不幸体質→父母の血を引くフェロモン体質超天然体質→神の恩寵や幸運の女神をことごとくはねつける人生
☆☆☆
不幸体質→厳密に言うと幸運を寄せ付け無いと言う以上に、より抜きの厄災を無自覚に選び出す能力
→無自覚故に日常生活上では些細な不運に覆い尽くされて居るが、
超国家的な超大勢力の根幹に関わるポイントに、毎週容易くクサビを打ち込みぶちのめす預言者クラス以上の存在
しかも無自覚とは言うものの、全く選択的に運命に翻弄される少女達に関与し
敵味方関係なく女性の好意を手のひらで弄ぶ
、一度決めた意思は完璧に通してしまう超絶運勢の持ち主(日本語でいわゆるご都合主義)

このイマジンブレーカー以上。聖遺物クラスの能力は
同じく聖遺物クラスの少女との必然的な出会いにより発動
以後いけにえの少女達を鍵として、その少女達の心を刈り取りながら自らも世界の命運を左右する鍵となった少年だが
いかんせんたった二月での出来事では、能力の巨大さと反比例して現実味に欠けるのも止む終えない
377名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 14:51:23 ID:ky237CDW
未だその巨大な能力は発展途上で不安定だとされている少年

それがもし発展し安定したならば、日常的な不運などもはや無意味だろう

運の良い女性を周りに置いて全てを捧げさせれば良いのだから

恐らく、「少女」と言うキーワードで起動した少年である。
起動時に廻りに居た少女達の命運は恐らく定められている予感がする。

世界のキーパーソンとなるべく教育されている200人のお嬢様中学生達。
250人のシスター集団。
その操など、朝夕浴びるシャワーの水滴の様に使い捨てられて尚、少年の慈愛の恩寵を得る為ならば、悦んで身を捧げるだろう
少年の世界を構築する為の手足となるべく…

ましてや9969体の同一の少女達ならば、身も心も、いや精神全てを捧げる事に喜悦を表す事だろう

しかしながら
まだまだ少年は起動したばかり
当然平凡以下な存在から、超存在へと移る最中にある。


その最中の一時期
少年は黒上条と呼ばれる時期を過ごす
この物語はその黒上条に涙と悦びを搾り尽くされて行く少女達の物語である

以下次回未定
378名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 15:40:21 ID:6FU6asBX
なんだか すごそうな設定です
379名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 16:07:11 ID:akkMgwB9
まったく いみが わからない
380名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 16:29:09 ID:OymtmMeq
春の珍事
381名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 17:06:16 ID:tJDQALDr
これは…どう反応すればいいんだ?
382名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 17:09:26 ID:X6YDU9um
いみふなんだが…
何だこれ?つまりなんかの設定パロかなんか??
383名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 17:49:07 ID:BY1TOduP
まぁ、春だし
384名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 17:49:22 ID:ky237CDW
春の珍入者は反応にも困るかなあ?

アニメ電磁砲1〜23
禁書1〜24
youtube
原作1〜13
を一週間で読んだばかり
なのでまだまだキャラクターの理解が追いついて無い

ましてSSと言う分野の拡がりを知ったのは昨日

日本橋の電気屋でプロジェクターのデモで流れてたレールガンのOPが気に入ってここにやって参りました。
因みに上の設定は、原作〜13巻までの世界観にこの板に適合させる為の追加設定を合わせたモノです。

魔術を一切消滅させる切札となる上条当麻が消滅後の世界に作りだす
科学世界と魔術世界を融合した上条機関が実働する社会
日本正教、上条正教が成立する…と言う一大ストーリー
(笑)が立ち上がる時期に
小市民、一高校生、上条当麻が神の慈愛をあまねく降り注ぐ前

一般市民にとっては理解し難い程の、食い散らかし凌辱愛のストーリー

…を書くのは、携帯書き流しでは無理だけど


プロットなら小ネタ
2レスでヤリッパ可能だっただけです♪

お目障り失礼さまでした。
385名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 17:53:44 ID:3Ld78AJa
痛いです><
386名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 18:05:11 ID:Gqv51boI
半年とは言わないが、ひとまず3か月ほどROMれ
387名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 18:15:02 ID:ky237CDW
ご指導ありがとうございます!

まぁ春物にお気を煩わさせるのもまぁ申し訳ない話
ky237ってんですからね

今過去5年分?25スレッドをダウンロードしましたからまずは読了してみます!

お世話さま
388名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 18:48:09 ID:tJDQALDr
雪がまだ降ってるのに春なんだなぁ
389名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 19:11:50 ID:X6YDU9um
縦読みじゃないのか…これで縦読みじゃないのかよ…
390名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 19:29:32 ID:71noD76a
これを20越えた太ったオッサンが書いてると思うと胸が熱くなるな
391名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 20:07:32 ID:UckRdXnB
かゆくなってきた
392名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 20:41:02 ID:OymtmMeq
>>390
まぁまて18歳になって喜び勇んで突っ込んできたのかもしれない
21禁じゃなくなってどれくらい経ったっけ
393名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 20:50:27 ID:U553R1yE
>>361
佐天「レベル0でも上条さんは幻想殺しがあるじゃないですか
上条さん「俺は幻想殺しが無くても人助けする



レベル0の不良たち(幻想殺しが通じない相手)に佐天が誘拐されて
上条さんが助ける


佐天上条さん(はあと)
394名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 20:50:28 ID:71noD76a
ああそうか18禁になったんだっけな

最近VIPで流行ってるミサカネットワークネタ面白いな
1 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032

今、上条とデートしてるんだけどおまいら力かしてくれろ


2 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15010

2げっと


3 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11073

くそすれたてんなカス


4 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10264

3げっと


5 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13705

>>5はうんこたれこ

こんなの
395名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 21:43:13 ID:akkMgwB9
ミサカネットワークはスレッドじゃなくてチャットだと思う。
396名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 22:14:11 ID:3JTxd6nY
学園都市のとある日に、ツンツン頭の似た者同士が出会う。

「よー当麻」
「潤平兄さん?」
禁書&超電磁砲とにゃんこい女性陣一同「なんですと〜!?」

〜ラノベと漫画が交差するとき、物語が始まる〜

エロパロになるのかねこれ?
397名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 22:25:30 ID:71noD76a
まあネタだし
398名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 22:38:27 ID:gPJ6srKD
>366-367
それ、滝壺に逆レイプされる蛇谷さんしか見えねぇ。
399名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 22:41:39 ID:X6YDU9um
>>398
蛇谷さんどんだけヘタレなんだよ
400名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 23:21:26 ID:TRG+XCrE
                       ヘ(^o^)ヘ いいぜ
                         |∧  
                     /  /
                 (^o^)/ てめえが何でも
                /(  )    思い通りに出来るってなら
       (^o^) 三  / / >
 \     (\\ 三
 (/д゚ ) < \ 三 
 ( /
 / く  まずはそのふざけた
       幻想をぶち殺す!

ttp://skm.vip2ch.com/-/hirame/hirame083553.jpg
401名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 23:23:49 ID:2nK0SC67
>>400
ヴォエエ
402名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 23:24:50 ID:U8sB6Pm7
これが現実か…
403名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 23:43:27 ID:tJDQALDr
見たくねぇ現実だな…
404名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 23:44:16 ID:oVGyEbgu
>>400
流石にねーちんの格好しようっていう蛮勇の持ち主はいないか。
405名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 00:02:35 ID:egHKuVSr
右上が誰だか分からない
406名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 00:06:54 ID:U553R1yE
インデックスのコスプレして教会に行ったら本職の人に間違われた
407名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 00:21:11 ID:H12jfhmN
>406
それはマナー違反です。コスプレは節度を守って楽しく正しくやりましょう。
408名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 00:34:29 ID:COHf51Bx
>>400
こういうのって、普通一人くらいは当たりが居るんじゃないのかよ……。
409名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 01:05:09 ID:vYDmTaWB
幻想殺しは用法、用量を守り、正しくお使いください
410名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 07:50:39 ID:0hzAF0Xr
先週末からの流れ

ホワイトデー(投下直後の話題)

多数姦、超電磁砲

幻想殺し遺伝、上条クローン

巨乳、貧乳

婚后

上条クローン

上条×佐天

蛇谷と滝壺

春到来

VIP



こうして書き出してみると、休み中は投下は無いもののエロパロとしてそれ程脱線して無かった様に見える不思議w
411名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 12:22:12 ID:BEEdRiun
痛い書き込みが増えたと思ったらそうか、春休みか
412名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 12:27:50 ID:AGghYQHo
413名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 12:28:35 ID:iFB2WKBd
4月頭まではずっとこんなんだ
414名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 12:31:00 ID:AGghYQHo
415名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 12:31:35 ID:n7KHnvIF
毎日朝から夜までインターネットを巡回する作業してる俺からしたら春休みの連中が羨ましいぜ
416名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 13:57:51 ID:YyrXiFqM
さて、春休みじゃないけど何か書くか
エロイやつ書きたいけど全然書けネェッス
417名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 15:00:02 ID:BlByDH+s
レッサー物のラッシュはまだか?(´・ω・`)
418名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 15:13:23 ID:YxmMDG5G
レッサーのエロ……駄目だ、事あるごとに上条を誘惑してはタイミングと手段の不味さでスルーされるかお仕置きされる光景しか浮かばない。
419名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 15:39:52 ID:Oc1TJhz7
>>418
お仕置から妄想の羽を伸ばせば良い
420名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 15:41:25 ID:n7KHnvIF
美琴や佐天が援助交際みたいなイケナイことしてる感じのがみたい
421名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 15:49:48 ID:vYDmTaWB
上条さんが生活苦から逆援交に走るという電波を受信しました
422名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 16:19:48 ID:kxZxvnqq
いや、上条さんの場合ヒモになれるだろ。
恩返ししたい神裂の「養ってあげます!」発言がきっと飛び出る。
423名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 16:28:50 ID:q/XDNwxw
>>422
思うんだけど神裂って相当ダメな人間じゃないか?
堂々と言っちゃいそうなところが空気読めてないというか、家事壊滅的なんだからどっちに世話が必要なんだと。
一見お姉さんキャラだが、箱入りお嬢様育ちが目に見える。
424名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 16:50:57 ID:kxZxvnqq
>>423
お嬢様系お姉さんキャラとか最高じゃん。
そして、世話といっても基本的に経済的な面であって多分家事とかは普通に上条さんがすると思う。
養ってもらってるんだから家事ぐらいしますよ、って上条さん言いそうだし。
425名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 17:23:02 ID:v2CD8p6x
>>423
神裂が家事出来ないって設定何処から出たんですか?
電既製品に弱いってのは有ったけど、梅干し作ったりしてるから料理は得意なんじゃないでしょうか?
426名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 17:25:52 ID:q/XDNwxw
>>425
それもそうだった、失礼。
現代社会で家電製品一切使えない=家事壊滅というイメージだったので。
梅干とかは魔術的な日常動作の一環という気もするけれど。
427名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 17:34:09 ID:iFB2WKBd
>>426
最後の行が理解できない
あれって個人的に楽しむために作ってるって設定じゃなかったか?
428名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 17:42:51 ID:COHf51Bx
>>421
そういや、一方さんも兆単位の借金背負ってるんだよな
嫁になるやつは大変だ
429名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 17:45:19 ID:JQlRi9sw
超電磁砲×上条で
上条が最初の12人と付き合うまでの過程を読んでみたいです
お願いします
430名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 17:48:02 ID:iFB2WKBd
>>429
春休みって宿題ないんだっけ?
431名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 17:52:01 ID:q/XDNwxw
>>427
すまん、自分でも何言ってるかわからなくなってた。
大人しくSS書いてる。
432名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 18:04:51 ID:fEQJan9v
>>426
家電製品が一切使えないわけじゃないぞ
盟友の洗濯機くんが来る前は普通の洗濯機を使ってたんだし
433名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 18:10:07 ID:Iwfe/+B2
家電製品が全く使えないのはインデックス
434名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 18:38:35 ID:iFB2WKBd
>>433
そいつはなんもできない
435名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 19:17:23 ID:Xo6JducO
失礼なんだよ! わたインデックスさんのお仕事は、とうまのごはんをおいしいおいしいって食べてあげることなんだよ!
436名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 19:22:33 ID:I7DlIP6f
うんこ製造機でてくんな
437名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 20:58:38 ID:bKpvMyIG
438名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 20:59:15 ID:bKpvMyIG
ごめん、誤爆
439名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 21:14:00 ID:n4Wjlg/S
>>436
うんこ製造機wwwwwwwwwwww


禁書の食費って実際いくらぐらいになるんだろうな。
赤貧の上条さんにはかなり痛い出費だと思うんだが。
440名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 21:17:57 ID:pHN6YHgj
何か臭いな
441名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 21:28:13 ID:+FrKSGIX
相当せっぱつまったら小萌先生や姫神が手助けしてくれそう
442名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 21:30:02 ID:gAnm7hRD
ゆとりのにおいがぷんぷんする




滝壺と浜面の性格がいまいち掴めないorz
443名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 22:13:15 ID:XwyeKaPO
>>442
ぶっちゃけ絹旗と絡ませてる方が書きやすい。
444名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 22:25:22 ID:iFB2WKBd
滝壺は天然ってわけでもないからなぁ
おっとり?
445名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 22:27:22 ID:lV1bBtoT
電波じゃね?
446名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 22:34:10 ID:5Q8y7IKu
マイペースなだけで、意外と目立った特徴がないからなぁ
447名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 22:37:45 ID:d4f9iQso
一方ワーストでだな。。。


「あらまあ。どうしてミサカがアナタに
お弁当なんかを作ってくるなんて
考えちゃうのかな。
そんなこと、アナタを憎んでいるミサカが
するなんてあるわけないよね」

「でもよォ……その包みはどォ見たって……」

という展開の学園ラブコメ希望。

448名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 22:54:31 ID:yPxVWAdi
ワーストがあらまあは違和感あるな
あと二人称あなただろ
449名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 22:56:22 ID:Q6uWb2ZG
>>292
なにそれkwsk
450名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 22:59:07 ID:iFB2WKBd
>>445
いつ電波発言をしたのかkwsk
もし「南南西からうんたらかんたら」のこととか言ったら思ッ糞笑ッてやンよ
451名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 22:59:35 ID:v2CD8p6x
>>443
超右に同じ。
単体でやると多分、上条さんと女性陣もしくはそれ以上の酷い目にはまづらは合うでしょう。
452名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 03:48:31 ID:9bYGg0e1
フレンダはロリか否か
453名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 08:01:37 ID:eVDy0EN9
>>446
滝壺は姫神をメインヒロインにしちゃったと考えればわかりやすいと思う。
454名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 10:24:33 ID:lsXWtUDe
>>450
16巻カラー絵
「○○の方角から信号が来てます」

だったような
455名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 10:38:13 ID:VuVlaQXC
>>454
それは能力の余波的なものなんじゃないのか?
456名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 10:48:39 ID:ZE4rptXH
もっと能力者の生体モニターとか出来ればいいのに
「射精の予兆を確認」とかそんな感じで事細かに実況してくれれば…ミサカになった。
457名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 11:26:04 ID:l6LZWlHY
そういやそろそろ春休みか・・・
4/8あたりまで荒れそうだなあ
458名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 11:53:59 ID:8u8kGM4L
人間は娯楽に関しては妥協をしないから……エロ目的に使える能力があってもおかしくないのが、学園都市の怖いところかと。
459名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 12:38:59 ID:2ViqyvJd
レベル5の心理掌握の能力なんてエロ目的に使い放題だと思うが
460名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 13:46:34 ID:9bYGg0e1
某SSの心理掌握は可愛かった……。
作者さんによるとあれで終わりらしいが、続きを読みたいぜ。
461名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 13:56:04 ID:LuSKUkzr
そういやだいぶ前に、心理掌握のオリキャラで書いてる人いたよな
割りと中途半端に終わっちゃってるやつ
あれ、完結まで読みたかったんだが
462名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 14:00:58 ID:LuSKUkzr
>>460
リロードしないで書いたけど、あれって終わりなのか
俺も読みたい
463Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/24(水) 15:04:25 ID:E2vm28Vq
心理掌握ネタで盛り上がっている所失礼します。
また力飴ネタを引っ張りますよ。
ええ3月中はずっと引っ張らせて下さい。
『あんはぴーほわいとでぃ3』一方通行編。
エロ無し6レスで行きます。
 コンビニ袋を片手に町をぶらぶらと歩いていた一方通行(アクセラレータ)はある店の前で足を止めると、そこ張ってある派手な広告をしげしげと眺めた。
 そこにはでかでかと書かれたホワイトデーの文字と、お決まりの『愛のこもったお返しは当店で!! 売り切れ必至!! お買い上げはお早めに!!』と言うキャッチフレーズが書かれている。
(チッ、そォいやあのクソガキがンな事騒いでやがったな……)
 そうして思い出すのは全身チョコまみれで嬉しそうにチョコを差し出していた打ち止め(ラストオーダー)の姿。


 ――――このチョコはミサカが1人で作ったんだよ!! ってミサカはミサカはミサカだってやれば出来るんだからって言う所も猛烈にアピールしてみたりっ!!


 そのチョコが形はいびつだったが、打ち止めが初めて作ったにしては上出来の味だった事を覚えている。
 一方通行は面倒くさそうな顔をして自分の髪をくしゃくしゃと掻きまわすと、
「これだからガキの相手は煩わしいンだ」
 そうぼやくとガラス張りの自動ドアを抜けて華やかで甘ったるい世界へと足を踏み入れて行った。


 それから数時間後、黄泉川愛穂のアパートに着いた一方通行は出迎えに出て来た打ち止めの胸に小さな紙袋を押しつけた。
「何これ? ってミサカはミサカはホントは知っているんだけどあえてあなたの口から聞いてみたかったりしたりー」
「知ってンならワザワザ聞くンじゃねえよこのクソガキ」
「え――――ッ!? ってミサカはミサカは女心の判らないあなたにちょっと憤慨してみたりっ!!」
 そう言って自分の周りを掛け回る打ち止めを無視して中に入ると、真っ直ぐリビングの特等席、ロングソファーにドカッと腰掛けた。
「いらっしゃいじゃん一方通行。それとも『おかえり』の方が良かったじゃん?」
「もちろん『おかえり』に決まってるんだよ!! ってミサカはミサカは意地悪な事言う黄泉川なんか大っキライって言ってみたりッ!!」
 そう言って一方通行の首に抱きつきながら舌を出す打ち止めの姿に黄泉川はにやにやといやらしい笑みを浮かべる。
「おお? そりゃめんごして欲しいじゃんよ。それじゃお詫びの印に打ち止めのだあい好きなニンジンとピーマンのフルコースを作ってやるじゃんよー」
「ヤダ!! ヤダヤダヤダヤダ――――ッ!! ってミサカはミサカは黄泉川のバカァァァアアアアアアアアああああああああああああああああああって大声で叫んでみるッ!!!」
「ッ!? 人ン耳元で騒ぐンじゃねえよこのクソガキ!!」
 耳鳴りに顔をしかめた一方通行は、そう言って打ち止めの襟首を掴むと強引に引きはがそうとする。
「なッ!? あなたまでミサカ事を邪魔にするの!? ってミサカはミサカは愛の力を証明する為に両腕に力をこめてみたりいいいいいいいいい!!」
「く、あ、こ、このォ馬鹿ァァ……くゥ、首が、締ま、るゥ……」
 そうして暫く続いた不毛な争いは先に根負けした一方通行の敗北によって終止符を打つ。
 見事勝利を勝ち取った打ち止めは勝利の玉座に選んだ一方通行の足の間に陣取り、その胸板を背もたれにして戦利品のクッキーを口に運ぶ。
「ぷふわぁ――――ッ!? ひょれってすっごく美味ひいんだねっ!! ってミひゃカはミひゃカは驚ふひてみたりー!!」
「ッ!? テ、テメエは人ン股の間で何菓子口から飛ばしてやがンだ!! 食うか喋るかどっちかにしやがれ!!」
「わははは。頭ぐりぐりされたって許せるくらい美味しいいいいいいッ!! ってミサカはミサカはあなたにこんなセンスがあったなんてビックリって思ってみたりっ!!」
「フンッ」
 それっきり一方通行は天井を向いたまま一言も喋らなくなり、そんな彼の足の間では打ち止めが嬉しそうにクッキーをむしゃむしゃと頬張っていた。
 するといつの間にか席を立っていた黄泉川が、湯気の立つマグカップを2つ持ったまま一方通行を見下ろしていた。
「なンだよ?」
「いんやぁ、何でもないじゃん」
 そう言ってやっぱりにやにや笑う黄泉川から「フンッ」とそっぽ向いた一方通行。
 すると黄泉川は前かがみになって一方通行の上を越えると、打ち止めの目の前にマグカップを1つ差し出した。
「飲み物飲まなくちゃ体に毒じゃんよ。ほら」
「ありがとう黄泉川、ってミサカはミサカは黄泉川って案外気が効くんだねって思いながらマグカップを受け取ってみる」
「一応冷ましては来たけど気を付けるじゃん」
 と黄泉川が声を掛けた時には、既に打ち止めはマグカップに口を付けている。
「ん?」
 その姿勢のまま上目遣いに黄泉川を見上げる打ち止めに、
「あっちゃー。大丈夫じゃん打ち止め?」
「全然平気だよ、ってミサカはミサカはココアのお湯加減に満足してみたりー」
「それを聞いて安心したじゃん」
「うん! ってミサカはミサカは元気に返事をしてみたりっ」
 と2人がそんなやり取りをしていると、そこへ一方通行の不機嫌そうな声が割り込んで来た。
「おォい、黄泉川ァ」
「何じゃん一方通行?」
「さっきから重いンだよテメエの乳が」
 その言葉通り先ほど前かがみになった時から黄泉川の大きな胸が一方通行の頬を押しつぶしていた。
 黄泉川がマグカップを持っているのを知っていたから黙っていたが、もういい加減そろそろ我慢の限界だった。
「さっさ退け黄泉川ァ。それともこのデケエ乳ねじ切ってテメエの口に押し込ンでやろォかァ?」
「あははははは。悪かったじゃん一方通行。めんごめんごー」
 黄泉川は体を起こすと笑いながら謝ったが、一方通行はそっぽを向いたまま反応しない。
「それよりどうだったじゃん?」
「ンあ?」
「私の胸の事じゃんよ。欲情したじゃん?」
 その一言に一方通行の眉間に深い皺が寄る。
「チッ。だァれがそンな脂肪の塊におっ立つっうンだよォ」
 そう吐き捨てられた言葉にキョトンとした黄泉川は、次の瞬間マグカップの中身を零さない様にしながら器用に腹を抱えて大笑いした。
 そんな姿に何と無く凍りついた場を元に戻された事を肌で感じた一方通行は再び小さく舌打ちした。
「おォい、黄泉川ァ」
「今度は何じゃん?」
 そう黄泉川から返事が返ったのを確認した一方通行は、テーブルを囲んで右隣りのソファーに座る黄泉川に向かって紙袋を投げつけた。
「これは?」
「芳川が帰ってから渡そうかと思ったンだが……、ついでに買った」
 相変わらずそっぽを向いたままの一方通行の耳が少し赤い様な気がするのは気のせいか……。
「明日の天気は雨だったじゃんか?」
「テメエ何時でも死にてェンなら小さく畳ンでやろォか?」
「嘘じゃん嘘じゃん。お、べっこう飴じゃん? なっつかしいじゃんよー」
「フンッ」
「それってミサカが貰ったものと違う――――ッ!? ってミサカはミサカは嫉妬と興味で身を乗り出してみたりっ!!」
 ワイワイガヤガヤとにぎやかに袋を開ける音が一方通行の耳朶をくすぐる。
 それはとても居心地が悪くて、尻の辺りがムズムズする。反射で外的刺激が無い時とは違う、柔らかい、彼には場違いな程暖かい空間。
 一方通行は急な睡魔に襲われて鼻から大きく息を吸い込むと、重くなって来た瞼を支える努力を止めようとした。
 ところが、
「ン?」
 急に辺りが静かになった。
 その事を不審に感じた一方通行はソファーに預けていた自分の首を持ち上げた。
 そこから見えるのは打ち止めの背中だけ。
「おォい、どォしたァ?」
 しかし2人から返事は無い。
 一方通行は不審げに眉間に皺を寄せながら首のチョーカーに手を伸ばしてスイッチを入れた。
 すると脳内には、室内の空気の動き、塵の動き、マグカップの中の液体の動き――そして黄泉川や打ち止めの呼吸、心臓から血流、生体電気の流れ。
 この空間にある全てのベクトルの変化が情報として頭の中に流れ込んで来る。
 それらの情報から総合するに、2人に何かが起きている事が推測された。
 原因は不明。だが先ほど一方通行が渡した紙袋が関係しているのは明らかだ。
 悔やむのは後回しにした。まずは目の前の問題解決に集中する。
 何の前触れも無く一方通行の体がソファーから跳ね上がった。
 そしてそのまま床に立った一方通行は、目の前の邪魔な打ち止めの襟首を掴むと今まで自分が座っていたソファーに放り投げた。
「きゃ!?」
 打ち止めの悲鳴を背後に聞きながら、一方通行の目は目標を捕えた。
 テーブルの上には先ほど一方通行が渡した紙袋。その隣には白い袋が2つ。そして黄泉川の手に握られた飴色の物体――。
(あれか)
 一方通行のかぎ爪の様に指を折り曲げた掌がその飴色の物体へと躊躇無く撃ち込まれた。
 だがしかし凶鳥の如き一撃はむなしく宙を掻いた――それは捕える直前に目標がすっと動いた為。
 その原因はたった1つ。
(黄泉川ァ)
 黄泉川の脳波には微弱ながら異常が出ている。万が一洗脳されていればダメージを最小限に意識を奪う。
 実は偶然黄泉川がタイミング悪く手を引いただけだったのだが、一方通行にそこまで状況を読む力は無い。
 状況から最悪のケースまで視野にいれたプランを基に一方通行は黄泉川の姿をその赤光を放つ双眸で捉える。
 ところがその赤い瞳が驚愕に大きく見開かれた。その赤い瞳に映り込むのは――ぽろぽろと涙を零す黄泉川の姿だった。
「お、い……」
 想像しなかった状況に一方通行の声がかすれた。
 と、そこで黄泉川の釣り上がった目とバッチリ視線が合った瞬間、
「酷いじゃんよ一方通行!! お前がこんな嫌がらせするヤツだなんて思ってもみなかったじゃん!!」
 罵声を浴びせられてキョトンとする一方通行など中々見る事は出来ないだろう。
 ここに冷静な人間が1人でもいれば、携帯カメラで写真の1つも撮っていたかもしれない。
 だが、
「そうだよそうだよ!! ってミサカはミサカはあなたって本当にデリカシーの欠片も無いんだねって本気で呆れてみるッ!!」
「なッ!?」
「い、いくら私が最近男関係が希薄だからって……、こ、こんなの無いじゃんよぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!」
 そう言って黄泉川が泣きながら突き出したのは先ほどの飴色の物体。
 長さ一五センチ、直径三センチの円柱形で、全体的に反りが有り、先端は直径よりも一回り大きく卵型に近い。
 ただ造形はもっと複雑怪奇であり、飴細工と言うよりも木工彫刻のような趣も感じられた。
 それをまじまじと眺めた一方通行は眉間に深い皺を刻むと、
「これがどォした?」
「どうしたじゃ無いじゃん!?」
「何で判らないの!? ってミサカはミサカはあなたの反応にびっくりしてみたりッ!?」
 何がと言わんばかりの一方通行に、黄泉川と打ち止めが同時に吠える。
「どお見たってコレ男のお○ん○ん(アレ)じゃんよ!! 冗談にも程があるじゃん!!」
「あなたは本当に何のつもりでお○ん○ん(コレ)を買っちゃったのかな――――ッ!? ってミサカはミサカは本気であなたの頭の中を心配してみるッ!!」
 ところが全く要領を得ない一方通行。
「はァ? アレとかコレじゃ判ンねェンだよォ? 大体何をカリカリしてやがンだ? 生理かテメエら?」
「んがあああああああああッ!! また変な事言ったじゃんよおぉ!!」
「し、信じられない!? ってミサカはミサカは呆然自失で声を失ってみたり……」
 またも大騒ぎする2人にこれ以上関わっていられるかとばかりに、一方通行は立て掛けた杖を拾い、チョーカーのスイッチを切ってリビングを出て行こうとした。
 するとそんな一方通行の目の前に人影が、
「あら? 騒がしいと思ったら一方通行。おかえりなさい」
 それは白衣姿の芳川桔梗。小脇に茶封筒と新聞を挟み、両手にはビニール袋をぶら下げている。
「食事。買って来たものばかりだけどどうかしら?」
「いや、俺はもう――」
 そう一方通行が言いかけた時、その肩と腕がグイッと引っ張られた。
「ッうォォお!?」
 慌てて態勢を立て直してみれば、
「桔梗ぉ――――!!」
「芳川ぁ――――!! ってミサカはミサカは芳川の足にしがみ付いてみたりー」
「どうしたの貴女たち!?」
 困惑する芳川を中心にした人垣が目の前に出来ていた。
「一方通行が私にこれをよこしたじゃんよぉ!!」
「あら、随分リアルなバイブね。良かったじゃない愛穂」
「良かったじゃないじゃないじゃんよー!? 桔梗の分もほらぁー!!」
「あら? ありがとう一方通行」
「ありがとうじゃ無いじゃんよぉ桔梗ぉー!!」
「そうだよ芳川ぁー!! ってミサカはミサカは男日照りが続くと女って皆こうなっちゃうのかなぁって心配してみたり」
「「打ち止めっ」」
「ひえッ!? ってミサカはミサカは図星を指してしまったミサカの迂闊さに困惑してみる」
 かしましい事この上ない。
(チッ。こンな事なら来るンじゃぜ)
 心の中でそう吐き捨てる。
 そしてふと考える――そもそもこの騒ぎの原因は何なのか。
(なンでこォなった? 俺の何が悪いンだっうンだ?)
 一方通行の赤い目が忙しなく動き回る。
(打ち止めまでは問題無かった筈だ。すると……)
 一方通行の瞳が黄泉川の手に握られた禍々しい男根を象った飴を捕えた。
(これかァ……)
 一歩通行は目を細めると、「貸せ」と黄泉川の手から飴を奪い取る。
「あっ?」
「飴如きでぎゃあぎゃあうるせェンだよテメエらは? こンなモノは食っちまえば形なンか関係ねェだろォが」
 そして何を考えたのか一方通行はその飴を口に入れた。
「まあ」
「「!!?」」
 軽い驚きに口を開く芳川と、驚愕に声も出ない黄泉川と打ち止め。
 そんな3人の前で飴を3分の1程口に入れた一方通行は早速自分の軽率な行動を後悔していた。
(最後に飴食っンわ何時だったかなンて……。クソったれがァ。俺は甘いもンは苦手なンだっつうのによォ)
 内心毒づきながら飴に舌を絡めて見るが、溶けるのは僅かばかりで埒が明かない。
「ン゛ン゛?」
 息苦しさに少し頬を上気させながら歯が当たる硬い音をさせて飴を頬張るが埒が明かない。
「一方通行。喉から唾液を搾って口に溜めてみなさい。その方が良く溶けるわよ」
「ン゛?」
 芳川にそう言われて試してみる。
 まず喉と舌を搾る様にして口の中に唾液を集める。そしてその唾液を舌を使って飴の周りに塗りつけて行く。
 すると先ほどまで滑りの悪かった表面がつるつると溶けだして、それに従って口の中には芳醇な味と香りが広がって行く。
(なンだこりゃ? 俺がこンなモン美味いなンて冗談だろォ?)
 内心驚愕する一方通行だったが、体は正直に反応する。
 この飴を口にした多くの者がそうであったように、一方通行も恍惚に目を細めて飴をしゃぶり続ける。
「な、何か色々とやばいじゃんね?」
 そう言いながら黄泉川は、芳川に抱きつきながら体をくねらせる。
「やばいのは貴女でしょ愛穂。私に変な所擦りつけないでくれるかしら?」
 一見冷静に対処する芳川だが、その普段は眠い様な瞳に妖しい光が指さすのは気のせいか。
「あ、あなたのこんな姿見たく無いよ? ってミサカはミサカは言葉とは裏腹に固唾を飲んで見守ってみたり」
 顔を覆う打ち止めは指の間から見た思い人のあられも無い姿に興奮を隠しきれない。
 そんな3人の視線の先では、一方通行がじゅぶじゅぶと卑猥な水音を立てている。
 その横顔はまるで男根を貪る淫魔のようであった。
 そして一方通行は、
(ちくしょォ止まらねェぞォこりゃァ!? 何が形がアレだかソレだか知らねェがそンなモンやっぱ関係ねェじゃねェかよォォォオオオオオオオオオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!)
 学園でも一二を争う気難しいこの少年をして、ここまで虜にした作り手はきっと神の手を持っているに違いない。
 まさに伝説の甘露に等しい甘い霞に頭の中を覆われた一方通行。
 そんな彼を正気に戻したもの……それもまた彼が愛してやまない飴だった。
 何度目かの全体に舌を這わし終えた一方通行が溶けた表面の飴を唾液ごと強く啜ったその時、先端から何かが口いっぱいに迸ったのだ。
「ン゛!?」
 目を丸くする一方通行は衝撃的な強い甘味に我に帰ると、口の中に溜まったものを飲み下そうと努力したのだが――、
「ぶはッ!? ンだこりゃ? 甘ェ……? すっげ甘ェンだけど……ちくしょォ零しちまった……」
 ねっとりとした白いものを口の端からぼたぼたと零す一方通行は、飴と床と服を交互に見やってから、助けを求める様に視線を上げた。
 だがしかし、その赤い目が驚愕に見開かれ……やがてジト目に変わるのにさして時間は掛からなかった。
「おい」
 初めは比較的優しく呼びかけたが、3人からは何も反応が帰ってこない。
「おォい!」
 眉間に深い皺を刻んで呼びかけると、
「何かしら?」
 芳川だけだがやっとそれらしい反応が帰った来た事に、一方通行は何故か深いため息をついた。
「病気かお前ら?」
「え? 言ってる意味が判らないわ」
 確かにそれだけでは判らない。しかし、一方通行は説明ひとつせずに「テメエらまとめて洗面所に行ってこい」とだけ告げた。
 するとその言葉に従って、3人揃って洗面所のある方に消えた。
 そして暫くした後――、
「げぇぇぇぇェェェェエエエエエエエエええええええええええええええええ!!?」
「あ、愛穂!? 女が『げぇ』は無いでしょ? そ、それよりティッシュ、ティッシュは何処に有るのよ!?」
「ちょ、ちょっと鼻血ぃ!? ってミサカはミサカは何かすっごく色々と否定したい気分になってみたり!! ってこらこら妹達(シスターズ)は映像を回さないでッ!! ってミサカはミサカは上位命令聞けぇ――――ッて叫んでみたり!!」
 洗面所の方向から響く悲鳴に一方通行は本日何度目かの深いため息をつくと、手にしていた飴の残りをゴミ箱に放り込む。
 そして側に有ったティッシュボックスを掴むと、阿鼻叫喚のるつぼと化した洗面所に向かうのだった。



END
470Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/24(水) 15:23:04 ID:E2vm28Vq
以上でした。
いつも読んでくださっている方々に感謝。
でわ。
471名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 15:53:39 ID:e0MSfF2k
乙ですー
書くペースが早くてびっくり
472名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 16:26:53 ID:uSaXPWiV
黄泉川、芳川、打ち止め三姉妹(!?)×一通ハーレムものキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
473名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 16:27:05 ID:865fJWMG
女三人も揃ってんのに食うのは一方通行なのかw
いやまあ、ある意味「らしい」気もするが。
474名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 17:00:02 ID:MWmc46wt
まったく関係ない話だが。
秋沙・コーダンテという電波を受信した
475名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 17:29:54 ID:biCDhbNi
>>463乙ww
スゲー面白かったwww
特に2行目ww
476名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 18:00:12 ID:XpFNVNG2
そうか、そんな形になった事が無いor大きさが違う、だからその形のどこが問題なのか解らなかったんだね
477名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 22:51:30 ID:xULX5Klz
>>470
鼻血オチ乙です
3月中って、残り一週間余りですよねー
JC4人娘から選抜or全員出すんだろうか? JKコンビも面白そうで外せないかも?
そして、真打に上条さんの登板が…? 
限られた時間の中で幾つのショーを見せてくれるのか、wktkが止まらないw
478名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 00:22:27 ID:HxGM0c6B
エ…Aサイド先生…そろそろいい加減エロスを…
479名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 00:40:44 ID:of6SxqUw
>>470
もう結構です^ ^
480名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 00:49:53 ID:v7rddT1K
眼福、つかGJでした
一通さんやっぱり勃たないのかw

…しかし、春だねぇ…春休みイツまでだっけ?
481名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 01:03:10 ID:FWCeV1JN
>>479
もう寝ましょう^^
482名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 01:32:16 ID:Cfi7Nbud
構うと居つくのは乞食の定め
餌がもらえないと分かると別の餌場に移動します
483名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 05:12:04 ID:94kVRjiK
まるでインデックスだな
484Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/25(木) 14:41:46 ID:v9zzVYW1
>>483
すいませんそんなインデックスネタなんです。

色々と賛否両論ご意見を頂きありがとうございました。
そして個人的なスケジュール及びネタ切れの関係でこれが最後の力飴ネタです。
トリを飾るのは上条×インデックス。
『あんはぴーほわいとでぃ4』
上条疑似フェラ、凌辱、メッシー、キャラ崩壊、他若干人を選ぶ表現ありの微エロにて、
6レス消費で投下します。
食事中はお避け頂き、また駄目な方は回避お願いします。
 今日は色々と寄り道をして帰りが遅くなった上条当麻は、学生鞄とスーパーのビニール袋、それと可愛らしい花模様を散らせた紙袋で塞がった手で器用にポケットから鍵を取りだすと、それを使ってドアを開けた。
「ただいまー」
「あ! おかえりなさいなんだよ、とうま。それから私お腹が空いたんだよ!!」
 そう言って玄関に飛び出して来た純白シスターこと、彼の同居人のインデックスは、早速興味深そうに上条の両手に有る品々に注目した。
「ふっふっふ……。そう言うと思って……ほらっ」
「食パン!!」
 インデックスの手に一斤はある食パンを袋ごと渡す上条。続いて別の袋を物色して小瓶と紙パックを取りだした。
「と、それだけじゃ大変だろうからイチゴジャムと牛乳な」
「ありがとう、とうま!!」
「おう」
 玄関先で嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるインデックスの横で靴を脱いだ上条は、再び両手に荷物を持ち直してすたすたと中に入って行く。
「それお前の今晩の飯だから良く味わって食べるんだぞ」
「え――――ッ!?」
 嬉しさもつかの間、急にどん底に突き落とされた気分になったインデックスに、こちらは何時もの事かと呆れる事も無くてきぱきと買って来たものを冷蔵庫に仕舞って行く。
「ええじゃねえだろ? そうじゃなくたって家は貧乏なんですからそうそう食パンを間食代わりに出せるかっての。いい加減理解してくれよこの腹ペコシスターさんは。完全記憶能力が聞いて呆れますよっと」
「ああ――――ッ!! その言い方、むぐ、んぐんぐ、んっ、ちょっと酷いかも!? あぐ、わ、わらひだって、むぐむぐ……、ぷは、牛乳牛乳……。ズズー……。は、とうまのお財布が寂しい事くらい、あー……、もぐもぐもぐ……」
「……食べるか文句言うかどっちかにしろインデックス」
「もぐもぐ……」
「全部食っていいからなそれ。俺はラーメン食べるから」
「むぐッ!?」
 上条の一言にほっぺたにバン屑とジャムをこびり付かせたインデックスがぴくんと反応した。
 音がするかと言う勢いで口の中の者を飲み込むと、キッチンに立った上条の背後に駆け寄って行く。
「とうまずるいずるいー!!」
 少女からすれば当然の講義――しかし上条にとってはそうでも無い様だ。
 それを表す様にくるりと振り返った上条の表情は非常に険しい。
「!?」
 その顔にインデックスは次に訪れるであろう上条のお説教を想像してビクッと肩を震わした。
 ところが、
「何がだ?」
「え?」
「お前は食パン一斤でこっちは即席麺にキャベツともやしだけなんだぞ?」
「あ、え……とぉ……」
「あっきらかにお前のが金掛かってんのに一体何の不満が有るって言うんだ? え?」
「あ、あ」
 怒鳴るのでは無くあくまで淡々と事実を告げられると逆ギレしにくい。
 何も言い返せなくて下を向いてしまったインデックスに、上条はヨシ勝った内心ガッツポーズした。
 しかし、
「わ、私もとうまと……そのぉ……同じものが食べたい……かも……。とうまの手作り……好きだから……」
「うっ」
 ぼそっとインデックスが漏らした一言が上条の琴線をかき乱した。
「そ、そうか。じゃ、じゃあ少し待ってろ」
「うんッ!!」
 嬉しそうに笑顔を向けるインデックスが眩しくて上条は背を向けると、取り合えず今日使う予定じゃ無かったハムを冷蔵庫から取り出した。
 そのハムをぺらぺらとまな板の上に並べながら、こうして家計が苦しくなるんだなぁと思うと目頭が熱くなる。
(不幸だ……)
 男は簡単に涙は見せない、と心の中で涙を流す事で我慢する上条だった。


 紆余曲折もあったが無事食事を終えた2人は上条が淹れたお茶をすすりながらまったりとくつろいでいた。
「そうだ。インデックス」
「なぁに、とうまぁ?」
「飴食べるか?」
「食べる!!」
「よしっ!」
 インデックスの元気な返事に上条は立ち上がると部屋の片隅に置いてあった花柄の紙袋を物色し始めた。
 そして暫くして大きな文字で『べっこう飴』と書かれた包みをインデックスに1つ手渡すと、自分も同じ包みを持って席に座る。
「これ店で砕いたの試食したんだけどすげー美味かったんだよー。それでイギリスの神裂たちの所にも送ったんだけどな」
 それを聞いた途端、飴の袋を前にニコニコしていたインデックスの顔から笑顔が消えた。
「かおりにも?」
 若干硬い声音でそう聞き返したインデックスの変化に気付かない上条は、自身も手にした包みをしげしげと眺めながら、
「ああ、この間チョコ食べただろ? あれのお返しになぁ」
「とうまってそう言う所まめだよね」
「んあ?」
 インデックスの様子が変だ――その事にやっと気付いた上条が顔を上げると、そこにはやっと気が付いたかこの浮気者とめと言う顔をしたインデックスがムスッとこちらを見ていた。
「何ムクれてんだよインデックス?」
「知らないっ! それより早く飴が欲しいかもっ!」
 若干語尾に力を込めたインデックスの言葉に上条はそれ以上の事は追及せずに「おう。悪い悪い」と頭を掻いきながら謝る。
 するとインデックスも1つため息をついて気分を切り替えると、飴に気持ちを持って行く。
「そんじゃ早速食べてみるか?」
「うん!」
 飴の包みに持った上条を真似てインデックスも包みを手にすると2人は揃ってピリッと包みの口を開く。
 そして中に見えた棒に2人は期待に目を輝かせてそれを掴むと、包みの中一気にそれを引っ張り出した。
 包みの大きさからしてさぞ食べ甲斐があると予想していた飴――。
「うおデケぇ……」
「わぁ……!」
 その予想をはるかに超えた大きさに、上条もインデックスも感嘆と歓喜が入り混じった声とを上げた。
 確かにそれは大きかった。
 その名の通りべっこう色をした飴。
 太さも長さも普通の飴のサイズでは無い。
 全体が少し反っていたり表面にツタの様に這うでこぼこがあるのは何か造形上の意味が有るのかもしれない。飴のくせ何故か力強さを感じる。
 先端の丸みを帯びた部分は口に含むには丁度良さそうだが、妙にこう何かを思い出させる。
 そうだ。これはまるで勃起したお○ん○んによく似て――、
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
 それに気付いた上条とインデックスは飴を放り出すとズササササと音を立てて壁際まで逃げた。
「とうま!! 何でこんなモノ買って来たの!! ちょっとじゃなくてちゃんと納得のいく説明して欲しいかもッ!!」
「うわわわわわわッ!? ち、違うんだ!! 俺は知らなかったんだ!! ってか俺こんなモン神裂たちの所に送っちまったんだ!? どうしようどうしようどうしようどうしよううううううううう……、
うわあああああああああああああああああああ!! 不幸だぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああ!!」
 何を思ったのか突然壁に頭をゴンゴンと打ち付けだした上条に、怒り心頭していたインデックスはびっくり仰天した。
「とうま!! 何やってるのかも!?」
「俺は駄目だぁ。もう誰にも合わせる顔なんか無いんだ。死んだ方が良い。そうしたら上条さんこれ以上不幸にならずに済むんです。おお良い考え。ナイスアイディア。父さん母さん、先立つ不孝をお許し下さい……」
「何言ってるのかなとうまはッ!? 自殺するなんて父なる神の忠実な僕たる私が許さないんだよッ!!」
「あうあ……段々良くなって来たぞぉ……。お花畑までもうすぐだ……。ふへへへへ……もーすぐかみじょうさんにおむカエガぁ……」
「はうッ!? とうまが片言に!!」
 インデックスの説得にも耳を貸さない上条は、なおもうつろな目でガンゴンと鈍い音を響かせて壁に頭をぶつけ続ける。
 正直面倒くさいしこれ以上はご近所迷惑なんだよ、とついに決断を下したインデックスはギラリと輝く歯をむき出しにした。

『ガブッ』

「ぎゃああああああああああああああああああぁぁぁぁァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァアアアアアアアアアアアア!!」
 頭に噛みついたインデックスを張り付けたまま、上条は頭蓋骨が割れる様な痛みに部屋の中をのたうち回るのだった。


 それから十数分後――。
「落ち着いた、とうま?」
「ああ、まだちょっと頭が痛むけど取り合えず平気だ――それより」
 そう言って上条はテーブルの上の飴を見つめた。
 あの後袋から出て来た紙片からこの飴の正体が『力飴』だと判ったのだが上条にとっては何の慰めにもならない。
「一種の『男根信仰』みたいなものかな?」
「男根信仰?」
 その言葉の響きの怪しさに上条が眉をひそめると、
「そんなに珍しくも怪しくも無いんだよ。男性の性器をある種の抽象的シンボル、例えば子孫繁栄とか五穀豊穣とか生命エネルギーの表れとして祭るの」
「こんなものをか?」
 そう言って上条は胡坐をかいた自分の股間を見下ろす。
「まあそんなものかもね……って何処見てるのとうま!!」
「あ、いや、何と無く」
「もう。取り合えずこの飴にもそう言った意味が含まれてると思うんだよ」
「ふぅん……」
「きっと色々と体にいい成分が含まれてたりしてそれが人には美味しいって感じられるのかも」
「へぇ……」
 上条の気の無い相槌にインデックスは上条をキッと睨みつける。
「もうっ!! 何でさっきからとうまは気の無い返事ばっかりするのかな!?」
「だってさぁ。そんな事言ったってこれ見た奴が理解してくれるか? やっぱ絶対変態かセクハラだろこれ?」
「う、確かに……」
「嗚呼……上条さんこれからどうしたらいいんでせう……」
 結局話が巻き戻って頭を抱える上条の姿に、インデックスは大きなため息をついた。
「そんな事であのかおりが一々怒るとは思えないんだけど。むしろこれ口実に何かしないかとそっちの方が気になるかも」
「へ? 何か言った?」
「何にもッ」
 そう言って上条からプイッと視線を外したインデックスは、テーブルの上に有った飴を手に取った。
 それをもう一度しげしげと眺める。
(よく出来てるかも)
 そう思うと頬が自然と熱くなる。
 そこでチラッと振り返ると、唖然と呆然と不安をない交ぜにした様な顔をした上条と目が合う。
 それは誰に向けた顔なのか。ここにいる自分か。イギリスに居る恋敵たちか。それとも身近にいる敵か。
「ねえ、とうま」
「な、何だインデックス?」
 そこでインデックスはくるりと振り返る。
 その顔に奇妙な笑みを見て上条の鼓動が不自然に高鳴る。
「これ」
「これ?」
 飴を鼻先に突きつけられて上条の目が寄る。
「食べてみて」
(やっぱりそう来たかああああああああああああああああああああああああああああああああ!!)
 早鐘を打つ鼓動の意味を理解した上条は愕然とした。
 そしてもう半ば諦めてはいるが一応聞いておかなければいけない事を口にする。
「誰が?」
「とうまが」
 満面の笑みは全く崩れる事は無かった。
(不幸だ……)
 ガックリと肩を落とした上条の鼻先を飴がツンツンと催促するように突きつけられる。
「早く。口を開けてくれると嬉しいかも♪」
「……何でお前が嬉しいんだよ? 確かに俺は嬉しく無いけど!! でも何でお前がそんなに嬉しそうなのか理解出来ませんざます!!」
 するとインデックスはにっこりからニヤリに笑みの質を変化させると、
「もちろん嬉しいんだよ。とうまにこんな事させられるなんて滅多に無いんだから」
「んなモンしょっちゅうあってたまフガッ!?」
 上条の怒りの叫びが口にねじ込まれた飴によってかき消される。
「無駄口は良いんだよ、とうまぁ。それより口を動かしてくれると嬉しいかも♪」
「ん゛ん゛ッ!!」
 上条は乱暴に飴をねじ込まれた抗議の印に白い歯を飴に向かって突き立てる。
「歯を立てちゃ駄目なんだよ。とうまが私に覚えさせたんだから自分でもちゃんと守って欲しいかもっ」
 そう言ってインデックスは上条の口の中に更に無理やり飴をねじ込むとぐりぐりと掻きまわす。
「ん゛ぐッぅ!?」
 思ったより頑丈な飴が口の中を暴れる息苦しさに上条は目を白黒させる。
「ちゃんと心をこめて舐めて欲しいんだよぉ。んふふふふ、ちゃんと出来たらご褒美あげてもいいかもぉ♪」
(駄目だこりゃ、目が完全にあっちに逝っちゃってるよ)
「ねえ、早く舐めて欲しいかもぉ。ねえねえ、下品な音を立ててくれるととってもとっても嬉しいんだよぉ」
 そう言って妖しげな陰影に淫魔のような笑みを浮かべたインデックスを前に、上条は全てを諦めると仕方なくインデックスの言葉に従った。


「んぐ、んごぷッ」
 上条は今ひとり格闘していた。
 その相手は口の中いっぱいに溜まった甘ったるい液体。
 飴の中から突然飛び出したそれは飲み下すには粘っこく、そして量も多かった。
「この力飴って射精までするんだねぇ」
 そんな事をうっとりと口にするインデックスに上条は腹が立った。
 どうもこうも、こうなったのは自分のせいだが、
(この口の中に有る甘いのはどおすりゃいいんだよ!? 俺が悪いのは判ってるけど流石にこれはあんまりだろッ!!)
 顔を真っ赤にしてインデックスを睨めば、彼女は飴から滴る白いものを指で掬っては口に運んでいる。
(こぉんの暴食シスタぁぁぁあああああああああ!!そんなに食べるのが好きなら……)
 床に膝をついていた上条がゆらりと立ち上がった。
 そしてゆっくりとインデックスの背後に立つ。
「んふふふ……。甘ぁくておいひぃんだよぉ……」
 それに気付かないインデックスは、未だに白いものを口に運んではにまにまと蕩けた様な笑みを浮かべている。
 と、次の瞬間上条はインデックスの両肩を後ろから掴んだ。
 それに驚いたインデックスが飴を床に落としたが、上条は構わずインデックスを仰向けに床に押し倒すと、無理やり口をこじ開けた。
「ふひあらああああ!? はへはああああああああ!!」
 言葉にならない叫びを上げるインデックス。
 そんなインデックスに顔を近づけた上条は、そんな少女の瞳の中を覗きこむ。
 それから唇を少ししぼめたかと思うと、口の中に溜まっていた白いゼリー状のモノをゆっくりとインデックスの口の中に流し込み始めたのだ。
「あがああああああごぼごぼごぼごぼごぼ……」
 インデックスの悲鳴は直ぐに粘液質の泡にとって変わる。
 苦しさにジタバタと暴れるが上条はその行為を止める気配は無い。
 やがてそれに気付いたインデックスは、叫ぶのを止めて今度は必死に口の中のモノを喉の奥に流し込み始めた。
「んぐ、んぶ、んぐ、んぐぐッ、んぐ!? ごほげほごほほ!! ごほごほ!!」
 インデックスは顎を固定されていてうまく飲み込めずにむせてしまう。
 涙と鼻水と涎と白いもので顔中ぐちゃぐちゃになったインデックス。
 それでも上条は口の中に流し込むのを止めない。
 やがて上条の口の中が空っぽになった頃には、飲み下し切れ無かった白いもので口の中に池を作ったインデックスが虫の息で横たわっていた。
「どうだ、少しは懲りたかインデックス?」
 上条は少し上がった息でそう話しかけるが、答え代わりに帰って来たのは白い池に1つ弾けた泡だけだった。
「あれ? 何だ聞こえて無いのかぁ」
 上条は少しがっかりした様に言うと、インデックスの口に自分の口を重ね合わせた。
 それからゆっくりとした動作で、インデックスの口の中に有るものを吸いだして行く。
 そのついでに舌を絡めてやると僅かながら反応が帰って来るのを確かめながらそれを続けて、インデックスの口の中を空っぽにする。
 続いてどろどろになった顔を舌を使って丁寧に舐め取って、最後に鼻の中に溜まったものを吸いだしてやる。
 と、そこまでした所で上条はふとある事に気付く。
(臭うな)
 鼻を鳴らして臭いを嗅ぐと微かに鼻を突く様な臭いがする。
 そこでチラリと視線をインデックスの下半身の方に持って行くと……、そこには案の定床の辺りに大きな染みが出来上がっていた。
「不幸だ……」
 上条はそう呟くと、まだ意識の戻らないインデックスを抱え上げた。
「次のラウンドは風呂場でってか? インデックスは何処までも上条さんの期待を裏切らねえよなぁ」
 そう呟いてからインデックスの頬に優しく口づけをする。
 すると、今まで震えていただけのインデックスの唇が僅かに動いた。
「あうう……、とう……ま……」
「何だインデックス?」
「つぎ……まけない……かも……」
「ああ期待してる」
 そう言ってバスルームに向かう2人の顔は何故だか妙に幸せそうだった。
 今夜の学生寮も平和そのものである……かもしれない。



END
491Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/25(木) 15:07:14 ID:v9zzVYW1
以上です。
さらっと終わってしまいましたが、これで本当に私の書く力飴ネタは終了です。
読んでくれた皆さんありがとうございました。
次はエロネタでお会いできるといいですね。
でわ。
492名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 15:10:10 ID:gP2pnMAP
毎度毎度乙であります
インデックスさんwww

次も期待して待っていていいんですよね?
493名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 18:26:05 ID:9B41l4sv
494名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 19:44:41 ID:g3mBJFSR
テスト
495名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 19:53:26 ID:g3mBJFSR
>>415         ニート?
496名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 20:32:34 ID:g99uzCJv
とりあえずおsageください
497名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 22:21:55 ID:kYUz6BXd
もしもしで改行すらわからずにスペースとかもうね……
498名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:57:36 ID:94kVRjiK
まあ春だし、しばらくは我慢の方向で
499名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:03:01 ID:OKAhkeTo
専ブラ使ってないやつとかsageも改行もできないのとか……
早く正常化することを祈るわ…

それはともかくお疲れ様でしたww
500名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:06:04 ID:jGVSRpIF
一方さんも何気にフラグ立ちそうなやつはいるよね

黄泉川とか芳川とか木原とか結標とか
501名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:10:43 ID:YpK0vheZ
>>500
>木原

アッー!か?アッー!なのか?
502名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:31:16 ID:dJE+NJ3F
初春とは立たないんすか…
503名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 02:56:16 ID:tPFz3wuq
中学生には勃ちません
504名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 05:55:57 ID:oWjXe7a2
そもそもホルモンバランスがアレな一方さんは、ちゃんと勃つんだろうか?



あ、百合子ちゃんだからとか言わなくて良いです。
505名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 07:14:03 ID:HlbOaQCm
DL45読み返して妄想たくわえろとそういうことか
506名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 08:15:30 ID:qTs+LcYi
l
507名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 09:23:52 ID:qknwXUHS
最近のスレの流れ見てるとなえるよ。
ひとり頑張ってる>>491 はマゾなんじゃね?
暫く投下は控えた方が良いだろ。
508名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 09:48:42 ID:kFoVqtlG
面白いSSが来れば皆変わる。
つまりそゆ事。
509名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 09:55:51 ID:/kyLO0nj
書き手もそれでいいから続けてるんだしマゾとか。
叩かれたり無駄に荒れるよりマシだと思うがな。
510名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 10:24:55 ID:J8n5Z8FX
誰も書かなくなったハルヒスレよりかは、ナンボもマシだろよ
511名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 10:36:02 ID:OQ4EIetY
んだんだ、ここは「エロパロ」
エロSS描いてナンボ…の処だよ
512名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 11:21:30 ID:aK/MCNar
>>1も読めない精神が18歳未満は置いといて実際問題こういうのが沸いてるわけだからエロ無しなら別の場所に投下した方が作者にとっても面倒がなくてもいいと思う
513名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 12:10:26 ID:jbDXPPtZ
18歳未満は入れない機能があればいいのに






俺自称7歳だけど
514名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 12:15:03 ID:kFoVqtlG
話をまとめると。
>>1 よりもスレの空気嫁よアホ書き手と言う事ですね。
投下したからっていい気になるんじゃねえよと。
やっぱニーズは大切よねとの事。
515名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 12:17:05 ID:CApVEunY
そんなにエロ有りが見たいんなら山ほどある同人でも漁ってろと(ry
偉そうに言うんなら自分で書いて投下したらいいんじゃない?

>>513
ああ、身長が伸びなかったから自称17歳の俺も不味いな
516名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 12:27:43 ID:aK/MCNar
NGしやすくて助かるな
517名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 12:43:59 ID:/3hw6cIg
そんなことよりレッサーのSSまだー
518名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 12:50:35 ID:kFoVqtlG
>>516
嫌なことでも目を通さないといい大人になれませんよ。

>>517
自分ではどういった話が読みたいの?
SSって言っても色々シチュがあるでしょ。
519名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 13:02:23 ID:aK/MCNar
あぼーんだからレス見えないがどうせ(キリッな感じで斜に構えて皆と違う視点の俺かっこいいとかなってるんだろうな
520名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 13:14:28 ID:/xTOOV/n
いや、なんか変なこと言ってる
あぼーんだから見えないけど
521名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 14:52:31 ID:7eIrsRp8
>>513
特定した
522名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 18:05:00 ID:mmq+KOkI
NGにしてるから見えないっていうやつのスルーしなさっぷりは異常だな
523名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 18:45:05 ID:U/SfJK5s
力飴ネタは書いた本人が言っている以上、
エロ無しの部類なのかもしれないけど、
年齢制限なしのところにおける代物でもないと思う
というか、作品の評価はともかく、書き手を攻撃するような書き込みはするべきじゃない
524名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 18:51:35 ID:3WgKUEuf
個人的にはGJなんだが、スレの雰囲気的にコメントしにくいな
525名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 19:18:43 ID:dAqiufFV
>>524
ごく少数の粘着がいるだけだと思われ。
GJだと思うならちゃんとそう書いた方が良いんじゃないかな?
526名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 19:23:24 ID:8NqceT3F
“のべ”3,4名くらいだね、同じ事言ってる子は
ここは規制も緩くなったし容易だろう
527名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 19:27:02 ID:kFoVqtlG
つまりエロだ非エロだと声高に騒いでる多くは、実はSSの中身なんぞ読んでいない訳だ。
ただ単に春休みで騒ぎたいだけのお馬鹿さんたちな訳だな。
だってあぼんしたのにわざわざアピールするなんて愚の骨頂だし。
ここは主にSSを楽しむ社交場で、合間に雑談を楽しむような所なのよ。
ま、合う合わないは別にして、読んでもいないSSを語らないよーに。
悔しくも無かろうが、もし悔しかったら内容に触れながら否定してみそ。
528名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 19:41:10 ID:/kyLO0nj
俺の常駐するSSスレは最近必ずこういう流れになる
不幸だ
529名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 19:44:30 ID:/xTOOV/n
面白ければそれでいいっていう奴はいないのか?
530名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 19:56:38 ID:A/6X7KQJ
>>529
いやいっぱいいるだろ


悪いことは目立ってことだよ
531名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 21:12:45 ID:IyBOExI+
みんなが楽しくならないとダメ
532名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 21:49:01 ID:jGVSRpIF
>>504
アクセラレータは男

これだけは譲れない


あわきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん
533名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 22:04:10 ID:oWjXe7a2
一方通行はホルモンバランスがおかしくて短小な訳だ。
でも打ち止めはちっちゃいから、そんな一方さんでピッタリな訳だ。
パーフェクトな訳だ。
534名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 22:19:52 ID:FQNqujc9
一方通行が男ならば、大艦巨砲主義かどうかはともかく、男なのでシンボルのサイズについては気にする可能性があるのでは? 流石に其処まで枯れているとは思えませんし。
……まさか、前が駄目なら後ろか上だと言い出したりは?
535名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 22:32:01 ID:6FGTIVXn
一方通行はレディースファッションにも詳しいって設定があるから
女装趣味があると予想してみる
536名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 22:32:04 ID:NR0/Mx4H
テスト
537チョ・ゲバラ:2010/03/26(金) 22:33:47 ID:NR0/Mx4H
さっそく投下します

孕ませ超電磁砲 後編
538孕ませ超電磁砲 1:2010/03/26(金) 22:36:28 ID:NR0/Mx4H
 これでは本末転倒ではないか! と美琴は己の不甲斐なさを恥じた。
 そもそも小悪魔ロリメイドを用意したのは、これ以上、上条の言いなりにならない為で
あって、決して歓ばせる為ではなかったはずだ。いや……少しはそういうつもりもあった
かもしれないが、しかし、この立て続けの失態はいくらなんでも酷すぎた。何故いつもい
つもこんな結果になってしまうのだろうか? やはりキスだけでぶっ飛んでしまう自分に
問題があるのだろうか? 
(だってだって……キスしたら何も考えられなくなっちゃうんだから仕方ないじゃない
ッ!!)
 男はペニスに性感帯が一極集中しているが、女は身体全身が性感帯だという。
 美琴の場合、もちろん身体の何処を触られても気持ちいいのだが、特に唇に性感帯が集
中し過ぎているようなのだ。オマケに上条は、キスがやたらと上手いときている。結果、
それだけでふにゃーと幸せになってしまい、何もかもがもうどうでもよくなってしまうの
だ。
「いったいさっきから何ブツブツ言ってんの?」
 上条が、後ろから耳元で囁いてきた。
「な、何でもないわよ。フンだ……」
「……まださっきの事で怒ってるんですか? もうしょうがないだろ、聞かれちまったも
んは。それに御坂妹の事だから、たいして気にしちゃいないよ……たぶんだけど……」
「もーッ! うるさいうるさいッ! その話は金輪際しないでって言ってんでしょうが!
 とにかく全部アンタのせいなんだからね!」 
 ぷくーと頬を膨らませて美琴は拗ねる。
「全部が全部、上条さんのせいにするのは、流石に横暴だと思いますよ……」
(まったくもうッ! 今日は何もなかったんだから……何もなかった……何もなかった…
…何もなかったんだから……ッ!)
 そうやって記憶を都合よく改竄する事で、美琴は自我の崩壊をかろうじて防いでいた。
「ところでなんだけどさ……」
「何よ……?」
「何でさっきから擦り付けてくるんですか?」
「はぁ、何の事? 私がいったい何を擦り付けてるって言うのよ?」
「いや、だから……さっきから何で美琴さんは、お尻を使って上条さんの息子を擦ってく
るのかなーと思って……」
「なっ、何言ってんのよアンタ! 私はそんな事してないわよ! だいたいアンタ、何で
そんなにガチガチに硬くしちゃってんの!?」 
「そりゃー、女の子と一緒にお風呂入ってたら普通はこうなるだろ……」
 美琴と上条は、狭い浴槽にギュウギュウに身体を重ね合わせながら二人一緒に身を浸し
ていた。色々と不幸な事件が起きたので、仕切り直しの意味も込めて一緒にお風呂に入る
事になったのだ。
「……ほーらっ、やっぱり擦り付けてるじゃんか。いやらしい」
「い、いやらしいって!? せ、狭いんだからしょうがないでしょ! だいたい当たるの
が嫌だったら、そんなに大きくしとかないでもっと小さくすればいいじゃないのよ!」
 これがあると座りにくいんだからね! と美琴は付け加え、上条の股の間で裸体を縮こ
まらせた。
 美琴は、たまたまお尻がペニスが当たっているような発言をしているが、実は偶然では
なく故意だった。擦るとピクピクと反応するのが楽しくて、ついついお尻の谷間に挟んで
遊んでいたらやめれなくなってしまったのだ。
「いやいや、そんな器用な事できないですから。だいたい嫌じゃないしな……なぁ、美琴
……」
 どうやら我慢ができなくなったらしく、上条はペニスをギンギンさせながら後ろから迫
ってきた。
「コ、コラァァッ! ちょっ、お風呂じゃホントにダメなんだから! ア、アンタでも危
ないんだからね……」
539孕ませ超電磁砲 2:2010/03/26(金) 22:37:06 ID:NR0/Mx4H
 美琴は、もっとお風呂でイチャイチャしたり、もっとすっごい事をしたいと常日頃から
思ってはいるのだが、上条が漏電してしまう恐れがある為、お風呂でエッチな事は厳禁な
のだ。こんな時だけは、ほんの少しだけ自分の電撃能力が疎ましかったりする。
「それはわかってるんだけどさ。……口でならできるんじゃね?」
「えっ!? そ、そりゃー、口でだったらできるけど……。でも……あれって顎が疲れん
のよね……」
 美琴は、あんまり気が進まないような態度を取っているように見えるが、内心では、キ
タ━━━(・∀・)━━━!!! 状態だった。
 あえて誤解を招く事を恐れずに本心を言ってしまうと、美琴は、上条の精液に病み付き
になっている、と言っても過言ではなかった。
 何であんな物を、『美味しい!』と感じてしまうのか自分でもさっぱりわからない。初
めて飲んだ時は、生臭くて苦いとしか思わなかったのに、二度三度と精飲を経験する事で、
いつの間にか上条の精液の味が忘れられない身体になってしまっていたのだ。平たく言っ
てしまうと、美琴はほとんど精液ドランカー一歩手前なのだった。
 したがって美琴さんは、初期の頃のようにフェラチオをする事に何の躊躇いもない。む
しろこっちから進んでやりたいぐらいなのだが、難しいお年頃の彼女はなかなか素直には
なれず、これまでのエッチで何度も飲み逃してきた。本日もし精飲できたなら、約一週間
ぶりの獲物となる。
「えー、いいじゃんか……ダメ?」
 上条が、甘えたような声でお願いしてくる。
 美琴は、非常に気分がいい。全然ダメではなかった。むしろその申し出は非常に好都合
だったのだが、ここですんなりとこの男のペニスを咥えるのも少し癪に障る。なんせ今日
は、二度も人生最大級の大恥をかかされてしまっているのだから。
(よくよく考えたら、お風呂って私が断然有利よね? このバカは私に触る事すらできな
いんだから。そうよ! 何でこんな簡単な事に今まで気付かなかったのよ! ここって完
全に私のホームグランドじゃんッ!)
 ここなら発情して上条の言いなりになってしまう心配もなではないか! と美琴は心の
中でガッツポーズ。
(ククク……、よーしッ! こうなったら散々に焦らして焦らして、日頃の恨みを晴らし
てやるんだから!」
 美琴は、ペロリと紅い舌で自分の唇を舐めた。
「そうね……まぁ、ダメって訳じゃないけど、それには色々と礼儀正しくお願いしなくち
ゃいけないんじゃないのかしら?」
「ん?……そうか、それじゃーいいや」
「ノンノンノンノン!! ちょ、何、どうしてもっと食い付いてこないのよ! もしかし
てアンタさとり世代!? 口でして欲しかったんじゃなかったの!」
「いや、別に無理にとは言わないから。風呂から出たらいっぱいできるしな」
「何言ってんのよアンタ! いつ隕石が落ちて地球が滅びるかどうかわかんないのに、そ
んな先の事ばっかり考えてないで今この瞬間をもっと大切にしなさいよね! もーっ、わ
かったわよ! 口でしてあげるから、さっさと、ア、アレ出しなさいよ!」
 折角の精飲のチャンスをふいにしそうになり、急遽作戦を変更する美琴さん。流石は学
園都市三位の超能力者。迅速かつ柔軟な対応だった。
「いや、だから別に無理にとは――」
「いいから、さっさと出すッ!!」
 美琴は、湯面を力いっぱい拳で叩いてペニスを催促した。
「えっ? つーかお前、何でキレてんの??」
「キ、キレてないわよ! アンタがもたもたしてるからでしょ!」
 いったい何に対して怒りを感じているのか、美琴は自分自信でも理解できなかった。し
いて言うなら、上手くいかないこの人生そのものにだろうか。
540孕ませ超電磁砲 3:2010/03/26(金) 22:37:53 ID:NR0/Mx4H
 何が何だかよくわからない様子で上条は湯船から立ち上がると、バッキーンと勃起した
男の象徴を美琴の鼻先に向けた。
「きゃぁぁッ!!」 
 そのあまりの凶悪な姿形に、美琴は生娘のように悲鳴を上げた。
(えええッ!! この前よりもでっかくなっちゃってんじゃないのコレ!? ちょっ、す、
すごっ……)
「それでは、センセーお願いします……」
 家元みたいに言うな! と美琴は心の中でツッコミを入れ、猛々しく脈打つ肉幹を軽く
握り締めた。
(熱い……もっと強く握っても大丈夫だったよね……。つーか……やっぱりこれ絶対に前
よりも大きくなってるって! 色だって前よりに黒ずんできてるし……このバカ! 何で
こんな所ばっかり成長させてんのよ! こんなの、こ、困る……ッ!)
 前回比の一.一五倍は確実に巨大化していると結論付け、困惑した美琴はペニスをシコ
シコと扱きながら、恨みがましい上目遣いを上条に向けた。
「ん? 何なの……それで気持ちいいけど……?」
 訳もわからず上条は、とりあえず率直な感想を述べた。
「なっ、何でもないわよ、バカッ!」
「えっ? えっ? 何?? ちょっ、おわぁぁぁッ!」
 美琴はギューっと極太の肉棒を強く握り、まるで怒りをぶつけるように素早く前後に移
動させた。娼婦のように実に手馴れた手淫だった。たちまちに上条を追い込んでいく。
(まったく! これ以上ココが大きくなっちゃったら、こっちの身体がホントにおかしく
なっちゃうわよ! もーっ、ちょっとはこっちの都合も考えなさいよねッ!)
 現時点でも毎回失神するぐらい気持ちよくされてしまうのに、ここからさらに大口径の
ウェポンに進化されてしまっては、もう取り返しのつかない事になってしまうではない
か! と美琴はブルルと裸身を武者震いさせた。
「あっ、ああ……っ、気持ちいい……ううッ! はぁはぁ……美琴、お口で……」
 尿道口から滲み出てくる無色透明のカウパー液。
 美琴は器用に右手を動かしながら舌で掬うようにその粘液を舐め取り、口腔内で味を確
認する。無味無臭。だが、ガツンと頭蓋の中身を直接に揺さぶってくるような衝撃。全身
の産毛が一気に逆立ち、白磁の柔肌にゾワゾワと鳥肌が立つ。
 そして、次の瞬間、
「はむぅぅッ! ちゅっちゅっ、れろっ、ぴちゅ……ちゅっ、はぁむ、んん……ッ! ち
ゅぱぁちゅぱぁ、ぬりゅ……」
 美琴は、はしたなくペニスにむしゃぶりついていた。
 まるで犬そのものだった。
 鼻息を荒げ夢中に裏筋や凹んだ肉キノコの傘の部分を舐め上げ、ただ黙って嚥下するの
は麗しの我慢汁。そのたびに鮮やかな色艶をした亀頭は、ビクビクと可愛いらしい反応を
示した。嬉しくて堪らない。左手で陰膿を軽く鷲掴んで、ムギュムギュと睾丸マッサージ。
「あっあっああッ! そ、それっ、気持ちいい……うううッ! はぁはぁ……」
 情けない顔で呻いている上条の顔を上目遣いで認識し、美琴は激しく嗜虐心をそそらせ
る。もう我慢できない! とばかり胸をときめかせ、彼女はアーンとお口を大きく開け亀
頭を口内に頬張った。
(熱くて、火傷しちゃいそう……うわッ! お口の中でピクピクしてる……ふふっ、可愛
い……)
 そのままゆっくりと頭を前後に動かし口腔ピストンが始まった。
「うう……っ、あっあっあっ、はぁはぁ……美琴、う、うまい……何でそんなに……くぅ
ぅぅッ!」
 美琴のフェラチオの技術は、前回よりも格段に上達していた。何故なら毎日バナナを使
って血の滲むような特訓を繰り拡げていたからだ。
「んん……っ、ちゅっ、ぬりゅ、ちゅぱちゅぱ、んっんっんっ、ふぁむ……、ちゅぱちゅ
ぱっ、ずりゅりゅ……っ」
541孕ませ超電磁砲 4:2010/03/26(金) 22:38:30 ID:NR0/Mx4H
 口腔ピストンが加速していく。
 美琴は、愛らしいほっぺをべこっと凹ませバキューム。卑猥すぎるフェラチオ音が、密
閉されたバスルームに反響した。口内では朱舌が淫らに蠢き、出し入れされる亀頭に絶え
ず纏わりついた。
「はぁああッ! もうダメだッ! あっあっ、ああ……はぁはぁ……」
(またお口の中でおっきくなってる!? も、もう我慢できない! せ、精子ぃぃぃ! 
早く当麻の精子飲みたい!)
 奥へ。
 もっと奥へ。
 美琴は嗚咽しそうなほど喉奥まで、猛々しい剛直を咥え込んだ。
「ずりゅっ、ぬちゅ、れろれれろ、ずっぽっ、ふぁぁああ……んんッ! ちゅぱぁ、ずち
ゅっ、ぬりゅ、ずちゅちゅちゅっ」
 苦しくて息ができない、それでもペニスをしゃぶる。
 必死にがむしゃらに一心不乱に、ペニスをしゃぶる。
 この極限まで膨張したグロテスクな肉塊が、愛しくて堪らない。
 だから、喉仏まで突っ込んでしゃぶる。
 美琴は、このままいつまでもこの愛しのペニスをしゃぶり続けていたかった。
「うわぁぁぁッ! は、激しすぎる……どうしたんだ美琴!? あっあっあっ、そんなに
すると、ああぁぁぁぁッ! で、出るッッ!!」
 口内のペニスが慟哭するように震えた。
 射精の瞬間を直感した美琴は、肉幹を握る右手と陰膿を掴む左手に力を込めて、火花を
散らせるよう口腔ピストンを唸らせた。
「むちゅっ、れろれろ、ぴちゅっ、ずりゅりゅッ! んっんっ、ちゅちゅーっ、ずりゅ、
ちゅるちゅるーッ!!」
 そして、美琴がダイソン並の吸引力で巨大な肉勃起を吸い上げた刹那、限界まで溜め込
まれた欲望の塊が口内で破裂したように射精された。
 どぴゅっぴゅッ! ぶちゅぶちゅッ! ずぴゅっぶちゅちゅちゅーッ!!
(んんんんんんッ!! いっぱい精子出てるぅぅーッ! す、すごいいっぱい……!)
 上条の射精は、一度だけでは止まらなかった。
「ううぅぅッ! あああああああああッッ!!」
 と、情けない声を発しながら二度三度と亀頭を膨張させ、続けざまに射精を繰り返した。
 あっと言う間に美琴の口内の貯水量は限界を超え、口角から白濁汚液がブチュブチュと
泡を噴いて吐き出された。
「はぁはぁはぁ……み、美琴さん……すっげー気持ちよかったよ……。何処でそんなテク
ニック覚えたんだ……?」 
 フェラチオのあまりの上達振りに、上条が感嘆の眼差しを向けてくる。
 漸く射精が終わったのを確認した美琴は、口内の精液を零さないように慎重にペニスを
引き抜いた。二つの鼻の穴をツーンと抜ける生臭い匂いと、苦味を伴った濃厚な味わい。
最高に美味だった。
(ヤバイ……美味すぎる……。な、何で当麻の精子って……こんなに美味しいの……)
 美琴は口内のほとんど固形化した状態の白濁を舌で攪拌し、更に奥深くその不思議で芳
醇な味を堪能した。舌がヒリヒリと痺れ、頭がクラクラしてくる。そうやって何度も何度
も舌で掻き回していると、上条の精液は唾液と混ざり飲みやすいスープ状になった。
 少しだけ名残惜しいが、美琴はそのスープを一気に嚥下した。
「ぷはぁぁぁぁぁぁッ! はぁ……はぁ……はぁ……、ど、独学よ……」
 息も絶え絶えに口元にへばりついている白濁の塊を指で掬って舐め取りながら、美琴は
上条の素朴な疑問に答えた。
「そっか、マジで気持ちよかったよ。いやー、センセーがこんなに頑張ってくれたんだか
ら、上条さんも完璧なサービスでお返しするしかないようですね。お風呂から出たら覚悟
しなさい。ふっふっふ」
542孕ませ超電磁砲 5:2010/03/26(金) 22:39:07 ID:NR0/Mx4H
 ハイどうぞ、と言って上条は、亀頭の先端を唇に接触させてきた。尿道に残った精液も
吸い取れと言うのだろう。
 久しぶりに胃に流し込んだ強烈過ぎる味に腰を抜かしてしまった美琴は、素直に肉先に
キスをして尿道口に残った白濁をチュルチュルと吸い取って嚥下した。やはり何度飲んで
も美味だった。
 そして美琴はお風呂から出た後、自分はどんな事をされてしまうのかを想像し、湯船の
中で満身をゾクゾクを震わせるのだった。


「あっ、あっ、あっ、あああ……ッ! い、いやぁん……はうぅぅぅぅッ!」
「れろれろ、ちゅぴ、ぬりゅ、ずずずー。ぷはぁ……っ、飲んでも飲んでも……奥からい
っぱい出てくるな……」
「そ、そんなの汚いから飲むな……あああッ!」
「全然、汚くなんかないぞ。これは美琴の味がしてマジで美味いんだって」
「ううぅぅ……バ、バカ……」
 上条が、獣のように四つんばいになった美琴のお尻に顔を埋めて秘部の愛撫を始めてか
ら、かれこれ三十分が経過しようとしていた。
 びろーんと小陰唇を全開まで拡げられ、くぱぁーと開いた肉唇から決して見られてはい
けないお腹の奥の奥までをたっぷりと視姦され、やがてホカホカになるまで媚粘膜を舐め
回された挙句に膣内にしつこく指や舌を挿入されてしまい、美琴はそのたびに小柄で形の
いいヒップをビクッビクッと震わせながら、上条の枕に悦楽の嬌声をぶつけていた。
「いやぁぁッ! そ、そこは! んっ、んっ、んん……ッ! はあああぁぁッ!」
 包皮を剥かれ赤く充血した無防備のクリトリスに甘く歯が立てられ、美琴は掻き毟るよ
うにシーツを強く握り締めた。
「ん? ここがどうかしたんですか? あーっ、まーたこんなにいっぱいお漏らししちゃ
って、センセーのココはホントに節操がありませんよ」
(こんのぉぉーっ! 私がそこ弱い事知ってるくせにぃぃーッ! つーかもうダメッ! 
 ホントにダメッ! ま、また、イ、イっちゃうぅぅッ!)
「れろれろれろ、ちゅちゅー、ほーらっ……我慢しないでもいつでもイっていいんですよ
……むちゅちゅちゅーっ」
「いやぁぁぁぁぁッ!!」
 上条の口内に含まれた肉真珠に舌先が乱舞するように襲い掛かり、美琴は切羽詰った嬌
声を張り上げた。ぶわっと全身から玉の汗が噴出し、足の爪先がジンジンと痺れだす。前
髪からはバチバチと青白い火花が瞬き、キューっと子宮が謎の力で締め付けられた。
 それは、典型的なエクスタシーへの前兆。
 そして、執拗に弄ばれ過敏になったクリトリスが変形してしまうほど強く吸引された刹
那、美琴は枕を噛み締めながらめくるめく絶頂に押し上げられた。
「はあぁぁぁぁッ! イ、イクッ! イっちゃうッッ!!」
 お尻を持ち上げた恥ずかしい四つんばいの格好で、汗ばんだ背中を艶かしく弓反りにし
ながら、美琴は膣口からぬめった白濁をブシュブシューと噴き出させた。
 日頃の努力(黒子に隠れてのオナニー)の成果の賜物だろか。絶頂時の電撃の暴走は、
今のところは上手くコントロールできているようで、微かな放電ですんでいた。
「まーた、盛大にイっちゃいましたね。センセーは、いったいいつまで我慢する気なんで
しょうか?」
 上条は美琴の尻肉を鷲掴みして濡れた秘唇にキスをすると、勿体無いとばかりに蒸した
愛蜜を吸い上げ、ゴクゴクと喉を鳴らして嚥下した。
(あああッ! ま、またいっぱい飲まれてる……の、飲むなって言ってるのに……ううぅ
ぅ……)
 美琴は瞳を潤ませ、羞恥に顔を紅く染め上げた。自分が上条の精液を飲むのはいいのだ
が、自分の精液を上条に飲まれるのは、やはりいつまでたっても恥ずかしい。女の子は非
常に難しいのだ。
543孕ませ超電磁砲 6:2010/03/26(金) 22:39:47 ID:NR0/Mx4H
「やっぱ美味いな、美琴汁はッ!」
「み、美琴汁言うなッ!!」
 美琴は、四つんばいでつっこみを入れた。 
「それで美琴センセーは、上条さんに何か言う事はありませんですか?」
「……ッ!! ア、アンタなんかに何も言う事なんかないわよ! アンタの方こそ私に何
か言う事あるんじゃないの!」
「そんなに強情になったって駄目なんだから! こんなにオマンコひくひくさせて欲しが
ってる癖に、全然説得力ないんだからね!」
 大変悔しい話だが、上条の言う事は紛れもない事実だった。天に向かって聳え立つバベ
ルの塔のような剛直で、一刻も早くこの甘美に疼く子宮をガンガンに突き上げて欲しかっ
た。
 いったい何故こうなってしまったのだろうか? 決戦兵器まで用意したというのに、結
局いつものパターンに陥ってしまっているではないか? と美琴は朦朧とする脳裏にそん
な疑問を宿した。
(いったい何がいけなかったの? もしかすると……フェ、フェラチオしてあげたのが拙
かった訳? だってだって久しぶりだったんだし、ホントに当麻の精子が飲みたくて我慢
できなかったんだからしょうがないじゃん!)
 精飲直後から、もう欲しくて欲しくて堪らなくなっている美琴さん。やはり上条の精液
を貪るように悦んで飲んだ時点で、勝敗は確定していたのかもしれない。
「わかりました。できればこの方法だけは使いたくなかったが仕方ないな……。こっちの
穴を使用させて貰う事にします!」
 こっちの穴とはどっちの穴なのだろうか? まぁ、今更いちいち説明する必要はないだ
ろうが、あえて言わせて貰うと肛門です。
「ちょ、ア、アンタッ! そっちはダメだっつってんでしょうがぁぁぁ! 卑怯よ! そ
こは絶対に反則なんだからッ!!」
 行為を始める前にちゃんとルールを決め合った訳ではないのだが、美琴は自分の独断と
偏見で肛門に指を挿入するのは反則行為とみなし、激しく上条を非難した。が、上条はそ
んな事など一切お構いなしに、ひくつくアヌスに人差し指を突き立ててきた。
「そんなところに指を入れちゃ……ひゃぁぁッ!! あッ! あッ! あああぁぁぁ
ッ!!」
「ほーらほーら、どんどん奥まで入っていくぞ。うわー、美琴タンのお尻の中はギュウギ
ュウで温かいなー」
 美琴は肛門を締めて異物の侵入を必死で防ごうとするが、あえなく失敗。あっさりと中
央突破を許してしまい、上条の人差し指は、根元までずっぽりと直腸内に挿入されてしま
った。
「ああああッ! お、お尻……ッ! お尻は……くぅぅぅッ! ああぁぁ……はぁ……は
ぁ……」
「よーしっ、全部入ったぞ。美琴タンはお尻も大好きだからねー。ん? 美琴タンは、い
つものやって欲しいのかなー」
「そっ、そんなッ! グリグリするのはダメなんだから! はうぅぅッ! いやぁぁぁぁ
ッ!!」
 直腸内の指にドリルのような回転が加えられ、美琴は悲鳴のような嬌声を張り上げた。
 上条によって開発された彼女の肛門の感度は、ぶっちゃけ膣内と同等かあるいはそれを
上回るほどまで高められている。従ってこの容赦のないドリル攻撃は、彼女をあっという
間にオーガズム一歩手前まで押し上げるのだった。
(いやぁぁぁッ! グリグリ気持ちいいぃぃ! ホントはお尻なんかでイッたらダメなの
に、お尻でイッちゃいそうになってるぅぅッ!)
544孕ませ超電磁砲 7:2010/03/26(金) 22:40:24 ID:NR0/Mx4H
 思春期真っ只中の中学生にしてみれば、やはりお尻の穴で絶頂してしまうのは、そこは
かとなく禁忌の香りがしてしまうものなのだ。が、口では何だかんだと文句を言ったりし
ている美琴だが、実際にはたいした抵抗を見せていないのもまた事実。本当に嫌なら得意
の電撃攻撃で肛門攻めを掣肘するのも可能なのだ。しかし、それは決してしない。しよう
とも思わない。背徳と享楽の狭間で心を揺れ動かす、初心な美琴さんなのだった。
「ぬ、抜いてぇーッ! お願いだから、抜いてぇーッ!!」
「こんなにオマンコをグチョグチョにさせてる癖に、そんな事言ったって絶対に信用しな
いんだから!」
 パクパクと激しい息継ぎを繰り返す淫穴からは、壊れた蛇口のごとくブチュブチュと愛
蜜が噴き出し、太股を伝い落ちてシーツにいやらしい地図を描いた。
「んじゃー、今日は特別に二本いくんだからね!」
(えええっ!? 二本??)
 上条は美琴の直腸から人差し指を素早く引き抜くと、今度は人差し指と中指を揃えて肛
門に押し当てた。
「ウ、ウソォォーッ! そ、そんな絶対に無理だってーの! 二本は絶対入らないから
ッ!!」
「絶対に入るから心配するな。自分を信じるな、オレを信じろ! お前を信じる、オレを
信じろ!!」
「バカじゃないのアンタ! あぁぁんッ! いやぁぁぁ……ッ! ダメーッ! ダ、ダ
メーーッ! あああぁぁぁぁ……ッ!!」
 二本の指は美琴の不浄の穴をぱっくりと押し拡げ、ゆっくりと確実にお尻の中へと収納
されていく。
 第一関節を通過。
(ふぁぁぁ……は、入ってきてるぅぅぅ!) 
 第二関節を通過。
(ウソッ! ウソォォーッ! お、奥まで……来てるぅぅッ!)
 そして上条の二本の指は、美琴の直腸内に綺麗さっぱり根元まで突き刺さった。
(そ、そんなッ!! 全部、は、入っちゃったの!?)
「だから絶対に入るって言ったんだからね」
「ふぁあぁぁ…………っ」 
 奈落の底へと沈んでいくような脱力感に飲み込まれる美琴。全身が蕩けるようにフニャ
フニャになり、額から脂汗が滝のように流れ出た。
 お尻の中の二本の指が『ク』の字に曲がり、直腸のお腹の側を掻き毟るように刺激して
きた。
「ダメーッ! う、動かすの禁止!! はぁああああッッ!!」 
「もーっ、ココが一番気持ちいい癖にそんな事ばっかり言って!」
 ゴリッゴリッと二本の指の屈曲運動が力強く加速。甘美な振動が膣まで伝わり、お尻の
中は壮絶な快感の嵐だった。排泄を行う不浄な場所に指を突っ込まれて気持ちよくなって
いる自分が情けない。羞恥のあまり消えて無くなってしまいたい衝動に駆られてしまう。
だがしかし、いったい何なんだろうか? この胸の奥底に潜む満身を焼き尽くしてしまい
そうなほどの激情は。
(こんなに屈辱的な事をされてるのに、私は悦んじゃってるの!?)
 直視したくない自分の本性を目の当たりにしてしまう美琴。
(違う違う! お尻を弄られて私は悦んでなんかない! このバカに無理矢理されてるだ
けなんだから!! ぜ、絶対に悦んでなんかないッ!!)
 美琴は、そうやって辛い現実から視線を逸らしてはみたものの、身体の方は大変に正直
者だった。
 汗でしっとりと濡れた桃尻がプルプルと震え、腹筋が乱暴なひきつけを繰り返す。性感
帯を正確無比に刺激され、アナル神経に最大限の負荷が加わり、骨盤が燃え上がるように
官能的に疼く。次の瞬間、直腸と産道が同時にキューッと急速に収縮した。
「お、お尻で、お尻で気持ちよくなっちゃう! イ、イっちゃうぅぅッ!! ひゃああぁ
ぁぁぁぁぁッ!!」
545孕ませ超電磁砲 8:2010/03/26(金) 22:41:03 ID:NR0/Mx4H
 青白い稲妻が虚空を切り裂いた刹那、美琴は尿道口から噴水のように潮を撒き散らしな
がら、過激なオーガズムの津波に飲み込まれた。
「ほーらっ、またイっちゃた。美琴タンはお尻の穴でイっちゃうような変態だって、そろ
そろ自覚しなさい」
「はぁはぁ……はぁ……そ、そんな……」
 燻る絶頂の余韻に浸りながら、美琴は、これはちょっともう無理だな、と少しだけ達観
した。お尻だろうがなんだろうが気持ちいいものは気持ちいいのだ。こればっかりはもう
認めざるを得なかった。
「さーて、そろそろ続き始めますか。美琴タンは、いったいいつまで我慢できるのでしょ
うかねー?」
「いやぁぁッ!! もう無理! ホントに無理だから、もう許してぇぇーッ!!」
 結局、毎度のように泣きながら許しを請う美琴だった。
「許して欲しいんだったら、さっさとおねだりしなさい」
 上条は、厳しい口調で答えた。さもないとまたいつでもいきますよ、と直腸に圧力を加
えてくる。
「ああぁぁ……」
 アナルを人質に取られてしまった美琴には、もはや選択肢は残されていなかった。
「どうしたんだ? おねだりしないんだったらまたお尻でしちゃうぞ」
「言うからッ! ちょ、ちょっとだけ待って……」
 敗北感に打ちのめされながら、美琴は気を落ち着かせるため深呼吸する。そして、もし
他の誰かに聞かれれば即座に自殺しなければならない恥ずかしい台詞を、なけなし勇気を
振り絞って高らかに叫んだ。
「オ、オチンポ奴隷のはしたない美琴のオマ、オマ……ンコに、ご主人様の、カリッ、カ
リ高、チ、チンポをぶち込んで……メ、メチャクチャのボロボロになるまで折檻してくだ
さいぃぃ……ッ!」
「却下」
「何でだコラァァーッッ!!」
 こっちは文字通り命を張って放送禁止の台詞を口にしてるというのに、あっさりとダメ
出しされてしまった美琴は激昂する。
「この前言ったのと殆ど変わってないじゃないか。もっとウィットに富んだオリジナリテ
ィー溢れるおねだりじゃなければ、上条さんは認める訳にはいきませんですよ」
(こんのぉぉぉーーッ! いつもいつも調子に乗り腐りやがってェェーッッ!!)
 腸を煮えくり返らせる美琴だったが、お尻の中の指に力が込められると、
「ひゃぁぁぁッ! わかった、わかったから! ちゃ、ちゃんと言いますぅぅッ!」
 あっさりと言いなりになるしかないのだった。
(できればこの言葉だけは言いたくなかったのに……でも言わないとこのバカは納得して
くれないだろうし……ああぁぁ……ホントにもう死にたい……)
 決して使ってはいけない言葉を使う羽目になってしまったパズーとシータの気持ちを、
美琴はこの瞬間初めて理解する事ができた。
「美琴は、お尻の穴で気持ちよくなるような、へっ、変態の牝豚です! ご主人様専用の
オチンポ公衆便所です!! オ、オマンコが疼いて疼いてヌレヌレグチョグチョでもう我
慢できませんッ! ご主人様のぶっといオチンポで美琴のだらしないオマンコをズボズボ
して、ご主人様の大切な子種汁で美琴をおもいっきり妊娠させてくださいぃぃぃッ!!」
 不測の事態に備えて昨夜一時間もかけて考えた台詞を、嫌々というよりもかなりノリノ
リで言い放った美琴さん十四歳。何事も備えあれば憂いなしである。
「そこまで美琴タンが言うんだったら、今すぐハメてあげなきゃしょうがないな。もーっ、
美琴タンは本当に変態さんなんだから」 
 肛門から指を引き抜かれた美琴は、ベットの上に仰向けに寝かされた。素早く上条が覆
いかぶさってくる。全身で感じる心地よい重みと温もり。パンクしそうなほど激しく高鳴
る鼓動。心地よい緊張感と待ちきれない期待感が胸の奥で交差し、電撃少女は未成熟な裸
体を小刻みに震わせた。
546名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 22:41:10 ID:mdQSWIMq
547孕ませ超電磁砲 9:2010/03/26(金) 22:41:58 ID:NR0/Mx4H
(ヤダッ……すっごくドキドキしてる……も、もう我慢できない! 早く、早く当麻のオ
チンポが欲しいッ!)
 蒸した白濁で塗れた肉孔にカウパーで汚れた亀頭の先端が押し当たり、くちゅりと卑猥
な水音が奏でられた。
「入れるぞ……」
「は、早く……早く、き、来て……」
 ズブズブズブ。
 万全すぎるほど準備が整えられ潤った膣道に、反り上がった逞しい男根が静かに埋没し
ていく。
「んんん……ッ! は、入って……あっあっ、はあぁぁッッ!」
 待ちに待ったペニスの感触を括約筋を絞めて確認しながら、ブルルと歓喜に膣ヒダを震
わせた。
 上条のペニスのサイズは、普通の高校生の平均値をかなり上回って長くて太い。中学生
の未発達な柔膣では、初期の頃は挿入にかなりてこずったものだが、今となっては完全に
形を覚えこみ、蛇が獲物を丸呑みするかのように自ら積極的に咥え込んでいく。
「くぅぅぅッ! ふあぁぁぁぁ……ッ!!」
 感無量だった。
 ペニスの力強い脈動を感じていると、何故これほどまでに自分は安心してしまうのだろ
うか? 欠けていたパズルのピースがガションと合わさった瞬間のような爽快感。元から
ここにあった物が戻ってきたかのような懐かしい錯覚を覚え、もう二度と膣外に出したく
ないと切に願う。
 だから美琴は、夢中になって繰り返し括約筋を絞め上げ、膣内の愛しい存在を狂おしい
ほどに堪能した。
「そんなにがっついてこなくても、抜いたりしないから大丈夫だぞ」
「なっ! ががが、がっつくって何の事よ!」
「だってお前、いつも入れたらこうやってすぐにギュッギュッて絞めてくるじゃないか」
「そ、そんなの知らない! アンタ何バカな事言ってくれちゃってるのよ! ちょっ、ち
ょっと疲れてるから勝手にこうなってるだけなんだから! 別にがっついてるとかそんな
事ないんだから!」
 完全に上条に見透かされていた事に錯乱し、美琴はかなり苦しい言い訳を必死でする。
「はいはい。んじゃーそういう事にしておきますか」
「な、何よ。その『またか』ってみたいな態度は……」
「美琴タンは可愛いなーって事だよ」
「……ッ!? バ、バカッ! こんな時に何言っちゃってんのよ!」
 美琴は、眉を顰めて唇をツーンと尖らせる。そうやってわざと不機嫌そうな顔を作って
いないと、嬉しさのあまりデレデレの恥ずかしい表情を上条の前に晒してしまうからだ。
「そろそろ動きますけど、今夜はもう寝かさないんだからね」
 身体を密着させたまま、小刻みで優しい出し入れが開始された。
「はぁあっ、やんッ! あっ、あっ、ああぁんッ!」
 我慢汁で濡れた亀頭の先端が、実にタイミングよくぷちゅぷちゅと子宮口にフレンチキ
スを繰り返してくる。
(あああッ! そ、そこっ、き、気持ちいいぃぃ……はぁはぁ……んん……ッ! な、何
でこんなに気持ちいいの……)
「美琴タンはトントン好きだもんね。ほーらっ、『トントン大好きぃぃーっ』て言ってみ
なさい」
 トントンとは、『子宮口を優しくトントンする』というこのバカップルだけにしかわか
らない隠語だ。ちなみにこの他にも、グルグルやペロペロなどがあったりする。
「あああッ! あっあっ、あんッ! ト、トントン……す、好きぃぃぃぃーッ!」
548チョ・ゲバラ:2010/03/26(金) 22:42:49 ID:NR0/Mx4H
次回に続くんだよ・・・・
549名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 00:08:12 ID:5DoeZDMS
おおっ!!リアルで拝見!
作者様、超乙!!

御坂妹(ペニバン付き)の強襲は、いつぞw…
550名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 01:28:56 ID:gXH68DLP

ふぅ・・・

チョ・ゲバラは化け物かッッ!!!

孕ませスキーには、 たまりませんよ!
551名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 01:48:18 ID:lUunZkHZ
乙です

駄目だ
美味しすぎる
552名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 02:42:53 ID:gvtkon84
>>548
GJ!
相変わらずの変態っぷり(褒め言葉)に脱帽
553名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 17:00:59 ID:ItpFJBjV
>>548
いいエロスGJ!!
やっぱり書くより読む方がいいね!!
台詞マワシ参考になります
554名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 20:29:33 ID:0kiwGq84
とてもエロくてGJなのだが、上条さんの美琴タンにちょっとイラっとくる
でもチョ・ゲバラさんのSSは大好物です
いいものを読ませていただきました
555チョ・ゲバラ:2010/03/27(土) 22:48:59 ID:pZKs0a5N
続きなんだよ。
556孕ませ超電磁砲 10:2010/03/27(土) 22:49:48 ID:pZKs0a5N
 深い快感を得るのに必ずしも激しい抽送は必要ではない。優しい抽送でゆっくりと時間
をかけてお互いの愛を確かめ合い共に昇りつめていくようなセックスでも、ガンガンに子
宮を突き上げるような激しいセックスと同等の快感を得る事は充分に可能なのだ。美琴は、
今までレイプのような激しいセックスが好きだったが、最近は優しいセックスのよさにも
目覚めて大好きになっていた。だいたいこんなにも涙が出そうになるほど幸せなのに、早
く終わらせてしまうなどもったいないではないか。
「美琴タンは、動かし始めたらいっつも素直になるよな。ほーらっ、トントン、トント
ン」
「ふぁああッ! いやぁっ、あんッ! はぁはぁ……キ、キス……キスして……」
 目の前に大好きな人の唇があるのだ。どうして求められずにいようか。
 上条は、頬やおでこに優しくキスをしてくるが、一向に肝心な場所にはしてくれない。
それどころか触れる寸前まで近づき期待を持たせておいて、また別の場所へと遠ざかって
いく。焦らされているのは明々白々だった。
 美琴は、マジで憤慨した。
「コラァァーッ! 意地悪すんなやぁぁーッ!! 唇ッッ!! 早く唇にしろぉぉーーッ
ッ!!」
 こんな事くらいでマジギレするのは些か大人気ないと思うかもしれないが、繋がったま
まするキスが三度の飯より大好きな美琴にしてみれば、半狂乱になってしまうほど切実な
問題なのだ。
「わかったわかった。美琴タンはホント子供みたいですね」
 唇と唇がむちゅーっと重なって拉げる。そのまま上条の首に腕を絡ませ強引に引き寄せ
ると、美琴は空腹の赤ちゃんが母乳を貪るように唇を吸引した。 
「はむっ、ちゅちゅーっ、んんっ、んっんっ、ちゅっ、れろれろ、ずりゅりゅ……」
 口腔内で肉帯が一体となり妖艶なワルツを舞う。生成され続ける肉汁がシェイク。甘っ
たるい魅惑の味わいが、ぶわっと口内に拡散されていく。
「んんん……ッ! ぬりゅ、ちゅちゅーっ、ぴちゅっ、ふぁあぁッ! ちゅちゅーっ、ず
ちゅっ、むちゅちゅちゅーっ」
 美琴はツンツン頭に手を差し入れクシャクシャにしながら、夢中になって蒸した混合液
を嚥下した。胃の中で先ほど飲んだばかりの精液とそれとが、更に芳醇に一体となって煮
えたぎる。激しく熱い。絶え間なく突かれ続ける子宮は早くも悲鳴を上げ、胎内は瞬く間
に淫熱によって支配されていった。
「はうぅぅッ! はぁはぁはぁ……、ふぁあッ! あっあっあっ、あんッ! はぁんッ!
 んん……ッ!!」
 唇が離れた瞬間、美琴は息も絶え絶えとなって酸素を補充した。脳裏が妖しく霞むよう
にぼやけ、網膜にチカチカと白光が明滅する。そして、再び息つく暇が与えられず唇が奪
われた。
「はぁむむッッ! ちゅっ……ぬりゅ、れろれろ、ぴちゅ……っ、ふぁむっ、ちゅちゅち
ゅっ」
 長い長い大人のキス。
 一分経過、二分経過……。
 口内に次々と流し込まれてくる魅惑のスープを飲み干し、美琴は未発達な身体を芯から
燃焼させた。淫肉の結合部からは、本気の証が淫猥に泡だって掻き出され、男女の股間に
べっとりと卑猥に纏わりついた。
 五分経過、六分経過……。
「んんん……ッ! んちゅ……っ、ちゅぴっ、ずりゅりゅ、ぬりゅ、んん……ッ!! ん
んんんッッ!!」 
 規則正しくゆっくりと膣道を通行する嵩高ペニス。一定感覚で衝突してくる亀頭の先端
に子宮のお口がはむはむっと吸い付きカウパーを嚥下した。上下同時のエッチ過ぎるデ
ィープキスに大興奮し、美琴は両脚を上条の腰にキュっと巻き付かせ、切な過ぎる快楽の
虜となった。
557孕ませ超電磁砲 11:2010/03/27(土) 22:50:21 ID:pZKs0a5N
 十分経過……。
「はぁあああッッ! はぁはぁはぁ……あああ……ッ! な、舐めて……舐めてぇぇーー
ッ!!」
 十分間も唾液を飲まされ続けお腹いっぱいになった美琴の、暫くぶりに唇を開放された
第一声がそれだった。
 常盤台の電撃姫は、顔面を上条の唾液でベトベトにされるのが大好きなのだ。愛してい
ると言ってもいい。自分でも、ちょっとおかしな性癖だな、と自覚はしているので、普段
は恥ずかしくてとてもおねだりできないのだが、現在のような切羽詰った状況になると、
もう我慢できなく本音が出てしまうのだった。
「ん? ペロペロして欲しいの? して欲しかったら『ペロペロしてーっ』て言ってみな
さい」
「はぁはぁ……はううぅぅッ! はぁ、はぁ……ぺ、ペロペロ! ペロペロしてぇぇー
ッ!」
 もう完全に上条のいいなりの美琴さんだった。
 上条は、ニヤニヤしながら唾液をたっぷりと塗した朱舌を顔に這わせてきた。
「はうぅぅッ! はああぁぁ……ペロペロ……ペロペロ……」
 目眩がするほどの充足感に酔いしれる美琴。ヤバイくらいに心地がよい。こうやって犬
のように顔を舐められているだけで、彼女は興奮しすぎて失禁してしまいそうになるのだ。
「あっあっ、はぁぁああッ! そっ、それはッ!! くぅぅッ! いやぁぁぁぁッ!!」
 上条の腰使いが、前後のピストン運動から円を描くようなグラインド運動に変化。亀頭
がグルグルと回転して、子宮口をゆっくりと嬲るように攪拌してくるのだ。
「美琴タンは、トントンとグルグルどっちが好きなの? 上条さんだけにこそっと教えて
貰えますか?」
 こんな究極にどうでもいい上条の質問にも、ハメられて素直になってしまった美琴は真
剣に悩んでしまう。
 正直、甲乙付け難い究極の選択。
 トントンで静かに涅槃に追い詰められていくのも好きだし、グルグルで内臓全体を掻き
回されているような感覚も最高だった。
「どっ、どっちもッ! どっちも好きぃぃッ! 大好きぃぃぃーッ!!」
 なので、どちらかを選ぶなんてとてもできない美琴だった。
 灼熱の巨大肉キノコが膣奥で回転するたびに、下腹部全体が恍惚の淫熱に侵食されてい
く。理性のダムは決壊寸前。最大限まで昂揚された肉悦のボルテージが、幼い子宮を食い
破って開放されようとしていた。
(ダメッ! の、能力が……全然コントロールできない……)
 執拗な子宮攻めに耐えかねた美琴の前髪から、危険な蒼い稲妻がスパークスパーク。や
はり付け焼刃のオナニー特訓では、完全に能力をコントロールする事は難しかったようだ。
「あらあらーっ、美琴タンはもうイっちゃうんですか? でもダメですよ。勝手にイった
りなんかしたら承知しないんだから」
「はぁぁぁッ! はぁはぁ……そ、そんな……もう我慢できない! 」
「だーめっ、もし勝手にイったりなんかしたら、全部膣内に出しちゃうんだからね!」
「えええッ!? 膣内に出したら、あかっ、あかっ、赤ちゃんできちゃうッ!」 
 本日は危険日ど真ん中なのだ。
「じゃー上条さんが、いいって言うまで我慢しなさい」
「いやぁぁぁッ! ホ、ホントにムリなの! もうイキたいッ! お願いだからイカせて
ぇぇーッ!!」
「だーかーら、イキたいんだったら我慢しないで、いつでもイっていいんだってば。その
かわり上条さんは膣内に出しちゃうんだからね」
「あああッ! だ、だから膣内は……ダ、ダメッって言ってんでしょーがッ!!」
「またそんな強情ばっかり言って。ホントは膣内に出して欲しいんでしょ? 膣内に出し
たらすっごく気持ちいいよー。最近、膣内出しはご無沙汰なんだし。久しぶりに出しちゃ
う? 出しちゃいますか? 美琴タンどうするー?」
558孕ませ超電磁砲 12:2010/03/27(土) 22:51:06 ID:pZKs0a5N
 耳元で悪魔が囁く。
(そ、そんな! 赤ちゃんできちゃう日なのに……膣内に……膣内に……ああぁぁ……膣
内にぃぃッ!!)
 排卵日に膣内射精という最大の禁忌を前にして、美琴の胸の内は激しい葛藤に囚われた。
本来なら絶対にNGのはずなのに、悪魔の執拗な誘惑によってちっぽけな理性はボロボロ
に崩れ落ちていく。
 これが女の本能なのか? あるいは種を残そうとする生命のメカニズムなのかは、よく
わからない。ただ、過激な淫悦の激情が、美琴に膣内射精を苛烈に求めさせた。
「いやぁぁぁぁぁッ! もういいッ! なっ、膣内に出してェェェーーッッ!!」
「ホントに出しちゃっていいの? 赤ちゃんできちゃうかもしれないよ? ホントにいい
の!?」
「いいからッ! 早く膣内に出してーッ!!」
 美琴は、最後の力を振り絞って上条の身体に抱きついた。
 グラインド運動がフィニッシュに向けてピストン運動へ移行する。高速の前後運動。唸
りを上げた嵩高ペニスが激しく波打つ柔膣を闊歩し、ゴリッゴリッと膣肉を抉りながら膣
奥へと突撃していく。
「ひゃぁああぁぁぁッ!! ひいいいぃぃぃッ!!」
 幼い子宮が悦楽の絶叫を張り上げた。
 鼻先で無数のフラッシュが一斉にたかれ、鼓膜が破れそうなほど劈く轟音が頭の奥底か
ら鳴り響く。満身を切り裂くような鋭い絶頂感。美琴は一突きごとに泣いて許しを請うが、
上条は決して止まらない。
「イクッッ! イクゥゥーッ!! はあぁぁぁぁぁぁッ!!」
 プシュプシューと尿道口から勢いよく潮が噴き出したのと同時に、美琴は肢体をビック
ゥ! ビックゥ! 悦び悶えさせながら、圧倒的なエクスタシーの奔流に押し流された。
「全部、美琴の膣内に出すからっ! うわぁぁぁッ!」
 上条が渾身の力を込め膣内に怒張を突き刺した刹那、それは噴火した。
 ずぴゅぴゅっ! ぶちゅぶちゅぶちゅっ! どぴゅずぴゅぶちゅちゅっ!
「いやぁあああッ! 出てるッ! 膣内で熱いのがいっぱい出てるゥゥッ! 赤ちゃんで
きちゃう日なのに、いっ、いっぱい出されちゃってるよ……はうぅぅぅぅ……」
 子宮口に亀頭を押し付けたまま射精は繰り返し行われ、火傷しそうなほど熱した白濁の
溶岩が何度も吐き出された。
 ウネウネと蠕動する膣肉が白濁をポンプのように吸引していき、淀みないプロセスで子
宮内へと送り込んでいく。膣細胞に染み渡る快感と至福の見事なコラボレーション。美琴
は力尽き果て、大の字になってベットに横たわった。
(ああぁぁ……やっぱり膣内出しは、き、気持ちいい……)
 膣外射精と膣内射精の快感の差は歴然だった。
 快感神経はオーバーヒート。
 上条の唾液で塗れた美琴の顔は、ふにゃーと蕩けるようにだらしなくなってしまう。
「ア、アンタねー、あれだけ膣内に出したらダメって言ったのに、赤ちゃん出来ちゃった
ら、どっ、どうすんのよ……」
 膣内に出してェェーッ! と自分で叫んだ事は棚に上げ、絶頂したばかりの恥ずかしい
顔を上条に見られないようにそっぽに向け、別に膣内出しされても全然気持ちよくなかっ
たんだからねっ! とばかりに精一杯の虚勢を張る美琴さん。流石は常盤台中学のエース。
堂に入ったツンデレぶりだった。
「安心してください。その時は上条さんがちゃんと責任取りますから」
「なッ!! ななな、何バカな事いってんのよアンタはッッ!!」
「つーかねー。まだ全然終わってないんですよ。本番はこれからなんだからね」
「えええッ!?」
(ほ、本番って、いったい何が始まっちゃう訳??)
559孕ませ超電磁砲 13:2010/03/27(土) 22:51:58 ID:pZKs0a5N
 膣奥でひくつく亀頭が、クチュクチュと子宮口を穿るように蠢きだす。
「ちょッ! いっ、今は、動くのダメッだってば!? すっごい敏感になってるから!」
「いいからいいから。今からすっごくいい事してあげますから」
 クチュクチュは止まらない。奇妙な動きだった。何かとんでもない目的があるようで、
美琴は物凄く嫌な予感がする。 
「ちょっ、なっ、何するの!? んん……っ、はぁんっ、はぁはぁ……えええッ! ま、
まさか!?」
「今から美琴タンの一番大切な場所に入れちゃうんだからね」 
「ウ、ウソォォーーッ!!」
 美琴の一番大切な場所。すなわち子宮の中に、あのぶっとい奴を突っ込んでしまおうと
上条は言うのだ。 
 さしもの常盤台中学が誇るエースも、これには流石に参った。
「コラァァァーーッ! そ、そんな所そんなおっきいのは絶対に入んないんだから
ッ!!」
「大丈夫だって。子宮だって歓んでこんなに下がってきてるんだから、これくらいの大き
さだった絶対に入るよ」
「いやぁぁぁぁッ! ダメッ、ダメッ、ダメェェェェーーッ!!」
 異常な動悸の高鳴りと全身から滲み出てくる嫌な汗。抵抗しようにも事後の余韻が燻る
未成熟な肢体は、指一本すら思い通りに動いてはくれない。まさに絶体絶命のピンチ。
(そんなところにホントに入っちゃうの!? えええッ! ちょっ、えええええッ!!)
 大好物の新鮮な精液をたらふく飲んで酔っ払った子宮のお口は、もう馬鹿になってユル
ユルの状態だった。なのでたいした抵抗すらできず、とんでもない奴の不法侵入を許して
しまう事になった。
 ズボッッッッ!!
 美琴の胎内で嘗てないほどの衝撃が迸った。
「ふにゃぁぁッ!?」
「ほーらっ、先っぽ入っちゃったぞ……」
「!?!?――――ッ」
 関東大震災クラスの悦楽の激震に、美琴は言葉を失い我を忘れた。
「よーしっ、このまま全部入れちゃうんだからね……」
「――ッ!? はっ、はうぅぅ! はうぅぅ!」
 情けない奇声を発してイヤイヤをする美琴。
 そして、極悪のペニスが子宮口を限界まで押し拡げ、赤ちゃんを作る神聖なる場所に突
入した。
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁーーッッ!!」
 美琴は、子宮の処女を喪失した。
(ウソォォッッ! は、入っちゃった!? そんな、ホントに入ってる……赤ちゃん作る
場所に入ってるよ……) 
 ペニスの挿入を想定していない幼い子宮は、蜂の巣をつついたような大混乱に陥り、矢
継ぎ早にエマージェンシーを脳内に送りつけた。
 処理不能。
 まるで麻疹にかかったように身体が淫熱で高温に熱し、柔膣がビクッビクッ! と激し
い痙攣を繰り返した。
 理解不能。
「センセー報告します! 美琴タンのオマンコが凄い事になってます!」
「ふにゃぁぁぁッ! わ、わかんにゃい……わかんにゃいよ……」
 それは、一部では都市伝説と謳われた膣痙攣だった。
「うわっ……これ気持ちいいぃぃ! こんなにすごかったら、すぐに出ちゃうな……」
「にゃぁぁぁッ! らめぇぇッ! お、おっぱい、らめぇーッ!!」
560孕ませ超電磁砲 14:2010/03/27(土) 22:52:49 ID:pZKs0a5N
 ムギューと未発達な双子の果実を鷲掴みにされてしまう美琴。快感のレベルが普段とは
段違いだった。まるで全身がクリトリスになったかのように敏感で、搾乳されただけで絶
頂しそうな勢いだった。
「なんで? 美琴タンは、おっぱいモミモミされるの大好きでしょ?」
 遠慮なしに揉み込まれてしまう掌サイズ。おまけにピーンと勃起したサクランボも、キ
ューと指腹で潰されれてしまう。
「はにゃぁッ! かっ、身体がおかしくなってるから、らめぇなのぉぉッ!」 
 ちなみ美琴がわざと猫語を使っていない事だけは、彼女の名誉の為に明記しておこう。
「じゃー、こっちはどうなのよ?」
「そっちはもっとらめぇぇーッ!! はにゃぁぁぁッ!」
 下半身の小粒なサクランボも摘み潰されてしまった。
「そんな我儘ばっかり言って。もーっ、だったらもう動いちゃうからね」
(えええッ!! こ、この状態で動かしちゃう訳!? そんな事されちゃったら絶対に死
ぬ! 死んじゃうってッ!!)
 簡単にシミュレートをしただけで解析できた。
「やらっ、やらぁぁッ! そんなのれったいにムリなのぉぉーッ!」
「こらっ、抵抗するんじゃありません。大人しくしてなさい」
 子宮内に亀頭を突っ込まれたヘロヘロの状態でジタバタしたところで、所詮はまな板の
鯉のようなものだった。抵抗空しく上条に両手首を掴まれた美琴は、そのままぐいっと綱
引きのように引っ張られてしまう。
「ひぃぎいいぃぃぃぃぃッ!!」
 更に奥深くまで赤ちゃんのできる場所に突き刺さる鋼鉄のような怒張。恐るべき淫圧が
処女を喪失したばかりの子宮に襲い掛り、二人の本気汁のミックスジュースが押し出され、
膣外にブブブと淫猥なメロディーを奏でて排出された。
「動くぞ、美琴タン……」
 上条の抽送が開始され、美琴は両腕を拘束されたまま犯された。
「にゃぁッ! にゃぁぁぁッ! はにゃッ! はにゃぁぁぁぁッ!」
 パァーンパァーンと激しいに肉の衝突音が部屋に木霊する。
 腕を引き寄せる力と腰を突き入れる力が相乗され、それらはペニスの強烈な突進力とな
って狭い産道をズボズボと疾駆する。一度こじ開けられた子宮頚部はそのままの状態で嵩
高ペニスを黙って咥え込み、そのエネルギーは分散される事なく一点集中に牝の生殖器の
中で放出された。
「ひぃぎぃぃぃぃッ! ふにゃぁッ! ふにゃぁッ! はぁはぁはぁ……んん……ッ!ひ
ゃぁぁぁぁぁッ!」 
 ピクピクとひきつけを起こすベチョベチョに濡れた肉唇。灼熱の肉棒が引き抜かれるた
びに柔膣から鮮やかなピンク色の膣肉が捲れ上がり、挿入と共にまた膣内に収納される。
それらの情景は、この世の物とは思えないほどのエロスを極めていた。
(こんなの頭がおかしくなっちゃうぅぅッ! もう死ぬーッ! 死んじゃうよぉぉー
ッ!!) 
 叩かれ突き刺され揺さぶられ掻き回され捏ね繰られ、それでも容赦のない肉悦のフル
コースは、遠慮の素振りもなく継続された。
「あああッ! 美琴の子宮の中、気持ちよすぎるぅぅッ!」
 上条のピストン運動が、最速に向けてシフトチェンジ。
「はにゃああぁぁぁぁぁッ!」
 失神寸前の美琴の絶叫が部屋に鳴り響いた。
 されるがままに牝器官を犯され続けた美琴は、肩までの茶髪をブンブンと振り回し、両
脚をガバーっとM字におっぴろげながら悶絶した。
 もはやレイプだった。
 そして美琴センセーは、こういうプレイがもう死ぬほど大好きなのだ。ここだけの話だ
が、彼女のオナニーネタの八割は、上条に強姦されるシチュエーションで占められている。
「美琴タンッ! このまま全部子宮の中に出しちゃうんだからね!!」
561孕ませ超電磁砲 15:2010/03/27(土) 22:53:22 ID:pZKs0a5N
「――――ッ!?」
 美琴は、クワッと双眸を見開いて驚愕する。
 子宮の中に直接射精されてしまっては、もう完璧に妊娠してしまうではないか! 先ほ
どは不覚にも膣内射精を許してしまったが、子宮内射精などという暴挙だけは、断じて許
す訳にはいかなかった。
「ら、らめぇぇぇッ! そんな事したらホントに赤ちゃんれきちゃうからッ! れったい
にらめぇぇーッ!!」
「こんなにオマンコぶるぶるの膣痙攣の癖に、またそんな事ばっかり言って! さっきの
膣内出しよりも、ずっとずーっと気持ちいいんだぞ! ホントは子宮の中に直接出して欲
しいんでしょ! いいかげんに正直になりなさい!」
(バカじゃないのアンタはゴラァァーッ!! 私が正直になってたら、もうとっくに何回
も妊娠してるっつーのよぉぉぉ!)
「何も言わないんだったら、このまま子宮に出しちゃうんだよ! ホントにいいんです
ね!」
(おかしいぃぃ! 頭の身体もみんなおかしすぎるぅぅ! もうダメッ!! もう何も考
えられないぃぃ!!)
「はにゃぁぁぁぁぁぁッッ!!」
 美琴はぐいっと頤を跳ね上げ、腹の底から淫悦の雄たけびを張り上げた。
 摩擦によって加熱された膣の痙攣は、過激な暴走を起こしていた。高速で出し入れされ
るペニスをがっちりと捻り上げ、子宮頚部は内部に侵入してくる巨大肉キノコに勇敢にも
キューッと噛みついていく。
「はむぅぅッ!! んんっちゅっ、ぬりゅ、ふぁむっ、んんん……ッ! れろれれろ」
 上条が猛禽類のような鋭い双眸で、唇を乱暴にキスで塞いできた。美琴は小動物のよう
に大人しく唇を差し出し、強引に注ぎ込まれてくる唾液のスープを貪り飲んだ。
 そのまま暫くいやらしいキスが続く束の間のインターバル。
 終焉に向けて静かに体位が変更された。
(いやぁぁぁぁッ! こ、この体位は……ううぅぅぅッッ! は、入ってくる……奥に…
…奥に入ってくる……ッ!!)
 屈曲位。
 正常位のバリエーションの一つで、上条に両脚を肩に担がれそのまま体重を掛けて覆い
かぶさられる。そのため美琴の身体は息苦しいまでに二つ折りに屈曲し、淫肉と淫肉の交
差部分に重さが集中、極太ペニスは深々と牝の生殖器に挿入されてしまうのだ。
「あッ! あッ! あッ! はぁはぁ……んんん……ッ! はにゃぁぁぁぁッ!!」
 それは、悦楽のメルトダウンだった。
 崩壊する自我と理性。
 潤んでぼやけた双眸に優しいアイコンタクト。
 刹那、上条の腰が激動的に躍動した。
「ふにゃッ! ふにゃッ! ふにゃぁぁぁぁぁッッ!!」
 真上から打ち落とされる全体重が込められた強烈な一撃一撃は、ツンデレ少女を一匹の
発情した牝に変貌させた。もう、尿道口から潮が噴水のごとく垂れ流しの状態。
「とうまぁぁーッ! 好きぃぃぃッ!! 好きなのぉぉーッ!! らしてぇぇぇーッ! 
子宮の中にれんぶ、らっ、らしてぇぇぇぇーッッ!!」
「気持ちいいぃぃ! はあぁぁッ! わかった、全部出すから! 美琴を妊娠させるか
ら! いくぞぉぉーッ! ああああぁぁぁぁぁッ!!」 
 上条の会心の一撃が、フニャフニャになった子宮内に奥深く突き刺さった刹那、灼熱の
ペニスが爆発した。
 どぴゅぴゅっ! ぶちゅぶちゅぶちゅっっ! ずぴゅっぶちゅぶちゅどぴゅっ!!
 羊水の海の中で射精された数億もの活発なオタマジャクシは、大切な受精卵に集団で総
攻撃を仕掛け包囲した。
「ふにゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」
562孕ませ超電磁砲 16:2010/03/27(土) 22:54:10 ID:pZKs0a5N
 禁断の子宮内射精。
 それは、感動を超越した肉悦のカタルシス。
 今世紀最大級の絶頂感に晒された美琴は、満身をビックゥビックゥ! と弾けさせなが
ら、驚愕のエクスタシーの頂点に押し上げられた。
 前髪から放電する危険な高圧電流は、ことごとく上条の幻想殺しによって打ち砕かれた。
(お腹の中が熱い……あ、赤ちゃん……赤ちゃんできちゃう……当麻の赤ちゃん……欲し
い……欲しいよ……フフフ)
 美琴は、妖艶な微笑を浮かべながら滂沱と歓喜の涙を流していた。
 お腹の中でドクンと命の脈動が聞こえた。
 美琴はこの瞬間、もし妊娠したら神に誓って必ず産むと即行で決断した。学園都市に七
人しかいない超能力者としての地位や名誉も、所詮はただの未成年でしかない自分の立場
なども、一切どうでもよかった。一人の女としての歓び、母親になれる歓び、世界で一番
愛する人の子供を産む事ができる歓び、そんな至福の歓びに直面すれば、本当に些細な事
でしかなかったのだ。
 美琴が超能力者として築き上げてきたパーソナルリアリティは、この子宮内射精によっ
て完全に粉砕されてしまった。
「はぁ……はぁ……美琴……気持ちよかったよ……はぁはぁ……」
 呼気を荒げた上条が、身体の上に圧し掛かってきた。
 美琴は、弱々しい力で世界で一番愛しい存在を抱きしめた。
 その汗で濡れた人肌の温もりも、腰椎に篭った甘い痺れも、疲れきった四肢のだるさも、
膣内の極限に膨張したペニスの感触も、新鮮な精液で膨れ上がった子宮の激熱も、そんな
全てが最高に幸せだった。
「らめぇぇッ!! ぬ、抜いたらやらぁぁぁッ! もうちょっとらけ、このままれ……」
「わかった……。美琴タンは、ホントに甘えん坊だな……ちゅっ、ちゅっ」
 事後の余韻に浸りながらの小鳥のようなキス。
 上条の右手が、頭を優しく撫でてくる。
(こ、こんなの……もう反則でしょ……。こんなに優しくしされちゃったら……私……)
 法悦の吐息を零す美琴。
 幸福の涙が止まらない。
 膣の痙攣は、永遠を刻むかのように続いていた。


「突然ですが私、上条は、たった今から美琴さんに告白をします」
「えええッ!? な、何なの薮から棒に??」
「だから告白だよ。ちゃんとするって言ったろ? そのままでいいから聞いてくれ」
 上条の規則正しい心音を聞きながらうつらうつらと船を漕いでいた美琴は、ハッと一気
に覚醒した。
「こここ、告白するのッ!?」
「そう、告白。いいか……?」
 上条は、御坂妹に言われた事を律儀に守ろうとしているようだ。
 本当に突然の爆弾発言に、美琴はドギマギとパニくる。
(もーっ、何なのよ急に! そ、そんな事いきなり言われても、こっちはまだ心の準備が
全然できてないんだからッ!)
「おーい、美琴さーん? 聞いてる?」
「ひゃ、ひゃいぃぃッ!!」
「聞いてるだけいいからな」
「あ……っ、うん……わかった……ど、どうぞ……」
 美琴は、ぽーっと初心なティーンエイジャーのように真っ赤に顔を染め、一字一句聞き
逃さないように全神経を耳に集中した。
563孕ませ超電磁砲 17:2010/03/27(土) 22:54:42 ID:pZKs0a5N
「お前は……いっつも怒ってばっかりだし、素直じゃなくて意地っ張りでツンデレで、た
まーに一人で勝手に悩んで暴走するし、超能力者とかなんだとか言われて周りからチヤホ
ヤされてるけど、見ててホント危なっかしいお子様で……」
「アンタ喧嘩売ってんのッ!」
 ピシッと額に血管を浮き立たせ、上条の胸をキューッとつねる美琴。
「いたたた……で、でも……俺はそんなお前が好きなんだ」
「――ッ!?」
 ドッキーンと血液の循環器が大きく跳ねた。
「一緒にいたら楽しいし、全然飽きてこないし、お前が笑ってるところ見たらすっげー嬉
しくなるし、お前はそんな必要ないとか言うかもしれないけど、何かあったらすぐにでも
駆けつけて助けてやりたいし、俺はお前を守りたい……」
 つねって赤くなった上条の胸の部分を優しく摩りながら、美琴はただ黙って聞いていた。
「俺はお前の全部が好きなんだ……。俺はお前のそばにずっといる。だから、お前もずっ
と俺のそばにいてくれ。永遠に愛してる、美琴……」
 激しく胸を打った。
 決してスマートでロマンチックな告白ではないけども、上条の真摯な想いが直接に心を
鷲掴んでくる。こんなにも私は誰かに愛されていたんだ、と美琴は幸福すぎてボロボロと
堰を切ったように涙を流し始めた。
「お、おい、泣くなよこんな事で……」
「な、泣いてないわよ……バカ……ッ、ううぅぅ……」
 ズズーっと鼻水を啜りながら、迷子の子供のように美琴は泣いた。
 こんなにも幸せなのが信じられない。何か前世でいい事でもしたのだろうか。あまりに
も幸せ過ぎて、何か罰でも当たらないか心配になるくらいだった。
 もしこれが夢だとしても、願わくば永遠に覚めないで欲しい、と美琴は神様に切実な祈
りを捧げた。
 そして、目が覚めた。
「えッ!? ウ、ウソ……ッ」
 窓から差し込んでくるお日様の光りが眩しい。
 上条の腕枕から起きて時計を確認すると、もう午後十二時前だった。
「えっ、えっ、ま、まさか、さっきの夢なの??」
 記憶が曖昧でよく思い出せない。
 結局あの後、明け方くらいまで愛の営みは続き、何度も何度も子宮の中に射精されてし
まった事だけは覚えている。初めてセックスで失神を経験し、数え切れないくらい絶頂し
てしまったせいで、記憶が途切れ途切れになっているのだ。
(それから、えーっと……告白して貰ってから寝たんだっけか? ……いや、そのまま疲
れ果てて眠ったような気が……) 
 昨晩と言うか、ついさっきまでの甘美な行為の疲れがほとんど取れておらず、全身が甘
ったるくだるい。ベットの横に視線を向けてみると、上条は暢気にいびきをかいてまだ爆
睡していた。
(ハハハ……ゆ、夢だったの……)
 ショックのあまり全身からヘナヘナと力が抜けていく。美琴は、再びこてんと上条の腕
枕に横たわった。
(せっかく告白して貰ったと思ったのに……ううっ)
 美琴は、ブーたれ顔で恨みがましい視線を上条に向けた。が、その寝顔があまりにも可
愛くて、何だかもうどうでもよくなってしまった。プニプニと指で、その可愛い寝顔を突
いてみる。
(まぁ、いっか……。アンタねー、ちゃんと告白するって自分で言ったんだから、約束は
守りなさいよね。ふふ、でも……寝顔可愛い……)
 そんな時、グーと美琴のお腹の虫が鳴った。
「あっ……お腹空いた……」
564孕ませ超電磁砲 18:2010/03/27(土) 22:55:44 ID:pZKs0a5N
 あれほど激しい運動をしていながら、昨日の晩から何も食べていないのだ。空腹になる
のは当然と言えるだろう。消費したカロリーを補うには、最低でもドンブリ五杯は食べな
ければいけない運動量だったはずだ。
「つーかアンタいつまで寝てんのよ……。そりゃ、疲れてるのはわかるけど……」
 美琴は、上条の目の前に顔を移動させる。
 ドキドキドキ。
 胸が高鳴る。
 何だか初恋のような新鮮で甘酸っぱい気持ち。大好きな人の寝顔がこんなに可愛いと感
じるとは思わなかった。今でも部屋にエッチな匂いが充満しているくらい昨日は頑張った
のに、また妙な気持ちになってくる。
(まだ起きないよね……ちょっとくらい、してもいいよね……)
 上条の頬を両手で挟むと、美琴はその唇を優しく奪った。
「おはようのキスしちゃった……エヘヘヘ……」
 上条を起こすのは止めにした。せっかくだから目が覚めるまで、美琴はこの可愛い寝顔
を観賞する事にしたのだ。そして目が覚めたら、今度は上条の方からモーニングキッスを
させよう。
(ついでだし、もう一回ぐらいしとくか……)
 何がついでなのかはよくわからないが、美琴は再び上条にキス。
「ちゅっ、ちゅっ、当麻……、ちゅっ、ちゅっ、好きよ……、ちゅっ、当麻……好き……
好き、ちゅっ、ちゅっ」
 もう一回どころかすでに二桁を越えるキスの嵐。
 愛しい想いが止まらない。
 美琴は、上条の目が覚めるまで愛しいキスをし続けるのだった。
565チョ・ゲバラ:2010/03/27(土) 22:56:53 ID:pZKs0a5N
終わりなんだよ。
566名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 22:57:04 ID:KU5+8xcE
GJ!!!

美琴かわいいよ美琴
567名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 22:58:10 ID:smVtc1K+
gj
568名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 23:17:42 ID:lUunZkHZ
ふぅ…


ふぅ…

ふぅ…

GJ!!!!
俺しばらくオカズにこまらないなぁ
569名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 23:20:56 ID:uZ16B1Wc

上琴厨の俺歓喜
570名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 23:33:31 ID:CliJrt+q
ふぅ…    (しゃっ…拭き拭き… ぽいっ)

チョ・ゲバラ先生、超GJ!!

後半で御坂妹の乱入を期待してたんですが…
これはこれでボリュームたっぷり(意味不明w)ですっ!
次回作
超期待してますっ!
571名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 23:36:36 ID:smVtc1K+
春だなぁと心底
572名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 23:53:17 ID:7FScCspN
テスト
573名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 01:10:27 ID:WU8O+Ejs
保管庫、作品がいっぱいありすぎて目当てのカプを探すのが大変でわろえないwwww

結標淡希がでてる作品誰か教えてくれない?
574名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 01:57:13 ID:E+hkPwYn
一方さんの話しがみたい

と言ってみるテスト
575名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 03:25:53 ID:BAEf5gIS
たしかあわきんの作品は少なくて1個か2個くらいしかないぞ
576名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 03:29:27 ID:WU8O+Ejs
あの量から探すのはきついな。まあ根気よくいくけど

誰かがあわきん×海原書かないと俺が書いちゃうぞ^^
577名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 06:45:11 ID:zKYqEzwI
ああそうか、エツァリも十分ショタなのか>あわきん×海原
578名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 08:34:39 ID:uIKmu2wf
>>576
胸が熱くなるな。ぜひ頼む。
579名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 13:42:55 ID:Jx+9RLP4
新刊読んでとんできたんだが。

レッサーってさ、きっとあれだぜ。
ガンガン挑発しておきながら、いざ攻められると、赤面しながらうろたえるタイプだぜ。
580名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 18:53:24 ID:tcs491h6
一方×ワースト&通行止め

男子中高生の朝が苦手な人はスルーしてください。
581本音の在り処1/9:2010/03/28(日) 18:54:00 ID:tcs491h6
「やっほう。殺しに来たよ、第一位」
「……、またオマエか」

うんざりした様子で一方通行は本を閉じ、窓のほうへ視線を向けた。窓ガラスを粉々に割
って、一人の少女が部屋に侵入して来た。一方通行の傍らでスヤスヤと昼寝中の打ち止め
を、そのまま高校生くらいに成長させた少女は、自らを番外個体と名乗っている。

「毎回毎回窓ガラスを割るンじゃねェよ、誰が直してると思ってンだ、クソッタレ。 用
があンならちゃんと玄関から入って来い」
「ピンポーン、こんにちは第一位、抹殺しに来たよ。なーんてことをミサカがやるとでも
思ってるの? そんな都合よく行くわけないってどうして分かんないのかな」

今日こそ覚悟してもらうからね、と言い捨てると、番外個体はおもむろに衣服を脱ぎ始め
た。あっという間に下着だけというあられもない格好になった。負の感情をまとわりつか
せたその表情こそマイナスだが、身体のラインは世の男性の目を奪わずにおれない、みず
みずしさと艶かしさを備えている。
そんな肢体を目の前にしながらも、一方通行はまったく動じずに、

「前回がクリームをゴテゴテに塗りたくったケーキで、その前が編目ガタガタのマフラー
で、その前は……覚えてらンねエよ、ンで、今日はいきなりストリップはじめてそンでど
オすンだよ」

と、冷たく言い放った。
582本音の在り処2/9:2010/03/28(日) 18:55:31 ID:tcs491h6
「ミサカの目的は、あなたを殺すこと。 それはもう知ってるよね。 ねえ、男が一番無
防備になるのってどんな時だか分かる?」
「……オマエ、もしかしなくても相当のバカだろ」
「それはどうかな? こーゆのはどう? ……お願い、抱いて。ミサカはあなたのことが
好きになっちゃったの」

番外個体は胸の前で手を組んで、うるうるとした瞳で一方通行を見つめた。ぐっと、一方
通行の口からうめきが漏れた。演技だと分かっていても抗いがたい。
番外個体は彼の手をとり、そっと自分の胸に押し当てる。二人の距離が縮まる。

「……お願い、一度だけでいいの」

手の平越しに少女の体温が伝わっている。やわらかくて、あたたかい。そのまま手を動か
して揉んでしまいたい。目が、肩から腰にかけての悩ましい曲線をなぞってしまう。彼女
の甘い匂いが鼻腔内を満たす。渇いた口が、彼女の口の中の唾液を求めて思わず舌なめず
りをして、しまった。
意地悪そうに目を細め、番外個体はさらに距離を縮めた。キスを、されるのかと身構えた
一方通行に頬を寄せ、耳元で「お願い」と小さく呟いた。

「チッ、力づくじゃ敵わねェから、今度は色仕掛けってかァ? 俺もバカにされたもンだ
なァ。 こンな単純でわかりやすい罠に引っかかる阿呆だと思われてるっつーわけだ」

内心焦りまくりの一方通行だったが、せめて言葉だけでも反撃を試みた。虚勢を張ること
で、がけっぷちギリギリの理性を保っていた。触れた頬が、柔らかな胸を押し当てられた
手の平が、いやに熱い。
583本音の在り処3/9:2010/03/28(日) 18:56:02 ID:tcs491h6
「確かにミサカは、あなたを殺すために生み出された。 あなたを憎むという負の感情を
ネットワークから読み取るように調整されている。でも」

でも、と繰り返して番外個体は口をつぐんだ。一方通行に頬を寄せたまま彼女は続ける。「そ
れ以外の感情だって……ミサカは持ってる」

「ネットワークは、ミサカに負の感情しか伝えてくれない。 でも、でも。 ネットワー
クの外にも世界はあって、そこからミサカは憎悪以外の感情を感じ取ってる。 だから、
もし、もしもあなたが、ミサカに戦う以外の選択肢を示してくれたら、きっとミサカは」

言葉は、優しいキスで妨げられた。
いまの言葉がどこまでほんとうで、どこからがうそなのか、そんなことはわからない。け
れども。殺されてやっても構わない、と一方通行は思った。手の込んだ嫌がらせ、とか、
わざとらしい罠、とか、そんなことはもうどうでもよかった。彼女の願いを聞き入れるこ
とで、もしかしたら彼女を救うことができるかもしれないという可能性のほうが何万倍も
重要だと感じたのだ。
彼女はミサカで、隣で眠る打ち止めと同じミサカで、つまりは彼が守ると決めたミサカな
のだ。
584本音の在り処4/9:2010/03/28(日) 18:56:35 ID:tcs491h6
隣の部屋のベッドの上で、肌を重ねた。
少女のきめ細やかな肌の上に、あかい痕を落としていく。ところどころに、手術の痕らし
いケロイドや、投薬の副作用か淀んだ色をした皮膚があった。それらはいかにも場違いで、
歪んでいた。ひとつ、またひとつ、と見つけるたびに、一方通行は舌打ちをした。

「興ざめだよね、こんな身体。 ミサカは、使い捨ての個体だから、いろいろと無理な処
理を施されている。 すべては第一位を抹殺するため。 だからみぃんなあなたのせいっ
てわけ。 いくらミサカが相手だからって、こんなんじゃ勃たないんじゃないかな」
「ごちゃごちゃとうるせェなァ、イイから黙ってろ」

傷痕のひとつを、一方通行は強く吸い上げた。傷痕自体を吸い取ってしまいたいとでも言
うように。首筋に、肩口に、胸の谷間に、わき腹に、吸い付くようにキスをしていく。
嘲るような笑みを浮かべていた少女の口から、途切れ途切れに嗚咽が漏れ始めた。

「……っ、んっ…、ぁ」
「俺を殺すためだけなら、こンな神経回路は必要ねェだろ。 生まれた理由とか、生きる
意味とか、そォいうのは自分で探すもンだろォが」

囁かれる彼の言葉は、低くて心地よかった。どす黒く淀んでいた何か、固く凍り付いてい
た何かが、溶けて流れ出ていくような、不思議な感覚がした。
刺激が加わるたびに、番外個体は快感に身を捩じらせた。身体の奥底に小さな火が灯って
ちらちら揺れている。彼が自分の身体に触れるたびに、その火がどんどん大きくなってい
く。

「…ゃぁっ、だ、め……っ、なんか、へん……!」

ひときわ大きな声を上げると、番外個体の身体が大きく仰け反った。形のよいおっぱいが
ぷるんぷるんと揺れる。その頂にあるピンク色の乳首は、固く固く、尖っている。一方通
行はその突端を親指と中指で摘むと、やや強めに捻り上げた。指の腹を擦り合わせるよう
に、くにくにと弄ってやる。彼女の身体は面白いように反り返り、下は両腿をもぞもぞさ
せて、口からは切なげな吐息が漏れ続ける。
585本音の在り処5/9:2010/03/28(日) 18:57:05 ID:tcs491h6
征服欲、とでも表現すべきか、言いようのない満足感が一方通行の口を横に引き裂いた。
自分の中にある嗜虐的な傾向を、自覚し、普段は抑えようとしているのだが―――なんだ
か、タガが外れそうだ。

「あ、は。あはは、いいねいいねェ! やればできるじゃねェか。 乳首をこンなに立た
せやがって、口から涎が出るほど気持ちイイってかァ。 下は下で……オイオイ、大洪水
じゃねェか」
「あ、や、やだ、見ない…で」

一方通行は、彼女の両膝をがっちり掴み、開脚できる限界まで開かせ、ぐっしょりと濡れ
た秘所をまじまじと眺めた。真っ赤に充血した襞は、愛液で濡れてテラテラと光り、誘う
ようにその襞をビクビクと震わせている。
さすがに恥ずかしいのか、番外個体が局所を隠そうと伸ばした手を、一方通行は掴み、行
動を制した。

「なんだなんだよなんですかァ、この手は。 それともアレか、オナニーでも見せてくる
ンですかァ。 っつーか、オマエ、培養器から出て何日経ってンのか知らねェけどよォ、
自分でココ弄ったことあンのか?」

第一位の豹変ぶりに、少女は怯えた目を向けたまま、首を横に振ることで辛うじて問いか
けに答えた。すると、ぐいっと腕を引っ張られ、指先にぬるぬると濡れた何かが触れた。
それが自分の股間だと彼女が気づくのに数秒を要した。

「……どうすればいいの? ミサカはそんなこと教わっていないし、それにこういうこと
をネットワークから読み取る機能もミサカにはついてない。 ミサカが知ってるのはあな
たを殺すことだけ、他のことはなにも知らない」
586本音の在り処6/9:2010/03/28(日) 18:57:33 ID:tcs491h6
チッと舌打ちすると、一方通行は彼女の指を突起に導いた。充血しぷっくりと膨れたそれ
に指を押し当て、擦ってやる。

「あっ! ああぁぁっっ!! な、にこの……っ、んんっ、や、ぁあんっ、ゆび、指がぁ、
止まんないよぉっ!」

彼女の指が自らの最も敏感な部分を弄る様子を、一方通行はニヤニヤしながら見下ろした。
次第に指だけでは物足りなくなったのか、腰がいやらしい動きをし始めた。

「な、にこ、れ…へんっ、なのぉ……っ、なにか、来ちゃ、ぅ、ぁ、ぁぁあっ」
「左手が遊んでンぞ」

そう言って彼女の左手を胸に移動させる。彼女はもうたまらないという様子で、自分の胸
を揉みしだき、乳首をつまんで擦った。その間も右手は性器をかき回し、くちゅくちゅと
いやらしい音を立てた。

「あぁん、あ、あんんんっ! きもちぃ……っ、けど、けどっ」
「けど、なんだァ?」
「っ、はぁあん、っと、もっと、もっと、足りないのぉっ!」

もっと焦らしてやろうかと考えたが、一方通行自身が限界だった。乱暴に彼女の手をはね
のけると、ずぶりと自身を彼女の膣に挿入した。ずぶ、ぐちゅ、ずちゅちゅ。
処女の抵抗を示す膣を、半ば力付くでこじ開けていく。苦痛に歪んだ少女の顔を見下ろす
だけで軽くイッてしまいそうになる。
587本音の在り処7/9:2010/03/28(日) 18:58:09 ID:tcs491h6
「い、たい、痛いよぅ、もう……無理。 お願い抜いて」

少女の懇願は無視された。途中まで挿入したモノを一旦引き、勢いよく根元までねじ込ん
だ。引いて、再び侵入する。何度も何度も打ち付けるように繰り返した。肉と肉がぶつか
り、間抜けな音を立てる。ベッドのスプリングが軋んで嫌な音を立てた。
その音たちの中に、少女の声が混じる。最初はか細い、悲鳴のような声だった。次第に艶
を帯び、喘ぎ声になっていく。

「ああ、ああぁぁぁあっ、あーーーっ、あぅ、あぁぁううっっ」
「だんだン、よくなって……ッ、来た、だろォが」
「ミサ、ミ、ミサ、カは……もう、もう、は、っぁああああっっ!!」

彼女が達したことを確認し、彼も欲望をぶちまけた。少女の内に、白濁した液体がびゅる
びゅると放たれていく。
汗ばんだ体を、少女の上に投げ出した。触れた頬が濡れているのに気づき、それが涙だと
察する。少しずつ理性を取り戻した脳が、やりすぎた自分自身を責める。舌で舐めとり、
つづけて瞼にキスを落とした。くすぐったそうな声を出した少女が、次はここにして欲し
いとでも言うように、唇を尖らせている。
唇を重ねると、少女は身体を震わせた。欲望を吐き出し、萎縮しかけていた彼自身を、熱
く濡れた襞がびくびくと締め付ける。



第二ラウンド開始、の合図がなる前に、一方通行は目を覚ました。
588本音の在り処8/9:2010/03/28(日) 18:58:40 ID:tcs491h6
「ふーんそれで? ってミサカはミサカは冷たく言い放ってみたり」
「これでお終わりだ、クソッたれ」

そっぽを向いた一方通行の顔を、打ち止めは両手で挟んで自分のほうへ向けた。彼女が着
ている水色のパジャマには、生臭い匂いを放つ白い液体状のものが、べったり付着してい
た。

「ひどいよ、このパジャマ気に入っていたのに、ってミサカはミサカは泣きべそをかいみ
る」
「悪かった、っつーかよォ、そもそもオマエが勝手に俺の布団に潜りこンで来た挙句妙な
ちょっかい出したのが悪ィンだろォがァァあああッ!! どっちかってェと俺の方が被害
者なンじゃないンですかァそこは無視ですかァ、オイ?」
「むっ、あなたが浮気したクセにミサカが悪いってどーゆーことなの、ってミサカはミサ
カは怒りを通り越して呆れてみたり!!」
「なァにが浮気ですかァクソガキがァ! ちゃンとこっちは謝ったっつの! だいたいど
ンな夢を見よォが俺の勝手だ!」
「むむむっ! 夢は深層心理のあらわれだって……ぶわっ、な、なにするのっ!」

突然パジャマを脱がされた打ち止めは悲鳴を上げた。一方通行は自分の精液で汚れた部分
を内側に丸め、ベッドから降りた。真っ赤になってぺたんこの胸を隠す打ち止めを見下ろ
しながら、一方通行はチッと舌打ちをした。
589本音の在り処9/9:2010/03/28(日) 18:59:08 ID:tcs491h6
「……だったら、さっさと成長しろってンだよォ」

ぼそりと呟かれた言葉に、打ち止めはきょとんと声の主を見つめ返した。どういう意味か
と問い返したが、彼は返事もしないで部屋を出て行ってしまった。
洗濯機の中に打ち止めのパジャマと自分の寝間着を放り込むと、再び一方通行は舌打ちを
した。
まさか、夢の途中で、少女が入れ替わっていた、などとは口が裂けても言えない。
明らかに途中から自分は相手の少女を、自分の命を狙う抹殺者ではなく、"数年後"の彼女だ
と認識していた。

(夢は深層心理のあらわれ)

思いっきり洗濯機の腹を蹴っ飛ばした。
後刻。
黄泉川からは凹んだ洗濯機の弁償を求められ、芳川からは早朝にこっそりと洗濯をする思
春期男子の秘密を見抜かれ、さらなるストレスを一方通行が溜め込んだのは言うまでもな
い。


おわり。
590名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 19:00:40 ID:nHgOxdt/
591名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 19:04:22 ID:6456JF6/
>>589
おおおおお、番外個体キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
やっぱりワーストの口調は「劇団御坂美琴」なんだよな。
そしてエロは御坂美琴に変化。
最強ではないのかこのツンは。

>「……だったら、さっさと成長しろってンだよォ」
なにを言っているのですか?
成長しないのがジャスティスじゃないですか。

とにかくGJ
592名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 19:05:57 ID:tcs491h6
没になった台詞&展開↓

「最後の一滴まで搾り取ってやるから、存分に楽しんでよ!! でも相手が幼女じゃなくちゃ勃ちもしないんだっけ。 このま
ま大人しく殺されるか、ミサカの電撃で前立腺刺激されて血が出るまで射精し続けてから死ぬか、どっちがいいか選ん
でよ!!」
で、代理演算阻止されて身動き取れない一方さんをワースト虐め倒す

っつー展開キボン
593名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 19:07:43 ID:i2+wneTP
乙です
面白かった 美琴の将来が心配です
594名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 19:23:13 ID:iIVQMYyW
セリフや描写の言葉が痛々しいw
コピペで笑われるレベル
595名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 20:23:03 ID:maJAemV8
乙乙!
すげえ良かった!
番外個体も通行止めも好きな自分には途中から入れ替わってたとかおいしすぎる
596名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 21:08:07 ID:E+hkPwYn
>>58
なにこのひとこわい



一方詐欺可愛い
597名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 22:08:48 ID:iF0vmn9j
>>589
おおおおおやべえ番外個体可愛い
嫉妬する打ち止め可愛い
いつのまにか入れ替わってる正直者の一方さん可愛い
乙でした!
598名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 00:23:57 ID:OzCFe4Iy
保管庫みてきたがフレンダものがほとんどないのでプンスカですよ。
誰かお願いしますよほんとに。百合でもいいが、スレチか。
599名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 00:28:09 ID:wMfOeU6j
初春のSSが少ないのはイケないことだ!
600名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 00:54:55 ID:xU9Ccm17
こんなときだからこそ 初春×一方をだな
601名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 00:59:19 ID:3Mdzyxv8
>>600
期待してんだからさっさと書いてこいよ
602名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 07:50:25 ID:mRdili+R
>>589
>>男子中高生の朝が苦手な人はスルーしてください。
この意味がさっぱりだったのですが。
ワーストがかわゆくてGJでした。
話のテンポが凄く良かったと思います。
全体として句読点の使い方をもう少し研究するともっとよくなると思いますよ。
あと>>592 の様な事はあなたの評価を下げるので止めた方が良いです。
603名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 09:01:31 ID:Fo2jKnph
>>602
>この意味がさっぱりだったのですが。
夢精展開の事じゃね?

しかし番外個体可愛い
604名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 11:36:01 ID:oS6X22n2
(キリッ
605名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 15:07:00 ID:h9/r9HNO
初春さん相手を妄想し辛いのだよ

あまり男性と絡まないからさ
まぁ〜初春さんは男性との絡みより男性同士の絡みが好きだからしょうがない
606名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 17:07:31 ID:9o4afs1D
>>605
それマジソース
超電磁砲は原作単行本しか見てないんだわ
607名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 17:09:30 ID:n8/PR75I
コラだろたしか
608名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 18:08:02 ID:c1N7Plzq
初春や他の女性キャラが上条さんとかのBL展開を想像したときの
反応も見てみたいです。
609名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 18:41:41 ID:t5cyyS6/
>>607
コラじゃないぞ
確かコミケの宣伝漫画か何かで冬川が描いたのがあって、その漫画内で初春が上条×一方のBL本を持ってた
610名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 19:05:13 ID:Fo2jKnph
コラじゃなくてネタだな
611名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 19:10:44 ID:0/g9L0+E
としあき的な俺君が付き合う事になってちょめちょめする話にすればいいんじゃね
612名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 19:52:54 ID:kqzN7x/4
番外の中に毒針とか仕込んであれば流石の一方さんも死ぬかな。
613名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 20:03:48 ID:/KuUgX0Y
>>609
公式じゃないじゃん
614名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 20:06:27 ID:J8U11gt9
電撃が認めてるから半公式というか
とあるコミケの超電磁砲だなttp://2d.moe.hm/index/img/index0607.jpg
615名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 20:12:26 ID:n8/PR75I
あぁこっちもあったのか

俺が先に見たのは風邪引いてる回のコラだった気がする
いろいろすまん
616名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 20:41:20 ID:bOgk4+qV
セブンスミストで上条さんが命の恩人みたいなものだと知れば
上条さんに惚れるんじゃね?>初春さん
617名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 20:46:32 ID:YhYW4vRT
>614
いちゃレーかよっw
618名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 20:52:57 ID:Fo2jKnph
>>616
それで惚れるなら一方さんに惚れてもおかしくないよな
何げに主人公2人に命助けられてる貴重なキャラじゃね初春

問題は助けた側にモブとしか思われて無い点だが
619名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 20:54:08 ID:ygfUal78
>>614
いちゃレーはいいものだ
620名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 21:03:27 ID:t5cyyS6/
>>618
つまり主人公三人が初めて勢ぞろいした話のヒロインだった美鈴さんこそが真のヒロインだと?
621名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 21:24:59 ID:JGLqiZqz
真のおばん
622名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 22:21:44 ID:2lFoGraX
>>621
お前後でシャイニングケンカキックな
首から上が吹き飛ぶと思え
623名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 22:31:05 ID:oIoaw9PG
上条さんが右手で美鈴さんを触ったら
幻想が壊れてただのオバサンになりそうな気がする
624名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 22:38:23 ID:tjf1Ubgg
上条さんが触ったら夫に対する幻想”愛”が壊れる…。
これなら堂々と寝取れる!



確か美鈴さんより、しーなさんの方が若く見えるんだよな
625名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 22:44:07 ID:C4ET0KMO
上条さんが実子だというそのふざけた幻想をぶち殺す!!>>624
626名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 23:57:16 ID:oS6X22n2
犬神学園みたく無理矢理全員突っ込んじゃってエロゲ風に攻略しちゃえばいいよ
627名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 00:01:40 ID:D841G0as
ハァハァ
628名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 00:06:17 ID:YbyNmZwl
あああ
629名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 00:20:35 ID:YbyNmZwl
630名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 02:13:40 ID:vXtuU/O1
なにがしたいのかわからんがとりあえずsageろチンカス


一方黄泉マダー?
631名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 08:47:30 ID:1fauUDCp
自分で書こうぜ!
632名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 09:22:41 ID:H5S8Sdi9
ねだる前にまず妄想
633名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 13:25:45 ID:dhlfccbK
原子崩しの最終回まで全裸待機中です。
634Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/30(火) 17:35:14 ID:6Lb5uLSv
あれー?気付いたら黄泉川×一方通行だったですよ。
『秘密の秘蜜 一方通行の受難』で4レスです。
一応エロありどぞー。
 暖かい日差しが降り注ぐ午後。
 黄泉川愛穂の自宅になっているアパートの窓からも優しい日の光が差し込んで来る。
「ふわぁぁ……。こう暖かいと眠くなるじゃんよぉ」
 そう言って黄泉川は読んでいた雑誌をテーブルにポンと置くと、片方の肘掛けに全体重を掛けてぐたっと寄りかかった。
 小さく悲鳴を上げる肘掛けを無視して更に体を傾がせると、ロングソファーに横になっている人物と顔の高さを合わせた。
 一方通行(アクセラレータ)――学園都市第一位の超能力者(レベル5)の少年。彼は今、2枚の毛布を重ね掛けしてすやすやと眠っていた。
「寝顔だけ見てるとかわいいじゃんよねー。打ち止め(ラストオーダー)じゃないけどイタズラしたくなるじゃん」
 無論そんな無粋な事をして寝た子ならぬ、眠った悪魔を起こす様な馬鹿はやらない。
 こうして一方通行の寝顔を見ているだけで十分満たされるじゃん、と黄泉川は自身も眠りに引き込まれつつもそんな事を考えていた。
 ちなみに一方通行がここに居るのには訳が有った。
 それは、本来この様な状況下で、彼を放って置く筈の無いある人物の姿が見えない事が関係している。
 実はこの日、全妹達(シスターズ)の一斉生体調整が行われていた。
 当然、打ち止めも例外で無く、今頃はカエル医者の病院内で他の妹達と同じくカプセルの中に水中花の様に浮かんでいる事だろう。
 その様な事が行われているのだが、そこでひとつの問題が判明した。
 それは今回の調整が、ミサカネットワークを使った代理演算に支障を与えると言う事実。1人2人の妹達ならまだしも、全妹達が強制停止状態に置かれた状況ではまともに機能しないと言う事なのだ。
 今、一方通行には能力を使う事はおろか、杖を使っても立っている事すら困難だった。
 カエル医者からは入院を勧められたが即座に断った。
 すると手を上げたのが黄泉川だ。
 それも断って逃げようとしたのだが、その瞬間に打ち止めに演算代理機能を停止されてしまった。
 今は代理演算も回復しているが、先の様に喋る事以外は、体を起こす事さえ困難な状況。当然黄泉川の下から逃げる事も不可能。
 よって一方通行が取れる唯一の手段――それは寝る事。つまり彼はふて寝しているのだ。
 騒がしい打ち止めが居ないだけで、ここまで静かになるのかと驚く様な静けさの中、いつの間にか黄泉川も安らかに寝息を立て始めていた。
 とそんな中、一方通行の目がぱっと開いた。
 そしてもそもそと毛布の中で身じろぎをしていたのだが、
「うォあッ!?」
 驚く声と共にソファーから転げ落ちた。
「ゥゥ……クソったれがァ……」
 床に頭を打ち付けてくらくらと眩暈を覚えつつも、不自由な自分の体に毒づいていると、
「どうしたじゃん一方通行?」
 いつの間にか黄泉川が顔を覗きこんでいた。
「あァ? 便所だよ、べ、ン、じょ」
「なぁーるほどじゃん」
 一方通行の答えに拳で掌をポンとたたいた黄泉川は、一方通行に絡みついていた毛布を引きはがすと、彼の体をひょいと小脇に抱え上げた。
「おい」
「何じゃん?」
「俺は荷物か何かか?」
「そんな訳無いじゃん」
「そォかよ。俺はてっきり間違えられてンのかと思ったよ」
「あははは。一方通行は荷物って言うより爆発物じゃん」
 そんな相槌に一方通行は無言を通すが、黄泉川はお構いなしに話を続けた。
「そんじゃトイレにいくじゃん。爆発物処理班出動じゃんよ♪」
 そのまま一方通行を抱えてトイレへ向かった黄泉川は、ドアを開いてから一方通行を壁際に立たせると彼の足首に付いたベルトを外し始めた。
「一応確認しとくけどよォ、なンのつもりだ黄泉川ァ?」
「このままじゃトイレ出来ないじゃんよ。それともはいたままするのがお好みじゃん?」
 黄泉川の答えに一方通行は舌打ちするとそれきり何も言わなくなる。
 その事を了承と取った黄泉川は作業を再開する。
 次々とベルトを外してズボンのチャックを下ろすとチラリと一方通行の下着が覗いた。
 そして、そこまで準備が終わると、黄泉川はおもむろにズボンごと下着に指を掛けて、躊躇も確認も無くズボンと下着を一緒に引き摺り下ろした。
 些か乱暴とも思える行為だったが、既に覚悟を決めていたのか一方通行からは何の反応も帰って来い。
 黄泉川の目の前に晒された一方通行の分身はまだ皮を被っていた。
 ここも刺激が少ないのか色素沈着も無く赤ん坊の様に白い竿。少しだけ覗く先端は綺麗なピンク色をしている。
 陰毛は薄く、その上ここも真っ白なので一瞬無毛かと思わせた。
 そして黄泉川を一番驚かせたのは臭気が無い事。このくらいの年齢の男子特有の蒸れた様な雄の臭いがしないのだ。
 その非現実的な状況が返って黄泉川の女に小さな火をともす。
 本人も意識せずに見入ったままこくりと生唾を飲み込む。
 するとそれを悟ったのか、それとも限界だったのか、一方通行から明らかに苛立ちを含んだ声が飛んで来る。
「おォい、何時までこのままなンだよ? まさかテメエが便器の変わりでもすンのかァ」
「ま、まさかそんな訳ないじゃん!? あはあ、ははははぁ……。すぐッ!! すぐ準備するじゃーん!!」
 黄泉川は作り笑いを引き攣らせながら慌てて一方通行の足からズボンと下着を一緒に抜き取ると、その体を慎重に便座に座らせた。
 一方通行の方も狭い壁の両側に手を付いて体のバランスを整える。
 そして全ての準備が整え終わると、
「でわごゆっくりじゃん」
 黄泉川は慇懃に深々とお辞儀をするとトイレのドアをパタンと閉めた。
 トイレの個室でやっと1人になった一方通行は、目を閉じて小さく長いため息を付く。
 すると程なくしてちょろちょろと水音が狭い室内に響き渡る。
 安堵のひと時……ところが、
「あァ?」
 突然妙な胸騒ぎに襲われて一方通行は閉じていた瞼を少しだけ持ち上げた。
 何かがおかしい。妙に鼓動が速い。それに体も急に熱くなって来た。
「なンだァ……?」
 無意識に眉間に深い皺が寄る。
 これはチョーカーか、もしくは代理演算を司る妹達に何かが起きたのかもしれない。
 そんな考えが頭を過ぎった時だった。
「お、おい」
 今度は下半身に妙な熱の高まりを感じる。
 その原因を調べようと不自然な態勢で自分の股間を覗きこんだ。
 すると放尿中にも関わらずむくむくと鎌首を持ち上げる分身の姿が見えた。
「ちょ、それはやべェ――」
 慌てた一方通行は咄嗟に前かがみになろうとした。
 そして――、
「うォあァッ!?」
 元々不自由な体で取っていた危ういバランスが一瞬の気の迷いから一気に崩れた。
 立て続けに響くドタンバタンと言う音は廊下に居た黄泉川の耳にも直ぐに聞こえた。
 何が起きたのかと慌ててドアを開けた黄泉川。
「だ、大丈夫じゃん!?」
 そこで彼女が見たのは――、
「ア、一方通行?」
「ッきしょォォ……死にてェ……」
 床に転がって自分も回りも小便まみれにした一方通行の姿だった。


 ざばぁーっと頭からお湯を被った一方通行は、髪から滝の様に流れる雫もそのままにじっとしていた。
 ここはバスルーム――先ほどの粗相の後始末のために一方通行は風呂を借りていた。
「で、俺が風呂に入ンのは判ンだけどよォ、なンでお前も一緒なんだァ?」
「それは一方通行が1人で風呂に入れないからじゃんよ」
 黄泉川はそう返しながら、自分の入っている浴槽からまた洗面器でお湯をすくって、ムッとした表情の一方通行の頭にざばぁーっと掛ける。
「それならテメェが裸ンなる必要はあンのか?」
「当然じゃん」
「ほォ。その理由を聞かせてくれると涙が出る程嬉しいンだけどよォ」
「私だってお前を運ぶ時に汚れたじゃんよ。風呂に入る権利があるじゃん。それとも一方通行の……」
「あァ、もォいい!! それ以上言いやがったらテメエの無駄にでけェ乳を引き千切って口ン中に突っ込むぞ!!」
 それっきりムスッとして黙ってしまった一方通行。
 そんな彼の頭をタオルで笑顔でガシガシと力強く拭いた黄泉川は、ぐいっと強引に一方通行の視線を自分と合わせさせると、
「もしかして、恥ずかしいじゃん?」
「一回マジに死なねェと判ンねェみてェだなァテメェはよォ」
「あははははは。おお怖ッ」
 そんなやり取りをした後、黄泉川は支えていた一方通行の体を浴槽の縁に寄りかからせると、ざざぁーっと言う大きな水音と共に湯船から立ち上がる。
 今の黄泉川が身に付けているのは一枚のタオルだけ。
 それはマイクロミニのワンピースの様にかろうじて大事な部分を隠しているが、それが返って黄泉川の豊満な胸やむっちりとした太ももを強調していた。
 しかも大胆に動くものだから何時タオルが肌蹴てもおかしく無い様な状態になっている。
 そんな恰好の黄泉川は事もなげに浴槽を跨ぐと一方通行の背後に立つ。
 そして何を思ったのか背後から一方通行を抱きしめた。
「ン?」
「お湯に浸かるじゃんよ」
「あァ」
 特に驚く様子も無くされるがままの一方通行。実は浴室内にはいる時もこんな感じに抱きかかえられたので、その事に関して一方通行には特に抵抗は無い。
 むしろ抱きかかえている黄泉川の方が拍子抜けする位大人しく抱きかかえられていた。
「なあ一方通行」
「あァ?」
「私って魅力無いのかなぁ?」
「……頭腐ってンのかテメェ? いいからさっさと風呂に入れろ」
「…………」
 その言葉に今度は黄泉川が珍しくムスッとした表情を見せた。
 そして何を思ったのか一方通行を抱えたまま尻から湯船にダイブした。
 激しい水音と共にお湯が辺りに飛び散って、2人とも頭から水を被る事になる。
「ンガゴブハァ!! ンぬァにしやがンだァ黄泉川ァ!!」
「ぷはッ!! ふ、不可抗力じゃん!! 単に足が滑っただけじゃんよ!!」
「ざけンじゃねェぞテメエ!! 今明らかにそのクソデケェケツからワザと突っ込ンでっただろォが!!」
「男が細かい事気にするなじゃん!! 足が滑ったって言ったら足が滑ったじゃん!!」
 そうして短い舌戦が終わると2人は同時に大きなため息をついてそれきり黙りこくってしまう。
 狭い浴槽の中で胡坐をかいた姿勢の黄泉川と、その胡坐の中にすっぽりは待って背中から抱きかかえられたままの一方通行。
 暫くの間2人は黙って湯船に浸かっていた。
 しかし、その沈黙を一方通行が唐突に破る。
「おい」
 声を出すが反応は無い。
「おォい!!」
 先ほどよりも大きな声に、苛立ちの感情を込めて呼びかけた。
「何じゃん? もうのぼせたじゃん?」
 黄泉川の返事に一方通行のこめかみにびきびきと青筋が浮かび上がると、
「のぼせたじゃ無くて手うォッ!?」
 怒りの叫びは途中から驚きの叫びにすり変わる。
「まだ大きいままじゃんね」
「っゥゥ……、ほっときゃァ治ンだそンなモンはァァ……」
「でも苦しそうじゃん一方通行?」
「ゥゥ……、そ、そりゃテメエが、ァゥンン……」
 黄泉川の指摘通り苦しそうに体を折り曲げる一方通行。その身に一体何が……?
 とその時、湯船の中の黄泉川の右手が何かを指の先で練り込む様に擦った。
「はァぐゥッ!!」
 途端に嬌声を上げてびくびくと体を震わせる一方通行。
 すると黄泉川はそんな彼の耳元に口を近付けるとそっと優しく囁いた。
「先っぽからぬるぬるしたものが出て来たじゃぁん」
「や、めろ、よみ、か、わァ……」
 一方通行が苦しみ、身もだえ、嬌声を上げるのも無理は無い。
 先ほどの一件から原因不明の怒張をしたまま基に戻らない分身。
 不自由な体では抵抗する事も出来ない一方通行は、完全に皮が剥けて反り返ったその分身を、黄泉川の手淫によって弄ばれていたのだ。
 鈴口から染み出るぬめりを十分に堪能した黄泉川は、そのぬめりを逃がさない様にしながら竿を扱く。
 そうしながら再び一方通行に囁きかける。
「だって抜いたら治るかもしれないじゃん」
「ば、か、やめ、ろォ……」
 その言葉を合図にして黄泉川は本格的な手淫による抽送を開始した。
 湯船の中で締めつけの強弱を付けながら黙々と擦りあげると、一方通行の口から「ふゥゥゥゥ……」と、呻きともため息ともつかない声が漏れる。
 更に黄泉川は開いた手で一方通行の胸をまさぐると、硬く突き出た小さな芽を掌を使って押しつぶす様に転がした。
「ンンッ、ン、ン、ンンンン……」
 眉間に深い皺を寄せて声を殺す一方通行。しかし黄泉川には彼が確実に感じているのが掌の感触から、まさに手に取る様に判る。
「何か女の子相手にしてる気分じゃん」
「だァ、れ、がァ……、ォンなァ……だァ……クソよみかァ……」
「こらこら女の子がはしたない言葉使っちゃだめじゃんよ」
 黄泉川はそう言ってからニヤリと笑った後、扱いていた分身の鈴口に人差し指の爪をねじ込んだ。
「グギィィィ……」
 その瞬間今まで以上に一方通行の体がびくん跳ねた。
「判ったじゃん?」
「わッ、かるかァ……こォのクソったれがァァ……テメェ……しきゅうゥゥ……ひきィ……ぬゥいてェ……オ、オォ、オナホ、にィ……うぐッ!?」
「もう黙るじゃんよぉ。ってか黙らせてやるじゃん」
 顎を掴んで無理やり自分に顔を向けさせた黄泉川は、そのまま強引に一方通行の唇を奪った。
「むぐゥおごァァ――――ッ!!」
 そのまま肺の力に任せて一方通行の息を吸い上げながら口の中を縦横無尽に犯す。
 そして、一方通行の口を犯しながら抽送のピッチを一気に上げて行た。
 凶悪と呼ぶにふさわしい刺激が一方通行を翻弄すると、基より外的刺激に弱い一方通行に耐える術など無かった。
 まして我慢する程に込み上げるものは膨らむのだ。
 そして――、
「ンン゛ン゛う゛う゛う゛う゛ゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウ!!」
 一方通行は黄泉川に悲鳴を飲み下されながら、湯船の中に激しく精を放つのだった。
639Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/30(火) 17:44:54 ID:6Lb5uLSv
とりあえずここまでです。
でわ。
640名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 17:45:59 ID:usU8PTpY
ぬるぽ
641名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 17:48:21 ID:7+yry4Eb
乙だったじゃん
じゃんが壺過ぎるw

642名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 21:40:47 ID:vXtuU/O1
黄泉通行は素晴らしい
643名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 22:45:26 ID:dhlfccbK
>>642
なんか地獄への片道切符的な響きw

「アンタと一緒なら……、どこまでだって堕ちてやるじゃん」
「黄泉川ァ……」
644名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 00:57:56 ID:gRIkJcRW
ふふ……ミサカだって人一人■せるくらいの電撃を放てるんだよってミサカはミサカは瞳のハイライトを消しながら呟いてみる
645名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 01:05:42 ID:3nrLYF/z
ヤンデレな打ち止め…だと…?
未だかつてなく一方さんがピンチな予感がするな

打ち止めが病んだという事実に、主に精神的な意味で
646名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 09:08:13 ID:IQdQci1X
第4のメイド、女神様メイドとは??
647名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 12:39:33 ID:qWpidrwZ
ちょっと聞くが
インデックスが「当麻を分身させる事」&「性的な補強、増強」って可能だろうか?
648名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 12:41:34 ID:BY6vmSg5
>>647
なんのこっちゃ?
649名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 12:45:35 ID:HLBrF+Ws
前者はむりだろ
後者なら、薬草調合知識でできるんじゃない
650名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 12:56:59 ID:VnYKrDNp
分身は無理だけど幻術なら可能かもしれん
触れられるかはしらんけど

後者は>>649でできるかと
651名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 16:12:13 ID:0CRKuaZ/
まぁ可能か不可能かよりやりたきゃやれでいいんじゃね?
本編と統合性取れてる話なんてほぼないんだし
652名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 16:39:18 ID:mtmzIKoJ
整合性を追求したい人はすればいいし別に気にならない人は無視すればいい
これ真理
653名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 16:41:55 ID:wYsYctxz
できちゃったんだからしょうがない、って前提にすれば良い
654名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 16:55:15 ID:c3DR/pME
我らが禁書目録に不可能など存在しません
655名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 17:52:17 ID:HttRtH/0
整合性を追求してエロなんてかけるのか
656名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 18:06:49 ID:FqaRM6r8
本編がどうのこうの言っちゃうとエロ自体有り得ないんだから好きなように書けばいいじゃない
657名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 18:18:25 ID:6+fibWz2
ドラえもんから半分小刀借りてくりゃいいだろ
658名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 18:19:10 ID:mtmzIKoJ
進歩しすぎた科学は魔法とうんちゃらかんちゃら
659Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/31(水) 18:54:15 ID:YIjUGdXa
流れを読まずに失礼します。
また少し続き書きました。
『秘密の秘蜜 一方通行の受難』で4レス。
相変わらず一方通行さんはエロく虐められています。


 あれから風呂を出た2人。
 一方通行は色々あってすっかり疲れてしまったのか、今は毛布にくるまってソファーの上で眠っている。
 そして黄泉川の方はと言うと、
「うんうん。そう……順調なの。……うん、判ったじゃん。で今日中に帰ってこれる? ……うんうん。判った。了解じゃん。……一方通行? 不貞腐れてずっと寝てる。……あははは。そんな事あの子が聞いたら怒るじゃんよ。
……うん。それじゃ愛穂、打ち止めたちを……、……ああ、うん。そうじゃんよね。うん、ありがとじゃん」
 耳に当てていた携帯電話を閉じた黄泉川はほっと溜息をつく。
 一方通行の例の件は秘密にしたまま芳川に状況を確認したのだが、向こうは順調に検査が進んでいるらしい。
 ただ時間は少し遅れている様で、打ち止めたちが帰って来るのは明日になりそうだと言う事だった。
 何気なくソファーで眠る一方通行の顔を見下ろす。
 今は普段の近寄りがたい剣呑さもなりを潜めて、生来の中性的な綺麗な顔立ちをした一方通行。
 強引に唇を奪われ無理やり射精させられて目じりに涙を溜めていた先ほどの表情が、その安らかな寝顔と重なる。
 すると黄泉川は体の奥が熱くなってくるのを感じた。
 さっきは勢いとは言え彼には随分とひどい事をしたと反省していた――それなのに何故?
「溜まってんのかなぁ私ぃ」
 ぽつりとそんな言葉を口にした。
 そして何かを確かめる様にジャージのズボンに右手を突っ込むと、自身の大事な部分を指でなぞってみる。
 すると指先にぬるりとした感触……。
「あっちゃぁ……。パンツ代えたばっかなのに駄目駄目じゃんよー」
 黄泉川は自分の指先に付いたぬめりを確認して1人バツの悪そうな顔をする。
 と、そこで視線は自分の指からすうっと移動して眠っている一方通行へ。更にそこから更に下半身へと移動した。
 そして、
「んふふふ……」
 一方通行の大事な部分に狙いを定めた黄泉川は、一方通行の眠るソファーの側にぺたんと座りこむ。
 その表情には反省の色も、先ほどのバツの悪そうな感じも見られない。黄泉川は悪戯を思い付いた子供の様な含み笑いを浮かべて唇をぺろりと舐めた。
 そして一応念のためと寝ている一方通行の頬を突く。
「しめしめ。ぐっすり眠ってるじゃんよぉ♪」
 いくらほっぺたをぷにぷにと突いても目覚めない一方通行に、黄泉川の笑みは更に深くなって、無邪気さを通り越して妖しくなって来ている。
「んじゃ、ちょっと失礼するじゃん」
 そう言って黄泉川はぺらっと毛布を捲った。
 一方通行の服は汚れてしまったので今は洗濯の中でぐるぐると回っている最中。だから今の彼は何も着る者が無い……つまりは全裸に毛布。
 当然、毛布を捲ればそこに有るのは無防備な一方通行の分身。
 未だ硬さを保ったままのそれは、根元を始点に臍に向かって斜めに立ちあがっていた。
 とそこで黄泉川の顔がおやっと言う表情を作る。
「あらら……一方通行もおもらしじゃん」
 先ほどの後処理が不十分だったのか、それとも新しい先走りか、先端から粘液質のモノがこぼれて腹と毛布に粘ついた糸を引いていた。
「我慢出来ないのはお互い様だったじゃんか」
 黄泉川は何故かホッとした気分になる。
 と言っても火照りが治まる訳では無い。
 まずは我慢の涙を流す先端を親指の腹を使ってじっくりと丹念にこねる。
「ンッ……ンゥゥ……」
 一方通行の口から小さく声が漏れる。
 そして白い体には見る間に朱が射して行く。
 それらの反応を頼りに一心にこね続けると、染み出した先走りで手も分身もどろどろになった。
 一度分身から手を離して開いたり閉じたりすると、にちゃにちゃといやらしい旋律が耳朶を打つ。
 すると何を思ったのか黄泉川は、そのどろどろの指をおもむろに口に含んだのだ。
「んむぅ……」
 その行為とは不釣り合いなほど神妙な面持ちで指をしゃぶる黄泉川。
 先ほどは湯船の中だったので味見できなかった分も取り戻すかのようにじっくりと堪能すると――臭く無い。いや無臭に近いそれは苦みも無く、これもおかしな表現だが甘味すら感じさせるのだ。
「こんな所まで特別なんだ……」
 すると黄泉川の体にぶるぶるっと震えが走ったのはその時だった。
(我慢出来ない)
 その心の声を体現する様に黄泉川は一方通行の股間に覆いかぶさる。
 そして、
「(ごめん)」
 ぽそりと呟く声ももどかしく一方通行の分身にねっとりと舌を這わず。
「ゥゥ……」
 一方通行がまた小さく呻く。
 彼は今どんな夢を見ているのだろうか?
(悪夢で無いといいじゃんよ)
 そう思いながら唇と舌で丹念に竿を扱く。
「う゛ん?」
 熱心に竿を扱いていた黄泉川は、一方通行の袋の方にも先走りが垂れている事に気付いた。そして気付いた時には躊躇無く口に含んでいた。
 コリコリと歯ごたえの良い2つの胡桃を口の中でコロコロと転がす。
「はギッ、ゥゥ……ア゛お゛、お゛ォ……」
 獣の様な唸り声と共に潮の様に噴いた先走りが顔に降り注ぐと、黄泉川はそろそろ頃合いかと名残惜しい胡桃をひと際強く吸ってから口を離す。
 一方通行の分身は今にも爆発しかねない程怒張している。
 まずは暴発しない様に指で作ったリングで根元を戒める。
「ヴグッ」
 ぴくんと一方通行の腰が跳ねて、先ほどの先走りとも違う濁ったものが先端に粒を作ると、
「いただきあーんむっ」
 黄泉川は一気に半分までを口に含む。
 まずは頬を使って先端を再び丹念にこねる。
「ぐ、ぎィィ、いい……」
 一方通行の体が苦しそうに跳ねるが戒められた状態では弾ける事も出来ない。
 黄泉川は更に舌を動員して分身を更に複雑に口の中でこねくり回す。
「ぎッ、ぐぎッ、ンぎッ」
 怒張したものが口の中で無理にしなる度に、一方通行が苦悶とも嬌声ともつかない叫びをあげた。
 そうして口の中に唾液と粘液のブレンドが出来上がった所で黄泉川はストロークを開始した。
 根元を戒めたままストロークを繰り返す事で怒張は更に増して行った。
 一方通行の口からは悲鳴も呻きも無くなり、今は浅い息遣いだけが聞こえて来る。
 そんな中で一心不乱に首を動かす黄泉川。その開いた方の手は自分の股間を激しく擦っていた。
 ぐちゅぐちゅと卑猥な重奏が響き渡る中、黄泉川にもやっと限界が来たのかその肩がぶるっぶるっと震えだした。
(待たせたじゃん一方通行)
 その呟き通りに黄泉川は一方通行の戒めを解いた。
「ガハッ!!」
 一方通行の腰が我慢し続けた射精の瞬間びくんと大きく跳ねた。
 固形物が尿道を駆け上がる様な感覚は痛みにも似た快感を一方通行に与える。
 そして黄泉川は、口の奥まで突き上げられた状態から、びちゃっと喉の奥に精液を叩きつけられて絶頂を迎えた。
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!」
 自分も逝きながらも一方通行の精を零さない様に口をすぼめる。
 そして黄泉川はその時、口の中を満たして行く一方通行の精液に奇妙な幸福感に満たされるのを感じていた。
 それは愛する者との愛の証をその身に授かった時に似ていたのだが、そんな経験の無い黄泉川に理解出来る筈も無い。
 最後に尿道に残った分を綺麗に掃除してから、黄泉川は一方通行の分身から口を離した。
 その状態からもごもごと口を動かしていた黄泉川は、両の掌をそろえると中に有ったモノを全て掌に吐き出した。
 自分の唾液と彼にそっくりな真っ白な精液をじっと目で堪能してから、黄泉川は掌に唇を付けて残さず吸い取る。
 そして再び口の中でたっぷりと弄んでから一気に嚥下した。
「んぐくッ。ご、ごちそうさまでしたじゃぁん……」
 ふはぁっとため息をつく顔の何と幸せそうな事か。
 と、そんな黄泉川の気分に水を差すかのような間延びした声が聞こえたのはその時だった。
「よ、み、か、わァ……」
「あ! もう起きたじゃん?」
「……もう起きたじゃねェだろォが。ンな事されて寝てられると思ってンのかテメエは?」
「なぁんだ、狸寝入りなんてずるいじゃんよー。あ! 後、ご馳走様じゃん♪」
「チッ」
 何か気恥しいものを感じて苛立ったそぶりを見せる一方通行に、黄泉川は見透かしたように屈託の無い笑みを向けた。
「一方通行。喉、渇かないじゃん?」
「あァ?」
「コーヒー取って来るじゃんよ」
 そう言って黄泉川は答えを聞かないまま部屋を出て行く。
 そして1人取り残された一方通行は、射精後の気だるさと、まだ身動きの取れない苛立ちと、黄泉川にいい様にされて鳴かされた情けなさと快感の残滓と、未だ怒張したままの分身から来る痛みと言う多重苦に晒されて、
ぼんやりと力の無い眼差しでソファーの背をじっと眺めていた。
 と、そんな彼の顔にぴとっと冷えた缶コーヒーが押し付けられた。
「はいコーヒー」
 黄泉川の声に、一方通行はチラリと缶コーヒーと黄泉川の顔を見る。
 そしてソファーに視線を戻すと「1人でそれが飲めると思うか?」とぶっきら棒にそう言った。
「おおそうだったじゃん! めんごめんごー」
 黄泉川はそう言ってあははと短く笑った後に、缶コーヒーのプルタブを開けてくいっとあおった。
 そしてコーヒーを軽く頬が膨らむくらいに口に含むと、不貞腐れた様にしている一方通行の唇に無理やり自分の唇を押し当てた。
「ン゛!?」
 驚きに目を見開いた一方通行の唇を割ってコーヒーが流し込まれる。
 最初は少しずつ。一方通行の喉がこくりと動いてコーヒーを飲んだ事を確認すると、また少し口の中に流し込む。
 そうして一方通行が全て飲み終えた所で、今度はコーヒーの代わりに黄泉川の舌が入って来た。
 何かを探す様に口の中を探りまわる舌に、一方通行は自分の舌を触れさせてやる。
 すると黄泉川の舌が抱きしめる様に優しくからんで来た。
 その後ノックする様にちょんちょんと舌の腹を突かれた後、2人の唇はゆっくりと離れた。
「どうだったじゃん?」
 少し頬を上気させた黄泉川に、こちらも頬を上気させた一方通行は嫌そうに顔をしかめると、
「黄泉川ァ、ひとォつ聞いて言いかァ?」
「ん?」
「テメエちゃンと口ゆすいだンだろォなァ?」
 その言葉の意味は直ぐには伝わらなかったようで、黄泉川は暫く「?」な顔で首を傾げていたが、直ぐに意味に気付くと、にやぁっといやらしい、一方通行が最も苦手とする笑みを浮かべた。
 その笑顔に一方通行の頬が引き攣る。
「細かい事は気にするなじゃん♪」
「気にするに決まってンだろォォォおおおおおオオオオオオオオがァァァあああああアアアアアアアア!!」
「わはははは。嘘嘘。嘘じゃんよー。ちゃんと口くらいゆすいで来たじゃんよぉ。わははははははははは」
 そんな黄泉川の笑い声を聞きながら、もうあのコーヒーは二度と飲めェなァ、と一方通行はぐったりしながらそんな事を考えていた。
 と、突然黄泉川の笑い声が止んだ。
「ン?」
 チラリと黄泉川の方を見ると、先ほどと打って変わって真剣な表情でこちらを見ている。
(うぜェ)
 一方通行は心の中で吐き捨てた。
「あ、あの、一方通行ぁ。ちょ、ちょっといいじゃん?」
 黄泉川の緊張した声。その声を聞いた時に一方通行は何かを諦めた。
「チッ。好きにしろ」
「え?」
 キョトンとする黄泉川に、一方通行は心底面倒臭そうに大きなため息を1つつくと、
「こンだけしといて今更確認取ってンじゃねェよ。ただし。ただしだ。今日だけだ。今日だけだかンなああああああああああ!?」
 話の途中で黄泉川にお姫様だっこされてしまった一方通行は、黄泉川の顔をギロッと睨みつけたが、
「うんうん。了解じゃん了解じゃんよー。んふっ、んふふふふふふふ」
 満面の笑みとハイテンションを前に、早まった事をした自分自身に心底うんざりするのだった。
664Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/31(水) 19:02:22 ID:YIjUGdXa
ここまでです。
でわ。
665名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 20:46:26 ID:mtmzIKoJ
おびゃああああyばばGJ!
666名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 22:25:03 ID:42OKxggP

すいません647です。
説明が足らんかった…、

電磁砲同人→禁書同人とハマったもんで
まだ細かい設定のとこはまだ全然でして…

インデックスが「魔法か特殊能力の類を使って…」と言う意味の質問でした
667名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 22:47:29 ID:HFuqdHqd
>>666
原作1巻読んでからこい

インデックスは魔法、能力は使えんし、そもそも使えても当麻には効かない
668名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 22:53:27 ID:AZZheEQb
>>666
3次創作は流石に止めとけ……
669名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 23:28:13 ID:6+fibWz2
なンで焦らすんだよォォォォォォ

こっちはガチガチなってンだよォォォォォォ
670名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 23:37:06 ID:3nrLYF/z
>>666
能力だの設定の大体の事は禁書wiki見れば乗ってると思うよー

でも二次の二次だと結構単純なミスが多くなりそだな
671名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 23:41:33 ID:42OKxggP
うーむ…
現状で当麻を多数分身させれる人って現状だれですかね?
ついでに面白半分に性的能力を増強の方も…
672名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 23:44:01 ID:LN0ypKsd
原作読めよカス
673名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 23:45:06 ID:ZFlltaKb
1万人の『弟達』と性欲全開に改造された番外個体ですね
674名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 23:45:32 ID:TBgJQXvR
アウレオルスさんなら上条さん分身でもなんでもござれよ
675名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 23:46:06 ID:3nrLYF/z
つまり☆か
676名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 23:50:55 ID:d6i2nELn
>>673
上条ワースト「やっほう。犯しに来たよ第三位」

こうですか?
677名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 23:56:48 ID:N2MA1Hf9
>>671
原作設定準拠したいなら原作読みなさい。

とりあえず、前者は作中出来た人はいない。
後者は有りそうな気もするが
該当シーンが無いから不明。
678名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:01:05 ID:j4Sx/waU
三次創作は
文字通り惨事となることがままある、というか大半だな
679名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:08:27 ID:xtEgNeUA
>>671
だーかーらー、当麻にゃ魔法、超能力の類いは効かねーんだってば
つまり禁書の登場人物全員探しても分身させる事の出来る奴なんていねぇのよ
680名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:11:44 ID:sGX11BB+
知ってるか?バカって自分がバカって分からないからバカって言われるんだぜ
681名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:13:20 ID:waE0HvY8
>>678
別に上手くないことについてどう思われますか?
682名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:14:40 ID:sGX11BB+
上手いも何も単なる事実なんだぜ
二次を三次にしたら惨事になるってのはよく使われてる言い回しの一つだし
683名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:15:23 ID:j4Sx/waU
「原作読んでないですけど流行ってて面白そうだから禁書SSかきます!」


vipでやれ
684名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:16:06 ID:qBHSeesl
逆に言えば魔法や超能力の類が効かないだけだから
普通の科学的手段なら出来るってことだ
クローンとかまむしドリンクとか
685名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:16:12 ID:HIA7pUx8
>>681
称讃されずにスルーされる
686名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:27:16 ID:LmkhveA4
魔法の類が一切効かない…

何かよく知らん(確か右手で触った魔法の効果を消滅…とかでなく?)が
最初から喰らっても効かない体質?、…そら困った…orz


よし、発想を転換しよう。
「電磁砲四人娘にエロ幻覚掛ける」の線ですけど
該当キャラっています?
687名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:28:25 ID:8fecPq1U
みんなお前に困ってるよ
688名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:28:57 ID:oCwgd2O0
相手にするだけ時間とレスの無駄だな
689名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:31:52 ID:j4Sx/waU
しねばいいのに
690名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:43:27 ID:sGX11BB+
彼を生んだことが嘘だったらいいのにとお母さんは思っているよ
691名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:45:59 ID:qBHSeesl
これはしつこいな
692名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 00:55:17 ID:NeX+LFnS
693名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 01:04:13 ID:ecVN0daJ
お前ら怖いから空白に話しかけるなよ
694名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 01:29:53 ID:QWWfMBdW
お前ら釣られすぎ
695名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 03:46:55 ID:V7nFhRMX
こないだ立ってたスレのせいで
一方さん×あわきんが気になってしょうがないw

あれみたいな初々しいのもいいけど、鬼畜もいいから悩むな
696名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 04:04:55 ID:waE0HvY8
海原はショタだけどエツァリは青年ぽい匂いがする
697名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 04:22:19 ID:cu97Exx6
こないだ立ってたスレとかしらねえよ
698名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 11:01:55 ID:sGX11BB+
ニコニコ→VIPからきますた^p^だろ
699名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 11:58:50 ID:e5QuLVYf
あぼーん
700名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 12:15:33 ID:RaGZoH9G
この流れで続きを投下は辛いな >>664
そして黄泉川GJ!! もっとやれ!!
701名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 13:01:39 ID:waE0HvY8
VIPのSSでも面白いのは確実にあるから否定はしないが、見てるよーアピールするのは頂けない
スレ違いも甚だしい
702名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 15:21:06 ID:Pnny+NZK
当麻の右手を切り落とし、
断面と右手をカエル似の医者に冷凍保存かなんかして切断面の細胞を破壊せず保存している間に、
魔法で彼の分身を作り、右手を2巻の時みたいにくっつけて貰えばOKだと思う。 
あとは当麻君を絶倫にして上条さんの周りの女性に快感を感じさせてくれ!              
703名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 15:32:30 ID:j4Sx/waU
上条である必要がないよねと
704名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 16:46:38 ID:Z54hGroQ
どっかのエロ同人では当麻が「右腕全体に長手袋」して
「メガネ・ロン毛・巨乳」の…えーと、誰だっけ?wと、インデックスさんと
3Pしてた同人があったが…(ラストはチンコに触手オプション付けて【三穴・触手縛り・ブッカケ】して
フィニッシュ…)、それと同じシチュで電磁砲4人娘達と…。
705名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 16:59:58 ID:sGX11BB+
ここは精神的18歳未満がきちゃいけないんだよ
706名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 17:04:39 ID:ecVN0daJ
何かゆとり臭いレス多いな
707名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 17:05:20 ID:waE0HvY8
春休みももう終わります。それまでの辛抱です
708名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 17:14:37 ID:rvYb5mEe
>>703
それ言うと大半原形留めてない
709名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 17:32:03 ID:V2LhxA08
このスレの流れを見ていると、住人たちのほぼ全員が青髪ピアスと美味い酒が飲めるに違いないと確信できる。
710名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 17:38:01 ID:w1cHTVYS
春休みっていつまでだっけか?
暫く投下止めようぜ職人さんたち。
雑談で流されるばっかでどうしようもないわ。
大体ネタに対する変な食い付き方ばっかの一行レスでどうしようもない。
同じ雑談でもネタにも何もならんし、SS読む気も無い雑談厨は消えろよ。
711名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 18:08:34 ID:Z54hGroQ
ここはネタフリ…
というより、「こういうネタ・シチュのSS希望」…の申告もペケなのか?
712名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 18:18:17 ID:sGX11BB+
要は自分何もしたくない(出来ない?単にやらないだけ)けど誰か僕を楽しませるためになんかやってよ
って言ってるだけなんだしそういうが“頻発”するようになるとウザイよね
乞食がボランティアの配給のご飯のメニューをあれこれ指定しようとしてるのと同じ
713名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 19:46:27 ID:bdEFjLgF
書き方にもよるな
職人の創作意欲を刺激するようなネタふりができれば
いいんじゃない
714名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 21:22:47 ID:Yf4bxUQI
参考になったらぜひ使ってくれ
こんな感じの書き方でいいのか?
気分害したらすまん



フラグ立てまくる上条さんが皆に襲われ、そのまま弱みを握られて毎日女キャラ達に逆調教の日々

上条さんが金に困って、出会い系を初めて金を稼く

レッサーが上条を陵辱逆レイプして、撮った動画をフラグ立った女達に送りつけて泥沼展開…
715名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 21:31:24 ID:QRL6mULa
少なくとも
キャラを馬鹿にしたような発言をした >>711 と、
厨二病的レスしかできない>>712 はもうしゃべらなくていいよ。

>>714
そこまで縛りがあるとむしろご自分でと言う感じ。
少なくとも自分は琴線刺激されないな〜
716名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 21:34:18 ID:ywj3MQoD
みんなしゃべらなければいいのに
717名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 21:38:45 ID:/zS+eIu8
>>715
おまえの意見なんて誰も聞いてないからROMってろ、な?

会話が一切ゼロのSSとかできたら凄いと思う
アイコンタクト、身振り手振りを文字だけで表現して
718名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 22:06:41 ID:Yf4bxUQI
何この殺伐としたスレ
719名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 22:20:00 ID:6Nv8ssAG
それは気のせいだ
実はこれらのレス全て、おいてけぼりをくらい続けてる妹達が憂さ晴らししてるだけだから
720名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 22:27:33 ID:0sDlKqJi
半年ROMれって別に出て行けって意味じゃないのにねぇ
どういう場所か分かるまでは黙ってて流れがわかるようになるまで待てという先人の知恵なのに


書いてない時に書き手アピールしてる人はどのスレでも程度が知れてるレベルだからどうでもいい
721名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 23:12:03 ID:qBHSeesl
>>717
しっとりほんのり系の短編なら出来そうだが
ガッツリエロとか長めのは難しそうだなあ…
つか俺はやっぱ喘ぎ声入れてナンボだろと思ってしまうぜ
722名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 23:25:44 ID:jBT7OBcU
俺は効果音は台詞に入れたら萎える派だ。
723名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 23:34:54 ID:nPQO7dCv
>>722

「うぉぉぉお! ガッシ!ボカ!」
こうか
724潤 1/2:2010/04/02(金) 00:03:40 ID:W3N0jEbO
タイトル『ありがちな4月1日』
(小ネタ・エロ無し健全・浜滝+絹旗)

†††

4月1日の穏やかな午後。
春休みを絶賛満喫中だった不良少年浜面仕上は今朝、絹旗最愛に『どうせ浜面のことですからまだ滝壺さんをデ
ートとかに超誘っていないんでしょう。この私が超サポートしてあげますからさっさと来やがってください』と
いう旨のメールで呼び出され、滝壺とのデートとは名ばかりに絹旗の荷物持ちを任されつつ三人で大通りを歩い
ていた。
まあ、いつも通りと言ってしまえばいつも通りの光景である。
あーあ俺のこのポジションどうにかならないのかなー、と浜面がため息をついていると、絹旗が服の裾をくいく
いと引っ張ってきた。
彼女は人混みのあたりを緩慢に眺めて、
「浜面浜面。超見てくださいあんな所に超有名俳優の一一一が」
は?と一瞬目を点にしかけた彼だったが、やがて今日の日付を思い出し、彼女の企みに気付いた。
「はいはいダウト。いくら俺だって今日が何の日かくらい知ってるっての」
「むっ。超浜面のクセに小賢しい。この絹旗サマのありがたい嘘に対して超生意気です。腹が立つので今日は浜
面にだけ集中砲火で嘘を超つきまくることにしましょう。目指せ超ラ●アーゲーム」
「……お前本当にいい性格してるよな」
「超褒め言葉と受け取っておきましょう」
ふふん、となぜか誇らしげに胸を張る絹旗。彼女はその後、宣言通り事あるごとに浜面へとハッタリをかまし続
けた。
例えば、風に舞って道路を転がるレシートを見つけてはそれを指差し、
「あっ浜面、足元に超一万円札が落ちてます」
「あーはいはいスルースルー」
例えば、澄んだ青空に浮かぶ飛行船を見上げると、
「おっと、空から超落ちてくる系のヒロインのお出ましです」
「あーアレだ。そのまま落としとけばいいんじゃね」
例えば、お目当てらしき小物を買い求めた後にその雑貨店を振り返って、
「あ、麦野さんが何やら超凄まじい形相で追いかけてきましたよ」
「……そいつはシャレにならねーから困るな」

725潤 2/2:2010/04/02(金) 00:04:55 ID:W3N0jEbO
そんな感じでひとしきり嘘を見抜かれた後、絹旗は(浜面に奢らせた)クレープをもふもふと頬張りながら理不
尽な文句をぶつけてきた。
「……うむー、超引っかかってくれません。浜面のクセに。超バニー狂の超浜面のクセに」
「だからさっきからお前のそのこだわりは何なんだよ一体!?大体それはお前の嘘が下手すぎるのが悪いんじゃね
ーの!?あと前々から言ってるけど別に俺はバニーさんだけが好きな訳じゃなくて」
「……はまづら、」
「ん?どうした滝壺?」
と、ここで今まで静かにクレープをかじっていた滝壺理后が口を開く。そういえば今日はこいつに殆ど話しかけ
てなくて(というか、デートという名目があったため今さらながらも若干緊張していて話しかけづらくて)悪か
ったかな、と浜面が反省しているとき、口元にクリームをつけたままの滝壺が唐突に爆弾を落とす。

「……嫌い」

「―――……ッッッ!!?」
「……いやいやいや滝壺さん、いくら超単細胞浜面が相手でもそんな超簡単な嘘じゃ」
さすがに若干呆れてしまった絹旗がツッコミを入れた時、浜面の大柄な身体がガクン!と下方に下がった。
いわゆる土下座の体制だ。
「滝壺!今まで放っといてゴメン俺が悪かった!!もうバニーさんにうつつを抜かしたり中学生のフトモモに惑わ
されたりしないから本当にゴメン許してくれ頼むこの通りだっっ!!」
「……えー……、こんな街中で超本気土下座ですか……?」
つかコイツ単純過ぎだろオイ、と胡乱な目つきになっている少女の前で、滝壺が地面に突っ伏す浜面に申し訳な
さそうな様子で手を差し出す。
「あ……ごめんはまづら、大丈夫だよ。顔上げて」
「……え?た、滝壺?」
「……はまづら。今日、何の日?」
「……、あっ!……わ、悪ぃ……」
「ううん。こちらこそ、ごめんなさい」
滝壺の手を取り、涙目の浜面の表情がぱっと明るくなった。

「……まったくもう、超二人だけの世界に入っちゃってすっかり私を超スルーしてくれるじゃないですか」
そうして完璧に放っておかれた絹旗最愛は一人ごちる。
「それにしても浜面、滝壺さんの嘘は超鵜呑みしちゃうんですよね。私の超巧みな嘘は見抜くのに」
それがかなりムカつくと同時に、ちょっとだけ羨ましかった。
良くも悪くも、彼らは信用しあえる関係にあるのだ。
少なくとも、今の絹旗の環境上での立場には存在しない絆だ。
彼らは、そんな環境にも負けることなく、今の幸せを存分に噛み締めている。

「あーあっ。春は超出会いの季節ですよね。私にも少しは良い出会いが訪れるといいのですが」
お馬鹿な友人たちの微笑ましい姿を眺めて、絹旗はほんの少し、おどけるように唇を尖らせるのだった。
726名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 00:16:45 ID:lEvQvn4Y

やっぱりこの三人はいいね
727名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 00:21:24 ID:RJ0qlxWd
gj
728名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 02:56:14 ID:c2Fi1EKV
gj可愛いよ可愛いよ絹旗
729名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 07:42:02 ID:tCgkPZS5
>>726
時事ネタGJ
やっぱり絹旗がおぜん立てして、滝壺が美味しい所持っていくのは王道パターンですね。
あと、ちょっとだけ変な改行が気になったけど自分だけかな?
730名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 13:58:16 ID:DHV5INbf
「あなたなんてだいっきらい!ってミサカはミサカは思いきって言ってみる!!」

「…………はァ?なァに言っちゃってンですかこのガキは」

「驚いた?ってミサカはミサカはあなたの反応をうかがってみたり」

「…………」

「今日はエイプリルフールなんだよってミサカはミサカは種明かし!!」

「…………」

「ちょっとー反応してよーってミサカはミサカはぶーたれてみたり」

「…………もうすぐ昼飯だなァ」

「そうだね、たった今12時になったねってミサカはミサカは同意してみる」

「打ち止めァ、世界で一番お前の事愛してる」

「あなたもエイプリルフール堪能してるんだね、ってミサカはミサカは流行に乗るあなたに喜んでみたり!」

「なァ、知ってっか?」

「何を、ってミサカはミサカは当然の疑問を浮かべてみる」

「本来エイプリルフールってのはなァ、午前中しか嘘ついちゃいけねェンだぜ?」

「そうなんだ!ってミサカはミサカはあなたの博識ぶりに感心して……ってえーーーーーー!!!じゃぁさっきのあなたの発言って」

「腹減ったなァ」

「ちょっとさっきの発言の真意を聞かせてってミサカはミサカは」

「昼飯どうすっかなァ?」

「ミサカの質問に答えてよってミサカは」

「そういやァ黄泉川も芳川も出かけてンだっけか」

「だからミサカの質問に答えてって」

「おい、ファミレス行くぞクソガキ」

「あぁ待って置いてかないでってミサカはミサカはあなたを追いかけてみたり!」
731名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 14:05:14 ID:aMjnL6UM
kawaii^^
732Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/04/02(金) 14:16:53 ID:xjA9+0jN
>>730
ああ、いいですね!
自然とにやけてしまう。
そして、そんな後にこれを投下するのは心苦しいですが…。
『秘密の秘蜜 一方通行の受難』の続きで7レス投下します。
これで最後です。
今回もエロありです。
ちょっとマニアックです。
でわ。


 にこにこと満面の笑顔の黄泉川が、この世の責め苦を全部背負い込んだ様なウンザリ顔の一方通行をお姫様だっこしながら廊下を歩く――絶対にあり得ない光景と思われるだろうが、実はこのアパートではよく見かける珍しくも無い光景だ。
 やれ打ち止めに杖を奪われたとか、打ち止め相手にチョーカーの電源を使い切ってしまったとか、打ち止めに代理演算処理を止められたとか……とにかくそんな事が起る度に、一方通行は黄泉川にこうして抱きかかえられて運ばれる。
 いい加減お互い慣れればいいのだが、相変わらず黄泉川はこの一見どうしようもない自称悪党の事が大好きだったし、一方通行はこの全方向死角無しの偽善者女に世話を焼かれると全身に原因不明の痒みが走る。
 そんな相容れない様でいて息のあった2人は、黄泉川と芳川が寝室に使っている部屋に入って行く。
 ここにも窓からの暖かい日差しが差し込んでいる。
 そんな室内には床の上にきちんと畳まれた布団一式と、キングサイズのベッドが1つ置いてある。
 黄泉川は一方通行をベッドの上にぽふっと投げると、自分の着ていたジャージやら何やら言葉通りにポンポンと脱ぎ捨てた。
 一方通行は日差しで暖かくなったベッドの上で急速に眠りに引き摺りこまれながらも、あっという間に裸になった黄泉川に辛うじて残った意識を総動員して毒を吐く。
「何がっついてンだテメエ……。テメエはサカリの付いた雌いぬかァ……なァン……かァァ……」
「雌犬って言うより雌牛って感じ? ってか寝ちゃ駄目じゃんよ一方通行!?」
「ン゛ア゛?」
 慌ててベッドに飛び込んで来た黄泉川に、一方通行は眠気でとろんとした瞳を向けるが、今の彼には瞼を支える事すら難しいようだ。
 夕日が水平線に沈むかのように赤い瞳が瞼に隠れて行く。
「あッ!? ちょ、ちょっと待つじゃんよ一方通行ッ!! コラッ!! 眠ったらさっきよりもっと酷い事一杯するじゃぁ……」
 黄泉川の必死の叫びもむなしく、一方通行は夢の世界へと旅立っていった。
 その安らかな寝顔を前に、黄泉川は眉を下げて泣きそうな顔をしていたのだが、
「よぉしッ!! ここは1つ眠り姫の目が覚める様な強烈なヤツをいくじゃんよ!!」
 黄泉川はグッと拳を握ると、いそいそと一方通行の下半身に移動する。
 そこには相変わらずの分身の姿。
「へへへ、いくじゃんよ一方通行。私の前で無防備に眠った事を後悔するじゃん!!」
 そして黄泉川が次に取った行動は……。
 まずは自慢のロケットおっぱいを両手でむんずと掴む。
 次に2つのおっぱいをぴったりと隙間無く合わせる。
 そしてそこへたっぷりと唾液を垂らしてから、ぐにぐにと揉み合わせる。
 暫くするとおっぱいの谷間は唾液でべたべたに。
 黄泉川は自分の胸を見てにまぁと悪戯っ子の様な笑みを浮かべると、おっぱいをパカッと開いた。
 狙いはもちろん一方通行の分身。
「ふふ、それじゃあ眠り姫ちゃん、覚悟するじゃんよー♪」
 黄泉川はグイッと状態を倒すとおっぱいとおっぱいの間に分身が来るようにして……ぺたんと2つのおっぱいを閉じた。
 2つのおっぱいの飲み込まれて一方通行の分身は影も形も見えなくなる。
 しかし、そんな事になっていようとは思わない――と言うか眠っているから知る由も無いのだが――一方通行(ねむりひめ)は相変わらずすやすやと寝息を立てている。
 すると突然、おっぱい同士が絡み合う様にぐにゃりと動いた。
 いや、動かしたのは黄泉川の手なのだが、それすらも隠してしまうおっぱい侮りがたし。
 それはともかく別の生き物の様にグネグネネチネチとお互いすり合うおっぱい。その隙間からは時折、一方通行の分身が見え隠れする。
 ピンク色の顔を出す度にパクパクと鈴口が開く様がまさに魚の息継ぎの様だ。
「ンぐォォォおおおがああア゛ア゛――――ッ!?」
「お!? 目が覚めた一方通行」
 目覚めと同時に叫び声を上げた一方通行に、黄泉川はおはようの挨拶位にさわやかな返事を返した。
 対する一方通行は早速罵声を浴びせようとするが、
「テ、テメ……な……ン……くゥゥ……」
 乱暴な快感に覚醒させられたと思ったら今度は強烈な射精感である。
 勢いは殺がれ、言葉は悩ましい吐息に変わる。
「喋るか感じるかどっちかにした方が楽じゃんよ一方通行」
 頬を上気させて自分を責める相手にまで心配されてカッと頭に血が上るが、直ぐに無駄な努力だと理解して諦めた。
 すると怒りの感情と入れ替わりに快感が甦って来る。
「あァッ、ンッ、ンンッ、うンッ、うンッ」
「どうじゃん? 気持ちいいじゃん?」
 なンつゥ馬鹿な質問するンだこのクソアマァ、とは思うものの射精するのを我慢するので手一杯の一方通行に出来るのはせいぜい涙目でキッと睨みつけるだけ。
 そんな瞳を見つめ返しながら、黄泉川は更に激しく複雑に一方通行の分身をおっぱいごとこね回す。
「ぐゥッ、うッ、うン゛ッ、ン゛ン゛ッ」
 黄泉川がおっぱいをこねる度に出したくない喘ぎが口を突いて飛び出してくると、その度にこの世から消え去りたい気持ちになる。
「ィぐッ、ゥゥ……、ンン゛ッ、い゛ぎッ」
「どう? もうイっちゃう? イク時はイクって言って欲しいじゃん」
 そう言って黄泉川が舌舐めずりするのを見ると、一方通行は背筋にゾクゾクと這い上がるモノを感じる。
 体は先ほどからずっと射精させろと悲鳴を上げていた。
 またこのクソデカ女にいい様にイカされンのか思っても立つ腹も既に無い一方通行は、
(も、勝手にしろォ)
 いい加減疲れたと全てを諦めた。
 その瞬間、尿道の奥からミチミチっと何かがせり上がる――精子だ。
 我慢に我慢を重ねたものが痛みと快感を引き摺って狭いホースを押し広げながら――、
「出ッ」
「きゃッ!?」
 一方通行は黄泉川の顎目掛けて射精した。
 びちッびちッと音が出そうな白い塊が、黄泉川の顔や首や髪、そして一方通行をいじめていたおっぱいに降り注ぐ。
 やがて射精が止まった所で、艶然とそれを浴びていた黄泉川の目にやっと正気の光が戻る。
「あらら、急にじゃん? イクならイクって言って欲しかったじゃんよー。聞きたかったなぁ君の口からイクって……」
 黄泉川は残念そうにそう言うと、頬を滑り落ちて来た塊を舌で舐め取る。
「美味し」
 そして精を浴びせた一方通行の方は、荒い息継ぎを繰り返しながらも、またもまどろみの中に落ちようとしていた。
 と、そんな一方通行の分身に激痛が走る。
「ン゛がッ!?」
 死人も目覚める様な一撃に驚いていて目だけをそちらに向けると、
「寝ちゃ駄目じゃんよぉ」
 鈴口に爪を立てた黄泉川が目を座らせてこちらを見ていた。
 その表情に一方通行の喉がひくりと動く。
 直ぐに分身への戒めは解かれたが、今度は顔めがけて四つん這いになった黄泉川がゆっくりと向って来る。
「私に魅力が足りないの? それともこんなオバさんじゃ気が乗らないじゃんか?」
 恨み事を呟きながら黄泉川の顔がどんどんと近付いて来る。
「そ、そン、そンな事ねェよ」
 黄泉川の気迫に押されたのか一方通行の言葉がどもる。
 そしてついに、乾き切らない精液をこびり付かせた顔がずいと目と鼻の先まで近づいて来た。
「ほんとじゃん?」
「あ、あァ……」
 鼻先が触れても目を逸らせない。
 耳が痛くなる様な沈黙の中、心臓の鼓動が耳障りな程鳴り響く。
 と、黄泉川が一方通行の鼻の頭をペロッと舐めた。そしてそのままスッと離れて行く。
「安心したじゃん♪」
 その言葉に一番安心したのが実は一方通行だった。
 一方、元に戻ってあっけらかんとした黄泉川は、やっぱり最後まで事をするつもりらしい。
 一方通行の大事な部分を膝立ちで跨ぐとにっと笑顔を見せた。
「さあ今度はお待ちかねの合体じゃんよー」
 お待ちかねなのはテメエだけだろ、とは口が裂けても言わない。
 もう犬にでも噛まれたと思って諦めよう――何度も諦めた割には諦めの悪かった一方通行もついに観念した。
「中出しオッケーだからじゃんじゃん出して欲しいじゃん」
 そう言って薄く腹筋の浮いた腹を音を立てて叩く黄泉川に、一方通行は片方の眉を上げると、
「あン? 教師にしちゃ随分と気前が良いなァオイ。まァ、俺としちゃァテメエの子袋ごと引き摺り堕しちまえば一緒なンだけどなァ」
「あはははは。そん時は別の人に頼むじゃんよ。てか種明かしすると警備員(アンチスキル)なんて仕事してる手前、妊娠対策はばっちりやってるじゃん」
「フン、避妊薬かなンかか」
「アタリ。女性の警備員は避妊は義務になってるじゃん。パイプカットも出来るんだけど、そっちだといざって時に面倒じゃん?」
 そう黄泉川はけろっと簡単に答えるが、
(要はマワされても大丈夫にって事かよ……)
 基より気の利いたセリフなど皆無な一方通行には、黄泉川にかける言葉が見つからない。
「何?」
「他人の為に御苦労なこったと思っただけだ」
 一方通行はつんとそっぽを向いてしまった。
 黄泉川はそんな一方通行にあははと笑う。
 きっとまた黄泉川(じぶん)の心配でもしているのだろうと思うと、愛おしくてたまらなくなるこの少年――ともすれば打ち止めから奪い取ってしまいたくなる程に。
(今だけ許してじゃん)
 心の中でそっと少女に詫びの言葉を呟く。
「ん……」
 びしょびしょになったクレヴァスを指でパカッと開くと、待ちきれないと涎でも垂らす様に愛液が雫を作って一方通行の上に降り注ぐ。
「あははは。はしたないじゃんねぇ」
 また楽しそうに笑う黄泉川に、今更だろォがと口走りそうになる一方通行だが、ぐっとここも堪えた。
「じゃあ覚悟はいいじゃんね? 入れた途端にイクとかは無しにして欲しいじゃん」
「ふざけンな。テメエこそテンパって穴ァ間違えンじゃねえぞ」
「そっちがお好みなら今から準備するじゃん?」
「だァれがテメエのクソ穴なンかに興味あるかよォ。さっさと突っ込ンでさっさと終われ」
「はいはい。君はホントにデリカシーが皆無じゃんねー」
「フン」
 そして、ぴとっと膣穴と先端が触れ合うと、お互いの粘膜が触れ合う感覚に2人は同時に身震いした。
 ずぐっと先端が穴に飲み込まれる。
「ん……」
「ィゥ……」
 口とも違う温かく包み込む感覚に一方通行はぴくぴくっと腰を震わせる。
 と、ハッとして黄泉川に視線を向けた。
 黄泉川が興奮した顔に悪戯っぽい笑みを浮かべてこちらを見ていた――いや、一方通行が気がつくまで待っていたと言う方が正しい。
「止め――」
 その事に気付いて止めようとしたが、むしろそれが合図となり――黄泉川の腰がすとんと落ちた。
 一方通行の分身がまるで鞘に納められる刀の様に、黄泉川の中に滑り込んで行く。
 未知の快感に一方通行は下腹にありったけの力を込めて耐えた。
 一瞬が永遠に感じる様な瞬間――いくら物事に頓着しない一方通行でも、三擦り半ならぬ半ストロークで達するのは男として避けたい。
(クッソォ、ふざけんじゃァァァァあああああああねェェェえええええええ――)
 ぎゅっと目を瞑り意識を快感だけに囚われない様に努力していたその時、


『ドンッ』


 まだ底を突くには早すぎる位置での予期せぬ衝突に一方通行の腰が跳ねる。
「ッ!?」
 そこへ追い打ちを掛けるかのように今度は狭い肉壁に自分を突き刺す様な感覚が走る。
「うぐゥッ!?」
 ずぶっともぬむっとも形容しがたい、鈴口に分厚い唇でキスされた気分。
 その直後に、今度は竿の根元をぎゅうぎゅうと締めつけられる感覚が続くと、一方通行の腰が続いて2度3度と跳ね上がる。
「ぐ、ぎッ!!」
 尿道に込み上げる強烈な射精感。
 出させろと騒ぎたてる本能を一方通行は理性でねじ伏せようとした。
(そう好き勝手にイカされてたまるかあァ)
 力みから奥歯が軋む。
 下半身に力を込めると肉壺に突き刺さった先端がパクパクと喘ぐのが判る。
 射精してしまえば楽になる――そんな気持ちを男の意地で打ち消すと、一方通行は快感を鎮めようと何度も浅い呼吸を繰り返した。
 すると徐々にだが込み上げるような感覚が落ち着いて来る。
(ざまァみろォ)
 そう心の中で毒づきながらも安堵に一気に肺の中の空気を出し切ると、止めきれなかった分の精液が尿道から少し滲み出て来て一方通行をまたヒヤリとさせた。
「おいテメエ。いきなり子宮なンかぶつけてきやがって……」
 そんなもろもろの不満をぶつけてやろうかと重い口を開いた一方通行の唇の動きが不意に止まる。
 その視線の先には騎乗位の黄泉川が――その様子がおかしい。
 先ほどの笑みも何処に消え失せたのか、呆けたように宙を見据えてぽかんと口を開けていた。
 あまつさえその口からほんの少し舌が覗いているのだから異様な事この上ない。
「黄泉川ァ」
 声を掛けたが返事は無い。
「よ、み、か、わァ」
 もう一度声を掛けると、黄泉川が瞬きした。
 その後一方通行に向けた顔は相変わらず間抜けた呆け顔のままだ。
「来た」
「あァ?」
 黄泉川の言葉の意味が判らず一方通行は怪訝な表情で聞き返す。
「すごいの来たじゃんんん……」
 うわ言のように呟いたかと思うと、黄泉川は両脇をギュッと締めて何かの余韻を味わう様に小刻みに体を震わせた。
 両腕の圧迫で押し出されたおっぱい同士が押しつぶし合って凄い形に飛び出している。
 と、そこからもっと凄いモノが飛び出した。
「あ、おっぱいでたぁ」
 乳首の先から四方八方に噴水の様にミルクが飛び散る。
 それは一方通行の顔にも降り注いで来て、彼は俄かに顔をしかめた。
「避妊薬なンか常用してっからホルモンバランスが崩れたんだろ? いっぺン病院行って検査して来い」
「やっぱり優しいじゃん一方通行」
「チッ」
 相変わらず夢見心地に喋る黄泉川に舌打ちで答えると、
「テメエが居ねえとガキのお守するヤツが居なくなンだろォが。他に任せられる奴なンて知らねェんだ。せいぜい丈夫で居てもらわねェと……ォ……おい?」
 気付けば黄泉川がぼろぼろと涙をこぼしていた。
「優しいじゃんよぉ一方通行ぁ。ぐすっ」
「なンでそこで泣く?」
「私ばかになったじゃん」
「意味判ンねェンだけど?」
「だからぁ、私子宮をチ○コでドンとされてばかになったじゃん」
「いや、多分テメエは元から大馬鹿だから」
「じゃあ、もっとばかになったじゃん!! すっごいばかになったじゃん!!」
 もう全く会話が成立しない事に一方通行はうんざりした。
 どうやら本当に黄泉川はさっきの一撃で馬鹿になってしまったらしい。
 一方通行は繋がったままだと言う事もすっかり忘れてどォしたもンかなと思案顔をする。
 すると、
「おっぱい」
「はァ?」
「おっぱい。吸って欲しいじゃん」
「おま馬ガゴッ!?」
 拒否しようと開いた口に無理やり勃起した乳首ごと右のおっぱいがねじ込まれる。
 その独特な甘さと、口を塞がれた息苦しさに一方通行が目を白黒させていると、
「んむぅ。美味しいじゃん。一方通行も吸うじゃんよ。吸いながら子宮をガンガンするじゃんよ」
 もう一つのおっぱいを自分で吸っていた黄泉川が楽しそうに、一方通行にとって面白くも無い事を口にした。
「ッ!?」
 そして黄泉川の言う通りに乱暴なピストンが開始された。
 素早く引き抜いては勢い良く叩きつける。
「モガガァッ!!」
「あんッ、いいじゃんよぉ。おっぱいもっとすうじゃぁん。子宮もぶっ壊すくらいガンガン突くじゃんよぉ」
 外では恥骨が、中では子宮がぶつかって、肉と肉どころか骨同士がぶつかっている様な音を響かせる。
「あんッ、凄いぃぃッ!! お腹破れちゃうじゃん!! 口から子宮が出そうじゃんよぉ!!」
 黄泉川が狂ったように叫ぶ度に、結合部から掻き出されたゼリー状の愛液がぐちゅぐちゅと卑猥な音を奏でる。
 そして一方通行の口の中では黄泉川のミルクがぴゅうぴゅうと吹き出す。
「ヴグガッ!!」
 飲み下せないミルクを口から零しながら一方通行が吠える。
 息は苦しいは、分身は痛い程に気持ちいいは、腰は痛いわ、黄泉川にはムカつくわで、彼の頭の中はかつてない程ぐちゃぐちゃに混乱していた。
 その苛立ちをぶつける様におっぱいに歯を立てると、
「ヴエ゛ア゛ァ!!」
 ゴリッと言う歯ごたえに一方通行自身が驚いた。
 そして、
「ん゛ぎぃぃッ!!」
 痛みに黄泉川がのけ反る。
 その勢いで無理やり一方通行の口からおっぱいが引き抜かれると、噛むモノの無くなった歯がぶつかり合う不快な音が響く。
 無残に血の滲んだ右のおっぱいと、無事な左のおっぱいが、ぶるんと振り子の様に振られて天に向かって直立する。
 その何とも奇妙な光景――だがそんな光景も霞む出来事が黄泉川の中で起っていた。
 深く突き刺さった一方通行の分身が、のけ反った拍子に子宮口を半ばこじ開けたのだ。
 更にその状態からすりこぎ棒の様にぐるぐると暴れ回る。
「ギゥッ!!」
 一方通行の瞳の奥で星が瞬く。
「はがぁッ!!」
 黄泉川が女性らしくも無い方向を上げた。
 そしてついに黄泉川の中に向って待ちに待ったものが叩きつけられた。
「ン゛ッ、ン゛ン゛ッ、ン゛ン゛ッ」
 一方通行が小さく呻く度に熱い塊が迸って黄泉川の隙間を埋めて行く。
「あ゛あ゛、あ゛あ゛、あ゛あ゛……」
 黄泉川は馬鹿の様にぽっかりと開いた口から断続的に声を漏らす。
 恥も外聞も無い。誰に憚る事も無い。駆られる使命も、束縛される運命も無い。
 黄泉川はこの瞬間1人の女として……いや一匹の雌として解放された。
 やがて黄泉川を解き放つ要因となった射精も段々と弱まって来る。
 むしろ4度目の射精にして黄泉川のなだらかだった下腹部を歪に膨らませる量は異常とも言えた。
 しかし淫獣と化した黄泉川の欲望の火はまだ消えてはいない。
(やっと終わったか……)
 一方通行がそう安堵したのもつかの間、
「もっとぉ……もっとだすじゃぁん……」
 黄泉川がうなされる様に呟きながら一方通行を中心に円を描くように腰を動かした。
「ッ!!」
 ぞりぞりぞりっと先端を肉で擦られた刺激に再び射精が再開する。
「ぐぎィッ!? い、いいかげンッ、ぐはァッ!!」
 ただでさえ限界だったのにまた搾り取られる快感に一方通行は意識が途切れ途切れになって来る。
「んッ……まだでるぅ……じゃ……んくッ、こ、こぉんなに……まぁ……あ゛あ゛……まだぁ……」
 一方の黄泉川は、まだまだと言わんばかりに腰の動きを激しくする。
 結合部からごぼごぼと白濁を粟立たせる姿は完全に常軌を逸していた。
「うふふふぅ……いゃあらしいい゛ぃッ……お゛お゛ッ……とぉがぁ……すぅぅう゛う゛ッ、るぅぅ……」
 唐突に不快な声も耳を塞ぎたくなるような旋律も止まった。
 息も絶え絶えな一方通行にはそれを確認する余裕も無いが、黄泉川は欲望に精神が追い付かなくなって気を失っていた。
 涙と鼻水と涎で化粧を施された淫乱人形は、操り糸がぷっつりと切れた様に倒れ込むと、ぴくぴくと痙攣しながら自身の中に詰め込まれた大切な白濁を吐き出す。
 続いて黄色い尿を漏らす姿は何とも無残の一言に尽きる。
 そしてこんな乱行に付き合わされた一方通行は、
(眠、ィ……)
 まどろみに落ちる幸せを噛締める間もなく意識を手放したのだった。




 その日の深夜。黄泉川の住むアパートに5つの人影が集まっていた。
「まさかちょっと目を離したすきにあの人を黄泉川に取られるなんて、ってミサカはミサカは呆然と呟いてみたり……」
「ま、将来のお子様より目の前のないすばでぃと言ったところでしょうか、とミサカ一〇〇三二号は冷静に分析してみます」
「ムムム、それって上位個体に対する反逆とか? ってミサカはミサカは憤りを感じてみたり」
「率直な意見を曲解するとは流石負け犬は違いますね、とミサカ一〇〇三二号は上位個体の八つ当たりを軽く受け流しました」
「ま、負け犬ッ!? ってミサカはミサカは自分の耳を疑ってっみたりッ!?」
「その通り負け犬です、とミサカ一〇〇三二号は上位個体に駄目押しを加えます」
「むっがああああああああああああああッ!! ミサカは負け犬なんかじゃ無いもん!! ってミサカはミサカはミサカの頭の中に有る秘密の将来設計を披露してみたりッ!!」
「根拠の無い妄想をネットワークに垂れ流さないで下さい、とミサカ一〇〇三二号は上位個体の馬鹿さ加減を鼻で笑います。ふっ」
 地団太を踏む小さな影と、それを取り囲む4つの影。
「ま、与太話も大概にしてミサカたちを招集した理由を聞かせて下さい、とミサカ一〇〇三二号はプランはあるんだろうなこのクソガキとそこまでは言わないまでも話の進行を促します」
 その言葉に小さな影はまたも地団太を踏んだ後、
「黄泉川にはたっぷり罰を与えるの、ってミサカはミサカはほくそ笑んでみたり。それでねそれでね計画は――」
 そこで無言になる影達。
 それから程なくして――、
「了解しました、とミサカ一〇〇三二号はここに居るミサカを代表して上位個体の命令に従いますと答えます」
 4つの影の1つが頷くと、他の影も合わせる様に頷いた。



END
740Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/04/02(金) 14:32:22 ID:xjA9+0jN
黄泉川×一方通行は以上です。
でわ。
741名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 15:06:04 ID:RJ0qlxWd
gj
黄泉川はエロいじゃん
742名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 15:31:21 ID:eYBWuIqk
GJ!

>にこにこと満面の笑顔の黄泉川が、この世の責め苦を全部背負い込んだ様なウンザリ顔の一方通行をお姫様だっこしながら廊下を歩く
萌えた。両方に
743名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 20:21:59 ID:e1Mc2hRz
「グハァ」って拷問でもしてるのかとオモタ
744:2010/04/02(金) 23:04:53 ID:+oQhQln2
こんばんは。昨年末に未来妄想通行止めを、昨日に浜滝のエイプリルフールネタを投下した者です。
20巻の通行止めシリアスまっしぐらに対抗するが如く、日常小話を妄想しました。
本番無し、乙女(打ち止め)視点で、若干打ち止めが小悪魔です。

OKな方はどうぞ。
それでは、4レスお借りします。

>>729
はい、長い一文は50字で改行しています。
あんまり長いと、何やら投稿が出来ないようなので、その為に変なところで無理矢理改行していました。
原文ではもう少し改行が少ないです。
自分は携帯から投下しているので確認できないのですが、もしかしてPCの画面だと崩れているのでしょうか?
745『おはよう』を言う前に 1/4:2010/04/02(金) 23:07:47 ID:+oQhQln2


人口の八割が学生である学園都市。ここでの平日は比較的静かなものである。
学生・教師など多くの住人が各々の学校にいる時間には商店街や地下街の賑わいも薄くなる。
この時間帯のみ、学園都市は静けさを手に入れるのだ。
――もっとも、とある教師のマンションで居候生活を送る打ち止めや一方通行には関係の無い話なのだが。

春眠暁を覚えず。
そんな言葉の通りに少々寝坊をしていた打ち止めは、誰かに優しく頭を撫でられ目を覚ました。
「打ち止め、そろそろ起きる時間よ」
「……ふぇ……、ヨシカワ?ってミサカはミサカは、目をこすりつつ聞いてみたり」
重たい瞼を開けると、そこには元研究員にして現在は打ち止めたちの暫定的な保護者の一人である女性、芳川桔
梗がいた。
「寝過ぎは身体に悪いわよ。愛穂はもう学校に行ってしまったし、わたしもこれから出かけるのだからそろそろ
貴女たちにも起きてもらわないと」
「はぁーい、ってミサカはミサカは寝惚けまなこでお返事してみる」
言われてみれば、芳川の服装はいつも通りのやる気の無いジーンズではなく、どこかよそ行きの格好である。普
段はしない化粧もしているようで、薄くつけた自然な色のルージュが彼女の涼やかな美しさを引き立てていた。
ベッドから起き上がった打ち止めは目を丸くして芳川に問いかける。
「……もしかしてデート?ってミサカはミサカは興味津々に尋ねてみたり」
「そんな相手は居ないわよ。さて、わたしはもう行くから、一方通行を起こしておいてもらえるかしら」
「えっ、えええ!?よっヨシカワは知らないかもしれないけどあの人にとって眠気は鬼門なんだよ!?ってミサカは
ミサカはガクガク震えながら空色毛布を奪われた実体験から予測される身の危険をお知らせしてみたり!」
ブラシで髪をとかしながらわたわたと早口で反論する打ち止めに対して芳川(これからデートの疑いアリ)は部
屋のドアノブに手をかけながら、
「大丈夫よ。もしあの子が寝惚けていたらキスでもなんでもして起こしてあげなさい」
「大丈夫の意味が分からないしそもそもミサカの話聞いてないよね!?ってミサカはミサカはヨシカワの茶目っ気
に戦慄してみる!」
ちゃんと聞いてるわよ、と微笑みながら打ち止めの文句を受け流す芳川。「じゃあ、行ってきます」と言い残し
て、彼女はあっさりと部屋から出ていってしまう。
なんだか色々と言いたいことが言えないまま放置された打ち止めは、
「……行ってらっしゃーい、ってミサカはミサカは釈然としないままお見送りしてみたり……」
なかば呆然としながら、右手をひらひらと振るのであった。

†††

大きな音を出さないように注意を払いながら、打ち止めは寝室のドアをそっと開ける。
あまり生活感のない部屋の中央付近に置かれたベッドの中では、白いシーツと同化するように髪も肌も真っ白な
少年が眠っていた。端正な顔立ちは、普段とは比べ物にならない程安らいだ表情を浮かべている。
(……黙ってる分には年相応のお顔なんだけどなぁ、ってミサカはミサカは声には出さずに思ってみる)
などと思いながら打ち止めが静かに接近すると、それまで伏せられていた一方通行の瞼がゆっくりと開かれる。
「っ……?」
「あ……起きた?ってミサカはミサカは問いかけてみる」
「……、」
感情の抜けた赤い瞳が動き、目の前の打ち止めを認識すると、また直ぐに目を閉じてしまった。
一方通行はそのまま規則的な寝息を立てはじめる。
(うむぅ……普段警戒心満点なあなたがミサカの前でこんなに無防備になるのは、ミサカのことをそれだけ信頼
してくれてるからなんだって思ってもいいのかな?ってミサカはミサカは自惚れてみたりするんだけど……)
打ち止めとしては満更でもない心境ではあるのだが、自分は本来彼を起こしに来たのだった、と思い直して部屋
のカーテンを勢いよく開け放つと、一方通行のベッドに潜り込む。
「あなた起ーきーてー朝だよーもうすぐお昼だよーヨミカワもヨシカワもとっくに外出しちゃったんだからねー
!ってミサカはミサカはハイパー目覚ましモードに移行してみる!!おーい!」
「……………………」
そのまま細い胴にしがみついてゆっさゆっさ揺さぶりつつも至近距離から叫んでみるが、低血圧な一方通行はわ
ずかにうめき声を上げるだけで目を開けてくれない。叩いてもつねっても無視。まるで休日のお父さんと子供み
たいな構図だった。
746『おはよう』を言う前に 2/4:2010/04/02(金) 23:08:40 ID:+oQhQln2
「……うわあ一切合切スルーだよこの人……ってミサカはミサカは己の無力さを噛み締めてみたり……」
さすがに疲れきった打ち止めはベッドの中でぜーはーぜーはーと息をつきながら小さな肩を上下させる。
さてどうしたものか、と途方に暮れていた彼女は、

『大丈夫よ。もしあの子が寝惚けていたらキスでもなんでもして起こしてあげなさい』
そんな芳川の台詞を思い出した。

「……どーしよっかなぁ、ってミサカはミサカはニヤニヤしながら悩んでるポーズをとってみたり」
独り言を呟く打ち止めは、その顔に幼い少女らしからぬ小悪魔然とした笑みを浮かべる。『悩んでる』と口では
言ってみても、実際のところは決まっていた。
(あなたってば照れ屋さんだから、こんな時くらいしかおとなしくしてくれないんだもんね、ってミサカはミサ
カは自分への言い訳の材料を探してみる)
そんなことを考えながら、打ち止めは出来るだけ体重をかけないようにして一方通行の身体に覆い被さる。
血の気が薄い彼の頬に、小さな両手を添えて頭を固定した。
そして、吐息が混ざるほど近くまで顔を寄せると、薄く開かれた唇に自分のそれを当てる。
「……っ」
ぺろ、とその唇を舌で味わうと、わずかに彼のまつげが動く。拒絶するように唇が閉ざされたのも一瞬のことで
、寝起きの心地好い倦怠感に懐柔され、一方通行はすぐにされるがままの状態へと流れていった。
舌同士が触れる。
打ち止めの方が積極的に絡めていくのに対し、一方通行はいつになく後手に回ったぎこちない動きだ。
普段、こういった場面では『される側』な打ち止めにとって、そんな彼の反応は新鮮なもので、まるで女の子を
相手にしているような気分だとも思ってしまう。
(……なんだか可愛らしいなぁ……でもそんなことあなたに伝えたら即飛び起きて叩かれそうだよね、ってミサ
カはミサカはお口チャックを心掛けてみたり)
しばらく唇を重ねた後、息が苦しくなってきたところでようやく小さな舌を口腔から引き抜いた。
「……ぷはっ、ってミサカはミサカは息継ぎしてみる」
気付けば、夢中になって動かし続けた舌が痺れていた。普段受け身に回っていたので知らなかったが、一方通行
の立場は好き勝手やっているように見えて実は意外と大変だったのかもしれない、と打ち止めはぼんやり考える

「……目、覚めた?ってミサカはミサカは聞いてみる」
「……………………ざけンなクソガキ」
額に手を当て、眩しそうに自分の目を塞ぐ一方通行の返事は随分と弱々しいものだった。まだ血圧は回復してい
なさそうだ。
「むー……ミサカ結構技巧を凝らして頑張ったのになぁ、ってミサカはミサカはさらなる修行の必要性を痛感し
てみたり」
「……、」
色々と聞き捨てならない発言ではあったが、一方通行にはいつも通りの激しいツッコミをする気力も無いようだ
った。
と、その時、何かが打ち止めの脚を緩く擦める。
「っ……」
「……、えっと……」
打ち止めの頬が、少し恥ずかしそうに染まった。
実は、先程から彼女はコレの存在を認識していたのだった。則ち、熱を孕んだ彼自身を。
それが朝の生理現象としてのものなのか、それとも自分の愛撫に反応してくれているのかは分からなかった(も
ちろん後者なら打ち止めとしてはたまらなく嬉しい)が、とにかくそのまま放っておいてはいけないような気が
した。
「……ちょっと、ごめんね、ってミサカはミサカは一応断りを入れてみたり」
「……オイ、」
声を出すのも辛そうな彼が拒否するより先に、彼女は右手を布団に潜らせた。布地を軽く持ち上げる昂ぶりの先
端に、ズボンの上から触れる。
「――!」
「や、動かないでっ、ってミサカはミサカはお願いしてみる」
今度こそ逃れるように身をよじらせた一方通行。それを制止するように、絡めた指で優しく握りこむ。呼応して
、彼の欲望が肥大していく感触が指先へと伝わる。
打ち止めは宥めるように彼の額へ口づけると、
「ミサカのせいで、こんなになってるのに……放っておけないよ、ってミサカはミサカは確信犯ぶってみたり」
「……っ馬鹿、言ってンじゃねェぞ」
返答は随分と掠れた声だった。せり上がる何かに耐えるような彼の表情はかなりレアなもので、もっと見ていた
かったんだけど、と名残惜しく思いながら打ち止めは布団の中に入っていく。
寝間着に身を包んだ一方通行の華奢な身体を伝い、頭を下腹部近くまて潜り込ませると、ズボンに手をかけた。
747『おはよう』を言う前に 3/4:2010/04/02(金) 23:09:35 ID:+oQhQln2
寝間着を少しだけたくし上げ、剥き出しになった臍の下に軽く口付ける。その時に一瞬、彼女の顎に勃ち上がっ
た自身の先端が掠めた。
毛布を上から被っているため、彼女からは一方通行の表情が窺えないのだが――ほんの少し、彼が息を詰まらせ
たことだけは分かった。
「……すぐ、楽にしてあげるね、ってミサカはミサカは言ってみる」
ズボンをずり下げて、窮屈そうな下着からそっと彼自身を取り出す。
単純な肌色とは異なる色、かすかに浮き出た血管、痛いぐらいに硬く張りつめた欲望。目のあたりにしたソレは
打ち止めが想像していたよりもずっとグロテスクで生々しい造形をしていて、ほんの少し面食らってしまった。
(……あれ?そういえば)
ふと思い出す。
過去二人は何度か互いを求め合ったことがある(とは言ってもその中でも文字通り『最後まで』したことは片手
で数えるくらいしか無い)。だが思い返してみれば、今まで一方通行は一度も自身の欲望を打ち止めに触れさせ
ようとすることが無かった。いつも彼のペースに翻弄されているうちに、こちらが何かをしようとする前にはも
う全てが頭の中から綺麗に弾け飛んで、何も考えられなくなってしまうのだ。
それはきっと、まだ幼い打ち止めを不必要に怯えさせないようにという彼なりの気遣いだったのだと思う。
その事は打ち止めにとって嬉しくもあると同時に、何故だか哀しくもさせるものだった。
「……あなたはもう少し、ミサカに弱い自分を見せてくれてもいいんだよ?ってミサカはミサカは切なくなって
みたり」
小さな声で呟いて、握り込んだ自身を浅くくわえる。想像していた程変な味ではなかった。
「――、っ!」
一方通行の身体が電撃に打たれたように震え、打ち止めの頭に手を置く。彼女を引き剥がすつもりでのことなの
だろうが、緩慢なその動きでは意味が無いどころか逆に押さえつけているようにも見えた。
布団の中での息苦しさを感じつつも、筋張った箇所を舌でなぞり、側面を掌で擦り、先端から順番に唾液で濡ら
していく。
その行為に没頭しながら、打ち止めは一人考え事をしていた。
――大体において、一方通行は強がりすぎなのだ。
いつも自分の業を一人で背負おうとして、自分一人で傷付いて、そのくせ他人にはその苦しみを見せようとしな
い。
打ち止めはそんな彼を、同じ一人の人間として守ってあげたいと、最初から言っているのに。
自分だって、彼の力になれるのに。
彼はいつだって、一人で受難の道を歩んでいってしまう。

一体いつになったら彼は、隣にいる自分の存在に、頼ってくれるようになるのだろう?

せめて、お互いに体温を共有できる今だけでも彼を孤独から解き放ってあげたい。
そんなことを考えていると、自然と彼を追い込むことに夢中になっていく自分に気が付いた。
苦いものが舌の上に滲み、口に納まった彼の全体が一際大きく膨らむ。
限界が近付いているのだと、なんとなく悟った。
「っ……く……」
艶っぽい声が一方通行の喉から漏れ、打ち止めの頭に当てられた手に、思わずといった様子で力が込められる。
くしゃ、と茶色の髪が少年の細い指にかき混ぜられ、それが彼女にとっては少し心地好かった。
ほんの一瞬だけ唇を離し、打ち止めは言葉を紡ぐ。
「ん……、ここで、出していいよ、って……ミサカはミサカは、言ってみる」
ふざけるな、と吐息混じりに返ってきた憎まれ口。
(強情だなぁ)
苦笑しながら、彼女は唾液や先走りで布団越しのわずかな光を照り返す昂ぶりへと口付けた。
根元のふくらみに触れて、ラインをなぞるように指を上へと這わせ、彼の絶頂を誘う。
くわえた先端の過敏な場所に捻り込むように舌を押し当て、止め処なく迸る先走りを塞き止める。そんなほんの
少しの意地悪をした後、ちゅ、と音が鳴るほど強い力で吸い上げた。
それでもう、一方通行は限界だった。
「――……ッッ!!」
どくんっ、と自身が強く脈打ち、内包していた欲望の全てを打ち止めの口腔の中にぶちまけた。
「ん、んんぅ……っ!?」
二度、三度と不規則な鼓動を刻みながら噴水のように溢れ出した白濁は彼女の喉へと直接注ぎ込まれ、打ち止め
が目を白黒させているうちに口いっぱいに満ちていく。蒸せそうになりながらも、彼女は全部飲み下そうと必死
で喉を動かすが、それが追い付かずにいた大量の白濁が唾液と混ざりあいながらも逆流して唇から零れ落ち、彼
女の口許とそれにくわえられた彼自身を白く染めあげていった。
748『おはよう』を言う前に 4/4:2010/04/02(金) 23:10:22 ID:+oQhQln2
「けほっ……こほ……苦、い……ってミサカは、ミサカは……」
軽く咳き込みながら、打ち止めはやっと尽き果てた彼自身から口を離した。息苦しさと恍惚で、酩酊でもしたか
のように涙が滲む。白く泡立った残滓が、先端と唇とを歪に繋いでいた。
それが自然に切れてしまった後、べとべとになってしまったこの顔をどうしようか、と打ち止めが今更ながら少
々悩んでいると、ぐっ、と身体を布団の中から引き上げられた。
一方通行だ。
少し汗ばんだ額に前髪が張り付いていて、今は荒い呼吸を無理矢理に静めている。
彼は熱を孕んだ瞳で打ち止めをきつく睨むと、彼女の唇を強引に塞いだ。
彼女の口許を自身の白濁でひどく汚してしまったことに小さな嫌悪を抱きながら。
「ん……はぁ……っ」
唇を離すと、打ち止めの頭は彼の薄い胸板へと抱き寄せられた。
「……」
かすかに聞こえる心臓の音に耳を傾けながら、彼女は問いかける。
「……目、覚めた?ってミサカはミサカはさっきと同じ質問をしてみたり」
溜め息の影に隠すようにして、馬鹿野郎、と小さな声が返ってきたことに、打ち止めは嬉しさを隠せずにいた。

†††

一方通行はご機嫌斜めだ。
さっきからずっと、彼はいつにも増して不機嫌なのだった。
「……」
「……おーい、ってミサカはミサカは言ってみる」
「……」
「……ねーごめんってばー、もう機嫌直してご飯食べようよ、ってミサカはミサカは提案してみたり」
「黙れ。っつーか誰が不機嫌にしたのか分かってンのかクソガキ」
「……悪いのは『寝惚けてたらキスしなさい』ってミサカに助言したヨシカワだもん、ってミサカはミサカは責
任転嫁の言い訳をしてみる」
「ソレで終わってなかったのはどォ考えてもオマエの独断だと思うがなァオイ?」
「あうっ」
リビングのソファに腰掛ける一方通行からデコピンを喰らい、打ち止めの小柄な身体が後ろにのけぞる。
「ひどいよーっそんなこと言いながらさっきはあんなに気持ち良さそうに身悶えしてたくせに、ってミサカはミ
サ痛たたたたたたたぁごめんなさいごめんなさい頭グリグリやめてー!ってミサカはミサカは絶叫してみる!!」
先程までのベッドの中でのひとときが嘘のように、いたっていつも通りの雰囲気に戻る二人。あの時の名残とい
えば、喉の奥にまだ少しだけ、苦い引っ掛かりを感じるくらいだった。
彼女はあの時、別に何も特別なことをしているとは思わなかった。いつも彼がしてくれる愛撫を、こちらから同
じようにやり返したまでだった。つまりは、技巧も順序も全部彼の受け売りで、彼自身が打ち止めに教えたよう
なものなのだ。だが目の前の学園都市最強はその言い分では納得してくれないらしい。
ふてくされたような様子でソファに体重を預けている彼の横で、打ち止めは同じように腰かけた。
相手が何も言わないのをいい事にぴったりと寄り添い、一方通行の低めの体温を堪能しながら口を開く。
「嫌だったの?ってミサカはミサカは尋ねてみる」
「……、」
一方通行はそっぽを向いたままだ。それが照れ隠しなのかどうなのかは、打ち止めには分からない。
それでも、いつもは年上の余裕を崩さない彼に一杯食わせてやることができたことが嬉しくてたまらない打ち止
めは、してやったりといった調子で上機嫌に足をばたつかせていた。
やがて、暫く黙っていた一方通行が一瞬だけこちらを向き、低い声でポツリと呟く。
「……オマエ、今晩覚悟しとけ」
「ちょっと怖いお誘いの予感ッ!?ってミサカはミサカは今夜のあなたのねちっこさを想像してハラハラドキドキ
してみたり!」
思わず両手で自分の腕を抱き締める打ち止め。もしかすると今夜は相当泣かされるかもしれない。
……もちろん、嫌という訳では全くないのだが。
明日腰が砕けちゃったらどうしよう、などと少しだけ心配しながら、打ち止めは改めて隣の少年に向き合った。
大事なことを忘れていたのだ。
「あのね、言い忘れてたことがあったんだ、ってミサカはミサカは意味深な微笑みを浮かべてあなたの顔を見つ
めてみたり」
「……ンだよ」
えへへ、と照れ笑いを浮かべてから打ち止めは、およそ彼には似合わないような、ごく平凡な言葉を口にした。

「――おはよう、ってミサカはミサカは朝のご挨拶をしてみる!」

END
749:2010/04/02(金) 23:10:52 ID:+oQhQln2
投下終了です。
一方さんの逆襲編は、もし需要がありましたら書いてみようかとも思っています。

読んでくださった方々、前々作と前作でご感想・ご指摘を下さった方々、ありがとうございました。
それでは失礼します。
750名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 23:28:47 ID:pJ/NgpA2
なんか女が書いたって感じだなぁ
751名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 00:48:22 ID:H/84rA0K
>>749
導入部のゆったりとした感じに勝手にエロ無しだなんて思っていたらエロくてびっくりした。
打ち止めも可愛いけど、一方通行もなんかかわいくてGJッ!!
752名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 03:47:58 ID:F7piU6/4
>>749
打ち止め可愛い過ぎだろう…!心からgjです!
逆襲需要はあるとも、あるに決まってるぞ!
全裸待機するからな!?
753名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 04:43:38 ID:cUmZGxt2
続きマダー?
754名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 04:44:05 ID:cUmZGxt2
sage忘れてたすみません

期待しています
755名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 06:51:42 ID:oT8maNg9
>>749
GJ!
正直俺も最初の雰囲気からエロ無しだと思いましたw
俺も携帯ですけど、画面下にある“設”から“AAS使用”ってのをチェックしてれば何となく全容を確認できますよ
756:2010/04/03(土) 16:44:26 ID:h1qrzBmF
>>755
ありがとうございます、把握しました!
確かに自分の文章は妙な形になっていますね……。

他の職人の皆様はどうなさっているのでしょうか?
聞かせていただけると嬉しいです。
レスを潰してしまいすみません。
757名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 18:37:43 ID:IZwzsiuU
>>756
自分は一行36or48or60字固定ですね。ケータイのメール作成画面が1行12文字なので。台詞の改行後を一文字下げるとかは面倒ですが、綺麗だと思うのでやっています。
(個人的には書き手より、読み手がどういうのが読みやすいのか意見をきいてみたいのですが……、完全にスレチですね)

エロパロ板には読み手スレ・書き手スレというものがあるので、そちらもゼヒ参考に。

同じ通行止め職人として心より応援しています。
758名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 18:45:06 ID:JLukv1HG
なにが職人だよ…
単なるエロ書きだろw

黙ってエロ書いてりゃいいんだよお前らは
759名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 18:50:51 ID:0rKhyBAs
突然どうしたw
760名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 18:55:33 ID:F7piU6/4
>>758
じゃあお前も書いてくれよ!
761名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 20:26:43 ID:oT8maNg9
>>758は何かあったのか?w
762名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 20:30:49 ID:xuXqMz2i
ありえないような組み合わせでお願いします
763名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 21:15:31 ID:Q/39GP+r
>>762
美琴×浜面

多分未出のはず
764名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 21:44:48 ID:Yu4ZIUJO
ありえなさすぎるのも想像つかないからダメだな
765名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 21:45:12 ID:3BGmluZb
そういえばありえない組み合わせじゃないけれど砂皿×ステファニーのSSってないよな
おっさんと美人の組み合わせはみんな好きじゃないのだろうか?
ウィリアム×ヴィリアンもほとんどないし
766名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 22:19:21 ID:cUmZGxt2
>>762
フレンダ×一方
767名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 22:20:04 ID:cUmZGxt2
sageしてなかったスマソ
768名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 23:16:12 ID:xhV2KpHC
>>756
遅ればせながら、今見た
打ち止めの可愛さ異常。GJ!
続きは当然あるんだよな?
769:2010/04/04(日) 00:03:18 ID:MGWDfF7e
>>757
ご丁寧にありがとうございました。参考にさせていただきます。

では、出来るだけ早く続きを書きたいと思います。
スレチ失礼しました。

770名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 06:09:55 ID:0YgWbFMt
>>762
☆×メイド
771名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 19:03:56 ID:pSeQpAlR
>>762
(夢オチで)
当麻&上条弟(20人程)×美琴・黒子・初春・佐天
772名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 21:13:46 ID:Gu3D+6x1
>>771
上条さんがいっぱいいるのを想像したら吐きそうになった
773名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 01:15:30 ID:cM5ksND8
ぶっちゃけ野郎がそんなに沢山居ても
10人くらいは遠巻きで手持無沙汰に見てるだけになるよなスペース的に
774名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 02:04:26 ID:Ihn2i0zC
都合八人はハブられる計算に
775名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 02:06:46 ID:jhUkF0bN
上条さんは一人で十人分は働けるよ!(性的な意味で)
776名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 02:29:04 ID:QR1RlEOC
つまり上条さん逆レイプか
777名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 03:12:24 ID:FdSfJc+w
上条棒でビーチフラッグ的な
778名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 09:12:11 ID:rCGLH9Ao
>>773>>774>>775>>776>>777
・・・なぜ誰も
ヒロイン1人に付き
「三穴(3)、手コキ(2)、髪コキ【黒子・佐天】(2)ブッカケ(残り)」を
イメージしないのだ…

石恵先生のカラー同人で出ないかな…
779名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 09:14:19 ID:pw2VMZFq
……うざ
まだいたのか、お前
780原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/04/05(月) 12:47:28 ID:HU/eVB8V
俺得麦のん小説最終回投稿するお。
予想通り長くなったのと、進行遅れが申し訳ないので前後編に分けて投稿するお。
世の中には人間の首を噛み切る兎もいるらしいお。恐ろしい喃、恐ろしい喃……
この物語にはハーレムとエロは存在しないお。
781原子崩しは平凡の夢を見るか7前編:2010/04/05(月) 12:47:59 ID:HU/eVB8V
「ねえねえ助手よ、ねえ助手よ。超能力者(レベル5)を倒した無能力者(レベル0)って知ってるかい?」
「それって第一位を倒したっていう噂のコードそげぶのことですか。市外の組織と提携してハーレム形成してるとか、超絶羨ましい噂の」
「何それなんでそんなに詳しいの? いやそっちじゃなくてね、私が言っているのは原子崩し(メルトダウナー)を倒した方であって」
「ああ、地味な方ですか。で、そのワルイージ君がどうかしたんですか」
「君の言っていることが時々わからないよ。混乱するから以後呼称は統一しよう。えーとたしか、スケベ君だっけ」
「H君からの勘違いなんでしょうがまた無理矢理ですね。なんとなく的を得てる気もしますが」
「で、ちょっと理事会周辺の動きを探っていたのだけどさ、猟犬部隊に動きがあったみたいで」
「待てや博士。一介の研究員が何やってるんですか。下手すると消されますよ?」
「いやあ、私の貴重な理解者である潮岸氏がなんか大変なことになりそうだって小耳に挟んだものでね。場合によっては身の振り方も考えないと」
「はあ、如際ないというか用心深いというか……そういえば猟犬部隊って壊滅したって聞いた憶えあるんですが」
「うん。木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥンが流れ星になっちゃったから。最近やっと再建されたのだけど、例のスケベ君の抹殺命令が下ったみたいでね」
「え、なんでですか? だってH君はただの無能力者ですよね?」
「だから超能力者を倒す無能力者が普通なわけないって。きっと何か変態的な技があったに違いないよ、木原くン君みたいに」
「あれはただの油断と偶然だと思いますけどね。元々隙の多い能力ですし」
「でも今日の昼間、街中に六枚羽が落ちたよね。あれってスケベ君がやらかしたらしいよ?」
「ええ、ホントですか? あ、でも確か拳銃で落とせるような構造欠陥があるって軍板で見たような……」
「スペック的にあんなもの生身で撃墜できるわけないじゃない。馬鹿なの死ぬの? きっとあれだよ、魔法とか使ったのだよ」
「仮定にしても科学者としてその台詞はどうよ。せめて原石とかさあ」
「とにかくスケベ君の魔法で猟犬部隊が再度壊滅させられるかもしれないわけで、これは見物だよね!」
「まさか直に見に行く気ですか? ダメですよそんなの、ばれたら僕までやばいじゃないですか」
「ちえっ、全くノリの悪い助手だな君は。仕方ない、監視カメラからの映像引っ張ってくるだけで我慢しよう。えーと現在地点は……23学区か」



原子崩しは平凡の夢を見るか7

782原子崩しは平凡の夢を見るか7前編:2010/04/05(月) 12:48:20 ID:HU/eVB8V


秋が過ぎ、冬が深まり、春が訪れ
六月、新緑の季節。
その日は、降水確率0%の晴れ模様だった。やや汗ばむ程度の陽気だが、風の涼しさが心地よい。
特に用事がなくても思わず外に出たくなるような日である。絶好のデート日和と言えた。
そんな昼下がり。オープンカフェでの待ち合わせに、時間ぴったりに到着した麦野は
「いえーい、麦野沈利復活っ!」
「へぼばっ!?」
既に待っていた浜面に対して左右のコンビネーションを叩き込んだ。ジャブジャブフックストレート。
狙いは全て胴体だったが、ひとたまりもなく男が吹っ飛ぶ。どらがっしゃん。
慌てて店員が飛んできたが、麦野は愛想よく誤魔化してその場を乗り切った。ついでにフルーツパフェを注文する。
席について鼻歌を口ずさんでいると、浜面がよろよろと席に上がってきた。やけに不満そうではある。
「お、お前な。出会い頭に何してくれてんだ。人を挨拶代わりにサンドバッグにするのが麦野家の家訓なのかよ?」
「やあねえ。そんなのあんただけに決まってるじゃない。他の人にするわけないでしょ?」
「そこはかとなく特別扱いに聞こえるが、まず人権を寄越せ、な?」
「あはは、ごめんね。やっと腕が自由になったからさ、一度左を試してみたくて」
「ボクサーかお前は。ま、頑張ったな」
ぱたぱたと手を振る麦野の左腕には、既にギプスは見当たらない。他の肌に比べて、やや青白いのは長らく日光を浴びていなかったからである。
麦野が事故に遭ってから既に10ヶ月が経過している。術後の経過は予定より順調に進み、数日前にギプスが外れていた。
空洞となった右目にも、これを機会に義眼を入れてある。このことは家族とメイドしか知らないことだ。見たところ既に彼女は健常者であるし、周囲にもそのように振舞っている。
完治の前に、彼女は高校を卒業し地元の大学に進学していた。学力的にはもっと上のランクが適当だったが、地元に残ったのは後遺症その他の事情である。
事情のうちの一つは、目の前の男だった。折り良く、フルーツパフェが来る。手持ちのシャケフレークを振りかける麦野。
「はい、浜面。あーんしてよ」
「おお……って、もう両手使えるじゃねえか!」
「えー、いいじゃない。今までずっとやってくれてたんだし」
「お前な、公衆の面前であーんとか俺がどれだけ恥ずかしかったと思ってるんだよ」
片腕不自由という理由があったとはいえ、当然のように周囲からはバカップルとして扱われていた。
浜面と麦野の交際は続いている。
豚に真珠だとか、美女と野獣だとか、割れ鍋に綴じ蓋だとか、色々揶揄されている二人であったが意外なことに順調である。
「ぶー、浜面のけち。減るもんじゃないでしょ」
「いや俺の羞恥心とかプライドとか世間体とかがすごい勢いで減るっての」
「え、なに、まだそんなもの残ってたの? ていうか、彼氏彼女なんだから一体誰に気兼ねしないといけないのよ」
「そりゃそうだけどよ……いや羞恥心は残ってるからな?」
あーんを断られて口を尖らせる麦野に、歯切れ悪く言いよどむ浜面。
恋人としての二人の関係は基本的に、甘える麦野に振り回される浜面という構図が多かった。以前の二人を知る人間なら目を剥いただろう。
浜面に恋人がいること自体もそうだが、それ以上に麦野のキャラが変わりすぎである。頼りがいのあるお姉さん風だったのが、彼氏にデレデレするだけの女子大生になっている。
受験と進学で、こうしてゆっくり会えるのは一週間に一回程度になっていたが、特に仲が冷めるようなことはなかった。以前のような気安い友人関係も一部に残っている。
「ところで最近はどう? 新入部員は誰か入った?」
「いや、それが全然でよ。このままじゃ廃部食らうし、せめて幽霊部員集めないとな」
「だから私の家で練習すればいいじゃない。防音室もあるし、私も参加できるし。鍵預けたでしょ? 勝手に入っていいからさ」
「いやいや、そんなあっさり廃部にはできねえって。せっかく旦那が作ってくれたんだからよ」
卒業に伴い駒場と麦野が抜けて、バンド『スキルアウト』は再び存亡の危機にあった。新年度になれば入部希望者が入るだろうという楽観論は既に頓挫している。
割と近辺ではいい感じだったと思うのだが、やはり地方ローカルバンドの実態はこんなものか。
それからしばらく、バンドの事について話し合う。二人の馴れ初めとも言える集まりである。麦野としても気にならないはずがない。
結局、また今度駒場を交えて話し合うべきという結論になった。地元大学生の麦野はともかく、工務店に就職した駒場とは最近ほとんど会っていない。やはり学生と社会人では生活時間帯が違う。


783原子崩しは平凡の夢を見るか7前編:2010/04/05(月) 12:48:43 ID:HU/eVB8V

ふと麦野が話題を変えた。
「そういえばあんた、文化祭実行委員になったんだって?」
「げっ、その話どこで!」
「郭からメール回ってきたわよ。なに、HRサボってて押しつけられでもしたの?」
「郭の奴に、一緒にやってくれって指名されたんだよ。サボってたのは事実だけどな」
「あ、そういえば同じクラスになったんだったわね。でも何で郭が?」
不思議そうに麦野が首を捻る。去年は郭と半蔵が同じクラスだったが、今年は郭と浜面が同じクラスになっていた。
勿論麦野は、彼女の幼馴染べったりな態度を良く知っている。浮気など疑うべくもないが、純粋に疑問だった。
「半蔵の奴も実行委員になったからじゃね? あいつ休み時間ごとに半蔵のクラスに飛んで行ってたしな」
「ああ、なるほどね。それにしても、あの二人って何時になったら付き合うのかしら」
「あー、どうなんだろな。半蔵の奴は、女としては見れねーなんてこと言ってたけど」
「そんなのただの逃げじゃない。押し倒しちゃえばいいのに、あの娘も変なところで奥ゆかしいのよね」
「あれを奥ゆかしいとか表現するのもおかしいしその結論もおかしい」
スプーンを振りながら知った顔で評する麦野。浜面に告白する前後の有様を考えると、とても人に何かを言えたものではないのだが。
浜面としては、友の純情は放っておいてやれと言う感じである。かなり望み薄ではあるが、半蔵には狙っている相手もいることだし。
「で? 郭が半蔵に構ってる間、あんたは一人で仕事を押しつけられてる訳ね。ご苦労様」
「ん……まあ、そんなところだ」
「?」
ねぎらう麦野に対してやや歯切れの悪い浜面。麦野は少しだけ不思議に思ったが、すぐにまあいいかと聞き流した。
話の合間にぱくついていたシャケ風味パフェが丁度空になる。デートできる日は貴重だ。
「それじゃそろそろ行きましょ。今日は買い物に付き合ってよ、やっとまともな服に袖が通せるわ」
「へいへい。お前の買い物長いんだよな。下着売り場だけは勘弁してくれよ」
「何でも買ってやるぐらい言いなさいよ、仮にも彼氏なんだからさ」
「お前の方が金持ってるじゃねえか。まあ、ここの払いぐらいは奢ってやっていいけどよ」
「あーりがと、浜面」
茶目っ気のある笑顔と共に、麦野が身を乗り出して浜面の頬にキスをする、振りをした。テーブル越しなので実際は届かないが。
真に受けて、再び席から転がり落ちる浜面。どすんばたん。
やや過剰な反応に、麦野は唇を尖らせる。
「なによ、こんな美少女に迫られて転がるなんて、彼氏だったらタイミング合わせて顔出すぐらいしなさいよ」
「いや、普通よけるだろあれは……まあ行こうぜ。荷物持ちでも何でもするよ」
そうして二人はデートを開始した。
ショッピングモールをぶらついて、目に付いたものにけちをつけて、気に入ったものを手にとって、試着して。
歩き疲れたら露天で適当に飲み物やアイスを買って、道端に座り込んでは下らない話に興じた。
それはごく普通の男女がするデートだったし、実際二人はごく普通の男女である。
少し前まで、女の方は眼帯ギプスでやや同情的な視線を引いていたが、今となっては男の方が釣り合っていない。浜面は見た目も中身もただのチンピラである。
だが麦野が浜面を見限ったり、本格的に文句をつけることはない。その心理は複合的だが、まあ要するにベタ惚れであった。趣味が悪いことこの上ない。
逆に浜面の方が恋人としては一歩引いたような立場であることが多かった。それは、交際の発端が『責任を取る』という義務的なものから発しているせいかもしれない。
二人がいまだに、恋人としての一線を越えてないぶっちゃけキス止まりなのは、浜面のそういった遠慮が大きい。

784原子崩しは平凡の夢を見るか7前編:2010/04/05(月) 12:49:09 ID:HU/eVB8V

その日も夕方頃になって、麦野邸まで彼女を送った浜面はごく自然に玄関先で別れた。夜中まで恋人の家でごろごろするとか、そういうことはない。
「今日はありがとね。結構楽しかったわよ」
「おう、俺もな。けど金があるからって、あんまり買い込むんじゃねえぞ」
「わかってるわ。今日はまあ、一年ぶりで色々溜まってたのよ」
玄関先には本日の戦利品がどっさりと積まれている。これを半日持ち歩いた浜面の努力こそ賞賛されるべきだろう。
麦野家は裕福である。娘も親から充分な額の小遣いを貰っているが、それに振り回されるほど器の小さな人間ではない。
ただしその器も、目の前の男と一緒にいるとついつい揺れて中身がこぼれ出してしまうらしかった。けれどそんな自分が、彼女は決して嫌いではない。
ふと会話が途切れる、沈黙。
麦野はそっと目を閉じ、心持ち体を乗り出す。
「…………」
「…………」
「……じゃ、またな!」
「……うん」
口付けはなかった。
その場の雰囲気を振り払うように、浜面が手を上げてきびすを返す。麦野は心持ち残念そうに後姿を見送った。
別れ際にキスをするのはデートを締めくくる儀式のようなものだった。中々ステップを進めない麦野からの、精一杯のアプローチでもある。
それを今日は、避けられた。そういえばデートの最中も全体的に、恋人としてのスキンシップからはやや距離を置きがちだったかもしれない。
(……ま、いいか。時間はたっぷりあるんだし、焦らず行けば)
麦野は焦っていない。
あの日、交際のきっかけとなった言葉が同情から出たものだとしても、それは自分の努力次第でいずれ本物の好意となるのだと信じている。
今の彼女は、人生をひどく前向きに捉えていた。これが幸せというのかもしれない。
周囲から期待され、その期待に応えられず見捨てられてきた彼女が、やっと自分自身で欲しいと思えたもの。
陳腐なものだが、それは居場所だ。ありのままの自分を認めてくれる場所。肩肘を張らずとも、背中を預けて甘えさせてくれる相手。麦野沈利が周囲の期待する麦野沈利でなくなったのだとしても、変わらず接してくれる誰か。
かつて妹が言っていた『浜面程度が似合いだ』という言葉も、今となっては苦笑混じりに受け入れることができた。
それは堕落なのかもしれなかったが、元々彼女には確たる目標など無い。ただ優秀に生まれつき、自尊心を持たざるを得なかっただけの人間だ。
少なくとも今の自分を、彼女は結構気に入っていた。
――――と
『核融合炉にさ〜、飛び込んでみたら〜♪』
軽快なメロディと共に麦野の携帯がワンフレーズだけ鳴った。メールだ。
いい気分のところを邪魔されて、ちょっと不機嫌になりながら片手で携帯を開く。メロディの設定からして家族や浜面ではない。
では誰かというと、滝壺理后からだった。

夏休み明けから、麦野が女子グループから外されていくに従って、彼女と話す機会は失われていった。
というか、元々頻繁にやりとりしていたわけではない。メールなど、麦野にボーカルを頼んだあの時以来ではないだろうか。
勿論浜面からは滝壺絡みで幾度も相談を受けてはいたが、彼女本人とは夏休み以降殆ど話していない。卒業してからは尚更だ。
まるで、随分前に卒業した母校から同窓会の誘いが来たような感覚。
一体何の用件なんだろうと、麦野が首を捻りながらメールを開き
「……え」
貼付された写真を見て、ぽかんと口を開けた。
785原子崩しは平凡の夢を見るか7前編:2010/04/05(月) 12:49:36 ID:HU/eVB8V

その前日。
土曜の放課後、浜面は人気のない廊下で大量のプリントを抱えてひいひいと歩いていた。
「くっそあの女……ちょっと考え事してたぐらいでこれかよ。生徒会長だからっていい気になりやがって」
原因は、一時間前まで三年の教室で行われていた文化祭実行委員会である。
郭に推薦されて委員となった浜面だったが、元々付き合いであってやる気はなかった。
今の浜面にとって大事なのは翌日のデートであり、このままでは廃部を免れないバンドの現状である。委員会など聞いていない。
もっとも郭の方も『これで半蔵様と一緒にいられるいやっふう!』という調子だったのでやる気がないのはお互い様だ。実際に委員会の最中は他の目を盗んで雑談ばかりしていた。
やる気がない委員二名は必然的に文化祭の足を引っ張るはずだったが、そうはさせないのが仕切屋の生徒会長である。
会議が終わった後、三人を呼び出してどさりと生徒会の雑用を押しつけたのだ。半蔵はとんだとばっちりだろう。
とはいえ、その仕事の大部分が文化祭配布プリントのコピーやら、去年文化祭に対するアンケートまとめだったので、けして無関係でもない。
半蔵の片割れ委員も合わせて四人でついさっきまでそんな雑用をこなしていたのだった。
浜面が今抱えているプリントを、生徒会室に置いていけば終わりである。
「ああ、にしても腹減ったなあ、ちくしょう」
空き腹を抱えて廊下を歩く。昼食抜きで作業していたのもすこぶる機嫌が悪い一因である。
生徒会室に辿り着いた浜面は膝でごんごんと扉を叩いた。しばらくして生徒会長が顔を出す。部屋には彼女一人のようだった。
「お疲れ。今度からしっかり参加しなさいよね」
「あーはいはい。んで、どこに置けばいいんだ」
「手前の机に置いて頂戴」
にやにやと笑う生徒会長に腹を立てながら、どさりとプリントの束を降ろす。確かに会議を聞いてなかったのは失態だが、それだけで二時間も雑用を押しつけられてはたまらない。
ともあれこれで終わりだ。腰を伸ばしてから文句を言うため振り返ると、ふと生徒会長がトーンを変えて声をかけてきた。
「ところであなた、麦野と付き合ってるんだって?」
「へ? いやまあそうだけど。知り合いか?」
「まあちょっとした、ね。それで最近どうなのよ、麦野は。元気にしてる?」
「元気も元気。もうすぐギプスが外れるから、人を殴りたくてうずうずしてるぜ」
「ふうん……そっか」
つまらなそうに呟く生徒会長だったが、僅かに息をついたのを浜面は見逃さなかった。なんてことはない、麦野の身を案じていたのだ。
会話はそれきりで浜面は生徒会室を追い出されたが、雑用を押し付けられた憤懣はいくらか収まっていた。
廊下を歩きながら思うのは麦野のことである。
(あいつは、俺しかいないなんて漏らしてたけど。結構、人と繋がってるんだな)
事故をきっかけに女子グループから外され、浜面べったりになった麦野だが。
彼が知るだけでも金髪碧眼の妹、腕っ節の強いメイド、仕切り屋の生徒会長、そしてバンドメンバーは、形はどうあれ麦野のことを心配していた。
それは人徳というものではないだろうか。
交際をはじめてから半年。折につけ砕けた話をするうちに浜面は、彼女には多分に自虐的な部分があることに気付いていた。
両親に見限られ、妹に憎まれ、友をなくし、誇れるものもなく、だからこんな場所に落ち着いているのだと。
こんな自分を相手にしてくれるのは浜面しかいないのだと、そんなことを言うときもあった。
だけどそれは違うだろう。
麦野沈利を心配する人間はまだ何人もいるし、浜面はその内の一人でしかない。
壊れかけていた彼女をどうしても放っておけなくて、いわば責任感で交際を始めたが
麦野が周りの関係に気付けば、その『応急処置』も不要になるだろう、と。
「……それはそれとして腹減ったぜえー」
物思いに耽っても空腹は膨れない。明日のデートのためにもあまり無駄遣いはできなかったが、残業仲間と一緒に安めの買い食いでもしていくか。
そう考えながら作業をしていた教室に戻ると、待っているのは三人ではなく一人だけだった。
「ああ? 半蔵と郭の奴、もう帰ったのかよ。薄情な奴等だな」
「帰りにラーメン食べるって、言ってた。はまづらに、よろしくって」
「郭の奴、絶対これ狙ってたな。ああ畜生、腹減った」
「お弁当、あるけど、食べる?」
「マジ!? 食う食う」
即座に食いついた浜面に、餌を見せつけるように滝壺が弁当箱を取り出す。
そう、半蔵と同じクラスの実行委員は滝壺理后だった。
786原子崩しは平凡の夢を見るか7前編:2010/04/05(月) 12:50:13 ID:HU/eVB8V
特に不思議はないのかもしれない。彼女はいかにもクラスの面倒ごとを押しつけられそうな人間だし、浜面達三人と比べればよほどそれらしい。
浜面と滝壺は随分話していなかった。
麦野と交際を始めてから、浜面はそれまでのアプローチを全て取りやめ、極力普通に接するようにしていた。彼女持ちになったのだから当然である。
だが、それまで惚れていた女に突然普通に接するなど無理がある。どうしてもぎくしゃくとした会話になってしまい、次第に話す機会は減っていく。
学年が上がって違うクラスになったこともあり、最近は顔を合わすことさえなかった。
委員会で再会しての会話も最初はやや不自然だったが、半蔵や郭を交えて作業している内に、自然と言葉を交わせるようになっていた。
二人は勝手に帰ってしまったが、それでも普通に話せている。それはきっと喜ぶべき事だ。
ともあれ、机を挟んで滝壺の持参した弁当をぱくつく。やや大きめの箱の中に、食べやすいサイズに握られたおにぎりが並んでいる。一人分には大分多い。
付け合わせは漬け物。塩気の効いた米に浜面は舌鼓を打った。
「やっべうめえ、まじうまい。こういう時はシンプルイズベストだな。滝壺料理うまいな」
「これくらいなら、誰でも、できると思う」
はむはむと、両手で一つのおにぎりをかじる麦野。口元を隠すような食べ方は、兎かリスに似ている。
その仕草の中にリラックスしたものを感じ取って浜面は安堵した。以前のように話さなくなってから半年。彼女の性格からして一人で難儀しているのではないかと心配したが、杞憂だったようだ。
彼女ができたとしてもかつて惚れていた相手である。胸に支えていたものが一つ、取れたようだった。
「むぎのは、ごはん、作ってくれるの?」
「いや、あいつ片腕ギプスじゃん。本人曰く、結構な腕前らしいけどな。時々悔しがってるぜ」
「悔しがる?」
「ああ。一緒に外食したと気にさ、自分で作ればもっとうまいもん食わせられるってさ」
「むぎのらしい」
浜面と麦野の交際は周囲の人間は大抵知っていた。もちろん、滝壺も。
けれどそのことを彼女から言及したことはなかった。あの日、わざわざ頼み込んで『振られた』ことについても。
「そっちはどうだ? 友達とかできたか?」
「ううん」
「女子連中は? まさかハブにされたりしてないだろうな」
「よくしてくれている。でもやっぱり、あの子たちといると、少し疲れる」
「あー、かもな。なんだかんだ言ってあいつらうるさいし、話も合わなそうだしな」
「うん」
「んじゃ半蔵、つってもあいつは男だしな。しかも厄介なオプションまでついてくるし……どうしたもんかな」
「私は」
ふと、滝壺がおにぎりを下ろして目を細めた。
心の底からリラックスするように。今、この瞬間を何かに感謝するように。
昼下がり、ゆったりとした時間の流れる教室で、半年振りに二人で過ごして
「私は、やっぱり、はまづらと一緒にいる時が、一番いい」
「……」
沈黙。
滝壺は再び両手で持ったおにぎりに、はむと噛みつく。釣られて浜面も食事を再開する。
しばらく無言の時間が流れた。何かがすれ違っているような、微妙な空気。
浜面は旺盛な食欲を発揮して、八個の内六個のおにぎりを完食していた。滝壺は二個。小食な彼女にはそれで充分らしい。
滝壺が弁当箱を仕舞い、浜面は水筒のお茶を啜る。
沈黙を破ったのは滝壺だった。
「はまづら」
「……ん」
「どうして、むぎのなの?」
どうして、と。
滝壺は静かな視線で、真っ直ぐに浜面を見る。まるで心の中を覗き込むような静謐さ。
その答えは、言ってしまえば同情である。
壊れかけて自分を頼る麦野をどうしても見捨てられなかった。責任を取る方法はこれしかないと思った。
恋愛感情はなかった。今は、彼女に対しても愛情めいたものはあるが、少なくとも交際を開始したのは同情と責任感である。
それを、言えなかった。
麦野を侮辱することになる、それもある。
だが、それより今は、目の前の滝壺がそれを言わせなかった。
「あの時、はまづらは、私に振ってくれって、頼んだよね」
「……ああ」
「私は、意味がわからなくて、はまづらのお願い通りにしたけれど。意味を知っていたら、絶対に頷かなかったと、思う」
滝壺は、じっと浜面の目を覗き込んでいる。
思えば当時
滝壺に対して果敢にアタックする浜面に対して、友人達は相手に脈はないと口を揃え
浜面自身も抗弁しながら、何となくその評価を受け入れていた、が
本当に、そうだったのか。
もしも、そうでなかったなら。
787原子崩しは平凡の夢を見るか7前編:2010/04/05(月) 12:50:54 ID:HU/eVB8V


「はまづら、写真、撮っていい?」
「へ? 写真?」
ふと、滝壺が視線を外して話題を変えた。微妙な空気が、若干軽くなる。
けれど、写真?
滝壺が疑問に答えるよう、鞄から手の平大のデジタルカメラを取り出した。滝壺とデジカメ、不自然な組み合わせである。
デジカメには学校名のシールが大きく張られている。どうやら高校の備品らしい。
「文化祭、撮る用。委員に渡されてる」
「いやいやけど文化祭なんてまだ始まってないだろ?」
「準備も含む。これも立派な、文化祭の思い出」
「委員会をサボって押し付けられた雑用がか?」
「うん」
デジカメを手にじっと見つめてくる滝壺を相手に、浜面は一瞬躊躇した。
飯まで食わせてもらったのだ。写真の一枚ぐらい快く撮らせるべきだろう。大体滝壺は友人だ。
けれど一種の後ろめたさもあった。これは麦野に対する裏切りではないだろうか。
何故なら、浜面は嬉しかったからだ。
半年振りに再会して、話をして、一緒に作業をして、弁当を食べて。
一緒にいると安心できると言われて、嬉しかったのだ。
その喜びは、好意から発生するものだった。
やはりまだ、浜面仕上は滝壺理后を好きなのだ。
半年経過して弱まっていたが、そういう気持ちがまだ残っていたのだ。
それを抱いたまま写真を撮ることは、恋人へ裏切りになるのではないだろうか、と。
浜面は一瞬だけ迷ってから頷いた。
「ああ、いいぜ。んじゃ撮るか」
「ごめんなさい」
席を立って二人並ぶ。背景はなんてことのない教室。写るのは二人のみ。
滝壺が慣れない手つきでデジカメの設定をして、もたもたと前の机に置いて位置を調整する。その仕草に和む浜面。
(俺ばっかり変に意識して、滝壺はいつも通りなんだよなあ。友達もいないみたいだし、これからは声かけてやらないと)
どうしようもない。
タイマーと角度を調整した滝壺がとことこと戻ってくる。
浜面の横に収まる。背丈は頭半分ほども違う。
ぐい、と袖を引かれた。
ん? と浜面が横を見下ろす。
それに合わせて、滝壺は浜面にキスをした。
「――――」
「――――」
不意打ちだった。
背伸びをし、両手で袖を掴み、瞼を閉じ、無心に口付けをする滝壺。
目を見開き、驚愕に硬直する浜面。
既視感。浜面仕上が女性から一方的にキスをされるのはこれで二人目である。へたれにも程がある。
カシャリと、デジカメから合成音が響いた。
滝壺が背伸びをやめて唇を離し、瞼を開く。その瞳はひどく潤んでいた。
浜面の体に縋りついたまま、囁く。

「ねえ、はまづら。兔は寂しいと、死んじゃうんだよ」

「私も、すごく、寂しかったんだよ……?」
788名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 12:51:48 ID:HU/eVB8V
以上です。
後編は鋭意制作中ですのでもうしばらくお待ち下さい。
789名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 12:54:13 ID:p/gctIlE
もう結構
790名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 13:13:37 ID:mLY9txkA
GJ!

さあもう一波乱あるぞ…
791名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 13:40:38 ID:fPRShni5
>>788
乙です。
相変わらず言葉の掛け合いが秀逸ですね。
生き生きしてる麦のん。ま、本篇も別の意味で生き生きしてますけど。全く180度違う方向で。
あ、後、滝壺は忘れられているのかと思ってましたよ。
今後に期待。

そしてこの場をちょっとお借りして。
今スレは春休みの影響で随分と荒れ模様でしたが、無事1000を向かえずに終了できそうですね。
と言う訳で490k超えましたので誰か次スレをお願い致します。
他力本願でごめんなさい。
792名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 14:03:18 ID:WPEUlW97
>788
これはなんという肉食兎!
793名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 15:11:26 ID:TCTTdmG8
>>788
麦のんが乙女してるぜ、と思ったら……なにこのラブ米!? な展開にw
俺得作品ラスト一回、思いのたけを吐き出しちゃって下さい


次スレ立ててくるぜい
ところで、ちょっと気になったんだが
過去スレとかの項目が60行制限超えたらどうすんのかにゃー?
794名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 15:16:02 ID:TCTTdmG8

次スレです


とある魔術の禁書目録 26フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1270447978/
795名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 16:03:08 ID:fPRShni5
>>794
乙です。
これで投下出来ます。
796名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 00:01:09 ID:sN336tAo
>>788
乙です。夢の中でも滝壺にいいとこ持ってかれちゃうのか!?

>>794
797名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 01:27:17 ID:HnifwaN0
埋め埋め埋め〜
798名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 02:10:40 ID:gBhcPfLI
滝壺はエロいな
799名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 02:17:35 ID:9E8Tbc5C
えろいよな。あんな子が彼女になってくれて自分に甘えてくれてたのに
知らぬ間に他の男に寝取られて比較されて否定されたらメッチャ興奮するだろうな。
800名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 02:37:17 ID:LAWZnCrY
君の為なら死ねるを作中で実践してる子だし
下手な二次創作以外じゃありえないがな
801名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 02:54:34 ID:a8ivyTCm
>>800
>>799は恐らく最近美琴スレとかに湧いてるNTR厨だろう
「メッチャ興奮する」は彼の常套句だからな
802名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 03:07:25 ID:ZLA7UGT8
君のためなら死ねるを作中で実行してるのは
五和と一方さんと滝壺?
803名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 06:49:42 ID:r3+UazEE
初代上条さんとステイル?
804名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 07:34:03 ID:wQD7tOhI
浜面や土御門もそうでは
805名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 08:07:58 ID:a6GFgx80
>>803
上条さんの場合は地獄の底から引っ張り上げるだけ。
806名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 16:00:42 ID:cEQz9868
上条さんのほうがかっこいいな
807名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 17:40:24 ID:BnXBAuwI
インデックス助けるために脳損傷ってのは一方さんと同じだし
誰だって自分も相手も助けたいんだけど
どうしても片方しか選べないならどうするかって話だから
カテゴリ的には似たようなもん
808名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 20:52:26 ID:jSFW7Q/f
エツァリじゃね?
魔術師としての立場と妹さえ捨てた大いなるロリコン。
809名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 10:02:24 ID:rwdaDo7Z
エツァリをロリコンと言うのは大いに間違ってると思うが
上条さん見立てで海原(真)より年下に見えるんだぞ
810名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 13:03:26 ID:3gyH2btF
じゃあそのエツァリを「お兄ちゃん」と呼んでるショチトルって……
811名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 10:53:19 ID:HeGn6qx3
500行かずに落ちるかな?
812名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 16:55:57 ID:iUrZZYPL
>>811
あと4K。
ネタを落とすには短すぎるし、雑談では先に1000行入っちゃうかな。
813名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 21:15:34 ID:QVyTm/42
沢本あすか激白…アダルト出演料は「外車の新車1台分」

東京・秋葉原の路上で下着を露出したなどして、2008年4月に警視庁万世橋署に都迷惑防止条例犯容疑で逮捕=起訴猶予=されたタレント、
沢本あすか(32)がこのほど、「あのお騒がせタレントが衝撃デビュー そして即引退!」(アイデアポケット、2980円)でアダルトビデオデビューを果たしたが、ZAKZAKではそんな彼女を直撃した。

  [フォト]沢本あすか、アキバを魅了したあの大開脚

 デビューしたのは「着エロとの内容の差もほとんどないので決断した」という沢本。しかもアダルトの撮影では「お姫様扱いしてもらえた」と満足のようす。
特にギャラには納得したようで「新車の外車1台分」と激白。ギャラ未払いなどのトラブルを未然に防ぐべく「撮影当日に現金でギャラ全額を貰った」という。
ちなみに使い道については「自分に投資」と語り「ロースクールに行きたい」と話す。

 今後について「継続してアダルトに出演する気はない」そうだが「もし出すならプロデュースしたい」とニッコリ。しかし「ギャラが合えばですけど」と語っていた。

 ZAKZAKではアダルトビデオデビュー作が警察と検察の“物言い”で発売中止の危機に立たされた経緯や風俗店勤務疑惑についても直撃。9日以降に掲載します。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100408-00000008-ykf-ent

ちなみに使い道については「自分に投資」と語り「ロースクールに行きたい」と話す。
「ロースクールに行きたい」と話す。
814名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 21:21:21 ID:QVyTm/42
あ、誤爆しました。。
タイミングの悪い。。
815名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 21:29:26 ID:4hoCJiar
                      ヘ(^o^)ヘ いいぜ
                         |∧  
                     /  /
                 (^o^)/ てめえが何でも
                /(  )    誤爆するってなら
       (^o^) 三  / / >
 \     (\\ 三
 (/o^)  < \ 三 
 ( /
 / く  まずはそのふざけた
       スレ容量をぶち殺す


容量落ちさせちゃおうず
816梅寝た
 夕方、小萌先生からの電話でインデックスが泊りがけで出かけてしまった。
 なので、歯磨きも着替えも終えて準備万端の上条当麻は久しぶりに自分のベッドで……とは行かずにすごすごとバスルームに向かおうとしていた時の事、ベランダの窓ガラスを叩く音が聞こえて来た。
 いぶかしむ上条の目に飛び込んで来たのはイギリスに居る筈の赤毛の小さな修道女。
 確か名前は――、
「アニェーゼ……? 何でこんな所に? ってか何故ベランダ!?」
 首を傾げるも答えは出ない。
 取り合えず上条はこっちを向いてにこにこと手を振る少女を部屋の中に招き入れると、開口一番疑問をぶつけてみた。
「でお前何でここに居んの?」
「ああ、その事ですか……」
 そう言って視線を泳がせたアニェーゼに、上条もつられてかアニェーゼの視線の先を追った。
(掛かりやした!!)
 次の瞬間、電光石火の早業で上条をベッドに押し倒したアニェーゼは、押し倒した時と同じくらいの早業で上条の唇を奪うと、更には舌まで滑り込ませて上条の口の中を荒らし回る。
 そしてどちらが自分の唾液か判らない程熱心に上条の口腔をねぶったアニェーゼは、やっと満足したのか口を離すと、
「ミント味っすね」
 そう言ってにやりと少女に、息も絶え絶えの上条は一言も返せない。
「何でって顔してますね」
 アニェーゼの問いかけに、上条は首を縦に振る。
「最近脇役くらいしか出番が無いっすからね」
 そう言ってもう一度上条の唇を激しく奪ってから、
「さっきの質問の答えっすけど、今日は『夜這い』に来たんですよ」
 アニェーゼはそう告げてから、
「尺もあんまり有りやせんからどんどん行かせてもらいやすよ」
「お……い……、尺って……何だ……よ……?」
 アニェーゼは呆然とする上条のシャツを強引にめくると、うっとりとした目で引き締まった上半身を眺める。
「細かい事は考えなくていいんすよ。考えるな。感じろ。ってやつっすか? おっ、上条さんの乳首発見!!」
「ば、ちょっ――」
 慌てて制止する上条より先にアニェーゼは上条の胸に吸いつく。
「ッ!!」
 アニェーゼがきつく吸い上げると上条の体がびくびくと跳ねた。
「我慢しなくてもいいんすよ? 生娘みたいに鳴いてくれるとこっちも燃えますから」
「馬鹿い、ッぅぅ!!」
 途切れ途切れに言い返そうとした上条の声が悲鳴に変わる。
「余計な言葉はいいんすよ。あなたはただ感じてくれてばいいんです」
 そう言って乳首の爪痕に、今度は優しく舌を這わす。
 さらに、そうする一方でアニェーゼは先ほどから太ももにあたる硬いものに右手の指を這わした。
 驚いて咄嗟に足を閉じようとする上条の太ももを膝で押さえつける。
「無駄な抵抗しないで下さいよ。言ったでしょ尺が無いって」
 そう言いながら器用にスウェットの中に手を潜り込ませる。
「うふふ。熱いっすね。火傷しそうっすよこの肉棒(ワンド)」
「ううッ!!」
 巧みな手淫に翻弄される上条。
 細い指を絡めてゆるゆると扱かれる刺激を我慢しようと眉間に深い皺を刻んでいると、またも無防備な乳首を強く吸われた。
 アニェーゼは快感の波に震える上条を上目にみながらニヤリと笑う。
「いいっすよ。何度でも、何度でも逝かせてあげますから」
 ――2人はまだエロス坂を登りはじめたばかりだ!