>>691-692 そこら辺の定義は人それぞれだからなあ
端からヤバい雰囲気全開のヤンデレ男でも問題無いだろう
後、重要なのは女側とエロ展開だ
エロパロ板だし
ヤンデレの定義程意味不明なのも割りと珍しいと思うから
あんまり気にしすぎると負けかなと思う事にしている
お前が思うヤンデレがヤンデレだよとしか
>>691 結局物はいいよう
>>691の思うヤンデレの定義がどんなものかは知らんが
他の人からすりゃ、それヤンデレじゃなくてただの○○で○○な○○野郎じゃねーか!となるかもしれんし
人それぞれのヤンデレ像があるからなあ
しかし男ヤンデレを女が受け入れてる拒否してる
どちらも美味しいよな
是非投下を……
あんまりマイ定義がちがちに主張して
書き手のバーを上げてやるなよ……
せめて「こういうのが好き」ぐらいのニュアンスにしとけ
確かに、あんまり言い過ぎるっ書き手さんからしたらハードル上がっちゃうわな………
…ところで、おまいらオススメのヤンデレ男ソングってある?
筋少の「蜘蛛の糸」(特に第二章)聞いてたら色々とたぎってたぎって…もう…………
ちょっと恥ずかしいから訂正
>あんまり言い過ぎるっ書き手さんからしたら
>あんまり言い過ぎると書き手さんからしたら
…ヤンデレソングに飢えてんだよ……あとSS………orz
金爆の元カレ殺スとか?
このスレもよく見たら容量もうちょっとだね
うむ、次スレの季節だな
ヤンデレ男のエロ小説読みたひ
続きが気になる話が多い…投下に期待したい
投下期待
703 :
名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 01:13:02.52 ID:HczJs7b7
投下いきます。
ヒロイン視点で、監禁モノです。
ヤンデレ君が潔癖気味のコミュ障なので最初はエロもデレもわかりづらい感じですが、よろしくお付き合いください。
704 :
君と過ごした××日間:2011/08/24(水) 01:16:27.54 ID:HczJs7b7
確か、学校から帰る途中のことだったと思う。
頭に衝撃が走って……目が覚めればそこは、知らない部屋だった。
「え…えっ?」
頬に当たる冷たいフロ―リングの感触に戸惑う。物の少ない部屋だ。勉強机に回転イス、縦長の本棚、ベッド。青とメタルカラ―の配色から見るに、男子の部屋みたいだ。もちろん、私の部屋じゃない。
「…ど、こ?いたっ!?」
起きあがろうとして叶わず肩を打ちつける。あれ、手が動かな、え、…縛られて、る?あ、足も!?え、え、え!?
「誰か!!誰かぁっ!」
わけのわからない現実にを拒絶したくて、悲鳴をあげる。誰か、誰でもいい、誰かにこの現実を否定してほしかった。
「……だれか…っ…たすけて…!!」
じたばたともがいた視界の端にドアを見つけ、体を打ちつけながらも必死に這う。
遠い…まだ遠い……まだ…とおいよぉ…
その時、
ガチャリ、と鍵を外すような音が聞こえた。
「ひっ」
開いたドアが鼻先を掠める。
「…えっ、と…?」
鬱陶しい黒髪と、黒縁眼鏡。
下からだと、意外に整った顔立ちがよく見える。
「鴇谷、くん……?」
そこに立っていたのは、ろくに言葉を交わしたこともないクラスメイトだった。
「えっなんで、」
「起きたんですか」
こちらのことなどお構いなしに、彼は他人行儀な口調でつぶやく。授業中の受け答えで耳にするのと、全然変わらない。いつもの調子だ。このおかしな状況にはそぐわない、冷静な声音。
「あ、あのね、鴇谷くん…」
その冷静さに何故か私は落ち着いて、私はやっとまともな言葉を言うことができた。
聞きたいことは山ほどある。でも、何から言っていいかわからない。だからとにかく、私は今一番願っていることを伝えた。
「私、家に帰りたいんだけど…」
フロ―リングは固くて冷たいし、縛られた手足はじんじんするし、もういやだ。ここは、いやだ。
「はあ?」
切れ長の目が、不機嫌そうに細められる。
「何を言っているんですか」
初めて見るような――いや、そもそも私は彼のことをよく知らない――威圧的な表情で、彼は言った。
「あなたは、今日からここで暮らすんです」
理解不能な、ひどい現実を。
私は馬鹿だった。
ここは彼の部屋に決まっているじゃないか。
鍵を開けたのは彼。だったら、閉じこめたのも彼。
私を縛り上げたのも―――彼に決まっている。
私は、自分を閉じこめた相手に、「帰して」と懇願していたのだ。
705 :
君と過ごした××日間:2011/08/24(水) 01:17:11.79 ID:HczJs7b7
「―――っ!?ふざけないでよっ」
怒りに任せて得体の知れないクラスメイトを睨みつける。
いったい、私が何をしたと言うんだ。
何もしてない。ただ、何回か言葉を交わしただけだ。普通に挨拶をするだけの間柄だ。
「帰して!私の家に、帰してよっ」
みっともなく暴れながら、私はとっくに閉ざされていたドアを目指した。
しかし、猫の子でも掴むように、あっさりと捕まってしまう。
「うるさい。近所迷惑ですよ」
どうにか逃れようともがいたけれど、文字通り手も足も出ない。あっという間に最初にいた位置に転がされてしまった。
「たすけ―――」
それならばと大声を出そうとしたが、非情な声に遮られる。
「嘘です。防音ですよ。でもうるさいのは嫌いなので騒がないでください」
逃げ道を全部塞がれて、私はどうしようもなくなってぱくぱくと口を開閉させる。
今まで生きてきた中で、こんなに理不尽でどうしようもないことなんて遭ったことがない。逃げ出せる気もしない。
どうしよう、泣きそうかも。
「なんで…」
潤んだ目を隠すように、フロ―リングに額をつける。さっき暴れて打ちつけたところが今更痛んだ。
「…たが……ょう」
ぼそりと落ちてきた言葉は、苛立った響きで。
きっとこの状況のヒントなはずなのに、怖くて聞き返せなかった。
「鴇谷くん…帰してよ…」
「しばらく静かにしててください」
すべてを拒絶するような声音を残して、足音が遠ざかる。
キィ、とイスを引く音がしたと思うと、なにやら耳慣れた音が聞こえてきた。
まさか、この状況で普通に勉強してるの?
顔を上げると、想像通りの背中があった。そうだ、いつも休み時間でもこのポ―ズだった、このクラスメイトは。
また怒りの感情がこみ上げていく。萎えていた気持ちが色づくのを感じる。
絶対に、絶対に。
ここから出て行ってやる…!
706 :
君と過ごした××日間:2011/08/24(水) 01:19:05.94 ID:HczJs7b7
最初に縄抜けを考えた。
でも、どうやら複雑な結び方みたいで、とれそうにない。このまま逃げるしかないみたいだ。でも外にさえ出れば誰かが助けてくれる。家中に鍵をつけてるわけがないし、あのドアさえ突破すれば大丈夫だ。大丈夫、逃げれる。
ゆっくりと体を仰向けにする。肘が少し床にぶつかったが、鴇谷くんが振り返る様子はない。舐めないでよね、とその背を睨みつけた。
さっき気づいたけれど、フロ―リングを這って進むと音がする。だから、立ち上がって、ちょこちょこ歩いていくしかない。かなり間抜けだけど。
足を曲げて、下敷きになった腕に力を入れる。勢いが大事だ。でも、静かに、静かに。
………っ!
(…ふ―)
なんとか上体を起こせた。ここからは簡単だ。足を横にしてゆっくりと立ち上がる。
そして私はもう一度後ろを確認すると、私はドアに向かった。
…遅い。全然進めない。進めない…っ!
「森さん」
「ひゃんっ!?」
ふいに声をかけられ、バランスを崩す。
あとはまたフロ―リングへまっさかさま、だ。
「痛た…」
とっさに顔は反らしたけど、他はさんざんだ。きっと明日には痣だらけになっているだろう。
「何をやっているんですか…」
首を後ろに向けると、鴇谷くんは呆れた目でこちらを見ていた。
「え、えへへ…」
とりあえず、笑って誤魔化す。
どうにか誤魔化されてまた勉強に戻ってくれないかなあ。
「ひッ」
―――そんなわけはなく
鴇谷くんは呆れた顔のまま、こちらに向かってきた。
「こ、来ないでッ!」
「…」
ずりずりと床を這って逃げるが、私の全力は彼の一歩で簡単に縮められる。
「いやっ」
荷物でも持つように抱えられ、私は冷え冷えとした寒色のベッドに放り込まれた。
あまり柔らかくないスプリングの反動に、子供の頃遊んだトランポリンを思い出す。あの時はあんなに楽しかったのに、今はただただ怖い。
反射的に閉じていた目を開くと、目の前に鴇谷くんの顔があった。恐怖と緊張で体が動かない。もはや、悲鳴も出なかった。
707 :
君と過ごした××日間:2011/08/24(水) 01:21:23.79 ID:HczJs7b7
「……」
鴇谷くんは私に覆いかぶさり、ガラス玉のような目を見開いてこちらを凝視している。異常なまでに近い距離。それでも、薄皮一枚ほどの境が私たちの間にあった。呼吸を感じる距離なのに、決して彼は私に触れていなかったのだ。
その距離に偏執的なものを感じ、背筋が寒くなる。触れられたいわけではないが、早くこの気味の悪い均衡を崩したい。
「どいてよ!」
顔を背け、肩で押しのけようと―――する前に、鴇谷くんは離れた。何事もなかったように、ベッドサイドで私を見下ろす。
…あ、あ、あれ?これは…もしかして…
ベッド+私(動けない)+鴇谷くん(男子)=…
(犯される!?)
「い、いや!!!やめて!!卑怯者!!さいてーこっちこないで馬鹿あ!!」
今まで漠然としていた危機感が、わかりやすい形となって現れる。身の危険を感じ、私は転がってでもベッドから出ようと跳ね起きた。
「はあ…」
もちろんすぐに突き飛ばされ、スプリングの洗礼を受ける。
困ったようにため息をつくと、鴇谷くんはポケットから何かを取り出した。
「静かにしてくださいって言ったじゃないですか」
じゃき
「……ひ…ぃ……っ!?」
前髪が、一房。
目の前で散った。
彼が持っていたのはハサミだった。文房具の方ではなく、大振りのキッチンバサミ。私はよく台所に立つから知ってる。あれは、あれは―――肉も、簡単に切れる。
「急に大人しくなりましたね」
刃を開いた状態のソレで、彼は私の頬を撫でる。手つきはひどく優しく、愛撫にも似ていたが、それが余計に怖かった。
「やっぱりわかりやすい恐怖を与える方が効くようですね。でも、縛られている時点で、僕がクラスメイトであることを抜きにしてももっと怖がるべきですよ。あなたは危機感が足りない。心配です」
心配なんて、どの口が言ってるの。
せめて嫌味でも言ってやりたかったが、頬に当たる冷たい感触がそれを許さなかった。
「じゃあ、しばらく静かにしていてくださいね」
ああ、もうダメだ―――そう思って目をつむる。
しかし、覚悟していた瞬間は一向に訪れなかった。
おそるおそる薄目を開いてみると、彼の姿はない。怪訝に思って視線をさまよわせると―――また、勉強机に向かっていた。
…意味がわからない。
彼は、いったい何がしたいんだろう。
要求といえば「静かにしてください」だけだ。ただ静かに、ここにいる。そんなのまるで置物だ。
そう思うと、恐怖に萎えた心にまた怒りが灯る。もう一度、逃げてみようか。
でも、
(でも…もう、つかれた…)
ベッドに横たわっていると、理解不能な状況に疲れた思考がとろとろと溶けていってしまう。
ああ、疲れた…思考がまとまらない。頭がぼんやりする。
どうせ、今はどうすることもできないんだ。刃物は怖いし、ずっとこの部屋に彼がいるわけはないし、チャンスはいつか来るはず。
だから、今はもう…休んでも、いいよね?
そう自分に言い訳し、私は睡魔に逆らうことを止めたのだった。
続く
続き期待
>708
すみませんうっかり忘れてました;次回からsageます。
続きは明日かできたら今日の深夜にでも。
なぜか読んでてニヨニヨするw
なんかかわいい
続き期待!!
「ねえねえ聞いた?3組の野田さんがさあ、鴇谷のこと好きなんだって!」
「うっわありえねー!?あんなガリ勉の根暗がいいんだー」
「まあ野田さんも真面目だし、お似合いなんじゃ?」
放課後の他愛ないおしゃべり。誰が誰を好きで、誰が誰と付き合ってるか。
熱狂する気はないけど、たまに聞くには面白い。
「ねえ、あづさ―」
机に広げたお菓子をかじるだけだった私に、話の矛先が向く。
珍しく恋話に参加してるからか、友人二人の目は爛々と輝いていた。
「どう思う?」
「ありえなくない?」
そう言われて、クラスメイトの鴇谷理人のことを思い浮かべてみる。少し離れた隣の席に座っている彼は、いつも机に向かって勉強ばかりしている。私は彼の横顔しか知らない。人形のように硬質で、秀麗な横顔。
「まあ、よく見れば綺麗な顔立ちだし…」
あまり否定するのも野田さんに悪いので、そう言っておく。
「ないない!」
「仮にイケメンでも、授業以外まともに話さない奴なんて絶対つまんないって!」
確かに彼は、私が「おはよう」と言っても何も言わない。誰よりも早く学校に来ているくせに、きっと、たくさんの「おはよう」を言われているくせに、彼は決して返さない。彼が喋るのは、授業中の受け答えだけだ。
もう気にするのも忘れたけれど、確かに、彼は誰かに好意を向けられるのには相応しくない。だって、完全に無視なんだから。ひどいやつだ。野田さんも可哀想に。
「っていうか、絶対うちらのこと馬鹿にしてるよねー」
「ねー」
話題が色恋沙汰から鴇谷くんへの悪口に移行したところで、私は二人の口にポッキ―を突っ込んであげた。あまり陰口は好きじゃない。腹が立つのは確かだけど、陰口を叩くくらいなら直接言う派なのだ。
「そんなことよりさ、真奈美今の彼氏年下なんだって?」
「そーなのほんっともう可愛くて可愛くて!」
「年下とかありえないー」
「良さがわかんないなんて、まだまだお子ちゃまね由奈」
……ああ、
あの日交わしたはずの会話が、遠ざかっていく。
ああ、これは夢なのだ。何時か忘れた、いつかの。
…どうしてこんなこと、思い出したんだろう。
そう思いながら、私の意識はまた深くに沈んでいった。
どれだけ経ったのか、窓のない部屋ではすぐにはわからないが。
本能的な欲求に追い立てられ、私はぱちり、と目を覚ました。
(どうしよう…)
目なんて覚めなければよかった。
相変わらず微動だにしない背中を見て、そう思う。
(ど、どうしよ…)
向こうは私が目を覚ましたことに気づいているのだろうか。もぞ、と太股を擦り合わせ必死に堪える。
(トイレ、行きたい…っ)
どうしようか。
正直、男子に言うのは恥ずかしい。仲がいいわけでもないし、いや、そもそも監禁されてるし。
でも言うしかない。もしかしたら拘束をといてくれるかもしれない。それなら、チャンスだ。
「あ、あの…鴇谷くん?」
一か八か、声をかけてみる。
「何ですか」
普通に返事が返ってきた。クラスでの黙りっぷりを考えるとこれはすごい。奇跡だ。
奇跡が逃げないよう、少しの羞恥を飲み込んで、用件を伝える。
「トイレ行きたいんだけど…」
「ああ」
くるりとイスが回り、鴇谷くんは立ち上がる。そのままこっちへ…は来ずに、ドアを開けて行ってしまう。
ガチャリ、って聞こえたから…外鍵もついてるんだ……いや、今はそんなことはどうでもいい。早くトイレに行かせてほしい。もう我慢の限界だ。
鴇谷くんはすぐに帰ってきた。
「どうぞ」
「………え?」
鴇谷くんが床に無造作に置いたもの―――それは、なんというか、猫のトイレに見えた。砂がたっぷり入った、大きめのプラスチックの容器。
何の説明もなしに、彼はまた机に向かう。
「ど、どういうこと!?」
「すぐに片づけたいので、早くしてください」
わけがわからない。
いや、本当はわかってる。認めたくないだけなのだ。
(う、やば…)
プライドとか羞恥心とか、色々なものがそれを認めない。けれど、本能はだんだん理性を圧迫し始める。無理、無理、無理―――もう、無理。
覚悟を決めて、ベッドから降りる。
限界ギリギリまで我慢していたので、私の小さな一歩はひどくもどかしかった。
(…ぅ……)
ようやくたどり着いたけれど、やはり踏ん切りがつかない。
観念して下着を下ろそうとすると―――それが難しいことに気づいた。後ろ手に縛られたてじゃあ、戒められた足首じゃあ、下着を下ろして屈む、それだけのことが簡単にはできない。時間があればどうにかなったかもしれなかったが、今の私には余裕がなかった。
「え、ちょ、むり……っ」
膝をついて、なんとか下着を脱ごうと手を動かす。
でもできない。なかなか下がらない。どうしよう。どうしよう。どうしよ、
「……ぁ…」
太股に、生暖かいものが流れる。
必死に止めようとするけど、水音は止んでくれない。
「え…ぅ、嘘……や、…やだ…っ」
そんな、この歳で、そんな。
信じられない現実に、頭が真っ白になる。
「ふ…ぅ、うぅ…っ…ひっく…」
情けなくなって、涙が溢れてきて、どうしようもなくなって。
私はその場にびちゃ、と座り込んだ。
「……はぁ」
ため息が聞こえた方へ、反射的に顔を上げる。
聞き分けのない子供を見るような目で、彼は私を見下ろしていた。
「あ…ぅ…」
その目に、まるで自分がお漏らしをした幼児のように思えてくる。いや、実際その通りだ。恥ずかしくてうつむくけれど、視線は逸れてくれない。
「森さん」
「わ、わた…汚し…ごめ、ごめんなさい…」
後で考えれば、そもそも彼のせいなのだけど、この時の私はごめんなさいごめんなさいと子供のように繰り返すことしかできなかった。
「まったく…」
神経質なため息に、びくりと肩が震える。どうしよう、怒らせた?だよね、そうだよねあんな人一倍潔癖そうな彼の部屋をよ…汚しちゃったんだから。どうしよう。殺される?
「ひっ」
しかし鴇谷くんは私を避け、またドアに向かう。
呆然と閉まったドアを見つめていると、何枚かのタオルと雑巾を投げつけられた。少し離れたところに、バケツが置かれる。
「自分で綺麗にしてください」
恐怖と羞恥と、そして、やっとこの光景から逃れられる少しの安心から、私はコクコクと頷いた。水たまりをタオルに吸わせ、バケツに入れていく。単純な動作だったから、縛られていてもなんとかなった。あらかた終わったら、雑巾で床を拭いてそれもバケツに入れる。
終わった、と顔を上げると、鴇谷くんは机に向かっていなかった。
じっとこちらを見下ろしていた。―――無機質な物質を熱したような、気味の悪い温度をはらんだ目で。
「……ぅ、…ぁ…」
蛇に睨まれた蛙のように、動けない。
気づけばまた、荷物のように抱えられていた。
そのままドアに向かい、あっさりと私は部屋の外に出る。短い廊下を2,3歩進むと、すぐ右のドアに入った。―――脱衣所だ。
ガラリと浴室の戸を開け、私は浴槽に放り込まれる。やっと混乱から疑問符が生まれ、口を開こうとして―――濡れた下着のことを思い出した。ああ、ここも自分で綺麗にしろってことか…いや、この状態じゃ無理でしょ。
「わっ、えっ!?」
私が頭の中で言った嫌味に気づいたのかなんなのか、鴇谷くんも浴室に入ってくる。その表情は相変わらずの手がかりのなさで、シャワ―に手を伸ばした。
「……っ!?」
突然温いシャワ―を浴びせられ、いくらか温水を飲んでしまう。
「けふっ……かはっ…っな、何すんのよ!!」
全身ずぶぬれにされたところで、ようやくシャワ―は止まった。あんまりな仕打ちに、私は恐怖も忘れて立ち上がろうとする。
「森さん」
シャキ、と。
嫌な音が浴室に響く。
―――そうだ、忘れてた。
「動かないでください」
刃は太股を滑り、薄い布を探り当てる。
ちょきん、ちょきん、ちょきん、と。
お気に入りだったピンクの下着は、ただの布切れになってしまった。
「何…すんのよ…へ、変態っ!!」
凶器が下半身から離れすやいなや、私は罵倒の言葉を口にする。
しかし、彼はまったくことらのことなど気にしていなかった。ハサミを洗い、ハンカチで拭き、ポケットにしまう。
「森さんが予想外に不器用だったので」
返ってきたのは、私の不始末を揶揄するような言葉だった。
また、あの異様な温度が黒い瞳に満ちる。
「仕方ないので、僕がしてあげます」
続く
>>712-714 GJ
お漏らしあずさたん可愛いな
次回は更にえちぃ事ですか?期待しています
でも猫用トイレとは分かってるな
こういう小道具、小ネタが充実してるとハァハァしやすくなるよね
ところでレベル足りてる方次スレ頼む
職人さん来てるし行ってくるー
投下おつ!&次スレおつ!
今のところクールで毒舌で有能っぽいけどこの後どうなるのかwktk
>>717 次スレ乙です!
それでは続き投下します。
まず、びちゃびちゃになった靴下を脱がされた。裂かれた、に近いけど。
でも少しだけいいことはあった。ぎっちり締まっていたのが、靴下分だけ弛まったのだ。梱包用のビニ―ル紐の感触はあまり良いものではないけど、頑張ればちぎれるんじゃないかって希望が胸によぎる。
「……った!」
彼は紐の結び目を掴んで、断りもなしに私の足を上げた。上半身がずり下がって、頭を打ってしまう。ちょっと、やめてよその呆れた目。あんたのせいだからね。
そして宣言通り、鴇谷くんは私の足に泡立てたタオルを押しつけた。裏から始まって、指を一本一本丁寧に洗っていく。少しくすぐったい。
なぜか嫌悪はわかなかった。彼が精巧なロボットのようだったからだろうか。それとも、相変わらず直接肌に触れることをしないからだろうか。
ふくらはぎが終わり、一度すすがれて、またタオルを泡立て直す。
その隙にずり落ちた上半身を立て直そうとしていると、
「立ってください」
「ぅ、え?」
意図が分からず、中途半端な膝立ちでぐずぐずしていると、ため息をつかれ、浴槽から引っこ抜かれた。
「は―――わあっ」
確かに、確かに私は小柄で、鴇谷くんはそこそこ大きいけど。
こうも簡単に扱われると、なんだか理不尽さを感じてしまう。
「え、え、何っ―――ひっ」
膝立ちの形にさせられ、内腿にタオルを突っ込まれる。太ももまで洗うんだ―――もはや諦めた心地で、ただただスカ―トが捲れないかを心配した。
「足、もっと開いてください」
その格好ならできるでしょう、と言われああだからこの体勢なんだと変に納得する。確かに閉じてちゃ洗いにくいよね、うん。いいから早く終わってよ―――そんなことを考えて、簡単に従った馬鹿な自分を、私はすぐに後悔した。
「ひゃうっ!?」
泡立った繊維の固まりが、ぐり、と粘膜に押しつけられる。
「ぅ、ぁ、やめ、やめてっ!」
なんで、なんで、なんで、そんなとこ。やだ、なんで。
「綺麗にしないと」
容赦のない言葉が、ぴしゃりと耳朶を打つ。
私の制止なんて意にも介さず、彼は私の秘所を洗い出した。
「痛い痛い痛い!」
どんなに手つきが丁寧だったとしても、化学繊維のタオルでそんなとこ擦られたら痛みしかない。
痛みに暴れる私を押さえつけ、鴇谷くんは少し困ったような顔をした。
「じゃあ、どうすればいいんですか」
「痛い…やめて…」
足を閉じ、ひりひりするそこに耐えながら息も絶え絶えに言う。
崩れ落ちてしまいたかったけど、袖ごしに捕まえられた右肩がそれを許さない。
「あなたはいつもどうしているんですか?」
「…ゆ、指で…」
「わかりました」
………ぁ。
今私、なんて言った?
ひょっとして、すごく、すごく、まずいことを、言ったんじゃない?
「ぃ、いや、いや…っ」
逃げようとすると、ぐっと右肩を掴んだ手に力が入る。それだけで動けなくなってしまう。いやだ、痛い。怖い。
でも逃げ場はなくて、気づいたらまた足を開かされていた。
「ひ、ぃ…っ」
初めて直接触れた手は、思ったよりも暖かい。その温度が生々しくて―――怖かった。やっぱり彼も、生身の男なのだ。
指は丁寧にナカを探り、泡を擦り付けていく。
ボディソ―プはまるで男の体液のようで、犯されている気分だった。
「ふ……く、ぅんっ」
前の方を弄られると、奥がとろりと潤むのを感じる。赤く腫れ上がった肉が、痛みを別のものに変えようとしているのを感じ取り、唇を噛んだ。
「どうしたんですか。血が出ますよ」
こちらの気など知らず、彼は平然とそんなことを言う。
その目に揶揄の色が含まれていないことに気づき、私は頬が熱くなった。彼はただ、私を洗っているだけなのだ。性的なものを感じ取っているのは私だけで、彼にとっては、それこそ猫の子を洗ってるのと等しいことなのだ。
「いいから、早く終わらせてよ…っ」
恥ずかしさと悔しさがない交ぜになって、私は強がる言葉を吐き出す。
でも、本心だ。とにかく、今が早く終わればいい。涙の膜が張った目を、そっと閉ざした。
「もうやだ……ふあ、ぁあっ」
奥に指が突き立てられ、抑えきれない悲鳴が唇からこぼれる。
「な、んで、奥まで…ひぅっ!?…内臓まで…洗いたいわけっ」
なんとか衝撃をこらえ、私は理不尽な手の主を睨みつけた。
「そうですね。できれば」
返ってきた言葉に背筋は震えるけれど、ソ―プを擦り付けるようにじわじわと侵入してくる指が、だんだん私のすべてになっていく。
「ひぐ、っく、…あぅう…っ……んっ」
指の腹がどこかを擦って、それがとっても気持ち良くって。
嫌でたまらないはずのソレをきゅん、と締め付ける。
「森さん」
かけられた声に、いやいやと首を振った。耳をふさぎたいのに、ああ、手が動かない。
「気持ち良いんですか?」
「…っ、ひゃあぁんっ!?」
指の動きが、急に性的なものを帯びる。ゆっくりと擦りつけるそれから、激しい抽挿へ。
「わかりました」
何がわかったのか知らないけど、それ、やめて、やめ、
「ふぁ、ぅ、う、あっ」
ぐちゅぐちゅと粘ついた音が浴室に響く。
奥はぬるぬるしてて、簡単に指を呑み込んではきゅぅ、きゅぅと痙攣のように締め付けた。
いたいのに、
あついのに、
……きもちいい。
「っぁ、あぁああっ」
ビクン、と太ももが震えて頭が真っ白になる。
「ぅ、ぁ……ぁ」
もう体を支えてられなくて、ぺたん、とお尻をつける。前に倒れそうになると、右肩を掴んでいた手に支えられた。そのまま、その手にもたれ掛かる。
「……」
鴇谷くんは――見間違いかもしれないけど――何故か、嬉しそうに目を細めた。
続く
>>723 続ききてた!
相変わらず先が気になる…
痛い〜中は洗剤は駄目〜
>>723 待ってました!続き投下GJ!!
…しかし、水差すような事言って何だけど
現実で中にボデーソープは膣が焼け爛れるように痛いらしいから、泡吹いて失神するレベルなんじゃ…………石鹸だけに……
つか727にワロタwww
>>728 モノ(肌に優しい系)と量によるので大丈夫です。
じゃないと普段洗えませんしね。
擦っているので終わった後はかなりジンジンすると思いますがww
鴇谷くんは抜かりないから大丈夫なんだな
>>723 投下乙!マジ続きwktk
このスレも本当にあと僅かだな
いやいや、普段も洗わないって。やってもお湯だよ。
リアル持ち込んで申し訳ないけど、あまりに違うと萎えてね。
逆に考えるんだ、いつのまにかボディーソープがローションにすり替わっていたと
なるほどwまあ俺はあまり気にしてないけどな
痛い痛くないじゃなく
膣の中は洗っちゃらめぇぇぇって感じだけどねw
私的に
>>734のような想像してたw
>>722-725 GJ
これは何でもないような顔してるが実際はフルボッキなのかw
エロ期待
>>732 まあ、膣はヤバイがマンコの表面部は普通に洗ってるとこ見た事あるから大丈夫
中は当然痛いっぽいが恥垢堪らないようにビラの部分はいけるっぽい
埋まった?
意外に容量持つな
まだっぽい、もう直ぐなんだけどな
梅がてら
女性器は弱酸性に保たれてるから石鹸やボディソープで洗うのはよくない
つーか普段はお湯でも中は洗わんよ
表面もお湯で洗うのがベスト
洗剤使うと余計恥垢が溜まるから
スレの流れが女性器の洗い方論争にwwなんかすみません……どうせ最後は愛液でソープ防御するしwとか軽く考えていました…
容量もうすぐみたいなので、続きは次スレの方に投下した方がいいですかね?
ちょっと間が空いて、水曜か木曜の予定です