>>496 ここからどうやって濡れ場にいくのかwktk
>>502 飛躍しすぎ(w
「やらなくてもいいことなら、やらない」解決編
ふくちゃんは楽しくてしょうがないと言った風で言葉を続けた。
「文化祭のとき、ホータローは文集作りの面倒なところをぜんぶ千反田さんと摩耶花にまかせっきりにしてたよね」
「折木だけじゃなくて、ふくちゃんもまかせっきりだったじゃない」
ひとにらみすると、ふくちゃんが額に汗を浮かべて愛想笑いを浮かべた。なんだか、ふくちゃんと居ると私は女の子らしさを失っていくんじゃないかって思うことがある。
「ははは、そうだね。でもさ、考えてみてよ。文化祭はともかく普段から全部千反田さん任せだよね」
「そうね。私もあまり手伝ってないし」
私が入部したときから古典部の部長はちーちゃんだった。古典部はほとんど活動がないので、部長は忙しくないってちーちゃんは言ってる。それに甘えているんだけど。
「もし、このまま千反田さんがどんどん忙しくなってあまりに負担が大きくなったらどうなると思う?」
「そんなに忙しくならないと思うんだけど」
古典部は暇だし。
「可能性の話だよ」
「みんなで手伝おうって話になるかしら」
「そうだね。だけど、ホータローは一歩踏み込んで考えているかもしれない」
「どんな風に」
わたしはふくちゃんの言葉を待った。ふくちゃんはとても嬉しそうに、これこそが肝心なのですって感じの大げさな表情でゆっくりと言った。
「古典部副部長職を設立しようって話になるかもしれない」
「そうかなぁ」
突飛な話だ。
「副部長職設立は合理的だよ。千反田さんの仕事には、公式行事や先生に絡んだ仕事もある。そうすると、手が空いている人がやるってだけじゃ済まない可能性があるだろ」
それはそうだけど。
「もともと副部長が居ない方が不自然なんだよ」
「じゃぁ、折木は…」
「そう、これは可能性だけどね。ホータローは副部長職を作らせないために千反田さんをそこそこ手伝っている可能性があるんだよ。もし副部長を選ぶとなったら、ホータロー以外に居ないからね。そうなったら大変だ。
副部長である以上、普段から千反田さんの仕事を手伝わなきゃならない。ホータローの嫌いなエネルギーの浪費が毎日毎日彼に降り注ぐことになる」
なんだか、どっと力がぬけた。どこから突っ込めばいいのかわからなくて大きく深呼吸した後、とりあえず手近な所から突っ込むことにした。
「あいつ、どう考えても副部長ってタイプじゃないわよ」
「そうだね。でもタイプかどうかは関係ないよ。摩耶花には図書委員と漫研があるだろ。僕には手芸部と総務委員がある。どう考えても、公職をやるなら古典部専業のホータローが適任なんだよ。部長の千反田さんだって古典部専業だしね」
「副部長を選ぶのに消去法なの」
「そうさ。シャーロック・ホームズだって消去法を大事にしてる。で、もし、ホータローがこの線で考えているなら実に興味深いよ。彼のモットーは『やらなくていいことなら、やらない。やらなければいけない事なら、手短に』だからね。
本当は千反田さんを手伝う気はないんだ。それはホータローにとっては『やらなくてもいいこと』だから。でも『副部長』を避けるための『やるべきこと』として手伝っているってことは十分あり得るんだよ。
本当にそうだとしたらホータローの損益分岐点はどこにあるんだろうね。彼は副部長職によるエネルギーの浪費を避けるためになら、どのくらいまでエネルギーを費やしていいと思っているんだろう」
あまりにばかばかしくて、あまりにも正直な意見を言ってしまった。
「なんだか最低」
「これはあくまで仮定だよ。本当にホータローがそう思っているかは僕は知らない。それに、本当にそうだとして、悪いことだと思わない」
「どうして?」
わたしはふくちゃんの瞳に釣り込まれるように質問をした。
「ホータローは誰も傷つけていないだろう」
確かに誰も傷つけていない。でも、あまりに酷い話ではないだろうか。
「それはそうだけど」
「偽善だって実行に移せば何もしない善より善いことさ」
じゃぁ、ちーちゃんの気持ちはどうなるの?と聞こうとして、私は口を閉じた。私はちーちゃんの気持ちを知らない。折木に手伝ってもらうとき、ちーちゃんは嬉しそうに微笑んでいる。でも、誰だって手伝ってもらえれば嬉しいから、これじゃ何とも言えない。
わたしはひょっとしたらあれこれ勘ぐりすぎているかもしれない。ちーちゃんの負担が減るのなら、これでもいいのかもしれない。
文化祭の時、折木から借りた『夕べには骸に』を私から守るように胸に抱きしめたちーちゃんを思い出す。
「で、ふくちゃんはどっちだって思っているの?」
「どっちって?」
「折木はちーちゃんの事が好きだから手伝っていると思う?それとも、副部長が嫌だから手伝っていると思う?」
少し、間があった。
「そうだね。ホータローは…」
「折木は?」
「…鈍いからなぁ」
「そう」
何となくふくちゃんが言っていることがわかるような気がした。だってわたしも折木に同じようなことを感じたことがあるから。でも、だとしたら、いや、そうじゃないとしても、わたしが首を突っ込む事じゃない。
「何となくわかったわ」
「めんどくさいよね、ホータローって」
にっこり笑うふくちゃん。ふくちゃんの言うとおりだと思うし、ふくちゃんの笑顔は大好きだけど、今はそれを言う時じゃない。わたしは小さくため息をついた。
「めんどくさいのはふくちゃんも同じよ。どうしていちいち催促されないと宿題もしないの?さ、早く終わらせて。あと20分で下校時間よ」
大げさに頭を抱えて宿題のプリントに向かうふくちゃんを見ながら思った。男の子って、みんなこんなにめんどくさいのだろうか。
(おしまい)
gj!その発想はなかったw
この遣り取り、いかにも里志と摩耶花だなあ
GJ
GJ! すごく彼ららしくて面白かった
インシテミル、
金曜ロードショーだとmaynのテーマ曲なしだと!?
信じられん
映画だと須和名さんと岩井の絡みにwktkする
「即売会」であたふたする摩耶花、ほほえましいなぁ。
連峰は晴れているかってネットで公開されてなかったっけ?
>>513 前だけなんだね。どうりで探してもないと思った。
スレ違いなのにゴメン書きこんでから気付いたわ。
515 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 20:25:55.54 ID:7Lgacn5F
マーヤのエロパロはあるのになんで太刀洗のエロパロは無いのか
新刊も中々でないからここも過疎気味だな
さよならよねぽ
ねらーのエンドロール
米菓
折木さん、わたしたち、どうなるのですか?
521 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 01:50:50.01 ID:zYXc67ac
もうよねぽ
522 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 21:55:42.30 ID:y4cpVXJC
523 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 22:43:55.17 ID:A7LIwk69
これでこのスレも盛り上がるはずさ
えらいこっちゃ
「摩耶花、最近どうしたんだい?今朝だって声をかけても上の空で」
「ちょっとふくちゃん大きな声出さないで。毎日寝不足なんだから。もう
アニメ化とか始まっちゃうから即売会向けの原稿とかいそがしいのよ」
「即売会?」
「……なんでもない」
京アニが制作か…
アニメのみ興味を持って見た人が流入してどうなるかはわからんな
527 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/03(土) 00:58:39.78 ID:ZUNOO0yJ
夏コミで薄い本が出まくるんやな……
夏コミに間に合うくらいに始まるの?絵も出てないからずっと先かと思った
脳内では完全に貞本義行絵で再現されてるんだがどんな絵になるかなあ
支部ではちょいちょい絵が増えてるな
そんな感じで活性化されるのはいいことだ
俺もふくちゃんまやかの続き書くわ
しまった。トリップ外し忘れた
小鳩くんと小佐内さんのお話が読みたいです
「あの、折木さん」
「なんだ」
「最近、クラスの皆さんが『古典部の薄い本、古典部の薄い本』とよくいっているのですが、何のことでしょうか」
俺は、うっと息をつまらせた。むろん、それを千反田に気取られるようなことはしない。すれば奴はその大きな目を
さらに大きく見開いて食いついてくるだろう。
「そんなことを直接お前に言ってくる奴が居たのか」
「いえ、そうではなくて小耳にはさんだのです。ほら、わたしって耳がいいですから」
そうだった、こいつの耳は地獄耳…じゃなくてとても健康的なのだった。
「薄い本というのはあれだ……同人誌のことだな。自費出版というか…」
「『氷菓』の事でしょうか」
「そうかもな」
氷菓は俺たちが文化祭で作った文集の名前だ。今回アニメ化される俺たちの番組名でもある。文集を同人誌と言うか
どうかは知らないが、昔は同人誌と言えば自家小説が多かったと言うから、あながち嘘でもないだろう。ただ、
今回に限り絶対にそうではないと思うが、千反田が文集のことだと思ってくれるなら話は簡単だ。俺はこの話は
できれば避けたい。
もっとも、そんな返事で許してくれる千反田えるではない。
「でも、そうでしょうか。わたしたちが書いた『氷菓』は確かにたくさん売れましたが、あれは十文字さんの
おかげとも言えます」
ほらきた。
「確かにそうだな、元々俺たちは30部しか売るつもりはなかった」
十文字事件がなければその30部も怪しかったと思うが。
「ですから折木さん、『薄い本』には何か秘密があるのではないでしょうか」
そう言って声をひそめながら乗り出してくる千反田に、俺がのけぞる。近い。それに声をひそめているくせに、
口元には明らかに喜びの色が浮かんでいる。
「千反田、その件についてあまりこだわるのはよせ」
「なぜでしょう」
千反田が小首をかしげる。
「お前がこだわると、伊原がこだわらざるをえない」
まやかが「何かと」間違えた事実、プラス
折木姉のもって来た本をみていることから、
えるもたくさん売れる「薄い本」がどんなものかうすうす気づいてるのでは。
気づいてないか。
メタネタとして、アニメ版えるたんがあんなことやこんなことされる「古典部の薄い本」の存在をえるに知らせまいとする奉太郎
535 :
名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 18:57:15.65 ID:YDxI9HzB
初めて上京して意気揚々と池袋に突撃したのはいいが、
自分が薄い本のネタにされているのを見て呆然と立ち尽くす
摩耶花
ふくちゃんが相手なら……とか思いつつほうたる×ふくちゃんを買いあさる摩耶花
537 :
名無しさん@ピンキー:2012/01/11(水) 20:20:16.59 ID:mjgSr/oM
「あ、みなさんこんなに大きなナメクジが」
と、農家の娘っぷりをハイキングで発揮する千反田さん。
「きゃーっ、ふくちゃん助けてぇ!」
と、縮み上がる摩耶花。
「俺はあれより嫌われているのか」
と、考えて、ま、どうでもいいやとすぐ忘れる奉太郎。
期待してた話キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
池袋で見るのは奉×里とかだろ
伊原がホモ萌えできるのかどうか、それが問題だ。
もしできるor見込みがあるならメタネタとして奉×里とかを買って、ふくちゃんが微妙な顔をする、というのもメタネタとしてありかも
ちょっとスレチだったかもしれん、すまん。
スレチだと思う。ナメクジのほうがましよ!とか罵られるレベル。
単純な疑問だけど奉×里がメジャーなの?
里×奉とかはないの?
スレチスマソ
そう言う腐った話とは無関係の世界。
あれだね男子便所から手招き
新刊がないとやっぱ過疎るのかな
ほのぶの一番最近出版したのって折れた竜骨だよね
え?
ニコラはボクっ娘だと信じてたのに
地の文「彼」だけどボクっ娘だと信じてたのに
いいんじゃないですか?それでも
550 :
名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 02:57:18.87 ID:rPQS+PsT
アニメ化したらここも盛り上がるかなぁ
ほうたるとチタンダエルだし……