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603:2010/10/26(火) 23:20:42 ID:+qjOHXV9
#例の「悪の女幹部←→戦隊ヒロイン」の入れ替わり話、書き始めてみました。と言っても今回は出だしのみですが。
『わたくしが貴女で、わたしがアナタ!?』
1.悪役王女の憂鬱
地球を周回する軌道上の宇宙船「ソルフォード号」。そのブリッジ近くに設置された豪華な船室で、ひとりの美女が窓の外を見降ろしていた。
「地球、か……本当に美しい惑星(ほし)ね」
安手のヒーローアニメなどであれば、それに類するセリフを吐く「悪の宇宙人」は多々見受けられただろう。そしてその台詞の裏には「だからこそ自分が征服・支配するにふさわしい」という感情があったはずだ。
しかし、彼女が口にした言葉には、そういった打算とは無縁な素直な感嘆が感じられた。あえて言うなら、秘められていた感情は「羨望」だろうか?
そう、この女性──真聖メナス星王家の第一王女であり、地球侵攻軍第二大隊の指揮官でもある姫将軍レイア・ソルフォード・メナスは、心の底から地球の美しさに感動し、心から慈しんでもいたのだ。
(でも……そんな惑星をわたしたちは侵略しようとしている)
自らに課せられた任務を思うだけで、レイアの心は沈んだ。
170センチ近い長身とグラマラスなボディに、黒の生地に宝石の散りばめられたドレスを着て、極彩色の化粧を施した、典型的悪女然とした格好をしているが、レイア本人は内心この格好を気に入っていない。
ただ、「星王家の人間の平時軍装」としての規定に従っているだけであり、レイア自身は、むしろ白や水色、ピンクといった色合いで、フェミニンなデザインの服装の方が好みに合っていた。
また、性格面も、軍の指揮をとっている時こそ凛々しく、あるいは冷徹とも思える判断を下せるものの、本来の彼女は、古典的な意味での「お姫様」にふさわしく、花鳥風月を愛で、敵味方問わず失われる命に涙する、優しい女性だ。
「ふぅ……疲れたわ」
王家のひとり娘として(ただし、男子は兄と弟がひとりずついる)帝王学教育も受けてはいるから、戦闘指揮や戦術考案などもできないワケではないが、正直自分の性にはまるで合ってない……と常々彼女は感じていた。
「……確か、地球時間で125時間後まで作戦行動はないはずよね」
そのため、王家の姫としてははしたないことだが、レイアは「ソルフォード号」から抜け出し、「隠密調査」と称して息抜きに地球(大概は担当地区である極東)に降りることもしばしばだった。
「また、爺やは怒るかもしれないけど……コレも指揮官の重責に耐えるためなの。わかってね」
サラサラと書置きを残して、転送装置のスイッチ入れる。
──シュンッ!
という僅かな空気音を残して、船室からレイアの姿は消え、ほぼ同時に地球上に秘密裏に設けられたメナス軍のセーフハウスのひとつへと現れる。
「ふぅ〜、ちょっと体が重いけど、やっぱり地球はいいわねぇ」
セーフハウスと言っても、東京都内の某所にある高級マンションの一室であり、体重計に偽装された転送装置を除けば、メナスのハイテク関連の機器はひとつも見当たらない。
典型的な「ひとり暮らしの若い女性の部屋」に偽装されているうえ、こうやってレイアが来た時にショッピングで買い込んだものなども置かれているため、仮に中を見られても、異星人の王女の別宅だとは思われないだろう。
「さて、シュミの悪い軍装はパパッと脱いで……ケバいメイクも落として……っと」
ひとりごちながら、レイアは全裸&素顔になる。
実のところ、メナス星人の身体的外見は、ほとんど地球人と変わらない。色素の関係か肌の色が異様に生白く見えるが、それだって北欧出身かアルビノだと言えば誤魔化せる範囲だろう。
ただし、星王家の人間は、地球人の自然な髪にはほぼあり得ない炎のように鮮やかな緋色の髪と、ルビーの如き真紅の瞳が特徴だ。もっとも、これらも染料やカラーコンタクトで十分隠せる。
また、額の上部には命珠(ジェム)と呼ばれる、親指の爪よりふた周りほど大きな赤い結晶体が付着している。
一見するとインド人女性のビンディのようだが、命珠はメナス星人が誕生の際に手に握って生まれ、生後まもなく額に着床させる半有機結晶体だ。
主が経験した事柄をすべて記録しており、時には本人が忘れていることさえ思い出させてくれるという便利な記録媒体であり、テレパシー的な繋がりで主と簡単なやりとりもできる生きたAIでもある。
さらに王族の命珠は、不可視領域の赤外線やX線も感知する優れた第三の目の役目も果たす。
とうぜん重要度も極めて高く、本人の許可なく命珠に他人が触れることは家族であっても原則ご法度。同性であれば無二の親友、異性であれぱ生涯の伴侶にしか触らせないものなのだ。
レイアは慣れた手つきで全身にスプレーを吹き付け、青白い肌を日本人らしい黄色みを帯びた肌色に変える。髪にも別のスプレーをすると、美容院でみられるレベルの赤茶色に変化した。
「フンフンフ〜ン♪」
体色を変えると同時に、王女の重責も一時的に置き捨てたかのように彼女は上機嫌になり、鼻歌を歌いながらクローゼットからブラウスやスカート、カーディガンといった女の子らしい服を取り出して着替え始める。
数分後、鏡の前には、一点を除いて(かなりの美人ではあるが)ごく普通の女子大生くらいの年頃の女性が立って、満足げに自分の姿を眺めていた。
「これでよしっ、と……あ、忘れてた」
残る唯一の奇異な部分──命珠のことを思い出すレイア。
命珠を額から外すこと自体は主の意思があれば不可能ではないのだが、メナスの人間にとって何も付けていない額をさらすのは、日本人女性が頭を完全に丸坊主にするくらい抵抗感のあることだ。
迷ったあげく、レイアはバンダナで額を隠すことにした。
「うん、完璧ね!」
厳密には、バンダナが若干野暮ったく浮いているのだが、まぁ、そのヘンは個人の趣味の範囲だろう。
革製のポシェットを手に、レイア──いや、「日向麗(ひなた・れい)」と名乗る女性は、土曜の午後の繁華街へと足取り軽く出かけていった。
#説明ながっ! 次回は正義側のヒロイン紹介とふたりの邂逅をいっぺんに済ませます。立場入れ替わりは、その次になる予定。
>ママな妹、妹なママ
GJ! 再開、期待してました。この調子で「入れ替わりの鉄棒」とか一連の作品の復活もあるといいな。
GJ!
これは続きが気になるな。次も楽しみにしてます。
「鏡?なんでー?」
「どうしてこんなこと?」
そう呟きながら2人は鏡を覗き込んだ。
そのまま十数秒ほど…2人は、鏡と顔の間で手を振ったり自分の顔を触ったりしていたが
5秒ほどその動きが硬直した後、
「えー!」
口調や声質は異なるものの同じ叫び声は部屋に響き渡った。
「なな、なんで由香がこんなに大きくなってるの?!」
「どういうこと…あたし、こんなに小さく…そういえばさっきから動きにくいと思ったら服がこんなに…」
2人の反応、そして言葉を聞いてオレは確信するしかなかった。
そう、冗談だと思っていたあの本の呪文。
2人の年齢を入れ換えるという呪文。
それは、正真正銘、本物だったのだ。
目の前にいる、サイズが小さな服をはちきらせんばかりにしている女性は、母さんと年齢を交換した、つまりアラフォーになった妹の由香。
一方、サイズが大きすぎる服に埋もれかけている少女は、由香と年齢が入れ替わった…小学生の年齢になった母さんということなのだろう。
無論、これが何かのイタズラという可能性はあるけど、少なくとも母さんと由香だけでこんなコトができるとは思えない。
「お兄ちゃん、どうしよう。」
半ば涙目になりながら、オレに視線を向けてくる由香。
この年頃の女性にこんな表情を向けられた経験がないだけに、相手が本当は小学生の妹であると分かっていても、ドキッとしてしまう。
続き期待
首すげ替え系の入れ替わりって、たいてい周囲が「変わってないように」認識を誤魔化されたり、あるいは「元からそうだった」と記憶改変されて違和感なく過ごしちゃうけど、逆に
「宇宙人(神・悪魔などでも可)の力で、首を挿げ替えられちゃった。大変だ!」
ってのを周囲をも巻き込んで大騒動になる話とかないかな。
病院の検査とか、真相解明にてんやわんや(無論、解明できない)とか、ふたりの社会的立場をどうするのか(体に合わせるのか、頭に合わせるのか)とか。
それらが一段落しても厄介事は山積み。
たとえば母と娘なら、夫=父の立場としては、メチャ複雑。とくに、まだ20代〜30代半ばくらいのヤりたい盛りだと、「娘の頭部のついた妻の体」を抱くのか「妻の頭のついた娘の体」を抱くのかで、葛藤しそう。
あるいは、同級生の女の子同士のすげ替えで、かたや財閥系旧家のお嬢様、かたや一般庶民の子だったら、「血筋を継承させる」という目的から、あえて「お嬢様の体の庶民娘」が、令嬢として扱われ、許婚とかもあてがわれる……とかありそう。
コメディー系で誰か書いてくれないかなぁ。
>>624 保管庫にあるじゃないか
首から下は妻の体だからと実の母親と平気で子作りする男の話が
でも真面目に考えるとグロいよね
グロいからいいんだろう
顔は幼稚園児のかわいい女の子なのに
首から下が二十代のムチムチ巨乳ボディとか(*´Д`)ハァハァ
賑やかな食卓 第3話
魂交換システムが実用化されたのが今から5年前。
その名の通り、人間の魂を交換し、本来とは別の肉体へと移し替えるモノだ。
もっとも、このシステムには致命的といえる欠点が存在していた。
まず、魂の交換には肉体の相性が存在し、相性が合わない肉体同士では交換ができない。
この相性は、親子や兄弟のような血縁関係者同士だとかなりの確率であうものの、そうでない人間同士で相性があう確率は1億人に1人あるいは10億人に1人とも言われている。
そしてもう1つは、交換できる時間に制限があるということ。
相性があうといっても、やはり他人の身体。長時間交換状態が続くと魂が弱ってしまい、遂には消滅してしまう。
このような制限から、魂交換システムによる不老不死は不可能であり、また犯罪などに使われる危険性も低かったが、それでもある日突然人間の中身が全く別人になることへの危険性は高く、この5年間、システムの使用は厳しい規制を受けていた。
とはいえ、一度、世間にその存在が知られた以上、いつまでも規制を続けることもできない。
そこで政府は、規制緩和の第一段階として、不特定多数の人間にシステムを使用した際における問題点などを調査する為に国民にモニターを募集することとなった。
賑やかな食卓 第4話
血縁関係がない人間同士ではまず使用できないことが分かっている以上、募集は、親子あるいは兄弟姉妹に限定されることになった。
またこの調査は国政の一環ということで、入れ替わった状態では就学あるいは労働が困難となることも予想されることから、モニター期間中、調査協力費の支給や学生は公休扱いなども保障されることとなった。
それに興味を持ったのが、妻と娘の香苗というわけだ。
肉親相手で時間制限つきであるにも関わらず、この調査の人気は高く、どうせ当選するはずもないとたかをくくっていたおれだったが、通知が来て驚きそして狼狽えることとなった。
安全性は保証されているといっても、魂と魂、身体と身体が入れ替わるというのだ。それも自分の妻と娘が。
不安に思わないはずもない。
なんとか2人を説き伏せようとしても無駄な努力に終わった。
「なあ、頼むからやめにしないか。遊園地のアトラクションみたいなもんだと思っているみたいだけど、これはそんな簡単なものじゃなさそうだぞ。」
最後の説得も虚しく、妻と娘は、交換処理を受ける為にでかけていってしまった。
こんな時、家で待っているのが辛い。
とはいえ、あんな反対した手前、ついていくのも恥ずかしいし。
5分ごとに時計を見る動作を何度繰り返しただろうか。
玄関が開く音が聞こえた。
賑やかな食卓 第5話
玄関にカギをかけたのは確かだから、ドアが開くと言うことは、家族以外の何者でもない。
焦らされたこともあって、跳ねるようにしておれは玄関に向かった。
そこに立っていたのは、妻と娘の姿。
あまりにも見慣れた光景…なのはそこまでだった。
「パパー!ただいまぁ!」
いきなりオレに抱きついてくる妻の身体。
新婚の頃なら珍しくなかったが、香苗が生まれた後はご無沙汰な…
しかし、あまりにも無邪気なその仕草と口調にオレは違和感を覚えた。
も、もしかして、これが…
それを裏付けるように、すぐそばで立ったままの香苗が口を開いた。
「ただいま。あなた。香苗も、それは本当はママの身体なんだから無茶しないでね。」
「あ、ママ。ごめーん。」
オレから身体を離す妻。
いや、性格にはこれはオレの妻というわけではないのだろう。
「お、お前達それじゃ…」
「あら、あなた。あれほど説明したはずなのにまだ信じてなかったの?」
香苗は、小学生とは思えない冷めた口調でオレに問いかけてくる。
「へへ、パパー!あたし香苗だよ。こーんなに大きくなっちゃった。ほら!」
小学生の子供のいる女性とは思えない妻の屈託のないその声に、おれは全身の力が抜けていくのを感じていた。
続きGJ!
GJです
賑やかな食卓 第6話
2分後、おれはリビングのソファに腰を下ろしていた。
とてもじゃないが、立っている自信は既になかった。
あれだけ反対した一方で、オレの中では、魂の交換なんてできるはずなんかないと思っていたらしい。
自分のことなのに、らしいなんて今更思うなんて情けない。
「さ、とりあえずお茶でも飲んで落ち着きましょう。」
そういいながら、妻はテーブルの上にお茶の支度を始めた。
もっとも見た目だけでは、小学生の女の子が背伸びして、大人の真似をしているようにしか見えないが。
「えへへ、パパ、ビックリするって話してたけど、ホントだったね。」
オレの様子を面白がる香苗だが、外見だけみれば、30代の女性がお菓子を口一杯に頬張っているのは明かに異様だった。
「香苗、お行儀悪いわよ。それにそれはママの身体なんだからあんまり食べ過ぎないでね。太ったら困るのはママなんだから。」
「はーい…あれ、そういえば、今はあたしがママなんだよね。」
「こら、かなちゃん!そういうことはしないって約束したでしょ!それに、そういうことならご飯とかお洗濯とか全部かなちゃんにやってもらおうかな。」
「あ!うそ、うそだってば、ママ。」
この前の母の日、丸一日お手伝いしただけでも相当まいったのだろう。慌てて取り消す香苗…見た目は妻。
ソファに座っていて良かった。
いっそ気絶しやすい体質ならどれだけマシだったかと思えるほど頭痛がしてくる。
>賑やかな食卓
GJ! 続きに期待します。
すでにお忘れかもしれませんが、表題作の続きを、私も投下させていただきます。
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2.戦隊ヒロインの不満
「まったく! 規律というものがまるで判っていませんわね!」
20歳前後の若い女性が、プリプリ怒りながら夕方の繁華街を歩いていた。
ややキツそうな顔立ちではあるものの、彼女は十分以上の美人だ。普通なら、ナンパ男ひとりやふたり現れそうなものなのだが、彼女の前からは、あたかも海を渡るモーセの如く人ごみが割れていく。
まぁ、全身から「わたくし、不機嫌でしてよ!」というオーラを漂わせている長身の美人に、積極的に関与しようと思う愚か者はそうそうは……。
「よぅ、ねーちゃん。どしたんだ、不景気な顔して。気晴らしにオレらと遊ばねぇ?」
──訂正、ごく稀に、そういう馬鹿もいるようだ。
しかしながら、いかにもチャらい外見の若い男ふたり組は……。
「フンッ!!」
ブレザー&タイトスカートという動きにくい格好もモノとしない、美女のエルボーとニーキックで、アッサリ路上に沈められることとなった。
と言うか、単に声かけて来ただけの男性を気絶させていいのだろうか?
「構いません。このわたくしに、あの程度の下種が声をかけようだなんて、身の程知らずが過ぎますわ!! 無傷で済ませただけでも慈悲とお思いなさい」
──できれば地の文にツッコミは入れないで欲しいのだが。
それはさておき、どうやらこの女性、見かけ通りに相当プライドが高いらしい。オマケに、かなりのSっ気もありそうだ。
彼女の名は、妃楼院月乃(ひろういん・つきの)。ご大層な名前の印象を裏切らず、生家である妃楼院家は、かなりの歴史を持つ旧家だったが、同時に没落の一途を辿っていた。
現在では、先祖伝来の古い屋敷と従業員50人程の小さな会社を所有している程度で、会社の経営も楽ではないため、生活程度としてはせいぜい中の上といったトコロだろう。
月乃が不幸だったのは、その現状に比して彼女のプライドが血筋相応に高かったこと、そして彼女の煩悶を家族も含めて誰も理解しなかったことだろう。彼女に言わせれば父は敗北主義の腑抜けであり、母も偉大なる妃楼院の義務を理解してない凡人だった。
加えて、月乃の能力がそれなり以上に優秀であったことも災いした。
言葉は悪いが、もし平均かそれ以下の能力しか持っていなければ、彼女も自らの夢──妃楼院家の再興を諦められただろう。
しかし、天才と言わないまでも、それに迫る秀才肌であった彼女は、己が目標として「世に妃楼院の名を知らしめること」を、幼少時に選びとってしまっていた。
著名な女子大学に在学中も、そんな無謀な志を胸に秘め、ひとり鬱々としていた彼女に、「さる政府筋」からの怪しげな接触があったのが、およそ2ヵ月ほど前。
さる秘密実験への協力要請に対して、高額のアルバイトと割り切って参加することを決めた月乃だったが、今ではやや後悔していた。
秘密実験の内容とは、あやしげなマッド博士の提唱した眉唾理論を元にした、トンデモ戦隊への参加だった。もっとも、頭脳明晰な彼女をして半分も理論を理解できなかったが、確かに一定の成果はあげているので、少なくともインチキではないのだろう。
半官半民の施設、日本オルゴニックウェーブ研究所に所属する実験部隊である「聖装武隊オルゴナイザー」の一員、オルゴンピンク──というのが、彼女の肩書きだった。
実は「仕事」の内容を知った時、当初彼女もそれなりに張り切ったのだ。
数百万人にひとりという「聖性力」への適性を持ち、人類の敵と戦う崇高なる5人の戦士の一角という立場は、ひと時、月乃の虚栄心とプライドを満足させたが、すぐに仲間の「醜態」が彼女を現実に引き戻した。
「まったく……レッドは熱血激情馬鹿ですし、ブルーは勘違いキザ。イエローは女性ながらタダの脳味噌筋肉で、一番マシなブラックでさえ地味なツッコミ係なんですから、救いようがありませんわ!」
ピンクのお前だってタダのヒステリーS女じゃん、という指摘は、怖くて誰もできなかったらしい。
命を懸けて戦うのは、いい。死にたいワケではないが、妃楼院家令嬢として、ノブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)を心得ているつもりだ。戦いに身をさらすことに否やはない。
報酬も、命の危険と引き換えに、そこらの売れっ子キャバ嬢の収入をも上回る金額を得ている。
しかし、あの仲間の人選にだけは、月乃は納得がいかなかった。
戦いとは、規則正しく効果的に、かつ可能であれば優雅に美しく執り行うべきものなのだ。
(それなのにあの愚か者共ときたら……)
「能力さえ高ければ性格は不問」という条件で、「聖性力」適格者から選ばれた人材だけあって、オルゴナイザーのメンツはいずれも無暗に個性的で、権威や秩序、誇りといったものを尊ぶ月乃の美意識にはまったくそぐわない。
彼女の批評眼には、「仲間」達がハミダシ者の愚連隊と映っていた。
(冗談じゃありませんわ! このわたくしが、あんな奴らと同一視されるなんて!)
一応、現在までのオルゴナイザーの「敵」との対戦戦績は5勝1分け。数字だけ見れば立派なモノだが、月乃に言わせればいずれも紙一重の辛勝だ。
研究所所長である白銀博士は、人間的には温厚で「いい人」なのだが、反面研究馬鹿で世事に疎い。
政府から派遣され、彼の秘書兼副官を務めている星原優梨子一尉(自衛隊からの出向)がいなければ、月乃の長くない堪忍袋の尾はとっくにブチ切れていただろう。
それでも収まらない彼女は、休暇の度にこうして憂さ晴らしに飲みに来ているのだ。
ところが。
行きつけのバーで、月乃は不愉快な光景を目にしてしまった。
普段座るお気に入りの席に先客がいたのは、まぁいい。別段予約を入れていたわけでもないのだから。
しかし、そこに座った月乃と同年代の女性に、この静かな店には似つかわしくないチンピラめいた男ふたりが、からみ始めたのだ。
もし自分がアソコに座っていたら、からまれていたのは自分だったのかと思い、複雑な気分になりつつ見守っていた月乃だが、その女性はこういう状況に慣れていないらしく、迷惑そうにしつつ、うまくあしらえずにいる。
(あ〜、もぅ、イライラしますわね!)
先ほどナンパ男達をKOした勢いもあって、お節介かとも思ったが、カウンター内のマスターに目配せしてから月乃は立ち上がり、背後から彼らに声をかける。
「そこの下郎! ここは豚の来る場所ではなくってよ」
「あぁン?」
胡乱げに振り返ったノッポのチンピラの鳩尾に、間髪をいれず中指に指輪をはめた小さな拳が突き刺さる。
「……!」
声も出せずに意識を刈り取られ、崩れ落ちるノッポ。
やや長身とは言え、並みの女性のパンチの威力ではないが、普段から仕事で格闘訓練を受けている月乃にとっては、この程度の相手は単なるデク人形に等しい。
「な……てめぇ!」
兄貴分が一撃でノされて逆上したデブの方も、顎先をかすめるアッパーカットで脳を揺らし、瞬時に沈める。
その間、わずか10秒足らず。
「マスター、ゴミ掃除はお任せしてよろしいかしら?」
月乃の問いに、今時珍しいカイゼル髭のマスターは、ピッと親指を立てて答える。
先ほど彼女が注文したダイキリをカウンターに滑らせると、ふたりのゴロツキの体を軽々と両手に下げて店の裏口から出て行った。
この店では、よくある……とまではいかないものの、稀に見かける光景だ。
「え、えーと……アリガトウ、ございます」
かえって、助けられた女性の方が呆気にとられていた。
「礼を言われるほどのことではありませんわ。ほんの気まぐれですから」
あと1分遅ければ、マスターの方が何らかの対処をしていただろう。月乃にとっては、人助けと言うより、単なるストレス発散のための八つ当たりであった。
「貴女も、こういう場所に来るなら、酔っ払いのあしらい方くらい覚えておいて然るべきでしてよ?」
余計なお世話ついでに、そう言って相手の顔を真近で見た月乃だったが……。
「ッ!!」
彼女らしくもなく言葉に詰まり、無言でマジマジと相手の顔を見つめてしまう。
なぜならば。
そこには、目と髪の色を除けば月乃自身と瓜二つな顔が、驚きの表情を浮かべながら、目を丸くしていたからだ。
-つづく-
#以上。ようやくヒロインふたりが邂逅。インスパイアされた「隣の芝」と違い、同意の上で入れ替わるつもりなので、両者の背景を明確にするため、結構文字数を食ってしまいました。
次の3話で意気投合、そして立場入れ替わりを行う予定。肉体変化までは、まだ当分かかるなぁ。
まっちょます
保守代わりの小ネタです。
『天気晴朗なれど波高し』
「ええっ!? あ、あたしに婚約者、ですか?」
にこやかに笑う「両親」の前で目をパチクリさせている少女は、現在「敷島桜華」(しきしま・おうか)と呼ばれていた……が、その名は本来彼女のものではない。
元々、彼女は山本小枝(やまもと・さえ)と言う、ごくありふれた一般庶民の娘だった。
いや、父親がリストラにあって40過ぎでフリーターのような真似をしており、母親のパートと小枝自身のバイトも足しにして、どうにかまともに暮らしていける……そんな生活レベルだ。
長女の小枝以外に、年の離れた弟妹がひとりずつおり、経済的に決して楽ではなかった。
そんなある日、バイト先のファミレスに、何の酔狂か敷島財閥の令嬢である桜華が取り巻きを連れてやって来たのである。
実は、桜華と小枝はクラスメイトとして一応の面識はあった。
もっとも、小枝にとっては「すごいお金持ちのお嬢様、いいなぁ〜」という憧れの対象であり、桜華にとっては「フッ、冴えない小娘ね」といった程度の認識ではあったが。
ウェイトレスをしている小枝を見た桜華が、いつもの気まぐれを起こし、「わたくしもその制服を着てみたいわ」と言い出したのが、そもそもコトの始まりだった。
「ええっ、そ、そんなコト言われても……」
人の良い小枝はあたふたしている。店長もチェーン店オーナーの娘である桜華の突飛なワガママに苦い顔をしつつ逆らえないようだ。
ただ、間が悪いことにちょうどクリーニングに出して予備の制服などがなかったため、仕方なく同程度の身長の小枝が今着ているものを貸すことになったのだが……。
「ちょっと! 入りませんわよ?」
幼い頃から最高級の料理を食べ、適度な運動その他で鍛えられた桜華の高校1年生とは思えぬグラマラスボディに、質素な食生活からスレンダーな体型にならざるを得なかった小枝の制服は窮屈すぎたらしい。
普通なら、そこで話は終わるのだろうが……これまで事態を静観していたフロアマネージャーの諒子が、ふたりに奇妙な提案をしてきたのだ。
「では、桜華お嬢様、その制服が入る体にしてさしあげましょう」
と。
さして考えることもなく、桜華がその提案に頷いたことで、現在のようなややこしい事態に陥っているのである。
----------------------------------
以上。624で言われている「お嬢様と貧乏娘の首すげ替え」ネタをちょっと書いてみた。
諒子の提案に対して、まるで催眠術にかかってでもいたかのように、ふたり──桜華(おうか)と小枝(さえ)はそろって頷いてしまっていた。
そのあとのことは、夢、それも悪夢のような出来事だった。
桜華から小枝に制服を返させて、ふたりが服装を整えると、諒子は懐から革製のチョーカーのようなものを取り出した。
それを彼女たちの首に巻くと、ふたりは身動きひとつできなくなる。
「は〜い、ココで注目ぅ〜!」
楽しそうな表情で諒子が桜華の頭部に手をかけると……まるでマネキン人形のように、ポロッと取れてしまったではないか!
同様にして小枝の頭部も取り外すと、そのまま桜華の体に載せ、シュルッとチョーカーを外す。
「あ、動ける……」
首から下が桜華になった状態のまま、足踏みしたり、両手をニギニギさせたりしている小枝を尻目に、諒子は今度はテーブルに置いた桜華の頭を小枝の体につないだ。ただし、コチラはチョーカーを外さないまま。
「ホラ、桜華お嬢様、これでキチンとこの店の制服が着れましたよ?」
「な、な、な……なんですの、コレはーーーっ!?」
茫然自失の状態から我に返ったのか、大声をあげる桜華。慌ててペタペタ体を触っているが、無論、そこにあるのは小枝の体だ。
「──「山本さん」、いくらバックヤードだからって、そんな風に大声を上げるのはNGですよ。女性としてもはしたないですし」
落ち着いた声で諭すフロアマネージャーの諒子。
「だ、誰が山本ですの、誰が!」
「もちろん貴女よ、「山本さん」。ほら、そこにも書いてるでしょ?」
諒子が指さす先、桜華の胸元にはウェイトレスらしくネームバッジが付いている。無論、そこに書かれた名前は小枝の苗字である「山本」だ。
「え……」
一瞬呆気にとられた桜華に、畳み掛けるように諒子が話しかける。
「さ、休憩時間は終わりよ。そろそろ夕食時になって忙しくなるんだから、「山本さん」もフロアに戻って頑張ってね。あ、「桜華お嬢様」のお相手は私がするから、気にしなくていいわ。さ、もぅ行きなさい!」
「は、はい……」
あれほど高慢で傍若無人なはずの桜華が、どういうワケか唯唯諾諾と諒子の指示に従い、「バイトのウェイトレス・山本小枝」としてフロアに戻って行くのを、小枝はポカンと口を開けて見ているしかなかった。
「さて……と。小枝ちゃん?」
「は、ひゃいッ!!」
微笑む諒子にポンと肩を叩かれて、思わず声が裏返る小枝。
「もぅ……そんなにビクビクしないでよ。小枝ちゃんに何かするつもりはないんだから」
見れば、諒子の表情は、先ほどまでのどこか冷たさを感じさせるアルカイックな微笑ではなく、小枝も見慣れた「優しくて頼りになるお姉さん」としての笑顔だったので、小枝もわずかに緊張を解く。
「あのぅ、諒子さん、これは一体?」
「うーん、一応ヒミツなんだけど、ま、いっか。私ね、実は魔女の家系なの」
普段なら魔法とか奇跡とかの類はあまり信じてない常識人の小枝だが、そっきのアレ、そして現在進行形で自分の身に降りかかっている事態(首のすげ替え)を見ては、信じないわけにもいかない。
「はぁ……それで、どうしてこんなコトを?」
「あの、高慢ちきなお嬢様の振る舞いに我慢しかねたから、って言うのと……それと、けなげないい子の小枝ちゃんへのご褒美、かな」
「?」
「あのね、首から下が入れ替わったこの状態だと、術をかけた私と、被術者であるあなたたち二人、そして特に二人に縁の深い家族とか恋人とかでない限り、周囲の人間は、その「体」に応じた人物として認識しちゃうのよ」
「ええっと、つまり、今の状態だと、あたしが敷島さんで、敷島さんがあたしだって、周りの人には見えるってことですか?」
「うん、大体そんな感じ。でね、小枝ちゃん、お家のことが大変なのに、いつも笑顔で頑張ってるじゃない? せっかくの機会だから、2、3日「お嬢様」として羽を伸ばして来なさいよ」
そういうことかと、小枝は諒子の意図を了解したが、素直にうなずくには気がかりなコトもあった。
「でも、敷島さんの方は、どうするんです? 彼女の性格じゃあウェイトレスは勤まりそうもないし、あたしの家のコトだって……」
「ふふ、その点も心配無用よ。ホラ、見てごらんなさい」
促されて、店の方を覗いてみると、なんとあの桜華が文句ひとつ言わずウェイトレスとしての仕事に励んでいるではないか! しかも、アルバイトなど初めてだろうに、接客態度その他もまったく問題ない。
「あのチョーカーを付けてるとね、頭の思った通りに体が動くんじゃなくて、体にふさわしい言動を頭がとるようになるの。お嬢様がアレだけキビキビ動けているのも、小枝ちゃんの普段の真面目さのおかげね」
無論、チョーカーを外した小枝の方は、とくに差し支えなく思ったとおり動けるそうだ。
「お嬢様の家には、店の外で待ってる取り巻きの人たちが連れていってくれるでしょ。クルマで来てるみたいだし。お嬢様暮らしに飽きたら、戻してあげるから、またお店にしらっしゃいな」
そう言って、諒子は小枝(ただし、周囲から見れば「敷島桜華」)を店の裏口から送り出したのだった。
#さらにつづき。うーむ、設定が単純なぶん、「わたくしが貴女」より書きやすいかも。コッチを続けるべきか……。
ダブルでお願いします!
643 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 22:19:25 ID:F7fGDtMV
両方とも面白いですが、好みでいったら後発の方かも
両方とも好きですが俺は前者が好きですw
作者さん迷わせてしまってごめんなさい。
ただ両方ともとても期待してますので
無理ないペースで好きな方を書いてください。
和子(58) 職業:占い師は、
男をお金で買ってSEXをしていた。
和子は知っていた。男達が大量にバイアグラを飲んで自分とのSEXにのぞんでいることを。
和子は自分の容姿に自信を微塵も持っていなかった。
子供のころから太っていてジャイ子とからかわれていた。
そんな和子の占いの館に占ってほしいと女子高生があらわれた。
細い手足に大きな胸、顔もかわいかった。
自分もこんなだったら明るい青春を送っていただろうと思った。
ふと、東南アジアで買った入れ替わりの秘薬というのを思い出した。
あまり信用しているわけではなかったが、物は試しと使ってみた。
和子「これ飲んで気分を落ちつけてくださいね。」
そして自分も飲む。
すると意識が遠くなり自分が女子高生になっていることに気がついた。
和子は狂喜した。
元の自分の体はまだ気を失っている。
和子はそのまま外に出た。
外は、もう薄暗くなっていた。
体が軽い。スキップもできる。
いつもの自分ならヒザが悲鳴を上げているところだ。
和子は自分が周りの男から注目されていることに気がついた。
そしてその視線が自分の下半身に向いていることも。
ミニスカートをはいていたので、スキップをするとパンツが見えているのだ。
和子はあわててスキップをやめた。
自分の体ではないが、顔から火が出るほど恥ずかしかった。
和子は細い路地に入って息を整えた。
すると背後から男がついてきていた。
和子「な、なんですか?」
男「へっへっへ」
男の手にはナイフが握られている。
男「おとなしくすれば、命は取らねえ」
和子「お金なら今は持ってきていないわ!」
男「金は要らねえよ体だよ」
和子「からだ・・・」
和子は男のほうから、体を求めら他のは初めてだった。
金を先に払うと適当にSEXされるのでいつも金は後払いだった。
それが、体がほしい金はいらない。と言っているのだ。
和子「私の体がほしいの?」
男「へっへっへ。そうだよ。」
和子「そう・・・いいわよ」
男「へっへっへ。抵抗しても・・・いいのか?」
和子「こんなところじゃなくてホテルに行きましょうよ」
男「お、おお・・・いやだめだ!途中で逃げる気だろう!」
和子「そんなことしないのに・・・わかったはじゃあここでしましょう。」
和子は男に近寄ると男のズボンとパンツを脱がした。
和子は男の若干硬くなってている息子を握ると口にくわえた。
男「な・・・」
和子の舌使いは、尋常じゃなかった。
なにしろ、デブのおばさんを相手にしている男を立たせるためのテクニックだ。
男は、あっという間に絶頂を迎えた。
男「うっ・・・」
和子は放たれた精を、口で受け止めると飲み込んだ」
和子「ふふふ」
男は絶頂を迎えたこともあったが、性欲が一気に失うのを感じた。
なにか気味悪いのだ。
男は何も言わずにズボンとパンツを履くとそのまま逃げていった。
和子「ふふふ。楽しいわ」
和子はこの体の自宅に帰ろうと考えた。
もっていたカバンをあさると生徒手帳に住所が書いてある。
その住所に向かった。
家には明かりがついている。
カバンにあった鍵を使い中に入った。
和子「ただいま・・・」
母「あら、おかえり。占いどうだった?」
和子「え!?うん、よかった。」
母「そう、もう少しでご飯ですからね。」
和子「うん・・・」
自分より若い母親だ。
和子は二階に上がった。
部屋がいくつかある。
生徒手帳で自分の名前は[由美]と分かっていたのでその部屋に入った。
きちんと掃除された部屋だ。
ぬいぐるみがたくさんあり、全体的にピンク色な感じだ。
和子「まさに女の子の部屋ね」
全身を写す鏡があったので、和子は全裸になってみた。
思った通りの体だ。
白い肌に細い体。大きな胸。
女でもうっとりする体だ。
和子「これが私・・・」
突然ドアが開いた。
男子「姉ちゃんご飯だって・・・わぁ!」
入ってきた男の子は、和子が裸でいることに驚いて目を背けた。
おそらくドアに健二と書いてあった部屋の持ち主だろう。
姉ちゃんというからには弟だ。
健二「もうみんな待ってるから・・・」
健二はそういうと階段を下りていった。
和子も服を着ると階段を下りていった。
食事中の会話で、健二は中学1年生で、他にタケシという大学生の兄がいることがわかった。
健二が食事をしながら、自分の胸に視線を走らせていることに和子は気がついていた。
健二は和子と目が合うとあわてて目をそらした。
食事が終わると、和子は風呂に入ることにした。
脱衣所に入るともうすでに誰かが入っていた。
脱いである服を見ると健二だろう。
脱衣所を出ようとすると風呂場から「ねえちゃん・・・」と小さい声がした。
振り返るとどうも自分を呼んだわけではないようだ。
曇りガラスでよく見えないが、健二がオナニーをしているのがわかった。
和子は服を脱ぐと突然風呂のドアを開けた。
健二「うわ!何だよ勝手にあけんなよ!って姉ちゃんなんで裸なんだよ!」
健二はあわてて股間を隠した。
和子「なんで?風呂に入るだけだよ」
健二「俺が入ってるだろ!出てけよ!」
和子「あら?私のこと呼んだじゃないの」
健二の顔が青ざめた。そして一気に赤くなった。
健二「はぁ?!呼んでねえし!分けわかんないし!」
和子は気にせず健二に近寄る
健二「な、なんだよ!近寄るなよ!」
和子「ちゃんと体洗ってるの?」
健二「あ、洗ってるよ!」
和子「そう?どれ」
和子は健二の手をどけて股間を見た。
健二はあせった。
健二「や、やめろよ!」
和子「ちゃんと洗ってないじゃないの」
和子は手に液体石鹸をつけると健二の股間をしごきだした。
健二「ね、ねえちゃん・・・うっ・・・」
和子のテクニックの前には中学生など一瞬だった。
和子「ちゃんと洗っておくのよ」
和子はそういい残すと風呂を後にした。
健二には今起きたことが現実なのか妄想なのか区別がつかなくなっていた。
オナニー途中で妄想していたこともあるが、いきなり姉ちゃんがあんなことするなんて。
健二は精子を流していないことに気がついてあわてて流した。
固まる前に流さないと面倒なことになる。
そういえば、今日は姉ちゃんの様子がおかしい。
いつもなら着替え中に入ったら、ものすごい起こるのに今日は無反応だった。
そんなことを考えていたら体が冷えてきたので湯船に入った。
それよりこのことを親に言われるのが恐怖だった。
オナニーをしかも姉ちゃんを、オカズにしていたのだ。
話さないように姉ちゃんにお願いする必要がある。
しかしなんて言えばいいのか、それよりこれは現実じゃないような気がしてきた。
そうだ、きっと夢を見ていたんだ。
健二はそう思うことにした。
健二は風呂からあがるとすぐに自分の部屋に閉じこもった。
テレビを付けたが、なんか落ち着かない。
電気を消してベットにもぐりこんだ。
自分が風呂から上がったので姉ちゃんが下に降りていく音がする。
寝よう寝ようと思うのだが今日会った出来事が思い出されて頭がさえる一方だった。
健二は起き上がると姉ちゃんの部屋に忍び込んだ。
ここはいつもいいにおいがする。
健二はタンスから姉ちゃんのパンティを取り出すとポケットに入れた。
そして何を思ったのかクローゼットに忍び込んだ。
自分でも何をやっているのか分からなかった。
クローゼットには、姉ちゃんの匂いが充満している。
健二はさっき取ったパンティを取り出すと匂いを嗅いだ。
特に匂いはしなかったが興奮してくる。
健二はズボンから自分の息子を取り出すとしごきだした。
姉ちゃんの匂いと、パンティと、いつ帰ってくるかわからない恐怖は
すべて興奮にかわり、そしてすぐに絶頂を迎えた。
健二「ハァハァ」
パンティで精子をふき取った。洗濯機に入れてしまえばわからないだろう。
部屋の外に気配がないことを確認すると、クローゼットから外に出た。
そこには、姉が立ちふさがっていた。
健二「わぁ!」
由美「健二!あんた!何してんの!」
健二「べ、別に・・・」
由美「又へんな事しようとしてたんでしょ!」
健二「何でもねえよ!」
健二はそういうと部屋を出て行った。
いつもの姉ちゃんだった。
やっぱり風呂場のは自分の妄想だったんだろう。
健二はなんか安心してベッドに戻るとすぐに眠れた。
和子は脱衣所の鏡で自分の体をよく眺めた。
何度見てもすばらしい。
これが自分のものなったんだと思うと、興奮せずにはいられなかった。
これから失った青春を取り戻せるのだ。
和子は体が冷えてきたことに気がつき風呂場に入った。
シャワーを浴びて湯船につかる。
なんて気持ちがいいんだろう。
和子はスベスベの自分の肌を撫で回した。
和子は自分のものになったこの身体をよく知っておこうと考えた。
体はどこもスベスベの肌だった。
胸は大きい。乳首の大きさもちょうどよかった。
神は不公平だなと思った。
そして手はアソコに伸びた。
指がれると頭がしびれるようだ。
こんな感覚は初めてオナニーを覚えた時、以来の新鮮な感覚だ。
和子は指でアソコを広げると中に指を入れてみた。
するとせまくて全然中に指が入らない。
オナニーもしていないような体なのだ。
和子は興奮してきた。
これは処女の体だ。
和子は処女膜を確認しようと、指を入れようとしたが痛くて入らない。
まあ、急ぐことはないだろう。
和子はオナニーをすることにした。
内側を刺激しなくても外側の刺激だけでも十分に気持ちいい。
クリトリスに指が触れると、頭がぼーっとしてくる。
敏感な体はすぐに絶頂を迎えた。
和子「き、気持ちよすぎるわねこれ・・・」
和子は急速に眠くなるのを感じた。
和子「眠い・・・・スースー」
由美は気がつくとお風呂に入っていた。
いつ家に帰ったんだろう?
占いの館からここまでの記憶がない。
風呂から上がり母親に聞いてみたが、別にワープしたわけではないようだ。
記憶はないが話もしていたとのこと。
不思議に思いながら、自分の部屋に入るとクローゼットから人の気配がする。
また、弟の健二だろう。
最近、性に目覚めたのかやたらと私の周りをうろうろする。
クローゼットが開く気配がするので、怒った顔をして仁王立ちになった。
健二「わぁ!」
由美「健二!あんた!何してんの!」
健二「べ、別に・・・」
由美「又へんな事しようとしてたんでしょ!」
健二「何でもねえよ!」
健二はそういうと部屋を出て行った。
由美「まったくしょうがない弟ね。今度やったらママに言いつけてやる」
由美は今日の不思議な出来事を考えながらベッドに入り眠りについた。
和子は眼を覚ますと辺りは薄暗かった。
どうしたんだろう。
ここはどこだろう。
すぐに、ここが自分の仕事場である、占いの館であることが分かった。
自分は夢を見ていたのだろうかそう思い、戸棚の入れ替わりの秘薬を確認する。
空っぽだった。
和子「本当に入れ替わっていたのかしら・・・まさかね。」
和子は占い師であるにもかかわらず、非科学的なものは信じていなかった。
おそらく、ただのねむり薬のようなものだったのだろう。
もしかしたら、見たい夢を見せてくれる薬なのかもしれない。
和子は帰り支度をすると外に出た。
外はもう真っ暗だ。
酔っ払いたちが、肩を組んで歩いている。
和子「でも、また使ってみたいわね・・・」
和子はそう独り言を言うと夜の街を歩いて行った。
−完−
GJでした
ごちそうさま
GJ
659 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 09:36:06 ID:q4zwz548
すごく良かったです!
和子になってしまった女子高生の話もあると最高でした!
賑やかな食卓 第7話
「まあまあ、アナタ。1週間だけのことなんだからそんなに困らないで下さい。」
湯飲みに入れたてのお茶を注ぎながら呟く香苗…の姿をした妻。
「あ、ああ、そうだったな…」
魂交換システムでは、交換状態が長く続くと魂が弱ってしまうのは知っての通り。
衰弱の進行は個人差があるものの、その影響が顕著になるのがおよそ3週間前後。
充分な安全性に加え、入れ替わった状態が長く続くと、本来の生活…仕事や学業…にも影響がでるということで、今回の交換期間は1週間ということになっている。
今日は日曜だから、なにかトラブルでも起こらない限り、来週の日曜には、2人は元に戻っているはずだ。
短いというわけでもないが、1週間後には全て元に戻っているということを確認すると、多少は気も楽になってくる。
「そーだよ。ぱぱー!ママも香苗も色々遊ぼうっと相談したから、パパも一緒に楽しもうよ。」
「そうですよ。アナタ。1週間だけのことなんですから。ちょっと旅行にでもいった気分になって、この状態を楽しんでみたらどうですか?」
楽しんでみたら…か…
確かに、いつもと違う妻と娘…どっちがどっちか、未だ混乱しているが…と一緒に過ごす時間というのも悪くはないだろう。
どうみても入れ替わった状態を面白がっている2人につられて、そんなことを考えてしまったオレだったが、それを後悔するまでさほど時間はかからなかった。
#賑やかな食卓続きキター! パパさんがどういう気分(性的な意味で)になるか、今からワクテカです。 和子さんの話も乙でした。
#貧乏娘とお嬢様入れ替わり物の続き、投下させてもらいます。
「困ったなぁ……」
広いとか贅沢とか言う表現すら生温い、まさに「大金持ちのお嬢様」の部屋で、天蓋付きのベッドに腰掛けたまま、ポツリと呟く小枝。
諒子の言葉通り、店の前には敷島桜華の取り巻き(従者?)達が待ち構えており、あれよアレよと言う間に、首から下が桜華の肉体となった小枝は、リムジンに乗せられ、この敷島邸へと連れて来られた。
もっとも、諒子いわく、今の小枝はごく一部の例外を除いて他の人間には「敷島桜華」にしか見えないらしい。それは取り巻きやこの家の使用人の態度からしても間違いないようだから、この場合「自宅に帰った」というべきなのだろう。
あまりに非常識な事の成り行きに流されていた小枝だが、自室──無論、桜華の部屋のコトだ──に「戻って」ひとりになると、ようやく現状に対する認識と実感が追いついてきた。
諒子がした行為自体については責めるつもりはない。彼女自身、桜華のあまりに身勝手な言動には腹を据えかねていたからだ。
だから、言うならば桜華に対する「おしおき」の片棒を担ぐようなこの事態に協力すること自体は、やぶさかではない。
また、それなりに諒子の性格を知っているから、彼女が嘘をつく──たとえば、元に戻してくれない──ような事態も、まずないだろうと思っている。
ついでに言うなら、彼女とて苦労はしているが17歳の女子高生。普段目にすることのないセレブ(笑)の生活に対する好奇心だって、それなりにある。
では、何が問題かと言えば……。
「敷島さんのご家族に会ったら、すぐに娘じゃないってバレちゃうじゃない」
諒子の説明によれば、この魔法(の眩惑)は、「縁の深い家族とか恋人とかでない限り」通用する。つまり、逆に言えば家族にはモロバレということだ。
「そういう意味では、片手落ちな魔法だよね、コレって」
誰にも自分──「山本小枝」だとわかってもらえないというのも、それはそれで恐い話ではあるだろうが、少なくともそちらのほうが、まだ実用的な気がする。
頭を捻ってはみたものの、上手い解決法が浮かばない小枝だったが、ふとベッドの上に放り出したポーチ(無論、桜華のモノだ)の中で、携帯電話が鳴っているのに気がつく。と言っても、通話ではなくメールの着信音のようだが。
一瞬躊躇したものの、思い切ってケータイを開く小枝。折よく、と言うべきか、今着信したメールは諒子からのようだ。
──心配性な「お嬢様」に朗報! コッチの「山本さん」のチョーカーには偽装機能が装備されてるから、山本家に帰っても心配ありません。たぶん、ソッチもね!
「そっか。そーいう問題もあったよね、確かに」
チョーカーによって「山本小枝」っぽく行動を制限されているとは言え、あの顔の少女が山本家に帰れば確かにひと騒動あったろう。
その心配がなくなったのは良かったが、しかしコッチはどうすればよいのだろう? 小枝はチョーカーを外してもらっているのだが……。
小枝が首を傾げているところにノックの音が聞こえた。
「お嬢様、環です」
「あ、はい、どうぞー」
声からして、出迎えてくれたメイドさんのひとりだろうとアタリをつけて、入室を許可する。
「失礼します。お召し替えをお手伝いに参りました」
(おめしかえ……って、ああ、着替えのことか)
本来なら、「子供じゃないんだから、ひとりでできます」くらいは言うのだか、あいにく今の小枝は「桜華」として認識されているのだ。
下手に断って不審を抱かれるよりも、素直に手伝ってもらう方がいいだろう。実際、小枝には、この部屋の何処にタンスがあって、何を着たらいいのかもよくわかっていなかった。
「ええ。それじゃ、お願い」
できる限り桜華っぽく振舞おうと、横柄に返事したつもりなのだが、メイドの環さんは一瞬目を見開いて驚いたようだ。
(アチャ〜、何か失敗したかなぁ?)
とは言え、何が間違ったのかわからない小枝にとっては、そのまま流すしかない。
後日、仲良くなった環に聞いたところ、
「かつてのお嬢様は、普段は「お願い」どころか、返事さえロクにしてくださらない、それどころか「遅いわよ!」なんて文句ばかりおっしゃる方でしたから……お召し替えの最中も、いろいろ気を使ってくださいましたし」
と、聞かされて、「あの人、どんだけ高飛車なのよ」とドン引きすることになるのだが、それはまた別の話。
とりあえず、外出用の凝ったドレス(としか思えない服装)から、比較的ゆったりした着心地のよいワンピースへと、小枝は着替えさせてもらった。
「その……お父様とお母様は?」
ついでに、「毒を食らわば皿まで」という心境で、両親について尋ねてみた。「お父さん、お母さん」ではお嬢様らしくないか、と少し気取った呼び方をしてみる。
「はい。先ほどお嬢様が外出なさっている間に、ご連絡が入りました。予定どおり、明後日の夜に帰国されるご予定だそうです」
「! そ、そう」
(ハァ〜、よかったぁ)
国外出張か何かだろうか? どうやら、ふたり揃って不在らしいのは、小枝にとって幸いだった。
「お嬢様、本日はお食事は何時ごろになさいますか?」
内心ホッと胸を撫でおろす小枝に、環が尋ねる。
一瞬ワケがわからなかったが、どうやらここの桜華は好き放題な時間に夕飯をとっているらしい。
母なり自分なりが夕食を作り終えた時が夕飯時……という山本家にはない習慣だ。
「えっと……何時頃から食べられるの?」
だから、つい、そんなことを聞いてしまう。
「は?」
「いや、だから、厨房の方でいつ夕食の用意ができるのかな、って」
言いかけた言葉が尻すぼみになる。
おそらく、いや間違いなく、本物の桜華なら、そんなコトを気にしたりせず、自分の希望を通すのだろうが、諒子に「苦労性」と評された小枝には無理な話だった。
「は、はぁ……料理長に聞かないと正確な時間はわかりませんが……おそらく、19時ごろではないか、と」
午後7時なら、山本家の夕飯時と大差はない。
「じゃあ、その時間でいいわ」
「はい。では、用意ができ次第、お迎えに参ります」
「ええ、お願いするわね」
三度面喰ったような表情を披露しつつも、瞬時に居住まいを正し、環はいかにもメイドらしい一礼を残して、桜華の部屋を出て行った。
──バタン!
扉が閉まり、ドアの向こうの気配が遠ざかるのを確認してから、小枝はボフンとベッドの上に寝転がる。
「ふわぁ……き、緊張したぁ」
どうやら、いくつかミスはしたみたいだが、とくに怪しまれるまではいってないようだ。
「それにしても、ご両親が海外旅行中なのは運がよかったなぁ」
メイドの環によれば、明後日の夜に戻ってくるらしい。
(てことは、明後日の午後に戻ればいいわね)
たしか、明後日の土曜も「山本小枝」は午後にバイトのシフトが入っていたはずだから、その時にでもファミレスに行って諒子に頼めばいいだろう。
そう考えると、今までイッパイいっぱいだった小枝の心にも、多少余裕めいたモノが生まれてきた。
他の人間の反応を見る限り、自分はあくまで「敷島桜華」として認識されてるみたいだし、2日間くらいなら「お嬢様ライフ」を、堪能するのもいいかもしれない。
ふと、視点を下方に移動させると、仰向けになってもほとんど形の崩れないふたつの膨らみが、目に入って来る。
「お、おっきぃ」
──ゴクリ………
なぜか、思春期の少年みたいに唾を飲み込んでしまう小枝なのだった。
#とりあえずは、ここまで。無論、次回は「サエちん、お嬢様のグラマラスボデーを探求するの巻」です。貧乳娘が突然巨乳になったら、やっぱりいろいろ興味津津だと思うんだ。
埋める前に保管庫を・・・
いつも保管庫更新してる者ですがちょっと最近忙しいので、誰か他の人でやっていただけると幸いです